これからSSを投下します
作中登場する密室ミステリー・本陣殺人事件は読み応えありました
三つ首塔は真野響子主演のドラマが
女王蜂は栗山千明主演のドラマが面白かったので
どちらも買って読みました
未読の方は良かったら読んでみて下さい
560 :
密室の本1・4:2012/06/06(水) 08:50:51.07 ID:we7Aj8cD
最近の純子は、書店でも旅行の本には見向きもせず密室の本ばかり読み漁っている
今日も“密室ミステリーの最高傑作”という手書きのポップを見て買ってしまった
「へ〜え、“本陣殺人事件”かぁ…」
用事があって備品倉庫室に行くが榎本は不在だったので暇潰しにこの本を読む事にした
西洋と比べると密閉性が低い古い日本家屋で起きた事件を、季節独特の自然現象によって密室にしてしまった発想が凄い
それ以上に、真犯人の心という密室を破ってしまった探偵と、補佐した刑事が凄い
ただ弁護士として真犯人の弁護が出来るのかと聞かれたら“NO”だなと純子は思った
被害者Aなら弁護したいとも思った
「実に青砥さんらしいですね。バッドエンドは面白くありませんか」
いつの間にか榎本が戻って来ていた。独り言を口に出していたのが恥ずかしく感じた
「あ〜、あのぉ、お、お帰りなさい!」
慌てて本を閉じてここに来た目的を始めようとした純子だがその前に少し休憩がしたいと言う榎本に止められる
「僕はそれをドラマで観たのが最初ですね。見終わってから本屋に行ってその本を買いました。鍵が無くても密室は作れる、その発想は思いもよらなかった」
買い物袋の中から有名なコーヒーショップの小さな袋を取り出し封を開けて淹れる
辺り一面にコーヒーの香りが漂い純子の鼻をくすぐる
(そういうの、径さんらしいな…)
目の前に置かれたコーヒー純子が飲む
左隣に座った榎本が自分で淹れたコーヒーを飲みながら純子が読んでいた本を手にする
パラパラと開いて後ろの作品紹介を見る
「あっ…!」
この作者が書いた別の作品のタイトルが目に入りちょっとだけ頬が赤くなる
「どうしたのですか?」
「べ、別に何でもありません…。ただ、そのタイトルを見て思い出したのです」
それは“三つ首塔”という題名で、ドラマでもヒロインが男にアレされる場面があった
まだまだ子どもだった榎本はそういう場面を観てハイテンションになった事があった
(あんな事をしてまでも、ずっと思う彼女の、心の密室に自分を収めたかったのか…)
ふと自分の横でコーヒーを飲む純子を見る
ヒロインと同じで男を知らない体だった
(こうしてみると清楚で知的だと言っていた立川さんの気持ちもわかる…)
「榎本さん、具合悪いのですか?」
いきなり掌を額に当てて熱はないのか純子は確かめる
ヒンヤリとした細くて小さな掌の感触が気持ち良い
561 :
密室の本2・4:2012/06/06(水) 08:52:11.33 ID:we7Aj8cD
「僕自身にはわからなくても青砥さんがそう感じるのなら用心したほうが良いですね」
どうせ明日と明後日は休みだ。やるべき事を早く済ませて榎本は家に帰る事にした
ここは榎本の自宅。寝室には純子の姿もある
仕事場から離れた開放感からなのかそれとも情事に溺れたいからなのか榎本は純子の着ている物を一枚一枚脱がしてゆく
その意思に反し純子が自分で脱ごうとすればその手に榎本が手を重ね指で指を愛撫する
特に純子の左手の薬指は榎本の右手の指全部で弄るのではなく嬲られている
「径さんっ!やめ…」
半裸にされた純子が無駄だとはわかっていても抵抗する
「やめたくはないです」
純子の手が当たって榎本のメガネが飛ぶ
メガネをかけていれば光の反射か何かで隠れてしまう目の表情が部屋の灯の下に晒される
意外な程に熱く優しい目にドキンとする
「そ、そうですか…」
頬を赤く染めて顔を反らすと純子はもう観念したのか榎本のやりたいようにさせた
それでも一糸纏わぬ姿にされると両目を固く閉じた
衣擦れの音が耳に入り榎本も脱いでいるのだなと感じると益々固く閉じる純子であった
そんな純子の気持ちを伺う余裕などないのか、榎本はベッドに純子を俯せに寝かせると腰を持ち上げて尻を掴む
「ひゃう!」
これから起こる事への期待感で純子の陰部が昂ぶっているのが榎本の目に映る
無機質そうなその目がこの時ばかりは興奮している。両方の親指で陰唇を拡げて中を覗くと更に加虐に満ちた光が宿る
「ひぃっ!」
いきなり榎本の分身が挿入されて声を上げる
「んんっ、やぁ…!」
シーツを握り締める力が強くなる
ビク、ビクン!
頭で抵抗しても体は恭順する。純子は嬉しさなのか悔しさなのか、自分でも判らない涙をホロリと流しそれを枕で拭う
秘裂の位置がノーマルよりもバック向きなのか挿入された時の反応が断然良い
カリ首まで引き出すと、捲れ上がった陰唇が離したくないと訴える
「ここで止めても、良いですか?」
「い、意地…わるっ!」
傍から見ればとても恥ずかしい姿をさせられ言わされている
想像しただけでまた涙が零れる
「そうです、意地悪だから、もっと泣かせて、もっと鳴かせてみたくなる…」
結局抜けてしまった分身がヌラァとした液に塗れ秘裂との間に出来た糸が鈍く光る
562 :
密室の本3・4:2012/06/06(水) 08:53:01.11 ID:we7Aj8cD
「きゃう、ぁあ!」
ズン!
もう一度腰を掴まれ分身が秘裂の奥まで挿入されると繋がった喜びで見開き震える
ニュプ、ヌクッ、ヌチャ。
卑猥な水音を立てる秘裂が憎い
上半身を榎本の両腕で持ち上げられて体位が変わると子宮の辺りがキュウウとなる
「堪らないですね…」
純子と違って榎本の心は乱れるのを知らないのか口調が変わらない
ただ目だけは先程よりも余裕がない
「あぅ、あぁ…、あっ…」
下から上に動く度に中を掻き回される
純子は前屈みになると、両脚が左右に大きく開かれているのと、髪の毛と同じ色の茂みの下で榎本の分身を咥え込んでいるのが見えて恥ずかしさでまた目を閉じる
そんな純子の顎を捉えて顔を横向ける。頬に伝わる涙を舌で舐める。そして口付けをする
「…んぐ、ぇあ、んんっ」
下の口に続いて上の口も責められる。乳房を弄られて乳首を抓まれるので堪らない
「…はぁぁ、ひゃぁ!らめぇ!!」
やっと解放された口から普段の弁護士としての純子からは思いもよらぬ言葉が上がる
「やらっ、つねっ…、ぁぁあ!んぁ!」
榎本の人差し指が乳首の先を押したり乳輪の辺りをなぞったりして純子の感じ易い部分への攻撃を続ける
同時に胎内を分身が掻き回す。純子が絶頂に達するのも時間の問題である
だからまた体位をノーマルに変え焦らし捲る
「んっ、んん!…ぁっ!」
ヒールの高い靴を履いた純子と、同じ背丈になる榎本でも、脱ぐと結構引き締まっていて筋肉がある
その筋肉と乳房が擦れ合う
「ひゃう、ひぃ、ひぁ!」
秘裂が分身を根元までしっかりと銜え込む
汗や液で濡れた茂みが倒れて陰核が剥き出しになり根元を覆う毛が刺激を与えると純子の体が反り返って榎本の体と密着する
「あぁぁ!ひゃぁぁ!あぁ!」
「……っ」
散々焦らされた体がようやく絶頂に達した時、胎内に熱いモノが放出される
純子の鎖骨の窪みに榎本の汗が一滴落ちる
「…け…、い…」
息が上がり微かな声で愛しい男の名前を呼ぶ
うっすらと目を開けてみると汗臭い髪を振り乱した、優しい顔をした榎本がいた
「何?」
「なん…、でも…、な…い…」
ただ呼んでみたかっただけだと笑った
「そうですか…」
照れ臭そうに榎本が笑う。そして唇を重ねた
563 :
密室の本4・4:2012/06/06(水) 08:53:47.30 ID:we7Aj8cD
翌朝…。あのまま眠ってしまった純子は隣で眠る榎本を起こさないようにベッドから出た
トイレで用を足し、浴室でシャワーを浴び、濡れた髪と体にそれぞれタオルを巻いて寝室に戻ろうとした
ふとTVの置かれた部屋にある本棚を見ると、昨日買った本の作者が書いた別の作品が二つ並べてあるのに気付いた
「“女王蜂”、“三つ首塔”か…」
何となくそのうちの“三つ首塔”を取り出しソファーに座り読んでみる
内容は高額過ぎる遺産を巡っての連続殺人で、あくまでも純子からみれば戦争さえなければここまで酷い事にはならずには済んだのかなと感じさせるものであった
「実に純子さんらしいですね」
「え?ひゃあ!」
いつの間にか純子の後ろにはシャワーを浴びてきましたって感じの榎本が立っていた
「ハッピーエンドが好きなのですね」
「そ、そりゃあ、そのほうが面白いですから」
実はこの作品様々な試練を乗り越えて二組の男女が幸せを掴んでいる
「良かったら、その二冊あげます」
“女王蜂”もヒロインが意中の彼と結ばれる話である
密室好きな榎本には物足りない話でもある
「その代わりと言っては何ですが…」
言うなり、榎本は純子が頭に巻いたタオルを外す。白くて細い肩に黒い髪が舞う
「あ、あの…、径さん?」
むっちりとした純子の太腿に榎本の手が這う
「今日は、会社も事務所も休みの日ですよ」
「休みなのは、私も知っています……、あ!ちょっと、何処触って…!」
昨日の余韻が残る陰部に榎本の手が触れるとそれだけで甘い声に変わってしまう
ぬぷ、ぬちょ、にゅぶ。
右手の人差し指が陰核や尿道口に触れ、秘裂に入っただけで液が溢れて来る
「んっ、あ!あぁん!くぅ…」
人差し指に続いて中指も入りバラバラに動かされていると堪え切れずに喘ぎ始める
「そうやって、快感を抑え込もうとすると、僕は、もっと純子に意地悪したくなる…」
ソファーに押し倒した純子の体からタオルを外すと圧し掛かって強引に唇を吸う
ヤダヤダ止めてと言わんばかりに叩く右手に左手を重ねて指を絡ませる
「はぁ、はー!はぅ!」
キュ!と結ばれた唇が絶妙な舌使いの所為で抉じ開けられて口内を弄ばれた後、息遣いが荒くなり頬が赤く染まる
「?!あぁ、やぁ!」
繋がった瞬間もう一枚タオルが床に落ちた
〈おしまい〉
GJGJ!!!
エロかった〜♪♪♪
上の方投下される前に暇でちょっとかいて見たやつ一応おいときます。
ピンクはないです。
とある昼下がり・・・。
何日も前から注文していてた外国直輸入た最新タイプの錠がやっと手元に届いたので、
榎本は静かに興奮していた。
この構造だと解錠作業にかかる時間は2時間・・・いや3時間はかかるか。
これからの至福の時間を思って1mmほど口角をあげていることに榎本は気づかない。
錠を固定する器具にセットして、いざツールを手に取ったとき、その内線電話が鳴り響いた。
おそらく緊急の外回りを打診する電話だろう。
専門家でも難しいタイプの解錠作業は榎本に回ってくるのだ。
せっかく届いた最新タイプなのだが、これで今日中には手を出せないのだろうと思うと、
心の中で内心舌打ちしてしまうのは仕方がないことだろう。
「はい、榎本です。」
「お疲れ様です。秘書室の田中です。榎本径さんでいらっしゃいますね。」
聞きなれない女性の声だった。てっきり自分の上司か同僚からの電話だと思っていたのだが・・・。
「はい、そうです。お疲れ様です。どういったご用件でしょうか。」
榎本は秘書室と関わるような仕事はしていない。
社内で鍵のトラブルでも発生したのだろうか。
「専務がお話したいことがあるそうです。
榎本さんの直属の上司の方から許可をいただいていますので、至急専務室においでください。」
「分かりました。失礼します。」
受話器を置いた。
話がある−−−−この言い方になんとも嫌な予感がした。
うっかり鍵が開かなくなったのではなさそうだ。
密室事件に巻き込まれたわけではあるまいが・・・そう思いながら、
初めて密室事件に関わったときに道端で青砥に呼びとめられたことを思い出す。
思わず口がほころびそうになったが、やはり嫌な予感はぬぐえず無表情に戻る。
面倒なことに巻き込まれたくはないのだが・・・・。
届いた最新錠をダンボールに戻し棚に目立たないように仕舞う。
会社の業務でも同じようなことはするが、これに関しては私物なので、
自分が解錠する前に他のものに見られるのは嫌だった。
妙な独占欲が働いているのだ。
よく車の選び方を見ると好きな女性のタイプが分かると言われているが、
自分の場合は鍵への気持ちが女性に対するそれと類似しているかもしれないと思う。
あなたが完全に僕のものになるまでは、あなたを他の男の目には触れさせず、
大事に閉じ込めておきたいと思っていることを、知らないでしょう?青砥さん。
歪んだもの思いに自嘲して口の端も歪める。
さて、専務の元へ参りましょうか。
榎本はネクタイをきゅっと締め直しながら、地下室を跡にした。
(この3分後、専務にCMに出て欲しいんだなどと言われて
「な、なぜ、ぼ、ぼくがCMにでるひつようがあるのですかっ!」
と棒読みしてしまうことになるとは、いかな榎本にも想像はつかなかった。)
8話ラストの榎青があまりにも可愛いすぎて、つい妄想してしまった
とはいえあれから夜勤だったので戻ってから書いたよ
なので後出しっぽくなったけど、ホンマごめん
「私変なこと言いました?」
今回の事件によって犬が賢いことを改めて実感した青砥は、防犯の意味も兼ねて一匹飼ってみよう
かなと思い始めていた。雑談がてら軽く榎本に相談したつもりだったのに、何故か突然突っぱねられて
しまい、困惑してしまった。
それまで大人しく一緒に芹沢が出演する番組を見ていた榎本は、もう目を合わそうともせずに右手の
指をしきりに擦り続ける。彼特有の癖ではあるが、一体何が気に障ったのか全く分からない。
榎本は全てを拒絶したように一つの言葉を返すばかりだ。
「知りません」
これまでの行動パターンからして、恐らく決定的に何かまずいことを言ったのだろう。それは確かに
分かった。しかし探れない以上どうすればいいと言うのか。
青砥は内心頭を抱えた。
とはいえこの事態をこのままにしておくのはもっとヤバい。それも痛いほど分かった。
さっきまでは、二人とも本当にいい感じだったのに。
「…榎本さん」
もう返事すらなかった。榎本はただ目を逸らしたまま指を擦るばかりだ。こうなれば自分にもある武器
を使うしかないではないか。これは非常事態だからと、心を決めた。
「私は怖いんです」
ぴく、と神経質な指の動きが止まる。
「このところずっと、目の当たりにする事件はどれもいつか自分に起こり得ることのようで、一人でいる
のはとても怖いんです」
「…知りません」
「もし飼えないとしても、誰か心強い人がいてくれたら嬉しいんですけど」
「……知りません」
雰囲気的にもう一押しのような気もしたが、何となくこれ以上榎本のプライドに付け込むのはやっては
いけない気がした。
駆け引きなどではとても測れないほどに、榎本に心を奪われ過ぎているからだ。
この人の本質はとても深い。
果てしなくて、眼差しを覗き込んでも底などとても見えそうにない。
まるで心の奥底に凄まじい混沌を隠しているように。
それは恐らく誰もが太刀打ち出来ない密室の謎というものに対峙しているからだろう。
かのニーチェは著作の中で語る。
「怪物と戦う者は自分が怪物となってしまわないよう注意しなければいけない。深遠を覗き込むとき、
深遠もまた君を覗き込む」
と。
一旦発生した謎は時が経過すればするほど一層混迷へと進み、遂には一筋の光すら差さぬ迷宮の
森と化す。そこに踏み込もうというのだから常人ではとても務まらない。
下手をすれば謎そのものが吐き出す悪意に意識ごと絡め取られて、それこそ怪物化してしまいかね
ないだろう。
それでもきっとこの人は解明の光を求めて道なき道を踏みゆくに違いない。
ならばどのようなことがあっても側にいたい。この人にとって何がしかの慰めになれるならばそれで
いい。
榎本に恋をした時から、青砥の心は決まっていた。
素性も身の上も今はまだ何も分からないも同然だとはいえ、安易な覚悟で向き合ってはいけない人
だとは思っていた。だからこの先に何があってもきっと怯まない。
「…ねえ、榎本さん」
やはり返事はなかったが、構わず青砥は出来るだけ自然に身を添わせた。言葉はなくとも、一瞬で
身体に緊張が走るのは分かった。
「そのうちでいいですから、更に強固な防犯が出来るように私の部屋を調査して下さいね」
「…そうですね」
緩く肩を抱き寄せられるのを感じて、青砥は微笑んだ。これで今日のわだかまりがリセットされたの
だと嬉しかった。
これまでも榎本とは何度か抱き合ったことがある。けれど脱ぐのはいつも自分だけだ。
榎本の方はそんな時でも襟元を緩めたり眼鏡を外したりするだけで、セーター一枚脱ぐこともない。
ただ、それが例の怪物化の一歩手前で思考錯誤しているゆえの行動であれば、甘んじて受け入れ
られそうな気がした。
つまるところ、恋そのものが最も厄介な怪物なのかも知れない。
「約束ですよ、きっと来て下さいね」
念を押すようにゆっくりと告げると、抱き寄せる腕の力がぐっと強まった。
テレビの中では相変わらず芹沢がオヤジギャグを連発して滑り続けているが、それは今のもう二人にとってどう
でも良いことだった。
終
GJです。自分も、最後の榎本と青砥の 「静かだけど、いざとなると頼りになって…」の青砥の台詞で
榎本がドキッとして癖の指を擦り始め
「私、変なこといいました?」
って榎本の擦ってる指を掴む青砥
「…知りません。」
「でも…」
「…知りません。」
あの場面にかなり萌えた
榎本っちゃんも少なからず 青砥に好意を持ってるというのを連想される
なかなかいいシーンだったねぇ
ちょwww
同期の某弁護士ドラマパロスレで芹沢がネタにされてるwww
571 :
デート 前編:2012/06/06(水) 21:13:37.45 ID:auYlvkwW
「知りません」連呼で浮かんだネタを一発
エロなしですいません
××××××××
青砥純子が、その日、何故そんなにも不機嫌になったのか。榎本にはさっぱりわからなかった。
そのきっかけだけはわかる。ささいな質問だ。だが、その解答が何故彼女をそんなにも不機嫌にしたのか、その理由がわからない。
「榎本さん」
「はい」
東京総合セキュリティの地下備品倉庫にて。
用事はないけど仕事が早く終わったので――と、手土産と一緒に純子が訪れた。
榎本がお茶を入れ、純子がお菓子を用意する。一連の手慣れた作業の合間に。
「そういえば榎本さん」
「はい?」
「デートしたことありますか」
何の脈絡もなくそんな質問がとんできて、榎本は凍りついた。
「榎本さん?」
「……僕がデートしたことがあるかどうかと、今、この状況と、何か関係があるのでしょうか」
「何もありません。ただの雑談です」
榎本の切り返しに純子はさらりと答えた。
何だか、以前も同じようなやり取りがあった気がする。あのときは、「彼女いますか」だっただろうか。
自分はその質問にどう答えただろうか? 確かそのときは、話題が別のことにそれて、明確な回答は出さなかった気がするのだが。
「で、どうなんですか?」
「…………」
「榎本さーん」
「女性っていうのはどうして恋愛関連の……」
「そりゃ面白いし興味があるからですよ。女性っていうのは恋愛関連の話にはいつだって興味津々なんです! いけませんか?」
「…………」
そう聞き返されると「いけません」とは言い辛い。
この際、芹沢でもいいから誰か来てくれないか、と視線を泳がせてみたが。生憎、倉庫の扉は静まり返っていて、誰かが邪魔してくれそうな気配は微塵もなかった。
ため息を一つ。まあ、純子を相手に、見栄を張る必要はないだろう。
「ありません」
「…………」
「もっと言えば、彼女、と呼べるような存在がいたこともありません。当然、女性とデートしたことなどありません」
いけませんか、と問い返そうとして。榎本は、ぎくり、と身を強張らせた。
純子の顔が、傍目にもはっきりと強張っていたからだ。
572 :
デート 中編:2012/06/06(水) 21:14:41.11 ID:auYlvkwW
「あの、青砥さん。僕は、何か気に障るようなことを言ったでしょうか」
「知りません」
「青砥さん」
「知りません」
「……お茶が冷めますよ」
「知りません」
「…………」
何だか似たようなやり取りをした覚えがあるな。あのときは、自分が「知りません」を連呼したのだが……などと思いながら、居心地悪く椅子に腰かける。
自分は何かの地雷を踏んだらしい。それはわかるが、その地雷が何なのかがよくわからない。
何か他の話題でも振って話をそらしたいところだが、普段から、会話の糸口は常に純子が発していて、榎本から声をかけたことなど、事件の謎が解けたときくらいしかない。
うまい話しかけ方もわからず、二人でひたら、無言でお茶をすするという居心地の悪い時間を過ごした後――
「……では、わたしはこれで失礼します」
「青砥さん」
「失礼しました。お邪魔しました」
「…………」
とっさに声をかけようか、として、思いとどまる。一体、何と声をかければいいのかわからない。
何故怒ってるのか、という問いが無駄なことは、先ほど証明したばかり。
一体、何がいけなかったのだろうか。自分は、あのとき何と答えるべきだったのだ?
女性とつきあったことがない。デートしたこともない。だって事実なのだ。事実を口にしただけなのに、何故、純子が不機嫌になるのだ?
女性の心理はわからない――と。榎本は、深々とため息をついた。
(榎本さんの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿鈍感なんだからー!)
東京総合セキュリティからの帰り道。純子は腹立ちまぎれに、胸の中で思いっきり榎本を罵っていた。
全く、何てことだろう。あのとき、自分は精一杯勇気を出したつもりなのに。
それは、昨日の話。
「おい、青砥。お前、榎本とはどうなってんだ?」
「はい? どうってどういう?」
「もう付き合ってんのか? キスくらいしたのか? 二人ともいい年だからな。色々過程をすっとばして最後までっていうのも俺はありだと思うぞお」
「芹沢さん。セクハラで訴えてもいいですか?」
「おまえっ! 上司と部下の軽いコミュニケーションじゃないか! ま、それはともかくとして、な? どうなんだよ?」
「な、何もありませんっ。わたしと榎本さんは……」
「何だ、何もないのか? じゃ、俺、今度榎本を誘ってもいいか?」
「……はい?」
「合コンがあるんだよ。ご・う・こ・ん♪ たまには若いの連れて来いって言われてな。榎本は無愛想だが、あれで顔はなかなかいいからな。連れてけばそれなりに……」
「だだだ駄目です駄目です合コンなんてそんなのっ!」
「ん? だって青砥と榎本は何でもないんだろ? だったら……」
「っ……つ、付き合ってる、ってはっきり言ったわけじゃないけど! でも、デートはしました! 今度もする予定ですっ! だからっ……」
573 :
デート 後編:2012/06/06(水) 21:16:10.30 ID:auYlvkwW
(あれって、デートじゃなかったの!? 普通、あれはデートでしょ!!)
以前巻き込まれた、劇団の事件にて。
偶然手に入れたチケット。芹沢には黙っていて欲しい、と言われ。また、「密室に囚われた男」というタイトルが、榎本の興味を引きそうだ、と思ったから。
仕事とは関係なく……そう。初めて、仕事とは無関係に、榎本と連絡を取り、二人で待ち合わせて、演劇鑑賞した。
プライベートだったから、純子は私服だったし。榎本だって……まあいつもと大して変りない服装だったが……ちょっとは、打ち解けていた、と思う。
その後も、同じ劇団の舞台に誘ったし(そういえば、あのとき、電話が通じたのに榎本から全く応答がなかったのは何だったのだろうか)
プライベートで連絡を取り、二人きりでお出かけ。これはデートだろう。好きとか付き合ってとか言ったわけではないが、榎本と自分はデートをするような関係になっている、と言ってもいいだろう。
それなのに。
(榎本さんの馬鹿ーっ!)
純子の複雑な女心が榎本に届くまで、まだ先は遠そうだった。
おしまい
××××××××
おそまつさまでした
ところでスレ容量が480KB越えてるんですけど
そろそろ次スレでしょうか?
投下予定の書き手さんがいらっしゃったらご注意ください
>>574 スレ立て乙!
最初のスレから一ヶ月とちょっと経ってるんだ・・・感慨深い
>>574 スレ立て乙です
ここの充実ぶりはさすがにすごいね
まとめとか保管庫は無いの?
いいだしっぺの法則
>>540が出していた保管庫を使わせてもらい
出来る人が管理人になってくれるといいな
直前に投下してくれてる書き手さん達を無視してスレ立て乙乙って、、、
ちょっと書き手さん達に失礼すぎない?
うん、出ていたよ
スレも終盤なので梅がてらこっそりと…
芹青が好きだー
榎青も好きだけど、四話の青砥に甘い芹沢さんに萌えてしまった
毎度毎度のかけ合いも、痴話喧嘩しているようにしか見えなくて困る
最近の、芹沢の扱いに慣れてきて軽くあしらったりしてる青砥が可愛い
一連の密室事件が解決したとある金曜日純子は榎本を自宅に招く
童貞設定ではなく、カッコイイ榎本と純子の一夜の物語です。
「榎本さん、私・・」シャワーを浴びた純子がそっと榎本の背中を抱いた。
「私、何ですか?」メガネを外して榎本はそう微笑んだ。「まだ髪が濡れてるから乾かさないと」
そう榎本が言おうとすると話を遮る純子
「榎本さん、私・・・今夜は朝まで榎本さんと一緒にいたいの、いいんです軽い女だと思ってくださって」
「あなたが軽い女だなんて思うわけがないでしょう?」
そう言うと力強く純子を抱き寄せ唇を重ねた。優しく愛おしむような口づけにぽっと体の芯が疼いて純子は
ため息を思わず漏らしてしまう。
やがて榎本の右手がゆっくりとためらうようにバスローブ上から純子の胸のふくらみをまさぐり始める。
そしてバスローブの襟元からゆっくりと純子の乳房に触れた。
「あぁ、榎本さん・・・」
「嫌だったですか?」少し照れたように純子を気づかう榎本。
「嫌じゃありません、ただ私、胸が小さいし・・・」
「可愛い人ですね、僕はそんなことを言うあなたが好きなんですよ。」
そう言って微笑み榎本は純子の首筋から胸元へ唇を這わせた。
今夜は満月だ。ボイルカーテンを閉めた窓からうっすらと月明かりが差し込んでいる。
軽々と純子を抱いてベッドに下ろしシャツを脱いでいる榎本を背中に感じ、あの優しい穏やかな榎本に抱かれる自分が
どうなってしまうのか・・・胸の鼓動が激しくなってくる。
榎本がベッドの中に入ってきた。純子は壁の方をむいたまま体が固まってしまうほど緊張している純子の肩に榎本がそっと手を触れる。
優しくゆっくりと肩を撫で背中に唇を這わせる。長く美しい指、大きく逞しい榎本の手が純子の乳房を愛撫する。
純子のうなじに届いた榎本の唇はついばむように純子の耳朶を甘く噛み乳房を揉みしだいている。
純子の恥ずかしさのあまり声にならない声が切れ切れに漏れはじめると
榎本が純子の背中にぴったりと自分の体をくっつける。純子は自分のお尻のあたりの熱い昂まりを感じると
思わず「あぁ」と声を上げてしまう。
榎本はまだまだ男女の閨房のことなど分かっていない純子をまるで少女のようだと思いながらも
少女のよう純子に溺れている自分を感じていた。
「こっちを向いてくださいね」そう言うと榎本はずっと壁の方を向いていた純子を仰向けにすると
静かに純子の上に体を重ねた。
「純子さん、あなたは可愛い人だ。男がどんな風に女性を愛するのか本当のところはわかっちゃいないでしょう
僕が教えてあげますよ」
長いキスのあと榎本はじっと純子の目をみつめたままためらうように純子の秘所に指を滑らせた。
「もう少しだけ、脚を・・・そう、少し脚を開いて・・・」
秘所に届いた榎本の中指が愛おしむようにゆっくりと純子の花弁を愛撫する。
あ、あの指が、榎本さんの長くてキレイな指が私を・・私の恥ずかしいところを侵しているんだ・・。
そう気づくと純子は自身の秘所が熱く潤ってくるのを感じて頬を初めた。
榎本の指は純子の花弁の奥が潤ってくるのを知ってゆっくりと中指を花弁の真ん中に押し当てた。
蜜のあふれる部分をゆっくりとゆっくりとまさぐる。
「純子さん、痛くないから・・・」そう言うと榎本はゆっくりと純子の蜜の奥に指を推し進めていった。
処女のような硬い抵抗はないものの、純子の秘所は榎本の指さえ拒もうとしている。
榎本が思っていた通り、純子はそれほど男の体を知らないのだ。それがわかると榎本は急に純子を
からかいたくなっていまう。
「純子さん、ここ、ここ、あなたの大切なところが濡れてますね、なぜですか?」
もう疲れたのでフィニッシュまで時間ください。下手ですいません。
「濡れて・・・って、いやぁ・・榎本さんの意地悪・・。」
「はい?僕が意地悪ですか?今まであなたをいじめたことなんてないでしょう?でもいいですよ意地悪でいいですから
どうして、ここがこんなになるのか教えて下さい」
そう言ってふふと微笑み榎本の眼差しがあまりにも優しさをたたえているのに純子は気づく。
出会ったばかりの頃は女慣れしておらず鍵と密室だけにしか興味のない朴念仁だと思っていたのに
榎本にはこんな「男」の顔があったんだ。それも相当に女を扱うのに慣れていいるからこその余裕がこんな優しい目をしているんだ
「もう・・からかわないでください・・・榎本さんは・・・そんなこととうに分かっているくせに・・・」
榎本は純子のそんな女子学生のような抵抗がますます可愛いらしく、またゆっくりと愛撫を始める。
榎本が指をゆっくりと奥へ奥へと押し進め、また指を引き抜くその度に秘所が恥ずかしい音をたてる。
恥ずかしい音が次第にくちゅくちゅと大きくなっていくと純子はもう耐えられないよう声を上げてしまう。
「いいんですよ、もっと声をだしても。恥ずかしがらないで、あなたのここがこんなに可愛らしく鳴くのを聞いているのは僕だけだから」
「榎本さん、わたし、あぁ・・・あぁ・・・もう・・・・」
「もう、何ですか?もう、じゃないです。こんなに感じていては本当の僕を感じてもらえない・・・まだですよ」
榎本は両手で純子の脚を広げると純子の溢れる蜜を舌でゆっくりと味わった。
「いやあ・・・榎本さん・・・そんなこと・・・」
恥じらった純子は思わず脚を閉じようとするが榎本の力強い腕がそれを許さない。ぐっと力を入れるとさっきより更に大きく
純子の脚を広げ、ぷっくりと赤く潤いひくひくと蠢く純子の蜜をまた味わい始める。
榎本さんの唇が私の・・・私を。そう思うと純子の襞の奥からまた蜜が溢れ出てシーツを濡らしてしまう。
榎本の唇が舌がゆっくりと時間をかけ秘所を丹念に愛撫する。くちゅくちゅという音が榎本の耳に快い。
いつもは地味なスーツの下に隠れているこの愛らしい部分を今自分の目の前にあって恥ずかしい音を立てていることが榎本を十分に満足させていた。
純子は恥ずかしい程シーツを濡らしていたがまだ
純子は恥ずかしい程シーツを濡らしていたがまだ「女」として目覚め切ってはいない。
「純子さん、いいかな?これからどうなるかは知っていますよね?途中で嫌なんて言ってもやめませんよ」
こっくり頷く純子が愛おしく榎本は純子を強く抱きしめた。
純子の両脚を開き自分の肩に掛けると榎本はぷっくりと膨らんで赤く潤った純子の秘所に自分の固く大きな昂まりを当てがった。
「ああっ・・・・榎本さん・・・」
「好きだよ、純子・・・さん」
純子の蜜を固くなった自分の分身にあてがうと、ゆっくりその蜜を男子自身で味わう。
純子の花弁は十分に濡れそぼって榎本の男性自身を包み込もうとする。榎本はそっと先端を押し進めた。
くちゅっと音がして榎本がまた先端を奥に進める。ゆっくりとゆっくりと純子を味わうように。
榎本の大きく膨らんだ男性自身が秘所にゆっくりと入っていく。男性自身をずぶっと押入れては抜きまた押し入れてゆっくり抜く。
ぐちゅっぐちゅっと二人の結ばれた部分が淫靡な音をたて、それがますます榎本の分身の昂まりを増すのに気づいて
純子は思わず嬌声を上げた。
純子の襞は熱く潤い、榎本の男性自身を奥へ奥へと誘う。榎本は次第に腰の動きを速めていく。
ぐちゅっ・・・ぐちゅっ・・・何度も何度も榎本の膨れ上がった男性自身が純子の中で蠢く。
「あ・・・あ・・・ああっ・・・えのも・・径さん・・いやぁああ」
「径・・・って呼んで・・くれました・・・ね。あなたのここが僕をほら、こんなに・・離さない・・・わかりますか?」
榎本の男性自身が根元まで純子の奥に届き、純子は胸がいっぱいになるような喜びに満たされてくるのを感じた。
「径・・・径・・・好き・・・ああぁあ」
「もっと、もっと声を出して・・・僕を感じて・・・まだだよ、もっと感じるんだ」
純子はふと榎本の顔を見た。優しく自分の体を愛撫していた榎本が雄となって自分を侵している。
いつかのようなぶっきらぼうな面影は全くないのだ。女である自分を愛しんで女の自分の体の奥まで侵入して
自分を味わいつくそうとするこの男が愛しくてたまらなかった。そしてその愛しい男が自分の秘所の奥深くを貫いていることに痺れるような快感を覚えていた。
激しく抽送を繰り返す。何度も何度も純子の秘部を押し広げ榎本の男性が純子を激しく侵す。
男性自身を引き抜こうとする度純子の紅色の襞が榎本を離すまいと男子自身を包み込む。
純子の秘部から溢れたものが更に淫靡な音をたて、榎本は純子の乳房を揉みしだきながら純子の中で果ててもいいかを訪ねた。
「うん、、大丈夫・・・安全な日だから・・・・私の中にください・・・」
「純子さん・・・」
「純子、って呼んで・・・径・・・あぁ・・・・あっ、私、もうもう・・・」
「純子・・・純子・・・好きだよ・・・こんなに・・こんなに・・・愛してる」
更に激しい抽送が続き純子の赤い襞がひくひくと蠢き榎本の男性自身をくわえ込む。
腰を激しく動かし純子の奥深くの部分に根元まで男性自身を貫き通すと榎本は純子の中に精を放った。
うほー
エロい…
全然下手じゃないですよ!
とてもお上手です。
ご馳走様でした!!!
>>594 GJGJ!!
梅しようと寄ったらこんな素敵な作品が!!
余裕ある榎本さんは…やらしいなぁ〜
青砥さん、どんどん開発されちゃって。
ちょいS榎本とかDTの癖にやけにエロい榎本とかいいよね。
あと榎本おのフレンチキス(軽くないよ?)で腰ぬけちゃう青砥とか。
そっと投下
青砥「…いざとなると頼りになりますよね…」
榎本「…(えっ?)」
青砥「…犬って…私飼おうかなと…」
榎本「(なんだ。僕のことじゃないのか
まぁ青砥さんは僕を仲間にしか思ってないだろうし、青砥さん綺麗だし彼氏とかいるかも知れないし …こんな鍵マニアの密室オタク…そして童貞…でも…今まで協力してきた僕は…)」
榎本は青砥の何気ない雑談の言葉にイライラし始めていた。どうしてだろう 会社や周りの誰がどんなことをいっても今まで自分は自分。他人は他人。同僚も他人と割り切れて生きてきたのに…
そう思いながらあの綺麗な指を いつもの癖である様に擦り始める
青砥「…榎本さん?なんか怒ってます?」
榎本「…知りません。」
青砥「…私、変なこといいました?」
榎本「…知りません。」
青砥が榎本の癖である擦る指をガバッと掴んでいう
青砥「榎本さん怒ってますって 私何か悪いこといいました?」
ドキンっ。榎本の心臓が強く脈をうつ。
柔らかい優しい青砥の手で握られた指が熱い…無表情を装うが榎本の心臓は早く強くなりっぱなしだ なんなんだ。この感情は…
生まれて30年変わり者と言われても構わず自分を貫いてきた榎本にとって密室や 超難しい開鍵よりわからない。 自分に何が起きてるのかも 自分がどういう感情なのかもわからない
「…知りません。」
わからないんだからそれしか言えないのだ、ただもういつもの無表情でいられるかわからないくらい 榎本の心臓はドキドキしていた。
青砥「…知りません。って何を怒って…
あれ…?」
青砥はいつもの天然な青砥と違って何か思いついた様子だ
青砥「…もしかして 榎本さん。私のさっきの台詞…ヤキモチやいてません?」
榎本「…知り…っ……な…なにを…」
青砥「…やっぱりそうだぁ 私が頼りになるとかいって 犬を飼おうかなとか言ったからだぁ」
今日の青砥は青砥らしくない。中に誰か違う人でも入ってるのか……頭脳明晰
沈着冷静な榎本の脳は握られた指の暑さでいつもの思考回路ではないくらいに変になってた
榎本「…知りません。」
もう知りません。しか出てこない。もう心臓も思考回路の脳も全部 握られた指にいっているのだから
青砥「…年上の榎本さんにこんなこと言ったらすごく失礼なのはわかってますが…」
青砥が榎本の指を離す。
青砥「……榎本さんって…榎本さんって 時々すごく かわいい♪」
指が離れた途端。榎本の頬にいい香りがして柔らかいものがふれた。
ちゅ…
榎本「…な……な」
青砥が榎本のほっぺに軽くキスをしてきたのだ。どうしたんだ。今日の青砥は! …で、このほっぺにちゅ。は…
榎本は固まってしまった
青砥「…犬はかわいいから飼いたいなってちょっと思っただけですよ。一番頼りにしてるのは、芹沢さんでもなく 榎本さんです。」
榎本「…は…はぁ」
青砥「…じゃあ…芹沢さんのテレビ出演も終わったことなので…私、仕事に戻りますね。こないだ美味しい和菓子屋さんのお菓子をクライアントさんにいただいてお店 教えてもらったんで、今日にでも買ってまた寄りま〜す。…ではお邪魔しましたぁ」
榎本「…はぁ…」
そういって青砥は
榎本の地下室を出ていった
榎本は青砥にほっぺにちゅ。をされた頬を手でおさえながら
唖然として 見送るしかなかった。自分と青砥に何が起こったのか理解できるまで時間はかかるだろう
一方…
「…どうも、失礼します。お邪魔しましたぁ」
顔なじみの受付嬢に ぺこりと頭を下げると会社をでていった
受付嬢@「…ねぇ あの女性弁護士先生。 耳まで今、真っ赤じゃなかった」
受付嬢A「…って、榎本さんがいる地下室から何してきたのよーって感じだね
あの榎本さんと…まさかねぇ」
受付嬢@A「ないないないない。榎本さん そういうのに興味ないでしょ 鍵が恋人だもん」
受付嬢@A「…そうだよねぇ(笑)弁護士先生風邪でも引いた。クスクスクス」
一方外へ出た青砥 受付嬢の言った通り 顔どころか耳…首筋…今、最低限露出してるとこ全部真っ赤にしていた
青砥『(きゃー私ってば、なにを…何を榎本さんにしちゃってんのぉ〜 なんかわかんないけど榎本さんが怒ってる。ふくれてるって無表情な顔からわかったけど 指を握ったり、ほっぺにちゅ。ってぇ〜私なんなのよー
知らない私が榎本さんにあんなことしちゃったぁ〜はずかしすぎて 地下室いけないよぅ〜ごまかして和菓子持ってくとかいったけどきゃー!今日の私なんなのよー)』
青砥もおもいっきり 自分でもありえないくらいの大胆な行動に出た自分に真っ赤になりながら パニックを起こしていた…
…その後。テレビ出演から浮かれて帰ってきた芹沢
芹沢「俺の主演しためざまし。榎本と見てくれたんだろ?あれ?
青砥顔真っ赤だぞ。
榎本とついにヤッちゃったか?
榎本にも電話したら あいつらしくなく変だったし。
…子供は出来ない様に。
あと場所選べよ。」
青砥「…な…!!
芹沢さん セクハラで訴えますよ。 何もありません!テレビ一緒に見てて、美味しい和菓子を今日買ってく約束しただけです。もう!クライアントと話ししてきます!信じられない!
芹沢さん!」
芹沢「……青砥…お前のその態度見ればなんかあったのバレバレなんだよ。…お前らは中学生の恋愛か…
…っていったらまたセクハラだのなんだのって青砥騒ぐんだろうなぁ
俺から見れば
青砥も榎本もお互い想いあってるのがバレバレなのになぁ
まっ…いざとなったら恋愛百戦錬磨の芹沢豪がかわいい部下 青砥ちゃんと 不器用な榎本の中をまとめてやるよ
ふっ 俺っていい男」
終わり
エロもなく。なんだか尻つぼみでスミマセン。もっと、青砥からのせめで盛り上げたかったんですがこんな駄文になってしまいました。
大変失礼いたしました。
読んでいただけたら とっても有り難いです。
失礼いたしました
題名カウント間違えましたorz
Cにするとこ Dにしてしまった…
バカ過ぎる…失礼いたしました…
604 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 21:23:36.28 ID:bWvx4Tmv
GJ!!
>>603 かわいくていいね。
芹沢さんに頑張ってもらって早くくっついちゃって欲しい。
かわいすぎる二人をありがとうございます!
芹沢パパががんばって早くくっつけて欲しい。
ちまちま書いてたらかぶってしまいました。
ごめんなさい。
原作榎青投下してもOKですかね?