【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 2 【舞・舞乙】
アニメ放送中なのにクェイサーのスレも立っておらず、舞シリーズのスレも残ってないようなので総合スレとして立ててみました。
扱う作品は聖痕のクェイサー、舞、舞乙、VITAセクスアリスなどです
なおアニメ脚本としての吉野作品は入れない方向にしたいと思います。
舞作品につきましても基本的にコミックスの内容に触れたものでお願いします。
保守ついでにwiki参考にした作品紹介
聖痕のクェイサー
特定の元素を操ることができる能力者クェイサーたちのバトル漫画だが
クェイサーが戦闘するためには聖乳(ソーマ)という物質が必要になるが、これが女性の乳から分泌されるもので得るためには搾乳行為が必須となり
エネルギーを補給するという建前で乳を吸うことを正当化している変態漫画である
前のスレッドで書き込みをさせて頂いていたものです。
先ほどお話を書き込んでいると、
「ERROR:このスレッドは512kを超えているので書けません! 」
というエラーが出て、書き込みができなくなってしまったので、
新たにスレッドを立てさせて頂きました。
スレッドの趣向はコピー&貼り付けで何とか済ませましたが、
スレッド立ては初めてなので、もし不手際がありましたら、
追加で書き込みお願いします。
「んぁあああぁ〜〜〜っ♪気持ちいいっ♪おちんちん気持ちいいっ♪もっと!!
もっと動いてっ!!ジュプジュプ突いてっ♪あひっ♪あひっ♪あっ、あっ、あんっ♪
壊れる位突いてっ♪あぁぁあ…あんっ♪やっぱり…やっぱりおちんちん最高っ!!
大塩くんのおちんちん最高っ!!」
ペニスを直に挿入される快感に、歓喜の声をあげる舞衣…
「おらっ!おらおらっ!!鴇羽!!お前もうこれ…雌豚だぜ!!ははっ!!オラオラ!!
雌豚!!尻振れよ!!豚らしく鳴いて見せろよ!!ブーブーいやらしく鳴いて見せろよ!!」
大塩は腰の振りを弱める…
「ああっ…そんな…ブッ…ブ〜〜ブ〜〜〜♪ブヒブヒっ♪豚ですっ!!あたし豚ですっ♪
イヤらしい…おちんちんの事しか考えてない…助平な雌豚ですっ♪ブヒブヒブ〜〜ブ〜〜♪」
既にプライドも何もなくした舞衣は、滑稽に雌豚を演じる…
「おらっ!おらっ!おらっ!!雌豚っ!!俺のと…元カレの…どっちがいい?言ってみろよ!!」
再び大塩は、腰の振りを弱める…
舞衣は一瞬俯く…そして唇をかみ締めた…
「大塩くん…大塩くんの方が…大塩くんのおちんちんの方が!アイツ…祐一のよりいいのっ!!
祐一のより…大塩くんのおちんちんの方が…大きくて…あたしにピッタリなのっ!!あんっ♪
あんっ♪あんっ、あんっ♪ダメダメっ♪また…またイッちゃうっ♪」
心の奥で…何かが壊れた…
心の中の何かが崩れ落ちる…
舞衣は三度の絶頂を向かえ…ぐったりと横たわり…
翌日の朝まで眠り続けた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
AV女優にでもされるかな舞衣
もうこの姉は救われなくてもいいから無垢な弟だけは不幸にしないで・・
4月10日 午前10時
廃墟に近い雑居ビル…
ビルの窓という窓は全てベニヤ板で塞がれ…一筋の光も入ってこない…
換気扇と通風孔のみが唯一外部とのつながり…
お昼前になっても依然として真っ暗な部屋に、蛍光灯の灯が点される。
「んっ…あぁ…ふぁあ…あ…」
ベッドに寝転がるショーツ一枚姿の舞衣は、蛍光灯の灯りに目を覚ました…
「あぁ…あたし…寝てたんだ…」
昨日の夕方…大塩の目の前で痴態を晒した舞衣…
約2日間歩き続けた疲れもあり、この時間まで眠り続けた様子…
「はっ!!いけない!!今何時!?」
起きた瞬間、舞衣は思わず時間を気にしてしまう。
舞衣の頭をよぎったのは 「朝食の準備」と 「お弁当の準備」
そして 「出勤時間」 だった。
「って…あぁ…そうよね…もう必要ないんだ…あはは、何やってるんだろ…あたし…」
辺りを見回し、我に返る。
落ち着き、頭の中を整理した舞衣…
その舞衣の目の前に現れた、スーツ姿の大塩…
「おはよ〜〜鴇羽、ほれ、朝飯♪」
大塩は、コンビニで買ったパンとジュースを舞衣に手渡す…
「あっ、ありがとう…」
一言お礼を言い受け取る舞衣…
「しかし、よく寝てたよな〜〜もう起きないかと思ったぜ(笑)」
昨日出会った時のように、スーツを着崩した大塩は、舞衣に笑顔を向け話しかける。
「うん…疲れてたから…いろいろあって…」
元気の無い舞衣を見ると…大塩は悪戯な笑みを浮かべ、携帯を取り出す。
「しかし昨日の鴇羽、マジで凄かったよな〜〜(笑)」
「っ!!?」
舞衣はハッとした表情になると、思わず赤面してしまう…
そして、自分が裸でいる事に気づき、思わず布団に包まり身体を隠した。
「あれは…クスリのせいで…普段は絶対あんな事…しないんだから…」
普段から、痴態を平気で晒す助平な女だと思われるのが嫌なのか…
舞衣は昨日の自分を否定する。
否定すると同時に、ドラッグで乱れた自分を思い出す…
平気で裸になり…大股を開き…
そして、同級生たちに向けて笑顔で痴態を晒した自分を思い出した…
「あっ!!そういえば…昨日の動画…もしかして…本当に同級生に…?」
思い出した瞬間、赤面していた舞衣の顔は、一瞬にして青ざめてしまう…
これ以上ない破廉恥な姿を晒した動画を、同級生に配信されたら…
『あんなの見られたら…もう東京に住めないわよ…』
不安そうに大塩を見つめる…
意地悪そうな笑みを浮かべる大塩…
「とりあえず動画、男子全員に送ったらさ〜〜スゲー評判だったぜ(笑)」
「はいぃ〜〜っ!!?お…送ったの?動画…」
「あぁ、勿論♪今朝からメールが凄くてさ(笑)」
大塩は無責任に笑いながら携帯を開く…
「え〜〜っと…いろいろ届いてるぜ(笑)読んでやるよ♪」
『これマジで鴇羽じゃね!?』
『鴇羽の裸スゲーじゃん!!』
『正直ショック…抜いたけど(笑)』
『鴇羽ってAV女優になったの?』
「みんな喜んでるみたいだぜ(笑)良かったな〜〜鴇羽♪あははははっ!!」
次々に届いたメールの内容を読み上げる大塩…
「ちょっ…ちょっと!!ええっ!!?そんな…はいぃぃぃぃいいっ!!?」
次々に読まれるメールの内容に、動揺が隠せない…
「まだまだあるぜ(笑)」
『やっぱ鴇羽って巨乳だったんだな!!』
『お前、もしかして鴇羽とヤッたのかよ!!』
『鴇羽呼んで乱パしようぜ!!マジで!!』
更にメールを読み上げる…
「どっ、ど…どうしてくれるのよ〜〜!!最低っ!!あたし…もう中学校の同級生たちと
会えないじゃない!!それに…もし動画がネットに流れたら…あたし表歩けないわよ!!」
さすがに激怒する舞衣…
ショーツ一枚だけの格好も気にせず舞衣は立ち上がり、大塩に詰め寄る…
そして、怒りに任せて大塩を罵倒した。
「うわっ、ちょ、ちょっと待て…待てよ鴇羽…あはは、ちょっと待てって!!」
「待てるわけ無いわよっ!!絶対許さないんだからっ!!」
大塩の胸ぐらを掴む舞衣…
怯む大塩…
「分かった!!もう正直に言うぜ!!冗談!!あれ冗談だから!!」
「どうしてくれるのよっ!!どうして…はいっ?じょ…冗談…!?」
「あぁ…冗談だ…ほらよ!俺の携帯見てみろよ…」
大塩は自分の携帯を舞衣に手渡す…
そして、昨日の撮影は全て冗談だった事を説明した。
約10分後…
「あたしを…興奮させるために?」
「あぁ…ほら、鴇羽って、同級生にオナペットにされてたとか言ったら、興奮してただろ?
だからさ、同級生に動画を送ってメールで返事が届いたとか言ったら、無茶苦茶興奮して
元気になるんじゃないかな〜〜と思って(笑)」
大塩の携帯を手に取り、操作する舞衣…
動画のフォルダを全て開き…確認する…
昨日の痴態を撮影した動画は無かった。
動画ファイル自体ひとつも無かった…
メールのフォルダも全て確認する…
それらしきメールは一通も無い…
手に持った携帯を再び確認する…
昨日も…今日も…大塩の手に握られていた…
正真正銘…大塩の携帯…
大塩は、本当に舞衣の痴態を撮影していなかった様子…
「はぁあ〜〜あ…あぁ…よかった〜〜はぁ…」
安心した舞衣は安堵のため息をつきながら脱力し、その場にしゃがみ込む…
「あはは、悪い悪い…でもさ、少しは元気出たんじゃね?」
「元気〜〜?出るわけ無いでしょ〜〜!!逆にぐったりしちゃったわよ〜〜!!」
「ま、あれだけ俺を怒鳴る元気があれば大丈夫だって(笑)」
そういうと、大塩は携帯を受け取る…
そして携帯の時間を確認すると、玄関に向かった。
「テレビとか、勝手に見てていいから…冷蔵庫の飲み物も好きに飲んでいいぜ…
シャワーも好きに使えよ…ちょっと俺、一仕事片付けてくるからさ…」
そういうと、大塩は部屋を後にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後3時
「はぁ…はぁ…はぁ…あぁ…何なの…これ…」
大塩が外出後、舞衣はシャワーを浴び、食事を済ませた。
そして、ソファーに座り何気なくテレビを見ている最中…
妙なイライラ感が溜まってきた…
そして、そのイライラは、次第に不安へ変わり…
不安とイライラが交互に襲ってくる…
舞衣の精神は、不思議な不快感に襲われ始めた…
「はぁあ、はぁ、はぁ…はぁ…何か変…苦しい…?ううん、違う…」
呼吸が詰まるような…時折鼓動が激しくなり…そして収まり…
時間が経つに連れ、舞衣はうわ言の様に呟き始めた…
「はぁあ、はぁ…クスリ…欲しい…」
ドラッグを拒否する意思とは裏腹に…舞衣の身体はドラッグを求めた。
引出し…タンス…クローゼット…冷蔵庫…
果てはベッドの下…タンスの裏…トイレの給水タンク…
あらゆる所を探したが、ドラッグは見つからず…
大塩が帰ってくる夜まで舞衣は自慰行為に耽り、ドラッグへの欲求を誤魔化した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
すみません…巧海くん、この先少し不幸になります。
始業式のエピソードは書いていて凄く楽しかったので、
このノリで物語を書けば、また違ったお話が書けたのかな〜と思います。
やっぱり私は暗いですね。
晶君、巧海を支えてやってタノム
4月11日 午後4時
警察署 窓口
「ちょっと待って下さいよ!!どうしてダメなんですか!!」
勤務終了間際の警察官と事務員たちの雑談で騒がしい署内で…
机に座り対面する警察官に向かって、俺は怒鳴った…
「だから〜〜書置きあったんでしょ?これ…」
中年の警察官は、舞衣の書置きを俺に見せる。
「あのね〜〜これ、要は自分の意思で出て行ったって事でしょ〜〜?
警察はね、探偵じゃないの、わかる?事件以外で人探しなんて、
警察はできないの。やっちゃいけないの。わかるでしょ?」
ったく…本当に警察ってのは無責任だよな…
事件じゃないから探せないって…
人一人行方不明になってるんだぜ…
これがテメェの家族なら…すぐに動くんだろうな…
まったく…ムカつくぜ…
「あ〜〜わかったよ!!もう二度と来ねーよ!!」
協力的でない警察官の態度にイラついた俺は、思わず怒鳴ってしまった。
…本当に警察ってのは使えねぇ…無責任だよな…
これ以上話しても無駄と感じた俺は、警察署から出る…
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舞衣が居なくなって丸三日…
舞衣が居なくなった翌日から…俺は大学の授業を終えると、バイトも休んで心当たりのある場所を探した。
原田や瀬能にも連絡したが…手がかりは掴めない…
原田と瀬能も、舞衣を探す事に協力してくれた…
だけど…未だに舞衣の居場所は掴めない。
丸三日…流石にヤバイと思った俺は、悩んだ挙句警察に捜索願を出そうと試みた。
しかし…今さっきみたいな感じで、軽くあしらわれた…
…人が真剣に悩んでるってのに…
…ムカつくぜ…
あ〜〜マジでムカつく…イライラする…
俺…何か悪い事したのかよ…
何が気に入らなかったんだよ…舞衣…
「ったくよ!!マジでイライラするぜ!!」
俺は、何もできない自分にイライラしながら…アパートまでの道のりを歩いた…
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アパートまでの道のりを、一人歩く祐一…
日も暮れてきた…
住宅街に差し掛かると、数名の子供たちとすれ違う。
「ただいま〜〜!!」
帰宅する泥だらけの子供たちの元気な声が聞こえる…
もう暫く歩くと…
「ただいま〜」
丁度帰宅したであろうサラリーマン風の男性が、玄関のドアを開ける姿…
そして…もう暫く歩くと…
漂ってくるカレーの匂い…
そこには、ありきたりな 「日常」 があった…
「あ〜〜いいよな…美味そうな匂い…」
今日帰宅しても…舞衣は居ない…
美味しい晩御飯も無い…
話し相手もいない…
数日前まで当たり前だった「日常」が、今は懐かしく思えてきた…
「あっ、ヤベ!!そういや晩飯買ってねーよ!!」
今日の晩御飯が何もない事に気づいた祐一は、ため息をつきながら来た道を引き返した。
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コンビニ
「ありがとうございました〜〜♪」
今日の晩御飯を買った祐一は、コンビニを後にする。
連日続く味気ない食事に、祐一はうんざりしていた。
うつむき加減で歩く祐一。
考え事をしていて、ロクに前を見ていなかったのか…
通行人の肩にぶつかってしまう…
「あっ…すみません…」
すぐに謝った祐一…
しかし…
「よぉ、ちょっと待てよ…テメェ何処見て歩いてんだよ」
「オラ!!ガキ!!謝れやコラぁ!!」
ガラの悪いチンピラ風情の男が二人…
男の一人が祐一の肩を掴む…
罵声を浴びせられた祐一の目つきは変わった…
「何だとコラ!!こっちから先に謝っただろーが!!」
普段の祐一なら、難なくこの場を去った筈…
しかし、精神的に不安定な祐一は、二人の態度に激怒した。
「ガキが調子に乗るんじゃね〜〜ぞ!!」
「何だよ!!やるのかよ!!」
通行人の人目もはばからず…乱闘騒ぎが始まってしまった…
5分後…
「はぁあ、はぁあ…何だよ…もう終わりかよ…ダセーよ…」
結果は祐一の圧勝…
道路に仰向けになるチンピラ二人…
周囲には大勢の野次馬…
そこに…
「あっ!!ここです!!おまわりさん!!」
コンビニの女性店員が通報したのか…
祐一の目の前には警察官が2人…
「経緯は署でゆっくり聞かせてもらうから」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!俺は先に手を出されて…こいつらに…って、
居ね〜〜し!!?馬鹿二人居ね〜〜し!!あれっ!!?」
いつの間にか逃げ出した二人…
不本意ながら祐一は、人生初のパトカーの乗り心地を味わいながら、再び警察署に舞い戻った…
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午後7時 警察署 留置所
再び警察署に戻る羽目になった祐一…
取調室で状況を説明した後、身元引受人が来るまで留置所で過ごす事になってしまった。
「はい、ここね…一応鍵閉めとくけど…何かあったらそこのボタン押せばいいから」
先ほどの中年警察官が、鉄格子に鍵をかける。
「空調、一応効いてるけど〜〜寒くない?」
「…大丈夫です…」
「しかしね〜〜もう二度と来ないって啖呵を切って…またすぐに舞い戻って来るってのは
どうなのかね…本当に…最近の大学生ってのは…分からないね…」
呆れた警察官は、首をかしげながら留置所を後にする…
「あ〜〜最悪だ!!もう踏んだり蹴ったりだぜ!!」
祐一はその場に座り込むと愚痴りながら、先ほどコンビニで買った牛カルビ弁当をガツガツ食べ始めた。
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千絵ちゃんは例の録音回収・チェックで今頃顛末に見当は付いてるはずだよな
聖痕のクェイサー
他キャラも出して
2日後… 4月13日
正午近く…警察署の駐車場に一台の軽自動車が停車する。
「ふぅ〜〜警察…か…一体何やらかしたんだか…」
黒いワゴンRから降りたのは、黒いスーツ姿の千絵…
都民の税金をたっぷり使って建てられたであろう警察署を見上げながら、そう呟いた。
「ま、事情は後でタップリ聞かせて貰いましょうかね♪」
前日の取材と、徹夜の執筆作業の疲れが残る千絵は、身体をうんっと伸ばすと、
早速署内に向かった。
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留置所
もうお昼にもかかわらず、毛布一枚を羽織り眠る祐一…
そこに…男女の会話が聞こえてくる…
「いやぁ〜〜すみませんね、わざわざお忙しい所…」
「いやいや、こちらこそ…何か連れが迷惑かけちゃったみたいで(笑)」
警察署の地下にある留置所には、保護室と呼ばれる部屋が6部屋あるが、
使用されているのは、祐一が入っている1室のみ…
静かな留置場…二人の会話と足音が響き渡る。
祐一が閉じ込められている保護室という名の牢屋にも、千絵と警察官の会話が聞こえてきた。
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「大学生!起きなさい!身元引受人の方が来られたよ」
警察官は、鉄格子の向こうで毛布を被り眠る祐一に声をかける…
「…んんっ…ふぁあ…あぁ〜〜やっと来たかよ〜〜ふぁあ…」
目覚めた祐一は、欠伸しながらムクリと上半身を起こした…
「おっはよ〜〜♪祐一く〜〜ん♪徹夜明けの私を身元引受人に指名するとはいい度胸だね!!」
腕組みして、鉄格子の前に立つ千絵…
「ま、それはいいんだけどさ…まったく…何やってんだか…ほら楯!!シャキッとしな!!
そんな姿…舞衣ちゃんが見たら悲しむよ!!」
千絵は、だらしない姿の祐一を一喝する…
「分かったって…悪かったな、呼び出したりして…」
留置所に入った翌日、自身が釈放される為には身元引受人が必要になる事を聞かされた祐一。
普段なら舞衣にその役目を頼む筈だったが、舞衣は依然行方不明…
仕方なく、仕事で忙しい千絵にその役目をお願いした。
千絵の仕事…取材と執筆作業が重なり、祐一の釈放は1日遅れになってしまった…
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署から出た二人…
2日ぶりの外の空気が美味しいのか…
祐一は心地よい春の陽気を感じながら、身体を伸ばす…
2日間味わった拘束…
その拘束から開放され…自由がこんなに素晴しいものなのかと感じながら、
千絵に招かれ、車に乗り込んだ。
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千絵が運転する車は、祐一のアパートに向かう。
「ほら、昼ごはん…食べてないんだろ?」
千絵は途中コンビニで買った弁当を祐一に手渡す。
「おっ、サンキュー!折角だから家で食べていけよ」
大した会話も交わさない内に、アパートに到着した…
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アパート
舞衣が居なくなり…男の一人暮らしによって散らかった室内…
「うわぁ〜〜男の一人暮らしって最悪だねぇ〜〜!!ま、私も人の事言えないけどさ…」
テーブルに弁当を広げると、早速二人は食事を始める。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「何っ!?ケンカ?暴力沙汰で捕まったって!?」
「あぁ…何か…全然舞衣の居場所分からなくて…イライラしてて…馬鹿とぶつかっちゃってよ…
向こうから因縁つけられちまったんだよな…」
「馬鹿だね〜〜本当に!!私らもうガキじゃないんだよ?法の下に裁かれる立場なんだから…
っていうか、それはキミが今専門的に勉強している事だから、分かるだろ〜?」
暫くの沈黙が続く…
そして、千絵は口を開く…
「昨日の事だけど…舞衣ちゃんについての情報を少し得る事ができた…」
「なっ!!マジかよ!!」
祐一の表情は一変する。
「情報っていうか…本当に些細な事なんだけど…昨日、舞衣ちゃんのバイト先の店長から連絡があって…」
ペットボトルのお茶を一口飲むと、千絵は話し始めた。
「店長の話によると…昨日、舞衣ちゃんから連絡があったらしいんだ…バイトを辞めるってね…
店長は心配して、どこに居るのか、元気なのか…いろいろ舞衣に聞いたらしいけど…
何も教えてくれなかったらしいね…そして、その後は着信拒否…」
「そうか…そうだったのか…でも、連絡があったって事は、舞衣は…無事なんだよな!!?」
「あぁ…声を聞く限り元気だったらしいね…でも…気になる事があって…」
「気になる…事?」
「…何か…やたらハイテンションだったらしいんだ…一言話せば笑う…気遣えば泣き始める…
そして次の瞬間笑う…電話越しでも感情の浮き沈みの激しさが伝わってきたらしいんだよね…」
「まぁ…元々気分に影響され易い所あったけどな…」
「精神的に不安定なのかもしれないね…でも…一言言えることは…舞衣ちゃんは無事だって事だね!」
舞衣が無事だという事を知った祐一は、精神的に若干楽になったのか…
食事を終えるとトイレに向かう…
『あの日を境に…やっぱり…あの後…何かあったみたいだね…』
その場を立ち去る祐一を見届けると、千絵はテーブルの下に手を這わせる…
そして、以前女子会を行った日に仕掛けたボイスレコーダーを瞬時に回収した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
トイレから出てきた祐一…
沈黙が続く…
「まぁ…元気出せとは言えないけどさ…あまり落ち込まないで…頑張んなよ♪」
「…あぁ…」
舞衣が無事だと分かったとはいえ、依然舞衣は行方不明…
祐一の気持ちは沈んだままだった。
高等部時代、ずっと祐一と同じクラスだった千絵…
ここまで落ち込んだ祐一を見るのは初めてだった…
舞衣が居ない今…私が何とかしてやらないと…
そう思った千絵…
「あぁもう!!辛気臭いね!」
祐一の沈んだ態度にうんざりした千絵は、何とか祐一を元気付けようとした…
千絵はおもむろに着ていたスーツとシャツを脱ぎ始める…
「うわっ!!ちょ、ちょっと待て!!原田!!一体何!!?」
スーツを脱ぎ…シャツを脱ぎ…ブラまで取ってしまう千絵。
祐一の目の前に独特の褐色肌と、見事な形の美乳を晒す…
「ほらっ!そんなに辛気臭い態度だと…幸運ってのは訪れないよ!」
千絵はニッと笑みを浮かべると、頭の上で腕を組み、その整った形の乳房を祐一に晒した。
「だっ、だからって…いきなり脱ぐ事はねーだろ!!?」
同級生の見たことの無い姿に、思わず恥ずかしがりながらも興奮してしまう祐一…
「だ〜か〜ら〜!!私が身体張ってるんだろ?おっぱいでも見て元気だしなって♪
どうせ舞衣とご無沙汰なんだから、溜まってるんだろ?」
千絵は祐一に笑顔で近づき、祐一の手を取ると、自分の乳房に触れさせる…
ムニュムニュと柔らかく暖かい感触を祐一の手に与えた…
「やっ!ヤバイ!!ヤバイって原田!!俺、舞衣を裏切る事なんて…」
「あはは♪裏切るなんて(笑)ただのスキンシップだよ♪ほら、おっぱい揉み放題だよ(笑)」
千絵は祐一の両手を自分の乳房に押し付ける…
暫くすると、自然に祐一は千絵の乳房を揉み続けていた。
巨乳の舞衣とは違う乳房の感触…
舞衣とは違う匂い…体温…
舞衣以外の胸を触っている事に興奮を隠せない祐一…
「んっ、んっ…んっ♪あっ…んっ…あはは♪夢中になって揉んでるじゃないか(笑)
それに…やっぱり溜まってるんだねぇ〜〜(笑)」
そういうと、千絵は祐一の股間に手を伸ばす…
ズボンの上から股間を撫で回し始めた千絵…
「うわ!?なっ、なな…何だよイキナリ!!?」
「溜まってるんだろ?私が抜いてあげるよ…あはは、遠慮しなくていいよ〜(笑)」
千絵は強引に祐一のズボンと下着を下ろすと、既に硬く大きく勃起したペニスを露にする…
「すんすん…いやぁ〜〜汗蒸れのちんぽ…いいねぇ〜〜(笑)」
「ヤバイよ!ヤバイって!!俺、2日風呂入ってねーし!!ってか、そういう問題じゃないけど」
「大丈夫だって♪職場じゃ缶詰状態のオッサン記者連中の性欲処理は、私ら新米女性記者の
役目だからね(笑)汗臭いちんぽは慣れっこだから、遠慮しなくていいよ(笑)」
「いや、そういう問題じゃなくて…彼女でもない相手に…こんな事…」
「いやぁ〜〜舞衣、大切にされてるね…あはは、大丈夫♪舞衣には内緒にしておくから…」
そういうと千絵は遠慮ナシに、祐一の汗で蒸れ蒸れのペニスを咥えた。
「あむぅ〜〜んむっ…ちゅぱ…ちゅぱちゅぱちゅぱじゅる…ちゅぱちゅぱんちゅっ♪」
祐一が見たことも無い…千絵の表情…
汗臭いペニスを咥えうっとりとした表情を見せる千絵…
「ちゅぱちゅぱっ♪じゅるじゅるちゅぱ♪んっ、んちゅっ、んっ、んちゅぱぢゅるぢゅるっ♪」
亀頭を舌で刺激しながら唇を窄めペニスを刺激し、祐一に心地よい快感を与える…
「はぁあ、はぁあ、はぁ…うわぁ…スゲ…気持ちいい…あっ!!はぁ、はぁ…」
久しぶりの快感に、身体を仰け反らせ感じる祐一…
息を上げ…頬を紅潮させ…快感に悶える…
舞衣の肌から離れて数日…久しぶりの女性の肌の感触に、祐一は耐え切れず…
すぐに絶頂が近づいてきた。
「じゅぽじゅるちゅぱ♪んはぁ〜〜あはは、いい表情だね♪もう我慢しないで、私の
口に全部出しちゃいな(笑)遠慮しないでいいって♪」
そういうと、再びペニスを咥える…
「んんんじゅるちゅううっ♪ちゅぱちゅぱっ♪んちゅっ、んちゅっ、んちゅっ♪」
ラストスパートをかける千絵…ショートカットの髪の毛を乱しながら、頭を上下に振る…
「うわぁ!!はぁはぁ…あぁ…もうダメだ!!原田!!出すぞ!!口に!!あああっ!!」
祐一は仰け反り呻き声を上げると…千絵の口の中に大量の精液を吐き出した。
「ちゅぱじゅるちゅぱ…んぐっ!!?んんっ!!んっ!!んっ…んっ…んちゅ…」
のどの奥に精液が絡まり…多少咽る千絵…
唇でペニスを圧迫し、ちゅうっと吸い上げる…
祐一のペニスから吐き出された精液をすべて口に含んだ。
「んっ…れろぉ〜〜ぺっぺっ!!ぺっ!!」
千絵はティッシュに口の中の精液を吐き出した。
「うわぁ〜〜濃いのがいっぱい(笑)相当溜まってたんだねぇ〜〜(笑)どうだい、気持ちよかった?」
快感を味わいぐったりとする祐一を眺めながらそう呟くと、千絵は身支度を整え始める…
次の仕事の時間が近づいてきたのだ。
「あ〜〜もうこんな時間!!次の仕事行かないと!!ほら!!折角私が一肌脱いだんだから!!
キミも元気出しなよ!!あたしも全力で舞衣ちゃんの救出に協力する!約束するよ!だから…
キミも頑張りなよ…」
そういうと、千絵はアパートを後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・・千絵って基本サバサバしてる感じだけど友達を裏切るようなまねはしないんでね?
ですよね〜〜女同士の友情はあり!!っていう感じですよね〜千絵ちゃんって
やっぱり、大学コンパ系ノリでの脱衣、乳揉み&景気付けフェラでも浮気になっちゃうでしょうか?
でも 「黙っていれば」 って、正義ではないですよね〜
やっぱり裏切り行為になってしまうかも知れませんね。
不安そうに大塩を見つめる…
痕のクェイサー
一人、アパートに残された祐一…
静まり返る室内…
祐一は立ち上がるとバスルームに向かい、2日ぶりのシャワーを浴びた。
入浴後…教授から与えられた課題がまだ済んでない事に気づき…
一息入れると、早速机に向かった。
しかし…
「あ〜〜もうっ!!全然勉強に身が入らないぜ!!」
机に向かうも集中力が続かず…
祐一は立ち上がると、キッチンに向かった。
棚の中から焼酎のパックを取り出す。
千絵やあおい達がこの部屋に集まった際、ジュースと割って飲むための焼酎…
その焼酎を、祐一はコップに注ぐ…
アルコール25%の焼酎を薄めずに一気に飲み干した。
「んぐんぐっ…げほっ!げほっ!!うわぁ〜〜マズっ!!」
初めて味わう高いアルコール度数のお酒にむせ返る祐一…
「はぁ〜〜はぁ〜〜畜生…もう…酒でも飲んで…嫌な事忘れるしかねーよな!!」
普段飲酒しない祐一は、お酒を飲み陽気に振舞う舞衣の姿を思い出した…
「俺もあんな気分になる事ができるのなら…」と思い、焼酎を煽った。
次第に酔いが回り…頭の中がボーっとしてくる…
「畜生…何が…何がいけなかったんだよ…舞衣…どこに居るんだよ…」
愚痴る祐一…次第に睡魔が襲ってくる…
寝入った祐一は、夢の中でも舞衣の安否を心配し続けた…
順風満帆だった…二人の新しい生活…
そんな幸せな生活が、ほんの数日間で激変してしまった…
舞衣と祐一の幸せな生活を壊した…詩帆…
その詩帆が、風華町でもう一波乱起こそうとしていた事を、
この時、誰も予想していなかった…
(完)
今日帰宅しても…舞衣は居ない…
HiMEの力が無い詩帆じゃ、悪行の尻尾つかまれた時点で怒りの晶君に闇討ちで葬られるはず
詩帆何するんか
姉のDVDばら撒いてコイツの姉は最下等娼婦wとか噂にさせるか
しんどいわな
風華町で大学に通っていた頃…俺には人生の目的なんて何も無かった…
毎日、学校行って…
バイトして…
たまに友達と遊んで…騒いで…
在り来たりの毎日を送っていた…
だけど…舞衣の居場所を知り…舞衣と再会して…
俺は、舞衣を守れるような…強い男になりたいと思い始めた。
ケンカで強くても意味は無い…
俺は、世の中の不条理や悪事から大切な人を守れる、社会的に強い人間になりたくなったんだ。
大切な人を守れる男になりたくて…
願わくば…立場の弱い人たちの人生や権利を守れる人間になりたくて…
俺は弁護士の道を目指し…
司法試験の勉強を始めたんだ。
学校も変わり…学科も変わり…生活環境も変わったけど…
舞衣が俺の全てをサポートしてくれた。
学校と司法試験の勉強…そしてバイト…両立は辛かった。
でも、毎日が充実していた…
〜舞-HiME 二次小説 「逃避」〜
4月23日 午後4時
杉並区 アパート
「…ふぅ…あ〜〜疲れた…っと」
学校から帰宅した祐一は、着替えもせずにリビングに座り込む…
そして、テーブルに出しっぱなしにしてある焼酎のパックを手に取った。
まだ夕方にも関わらず、祐一は焼酎をラッパ飲みし始める…
「んっ…んっ…ごくっ…はぁ、はぁ…あぁ〜〜いけね!一気に酔っちまうぜ!!」
熱いアルコールが喉元を通る。
度数の高い焼酎が胃に流し込まれると、あっという間にホロ酔い加減に…
頬を紅潮させはじめた祐一…
不安や苛立ちが若干和らぐような…気休め程度の安らぎを得る事ができた。
「この時間帯…何かテレビ面白いのやってるかな…」
フローリングの床に胡坐をかいて座りながら、焼酎をチビチビと飲み続ける…
そして、普段それほど縁の無い夕方のテレビ番組を、眺める程度に観始めた。
夕方のニュースは、在り来たりな日常の出来事を淡々と語り続けた。
記憶喪失の元暴力団組員…コンビニでおにぎりを万引き…逮捕…
某労働局職員…勤務中の風俗店通いがバレて解雇…
中学生男子、駅構内で裸の女性の写真を握り締め自慰行為を始める…補導…
・・・・・・・・
「ったく…ロクな奴は居ねーよな…あ〜〜あ、こんな平和な世の中なのに…どうして俺だけ…」
くだらないニュースを見ながら、祐一は酒を煽る…
舞衣が祐一の元を去って早10日…
行方不明になった舞衣を心配しながらも、バイトと大学、そして司法試験の勉強を
なんとか両立させていた…
しかし、精神的に辛く…耐え難くなってきたのか…
いつしか…学校やバイトが終わり帰宅すると、酒を飲み憂さ晴らしする事が日課になっていた。
ここ数日は勉強も疎かになり…
そして、バイトもやる気が無くなってしまった…
流石にバイトをイキナリ辞めるのはマズイと思った祐一は、とりあえず1ヶ月の休業届けを提出した。
寂しさや辛さから、酒に酔い現実逃避する祐一。
祐一にとって、如何に舞衣が大きな存在だったか…
それを垣間見る事ができる光景…
しかし…酒で現実逃避しても…酔いが覚めれば、また現実を目の当たりにする…
そして…また現実逃避…
祐一は悪循環を繰り返す生活を送っていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
同日 午後6時
某繁華街 雑居ビル4階
「はい、こちらが依頼金100万円と…こちらが依頼内容ですね〜〜分かりました♪」
薄暗い室内…
玄関先には、黒いスーツにタイトスカート姿のあたし…
そして、目の前には暴力団組員風の男性…
「明日の正午までに、黒居の方から連絡があると思いますので、よろしくお願いします♪」
あたしは封筒に包まれた現金と大き目の茶封筒を受け取ると、笑顔で男性を見送った。
「…ふぅ…今日の来客は3人だから…今の人で最後よね…」
あたしは、今日最後の来客者の相手を済ませると、早速スーツを脱ぐ。
窮屈なスーツに白いブラウスを脱ぎ…タイトスカートも下ろす…
下着姿になったあたしは、自分の太ももに目を向けた。
太ももに巻かれた皮製のベルト…
そして、ベルトに着けられた小型のガンホルスターには、護身用に持たされているスタンガン…
あたしは皮製のホルスターを太ももから外すと、下着姿のままバスルームに向かった。
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バスルーム
「ふんふんふ〜〜ん♪」
鼻歌交じりにシャワーを浴びる…
堅気ではない人の相手をした後…汚らわしさを落とす為に、あたしはシャワーを浴びる事にしている。
こんな事…好きでやってる訳ないわよ…
あくまで…これはお仕事…ここに居候させてもらっているお返しに…
もちろん…クスリを貰う為に…あたしは大塩くんのお仕事のお手伝いをさせて貰ってるの…
お手伝いの内容は簡単。
大塩くんにお仕事の依頼をしに来た人への対応…それだけ…
仕事の内容を受け取り…大塩くんに手渡し…
大塩くんが仕事を請ければ、再び訪れたお客さんから、前金と更に詳しく書かれた書類を受け取る。
こんな所に来る人間で、普通の人は見たことがない…
姿は普通に見えても…どこか変わってて…怖い…
そんな人たちの相手をするのは…正直嫌だけど…
クスリを貰う為に…あたしは大塩くんのお仕事を手伝う…
あっ、ちなみに…「黒居」っていうのは、大塩くんのお仕事上の名前なの。
正直、お仕事の内容は良く知らないけど…
大塩くんって…どんなお仕事してるのよ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シャワーを浴びた後…舞衣は部屋着に着替える。
Tシャツにショートパンツ姿の舞衣はベッドに座ると、早速注射器に手を伸ばした。
「はい〜〜っ!?もうこれで最後〜〜!!?」
テーブルに置かれたミネラルウォーターを注射器に注ぎ…
そして、残り少ない粉を全て注射器に入れる…
「しょうがないわね〜〜後でまた、大塩くんにお薬催促しなくちゃいけないわね〜♪」
そういうと、舞衣は注射針を自身の腕に近づける…
シミ一つ無い綺麗な肌…
その肌に、以前には無かった…沢山の注射針の痕…
また一つ…綺麗な肌に傷痕が増える…
「っ!!あぁ…はぁ、はぁ…あはっ♪キタ!キタぁ〜〜♪」
ドラッグは、すぐに舞衣の意識や身体に変化をもたらす…
「はぁあ〜〜落ち着く…もう…この為だけに生きてるような感じィ〜〜?あははははっ♪」
いつもの様に、開放感と昂揚感を味わう…
何より…舞衣は嫌な事を忘れるために…現実逃避する為に…ドラッグを使い続けていた…
「あぁ〜〜ん♪もうシャワー浴びる前にすればよかった〜〜♪」
舞衣は、昂る精神と火照った身体を手っ取り早く沈めようと、クリトリスに手を伸ばし、
自慰行為を始めた。
「んっ♪んっ♪んっ…あっ♪あんっ♪あははっ、乳首もうビンビン〜〜♪」
興奮しプックリと起った乳首を、左手で摘みながらコリコリと弄る…
「あっ、あっ、あんっ♪あぁん…やっぱりあたし、おっぱい弱いんだ…本当に助平よね〜〜あたし(笑)」
火照った身体はすぐに快感を受け入れ…気分は昂り…
あっという間に絶頂に登り詰める…
「んひゃぁああぁ…あぁあ…あぁ…イクぅぅぅぅっぅううぅう〜〜っ♪」
舞衣は身体を痙攣させ絶頂を迎えた…
そこに…大塩が帰宅する…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ただいま〜〜って…おいおい…舞衣…またヤッてんのかよ〜〜(笑)」
スーツ姿の大塩は、呆れたように舞衣を眺めながら、絶頂を向かえ痙攣する舞衣に声をかけた。
「はぁあ、はぁあ…はいいっ?あぁ…大塩く〜〜ん、お帰り〜〜♪あははははっ♪」
恥じらいも無く、大股を開き大塩に向かって笑顔で話しかける…
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜まだ…まだ足りないの〜〜♪大塩くん、頂戴っ!!おちんちん!!
あたしの助平なマンコに大塩くんのおちんちん、頂戴っ♪お願い〜〜♪」
大塩におねだりする舞衣…
舞衣を知っている人たちが見れば、悲しむような…はしたない姿…
「またか…」という風な…呆れた表情を向ける大塩…
しかし、今日いいことがあった大塩は、いつものように無視せず…
舞衣の相手をしてやろうと、ベッドに向かった。
「しょうがね〜〜な〜〜(笑)ま、今日はちょっと良い事あったから…少し相手してやるぜ♪」
そういうと、大塩は手に持つタイプの電動マッサージ機を手に取った。
「俺、最近肩こり酷くてさ〜〜買ったんだけど…こういう遊び方も…あるらしいぜ(笑)」
大塩は、電動マッサージ機の電源をONにする…
マッサージ器の先端の球体部分が音を立てブルブルと震え始めた。
「俺疲れてるからさ〜〜ま、これで勘弁な(笑)」
笑いながら、大塩はブルブル震えるマッサージ機の先端を舞衣のクリトリスに当てた。
「あっ♪あぁあぁぁああぁっ♪あああぁっ♪何これ〜〜!!凄いっ!!」
舞衣は初めて味わう電動マッサージ機の刺激に声をあげる。
「あっ♪あっ♪あっ、あっ、あぁあああああぁぁっぁぁあああぁぁぁ〜〜〜♪凄いこれ♪
あぁぁあはぁはぁはぁ♪あひぃぃぃぃいい〜〜んひぃいっ♪身体がビクビクしちゃうっ♪」
身体を震わせながら喘ぐ舞衣…
舞衣の小股は既にヌルヌルの愛液が絶え間なく流れ落ち…
ベッドのシーツに大きなシミを作っていた。
「あはは!!スゲーじゃん舞衣!!じゃ…こういうのは…どうだ…」
大塩は、既にヌルヌルの愛液まみれの舞衣の小股に、電動マッサージ機を当てる…
そして、膣口にぐりぐりと押し付けながら、次第にゆっくりと舞衣の膣内に、
電動マッサージ機を挿入し始めた。
「あぁぁぁああぁ…はいいいっ!!?ダメダメっ!!やめて大塩くんっ!!そんなの…
そんなの入らないわよっ!!入らな…あががががひぎぃいいいいいっ!!?やめ…やめて
…やめ…ひぎぃぃいいいいいっ!!?」
電動マッサージ機を見事に受け入れた舞衣の膣…
膣内でブルブルと震えながら、舞衣の膣内に刺激を与え続ける電動マッサージ機…
「あがががががががぁはががががぁぁ〜〜♪凄いィィィィイ♪凄い♪中で…凄い震えて
んひぃぃぃいいイイイイ♪ひぎぃィィィイ〜〜〜♪アヒィィィィィイあががががががぁ
あああぁぁぁ壊れちゃう〜〜♪あたし…オマンコ…ひゃひぃぃぃいいいいいいいっ♪
あたしもオマンコも壊れちゃうっ!!」
ベッドの上で、発狂に近い悶え方で…舞衣は大塩の目を楽しませた。
「ぷっ…あはははっ!!面白れ〜〜(笑)そこらのAV女優よりもスゲー口調じゃん♪」
舞衣は大股開きで腰を突き上げるようにしながら全身を震わせ奇声を発する…
身体中に玉のような汗を浮かべ、湯気が出るほど身体を火照らせ、全身を紅潮させた。
「ヒャヒィィィィぃぃいい♪はがががががあぁぁぁぁもうダメダメダメっ♪
イクっ!!イクイクイクっ!!イッちゃうっ!!こんなに凄いの初めてっ!!
ひゃひぃぃいあががががぁぁぁぁんひぃぃぃいいっ♪ダメダメっ!!壊れちゃうっ!!
壊れてイッちゃうのっ!!オマンコブルブル凄くてイッちゃうのっ!!
うっ…うううっ…う…うぐっ…ああ…ああきゃぁあああああああぁ〜〜〜〜!!」
部屋中に響く奇声を発しながら…舞衣は絶頂に達した…
「…ったく…ウルせーよな…って…舞衣!!おいっ!!」
絶頂を向かえ、ぐったりとする舞衣…
しかし、いつもと様子が違った…
「あがが…あぇえ…ぇぇえ…あぁぁ〜〜」
口を大きく開き…だらりと舌を出し…白目を剥き失神する舞衣…
そして、何より衝撃的だったのが…
大股を開き…失禁する舞衣の姿…
ベッドのシーツは舞衣の尿で黄色く染まってしまった。
「うわぁ〜〜マジで漏らしてるし…お〜い、舞衣…起きろ〜〜!」
舞衣の頬を軽く叩くが…一向に起きない…
仕方なく…大塩は舞衣をソファーまで運ぶと、仰向けに寝かせ…
ベッドのシーツを取り、ゴミ袋に入れた。
「うわっ…臭…最悪だ…」
舞衣の尿の匂いにむせながらも、事後処理を淡々と行う大塩…
暫く経ち…普通に寝息を上げ眠り始めた舞衣に目を向ける…
「まずは…餌付け成功…って所かな…」
ソファーに座り、ウイスキーをロックで飲みながら…大塩は呟いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
翌日 4月24日
午後1時 雑居ビル
埃っぽい部屋の掃除を済ませた舞衣は一息つく。
「お〜〜悪ぃな〜〜舞衣、掃除ご苦労さん♪」
午後から仕事が無い大塩は、テレビを見ながらウイスキーを煽る…
「いいわよ〜〜これ位…それよりも…あのね…クスリ…もう無いのよね〜〜」
「ふ〜〜ん、それで?」
「だから…前みたいに…袋に入れて分けて欲しいのよ…いいでしょ?」
舞衣の言葉に一瞬悪戯な笑みを浮かべた大塩は、すぐに真顔に戻ると…舞衣に言葉を返した…
「それがさ〜〜あのクスリ…もう無いんだよね〜〜(笑)」
「はい〜〜っ!!?もう無いって…そんな…」
「あっ、もしかして〜〜あのクスリ、まだ欲しいんだ?」
「うん…その…合法…なんでしょ?お店で買えるのよね?」
「まぁ買えるけど…この辺の薬局とかドラッグストアには置いてないんだよね〜〜あのクスリ…
それに…あのクスリ…正直そんなに安くないんだよな〜〜(笑)」
大塩は今までタダで舞衣にドラッグを提供してきた。
しかし、今日からはタダではドラッグを渡す事はしない…
ドラッグを売ってやる…そう言い始めた…
「そうなんだ…で、このクスリ…いくらで買えるの?」
「そうだな〜〜確か…18グラムで3万円だな…」
「はいっ!!?18グラムで…そんなに高いの!!?」
「あはは!これまだ安い方なんだぜ?」
「そんな…どうしようかな…あたし…今お金持ってないし…」
今、舞衣の財布の中には現金数千円程度…
ドラッグの事を考えるだけで…舞衣の息は上がり…禁断症状が現れ始める…
「お願い…大塩くん…もう少し安くならないの〜〜?」
「だから〜〜これでもかなり安い方なんだって…ま、金が無いんなら今は諦める事だな…」
大塩は無情にも哀願する舞衣から目を逸らした。
午後5時
「はぁあ…はぁはぁ…ね、ねえ…大塩くん…本当に…クスリ…無いの?」
「あぁ…手元には無いんだよな…っていうか、大丈夫かよ…舞衣…」
禁断症状が激しい舞衣…
激しい発汗…
息切れ…
そして…嫌悪感と精神的な不快感が舞衣を襲い始めた。
「…大塩くん…お願い…あの…本当に悪いんだけど…お金…貸して頂戴…」
「あぁ…しょうがねーな…」
「そのお金で…クスリ…買ってきて欲しいの…」
「分かってるって(笑)ちょっと待ってろよ〜〜♪」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
約1時間後…大塩はドラッグを買って舞衣の元に届けた。
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜はぁ…はぁ…あぁ…クスリ…クスリ♪」
舞衣は笑っているのか…泣いているのか…分からない壊れた表情でドラッグを受け取ると、
手を震わせながら注射器を腕に当てた。
「はぁ…はぁ…はぁ…あぁ…落ち着いてきた…はぁ…はぁ…」
落ち着きを取り戻し…正気に戻った舞衣…
その姿を見つめる大塩は、心の中でほくそ笑んでいた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後7時
「ゴメンね…大塩くん…3万円も借りて…」
「ああ、いいって…それ位(笑)」
夕食を済ませた二人はソファーに座りテレビを見ながら会話中…
「お金はすぐに返すから…」
「あぁ、まぁ気にするなよ…ってか、こんなにクスリにハマるなんて思わなかったぜ…」
大塩は本気で驚いていた…
なぜなら…舞衣に与えたドラッグは、安物中の安物…
カフェインが主体の安物ドラッグだった。
市場では未成年向けに販売される代物で、作用もそれほど強いものではなかった。
しかし、体質によって安物のドラッグでも強い作用が出る人間も多く居るのが現実…
そして、安物のドラッグや合法ドラッグから、本物の覚せい剤やドラッグに手を染める…
真性の薬物中毒者になってしまうケースが多い。
それに、安物のドラッグは身体に大きな負担を与える…
舞衣は今、非常に危険な状況に陥っていた…
18グラム3万円どころか…500グラム5千円程度の代物で、女一人飼えるなんて…
得した気分で満足げな大塩は、一瞬で舞衣を飼い犬にするプランを練った…
「とりあえずさ〜〜金は貸すけど…毎回借りられるのも…ちょっとな〜〜(笑)」
「うん…分かってる…分かってるけど…お金ないし…働くところもないし…」
大塩は一瞬悪戯な笑みを浮かべると、舞衣にある事を提案した。
「まぁ、確かに…働かないと金は無いままだよな…なぁ舞衣!何なら俺が仕事紹介してやろうか?」
「はいっ?お仕事を?」
「あぁ…俺、仕事で職業斡旋もやってるからさ」
「でも…お金…沢山いるし…あれだけで3万円なんて…そんなお仕事…」
「ならさ…風俗で働けばいいんじゃね?」
「風…俗…」
舞衣の表情は歪んだ…
一瞬にして、以前場末の街で働いていた時の記憶が蘇った…
ソープ嬢として…大勢の男たちに抱かれた日々の記憶が一瞬にして蘇る…
「…うん…ゴメン…風俗は…ちょっと…」
「…そうか…ま、その気になったら教えてくれよな?」
数時間後…
「はぁ、はぁ…はぁ…やっぱり…クスリ…欲しい…クスリ…止められない…」
深夜…舞衣は禁断症状で目が覚めた。
そして、注射器にクスリを注ぐと、早速注射…
精神的な不快感や禁断症状はすぐに治まる…
禁断症状が収まった舞衣は、まだ起きている大塩の元に向かう…
「…大塩くん…ちょっといい?」
「あぁ…何だよ…まだ起きてたのかよ?」
「うん…今起きた所…あのね…やっぱり…あたし…働く…風俗で働いてお金稼ぐ…
だから…お店紹介して欲しいの…いい?」
心の中で笑いながらも、表情には出さず…
「あぁ、いいぜ…じゃ、とりあえず明日紹介するからよ…早く寝ろよ…」
禁断症状が治まった舞衣は、これからの生活に不安を抱きながらも、ぐっすりと眠りについた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こやつが救われなければならない理由が見当たらんわ
4月25日 午後5時
繁華街
「え〜〜っと…激安DVDの看板が目印…あっ、あのビルよね」
雑居ビルが立ち並ぶ繁華街…
その中でも、人々の欲望渦巻く一角に足を踏み入れた舞衣。
大塩の住居兼事務所がある雑居ビルから歩いて10分程度の距離にある場所…
目移りするほど風俗店の看板が張り巡らされている通りを、舞衣は手書きの地図片手に歩いた。
目的地のビル…2階に掲げられている看板を目にする…
『ピンクサロン・ペロペロ娘』
如何にもといった看板に、舞衣は嫌悪感を覚えた。
目的のお店の名前に若干引きながらも、舞衣は地図に書かれた指示通り、3階の事務所に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後5時30分
ピンサロ 事務所
インターホン越しに名前を告げると、すぐに事務所へ通された。
安っぽいテーブル…
ボロボロのソファー…
古い型式のパソコン…
ソファーに座り、殺風景な事務所を眺めていると、奥から肥満体型の中年男性が現れる。
「あ〜〜いらっしゃい、初めまして♪話は黒居くんから聞いてるよ、面接希望だよね?」
メガネをかけた…好色そうな中年肥満男性…
「あっ、はい、そうです…よろしくお願いします…」
中年男性の暑苦しい外見に、舞衣は思わず苦笑いした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
店長である中年男性から書類を受け取る…
名前 年齢 3サイズ 風俗店勤務暦…
そして、勤務時間や勤務日数など…
勤務に必要な項目を舞衣は記入していく…
10分後…
「あっ、できました〜?はい…え〜〜っと、鴇羽舞衣さん…20歳ですね〜〜若いなぁ〜〜♪」
店長は書類に目を通す…
「3サイズ…詳しい事は不明…へぇ〜〜ブラはFカップって、巨乳なんだね〜〜♪」
「あっ、はい…自分でも、結構大きいかな〜〜って思ってました(笑)」
愛想笑いを浮かべながら、舞衣は店長に言葉を返す…
「風俗勤務暦は無し…っと…そうなんだ〜〜こういう店で働くの、初めてなんだ?」
「はい…初めて…です…」
舞衣は高等部卒業後、ソープランドで2年間働き続けた事を隠した。
あくまで、風俗店で働いた事は無い「普通の女性」を演じる事にした。
「黒居くんから聞いたけど…顔バレNGって事でウチの店を選んだ訳だけど、
今からウチの店の仕事について説明するね〜〜」
店長から業務内容の説明が始まった…
「ウチのお店はね〜〜業種的にはピンクサロン…通称ピンサロなんだけど〜〜何する所か知ってる?」
「ピンサロ?…いえ…知りません…」
「あっ、知らない?じゃ説明しようか〜♪まずは〜〜女の子がお客さんに付いて、
飲み物を渡して、お話して接待するんだよね。それから〜〜お客さんに性的サービスを
行うって段取りね♪簡単に言えばそういう感じかな〜〜(笑)」
「性的…サービス…あはは…そんな感じなんだ(笑)」
舞衣の笑顔は引きつる…
また…再び…見ず知らずの男性たちに性的なサービスを行う職業に就くなんて…
あまりの屈辱に、涙がこぼれれそうになった。
しかし…ドラッグのことを考えると…あの時誓った思いも、プライドも投げ捨てる事ができた。
一通りの説明が終わると…接客マナーの実習が始まった。
「じゃ、とりあえず身体検査も兼ねて…まずは服脱いで〜裸になってもらえるかな?」
「はい〜っ!?あの…今…ここで脱ぐんですか〜〜!?」
「そうだよ〜〜(笑)お客さんを接客する時はパンツ一丁なんだから(笑)」
舞衣は躊躇しながらも、渋々服に手をかけた…
ノースリーブのシャツを脱ぎ…
デニム生地のミニスカートを下ろし…
上下白いブラとショーツ姿に…
「あのっ…脱ぎ…ました…」
「ダメだよ〜〜ブラジャーもパンツも脱がなきゃ〜〜(笑)こんな事で恥ずかしがってたら仕事できないよ〜〜(笑)」
下着姿で立ち尽くす舞衣…
しかし…ドラッグの事を考えると…羞恥心も捨てる事ができた…
『恥ずかしい…恥ずかしいけど…クスリ欲しいし…そうよ!!あたし…ほんの数ヶ月前まで…
男の人の前で裸になるなんて平気だったじゃない!!これ位…何よっ!!』
舞衣はブラに手をかける…
そして、ゆっくりブラを取ると、大きく見事な張りのよさを保つFカップの乳房を店長の前に晒した。
前かがみになり…大きな乳房をユサユサと揺らしながら、ショーツに手をかける…
そして、ゆっくりと白いショーツを下ろし始めた…
髪の毛と同じ…オレンジ色の陰毛が露になる…
ショーツをストンと落とすと、足首から抜き取った…
意を決した舞衣は、一糸纏わない全裸になると、脚を肩幅ほど開き…右手を腰に当て…
背筋を伸ばし…その身体を堂々と見せ付けるようにして、店長の前に立った。
大きくても垂れる事が無い…見事な形を保ったFカップの巨乳…
そして、その見事な乳房の頂にあるピンク色の乳首…
健康的でムッチリとした腕や太もも…そして、ある程度締まった腰…
形の良いお尻に、オレンジ色の陰毛…そして…常に潤っている綺麗な秘部…
木目細かく美しい肌…
舞衣は店長の前で自身の全てを晒した。
「脱ぎました…どうですか?あたしの身体(笑)」
気持ちが吹っ切れた舞衣は、強がって笑顔を見せる。
羞恥心を捨てた舞衣の心の中には、高等部卒業後…路頭に迷った時と同じ事を考えていた…
『あたしには…この身体しか取り得がない…』
唯一自慢できる自分の身体を、堂々と見せ付けた…
文字通り…裸一貫の舞衣…
「いやぁ〜〜凄いよ!!おっぱい大きいね〜〜!!形も綺麗だし、凄いよ〜〜!!
スタイルも良いし!文句無いね〜〜!!」
「あはは♪言い過ぎですよ〜〜(笑)ありがとうございます♪」
店長のいやらしい視線が身体中を這い回る中…愛嬌よく振舞う舞衣…
続いて、接客の指導が始まった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後6時
「え〜〜っと、まずは〜このお絞りの入った籠と注文した飲み物を持って、
お客さんが待つソファーに座り〜〜ご挨拶する…やってみて」
「はいっ、分かりました…」
接客の指導を受け始めた舞衣は、店長の指示通りに動き始める。
「いらっしゃいませ〜〜♪ご来店ありがとうございます♪」
「そうそう、笑顔笑顔!!そんな感じね〜〜いいね〜〜愛嬌いいね!!」
「あの…ちょっと聞きたいんですけど…その…源氏名とか…」
「あっ、源氏名は要らないよ〜〜(笑)ウチは格安店だから、回転率重視で
来店したお客さんへランダムにピンサロ嬢を割り当てるから(笑)」
「そう…ですか…」
「うんうん、じゃ、続きね〜〜」
ソファーに座る店長の隣に座ったショーツ一枚姿の舞衣…
肌を密着させ座る、脂ぎった肥満店長の汗の香りや煙草の匂いが鼻につく…
そして、店長からサービス内容の説明が始まった…
サービス時間は基本的に一人30分。
ディープキスやボディタッチ等…全て笑顔で受け入れる事…
男性へのサービスはリップサービス、手コキやフェラチオ、パイズリでイカせる事。
本番は禁止…もし強要するお客が居たらすぐに助けを呼ぶ事…
「まぁ…基本的にはそんな所かなぁ〜〜(笑)まずは、実習してみようか♪」
隣に座る店長は、舞衣の腰に手を回すと、笑顔で顔を近づける…
そして、舞衣の瑞々しい唇に、ガサガサに荒れた唇を重ねてきた…
「まずは〜〜キスから…ん〜〜〜っ!!」
「はいっ?も…もう!?んっ…んんっ…ちゅっ…んちゅ…んっ♪」
唇を強引に奪われ…店長は更に舞衣の口の中に舌を入れ…舞衣の口内を嘗め回す…
「んちゅっ、れろれろれろっ…れろっ…れろっ…」
「んふぅ〜〜んっ♪んっちゅっ♪ちゅく…れろっ、れろちゅっ♪んふぅ…んっ♪」
舞衣は店長の舌を受け入れ、自らも舌を絡める…
「んはぁ〜〜いいねぇ〜〜♪そうそう♪どんな気持ち悪いお客さんが来ても、笑顔で愛嬌よく
キスを受け入れるように、いいね♪」
「はぁ、はぁ…はい…」
舞衣の返事を聞くと、店長は早速舞衣の大きな胸に手を伸ばす…
そして、舞衣の見事な乳房を両手で鷲掴みにした。
「うわぁ〜〜やっぱり凄いねっ!!こりゃ見事なおっぱいだ!!」
「ひゃっ!!?んっ♪んぁ…あんっ♪イキナリ…やっ…あっ…んっ♪」
「おやおやぁ〜〜もしかして嫌がってるの〜〜?ダメだよ〜〜(笑)
助平なオヤジ達が沢山来るんだから〜〜おっぱい揉まれても笑顔笑顔♪」
店長は実習と称して、舞衣の身体を弄ぶ…
豊満な胸をムニュムニュと鷲掴みにして揉み…その感触を楽しんだ。
「おっぱい揉まれるだけじゃなくて〜〜こ〜〜んな事だってして来るんだよ〜〜♪」
店長は舞衣の乳房に顔を埋めぐりぐりと顔を動かす…そして、ツンと起った
舞衣のピンク色の乳首にチュゥ〜〜ッと吸い付いた。
「あっ、あぁあ…あぁ…やぁあ…あぁん♪お乳…ダメぇ…はぁ、はぁ…あんっ♪」
身体を反らせながら、ピクピクと身体を震わせ感じる舞衣…
しかし、店長の指導は容赦ない…
「いいね〜〜そういう風に、可愛い声出してるとお客さん喜ぶから♪」
店長はショーツ越しに舞衣のアソコを弄り始める。
「ほらほら、舞衣ちゃん、感じてるだけじゃダメでしょ〜〜(笑)愛嬌良く世間話でもしなきゃ♪」
「あっ、あっ、あんっ♪あっ…はい…あ…あの〜〜お客様、今日は…お休み…んぁああぁ♪」
膣に指を入れられ…ジュプジュプと出し入れされると…舞衣は快感に負け、会話できなくなってしまい…
「あっ、あんっ♪お客様…はぁ、はぁ…んっ♪ダメ…ダメ…イクっ♪イクイクっ♪んんっ…」
舞衣の首筋に吸い付きながら乳房を揉み…そして膣を悪戯する店長の手によって
舞衣は絶頂を迎えてしまった…
「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ…すみません…あたし…」
「うわぁ〜〜本当にイッちゃったんだ(笑)感じやすいんだね〜〜♪」
そういうと、店長は舞衣の目のでズボンと下着を下ろす…
そして、自ら勃起したペニスを舞衣に見せ付けた。
「次はサービスの練習してみようか♪基本は手コキとフェラだから…俺ので練習してみようか」
勃起したペニスを目の前に、思わず興奮してしまう舞衣…
舞衣はその柔らかく滑々な掌としなやかな指で、店長のペニスを掴んだ。
そして、ゆっくりとペニスを握り…上下に擦り始める…
♪しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ…しゅっ、しゅこっ、しゅっしゅっしゅこしこしゅっ♪
18歳から857人のペニスを扱ってきた舞衣…
ペニスの扱いには慣れていた…
玄人の中でもかなりの腕前だった舞衣のペニスの扱いに、店長は悶えた…
「おっ、おっ、おふぅ〜〜♪凄い…絶妙な…いいよ…凄いよ舞衣ちゃん!!」
思わず射精してしまいそうな店長…そこは何とか快感に耐え…次の指導を始めた。
「はぁ、はぁ…凄いね〜〜舞衣ちゃん!!相当男のチンポ扱った手つきだったよ〜〜今の!!
本当に風俗勤務経験ないの〜〜?それとも、舞衣ちゃんもしかして…無類のヤリマンとか?」
「あははっ♪そんな事ありませんよ〜〜(笑)」
普段の舞衣なら思わず平手打ちを食らわせているような…失礼な言葉も笑顔で受け止めた。
舞衣は勃起したペニスに顔を近づける…
「失礼しま〜〜す♪ぺろっ、ぺろっ…ぺろぺろ…れろっ…ぺろっ…はむぅ〜〜んぐっ…
んちゅっ、ちゅぱ…んちゅっ、ちゅぱちゅぱんっ♪んっ、んっ♪んっ、んっ♪んちゅっ♪
んっ、んっ♪ちゅぱじゅるっ♪じゅるじゅるじゅぷじゅるじゅぷっ♪ちゅう〜〜〜じゅるるっ♪」
ペロペロとペニスを嘗め回した後…美味しそうにペニスを咥え、口での愛撫を始める…
愛おしそうにペニスを眺める姿は店長を興奮させ、そして瑞々しくプルプルの唇で
ペニスを咥えられると、女馴れした店長も思わず声をあげた…
「あっ!あっ!ああっ!!ちょ…ちょっと舞衣ちゃん!!凄…はぁあ!!ひぃいい!!?」
オレンジ色のショートボブの髪を乱しながら、頭を上下に振る…
ペニスを唇で圧迫しながら、舌を絡め…店長のペニスに強烈な快感を与える…
舞衣のフェラチオの技術に、思わず唸り声を上げ悶える店長…
「んん〜〜〜んっ♪んちゅ〜〜ちゅくれろっ♪んんんっ♪んちゅんちゅんちゅっ♪
じゅるちゅぱちゅぱじゅるじゅぱちゅぱ♪ちゅぱちゅぱじゅるじゅるぢゅるじゅぷっ♪
ちゅぱちゅぱちゅうっ♪じゅるじゅぷちゅぱちゅぱちゅぱっちゅぱちゅぱっ♪」
「あっ!!あっ!!凄い…舞…衣…ちゃん…あああっ!!」
店長は1分も耐えることができず…舞衣の口内に射精してしまった。
「んんっ!!ごほごほっ!!ごほっ!!あぇえ〜〜〜え…」
「はぁ、はぁ、はぁ…そうそう…お客さんが出し終わったら〜〜お口の精液はお絞りに出してね〜〜」
一通りの実習が終わり…息を上げていたのは店長の方だった…
「はぁあ…はぁ…うんうん…サービスは満点!!合格だよ…いやぁ〜〜凄いねぇ〜〜舞衣ちゃん!!」
舞衣を絶賛する店長…
「そうですか?はい、ありがとうございますっ♪」
と、そこに突然の来客…
このビルのオーナーが突然事務所に現れた。
「お〜〜い、ペロペロの!今月のテナント料払わんかい!!」
肥満体型にパンチパーマ…そして顔に傷…
如何にも暴力団組員風の男性の登場に、全裸の舞衣は驚く…
「あっ、オーナー!!はいはい、払いますよ〜〜♪」
下手に出る店長…
「あっ!!オーナー!!待っている間に、ちょっと見てくださいよこの子!!
今度うちで働く事になる新人なんですけど、素晴しい口マンコする子なんですよ!!
もし良かったら、待っている間にこの子のフェラテクを味わってみては!!?」
「はいいっ!!?ちょ、ちょっと店長…ええっ?」
店長の突然の発想に驚きを隠せない…
「ほらほら、舞衣ちゃん!お店ではいろいろなお客さんのお相手をする事になるんだよ?
練習だと思って、オーナーを気持ちよくして差し上げなさい!!ほらほら早く!!」
「ほぉ〜〜お嬢ちゃん、ピンサロで働き始めるんかい?ちょっとオッチャンのチンポ咥えて
気持ちよぅしてみろや!!」
暴力団組員風のオーナーは、舞衣の膝に1万円札を3枚置く…
『あたし…お金で買われてる…』
何だか懐かしい感覚…
舞衣はオーナーの前で膝立ちになると、オーナーのズボンを下ろす…
そして、まだ勃起していないペニスを見ると、オーナーに顔を向け、満面の笑顔を見せた。
「はいっ、分かりました♪あたし、おちんちん大好きなんですよ♪失礼しま〜〜す♪」
再び口での愛撫を始めた舞衣…
オーナーを口で絶頂に導いた後、面接は終了した。
勤務は明日から…
舞衣は今日手に入れた3万円で、大塩に借金を返済した後、仕事に備えて…ゆっくりと休息した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
楯→アル中のニート→家族の重荷になったあげく40ぐらいで肝臓病で死亡
舞衣→ヤク中の風俗嬢→30ぐらいまでには容姿も落ちまくり、性病も悪化し、ある日首吊って自殺
詩帆→精神病院入退院を繰り返す→シャバに居る間は諸々の犯罪・迷惑行為→地域で有名な基地外女として長生き
みたいな末路ですねわかりまs(ry
同日 午後7時
千絵 自宅マンション
約10日間ぶっ続けだった仕事も、昨日でひと段落…
今日は久々の休日…
私は一日を自宅で過ごした。
狭いワンルームマンション…
部屋には日常生活を送る最低限の荷物だけ…
女らしさのかけらも無い…殺風景な部屋…
仕事に夢中な私にとって、この部屋は寝る為だけの部屋だった。
そんな部屋で、今日は一日中…ある作業に没頭した。
約10日前…私は、楯と舞衣が住むマンションに仕掛けたボイスレコーダーを回収した。
突然現れた…宗像詩帆…
『あの子…絶対何か仕掛けて来る』
そう思った私は、2人の身を案じて、ボイスレコーダーを仕掛けた。
もし何か遭った場合…何かの手がかりになると思ってね。
そして、私の予想通り…あのブリッ子が現れて数日後…舞衣は楯の前から姿を消した…
絶対…何かあった…絶対ね…
このボイスレコーダーに…何かの手がかりがあれば…
そう思い…私は今日一日…全ての時間を、この2つのボイスレコーダーの解析に当てた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「う〜〜ん…一つ目は異常なし…か…」
午後7時…長い時間をかけて、一つ目のボイスレコーダーの解析を終わらせる…
3月31日の夜10時から…翌日の朝10時まで…
レコーダーに入っていたのは2人の日常的な会話だけ…
特に異常はなかった…
「結構疲れるね…ふぅ…本当に…探偵とか興信所の人間ってのは…いつもこういう事してるのかね…」
休む間もなく…私は2つ目のボイスレコーダーの解析を始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
2つ目のボイスレコーダーの解析を始めて1時間が経過した頃…
「っ!!?来客…!!?」
私の耳に聞こえてきた声に衝撃を覚えた…
この可愛らしい撫で声は…紛れも無く…
宗像詩帆…
そう…あのブリッ子ちゃん…
「な〜〜るほどね〜〜!!ははん…そういう事か…」
私はだんだん読めてきた。
この猫を被ったブリッ子ちゃんが何をするのか…予想できた…
「へぇ〜〜なるほど…これって…脅迫だよね…」
私は詩帆ちゃんの言葉の一つ一つにゾッとした。
舞衣の過去をバラして…
巧海くんを絶望させて…
自分は両手首を切って…
妙な金属音も聞こえる…多分刃物を構えてるんだろうね…ヤバイよ…ヤバ過ぎるって…
詩帆ちゃんの恨みの篭った言葉に…私は恐怖さえ覚えた。
そして…私は何とか全てを聞き終えることができた。
「…脅迫と…強要…楯は舞衣と巧海くんを守る為に…屈するしかなかったんだね…」
これはキツイ…キツイわ…
そうか…舞衣は…祐一が詩帆ちゃんと関係を持ったことを何らかの形で知って…
でも…どうやって?
覗き見? そんな訳ない…舞衣はこの時間帯はバイト中だよね…
近所の目? ドアは閉めてる筈…寝室は密室だった筈だし…
そこで思い出した…同窓会での出来事…
「っ!!そうか…盗撮!!…あの子…また隠し撮りして…」
分かった!!ようやく分かった!!
私はイヤホンを取ると、ショーツ越しにクリトリスを弄り始める…
2人のエッチな声を聞いてたら…ムラムラしちゃって…考えなんてまとまらない…
さっさとイッて…推理を完成させないと…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
同日 午後7時30分
「ありがとうございました〜〜♪」
晩飯と焼酎を買った俺はコンビニを後にする。
まったく…男の一人暮らしってのは、いくら金があっても足りやしないぜ…
本当に舞衣は…やりくり上手だったよな…
それに比べて俺は…
そう考えているうちに、うつむき加減で歩く俺は顔を上げると…
目の前にはレンタルDVDの店…
「家に帰っても…誰も居ね〜〜しな(笑)」
どうせ…家に帰っても話し相手すら居ない…
俺はお笑いのDVDでも借りて馬鹿笑いしようと思い入店した。
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レンタルDVD店内
俺はお笑い系の作品を一通り眺めると、気になる一角に視線を向けた。
「そういや…当分AVって見てないよな…」
舞衣が居なくなって…高等部3年生以降、俺の性欲処理は専らAV鑑賞しながらのオナニーだった。
舞衣と同棲生活を始めてからは、舞衣のお陰でオナニーとはご無沙汰だった俺…
そういや…最後に射精したのいつだっけ…
俺は少々ドキドキしながら、AVコーナーに向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
「おおっ…エロい…スゲーエロいじゃね〜〜かよ♪」
溜まってるからなのか…
俺はAVのパッケージの写真を見ただけで見事に勃起してしまい…
その場を動けなくなってしまった。
とりあえず、俺は「淫乱巨乳ナース・ドスケベ姦護24時」って作品を借りた。
こんな姿…舞衣には絶対見られたくないぜ…
俺はDVDを借りると、そそくさと店を後にする…
晩飯食った後…久しぶりに抜くぜ!!
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午後8時
俺は晩飯を食べ終わると、早速DVDを取り出した。
興奮で既に股間はパンパンだ…
DVDをセットしようと、DVDプレイヤーに電源を入れようとするが…
「あれ…コンセント…刺さってたっけ?」
普段そんなにDVDを見ない俺達は、DVDプレイヤーのコンセントは抜いたままにしておいた筈…
それなのに…まぁ、そんな事はどうでも良いんだ。
俺は借りてきたDVDをセットする為に、プレイヤーの電源を入れると、イジェクトボタンを押した。
「…あれ…何だ?このDVD…」
明らかに見覚えの無いDVDが入っていた…
「何だこれ…俺…全然知らねーし…舞衣のかな?」
俺はその見覚えの無いDVDを取り出す…
AVも観たいが…
俺は…これが何なのか知りたくなった…
何だか不吉な予感がしてならなかった…
とりあえず、AVは後回しだ。
まずは…この「記念DVD」とマジックで書かれたDVDを再生して、中身を確認する事にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「っ!!?そ…そんな…っ!!」
DVDを再生し…画面に映し出された映像に…俺は言葉を失った…
「…嘘だろ…これ…俺と…詩帆の…」
そう…あの時、俺が詩帆を抱いた…あの時の映像が再生された…
んっ?待てよ…何かおかしいぞ…
詩帆に強要された言葉…
「好きだ」 「綺麗だ」 「愛してる」 …
俺が詩帆に絶えず投げかけるよう強要された言葉だけが大きく再生される音声に、
俺は違和感を覚えた…
しかも…映像が…途切れ途切れ?
…何度も同じ場面…同じシーンが繰り返されて…
まるで素人が作った映像…
「まさか!!詩帆…詩帆が…」
『盗撮』
俺は真っ先に詩帆を疑った…
いや…多分…詩帆で間違いない!!
このDVDを…舞衣に見せて…舞衣を絶望させるために…
「またかよ…何て事しやがんだよ…詩帆…テメェって奴は…」
俺はDVDを停止させた。
DVDを叩き割ってやりたい衝動に駆られていると…俺の携帯の着信音が鳴り響いた…
「んっ?誰だよ…あっ…原田!!」
着信の主は原田…
もしかして…舞衣について何か分かったのか…
俺は詩帆への怒りを抑えながら、携帯を手に取った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後9時 アパート
千絵は祐一の住むアパートを訪れる…
そして、ボイスレコーダーを仕掛けた真実を伝えた。
そして…そのボイスレコーダーで得る事ができた情報も…祐一に伝えた。
「楯…こんな事をして…キミや舞衣ちゃんには…悪かったと思ってる…ゴメンよ…」
「いいって…悪気があった訳じゃないんだし…心配してくれて、ありがとよ…」
そして祐一も…舞衣が見たであろう盗撮DVDの事を千絵に話した…
「やっぱり…私の予想通りだね…」
ため息をつき…うつむき加減の千絵…
更に千絵は口を開く…
「私がこのボイスレコーダーを聞く限り…楯…キミは…悪くない…
キミは…舞衣ちゃんと巧海くんを守るために…詩帆ちゃんの要求を受け入れた…
二人を守る為に…キミは詩帆ちゃんと寝た…不本意ながらね…そうだったんだろ?」
「まぁな…あの時…俺…悔しいけど怖くて…詩帆に従わないと…ヤバイと思ったんだ…」
「あぁ…分かるよ…詩帆ちゃん…正気の沙汰じゃなかったね…」
暫く沈黙が続く…
「まぁ…舞衣にこれを聞かせれば…多分キミの事は許してくれると思うよ…」
千絵はそう断言した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
舞衣の居なくなった原因…
詩帆の陰謀…
二つの真実を知る事ができた二人は、舞衣を無事発見し助けようと、改めて誓い合った。
「今日は折角の休みだったのに、悪かったな…原田」
「あ〜〜いいって♪私も…何だか少しスッキリしたよ」
若干笑顔を見せた千絵…
「楯…キミも…酒ばっかり飲んでないで…勉強、頑張んなよ!」
「あぁ…まだやる気出ねーけどな…何とか頑張ってみるか(笑)」
「あと…あはは!キミ本当に巨乳好きなんだね〜〜(笑)」
千絵は、祐一が借りてきたDVDを手に取り眺める…
「淫乱巨乳ナース…溜まってるんだねぇ〜〜(笑)」
「あっ!!それは!!いいだろ別に!!」
「なるほどね〜〜今からシコシコする所だったんだね〜〜(笑)
何なら、私がお手手でキミのをシコシコして手伝ってあげようか?」
「いいって!!余計なお世話だって!!」
「あはははっ!!嘘ウソ!!じゃ〜〜ね!!抜き過ぎんじゃないよ(笑)」
祐一の余計な心配までしながら、千絵はアパートを後にした…
「本当の事を知ったら…舞衣…俺の事許してくれるかな…ここに…帰ってきてくれるかな…」
そんなことを考えながら、祐一は借りてきたDVDを鑑賞し性欲を処理した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
しかし舞衣の居場所を探す手段が無いな
勤務開始後なら、風俗系掲示板とかで舞衣の写真を晒せば客が教えて
くれるかもだが、肖像権的にまずいし
4月29日 午後1時50分
某歓楽街
お昼過ぎ…あたしは大塩くんから任されたお仕事を片付けると、
急いで雑居ビルを後にし、時間を気にしながらお店に向かった。
「あ〜〜もう…気が重いなぁ〜〜」
はぁ…本当に気が重いのよね…
ピンサロで働き始めて…もう3日目…
今日も…大勢の男の人の相手をしないといけないと思うと…ため息が出ちゃう…
でも…クスリ欲しいし…
借金返済もしないといけないし…
とにかく…今のあたしには、お金が必要だった。
だから…拒否することはできなかった…
「はい〜〜っ!?もうこんな時間?いけない!!遅刻しちゃう!!」
あたしは携帯の時計を気にしながら、小走りでお店のある雑居ビルに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後2時
ピンクサロン・ペロペロ娘
「こんにちは〜〜!今からシフト入りま〜〜す♪」
ここは、とある雑居ビルの2階にあるピンサロ…
あたしはマネージャーに挨拶すると、早速控え室で準備を整える。
服を脱ぎハンガーにかけると…あたしは自前の白いショーツ一枚姿になる…
上半身裸のトップレス姿になったあたしは、早速順番が回ってきたので、店内に向かった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ピンサロ店内
限られた箇所しか明かりがない…薄暗い店内…
激しくテンポ良い音楽が鳴り響く店内には、安っぽい香水と…汗と精液が混ざった香りが
充満し、何ともいえないジメジメした空気が漂っている。
安っぽいテーブルとソファーが並ぶ店内は壁も仕切りも無く…
少し覗き込めば隣や後ろのお客さんが何をしているのか見ることができた。
あたしは、お絞りとタイマーの入った小さい手提げカゴを持ち、お客さんの待つテーブルに向かう…
「いらっしゃいませ〜〜こんにちは〜〜♪」
あたしはソファーに座り待っていたお客さんに挨拶する。
「おっ、待ってたよ〜〜!!早く早く!!」
お客さんは嬉しそうに、あたしに手招きをした。
あたしはお客さんの隣に座ると、早速話しかける…
「あっ、若〜〜い!!もしかして〜〜学生さん?」
「うん、大学生なんだけど〜〜キミも若いね〜〜!!っていうか、おっぱいデカイし!!何歳?」
「何歳に見えます〜〜?20歳なんですよ♪」
「あっ、一緒だね〜〜(笑)ここ、よく来るからさ、今日はどんなババァが出てくるか
ビクビクしながら待ってたけど〜〜マジでラッキーだよ!!てかさ、マジで巨乳だよね〜〜!!」
「あはは!ありがとうございま〜〜す♪」
薄暗い店内は視界が悪いので、ソファーに座り初めてお客さんの姿を確認する事ができる…
目の前に居るお客さんは、少々小太りな若い男の人…
あたしと同じ、20歳の…大学生…
「大学生なんですか〜〜♪今日はもう学校終わったの?」
「ううん、今日はサボり(笑)昨日実家から仕送り届いたから、気晴らしに抜きに来たんだよね〜〜(笑)」
「あ〜〜っ!いけないんだ〜〜(笑)それじゃ〜〜お客さんの気晴らしの為に、サッサと
抜いて気持ちよくしちゃいましょ〜〜か(笑)」
『まったく…大学生なら勉強しなさいよね!!』と心の中で思いながらも、
あたしは早速サービスを始めた…
「では〜〜失礼しま〜〜す♪んちゅ…んっ…んちゅ…んちゅれろ…ちゅっ♪」
あたしはお客さんとキスを交わす…
初めて会った男の人に…あたしと同い年の男の人に…お金で買われて…
好きでもない人と…あたしはキスしてる…
「んちゅっ…んっ…んっ♪れろ…んちゅっ♪んはぁ、はぁ…このお店はよく来るのよね?」
「んはぁ、はぁ…そうだね〜〜よく来るよ〜〜(笑)だから、こんな若い女の子とキスできる
なんて思わなかったよ(笑)」
「あっ、キス好きなんだ?」
やっぱり嫌悪感から…あたしのキスは遠慮がちになる…
しかし、お客さんは結構満足してるみたい…
「うんっ!僕キス好きだからさ〜〜キスしながら、手コキしてもらえる?」
「は〜〜い、分かりました♪キスしながら手コキね♪」
作り笑顔で答えるあたし…
多分顔は引きつってると思う…
でも…やらないと…お金もらえないし…
あたしはお金と引き換えにプライドを捨てる…
「じゃ、ズボンと下着降ろすね〜〜♪わぁ!!もうビンビンじゃない♪」
あたしはお客さんを煽てる…
あたしの視線の前には…すでに硬く大きく勃起したお客さんのおちんちん…
お客さんのおちんちんを握り、ゆっくり上下に擦り始めた…
「どうですか〜〜?気持ちいい〜〜?」
あたしは…男の人のおちんちんの扱いには…人一倍手馴れている…
あたしの手コキで、お客さんは悶える…
「はぁ、はぁ、はぁ…す…凄い…気持ちいい…あぁ…ね、ねえ…キ…キス!!キスしよ!!」
「あっ、そうだったよね♪キスしよっか♪」
あたしは少しだけ決心すると、再びお客さんと唇を重ねる…
「んちゅっ…んちゅ…ん…ちゅ…んちゅ…んっ…んぁ…ちゅく…んちゅっ♪んっ…んんっ!?」
お客さんは、あたしと唇を重ねた瞬間…口を半開きにして、あたしの口の中に舌を入れてきた…
「ちゅく…んっ…んんっ♪んちゅ…れろっ、れろちゅ…んちゅ…んふぅ…んんっ♪」
お客さんの舌は、あたしの口の中を蹂躙し…あたしの舌を追い掛け回す…
あたしはむせ返りそうになりながらも、お客さんと舌を絡め…満足させた…
「れろぉんちゅう〜〜れろちゅっ♪れろれろんちゅ…んっ…んふぅ〜〜ちゅぱちゅっ♪」
お客さんは恍惚とした表情を浮かべながら、あたしと舌を絡ませ…おちんちんをビクビクさせ
感じているみたい…
そして…
「んちゅ…んんっ!!んはぁ…はぁ、はぁ…あぁ…出る…出るよ!!出ちゃう…はぁはぁ…
出るよ…あああっ…ああっ…あっ…あっ…はぁ、はぁはぁ…」
お客さんは、あたしのキスと手コキでイッちゃった…
お客さんの精液は勢いよく飛び散り…
あたしの胸やお腹…そして…あたしの手を汚した…
キツイ精液の匂いが立ち上る…
「あはは!いっぱい出したね〜〜(笑)気持ちよかった?」
「はぁ、はぁ…気持ちよかったよ〜〜!!はぁ、はぁ…あっ!あと何分?」
あたしは、手さげカゴの中にあるタイマーに目を向けた。
「え〜〜っと、あと6分ね♪」
「あっ、あと6分!!?じゃさ、じゃさ!あの…時間まで…口で!!口で!!早く!!」
「はい〜〜っ!!?ちょ、ちょっと待って…」
お客さんは、時間を気にしながらイッたばかりのおちんちんを、あたしの口に押し当ててきた。
イッたばかりでも、硬く大きいままのおちんちん…
精液まみれのヌルヌルとしたおちんちんを…あたしは咥える…
「あと5分でしょ〜〜?ちょっと無理よ〜〜(笑)はむぅ…んちゅ…んちゅ、んちゅ、ちゅぱちゅぱ
ちゅぱじゅるじゅるちゅぱ…んっ、んちゅ、んっ、んっちゅ、ちゅんちゅちゅぱじゅる…」
あたしはタイマーを気にしながら、ソファーに座るお客さんのおちんちんを咥え、頭を上下に振る…
「ちゅぱちゅぱちゅぱじゅる♪ちゅぱちゅるじゅるじゅぷ♪んっちゅぱちゅぱ♪じゅる♪
ずちゅじゅる♪ずちゅちゅぱじゅるちゅぱ♪ちゅぱちゅぱじゅる♪ちゅぱちゅぱちゅううっ♪」
「はぁあ、はぁあ…キミ…口も凄いね…気持ちいい…もうダメ…で…出ちゃう…あああっ!!」
お客さんは、あたしの頭を強く抑えながら…あたしのお口の中でタップリと2回目の射精を終えた…
「ちゅぱちゅぱじゅるちゅぱ…んふぅ!!?んんっ!!んけほけほっ!!けほっ!!」
お客さんの精液が喉に絡みつく…
さすがに若いだけあって…精液の量が凄い…
あたしは咳き込みながらも、お絞りに口の中の精液を吐き出す…
「れろぉ〜〜ぺっぺっ…またいっぱい出たね〜〜(笑)」
「はぁ、はぁ…マジ凄い…キミ…最高だよ!!しゃぶり方ヤバかったし(笑)
相当ちんぽ好きなんだね〜〜(笑)」
あたしは引きつった笑顔を浮かべながら、まず一人目のお客さんを見送った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このお店に来たお客さんは、フロントで料金3000円を払う…
30分 3000円 延長なし…
一人相手すれば…ピンサロ嬢に2000円…お店に1000円入る…
格安料金を売りにしているこのお店は、お客さんの回転率が良く…
常に席は絶えずお客さんで埋まっていた。
そして…勤めているピンサロ嬢も…格安にうってつけの人たち…
30代ならまだマシな方なのよね…
40代、50代のオバサンが一番多くて(笑)
見た目も、如何にも「おばちゃん」という人たちが、この店の大半を占めているの。
でも、薄暗い店内だからできる営業…
この現状を、明るい店内で行えば…
この店は1日で潰れちゃうと思う(笑)
だから…あたしはピンサロで働き始めた…
誰も知らないと思うけど…もしもの時の「顔バレ」が、あたしは怖かったから…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後3時30分
「ありがとうございました〜〜♪」
あたしは4人目のお客さんの精液を口で受け止めると、おちんちんをお絞りで綺麗に拭き…
笑顔で見送った…
「はぁ〜〜もう…身体中ベトベト…おまけにクサ〜〜い…」
首筋 胸 お腹 太もも
腕 指 腋の下 お尻 小股…
立て続けに…お客さんたちは、あたしの身体中を思う存分触り…嘗め回していった。
4人目のお客さんは…特に体中を嘗め回して…
身体中…お客さんの唾液まみれ…
あたしの晒された胸元から、汗と唾液と精液の混ざった香りが立ち上る…
「もう〜〜最悪!!臭くてお絞りだけじゃ、匂い取れないし〜〜!!」
基本的に、お店にシャワーが無いので…お客さんの相手をした後はお絞りで拭くだけ…
あたしは身体中を念入りに拭き、次のお客さんに備えた。
「いらっしゃいませ〜〜♪ご注文のウーロン茶です、どうぞ♪」
5人目のお客さんに、あたしはウーロン茶を手渡しソファーに座る。
市販のウーロン茶を水で薄めた…最悪な飲み物を、お客さんは一気に飲み干した。
そして、あたしは不快感を顔に出さず笑顔でお客さんに話しかけた。
お客さんは、営業途中で立ち寄ったサラリーマン…
中年太りで、既に蒸し暑い店内で汗をかきハンカチで拭く仕草が、如何にも「中年オヤジ」
っぽくて…何だか引いちゃった…
「まだ仕事中なんだけどね〜〜やる気無いからちょっと寄り道…なんてね〜〜(笑)」
「いいんですか〜〜?お仕事サボっちゃって(笑)」
「いいの、いいの!!俺、営業成績凄く良いから!!それよりも〜〜お姉ちゃん!!凄い
おっぱいしてるね〜〜!!もう、ムチムチのボインボインで凄いねぇ〜〜!!」
お客さんは、あたしの胸を正面から鷲掴みにして揉み始めた。
「やっ、あんっ、あんっ♪えへへ〜〜大きいでしょ〜〜♪」
あたしは、愛想良く振舞おうとしたけど…お客さんのザラザラして脂ぎった手に、
思わず鳥肌を立ててしまった…
嫌悪感を振り払おうと、あたしはお客さんとの話に集中した。
「でも〜〜あたし位の子、普通に沢山いますよ〜〜(笑)」
「そうなの〜〜?ぶっちゃけ何カップ?」
「何カップに見えます〜〜?一応Fカップなんですよ〜〜(笑)」
「へぇ〜〜そうなんだ〜!!大きいんだねぇ〜〜うひひぃ〜〜♪おっぱい揉み揉みぃ〜〜♪
えへへぇ〜〜ええのんかぁ〜〜ここがええのんかぁ〜〜♪ムッハァ〜〜!!堪らんなぁ〜〜!!
若いお姉ちゃんのおっぱいは堪らんなぁ〜〜!!おじさんもう堪らんよ〜〜はぁはぁ…」
「やっ♪あんっ♪あっあっ…あっ…あんっ♪やだお客さんのエッチ〜〜♪あんっ♪」
あたし、おっぱい弱いんですよ〜〜♪あんっ♪ダメぇ〜〜乳首立っちゃう〜〜〜♪」
あたしは、ワザとらしく感じたフリをする…
遠慮せずにあたしの胸を掴み強引に揉むお客さん…
指が食い込んで胸が痛い…
もし…普通の女の子にこんな事したら…間違いなく痛がって嫌がると思う…
でも、あたしは笑顔で受け入れる…
「あれあれぇ〜〜?お姉ちゃん、おっぱい揉まれてパンツ濡らしてるじゃないか〜〜♪
ほらほら〜〜これ、ここ!!ヌルヌルしてほら!!凄いよ〜〜本当にエッチなんだね〜〜(笑)」
嘘…あたし…濡らしてる?
お仕事なのに…こんなに気持ち悪い中年肥満オヤジに…あたし…感じちゃってるの?
お客さんは、ショーツ越しにあたしの小股を弄る…
そして、あたしの愛液で濡れた指で…あたしの頬に触れる…
「ほらほら〜〜濡れてるだろ〜〜?んちゅ〜〜♪おほぉ〜〜お姉ちゃんの味、美味しいねぇ〜〜♪」
その指を自ら咥えて味見する仕草をワザとらしく見せる…
思わず寒気がした…
胸を揉まれながら…アソコを弄られ…
あたしは感じるフリをする…
残り時間が少ない事を知らせると、お客さんはイキナリ自らズボンと下着を下ろした…
「あっ、もう時間ないの?じゃさ、早くしゃぶって!!ほらっ!!」
あたしは、お客さんに無理やり頭を押されると、体制を崩してしまう…
早速お客さんのおちんちんを咥えようと、ソファーに座るお客さんの前で膝立ちになり、
目の前の勃起したおちんちんに顔を近づける…
「…んぷ…はぁ、はぁ…す、凄くご立派ですね〜〜♪」
臭い…凄く臭い…
営業周り後の中年肥満サラリーマンの股間は、汗で蒸れ蒸れで何ともいえない汗臭さ…
思わずあたしは息を止めた。
「あ〜〜営業周りの後だから、ちょっと匂っちゃうかもしれないけど、よろしくね〜〜♪」
「あっ、全然大丈夫ですよ〜〜♪それでは…失礼しま〜〜す♪」
お絞りで綺麗に拭いても匂いが漂う…
あたしは目を閉じて、おちんちんを咥えた…
「あむぅ〜〜ちゅぱちゅぱじゅるっ♪ちゅぱちゅぱ…ちゅぱじゅるちゅぱちゅぱ♪」
「おほぉ〜〜!!凄い!!お姉ちゃん、口上手いね〜〜♪おほっ!!そんなに吸い付いて…
あっ、あっ…舌の動き凄いよ!!あっ、おおっ…おっ!!も…もうダメ…おおっ!!」
お客さんは、呆気なくあたしのお口の中に射精した…
臭くネバネバした精液…
舌に残るカス…
舌先に絡まった…お客さんの陰毛…
全てをお絞りに吐き出し…あたしは笑顔でお客さんを見送った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後6時
「あんっ♪あんっ、あんっ♪あんっ♪凄いっ♪おじいちゃん凄いっ♪
おっぱい気持ちいい♪あっ、あっ、あんっ♪おっぱいいいのっ♪」
今…8人目のお客さんの相手中…
「むちゅう〜〜ちゅうっ♪ちゅう〜〜んちゅう〜〜♪ぷはぁ〜〜!ふぇふぇふぇ♪
ええ乳しとるのぉ〜〜お嬢ちゃん♪この哀れなスケベ爺にいっぱい甘えさせておくれ〜〜♪
むちゅ〜〜んちゅちゅっ♪」
お客さんは80歳のおじいちゃん…
年金をコツコツ貯めてお店に来るおじいちゃんらしいんだけど…
もっと他の事に使えばいいのに…なんて思いながら…
あたしは作り笑顔でワザとらしく演技した…
「あ〜〜ん♪もうおじいちゃんったら〜〜(笑)そんなにあたしのおっぱい、良いんですか〜〜?」
「ふぇふぇふぇふぇ〜〜♪この手に吸い付いてくる肌触り…張りのよさ…もう堪らんわい♪」
今日7人の男の人に触られ、舐められ…精液と唾液にまみれ…それをお絞りで拭いただけの
不潔極まりないあたしの胸を、恍惚とした表情で舐め回すおじいちゃん…
あたしは思わず吐き気を催した。
「うひひひっ♪お嬢ちゃんの観音様じゃて♪」
ソファーを降り…あたしのショーツを頭に被り、正座するおじいちゃん…
ソファーに座り大股を広げて、アソコを晒すあたし…
「おじいちゃん…恥ずかしいよ〜〜本当に…早く終わらせてね〜〜(笑)」
「分かっとる分かっとる!!ほぉ〜〜本当に…こりゃ観音様じゃて…」
おじいちゃんは、あたしのアソコをジックリ眺めながらペロペロと嘗め回し始めた…
年老いた…ザラザラな舌が、あたしのアソコを這いずり回る…
「やっ♪あっ、あっ、あんっ♪おまんこいいっ♪おじいちゃん、気持ちいいよ♪
おじいちゃんの舌で…あたし…おまんこイッちゃうっ♪」
ワザとらしくあえぐあたし…
そして、その後…おじいちゃんの元気の無いおちんちんをイカせる事に疲れ果てた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後8時 控え室
「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ〜〜〜もう疲れた!!」
控え室で休憩中のあたし…
来る途中コンビニで買ったおにぎりを2つ食べる…
「あぁ…まだ…喉に絡まってるみたい…ぺっ!ぺっ!!」
食事後…喉の違和感が消えない…
あたしはトイレで何度も咳き込む…
控え室に帰ってくると、早速マネージャーから呼び出し…
「は〜〜い舞衣ちゃん、休んでる暇ないよ〜〜(笑)6番テーブル、花弁3回転のラストお願いね〜〜」
「…ふぅ…は〜〜い、わかりました〜〜!!」
あたしはため息をつきながら、早速控え室を後にし、6番テーブルに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後8時20分
「こんばんは〜〜♪3回転のラスト入りま〜〜す♪」
今日11人目の相手…
あっ、花弁3回転っていうのは、3人のピンサロ嬢が代わる代わるお客さんのおちんちんを
咥える事なの…
当然料金は高い…
あたしはそのラスト…すでにソファーで下半身丸出しのお客さんは、あたしを見かけると
大きく脚を開きアピールしてきた…
「おぉ〜〜お嬢ちゃんがラストか!!?」
オバサン2人に咥えられても射精できなかった、ちょっとチンピラっぽい大柄なお客さん…
あたしを見て喜んでるみたい…
あたしの嫌いなタイプのお客さん…
あたしはサッサと済ませようとお客さんの前に膝立ちになると、早速おちんちんを咥えようとした。
「失礼しま〜〜す…ひっ!?…あっ、ちょっと待ってくださいね〜〜♪」
あたしはサービスしようとしたけど、すぐに止めた…
そして、従業員を呼び止める…
「あの〜〜お絞りください!!3回転のラストなんですよ〜〜」
「あっ、ゴメ〜〜ン!もうお絞り切れちゃってさ〜〜(笑)3回転のラストだけど〜〜そのまま咥えちゃって♪
先の2人もそうしたから…ゴメンね〜〜本当に!すぐに業者に追加してもらうから!」
あたしは絶句した…
オバサン2人が咥えて…唾液まみれのおちんちんを…あたしが咥えないといけないなんて…
うぇえ…気持ち悪い…
「オラオラお嬢ちゃんよぉ!!もう時間ないんや!!早よしてや!!」
催促するお客さん…今にも怒りそうで…怖くて…
あたしは顔を引きつらせながら、何とかサービスを早く終わらせようとした…
唾液まみれのおちんちんに、顔を近づける…
オバサン2人のお口で咥えられたおちんちんは、凄く唾臭くて…
あたしは吐き気を催す…
「失礼しま〜〜す…はむぅ…うぇ…ちゅぱちゅぱちゅぱ…うぷっ…うぇ…けほけほっ!」
臭くて…ヌルヌルして…妙な味…
吐き気が止まらない…
それでも…あたしは頑張った…
「ちゅぱちゅぱじゅるちゅぱちゅぱっ、んちゅっ、んちゅっ、んちゅ、んちゅっ♪」
ソファーに座るお客さんの顔を上目遣いで見る…
何だか心地よさそうな顔をしていた…
「おっ、おっ…おっ…お嬢ちゃん…やるじゃね〜〜か…おっ…」
しかし…残り時間が少なくなると…チンピラ風のお客さんは、急に立ち上がった。
「おらぁ!!お前客ナメとんのかぁ!!チンポしゃぶるっちゅ〜〜のはな!!
こうやるんやでぇ〜〜!!」
そういうと、お客さんはイキナリ膝立ちのあたしの頭を掴む…
そして、あたしのお口におちんちんを突っ込むと、前後に腰を動かし始めた…
「んぐっ!!?んぐっ!!んっ!!んぐっ!!けほっ、けほけほっ!!んぐっ!!んちゅっ
んちゅっんぐっ!!んぐぅえええっ!!えぐぅ〜〜んぐっ!!んぐっ、おぇえええぇううっ!!」
お口…というか…喉の奥におちんちんが入り…あたしは咽返る…
喉の奥におちんちんが出入りして…あたしは吐き気を堪える事で精一杯だった…
「んぐっ!!んぐっ!んんっ!!えぐぅ…うぇえ、んぐっんぐっ、んっ!!」
「おおっ!!これやこれ!!口マンコに喉マンコ!!エエぞ!!エエぞ〜〜!!」
お客さんは絶頂が近づいてきた様子…
すると…お客さんはあたしの口からおちんちんを抜いた…
「ひいぃ〜〜はぁあ〜〜ひぃい〜〜!!だっ…出したるでぇ〜〜!!おらおらぁ〜〜
出したるっ!!見晒せワシのチンポ!!も、もう出したるっ!!よう見とけやぁ〜〜!!
今から…お嬢ちゃんの可愛い顔に…ワシのザーメン仰山出したるでぇ〜〜!!」
お客さんが、あたしの髪の毛を無理やり強く引っ張る…
「きゃああ!!?痛いっ!!ちょ、ちょっとお客さんっ!!?きゃああっ!!」
あまりの痛みに、あたしは悲鳴を上げる…
あたしの髪を引っ張り…無理やり顔を上に向ける…
目の前には…もうビクビクしているお客さんのおちんちん…
そして…次の瞬間…
「おらぁああぁ〜〜イテまえやああああぁ〜〜!!」
あたしの顔に…熱くて臭くて…ドロドロの精液がタップリ降りかかる…
頬に…額に…
唇に…顎に…
耳に…そして…鼻の穴に…
大量の精液が降りかかる…
「んんんっ!!?んんっ…んっ…んんっ…うぅ…臭い…気持ち…悪い…」
思わず口に出た言葉…
屈辱的な行為に、思わず涙が出た…
しかし、お客さんは気づいていない…
「おおぉ〜〜出た出たぁ〜〜!!どや!!?ワシのザーメンは!!?」
「…はい…とっても…美味しかったです…」
更にお客さんは、あたしの髪の毛でおちんちんに付いた精液を拭き取る…
あたしはすぐにトイレに駆け込んだ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
控え室 トイレ
「うぇええぇ〜〜げほげほっ!!げぇえええぇ〜〜げほげほっ!!」
あたしは…トイレで吐いた…
嫌悪感と屈辱で…耐えられなくなって吐いた…
髪の毛に付いた精液を、ティッシュで拭き取る…
「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ…臭い…身体中…最悪…はぁ、はぁ…」
身体中から…臭い匂いが立ち上る…
口からは精液の匂い…
胸元からは…汗と精液の混ざった…何ともいえない匂い…
下半身からは…あたしの愛液の匂いと汗の匂い…そして、お客さんの唾液と精液の匂い…
身体が疲れて…関節が痛くて…
顎が疲れて…痛くて…
なぜだか…あたしは自分の身体に嫌悪感を覚えた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後9時
12人目のお客さん…
「うぇへへへぇ〜〜♪おね〜〜ちゃん♪チューしよ〜〜チュー♪」
酔っ払い…最悪…
酔っ払いのおじさんは、あたしに覆い被さると…無理やりキスしてきた…
「えへへぇ〜〜♪おね〜〜ちゃん可愛いねぇ〜〜〜♪学生さんのバイトかなぁ〜〜?」
「はいいっ!?ち、違いますっ!!あのっ、重いですっ!!止めてくださいっ!!」
「止めないよぉ〜〜えへへぇ〜〜♪じゃ〜〜行くよぉ〜〜んちゅ〜〜〜〜〜っ!!」
あたしは本気で嫌になった…
力の加減を知らない酔っ払いのおじさんが怖くなって、本気で逃げようとした…
でも…逃げる事ができなかった…
「むちゅう〜〜〜ちゅうぅ〜〜〜んちゅう〜〜〜ぷはぁ〜〜〜いいねぇ〜〜!!
若い子の唇は美味しいねぇ〜〜♪ンちゅう〜〜〜れろれろれろれろっ♪」
あたしは…只管耐え続けた…
お酒臭い酔っ払いに…口を犯され…
「あああっ!!おね〜〜ちゃん!!口の中に出すよ!!おおおっ!!おおっ!!」
「んふぅ〜〜んんっ!!んっ…んんっ…うぇえ…ぺっ…ぺっ…」
最後は何とか、あたしのフェラで大人しくなってくれた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後9時30分
もう疲れて…あたしはソファーに座ったままボーっとしていた…
多分…接客っぽい事は…していなかったと思う…
今日13人目のお客さん…
真面目そうな…メガネをかけた中年男性…
「あっ、あのっ…胸…触ってもいいですか?」
「…どうぞ…」
「あっ、あの…一応聞くんですけど…乳首…吸ってもいいんでしょうか?」
「…いいですよ…」
「あのっ、お願いがあるんですけど…腋の匂い…嗅がせてもらってもいいですか?」
「…どうぞ…」
あたしは右腕を上に上げると、汗で蒸れた腋の下を恥ずかしげも無く晒した…
『あっ…腋処理してたかな…』
そんなことを考えながら、適当に真面目な中年男性を口でイカせると、今日の勤務が終了した。
「ふぅ〜〜やっと…終わった…」
安堵のため息をつくあたし…
ため息をつくと…すぐに匂ってきた精液の匂い…
「やだ…あたしの息…精液臭い…最悪…」
自分の口から漂ってくる口臭と、身体から匂う体臭に…あたしは思わず鼻を摘んだ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後11時 雑居ビル4階
「ふぅ〜〜〜サッパリした…」
今日13人のお客さんの相手をしたあたしは、シャワーを浴びスッきりする…
今日のお給料…26000円を大塩君に手渡し…クスリを受け取る…
ついでに…あたしは大塩くんに相談した。
「何?仕事変えたい?何だよ〜〜もう投げ出すのかよ〜〜(笑)根性ね〜〜な〜〜(笑)」
「いくら顔バレの心配が無くても…大人数の相手は…やっぱり無理…もう身体が持たないわよ…」
「しょうがね〜〜な〜〜!!じゃ、また違う仕事紹介してやるからよ…」
また違うお仕事を紹介してくれると約束してくれた大塩くん…
あたしは、ベッドルームに向かう…
そして…注射器を手にした…
今日は頑張ったから…クスリの量を…少し増やしちゃおうかな〜〜♪
ちょっと位…いいわよね♪
「んはぁあああぁ〜〜〜♪最っ高!!この為に生きてるのよ!!あたし!!」
少し増やしたクスリは、あたしの心と身体を癒してくれた…
この開放感が堪らないの!!
そう…今、あたしはクスリの為に働いている…
あたしは…クスリで現実逃避する事が…日常になっていた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クスリやっててもいいけど、そのうち、相場ぐらい自分でも調べるだろ
舞衣は利口者じゃないにしても別にIQ80の精神遅延者ってわけじゃないし
5月10日 午前4時30分
風華町 風華学園男子寮
早朝…巧海一人だけの部屋に、携帯のアラームが鳴り響く。
「…んっ…時間だ…ふぁあ…」
ベッドから起き上がった巧海は、携帯のアラームを切る。
「ふぅ〜〜よく寝た…んっ!」
うんっ…と身体を伸ばした後、ベッドから降りる…
まだ薄暗い早朝…
巧海は欠伸しながら部屋の明かりを点けると、目を覚ます為に
冷蔵庫で冷やしたミネラルウォーターを3口飲む。
「よしっ!じゃ…始めようか!」
そして、早速机に向かい…受験勉強の続きを始めた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕には、夢がある…
アメリカで手術を受け…治療を受けて…
僕は医師に憧れた。
医師になって、病に苦しむ人たちを救いたい。
僕と同じように…難病で苦しむ人たちを救いたい。
手術が成功して、病気が治って…
僕は毎日そんな事を考え始めた。
自分の将来に、希望を持ち始めた。
少し前まで、自分の将来なんて…考える事すらできなかったんだけどね。
だから僕は、医大を受験する為に…毎日勉強に励んでいる。
僕は夢を叶えたい…絶対に…
いつか…僕と同じように…難病に苦しむ人たちを救えるようになる為に…
そして…僕の為に人生の殆どを費やしてくれた…お姉ちゃんに…少しでも恩返しできるように…
僕は頑張る!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前7時
朝の勉強を終わらせると、僕は朝食を作り始めた。
ついでに、お弁当のおかずも一緒に作る…
毎日の日課だった。
ウインナー 卵焼き エビフライ…
そして…晶ちゃんは、和食が好きだから…野菜の煮物…
僕は2人分のお弁当を作ると、キッチンを片付け、朝食を済ませる。
そして身支度を整えた僕は、自分の部屋を後にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前7時30分
通学路
風華学園までの道程の途中にある小さな公園…
「晶ちゃん、おはよう」
「おっ、巧海!おはよう!!」
二人は毎日この公園で待ち合わせ、一緒に通学する…
ささやかな日常のわずかな時間も、二人にとっては幸せな時間だった。
「あっ、そうだ!私たち4時間目体育でさ〜〜当番で後片付けしないといけないんだよな、
教室帰るの遅くなりそうだから…今日は別々に弁当食べようぜ」
「うん、そうだね…わかった」
二人はいつも校内にある見晴らしのよい中庭で、一緒に弁当を食べていた。
もちろん弁当は、巧海の手作り弁当…
最初は晶も、巧海に負担をかけてしまうのではないかと思い遠慮していたが、
巧海の「お弁当は1つ作るのも2つ作るのも一緒だから♪」という言葉に甘えて、
毎日手の込んだ弁当を楽しんでいた。
二人が会話しているうちに…校門前に到着する…
巧海は晶に弁当を手渡すと、挨拶を交わして3−Aの教室に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前7時50分
風華学園女子寮
「あれぇ〜〜〜今何時〜〜〜?って、きゃあ!!もうこんな時間なの!?」
3つ目の目覚まし時計が鳴って、詩帆はやっと目が覚めたの!!
いけない!!このままだと遅刻しちゃう!!
もう、今日は朝ごはん抜き!!
詩帆は急いで身支度を整えるの!!
「じゃ、行って来るね〜〜おにーちゃん♪」
私は身支度を整えると、いつものように、お部屋に飾ってあるおにーちゃんの写真を
暫く見つめてキスしちゃった♪
そして、写真に向かって笑顔で挨拶すると、私は急いで学校に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お寝坊しちゃったのは失敗だけど〜〜(笑)
今日はね、ある計画の実施日なの!!
そう、あの女への復讐計画…2回目!!
この日のために、詩帆はね、いろいろ作戦を練ったの!!
本当だよ!!
だって、この作戦を実行する為に、詩帆は新学期から放送部に入部したんだら!!
『放送の現場に興味が出て…私、もう3年生なんですけど…入部はダメですか?』
放送部の人たちはみんな優しくて〜〜詩帆の入部を歓迎してくれたの♪
放送部の部長さんも、放送部の機材の使い方とかいろいろ教えてくれて〜〜
詩帆、凄く勉強になったよ♪
お休みの日は、部員の女の子たちでカラオケ行ったり〜〜お買い物したり〜〜
お友達もいっぱい増えて、詩帆ね、毎日が充実してた♪
でねっ、でねっ♪計画なんだけど〜〜もう準備万端!!
今日はみんな…楽しみにしててねっ♪フヒヒ…フヒヒヒッ…キャハハハハハ〜〜〜〜っ♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前9時30分
3−D教室前
2時間目終了後、詩帆は放送部部長に手招きして、教室から呼び出す…
「あっ、宗像さん、どうしたの?」
「えっと〜〜今日の放送室、回線修理の件なんですけど〜〜」
詩帆は嘘の情報を放送部部長に伝える…
「あっ、やっぱり…今日一日、高等部の放送室は使えないという事だね〜〜分かった、
他の部員たちも知ってると思うけど…改めて僕が全員にメールを送っておこう…
うん、ありがとう宗像さん」
今日一日、高等部の放送室が使えないというのは…詩帆の嘘だった…
風華学園の一部の部活動や同好会は、比較的教師が介入することが少なく…
特に放送部は、事実上生徒たちだけ…放送部員だけで運営されていた。
教師が介入しないことを利用し、詩帆は教師から伝えられたと嘘の情報を伝えた。
『5月10日は回線修理の為に、放送室が使えません』
数日前に流した情報は、既に部員全員が知っていた。
放送室のドアにも張り紙が張ってある…
詩帆の準備は、完璧だった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3時間目途中
「…あのっ…先生…私…気分が悪くて…保健室に行ってもいいでしょうか?」
「あっ、それはいけないね…大丈夫かな?保健室…誰か付き添いお願いしようかな」
「フヒヒィ〜…あっ、いえ…大丈夫です…一人で…歩いて行けます…」
「大丈夫か?まぁ…分かった…」
詩帆は仮病を使い…教室を抜け出した…
クラスの女子たちが心配する中…詩帆は笑いを堪える事で必死だった。
保健室に向かい…ベッドで暫くじっとしていると…
詩帆は保健室を抜け出す。
そして…予め手に入れていた放送室の鍵と、約1週間かけて作った「新作DVD」を持ち、
放送室に侵入した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前11時30分
4時間目
「では〜〜この問題を…鴇羽くん、答えてもらえるかな?」
クラスのみんなが答えられない数学の問題を、巧海は答えまでの過程を黒板に書きながら説明…
見事難問を解いて見せた。
「正解!!いやぁ〜〜〜凄い!!まさか答えられる生徒がいるとはね〜〜(笑)」
生徒たちを挑発するように問題を出した男性教師も、驚きを隠せない…
「凄ぇな巧海!!」
「俺サッパリ分からね〜〜よ(笑)」
「巧海くん凄〜〜い!!」
クラスメイトから歓声と拍手が送られる…
照れる巧海…
「まぁ…ここまでの問題を解けるようになれ〜〜とは先生言わないから(笑)
とりあえず〜〜ここはテストに絶対出すから、よく復習しておくように!」
教師は苦笑いしながらそう言うと、授業は終了した。
新学期からというもの、巧海は毎日のように優等生ぶりを発揮した。
授業では模範解答を行い…
休み時間には、男子も女子も、勉強で分からない箇所を巧海に質問する…
そんな光景が、教室ではよく見ることができた。
クラスでは頼れる優等生…
そして、晶との交際も順調…
受験勉強も、着実に進めている…
巧海海の学園生活は充実していた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
正午
4時間目の授業が終わると、待ちに待ったお昼休みが始まる。
学食に向かう生徒…
中庭や広場など…屋外で弁当を開く生徒…
そして、クラスメイトとお話しながら教室で食事を取る生徒…
みんな、思い思いのお昼休みを過ごす…
お昼休みになると、教室の正面…黒板前には、授業でも扱う事がある大型の極薄液晶画面が
自動的に降りる…
そして何時もの様に…放送部が主催して制作する「お昼の校内放送」が始まった。
一般の生徒たちにとっては、普段の日常とは何も変わらない光景…
しかし…高等部の放送部部員たちは、驚きを隠せなかった…
『今日は回線修理の為、校内放送は中止』
校内にいる放送部員たちは、携帯で連絡を取り始めた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「みなさん、こんにちは〜〜♪お昼の校内放送の時間で〜〜す♪」
何時ものようにお昼の校内放送は始まった。
ヴォイスチェンジャーでも使ったような…妙な声…
なぜか、ディスプレイには誰も映っていない…
違和感のある放送…
「では〜〜今日水曜日は、いつものコーナー「風華学園、卒業生の活躍舞台」をお送りしま〜〜す♪」
『風華学園、卒業生の活躍舞台』
お昼の校内放送で、毎週水曜日に放送する企画…
名門校である風華学園は、各分野において多数の著名人や第一人者を輩出している。
政治家…スポーツ選手…芸能人…
医療…科学…芸術…
各分野で活躍している卒業生を取り上げ、活躍ぶりやインタビューなどを交えて放送する
コーナーで、生徒はおろか、教師たちにも好評な企画…
もちろん著名人以外にも、看護師や保母さん…小中学校の教師や一般の企業に勤める
「普通のお仕事で頑張る人たち」も取り上げられ、生徒たちは、進路の参考にする…
「今日は、○○年度の卒業生、鴇羽舞衣さんの頑張る姿を皆さんに見てもらおうと思いま〜〜す♪」
『鴇羽舞衣』
その名前に、巧海のいる3−Cの教室は盛り上がった。
「鴇羽…舞衣って…おい巧海!お前の姉貴だよな?」
「えっ?う…うん…そうだね…」
「あ〜〜知ってる知ってる!!キレーなねーちゃんだったよな♪」
「うん、僕も知ってるよ♪確かここの高等部に居たんだよね?」
「うん、確かに居たんだけど…お姉ちゃんは…中退したんだよ…」
「あ…そうか…確か…巧海が辞める同時期に…そうだったよな…じゃ、変だよな…」
巧海は驚きながらも、放送内容に違和感を覚えた…
そして、次の瞬間…風華学園、全校に信じられないような映像が流れた…
「鴇羽舞衣さんは〜〜卒業後、男性の性欲を処理するお店、ソープランドで、毎日女性に縁の無い
人たちの性欲処理や、心を満たしてあげるお仕事「ソープ嬢」として、毎日汗水垂らして
一生懸命働いていま〜〜す♪」
『いらっしゃいませ〜〜♪ご指名ありがとうございます、舞衣といいます♪』
大型ディスプレイには、笑顔で愛嬌よく挨拶する…下着姿の舞衣…
笑顔で三つ指を着き、その見事な身体を晒した舞衣の姿に、学校中の生徒は注目した…
放送は、無常にも続く…
「素晴しい笑顔ですね〜〜♪ではソープランドで働く卒業生、鴇羽舞衣さんの献身的な
働きぶり、じっくり見ていきましょう♪」
そう…あの詩帆が所有する「盗撮DVD」を、更に編集した新作…
更に見やすく編集した映像に、字幕をつけ…
最悪なお昼の校内放送が始まってしまった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
巧海くんかわいそう…せめて巧海くんには幸せになってほしい…
巧海くんが好きな方、ごめんなさい…
これから、少しだけキツイ描写が続くかもしれませんが、
最終的にはみんな幸せになるように、お話を書いていこうと思っています。
不人気主人公はともかく巧晶は好きな人が多いからなー・・
ボイスチェンジャー使っても一瞬で詩帆が犯人特定されるよね
元のDVDでは自分でナレーターしてるし放送部の回線修理のガセ情報流したのも詩帆とすぐ知れる
どーすんだ
『どうですか〜〜?お客様、気持ちいいですか〜〜♪』
放送が始まって3分…
画面には、マットにうつ伏せになるお客さんに、ヌルヌルのローションまみれの舞衣が
上から身体を重ね、豊満な乳房や太ももをニュルニュルと前後左右に動かし「泡踊り」を
行っているシーン…
『おほっ、おおっ、いいね〜〜舞衣ちゃん、気持ちいいよ〜〜おほっ!!』
『そうですか〜〜?ありがとうございます♪んっ、んんっ♪あんっ♪んっ♪』
♪ぬちゅっ、にゅるっ、にゅる、にゅる、ぬるっ、にゅぷっ、にゅるるっ、ぬちゅっ♪
校内に、舞衣の喘ぐ声と卑猥なローションの音が響き渡り…
そして、舞衣の見事な裸体が全校生徒の目に晒されてしまった…
「見てください!バスト90センチ!!Fカップの巨乳を利用して、鴇羽さんはお客さんを
気持ちよくして差し上げて、満足させちゃいます♪凄いですね〜〜♪私たちには絶対できません♪」
違和感のある声で、フザけた放送を続ける…謎の声の主…
その後も放送は続いた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
全校生徒…各教室は、生徒たちの興奮する声が響き渡る…
「うぉおおおおおお〜〜!!何これスゲーじゃん!!」
「あははは!!何だよこれ!!ただのAVじゃね?」
「にしても…スゲーいい乳してんじゃん!!形いいし!!」
「うわぁ〜〜卒業生がソープ嬢って!!無茶苦茶興奮するし〜〜!!」
「あっ!!俺知ってる〜〜この子知ってるよ!!マジ巨乳だぜ!!マジで!!」
興奮し騒ぎ立てる男子…
「いやぁあああああ!!何これ!!ヤダヤダ!!」
「うっわ…最悪!!これ…校内放送だよね?」
「消して消して!!もうちょっとヤダ!!男子も最低!!騒がないでよ〜〜!!」
「不潔よっ!!お金の為に男の人と…そんな卒業生イヤっ!!」
「サイテー!!風華学園の名前、思いっきり汚してるし…」
嫌悪感を露にする女子…
騒然とする風華学園高等部…
どのクラスでも、同じような反応を示す生徒たち…
学校中…校舎中に生徒たちの叫び声や悲鳴が響き渡る…
「ちょ、ちょっと待て!!これは…どういう事だ!!」
「まさか…今、生徒たちもこれを見ているのか!!?」
「まぁっ!!何て破廉恥な!!」
「中止だ!!中止しろ!!今すぐ放送を中止しろ!!」
「あっ…先生!!大丈夫ですか!!?おいっ!!大変だ!!○○先生が倒れたぞ!!」
職員室は慌しい雰囲気に包まれる…
動揺を隠せない教師たちは、分担してこの騒ぎを鎮める事に努めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3−A教室
「嘘だ…そんなの…お姉ちゃん…嘘…だよね…人違い…だよね…」
巧海は頭を抑え蹲る…
そして…これが「人違い」である事を祈った…
「おいっ!!巧海!!大丈夫かよ!!」
「大丈夫か巧海!!」
「ちょっと、巧海くん、しっかりして!!」
「おいっ!!何やってんだよ!!消せよ!!ディスプレイの電源切れよ!!」
姉の姿に絶望した巧海は、既に青ざめた表情…
身体に力が入らず…ぐったりとする巧海…
一人の男子生徒が、慌てながら大型極薄ディスプレイの電源を切ろうとする…
しかし…
「おいっ!!何やってんだ!!早く切れよ!!早く!!」
「切れね〜〜んだよ!!電源切れねーよ!!」
「馬鹿!!俺に代われっ!!」
もう一人の男子が交代する…
そして、ディスプレイの電源を切ろうとした…
「ダメだ…マジで切れねーよ…」
ディスプレイの右下に、僅かに表示された文字…
『緊急時連絡回線・使用中』
そう…これは、もし災害などが起こった場合、生徒たちに警報を知らせる為の回線…
地震や火災などの災害により、普通の放送回線が切断されても使用できるように、
別の回線を使用した「緊急時連絡回線」
緊急時は全ての放送を断ち切り、優先されるこの放送回線…
厄介な事に通常の電源ボタンでは、緊急放送扱いの映像を切る事ができない…
詩帆は、その特性を利用して…延々と映像を流し続ける事に成功した。
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高等部 放送室前
「スタジオの鍵…本当に誰も持ってないのか?」
「はい、持ってないよね?」
「うん、持ってないわよね…部長が持っていると思って…」
放送室前に集まる放送部部員たち…
そこに教師たちが現れる…
「ハァ、ハァ…今すぐ放送を止めさせなさい!!」
「ダメです!!鍵がかかってて…」
「鍵ぃ〜〜!?キミ達で管理しているんだろう!!しっかりしなさい!!」
「大体、今放送しているのはキミ達の仲間だろう!!?止めさせなさい!!」
「ちょっと待ってください!!今日は回線修理で放送室は使えないって…」
「何を言っているんだね!!そんな話聞いたこと無いぞ!!」
混乱する教師…
疑問だらけの放送部員…
噛み合わないお互いの会話…
その間も、舞衣の痴態は放送され続けた…
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3−A教室
『あんっ♪あんっ♪あんっいいっ♪お客さん凄いっ!!あんっ♪あんっ、あっ、あっ、あんっ♪
イッちゃうっ!!あたしイッちゃうの!!お客さんも出してっ!!あたしの中に…お客さんの
精液…タップリ出して気持ちよくなってねっ♪あんっ♪あんっ♪あんイクっ!!あんっ♪』
画面には、仰向けになるお客に跨り、騎乗位で腰を振る舞衣の姿が映し出される…
大きな両乳房をタプンタプンと上下左右に激しく揺らし、玉のような汗を飛ばしながら…
一心不乱に腰を動かし喘ぐ舞衣…
そして、表情は何ともいえない妖艶な笑顔…
他のクラスの男子たちは喜び画面に視線を釘付けにしていたが…
このクラスの男子たちは違った。
「おいっ!!巧海!!大丈夫かっ!!」
「う…うん…何とか…うぅ…うぇえええぇ〜〜〜げほげほっ!!」
「ヤバイ!!巧海が吐いた!!誰かタオル!!タオル持って来い!!」
「きゃあああぁ!!巧海くん大丈夫!!?」
巧海は精神的なショックを受け…耐え切れずその場に倒れ、嘔吐した…
起き上がらない巧海を心配し、生徒たちは看病する…
そして…もう自分達では無理だと悟った生徒たちは、巧海を保健室に運ぶ事にした。
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3−A教室
「ねえねえ!!何!!?何の騒ぎなのっ!!?」
詩帆は、ワザとらしく保健室から帰ったフリをする…
「あっ、宗像さん…もう大丈夫なの?」
「これ…巧海くんのお姉さんって…一体誰が…本当に悪い悪戯よね…」
「巧海くん…凄く傷ついたよ…絶対…可哀想だよ…」
巧海を心配する女子たち…
その女子たちと同じように、巧海の心配をするフリをする詩帆…
『作戦は成功した』
そう確信した詩帆…しかし…
「おいっ!!宗像っ!!テメェ〜〜!!」
騒然とする3−Aの教室に、まだ体操着姿の晶が現れる…
そして詩帆の胸倉を掴むと、思いっきり怒鳴り始めた。
「いやああっ!!ちょ、ちょっと尾久崎くんっ!!何っ!!?何なのっ!!?」
「とぼけてんじゃねーよ!!お前だろ!!この…フザけた動画流したの!!」
晶はこの騒ぎを目の当たりにして、真っ先に巧海の心配をした。
そして、教室に向かったが…巧海は既に保健室に運ばれた後だった…
代わりに目の前に居たのは…詩帆…
晶は、3時間目…授業中に詩帆が廊下を歩く姿を目撃していた…
それに、詩帆は放送部の部員…
「元くノ一」としての勘から…ボイスチェンジャーで声を変えても、詩帆の声だと分かった。
そして何より…以前舞衣が同窓会で晒し者になったことを、晶は噂に聞いていた…
『どう考えても…宗像が一番怪しい…』
そう確信していた晶は、迷うことなく詩帆を疑った。
「宗像!!テメェ…イカレてんだよ!!巧海が…巧海がテメェに何したってんだよ!!」
「いやぁああ!!止めてっ!!詩帆、何が何だかよく分からないのっ!!」
「猫かぶってんじゃね〜〜よ!!このクソ女!!」
晶が詩帆を殴ろうとした…その瞬間…
「はいは〜〜い!!そこまでっ!!」
3−Aの担任…杉浦碧が教室に現れた。
「はいっ!みんな静かにしてね〜〜っ!!ほらっ、晶ちゃんも教室に戻って!!」
晶と詩帆を離す碧…
納得いかないという表情の晶は、渋々3−Cの教室に戻る…
咳き込みながら、席に着く詩帆…
碧は職員室で教師全員に伝えられた、緊急時連絡回線の切断方法を実施して、
何とかディスプレイの電源を切った…
そして全員を席に着かせると、早速生徒たちに事態の説明を始めた。
「はいっ!!みんな〜〜よく聞いてね!!まずは〜〜さっきの放送!!あれは全部嘘です!!
内容を真に受けて信じないように!!実際、今放送部のスタジオでアダルトDVD…あぁ〜
女子ゴメンね〜〜(笑)エッチなDVDが発見されました!!」
「ヤダッ!!」
「イヤッ!!最低っ!!」
「は〜〜い!!騒がない騒がない!!何処の誰だか知らないけど!!悪戯でエロDVDを、
お昼に再生しただけなの!!そこ理解してね〜〜!!確かに、巧海くんのお姉さんは
ウチの高等部に通ってたけど〜〜卒業はしてないの。それに、顔も風貌も全然似てないの!!
だから、巧海くんも、巧海くんのお姉さんも全然関係ないし、それに…それに舞衣ちゃん…
巧海くんのお姉さんも、普通のお仕事してるいい子だから!!みんな!!デマは信じないでね!!」
碧から、今回の騒動についての説明があった。
今回の放送内容は、全てデマだと言う事…
悪戯目的で、誰かがアダルトDVDを再生した事…
映像に映った女性は、巧海の姉…鴇羽舞衣ではないと言う事…
全校、各クラスでその説明が行われ…騒動は若干収まった…
「あと〜〜5,6時間目は緊急職員会議の為に自習!!みんな静かにしてるのよ〜〜!!」
今回起こった騒動の為に、午後は職員会議に向かった碧…
碧が保健室に向かうのは、もう暫く後になる…
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午後4時
風華学園 男子寮前
一台の軽自動車が男子寮前に停車する。
「まだ顔色悪いよ〜〜本当にもう大丈夫なの〜〜?」
車から降りてきたのは、3−Aの担任…杉浦碧…
「…はい…もう大丈夫です…」
後から遅れて降りてきたのは…鴇羽巧海…
「本当に大丈夫〜〜?一応病院には連絡してあるんだけど…それとも…冗談抜きで
今日一晩は先生のアパートに来る?」
「いえ…本当に大丈夫です…自分の部屋でゆっくり休みたいんです…」
「ん〜〜しょうがない!!分かった…一応、先生の携帯番号教えとくね…何かあったら
すぐに連絡頂戴!!碧ちゃん、今晩はお酒も遊びも控えめにしとくから!!」
「はい…わかりました…ありがとうございます…」
巧海の体調を気にする碧…
心身共に疲れ、今すぐ独りになりたい巧海は、碧の好意を断った…
男子寮の玄関ホールに入る巧海を見届けると、碧は心配しながらもその場を去る…
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男子寮 玄関ホール
お昼休みの出来事…
『あれは全部嘘だから!!』
杉浦先生は、僕にそう説明してくれた…
僕は教室で気を失ってしまったらしく…正直…途中からよく覚えていないけど…
声は…確かにお姉ちゃんの声だった…と思う…
でも…そんな訳ない…
お姉ちゃんが…お姉ちゃんが…そんな仕事をするなんて…
僕には到底思えない…
周りが何と言おうと…僕はお姉ちゃんを信じるよ…
そんな事を考えながら、僕はエレベーターに乗る。
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男子寮 5階
寮の最上階にある僕の部屋…
その僕の部屋のポストに…強引に押し込まれている、大きい茶封筒…
「郵便物?僕宛に…だよね?」
僕はポストから茶封筒を引き出すと部屋の鍵を開け…帰宅する。
帰宅しても、誰も居ない僕の部屋…
普通は相部屋が基本の風華学園男子寮…
しかし「勉学に励みやすい環境を」と、学園は一部の生徒に個室を与えてくれる。
僕の「医大進学」には、学園側も期待しているらしい…
「ふぅ…ただいま〜〜」
誰も居ない部屋に帰宅しても、僕は「ただいま」と言う。
いつもの事だった…
鞄を置き、制服の上着を脱ぐと…ベッドに座る。
そして視線の先には…ポストに入っていた茶封筒…
「鴇羽巧海様へ…差出人の名前も書いてない…一体誰から?」
この不審な茶封筒を開くと、中には透明なケースに入ったDVDが一枚…
そして…その透明なケースに張られたラベルに書かれてあるタイトルに、僕は息を呑んだ。
『風華学園・卒業生の活躍舞台 鴇羽舞衣編』
「これは…お昼の校内放送の…」
そう…僕が途中で気を失ってしまい…見ることができなかった…お昼の校内放送…
そのDVDが…今ここに…
誰が…なぜ僕の元にDVDを…
そんな疑問を持ちながらも、僕は真実を確かめる事にした。
ノートパソコンのドライブに、DVDをセットする…
パソコンは自動再生を始めた。
そして…ディスプレイにウィンドウが開く…
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「…っ!!あぁ…あぁあ…」
僕は画面に映った光景に絶句した…
お姉ちゃんが…裸で…笑顔で…おじさんに挨拶して…
笑顔で…キスして…身体を触らせて…
そして…抱き合って…
「はぁあ、はぁあ…そんな…嘘…だよね…」
これは…お姉ちゃんじゃない…
そう思って、僕は目を凝らした…
この画面に映る女の人の顔…身体…そして、声をよく聞き…
お姉ちゃんとは違う所を探した。
しかし…
「…間違いない…お姉ちゃんだ…」
そう…この画面に映っているのは…紛れも無く…僕の姉…鴇羽舞衣だった…
僕には分かった…
小学4年生まで一緒にお風呂に入っていた僕には…分かった…
あの表情…笑顔…声…
体つきや仕草…
そして何より…僕は小さい頃から知っている…
お姉ちゃんの胸元にある…特徴的な「ピンク色の痣」…
その痣が、僕に全てを証明してくれた。
「そう…なんだ…ゴメンね…お姉ちゃん…」
お姉ちゃんは…僕の為に…
病気で苦しんでいた…僕の為に…
僕の為に…手術費用や治療費を稼ぐ為に…
こんな…好きでもない男の人と…エッチな事をする仕事に…
「ゴメンね…お姉ちゃん…僕の為に…」
僕がいなければ…
病弱で…お金のかかる僕がいなければ…
お姉ちゃんは…こんな仕事に付く事は無かったのに。
「そうだ…僕なんて…いなければ…」
気がつくと…僕は裸足のまま寮の部屋を出ていた…
寮の廊下を歩きながら…非常階段を上り…
屋上へ向かった…
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4時30分
「ったく、入れ違いか…」
授業終了後、各教室で行われた調査の為に拘束されていた生徒たち…
調査終了後、やっと解放された晶は、真っ先に保健室に向かった。
しかし…既に巧海は男子寮に向かったと、保険医の鷺沢陽子に伝えられ…
巧海の様子が心配な晶は、急いで男子寮に向かった。
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男子寮前…
「ハァ、ハァ、ハァ…ふぅ〜〜疲れた…」
学園から男子寮まで走っただけで息が切れる…
くノ一辞めて…身体鈍っちまったな…私…
それよりも…巧海だ…
もう落ち着いた様子だったらしいけど…やっぱり心配だ…
私は巧海の様子を確かめる為に、男子寮を訪れた。
私…巧海をどうやって励ませばいいんだろう…
どうやって…巧海を…慰めてあげればいいんだろう…
そんなことを考えながら…ふと、昼の校内放送を思い出す…
舞衣さんの身体に抱きつく…キモいオヤジ…
男にとって…女の身体って…そんなにいいものなのか…
なら…私は…巧海を慰める為に…
私は、無意識のうちに自分の身体をキュッと抱きしめていた…
「あっ、あははは!何考えてるんだ私!!そんなの…巧海が嫌がるよな(笑)
よしっ!!何時もみたいに明るく声かけてやろうかな!!」
そして、巧海がいる筈の寮の最上階…5階に目を向ける…
んっ?あれ…屋上に…誰か居る…?
「あれ…もしかして…巧海!!?」
そうだ…あれ巧海だ!!間違いない…
屋上のフェンスを跨ぎ…コンクリートの絶壁に立ち尽くす巧海…
私は、真っ先に巧海の性格を考えた。
『巧海…もしかして…自分のせいだと思って…』
次の瞬間…私は走り始めた。
全速力で男子寮に入り、屋上へ向かった。
「巧海っ!!!止めろっ!!巧海っ!!!」
私は巧海の名前を叫びながら、非常階段を駆け上がった。
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男子寮 屋上
僕は屋上のフェンスをよじ登り…絶壁に立った。
目の前にはもう何も無い…
下を見れば…あまりの高さに足が震えた…
「ごめんね…お姉ちゃん…今まで散々迷惑かけて…」
そう…僕が居なければ…お姉ちゃんは…
毎日バイト三昧の日々を送ることはなかった…
みんなと一緒に…修学旅行にもいけた…
自分の進みたい道に進む事ができた…
僕が居る為に…大変な思いをして…
でも…もう大丈夫だよ…
さよなら…お姉ちゃん…
僕は強い風に拭き晒されながら…脚を一歩踏み出そうとする。
その瞬間…僕はある事を思い出した。
DVDに映っていた…お姉ちゃんの裸…
僕が小学4年生の頃見ていた…
中学1年生のお姉ちゃんの身体とは…全然違った。
服の上からでも分かったけど…胸が凄く大きくて…形も良くて…
凄く…エッチな身体に成長したお姉ちゃんの裸…
こんな時に…こんな…絶望の淵に立っているのに…
僕は股間を膨らませてしまっていた。
男の人が…お金を払って…お姉ちゃんに…エッチな事を…
そして…お姉ちゃんに抱きつくイヤらしい表情を浮かべた男の人の姿を思い出した…
「お金を払って…お姉ちゃんを…」
僕は興奮してしまった…
お金を払って…エッチな事をする…そんな場所があるんだって…
お金を払えば…エッチな事ができる…そんな場所があるという真実に、僕は興奮を隠せなかった…
「はぁ、はぁ、はぁ…ぼ…僕も…したい…エッチな事…」
僕だって…男なんだ。
女の人の身体に…触れてみたい…
エッチな事には…凄く興味がある…
部屋のパソコンにだって…エッチな画像を少しだけ保存している…
学校ではそういう話からは逃げるようにしてるけど…
本当は興味津々なんだ。
そうだ…どうせなら…エッチな事をして…
それからでも遅くない…
お金を払って…エッチな事をして…それから…
僕は再びフェンスをよじ登り…内側に降りる。
そして、自分の部屋に戻る事にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「巧海っ!!」
晶は屋上へのドアを思いっきり開けると、巧海の名前を叫んだ。
「えっ!?あっ…晶…ちゃん?」
そして…愚かな考えを一旦押さえ、自分の部屋に帰ろうとしていた巧海とバッタリ出会う…
「巧海っ!!馬鹿っ!!何やってんだよっ!!」
「あっ…晶ちゃん…」
『もしかして…見られたかも…』
そう思った巧海は、何とか場を誤魔化そうとした。
「あぁ…ゴメンね…ちょっとやり切れない気持ちになってね…外の空気を吸いに…」
「外の空気をって…あんな…フェンスを跨いで、危ない場所で…私の目は誤魔化せないぞ!」
「本当だよ…それに…フェンスなんて跨いでないよ?そんなの怖くて…できないよ(笑)」
「そんな…そ、そうか?私の見間違いか…」
疑問を感じながらも、巧海が無事だった事に安心した晶…
『よかった…とにかく…巧海が無事でよかった…』
安堵しながら、二人は巧海の部屋に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
巧晶の初エッチwktk
5月11日
担任、碧の助言もあり、今日は学校を休んだ巧海…
晶は早朝、巧海の部屋に見舞いに行き、何かあったらすぐ連絡するよう告げ、学校に向かった。
昨日は夜まで巧海の心配をして、巧海を励ました晶…
そんな晶の心配を他所に、巧海はネットである事を調べ始めた…
「…風華町の…風俗店…」
検索サイトで、風俗店を検索すると…
「…6件…」
意外と少ない件数にがっかりしながらも、巧海はある店にターゲットを絞る。
そして、早速住所と地図を確認した。
「開店時間は…昼の12時…もう少し先だよね…」
巧海は、まだ見ぬ女性の美しい裸体を夢見ながら、もう一眠りする事にした…
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午後2時
少し寝過ごしちゃったけど…時間的には調度いいのかな…
僕は私服に着替えると、早速風華町で一番賑やかな繁華街に向かった。
その繁華街を抜け…まっすぐ行くと…僕の目的地がある…
だんだん薄暗く…下品なネオンで彩られた通りが見えて来た…
「…ソープランド…エンジェル…ここだよね…」
僕は、インターネットで下調べしたお店の前で立ち止まり、看板を見上げた。
入りたいけど…緊張して…動けない…
人通りも多くて…僕…皆に見られてるんだよね…
でも…この中に入れば…女の人と…エッチな事が…
緊張して…胸がドキドキして…喉がカラカラになって…手が震えて…
でも僕は…意を決してお店の中に入った。
僕は…欲望に負けてしまった…
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ソープランド エンジェル
店内 待合室
ピンクの壁紙で覆われた下品な店内…
受付を済ませ、ソファーに座る巧海…
緊張しながら順番を待つ…
「…風華町に…こんな所があったなんて…」
中等部時代…そして、今現在…
この風華町では、勉強と学園行事しか体験しなかった巧海は、店内の怪しさに圧倒されていた。
「ではお客様、3番のお部屋へご案内させていただきます」
黒服の店員が、巧海に声をかける…
巧海は緊張で声も出ず頷くと、店員に連れられ、プレイルームに向かった…
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ソープランド エンジェル
控え室
「キャサリンちゃ〜〜ん!!次のお客さんのお相手お願いね〜〜!!」
「あいよ〜〜、わっかりましたぁ〜〜♪」
ふぅ…キャサリンなんて呼ばれてるけどぉ〜〜
あたし生粋の日本人で 「田島恵利子」 って名前があるんだよね。
まぁ…源氏名ってやつ?ほら、顔バレってヤバイでしょ?
あっ、こう見えても〜〜一応「私立風華学園」の卒業生なんだよね〜〜(笑)
あっ、調度良かった…写真あるし…
ちなみに〜〜高等部のこの写真…一番ぽっちゃりしてる、2つおさげの子いるでしょ?
これ、あたし(笑)今よりも凄く痩せてるでしょ?
あれからもっと体重増えて…今は体重83キロ…
歩くと膝が痛くて…又ズレするのよね…
高等部卒業して〜〜大学受験失敗して〜〜浪人して〜〜
結局2浪して、受験諦めちゃった(笑)
何もする事無かったからぁ〜〜出会い系サイトで男漁ったりしてたけど〜〜
あたしの顔見たら…アイツ等…食事しただけで逃げちゃうなんて最低…
絶対…あたしの事…ブスだと思ってやがる…
だから…男に相手にして貰えないあたしは…自棄糞気味に、ソープの面接を受けた。
そして…週に3日間…あたしはソープ嬢として働く事になった…
街中の男や出会い系サイトで出会った男たちは、あたしを避けるけど…
このお店では…あたしは男たちに求められる…
この店では…あたし自身に存在価値があった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プレイルーム
安っぽいソファーに座り、まだ見ぬ美しいソープ嬢を待つ巧海…
しかし…目の前に現れたのは…
「いらっしゃいませ〜〜キャサリンでぇ〜〜す、どうも〜〜♪」
見事な肥満体型…そして…厚化粧の女…
キャサリンと名乗る女…田島は、ズシズシと音を立てながら巧海に歩み寄る…
「60分コースですね〜〜服はカゴに入れて裸になってくださいね〜〜」
適当な挨拶…適当な接客…
そして…田島は煙草を吸い始めた…
「あっ…あのっ…ぼ…僕…初めてで…」
「すぅ〜〜っ…えっ?初めて?あぁ〜〜随分若そうだけど〜こういうお店初めてなんだ」
「いえ…店も初めてなんですけど…その…女の人と…そういう事するのも…」
「あ〜〜なるほど!!童貞って奴!?そうなんだ〜〜(笑)いいよ♪あたしがいろいろ教えて
あげるから(笑)とりあえず〜〜アンタ、服脱いでスッポンポンになりな!」
「えっ…裸に?全部…ですか?」
「そうよ〜〜当たり前じゃない!!ほらっ!!サッサと脱ぎなって!!」
巧海は渋々上着を脱ぎ…上半身裸になる…
そして、ジーンズを脱ぎ…下着一枚姿に…
「へぇ〜〜童貞なんだ(笑)格好いいのにね〜〜♪で、後一枚残ってるけど〜〜?」
田島は、巧海を…まるで晒し者のようにして楽しみながら、初々しい男子のストリップを鑑賞する…
「あっ、あのっ…ちょっと待ってください…は…恥ずかしいです…はぁ、はぁ…」
男日照りの毎日…そして、お客から受ける嫌がらせ…
日頃の鬱憤を晴らすかのように…田島は巧海に逆セクハラを仕掛ける…
『僕の…初体験の相手が…こんな…醜い人だなんて…』
巧海は既に拒否反応を示していた。
間違った選択肢を選んでしまった…
この期に及んで…舞衣…そして、交際している晶の顔を思い浮かべてしまう…
そして…ついに巧海は一言…田島に告げた。
「あのっ…やっぱり…いいです…ごめんなさい…お金は払いますから…もう帰ります…」
その言葉に、ソープ嬢キャサリン…いや…田島は激怒した。
「はぁあ!!?アンタ…今何て言った!!?もう帰る!!?金はいらない!!?」
スケスケのキャミソールにショーツ姿の田島は、険しい表情で巧海に歩み寄る…
そして、乱暴に言葉を言い放った。
「あぁ〜〜?何よ!!?あたしがブスだって言いたい訳!!?デブだからアタシとはエッチ
したくない訳!!?メッチャ失礼なんだけど〜〜それ!!あ〜〜あ!!マジ気分悪いわ!!」
巧海に暴言を放つ田島…
自身が持つコンプレックスによって、言葉や態度には非常に敏感になっていた田島…
常に周りの女子や、周囲の女性たちに劣等感と嫉妬心を抱いていた彼女は、自分の外見を
態度で見下されると、非常に激怒する。
最終的に、人間はその人の「人間性」に惹かれるという世間の一般論も、非常に強い
コンプレックスを持つ田島には通じなかった。
「そ、そういう訳じゃなくて…あの…あぁ…」
目の前のキャサリンを怒らせてしまった巧海。
どうすればいいのか分からず…ただオロオロするばかり…
もうどうする事もできず…サービス料を支払い部屋を出ようとした…
その時…
「…中々ムカつく事言ってくれるじゃない!!」
田島は巧海に歩み寄る…
煙草臭い息が降りかかる位置まで近づくと、田島はしゃがみこみ…
巧海の下着を一気に下ろした。
「わぁああぁ!!?なっ、何するんですか!!?」
「へぇえ〜〜可愛い顔して…結構いいモノ持ってるじゃない♪」
下半身丸出しの格好にされ、一生懸命手で隠そうとする巧海…
そして、その巧海の手を押さえ込み…ニヤニヤしながら巧海のペニスを鑑賞する田島…
「あっ、あのっ…やめて…見ないで…恥ずかしいです」
「あはは!!何言ってんの〜〜!?エッチする為にここに来たんでしょ?チンポ見られて
恥ずかしがってるようじゃ、エッチなんて一生出来ないよ〜〜(笑)ほらっ!!」
「ああっ!!?」
下半身を押さえバランスの悪い巧海の身体を、田島はベッドに押し倒す…
そして次の瞬間、田島は巧海の身体に覆いかぶさった。
「はぁ、はぁ、はぁ…アンタみたいな可愛い顔した子には…分からないだろうけどね〜〜
今あたし…メッチャ傷ついたんだよ…あたしの痛い所突いたね〜〜(笑)マジでブン殴りたい
気分だけど〜〜?とりあえず…アンタの身体で鬱憤を晴らすわ…」
身長160センチ…体重83キロの巨体が…巧海の身体に圧し掛かる…
呆気に取られる巧海に覆い被さった田島は、いやらしい笑みを浮かべ舌舐めずりしながら…
巧海の唇を奪う…
「ちゅうぅぅう〜〜♪んちゅうじゅるっ♪ちゅぷじゅるれろお〜〜ちゅっ♪」
「んむぅ〜〜!!?んんっ…んんっ!!んんん〜〜〜!!」
無理やり唇を重ね…長い舌を巧海の口の中に挿入し…口内を犯す田島…
ただ只管…煙草臭い舌と唾液を受け止めるしかなかった…巧海…
イヤイヤと首を振る巧海…しかし、田島は両手で巧海の頭を押さえつけ、ディープキスを続けた。
「ちゅううぅ〜〜じゅる…んはぁ〜〜はぁ、はぁ…あはは!!何その顔!!もう抵抗やめたの?
もう抵抗できません〜〜って感じ!!?あははははっ!!」
「はぁあ、はぁ、はぁ…あぁ…やめて…もうやめて…ください…はぁ、はぁ…」
「まだまだよ!!もっと…もっと気持ちいい事…してあげるから!!」
田島は仰向けに押し倒された巧海を押さえつけたまま、首筋や胸板に舌を這わせる…
いやらしく…ネットリと…初々しい高校生男子の身体を嘗め回し始めた。
「はうぅ…あっ、あっ…そんな…舐め…ないで…ください…あっ…」
「へぇ〜〜肌もメッチャ綺麗だしぃ〜〜羨ましいな〜〜(笑)」
丹念に身体を嘗め回しながら…田島は巧海の両乳首を指で弄り始める…
「ひひひっ♪…ねえ、乳首って〜〜男も感じる所なんだよ〜〜知ってた?」
巧海の両乳首を摘み、クリクリと弄り回す…そしてツンと経ち始めた乳首を…
田島は嘗め回し始めた。
「ぺろぺろれろっ、ぺろっ、ちゅっ♪あはは〜〜気持ちいいんだ!!乳首!!いいね〜〜
その顔…あたし〜〜もっと感じさせて…アンタの事、いじめたくなっちゃった〜〜(笑)」
「あっ、あっ、んっ♪ダメ…くすぐったい…あっあっ…はぁあ…」
「ぷっ…あはは!!もう気持ちよくって声が出ません〜〜ってカンジ!!?」
左の乳首を嘗め回し…右の乳首を指で弄る…
そして、肌を密着させ…全身で巧海を愛撫する…
田島の身体はずっしりと重く…
身体の肉はパンパンに張り…
ムチムチの肉の隙間からは、ツンと酸っぱい汗の匂いが漂ってきた。
「はぁあ、はぁあ、はぁ…ごめんなさい…さっきの言葉は謝りますから…もう…許してください…
ああっ♪キャサリンさんは…凄く…綺麗だと思います…んぁあ♪んっ♪」
「あははははっ!!中々良い事言うじゃない〜〜(笑)じゃ〜〜その…綺麗なお姉さんと〜〜
エッチしちゃおうか(笑)綺麗なお姉さんが〜〜アンタの童貞…奪ってア・ゲ・ル♪」
そう言うと…田島は勃起した巧海のペニスをいやらしく手で弄びながら、巧海の下半身に跨る…
そして、勃起したペニスを自身のあそこに当て…ゆっくりと腰を下ろし挿入していく…
「うわぁあああああぁぁ〜〜〜!!!嫌だぁああああぁ〜〜〜!!!」
目の前の…人間的にも外見も醜い女に…貞操を奪われてしまう…
巧海は絶叫し、その場を逃れようとした…
しかし…腰が抜けて動けない…
巧海は…醜いソープ嬢の逆レイプを受け入れる羽目に…
「あっ、ああぁぁあ〜〜♪入ってくる…アンタのチンポ!!中々いいわよ〜〜あはははっ!!」
「あっ、ああぁ…嫌だ…嫌だ嫌だ!!あぁ…中…凄い…あぁあ!!」
ヌプヌプと巧海の勃起したペニスを受け入れる田島のアソコ…
巧海は拒否しながらも…初めて味わう女性の温もりと柔らかさ…そして快感を一気に味わう…
「んほぉ〜〜おおっ!!いいっ!!アンタのチンポいいよ!!あははっ!!ほらほらっ!!
動くよっ!!んっ、んっんんっ!!んっ!!んっ!!んあぁ!!おほぉ〜〜!!おっ!おおっ!!
あぁあ!!いいよアンタ!!ほらっ!!アンタも腰振って!!あたしを満足させなっ!!」
一心不乱に腰を動かし…ズシズシと巧海の身体に負担をかける田島…
そして、田島は身に着けていたキャミソールを取る…
巧海は絶句した…
目の前には…バストトップとアンダーバストに殆ど差が無い…本当の肥満体型の女が腰を振る…
そんな光景が…巧海の視線に飛び込んできた…
「あっ…ああぁ…ああぁ…嫌だ…こんなの…こんなの嫌だ…」
もう逃げられない…
そう悟った巧海は…この醜い女に従うしかなかった…
「あぁあ〜〜ほらほらっ!!腰振れよ美少年!!ほらほらっ!!おほぉ〜〜〜!!あたしを
満足させろっての!!あっ、あっ、あんっ♪あんっあんっ♪あひぃ〜〜〜〜っ♪」
「あっ、あっ、んっ♪んっ…気持ち…いい…あっ、あっ、あぁ…ううっ…」
不本意ながらも…巧海は田島の膣内で、何ともいえない快感を味わっていた…
自分の右手だけでは味わえない…女の身体を味わっていた…
『こんな女の人に…初めてを…』
巧海は思わず涙を浮かべてしまった…
そして、再び舞衣の顔…そして…交際している晶の顔を思い浮かべてしまう…
「あっ!あっ!!あんっ♪あへぇええぇ〜〜あへあへぇ〜〜♪おふぅう〜〜おっ、おおおっ!!
イクっ!!ダメっ!!おまんこイクっ!!あっ、あああっ!!あへあぁへぁぁぁぁあ〜〜〜♪」
身体中の肉をユサユサブルブルと揺らしながら、巧海の上で腰を振る田島…
全身に玉のような汗を浮かべ…酸っぱい匂いを周囲に撒き散らす…
そして…まるで獣のような喘ぎ声をあげながら…田島は絶頂に達した…
「うっ…ううっ…うっ…ゴメン…お姉ちゃん…ゴメン…晶…ちゃん…あぁああぁぁ!!」
巧海も…脳裏に浮かぶ舞衣と晶に、なぜか謝りながら絶頂を向かえ…
初めての女…田島恵利子の膣内に精液を放った…
巧海の最悪な初体験は終わった…
暫くして…店を後にする巧海…
怪しい通りを抜け出て…コンビニ前でジュースを飲みながら、気分を落ち着ける…
今すぐ忘れたい…
今日の愚かな行動を…無かった事にしたい…
しかし…それはもう出来ない…
「…他の…他の店に…しておけば…よかった…」
巧海は後悔しながらも、自分の中で…いけない何かが芽生えた事に…この時既に気づいていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
超展開すぎるw
巧晶だと楽しみにしてただけにw
ブス専のM化するのか・・巧海
そこは晶君が愛の力で救ってやるべき
話の展開としては不満があるが
>「あぁあ〜〜ほらほらっ!!腰振れよ美少年!!ほらほらっ!!おほぉ〜〜〜!!あたしを
>満足させろっての!!あっ、あっ、あんっ♪あんっあんっ♪あひぃ〜〜〜〜っ♪」
なんつーか笑える事態なことは認めざるを得ないw
はわわわわ…すみません…
お話の展開やっぱり気に入らないですよね〜
所詮幼稚な文章や展開なので、私の文章で笑ってもらえると幸いです(笑)
あと、田島恵利子ちゃんって、やっぱり知らない方多いでしょうか…
書いた後で心配になってきました…
田島さんわかりますよ!小説版だと目立ってましたしねー
がんばってください!
風華のソープで奈緒登場を実は少し期待してました
5月20日 午後6時
都内 某繁華街
「ありがとうございました〜〜♪またのご来店お待ちしてま〜〜す♪」
ピンク色を基調とした店内…
下品なネオンがギラギラと店舗を彩る…
そんなお店の玄関で…あたしは、お相手をしたお客さんを満面の笑顔で見送った。
ここは 「ファッションヘルス・リップクラブ」
以前働いたピンサロに嫌気が差したあたしは、大塩くんに新しいお仕事を紹介してもらった。
そこが、このお店 ファッションヘルス…通称「箱ヘル」
もう2週間以上…このお店で、あたしは一生懸命、清く正しく、ヘルス嬢として働いてるの(笑)
ファッションヘルスは、女の子一人ひとりに個室が与えられて、しかもシャワーまで完備されてる。
だから衛生的にも労力的にも前よりかマシかな〜〜って思ってるの。
いろんなタイプのお客さんがいるけど、やっぱりシャワーあるのと無いのじゃ違うわね。
基本は全身リップとボディタッチ…ディープキスは当たり前かな(笑)
あとは〜〜手コキかフェラ…パイズリとか〜〜素股でお客さんをフィニッシュに導く感じ?
イッた後のお客さんって、みんな幸せそうな顔してるから〜〜結構やり甲斐のあるお仕事なのよね♪
だから…今日もあたしは 風俗嬢「マイマイちゃん」として、明るく笑顔でお仕事頑張ってま〜〜す♪
よ〜〜し!!残りの時間も、巧海の医療費の残りと、あたしのクスリ代を稼ぐ為に頑張るわよっ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「痛っ!!はぁあ〜〜はぁ、はぁ…はぁ、はぁ…」
プレイルームで、次のお客さんが来るまでの間…
あたしはバッグに隠していた注射器を取り出して…クスリを打つ…
「はぁあ〜〜〜落ち着く〜〜〜♪」
そうなの…もうクスリを注射しないと…あたしは落ち着きを取り戻せなくなっていた…
でもね…もう気持ちよければ、それでいいかな〜〜って♪
そうよ!!いいの!!もういいの!!お金さえ稼げばそれでいいの!!
って…自分を正当化しながら考え事してると…インターホンの呼び出し音が鳴り響く…
「は〜〜い!マイマイで〜〜す♪あっ、は〜〜い!指名ですね〜〜分かりました♪」
ふぅ〜〜焦った(笑)今から指名のお客さんが来るから…注射器は隠して…
そして…あたしは今日4人目のお客さんが現れるのを、プレイルームで待つ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後7時30分
「いらっしゃいませ〜〜♪ご指名ありがとうございます!!マイマイで〜〜す♪」
白いブラとショーツ姿のあたしは、プレイルームに現れたお客さんに満面の笑顔でご挨拶する。
「こんばんは〜〜って、うわっ!写真よりもずっと可愛いね〜〜!!」
「えぇ〜〜っ!?本当ですか〜〜?お世辞なんていっても安くなりませんからね〜〜(笑)」
「いやいや!!本当に可愛いよ!!それに巨乳だし!!いやぁ〜〜今日は大当たりだな!!」
「ありがとうございま〜〜す♪ではお客様、お洋服お脱がせしますねっ♪」
あたしはお客さんに愛嬌よく振舞いながら会話する。
ちょっと太ったおじさんのお洋服を脱がせ…ハンガーにかけ…
靴下を丁寧に畳み…
笑顔を絶やさず…只管お客さんのご機嫌を取り続けた。
「は〜〜いお洋服脱ぎましたね〜〜♪下着もお脱がせしますね〜〜♪」
あたしは膝立ちになると、お客さんの下着を下ろす…
あたしの目の前には…肥満中年男性の匂い立つおちんちん…
そのおちんちんを笑顔で眺めながら、あたしはお世辞を言う…
「わぁ〜〜凄くご立派なおちんちんですね〜〜♪」
「ん〜〜そうかなぁ〜〜?皮被ってるし、ちょっとコンプレックスなんだけどな〜〜(笑)」
「え〜〜っ!?そんな事ありませんよ〜〜(笑)大きいし、形もいいし〜〜いいじゃないですか〜〜♪」
そして下着姿のまま、あたしはお客さんをシャワールームに案内した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プレイルーム
シャワールームで簡単にお客さんの身体を洗うと、プレイルームに戻り…
プレイ時間を設定するタイマーをセットすると…
あたしは早速サービスを開始した。
「は〜〜い♪では早速サービス始めますね〜〜♪」
安物ベッドの上で仰向けになるお客さんに、あたしは覆い被さるように身体を重ねた…
そして、肌を密着させ…お客さんと唇を重ねあう…
「んっ…んちゅ…んっ♪んちゅ…んっ…ちゅっ♪んふふ〜〜♪もしかして緊張してます〜〜?」
「えっ?あぁ〜〜まぁ、久しぶりの風俗だからさ(笑)ちょっと緊張してるかな〜〜(笑)」
「そうなんですか〜〜?あっ、もしかして〜〜今日はお仕事帰りですか?」
「今日はね〜〜非番なんだよね♪パチンコでさ〜〜久々に大勝してね(笑)」
「そうなんですか〜〜お休みだったんですね〜〜♪前はよくこういうお店、行ってたんですか?」
「そうだね〜〜結婚する前はよく行ってたよね〜〜♪結婚してからは…嫁さんの身体で我慢してるけど(笑)」
「あぁ〜〜いけないんだ〜〜(笑)奥さんいるのに、こんな所に来てるなんて〜〜(笑)」
「いやいやいや!!もう嫁さんのブヨブヨの身体に比べたら!!マイマイちゃんの身体凄いよ!!
ねえ、早く…早くおっぱい見せてよ!!」
お客さんは、あたしにブラを取って胸を見せるよう催促してくる…
あたしは、早速ブラをずらし、ホックを外した…
そして、躊躇せずブラを取り…あたしの自慢の胸を見せる…
「うはぁ!!マイマイちゃん!!本当におっぱいデカいね〜〜!!ズバリ何カップ!!?」
「えへへ〜〜Fカップ〜〜〜♪大きいのも大変なんですよ〜〜(笑)」
「Fか〜〜(笑)可愛いし巨乳だし…マイマイちゃん最高だよ♪おっぱいも形いいし〜〜
乳首も綺麗なピンク色だし?それに…すんすん…あぁ〜〜いい匂い!!若い子の匂い最高っ!!」
お客さんは、あたしの胸の谷間に顔を埋めながら、両手であたしの胸を鷲掴みにして揉み始める。
「あっ、あっ、あんっ♪あっ、んっ♪あんっ♪あたしの胸、どうですか〜〜?揉み心地いいですか?
あたし、おっぱい凄く感じちゃうから〜〜あんっ♪声が…出ちゃう…あんっ♪」
あたしの両胸は、お客さんの手によってムニュムニュと形を歪める…
正直…気持ちよくもなんとも無いけど…あたしは感じるフリをする…
あっ…調度乳首が起ってきたし…お客さんも信じてるよね…
そんな会話を続けながら…あたしはお客さんに気持ちよくなってもらおうと…
お客さんの身体に舌を這わせ始める…
「ぺろっ、れろっ、ぺろっ、ちゅっ♪ぺろぺろれろっ♪何処か感じるところありますか〜〜?」
あたしは、お客さんの首筋から胸板…二の腕…腋の下にまで丹念に舌を這わせる…
中年のおじさん特有の汗の匂いを嗅ぎながら…興奮するあたし…
「あぁあ…はぁはぁ…マイマイちゃんの舌…気持ちいい…おっ♪いいね〜〜〜気持ちいいよ!!
あとね…俺ね、乳首感じるんだよね〜〜♪乳首弄って舐め舐めしてくれないかな〜〜?」
「あっ、は〜〜い♪乳首舐めですね〜〜♪」
笑顔でお客さんのリクエストを聞くと、早速あたしはお客さんの乳首に舌を這わせ始めた。
「ぺろれろれろっ♪ぺろれろっ♪ちゅっ♪乳首どうですか〜〜?気持ちいいですか?
あっ♪乳首起ってきた♪本当に乳首感じちゃうんですね〜〜(笑)」
「うんうん♪恥ずかしいけど乳首弱いんだよな〜〜(笑)嫁さんに言っても気持ち悪がられて(笑)
こんなおじさんの身体嘗め回してくれるなんて…本当にマイマイちゃんはいい子だね〜〜♪」
「あははっ♪これがお仕事なんですから(笑)全然大丈夫ですよ〜〜♪」
お客さんの乳首を嘗め回しながら…お客さんの固く大きく勃起したおちんちんを手で扱くと…
お客さんのおちんちんは、あたしの手の中でムクムクと大きくなっていく…
「ぺろっ♪ぺろぺろれろっ♪ぺろれろちゅっ♪ちゅれろっ♪ちゅれろれろれろっ♪」
♪しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅこっ、しゅっ、しゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ♪
あたしの手の中で、お客さんのおちんちんが硬く大きく勃起する…
おちんちんの先から、透明な液が溢れてきて…あたしにオスの匂いが染み付いた…
「えへへ〜〜♪お客さん、こういうのされた事あります〜〜?」
あたしはニッコリ笑顔を浮かべると、お客さんの股を大きく広げ…
お客さんのお尻の穴…アナルに舌を這わせ始めた…
「れろっ、ぺろっ、れろっ、れろっ…お尻の穴…気持ちいいでしょ〜〜?」
「あっ!!あっ…あぁあ…ああっ!!お尻…ダメっ♪そんな…あぁあ…」
お客さんの甲高い声がプレイルームに響き渡る…
「あぁあ…アナル舐めまでしてくれるなんて…本当に…マイマイちゃんはいい子だね〜〜
こんなに可愛くて…スタイル良くて…いい子が…どうしてこんな所で…ハァ、ハァ…」
すると…あたしは、お客さんに笑顔を向ける…
そして、左腕にある数え切れないほどの注射針の痕を見せつけながら、
右手で注射器を握るポーズをして見せた…
「えへへ〜〜〜♪実は〜〜〜♪ ク・ス・リ♪ 止められないんですよ〜〜あははははっ(笑)」
「あぁ〜〜なるほど!!ヤク代稼いでるんだ〜〜大変だね〜〜(笑)」
お客さんは、あたしの仕草を見て一瞬驚いた表情をしたけど…すぐに笑顔を見せた…
「あはは…俺…今日は非番でよかったよ(笑)」
「はいっ?非番?」
「そうそう、俺実はさ〜〜警察官なんだよね〜〜(笑)」
「えっ!!?あちゃ〜〜〜もしかして…マズかった…ですか?」
「あっ、いいよ〜〜(笑)大丈夫、大丈夫!!ここ、俺の管轄じゃないし(笑)」
「あはは〜〜何か不真面目なおまわりさんですね〜〜(笑)」
「あ〜〜いいんだよ、面倒な事は勘弁願いたいわ、本当に…」
「うわぁ〜〜やる気ないし!!いいんですか〜〜?市民の安全を守る警察官が(笑)」
「だってさ〜〜最近変な奴ら多いしね〜〜(笑)マイマイちゃんの世代だと〜〜そうだなぁ〜〜
あっ!!この前!!彼女が家出したから探して下さい〜〜!!って署に来た男がさ、探せないって
いったら、二度と来ない!!って啖呵を切って出て行ったんだよね(笑)」
「彼女が…家出…」
その言葉に…あたしは一瞬言葉を失った…
手コキする手が思わず止まってしまう…
似たような子が居るんだな…って思いながら、あたしはお話の続きを聞く…
「でさ、二度と来ない!!って言った直後に、その大学生…街中でケンカして、補導されて
舞い戻ってきちゃったんだよね(笑)まったく…最近の若い奴の考えてる事は分からないよ(笑)」
「あ…あはは…青春…ですね〜〜本当に(笑)」
あたしは、愛想笑いを浮かべながら、そろそろ時間が近づいてきたので…
お客さんをイカせる事にした。
「はいっ、フィニッシュは素股ですね〜〜わかりました♪」
あたしは、仰向けになるお客さんの腰に跨り…小股をお客さんのおちんちんに当てると、
ゆっくりと腰を前後に動かし始めた…
「それでは失礼しま〜〜す♪んっ♪んっ♪んぁ…あんっ♪あんっ、あんっ♪あんっ♪」
腰を前後に動かし…小股をおちんちんに擦りつけながら…お客さんに快感を与える…
「こういうのも気持ちいいんですよ〜〜♪」
そういって、あたしは自分のお尻の割れ目にローションを垂らす…
そして、両手にもローションを垂らし…
お客さんのおちんちんを…あたしのお尻の割れ目に挟んで…
ローションまみれのお尻の割れ目と、ローションでヌルヌルの手で、おちんちんを挟み…
ゆっくりと腰を上下に動かし始めた…
「あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪あんっ、あっ、はぁ、はぁ…お客さん♪あたしの素股、
気持ちいい?あんっ♪あっ、あっ、お客さんのおちんちん、大きくて気持ちいいよ♪
あんっ♪あんっ♪あっ、あっ♪お客さんの仮性包茎おちんちんで、マイマイ感じちゃってる♪」
♪ぬちゅっ、ぬちゅっ、にゅるっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ、にゅるっ、にゅちゅっ、にゅるっ♪
「おっ!!おおっ!!凄いっ!!マイマイちゃん!!凄い!!本物の…本物のマンコみたい!!」
あたしは、中々難しい体制で一生懸命腰を動かしながら、お客さんに会館を与える…
お客さんに気持ちよくなってもらおうと必死に腰を動かす…
あたしの大きな胸は、円を描くように揺れ動く…
胸の肌が張ってちょっと痛いけど…あたしは精一杯の笑顔をお客さんに向けた。
「あんっ♪あんっ♪お客さん♪気持ちいい?イッちゃう?いいよ♪イッていいよ♪あたしの手と
お尻にいっぱい…お客さんの精液いっぱい出してね♪お客さんのドロドロで白くて臭い精液、
あたしのお尻と小股にいっぱい出してねっ♪」
お客さん…凄い汗…
あたしも…凄い汗…
おっぱいには…玉のような汗がいくつも浮かび…
おっぱいが揺れれば、汗が飛び散る…
「おおっ!!あっ…ダメだ!!マイマイちゃん!!で…出るっ!!あああっっ…っ!!」
暫くして…お客さんは絶頂に達した…
あたしのお尻には…ドロドロの精液が降りかかる…
そして…プレイ終了のタイマー音が響く…
「はぁ、はぁ、はぁ…お疲れ様でした〜〜♪いっぱい出ましたね〜〜(笑)」
ふぅ…また…一仕事終了…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プレイ終了後
「ありがとうございました〜〜♪これ、どうぞ♪」
あたしは、お客さんにお店の名刺を手渡した。
ピンク色で可愛い…「マイマイ」と名前の入ったお店の名刺…
あたしの出勤日とお店の電話番号が書かれてあるその名刺を手渡すと、お客さんは懐にしまった…
「また指名するよ〜〜マイマイちゃん♪あとさ、注射は肌に痕が残るから止めたほうがいいよ♪」
「あはは♪今更、止められないんですよ〜〜あたし(笑)」
「だから〜〜注射じゃなくて〜〜炙りとかさ、吸引とか、いろいろあるじゃない(笑)」
「はい〜〜っ!?普通〜警察がそういうこと言うかな〜〜(笑)それじゃ、いくらお金があっても
足りませんよ〜〜(笑)」
「マイマイちゃんなら、幾らでも稼げるさ!!高級ソープランドにでも行けば(笑)」
「あははははっ♪じゃ、考えておきますねっ♪今日はありがとうございました〜〜♪」
あたしは…お客さんを見送る…
高級ソープランド…いいかもしれないわね(笑)
本当に…また、ソープ嬢に舞い戻るのもいいかもしれない…
そんなことを考えながら、あたしはプレイルームで次のお客さんを待った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
高級ソープが借金返すには一番楽っぽいけど
店の方も腕が注射の跡で一杯の嬢とか雇わないと思う
午後9時
30分位待っても指名が入って来ないので…あたしは休憩を取る為に控え室に向かった。
「あっ、マイマイちゃん、お疲れ〜〜♪」
「マイマイ、お疲れ〜〜!」
休憩中の女の子達は、あたしが控え室に入って来ると元気よく声をかけてくれた。
「お疲れ〜〜♪今日は珍しくお客さん少ないみたいね〜〜」
あたしも、女の子達に声をかける…
このお店で働く女の子達の殆どは、あたしと同世代で…
控え室ではよくお話して楽しんでるの。
結構居心地いいのよね…このお店の控え室。
お店の女の子達とお話して、分かった事があるんだけど…
こういうお店で働く女の子って、結構目的がハッキリしてるのよね。
「お店を開く資金を貯める為」 「学校に通う為」 「留学費用を貯める為」
しっかりした理由に、あたしはビックリしちゃった…
まぁ…中には…
「男を養ってま〜〜す♪」 「頑張ってカードローン返済!」 「ホスト通い止められませ〜ん♪」
っていう感じの…ちょっとアレな目的の子も居るけど…
でも、やっぱり目的はハッキリしている…
あたしが…ここで働く目的は…誰にも話してない…
あたしがクスリにハマってる事は…お店の女の子達にも内緒にしていた…
「マイマイちゃん、お客さんが差し入れって、ケーキ沢山持ってきてくれたんだけど〜食べない?」
女の子の一人が、ケーキを乗せたお皿を手渡してくれた。
「あっ、ありがとう♪わぁ〜〜美味しそう♪」
大きい苺が乗ったショートケーキを口に運ぶ…
調度お腹減ってたのよね(笑)
甘くて美味しいショートケーキは、あたしの疲れを若干癒してくれた。
そして…あたしがケーキを食べ終えようとしていた頃…
「このモンブランは〜〜あたしのだよ〜〜!!」
「アンタもう食べたじゃん!!」
「ミキちゃんだって、もう1個食べたじゃない〜〜!!」
最後の一つのケーキを取り合う女の子2人…
何だか子供っぱい争いに、あたしは引いちゃったけど(笑)
そんな時…
「ちょっと〜〜あなた達!キャーキャー騒いじゃって、一体どうしたの〜〜?」
控え室に現れたのは、黒髪のロングヘアが綺麗な…大人びた女性…
このお店で働く、先輩ヘルス嬢の 「香里」さん。
香里さんはこのお店の最年長のヘルス嬢で、勤務年数も一番長い。
お店や控え室では、みんなのお姉さん的な存在で、女の子達からは勿論、
お店の従業員たちや店長からも信頼されてる人なのよね。
その里香さんが、女の子たち2人を宥め始めた…
「二人とも、もう1つずつ食べたんでしょ?まだ食べてない人に差し上げなさい。
他の女の子達もみんな食べたんだし…私も、さっき頂いたわ。」
「ほらっ!!だから〜〜最後の一つは〜〜あたしが〜〜!!」
「あたしが食べるっ!!1つをみんなで分けるなんて、できないよね!!」
「いい?このお店で働いている人たちは、私たち女性だけじゃないの。
店長さんや、スタッフさんたち…みんなの支えがあってお店は成り立ってるのよ。
ほら…今日一番頑張ってる人が、そろそろここに来るわよ♪」
暫くすると
「ふぅ〜〜疲れた…皆さんお疲れ〜〜っす!!備品、何か足りないものありますか〜〜?」
現れたのは、今日一人で雑用をこなす若いスタッフ…
そして、争っていた二人は笑顔で顔を見合わせる。
「はいっ、伝助ちゃん!!これ、あげる〜〜!!」
「今日は一人で大変なんでしょ?これ食べて元気出してねっ!!」
「おっ!!マジっすか!!ありがとうございますっ!!」
「伝助ちゃん」と呼ばれる若い男性スタッフは、ケーキを笑顔で受け取り、その場で
ペロリと食べてしまった。
控え室に笑顔が広がる…
「そうね、偉いわよ二人とも…正解!!」
笑顔で二人の頭を撫でる里香さん…
何でこんなにイイ人が…風俗なんかで働いてるんだろう…
あっ…確か…旦那さんと別れて…借金背負って…って言ってたよね…
少しだけ里香さんとお話したことあるけど…
借金を返済して…実家に預けてる子供と一緒に暮らすのが夢なんだって…
夢…叶うといいですね…里香さん…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後9時30分
プレイルーム
「はい〜〜〜っ!!?あのっ…もしかして…」
「おぉ〜〜!鴇羽!!久しぶりだな!」
おそらく、時間的に今日最後の来客…
その相手に、舞衣は素っ頓狂な驚き声をあげてしまった。
「あの…もしかして…新田先生…ですよね?中学時代の…」
「あぁ、久しぶりだな鴇羽…綺麗になったじゃないか!」
スーツ姿にメガネが特徴的な初老の男性は…舞衣が中学3年生時の担任…新田…
元担任の登場に、舞衣は驚きを隠せなかった…
「新田先生…あはは…すみません…あたしビックリしちゃって(笑)凄い偶然ですよね(笑)」
「実はな…鴇羽がこの店で頑張って働いているって聞いてな…先生、鴇羽の頑張って働く
姿を見たくなったんだ…ふふ…弟さんの為に頑張ってるみたいじゃないか」
「はいっ、もう毎日大変なんですよね〜〜(笑)」
平常心を保とうとする舞衣…
しかし…出会いたくない人との…偶然にしては出来過ぎな出会い…舞衣は違和感を覚える…
新田先生…
この教師に、舞衣はあまりいい印象を持っていなかった。
中学時代…以前から、舞衣の身体に無言でイヤらしい視線を這わせていた新田…
中学3年生の時、担任になったのをいい事に…度々舞衣を生徒指導室に呼び出し…
新田は進路や家庭環境についての調査と称して、長時間二人の時間を楽しんでいた。
挙句…舞衣の修学旅行の資金を全て払うから、身体を触らせてくれと哀願してきた時には、
舞衣は登校拒否になりかけ…市役所から通知が来るまで本当に登校しなかった。
後日…校長、教頭、そして新田…3名が自宅まで謝罪に来て、やっと登校した舞衣…
絶対にいい印象は持てなかった…
「今日は先生、鴇羽の働きぶりをしっかり見せてもらおうと思ってな!!」
その言葉を聞き…思わず鳥肌が立つ…
イヤらしい元担任と…そう考えるだけで…舞衣はゾッとしてしまった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シャワーを終え…プレイルームに戻った二人…
新田は恥じらいも無く、全裸で堂々とベッドに座り舞衣を待つ…
弛んだ身体…出っ張ったお腹…シワの多い肌…
そして…漂ってくる加齢臭が、新田の年齢を物語った…
「お待たせしました〜〜♪」
平常心を保とうと…舞衣は決まりきった接客態度で…笑顔を作り、新田の前に現れた。
シャワーでは自分は浴びず…ブラとショーツを着けたままだった舞衣…
ブラも取り…ショーツも脱ぎ…一糸纏わない姿で現れた…
笑顔で…豊満で張りの良い乳房や、形の良いお尻…髪の毛と同じ色の陰毛やあそこを晒す…
「おおっ!!鴇羽ぁ〜〜〜!!凄いじゃないか〜〜!!ささ、こっちへ!!」
自分が担任していた元生徒の裸に、新田は興奮を隠せなかった…
当時から気になっていた、舞衣の豊満な乳房に視線を釘付けにする新田…
瞬きもせず…成長した舞衣の身体にいやらしい視線を這わせる…
舞衣が新田の隣に座ると…早速新田は舞衣の身体に手を這わせてきた。
「やっぱり…鴇羽は胸が大きいなぁ〜〜♪当時から大きかったけど…これ何カップなんだ?」
「やっ…んっ♪あっ…んっ…んっ♪今は…Fカップです…」
「Fカップかぁ〜〜中3の頃は何カップだったんだ?あの頃もうDか?Eか?」
「…E…Eカップです…」
「おおぉ〜〜当時からEカップか!!やっぱり…鴇羽は巨乳美少女だったもんなぁ〜〜」
新田は舞衣と向き合いながら、舞衣の乳房を持ち上げるようにして揉む…
ムニュムニュといやらしく指を動かしながら、その見事な感触と重量…肌のスベスベ感を
味わいながら、更に成長した教え子の乳房を堪能した…
「ふふっ…鴇羽は男子に人気あったよなぁ〜〜告白とか…されたのか?彼氏とか…やっぱり居たのか?」
「…あっ…んっ…んっ♪はいっ?彼氏…ですか?居なかったです…あの頃は凄く忙しくて…」
「だろうなぁ〜〜大変だったからなぁ…でもなぁ〜〜鴇羽…鴇羽は男子たちだけじゃなくて、
職員室の男性教諭たちの間でも、人気者だったんだぞ」
「えっ…先生たちの間で?」
「あぁ〜〜そうだよ!体育の時間は…体育教師の注目の的だったし…制服の上からでも
胸の大きさが分かったから…男性教諭たちは皆、鴇羽の胸を見ていたらしいぞ(笑)」
「っ!?あっ…あはは…そう…なんですか…」
思わず「最低!!」という言葉が出そうになってしまった…
しかし…何とか堪えた舞衣は…胸をいい様に新田に弄ばれる…
「しかし、教師たちの間でも人気者だった鴇羽の身体を自由に出来るなんて…先生嬉しいぞ♪
ムチュゥ〜〜〜♪んちゅっ♪ちゅぱちゅぱ、じゅちゅう〜〜〜っ♪」
新田は舞衣の乳房に顔を押し付けるように密着しながら、ツンと起つピンク色の乳首に吸い付く…
「んぁあ♪あっ…あっ、あっ…んっ♪先生…ダメぇ…あっ、あんっ♪」
「んちゅうう〜〜〜んちゅっ♪むはぁ…はぁ…ククク…何がダメなのかね?」
「あのっ、やっぱり…あたし…先生の元教え子だし…お金返しますから…他の子で…」
「何を言っているのかね?先生は鴇羽の頑張る姿を見に来たんだぞ?鴇羽じゃないと意味が無いだろう?」
そういいながら…新田は悪戯に、舞衣のクリトリスに指を這わせ…弄り始める…
「んぁあ…あぁ…んんっ♪ダメっ…何か…変な感じ…んっ♪新田先生が…あたしの身体を…
そういえば…修学旅行のお金を払うからって…あたしの身体を触らせろって…先生…
やっぱり当時から…あんっ♪んっ♪…あたしの身体を…そういう目で…」
新田の表情が…いやらしい表情に豹変する…
舞衣の言葉に…新田のスケベ心は解放された…
「クックック…そうだよ〜〜先生、当時から鴇羽の身体に目をつけてたんだよ…」
そして…自分の思いを話し始めた…
「元々、先生は女子の身体を合法的に見る事ができるから…教師になったのだよ!!
だってそうだろう?日常が…学校の日常こそ最大のシチュエーションなんだよ!!
分かるか!?すれ違えば嗅げる甘酸っぱい香り…夏の制服の透けブラ…体育の時間の
乳揺れ…女子の無防備な姿…普通の社会人だと〜〜ほら、金を払わないと無理だろう!!
その欲望を…あの3年間は…鴇羽…キミで欲求を解消していたのだよ…フフフ…」
舞衣に対する…あまりにも酷いセクハラ発言に…舞衣は目眩と同時に寒気を覚えた…
お店で働く女の子には、仕事を拒否する権利もある。
今すぐ逃げ出したい…緊急ボタンを押して…伝助ちゃんを呼び出したいと思い始めた…
「やだ…信じられない…先生…最低です…見損ないました…」
思わず口にしてしまう本音…
舞衣は既に嫌悪感を隠せなかった…
「あっはっはっは!!先生からすれば〜〜鴇羽も最低だよ!!折角先生が鴇羽をそれとなく
誘ったのに…断られるなんて悲しかったなぁ〜〜!!でも…今日は…鴇羽の身体をタップリと
味わう事にするよ!!ハァ、ハァ、ハァ…もう堪らん!!鴇羽ぁ〜〜!!いいだろ?そろそろ…」
そういうと…新田はベッドに舞衣を押し倒す…
「きゃっ!!なっ…何っ?せ、先生!!?はいいっ!!?」
新田のイキナリの行動に、驚き戸惑う舞衣…
全裸の舞衣は、体制を崩してしまい…大股開きのあられもない姿…
「も…もう我慢できんぞ!!先生!!もう我慢できないぞ!!ハァハァ…」
新田は大きく硬く勃起したペニスを、舞衣のアソコに当てる…
そして、かつての教え子を犯そうと…舞衣に覆い被さった…
「いやぁああっ!!ダメっ!!先生ダメっ!!」
覆い被さってきた新田を、舞衣は思いっきり突き飛ばした…
「うわぁああっ!!?なっ、何を…イキナリ何をするんだ鴇羽!!」
「はぁ、はぁ、はぁ…それは…あたしの台詞ですっ!!先生…イキナリ何するんですか!!?」
そして、舞衣はプレイルームの壁に貼ってある『本番行為絶対禁止』の張り紙を指差した。
「お店は本番禁止なんですっ!!そんな事したら…あたし…このお店で働けなくなっちゃう…」
新田は舌打ちをする…
「チッ…そうか〜〜鴇羽…残念だなぁ〜〜先生…鴇羽には失望したぞ…」
新田は悪戯な笑みを浮かべる…
「先生…今は教師は引退して、教育委員会で働いているんだ…だから…当時の学校の先生
全員と連絡が取れるのだよ…だから…当時の男性教諭全員に…鴇羽がここで働いている事を
教えてやってもいいんだがね…教師たちは大喜びだろうなぁ〜〜♪鴇羽も…指名が増えて
嬉しいだろう?あぁ…それがいい…そうしよう…」
ワザとらしく言う新田…
脅迫…正に舞衣にとって、その言葉は脅迫以外の何者でもなかった…
「そんな…いや…絶対イヤ…」
「あ〜〜もう…折角教え子の活躍する姿を見たかったのになぁ〜〜もう帰ろう…」
そういって、ベッドから立ち上がる新田…
すると…うつむき加減で舞衣は新田に声を掛ける…
「あの…本番したら…黙っててくれます?」
いやらしい笑みを浮かべる新田…
「あぁ〜〜そうだな!!先生の心の内に留めて置こうと思っている!」
暫くの沈黙が続き…そして…
「ゴム…着けてくださいね…あと…絶対に…あたしの事は…秘密にして…ください…」
「あぁ!!分かったよ!!コンドームは着けるし!秘密も守るよ!!」
新田からの脅迫からは逃れられないと悟った舞衣は、要求を受け入れる事にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ちょっと…待ってくださいね…」
コンドームを取り出そうと…舞衣は小物入れを開け、中を探す…
背後から舞衣の姿を眺めながら…新田はにやりと笑みを浮かべた…
そして…新田は自分の鞄を開ける…
何かを取り出した…
「あの…コンドームありました…これ着けて…ムグッ!!?むぐぅ〜〜んんっ!!?」
舞衣が正面を振り向こうとした瞬間…布切れのようなもので顔面を覆われる…
「むぐぅ…んんっ…んふぅ!!?ケホケホっ…く…臭いっ!!何ですか、これ!!?」
突然の新田の行動に、舞衣は驚き問い詰める…
そして…新田の持つ布切れに…舞衣は思わず引いてしまった…
「はいいっ!!?それって…あたしの…」
そう…新田の手に握られていたのは…舞衣の中学生当時着用していた…体操着…
半袖の白いTシャツ…右上には校章…
そして…胸元には…「鴇羽」と大きく書かれたゼッケン…
明らかに、舞衣が当時身に着けていたものだった…
「あぁ…そうだよ…クックック…これは…鴇羽の体操着だよ…ほら…3年生の2学期…
蒸し暑い日…体育の時間の後に鴇羽の体操着が無くなった事件があっただろう?」
舞衣は…当時を思い出した…
当時、体操着が無くなったことをクラスの女子たちに相談した舞衣…
事は次第に大きくなり…女子たちが担任の新田に相談…
放課後…2時間にもわたって特別ホームルームと称して、犯人探しが行われた…
「もしかして…あたしの体操着を盗んだのは…はいっ?せ…先生!!?先生なんですか?」
「あぁ!!そうだよ!!クックック…犯人が名乗り出るわけ無いよなぁ〜〜(笑)」
新田は薄ら笑いを浮かべながら…再び舞衣に体操着を押し付けてくる…
「ほらほら!!先生…これを大切に…ずっと持ってたんだよ…鴇羽の汗がタップリ染み込んで…
洗濯するのも、もったいないから…そのまま…ずっと保存してたんだ…ハァ、ハァ、ハァ…」
再び嫌悪感が込み上げてくる…
「さあ、鴇羽…これを…これを着て…先生とセックスしようじゃないか!!」
舞衣に言葉は無かった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
舞衣は…無言で汗臭い体操着を着る…
「んっ…キツイ…んっ…はぁ、はぁ…」
当時の体操着は、現在の舞衣にはサイズが合わずキツイ…
当時より大きく育った乳房は、Tシャツの布地に押さえつけられ…
Tシャツを身に着けた舞衣の胸元は…ゼッケンの文字を大きく歪ませ…
そして、薄い布地に…勃起した乳首がイヤらしく浮き出していた…
「おおおっ!!似合うぞ鴇羽!!ハァ、ハァ、ハァ…当時を思い出すようだ!!」
新田は興奮を隠せず…我慢できない新田は、改めて舞衣に覆い被さった…
「ハァ、ハァ…ふぉおお!!鴇羽ぁ〜〜!!先生嬉しいぞ!!こんな…夢がかうなんて!!」
体操着越しに、舞衣の胸の谷間に顔を埋めて頬ずりする…
「イヤっ!!やっ!!やだ…先生…止めて…んんっ!!」
嫌悪する舞衣…
しかし…舞衣の脳裏にある疑問が浮かんだ…
「やっ…んっ…んっ…せ、先生…どうして…あたしが…このお店で働いてる事…」
「んっ?あぁ…クックック…大塩だよ!!大塩に教えてもらったんだよ!!この店で…
鴇羽が働いているってね…アイツ…在学中と同様…悪い奴なんだよなぁ…先生、教えて貰う
為に…大塩に50万円払ったんだよなぁ…でも安いもんだよ…んんんっ!!ちゅうう〜〜っ!!」
「むぐっ…っ!!?んちゅっ、ふぅう…んんっ…んんん〜〜〜っ!!」
真実を知った瞬間…舞衣の口は、新田の唇で塞がれる…
「ハァ、ハァ…鴇羽ぁ〜〜!!イクぞ!!先生イクぞ!!」
舞衣に覆い被さる新田は…舞衣の両足を持ち上げ股を大きく広げさせると…
ゆっくりとペニスを舞衣のアソコに当て…腰を動かし…
舞衣にペニスを挿入していった…
「やっ!!先生!!ダメっ!!まだ…コンドーム!!着けてないですよ!!抜いて!!抜いてっ!!」
興奮している新田に、舞衣の言葉は通じなかった…
「おおおっ!!鴇羽!!こんな所で働いているから…ガバガバかと思ったら…締まって…
キュッと締まって…乙女のようじゃないか!!おおっ!!中は…ヌルヌルで…鴇羽!!
鴇羽の中…あああっ!!気持ちいいぞ!!ハァ、ハァ、ハァ…」
そして…新田は夢中で腰を動かし始める…
不本意にも…舞衣のアソコは十分瑞々しく潤って…新田のペニスを受け入れた…
「あっ!!あんっ!あんっ、あっ、あっ、あんっ♪ダメっ!!先生!!抜いて!!
あんっ♪あんっ、あんっ♪ダメ…ですよ…あんっ♪先生…あんっ♪先生と…教え子で…
んっ♪あっ、あっ、あっ…セックスなんて…ダメっ♪あんっ♪」
舞衣は声を抑えきれず喘ぐ…
「ほれっ!!わははっ!!鴇羽!!相変わらず凄い胸だなっ!!先生な!!夢だったんだよ!!
鴇羽の体操着を捲くり上げて!!こうやっておっぱい丸出しにして…鴇羽を犯すのがな!!」
聖職者であるべき教師が…元教え子に最悪の告白…
その言葉を聞き…舞衣は抵抗を止めた…
ただ…新田に身を任せ…時間が過ぎるのを待った…
「おおっ!!おっ!!イク!!鴇羽!!出すぞ!!中に…中に出すぞ!!おおっ!!」
「ちょっと待って!!抜いて!!中はダメっ!!流石に…先生!!新田先生!!ダメっ!!」
膣出しされる…そう思った舞衣は、流石に新田を突き飛ばそうとした…
しかし…がっしりと新田に抱きつかれ…
舞衣は屈辱の膣出しを受ける羽目に…
「おっ!!おおおっ!!鴇羽っ!!先生…先生イクぞっ!!あっ、ああああ〜〜〜っ!!」
「ヤダっ!!先生抜いてっ!!おちんちん抜いてっ!!イヤっ!!嫌ぁああああぁ〜〜!!」
数年ぶりに再会した元担任の精液を…膣でタップリと受け止めた舞衣…
暫く仰向けのまま…ぐったりと天井を眺めていた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プレイ終了10分前のタイマーが鳴り響く…
そのタイマーを止める舞衣…
二人はシャワーを浴び…身支度を整える…
新田はスーツを着ると…ベッドにずっしりと構えるようにして座った…
「鴇羽…30分延長…できるね?」
「はいいっ!?延長…ですか?」
舞衣はインターホンで、フロントに30分延長を伝えた。
プレイルーム内には…妙な光景…
「鴇羽、そこに座りなさいっ!!」
ベッドに腕組みをして座るスーツ姿の新田…
そして…下着姿で、床に正座する舞衣…
延長時間…
「鴇羽!!君はいつから…こういう仕事をしているんだ…」
「はぁ…約1ヶ月前から…ですけど…」
「まったく…近頃の若い女は…君は…弟に対して、申し訳ないと思わないのか!!?」
「はいいっ!!?あのっ、先生…一体…何でそんな事…」
「恥じらいも無く人前で裸になり…鴇羽!!君は…女性なんだから!!もっと自分を大切にしなければ!!」
「あっ…は…はぁ…」
「確かに…弟の為に働くのは立派な事だ!!しかし…こんな仕事では…弟は報われんぞ!!
私には信じられない!!卒業生が…私の教え子が…こんな所で働いているなんて!!
鴇羽!!先生は聞きたい!!先生の…先生の教育方針は…間違っていたのか!!?」
あれほど舞衣の身体に歓喜して…舞衣の身体を弄んだ新田が…
舞衣を自分の前に正座させ…説教を始めた…
延長時間30分の間…延々と説教を続けた新田…
中年男性に多い…「説教オヤジ」
自分が楽しんだ後に…風俗嬢に説教を始める中年男性…
新田は正にそれだった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
「いいか!!もうこんな仕事は辞めて…自分を大切にして生きていきなさい…」
「…はい…わかりました…」
長い新田の説教は終わった…
そして…勤務は終了する…
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午後11時30分
雑居ビル4階
「あははははっ!!マジで新田、店に来たんだ!!?」
「やっぱり…先生の話は本当だったのね!!ちょっと大塩くん!!どうしてくれるのよ!!」
舞衣は、大塩に店での出来事を話し、問い質す…
「あ〜〜あれマジだよ(笑)俺、新田が鴇羽の事イヤらしい目で見てたの知ってたからさ、
教えてやったんだよね(笑)この店で、鴇羽とセックスできますよ〜〜って♪場所の情報と
引き換えにさ〜〜50万円も払ってくれて(笑)」
「もうっ!!酷い目にあったんだからねっ!!犯されて…中出しされて…説教までされちゃったんだからっ!!」
「あはは!!悪かったよ!!悪かった!!わかったよ!!ほら!!クスリ…タダでやるからよ!!」
「も…もう…しょうがないわね〜〜!!分かったわよ!!許してあげる!!でも…
こんな事はもう辞めてね…お願いだから…」
舞衣は無理やり怒るフリをしながら、ドラッグを受け取る…
ドラッグを手に入れることが出来た喜びを表情に出さないように精一杯努めた…
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「んはぁあ〜〜〜ぁ♪」
寝る前…ベッドに座り、注射器を手に取る舞衣…
自分の腕に…注射針を刺し…ドラッグを注射する…
「はぁあ…お金…どんどん無くなっちゃう…どうしよう…」
そんな時…ふとお店での…香里さんの顔を思い浮かべてしまった…
「家族…か…巧海…元気かな…」
借金の支払いと、巧海の心配をしながら眠りについた…
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5月28日
ファッションヘルス・リップクラブ
プレイルーム
今日も笑顔でお客の相手をする舞衣…
しかし…既に以前とは違う一面を見せるようになっていた…
「えへへ〜〜お客さん♪あと1万円追加で〜〜あたしと本番できちゃうんですけど〜〜♪どうします?」
「おっ!!本当に?本番?嘘じゃないよね?」
「はいっ、もちろん♪あっ、でも〜〜ゴムは着けて下さいよ〜〜♪あと、お店には内緒で…ねっ♪」
歓喜して舞衣に1万円札を手渡すお客…
笑顔でそれを受け取る舞衣…
舞衣はお客にコンドームをつけると…お客の腰に跨った…
そして、自らペニスをアソコに当て、ゆっくりと腰を下ろしていく…
「じゃ、いきますね〜〜♪んんっ…んぁあ…あぁ…お客さんの…入ってくる♪」
新田との再会以来…舞衣は店に内緒で、ゴム装着での本番行為を行っていた…
舞衣の収入は格段に増え、指名客も多くなり…
次第に罪悪感も消えてきた…
新田に脅迫され、犯された事により…舞衣の中で何かが吹っ切れた様子…
「あっ、あんっ♪あんっ、あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪お客さん凄いっ♪」
今日も舞衣は、お金の為にお客の上で腰を振り、喘ぎ続けた…
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もうただのジャンキービッチだな舞衣
6月1日 午後3時30分
風華学園 高等部
6時間目終了のチャイムが鳴り響くと、校舎中が一気に騒がしくなる…
そして、ホームルームが終わると…生徒達それぞれの放課後が始まる。
廊下や玄関ホールは、今日衣替えを終えたばかりの生徒達で賑わっていた…
帰宅する生徒達…
部活動に向かう生徒達…
教室に残り会話を楽しむ生徒達…
みんな思い思いの放課後を過ごす中…
あるクラスは、未だにホームルームの真っ最中だった。
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3−C教室
『はぁ…本当に長いよな…まったく…サッサと終わらせようぜ…ホームルームくらい…』
衣替えを終え、下ろし立ての夏服に身を包む晶は、若干イライラしながら担任の熱弁を聞き流す…
3−Cの担任は話を始めると止まらない「熱弁教師」で有名だった。
当然、ホームルームも他のクラスに比べて長く…3−Cの生徒達が席を立てるのは、いつも
他のクラスより20分は遅かった…
「きり〜〜つ!礼っ!」
ホームルームが終わると、早速晶が向かうのは…もちろん3−A…巧海のクラス…
しかし…
「…やっぱり巧海…今日も先に帰っちまったのか…」
以前は毎日のように3−Aの教室で待ち合わせて帰宅していた二人…
しかし…あの「放送事件」を境に、巧海は「用事があるから」と、一人で帰宅するようになった。
朝も「ギリギリまで勉強したいから…」といって、遅刻ギリギリになって教室に到着するような
日々が続いていた…
「あの日から…何かおかしい…巧海が…変わってしまった…」
晶は、巧海の変化に気づいていた…しかし…
「私は…どうすればいいんだ…何をすれば…私…巧海に嫌われちゃったのかな…」
晶は、自分が巧海とどうやって接すればいいのか分からず…日々悩み続けていた…
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午後5時
風華町 繁華街
某ファッションヘルス 個室
「あっ!あっ、あっ、あっ!!ううっ…凄い…気持ち…いい…はぁ、はぁ…あっ♪」
「ぢゅるじゅるっ♪んふふ〜〜お客さん、女の子みたいな声出しちゃって可愛い〜〜い♪」
ここは…繁華街にある風俗店…
僕はベッドの上に仰向けになり…女の人からサービスを受けている真っ最中…
気持ちよすぎて…おかしくなっちゃいそうだよ…
あの日以来…僕は風俗通いが止められなくなってしまった。
最近は、学校が終われば変装して…毎日のように、お店に通っている…
同級生の皆は…趣味や遊び…流行やファッションなんかにお金を費やしているみたいだけど…
僕から見れば…どれも幼稚に見えてしまう…
風俗遊び…
これほど有意義なお金の使い方って…他には無いと思うんだ…
お金さえ払えば…女の人の身体に触れる事ができる…
お金さえ払えば…女の人が、気持ちいいサービスをしてくれる…
信じられないような…気持ちいいことを…
次第に…勉強なんて馬鹿馬鹿しくなってきてしまった。
放課後は風俗店に行き…
寮に帰れば…お店での出来事を思い出しながら、オナニー三昧…
その繰り返しの毎日を…僕は送っている。
「はぁあ、はぁあ…ああっ♪も…もうダメ…ああっ♪で…出ちゃう!!」
「じゅるるっちゅぱちゅぱ…いいよ〜〜遠慮せずに、お口に出しちゃってね〜〜♪」
女の人は、僕のを美味しそうに咥えながら…笑顔を向けてくる…
その表情が…凄くいやらしくて…僕はもう…絶えられなくて…
「ああっ!!も…もう…ダメ…ううっ…お…お姉ちゃんゴメンね!!」
僕は耐え切れず…女の人の口の中に沢山の精液を出してしまった…
お店で射精する時…決まって僕の頭の中には…お姉ちゃんの顔が思い浮かんでくる…
だから…いつも僕は…お姉ちゃんに謝る…
ゴメンね…お姉ちゃん…勉強もせずに…こんな所で遊んでて…
お姉ちゃんがソープランドで働いていたという事実を…風俗遊びで一時だけ忘れることができた。
僕は…風俗遊びで…現実逃避していた…
僕は…最低だ…
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午後6時30
繁華街 コンビニ
今日で財布のお金は殆どなくなってしまった…
だから…今日も僕は、コンビニのATMでお金を引き出す。
「…残高…30万円…」
今年の3月…お姉ちゃんが僕の為に、銀行へ口座を作ってくれた。
同時に…学園での僕の生活費として…100万円を振り込んでくれた。
お姉ちゃんが…一生懸命働いて…貯めてくれたお金…
お姉ちゃんが…僕の為に振り込んでくれたお金を…
僕は…風俗に使っている…
「学費はもう学園に支払ってあるから、1年間はこれで何とか頑張って生活しなさい♪」
携帯越しに聞いた、お姉ちゃんの声が脳裏に蘇る…
ダメだと、自分に言い聞かせても…
どうしても…風俗通いが止められないんだ…
本当に…僕は最低だ…
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最低過ぎ
晶くんかわいそう\(^o^)/
なんで恋人が居るのにわざわざ風俗行くかの理由がわからん。
恋人に重大な性的不満があるとか、容姿が悪いとかならちょっと判らんでもないが
四国の地方都市の風俗嬢より晶君の方が多分十倍美形だろ
6月2日 午前11時
都内 某歓楽街
ここは、某 消費者金融会社の店舗…
あたしは休日を利用して、先月と今月…2か月分の借金を返済する為に、ここを訪れた。
店員の女性に、この1ヶ月間で貯めたお金を手渡し…あたしは書類にサインする…
この1ヶ月間…一生懸命お店で働いたお金…
汗水流して働いたお金も…一瞬にして殆ど無くなってしまった…
でも…これも巧海の為と思えば…全然惜しくはなかった。
「あっ!お客様、少々お待ちください」
あたしは、受付の女性に呼び止められる…
「先月の分は、既に支払いが終了しております」
なぜか…支払いは今月分だけでよかったみたい…
先月分は…もう支払ってあったって…誰?誰が…支払ってくれたの…?
あっ!!もしかして…祐一…!?
そうよ…祐一…祐一しかいないわ…
あたしが居ないのに…払ってくれてたなんて…
ありがとう…祐一…
はっ!!ダメダメ!!そんな事考えちゃダメ!!
祐一…アイツは…あたしを裏切って…あたしなんかより…詩帆ちゃんを…
ふぅ…ダメね…もうアイツの事は…思い出さないようにしないと…
「ありがとうございました♪またのご利用を〜〜♪」
『二度と利用したくないわよっ!!』
そんなことを考えながら、あたしは金融会社の店舗を後にする…
「お金…余ったわね…」
あたしは、余ったお金の事を考える…
何時ものあたしなら…このお金の使い道に迷っていたはず…
『新しいお洋服買おうかな』
『美味しいもの食べようかな』
『巧海に仕送りしてあげようかな…』
でも…今はただ一つしか使い道が思い浮かばなかった…
「これで…これでクスリが買える…はぁ、はぁ…もう1週間…少ない量でイライラしてたから…
今日はいっぱい買って…粉の量も増やして…あはは♪飛んじゃう位使っちゃうんだからっ♪」
あたしはクスリへの欲望を抑えきれず…笑いを堪えながら足取り軽く…雑居ビルまで戻った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
同日 午後3時
雑居ビル4階
「はいぃ〜〜〜っ!!?たった…これだけ!!?」
雑居ビル4階…大塩の部屋に、舞衣の素っ頓狂な声が響き渡る…
「あぁ!さっきクスリ屋に行ったらよ、何か値上げしたみたいでさ〜〜!」
借金の支払いで余った殆どのお金を大塩に手渡し…クスリを買って来るように頼んだ舞衣…
しかし…舞衣の手元に届いたクスリは、僅かな量だった…
「ね、ねえ大塩くん、値上げって…そんなに値段ってハネ上がるものなの!?」
「あぁ、なんかさ〜〜これ、凄く人気あるらしくてよ〜〜量が少ないらしいんだよな」
「人気があるんだ…そうよね…あんなに気分よくなれるんだし…ねえ、もっと欲しいの!!
このクスリ…もっと欲しいの!!あたし…これが無いと…もう正気じゃいられないの!!」
「しょうがね〜〜な〜〜!!欲しいんならさ、金…出すしかないぜ?」
「分かってるわよ…でも…お金が…はぁ…」
「てかさ…結構稼いでんだろ?今日もどっか行ったみたいだけど…何に使ってんの?」
「それは…ちょっと…」
舞衣は大塩に、巧海の医療費関係の借金については、話していなかった。
クスリ以外に大金を使う舞衣に、疑問を持っていた大塩…
しかし、場の空気を読み…大塩は無理に問い詰めなかった…
「ん〜〜まぁ、いいか…要するに、鴇羽はクスリ以外にも大金が必要って事だな?」
「…うん…本当は…クスリなんて…買ってる余裕は無いんだけどね…」
「へぇ〜〜結構切実なんだ…」
その時、大塩は心の中でほくそ笑んだ…
「なぁ鴇羽…俺の仕事…手伝ってみないか?」
「はいっ?大塩くんの…お仕事…?」
「あぁ…俺の仕事…ちょうど女手の要る仕事が幾つかあってよ、給料弾むからよ♪」
「お給料…うん…ちょっと考えてみようかな…」
お金の甘い誘惑に釣られた舞衣は、大塩の仕事を手伝う事になる…
『黒居の補助役』が、舞衣に与えられた仕事内容だった。
以前から受付やクライアントへの対応など…大塩の仕事を手伝っていた舞衣だったが、
まともな仕事ではないということは、舞衣本人が一番知っていた。
しかし…舞衣の頭の中には…自分を快楽に導く白い粉しか思い浮かべることができず…
既に冷静な判断は出来ない状況だった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
6月3日 午後2時
都内 某 高級住宅街
「ここだよな…」
ここは金持ち連中が多く住む…某 高級住宅街…
俺はこの周辺を車でうろつく…
「昼飯も食ったし〜〜おっと!そろそろ2時か…ふぅ〜〜行くか…」
そう…ここ、豪邸が立ち並ぶ高級住宅街が…今日の仕事舞台…
俺は深呼吸すると、スーツの胸ポケットに入れてある黒いサングラスを取り出す…
「じゃ、そろそろ…へんし〜〜ん♪なんてな(笑)」
俺はバックミラーで自分の顔を見ながら…サングラスをかける…
このサングラスをかけた瞬間から…俺は「大塩 教」から「黒居 京」に変わる…
まぁ…悪人に成り切る儀式みたいなモンだよ(笑)
「さ〜〜てっと…そろそろ行きますか〜〜♪」
俺は車を路駐すると、早速今日の目的地…某 有名俳優が住む豪邸に向かった。
「え〜〜っと、俳優…向異 瑠詩亜の息子…同級生にハードなイジメ…か…」
前日まで下調べを入念に行った俺は、資料に目を通す…
「ったく…くだらねえガキだな…親の顔が見てみたいもんだぜ…」
思わず俺は呟く…
なぜか…昔を思い出してしまった…
ダメだ…今から勝負だってのに…
くだらねぇ親に…くだらねぇガキ…
待ってろよ…今すぐ…大金巻き上げてやるからな…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本名…「大塩 教」
このギョーカイでの…俺の通り名は 「黒居 京」
職業…詐欺全般(笑)
てかさ、詐欺って職業かよ(笑)
今は詐欺師なんてやってるけどさ…ガキの頃は優等生だったんだぜ。
事実…俺の両親は教師で…俺は礼儀…勉強…躾…厳しく育てられた。
もちろん…成績も優秀だった…小6までは…
俺の人生が180度変わっちまったキッカケは…中学受験…
この中学受験に失敗した日を境に…俺の両親は、俺に冷たくなった…
ガキってのは、そういうのには敏感で…俺は次第に家に居るのが苦痛になってきた…
とりあえず…外に遊びに出て…
人恋しくなって…街に出て…
悪い奴らと仲良くなって…悪い遊びを覚えて…
温室育ちの俺は…一瞬で悪に染まった…
中学生の時には…立派な不良の出来上がり…って訳だ。
不良のレッテルを貼られた俺は…学校でも居心地悪くてさ…
授業サボって悪さばかりしてたな…
当然…卒業したら…俺は無職…
両親とケンカした挙句…俺は家を飛び出した。
233 :
名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 13:44:21.32 ID:0K7RlgcN
その後は…まぁ…悪さを繰り返して…現在、立派な詐欺師になることが出来たって訳だ(笑)
家出して…10代の後半を荒んだ生活で潰した俺が知った事…
悪い奴ら…汚い大人と接して…分かった事ってのがあって…
それは…手っ取り早くカネを稼ぐ方法は…「詐欺」が一番だって事だ(笑)
人の弱みに付け込んで…
人の欲望を利用して…
馬鹿な奴らを騙して…脅して…裏切って…大金を稼ぐのが一番楽な方法だって気づいたんだ。
あっ、そうそう…カネ持ってない奴ら…貧乏人から巻き上げたって意味は無い…
カネ持ってない奴らの所には…所詮カネは無い…
カネってのはな…ある所から奪い取るのが常套手段だ。
だから俺は…金持ち連中から、その一部を拝借する為に…仕事に励む…
調度…都合のいい飼い犬も手に入ったしな(笑)
仕事の幅も広がるってモンだぜ…
さあ…今日も…金持ち騙して一稼ぎしようか…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
晶以外まともな奴が独りも居ないじゃん
6月6日 午前7時30分
都内 某駅 構内
「ちょっと〜〜大塩くん…本当にするの〜〜?こんな事…」
「当たり前だろ、黙って俺の指示に従えよな…あと…俺は仕事中…黒居って名前だからよ」
「あっ…ゴメン…でもヤダな…何か怖い…はぁ…」
ここは某駅構内のホーム…
スーツ姿のサラリーマン…OL風の女性…そして、学生…
通勤、通学時間帯のホームは人で溢れ返っていた。
ホームで電車の到着を待つ列に並ぶ二人…
いつもの…黒いスーツにサングラスという「仕事着」の黒居に…
「んん〜〜絶対違和感あるわよこれ…それに…ウィッグなんて着けたの初めてだし…」
「大丈夫だって、違和感ないし…似合ってるって(笑)」
薄手の白い生地のブラウスは、窮屈なまでに密着し、舞衣の身体のラインを露にする…
腰からお尻までの官能的な曲線美を露にするような…黒いタイトスカート…
そして黒いロングヘアのウィッグを被り、そのロングヘアを後ろで束ねた髪型に、黒縁メガネ…
完璧な変装した姿に、モジモジと違和感を隠せない舞衣…
二人は、今日の仕事を実行すべく…到着した電車に乗り込んだ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
電車内
「んっ…やっ!ちょっと…苦しい…うぷっ…」
都内の通勤、通学の時間帯…電車内は想像以上の込み合いで…
舞衣は初めて体験する満員電車の苦しさに思わず呻き声を上げてしまった。
『苦しい〜〜何これ!!ぎゅうぎゅう詰めじゃない!!それに…臭い…』
満員電車に悶えながら、舞衣は少し離れて…他人行儀でこちらをチラチラと確認する
黒居に視線を向けた…
そして舞衣は黒居の位置を確認すると、今日の仕事内容を頭の中で復唱する…
『今日のあたしは…この電車内で…「痴漢されても抵抗できない、地味目な女」を演じる事…』
そう…今日の黒居が考え、計画した恐喝内容は「痴漢冤罪」…
ターゲットは、某痴漢常習犯のエリートサラリーマン…
『○○商事…専務…年収1500万円…妻子あり…か…まぁ…ただの中年オヤジだけどな…』
黒居も…頭の中で、ターゲットの調査内容を復唱する…
そして、時折舞衣に視線を向けながら、ターゲットの中年男性を監視した…
『もう…ワザと痴漢されないといけないなんて…最悪!!見ず知らずのオジサンに…
身体を触られないといけないなんて…はぁ〜〜もう耐えるしかないのよね…』
車両の窓際…当分開く事が無いドア側に立つ舞衣は、そんな事を考えながら、ただ只管
ターゲットが自分の身体に食い付くまで待ち続ける…
暫く待ち続けて…
『っ!!?』
いつの間にか…舞衣の背後に、加齢臭漂う中年男性が密着するように立っていた…
そして、その中年男性は…ゆっくりと舞衣のお尻に手を這わせ始める…
『っ!?来た…んっ…ヤダ…やだ…気持ち…悪い…』
「んっ…んっ…はぁ、はぁ…んっ…」
次第に…中年男性は、舞衣のお尻を遠慮なく撫で回し始める…
あまりの不快感…嫌悪感に…舞衣は全身に鳥肌を立ててしまう…
見知らぬ中年男性にお尻を撫で回され…身体をピクピクと震わせながら…只管耐える…
『ヤダッ…本当に気持ち悪い…止めて…助けて…大塩くん…』
「んぁあ…んっ…んっ…んぁ…はぁ、はぁ…んっ♪」
不快感に…思わず声をあげてしまいそうになりながらも…何とか耐える舞衣…
抵抗できない女を演じる舞衣に気を良くしたのか…
中年男性は、大胆な行動に出る…
「ひゃあ!あっ…んんっ!!?」
中年男性は、スカートの中に手を入れると…ショーツ越しに舞衣のアソコを弄り始めた…
ショーツのクロッチ部分を…指で撫で回し…お尻の割れ目に指を這わせ…OL風に変装した
舞衣の下半身を弄び始めた…
『…イヤ…この…スケベオヤジ!!何考えてるのよ!!最低っ!!』
舞衣は…背後に立ち自分の下半身を弄ぶ中年男性に怒りが込み上げてくる…
もう仕事とか、計画とか関係なく…女性としてこの男が許せなくなってきていた。
次の駅に到着し…更に人が増える…
そんな中…背後の中年男性の行動は更にエスカレートする…
「やっ…ヤダ…はぁ、はぁ…あのっ…やめ…止めて…ください…はぁ、はぁ…」
「ハァ、ハァ…ハァ、ハァ…」
中年男性は舞衣の豊満な乳房を、ブラウス越しに揉み始める…
ブラウス越しに…ムニュムニュと形を歪める…舞衣の乳房…
舞衣の乳房は中年男性の手に、心地よい弾力を与えながら、ある事実をも伝えた。
「ハァ、ハァ、ハァ…あれぇ〜〜?君…ノーブラなんだね…うへへへぇ…ヤラしいんだね…」
「んっ♪んぁあ…やっ…ち、違います…これは…朝…忙しくて…」
舞衣は適当な言い訳をする…
もちろん、ノーブラは大塩の指示…
抵抗せずに痴漢行為を受け入れる舞衣に興奮を隠せない中年男性は、舞衣のブラウスのボタンを
一つずつ外していく…
「いやっ…あのっ…止めて…本当に止めてください…これ以上は…他の人にも見えちゃう…」
ブラウスのボタンを外され…上半身の前を肌蹴させる…
スーツ姿のサラリーマン…OL…制服姿の学生…
服を着込んでいる人々の中…上半身を肌蹴させられ…羞恥心を隠せない舞衣…
肌蹴させられた舞衣の上半身…舞衣の見事な巨乳に、中年男性は感嘆の声を上げた。
「ハァ、ハァ、ハァ…うわぁ…おっぱい…大きいんだね…あぁ…凄い…大きいよぉ…」
遠慮なく…強引に舞衣の生乳を両手で持ち上げるようにして揉み始める…
「あっ、あっ…んっ♪やぁん…あっ、あんっ♪やめ…止めて…んっ♪」
口元を手で押さえながら…何とか声を抑える舞衣…
しかし…男性は容赦しない…
乳房を揉み…乳首を摘み弄び…首筋を嘗め回し…痴漢行為を続けた…
そして…中年男性が一旦舞衣の胸から手を離すと…
『はいいいっ!!?嘘っ!!嘘でしょ!!?』
「ハァ、ハァ、ハァ…も…もう我慢できない…ハァ、ハァ…」
男性は、ズボンのチャックを開けると…硬く大きく勃起したペニスを取り出す…
そして…舞衣の太ももに、ペニスを当てて下半身を動かし始める…
「っ!!?ちょ…ちょっと…止めて…人を呼びますよっ…んっ…」
驚きと恐怖を隠せない舞衣…
嫌悪感を露にした舞衣は、思わずそう問いかけてしまう…
しかし…
「ハァ、ハァ…大丈夫…すぐ終わるから…ハァ、ハァ…ねえ、太ももで…挟んで…ハァ、ハァ」
仕方なく…舞衣は中年男性のペニスを、そのムッチリとした健康的な太ももで挟み込む…
すると…中年男性は舞衣の乳房を両手で揉みながら…腰をゆっくりと動かし始めた…
「ハァ、ハァ、ハァ〜なんてスベスベで…気持ちいい肌触り…それに…いい匂い…ハァハァ…」
「やっ…い…イヤっ…んっ…やだ…気持ち…悪い…うぅ…っ」
舞衣の太ももに挟まれ擦り付けられる痴漢常習犯のペニスは、更に硬さと大きさを増し…
やがて…射精が近づく…
そして…
「ハァ、ハァ、ハァ…うっ…っあ…ハァ、ハァ…」
舞衣のタイトスカートを捲り上げると…舞衣の白いショーツにタップリと射精した中年男性…
『もうヤダ…最悪…』
中年男性の汗…加齢臭…そして精液の匂いが立ち上り…舞衣は不快感を表情に表す…
しかし…舞衣は今日の仕事の内容を忘れてはいなかった。
舞衣は上半身を肌蹴たまま…タイトスカートを捲り上げられたまま…
中年男性の手を持ち、上に振り上げた。
「助けてくださいっ!!この人、痴漢ですっ!!」
車両内に響き渡る大声で、舞衣は叫んだ。
車内の乗客は、一斉に舞衣の方に振り向く…
そして、乗客は舞衣の姿を見て騒ぎ始めた…
「うわっ!!痴漢だ!!痴漢!!」
「ちょっと!!あの子脱がされてる!!あのオヤジがやったのよ!!」
「ヤッダ〜〜〜!!あのオヤジ、チンポ丸出し!!最低っ!!」
そこに、いつの間にか近くにいた黒居が、痴漢常習犯の中年男性に声を掛ける…
「よぉ!!オッサンよ!!俺の彼女に触りまくったらしいな!!次の駅で降りようぜ!!」
慌ててペニスをしまい…ズボンのチャックを上げる痴漢常習犯の中年男性…
黒居と…変装した舞衣に連れられるようにして…次の駅で下車した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前9時
某駅構内
「○○商事、専務…間違いねーよな!!?」
「はいっ、間違いありません!!あの…お願いですから…会社には…」
痴漢常習犯の中年男性から名刺を奪い取ると、早速恐喝を始める黒居…
散々汚い口調で罵った挙句…土下座まで強要した…
「お嬢さん!すみませんでした!!不快な気分を与えて申し訳ありませんでした!!」
舞衣は、目の前の男性が哀れに思えてきた…
そこまでしなくていいのに…と、心の中で思いながらも、舞衣は打ち合わせ通り演技する…
「許すわけ無いでしょ!!京!!あたしコイツ許せないわ!!」
「だよなぁ〜〜(笑)おいオッサン!アンタ○○商事の重役だろ!?カネ、持ってるよな!?」
「お金…ですか?」
「あぁ、カネだよカネ!!とりあえずさ〜〜明日までに…500万用意しろよな!!」
「500万…ですか…」
「あぁ!!○○商事の重役さんにとっちゃ安いもんだろ!!?」
「…わかり…ました…ですが!!くれぐれも…警察や会社には…」
「あぁ…秘密は守るぜ…ただよ…金持ってこないと…警察に突き出すぜ!!ほらっ!!」
何時の間に撮影したのか…黒居は中年男性に、痴漢の最中の映像を見せ付ける…
「ひいいいいっ!!分かりました!!絶対に持ってきます!!」
そして…今日の仕事が終わった…
翌日…約束通り、500万円を手渡しに来た中年男性…
舞衣は報酬の一部…10万円を受け取り…10万円分のクスリを買った…
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6月13日 午前11時
千葉県 某 個人病院前
「○○医院…ここだな…」
黒居は車の中から建物を確認する。
「…病室に入ったら〜〜ここを押して…で、止める時は…ここを押して…」
助手席の舞衣は、今日仕事で使用するボイスレコーダーの操作を復習中…
「いいか〜〜鴇羽、絶対にターゲットに不信感を抱かせるなよ…」
「わかってるわよ…あぁ〜〜何か緊張しちゃう〜〜!!」
今日のターゲットは、この個人病院の医師…
そして、脅迫内容は「ドクハラ」…
この町に古くからある個人病院…
しかし、この病院の主治医はドクハラ(ドクターハラスメント)の常習犯で有名で、来院する
女性患者には決まって、医師の立場を利用したセクハラ行為を行うことで知られていた。
よって、年頃の女の子や若い女性は、この病院には絶対行かせてはいけないという暗黙の
風習が既にこの近所には根付いていた…
しかし、この医師のことを良く知らない女性たちは、度々被害に遭い…
中には酷い被害に遭い、泣き寝入りをする女性たちもいる始末…
そんな医師を、今日は脅迫しようと…黒居は計画を練り、舞衣に指示を下した。
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何処の町にもありそうな…普通の個人内科…
「黒居さ〜〜ん!黒居マイさ〜〜ん♪」
中年の女性看護師に、偽名を名乗った舞衣が呼ばれる。
女性看護師は、舞衣の姿を見ると、首をかしげた…
そして、同時に哀れみの視線を舞衣に向けてくる…
そんな視線を気にしながらも、舞衣は診察室に向かった。
「よろしくお願いしま〜〜す♪」
診察室の椅子に座ると、笑顔で初老の医師に挨拶する舞衣…
「ふひひ…黒居マイさん…20歳…っと、若いねぇ〜〜ひひっ、若い子は久しぶりだねぇ〜〜」
正面に座る医師は、舞衣の書いた問診表を見ながら舞衣の身体をいやらしくじっくりと眺める…
「え〜〜っと、今日は…ほぉ…乳房のシコリと…乳首の痒み…ですかぁ〜〜フヒヒ…」
そのイヤらしい視線や気持ち悪い話し方に…舞衣は思わず引いてしまい、苦笑いを浮かべる…
「あっ、はい…あの〜〜胸にシコリがあるんです…病気なのかな〜〜って思って…あと〜〜
乳首が…凄く痒くて…昨日も透明な汁が出て…気になったので診察してもらえますか?」
舞衣は緊張しながらも、打ち合わせ通りに医師と、背後に立つ中年女性看護師に説明した。
「ほほぅ〜〜それは心配だねぇ〜〜♪乳房のシコリは〜〜どの辺にあるのかなぁ〜〜?」
「はい…毎日、位置が変わるんです…胸の真ん中にあったり…端にあったり…」
「むむぅ〜〜なるほど…それは…触診しないといけないね…」
初老の医師は、医師とも思えないイヤらしい笑みを浮かべる…
その医師を見て…ため息をつく…呆れ顔の中年女性看護師…
「はい、では〜〜黒居さん、胸を診察しますので〜〜上半身脱ぎましょうか」
決まりきった口調で、中年女性看護師は、舞衣に上半身裸になるよう催促する。
「あっ、は〜〜い、分かりました」
舞衣は、違和感を与えないよう心がけ…イヤらしい初老の医師と、中年女性の視線の前で、
着ていたTシャツを脱ぎ…中年女性に手渡した…
「ほぉお…おおっ…」
初老の医師は興奮を隠せず…白いブラに包まれた舞衣の豊満な胸の谷間に視線を釘付けにする…
「あっ、ブラも取ってくださいね〜〜」
中年女性看護師は、舞衣にブラを取るよう言う…
「あっ、ブラもですか?わかりました…」
女性看護師は、背後からブラのホックを外すと…舞衣のブラをスルリと抜き取るように取り…
そのカップの大きさに少々驚きながら、ブラとTシャツを丁寧にカゴに入れた。
そして舞衣は、その調った形の大きな乳房を、隠そうともせず医師の前に晒す…
「ほぉお!!これは…これは見事なおっぱい!!」
初老の医師は、右手でメガネを支えながら、舞衣の張りのある巨乳を舐めるように見回す…
そして、舞衣の乳房に手を這わせ始め…触診が始まった…
「んっ…んっ…んぁ…あんっ♪あっ…あっ…んっ♪あはっ、すみません…声出ちゃって(笑)」
「うひひっ♪構わんよ…ほ〜〜ここは異常なし…ここも…大丈夫…」
医師は舞衣の乳房を両手で鷲掴みにしながら揉み続ける…
舞衣の乳房の…瑞々しい肌の感触や、ずっしりとした重量…若い乳房の弾力や程よい柔らかさ…
イヤらしい手つきで乳房を揉みながら、触診と言う名のセクハラを行い続けた…
「あっ♪あっ、あっ♪んっ♪ごめんなさい…声…抑えられなくて…あんっ♪」
不快にも関わらず…舞衣はイヤらしい声を出し続ける…
これも、黒居の指示だった。
「うぇへへへ…別に大丈夫だよ…そういう患者は結構いるものだよ…それにしても…シコリは
ないようだね…もっと良く調べてみないと…んんっ!?これは…」
初老医師は舞衣の乳房の変化に気づく…
舞衣の…ピンク色の乳首がツンと立ち始めてしまった。
「ほほぅ〜〜シコリはなかったが…こんな所がコリコリになって…そういえば…乳首の痒みも
あったんだよねぇ…ここも診察しようかなぁ〜〜ふぇふぇふぇ…」
医師は、舞衣の両乳首を指で摘み、コリコリと弄り始める…
「はぅう♪んんっ♪んっ♪んぁ…乳首…んっ♪気持ちいい…あんっ♪」
舞衣の両乳首に、電気のような快感が走る。
思わずイヤらしい声を上げてしまった舞衣…
中年女性看護師は、舞衣の姿を見て思わず驚き…そして次の瞬間、蔑みの視線を向ける…
『なるほど…この子…そういう子ね…』
女性看護師は舞衣の事を 「先生の噂を聞いてやって来たイヤらしい女」と認識した。
女性看護師は、初めは舞衣の心配をしていたが…次第にそれが、要らぬ心配だったという事を
知り…それどころか…イヤらしい女だと認識してしまい…この病院の悪名をこれ以上広められ
てはいけないと思い始め…舞衣に仕打ちをしてやろうと思い始めた。
「では黒居さん、今から仰向けで触診しますね〜〜ショーツ一枚になって、診察台に仰向けに
なってくださいね〜〜♪」
「はい〜〜っ!?裸で…仰向け…!?」
「そうね〜〜♪乳がんの触診はね、仰向けになってしないとよく分からないのよ〜〜」
適当な理由をつけながら…中年女性看護師は、舞衣を強引にショーツ一枚姿にすると、
診察台に仰向けになるよう指示した…
「ほぉお!!これで…やっと正式な触診ができるわい…」
初老医師は、女性看護師によくやったと、目で合図しながら、再び舞衣の身体に目を這わせた。
「それでは先生、午前の検診は終了しますね…午後まで…じっくり調べて差し上げてくださいね♪」
そういうと、女性看護師は診察室を後にした…
最後に舞衣に向けられた視線は、まるで「先生に弄ばれなさい…この痴女!!」
とでも言っている様な…冷たい蔑んだ視線だった。
暫くして…
「いやぁ〜〜これだけ大きいと〜〜肩凝るだろ〜〜巨乳の子は大変だなぁ〜〜」
「あんっ♪あっ、あんっ♪せ、先生…手つきが…ヤラしいですよ…本当に…診察なんですか?」
「もちろんだよ〜〜♪隅から隅まで調べて…シコリを探さないと〜後で大変だからね〜〜♪」
舞衣に覆い被さり…抱きつきながら乳房を鷲掴みにして揉み続ける…
「やっ、あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪はぁ、はぁ…おっぱい…止めて…ください…あんっ♪」
わざとらしい喘ぎ声を上げる舞衣…
医師は…舞衣が密かにボイスレコーダーで、やり取りの一部始終を録音している事に気づかず…
医師としての愚行を行い続けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「よ〜〜し…そろそろ…かな」
黒居は車から降りると、既に午前の受付が終了している病院のドアを遠慮なく開ける。
「あのっ!!もう午前の受付は終了しております!!午後は1時から…」
「あ〜〜わかってるって!ちょっとお邪魔するぜ!!」
黒居は強引に待合室に入ると、そのまま中年女性看護師の制止を振り切り、診察室に入った。
「むひひひっ♪いいじゃないか!もうここまで濡れてるんだ!いいじゃないか!」
「いやっ!!止めてくださいっ!!あたし…そんな女じゃありません!!」
「ふひひぃ〜〜しかしだよ、しかし、君のここはもう、私のを欲しがっているじゃないか!!
そうだ君、私の愛人にならんかね?見ての通り開業医だよ私は!カネには不自由はさせんよ」
「はい〜〜っ!!?愛人!!?なりません〜〜そんなの!!」
舞衣は既に気づいていた…黒居が…診察室にいたことに…
そして、医師の背後からデジカメで写真を撮影している事に…
「ええ〜〜いっ!!もう辛抱堪らん!!黙って私のものになれいっ!!」
「よう、おっさん!!俺の彼女に何やってんだ〜〜!!?」
黒居は、背後から医師の薄ら禿頭を平手でぺチンと叩く…
「ハァ、ハァ、ハァ…なっ、何だ君は!!一体何処から!!」
その後…黒居はドクハラ初老医師の脅迫に成功する…
そして、1000万円という大金を脅し取る事に成功した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
6月20日 午後6時
埼玉県 某市
「はいっ、是非、名元 高をよろしくお願いします!!」
「ありがとうございます!!名元に伝えておきます!!」
「ありがとうございます!!よろしくお願いします!!」
ここ、埼玉県の某所は、市長選挙直前…
慌しい雰囲気の中…選挙事務所では、支援者に電話をかけ続ける事務員たちの声で溢れ返る…
そして、その背後では…支援者へ向けての配布物を作成する事務員たち…
プレハブで作られた選挙事務所内は蒸し暑く…何日も入浴していない中年男性職員たちの体臭で
ムンムンとしていた。
そう…今日のターゲットは、この選挙事務所の主…市長候補…
脅迫内容は…「スキャンダル」…
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午後10時
既に選挙活動を終えた市長候補やその側近たちは帰宅し、明日への英気を養っている時間帯も、
選挙事務所の男性職員たちは、働き続けていた…
「ふぅ〜〜本当に…何時になったら終わるのかな…」
「あと300人分作成で終わりかな…」
「うわぁ〜〜あと300人分…はぁ…今日も帰宅は無理か…」
中年男性事務職員たちは、ここ数日帰宅する事も出来ず、ただ只管選挙のために働き続ける…
当然入浴も出来ず…時間が来れば隣にある休憩室で仮眠を取るだけの…辛い生活を送っていた。
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午後11時
「うわぁ…こんな格好…初めて…(笑)」
黒居の車を降りた舞衣は、改めて自分の格好に思わず呆れてしまう…
黒い網のガーターストッキングに、お尻や見せパンをはみ出した…デニムのローライズショートパンツ…
そして上半身は、チューブトップの見せブラだけ…
如何にも頭の悪そうな…軽い女といった露出の激しい格好に、舞衣はため息をついた…
「あはは!!結構似合ってるじゃねーかよ(笑)」
黒居は舞衣を冷やかす…
「はいはい、ありがとうございます〜〜お褒め頂いて光栄です〜〜はぁ…」
これから行う仕事に気が乗らない舞衣は、終始ため息が止まらなかった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
選挙事務所
「こんばんは〜〜失礼しま〜〜す♪」
如何にも頭が悪そうな女といった格好の舞衣が、選挙事務所のドアを開ける…
「はいっ、こんばんは…あっ…あの〜〜一体何の御用でしょうか?」
選挙事務所内には、まだ5人程度の中年男性たちが働いている真っ最中だった。
薄汚れて…何日も入浴していないような…そんな格好の男性たち…
事務所内は…むせ返るような男臭さが充満していた。
「みなさ〜〜ん、こんばんは♪お仕事ご苦労様で〜〜す♪あたしデリヘル「ハートラブ」の
ミミで〜す♪今日は、お仕事頑張ってる皆さんに名元先生から差し入れと言う事で来ました♪」
「えっ、名元先生から…?聞いてないですよ…そんな事…」
「聞いてないよな?」
「聞いてませんね…」
予定外のデリヘル嬢の登場に、戸惑う男性事務員たち…
舞衣は、デリヘル嬢を演じ続ける…
「今日は〜〜何か先生、いい事があったらしくて〜〜♪あたし、今日は…残業続きで性欲が
溜まってる皆さんの〜〜欲求不満を解消してくるように、先生にお願いされて来ました〜〜♪」
そういいながら、舞衣は黒居が作成した、ニセの手紙を事務員の一人に差し出した。
「…本当だ!!確かに…先生から…私たち宛てだ…」
黒居が作成した…ニセの「名元」の印鑑に…誰もがこの手紙を信用した。
そして、次の瞬間…一斉に舞衣の身体に視線を向ける男性たち…
「これはこれは…溜まりませんなぁ…ハァ、ハァ…」
「ええ、私…禁欲10日目ですよ…」
「いやいや、君だけじゃない!!ここにいる者は、みんな禁欲状態だよ!!」
男性たちは我慢できないといった表情で舞衣の胸やお尻、太ももや脚を凝視して興奮する…
「では〜〜一応、お金は貰ってるんで〜〜(笑)180分、順番でお相手しま〜〜す♪」
そう言いながら…舞衣は男たちの目の前で脱いでいく…
チューブトップの見せブラ…
ローライズのショートパンツ…
ハイレグのショーツ…
脱ぐものは少なかったが…露になった舞衣の見事な裸体に、男たちは歓声を上げた。
「うぉおおおおお〜〜!!先生も…私たちのことを考えていてくださったんだな!!」
「やっぱり先生は偉大なお方だ!!市長に相応しいお方だ!!」
「いやぁ〜〜粋な計らいをしてくれましたな!!」
5人の男性たちは、歓声を上げながら喜び、舞衣の裸体を鑑賞した。
「じゃ、そろそろ始めましょうか♪一応シャワーはもう浴びてるので〜〜こちらの仮眠室?
こちらでお相手させていただきま〜〜す♪では、順番決めて、入ってきてくださいね〜〜♪」
そして、180分間…代わる代わる男たちは、舞衣の身体を楽しんだ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前2時
選挙事務所
「ふぅ〜〜疲れた!!みなさ〜〜ん♪お疲れ様で〜〜す♪」
汗と唾液と精液にまみれた舞衣は、笑顔で仮眠室から事務所に現れた…
そして、スッキリした…清清しい表情をした男性たちに改めて挨拶した。
「いやぁ〜〜久しぶりにスッキリしたよ!!」
「ああ、私など、年甲斐もなく2回も出してしまったよ!!」
「私など3回だ!!溜まっていたからな〜〜!!」
口々に歓喜の声を上げる男性たち…
そして、舞衣にお礼の言葉をかける。
そんな時、舞衣は黒居の命令を実行した…
「あの〜〜あたし、個人的に名元先生のファンなんです〜〜♪なので〜〜選挙事務所の
皆さんと〜〜一緒に写真、撮ってもらいたいんですよ〜〜いいですか〜〜?」
頭の軽そうな女を演じる舞衣は、持参したデジカメを男性たちに見せた。
「あっ、分かりました!!私たちでよければ!!なっ、いいよな?」
「いいですとも!!先生のファンだなんて光栄です!!」
「ささ!!皆並ぼう!!お嬢さんはここ、中心にどうぞ!!」
汗と精液と唾液まみれの…全裸の舞衣を中心に…男たちが背後に一列並ぶ…
その背後には…大きく張られた、名元候補のポスター写真…
満面の作り笑顔…両手でVサインを作る舞衣…
全員笑顔で肩を組み…にこやかな笑顔を浮かべる…不気味な中年男たち…
デジカメを、ハンズフリーの状態にして記念撮影を実施した。
「ありがとうございました〜〜♪選挙、頑張ってくださいねっ!!」
舞衣は、そのデジカメを大切そうに持ち…選挙事務所を後にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3日後…
6月23日 午前11時
「…君達…何て事をしてくれたんだ…」
選挙事務所内…ここの主、名元候補は、事務員たちを立たせて説教している模様…
「…私が居ない間に…とんでもない事をしてくれたな…」
黒居は、3日前に選挙事務所で撮影された記念写真を、名元候補の自宅に送りつけた…
同時に…恐ろしい脅迫文も…
驚いた名元候補は、事務員を問い詰めた…
そして、これが事実だと言う事を知った…
「今回は…何とか…金を支払う事で丸く治めたが…君達には失望したよ…」
今回の脅迫で、1000万円を脅し取った黒居…
ここ数日間で…黒居は既に2500万円という大金を手に入れていた…
「へへっ♪まだまだ稼ぐぜ!!」
大塩…いや、黒居は、更に悪知恵を働かせ…舞衣を使って稼ぐ方法を考え続けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
6月22日 午前11時
都内 某歓楽街 雑居ビル4階
「ごめんね、大塩くん…やっぱり、このお金受け取れないわ…」
あたしは、ここ数日間…大塩くんの仕事を手伝った。
そして、大塩くんの本業が…詐欺師だということも、この数日間で知る事ができた。
あたしは仕事の報酬として、大塩くんから50万円を受け取ったの…
でもね…このお金を…巧海の為に使おうとは思わなかった…
人を騙して…脅して奪い取ったお金を…大切な人の為に…使えるわけないわよ…
だから…あたしは…お金を大塩くんに返した…
お金を返すと同時に…あたしは大塩くんのお仕事…詐欺や恐喝関係のお仕事は断る事にした。
巧海の医療費返済…自分の生活費…そして…クスリ代…
今まで通りのお仕事じゃ稼げない…
どうしよう…
あたしは考えた…
でも…最終的に…答えは一つしか思い浮かばなかった…
「あたしに出来る事は…お店で指名客を増やして…精一杯稼ぐしかない…」
あたしには…この身体しかない…
このイヤらしい身体で…お金を稼ぐしかない…
今まで以上に頑張れば…恥もプライドも捨てて、今まで以上に頑張れば…
もっとお金を稼げる筈…
だから…あたしはお店で、精一杯頑張る事にしたの。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
7月3日
都内 某繁華街
ファッションヘルス・リップクラブ
あの日以来…あたしは指名客を増やす為に、恥もプライドも捨てて…苦痛を堪えて毎日頑張ってる。
今までの基本プレイに加えて、お客さんの要望を全て受け入れる事にしたの。
そうする事で…あたし「風俗嬢マイマイ」の評判をよくして…指名客を増やす事に専念した…
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「んちゅっ、んちゅっ、ちゅぱっ、ちゅっ♪ちゅぱちゅぱちゅるじゅるっ♪んっ、んちゅっ、
んっ♪んちゅっ、ちゅぱちゅぱっちゅう♪はぁ、はぁ…お客さん、どうです?気持ちいいですか?」
「ハァ、ハァ、ハァ…あぁ…気持ちいいよ…うっ!ハァハァ…いいよ〜〜マイマイちゃん!
ハァ、ハァ…うっ…そろそろ…うっ…マイマイちゃん…顔に…顔にブッかけていい?」
「あむぅ〜〜んじゅるちゅぱちゅぱっ♪はぁ、はぁ…あっ、は〜〜い♪顔射ですね〜〜わかりました♪
じゃ、イキそうになったら教えてくださいね♪あたしの顔に精液タップリかけて下さいねっ♪
あむぅ〜〜あん…ちゅぱ♪ちゅぱ♪んっ、んっ、んっ♪ちゅぱじゅるじゅぷ♪ちゅぱちゅぱ♪」
「おっ♪おっ…ううっ…ハァ、ハァ…だ…ダメだ…出るっ!!マイマイちゃん…出るっ!!」
「ちゅぱじゅるんっ♪んっ、んちゅっ…んはぁ〜〜はぁ、はぁ…あぁ〜〜〜ん♪」
「うわぁ〜〜大きく口開けて…舌出して…はぁ、はぁ…ヤラしい!!ああっ!!あああっ!!」
「んんっ!!んっ、んんっ!!?あぁ…凄い…精液…はぁ、はぁ…えへへぇ〜〜顔…ドロドロ…
お客さんの精液で…顔…ドロドロ〜〜♪凄い匂い…はぁ、はぁ…」
「ハァ、ハァ、ハァ…マイマイちゃんの顔…精液まみれ…ハァハァ…凄いヤラシイよ…」
ある時は…プロの風俗嬢も嫌がる「顔射」を、追加料金なしで受け入れ…
あたしは、立ったまま射精するお客さんの精液を、顔にタップリ浴び…にこやかに笑ってみせる…
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「えへへぇ〜〜ねえ、マイマイちゃ〜〜ん♪おじさんの〜〜唾、飲んでくれない〜〜?」
「あっ、は〜〜い♪喜んで飲まさせていただきま〜〜す♪あたしのお口の中に、い〜〜っぱい
お客様のツバ、垂らしてくださいね〜〜♪あ〜〜〜ん♪」
「えへへぇ〜〜♪嬉しいねぇ〜〜何かおじさん…ドキドキしてきたよ〜〜♪じゃ、いくよ〜〜♪
んぐっ、んぐっ…くちゅくちゅ…あぇえ〜〜〜〜〜れろれろぉ〜〜〜〜♪」
「あ〜〜ん♪れろっ…あむっ…れろれろ…んぐっ…んちゅ…ごく…ごくん…ごく…んぐっ…
れろれろちゅぷ…んぐっ、ごくん…れろれろ…えへへ〜〜お客さんのツバ、美味し〜〜い♪」
「れろぉ〜〜ぺっ、れろ〜〜じゅる…ハァハァ、ハァ…こんな…こんな気持ち悪いおじさんの…
こんな禿かかった…家では娘にも嫌われている肥満オヤジの気持ち悪い…臭くてヌルヌルした
ツバを飲んでくれるなんて…マイマイちゃんは本当にいい子だねぇ〜〜えへへへぇ〜〜♪」
「んぐっ、ごくっ、ごくっ…れろっ、んちゅ、あんっちゅ♪んっ♪ご馳走さまでした〜〜♪」
そして、ある時は…お客さんのヌルヌルとした臭い唾液を口の中に流し込まれ…
あたしは、口を大きく開け…舌を下品にベロリと出し…口で受け止め…味わうようにして飲み下す…
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・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「んっ、んっ、ちゅぱちゅぱ…あの…どうですか?お客さん…気持ちよくないですか?」
「うぃい〜ヒック…あぁ〜〜酔っ払って…全然起たねえぜ!あぁ〜〜何か小便したくなっちまったな…
おう!姉ちゃんよ!!ちょっと紙コップもってこいや!!」
「はいっ?紙コップですか?ちょっと大きいですけど…この…うがい用の紙コップでもいいですか?」
「あぁ〜〜ヒック…いいぜ〜〜っと…おぉお…もう小便漏れちまうぜ…はぁあ〜〜〜あ…」
・・・・・・・・・・・・・・・
「うぃい〜〜〜ヒック…いっぱい出たぜ〜〜(笑)よう、お姉ちゃんよ!俺の小便、ぐぐっと
一気に飲み干してみてくれや!俺の小便飲めるなんざ、お姉ちゃん幸せもんだぜ!ヒヒッ!!」
「あ…あはは…嬉しいです♪お客さんのオシッコ飲めるなんて〜〜あたし幸せですっ♪」
「だろだろ〜〜!!ヒック…ほらっ!!遠慮せずにぐぐっと飲めよ(笑)これを飲んだら、
お姉ちゃん、明日から一番人気の指名率ナンバー1だぜ!!ヒック…」
「はい〜〜っ!?本当ですか〜〜?じゃ、いただきま〜〜す♪うぅ…うぇえ…ごく…ごく…
ごくん…ごく、ごく、ごくん…ごく、ごく…ごくん、ごくごくごくん…うぷっ…ごくん、ごく
ごくっ、ごくん…ぷはぁ〜〜〜!!お、美味しかった〜〜♪ご馳走様でした♪」
「おおお〜〜っ!!いい飲みっぷりだねぇ〜〜(笑)俺の小便、そんなに美味しかったか〜〜?」
「はいっ♪しょっぱくて〜〜ちょっと苦味があって(笑)美味しかったですよ〜〜♪」
また…ある時は…酔っ払い客の尿を、紙コップになみなみと注がれ…
それを一気飲みさせられ…あたしは咽ながらも笑顔で飲み干し…
あたしが飲尿プレイを受け入れる事ができるキッカケになった。
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・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「おっ!!おおおっ!!マイマイちゃんのアナル…凄い締まりだ!!あああっ!!」
「あんっ♪あんっ、あんっ♪あっ、あんっ♪お客様のおちんちん凄いっ♪マイマイのお尻の穴を…
出たり入ったりしてる♪あんっ♪あんっ、あっ、あんっ♪お尻いいっ!!お尻の穴気持ちいいっ♪」
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜凄いよ!!お尻でヤラせてくれるなんて!マイマイちゃんは、本当に
ヤラしい子なんだね!!ハァハァ!!おうっ!!まだまだ締まって来たぁああ!!」
「あんっ♪あんっ♪いいよ!!お客さん!!あたしのお尻にいっぱい出してねっ!!あんっ♪」
そして…痛みと苦しみに耐えながら…あたしは求められると、獣のようなアナルセックスにも応じた。
涙と悲鳴を堪えながら…あたしは喘ぎ声をあげ、感じるフリをする…
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・・・・・・・・・・
「あっ、あぅあぅう〜〜あぁ…あぁあ〜〜お姉さん!!ボク、ボク!!セックスしてるんですね!!
ゆ、夢みたいだぁ〜〜!!あぁ…おまんこ…おまんこって〜〜こんなに気持ちいいものなんだぁ〜〜♪」
「あっ…あぁ…あぁん♪あっ、あっ、あんっ♪んふふ…18歳の誕生日に、童貞卒業できたわね♪
おめでとう♪あんっ♪嬉しい?気持ちい〜〜い?これが〜〜女の子のおまんこよ♪ほらほら、
動いて♪あんっ♪そうそう…そうやって…腰を動かして…あんっ♪上手いじゃない♪あんっ♪
あんっ、あっ、あっ、あんっ♪あっ、ダメ…あたし…童貞くんにイカされちゃう♪ああん♪」
「あっ、あぅう〜〜あっ!!お姉さん!!ボク!!出ちゃう!!お姉さんの中で…出ちゃうよ!!」
「いいよ!いっぱい出して!!あたしの中でいっぱい出して!!童貞卒業の思い出にいっぱい出して!!」
そして何より…一番お客さんに評判が良かったのは…お店に内緒で行っている、「本番行為」だった。
コンドームを着けはいるけど…お店にバレないか心配で…あたしね…いつもドキドキしながらやってるの…
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お客さんに求められると…それに応える…
そのうち…あたしのNGプレイは殆どなくなってきた
お店の待合室に置いてある、お客さんが女の子を選ぶ時に見るアルバム…
そのアルバムの、あたしのページ…
上下ピンクの下着姿で…目元を掌で隠すようにして写る…あたしの写真…
その下に書かれてあるプロフィールの欄は、毎日のように書き換えられていった。
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マイマイ 20歳
身長:157センチ 3サイズ: B90 (Fカップ) W60 H88
趣味: 料理、カラオケ
性感帯: 胸 乳首 腋の下 クリトリス
基本プレイ: キス、ディープキス 全身リップ フェラ パイズリ 素股
可能プレイ : アナル舐め アナルセックス ツバ飲ませ、ツバ飲みプレイ 飲尿
その他、お客様のご要望には、何でも応えることができる子です。
何なりとお申し付けください。
『何でも受け入れるヘルス嬢』として、マイマイの名は周辺の風俗愛好家に知れ渡って行った。
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巧海くんが舞衣のいる風俗にきちゃうっていう展開かな?
近親系苦手なんで一言くれると嬉しいです
大丈夫です、近親の心配はありません。
舞衣ちゃんは東京、巧海くんは愛媛県の風華町なので
出会う心配はありません。
都内 千代田区
ここは、名のある出版社が多く立ち並ぶ…千代田区の某町。
昔ながらの出版社…低いビルや伝統ある建物が立ち並ぶ中…
一際古く…薄汚い4階建てのビル…
そこは、某 出版社…
原田千絵が大学を中退して、某有名記者に弟子入りした事で入社できた出版社だった。
古くからあるが、それほど大きくはない出版社。
そこで千絵は毎日のように、師匠である記者や現場の最前線で働く人たちから、ジャーナリスト
としてのノウハウを学び、記者としての経験を積んでいた。
日々の修練は大変だったが、自ら望んだ進路に進めた事で毎日が充実してた千絵。
しかし、そんな千絵にも…今は一つの悩みがあり…
その悩みは…千絵の仕事にも影響を及ぼすものだった…
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7月5日 午前1時
某 出版社
普段は明かりが消えることがない出版社…
毎日のようにある、長時間の残業…
特に雑誌の発売日前になると、数日間の寝泊りは当たり前と言った感じだが、
発売日を過ぎると、一旦スケジュールは穏やかになる。
そして、今日は発売日翌日…
記者も編集者も今日は夜の11時で帰宅し、誰も居ない…
しかし、誰も居ないはずの出版社…最上階にある編集室の隣にある仮眠室には、
なぜか、未だに明かりが灯っていた。
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出版社4階 編集室
古びたデスクが6台…どのデスクにも、記事を書くための資料が山積みに置かれ…
灰皿には、煙草の吸殻が山のように盛られ…
そして、デスクの片隅にはカップめんの空容器や、飲みかけのコーヒーカップが
そのまま放置されていた…
薄汚く…狭苦しい…独特の雰囲気が漂う編集室…
その編集室とドア一枚隔てた仮眠室からは…男女の声が聞こえてくる…
「はぁ、はぁ…あっ…んぁ…あん♪師匠ぅ…あんっ♪」
「ハァ、ハァ、ハァ…千絵…最後は…最後は口の中に出すからな…ハァ、ハァ…うっ!!」
「はぁん…んちゅっ、あむぅ〜〜んっ♪ごく、ごくん…んっ…ごくっ…」
仮眠室の簡素なベッドの上で、情事を楽しむ若い女と…初老の男性…
黒髪ショートカットで、健康的な褐色肌を晒し、モデルのようなスラリとした体系の…千絵…
そして…その千絵に覆い被さり…若い健康的な身体を味わう、無精髭の男性…
白髪交じりの髪の毛…そして無精髭が目立つ初老の男性の精液を口で受け止め、それを
飲み干し、情事は終わる…
暫くして…初老の男性はベッドから起き上がり、煙草に火をつける…
その男性に…寄り添うようにして座る千絵…
「ふぅ〜〜俺も歳かな…最近疲れて思い通りに動けねぇよ…」
「あははっ!師匠何ですか〜〜?イキナリ老けこんじゃって(笑)」
「だよなぁ…あはは(笑)でもよ千絵、お前も…最近疲れてるみたいじゃね〜かよ…」
「えっ、私ですか?あはは…やっぱりバレちゃってるか(笑)そうですね〜〜ちょっと
疲れちゃってますよ…心配事とか…いろいろありますから…」
暫く無言の男性…
「心配…ねぇ…あぁ、この前言ってた…あの行方不明になったって言う、お前の友達の事か?」
男性は、千絵の悩みを言い当てる…
「当たりです…あれから時間の合間でずっと調べてるんですけど…全然手懸が掴めなくて…」
「そうか…まぁ確かに、仲のいい友達が行方不明ってのは…辛いよなぁ…」
男性は、寄り添う千絵の頭を優しく撫でる…
そして…何かを思い出したかのように、男性は千絵に質問する。
「なぁ千絵、お前の友達…確か…その…2年間ソープで働いていたって言ってたよな?」
「はい、止むを得ない事情で…仕方なくという感じですけどね…」
千絵は以前、舞衣が失踪した事について、この男性に相談した事がある…
男性は、親身になって千絵をアドバイスした。
その時に、口外にはしない事を条件に、千絵は舞衣の素性を詳しく説明した事があった。
その情報を、男性は今もハッキリと覚えていた…
「その子ってのは…他には頼る当ても何も無いんだよな?しいて言えば…お前位なんだろ?」
「ええ…地元ではあるんですけど…ご両親も居ないし…頼れる人は居なかったと思います…」
「そうか…」
男性は、暫く無言を通す…
そして、重い口を開けた…
「なぁ千絵…もしかすると…その子、今はまた風俗で働いて生活してるかも知れねぇな…」
千絵は耳を疑った…
舞衣が再び風俗で働いている…そんな事を言う師匠が信じられなかった…
「なっ!何て事言うんですか!!師匠!!幾ら師匠でも、舞衣の悪口は許せませんよ!!」
師匠の首を両手で絞めながら怒る千絵…
「ぐあっ!!イテテ…苦しい!!うぇえ…わ、分かった!!離せ千絵!ケホケホッ!」
首を絞められ咽る男性…
「ハァ、ハァ…そりゃ俺だってよ、そんな事は考えたくないぜ!オメェの友達なら尚更だ!
でもな…一度風俗で働いた女ってのは…足を洗っても、また風俗の仕事に舞い戻る確率が
高いんだ…昔からな…」
千絵は首を絞める手を止める…
そして、舞衣の「今」について考え始めた…
「風俗で働いた女ってのはな…大金を手にするだろ?それでいろいろ狂っちまうんだよな…
金銭感覚とか価値観とか…いろいろ狂っちまうと…普通の仕事が馬鹿馬鹿しくなるんだろう…
だからな、よっぽどシッカリした女じゃない限り、完全に足を洗うのは無理なんだよ」
暫く考える千絵…
舞衣が…また風俗で…
また…知らない…スケベな男たちに身体を…
そう考えるだけで寒気がしてくる…
女なら分かる…知らない男と肌を重ねる…その嫌悪感…
「でも…舞衣は…あの子はそんな子じゃありません!!弟思いの凄くいい子なんです!!
だから…風俗なんかで…絶対働いていません!!私はそう信じたい!!」
「うぇえ〜〜ゲホゲホッ!!分かった分かった!!はぁあ〜〜はぁあ〜〜ゲホゲホッ…
だから…俺が言いたい事はな…一度そういう所で働いた事がある女には、そういう選択肢も
有りえるって事なんだ…はぁ、はぁ…」
『そういう選択肢…舞衣…キミの中にも…「また風俗で働く」という選択肢はあるのかい?』
そんなことを考えながら…千絵は身支度を整えると、出版社を後にした…
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この馬鹿乳女はいつまでも友達に迷惑かけるんじゃねーよ
しかも健気だった巧海も馬鹿になったしダメだな劣悪な遺伝子持ってる奴らは
午前3時
ワンルームマンション
「ふぅ〜〜サッパリした〜〜♪」
今日から2日間は休日…
私は久しぶりに帰宅すると、早速シャワーを浴びる。
そして…コンビニで買ったビールを飲みながら、私は暫くネットサーフィンに没頭した…
舞衣が…また風俗で働く…
私は信じたくは無かった…
そんな事は絶対にありえないと思っていた…
しかし…師匠は「女の選択肢の一つ」として、私にアドバイスしてくれた。
「可能性…あるんだよね…ゼロじゃないんだよね…」
実は…私もそう思い始めていた…
女が…何も持たない女が…身体一つでできる仕事といえば…それが手っ取り早いと思う…
女の身体一つで稼げる仕事…しかも…経験者…
私は、動画サイトでお笑い芸人のコントを見るのを止めた…
そして、何気に「某巨大掲示板」を開く…
某巨大掲示板…多分野の掲示板・スレッドが立ち並ぶ…国内最大のネット掲示板…
仕事柄、ネタや情報を得る為に…暇があれば、この掲示板を覗く事にしている。
ガセネタ…要は嘘偽りのネタも多い中、重要な情報も結構あるんだよね…
「ま…とりあえず…ここかな…」
私は「風俗」の掲示板を選び…クリックする…
「うわぁ〜〜あるある…これは凄いね…」
開かれた別窓には…男たちの欲望で溢れ返ったスレッドが数え切れないほど立ち並ぶ…
その…下心丸出しの下品なタイトルのスレッドの群れに…私は嫌悪感を隠せない…
「ったく…本当に男ってのは下品だね…頭の中これしか無いのかね〜〜本当に…」
馬鹿げたスレッドタイトルを読みながら呆れる私…
とりあえず…掲示板の一番上にある…この、一番レスの多いスレッド…
「基盤やらせてくれる女の子報告スレ」
基盤?何だろう…多分…ネット上によくあるスラングだろうね…
私は別窓を開き…意味を調べる。
「…基盤…あぁ…本番行為…か…」
要するに…本番行為…セックスはNGというお店で、ヤラせる事だね…
まぁ…多分お金の為にだろうけどさ…女として、ここまで堕ちたくはないよね…
何気なく開いたスレッドを、私は画面をスクロールさせながら眺める…
そして…ある名前に目が止まった…
「…さっきから…沢山出てくるよね…この…マイマイっていう名前…」
そう…この名前…「マイマイ」という名前の風俗嬢のことを、このスレッドの住民は
高く評価している様子…んっ!?マイマイ?マイ…舞衣?まさか…そんな事…
私は最初からじっくりと読んでみようと思い…1スレッド目から表示した。
『リップクラブのマイマイは1万円追加で基盤OK』
『マイマイと基盤してきた!めちゃ巨乳で抱き心地最高だったお』
『店の詳細キボンヌ』
風俗嬢「マイマイ」に関する書き込みを、私は一行一行読んでいく…
『マンコ締まり最高!!ゴム着きだけどな』
『なんだと!!生じゃない?』
『ガッカリ!!生基盤じゃないんだ…』
「そんな馬鹿馬鹿しい事じゃなくて、店についての詳細とか…場所の詳細とか…書いてないのか…」
更に読み進めていく…
『店のHP希望』
『場所どこ場所!!』
『新宿の○○じゃないかな』
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
その後も私は読み勧めていった…
それといった重要な事は書いてなかった…
その後…店のHPを開いてみたんだけど…
「マイマイ」の名前は載っていなかった…
風俗嬢・マイマイ
この名前が、私の脳裏に残る…
絶対…絶対何か関係ある筈…
私は、店の名前と大体の住所をメモすると、早速下調べを始めた。
調度いい…今日から2日は休日…
休みは潰れちゃうけどさ…この2日間で舞衣を見つけて…
その後は…タップリと、舞衣の美味しい手料理で償ってもらうからねっ!!
待ってなよ…舞衣…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
7月7日 午後5時
ファッションヘルス リップクラブ
「お疲れで〜〜す♪って…あれぇ〜〜今日は誰もいないんだ〜」
舞衣が働くお店の控え室…
いつもは数名の女の子達が待機していて、お話しながら指名を待つ光景が見られる中、
珍しく誰も居ない…
「みんなお仕事中なのね、ふぅ〜〜ちょっと休憩っと…」
舞衣は冷蔵庫からペットボトルのジュースを取り出す…
そして、カーペットが敷かれた床に座り、ゆっくりと飲み始めた…
「んっ、んっ…んはぁ〜〜暑くなって来たよね〜〜って、あれ何かしら?」
控え室の壁には、どこから持ってきたのか…色とりどりの短冊が壁に貼られていた。
「あはは、そうよね〜〜今日は七夕よね♪」
そう…今日は七夕…
お店で働く女の子達は、自分の願いを短冊に書き、控え室の壁に貼っていた。
『女優の仕事貰うぞ!』
『彼氏がメジャーデビューできますように』
『今年こそは結婚!!』
思い思いの願いを書いた短冊が、控え室の壁を飾る…
そんな時…
「あら、お部屋が何だか凄い事になってるわね♪」
このお店で働く最年長のヘルス嬢…香里が控え室に入ってきた。
「あっ香里さん、お疲れで〜〜す♪」
舞衣は笑顔で香里に声をかける…
「マイマイちゃんもお疲れ♪」
そういうと、香里はちゃぶ台に置かれた短冊を一枚手に取る…
「うふふ…私も書いてみようかしら♪」
香里はマジックを手に取り、自分の願いを書き始めた。
「こんなものかなぁ〜〜♪」
「香里さん、何を書いたんですか?」
香里が書いた短冊を覗き込む舞衣…
『早く息子と一緒に暮らせますように』
その短冊に書かれた…繊細な文字で書かれたた願いに、舞衣は思わずハッとした。
香里は、舞衣に優しく話しかける…
「他の女の子達よりは地味だけど〜〜私のささやかなお願い…かな(笑)」
香里は携帯を取り出し…そして、舞衣に待ち受け画面を見せる…
「あっ、可愛いですね〜〜♪息子さん、何歳なんですか?」
「うふふ…ありがとう♪今ね、3歳…可愛い盛りだけど…実家に預けてるの…でもね…
すぐにでも一緒に暮らしたい…だから…こんなお仕事でも頑張れるの♪」
「そう…ですか…」
香里の携帯には、自分の息子の写真…
その写真を舞衣に見せながら…自分の願いと決意を笑顔で語る…
舞衣は、目の前に居る…美しくて華奢な大人の女性から、力強さを感じた。
そんな時…香里の携帯が鳴る…
「あら?噂をすれば…実家からね…マイマイちゃん、私ちょっと席を外すわね…」
席を外した香里…舞衣は香里の書いた短冊を見ながら考える…
「香里さんは…自分の願いの為に働いている…息子さんと…いつか一緒に暮らす為に…
その為に頑張ってる…あたしは…何の為に頑張ってるの?巧海の医療費の借金返済?
ううん…それだけじゃない…今のあたしは…クスリの為に…自分が嫌な事を忘れる為に…
自分が気持ちよくなる為に…その為に使うクスリを買う為に…あたし…最低よね…」
舞衣は、自身の店で働く動機に…自己嫌悪を示した…
「マイマイちゃ〜〜ん!指名入りました〜〜!!」
舞衣が落ち込み、ため息をついていると…飛び込んできた指名の知らせ…
「あっ、は〜〜い、すぐに準備しま〜〜す!」
落ち込んだ気持ちを多少引きずりながらも…舞衣は指名客が待つプレイルームに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後6時
ファッションヘルス・リップクラブ プレイルーム
「お待たせしました〜〜♪マイマイです、失礼しま〜〜す♪」
上下白い下着姿に、ローションなどを入れた小さいカゴ…そして、金銭などを入れたハンドバッグ
を持った「風俗嬢マイマイ」が、プレイルームに到着する。
「ご指名ありがとうございま〜〜す♪今日お相手させていただきます、マイマイといいます♪」
いつものように、ニッコリと笑顔で挨拶するマイマイ…
しかし…マイマイ…いや…舞衣は目の前の指名客に違和感を覚えた…
『何…このお客さん…凄い格好…』
そう…目の前のお客の格好は凄かった…
深く被った帽子にサングラス…
大き目のマスクに体型を隠すような厚着…
人の目を気にしているのか…とにかく自分を覆い隠すような格好に、舞衣は驚く…
「あはは、お客さん、厚着ですね〜〜(笑)もう夏なのに、暑くないんですか〜〜?」
舞衣は何とか笑顔で、その不思議なお客に話しかける…
「…舞衣…舞衣だね…間違いないね…」
その不審なお客から帰ってきた声は…明らかに女性の声だった…
「はいいっ?あの…女性の方…ですか?」
舞衣は女性の声に驚きながら、何かを思い出す…
『もしかして…この声…まさか!!』
舞衣の予想は当たった…
ゆっくりとサングラスとマスク…そして帽子を取る…
そう…舞衣の目の前に現れたのは…
「はい〜〜〜っ!!?ち、千絵ちゃん!!?ど、どうして!?どうしてここに…」
「…久しぶりだね…舞衣…元気そうで何よりだよ…」
意外な場所で…予想もしない時に叶った…親しい友人との再会…
しかし…現状を一番知られたくない人の一人に、店で働く姿を見られた舞衣は、戸惑いを隠せない…
動揺を隠せない舞衣と…優しい笑顔を浮かべる千絵…
暫く沈黙が続いた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
千絵頑張ってー
風華町で行われる「たまゆら祭」は、何月何日頃行われる描写でしたでしょうか?
7月後半では、やはり違和感あるでしょうか?
二学期だから9月以降だろうな
9月以降ですね、わかりました。
ありがとうございました♪
「本当に…心配したよ…イキナリ居なくなるんだから…」
まず口を開いたのは千絵…柄にも無く目に涙を浮かべ…舞衣の無事を静かに喜んだ…
「あれ…あはは♪…私、こういうキャラじゃないんだけどね(笑)ちょっとゴメンよ…」
舞衣の無事を確認して気が緩んだのか…千絵の涙は頬を伝う…
そして…笑いながらメガネを取り、涙を拭いた…
「千絵…ちゃん…」
舞衣の心は、出会えた喜びよりも…寧ろ迷惑をかけてしまったという罪悪感の方が多く…
千絵に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった…
再び…沈黙が続く…
「ゴメンね…千絵ちゃん…心配かけちゃって…」
「あぁ、いいんだよ、もう…舞衣が無事なら…それでいい」
二人とも、ある程度気持ちが落ち着いたのか…会話を始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「舞衣…率直に聞くよ、どうして楯の前から…私たちの前から姿を消したんだい?」
単刀直入に聞く千絵…
俯き、沈黙する舞衣…
暫くの沈黙の後…千絵はため息をつき…鞄からノートPCを取り出す…
「恐らく…舞衣はこれを見たんじゃないかな?」
そして千絵はノートPCで、DVDを再生する…
DVD…そう…舞衣がアパートで見て絶望した…あのDVD…
祐一が詩帆を抱いた…その場面を撮影、編集した…「隠し撮りDVD」
忌まわしい光景を撮影したDVDを、舞衣の目の前で再生した…
「いやぁああああぁぁあ!!ヤダッ!!止めて!!止めてっ!!」
ノートPCのディスプレイに映し出された映像に嫌悪し…頭を抑え悲鳴を上げる舞衣…
舞衣の悲鳴は、狭いプレイルームに響き渡り…廊下や隣のプレイルームにも声が漏れる…
「落ち着きな舞衣!!大丈夫!!目を逸らさずに、シッカリと見な!!このDVDはね、
キミを騙す為に作られたものなんだ!!キミと楯の仲に嫉妬する…あのブリッ子ちゃん…
宗像詩帆がキミを絶望に落としいれようとして作った猿芝居程度のDVDなんだよ!!」
「嫉妬…?詩帆ちゃんが…作った…?」
「あぁ…よく見てみなよ…余りにチープ過ぎて笑いが出ちゃう代物だから(笑)」
舞衣は嫌悪感を露にしながら…ノートPCのディスプレイに目を向ける…
「…確かに…おかしい…何度も同じシーンが…それに…口と台詞が…合ってない?」
徐々に舞衣も、このDVDの違和感ある映像に気づき始めた…
途切れ途切れの映像…
口の動きと合ってない台詞…
2重に聞こえる音声…
挙げればキリがない程の指摘箇所が、この映像にはあった。
「舞衣…これも聞いてもらいたいんだ…」
そして、千絵はDVDを停止すると、ノートPCにボイスレコーダーを接続する。
「これを聞いてもらう前に…舞衣には謝らないといけない事がある…あの日…
詩帆ちゃんがキミたちのアパートに現れたよね?多分ビックリしたと思うんだ…
私も同じだったよ…ビックリしたね〜正直。同時にね…あの子、絶対何か仕掛けてくる
と私は思った。だから…二人には内緒で、テーブルの裏にボイスレコーダーを仕掛けて
帰ったんだよ…もしもの時…何かの手がかりになると思ってね…」
まずは、舞衣にボイスレコーダーを無断で仕掛けた事を謝る千絵…
「そうだったの…あはは…全然気づかなかった…」
起こる気配もない舞衣…まだ舞衣は話の内容が掴めていない様子…
そして、千絵は意を決したかの表情になる…
「単刀直入に言おう…楯はね、詩帆ちゃんに脅迫されて…あんな芝居をやらされたんだよ!」
「脅迫されて…芝居…!?」
そして…千絵はボイスレコーダーを再生する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
事の真相を録音したボイスレコーダーは、舞衣に真実を伝えた…
舞衣が風俗嬢として働く姿を巧海に見せて…巧海の心を傷つけ…
傷ついた巧海の姿を見せて…舞衣の心をボロボロにして…
それを見届けたら…両手首を切って死ぬ…
恐ろしい言葉を並べ…自分は刃物を手首に当てる…
正に「脅迫」そのものだった…
そしてその後は…
自分の望み通りの台詞を言うように…
自分の言う事には全て肯定するように…
そして…自分の言う通りに…自身の身体を愛撫させる…詩帆…
正に「強要」だった…
脅迫と強要…楯は逃げる事ができなかった…
楯は、舞衣と巧海を守る為に…詩帆から逃げる事が出来なかった…
その真実を舞衣に伝えた…
「…そうだったの…祐一…あたしと巧海を守る為に…」
「脅迫」と「強要」
約1ヶ月前…この場所で、元担任の新田に脅迫と強要を受けた舞衣には、その恐怖が
痛いほど理解できた…
真実を知った舞衣は、目に涙を浮かべる…
裏切られたと勘違いして…心の中で軽蔑していた祐一に、申し訳なかったと思うと…
自然に涙が溢れてきた…
「知らなかった…クスン…こんな事が…あったなんて…知らなかった…」
「仕方ないよ…普通は絶望するよね…自分の彼氏がこんな事してたら…」
千絵は舞衣を抱き寄せると、背中を撫でる。
優しい言葉をかけながら、何とか舞衣を安心させようと勤めた…
舞衣を抱き寄せる千絵…
抱擁される舞衣…
やがて…時間終了10分前のタイマーが鳴り響いた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後7時50分
プレイルーム
「舞衣…どうだい?気持ちは落ち着いたかい?」
「…うん…もう大丈夫…」
「さあ舞衣、帰ろう。楯が待つアパートに帰ろう。楯のやつ…キミの事をずっと心配して…
もう可哀想になっちゃうくらい落ち込んでるんだよ…キミの事を一番心配してるのは、彼なんだよ…
だから、こんな店辞めて…一緒に帰ろう」
舞衣は、戸惑いの表情を見せた…
「ゴメン千絵ちゃん…もう少し考えさせて…」
「…そうかい…分かった…」
舞衣の気持ちを尊重して、深く問詰めることはしなかった。
そして…プレイ終了のタイマーが鳴り響く…
「お願い、千絵ちゃん…気持ちの整理がつくまで…祐一には、あたしの事黙ってて欲しいの…」
「…残念だね…ま、仕方ないか…でも、もし何かあったら、すぐに私に連絡しなよ。何か私の番号、
着信拒否してるみたいだけどさ」
「うん…ゴメンね…」
千絵は再び変装すると、プレイルームを後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
千絵が去った後、静まり返るプレイルーム…
「祐一が…あたしの事を守ってくれていたなんて…」
千絵の言葉…そして、ボイスレコーダーで聞いた真実…
それぞれを思い出す…
「あたしの事を…そんなに大切に想ってくれていたのに…あたしは…」
『あたしは愛されていた』
そう…祐一は舞衣を愛し、大切に想い続けていた…
その祐一の気持ちを知った舞衣…
「帰りたい…あたし…今すぐ帰りたい…」
今すぐ祐一の待つアパートに帰りたい…
腕によりをかけて作った料理を…一緒に食べたい…
そして…祐一と触れ合いたい…
話して…笑って…励ましあって…そして、支えあった…
あの日々に帰りたい…
そう思い始めた…
しかし…
「でも…グスッ…クスン…ううっ…でも…ダメ…あたし…帰れないわよ…」
舞衣は自分の腕に視線を向けた。
シミ一つない綺麗な素肌には…数え切れないほどの注射針の痕…
涙を流し…嗚咽しながら…舞衣はハンドバッグから注射器を取り出す…
そして、クスリと水を注射器に注ぐと…手を震わせながら、自分の腕に注射する…
「こんな身体じゃ…帰れないわよ…ぐすっ…こんな身体で…祐一に…会える訳ないわよ…」
注射を終えた舞衣は、声を殺して泣き続けた…
自分が大切に想われていた事を知った舞衣は、初めて自身の行動を悔やんだ。
自棄を起こし、憂さ晴らしに薬物を使い…薬物中毒に陥った…自分の愚かな行動を初めて後悔した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
舞衣復讐しろ
7月20日 午後11時
都内 某繁華街 雑居ビル4階
「…やっちまったな…」
俺とした事が…しくじったぜ…
今朝のニュース…見たか?
新聞…読んだか?
『麻薬シンジケート壊滅』
もう朝からずっとテレビでやってるだろ?
あれ、ぶっちゃけ俺の責任なんだよね…
今回の事件で…俺が所属する組織は、約3億円の損失を出してしまった…
当然…俺は今日、早速組の事務所に呼び出された。
正直…殺されるかと思ったぜ…
恐怖で脚をガクガク震わせながら…組の若い奴らに囲まれた俺は、幹部からの言葉を待った…
ま、結論から言うと…俺は殺されなかった。
その代わり…俺は、ある仕事を一つ引き受けてきた。
今回の損失の穴埋めをする為の仕事…
『運び屋』
末端価格3億円の覚せい剤を…東南アジアの某国まで運ぶ仕事を…俺は依頼された…
俺に拒否権はなかった…
東南アジアの国って、いろいろあるよな?
東南アジアの国の殆どで、覚せい剤所持が見つかったら…どうなるか知ってるか?
良くて「終身刑」 最悪「死刑」だ…
俺たちのギョーカイでも、この国への運び屋は絶対やる奴はいない…
もし、仕事を引き受けたとしても…自分でやる奴は、まずいないだろう…
どうする…
ここに帰るまでに…俺に向けられる幾つもの危険な視線を感じた…
ヤベェな…やっぱ俺…もう狙われてるわ…
やるしか…ねぇよな…
どうする…
しょーがねーな…
アイツを使うか…
折角都合のいい飼い犬が見つかったんだけどな…
この際、贅沢は言ってらんねーし…
おっ…調度帰ってきた。
何とか鴇羽を言い包めて…鉄砲玉として利用して…
俺は…生き延びる…
悪く思うなよな…鴇羽…
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7月21日 午後6時
風華町 繁華街 某ピンサロ店内
「あっ…あぁあ…ああっ!!お、お姉ちゃん…ゴメンね!!」
古びたソファーに座り、天井を眺めながら…40代半ばのピンサロ嬢の口愛撫を受ける巧海…
罪悪感から、絶頂に登り詰めた巧海はいつものように舞衣へ謝りながら、厚化粧のオバサン
ピンサロ嬢の口の中に射精した。
事を終えると、巧海はすぐに、この薄汚い店を後にする…
店の前で財布の中身を確認する巧海…
「あと…10万円…」
後悔の念…そして、姉…舞衣への罪悪感…
なぜか振り払えない…晶への想い…
心の内にある鬱憤を…ここ数日は風俗遊びで振り払う事ができなくなっていた。
「本当に…僕…何やってるんだろう…」
そう思っていた矢先…
「そこの君、ちょっといいかな?」
繁華街の裏通り…いかがわしい看板とネオンで彩られた通り…
そんな欲望にまみれた場所には似合わない男性が2人…巧海の前に現れる…
その男性…20代半ばの青年が巧海に話しかけてきた。
「ねえ君、今この店から出てきたよね〜?俺、見てたんだけど」
「俺も見てたよ〜〜ほら、写真もバッチリ撮ったし」
明るい口調ながらも、巧海に真意を確かめるような言葉を投げかける男性たち…
巧海が言い逃れできないように…デジカメの液晶画面を見せ付ける…
「えっ?あっ、あの…はい…そうですね…」
巧海は言い逃れできなかった…
正直に店から出てきたと認めた巧海…
「だよね?でさ、見た所〜〜君って未成年だよね?」
その言葉に戸惑う巧海…
「いえ…あの…僕…20歳です…」
「本当かな?何だか高校生くらいにしか見えないけど…」
「ま、20歳でもいいんだけど、俺たちさ…少年課の者なんだけどね〜〜」
そういって…二人の男性は、所持していた警察手帳を巧海に見せた。
巧海の目の前にいる2人の青年は…パトロール中の私服警察官だった…
警察手帳を見せられた瞬間…巧海は動けなくなってしまう…
手が震え…足が震え…鼓動は激しくなり…
何もできなくなってしまった…
「とりあえず…署まで来てもらおうかな…理由は…わかるよね?」
「俺たちにもね、君達みたいな子を守る義務ってものがあってね…詳しく説明するよ…」
2人の若い私服警察官に補導される巧海…
学校の事…同級生たちの事…担任、碧…晶…
そして…舞衣…
巧海は、様々な人たちの顔を思い浮かべる…
自分の行動を知り…嫌悪する様々な人たちの顔を想像し…絶望した…
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7月22日 午前10時
空港
平日にもかかわらず、大勢の人で溢れかえる空港…
「じゃ、あとは…分かるよな?昨日言った段取り通りにやれば大丈夫だ」
「うん…ちょっと緊張してるけど…分かったわ…やってみる…」
大塩が生き延びる最後の手段…
その仕事内容を昨日舞衣に伝えた。
仕事の段取りから、飛行機への乗り方まで…様々な打ち合わせを済ませた二人…
「おっ…そろそろ俺、仕事あるから行くぜ…鴇羽…頑張れよ…」
「うん、大丈夫…」
二人は素っ気無い会話を交わす…
そして、大塩は空港を後にした。
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午前11時
空港ロビー
「え〜〜っと、国際線…ここでいいのよね?」
初めての体験に、あたしは戸惑っていた…
あたしは今…空港に来ている。
2日前…あたしは大塩くんに仕事の手伝いを依頼された。
大塩くんは「業界での、最後の仕事」って言ってたの…
「それにしても…広いわね…はぁ…本当に…えっ?もしかして、向こうかしら?」
いけない…迷っちゃった…
とりあえず…あたしはロビーのベンチに座った。
「それにしても…はぁ…帰ってきたら…どうしようかな…」
あたしは悩んでる…
さっきも言ったけど…大塩くん…この業界から足を洗って普通の生活がしたいんだって…
だから、今回大きな仕事をして、そのお金を元手に普通のお仕事を始めたいらしいの。
だから、今回の仕事が終わったら、あたしにもお金を払ってくれるって…約束してくれた…
そして、そのお金で…薬物中毒を治療する施設に通って、電気針治療を受ける事を勧められた…
そして…その後は…その…い…一緒に暮らそうって…
「まったく…何て事言うのよ…」
あたしは照れながら、大塩くんの背中を思いっきり叩いて笑ってやった…
でも…大塩くん…本気だったのかな…
あたし…大塩くんと一緒に暮らせないわよ…
だって…あたしには…アイツが…
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そうよ…あたしには…アイツ…祐一がいる…
あたしの事を…誰よりも想ってくれて、心配してくれる…
あたしの帰る場所は…あんな薄暗い雑居ビルなんかじゃない…
あたしの帰る場所は…杉並区のアパート!祐一の元…そこしかないの!!
その為には…何としても…クスリを辞めないと…
「それにしても…この鞄…重いのよね〜〜一体何が入ってるの?」
この鞄を、到着先で待つクライアントに直接渡すのが今回のお仕事なんだけど…
一体…何が入ってるの?この鞄…
あたしは、何だか鞄の中身が気になって仕方なかった。
「ちょっとだけ…見てみようかな…」
出発までは、まだ時間があるし…
あたしは鞄を持ち、女子トイレに向かった。
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「はいぃぃぃっ!!?こ、これって…」
女子トイレの個室…
あたしは、鞄の中身を確認して驚き…思わず声をあげてしまった。
鞄の中身は…ビニール袋に包まれた…白い粉の塊…
「明らかにクスリよね…これ…」
それも…あたしが使っていた薬とは…何か違う…
多分…本当に危ないクスリだと思う…
トイレの個室にもかかわらず、あたしは周囲を気にしながら、クスリを鞄にしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ…これを…運ぶのよね…これって…相当危ない仕事よね?」
まぁ、大塩くんから頼まれた仕事だから…普通の仕事じゃないとは思ってたけど…
「…これを届けたら…また…あたしみたいに…不幸な人が増えちゃうの?」
そうよ…これを届けたら…また、大勢の薬物中毒者が生まれるのよね…
クスリの為に…お金を使って…
クスリの為に…人生を台無しにして…
家族を裏切って…友人を裏切って…恋人を裏切って…
クスリの事以外考えられなくなって…
「そんなの…もうイヤよ…」
あたし…薬物中毒者を増やす手助けなんて…したくない…
自分が体験して分かったの…
辞めたくても辞められない…本当に辛いの…
「うん…そうよね…このお仕事…断っちゃおうかな…」
そうよね…断ろう…
今からでも遅くないわよね…
あたしは暫く個室に留まり考え事をしながら、気分を落ち着ける…
そしてトイレから出ると、あたしは空港を後にした…
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正午 空港前
「…あの飛行機だよな…よし…行ったな…」
舞衣が乗るはずだった旅客機が飛び立つのを確認した大塩…
「…アイツには悪いけど…俺もそろそろ…」
大塩は数日前から逃亡を計画していた。
舞衣が無事に戻れば、仕事は成功…
しかし、舞衣が現地で拘束されたら…仕事は失敗…
大塩は命を狙われてしまう…
もしものことを考えて、大塩は計画を練っていた…
「ま、金もあるし…何とかなるよな…」
そう思いながら、車に乗ろうとした…その時…
「ちょっとお兄さん…煙草一本貰えませんか?」
黒服にサングラスの…体格のいい男性が、いつの間にか大塩の背後に立っていた…
「あぁ?何だよ…っ!!?」
黒服の男性は、大塩の背中に丸めた新聞紙を当てる…
大塩は恐怖に震えた…
背中に当てられる新聞紙…
しかし、その先端には…銃口の感触…
「そう簡単に…逃げられると思うなよ…若造…」
その後、大塩はその黒服男性に拘束され…組の事務所に連行されてしまった…
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割と行き当たりばったりで考え無しの行動だが舞衣らしいと言えば舞衣らしいな
午後9時
繁華街 雑居ビル4階
「はぁ…はぁ…はぁ…まだ…帰って来ない…どうしたのかしら…」
舞衣は雑居ビルに帰り、大塩の帰りを待っていた。
大塩が帰ってきたら…今回の仕事を断ろうと思っていた…
しかし…何時まで待っても…大塩は帰って来ない…
「はぁ…はぁ…はぁ…苦しい…身体が…熱い…はぁ…はぁ…」
舞衣が薬物を絶って、既に丸一日が経とうとしていた。
舞衣の身体を、禁断症状が襲う…
息苦しさ…身体の火照り…なんともいえない倦怠感…
不安と憂鬱が入り乱れるような…精神的な苦痛…
辛い禁断症状が始まった…
しかし、舞衣は耐える…
「はぁ…はぁ…ダメ…絶対に…クスリは…ダメ…はぁ…はぁ…絶対に…クスリを…辞めるの…」
身体がドラッグを欲しがっても…強い意志でそれを拒否する舞衣…
『また元通りの生活を送りたい』
その気持ちだけが、舞衣を支えていた…
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7月23日 正午
雑居ビル4階
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜はぁ、はぁ…クスリぃ…頂戴…はぁあ〜〜はぁあ〜〜もうダメ…
クスリ頂戴っ!!はぁ、はぁ、はぁ…もうダメ…耐えられないわよぉ〜〜はぁ、はぁ、はぁ…
あっ…ああああああああっ!!クスリぃぃいいあああああああっ!!きゃああああああっ!!」
舞衣が帰ってきて丸一日…
禁断症状は更に激しくなっていた…
クスリへの欲求と、禁断症状…そして自我との戦いが、舞衣の中で続いていた。
「はぁあ…はぁあ…はぁ…熱い…身体が…熱い…あぁ…苦しい…はぁ、はぁ…あぐっ…うっ…」
暑さに耐え切れず、既に全裸の舞衣…
身体は火照り、全身をピンク色に紅潮させ…
身体中の毛穴と言う毛穴からは、大量の汗が吹き出る…
まるで高熱にうなされる様に…舞衣はベッドの上でもがき苦しむ…
「はぁあ、はぁあ、はぁ…うぐっ…うっ…ごくっ、ごくっ、ごくっ…ぷはぁ〜〜はぁ、はぁ…」
尋常ではない喉の渇きに耐え切れず…昨日の夜から今までの間に、既に冷蔵庫にある飲料水を
全て飲み干していた…
「ダメぇ…はぁ、はぁ…苦しい…喉…カラカラ…お水…お水頂戴…はぁあ〜〜はぁあ〜〜」
身体の異常な火照りと、異常なまでの発汗で、舞衣の身体は常に水分を欲した状態だった。
舞衣はベッドから立ち上がると、再び冷蔵庫に向かう…
「そんなぁああああ!!水がない!!どこよ!!どこに水があるのよ!!いやあぁぁああ!!」
既に正常な判断ができない舞衣は、冷蔵庫に飲料水がないことに絶望して泣き崩れる…
「お水…お水…水…ぐすっ…えぐっ…きゃあああああぁ〜〜〜!!」
言いようのない不安が舞衣を襲い…絶叫した…
枕や空のペットボトルを壁に投げつける…
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜暑い〜〜〜苦しい〜〜はぁあ…はぁ…水…どこにあるのよ…」
冷蔵庫には既にない…それを知った舞衣は、洋服ダンスを開き始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ…ここにも…ここにもない…ここも…ここにも…何処!!?何処にあるの!」
意識が朦朧として正常な判断ができない舞衣は、フラフラと立ち上がり…
手探りで自分のバッグから、財布を取り出した。
「はぁ、はぁ、はぁ…そうよ…コンビニ…コンビニに行けばいいのよね…向かいのコンビニで
…お水買って来ればいいのよ…あははは!!どうしてそんな事に気づかなかったの!!?」
舞衣は、財布から1万円札を1枚取り出す…
そして一万円札を握り…一糸纏わない全裸のまま…コンビニに向かう為に部屋を後にした。
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雑居ビル前
雑居ビルから向かいのコンビニまでは、僅かに20メートル程度…
しかし、昼間の繁華街の通りは大勢の通行人で賑わっていた…
平日の繁華街…
お昼休み中のサラリーマンやOL…
休日を楽しむ人々…
学校が早く終わったのか…制服姿の学生たち…
様々な人々が繁華街に溢れる中…
場は騒然とした。
「うわあああぁあ!!何だよ!あの女!!」
「うわ!!スゲ!!裸じゃん!!」
「ヒュ〜〜スッゲ〜〜〜!!」
「きゃあああああぁ!!何あの子!!」
「ちょっとヤダ!!見てあれ!!裸だよ裸!!信じられない!!」
「ぷはっ!!チョーヤベ〜〜!!ね、ね、写メしとこ(笑)」
人で溢れる繁華街に、悲鳴や歓声が飛び交う…
「はぁあ…はぁあ…あぁ…涼しい…あはは…すみませ〜〜ん♪ちょっと通してくださ〜〜い♪」
悲鳴や歓声…野次や冷やかしの中心には…
見事な裸体を惜しげもなく晒し…千鳥足のようにフラフラと夢遊病者のように歩く舞衣の姿…
頬を紅潮させ…泣いているのか…笑っているのか分からない…焦点の定まらないだらしない表情…
全身を紅潮させ…身体中に玉のような汗を浮かべ…
小股からは愛液を流し…その愛液は太ももを伝い、汗と一緒にアスファルトを濡らした…
一歩一歩歩くごとに…その大きな乳房をユサユサ揺らし…周囲の視線を浴びる…
正に破廉恥極まりない姿…
夏の日差しは無常にも…街中で晒される舞衣の裸体を妖艶に彩った…
「ってか、スゲー巨乳じゃね!!?」
「サイテー信じられない!!女として終わってるわ…あれ…」
「何あれ!?AVの撮影?」
「おいっ、お前…ちょっと声掛けてみろよ!」
「ヤダよ!!ヤベーってあれ!!」
人々は舞衣を取り巻き好奇の視線や蔑みの視線を向ける…
「あっ…はぁ、はぁ、はぁ…やっと着いた〜〜はぁ、はぁ…」
コンビニに到着した舞衣…
こんな挙動不審な破廉恥極まりない女にも、コンビニの自動ドアは平等に開く…
「いらっしゃいませ〜〜!!」
裸を晒した巨乳の女に、店員の明るい挨拶が投げかけられた…
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>こんな挙動不審な破廉恥極まりない女にも、コンビニの自動ドアは平等に開く…
ワロタ
>316さん
すみません、ちょっと分かりづらい表現でした(笑)
徹夜明けで文章書いたら訳分からない事書いてました(笑)
コンビニ店内
「いらっしゃいませ〜〜!ひっ!!?」
レジの女性店員は、口元を手で押さえ小さい悲鳴を上げる…
そして、白昼堂々全裸で入店してきた巨乳の女に怯え…後退りした。
「わっ…」
「えっ?きゃっ…っ」
屋外の観衆の反応とは間逆の反応を見せる店内のお客たち…
事実…遠巻きから…少し離れた場所から見る場合は、好奇の視線やいやらしい視線を向ける…
しかし、実際に目の前…至近距離に、非常識な…ありえない格好の女が現れた場合…
殆どの人間が恐怖を感じる…
店内はまさにその状況だった。
「あはは、やっぱ銀さんサイコー(笑)おもしれ〜〜♪ん?何だよ一体…」
漫画を立ち読みする高校生は、ガラス張りの壁の向こうにできた人だかりに気付いた。
そして、右を振り向けば…全裸で全身を紅潮させ…汗まみれの舞衣の姿…
「はぁ…はぁ、はぁ…あっ…あはは…ゴメンね〜〜♪ちょっと通るね〜〜♪」
「うわぁあああああぁ!!?なっ、何だよコイツ!!」
舞衣の姿に驚き、尻餅をつく高校生…
年頃の男の子の目の前に、若い裸の女が現れる…
しかし…壊れた女に発情できるほど、少年のスケベ心は発達しておらず…
男子高校生は、ただ只管恐怖を感じた…
「はぁあ、はぁ、はぁ…んっ?あっ…何あれ…あはは!!凄い人!!何あれ〜〜(笑)」
舞衣も、ガラス張りの壁の向こうにできた人だかりに気付く…
そして、自分が全裸であられもない格好でいる事に気付いた…
「…あれ?あっ…あはは!!あたし裸のまま来ちゃったんだ!!あはははははっ!!」
何が可笑しいのか…頭を押さえ笑い始める舞衣…
舞衣の動き一つ一つに反応を見せるガラスの壁の向こうの観衆…
「あはははっ!!みんな…あたしの裸…見てる…手…振ってみちゃおうかな…」
舞衣は、ガラスの向こうの観衆に、笑顔で手を振ってみせる…
観衆は歓声と野次、冷やかしで反応した。
「あっはははははははっ!!凄〜〜い(笑)あははっ!!面白〜〜い♪」
馬鹿笑いする舞衣…
そして舞衣は、何かを思いついたのか…その場に大股を開き座る…
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜はぁ、はぁ…こんな機会…絶対ないから…んっ♪」
大股を開き…右手をクリトリスに這わせ…左手で大きな乳房を持ち上げ…乳首を摘み…
自慰行為を始めた…
「…あっ…あっ…んっ♪あぅん♪んっ♪はぁ、はぁ…あんっ♪みんな見てる…んっ♪」
大勢の観衆の前で始められる…舞衣のオナニーショー…
食い入るように見つめる…下心丸出しの観衆たち…
「あんっ♪あっ、あっ…あんっ♪んっ♪気持ち良い♪恥ずかしいのに…気持ち良いの♪んっ♪」
店内のお客は完全に引き…店を後にする…
店員はどうしていいのか分からずオロオロするばかり…
そして、ガラスの向こうでは、騒ぎ立てる観衆…
舞衣を見ながら自慰行為に走る男性たも現れ…
普段平和なコンビには騒然とした。
「はぁ、はぁ…あんっ♪あっ…あんっ♪んっ♪見てぇ…あんっ♪あたしの…恥ずかしい
オナニー見て♪んっ♪あっ、あんっ♪ほらっ、おっぱいも…おまんこも…見て欲しいの♪
あぁ…見られてる…エッチな目で…あたしの裸…見られてる…はぁ、はぁ、はぁ…」
舞衣は馴れた手つきでクリトリスを弄り…時折指を2本ジュプジュプと出し入れする…
左手で大きな乳房を、形が歪む程鷲掴みにして揉みながら、乳首を摘み苛めた…
「あっ…あぁあ…はぁ、はぁ…んんっ♪イッ…イクぅ…んぁあああぁ…んんっ♪」
舞衣は大勢の観衆に見られながら…店内に歓喜の声を響かせ絶頂に達した…
「はぁ、はぁ、はぁ…あは♪あはは♪イッちゃった(笑)」
自慰行為で、禁断症状がある程度収まったのか…
舞衣は立ち上がると、飲み物のコーナーに向かう…
そして、冷蔵庫のドアを開け…2リットルのミネラルウォーターを2本取り出すと、レジに向かった。
「ひっ!!?イヤ…イヤ…来ないで…こっちに来ないで…」
普段は2人で対応するレジ…
しかし、今に限って相方の店員は用事でその場にいない…
女性店員は、近づいてくる全裸の舞衣に恐怖を覚えた。
「…いや…それ以上…近づかないで…はぁ、はぁ…もうダメ…け、警察…呼ばないと…」
女性店員は携帯を取り出すと、警察に連絡しようと試みる…
しかし…
「はぁ、はぁ…あっ、そういえば…お塩とお醤油も切らして…ぐぇええええええぇ〜〜っ!!」
突然舞衣はその場に蹲ると…突然苦しみ始め…その場で嘔吐し始めた…
「はぁあ、はぁ、はぁ…あぁ…ゴメンなさい…あはは…あれっ?あの…大丈夫?」
舞衣の嘔吐する姿を見て…耐え切れず失神する女性店員…
舞衣は一万円札をレジに置くと、コンビニを後にした。
その後、人だかりの中心を割って入るように…舞衣はフラつきながら歩く…
そして…裏通りに入ると、野次馬の追跡を上手くかわし、雑居ビルに戻った…
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午後9時
都内 某 暴力団事務所
歴代組長の写真がいくつも飾ってある事務所…
家具もソファーも…敷かれているカーペットも超がつく高級品…
如何にもといった…暴力団事務所…
そんな暴力団事務所の一室に…大塩は監禁されていた。
ソファーに腕組みをして座る…暴力団幹部…
その向かいに、両手を拘束され座る…大塩…
そして、大塩を取り囲む…若い準構成員たち…
「…あはは…おかしいっすね〜〜そろそろ連絡があっても良い頃なんですけどね〜〜(笑)」
苦笑いする大塩…
暴力団組員たちは、東南アジアのクライアントからの連絡を待っていた。
この取引が失敗すれば…組は大損害を受ける事になる…
ピリピリとした、緊張した空気の中…引きつった笑顔を浮かべる大塩…
『ヤベェな…鴇羽…上手くやってくれたんだろうな…信じてるぜ…鴇羽…』
祈るような気持ちで、連絡を待つ大塩…
「連絡が無いな…黒居…どういう事だ?この仕事失敗したら…どうなるか分かってるよな?」
幹部の言葉に、大塩は震えた…
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助かる要素が無いな・・
午後10時
都内 繁華街 雑居ビル4階
「あああっ…ぐっ…きゃあああああ〜〜〜っ!!」
ベッドで仰向けになり…もがき苦しみながら禁断症状に耐える舞衣…
全裸の舞衣は熱に犯され…大量に汗をかく…
ベッドのシーツは既に舞衣の汗を大量に吸い…ぐっしょりと濡れていた。
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜あぁあ…ダメ…使っちゃダメ!!きゃああああああぁ〜〜!!」
熱にうなされる舞衣は悪夢を見る…
過去に出会った人たちが、笑顔でドラッグを勧めてくる夢…
しかし…夢の中でも、舞衣は強い意志でドラッグを拒み続けた。
熱にうなされ…大量の汗をかき…
ペットボトルの水をがぶ飲みする…
そして、またベッドでうなされ…
舞衣は一晩中もがき苦しみ続けた。
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7月24日 午前6時
都内 雑居ビル4階
「…んんっ…んっ…」
早朝…目覚めた舞衣…
「…あたし…生きてる…」
ベッドから降り、立ち上がると…舞衣は呟いた…
「えっと…今…何時?」
早朝にも関わらず、朝日が入って来ない部屋…
舞衣は照明をつける…
「まだ…6時…ふぅ〜〜結局、大塩くん…帰って来なかったみたいね…」
部屋を見回す舞衣…
汗でぐっしょりと濡れたベッドのシーツ…
ベッド周辺には…空のペットボトルや書類…そして、ボロボロに引き裂かれた布地が散乱していた…
その光景は、まさに昨日の舞衣の禁断症状の苦しさを物語っていた。
「うわぁ…これ酷いわ…クンクン…っていうか…あたし…臭っ!!」
舞衣は自分の身体から立ち上る汗臭い匂いに咽る。
「そうよね〜〜昨日は…信じられないほど汗かいちゃったし…」
舞衣の汗でぐっしょり濡れたシーツを取り、丸める…
「これ…もう捨てないと…」
汗で濡れ、所々引き裂かれたシーツを取り替えると、舞衣はシャワールームに向かった。
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シャワールーム
「…あぁ…気持ちいい…ふぅ…」
約3日ぶりのシャワーで、汗を流す…
「大塩くん…帰って来なかった…どうしたのかな…」
シャワーを浴びながら考える事は…大塩の事…
大塩がこの部屋に帰ってきたら、舞衣は仕事を拒否した事を謝ろうと思っていた。
しかし…当の大塩が帰って来ない…
「もしかして…大塩くん…悪い人たちに…」
悪事を強要されたとはいえ、やはり心配なのか…
大塩の身を案じながら、舞衣はもう暫く大塩を待ち続ける事にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後1時
雑居ビル4階
冷蔵庫にあるもので、簡単に昼食を済ませた舞衣…
テレビを見ながら寛ぎ…大塩の帰りを待っていた。
「んっ…っ!?」
舞衣の身体を妙な感覚が襲う…
そう…クスリへの欲求…
「…ううん…もう大丈夫…絶対に使わない…」
約2時間に1回…舞衣の身体をクスリへの欲求が襲う…
しかし、禁断症状に耐え切った舞衣には、欲求を打ち払う事くらい簡単だった。
次第にクスリへの欲求も消え…
舞衣の身体は、クスリを要求しなくなっていった。
「…大塩くん…帰って来ないわね…」
心配しながらも、大塩の悪知恵の凄さを知っている舞衣は、心のどこかで安心していた。
「大塩くんの事だから、逃げるのくらい簡単よね(笑)」
そして…舞衣はため息をつく…
「…あたし…大塩くんに…捨てられちゃったのかな…」
祐一の元へ帰る事を目標に、ドラッグを絶った舞衣…
しかし、大塩に捨てられる事は、少しだけ傷ついた…
約3ヶ月…一緒に生活していた大塩に、ほんの僅かな情が芽生えていた。
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7月25日 正午
雑居ビル4階
「ふぅ…やっぱり…あたし、捨てられちゃったみたいね(笑)」
大塩の帰りを待つ舞衣…
しかし、何時まで待っても帰ってこない…
舞衣はそう断言した。
「…あたしも…こことは…お別れね…」
舞衣はそう呟くと、自分の鞄に着替えと貴重品を詰め込み始めた。
そして、部屋を簡単に掃除する…
「ま、大塩くんの事だし…どこでも上手くやっていくでしょ(笑)」
戸締りを済ませた舞衣…
部屋を後にしようと玄関先に向かった舞衣は、部屋に向かって一礼した。
「散々な事をやらされたけど…大塩くん…匿ってくれて…ありがとう…」
ここ3ヶ月間の辛い出来事を思い出しながら…舞衣は部屋を後にしようとした…
その時…
ドアが開いた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はいぃ〜〜っ!!?お、大塩くん!!?」
舞衣の目の前に現れたのは…舞衣が待ち続けていた…大塩…
「へへっ、やっぱりここだったのかよ…よかった…無事だったんだな!!」
額から血を流し…服はボロボロになり…
明らかに、何処からか逃亡してきたような格好…
大塩は、仕事を拒否した舞衣を目の前に…怒るどころか…安堵の表情を見せる…
「あの…ゴメンね大塩くん…あたし…飛行機に乗らなかったの…だから…お仕事は…」
舞衣は仕事を拒否した事を謝り始めた。
「あ?あはは!もういいって(笑)気にすんなよ!!」
しかし次の瞬間、大塩の表情は若干険しくなる…
「それよりも…鴇羽、今すぐここから逃げろ!!あの鞄を置いて…いいか、今すぐだ!!」
「はいっ!?逃げろって…一体どうしたの?」
「大した理由じゃねーよ(笑)っていうか…知らない方がいいけどな…」
早朝…準構成員を蹴散らし、何とか組の事務所から逃亡する事に成功した大塩…
もう元の生活には戻れないと悟った大塩は、どうしても舞衣の安否を確認したくて、ここを訪れた。
「…いろいろあってよ、もう…鴇羽とは会えねーんだよな…」
「えっ!?どういう事なの?」
「…俺にもヤキが回っちまった…俺よりも、もっと悪い奴らに追われてんだよ(笑)」
「もっと…悪い?大塩くん…どうするの?」
「決まってんだろ!!逃げて逃げて!!逃げまくって!!絶対に生き延びる!!」
「そう…なんだ…うん…わかった…頑張ってね…大塩くん…」
舞衣は何と言っていいのか分からず…
とりあえず、頑張ってと言葉をかけた…
「あぁ、任せとけって!!あと…今まで…利用して悪かったな!!今更だけど、ゴメンな!!」
大塩は舞衣に謝罪の言葉をかける。
しかし、舞衣は返す言葉が見つからない…
どういう言葉を返せばいいのか分からなかった…
大塩はドアを開ける…
そして、この部屋を後にしようとした…その時…
再び舞衣の方を振り向く…
「あっ、そうそう!!実はさ、中坊の頃…俺さ…鴇羽のこと、好きだったんだぜ(笑)」
「はいぃ〜〜っ!?何よ今更〜〜」
「何でもねーよ(笑)おっとヤベ!!じゃな!!鴇羽!!今まで悪かったな!!」
そして大塩は笑顔で雑居ビルを後にした。
この日から、約10年間…大塩は辛い逃亡生活を送ることになる…
「あたしも…行こっか…」
舞衣は部屋の鍵を玄関に置くと、部屋を後にする…
エレベーターを降り、表通りに出ると…夏の日差しに目が眩んだ…
「ふぅ…まずは…どうしようかな〜〜」
意外にも、既に大塩の事は心の中で切り捨てていた舞衣…
今後の計画を練るために、喫茶店で一服することにした。
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午後1時30分
繁華街 喫茶店
「…はい…急ですみません…はい…お世話になりました…はい…」
ここは雑居ビル近くの喫茶店…
あたしは、お店…「リップクラブ」に電話する…
そして、店長に「お店を辞める」と伝えた。
「あっ、いいです…お店の女の子達にも…お世話になりましたと伝えて下さい…」
店長は送別会を開いてあげると言ってくれたけど…あたしは断った。
お仕事は辛かったけど…お店で働く女の子たちは良い子ばかりで…
控え室だけは毎日楽しかった。
だから…ちょっと寂しいかな…
携帯をポケットにしまうと、あたしは喫茶店を出る…
そして、暫く繁華街を歩き回った。
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午後2時
某 ファーストフード店
朝から何も食べてなかったから…少し遅めのお昼ご飯…
あたしはフィレオフィッシュを頬張る。
「ふぅ…イザとなると…やっぱり迷っちゃうなぁ〜〜」
そう…今あたしは迷ってる…
このまま祐一の元に帰ってもいいの?
祐一は…あたしを再び受け入れてくれるの?
『さようなら もう二度と会わない』
あんな書置きを置いて出て行ったあたしを…祐一は受け入れてくれるの?
普通無理よね…
3ヶ月前に出て行った「元カノ」を…再び受け入れてくれる男なんて…そう居ないわよね…
でも…一言謝りたい…
誤解をして…アパートを出て行った事を…
どうせ彼の「元カノ」になるのなら…
せめて一言謝って…それから今後のことを考えよう…
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午後6時
某 駅構内
ベンチに座り…行きかう人たちを眺めながら…あたしは考える…
祐一の元を離れて3ヶ月間…
あたしは祐一を散々裏切ってきちゃった…
軽い気持ちで…憂さ晴らし目的でドラッグを使って…薬物中毒になって…
祐一以外の男と同居して…一度とはいえ…エッチして…
その男の仕事…詐欺行為の手助けをして…
そして…ドラッグを買うお金欲しさに…あたしは再び風俗で働き始め…
沢山の男の人に…この身体を晒した…
アパートを飛び出した当時は…あたしは裏切られたと思ってた…
でも…実際は…いつの間にか、あたしが祐一を裏切っていた…
最悪よね…あたし(笑)
せっかく自由を手に入れたのに…自己嫌悪…
あたし…祐一の元に帰ってもいいのかな?
悩んでるうちに…日は暮れる…
「今日は…帰りたくない…」
もう少し心の準備を整えてアパートに帰りたい…
あたしは携帯を取り出す…
「もしもし…千絵ちゃん?うん…あの…今から会えない?」
千絵ちゃん…今から来てくれるって…
お仕事大変なのに…ゴメンね…
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午後11時
千絵の住むマンション
必要最低限の荷物しかない…狭いワンルームマンション…
ベッドに横になる舞衣…
そして、机に座りノートパソコンのキーボードを叩く千絵…
「ごめんね〜〜千絵ちゃん、泊めてもらって…それにベッドまで占領しちゃって〜〜」
「あぁ、気にしないでいいって♪どうせ今夜も、私は徹夜だろうしさ♪」
駅前で待ち合わせた二人…
千絵の仕事が長引いてしまい、結局二人がこのマンションに着いたのは、1時間前…
二人は先ほどシャワーを浴び、簡単に食事を済ませた。
電気代節約の為に、部屋の明かりは消し…
スタンドのデスクライトの明かりだけで作業する千絵…
舞衣はベッドに横になり、机に向かい記事を作成している千絵を眺める。
「千絵ちゃん…お家でも仕事してるんだ…辛くないの?」
「あはは、全然♪やっぱり…好きでやってる仕事だからね…辛いとは思ってないかな〜〜」
「そうなんだ…よかったね、千絵ちゃん…好きな道に進めて」
他愛のない会話を交わす二人…
そのうち…沈黙が訪れる…
暫くの沈黙の後…舞衣が口を開いた。
「…あたし…アパートに帰ってもいいのかな…祐一…あたしを…受け入れてくれると思う?」
「あぁ…彼はキミの帰りをずっと待っている…喜んで受け入れてくれるよ…」
再び暫くの沈黙が続く…
「…舞衣…これだけは言っとくけど…風俗で働いていた事…絶対彼に言うんじゃないよ…」
「…うん…言わない…絶対に…」
「いいね?彼の事を傷つけたくなかったらね…あと…3ヶ月間の簡単なアリバイも考えときな…」
「…中学時代の友達のお家に…ずっとお世話になってたって…言っておこうかな…」
「あぁ…無難だね…それがいい…」
千絵は、舞衣に3ヶ月間の詳しい話を聞こうとしなかった…
『ドラッグ中毒になった事…他の男と寝た事…風俗で働いた事…一生…秘密にしよう…』
舞衣は心の中でそう決意した。
「まぁ…とにかく、舞衣、キミが無事でよかった…それが一番の幸運だよ…楯もきっと…あれ?」
既に吐息を上げ眠る舞衣…
「…寝ちゃったか…」
舞衣の眠る姿を眺めていると…自分も眠くなってきたのか…
千絵は机に伏せる。
「よかったね…楯…もうすぐ舞衣に会えるよ…」
暫く休憩した後、目薬をさし…再び記事を作成する為に、キーボードを叩き始めた。
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7月26日 午後5時
杉並区 アパート前
「さあ着いたよ、ここで暫く待とうか…」
「うん…ちょっと緊張しちゃうわね…」
千絵が運転するワゴンRは、祐一が暮らすアパート前に到着する。
そして、そろそろ帰宅する筈の祐一を二人で待つことにした。
待つこと30分…
「あっ!祐一!!」
「おっ、来たね〜〜♪」
二人は車を降りる…
そして、コンビニの袋片手に歩く祐一に向かった。
「祐一!!」
「っ!!?ま…舞衣!!?」
俯き加減に歩く祐一の前に立ち、声を掛ける舞衣…
その舞衣の声に驚きハッとした表情で正面を向く祐一…
「舞衣…舞衣だよな?間違いない…舞衣…よかった…無事でよかった…」
コンビニの袋をその場に置き…舞衣に歩み寄る祐一…
「…ゴメンね…祐一…心配かけちゃって…」
歩み寄ってきた祐一にキュッと抱きつく舞衣…
「もういい…もういいって…舞衣が無事なら…それでいいって…」
祐一も、舞衣をやさしく抱きしめた…
「おほん!!あ〜〜あ!!公衆の面前で、アツいねぇ〜〜まったく(笑)」
周囲を気にしながら、千絵が一言二人に言葉を放つ。
「楯、舞衣には事の真相を全て話した。だから、今回の事は舞衣自身凄く反省してるから、
許してやんなよ…あと、舞衣…楯も、詩帆ちゃんの事については後悔してる…だから…わかるね?」
千絵は二人の仲介人となり、事の真相を話して、お互い反省していることを二人に伝えた。
「ゴメンね…祐一…あたしと巧海を守ろうとしてくれたのに…あたし…誤解しちゃって…」
「いや…いいんだ…俺も…事情があったとはいえ…舞衣を裏切っちまって…悪かった…ゴメン…」
二人はお互い謝り…何とか笑顔を取り戻した。
「さ〜〜てっと…そろそろ邪魔者は消えますか〜〜(笑)」
千絵はそういうと、黒いワゴンRに乗り込む。
「原田、ありがとうな!!お前のおかげで…俺…何てお礼を言っていいんだか…」
「千絵ちゃん、迷惑ばかりかけちゃって…本当にゴメンね…」
「もういいって♪そのかわり!!今度舞衣の手料理、い〜っぱい食べさせてもらうからねっ!!」
そういうと、千絵はその場を去った…
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アパート 室内
「うわぁ〜〜〜汚い!!これは酷いわ…」
ゴミだらけで散らかり放題の部屋…
ホコリが積もり、掃除など全くしていない部屋に、舞衣は声を挙げる…
「まったく〜〜男の一人暮らしなんて最悪ねっ!!」
そういうと、舞衣は掃除を始めた。
部屋を掃除し…冷蔵庫の中を綺麗にして…
洗濯物を片付け…
男の一人暮らしの部屋が、舞衣が居た頃の部屋に戻ったのは、既に夜の10時を回っていた。
入浴を済ませ…舞衣は寝室のベッドに横になる。
疲れていたからなのか…あっという間に眠りについた…
「なぁ舞衣…その…久しぶりに…って…もう寝ちまったのかよ!!」
吐息を上げ眠る舞衣を見て…祐一は久しぶりの舞衣とのセックスを諦めた…
「…仕方ねーな…ま、いいか…舞衣は無事だったんだし…よかった…」
久しぶりに感じる舞衣の香りに、舞衣が居る実感を味わいながら隣で横になる…
祐一もあっという間に眠りについた。
二人は久しぶりに安心し、熟睡する事ができた。
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翌日
7月27日 午前8時
「おおっ、美味そう!!いただきま〜〜す!!」
「あたしも、いただきま〜〜す♪」
テーブルに並ぶ舞衣の手料理はとても美味しそうで…
祐一は久しぶりに美味しい朝食を味わう。
「んぐんぐ…やっぱ美味しい!!これだよこれ!!やっぱり舞衣の料理は最高だよな!!」
「あはは!!もっと落ち着いて食べなさいよね〜〜(笑)どうせ学校は夏休みなんでしょ?」
いつものように、かき込むように食べる祐一…
それを見て笑いながら、ゆっくりと味わうように食べる舞衣…
いつもの朝の光景が戻ってきた。
「あぁ、夏休みなんだけどよ〜〜実は…」
朝食を食べながら、祐一は自身の近況を報告した。
舞衣が出て行って以来、バイトを2ヶ月間休んでいた事…
失意から勉強にも身が入らず…学業があまり捗っていない事…
出席日数が危うく…現時点で進学に必要な単位が足りない事…
そして全てを埋める為に、夏休み中の殆どを補習授業に費やす事になる…
そんな事を舞衣に報告した。
「そうなんだ…ごめんね…あたしの為に…こんな事になっちゃって…」
「舞衣のせいじゃねーよ!!俺だ!!俺がシッカリしていないから…ダメだな〜〜俺(笑)」
しかし、祐一は舞衣に笑顔を向ける
「でもよ、まったく休めない訳じゃないからな!!もし休みが取れたら、二人で海に行こうぜ!!」
その言葉を聞き、舞衣も笑顔を取り戻す…
「あっ、いいわね!!あたしも海行きたかったのよね〜〜♪新しい水着買っちゃおうかな〜〜♪」
二人で過ごす夏のひと時を想像しながら、舞衣は微笑む…
その時…
舞衣の携帯の着信音が鳴り響く…
「あっ、誰から〜〜?んっ?あっ、碧ちゃんから…」
着信の主は、巧海の担任…杉浦碧…
しかし、この時点では舞衣は、碧が巧海のクラスの担任をしていることを知らない…
「本当に久しぶりよね〜〜♪もしもし〜〜碧ちゃん?久しぶり〜〜♪」
久しぶりの碧の声に、明るい声で応える舞衣…
暫くお互いの近況を報告しあう二人…
「あっ、そうなんだ〜〜♪巧海のクラスの担任してるんだ〜〜♪」
暫くすると…舞衣は沈黙する…
そして…
「はい〜〜っ!!?そ…そんな…嘘っ!!?」
舞衣の驚く声が部屋に響く…
「…うん…わかった…うん…大丈夫…すぐ行くから…うん…」
携帯を閉じる…
ため息をつき…信じられないといった表情の舞衣…
舞衣の様子に気付く祐一…
「…おい、舞衣…どうしたんだよ…顔色悪いぜ?何かあったのかよ…」
舞衣を気遣う祐一に、舞衣は声を震わせて答えた…
「…巧海が…巧海が…停学…無期限停学処分って…」
「何だって!!?巧海が!!?無期停だって!!?冗談だろ!!?」
祐一は耳を疑った…
一瞬、舞衣の冗談かと思った…
しかし…舞衣の表情は真剣だった…
「…巧海が無期停って…何があったか聞いたのか?」
「ううん…詳しくは聞いてないの…教えてくれなかった…」
そして舞衣は祐一に、碧から伝えられた事を話し始める。
「無期限停学処分になったら…保護者と学校側との面談があるらしいの…面談しないと…
巧海が退学になっちゃうらしくて…だから…あたし今から風華町に行こうと思うの…」
「…そうか…わかった…じゃ、俺も一緒に行くぜ!!」
「ダメ!!進級…まずいんでしょ?単位足りないって言ってたじゃない!!あたしは大丈夫!!
大丈夫だから…アンタはちゃんと勉強して、しっかり補習授業受けなさい!!いいわね!!」
祐一を安心させようとしているのか…舞衣は強気な態度を見せる…
「大丈夫よ、明日には帰ってくるから!!」
「…わかった…でもよ、もし何かあったら、すぐに連絡しろよ!!いいな!!」
舞衣は昨日雑居ビルでまとめた鞄の中身を出す事もなく…その鞄を持ちアパートを後にした。
巧海が無期限停学処分…
舞衣に心当たりは全く無かった…
あんなに心優しい巧海が…
夢に向かって一生懸命勉強に励んでいた巧海が…
どうして…
舞衣は巧海の心配をしながら、駅に向かう…
一時期は帰りたくても帰れなかった風華町…
そして…同窓会以降は、帰る事を拒否していた…風華町…
しかし、舞衣は行くしかなかった…
意外な理由で叶った風華町への帰郷に、舞衣は不安を隠せなかった。
(完)
ちょっと調べれば悪行がすぐバレる詩帆がお咎めなしというのはありえないと思うんだが
どーなってんのか
保守させていただきます。
巧海は既に保健室に運ばれた後だった
午後4時
新幹線 自由席車両
「あっ、碧ちゃん?うん…今、新幹線…もうそろそろ岡山に着く所…うん…」
碧ちゃんから連絡…到着が遅いから気にしてくれたみたい…
「…いろいろあって…そっちに着くのは結構遅くなると思うの…ゴメンね…」
はぁ…あたしとしたことが…今日は失敗だらけ…
東京から風華町までの直行フェリーがあると勘違いして…
港に行けば…そんな直行便は無くて…
その後電車に乗り遅れ…駅で迷って…新幹線に乗り遅れて…
結局、もう夕方の5時近い時間…
本当はもっと早く着く予定だったのに…
もう散々…何やってるのかな…あたし…
「うん、わかった…風華学園に着いたら、学園の応接室でいいのよね?うん…
ところで碧ちゃん…巧海…一体何をして停学処分に…って…碧ちゃん?」
あれ…通話…切れちゃった?
巧海の停学理由を聞こうと思ったのに…
っていうかおかしい…
碧ちゃん…巧海の停学理由を、あたしに話したくないみたい…
「巧海…一体何をしたの?」
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〜舞-HiME 二次小説 「波乱」〜
祐一との仲直りもつかの間…
あたしは今朝、巧海が無期限停学処分を受けたことを知らされた。
無期限停学処分を受けた生徒の保護者は、生徒指導の教師と面談を行わないと
退学処分に処置変更されるらしく…何とか巧海を退学にさせたくないあたしは、
不安を抱きながら風華学園に向かう事にした。
巧海が無期限停学処分…
あたしは信じられなかった。
あの巧海が…
病弱で…誰よりも苦しい人生を送ってきた巧海…
誰よりも苦しい人生を送ってきた子だから…人の苦しみも分かる子だった。
だから…誰にでも優しくできる…思いやりのある心の優しい子だった。
夢に向かって…一生懸命勉強してきた巧海が…どうして停学なんかに…
巧海…一体何をしたの?
隠れて煙草を吸ったの?
友達とお酒を飲んだの?
ケンカでもしたの?
そんな事ならいい…巧海だって男の子だし…ヤンチャしたい年頃だし…
でも…無期限停学処分って…相当な事よね?
あたしは…悪い事をする巧海を想像してしまう…
「ダメ…変な事考えちゃう…巧海はそんな子じゃないのに…」
新幹線が駅に着いたみたい…
久しぶりの風華町に…こんな用事で向かう事になるなんて…
全然考えてなかった…
駅を出ると、急に襲ってくる蒸し暑さにうんざりしながら…
あたしはフェリー乗り場に向かうバスを探した。
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午後5時
風華町
フェリーから降り…港からバスに乗り…繁華街近くについた頃には、既に夕方…
偶然にも、今日は風華町の夏祭り…
観光客やお祭りに参加しようと街に繰り出す人々たち…
そして、懐かしい風華町の光景に、舞衣は見入っていた。
「わぁ…懐かしい…本当に…懐かしいわね…」
約3年ぶりの風華町…
繁華街を歩きながら、懐かしい風景を堪能する。
かつてお買い物をしたお店…
お友達と行ったカラオケ店…
見慣れていたビルや建物…全てが懐かしい…
そして、繁華街から暫く歩き…舞衣は風華学園に向かった。
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午後5時30分
風華学園前
校門前…舞衣は数名の風華学園生とすれ違う。
懐かしい…風華学園の制服…
約3年前…ここ…風華学園に通っていた当時を思い出す舞衣…
「あははっ♪制服懐かしいわね〜〜♪」
転校前日、フェリーで初めて祐一と出会った事や、学園近くに漂着した事…
オーファン事件や、その後の学園生活…
学園の皆と過ごした…懐かしい日々が一瞬にして蘇る…
「あたしも…ここに通ってたのよね…あの頃は…楽しかった…」
舞衣は感慨に耽りながら、高等部の応接室を目指した。
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風華学園高等部 応接室
「はい〜〜っ!!?巧海が…風俗店に!!?」
応接室で、久しぶりに碧との再会を果たした舞衣は、巧海の停学理由に驚く。
「うん…そうなの…電話で巧海くんの停学理由を言わなかったのはね…多分舞衣ちゃん…停学理由を聞いたら…
怒って来ないんじゃないかな〜と思ってね…でも…お願い!!舞衣ちゃん…巧海くんを怒らないで欲しいの!!
今らら生徒指導の先生から話があると思うけど…いろいろ訳があるの…だから…」
碧は手を合わせて「お願い!!」と、舞衣に頭を下げる…
「…うん…あたしも…怒りたくない…巧海を慰めてあげようと思う…」
「うん、そうしてあげてね…あっ、そろそろ時間だから…」
生徒指導教師と担任の碧…そして、保護者の舞衣との面談が始まる…
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午後7時
風華学園
「以上です…まぁ…情状酌量の余地がある…といっては変ですが、事情が事情ですから、
今回の事は緊急職員会議でも「できるだけ軽いペナルティで」という事に決まりました。
よって、停学期間は3日と言う事で…どうでしょうか?」
生徒指導教諭は、舞衣に今回の騒動の経緯を話した。
学園内で起こった「校内放送事件」で、巧海が精神的に酷く傷ついた事…
それが発端となり、今回の「風俗通い」が始まってしまった事…
そして、舞衣から受け取った100万円の殆どを風俗遊びに使用してしまった事…
本人も深く反省していると言う事も、教諭は舞衣に説明した。
「本人は酷く傷ついているので…お姉さんはできるだけ怒らないであげて下さい」
教諭は舞衣にそう告げると、三者面談は終わった。
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「はぁあ〜〜〜疲れた…」
舞衣は机にべったりとうつ伏せになる…
そして、深いため息をついた…
「ふぅ…あたしが知らない所で…そんな事があったなんて…」
舞衣は、風華学園で起こった「校内放送事件」の事を聞き、巧海に申し訳ない気持ちでいっぱいだった…
もし自分がソープランドで働いていなければ…こんな事は起こらなかったはず…
もしこれが逆の立場なら…あたしが巧海なら…多分、学校を辞めていたはず…
「ごめんね〜〜巧海…あたしのせいで…」
舞衣はそう呟いた。
「舞衣ちゃ〜〜ん、大丈夫〜〜?」
碧が生徒指導質に戻ってきた。
机にうつ伏せになる舞衣に声を掛ける…
「…うん…何とか…」
「うん、分かる分かる…驚いたよね…でも、巧海くんの気持ちも分かってあげて欲しいの」
舞衣の隣に座り…碧は話し始めた。
「学校の先生方もね、あまり他の生徒に知られないように…停学期間を夏休み中にしてくれたの。
あとは…巧海くんは健康だから♪その…心臓の方も全然大丈夫だし、あと…陽子の話だと…今日の
健康診断で、性感染症とか、そういう病気の可能性はなかったらしいから…陽子が言うには、風俗
遊びで一番心配なのは、そこなんだって…」
「…うん…よかった…巧海に何も無くて…」
『性感染症』は、舞衣も心配していた。
ソープ嬢時代…舞衣も2回、軽い性病にかかった事がある…
その当時、舞衣は「自分の身体が汚れてしまった」と感じた…
『巧海の身体は、まだ汚されていなかった…』
そう思い安堵しながら、壁にかけられている時計に目を向ける…
『…巧海…今どうしてるのかな…』
そんな事を考えていると、生徒指導室のドアがノックされる。
「あっ、陽子と巧海くんが来たみたい…舞衣ちゃん…」
「っ!!巧海が…来たの?」
3年ぶりの再会は、舞衣を戸惑わせる…
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なんで晶君というGFが居るのにわざわざ風俗?という理由がわからんな
身内が美形だと、美感が狂って、醜女に惚れたりするよ・・
本人美形、妹も大美人の奴が、自分より遥かに下の容姿の女にベタ惚れして、
うまくいかないでショボン、みたいな例を学生時代に見た。
生徒指導室のドアを開け、入室してきた二人…
一人は保険医の鷺沢陽子…
そして…もう一人は、今回無期限停学処分になった舞衣の弟…鴇羽巧海…
「待たせたわね…碧…」
疲れきった表情を浮かべ…おぼつかない足取りで歩く巧海を、陽子が支える…
「巧海くん、大丈夫?歩ける?」
陽子は巧海を心配し、気遣う…
「鴇羽さん、久しぶりね」
そして、舞衣の姿に気付いた陽子は、笑顔で舞衣に声を掛けた。
「ごめんなさいね、鴇羽さん…わざわざ東京から呼び出したりして…」
黙って立ち尽くす巧海に代わって、陽子は状態を説明し始めた。
「健康上は特に問題ないわ…ちょっと精神的に疲れてるだけなの…今回の事、大雑把には聞いたのよね?
巧海くんね、昨日までは…お姉さんに会いたくないって言ってたの…でも、今日になって、どうしても
謝りたいからって…大丈夫?巧海くん…ほら、頑張って!」
陽子に支えられながら、巧海は舞衣の元に向かう…
「…巧海…」
久しぶりに巧海の姿を目の当たりにした舞衣…
巧海の身長は既に姉を超え…祐一と同じか…それ以上…
風貌も…線の細さは若干あるが、それなりにシッカリした体つき…
成長した巧海の姿を見ることができ、本当なら嬉しいはず…
しかし…状況が状況だけに、喜べない…
「…お姉…ちゃん…」
緊張した面持ちの巧海…
椅子から立ち上がった舞衣の正面に立ち尽くす…
暫くの沈黙が続いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ごめん…お姉ちゃん…僕…」
巧海は目の前にいる姉…舞衣に歩み寄り謝ろうとする。
言葉につまりながら…何とか「申し訳ない」という気持ちを伝えようとした。
気持ちを伝えるには足らない言葉…
しかし周囲の誰もが、巧海の気持ち…舞衣に伝えたい巧海の気持ちを理解した。
「…巧海…」
巧海の気持ちは、舞衣も理解していた。
必死に謝ろうとする巧海を、許してあげようとしていた。
久しぶりに出会えた弟…唯一の家族…巧海を、抱きしめてあげようと思っていた…
しかし…
「馬鹿っ!!」
次の瞬間…舞衣は巧海の頬を平手打ちする…
よろける巧海…
舞衣は涙を浮かべ…怒りの表情を巧海に向けた。
「どうして…あんなにリハビリ頑張って…勉強も頑張って…あんなに頑張ってたのに…どうして!!」
声を震わせながら…舞衣は巧海を説教し始めた。
「どうして自分を汚すような真似をしたの!!頑張って学校生活を送りたかったんでしょ!!?
頑張って勉強して、医師になるのが夢だったんでしょ!!?どうして!!どうしてこんな自分を
汚すような真似をしたの!!?」
舞衣は幼い頃から病に苦しむ巧海の姿を見ていた。
そして手術が成功し、ある程度の健康を取り戻してからは、医師に憧れ勉強を頑張っていた事も知っていた。
もちろん、高校生活を送りたくて、編入試験の為に猛勉強していた事も…
自分の希望の為に…自分の未来の為に一生懸命日々を過ごしていた事を知っていた舞衣…
だから…自分自身を汚すような行動をした巧海を、舞衣は許せなかった…
「酷いよ…お姉ちゃん…」
頬を押さえながら、巧海は涙を流す…
そして、悲しそうな目を舞衣に向けた。
「酷い…酷いよ…お姉ちゃんは…僕の気持ち…何も分かってないんだね…」
巧海は後退りする…
「分からないよ!!お姉ちゃんなんかに!!僕の気持ちなんて分かるわけないんだ!!」
怒りの表情を見せる舞衣に、巧海は大きな声で言葉をぶつけた。
そして、巧海は生徒指導室のドアを思いっきり開けると、その場から走り去る。
「巧海!!待って!!」
「ちょっと、巧海くん!!」
その場に居る全員が驚き、巧海を呼びとめよとする…
しかし、既に巧海は走り去り…
「わっ!!ちょ、ちょっと巧海!!待てよ!!」
聞き慣れない声が周囲に響く。
声の主は、巧海を心配して生徒指導室の前で待機していた女子生徒…尾久崎 晶…
まだ制服姿の晶は、生徒指導室に入るなり、舞衣に向かって怒鳴った。
「舞衣さん!!何だよそれ!!巧海に対して酷いじゃないか!!」
「晶…くん?」
「あんまりだ…あんまりだよ…巧海は…巧海は凄く傷ついてたんだからなっ!!舞衣さん…
アンタがソープで働いてる姿を見て…凄く傷ついてたんだからなっ!!だから…だから…」
晶は舞衣の取った行動に怒りを露にする…
「舞衣さんがソープなんかで働いて無かったら…こんな事にはならなかったんだ!!」
その捨て台詞に、舞衣は傷つく…
そして晶は、巧海を追おうとする…
「待ちなさい、晶ちゃん!!」
生徒指導室を飛び出そうとした晶を、碧は呼び止める。
「巧海くんは大丈夫!!私が探してすぐに連れて帰ってくるから!!晶ちゃんは待ってなさい!」
碧は晶に待機するよう説得する。
渋々その場に残る晶…
「陽子、舞衣ちゃんをお願いね!!」
そういうと、碧は生徒指導室を後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
生徒指導室に残された3人…
保険医の鷺沢陽子…尾久崎晶…そして舞衣…
暫く沈黙が続く…
「鴇羽さん…大丈夫、碧がすぐに連れて帰ってきてくれるから…」
陽子は舞衣に慰めの言葉をかける。
晶は舞衣に背を向け…舞衣の方を見ようとしない…
「あたしが…こんなお仕事しなければ…巧海は…」
舞衣は虚ろな表情で立ち上がる…
「あたし…巧海に酷い事しちゃった…謝らなきゃ…」
ドアに向かって数歩進む…
足取りがおぼつかない…
そして…
「鴇羽さん!!大丈夫!!?」
「うわっ!舞衣さん!!?」
前日までの疲労と、精神的な疲れから…舞衣は倒れてしまった。
「鴇羽さん大丈夫?立てる?無理みたいね…尾久崎さん、ちょっと手伝って頂戴!」
「あっ、はい!!舞衣さん、大丈夫か!?」
舞衣に背を向けていた晶は、舞衣の異変に気付き、すぐに舞衣を支えた。
そして、舞衣の荷物を片手に持つ陽子と晶が、両方から舞衣の肩を支え…
二人で舞衣を保健室まで運んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後9時
風華学園高等部 保健室
「ふぅ…まぁ、この様子なら…安静にしていれば大丈夫みたいね…」
介抱された舞衣は、保健室のベッドで眠る…
「先生…舞衣さんの荷物…」
晶は、舞衣のバッグを椅子に置く。
「尾久崎さん、もう遅いから…そろそろ帰りなさい…寮の門限…そろそろでしょ?」
「あっ、いけない!!もうこんな時間かよ!!」
晶は保健室の時計に目を向けると、挨拶を交わし保健室を後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
9時30分
保健室
「んんっ…うう…んっ…」
うなされる舞衣…
夢の中でも悩み苦しんでいるのか…
額に汗を浮かべながら唸る…
「…苦しそうね…ちょっと衣服を緩めて、楽にしたほうがいいかしら…」
陽子は、ベッドに仰向けの状態で寝る舞衣の衣服を脱がせようとする…
「それにしても…暑いのに、長袖のTシャツ着てるなんて…」
陽子は、舞衣の身体や胸元を窮屈に押し付けるTシャツを脱がせる。
汗ばんだ上半身と、ブラに窮屈に押し込まれた胸…
「ブラ…窮屈よね…」
陽子は、窮屈に舞衣の胸を押し付けるブラを取る…
露になった舞衣の胸は、仰向けにもかかわらず形が崩れず…見事なお椀型を維持する…
見事な形の乳房…ピンク色の乳首…そして、玉の汗を浮かべた深い胸の谷間を露にした。
立ち上る甘い汗の香り…あられもない半裸姿…
陽子は同性にも関わらず、その姿に見入ってしまっていた。
「う〜〜ん、やっぱり凄いわね…胸…って、感心してる場合じゃないわよね…」
陽子は舞衣の体が冷えすぎないように、タオルで汗を拭く…
胸元の汗を拭き…額の汗も拭き…腋の下から腕の汗を拭こうとしたその時…
「…これは…注射の痕?」
舞衣の左腕に無数にある注射針の痕に気づいた陽子…
「明らかに…素人が注射した痕よね…もしかして…鴇羽さん…あなた…」
陽子はタオルを置くと、舞衣のバッグを見つめる。
「…ごめんなさいね…鴇羽さん…」
陽子は舞衣のバッグを開ける…そして、中身を確認し始めた。
「着替え…タオル…財布…特に変わったものは…っ!?」
バッグの中身は、ほんの2日前…大塩の元から去った時のままの状態…
いや…バッグの奥は、更に以前の状態だった。
そして、陽子は舞衣のバッグの奥から、あるものを取り出した…
「…こんなものを…どうして…」
陽子は、注射器とパケに入った白い粉を手にする…
以前舞衣がバッグの奥深くに隠していて、そのままにしていたクスリと注射器…
舞衣自身も忘れていて、そのままにしていた注射器とクスリが、陽子によって発見されてしまった。
「鴇羽さん…あなた…苦しさを紛らわす為に…」
風俗嬢が精神的な辛さを、ホストや酒、薬物で憂さ晴らしする事を何となく聞いた事ある陽子は、
舞衣もその為に薬物を…と疑ってかかる。
もしそうならば…救ってあげなければ…
陽子は半裸の舞衣にタオルケットをかけた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
372 :
名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 00:46:24.61 ID:Pzx/rNrp
ドロドロしてきた
373 :
名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 04:23:47.84 ID:5HNoaMsQ
男性の皆さんも女性専用車両に乗ろう
毎朝電車で通勤している男性の皆さんもあんまり混雑していない女性専用車両に乗って
通勤ラッシュからの負担を少しでも軽減して仕事に行ってください。
女性専用でもないのに女性専用と称している表示に騙される必要ありませんからね。
言いがかりをつけてくる女がいたら、警察に通報するのがベストです。
374 :
名無しさん@ピンキー:2012/12/17(月) 05:05:14.06 ID:5HNoaMsQ
女性専用車両とか興味ないけど少なくともスレチなコピペで荒らし行為をする
>>373とその仲間への反感だけは確実に持ったよ
なんつーか、堕ちたキャバクラ嬢ものとかを読んでる気分になるなあ
帰宅する泥だらけの子供たちの元気な声が聞こえる…
奈緒ch出して欲しいけどもう学園に居ないしな
シスター見習いやってる内に本物になっちゃったとかどやろか?
命ちゃんは、サンタさんに何をお願いしたのかな?
風華町 市街地
「はぁ、はぁ、はぁ…はぁ…」
あれからどれだけ走ったのかな…
正直…こんなに長い距離を走れるとは思わなかったよ…僕…
「はぁ、はぁ…はぁ…」
僕はズボンのポケットから財布を取り出すと、残り少ない小銭を取り出し、自販機でジュースを買う…
そして、ゆっくりと渇いた喉を潤し…呼吸を整えた。
ついさっき…僕はお姉ちゃんと、3年ぶりの再会を果たした…
正直…気まずかったよ…
そう…僕は、お姉ちゃんに停学理由…「風俗通い」がバレるのが怖かった…
でも…僕は
『お姉ちゃんは許してくれる…僕を慰めてくれる…』
そう思っていた…そう信じていた…
でも…僕はお姉ちゃんに怒られた…
そして僕は…その場に居るのが耐えられなくなり…生徒指導室から逃げ出した。
『馬鹿っ!!』 『どうして自分を汚すような真似をするの!!』
お姉ちゃんの声が、まだ耳から離れない…
酷いよ…お姉ちゃん…
お姉ちゃんは…何も分かっていない…
お姉ちゃんに…僕の気持ちなんて分からないよ…
お姉ちゃんが…ソープ嬢として働いて…沢山の男の人とセックスしてきた事を知った…僕の気持ちなんか…
そんな事を考えていると、不意に大きな音が僕の耳に入ってくる。
空を見上げれば…打ち上げ花火が夜空を彩る…
「…そういえば…今日は夏祭りだったね…」
夜空に広がる色鮮やかな打ち上げ花火…
そして、少し遅れて聞こえてくる「ドンッ」という花火の音…
花火を見上げる人たちは皆笑顔で…楽しそうだね…
「…どうして…どうして…僕はこんなに悲しいのに…どうしてみんな楽しそうなんだろう…」
思わず口にしてしまった本音…
僕は周囲の人たちを恨めしそうに眺めてしまった。
そして、僕は再び歩き始める…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
神社前
風華町の市街地近くにある神社…
神社前の通りには夜店が並び、お祭り客は美味しそうな香りに引き寄せられるように集まる…
人混みで溢れる神社前の通りを、制服姿の巧海は当てもなくフラフラと歩いていた。
周囲を見回せば…笑顔でお祭りを楽しむ人々…
老若男女…様々な人たちが笑顔でお祭りを楽しんでいる様子が、巧海の心を更に暗くする…
お祭り客の笑い声や笑顔は、心傷つき落ち込んだ巧海の神経を逆撫でした。
こんな時に、巧海が考えてしまうのは…決まっている…
「…お金さえあれば…風俗に行って…鬱憤を晴らすのに…」
巧海は財布を取り出す…
財布の中身を確認する…
「これじゃ…ピンサロにも行けないよ…」
風俗に行けば…姉…舞衣から浴びせられたキツイ言葉も、舞衣がソープで働いていた真実も、一時だけ
忘れる事ができる…しかし…先立つものがなく…
立ち止まり…ため息をつく巧海…
気付けば、神社の広場にたどり着いていた。
それなりに広い広場には、テーブルや椅子が数多く並べらられ、即席のビアガーデンが開かれていた。
会社帰りの中年サラリーマンたちやOLたち…大人たちはビールを飲みながら祭りの一時を楽しむ…
ビアガーデンの最前列の目の前には、簡易ステージが作られており、そのステージではテレビで見た事も
ない…売れない芸人がシュールなコントを繰り広げる…
そのコントを見て、馬鹿笑いする中年男性たち…
「面白くない!!」と野次る男性たち…
高笑いするOLたち…
大人たちは皆…美味しいビールにほろ酔い加減…
下品な振る舞い…大柄な態度…まさに無礼講状態…
日頃の憂さ晴らしと言わないばかりに…酔っ払ったワガママな大人たちは、祭りの夜を楽しんでいた。
「…うわ…この人たち…お酒飲んでるのかな…」
巧海は、初めて見る酔っ払いに若干引きながらも、すぐにその場を立ち去ろうとする…
と、その時…ビアガーデンの席を、一人の酔っ払い中年男性が立ち上がった。
「うぃ〜〜ヒック…ちょっと小便行って来るわ…」
一つのテーブルを占領する男女…
中年サラリーマン風の男性たちと、数名のOL風の女性たち…
おそらく…どこかの会社の社員達だろう…
その中の一人が、トイレに向かう為に立ち上がる…
そして、フラフラと見事な千鳥足を披露しながら、トイレに向かった。
「お酒に酔って…あんな格好…最悪だよ…」
酔っ払う中年男性の仕草一つ一つに嫌悪感を露にしながらも…巧海の視線は、ある一点に注がれる…
『あっ…あのおじさん…ポケットから財布落ちそうだよ…』
中年男性のズボンのポケットからはみ出た財布…
今にも落ちそうな財布に、巧海は目を奪われた。
そして巧海は、その千鳥足の男性をゆっくりと尾行し始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
広場から少し離れた場所にある公衆トイレ…
ビアガーデンで飲むお客たちが利用する公衆トイレは、人が絶える事がない…
しかし、なぜか今だけ…公衆トイレには誰も居なかった。
「ウィ〜〜ヒック…調度空いてるじゃないか…ヒック…」
千鳥足の男性は、男子トイレに入ろうとする…
その時…男性のポケットから財布が落ちた。
『あっ…財布が…』
巧海は、男性が落とした財布を拾う…
財布を落とした男性は、気付かず男子トイレに入った。
周囲を見回す巧海…
『…誰も居ない…誰も…見ていない…』
つい…魔が差した…
心の中の片隅にある欲望に…巧海は負けてしまった…
男性の落とした財布を拾い、中身を覗き見る…
『…これ一枚くらい…』
風俗嬢の身体を思い浮かべながら…誘惑に負けた巧海は、細かく折り畳まれた1万円札を1枚抜き取る…
そして、すぐにポケットにしまい込んだ。
ポケットに1万円札をしまいこんだ瞬間…巧海は取り返しのつかないことをしてしまった事に後悔する…
「はぁ…はぁ…はぁ…どうしよう…や…やっぱり返そう…ううん…もう逃げたほうが…」
巧海が良心と誘惑の間で迷っていると…男子トイレから声が…
「あぁ〜〜スッキリした〜〜っと!!」
トイレから出てきた男性とバッタリ出会う…
財布を手に持つ巧海は、絶望してしまう…
頭の中が真っ白になり…何も考えられなくなってしまった…
「あっ…あぁ…あの…これ…財布…さっき落としましたよ…」
「ん〜〜?あぁ!!俺の財布か!!おう!!ありがとうよ!!ボウズ!!」
酔っ払い中年男性は、巧海が財布を拾ってくれたと思い、お礼を言う。
酒臭い息が巧海に降りかかる…
「ネコババしないとは、若いのに関心だなぁ!!よしっ!!ボウズ、小遣いをやろう…受け取ってくれや!」
そういうと、男性は財布を開きお金を取り出そうとする…
しかし…次の瞬間…男性の表情は変わった…
「あれぇ〜〜おかしいな…1枚足りね〜〜んだけど…」
そして、男性は巧海を睨みつける…
「なぁ…ボウズ…テメェ…」
男性は両手で、巧海の胸倉を掴む…
恐怖で動けない巧海を、男性は強引に引っ張る…
そして巧海は、酔っ払い男性の連れが待つビアガーデンの席まで強制連行された。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
風華町 市街
リンデンバウム 店内
「そう…いないんだ…あの、店長!もし巧海くんが来たら、すぐ連絡くださいね!!」
「あぁ、分かった!俺も、この辺の店の奴らに巧海くんらしき男の子が来てないか聞いてみるよ」
学校を飛び出した巧海を探す為、碧は駅前や市街地、繁華街などを駆け巡った。
コンビニ…本屋…喫茶店など…市街にある様々なお店を探し…
そして…繁華街の裏通りにある風俗店1軒1軒も回り、巧海を探した。
しかし…誰も巧海らしき少年を見たという情報はなく…
途方に暮れる碧は、市街地を歩く…
「はぁ、はぁ、はぁ…本当に巧海くん…何処行ったのかな〜〜」
巧海の携帯に連絡しても、着信拒否…
手がかりは全くなかった…
「よしっ!!こうなったら、人が多い場所を徹底的に探すしかないよね!!」
碧は夏祭りで賑わう箇所を探す為に、再び走り始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
神社前
「はぁ、はぁ…やっぱり、毎年賑やかになるのはここよね」
市街地から走って来た碧…
碧がまず向かった場所はここ…風華神社だった。
神社では毎年、夜店や各種イベントなど、お祭りで一番賑やかになる場所なので、碧は真っ先にここに来た。
人通りの多い神社の通りを見回す碧…
「あ〜〜ん!もう人多すぎ〜〜!!巧海く〜〜ん!!」
巧海の名前を呼びながら、必死に探す。
「あの〜〜すみません!この辺で〜〜風華学園の制服着た男の子見ませんでしたか〜〜?」
そして、お祭り客に巧海を目撃した人が居ないか聞いて回った。
「ん〜〜〜見ないね〜〜」
「制服姿の子はいなかったと思うけど〜〜」
「俺見てないし!っていうかさ、おねーさん俺と遊ばね!!?あっ、ナンパお断りね…」
返ってくる答えは一緒だった…
しかし…
「あっ、制服の子いたよ!ほら、あの向こうの広場…ビアガーデンでさ…なんかオヤジに絡まれて…」
若い女性から得る事ができた、巧海の目撃情報…
碧は早速広場に向かう…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
風華神社 広場
ビアガーデン会場
会場は騒然としていた。
酔っ払った中年肥満男性が、高等部の制服を着る華奢な少年の胸倉を掴み怒鳴り声をあげる…
「オラァ!!さっさと盗んだ金返さんかいコラァ!!」
「うわっ、止めてくださいっ!!ぼっ…僕は…取ってません…お金なんて…」
周囲のお客は二人を止めようとはせず…成り行きを見守っていた…
酔いの浅いお客は、その迫力に近づく事さえできず…
酔っ払い客は中年男性に野次を向け囃し立てた。
そこに…
「ちょ〜〜〜っと待ったぁあああぁ〜〜〜!!」
声をあげ、碧は二人に割って入る。
そして、無理やり中年男性から巧海を引き離した。
「はぁ、はぁ、はぁ…巧海くん、大丈夫!?」
巧海の無事を確認すると、キッ!と酔っ払った中年肥満男性を睨む。
「ちょっとオッサン!!こんな男の子相手に何してんのよ!!」
すると、中年男性は怒鳴り始める。
「んだよコラ!!どうでもいいだろうがよ!!テメェ!!このガキの何なんだよ!!」
「私は私立風華学園の教師!!この子の担任よ!!」
それを聞くと、中年男性はニヤリと笑みを浮かべた。
「お〜〜〜ネエちゃん教師かよ!!しかもこのガキの担任か!!調度イイ!!まったく最近の教師はよ!
生徒の教育がなってね〜〜んだよ!!」
「はぁ!!?何言ってんのよ!!訳分からないんだけど!!」
「ああ、あのなぁ!!このガキがよ!!俺の財布をスッて、財布から金を取りやがったんだよ!!」
「なっ…そんな…」
言葉に詰まる碧…
巧海が…そんな事…碧には信じられなかった…
「ふんっ!馬鹿馬鹿しい!!彼がそんな事するわけないでしょ〜〜!!巧海くん、そんな事してないよね?」
「えっ…えっ…あ…はい…」
「ほらっ!!彼だってそう言ってる!!酔っ払って勘違いするのも大概にして頂戴!!」
呆れてため息をつきながら、碧は酔っ払った中年男性を鼻で笑って見せた。
すると、碧の態度が気に入らなかったのか…中年男性は更に激怒する。
「何だと〜〜コラ!!女だからと思って下手に出てりゃ〜〜よ!!じゃ、このガキの身体調べてやろうか!!」
「いいわよ!!服の隅々まで調べてみればいいわ!!大丈夫よね!!?巧海くん!!」
「…えっ…あぁ…それは…」
酔った勢いと怒りで怒鳴る中年男性…
それを正面から受け止め、腕を組み仁王立ちの碧…
そして、状況に戸惑う巧海…
「いい!!?お金が出て来なかったら、オッサン!タダじゃすまないわよっ!!」
「あぁ!!?あぁ分かったよ!!金が出て来なかったら、俺は警察に直行してやってもいいぜ!!」
「その言葉!!忘れないでよねっ!!」
「あぁ、忘れね〜〜よ!!ってかさ、もしこのガキの服から金が出て来たら!アンタどうしてくれるんだよ!」
「何でもしてやるわよっ!!どうせ出てこないんだし!!」
「じゃあよ!!もし金が出てきたら!!そうだなぁ…ねーちゃん!!そこの舞台で裸踊りしろや!!」
裸踊りの言葉に、周囲から歓声が上がる…
そして、お客の視線が一気に碧の身体に向けられた。
「はぁあ!!?何言ってんのよ!!馬鹿じゃない!!?」
呆れ顔の碧は「こりゃダメだわ…」と言うように頭を振る…
「へぇえ〜〜やっぱり自信ないんだな!!所詮は盗人の担任だ!!ははははっ!!」
「何だって〜〜!!?やってやるわよ!!裸踊りでも何でもやってやるわよっ!!その代わり!!
もし出て来なかったら!!オッサンが裸踊りしなさいよ!!いいわね!!」
「あぁ〜〜分かったぜ!!俺が裸踊りやってやるよ!!」
そして、酔っていない平等な立場の人を碧が選び、巧海の制服検査が始まった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後10時
神社広場 ビアガーデン会場
「オラオラオラぁ!!出てきたぜ!!俺の1万円札!!この折方が何よりの証拠だ!!」
巧海の制服から、特徴的な菱形に折られた1万円札が見つかった。
普通の人なら、1万円札を器用に菱形に折って財布に入れるような事はしない…
巧海がお金を盗んでいた事が…観衆の目の前で証明されてしまった。
「そんな…巧海くん…嘘…だよね…」
信じられないといった表情の碧…
巧海は申し訳無さそうに碧から視線を逸らす…
「わっはっはっはっは!!どうだ!!俺の言った事、嘘じゃなかっただろう!!このガキが俺の財布から
金を盗った!!間違いじゃなかっただろう!!よ〜〜し!!おねえちゃんよ!!約束だ!!サッサと舞台に
上がれよ!!大人の女ならよ!!テメェでケジメをつけな!!」
得意げに語りながら、碧に舞台に上がれと即す…
「はぁ!!?馬鹿じゃないの!!裸踊りなんて軽犯罪法に引っかかるのよ!!?できるわけないじゃない!!」
碧は頑なに拒む…
しかし…
「あぁ、そうか!!ま、確かに…女にそんな事やらせるなんて、紳士な俺には無理だなぁ〜〜!!
ま、いいか〜〜!!俺はそんな器の小さい男じゃないしなぁ!!じゃ、ガキ…俺と一緒に警察
行こうか!!警察に言って、テメェは罪を償いな!!」
その言葉に、碧は絶句する…
タダでさえ、少年課の刑事にお世話になり…無期限停学処分というペナルティを受けた巧海…
次に警察のお世話になれば…確実に退学は免れない…
碧は一瞬で理解した。
『巧海くんを…折角頑張って編入してきた巧海くんを…退学になんて…私の生徒を…退学になんて…』
碧の脳裏に様々な思いが飛び交う…
碧は新学期、生徒達の前で「最高の学園生活を送ろうね」と約束した。
その生徒達の願いを裏切ってしまう…碧には耐えられなかった。
「…オッサン…あたしが…ステージで裸踊りしたら…彼の事…許してくれる?」
「んんっ!!?あぁ〜〜多分、ガキが金盗った事は忘れるだろうなぁ〜〜(笑)」
「…本当に…今の言葉…本当?」
「あぁ、さっきも言っただろ!俺は紳士だって!!嘘はつかねーーよ!!」
碧は唇をかみ締める…
そして、決意したかの表情を浮かべると、プライドを捨てる決意をした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
巧海これを傍観って酷過ぎないか
保守させていただきます。
この馬鹿は早く死んだほうがいいな
心臓病を治したのは無駄だった
「…その言葉…忘れないでよね…」
碧は一瞬キツイ視線を中年男性に向けると、ゆっくりと簡易ステージの方に歩いていく…
「碧先生っ!!やめて下さい!…お願いします!!僕、もう警察に行って謝りますから!!だから…」
ステージに向かう碧に近づき、巧海は碧の腕を掴む…
そして、涙ながらに必死に訴えた。
「大丈夫よ♪ささっと終わらせて来ちゃうから!巧海くんは、トイレにでも隠れてなさい…あっ、でも〜〜
あとで説教だからねっ!しっかり覚悟しとくように!!」
巧海を気遣い強気な笑顔を見せながら、碧は巧海に隠れるよう指示する。
「あたしの生徒を…絶対に退学になんかさせない…どんな事をしても…さあ、行きなさいっ!!」
その場から逃げる事を躊躇してた巧海に、碧は強い口調で後押しした。
「…先生…本当に…ごめんなさい…っ!!」
もう自分ではどうにもできないと悟った巧海は、碧に謝ると唇をかみ締め…涙を浮かべながら、
その場を走り去った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
巧海がその場から立ち去ると、再び意を決した表情になった碧…
碧と巧海…そして中年男性とのやりとりを、周囲の人間は気にせず祭りの夜を楽しむ…
そんな中、中年男性は碧に無責任なアドバイスをする。
「あの芸人のコントが終わったらステージに上がって、今から何をするのかハッキリ教えてやれよ(笑)
紳士な俺には、そんな卑猥な事は言えねぇからなぁ…へへっ…まぁ、するかしねぇかはテメェの勝手
だけどよ(笑)いいか?俺はテメェに強要はしてねぇよな?自分からステージに上がるんだよな?
そこん所大事だぜ(笑)」
「わかってる…オッサンは黙ってて!!」
碧はステージに向かって歩いていく…
緊張と屈辱感…そして羞恥心で足が震える…
ゆっくり…一歩一歩…俯き加減で震えながら、碧はステージの階段を上がった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ごくっ、ごくっ…ぷはぁ〜〜!しかし、さっきの芸人全然面白くなかったよな!!」
「そうか〜〜?俺は結構イケてたと思うけどな(笑)」
「まぁ、祭りの出し物なんてそんなモノだって(笑)」
ステージの上から、広場が見渡せた。
大勢の…約30人は居るビアガーデンのお客たちの姿を見渡す事ができた。
老若男女…様々なお客が、ビールを飲みながら会話を楽しむ賑やかな雰囲気の中、碧はステージの中心に立つ。
その瞬間、碧にスポットライトが当てられた。
「おっ、次の出し物か?もしかして〜〜またお笑い芸人?」
「あ〜〜芸人っぽいな(笑)女の芸人って、あんまり面白くないよな〜〜」
「でも、結構美人じゃね?」
ステージに上がった碧に、大勢のお客が注目する…
スポットライトの光は熱く、夏の暑さで汗ばんでいた身体は、更に汗をかく…
額から…胸元から…腋の下から…嫌な汗が流れ落ちた。
お気に入りの赤いキャミソールは、汗で碧の身体にピッタリと張り付く…
そんな中、碧はマイクスタンドの前に歩み出る…
そして、俯き加減だった碧は正面を向くと、強引に笑顔を浮かべた。
『よしっ!!やるわよ…やってやるんだからっ!!』
碧は心の中で決意した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「皆さん、こんばんは〜〜!!美味しいビール飲んでますか〜〜!!?」
碧は自分の不安をかき消すかのように、観客に向かって大きな声で挨拶する…
「あぁ、飲んでるよ〜〜!!」
「美味いよ〜〜おねえちゃんも飲めよ!!」
「ネエちゃん美人だね〜〜!!芸人さんか?」
碧の登場に、周りからは歓声が上がる。
そんな中一部の席では、先ほどの騒ぎを見ていた観客たちが、碧が今から裸踊りをするんじゃないかという
噂を立て始め…盛り上がり始める観客…
「えぇ〜〜何々?お姉ちゃん、ストリップするって本当か!?」
「えぇ〜〜〜マジで!!?この子ストリッパーなんだ!!?」
「いや、何かさ〜〜生徒が悪さして、そのケジメをつけるとか?」
多くの視線や歓声…そして野次がステージ上の碧に向けられる…
「皆さん、先ほどは騒ぎを起こして申し訳ありませんでした!!折角のお祭りの夜の楽しみを台無しに
してしまった責任を取る為に、私が一肌脱いで責任を取らせていただこうと思います♪その…私が…
私が、皆さんを盛り上げさせていただく為に!今から裸踊りをさせていただきたいと思いま〜〜す!!」
恥ずかしい挨拶を済ませると、深々とお辞儀する碧…
会場は一気に盛り上がった。
「うわぁ〜〜!!おいおいマジかよ!!」
「いいぞ〜〜!!ヒック…脱げ脱げ!!ねーちゃん!!ヒューヒュー!!」
「裸踊りって…あれだよな…裸で踊るんだよな!?あの芸人本気かよ!!」
「いやぁ〜〜売れない芸人は大変ですなぁ〜〜でも、これは楽しみ楽しみ!!」
中年男性たちは、みんなの身体に注目する…
顔に…胸に…越しまわりに…タイトミニのスカートからのぞく生脚に…
イヤらしい視線が突き刺さった。
「あはははっ!!えぇ〜〜マジでやるの〜〜!?度胸ある〜〜(笑)」
「ってかさ、結構オバさんだよ〜〜(笑)汚い肌見せるなってのよね!!」
「まぁ〜〜若い女の子がはしたない!!私たちの若い頃じゃ考えられないわよね!!」
「ちょっと〜〜帰りましょう!!部長、私たち帰らせていただきますね…」
OL風の若い女性客たちは碧を見下し、あざ笑いながら蔑みの視線を向ける…
信じられないといった表情で碧を見る女性も多く…
年配の女性たちは、その破廉恥な雰囲気に耐え切れず席を後にする…
「では皆さん!!大胆ストリップ碧ちゃん節!!一肌脱がさせていただきま〜〜す♪」
体を震わせ、ぎこちない笑顔を浮かべながら…碧は精一杯声を張り上げる…
「あぁ、音楽ないんだ(笑)じゃ、みなさ〜〜ん!!手拍子お願いしま〜〜す♪」
碧は頭の上に両手を上げ、大きな動作で手拍子を始めた。
♪パンパン、パン♪パンパン、パン♪パンパン、パン♪パンパン、パン♪
観客の…合いの手の手拍子が響き渡る…
会場は観客たちの手拍子や野次、冷やかしの声に包まれた…
「じゃ、いっきま〜〜す!!お代は見てのお帰りだからね〜〜っ♪」
笑顔でそういうと、碧は赤いキャミソールに手をかけた。
そして…躊躇することなく脱ぎ捨てる…
肩紐のないハーフカップブラに包まれた、形の良い胸元が露になる…
「それそれぇ〜〜♪あははっ♪みんな見てる!!あははっ!!」
いくら明るい性格の碧とはいえ…人前で肌を晒す事には抵抗があった…
しかし、強気に笑って見せ…自分は平気だと周りに見せ付ける。
キャミソールを床に落とすと…碧は観客に背中を見せる…
手拍子に合わせて…いやらしくゆっくりと腰をくねらせお尻を振る碧…
そして、腰をくねらせながら…ゆっくりとタイトスカートを降ろす…
白いショーツに包まれたお尻が露になると…歓声は更に大きくなった。
「いいぞ〜〜姉ちゃん!!いい脱ぎっぷりだねぇ〜〜!!」
「いいねぇ〜〜腰振れ!!尻振れ!!ぎゃははははっ!!」
「スタイル良い女だよなぁ!!オラ姉ちゃん!!はよオッパイ見せんかい!!」
下着姿で踊る碧に、観客たちは卑猥な野次をぶつける…
上下白い下着姿の碧は、その言葉にぎこちない笑顔で答えながら手拍子に合わせて踊り続けた。
「ふんっ…全然…恥ずかしくないんだから…はぁ、はぁ…大丈夫よ…巧海くん…絶対…助けてあげるから…」
その場にいない巧海に話しかけるように…小声で呟きながら…正面を向いた碧は、ブラに手をかける…
そして…躊躇せずブラをずらし、その形の良いバストを解放した。
プルンと揺れ動きながら…観客に晒された碧の乳房…
舞衣ほど巨乳ではないが、形良く上を向く乳房は、観客の視線を引き付ける…
「それっ♪それっ♪それそれそれ〜〜〜♪あたしの自慢のバスト!!どうだっ♪ありがたく見なさいよっ!!」
白いハーフカップブラを頭の上で振り回し、腰を振りながら踊る碧…
そしてついに…碧はショーツに手をかける…
再び観客に背を見せると…汗でべったりとショーツが張り付いたお尻を観客に突き出し見せ付ける…
そして、両手をショーツのサイドにかけ…お尻を振りながらゆっくりとショーツを下ろしていく…
「最後の一枚、いくわよ〜〜♪」
観客からは「あと一枚」コールが沸き起こる…
「あと一枚っ!!あと一枚っ!!あと一枚っ!!」
「ぬ〜〜げっ!!ぬ〜〜げっ!!いいぞ〜〜〜!!姉ちゃん!!」
「あ〜〜〜〜焦らせんじゃね〜〜よ〜〜!!さっさと脱いじまえよ〜〜!!」
ショーツを下ろし…お尻が露になると…あたりに響く声は、男性たちの歓声と女性たちの失笑に分かれた。
『くぅ〜〜っ!!恥ずかしい…恥ずかしすぎる!!元々このノリは好きだけど〜〜女同士の飲み会で、この
ノリは行けるけど…流石に恥ずかしいわ…最悪…悔しい…あはっ…碧ちゃん、柄にもなく泣いちゃいそう…
でもっ!!安心して巧海くん!!碧ちゃん頑張ってキミを助けてあげるからねっ!!』
頭の中で巧海の事を考えていると、使命感から度胸が蘇った。
碧は手にかけたショーツを一気に下ろし…足首から抜き取る…
「うわぁあああ〜〜〜!!スゲーよ!!マッパだよマッパ!!マジで!!?」
「いいぞ〜〜〜姉ちゃん!!スッポンポン!!最高だよ!!ひゃはははははっ!!」
「早く正面向いて見せろよ〜〜!!おっぱいも、おまんこも、全部見せろ〜〜!!」
観客の興奮は絶頂に達した。
そんな中…ステージ脇から、先ほどの中年男性が現れる…
「よう!!なかなか様になってるじゃね〜〜かよ!!」
全裸で観客に背中を見せている碧に、中年男性は団扇を二枚投げ渡す…
「正面向いたら、それで毛やらマンコやら隠しながら踊りな!!ウケるぜ!!ひゃははははっ!!」
「くっ!!オッサン!!アドバイスありがとう!!」
碧は団扇を拾う…そして、両手に団扇を持つと…2枚の団扇で股間部を隠した格好で正面を向いた…
「は〜〜い!お待たせしました!!私の、一世一代の裸踊り!!どうぞご覧になってくださいっ!!」
碧は屈辱で涙を浮かべ…歯を食いしばり羞恥心に耐えながら…作り笑顔でそう宣言した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
公衆トイレ 個室
「…はぁ、はぁ、はぁ…うぅ…先生…ごめんなさい…はぁ、はぁ…僕のせいで…こんな事に…」
据えた匂いが漂う公衆トイレの個室内で、巧海は蹲り震えていた。
震えながら、ただ只管…碧への謝罪の言葉を呟いている…
そう…巧海は今まさに舞台上で羞恥に晒されている碧へ、只管謝り続けていた。
「…ごめんなさい…先生…っ!?声が…舞台のほうから聞こえる声が…大きくなって…」
巧海は、ビアガーデン会場の方から聞こえる野次や冷やかし、笑い声が大きくなった事に気付いた。
「何だろう…何があったんだろう…もしかして…先生の身に何か…」
碧の身を案じた巧海は、個室を出る…
どうしても気になる巧海は、個室を出ると、ゆっくりとビアガーデン会場に向かって歩き始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ビアガーデン会場
「はうっ…うっ!!?うぁあ…ああぁ…あぁあ…っ!!?」
巧海は絶句した…
目の前の光景が信じられず…言葉が出なかった…
「あ〜〜〜っはっはっはっは!!いいぞ〜〜〜ねえちゃん!!」
「ぎゃははははは!!スゲー踊りじゃね〜〜かよ!!馬鹿っぽくて最高だぜ!!」
「やめてくれ!!わはははははっ!!腹が、腹がよじれる〜〜!!ヒィ、ヒィ、わはははははっ!!」
「うっわ〜〜〜最低っ!!あれ、オンナ終わってるわ〜〜(笑)」
「よくできるよね〜〜〜!!ってか、あたし絶対無理だわ(笑)」
「私だったら絶対立ち直れないわ(笑)」
「きゃははははっ!!いいぞ〜〜オッバサ〜〜ン♪もっとオッパイ揺らせ〜〜きゃははははっ♪」
会場が一体となって響かせる手拍子…
老若男女、様々な野次、冷やかし、そして笑い声が響き渡る先には…
そして、その大勢の視線の先… 巧海の視線の先には…
「それそれぇ〜〜♪いっちに♪いっちにっ♪よっ♪はっ♪よっ♪あそれっ♪よっ♪よっ♪はっ♪それっ♪」
そう…大勢の視線の先には…一糸纏わぬ裸体を笑顔で晒し…手拍子に合わせて愛嬌よく踊る碧の姿があった…
スポットライトに照らされ…全身に玉のような汗を浮かべ…
肌を紅潮させ…大きな乳房を揺らし…腰をくねらせ…お尻をイヤらしく振り…
手拍子に合わせて、両手に持った左右の団扇で陰部を隠しながら笑顔で踊る…
右手を挙げれば左で隠し…左手を挙げれば右手で隠し…
まるで下品な宴会芸のような…卑猥な踊りを笑顔でこなす碧…
「あそれっ♪あそれっ♪よいしょっ♪あははっ♪いつもよりオッパイ多めに揺れてま〜〜す♪」
マイクに向かって笑顔で語る碧の姿を見て…巧海はその場に蹲る…
腰が抜けて…立てなくなってしまった…
「ぎゃははははは!!馬鹿っぽくて最高〜〜〜っ!!」
「売れない芸人さんは大変だねぇ〜〜〜ぎゃはははははっ!!」
「あれ見て!!あの女、よく笑顔であんな事できるわね〜〜〜信じられないっ!!」
巧海の存在に気付かないまま、碧はステージ上で精一杯の裸踊りを披露していた…
「あそれっ♪はいっ♪はいっ♪よっ♪私の裸!!タダで見せるのは今日だけだからねっ!!」
悔しさを表に出さず…碧は手拍子に合わせて笑顔で踊り続けた…
そんな中…最前列のお客から碧に野次が飛ぶ…
「オラァ〜〜ネエちゃん!!最後に大股広げてマンコ晒せや!!」
「そうだ!!隠してないでマンコ見せろよ!!」
「最後に大サービスしてくれよ〜〜ネエちゃんよ!!」
一人の男性の言葉から、周囲は盛り上がり…会場からは一斉に「開けコール」が碧に向けられた。
「なっ…そんな…くっ…っ!!まったく…サカった男って最低…っ!!」
小声で呟きながら、最前列の男性をキッと睨む碧…
しかし、碧は要求に従う…
「あ〜〜〜もうっ!!わかったわよっ!!このスケベ野郎共っ!!私のア・ソ・コ!!見せてやるわよ!!
言っとくけど!!私、普段はこんな女じゃないんだからねっ!!あ〜〜〜分かったわ!!見せてやるわよ!!」
半ば自棄気味に、引きつった造り笑顔で宣言すると…碧は団扇を投げ捨てる…
そして、舞台中央に座ると…ゆっくり脚を開いていった。
「見なさい馬鹿共!!碧ちゃん27歳独身!!3年前からオトコ日照り続きのマンコ!!どうだぁ〜〜!!」
碧は、人生最大の羞恥心に耐えながら…大勢の視線の前で開脚する…
大勢の…男女様々な人たちの視線の目の前に…自身の最も恥ずかしい場所を晒した…
赤面し…身体を震わせながら性器を晒す碧…
『くぅう…恥ずかしい…はぁ、はぁ…恥ずかしすぎる…あぁ…見てる…はぁ、はぁ、見られてる〜〜!!
私の恥ずかしいおまんこ…見られてる…悔しい…悔しいのに…どうして私…濡れてるの〜〜!!?』
会場の男性たちの視線は、一気に碧の潤った秘部や陰毛…ヒクヒクと動くアナルに注がれた。
身体中に刺さるような視線を浴び…碧は感じてしまい…気持ちは昂り…既に周囲の声は聞こえず…
徐々に絶頂に近づいていた。
「そ…そんな…先生…碧先生…あぁあ…あぁ…うっ…」
碧の御開帳を見た巧海は、ショックのあまり気を失う…
そして、屈辱の時間は終わりを告げた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後11時
神社広場 ビアガーデン会場
「本当に…ご迷惑をおかけして…申し訳ありませんでした!!」
既に祭りも終わり…お客たちが去ったビアガーデン会場…
その中で、全裸のまま土下座して、改めて謝罪する碧…
「まぁ〜〜〜許してやろうかな!!ここまで誠意を見せられたらな(笑)」
「コラッ!!調子に乗るんじゃないっ!!すみませんね〜〜!!本当に!!この男がワガママを言って!!
コイツには厳しく言っておきます!!あっ、勿論!!生徒さんの事は、くれぐれも黙っていますから!!」
お祭り後半からビアガーデン会場に現れた、この男の上司らしき人物は、酔っ払い中年男性を叱る。
「あははっ♪まぁ、アタシらも楽しめたし〜〜?良かったんじゃない?オバサン(笑)」
「マジマジ!!アタシら営業だから〜〜こういうの見習わないといけないカンジ?きゃはははは!!」
OLらしき女性たちは、全裸で土下座する碧を見下し笑う…
やがて、中年男と上司…女性数名が去った後…気を取り戻した巧海が現れる。
「先生…あの…大丈夫ですか?あの…これ…」
巧海は、碧が脱ぎ捨てた衣服や下着を回収し、碧に手渡した。
「大丈夫よ〜〜♪そういう巧海くんは大丈夫なの?」
「はい…何とか…あの…本当に…すみませんでした…先生…」
「あはは♪もういいって(笑)あっ、それより今から着替えるから、ちょっとあっち向いててくれる?」
「あっ!は、はいっ!!」
巧海は赤面しながら碧から視線を逸らし、後ろを向く…
誰もいない広場で下着を身に着けながら碧は巧海に話しかける…
「…巧海くん、どうして…お金なんか盗っちゃったの?」
「…それは…何となく…出来心で…」
「お金…必要だったの?何か買いたかったとか?何か欲しかったとか?」
「…それは…ちょっと…」
「…風俗…行きたかったの?」
「っ!!」
動揺する巧海…
「あっ、図星(笑)あはは♪そうなんだ〜〜やっぱり?」
碧は、巧海を叱ることなく笑い始めた…
「ねえ巧海くん、どうして風俗なんかに行こうと思ったの?そりゃ〜〜男の子だし?女の子の体に興味
あるのは分かるけど〜〜それって何かさ、行動的におかしいのよね(笑)良かったら教えてくれない?」
下着を身に着け、キャミソールとタイトなミニスカートを身に着けた碧は、事件が発覚した時から
思っていた疑問をぶつけてみる…
「…それは…その…そういう事に興味があって…出来心で…」
核心に迫らない…曖昧な答えを口にする巧海…
これ以上問い詰めても無駄だと思った碧は、答えを諦める…
「そうか〜〜言いたくない…か…でもね〜〜巧海くん、どういう事がキッカケであれ、お金を盗るって、
犯罪だからね、巧海くん…あの場で警察に逮捕されてもおかしくなかったのよ?」
「はい…それは…わかってます…だから…僕が警察に捕まって…退学になればよかった…」
「ダメダメ!!そういう考えはダメだよ〜〜(笑)巧海くんの身に何かあったら、お姉さん…舞衣ちゃんが
悲しむわ…もうこれ以上舞衣ちゃんを悩ませるのは止めようよ…巧海くん」
「…はい…すみません…」
曖昧な答え…曖昧な返事…巧海の口からはハッキリとした言葉を聞く事ができない…
それが、碧にとっては不安だった。
巧海が再び風俗店に行きたい欲求を満たす為に、窃盗紛いの事件を起こしたら…
今回の事は、巧海くんの為に叱ってあげないといけない…そう思い始めた…
「よ〜〜し!こっち向いていいよ♪」
身支度を整えた碧は、巧海の肩をポンポンと叩く…
「じゃ、帰ろうか…っと…その前に〜〜♪巧海くん、ちょ〜〜っと碧ちゃんについて来てくれる?」
碧は巧海の手を引き、歩いていく…
碧が巧海の手を引き、行った先は…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後11時30分
神社 境内
「はぁ、はぁ…疲れた〜〜♪巧海くん、大丈夫〜〜?」
「はい…はぁ、はぁ…」
二人は長く続く石段を登り…神社の境内に辿り着いた。
所々にある外灯の明かりを頼りに…二人は社務所のベンチに座る…
「あの…先生…こんな所で一体…」
不安そうに碧の顔を覗き込む巧海に、碧は悪戯な笑顔を向けた。
「んふふ〜〜ん♪何をするか気になる〜〜?そうだよね〜〜♪」
悪戯な笑みを浮かべる碧は、ベンチに座る巧海の前に立つ…
「今から何をするかと言うと〜〜碧ちゃん、巧海くんを説教しようかな〜〜と思ってね(笑)」
笑顔で腕組みをする碧…
目の前に座る巧海を見下ろすように…腕組みをして仁王立ち…
「説教…ですか?そう…ですよね…僕…とんでもない事しちゃったし…あぁ…何て事しちゃったんだろ…」
「説教」という言葉を聞き、今日自分がした事を振り返る巧海…
自然に罪悪感と後悔の念が込み上げてきて…思わず頭を抱えた…
「ま〜〜ま〜〜巧海くん、しちゃった事、終わっちゃった事はもう取り返しがつかないんだし(笑)
それよりも、これからは絶対にこう言う事をしないように心がけないとね♪」
「…はい…でも…僕また…魔が差して…そういうお店に行ったりしちゃうかもしれない…僕、どうすれば…」
「あはは!!正直でよろしい!!巧海くん!!」
予想していた答えに、碧は思わず笑ってしまう…
こんな繊細で優しい子には…多少の荒療治が効果的だと感じた碧は、巧海にある罰を与えた。
「巧海くん…さっき、酔っ払いオヤジの財布のお金盗ったよね?あのオヤジの怒りを静めるために…
私が…何をしたか知ってるよね?」
「うわぁ…イヤだ…止めて下さい!!ごめんなさい!!僕のせいで!!僕のせいで!!うわぁあああ!!」
大勢の視線の前に晒される碧の姿を思い出し、頭を抱え取り乱す巧海…
「あははっ!!落ち着いて落ち着いて!!碧ちゃん恥ずかしかったな〜〜〜(笑)あんなに大勢の前で裸に
なって…踊って…巧海くんは気を失って知らないかもしれないけど、あの後先生もっと凄い事しちゃったん
だから(笑)だから…巧海くんにも、同じ思いをしてもらおうかな〜〜って思ってね♪」
「はぁ、はぁ…同じ…思い?」
取り乱していた巧海は落ち着きを取り戻す…
「そう!同じ思い(笑)巧海くんが、二度とそう言う事をしないように…先生が〜〜巧海くんを
ちょっとだけ調教してあげようかな〜〜ってね♪」
「ちょ、ちょう…きょう?って、何ですか?」
「あはは♪ま〜〜ま〜〜細かい事は気にしな〜〜い♪」
そして、碧は信じられない言葉を巧海に言い放った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「さ、巧海くん!ズボンとパンツ脱いで、おちんちん見せて頂戴♪」
「はっ…はいっ!?」
突然の碧の言葉に、素っ頓狂な声を挙げてしまう巧海…
「あのっ、先生…今、何て?」
「あっ、よく聞こえなかった〜〜?あのね、巧海くんのおちんちん見せて、って言ったの♪」
巧海は呆気にとられる…
「そんな…できませんよ、そんな事…」
巧海は「冗談だろう」と思っていた…
「言ったでしょ〜〜先生、あの時、凄く恥ずかしかったんだから(笑)だから、巧海くんにも罰ゲーム!
今から下半身すっぽんぽんになってもらって〜〜恥ずかしい思いを味わってもらおうかな〜〜と思ってね♪」
笑顔の碧は、巧海に催促する…
突然の碧の言葉に、赤面して拒む巧海…
「罰ゲームだなんて…あの…もう本当に反省してますから…許してくださいよ〜〜」
笑顔の碧に気を許したのか…甘えた態度をとる巧海…
しかし、その態度を目の前に…碧の表情は代わった。
「甘えてんじゃないわよ!!さっさと脱ぎなさいっ!!これは指導なんだから!!言う事を聞きなさいっ!!」
突然の碧の怒鳴り声に巧海は驚き、碧の顔を見上げる…
腕組みのまま…表情は険しい…
豹変した碧に驚き怯える巧海は、ベンチから立ち上がると…制服のズボンに手をかける…
そして、周囲を気にしながらゆっくりと…ズボンを下ろした…
「はぁ、はぁ…先生…誰か来たら…僕…」
「つべこべ言わないで!!ズボンを先生に渡しなさいっ!!」
下ろしたズボンを脱ぐと…簡単に折り畳み碧に手渡す…
内心『ちょっと可哀想…』と思いながらも、碧は容赦しない…
「さあ!!早くパンツも脱いで!!巧海くんのおちんちん、先生に見せなさいっ!!」
「はぁ…はぁ、はぁ…そんな…あぁ…恥ずかしい…です…」
もし誰か来たら…と、周囲に気を配りながら…そして、目の前の碧に見られている羞恥心に耐えながら…
巧海は、下着に手をかけ…ゆっくりと下ろしていく…
いつも風俗店では平気で脱ぐ事ができたのに…碧の目の前ではなぜか脱げない…
躊躇する巧海は、興奮と羞恥心で赤面し、息を上げる…
「ほらほら!!何やってるの!!先生は脱いだのよ!!大勢の酔っ払いの前で!!恥ずかしかった!!
凄く恥ずかしかった!!巧海くんは私の前だけでしょ!!ほらっ!!脱ぎなさいよ!!」
巧海の罪悪感を煽る碧…
ハッとした表情を浮かべ…そして唇をかみ締め、巧海は下を向く…
「すみません…先生…僕…反省してます…見てください…んっ!!」
意を決した巧海は、震える手で下着を下ろし…足首から抜き取り…碧に手渡した。
蒸し暑い外気に晒され…そして、碧の視線の目の前に晒された、巧海の下半身…
精一杯の反省の態度を見てもらおうと、巧海は腰の後ろで両手を組み…下半身を晒す…
「見て…下さい…はぁ、はぁ…僕の…はぁ、はぁ…反省の態度…」
碧は険しい表情から一変…意地悪な、いやらしい表情を浮かべ…ベンチに座り、巧海の下半身を鑑賞する。
「へぇえ〜〜〜なかなか良いモノ持ってるじゃな〜〜い♪」
ベンチに座り足を組み…両腕を背もたれにかけ、いやらしい表情に横柄な態度をとって見せる碧…
碧は容赦なく巧海の下半身に視線を這わせた。
「大きくて〜〜形もいいし♪そ・れ・に♪ちゃんと剥けてて、おまけに亀頭は綺麗なピンク色♪碧ちゃん
的には〜〜巧海くんのおちんちんに満点あげちゃおうかな〜〜(笑)」
「あっ…あっ、あぁ…恥ずかしい…はぁ、はぁ…恥ずかしいよ…先生…はぁはぁ…んっ♪」
羞恥心に震える巧海は、改めて碧がどれ程恥ずかしい目に遭わされたか…どれ程恥ずかしい目に耐えながら
自分を守ってくれたのか理解した。
人一人に下半身を見られるだけで、これ程恥ずかしいのに…碧は大勢の人たちに全裸を見られた。
今の自分よりも、遥かに恥ずかしい思いをした碧の気持ちを、身をもって知った巧海…
「どう〜〜巧海くん、恥ずかしいでしょ〜〜?先生ね、もっと恥ずかしかったの…50人は居たかなぁ〜〜
男の人に、イヤらしい目で見られて…女の子に笑われて(笑)凄く恥ずかしかったんだよ〜〜(笑)
巧海くんがね、お金を盗ったりしなかったら…こんな事にはならなかったのにね〜〜♪」
巧海の良心を刺激する碧…
しかし、その時…碧は巧海のある変化に気付いた。
「おんやぁ〜〜?巧海く〜〜ん♪おちんちん大きくなっちゃってるよ〜〜(笑)」
「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ…これは…その…はうっ♪」
巧海は、あろう事か…碧の言葉に良心を刺激され…勃起してしまっていた…
羞恥心と自虐心を掻き立てられ…野外という背徳感もあり、興奮が抑えきれず…巧海は勃起してしまった。
「あはははっ!!外で下半身丸出しにして!!恥ずかしい格好で怒られて勃起しちゃうなんて!!
巧海くんって優等生の皮を被った変態だったんだ!!あはははっ!!恥ずかしい?ねえ、巧海くん!!
恥ずかしい!!?どうなの!!?」
「恥ずかしいです!!はぁあ、はぁあ…はぁ…恥ずかしくて…おかしくなっちゃいそうです!!」
巧海は赤面し、空を見上げながらハァハァと息を上げ…羞恥心に耐え続ける…
「ぷっ…あはは♪その巧海くんの大きくなっちゃったおちんちん♪鎮めないといけないよね〜〜(笑)」
碧は悪戯な笑みを浮かべた…
「じゃあ、巧海くんに最後の罰ゲーム!!今から〜〜碧ちゃんの前でオナニーしなさいっ!!」
「そっ、そんなぁ〜〜碧先生!!はぁ、はぁ…そんなの恥ずかしくてできません!!」
碧の信じられない言葉に、巧海は腰をガクガクさせ震えた。
絶望した表情…しかし心の中には、射精への欲望を抑えきれない自分がいる…
頬を紅潮させ、ハァハァと息を上げながら…興奮で身体を震わせる巧海は、右手をペニスに近づける…
「はぅう…あぁあ…あっ♪」
ペニスを握る巧海…握った瞬間、身体中に電気が走るような快感に襲われた…
「はぁあ、はぁあ…します…僕、オナニーします…はぁはぁ…見てください…先生…僕の恥ずかしい…
恥ずかしい「反省オナニー」を…見てください…あっ…あっ、あっ、あっ♪」
ペニスを握り、上下にペニスを扱き始めた巧海…
碧が見ている前で、恥ずかしいオナニーショーを始めた巧海…
碧はニヤニヤと…只管巧海のオナニーを鑑賞し続ける…
『はぁ、はぁ…年下の男の子を苛めるのって…こんなに楽しいの?興奮しちゃう…って、ダメダメ!!』
断然オヤジ趣味の碧は、年下の男子を苛める快感に若干酔いしれながら、巧海の痴態を鑑賞する。
「はぁ、はぁ、はぁあ、はぁあ♪あっ♪あっ、あっ…はぁ、はぁはぁ♪あっ♪気持ち…いい♪」
「あっはははははっ♪オモシロ〜〜い♪本当にオナニーするなんて(笑)顔赤くしちゃって〜〜目、逸らし
ちゃって〜〜可愛い(笑)まったく!!情けない喘ぎ声だしちゃって〜〜♪ほらほら!!もっと楽しませ
なさいよ!!もっと一生懸命チンポ扱きなさいっ!!」
碧は容赦なく巧海に罵声を浴びせる…
「本当に反省してるの!!?反省しているのなら言いなさい!!どう反省しているのか!!いいながら
オナニーして見せなさい!!これは教育よ!!指導よ!!」
碧の言葉に、巧海は従う…
「はぁ、はぁあ♪も、もう…もう風俗店には絶対行きません!!お姉ちゃんにも迷惑かけません!!今回、
僕が悪い事をすれば、誰かが困るってわかりました!!はぁあ、はぁあ♪勿論、お金も盗りません!!
出来心で…風俗店に行きたいからって、お金を盗った僕は最低です!!そのせいで…はぁあ…ああっ♪
碧先生が…あっあああっ♪碧先生が…あっ♪はぁあ、はぁあ…先生の前で…僕はオナニーして…あひぃい♪
反省してあっああぁ♪反省してます!!ごめんなさい先生!!お姉ちゃんごめんね!!お姉ちゃん、ごめ…
あっ♪あぁああああぁ〜〜〜っ!!」
反省の言葉と碧や姉、舞衣たちへの謝罪の言葉…そして、快感への抑え切れない喘ぎ声が混ざり…
まるで巧海の今現在の精神状態を表しているようだった。
「あ〜〜っはっはっは♪何なに〜〜?何言ってるの〜〜巧海くん!!?なっさけない喘ぎ声あげちゃって!!
何言ってるんだかサッパリ分からないわよ〜〜(笑)ま、でも…反省してるみたいだし?もういいよね〜〜
さあ、巧海くん!!イッちゃいなさい!!先生が見てる前で!!思いっきり恥ずかしい姿を見せながら、
イッちゃいなさい!!」
反省の態度を見せた巧海を許す気持ちになった碧は、もう許してあげようと…巧海に射精するよう言う。
「あっ、あっ、あっ、あぁあ!!も、もうダメ!!先生!!僕もう…あっはぁあああぁぁ〜〜〜っ!!」
巧海は腰を前後に振りながら…脚をガクガク震わせながら…ペニスを思いっきり扱き、絶頂に達した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前0時
風華学園への帰り道
碧の「説教」後…身支度を整えた巧海と碧は神社を後にし、風華学園に向かっていた。
「ごめんね…巧海くん…先生、ちょっとキツイお仕置き…しちゃったかな…」
「いえ…よくわかりました…先生のおかげで…その…自分のした事の重大さとか…傷つく人の気持ちとか…」
「そうね〜〜そうなの…先生、そこを知って欲しかったの…」
「…僕…お姉ちゃんに謝らないと…今すぐ…僕、お姉ちゃんに謝りたいです!!」
「そうだね〜〜うん、学校に着いたら、舞衣ちゃんに謝ろうか♪」
碧の説教は、確実に巧海の精神状態を変えていた。
碧の気持ちは、確実に巧海に伝わっていた。
それを確認する事ができた碧は安堵のため息をつく…
いろいろ話しながら歩いていると…いつの間にか風華学園に到着していた。
碧は携帯で、陽子に連絡する。
「あっ、陽子〜〜?うん、私…今ね〜〜風華学園の校門前♪うん、巧海くんは無事保護したよ〜〜♪
うん、うんうん、あはは♪大丈夫!!彼は全然無事だから♪うん、うん…あちゃ〜〜そうなの…うん
分かった…うん、じゃ、巧海くんは男子寮前まで送るね〜〜うん♪」
携帯をしまう碧…
「巧海く〜〜ん、舞衣ちゃんね、ちょっと体調崩してダウンしちゃったって…今、保健室で安静にしてる
らしいから、大した事なくて、タダの疲労みたいだから…謝るのは明日にしようか」
「えっ!?お姉ちゃんが?そうですか…はい、明日…ですね…」
姉の心配をしながらも、碧の言葉に従った巧海…
碧は巧海を男子寮前まで見送った。
「じゃね、巧海くん、今日はもうゆっくり寝なさい…」
「はい、先生…おやすみなさい…」
「あんまり考え込んだり、思い込んだりするんじゃないわよ〜〜♪」
背を向け、手をひらひら振りながら…碧はその場から立ち去った。
「ふぅ…」
巧海はため息をついた…
そして、ゆっくりと男子寮までの道程を一人歩く…
一人になり…今日一日を振り返りながら歩く…
「お姉ちゃんにも謝らないといけないけど…晶ちゃんにも…いろいろ謝らないといけないよね…」
一人になりいろいろ考えているうちに…頭に浮かんできた顔は、舞衣や碧の顔ではなく…晶の笑顔だった。
あれだけ慕ってくれて、心配してくれて…支えてくれた晶に、巧海は最近冷たく接してしまっていた。
それを謝らないといけない…何があったか正直に話して…謝らないといけない…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いろいろ考えているうちに…男子寮の玄関前に到着した。
その時、巧海を眩しいライトが照らす…
思わず顔を覆う巧海…
その眩しいライトの向こうには…
「巧海…よかった…無事だったんだな…」
「あっ…晶…ちゃん?」
ライトの向こうには…愛車「べスパ」に跨った少女…尾久崎 晶の姿…
晶は原付のエンジンをかけると、一瞬にして巧海の近くまで原付を動かした。
「私…ずっと待ってたんだ…ずいぶん遅かったな…」
「うん…ごめんね、心配かけちゃって…」
「あぁ、いいんだ…巧海が無事なら…それよりも…ほらっ」
晶は、巧海に予備のヘルメットを手渡す…
「いろいろあって、ムシャクシャしてんだろ?私もなんだ♪」
晶はアクセルを吹かす…
「乗れよ巧海…ちょっと気晴らしに走ろうぜ♪」
少し眺めのシートの後ろ側をポンポンと叩き、巧海に乗るよう催促した。
「うん、いいね…走ろうよ!」
晶に笑顔を向ける巧海…
巧海は晶の後ろに跨ると、晶の腰に両腕を回す…
晶はアクセルを吹かし、勢いよく原付を走らせる…
そして二人は気晴らしに、夜の風華町に向かって走り始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
晶君みたいに聡くてしかも巧海にぞっこんなくのいちが
状況がここまで悪化するまで介入しなかったのは変な気が・・
学園の敷地一帯を見下す事ができる高台に建つ…風華学園男子寮…
その高台から続く坂道を、原付で一気に駆け下りる…
あっという間に学園の敷地内を抜け出した二人は…
夏祭り後…まだ賑やかな市街地に繰り出した。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
祭りが終わっても賑やかな市街地…
既に家族連れや大人は少なく…
街を賑わせるのは…騒ぎ立てる若者達…
ナンパ 乱闘騒ぎ 単なる馬鹿騒ぎ…
若者が集まれば…騒がしい…
巧海や晶と、大して年齢差の無い軽薄な若者達は…
男女関係無く…祭りの後の余韻を楽しんでいた。
そのデリカシーの無い雰囲気は、今の二人に合わず…
この場所に見切りをつけた。
晶は原付のアクセルを吹かすと、もっと静かに語り合える場所を探す為に
海岸方面へと向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前0時50分
国道 海岸線
市街地から抜け出した二人は、綺麗に整備された海岸道路を走る。
延々と一定の距離ごとに設置された街灯は、無灯火でも良い程道路を明るく照らす…
真夜中でも比較的明るい海岸道路を、晶は低速度でゆっくりと原付を走らせた。
「なぁ!夜の海岸って来たこと無かったけど、結構走りやすいんだな!!」
「うん!ライトアップされてるんだね♪夜の浜辺って凄く綺麗だね!!」
お揃いのハーフタイプのヘルメットを被り、原付に跨る二人…
前には晶…後ろには巧海…
普段全く縁の無い…夜の海岸を眺めながら会話する…
「こんな夜なのに、結構人いるんだな!!」
「うん、凄く賑やかだね!!」
「なぁ、疲れてないか?ちょっと休憩しようぜ」
「うん、そうしてほしいな…」
この一帯でも、一番賑やかな場所…
昼間は海水浴場として賑わう一角に原付を止める…
そして、二人は原付から降りると、防波堤に座りビーチを見下ろした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夜中のビーチは明々と照明で彩られ…まるで、そこだけ昼間のような錯覚に陥ってしまう…
昼間のように明るいビーチ…しかし、空を見上げれば…満天の夜空…
相対する景色…昼と夜が入り混じるような不思議な光景は、若者達に不思議な開放感を与える…
「わぁ!賑やかだね〜〜(笑)」
「あぁ…まぁ、夏休みだし、祭りの後だしな〜〜ってか、頭悪そーな奴らばかりだな」
砂浜には、人目もはばからずイチャイチャする…複数のカップル達…
出会いと刺激を求め…一夜限りの恋を求める男女達の笑い声が響き渡り…
元気の有り余った若者達は、大声で歌い…叫び…笑う…
酒を飲み…騒ぎ立て…
点火した花火を振り回し…はしゃぎ回り…
服を着たまま…海水に浸かり…笑い転げる…
ビーチには、独特のリズムを刻むラップ調の音楽が大量音で響き渡り…
そして、辺りには…若者達の笑い声 声 声 声…
「あはは…何か凄いね…何か…僕らとは全然違う世界っていうか…全然違う人たちだよね(笑)」
「本当だな〜〜(笑)私には無理だな〜〜〜あんな馬鹿げた事は(笑)」
同世代…近い世代の男女の馬鹿騒ぎに、二人は呆れ顔…
「本当に…賑やかだよな…ふぅ…ここに、いろいろ辛い悩みを抱えている奴がいるってのに…」
「えっ?晶…ちゃん?」
「こんなに悩んで…辛い目に遭って…苦しんでる奴がいるってのに…何で世の中楽しそうに笑ってる奴ら
ばかりなんだろうな…平和な世の中なのに…どうして…悩みを抱えている奴がいるんだろうな…」
「…ごめんね…晶ちゃん…心配かけちゃって…それに…最近冷たく接して…ごめんね…」
「あぁ…いいって…話し辛かったんだろ?その…悩みの内容的に…」
「うん…でも…せっかく晶ちゃんがいるのに…僕…最初から相談すればよかったな…」
「私も…ごめんな…巧海の様子がいつもと違うって、前から分かってたのに…私も…ごめん…」
「ううん…いいよ…晶ちゃんは悪くないよ…悪いのは全て…」
ため息混じりに話す晶…
晶を気遣いながらも…本音を話す巧海…
しかし、巧海が自分の事情を語ろうとした矢先…
急に雲行きが怪しくなる…
先ほどまでの満天の夜空は、瞬く間に雨雲で覆われ…
ビーチは突然の豪雨に襲われた…
突然の豪雨に、浜辺で馬鹿騒ぎする若者達は急いで海の家や車に避難する…
「うわぁ!!?何だよイキナリ!!最悪だ!!」
「さっきまで…あんなに晴れてたのに…」
突然の豪雨にずぶ濡れになりながら…二人は再び原付に跨る…
そして、雨宿りできる場所を探す為に、再び海岸線を走り始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
視界をさえぎるほど激しい雨…
突然の雨に打たれながら、二人は原付で海岸線を進む…
少し進むと、明々とネオンが輝く建物が集まった一帯にたどり着く…
「はぁ、はぁ…あっ!あそこで雨宿りしようぜ!巧海!大丈夫か?」
「うん、僕は大丈夫だけど!本当に凄い雨だね!」
「ふぅ〜〜本当に最悪だな(笑)って…うぇえ!!?こ、ここって…」
「あっ…うん…あはは…何か凄いね…」
ネオン煌く建物が多い一帯の、ある一軒で雨宿りする二人…
その建物を見上げて…そして、周囲の建物を見回し…そこがどういう所なのか…二人は気付いた。
「ここって…ホテル!!?もしかして…その…ラブ…ホテル?」
赤面して驚く晶…
苦笑いの巧海…
そう…ここは市街地から離れた場所にある、ラブホテル街…
風華町は独自の条例によって、市街地にラブホテルを立てることは禁止されている。
よって、街から離れたこの場所にラブホテル街は栄えていた。
夏を満喫した観光客や、一夜限りの契りを楽しむ若者達は、このホテルを利用する…
そんな…寂れた歓楽街のような…淫靡な雰囲気に包まれるホテル街の一角で、二人は顔を見合わせた。
「あはは、何か凄い所に来ちゃったな(笑)クシュン!」
雨に濡れた晶の身体は冷え切り…寒さに震える…
「大丈夫!?風邪引いちゃうよ晶ちゃん…あっ…」
晶を気遣う巧海…しかし巧海の視線は晶の身体に釘付けだった。
晶の白いTシャツは、体のラインにピッタリ張り付き…体のラインを露にする…
そして、濡れた布地は晶の下着を透けさせ…巧海の視線は、晶の胸元に注がれる…
「…晶ちゃん…本当に風邪ひいちゃうよ…ホテルで休もうよ…」
晶を気遣う気持ち…その反面…晶と一線を越えたいという欲望を抑え切れなかった巧海は、
衝動的にホテルに誘った。
「えっ!?あっ…う…うん…」
突然の巧海の言葉に驚き、赤面しながらも…晶はコクリと頷いた…
「ここで…いいよね?あっ、そうだ…お金…僕3000円しか持ってなかったんだ…足りるかな…」
「あっ、ああ、大丈夫…私も…お金出すから…」
晶の言葉に、巧海は安心した…
表の看板を見て、金額を確認する二人…
お金が足りる事を確認した巧海は、晶の手を引く…
「…行こうか…」
「あっ…あぁ…」
殆ど会話も交わさず…恥ずかしそうに赤面する二人は、羞恥心にお互い視線を合わせることができず…
二人は手を繋ぎ…緊張しながら、安っぽいラブホテルに入る…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ラブホ入ってまた補導か
聖痕のクェイサーのSSないみたいだが、作中であれだけエロい描写がいっぱいあると
返って書きづらいんですかね?搾乳描写が難しいとか、テレサたんの喘いでいる顔や、エッチなセリフが聞きたかった。
午前1時30分
風華学園 保健室
未だベッドで眠る舞衣…
その舞衣の隣では、既に机に伏せ…眠る陽子…
舞衣の様子が心配なのか…陽子は一晩、この保健室で過ごす事にした。
舞衣のバッグから出てきた…粉末…そして注射器…
こんなものを所持している時点で、舞衣は今正常ではないと確信した陽子…
『絶対に…この子の身に何かあったに違いない…』
陽子は確信していた。
そんな時…
「失礼しま〜〜す♪陽子〜〜起きてる〜〜?」
保健室に現れた碧…
「んっ…あぁ…碧…」
「あっ、寝てたんだ…それにしても〜〜夜の校舎ってのは怖いよね〜〜(笑)ほい、差し入れ持ってきたよ♪」
「あら、ありがとう…って…これは…学校でマズイわよ…」
「あはは♪いいって♪これ、宿直室から拝借したんだから(笑)」
机の上に差し出されたのは…ビールとおつまみ…
呆れる陽子…
「それより…巧海くん…大丈夫だった?」
「…うん…何とかね…一応話し合って、彼も納得してくれたみたい…」
「そう…後は…時間をかけて…ゆっくりでいいから、彼が立ち直ってくれるといいんだけど…」
「あっ、舞衣ちゃんは?」
碧はベッドで眠る舞衣の姿に気付いた。
「ぐっすり眠ってるわ…かなり疲労が溜まっていたみたい…それに…精神的にも辛かったみたいね…」
「そうなんだ…おおっ♪これは見事なオッパイ♪」
舞衣が上半身裸でいる事に気付いた碧はタオルケットを捲り、舞衣の乳房をじっくり鑑賞する…
「…止めなさい碧…それよりも…」
その碧の行為を咎める陽子…
そして…陽子は碧に、舞衣の腕にある無数の注射針の傷痕…注射器…粉末について話した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前2時
ラブホテルの一室
「まったく…予想外の展開だぜ…」
本当に…予想もしていなかった…
まさか…巧海と私…二人でホテルに入る事になるなんて…
巧海は今、シャワーを浴びている最中…
私は…初めて見たラブホテルの部屋を眺めながら、巧海がシャワーを終えるのを待っていた。
「こんな風になってるんだな…ラブホテルって…」
って、感心してる場合じゃないだろ私!!
巧海がバスルームから出てきたらどうするんだ!?
そのまま…その…二人で…そういう事しちゃうのか?
でっ、でも!!私にも…まだ心の準備が…
その時…
「ふぅ〜〜気持ちよかった…晶ちゃん、シャワー浴びてくるといいよ…身体、暖まるよ」
「うわわっ!!たっ巧海!!居たのか!?あっ、ああ…分かった…」
いろいろ考えているうちに、いつの間にか巧海はシャワーを終え、私の隣に立っていた…
ホテルに備え付けてある白いガウン姿の巧海…
驚いた私は、素っ頓狂な声を挙げてしまう…
そして私は、巧海にシャワーを浴びるよう勧められる…
突然の雨で冷え切った身体を温めるために…私はバスルームへ向かった。
「巧海、いいか!?絶対覗くなよ!!いいな!!?」
「えっ!?も、勿論だよ!!覗かないよ!!うん、大丈夫だから安心してよ!」
私は巧海に、バスルームを覗かないよう注意してみる…
何って言うか…緊張して…何だか恥ずかしくて…思わずそんな事を言ってしまった…
巧海は巧海で、頬を真っ赤にして照れながら私に背を向けた。
背を向けるだけだと疑われると思ったのか…頭からタオルをかけて視界を遮ってみせる始末…
…そこまでしなくてもいいのにな…
何ていうか…少しくらい、下心ある仕草とかしてくれた方が…私は嬉しいんだけどな…
やっぱり…私…そんなに魅力ないのかな…
バスルームに入ると、私はすぐに濡れた服を脱ぎ…ハンガーにかける…
下着も取り…カゴに入れる…
一糸纏わない…全裸になった私…
ドア1枚隔てて、巧海が居る…そんな事を考えるだけで、私の胸の鼓動は高鳴る…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぁあ〜〜〜気持ちいいっ♪」
暖かいシャワーのお湯が、冷え切った私の身体を温める…気持ちいい…
あっという間に身体は温まり…血色の良い肌の色を取り戻した。
雨で濡れた髪の毛…雨に濡れた肌…巧海に嫌われちゃうよな…
私は、備品のシャンプーで髪を洗い…そしてボディソープで身体を洗う…
身体を洗い終えると…私はある出来事を思い出した…
約2ヶ月前の…あの事件…
何者かが…舞衣さんのソープで働く姿を全校に放送した…あの『DVD事件』
あの映像で、一番印象に残ったのは…舞衣さんに抱きつくキモいオッサンの姿だった…
あの時も思ったんだけど…男にとって…女の身体って…そんなにいい物なのか?
あの画面の中のオッサンの顔…舞衣さんに抱きついて…凄く幸せそうな顔…
舞衣さんの胸に顔を埋めて…頬ずりして…幸せそうな顔で喜ぶオッサンの顔…
女の身体って…男をそんなに幸せにする事ができるのか?
「もしできるのなら…私は…この身体で…巧海を…」
私は今…あの日の午後と同じ事を考えていた…
「私の身体で…巧海を慰める事ができるのなら…巧海の苦しみが…少しでも楽になるのなら…私は…」
『この身体を捧げてもいい…』
そう思い始めた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シャワーを終え…ドライヤーで濡れた髪の毛を乾かしながら…私は鏡に映る自分の姿を見つめる…
「大丈夫…だよな…」
私の身体…女としての魅力…あるのかな…
今まで…何度も部屋で二人きりになっても…巧海は私の身体に触れてこなかった…
そりゃ、舞衣さんみたいに胸も大きくないし…美人じゃないけど…
でも…やっぱり気になる…
巧海にとって私は…魅力的なのかな…それとも…
ダメだダメだ!!
私は深く考える事をやめた。
巧海を慰めてあげたい…
巧海の悩みを聞いてやって、傷ついた巧海の心を…この身体で癒してあげたい…
…それだけなんだ…
私は行動に移すことにした。
裸の私は、脱衣場にあった白いガウンを手に取る…
「これよりも…こっちの方が、巧海をその気にさせる事ができるよな…」
白いガウンを置くと…私は身体にバスタオルを巻く…
バスタオル一枚だけの…裸同然の姿…
「よしっ!これで…これで来なきゃ…男じゃないぜ…巧海…」
誘惑するつもりは無いんだ…それに、私が「したい」訳でもない…
ただ…巧海に「私の気持ち」を知って欲しい…
私は自分の頬を軽く両手で叩くと、緊張しながら巧海の待つベッドルームに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いよいよか
遠回りすんじゃないよこの二人はw
保守させて下さい
「ふぅ〜〜〜サッパリした♪もういいぜ…巧海…」
「うん、分かった…っ!!?えっ?あ…晶…ちゃん…?」
バスルームに背を向け座り、頭からバスタオルを被り視界を遮っていた巧海…
晶の声にバスタオルを取り、正面を向いた巧海は思わず言葉を失った。
「晶ちゃん…どうしたのその格好?あの…ガウン置いてなかった?確か2着あったと思うんだけど」
巧海の視界に飛び込んできたのは…バスタオル一枚身体に巻いただけの…晶の半裸姿…
その刺激的な格好に、巧海は息を呑んだ。
「あっ、これ?あはは♪私、風呂上りはいつもこの格好なんだよな〜〜(笑)ほら、私って汗っかきだろ?」
晶は晶で、大胆な格好を照れ隠しする…
「へぇ〜〜改めて見ると、結構広いベッドなんだな(笑)よっ♪」
少し広めのベッドに座る巧海の隣に、晶は身体に巻いたバスタオルを気にしながら座る…
ベッドに座った二人は、お互い視線を合わせようとしない…
『うわぁ〜〜私、本当に…この格好で巧海の前にいるんだよな…』
『晶ちゃん…凄い格好…僕…何て話しかければいいんだろう…』
二人ともお互いを意識して…恥ずかしがって…ソワソワしてしまい…暫く沈黙が続いてしまう…
2分 3分 5分…
微妙な空気の中…沈黙が続く…
「…なぁ…どうして…風俗なんて行ったんだよ…」
まず口を開いたのは晶…
先ほど海岸で聞こうと思っていた疑問を巧海に投げかけた。
「あっ…ゴメンね…まだ話してなかったね…」
痛々しい苦笑いを浮かべる巧海…
既に巧海は、晶に嫌われる覚悟を決めていた。
もし嫌われたとしても…晶にだけは話しておかないといけないと思った巧海…
巧海は、まだ誰にも話していない…風俗店に行った「本音」を話し始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…学校で…お姉ちゃんの映像が流れた日…僕…気を失って、学校を早退したよね?
僕…その後、早めに寮の自分の部屋に帰ったんだけど…部屋のポストにね…宛先の無い
封筒が入ってたんだ…不思議に思ってね…中を確認したら…DVDが入ってたんだ…」
言葉に詰まりながら…巧海は淡々と語り始める…
「DVDって…っ!!?ま…まさか…そのDVDって…舞衣さんの…」
「うん…そうなんだ…昼休みに流れた映像のDVD…誰かが…僕の部屋のポストに入れたらしいんだ…」
考えうる限り最悪の悪戯に、晶は険しい表情を浮かべる…
「ちょっと待てよ…それって悪戯じゃ済まされねーぞ…誰だ…誰が…そんな事…」
晶の頭の中には…既にある少女の顔が思い浮かんでいた…
「そのDVDを見てね…「これはお姉ちゃんだ、間違いない」って思った…僕には分かった…」
涙を浮かべる巧海…声を詰まらせながら…巧海の告白は続いた…
「いろいろ考えたんだ…僕…いろいろ考えて分かった事があって…僕が病気じゃなかったら…
お姉ちゃんはバイト三昧の生活を送る事はなかったんだってね…僕が…手術を受けなければ…
お姉ちゃんは…学校を辞めずに住んだんだ…僕が…僕が居なければ…最初から居なければ…
お姉ちゃんは…あんな店で…働く事はなかったんだって…」
「止めろよ…巧海…」
耳を塞ぎたい衝動に駆られそうな…巧海の痛々しい告白に、晶は思わず呟いた…
「僕が居るから…お姉ちゃんは辛い目に遭っちゃったんだって分かったら…いつの間にか僕…
寮の屋上に立ってたんだ…うん…正直に言うよ…僕…あの時、屋上から飛び降りちゃおうかと
思ってたんだ…僕…辛くて…お姉ちゃんに…申し訳なくて…」
『やっぱり…あの日のあれは…私の見間違いじゃなかったんだ…』
あの日…確かに巧海は屋上のフェンスの外側に立っていた…
当時、晶は巧海にそれを問い質すと、巧海は「フェンスの内側に立っていた」と言い切った…
やっぱり…あの日巧海は…
そう考えると…晶はゾッとした…
「お姉ちゃんに謝りながら飛び降りようとした瞬間…僕の頭の中に…お姉ちゃんの裸が思い浮かんだんだ…
恥ずかしいけど…正直に言うと…エッチな事をしないまま死ぬのはイヤだって思っちゃったんだ…」
苦笑いする巧海…
「どうせ死ぬなら…エッチな事を1回でもして…それから死のうと思ったんだ…その後、晶ちゃんが
屋上に来て…部屋に帰ったけど…次の日、学校を休んで…僕、風俗にいったんだ…その後は…ずっと
止められなくて…いやなことを考える度に…風俗店に行って…もう自己嫌悪だよね…」
涙を流しながら…巧海は苦笑い…
痛々しい巧海の姿を見ながら…晶は口を開いた。
「なぁ…自分がいなければなんて…言うなよ…それだけは…絶対言うなよな…」
巧海の辛い告白に、晶は心を痛めた…
ただ、男子特有の興味本位で…自分が巧海に冷たくしてしまったのが原因なのかと思っていた晶は、
その根が深い理由を聞き、酷く心を痛めてしまった…
「巧海…その…「エッチな事がしたかった」って…言ってたよな?その…わ、私じゃダメだったのか?」
晶は照れながら…巧海に質問する…
「ダメだよ!!晶ちゃんは…僕にとって凄く大切な人なんだ!!特別な存在なんだよ!!大切な人に…
僕の大切な人に…そんな下品なお願いできるわけないよ…ゴメン、上手くいえないけど…ダメなんだ!!」
巧海にとって、晶は大切な彼女…
その彼女に、自分の性欲処理だけの相手…興味本位の性の相手をやらせる事は、純粋な巧海にとって耐え
難い事だったらしく…言葉で上手く伝えられないもどかしさもあり、巧海の声のボリュームは上がる…
しかし、晶は巧海の伝えたい事…巧海の気持ち…自分の事を大切に想っていてくれる気持ちを理解した。
「…ありがとう巧海…私のこと…そんなに大切に想っていてくれてたんだな…でも…これだけは言わせて
もらうぜ…さっき「自分がいなければ」って言ってたよな?舞衣さんにとって…巧海は…唯一の家族
なんだぜ…巧海がいたから…舞衣さんは両親がいなくても頑張って生きる事ができたと思うんだ…
高等部時代も、毎日生き生きと生活できたと思う…舞衣さんにとって…ずっと前から巧海…お前が
心の支えだったと思うぜ…そんな弟思いの舞衣さんの前で…絶対そんな事は言うなよな…」
巧海の方を向き、目を見て話し始める…
452 :
名無しさん@ピンキー:2013/02/17(日) 16:36:41.40 ID:zXyrdTEx
「私、女だから分かるけど…好きでもない男と肌を重ねるって…凄くいやなんだぜ…そんな嫌な事に
耐える事ができるのは…舞衣さんにとって…巧海が大切だからだろ?舞衣さんが救ってくれた命だろ?
そんな弱気な事言ってないで、舞衣さんに恩返ししろよな!助けてもらった命で、精一杯生きろよ!!
精一杯生きて!!舞衣さんに恩返ししろよな!!」
晶も目に涙を浮かべ…途中で自分が何を言っているのか訳が分からなくなりながらも必死に巧海に訴える。
「それに…」
晶は隣に座る巧海の手を取ると、その手を自分の胸元に持っていく…
そして、バスタオル越しの胸を巧海に触らせた…
「えっ?晶…ちゃん?」
驚き…晶の顔を見る巧海…
巧海の手に、晶の胸の柔らかさ…そして、身体の温もりが伝わる…
「…嫌なことを忘れる為に…って言ってたよな…嫌なことを忘れる為に…他の女に触れるなよな…
どうせならその気持ち…私にぶつけろよ…好きだっていう気持ちも、嬉しい気持ちも…悲しい気持ちも…
全部私にぶつけてくれよ…私が…私が全てを受け止めてやるよ…私は…巧海の気持ちを一緒に感じたい…
嬉しい気持ちも…悲しい気持ちも…一緒に感じたいんだ…だから…私が巧海の全てを受け止めてやるよ…」
そういうと、晶は巧海に微笑みかける…
そして、晶は巧海に近づくと…身体を密着させ、巧海の首に腕を回し抱きついた…
「私は…何処にも行かない…ずっと一緒にいてやる…だから…」
「晶ちゃん…ありがとう…僕…」
巧海はそれ以上何も言えず…
二人は言葉も交わさず…長いキスを交わし続けた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
下手すぎる
他所で書けよバカ
これだけは言える
何も書かない奴はどんなSS書きより以下
文句言うなど不遜
「…晶ちゃん…タオル、取っていい?」
「…あぁ…いいぜ…」
長いキスを交わした後、巧海は晶のバスタオルに手をかける…
そして、ゆっくりとバスタオルを開くように取り払った。
巧海の目の前に、露になった晶の裸体が晒される…
「やっ…やっぱり…は、恥ずかしいな…あはは…」
身体を晒した直後、両手で胸を隠す晶…
「恥ずかしがらなくていいよ…晶ちゃん…凄く綺麗だよ…もっとよく見せて…晶ちゃんの身体…」
胸を隠す晶の両手を巧海が持つと、ゆっくりと下ろした。
再び晒された晶の身体に視線を向ける巧海…
「はぁ、はぁ…恥ずかしい…んっ…た…巧海…どうだ…私の身体…その…変じゃないよな?」
「うわぁ…凄い…本当に凄く綺麗だよ!嬉しいよ…僕、晶ちゃんの裸…見ることができて…」
晒された晶の身体…
シミ一つない…絹のような白く瑞々しい素肌…
全体的に程よく筋肉がつき細身の身体にもかかわらず、女性らしい膨らみを見せる胸やお尻…
そして、視線を少し下げると…プールの授業の為に、下品でない程度に処理された陰毛…
今まで見たことがない「裸の晶」を見ることができ、巧海は感嘆の声をあげた。
「私だけじゃ恥ずかしい…なぁ、巧海…巧海の身体も…見てみたいな…」
「うん…いいよ…」
巧海は着ていたガウンをゆっくりと脱ぎ始める…
何度も風俗通いをしても、人前で脱ぐ事には抵抗があった巧海…
しかし、晶の目の前では、自然と肌を晒す事ができた。
「巧海…身体、大きくなったな…中等部の頃より、随分成長したんだな…」
中等部時代、プールの時間に見たことがある巧海の身体と比べながら感慨に耽る…
そして、晶はゆっくり巧海に身体を預けるように抱きつき…巧海の首に両腕を回し肌を重ねた。
巧海も、肌を重ねる晶を優しく抱き寄せ…晶の腰に手を回す…
「巧海の身体…ごつごつして…背中も大きくて…やっぱり男の身体だな…それに…暖かい…」
「晶ちゃんって…細くて…柔らかくて…凄くいい匂い…ねえ、晶ちゃん…いい?」
「あぁ…いいよ…もう…私の身体は…巧海のものなんだからな…遠慮とか…しなくていいんだぜ…」
言葉を交わすと、晶は優しい笑顔を浮かべ…身体を晒すように、ベッドに仰向けになる…
巧海は、仰向けになった晶に覆い被さる様にして肌を重ねた…
晶の瑞々しくしっとりとした肌は、巧海の肌に吸い付くように密着し、心地よい感触を与える…
肌を密着させ抱き合い…お互いの身体を感じあいながら、二人は再びキスを交わした…
「んっ…ちゅっ、ちゅく…れろっ、ちゅっ…れろっ…んふぅ…巧海ぃ…はぁ、はぁ…こんなキス…
初めて…んっ♪れろっ、ちゅっ…ちゅっ…ちゅく…れろっ…んふぅ…んはぁ、はぁ、はぁ…ちゅっ…
れろっちゅっ…頭が…ボーっとして…はぁ、はぁ…何も考えられない…んちゅっ…ちゅっ…んっ♪
もう…巧海の事以外考えられない…はぁ、はぁ…なぁ、もっと…もっと凄いキスしようぜ…」
今までの唇を重ねあうだけのキスとは違い…二人はお互いの唇をむさぼるように味わった。
お互いの舌を絡め合い…口内に甘い唾液を流し込み合いながら、ディープキスを交わす…
柔らかい唇と舌の感触…お互いの甘い唾液…ちゅくちゅくとイヤらしい卑猥な唾液の音は脳内に響き…
お互いの気分を昂らせた。
長いディープキスを終えると…巧海は、晶の胸の谷間に顔を埋めた…
程よい大きさに育った晶の乳房…
その胸の谷間に顔を埋め…巧海は両手で晶の乳房を包み込むように触れると、ゆっくり…優しく
乳房を揉み始めた…
まだ張りが良すぎて…若干固めの、まだ少女の乳房といえる晶の胸をゆっくりと優しく揉む…
「んっ♪んっ…んぁ…んっ♪私の胸…私の胸を…巧海が触って…んっ♪なぁ…巧海…私の胸…どうだ?
その…舞衣さんみたいに大きくないけど…どうかな?」
巧海の手によって形を歪める晶の乳房…
晶の乳房は、その張りのよさから、見事な弾力を伝える…
巧海の指を押し返そうとする程の見事な弾力を伝えたかと思うと…瑞々しくスベスベな肌の心地よい
感触を与える…
「凄く綺麗だよ…晶ちゃんの胸…僕、晶ちゃんの胸…大好きだよ…」
風俗通いしていたとはいえ、心も身体も醜い…妙な体型の女たちには自ら触れようとはしなかった巧海…
専ら風俗嬢たちに犯されるように弄られるだけ弄られていた巧海は、初めて触れる女性の身体…ずっと
触れてみたかった晶の身体に触れることができ…巧海は恍惚とした表情を浮かべた。
「あっ…あっ…んっ♪んぁ…あんっ♪はぁ、はぁ…巧海の手…気持ち良い…巧海に触られて…私…凄く
気持ちよくなってきた…巧海に触ってもらって…私…嬉しくて…あんっ♪はぁ、はぁ…んっ♪」
巧海が胸の谷間に頬ずりする度に…巧海の手が乳房を揉む度に…晶は可愛い喘ぎ声をあげる…
快感を味わうには、まだ経験的に未熟な晶の身体…
しかし、大好きな巧海に触れられていると思うと、喜びが快感につながり…晶は悶え、喘ぎ声をあげた。
体をピクピクと震わせながら、あんあんと可愛い声をあげる晶を見る巧海は、悪戯な笑みを浮かべる…
「晶ちゃん…気持ちいい?じゃ…こういうのはどうかな?」
そういうと、巧海は晶の乳房の頂にある…ピンク色の乳首にチュッと吸い付いた。
「ひゃっ!?はぅ…んっ♪あっ…あんっ♪」
吸い付かれた瞬間、晶は目を閉じ、ピクンと身体を震わせた。
いつも自分で弄っていた…自慰行為以外の乳首への感触に、晶はくすぐったいような快感を味わう…
「んぁ…んっ♪んっ…ぷっ…あはは♪くすぐったい♪くすぐったいよ巧海!あはは…んっ♪んっ…
あっ♪んっ…あっ、あっ…んっ♪んぁ…はぁ、はぁ、はぁ…あんっ♪んっ…くすぐったいけど…
気持ちいい…あんっ♪んぁ…巧海ぃ…乳首…赤ちゃんみたいに吸ってる…はぁ、はぁ…巧海…
私のおっぱい…夢中に吸って…んっ♪美味しいのか…?」
仰向けになっても良い形を保つ張りの良い乳房を優しく揉みながら、夢中になって乳首に吸い付く巧海…
幼い頃母を亡くし…乳房に甘える事ができなかった巧海…
実の姉の舞衣の乳房に甘える事など考えた事もなく…
物心ついて以来、初めて味わう女性の乳房の感触に、巧海は暖かい気持ちや安心感…安らぎを味わった。
次第に晶の乳首やプックリと起ち始め…巧海の愛撫に感じている事を伝えた…
「晶ちゃんの乳首…もうこんなにコリコリになってる…これって気持ちいいんだよね?晶ちゃんの胸…
柔らかくて…暖かくて…いい匂いで…僕、ずっとこうしていたいよ…」
晶と目を合わせて、微笑みながら晶の乳房を褒めると、再び胸の谷間に顔を埋め、甘えるように頬ずりした。
「あんっ…んっ♪ほ、本当か?本当に…私の胸…そんなにいいのか?あんっ…んぁ…はぁ、はぁ…
私、嬉しいよ…巧海に褒めてもらって…んんっ♪あっ、あれ…何か急に…身体の芯が…熱くなって…
はぁ、はぁ、はぁ…はぅん♪んぁ…あんっ♪巧海ぃ…もっと…もっと胸触って…おっぱい吸って♪
私、気持ちよくなってきて…体が熱くて…はぁ、はぁ…」
巧海に褒められると、晶の気持ちは昂り…より一層巧海の愛撫に感じ始めた。
優しい言葉に感激した晶は、身体中が敏感になり…巧海に触れられるだけで感じてしまう…
次第に身体の芯が熱くなり始め…頭の先からつま先まで暖かくフワフワとした感触に包まれる晶…
「はぁあ、はぁあ…巧海…ダメだ…私…気持ちよくなって…ダメ…はぁあ、はぁあ…あっ♪も、もう…
私…んっ♪んぁあ…ああっ♪あっ…来る…何か…身体の芯から…来る…んんっ!!んん〜〜〜〜っん♪」
全身がフワフワとした感触に包まれ…頭の中も真っ白になり…子宮あたりから全身に快感が走り…
全身をガクガク震わせながら、ハァハァと窒息するように喘ぎ…晶は絶頂に達した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「晶ちゃん、大丈夫?」
「はぁ、はぁ…あぁ…大丈夫だ…私…気持ちよくなっちゃって…はぁ、はぁ…凄く気持ちよかった…」
約1分近く絶頂を味わった晶は、全身に汗を浮かべハァハァと息を上げる…
その晶を心配する巧海…
しかし晶が絶頂に達した事を悟ると、巧海は安心して晶に優しくキスをした。
「気持ちよくなってくれたんだね、晶ちゃん…ありがとう♪」
起き上がり、笑顔を浮かべる巧海…
巧海の興味と視線は、晶の胸から下半身に下がっていく…
「晶ちゃんのココ…僕、見てみたいな…脚、開いてみて…」
巧海は晶の両膝をゆっくりと開かせようとする…
「ひゃっ!?だ、ダメだ…ちょっとそれは…恥ずかしいって!ダメだ…巧海ぃ…ダメだって…」
恥ずかしがり拒否しながらも、半ば強引に晶は巧海の目の前で脚を開く羽目に…
いつもの巧海には無い、優しい強引さ…そしていつもの優しい口調に晶は負け、生まれて初めて他人の
目の前で自分の恥ずかしい場所を晒した。
「これが晶ちゃんの…凄い…もうヌルヌルだね…これって…気持ちよくなってるんだよね?気持ちよくて
嬉しいから…こんなに濡れてるんだよね?」
「やぁ…あぁ…巧海…見ないで…恥ずかしい…恥ずかしくて…おかしくなっちゃう…私…」
既に脚を大きく広げられ…羞恥心に赤面した顔を両手で隠しながら震える声で答える晶…
愛液で濡れた秘部をまじまじと見つめながら興奮を隠せない巧海…
開かれた晶の両脚に身体を割って入れ…露になった小股に顔を近づけると、晶の愛液にまみれた
恥ずかしい場所を、至近距離でハッキリ見ることができた。
髪の毛と同じ色の深い緑色の陰毛は愛液が絡まり…
クリトリスや膣口…少し視線を下げればお尻の穴すらハッキリ見え…
そして、晶自身の「女の子の香り」が巧海の顔を包み込むように漂ってくる…
「はぁあ…はぁ…ダメぇ…見ないで…巧海ぃ…は、恥ずか…しい…はぁ、はぁ…」
至近距離で自分の恥ずかしい場所をじっくり見られながら、羞恥心に耐える晶…
一番大好きな巧海に、自分の醜く匂いもある場所…しかも、興奮してヌルヌルのあられもない状態の
割れ目を披露してしまった恥ずかしさに、身体を震わせ赤面しながら、流れに身を任せた。
「ココをこうすると…もっと気持ちよくなるんだよね?」
「はぁ、はぁ…えっ?何?ちょ…ちょっと巧海…!?んんっ♪ひゃ…ダメ…ダメだって…そこ…
舐め…るな…ダメ♪んっ♪そこ汚い…んっ♪あっ、あんっ…んっ♪匂うし…汚いし…ダメぇ…」
巧海は、晶の割れ目に舌を這わせ始めた…
割れ目を舐めながら…次第にクリトリスに舌を這わせる…
晶の香りを胸いっぱいに吸い込みながら、舌で優しく愛撫する…
「全然汚くなんてないよ…晶ちゃん…もしかして晶ちゃん、気持ちよくない?」
「あっ、あっ、んっ♪あんっ…んっ♪そ、そういう事じゃなくて…気持ちいいけど…恥ずかしくて…
んっ…あんっ♪恥ずかしいけど…気持ちよくて…そんな事、言わせるな…あんっ♪」
快感にいやらしい声を上げてしまう晶は、なるべく声を出さないようにと口元を右手で押さえる…
しかし、イヤらしい喘ぎ声は部屋に響き渡り…
恥ずかしさに左手では巧海の頭を押さえながらも…結局は巧海の愛撫を受け入れる…
初めて見られた恥ずかしさと、初めて味わう快感に、晶は身体を震わせながら感じた。
「はぁあ、はぁあ…巧海ぃ〜〜私のおまんこ…気持ちよすぎて…もうイヤらしい汁でヌルヌル…
巧海のせいだからなっ…こんなに…イヤらしい声だして…普段はこんな女じゃないんだからな…
はぁ、はぁ…巧海だから…巧海だからこんな姿、見せてるんだからなっ…」
「うん、わかってるよ…晶ちゃん、可愛いよ…感じてる姿も、声も凄く可愛いよ…はぁ、はぁ…ねえ、晶ちゃん
…僕、もう我慢できないよ…ほら、晶ちゃんを見て…僕、もうこんなになっちゃってる…」
興奮を隠せない巧海は、晶に自分の勃起したペニスを見せ付けた…
晶の綺麗な身体を見て…触り…愛撫して…
既にこれ以上ない程勃起した巧海のペニス…
「うわっ!!?たっ、巧海の…あぁ…凄い…これが巧海の…はぁ、はぁ…凄い…大きくなってる…
私の身体触って…興奮してくれたんだよな?私の事…好きだから…こんなに大きくしてくれたんだよな?」
興奮する巧海は、晶の両ひざを持つと、ペニスを晶の愛液に濡れた膣に近づける…
始めて勃起したペニスを目の当たりにした晶は驚きながらも、すぐに落ち着きを取り戻し、巧海に優しい
笑顔を向けた…巧海がもう我慢できない事を悟った晶は、優しく微笑みかけるように詩ながら、巧海に
話しかけた。
「いいぜ…巧海…私のバージン…巧海に捧げる…私の身体は…巧海の物だからな…さあ…」
仰向けの晶は両手を広げ、巧海を笑顔で迎え入れようとする…
「うん…ありがとう…晶ちゃん…じゃ、行くよ…」
巧海は晶の膣口にゆっくりとペニスを当てる…
そして、ゆっくり…ゆっくりと腰を押し上げた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「っ!!?あああっ!!ぎっ…きゃあああ〜〜〜っ!!」
その瞬間…晶の身体に裂けるような痛みが走る…
破瓜の痛みに、晶は部屋中に響く悲鳴を上げてしまった。
「あっ…あぁあ…痛い!…はぁ、はぁ…くっ!」
あまりの痛みに表所を歪める晶…
晶の小股は鮮血で染まる…
その表情を見て…巧海はペニスを抜こうとした…
「あっ、晶ちゃん、大丈夫!?痛い?苦しいの!?ゴメン…やっぱり僕…」
その瞬間、晶は巧海に決意したかのような…強い視線を向けた。
「ダメだ、巧海…止めちゃ…ダメだ!!私の身体は…巧海のものなんだ!私は、巧海が好きなんだ!
巧海に、私の気持ちを知ってもらいたいんだ…だから…止めないでくれ…今止めたら…止めたら…
私、巧海を一生恨んでやるからなっ!!だから…遠慮せずに…なっ♪」
痛みに悶えながらも苦し紛れに笑顔を向ける晶…
その気持ちに、巧海は思わず涙を浮かべた…
『こんなに大切に想ってくれている人がいるのに…僕は…』
晶の気持ちに応えるように…巧海はゆっくりと腰を押し上げ…ペニスを挿入していった。
数ヶ月前の自身の過ちを打ち消すかのように…捧げられた晶の処女をゆっくりと優しく貫いた。
「うわぁ…あぁ…凄く気持ちい…晶ちゃんの中…暖かくて…柔らかくて…はぁ、はぁ…」
晶の膣内にペニスを挿入した巧海は、その心地よさに思わず唸った。
膣口や柔らかい膣壁は、巧海のペニスをキュウキュウと締め付け…言いようのない快感を与える…
ゆっくり動かすと、既に愛液まみれだった膣は巧海のペニスをすぐに受け入れ、潤滑の役目も果たし
スムーズに受け入れる事ができた。
「あっ…あっ…晶…ちゃん…凄く気持ちいいよ…晶ちゃんの中…はあ、はぁ…大丈夫?晶ちゃん…」
「あっ…あっ…んっ…はぁ、はぁ…大丈夫だ…巧海…あはは♪あ、ありがとう…んっ♪」
「晶ちゃん…うん、こちらこそ…ありがとう…はぁ、はぁ…あっ…んっ♪」
初めて男性を受け入れ、痛みに耐える晶を心配する巧海…
その心配に、笑顔で答える晶…
まさに心と身体で結ばれた二人はこの瞬間、本当に恋人同士になれた…二人は同時にそんな事を考えていた。
「はぁ、はぁ、はぁ…晶ちゃん…気持ちいいよ…はぁ、はぁ、はぁ…晶ちゃん、好きだよ…大好きだよ!
ずっと僕のそばにいて欲しい…いいよね?晶ちゃん!」
「あっ、あっ、あんっ♪いいよ…いいよ…私も…私も巧海の事、大好きだ!!だから…あんっ♪あんっ♪
ずっと一緒にいたい!あんっ、あんっ♪私、巧海とずっと一緒にいたい!」
あまりの心地よさに、巧海の腰使いは荒くなっていく…
より一層激しくペニスを晶の膣に出し入れした。
「あんっ♪あんっ♪あんっ!凄いよ巧海!!あんっ♪あんっ♪あれっ?私も…私も…気持ちよく…あんっ♪
あっ、あんっ♪凄い!!巧海!私も…気持ちよくなって…あんっ♪あんっ、あんっ♪」
巧海と一つになれた晶は、その満足感から気持ちが昂り…再び絶頂が込み上げてくる…
「はぁあ、はぁあ、はぁあ!!晶ちゃん!!僕、もうダメ…晶ちゃん、中に…中に出しちゃうよ!!?」
「あんっ♪あんっ♪巧海ぃ!!いいよ!!中に出して!!赤ちゃん、作っちゃおう!!巧海!!
私、巧海の事…大好き!!んっ…ちゅっ、ちゅく…んっ♪あんっ♪ダメ…私も…私も…何か来ちゃう…
また気持ちよくなっちゃう…あんっ♪あんっ♪あん♪ダメ…あああっ…んんっ!!!」
知らず知らずのうちに、普段のボーイッシュさは無くなり…女の子らしい口調で巧海の言葉に答える晶…
巧海も、普段の優しい巧海からは想像も突かないような激しい動き…
晶は先ほどまで処女だったにも関わらず、初めての挿入で絶頂に達し…
巧海は始めて男を受け入れた晶の膣内に、タップリと射精した。
息を上げ…射精の快感を味わった巧海は、晶の隣に仰向けになる…
巧海の射精を受け入れ…全身に汗を浮かべ…巧海の隣で仰向けになる晶…
晶は目を閉じ、天井に顔を向け微笑む…
目には…なぜか一筋の涙…
痛みからか…快感からか…それとも、巧海と結ばれた感激からか…
理由は分からなかった…
晶の秘部から流れる鮮やかな鮮血と破瓜の痛みは、晶の純潔と、その純潔を巧海に捧げた証となり…
晶の心と身体に、永遠に刻み込まれる事になった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前5時
二人は、暫くベッドで抱き合ったまま眠り…
気がつけば、既に朝の5時…
二人はシャワーを浴びると、裸のまま再びベッドに横になる…
仰向けになる巧海…
その巧海に寄り添うようにして体を預ける晶…
二人は暫くの間語り合った…
「晶ちゃん…僕、夏休みにバイトしようかなって思ってるんだ」
「バイト?巧海が?どうして?」
「うん…今まで無駄遣いしたお金…僕、一生懸命働いて返そうと思ってるんだ…お姉ちゃんが
一生懸命稼いでくれたお金を…僕は無駄遣いしてしまった…だから、僕が一生懸命働いて…
全額じゃなくても、何分の一でもいいから、働いてお金を返したいんだ」
巧海の意外な言葉に、晶はニッコリ微笑む。
「へぇ…巧海、成長したんだな♪」
「えっ?成長って…僕が?」
「あぁ♪何か、考えが男らしくなったな〜〜ってな♪」
「そうかな?別に僕は…そんなに変わってないと思うんだけど…」
「中等部時代とは大違いだよな♪まぁ、いいんじゃないかな?バイト♪そうだ!私もするよ、バイト!」
「えっ?晶ちゃんも?」
「あぁ!私もバイトして、二人で舞衣さんにお金返そうぜ!」
「そんな!ダメだよ!晶ちゃんにまで迷惑かけられないよ!」
「言ったろ?私と巧海はもう恋人同士なんだから♪嬉しい事も、楽しい事も分かち合おうぜ♪」
「晶ちゃん…うん、ありがとう♪」
心の成長を見せた巧海に笑顔を向ける晶…
晶の優しい言葉に感激する巧海…
二人は笑顔で抱き合い…愛情を確かめ合った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前7時
ラブホテル前
ホテルを後にした二人…
日は既に昇り…強い日差しが二人を照らす…
「ふぅ〜〜今日もいい天気だね」
「あぁ、今日も暑くなりそうだな…」
ホテル前の道路には、既に車が多く通り…
防波堤越しの浜辺には、昨日の若者達の姿は無く…散らかした後が残るだけ…
「学校に帰ったら…昨日の事、一緒に舞衣さんに謝ろうな」
「うん…ありがとう、晶ちゃん…」
「ま、落ち込んでても仕方ないぜ、乗れよ巧海!学校までひとっ走りしようぜ!!」
「うん!行こう、晶ちゃん!!」
晶は原付に跨ると、その後ろに巧海も跨る…
そして、二人は舞衣と碧が待つ風華学園に向かって走り始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>風俗通いしていたとはいえ、心も身体も醜い…妙な体型の女たちには自ら触れようとはしなかった巧海…
何か偏見に満ちてるな巧海w・・ いくら風俗嬢だからって気の毒だ
7月28日 午前8時
風華学園 生徒指導室
会議用テーブルが並ぶ生徒指導室…
その会議用テーブルに着席しているのは、舞衣と碧…
そして、テーブル越しの目の前に立っているのは…制服姿の巧海と晶…
「先生、お姉ちゃん…昨日は本当にごめんなさい!」
「あっ、俺も!!じゃなかった!!私も謝らないといけないんです!私が巧海を連れ出して…」
二人は、昨夜の出来事を謝罪していた。
「ううん、もういいの…それよりも、ごめんね巧海…お姉ちゃん、巧海に酷い事いっちゃって…」
「しょうがないよ…僕がやったことは悪い事だから…お姉ちゃんに叱られて当然だよ…」
舞衣も、昨夜は巧海に言い過ぎたと反省していた様子…
巧海にキツイ言葉を浴びせ、更に平手打ちしてしまった事に後悔していた舞衣は、巧海に謝る…
「舞衣さん…私も…ゴメン…私、ついカッとなって…舞衣さんにあんな事言っちまって…」
「あはは、うん、もういいよ、晶くん…言われて当然だもん…普通言っちゃうわよね…」
生徒指導室には謝罪の言葉が飛び交う…
一夜が開け…みんな心が落ち着いたのか…
冷静にお互いの言葉を聞き入れ、話し合う事ができるようになっていた。
そんな時…
「おほん!!あ〜〜〜みんな!傷の舐め合いはもう結構!!と・り・あ・え・ず!!停学処分中にも
関わらず!!夜中にバイクで寮を脱走!!そして街中を走り回り!!おまけに二人乗り!!挙句朝帰り
するなんて!!もう〜〜言語道断!!何も無かったからいいけど〜〜いい?一応停学処分中は基本、
寮で謹慎なんだからねっ!!そこの所忘れないように!!」
険しい表情の碧は二人を叱る。
しかし次の瞬間、碧の表情は笑顔に変わった。
「ま、昨日はいろいろあって疲れてるでしょ?二人共、もう寮に帰ってゆっくり休みなさい…大丈夫、
学園には昨日の事は黙ってるから(笑)って事で、三者面談は終わり〜〜っと♪」
昨日中断した保護者と教師の三者面談をやっと終えることができた。
安堵のため息をつく巧海と晶…
その様子を見て、舞衣は立ち上がった。
「巧海…ちょっといい?」
舞衣は立ち上がると、巧海に歩み寄る…
「巧海…昨日は本当にゴメンね…久しぶりに会うことができたのに…いきなりあんな事言っちゃって…」
「もういいよ、お姉ちゃん…悪いのは僕だし…僕だって…お姉ちゃんに迷惑かけちゃって…」
舞衣は巧海の正面に立ち向き合うと、身長が伸びた巧海を少し見上げるようにして話し始めた。
「巧海…見ないうちに大きくなったわね!ビックリしちゃった(笑)」
「うん、あれから随分身長が伸びてね、今170センチ、いつの間にかお姉ちゃんを超えちゃったね(笑)」
「わぁ!随分伸びたのね〜〜!あと、今更だけど…編入試験合格、おめでとう!」
「ありがとう、お姉ちゃん!お姉ちゃんに喜んでもらえて、僕、嬉しいよ!」
「ずっと憧れていた風華学園高等部の制服を着てる巧海を見ることができて、お姉ちゃん凄く嬉しい…
よかったわね、巧海!あっ、あれから身体の調子はどう?また苦しくなったりとかしてない?」
「うん、身体の調子はいいよ、時々病院に行って検査してもらってるけど異常はないって。でも、まだ
許可があるまで激しい運度はしちゃダメなんだ…」
「そうなの…でも良かった、巧海が元気そうで…」
一日遅れて再会を喜び合う…舞衣と巧海…
「うん、あっ!そうだお姉ちゃん!」
巧海は何かを思い出したかのような声をあげる。
「どうしたの巧海?」
「僕、夏休み中バイトしようと思ってるんだ。」
「バイト!?どうして?何か欲しいものがあるの?」
「ううん、違うんだ…僕、お姉ちゃんから貰ったお金を…お姉ちゃんが、僕のために一生懸命働いて
稼いでくれたお金を…あんな事に使っちゃって…本当に申し訳ないと思ってるんだ…だから僕、一生懸命
バイトして、お姉ちゃんにお金を返す事にしたんだ。」
巧海の言葉を聞いた舞衣は驚きが隠せない…
「はい〜〜っ!?もういいわよ〜〜あのお金は!バイトなんてしてたら疲れが溜まって…体調悪くなったら
大変でしょ?それに、勉強に支障が…」
両手を振りながら「ダメダメ」と言う舞衣の言葉を遮るかのように、巧海は再び話し始めた。
「ダメなんだ!…それじゃ…僕の心の中に残っちゃうんだ…お姉ちゃんへの罪の意識が…」
舞衣の心配を振り払うかのように話す巧海…
「お姉ちゃんに見てもらいたいんだ…僕の気持ちを…僕の謝罪の気持ちを…全額は返すことはできないと
思うんだ…でも…少しでもいいからお姉ちゃんにお金を返して…僕なりに反省してみたいんだ…」
巧海を援護しようと、晶も口を開いた。
「舞衣さん、私も一緒にバイトするから大丈夫だって!ほら、私もバイクの中型免許とか、300ccの
バイクとか…欲しいものあるからバイトしたかったんだよな〜〜♪巧海もああ言ってるし、巧海の事は、
バイト中も私がしっかり見てるから!碧先生、私と巧海、バイトするけどいいよな?」
「うむ、バイト許可します♪でも無理はしない事!あと、勉強が疎かにならないようにね!」
碧は笑顔で二人のバイトを許可した。
「ちょちょ、ちょっと碧ちゃん!」
舞衣の意見を無視してバイトを許可した碧に、舞衣は驚き声をあげる…
「まぁまぁ、舞衣ちゃん♪机について授業を受けるだけが勉強じゃないの!この際、巧海くんには、
舞衣ちゃんがどれだけ苦労していたか知ってもらおうじゃない♪舞衣ちゃんが学生時代、どれだけ
苦労してたか知ってもらえると、更に巧海くん、勉強頑張れると思うんだよね♪1ヶ月だけの社会
勉強だと思って、ね、舞衣ちゃん♪」
「まぁ…そういうなら…でも巧海、本当に無理はしないでね」
「大丈夫だよ、お姉ちゃん!僕、結構楽しみなんだ、バイト!」
「巧海…本当に…見ない間に成長したのね…」
少し前の…生きる希望をなくしていた巧海を知っている舞衣にとって、今の巧海は大きく見えた。
身体も精神的にも成長した巧海を見て、舞衣は笑顔を取り戻した。
「うん、分かった!そこまで言うならもう止めない。頑張ってみなさい、巧海!」
最終的には、舞衣は笑顔で巧海のバイトを許可した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バイトしながら医学部入る・・奴も居るとは思うが、
一般的には合格可能性を下げる愚かしい行為ではないかと思う
午前9時
その後、巧海と晶は生徒指導室を後にする…
舞衣も生徒指導室を出ようと立ち上がった…しかし…
「あっ、舞衣ちゃんはもう少し残ってて頂戴。陽子がちょっと話があるらしいの…」
「…鷺沢先生が…うん、わかった…」
碧も生徒指導室を後にする…
一人残された舞衣は立ち上がり、窓から外を眺めた。
「改めて見ると…懐かしいわね…」
窓の外の中庭を眺めながら、改めて自分が風華学園にいることを実感する舞衣…
懐かしい高等部時代を振り返りながら、感慨に耽っていると、近づいてくる足音が聞こえてきた。
生徒指導室のドアが開く…
「待たせたわね、鴇羽さん…」
現れたのは、保険医の鷺沢陽子…
「あっ、はい、大丈夫です…あの…お話って…」
「えぇ、それよりも…何とか巧海くんと仲直りできたみたいね」
「はい、何とか…あたし、昨日はどうかしてました…」
「そうね…疲れてたのよ…あれから体調はどう?」
「ゆっくり寝たおかげで、もう大丈夫です♪」
「それは良かったわ…あっ、そうそう…」
お互い会話を交わすと、陽子は思い出したかのように話し始めた。
「今回の騒動で、巧海くんと接触したウチの卒業生がいるの…」
「はいっ?どういう事ですか?」
「要は…巧海くんが初めて行ったお店の風俗嬢がウチの卒業生で…しかも鴇羽さんの同級生だったの…」
「はい〜〜っ!?あたしの…同級生…誰?誰なんですか?」
「1、2年生の時に、鴇羽さんと同じクラスだった…田島恵利子さん…彼女がお店で働いていたの…」
「…田島さんが…巧海と…」
見事な肥満体型で、お世辞にも可愛いとは言えなかった…かつての同級生の姿を思い出し…
その同級生が巧海と…と考えてしまった舞衣は、思わず立ち眩みを起こした。
「大丈夫、鴇羽さん?気持ちは分かるわ…まぁ、あまり深く考えない事ね…で、彼女、今回の騒動で
警察からいろいろ事情徴収されたらしいの…挙句、未成年を相手したと言う事で、お店は厳重注意、
当の彼女はお店を解雇されたらしいの…」
「そう…ですか…田島さん、何か言ってましたか?」
「そうね…一応学園側からも彼女に謝罪したの…でも、彼女そんなに怒ってなくて…逆に巧海くんの
事を心配してたわ。それに、彼女は今回の事は絶対に口外にしないし、マスコミにも絶対に話さない
って約束してくれたわ…だから、もし彼女に出会う事があったら、一言お礼を言っておくといいかも
知れないわね」
「わかりました…そうなんですか…田島さんが…お店で…」
風華学園に転校してきた当時、舞衣に対して陰湿なイジメを行っていた田島…
しかし、すぐに原田千絵や瀬能あおいといった心強い友人達が舞衣をイジメから救ってくれた。
そして、舞衣の人柄や性格はクラスの皆に受け入れられ、舞衣にとって、田島恵利子は何時しか
蚊帳の外の人物になっていた。
『田島恵利子』
この名前を聞くと、今もあまりいい思いはしない…
「…本題に入るわね…」
真剣な表情になった陽子は、舞衣に向かって話し始めた。
「鴇羽さん、昨晩あなたがこのベッドで寝ている最中、私…あなたの左腕にある…数え切れない程の…
注射針の痕を見てしまったの…」
その言葉を聞いた瞬間、舞衣の表情は強張った…
「っ!?なっ…何の事…ですか?」
注射針の痕を見られたことに動揺する舞衣…
「…私ね、どうしても気になって…あなたの事が心配になって…申し訳ないけど…バッグの中を調べさせて
もらったわ…私物を漁るなんて、あなたに対して本当に悪い事をしたと思ってる…」
そして陽子は、昨日舞衣のバッグの中から発見した注射器と、白い粉末が入ったパケを取り出した。
「あっ!それは…」
舞衣は、数日間の慌しさから、バッグの中に注射器とクスリを入れっぱなしにしていた事に、今気付いた様子…
もう逃れられない…
そう思った舞衣は、全て正直に話す事にした。
「この注射器と粉末は…鴇羽さん…あなたの物に間違いないわね?」
暫くの沈黙が続いた…
そして…
「…はい…あたしの物です…」
「…そう…クスリ…使っていたのね?」
「…はい…使ってました…3ヶ月前、凄く辛い出来事があって…何もかも嫌になって自棄になってたんです…
そんな時…ある人に、このクスリを勧められたんです…「嫌な事全部忘れられるから」って…軽い気持ちで
、憂さ晴らし目的で使って…」
舞衣の告白を聞き、ため息をつく陽子…
「…そうなの…そんなに辛い事があったの…まぁ、あなたが辛いって言うからには、相当辛い出来事だった
んでしょうね…昔から大抵の事は乗り越えてきたあなたがそこまで辛いなんて…大変だったのね…鴇羽さん…
何があったかは訊かないわ…その代わり、答えて頂戴。あなた…そのクスリを今も使ってるの?」
舞衣の事情を聞き、慰めるような口調で舞衣に話しかける陽子…
しかし、舞衣が今も薬物を使用しているのか…陽子は真意を確かめようとする…
「…5日前に…クスリは止めました…あたし、元の生活に戻りたくなって…何とかクスリを止めようと
思って…幻覚とか、幻聴とか…呼吸困難とか…禁断症状が凄かったんですけど、何とか耐える事ができて
…あたし、クスリを止めることができたんです。本当です!もうあたし、クスリは使ってないんです!」
もう薬物を使用していないことを必死にアピールする舞衣…
「ええ、分かってるわよ鴇羽さん…私はあなたを信じてるわ」
舞衣の真剣な表情から、真実を話していると悟った陽子…
「鴇羽さん、あなたを疑うわけじゃないけど…もうクスリを使ってないって、あなた自身で証明して欲しいの」
「あたし…自身で?」
そういうと、陽子は舞衣の身体からの薬物反応を調べる為に、尿検査と血液検査を実施した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前10時30分
保健室
「血液、尿…どちらからも薬物反応はなかったわ…もうクスリを使っていないというのは本当ね」
採取した舞衣の尿と血液を調べた結果、薬物の反応は無く、舞衣が今現在薬物中毒者ではないことが
証明された。
しかし、舞衣の表情はまだ硬い…
「そうなんだ…あたしの身体には、もうクスリは残ってないのね…よかった…あっ、でも…あはは…
やっぱりこれって…あたし、警察行きですよね(笑)」
舞衣は苦笑いしながら陽子に尋ねた。
「安心しなさい、そんな野暮な事はしないわ。それよりも…今も苦労が耐えないのね…鴇羽さん。
あなたの今の苦労は…学園側にも責任があると思うの…あなたを利用する為に学園に呼び寄せて…
挙句、用が済んだら特待生の資格を取り消して…まるで使い捨てのような扱い…あなたの退学を
止める事ができなかった…教師達はみんな、あなたに申し訳なかったと思っているの…」
舞衣の退学が受理された当時、教師達はみんな、舞衣に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
当時を思い出すように…陽子は舞衣に話しかける…
「…どうしようもなかったんです…退学するしか…退学して…あたしが稼ぐしか…もうこれ以上、巧海を
苦しませたくなかったし…他に頼る人も居なかったし…仮に頼っても…迷惑になっちゃうし…」
高等部当時…そして今も…同情されると無意識に突っ張った態度を取る事が癖だった舞衣…
しかし、今の舞衣は怒る事も無く…当時の教師達の思いを聞き入れることができた。
どうしようもない現実…
これは当時、教師や学園関係者達もどうする事もできなかった…
陽子も返答に困ったが、何とか舞衣に自分や碧の気持ちを伝えようと口を開く…
「でも…これだけは言わせて頂戴…こんなクスリを使っても、現実は何も変わらないわ。クスリを使ったり
、お酒を飲んで酔っ払っても…目覚めたら現実がそこにはあるの。何も変わらない現実が…だから、鴇羽さん
、悩んだり苦しんだりしたときは、私や碧に相談しなさい。生徒と教師ってね、学校を卒業しても、ずっと
生徒と教師なの。学校を卒業して何年経っても、生徒にとって、私達は「先生」で、私達にとっては、生徒は
「教え子」なの。あなたは退学したとはいえ、ここ…風華学園の生徒だった事には間違いない…そう、あなた
にとっての先生…私や碧に相談すればいいの…電話でもいいし、会いに来てもいい…一人でずっと悩んで
ちゃダメよ!いいわね!」
舞衣に言い聞かせるように優しく語る陽子…
「はい、ありがとうございます!」
舞衣も精神的に落ち着いたのか…笑顔を取り戻した。
そして舞衣は、改めて陽子に「もう一人で悩まない」と約束し、保健室を後にした。
その後、舞衣は市街地へ向かう…
碧の話によると、学園側が予めビジネスホテルに部屋を予約していてくれたらしく、舞衣は数年ぶりの
市街地を懐かしみ感慨に耽りながら、宿泊先のホテルに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
田島と詩帆が組んで悪辣なことをするかな
正午
ビジネスホテルの一室
「ふぅ〜〜〜サッパリした〜〜♪」
真新しいビジネスホテルに到着すると、早速バスルームに向かった舞衣…
昨日までの汗を流し終えると、ドライヤーで髪の毛を乾かしながら、鏡に映る自分の顔を眺め考える…
「それにしても…あたし、とんでもない事をしてたのよね…警察に捕まってもおかしくない事を…」
成り行きから、碧と陽子…風華学園の教師二人に、自分が薬物を使用していた事がバレてしまった…
その事が頭から離れず…舞衣は改めて自分の犯した過ちに後悔していた。
髪の毛を乾かし終えた舞衣は、ショーツ一枚姿のまま脱衣場から出てくると、ベッドに腰を下ろした。
テレビの電源を入れ、懐かしいお昼のローカル番組を眺めながら…舞衣は改めて高等部退学以来の自分の
人生を振り返り考え始める…
「…あたし…あの時、本当はどうすればよかったのかな…」
様々な思いが舞衣の頭をよぎる…
高等部を卒業して、本当にいい就職先があったの?
その就職先で働いて、本当に借金を返済できたの?
「ううん…多分…返済できなかったと思う…」
舞衣は…「ソープで働くしかなかった…」と、自分に結論を聞かせた…
「そうよ…他に方法は無かったし…でも…あたしがソープで働いていたから…巧海は凄く傷ついて…
でも…手術を受けさせなかったら…巧海は絶対に…」
借金をして手術を受けさせた事は絶対に間違いじゃ無かった筈…
舞衣は常にそう考えていた…しかし、今回の巧海の態度を見て…舞衣は自分の導き出した答えに
自身が無くなり…悩み始めていた…
「あ〜〜〜もうっ!!あたしどうすれば良かったのよ〜〜〜!!」
唸り声をあげながら、ここに来る途中コンビニで買ったパンとジュースを取り出す。
そして、自分のこれまでの行動を振り返り悩みながら昼食を摂り始めた。
食事を終えた舞衣はベッドに寝転がり…
いつの間にか寝息を上げていた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後5時
ビジネスホテルの一室
「んっ…あぁ…いけな〜〜い…あたし、寝てたんだ…」
ここ数日間の疲れから、暫く眠り続けた舞衣…
目が覚めると、時計は既に夕方の5時を回っていた
「ふぅ〜〜お昼寝なんて久しぶり…」
目覚めた舞衣は上半身を起こす…
と同時に、お腹がぐぅ〜〜っと音を立てた。
「あはは…寝てるだけでも、お腹って減るんだ(笑)」
苦笑いしながらも、考えている事は依然変わらない…
点けっぱなしだったテレビを眺めながら、今までの自分の選択肢が正しかったのか…それだけを考えていた。
悩み続けると…当然気が滅入ってしまう…
「ふぅ…久しぶりに…お酒飲みたいな…」
ため息混じりにポツリと呟く…
「コンビニでお酒…買って来ようかな…あっ、ついでに晩御飯も…あと、他にもいろいろ見て回ろうかな」
久しぶりに好きなお酒を飲み、少しでも嫌なことを忘れようと思った舞衣は着替えとメイクを済ませると、
早速外出する事にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後5時30分
風華町 市街地
「あっ、恵利子ちゃ〜〜ん、ゴメン!俺、急な用事が入っちゃって!!また何時か会おうね♪」
「あっ!!ちょっと待ち…」
たった今、あたしは出会い系サイトで釣った男に逃げられた…
今週に入って12人目…
大体の男は、あたしと出会った瞬間驚いた表情を見せる…
『ちょっとぽっちゃりだけど、胸大きいです♪』
っていうプロフィール…嘘ついてないだろ?
今の男とは、喫茶店でお茶まで飲んで…イケると思ったんだけど…期待させるなっての!!
他の男は…出会った瞬間逃げ出しやがって…ナメてやがる…
「あ〜〜あ!ガッカリ!!時間持て余しちゃったなぁ〜〜!」
そう…いつものあたしは、この時間は仕事の真っ最中…
この先の歓楽街にあるソープランドで働いていた…
ちなみに、源氏名は「キャサリン」
巨乳が売りのソープ嬢だった…
先週までは…
先週、あたしは突然店をクビになった。
あたし、知らない間に未成年を相手にしてたんだよね(笑)
言われるまで気づかなかったけど、何ヶ月か前にあたしが童貞卒業させてあげた美少年…
あの子、高校生だったんだって(笑)
何かさ〜〜風華学園の生徒だったらしくて(笑)警察と教師が店に来たんだよね〜〜
もう気まずい気まずい!!
杉浦と鷺沢?あいつらも来て…一応無難に接したけど〜〜思いっきり顔バレじゃね?
そうそう、あたしビックリしちゃったんだけど〜〜あの子、鴇羽の弟だったらしいんだよね(笑)
鴇羽…あたし、あの子マジ嫌いだった!!
転校してきた時から、男子に可愛いとかスタイルいいとか…影でもてはやされて…
クラスに溶け込んだ後は、男子にも女子にも人気があって…
だから…あたしはアイツが転校してきた当時、陰湿なイジメを仕掛けた…
でも、アイツには通用しなかった…
その後…アイツはクラスの人気者…あたしは蚊帳の外…
おまけに彼氏持ち!!フザけるなっての!!
ルックス…スタイル…人気…彼氏…
あたしの劣等感を煽りやがって…
あたしはアイツの全てがうらやましかった…
「あ〜〜〜ダメダメ!!思い出したくない事思い出しちゃった!!」
あたしは嫌な高等部時代を忘れようと、再び携帯で出会い系サイトにアクセスすると、男漁りを再開した。
「あ〜〜〜もう!!いい男いないかな…んっ?」
携帯のディスプレイから目を逸らした瞬間、あたしは大通りの向こう側に見覚えのある女を発見した。
「えっ!!?あれ…もしかして…鴇羽じゃない?」
そう…あの髪の毛の色…髪型…そして、男が喜びそうな…服の上からでもハッキリ分かる無駄にデカイ胸…
間違いない…あれは鴇羽…アイツだ…
そういえば、杉浦が…近々鴇羽を呼んで事情を話す…みたいな事言ってた筈…
そうか…弟の事で風華町に来たんだな…
ククク…そういえば、アイツ…学校辞めてソープ嬢やってたんだっけ?いい気味だよね〜〜(笑)
イヤらしい身体してるし、お似合いじゃね?
ま、先週まで同業者だった訳だけど…
あたしはゆっくりと尾行を始めた…
「…あんたの弟のせいで…あたし、店をクビになっちゃったんだよね〜〜」
そうだ…こうなったら…高等部時代の恨みも合わせて…鬱憤を晴らさせてもらおうかな〜〜♪
あたしは一瞬で憂さ晴らしの計画を練る…
昔から…こういう事だけは考えるの得意なんだよね〜〜あたし(笑)
あたしは携帯を取り出すと、風華学園時代の…一緒に悪さした仲間に連絡を取る…
「あっ、ユリっち〜〜?今暇?うん、ちょっとね〜〜街で凄く懐かしい奴発見したんだよね〜〜(笑)
誰だと思う〜〜?と・き・は!!うん、そうそう!!アイツ!!今風華町にいるの!!でさ、アイツ…
あたし等にいろいろ見せ付けてくれてムカついてたでしょ〜〜?だから、ちょっとあたし等で鴇羽を
苛めてやろうよ(笑)ユリっちはアケミ呼んで来てよ!あと〜〜そうそう(笑)あんた伊園と名嘉島、
あいつ等の携帯番号知ってるでしょ?うん、この後呼んで欲しいの!他にも〜〜呼べる男子がいたら呼んでよ。
ま、とりあえず〜〜7時頃、居酒屋で待ってるわ」
あたしは一瞬で計画を練ると、必死に笑顔を作りながら、背後から鴇羽に近づいていった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
蒸し暑い夕方…人で賑わう市街地…
「ねえ、もしかして…鴇羽さん?」
「はいっ?」
田島はさりげなく背後から舞衣に近づくと、偶然を装い声をかけた。
「はいっ!?もしかして、田島さん?」
「やっぱり鴇羽さんだ、超久しぶりじゃない?高等部の3年生からだから〜〜2年ぶり?」
「そうね〜〜それくらいかなぁ…本当に久しぶりだよね〜〜」
舞衣は、田島の顔を見て思わず表情を強張らせた…
転校してきた当時の、陰湿なイジメを受けていたときの思い出が蘇り…正直不快だった…
しかし、笑顔で話しかけてくれる同級生を無視することもできず…
舞衣も笑顔で田島の声に答えた。
田島と暫く話していた舞衣は、巧海が田島と風俗店で接触した事を思い出した。
「あっ!田島さん、今回その…うちの弟が原因でお店をクビになっちゃったのよね?本当にゴメンね〜〜」
「あっ、あぁ…ううん、いいって(笑)あたしさ、調度お店辞めようと思ってた所だったから、それよりも
弟くん、停学になっちゃったんでしょ?大丈夫?」
「うん、巧海は大丈夫…何とか停学も3日で終わりそうだし…」
「そうなんだ〜〜よかったね♪あっ、それよりさ、同窓会で知ったんだけど〜〜鴇羽さんもソープで
働いてるんだよね?あたし親近感沸くわ〜〜(笑)」
「…同窓会で…あはは、やっぱりみんな知ってるよね〜〜(笑)うん、今はもう働いてないんだけど…」
「あっ、そうなんだ〜〜うんうん、結構重労働だもんね〜〜(笑)」
田島は「ソープ嬢」として働いていた舞衣との共通点を無理やり引き出して、強引に話を進める…
「そうだ鴇羽さん、久しぶりに会ったんだから〜〜ちょっと飲みに行かない?ねえねえ、いいでしょ〜〜?」
半ば強引に舞衣を誘う田島…
「飲みに?あっ、ちょうどあたし、お酒飲みたかったのよね♪うん、いいよ、ちょっとだけなら…」
お酒を買いに出かけた先で受けた飲みへの誘い…
舞衣はお酒の誘惑に負け、田島の誘いを受け入れる事にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後6時
某 居酒屋
和風の座敷席で統一された店内…
会社帰りの時間帯…店内はスーツ姿のサラリーマンやOLたち…様々な年齢層のお客で賑わっていた。
店内の一番角のテーブルに座る、舞衣と田島…
「っていうかさ〜〜ワキガの客とか〜〜不潔な客って最悪だよね〜〜(笑)あたし、そういう客の場合は
サービス抜いて楽してたわ〜〜(笑)ちょっと位手を抜かないとバテちゃうよね〜〜(笑)」
「そうかな〜〜(笑)あたしの場合は…折角高いお金を払ってくれてるんだから、精一杯サービスしないと
って思って…手は抜かなかったけど…やっぱり料金分は頑張らないといけないって思ってたかな」
「そうなんだ〜〜さすが鴇羽さん♪風俗嬢の鏡よね(笑)」
「あはは…何かそれ嬉しくないし〜〜(笑)」
二人はお酒を飲みながら、ソープ嬢としての仕事内容について話していた。
大きな声で遠慮なく話す田島…
周囲を気にしながら、声を若干抑えて話す舞衣…
二人の容姿…話す態度…会話の内容…
まさに二人の人間性を物語るような光景…
「あっ、止まってる〜〜ほらほら鴇羽さん、もっと飲んじゃって♪あたしも飲むから〜〜♪」
舞衣は進められるままに、お酒を喉に流し込む…
喉が熱くなり…胸元が熱くなり…頬は若干火照り…
舞衣は酔い始めた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後7時
「恵利子〜〜おまた〜〜〜♪」
「あっ、マジで鴇羽だ〜〜〜久しぶり〜〜♪」
「お前ら遅いっての!!」
舞衣と田島が飲み始めて1時間後…さらに高等部時代の同級生が現れる…
「あっ…佐藤さんに…山口さん…」
素顔を隠すようなケバい厚化粧に、茶髪や金髪…目立つ髪の毛の色…
そして、ギャル系の派手なファッションに身を包む二人は、舞衣に笑顔で挨拶した。
舞衣の表情は、田島と出会った時と全く同じように引きつった…
無理も無い…
この二人は、割と普通の生徒が多い風華学園の中でも、数少ない不良少女と言われていた生徒だった。
「鴇羽〜〜おひさ〜〜〜♪元気してた〜〜?」
「あっ、同窓会で見たよ〜〜♪鴇羽ソープ嬢やってるんだってね〜〜♪やるじゃん(笑)」
「ちょ、ちょっと!声大きいよ〜〜他にも人いるんだし、やめてよね」
予想していた二人の言葉に、酔いが回っていたにもかかわらず、舞衣は思わず反論してしまった。
「アンタ等、場所わきまえろっての!!あ〜〜ハズカシ!!マジ馬鹿丸出しで最悪!!」
田島は、二人の風貌や態度に嫌気が差したのか…思わず愚痴をこぼす…
「あっ、ゴメンゴメン(笑)でもさ〜〜意外だったからさ〜〜(笑)」
「でも、あれだよね?弟くんの医療費関係だよね?マジいいお姉ちゃんだよね〜〜あたし等じゃできないわ…」
田島恵利子…そして、不良少女2人…
親しくもない苦手な同級生3人に囲まれる舞衣…
3人はお酒を飲みながらも、舞衣を酔わせる為に強引にお酒を勧めはじめた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もう幸せにしてやってもいいんでないか
午後7時30分
「でもさ〜〜鴇羽、ソープで働くなんて、度胸あるよね〜〜(笑)」
「ぶっちゃけ、ソープ嬢ってさ、出会ったばかりのオッサンとディープキスとか平気でしちゃう訳だよねェ?
そういうの抵抗なかったの?アタシ考えるだけで吐き気がしちゃうんだけど〜〜(笑)」
「そうそう!キモいオッサンのチンポ咥えたり、モテない男とセックスするなんて、ウチらには無理だわ〜」
新たに現れた田島の友人2人は、舞衣に様々な質問をぶつける…
その大半が、自分達の知らない「風俗嬢の実態や本音」についての質問…
「ヒック…うん、そうね〜〜ま、お仕事として割り切ってるから、大体の事はできちゃうかな〜〜(笑)
お金を貰うんだし…お客さん達が払ってくれたお金分しっかりサービスしないといけないって、いつも
思ってたの(笑)慣れれば大丈夫かな(笑)」
デリカシーの無い質問や会話に、酔っ払った舞衣は笑顔で無難に答える…
正直不快な質問ばかりだったが、酔っ払って気分が良かった舞衣は饒舌になり…何とか答える事ができた。
「ヒック…あぁ〜〜ダメ、あたしもう酔っちゃった(笑)あたしばかりじゃなくて〜〜田島さんもソープで
働いてたんだから、田島さんにも質問してよね〜〜(笑)」
「あっ、そういやそうだった(笑)でも、アタシが男だったらさ、ゼッタイ鴇羽の方を指名するよね(笑)」
「アタシも!!やっぱり、タダのデブより巨乳を選ぶよね〜〜(笑)」
「んだとコラ!!これでも毎日3人は指名客が居たっての!!」
「うわ、マジで〜〜!?物好きも居るもんだね〜〜(笑)」
居酒屋の一角に、4人の笑い声が響く…
「でもさ〜〜鴇羽、マジでスタイルいいよね〜〜♪」
「そうそう!!巨乳だし〜〜デブじゃないし〜〜!ヤラシイ体してるよね〜〜(笑)結構人気あったっしょ?」
「ヒック…そんな事ないよ〜〜ヒック…あたし、可愛くないし〜〜そんなにスタイル良くないし〜〜」
かなり酔いが回った舞衣は、自身のスタイルを褒められ照れ笑いする…
「でも胸、マジでかいよね〜〜(笑)ね、ちょっとシャツ捲くって見せてよ(笑)」
「あっ、見た〜〜い♪巨乳って直に見た事ないんだよね〜〜(笑)」
「はいぃ〜〜〜っ!?ダメダメ!こんな所でダメよ〜〜(笑)」
酒の席とはいえ、信じられない言葉が飛び出す…
2人から胸を見せるようリクエストされると、火照った頬を更に赤面させ、ダメダメと両手を振る舞衣…
その言葉に、隣のテーブルのお客達も舞衣の方に振り向き注目する…
他のお客の視線は、舞衣の羞恥心を煽った…
「あたしの胸なんて見ても楽しくないから(笑)もういいでしょ〜〜?ねっ?」
「ちぇ〜〜つまんね〜〜〜(笑)なんかガッカリ〜〜!」
「てかさ〜〜鴇羽って〜〜昔から場の空気読めなかったよね〜〜(笑)」
舞衣はその言葉に一瞬反応する…
『場の空気が読めない』
高等部時代から、舞衣が密かに気にしていた事だった。
風華学園に転校して来てすぐに、舞衣はファミレス「リンデンバウム」でバイトを始めた。
毎日のバイトと、巧海の世話や看病…そして学業…
様々な事情の為に毎日忙しかった舞衣は、当初クラスメイトからの様々な誘いを断っていた。
その時につけられてしまった評価
『場の空気が読めない子』
その後クラスに溶け込み、充実した日々を送りながらも、その評価はついて回った…
当然、舞衣もそのことには気付いていた…そして気にしていた…
そんな自分が嫌だった時期もあった…
自身の境遇を恨んだ事も…僅かだがある…
しかし、そんな時は「しょーがないか♪」と、半ば呆れて苦笑いしながら運命を受け入れていた舞衣…
『場の空気が読めない』
舞衣にとって『同情の言葉』の次に敏感になっている言葉だった…
「やめなって二人共!!鴇羽さん困ってンだろ!!って…あぁん…誰?」
田島が二人を制止していると、携帯の着信音が鳴り響く…
「あぁ…ちょっと待っててね〜〜ゴメン、あたしちょっと席外すわ…」
田島は席を立ちトイレに向かう…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後7時50分
居酒屋 女子トイレ
「あン?あぁ、マジで居るって鴇羽、あぁ、いいよ、今からそこに連れて行くから…楽しんで待ってな…
あぁ…もう結構酔わせてるからさ、アンタ等でトドメ刺しなよ(笑)思ったよりさ、結構軽いよあの女…」
誰も居ない女子トイレで、田島は携帯片手に笑みを浮かべながら話す…
話し相手は、風華学園の卒業生…舞衣や祐一の同級生で不良生徒だった男…
田島は舞衣を罠に陥れる為に、名嘉島、伊園といった元不良生徒…ガラの悪い男たちと話し合っていた。
一通り計画を練ると、田島は何事も無かったかのように女子トイレから出てくる…
「おまたせ〜〜♪じゃ、そろそろ飲みも飽きてきたし〜〜2次会はカラオケ行かない?」
「あっ、いいじゃんカラオケ〜〜♪行こう行こう♪」
「もちろん鴇羽も行くよね〜〜カラオケ♪てかさ、鴇羽カラオケ好きだったよね〜〜確か?」
「ヒック…はいっ?2次会って…どうしようかな〜〜」
酔っていた舞衣は、この苦手な面々から退散する機会を逃してしまった…
かなり酔っていた舞衣…意識が若干朦朧として…既に判断力が鈍っていた…
確かに、舞衣はカラオケが大好きだった…
しかし、この面子では…と思っていた矢先…
『場の空気が読めない』
この言葉が脳裏を過った…
それが舞衣にとって恥なのか…そう思われたくない舞衣の意地なのか…真意は分からない…
「うん、あたしも行っちゃおうかな、カラオケ♪久しぶりに歌いたいし♪」
この言葉がキッカケになり、舞衣は酔いに任せて軽い行動をとり始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後8時
市街地 カラオケボックス
「よっ!おまたせ〜〜♪待たせてゴメンね〜〜♪」
田島さんに肩を支えられながら…あたし達は居酒屋近くのカラオケボックスに到着した。
田島さん達に強引にお酒を勧められて…もう、どれだけお酒を飲んだか覚えてないの…
千鳥足…っていうのかな…あたしはフラフラしながら個室に入った。
「遅ぇ〜〜よ田島!!てか、ビッチーズも一緒じゃね〜〜かよ!!」
「あん!!?誰がビッチーズだってぇ!!?」
「あたし等ビッチじゃないよね〜〜(笑)花も恥らう乙女だっつ〜〜の!!」
「ぎゃははは!!誰が乙女だよ(笑)って、おっ!!鴇羽じゃん!!マジで来たんだ!!」
「うわっ!!マジ懐かしい!!よう鴇羽!!久しぶりだな!!元気してたかよ!」
個室には3人の男子…
風華学園の同級生だった…名嘉島くんに…伊園くん…そして…福田くん…
3人とも、学園では有名だった不良生徒…
何かやだな…あたし、この3人苦手なのよね…
「ヒック…あぁ…こんばんは〜〜久しぶりね…ヒック…あはは、ごめんね〜〜あたし酔っ払っちゃってて…」
あたしは3人の男子に挨拶すると、フラフラしながらソファーに座った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後8時30分
田島さんや他の2人が気分よく歌っている最中…3人の男子は、あたしを取り囲む…
「酔った鴇羽マジ可愛いよな〜〜♪」
「てか、スタイルいいよな〜〜!学園にいた時も目立ってたし」
「風華に帰って来てたんだな、久しぶりに再会したんだからよ〜〜今日は飲もうぜ!!」
そういうと名嘉島くんは、あたしの前に水色の瓶に入った飲み物を取り出し、コップに注いだ。
「あはは、もうあたし飲めないよ〜〜(笑)っていうか3人共、今は何してるの?」
これ以上お酒を飲むと…気分が悪くなりそう…
だから、あたしはお話して何とかお酒から逃げようとした。
「あ?俺達?あはは!ま、俺は日雇いの土方やってるけどな(笑)」
「俺は無職!!で、コイツは専門学校辞めて風華に帰ってきてフリーターって…俺ら全員ダメじゃね?」
「ダメなのは学園時代からだろ(笑)」
ガラの悪い3人は、笑いながらあたしに自分達の今を教えてくれた…
この3人について、いい話を聞いたことが無い…
あたしは自分の身の危険を感じ始めた…
「ヒック…そろそろあたし…帰らないと…」
ちょっとタイミングが悪いけど…何とか話を切り出してみる…
「まぁ、まぁ、いいじゃね〜〜かよ〜〜どうせだから、俺らと1杯くらい飲んでくれよ〜〜(笑)」
仕方なく…あたしは目の前のコップに注がれたお酒を飲む事にした。
「ごく…ごくん…んっ…あれ?これ凄く飲みやすい!本当にお酒?」
「だろ?アルコール度数は低いから、酔い覚ましには結構いいんだぜこれ」
「カクテルによく使ってる酒なんだけど、結構いいだろ?ほら、まだまだあるぜ!」
口当たりが優しくて、凄く飲みやすい…お酒じゃないみたい…
甘くて…美味しくて…喉が渇いてたあたしは、思わず2杯目を飲み始めた。
そして…暫くして…
あたしの意識は朦朧とし始めた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「でもさ〜〜鴇羽、スタイルいいよな〜〜」
「そうそう!!巨乳だし!デブじゃないし!この体を好きにできる楯は幸せ者だよなぁ〜〜」
…あれ?身体が…思うように動かない…
それに…名嘉島くんと…伊園くん…あたしの腕とか太ももとか触ってる…
ちょっと…どういうつもりなの?
「ちょっと…二人共やめて…はぁ…はぁ…ヒック…」
あたしの体を触ってくる2人を注意しようと…あたしは口を開いた…
でも…思うように喋れない…
二人は遠慮なしに触り続ける…
「高等部の頃からデカかったよな〜〜胸!!」
「マジ巨乳だよなぁ〜〜ちょっと触っちゃおうかなぁ〜〜♪」
「やっ…いや…んっ♪ちょっと…やめて…んっ♪」
背後から…福田くんが、あたしの胸を鷲掴みにして揉みはじめた…
あたしの胸は、Tシャツの生地とブラ越しに、いいように弄ばれる…
「やっ、やだ…いやっ!!ちょっと…やめ…んっ♪やめて…触らないで…んっ♪」
慣れた手つきで、両手で持ち上げるように…円を描くように揉み続ける福田くん…
名嘉島くんは、スカートの中に手を入れて…あたしの小股をショーツ越しに弄り始める…
「ちょ、ちょっと…名嘉島くんも…やめて…んっ♪やだ…やめて…フザけないで…んっ♪」
汗で蒸れた小股を弄られ…あたしは恥ずかしがりながら身体をよじらせる…
3人の悪戯から逃げようとしても…もう身体が動かない…
何とか抵抗しようとしたら…目の前に田島さんが来てくれた…助けてくれるのかな…
「はぁ、はぁ…田島さん…た…助けて…おねがい…男子が…ヒック…」
「鴇羽さ〜〜ん♪折角久しぶりに会ったんだから〜〜こいつ等にサービスしてやんないとね♪」
そういうと田島さんは、あたしの口に水色の瓶を押し当ててきた…
そして、あたしの口の中に…お酒を流し込む…
「むぐっ!!?んんっ!!?んんっ!!ごくっ、ごくっ…ごくっ…ごく…けほけほっ!!」
無理やり沢山のお酒を飲まされて…あたしは更に意識が遠退く…
「キャハハハ!!鴇羽もう泥酔じゃん♪男共も、タダ触るだけじゃなくてさ〜〜もっと鴇羽を気持ちよくして
やんなよ〜〜(笑)ってかさ、あたしも触ってみようかな(笑)デカイおっぱいって興味あるんだよね♪」
佐藤さんも山口さんも…笑いながらあたしを眺めてる…
ちょっと…笑ってないで…あたしを助けてよ…
あたしの意識は更に朦朧として…もう何も考えられなくなってしまった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
経験から全く学ばない舞衣は、やはり脳のための栄養が乳に吸い取られているんか
勧善懲悪カモン
午後9時
市街地
夜になっても茹だるような蒸し暑さの中…既に泥酔状態の舞衣は、当然直立する事はできず…
男達に両脇を抱えられ、店の外に連れ出された。
「へへっ…よぉ、鴇羽…かなり酔ってるみたいだけどよ、大丈夫かよ?」
名嘉島は小ばかにしたような口調で、泥酔した舞衣に尋ねる…
「うぅ…ん…も、もう…飲めない…ヒック…」
朦朧とした意識の中…呂律が回らず…虚ろな瞳の舞衣は、無意識のうちにそう答えた。
「あはははっ♪もう鴇羽マジでベロンベロンじゃん(笑)そんなに無防備だと犯されちゃうよ〜〜(笑)」
「てかさ、アンタ等どうせ今から輪姦(まわ)すつもりなんでしょ?」
「うっわ〜〜!!マジで?噂には聞いてたけど〜〜マジで鬼畜だよね〜〜アンタ等(笑)」
無責任な女たちは、これから慰み者になる泥酔した舞衣を指差して笑う…
「馬鹿言ってんじゃね〜〜よ!!俺らは酔った同級生を介抱してやろうとしてるんだよ(笑)」
「だよな!!輪姦(まわ)すとか、人聞きの悪い事言ってんじゃねーよ!!へへっ」
「おいおい、鴇羽〜〜大丈夫かよ〜〜!?」
舞衣を両脇から支える二人は、女達の言葉に反論しながらも、すでに舞衣の身体にいやらしい視線を這わせ…
そして、舞衣の正面に立つ名嘉島は、田島に目で合図を送った。
すると、田島はワザとらしく演技を始める…
「あ〜〜もうっ!!コイツ等信用できない!!鴇羽さ〜〜ん、あたしが一緒について行ってあげるから!!
もしコイツ等が鴇羽さんに手を出してきたら、すぐに助けてあげる♪って事だから、ユリっち、アケミ、
今日の飲みはここでお開きって事で、また今度ね♪」
田島は虚ろな瞳の舞衣に話しかけると、二人の女を追い払い、男3人を引き連れて夜の市街地を歩き始めた…
夜の9時…
市街地には、まだ人通りが多く…
舞衣を支える伊園と福田…そして前で先導する名嘉島…
このガラの悪い男たちと舞衣に通行人の視線は向けられる…
通行人の誰もが、一目見るだけでこれから起こる出来事を容易に想像できた。
通行人の誰もが、舞衣に哀れみの視線を向けた…
暫く歩きながら、田島はさりげなく舞衣に尋ねる…
「ねえ、鴇羽さん…送ってあげるから、何処に泊まってるか教えてくれない?」
「…んっ…ううん…ヒック…こ、ここ…ヒック…」
すると、無意識のうちに舞衣は、スカートのポケットに入れていたホテルのカードキーを田島に手渡した。
「ふ〜〜ん♪新しく出来たビジネスホテルだよね?思いっきり近いじゃない…って…聞いてないか(笑)」
舞衣の宿泊先を確認した田島は悪戯な笑みを浮かべる…
そして、これからの計画を練りながら3人のケダモノを引き連れてビジネスホテルに向かった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ビジネスホテル 室内
「よいしょっと!!」
「おらよっと!!」
「ふぅ〜〜結構重かったよな(笑)」
舞衣が宿泊するビジネスホテルの一室…
男達は、泥酔した舞衣をベッドに放り投げる…
既に意識が朦朧として力が入らない舞衣の体は、ベッドの上でバウンドした。
白で統一された壁紙や家具…
真新しい…清潔感溢れる室内…
田島は室内を見回した。
「ふ〜〜ん、なかなかいい所に泊まってるじゃない…」
ビジネスホテルにしては広く綺麗な室内…
学園側が、舞衣にそれなりの待遇をしてくれた事が伺えた。
田島は携帯を取り出し操作する…
「よ〜〜し、今からアンタ等お待ちかねのヤリ回しの時間だよ!!」
「よっ!!待ってました〜〜〜!!」
「はぁ、はぁ…俺もう我慢できねーよ!!」
「早くヤッちまおうぜ!!」
3人の男達は無防備な舞衣の身体に群がる…
「ちょっと写真撮るから待ちな!!アンタ等、鴇羽の服脱がして裸にして頂戴!!」
田島は携帯を取り出すと、カメラ機能を準備する…
「チッ!!わかったよ!!オラ、お前等、さっさと脱がそうぜ!!」
おあずけを食らった3人は、舞衣の服を乱暴に脱がし始めた…
「よっ…よっと…あぁ〜〜脱力した身体ってグニャグニャして脱がしづらいよな」
「へぇ〜〜ウエスト結構細いよな!!って、うわぁ〜〜汗蒸れ小股、エロい匂いがプンプンするぜ!!」
脱力した身体に苦戦しながらも、何とか舞衣の服を脱がせる3人…
Tシャツを脱がして…スカートを脱がし…
ブラもショーツも乱暴に取り…
ベッドの上で丸裸にされた舞衣…
「うはっ!!マジでエロい身体してるよな!!」
「へへっ…見ろよこの乳…スゲーじゃん!!」
「マジで巨乳だよな…鴇羽ってさ、AV女優になれるよな…」
口々に舞衣の身体の感想を述べる3人…
仰向けになっても形が崩れない…お椀型を保つ見事なボリュームの乳房…
外気に触れ…既にツンと起ってしまった敏感な乳首は綺麗なピンク色を保ち…
巨乳にもかかわらず、それなりにくびれた腰まわり…
健康的な色気を放つ…ムッチリとした太もも…
全身シミ一つ無い木目細かいしっとりとした素肌は、アルコールによりうっすらピンク色に紅潮し…
舞衣の身体をより一層いやらしく彩っていた…
「よ〜〜〜し脱がしたね…アンタ等、ちょっとどきな!」
田島は3人を退避させると、ベッドの上で大股を開き全身を隠すことも無く曝け出す舞衣の体を
携帯のカメラで撮影し始めた…
「ふんっ…無駄にイヤらしい身体しやがって…くだらねぇ…」
室内に、携帯カメラ機能のシャッター音が響き渡る…
無防備にあられもない姿を曝け出す舞衣の身体を撮影しながら、田島は舞衣の見事な体に嫉妬していた…
美貌…そして見事なスタイル…
携帯のデイィスプレイに映る舞衣の姿は、田島に自身のコンプレックスを改めて自覚させた。
シャッター音の一つ一つが、田島を苛立たせる…
写真撮影を終えた田島は、テレビの電源を入れるとソファーに座る…
「…いいよ…アンタ等…ヤッちまいな…」
「へへっ!!待ってました!!」
「よ〜〜〜し!!遠慮なくヤッちまおうぜ!!」
「朝までヤリまくろうぜ!!」
3人は晒し者にされた舞衣の体に群がると、遠慮なく弄り始めた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「うはっ!スゲー揉み心地!!」
「マジでムチムチだよな(笑)はぁ、はぁ…柔らかくて…スゲー良い匂い…はぁ、はぁ…」
「俺こんな巨乳揉んだの初めてだぜ!!」
全身うっすら汗ばんだ舞衣の身体からは、甘酸っぱい少女のような体臭が立ち昇る…
その甘い香りに惹かれるように…舞衣の体に群がる欲望まみれの男達…
「…んっ…んぁ…んっ♪」
乱暴に乳房を揉まれ…ピンク色の乳首をいやらしく嘗め回され…
胸…お腹…太もも…
全身を撫で回され…頬ずりされた…
舞衣の乳房は強引な手での愛撫で大きく形を歪め…
乳首は愛撫によりコリコリに起ち…更に弄ばれ…
全身触られ…嘗め回され…男達の唾液まみれにされていく…
強引な愛撫に…舞衣は無意識にも僅かに喘ぎ声をあげ始める…
「んふぅ〜〜〜ちゅう〜〜〜ちゅぷ…あはっ!!見ろよ!!乳首起ってきたぜ(笑)」
「へへへっ!マジで起ってるな!!寝てるフリして感じてるんじゃねーの?」
「それよりほら!!見てみろよ…マンコはもうグチョグチョだぜ!!」
名嘉島は舞衣の秘部が既に愛液で潤っているのを確認すると、乱暴に中指と人差し指を
舞衣の膣に差し入れた…
「…はぅ…んっ…んぁ…あぁ…んっ♪」
名嘉島の太い2本の指を抵抗なく受け入れた舞衣の膣口…
受け入れた瞬間…寝言を呟くかのように、舞衣は小さい喘ぎ声をあげた…
「オラオラァ!!喘げよ!!潮吹けよ!!そうだ!潮吹いて見せろよ鴇羽!!オラオラぁ!!」
名嘉島は乱暴に舞衣の膣に指を出し入れする…
グチュグチュ…グチョグチョと…卑猥な水音が室内に響き渡る…
それを聞いて思わず笑う男達…
「馬鹿じゃね〜〜の?寝てるのに潮なんて吹くわけねーだろ(笑)」
「それよりさ!早くヤッちまおうぜ!!俺もう我慢できねーよ!!」
他の二人も服を脱ぎ全裸になると…既に勃起したペニスを自分で扱きながら我慢できないといった
表情で、名嘉島に訴えた…
「あぁ…犯ろうぜ…へへっ…あの鴇羽を犯れるなんて…夢みたいだぜ…」
3人の男達の考えている事は同じだった。
風華学園在学時、3人はいつも雑談中「誰をレイプしたい」と面白可笑しく言い合っていた…
その時、決まって名前が出ていたのは…違うクラスの舞衣の名前だった…
在学中から目をつけていた舞衣を今犯す事ができる…
そう考えるだけで、既に興奮は抑えきれなくなっていた。
「すぅ〜〜はぁ…すぅ〜〜んっ…すぅ〜〜」
惜しげもなく裸体を晒したまま、舞衣は寝息を上げる…
その舞衣の身体に、名嘉島が覆い被さった。
「へへっ…楯…テメェの彼女のタダマン…いただくぜ!!おらっ!!」
硬く大きく勃起したペニスを、舞衣の秘部に当てると…一気に挿入した。
「すぅ〜〜はぁ…んんっ…んっ!んぁ…んっ♪」
挿入された瞬間…眠っている舞衣の表情は歪んだ…
舞衣の愛液でヌルヌルに濡れた膣は、名嘉島のペニスを何の抵抗もなく受け入れる…
「オラッ!オラッ!はぁ、はぁ…あぁ…スゲー気持ちいいぜ!!はぁ、はぁ…結構締まりいいな…
オラッ!!どうだよ!!気持ちいいんだろ!!?喘げよ!!寝てないで喘いで見せろよ!!」
名嘉島は、眠っている舞衣の顔をじっくり眺めながら暴言を吐きかけ腰を振る…
愛情も何も感じられない…ただ快感を得るだけの行為…
舞衣の身体はまるで性欲処理の道具のように扱われる…
「…んっ…んんっ…んっ♪んぁ…んっ…あっ…んっ♪んぁ…あんっ…んっ…んぁあ…んっ♪」
眠りながらも…犯されている舞衣は、無意識に声をあげる…
ペニスで突かれる度に、仰向けになった舞衣の大きな両乳房は円を描くようにタプンタプンと揺れ動く…
それを見た二人は我慢できず…ペニスを顔や胸に押し付け始めた…
「はぁ、はぁ…あぁ…もう我慢できね〜〜よ!!鴇羽!!寝てないで咥えろよ!!」
「スゲー揺れてるし…こんなの見せ付けられたら…堪らねーって!!」
「はぁ、はぁ、はぁ…おい!!テメーら!汚ねーもん見せるんじゃねーよ!!すぐに変わってやるから
よ…んぁあ!!鴇羽のマンコ…スゲー締まりいいよな…はぁ、はぁ…ソープ嬢やってたって聞いたから
ガバガバなのかと思ったら…ヤベ!!俺…もう…ううっ!!」
挿入してすぐ…名嘉島は絶頂に達してしまう…
舞衣の膣内に精液を放った名嘉島…
「はぁ、はぁ、はぁ…もう出しちまったぜ…はぁ、はぁ…」
「うわぁ〜〜テメー中出しかよ!!後に使う奴の事考えろよな(笑)」
「悪い…マジでスゲー気持ちよかったから…思わず…はぁ、はぁ…」
「じゃ〜〜次俺っと!!」
名嘉島を押しのけると、次は伊園が舞衣に覆い被さった…
肥満気味の伊園は舞衣の顔をまじまじと見つめると、顔を近づけ…唇を重ねた。
分厚い唇を舞衣の可憐な唇に重ね…舌を差し入れ強引に口内を犯し…濃厚なディープキスを交わす…
「んちゅう〜〜〜じゅるじゅっ…ちゅう〜〜〜んっ!はぁはぁ…鴇羽ぁ〜〜♪」
「お前、馬鹿じゃね〜〜の!!?キモイんだよ!!サッサとヤッちまえよ!!」
「いいだろ〜〜少し位…恋人気分を味わってもよ(笑)」
舞衣の唇を存分に味わった伊園は、舞衣の脚を大きく開かせてペニスを挿入する…
「おおっ…マジで…スゲー締まり…あぁ…スゲ…」
「んぁあ…んっ♪んぁ…はぁ、はぁ…んっ…ぁあ…んっ…はぁ、はぁ、はぁ…んっ♪」
体格に似合わない小さめのペニスを舞衣に挿入し、まるで感触を堪能するように腰をゆっくり動かす
伊園は、舞衣の膣壁の温もりや締め付け…見事な快感に思わず情けない声をあげてしまった。
舞衣も…先ほど名嘉島に犯されたときよりも若干大きめの声をあげてしまう…
しかし、まだ舞衣は眠ったまま…
「はぁ、はぁ…スゲ…気持ちいい…今までヤッた奴と全然違う…うわ…はぁ、はぁ…」
「だろ!?気持ちいいよな!?何か締め付けとか凄いし!!俺がすぐにイッたの分かるだろ!?」
名嘉島は笑いながら、舞衣のショートボブの髪の毛にペニスを押し当て…精液を綺麗に拭き取る…
「はぁ、はぁ…なぁ、鴇羽…俺…実は鴇羽の事好きだったんだぜ…はぁ、はぁ…」
「…んっ…んぁ…んっ♪はぁ、はぁ…はぁ…んっ…んぁ…んっ♪んぁ…あぁ…んっ♪」
「ぷっ…最低な告白だなぁ〜〜おい!!レイプしながら告白なんて最低だぜ(笑)」
「ウルセーよ!!はぁ、はぁ…あぁ…鴇羽…俺もう…ううっ!!」
最低な告白をしながら、伊園も舞衣の白いお腹に大量の精液を放った…
「はぁ、はぁ…気持ちよかった…はぁ、はぁ…今までで一番気持ちよかったかも…」
感慨に耽りながら、伊園は舞衣の頬にペニスを押し付ける…
「終わったらサッサとどけよな!!次は俺だぜ!!」
伊園が射精した直後…福田は伊園を押しのけ舞衣の股を割って入る…
そして、強引に舞衣の秘部にペニスを挿入した。
「オラッ!!オラオラっ!!気持ちいいんだろ!!?オラッ!!本当は感じてるんだろ!!?オラッ!!
少しは喘いで見せろよ!!ダッチワイフじゃね〜〜んだよ!!このヤリマン女が!!ソープ嬢やってた
から、普通のチンポじゃ感じねーってか!!?オラオラっ!!喘げよ!!AV女優みたいによ!!」
福田はサディスティックな言葉を投げかけながら、舞衣の頬を思いっきり叩く…
激しい腰使いと舞衣の頬を叩く音が部屋に響く…
「ぎゃはははは!!何ムキになってんだよ(笑)酷いなおい!!」
「折角だから鴇羽を気持ちよくしてやれよな!!」
「はぁ、はぁ、はぁ…てかさ、コイツ寝てばかりじゃね?何かムカつくし!!オラッ!!オラッ!!」
「…んぁ…んっ…んっ♪んっ…んぁあ…んっ!!?んっ…あれ…んっ…んっあれ?ここ…何処?」
激しい腰使いに平手打ち…舞衣は意識が朦朧としながらも目を覚ました。
辺りを見回しても…ここがどこか理解できず…ただ、周りにいるのがカラオケボックスで合流した
同級生の男子3人だと言う事は理解できた。
「あっ…あっ…んっ♪えっ?福田…くん?あっ…んっ♪えっ?はぃ〜〜っ!?嘘っ…そんな…
ダメ…ダメ…そんなのダメ…やめて…福田くん…お願い…あっ…あっ、んっ♪やめて…乱暴は
やめて…あんっ♪お願い…名嘉島くん…伊園くんも…助けて…あんっ♪」
意識が朦朧とした中でも、今自分が侵されている事に気付いた舞衣…
呂律が回らず…周りに助けを求めようとするも…言葉がたどたどしい…
酔っ払いの戯言のような助けの言葉に、男達も…ソファーに座りテレビを見ている田島も噴出した。
「はぁ、はぁ…やめる訳ねーだろ!!オラッ!!喘げよ!!オラっ!!」
パンパンと思いっきり腰を打ち付けるように…舞衣の秘部にペニスを出し入れする…
「あんっ♪あんっ♪あっ、あんっ♪痛いっ!!痛いよ…あんっ♪やめて…もうやめて…あんっ♪」
舞衣は何とか抵抗しようとする…
嫌悪感を覚え、福田の体を押しのけようとするが…泥酔し意識が朦朧とする中、力が出ず…
いいように犯され続けた…
「オラッ!!出すぜ!!おおっ!!中に!!中に出すぜ!!あああっ!!」
「あんっ♪あんっ♪ダメぇ〜〜はぁ、はぁ…ダメぇ…中は…ダメぇ…あんっ♪あんっ♪」
呂律の回らないだらしない声で舞衣は抵抗する…
しかし、舞衣の言葉など全く通じず…福田も舞衣の膣内で大量の精液を放った。
「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ…マジで気持ちよかった…何だよオラ!!」
虚ろな目をした舞衣と目が合った福田は、舞衣の頬を思いっきり叩く…
「ボーっとしてる暇があったら、舐めて綺麗にしろよな!!元ソープ嬢なんだろーが!!」
精液まみれのペニスを、舞衣の口に強引に突っ込むと腰を振る福田…
「むぐっ!!?んうううっ!!?んっ!んん〜〜〜んっ!!んっ!!ケホケホっ!!」
突然ペニスを喉の奥まで突っ込まれ…咽る舞衣…
「ぎゃはははは!!おいおい!!ゲロ吐かれたら困るぜ!!」
「タダでさえ酒ムチャクチャ飲ませてるんだからよ!!」
そして、輪姦は振り出しに戻る…
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜いいぜ〜〜鴇羽のマンコ…マジ気持ちいい…」
「あっ…あんっ♪あんっ…あっ、んっ♪ダメぇ…名嘉島くん…ダメぇ…はぁ、はぁ…抜いて…
乱暴はやめて…んっ♪犯さないで…お願い…はぁあ、はぁ…はぁ…んっ♪」
「オラッ!!休んでる暇があったら咥えろよ!!」
「あっ…あっ…んぁあ…はぃ〜〜っ?むぐっ…んちゅっ、ちゅっ、ちゅぱ…ちゅぱっ、ちゅぱ、じゅぷ…」
「俺は、俺のは…俺は手で…手でしてくれよ!!」
3人は代わる代わる舞衣の身体の様々な部分を犯した…
「あっ、あああ!!うおっ!!はぁ、はぁ…あぁ〜〜気持ちよかった!!次誰だよ?」
「あ〜〜次俺ね!!今度はバックでやってやるぜ!!鴇羽〜〜四つんばいになれよ」
「はぁあ、はぁあ、はぁ…ダメェ〜〜なれないわよ〜〜吐きそう…うぷっ…」
男達のやり取りを聞いていた田島が立ち上がり、ベッドに歩み寄ってきた。
「あはは!!アンタ等、結構楽しんでるみたいじゃない!!今から写真撮ってあげるからさ、
楽しそうに鴇羽を犯しなよ!!あっ、動画も撮ってあげるから♪」
田島は携帯を構えると、バックから犯される舞衣の姿を撮影し始めた…
「あんっ♪あんっ、あんっ、あんっ♪あっ、あっ、あっ…助けて…田島さん…あんっ♪あんっ♪」
四つんばいになり、バックから犯される舞衣…
身体中に玉のような汗を浮かべ…大きな乳房をタプンタプンと揺らしながら犯される姿は、まるで
動物同士の交尾を見ているようで…田島は笑いながら撮影する…
「そんな気持ちよさそうな声だして犯されてたんじゃ〜〜助けられないっての!!」
「あんっ、あっ、あっ、あんっ…助けて…助けて…あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪」
「よ〜〜〜し、次は俺、騎乗位で!!」
・・・・・・・・・・・・・・・
「俺はバックで!!」
・・・・・・・・・・・
「オラッ!!全部飲めよ!!このスケベ女!!」
・・・・・・・
舞衣は代わる代わる犯されながら、田島に痴態を撮影され続けた…
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