【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 3【舞・舞乙】
アニメ化したクェイサーのスレも立っておらず、舞シリーズのスレも残ってないようなので総合スレとして立ててみました。
扱う作品は聖痕のクェイサー、舞、舞乙、VITAセクスアリスなどです
なおアニメ脚本としての吉野作品は入れない方向にしたいと思います。
舞作品につきましても基本的にコミックスの内容に触れたものでお願いします。
保守ついでにwiki参考にした作品紹介
聖痕のクェイサー
特定の元素を操ることができる能力者クェイサーたちのバトル漫画だが
クェイサーが戦闘するためには聖乳(ソーマ)という物質が必要になるが、これが女性の乳から分泌されるもので得るためには搾乳行為が必須となり
エネルギーを補給するという建前で乳を吸うことを正当化している変態漫画である
前のスレッドで書き込みをさせていただいていた者です。
再び
「ERROR:このスレッドは512kを超えているので書けません! 」
というエラーメッセージが出たので、新たにスレッドを立ち上げました。
前のスレッドからのつづきになっています。
午前1時
ビジネスホテルの一室
「はぁ、はぁ、はぁ…おおっ!!出すぞ鴇羽!!今度は胸に…そのデカパイに出してやるぜ!!」
「あぁあ〜〜あぁ〜〜〜もうダメ〜〜〜やめてぇ〜〜〜はぁあ〜〜〜あぁあ〜〜〜♪」
「はぁ、はぁ…流石に疲れたぜ…はぁ、はぁ…」
「だらしね〜〜〜な!!今度は俺だ!!」
他の2人が疲労感を見せる中…福田は舞衣の脚を大きく開き、再び舞衣を犯し始めた…
「あっ!あっ!あぁあ〜〜〜お願い、もうやめてぇ〜〜〜堪忍してぇ〜〜〜はぁあ、はぁあ…」
「はぁ、はぁ…しねーよ(笑)テメーはずっと犯されつづけるんだよ!!」
「あぁあ…あぁあ…イヤぁ…そんなのイヤぁ!!あぁあ〜〜〜どうすればいいの!!?あたしどうすれば
いいの!!?んひぃいいいいいいっ!!?痛いっ!!痛いっ!!」
福田は舞衣の乳首をおもいっきり引っ張りながら悪戯な笑顔で呟いた。
「テメーは笑顔でアンアン喘いでたら幸せになれるんだよ!!」
「ヒック…えぐっ…ふぇえ…ほ、本当にぃ〜〜?本当にそうなの〜〜〜!?」
既に舞衣の思考回路はおかしくなっていた…
「プッ…あはははは!!鴇羽もう壊れる寸前じゃね!!?」
田島は立ち上がると、舞衣の表情を撮影し始めた。
だらしなく開いた口…白目をむく寸前の目からは涙を流し…
笑っているのか…泣いているのかも分からない…壊れた表情…
田島は悪戯な笑みを浮かべた。
「よしっ、アンタ等疲れてるでしょ?今からさ、他の男連れてきな!!『タダマンできる女がいる』って
知ってる男連れてきなよ…あっ、鴇羽の名前出したら同級生とか結構来るかも♪」
田島は携帯片手に、風華学園時代の同級生の男子に連絡を始めた…
男達も、知り合いの男達を呼ぶために連絡を取り始めた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前3時
ビジネスホテルの一室
「ち〜〜〜っす!!マジでタダマンやらせてくれる女って、いるんスか〜〜?」
「ど〜〜せブスとかっしょ?ま〜〜タダならいいけど(笑)」
「うぷっ…クセ〜〜〜(笑)テメーら犯ってる真っ最中だったのかよ!!」
ガラの悪い男達が部屋に集まる…
「な、なぁ…鴇羽がここにいるって聞いたんだけど…」
「その…鴇羽とヤラせてくれるって聞いたんだけど…」
「ほ、本当に…3万円で…鴇羽さんと…セックスできるんだよね?嘘じゃないよね?」
田島が呼び寄せた風華学園時代の同級生男子たち…
真面目そうな普通の男子も、舞衣の名前を言えば集まってきた…
悪戯な笑みを浮かべ満足そうな田島…
「あ〜〜みんな夜中にご苦労様〜〜♪とりあえず順番に並んでね〜〜♪」
10名近く集まった男達は順番に並ぶと、既に精液まみれの舞衣を披露した。
「おおっ!!結構いい女じゃね〜〜かよ!!」
「てか、もうドロドロじゃね〜〜かよ(笑)」
「うわっ!!ととと、鴇羽さんだ!!本当に鴇羽さんだ!!」
男達の反応は上々だった。
「ほらっ、鴇羽さ〜〜ん♪もう辛いのはイヤなんでしょ〜〜?どうすればいいのか、わかるよね〜〜?」
田島は舞衣に話しかけると…舞衣は壊れた笑顔で男達に挨拶を始めた…
「えへへぇ〜〜♪みなさ〜〜〜ん♪あたしでタダマンして気持ちよく射精してくださ〜〜い♪」
焦点の定まらない視線…
涎をたらす口元…
壊れた笑顔は男達を興奮させた。
「じゃ、まずは俺から〜〜♪」
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・・・・・・・・・・・
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舞衣は10人の男達に…その瑞々しく綺麗な身体を惜しげもなく差し出し…朝まで犯され続けた…
オレンジ色のショートボブの髪の毛も…
顔も…胸も…肩も腕も…
太ももも脚も…
全身を、男達の唾液と精液で汚されてしまった…
膣を犯され…アナルを犯され…口を犯され…
我慢できない男達に、胸の谷間や太もも…腋の下も射精の道具にされ…
全身を汚されて…意識を完全に失ってしまった…
「あぇえ〜〜〜あぁあ…あへへぇ〜〜〜〜♪も、もうダメぇ〜〜〜♪」
朝の6時までタップリ犯され…失神した舞衣を楽しそうに撮影する田島…
「よ〜〜〜し!!いい写真がタップリ撮れたし〜〜そろそろ終わりにしようかな♪」
舞衣とそれぞれの男達との2ショット写真を撮り終えた田島は、満足そうに部屋を後にする…
「じゃ〜〜ね、鴇羽さ〜〜〜ん♪風邪ひかないでね〜〜(笑)」
部屋には舞衣ひとりだけ残され…朝を迎えた…
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7月29日 午前8時
ビジネスホテルの一室
「んぁ…んんっ…んっ…ふぁあ〜〜〜あ…」
既に朝日は昇り…部屋に日光が差し込む…
荒らされた部屋…精液まみれのシーツ…
男達の汗臭い香りとムッとした精液の香りが充満する中…
舞衣は目を覚ました…
「ふぅ〜〜あっ、いたた…身体が…痛い…それに…臭い…」
目覚めた舞衣は辺りを見回す…
そして、自分が全身精液まみれで寝ていた事に気づいた。
「…これって…あぁ…そういえば…」
舞衣は昨日の夜から朝方にかけて輪姦されたことを、ゆっくりと思い出した…
アルコールによって曖昧になってしまった記憶を、一つ一つ思い出し…整理する…
「…あたし…あの後…あぁ…またやっちゃった…ダメだな〜〜あたし…お酒が入ると…」
酒での失敗は、初めてではない…
また起こしてしまった酒でのトラブル…舞衣は自己嫌悪に陥った。
その時…舞衣の携帯の着信音がワンコール鳴った。
「んっ?メール?誰から…」
携帯を確認すると…メールの差出人は田島…
『昨日はお疲れ様!いい写真いっぱい撮れたよ〜〜♪』
メールには、舞衣の痴態が収められた写真が添付され…
その写真を見た舞衣は、無言で携帯を閉じた。
「…ふぁあ…まだ眠いし…身体中痛いし…もう少し寝ようかな…シャワーも…目が覚めてからにしよう…」
疲労困憊な舞衣は、男達の汗と唾液と精液にまみれた身体のまま、再び眠る事にした…
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割と舞衣好きだったから読んでて情けなくて泣けてくるわ
14さん
ごごごご…ごめんなさい!!
所詮は二次創作なので、舞衣ちゃんの事は嫌いにならないで下さい!!
フライングゲッ…ゴホンゴホン…
まぁ、軽い気持ちで読んで下さいね。
別に謝る必要はまったくないよ。好きなもんを好きなように書く板なんだし
もうアフターピルと性病検査は忘れるなくらいしか言葉のかけようが…。
というかDVD流出されてんだし、猛烈に嫌っている同年代の同性がいるくらい
自覚しろと小一時間ry
とりあえず千絵の知恵を借りる機会もしばらくなさそうだし…。
本編の舞衣ってさすがにここまで馬鹿じゃなかったけど、既にアルコールやドラッグが頭を破壊し始めてるのか
風俗の世界にどっぷり漬ってるみたいで痛々しい…そういや弟のためにソープに沈む覚悟してたっけあの娘?
午前11時
ビジネスホテルの一室
「…ちゃん!舞衣ちゃん!」
んっ?誰かしら…
疲れ果てて…裸で眠るあたしに…誰かが声を掛けてくる…
「…ふぁあ〜〜あ…今何時〜〜?」
あたしは呼びかけてくる声に目を覚ますと、ムクリと起き上がり…身体を伸ばしながら大欠伸した。
「ふぁあ…あれっ…碧ちゃん…どうしてここに?」
「あっ、やっと起きた!!も〜〜〜心配したんだから!!何度も舞衣ちゃんの携帯に連絡しても出ないし
、部屋をノックしても出ないからフロントに連絡して開けてもらったの!!もしかして倒れてるんじゃな
いかと思って!!それにしても…どうしたのよ、その身体!!」
声の主は碧ちゃん…
やっぱり…聞き覚えのある声だな〜〜って思ったのよね。
そして、あたしは自分の体に目を向ける…
「あっ…これは…ちょっとね、あはは…」
「あはは〜じゃないでしょ〜〜!!これって精液だよね!?もしかして…乱暴されたの!!?」
いけない…そういえば、あたしシャワーも浴びずに寝ちゃったんだ…
徐々に意識がハッキリしてくると…鼻を突く汗と精液の匂いに、あたしはむせ返った…
昨日の失敗は…本当に反省してる…
だから…これ以上事を大きくしたくない…
あたしは碧ちゃんへの言い訳を考えた。
「え〜〜っと…昨日あたし一人でお酒飲みに行ったんだけど…飲んだ先で男の人にナンパさちゃって〜〜♪
そのままここでエッチしちゃって(笑)ううん、乱暴とかじゃなくて、お互い合意の上だから♪」
「ナンパされて…って…でもこれ酷いよ!?身体中ドロドロだし…何人かに乱暴されたんじゃ…」
「だから〜〜心配しなくてもいいわよ…3人の男の人とエッチしちゃって(笑)」
「…3人…舞衣ちゃ〜〜ん…ストレスとか溜まってるのは分かるんだけどさ〜〜一応彼氏もいるんだから、
そういう事は控えないと…彼を悲しませないようにしないとね…」
碧ちゃんの言葉に…胸が痛んだ…
ゴメンね…祐一…
「う…うん…酔ってて…よく分からなくて…うん…反省してる…」
心配してくれて…わざわざホテルまで来てくれた碧ちゃんに謝った。
「ところで連絡って…何かあたしに用事でもあったの?」
「あっ、そうそう…これを書いてもらいたいんだけど〜〜」
碧ちゃんは書類を一枚取り出す…
学費支払い延期届
「今回の件で、巧海くん…舞衣ちゃんが口座に振り込んでくれた学費や生活費の殆どを使っちゃったの…
下半期の支払いが近いし…舞衣ちゃんもイキナリ大金を払うなんて無理だろうから、一応学園側には支払い
の延期をお願いしたの。で、今日は舞衣ちゃんにサインを貰おうと思って…」
あたしは碧ちゃんから書類を受け取る…
そして、2枚目の書類に書いてある支払いプランをじっくり読んだ。
あたしが書類に目を通していると…碧ちゃんは、あたしの横顔をじっと見つめてる…
「う〜〜ん…卒業後の支払いもいいのよね?って…碧ちゃん、あたしの顔…何かついてる?」
「えっ?あぁ…ごめんね…いや…舞衣ちゃん、何か疲れた顔してるな〜〜ってね…」
「はいっ?あたしが?あはは…いろいろあったしね〜〜(笑)」
「ううん、そういうのじゃなくて…何かこう…表情が疲れてるって言うか…昨日から気になってたのよね…」
「そう…なんだ…あたし、疲れた顔してるんだ…あはは、自分じゃ分からないわよね〜〜(笑)」
…気付かなかった…そうなんだ…疲れた顔してるんだ…
しょうがないわよ…いい事ないんだし…
支払いプランを選んでサインすると、あたしは碧ちゃんに書類を手渡す…
「はい、卒業後一年以内の支払いね」
碧ちゃんは書類を受け取ると、改めてあたしの身体に視線を向けた。
「舞衣ちゃん…確かに女同士だけどさ〜〜裸はマズイんじゃない?」
「あっ、いけない!そういえばあたし…あはは!」
「も〜〜〜舞衣ちゃんは〜〜(笑)身体、気持ち悪いでしょ?シャワー浴びて綺麗にしておいで♪」
裸でいる事に気付いたあたしは、思わず恥ずかしくなり…胸を両手で隠しながらバスルームに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ビジネスホテル バスルーム
「あ〜〜〜気持ちいい♪」
身体中にこびりついた…男達の精液や唾液を洗い流す…
少し乾燥して…ベットリと張り付いた精液は、なかなか落ちない…
髪の毛についた精液をシャンプーで洗い流し…
身体中の精液を、ボディソープで洗い流し…
バスルームから出たあたしは、やっと綺麗になった身体を鏡に映す…
「…また…汚れちゃったな…あたしの身体…」
「舞衣ちゃん何か言った〜〜?」
あたしが思わず呟くと、部屋にいる碧ちゃんに聞こえちゃったみたい…
「ううん、何でもないよ〜〜」
ドライヤーで髪の毛を乾かしていると…今度は碧ちゃんから話しかけてきた…
「あっ、そうだ!ねえ舞衣ちゃん、明日時間ある?私、明日オフだからさ〜〜ちょっと一緒に出かけて
みない?舞衣ちゃんに是非教えたい観光スポットがあるんだよね〜〜♪」
「はいっ?あたしにピッタリの?」
「うん、疲れてる舞衣ちゃんにピッタリの場所があるの♪ねえ、どう?行ってみる?」
「どうしようかな〜〜明日は何も無いし…うん、いいよ碧ちゃん♪」
「オッケーー♪じゃ、明日の朝11時に、私が車で迎えに来るからヨロシク♪」
成り行きから、あたしは碧ちゃんと出かける約束をした。
久しぶりに遊びに行くのもいいかもしれないわね…
何だか楽しみ♪
バスタオルだけ巻いた格好で、あたしは碧ちゃんの前に座り…暫くお話した…
すると…碧ちゃんの携帯が鳴る…
「な〜〜に〜〜?折角いい所だったのに〜〜♪って、あっ!学園から!!」
碧ちゃんは、何だか他にも仕事があったらしく、急いで学園に戻っていった…
「明日の朝11時ね…よ〜〜し!今日は早く寝ようかな♪」
シャワーを浴びサッパリしたあたしは、うんっと身体を伸ばす…
そして、ふとテーブルの上に視線を向けると…あたしがサインした書類が目に入った…
あ〜〜あ…碧ちゃん…書類忘れて行っちゃったんだ…
「も〜〜〜碧ちゃん…相変わらずそそっかしいんだから〜〜(笑)」
あたしは簡単にお化粧を済ませ身支度を整えると、碧ちゃんに書類を届ける為に風華学園へ向かった。
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アル中、ヤク中、元底辺風俗嬢、彼氏居るのに体中精液まみれで帰ってきて爆睡・・
碧ちゃんも元生徒とはいえ、よくこんなのと関わってくれるよ
普通なら5m以内には絶対に近寄って欲しくないタイプだろ
晶君とか千絵はかっこいいのに
午後1時
風華学園 高等部校舎前
「いやぁ〜〜〜私とした事が!!ごめんね〜〜舞衣ちゃん!!」
「いいわよ〜〜でも、相変わらずそそっかしいんだから(笑)」
「あはははっ♪何かさ、舞衣ちゃんとお出かけできると思ったら嬉しくて♪完全に忘れてたわ〜〜(笑)」
夏の日差しが照りつける昼間…
舞衣は碧が置き忘れた「学費支払い延期届」の書類を届ける為に、風華学園を訪れた。
「舞衣ちゃん、折角来たんだから〜〜職員室でお茶でもどう?」
「ありがとう…でも、あたし…職員室はちょっと…」
校内放送事件のことを思い出し…舞衣は職員室に向かう事を拒んだ。
「あ…うん、分かった♪じゃ〜〜明日、楽しみに待っててねっ♪」
碧は舞衣の心境を理解したのか…笑顔で舞衣を見送った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
風華学園高等部 中庭
「それにしても…暑い…」
舞衣は直射日光と夏の蒸し暑さに唸りながら、暫く学園内を散歩した。
校庭からは、部活動に励む生徒達の声が聞こえ…
プールを眺めれば…懐かしい水着に身を包み、水しぶきを上げる少女達の声が聞こえ…
校舎の窓を覗くと…吹奏楽部の部員達が一生懸命練習している姿が見えた。
生徒達は、それぞれ思い思いの夏の一時を過ごしている…
「部活動…か…あたしは毎年、夏はバイト三昧だったなぁ〜〜(笑)」
懐かしい自分の学園生活を思い出しながら歩いていると…いつの間にか中庭に辿り着いていた。
「わぁ〜〜懐かしい!ここでよく、アイツと一緒にお弁当食べてたわよね〜〜」
高等部時代…お昼休みになると、いつもこの中庭で楽しい一時を過ごした舞衣と祐一…
当時を思い出しながら周囲を見回す…
花いっぱいの花壇…春には満開に花咲く桜の木々…そして綺麗な芝生…
見るもの全てが懐かしい…
当時と変わらない懐かしい光景に…舞衣は思わず見入ってしまっていた…
そんな懐かしい風景を眺めていると…舞衣の視界に一人の男性が映った。
「あれっ?…もしかして…あの人…」
その…ずんぐりとした肥満体型に、もっさりとしたアフロヘアのような髪型…
体型に似合わない小さなメガネに、特徴的な髭…
汗だくになりながら、まるで花を愛でるように花壇を造っている男性の姿に、舞衣は思わず目を留めた。
舞衣の姿に気付かず…ひたすら花の世話をする男性に近づく…
「こんにちは♪あの〜〜迫水先生…ですよね?」
「っと…はい、何でしょう?」
肥満体型の男性は舞衣に声を掛けられ、我に返ったように気付く…
そして舞衣の姿を確認すると、思い出したかのような表情を浮かべ、舞衣に言葉を返した。
「あぁ〜〜あなたは確か…鴇羽巧海くんのお姉さんの〜〜」
「はいっ、鴇羽舞衣です♪巧海が中等部の頃は、本当にお世話になりました♪」
「やっぱりそうですか〜〜はいはい、巧海くんのお姉さんの舞衣さんですね〜〜♪えぇ、覚えていますよ、
いやぁ〜〜お久しぶりです…こうやってお話しするのは、かれこれ3,4年振りじゃないですかねぇ?」
そう…この肥満男性は「迫水開治」
彼は風華学園中等部の教師で、巧海は3年間彼のクラスに在籍していた。
舞衣はオーファン事件絡みで迫水とは面識があり、特に巧海が2、3年生の時は、巧海の保護者という
立場から何度も顔を合わせ、巧海の今後について話し合っていた。
再び巧海の病状が悪化した3年生の時、親身になって考えてくれたのも彼だった…
そんな当時を思い出しながら、舞衣は笑顔で迫水に挨拶する…
目の前の女性が舞衣と気付くと…迫水も笑顔で挨拶を返した。
スコップを置き、身体に付いた土を手で払うと、迫水は立ち上がる…
「いやぁ〜〜折角久しぶりに会えたのに、こんな身なりで申し訳ない」
「あはは♪いいですよ〜〜気にしないで(笑)相変らず好きなんですね〜〜そういうの」
「まぁ〜〜私の趣味みたいなものですよ(笑)」
しかし…次の瞬間、迫水の表情は暗くなる…
「しかし…この度は大変でしたねぇ…巧海くん…」
迫水は巧海を心配しているのか…巧海を気遣う言葉を口にする…
この5月に起きた…お昼の校内放送事件…
風華学園中等部の教師である迫水も、当然事件を知っていた。
「あっ…そうですね…何だかあたし、学園中に迷惑かけちゃったみたいで…すみませんでした…」
校内に流された映像の主人公が自分だと知っていた舞衣は、思わず迫水に謝った…
「いやいや!別にあなたが謝るべき事じゃないですよ!あなたは巧海くんの為に一生懸命頑張った…
ただそれだけですよ。形はどうであれ…今、巧海くんが健康を取り戻して…風華学園の編入試験を
飛び級で合格して、彼が憧れていた風華学園高等部に進学する事ができたのも、全てあなたの頑張り
があったからこそですよ。それを…あぁいう風に晒し者にする輩がいるとはねぇ…許せないなぁ〜〜
いや本当に…少なくとも私は許すことは出来ませんよ…」
迫水は淡々と語る…
風俗で働いて、巧海の手術費用を稼いだ舞衣の行動を、迫水は正当化した。
「で、巧海くんの様態はどうなんですかねぇ…その…繊細な子だから心配で…」
「はいっ、今はもう大丈夫です♪体調も元に戻ったみたいで…安心しました♪」
「そうですかぁ〜〜〜良かった良かった♪」
笑顔を取り戻した迫水は、地べたに腰を下ろす…
そして鞄から水筒を取り出すと、お茶をがぶ飲みし始めた。
迫水の言葉を聞き、舞衣の脳裏にある疑問が浮かんだ…
『誰が…DVDを放送室で流したの?』
巧海の精神状況や体調ばかりを気にしていて、舞衣は事件の核心…犯人について初めて考え始めていた。
「…あの…迫水先生…今回の事件…犯人はまだ分からないんですか?」
舞衣の表情は険しくなる…
「う〜〜〜ん…何処まで話していいのかなぁ〜〜」
迫水は悩みながら話し始めた…
「生徒や教師の証言から…もう大体特定できてるんですよねぇ〜〜実際…でもねぇ〜〜疑いをかけて
取調べとかすると…今の時代、結構問題になっちゃうんですよ…教師よりも生徒の立場の方が強い時代
ですから…逆に生徒に訴えられたら教師は手も足も出ないんですよ〜〜だから、確実な証拠を掴もうと
してるんですけどねぇ〜〜〜これがなかなか見つからない…」
迫水は既に犯人を特定しているかのような口調で語る…
迫水の言葉を聞き…舞衣の表情は更に険しくなっていった。
巧海を…唯一の家族…巧海を絶望のどん底に陥れた犯人を…舞衣は許せなくなっていた…
「まぁまぁ〜〜そう気負いせずとも…犯人はいずれ見つかりますよ!」
舞衣を気遣う迫水の言葉に、舞衣はハッと我に返った。
「あっ…ごめんなさい…今あたし…凄く怖い顔してたかも…やだなぁ〜〜(笑)」
場の雰囲気を暗く痛々しいものにしてしまったと思った舞衣は、苦笑いしながら迫水に謝った。
「あはは…この話、もう止めましょうね…」
校庭から聞こえる生徒達の声や、セミの鳴き声が聞こえる中…沈黙が続く…
すると、舞衣は思い出したかのように口を開いた。
「あっ!そういえば、なつき!!なつきは今どうしているんですか!?」
懐かしい名前を口にする…
「あの子確か2年生になって「母親と同じ科学者になってみる…」とか言い始めて、勉強頑張り始めて…
出席日数は相変らずでしたけど(笑)やっぱりどこかの大学に進学したんですか?流石にもうこの近くに
は住んでませんよね〜〜?」
オーファン関係の事件が解決した後も、何かとお互いを意識し合っていた…舞衣となつき…
親友…と言う感じではなかったが、舞衣は玖我なつきの事が常に気になっていた…
勿論…自身が風華学園を退学して…なつきが卒業した今も…
思い出したかのように、舞衣は笑顔で迫水に尋ねてみた。
すると…意外な言葉が返ってくる…
「あぁ〜〜彼女ね、いますよ…まだこの辺に(笑)今も風華町に住んでるんじゃないですかね〜〜」
「はい〜〜〜っ!!?そうなんですか!?なつき…風華町に住んでるんですか!!?」
「あぁ〜〜もしかして、知りませんでしたか?」
「はい、ちょっとビックリしました(笑)あの子理系に進みたいって行ってたから…てっきり県外の
大学に進学したのかと思って…他の同級生に聞いても、みんなあの子の進路は知らないって言ってた
から…やっぱりあの子、卒業後は理系の大学に進学したんですか?」
すると…迫水はため息をつきながら話し始めた。
「いやぁ〜〜それがですね…確かに彼女、母親と同じ科学者の道を目指していたんですけどね…
肝心の学力の方が全然足らなくて…結局大学受験は失敗しちゃったんですよね〜〜(笑)」
「あっ、分かった〜〜!今も浪人中だとか!?」
「いえ…大学受験失敗の後、彼女は科学者の道をキッパリ諦めたんですよ。その後がよろしくなくて…
風華学園卒業と同時に、ずっと別居していた父親からの援助が途絶えたらしく…貯金を切り崩して生活
していたらしいんですよねぇ…しかも…卒業後は進学も就職もせず…働きもせず…挙句、どこで覚えた
のか…毎日毎日パチンコ・パチスロ三昧という生活を送っていたんですよ…約半年位ですかねぇ〜〜」
「そ…そうなんですか…あはは…何か意外ですね…」
「舞衣さんご存知ですかねぇ〜〜彼女の母親は、私の元同僚でしてねぇ…彼女の事をよく知っている分
何だか放って置けなくて…何もせずブラブラしている彼女をどうにかしようと思いまして…私は彼女に
探偵職を勧めたんですよ…」
「はいぃ〜〜っ!!?た、探偵職!!?なつきが…ですか!!?」
「はい…彼女は高等部時代から、母親の仇を探す為にいろいろやってましたからねぇ〜〜(笑)この辺の
裏事情にも詳しいし、情報網にも詳しい…何より、情報収集はお手の物ですからねぇ〜〜彼女(笑)それに、
私立探偵という職業は、場合によっては自由業みたいなものですから…彼女には合いそうだと思いましてね…」
「なつきが探偵に…似合ってませんよね〜〜(笑)あの子、上手くやってるんですか〜〜?」
「まぁ、何とかやってるんじゃないですかねぇ(笑)そうそう、2ヶ月前にも会いましたけど…最近では
探偵の域を超えた範囲の仕事も引き受けているらしいですよ(笑)まぁ、いろいろ大変みたいですよ(笑)」
「探偵の域を超えた仕事って…何か気になるけど…まぁ、元気でやってるのなら心配ないわよね(笑)」
なつきが今も元気で過ごしていると聞き、安心した舞衣は笑顔を取り戻した。
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
もう暫く会話した後、舞衣は中庭を後にしようとする…
「何かあったら連絡ください、私でよければ相談に乗りますよ」
「はいっ、ありがとうございます♪」
最後に一言、声を掛けてくれた迫水に、舞衣は笑顔で挨拶して、その場を去った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後2時
風華町 市街地
ホテルまでの道程を、一人歩いて帰る舞衣…
「それにしても、なつきが探偵ね〜〜(笑)本当に似合わないわよね〜〜〜♪てっきりランジェリーショップ
の店員さんになってるかな〜〜って思ってたんだけどな〜〜〜(笑)」
なつきの現在を知り、スーツ姿で聞き込み調査をしているなつきの姿を想像しながら微笑む舞衣…
高等部時代の一時を共に過ごした相手が健在である事を知り、舞衣は一安心した。
嬉しそうな舞衣は足取りも軽く…鼻歌交じりで気分よくホテルに到着した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おぉ、なつき登場かぁ・・
でもこのご時勢、大学ぐらい行け、と静留が許さない気もするが
保守させて下さい
午後6時
市街地 ビジネスホテルの一室
ホテル内のレストランで一人早めの晩御飯を食べた後、舞衣はベッドに寝転がり呟く…
「…それにしても…一体誰が巧海に…あんな酷い嫌がらせを…」
なつきの健在を知り、一時は機嫌が良かった舞衣…
しかし、暫く落ち着いて頭に浮かんできたのは…やはり犯人に対しての憎しみだった。
「誰なの…一体誰が…あっ!もしかして…田島さん…?」
舞衣の頭に浮かんだのは…舞衣に一方的な敵意を持つ田島の顔…
田島の顔を思い浮かべた瞬間…昨日の夜から朝にかけての出来事を思い出す…
「あ〜〜〜ダメダメ!!あれは失敗だったわ!!本当にあたし…お酒がらみの失敗多いよね〜〜」
初めてではない酒がらみの失敗に、後悔の念が込み上げてくる…
同時に、舞衣の携帯に送られてきた脅迫とも思えるメールと、添付された陵辱写真を思い出し…
舞衣は言い知れない恐怖に怯えた。
「…あの写真で…あたしを脅そうとしているの?」
脅迫されたら…逆らえない…
あの写真が…知り合いに見られたら…
もしも…巧海に見られたら…
そんな事を考えていると、心は落ち着かない…
様々な不安が頭を過り…舞衣は悶えた。
「あ〜〜〜もうっ!!どうすればいいのよ〜〜〜!!」
枕に頭を埋めて脚をバタバタさせ悶える…
散々悶えて考えた結果…舞衣はある結論に達した。
「…気晴らしに…ちょっとだけ飲みに行こうかな…」
まだシャワーを浴びる前だった舞衣は、そのままホテルを後にして、繁華街に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後6時30分
風華町 繁華街
風華町の中で一番華やかな場所…繁華街…
その繁華街の中でも、独特な雰囲気を醸し出す通りにある飲み屋街…
高等部時代には踏み入った事のない場所に、舞衣は一人向かう…
「ふ〜〜ん、こんな風になってたんだ〜〜♪」
繁華街の奥には比較的大きな通りが2つあり…
一つは飲み屋街…
そして、もう一つは…風俗店が立ち並ぶ通り…
どちらも、学校では絶対に行ってはいけないと言われていた場所…
その一つの通りに踏み入った舞衣は、興味深く周囲を眺めた。
ネオンに照らされ、人で賑わう通りは、気晴らしを求める舞衣を楽しそうな雰囲気で引き込んだ…
「こんなにいろいろお店あるんだ〜〜何処で飲もうかなぁ〜〜♪」
辺りを見回し、自分にあったお店を探していると…背後からポンポンと、軽く肩を叩かれる…
「はいっ?」
肩を叩かれた舞衣が後ろを振り向くと…そこには二人の男性の姿…
中年肥満のアフロヘアの男性に…白髪の初老の男性…
「おやおや、また会いましたねぇ〜〜舞衣さん」
「あっ、迫水先生!!あはは、また会いましたね♪それに…あの…沢田先生ですよね!?」
「おぉ!!鴇羽クン!久しぶりだな!!どうかね、元気にしていたかね!!」
「わぁあ!!やっぱり先生だ!!はいっ!本当にお久しぶりですねっ♪」
バッタリ出会った男性は、二人とも風華学園の教師…
一人は、昼に再会を果たした迫水…
そしてもう一人は…舞衣が風華学園高等部に転校してきた当初の担任、沢田靖弘…
沢田は、舞衣が転校して暫く1−Aを担当していたが、オーファンの被害に遭い休職…
代わりに担任を務めたのが、あの杉浦碧だった。
高等部2年生時は、再び舞衣のクラスの担任を務めた沢田…
巧海が再び病に犯され…舞衣が学園を自主退学する事を決めた時、出来るだけ給料のいい職を探してく
れたのも、沢田だった。
恩がある沢田に再会する事ができ…舞衣は嬉しそうに握手を交わした。
「いやぁ〜〜感激の再会の所申し訳ないんだけど(笑)舞衣さん、こんな所でどうしたんですか?」
「ちょっと…一人で考え事してたら…何だか辛くなっちゃって…一人でお酒飲みに来たんです」
「あぁ〜〜いけませんねぇ〜〜でも…分かりますよ、そういうの…」
「鴇羽クン、未成年がお酒を…って…そうか〜〜もう君は二十歳だったね(笑)」
「はい♪あの〜〜先生達は…こんな所でどうしたんですか?」
「実はねぇ、私達も飲みに来たんですよ(笑)そうだ舞衣さん、どうです?我々と一緒に飲みに
行きませんか?この先に行き着けの店があるんですよ」
「いいですね!行きましょう♪」
「教え子と酒を飲むなんて…う〜〜む…迫水君、少しマズイのでは…」
「まぁまぁ、いいじゃないですか(笑)この際固いことは言わず…」
そして舞衣は迫水たちと一緒に、彼らの行きつけのスナックに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後7時
繁華街に立ち並ぶ飲み屋の中では一番小さい建物…
個人経営の小さなスナックに3人は入る…
「おっ、いらっしゃい先生方!おぉ〜〜今日は女連れですか!?」
「ははっ、彼女は元生徒ですよ(笑)」
「先ほど教え子と偶然再会してね…」
「こんばんは〜〜♪いい雰囲気のお店ですね♪」
狭い店内には3人以外お客はいない様子…
3人は席に着くと、カウンター越しにマスターと話しながらお酒を飲み始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1時間後…
「ヒック…でぇ〜〜あたしぃ…巧海にお金以外の事…何もしてあげられなかったんです〜〜ヒック…」
「ま、まぁまぁ…舞衣さん、それはしょうがないんじゃないですかねぇ〜〜離れ離れだし、直接会う
事もできなかった訳だし…舞衣さんは最善を尽くしたと思いますよ〜〜」
「…実は私も…少しだけ後悔しているんだよ…君にもっと給料の良い仕事を探してあげる事ができれば…
そう考えていたのだよ…そうすれば…君はもっと楽な人生を歩めたと思ってね…」
「先生方…みんな…ヒック…あたしの事心配してくれてたんですねっ♪ヒック…ふぇえ…嬉しい…」
未だお客は3人だけ…
カウンター席に座り、ウイスキーの水割りを飲む教師二人…
そして、焼酎のロックをチビチビ飲みながら、ほろ酔い加減の舞衣…
酔って饒舌になった舞衣は、巧海に対しての気持ちを存分に語った。
いつもの悪い癖…
酔いに任せて、思っていることを語り…自虐する…
そして宥められ…感激する…
酒に酔った舞衣の悪い癖が、今日も露になった。
「でもぉ〜〜ヒック…巧海が編入試験合格した時…会いに行けばよかった…ヒック…会って
「おめでとう!!」って…褒めてあげればよかった…あんな事があったとはいえ…久しぶりに
再会して…イキナリ巧海を怒鳴って…叩いて…クスン…あたし…最低…クスン…ううっ…」
一昨日…巧海との数年ぶりの再会を…自分の怒鳴り声と平手打ちで飾った舞衣は、教師二人に
後悔していると告げた…
「そんな事が…でも、巧海くんの事を本当に大切に想っているから…舞衣さんは巧海くんを叱った…
確かに、巧海くんはあの時、傷ついたかもしれませんよ。でも、1日…2日…日が経つと巧海くんも
、舞衣さんがどういう気持ちだったのか分かってくれますよ。彼は賢い子ですから、分かってくれる
筈ですよ…」
「しかし…まったく何処の誰があんな心無い事を…安心しなさい、鴇羽クン!あの事件の犯人は、
我々が絶対に捕まえてやる!!仲の良い姉と弟を傷つけるなんて…許されないことだよ!!」
「クスン…あっ、ありがとうございます〜〜〜♪こんなあたしに…クスン…」
後悔する舞衣を励ます教師二人…
そして…感激する舞衣…
「ヒック…本当にありがとうございます…あはは…あたし、優しくされるのって、馴れてないんです(笑)」
舞衣は涙を浮かべながらも、笑顔で教師二人にお礼を言った。
「お嬢ちゃん、良い先生達に出会えたんだな…アンタ等…良い先生だよ…まったく…」
この店のマスターは涙もろいのか…目に涙を浮かべながら笑顔で舞衣や沢田たちに話しかけた。
「おじさんも、ありがとうございます♪あはは、何だか凄く嬉しいから…お礼したくなってきちゃった♪」
舞衣は酔っ払い頬を紅潮させながら笑顔を見せる…
笑顔で一人うんうんと納得したような表情を浮かべると、着ていたTシャツに手をかける…
そして、3人の男性の目の前にもかかわらず…躊躇することなく一気にTシャツを脱ぎ捨てた。
「ちょ!ちょっと待ちなさい鴇羽クン!いっ、イキナリ何を!!?」
「おおっ!舞衣さん!何なんですか一体!?」
驚く男性3人…
そんな男性達の表情を面白そうに眺めながら、窮屈なブラを取り払う…
かつての担任や、お世話になった教師…そして初対面の中年男性の目の前に自ら豊満で見事な巨乳を露にした…
「ヒック…あはは!お礼で〜〜す♪あたしを励ましてくれたお礼に、おっぱい触り放題で〜〜す♪」
あっけらかんとした笑顔を浮かべながら、舞衣は自ら乳房を晒しアピールする…
「いやぁ〜〜舞衣さん、凄いですねぇ〜〜(笑)高等部時代から、大きいなぁ〜〜とは思ってたんですけど
ねぇ〜〜♪いやいや、本当に見事なオッパイですねぇ〜〜♪」
鼻の舌を伸ばし、ニヤニヤしながらジックリと舞衣の乳房を眺める迫水…
「なっ、なな…何だねイキナリ!!?鴇羽クン!や、止めたまえ!服を着なさい!!あぁ〜〜元教え子の
裸を見ることになるとは…ダメだダメだ!!私は教師なんだ!こんな事は…」
一方、沢田は、上半身裸になり見事な巨乳を晒す舞衣を目の前にオロオロと取り乱す…
「まぁまぁ〜〜いいじゃないですか、沢田先生(笑)」
迫水は沢田を宥めながら、隣に座る舞衣の乳房に手を伸ばした。
「おお〜〜っ!これは…大きくて柔らかくて…それでいて見事な弾力ですねぇ〜〜♪」
最初は右手で…次第に両手で舞衣の乳房を揉み始める…
舞衣が高等部に在籍していた頃から密かに眺めていた一部分を、思う存分触ることが出来てご満悦の迫水…
「あっは〜〜〜ん♪迫水先生のエッチ〜〜♪もう手つきがヤラしいですよ〜〜(笑)」
舞衣は抵抗する事もなく…迫水に好き放題乳房を触らせる…
頭の上で両腕を組み…笑いながら乳房を晒し…迫水に乳房を触らせる…
「とっ…鴇羽クン…破廉恥な…何て破廉恥な…ハァ、ハァ…ハァ…」
笑顔で豊満な乳房を晒し、迫水やマスターに好き放題触らせる舞衣の姿を見て、沢田は既に勃起していた。
ズボンの股間部を膨らませ…唖然とした表情で舞衣の姿を眺めていた…
そんな沢田の姿に、舞衣は気付く…
「あっ、あははっ♪沢田センセイ〜〜〜勃起してる〜〜〜(笑)大丈夫ですよ〜〜♪あたしが、おちんちん
楽にして差し上げますね〜〜♪」
そういうと、舞衣は椅子に座る沢田の前に膝立ちになる…
そして、沢田のズボンの上から股間を撫で回し刺激し始め…
次第に、慣れた手つきでズボンと下着を脱がし始めた。
「あっ!だ、ダメだ鴇羽クン!流石にそれは…淫らな気持ちになった事は謝る!だから…ああっ!!」
「あははっ♪先生のおちんちん、大きいですねぇ〜〜♪ヒック…あたし…こういう事しか取り得がないから…
こういうお礼しか出来ないんです…ヒック…あはは♪何泣いてるんだろ…あたし(笑)先生、こう見えても
あたし、フェラが得意なんです♪学園を中退した後、あたしがどれだけ頑張ったか見てくださいねっ♪」
目に涙を浮かべる舞衣は、晒された沢田のペニスを笑顔で咥え…口で愛撫を始めた…
「あむぅ〜〜〜むっ、んちゅっ♪ちゅぱちゅぱんちゅっ♪んっ、んっ、んちゅっ、んっ♪んちゅ、じゅる…
ちゅぱじゅる…ちゅっ、ちゅく、んっ♪んちゅっ、んっ♪んちゅちゅく、じゅるじゅぷちゅぱじゅる♪」
唇をすぼめ…頬を凹ませ…上目遣いで沢田が快感に喘ぐ姿を確認しながら…舞衣はペニスを愛撫する…
「じゅぽじゅるっ♪ちゅぱっ♪んちゅ♪んっ♪んちゅ♪ちゅぱ♪じゅる♪ちゅぱちゅぱじゅるっ♪んっ♪
んふぅ〜〜んっ♪んっ、んっちゅ♪ちゅぱ♪んふぅ〜〜〜れろれろちゅぱちゅるじゅるっ♪」
「あっ!!あぁ…ハァハァ…あっ!!止めたまえ鴇羽クン!!ああっ!!ダメだ!!私は教師失格だ!!」
超一流のフェラの技術を披露する舞衣に、沢田は喘ぎながら自分を責める…
長年連れ添った妻ですらしてくれなかった口での愛撫…
沢田はあまりの快感に意識を朦朧とさせながら舞衣に話しかける…
「だっダメだ!!鴇羽クン!!もっと…自分を大切にしなさい!!こんな事は…あああっ!!?」
こんな事は…の後に何を言おうとしたのか…
その後の台詞を話さないまま…沢田は舞衣の口の中で絶頂に達した。
「んっ♪ゴクッ…ゴクッ…んっ…んっ…んはぁ〜〜〜♪どうです〜〜?気持ちよかったですか〜〜?
ヒック…沢田センセイお年の割に精液の量が多いじゃないですか〜〜♪若〜〜い♪」
沢田の精液を一滴残らず飲み干すと、笑顔で沢田に話しかける…
すると舞衣の目の前に、既に下半身を曝け出した迫水が現れ…
「沢田先生は、もうグッタリしていらっしゃる(笑)では舞衣さん、私のもお願いできますかねぇ〜〜?
私にも見せて下さいよ〜〜♪学園を中退してからの頑張り…中退した後、必死に生きる為に、大切な人を
守る為に磨いてきた技を…巧海くんを救う為にどんな事をしてきたのか…あぁ〜〜そうだ、今日はまだ
入浴してないから〜〜かなり蒸れて汗臭いけど…大丈夫ですよねぇ、舞衣さん(笑)」
見事な太鼓腹と、黒々としたペニスを晒す迫水は、舞衣の口元にペニスを押し付ける…
「クスン…えへへ…見てくださいね♪あたしが…どれだけ頑張ったか…巧海の為に…どれだけ頑張ったか…」
巧海の名前…そして「苦労」 「頑張る」などの言葉を出され、酔っ払った舞衣は感極まって涙を浮かべる…
そして、迫水の期待に応えるように…ペニスを咥えた…
「はむぅ…んっ♪ちゅぱっ♪んちゅっ♪んっ、んっんちゅっ♪んちゅれろちゅっ♪れろっ♪んっ♪」
まるでヒョットコのような顔を晒しながら、舞衣はフェラチオを続ける…
瑞々しい唇で圧迫しながら、舌をペニス全体に絡め…唾液で潤う口内からは卑猥な水音を立て…
額に汗を浮かべながら必死に頭を上下させ、濃厚な口での愛撫を続ける…
「んちゅっ♪んちゅっ♪ちゅく♪んっ♪んちゅっ♪じゅるっ、ちゅるじゅるっ♪んっ、んっ♪」
「あっ、ああっ!!凄い!!凄いですよ舞衣さん!!さすが…元風俗嬢…はぁ、はぁ…これは堪らん!!
はぁ、はぁ…あんな快活な高校生だった貴女が…こんな風に…誰のものでも咥える職業についていたとは…
はぁはぁ…ううっ!!もうダメだ!!ああっ!!こ、このっ!!ス、スケベ奨学生ぃぃいぃ〜〜〜っ!!」
高等部時代の舞衣の面影と…今現在、痴態を晒す舞衣の顔を照らし合わせ…興奮する迫水…
言葉に言い表せない快感に悶えながら…迫水は高等部時代の舞衣を思い浮かべ、思いっきり射精した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後10時
飲み屋街 個人経営スナック前
「とっ…鴇羽クン!!すまなかった!!私とした事が!!」
「イヤァ〜〜鴇羽さん、私、ちょっと調子に乗っちゃいましたねぇ〜〜(笑)申し訳ありません…」
「お嬢ちゃん…俺にもしてくれるなんて…舞衣さん…だったかな…アンタ良い娘だよ…」
若干酔いが覚めた3人の男達は、揃って舞衣に頭を下げていた…
「あはは♪いいんですよ〜〜(笑)これって、あたしの癖なんです(笑)」
3人の男達は、舞衣に2度3度口で絶頂に導かれる度に、酔いが覚めて行った…
舞衣も、3人の男達のペニスを咥えて愛撫しているうちに、自然と酔いが覚めていった…
若干正気を取り戻した4人は、何故かお互い遠慮していた…
「…あっ!もう遅いから…あたし、帰りますねっ♪今日はご馳走様でした〜〜♪」
「…あぁ、気をつけて帰りなさい!あと…何かあったら、すぐに私に相談しなさい!いいね!!」
「は〜〜い♪ありがとうございま〜〜す♪」
3人の男達に手を振りながら笑顔で繁華街を去って行った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後11時
ビジネスホテルの一室
宿泊先のホテルに着いた舞衣は、すぐにシャワーを浴び…
ショーツ一枚姿のままベッドに寝転がった。
「あぁ〜〜〜またやっちゃった…あたしの悪い癖…はぁ…優しい言葉に弱いのよね〜〜あたし…」
時間が経ち…更に正気を取り戻した舞衣は、自分が取った行動に後悔していた。
酔った挙句、優しい言葉をかけてくれた男性のペニスを咥える…
舞衣の悪い癖…決して初めての過ちではなかった…
「巧海の元担任に…あたしの元担任の先生に…見ず知らずの男の人に…はぁ…気まずいなぁ〜〜
次に出会った時、あたしどういう顔すればいいのよ〜〜(笑)」
苦笑いする舞衣…
「怒ったり…笑ったり…泣いたり…情緒不安定よね…やっぱりあたし…疲れてるのかな…はぁ…」
何かあれば深く考え込み…嫌気が差し、お酒に逃げる…
自分の心が若干荒んでいる事に改めて気付く…
「あっ、そうだ…明日は碧ちゃんと待ち合わせだから…早く寝ないと…」
寝転がっているだけで…徐々に眠気に包まれる…
「ふぁあ〜〜あっ…そういえば…祐一に連絡しとかないと…まぁ…明日でいいわよね…」
欠伸しながら一旦は携帯を手にする…しかし、眠気には勝てず…枕元に携帯を置いた。
「…碧ちゃん…明日、何処に連れて行ってくれるのかな…」
舞衣は、明日の外出を楽しみにしながら、ショーツ一枚姿というだらしない格好でいつの間にか寝息を上げていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
仮に詩帆とか悪人が滅んでも、舞衣のこの愚かさは治りようが無い
どうせアル中か性病になって死ぬし、巧海を悲しませないためにも
晶君がひとおもいに殺してあげたほうが・・
7月30日 午前11時
ビジネスホテル前
「あぁ〜〜〜アタマ痛い…流石に2日続けてお酒飲みすぎたらキツイわ…」
日差しが強くなり始めたお昼前…
舞衣は、ここ2日間で起こした自分の自棄ぶりに自己嫌悪しながら、二日酔いによる頭痛に唸る…
自分に悪意を持つ同級生の罠に嵌められ…輪姦され…
あられもない姿を写真に撮られ…
酒に酔い…羽目を外して…顔見知りの男性のモノを咥え…
「…あたし…何やってるんだろ…あ〜〜〜ダメダメ!!しっかりしないと!!」
自分が注意深く行動していれば、未然に防ぐことが出来た災難…
舞衣は、自分の無防備さに自ら呆れていた…
「それにしても碧ちゃん、今日は何処に連れて行ってくれるのかな…」
そう…今日は碧と外出する約束の日。
舞衣はホテルの玄関口で、夏の日差しを避けるようにして碧の到着を待った。
数分後…
一台の軽自動車がホテルの前に停車する…
「お待たせ〜〜〜舞衣ちゃん!!ちょっと遅くなっちゃった〜〜ゴメンね〜〜♪」
颯爽と現れた碧は、満面の笑顔で舞衣に挨拶する…
いつもと変わらないラフな格好の碧は、舞衣を車に招き入れる…
「ゴメンね〜〜ちょっと学園で一仕事済ませてきたら遅くなっちゃった(笑)もしかして、待った?」
「ううん、大丈夫。あたしも今降りてきたばかりだから♪」
舞衣は車の助手席に座る…
エアコンが効いている車内の空気は冷たく…舞衣の体の汗は一気に引いた。
「んふふ〜〜♪二人でお出かけなんて初めてだよね?何だか楽しみだなぁ〜〜♪」
「ねえ碧ちゃん、今日は一体何処に連れて行ってくれるの?」
「それは着いてからのお楽しみ〜〜〜♪じゃ、行こうか♪目的地に向かって、しゅっぱ〜〜〜つ!!」
ニッコリ笑顔を浮かべた碧は、前方を指差すと元気よく声を上げ、アクセルを踏む…
「とりあえず港まで飛ばすねっ♪」
「安全運転でお願いね〜〜!」
碧が運転する車は、舞衣がまだ知らない目的地に向かって走り始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちょうど同じ頃…
午前11時30分
風華町 市街地 喫茶店
ここは、とある喫茶店…
狭い店内には4つのテーブルが並べられ…
一番奥のテーブルに座っているのは、2人の女性…
「本当にありがとうございました!本当に…何とお礼を言っていいのか…」
一人は…少々肥満気味の、派手に着飾った中年女性…
「…では、今回の件は「解決」と言う事で…成功報酬を頂きたいのだが…」
そして…もう一人は、黒いスーツに身を包んだ若い女…
「はい♪成功報酬…3万円でしたよね?どうぞ♪」
中年女性は、スーツ姿の女に封筒を手渡す…
「それにしても…クスン…本当に…本当に…行方不明になったアンナちゃんと再会できるなんて…
もう二度と会えないと思っていたから…嬉しくて…本当にありがとうございました!!」
感極まり涙を浮かべる中年女性…
その中年女性の喜ぶ姿を見届けると、若い女は席を立つ…
そして、長い髪の毛を手でをかき上げると、中年女性に優しい笑顔を向ける…
「…それでは、私は次の仕事に向かうので…」
そう一言告げると、スーツ姿の女は喫茶店を後にした。
モデルのようにスレンダーな体型ながらも、要所に女性らしい膨らみを維持した見事なスタイル…
そして印象的な…深い青色がかった…ストレートの美しいロングヘア…
口数も少なく…正にクールビューティーという言葉がピッタリの女…
この女の職業は…私立探偵…
そして…事件を一つ解決して、成功報酬を受け取った彼女が向かった先は…
風華町でたった一軒あるパチンコ店…
「…ふふっ…ふふふっ…見てろよ…今日の私は多分ツイてるぞ…」
不敵な笑みを浮かべ…女は騒音激しいパチンコ店内に消えた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後1時
愛媛県 某 田舎町
風華町の港から定期船で15分…
舞衣と碧は、風華町の隣に位置する町を訪れた。
到着後、港のレストランで食事を済ませた二人は、歩いて町を散策する…
「へぇ〜〜〜風華町の近くに、こんな所があったんだ〜〜♪」
「静かで、空気も綺麗でいい所でしょ〜〜?」
町…というよりも、村と言った方がいいような…自然に囲まれた地域…
埋め立てられ、近代的に整備された人工的な造りの島である風華町とは対照的な場所…
「あら、お嬢ちゃんたち、いらっしゃい♪」
町の通りを歩いていると、年配の女性が舞衣と碧に挨拶する…
「おばあちゃん、こんにちは〜〜♪」
「こんにちは、静かでいい所ですね♪」
舞衣と碧も、年配の女性に挨拶を返した。
一番栄えているであろう港町のメインストリートは、人が少なく…
しかも、出会った人たちは全員お年寄り…
ここが過疎化に悩む町だと言う事を、舞衣は何となく肌で感じた。
徒歩で20分…
二人は山間に辿り着く…
緑に囲まれた山間は、風華町よりも若干涼しく感じた。
より一層、緑が生い茂り…
清流と言えるような…綺麗な川が流れ…
人里離れたような…そんな景色が広がる…
「ねえ、碧ちゃ〜〜ん、まだ歩くの〜〜?」
「そろそろ着くよ〜〜ほら、見えてきた!!」
綺麗な川に架かる橋を渡りきった先に見えたのは…何かの施設のような建物…
その鉄筋コンクリート造りの小さめの建物の入り口には、大きな看板が掲げられていた。
舞衣はその建物の前に辿り着く…
「…介護老人ホーム…うたやま荘?」
舞衣は看板を読み上げた…
「あはは、舞衣ちゃ〜〜ん♪今日の目的はそこじゃないよ〜〜♪」
碧は笑いながら舞衣を呼ぶと、その建物の隣を指差した。
「はいっ?ここじゃなくて…あそこ?」
碧が指差した先には、近代的な老人ホームとは対照的な…古く小さな木造の小屋…
その小屋の向こう側は、木製の塀で周囲を囲み…
そして、塀の向こう側からは、若干の湯気が立ち昇っていた。
「あ〜〜っ!分かった!!ここってもしかして…温泉!?」
「ピンポ〜〜ン♪正解!!ここは秘境の露天風呂!!温泉好きには堪らないベストスポットなのよね〜〜♪
何年か前に教授に教えてもらったんだけどさ、私、休みの日とか、疲れたらここに来るようにしてるの。
ほら、舞衣ちゃん…何か疲れてるみたいだし…一緒に温泉に入って疲れを癒そうかな〜〜と思ってね♪」
碧はバッグからタオルを二枚取り出すと、一枚を舞衣に手渡した。
「へぇ〜〜温泉って、あたし初めてなのよね〜〜♪ちょっと楽しみだなぁ〜〜♪」
「ふふ〜〜ん♪それはよかった♪じゃ、早速温泉、入りましょうか♪」
夏の太陽が照りつける…
しかし、緑に囲まれたこの場所は、暑さを若干緩和してくれていた。
二人は汗を流し、疲れを癒すべく、自然に囲まれた露天風呂に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
古く小さな木造の小屋…
しかし外観とは裏腹に、室内は清潔的な脱衣場になっていた。
そんな古い温泉の脱衣場の中に、似合わない若い二人の女の姿が…
「舞衣ちゃんビックリするよ〜〜♪本当に景色が凄いんだから!」
笑顔で話す碧は、既に一糸纏わない全裸姿…
あっという間に脱いだ衣服を木造の棚に入れると、肩にタオルをかけ、惜しげもなく裸体を晒した。
「あはは…碧ちゃん丸見え…」
羞恥心も無く裸体を晒す碧に、舞衣は呆れて苦笑いした。
「ここは温泉だから良いんだよ〜〜(笑)ほらほら、舞衣ちゃんも早く脱いで脱いで!!」
舞衣に早く脱衣するよう即す碧…
舞衣はやれやれといった表情で、服を脱ぎ始めた。
「わぁ!!舞衣ちゃん、やっぱり胸大きいよね〜〜(笑)」
衣服を脱ぎ終えた舞衣…
一糸纏わない全裸になった舞衣は、僅かに羞恥心があるのか…股間辺りをタオルで隠す…
その舞衣の身体をジックリ眺める碧は、その見事な大きさの乳房に感嘆の声を上げた。
「あはは…やっぱり胸なんだ(笑)」
再び苦笑いしながら、舞衣は自分の胸を持ち上げてみせる…
小学生時代から、修学旅行や林間学校などのお風呂の時間…体育やプールの着替えの時間など…
肌を晒す機会がある時は必ずといっていいほど注目される、舞衣の胸…
既に注目される事にも慣れている舞衣だったが、流石に今でも苦笑いしてしまう…
「だって凄いじゃない!大きいし、形もいいし!トップだって綺麗だし〜〜うらやましいなぁ〜〜♪」
「碧ちゃんだって凄くスタイルいいじゃない♪あたしなんかより腰周り細いし、脚も長いよね〜〜!」
舞衣も負けず碧のスタイルを褒めた。
既に27歳になったにもかかわらず、数年前と変わらないスタイルを維持する碧…
舞衣とは対照的な、どちらかと言うとスレンダーな体型に、舞衣にも負けない見事な巨乳…
お腹や腰周りなど…全身の何処にも無駄な贅肉はなく、若干不摂生な生活を送りながらも、
美容には気を使っていることが伺えた。
「んふふ〜〜ん♪その大きい胸を自由にできる楯くんは幸せ者だねぇ〜〜♪」
「はい〜〜っ!!?ここでそれを言うかな〜〜(笑)」
碧の言葉に、舞衣は思わず赤面した。
「碧ちゃんだって、美人だし〜〜スタイルいいし〜〜どうせ彼氏とかいるんでしょ?」
「ん〜〜〜キツイ質問!!黙秘権つかっちゃおうかな〜〜(笑)」
舞衣も興味本位に、碧のプライベートを探る…
「実はさ〜〜〜1年前に教授と別れて以来…フリーなんだよね〜〜(笑)」
「あっ、そういえば大学の教授さんと付き合ってたんだよね?別れちゃったんだ…」
「ま、別れたっていうか…一方的に私が慕ってたんだけどね(笑)で、1年前にコンビ解消と共に、
自然別れって感じで…今明かしちゃうけど、彼には奥さんがいて、家族がいて…元々無理な恋愛
だったんだけどね〜〜(笑)」
「ちょ、ちょっと!それって不倫じゃない!?」
「あはは!そんなつもりは無かったんだけどね〜〜(笑)やっぱりそうなっちゃうよね〜〜(笑)
私は、ある程度引いて付き合っていたつもりなんだけどね…やっぱり罪悪感もあったかな…あっ!
言っとくけど〜〜健全なお付き合いだったんだからねっ!!師匠と弟子って感じ!?」
「ふ〜〜ん、健全なお付き合い…その教授さんって、紳士だったのね〜〜」
「そうなの!!だから良かったの!!でもさ〜〜ここにフリーのイイ女がいるってのに、どうして
男が寄って来ないのかな〜〜(笑)何してんのよ男共はっ!て感じだよね〜〜(笑)」
年齢の離れた女性が二人…
「元担任」 と 「元教え子」
在学中は教師と生徒の壁に阻まれ、ある程度の距離があった二人…
しかし今は、その二人が何も阻まれずお互いのプライベートを笑顔で話している…
二人は不思議な感覚に包まれながら、笑顔で会話を交わした。
・・・・・・・・・・・・・・・
しばらく会話していると、脱衣場の向こうのドアが開き、露天風呂から人が現れる…
「ふぅ〜〜いいお湯だった…あら、お嬢さん方、いらっしゃい」
「あっ、こんにちは〜〜お邪魔してま〜〜す♪」
目の前に現れたのは初老の女性…
笑顔で挨拶すると、タオルで体を拭きながら話し始める…
「本当に珍しいわ〜〜あなた達みたいな若い女の子達が、こんな温泉に来てるなんて」
「そうなんですか?やっぱり若い人は少ないんですか?」
「そうね〜〜少ないわ…ふふっ♪これは後から来るジジイ達が喜ぶわねぇ〜〜♪」
「じじい達〜〜って、あれ?ここって確か、少し前まで女湯と男湯で別れてた筈だけど〜〜?」
「そうそう、露天風呂内を仕切る大きな壁、あったでしょ〜〜?あれ、無くなっちゃったの。
露天風呂を維持する為に、あれは良くなかったらしくてねぇ、取っ払って混浴になったのよ」
この露天風呂が混浴になった事を伝えた初老の女性は立ち去る…
「…あはは…舞衣ちゃ〜〜ん、ここ混浴になっちゃったんだって(笑)」
予想もしていな出来事に、思わず苦笑いする碧…
「どうする〜〜舞衣ちゃん、流石に抵抗あるよね〜〜?私は、昔から発掘調査先の温泉とか浴場で
混浴は慣れてるからいいけど…温泉初心者で混浴はちょっとキツイよね〜〜?」
「うん、大丈夫♪あたしは平気♪」
「え〜〜っ!?本当に?舞衣ちゃん無理してない?何か無理強いしてて悪い気がしちゃうよ〜〜(笑)」
「そんな事ないよ、あたし…人前で裸になるの、元のお仕事で慣れてるし(笑)それに折角碧ちゃんが
勧めてくれた場所だし、あたしこの温泉に入ってみたいの♪この際だし一緒に入ろうよ♪」
舞衣を気遣う碧とは逆に、舞衣は温泉に入りたい様子…
「あはは…そう来たか(笑)痛々しい理由だけど…まぁ、舞衣ちゃんがそういうなら…いいかな♪」
碧は肩にかけていたタオルを頭に巻くと、体を一切隠すことなく露天風呂の入り口に向かった。
「じゃ、折角だし!いいお湯といい景色を存分に楽しみましょうか!!」
二人は山の景色といいお湯を楽しむ為に、露天風呂に向かった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もう幸せにしたってや
ごめんなさい
まだ書きたい事がたくさんあるので、
もう少しだけ書かせて下さい。
というか、読んでくださってる方いるんですね(笑)
ありがとうございます
キャラのいいところも描いてやってほしいなー、なんて。
現状、肯定的に描かれてるのって晶君ぐらいだし。
迫水先生…今回の事件…犯人は…
午後2時
混浴露天風呂
「うわぁ〜〜〜結構広いわね!」
「でしょ〜〜?ほら見て!景色も凄いんだから!!」
「本当にいい景色…でも、何か壁が低すぎない?周りから丸見えな気がするんだけど〜〜(笑)」
「まぁまぁ、そこは気にしない気にしない(笑)」
脱衣場のドアを開け、露天風呂内に入る二人…
目の前には、田舎によくある「共同露天風呂」の光景が広がっていた。
しかし、中は意外と広く、視線を少し上げれば周囲の山々が見渡せる絶景の景色を味わう事ができた。
舞衣が一歩進もうとすると、碧は舞衣の歩みを止める。
「チッチッチッ!舞衣ちゃ〜〜ん!温泉のマナーを知らないね〜〜?」
すると、碧は舞衣をビシッと指差すと、声高らかに諭しはじめた。
「温泉のマナー!!お湯の中にタオルは入れちゃダメ!!よってタオルで隠すのは厳禁!!」
碧は、タオルで股間あたりを隠す舞衣を指差した。
「はい〜〜〜っ!?隠しちゃダメって…それって丸見えじゃない!?」
「舞衣ちゃんは、いつもお風呂で隠したりするの〜〜?しないでしょ?これは温泉のマナーなの!!
はいはい!マナー通りにタオルはそこのカゴに入れようね〜〜♪」
「あ〜〜んもう分かったわよ〜〜!!」
舞衣は渋々タオルを露天風呂入り口にあるカゴに入れる…
一糸纏わない全裸の舞衣と碧…
両手で股間辺りを隠す舞衣…
堂々と惜しげもなく裸体を晒す碧…
二人は見事な巨乳をユサユサと揺らしながら、岩盤を平らに整えた床面を歩き、奥まで進んだ。
「ぉぉ…っおぉぉ…へぇぇ…ぇぇ…ぁれ…誰カノ?」
「あっ、こんちゃ〜〜♪お邪魔しま〜〜〜す♪」
「ひゃっ!!?あ、あはは…こんにちは〜〜♪」
暫く奥まで進むと、二人はお湯に浸かる先客…小柄な老人と出会った。
笑顔で挨拶する碧…
そして、若干照れながら挨拶する舞衣…
二人の態度は対照的だった。
「ぃらっシャゃぃ…ぇふぅ…ぇぇ…ぁぁ…ヮぁしぃ…っょっト…」
見事な裸体を晒して歩く二人の女を目の当たりにする老人…
ほんの少しでも性欲がある男なら、視線を釘付けにしてしまうような状況…
しかし老人は二人の姿を見ると、恥ずかしかったのか…離れた場所に移動してしまった。
そんな事もあまり気にせず…二人は身体に付いた汗を流すべく、かけ湯を始めた。
そして、ゆっくりとお湯に浸かる…
「んはぁ〜〜〜!気持ち良いっ!!今日も良いお湯だねぇ〜〜〜♪」
「あぁ〜〜〜本当に気持ち良い…はぁ…温めでいいお湯…思ったより熱くないのね」
「そうなの、だから夏でも結構気持ちいいでしょ〜〜?」
お湯の心地よさに、二人は思わず声をあげた。
うんっと腕を伸ばし、心地よさそうに唸る碧…
目を閉じ、暫く無言でお湯の心地よさを味わう舞衣…
その透明のお湯は温度も低く、ぬるま湯と言った感じで、夏の疲れを癒すには最適のお湯だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
風に揺れる山の木々や小鳥の鳴き声が響く中…
暫くの沈黙が続く…
心地よさそうな吐息を漏らす碧…
碧の様子を伺いながら、舞衣は口を開いた。
「…あの〜〜今更だけど…今回の件は本当にごめんね…」
舞衣の言葉を聞き、碧は思わず噴出した。
「あはははっ!どうしたの〜〜?舞衣ちゃん、今更〜〜(笑)」
舞衣の真面目な表情が面白いのか…碧は笑いながら舞衣に尋ねる…
「うん…あのね、今回…巧海が学校で迷惑かけたじゃない?あれって、根本は…あたしのせいよね?
あたしが…あんなお仕事してたから…あたしが…もっと普通のお仕事で稼いでたら…あんな事には
ならなかったと思うの…巧海まで傷つけちゃって…はぁ〜〜〜何かあたし、最悪よね…」
ため息混じりに、自分を責める舞衣…
そんな舞衣を見て、碧もため息混じりに話し始めた。
「考え過ぎだって〜〜!舞衣ちゃん!!」
碧は頭の上で腕を組み、脚を伸ばしながら語り始めた。
「舞衣ちゃんはさ〜〜ただ一生懸命頑張ったんだよ…大切な巧海くんの為にね…確かに、お仕事の
内容はアレだけど…でも舞衣ちゃんの努力の甲斐あって、巧海くんは助かったじゃない?だから…
これでよかったんだと思うよ…」
碧は何とか舞衣を励まそうとする…
そして碧の口から出た言葉は、昨日の夜…迫水が口にした内容と同じだった。
「…巧海が逃げ出した時…碧ちゃん、本当に巧海の事心配してくれて…ありがとう」
「あはは♪いいって!!こういう事は、教師やってたらしょっちゅうだからね♪それに、こういう
お節介な事が好きだから教師なんてやってるんけどね(笑)」
「ありがとう…そう言ってもらえると…ちょっと安心したかな」
舞衣はほんの少し心が楽になったのか…若干笑顔を取り戻した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「巧海…学校でクラスのみんなと上手くやってる?」
「そうね〜〜巧海くんは転校初日からクラスに溶け込んでる感じだったよ〜〜」
「そうなんだ…よかった」
「そりゃ〜〜異例の「飛び級編入試験」を合格した優等生だもん♪みんなからは羨望の眼差しを受けてるよ〜」
「あはは(笑)本当に?巧海が?何か信じられないわね〜〜(笑)」
「男子からも女子からも人気ある…良い子だよね〜〜巧海くんって…」
「ねえ、碧ちゃんから見て、巧海ってどんな生徒なの?」
「そうねぇ〜〜」
碧は少し考え…間をおいて話し始めた…
「基本良い子だと思うよ〜〜本当に。素行面は問題ないし…素直で性格もいいし…成績も優秀だし?
そうそう、この前の中間テスト、巧海くん学年トップだったんだよ〜〜♪いやぁ〜〜クラスの担任
として鼻が高いわ♪」
「本当に〜〜?何か褒めすぎじゃない?」
自分の弟が…しかも、唯一の肉親である巧海が褒められれば、舞衣も悪い気はしない。
しかし次の瞬間、碧の表情は一瞬暗くなる…
「でもね…巧海くん…ちょっと精神的に脆い部分があると思うんだ…」
「精神的に…脆い部分?」
「うん…療養中も医大への夢を諦めずに、独学で勉強を頑張って…風華学園に転入して…病気が治ったとは
いえ、多少のハンデはあるけど…それを理由に甘えない、彼は芯の強い子だと思う…芯の強い子だけど…
ほんの少しだけ、心に弱い部分があると思うんだ…舞衣ちゃんにも似たところがあると思うんだけど…
分かるでしょ?」
図星だったのか…碧の言葉を聞き、舞衣は内心驚いた。
そして同時に、碧の視線が自分の二の腕あたり…多くの注射針の傷痕に注がれていることにも気付いた。
精神的な弱さ…
何か極端に辛い事があると、何かに逃げてしまう…
今までも、アルコールやドラッグに逃げてしまった自分を思い出し、舞衣は驚きながらも納得していた。
「あはは…やっぱり姉弟だよね〜〜(笑)そういう所似ちゃうんだ…」
舞衣は思わず腕の注射針の傷痕を手で隠した。
「…あっ!ゴメンね!そういうつもりじゃなかったんだけど…思わず見ちゃった…」
碧は視線を舞衣の腕から顔に移すと、苦笑いして謝った。
「…舞衣ちゃん、やっぱり…退学してから辛い事ばかりだったの?」
「まぁね〜〜(笑)辛い事には慣れてるつもりだったけど、いろいろあって辛かったわね(笑)」
「…クスリ…使っちゃう程?」
「こ、これは…ほんの数ヶ月前使っちゃったの…それまでは、真面目に一生懸命働いて頑張ってたんだから」
「うん…もう使ってないんだよね?陽子から話は聞いてる」
首を振り、もう薬物は使ってないことをアピールする舞衣…
そして、笑顔でそれを聞き入れる碧…
「話は戻るけど、やっぱり巧海くん…心に弱い部分が少しだけある子なの…だから…彼には心の支えに
なってくれる人がいればいいな〜〜って私は思ってたの。特に、いろいろあった今は…」
碧は立ち上がると、お湯の中を少し歩き…岩場に腰掛ける…
「実はさ、今日舞衣ちゃんをここに誘ったのは、他に目的があったの」
「はいっ?目的?」
「舞衣ちゃんさ〜〜夏休み中だけでいいから風華町に滞在して、時々巧海くんに会ってあげて欲しいの」
「はいぃ〜〜〜っ!?風華町に住んでって…あたしが!?」
「うん、今の巧海くんには舞衣ちゃんが必要だと思うの。教師とか、友達とか…他人じゃ出来ない心のケア
が必要だと思うし、巧海くんも凄く心強いと思うんだよね〜〜」
「う〜〜ん…確かに、出来ればいいんだけど〜〜いろいろ問題あるじゃない?住む所とか〜〜」
舞衣も、暫く巧海の側に居てあげたいと思っていた。
特に、巧海が自分のせいで心を傷つけてしまった今は…
しかし今宿泊しているビジネスホテルも、使用期間はもう数日と聞いている今、いろいろと問題があった。
「そこなんだけどさ、この温泉の隣に、老人ホームがあったの見た?」
「あ、うん、あったよね」
「あの老人ホーム、今、臨時のアルバイトを募集してるんだよね〜〜」
「バイト募集?」
「うん、住み込みで働けるバイトの子を募集してるんだって。だからさ、ここで住み込みで働いて、時々
巧海くんに会ってあげるといいんじゃないかな〜〜と思ってね。ほら、舞衣ちゃん料理とか得意だし、
面倒見がいいし、人のお世話とか得意そうじゃない?だからピッタリだな〜〜と思って♪」
「住み込みで…う〜〜ん、どうしようかなぁ〜〜確かに、今あたし何もしてないから…ありがたいんだけど」
「じゃあさ、ここで働いちゃいなよ舞衣ちゃん!ここから学園の寮まで、大体1時間で着くじゃない?3日
に1回でもいいの…巧海くんに会ってあげる事できるといいんだけど〜〜お願いっ!」
碧は手を合わせて舞衣にお願いしてみる…
「うん…ちょっと考えさせてね…」
舞衣は返答を保留した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
また悪い予感が
「ま、確かに…いきなり決めるなんて出来ないよね〜〜(笑)」
答えを保留した舞衣に笑顔を向ける碧…
「でもさ、ここ結構過ごしやすいと思うんだけどな〜〜うんっ…あぁ〜〜〜気持ち良い♪」
碧はお湯に浸ける身体を心地よさそうにうんっと伸ばす…
「ほら、舞衣ちゃんってさ…高等部時代も毎日バイト三昧だったし、巧海くんの看病とかで忙しかった
じゃない?3年生の春で中退した後も、やっぱり毎日忙しかったんでしょ?お仕事も…大変みたいだった
し…のんびりした時間とか、そんなに無かったと思うんだよね〜〜」
碧は舞衣の背後に回る…
そして、舞衣の露になった肩を両手で優しく揉み解す…
「まぁね〜〜確かに忙しくて…お友達と遊んだり、部活動とか…ちょっと憧れてたけどね〜〜(笑)
それに…学校辞めた後も大変だったし…って…ひゃっ!?えっ?碧ちゃん…何?」
突然の碧の行為に驚く舞衣…
しかし、その肩揉みの心地よさに舞衣は脱力する…
「いろいろ大変だったと思うんだよね…だから…この辺でさ、ちょっと一休みとかどうかな〜〜ってね♪」
「はいっ?一休み?」
風華学園在学中から、舞衣の苦労を知っていた碧…
他の生徒達には無い苦労を一身に背負い、直向に日々を過ごす舞衣の姿を知っているからこそ出た言葉だった。
「昔からさ…舞衣ちゃんは頑張り過ぎなんだよね〜〜(笑)まだまだ人生は長いんだから、ここら辺で
一休みなんかどうかな〜〜って♪人生の…ほんの一時…ほんの一ヶ月だけでもさ…こういう静かな所で…
ゆっくり働いて…毎日いいお湯に浸かって…のんびり過ごして休養するのもいいんじゃない?」
「のんびり過ごす…か…どうしようかなぁ〜〜」
一休み…
正直舞衣は悪くないと思った。
自分の半生を振り返ると…何となくそう思えてきた。
その時…
チャプチャプとお湯が波立つ…
音の聞こえるほうを向けば、先ほど遭遇した小柄な老人がお湯から上がる姿が見えた。
老人はお湯から上がると、木の小さな椅子に腰を下ろす…
そして、ボディソープをスポンジに垂らして身体を洗い始めた。
「ぁぁ…ェンャコラ…エンヤコラ…エヘェ〜〜」
独特な旋律をうわ言のように呟きながら歌う老人は、スポンジを身体に当てゴシゴシと体を洗う…
腕や胸板、お腹や脚を洗う老人…
そして、肩や背中を洗おうとした時…
「セナカ…手ガトドカナい…アァ…アッ…」
老人は、泡立つスポンジを床に落としてしまった…
「トドカナイ…エイ…トドカナイ…アァァ…」
小さい椅子に座る老人は、座ったまま床に手を伸ばす…
しかし、老人はスポンジを拾うことが出来ない…
オロオロする老人…
「あはは…しょうがないわね〜〜(笑)」
それを見かねた舞衣は立ち上がる…
そしてお湯から上がると、木の椅子に座る老人に歩み寄った。
「はい、おじいちゃん♪」
舞衣は床に落ちたスポンジを拾ってあげると、笑顔で老人に手渡した。
「アァ…リガトオ…アリガトォ…ジョウチャン…リガトォ」
小柄な老人は照れながら舞衣にお礼を言う…
「どういたしまして♪っていうかおじいちゃん、お背中流してあげましょうか?」
舞衣は笑顔でそういうと、老人の手から泡まみれのスポンジを受け取る…
そして中腰になると、椅子に座る老人の背中をスポンジで擦り始めた。
「んしょ、んしょ…っと、どうです〜〜?気持ちいいですか〜〜?」
老人の小さい背中を洗い終えると、次は腕を丹念に洗い始める…
「は〜〜い、次は腕を洗いましょうね〜〜♪ふんふんふ〜〜ん♪は〜〜い、次は右腕〜〜っと…よいしょっと
んっ…んっ、んっ…は〜〜い♪次は腋の下洗いましょうか〜〜♪ちょっとバンザイしてくださいね〜〜♪」
「アッ、エ、エエヨ…モウエエヨ…アッ、アェエ…エエヨ…エッ?バンザイ?」
最初は照れていた老人も、次第に舞衣に身体を任せ始めた。
老人は心地よさにうっとりとした表情を浮かべる…
「ふんふ〜〜ん♪夏はここにいっぱい汗かいちゃうでしょ〜〜?綺麗にしましょうね〜〜♪」
慣れた手つきで老人の身体を洗う舞衣の姿を見て、碧はうんうんと納得したような表情を浮かべる。
「うん、やっぱりさ〜〜舞衣ちゃん、性格的にそういうの合ってると思うんだけどね〜〜」
老人の身体を丹念に洗ってあげていると、背後から人の気配が…
老人…男性の声がワイワイと聞こえてきた。
「おぉ〜〜〜こりゃ〜〜ベッピンさんが2人も居るわ!!」
「こんな田舎の温泉に珍しいのぉ〜〜」
「あはは、零三じいさんはベッピンさんに背中さ流してもらっとるか(笑)」
現れたのは、3人の老人…
小柄な3人の老人は、舞衣と小柄な老人の周りを取り囲むと笑顔で二人に話しかけた。
「あっ、あはは…こんにちは〜〜お邪魔してます♪」
「アァ…ゲンサンヤ…オソイゾイ…」
堂々と全裸姿を晒しながらジロジロと大きな乳房を眺めてくる老人に、舞衣は引きつった笑顔を向ける。
老人達は、零三と呼ばれる老人と言葉を交わしながら、お湯に浸かり始めた…
「こんちゃ〜〜♪お邪魔してま〜〜す♪」
碧は堂々と身体を晒したまま笑顔で老人達に挨拶した。
「ほほぉ〜〜この娘もおっぱい大きいわい!」
「こりゃ〜〜天女様のようじゃ!福眼じゃのぉ〜〜♪」
「オナゴの裸なんぞ10年ぶりに見たわい…」
老人達は、あっけらかんと裸を晒して笑顔で話す碧を目の前に鼻の舌を伸ばす…
「あはは、おじいちゃん達は隣の老人ホームに住んでる人たちなんですか〜〜?」
碧は老人に話しかけてみる…
「あぁ〜〜そうじゃよ、ワシ等この時間が入浴時間なんじゃよ」
「いつもこの時間に風呂にくるんじゃが…こんな事は初めてじゃぞい、へへへ♪」
そんなやり取りをしていると…また一人、露天風呂に人が現れる…
無言で入ってきたのは、初老に近い女性…
タオルで股間辺りを隠す初老の女性は、舞衣の姿を興味深そうにジックリと眺めた…
「は〜〜い、泡を洗い流しましょうね〜〜♪」
舞衣は泡にまみれた老人の身体をお湯で洗い流してあげる…
「綺麗になりました〜〜♪お疲れ様で〜〜す♪」
笑顔で老人に話しかける舞衣…
その姿を見て、お湯に浸かる老人の一人が舞衣に話しかける…
「お嬢ちゃんや、ワシも身体洗ってもらえんかのぉ〜〜?」
「はい〜〜っ?しょうがないなぁ〜〜(笑)いいですよ〜〜♪」
舞衣は額の汗を手で払いながら、笑顔で答えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おぉ〜〜〜ええんかいなぁ!!恥ずかしがって嫌がると思ったぞい(笑)」
「あはは!!もうずっと丸見えだから、関係ないですよ〜〜(笑)」
「ほほぉ、元気のエエ娘っ子じゃわい!ワシ等も洗ってもらえるかのぉ?」
「はいっ、いいですよ〜〜(笑)この際3人共お背中流してあげます♪」
「じゃ、まずはワシからお願いしようかのぉ〜〜」
床に正座する舞衣は、老人達の前に裸体を露にしたまま…
その大きく張りのよい乳房も、オレンジ色の陰毛も晒したまま、笑顔でそう答えた。
一人の老人がお湯から上がると、さっそく木の風呂椅子に座る…
「お嬢ちゃんや、このヘチマで強めに擦ってもらおうかのぉ〜〜」
「はいっ、わかりました〜〜強めですねっ♪」
舞衣はヘチマたわしにボディソープを垂らすと、老人の背中に強くたわしを押し付ける…
そして、ゆっくりと力強く老人の背中を洗い始めた。
「んしょ、んしょ、んっ♪よっ、よっ♪こ〜〜んな感じですか〜〜?」
「おぉ〜〜エエぞエエぞ!!エエ感じじゃ〜〜♪」
老人の背中は泡立つ…
心地よい感触に、老人は歓喜の声を挙げた。
「んしょ、んしょ、よっ、んっ、んしょ♪ふぅ〜〜おじいちゃん、普段は自分で身体洗ってるんですか〜〜?」
「そうじゃよ〜〜背中なんて誰も流してくれんしの〜〜おっ?おほぉ〜〜お嬢ちゃん!背中にお嬢ちゃん
のデカイお乳が当たっとるが♪どうせならお乳で背中を流してくれんかのぉ〜〜(笑)」
背中を擦った後、腕をゴシゴシと擦り始めた舞衣は知らず知らずのうちに、その大きな乳房を老人の
背中に押し付けていた…
「あはは!そんなエッチな事しませんよ〜〜(笑)はいっ、次は前を洗いましょうね〜〜♪」
風呂椅子に座る老人の前に回りこむと、舞衣は老人の至近距離に巨乳を晒しながら、老人の胸板を洗う。
「おほぉ〜〜お嬢ちゃん、本当にデッカイおっぱいしとるのぉ〜〜♪鏡餅の如くデッカイおっぱいしおって!
お嬢ちゃんが動く度にユサユサ揺れおるわい(笑)しかも、先っちょの乳首はほんに桃色の綺麗な乳首しとる
わい♪ちょ、ちょっとだけ…触ってもええかのぉ〜〜?」
老人はニヤけた顔で両手をワキワキと動かし始める…
「ダメですよ〜〜(笑)見るだけで我慢してくださいね〜〜♪」
しかし、舞衣は老人の手を払うと笑顔で宥めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
30分後
「ふぅ〜〜〜3人共終わり〜〜〜っと!はぁ〜〜疲れた〜〜!!」
3人の老人の身体を洗い終えた舞衣は、全身に汗を浮かべながら額の汗を拭いため息をつく。
「あはは♪舞衣ちゃんお疲れ様〜〜(笑)疲れたでしょ〜〜(笑)」
「疲れたわよ〜〜(笑)こういうの久しぶりだったし〜〜」
「こういうのって?」
「えっ?あっ、あはは…忘れて忘れて(笑)」
老人の身体を洗ってあげるという全身を使った作業に、舞衣はソープ嬢の仕事を少しだけ思い出していた。
舞衣の老人に対する態度や会話、そして慣れた手つき…
碧は舞衣がどういう風にソープで働いていたのか容易に想像できるような光景だった。
風呂桶にお湯を掬い、汗を浮かべた体にかけ湯をすると、舞衣は再びお湯に浸かる…
「でも舞衣ちゃんさ〜〜よくやるよね〜〜(笑)私だったら断ってるわ〜〜本当に」
「ふぅ〜〜♪確かにちょっと疲れちゃったけど(笑)でも、結構楽しいのよね〜〜こういうの♪」
疲れた表情ではなく…何処か充実したような…そんな表情を浮かべて碧と会話する舞衣…
時間も経ち…お湯から上がろうとした二人…
そこに、先ほど露天風呂に現れた初老の女性が舞衣に近づいてくる…
「ちょっといいかしら?」
若干細めの…どこか品のある初老の女性は、舞衣に話しかけてきた。
「はいっ?あたし…ですか?」
話しかけられた舞衣は、老人達の身体を洗う姿を見られていたことを思い出し、若干照れながら応えた。
「そう、アナタ…3人の身体を洗ってあげて、大変だったでしょ〜?」
「えっ?あはは、ちょっと大変でした(笑)すみません、ちょっと騒がしかったでしょう?」
「ううん、大丈夫よ。それよりも…アナタ若いのに偉いわね〜〜あんなジジイたちの身体洗ってあげる
なんて…優しいのね…お名前、聞いてもいいかしら?」
「鴇羽です、鴇羽舞衣です」
「鴇羽…舞衣さんね。私は隣の老人ホームで働く者なんだけど、今さっきジジイたちのお風呂の見張りを
しようと思ってここに来たら…アナタがジジイたちの身体を洗ってあげててヒックリしたわ(笑)あっ、
申し遅れたわね…私は高木、高木満子よ♪」
舞衣の顔をジックリ眺め微笑みながら語る初老の女性…
「ジジイたちの相手も上手だし、馴れた手つきだし…もしかして、介護のお仕事経験者なの?」
「え〜〜っと…介護じゃないですけど…こういうお仕事は前にしてたんです(笑)」
「そうなの?じゃ、少しは経験してるという事よね?」
二人の会話を聞き、碧が割って入る…
「そうなんですよ〜〜♪この子、老人ホームで働こうかな〜〜って迷ってるんですよ。」
碧は舞衣の肩を持ち、笑顔で舞衣を紹介した。
「あら、そうなの?」
「え〜〜っと…はい、ちょっと悩んでて…住み込みとか…条件が結構いいから…」
突然の碧のフォローに、舞衣は少々戸惑いながらも本音を呟く…
「そうね〜〜うちは住み込みで働けるわよ。アナタみたいな子が居てくれるといいわ〜〜♪うちのホーム
には何人も若い子が来たけど、長続きしないのよね〜〜(笑)お風呂の監視やお世話するだけの「お風呂役」
だけでもいいのよ。アナタ、うちで働いてみない?」
初老の女性は舞衣の手を取ると、熱心に舞衣を誘う…
「う〜〜〜ん…そうね〜〜やってみようかな〜〜」
「まぁ!ありがとう、助かるわ〜〜♪」
「よし、決まりだね〜〜舞衣ちゃん♪喜べおじいちゃん達〜〜!!これから暫く舞衣ちゃんとお風呂入れるよ〜〜♪」
碧の言葉に、老人達は訳も分からず喜んだ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後4時
老人ホーム うたやま荘
「では…8月いっぱいの1ヶ月契約で、その後はアナタの希望次第で延長もあり…という事でいいわね?」
「はい、よろしくお願いします!」
露天風呂の隣にある老人ホーム 「うたやま荘」
その老人ホームの事務所で、舞衣は雇用の説明や契約の手続きを済ませていた。
ソファーに座り、書類へのサインなどを終えた舞衣は、壁に飾られている額縁を眺める…
額縁には、スーツ姿の…小柄で白髪の老人が凛々しく映っていた。
「あれ?…あの写真の人…何処かで見たことあるような…」
写真は、普通にどこにでも居るような老人の写真…
しかし舞衣は、その写真の老人に見覚えがあるような…そんな気がしてならなかった。
「あの写真の人って、誰ですか?」
「ん?あの写真?」
気になって仕方なかった舞衣は、初老の女性…高木に写真の老人について尋ねてみる…
「あの写真は、この老人ホームの創立者よ」
「創立者…ですか?」
「そうよ、ここの創立者…歌山虎次さん。歌山グループって知ってるわよね?」
「歌山虎次さん…歌山グループって…はいぃ〜〜〜っ!!?歌山って…あの!!?」
「この辺じゃ建設業や不動産業で有名よね〜〜♪この人は元社長で、今は相談役をやってる人なんだけど…」
『歌山グループっていったら…ノブヲくんの実家よね…』
舞衣は歌山グループと聞いて、すぐに「歌山ノブヲ」の姿を頭に浮かべた。
約1年前…場末の歓楽街から抜け出す時、自らを犠牲にして銃弾から守ってくれたノブヲ…
あの日以来、連絡を取っていない「命の恩人」の事が気になり始めた。
『歌山くん…今どうしてるんだろ…会ってみたいな…あたし…あの日のお礼が言いたい…』
舞衣は歌山ノブヲの携帯番号を知っていた。
ポケットの中の携帯をキュッと握り締めながら、舞衣は近々連絡してみようと決意した。
老人ホームで働く手続きを終えた舞衣は、外で待たせていた碧と共に部屋を後にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちょうど同じ頃…
午後4時
風華町 市街地
「バッカやろぉ〜〜〜〜〜〜〜ぃ!!!」
市街地のパチンコ店前で、女は叫ぶ…
感情を露にしたロングヘアの美女は、周囲の視線も気にせず怒りに任せて叫んだ…
「ふざけるな!!今日の稼ぎが全額飲み込まれるなんてありえるのか!!?」
その日受け取った成功報酬を全額パチンコに使い、全てを失った女は愚痴をこぼす…
そして長い時間路上駐車していたバイクに跨ると、颯爽とその場を後にした。
・・・・・・・・・・・・・・
バイクに跨る黒いスーツ姿の女はアクセルを吹かす…
猛烈なスピードで、市街地を駆け抜け…あっという間に海岸線に辿り着く…
「…無一文だ…グスッ…明日から…私はどうすればいいんだ…」
女は涙ぐみながら、夕日に照らされる海岸線を爆走した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後8時
市街地 ビジネスホテル
「もしもし、祐一?」
宿泊先のホテルで、舞衣は携帯片手に祐一と会話中…
「ちゃんと食べてる〜〜?うん、こっちは大丈夫…うん…一段落着いたから…うん…」
舞衣は巧海の停学の理由や、ここ数日で起こった出来事を祐一に説明した。
同時に、巧海の為に1ヶ月だけ風華町へ滞在することも伝えた。
「…うん…ごめんね…ワガママ言っちゃって…うん…ありがとう…」
祐一も巧海の事がとても心配だったらしく…舞衣が巧海の為に風華町へ残ることには賛成という事だった。
「そうね…分かった…うん、巧海の事は任せて…うん…祐一も、勉強頑張ってね…うん…」
また落ち着いたら連絡すると伝え、会話を終える…
「よ〜〜し!!明後日から新しいお仕事…頑張らないと!!」
舞衣は2日後から始まる新しい生活に備えて、ゆっくり休む事にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
7月31日 午前9時
ここは、風華町の最西端に位置する場所…
市街地から遠く離れた場所にあるアパート…
築数十年と言わんばかりの古い2階建ての建物…
近代化が進んだ風華町に、未だにこんな物件があるのかと疑ってしまうような古いアパート…
その一室のドアには、小さな表札が掲げられていた。
『久我探偵事務所』
既に日は高く昇り、夏の日差しがさすように照り付ける中…
その表札の掲げられているドアの前で、このアパートの大家らしき中年女性が、朝から呼び鈴を鳴らす…
「久我さ〜〜〜ん!!いるんでしょ〜〜?久我さ〜〜〜ん!!」
呼び鈴を鳴らしながら、この部屋の住人を呼ぶ大家…
「久我さ〜〜ん!!今日こそ3か月分の家賃滞納分、払ってもらいますからね〜〜〜っ!!」
ドンドンとドアを叩きながら呼ぶが…一向にこの部屋の住人は現れない…
聞こえてくるのは…セミの鳴き声だけ…
「…ふぅ…本当に居ないのかしら…バイクはあるのに…また来ますからね〜〜っ!!」
諦めた大家は、渋々その場を去った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…去ったか…」
私は布団に包まり大家が去るのを待った…
居留守…
今の私はこの手を使わざるを得なかった…
ショーツ一枚姿の私は、起き上がるとタオルで体の汗を拭く…
そして、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、喉の渇きを潤した。
「ふぅ…折角成功報酬を得たというのに…ほんの数時間で水の泡…か…」
何気にちゃぶ台の上に置かれた自分の名刺に視線を向ける…
『久我探偵事務所 代表 久我なつき』
「探偵業なんて…止めておけばよかったな…」
住居権事務所として使っているアパートの一室で、私は自分の人生に若干後悔しながら、日々を過ごしていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
玖我なつき…
職業…私立探偵…
風華学園在学中、静留が関西方面の大学に進学した事で、私達の関係は自然消滅した…
そして、オーファン事件解決後…私は母親と同じ科学者の道を歩む事を決意する。
2年間…私は馴れない勉強を頑張ったが…結果は散々だった…
大学は全て不合格…
所詮私には無理だった…
大学受験失敗を境に、私は母親と同じ科学者の道をキッパリと諦めた。
一応風華学園は卒業したが…卒業後の事など何も考えてなかった私は、どうすればいいのか分からず…
ただ暇つぶしの日々を過ごした。
部屋で少女漫画を読み漁り…
それに飽きたら街に出てウインドウショッピング…
金に困れば…パチンコ三昧…
そんな日々を過ごしていたが…ある日を境に生活は辛くなった。
愛人を作り…家を出て行った父親からの仕送りが途絶えてしまったんだ…
確かに、仕送りは学生の期間のみと約束していたが…正直辛かった…
そして、暇つぶしの日々を過ごしていくうちに…貯金も少なくなり…
そんな時、久しぶりに迫水に出会った。
私の現状を見かねた迫水は、何故か私に探偵職を勧めてきた…
私が探偵?
と、当時は思ったが…迫水の説明を聞き、何となく出来そうな気がして…
私は私立探偵事務所を開設することになった。
迫水は、他の探偵事務所や興信所に弟子入りする事を進めてきたが、私は拒んだ。
自分ひとりで…自由で気ままな生活を続けたかったからな…
で、まぁ…私は私立探偵を始めたんだが…
現実は甘くなかった。
探偵業と言えば聞こえはいいが…
入ってくる仕事といえば…浮気調査が殆どで…
ストーカーや、変質者、覗きや痴漢など…性犯罪者の証拠確保など…「汚れ系」の仕事が多い。
最近ではそんな仕事すら少なくなり…安い仕事を多く請け負っている。
最近請け負っている仕事といえば…
行方不明になった飼い犬や飼い猫の捜索…
小中学生がちゃんと学校に通っているか見届け、親に連絡する監視役…
徘徊老人の捜索と確保…
近所同士のケンカの仲裁…など等…
中には溝掃除の仕事を依頼してくる輩もいる。
それは便利屋の仕事だろう…
昨日、成功報酬を受け取った仕事も、行方不明になった愛犬の捜索依頼だった。
仕事も少なく…収入も少ない…だから当然…生活も苦しい訳だが…
私は何とか食いつないでいる…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「しょうがない…家賃分くらい…稼いで来るか…」
私は立ち上がると、洗濯機の中を漁る…
そして、汚れ物の下着を数枚取り出した。
汗で蒸れ蒸れのブラジャーに、汗とオリモノがべったりこびりついたショーツ…
自分の下着の匂いに咽ながらも、綺麗に畳みビニール袋に入れる…
「ふぅ…これで…3万円は固いな…」
可愛い下着集めが趣味の私にとって、下着を売る事には抵抗があったが…
生きていく為には仕方が無い…
ここ数ヶ月で、私の下着コレクションは殆ど無くなり…
残るは数枚の地味な安っぽい下着のみ…
「いつか大金が入ってきたら…可愛いのいっぱい買ってやるっ!!それまでの我慢だ…」
そして、私はクローゼットから衣装を取り出す…
大切に保存してあった…風華学園高等部の制服…
「もう馴れたつもりだが…流石に恥ずかしいな…」
もう何度目だろう…
21歳にもなって、高等部の制服を着る羽目になるなんて…
誰も居ない部屋で恥ずかしがりながらも、私は制服を着る。
「よしっ!まだまだ大丈夫だな…多分…まだまだイケる…」
鏡の前で自分の制服姿を映しながら、自分で納得すると、私は下着の入った袋を持ち部屋を出る…
「ふぅ…今日も暑くなりそうだな…」
照りつける太陽の光を手で遮りながら空を見上げる…
そして…風華学園高等部の生徒に変装した私はバイクに跨ると、周囲の目を気にしながら
繁華街に向かって走り始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なつきって出席日数は足りないけど頭脳明晰のはずだぞ
そもそも二年浪人してどこも引っかからないってこの大学定員割れの時代に
しようとしてもできないような快挙だ
はわわわ…頭脳明晰でしたね、そういえば
なつきちゃんって、ちょっとクールな登校拒否の子っていうイメージがあったので(笑)
設定無視しちゃいました〜〜すみません。
というか、指摘してくれてありがとうございます♪
読んでもらえてるみたいで嬉しいです♪
あっ、あと〜〜「2年間、馴れない勉強を…」というのは〜
一応なつきちゃんが高等部2,3年生時という感じで書きました。
改めて読むと「2浪」に見えちゃいますね…これ…
私の説明不足でした、すみません…
文章書くのって難しいです…
午前11時
ここは繁華街の奥…風俗店が立ち並ぶ怪しい通り…
その一角にひっそりと立つ…大人のおもちゃ屋…
その店内に…なつきの姿はあった。
「あのぉ〜〜♪私の下着を買い取って貰いたいんですけど〜〜〜♪」
卑猥な玩具が所狭しと並べられ…
非合法の無修正DVDが棚にぎっしりと並び…
そして…ビニール袋に梱包された下着や制服が、目線を入れた少女の顔写真入りで陳列されている…
その異様な雰囲気の中、中年男性の店員に若干引きつった笑顔で可愛い女子高生を演じるなつき…
「あ〜〜〜買取ね…本当に高校生?生徒手帳見せてくれる?」
中年男性は鼻に落ちたメガネを直しながら、制服姿のなつきを頭の先からつま先までジックリと眺める…
「せ、生徒手帳ですか〜〜?はいっ、これでいいですか〜〜?」
普段の…若干低めの声とは打って変わって…無理やり高い可愛い声を意識しながら話す…
そして、自身の在学時の生徒手帳を若干偽造した物を手渡した。
「え〜〜っと…玖我…なつきさん…ねぇ…風華学園高等部3年生…はい、いいよ〜〜」
生徒手帳を返すと、なつきから受け取ったビニール袋を開ける…
そして、なつきが実際身に着けていたブラやショーツを取り出し、ジックリと品定めし始めた。
「う〜〜ん…結構時間経ってるね〜〜う〜〜ん…」
『うっ…そんなにジックリ見るな!!触るな!!気持ち悪い!!』
自分が身に着けていた下着をジックリ見られ…なつきの表情は引きつる…
自分の汗の匂いがタップリ染み込んだブラのカップ…
汗やオリモノ…その他の汚れもタップリ染み込んだショーツのクロッチ部分をジックリ見られ…
なつきは思わず顔を手で覆ってしまう…
「あっ、あのぉ〜〜お幾になりますか〜〜?」
最後の一絞りの可愛い声で、なつきは男性に買値を尋ねた。
「うぅ〜〜〜ん、全部で5千円って所かなぁ〜〜」
「ふっ、ふざけるなぁ〜〜!!」
想像していたよりも、かなり安い値段に…なつきは思わず本音を口にした。
「わぁああ!!ビックリするじゃないか!!あのねぇ〜〜これ、いきなり渡されても…君本人の物って
保障はないからね〜〜〜!!まぁ、今この場で…君がブラジャーとパンツを脱いで手渡してくれるのなら、
高値で買い取らせてもらうけどねぇ〜〜」
「よしっ!!わかった…」
なつきは納得したのか…目を閉じ、うんっと頷く…
そして、制服の前のボタンを外すと…ブラの肩紐を取り…袖からブラをするりと抜いた…
そして、ショーツに手をかけ…ゆっくりと下ろし…足首から抜く…
なつきは、身に着けていたブラとショーツを赤面しながら手渡した。
「ふんっ!これならどうだ!!」
照れ隠しなのか…腕組みをして胸を張り、これでどうだと強気に迫った。
結局、なつきは自分の下着と引き換えに、2万円を得る事に成功した。
「は〜〜い、写真撮るよ〜〜笑って〜〜〜」
「え…えへへ…」
店長はデジカメでなつきの顔写真を撮ると、その写真にマジックで目線を入れ…
ピンク色のマジックで、慣れた手つきで「私の下着買ってください♪」と書き…店に陳列する…
「…邪魔したな…」
なつきは、少々病んだ気分になりながらも、店を後にした。
何も履いていない…ノーパンの馴れない感触にモジモジしながら、なつきの姿は路地裏に消えていった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
同じ頃…
午前11時30分
「ふぅ〜〜〜結構いっぱい買っちゃったわね〜〜♪」
市街地にあるデパート前…
人通りの多いデパート前には、大きい買い物袋を抱える舞衣の姿があった。
舞衣は、明日から始まる新しい生活の為の買出しを済ませた…
歯ブラシやタオル、ボディソープなどの生活用品や化粧品…
そして、Tシャツなどの衣類…
特に夏場という事もあり、風華町に来てから下着類に不自由してた舞衣は、ブラとショーツを多めに
購入して、明日からのバイト生活に備えた。
「それにしても…2年間で本当にこの辺、変わっちゃったよね〜〜」
舞衣は改めて人で賑わう市街地を見回す…
デパートは2年前に比べ店舗自体が大きくなり様変わりしていて…
友人達とよく遊んだカラオケ店は無くなり…
見たことも無いような店が多く立ち並んでいた。
「ここで…よく買い物して…お弁当の材料買って…ここで機種変更して…アイツとお揃いの携帯にして…」
高等部時代の懐かしい出来事を思い出しながら、舞衣は市街地の大通りを進む…
そんな時…
「ね〜〜彼女!平日の昼間から一人でどうしたの〜〜?」
スーツ姿の軽薄な男が、舞衣に話しかけてきた。
「はいっ?」
呼び止められた舞衣は、すぐに一枚の広告を手渡される…
「あのさ〜〜ウチの店で働いてくれる女の子を募集してるんだよね〜〜」
馴れ馴れしい男の口調にうんざりしながら、舞衣は広告の内容に目を通した…
『お酒を飲んで、お話するだけでOK 誰でも簡単にできる接客業です』
安っぽい広告の謳い文句を読み、ため息をつくと…馴れ馴れしい男に広告をつき返した。
「ごめんなさ〜〜い、間に合ってま〜〜す」
スカウトの男を無視すると、舞衣はそのまま通りを進む…
暫く歩き…
「あれっ…ここって…」
いつの間にか、舞衣は風華町唯一の歓楽街に辿り着いていた事に気付いた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
正午
風華町 歓楽街
風華町の歓楽街には、2つの大きい通りがある…
一つは、飲み屋が立ち並ぶ「飲み屋街」
そして、もうひとつは…
性風俗の店が立ち並ぶ…怪しい「風俗街」
「一昨日も思ったけど…本当に風華町に…こんな場所があったなんて…」
舞衣は、その怪しい雰囲気に引き込まれるように「風俗街」の通りに入っていく…
通りを進み…路地を曲がり…
様々な看板を眺め…更に路地を曲がり…
個室マッサージ… ファッションヘルス… ピンサロ… ソープランド…
性風俗の店が、所狭しと立ち並んでいた。
昼間から、派手な看板やネオンが毒々しく目立つ街並み…
舞衣はその怪しい雰囲気に、何故か懐かしさに似たものを感じていた。
「何処にでもあるんだ…こういう所…」
欲望ひしめく通りを歩く男達を遠くから眺めながら、舞衣はある事を思い出した…
「この通りに…巧海が行ったお店が…あるのよね?」
自分のせいで巧海が自棄を起こし、風俗通いして現実逃避していた事を思い出してしまった…
「この通りにある…何処かのお店に…巧海が…」
巧海が起こした「無期限停学処分」に心を痛めていた舞衣は、余計な事を思い出してしまったのか…突然の
目眩に襲われた。
「…ダメダメ…深く考えちゃダメ…はぁ、はぁ…帰ろう…もう帰らないと…」
その場に座り込みそうになりながらも、舞衣は何とか正気を保ち…この通りから出ようと試みた。
しかし…
「あれっ?あたし…どこ通ったのかな…確か…この路地を曲がって…」
意外に入り組んだ風俗街の道筋に、舞衣は既に迷子になっていた。
来た道を帰ろうと、舞衣は曖昧な記憶を元に、路地をさまよう…
「え〜〜っと、ここを真っすぐでいいのよね〜〜?んっ?こっちかな〜〜〜」
昼間にもかかわらず薄暗い通りを、ネオンの明かりを目印に進む…
そんな時…
「あれっ…今の…女の子?」
路地を進む舞衣の視線の先に、一瞬少女の姿が映った。
「…今の子…風華学園の制服着てたわよね…って事は…高校生!?」
舞衣の視線の先に一瞬映った少女は、風華学園の夏の制服に身を包んだ少女だった。
恐らくは、巧海と年齢が近い少女…
巧海の顔が再び舞衣の脳裏に浮かんでくる…
「高校生が…しかも女の子が何考えてるのよ!!援助交際?売春?ダメダメ!!そんなの絶対ダメ!!」
舞衣は、一瞬姿を見かけた風華学園の制服姿の少女を呼びとめようと小走りで道を進んだ…
「見過ごすなんて出来ない!ここは年上の女性としてビシッと注意しないと!!」
ビルの谷間を小走りで進み…舞衣は何とか制服姿の少女に追いつく事ができた。
「はぁ、はぁ…ちょっと、そこのアナタ!!待ちなさいっ!!」
舞衣は制服姿の少女を呼び止めた。
風華学園の夏の制服姿の少女…
紫色がかった…黒髪のストレートロングヘアの少女…
スラリとしたスレンダーな体型…しかし、女性特有の箇所は豊かに成長したスタイル抜群の体型…
後姿からでも美人と分かる少女は、呼び止められると舞衣の方を振り向く…
「んっ?何だ?」
少女は振り向いた…
その瞬間、お互いはお互いの姿に驚き固まってしまう…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なっ!!?なっ…お前…ま…まさか…舞衣!!?舞衣…なのか!!?」
「へっ?えぇ…?はっ…はいぃぃ〜〜〜〜〜っ!!?なっ…なつき!!?…アンタ…なつきなの!!?」
「舞衣…やっぱりお前…鴇羽舞衣なのか!!?そうだな!?間違いない…お前…どうしてここに…」
「やっぱり…あっ…アンタこそ…今更、風華学園の制服なんか着て…一体何やってんのよ〜〜〜〜!!」
そう…お互いは顔見知りだった。
舞衣の目の前に現れた制服姿の女…
その正体は…風華学園時代、オーファンと共に戦った「元HiME」…
「玖我なつき」 だった…
舞衣に制服姿を問われると、バツが悪そうな表情で思わず顔を背けるなつき…
「こ…これには!!ちょっと深い事情が…」
「昔の制服着ないといけない事情って何なのよ!!?訳分からないし!!」
その時…ビルの谷間を、強い風が勢いよく吹き抜けた…
その瞬間…制服姿のなつきのミニスカートは強風で捲り上がり…
何も身に着けていない…ノーパンの股間部分を見事に晒してしまった。
処理を怠った陰毛や、ワレメ…あられもない秘部を舞衣に晒してしまったなつき…
「ひっ!!?あっ…あぁ…こ、これは…その…ううっ…っ!!」
ヒクヒクと表情を強張らせながら、なつきは目に涙を浮かべる…
「なっ…なつき…アンタ…パンツは…?」
舞衣は唖然とした表情で、なつきの下半身に視線を釘付けにしてしまった。
そして…
「きゃあああああああ〜〜〜〜〜っ!!イヤぁああああああああああぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
ビルの谷間に、乙女の甲高い悲鳴が響き渡った…
「はいぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!?一体何なのよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!?」
同時に…両手で頭を抑え、訳が分からず混乱して叫ぶ女の声が響き渡る…
舞衣…なつき…数年ぶりの、衝撃の再会だった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんでHiMEすぐ汚れてしまうん?
午後1時
市街地 ファミレス リンデンバウム
「ぷっ…あははははっ!!はぁ、はぁ、あっははははははっ♪ひぃ…ひぃ…苦しい〜〜(笑)」
ここは、舞衣が高等部時代バイトしていたファミレス 「リンデンバウム」
お客で賑わう店内に、舞衣の姿はあった。
「…何だ…まだ笑ってるのか…失礼な奴だな…」
相変らず高等部の制服姿のなつきは、トイレから出てくるなり笑っている舞衣に文句を言う…
「ひぃ、ひぃ…あはははっ(笑)って、あっ、ゴメンゴメン(笑)」
目に涙を浮かべながら腹を抱えて笑う舞衣は、なつきの姿に気付くと、呼吸を整えながら謝った。
「…下着…すまなかったな…というか…お前ちょっと笑いすぎじゃないのか?」
なつきは照れながらスカートの前を押さえつつ、席に着く…
「だって〜〜久しぶりに再会したら、制服姿でノーパンだなんて…ぷっ!!あははははっ(笑)」
「ばっ、馬鹿っ!!声が大きいぞ!!」
リンデンバウムのトイレで、舞衣から貰った新品のショーツを身に付けたなつき…
そして、先ほどの出来事を思い出し大笑いする舞衣…
二人は席に着き向かい合った…
「流石にブラはサイズが違うから無理だけど〜〜パンツはプレゼントしてあげるから(笑)」
「ふんっ!いつか新品を返してやるから、安心しろ!」
「それにしても…ぷっ…あはは!!はぁ、はぁ…ゴメ〜〜ン(笑)20歳過ぎて、あんな場所で
制服姿で…しかもノーパン(笑)アンタ一体何やってたのよ?」
「いろいろ訳ありでな!!お前こそ…あんな場所で何やってたんだ?」
「はいっ?あたしは〜〜〜ちょっと買い物ついでにね…あはは♪」
意味深な発言をするなつき…
そして、曖昧な答えを返す舞衣…
「それにしても…本当に久しぶりよね〜〜♪っていうか、聞いたわよ〜〜♪迫水先生から!アンタ高等部
卒業した後、探偵始めたらしいじゃない?」
「なっ!?どうして知ってるんだ!!?迫水め…余計な事を話したらしいな…」
「探偵なんて凄いじゃない!あたしは似合ってると思うな〜〜♪やっぱり儲かってるの?」
「冗談じゃない!!儲かるどころか…もう廃業寸前だ!!」
「へぇ〜〜〜そうなんだ〜〜〜♪」
「…お前…何か嬉しそうだな…そんなに儲からない私の姿を見て楽しいのか?」
「はいっ?ううん、そうじゃなくて〜〜何か久しぶりに会えて…楽しいな〜〜ってね♪」
「…そうか?…そんなに…私に会えて…嬉しいのか?」
二人は暫く会話を続けた…
久しぶりに再会できた嬉しさからなのか…舞衣はウェイトレスが運んできた紅茶を飲むのも忘れ、
笑顔で会話に没頭する…
それとは対照的に、コーヒーを飲みつつ終始受けに回り、舞衣の笑顔に照れながらも徐々に笑顔を
見せ始めたなつき…
なつきも舞衣との再会は、満更でもない様子だった。
・・・・・・・・・・・・・・
暫く会話した後…今度はなつきから口を開く…
「私も…迫水から聞いたぞ…弟くん…大変だったみたいだな…」
なつきの一言に、舞衣の表情は強張った…
「あ…あはは…何だ…知ってるんだ…」
「あぁ、一応な…迫水から、学園で起こった事件の解決に協力してくれと頼まれてな…」
「そう…なんだ…うん、その件で学園に呼ばれて…あたし、風華町に戻ってきたの…」
「やっぱりそうか…で、弟くんは大丈夫なのか?」
「…うん、いろいろ大変だったけど…今はもう大丈夫…」
「…そうか…よかったな…」
「ちなみに…同窓会の噂…聞いてる?」
「…あぁ…大体な…」
「あはは、それも知ってるんだ…」
「下衆な話だな…まったく…」
会話を交わす二人から、笑顔が消える…
苦笑いの舞衣…
舞衣を気遣うような表情のなつき…
「…相変らず苦労が絶えないようだな…」
なつきの口から同情の言葉が漏れる…
高等部時代の舞衣なら、この時点でなつきに食ってかかっていたに違いない…
しかし、今の舞衣は違った。
「あははっ、お気遣いご苦労様♪」
自分を落ち着かせるように、少しため息をつくと…舞衣は笑顔でなつきに答えた。
「確かに辛い事もあったけど、今はそれなりに充実してるんだから♪」
舞衣は暗い雰囲気を打ち消すかのように、明るい話題を振り始めた。
「実はね〜〜あたし、1年位前から祐一と東京で同棲してるの♪」
「なっ!?同棲って…一緒に暮らしているのか!!?」
「そうなの♪あたし、高等部中退したでしょ?あの後、辛い生活が続いたんだけど…縁があって
アイツと再会できて…アイツに誘われて…一緒に暮らしてみよっか…って事になってね♪」
「そうなのか…よかったな…安心した…」
「はいっ?安心?」
「あぁ…何でもない…気にするな…」
舞衣が不幸な事ばかりに巻き込まれていた訳ではない事を知り…
なつきは、優しい笑顔を見せた。
舞衣と目を合わせようとせず…どこか照れたような…安心したような…優しい微笑み…
『へぇ〜〜なつき、こんな表情できるんだ…』
なつきの…こんな表情を見るのは初めてだった。
高等部時代にも見たことが無い優しそうな表情に、舞衣は思わず見入ってしまっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
二人は暫く会話を続けた…
そして舞衣は何気に、なつきにある思いを伝えた。
「なつき…今回の事件、迫水先生から依頼があったんでしょ?」
「…あぁ…犯人の特定を依頼された…断ったがな」
「あたしからもお願いするわ!なつき、お願い!!今回の事件解決に協力して欲しいの!!」
少し大きめの声で…舞衣はなつきにお願いする…
対面に座るなつきに…テーブルに額を付けてしまうほど深く頭を下げ、舞衣はなつきにお願いした。
暫くの沈黙の後…
「…舞衣…頭を上げてくれ…」
なつきは口を開いた…
「申し訳ないが…それはできない…」
自身の感情を押し殺すように…なつきは舞衣に言葉を返した。
「申し訳ないがな…私はもう探偵業を辞めようと思っていたんだ。それに…いろいろあってな…私は
もう風華学園とは関わり合いたくないんだ…」
「…そう…なんだ…」
舞衣にとっては残念な結果だった…
しかし、それを表情に出さず…次の瞬間舞衣は笑顔を見せた。
「あはは、うん、ごめんね〜〜無理言っちゃって。そうよね…ワガママよね、こういうの…」
痛々しい…作り笑顔…
高等部を卒業して、自分を抑える…自分の感情を押し殺す術を得たのか…
舞衣はなつきの心中を悟ったのか…
なつきに無理強いをしなかった。
「ごめんね、あはは!忘れて忘れて!!今のはノーカウント!!あはは!!」
「忘れて!」と両手をバタバタと振る仕草をする舞衣は、すぐに話題を切り替えた。
「へぇ〜〜探偵辞めちゃうんだ。じゃ、次はどういうお仕事するつもりなの?」
「あっ、あぁ…ラ、ランジェリーショップの店員とか…考えてるんだが…」
「あはははっ!あたし正解っ!!そう来ると思ってたわ(笑)やっぱりなつきは下着屋さんよね〜〜(笑)
いいじゃない♪可愛い下着売り放題の買い放題(笑)」
「そうか?あはは…」
明るい表情を見せる舞衣…
しかし、どこか空元気のような…無理やり明るい表情を見せる舞衣の姿は痛々しかった。
そんな時…舞衣の携帯の着信音が鳴る…
「あっ、メール…誰から…?」
舞衣は携帯を取り出し、メールを確認する…
「っ!?嘘…」
メールを開いた瞬間、舞衣の表情は強張る…
驚いた表情…メールの文章を追う視線…
その視線が進む度に…舞衣の表情は、何かに怯えるような…恐怖するような表情に変わった。
「舞衣、どうした?具合でも悪いのか?」
「えっ?あっ…ううん…何でもない…」
舞衣の表情の変化に、なつきは気付いていた。
明らかに何かに怯えているような…そんな舞衣の心の変化を…なつきは読み取っていた。
「ごめんね、なつき…あたし、ちょっと用事が出来ちゃった…」
「用事?そうか…仕方ないな…」
「うん、折角久しぶりに会えて、もっと話したかったんだけど…また今度ね♪」
「あぁ…私も楽しかったよ…またな…」
舞衣は強張った表情ながらも、なつきに精一杯の笑顔を向け…リンデンバウムを去った…
舞衣が店を出た瞬間、なつきは立ち上がる…
「…あの表情…何かあったな…」
頭脳明晰…勘の鋭さから勘付いたのか…
舞衣が一瞬見せた「恐怖に怯える表情」を、なつきは見逃さなかった。
「何かに怯えているのか?それとも…脅迫…?強要…?ツイてない女だな…」
なつきは店を出ると、舞衣に気付かれないように尾行を始めた。
前を歩く舞衣から充分距離を取り…バイクを押しながら尾行した。
「はぁ…私は何をしてるんだろうな…まったく、お人好しだな…私は…」
自分を「お人好し」と自虐し苦笑いしながら、なつきは舞衣の尾行を続けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後2時
風華町 市街地
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鴇羽さんに命令!
今から鴇羽さんが泊まってるホテルの
ロビーに来る事!
別にイヤなら来なくていいけど〜
アタシ、鴇羽さんの弟くんと、
彼氏の楯くんのメールアドレス
知ってるんだよね。
この前の写真と動画、良く撮れてたから
見てもらおうかな〜〜
----------------------------------------
田島さんから届いたメール…
このメールを読んだ瞬間、あたしは思わず恐怖で固まった…
あの日…酔っ払って乱暴された夜…
携帯を弄られたとは思ってたけど…
まさか、巧海と祐一のメールアドレスを知られてたなんて…
あたし…どこまで馬鹿なんだろう…
「はぁ…しょうがないわよね…行くしかない…」
自分に呆れて…あたしはため息をつく…
あんな写真や動画を…巧海に見せるわけには…
勿論、祐一にも…
もう終わった事を後悔しても…何も始まらない…
これ以上、巧海に辛い思いをさせたくはない…
祐一にも…馬鹿な女だと思われたくない…
あたしが…あたしが我慢さえすれば…あたしが耐えれば…丸く収まるはず…
あたしは恐怖に怯えながら、宿泊先のホテルに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後2時15分
市街地 ビジネスホテル
「もう、遅いよ〜〜〜鴇羽さん♪」
ホテルのロビーには、田島さんと3人の男子…
同級生の、名嘉島くんと伊園くん…そして、福田くん…
あたしに乱暴を働いた3人がソファーに座って待っていた。
「…うん、ごめんね…ちょっと遅くなっちゃった…」
「あっ、買い物してたんだ〜〜」
「あはは…ちょっとね…」
「まぁ、立ち話も何だしぃ〜〜〜鴇羽さんの部屋に行こうよ♪」
「…うん…そうしようか…」
あたしと田島さん達4人は、あたしが宿泊している部屋に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ビジネスホテルの一室
「っていう事で〜〜アタシ、こんな不況の中、職を失っちゃったんだよね〜〜!!」
「…うん、本当にゴメンね…巧海も謝ってたし…あの子は許してあげて欲しいの…」
ソファーに座る田島さん…
ベッドに座る男子3人…
そして、田島さんの前に立ち…一方的に苦情や文句をぶつけられ、あたしは謝罪を続ける…
「欲しい物もいっぱいあるし〜〜〜ローンも沢山残ってるから、大変なんだよね〜〜!!確かに弟くん
には罪はないけど〜〜!アタシは正直かなり迷惑してるんだよね!!」
「…うん、だから…あたしに出来る事なら…出来る限り協力するから…」
その瞬間…田島さんの口元が歪んだ…
何か酷い事を考えてる…
あたしには分かった…
「鴇羽さん、この前の写真と動画!凄くイイ感じに撮れてたよ〜〜♪」
「っ!!?写真って…あたしが…乱暴された…」
「乱暴〜〜?人聞き悪いよね〜〜(笑)求めてたのは鴇羽さんの方だったよね〜〜?」
「そうそう!!鴇羽、凄かったぜ!!」
「マジ凄かったわ〜〜鴇羽ってマジでスケベだよなぁ〜〜〜!!」
「おちんちん頂戴!!って、AV女優みたいだったよな(笑)」
男子達は面白おかしく、あたしが乱れていた事を笑いながら話す…
「嘘ッ!!そんな訳ないっ!!あたし…そんな女じゃないわよっ!!」
正直…あの日の事はあまり覚えてない…
でも、あたしは全力で否定した。
「ま、スケベ女でも何でもいいんだけど〜〜ぶっちゃけさ、風華学園にいた頃からアタシ、あんたの事が
嫌いだった…メッチャ嫌いだったんだよね…」
「…どうして?どうしてあたしの事が?あたし…田島さんに何かした!?」
確かに…転校してきたばかりの頃、あたしは田島さんから陰湿なイジメを受けていた。
その後、クラスのみんなと馴染めて、学校にも慣れてきた頃には、イジメられる事はなくなった…
でも田島さんが、あたしを嫌っている事は、何となく分かっていた…
どうして?どうしてあたし…田島さんに嫌われていたの?
「うるせぇ!!黙れよ淫乱女!!」
田島さんの表情は豹変する…
憎しみのこもった田島さんの言葉に、あたしはは思わず一歩後退りした。
「とにかくアンタの事、学園時代から嫌いだったから!!とりあえず鬱憤を晴らさせてもらうわ…」
田島さんは名嘉島くんに目で合図を送った…
名嘉島は、バッグから何かを取り出す…
あれは…ビデオカメラ!?
何かを撮影するの!?
そして、田島さんは、何かが書かれた紙を取り出す…
「とりあえず、アンタにはさ〜〜〜アタシ等に「奴隷宣言」してもらうわ♪」
「ど…奴隷…宣言!?」
「そ♪奴隷宣言!!詳しくはその紙に書いてあるから、読んで覚えな!」
「っ!!?何よ…何よこれ…そんなの無理よ…冗談よね?…田島さん…こんなの無理よ!!できない!!」
何よこれ…何なのよ…信じられない…こんな事…言える訳ない…
あたしは、紙に書かれた奴隷宣言の内容に唖然とし絶望した…
酷い…酷すぎる…あまりにも…酷すぎる内容…
何とか辞めてもらおうと、あたしは田島さんにお願いした。
しかし、田島さんはただ見下した表情であたしを見るだけ…
あたしは言葉を失った…
「出来ないの〜〜?ま、しなくてもいいんだけど〜〜♪そのかわり…弟くんと楯にあの写真と動画…送っちゃ
おうかなぁ〜〜♪あっ、アタシ意外と同級生の携帯のメールアドレス詳しいんだよね〜〜(笑)鴇羽、同級
生の人気者になっちゃうかもね〜〜♪」
「てかさ〜〜今時、携帯のロックの仕方も知らない奴も珍しいよな〜〜ぎゃははは!!」
「鴇羽〜〜ナイスボケ!!ひゃはははは〜〜〜!!」
「とりあえず〜〜アタシの命令に従わないと…鴇羽さん、大変な事になっちゃうよ〜〜〜(笑)」
田島さんの脅迫に、あたしは屈するしかなかった…
「…分かったわ…する…奴隷宣言する…だから…巧海と祐一には…」
「よ〜〜〜しOK!!じゃ、名嘉島!!カメラ準備して!!」
「へへっ…待ってました〜〜!!」
名嘉島くんは、イヤらしい笑みを浮かべビデオカメラを準備する。
「あと、鴇羽さんは〜〜〜奴隷らしく、服脱いで裸になってね〜〜♪」
やっぱり…そうよね…予想してた通り…
悔しくて…恥ずかしくて…仕方ないけど…
あたしは服に手をかける…
悔しい…悔しい…恥ずかしい…
でも…あたしさえ我慢すれば…無難に済む筈…
あたしは悔しさに唇をかみ締めながら服を脱ぐ…
ノースリーブのシャツに手をかけ…
スカートを脱ぎ…
ブラを取り…ショーツを脱ぎ…
あたしは4人の前で裸になった。
名嘉島くんがカメラを準備する間、あたしは田島さんに言われるがままに、紙に書かれた台詞を覚えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なつきが助けてくれる・・はず・・
悪人どもが早く制裁されてスカッとしたい
134 :
名無しさん@ピンキー:2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:FFW6+2XZ
a
ビジネスホテルの一室
全裸で立ち尽くす舞衣…
ソファーに座り、ニヤニヤと悪戯な笑みを浮かべながら舞衣の姿を眺める田島…
そして、その舞衣を取り囲む…3人の男達…
「じゃ、鴇羽さん♪撮影始めるよ〜〜♪」
田島が合図を送ると、名嘉島がカメラを構える…
そして、田島が舞衣に合図を送った。
「み…みなさん…あの…私…鴇羽舞衣は…」
「は〜〜〜い!ダメダメ!!」
羞恥心と屈辱で震える舞衣は、たどたどしい口調で…覚えた台詞を口にする…
しかし、すぐに田島のダメ出しが入った。
「鴇羽さ〜〜ん!もっと笑顔で元気よく喋ってくれないと困るんだけど〜〜!!これを見るのって、
アタシ達だけじゃないんだからさ〜〜!自分から望んで奴隷になるって所を見せないと!楽しくない
じゃない?明るく元気にお願いねっ!!」
―テイク2―
「みなさん…わ、私…鴇羽舞衣は…今日から…」
「はい、ダメ〜〜〜!!」
再び田島のダメ出し…
「声の大きさはいいんだけど〜〜表情が固いんだよね〜〜!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
―テイク8―
「はいダメ〜〜〜!!鴇羽さん、やる気あるの〜〜!?」
度重なる田島のダメ出し…
立ち尽くす舞衣は俯き加減…
ソファーに座る田島は、煙草の煙を舞衣に吹きかけながら舞衣に不満をぶつける…
「鴇羽さ〜〜ん、やる気無いんならさ〜〜止めてもいいんだけど〜〜〜?」
すると、田島は携帯を取り出し…舞衣に液晶ディスプレイを見せ付ける…
「この前撮った鴇羽さんの写真…一斉送信しちゃおうかな〜〜〜(笑)巧海くんも…楯もビックリ
しちゃうよ〜〜(笑)あっ、もしかして〜〜巧海くん…お姉ちゃんの裸で抜いちゃうんじゃない?」
「イヤッ!!止めて、お願いっ!!それだけは止めてっ!!」
舞衣は田島に歩み寄り哀願する…
「ま、止めてあげてもいいけど〜〜〜それは鴇羽さんの演技次第だよね〜〜〜(笑)」
自分のあられもない姿を巧海や祐一に見られてしまう…
そんな恐怖心が、舞衣を決意させた。
舞衣は意を決した表情になると、羞恥心を振り払い…ぎこちない引きつった笑顔を作った。
―テイク9―
「みなさ〜〜〜ん!!私、鴇羽舞衣は〜〜〜今日から田島恵利子様の奴隷になりま〜〜〜す♪」
精一杯の笑顔で、舞衣は屈辱的な台詞を語り始めた。
「今まで〜〜田島様に不快な思いをさせてきた罰として、私は田島様の奴隷になることにしました♪」
身体を震わせながら…屈辱に耐えながら…舞衣は覚えた台詞を語り続ける…
「今日から田島様の奴隷になる為に、私は3つの約束を宣言しま〜〜す♪」
言葉に詰まりそうになりながら…舞衣は必死で笑顔を保つ…
今すぐにでも、カメラのレンズから身体を隠したい…顔を背けたい…
そんな衝動に耐えながら…舞衣の奴隷宣言は続いた…
「ひとつ!明日から私は、風華町のソープランドで「ノースキン、中出しOK」のソープ嬢として週5日働い
て、そのお給料を全て田島様に上納させて頂きま〜〜す♪」
「ふたつ!私は田島様の命令で、誰とでもセックスする「精液便所」として、田島様に仕えさせて頂きます♪
田島様の命令なら、何処でも誰とでもエッチな事をさせて頂きます♪」
「みっつ!!私は…田島様の命令で…今付き合っている彼氏、楯祐一と別れて…一生独り身の独身女でいるこ
とを約束させていただきます♪もし間違って赤ちゃんができても〜〜絶対に結婚はしません!!」
舞衣は意を決して、台詞を言い切った。
言い切った瞬間…舞衣の目には若干の涙が浮かぶ…
あまりの屈辱的な言葉の数々に…思わず微かな笑い声すら出してしまった…
しかし…まだ撮影は続く…
「以上の3つの約束を守り、私は田島様の奴隷になる事を宣言します♪」
そして、舞衣はソファーに座る田島の前に跪く…
「今から私が奴隷になった証拠を、田島様に見てもらいます♪」
ソファーに座る田島は、悪戯な笑みを浮かべながら図太い脚を舞衣に向ける…
田島の…ムチムチの太い太腿と脹脛…
夏にもかかわらずブーツを履く田島…
そのブーツに、舞衣は手をかけた…
「失礼します…」
舞衣は丁寧に田島のブーツを脱がせる…
両方のブーツを丁寧に脱がせると…舞衣の目の前には田島の素足…
汗で蒸れた素足の匂いが舞衣の鼻を突く…
「っ!!」
舞衣は一瞬田島を睨んだ…
どうして…高等部の頃から、この田島にイジメを受けないといけないのか…
理不尽な横暴に、思わずキツイ視線を送ってしまった。
「ん〜〜〜?どうしたの〜〜〜〜?今の視線、気に入らないんだけど〜〜〜?」
田島は舞衣の視線に気付いたのか…不機嫌な表情を向ける…
そして、同時に携帯のディスプレイを舞衣に見せ付けた。
「…何でも…ありません…」
舞衣はぎこちない引きつった笑顔を見せると、田島の汗で蒸れた臭い足を両手で持ち上げた。
そして、田島の足の親指にゆっくりと顔を近づける…
「…失礼…します…」
田島の足の親指に…ゆっくりと舌を這わせ始めた…
「ぺろっ、ぺろっ、れろっ…ぺろっ、れろっ…れろれろ…んぐっ…れろっ…」
汗で蒸れた田島の足の指を一本一本丁寧に舐めて綺麗にする…
「ちゅぷ…ぺろっ…ちゅう…ちゅぷ…れろっ、れろれろ…ちゅっ…れろっ…」
舌を這わせ…綺麗に舐め…一本一本の指を口に含み…指の股にも舌を這わせる…
「あははははっ!!舐めてる〜〜〜!!鴇羽が!!あの鴇羽が!!アタシの足を舐めてる!!」
田島は高笑いした。
今まで舞衣に対してコンプレックスしか持っていなかった田島は、舞衣の屈服した姿を見て、思わず
笑い声を上げてしまった。
人気 人望
スタイル 容姿
男子からの人気…そして、彼氏持ち…
全ての面において、田島にとって舞衣の存在はコンプレックス以外の何物でもなかった。
その舞衣が…跪いて自分の足を舐めている…
田島の中で…コンプレックスが解消された瞬間だった…
両足の…足の指から足の裏まで丁寧に嘗め回した舞衣…
約10分間…舞衣に足を舐めさせ笑い続けた田島は満足したのか…舞衣に新たな命令を下す。
「ま、鴇羽さんが〜〜そこまで奴隷になりたいって言うのなら仕方ないよね(笑)アタシの奴隷に
してあげる♪じゃ、早速命令なんだけど〜〜〜」
田島は舞衣に後ろを振り返るよう顔で合図する…
「えっ…何…って…はいいっ!?ちょ、ちょっと3人とも…えっ!!?」
後ろを振り向き、舞衣は驚き声を挙げた。
舞衣の目の前には、いつの間にか全裸になった3人の姿が…
3人とも既に勃起し、その固く大きくなったペニスを舞衣に向け見せ付けていた。
「何今更驚いてるの〜〜?鴇羽さん、コイツ等もう我慢できないらしいからさ〜〜〜鴇羽さんが今から
口で抜いてあげてよ♪あっ、でも〜〜タダ抜いてあげるだけじゃ面白くないから〜〜〜ちょっとした
ゲームしちゃおうか♪今から一人3分以内でイカせる事〜〜〜!!出来ない場合は〜〜〜一斉送信!!」
「そんな…3分なんて…お願い!そんな意地悪しないで!田島さん!!」
「あはははっ!!何言ってるのよ〜〜鴇羽さん!意地悪じゃないでしょ〜〜?今まで散々男のチンポ
咥えてきたんだからさ〜〜〜それ位出来るでしょ〜〜〜?はいっ、それじゃ〜〜〜スタート!!」
有無を言わさず強引に…田島は理不尽な遊びを始めた。
「ちょっと待って!!そんなイキナリ…」
「鴇羽ぁ〜〜〜俺もう我慢できね〜〜〜よ!!一発頼むわ!」
舞衣の前に立ちはだかる伊園…
伊園は強引に舞衣の口元に勃起したペニスを押し当てた。
「むぐっ!?んっ…んん〜〜〜〜っ!!?んっ…ちゅぱ…んっ、んっ、んっ♪」
無理やり口にペニスを突っ込まれ…思わず咽ながらも…舞衣はペニスを口で愛撫し始めた。
「んちゅ、んちゅっ、んちゅっ、んっ、ちゅぱ、ちゅぱ♪んちゅっ、ちゅぱちゅっ♪」
長年で身に付いた風俗嬢としての習性は相当なもので…
舞衣は口での愛撫を始めると、夢中になりペニスに快感を与えようと試みる…
「んちゅ、ちゅぱじゅるっ♪んちゅ、んっ♪んっ、んっ、じゅる、じゅぷ、ちゅぱ…んっ♪」
唇をすぼめてペニスを咥え…舌を絡めてペニスに快感を与える…
時間を気にしながら、必死に頭を前後に動かし…卑猥な水音を立てながら口での愛撫を続ける…
「あむぅ〜〜んちゅっ♪れろっ、れろっ、んちゅ…んっ♪んちゅっ、んちゅ、んっ♪んっ♪」
「あぁ〜〜〜〜スゲ〜〜〜よ…鴇羽…フェラ上手すぎ!!ああっ…ヤベ…俺もう…んぁああ!!」
「ちゅぱちゅぱ…じゅる…ちゅぱちゅぱ…んっ、んっ…んぐぅ…はぁはぁ…はぁ…やっ!!?」
舞衣の必死の口愛撫により、伊園は早くも絶頂に達した。
絶頂に達した伊園は舞衣の口からペニスを抜くと、手でペニスを扱き…舞衣の顔目掛けて射精する…
「あっ、ああっ!!顔に…顔にブッかけてやる!!あっ、ああっ!!」
「んんっ!!やっ…んんっ…やぁあ…はぁ、はぁ…目に…はぁ、はぁ…」
舞衣の顔は大量の精液で汚される…
熱く…白くネバネバした白濁液は舞衣の額や鼻…頬を汚し…卑猥な匂いを立ち昇らせる…
好きでもない男の精液で顔を汚され…
ネバネバとした不快感と何ともいえない不快な匂いに、舞衣はむせ返った…
「…はぁ、はぁ…時間…大丈夫よね?」
「スゴ〜〜〜イ!!1分30秒!!鴇羽さん、やるね〜〜〜!!」
携帯のタイマーで時間を計っていた田島は、面白そうに舞衣を冷やかした。
「おらおらぁ!!まだ休んでいいって言ってないだろうが!!」
大柄な福田が舞衣の前に立ちはだかる…
そして、既に勃起したペニスを舞衣に見せ付ける…
「鴇羽のエロい身体見てたら…もう我慢できなくてよ〜〜〜(笑)ほら、頼むわ!」
「…うん…わかった…」
ペニスを差し出されると、舞衣は従順にペニスを咥えた。
「あむぅ〜〜〜んちゅ…あむぅ…んちゅっ♪んちゅ、んっ♪んっ、んちゅ♪んっ♪じゅる、んちゅぱ♪」
ペニスを咥えると、初めから激しく吸い付き、舌を絡めて強い快感を与えようとする…
唇で圧迫しながら、亀頭を舌で舐めあげ快感を与える…
「じゅるじゅぷんちゅぱじゅるっ♪ちゅぱじゅるるれろちゅぱっ♪んちゅじゅるぢゅる♪れろれろじゅるっ♪」
「あっ!!マジでスゲ〜〜〜よ!!はぁ、はぁ…さすが元風俗嬢…はぁ、はぁ…フェラ上手いな…ああっ!」
ペニスを手で支えながら、髪の毛を乱し頭を激しく前後に動かす…
早い動きに髪の毛を乱しながら、口愛撫を続ける…
額からは汗を流し…全身にうっすら汗を浮かべる舞衣…
激しい頭の動きに、舞衣の大きな乳房はユサユサと揺れ動き、その乳房に福田は膝を当て感触を楽しんだ。
「あっ!!ああっ!!はぁ、はぁ…も、もうダメだ…出るっ!!鴇羽…飲めよ!!あああっ!!」
「ちゅぱじゅるれろっ…ちゅぱじゅるっ…んんっ!!?ケホケホっ!!ゴホッ!!ゴホッ!!」
絶頂に達した福田は、舞衣の口内に精液を放った…
ネバネバとした精液が喉に絡み…舞衣は咳き込む…
そして舞衣は福田の命令通り、その青臭いネバネバとした感触の精液をゆっくり飲み下した。
「ごくっ…ごくっ…ケホケホッ…はぁ、はぁ…お願い…ちょっと飲み物…喉がヒリヒリして…はぁ、はぁ…」
「惜しい!!2分50秒!!って、はぁ?何言ってるの〜〜〜?そんな暇ないよ〜〜鴇羽さん(笑)」
面白そうに舞衣を見下しながら話す田島…
「ケホっ、ケホっ…はぁ、はぁ…そんな…酷い…お願い…はぁはぁ…」
「ダメよ〜〜〜!!ほらっ!3人目!!名嘉島が我慢できないって(笑)」
ビデオカメラを構えていた名嘉島は、カメラを伊園に手渡すと、舞衣の前に立つ…
「ふぅ〜〜っ…やっと交代かよ〜〜〜(笑)鴇羽頼むぜ!!」
舞衣は無言で頷くと、ペニスを咥えた…
「ずちゅっ♪じゅるじゅぷっ♪んちゅっ♪じゅるっ♪じゅるっ♪じゅぱじゅるっ…」
「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ…鴇羽…スゲー顔…頬凹ませて…マジひょっとこ顔だよな…はぁ、はぁ…」
時間を気にしながら、夢中でペニスに吸い付く舞衣の顔に、周囲の3人は指を刺し笑う…
その…ヒョットコのような卑猥な表情は、まるで女を捨てた格安売春婦の姿そのものだった…
「はぁ、はぁ…AVでも見れないぜ!こんなイヤらしい顔…ああっ!!もう出るっ!!あああっ!!」
舞衣の口内に、3発目の精液が放たれた…
舞衣は無意識にゆっくりと精液を飲み下す…
「1分20秒!!名嘉島ぁ〜〜〜アンタ早すぎだっての!!もうちょっと我慢しなよ〜〜〜(笑)」
「はぁ、はぁ…はぁ…出来るわけねーだろ!!はぁ、はぁ…そんなの無理だって!!」
3人のペニスを口愛撫で射精させた舞衣は、疲れ果てその場に座り込む…
しかし、田島は容赦しない…
田島はビデオカメラを受け取ると、舞衣にレンズを向けた…
「鴇羽さ〜〜ん!何へばってるの〜〜〜!?まだまだ本番はこれからだよ〜〜(笑)」
「…はぁ、はぁ、はぁ…本番…って?」
「決まってるじゃない!!アタシの奴隷になった記念の乱交パーティーが今から始まるんだから!!」
「はいっ!?乱交…パーティー!!?」
「そうよ〜〜〜!!今日は記念すべき鴇羽さんの「奴隷記念日」なんだから♪」
田島の一言で、男達は舞衣にジリジリと歩み寄る…
そして、3人の男達は一斉に舞衣の体に襲い掛かった。
「ちょっと待って!!イヤよ!!そんな…イヤァアアあああああああぁ〜〜〜〜っ!!」
密室に…舞衣の悲痛な悲鳴が響き渡った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後2時30分
風華町 市街地
「離せっ!!さっきから言ってるだろう!!これは私のバイクだ!!」
「嘘をつくんじゃない!!女子高生がこんな大きなバイクに乗ってるわけがない!!」
まったくツイてないな…
ここは舞衣が入っていったホテルの前…
バイクを押して舞衣を尾行していたのだが…失敗だった…
いや…風華学園の制服を着ていたのが失敗だったのか…
それなりに大きいバイクを制服姿の女子高生が押していたら…当然目に付く…
私は人通りの多い路上で、パトロール中の中年警官に呼び止められ、職務質問を受ける羽目になってしまった。
「どうして私が警察の世話にならないといけない?私が一体何をしたと言うんだ!!?」
「だからね〜〜そのバイクだよバイク!!」
「だから、これは本当に私のバイクなんだ!!」
「さっきから言ってるように、この辺で最近バイクや車の盗難が頻繁に起こってるの!君を疑っている
わけじゃないんだけど、ちょっと話を聞こうかな〜〜と思ってね」
「充分疑っているじゃないか…」
「とりあえず、免許証見せてもらおうかな?」
「免許証…くっ…」
免許証…その言葉を聞き、私は焦った。
免許証を見せたら…バレてしまう…
何がって…決まっているだろう!!
私が…高校生でもないのに風華学園高等部の制服を着ていることが…
絶対に怪しまれる…
絶対に…軽蔑されてしまう…
どうすればいい…私は…どうすればいいんだ…
「ほらっ!免許証、持ってないの〜〜?免許証不携帯で罰金払ってもらう事になるよ〜〜〜」
「罰金」の言葉に、私は戸惑った。
せっかく下着を売って稼いだ金が…罰金の支払いで消えてしまうなんて…
私は無駄な出費を抑えるために…恥を忍んで免許証を差し出した。
「え〜〜〜っと…玖我なつきさん…ですね…え〜〜っと生年月日は〜〜っ!?今…21歳!?」
驚く警官の視線が私に向けられる…
そして…警官は携帯で何処かに問い合わせている…
「確かに…君のバイクらしいけど…君、学生証ある?」
私は意を決した…
「こっ…これは…その…彼氏に頼まれてコスプレしてるんだ!!」
「はっ!!?コスプレ!!?」
「そっ…そうだ!!彼氏が…こういうの好きなんだ…だから私は…今から彼氏の家に向かう途中だったんだ…」
私は、一瞬で考えた嘘をその場の勢いに任せて話した。
「…彼氏の趣味でコスプレ…ねぇ…はぁ〜〜〜分かった分かった…いいよ…もう…」
事情を知った警官は、まるで見下すかのような視線を向け…ジックリと眺める…
おそらく…これから私がこの制服姿で何をするのか想像でもしているのだろう…
私は嫌悪感を覚え…顔を背ける…
「彼氏の期待に応えるのもいいが…いい大人なんだから、制服遊びも程ほどにしなさい…いいね?」
「…くっ!余計なお世話だっ!!もういいだろう!!?」
警官の捨て台詞とも取れる言葉に、私は赤面しながらその場を立ち去った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後3時
ビジネスホテル ロビー
やっと…辿り着いた…
舞衣がホテルに入ってもうどれくらい経っただろう…
あの女…名前は忘れたが…舞衣と同じクラスの女だった筈…
そして、男3人は…風華学園でも素行の悪かった奴等だったな。
奴等に…絶対脅迫を受けている筈…
可能性は低いが…無事だといいんだが…
私はフロントに向かうと、早速受け付けの女性に舞衣の部屋を訪ねた。
「あのぉ〜〜〜私、このホテルに泊まってる鴇羽舞衣の妹なんですけどぉ〜〜姉が泊まってるお部屋は
何号室ですかぁ〜〜?」
恥ずかしいが…私は必死に「鴇羽舞衣の妹」を演じて見せた。
得体の知れない他人よりも、親族だと名乗れば何の疑いもなく部屋を教えてくれるだろう…
「はい、鴇羽舞衣さんのお部屋ですね〜〜」
私の制服姿もあって、フロントの女性は何の疑いもなく私に部屋の号室を教えてくれた。
「ありがとうございましたぁ〜〜〜♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
エレベーターに乗り込み、5階のボタンを押す…
そして、私はエレベーター内の鏡に映る自分の姿を見ながらため息をつく…
「…はぁ…制服姿で…こんな事をする羽目になるとはな…」
私は呟きながら、制服のポケットに入れていた携帯を取り出した。
「…迫水か?」
『おやおや、お久しぶりですねぇ〜〜何か用ですか?』
「今、何をしている?」
『今ですか?いやぁ〜〜いつものように高等部の中庭で花を愛でているんですけどねぇ〜〜』
「今すぐ中止しろ…花の世話は明日にしろ…」
『はぁ…突然ですねぇ〜〜〜あっ!もしかして…また仕事の手伝いをヤラされるんですか?勘弁して
欲しいですねぇ〜〜正直…一応私も教師なんですから、あまり裏の仕事は…』
「違う!単刀直入に言う…鴇羽舞衣がピンチだ!」
『…舞衣さんが?なるほど…何だか物騒な話ですねぇ…』
「女1人、男3人に拘束されて…宿泊先のホテルの部屋に入った…」
『4人ですか…大丈夫なんですかぁ〜〜?アナタ一人で…』
「だから連絡したんだ…今から私は部屋に突入して舞衣を助けに行く。迫水、私を援護してくれ」
『しょうがないですねぇ〜〜〜はいはい、わかりました…で、今何処にいるんですか?』
「市街地のビジネスホテルだ…場所はわかるな?」
『はいはい、わかりますよ…近くで待機してますから、どうぞご安心ください♪』
「もし1時間経っても連絡が無い場合は…頼むぞ!」
『はいはい、任せてください♪では…ご武運を…』
迫水に援護役を依頼しているうちに、エレベーターは5階に到着した。
「…学園のクズ共が手を組んで脅迫…か…」
まったく…私はお人好しだな…
こんな事に首を突っ込んでも…依頼料は貰えないのに…
「下着の借りは、今日のうちに返すからな…舞衣…」
私は部屋の前に立つと、深呼吸して心を落ち着かせ…懐に忍ばせていたスタンガンを手にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
頑張れヘタレなつき
ビジネスホテル 5階
部屋の前
「きゃあああああああああああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!!」
ドアの向こうから聞こえる…絹を引き裂くような女の悲鳴…
その声は、明らかに聞き覚えのある人物の声だった。
「くっ!!舞衣か!…舞衣なのか…っ!」
ドアの向こうでは、舞衣が乱暴を受けている…
なつきの体は震えた…
女なら分かる…その恐怖と屈辱…
女性としての尊厳を犯されている人物が、顔見知りの女性なら尚更…
舞衣が陵辱されている事を想像するだけで、なつきは既に居ても立ってもいられない気分だった。
「はぁ、はぁ…待ってろ…舞衣…今すぐ…今すぐ…」
なつきは自分を落ち着けようと深呼吸しながら…ドアに耳を密着させ、部屋の状況を音で確認し始めた。
聞こえてくるのは…舞衣の悲鳴と暴れてきしむベッドの音…
そして…下衆な男達の下品な会話と笑い声…
耳を覆いたくなるような…屈辱的な光景を容易に想像できた。
「…一箇所に集まっているみたいだな…距離的には少し離れているか…恐らく…少し離れた別の部屋…」
声や音の伝わり方を聞き分けながら、なつきは部屋の構造や相手の位置を予測しつつ、作戦を考える…
「まずは…どうやって侵入するか…だな…」
なつきはドアノブを確認する…
「ふんっ…カードキー方式の…オートロックシステムか…厄介だな…」
そう…このホテルの部屋のドアは、全てオートロックシステムが施されていた。
一旦ドアを閉めれば、自動的に鍵がかかる…オートロック…
つまり、この時点で部屋のドアは、鍵が閉まった状態だった。
「仕方ない…もうひと演技するか…」
なつきはドアの前で小さく咳払いする…
そして、今まで数回演じてきた…可愛い女子高生の声を出しながら、部屋のドアをノックした。
「こんにちは〜〜〜♪あのぉ〜〜〜♪お姉ちゃんいますか〜〜〜?」
普段のなつきの声からは想像もできない…可愛く甘ったるい女の子の声…
「お姉ちゃ〜〜〜ん♪居るんでしょ〜〜?お姉ちゃ〜〜〜〜ん♪」
ドアを強めにノックしながら、甘く可愛い声を張り上げるように…中にいる男達に呼びかける…
執拗にノックと呼びかけを続けたなつき…
自分でも『こんな声、よく出せるよな…』と思いながらも、何とか男達を誘き出そうと務めた。
「お姉ちゃ〜〜ん!!居るんでしょ〜〜〜!!出なさいよ!!サッサと出ろ!!」
呼びかけること5分…
耳をドアに着け、中の音を探っていると…足音が聞こえてきた…
そして、ダルそうな男の声が近づいてくる…
「来たっ!!」
なつきはドアから少し離れた場所でスタンガンを構える…
「…ドアはオートロック…一度締まったら終わりだ…チャンスは一度だけ…」
緊張の面持ちで、なつきは男がドアを開けるのを待った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ったく、ウルセーな!!誰だよ!!」
上半身裸に下着だけを身に着けた名嘉島が、金髪の髪の毛をかき上げながらドアを開ける…
「あれっ?何だよ…誰もいね〜〜し!!?」
『今だっ!!』
なつきは瞬時に、そのガラの悪い男の背後に回り口元をハンカチで押さえた。
「なっ!!?何っ!!?むぐぅ…むぅう!!?」
そして、一瞬の隙を突いてスタンガンを名嘉島の背中に押し付け、電流を流した。
「むぐっ!!?んぐぐううううぅぅ〜〜〜〜!!んぐっ!!?ぐぁあ!!むぐぅ〜〜〜〜!!?」
約10秒間…名嘉島の身体に、スタンガンの電流を流し続ける…
口元を押さえられた名嘉島は唸り声を上げながらその場に倒れこんだ。
『…よしっ…まずは一人目…』
気を失った名嘉島をストッパー代わりにして、ドアが閉まらないように支える…
何とかドアを開ける事に成功したなつきは、物音を立てず…気配を消しながら部屋に侵入した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
部屋への侵入に成功したなつきは、物音を立てず…ゆっくりと玄関から部屋に向かう…
「いやぁああああぁ〜〜〜っ!!いやぁ!!止めてっ!!離してっ!!」
目を覆いたくなるような光景…
両手をタオルで縛り拘束され…目隠しをされ…身体に卑猥な落書きをされ…
ベッドで全裸の男達に襲われる舞衣の姿が目に飛び込んできた。
二人の男達はニヤニヤと笑いながら、舞衣の身体を弄ぶ…
「くっ…下衆共が…っ!!」
物陰に身を隠しながら、なつきは男達の隙を探る…
『まだだ…まだ…もう少し…』
なつきは、足元に置いてあった焼酎の瓶を右手に持つと、ターゲットを長髪の男…伊園に絞った。
『よしっ!!今だっ!!』
なつきはベッドルームに飛び込むと、焼酎の瓶で思いっきり伊園の後頭部を殴りつけた。
「あがっ!!…あぁ…あげぇ…うぅ…」
相当ダメージが大きかったのか…
伊園は、あまり声も出さず…その場に倒れ込んだ…
「うわっ!!なっ!!?何だテメェ!!?」
大柄でガタイのいい…スキンヘッドの福田は、突然の出来事に動揺する。
「ひぃい!!?なっ…風華学園の制服!!?」
田島は制服姿の女の登場に驚きを隠せない…
しかし、その制服姿の女の顔を見た瞬間、思い出したように叫んだ。
「ああ〜〜〜っ!!アンタ…玖我…玖我なつき…」
「玖我なつき!!?誰だよそれ!!?」
「忘れたのかよ!!ほら!あの風華学園の…クールビューティーの…玖我なつきだよ!!覚えてないのかい!?」
「あっ!!あぁ!!思い出したぜ!!あの、クールぶってスカしてた女かよ!!?」
なつきは二人の前で腕を組んで堂々と構える…
「…屑共が…卒業後もロクな人生を送っていないようだな!!」
険しい表情で…二人を威圧するように睨みつける…
「あぁ!!?何だよ!!?そんなのアタシ等の勝手だろ!!?てかさ、何だよその格好!!イメクラのバイト
でもしてんのかよ!!それともデリヘルか(笑)部屋間違えてんじゃね!!?とりあえず〜〜〜ウチらお呼び
じゃないんだけど〜〜〜(笑)」
田島は恐怖に震えながら、なつきの格好…風華学園高等部の制服姿を指摘して笑う…
「…貴様等…これは犯罪だ…タダで済むと思うなよ…」
なつきは田島を睨みつけながら、一歩一歩近づいていく…
「ひっ!!?ちょ、ちょっと福田!!何やってんのよ!!やれよ!!ヤッちまいなよ!!言っとくけど、
こんなチャンス滅多にないんじゃね!!?ほら!!高等部の制服姿の玖我なつきだよ!!?アンタ高等部
の頃、犯りやいって言ってたじゃん!!ボコボコにして、制服プレイ楽しみなよ!!ほらっ!!」
「いや…ちょっと待て…待てって!!押すなよ!!」
なつきに怯える田島は、大柄な福田の背中を押す…
しかし、当の福田は…なつきの尋常ではない殺気を感じているのか…逃げ腰の状態…
「ヤッちまえよ福田!!このままじゃアタシ等、犯罪者になっちゃうよ!!」
「そんな…ちょっと待てよ!!絶対バレないって言ってたじゃねーかよ!!」
「はぁ!!?知らね〜〜〜よ!!ヤレよ!!玖我を犯っちまって…弱みを握って…証拠隠滅するしか方法が
無いんだよ!!ほらっ!!玖我を犯っちまえよ!!男だろ!!行けよ!!」
「わ、分かったよ!!行けばいいんだろ!!?はぁあ、はぁあ…あぁ…そういや高等部の頃、マジで犯した
かったんだよなぁ…へへぇ…制服似合ってんじゃん…はぁはぁ…テメェからここに来たんだからな…はぁはぁ
…輪姦(マワ)されても文句言うなよなぁ!!オラァ!!」
自棄になった福田は、なつき目掛けて突進してきた。
なつきよりも20センチは身長の高い福田…
そのガタイのいい大男が、両手を広げ華奢ななつき目掛けて掴みかかろうとする…
しかし…
「ふんっ!!この木偶の坊がっ!!」
そう言い放つと、なつきは福田の懐に入り込み…攻撃をかわす…
そして、ガラ空きになった顔面に、思いっきり肘を打ち込んだ。
「はがぁああ!!ああ…ああぁ…」
なつきの肘打ちは、福田の顎をカウンター気味に打ち抜いた。
「あぁあ…あがぁ…あぁ!アギョが…?アギョが…?」
福田の顎が、完全にズレていた…
そして、脳が揺れ…中枢神経との連結が途絶えたのか…
筋骨粒々とした大男の福田が…膝からガクッと崩れ落ちる…
しかし、なつきは容赦しない…
「その図体のデカさは…見せ掛けだけのようだな!!」
腰から崩れ落ちようとする福田の首を両手でロックすると、なつきの右脚は床を蹴り上げる…
そして…福田の腹部目掛けて、体重の乗った膝蹴りを打ち込んだ。
「うっげぇえええぇぇ〜〜〜〜〜!!えげぇ…!!えげぇ…!あがっ…」
なつきの膝蹴りは、腹筋と肋骨の間…レバー(肝臓)に突き刺さり、衝撃を与える…
人間の体で、絶対に鍛える事ができない部分の一つ…
そして、人間が攻撃され最も苦しむ部分を強打され…
福田は激痛と苦しみに襲われ、失神してしまった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
うむ これでいいw
「えっ…誰?なつき!?なつきなの!!?」
目隠しをされ、ベッドに拘束されている舞衣は、聞き覚えのある声に気付いた。
「チッ…役に立たねぇ奴…」
ビデオカメラ片手に、田島は一歩後退りする…
なつきは後退りした田島を壁際まで追い詰めた。
「残るは貴様だけだ…覚悟しろ!!」
追い詰められた田島は、不敵な笑いを浮かべる…
「ふんっ!!アタシに一歩でも近づいてみろ!!」
携帯を取り出し、ディスプレイを見せ付ける…
ディスプレイには、舞衣が輪姦された後に撮影された…舞衣の全裸の写真が表示されていた。
「一歩でも近づいたら…この写真を…コイツの彼氏や弟に送りつけてやるからなっ!!」
意地の悪い表情を浮かべ…更に言葉を付け加える…
「それだけじゃない!!アタシが携帯で操作すれば…家のパソコンに入ってる鴇羽のヤラシイ写真が
全てネット上に流れるようにしてあるんだ!!分かったろ!!?さっさと失せろよ!!」
得意気に語る田島…
しかし…
「そうか…貴様とその下僕たちが舞衣に婦女暴行を働いた証拠を、自ら保持しているらしいな!!」
「なっ!!何っ!!?証拠!!?はぁ!!?何の事だよ!!」
「貴様等の事だから…舞衣に同意を求める発言をさせたのだろうが…性犯罪において、女性は最も弱い
立場に置かれている!!写真や映像の証拠さえあれば、あとは被害を受けている女性…つまり舞衣の
発言一つで貴様等の運命は決まる!!」
「…そ…そんな…でも!こっちには鴇羽の人生を無茶苦茶にできる動画が幾つも…」
「貴様の人生も無茶苦茶にできる動画もあるんじゃないか?例えば…そのビデオカメラの映像とか…な…」
「…っ!!?あっ!!しまった!!」
なつきは、田島が持っていたビデオカメラが未だに録画の赤ランプがついていることを見逃さなかった。
そして…田島は不覚にも、自分が片手に持っていたビデオカメラが未だ録画の状態であった事に、今気付いた。
今までの…なつきと田島の会話を、録画中のビデオカメラは全て記録していた…
田島は悔しそうに表情を歪めながら、ビデオカメラを床に投げ捨てた。
「くっ…畜生っ…っ!!もういい…どうせ逃げられないんなら!!鴇羽の人生滅茶苦茶にしてやるっ!!」
自棄を起こした田島は、壊れた笑顔を浮かべながら…手に持った携帯を操作する…
ワザと携帯のディスプレイをなつきに見せつけながら…舞衣の痴態を収めたファイルを転送しようとする…
その時…
「ふんっ…醜いな…」
そう一言呟くと…なつきは携帯を持つ田島の手元を目掛けて瞬時にハイキックを繰り出した。
「あっ!!?痛たた…ああっ!!携帯が!!?」
制服のスカートから伸びるスラリとした脚…
なつきの蹴りは、的確に田島の手元を捉え…携帯の操作を防ぐ事に成功した。
床に落ち…なつきの足元に転がってきた…田島の携帯…
その携帯を、なつきは拾い上げる…
「…証拠の一つは確保したぞ…脅迫罪…強姦罪…監禁罪…この携帯ひとつで、どれだけの罪が暴かれるのか…」
「ひぃいいっ!!?そんな…ヤダよ!!アタシ刑務所なんて入りたくないよっ!!」
なつきの言葉に、絶望した表情を浮かべる田島…
「ヤダヤダっ!!刑務所なんてヤダっ!!きゃああああああぁぁぁ〜〜〜〜っ!!」
冷静さを失った田島は、なつきに突進してくる…
しかし…一瞬で交わされ…なつきは田島の背後に回り、腕をひねり上げる…
「痛たたたた…きゃあああぁ〜〜〜!!腕が折れるっ!!折れるっ!!きゃああああぁ〜〜〜っ!!」
田島は大袈裟に騒ぎ…喚き散らす…
自棄を起こした女の…醜い姿…
「貴様が犯した罪は…今後人生の汚点となって貴様の経歴で生き続ける…精々反省するんだな…」
そう一言告げると…なつきは田島にスタンガンの電撃を食らわせた。
「ヤダダダダダダダぁ〜〜〜〜あ!!あがっ…」
失神して大人しくなった田島を仰向けに寝かせると、なつきは舞衣の元に歩み寄った。
「舞衣!!大丈夫かっ!!?」
すぐに手首の拘束を解き…目隠しを取り…舞衣を解放した。
「うん…何とか…」
長い時間目隠しをされ意識が若干朦朧としている舞衣は、言葉少なげに答えた。
「ありがとう…なつき…助けに来てくれたんだ…」
ベッドの上で身体を起こすと、安堵した表情の舞衣は、なつきにお礼を言った。
「まあな…下着の借り…これで返したからな…」
なつきは裸の舞衣にタオルケットをかける…
そして若干頬を赤らめ、照れながら言葉を返した。
「あはは…気にしなくていいのに…」
ほんの少しだけ…舞衣の表情に笑顔が戻っていた…
それから暫く…なつきは舞衣の精神面を考慮しながら、会話を続けた…
そして…
「…そろそろ…1時間か…」
部屋の時計を眺めながら…なつきは時間を確認する…
「舞衣、暫く待っていてくれ…」
そういうと、なつきは舞衣を寝室に残し、一旦廊下に出る…
「…もしもし、迫水か?あぁ…馬鹿4人を仕留めた…今から警察に突き出す…準備を頼む…」
舞衣のプライバシーを配慮し、なるべく事件を公にしたくなかったなつきは、迫水の手を借りて、
出来るだけ周囲の人間に知られずに4人をホテルから出し、警察に突き出すことにした。
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迫水は舞衣にフェラの義理もあるしな
午後6時
風華町 警察署
鉄筋コンクリート造りの3階建…
風華町の市街地から少し離れた場所にある…警察署…
その警察署に…舞衣となつきの姿はあった。
「…田島さんと…他の男子はどうなったの?」
「先に迫水が警察署へ連行した…奴は警察と多少の繋がりがあるからな…」
受付の窓口前…
二人はベンチに座り…何気ない会話を交わす…
6時を過ぎ…既に人は少ない…
「はぁ、はぁ…いやぁ〜〜お待たせしました!」
そんな中、息を切らして迫水が現れる…
「迫水…今回は済まなかったな」
「迫水先生…ありがとうござました…こんな事までしてもらっちゃって…」
「いやいや、いいんですよ♪これ位お安い御用です♪」
なつきや舞衣の言葉に対して、迫水は優しい笑顔で答えた。
しかし、次の瞬間…迫水の表情は変わる…
「舞衣さん…今回は災難でしたねぇ…しかし、うちの卒業生にも悪い奴がいたものですねぇ…」
「ところで…迫水、あの馬鹿4人は今どうしている?」
「はぁ、あの4人ですか?今は取調べ中ですね…そろそろ終わる頃でしょうか…」
迫水の話によると…
4人は迫水の手によって警察署に連行され…
既に4人はそれぞれ別室に隔離され、取調べを受けているとの事だった。
田島の携帯電話に保存されていた写真や動画…
そして、押収されたビデオカメラや、田島の自宅にあるパソコンなど…
言い逃れできない証拠を突きつけられ…
4人は罪を大筋で認めているらしい…
そんな時、窓口に女性警官が現れる…
「鴇羽舞衣さん、お待たせしました…こちらへどうぞ…」
舞衣は一人取調室に招かれた。
「じゃ、行ってくるね…」
「いいか舞衣、ありのまま全てを話すんだ、いいな?」
「うん…わかった…」
警察側は舞衣の精神面を考慮して、女性警官が事情聴取することになった。
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舞衣は今回の事件に関して、全てを話した。
そして、田島や男子3人の罪が確定した。
しかし…
今回の事件を公にしたくない…
自身が犯された事を巧海や祐一…大切な人たちに知られたくない…
そういった舞衣の願いから、今回の事件について、舞衣は民事訴訟を起こさない方向で話を進めた。
つまり、今回の事件に関しては、4人とも不起訴処分となった…
舞衣を脅迫し、監禁し、乱暴を働いた罪は…帳消しとなったも同然…
しかし、今回の取調べで4人の様々な余罪が発覚した。
もともと素行の悪い4人は、偶然にも他の事件で執行猶予期間中だった。
執行猶予期間中の犯罪…
4人は法律の下に実刑判決を受け、懲役に服し…人生に汚点を残す事になってしまった…
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残るは詩帆か
午後10時
警察署 受付 窓口前
結局、取調べや事情聴収が終わったのは、夜の10時…
「なつき、迫水先生…今日は本当にありがとうございました…」
舞衣は二人にお辞儀をし、心からのお礼を言った。
「あぁ、気にするな…よかったな…これで馬鹿4人とも縁を切る事ができたな…」
「しかし…舞衣さん大丈夫ですか?あんな出来事があったばかりで…正直心配ですねぇ…」
舞衣が脅迫の被害から逃れられた事を安心するなつき…
そして、舞衣の身を案ずる迫水…
「そうだ、なつきさん、今日は一晩舞衣さんに付き添ってあげてはどうでしょうか?」
「…あぁ…そうさせてもらうよ…舞衣、私もお前が心配だ…今日は一晩付き添わせてもらっても良いか?」
「…うん…ありがとう…ゴメンね、心配かけちゃった上に、そこまで気遣ってもらって…」
「あぁ…いいんだ…気にするな…」
そして、なつきと迫水は警察署から出ようと玄関に向かう…
しかし…
「ちょっと待って!!」
舞衣は二人を呼び止めた。
「どうした?舞衣…」
「うん…ちょっとね…あの…迫水先生にちょっと話があるの…」
「私に…ですか?」
「はい、ちょっと…話がしたくて…なつきは先にホテルに帰って…ロビーで待っててくれないかな…」
「あぁ…わかった…先にロビーで待ってるからな…」
そういうと、なつきは二人を残して先にビジネスホテルに向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
受付前に残された二人…
「あの〜〜舞衣さん、お話って一体…何でしょうか?」
「あのっ、今日はありがとうございました…」
「今更何を言ってるんですか、もう気にしなくても良いですよ(笑)」
改めて御礼を言う舞衣に対して、迫水は笑顔で答える…
「改めて御礼を言うのなら、私ではなく、なつきさんにするべきです。私は彼女の手助けをしただけですから
ねぇ(笑)まぁ、そう気にすることはありませんよ。貴女が無事でよかった…ただそれだけですよ」
「そんな事ないです…あたし、これ以上自分の変な噂が流れるの…イヤなんです…ううん、あたしが迷惑する
だけなら良い…でも、あたしのせいで、巧海や祐一が迷惑するのは耐えられないんです…だから、今日は本当
に助かりました。ホテルでの対応とか…警察への対応とか…あたしには…多分、なつきだって絶対無理だった
と思うし…本当に助かりました…」
舞衣は言葉に詰まりながらも、迫水に自分の気持ちを伝える…
「まぁ、私の裏の顔も時折役に立つものですねぇ(笑)」
「…だから…あたし、今日のお礼がしたいんです…」
「…はぁ…お礼…ですか?」
舞衣の意外な言葉に、迫水は首を傾げた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後10時30分
警察署 男子トイレ
「あむぅ〜〜〜んちゅっ、ちゅぱ、ちゅっ♪んちゅっ♪んっ、んっ、んちゅっんっ♪ちゅく、んちゅっ♪」
警察署のロビーにある一般用トイレ…
その男子トイレの個室に、卑猥な水音が響き渡る…
「あっ…あぁ…あぅう〜〜〜うっ…はぁあ…ま、舞衣…さぁん…そこ、いいですよぉ〜〜はぁ、はぁ…」
それと同時に、気味の悪い男の呻き声も響き渡る…
「ちゅぱ、ちゅぱじゅるっ♪んっ、んっ、ぢゅるっ♪んっ、んっ…ちゅぱじゅるっ♪んっ、んっ…ちゅく、
んっ、んっ♪はぁ、はぁ…迫水先生…気持ち良いですか?あむぅ…ちゅぱじゅるっ♪んっ、んっ♪」
トイレの個室…洋式トイレの便座に座り、下半身を露出し…
贅肉に埋もれた下半身から、勃起したペニスを覗かせる…迫水…
トイレの床に膝立ちになり…迫水の勃起したペニスを咥え…一生懸命口で愛撫する…舞衣…
「はぁあ、はぁあ…舞衣さん…あっ!お礼って…はぁあ、はぁあ…コレの事だったんですかぁ?おふぅ!?」
「ちゅく♪ちゅっ、んっ♪んちゅっ、んっ♪はぁ、はぁ…はい、本当に助かったんで…お礼がしたかったん
です…あたしには…これしか出来ないから…はむぅ〜〜んっ♪んぢゅるちゅぱじゅるっ♪んっ、んっ♪」
舞衣は唇をすぼめ、唇でペニスを圧迫し…口内で舌を丹念に動かし亀頭に快感を与えながら…
頭を上下に動かし…ショートボブの髪の毛を乱しながら、口での愛撫を続ける…
唾液で満たした口の中をペニスが出入りし、更に舞衣が卑猥な音を響かせペニスに吸い付けば、より一層
個室に卑猥な音が響き渡った。
「あぁあ!あぁ…はぁあ、はぁあ…お礼なんて…もういいんですよ…おおっ!はぁあ、はぁあ…ま、まぁ…
折角のお礼ですから…おっ、おっ…受け取らず、気持ちを無下にするのは心苦しいですからねぇ…ああっ!
丁重にうけとりましょう…おっおぉ〜〜っ!!」
あまりの快感に唸り声を上げる迫水…
舞衣の頭を時折両手で押さえながら、自らも快感に身体を震わせる…
「はぁあ、はぁあ…あ、あのぉ〜〜舞衣さん、はぁ、はぁ…もう一度だけ、オ、オッパイを…触らせて貰っ
てもいいでしょうかねぇ?うっ!はぁ、はぁ…あの日は酔っ払ってて…おほぉ!!あっ、ああっ!あまり
感触を覚えてないんですよねぇ…」
「ちゅく、じゅるじゅぷっ、んっ、ちゅぱ…はぁ、はぁ…あっ、はい…胸…ですね…いいですよ…」
舞衣は立ち上がると、Tシャツを脱ぎ…個室の壁にかける…
ブラも取り…同じように壁にかけた…
少し薄暗いトイレの蛍光灯に照らされた個室に、舞衣の上半身裸の姿が晒された。
「はぁあ、はぁあ…おおっ!!改めて見ても…素晴しいオッパイ!はぁ、はぁ…ど、どうぞ…ココに座って」
舞衣は言われた通り、便座に座る迫水の膝に向き合うように座った。
「んっ♪あたし、結構重いでしょ?」
「いえいえ!全然重くはありませんよ!それでは…失礼して…」
まるで座位のような格好で、正面に向き合った舞衣と迫水…
迫水は目の前に晒された舞衣の豊満で形の良い、お椀型の巨乳に両手を伸ばす…
そして、遠慮せずにムニュムニュと鷲掴みにして揉み始めた。
「はぁ、はぁ…本当に…凄いオッパイですねぇ!!こんなに大きいのに…形も綺麗に整っていて…はぁ、
はぁ…私は乳輪なんか大き過ぎると冷めちゃうんですけどねぇ〜〜舞衣さんのは適度に小さくて…それに
ピンク色…もう私好みのオッパイなんですよねぇ〜〜」
舞衣の乳房は、迫水の芋虫のような指と掌によって、ムニュムニュと綺麗な形を歪ませる…
芋虫のような太い指に圧迫される舞衣の乳房は、若さ特有の弾力を指に伝えた…
「はぁあ、はぁ…本当に若い子のオッパイは素晴しいですねぇ!はぁあ、はぁ…もう乳首が起ってるじゃあり
ませんか!感じているんですねぇ〜〜ちゅっ…ちゅううぅ〜〜〜ぢゅるちゅちゅぅ〜〜!!」
両手で、舞衣の巨乳を鷲掴みにして揉みながら、コリコリに起ったピンク色の乳首に吸い付く…
「あっ♪はぁあ…んっ♪んっ♪ありがとうございます…あんっ♪あたしって…褒められる所って…胸くらい
しかないから…あんっ♪好きなだけ触ってくださいねっ…あっ、あっ…んっ♪」
胸を揉まれ、イヤらしい喘ぎ声を上げながら…勃起した迫水のペニスを手で握り…上下に擦り快感を与える…
「はぁあ、はぁあ…貴女が高等部時代…私はどれだけ興奮し我慢した事か…はぁあ、はぁ…特に夏の制服姿
や体操服姿の貴女は反則でしたよ(笑)ああっ…はぁ、はぁ…それを触れるなんて…むふぅ〜〜♪」
興奮した迫水は、舞衣の豊満な胸の谷間に顔を埋めて頬ずりを楽しむ…
甘酸っぱい香りと頬に感じるスベスベとした肌触りに、迫水は歓喜の呻き声を上げた…
「あっ、あっ、あんっ♪んっ…迫水先生も…あたしの事、そういう目で…見てたんですか?あんっ♪」
「しょうがないですよねぇ〜〜!教師とはいえ、やっぱり男ですからねぇ〜〜(笑)」
「あっ、んっ…あんっ♪クスクス…正直ですね(笑)」
「あぁあ…おほぉ〜〜!!も、もう限界だ…舞衣さん…最後は…パ、パイズリで…胸の谷間で…」
「…あっ、パイズリですね…はい、わかりました…」
舞衣は迫水の膝から降りると、再び床に膝立ちになる…
そして、迫水の勃起したペニスを、豊満な乳房…深い胸の谷間で挟み込んだ。
完全に乳房で隠れた迫水のペニス…
迫水はその光景に生唾を飲み込み驚き、興奮した。
「おほぉ〜〜凄い!!完全に挟み込まれた…パイズリなんて…私は初めてなんですよねぇ〜〜げへへ…」
「あたしは…お仕事で何度もした事あるんで…大丈夫です…じゃ、いきますね…」
舞衣は両手で乳房を押し…胸の谷間でペニスを圧迫しながら、ゆっくりと重量ある両乳房を上下に動かし始めた。
♪むにゅっ、むにゅっ、むにゅる、むにゅっ、むにっ、むにゅる、むにゅっ♪
「おっ!おおっ!おっ!凄い…気持ち良い!!コレがパイズリ…はぁはぁ…舞衣さん、凄いですよ!!」
豊満な胸の谷間から自分のペニスが見え隠れする光景に驚きを隠せない…
その光景と快感に、迫水は悶え…歓喜の声を上げた。
「んぁ…あんっ、んっ、んっ♪んっ、んっ、んぁ…あんっ♪はぁ、はぁ…んっ、しょ、んっ♪」
狭い個室は熱気が篭る…
舞衣は乳房を両手で支え、圧迫しながら上下、上下に動かし続ける…
額に汗を浮かべ…晒された上半身には玉のような汗を浮かべ…腋の下からは汗が流れ落ちる…
そんな状況で、一生懸命乳房を上下に動かしペニスに快感を与え続ける舞衣…
そして、舞衣は口を少し開き…舌を出す…
「んっ、んしょ、んっ♪もっと…気持ちよくしますね…あぇえ…れろぉ…」
舞衣の口から、トロトロの唾液が胸の谷間に流し込まれる…
舞衣の胸の谷間は、一瞬にして唾液ローションによってイヤらしく潤った…
♪ぬちゅっ、にゅる、ねちゅっ、ぬちゅっ、にゅる、にゅちゅっ、ぬちゅっ、ちゅにゅるっ♪
舞衣の胸の谷間の汗と、迫水のペニスから流れる汁…そして、舞衣の唾液で、胸の谷間は潤滑され、ぬちゅぬ
ちゅと卑猥な音を響かせ始める…
「あっ!ああっ!ううっ…気持ちい…ああっ!!まっ、舞衣さん!!も、もうダメだ…ああっ!!」
二人の汗の匂いと、ペニスと唾液の匂いが混じりあい…卑猥な香りが舞衣の胸元から立ち昇る…
その卑猥な香りは、パイズリを続ける舞衣と、それを受け快感に呻き声を上げる迫水を更に興奮させた。
そして…
「ああっ!!で…出るっ!!ああっ!!舞衣…さぁん…ああっ!!」
「あっ、んっ、んっ♪んっ、んっ…きゃっ!!?」
次の瞬間、舞衣の顔や胸元に、大量の精液が放たれた…
迫水の固く勃起したペニスはビクンビクンと脈打つように勢いよく射精し…
舞衣の顔…額や頬…鼻や口元は、白くネバネバした精液で汚される…
肩や腕…胸の谷間や両乳房…そしてお腹にも…精液は飛び散った…
舞衣の上半身はドロドロに汚され…精液独特の香りが個室に充満する…
「あっ、あぁ…はぁ、はぁ…もうドロドロ…いっぱい出ましたね…気持ちよかったですか?」
舞衣は、顔も上半身も精液まみれのまま、迫水に尋ねた。
「はぁあ、はぁあ、はぁ…はい!もう最高でした!!もう最高に気持ちよかったですねぇ…」
「…そうですか…よかった…はぁ…」
迫水の言葉を聞き安心したのか…舞衣はため息をつき脱力する…
そして、床にペタンと座った舞衣は、トイレットペーパーをカラカラと引っ張ると、精液で汚れた迫水の
ペニスを綺麗に拭き始めた。
「あぁ〜〜〜すみません舞衣さん!!知らず知らずに貴女を汚してしまって…申し訳ない!!」
迫水も、トイレットペーパーを千切り手に取ると、舞衣の顔や上半身を拭き始めた…
その後、お互い身支度を整えた二人は、周囲を気にしながら男子トイレを出る…
そして、二人は何食わぬ顔で警察署を後にした。
「少し遅くなってしまいましたねぇ…舞衣さん、私がホテルの前まで送りますよ」
迫水の車で宿泊先のビジネスホテルまで送ってもらった舞衣…
舞衣がホテルに到着した頃には、既に日付が変わる直前だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なにかっつーと肉体で払おうとするな舞衣は・・
こういう癖がしみついた女と楯は普通にやっていけるのか
8月1日 午前0時20分
ビジネスホテル
ホテルの6階…
なつきは部屋のカーテンを開け、風華町の夜景を眺めながら…今日一日を振り返る…
「やっぱり…納得いかない…」
警察署で舞衣が選んだ「不起訴」という選択肢…
なつきは、どうしても納得できなかった。
「なぜ…あれ程の陵辱を受けて…奴等に復讐しようとしない…」
その理由を舞衣に聞いても良いのか…
それとも、何も聞かず…そっとしてあげるべきなのか…
なつきは迷っていた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方…
バスルームには、疲れ切った舞衣の姿があった。
「…うん…あれで…よかったのよ…」
シャワーのお湯を浴びながら…舞衣は自身に言い聞かせるように呟く…
「…これ以上…巧海や祐一に…心配かけたくないわよ…だから…これで良かったのよ…」
自分が選んだ「不起訴」という選択肢が、間違いでなかった…
そう思うように勤めていた…
いや、舞衣はそう思いたかった…
「うん…もういい…終わった事だし…考えないようにしないと…」
『もう終わった事』
最終的には、そう納得して考える事をやめてしまった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前0時50分
ベッドルーム
シャワーを終えた舞衣は、ショーツ一枚にタンクトップ姿でなつきの前に現れた。
「ふぅ〜〜サッパリした〜〜♪」
「随分長かったな…どうだ?気持ちは大分落ち着いたか?」
「…うん…もう大丈夫…ありがとう…」
「そうか…あぁ、気にするな…」
舞衣は冷蔵庫からペットボトルのジュースを取り出すと、ベッドに座り…ゆっくりと喉の渇きを潤す…
「でも、ごめんね…わざわざ付き添いまでさせちゃって…」
「…あぁ…いいんだ…私が…付き添いたいだけなんだ…気にするな…」
なつきも、テーブルに置いていた飲みかけの缶コーヒーを飲み干した…
「それにしても…いい部屋に泊まってるんだな…」
大きな窓から見下ろせる、風華町の夜景…
夜の帳に…まるで星のように輝く…民家や建物の明かり…
そんな景色を眺めながら、なつきは舞衣に話しかけた。
「うん、学園が用意してくれたんだけど…景色が凄く良いでしょ?」
「あぁ…風華町で長く生活しているが…町の夜景を見るのは初めてだ…」
「実はあたしも…ほら、あそこが駅前で…その向こうが商店街♪」
「そうだな…で、あれが風華学園だな」
舞衣は夜景を眺めながら、馴染みの地点を発見し指差す…
釣られるように、なつきも風華学園の位置を指差した…
「…いい町よね…風華町って…」
舞衣は少しだけ笑顔を取り戻し…ポツリと呟いた。
「そうか?私は普通の町だと思うがな…」
「だって…あたしと巧海を受け入れてくれて…いい思い出を作ってくれた町だもん。それに…大切な友達も
出来たし…千絵ちゃんとか、あおいちゃんとか…勿論なつきもね♪ あと…アイツとも出会えたし(笑)
あたしにとって最高の思い出を作ることができた大切な場所だから…あたしは…風華町が大好きなの♪」
高等部時代を思い出すように…舞衣は懐かしみながら笑顔を見せた。
「と…とも…だち…?私が!!?」
なつきは思わず赤面しながら、舞衣から視線を逸らした。
「…卒業して…大人になっても…ずっと住んでみたかった…」
そして、笑顔を取り戻したかと思えば…しんみりとした表情でため息をつく…
そんな舞衣の姿を見ていたなつきの心には、何かが芽生えていた…
自分の事を「友達」と認識してくれていた事を、初めて知ったなつき…
正直「馴れ合い」は嫌いだった…
しかし…オーファン事件解決後も、そんな自分に笑顔で接してくれたのは、舞衣だった。
似たような境遇で…同じ時期に辛い時を過ごした「友達」に…
なつきは、自分の疑問や思いを伝えずには居られなかった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
CDドラマとかだとなつきは普通に舞衣とつるんでるけどな
言葉の普通の意味において友達関係というか
「…舞衣…本当に…あれで良かったのか?」
「はいっ?何の事?」
「…お前が…あの4人を不起訴にする事を決めた件だ…お前は…あれで良かったのか?」
「…うん…」
突然のなつきの言葉に、舞衣は俯いた。
「なぜだ!?私には分からない!!奴等は…お前を散々辱めた上に…利用しようとしていたんだぞ!
もし運が悪ければ…お前はもっと酷い目に遭っていたのかもしれない…そんな下衆な奴等は!!」
「うん…もう…いいの…」
「いい訳ないだろう!!まるで泣き寝入りじゃないか!!あんな奴等は…今後の見せしめの為に、重い
ペナルティを与えるべきだ!!」
同じ女性だから分かる…屈辱感…
なつきにとって、舞衣の判断は理解できなかった…
「今からでも遅くない!舞衣、明日にでも警察に行ってもう一度…」
「だから!!もういいの!!」
「っ!!?舞衣…?」
熱心に舞衣を想い、説得するなつきの声を掻き消すように…舞衣の叫び声が部屋に響き渡った。
「ごめん…もう…いいの…」
「…舞衣…どうしてなんだ…?」
舞衣はベッドに座ると、俯き加減で語り始める…
「…あたしね…もうこれ以上…大切な人たちに迷惑かけたくないの…」
「…迷…惑…?」
「うん…あたしが乱暴された事が…大切な人たちに知られたら…そう考えると…」
言葉に詰まりながら…ゆっくりと話す…
「巧海には…これ以上心配かけたくないし…勿論…祐一にも…」
「…確かに裁判を起こすと…周りの人間には知られるだろうな…恐らく…メディアにも取り上げられる筈…」
「…そうなの…今まであたし、いろいろ心配かけてきたし…ソープランドで働いていた事がバレた時は…
巧海を絶望させちゃったし…多分…祐一も傷付いたと思うの…」
「気持ちは分かる…しかし…舞衣…お前自身は…」
「ううん…あたしはいいの…あたしは、どう思われてもいい…どう見られてもいい…ただ…巧海や祐一
が…あたしのせいで傷付いたり…周りから変な目で見られるのは耐えられないの…」
「…舞衣…お前…」
なつきは言葉が見つからなかった…
あまりにも痛々しい理由に、かける言葉がなかった…
「あたしが黙ってれば、あたし以外の人たちは、今まで通りの普通の生活が送れるでしょ?あたしが黙っ
てさえいれば…何も変わらず…普通の生活が送れるはずなの…だから…いいでしょ?もう…」
その言葉を聞いたなつきは、ベッドに座る舞衣の両肩を持ち、揺さぶる…
「いい訳無いだろう!!舞衣!お前は昔からそうなんだ!!弟の為!!弟の為なんだ!!確かに大切な
弟だ、唯一の肉親なんだ、気持ちは分かる!!でも…舞衣!!お前自身はどうなんだ!!?悔しくない
のか!!?辛くないのか!!?もっと正直に…」
「もうイヤァアアアアアアアアァァァ〜〜〜〜〜っ!!」
舞衣は耐えられず叫んだ…
大粒の涙をこぼしながら…感情を爆発させた…
「もういいでしょ!!?あたしの好きなようにさせてよ!!あたしがいいって言ったらいいの!!これ以上
あたしに関わらないでよねっ!!アンタに…アンタに何がわかるっていうのよ!!!」
嗚咽しながら泣き叫ぶ舞衣は、なつきに自身の感情をぶつけた…
「あたしの周りは…いつも不幸だった!!お父さんも…お母さんも…巧海も…みんな不幸だった…あたしの
せいじゃないかって…いつも思ってた!!周りの人や…アイツは…「違う!そんな事はない!!」って言っ
てくれたけど…やっぱり信じられなかった!!だから、あたしは…不幸を受け入れるの!!全ての不幸を
受け入れて!!周りの人たちを不幸にさせたくないの!!」
「舞衣!!落ち着け!!もう止めろ!!そんなに…自分を下卑するんじゃない!!」
あまりにも痛々しい言葉に、なつきは耳を覆いたくなるような衝動に駆られる…
辛く…悲しい生い立ちが凝縮された言葉…
なつきは知らず知らずのうちに涙を流していた…
「もういいのっ!!あたしだけ…あたしだけ不幸になればいいのっ!!」
あまりにも痛々しくて…可哀想で…
なつきは目の前の…孤独な女を放ってはおけなかった…
今だけ…ほんの一時だけでも…可哀想な女の感情を受け止めてあげようと思った…
なつきは泣き叫ぶ舞衣を抱きしめた。
全てを受け止めるように…強く…強く抱きしめた。
「わかった…舞衣…もういい…そこまで言うのなら…思う存分泣け…愚痴なら幾らでも聞いてやるから…」
「うっ…ううっ…ぐすっ…うわぁあああああああぁ〜〜〜〜〜〜っ!!」
声を上げて泣き続ける舞衣を、なつきは只管抱きしめていた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「くすん…ぐすっ…えぐっ…はぁ…はぁ…」
どれだけ泣き続けただろう…
暫く泣き続けた舞衣は、嗚咽しながらなつきに身体を任せる…
そんな舞衣を、なつきは抱きしめ続けた…
『こんな時…どうすればいい…』
なつきは、悲しみに暮れた舞衣をどうやって慰めればいいのか悩んでいた…
『私は…どうやって…慰めてもらった?』
自身に問いかけながら、なつきは過去を振り返る…
そして、かつて恋人同士に近い関係だった…藤乃静留の事を思い出していた…
『静留は…私が傷付いた時は…どうしてくれただろう…』
高等部時代…毎晩のように肌を重ねた当時を思い出す…
嬉しい事があれば…喜びに任せて肌を重ね…
寂しい時には…お互い抱きしめあい…
そして…悲しみに暮れている時は…静留が優しくキスして慰めてくれた…
『そうだ…なら…私は、傷付いた舞衣を…慰める為に…』
そんな当時を思い出しながら…なつきはハンカチを取り出す…
そして、泣き疲れた舞衣の涙を優しく拭いてあげた。
なつきも、同じハンカチで自分の涙を拭き取る…
『もう…どう思われてもいい…私は…舞衣を慰めたい…その思いを…舞衣に伝えたい…』
舞衣が顔を上げると…なつきは…ゆっくりと舞衣に顔を近付ける…
なつきは舞衣の顎を手で少し上げると…舞衣の瑞々しく潤った唇が無防備に晒される…
「…舞衣…辛かったんだな…んっ…」
その舞衣の可憐な唇に…なつきは自身の唇を重ねた。
「っ!!?」
優しく…唇同士を触れ合わせるだけの…軽いキス…
突然の出来事に…舞衣は驚き、目を見開いた。
「…えっ…な…なつき…?」
キスを終えると、なつきは照れながら舞衣から目を逸らす…
「す、すまない!!その…私は不器用だから…その…どうやって慰めていいのか分からなくて…その…」
赤面し、しどろもどろになりながら…なつきは突然のキスの説明を始めた。
「とにかく、私は…舞衣…お前を…慰めてやりたいんだ…」
視線を逸らしたまま…なつきは、やっと自身の気持ちを伝える事ができた。
「…なつき…うん…ありがとう…」
舞衣は涙を拭きながら、笑顔で答える…
「…ねえ…なつき…こっち向いて…」
「どうした…っ!!?」
視線を逸らしていたなつきは、舞衣に目を向ける…
「…んっ…」
目の前には…顎を上げ…目を閉じて、自ら可憐な唇を捧げる舞衣の姿があった。
「…舞衣…いいのか…?」
「…うん…もっと…なつきに慰めて欲しい…いいでしょ?」
「…あぁ…分かった…」
自ら唇を捧げる舞衣と…再び唇を重ねるなつき…
「んっ…ちゅっ、んっ…んっ…ちゅっ♪」
「ちゅっ、んっ…んちゅ…ちゅっ…んっ…」
お互い目を閉じ…互いの柔かく瑞々しい唇の感触を味わいながら、二人はキスを交わし続けた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
意外すぎる展開w
「んっ…ちゅっ、ちゅく…れろっ…ちゅっ…んっ♪」
「んちゅ…んっ…ちゅっ…ちゅく…んっ…」
次第に二人は、貪るように互いの唇を求め合う…
互いの唇の感触を確かめ合い…舌を絡め…濃厚なキスを交わし続けた。
「あむぅ…ちゅっ、ちゅく…れろっ…ちゅっ…はぁ、はぁ…なつきの唇…甘くて美味しい…」
「んちゅっ…ちゅっ…はぁ、はぁ…そうなのか?」
「うん…甘くて…柔かくて…女の子同士のキスって…こんなに気持ちいいんだ…」
舞衣は初めて味わう女同士のキスの快感に酔い痴れながら、更に貪るようなキスを続ける…
「んちゅっ…れろっ…ちゅっ…んっ♪ちゅく…れろっ…ちゅっ…んふぅ…んっ♪」
「はぁ、はぁ…んっ…ちゅっ…んっ…れろっ…ちゅっ…んっ…ちゅっ…」
お互いの舌を口内で絡め合い…お互いの甘い唾液を交換しながら濃厚なキスを続ける…
お互い恍惚とした表情を浮かべ…頬を紅潮させ…
夢中になって求め合った…
「はぁ、はぁ…ねえ、なつき…キス…気持ちいい?」
「…恥ずかしい事…聞かないでくれ…舞衣…」
一旦キスを終えると…なつきは舞衣のタンクトップを捲り上げる…
薄い布地が捲られ…舞衣の豊満で形の良い巨乳が晒された。
「実際に見ると…本当に大きいんだな…お前の胸は…」
なつきは舞衣の乳房を両手で持ち上げるようにして優しく揉みながら呟いた…
「大きくて…形が良くて…本当に綺麗な胸だな…あむっ…ちゅっ…ちゅう…ちゅっ♪」
舞衣の乳房を優しく揉みながら…なつきは舞衣の胸元に顔を近づける…
なつきの目の前には…揉まれてムニュムニュと形を歪める舞衣の大きな乳房…
その乳房の頂にツンと起った、ピンク色の乳首に…なつきは口を近づけ、優しく吸い付いた…
「ちゅっ、ちゅう…ちゅっ、ちゅく…ちゅう…れろっ、ぺろっ…ちゅっ…れろっ…」
「あっ…んっ…あっ♪あんっ♪おっぱい…気持ちいい…乳首…ダメぇ…あたし弱いの…感じちゃう…あっ♪」
コリコリに起った乳首に吸い付きながら…舌で乳首や乳輪をペロペロと嘗め回す…
時折、乳首を悪戯に甘噛みしながら、舌先で乳首に快感を与える…
空いた右手でもう片方の乳首を摘み…クリクリと指先で弄り続けた。
高等部時代…肌を重ねあった静留から仕込まれた愛撫…
女の体の感じる場所を熟知しているなつきは、舞衣の感じる箇所を的確に愛撫した。
「はぁ、はぁ…あんっ♪なつき…凄い…なつきぃ…あっ♪気持ちいいよ…乳首…あんっ…気持ちいい…んっ♪」
舞衣の乳房に顔を埋めるなつき…
舞衣の甘い香りと柔かい乳房の感触にうっとりとしながら愛撫を続ける…
そのなつきの頭を両手で抱えるようにしながら…舞衣は快感に悶え…喘いだ。
舞衣の右の乳首を弄っていたなつきの右手は、次第に舞衣の下半身に向けられる…
なつきの細くしなやかな指先は、ショーツ越しの舞衣のクリトリスを弄り始めた。
「あっ♪あっ♪あんっ♪はぁ、はぁ…なつき…上手すぎ…る…あんっ♪気持ちよすぎて…おかしくなっちゃう♪」
左の乳首を指で弄りながら…今度は右の乳首に吸い付き…コリコリに起った乳首を舌先で弄ぶ…
そして、右手でクリトリスを刺激し、快感を与え続けた…
「あっ♪あっ♪あぁあ〜〜〜〜っ♪ダメっ!!いっ…イクっ!!イクっ!!イクイク…あああっ!!」
3箇所を同時に愛撫され…舞衣は身体をピクピク震わせながら感じ続け…
身体の芯が熱くなり…快感は頭の先からつま先まで…全身を駆け巡り…
フワフワとした感覚に包まれながら、舞衣は口を大きく開け…喘ぎ続けた。
「あっあっ♪あっ…あんっ♪も、もうダメ…なつき…あたし…イッちゃう!!もうダメっ!!ああああっ!!」
舞衣はなつきにキュッと抱きつき…快感に声を上げながら絶頂に達した…
「大丈夫か?舞衣…」
「はぁあ、はぁあ…はぁ…なつき…上手すぎるわよ…はぁ、はぁ…女の子にイカされちゃうなんて…」
舞衣は絶頂の余韻を味わいながら、呼吸を整える…
「つい夢中になってしまって…すまない…」
「うん、いいよ…ありがとう♪」
恥ずかしそうに謝るなつきに対して、舞衣は笑顔で答えた。
「ねえ、なつき…」
「んっ、どうした?」
「あの…ね…どうせだから…もう少し二人で…遊んじゃおっか…」
「…いいのか?舞衣…」
「うん…どうせだから…いっぱいエッチな事して…嫌な事、忘れたいの…」
「…そうか…あぁ…わかったよ…」
なつきはベッドから立ち上がると、着ていた制服を脱ぎ始めた。
ノーブラだったなつき…制服を脱ぐと、その形の整った胸が晒される…
スカートもその場にストンと下ろし…午前中に舞衣から貰ったショーツに包まれたお尻や下半身を晒した。
ショーツ一枚姿のなつきは、再び舞衣の隣に座る…
「…私も…最近辛いことばかりなんだ…仕事が上手く行かなくて…本当に大変なんだ…」
「へぇ〜〜そうなんだ、なつきにも悩みってあるんだ」
「どういう意味だ?」
「うん…なつきなら…どんな悩みも自分で解決できるのかな〜〜って思ってたから…」
「そんな事はない…私だって…普通の女だ…自分で解決できない悩みは、幾らでもあるさ…」
「そうよね…じゃ、今度はあたしが…なつきを慰めてあげるわねっ♪」
「あぁ…慰めてくれ…舞衣…」
「うん、お互い…嫌な事忘れちゃう位…遊んじゃおうか…」
お互い優しい笑顔を向け合った二人は、再び唇を重ねた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「れろっ…ちゅっ…れろっ…ちゅっ…ちゅく…ちゅっ…」
「あむぅ…ちゅっ…ちゅっ…はぁ、はぁ…ちゅっ…」
再び貪るように濃厚なキスを交わす二人…
もうどれだけ…お互いの唇を味わい…舌を絡め合い…甘い唾液を交換し尽くしたのか…
暫くキスを交わした後…舞衣はゆっくりとなつきの身体をベッドに寝かせる…
仰向けになったなつきの体に覆い被さるように…舞衣は肌を重ねた。
「んぁあ♪なつきの肌…凄くスベスベしてる…んっ♪」
「はぁ、はぁ…舞衣…お前の身体…凄くいい匂いがするんだな…はぁ、はぁ…香水…つけてるのか?」
「ううん…全然(笑)汗かいちゃったから…汗臭いの間違いじゃない?」
「いや…凄くいい匂いだ…甘酸っぱくて…独特だけど…いい匂いだ…」
「それよりも…んっ♪なつきの肌…凄く綺麗…昔から綺麗だったよね…なつきの肌って…」
お互い肌を密着させ、肌の感触や温もりを感じあう…
お互いの瑞々しく木目細かい肌を…押し付け合い…擦り付け合い…
汗でより一層潤った肌は、ヌチュヌチュと卑猥な音を立てる…
感触を楽しみ…温もりを楽しみ…匂いを楽しみ…
肌と肌との触れ合いを楽しんだ。
「はぁ、はぁ…それにしても…なつきの胸…形が良くて…うらやましい…」
舞衣は、形の整ったなつきの胸に優しく触れる…
そして、ゆっくりと両手で揉み始めた。
「はあぁ…んっ♪んっ…そんな事ない…あっ…んっ♪」
「ううん…形が良くて…乳首の色も綺麗で…大き過ぎないし…小さ過ぎないし…」
「そんな…あっ…はあぁ…あんっ♪胸は…舞衣…お前の方が…あっ♪」
「あたしの胸は…ただ大きいだけ…ただ大きくて…いやらしい視線ばかり向けられて…イヤだった…
なつきはイイよね…スタイルよくて…女子の間でも評判だったし?」
「はあぁ…あんっ♪スタイルなら…舞衣…お前の方が凄いじゃないか…あっ…あんっ♪」
「あたしのスタイルは…はぁ…女子よりも…男子の評判の方が良かったみたいだけど…何かイヤだったな…
それよりも…こんなスタイル抜群の身体を…会長さんはずっと愛してたんだ…」
そういいながら、舞衣はなつきの胸元に顔を近づける…
そして、なつきの乳房に舌を這わせ始めた…
「んっ…ちゅっ…ぺろっ…ちゅっ…ちゅく…れろっ…」
胸の谷間から乳房を嘗め回し…なつきの胸元の汗を味わいながら…乳首に吸い付く…
「ちゅっ、ちゅく…ちゅっ…んちゅぅ〜〜〜んちゅっ…ちゅっ…あはっ♪乳首起ってきた♪」
「はぁあ…はぁあ…あっはぁあ…あんっ♪あっ、あっ…んっ♪舞衣…やめろ…恥ずかしい…あっ♪」
なつきは舞衣から視線を逸らしながら…舞衣の愛撫に感じ続けた。
「ちゅっ、んちゅっ…んっ…なつき…気持ちいい?女の子とこういう事した事ないから…よく分からないけど」
「んはぁ♪あっ…あんっ♪あぁ…気持ちいい…んっ♪続けてくれ…あんっ♪」
次第に舞衣は、なつきの全身を嘗め回し始めた…
首筋から肩…二の腕から指の一本一本まで…
お腹からおへそ…わき腹辺りを嘗め回されると…なつきは悶えるように感じた。
「んふふ…あたしがあげたショーツ…もうこんなに汚しちゃったんだ…」
そういうと、舞衣はなつきのショーツのサイドを優しく持ち…ゆっくりと下ろす…
ショーツをスルリと下ろされると…舞衣はショーツを綺麗に畳んで枕元に置く…
そして、ベッドの上で仰向けの状態で…舞衣はなつきに大股を開かせた。
「はぁあ、はぁあ…や…止めて…くれ…恥ずかしい…んふぅ…んっ♪」
小股を開き…恥ずかしそうに腰をクネらせるなつき…
身体を捩り、恥ずかしそうにモジモジするなつきの脚を…舞衣は両手で持ち固定させた…
「なつきのおまんこ…凄く綺麗…れろっ、ちゅっ、れろっ、ぺろっ、ぺろっ…」
舞衣はなつきの秘部に舌を這わせ始めた…
汗で蒸れたワレメを…丹念に嘗め回す…
そして…クリトリスに舌を這わせると…より一層重点的に嘗め回し始めた。
「はあっ…あっ!んっ…あっ、あっ、あんっ♪あっ♪クリ…気持ちいい…あっ、あっあんっ!!」
静留と別れて以来、初めて自分以外の相手によって…自身の恥ずかしい場所を愛撫され…
なつきは腰をビクビクと震わせ…全身を震わせながら切ない声を上げた…
「あっ♪あっ♪舞衣…舞衣…あっ♪やめろ…あんっ♪そこ…シャワーも浴びてないし…汚いから…あんっ♪」
「ぺろっ、れろれろっ、ぺろっ…じゅる…ぺろっ…んふふ…いい匂いじゃない…ぺろっ、ぺろっ…」
舞衣のいやらしい舌使いによって、なつきのあそこからは愛液が溢れ続ける…
自分の匂いに羞恥心を覚えたなつきは、両手で顔を覆いながら、快感に喘ぎ…震えた…
「あっ、あっ、あっ♪あんっ…あっ、あっ…あんっ♪舞衣…もうダメ…舞衣…私…もうダメだ…あっ、あっ♪
イッ…イク…あっ、あっ!!静留…いや…舞衣…もうダメ…あっ!!あああっ!!んんっ…っ!!」
なつきは口元を押さえながら…全身をビクビクと震わせ…絶頂に達した…
白い肌をピンク色に紅潮させ…全身により一層汗を浮かべながら…約1分間絶頂を味わい続けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はぁあ…はぁあ…はぁ…はぁ…」
絶頂に達し…息を上げるなつき…
「んふふ…なつき…イッてくれたんだ…気持ちよかった?」
「はぁあ…はぁ…はぁ…あぁ…き…気持ちよかった…はぁ…はぁ…」
「よかった…気持ちよくなってくれて…」
舞衣は安心したのか…なつきの絶頂を見届けると、笑顔を見せた。
そして、舞衣は仰向けになるなつきの顔の目の前に自身のあそこを晒す…
舞衣はなつきの下半身に顔を近づける…
シックスナインの体勢になった二人…
四つんばいになり…愛液で濡れたあそこを晒した舞衣は、笑顔でなつきに話しかける…
「はぁ、はぁ…あたしも…我慢できなくなってきちゃった…今度は…二人でしよっか♪」
「あぁ…今度は私にも…お前を気持ちよくさせてくれ…」
二人はシックスナインの体制で、お互いの小股を愛撫し合い始めた…
「ぺろっ、ぺろぺろ…じゅる…じゅちゅ…じゅる…ぺろっ…なつきぃ〜〜気持ちいい?なつきのおまんこ…
凄いグチョグチョになってる…じゅる、ぺろっ、ちゅぷ、れろっ、じゅる、ちゅぷ、ぺろっ…もうヌルヌル
…ヌルヌルして凄くヤラシイの…凄くヤラシイ匂い…ぺろっ、れろっ、ちゅっ…あたし…なつきのおまんこ
好き…なつきのおまんこ大好き…おまんこも…お尻の穴も大好き…ちゅぱ、じゅっ、じゅる、ぺろぺろっ…」
「はっ…あっ…あんっ♪舞衣…凄い…あっ!!女が初めてなんて…嘘じゃないのか?あんっ♪あっ、あっ♪
私…おかしくなりそうだ…気持ちよすぎて…あっ♪あっ♪あんっ…あっ♪はぁあ、はぁあ…舞衣…舞衣…
これは…どうだ?」
丹念になつきのあそこを嘗め回す舞衣に対し…なつきは舞衣のクリトリスを舐めながら、アナルに指をゆっくり
挿入しはじめた…
「んひぃい〜〜〜っ!!?お尻に…指…んひぃいっ!!?あっ!あっ!!あっ!お尻…気持ちいい!!」
「んっ!?尻の経験があるのか!?あっ♪あんっ♪あんっあんんっ♪はぁ、はぁ…いやらしい女だなっ!!」
「はぁあ、はぁ…はぁ…なつきだって…エッチじゃない(笑)ほらっ、お尻を舐められると…」
「んぁああ…あっ…あっ…はぁあ…止めて…あんっ♪あっ、あっ…んはぁ…そこは…ダメェ…んっ♪」
「はぁあ、はぁ…あはは♪お尻の穴ヒクヒクしてる〜〜♪感じるんだ…お尻の穴…」
「はぁ、はぁ…静留が…いつも愛してくれた…場所だからな…」
「ふぅ〜〜ん…凄く…愛されてたんだ…ぺろっ、れろっ、れろっ、ちゅっ♪」
「はぁあああぁ…あっ…あんっ♪あっ、あっ、あっ…あんっ♪舞衣…そこ…いい…続けて…んんっ♪」
「なつきも…お尻…ジュプジュプして…あんっ♪クリも…舐めてぇ…あんっ♪」
二人はお互いを愛撫し続け…快感を味わい…求め続けた。
「あっ、あっ、あんっ♪あんっ♪ダメっ!!あたし…またイッちゃうっ!!」
「はぁあ、はぁあ…あっ…はぁあ…あああっ…私も…ああっ!!舞衣…私も…イクッっ!!」
「あっ!あっ!あんっ♪ダメダメらめぇ〜〜〜!!イクっ!!イクイクっ!!イクぅ〜〜〜〜っ!!」
「あはぁ、はぁ…んはぁああぁ…あっはぁああああぁ〜〜〜んっ!!イクっ、んあぁぁぁあああ〜〜〜っ!!」
二人はお互いの愛液を顔に浴びながら…絶頂に達した…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あんっ!!あんっ!!あんっ!!なつき!!そこイイっ!!もっと擦って!!グチュグチュしてっ!!」
「ここか!!?ここなのか!!?あっ、あっ!!あっ…あんっ!!舞衣…そこ…気持ちいい…あんっ♪」
二人は正面を向き合いベッドに座ると…お互い座位のように抱き付き合い…
お互いの肌を密着させ…お互いの乳房をムニュムニュと押し付け合い…
貪るようにキスしながら、お互いのクリトリスを弄り合う…
「あむぅ〜〜んちゅっ、んちゅっ、ちゅく…んちゅっ…はぁ、はぁ…あんっ♪あんっ、あんっ♪もうダメ…
また…またイッちゃうっ!!なつき!イッていい?またイッていい!!?」
「んちゅく…んちゅっ、ちゅっ…んはぁ、はぁあ…はぁあ…私も…また…イクっ!!イクイク…あんっ♪
もうダメだ…舞衣…見てくれ…私のイク所…見て…あんっ♪あっはぁあああぁ〜〜〜〜〜っ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ぺろっ、ぺろぺろっ…なつきぃ〜〜はぁ、はぁ…ぺろぺろっ…なつきの足…美味しい…ぺろぺろっ…あんっ♪
もっと擦り付けてっ!!おまんこ同士擦り付けて…気持ちよくなろうねっ♪あんっあんっ♪もっとグチュグチュ
して…あんっ♪あんっ♪お互いのエッチな汁を擦り付けて…気持ちよく…あんっ♪あんっ♪」
「あっ♪あっ♪はぁあ♪はぁ♪舞衣…お前の足の指なら…どれだけ舐めても平気だ…ぺろぺろれろっ…ぺろっ…
あむちゅう〜〜〜れろっ…あんっ♪あっ、あっ♪気持ちいい…静留と…同じくらい…舞衣…あっ♪そこ…気持ち
いい…あっ♪あっ♪あん♪」
お互い寝そべり…お互いの小股を挟みあい…
「松葉崩し」という体勢で…お互いの小股を擦り付け合い…快感を味わう…
お互いの小股を擦り付け合いながら、二人はお互いの足の指を舐めあい感じる…
女同士だから分かる…感じる箇所…
その感じる箇所全てを刺激し合い…二人は何度も絶頂に達した。
「あっ!!あっ!!あんっ!!ダメっ!!またイッちゃうっ!!もうダメっ!!きゃひぃいいいいいっ!!」
「はぁあ…はぁあ…もうダメだ…意識が…もう…あっ!!また…またイクっ!!舞衣っ!!んんっ!!」
舞衣となつき…
二人はホテルの寝室で何度も何度もお互いを求め合い…慰めあった。
二人の汗と唾液と愛液の香りが混ざり合った…むせ返るような…濃厚なイヤらしい香りが充満し…
そのイヤらしい香りは、二人の気分をより一層昂らせた。
傷付いた女と…疲れた女…
辛い境遇に置かれた女たちの慰め合いは、夜明けまで続いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前4時
長い時間、お互いを慰めあった二人…
疲れ果てた二人は、裸のままベッドの上で抱き合うようにして眠っていた…
「…んっ…」
なつきは目を覚ます…
そして、窓の外に目を向けた。
「…もう…夜が明けたのか…」
既に明け方…
窓の外からは薄っすらと朝焼けが見える…
「…舞衣…寝てるのか…」
まだ眠っている舞衣を気遣い…起こさないように…なつきは立ち上がる…
「シャワー…借りるからな…」
眠っている舞衣に一言告げると、なつきはバスルームに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バスルーム
汗と唾液…そして愛液に塗れた身体を、シャワーのお湯で綺麗に洗い流す…
心地よいお湯の感触に、思わずため息が出た。
そんな時…昨晩の舞衣の言葉が脳裏を過る…
『…あたしは、どう思われてもいい…どう見られてもいい…』
『アンタに何がわかるっていうのよ!!!』
『あたしは…不幸を受け入れるの!!全ての不幸を受け入れて!!周りの人たちを不幸にさせたくないの!!』
悲痛な叫び…悲しみの表情…
思い出すだけで…心が痛んだ…
「舞衣…お前は一体…どれだけの悲しみを背負って…生きていくんだ…」
脳裏に響く…舞衣の悲痛な叫び…
その一言一言に、なつきは答えを見つけようとする…
舞衣に救いの手を伸べる方法を見つけようとした。
しかし…答えは見つからなかった…
正直…どうすればいいのか分からなかった…
なつきはため息をつきながらバスルームを後にする…
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午前4時30分
風呂上りのなつきは、ショーツ一枚姿で寝室に戻った…
「おはよう…なつき」
「舞衣…起きてたのか…」
なつきが使ったドライヤーの音で目が覚めたのか…
舞衣はベッドに座り、窓から見える朝焼けを眺めていた。
「昨日はゴメンね…いろいろ愚痴をこぼしちゃって…」
「…あぁ…構わんよ…私の愚痴も聞いてもらったしな…」
既にお互い裸でも恥ずかしくないのか…
二人は裸にも関わらず、普通に会話を交わしていた。
暫くの沈黙が続き…
「舞衣…昨日お前が言った事だが…」
「はいっ?何の事?」
「昨日お前が言った…「全ての不幸を受け入れる」という事だ…」
「あぁ…あの事ね…どうかしたの?」
「何度も聞いて悪いが…やはり考えを変える気は無いのか?」
舞衣はため息をつく…
「…うん…変える気は無いし…ずっと変わらないと思う…」
「…そうか…わかった…」
改めて舞衣の考えに変化が無い事を確認したなつきは、小さくため息をついた…
「あたしが、ソープランドで身体を売ったのも…あたし自信の考えで選んだ事だし…後悔してないの…
それに…今回、田島さん達に乱暴された事も…あたしさえ黙っていればいいし…これも我慢できるから
いい…あたしが我慢して、大切な人が幸せに暮らせる事ができたら…あたしはそれでいい…」
「…そうか…意地っ張りな所は昔と変わらないんだな…いや…決意は固いと言うべきかな…」
「…そうやって…あたしはずっと生きてきたから…「周りよければ全てよし」って感じで?」
「周りよければ…か…」
「…でもね…あたし、許せない事が…ひとつだけある…」
「っ!?許せない…事?」
「うん…あたしがソープランドで働いてた事を馬鹿にされるのは構わない…でもね…あたしがソープランド
で働いていた姿を…学園の全校放送で流して…巧海を絶望させた犯人だけは…あたし絶対許せない!!」
舞衣は静かな怒りを露にする…
俯き加減で…怒りを押し殺し…静かに…舞衣は主張した。
「…舞衣…お前…」
舞衣の怒りの表情に、なつきは驚きと同時に、犯人に対する怒りの大きさを目の当たりにした。
舞衣はベッドから立ち上がる…
そして、両手でなつきの手をギュっと力強く握った。
「なつき!改めてお願い!!犯人を捕まえて頂戴!!巧海を苦しめた犯人を捕まえて欲しいの!!」
舞衣の表情は必死だった。
真剣な表情で、必死の形相で…なつきに願い出た。
『…そうか…私にできることは…それしかないのか…』
そんな事を考えながら…なつきは口を開いた。
「言っておくが…私への依頼料は高いぞ?それでもいいのか?」
なつきは真剣な表情で舞衣に尋ねた。
「うん…大丈夫…お金なら、何とかするから…」
舞衣も、意を決したかのような表情で答えた。
舞衣の答えを聞き、なつきは視線を窓の外に向ける…
既に日は昇り…朝焼けは朝日に変わり…強い日差しが町を照らす…
朝日に照らされる風華町を眺めながら…なつきは考えた。
『どうせ近々…廃業しようと思っていたんだ…いい機会じゃないか。』
なつきは自分に言い聞かせる…
心の中で、自分を納得させるように…言い聞かせた…
そして…
「わかった…引き受けよう…」
「はいっ?い…今…何て?」
なつきの言葉を信じられないといった表情で聞き入れ…舞衣は思わず再度聞き返す…
「舞衣…お前の依頼、引き受けるぞ。覚悟はいいな?」
なつきは窓から見える朝日をバックに舞衣へ振り返ると、不敵な笑みを浮かべて答えた。
「うん…お願いするわ…」
「よしっ!商談成立だな!!」
なつきは脱ぎ散らかしていた風華学園の制服を拾い、袖を通す…
スカートも履き…身支度を整えた。
「ふふっ…最後の大仕事が「友達」の依頼とはな…私らしくないな…」
「はいっ?何の事?」
「あぁ…いや…何でもない」
『本当に…私らしくないな…』
優しい笑みを浮かべながら、テーブルの上に置いてあったペットボトル入りの水を一口飲む…
『いいじゃないか…私らしくなくて…最後に、舞衣の問題を解決できたら…』
身支度を整えたなつきは、玄関先に向かう…
「詳細が決まったら、また連絡する…それまでゆっくり休む事だな…」
「うん…ありがとう…またね…」
「あぁ…またな…」
そして、なつきはホテルを後にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前5時
早朝…まだ人通りの少ない大通り…
なつきはバイクを押しながら物思いに耽る…
「この事件が解決できたら…私自身も変われる気がするんだ…」
なつきは、舞衣の事件を解決する事で自分に区切りをつけようとしていた。
風華学園を卒業して以来、パッとしない自堕落な生活にピリオドを打とうとしていた。
『最後に舞衣の問題を解決できたら…私は探偵業から足を洗おう…』
なつきはバイクに跨るとアクセルを吹かし、颯爽とその場を立ち去った。
舞衣の願い…
そして、なつきの決意…
二つの思いが重なる時…事件は解決に向かう…
(完)
詩帆死すべし
乙
どうせレズるなら、部屋を出るとき
「じゃあ、前金代わり」といいながらディープに一発よだれが止まらんくらいにキスとか
欲しいトコだな。
汚れまくった舞衣と、うらぶれたなつき
のレズ・・どうしてこう(ry
保守します
下手すぎる
他所行けよバカ
それではご自分が上手すぎる作品投下をどうぞ
多分できないだろうけどな!
なら黙ってれや
真夏の太陽が容赦なく照りつける海岸線…
綺麗に整備された道路には、夏の日差しが降り注ぎ…
熱を持ったアスファルトからは、ゆらゆらと陽炎が立ち昇る…
防波堤越しに見えるのは…海水浴客で賑わう砂浜…
家族連れや子供達…そして、軽薄な若者たちで賑わう砂浜…
そんな光景を横目に、一台のバイクが颯爽と海岸線を走り抜けた。
〜舞-HiME 二次小説「試練」〜
鴇羽舞衣との再会は突然だった。
そして…昨日起きた様々な出来事は、私にとって余りにも衝撃的だった…
最初は…精神的に傷付いた舞衣を、ほんの少しだけ見守るだけのつもりだった。
しかし…会話を交わしていくうちに…舞衣の心の傷が深いことを知ってしまった。
『あたしは全ての不幸を受け入れるの!!』
アイツの痛々しい言葉…
今も耳から離れない…
目の前で…痛々しい言葉を泣きながら叫ぶ舞衣を…何故だか私は放っておけなかった…
私自信…仕事が上手く行かず、精神的に参っていた事もあり…
二人で傷の舐め合いをした。
お互い会話を交わし…抱きしめ合い…慰め合った…
そして早朝…私は舞衣からの依頼を受けた。
『弟を絶望させた犯人を捕まえて欲しい』
それが舞衣の依頼内容だった。
捕まえると言っても…私は警察じゃないんだけどな…
でも、私は確実な証拠を掴み…この依頼を解決してみせる。
そして私は…この仕事を最後に、私立探偵を辞めるつもりだ…
最後の大仕事…絶対に解決してみせる。
舞衣の為に…いや、私の為に…絶対…解決してみせる…
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8月1日
午前11時
「…暑いな…」
上下黒のスーツ姿の私はバイクに跨り…暑さに耐えながら信号待ちする…
スーツやシャツの生地は、汗で私の体に張り付き…不快だ…
胸元から立ち昇る蒸れた汗の匂いに…私はうんざりした。
ふと砂浜に目を向けると…気持ちよさそうに泳ぐ水着姿の子供達の姿が目に入る…
「…海か…ふぅ…そういえば、最後に海で泳いだのは何時だったか…」
高等部時代は何度も泳ぎに行ったビーチ…
学校行事で…プライベートで…何度も泳いだビーチ…
懐かしい当時を思い出しながら…暫く感慨に耽る…
久しぶりに風華学園に向かう途中で…こんな事を思い出すなんて…
やはり私にとって…学園生活は楽しかったのだろうか…
私がアパートに帰宅したのは今朝の6時…
それから少しだけ仮眠を取った後、私は瞬時に事件解決までの計画を練った。
大体の事情は知っているが…実際自分の足で情報を探るべく…
私は聞き込み調査を行う為に、風華学園へ向かう事にした。
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正午
風華学園 職員室
「こんちゃ〜〜♪なつきちゃん、久しぶり〜〜〜♪」
陽気な笑顔を見せながら…鴇羽巧海の担任、杉浦碧がなつきを出迎えた。
「久しぶりだな…突然の訪問、すまないな…」
久しぶりの再会にも関わらず、クールな態度で接するなつき…
「んもう〜〜ツレないなぁ〜〜なつきちゃんは♪久しぶりの再会だってのにね〜〜(笑)」
「これが素なんだ…素っ気無くて済まないな…」
「それにしても、碧ちゃんビックリしちゃった!なつきちゃんが私立探偵やってるなんて!」
「あぁ…よく言われるんだ…似合わないだろう?」
「ううん、似合ってると思うよ〜〜♪でも、なつきちゃんはランジェリーショップの店員
さんになってるかな〜〜って思ってたわよ(笑)」
「…それも…よく言われるんだ…」
なつきはアパートを出る前、事情をよく知る鴇羽巧海の担任、杉浦碧に予め連絡をしていた。
詳しい情報を知るために、実際巧海と一番接点のある碧に直接事情を聞くことにした。
冷房がよく効いた職員室…
夏休み中という事もあり、他の教師達は誰も居ない…
碧となつき…二人きり…
そんな中、なつきは聞き込み調査を始める…
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午後1時
聞き込み調査を終えたなつきは、職員室を後にする…
そして、迫水がいつも花の世話をしている中庭に向かった。
「…居ない…今日に限って居ないのか…」
何時もいる筈の迫水が、今日は居ない…
なつきは中庭のベンチに座ると、先程行った聞き込み調査を振り返る…
「確かに…あの状況で一番怪しいのは宗像詩帆だな…」
なつきは碧から、今回の事件についての資料を手渡された。
学園側が独自に調査した、今回の事件の資料…
生徒や教師たちの詳細な証言や、生徒一人ひとりのアリバイなど…
その中で、一人の女子生徒がリストアップされていた。
高等部 3−A 宗像詩帆
当日のアリバイ…授業中に体調不良を訴え、一人で無人の保健室に向かった事。
しかも、誰一人保健室に向かった事を確認していない…
3年生になり、突然放送部に入部し、機材の操作方法を熟知していた事…
そして、事件当日…放送室の回線修理のデマを流した張本人が詩帆であるという情報…
学園側は未確認ながら、今回事件で流された物と同一人物が映し出されたDVDを、風華学園の
卒業生が行った同窓会で、詩帆が無料配布していたという情報があるという事。
他にも、さまざまな情報が資料には書かれていた。
「…間接的な情報だが…確実に宗像詩帆が怪しいな…」
しかし、なつきはこの情報を完全に信じる事が出来なかった…
「しかし…全てが間接的だ…直接の証拠は無いな…これではダメだ…」
直接的な証拠が無い…
なつきは一歩踏み込む事ができなかった。
「学園内で調査するにしても…夏休み…それに…」
なつきは辺りを見回す…
微かな人の気配を感じた…
「私のような余所者が居ては…学園関係者も居心地が悪いだろうからな…」
木陰のベンチに座り、あれこれ考える…
セミの鳴き声に鬱陶しさを感じながら、どうやって証拠を掴むか考え続ける…
「…仕方ない…学園の事情に詳しい…奴の力を借りるか…」
なつきは渋々といった表情で、懐から携帯を取り出す。
「あまり奴とは…接点を持ちたくは無いんだがな…」
携帯の通話ボタンを押す…
「…もしもし…結城奈緒か?…あぁ、玖我だ…久しぶりだな…」
通話の主は、かつて風華学園で対立した事もある 「元 HiME」 結城奈緒
「…あぁ、今から会って話がしたい…時間はあるか?何っ!?バイトが忙しい!?
仕方ないな…わかった…8日だな…あぁ…わかった…」
なつきは、学園の事情に詳しい結城奈緒に会って、手がかりを掴もうと試みた。
しかし、丁重に断られてしまう…
「まぁ、会う約束は出来た…それまでは地道に聞き込み調査だな…」
なつきは一旦アパートに帰り、資料を熟読して今後の作戦を練る事にした。
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同日 午後1時
市街地 ファミレス リンデンバウム
市街地にあるファミレス「リンデンバウム」の事務所に、巧海と晶の姿はあった。
「じゃ、一応今日から勤務開始って事で、制服用意してあるから、着替えてきてもらおうかな」
店長の中年男性は、予め受け取っていた二人の履歴書を再確認しながらシフトを練る…
「はい、二人共〜〜この制服に着替えてきてねっ♪」
バイト長を務めている女子大生は、巧海と晶に制服を手渡すと、二人を更衣室に案内した。
今日からリンデンバウムでバイトを始める二人は先月の終わり、バイトの面接を受けた。
風華町の飲食店にとって、8月はとても忙しい時期という事もあり、二人は即採用となった。
「しかし、あの舞衣ちゃんの弟が…もう高校3年生なのか…」
以前、ここリンデンバウムでバイトしていた舞衣の事をよく知っていた店長は、当時を振り返り
ながら感慨に耽る…
「それにしても君、何だか嬉しそうだな…そういえば、男の子がバイトに来るのは久しぶり
だよな…楯くん以来か…しかし昨日から言っていた「私の計画」って一体何なんだよ?」
「んふふ〜〜秘密ですっ♪」
バイト長の女子大生は、ニコニコしながら答えた…
店長とバイト長は、二人が着替えを終わらせるのを待つ…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
奈緒登場は嬉しい
10分後…
「お待たせしました、ちょっと着替えに手間取っちゃって…」
「きゃあ!!巧海くん!!やっぱり凄く似合ってる!!」
男子用の制服に身を包んだ巧海の姿を見て、歓喜の声を挙げるバイト長…
そして…
「っていうか!!どうして俺っ!!じゃなかった!私まで男の制服着ないといけないんだよ〜〜!!」
「うっはぁ〜〜〜♪晶くんも凄く似合ってる!!やっぱり私の目に狂いはなかったわ!!」
なぜか晶まで男子用の制服を着る羽目に…
「おいおい!巧海くんはいいんだけどさ、どうして彼女まで男の制服なんだよ(笑)それに、
なんだかこの制服、今までの男子用の制服と少しデザインが違うように見えるんだけど」
バイト長の目がキラリと輝く…
「店長!この二人は「元、風華学園中等部 美男子ランキング1位、2位」なんですよ♪
その二人が揃ってバイトの面接に来たときから、私は考えてました!!」
風華学園高等部の卒業生、そして舞衣の同級生の女子大生は息を荒くして語る。
「何考えてたんだよ〜〜一体…」
「世間じゃ今、イケメンブームですよ!どんなジャンルのお店でもイケメン店員は持て囃される
んです♪だからその人気に乗って、ウチのお店も美少年ウェイターでお客さんを呼びましょうよ♪」
「美少年ウェイターって…君が考えてた事ってのはそれか?」
「はいっ♪執事風美少年が女性のお客様をお出迎えする…うっはぁ〜〜〜♪腐女子には溜まらない
おもてなしですよ〜〜!!本当に!!これいい!!これイケますよ!!絶対っ!!」
「腐女子…って何だよ〜〜一体…俺訳分からないし〜〜(笑)でもさ、二人共凄い似合ってるよな」
確かに…二人の制服姿はよく似合っていた。
それなりに身長のある巧海は、スラリとした容姿にピッタリの制服姿…
そして、晶の姿は…まるで「男装の麗人」のような…可愛さと凛々しさがミックスされた姿…
二人の美少年(?)の姿は、腐女子のバイト長を一層興奮させた…
「そうでしょう!似合ってるでしょう!!夏の風華町の飲食店はお客さん争奪戦なんですよ!!
だから、特に飲食店の多いココで目立つ為には、この作戦が一番だって思ったんです!!
この作戦で、コアな女性客ゲット!!っていうのが私の作戦です!!さあ二人共!!今月は
みんなで頑張りましょうねっ!!」
バイト長は、巧海と晶の手をキュッと握ると、満面の笑顔を二人に向けた。
「はいっ、僕バイトは初めてなんですけど、精一杯頑張ります!!よろしくお願いします!!」
「あっ、あぁ…よろしくお願いします…っていうか…女の子の制服…着てみたかったな…」
二人は改めてバイト長と店長に挨拶すると、早速別室で接客の練習を始めた…
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8月2日 午前10時
老人ホーム うたやま荘
「はいっ、みなさ〜〜ん!今日から、うたやま荘のお風呂係を担当することになりました、
鴇羽舞衣さんです♪じゃ、鴇羽さん、ご挨拶お願いねっ♪」
「あっ、はい…皆さんこんにちは♪今日から、うたやま荘で働く事になりました、鴇羽舞衣です♪
まだまだ分からない事とか多いですけど、頑張りますのでよろしくお願いします♪」
今日から老人ホーム「うたやま荘」で働く事になった舞衣…
早速、多目的ルームと称された広い部屋に老人達を集め、舞衣の自己紹介が行われた。
「よろしくねぇ、舞衣ちゃん」
「ョ、ヨロシク…オ、オネガ…シマスヂャ…」
「頑張ってねぇ、舞衣ちゃん♪」
集まった老人達10人は、みんな笑顔で舞衣に挨拶を返した。
自己紹介が終わると、舞衣は事務所で仕事についての説明を受ける…
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「まぁ、仕事の内容はこんなものね…最初は辛いと思うけど、そのうち慣れるわよ♪」
「はい、分かりました。結構大変そうだけど、頑張ります♪」
この老人ホームで代表を務める初老の女性、高木満子から仕事の内容の説明を受けた舞衣…
舞衣が任された仕事は「お風呂係」というもの。
その名の通り、老人達が入浴する際、安全に心地よく入浴できるように努めるお仕事。
施設内にある露天風呂の掃除や、備品のチェック…
入浴中の老人達の監視や介護…
体調不良で動けない老人の体を清潔にケアするお仕事など…
仕事の内容は様々だった。
しかし、実質の労働時間は2〜3時間程度なので、それほどの長時間勤務ではなかった。
短時間勤務、そして、重要な役目という事もあり、基本休日は無しという事で、もし休みたい
場合は、前日までに報告するように…という事だった。
説明を受けた舞衣は、午後の仕事開始まで、それぞれの仕事についての実習を行った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後6時
うたやま荘 露天風呂
「舞衣ちゃ〜〜ん♪私の背中流して頂戴♪」
「はいは〜〜い♪ちょっと待って下さいね〜〜♪」
「ワシじゃよ!ワシが先じゃよ!!舞衣ちゃん!!ワシの体を洗ってくれんかね?」
「おじいちゃんはちょっと待ってくださいね〜〜〜!!」
「舞衣ちゃんは私の背中を流すのが先なのよ!!」
「ワシの体を洗うのが先じゃよ!!」
「あ〜〜ん!!もう、おじいちゃんもおばあちゃんも、ケンカは止めてくださいよ〜〜!!」
慌しい混浴露天風呂…
Tシャツにショートパンツ姿の舞衣は、入浴を終えた老人の体を拭いてあげながら、他の
老人達が安全に入浴しているか監視を続けていた。
明るく愛嬌のある舞衣は、たちまち老人達の人気者になり…
入浴中の老人達の間では、舞衣の取り合いが始まってしまった。
体を洗ってもらう…背中を流してもらう…というのは単なる理由で…
おじいちゃんも、おばあちゃんも、単に舞衣とお話したいだけだった。
「は〜〜い!次はおばあちゃん!お背中流しますね〜〜♪」
慌しい雰囲気は、もう暫く続いた…
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午後10時
老人ホーム うたやま荘
「ふぅ〜〜〜疲れた〜〜〜〜!!」
老人ホームの離れにある、舞衣に与えられた部屋…
畳の部屋に布団を敷き…仰向けに寝転がり、ため息をついた…
「あぁ〜〜本当に疲れた…まだ馴れてないし…しょうがないわよね〜〜」
初めての仕事に疲れた舞衣は、グッタリと布団に横たわる…
慌しい雰囲気から解放され、舞衣はいろいろ考え始めた…
「そういえば…巧海…あれから元気でやってるかな…会ってあげないと…」
当初の目的である、巧海の心のケアを怠らないよう…自分に言い聞かせる…
「…祐一…ちゃんと食べてるかな…」
次に思い浮かべるのは…東京に一人残してきた祐一の事…
そんな事を考えながら、部屋の壁に貼ってある「うたやま荘」のポスターに目を向けた。
「…そういえば…ノブヲくんに…お礼言ってなかったわよね…」
以前、場末の街から抜け出す時…自ら壁になり、舞衣を銃弾から守ってくれた歌山ノブヲの
事が気になり始めていた。
「あれから1年…ノブヲくん…どうしてるのかな…」
舞衣は携帯を開き、ノブヲの携帯番号を確認する…
「…今日はもう遅いし…やめとこう…」
既に時計は夜の10時を回ろうとしていた。
「明日…電話してみようかな…巧海の様子を見に行った後…電話してみよう…」
そんな事を考えているうちに、疲れていた舞衣はいつの間にか眠っていた。
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バイト長って誰だろ あおいは東京の筈だし、
あとヲタっぽかったのは雪之だけど、ゼネコン重役の娘で遥の腰巾着が
田舎町でバイト長やってるのも変だし
それともモブのクラスメイトか・・?
8月3日 午前9時
風華学園 男子寮
「巧海っ♪んっ…ちゅっ…んっ♪」
「んちゅっ…はぁ、はぁ…ど、どうしたの晶ちゃん?…イキナリ」
ここは風華学園高等部の成績優秀者だけに与えられる個室…
風華学園男子寮でも、かなり優遇された部屋…
その一室…巧海の部屋に、二人の姿はあった。
「ゴメン…私、これから何時間も…巧海とキスできないと思うと…我慢できなくて…」
巧海と晶…
二人はバイトに行く時、巧海の部屋で待ち合わせする事にしていた。
「そんな…僕、早く着替えないと…バイトに遅れちゃうよ」
「でもっ!私、我慢できないんだ!!最近キスしてなかったし…抱きしめてもらってないし…」
頬を紅潮させ、潤んだ瞳で巧海に迫り…きゅっと抱きつき、唇を重ねる晶…
戸惑いながらも唇を重ね…晶を優しく抱きしめる巧海…
二人は朝から、久しぶりの触れ合いを楽しんでいた。
「んちゅっ…んっ♪巧海は…私のこと…好き?」
「んっ…ちゅく…んっ♪はぁ、はぁ…もちろん…好きだよ。」
上目遣いで不安そうに尋ねる晶に、巧海は優しい笑顔で答えた。
「本当か?よかった♪私、嬉しいよ…」
安心した表情を浮かべる晶は、巧海に抱きつき…更にキスを求める…
「巧海にとって、私って…可愛い彼女なのかな…」
「もちろん…凄く可愛いよ…晶ちゃん」
抱きついてくる晶の頭を優しく撫でながら、巧海は微笑み返す…
「だって…僕、晶ちゃんに触れているだけで…ほら…」
巧海は不意に晶の手を取ると、自身の股間に触れさせる…
「ひゃっ!!?えっ、巧海!?」
ズボンの上から…すでに興奮し、固く勃起したペニスに晶の手を押し付ける巧海…
少々強引ながらも、自分が晶に迫られて興奮している事を、身をもって伝えた。
「うわっ…巧海…凄い…もうこんなに…大きくしてる…」
晶は、ズボンの上から巧海の股間を撫でながら、興奮気味に呟いた。
「僕…晶ちゃんのこと考えてるだけで…こんなになっちゃうんだ…可笑しいよね」
「嬉しいよ、私…巧海が私で興奮してくれるなんて…嬉しいよ…」
巧海の股間を撫で回しながら…晶は笑顔を見せた…
「はぁ、はぁ…ダメだ…僕もう…興奮が治まらないよ…はぁ、はぁ…でも…時間ないし…」
巧海は時間を気にしながらも、晶に切なそうな表情を向けた。
「…大丈夫だ♪私が…鎮めてやるから…」
二人はベッドに座ると、再びキスを交わし始めた…
「んちゅっ、んっ、んちゅっ♪んちゅ…んっちゅっ♪れろっ、ちゅっ♪」
「はぁ、はぁ…ちゅく、れろっ、ちゅっ♪んっ♪んぁ…あんっ♪ちゅっ…巧海ぃ…んちゅっ♪」
お互いの唇を貪るような濃厚なキス…
お互いの唾液を混ぜ合いながら…
お互いの舌を絡め合い…
本当の恋人同士にしか出来ない、脳までとろけるような濃厚なキスを交わす…
そして、晶は巧海のズボンと下着を、ぎこちない手つきで脱がせる…
「んちゅれろっ、ちゅっ♪はぁ、はぁ…巧海のチンポ…こんなに大きくなって…私が…
手で気持ちよくしてあげるからなっ…その…巧海も…私に…手で…」
晶は巧海の勃起したペニスをキュッと手で握ると、ゆっくりと上下に擦り始める…
そして、晶も股を少し開き…ミニスカートを捲り、ショーツに包まれた小股を露にする…
既に愛液で濡らした小股を晒すと、晶は巧海に恥ずかしいお願いをした…
「うっ…あぁ…はぁ、はぁ…うん、いいよ…晶ちゃんも…気持ちよくなってね…はぁあ…っ♪」
巧海は、ショーツ越しのワレメに指を這わせる…
そして、薄い布地越しにクリトリスを指で優しく刺激し始めた…
「あっ、あっ♪あぅ…んっ♪んはぁ…あんっ♪はぁ、はぁ…巧海ぃ…あっ♪んっ♪気持ちいい♪
んっ…あっ…はぁあ…あんっ♪そこ…気持ちいい…んっ♪」
頬を紅潮させ、口を半開きにして…恍惚とした表情で…晶は快感に体を震わせる…
「気持ちいい?晶ちゃん…気持ちいいの?うっ…あぁ…僕も…気持ちいいよ…あっ♪はぁ…はぁ…」
晶も巧海に気持ちよくなって貰おうと、その柔かく暖かい手でペニスに快感を与える…
巧海のペニスに快感を与えるように…少し強く握り…上下に擦り続ける…
徐々に手の速度を上げ…心地よい摩擦行為に喘ぐ巧海の表情を見ながら、自身も喘ぐ…
「巧海…気持ちいい?気持ちいいか?あんっ♪あっ、あっ♪んっ♪んぁ…あんっ♪」
「うん、気持ちいいよ…うっ♪あっ…んっ♪晶ちゃんは?」
「あっ♪あっ♪あんっ♪私も…気持ちいい…あんっ♪巧海…キス…んっ♪」
お互いの性器を愛撫しながら…二人は再び濃厚なキスを交わし始めた。
「んちゅっ♪ちゅっ、んちゅ…ちゅく…んちゅっ♪んふぅ〜〜んちゅれろっ♪ちゅっ♪」
「ちゅっ、んちゅ…れろっ、ちゅっ…はぁ、はぁ…晶ちゃん…んちゅっ…ちゅっ…んっ♪」
晶の手での愛撫によって、巧海のペニスは既に射精寸前…
晶の手の中でビクンビクンとペニスが脈打つ…
晶の小股も…快感を与え続けられ、ショーツのクロッチ部分は既にぐっしょりと濡れ…
ワレメの形がハッキリ分かる程濡れ…ヌルヌルの愛液が巧海の指に絡みつく…
既に太ももを伝い、ニーソックスにまで愛液が染み込む…
二人とも夢中になり…キスを交わし…気持ちいい所を刺激し合う…
そのうち…二人に絶頂が訪れた。
「んちゅっ、ちゅっ…はぁ、はぁ…もうダメ!!晶ちゃん!!僕もう…出るっ!!」
巧海のペニスは晶の手の中でドクドクと動脈を打つように大量の精液を放った。
「はぁあ、はぁあ…わ…私も…あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪イクっ…イクっ♪あっ♪」
晶も恍惚とした表情を浮かべながら…体を痙攣させるように震わせ絶頂に達し…
1分近くフワフワとした快感に酔い痴れた…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二人は身を寄せ合い…絶頂の余韻を味わう…
「はぁ、はぁ…ゴメン…晶ちゃん…はぁ、はぁ…服、汚しちゃった…」
勢いよく射精した巧海は、晶の服を汚してしまった…
「はぁあ…はぁ…あぁ、いいって…それよりも…下着…汚れちゃったな…換え…ないし…
寮に帰るにも時間が掛かるよな…仕方ない…コンビニで買うか…」
晶は、愛液でヌルヌルに汚れたショーツのクロッチ部分をティッシュで拭きながら呟く…
その時…
部屋のインターホンが鳴る…
「うわっ!!?誰か来た!!?」
突然の来客に晶は驚き、思わず膝まで下げていたショーツを一気に元に戻す。
「大丈夫だよ、多分お姉ちゃんだよ。でも…これどうしよう…」
巧海は慌てて飛び散った精液をティッシュで拭くと、急いで服装を整える…
お互い身支度を整え、先程までの雰囲気を一掃する…
そして、巧海はベッドから立ち上がると玄関に向かい、会いに来てくれた舞衣を出迎えた。
・・・・・・・・・・・・・
「おはよう巧海〜〜♪あっ、晶くんも居たんだ♪」
舞衣は部屋に入ると、二人に笑顔を向け挨拶する…
「おはよう、お姉ちゃん、来てくれてありがとう」
「あっ、あの…お邪魔してます…」
巧海も、様子を見に来てくれた舞衣に笑顔で挨拶を返した。
晶は、先程までの行為を思い出しながら、少々照れた表情で挨拶を返す…
「二人とも、今日からリンデンバウムでバイトなのよね?最初は結構大変だと思うけど、
すぐに馴れるから大丈夫よ!頑張りなさい♪」
リンデンバウムで2年以上バイトを続けた舞衣は、二人を激励した。
「うん、初めてのバイトだから緊張してるけど、僕、頑張るよ!」
少しの不安を抱きながらも、巧海は笑顔で舞衣に答えた。
「晶くん、巧海の事…お願いね」
「あぁ、巧海の事なら大丈夫♪私に任せてくれよ、舞衣さん♪」
巧海の心配をする舞衣に対して、晶は笑顔で答えた。
「頼もしいわね♪ありがとう晶くん!それはいいんだけど〜〜」
舞衣は鼻をスンスンと鳴らしながら部屋の匂いを嗅ぐ…
「巧海〜〜お部屋の空気悪いわよ〜〜女の子がいるんだから、気を使ってあげないと〜〜」
舞衣の言葉を聞き、巧海と晶は思わず顔を見合わせた。
「ちょっと酸っぱくて…汗の匂い?少し換気した方がいいんじゃない?」
何とか匂いの元を誤魔化そうと、晶は立ち上がる…
「あっ、そろそろ時間だぜ巧海!最初が肝心だからなっ!遅刻とか絶対ダメだぜ!」
「あっ、そうだね!そろそろ出かけないと!じゃ、お姉ちゃん、今日は来てくれてありがとう♪」
二人は時間を気にするフリをしながら、舞衣と一緒に寮の部屋を後にした。
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午前10時
市街地 喫茶店
巧海と晶を見送った舞衣は、市街地にある小さな喫茶店に入った。
「歌山くん…もう起きてるかしら…」
席に着き、注文したミルクティーを飲みながら…舞衣は携帯を取り出す…
そして、歌山ノブヲの携帯番号を確認すると、早速通話した。
「…あっ、もしもし、歌山くん?うん、鴇羽舞衣です♪うん、久しぶりねっ♪」
久しぶりに聞いたノブヲの声…
あの場末の街を脱出して以来、舞衣はノブヲと話すのは初めてだった。
祐一が一度だけノブヲにお礼の連絡をした程度で…舞衣はまだノブヲにお礼を言っていなかった。
「そうなんだ〜〜♪うんうん、元気そうねっ♪」
元気そうなノブヲの声に、舞衣は携帯越しに笑顔で答える。
「うん、そうなの、今あたし風華町にいるの。あはは♪ビックリした?そうよね〜〜(笑)」
舞衣が今、風華町にいることを知ったノブヲは、驚きを隠せない様子…
驚きながらも喜ぶノブヲの様子に、舞衣も嬉しそうに声を弾ませた。
そして、舞衣は少し緊張しながらも、話を切り出す…
「ねえ、歌山くん…もし良かったら、今から少し会えない?」
約1年前…身を挺して銃弾から身を守ってくれた…歌山ノブヲ…
『歌山くんが居なかったら…あたしは今頃…』
あの日のことを思い出す度に、舞衣の脳裏に浮かぶのはノブヲの顔だった…
そんな「命の恩人」に、舞衣は何時か直接お礼を言いたいと思っていた。
電話やメールではなく、直接自分の口からノブヲにお礼の言葉を伝えたかった…
あの日以来、様々な事情があり…実現不可能だった、この願い…
でも、今なら直接お礼を伝えることが出来る…
舞衣はダメ元でノブヲに「会いたい」と、思いを伝えた。
「会える?いいの?ありがとう♪」
ノブヲは、舞衣の願いを了承した。
「今ね、風華町の喫茶店にいるの。うん、そうそう、そのお店…場所分かるわよね?うん…
分かった♪お店で待ってるから♪」
舞衣は笑顔で会話を終わらせた。
携帯をしまうと、再びミルクティーを一口飲む…
「あれから一年…ノブヲくん、大学合格したかな…うん、やっとお礼が言えるわ♪」
舞衣は約一年ぶりに再会する命の恩人の事を考えながら、暫く物思いに耽った…
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前例からして、舞衣はノブヲにフェラでお礼する、に100ペソ
午前10時30分
市街地 喫茶店
アンティーク調のテーブルや椅子、小物で飾られたレトロな雰囲気の店内…
その店内に、ドアベルの音が響く…
ドアベルの音につられて、舞衣は開いたドアの方向に視線を向けた。
舞衣の視線の向こうには、新たに現れたお客さんの姿…
肥満体型の…汗でTシャツの生地を張り付かせた男性の姿…
「とっ、ととと…鴇羽さん?」
「あっ、歌山くん!!」
その男性は、紛れもなく舞衣が会いたいと思っていた相手…歌山ノブヲだった。
「ほっ、ほほほ…本当に鴇羽さんだ!久しぶりだねっ!」
「そうね、本当に久しぶり!確か…ちょうど一年ぶりじゃない?」
ノブヲは舞衣の正面に座ると、人のよさそうな笑顔で話し始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「でっ、ででで…でもっ、本当にビックリしたなぁ〜〜!ど、どど…どうして…風華町へ?」
「うん、ちょっとね…弟が…今、風華学園に通ってるんだけど…」
「えっ、そそそ…そ…そうなんだ?確か…病気で大変だったんだよね?でっででで、でも…
学校に通えるって事は、よよよ…良くなったんだよね?よっよよ…良かったじゃない」
「うん…でね、弟が学校でちょっと…いろいろあって…あたし、学校に呼び出されちゃって…」
舞衣は風華町にいる理由を、曖昧に説明した。
「それよりも、あの時は本当にありがとう…あたし、歌山くんがいなかったら…多分…」
「ぼっ、ぼぼぼ、僕も安心したよ…あの後、病院で二人が無事に…ま、ままま…街から出る
事ができたって聞いて…ぼ、ぼぼぼ、僕も安心したんだよ!無事でよかった…」
「歌山くん…お腹の傷…手術したのよね?」
「うっ、うん…ぼっ、ぼぼぼ…僕って、お腹大きいでしょ?だっだだだ…だから、銃弾は
それほど深く埋まらなかったんだよね(笑)だから、かっ、かかか…簡単な手術で治ったんだ」
「あたしね、ずっと歌山くんにお礼を言いたかったの…本当にありがとう…歌山くん」
舞衣はノブヲに向かってお礼を言うと、ゆっくりと頭を下げた。
「はっ…はい…どういたしまして」
ノブヲも、舞衣の気持ちを察したのか…頭を下げて言葉を返した。
暫くの沈黙が続く…
「そ、そそそ…そういえば…たたた、楯くんは、いいいいっ、今どうしてるの?」
「うん、祐一は今、東京の大学に通ってるの…あたしたち今、東京に住んでるから…って!!
そういえば歌山くん、大学受験!今年どうだったの!?」
「じゅ、じゅじゅじゅ…受験は…今年もダメだった…あはは…ダメだなぁ〜〜僕って(笑)」
舞衣はノブヲが入院した事で、大学受験に影響があったのではないかと心配していた。
その心配は的中したのか…ノブヲの大学受験失敗の真実を聞き、ため息をついた…
「…ごめんね…歌山くん…手術とか、リハビリの影響とか…絶対あったよね?」
「う…うぅ…そんなこと無いよ!!僕が…ぼぼ…僕がダメだっただけだよ…気にしないで…」
思い詰めた表情を見せる舞衣を、ノブヲは何とか宥めようとした。
「とっ、ととと…鴇羽さんが助かって…僕も助かって…そそそ…それで良かったんだよ!!
だだだ…大学受験なんて、いつでも出来るし、心配しないで!!」
「…うん…ありがとう…歌山くん…」
そんな時、ノブヲの携帯の着信音が鳴る…
「あっ、あぁぁあ…お、おじいちゃん?う、うん、いいい今、街の喫茶店だけど…」
ポケットから携帯を取り出したノブヲは、ノブヲの祖父らしき人物と会話を始めた。
「う、うん、いっいいい、今、高等部時代の同級生とお話してる…あぁあ!!忘れてた!!
う、ううう、うん、ゴメンね!そろそろ行くから!!あぁ…DVDもね…ううう、うん」
ノブヲは何かを思い出したかのように驚くと、慌てて携帯を切った。
「どうしたの?歌山くん」
慌てるノブヲを、不思議そうに眺める舞衣…
「うっ、ううう、うん…実はね、僕、今日おじいちゃんのお見舞いに行く予定があったんだ」
「おじいちゃんのお見舞い?病院へ?」
「ううう、うん…風華町総合病院に行く…よよよ、予定を忘れてたんだ(笑)」
「あっ、懐かしいわね…総合病院…」
風華町総合病院
かつて巧海が入院していた、大きな総合病院…
巧海の具合が悪くなる度に、何度も通った場所…
高等部時代、何度も巧海のお見舞いに行った…懐かしい場所…
舞衣は辛いながらも充実していた、当時を思い出す…
「歌山くんのおじいさん、総合病院に入院してるんだ…」
「うっ、ううう、うん…先月から入院してるんだけど…何だかいろいろ話に付き合わされちゃって」
「あはは、そうなんだ(笑)お話好きなおじいさんなんだ♪」
その時、舞衣はある事を思い出した…
『歌山くんのおじいさんって…歌山虎次さん…?確か…うたやま荘の創立者よね?』
舞衣は「うたやま荘」の事務所に飾られていた、創立者「歌山虎次」の写真を思い出した。
「ふ〜〜ん…総合病院か…本当に懐かしい…ねえ、歌山くん…あたしも、一緒に行っていい?」
「えっ?ととと…鴇羽さんも…いいいい…一緒に?」
「うん、昔…高等部時代に何度も行った場所だから…久しぶりに行ってみたくて…」
「そっ、そそそ…そうなんだ…うん、いいよ、いいい一緒に行こうよ♪」
懐かしさと好奇心…そして軽いノリから、舞衣はノブヲと一緒に風華町総合病院に行く事にした。
歌山虎次とは一体どんな人物なのか…舞衣は興味があった。
そして、この行動が…後々、舞衣を幸運に導く事になる…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前11時
喫茶店前
「と、ととと…鴇羽さん、乗ってよ」
店の目の前に駐車された黒ベンツ…
ノブヲは後部座席のドアを開くと、舞衣に乗るよう勧めた。
「うん、ありがとう…」
舞衣は見慣れないベンツの後部座席に座る…
「おや?貴女は確か…ノブヲ様の同級生の…」
運転席に座る黒服の初老の男性は、バックミラーで舞衣の姿を確認すると、驚き振り向いた…
「はい、歌山くんの高等部時代の同級生の…鴇羽舞衣です」
「やはり…そうですか!お久しぶりです!私ですよ!覚えていらっしゃいますか?」
運転席に座る初老の男性は帽子を取り、自分の顔をよく見せようとする…
舞衣は暫く、この男性が誰なのか分からなかった…
しかし、次の瞬間思い出す…
「あっ!!去年の夏…あの街を抜け出す時に助けてくれた!井上さん…ですよね?」
「はい、そうです…お久しぶりです…」
「やっぱり井上さんですよね!!あの時は本当にお世話になりました!ノブヲくんの事…
ありがとうございました…」
「ええ…私も、貴方達2人が無事に抜け出せた事を聞いて…当時安心したんですよ…今、
改めて安心しました…よかったですね…鴇羽様…」
そう…この初老の男性は、去年の夏…あの場末の街を抜け出す際、舞衣と祐一の手助けを
してくれ…更に銃弾に倒れたノブヲの命を救った…ノブヲの側近 「井上」だった。
「風華町へ帰ってきていたのですね…里帰りでしょうか?それとも…高等部時代のお友達に会い
に帰られたのでしょうか?」
「え〜〜っと…ちょっと訳ありで…えへへ…」
舞衣はバツが悪そうに照れ笑いしながら、何とか理由を誤魔化そうとする…
「そう…ですか…まぁ、人にはいろいろと事情があるものです…」
井上も舞衣の心を察したのか…それ以上理由を聞かなかった…
「いっ、いいい…井上、鴇羽さんも一緒に病院に行きたいって…」
「そうですか、鴇羽様も総合病院へ行かれるのですね…分かりました…どうぞ、私がお送り
いたしましょう」
「はい、よろしくお願いします…」
「では、出発しましょうか、ノブヲ様」
「あっ、そそそ、その前に…レンタルDVDのお店に行って欲しいんだ。おおお、おじい…
おじいちゃんに…DVDを借りてくるように言われてるんだ…わわ、忘れるところだった…」
「分かりました…レンタルDVD店に行けばいいのですね…」
ノブヲも後部座席…舞衣の隣に座ると、井上はドアを閉める…
そして、井上の運転するベンツは喫茶店前を後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ついに舞衣にも幸運が?!
午前11時15分
市街地 レンタルDVD店 駐車場
「ちょ、ちょっと借りてくるから…ととと、鴇羽さん、少し待っててね…」
井上の運転するベンツがレンタルDVD店に到着すると、早速ノブヲは祖父、歌山虎次から
借りてくるよう命じられたDVDを探しに店内に向かった。
車内に残された二人…
運転手の井上と、舞衣…
二人は何気ない風景を眺めながら会話を始めた。
「鴇羽様は、どうして総合病院に行かれるのですか?」
「え〜〜っと、大した理由じゃないんですけど〜〜ちょっと懐かしくて…えへへ…」
「ほう、懐かしいとは?」
「はい、昔…高等部時代に、よく総合病院にお世話になってたんです。弟が病弱で…よく入院
したり、通院したり…多い時は週に何度もお見舞いに行ったりしてたんです」
「弟さんが…大変だったんですね…その…弟さんは今も…体調がよろしくないのでしょうか?」
「いいえ、海外で手術を受けて治ったんです♪今、風華学園の高等部に通ってるんですよ♪」
「なるほど!それは安心ですな!良かったじゃないですか!」
「でも…まだ激しい運動とかは控えるように言われてるんです…まだまだ気をつけないと…」
「そう…ですか…大変なのですね…」
「はい…あっ、あと〜〜ノブヲくんのおじいちゃん、歌山虎次さんに会ってみたいな〜〜って
思って(笑)」
「ほほう、相談役に会ってみたいとは…また、どういった経緯で?」
「あたし今、M市にある老人ホーム「うたやま荘」で働いてるんです」
「はい、知っていますよ。我が歌山グループが経営している介護老人ホームですね?」
「はい、事務所に写真とか飾ってあったりして(笑)ちょっと興味あるんですよね〜〜♪
どんな感じの人なのかな〜〜って(笑)」
「なるほど…そうですか…歌山虎次様は…素晴しいお方ですよ…」
「凄いですよね〜〜歌山グループっていったら、この辺じゃ有名ですよね〜〜♪」
「はい…虎次様は…一代で歌山グループを築き上げた偉大なお方です…」
「はいぃ〜〜っ!!?一代って…虎次さんだけで…あんな大きな会社を作っちゃったんですか!?」
「そうでございます…虎次様は、学歴も資産も無い…タダの日雇い土木作業員から始め…
20年で歌山不動産…歌山建設…その他諸々の会社を設立して、成功させました…その
全てを総称して、歌山グループと言うのです…どうです、素晴しいでしょう!歌山グループに
虎次様ありです!!」
井上は、歌山グループの元総帥…現、相談役の歌山虎次の事を得意気に説明した。
何処か嬉しそうな…自慢げに話す井上の姿に、舞衣は思わず笑ってしまう…
「あはは!井上さん凄く嬉しそうに話してますね(笑)」
「それは勿論!でもまぁ…少々アレな所はありますが…素晴しい方ですよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれこれ話しているうちに、ノブヲが車に戻ってきた…
「ふぅ〜〜や、ややや、やっと借りてきたよ〜〜つつつ…疲れた〜〜」
ノブヲは後部座席に座ると、借りてきたDVDの入ったビニール袋を舞衣の隣に置き、
ペットボトル入りのジュースを飲み始めた…
「歌山くん、何借りてきたの?映画?」
ノブヲが何を頼まれて借りてきたのか気になった舞衣は、ビニール袋の中身を取り出す…
「ブッ!!わわわ、とっととと、鴇羽さん!!ダダダ、ダメっ!!見ちゃダメ!!」
口に含んだジュースを噴出しながら、ビニール袋を押さえようとするノブヲ…
しかし、既にDVDケースは舞衣の手に取られていた…
「え〜〜っと…「淫乱巨乳ナース・ドスケベ姦護24時」って…はいぃ〜〜〜っ!!こ、これって
…エッチなDVDじゃない!!」
「はわわわわ〜〜〜だって〜〜おおお…おじいちゃんに頼まれて〜〜〜!!」
「はぁ…そうだったの…ま、男の人だもんね〜〜」
舞衣は苦笑いしながら、DVDをノブヲに返した…
その時…
「…DVD…エッチな…DVD…」
「DVD」という言葉を聞き、ある記憶が舞衣の脳裏を過る…
祐一から…そして、田島たちから聞いた…同窓会での出来事…
詩帆が秘密裏に作成し、同窓会に来た舞衣や祐一の同級生たちに公開した…DVD…
ソープランドで働く舞衣のあられもない姿を映した…DVD…
その後、無料配布された事実を聞いたのは…まだ舞衣が場末の街にいた頃だった。
『あたしがお店で働く姿を映したDVD…同級生の子たちに…ばら撒かれたのよね…』
場末の街で祐一からその事実を聞いた舞衣は、正直受け入れる事ができなかった…
その前日、余りにも衝撃的な出来事が多すぎて、同窓会でのDVD配布の事件を受け入れる事が
できなかった。
『クラスのみんなは…あたしの裸…見てるんだ…男子も…女子も…みんな…』
その後も慌しい日々が続き…過去を振り返ることなく生活していた舞衣…
『そのDVDを…未だに持ってる男子とか…いるのよね…』
今、舞衣はその事について深刻に悩み始めていた…
『もしネット上に流れたら…レンタルDVDを見る感覚で…知らない人たちが…あたしの事を…』
分かってはいたが…うやむやにしていた…
取り返しのつかない出来事に、改めて向き合うと…舞衣は言いようのない恐怖に襲われた…
「ど、どどど…どうしたの鴇羽さん?顔色が…わわわわ、悪いよ?」
ノブヲは俯き加減の舞衣の顔を覗き込み、心配する…
「う、うん…大丈夫、大丈夫♪」
舞衣は顔を起こすと、笑顔でノブヲに言葉を返した。
『ま…今まで「何とかなる」で…本当に何とかなってきたし…大丈夫よ…多分…』
今まで何度も不幸な目に遭いながらも、何とか不幸から脱してきた舞衣…
自らも「不幸に好かれている」と自傷する反面、不幸から脱出する幸運も持ち合わせていた。
舞衣は根拠の無い自信を持ちながら…何とかDVDの件を忘れようと勤めた。
井上の運転するベンツは、まもなく総合病院に到着する…
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元総帥さんが詩帆をしばく展開か・・
事ここに至るまで晶君が何も調査せず無策だったのは変だけどな
くのいちなんだし
色ボケ状態なんでしょww
午前11時50分
風華町 総合病院
近代的なデザインの大きな建物…
白く清潔感のある鉄筋コンクリート造りの総合病院は、緑に囲まれた緑地内にあった。
「到着しました、ではお二人とも…お気をつけて…」
アスファルトで整備された駐車場に停車したベンツ…
井上がベンツのドアを開けると、舞衣とノブヲはゆっくりと車から降りる…
「わぁ〜〜懐かしい!全然変わってないわね〜〜!」
舞衣は手で日差しを遮りながら、白く大きな鉄筋コンクリート造りの建物を見上げた。
「はふぅ〜〜〜あ、あああ…暑いなぁ…ふぅ〜〜〜」
冷房の聞いていた車内から降りると、ノブヲは一気に汗を浮かべる…
「じゃ、行こっか、歌山くん」
「そそそ…そうだね、いいい…行こうか」
ハンカチで汗を拭きながら、夏の暑さにうんざりするノブヲに、舞衣は笑顔で声をかけた。
そして二人は、総合病院の正面玄関に向かう…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
総合病院 正面ロビー
「本当に…あの頃と何も変わってないわね…」
病院を訪れる患者や、外部からの見舞い客…
入院患者や、看護師、医療関係者など…
様々な人たちで賑わう受付やロビー
何度も訪れたこの場所は、舞衣に当時の事を思い出させた…
「あの頃…何度もここに来て…巧海のお見舞いに来たり…診断の結果を待ったり…」
当時の辛い思い出は、巧海の病気が治った事で、若干和らいだのか…
舞衣は当時を思い出しながら感慨に耽った…
「ととと…鴇羽さん、こここ、こっちだよ…」
「うん、入院病棟よね?」
感慨に耽っていた舞衣は、ノブヲの声で我に返る…
そして、当時何度も通った入院病棟へ繋がる廊下を歩きながらノブヲと会話した。
「くく、詳しいんだね、ととと…鴇羽さん」
「うん、弟が入院してたから。この病棟の3階に入院してたの」
「そそそ…そ、そうだよね…そういえば鴇羽さん…弟さんの事でよく学校休んでたよね…
本当に大変そうだった…つつつ…辛くなかったの?」
「まぁ、当時は辛かったけど…今は巧海も良くなったし、報われたかな〜〜って思ってるの」
「そそそ、そうだよね!本当に良かったよね!ととと、鴇羽さんの頑張りのおかげだよ!」
「うん…本当に…良かった…」
ノブヲの言葉に、当時の自分を思い出す…
そして、心の中で、当時の自分自身に「おめでとう…」と声をかけてあげた…
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入院病棟
比較的静かな入院病棟…
時折、パジャマ姿の入院患者とすれ違う以外は、殆ど人と出会う事がない…
その入院病棟のエレベーターに、二人は乗る…
「ちょちょちょ…ちょっとだけ遅くなったけど…おじいちゃん…おおお、怒ってないかな…」
エレベーターに乗ると、ノブヲは7階のボタンを押す…
「へぇ〜〜7階に入院してるんだ…さすがよね〜〜♪」
「えっ?そそそ、それって…凄い事なの?」
「うん、聞いたことあるんだけど〜〜6階以上は特別な人しか入れない個室なんだって」
「そそそ…そうなんだ…知らなかった…」
そんな事を話しているうちに、エレベーターは7階に到着する…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
入院病棟 7階
特別待遇の患者だけ入る事が許される階…
特別個室が並ぶ7階に到着した二人…
明らかに他の階とは違う雰囲気に、舞衣は思わず辺りを見回した…
「うわぁ〜〜何か…廊下の壁とか、ドアとか…他の階とは全然違うわね〜〜(笑)」
真新しく綺麗な白い壁紙が張り巡らされた廊下は、とても清潔感があり、舞衣は見入ってしまう。
「こここ、ここだよ、ととと…鴇羽さん」
ノブヲは個室のドアの前で立ち止まる…
舞衣が個室のドアに視線を向けると…目に入ってきたのは「歌山虎次」と書かれた表札…
『ここに…歌山くんのお爺ちゃんが…』
少し緊張しながら、舞衣はノブヲの顔に視線を向ける…
「おおお、おじいちゃん…怒ってないかなぁ…」
ノブヲは深呼吸すると、ドアを3回ノックした。
「おおお、おじいちゃん、僕だよ、ノブヲだよ!」
ノブヲにとって、虎次は多少厳しい存在らしく…
緊張し、少し声を上ずらせながら…ノブヲは祖父、歌山虎次に挨拶した。
「おぉ〜〜ノブヲか!遅かったのう〜〜〜!」
少し甲高い…陽気な声が、個室の中から聞こえてくる…
「ごごご、ごめんね〜〜おじいちゃん!ああああ、あと、きょきょきょ、今日はね、僕のどどど…
同級生の女の子も一緒に来てるんだけど、ははは…入っていいかな?」
「そうか、そうか!!オナゴの友達が一緒に来とるか!!お前!そんな事初めてじゃないか!!
ええぞ!!遠慮せず入ってもらったらええわい!!」
ノブヲが女性を連れてきたことが意外だったのか…
虎次は、部外者にもかかわらず、まだ見ぬ「オナゴの友達」を歓迎した。
「ももも、もう…おおお、おじいちゃん、ははは…恥ずかしいよ〜〜〜」
「あはは♪あたし、入っても良いみたいね♪」
虎次の言葉を聞き、舞衣は笑顔でノブヲに話しかける…
ノブヲは、虎次の言葉に照れながらドアを開ける…
そして、二人は個室に入室した。
「おおお、おじいちゃん、あれから、ぐぐぐ、具合はどうかな?」
「おう!全然大丈夫じゃ!!ほれ!呼吸も脈も落ち着いとるわい!」
12畳はある広い特別個室…
その個室の中央にある介護ベッドに座り、明るい声で話す老人…
小柄で、少し痩せ気味…頭の天辺は既に禿げ上がった老人…
シワの目立つ顔に、更にシワを寄せながら満面の笑顔を見せる…
彼こそが、歌山虎次…その人だった。
「失礼しま〜〜す♪わぁ!良いお部屋ですね〜〜〜♪」
老人の元気そうな声を聞きながら、続いて舞衣も部屋に入る…
「おぉ!どうぞ、どうぞ!!散らかった部屋じゃが、寛いでくだされ!」
虎次は部外者にもかかわらず、ノブヲが連れてきた舞衣を歓迎した。
舞衣は介護ベッドに座る虎次の目の前に立つ…
そして、笑顔で挨拶しようとした…
「こんにちは、初めまして♪あたし、歌山くんの同級生で…」
「っ!!?お…おお…おお…」
笑顔で挨拶を始める舞衣の顔を見た瞬間…虎次は舞衣の顔を食い入るように見詰める…
「は、はいっ?あの〜〜〜どうしたんですか?」
目の前の老人の表情に違和感を覚えたのか…舞衣は不思議そうに虎次に聞いてみる…
「ま、まさか…アンタ…舞衣ちゃんか…舞衣ちゃんなのか…?」
「はいっ?あの…今、何て?」
虎次は、舞衣の名前を口にする…
「…舞衣ちゃんじゃろ…?お嬢ちゃんは…ねじりハチマキの舞衣ちゃんじゃろう?」
その言葉を聞き…舞衣はハッと息を呑んだ…
「はっ…はいいいっ!?ど、どうして…その呼び方を…」
「お嬢ちゃんは…場末の…場末の観音様じゃろ?場末の観音菩薩の…舞衣ちゃんじゃろ?」
「そ…その呼び方も…もしかして…あたしの事…知ってるんですか?」
ねじりハチマキの舞衣
場末の観音菩薩
この二つの言葉に、舞衣は驚いた。
ねじりハチマキの舞衣とは、舞衣が「ソープランド 泡姫館」で働いていた時のアダ名だった。
舞衣はソープ嬢としてお客にサービスする時、いつもサラシ布をねじりハチマキのようにして
頭に巻き、髪型が崩れないようにして、ボディ洗いや泡踊り、マットプレイなどのサービスを
行っていた。
場末の観音菩薩とは…舞衣が自身の贖罪を行う為に、安い賃金で男達に抱かれる事を望んだ姿…
安い賃金で恵まれない男達に身体を差し出し、自ら慰めてあげる行為を、舞衣は観音菩薩に例えた。
観音菩薩のように、慈悲深い心で…女に飢えた男たちを慰めたい…
そんな思いから、舞衣は自ら「場末の観音菩薩になりたい」と思い始めた。
自身の存在を観音菩薩に重ねた事は、泡姫館で働き始めて、一人の老人にしか明かしていない…
「…そんな…あの…もしかして…」
「そうじゃよ…ワシは…お嬢ちゃんの事を…知っておるよ…」
そう一言呟くと…虎次は着ていた浴衣の上半身を肌蹴る…
そして、舞衣に自身の背中を見せ付けた。
「この刺青…見覚え…あるじゃろう…」
「…これ…この刺青…あぁ…」
歌山虎次の背中に大きく彫られた…虎の刺青…
しかし、その虎の姿は…どこか滑稽で可愛く…まるで猫のような姿に見える…
「あ〜〜〜っ!!思い出した!!」
数日前…うたやま荘の事務所で、額縁の写真を見た時から気になっていた…
舞衣がソープ嬢として働いていた時のアダ名を知っていた事…
そして…背中に描かれている虎の刺青を見て…舞衣の記憶は鮮明に蘇った…
「思い出したわ!!猫トラ!!ネコトラのお爺ちゃん!!そうですよね!!?2年前に…
泡姫館にお客さんとして来た…ネコトラのお爺ちゃんですよね!?」
記憶が蘇り…舞衣にとって悪いお客ではなかった、その老人の事を思い出し…舞衣は虎次に
笑顔を向けて尋ねた。
「おぉ〜〜ほほほ!そうじゃな、そう呼ばれておったな(笑)」
虎次も笑顔で舞衣の言葉に答えた。
「ははは…ハチマキ?ねねね…ネコ?ななな…何の話?」
二人の話に加わる事ができないノブヲ…
無理も無い…二人の間でしか通じ合わない会話…
場末のあの店で偶然知り合った…あの二人にしか通じない話題…
ノブヲは訳が分からず頭を傾げた。
「…そうか…頑張ったのう…金髪青年…」
虎次は窓の外を眺めながら、一筋の涙を流した…
そして、涙を悟られないよう拭き取ると、ノブヲの方を向く…
「ノブヲ、客人が来たのに飲み物も無いのはどうじゃろう?ちょっと下の売店で何か買ってきて
くれんかのう?」
「はわわ!そそそ、そういえば!!ううう、うん、すぐに買ってくるね!!」
ノブヲは慌ててドアを開けると急いで廊下を走り、エレベーターに向かった…
「…そうか…救われたか…場末の観音菩薩が…救われたか…」
虎次は、舞衣と出会った当時を思い出す…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「っ!!?お…おお…おお…」
その瞬間…ワシは年甲斐もなく、目の前の娘の姿に釘付けになった…
正直驚いたわい…
また…再び…あの「場末の観音菩薩」に出会えるとは…
夢にも思わんかったわい…
しかも…あの「場末の街の助平風呂屋」ではなく…カタギのこの町で出会えるとは…
長生きはするもんじゃのう…
今まで生きてきた中…散々…女を見てきたが…
あまりにも印象的な娘じゃった…
下品で毒々しい…あの場末の街の色街には不釣合いな…まだ少女とも見える娘…
何故…あんな下品な場所に居るのか…ワシは不思議でならんかったわい…
そう…あれは2年前の…秋じゃったかのう…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―2年前―
―場末の繁華街―
「ふぅ〜〜夏が終わったとはいえ…まだまだ暑いのう〜〜〜!」
ここは、某県の工業地帯に近い町…
日雇い労働者が集まる場末の町…
「…しかし…相変らずな場所じゃな…」
かつて高度経済成長期を支えたこの町も、今は廃れて場末の労働者の町となってしまった…
当時は血気盛んな若い労働者が行き交った町も…今は浮浪者やその日の職を求める日雇い
労働者…そして…落ちぶれて、その日の生活にも困る老人達で溢れておる…
時代の流れかのう…
「何にせよ…いつ来ても懐かしいわい…」
この町は、ワシの原点じゃった…
貧しい農家の出で、ロクに中学校も通わず…家の手伝いばかりしておったワシに出来る仕事と
言えば、限りがある…
身体ひとつで仕事が出来る日雇いの肉体労働…
この仕事が手っ取り早かった…
ワシは中学卒業後…実家を飛び出し、日雇い労働者で賑わうこの町を訪れた。
そう…ここが…ワシの原点じゃった…
もう…70年前の話じゃ…
・・・・・・・・・・・・・・
「…この歓楽街も…随分廃れたもんじゃわい…」
ワシは只管働き続けた…
青春なんてモノは、ワシにはなかった…
ただ只管働いて…金を貯めて…貯めて…貯め続けた…
貯めた金を投資して…更に金儲けの方法を考え…
いつの間にか…ワシは「歌山グループ」の総帥として君臨していた。
しかし…老いとは残酷なものでな…
5年前…ワシは歌山グループの総帥を引退した。
「相談役」という役には就いているが…どうでも良い役職じゃ…
老後は自由な時間を生かして、様々な場所に足を運んだ。
風華町や近場の町…
今まで世話になった部下に会いに行く事もあった…
そして…ワシは一年に一度は、この町を訪れるようになっていた。
そう…この町は、ワシにとって…忘れてはいけない場所じゃった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ほう、助平風呂か…」
下品な繁華街を散策していると…一軒の風俗店に目が留まった。
昔はこの一帯に風俗店が多く立ち並んでおった…
ひと稼ぎした日雇い労働者たちは、その日の賃金を持ち…数ある店に入り浸っておった…
当然ワシも…当時は随分世話になったわい…
「懐かしいのう…」
恋愛など出来る状況ではなかった当時を思い出す…
男というものは、幾つになっても助平心は持ち合わせてるものでな…
ワシは当時を思い出し、溜まらず目の前の店「ソープランド泡姫館」に入った…
そこで出会ったのが…場末の観音菩薩じゃった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―ソープランド 泡姫館 個室―
「いらっしゃいませ、ご来店ありがとうございます♪」
意外じゃった…
こういう店に居る女と言うと…化粧臭いアバズレ女と高を括っておった…
しかし、目の前の女は…普通の女…まだ20歳も満たないような娘じゃった…
「今日お相手させていただく「舞衣」といいます♪今日は90分間、精一杯サービスさせて
頂きますので、どうぞ宜しくお願いします♪」
キッチリと正座し…三つ指をつき…礼儀よく、頭を床に着け…お辞儀する…
店の教育の賜物なのか…この娘の性格なのか…
その時、ワシには分からんかった…
「お嬢ちゃんは…歳はいくつかのう?」
「はいっ、今19歳なんです♪」
「…そうか…孫と同い年じゃな…」
「へぇ〜〜お孫さん、いらっしゃるんですか?」
「そうじゃな…心配ばかりかけるが…可愛い孫じゃ…」
「お客様、優しいんですね♪」
化粧っ気も殆どない…可愛らしい顔の…舞衣と名乗る娘は、笑顔で話した。
スレた感じのしない…優しい笑顔じゃった…
そんな時…棚に置いてある写真立てが目に入った。
学生服姿の少年が写る…一枚の写真…
何故かワシは気になってのう…尋ねてみた…
「この写真は…家族かのう?」
「あっ、いっけな〜〜い!!ゴメンなさい!!ちょっと待ってくださいねっ!!」
舞衣と名乗る娘は、慌てて写真立てを裏返す…
そして、照れた表情でワシに謝った…
「ゴメンなさい、この写真…あたしの弟なんです」
「ほう…弟さんか…」
この写真立ての件で、彼女についていろいろな話を聞くことができたんじゃ。
弟が重度の病に犯されている事…
弟の医療費を稼がないといけない事…
両親は、既にいない事…
様々な話を聞くことができた…
話を聞くことで、彼女がここで働く理由が大方理解できたわい…
しかし、ワシには納得いかない点がいくつかあった…
「お嬢ちゃんや…お嬢ちゃん程の器量の良さ、性格の良さ…覚悟があれば…こんな場末の
町にある風俗店じゃなくてのう…何と言うか…もっと栄えた街にある高級な風俗店で働け
ば…そんな借金なんて…あっという間に返せるような気がするんじゃが…」
「…それじゃ…ダメなんです…ここじゃないと…こういう場所じゃないと…」
彼女は表情を曇らせたんじゃ…
そして…彼女の口から「贖罪」という言葉を聞くことになる…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「だから…あたしは、ここで働いて…贖罪しようって決心したんです…」
痛々しい理由じゃった…
家族の不幸の根源は自分だと信じて疑わない…目の前の娘は、実に痛々しく見えた…
「あはは♪何だか暗い話になりましたね(笑)時間もなくなっちゃいますし、そろそろ
お洋服脱ぎましょうか♪」
ワシも表情を曇らせておったのかのう…
彼女はワシを気遣い、笑顔を見せた…
そして…彼女はワシの老いた身体を気遣いながら、ワシを隣の風呂場に導いてくれたんじゃ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―バスルーム―
ひび割れた床や壁のタイル…
古臭いピンク色のタイル張りになったバスルーム…
いかにも「場末」という言葉が似合う風呂場じゃった…
サラシ布を捻って巻いた…ねじりハチマキを頭に巻き…彼女は笑顔で身体を密着させてくる…
「あっ…んっ♪んっ…んっ♪どうです〜〜?お客様…んっ♪気持ち良いですか〜〜?」
助平椅子に座ったワシの背中に、彼女は大きな乳を密着させ器用に動かし…泡立てる…
豊満な乳を上下左右に…8の字を描くように動かし…柔かい感触を与えてくる…
乳や尻…太ももや腕…股や陰毛まで使って…ワシの身体を綺麗に洗ってくれたんじゃ…
「おおっ!!そんな所まで…おふぅ…お嬢ちゃん…ええぞっ!!おおっ…」
「んふふ〜〜〜♪気持ち良いでしょ〜〜?」
そして、こんな老いぼれジジイと笑顔で口付けを交わし…
腋の下から尻の穴…足の指まで…隅々まで嘗め回してくれおった…
普通の女なら…いや…商売女でも…老いぼれた年寄りに、ここまではしない…
丁寧な仕事ぶり…いや…商売女の仕事とは違う何かを感じた…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「んっ…あっ…あんっ♪お客様、こういうお店にはよく来るんですか?」
エアマット…というのじゃろうか…
空気入りのマットにうつ伏せになったワシは、ローション塗れの身体を使って一生懸命
泡踊りという行為を行う彼女のサービスを一身に受けておった。
「…いや…初めてじゃよ…こんな良い店は…」
「んぁ…あんっ♪んっ…そうですか?んふふ〜〜♪ローションプレイ、気持ち良いでしょ〜〜?
んっ…あんっ…んっ♪このヌルヌルのローションが気持ちよくて…あんっ…んっ♪またお店に
来るお客さんって、結構多いんですよ〜〜♪」
全身を使ってサービスしてくれる彼女は、笑顔で答えた…
「…んっ♪はぁ、はぁ…お客様のも元気になったみたいだし♪」
そういうと、彼女はワシの腕を軽く引っ張る…
すると…ワシはあっという間に仰向けになってしまった…
「そろそろ…エッチしちゃいましょうか♪え〜〜っと…あたし、一応ノースキンの生でも
大丈夫なんですけど〜〜どうします?病気が心配なら、ゴム付けます?」
ワシは絶句した…
見ず知らずの…今日出会ったばかりの男と…生でセックスするとはのう…
この娘…知らず知らずのうちに、自分の身体を傷つけている事に気付いていないのか…
そう思いながらも…ワシは生でセックスする事を選んだんじゃ…
「それでは…失礼しま〜〜す♪んっ…んぁあ…あんっ…んんっ♪」
彼女はエアマットの上で仰向けになるワシの下半身に跨ると、ゆっくりと腰を下ろしていく…
年甲斐もなく勃起したワシの肉棒は…彼女のワレメに咥え込まれた…
「それでは…動きますね♪」
慈愛に満ちた笑顔じゃった…
作り笑顔…愛嬌とは違う…慈愛に満ちた笑顔じゃった…
可愛い…美しい…そんなモノとは違う…
癒しや優しさを感じたんじゃ…
「あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪あんっ♪あっ、あんっ♪どうですか?お客様、気持ち良いで
すか?あんっ♪あんっ、あっ、あっ、あんっ♪はぁ、はぁ…あんっ♪お客さま、いっぱい気持ちよく
なって下さいねっ♪あんっ♪あんっあんっ♪」
ワシの下半身に跨り…ワシの肉棒を咥え込んで…一心不乱に腰を上下させる…
デカイ乳をユサユサと揺れ動かし…全身に汗を浮かべ…ワシを満足させようと頑張っていた…
「あんっ♪あんっ、あんっ♪はぁあ、はぁあ…お客様、我慢できなくなったら…遠慮せずに
あたしの中に出して下さいねっ♪お客様の精液、タップリあたしの中に出して…あんっ♪
気持ちよくなって下さいねっ♪あんっ、あんっ、あっ、あっ、あんっ♪」
「うおぉぉ…おおっ!!も、もうダメじゃ!!舞衣ちゃんや!出るぞ!!久しぶりに出るぞ!!」
この時…ワシは数年ぶりに射精する事ができた…
この老いた身体が若い娘の膣内に射精するのは…恐らく10年以上ぶりじゃろう…
射精する瞬間…彼女と目が合った…
その時の彼女の表情は…まるで菩薩のように…慈愛に満ちた表情をしておった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後…体を綺麗に洗い流し…服を着て…暫く彼女と会話したんじゃ…
「お嬢ちゃんや…舞衣ちゃん…と言ったな…舞衣ちゃんや…先程…ワシは射精する瞬間…
舞衣ちゃんの顔が…菩薩様に見えたわい…舞衣ちゃん…エエ表情をするんじゃなぁ…」
それを聞いた彼女は、満面の笑顔を見せた…
「あはは♪それ、凄く嬉しいです♪」
彼女は下着姿のまま語り始めた…
「贖罪の話…したでしょう?そうなんです…あたし、この街の観音菩薩になりたいんです♪」
「この街の…観音菩薩とな?」
「はい♪この街の人たちって、経済的にも…社会的にも恵まれていない人たちが多いですよね?
日雇いの労働者の人とか…浮浪者とか…お金の無い人たちが殆どですよね?だから…あたしは
そういう人たちを癒してあげる事で…贖罪しようって決めたんです。あたしの体を…お店で…
安い値段で提供して…あたしが安い値段で、この街の男の人たちの性欲を処理してあげようって
思い始めたんです♪」
ワシは…返す言葉が無かった…
「…この街にある唯一のお寺に…観音菩薩の像が置いてあったんです…凄く優しくて…慈愛…
っていうのかな…とにかく…凄く優しそうな表情をしてて…あたしも、そんな存在になれたら…
って思って…あたし、自分の事を「場末の観音様」って呼んでもらえる様に頑張ろうって思って
るんですよ♪」
「そうか…そうじゃったか…観音様か…場末の…観音菩薩か…」
彼女がこの場末の街の安っぽい助平風呂屋で働く理由がようやく掴めたわい…
納得したワシは、返す言葉を考えた…
「なぁ…舞衣ちゃんや…ワシが…借金を払ってやろうかのう…」
「はいっ?今…何て?」
「ワシが…お前さんの借金を…全て払ってやろうかと…言ったんじゃ…」
「はいぃ〜〜〜っ!!?そんな…ダメですよ!!多額の借金なんですから〜〜(笑)」
両手をブンブンと振って遠慮する姿は、彼女の性格を現しておったのかのう…
「大丈夫じゃ、遠慮はするな…ワシはこう見えても金には結構余裕があるジジイでな…」
「でもでもっ!!ダメですっ!!見ず知らずの人にお金をなんて…そんな事できません!!」
全力で…ワシの支援を断った…
純粋な娘じゃな…本当に…
「それに…お金以外にも…贖罪の目的が…あたしには…ありますから…」
「…そうか…残念じゃのう…」
「そっ、それにしても〜〜お客様、背中の刺青、凄いですよね〜〜(笑)何してる人なんですか?
もしかして〜〜怖い人とか?ううん、背中に可愛い猫の刺青だし、良い人ですよね♪多分(笑)」
「猫か…猫に見えるか…これ、一応…虎なんじゃがなぁ…」
「はいっ?虎?あはは♪猫かと思っちゃいましたよ〜〜♪お客さんって、この近くに住んでる
人なんですか?」
「…あぁ…そうじゃな…」
「じゃあ、またお店に来てくださいよ♪ネコトラのおじいちゃん♪」
彼女は…ワシの事を…「ネコトラのおじいちゃん」と親しみをこめて呼んでくれたんじゃ…
嬉しかったわい…
それと同時に…この娘の行く末が心配になってしまったんじゃ…
その後…気がかりながらも、ワシはあの街に行く事はなかった…
ワシが行っても…正直何も出来そうになかったからのう…
人の心は金で動く…と思っていた時期もあったが…
そんな考えも…この歳で完全に消え失せた…
本当に…印象に残る娘じゃった…
そして2年後…その娘と…こんな場所で出会えるとは…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あの…虎次さん…どうしたんですか?」
約2年前…舞衣と出会った頃を思い出し、感慨に耽る虎次を、舞衣は不思議そうに見つめた。
「…おぉ…すまんな…いや、舞衣ちゃんと出会った頃を思い出しておってな…」
「そう…ですか…本当に偶然ですよね…まさか…歌山くんのお爺ちゃんだなんて…」
「そうじゃのう…本当に…世間は狭いのう…」
暫く沈黙が続く…
「…あの街を…出る事ができたんじゃな…」
「はい…いろいろな人に助けられて…何とか…」
「…そうか…よかったのう…場末の観音様が…本当に救われる日が来るとはのう…」
虎次は嬉しそうに微笑んだ…
「やはり…アンタを救い出してくれたのは…あの金髪青年か?」
「はいっ?金髪青年って…はいぃ〜〜っ!ゆ…祐一の事…知ってるんですか?」
「あぁ…知っておるよ…舞衣ちゃんの彼氏じゃろう?」
「えっ?どうして…どうして知ってるんですか?」
「とある駅の始発電車でな…偶然、金髪青年と出会ったんじゃよ…」
虎次は、約1年前…早朝の始発電車で祐一と出会った時のエピソードを語り始めた。
「ワシが始発電車に乗って呆けておるとな…額から血を流しておる金髪青年が乗って来たんじゃ…
駅まで全力で走って来たらしくてのう…息を上げておった…しかも、途中で足を怪我した様子でな…
右脚を引きずっておったなぁ…何かを決意したような…必死な表情で…ワシは血気盛んな若者じゃ
なぁと感心しておったんじゃ…そこでワシはその金髪青年に聞いてみたんじゃ…「お前さんは、朝から
何をしにいくんじゃ?」とな…そしたら…金髪青年は、意を決した表情で答えたんじゃ…「大切な人を
助けに行く」とな…」
「そんな事が…そうなんだ…祐一…あたしの事を…」
改めて舞衣は、自分が祐一に愛されていた事を実感する…
あのDVDを見て、舞衣の悲しい事実を知りながらも、全力で助けに来てくれた…
そんな祐一の事を想うと…自然と涙が溢れてきた…
目に涙を浮かべながらも、すぐにハンカチで拭き…誤魔化す…
「あはは、何だか…改めて思うと…凄いですよね!いろいろ…」
「そうじゃなあ…ほれ、金髪青年はボロいバイクに乗っておったじゃろう?あれはワシが
あげたんじゃよ。若い頃ワシが乗っておったバイクなんじゃ」
「あっ、あのバイクですよね?へぇ〜〜道理で随分古いな〜〜って思ってたんです(笑)
でも…あのバイクのおかげで、あたしたち…あの街から逃げる事ができたのかな…あと…
あたしが生きてるのは…歌山くんのお陰なんです…」
「ほう、ノブヲのお陰とな?」
「はい…同窓会が終わってすぐに歌山くん…あたしが勤めていたお店に来たんです…その時
いろいろあって…一旦お別れしたんですけど…あたしと祐一が、あの街を抜け出すときに
偶然再会して…手助けしてくれたんです。そして…あたしを銃弾から庇おうとして…」
「ほうほう、腹を銃で撃たれたアレじゃな?本人は教えてくれんかったが…そういう事じゃった
か…なるほどなぁ…ノブヲもなかなかヤルではないか!はっはっはっは!!」
「…でも…あたしのせいで…大怪我しちゃって…あの時…大変だったんでしょ?」
「あ〜〜そうでもなかったようじゃな(笑)ノブヲは見ての通り見事な肥満体質じゃて!
あの腹を拳銃で撃っても、弾は腹の脂肪に埋まるだけじゃよ!!まぁ、本人は相当痛が
っとったがな(笑)」
「…あたしのせいで…大怪我したと思うと…何だか今でも申し訳なくて…」
「まぁ、あまり気にせん事じゃな!要は結果じゃよ。舞衣ちゃんは無事じゃった…ノブヲも
銃で撃たれたとは言え無事じゃった…金髪青年も無事じゃった…あの場末の街を抜け出す
事ができた…全て良かった…そう考えるべきじゃな!」
「…そう…ですか?そう…なのかな…あはは…よく分からないです…でも、少し気が楽に
なりました…ありがとうございます…」
「うむ、それでよい!それよりも…ノブヲは怪我よりも…失恋した事に酷く落ち込んでいた
ようじゃった…まさか…失恋の相手も…舞衣ちゃんじゃったとはなぁ…」
ノブヲが舞衣に告白して、断られた事を…虎次は見抜いていた。
「…ごめんなさい…あたし…」
「いやいや、仕方ない!恋愛感情に嘘はつけんよ。自分に嘘をついて付き合っても…お互いに
いい事などない…正直に断られて…失恋するべきじゃったんじゃ…ノブヲは…なに!大丈夫
じゃ!!ワシが励ましたら、すぐに元気を取り戻して、受験勉強を始めたわい(笑)」
虎次は、その後のノブヲの事を笑顔で説明した…
虎次が次々に語るノブヲのエピソードに、舞衣は聞き入る…
そして…ノブヲは、祖父の虎次に愛されている事が伺えた…
「そうなんですか…本当にお孫さん思いなんですね…虎次さんって」
「まぁ…唯一の孫じゃて…可愛いのは仕方ないのう…」
「歌山グループの跡取りですもんね♪」
「そうなんじゃ…じゃから…余計心配なんじゃ…」
虎次はため息をつくと、表情を一変させる…
「あの通り…気性は穏やかで優しいが…ちと小心者で気弱な子じゃて…常に敵が大勢居る
不動産業界や建設業界では…生きていく事が難しいんじゃなかろうかと…思っておる…」
ノブヲの性格を一番よく知る虎次だからこそ言える…ノブヲの評価だった。
「あれでは…跡継ぎや経営どころか…普通の人生…結婚すらできるかどうか…」
更にため息をつく…
「せめて…ワシが生きている内に…ノブヲが嫁と連れ添う所を見てみたいのう…いや、嫁で
なくとも…彼女や恋人でもエエわい…いや…百歩譲って…ノブヲが女を知って…男になる所
を見ることができたら…それでエエわい…」
「…お…女を知るって…?」
「男はな、女と馬鍬(まぐわ)って…初めて一人前の男になるんじゃ!」
馬鍬う…古い言葉にもかかわらず、舞衣はそれが性行為を表していることを理解していた。
「せめて…せめて…ノブヲを男に…」
そして…虎次は何かを閃いたような表情を見せると、舞衣に顔を向けた。
「そうじゃ!!舞衣ちゃん!!ノブヲを…一人前の男にしては貰えぬか!!?」
「えっ…あたしが…ですか?」
「そうじゃ!!舞衣ちゃん!!ノブヲと…ノブヲとセックスして…ノブヲを一人前の男に
してくれんかのう!!?」
「ノブヲくんとセッ…はいぃ〜〜〜〜っ!!?あ、あたしが…ノブヲくんと…セックス…
するんですか〜〜〜!!?」
「そうじゃ!!ノブヲが女と交わる所を見ずに…死ぬ事はできんのじゃ!!ノブヲが…一人前
の男になる所を見るまで…ワシは死ぬ事はできんのじゃ!!なぁ、舞衣ちゃん!!頼む!!
ノブヲを男にするために…ノブヲとセックスしては貰えんか!!?頼む!!」
「えっ!!?ええっ!?はい〜〜〜っ!!?そんな…困ります!!そんなの〜〜!!」
「頼む舞衣ちゃん!!老い先短い老人の願い…聞いては貰えんか!!?ノブヲがセックスする
所を見ずには…ワシは…ワシは…うぅ…うわあぁ〜〜〜〜〜あぁあ〜〜〜!!」
舞衣に縋りながら声をあげて泣き始めた虎次…
声を上げ泣き始める老人を目の前に…舞衣は戸惑う…
あの場末の街のソープランドで…既にノブヲとセックスしている事実を…この時、舞衣は
言い出せなかった…
「そんな…えっ?あの〜〜〜もうっ!!あたしどうすればいいのよ〜〜〜!!」
舞衣の心は揺らぐ…
様々な思いが…舞衣の脳裏を過る…
『う〜〜〜ん…確かに…ノブヲくんが大怪我をしたのは…あたしのせいだし…ノブヲくんが
いなければ…あたし…撃たれてたのよね…命の恩人だし…それに…ノブヲくんの告白を断っ
て…心を傷つけたのも悪かったし…大学受験を失敗したのは…あたしの責任も…少しはある
のよね…絶対…確かに…ノブヲくんに恩返ししたいけど…セックスは…でも…虎次さんも…
老い先短いって…可哀想だし…』
「…あの〜〜〜分かりました…」
「ふぇっ!?何が分かったんじゃ?」
「…します…ノブヲくんと…セックスします…」
「ふぉっ!!?本当か!!?本当にええのか!!?舞衣ちゃん!!?」
「はい…ノブヲくんには…いろいろお世話になったし…あたしにできる事は…してあげたいから…」
「そうか!そうか!!やっぱり舞衣ちゃんは優しい娘じゃなあ!!」
ノブヲとセックスする所を見せてあげれば…虎次は満足するだろう…そう舞衣は思った。
ノブヲにも…せめて自分の身体で恩返ししよう…そう思い始めていた。
「それでは…そろそろノブヲも帰ってくる頃じゃろうから…早速物陰に隠れておこうかのう…」
そういうと、虎次は介護用ベッドからゆっくり降りる…
そして、広い病室の隅にある洋服ダンスに入ろうとする…
「はいぃ〜〜〜っ!!?ちょ、ちょっと待って下さい!!今日!!?今からですか!!?」
「そうじゃ、今からじゃ。今が一番手っ取り早いぞい♪」
「そんな…避妊…避妊はどうするんです!!?あたし…お店に居た時みたいに…ピルも飲んで
ないし…コンドームだって持ってませんよ!!?」
「そこを何とか!!今日だけ頼む!!舞衣ちゃん!!」
虎次はあろう事か…土下座をして舞衣に頼み始める…
思わず舞衣は一歩引いた…
「そんなぁ〜〜〜どうしよう…避妊なしで…でも…今日は大丈夫だけど…う〜〜ん…わ…
分かりました…もう…頭を上げてください…今日だけ…今日だけですからねっ!!」
舞衣は、ノブヲのペニスを生で受け入れる決意をした。
「そうか!!そうか、そうか!!ありがとう舞衣ちゃん!!では、ワシは洋服ダンスに
隠れておるから、上手くやってくれい!!ちなみに…ノブヲは引っ込み思案じゃからな…
舞衣ちゃんから誘惑して、上手く女の良さを教えて遣ってくれい!!」
虎次は、洋服ダンスに身を隠す…
「…はぁあ…またこんな事に…ゴメンね…祐一…」
舞衣はため息をつき…祐一に謝る…
暫くすると…廊下から足音が聞こえてきた…
ノブヲの足音に、舞衣はビクッと体を震わせ驚く…
「はいっ!?ノブヲくん…もう帰ってきたの?」
舞衣は慌てながら腕を上げ、袖を捲り上げる…
「すんすん…汗の匂い…大丈夫かな…ムダ毛…大丈夫よね…」
腋や胸元の汗を拭き…舞衣は最低限の準備を整える…
そして…どうやってノブヲをその気にさせるか…一瞬で考え…
自身の身体でノブヲを迎え入れる決意をした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
四次元的展開だな・・
そのうちこの女は
八百屋で大根の値段まけてもらうためセックル
宅急便の印鑑の代わりにフェラ
飼い犬へのご褒美に獣姦
とかになる。間違いない
午後1時
「ふぅ〜〜ふぅ〜〜お…おおお、おまたせ〜〜買ってきたよ〜〜」
ノブヲは飲み物やお菓子を入れたビニール袋を持ち、個室に帰ってきた。
長い距離を歩いたノブヲは、はぁはぁと息を上げ、額から汗を流す…
「ととと…とりあえず、飲み物とお菓子を買ってきたんだけど〜〜あああ、あれっ?鴇羽さん
…おおお、おじいちゃんは?どどど…何処に行ったの?」
すぐにノブヲは、先程までいた祖父、虎次が部屋にいないことに気付いた。
「あっ、え〜〜っとね、虎次さんは…ちょっと用事があるからって…何処か行っちゃったみたい…」
舞衣は緊張しながら、適当な理由を考えノブヲに伝えた…
ノブヲは不思議に思いながらも、テーブルに買い物袋を置く…
そして、ノブヲが椅子に座り、ジュースを飲み始めたとき…舞衣は緊張しながらも、椅子から
立ち上がり…ノブヲに近づいていった。
「あはは、ノブヲくん、もう汗だくじゃない♪」
「ううう、うん…僕、凄く汗っかきだからね〜〜〜(笑)」
「うんうん、今日は本当に暑いよね〜〜♪」
そういうと、舞衣は即興で考えたシナリオで、ノブヲを誘惑する事にした。
椅子から立ち上がった舞衣は、笑顔で着ていたTシャツの裾を持つ…
そして、ノブヲの目の前で大胆に自分の体を見せ付けるようにしながらTシャツを捲り上げ
て脱ぎ始めた…
「んっ♪よいしょっと♪あぁ〜〜〜涼しい♪んふふ〜〜〜暑いから脱いじゃった(笑)」
脱いだTシャツをベッドに置き…上半身ブラ一枚だけの姿を腰に手をあて笑いながら見せつける…
舞衣の豊満な乳房は、窮屈そうなブラに押し込まれるようにして、深い谷間を作る…
その谷間は、玉のような汗を浮かべ…火照った乳房からは甘い汗の湯気が立ち昇っていた。
ブラに包まれながらも、圧倒的な乳房の存在感に…ノブヲは思わず視線を釘付けにした。
「えっ?えっ…えっ!?とっととと…鴇羽さん!!?えっ!!?ちょ、ちょっとダメだよ〜〜
ははは、恥ずかしいよ〜〜!!ききき、着てよ!服を着てよ!!ぼぼぼ、僕見ちゃうよ〜〜!!」
思わず凝視してしまったノブヲは、我に返って自ら目元を両手で覆い、視界を遮った。
そして、慌てながら舞衣に服を着るように言い続けた。
「あはは♪いいわよ〜〜(笑)見られて減るものじゃないし、それに、ノブヲくんなら大丈夫
だから(笑)それとも…そんなに顔を覆うほど…あたしの裸見るのイヤなの〜〜?それ結構傷
付いちゃうわね〜〜(笑)」
舞衣は両手で顔を覆うノブヲを横目に、デニム生地のミニスカートを脱ぎ…畳んでベッドに置く…
「そそそ!そんな事ないよ!!と、ととと…鴇羽さんは凄く美人で…はぅああ〜〜!!?」
自身の行為が舞衣に失礼だと思ったノブヲは、手で顔を覆うのをやめた。
そして、舞衣のほうに視線を向けると…笑顔で下着姿を披露する舞衣の姿が目に入った。
余りにも大胆な舞衣の格好に、ノブヲは思わず唸り声を上げる…
「なぁああぁ〜〜〜ああ…ああぁ…ととと…鴇羽…さん?ええっ?」
「よいしょっと…ノブヲくん、ここに座って…一緒にお話しよっか♪」
舞衣は介護用ベッドに座ると、その隣をポンポンと叩き、ノブヲに座るよう言う…
「えっ?えっ?うう…うん…ははは、話そうかな…ううん…」
ノブヲは舞衣の隣に座る…
舞衣の身体からは、甘い体臭が立ち昇り…隣に座るノブヲを包み込む…
舞衣の甘酸っぱい匂いに、ノブヲはクラクラしながらも、会話を始めた…
「去年の夏…ノブヲくん…あたしを銃弾から庇ってくれて…ありがとう…あたし、ノブヲくんが
いなかったら…多分…今、ここにはいなかったと思うの…あの時は本当にありがとう…」
「うっううう、うん、その事ならもう大丈夫だよ…心配しないでいいよ…」
「だから…あたし、ノブヲくんにお礼をしたいの…」
「おっ、おおお、おお、お礼?い、いいい、いいよ〜〜そんなの…」
「ノブヲくん…んっ♪ちゅっ…んっ…んっ♪」
舞衣はノブヲの不意を突いて、ノブヲの唇に軽くキスした…
「えっ、えええっ、えっ?ととと、鴇羽さん…えっ?」
不意にキスされたノブヲは、突然の出来事に目をパチパチさせ驚くばかり…
そして、少し間を空け、舞衣のキスに気付いたノブヲは、思わず赤面してしまった。
「ええっ?キス?僕…鴇羽さんと!!?そそそ…そんな…ええっ!!?」
「ごめんね〜〜ノブヲくん♪えへへ…あたしのお礼…受け取って欲しいの…」
驚き慌てるノブヲに笑顔で告げると、舞衣は目を閉じ、ノブヲの顔に覆い被さるようにして
自ら可憐な唇を捧げるように重ねた…
「んっ…ちゅっ…んっ…んちゅ…んっ♪」
瑞々しく潤った唇を、ノブヲの唇に重ねる…
お互いの唇の感触を味わうような軽いキスから…次第に舞衣は、ノブヲの口内に舌を差し入れた。
「あむぅ…んちゅっ、ちゅく…ちゅっ…んっ♪ちゅっ、ちゅく…れろっ、ちゅっ…んっ♪」
舞衣は舌でノブヲの口内を蹂躙する…
舞衣はノブヲの舌に、自ら舌を絡め…甘い唾液を流し込む…
舌を絡め…歯茎から歯の一本一本まで舐めまわし…ノブヲに甘い快感を与える…
恋人同士のような濃厚なキスに…ノブヲは頬を紅潮させ、ボーッとした表情を浮かべた…
「はぁ、はぁ、はぁ…と…鴇羽さぁん…ぼぼぼ…僕…もももっもっ、もう…」
「キス…気持ちよかった?ねえ、ノブヲくん…」
キスで気持ちよさそうな表情を浮かべるノブヲを見て安心した舞衣は、ノブヲに背中を向ける…
「ブラのホック…外してくれる?」
優しい笑顔で、舞衣はノブヲにお願いした…
「あっ、えっ?あっ、ううっ…ううう、うん、ちょちょ、ちょちょっと待ってね…」
白く艶やかで、シミひとつない舞衣の背中…
そんな綺麗な背中や肩、うなじなどを眺めながら…ノブヲは舞衣のブラのホックに手をかける…
「んしょ…んっ…んしょ…」
Fカップの…3つホックを苦戦しながら外したノブヲ…
ホックが外れた事を確認すると、舞衣は正面を向く…
そして、躊躇せず正面にいるノブヲに、豊満なFカップの巨乳を見せ付けた…
「えへへ〜〜ちょっと汗かいちゃってるけど、あたしの胸…どうかな?」
若い筋力によって豊満ながらも見事なお椀型を保つ…はちきれんばかりの張りを保つ舞衣の両乳房…
夏の暑さと身体の火照りから…舞衣の乳房は甘い汗の湯気を上げる…
張りのよい乳房の頂にある、ピンク色の乳首は…冷房の冷たい空気に驚いたようにツンと起ち…
イヤらしく勃起したように見えた…
「あっ…あぁあ…あぁあ…ととと、鴇羽さんの…おおお…おっぱい!!」
ノブヲは舞衣の乳房を目の前に、興奮して手をワキワキと動かし…腰を前後に動かし悶え始めた。
その光景は、普通の女性が見れば間違いなく、気持ち悪い男と評する光景…
しかし、舞衣は自分の姿を見て興奮してくれてると思い、笑顔でノブヲを見守った。
「うん、いいよ…ノブヲくん♪あたし、ノブヲくんに身体で恩返ししたいの。ノブヲくん…
もう我慢できないんでしょ?いいよ…エッチ…しちゃおっか…ノブヲくん…」
舞衣は両手を広げ、ノブヲを受け入れる仕草を見せた。
「はっ、はぁ、はぁ!もう…ももも、もう我慢できないっ!!も、もも、もうダメだ!!」
興奮も最高潮に達したノブヲ…
もう自分を抑えることができないノブヲは、ショーツ一枚姿の舞衣に覆い被さった。
「あぁあああぁあ〜〜〜〜〜鴇羽さあぁ〜〜〜〜ん!!」
「きゃっ!!?ノ、ノブヲくん!!?」
綺麗な裸体を晒す舞衣を、ベッドに押し倒す…
突然のノブヲの行動に、舞衣は驚いた。
裸の舞衣は両手を広げた状態で身体を晒す…
「とっ、とととと鴇羽さんの〜〜〜おっぱい〜〜〜はぁあ、はぁあ、はぁ」
ノブヲは仰向けになった舞衣の両乳房を鷲掴みにすると、思いっきり揉み始めた。
「あっ、あっ!痛いっ!!あっ!ノブヲくん、痛いよ!あんっ、んっ!」
舞衣の張りの良い乳房は、ノブヲの両手によって思いっきりに揉まれ形を歪める…
グニュグニュと形を大きく歪め…舞衣は痛みに声をあげた…
「ほぉああ〜〜〜おっぱい〜〜〜はぁあ〜〜〜あぁあ〜〜おおお、おっぱいだぁ〜〜!!
人間の…おっぱいだぁ〜〜〜!!牛や豚じゃなくて〜〜人間の女の子の…ほぉあぁ〜〜!!」
受験勉強ばかりで、女性に縁のない生活を送っていたノブヲは、人生2度目の女の身体に
興奮を隠せない様子…
舞衣の身体から立ち昇る甘酸っぱい汗の香りは、ノブヲをより一層惑わせた。
「おおお、おっぱい!!やっ、ややや、柔かくて、おおお、大きくて…いいい、良い匂いがして…
とっ、ととと、鴇羽さぁん…むふぅ〜〜〜むふっ!!ふがふが…むふぅ〜〜〜♪」
ノブヲは甘えた表情を浮かべながら、舞衣の胸の谷間に顔を埋めて頬ずりする…
「はぁあ〜〜〜きききき…気持ち良いい…良い匂い…はぁあ〜〜〜はぁあ〜〜」
「あっ…あぁあ…んっ♪ノブヲくん…気持ち良い…気持ち良いんだ♪」
頬ずりしながら両手で乳房を揉むノブヲの頭を、舞衣は優しく撫でてあげる…
胸の谷間に舌を這わせられると、舞衣は思わず喘いだ…
「とっ、ととと、鴇羽さんの、おおお、おお、おっぱい…はぁあ、はぁあ…凄くいい匂いが
す、すすすす、するんだね…はぁあ、はぁ、はぁ…あむぅ〜〜ちゅううう〜〜〜っ!!」
乱暴な愛撫を受けても、舞衣は乳首をツンと起たせ、小股を濡らしていた…
その両乳房の頂にツンと起ったピンク色の乳首に、ノブヲは思いっきり吸い付く…
「んひゃう…んっ♪あっ、あっ、あっ…あんっ♪ノブヲくん…赤ちゃんみたい♪あんっ、あっ、
あっ、あんっ…はぁあ、はぁ…乳首…あたし弱いの…あんっ♪気持ち良い…んっ♪」
「むちゅう〜〜ちゅっ、ちゅっ、れろれろっ、ぺろっ、ちゅっちゅっ…むはぁ〜〜ここここ、
こっちの…おおお、おっぱいも…んちゅう〜〜じゅるちゅっ!!ちゅぅ〜〜ちゅっ!!」
「あっ、あっ…あっ♪あんっ♪ノブヲくん、気持ち良いけど…痛いわよ…あっ♪」
乱暴なノブヲの愛撫にも、舞衣は感じてしまう…
しかし、乱暴すぎて…舞衣は自分の体が心配になり始めていた。
そして…ノブヲの興奮が最高潮に達した頃…
「はぁあ…はぁあ…も、もうダメ!!も…ももも、もう…ダメだ!!」
ノブヲは唸りながらズボンを脱ぎ始めた…
普段のノブヲからは到底見ることができない…俊敏な動き…
あっという間にズボンと下着を脱ぎ…着ていたTシャツも脱ぎ、裸になったノブヲ…
脂肪が垂れた胸板…大きなお腹…全身にヌメヌメとした汗…見事な肥満体型を晒す…
「はぁあ、はぁあ…はいいぃ〜〜〜っ!!?ノ、ノブヲくん…何それ…何なの…それ…」
そんな時、舞衣の驚いた声が病室に響き渡る…
全裸になったノブヲの下半身…
ノブヲの勃起したペニスに、舞衣の視線は釘付けだった。
約1年前、泡姫館でセックスした時とは、全く違う大きさ…
以前見た時は、それほど大きくなかったのに…今目の前に見えるノブヲの勃起したペニスは
明らかに女性の腕ほどの大きさにまで成長していた。
舞衣が今まで見た中で一番大きい…巨根といっても過言ではない大きさだった。
「ととと、鴇羽さぁん!ももも、もう我慢できないよぉ〜〜!!ゴメンね!!ゴメンね!!」
ノブヲは何故か謝りながら…激しい愛撫を受け、疲れてハァハァと息を上げる舞衣に再び
覆い被さると、ゆっくりとペニスを舞衣のアソコに近づける…
ワレメにペニスを当て…ゆっくりと探るように腰を動かし始めた…
「ちょ、ちょっと待ってノブヲくん!!そんなの無理!!無理よ!!あたしにそんなの入らない
わよっ!!やめてノブヲくん!!」
「ここ…っこここ…ここかな…んんっ…入らない…入らないよ…ととと…鴇羽さん…入らない
よぉお〜〜!!ここ、ここ?あっ…あぁあ〜〜〜!!入った!!とととと鴇羽さぁあん!!
ちんちんが…ちんちんが…鴇羽さんに入っちゃったよぉ〜〜!!」
「あっ…ぎっ、きゃああああぁ〜〜〜〜〜っ!!あっ…はぁあ…はぁあ…ああっ…痛いっ!!」
ノブヲの巨根が舞衣のアソコにズプズプと挿入されていく…
舞衣の潤った秘部は、ゆっくりとノブヲのペニスを受け入れていった…
膣口や膣壁は、ノブヲの巨根に適応するように広がり…ノブヲに快感を与えるべく受け入れた。
「あっ、あっ…ああぁああぁ…ああっ!!はぁあ、はぁあ…大きい…こんなの…初めて…
はぁあ、はぁあ…うぐっ…ああっ、あっ、あっ…はぁああ…ノブヲくん…何時の間に…
こんなに大きく…はぁあ、はぁあ…」
既に900人以上の男達のペニスを受け入れてきた舞衣…
しかし、その誰よりも大きいノブヲの巨根を受け入れ…舞衣は息を上げ耐えていた。
「ととと、鴇羽さぁん、いいい、いい、イクよ!?はぁ!はぁあ!はぁあ!」
ノブヲはゆっくりと腰を動かし始める…
ジュプジュプと、卑猥な水音を響かせながら…ノブヲはペニスをゆっくりと動かし…舞衣の
膣内の感触を味わう…
「あっ…あっ…痛い…んっ♪あっ…んっ…はぁあ、はぁあ…大きすぎて…痛い…はぁあ…
壊れちゃう!!壊れちゃうわよ!!あたしの身体壊れちゃう!!あんっ!!あんっ!!」
ノブヲノ巨根を受け入れた舞衣は、痛みに耐えながら呻き声を上げる…
ノブヲを受け入れた舞衣の膣口は、大きく口を開いたように広がり…巨根を受け入れる…
舞衣は、まるで破瓜の痛みに耐える処女のように、痛みに声をあげた。
「はぁあ、はぁあ、はぁ、はぁ…ととと、鴇羽さぁん、鴇羽さぁん♪あっ、ききき、気持ち
いいよぉ〜〜!!あぁ…ままま…舞衣…舞衣ちゃ〜〜ん♪ききき、気持ち良いよぉ〜〜!!」
ノブヲはより一層腰を激しく動かし始める…
ペニスは舞衣の膣口に激しく出し入れされ…舞衣は痛みと快感に喘いだ…
「あっ、あっ、あんっ♪あんっ、あっ、あっ!痛いっ!!はぁあ、はぁ…苦しい…はぁ、はぁ
うぐっ、あっ、ああっ…んっ♪痛い…はぁ、はぁ、痛いけど…大丈夫…あたし…大丈夫だから♪」
痛みと苦しみに耐えながら、舞衣はノブヲに笑顔を見せた。
「まっ、ままま…舞衣ちゃん!!んちゅう〜〜〜〜んちゅう〜〜〜ちゅっ!!」
ノブヲは舞衣の唇を奪う…
約30秒…無呼吸のまま舞衣の唇に吸い付いた…
唇を重ね…只管舞衣の唇の感触を味わい続けた…
「んちゅっんんっ…んんっ!!ぷはぁ…はぁ、はぁ…苦しい!!あっ、あっ、あっ、はぁ、
はぁあ、はぁ…ノブヲくん…はぁあ、はぁ、はぁ…苦しいわよ…はぁあはぁあ…」
窒息しそうになった舞衣…
その時、ノブヲはある感触の変化に気付いた。
「はぁあ、はぁあ、はぁ…いいい、今、ととと、鴇羽さんのおまんこ…キュッって締まって…」
舞衣がノブヲの長いキスで窒息しそうになった時…舞衣の膣の締まりが強くなった…
普通でも締りのいい舞衣の膣は、窒息しそうになった事で、より一層締まりが良くなった。
その快感に、ノブヲは気付いてしまった。
「ととと、鴇羽さん!ももも、もう一回、キュウ〜〜って締めて!!お願いっ!!」
そういうと、再びノブヲは舞衣と長いキスを無理やり交わす…
「んちゅう〜〜〜ちゅううう〜〜〜んちゅっ、ちゅう〜〜〜じゅるじゅちゅう〜〜〜♪」
「んぷっ…んんっ…んんっ…んぐっ…」
呼吸を遮られ…窒息に苦しむ舞衣…
しかし、窒息の苦しみとは裏腹に、舞衣の膣はキュウキュウとノブヲのペニスを締め付ける…
「ぷはぁ、はぁ、はぁ…はぁあ〜〜はぁあ〜〜はぁ…ノブヲくん…苦しいわよ…はぁあ、はぁあ…」
膣の張り裂けそうな痛み…下半身の苦しみ…
ノブヲの体重の重みに耐える舞衣…
更に、呼吸を遮られる苦しみ…
既に舞衣は快感を得ている場合ではなかった。
「はぁあ、はぁあ、はぁあ!!気持ち良い!!ききき、気持ち良いよ鴇羽さん!!はぁあ、
はぁあ!!ももも、もう出そう!!せせせ、せーし出そうだよ!!ととと、鴇羽さん!!
ごごご、ゴメン!!気持ち良いから…最後に、最後に!!」
そういうと、ノブヲは仰向けになり正常位の状態でノブヲを受け入れる舞衣の首を両手で握る。
そして、何を思ったのか…ノブヲは、両手で舞衣の首を絞め始めた…
「うっ…ぐっ…く…苦し…い…うっ…ノ…ノブヲ…くん…苦し…い…っ!!?」
ノブヲの大きな手で…舞衣は首を絞められる…
苦しさに目を見開き…口を大きく開け…苦しむ…
呼吸ができず…舞衣の顔はみるみる紅潮し始める…
「あ…がっ…苦し…い…ノブヲくん…やめ…て…苦し…い…っ…」
窒息寸前の舞衣…
その反面…舞衣の膣は、ノブヲのペニスを思いっきり締め付けはじめた。
ヌルヌルの膣壁は、ノブヲのペニスをキュウキュウと締め付け…これ以上ない快感を与える…
「はぁああぁ〜〜!!気持ち良い!!まっ、まっ、舞衣ちゃんのおまんこ!!すっすすすす
凄い締め付けで…あああぁ〜〜!!でででっ!!出ちゃう!!ももも、もう出ちゃうよ!!」
舞衣の首を思いっきり絞めながら…ノブヲは腰を動かし…快感を味わう…
そして、絶頂に達した瞬間…ノブヲは舞衣の膣内に思いっきり射精した。
「あっ!!あああっ!!あっ!!あっ…はぁ、はぁ…はぁ…だだだ…出しちゃった…はぁあ、
はぁあ…ととと、鴇羽さんに…せーし出しちゃった…はぁあ、はぁあ…」
射精後の余韻に浸りながら…ノブヲは舞衣の顔に目を向けた。
「うわわわわああああ!!と、ととと、鴇羽さん!!鴇羽さん!!ししし、しっかりして!!」
ノブヲの目の前には…白目を剥いて失神している舞衣の姿が飛び込んできた…
ぐったりとして、口を半開きにして…涎をたらして失神している舞衣の姿…
ノブヲは驚き、ベッドから転げ落ちた…
「とっ、とととと、鴇羽さんが〜〜〜!!あわわわわわ!!鴇羽さんが〜〜〜〜!!」
ベッドから転げ落ちたノブヲは、慌てて立ち上がると、ベッドの枕元にあるナースコールボタンを
必要以上に連打した。
『歌山さん、どうしましたか?』
ナースコールボタンを押すと、枕元のスピーカーから担当者の返答が返って来る…
「あっ、あああぁ〜〜〜あのっ!!ととと、鴇羽さんが!!鴇羽さんがあああぁ〜〜〜!!」
泣き出しそうな表情で、ノブヲは必死に訴えた。
「ときは…さん?何かあったんでしょうか?すぐに伺いますね!!」
1分も経たない内に、一人の女性看護師が個室に現れた。
「歌山さ〜〜ん、一体何が…きゃああああぁ〜〜〜〜!!」
女性看護師は悲鳴を上げた…
無理もない状況…
目の前には、全裸で慌てて怯える肥満体型の全裸男…
そして、ベッドの上には…大股開きで失神している全裸の女…
ありえない状況に困惑した…
「ちょ、ちょっと待って下さい!!これ何なんですか!!?アナタ…お孫さんですよね!!?
この女性は誰なんです!!?えっ!!?この人…もしかして…し…し…きゃあああ!!」
「ええい!!落ち着けい!」
物陰に隠れて二人の性行為を覗いていた虎次は、取り乱す二人を落ち着かせるために姿を見せた。
「看護師さんや、ノブヲは暑いのが苦手でのう…裸で涼んでおったのじゃ…あと…この女の子は
大丈夫じゃ…さっきまでワシと馬鍬っておった…心配ないわい…」
何とか無難な説明で、看護師は個室から出て行った。
「ノブヲや…今日はいろいろあって疲れたじゃろう…もう帰ってええぞ…あぁ、舞衣ちゃん
なら大丈夫じゃ…ワシがなんとかしよう…」
「うっうううう…うん!おおお、おじいちゃん…ごごご、ゴメン!!」
ノブヲは何度か舞衣の方を振り返りながら、急いで病院を後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後2時
入院病棟 特別個室
「…うう…んっ…あぁ…」
約30分前…より一層の快感を得ようとしたノブヲに、首を絞められ失神した舞衣が目を覚ます…
「…んっ…ふぁあ…そういえば…あたし…さっきまで…」
裸のままの舞衣は、ベッドの上でうんっと体を伸ばした。
「おぉ…ようやく気付いたようじゃな…」
ソファーに座る虎次は、起き上がった舞衣に笑顔を向けた。
「あぁ…虎次さん…あたし…」
「うむ、舞衣ちゃんや…エエもん見せてもらったぞ!天晴れじゃ!!」
虎次は嬉しそうに笑顔で言うと、突然パジャマのズボンを下ろし始めた。
「はいぃ〜〜っ!?ちょ、ちょっと虎次さん!?何で脱ぐんですか〜〜!?」
突然の虎次の行動に、舞衣は驚きの声を上げる…
「いやぁ〜〜恥ずかしい事にのう…二人の馬鍬った姿を見ておったら…ここ数ヶ月起たんかった
ワシの一物が…言う事を聞かんでのう〜〜(笑)」
ソファーに座る虎次は、下着まで降ろし…下半身丸出しの姿…
不自由な体をソファーに預けたまま、虎次は勃起したペニスを舞衣に晒した…
「あぁ…あはは…そうですか…あたしたちの姿を見て…興奮しちゃったんですね(笑)」
どうして良いのか分からず…舞衣は笑いながら虎次に返事を返した。
「ところで舞衣ちゃんや…お願いじゃ…ワシの一物を…舞衣ちゃんの口で鎮めてくれんかのう?」
「はいっ!?あたしが…口で!!?」
「そうじゃ…お願いじゃ!このままじゃ治まらんわい…」
もう我慢できない虎次は、寂しそうな…泣きそうな表情を見せる…
「舞衣ちゃんや…この老い先短い…哀れな老人の願いを聞いておくれ…病で老い先短い…
哀れな年寄りの一物を…舞衣ちゃんの可愛いお口で気持ちよくしておくれ!!お願いじゃ!!」
虎次は目に涙を浮かべながら舞衣に訴えた…
「…老い先短い…そんな…虎次さん…」
命に関する話に…舞衣は弱かった…
幼い頃に母を亡くし…中学2年生の時には父を亡くした…
そして、弟の巧海は…幼い頃から難病に苦しんでいた…
生命に関わる話は、舞衣の心を一番揺るがすものだった…
「…わかりました…はい、虎次さん…あたしが…口で鎮めてあげますね♪」
舞衣は笑顔で、ソファーに座る虎次の元に歩み寄った…
そして、膝立ちになると…虎次に笑顔を向けた。
「ほぉお〜〜舞衣ちゃんや!ありがとう!こんな醜い年寄りの願いを聞いてくれるとは…
本当に…舞衣ちゃんは慈悲深い…情に深い…観音様のようじゃ!!」
虎次は目の前の舞衣に、勃起したペニスを見せつけながら、涙を流し始める…
そして舞衣は、勃起したペニスに顔を近づけた…
「じゃ…しますね…ぺろっ…んっ…ぺろっ、ちゅっ…ぺろっ…んっ♪」
跪き、虎次の勃起したペニスに舌を這わせ始めた舞衣…
竿に沿って、ゆっくりと丹念に舌を這わせる…
上下に…ゆっくりと…唾液を塗り付け…味わうように、何度も舌を往復させた。
「ぺろっ、れろっ、れろっ…れろっ…ちゅっ…んっ…気持ち良いですか?」
「おほぉ〜〜気持ちエエぞ!ほぉお〜〜おおっ!」
ペロペロと舌を這わせ…唾液でコーティングされたようにイヤらしく光沢を見せるペニス…
加齢臭と汗…そして男性特有の蒸れた股間の匂いに咥えて…舞衣の唾液の匂いが混ざり…
何ともいえないイヤらしい香りが立ち昇り…舞衣の鼻を突く…
「…咥えますね…失礼します…あむっ…んっ…んっ…んちゅっ♪」
イヤらしい香りが立ち昇るペニスを、舞衣はゆっくり優しく…口で咥え込んだ。
瑞々しく潤った唇で圧迫し…味わうように舌を絡める…
歯を立てないように…唾液をタップリ口に含んだ舞衣は、ゆっくりと頭を上下に動かし…口での
愛撫を始めた…
「んっ♪んっ、んっちゅぱ…んっ…んちゅっ…んちゅ、んちゅっ、んっ、んっ、んちゅ、じゅる、
ちゅぱ、ちゅぱじゅるっ、ちゅぱちゅぱじゅるっ、ちゅぱぢゅるっ、んっ♪んっ♪んちゅっ、
じゅぷ、んちゅっ、ちゅぱちゅぱ、んっ、んちゅっ、んっ♪ぢゅるじゅぷちゅぱじゅるっ♪」
最初はゆっくりと頭を上下に動かし…口を窄め、舌全体で快感を与える…
そして次第に速度を上げ…舞衣はショートボブの髪の毛を乱しながら必死に口での愛撫に没頭した。
「ちゅぱっ、ちゅぱじゅる、ちゅぱっ♪ちゅぱじゅるちゅぱっ♪んっ♪んっ♪んっ…ちゅぱ、
ちゅぱっ、ちゅぱじゅる、んふぅ、ふぅ、んっ♪ちゅぱ、じゅる、ちゅぱ、ちゅっ♪」
「おっ!おっ!おお〜〜っ!!舞衣ちゃん!!何と言う気持ちのエエ口マンコじゃ!!おほぉ〜〜
こりゃ堪らんわい!!おっ、おっ!!エエぞ!!エエぞ!!」
すぼめた唇でペニスを扱かれ…口内で這い回るヌルヌルの唾液まみれの舌は、快感を得る部分を
的確に刺激して…勢力の衰えた老人に強烈な快感を与えた。
額から汗を流し…乱れた髪の毛を耳にかけ…舞衣は一心不乱に口での愛撫を続ける…
虎次は、奉仕する舞衣の頭を撫でながら快感に悶えた…
「ちゅぱ、ぢゅるっ♪ちゅぱじゅるじゅぷっ♪んっ♪んっ♪んちゅっ♪んっ♪んちゅっ♪
んはぁ、はぁはぁ…はぁあ…どうです、気持ち良いですか?はぁ、はぁあ…もし気持ちよく
なったら…遠慮せずに…あたしの口に出して下さいね♪あむぅ〜〜あむっ…んちゅっ、
ちゅぱじゅるっ♪んちゅっ♪んっ、んちゅっ♪んちゅっ♪ちゅぱじゅるっ♪んっ♪んっ♪」
舞衣は一旦ペニスから口を離すと、一言そう告げた…
そして、再び唾液まみれのペニスを咥えると…ラストスパートといわんばかりに、ペニスに
吸い付く…
頬を窄め…まるでヒョットコのような卑猥で恥ずかしい表情を惜しげもなく披露しながら、舞衣は
卑猥な唾液の音を響かせ、口での愛撫を続けた…
「はぁあ!はぁあ!も、もうダメじゃ!!ワシャもう…イ…イクぞい!!舞衣ちゃん!!口の
中に…おほぉ〜〜〜もうダメじゃ!!おおっ!!舞衣ちゃん!!おおおおっ!!」
久しぶりに味わう快感に…虎次は溜まらず絶頂に達した…
汗だくになりながら口での愛撫をしてくれた舞衣の口内に…大量の精液を放った…
「ちゅぱちゅぱ♪ちゅるちゅぱちゅぱじゅる…んっ!!?んんっ!!?んっ…ごくっ…ごくっ…
ごく…ごく…んっ…はぁ、はぁ…ケホケホっ!はぁ、はぁ…はぁ…沢山出ましたね♪」
舞衣の口内に…大量に放たれた精液…
その精液を…舞衣は全て飲み下した。
全ての精液を飲み下すと…舞衣はペニスから口を離し…虎次に笑顔を向けた。
「はぁあ、はぁあ…はぁあ…ふぅ〜〜極楽じゃ…まさに極楽じゃて!!ありがとう舞衣ちゃん!」
虎次は息を上げ、射精の余韻を味わいながら、舞衣にお礼を言った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後2時30分
入院病棟 特別個室
「それじゃ…あたし…そろそろ行かないと…」
身支度を調えた舞衣は、病室を後にしようとする…
「舞衣ちゃんや…今日はいろいろありがとうな…」
虎次は、ベッドの上から舞衣を見送ろうとする…
「あっ、はい♪あの…また一緒にお話しましょうね♪」
いろいろな事があり…まだ気持ちの整理がつかない舞衣は、戸惑いながらも笑顔を向けた。
そして舞衣はドアを開ける…
「まっ…舞衣ちゃんや!!」
舞衣が部屋を出ようとしたその時…虎次は舞衣を呼び止めた。
「はいっ?あの…どうかしましたか?」
「その〜〜舞衣ちゃんや、今日の舞衣ちゃんの口マンコを味わって…ワシの精力も回復した
みたいなんじゃ(笑)じゃから…明日から…できるだけ毎日、ワシの見舞いに来てくれんか
のう〜〜?」
「えっ?毎日…お見舞いですか〜〜!?」
「そうじゃ、毎日ここにお見舞いに来て欲しいんじゃ♪毎日ここに来て…一緒に話したり…
余った時間で、ワシの一物を咥えて気持ちよくしてくれるとエエんじゃがな〜〜♪ダメかの?」
虎次は屈託のない笑顔で舞衣に相談した。
「勿論、タダではないぞ!!ほれ、今日のお礼じゃ♪」
そういうと…虎次は懐から10万円を取り出す…
そして、舞衣に手渡そうとした…
「はいぃ〜〜っ!!?そんな、ダメです!!そんな大金、受け取れませんよ!!」
目の前の10万円を、舞衣は受け取ろうとしなかった…
それどころか、両手をブンブンと振って、10万円を差し出す虎次から離れてしまった。
「…そうか…ダメかのう…老い先短い老人の願い…聞いてもらえぬかのう…」
ガッカリする虎次…
「もうっ!分かりました〜〜!!お金は受け取りませんけど!毎日お見舞い、来てあげますね!!
あたしでよければ、毎日お話に付き合ってあげますし、その…お口で気持ちよくもして差し上げ
ますから!!そんなに寂しそうな顔しないで下さいよねっ!!」
「ほっ…本当か!!?舞衣ちゃん!!」
「はいっ!こうなったら、虎次さんが元気になってくれるまで頑張っちゃいますから!!」
「ほぉお〜〜〜ありがとう!舞衣ちゃんや!!ありがとう!!」
虎次は、笑顔で顔にしわを寄せながら、舞衣にお礼を言った。
「だから…あまり寂しい事言わないで下さいよ!それじゃ…あたし、お仕事ありますから…
そろそろ失礼します」
半ば強引に「毎日のお見舞い」を引き受けた舞衣は、一言そう告げると、個室を後にした。
静まり返る特別個室…
「…金に惑わされんとはのう…あの娘、本当に菩薩のような優しい…情のある娘じゃわい…」
虎次は改めて、この世の中には現金で買えない物がある事を確信した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この色ボケ爺身勝手すぎだろ
楯と舞衣を支援したい気らしいが、自分が舞衣にやらせてることは
二人の関係を破壊するようなことじゃねーか
この作品を読んでる方に聞きたいのですが…
現、私立風華学園の理事長は誰が相応しいでしょうか…
真白ちゃんでしょうか?
二三さんでしょうか?
その他でしょうか?
書いていくうちに迷ってしまったので、意見を聞かせてください。
二三さんでいいと思うけど、いろんなスポンサーとかの干渉が真白がいたころよりも
ジワジワきつくなってそうな気も。
いっそマシロくんでもいいんじゃないかって気もするww
風華ブラック杉だろ
舞衣とかに散々殺しあいさせておいて、一時金も出さなかったとか無いわ
真白はそういうことはしないと思う。よって理事長は二三だろうな
あいつは酷薄でケチっぽい
保守させてください
保守です
8月6日 午前8時
風華学園 男子寮5階
「お〜〜い、巧海〜〜!まだ寝てるのか〜〜?」
男子寮の5階…
その階にある部屋は全て、風華学園高等部の成績優秀者に与えられる特別個室。
その…特別個室が並ぶ5階の廊下に、一人の少女の声が響き渡る…
「ったく…しょうがないな〜〜!巧海〜〜!入るぞ〜〜!」
巧海の部屋の前で、晶は巧海の名前を呼ぶ…
しかし、一向に巧海は現れない…
呼び鈴を鳴らしても…ドアをノックしても…巧海は返事すらしない…
仕方なく…晶は預かっていた鍵でドアを開け…巧海の部屋に入る事にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
男子寮 巧海の部屋
夏休み中の午前8時…
学校の始業時間から解放された高校生にとっては、まだ眠い時間…
「すぅ〜〜〜はぁ〜〜〜すぅ〜〜〜ううん…」
ベッドでは、受験勉強と馴れないバイトの両立に疲れた巧海が、未だ寝息をあげていた。
「何だ…巧海…まだ寝てたのか…」
晶は少々呆れながら、巧海が何時も座っているオフィスチェアに腰掛ける…
「ま、しょうがないよな…勉強とバイトだもんな…大変だよ…」
そして、晶はチェアごとベッドに近づくと、巧海の寝顔を見つめた…
「まだ…身体だって完璧じゃないのに…よく頑張るよな…」
巧海と晶…二人がリンデンバウムでバイトを始めて6日が経った。
巧海は馴れないながらも、毎日一生懸命ウエイターの仕事に従事していた。
バイトを始めて6日目…
当然、まだまだ巧海は仕事に慣れていない…
初めてのバイト…初めての経験…
当然、巧海は毎日疲れて帰宅する…
そして、その後は寝るまで受験勉強に明け暮れる…
巧海の身体には、疲労が溜まっていた…
「…こんなによく寝てたら…起こすのも可哀想だよな…」
晶は携帯を取り出すと、時間を確認する…
「…もう30分くらい…寝かせてやっても良いか…」
気持ちよさそうな巧海の寝顔を見ていると…起こすのが気の毒になってきたのか…
晶は巧海をもう暫く眠らせることにした。
「すぅ〜〜はぁ〜〜すぅ〜〜ううん…」
心地よさそうな顔で寝息をあげる巧海…
「ふふっ…気持ちよさそうな寝顔だな…巧海…」
そんな巧海の寝顔を、晶は微笑みながら覗き込む…
「本当に…気持ちよさそうだよな…」
ゆっくりと顔を近づけ…晶は巧海の唇に、自身の唇を近づけた。
そして、唇同士を触れ合わせる程度の…軽いキスを交わす…
「あはは…私…何やってるんだろう…」
晶は「目覚めのキス」のつもりだったのか…
実際に眠っている巧海にキスした後…恥ずかしさに赤面してしまった。
「…らしくないよな…こんなの…」
ため息をつき、苦笑いしながら、晶は再びチェアに座る…
そして不意に、ベッドで眠る巧海の身体に視線を向けた。
「うわっ!た…巧海!?」
晶は驚きの声をあげる…
何気なく巧海の身体に視線を向けた晶…
晶の視線が、巧海の下半身辺りに移ったその時…股間の異変に気付いた。
「巧海…えっ?巧海…たっ…起ってるのか…?」
晶の目の飛び込んできたのは、無意識のうちに勃起して、パジャマのズボンを盛り上げる巧海の姿…
股間部分の布地をテントを張るように押し上げ…巧海は無意識のうちに勃起を見せ付けている…
「うわっ…これって…あ…あれだよな…朝起ちって…いうんだよな?」
クラスの女子達の会話で、ある程度の性に関する知識を得ている晶は、その男性特有の生理現象
について知っていた様子…
しかし、普段の巧海からは想像もできない無防備な格好に、思わず晶は見入ってしまった。
「あんなに…大きくして…痛くないのか…苦しくないのかな…」
当然…男性特有の生理現象には無知な晶は、巧海の股間を眺めながら様々な想像を駆け巡らせる…
「…苦しいよな…巧海…」
パジャマの股間部分をパンパンに張る程勃起した巧海が哀れに思えてきたのか…
晶は寝ている巧海に一言告げると、ゆっくりと巧海に歩み寄る…
そして、ベッドに仰向けで眠る巧海のズボンに手をかけた。
パジャマのズボンを下ろし…下着も下ろす…
「ひゃっ!!?う…うわ…こんなに…凄い…」
晶は自身の手で巧海の下半身を露にすると、その勃起したペニスに視線を釘付けにした。
「はぁ…はぁ…こんなに大きくして…何かビクビク動いてるし…何か凄い…はぁ、はぁ…」
まだ見慣れていない男性器に、若干の恐怖心がある晶…
しかし、巧海のペニスだと思うと…何だか触れてみたくなり…
晶はゆっくりと手を近づける…
そして、ゆっくり…優しく手で触れてみた。
「うわぁ…熱くて…固くて…脈うって…ビクビクしてる…」
無防備な巧海の勃起したペニスを握り…その感触に率直な感想を思わず口にする…
「…こういう時は…気持ちよくしてあげた方が…いいんだよな…多分…」
晶は寝ている巧海に悪戯しているような…そんな興奮を覚えながら…ゆっくりとペニスを
握り、手を上下に動かし始めた。
ゆっくり…優しく…ペニスを握る手を上下に動かし…優しい刺激を与える…
「すぅ〜〜はぁ〜〜すぅ〜〜うっ…んっ…んっ…んっ♪」
巧海の寝顔が変化する…
心地よさそうな寝顔から…快感を得て悶える表情に変化した…
♪しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ…しゅっ、しゅっ…♪
晶は次第にペニスを握る力を強くしていく…
そして、徐々に手の動きを早くして更に快感を与えようとした。
♪しゅっ、しゅっ、しゅっ、ぬちゅ、しゅっ、ぬちゅ、ちゅく、ぬちゅ…♪
巧海の表情は、更に快感を得て変化する…
巧海の息は荒くなり…快感に耐える切ない表情を見せ始めた。
「はぁ、はぁ…巧海…気持ち良いか?はぁ、はぁ…気持ち良いのか?」
眠りながらも、快感に切ない表情を見せる巧海を眺めながら、晶は手での愛撫を続ける…
巧海の表情を見つめ…晶も恥ずかしそうに赤面しながら手での愛撫を続けた。
♪ぬちゅっ、しゅっ、しゅっ、ぬちゅ、ちゅく、ぬちゅ、しゅっ、しゅっ、ぬちゅっ♪
「んっ…んっ…んぁ…うぅ…んっ…あぁ…晶…ちゃん…」
「っ!!?た、巧海…!?」
「んっ…うっ…んっ…んぁあ…晶ちゃん…気持ち良いよ…んっ…んぁ…はぁ、はぁ…」
「えっ…巧海…そうか?って…寝てるのに…寝言か…」
巧海は悶えながら、寝言のように晶の名前を呟いた…
「んっ…んぁ…んっ…晶ちゃん…ありがとう…好きだよ…晶ちゃん…んぁ…んっ…」
「えっ?巧海…そんな!ええっ!?イキナリそんな事言われても!」
巧海の寝言に、晶は赤面して照れ笑いする…
ほぼ無意識の巧海からの好意の言葉…
晶は恥ずかしさと、本当に巧海に愛されている事を目の当たりにして、嬉しさに心躍らせた。
「えへへ…ありがとう巧海…私…嬉しいよ♪」
照れながらも、晶は嬉しそうに眠る巧海にお礼を言った。
「もっと…気持ちよくなりたいよな…巧海…」
晶は優しい笑顔でそう巧海に告げると、勃起した巧海のペニスに顔を近づける…
巧海のペニスからは、先走ったヌルヌルの液体がにじみ出て…独特の香りが広がる…
男の子の香りにうっとりとした表情を浮かべながら…晶は巧海のペニスに舌を這わせ始めた。
「ぺろっ…んっ…ぺろっ…んっ…れろっ、れろっ…ぺろっ…んっ…はぁ、はぁ…巧海…気持ち
いいか?ぺろっ、ぺろっ、れろっ、はぁ、はぁ…ちゅっ、ぺろっ、れろっ…ちゅっ…んっ♪」
舌で竿を撫でるように舐める…
舌を上下させ…丹念に舌を這わせ…巧海のペニスをゆっくりと舐める…
竿を丹念に舐め上げた後…先端…亀頭部分に舌を這わせ…味わうように舌を這わせた。
「んっ…んぁ…んっ…んっ…んぁ…はぁ…はぁ…うぅ…んっ♪」
巧海の表情は更に変化する…
快感に悶えながら、射精できないもどかしさに切ない表情を浮かべる…
「はぁ、はぁ…巧海…私の口で…気持ちよくなってくれよな…」
そういうと、晶は口を大きく開け…巧海の勃起したペニスを咥えた…
「あむっ…んっ…んっ…んちゅ…んっ…んっ♪」
ペニスを咥え…唇で圧迫しながら、舌でペニスを味わうように舐め回す…
「んっ…んむっ…れろっ…んっ…れろっ、んちゅ…んっ…んちゅ…んっ♪」
独特の味や風味も、巧海のだと思えば逆に愛おしくなり…
晶は歯を立てないように…注意しながら、頭を上下に動かし始めた。
「んっ…んっ、ちゅっ、んっ、ちゅっ、んちゅ、んっ…んっ…んっ…」
馴れない動きで…戸惑いながらも、晶は口での愛撫を始める…
唇を窄め…吸い付くようにしながら…巧海に気持ちよくなって貰おうと、一生懸命の愛撫を始める。
「んちゅ…んっ、んちゅっ、んっ…んっ、んっ…んちゅ…んっ…」
上目遣いで巧海の表情を確認しながら、晶はペニスを咥え愛撫した。
「うっ…んっ…んぁあ…はぁあ、はぁあ…はぁあ、うっ…んんっ…んぁあ♪」
眠りながらも…込み上げてくる快感に、巧海は喘ぎ始めた。
息を荒くし、頬を紅潮させながら…巧海はペニスへの心地よい刺激に悶える…
「んちゅ、んっ、んっ、んちゅ、ちゅく、んっ、ちゅく…んっ♪」
「んっ…んんっ!はぁあ、はぁ…っ!!?えっ…何っ!?えっ?ああ…晶…ちゃん!!?」
眠っていた巧海が目を覚ました。
心地よい快感に眠りながら喘いでいた巧海は、目を覚ますと同時に晶の行っている行為に驚く…
「あっ…あっ…んっ♪あっ…晶ちゃん!?そんな…どうして!?」
「んちゅ、んっ…んちゅっ…はぁ、はぁ…あぁ…巧海…おはよう♪あむっ…んちゅっ、んっ…」
「はぁ、はぁ…おはようって…あっ♪晶ちゃん…口で僕のを…そんな…ダメだよ…汚い…あっ♪」
「んちゅっ、んっ、んちゅ…んっ♪はぁ、はぁ…巧海がいけないんだぜ…私が幾ら呼んでも出て
来ないから…こっそり部屋に入って起そうと思ったら…ココをこんなに大きくして寝てたんだから
なっ♪だから…私が気持ちよくして起してやろうと思ったんだ♪あむっ…ちゅぱちゅぱ…」
「そんな…うん、寝坊したのはゴメン…でも…あっ♪そこまでして貰わなくても…はぁ、はぁ…」
遠慮する巧海を気にせず…晶は口での愛撫を続けた。
そして…
「ああっ!もうダメ…もうダメだよ!晶ちゃん!出ちゃうよ!!出すよ!!?ああっ!!」
「んちゅっ、んっ、んちゅ…んんっ!!?ケホケホッ、ケホッ…ゴホン、ケホッ…」
巧海の朝起ちしたペニスから、大量の精液が晶の口内に放たれる…
その精液を口で受け止め…込み上げる臭気と喉に絡みつく精液に、晶は咽て咳き込んだ。
「はぁあ…はぁあ…はぁ、はぁ…晶ちゃん…大丈夫?」
「ケホケホっ…はぁ、はぁ…あぁ…大丈夫だ♪それよりも…巧海…気持ち…よかったか?」
「うん…凄く…凄く気持ちよかった…一気に眠気が覚めちゃったよ」
「そうか…よかった♪」
口の中の精液をティッシュに吐き出すと、晶は笑顔を向けた。
「それよりも、朝飯まだなんだろ?私が作ってやるよ♪」
「えっ?いいよ晶ちゃん!何だか悪いよ」
「いいって、疲れてるんだろ?ほら、いつも昼の弁当作ってもらってるお礼に、夏休みの間は、
私が巧海の朝飯作ってやるよ♪私も料理の練習しないとな(笑)」
「うん、ありがとう晶ちゃん…」
「…あと…舞衣さんが来ない日は…私が巧海を起こしに来てやるからな♪」
「…うん…ありがとう…嬉しいよ…」
疲れている巧海を気遣ったのか…
晶はこの日から毎日、巧海を目覚めのフェラで起して、朝食を作ってあげることになる…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
同日 午前11時
総合病院 特別個室
「あっ…あっ…あんっ♪んっ…あっ…虎次…さん…あんっ♪」
総合病院の特別個室…
その一室に、舞衣の喘ぎ声が響き渡る…
「おほぉ〜〜!やっぱり、舞衣ちゃんのおっぱいは柔かくてエエ匂いがして最高じゃ〜〜!!」
ショーツ一枚姿の舞衣は、ベッドに仰向けになる虎次に覆い被さるようにして肌を密着させる…
そして、豊満な胸の谷間で虎次の顔をゆっくりと包み込む…
その心地よさといい香りに、虎次は満面の笑みを浮かべながら、舞衣の両乳房を鷲掴みにする…
「こりゃエエわい♪若いオナゴの乳房は張りがあって、肌の艶が違うんじゃ♪ほれほれ、ココが
ええのんかぁ〜〜舞衣ちゃん?ほぉ〜〜れモミモミぃ〜〜♪おほっ!舞衣ちゃんや、乳首がほれ、
ピンク色の乳首が立ちはじめたぞい♪ほれほれぇ♪」
「あっ、あんっ、やっ♪あんっ…虎次さん…あたし…乳首弱くて…ひゃぅん♪」
「んちゅう〜〜〜んちゅっんちゅっ♪舞衣ちゃんのおっぱいは最高じゃ♪ちゅう〜〜んちゅっ♪」
虎次はコリコリに立った舞衣の乳首に吸い付くと、まるで赤ちゃんのように吸い付く…
無邪気に乳房を揉みながら、屈託のない笑顔で舞衣の右の乳房に吸い付く…
甘えた仕草を見せる老人…
「あっ、ああっ…あんっ♪ダメぇ…おっぱい…ダメぇ…あっ…あっ、あんっ♪」
元々乳首が感じやすい舞衣は、虎次の唇や舌の感触に体をピクピクと震わせながら感じた。
「舞衣ちゃんや…ワシもう我慢できんわい…ほれ、口で…口で…はぁ、はぁ…」
「あっ、んっ…んぁ…あんっ♪あ、はい…口でしますね…」
ベッドに仰向けになる虎次に対してシックスナインの体勢になる。
ショーツを脱いだ舞衣は、一糸纏わない姿で仰向けの虎次に自身の小股を近づけ密着する。
そして、舞衣の目の前には…老人にもかかわらず元気に勃起した虎次のペニス…
舞衣は四つんばいになり、虎次の目の前に形の良いお尻や愛液で濡れた秘部…そして、
恥ずかしいお尻の穴を晒す…
「虎次さん、始めますね…あむぅ〜〜んちゅっ♪んちゅ、んちゅぱ、んちゅっ、じゅるっ♪
んっ、んちゅっ、ちゅぱちゅぱじゅるっ♪じゅる、じゅるぢゅるっ♪ちゅぱちゅぱじゅる♪
んっ♪んちゅ、んちゅぱんっ♪んちゅるじゅるちゅぷっちゅるぢゅるっ♪」
舞衣は虎次のペニスを咥えると、熟練したフェラの技術で虎次に快感を与えた。
「おほぉ〜〜〜!!流石じゃ舞衣ちゃん!!おっ!おっ!おほっ!!極楽じゃて!!舞衣ちゃん
の口は最高じゃ!!おっ!おおっ!!商売女上がりとは思えん…何と情の篭った口じゃ!!」
虎次は舞衣の丹念な口での愛撫に情けない声をあげる…
「はぁ、はぁ…それに…舞衣ちゃんの観音様は…何と綺麗なんじゃろう!ここに幾人もの男の
一物を咥え込んだとは…とても思えん…本当に綺麗な観音様じゃ!!」
虎次は舞衣の膣に、人差指と中指を挿入する…
そして、ゆっくり…グチュグチュと指の出し入れを始めた。
「おっ、おっ!おおっ…はぁ、はぁ…舞衣ちゃんの観音様は…柔かくて…温かくて…優しい
観音様じゃのう〜〜♪ほれほれ!!優しい観音様から…愛液が溢れ出ておるぞい♪ほれほれ、
お豆も感じるかのう〜〜?ほれほれ、可愛いお豆も弄ってやろうかのう♪」
「ちゅぱんちゅっ♪んっ、んっ♪んちゅっ♪あんっ♪あっ、あっ…あんっ♪虎次さん…あっ♪
上手い…上手すぎる…あっ、あっ、あんっ♪そこ…ダメぇ…はぁ、はぁ…あんっ♪」
舞衣は膣口に指を出し入れされながら、クリトリスを弄られ…悩ましい喘ぎ声をあげる…
そして…
「おおっ!!舞衣ちゃん!もうダメじゃ!!出るっ!!出るぞい!!おおおっ!!」
「ちゅぱちゅぱ、んちゅぢゅるっ♪んんっ…んっ!!んぐっ…ごくっ、ごくっ、ごく…ごくん…」
舞衣は射精した虎次の精液を何の躊躇いもなく喉を鳴らして飲み下した。
「…はぁあ…はぁ、はぁ…虎次さん、気持ちよかったですか?」
「ほぉお…ふぅ…ひぃ…ふぅ…ふぅ〜〜ありがとう舞衣ちゃんや、今日も気持ちよかったぞい♪」
あの日以来、舞衣はほぼ毎日病院に出向いては虎次と面会していた。
午前中にこの部屋を訪れ…話し相手になってあげ…
会話が一段落着くと、舞衣は裸になり…虎次に自身の体を弄ばせ…
そして、最後は舞衣が口で虎次の性欲を鎮める…
そんな日々を繰り返していた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
虎次を絶頂に導いた後、舞衣は余韻を味わうように溜息をつく…
そして虎次に背を向け、脱いでいた服を着る…
「ふぅ…今日も良い天気ね…」
何気なく呟きながら、舞衣は窓の外を眺める…
7階から眺める景色は、絶景そのもの…
しかし、舞衣の表情は若干曇り…そして俯き加減だった。
無理もない…
舞衣は風華町に来て、ある物の存在が気になって仕方なかった。
『DVD』
舞衣がソープランドで働いていた事実を隠し撮りして、詩帆が同級生達に配布した…あのDVD…
舞衣の恥ずかしい過去を赤裸々に映したDVD…
舞衣だけでなく、巧海を絶望の淵に立たせた…その原因となったDVD…
もしも…同級生達が、他の人たちに貸したり、あげたり…大勢の人たちに自分の恥ずかしい過去
がバレたら…
もしも…ネット上に流出して…世界中の人たちに、自分の裸を見られたら…
今まで舞衣は自分の事ながら、まるで別の世界で起きた事のように捕らえていた。
正直、現実味がなかった…
しかし、改めて真剣に考えると…事の重大さに気付いた。
今になって、取り返しのつかないことになってしまったのかもしれない…と思い始めた。
「ふぅ…どうすれば…いいのかな…」
数日前…ノブヲがレンタルショップでDVDを借りてきた光景を見て、余計に考えるようになった。
『同級生の誰もが…レンタルDVDを見るように…あたしの恥ずかしい格好を好きなだけ見てるんだ…』
そう思うと、恐怖すら感じてきた…
真剣に考えれば考えるほど、恐怖心が込み上げてくる…
そして、表情は曇る一方…
「舞衣ちゃんや、前から気になっておったんじゃが…何か悩み事でもあるのかのう?」
そんな舞衣の様子を、虎次は見逃さなかった。
常に大勢の敵がいる不動産業界、建設業界…
その業界で、長年総帥として君臨してきた虎次にとって、相手の心を読む事は容易い事だった。
「はいっ?あ、あはは…そんな…悩み事だなんて…ありませんよ♪」
「エエんじゃよ…ワシには分かるぞい…長年大勢の人間を見てきたからのう…分かるんじゃ…
聞かせてくれんか?この老人に…聞かせてもらえぬかのう?」
『もしかしたら…虎次さんなら…DVDの件、どうにかしてくれるかも…』
虎次は優しく舞衣に語り掛ける…
そんな虎次の声に、舞衣は思わずそんな事を考えてしまった。
虎次の優しい笑顔を見た舞衣は、思わず歌山グループの圧倒的な権力を想像した。
こんな事を考えてはいけないと思いながら…舞衣は「元、歌山グループの総帥」である歌山
虎次の権力で、DVDの件をどうにかしてもらえたら…と思い始めた。
「はい…実は…」
舞衣は神妙な面持ちで、去年の夏に起きたDVD事件について語り始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前11時30分
総合病院 特別個室
舞衣は虎次に、去年起きた同窓会での「DVD事件」の詳細を話した。
同時に、風華学園で起きた「お昼の校内放送事件」も詳しく説明した。
二つの事件によって自分だけではなく、周りの人たち…特に弟の巧海は酷いショックを受けて
自棄を起こしてしまった事も伝えた。
「…そうか…そんな事が…難儀な事じゃのう…許せん…許せんわい…」
虎次は溜息混じりに一言呟いた…
「まったく…何と言う悪行じゃ!!何処の誰がそんな事を!!まったく…こんな悪事を働く
奴は…ロクな死に方をせんぞい!!許せん…許せんのう!!」
そして、舞衣を罠に陥れた犯人に対しての怒りが込み上げてくる…
表情を歪ませ…唇をかみ締め…怒りを露にする…
しかし、次の瞬間…虎次の表情は舞衣を心配する優しい表情に変わった…
「…しかし…舞衣ちゃんは強いなぁ…常人なら、絶望の淵に立たされているものを…こんなに
健気に生きて行こうとしている…本当に…優しくて…健気な娘じゃな…」
虎次は舞衣の生い立ちをある程度知っていた。
そして、弟の巧海が病に苦しんでいた事も知っていた。
弟の医療費を稼ぐために、場末の町でソープ嬢として働いていた事は無論知っていた。
タダでさえ、一人の少女にとっては辛く苦しい生い立ちだったに違いない…
しかし、更に追い討ちをかけるような不幸が舞衣を襲っていたことを知り、虎次は只管嘆いた。
「あはは…不幸には慣れてるつもりなんですけど…ちょっと辛くて…あはは…」
「不幸に慣れているなど…若い娘が言うもんじゃない…」
舞衣は苦笑いしながら、自分の事を心配してくれる虎次に答えた。
「あたしの家族って…お父さんも…お母さんも…巧海も…あたしのせいで不幸になっちゃったの
かな〜〜って…前から思ってたんです…だから、あたしが不幸を受け入れる事で、回りが救われ
たら…それでいいのかな〜〜って…思ってたんです…だから…あたしが不幸になる事は…もう
構わないんです。でも…あたし以外の大切な人が不幸になる事だけは…絶対に許す事ができない
んです…特に…あたしの大切な…唯一の肉親…弟の巧海が不幸になる事だけは…絶対に許せないん
です…」
「…一人の娘に降りかかる不幸にしては、あまりにも大きすぎる…痛々しい…聞くのも辛いわい…」
舞衣の痛々しい言葉に、虎次は溜息交じりに頭を抱えた…
その時、舞衣は意を決する…
目の前にいる歌山虎次は、現役を退いたとはいえ「元」歌山グループの総帥…
未だ大きい権力の実権を、ある程度は握っていると察していた。
虎次の一言で、大勢の人間を動かす事ができる…そんな事を考えてしまった。
『凄く厚かましいけど…虎次さんに…お願いしてみようかしら…』
舞衣は、今から起す自分の行動や発言が、厚かましく失礼にあたると思いながらも、意を決して
虎次にお願いしてみることにした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あの…虎次さん…これって凄く厚かましくて…失礼に当たると思うんですけど…」
舞衣はベッドで横になる虎次の前に立つと、深々とお辞儀する…
「お願いします!!虎次さんの力で…バラ撒かれたDVDを…あたしの恥ずかしい姿が映された
DVDを…全部回収して欲しいんです!!あたし一人の力じゃ無理だから…元歌山グループの
元社長さんの…虎次さんの力で…お願いします!!」
舞衣は深々とお辞儀しながら、必死にお願いした…
絶対に断られる…でも、何とか自分の気持ちを伝えて分かってもらおう…
そう思いながら、舞衣は必死にお願いした。
「はっはっは…そうか…そう来たか…舞衣ちゃん…」
虎次は虎次は深い溜息をつきながら頷く…
「…わかった…わかったわい…」
「…はいっ?分かったって…?」
「そんな難儀な出来事を聞かされたら…断る事ができんじゃろう…」
「えっ!?虎次さん…もしかして…」
「あぁ…何とかしようぞ…このワシが…何とかしてやろうぞ」
「ほ…本当ですか!!?ありがとうございます!!」
舞衣の願いを承諾してくれた虎次に、舞衣は満面の笑顔でお礼を言った。
しかし…虎次は更に口を開く…
「…しかし…条件があるんじゃ…」
「っ!?条件…ですか?」
「そうじゃな…ワシは元総帥とはいえ…今は権力も殆どない…人を動かすには…ワシも現社長
にお願いせねばならんのじゃ…中々大変な事じゃからな…タダという訳にはいかんのじゃ」
「そう…ですか…」
虎次の意外な言葉に、舞衣は息を呑んだ…
「まぁ〜〜何と言うか…交換条件じゃな(笑)」
「交換…条件?」
「そうじゃ、簡単に言うと…取引じゃな♪」
「取引…あたしと…虎次さんの…ですか?」
「そうじゃ♪ワシにも得がないと、取引にならんじゃろう?」
虎次は、まるで冗談を言うように笑いながら舞衣に話しかける…
しかし、笑いながらも虎次は、一瞬鋭い目つきを見せた。
まるで…舞衣の心の中を探ろうとしているような…鋭い目つき…
「虎次さんは…何を望むんですか?」
見当もつかない「取引」に、舞衣は悩みながら虎次に尋ねた。
「そうじゃな〜〜♪舞衣ちゃんへのお願いがあるんじゃ♪」
「あたしへの…お願い?」
「そうじゃ♪聞いてくれるかのう?」
この時、虎次は舞衣を試そうとしていた。
目の前の薄幸な娘は、半端な気持ちで願い出ているのではないか?
生半可な気持ちで…歌山グループの元総帥である自分を利用しようとしているのではないか?
もしそうなら…許されない…
いくら不幸な娘でも…それは許す事ができない…
虎次には、今まで総帥として生きてきたプライドがあった。
決して、人のいいタダの老人ではなかった。
もし自分が、この娘の為に歌山グループの人間を動かすというのなら…
この娘が、どれだけの決心をして自分に願い出たのか…
虎次は、舞衣を試そうとしていた。
「ワシはな…舞衣ちゃんが、また泡姫として働いている所を…見てみたいんじゃ」
「泡…姫…?はいぃ〜〜〜っ!!?そ…それって…?」
虎次の口からは、信じられないような願いが語られる…
突拍子もない言葉に、舞衣は戸惑う…
「あっ…あの〜〜それって…あたしがソープランドで働いている姿を見たい…っていう事ですか?」
「そうじゃ♪舞衣ちゃんが、またソープランドで働いている姿を見たいんじゃ♪」
虎次は屈託のない笑顔を舞衣に向けた。
「どうして…そんな事を?あたしの…そんな姿を…見たいんですか?」
舞衣が止むを得ない事情で、ソープ嬢として働いていた事実…
それは、舞衣にとっては消してしまいたいような黒歴史だった。
その…消してしまいたい経歴を…再び蘇らせるような…そんな虎次の願いに、舞衣は唖然とした。
「…ワシはな、2年前…ソープ嬢として働く舞衣ちゃんの姿に感銘を受けたんじゃ…舞衣ちゃんの
サービスで、ワシは極楽気分を味わう事ができたんじゃ。そして、あの時の舞衣ちゃんの表情は、
まさに「観音様」じゃった…あの世の手土産にな…また…舞衣ちゃんの…あの表情を見てみたい
んじゃ…客に精一杯奉仕する…「観音様」の姿をのう…」
「はいっ!?あ…あの世の…って…!?」
「…もう…ワシは長くない…らしいんじゃ…」
「そ…そんな…」
虎次の突然の告白に、舞衣は言葉を失った…
幼い頃から続く不幸によって、命に関する出来事には敏感な舞衣は衝撃を受ける…
「舞衣ちゃんや、お願いじゃ!この老い先短い爺の願い…聞いて貰えんかのう?」
「ええっ…そんな…でも…」
「お願いじゃ!頼む!!この願いを聞いてくれたら、舞衣ちゃんの願い…叶えてやるわい!」
戸惑いを隠せない舞衣を、虎次はその一言で揺るがした。
「…願い…ほ、本当ですか?」
舞衣の心は、その一言で動いた。
暫くの沈黙が続く…
そして…
「…あの…もう少し考える時間を下さい…」
そう一言言い残すと、舞衣は病室を後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
爺の癖に若い娘に奉仕させるとか孫の筆下ろししてくれとか平気で
頼む爺さんの方が余程あつかましいと思うんだがな
あとどんな権力使ってもデジタルコンテンツの完全回収なんて無理・・
保守します
午後8時
うたやま荘 露天風呂
「よしっ、片付けと清掃終わり♪」
既に日も暮れ…老人達の入浴を手伝った後…
照明に照らされる露天風呂には、後片付けと掃除を済ませた舞衣の姿があった。
「ふぅ〜〜〜お年寄りのお世話って大変よね〜〜本当に…」
溜息をつきながら、うんっと体を伸ばす…
「でも、感謝されるし…喜んでくれるし…やり甲斐はあるのよね〜〜♪」
数日間働き、仕事の内容も覚え…ある程度、仕事のコツを覚えた舞衣…
しかし、まだ身体のほうが馴れておらず…仕事の後は何時も疲れていた。
うたやま荘で働き始めて、舞衣自身にも変化が見えた。
お年寄りのお世話をするようになって、舞衣はより一層笑顔を見せるようになっていた。
もともと、人のお世話をするのが好きな性分なのか…
老人達のお風呂のお世話をしながら、笑顔で話に相槌を打ち、会話する…
舞衣は、このバイトにやり甲斐を感じていた。
「そろそろ…あたしもお風呂入ろうかな…」
老人達のお世話と、露天風呂の清掃で汗だくになった舞衣は、その場でTシャツとショートパンツを
脱ぎ、かごに入れる…
そして、下着も脱ぎ…躊躇せず全裸になった舞衣は、その場で風呂桶にお湯を掬い、汗だくの
身体に温めのお湯をかける…
今日一日の汗を流し終えると、舞衣はゆっくりと露天風呂のお湯に浸かった。
「あぁ〜〜〜いいお湯♪ふぅ〜〜っ…気持ち良い…」
馴れない仕事の疲れを癒してくれる露天風呂のお湯…
舞衣にとって、最近の楽しみだった。
「それにしても、おじいちゃんたちって面白いわよね〜〜♪あたしにも裸になって一緒にお風呂に
入ろうって(笑)っていうか、男って…何時までたってもスケベよね〜〜本当に(笑)」
心地よいお湯に浸かりながら、今日一日を振り返る…
ここに来てからの、舞衣の日課になっていた。
「…それにしても…」
そんな時、午前中の出来事を思い出す…
「虎次さん…どういうつもりなのよ…あたしが…ソープで働いている姿を見たいって…」
舞衣が意を決して虎次にお願いした…DVD回収の件…
その…虎次からの返答に、舞衣は迷っていた…
「また…ソープで働くって…そんな事…」
約1年前…祐一に連れられ、場末の町を抜け出した時、舞衣が心に誓った事…
場末のソープランドで、男に抱かれる度に折り紙で作った…857羽の折鶴…
その折鶴の束を海に投げ捨てた、あの日に誓った事…
『もう身体を売るような真似はしない』
しかし数ヶ月前、自棄を起した事から薬物中毒に陥り…
薬物を手に入れるために風俗で働き始めた舞衣…
そして、今度はソープランドで再び働く事を希望され…
舞衣は自身の運命を嘆いた。
「また…巧海を…祐一を…裏切る事になる…」
同時に、自棄を起した巧海の顔や、悔しがる祐一の顔が舞衣の脳裏に浮かんだ…
「…どうすればいいの…あたし…どうすればいいのよ…」
舞衣は、今になって自分のDVDの映像が出回る事が怖くなっていた。
今までは、自分の事はどうなってもいい…周りの人たちが幸せなら…という考えを持ち続けていた。
勿論、今でも巧海の幸せを一番に考え、祐一の成功を願う事に変わりはなかった。
しかし、なつきと出会って…心境の変化から、舞衣は自分自身を多少庇い始めていた…
「…どうすればいいの…どうすれば…」
舞衣は悩み続けた結果、ある結論に達する…
「そうよ!バレなければ…バレなければいいのよ!!」
ひらめいた舞衣は、勢いよくお湯から立ち上がる…
そして、自身が思いついた名案に、思わず叫んだ。
「巧海にも、祐一にも…千絵ちゃんやあおいちゃんにも…同級生にもバレなければいいのよ!!
あたしが…あたしが我慢すれば…何とか解決できそうなんだから…少し位…ほんの少しくらい…」
考えようによっては、かなり自分勝手な名案を、自分に言い聞かせ強引に納得しようとした。
舞衣はお湯から上がると、椅子に座り身体を洗い始めた。
「ふんふんふ〜〜ん♪今日は腋、大丈夫よね〜〜♪」
腕を上げ、腋の下を眺めながらスンスンと自分の汗の匂いを嗅ぐ…
「うっわ…クサ…今日もいっぱい汗かいちゃったわよね〜〜(笑)」
そして、掌にボディソープを垂らすと、全身を泡立て洗い始める…
両腕に肩、首筋…
大きな乳房を両手で揉むように手洗いし…
乳房を持ち上げ、汗が溜まりやすい乳房の下を丁寧に洗う…
蒸れた胸の谷間も丁寧に洗い、ピンク色の乳首を摘んで、クリクリと指先で洗った。
「んっ♪あはは…最近、声出ちゃうのよね(笑)」
自分の感じやすい身体に苦笑いしながら、舞衣は身体を洗い続ける。
「あ〜〜ムダ毛も処理しないと…」
椅子に座り小股を広げた状態で、自分の処理されていない陰毛を泡立てた。
健康的でムッチリとした太ももや脹脛も綺麗に洗い…指の一本一本まで洗う…
自分の身体を泡立てて洗いながら、舞衣は虎次の言葉を思い出す…
「また…ソープで働くのよね…お客さんを相手に…身体を…ボディソープで…ローションで…
ヌルヌルになった身体を押し付けて…擦り付けて…はぁ…はぁ…んっ♪」
舞衣は再びソープで働く自分の姿を想像しながら、両手で自分の乳房を持ち上げるように揉む…
お客に…見知らぬ男性に…スケベなお客に乳房を弄ばれる所を想像しながら、乳房を揉み始める…
「んっ…んぁ…あっ…んっ♪ダメ…最近祐一とエッチしてないから…ちょっと欲求不満かも…んっ♪」
若く瑞々しい舞衣の身体は、祐一の愛撫を受けていない日々が続き欲求不満の状態だった。
一度火照った身体や、イヤらしい妄想は抑えることができず…
舞衣は誰もいない温泉で、一人自慰行為を始めた。
「あっ、あっ…あっ…んっ♪お客さんと…イヤらしいおじさんと…舌を絡めてキスして…あんっ♪」
右手の人差指と中指を口の中に入れ…指に舌を絡ませペロペロと嘗め回す…
「あむぅ…んちゅ、れろっ、ちゅっ…んちゅ、れろっちゅく…ちゅっ♪」
自分の指を、まだ見ぬお客さんの舌に見立てて…舞衣は吸い付き、舌を絡めた…
「ちゅっ、んちゅ…はぁあ、はぁ…お客さんに…おっぱい触られて…身体中触られて…はぁあ、
はぁあ…お客さんのおちんちんを…あたし笑顔で受け入れて…タップリ中で出されて…はぁあ、
はぁ、はぁ…あんっ♪」
舞衣は唾液でヌルヌルになった指を、小股に這わせる…
興奮して充血したクリトリスに触れると、ビクンと身体を震わせた。
そして、唾液でヌルヌルの指を赴くままにクチュクチュと卑猥な音を立てながら動かした。
「あっ…あっ…あっ、あっ、あんっ♪あっ、あんっ♪だ、ダメ…んっ♪こんな所で…しちゃ…ダメ…
んっ♪あっ、あっ、あん♪はぁあ、はぁあ…お風呂で…オナニーしちゃ…ダメ…あんっ♪」
左手でコリコリに固くなった乳首を弄りながら、右手でクリトリスを擦る…
椅子に座って大股開きでオナニーを始めた舞衣は、露天風呂に悩ましい喘ぎ声を響かせた。
「あっ…あんっ♪お客さん…あっあっ…あたしのオッパイ…どうですか?あんっ、あっ、あんっ♪」
豊満な乳房を持ち上げるようにしながら、指を柔かい乳房に食い込ませて揉み続ける…
時折ピンク色の乳首を抓るようにしながら引っ張り…指でクリクリと弄り回す…
醜いスケベオヤジに乳房を弄られるところを想像しながら、舞衣は自ら乳房を弄んだ。
「あっ…あっ、あっ、あんっ♪ダメ…はぁ、はぁ…あぁあ…あたし…お風呂で…イッちゃう…
んっ♪ダメダメ…あっ♪あっ、あっ…あぁあああぁ…ああっ、もうダメ…イク…あっ、あっ♪
あっはぁああぁ〜〜〜〜っ!!イクっ!!あっあああぁぁあ〜〜〜〜〜っ♪」
ヌルヌルの愛液を指に絡めながら、グチュグチュと卑猥な水音を響かせクリトリスを擦り…
大股を開き、身体を弓のように反らし乳房をプルンと揺さぶると、全身を痙攣させた。
ピンク色の乳首は、これ以上ない程起ち…若干の空気の動きでも敏感に感じ…身体を震わせ…
入浴したばかりの舞衣の全身には玉のような汗が浮かび、恍惚とした表情を浮かべ…
舞衣は自分が清掃し終えたばかりの露天風呂で悩ましい歓喜の声を響かせ、絶頂に達した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
「はぁあ…はぁ…はぁあ…しちゃった…こんな所で…オナニーしちゃった…はぁあ…はぁ…」
舞衣は久しぶりに行った自慰行為に、多少の自己嫌悪を感じながら、風呂桶で掬ったお湯を身体
にかけ、汗を流す…同時に太ももにまで垂れた愛液も、お湯で流した。
「はぁあ…はぁ…はぁ…何やってるんだろ…あたし…」
溜息をつき、呆然としていたその時…
「コラ〜〜〜ッ!!ダメじゃない!!あっち行きなさい!!このスケベジジイ共!!」
露天風呂の外…壁一枚の向こう側から、中年女性介護士の一喝する声が響いた。
「はいっ!?えっ、えっ?何、何!?」
自慰行為の余韻を味わいながら呆然としていた舞衣は、その声で我に返った。
「もう〜〜まったく!!スケベジジイ共は隙がないわね〜〜〜!!」
壁の向こうから、女性介護士の足音が近づいてくる…
「鴇羽さ〜〜ん!気をつけてね〜〜!ジジイ共があなたのお風呂を覗こうとしていたわよ!」
「はいぃ〜〜っ!!?覗き!?」
舞衣は思わず両手で胸と股間部分を隠した。
「そうよ〜〜!お風呂を楽しみたいのは分かるんだけど、できるだけ早めに上がりなさいね。
ジジイたちにお風呂覗かれちゃうわよ、気をつけたほうが良いわよ、いいわね?」
女性介護士は舞衣に忠告すると、その場を去った。
「…いけない…あたし、何してたんだろ…」
舞衣は我に返ると、改めて風呂場で自慰を行った自分の行動が恥ずかしくなってきた様子…
再び汗をかいた身体にお湯をかけると、舞衣は脱衣場に向かった。
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・・・・・・・・・・・・・・
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午後9時30分
うたやま荘 離れの一室
老人ホームの離れにある、舞衣の部屋…
パジャマ姿の舞衣は、決意した表情で携帯を手に取った。
「うん…大丈夫よ…バレないわよ…」
舞衣は、予め教えてもらっていた虎次の側近、井上の携帯に連絡する事にした。
「…あっ、もしもし…井上さんですか?」
『こんなチャンス…絶対ないと思うのよ…だから…』
舞衣は折角掴んだチャンスを逃さないように…虎次の要望に応える事にした。
「虎次さんに伝えてください…あたし…やります…って…」
大切な人を裏切るような…そんな気持ちが、舞衣に若干後ろめたさを感じさせた…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後、すぐに井上から連絡が入る…
虎次は大変喜んでいた様子だったと伝えられた。
舞衣がソープ嬢として働くのは、2日後…
風華町の歓楽街にあるソープランドに、既に話をつけた様子…
そんな事を伝えられ、現実味を帯びた話を聞かされた舞衣は息を呑む…
「もう…後には引けないわね…」
そう一言呟くと、舞衣は畳に両手を着き、腕立て伏せを始めた。
「んっ…ふんっ…んっ!あの仕事って…体力勝負だし!あたし…まだ仕事覚えてるかな…ふんっ!」
不安でじっとしていられない気持ちと、決意した気持ちの昂りから、舞衣は腕立てをしながら、
気持ちを紛らわす…
「…31…32…さんじゅうさん…はぁ、はぁ…よしっ!体力的には大丈夫よね!!」
その夜、舞衣は寝るまで何度も腕立て伏せを繰り返して、気分を紛らわせた。
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保守させてください
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数日前…
午前9時
風華学園 校門前
「きゃあああぁ〜〜〜っ!!」
「うわっ!!何だよこれ!!」
「イヤッ!!朝から汚い物見ちゃった…」
夏休みが始まって、まだ数日…
夏休み中とはいえ、学園には部活動の為に、朝から制服姿の生徒達が登校してくる…
そんな中…静まり返った校舎とは裏腹に…校門前では、生徒達の悲鳴や驚きの声が響き渡る…
「コイツ等…3年の…」
「あぁ、知ってる…」
「とうとうコイツ等もやられたか…」
校門前には大きな人だかり…
男子生徒…女子生徒…
悲鳴…失笑…様々な声で賑わう…
円を描くような人の群れ…その生徒達の視線の前には、大きな張り紙…
『 右の3名 学園内で同級生へのイジメ容疑の為 晒しの刑に処す 』
人だかりの中心には男子生徒が3人
外見は…如何にもと言った感じの不良生徒…
ガラの悪い不良生徒たちは、何も纏わない全裸姿で手足を拘束され、ロープで吊るされていた。
何処で誰から暴行を受けたのか…身体中傷だらけで、その醜い体を晒す…
まさに晒し者状態だった。
「うわぁ…これで何度目の「天誅」だろうな…」
「まぁ…コイツ等、どうしようもない悪だったし…しょうがないんじゃね?」
「でも…よかった…僕、この人たちにお金脅し取られた事あるから…怖かったんだよね…」
「また学園が綺麗になったわね♪よかった〜〜♪」
そう…この3名はどうしようもない不良生徒…
教師よりも生徒の方が権利を主張できる厄介な時代…
悪知恵の働く生徒や、ガラの悪い不良生徒は、その権利を間違った方向に利用する…
それは、ここ風華学園でも同じだった。
しかし、そんな未成年の悪知恵も…ここ風華学園では通用しない…
生徒でもない…教師でもない…特別な力が、学園の秩序をある程度守っていた。
「…んっ?んんっ…ここ…どこだ…」
「…あ…イテテ…畜生!ボコボコにされちまったぜ…最悪だ…」
「…畜生…まさか俺達3人が…女一人にやられるなんて…ありえるのかよ…」
全裸姿で拘束されている不良生徒達が目を覚ました。
目つきの悪い不良生徒達は、朦朧とする意識の中、当たりを見回す…
「んっ?ここ…何処だよ…」
「ちょ、ちょっと待て…ここ…学園じゃねーかよ!!」
「てかさ、俺達…裸だぜ!!?うっ…それに…体が動かない!!」
徐々に意識がハッキリしてきた不良生徒達は、ここが風華学園である事に気がついた。
「うわぁああ!!俺達…縛られて吊るされてるのかよ!!?」
「オラァ!!テメェ等!!見世物じゃね〜〜んだぞ!!」
「オイ!!馬鹿!!揺らすなよ!!落ちるだろ!!」
拘束され、ロープで吊るされた不良生徒たちは、全裸の恥ずかしい格好を晒しながら、滑稽に
喚き散らし…一般生徒達の晒し者になり続けた…
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不良生徒達を取り囲む一般生徒達の人だかり…
その…人の輪の外…
少し離れた木陰から、その様子を眺める人物がいた。
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「ふふっ…処刑終了…っと♪」
木陰には…一人の女…
黒を基調とした修道服に身を包んだ…赤髪の女…
女はそう呟くと、懐から携帯を取り出す…
「…深優?うん…処刑ご苦労さま」
特徴的な赤い髪の毛を手で掻き上げると、サバサバとした感じで話し始めた。
「アンタにしてはさぁ、珍しく手加減できたカンジじゃない?」
女は、はしたなく修道服の胸元を肌蹴ると、汗ばんだ胸元に風を送る…
「うん、そういうこと…じゃ、また執行の日は連絡する…」
携帯の通話を切ると、女は懐から煙草とライターを取り出す…
そして女は、修道服に身を包んだシスターにも関わらず…堂々と煙草を吸い始めた。
「今日の仕事…終了っと♪」
女は煙草をポイ捨てすると、風華学園内にある教会に向かって歩き始める…
「今日はバイトも休みだし…午後は教会で暇つぶしね…」
修道女らしくない外見…
修道女らしくない行動…
彼女の名は 「結城奈緒」
かつて、舞衣やなつき達と敵対していた 「元・HiME」
複雑な生い立ちと家庭環境によって、性格に難があった…かつての不良少女…
諸事情から、教会と縁があった彼女は卒業後、修道女として学園に残った。
「シスター奈緒」と呼ばれる彼女は、神に仕える修道女として日々を過ごしていた。
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午後4時
風華学園 教会 礼拝堂
「ふふっ…馬鹿な男を公衆の面前で放置プレイなんて…キモいだけね…」
世間じゃイジメってのは…「イジメられる側も悪い」なんて言われてるけどさぁ…
実際は「イジメる側」を処刑するだけで問題は解決しちゃうのよね…
一番簡単な解決方法…学園長は、アタシ等にそれを求めてくる…
昨日、アタシ等…教会の面々は、久しぶりに処刑を実行した。
伝統ある風華学園…
学園の生徒達は、みんなイイ子ちゃんばかり…
って訳でもないのよね…実際…
そんな「悪い子」が学園にいると、いろいろ厄介らしくてねぇ…
学園長は、アタシ等に「処刑」を求めてくる…
表向きは「教会のシスター」だけどさぁ…実際は学園の「清掃係」ってカンジ?
ま、清掃の甲斐あって、何とか学園の良い雰囲気は保たれてるみたいだけど…
何かアタシ好みじゃないんだよね…この雰囲気…
メンドーだよね…いろいろ…
「ふぅ…マジ退屈だわ…」
シスター紫子が居ないのをいい事に…アタシは神聖な教会の椅子に脚組みをして座り、
煙草に火をつける…
そして、マリア様の壁画に背を向け…煙草を吸い始めた。
アタシは…結城奈緒…
学園では…シスター奈緒…なんて呼ばれてる…
オーファン事件が解決した後、アタシは成り行きから教会で見習いシスターを始めた。
学園卒業後も、大した目標も無かったアタシは、シスター紫子に今後の進路を聞かれた。
今も男に対して多少の憎しみが残っているアタシは、堂々と「男から金を巻き上げて生きていく」
と正直に話した…
その時、シスター紫子はどうしたと思う?
流石に怒るかと思ったらさ…悲しそうな顔をして…「そうですか…」だってさ(笑)
呆れたんだろうね…
だからさぁ…アタシはシスター紫子に引き止められた。
多分…このままアタシが世間に出たら…ロクな事が無いだろうと思ったんだろうね…
実際あの頃は…卒業したら男騙して金を稼いで…
ダメならAV女優にでもなって、有名人と結婚して楽な人生歩めればいいな〜とか思ってたし…
で、アタシは今もシスターとしてこの教会に居るって訳。
「…マジで…もう帰っちゃおうか…」
シスターとしての生活ってさぁ…マジ退屈なんだよね。
教会関係の仕事は、午前中に殆ど終わっちゃうしさぁ…
午後からは教会で…相談や説法を聞きに来る生徒たちの相手をするだけ…
あとは…まぁ内緒だけど…週に2日…バイトやってる位だよね…
場所は言えないけど…SMクラブで女王様のバイト(笑)
ほら、シスターだけどさ…アタシ欲しいものいっぱいあるんだよね。
だから…アタシはお金が大好き…
まぁ…偶に学園長から依頼が来れば…
アタシ等教会の面々は、悪い子を処刑する…
そんな日々…
「んっ?誰か来た?折角サボろうと思ってたのに…」
物思いに耽ってると…教会のドアが開く…
今日も…迷える子羊ちゃんが来たみたいね…
アタシは吸っていた煙草を床に捨て…踏みつける…
そして、教会を訪れた迷える子羊ちゃんを迎え入れる為に…立ち上がった。
「あっ、あのっ…こんにちは…ご相談したい事があるんです…シスター奈緒、お時間ありますか?」
大人しそうな…高等部の女の子…
おどおどして…地味で…如何にも気弱そうな女の子…
アタシの一番嫌いなタイプ…
一歩間違えればさ…アタシもこんなカンジになってたんだよね…多分…
そんな「迷える子羊ちゃん」を…アタシは礼拝堂へ迎え入れた。
「いいよ、相談…ここでいい?それとも…懺悔室にする?」
「あのっ…他の人に聞かれると困るから…懺悔室で…」
「わかった…ちょっと待ってな…」
アタシは礼拝堂のすぐ隣にある小部屋…懺悔室に女の子を引き連れる…
「アタシは先に入ってるからさぁ…落ち着いたら入ってきな…」
木造の…人がやっと2人入れる程の大きさの…懺悔室…
この中…暑いんだよね…
アタシは先に懺悔室にはいると、椅子に座り脚組みをして…迷える子羊ちゃんを待った。
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紫子は子持ちで男もいるから
シスターじゃないんでないか
はうわ!!
そうだった!!
(完)
懺悔室
懺悔…自身の罪を告白して、悔い改める事…
迷える子羊が自ら罪を告白し…そして自身で答えを導き出す…
基本…シスターや神父は、聞き手に徹する…
自ら答えを導き出させる…
この行為が、懺悔そのもの…
しかし、ここ風華学園の教会では、懺悔室の使い方が少し変わっている。
単純にシスターが生徒の悩みを聞き、アドバイスする…
匿名で顔を合わせず相談もできるし、向かい合って相談もできる…
言わば、悩み相談所のような場所だった。
「あの…失礼します…」
気弱そうな少女は、緊張しながら懺悔室に入る…
狭い…独特の空間を眺めながら、少女は木製の椅子に座った。
「いらっしゃ〜〜い、ところでさぁ、ぶっちゃけ…アンタの悩みって何?」
「ふぇえ!?イ…イキナリですか!?」
「当たり前じゃない、悩みがあるんだから来たんでしょ?」
「…はい…」
厄介事を早く済ませたいのか…奈緒は真っ先に事の真相に迫った。
暫くの沈黙が続いた後…少女は口を開く…
「…あの…私、イジメに遭ってるんです…」
「へぇえ…イジメ…ねぇ…どんな感じで?」
「…私…そんなに肥ってないのに…「豚女」とか言われたり…「ブス女」とか…「根暗女」とか…
確かに…私って可愛くないし…そんなに明るくないし…でも、一言一言が凄く痛くて…グスッ…」
少女は涙ぐみながら、目の前の奈緒に自身の心境を告白する…
「…へぇえ…そうなんだぁ…」
奈緒はじっと少女の顔を見つめる…
笑いもせず…表情を変えず…少女の心の内を見透かすように…じっと少女の顔を眺める…
「…私、転校してきたばかりで…友達とか居なくて…相談する相手もいないし…どうすれば…」
「…アンタ…ぼっちなんだ…」
奈緒は、一瞬だけ中等部時代の自分を思い出す…
そして、やれやれといった感じで溜息をついた。
それから暫く、少女の話を聞き続ける…
そして、奈緒は頭の中で話を総括した。
「ふ〜〜ん…ぶっちゃけさ、アンタをイジメてる奴等って…誰?」
「同じクラスの女の子3人で…」
少女は戸惑いながらも、自分を苛めている3人の女子生徒の名前を出した。
「あぁ〜〜なるほど、あの金髪黒豚ビッチーズねぇ〜〜」
奈緒は心当たりのある少女3人の名前に、思わず噴出した…
校内でも、素行不良が目立つ少女3人…
密かに、現・私立風華学園の理事長…姫野二三の処刑対象でもある事を、奈緒は知っていた。
「とりあえず…話を聞いて思ったんだけどさぁ…アンタ、本当に自分がブスだって思ってるの?」
「はい…私、綺麗じゃないし…可愛くもないし…他の子と比べて地味だし…」
少女の言葉を聞き、奈緒は立ち上がる…
「…アンタ…ちょっとこっち来な…」
二人は懺悔室を出る…
「えっ?シスター奈緒…どうしたんですか?あの…相談はもう終わりですか?」
「…礼拝堂で…目を閉じて待ってな…」
「…はい…」
少女は何が起こるのかわからず…恐怖心すら覚えながら、礼拝堂に向かった。
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礼拝堂
聖母マリアの壁画の目の前…
最前列の椅子に、少女は座っていた…
『…これから私…何をされるんだろう…』
少女は不安に思いながらも、奈緒の言う通り…目を閉じて待ち続けた…
暫くすると…背後から足音が聞こえてくる…
コツ…コツ…コツ…と…静かな礼拝堂に、奈緒の足音が響き渡った。
「お待たせ〜〜♪おっと…まだ目は閉じたまま…少しだけ待ってなよ…」
「ひっ!?は、はい…まだ…目は閉じたままですね?」
奈緒の声に少々驚きながらも、少女は目を閉じたまま奈緒の言葉に従った。
「待ってなよ…アンタの悩みの根本を…解決してあげるからさぁ…」
暫くすると、少女は甘い香りに包まれる…
そして、目や頬に…柔かく心地よい感触…
少女はビクビクしながら、その慣れない感触に耐え続けた…
待つ事…約5分…
「…目…開けていいよ…」
「…はい…」
『顔に…何かされた…』という事は分かっていた…
少女は恐る恐る目を開ける…
ゆっくり目を開けると…目の前には鏡…
「ええっ!?こ…これって…!?」
少女は、鏡に映る自分の顔に驚いた。
今までの地味な自分は何処へ行ったのか…
鏡に写る自分の顔は、あまりにも可愛く映っていた…
「えっ…嘘…こ、これが私…シスター奈緒!これ…本当に私なんですか!?」
「あははっ♪当たり前じゃん(笑)これは紛れもない…アンタの顔だよ」
ファンデーションとリップだけの…ほんの少しのナチュラルメイク…
ちょっとした薄化粧で、地味な少女は可憐に可愛く様変わりしていた。
「たったこれだけの簡単なメイクで…アンタはこんなに可愛くなれる…アンタはブスなんかじゃない…
十分可愛い女の子なの…どうよ、これで分かったでしょ…」
「…でも私…また…あの3人に…」
様変わりした自分に一瞬笑顔を見せた少女の表情は再び曇る…
その様子を見た奈緒は溜息をつく…
「あのさぁ〜〜アイツ等が、どうしてアンタをブス扱いするのか分かってんの?」
「それは…私が本当に可愛くないから…」
「…逆だよ…アンタが可愛いから…アイツ等はアンタに嫉妬した…」
「…嫉妬…?」
「そうさ…何時も見てるよねぇ…アイツ等の顔…汚い化粧タップリ塗りたくってさぁ…元の顔が
分からないくらいに分厚い化粧で顔を覆ってるのは…何でか分かる?アイツ等自身がブスだかよ(笑)」
「えっ!?そう…なんですか?」
「ぷっ…あっははははっ(笑)何?今更気付いたの!?」
奈緒は無知な少女の反応に思わず笑いが込み上げてきた。
「言っとくけどさぁ…アイツ等、化粧落としたら本当のイモ女だよ(笑)」
女の現実を笑いながら語る…
「だからさぁ〜〜ぶっちゃけ素質の良さはアンタの方が上なんだよ…だから自身持って…」
「でもっ!!また私…イジメられちゃう!!やっぱり私ってブスです!!可愛くないです!!」
話を締め括ろうとした奈緒の言葉を遮るように…少女は涙ぐんで叫んだ。
「…これは重症だわ…」
奈緒は呆れた表情で少女を見つめる…
「荒療治が…必要ね…」
そう呟くと…奈緒の表情は歪んだ…
目の前の少女を捕らえるかのような目で見つめ…ニヤリと笑みを浮かべた…
「悪いけど…ちょっと眠ってもらうわ…」
奈緒は懐から小さなスプレー缶を取り出す…
そして少女に吹き付けた。
「えっ…眠るって…シスター…奈…緒…」
少女は一瞬のうちに脱力して眠ってしまった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
教会 地下室
「…んっ…ここは…どこ?」
暫くした後…少女は目を覚ました。
照明も不完全で薄暗い…倉庫のような地下室…
少女は恐怖心に煽られながら辺りを見回す…
「ふふっ…お目覚めみたいねぇ〜〜迷える子羊ちゃん♪」
「あっ、シスター奈緒…ひっ!!?」
少女の目の前に現れた奈緒…
その奈緒の格好に、少女は驚いた。
黒い光沢が目立つ…エナメルのブラとショーツにガーターベルトという、SM風のランジェリー姿…
初めて見る過激な衣装に…少女は驚きを隠せない…
「あっ、あぁ…あのっ…シスター奈緒…ここ、何処なんですか?」
「ふふっ…ここは地下室…何処の地下室なんだろうねぇ…」
「何処って…あっ…あれっ?手が…ええっ!?私…裸!?」
少女は全裸にされ、その穢れ無き身体を惜しげもなく晒され…
手首を縛られた状態で、天井からロープで吊るされていた。
「ちょっと待ってください!!解いて!解いてください!イヤッ!恥ずかしいですっ!!」
「ふぅ〜〜ん、恥ずかしいんだ…じゃ、ジックリ見てあげる♪」
奈緒は腕組みをして、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら少女の裸を視姦する…
シミひとつ無い綺麗な素肌…
それほど大きくはない…形の良い乳房…
贅肉の欠片もない…細い腰…
小さいお尻や、薄い陰毛…秘部にも…いやらしい視線を向けた…
「イヤッ…ダメ…見ないで…恥ずかしい!!見ないで下さい…はぁ、はぁ…」
ロープで吊るされた少女は、奈緒の這い回る視線に羞恥心を覚え…視線から逃れようと悶える…
しかし、その悶え方は奈緒をより一層楽しませた。
「へぇえ〜〜アンタの裸、綺麗だねぇ〜〜♪肌もメッチャ綺麗だし…オッパイも形良いし…それに
なかなかスタイルも良いじゃん♪」
少女の身体に容赦なく視線を這い回らせる奈緒…
「止めてください…はぁ、はぁ…どうしてこんな事するんですか…はぁ…はぁ…」
「そりゃ〜アンタが可愛いからよ…可愛いから…イジメたくなってきちゃったんだよねぇ…」
奈緒はニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべながら…皮製の鞭を取り出した。
「ひっ…イヤぁ…それって…」
「あっははははっ♪怯える顔も可愛いじゃん…これはねぇ…アタシ愛用の鞭…」
「鞭って…痛い…の…?」
「当たり前よ♪今からこれで…た〜〜っぷり苛めて ア・ゲ・ル♪」
サディスティックな視線を少女に向けると…奈緒は鞭を振りかざした。
「きゃああああっ!!」
奈緒が振りかざした鞭は、少女のお腹を打ち付ける…
想像以上の痛みに、少女は甲高い悲鳴を上げた。
「んふふふ…痛いでしょ〜〜?痛みの後は…焼けるように熱くなるんだよ…」
「あぁあ…あぁ…痛い…熱い…あぁあ…」
鞭で打たれた痛みの後に襲い掛かる…焼けるような熱さ…
その痛みに…少女は悶える…
「ほらほらぁ〜〜もっと苛めてあげる♪」
痛みに悶える少女をニヤニヤ見つめながら…奈緒は容赦なく鞭打ちを始めた。
「あっ!!きゃあああぁ!!きゃああ!!あぁああぁ!!痛いっ!!ああっ!!」
お腹…背中…乳房…太もも…
少女の細い身体を…奈緒は容赦なく鞭で打ち続ける…
次第に少女の白い肌は真っ赤に腫れ上がり…傷だらけになっていった…
「ほらぁ!!ブス!!豚女!!根暗女!!泣きな!!豚ならブーブー泣いてみなよ!!」
「きゃああぁ!!痛いっ!!止めて…あああっ!!痛いっ!!きゃあああぁ〜〜〜っ!!」
少女を罵倒しながら…奈緒は鞭打ちを続ける…
「ほらブス!!ブサイク女ぁ!!悲鳴だけじゃなくてさぁ〜〜何とか言ってみなよ!!ほらぁ!!」
「痛いっ!!痛い…っ!!」
鞭で打たれ続けた少女の表情が…徐々に変化してくる…
「私は…ブスじゃない…ブスじゃ…ない…っ!!」
『来た!!』
奈緒は何かを確信すると、さらに鞭を打ち暴言を吐く…
「あはははっ!!ブスじゃない〜〜!!?アンタが!!?アンタさぁ、自分がブスでブサイクで
豚女の根暗女って自覚してない訳ぇ〜〜?マジで?受けるわソレ〜〜〜!!」
「きゃああ!!私は!!ブスじゃないっ!!私は…私は可愛い!!アイツ等よりずっと可愛い!!」
「その言葉!!忘れるんじゃないよ!!」
最後に奈緒は、少女のお尻を思いっきり鞭で叩いた。
「うっきゃあああぁ〜〜〜〜っ!!」
甲高い悲鳴を上げた少女は、奈緒の手によって解放される…
手の拘束を取られ…自由のみになった少女…
「はぁあ…はぁあ…はぁ…痛い…痛い…」
拘束を解かれても、痛みを堪えきれない少女は悶え続ける…
そんな時、奈緒は信じられない行動を取る…
「ほらぁ〜〜アンタに…この鞭…貸してやるからさぁ…」
奈緒は愛用の鞭を少女に手渡す…
そして、何を思ったのか…奈緒は少女の前で四つんばいになる…
四つんばいになり…お尻を突き出し…
まるで…叩いて欲しいといった格好…
「えっ?えっ…シスター奈緒…鞭…えっ?」
戸惑う少女に、奈緒は撫で声で語り始める…
「その鞭でさぁ〜〜♪アタシを叩きなよ♪」
「ええっ!?そんな…できません!!そんなこと…」
「アタシの事を…アイツ等だと思ってさぁ〜〜思いっきり…思いっきり叩いてみなよ♪」
躊躇する少女…
しかし、奈緒は追い討ちをかける…
「ほら!!ブス女!!ブサイク女!!豚女に根暗女!!そんな度胸も無いのかい!!やっぱり
ダメ女はダメ女だねぇ〜〜まったく度胸も器量も無いブス女は最低だわ全く!!」
「そんな事ないっ!!私…ダメな女じゃないっ!!」
少女は鞭を振りかざし…奈緒のお尻を思いっきり鞭で打った。
「んぁひぃぃいいいいぃ〜〜〜っ!!」
艶かしく…イヤらしい奈緒の悲鳴が地下室に響き渡る…
「私は…ダメな女じゃない!!私は!!ブサイクじゃない!!ブスでもない!!豚でもない!!
シスター奈緒がお化粧してくれて…あんな風に可愛くなれた!!私はブスじゃない!!えいっ!!
えいっ!!えいっ!!アイツ等より…ずっと可愛い!!えいっ!!えいっ!!私の方が…ずっと…
ずっと可愛い!!えいっ!!えいっ!!」
「んひぃいいいあっ…ひぃいいいっ♪あっはぁあああぁ♪あっ、あああぁんっ♪あっ、ああっ♪
いいじゃん♪やるじゃない♪あっ、あああっ♪あっ、ああんっ♪初めてにしては…はぁあん♪
鞭…上手いじゃない…あはぁああぁん♪はぁあ、はぁあ…その調子でさぁ!!もっと罵倒しなよ!!
アタシを…アイツ等だと思ってさぁ!!」
「この豚っ!!雌豚っ!!アンタ達の方が豚よ!!アンタ達の方がブスでブサイクよ!!えいっ!
えいっ!!アンタ達の方が陰険で意地悪で…性格ブスのブサイク女よ!!えいっ!!えいっ!!」
少女は四つんばいになる奈緒のお尻や背中を思いっきり鞭で打ち続ける…
「あひっ!!あひいぃいいいいっ!!あっはぁあああぁ〜〜〜っ!!はぁあ、はぁあ…いつもは
女王様やってるけど…苛められるのも良いかも…あはぁああああぁ♪あっ…あっ…ああっ…アタシ…
苛められて…イッちゃう…あああっ…あぁあああぁ〜〜〜〜つ!!」
奈緒は最後の一発で全身を震わせ…恍惚とした笑みを浮かべながら絶頂に達した…
「はぁあ、はぁあ…シスター奈緒!大丈夫ですか!?」
我に返った少女は、鞭を捨てると急いで奈緒を介抱しようとする…
「はぁ、はぁ…あはは♪アンタやればできるじゃん♪」
絶頂に達した直後…荒い呼吸をしながら、奈緒は少女を褒めた…
「えっ?そういえば私…あんな事…」
少女は夢中になって奈緒を鞭で打っていた事を思い出し…赤面する…
「はぁあ…はぁあ…アンタがアタシを鞭で叩いてた気持ちでさぁ…はぁ、はぁ…アイツ等をいい気に
させなければ…自然とイジメとかなくなるんじゃない?アタシはそう思うけどねぇ…アンタに足りない
ものは…自身と度胸…って所かな…」
奈緒はシスターらしくない説法を始めた…
「はいっ♪私…何だか頑張れる気がしてきました!ありがとうございました♪」
晴れ晴れとした笑顔を見せる少女…
「ふふっ…いいじゃん…その笑顔…可愛いよ…」
奈緒も笑顔を見せる…
「あとさぁ…鞭で叩いて…ゴメンね…これは…お詫びと応援の気持ち…」
「えっ…シスター奈緒…んっ!?」
奈緒は少女の唇に…自身の唇を重ねる…
「んっ…ちゅっ…んっ♪んはぁ、はぁ…はぁ…シスター奈緒…えっ?」
「はぁあ…はぁ…はぁ…鞭で痛い目に遭わせたお詫びに…気持ちよくしてあげるからさぁ…」
奈緒は再び少女と唇を重ねる…
「んちゅっ、ちゅっ、ちゅく…んっ…んちゅっ♪んっ…ちゅっ♪」
お互いお揃いのリップの甘い香りと…お互いの甘い唾液を交換し合うようなディープキス…
奈緒の舌が少女の口内を蹂躙するように舐め回し…
少女はうっとりとした表情を浮かべた…
「んちゅ…んっ…んっ…はぁ、はぁ…シスター奈緒…私のファーストキス…」
「女同士だからさぁ…そういうのはノーカウントだよ…それより…どう?気持ち良いでしょ?
もっと…もっと気持ちよくしてあげる♪」
奈緒は少女の形のいい乳房を撫でるように揉みながら…乳首に舌を這わせる…
「んちゅ…んっ、ちゅ…ちゅう…ちゅっ…おっぱい…舐められるのも初めて?気持ち良いでしょ?
んちゅ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅく…あはっ♪乳首起ってきたぁ♪ここもさぁ…気持ち良いんだよ…」
更に奈緒は少女のワレメを撫で回し…クリトリスを指で優しく愛撫し始めた…
「あっ…あっ、あっ…あんっ♪気持ち良い…シスター奈緒…ナ…オ…おねえさま…はぁあ、はぁあ…
ナオお姉様…ナオお姉様ぁ〜〜〜♪気持ち良いです♪もっと…もっとキスしてください…ナオお姉様♪
もっと…お姉様のキスで気持ちよくしてください♪」
こうして、長時間をかけたシスター奈緒の説法は終わった。
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8月7日
風華学園 中庭
「ふぅ〜〜〜退屈だわ…」
夏休み中の午後…
午前中の仕事を終えたシスター奈緒は、ベンチに座って煙草を吹かす…
そんな時…渡り廊下から騒がしい声が聞こえてきた。
「何…この頭悪そ〜〜な雌の声は…」
木陰から渡り廊下を眺めると…見覚えのある少女が…
「…へぇえ…この前の…迷える子羊ちゃん…」
渡り廊下には、数日前…奈緒が説法を施した…気弱な少女…
そして、その少女を取り巻くのは…化粧の厚いイジメっ子3人…
「ようブス!!夏休み中も花の世話かよ!?」
「豚女はやる事なくて暇なんだよな!?」
「んっ?ちょっと待て…お前…何化粧とかしてる訳!?ちょっと調子に乗ってる!?」
いつもの調子のイジメっ子に対して、少女の風貌は少しだけ変わっていた…
奈緒に教えられた通りの…ナチュラルメイクを施し…
髪型も…以前と少し変わっていた…
可愛くイメージチェンジした少女は、イジメっ子たちに怯える仕草を見せない…
堂々としていた。
先程まで花の世話をしていたのか…
少女は薔薇の花を束にして抱えたまま…通り過ぎようとする…
「へぇえ〜〜イメチェンかよ!調子に乗ってんじゃね〜〜ぞ!ブス女!!」
その時…少女は手に持っていた薔薇の花束を、イジメっ子の顔に叩き付けた。
「きゃあああああぁ〜〜〜〜っ!!?」
イジメっ子の顔は、薔薇の棘で血まみれになる…
「きゃあああぁ!!痛い…痛いっ!!顔が…顔が〜〜〜!!」
すると少女は追い討ちをかけるようにして、イジメっ子に前蹴りを浴びせる…
「げふぅ!!?あ…痛たたた…あぁ…」
尻餅をつくように倒れたイジメっ子に向かって少女は叫んだ。
「私はブスなんかじゃない!!アンタ達陰険なんだよ!!いい加減にしなよ!!ブス女!!」
「ひっ…ひぃいいいぃ〜〜〜!!」
「おい!大丈夫かよ!!?」
「ヤバイ…ヤバイよコイツ…お…覚えとけよ!!」
大人しい少女の思いがけない反撃に恐れたイジメっ子たちは、そそくさと退散した。
「はぁ、はぁ…できた!私…自分で何とかできた!!シスター奈緒!私やりました!!」
少女は自身の困難を自分の力で振り払うことができた。
満面の笑顔で…少女は説法を施してくれたシスター奈緒に心の中でお礼を言った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少女の様子を…奈緒は木陰から見守っていた。
「へぇえ〜〜やるじゃん♪」
少女の反撃を見届けると、奈緒は再び教会に戻ることにした。
「ふふっ…迷える子羊に幸あれ…」
そして、奈緒は野暮用を思い出した…
「そういえば…明日…玖我がアタシに会いたいって言ってたわね…何が目的なんだか…」
そんな事を呟きながら…奈緒は咥え煙草で教会に戻っていった。
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同日
8月7日 午後6時
風華町の歓楽街…
その中でも、一際怪しいネオンの光が眩しい通り…
その通りにある、一軒の風俗店…
『ソープランド エンジェル』
以前、田島恵利子がソープ嬢として働いていた店…
そして、巧海が自棄を起して…童貞を捨てた店…
そんな「曰く付き」の店の前に、舞衣は立っていた。
「こうなったら…覚悟を決めるわよ!!」
舞衣はお店のドアの前で、両頬を軽くパンパンと叩くと、決意した表情で店のドアを開けた。
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舞衣は早速、店舗内にある事務所に通される…
「はい、鴇羽舞衣さんですね。お話は伺っておりますよ」
殺風景な事務所…
安っぽいテーブルにソファー…
古い業務用の机に、型の古いパソコン…
如何にも古びた事務所といった感じの光景…
「え〜〜っと、歌山虎次様のご推薦という事で…お話は大体伺っております…」
「…はぁ…そうですか…」
少々肥満気味の…店長と思われる男性は、舞衣に笑顔で話しかける…
舞衣は、自分自身の事情が何処までこの男性に伝わっているのか分からず…
苦笑いしながら、差し出されたコーヒーを口にする…
「今回…歌山様と鴇羽さんの事情で…数日間この店で働いてくれるという事で…」
「…え…あぁ…はい…そんな感じですね〜〜あはは…」
「鴇羽さんは一応この仕事は経験者ということで…特に指導などは必要ないと歌山様から
聞いているのですが…大丈夫でしょうか?」
「あっ、はい…大丈夫です…あっ、その…時間とか…料金とか…その辺はどうなってるんですか?」
舞衣の質問から、店長は簡単にお店のシステムを説明し始めた。
詳細を説明すると、店長は立ち上がる…
「あと、歌山様からのリクエストで…鴇羽さんの源氏名は「舞衣」という事でいいでしょうか?」
「はいぃ〜〜っ!?舞衣って…はぁ…あのお爺ちゃん…一体何考えてるのよ〜〜〜」
舞衣は溜息をつきながら俯く…
「風華町なんだし…知ってる人がお店に来たらどうするのよ〜〜!!」
「…あの…何か不都合でも?」
「はぁ…あっ、何でもないです…いいです…源氏名は「舞衣」で…」
「わかりました、あとは〜〜これも歌山様からのリクエストで…舞衣さんのプレイルームに
隠しカメラを設置させていただきました。舞衣さんがお客様にサービスする姿を、歌山様が
ご覧になりたいという事で…いやぁ〜〜良い趣味してますねぇ〜〜♪金持ちの考える事は
よく分かりませんよ、あはは(笑)」
店長は笑いながら、舞衣に契約が書かれた書類を手渡した。
「一応勤務開始は、明日の午前11時からという事でいいでしょうか?」
契約書を目の前にして…改めて勤務開始の日時を聞き…舞衣は緊張の面持ちを見せる…
「はい…いいです…わかりました…」
『また…知らない男の人たちに…身体を売る事になるなんて…』
そんな事を考えながら、舞衣は書類に拇印を押した。
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8月8日 午前10時
虎次の側近…井上の運転する黒塗りのベンツ…
真っ黒い車体に、ドアのガラス部分は全てスモークフィルムが張り巡らされた独特の外観…
その…黒塗りベンツの後部座席に、舞衣の姿はあった。
「すみません…送り迎えしてもらっちゃって…」
「いえいえ…これくらい大丈夫ですよ…それにしても…」
舞衣はバックミラー越しに、井上のムッとした表情を目の当たりにする…
「舞衣さん…私は昨日の夜中まで…虎次様を説得したのですよ…」
「虎次さんを…説得ですか?」
「はい…私は言ったんです…虎次様…貴方は舞衣さんに何という事をさせるのですか…と…」
「あはは、いいんですよ井上さん。あたしが希望したんですから(笑)」
「それにしても…嫁入り前の娘を…あんな場所で働かせるなんて…」
井上は、虎次の考えが気に入らなかったのか…
虎次と言い争った事を舞衣に伝えた。
「…まったく…私も人の事は言えませんが…頑固な爺ですよ…」
そんな事を話しているうちに、井上の運転する車は店に到着した。
「では舞衣さん…もし何かあれば連絡を…すぐに迎えに参りますから…」
「ありがとうございます…でも、本当に大丈夫ですよ♪」
舞衣は笑顔でそう答えると、車から降りる…
そして、辺りを気にしながら従業員入り口に向かう…
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午前10時30分
店内 プレイルーム
真新しいピンクの壁紙が張り巡らされたプレイルーム…
綺麗なソファーにベッド…
磨き上げられたタイル張りのバスルーム…
舞衣が以前勤めていた「泡姫館」とは、まったく造りが違っていた。
「はぁあ…イザとなると…緊張するわね…」
既に自前の白い下着姿でスタンバイ中の舞衣は、緊張の余り溜息をついていた。
数年前…泡姫館で働いていた頃は、仕事と割り切って堂々とできた筈…
しかし、一旦元の生活に戻ると…これほどの苦痛は無いと感じ始めていた。
そんな時…舞衣の携帯の着信音が鳴り響く…
「きゃっ!?あぁ…いっけな〜〜い!マナーモードにするの忘れてた…」
舞衣は携帯を取り出すと、着信の相手を確認する…
「はいぃっ!?歌山の…お爺ちゃんから?」
着信の相手は歌山虎次…
舞衣は緊張しながら通話ボタンを押す…
「…もしもし…虎次さん…ですか?」
『舞衣ちゃんかのぅ?そうじゃ、ワシじゃ♪』
紛れもない…虎次の声…
舞衣は思わずその場に正座する…
『随分…緊張しておるみたいじゃのう…大丈夫かのう?』
「えっ?あっ、はい♪なんとか大丈夫です♪」
『そうか、そうか…大丈夫じゃぞい♪舞衣ちゃんの姿は、ここからジックリ見ておるからのぅ…』
「はいっ?見てるって…あっ…そういえば…」
舞衣は、昨日店長が言っていた「隠しカメラ」の存在を思い出した。
「…虎次さん…あたしの姿…見てるの?」
『勿論…見ておるぞ…舞衣ちゃんの身体の…隅から隅までのう…ふぉっふぉっふぉ…』
「はぁあ…はぁ…んっ…そうなんだ…見てるんだ…はぁ、はぁ…」
下着姿の自分を、スケベな老人にジックリ見られている…
そのうち…裸を…胸やお尻…あそこを…
そして、お客にサービスする姿や…体を弄ばれる姿を…ジックリ見られる…
そう考えただけで…舞衣の興奮は昂る…
羞恥心と興奮で、ショーツのクロッチ部分をしっとりと濡らし始めた。
『さぁ、舞衣ちゃんや…ワシに…再び観音様の姿を見せておくれ…』
そういうと、虎次からの通話が切れた。
それと同時に、プレイルームのインターホンが鳴る…
「はいっ、6号室の舞衣です…あっ、はい…お客さんですね…はい、分かりました」
店長から、舞衣のプレイルームにお客を通すと連絡が入る…
お店のパネルや名簿には、舞衣の写真を掲載していない…
虎次が選んだお客を店長が通すという段取りで、舞衣に接客させることになっていた。
「はぁ、はぁ…いよいよ…本番ね…」
緊張で息を上げながらも、舞衣はドアの前で正座してお客を待った。
約3年前…場末のソープランドで学んだ接客態度が板に付いていた舞衣…
舞衣の身体が…全てを覚えていた…
下着姿の舞衣は、背筋を伸ばして正座し…お客の登場を待つ…
そして…数分後…
「ふぅう〜〜〜暑い暑い…お邪魔するよ〜〜〜♪」
プレイルームのドアが開く…
舞衣の目の前には…右手に脱いだスーツを持ち、汗でシャツを張り付かせた肥満中年男性の姿…
頭の後頭部が禿げ…如何にも脂ぎった中年男性といった容姿の男性が、プレイルームに現れた。
『よしっ!頑張れ…あたし!!』
舞衣は、心の中で自分にエールを送ると、現れたお客に満面の笑顔を向ける…
そして、ニッコリ笑顔で挨拶を始めた…
「いらっしゃいませ♪今日はご来店、ありがとうございます♪」
お客が舞衣に視線を向ける…
可愛い笑顔に、男が喜ぶ健康的でイヤらしい身体…
脂ぎった中年男性の顔は緩む…
「おほぉ〜〜〜こりゃ可愛い!!」
「ありがとうございます♪今日お相手させていただく「舞衣」といいます♪」
「ほぉお〜〜〜舞衣ちゃんかぁ…いいねぇ〜〜!おっぱい大きいねぇ〜〜!!」
「あはっ♪ありがとうございます♪今日は、精一杯サービスさせていただきますので、どうぞ
宜しくお願いします♪」
舞衣は丁寧に三つ指を着き…深々とお辞儀する…
舞衣の身体は…3年前に習った礼儀を、全て覚えていた…
「お客様、今日は暑かったでしょ〜〜?もう汗だくじゃないですか〜〜(笑)」
中年男性の服を丁寧に脱がし…ハンガーにかけ…
舞衣は意を決して…躊躇せずブラとショーツを取った…
「おおぉ〜〜〜っ!おっぱい大きいよ!凄いね〜〜〜!!おじさん、おっぱい大きい子好きだから
今日はおっぱい触り放題触っちゃうからねぇ〜〜〜げへへぇ〜〜〜♪」
「はいっ、いいですよ〜〜♪胸でもお尻でも、思う存分触ってください♪まずは…お客様、
バスルームに行きましょうか♪」
舞衣は出会ったばかりの中年男性と腕を組み…隣のバスルームへエスコートする…
「足元滑りますから気をつけて下さいね〜〜♪」
『虎次さん…見ててください…あたしの決意を…』
舞衣は虎次を意識しながら…お客に精一杯のサービスを行う決意をする…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
汚れきった舞衣はもうどうでもいいから
ここから先は奈緒ちゃんメインでいいよ
同日 午後2時
風華学園 教会
「…遅い!約束の時間は…もう過ぎてるぞ!」
教会の礼拝堂には、黒いスーツ姿のなつき…
今日…8月8日は、なつきが結城奈緒と会う約束をした日…
学園の情報に詳しい「シスター奈緒」から、DVD事件関連の情報を得ようと、なつきは計画していた。
しかし…約束の時間を過ぎても…奈緒は現れない…
「…ふっ…逃げ出したか…アイツなら有り得るな…」
暫く待ち続けたなつきは、一向に現れない奈緒を諦めようとした。
その時…静かな礼拝堂に足音が響く…
「ゴメン…待ったぁ〜〜?」
足音の主は、修道服姿の結城奈緒…
ゆっくりと歩み寄る奈緒は、人の心を見透かすような視線を向けながら微笑する…
「…遅いぞ…奈緒…」
「ゴメンねぇ…でも久しぶりだよねぇ…」
「…あぁ…忙しい所すまない…」
午後の日差しが差し込む…静かな礼拝堂…
慈愛の微笑を浮かべる聖母マリアの壁画や、飾られたステンドグラス…
それらは一種独特の…神聖な雰囲気を醸し出していた。
独特の雰囲気の中…二人は挨拶を交わすと、早速なつきは話を切り出した。
「今…ある事件について調べている…」
「なぁ〜〜んだ…アンタの仕事関係の話かよ…」
「そうだ…今年の5月に、この学園で起きた…校内放送事件の件だが…」
「あぁ〜〜〜アレねぇ〜〜事件って(笑)…あの騒ぎがどうかしたの?」
「事件についての詳細が知りたい…お前はこの学園の事情については職業柄詳しい筈だからな…」
すると、奈緒は…やれやれといった表情で溜息をつく…
「何を言い出すかと思えば…生憎…アタシさぁ…あの日、この学園には居なかったんだよねぇ…」
「何っ!?学園に…居なかっただと?」
「そ、アタシは騒ぎの当日、この学園には居なかった…バイトの日だったのよねぇ(笑)」
奈緒の意外な答えに、なつきは戸惑う…
「…バイト…この前もそうだが…お前、何のバイトをしているんだ?」
「女王様のバイトだけど(笑)」
「じょ…女王様…だと?」
一瞬理解できなかったなつき…
しかし、暫くして…その言葉の意味が徐々に理解できた。
「そ、女王様♪アタシさぁ〜〜SMクラブで女王様のバイトしてるんだよねぇ(笑)」
「くっ…呆れたな…聖職者の癖に…下品なバイトに精を出しているみたいだな…」
奈緒の言葉に、思わず苦笑いするなつき…
奈緒は、なつきの反応を楽しみながらニヤニヤと笑みを浮かべる…
「しょうがないじゃん♪シスターとはいえさぁ〜〜アタシだって、お年頃の女の子なんだしぃ〜?
服とかさぁ〜〜欲しいものがいっぱいあるんだよねぇ〜〜(笑)シスターの給料だけじゃ
やっていけないっての(笑)」
聖職者でありながら、品のないバイトに従事する事を悪びれず告白する…
「アンタにも紹介してあげようか?ちょうどM女の人数が少ないんだよねぇ〜〜ウチの店…
どうせ…相変らず金に困ってるんでしょ?パンツ売りの玖我セ・ン・パ・イ♪」
「…断る…」
「ツレないわねぇ(笑)素質ありそうなんだけどねぇ」
「…お前…相変らずだな…」
呆れたなつきは、溜息をつき…最前列の椅子に座った。
「そうか…まぁ、当日居なかったのは仕方ない…しかし、ここの教会に所属するシスターなら…
この学園で起きた事件には詳しい筈…何か情報を得ている筈だ」
なつきは、真剣な表情で奈緒の目を見つめた。
その表情に…流石の奈緒も思わず息を呑む…
「今回の事件解決は…私にとって、本当に大切な仕事なんだ…絶対に…絶対に解決しないと
いけない…大切な仕事なんだ…頼む奈緒!!学園の事情に詳しい教会側の情報が欲しい…
教えてくれ…どんな些細な情報でも…解決方法でも…何でも良い!!」
風華学園の表の情報に詳しいのが『学園側』なら…
学園の裏の情報に詳しいのは…『教会側』の人間だった。
その事情を知っていたなつきは、何とか解決策を得ようと必死だった。
「ちょ、ちょっと…何よ…そんなにマジになんないでよ…調子狂っちゃうじゃん…」
なつきの気迫に思わず圧された奈緒は、若干引き気味でなつきの話を聞く…
暫くの間…なつきの熱意ある説得がつづいた…
そして…
「はぁあ…分かったわよ…分かった…」
「何っ?」
半分呆れた表情で…奈緒は脚組みをして教会の椅子に座る…
そして、懐から煙草とライターを取り出すと…礼拝堂で堂々と煙草を吸い始めた。
「…あの日…本当にアタシはこの学園には居なかった…そして…この事件についても詳しくない…
多分…他の教師や生徒達と同じ位の認識だと思うよ…ぶっちゃけさぁ…興味なかったから…」
ふぅ〜〜〜っと…煙草の煙を吹くと…奈緒の表情は変わる…
奈緒の表情は…微笑すらしない…真面目な表情に変化した。
「でもさぁ…一応…詳しい情報を得る方法は…あるんだけどねぇ…」
その言葉に、なつきは思わず息を呑む…
「詳しい情報を得る…方法…だと?」
「あるには…あるんだけどねぇ〜〜」
出し惜しみしているような…奈緒の態度…
なつきにとって…その態度は非常にもどかしく…
なつきは苛ついた…
「頼む!!教えてくれ奈緒!!頼む!!」
なつきは必死に訴える…
「いろいろあってさぁ…そう簡単に教える事はできないんだよね…」
「そんな事言わずに…頼む!!」
すると奈緒は…柄にもない真剣な表情で語り始めた…
「言っとくけど…この方法はねぇ〜〜極秘なの…バレたら…とんでもない事になりかねないんだよ…」
そして、奈緒は…なつきの心を見透かすかのような視線を向ける…
「だからさぁ…そう簡単に教えるわけにはいかないんだよねぇ!!」
奈緒は煙草を床に捨てると…立ち上がり…腕組みをして、なつきにキツイ視線を向けた。
「だから…アンタの熱意がどれ程のものか…試させてもらうわ♪」
「私を…試す…だと?」
「そ♪アンタの熱意を…アタシが試してアゲル♪」
奈緒はニヤリとイヤらしい笑みを浮かべながら…なつきの身体を舐めるように見回す…
「ま、何だろうねぇ〜〜〜あっ、試練って奴?アタシがアンタを試させてもらうわ♪アタシの
試練に耐えたら…その下らない情報を得る方法を…アンタに教えてアゲル♪」
奈緒のイヤらしく…舐めるような視線にゾッとしながら…なつきは試練を受ける事を決意した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
保守
保守させて下さい
「…で、私への試練とは…一体何なんだ?」
強気に振舞いながらも、嫌な予感しかしない奈緒の言葉に、なつきは身構える…
性悪女…奈緒に対するなつきのイメージは、オーファン事件当時と余り変わりは無かった。
それ故に、なつきは奈緒の舐めるような視線に寒気を覚えた…
「そうねぇ〜〜アンタにはやって貰いたい事いっぱいあるんだけどさぁ〜〜♪」
奈緒は修道服の懐から携帯を取り出す…
そして、何かを調べるように…手早く慣れた手つきで携帯を操作した。
「ふぅ〜〜ん、そうねぇ〜〜あっ、コレ面白そうじゃん♪」
悪戯な笑みを浮かべた奈緒は、携帯を再び懐にしまうと、なつきに相対するように立つ。
「…やって貰いたい事?まぁ…どうでもいい…早くしてくれ、私は忙しいんだ…」
すると、奈緒は信じられないような事を口にした。
「そうねぇ〜〜アンタには…ウチの店で働いてもらうわ♪ウチのSMクラブで一日体験入店♪」
「何っ!?店で…働くだと?」
予想外の言葉に、なつきは唖然とする…
「そ、アンタにはウチの店で、M女としてキモいオヤジの相手をしてもらうわ(笑)」
「ふっ…ふざけるな!!どうして私がSMクラブで働かないといけない!!」
「だからさぁ〜〜言ったじゃん、コレは試練だって…アンタへの辛く苦しい試練だって♪」
「何だと…私に…変態の真似をしろと言うのか!?」
「あははっ♪変態って…世間じゃレズも十分変態の部類だと思うけどさぁ〜〜」
「くっ…貴様…大概にしろよ…」
笑みを浮かべながら楽しそうに…奈緒はなつきに屈辱的な命令を下す…
余りにも破廉恥極まりない試練に、なつきは激怒した。
見ず知らずの男に…身体を差し出し…好き放題嬲られ…苛め抜かれる…
『舞衣の為に…自分自身の為に…ここまでする必要があるのか?』
屈辱的な命令に、心は揺れる…
屈辱的な命令に従ってまで…解決する程の事なのか?
自問自答しながら、なつきは奈緒に問い質す…
「…貴様…私にそこまで屈辱的な行為をさせる程…重要な情報なのか…?そこまで試す程…
秘密にしないといけない事なのか…?」
目の前の性悪女は、自分に屈辱的な行為をさせて楽しみたいだけではないのか…
そう思い始めたなつきは、奈緒に疑いの目を向ける…
この性悪女に騙された人間は大勢いる…
その事実を知っているなつきは、素直に奈緒を信じる事ができなかった。
なつきの言葉と疑いの目に…奈緒は溜息をつく…
そして、やれやれといった感じで口を開いた。
「…今、私立風華学園の風紀は凄く整っている…学園の殆どの生徒はイイ子ちゃんばかり…
馬鹿な不良生徒や問題児がいないんだよ…何でか分かる?」
奈緒は不敵な笑みを浮かべる…
「…ふふっ…始末してるの…」
「…始末…だと?」
「そ、始末♪風紀を乱す不良生徒や問題児…まぁ〜〜何ていうかさぁ〜〜〜悪い子?はね…
ウチら教会側が学園長から依頼を受けて始末してんのよ♪あの学園長はさぁ〜〜〜結構やり方
がキツイんだよねぇ〜〜(笑)まったく…見た目とは裏腹に…」
なつきは、私立風華学園の学園長…姫野二三の姿を思い浮かべる…
そして「始末」という言葉に、なつきは疑問を持つ…
「…おい…始末って…お前…まさか…」
「あはっ♪誤解されたら困るから言っちゃうけど〜〜始末ってのはさぁ、キツイ体罰みたいな
ものでねぇ…ま、簡単に言うとボコボコにしちゃう訳♪それでも堪えない…どうしようもない悪は
ねぇ…退学に追い込んじゃうの(笑)だから…この学園の治安や風紀は、他の学校とは比べ物に
ならない程いいんだよ…学園長は、名門校として良い顔したい訳よ(笑)」
聖職者であるシスターの口から、次々に飛び出す信じられない乱暴な言葉…
「しかし…この広い学園…生徒数も多い…生徒の悪事を見つける事は難しい筈…」
「そう…そこなんだけどさぁ…」
奈緒は若干真面目な表情で話し始めた。
「この学園の風紀を監視する為に…学園長は2年前から学園のあらゆる場所に監視用の隠しカメラを
設置したんだよ…最新式の超小型の…見つけるのも困難な程の小さな隠しカメラを学園のあらゆる
場所にね…」
「隠し…カメラ…?」
「そう…監視用の隠しカメラ…学園のあらゆる場所…各教室から体育館…プール…各施設の各場所
は勿論…男子更衣室から女子更衣室…男子トイレ…女子トイレ(笑)数え切れない程の隠しカメラ
を学園中に設置して…いつも学園の風紀を録画して監視してるんだよ…あはははっ!!もう生徒の
プライバシーも何もあったものじゃないっての(笑)」
信じられないような奈緒の言葉に、なつきはただ聞き入るだけ…
「何百箇所にも仕掛けた監視カメラをさぁ…あの学園長は監視してるらしいのよねぇ(笑)
まったく…どれだけ暇なんだか…大体一人で監視できるわけないと思うんだけどさぁ…
あの女はできるらしいんだよね…陰険で執念深いっていうか…怖いよねぇ(笑)ちなみに…
隠しカメラの存在は、生徒も教師も知らない…知ってるのは…学園長と、ウチら教会側の
人間だけ…」
初めて知った真実に、なつきはハッと何かを思いつく…
「ちょっと待て!!それなら…事件当日の…DVDの映像を流した犯人の姿も…分かる筈…」
「そこなんだよねぇ…」
奈緒は腕組みをして神妙な表情を浮かべる…
「あんな馬鹿馬鹿しい出来事…あの女が放っておく訳ない…すぐに馬鹿を始末した筈…でも…
アタシらに依頼は無かった…教会側の誰も依頼を受けていない…」
「それは…一体どういう事なんだ!?」
「まぁ…何だかの理由で…犯人や出来事に関わった人間を公にしたくなかったんじゃない?」
「公にしたくないだと?そんな理由があるのか?」
「例えばさぁ…学園が一番公にしたくない事…「オーファン事件」とかさぁ…」
「っ!?オーファン事件…そうか…」
校内放送事件のDVDに、まるで主演のように映っていたのは…この学園の元生徒、鴇羽舞衣…
約5年前…オーファン事件に深く関わっていた「元・HiME」
一番の被害を受けたのは…その元・HiMEの弟…鴇羽巧海…
そして、一番疑わしい人物は…元・HiMEの…宗像詩帆…
いずれも学園側が公にしたくない「オーファン事件」に少なからず関わっていた人物だった。
「しかし…もしも…その日の映像…証拠となる映像を確認する事ができたら…」
「ま、そういう事よねぇ♪分かった?大体の話は」
得意気な表情の奈緒は、その場で煙草を吸い始める…
「アンタの出方次第では…その証拠の映像…隠れて探してあげても良いけどさぁ〜〜アタシに
とって、結構リスクが大きいのよねぇ〜〜(笑)学園長の隠しカメラの存在がバレたらさぁ…
学園全体が学園長に非難の目を向ける筈…生徒も…教師も…みんなが学園長を非難する筈だよ…
そりゃそうさ…だって、あの女のやってることは…完全にプライバシー無視の盗撮紛いの犯罪
行為だからね(笑)だ・け・ど…アンタの誠意と決意を見せてくれたら…アタシの心も多少は
動くかなぁ〜〜と思ってさぁ♪」
再び奈緒は、イヤらしい視線をなつきの身体に這わせる…
「…どうせ…あのムダに乳がデカい女に頼まれたんだろ?」
図星…なつきは心を見透かされたような恐怖を感じる…
「アンタの出方次第でさぁ…事件が解決するかもよ♪どう?するの…しないの?」
暫くの沈黙が続く…
そして…
「…分かった…その試練…私が耐えて見せる…」
「へぇ…じゃ、見せてもらおうじゃん♪アンタの決意ってのをさぁ♪」
なつきは自身のプライドを捨て…試練に耐えることを決意した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
よく同人とかだと、なんのかんの言って
奈緒となつきはケンカ友達みたいにつるんでたりするんだけどな
午後6時
ラブホテル街
市街地から離れた海岸線に沿うように建つラブホテル街…
品のない建物が所狭しと建つ一角にある…一軒のラブホテル…
その一室に…奈緒となつき…二人の姿はあった。
「はぁ〜〜い♪お客さん、いらっしゃ〜〜い♪」
私服姿の奈緒は、部屋のドアを開けると…予め連絡を取っていたお客を招き入れる…
「いやぁ〜〜〜SMの出張サービスがあるなんて、嬉しいねぇ〜〜♪」
赤い壁紙で統一されたホテルの一室…
チェーンの首輪やロープ…
鞭やロウソク…拘束具が所狭しと並べられ…
ここがSM専用の部屋だと一目で分かる部屋…
そんな部屋に入ってきたのは…頭の禿げ上がったスーツ姿の中年男性…
「そうなんですよ〜〜♪ウチのお店って〜〜出張サービスもやってるんで、是非今後もご贔屓
お願いしますねぇ〜〜お客様ぁ♪」
中年男性の背後に回り、両肩を手で揉みながら…奈緒は撫で声でお客に接した。
「ところで…今日はストレス発散の為に、女を徹底的に責めたいのだが…」
「はぁい♪今日はぁ〜〜ちょっと強気なM女を用意させてもらいましたぁ〜〜♪」
撫で声で話すと、奈緒は早速プレイルームへお客を案内した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「むぐぅ…んんっ…んんっ…ふぅ…ふう…」
プレイルームには、鎖で両手両脚を拘束された…全裸のなつき…
ギャグボールで口を塞がれ…アイマスクで視界を遮られ…
涎をたらしながら…慣れない拘束に息を上げていた…
「おぉ〜〜これは…素晴しい!スタイル抜群の雌奴隷じゃないか!」
中年男性は、なつきの見事なスタイルに視線を釘付けにした。
シミひとつない…透き通るような白い肌…
形のいい上向きの…程よい大きさの乳房…
贅肉の欠片もない腰周り…
スラリとした手脚…
無駄な肉が何処にもないスレンダーな身体に、中年男性はイヤらしい視線を這わせる…
「いいねぇ〜〜いいじゃないか!私は髪の長い女が大好きなんだよ〜〜!」
男性は拘束されたなつきに歩み寄ると、長いストレートヘアを撫でる…
「ふぅ…んんっ…むぐぅ…んんっ…んっ!」
アイマスクで視界を遮られているなつきは、男性の手の不快な感触に、頭を背ける…
「ほほぉ〜〜♪これは本当に気の強そうな雌奴隷だねぇ〜〜♪」
「でしょ〜〜♪この子、新人のM女なんです♪今日はぁ〜〜お客さんがこの子を完全にマゾ奴隷
に目覚めさせてあげて下さいね〜〜♪あっ、そうそう…この子に挨拶してもらいましょうねぇ♪」
そういうと、奈緒は拘束されているなつきの口元からギャグボールを外す…
「ぷはぁ…はぁあ…はぁあ…はぁ、はぁ…」
慣れないギャグボールで口を塞がれ、呼吸が多少困難だったなつきは、口元を解放されたと同時に
荒い息遣いを周囲に響かせる…
「さぁ、なつきちゃ〜〜ん♪ご挨拶しなさぁ〜〜い♪」
相変らずの撫で声で…まるでなつきを馬鹿にするように…奈緒はなつきに挨拶を即す…
「はぁあ…はぁあ…はぁ…くっ!」
アイマスクで視界を遮られ…まだ見えない目の前のお客に、なつきは屈辱的な挨拶をはじめた。
「はぁあ…はぁあ…雌奴隷の…なつき…です…今日は…お客様の…奴隷をさせていただきますので
…調教…お願いします…くっ!」
屈辱的な挨拶を終えると、なつきは悔しさに唇をかみ締める…
「なつきちゃんか〜〜♪いいねぇ〜〜若くて綺麗で!まるで女子高生みたいじゃないか!私は
ねぇ〜〜風華学園で教師をしているんだがねぇ〜〜まったく…最近の女子高生というのは、実に
けしからん!!教師をオッサン呼ばわりして!汚いものを見るような目で見て、挙句キモイだ何だ
と教師を馬鹿にする!!身体ばかり成長して頭の方は全然成長していない!!もうストレス溜まり
過ぎて…今日は充分発散させてもらうからよろしくねぇ〜〜えへへぇ〜〜〜♪」
なつきの身体へ…髪の毛からつま先まで…舐めるように視線を這わせる…
粘着質な…気持ち悪い話し声…
この男が風華学園の教師と知り、余計気持ち悪くなったなつきは、全身に鳥肌を立てる…
「それじゃ〜〜始めようかぁ〜〜なつきちゃん♪」
中年肥満のお客は、その場で服を脱ぎ始める…
アイマスクで視界を遮られているなつきの目の前で、弛んだ身体と出っ張った腹部…そして、
紫色のTバックショーツを履いた下半身を晒しながら、なつきに歩み寄る…
『くっ…っ!!臭い…加齢臭と汗が混ざった匂い…私は…こんな奴に嬲られるのか…っ!!』
むせ返るような体臭と、近づく足音に恐怖を感じながら…なつきは屈辱的な責めに備える…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「それじゃ〜〜始めようか、なつきちゃん♪」
Tバックショーツ一枚姿の肥満男性は、手に鞭を取ると…狙いをなつきの体に定めて…思いっきり
鞭を振りかざす…
そして、派手な音を立て…なつきの腹部を思いっきり鞭で打つ…
「あぁああっ!!っくう…あぁ…痛い…」
「はぁ、はぁ…いいかい、なつきちゃん…今から私の事は「先生」と呼びなさい!それから…
「痛い」という言葉は禁止だ!「先生ゴメンなさい」と言いなさい!分かったね!?」
『ふんっ!!下衆が…っ!!』
趣味の悪いシチュエーションに、なつきは思わず舌打ちをする…
その行動を見た奈緒は、ニヤリと笑みを浮かべた…
「あらぁ〜〜なつきちゃん♪反抗的な態度を取ると…や・く・そ・く♪どうなっちゃうのかなぁ♪」
なつきの心の中を見透かした奈緒は、撫で声でなつきに釘を打つ…
反抗的な態度を取ると、証拠を公開しない…
そう思わせる言葉で、なつきを脅迫した。
「ふんっ!このっ!!このっ!!小娘共めっ!!このっ!!このっ!!」
肥満男性は、鞭を振りかざし…何度も何度もなつきの染みひとつない綺麗な身体に鞭を打つ…
「ああっ!!あっ!!うっ!!ああぁっ!!ああっ!!うわぁ…ああっ!!はぁあ…ああっ!!」
両手首を拘束され吊られているなつきの身体は、容赦なく鞭で嬲られる…
贅肉の欠片もない腹部や腕、太ももに…鞭の痕が刻み込まれる…
鞭の傷痕は、やがて紫色に腫れ上がり…所々内出血を起した…
「このっ!!ふんっ!!馬鹿娘共めっ!!人を気持ち悪いだと!!?このっ!!ふんっ!!
乳ばかりデカくなりやがって!!背ばかり高くなりやがって!!生意気な雌ガキ共めっ!!」
「ああっ!!あぁあ〜〜〜っ!!せ…先生…ゴメンなさい…先生…ああっ!!ゴメン…なさい…」
肥満男性は、なつきの背後に回り…白く綺麗な背中からお尻を思いっきり鞭で叩く…
10発…20発…何度も何度も…なつきの白い素肌を力任せに鞭で打つ…
肉が裂けるような痛み…その直後に襲ってくる焼けるような熱さに似た痛み…
今まで味わったことのない痛みに、なつきはプレイルーム中に響く叫び声を上げた。
そして、少しでも楽になりたいと思い始めたなつきは、聖職者にあるまじき教師の願望通り、
鞭で打たれる度に…中年男性を「先生」と呼び始めた。
「頭空っぽな馬鹿娘共めっ!!このっ!!ふんっ!!少しは教師を敬え!!このっ!!」
「ああっ!!先生…ゴメンなさい!!先生…ああっ!!んひぃい!!先生!!ゴメ…ああっ!!
先生ゴメンなさい!!ああっ!!くぅう…うううっ!!んひぃいい!!くひぃい〜〜〜っ!!」
痛みに悶えるなつきの叫び声と激しい鞭の音は、プレイルーム中に響き渡る…
鞭で打たれる度にビクンと身体を大きく震わせ…叫び声を上げ…はぁはぁと息を荒くする…
全身をピンク色に紅潮させ…見る見るなつきの白い柔肌は、傷だらけになっていった…
「ぷっ…あっはっはっは!!マジ面白いしぃ〜〜〜(笑)あぁ…ゴメンなさいねぇ〜〜♪
お客さぁん♪この子、学生時代は風華学園に居たんですよ〜〜♪」
「はぁ、はぁ…何っ!!?そうなのか!!?」
「っ!!?」
奈緒の突然の発言に、なつきは奈緒の声のする方向を向く…
そして、必死に頭を振り乱し…それ以上言うなと必死に訴えた…
「そうなんですよ〜〜♪この子、相当な問題児でぇ〜〜学校はサボる、授業は抜け出す…テストは
赤点だらけ…本当に悪い不良娘だったんですよ〜〜♪だ・か・ら、先生、この子にお勉強教えて
上げて下さいよ〜〜〜♪」
「ほほぉ〜〜そうか!わかった、私がしっかり勉強を教えてあげよう!!」
すると、肥満男性はバッグから幾つもの金具を取り出す…
一つ一つが5センチほどの…金属の物体…
丸いツマミ部分に…角ばった先端…
事務用の目玉クリップを取り出すと、カチャカチャと音をさせ、なつきの耳元に近づける…
「なつきちゃ〜〜ん♪今から先生が〜〜不良娘のなつきちゃんに勉強を教えてあげるねぇ♪
ちなみに先生は化学を教えてるんだけどねぇ…先生が今から問題を出してあげよう♪」
歪んだ笑みを浮かべる肥満男性は、なつきの耳元で囁く…
汗臭さと加齢臭…煙草の匂いが混ざった口臭に…なつきはむせ返った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「さて、問題!なつきちゃ〜〜ん♪鉄の元素記号は何かなぁ〜〜?」
「はぁあ…はぁあ…はぁ…鉄は…F…a…?」
「ぷっ!!クスクス(笑)マ…マジで!!?」
男は汗ばんだなつきの身体の匂いをクンクンと鼻を鳴らして嗅ぎながら…元素記号の問題を出す…
なつきは間違った返答をすると…余りにも酷い回答に、奈緒は思わず噴出して笑った…
「違いますねぇ〜〜♪正解は、Feでした〜〜♪残念(笑)」
すると男は、手に取った目玉クリップを…なつきの横腹に近づけ…容赦なく皮膚を摘んだ。
「んひぃいいいぃ〜〜〜っ!!せ、先生ゴメンなさいっ!!いいっ、痛いっ!!あああっ!!」
挟む力が尋常ではない大きめの目玉クリップは、なつきの柔肌を思いっきり挟み…皮膚を抓る
ようにしてその金属片を食い込ませる…
皮膚を千切られるような痛みに、なつきはビクンと身体を震わせ、悲鳴を上げた…
「うひひっ!良い声出すねぇ〜〜なつきちゃん!では次…カルシウムは?」
「はぁあ…はぁ、はぁ…カルシウムは…C…l…」
「不正解!!カルシウムは〜〜Caなんだけどねぇ〜〜(笑)中学生程度の問題だよこれぇ〜〜♪」
今度は、形の良い左右の乳房に一つずつ…目玉クリップを食い込ませた…
形がよく柔かそうななつきの乳房は、目玉クリップによって形を歪ませる…
「んぁああああぁ〜〜〜ひぃいいいぃ〜〜〜っ!!先生ゴメンなさいっ!!くひぃいいっ!!」
「じゃあ次は〜〜〜アルミニウムは?」
「あぁあ…あぁ…はぁ、はぁ…A…r…」
「炭素は〜〜!?」
「はぁあ…はぁあ…はぁ…T…」
「金は〜〜〜!?」
「うぁあ…あぁ…はぁ、はぁ…K…n…Kn…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
なつきが答える度に…なつきの全身に目玉クリップが食い込んでいく…
結局…全問不正解…
なつきの身体…腹部や太もも…形の良い両乳房にも所狭しと目玉クリップの金属が食い込んだ…
「あはははっ!!アンタさぁ〜〜仮にも理系の大学目指してたんでしょ〜〜?これじゃ絶対無理じゃん(笑)」
奈緒は腹を抱えて笑いながら、なつきを見下した…
「まったく…なつきちゃんは馬鹿だねぇ〜〜(笑)そういう馬鹿な子には…お仕置きしちゃうぞ♪」
そういうと、男は目玉クリップを両乳房の頂にある…コリコリに起った乳首に近づける…
「なつきちゃんの乳首は、ちょっと茶色いねぇ〜〜(笑)それっ♪乳首にクリップ♪」
男はなつきの両乳首を目玉クリップで容赦なく挟んだ。
「ああっ…あああああぁ〜〜〜〜〜〜っ!!あああっ!!取れる!!千切れる!!あああっ!!」
両乳首を挟まれた瞬間、強烈な痛みが走る…
まるで乳首が千切れて取れてしまうような…そんな痛みと恐怖に、なつきは叫び声を上げた…
吊るされた身体を弓のように反り…頭を後ろに反り…痙攣した…
「あっああああぁぁ〜〜〜〜っ!!乳首がぁあああ!!取れるっ!!ああああっ!!」
焼けるような痛み…既に乳首の感覚は麻痺して…本当に取れてしまったのかと恐怖に怯えた…
「ぐへへへぇ〜〜♪まだまだ…まだまだ苛めてあげるよぉ〜〜なつきちゃん♪」
興奮を抑えきれない男は、Tバックショーツの前を膨らませながら、新たな責めを続けた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「このっ!!ふんっ!!このっ!!馬鹿娘っ!!不良娘っ!!ふんっ!!ふんっ!!」
「あああっ!!んぁあああっ!!ああっ!!なつきは馬鹿です!!なつきは馬鹿ですっ!!
先生ゴメンなさいっ!!なつきは馬鹿ですっ!!きゃああああっ!!痛いっ!!」
両手首を拘束され、吊るされていた鎖を下ろされ…四つんばいに近い格好のなつきは、お尻を
突き出した格好で鞭打ちを受け続ける…
「なつきは馬鹿です」といい続けることを命じられたなつきは、従順に自身を貶し続けた…
「ああっ!!くひぃいいっ!!ああっ!!な、なつきは馬鹿ですっ!!なつきは…あひぃいっ!!」
既に意識は朦朧とし、反抗心も衰え…自分がどうして良いのか分からず…ただ只管男の命令に
従い続ける…従順に従うしかないと無意識のうちに思い込んでいた…
「なつきちゃ〜〜ん♪本当に馬鹿よねぇ〜〜♪それじゃ大学も落ちるわ(笑)金に困って
パンツ売るのも分かるわ〜〜(笑)」
「はぁあ、はぁ、はぁ…なつきちゃんは、自分がどういう風に馬鹿なのか言いなさい!!」
「…くっ…っ!!?」
一瞬なつきに反抗心が戻った…
自身が進もうとした道に進めなかった挫折感…
現在自分が置かれている立場を馬鹿にされた屈辱感が、なつきに反抗心を取り戻した。
なつきは、男の声がする方向を睨みつける…
「ほほぉ〜〜♪まだそんな反抗的な態度をとるかねぇ〜〜♪」
すると、男は鞄からチューブ状のモノを2つ取り出す…
「へぇえ〜〜アレやるんだ♪クスクス…楽しみ♪」
「反抗的な子には〜〜〜お仕置きだぞぉ〜〜〜♪」
チューブ状の物体は、市販されている「練り辛子」
チューブ入りの練り辛子を…四つんばいになるなつきの膣口とアナルに近づける…
そして、チューブを膣内に突っ込み…もう一つのチューブをアナルに入れた。
「うひひぃ〜〜♪反抗的な態度を改めなさい!!なつきちゃ〜〜ん…指導っ!!」
男は、練り辛子のチューブをギュっと握り…チューブの中の辛子をひねり出す…
練り辛子は、勢い良くなつきの膣とアナルの中に注入された…
「あひぃぃぃぃぃい〜〜〜〜っ!!おほぉおおおおぉぉぉ〜〜〜〜っ!!熱い!!熱い熱いっ!!
ほぉおおおぉ〜〜〜〜っ!!痛いっ!!ぎゃあああああぁぁ〜〜〜〜っ!!」
膣とアナルに練り辛子を注入されたなつきは、耐え切れない刺激に悶え苦しんだ。
膣やアナル…直腸に焼けるような痛みが広がり…なつきは我を忘れて叫び続けた。
「熱い!!尻が!!まんこが!!熱いっ!!ひぃぃいいいいいっ!!止めてくれ!!頼む!!
止めてくれ!!おほぉおおおおぉぉぉ〜〜〜っ!!焼ける!!痛い!!焼ける!!」
なつきは、口を大きく広げ…表情を歪ませ…腰をガクガク震わせながらのた打ち回る…
全身に脂汗を浮かべ…その身体を部屋の照明が妖艶に照らす…
「あっはっはっはっは!!おもしろ〜〜い♪最っ高!!」
その滑稽な姿に、奈緒は腹を抱えて笑った…
「さあ、なつきちゃん!!自分がどんな風に馬鹿なのか言いなさい!!言わないと〜〜♪
もう一本入れちゃうよ〜〜〜♪うひひひっ♪」
男はなつきの尻を叩きながら脅す…
「ひぃいいいいっ!!イヤ…もうイヤぁ…イヤぁあああああぁぁ〜〜〜〜っ!!」
余りの痛みと苦しみに…なつきは観念した…
「私は…私は…学校をサボり続けて…はぁはぁ…授業もサボって…出席日数が足りない不良
生徒でした!!その癖頭が悪くて大学にも進学できず!!卒業後は進学も就職もせず…ブラブラ
して…パチンコばかりやってた馬鹿女です!!金がなくなったら下着を売って金を稼いで!!
またパチンコでスッて…どうしようもない馬鹿で、レズで、下着集めが趣味なイタい女です!!」
身体中の痛みと苦しみで意識が朦朧とする中…なつきは今の自分を客観的に言場に表した。
「あっはははははは!!サイテーな告白!!」
奈緒は四つんばいのなつきを指差して笑い続ける…
「…あはは…はは…私は…最低…最低女…あはは…」
なつきの中で何かが壊れた…
なつきの心の奥で…何かが崩れ落ちる…
「このっ!馬鹿女!!馬鹿女!!ふんっ!!ふんっ!!」
男は四つんばいになるなつきに、再び鞭を振るう…
「あんっ!…あんっ!…あっ…あんっ!!あんっ!!んひぃい〜〜〜っ!!あんっ!!」
鞭を受けるなつきの声は…先程までとは違う喘ぎ声に変わった…
「あんっ!!んひぃいいっ!!んんっ!!んああぁ…あんっ♪あんっ♪ああんっ♪」
激しい鞭打ちを受ける度に…なつきは甘い…丸みを帯びた喘ぎ声をあげる…
まるで快感に悶えるような…悩ましい叫び声を上げ始めた…
『…そんな…私が…叩かれて…気持ち良いなんて…そんな筈は…』
鞭で叩かれる度に、甲高い悲鳴をあげ…快感に身を震わせる…
そんな自分の姿が…なつきには信じられなかった…
「このっ!!馬鹿な雌豚っ!!このっ!!ふんっ!!ふんっ!!」
「あんっ!!あっ!!あああっ!!気持ち良い…あんっ!!はぁあ、はぁあ…あんっ♪
苛めてぇ…はぁあ、はぁあ…もっと…苛めてぇ…あんっ♪あんっ♪ああっ!!」
鞭で叩かれる衝撃は快感に変わり…なつきの身体に蓄積していく…
そのうち…朦朧とした意識は快感に支配され…絶頂が近づいてくる…
「あんっ!!あんっ!!んひぃいいぃ〜〜〜っ!!も、もうダメ…んっ…んぁあああぁ!!
イク…あっ…あぁぁああああぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!!」
なつきは膝立ちになり…身体を弓のように反りながら口を大きく開き…壊れた表情を浮かべる…
その表情は…笑っているのか…泣いているのか分からず…
だらしなく涎を垂らし…目には涙を浮かべながら…頬を紅潮させ…
初めて味わう快感に悶えながら…なつきは絶頂に達した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なつきって利口な筈だぞ
午後8時
ラブホテル SMプレイルーム
「…んっ…んっ…んぁあ…ここは…?」
もう…どれだけ時間が経ったのか…分からない…
「…そうか…ここは…ホテルだったな…痛たたた…はぁ、はぁ…痛い…」
全身焼けるような痛みにうなされながら…私は意識を取り戻した。
私は…あの屈辱的な責めに屈して…気を失っていたようだな…
「うぅ…身体中が…痛い…はぁ、はぁ…」
私は改めて自分の身体に目を向ける…
全身…鞭で打たれた傷痕だらけ…
私は痛みに耐えながら…何とか起き上がろうと試みる…
「はぁ〜〜い♪やっとお目覚めのようねぇ♪」
何とか立ち上がった私の目の前に現れたのは…結城奈緒…
「…何だ…貴様、まだ居たのか…」
「そりゃそうよ♪アンタをこのままホテルに放置したらさぁ、あの客犯罪者になっちゃうわよ」
「…暴行罪が成立する程の暴力を私が受けたという事は…貴様も理解しているようだな…」
「まぁね…でもアンタはそれを望んだ…だって、それがアンタへの試練だったから…」
…試練…
その言葉を聞くと、ついさっきまでの…男から受けた屈辱的な行為を思い出す…
私は皮肉の一つでも言ってやろうかと思っていたが…止めておこう…
私は奈緒に、この試練の結論を聞くことにした。
「…で、どうなんだ…私は何とか試練に耐えたつもりだ…お前の答えを聞かせてくれ…」
「そうねぇ〜〜♪」
何かを考えている様子…いや…わざと焦らしているのか?
暫くの沈黙が続いた…
「一応…アンタは合格…って事にしてあげるわ…」
「…私は…合格…?」
「そ、アンタは合格…」
奈緒の意味深な発言に、私は戸惑った…
「私は合格…何か引っかかるな…その言い回しは…」
「そりゃそうよ…アタシだって、ちょっと納得してないし〜〜?」
「…どういう事だ?」
「だってさぁ〜〜アンタが依頼を受けて事件を解決するってことは…依頼主がいるんだよね?
その依頼主が完全に人任せで、最悪アタシからのキツ〜〜イ試練もアンタだけに任せて…
本人は何してるのよってカンジだよねぇ〜〜(笑)」
「そ…それは…依頼主にも事情があって…」
「大体分かるわよ…あの子のお姉ちゃん…鴇羽舞衣…アイツだろ?依頼主は…」
図星…依頼主を言い当てられ、私は戸惑う…
そして、奈緒の言い分も…分からないでもない…
こいつはリスクを背負っている…そう思うのも当然だろう…
「ま、昔から気に入らない…ってのは置いといてさぁ…アンタだけに任せるってのは気に入らない
ねぇ〜〜本当に…」
「…どうすればいい…どうすれば…お前に認めてもらえるんだ…」
「そりゃ簡単よ…あの女…鴇羽舞衣を…ここに連れて来な…」
「舞衣を…ここに連れて来て…どうするつもりだ!?」
「アイツの話を…聞いてやるのさ…」
その後、私は奈緒と暫く会話を交わした…
結果…アイツは、まだ納得していない様子だった…
後日…教会に舞衣を連れて来る事…
私はその条件を受けると、身支度を整え…体の痛みに耐えながら部屋を後にしようとする…
「あっ、そうそう!アンタにこれ渡しとくわ♪」
部屋を出ようとしたその時、奈緒は私に何かを手渡そうとする…
何だこれは…名刺?
「アンタさぁ〜〜絶対マゾの素質あるわ(笑)マジでウチの店で働いてみない?」
「…くっ…最悪な褒め言葉だな…」
「素直になりなよ…正直イッたんだろ…オッサンに責められて…」
「…くっ!!そんな訳…っ!!」
身体を痛めつけられ…屈辱的な言葉を浴びせられ…
痛みと苦しみに悶えた…
しかし最終的には…痛めつけられ…蔑まれることで…快感を得るようになっていた…
鞭で叩かれ…屈辱的な言葉を浴びせられる度に…私の身体は歓喜した…
身体を震わせ…頭の中が真っ白になるような…そんな快感を…また味わいたい…
信じたくは無いが…正直そんな思いが少しだけあった…
「ふんっ!余計なお世話だ!!」
私は名刺を受け取ると、捨てる事なくポケットに入れた。
「…また連絡する…」
そして、素っ気無い言葉を返すと、私はホテルの部屋を後にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後8時
風華町 繁華街
「…一人寂しい食事も…こう長く続くと、うんざりするものですねぇ〜〜」
この年齢になると…外見とかスタイルとか…あまり気にしなくなるものでねぇ…
今日も私は食欲に任せて、大食いしちゃいましたよ(笑)
教師と言う職業はですね、なかなかストレスが溜まる職種で…
私は、花を愛でる事…そして暴飲暴食で…ある程度発散してるんですよねぇ…
「ふぅ〜〜〜今日は久しぶりに…こちらに行ってみたいですねぇ…」
しかし、人間の三大欲求とは言ったものですよ…
「睡眠欲」 「食欲」 「性欲」
いやぁ…的を得ていると思います。
食べて…寝て…ヤル…動物の本能なのでしょうか…
事実…今の私も…食欲を満たした後の欲求は…性欲でしてね…
その性欲を満たせば…おそらく睡眠欲が襲ってくるのでしょうね…
今、私は風俗店が並ぶ通りに、一人足を踏み入れた所です…
いやぁ…賑やかだなぁ〜〜〜本当に…
何というか…看板もネオンもケバケバしいったらありませんねぇ…
そして…私は通りに並ぶ店を…品定めするように見て回っています…
「ソープランド エンジェル…ここにしましょうか…」
ソープランド…風俗の王様ですよ♪
悲しいことに…独り身だと、女性の肌に触れるのも…お金が必要なんですよねぇ…
私のような女性に縁の無い男も…お金を出せば女を抱ける…
ちなみに…世界最古の職業って…何だか知ってますか?
「傭兵」 と 「売春」 らしいですよ?
世界最古の職業の一つ…売春…
そして、未来永劫…無くなる事はない職業でしょうねぇ…
アダルトビデオと風俗営業は、日本国内の性犯罪防止に多大な貢献をしているらしいですよ…
女性に縁の無い男を受け入れる風俗嬢…
まるで…慈悲深い菩薩のような存在じゃないですか…本当に…
私は今から…その「菩薩様」にお世話になって来ますよ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ソープランド エンジェル
プレイルーム
「ありがとうございました〜〜♪またお越し下さい♪」
「いやぁ〜〜〜最高だった!是非また来るよ!」
たった今あたしは、今日二人目のお客さんの相手を終えた。
そして今、あたしはブラとショーツだけの下着姿でお客さんを見送る…
お客さんは満足そうな笑顔で部屋を去っていった。
「あぁ〜〜〜疲れた…こんなにキツイ仕事だったかなぁ〜〜」
ソープ嬢の仕事って、結構な重労働なのよね…
身体中を使って、お客さんを満足させないといけないから…本当に大変…
手や腕…胸…お腹…お尻に太もも…
もちろん、口だって…あそこだって使う…
ソープ嬢は、全身を使ってお客さんに気持ち良くなって貰わないといけない…
全身の筋肉を使うから…凄く体力を使うの…
「痛たたた…もう筋肉痛〜〜?去年までは全然普通に仕事できたのに…」
1年前…あのお店で働いていた時…あたし頑張ってたんだな〜〜
そりゃ…最初は凄く辛かったけど…
あの頃…仕事に慣れてたあたしは…多い時、一日5人お客さん取ってたわよね…
今じゃ絶対無理だわ…
あたしが筋肉痛と疲れに唸りながら昔を振り返っていると…インターホンが鳴る…
「はいぃ〜〜〜っ!?もう次のお客さんですか〜〜!?」
殆ど休む間もなく…あたしは次のお客さんを相手にすることになった。
ダメダメ!!歌山のおじいちゃんが…あたしを見てるんだから…
気を引き締めて…接客しないと…
早速、あたしはお部屋の掃除を始めた。
さっきまでお相手していたお客さんの痕跡を残さないように…念入りに掃除する…
髪の毛1本残さないように…残り香を残さないように…
こういうの、結構お客さんって気にするのよね…
「よしっ、準備OK!!今日最後のお客さんよね…頑張れ、あたし!!」
あたしは早速インターホンでフロントに連絡して、準備が整った事を伝えた。
そして…あたしはお部屋のドアの前で正座してお客さんを待つ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後8時30分
ソープランド エンジェル
プレイルーム
「はっ…はいぃ〜〜〜〜っ!!?さ、迫水先生!!?」
迫水の姿に、舞衣は思わず素っ頓狂な声をあげて驚いた。
「お…おやおや…これはこれは…舞衣さん…」
迫水も、思わぬ出会いに動揺を隠せない…
「い、いやぁ〜〜思わぬ所で出会いましたねぇ…あはは…驚いた…」
気まずい雰囲気の中…迫水は苦笑い…
当然舞衣も…照れ笑い…
プレイルームには、微妙な空気が流れる…
「あぁ…あのぉ〜〜言っておきますけど、私が舞衣さんを指名したとかじゃないんですよ(笑)
何だか今日はお店が忙しいらしくてですねぇ…空いている女の子が一人しか居ないと言われた
んですよ。折角来たんだし、その子でいいですよと私は伝えたら…まさか舞衣さんだったとは…」
迫水は、自分が舞衣を指名したと思われたくなかったのか…必死にその旨を説明する…
「あはは♪分かってますよ(笑)そういう事もありますよね、あはは♪」
舞衣は何とか笑顔で誤魔化そうとする…
「まさか…舞衣さんが…こんな所に居るとは…」
こんな場所で出会った恥ずかしさがある程度解消されたその後に浮かぶ疑問…
なぜ、舞衣がこんな場所で働いているのか…
迫水には分からなかった。
「あはは…ゴメンなさい、いろいろ事情があって…お金とか…」
舞衣は適当な理由を迫水に語った。
「…なるほど…そうでしたか…大変ですねぇ…」
何故か迫水の方が申し訳無さそうな表情を見せる…
「…今日は止めておきましょうかねぇ…あっ、もちろん今日舞衣さんと出会った事は内密に
しておきますよ…貴女にも悪いですし…私も、こんな店に通っていることは知られたくない
ですからねぇ…」
迫水はくるりと後ろを向くと、プレイルームのドアを開ける…
「いやぁ…不快な気持ちにさせて申し訳ありませんでした…ただ…こんな場所で働く前に…
私に一言相談して欲しかったですねぇ…それでは…」
そう一言言うと、迫水はプレイルームを出ようとした。
その時…舞衣が立ち上がる…
「待って下さい!迫水先生!!」
申し訳無さそうな言葉を最後にこの場を立ち去ろうとする迫水を呼び止めた。
「あのっ、あたし…好きで働いてるんです!あたしには…これしかないから…」
「…舞衣…さん…?」
「あたしには…身体しか自慢する所がないから…手っ取り早く稼ぐには、ここかな〜〜って(笑)」
舞衣は満面の笑顔を浮かべる…
そして、迫水の前で堂々とブラを取って見せた。
「迫水先生、フロントで入浴料払ったんでしょ?もったいないですよ…折角お店に来たんだし
…是非あたしのサービスを受けて行ってくださいよ♪こう見えてもあたし、マットプレイは凄く
上手なんですよ!」
迫水を引き止めると、堂々と大きな乳房を見せ付けて…自分は大丈夫とアピールする…
「…舞衣さん…いいんですか?」
ショーツ一枚姿の舞衣の格好に、思わず視線を釘付けにする…
男なら誰もが欲情してしまうような…見事な体つき…
見事に育った乳房…贅肉が殆どついてない腰…形の良いお尻…
しかも、笑顔で自分を誘ってくれる…
『お金を払ったんだし…これくらいはいいでしょう…』
そう思った迫水は、笑顔を取り戻す…
そして、下心丸出しの表情で舞衣の身体をジロジロ見定め始めた。
「そ、そうですか…そこまで言われたら…私も我慢できませんねぇ…えへへぇ…それじゃあ…
お願いしましょうか、舞衣さん…貴女の売り上げに貢献させて貰いますよ」
迫水は舞衣の好意を受け入れることにした。
『…歌山のおじいちゃんに…あたしの決意を見てもらうんだからっ!!』
舞衣は、一瞬決意したかの様な表情になると…次の瞬間満面の笑顔を見せた。
「それでは…改めまして♪今日お相手させていただく「舞衣」といいます♪」
ニッコリと笑顔を浮かべた舞衣は、先程までの気まずい雰囲気を一瞬にしてその場から消し去った。
場末の町での2年間…ソープ嬢として様々なお客を相手にしてきた舞衣…
場数を多く経験していた舞衣は、目の前のお客さんが何を求めているか知る術を得ていた。
そして舞衣は、迫水の目の前で正座すると、三つ指を着き挨拶を始めた。
「今日は精一杯サービスさせていただきますので、よろしくお願いしますねっ♪」
床に頭を付けるように…深々とお辞儀する…
一般のお客なら、舞衣の態度は当たり前…
しかし、舞衣の事を知っている迫水にとっては、その行為は余所余所しいものだった…
『そうですよ…今の私と舞衣さんは…ソープ嬢と客なんですから…いいんですよ…』
舞衣の行動は、この部屋での舞衣と迫水の立場をハッキリさせる…
立場をハッキリさせる事で、躊躇していた迫水の心を何とか解した。
「えへへぇ…よろしくお願いしますよ舞衣さん…実はですねぇ〜〜今日は一日中花たちの世話を
したので…身体中汗だくなんですよ(笑)そして、今も街を歩いているだけで汗だくになって
しまって。今日は舞衣さんにタップリ身体を綺麗にして貰いましょうかねぇ♪」
迫水は待ちきれないといった表情で、自ら服を脱ぎ始めた。
「あははっ♪分かりました〜〜〜!じゃ、今日は身体中隅々まで綺麗にして差し上げますねっ♪」
迫水が脱ぎ捨てていく服を広い、丁寧にハンガーにかける…
そして、舞衣もショーツを脱ぎ…一糸纏わない全裸になった。
「ほほぉ〜〜〜舞衣さん、何時見ても見事な身体ですねぇ〜〜♪」
「ありがとうございます♪あはっ♪もう元気になっちゃってますね〜〜〜(笑)」
全裸になった迫水の身体は見事な肥満体型…
筋肉質の身体全体に、脂肪の塊をくっ付けた様な身体…
特に腹部の肉は見事に出っ張り、その隙間から勃起したペニスを覗かせていた。
「じゃ、時間ももったいないですから、行きましょうか♪」
満面の笑顔を浮かべた舞衣は、迫水の手を優しく取る…
「足元滑りますから、気をつけて下さいねっ♪」
慈悲深い…優しい笑顔…
迫水は舞衣の優しい笑顔に一瞬見惚れながら、手を取られバスルームにエスコートされる…
『お客さんとしてきてくれたんだから…精一杯サービスしよう…』
元々…情に深く慈悲深い…母性溢れる性格なのか…
虎次はそこを見抜いていたのか…
虎次が一番見たかった、舞衣の情に溢れる慈悲深い行動…
その行動を…虎次は別の部屋でじっくりと監視していた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バスルーム
床も壁も…ピンク色のタイルで覆われたバスルーム…
置かれている物といえば…ボディーソープ…ボトル入りのローション…大きいエアマット…
普通の浴室とは違う…風俗店独特のイヤらしく卑猥な雰囲気が漂う…
その浴室の中央に置かれた…特殊な形の椅子…
アクリル材質の…人一人潜れる程の大きさの空洞が空いている…変わった形の椅子…
通称「潜り椅子」
ソープ嬢が客のアナルにサービスを行う事ができるように工夫された特殊な椅子…
その椅子に、見事な肥満体型の迫水が堂々と座っていた。
「よしっ、お風呂の準備OK♪お湯は温めで良かったですよね?」
「はい、温めで…こう暑いと、入浴後にも汗をかいてしまいますからねぇ〜〜」
「あっ、分かります♪夏って折角お風呂に入ったのに、また汗かいちゃいますよね〜〜♪」
「そうなんですよ、特に私なんか肥満体型ですから…こう待っている間も…こんなに汗をかい
てしまって…ほら見てください、もう全身汗だくで…」
潜り椅子に座っている迫水の身体は、既に全身に汗を浮かべていた。
その肥満体にびっしりと結露のような汗を浮かばせ…
身体の窪みには汗が溜まり…
額や首筋…腋からは、汗がポタポタと滴り落ちていた…
「わぁ〜〜凄い!あたしも汗っかきだけど、先生はもっと凄い汗っかきかも!」
「そうですねぇ〜〜今日も一日、花の世話をしていましたから…大量の汗をかきましたよ(笑)
汗をかいた後に、また大量の汗をかいて…もう、汗だく蒸れ蒸れですよ〜〜私の身体は」
「本当にお花の世話が好きなんですね♪毎日大変なのに…ご苦労様です♪」
裸になった迫水の身体からは、キツイ体臭が立ち昇る…
一日中汗で蒸れた身体…
汗の匂いと加齢臭が混じりあい…
そして、再び浮かび上がった汗と混ざり…更にキツイ匂いを発する…
バスルームには、迫水の体臭が充満した。
『あぁ…凄い匂い…お仕事って感じ…してきたわねっ!』
迫水の肥満体を目の前に、舞衣は作戦を練る…
今の迫水が、どういう事をされると喜ぶか…瞬時に考えた。
そして、舞衣はすぐに結論を見出す…
「迫水先生、今日はいっぱい汗をかいたでしょうから…今からあたしが、先生の身体を隅から
隅まで「舐め洗い」させて頂きますねっ♪」
「ほぉ、舐め洗い…ですか?それは一体…?」
「はいっ♪先生の身体中を、あたしが舐めて綺麗にして差し上げます♪」
「おぉお!!そんな事をして貰えるのですか!?これは楽しみですねぇ〜〜」
「はい、先生の身体中…あたしが嘗め回しますねっ♪先生は座ってるだけで大丈夫ですよ♪」
舞衣は湯船の壁にかけていたサラシ布を手に取ると、クルクルとねじり紐状にする。
そして、そのサラシ布をねじりハチマキのようにして頭に巻く…
サイドでキュッとねじりハチマキを結ぶと、舞衣は一瞬意を決したかの表情になった。
「おっ、何だかお祭り娘っぽい姿ですねぇ〜〜♪元気な感じで良い格好ですよ舞衣さん♪」
「はいっ♪前のお店で働いてた時からの…あたしのお仕事スタイルなんです♪」
そんな会話を交わしながら…舞衣はスケベ椅子に座る迫水に歩み寄る…
近づけば更に強くなる…迫水の汗の匂い…
そんな中年男性特有の匂いに少々咽ながらも、舞衣は笑顔で迫水の前で膝立ちになった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「それでは、失礼しま〜〜す♪」
膝立ちで笑顔の舞衣は、スケベ椅子に座る迫水に笑顔で声を掛ける…
舞衣は少し立ち上がると…スケベ椅子に座る迫水の膝にゆっくりと腰掛ける…
そして、正面を向き合い…身体を密着させた。
「うわぁ…迫水先生の身体…凄く熱いですね♪」
「そうでしょう(笑)それに引き換え…舞衣さんの身体は少し冷たく感じますねぇ〜〜」
「あはは、そうですか?まぁ…基本、女の子は体温低い子が多いですよね」
筋肉の上に分厚い脂肪の塊を纏った迫水の身体…
その汗だく蒸れ蒸れの身体に、舞衣は肌を重ねる…
中年男性のガサついた肌に、汗のヌルヌルとした感触…
普通の女性なら嫌悪する状況でも、舞衣は優しい笑顔を崩さない…
「キス…してもいいですか?」
「いいですねぇ〜〜是非したいですねぇ…あの巧海くんのお姉さんと…キスですかぁ…」
「えへへ…ちょっと照れくさいですけど(笑)んっ…ちゅっ…ちゅ…んっ♪」
巧海の名前を出されて、少々照れながらも…舞衣は迫水に顔を近づける…
迫水に、甘い香りを伝えながら…舞衣は自身の瑞々しく可憐な唇を近づける…
そして迫水の厚い唇に触れるように…舞衣は軽いキスを交わした。
「んっ…ちゅっ…んっ…んっちゅっ…ちゅ…んっ♪」
何度も軽いキスを交わし…舞衣は迫水に微笑んでみせる…
舞衣の優しいキスに気を良くした迫水は、舞衣の唇を舌で舐め始めた。
「いいですねぇ〜〜若い子の唇は…甘くて美味しくて…もっと味わいたいものですよ…」
そういうと迫水は、口を開け舞衣の唇をくわえ込むように吸い始める…
「んんっ…んっ…ちゅく…れろっ…れろっ、ちゅっ…んちゅ…んちゅれろっ♪」
舞衣もそれに応えるように…自ら唇を押さえつけるようにして…濃厚なキスを始めた。
「れろっ、んちゅ…んちゅ…れろっ、れろれろっちゅっ…ちゅく…んちゅ…んっ♪」
舞衣は迫水と舌を絡め合いながら甘い唾液を流し込む…
迫水も舞衣の口内を味わうように舌を動かす…
唇を嘗め回し…歯の一本一本まで嘗め回し…美味しそうに舌を嘗め回す…
舞衣の口内を味わいつくすように…迫水は舞衣の口内を蹂躙した。
「んはぁ、はぁあ、はぁ…あたしのキス…どうです?」
「はぁ、はぁ…甘くて…美味しくて…最高ですよ…若い子とのキスは…」
うっとりとした表情を浮かべる迫水…
舞衣はその表情を確認すると、早速迫水の身体に舌を這わせ始めた。
「ぺろっ…れろっ、ぺろっ…ちゅっ…ぺろっ…はぁ、はぁ…いっぱい汗かいてますね♪」
舞衣は迫水の首に両腕を回し…身体を密着させながら首筋の汗を舐め取り始める…
舌の腹を押さえつけるようにして…ゆっくり…ネットリと汗を舐め取っていく…
「あぁ…何だか申し訳ないですねぇ…こんな臭い身体を舐めてもらえるなんて…」
「ぺろっ、れろっ…いいんですよ♪あたし、男の人の汗の匂いって好きなんです♪」
首筋から肩…胸板まで…ジックリ汗を舐め取っていく…
その独特の匂いと塩分を含んだ味に嫌悪することなく…優しい笑顔で舞衣は会話を続けた。
「んちゅ、ぺろっ、れろっ…学校の先生って大変ですよね。んちゅ…ぺろっ、れろっ…生徒
達って、先生の言う事聞いてくれます?まぁ、風華学園は結構良い子が多い方だと思うけど…
あっ、乳首はっけ〜〜ん♪んちゅ…んちゅ、ちゅっ…んちゅ…ぺろれろれろっ…ちゅっ♪」
迫水の弛んだ胸板を嘗め回し…そして茶色い乳首に吸い付く…
乳輪を嘗め回しながら、舌先で迫水の乳首を嘗め回した。
「おっ…あぁ…乳首いいですよぉ〜〜〜♪はぁ、はぁ…そ、そうですねぇ〜〜確かに風華学園
の生徒たちは、良い子が多いですよ。まぁ、一部例外もありますが(笑)そういう生徒達を扱う
のも、教師の役目ですから。あぁ…舞衣さんそこ…いいですねぇ〜〜〜♪」
胸元に溜まった汗から、腹部に溜まった汗も全部舐め取り…迫水の上半身は舞衣の唾液に塗れる。
「そうなんだ〜〜♪やっぱり好きじゃないとできないお仕事ですよね。は〜〜い、先生、今度は
右腕を上げてくださいね〜〜♪」
舞衣は迫水の右腕を上げさせると…毛が密集した腋の下を晒す…
その腋の下に、舞衣は顔を近づける…
ムッと酸っぱい汗のキツイ匂いに咽そうになりながらも、舞衣は迫水の腋の下に顔を埋めた。
「ここも、いっぱい汗かいちゃうでしょ〜〜?失礼しま〜〜す♪」
舞衣は笑顔で迫水の腋の下に顔を埋めると、腋の下の汗を綺麗に舐め取り始めた。
「ぺろっ、れろっぺろっ…れろっ…汗がいっぱい〜〜♪気持ち良いですか?」
「おっ、おほぉ〜〜そんな所まで!!丁寧な仕事ぶりですねぇ〜〜本当に!!」
迫水は舞衣の丁寧な仕事ぶりに関心しながらも、太い腕から指の一本一本まで舐めて綺麗に
してもらい…舞衣の唇や舌の心地良さに優越感を得ていた。
そして舞衣は床に膝を着いて座ると、迫水の太腿に舌を這わせ始める…
太く筋肉質の太腿には密集したムダ毛が汗で張り付く…
その太腿の汗を丁寧に舐め取っていく…
太腿から脹脛…ゆっくりと丁寧に舌を這わせて綺麗にしていく…
両方の脚を舐め上げると、次は更に下…
舞衣は迫水の足を両手で少し持ち上げると、顔を近づける…
一日中靴の中で蒸れた足からは、キツイ匂いが立ち昇る…
そんな迫水の蒸れた足にも、舞衣は笑顔で舌を這わせた。
「ぺろっ、んちゅ、んちゅっ…先生、これって水虫ですよ〜〜(笑)一日中靴を履いてお花の
世話してるから、蒸れちゃったんでしょ〜〜これ(笑)ちゅく、んちゅ、んちゅっれろっ…
とりあえず、あたしが舐めて綺麗にしてあげますから、病院行った方がいいですよ…んちゅっ
れろっ、ちゅっ…ぺろぺろれろっ♪」
「あぁあ〜〜〜そんな!いいですよ!そんな汚い所舐めなくても…ああぁっ!!でも気持ちいい!」
軽度の水虫の足の指を一本一本口に咥え…舐めて綺麗にしていく…
足の裏も丁寧に嘗め回して…全ての垢や汗を舐め取っていく…
次第に迫水の身体からは、舞衣の唾液の香りが立ち昇り始め…迫水を欲情させた。
すると、舞衣は突然迫水の背後に回る…
そして迫水が足元に視線を向けると…
「よっ…っと♪えへへ〜〜ビックリしました?お尻の穴も綺麗にしましょうね〜〜♪」
潜り椅子の下からひょこっと顔を出して、迫水を驚かせる…
そして、舞衣は迫水のアナルに舌を這わせ始めた。
「ぺろ…ぺろ…ぺろぺろれろっ♪お尻の穴綺麗ですね〜〜♪」
「はぁ、はぁ…そこまでしてくれるなんて…あぁ…若い子が…私のお尻を…あぁ♪」
舞衣の舌は、迫水のアナルを嘗め回し…くすぐったいような快感を与える…
アナルの周囲を嘗め回し…シワの一本一本を舐め…ヒクヒクと動くアナルに舌を突っ込む…
舞衣の献身的な愛撫に、迫水はいつの間にか完全に勃起していた。
「はぁあ…はぁあ…舞衣さぁん…も、もう我慢できない…はぁあ…はぁ…あっ、あのぉ…
舞衣さん…どうして…どうして…そこまで…私に…献身的に接してくれるのですか?その…
貴女は…私に…その〜〜借りがあると思っているのでしょうか?はぁ、はぁ…それなら…
その考えは捨ててください。私は…人として当然の事をしたまでであって…はぁ、はぁ…」
迫水は理解に苦しんだ。
どうして舞衣が、ここまで自分に尽くしてくれるのか分からなかった…
確かに今は「風俗嬢とお客」の関係…
90分間だけの…身体だけの関係…
しかし、風俗嬢とはいえ…そのサービスや笑顔は、今まで関わってきた風俗嬢のそれとは違った…
迫水は、舞衣の笑顔や行動から…「慈愛」に近い何かを感じていた…
男の欲望や苦しみ…悲しみ…様々な感情を一身に受け止めてくれる…
風俗嬢として働く舞衣の姿は、まるで慈悲深い観音菩薩のように見えていた。
「あはは♪安心してください、迫水先生」
快感に悶えながら申し訳無さそうに話す迫水に、舞衣は笑顔で答えた。
「あたし、いつもこんな風にお客さんと接してるんです。お客さんは、お金を払ってくれてる
から…その分満足してもらおうと思って♪あたしが頑張ってサービスしないと…折角お金を払って
くれたお客さんに申し訳ないですからね(笑)お金を払ってくれた分、いっぱい満足して貰おう
と思ってるんです♪」
迫水の勃起して上を向くペニスをキュッと握り、上下に擦りながら笑顔で答える…
「はぁ、はぁ…そ、そうですかぁ…おぉ…っ!おっ、おっ、っ!いい心がけですねぇ〜〜おっ!
はぁ、はぁ…男を騙して稼ごうとする輩がいるのに…舞衣さん…貴女は本当に良い子ですねぇ…
はぁ、はぁ…しかし…貴女の姿からは…それ以上の優しさを感じますよ…はぁはぁ…」
ペニスを握られ…上下に擦られながら…迫水は舞衣の表情を伺うように話しかける…
「そうですか?うん…」
迫水のペニスを手で擦りながら…舞衣は優しい笑顔で応えた…
「…あたし…自慢じゃないけど、今まで随分辛い目に遭ったんです…沢山辛い目に遭って…
分かった事があるんです…」
「はぁあ、はぁ、はぁ…分かった…事?」
「はい…沢山辛い目に遭って…不幸な目に遭うと…相手の辛い気持ちとか悲しい気持ちとかも…
分かっちゃうんです…相手の辛い気持ちが分かっちゃうと…どうしても…慰めたくなっちゃう
んですよね…あたし(笑)」
「はぁあ、はぁ…そう…なんですか?」
「はい…散々辛い目に遭うと…人に優しくできるんです…人間って、そうなっちゃうみたい
ですよ(笑)それに…男の人の性欲って…何だか「悩み」に似てるな〜〜って思うんです。」
「はぁ、はぁ…おっ…はぁ…せ、性欲が…悩みに似てる…はぁ、はぁ面白い例えですねぇ…」
「あはは、そうですよね(笑)面白い例えですよね♪でも…本当に似てると思ったんです…
男の人は…性欲を処理する為に…こういうお店に来る…だから、あたしは…そういう男の人
達に…精一杯尽く…あたしは、この身体で…そういう男の人たちの全てを受け止めて…慰め
てあげたいんです…あはは、何だか偉そうに言っちゃいましたけど(笑)」
「はぁ、はぁ…そうですかぁ〜〜そうでしたか!舞衣さん、貴女は何て優しい人だ!おっ、
おおっ!!はぁ、はぁ…舞衣さん、今の貴女からは…神々しい何かを感じますよ…はぁ、はぁ
…まるで…菩薩様のような…優しい…ああっ!」
舞衣が手でペニスを擦る度に、迫水は喘ぎながら会話を続ける…
「…菩薩様…そうですね…あたし、観音菩薩に憧れてるんです…全てを受け入れてくれる…
観音菩薩に…なれたらいいな〜〜って…」
「はぁ、はぁ、はぁ…観音…菩薩…な、なれますよ!舞衣さんなら!!ああっ!!」
射精する寸前の迫水は、舞衣の慈愛に満ちた笑顔に悶えながら答えた。
その時…突然プレイルームのドアが開く…
「きゃっ!!えっ、ええっ!?何っ!?」
驚いた舞衣は、ドアの方に振り向く…
「なっ、何事でしょうか!?」
快感に悶えていた迫水も、ドアに視線を向けた。
勢い良く、大きな音を立てドアが開いた先に居たのは…老人…
「はぁあ、はぁあ…舞衣ちゃん!!も、もう堪らんぞい!!」
堪えきれないといった表情で仁王立ちしている老人…
「はいぃ〜〜〜っ!?と、虎次さん!?」
「え、あの…ご老人…貴方は一体…?」
プレイ中にも関わらず、ドアを開け強引に入室してきた全裸の老人…
それは紛れもない、この部屋を密かに監視していた人物…
歌山虎次だった。
ボケ爺は自重すれや
高い金払ってる迫水の迷惑とか考慮なしかよ
「はっ、は…裸〜〜〜!?と、と、虎次さん!?どうしたんですか?」
虎次の登場と全裸姿に驚いた舞衣は、呆気に取られながら質問する…
「…舞衣ちゃんや…アンタ本物の菩薩様じゃて…はぁ、はぁ…アンタの姿は…まるで慈悲深い
観音菩薩のようじゃ…はぁ、はぁ…ワシの目に狂いはなかったわい!!」
そういいながら、虎次は全裸のまま…迫水にサービス真っ最中だった舞衣に歩み寄る…
「はいいっ!?菩薩様って…それよりも虎次さん!!歩けてる!?歩けるじゃないですか!!」
「そうじゃ!!不思議なものじゃて!!舞衣ちゃんの姿を見て興奮しておったらな!!急に
歩く事ができるようになったんじゃ!!舞衣ちゃんの姿を見ておったらな!!」
今までは、杖を突いてやっと歩く事ができていた虎次…
そんな虎次が…杖なしで堂々と力強く歩く様は、舞衣にとって衝撃的だった。
「舞衣ちゃんや!!ワシャもう辛抱堪ら〜〜〜〜んっ!!」
唖然とする舞衣を、虎次はエアマットに押し倒した。
「きゃっ!!?はいぃ〜〜っ!?何?何なの〜〜〜!?」
驚いた舞衣は、虎次にされるがままにエアマットに倒され…仰向けになる…
エアマットに仰向けになった舞衣の裸体は、プレイルームの照明によって妖艶に照らされる…
一瞬何が起こったのか理解できていない舞衣は、大股を広げてはしたない姿を晒した。
「もう我慢できんぞい!舞衣ちゃん!エエか?行くぞ!!」
仰向けで大股を開く舞衣に、虎次は覆い被さるように身体を重ねてきた。
そして、舞衣の胸の谷間に顔を埋めてぐりぐりと頬ずりしはじめる…
「あんっ♪あっ、あんっ…と、虎次さん…あっ♪いきなり…そんな…ダメですっ!!」
「おほぉ〜〜〜これじゃこれ!やっぱり若い娘の柔肌は堪らんわい!!」
小柄な虎次は、舞衣に抱きつきながら全身で肌の感触を味わう…
胸の谷間に顔を埋め…乳房の柔かさやスベスベとした肌触り…甘い香りを味わう…
そして興奮を隠せない虎次は、固く勃起したペニスを舞衣の膣口にゆっくりと当てた。
「はいぃっ!?虎次さん、ダメですっ!!まだ先生…お客さんの相手をしてるんですから!!」
「ええい!!もう辛抱堪らんのんじゃ〜〜!!舞衣ちゃん!行くぞい!!」
虎次は腰を前に突き出し…正常位の体勢で舞衣にペニスを挿入した。
「あっ!!あぁああ…あぁああんっ!!ダメぇ…おじいちゃん…ダメぇ〜〜〜〜っ!!」
老人の固く勃起したペニスを挿入され、舞衣は不覚にも歓喜の喘ぎ声を上げてしまった。
「ほれっ!ほれほれっ!ほれっ!この動き!さっきまでの不自由さが嘘のようじゃ!!」
虎次は数分前まで身体が不自由だったとは思えない程の腰の動きを見せる…
一心不乱に腰を前後に動かし…パンパンと音を立てながらペニスを舞衣の膣に出し入れする…
「あっ、あっ、あんっ♪あんっ、あんっ♪虎次さん…凄いっ!!あんっ、あんっ♪」
虎次の元気な動きに舞衣は驚きながらも、その激しい腰使いに甘い声を上げて喘いだ。
「おっ、おおっ!舞衣ちゃんの観音様は何とエエ締まりじゃ!はぁ、はぁ、もうダメじゃ!!
出るっ!!久しぶりに若い娘のマンコにタップリ出せるわい!!ほぉお〜〜〜!!」
「あんっ!あんっ!あんっ!お爺ちゃん…虎次さん!!イクの!?あたしの中でイクの!?
あんっ♪あんっ、あんっ♪元気になった虎次さん凄いっ!!あんっ♪あんっ♪」
禿げた頭に汗を浮かべながら、虎次は快感を得ようと必死に腰を動かし続け…ついに舞衣の
膣内で絶頂に達した…
「あんっ…あっ、あっ…虎次さん…イッちゃったの…?」
虎次は、舞衣の膣内に少量の精液を放つ…
久しぶりに女性の膣内への射精…
虎次は満足そうに笑顔を浮かべた。
「はぁあ、はぁ、はぁ…出した…舞衣ちゃんの中に…出したぞい…」
久しぶりの膣内射精に、虎次は喜びの声をあげながら立ち上がる…
「もう〜〜いきなりビックリするじゃないですか〜〜!」
「おぉ、すまんのう!まだ接客途中じゃったな(笑)」
少々ご立腹な舞衣に、笑顔で謝る虎次…
蚊帳の外の迫水は、スケベ椅子に座ったまま呆気にとられていた。
「あのぉ〜〜舞衣さん、こちらの方は一体…?」
「あっ、すみません迫水先生!!」
突然の出来事に迫水の存在を忘れていた舞衣は一言謝ると、虎次を紹介し始めた。
「こちらのお爺ちゃんは、歌山虎次さんです♪」
虎次の名を聞いた迫水は、驚きの表情を見せた。
「おぉ!知ってますよ!歌山虎次さんと言えば…歌山グループの…前社長では?」
「そうじゃ…今はもう引退して自由奔放な生活をしておるがのう…」
「あっ、凄〜〜〜い!迫水先生、虎次さんの事知ってるんですか?」
「はい勿論、歌山グループと言えば、昔から風華学園の大手スポンサーなんですよ」
「あっ、そうなんだ〜〜♪知らなかった。そうなんですか?虎次さん」
「そうじゃな〜〜そんな事もしておったなぁ…で、そちらの体格のエエ男は…教師かの?」
虎次はエアマットにペタンと胡坐をかいて座り、スケベ椅子に座る迫水に視線を向けた。
「お初にお目にかかります。私は風華学園中等部の教師で、迫水と申します」
視線を向ける虎次に、迫水は暑苦しい笑顔で自己紹介する…
「迫水先生は、弟の担任だったんです。あたしが医療費を工面する為に退学した時も、親身に
なって相談に乗ってくれて…アドバイスしてくれた先生なんです」
「ほほぉ〜〜そうじゃったか!舞衣ちゃんが世話になっておったようじゃのう〜〜」
「いえいえ、世話をしたとか…そんな大した事はできませんでしたよ(笑)」
虎次と迫水は、お互いを紹介し合いながら…3人の会話は進む…
「…ところで…あのぉ〜〜舞衣さん…」
迫水は申し訳無さそうに舞衣に声を掛ける…
「はいっ?どうしたんです〜〜迫水先生?」
「いやぁ〜〜ご老人の突然の乱入で呆気に取られましたが…私も…もう我慢できなくて…」
スケベ椅子に座る迫水は、自身の固く勃起したペニスを舞衣に見せ付けた。
「人が見ている状況というのは慣れてないのですが(笑)そろそろお願いしてもいいでしょうか?」
「あっ!いけな〜〜い!!忘れてました!!ゴメンなさい!!」
やっと自分の仕事を思い出した舞衣は、早速サービスの続きを始めた…
エアマットに胡坐をかいて座る虎次の目の前で…舞衣は迫水に歩み寄る…
そして、スケベ椅子に座る迫水にお尻を向けて四つんばいになった。
「迫水先生、もう我慢できないでしょ?いいですよ♪あたしの中で気持ちよくなって下さいねっ」
スケベ椅子に座る迫水にお尻を高く突き出し、愛液でヌルヌルに濡れた膣を見せ付けた。
「ほぉ〜〜これは凄い!舞衣さんのここはイヤらしく濡れてますねぇ〜〜♪」
「はいっ♪先生はそのままで…あたしが動きますねっ♪」
四つんばいの舞衣は、迫水の勃起したペニスにゆっくりお尻を近づける…
そして、舞衣は器用に自身の膣にペニスを押し付け…腰を動かす…
ゆっくりと舞衣の膣は…迫水のペニスを受け入れていった。
「おおっ!舞衣さんの中…気持ち良いですよ…ううっ…」
舞衣の膣は、迫水のペニスをヌプヌプと飲み込んでいく…
ゆっくり…ゆっくりとペニスを深く咥え込み…受け入れていく…
「あっ…あぁあ…先生のおちんちん…入ってくる…んんっ♪」
完全に迫水のペニスを咥え込んだ舞衣は、膣口や柔かく温かい膣壁でキュウキュウと締め付け
快感を与えた。
「はぁあ…凄い締め付けですねぇ〜〜♪まるで乙女のようですよ!はぁ、はぁ…」
「んぁあ…あぁ…はぁ、はぁ…んっ♪先生…動きますね♪」
座ったままの迫水のペニスを四つんばいで受け入れた舞衣は、ゆっくりと腰を前後に動かし始める…
「あっ、あっ、あんっ、あっ♪あっ、あんっ♪あんっ♪あんっ♪気持ち良い!あんっ♪」
「おっ、おっ、はぁ、はぁ…舞衣さん、凄い腰の動きですねぇ〜〜!」
舞衣は腰を前後や上下に動かしながら、スケベ椅子に座る迫水のペニスを自身の膣に出し入れ
して快感を与える…
その慣れた腰の動きは、まさにベテランの技術そのものだった。
グチュグチュと卑猥な水音を立てながら、舞衣の愛液塗れの膣は迫水のペニスを受け入れる…
「あんっ♪あっ、あんっ♪先生のおちんちん気持ち良い♪あんっ、あっ、あんっ♪先生、気持ち
いいですか?あんっ、あっ、あんっ♪出したくなったら…遠慮せずに中に出して下さいねっ♪」
迫水の絶頂が近いことを察知した舞衣は、腰の動きを早めた。
ラストスパートと言わんばかりに、舞衣は器用に腰を速く動かす…
全身に玉のような汗を浮かべ…乳房をユサユサと揺らしながら…まるで四つんばいの獣のような
格好で悩ましい喘ぎ声を上げ…迫水を楽しませた。
「ああっ!舞衣さんっ!もうダメだ!!あああっ!!」
舞衣の激しい腰使いと、膣の締め付ける快感に耐えられず…迫水は絶頂に達した。
「はぁあ…はぁ…ふぅ〜〜気持ちよかった…流石ですよ舞衣さん!」
「はぁ、はぁ、はぁ…イキましたね♪気持ちよかったですか?」
「むぅう…目の前で舞衣ちゃんが他の男と…はぁ、はぁ…何じゃ…この不思議な気持ちは…」
絶頂の余韻に浸る迫水と、ひとまず迫水を絶頂に導いた舞衣が談笑する中、虎次は二人の会話に
割って入る…
「舞衣ちゃんや!疲れて折る場合ではないぞ!」
「はいっ?どういう事ですか?」
「舞衣ちゃんのお陰で、こんなに元気になれたんじゃ!今日は祭りじゃ!!この部屋を独占
して、ワシの復活祭じゃ!!今日は舞衣ちゃんと枯れ果てるまでヤリまくるぞい!!」
「はいぃ〜〜〜っ!?いきなり何ですか〜〜〜!?」
「さすが、金持ちのやる事は違いますねぇ〜〜(笑)」
「迫水とやら、お主も参加せい!二人で舞衣ちゃんとヤリまくるぞい!!」
「わ、私もですか?いやぁ〜〜〜光栄ですねぇ〜〜(笑)是非参加させていただきますよ♪」
自身の体調が回復した事に喜びを隠せない虎次…
その虎次の突拍子も無い思いつきから、性の宴が始まることになってしまった…
成り行きから…その性の宴に参加する事になってしまった迫水…
改めて舞衣の身体をマジマジと見つめながら、再び勃起するその姿は満更でもない様子だった。
「あの、え〜〜〜っと…あたし…どうなっちゃうのよ〜〜〜(笑)」
突然の展開が重なり…舞衣は苦笑いを浮かべることしかできなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
二次創作においてのオリジナルキャラはどこまでOKでしょうか?
皆様の意見を聞かせてください。
SSとかでよくある、本編のキャラをオリキャラが脇に追いやってる状態でなきゃ
いいんでね?
ただ、無理に当てはめてでも本編キャラ出すほうが絶対支持は大きいと思うけどね
458さん
そうですよね、やはり本編キャラあっての二次創作ですからね。
ご意見ありがとうございました。
午後9時10分
プレイルーム
「あっ…あっ、あっ…んっ♪」
舞衣はベッドに座り、その大きな乳房を突き出すように晒す…
「んちゅう〜〜〜んちゅ!ちゅぱちゅっ!!むふぅ〜〜!!相変らずエエ乳しとるなぁ!」
「ちゅぱちゅぱっ!いやぁ〜〜張りも形もよくて…本当にいいおっぱいですよ!」
舞衣の両脇には、虎次と迫水が舞衣を挟む様にしてベッドに座る…
そして、晒された舞衣の乳房を片方ずつ二人で弄んでいた。
形の良い乳房を鷲掴みにしてムニュムニュと弾力を味わうように揉み…
ツンと起ったピンク色の乳首に夢中になって吸い付く…
迫水が右の乳房を楽しそうに弄べば…
虎次が負けじと争うようにして乳房に吸い付いた…
「あっあぁあぁ〜〜〜〜ん♪ダメぇ…お乳…ダメェ…感じちゃう…はぁ、はぁ…先生も…虎次
さんも…あっ、あっ♪イヤらしい吸い方…ダメぇ…はぁ、はぁ…」
両方の乳首を同時に吸われ…舞衣はピクピクと身体を震わせながら快感に耐える…
これ以上ない程コリコリに固く突起した乳首に、電気のような快感が走る…
快感はやがて全身を走り…徐々に熱く甘ったるい快感が身体の芯に溜まっていく…
「ぺろぺろっ…ちゅく…ちゅっ、ちゅ…おやぁ〜〜?舞衣さん、もしかして、気持ち良いんで
すかぁ〜〜?乳首をこんなに立たせて…顔を真っ赤にしてしまう程気持ち良いんですかぁ?」
「おほほぉ〜〜♪舞衣ちゃんや…乳首おっ立てて、汗を浮かべてイヤらしい声出して感じまく
りじゃのう〜〜♪ほれほれ、ここがエエのかい?んちゅう〜〜〜ちゅくちゅく、ちゅう…」
「あっ…あっ、あっ…あっ…んっ♪おっぱい…乳首…気持ち良い…あんっ♪」
卑猥な音を立てながら舞衣の乳首に吸い付く二人…
舞衣は快感に身体を弓のように反らしながら感じる…
舞衣が身体を反らせば…大きな乳房を二人の顔に押し付けてしまう…
すると、更に二人は強く執拗に舞衣の乳首に吸い付いた。
「あっ…あっ、あっ!ダメっ!!あんっ♪あっ…ダメ…んっ!おっぱいだけで…おっぱいだけ
で…あたし…イッちゃう!!はぁあ、はぁあ…あっ…あぁあ…ダメダメ!!あっ…イクっ!!
イッちゃう!!あっあぁあああぁ…あっはあぁぁ〜〜〜〜んっ♪」
乳首を執拗に攻められ…甘ったるい快感は舞衣の身体の中に蓄積され続け…
舞衣の身体が快感でいっぱいになった瞬間…舞衣は絶頂に達した…
「ちゅちゅ、ずちゅ〜〜ぺろぺろ…おやぁ〜〜舞衣さん…イキましたか(笑)」
「レロレロ…ほほぉ…乳だけを弄られてイクとはなぁ…舞衣ちゃんはスケベな子じゃなぁ(笑)」
「はぁ…はぁ…はぁ…あぁ…胸だけで…イッちゃうなんて…はぁ、はぁ…」
全身に汗を浮かべて、舞衣は絶頂の余韻に浸る…
紅潮したままの頬…乱れた呼吸…
舞衣自身の身体は、乳房への愛撫だけでは満足できず、うずうずした欲求が溜まっていた。
それを察知したかのように、迫水が舞衣に声をかける…
「舞衣さん、歌山老人が待っていますよ♪」
「はいいっ?虎次さんが?」
舞衣がベッドの中央に目を向けると、既に仰向けになり下半身を晒した虎次の姿があった。
「さあ、舞衣ちゃんや!舞衣ちゃんの乳を弄って…ワシの一物は既にこんなになっておるわい!
早くワシの一物を鎮めてくれんかのう?」
虎次は勃起したペニスを舞衣に見せつけながら笑みを浮かべる…
「早くワシに跨って…腰を振ってワシを喜ばせてくれい!」
「あっ、はい…わかりました♪」
舞衣は即されると、仰向けになった虎次の下半身に跨る…
できるだけ体重をかけず…虎次の身体の負担にならないように…ゆっくりと跨り…
そして膣口に虎次の勃起したペニスを当てると、舞衣はゆっくりと腰を下ろしていく…
「…虎次さん…いきますね…んっ♪んあぁ…ああっ♪虎次さんの…入ってくる…あんっ♪」
舞衣がゆっくりと腰を下ろしていくと…舞衣の膣は、虎次のペニスをヌプヌプと受け入れていく…
「はぁあ…あぁ…んんっ♪虎次さん…おじいちゃんなのに…こんなに元気になって…あんっ♪」
「こんなに元気になれたのは…舞衣ちゃんのお陰じゃ!ありがとう!」
「こちらこそ、どういたしまして♪それじゃ、動きますね♪」
舞衣は虎次に跨り…ゆっくりと腰を動かしていく…
「あっ…あっ、あっ…あんっ♪あっ…あんっ♪虎次さん…気持ち良いですか?」
「うほほぉ〜〜♪こりゃエエわい!極楽じゃあ〜〜〜!!」
ゆっくりと腰を上下に動かし…ペニスを自身の膣に出し入れする…
900人近い男性と性行為を重ねた舞衣の慣れた腰使いに、虎次は歓喜の声を上げた。
「あっ…あっ♪よかった♪じゃ、もっと動いちゃいますねっ!」
虎次の言葉に笑顔を浮かべた舞衣は、徐々に腰を激しく動かし始める…
腰を動かし…身体全体を上下に揺らしながら…虎次に快感を与える…
腰を上下に動かしながら…脚で身体全体を上下させる…
年老いた虎次の身体に負担を与えることなく、ベテランの技術で虎次に快感を与えた。
「あっ、あっ、あんっ♪あんっ、あんっ♪あんっ♪気持ち良い!虎次さんのおちんちん気持ち良い♪」
身体中に玉のような汗を浮かべながら、身体を上下に動かす…
身体を上下に動かす反動で、舞衣の大きな乳房はプルンプルンと円を描くように揺れ動く…
そして、乳房が激しく揺れ動けば…乳房に浮かんだ玉のような汗は周囲に飛び散る…
舞衣の身体は再びピンク色の紅潮し…全身を汗まみれにして甘い香りを立ち昇らせた。
「おほぉ〜〜!!もうダメじゃ!!舞衣ちゃん!!出すぞ!!ああっ!!」
虎次は快感に耐え切れず…舞衣の膣内に再び射精した。
「はぁあ、はぁ、はぁ…虎次さん…2回目ですね♪」
舞衣は虎次の下半身から退くと、ベッドに座り微笑んでみせる…
前日までは歩く事すら大変だった虎次が、自分のお陰で元気になれたと聞き、舞衣は満更でもなかった。
「そうじゃなぁ…本当に…信じれんわい…」
そんな時、舞衣はベッドに押し倒される…
「きゃっ!?はいぃ〜〜っ!?迫水先生?」
背後から迫った迫水に、舞衣は仰向けに倒される…
そして、迫水は舞衣に覆い被さるように肌を密着させてきた。
「いやぁ〜〜〜舞衣さんの献身的な態度、素晴しいですねぇ〜〜♪何というか…女性の鏡ですよ♪」
「女性の鏡?そんな〜〜〜言い過ぎですよ(笑)」
「いえいえ、そんな事はありませんよ!私、興奮するとと共に感激しました♪」
「あはは、照れちゃうなぁ〜〜(笑)って…あぁん♪せ、先生?イキナリ…ですかぁ〜〜〜!?」
迫水は舞衣を褒めながらも、興奮を隠せないのか…会話の終わりを待ちきれず、舞衣に挿入した。
正常位の体勢で、勃起した太いペニスを舞衣にイキナリ挿入する…
舞衣の愛液で潤った膣は、イキナリ突っ込まれたペニスを抵抗なく受け入れた。
「んっ…はぁあああぁ…あっ!ああっ!先生…んぁあ…迫水先生の…大きい…ああんっ♪」
迫水の太いペニスを受け入れた舞衣は、息を吐くように喘ぐ…
「ふぉお…舞衣さんの中は…相変らず温かくて…締め付けが凄いですねぇ〜〜♪」
迫水のペニスをヌルヌルの膣壁が締め付け…その柔かさと温かさを伝える…
そして、迫水は欲望の赴くままに腰を動かし始めた。
「あっ、あっ♪あっ、あんっ♪あっんんっ♪先生っ♪あたし…先生とセックスするなんて…
全然考えてなかった!あんっ、あんっ♪これって…いけない事ですよね?」
「はぁあ、はぁ、はぁ…私は嬉しいですよ!あの巧海くんのお姉さんと…はぁ、はぁあ、はぁ…
なつきさんのご友人と…セックスしてるなんて!はぁ、はぁ…あの制服姿の貴女と照らし合わせて
興奮してますよ!むちゅう〜〜〜ちゅく、ちゅう〜〜〜っ!!」
数年前の…風華学園の制服に身を包んだ舞衣を思い浮かべながら、迫水は乱暴に下半身を動かし
ペニスを舞衣にぶつけるように突っ込む…
そして、快感に喘ぐ舞衣の半開きの口を塞ぐように…迫水は舞衣に唇を重ねる…
瑞々しい唇を堪能しながら、舞衣の口内を犯すように舌を蹂躙させ…激しいディープキスを楽しんだ。
「んんっ…むぐっ…んちゅっ…はぁ、はぁ…あんっ、あんっ♪言わないで下さい…あんっ♪あんっ♪
巧海やなつきの名前を出さないで♪あんぅ♪あんっ、あっ、あんっ♪恥ずかしい♪あんっ、あんっ♪
恥ずかしいから止めてくださいっ!!」
「はぁ、はぁ…でも舞衣さん、人の名前を出されて興奮してるんじゃないですかぁ〜〜?何だか
声も甲高くなってきましたし…いやぁ〜〜〜学校の先生方は、舞衣さんの今の姿を見たらどう
思うんでしょうねぇ〜〜♪実際、男性の先生方に貴女は大人気でしたから♪」
「あんっ♪ダメぇ〜〜〜!!言わないで!!恥ずかしい!!本当に恥ずかしいんだからっ♪」
言葉で責められる背徳的な行為に羞恥心を刺激され…舞衣の喘ぎ声は大きくなる…
「あっ♪あっ、あっ♪もうダメ!!先生!あたし…イッちゃう!!あんっ♪」
「はぁあ、はぁ…私も…イキますよ!!もうダメだ!!あああっ!!」
迫水は絶頂の瞬間…舞衣を強く抱きしめる…
そして、腰を乱暴に舞衣の小股にぶつけながら…迫水は舞衣の膣内に射精した。
「はぁあ…はぁ、はぁ…迫水先生も…凄いですね…はぁはぁ…」
「はぁ…はぁ…そうですかぁ?舞衣さんが…余りに魅力的だから…こんなに出してしまいましたよ」
仰向けで呼吸を整える舞衣に、迫水は笑顔で話しかけた。
すると、待ちきれないと言った表情で…虎次は舞衣の腕を持ち、起き上がらせる…
「ほれほれ、舞衣ちゃんや!休んでおる暇など無いぞ!」
「はいぃ〜〜っ!?ちょっと待ってくださいよ〜〜!あの…ちょっと休ませて…」
「そんな暇はないぞ!早く四つんばいになれい!」
舞衣は言われるがままに四つんばいになり…虎次に形のいいお尻を晒す…
「ほぉ〜〜こりゃ形のエエ尻じゃわい♪おっぱいもエエが、尻もエエのぅ〜〜♪」
舞衣の艶やかで染み一つ無い綺麗なお尻…
その形のいいお尻をジックリと眺めると…舞衣は尻の穴をヒクヒクさせながら羞恥心を露にする…
「はぁあ…恥ずかしい…そんなにジックリ見られると…恥ずかしいですよ〜〜!!」
「ほほぉ…見られて感じるとは…本当に舞衣ちゃんはスケベじゃのう〜〜♪ほれっ!!いくぞ!!」
四つんばいの舞衣の腰に両手をあて…虎次は身体を支える…
そして、勃起したペニスを…四つんばいでお尻を突き出す舞衣に挿入した。
「あっ…はぁあああぁ〜〜〜〜っ♪あっ、あっ…あんっ♪あひぃいっ!!」
バックからペニスを挿入され…舞衣は甲高い喘ぎ声をあげた…
「ほれほれ!舞衣ちゃん!どうじゃ?ワシの一物は!」
「あんっ♪あんっ、あんっ♪気持ち良いですっ!虎次さんの元気なおちんちん、気持ち良いですっ!」
虎次は舞衣の腰を掴み、リズム良く腰を動かし舞衣を喘がせる…
「では…私は舞衣さんの口を使わせてもらいましょうかねぇ〜〜」
迫水はそう言うと…四つんばいで喘ぐ舞衣の顔の目の前に座る…
そして、射精したばかりで精液塗れのペニスを舞衣の口元に近づける…
「あっ、あっ、あんっ♪はいぃ〜〜っ?先生?むぐぅ…んっ…ちゅく…んちゅ…んっ♪」
否応なしに、舞衣は迫水のペニスを咥える羽目に…
舞衣は涙目になりながらも、迫水の精液塗れのペニスを咥え…口内で舐め回す…
「おおっ…その舌使い…イヤらしいですねぇ〜〜♪おっ…おっ!」
舞衣が亀頭を舌で舐め回していると…瞬く間に固く大きく勃起していく迫水のペニス…
完全に勃起した迫水は、四つんばいの舞衣の頭を両手で支えると、前後に腰を動かし始める…
「んっ、んちゅ、んぐっ…んちゅ、んちゅっ!んっ!んん〜〜〜んっ!!」
舞衣にペニスを咥えさせ…腰を前後に振り…喉の奥までペニスを突っ込んでは出す…
強制的なイマラチオに、舞衣は涙目になりながらも、喉の奥で感じてしまう…
「んぐっ、んちゅっ、んっ!んちゅっ…んっ、うぇえ…んっ…んっ!」
「おっ!おっ、おっ!喉の奥まで咥えてくれるなんて…おっ!こんな感触は初めてです!!」
四つんばいの舞衣は、後ろから虎次に突かれ…前からは迫水に喉を犯され…
まるで玩具や性具のように扱われてた…
「ま、舞衣ちゃん!!また…またイクぞい!!」
「おおおっ!!舞衣さん!!喉の奥に…出しますよ!!」
「むぐっ、んっ!んちゅ、んっ、んちゅ…んぐっ…むぐっ!!?むふぅ〜〜〜〜〜んんっ!!」
二人は舞衣の身体を道具のように扱いながら…ほぼ同時に射精した。
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「はぁ、はぁ、はぁ…今度は私が挿入(入れ)させて貰いましょうかねぇ♪」
「それでは、ワシが口を使わせてもらおうかのう♪」
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「次はワシが…」
「では私が…」
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「次は…」
「では私が…」
約2時間…舞衣は二人の性欲を受け止め続けた…
助平な老人と精力の有り余った肥満中年による性の宴は、舞衣が失神するまで続けられた…
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午後11時30分
ソープランド エンジェル
「…んぁあ…はぁ…はぁ…あぁ…いけない…あたし寝てた…?」
虎次と迫水…二人の欲望を受け入れ続け、失神してしまった舞衣…
ベッドの上で大の字になっていた舞衣は、やっと意識を取り戻した。
「…あぁ…身体中痛い…ええっと…今何時?」
舞衣以外…誰も居ないプレイルーム…
上半身を起し…ベッドから立ち上がると…舞衣の股下からは、精液がドロッと流れ落ちる…
「うわぁ…結局あたし…何回中出しされたんだろ…」
突然の展開が重なり…コンドームを使用せずセックスを繰り返した事に後悔する…
「…もう0時前…そろそろお店も終わりよね…」
舞衣はバスルームに向かうと、シャワーのお湯で汗を流す…
そんな時…プレイルームのドアが開いた。
「きゃっ!?と、虎次さん!?」
「おぉ…舞衣ちゃんや…気付いたようじゃな…」
閉店前のプレイルームに現れたのは、身支度を整えた虎次…
和服姿の虎次は、再び遠慮なしにシャワー途中の舞衣の部屋に入ってきた。
「あのぉ〜〜虎次さん、ノック位してくださいよね〜〜ビックリしちゃいますよ(笑)」
「おお、スマンのう!」
既に裸を見られても恥ずかしくないのか…
舞衣は笑顔で裸を晒し…シャワーを浴び続ける…
「そういえば…迫水先生は、あれからどうしたんですか?」
「あの教師か?舞衣ちゃんにお礼を言って帰っていったな…」
「…そう…ですか…」
舞衣はシャワーのお湯を止める…
そして、身体を拭きながら…虎次の言葉を待つ…
「舞衣ちゃんや…今日の舞衣ちゃんの姿は…まさに観音様じゃったわい…」
「あたしが…観音様?」
「あぁ…見えたぞい…優しくて慈悲深い…全てを受け入れてくれる…観音菩薩に見えたわい…」
「…そうですか…えへへ…何か嬉しいです♪」
舞衣は照れ笑いしながら、ベッドに座る…
暫くの沈黙が続き…虎次は口を開いた。
「…合格じゃ…」
「はいっ?今…何て?」
「合格じゃ…と言った…舞衣ちゃんや…アンタはワシの思った通りの娘じゃったわい…」
「はいぃっ!?合格って…?」
「スマンなぁ…ワシは…舞衣ちゃんを試しておったんじゃ…いろいろとな…」
虎次は多くを語らなかった…
「何より…ワシがこの様に歩けるようになったのは…間違いなく舞衣ちゃんのお陰じゃ…」
虎次はシワだらけの顔で笑って見せた。
「じゃから…ワシが舞衣ちゃんの願いを…叶えてやろうぞ!」
「えっ…っていう事は…?」
「DVD…じゃったな?全て回収して見せようぞ…歌山グループの人材を使ってな…」
「本当ですか!!?」
「あぁ…本当じゃよ♪少々手荒な方法を使っても…必ずな!」
「ありがとうございます!虎次さん♪」
舞衣は満面の笑顔で虎次にお礼を言った。
そして閉店と同時に…舞衣は虎次と共に店を後にした。
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午前0時30分
うたやま荘 離れの一室
0時を過ぎ…風華町の港からは定期船は出ておらず…
舞衣は歌山グループ所有のクルーザーで送ってもらった。
そして…到着したのは夜中の1時前…
「ふぁあ〜〜あ…今日は本当に大変だったわ…」
部屋着姿の舞衣は、窓の外を眺めながら今日一日を振り返る…
「また…あんな事しちゃった…ゴメンね…祐一…」
事情があったとはいえ…再びソープ嬢として身体を売った自分の行動を少しだけ悔やみながら、
舞衣は遠く離れた東京にいる祐一に謝った。
「でも…虎次さんは…DVDを回収してくれるって約束してくれたし…良かったのかな…」
テレビもつけず…外から聞こえるカエルの鳴き声を聞きながら…舞衣は自問自答する…
そんな時…舞衣の携帯の着信音が鳴り響く…
「はいっ?こんな時間に…誰?」
ディスプレイに表示された名前は…玖我なつき…
「…なつきから?何かあったの?」
舞衣は携帯を取る…
「もしもし〜〜なつき?今何時だと思ってるのよ〜〜〜」
気だるそうな声で、舞衣は携帯越しに話しかける…
『あぁ、すまない…今日はいろいろあってな…連絡が遅くなってしまった…』
「あたしも…今日はいろいろあったのよね〜〜(笑)で、何かあったの?」
『あぁ…その…事件の手がかりの事なんだが…』
「えっ?手がかり!?何か分かったの!?」
驚いた表情で、舞衣は携帯をキュッと握り締める…
そして、真剣な表情でなつきの言葉を待った…
『あぁ…あの事件についての、重要な手がかりを得ることができそうなんだ…』
なつきは、経緯を説明し始めた…
風華学園の理事長…姫野二三が、学園内に秘密裏に仕掛けた1000個近い隠しカメラの存在…
生徒はおろか、教師たちも知らない…カメラの存在と、教会側の面々を利用した不良生徒の制裁…
その制裁は、隠しカメラの情報を元に行われているという事…
「校内放送事件」は、関わった人物が「HiME」と「オーファン」に縁のある人物なので、オーファン事件
を表沙汰にしたくない学園側の陰謀から、事件自体無いことにしようとしている事…
そして、校内放送事件当日の証拠はまだ存在する可能性があり…
その情報を、学園のシスター…結城奈緒が握っている事…
なつきは一つ一つ…ゆっくり説明した…
「…イキナリでよく分からないけど…要は…奈緒ちゃんが情報を掴んでる…って事よね?」
『まぁ…そういう事だな…』
少し間を置いて…なつきは話し始める…
『で…私は奴を説得したんだが…舞衣…お前の意見を聞きたいらしいんだ…』
「はいっ?あたしの…意見?」
『そうだ…明日の昼…教会に来い…という事だ…』
「明日の昼…つまり…今日のお昼よね?」
舞衣の脳裏に不安が過る…
結城奈緒…
一時期は敵対していた…元、HiME同士…
戦いの成り行きとはいえ…目を怪我させた負い目もあり…
事件解決後も、殆ど会話することは無かった…
そんな気まずさもあり…奈緒と会う事には抵抗があった。
しかし…今の舞衣にとっては、校内放送事件の犯人を知る事が優先だった。
「うん…分かった…お昼に…教会ね?」
『悪いな舞衣…何かあったら…すぐに連絡してくれ、いいな?』
着信を切ると、舞衣は布団に寝転がる…
仰向けになり…天井を眺めながら…物思いに耽る…
「あたしが頑張れば…巧海を苦しめた犯人を…あたしが…頑張らないと…」
絶対に何かが起こる…と思いながらも、舞衣は結城奈緒と会う事を決意する…
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