1 :
名無しさん@ピンキー:2014/05/14(水) 21:59:59.95 ID:7zx7X7lp
2 :
蛇と一族(1/6):2014/05/14(水) 22:04:28.54 ID:7zx7X7lp
保守代わりに俺屍2体験版をプレイしての妄想。蛇姦注意
*****
女は夢の中にいた。
女が存在するのは自分の家だ。庭に向かい大きく開け放たれた障子、走るときしきし
鳴る廊下、花を描いた屏風には梅雨時にコーちんが洗濯物をかけた痕がくっきりと残って
いる。女の暮らす光景だった。
そこに。
部屋の隅。障子の裏。廊下の向こう。うすぼんやりとした暗がりに。
肉色の蛇がわだかまっていた。
あるものはずるずると這い、あるものはじっととぐろを巻き、またあるものは柱に巻き
ついて瞳のない顔で女を見下ろしている。
はくり、と蛇の口が開き、鮮やかな朱色の舌が空を舐める。
足元を無数の蛇が這う感触を味わいながら、女は唯々声も発せずに蛇を見つめていた。
なまめかしい鱗がくるぶしを擦り、女の足の指を擦りあげては笑声の代わりの音を残して
いった。
蛇に侵される家に身を置き、女はひとり立っている。
誰かの泣く声がする。
誰かの喘ぐ声がする。
肉と肉の絡み合う、濡れた音がする。
蛇の蠢く屋内に、女は、死んでしまった姉ふたりの幻影を視た。
痣に侵される身体に厚く白粉を塗り“踊り屋”としてぎりぎりまで戦場に立ち、痣と
衰弱と蛇の淫夢に翻弄される自身とを隠そうとし、ひとり崩れていった、先代当主にして
上の姉の姿を。
上の姉が死んだあと、頼るべき相手を失い、正気を失い、“死”の恐怖から逃れるべく
蛇の見せる快楽に溺れ、夢見心地のまま逝った下の姉の姿を。
蛇の痣に全身を犯され死んだ、姉たちの姿を。
――姉たちを殺した、肉色の蛇を。
蛇は“死”そのものだった。
女の一族を犯す、一族の身に分かち難く沁み込む、“種絶”と“短命”の呪いそのもの
だった。
あとからあとから湧いてくる蛇にゆっくりと絡みつかれ、頬に二股の舌を這わされ、
女はぼんやり我と我が身を眺める。
背中に這う肉色の痣がじくりと熱を発した。
大丈夫か。
案ずる声色に目を開けて、女は抱かれたまま小さく頷く。逞しい胸板に頭を預け仰ぎ見る
光景は、交神の儀を始めたときと比べて特に目立つ変化もなく、つまり女が最中に意識を
飛ばしてから、余り時間は経っていないということだろう。下腹を貫いていた痛みと快楽
は、内を埋めるものが引き抜かれたこともあって我慢できる程度の鈍痛へと変わっていた。
3 :
蛇と一族(2/6):2014/05/14(水) 22:05:45.29 ID:7zx7X7lp
「うるさくしていませんでしたか」
女が訊ねたのは、下の姉の晩年を思い出したからだ。
昼も夜もなく終始うつらうつらとし、眠りながら死んだ上の姉を呼んではうなされ、目
を開いても姉を求めて泣くばかりだった。蛇の痣の浮く手を、もういない姉以外には――
自身の子にすらも――伸ばすことのなかった、可哀相なおんなの姿を。
自分でも蛇の夢を見るようになって。ひたひたと迫る“死”の気配を感じるようになって
から、女もようやっと姉の狂態のわけを理解した。哀れだとも思えるようになった。けれど
“あんな風になりたくない”と思ってしまうのも事実だ。
わたしは、泣いてはいませんでしたか。
問う呪いつきの女に、男神は、いいや、と穏やかに答える。
嘘かもしれないが、今はその気遣いが嬉しかった。
眠気を訴えると、逞しい男神は再び女を胸に抱き入れた。春の土の温かさだ、と思った。
“短命”の呪いに侵される女が一度だけ体験した季節。今彼女を抱く神が言うところの、
何時か必ず訪れる季節のぬくもり。
――わたしの。
――わたしたちの“春”は、何時、来るのだろう。
肉色の痣を纏う身体を神に預け、女は再び目を閉じた。
蛇が絡みつく。手に、足に、首に、頭に、腰に、腹に、乳房に、脚の、間に。
全身くまなく蛇で埋め尽くされて、女はぼんやりと虚空を見上げる。足元がおぼつかず
自分が立っているのか座っているのかも分からない。目に映る光景はどうやら自分の家
らしくはあれど、家の何処かと聞かれるとさて判然としない。自室のようでもあり、死んだ
姉どちらかの部屋のようにも思える。自分の目で見ているようにも、どちらかの姉の目を
借りて見ているようにも思える。
何もかもがとらえどころ無く、曖昧模糊としていた。
何処からともなく聞こえる嬌声混じりの泣き声も、どちらの姉のものなのか、見当も
つかない。
ぐち、と、肉を割る感触。
「――う」
女は微かに呻き、腰を震わせる。蛇の頭でこじ開けられつつある秘裂も震える。現実に
あった男神との“交神の儀”が夢での肉体にも影響を及ぼしたのか、女の肉は蛇を案外
あっさりと呑み込んだ。
頭の膨らんだ部位で入り口を刺激され、伸びる舌でその周囲をとろりと舐め回されて、
女の腰は砕ける寸前になる。くねる蛇の胴体に、女から溢れた体液がひとつ、ふたつと
伝い落ちる。
「く、あ、ッ」
ひくん、ひくんとしゃくりあげる柔襞を、蛇の舌がじらすようにねぶる。女の奥に熱が
灯る。じれったいような、じりじりと、焦げつくような。
たった一月の間とはいえ、男神との交神で破瓜を迎え、一度ならずの絶頂を覚えた女の
肉は、蛇の嬲りに望まぬ反応を示し始める。
じわり、と。女の目に涙が浮かんだ。
馬鹿にされているようだった。“次”を託すべく子を得ようと神へひらいた、己が肉を。
そうまでしないと“次”すら残せない、呪いに侵された一族の逃れ得ぬえにしを。女の
願いに応えた、かの神までも。
4 :
蛇と一族(3/6):2014/05/14(水) 22:07:24.21 ID:7zx7X7lp
悔しい。
とても、とても、悔しい。
夢で蛇に犯されるのは、もうどうしようもないこと。“種絶”と“短命”の呪いを解かぬ
限り、女の一族がヒトと交われず、二年ぽっちで死ぬことと同じく。
長姉にして先代当主は、そうして。まぼろしの蛇に犯され、衰弱の内に死んでいった。
長姉を慕っていた次の姉も、そうして。自ら幻に溺れながら、うつつで弱り果て死んで
いった。
だから女も死ぬ。呪いに侵され、蛇に犯され、たった二年にも満たぬ生涯を蛇に喰い
千切られて死ぬ。
きっと。女の“次”の一族も。
「く――う――ッ」
女が背を仰け反らせる。絡む蛇が支えているので、床に倒れることはない。もしくは
最初から倒れているから、これ以上崩れることもない。
そんな女の後孔に新しい蛇が潜り込む。男神にも許さなかった場所に、肉色の蛇が頭を
突き入れる。のたくる細い身体は締めつける出口の肉をきちきちと鳴らしかきわけ、湿る
はらわたへと潜った。
女の喉から喘鳴が、瞳からは涙が零れる。
ずるずるした気持ち悪いものが腹の中へと這入ってくる。逃れようと必死で肉を締め、
腰を揺らすが、そんなもので蛇が落とせるはずもない。じわり、じわりと昇り、埋め尽く
される感覚に、背筋がぞっとする。
「う、う……!」
前に収まっていた蛇が蠕動する。入り口を擦り、充血しきった柔襞をちろちろ舐める。
朱く濡れた肉が蛇の舌に触れて甘ったるい快感が生まれる。
けれど。足りない。それでは足りない。もっと奥を。もっとかたちのあるもので。
ごりり。「――ッ?! っく、う――!」後ろの蛇が頭を振る。ごつりごつりと打つ
のは、腹の深いところ。貫く肉も蛇も無いまま震える、女の胎の裏っ側。
「うあ、っの、あ、ッ」
欲しいところには届かず、触れられたくなかった場所はみっちり埋まり、薄い肉壁越し
の打擲に揺すぶられ空炊きの熱だけが高まってゆく。
唯の呪いであるはずの蛇にいいように弄ばれる。肉だけでなく、命だけでなく、心までも
削り落とされる。
――そんなに、わたしたちが憎いの。
叫ぶ。声は出ない。出ないまま、誰にも届かぬと知って尚、女は叫ぶ。
――そんなに、わたしたちが生きるのが気に喰わないの。
「あ、ッ?! あ゛ああッ!」
絶叫。後ろから一気に抜け出る感触に、排泄にも似た解放感に薄暗い恍惚が弾ける。
ぬらぬらとした腸液を纏わりつかせた蛇は、抜け切る寸前でまた潜る。腸もこなれたと
見切ってか、先よりも大きく胴をくねらせて。先よりも深いところまで。柔らかな鱗に
削られる痛みに、腹の中が逆流する不快感に女は喉を反らせて高く喘ぐ。蛇に縛められた
身体がきしきし鳴る。
蛇が笑う。何故。唯の呪いである蛇が哂う。何故。
これが女の夢だからだ。肉色の蛇は女の視る呪いであるからだ。
後孔を犯す蛇が潜る。潜る。「も――だ――」体内から伝わる圧迫感とごりごりと頭を
振る蛇の感触に脂汗を滲ませ、女が喘いだ刹那。
視界が。白く。爆ぜた。
5 :
蛇と一族(4/6):2014/05/14(水) 22:08:52.20 ID:7zx7X7lp
耳を刺す悲鳴――嬌声?――が自分のものだと気づくのに幾分か掛かる。
「ああ゛っひぐうああああ」
“そう”と理解した瞬間。何故、自分が全身をがくつかせ絶頂に震えているのかを知った
瞬間、女はもう一度昇り詰める。
胎が。みっちりと埋め尽くされていた。
後ろだけではない。濡れてひくついていた秘所が、太い蛇の頭と銅で奥までいっぱいに
されていた。浅く嬲るのを止め一気に貫いてきた蛇が柔襞を擦り最奥を突き上げる。胎から
響く衝撃に吐き気と脳の揺れる感触と快楽とが全身を貫く。前の蛇がごりごりと子宮口を
こじるに合わせ、後ろの蛇も激しく動く。うつつであれば危険な位置まで、子宮の丁度
裏側まで潜り、胴体を使って擦りあげる。蛇が潜れば圧迫感が、引けば逆立つ鱗が脆弱な
腸壁を責める。気持ち好いのと痛いのと苦しいのと快いのとが爆ぜては混じり、女の内側
をどろどろに蕩かしてゆく。そこに蛇が再び萎えることのない肉色の身を叩きつける。
終わらない快楽に女は唯々揺すぶられていた。一定して続く絶頂に、むしろ頭の芯が
肉体から切り離され冷えてゆく錯覚すらした。
そんな、なか。
胎の底で、新しい刺激が生まれる。
蛇の舌。細く絞まった子宮口をつつく、柔らかな。突き上げられてすっかり蕩けたとは
いえ本来他人を受け入れるはずのない器官までをも犯さんとする、ぞっとするような。
「いッ、や、うぐ、うあ、やあ、あ……!」
女が身をよじり叫ぶ。“種絶”の呪いに侵される一族だ、ここで子を孕むわけではない。
かの男神の胤がここに入っているわけではない。既に犯された肉と、何ら変わりがある
ものか。
それでも。
それ、なのに。
長い舌が狭道をすり抜けた瞬間。女は。
「ふ、う、」
視界が、真っ白に、爆ぜるほどに。
「ふざけるなァ――!!!」
怒った。
蛇がざわりとさざ波立つ。戸惑っている? 驚いている? まさか。唯の蛇が。唯の
呪いが。
肉色の蛇を咥え込んだまま女は“怒り”に意識を集中する。分かっている。これは一瞬。
女が自身の意志を使えるのは、蛇の隙を突いたこの刹那だけ。その一度きりの機会を、女
は。
膨れあがる“火”の気配に蛇がざわめく。女の身体の中、肉色の痣がざわめく。
「うあああああああッ!」
肩が抜けても構わぬと力を込めた腕からぶちぶちと蛇が千切れ飛ぶ。“壊し屋”たる女
の、我が身を顧みぬ本気の一撃は、蛇の呪縛を引き千切り。
“火乱花”の術を宿し燃え盛る炎が、内を犯す蛇ごと、女自身の腹を打ち抜いた。
そこで目が醒めた。
「がっ……げほッ!」
6 :
蛇と一族(5/6):2014/05/14(水) 22:10:06.93 ID:7zx7X7lp
下腹の激痛に女は布団の上でのたうち回る。「は、ははっ、は」その。やつれた頬に、
肉色の痣が浮かぶ顔に、満面の笑みが浮かぶ。
「はは、は、ざまあ、見ろ……!」
あれは夢。蛇に犯されたことも、犯す蛇ごと我が身を焼いたのも、全ては夢の中のこと。
夢の苦痛は確かにうつつも苦しめはするが、全てを持ち越すわけでもない。
夢の蛇だけを殺し、現実の自分は生き残る。女はそう読み、そして賭けに勝った。
痛みに悶え脂汗を流し、女はひきつるように笑う。笑う。
ぐったりとした女が意識を落とすのに、そうはかからなかった。
女は夢の中に在る。
無数の蛇が女を囲む。瞳のない無数の蛇が女を見ている。呪いの具現である肉色の蛇が、
女を冒そうと這いずり回る。
女は。
「だから、」
力の入らぬ身で。“種絶”と“短命”の呪いに犯され殺される身で。
「なに?」
笑った。
蛇もしゅうしゅうと笑った。女の愚かさを嘲笑った。
――だから、どうした。
呪いたる肉色の蛇は女を犯すだろう。一族に掛けられた呪いは女を殺すだろう。
――だから、それが、どうした。
どれだけ抗っても、どれだけ身を振り絞っても、結局は蛇に犯される。蛇の呪いは一族
を犯し続ける。呪われし一族は、蛇からは逃れられない。女も“そう”と知っている。
蛇に喰われた姉と同じく。
蛇に溺れた姉と同じく。
――な ら ば 。
「わたしが死ぬまで――抗ってやろうじゃあないの」
なにものも宿さぬ腹に手を添えて。守るようにてのひらを当てて、女は高らかに宣言
した。
上の姉は、蛇の夢を諦念と共に受け入れ苦しみを他人に隠したまま喰い散らかされた。
次の姉は、辛いうつつから逃れるために蛇の夢に溺れ自ら蛇に肉を差し出した。
末の女は、姉二人とは異なる道を往くことにした。
それだけの、こと。
誰も聞く者のいない誓いを立てる女へ、肉色の蛇が一斉に群がった。
女の決断の愚かさは、彼女以外の誰かが判定するだろう。
どうせ。人生の価値を思い悩むには、呪われし一族の生は余りにも短いのだ。
――これはうつつの話。
二代目当主の臨終に際し、男は唇を真一文字に引き結んでいた。
彼にとっては“当主”であるだけでなく、心を病んだ実母の代わりに母親役を務めて
くれた、大事な叔母であった。
その彼女が、死ぬ。
7 :
蛇と一族(6/6):2014/05/14(水) 22:11:51.25 ID:7zx7X7lp
実母と同じく、全身くまかく肉色の痣に侵されて、“短命”の呪いで、死ぬ。
もう少し頑張ってください。呟く男は枕元に座り、己の膝を強く握り締め――「醜い
でしょう」
声。
叔母が男を見ていた。熱っぽく潤んだ瞳はゆらゆら揺れて焦点を結ばず、今にも解けて
消えてしまいそうだった。
「醜い、でしょう」
なにを、と男は呻く。呪いの痣に侵された姿は確かに異質で、異形だ。けれど男は彼女
を醜いなどとは思わない。姿かたち程度で彼女への想いを変えたりはしない。
「醜いんだよ」
なのに。彼女は笑う。晴れやかとも呼べる笑顔に男は混乱する。
「お前も、こうなるよ」
痩せた手がそっと男に添えられる。乾いた感触。人間としては早過ぎる、一族にとって
は当たり前の“老い”と“死”がそこに在る。
「みんな、こうなる。どれだけ嫌がっても、頑張っても、呪いがある限り、わたしたちは
皆“こう”だよ。だから」
死にゆく女は呪いにも似た文言を優しく紡ぐ。
「どう、視る、かは、自分で決めなさい」
手を重ねる二人の元へ、ぱたぱたと慌ただしい足音が近づく。二つ。
「当主様ぁ!」
部屋へ飛び込んできたのはイタチの耳を持つ少女、コーちんと。一族の世話役に手を
引かれやってきた幼子だった。
「当主様、かの神様から子を預かってきたよ。なんでもいっぱい食べるから、心配ないね」
言って、コーちんは幼子を――当主の子を、枕元に座らせる。その顔はくしゃくしゃだ。
背を押された幼子は先に説明を受けていたのか、驚く様子はなく口をへの字に結んでいる。
男は当主から手を離し、コーちんの頭を耳に触れないようそっと撫でる。間に合わせて
くれた礼、のようなものだ。ふえ、と、洟を啜る音が聞こえた。
「――ああ」
当主の痣まみれの手が、我が子の頬を撫でる。
「来て、くれた」
はい、と、それだけを必死で応える幼子の声は、きっともう届いてはいなかった。
「よかったあ」
それきり。それだけ言って、当主の手が、落ちる。
“死”だった。
幼子は母親の死に面しぎゅうと口を結んでいたが、コーちんが「なんでだろ、鼻水が、
目から、止まんないよお」と泣きだすのを見て泣いてもいいのだと悟ったのか、わあわあ
声を上げ始めた。
当主を継いだ男は小さな背中ふたつをさすり、自分は鼻の奥を刺す痛みを堪えた。
蛇の痣に侵された死に顔は、男が今まで見てきたどの臨終よりも安らいでいる気がした。
掛け布団の上、そっと自らの腹を押さえるようにして置かれた手がやけに印象を残した。
――お前も、こうなる。
――だから。
どう視るかは、自分で決めなさい。
――蛇と“どう”相対するのかは、自分で決めなさい。
「厳しいひとだ」
呟いた拍子に涙が落ちそうになって、男は慌ててまばたきをした。
死んだ女が、静かに横たわっていた。
8 :
蛇と一族(6/6):2014/05/14(水) 22:13:38.54 ID:7zx7X7lp
長々とスレ占領すまね。俺屍2楽しみです
バーンとォ!
>>1乙!
容量のこと気付かなかったよありがとう
あと蛇姦エロくて雰囲気もいいわぁ
前スレも神SSばかりで何度も読み返してしまう
ほしゅ
ほしゅ
どの作品も秀逸だからどっかに収蔵してほしいんだが
しばらくエロパロ板来てないうちに保管庫無くなった?404になってる
1乙!
やっぱり俺屍エロパロはレベル高いと再確認したわ
体験版も満足
あとはもっと女の子かわいく作れるようになったら妄想が捗るのに…
ほしゅ
七枝タケル様とナニをどうすればいいのか悩む一族可愛い
>>14 埴輪って素焼きだしそのまましたら痛そう
ローションだくだくでプレイするんだろうが、ザラザラのナニで中擦れてイッちゃうのだろうな
・前スレに落とした雷電五郎×踊り屋娘の続編
・かなり間が開きましたが、俺屍2発売前に投下しようと思い完成させました
神域に一歩足を踏み入れると、若葉の香りを含んだ爽やかな風が感じられた。
壊し屋・お乱とその双子の姉が生まれた月、皐月の薫風は木々の緑をさやさやと鳴らし、来訪者を歓迎するように
心地良く頬を撫でる。
自らの手で解放した二柱の神の住処を交神のために訪れたお乱は、初めての景色に胸を躍らせながら歩を進める。
広大な庭園の中を歩き回り、屋敷が見えてきた時、どこからか吹いてきた一陣の突風が、お乱の蝶結びのたすきを揺らした。
淡緑色の風は一塊になって人の形を作り、それは見る間に額に角を生やし大きな風袋を抱えた壮漢の姿に変わった。
「待ちくたびれたぞ、お乱!」
「太刀風様っ」
「ほれ、わしに掴まれ! 屋敷までひとっ飛びだ」
空中に浮かぶ太刀風五郎は笑って手を差し伸べる。
お乱は顔を輝かせ、躊躇いもせずその大きな手を取った。
「あぁ、楽しかった〜!」
再びお乱の足が地に着いた時は、既に夕刻近かった。
空を飛ぶなどもちろん生まれて初めてで、すぐ地上に降りてしまうのが勿体無く、太刀風五郎にねだって
何周も大空を飛び回ってもらったのだった。
風となって飛ぶのはたいそう気持ちよく、心行くまで空の散歩を堪能したお乱はご機嫌だった。
普通に歩いて行った方が早く屋敷に着いただろうが、そんな些細な事は考えつきもしなかった。
「全く、お前ここに何しに来たか分かってんのか? これでも期待してんだゼ」
苦笑する太刀風だったが、お乱の喜ぶ顔見たさに年甲斐もなくはしゃいで急上昇や錐揉み飛行を披露したのは
人の事を言えなかった。
自分の腕から身を乗り出し、横を飛ぶ小鳥に手を振るお乱の無邪気な様を思い出すと、
こんな娘が自分達を負かして解放したとは今でも信じられない。
「もちろん、これからいっぱいイイ事するんでしょ? あたしの交神の番になるのがずっと待ち遠しかったんだから!」
「ほォ、それじゃ確かめてみるか」
「きゃあ!」
小生意気な口を利くお乱をひょいと肩の上に担ぎ、豊満な尻をぱしんと叩いてやる。
露出の多い舞装束姿の姉と比べても負けたものではない、着物越しにも分かるはちきれそうな量感が
掌に感じられた。
「はははは、言うだけあってこりゃまた立派なケツしてやがるぜ」
「も、もう〜! いきなり何するのよ」
「これだけいい尻なら子作りも十分務まるな」
「太刀風様の助平っ! すかんタコ!」
肩の上でじたばたするお乱だったが、笑い混じりの罵声のせいで心底嫌がっていないのが知れる。
屋敷に向かう二人を橙色に染めながら、ゆっくりと日が傾いていった。
夜が更け、胸を高鳴らせながら太刀風五郎を待つお乱は、頬の火照りを冷まそうと閨の障子を開けて夜風に当たっていた。
一族の皆と離れ、こうして何をするでもなく一人でいると、今までの色々な出来事を思い出してしまう。
姉と一緒にイツ花に連れられて家に来た日の事、初陣の時の事、手強い髪を倒した事……
とめどない回想の最中、太刀風が閨に入ってきた足音に気付いて我に返り、お乱は少し照れくさそうな顔をした。
「何考え込んでたんだ? やっぱり交神やめとくってのは今更ナシだぜ」
「違うよ、太刀風様と初めて会った時の事、思い出してたの」
初めて九重楼で五郎達と戦った時、初陣で経験が少なく、まだ打たれ弱かったお絶とお乱は二柱の猛攻に
すぐさま瀕死になりやられると覚悟したが、仲間の回復が間に合うまで五郎達が攻撃の手を止めてくれた事を
お乱は懐かしそうに話した。
「あの時から五郎様達ってお優しいと思ったのよねー」
「……さァてな、そんな事あったっけ」
覚えていないのか誤魔化しているのか、わざとぶっきら棒に言って太刀風五郎はニコニコしているお乱を夜具の上に座らせた。
これからお乱と男女の契りを結び、明くる朝になれば儀式は成り、一月後には子が生まれるのだと思うと、自分でも
不思議な気持ちだった。
お乱を女として見ていないわけではなく、交わる前からあまりに親しい仲になり過ぎたせいで、かえって情を交わす事が
今更のように思える。
「太刀風様はどういう仕方がお好きなの? 本手? 茶臼? それともお口でするとか、おっぱいで挟むとか……」
「どれもお好きだけどよ、どっからそんな知識仕入れてきたんだお前ってやつは」
「ふふふ」
先に交神した姉から閨でのあれこれを聞いていたらしく、お乱は耳年増な事を言う。
先月の交神後、満足げな顔をしながらも足腰がフラついていた相棒の姿を思い出し、あっという間に成長する人間を
侮らない方がいいと太刀風は改めて実感したばかりである。
なにせ情交自体久しぶりなので、頭の中で手順を確認しようと記憶を手繰っていると、唐突にある女の姿が浮かび上がった。
記憶の中で妖艶に微笑む日輪の女神・太照天夕子は、掟を破った五郎達を九重楼に幽閉した張本人だった。
どんな女神よりも気高く優雅で、それと同じ位厳格な太照天夕子と太刀風五郎がかつて男女の仲にあった事は
天界でもごく一部の者しか知らないが、今回、太刀風が交神の儀を引き受けた事は当然夕子の耳に入っているはずだった。
(……すまんな、夕子)
人と交わるのも朱点を討つための計画のうちなら、昔の男にいちいち悋気を起こしてはやっていけないだろうが、
女神の女心を察し、太刀風五郎は心の中で夕子に謝った。
未練のせいで中途半端な真似をしたら、それこそ両方に失礼だろうと思い、腹を決めてお乱をまっすぐに見つめる。
「なあお乱、わしは幸せもんだな、天界に戻れた事よりもお前と契る方がずっと嬉しいって思……」
言葉の途中で、春風に舞う花弁よりも柔らかな感触が太刀風の口をふさいだ。
「!!」
「これがあたしの気持ちよ、太刀風様」
風の能力に長けたお乱らしい、相手の虚を突く見事な先制攻撃だったが、初めての接吻に彼女の心臓は破裂しそうだった。
「恥ずかしいけど……全部、見ててね」
呆気に取られる太刀風を前に、思い切って自らの手で帯を解くと、ふわりと夜着が足下に落ちた。
お乱は一糸纏わぬ格好になり、十分に成熟したその肢体を相手の目に晒す。
手を伸ばせば触れられる近さで、桜色の乳暈も初々しい、たわわな美乳が動悸に揺れている。
優美な腰の曲線につながる見事に張り出した尻は太刀風のお墨付きの通りの肉感で、まだ男を知らないとは思えないほどだった。
肉付き良く柔らかそうな太腿は、掌を押し返してきそうな弾力に満ちていた。
大槌を振り回すお乱の捲れた裾から覗く内腿は、露出の多い姉とは違う意味で目のやり場に困るのだった。
初めて触れてみると思った以上に肌理が細かく、しっとりと掌に吸い付いてくるような感触に、太刀風は思わずほう、と溜息を付いた。
「全く、いい女になりやがって」
太刀風は高価な陶器でも扱うような手つきで、お乱の優美な肢体をゆっくりと布団に横たえる。
男の手で素肌に触れられ、反射的に身を固くするお乱だったが、吹き荒れる春の嵐のような愛撫に翻弄され、
生娘の身体が蕩け出すのに時間はかからなかった。
貝殻のように形の良い耳朶に優しく息が吹き込まれ、くすぐったさにびくりと震える。
初陣の時よりも緊張して強張っていた全身から力が抜け、次第に柔らかく、軽くなっていく。
今日はじめて知った、身体がふわりと風に包まれ浮き上がるあの感覚と良く似ていたが、それよりもずっと気持ち良い。
もっともっと高い所まで導いて欲しいと、お乱は太刀風の大きな手を握って指を絡めた。
姉から聞いた『乳房で挟んで悦ばせるやり方』を実践してみたいと思っていたが、その意気込みも空しく
お乱はされるがままになっていた。
太刀風の手管は決して強引ではないが、好い所を全て知っているように触れてくる指が、唇が、お乱の中の情欲の炎を
絶えず煽ってくる。
ごつい指からは想像もつかない繊細な力加減で先端をきゅ、と捻り上げられ、鮮烈な刺激に強張るお乱の爪先が
布団にまた新しい皺を作った。
「いつまでもこうしてても、飽きねえな」
そう言って、太刀風はお乱が呼吸するたびにぷるぷると揺れる二つの乳房を面白そうに見下ろしている。
夕子は閨の中でも乱れる姿を晒すのを厭い、堅牢なほどに重ねた衣のまま事に及ぶのが常だったが、自分の手で感じるままに
反応を示す女体を目にして、はしたないと無粋な事を考える男などいるものか、と太刀風は思った。
たおやかな腰の稜線を撫で下ろす掌に、甘い色を帯びた吐息が漏れる。
腰が砕けて脱力したお乱が、太刀風の胸にもたれかかってきた。
その眼は早くも物欲しげに潤んでおり、太腿をもどかしそうに擦り合わせている。
ずっと羽の先で触れるような愛撫に煽られるばかりで、もっと強い刺激が欲しくて仕方ないのだろう。
すぐにでも欲しいように濡れた眼で見上げてくるお乱だったが、まだ余裕の体の太刀風は少し焦らしてやりたくなり、
笑いながら「もうちょっとお預けだ」と押しとどめた。
「やぁんっ……」
我慢できなくて、はしたないと知りながらお乱は割れ目に指を伸ばしていた。
少しだけで収めるつもりが、さんざん焦らされて熟れた粘膜に触れたが最後、理性は脆くも崩れてどうしようもなくなり、
ひたすら指で蕾を擦り立てる事以外何も考えられなくなる。
いつしか太刀風五郎は手を休め、夢中で自慰に耽る生娘の恥態を面白そうに見下ろしていた。
「初夜の床で一人遊びされちゃ、亭主の立つ瀬がねぇなぁ」
「あ……やあぁっ! み、見ないでっ……」
「いやぁイイ眺めだ、眼福、眼福」
さすがに剛胆なお乱も、こんな恥ずかしい所を見られては真っ赤になって取り乱す他にないが、それでも手淫を
止められないほどの情欲が肌の内で燃え上がっている。
太刀風の視線に晒されながら、もう自分のものでないように快楽を追う指は止まらず、むしろ相手に奥まで見せつけるように
無垢な割れ目を広げながら、お乱自身に辱めの限りを尽くした。
「あぁ、あたし、太刀風様に見られてるのに……だめぇ! もう、だめになっちゃうぅ……っ!」
むっちりした腿を擦り合わせ、溢れた蜜で後ろの門までしとどに濡らしながら、やがてお乱は自分の二本の指で気をやった。
何とも悩ましい一人遊びの一部始終を見届けた太刀風は、あまりの事に朦朧としているお乱の手を持ち上げ、
生温い蜜にまみれた指を舐った。
「あぁ……」
「自分だけ気をやっちまういけない嫁には仕置きをしないとな」
「な、何するの!? んあぁっ」
人の悪い台詞とは裏腹に優しい手つきで、太刀風五郎はお乱の瑞々しい太腿を開かせ、その奥に顔を近づけた。
先程の指遊びで咲きほころびた花園は、生娘ながら一丁前に発情した女の匂いを立ち上らせている。
源泉に熱い息がかかり、お乱はくすぐったさと恥ずかしさに腰をよじった。
太刀風は躊躇いもなく、ぬるぬるに蕩けた秘処に口付けた。
「だ、駄目ぇ、そんな所に……っふぅぅ!」
折り重なった花びらを舌でなぞり、合わせ目からちょこんと頭を出した蕾を唇で捕まえる。
花びらを舐め上げられ蜜を啜られるたびに、お乱は布団の上で腰を悶えさせ、すすり泣くような高い声を上げた。
仕置きどころか女を泣いて悦ばせるような奉仕であったが、自身の指で限界まで弄られて敏感になった蕾には、
唇で吸われる優しい刺激も辛いぐらいで、お乱は総身を桜色に染め、身悶えながらもう一度気をやった。
「はぁっ……はぁっ」
荒い息をつき、眼を潤ませるお乱はもうすっかり女の表情をしていた。
二度も昇り詰めて腰に全く力が入らないというのに、お腹の奥が疼いて仕方なく、自分の女の部分がこの方を
欲しがっているのだとお乱は痛いほど感じていた。
太刀風もいい頃合だと判断し、腰巻の下で窮屈そうにしているものに本懐を遂げさせようと前を捲る。
「わ……何、これ……大っきい……!」
途端、お乱のまん丸に見開いた眼は今まで見た事もないそれに釘付けになった。
それこそ太刀のように反り返っており、威容に怯みそうになったお乱だったが、この方のものだと思うと
未知のものに対する怖さは薄らいだ。
「ちょっとばかり痛い思いさせるけど、堪えてくれよ」
「うん……」
素直に頷いたお乱だったが、太刀風に腰を抱えられ、その巨体に見合った太さの男根が未通の秘処に
めり込んできた時は、屋敷中に響き渡るほどの悲鳴を上げた。
お乱の身体はどこも柔らかくしなやかだが、そこだけは本人の意志に反して拒むように狭く、力ずくで押し通るしかなかった。
戦いで負う傷とは違う、胸が詰まるような痛みと圧迫感に、自ら望んだ事ではあったがお乱は悲痛な声を上げて
太刀風の背中にしがみついた。
「うっ……く……」
「もう大丈夫だ、楽にしてろ」
身体が裂けんばかりの破瓜の苦痛を堪えながら、決して「痛い」とは訴えない健気さに、太刀風は一層愛しくなる。
逞しい肩にすがって荒い呼吸を繰り返しているお乱の身体を、貫いたままそっと抱き起こす。
胡座をかいた太刀風の膝の上に跨って抱き合う格好になり、お乱は胎内を穿つ肉柱がより奥に填まり込むのを感じてぞくぞくと身震いした。
「んんッ……!」
「わしのに慣れるまで、こうしてずっと抱いておいてやるからな」
お乱はその言葉に甘え、男を受け入れたままなるべく身体の力を抜いて息を整えようとする。
慣れていない生娘には持て余す程の代物だったが、しばらくするうちに太刀風の胸に身体を預けるお乱の吐息が、苦しげなものから徐々に
切ない響きに変化していくのを感じ取った。
さっきまで辛くて仕方なかった胎内を一杯にするものの存在感をもっと感じたいように、お乱が無意識に腰を揺すって豊満な尻をぷりぷりと
揺らしているのは、大層淫靡な眺めだった。
「ほォ、さっきまでヒイヒイ泣いてたのにもう尻を振って楽しんでやがるな」
「こ……これは、違うのぉっ、お腹の奥が、変な感じでっ……」
「はは、どんな感じだお乱? わしのがあんまり悦すぎて、疼いてどうしようもねェのか?」
図星だったらしく、卑猥な言葉に耳まで赤くなったお乱は、堪らず濡れた粘膜で肉太刀をきゅうっと根本から締め付けた。
早くも男の悦ばせ方を会得し出しているお乱に、太刀風はお返しするように軽く腰を突き上げてやった。
「はぁあんっ!」
姉と同様に感度の良いお乱は、しなやかな背を反らして初めての肉交に全身を震わせる。
その好ましい反応に、さすがにいい尻をしているだけの事はあるな、と太刀風は言葉に出さずいささか好色な感心の仕方をした。
「太刀風様、ぎゅって抱き締めてて……身体ごと、どこかに行っちゃいそうで、怖いの……」
一人遊びとも、唇での愛撫とも違う、蕩けた肉体の奥をじかに突き上げられる刺激。
戦場では「怖い」など口にした事もないお乱が、初めて味わう強すぎる快楽に翻弄され、怯える幼子のように夢中で縋り付いてくる。
官能に上気して玉の汗を浮かべた美乳が太刀風の胸板に押し付けられ、形良い二つの膨らみが柔らかく潰れた。
「よしよしお安い御用だ、ずっと離さないでおいてやるから、痛い思いをした分悦くなれよ」
掌に余るほど豊満な桃尻を掴むと、むっちり張った肉の手応えと汗ばんだ肌の感触が伝わってくる。
立派な尻を両手でしっかり支え、何度も小刻みに奥を突き上げてやると、そのたびに柔らかな尻にきゅっと力が入るのが分かった。
「あ、あっ……あっ……!」
いつも豪気で快活なお乱だけに、眉を寄せて瞳を潤ませ切ない息をついている姿は落差も加わってなおさら艶かしく、お乱が初めて晒す媚態に
太刀風も否応なく奮い立たされる。
「んぁっ! す、すごいのぉっ…… ……え?」
天にも昇るような心地でいたお乱だが、違和感にふと我に返り周囲を見回してみて初めて、太刀風に抱かれたまま実際に宙に浮いている
事に気付いた。
繋がったままの二人を風が包み込み、天井近くまで浮き上がらせている。
「お、落ちちゃう! 太刀風様、下ろしてっ」
「お……? おおっ、悪りぃ! つい興奮し過ぎてな、スマンスマン」
無意識に風を放出してしまった太刀風だったが、驚いてしがみつくお乱に少し悪戯心を刺激され、このまま続けるのも一興だと
なおも空中浮遊をやめない。
お乱の身体は柔らかく抱き心地が良く、ずっとこうしていたい程だったが、不安定な空中で緊張しているせいか、一層きつく
締め付けてくる感触が太刀風を急き立てる。
ふっくらと色づいた花襞の間からは天然の蜜が惜しげもなく分泌され、勢い良く出入りする太い肉柱を根元まで濡らし、抽送の潤滑さを
増していた。
太刀風が力強く腰を突き上げ、お乱の桃尻が跳ね上がるたびに二人の肉がぶつかる音が響き、一瞬送れてぬめった蜜の音がそれを追う。
「あっ、いやぁ、奥……奥に当たってるぅ……!」
「ん? 痛てぇか? 抜いちまうか?」
「だめぇ……! もっと、もっと奥まで……太刀風様のがほしいの」
男の先端で子壷の口を小突かれ、捏ね回されるむず痒いような性感が、先程まで生娘だったお乱をいよいよ乱れさせる。
「何これ、何かくるぅっ……い、イっちゃうの、私……っ? んぁ、あぁぁっ!!」
暴走しつつある女体に発破をかけるように、柔肉を抉り襞々を嬲る男根の摩擦に追い上げられ、自分が何を口走っているかも
分からないほどの快楽に呑まれていく。
お乱は太刀風の胸にしがみ付きながら、空中にいながらどこまでも堕ちていくような感覚に全身を震わせて果てた。
咥え込まれていた肉太刀も、苦痛と紙一重の強い締め付けにびくんびくんと震え、限界を訴えていた。
「わしももう辛抱堪らん……! お乱、おめェの中に出すぞっ!」
太刀風はお乱の尻をぐっと掴み寄せ、下腹に力を込めて溜まりに溜まった情欲を思い切り放った。
爆発するような勢いで迸る精を胎内でじかに感じ、お乱は最奥に子種を浴びせられながらひぅっ、と息を漏らした。
最後の一滴まで放ち終えたと同時に、太刀風の頭を大槌で思い切り殴られたような衝撃が襲い、目から火花が飛んだ。
「!! ……ぐ、ぅあ」
思いのほか昂ぶってしまったようで、文字通り舞い上がり過ぎて真上の天井に頭をまともにぶつけたのだった。
激しい情交に朦朧として胸に顔をうずめているお乱は、そんな苦悶など知る由も無い。
それでも太刀風は歯を食いしばって堪え、気をやった直後の心身に鞭打って風を制御し、お乱を抱えたまま下の布団に軟着陸した。
二人一緒に墜落してせっかくの余韻をぶち壊しにせず済んだのは、太刀風の男の意地の為せる業だった。
やっとの事で息を整え、頭に出来たこぶをさすりながら、太刀風はそっと身体を離す。
もっと頂戴と子壷がねだっているように、奥がひくひくと蠢いているのを亀頭の先に感じながら、いささか未練げに
ゆっくりと抜き出した。
「太刀風様……」
「おお痛てぇ……おいお乱、すぐに起きて大丈夫かよ」
「うん、……すっごく、よかったよ」
「そりゃどうも、お前を乱れさせた甲斐があるってもんだ」
あまりに率直な感想に、さっきまでお乱を散々よがらせていた太刀風の方がかえって照れ臭くなってしまう。
「今からどんな子が生まれるか楽しみだぞ」
「私は、太刀風様みたいな強くて優しい子だったら嬉しいな」
お乱と寄り添って布団に横たわりながら、しばし他愛の無い話をする。
情事の後の睦言というのも久し振りで、ささやかではあるがこの上なく幸せなひと時に浸る太刀風は、しみじみと口にした。
「現金な話だけどよ、お前とこうしていると昔わしらがした事は、やっぱり間違っていなかったと思えるぜ」
ずっと昔、彼らが授けた知恵で人間同士が殺し合いを始めたのを見て絶望した時の話をお乱は知っていた。
何代も前の先祖が黄川人から聞いた伝承はその後一族に代々伝えられ、その話を父から聞かされた幼いお乱とお絶は、
きっと自分達で優しい神様達を救おうと思ったのだった。
「あん時はそりゃもうマジで落ち込んで、いっそ塔のてっぺんから身投げでもしようかと思ったさ」
そう笑って冗談にできるまで、五郎達にどれほどの後悔と苦悩があったかを思い、お乱は表情を陰らせた。
「おいおい、そんな顔すんなよ、もう済んだ事だ、お前らが終わらせてくれたんだ」
「……それじゃあ太刀風様、今までの辛さも寂しさも全部チャラになるぐらい、今夜はいい事しよう?」
そう言うお乱は太刀風が今まで見た中で一番の笑顔と共に、またもや不意打ちの口付けを見舞ってきた。
大槌の打撃よりもはるかに効く、あまりにも優しい一撃に辛さも寂しさも打ち砕かれ、かなわねェな、と太刀風は
悪戯なお乱を抱き締めた。
太い腕枕で熟睡しているお乱の健やかな寝顔を横で見ながら、太刀風は大昔の事を思い出していた。
……それはある雪の日の事だった。
板切れを寄せ集めただけの粗末なあばら屋に、二人の幼い姉妹が身を寄せ合っていた。
親に死なれたのか、小屋の中には幼子二人だけで食べ物も火の気も何も無い中、二人の姉妹は飢えと寒さに死にそうになりながらも、
破れた壁から容赦なく吹き付ける吹雪から必死にお互いを守ろうとしていた。
流行り病や飢饉で死ぬのが日常茶飯事の中、たかが幼子の命など塵芥に等しいちっぽけなものだったが、これに気付いた者がいた。
雲の上から真っ白な地上を見下ろしていて、凍える姉妹の姿に目を留めた太刀風は、思わず雲から身を乗り出した。
地上に飛び降りようとする太刀風を、背後から雷電が引き止めた。
人間と関わり合いになるばかりでなく、風や火を御する知恵を勝手に人間に与えるような真似が他の神に知れればどうなるか
知れたものではない。
馬鹿な真似はよせと止められるかと思ったが、雷電はこう言った。
「何抜け駆けしてんだコラ、お前ばっかりにいい格好させるかよ」
「……がっはは! んじゃ、後で夕子に言い訳する大役はお前に任せたぜ!」
「馬っ鹿野郎! はははは!!」
こうして、『放っておけなかった』という至極単純な理由から禁忌を犯した二柱は九重楼に幽閉され、それから間もなく、
飢えと寒さで死ぬよりもたくさんの人間が二柱の授けた知恵のせいで死に、長い長い時が過ぎた。
あんまり昔の事で助けた姉妹の顔ももう思い出せないが、お乱とお絶に初めて会った時、太刀風はなぜかその時の出来事を
思い出したのだった。
「……間違っていねえよな、お前らがやってる事もよ」
一人ごちながら、太刀風はお乱の前では決して見せなかった顔になる。
天界に復帰してから、太刀風と雷電はある一つの不安を抱えていた。
――朱点を倒した後、一族の者はどうなる?
――神の血を引き今や凄まじい力を持つ一族は昼子様にとって無視できないはず、そのまま野放しにするのはありえない。
五郎達の耳に入ってくる他の神々の噂からも、一族を利用する最高神の思惑は誰しも気がかりなようだった。
呪いが解けた一族は、神にとって代わろうなどとは考えず、ただの人間として生きる事を望むだろうが、良かれと思ってした事が
必ずしも良い結果を招くとは限らないと太刀風はよく知っていた。
最悪の場合、用済みになったこいつらやその子孫を天界が消そうとしたなら、もう一度幽閉されるか粛清を受ける事になろうとも、
自分も雷電も懲りずに人間の味方をするだろうと太刀風は思った。
「どうせならもっと強くなっちまえ、理不尽な運命を叩き潰せるぐらいに」
太刀風がそっと囁いた言葉に、お乱は夢の中から微笑みを返した。
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二柱の旧き神が天界より地上を、否、そのさらに下の地獄を見下ろしていた。
薄紅色の雲の隙間から、地獄の最下層にそびえ立つ修羅の塔を上る人間たちの姿が、手を伸ばせば触れられそうなほど
はっきりと見える。
「見てるか、雷電」
「おう」
「あいつら、ついに殴り込む気だな」
「ようやくだな、太刀風」
「……九重楼にいた時よりも、長い年月に思えるぜ」
「は〜、俺の方が緊張してくらァ」
二柱の横から身を乗り出しているのは、死後に氏神となり昇天したお乱とお絶の姉妹だった。
透けるような羽衣を纏い、手にはそれぞれ大槌と扇を携えている。
「大丈夫です、私達と五郎様達の子孫ですよ?」
「何があったって、乗り越えられないはずがないんだから!」
愛しい伴侶たちの言葉に、二柱は「そうだな」と優しく返す。
いくつもの高い障壁を乗り越えて、いくつもの同族と鬼どもの屍を越えてきた彼女ら一族が、何度挫けても
何度でも立ち上がってきたのは、五郎達もよく知っている。
「『七光の御玉』使わねぇかな、こんな時ぐらい親を頼っても罰は当たらんだろ」
「だめよ! 神頼みじゃなくて自分の力で勝つのに意味があるって教えてくれたのは五郎様達よ」
「……そうだよな」
「『終わった』ら、もう俺らは本当にお役御免だもんな」
「あいつらはこれから、自分の力だけでやってかなきゃいけねぇもんな」
彼らの血を引く末裔の姿を、二組の氏神と男神は感慨深く見つめていた。
戦いの果てにどんな結末が待ち受けていようとも、彼らを最後まで見守ると決めたのだ。
一族が打ち勝つべき相手――それは鬼でも神でもなく、もっと巨大な『運命』そのものなのだから。
「いつか、きっと」
忌まわしい因縁から解き放たれ、皆が本当に笑える日が来ればいい。
血よりも呪いよりも強く強く受け継がれてきたその願いは、もうじき叶うだろう。
(完)
GJ!!エロが濃くて素晴らしい
まさか続きが読める日が来るとは思わなんだ…ありがたや
前スレは粒ぞろいだったし2発売でまた盛り上がるといいな
GJ!
双子の片割れズがどうなったか気になってたから読めて嬉しかった
エロいし、太刀風さんやんちゃで笑えたwGJ
今になって続編が読めるとは…ありがたや
エロ描写の濃さを見習いたい
あなたの文章が大好きですよ
エロいし情景描写も美しい
二組とも幸せそうで何よりでした
前の投下からかなり間が開いてたのでこんなに感想を頂けるとは思ってもみなかった
俺屍2でも五郎兄弟にはいろんな意味でお世話になると思うので、今から戦うのが超楽しみです。
みんなゲーム発売しちゃったから忙しんだな……
もうここに人来ないかもね…
コーちんと夜鳥子さんのSSを待っているぞぉ
>>32 結構です
葬式会場に一族に好意的な神やリストラ神達ときゃっきゃっしてる妄想が載ってたけどめちゃくちゃ萌えた