1 :
名無しさん@ピンキー:
お、よかった立てられた
6年以上続くこのスレのんびりこっそり楽しんで行きましょう。
即死回避
支援
私怨
支援
ロリで捕食読みたい
30まで伸ばしておきたいんだ
保守
少女たちが恐怖にまみれながら捕食される展開もいいけど
少女達が自分の意思で自ら食べられに行くって展開もいいものだよね?
ミ・д・ミ
今忙しいけどそのうち書くよ
ほほ
油断すると落ちる
落ちればいいよ。
ご協力あざす
土曜!
釣り餌にされて魚に食われるとか。
みんなは、少女がさっくり食べられるのと
じっくり食べられるのどっちが好み?
苦悶の表情みたいからじっくりかな
ヒロインピンチ好きだし
じっくりだね
釣り餌もいいなあ
サメとかタコとかその他の海のモンスターとか
ほ
ほ
ッハ!
25 :
二匹の魔獣:2011/11/29(火) 01:38:58.29 ID:bD+p/HTs
新スレが落ちないように、一年半ぐらい前に書きかけだったのを最後まで書きました。
最初から貼りますね。
俺は人間からは魔獣と呼ばれる存在だ。
人間たちは俺たちのことを、野蛮で文化のかけらも無い存在だと
思ってるようだが、実はそんなことは無いんだぜ。
俺には友達だっているし、趣味のグルメだって楽しむ。
魔獣の生活は思っている以上に充実しているんだぜ。
そうそう、今日は虎獣人のやつに食事に招待されたんだ。
俺はいわゆる狼獣人と呼ばれる種族だな。
どうだい、種族が違えど俺たちは仲良くやっているんだぜ。
同種族で殺しあう人間がよくぞ俺たちのことを
野蛮などといっていられるもんだ。
まあそんなことはいいんだ。どうやら奴は今回は特別の
ご馳走を用意してくれてるらしい。俺はわくわくしながら
あえて3日飯を抜いてきたんだ。空腹は最大の調味料だというだろう?
せっかく用意してくれたご馳走、美味しく食べなくちゃな。
ということで、俺は天気のいい月夜の晩、あいつの家にでかけたんだ。
虎のやつの家は気持ちのいい洞窟の中にある。
カビと泥の香りに包まれた、ところどころに白骨の散らばった
なかなかおしゃれな家だ。
おおいたいた。相変わらず元気そうだ。こいつはグルメ仲間で
いい食材があったらお互い分けたり美味しく食べる方法を
話し合ったりしてる。いい関係だ。
「おお、よく来たな。まあ座ってくれよ」
虎の家の食卓は洞窟の広い部屋にある、特別なホールだ。やはりこだわってるな。
ジビカリゴケで明るく、真ん中には大きな岩のテーブルが置いてある。
「わざわざ呼んでくれてありがとうな。ご馳走を分けてくれて嬉しいぜ」
「ご馳走は二人で食べてこそ美味しいだろう?お前がこの前もって着てくれた
火竜の尾もなかなかの珍味だった」
一つのご馳走をわざわざ呼んでまで分け合う。俺たち仲が良いだろう?
だからこそいろんな美味しいものを味わうことができるんだ。協力って奴だね。
「早速だけど食事にしてくれよ。俺はもう3日飯を抜いているんでぺこぺこなんだ。」
「奇遇だな、俺もそうしてるんだ。早速つれてくるから待っててくれよ」
つれて来るということは、生きているというわけだ。やはり生きたまま食うのが
最高だね。
26 :
二匹の魔獣:2011/11/29(火) 01:39:31.28 ID:bD+p/HTs
そう言って虎のやつが奥から連れてきたのは、ニンゲンの少女だった。
「あう… あう…」と言葉にならない声を上げながら涙目でおびえる姿、そそるねえ。
いいね。俺もニンゲンの肉は大好物だ。しかも女で子供となるとまさに最高級だ。
「どうだい美味そうだろ。貴族の馬車を襲ったときに捕まえたんだ」
そのニンゲンは貴族という奴なのだろう。よく手入れされた長い亜麻色の髪がさらさらと綺麗で、
労働をしていない手足がやわらかくすべすべなままだ。
そして一番の特徴は、まだ胸が膨らみかけるかどうかという歳に見えるのに、乳房はよく発達して
大人のニンゲンでもめったなことじゃ見ないだろうという肉付きになっている。
おそらく、虎の魔術で育てたのだろう。虎のやつは見た目と違い意外とそういう魔術の
使える変わったやつなのだ。
ご馳走をテーブルに正座させ、それを向かい合ってはさむ形で座る。
本当に美味そうな娘だ。ニンゲンの子供は美味いのだが食べるところが少ない。
せいぜい食べ応えのあるのは柔らかい尻肉だが、それでも満足とまでは行かない。
だからといってただ太らせたのでは味が落ちてしまうのだ。
だからこそ魔術で育てるというこの考えだったのだろう。
尻にもよく脂の乗った大人の女みたいにぷりっとしてるし、
メスの頭より大きくなった乳肉も十分にかぶりつけるほどの
大きさがある。おお、見ているだけで涎が零れてきた。
零れた涎が石のテーブルにぽたぽたと染みを作る。向かい側のあいつも同じのようだ。
------
その日は町に買い物に行く帰りの馬車。少女は街での買い物の帰りだった。
突然従者は殺され、馬車の扉はこじ開けられた。そこには2メートルを超える恐ろしい二本足の
虎がいた。魔獣がこの世に居ることは聞いていたけれど、まさかこんな街の近くで
襲われるなんて…!
それも狙いは金品でもなく、その少女の体そのものであったのだ。
洞窟の奥に閉じ込められ、日に日に膨らんでいく自分の体を見て、少女は魔物の目的に
絶望し戦慄するしかなかったのだ。
そして今食卓に乗せられ、左右にはさんだ魔獣が自分を見て涎をたらしている。
その事実に足は固まり、体は震え、涙が溢れ声も言葉にならなかった。
「ひ、ひっく パ…パパに言えば お金とか なんでも用意してくれるから…」
「なんでもしますから…!え、えっぐお願いですこ、殺さないで 食べないで…」
------
27 :
二匹の魔獣:2011/11/29(火) 01:39:52.98 ID:bD+p/HTs
そうだなあ、お前が食料以上の価値が有るっていうんなら考えてやらなくもないぞ」
虎の奴が心にもないことを言う。いじわるなやつだとは思ったが余興も面白いな。
「そうだな、踊りを見せてみろ」
そう虎のやつが命令すると、ニンゲンはふるえる脚で食卓の上で踊りだす。
貴族の嗜みというやつなのか?胸は重そうだし裸だがその踊りには何処か上品ってやつだ。
だがそんなものを見たって面白くもなんともねえ。
「そんな上品に踊ったっておもしろくもねえ、オラっもっと腰を突き出せ!胸をゆらせ!」
そんな下品な踊りなど踊ったことないだろう、ニンゲンは無理やり
半泣きになりながらくねくねと動く。
上半身が激しく動く度、たっぷりとした乳肉が左右にプルンプルンと揺れ、
その肌のはりと肉の柔らかさを主張する。
脚を開いて動けばしみの無い綺麗な肌と
むちむちとむしゃぶりつきたくなるような内ももを見せつける。
小さいながらも脂の乗った尻を鼻先で振りまわす。うひょお、齧り付きてえ。
なるほど、虎の奴、肉自身に食欲を煽らせるなんて面白い事を考えやがる。
もしかしたら自分の魔術の出来をアピールさせたかったのかもしれないが、
その効果はてきめんだ。俺も眺めているうちに思わず目の前で揺れる美味そうな肉に
涎がついついたれてきてしまった。
「座れ!」
虎の一声にびくっとすると、「ごめんなさい…ごめんなさい…」と小さい声でつぶやきながら
へなへなと食卓の上に座る。
俺と虎のやつが同時に舌なめずりをする。言葉をかわさずとも、最初に食べるところは
決まったようだ。
俺は片手でその乳房を掴むと、改めて柔らかさを確認する。
程よい肌のハリに爪を立てたら気持ちよさそうだが、そこは我慢して口に咥える。
まだ牙は立てずにむしゃぶりつく。むちむちとした若い肌から、
激しく踊ったせいだろう、舌にわずかに汗の味がしみる。
俺の口は結構大きい方だと思っていたのだが、それでもこの乳は口に入り切らない。
乳の大きい、大人の人間の女も何回か食ったことがあるが、それでもここまでは大きくはなかった。
「あ…あ…あぅ…」人間がなにか喋ろうとするがもう言葉にならない。
目の前の同じ様に口に乳を含んだ虎のやつと目が合う。
にまあっとヤツの目が笑ったその時、俺たちは一緒に顎に力を込めた。
28 :
二匹の魔獣:2011/11/29(火) 01:40:31.05 ID:bD+p/HTs
鋭い牙に柔らかい肉球が形を変え、限界まで潰れると、あっという間に牙の形に
肉はかじり取られた。
俺は乳首まわりを、虎のやつは横からかじりとっている。
ぐちゃぐちゃと音を立てながら口の中の肉を咀嚼する。
美味い。今まで食べたことのない旨さに正直驚いた。
人間の子供は美味いのだが食べる所が少ないし、脂の乗ってる部分も多くない。
これだけ肉付きのいい若い肉は魔術だからこそ出せる味だろう。
舌の上でとろける旨味脂が、空腹な胃に染み渡るととても幸せだ。
俺は夢中になって残りの乳肉にむしゃぶりつく。
目の前の虎も美味そうに、ぐちゃぐちゃと下品な音を立てながら、口を血と脂に
まみれさせながら夢中でかじりついている。
悲鳴は聞こえたかは覚えていない。
大きな肉玉も、二人がかりで食ったもんだからあっという間になくなってしまった。
胸が平らになった人間の娘が泣きながら放心している。
胸骨まで見えているんだがあまり血を失ってるようには見えない。
これも虎の魔術だろうか。痛みも抑えているのかどうかはわからねえ。
「も、もうたべない…で…」
「そうだなあ、じゃあ尻をこっちに向けろ」
どう見てもそれは食ってくれと言わんばかりの行為だが、
今の人間の娘には逆らうという選択肢はない。
「は、はぃ…」
娘は四つん這いになると尻をこっちに向ける。
さすがに尻は人間の歳相応レベルと大差はないが、
それでもなかなか脂がのって肉々しい。
尻肉の真ん中にある性器もぷりっと膨らんでいて、
舌触りがよさそうだ。毛もなく、爪の先で柔らかい肉餅を広げると
内蔵のようなピンク色がなんとも食欲をそそる。
「これも半分ずつだぞ」
「わかってるって、」
このままでは食べにくいので、二人で足首を掴み
脚をひろげさせる。
あぁ〜…などとニンゲンが声にならない叫びを上げる。
さすがに尻だとお互いの顔がくっついてしまうので、
先に虎の方から片方の尻にかぶりついた。ぷるんと震え綺麗な形をした肉が抉り取られる。
続いて俺も食いつく。柔らかいので
顎の力だけで食いちぎることができる。
咀嚼すると、先ほどの乳肉と違ってほどよい顎への抵抗がある。
程良くついた木目やかな筋肉が肉の旨味を出したと思えば
たっぷりとジューシーな肉汁が口の中に広がる。
ああうめえ。こいつはたまらねえ旨さだ。
隣の虎はもう尻肉を堪能し終えたようで、脚を味わおうと根元から引き抜きにかかっていた。
「よう虎、お前は乳と尻どっちが美味かったよお」
「甲乙付けがたいぜ。どっちもいい旨さがある。だがこの洗練された乳房の脂肪の甘みと
肉の柔らかさはニンゲンのメスならではだな」
「そうか。俺はこの尻も素晴らしい。こんな丸くてでっぷりとした肉の形だなんて
まるで俺達に食ってくれと言わんばかりだ。見た目の旨さも味も最高さ」
ぼきりと脚をもいだ虎が、フライドチキンにかぶり付くように太腿に牙を立てる。
「この脚も美味いぜ。むちむちと牙を押し返す食感がとてもいい」
むしゃりと虎が太腿から大きな肉の塊を食いちぎると、大腿骨が顕になった。
その頃にはニンゲンは生きているのか死んでいるのかはわからないが大人しくなっていた。
その後俺たちは脚の肉も平らげ、デザートに性器周りの肉も半分こして食べた。
下腹部のつるりとした肉はまるで刺身のように味わい深かったし、
まるで餅のような大陰唇の肉は舌の上で震えるような弾力があって、十分に舌触りを
楽しんでから楽しく噛み潰した。
ここらで俺達も満腹になったので、
残った上半身の肉と内蔵もろもろは明日食うことにする。
内蔵はまた違った旨みがあるから、今度は俺の魔術で料理してみるのもいいな。
「うまかったなあ虎よ。お前の魔術の使い方は最高だぜ。こんな肉を食える俺は幸せだ。」
「おお、またいろんな人間を捕まえてこようぜ。」
------
…翌日、狼のやつは魔術でニンゲンの残りを素晴らしい料理にしてくれた。
これがあるから狼のやつを呼ぶ価値があるってものだ。
二人で満足すると、再度の食事を約束し、狼は帰っていった。
「実はもう一匹捕まえてきてるんだがな…」
狼のやつには黙ってたが、ニンゲンのクルマにはもう一人美味そうな奴が乗っていた。
まだ毛も生えていないオスガキだ。あのメスガキと姉弟か双子かだったのだろうか。
狼奴はどういうわけか人間のオスの肉は嫌うんだ。
このオスもじっくりと魔術での改造を終わらせてある。
「雌獅子の奴がたしかオスガキが好物だとか言っていたな…
あいつも確か面白い魔術を使えるらしい。こんどはヤツを食事に誘ってみるか」
次の食事会も楽しみだぜ。
唐突な終わり方ですみませんが勢いで書いて見ました。目標の30レスに微妙に届かなかったので
もし気に入ったら感想でも描いてくださいな
いいっすね
好きですよ こういう素直な作品b
ほ
ほ
ここはほとんどオリジナルものばかりだけど
版権もので見たい作品とかシチュエーションとか妄想とかないの
あるにはある。
しかし書いた所で実際にそのネタが投下されはしないから、言うだけ虚しくなるだけだ。
ゆるゆりの京子で
ただシチュエーションも全く思いつかないし全く結びつかない!
まず何に食われたいかからだな
グロも好きだけど、魔人ブウやセルでソフトなのも読んでみたい
肉って言う奴がいるはず
前スレの597の続編を書いてみたらスレが落ちてたのでそのままになってたやつを
うっすらと視界に光が戻る。
ぼんやりとした意識が少しずつ戻っていく
…あれ?あたし…食べられて…
香織は、どうしたわけか誰もが動きを止めた学校の中で人を食べる怪物と遭遇した。
そして、香織は美香とともに逃げまどい、最後には捕まって食べられた。
…じゃあ、食べられて死んだ今のあたしは?
そう思いつつ体に違和感を感じながら身を起こすと、目に飛び込んだのは巨大な長い爪をもった手だった。
「あ、目が覚めた。」
声のした方に顔を向け、香織は軽い悲鳴を上げた。
そこにいたのは自分を食べた怪物だったからだ。
「いや…こ…来ないで」
香織は必死に手を振り回すが、その手はそれまでの香織のものではなかった。
「落ち着きなさいよ。その手で気づかないの?今のあなたの姿を見せてあげる」
そういって怪物は大きな鏡を香織に見せた。
そこに映っていた香織の姿は、目の前の怪物と同じ姿だった。
「な、何?どういうこと?これ、あたし?」
気が動転したまま必死に言葉を紡ぐ香織に隣にいた怪物が声をかける
「あたしも驚いたわよ。だって、食べられたと思ったらこんな姿になってたんですから」
香織は取り留めの付かない思考から戻れないでいた
「あ…あなたは?」
怪物は、香織がうすうす感じていた通りの答えを返した
「あたしは美香よ。ちょっと姿は変わっちゃったけど。」
それから香織は美香と周囲にいた怪物たちから話を聞いた。
どうやら自分たちがいるのは時が止まった世界であるらしい。
しかし、たまに時を止めた世界の中で動ける人間が現れる。
そんな人もいずれは動きを止めてしまうのだが、そうなると止まった時の中にも元の世界にも戻れない状態になり、
行き場を失った魂が形を持つようになったのが目の前の怪物たち、そして香織や美香の今の姿だということらしい。
「じゃあ、みんな元は人間だったの?」
「そうよ。ちなみにあたしはみのり。あの娘は志穂」
そういって指差す怪物たちは到底そんな名前だったとは思えない姿だった。
「…ま、すぐには信じられないでしょうけど、今のあなたの姿が何よりの証拠よ。」
そういわれると納得するしかない。
「それで、あたしたちはこれからどうなるの?」
「どうもしないわ。あたしたちと同じように過ごすだけよ。それよりそろそろお腹すいてない?」
そういわれたら妙な空腹感があることに気付く。
「じゃあ、これから食事に行きましょう。どこかいいところ知ってる?」
みのりが顔を向ける。
「食事って…」
「もちろんあたしたちの食事は人間の肉よ。特に男女は関係ないの。でも、せっかくだから綺麗な女の子を食べたいじゃない」
香織と美香は顔を見合わせる。
やがて怪物たちが集まってきて、どこの娘を食べるかの話をした挙句、一つの場所が決まり、飛び立っていった。
その後を香織や美香がついていく。
誰に教わったわけでもないのに自然に空を飛べることを驚きながら。
やがて、怪物たちは美香たちのいた女子高にほど近い学校に降り立つ。
香織の表情に曇ったものがあった。
「じゃ、これからいつも通り各自解散してあの娘たちをいただきましょう」
みのりがそういうのをきっかけに怪物たちが校門から娘たちを食べていく。
「あの…あたしたちも…ですか?」
美香がおずおずと尋ねる。
怪物になった今の姿にはなんとか馴染めた二人だが、今すぐ目の前の人間を食べろと言われても抵抗があった
「そうよ。好きなのを選んで食べちゃいなさい。早い者勝ちだからね」
目の前で談笑している娘から制服をはぎ取りながらみのりは答えた
「あなたたちもあたしたちと同じ体なんだからお腹すいてるはずよ。でも、普通の人間の食事はこの世界にはろくにないし、
あったとしても今のあたしたちの体は受け付けないわ。」
みのりは裸身になった娘を見せつけた。
「その代り、ほら。人間の裸身がとてもおいしそうに見えない?食べたくならない?」
ごくり…
ふたり唾をのむ。
少し前まで自分たちの体でも合った人間の女性の裸身がそこにあった。
中学校だったらしく人間だったころの香織や美香より体つきは幼かった。
みのりは見せつけるようにその裸身を首からかぶりつく。
噛み千切られた胴体から立ち上る女性のにおいを感じる。
食べたい…しかし…
二人は懸命に食べたい衝動を理性で押さえていた。
まだ人間の女の子だった記憶も怪物に食べられた記憶も新しい二人にとって
今の衝動に負けたら何かが壊れていきそうな気がしていたからだ。
校庭ではすでにあちこちで食いちぎられた女生徒の手足が散らばっていた。
美香の目の前に誰かの下半身が飛び込んできた。
スカートもショーツも引きちぎられて、大きく股を広げた状態で転がってきていた。
それをみて美香の心の何かが壊れた。
「もう…我慢できない…」
それだけを言って美香は放り出された娘の股間にむしゃぶりついた。
初めて食べる女の子の性器と尻の肉の味。
口の中でコリコリとたしかな歯ごたえを感じさせてくれる女陰と膣、そして、まろやかな味わいと柔らかさの尻の肉、
かむたびに広がる若い女性の芳香。
美香は取りつかれたように初めての女の子の味を楽しんでいた。
それをみた香織は後ずさりして走り去っていった。
嫌だ…嫌だ…
あたしは…怪物なんかなじゃない…
そう必死で繰り返しながら走っていった。
香織は、そのまま一つの教室に向かって走っていった。
それをみたみのりはあきれたような溜息をつきながら他の娘を物色し始めた。
香織は教室を探し回って、そこに目当ての人がいないのを確認していた。
すでにあちこちに食い散らされた娘の肉片が転がっていた。
それを食べたい衝動と闘いながら学校内をさがしまわり、更衣室を開けた途端、そこに探し求めていた娘がいた。
「詩織…」
そこにいたのは怪物にわしづかみにされたまま服を引きちぎられて半裸になった妹の姿だった。
「どうしたの?この娘がどうしたの?」
香織は必死に訴えた
「お願い、その娘は食べないで。あたしの妹なんです」
しかし、怪物の答えはすげなかった
「と、いわれてもねぇ。この世界じゃ早い者勝ちだし。食べずに残すなんてもったいなくてできないわ。」
そういってから続ける
「そうね、あなたが食べるなら譲ってあげてもいいわ。あなたここに来て初めての食事なんだし」
香織は言葉に詰まった。
「嫌なら食べちゃうわよ。どうする?」
大きく口を開ける怪物。
あの怪物に食べられるのか、それとも…
「あたしが食べます!」
香織はそれだけを言って、妹を引っさらった。
「そう?じゃあ、どうぞ。初めての食事ね。」
香織は目の前の半裸の妹を目の前に生唾をのんだ。
勢いで言っちゃった…
しかし、もう後戻りはできそうになかった。
怪物は香織を面白そうな顔で見ている。
今から…あたし…食べるんだ…詩織を…
「ごめんなさい…」
そうつぶやくと詩織の足にかぶりつく。
予想より抵抗なく詩織の足は胴体から噛み千切られた
口の中でポロポロにちぎれる足の肉から広がる味わいに自我が消えそうな感覚を覚える。
柔らかいけど、しっかりと詩織の足は香織の牙を受け止めていた。
口の中に広がる味は、今まで経験したことのないものだった。
これが…詩織の味なんだ。
もっと…もっと食べたい。
そう思った。
香織は足を食べつくすと露わになっていた胸にかぶりつき、肋骨についた肉をこそげとり、乳房とともに咀嚼する。
太腿とは違った女の肉の味わいに香織は恍惚とした。
詩織の肉…美味しい。
半ば麻痺した感覚のまま、香織は無我夢中になって詩織をむさぼった
すでに足はもぎ取られ、胸は内臓が見えるほどまで抉られた詩織。
しかし、その顔は平常と変わらないまま姉の変わり果てた姿を見ている。
それに耐えられずに目を下にそらすとスカートから除く股間が見えた。
ゴクリ…
生唾をのみこむと、香織は詩織のスカートとショーツをはぎ取ると、誘われるように詩織の股間にかぶりついた。
口の中でコリコリと歯ごたえを残しながら噛み切られる陰唇と陰核。
噛むほどに女性の香りが口の中に広がる膣と子宮。
弾力と甘みを伝える尻肉。
あたし、今詩織を食べているんだ。
その実感と不思議な幸福感が心を満たしていた
すると、声が聞こえてきた。
「ねえねえ、この学校にも調理場があったわよ。みんなもここで焼いて食べない?」
変わり果てた香織は、その声に導かれるように妹の残骸を抱きかかえて調理場へ向かった。
細い二の腕に、くびれた無駄のないお腹。
香織は腕の中で姉によって無残に食いちぎられた妹を見下ろしながら、それらが焼かれた時の味を想像して喉をならしていた。
焦げ目をつけながらも肉のうまみが残る二の腕、じゅうじゅう肉汁を垂れ流すお腹。
その中で凝縮したうまみを残しているであろう内臓の味わい。
それらの味を想像しながらうっとりした表情で香織は調理場へ向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜
ひとまずこの辺で。
後、前スレ632の続編も書きたいところなので期待せずに。
素晴らしいね。こんなジャンルだけどいろんなアプローチの仕方があるんだなあ。
続編も期待してます
>>47 久しぶりの丸呑み系だね
もちろんOKだから是非とも次回作があれば投下してください
>>47 超GJです!
機会があれば是非、また投下してください!
>>47-48 ありがとー
ちょっとクリスマスを絡めたネタを思い付いたから近々書いてみるよ。
容量次第では
>>47のサイトに挙げる事になるかもだけど。
愛液を吸い尽くすしてから捕食するとはなんて変態なんだ
だがそれがいいGJ
第0話 【クリスマス・イヴ】
少女は走っていた。延々と続く長い廊下をただひたすらに。
まるで病院のそれように綺麗な廊下は、床、壁、天井――……全て真っ白に塗られて酷く殺風景だった。扉も一切見当た
らない。定期的に天井に取り付けられた蛍光灯の光はまだ続いている。出口など見えやせず、遠くに見えるのは水平線の
み。そもそも出口などあるのだろうか。いや、そもそもこんな空間がこの地球上に存在するのだろうか。山々をつなぐト
ンネルをはじめとする屋外ならまだしも、ここは屋内なのだ。都会の地下に何キロメートルも直線状の廊下が存在する事
など、とても信じられなかった。
信じられなくとも、今少女が走っているのは紛れもなく事実。いくら走ったかは分からないが、両足と心臓が悲鳴を上
げている事から何分も全速力で駆けている事が分かる。少女は全速力で走らなければならなかった。少しでも足を止めれ
ば背後から迫ってくる化け物に玩ばれて殺されるだけだと、少女は知っていたからだ。
苦しさ、怖さ、哀しさ、辛さ。それらが複雑に交じり合って目から涙と化して現れる。涙は頬を伝う事なく横に流れ
て少女の髪を濡らした。
少女の親友は、彼女の目の前で化け物に殺された。初めて聞いた人間の断末魔は耳の鼓膜にこびり付いているかのよ
うに彼女の耳に幾度となく繰り返される。
あっという間だった。二人で仲良くこの廊下を歩いていた時、突然頭上から降ってきた化け物が襲い掛かったのだ。
鬼のような姿をした化け物だ。体長は悠に三メートルはあっただろうか。それは少女の親友を背中から床に力強く押さ
えつけると、尋常ではない力で軽々と肩から両腕を捥ぎ取った。聞いた事のない親友の悲鳴と血飛沫に少女は、目の前
で何が起こっているのか理解できずに目を丸くし、がたがたと震える。化け物はそんな少女を嘲笑うように親友の頭を
持って身体を持ち上げた。両肩から血を噴水のように噴出しながらぶらぶらと揺れる姿は、まさに羽を捥がれた蝶のよ
うだった。
化け物は絶え間なく涎が垂れ続けている口を開いた。そして親友の乳房に喰らい付いた。絶叫が響き渡る。次の瞬間
には豊かに膨らんだ二つの乳房は化け物の口の中だった。ぐちゃぐちゃと柔らかな肉を噛み潰す音がやけに大きく聞こ
えた。少女はただ声を失い、見ている事しかできなかった。
親友の身体がぼたりと床に落とされる。乳房があった箇所は鮮血が溢れ、その奥には生々しい赤黒い肉が見える。親
友はこんな状態でもまだ息があった。それに気付いた少女は親友の名前を叫ぼうとする。だが、やはり声は出なかった。
代わりにチョロロ……と水が流れるような音を立てた。少女はあまりの恐ろしさと光景に失禁したのだ。床に黄金色の
液体が水溜りを形成していく。
最期の瞬間、少女と親友は目が合った。親友の――否、かつて親友だった者の目から既に生気が消えていた。そう、彼
女はもう助からない。まだ化け物は彼女の身体の上に覆い被さっているのだから。
化け物の口が親友だった者の頭を咥え込むと、高い位置からスイカを落としたような、鈍い音がした。床に突っ伏し
た親友の頭は、そこにある筈の頭はなかった。
骨と血肉を噛み砕く音を盛大に立てながら、化け物は少女を睨んだ。その目が訴えている事は当然、決まっている。
次ハオ前ノ番ダ――それに気付いた時、少女はようやく立ち上がると一目散に逃げ出した。濡れたパンツが足を動かす
度に擦れる感触が気持ち悪かったが、それを気にしている余裕などない。
逃げなければ喰われる。逃げなければ殺される。だが、少女は分かっていなかった。
逃げても逃げなくても、待ち受ける結末は無情にも変わりはしないという事実に。
――走り出してから時計の分針が何回動いたのだろう。少女はまだ走る事をやめなかった。相変わらず前は無限回廊の
ように同じ景色が広がっているだけだ。背後から化け物が追ってくるような気配は感じられなかったが、少女は振り返
る勇気がなかった。彼女はただ信じる。この先にきっと出口があって、安全な場所へ逃げられるのだ、と。
当然、それは適わなかった。カチリ、と何かスイッチが押されたような音がした瞬間、少女が走っていた床が落とし
穴のように開いたのだ。何もない廊下に掴めるような物は何一つない。少女は咄嗟に手を伸ばしたのだが、その手が握
る事ができたのは空気だけだった。
「――いやぁぁぁっ!!?」
少女は、墜落死を覚悟した。死にたくないという強い気持ちの反面、それで死ねるのであればと心の何処かで安堵
した。親友のように長い激痛に苛まれて死ぬよりも、一瞬の激痛で死ぬ方が楽なのは明らかだったからだ。
暗い闇に落ちて行く身体。遠ざかって行く蛍光灯の光。やがて落とし穴のように開いた床が閉じた時、少女の視界は
真っ暗に染まった。それに併せて、少女は生きる事を諦めて目を閉じた。
その穴はさほど深くなかった。少女の身体は何か柔らかいクッションの上に落ちたため、痛みは殆どなかった。
え……私、生きてるの――と少女はゆっくりと目を開いた。そこは薄暗い照明があったため、周りの景色を見る事がで
きた。床一面、緑一色だった。サッカーボール程の太さの、長い長い緑色の管。それらが複雑に絡まっているような床
だった。その床は何故か生暖かかった。そう、まるで生物のように。
少女は立ち上がろうとした。だが立ち上がれなかった。立ち上がろうとして踏ん張った足が管に挟まれ、抜けなくな
ったからだ。足をそこから引き抜こうとしたところで、少女の目の前に赤い大きな花の蕾がぬっと姿を現した。まるで
生物のように動く蕾だった。そして気付いた。床の緑色の管は、この植物の茎だという事に。
「ひ、ぃ……っ!?」
少女が金切り声を上げたのは他でもない、蕾が開いたからだ。赤い花弁が開いたその奥にあったのは雄蕊や雌蕊の類
ではなく、大きな人間の口だったのだ。その口から舌が伸び、少女の頬を舐め上げた。あまりの気持ち悪さにぞくりと
背中に悪寒が走る。全身の鳥肌が立つ。
花は――否、食人花の動きが急に活発になる。少女を味見した後、彼女を取り囲むように多くの蕾が姿を現した。上
から、下から、横から――……四方全てからだ。それぞれ異臭を放つ口を開きながら、久しぶりの食事に喉を鳴らす。
「いっ、痛いっ! やめて、離してぇっ!」
触手のような食人花のゴルフボールほどの小さな茎が何本も少女の身体に絡み付くと、易々と少女の身体を持ち上
げた。彼女は必死に身をよじってそれから逃れようとするのだが、それは徒労に終わる。首、両手、腰、両足と拘束さ
れると成す術がない。それでも彼女は身体が動く限り抵抗を続けようとしていた。身体が揺れる度に、古くなったロー
プを引っ張るかのようなギッ、ギィという音を立てる。
「ぎっ!? あ、が……がっ、ぁぐっ、か……っ!?」
そんな少女を煩わしく思ったのか、食人花は彼女の首に巻き付けた茎に力を入れた。絞め上がる少女の細く華奢な首。
衝撃が直接脳に伝わり、頭の中で首の骨がミシミシと悲鳴を上げる音が響く。呼吸ができないと分かっていても、それ
でも少女の口は開閉を繰り返し空気を少しでも肺に送ろうとする。だが食人花は少女をそうして殺すつもりなどなかった。ただ少し弱らせるだけで良かったのだ。そう、抵抗する気力が失われる程に。
「がはっ、はぁっ、がっ、はっ、はっ、げほっ、ひはっ!」
首に巻き付いた茎が力を弱めると少女は息苦しさから解放される。激しい咳の合間合間に呼吸を繰り返す。そうして
いる間にも食人花は動きを止めない。少女の後ろ――お尻の方に徐に姿を表したのは小さな蕾。花弁を開くと他のそれと
同様に人間の口がある。それは再び花弁を閉じると、更に伸びて少女のスカートの中に潜り込んだ。濡れたパンツの上
から薄っすらと透けて見える割れ目に先端部を擦りつけ始める。
「やぁっ! やっ、やめて……っ、何する――……っ!!?」
『何するつもり』と最後まで言い終える事なく、それ以降は絶叫に変わった。スカートの中の蕾はパンツを突き破っ
て少女の膣の中に侵入したのだ。
「あああああっ!! 痛いっ、痛いぃぃぃっ!!」
じわりと蕾の茎を破瓜の血が伝う。初めての上、全く濡れていない少女の膣に無理矢理侵入したのだ。少女を襲うの
は激痛のみ。そこに快楽などある筈もなかった。膣の中で激しく暴れる蕾。少女は激しい苦痛を訴えて涙を流す。流れ
た涙はただ頬を伝い、やがて落ちて弾ける。
処女喪失だけで終わるのであればまだ少女は救われただろう。だが、彼女を襲っているのは食人花なのだ。それだけ
で済む筈がなかった。
生唾を呑んで待ち続けていた他の花達が一斉に動く。それぞれ大口を開けて、二の腕、脹脛、太股に噛み付いた。
「ぎゃあっ!!」
花達は噛み付いた程度では終わらない。その顎の力は鮫や鰐を遥かに凌ぐのだろう。
――ブチッ、ミヂッ、ミヂヂ……ッ、グチャッ、バキッ。
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!! ぎひぃっ、ひっ、ぅぁああっ、がぁぁあ゛あ゛あ゛っ!!!」
半円状にぱっくりと穴が開いた脹脛、噛み千切られた右腕と左足。血が勢い良く吹き出した後は、心臓の鼓動に合わ
せて血が吹き出される。身体の付け根と花の口から飛び出たそれらの断面から白い骨が見えた。二匹の花はわざわざそ
れらを咥えたまま少女の目の前にやって来ると、彼女を嘲笑うかのようにバキボキと盛大に音を立てながら噛み砕き始
めた。かつて自分の物だったそれらが目の前で壊され、消えていく光景に少女は何を思ったのだろう。いや、そもそも
何も思えなかったかもしれない。
右腕と左足が完全に口に食べられ、噛み砕かれたそれらが食人花の茎を通る頃、少女は激痛のあまり気を失っていた。
そのまま死ぬ事ができれば幸せだった。だが食人花はそうさせない。何しろ、まだ食べられる箇所はいくらでも残って
いるのだから。
少女の膣内を貪っていた蕾がゆっくりと引き抜かれる。蕾は血で真っ赤に染まっていた。自己防衛のためだろうか、
血とは別のねっとりとした白い液体も付着している。少女の愛液に相違ないだろう。蕾は花弁を閉じたまま器用に長い
下を出すと、花弁の外面に付着したそれらを丁寧に舐め取った。少し綺麗になったその蕾が向かった先は、少女の腹部
だった。蕾は花弁を尖らせ、そして勢いを付けて彼女の腹部に襲い掛かった。
「――がふっ!!?」
ドスッ、と鈍い音がした。そして少女もその音と別の激痛に失っていた意識を戻してしまった。
蕾は、少女の腹部に深々と突き刺さっていた。外面は茎が直接突き刺さっているように見える。つまり、蕾の部分は
完全に身体の中に入っていたのだ。
傷付いた臓器から血が溢れ、逃げ道のない血は胃や食道を逆流して少女の口から次々と飛び出す。
――ズズッ、ズズズズズッ。
何かを吸うような音が響く。少女は恐る恐る腹部に突き刺さった茎を見た。茎が心臓のようにドクン、ドクンと脈
打ち、それに呼応して赤い液体や肉片が茎の中を流れているのが見えた。腹部の中の蕾が彼女の血と臓器を吸い上げ
ているのだ。
言葉では決して表せない感覚に、少女の口からはもう悲鳴が出る事はなかった。漏れるのはただ、嗚咽のような掠れた声。
「あ……ぐ…………ぁ……ぅぁ……ぎ、ぁ……が……ぁぁ……っ!」
拷問とはこのような事を指すのだろうか。少女はまさに生き地獄を味わわされていた。死ねるものなら早く死にた
かった。早く解放されたかった。何故身体がこんな事になって意識を保てているのか不思議で仕方がなかった。
――そして、少女が待ち望んだ終わりの時がやって来る。
床に蠢いていた太い茎が動いた。道を開けているかのように一箇所に茎が来ないよう動いている。やがて茎の下から
姿を現したのは、ラフレシアよりも遥かに大きな蕾だった。蕾の大きさだけでも直径で一メートルはあるだろう。そう、
少女の身体を喰らった蕾よりも遥かに大きいそれは、花弁を開くと中も大きかった。花弁が徐に開かれたそこには、
まさに巨人の口があったのだ。
茎に拘束された少女の身体が大口の真上へと移動させられる。これからどうなるのか、容易に察する事ができた。
拘束から解き放たれた少女の身体。大口へと真っ逆さまに落ちて行く僅かな時間の中、少女は笑っていた。
あはは、これ……夢だよね……目を覚ましたらベッドの上だよね。怖い夢を見たーってベッドの上でちょっとの間
震えてから、お洒落して出掛けないと……せっかくのデートなのに遅刻したらカレに怒られちゃうもん……
なんたって、今日は一年に一度の――……。
――ゴキン、バリ、バキ……ボキッ、グチャッ…………ゴクン。
これは、クリスマスイヴの夜の出来事。
七人の少女達がここに足を運ぶ二十五時間前の出来事だった。
プロローグ 【クリスマス】
十二月二十五日――クリスマスの夜。水城ミナは初めての恋人と一夜を明かす筈だった。
降り注ぐ雪が街灯の光に照らされて輝きを放ち、吹き荒れる風が街路樹の並木を揺らす。空は雲一つない快晴で、都
会の街中でも満月と星がはっきりと見る事ができた。街は一面クリスマスの雰囲気が漂い、様々な色のイルミネーショ
ンの光や、サンタクロースの衣装やトナカイのきぐるみを身に纏った者が道行く人に声を掛けている景色は、クリスマ
スならではだろう。そして、仲良く手をつないで歩く多くのカップルの姿も。
ミナはそんなカップルの姿を見る度、知らず知らずに内に溜息を吐いていた。腰まで伸ばした長い髪に雪が付着して
は溶けて消えていく。今日という日のためにアルバイトで稼いだお金で購入した淡い青色のワンピースは彼女の今の心
情を表しているかのように見える。首に巻いている同じく青いマフラーは彼女の涙で濡れていた。
ほんの一時間にも満たない電話口からの冷たい言葉の矢が、それらを見る度に心に突き刺さるのだ。子供のようにわ
んわんと大声で泣いた後もまだ、心の痛みは治まる気配がない。それどころかこうして街を歩くだけで酷くなっていく
気がした。
別れよう、俺達――付き合っていた男はそれだけ言って電話を切った。本来であれば今日の十九時に馴染みのレストラ
ンで待ち合わせし、二人で会う筈だった。ミナがレストランで一人約束の時間から十分、二十分と待ちぼうけした後の
電話がそれだ。男が別れようとした理由は電話口から聞こえてきた別の女の声から容易に察する事ができた。男は浮気
していて、恐らくミナよりも浮気相手の方をとったのだろう、と。
悔しかった。哀しかった。そんなミナの呼び掛けに集まったのが、彼女の二人の友人達だった。
「ミンミン、元気出しなよー……」
心配そうな眼差しでミナの顔を覗き込んだのは一番の親友である鳴海マオだ。とてもではないがミナと同じ高校三年
生とは思えない程の小柄な身体で、まだ幼さの残る顔立ちをしている。寒くないのだろうか、子供は風の子と言わんば
かりにスカートを短くし、上は制服以外コートも着ていない。冬の夜に出歩くには見るからに寒い格好だ。この集まり
の中で唯一学校の制服を着ているのは単純に、つい先程まで学校で部活動に励んでいたからだ。親友からの電話の涙声
を放っておけなかった彼女は、先に部活を抜け出して真っ直ぐに彼女の元へとやって来たのだ。
『ミンミン』というのは水城ミナという名前からマオが彼女に付けたあだ名だ。マオは親しい友人は皆そうしてあだ
名で呼んでいる。例えば、ミナの後ろを歩いている眼鏡を掛けた大人しそうな少女――志摩シノは『しーちゃん』だ。最
初は『ミンミン』に倣うように志摩シノという名前から『シーシー』と呼んでいたが、シノが「おしっこみたいな呼び
方やめて」と懇願するものだから『しーちゃん』に落ち着いた。
シノはこの中では一番物静かで心優しい少女だった。そして内気でもある。そのため目を真っ赤に腫らせたミナの姿
を見ても声を掛ける事さえできなかった。不用意な言葉は反って相手の心を傷付けてしまう事もある。それを知ってい
た彼女は結局良い言葉を見つけられないまま今に至っていた。時折何か声を掛けようとミナの後ろで口を開くものの、
喉まで出掛かってもそれが言葉になる事はなかった。
「ほらぁミンミン! そんな酷い男の子の事なんて忘れて、今日は女の子同士で楽しくはっちゃけよーよ! 女子会み
たいな感じでさ! 何たってクリスマスだもん! 無礼講だよ、ぶれーこー!」
無礼講の意味を知ってか知らずか、マオは子供のように無邪気な笑顔を作る。
「……ん、そう……だね。うん……うん! 改めてゴメンね二人とも、急に呼び出したりしちゃって……」
「全然平気だよ。私の方こそゴメンね、気の利いた言葉の一つ掛けてあげられなくて……こんな時、どんな風に声を掛
ければいいのか分からないから……」
ようやく暗い顔を上げたミナに、シノが申し訳なさそうに肩を竦める。このまま誰も喋れなければ再び空気が暗く淀
んでしまうのだが、そうさせないのがマオだ。彼女はシノの背後へ素早く移動すると背中を押し、ミナの隣へと押し
やった。二人の間からちょこんと顔を出したマオがシノの顔を見上げながらぷくっと頬を膨らませる。
「もー、しーちゃんも暗いよぉ! こっからしんみりさせるような発言はNGだかんね! 言った人はお尻ペンペン
の刑だよ!」
――パパンッ!
「ひゃあっ!?」
「きゃんっ!?」
まるでゲーム開始の合図であるかのように、マオは二人のお尻を両手で強く叩く。街中の喧騒に混じって乾いた音が
響いた。二人は不意打ちに飛び上がって驚き、両手でお尻を押さえてマオを睨み付ける。二人から同時に痛みと恥ずか
しさを訴えるような冷たい視線を送られるとさすがの彼女も縮こまり、途端に子犬のように怯えた瞳になった。こうし
て見ると本当に小学生くらいの子供に見える。
そんな姿が可笑しくて、ミナはプッと吹き出した。シノもクスクスと笑い始めると、マオもまた笑う。
三人が集まってからミナが初めて笑顔を見せた。マオとシノは笑いながらもホッと胸を撫で下ろした。いつも元気一
杯な元のミナに戻った、と。無論、それはまだ上っ面だけかもしれない。誰しも失恋で生じた心の傷というのは、そう
簡単には癒されないものだ。だがそれでも二人は喜んでいた。自分達が来た事で少しでもその痛みを和らげる事ができ
たのなら、と。
ミナが二人を呼び出したのは単純に一人でいる事が辛かったからだ。だから集まってから何処へ行くか、何をするか
など一切考えていなかった。それを知ったマオはとりあえず三人の中で先頭に立ち、あっちへこっちへと足を運ばせた。
街全体がイルミネーションに包まれているかのように、色取り取りの美しい光は彼女達の心を虜にさせる。同じ光でも
位置と角度を変えるだけでまた違った魅力になるものだ。丘の上の公園に行っては街を見下ろし、地元で最も高い木の
下に立っては木を見上げる。全てが目に焼き付く程の光景だった。いつも何気なく見ているのと、こうして見ようと思
って見ているのとでは全く違って見えた。まるで別物を見ているかのような感覚だった。
「――あ、ミナちゃん! それにマオちゃん、シノちゃんも! おーい!」
舞い落ちる雪の量が多くなった頃、適当な飲食店で時間を潰そうとうろうろしていた三人に突然声が掛かった。少し
離れたところからの声だ。ミナが周りを見回しても声の主は見当たらなかったが、それもその筈、声の主は歩道橋の上
にいたのだ。
上を見上げたミナはその姿に気付く。歩道橋の上で大きく手を振る一人の少女――氷川レイカだ。彼女の背後にはあと
三人、ミナが知っている少女の姿もある。良くこの人込みの中、それも歩道橋の上からミナ達に気付いたものだ。
レイカはすぐに歩道橋を降りてミナ達の所へやって来ると、そのままミナに抱き付いた。女というのは女同士であれ
ば周囲の視線も気にせずに恥ずかしい行動をとる事がある。素で女の子に抱き付く女の子など、見る人から見れば“そ
っちの人”に見えてしまうものだ。レイカの後から来た少女達も周りの視線を気にしている。
「やっほー、ミナちゃん! こんなところで奇遇だね!」
「ちょ、ちょっとレイカ先輩……恥ずかしいですって!」
ミナは頬を赤く染めながら身体をよじって抵抗するが、それでもレイカは離れなかった。レイカの大きな胸が自分の
控え目な胸に密着すると比較されているようで何とも言えない気分になる。そして大きなマシュマロのような柔らかな
感触がミナの胸の鼓動を高鳴らせる。
『先輩』から分かるように、レイカはミナ達よりも一つ年上ではあるものの、同じクラスのクラスメートだった。彼
女は優等生にも関わらず留年したのだ。さすがにその理由は面と向かって聞けるような代物ではないが、出席日数が足
りなかったから、という噂が可能性として濃厚だった。何故そんなに欠席したのか、というのもまた謎である。見るか
らに健康そうなレイカが病気や怪我をしている姿など想像できなかった。
「ミンミンからはーなーれーてぇぇぇーっ」
「お姉様から離れてください、水城さん……殺しますよ?」
抱擁している二人の間に割って入ったのはマオと、レイカを実の姉以上に慕っている少女――柊ユリだ。長い髪をツイ
ンテールに束ねている。ミナはレイカに抱きつかれているだけにも関わらず、ユリの怒りの矛先は彼女に向けられて
いた。鋭い視線には言葉通り本当に殺気が混じっているかのようで、どれ程ユリがレイカを慕っているのか良く分かる。
否、慕っているどころの感情ではないのかもしれない。ユリはミナ達とはクラスが別だが、学校で休み時間になる度に
レイカに会いに顔を出すものだから、すっかり顔馴染みになっていた。
「んもう、分かったわよぉ……」
渋々とレイカはミナを離すと、彼女はようやくミナの目が真っ赤に腫れている事に気付いた。
「ミナちゃん、どうしたの? その目は」
「い、いえ、ちょっと……」
「……そう。上手く言えないけど、元気出してね」
目が腫れている理由など、病気を除けば一つしかない。そしてそれをわざわざ詮索する程、レイカは野暮ではなか
った。レイカの言葉はマオの言う“しんみりさせるような発言”に該当しているのだが、さすがにそんなルールを知ら
ない彼女のお尻を唐突に叩く事はできず、繰り出そうとした手を渋々と元の位置に戻した。ちなみにユリはそんなマオ
のちょっとした動きさえ見逃さない。レイカに手を出そうとするのであれば動いていたところだ。
「――ねぇねぇ、早く行かないと終わっちゃうよ?」
二つの同じ声が同じタイミングで同じ台詞を発する。声を出したのはレイカとユリの後ろに立つ二人の少女――早瀬
サエと早瀬エミ――いつも仲良しの双子の姉妹だ。二人とも同じ容姿、髪型の上、服もお揃いで着ようとするものだか
ら、他人からすればどちらがどちらであるかなかなか見分けが付かない。今日はレイカ達と遊ぶ事もあって、さすがに
カチューシャの色を変えて区別ができるようにしてあった。サエは赤色のカチューシャ、エミは白色のカチューシャ
だ。それを覚えるのもまた一苦労でもある。いっその事、名札でも作って身に着けてくれればと周囲の人間が思う事も
あった。
サエとエミに言われてレイカは腕時計を確認した。デジタルの液晶に四つの数字が並んでいる。時刻は既に二十時
四十五分、招待状によるとイベントの受付終了は二十一時までとなっているため、彼女達の言うように確かに時間が
なかった。
「そうね、急ぎましょうか。あ、ミナちゃん達も来る? この招待状一枚で何人でも参加OKだって。ただし二十歳
以下の女の子に限られてるんだけど、私達皆高校生だから問題ないしね」
「何かあるんですか?」
レイカの言葉にシノが首を傾げる。二十歳以下の女の子限定、という部分に妙な違和感を覚えたものの、クリスマス
の夜に行われるイベントであればつまらないものではない筈だ。年頃の女の子が興味を持たないのは反っておかしいだ
ろう。シノだけでなく、ミナとマオもレイカの次の言葉を待ち望んでいた。マオは特に興味津々で大きな目をきらきら
と輝かせている。
「時間がないから会場に向かいながら説明するわね、ついて来て」
レイカの手に握られた黒い封筒に包まれた一枚の招待状。見るからに怪しいその紙切れに書かれていた事を要約す
ると、参加費無料でちょっとしたゲームを行い、優勝者には夢のようなクリスマスプレゼントが贈られる、というも
のだ。ゲームにしろクリスマスプレゼントにしろ、具体的な事は何一つ書かれていなかった。
この招待状を受け取ったのはユリだった。学校が終わり、帰路の途中だった彼女に声を掛けたのは“黒いサンタクロ
ース”。イメージのサンタクロースと全く同じ衣装ではあるものの、赤色の部分が全て黒色だったというのだ。当然、
ユリは無視しようとしたが無理矢理この招待状が入った封筒だけ渡された。帰宅してから中を読み、相談しようと思っ
てレイカに電話したのが始まりだった。
とりあえず行ってみましょ――とレイカは笑いながら、ユリの他にサエとエミを呼び出した。もし怪しい勧誘やイベント
だった時、逃げるにしろ抗うにしろ人数はなるべく多い方が良いと判断したからだ。彼女がミナ達を誘ったのも同じ理由
だった。
道中、ミナはレイカから話を聞きながら『行かない方が良い』と強く思った。何が何でも怪し過ぎるのだ。だがレイカ
はそれに聞く耳を持たず、会場へと迷う事なく足を進める。ユリ、サエ、エミも同じだった。ミナは一人何度足を止めよ
うと思った事だろう。だが、足が止まる事はなかった。レイカ達をこのまま放っておく訳にはいかなかったからだ。レイ
カの言う通り確かに何かあった時、一人でも人数は多い方が良い。
行くべきか行かざるべきか、無理にでも止めるべきか止めざるべきか。
心の中で繰り広げられる葛藤も虚しく、彼女達七人はやがて会場である建物に辿り着いてしまった。
その先に待ち受ける惨劇を知る由もなく――……。
47だけど、とりあえず0話とプロローグ書いてみた。
捕食するモンスターの希望があればどぞ。
採用できるかどうかとシチュエーションは俺が決めるけどね。
素敵な力作と新しいシリーズにときめかずにはいかない
今後が楽しみです
希望するモンスターは恐竜を今まで見たことなかったのでラプトルで
便器に潜むザ・グリードのそれに似た触手状のモンスターとか。
第1話 【志摩シノ】
そのイベントの会場とやらは、地元で最も大きなコンサートホールだった。普段は演奏会や講演会、
上映会などが開催されており、時折子供向けのイベントも催される事から、ミナをはじめとする七人
全員が幼少の頃に少なくとも一度は訪れた事があった。特にシノはジャンルを問わず音楽が好きだった
ため、高校生となった今でも尚、毎月のようにこのコンサートホールに通っていた。ポップス、ロック、
パンク、オペラ、クラシック、ジャズ、ブルース、それらに加えて更に演歌や雅楽――……プロが演奏、
歌唱するそれらはどれも素晴らしく、彼女にとって入館料以上の価値があったものだ。コンサートホール
に入り浸っているような彼女でさえ、そんなイベントが催される事は知らなかった。
コンサートホールの前はいつもと変わらない人の流れだった。何かイベントがあろうとなかろうと、
興味がない人はやはり興味がないものだ。七人は暫くコンサートホールの入口で立ち竦んでいた。何故
ならば、コンサートホールはまるで閉館しているかのように真っ暗で、中に人がいるような気配が感じ
られなかったからだ。そして彼女達以外に誰もコンサートホールの前で立ち止まろうとせず、ましてや
入ろうとする人など誰一人いなかった。
レイカは再び招待状を見た。何度読み返しても日時と場所は合っている。雪は徐々に吹雪いてきて
おり、長時間外にいる彼女達の衣服には大量の白い粒が付着していた。彼女達が立っている場所には
屋根があるものの、とにかく風が冷たく、寒い。一人薄着をしているマオは頬を熟した林檎色に染めて
何度も両手を擦り合わせている。季節相応の衣服を着ているミナ達もこの寒さには耐え兼ねていた。
何処でも良いからとにかく何処かで温まりたかった。
気温は氷点下を下回っている。こんなに寒く、雪が降るのはこの街では久しぶりだった。屋内で
クリスマスの夜を楽しんでいる者にとって窓から見える雪は幻想的だろうが、特にこの時間に働いている
者にとってはホワイトクリスマスなどと騒いでいるどころではないだろう。下手をすれば交通機関も
滞りそうなのだ。帰路を心配する者が殆どだろう。
それはミナ達も同じだった。七人とも同じ市内に住んでいるとはいえ、帰路はそれぞれ電車かバス
なのだ。天気予報でもこんなに雪が降るとは言っていなかった。テレビで笑顔を見せていた天気予報士に
罵詈雑言の一つでも浴びせても罰は当たらないだろうが、それよりもこれからどうするかが大事だ。
いつまでもコンサートホールの前で足を止めている場合ではない。
イベントが嘘なら、それでもいい。ううん、その方が良かった――とミナは心の中でホッと胸を撫で
下ろした。だが納得しないのがレイカだ。ミナ達やサエ達をわざわざ誘い、ここまで一緒に足を運んで
くれたのに申し訳ないと思っているのだろう。
透明のガラスの向こう側には暗闇が広がっているだけで、人の気配さえ感じられない。それでも
レイカはコンサートホールの正面入口に手を掛けた。
鍵は掛かっていなかった。レイカが扉の取っ手を押すと、扉は呆気なく開いたのだ。外の冷たい風が
僅かに開いた扉から中に入り込み、ヒュゥと音を立てる。逆に中からは暖かい空気が漏れ、彼女の前髪を
小さく揺らした。
保守ついでに冒頭部分投下。
>>62-63 リクありがと、書いてみる。
「……開いた」
レイカは少しだけ扉を開けた手をそのままに、後ろを振り返った。残りの六人は何処か不安そうな
眼差しで彼女を見つめている。もし本当にイベントが嘘だったとしても、鍵が開いていたからと言って
勝手に中に入っては不法侵入で警察沙汰になってしまう恐れがあったからだ。そもそもマオは学校の
制服のままなのだ。彼女はさほど気にしていないが、何かあった場合に厄介な事態になる事は目に
見えている。
数秒の間、再生していたビデオを停止したかのように七人はその位置のまま動かなかった。だが、
特にレイカは動かざるを得なくなる。突然、彼女が手を掛けていた扉が内側から開かれたのだ。同時に、
子供特有の甲高い声がする。
「――参加希望の人?」
「きゃっ!?」
驚いて思わず飛び跳ねるレイカ。驚いたのはミナ達も同じだった。開いた扉の向こう側には誰もいない
ように見えたのだ。だが、視線をもっと下げたところに人がいた。
少女――否、幼女と呼ぶべき子供だった。年は十にも満たないだろう。扉の取っ手に手を伸ばしてやっと
届く程の身長だ。綺麗な黒い着物を身に纏い、頭も黒いリボンで髪を束ねている。まるで葬儀にでも
参加するかのように上から下まで真っ黒だ。格好もそうだが何より印象的だったのが、その女の子の目だ。
瞳の色がそれぞれ異なっているのだ。右の瞳は日本人らしい茶色に対し、左の瞳は青色だった。
かといって外国人とのハーフのような顔立ちではなく、逆に日本人らしい顔立ちだった。
二つの色の瞳がレイカを見上げている。穢れを知らないような純粋無垢な眼差しで見つめられると、
レイカは何処かこそばゆいような気持ちになったが、それよりも今は言葉を返す方が先決だ。
「あの……この招待状を見て来たんだけど……」
「うん、そうみたいだね。参加希望なんでしょ? それじゃ中に入って。もうイベントは始まってるよ」
女の子は礼儀正しく自ら扉を開ける。間には立たずにちゃんと人が通れる道を作り、女の子が扉を
閉めたのは七人全員がコンサートホールに入ってからだ。中は相変わらず暗かったが、非常口の案内や
常夜灯の小さな光で何とか周囲の様子は伺えた。肝試しでもあるまいし、一人でこんな場所にいるのは
不気味で仕方がないだろう。女の子はここでずっと、一人外の様子を伺っていたのだろうか。
「とりあえずホールに案内するね。他の参加者はもうそこにはいないけど、そこで簡単なルール説明するから」
小さな手の平でも収まるサイズの懐中電灯を片手に、女の子は前を歩きながらはきはきとした口調で
言う。何処か楽しそうだ。
こんな子供がどうして――とミナ達は余計に催されるイベントとやらが不安になるのだが、ここまで
来て尻込みする訳にもいかず、女の子の後ろについて歩く。もしかしたら出てきたのが年端もいかない
女の子で良かったのかもしれない。女の子でなく強面の大男に出て来られた時には、即座に“アブナイ
コト”だと危険を感じて逃げようとしたところで、果たして何人捕まった事だろうか。
――否、あるいはそう思わせないように、逃げられないように、女の子を受付兼案内人としているの
かもしれない。
「あ、私はクルミって言うの。ここ暗くてゴメンネ。あんまり公にできないイベントだからって、
外からは閉まっているように見せてるの。あ、ここ階段だから足元に気をつけてね」
定期的に取り付けられた足元を照らす常夜灯のおかげで誰も躓く事はなかった。短い階段を上った
ところで、女の子――クルミは立ち止まった。ここがホールの入口なのだ。中には多くの客席、そして
広いステージがある事は全員知っていた。
大きく重い扉がクルミの手によって開かれると、ステージの眩しい光が彼女達を包み込む。暗い場所に
いた時間は短かったため、目が慣れるのはあっという間だった。
――不気味な光景が広がっていた。ステージは華やかな光で包まれ、客席の照明は落とされている。
何かステージの上で催し物が行われているのかと思いきや、ステージの上には誰もおらず、上からいくつ
ものスクリーンが吊られているだけだった。イベントの内容を知らないミナ達は別にそれをさほど不気味
な光景とは思わなかった。丁度イベントの幕間なのかもしれないと考えれば不気味でも何でもないのだ。
不気味だったのは、客席に座っている人間だった。格好はそれぞれ至って普通だ。仕事帰りだと思わ
れるサラリーマン風の男がいれば、豪華な宝石を全身に取り巻いた女もいる。老若男女、客席が埋まる
程の人数――……一人一人が仮面を付けて素顔を隠していたのだ。中には有名なスプラッター映画の
殺人鬼と同じホッケーマスクを付けている者もいる。
仮装パーティ、という訳ではどうやらなさそうだ。招待状にはそんな事は何一つ謳っていなければ、
クルミもまたミナ達に告げなかったのだから。では、客席にいる多くの人間は一体何なのだろうか。
答えは、少なくともクルミの言葉から簡単に見出せるものではなさそうだ。
「――この人達はこのイベントに協賛してくれた人であって、ただの見物人だよ。お姉ちゃん達が参加
するイベントには直接関係ないから、気にしなくていいよ。ヘンだよねー、別に指定したワケじゃない
のに皆ヘンなお面被っちゃって」
そう言ってクルミはクスクスと笑う。
「それじゃ、イベントのルールを説明するね。お姉ちゃん達には鬼ごっこをしてもらうわ」
「鬼ごっこ……?」
ミナは首を傾げる。“鬼ごっこ”という単語を聞く事自体が久方振りだ。最後にそうやって友人達
と遊んだのは小学生の頃以来だろうか。高校生になってそんな遊びをする事になるとは思っても
みなかった。
クルミは続ける。
「そ、鬼ごっこ。鬼に捕まったらゲームオーバーで、一定時間逃げ切った人が勝ち。だから別に優勝者
は一人だけってワケじゃないから、安心してね。上手くいけば全員勝つ事もできるよ。スタートは
――……そうね、今が丁度九時だから九時五分にしよっか。時間はたったの一時間。一時間鬼から
逃げ切るだけ。ね、簡単なルールでしょ?」
確かにそれを聞く限りは簡単なルールではある。もちろん質問はいくらでもあった。マオ、
サエとエミ、レイカが次々にクルミに質問を重ねていく。
「鬼って? マオ達の誰かが鬼じゃなくて?」
「うん、鬼は別にいるよ。姿格好は――……ううん、一目で鬼だって分かる筈だよ」
「どんな場所でやるの? そのステージの上だけ、ってワケじゃないよね?」
「実は鬼ごっこ専用の会場があるの。ステージの裏から入れる地下……ちょっとした迷路になってる
んだけど、あちこちに監視カメラがあるから道に迷っても大丈夫だよ、時間になったら係の人が迎えに
行くから」
「具体的に勝てば何がもらえるの? 夢のようなって招待状には書いてあるけど」
「お姉ちゃん達が欲しいモノ……本当に何でも。ただし、お金で解決できるモノだけだよ。不老不死
とか、そーゆーのはダメだからね。協賛してくれた人がこ〜んなにいるんだもん、現金で何億だって
ポンと出せるよ」
何億、というクルミの口からさりげなく出た単語にゴクリと喉を鳴らす音がいくつかミナの耳に届く。
彼女が周囲に目を配ると、既にやる気満々といった表情で目を輝かせる顔ばかりだった。恐らく自分と
同じ目ような目をしていたのはシノだけだ。
世の中に、おいしい話、などはない。ミナはそれを知っているつもりだった。おいしい話には必ず
裏がある。
参加費無料で鬼ごっこ、一時間逃げ切るだけで望みのモノが手に入る――……クルミの口からは
デメリットが一切話されていない。例えば、その鬼とやらに捕まってしまった場合、どうなるのか。
例えばその鬼とやらが男だった場合、問答無用でその場で身包みを引っぺがされ、犯されてしまうのか。
これがそういった類のアダルトビデオの撮影であるならば、それでも何とか納得できない事もなかった。
だがそうだとしても報酬があまりにも良過ぎるのだ。当然ミナはアダルトビデオに出演した事がないため
何とも言えなかったが、想像するにどんなに高くても百万円そこそこではないだろうか。無論、それも
また彼女達の同意があってこその話だ。何も聞かされずに事後に示談金を渡されたところで、それは
単なる卑劣な犯罪行為に過ぎないのだ。
今ならまだ引き返せるかもしれない。いや、引き返せるとしたら今しかないのだ。何故こんなあからさまに
怪しい話を真に受けられるのか、彼女はマオ達を信じられないといった目で見た。マオ達はミナのそんな
視線にさえ気付かない。まるで暗示や催眠術の類に掛かってしまっているかのようだった。
シノはそっとミナに歩み寄ると、そっと彼女の手を握った。二人の手はこの寒さのせいで冷たかった。
いくらコンサートホールの中は暖かくとも、体温が戻るには時間が掛かる。それでも冷たさの向こう側に
互いの暖かさと温もりと鼓動が確認できた。二つの手は、不安に揺れる心を露呈しているかのように握り
合っていた。
ミナとシノは同時に口を開こうとした。「やめよう」とただ一言提案するために。だが、それを
見計らったようなタイミングでクルミが二人の言葉を紡ぐ。
「――あ。あと一分で開始だよ。分かると思うけど、スタートが遅れるだけ不利になるから、今すぐ
行った方がいいと思うよ、お姉ちゃん達」
「えっ、マジで!? ミンミン、しーちゃん、早く行こっ!!」
マオがミナの手を引っ張り走り出す。ミナのもう片方の手はシノとつながったままだ。連なるように
シノの身体も引っ張られる訳だが、彼女の足はその場から動かなかった。代わりにミナとつないでいた
手を離す。
シノの手の感覚が手から抜けた瞬間、ミナもまた立ち止まった。そしてマオも立ち止まらざるを
得なくなる。
「どったの、しーちゃん?」
「……ごめんなさい、私……ここに残るね」
「シノちゃん……」
恐怖と不安に満ち溢れ、震える声でシノが言う。楽天家のマオはただ首を傾げるだけだが、ミナは
シノの心の内が手に取るように分かった。
シノと同じ考えだったミナも、できるのなら彼女と共にここに残りたかった。いや、全員を引き止めて
このコンサートホールを後にしたかった。だがどうやらそれは適いそうにない。マオがやる気満々だからだ。
こうなったマオを止める手段をミナ達は知らない。誰が何を言っても聞かないのだ。レイカ達も同様の
目の色をしている。
マオを一人行かせるのか、それともシノを一人残すのか。その選択肢を選ぶ権利はミナに与えられていなかった。
「んー、しょうがないなぁ……。 それじゃしーちゃん、留守番ヨロシク! 行こっ、ミンミン!」
「う、うん……ゴメンね、シノちゃん。すぐ戻って来るから」
「私なら大丈夫だよ…………無事を祈ってるから」
ボソリとシノが最後に呟いた言葉はクルミの耳にしか届かなかった。クルミはその呟きに微笑を
浮かべる。同時に、青色の瞳が妖しい輝きを放った。
マオがミナを引っ張るように駆け出すと、後を追うかのようにレイカとユリ、そしてサエとエミが
駆け出した。客席の人間と同じように仮面を被った者がわざわざステージへと導く矢印の書かれた看板を
持っているのだから、これ以上クルミの案内など必要ない。
六人の背中が小さくなっていき、やがて消える。シノは自分の左胸の上に手を当てた。心臓の鼓動が
嫌に大きい。不安と恐怖、そして嫌な予感がそうさせているのだ。同時にこれから自分はどうなるのかと
怖くなった。客席で何事もなく六人が戻って来るまで待たせてもらえるのか、それとも――……。
とここまで投下してみたものの、ここに投下するには長くなり過ぎるか。
容量使い過ぎるし、これ以上はやっぱり完成した後にURL晒した方がいいかな?
文字数にして五万文字は悠に越えそうなんだが。
投下乙、そしてGJです!
自分としては、仮に他の所にUPするとしても、
完成してからよりは、できている分を順次読んでみたいのですが…
あんまり長く過ぎるのもよくないから、URLだけ乗せて投下はしない方がいいと思いますよ。
数年単位での連載を快く受け入れるこのスレですから
五万字なんて余裕だと思いますよ
ゆっくり投下していけばいいよ
>>71-73 返信ありがとうございます。
長くなりすぎないよう気を付けながら、引き続きこちらに投下してきますね。
「ねぇ、お姉ちゃんはどうして行かなかったの?」
不意にクルミが口を開いた。気付けばクルミはシノの真正面に立ち、彼女の顔を覗き込むように見上げていた。
気のせいだろうか、青い瞳がやや紫色がかっているように見える。
「走るの、苦手だから……かな」
クルミの前で本心を晒す事を躊躇ったシノは、適当に茶を濁す。それもまた本心の一つに相違ないが、クルミが
それを怪しむか否かは別の問題だ。元より怪しまれたからと言って何をされる訳ではないが、正直に本心を告げるのは
得策ではないと思ったのだ。
鬼ごっこは意外と激しい運動だ。追い掛けられっ放しだと走りっ放しになる。逆も然りだ。言葉通り運動が苦手な
彼女は七人の中で最も早く鬼とやらに捕まる変な自信があった。いずれにしろ十中八九、彼女は自分が参加するだけ
無駄であると思っていた。
シノはクルミに負けじとばかりに色の異なる二つの瞳を覗き込んだ。
「教えて。鬼に捕まったらどうなるの?」
「それはヒミツ――……と言いたいとこだけど、お姉ちゃんは不参加だし、丁度いいから教えてあげる。説明してより
見てもらった方が早いかな。ステージのスクリーンを見ててね。お姉ちゃん達より前の参加者の最期の様子を放映するから」
「最期の様子……?」
クルミは言うや否や、颯爽とステージに向かって階段を駆け下りると、ぴょん、と飛び跳ねてステージの上に
降り立った。途端、ステージ上の明かりが消えて代わりに左右からの強いスポットライトの光が小さな身体を包み
込む。今まで気付かなかったが、ステージの上にはちょこんと一つのスタンドマイクが置いてあった。高さは予め
クルミの背丈に合わせていたようだ。
このイベント内で、クルミは一体どんな役割なのだろうか。司会も行っているのだろうか。そもそもこんなに
小さな女の子に、こんな時間に働かせて良いのだろうか――などとシノが思っている間に、スピーカから大音量で
クルミの声が聞こえてきた。
『皆、お待たせ! 映像の編集に手間取っちゃってたみたい……遅くなってゴメンね。それじゃあお待ちかね、
第三グループの映像を公開するよ! スクリーンに注目宜しくぅ!』
途端、シノにとって聞きなれた音がホール中に響き渡る。ステージの幕が上がり、コンサートなどの開始を告げる
音だ。彼女の胸の高鳴りはいつもの期待や楽しみから来るものではなく、今日に限っては不安から来るものだ。
シノは生唾を呑み込み、一応の覚悟を以ってスクリーンを見た。鬼に捕まった者の末路。クルミの言葉からやはり
罰ゲームか、あるいはそれ以上の行為が行われるのだと想像できる。今すぐにでもミナ達を連れ戻していきたい衝動
よりもまず、スクリーンにどんな映像が映し出されるのか気になった。その映像を見てみない事には単なる彼女の
思い過ごしという可能性も否定できないのだ。
最も可能性の高い、どんなにいやらしい映像が飛び出すのかと思った瞬間、スピーカから耳を劈くような女の悲鳴
が響き渡った。
――シノの予想通りなら、どんなに可愛かっただろうか。
正面のスクリーンに映し出されたのは、必死の表情で逃げまとう女の子の姿。年はシノ達とさほど変わらない
見た目だ。いや、実際には中学生くらいだろうか。年頃の女の子は化粧を施すため、実年齢より大人っぽく見える事が多い。
女の子が逃げているのは、背後から追ってくる一匹の犬だった。犬、と表現するには程遠い姿をしている。胴体が
一つに対し、首が三つあるのだ。それぞれが狼のように鋭い目つきと牙をしている。現実に存在する筈のない、地獄
の番犬――ケルベロスに相違ないだろう。
人間の足が獣の俊敏な足に敵う筈がない。ケルベロスはあっという間に女の子に追いつくと、全体重を掛けて女の
子の華奢な身体に圧し掛かった。走っていた勢いも相俟って、女の子は顔面を強打し、顔を上げた時には涙と鼻血で
顔がぐしゃぐしゃだった。それでもケルベロスの体重から逃れようともがくが、当然徒労に終わる。
三つの口から涎が垂れ、女の子の背中を濡らす。そして次の瞬間には女の子の身体に喰らいついていた。言葉にな
らない絶叫と共に首、背中、腕の血肉が食い千切られる。人体模型そのままの筋肉の繊維がケルベロスの口の中に消
えていく。
一分もしない内に、女の子の声は一切聞こえなくなった。スピーカから聞こえてくるのはケルベロスが肉を噛み砕
く音と、獣の唸り声。女の子は激しく血を噴出させながら、そのまま息絶えていた。ケルベロスの両足の下にあるの
はもう人間ではない。ただの血肉――餌だ。
出来の悪いB級映画を見ているような気分だった。いや、シノは本当にスクリーンに映し出される映像が作り物
だと思っていた。ありえないのだ。ケルベロスという存在も、飛び散る生々しい血飛沫も、本当に辛く苦しそうに
喘ぐ声も、そしてこれが前の参加者の末路であるという事も。
ウソ、だよね……こんな……こんなのって――とシノは大きく両目を見開き、両手で口を覆った。
映し出された映像はもちろん、これだけではない。スクリーンはいくつもあるのだ。正面スクリーンに映し出さ
れたクライマックスのシーンが終わったところで、次々と映し出される。
水槽の中に閉じ込められた女の子が呼吸できずに事切れる寸前、巨大な鮫に腰から上を一口で噛み千切られる映像。
巨大な蟷螂がまるで蝶を捕食しているかのように女の子の腸を貪る映像。
巨大な蛙に頭から女の子が頭から丸呑みされる映像。
――様々な化け物が女の子を次々と捕食していく。全身を大口に含んで咀嚼するモノ、内蔵だけ貪るモノ、噛み砕く
事もせず全身を丸呑みにするモノ。
ホールの熱気が上がっていく。客席の人間が興奮しているのだ。多くの男が股間を膨らませ、中には逸物を取り出
して擦りだしている者もいる。女でも乳房と股間に手を伸ばしている者もいた。繰り広げられる惨劇に興奮し、自慰
行為に耽っているのだ。
それに気付いたシノは全てを理解してしまった。今日、このコンサートホールは化け物のための餌場だという事。
イベントというおいしい話に集まってきた若い女の子が餌だという事。客席の協賛者とやらは恐らく、少なくとも
一般的ではない性癖を持つ者だという事。鬼に捕まるというのは、化け物に捕まるという事。それはレイプされるので
はなく、化け物に食い殺されるという事。
そして、シノ達もまた、化け物にとって餌でしかないという事。
第六感が警鐘を鳴らす。ここにいては危険だと。だがシノの足はあまりの光景に動く事を拒んでいた。立ち竦んだ
まま、引き続き映し出される映像に嘔吐感さえ込み上げ始めていた。どの映像の人間の中身が丸見えなのだ。骨も
臓物も、その全てが。医学に興味があれば別かもしれないが、普通の少女にとってはグロテスクな光景でしかない。
『――昨日、今日と二日間に渡って行われたこのイベントも今年はこの七人で最後。だけど、その内の一人はまだこの
ホールにいるの。だからせっかくだし――……』
ステージの上のクルミがシノの姿を捉える。
『クルミがここで……食べちゃってもいいよね?』
ホール内の人間の全ての視線がシノに突き刺さると、ぞくりと背筋に悪寒が走った。彼女は思わず後退りをする。
ここからでもステージの上のクルミの目がはっきりと見えた。初めて会った時に見たような純真無垢な目は何処へ
やら、獲物を睨み付けるような恐ろしい目をしている。
蠢く影。スポットライトによって照らされてできたクルミの影が形を変えていく。うねうねとタコの触手のように
動き始める。改めて分かる。クルミもまた、化け物だという事を。
いっ、いや……来ないで――シノは顔を引き攣らせながら踵を返した。ホールに閉じ込められたかと思っていたが、
大きな扉はすんなりと開いた。振り返る事もせずに彼女はホールを飛び出し、入って来た出口へと急いだ。
こんな時にでもある程度の冷静さを備えているのは流石だ。シノは走りながら胸のポケットから携帯電話を取り出
し、着信履歴から水城ミナの名前を見付けて通話ボタンを押す。今すぐ引き返すように伝えるためだ。もしかしたら
既に手遅れになっているかもしれない。それでも彼女は電話を掛けずにはいられなかった。
携帯電話はコール音さえしなかった。当然だ、シノの携帯電話の電波状態は圏外となっていたのだから。彼女は
混乱する。いつもコンサートホールに来た時は普通に通じるのにどうして、と。やがて彼女は憤りをぶつけるかのよ
うに携帯電話を投げ棄てると、入って来た正面入口にぶつかるように縋り付いた。ガラスの向こう側にはさっきと変
わらない光景が広がっている。
扉には鍵が掛かっていなかった。何度も取っ手の下にある鍵が外れている事を確認しながら何度も押しては引いて
を繰り返すもビクともしない。電子ロックでも掛けられているのだろうか。だとすれば制御室に赴かなければ開く事
はないだろう。シノは即座に行動を切り替えた。
「――助けて下さいっ!! すみません、誰かっ! 誰か助けて下さいっ!!!」
内側から激しくガラスを叩いて外を歩く人々に訴えるも、まるで見向きもしなかった。いくらこのコンサートホー
ルが真っ暗だからと言っても、街灯の明かりに照らされてシノの姿は充分に見える筈だ。当然、ガラスを叩く音も張
り上げる彼女の声も聞こえる筈だ。だが道行く人は全く反応を示さない。
コンサートホールの出入り口はもちろんここだけではない。少し足を伸ばせばあと二、三箇所ある。シノはそちら
の方へと足を走らせようと思ったが、すぐにその足は止まる。背後から気配を感じたのだ。今までに感じた事のない
禍々しい気配に、シノの全身に鳥肌が立つ。
「無駄だよ、お姉ちゃん。ここに入った時点でお姉ちゃん達の末路は決まってるの。今更何処にも逃げ道なんてないんだよ」
クルミの声が聞こえてきた。思わず振り返るも、そこには誰もいない。あるのは闇と、常夜灯によって照らされて
できた自分自身の影。その影がシノが動いていないのにも関わらず、形を変えていく。一秒にも満たない間にその影
は少女の影になった。背丈、格好からクルミのものに違いない。
その影に波紋が生まれる。まるで池に小石を投げ入れたかのように。
影から徐に小さな手が姿を表す。焼け焦げたような黒い手だ。両手が出たところで、それらは地面をつき、力を込
め始めた。手が何をしようとしているのか、シノには分かった。影の中から身体を這い出させようとしているのだ。
「きゃああああっ!!」
やがて影の中からクルミの頭が見えたところで、シノは悲鳴を上げながらその場から逃げ出した。逃げ道がないの
であれば、隠れるだけだ。クルミが影から出てくるのであれば、影ができない場所へ。即ち闇の中へ。
隠れるに打ってつけの場所をシノは知っていた。この状況でその場所が最も有効的かどうかは分からなかったが、
ずっと動かずにいるよりはマシだ。背後から「無駄なのに」とクルミの声が聞こえてきた。それでもシノは僅かな
可能性に縋るように、女子トイレの中へと駆け込んだ。
女子トイレの中は真っ暗だ。そしてシノは最も奥にある個室の便器が壊れていて、そのまま修理される事なく現在
は物置として使われている事を知っていた。真っ直ぐに奥の個室に足を走らせると、その扉を開こうとした。だが開
かない。外側から南京錠で鍵が掛けられているのだ。それはシノにとっても好都合だった。南京錠が掛けられたまま
だと、まさか中に彼女が隠れているとは思わないだろうからだ。
シノは隣の個室に入ると、洋式の便器の上に足を掛け、上から奥の個室に入ろうとした。個室と個室を分かつ壁は
上だけ人が一人通れるような隙間が開いているのだ。公衆のトイレの個室は全てこのような造りになっている。彼女
は必死の表情で勢いを付けて壁に乗り掛かると、頭から奥の個室へと身体を押しやった。彼女は運動音痴の自分でも
上手くいった事に驚いた。壁に両手を付いて体重を支えたまま、できるだけ音を立てずに奥の個室に着地する。
奥の個室の中央には他の個室と同様に洋式の便器が置いてある。その周りには掃除用具のモップやバケツなどが置
いてあった。用を足す訳ではないが、シノは便器の蓋を開けてそこに腰を下ろし、便器の上で体育座りをして両膝の
間に顔を埋めた。上と同様に、壁は下も隙間がある。そこから覗き込まれた時に足が見えないようにするためだ。化
け物のクルミの前にそれは悪足掻きに過ぎないのかもしれない。それでも彼女は、そうする事で隠れ切る事ができる
のではないかと可能性に賭けた。
シノが息を潜めると、辺りは静寂に包まれた。何の音もしない。これなら誰かが女子トイレに入って来てもすぐに
分かる。
どうして私がこんな目に――とシノの目に涙が浮かぶ。ミナと一緒になってレイカ達を止めれば良かったと後悔して
も後の祭りだ。時計の針は元に戻らない。現実を直視するしかないのだ。こんな状況になってもミナ達の安否を気に
掛け、こうなった原因を作ったレイカ達を恨む事はしなかった。
行くのか、行かないのか。選べる選択肢はちゃんとあったのだ。言い出せなかったとは言え、一緒にここに来てし
まった以上は自己責任でしかない。他人に責任を押し付けるのは滑稽だ。そしてそうしたところでこの状況に光が差
す訳ではない。
ぴたん、と目から零れた涙が眼鏡の上に弾けた。視界に水滴が映る。
――丁度その時、足音が聞こえてきた。誰かが女子トイレに入って来たのだ。シノは思わず身体を震わせる。この小
さな歩幅の足音はクルミに間違いない。
シノは息を止めた。僅かな呼吸の音で気付かれるかもしれない。代わりに時折口を開閉させて、音を立てないよう
食べるようにして空気を口の中に含む。
――カツン、カツン、カツン。
固い床に足音が反射して小さく響く。それは空気を伝ってシノの耳にはっきりと聞こえてきた。
――カツン。
足音は真っ直ぐに奥の個室へとやって来て立ち止まった。扉の向こう側には何の気配も感じられない。
バクバクとシノの心臓が激しい鼓動を繰り返す。緊張の果てに額から冷や汗が吹き出し、頬を伝う。
その状態のまま、一分が経過した頃、やがて足音が再び聞こえてきた。シノのいる個室から遠ざかって行く。彼女
は固まったままだった。引き続き便器の上で体育座りして、完全に足音が消えるのをひたすら待つ。僅かでも音を立
てて気付かれてしまえば終わりだ。確実に殺される。否、クルミの言葉通りでは食べられる。スクリーンで見た女の
子と同じように。
足音が完全に消えて更に一分程が経過した後、シノはようやく重い息を吐いた。一度探しに来た女子トイレにもう
探しに来る事はないだろう。だが、いつまでも個室に隠れている訳にはいかない。可能であればミナ達の後を追い、
間に合うのであれば一緒に逃げたいところだ。この化け物の巣窟から。
シノは顔を両膝から離し、そっと上に向けた。
――顔を上げるべきではなかった。心臓が破裂するくらいの衝撃が走る。
「っ!!?」
顔を上げた視線の先で、クルミと目があった。クルミの顔が個室の扉と天井の間にあり、覗き込むようにシノを
ずっと見下ろしていたのだ。一体何時からそこにいたのだろう。足音は女子トイレから出て行ったというのに。
クルミは残念そうな表情を浮かべながら、それでもクスクスと笑った。
「あ〜あ、クルミが食べたかったのに。うふふっ、まぁいいや。ここはミーちゃんのテリトリー。ミーちゃんに
たっぷり可愛がってもらってね、お姉ちゃん」
“ミーちゃん”という名前にシノは思わず猫を連想するが、猫のように可愛らしい動物である筈がない。シノは
驚愕の表情を浮かべてクルミを見ている事しかできなかったが、すぐにそれも終わりを迎えた。
突如として地震が起き、シノの身体が揺れる。否、揺れているのは彼女が座っている便器だ。排水口の奥から衝撃
が伝わってくる。それも徐々に大きくなってきていた。
何カ、イル――とシノが慌てて便器から離れようとした時には、もう遅い。
シノが便器から立ち上がった瞬間、便器の奥から管のようなモノ――触手が伸び、彼女の身体に巻き付いた。一本
だけではない、次から次へと触手が伸びては彼女の身体に巻き付き、強い力で締め上げる。
「や、だぁ……っ! 何コレ、助けてぇ! 気持ち悪いぃ……っ!!」
生暖かく、生臭い臭いの放つ触手がシノの首にも巻き付く。触手はそのまま軽々と彼女の身体を宙へと持ち上げた。
彼女はそれでも扉の取っ手に手を伸ばし、抗おうとした。扉の鍵は外から掛かっていて開く事はないと分かっていて
も、本能がそうさせるのだ。
一際大きな音が便器から聞こえてきた。恐る恐るシノがそちらへ視線を向けると、まさに化け物と呼ぶべき存在が
顔を出していた。
巨大な、ミミズ。いや、ワームと呼ぶべきか。“ミーちゃん”という愛称は“ミミズ”から来ているのだろうが、
そんなに可愛らしい愛称で呼べるような存在ではない。触手はワームの口の奥から飛び出していた。触手が口内に戻
ろうとすればたちまちシノの身体も引き寄せられ、その大口に呑まれてしまうだろう。
「ミーちゃんは女の子が大好きなの。だからすぐに丸呑みにしないで、じっくりと味見するんだ」
クルミは口元に微笑を浮かべたまま、見守るような温かい眼差しで一人と一匹を見ていた。持ち上げられたシノの
顔は丁度クルミの真ん前だ。シノは恐怖に顔を引き攣らせながらも、クルミに懇願する。
「クルミちゃん、お願いだから助けて! 私にできる事なら何でもするからぁっ!!」
「ダ〜メ♪ クルミが何言ってもミーちゃんは聞いてくれないの。だってここはクルミの管轄外なんだもん。言う事
を聞くのは一人だけ……」
そう言ってクルミは自らの体重を支えていた手を伸ばし、シノの眼鏡を取った。シノは近眼だ。眼鏡がなければ
ろくに物が見えず、途端にクルミの顔がぼやけて見えるようになる。
クルミはシノの眼鏡を掛けて遊び始める。度が合わない眼鏡を掛けると全ての物がぼやけて見えるのだ。恐らく
眼鏡を掛けた事がなかったのだろう、頻りに眼鏡を掛けては外し、変わる視界を楽しんでいる。こうして見ると本当に
年相応の幼女のようだ。ただし、そう見えるだけだ。少なくともクルミもまたワームのように普通の人間ではないの
だから。
ワームの口から触手ではない何かが伸びる。赤黒い色をして、奇妙な突起物が大量にある長いモノ――ワームの舌だ。
クルミの言うように、味見をするために伸ばしたのだろう。舌は真っ直ぐにシノの口へと向かう。
同時に触手の動きも変わった。シノの身体に巻き付くのをそのままに、先端が乳房や臀部へと伸びていく。一方は
服の上から素肌へと潜り込んで直に乳房を締め付け、もう一方は同じく服の中に潜り込んでパンツの上から割れ目を
擦り始めた。生暖かくぬるぬるとした感触がこれ以上にない気持ち悪さだ。例えるならアナコンダに巻き付かれるよ
うなものだろうか。だがそれよりも遥かに気持ちが悪く、おぞましい事は確かだ。
「やめてぇぇぇっ!!!」
触手が服の中で暴れ出すと、彼女が着ていた服は瞬く間に破れ、ただの布切れを化した。布切れはひらひらと宙を
舞い、やがて床へと落ちて行く。彼女は丸裸の状態となった。形の良い乳房とムチムチした臀部が白昼の下に晒される。
年相応の張りのある柔肌が触手によって形を変えていく。乳房を貪る触手は執拗に乳房に巻き付いたり、乳頭を弾
いたりと忙しなく動いている。臀部を貪る触手はシノの身体の中に入るタイミングを見計らっているらしく、引き続き
パンツの上から割れ目を擦り上げていた。彼女の中では恥部を嬲られる快楽よりも恐怖が先立っているのだろう、
パンツはまだ濡れている様子はない。
ワームは更に舌を伸ばし、シノの顔の前までやって来た。彼女の目はクルミをずっと見つめており、それに気付か
ない。やがて舌は悲鳴を上げるために開かれている彼女の口に、一気に舌を突き入れた。
「――んぶっ、んんんんんーっ!!?」
「あ〜あ、キスされちゃった。ねぇ、お姉ちゃんのファーストキス? 初めてキスする気分ってどう?」
クルミがケラケラと笑うが、シノに彼女の相手をする余裕などなかった。
臭い。それが第一印象だった。口の中のワームの舌は所狭しとばかりに暴れており、動く度にその臭いが喉から
鼻に抜けていく。異常なまでに生臭かった。あまりの臭いに胃の中のものが込み上げて来そうになるが、舌はそれを
許さない。舌は更にシノの口内の奥へと進み、食道まで進むと、舌先からにゅるりと小さなホースのようなものを
出した。一瞬だけ大きく膨らんだそのホースから、やがて大量の白濁液を排出する。少々粘り気のあるそれはまるで
精液を彷彿させるが、生憎シノに精液を口に含んだ経験などなかった。
ホースから吐き出された白濁液は食道を転がるように落ち、胃へと到達していく。胃の中が真っ白に色を変えていく。
胃の中に直接異物を送られる感触に、シノはついに白濁液もろとも嘔吐しようとした。だが食道にいる舌は下から
吐瀉物が込み上げて来ようとも動く事はなかった。逆に食道いっぱいいっぱいの大きさの舌が出口を遮り、食道まで
込みあがった吐瀉物は成す術もなく胃の中へと押し戻される。
嘔吐したくても嘔吐できない、更にワームの舌が口を塞いでいるため息苦しい。苦しさからシノの目から次々と
涙が毀れていく。
「んぐっ、んん………ふぅ、ん……ぅぅんんん……っ!!」
ワームの舌の奥から聞こえてくるややくぐもった嗚咽。声を上げて泣き喚きたかった。子供の容姿をしたクルミの
前だからと言って遠慮する必要など何処にもない。この苦しさを僅かでも和らげてくれるのであれば、シノはそうし
たかった。
ふと、苦しさと気持ち悪さと、そして嘔吐感が全身から消えた。口の中にワームの舌が未だに入っているというの
に、慣れてしまったのだろうか、何も感じなくなっていた。いや、違う。シノの目はとろんとうっとりとしたような
ものに変わっていた。それが意味するのはつまり、彼女は快楽を感じているという事だ。不思議な事にあれだけ痛く
気持ち悪いだけだった乳房と股間を貪る触手が気持ち良く感じている。薄地のパンツに濡れた染みが広がっていく。
な、何? どうしたの、私? 何で……痛いのに、気持ち悪いのにぃ……何でこんなので気持ち良くなってるの――
とシノは思考を巡らせようとするが、思考を巡らせたところで身体は正直だ。頃合を見計らったかのようにワームが
彼女の口内から舌を引き抜くと、彼女の口から出たのは嬌声だった。
「んはぁっ、あっ、あぁああっ、んっ、ふ、はぁっ、あぁん……っ!!」
嬌声に混じって飛び出したのは白濁液の混じった大量の唾液。壁や床はもちろんの事、クルミの頬にも付着する。
クルミは頬に付着したそれを人差指と親指で挟むように拭い取ると、そのまま美味しそうに指ごと頬張った。指に
付着したそれを舌先で丁寧に舐め上げるピチャピチャという音に混じって、別のところからも同様に音が聞こえてくる。
――シノの恥部だ。膣から溢れ出た愛液に濡れた下着が触手に擦られる事で音がしているのだ。
「うわぁ、いやらしい音だね……お姉ちゃん、そんなに気持ちイイ?」
まだ指を舌で舐めているクルミが口を開く。
ワームがシノの胃の中に無理矢理注入した白濁液こそが媚薬のような作用がある事を、わざわざ当人に告げる理由
はない。白濁液はあっという間に全身に行き届き、シノの神経を蕩けさせていた。全身が性感帯にでもなったようだ
が、やはり最も敏感な箇所は変わらずに恥部だ。パンツの上からでも頻繁にヒクヒクと収縮を繰り返しているのが分かる。
「きっ、聞かないでぇっ! あっ、ぁああっ! うふぅ……っ、あんっ、あっ、あっ、あっ!」
シノの口から次々と自然に嬌声が漏れる。クルミと言葉を交わすのも億劫になる程に。
ワームは徐に舌を自らの口内へと引っ込めると、更に激しく触手を動かし始めた。乳房を揉みしだきながらそして、
割れ目を弄っていた触手がついにパンツをずらして彼女の膣口へと侵入する。触手の先端が膣口を広げた瞬間、シノの
身体が大きく仰け反った。
「いぎいぃぃぃっ!! ひぃっ、はぁっ、あぁっ、はっ、はぁああああっ!!」
シノの身体中を電流に似た衝撃が駆け巡る。初めてだと言うのに痛みなど欠片などなかった。身体を蝕んでいる
媚薬がそうさせるのだ。得られるのは快楽のみ。否、もしかしたら痛覚でさえも彼女は快楽と錯覚しているのかもしれない。
触手は一気に膣の最深部――子宮口へと到達する。まるで触手に掻き出されたかのように、僅かに開いた膣の隙間
からピュピュッと愛液が迸る。激しく収縮を繰り返す膣。そうやって圧迫されるのが心地良かったのだろうか、
触手は暫くの間動かずにいたが、やがて膣内で暴れ始めた。まるでドリルのように膣の中を出たり入ったりしながら
先端部は膣壁を満遍なく激しく嬲り出していく。
「ひぁあああっ!! はぁっ! やっ、め……ぇ……ぁあああっ、あっ、あっ、あひゃぁあっ!!」
「……やっぱりお姉ちゃんもこうなっちゃうんだ。大人しそうな顔して……インラン女なんだね」
「ちがっ、ちが――あああっ!! ひっ、あぁああんっ、はぁんっ、はぁっ、あぁっ!」
否定しようにも嬌声が先立って言葉を発する事ができないシノ。クルミはそれを充分に知っている上で発言した
のだ。彼女はもう悪戯っぽく笑うだけで、これ以上シノを見ながら何かを言う事はなかった。眼鏡越しに歪んで見え
るシノの身体はまるで宙に浮いた操り人形のようで、逃れられやしないのに頻繁に動いていた。暫く見ていても飽き
ない光景だ。
ワームはよほどシノの身体を気に入ったのだろう、何分も何分も彼女を弄ぶ。揉まれ続ける乳房は同じ形状に留ま
る事はなく、膣口はずっと拡がりっ放しだ。
シノもまた、完全に快楽に溺れていた。初めての絶頂は頭を真っ白にするものだったが、今となってはもう頭は
真っ白になりっ放しだ。絶頂状態が続いているかのようで、彼女はもう何も考えられなくなっていた。だらしなく
口から涎が垂れ、彼女の身体を拘束している触手が動く度に床に音を立てて垂れる。
シノはおかしくなってしまいそうだった。否、既におかしくなっていた。何故ならば彼女の口からは時折荒い吐息
が漏れるだけで、嬌声が漏れる事はなくなっていた。絶頂し過ぎて麻痺してしまったのだろうか、それとも壊れてし
まったのだろうか。
ワームは人間で言う“首を傾げる”ような素振りを見せた後、シノの膣に入り浸っていた触手を引き抜いた。同時
に膣口から飛び出したのは白濁液ではない。快楽によって膣内に溜まりに溜まった愛液が、出口ができた事により飛
び出したのだ。尿のように勢い良くワームの開かれた口に向けて放物線を描く。
「ぁ……っ、はぁ……ふぁ……ぁぁ……っ」
シノの全身がガクガクと痙攣する。まだまともな脳の神経の一部が身体を正常に機能させようと試みるが、生憎
身体が満足に動く事はなかった。
もう、らめぇ……もうイカせないでぇ……ひんじゃうぅ――というのは心の嘆きであって声になる事はない。
ワームはもう少しシノの身体を楽しもうとして、再び口内から舌を伸ばした。伸ばした先は彼女の口でなく、膣だ。
触手より一回り大きなそれで膣を弄ろうとしているようだ。ワームは徐にそれを伸ばして先端部を膣口に密着させる
と、間髪入れずに突き入れる。
――だが、シノの身体は無反応だった。先程まで響かせていた嬌声も、もうしない。
ワームは何度も舌を出し入れするが、それは同じだった。シノの反応をつまらないと思ったのだろう、ワームは
最後とばかりに再び先端部からホースを出すと、白濁液を噴出した。白濁液は子宮口から直接子宮に注がれ、入り切らなかったそれが膣内に溢れる。
否定しようにも嬌声が先立って言葉を発する事ができないシノ。クルミはそれを充分に知っている上で発言した
のだ。彼女はもう悪戯っぽく笑うだけで、これ以上シノを見ながら何かを言う事はなかった。眼鏡越しに歪んで見え
るシノの身体はまるで宙に浮いた操り人形のようで、逃れられやしないのに頻繁に動いていた。暫く見ていても飽き
ない光景だ。
ワームはよほどシノの身体を気に入ったのだろう、何分も何分も彼女を弄ぶ。揉まれ続ける乳房は同じ形状に留ま
る事はなく、膣口はずっと拡がりっ放しだ。
シノもまた、完全に快楽に溺れていた。初めての絶頂は頭を真っ白にするものだったが、今となってはもう頭は
真っ白になりっ放しだ。絶頂状態が続いているかのようで、彼女はもう何も考えられなくなっていた。だらしなく
口から涎が垂れ、彼女の身体を拘束している触手が動く度に床に音を立てて垂れる。
シノはおかしくなってしまいそうだった。否、既におかしくなっていた。何故ならば彼女の口からは時折荒い吐息
が漏れるだけで、嬌声が漏れる事はなくなっていた。絶頂し過ぎて麻痺してしまったのだろうか、それとも壊れてし
まったのだろうか。
ワームは人間で言う“首を傾げる”ような素振りを見せた後、シノの膣に入り浸っていた触手を引き抜いた。同時
に膣口から飛び出したのは白濁液ではない。快楽によって膣内に溜まりに溜まった愛液が、出口ができた事により飛
び出したのだ。尿のように勢い良くワームの開かれた口に向けて放物線を描く。
「ぁ……っ、はぁ……ふぁ……ぁぁ……っ」
シノの全身がガクガクと痙攣する。まだまともな脳の神経の一部が身体を正常に機能させようと試みるが、生憎
身体が満足に動く事はなかった。
もう、らめぇ……もうイカせないでぇ……ひんじゃうぅ――というのは心の嘆きであって声になる事はない。
ワームはもう少しシノの身体を楽しもうとして、再び口内から舌を伸ばした。伸ばした先は彼女の口でなく、膣だ。
触手より一回り大きなそれで膣を弄ろうとしているようだ。ワームは徐にそれを伸ばして先端部を膣口に密着させる
と、間髪入れずに突き入れる。
――だが、シノの身体は無反応だった。先程まで響かせていた嬌声も、もうしない。
ワームは何度も舌を出し入れするが、それは同じだった。シノの反応をつまらないと思ったのだろう、ワームは
最後とばかりに再び先端部からホースを出すと、白濁液を噴出した。白濁液は子宮口から直接子宮に注がれ、入り切らなかったそれが膣内に溢れる。
――ブビッ、ブビビッ。
白濁液の噴出を終えたワームの舌が膣から出ると、まるで放屁のような音と共に膣から白濁液が勢い良く噴出した。
シノにもう感覚はなかった。宙でぐったりとしたまま、まだ身体が痙攣している。壊れてしまった操り人形――……
その例えが適切だろうか。
――壊れてしまった玩具に、もう用はない。ワームは口を更に大きく開き、口内から飛び出している触手を引っ込め
ようとする。もちろん、触手はシノの身体に巻き付いたままだ。ゆっくり、ゆっくりとシノの身体がワームの口に近
付いていく。
クルミは声に出さず、「ばいばい」と口だけを動かし、シノに向かって手を振った。当然、シノがそれを知る由も
ない。
触手によって「く」の字に折り曲げられたシノの身体。ついに臀部がワームの口内に収まると、ワームは彼女を拘
束していた触手を一気に口内へと戻した。シノの身体を縛るのはただワームの口だけだ。今動けば、あるいは助かる
見込みがあったのかもしれない。無論、彼女にその気力があればの話だ。
シノはもう動く気力さえ、否、思考を巡らせる気力さえ残っていなかった。
ワームは口を天井へと向けた。口を更に開くだけで、シノの身体が重力に引かれるままに勝手に口の中へと入って
いく。運動が苦手な彼女はそう身体が柔らかくはない。「く」の字からなかなか上手く折り畳めない彼女の身体を煩
わしく思ったのか、ワームは彼女を咥える口に力を入れた。メキッ、という小さく嫌な音が響くと共に、シノの身体
は綺麗に折り畳まれる。
沈んでいくシノの身体。もう足以外は完全に口の中に収まっており、彼女の視界は暗闇が広がっているだけだった。
あぁ、そういえば今、夜だっけ……通りで暗くて、眠いワケね……。何処だろう、ココ……あったかくて、何か、
気持ちイイ……キモチ、イイヨ――。
ゴクリ、と喉を鳴らす音が聞こえたと同時に、シノの意識は完全に闇に呑み込まれた。もう彼女に助かる見込みは
ない。彼女はこの先、長い時間を掛けてワームに消化されるのだ。ただし、それは別に生きたままでなくても良い。
呑み込んでしまえばまだ獲物が生きていようが死んでいようが、ワームにとってどちらでも構わないのだ。
ワームは便器の中へと長い胴体を戻そうとする。獲物を含んだまま居場所としている下水へと返ろうとしたのだ。
当然、シノの身体が引っ掛かって小さな排水口を通らない。だからと言ってワームはせっかく呑み込んだ獲物を吐き
出そうとはしなかった。
ワームがとった行動は、酷く強引な手段だった。シノの身体ごと、無理矢理そのまま排水口を通ろうとしたのだ。
ワームが排水口へと戻ろうとする度、ガン、ガンと激しい音が立つ。言うなればシノの身体が便器にぶつけられてい
るのだ。
ガン、ガン、ガン。その音は徐々に大きくなっていく。振動が地震のようにコンサートホール全体を揺らす。
十回程繰り返した頃だろうか、一層大きな音が響き渡ったかと思えば、ワームの姿は個室の中にはなかった。
大きな音に混じって、踏み潰された蛙のようなくぐもった悲鳴が聞こえたのは恐らく、気のせいではない。
「――……お粗末様でした」
その様子をじっと静かに見守っていたクルミは、掛けていたシノの眼鏡を便器の中へと投げ捨て、ひょいと床へと
降り立った。まるで何事もなかったかのようにクルミはステージへと戻るために歩き出す。そろそろ他の参加者達も
食べられた頃だろうかと、鼻歌混じりに想像しながら。
シノがここにいたという証拠。便器の中に沈む一つの眼鏡は、やがて誰にも気付かれる事なく下水へと流れていった。
ごめん、間違えて
>>83連投してしまった
今回は冒頭部分もあったから長くなったけど、次のキャラからはもっと短くなるハズ
地獄からの招待状の方、まだリク受け付けてたら人型の意思のある化け物に凌辱されたあとに生きたまま太股や胸を食べられて、最後に性器と子宮を食べられちゃうようなの書いて欲しいです!
もうまとまっちゃってるならスルーの方向で
新展開素晴らしい!俺もそのショー見に行きたいよ。
続き楽しみにしております。
捕食モンスターはコックボアっていうジャンルもあるらしいから
牙や歯の生えたちんこ(独立機動)あんていかがでしょう
>>86 了解、それじゃユリでそれを書いてみる。
>>87 調べてみたけど、それって独立して動くんならワームとどう違うの?
ほぼ実物大の男性器(サオのみ)に口を生やしたものでいい?
今思いついたシチュは、卵か何かが女体に侵入して子宮内で成長、その後出産、
出産したそれらに母体が口や膣を犯された挙句に捕食って感じだけど。
87だけど思いつきで言ってみただけだから深く考えなくてもええよ
難しかったら書いても書かなくてもええよ
じみに続いてるけどたまに落ちるよなこのスレ
即死したのは5スレ目だけだよ
落ちないように書けてるところ投下するかな
第2話 【早瀬エミ】
ステージの裏から地下に降りた瞬間、前を走っていた筈のミナとマオ、そしてレイカとユリの姿が跡形もなく消えた。
階段を降りてすぐに気付き、サエとエミは同時に足を止める。階段を降りた先は一本の長い廊下。廊下の奥には扉が
見えるが、そこに辿り着くには果たして徒歩で何分掛かるだろうか。その場から見える扉というのも、比較的視力の
良い二人でやっと見える程度の大きさだ。目算で一キロメートル程離れているような気がした。
二人はきょろきょろと周りを見回すも、見えるのは白い壁だけだ。奥にある扉以外に、壁に扉は一つも見当たらない。
前を走っていた四人は一体何処へ消えたのだろう。ここに至るまでは本当に一本道だったのだ。四人もまたこの
廊下に来ている筈なのだが、姿はない。まるで神隠しにでも遭ったかのように。
「あ、あれ? 他の皆は?」
「さ、さぁ……」
サエが問い掛けるもエミが答えられる筈がない。二人して首をそれぞれ別の方向に首を傾げている光景は、まるで
間に鏡でも置いてあるかのようだ。唯一違うのはカチューシャの色のみ。双子とは言え、それ以外は姿格好も含め
全く同じだ。
鬼とやらは二人が入って来た道から出てくるのだろうか。捕まらないようにするためには、予めできるだけ離れた
位置にいる方が良いに決まっている。二人はどうするか相談する間もなく、「鬼が来たら走ろう」と言葉にせずとも
通じ合い、揃って歩き出した。最初から走っても疲れるだけだ。鬼とやらが後ろからやって来ない可能性も否定でき
ない以上、悪い判断ではない。もしかしたら奥の扉の向こう側で待機しているかもしれないのだ。
いずれにしろ、二人は「所詮ゲームでしょ」と笑い合うだけで、深く考える事をしなかった。そう、確かに鬼ごっ
こというゲームでしかない。だが二人はまだ知らない。このゲームは勝つか負けるかの二択ではなく、生きるか死ぬ
かの二択だという事を。
二人は暫く黙って長い廊下を歩いていた。響くのは二つの足音だけで、静かなものだ。そんな静けさを煩わしく思
ったのか、二人は同時に口を開く。
「ねぇ」
同時に口を開かれては互いに遠慮して次の言葉が出てこない。ここまで思考回路も含めて瓜二つの双子も珍しい
だろう。言動や行動、考え方、そして容姿。全てに至って同じなのだ。例えば学校のテストでも全く同じ箇所を間違
った同じ点数という事もままあった。学校では誰でも知っているような人気者で、特に多くの男子から人気があった
が、誰も彼女達に想いを伝える者はいなかった。当然だ、サエとエミの内のどちらが好き、という想いではなかった
からだ。どちらでも良い、あるいはどちらもが良い、という想いの告げ方にしかならず、玉砕するのは目に見えて明
らかだ。男子にとってサエとエミは双子で、いつも一緒だから良いのだろう。
サエが事実上の姉であるが、今となってはどちらが姉でも妹でも関係ない。幼少の頃から二人とも互いの名前を呼
び捨てで呼び合っている。二人の親もまた、姉だから、妹だからと言って二人を区別や贔屓する事なく育てていた。
結果として親でさえなかなか二人の区別ができなくなっているのは滑稽で、呼び間違えられる度に二人は笑って呆れた
ものだ。
唯一、二人を完全に区別する事ができたのはレイカだった。どういう訳か彼女だけは二人を呼び間違える事なく、
的確に話をするのだ。初めて会った時から戸惑う素振りさえ見た事がない。学校では名札を見れば分かるが、プライ
ベートで遊ぶ時でも関係なかった。二人が意図したように全く同じ格好をしていたのにも関わらず、だ。別に二人は
騙そうとしていた訳ではなかったが、一度彼女に聞いた事があった。「どうして分かるの」と。返って来た答えはある
意味でシンプル、そしてある意味で複雑怪奇なもので、「二人は似てるけど、やっぱりサエちゃんはサエちゃんで、
エミちゃんはエミちゃんだから」という事だった。そう言ってクスクスと笑うレイカを前に、二人して頭にクエスチ
ョンマークを浮かべたのも記憶に新しい。
多分、エミも同じ事を考えてるんだろうな――とサエはエミの目を覗き込み、微笑んだ。
「この鬼ごっこに勝ったら、エミは何をもらうの?」
「うーん、勝った時に考えるかなぁ」
やはり同じ事を考えていた。せっかくの機会だから高価な物が欲しいところだが、具体的に思い浮かぶ物は何一つ
ない。宝石やブランド物、有名な絵画――……二人はどれも自分達には似合わないと思っていた。金銭も毎月親から
貰う小遣いで不便していない。思い浮かぶのはせいぜい将来の事を考えて、現金を貰って貯金するか、あるいは親に
新しい自動車でも贈る事ぐらいだろうか。
いずれにしろ、勝つ前から勝った時の事を考えても仕方がない。負けたら何も貰えないのだ。
ふと、エミはようやく負けた時――即ち鬼とやらに捕まった場合、どうなるのか何も聞いていない事を思い出した。
「ねぇサエ、この鬼ごっこって鬼に捕まったらどうなるのかな?」
「どう、って……ただのゲームでしょ? 普通の鬼ごっこだったら鬼を交代するけど、ホールまで強制送還とかじゃないの?」
「そ、そうだよね、別に罰ゲームがあるとかじゃないよね」
「そんなのがあるとは聞いてないよねぇ……もしあったら詐欺よ、詐欺! 訴えてやるんだから!」
そう言ってサエは笑うが、一体誰を訴えるというのだろうか。自分達を誘ったレイカ達だろうか、それとも説明し
なかったクルミだろうか。あるいは客席に座っていた協賛者全員だろうか。この場合、訴えるのであればイベントの
主催者になるのだろうが、主催者が誰であるか知る由もない。招待状には知っての通り何も書いていなかったのだ。
考えを巡らせると余計な疑問しか出て来ない。恐らく考えたところで見出せる事のできない答えなのだ、考えるだ
け無駄だ。二人は自然と早足になる。心の中で「罰ゲームなんかない」と言い聞かせながらも、もしもの事を考える
と不安になったのだ。
奥に見える扉が随分と大きく見えるようになった。二人は長い廊下の中腹に当たる箇所まで歩いて来ていた。休憩
するように二人は足を止め、恐る恐る後ろを振り返った。誰も――否、何もいない。入って来た階段もまた随分と小さ
く見えるようになっていた。周りを見回しても相変わらず何もなかった。こんな殺風景な廊下にする必要などあった
のだろうか。
一本の短い糸。エミは丁度それを踏み付ける形で足を止めていた。白い廊下の上に落ちていたそれに気付く由もな
かった。いや、仮に気付いていたところでそれを避けようとは思わなかっただろう。少なくとも見た目はただの毛な
のだから。
糸はもそもそと独りでに動き出す。エミの靴に挟まれていたが僅かに開いた空間から抜け出し、靴の上へと出た。
糸は動きを止める事なく、彼女の足に張り付いて上へと上り始めた。エミはまだその存在に気付かない。素足を上ら
れているというのに、その感覚が全くなかったのだ。糸は念の為、サエに見付からないように彼女の死角から――脹脛
の方から上っている。
糸が臀部にまで到達した頃だろうか、二人は歩き出した。糸は既にエミのスカートの中、白いパンツの真下にいた。
糸はまるで振り落とされないようにするかのようにパンツの中に潜り込むと、顕微鏡でしか見えない大きさの小さな
歯を立てた。糸――否、それは小さな小さなミミズのような虫。虫は歯をエミのお尻に押し当てると、皮膚に小さな穴
を開け、その穴から全身をエミの中へと侵入させた。
「――痛っ!?」
ビクン、とエミの身体が飛び跳ねた。同時に両手で痛みが走ったお尻を押さえるも、そこに何か異物があるような
感触はない。彼女はそのまま大胆にもスカートの後ろを捲り上げ、直にお尻を触った。やはり何もない。恐る恐るお
尻に触れた指を眼前に持って来るが、血は付着していなかった。
「どうしたの、エミ? お尻がどうかした?」
「きゃっ! ちょ、ちょっとサエ!?」
サエは更に大胆だった。突然声を上げたエミの背後に回ると、両手でパンツの端を持って膝辺りまでずり下ろし、
そしてスカートを捲り上げたのだ。ぷるんとした形の良いお尻が露になる。まじまじとエミのお尻を凝視するサエ。
何も変わったところはない。
「いっ、いくら双子でも恥ずかしいって、サエ! 息がお尻に当たってくすぐったい……っ!」
「な〜んにもなってないよ? 心配なら痛かったところを舐めてあげよっか?」
「いいよそんなのぉっ! は、早く元に戻して!」
「はいはい、今戻すね」
サエは素早くパンツを上げ、スカートを持っていた手を離した。あっという間に元通りになるが、エミはやはり痛
みを感じたお尻に違和感を感じていた。あの痛みはまるで家庭科の時間に待針を誤って手に刺してしまったそれに似
ていた。だが針や棘が刺さったのであれば血が出ている筈の上、サエに直に見てもらっても何もなかったという事
は、やはり気のせいだったのだろうか。いや、そんな筈はない。
エミは暫く気恥ずかしさに顔を赤くしながらも、やがて引き続きサエと並んで歩き出した。そうしている間にも
お尻から侵入した小さな虫は動きを止めない。誰にも気付かれないまま、エミの中のとある場所へと神経を掻い潜り
ながら進行していった。
更に十分程歩いた頃には、エミは先程の痛みの事などすっかり忘れてしまっていた。代わりに下腹部に違和感を覚
え始めた。違和感が痛みへ、そして激痛へと変わっていくのにさほど時間は掛からなかった。自然と額に脂汗が浮き
出し、息遣いが荒くなる。隣のサエが気付かない筈がない。
「エミ、具合悪いの?」
「……お腹、痛い……っ」
「え〜っ、困ったなぁ、ここにトイレなんかなさそうだし――……」
「ト、トイレじゃないと思う、この痛み、は……うっ、く……はぁっ、はっ、つ……ぅっ!」
エミが手で押さえている場所に気付いた時、サエはハッとして自分の下腹部にも手を当てた。下腹部を押さえて痛
みを訴えるとしたら、周期的に訪れる“あの日”しかない。サエとエミはこれまで“あの日”さえも全く同じ周期
だった。だから自分にも訪れると思ったのだが、それは違う。前回“あの日”が来てから、まだ二週間も経っていな
いのだ。エミだけ周期が早くなる筈がない。また、こんなに激しく痛みを訴えるのを見るのも初めてだった。
「ちょ、ちょっとエミ! しっかりしてよ!」
とうとう痛みに耐え切れなくなったエミはその場に蹲った。頬や足を伝う脂汗の量から尋常ではない事態だという
事が分かる。鬼ごっこをそっちのけで今すぐにでも救急車を呼びたくなったサエは、何をすれば良いのか思考を巡ら
せる。ここはコンサートホールの地下で、進むにしろ戻るにしろどちらも距離がある。動けないエミを背負って歩く
には時間が掛かり過ぎる。ふと、サエの頭の中にホールで聞いたクルミの言葉が過ぎった。
――あちこちに監視カメラがあるから道に迷っても大丈夫だよ。
サエは慌てて改めて辺りを見回した。監視カメラらしき物は何処にも見当たらない。いや、単純にイベント参加者
に見えないように工夫がしてあるだけで、本当にあちこちにあるのかもしれない。そのカメラにマイクが装着されて
いるかどうかは疑問だったが、彼女はすぐに何もない廊下の天井に向かって、人差指と人差指で“×”を作りながら叫んだ。
「すみません! 私達ここでゲームをやめます! エミの具合が悪いんです! だから迎えに来て下さいっ!!」
そう叫んだ後、サエの耳に聞こえてきたのは更に激しさを増した背後からのエミの嗚咽だけだった。聞くに堪え
ない、本当に苦しくて辛そうな声だ。鬼ごっこどころではない。サエは一人で鬼ごっこを続けたいとは微塵も思わな
かった。ゲームよりもプレゼントよりも遥かに大事なのは、自分の分身とも言えるエミの身体だ。
サエは視線をエミへと戻した。エミは仰向けに倒れていて、両手で下腹部を押さえながら悶絶していた。とても周
期的に訪れる生理による痛みだとは思えなかった。彼女の身体の中で“ナニカ”が起きているのだ。
異変はサエが見守る中で始まった。エミの下腹部がまるで妊婦のように膨れ上がり始めたのだ。見る見る内に大き
くなっていくエミの下腹部。異常な光景にサエは目を丸くし、腰が抜けてぺたんと床に尻餅を付いた。下腹部は着て
いた衣服から飛び出す。直で見ると肌がパンパンに膨れ上がっており、中にサッカーボールでも入っているかのようだった。
下腹部の膨張は止まった。代わりに膨張した下腹部の内側から“ナニカ”が蠢いているのが外からでも見えた。
「なっ、何コレ……怖い、怖いよぉっ!!」
ここまで
続きはまた書けたら
あ、ちなみに分かると思うけど87のアイデアね
思い付きで書いてるから、趣向が違ってたらごめん
でもこういうの好きな人って結構いると思うんだ
87じゃないけど、色々なパターンが楽しめそうなので超期待してます!
「ぁ……ぁあ……っ!?」
サエは言葉を失うしかなかった。あまりにも非現実的な光景だ。以前映画でも同じようなシーンを見たことがあった
が、それはフィクションの世界だからこそ可能なのだ。その映画では性交渉をした直後の女性の下腹部が膨れ上がり、
やがてお腹を突き破ってグロテスクな赤ん坊が飛び出していた。女性はもちろん死に至っていた。
――そんな映画通りの事が現実に起きようとしているのか。いや、それとは比較にならない程の惨劇が起きようと
していた。
「熱いよ、痛いよぉ……っ、お腹の中で“ナニカ”が動いてるよぉぉぉっ!!」
膨らんだお腹の中を“ナニカ”が蠢く。エミは自分のお腹の上に無数の筋のようなものが浮かび、動いては消える
ものを見て、気を失いそうになった。お腹が邪魔して彼女の位置からはサエの姿を見る事ができない。彼女は見えな
いサエに向かって徐に手を伸ばした。自分の身体に何が起きているのか分からない。それが恐怖と化して彼女の身体
を縛りつけようとしていた。それを和らげられるのは、今この場にはサエしかいないのだ。
どうして良いか分からないサエだったが、伸びてきた手を放っておける筈がない。彼女はすぐにエミの手を握った。
励ますように両手で自分の手の温もりを伝えようとする。エミの手は氷のように冷たく、震えていた。震えていたの
はサエの両手も同じだった。それでも彼女は必死でサエの両手を握る。大丈夫、私がここにいるから大丈夫――と言わ
んばかりに、強く、強く。
「エミ、しっかりして! お願いだからしっかりしてよぉっ!」
せめて気休めの言葉でも掛けれてあげられるのであれば良いが、この状況でそんな都合の良い言葉は思い付かない。
サエが叫んだ言葉も喉の奥からやっと出てきた言葉だ。何を言ったところで気休めにもなりはしない。サエは何もし
てあげられない自分が歯痒かった。エミの身体の中で起きている異常のため、痛みを分かち合う事もできないのだ。
似た状況で妊婦の出産であれば「頑張れ」で済むが、果たしてこの状況としてその言葉は適切だろうか。答えは断じて
否である。
エミの身体がビクンと跳ねた。まるで“ナニカ”に身体を支配されているかのように、彼女の両足が自然と広がっ
ていく。膝を立てるとサエの位置からは白いパンツが丸見えだ。パンツは失禁したかのように濡れていた。だがそれ
は決して尿ではない。そして愛液でもない。赤い血が入り混じった透明の液体が何であるか、サエが気付いた時には
もう、“ナニカ”は動き始めていた。
「ぅぁあああっ!! ああっ、はぁあああっ!! いっ、いやぁ……“ナニカ”が出て来ちゃう……っ、んっく、
出て来ちゃう、よぉ……っ!!」
内側から子宮口が開かれる感覚。次いで膣内を“ナニカ”が這う感覚。それは一つ――否、一匹どころではない。
何匹も何匹も膣内で暴れながら出口を目指す。やがて、一匹が出口まで辿り着いた。
――出口、それは膣口。ぷくり、とエミのパンツが膨れ上がった。膣口から一匹の“ナニカ”が顔を出したのだ。
“ナニカ”はそのまま真っ直ぐに進もうとするが、薄い布が邪魔をして外へ出られない。“ナニカ”は口を開き、
布に噛み付いた。そして呆気なく噛み千切られたパンツから、それはサエの前に姿を現す。
おちんちんが生えた――サエはそう思った。パンツの穴から飛び出したそれはまさに男性器だった。現物をさほど
見た事がない彼女だったが、子供の頃にお風呂で見た父親のそれとまるで同じ形状だった。唯一違う箇所はただ一つ、
それには口があった。新鮮な空気を吸い込むかのように開閉を繰り返すその小さな口には鋭く尖った歯が円を描いて
規則的に並んでいる。いや、良く見ると僅かながら百足さながらの足も生えていた。何とも生々しい形状をしたそれ
は蟲なのだ。
「ぎゃっ、あああああっ!! 痛いぃぃぃっ!! 痛いっ、痛い痛い痛いぃぃぃっ!!」
サエの前に姿を現した一匹が膣口からにゅるりと滑り落ちた後は早かった。エミの膣の奥から次から次へと虫が
這い出てくる。あれだけ膨らんだお腹なのだ、入っていたのが男性器の大きさをした虫一匹だけである筈がない。
五匹、十匹、二十匹。数えるのが嫌になる程に、ビチャビチャと音を立てながら床に大量の蟲が落ちて行く。恐ら
く全てを排出し終えたのだろう、エミのお腹は元通りの大きさになったが、暫く開きっ放しだった膣口は閉じられる
事なく、ピンク色の穴の中が丸見えとなっていた。エミは口の両端から涎を垂らし、床に突っ伏して微かな嗚咽を漏
らしながら激しい吐息を繰り返している。サエの手の中のエミの手は完全に脱力し、サエが握っていなければ間違い
なく床に落ちるだろう。サエは異様な光景に言葉を失いながらも、それでも手はしっかりと握り続けていた。
――ギィ、ギィィ。
金属と金属を擦り合わせるような嫌な音で、蟲達が合唱する。その鳴き声はまるで母親を呼ぶ赤ん坊のそれのよう
だった。この場合、母親と呼べる存在はエミだ。子宮内で成長させ、産み出した母体。蟲達は一斉にエミへと向き直
り始める。
生物の中には、産んだ子供のためにその身を捧げるものがいる。文字通り子供達の初めての餌となるという事だ。
母親は喜んで子供達に身体を喰わせ、そして死に至る。遺品というべきか、遺骨というべきか、喰われた後に残るも
のは何もない。まるでその存在が最初からいなかったかのように、跡形も無く姿を消すのだ。
――ギギィ、ギギィ。
エミの身体から産み出された蟲達もまた、そういった性質を持っていた。母体が望んでいようが望んでいまいが、
蟲達にとっては関係ない。蟲達にとって、産み出してくれたその身体は餌でしかなかった。
もぞもぞと床を這うように、数匹がエミの顔へと近付いた。薄っすらと開かれた目から、自分がどんな存在を産ん
だのか見る事ができた。見るべきではなかった。歪んだ景色からはまさに、自分に近付いてくる男性器に見えたのだ。
エミの頭の中が真っ白になり、混乱する。何故こうなってしまったのか、何故こんな蟲が自分から産まれて来たの
か。答えは闇の中にしかなく、答えを導き出したところで末路が変わる訳でもない。やがてエミは何も考えられなく
なった。放心状態で、虚ろな瞳で床で蠢く蟲達を眺めていた。
サエは動くのが遅かった。エミが出産した直後に彼女の身体をおぶってその場から逃げ出しておけば、あるいは彼
女は助かっていたのかもしれなかった。
逃げよう――とサエがエミの身体へと手を回そうとした瞬間だった。蟲達は二手に分かれて一斉に動き出した。エミ
の顔の近くにいた蟲達は開かれたままの口の中へと飛び込んでいく。そして残りは同じく開かれたままの膣の中へと
飛び込んでいった。
「――んぶぅっ!? おごっ、ぐぇぁ……おぇぇえ……っ!!?」
エミの口の中に侵入していく蟲達。一匹だけでも口の中に収まり切れないというのに、何匹も何匹も口の中へと飛
び込んでいく。膣も同じだった。ものの数秒の内にエミの身体の二箇所から磯巾着が飛び出しているかのような状態
となる。口からも膣口からも入り切らない蟲達の尾っぽが無数に飛び出しているのだ。そしてもう一箇所、膣の下に
位置する小さな菊座からもそれは飛び出していた。
「おごぇぇ……っ、ぅぇっ、げぇ……がぼっ、ごぶぅ……っ!!」
鼻と耳の穴に蟲が入ろうとしないのはせめてもの救いだろうか。いや、いずれにしろエミを襲う苦痛は変わらない。
口を犯され、膣を犯され、果ては肛門まで犯される。レイプされているような錯覚に陥るが、現実はもっとおぞましい
ものだ。犯しているのは自らの子宮から産み出された蟲なのだ。こんな状況では暴漢にレイプされている方が遥かに
マシだろう。
エミが白目を剥く様を見て、サエはハッとありえない光景に動けずにいた自分に気付いた。目を丸くしている場合
ではない。腰を抜かしている場合ではない。このままでは大切な妹が蟲達に弄ばれ続けてしまう。サエは両手に握っ
ていたエミの手をやや乱暴に床に落とすと、その両手をそのままエミの膣口から出ている一匹の蟲の尾っぽへと伸ばした。
「エミっ、エミぃぃぃっ!! このっ、エミから出てってよぉっ!!」
ぐにゃり、と尾っぽを握った両手に伝わる感覚はまるで本物の男性器を握っているかのようだった。生暖かく、そ
して適度に柔らかい。込み上げてくる気持ち悪さに負けている場合ではないと分かっていたサエは、そのまま力一杯
一匹をエミの膣から引き抜いた。思いの他呆気なく抜けたせいで彼女は床に尻餅を付き、その拍子にエミの体液で濡
れていた蟲はサエの両手から滑り落ちた。
サエは引き抜いた蟲をもう一度手に持ち、壁に投げ付けようとした。だが、危害を加えられた蟲は彼女を敵と見做
してしまっていた。蟲は近付いて来たサエの右手を素早い動きでかわすと、彼女の細く繊細な小指に噛み付いた。
「あぁぁぐっ!!?」
小指に激痛が走った瞬間、そこには既にもう小指はなかった。付け根から蟲に食い千切られたのだ。小指があった
箇所から噴水のように血が吹き出ると、サエはあまりの痛さに左手で傷口を押さえて悶絶した。彼女の小指を噛み千
切った一匹の蟲は嘲笑うかのように口から小指を飛び出させたまま、じっと彼女の方を向いている。やがて彼女が蟲
を見たところで、蟲はようやく小指を口の中へと放り込み、激しく音を立てながら咀嚼した。もう一度蟲が口を開い
た時、そこには血に濡れた痕があるだけだった。
サエがそうしている間にも事態は進行していく。蟲はエミの口と膣と肛門を犯しているだけに見えたが、生憎そう
ではない。蟲が欲しているのは彼女の体液ではなく、餌と化す身体そのものなのだ。蟲達はただそれぞれから再び彼女
の体内へと侵入しようとしていた。
「――ッ!!?」
エミの身体中を声にならない苦痛が駆け巡る。口の中の蟲達が一匹ずつ喉の奥へ侵入していったのだ。狭い食道が
次から次へと押し広げられていき、やがて胃へと到達する。何匹もの蟲達が狭い胃の中で暴れる感覚。それだけでも
耐え難い苦痛だと言うのに、膣と肛門に群がっていた蟲達も同様に中へと侵入していく。気が付けば外に出ている蟲
の姿は一匹もいなくなっていた。全ての蟲が再びエミの中へと入ったのだ。彼女のお腹は再び大きく膨れ上がっている。
身体の内側で異物に暴れられる不快感は、エミの精神を壊していく。脳や神経までまともに働かなくなっていく。
エミは必死に胃の中の蟲達だけでも吐き出そうと必死だったが、口まで込み上げてきたのは少しばかりの酸味の強い
液体だけで、蟲は一匹も出てきやしない。膣や肛門も同様だった。排泄するかのように力を込めても、膣から出てき
たのは入っていた空気、肛門から出てきたのはおならだけだった。聞こえてきた間抜けな音に恥ずかしさを覚える余
裕はエミにはなかった。
「――エミっ!!!」
サエは激痛を我慢しながら、エミの身体を起こそうとした。
もう自分だけではどうにもならない。助けも来ない。では自ら助けを求めて進む以外に道はない。
彼女は蟲達がこのままエミの身体の中で何もしない事を祈りながら、エミを負ぶって来た道を戻ろうとしていた。
ホールにいた人間もクルミもこうなる事が分かっていながらも参加させたのであれば、無事に戻れたところでエミを
助けてくれる可能性など皆無だろう。だがそれでも、サエにはそうする事しかできなかった。皆無に等しい可能性に
縋るしかなかった。
「エミ、大丈夫よ! ちょっと蟲が身体の中に入っただけ! こんな蟲なんか、皆でやっつけちゃうんだから……っ!」
サエの視界は自然と吹き出た涙で歪んでいた。心の奥底で彼女も分かっていたのだ。人間の小指を造作もなく食い
千切るような蟲が、エミの身体の中で何もしない筈がない。即ち、エミはもう助からないという事を。
だがサエにとってエミは掛け替えのない妹だ。簡単に見捨てられるものか。サエはエミを背中から抱き起こそうと
する。だが一向にエミの身体は一ミリメートルたりとも浮く気配がなかった。彼女は負けじとばかりに歯を食い縛っ
て傷の痛みに耐えながら、全力で力を入れる。だが結果は何も変わらない。まるで床に据え付けられた鉄でも持ち上げ
ようとしている感覚だった。身体の中に大量の蟲が入っている分、体重が重くなるのは至極当然だが、ここまで重く
なるものだろうか。あるいは中で更に繁殖を繰り返しているのかもしれない。それを肯定するかのように、エミのお腹
は先程より大きく膨れ上がっていた。今にも破裂してしまいそうな程に。
慣れてきたのだろうか、エミは仰向けに倒れたままだったが、瞳に生気が宿った。身体はやはり自分の力で起き上
がれそうにもなく、今してもらっているようにサエに手伝ってもらったところで同じだろう。身体の中では相変わら
ず蟲達が所狭しと暴れている。その感覚もまた、先程に比べると随分とマシになっていた。
エミは瞳を下へ向けた。大きく膨れ上がったお腹が見える。あまりに非現実的な光景が可笑しくなったのか、エミ
は力なく笑った。
「サエ……もういいよ……」
「何言ってるのよ! ほら、立って……っ、ひぐっ、お願い、だからぁ……立ち上がってよぉ……っ!!」
ぽたり、とエミの頬にサエの涙が弾ける。
「……ダメだよ、もう。動かないの。それとね、私の身体から産まれたからかな、蟲のキモチが何となくだけど分かるの……」
「えぐっ、何も……っ、何も言わないで……何も聞きたくないっ! 聞きたくなんかないよぉっ!」
「この子達はね、私を食べたがってる……その後はきっと、サエが狙われちゃう……っ、だから、だからね……?」
「何も聞きたくないって言ってるじゃないっ!!」
「――……お願い、サエ。私を放って逃げて。サエだけでも……お姉ちゃんだけでも逃げて……っ! 私の身体から
もう一度蟲が出てくる前に……っ!」
聞きたくなかった言葉。認めたくなかった現実。
エミには全てが分かっているようだった。このまま自分が何も言わなければ、きっとサエは自分を助けようとする。
だが決して助ける事はできずに、サエもまた蟲に喰われてしまうのだと。
死にたくない。死にたくなんて、ない。だけど……きっともうどうにもならない。だからお姉ちゃんだけでも
逃げて。お願いだから逃げてよぉ――。
ひしひしと伝わってくるエミの気持ちに、サエはまた彼女の頬を涙で濡らした。本当は言葉を交わす必要などな
かった。容姿も考え方も全く同じ、双子なのだから。もしサエがエミと逆の立場だったなら、迷わずにエミを逃がそ
うとしただろう。
分かっていても、簡単に割り切れる事ではない。サエの中で激しい葛藤が繰り広げられる。
助けたい、だが助けられない。死にたくない、だがエミを見捨てられない。これは夢だと信じたい、だが夢ではない。
そうしている間に、エミの中の蟲達が一斉に口を開き始めた。
「あ――」
内臓が喰い散らかされていく。血が啜られていく。肉が噛み砕かれていく。
口、膣、肛門。それぞれからほぼ同時に血が吹き出る。傷付けられた内臓から吹き出た血が逃げ場を求めた結果だ。
「――エミっ、エミぃ……っ!!」
「がふっ、がぁ……はぁっ、にっ、逃げてよぉ……ぎぃっ、あぐ……っ、食べられちゃうところ、なんてぇ……
お姉ちゃんにだけは見られた、く――……」
エミの言葉のそれ以降は、言葉にならない悲鳴へと変わった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!! はぁあ゛あ゛あ゛っ、はっ、ぁあっ、ぎゃあ゛あ゛あ゛っ!!!」
中の蟲達がそうさせているのだろう、ビクン、ビクンとエミの重い身体が何度も跳ねる。蟲達が本格的にエミの
身体を内側から喰らい始めたのだ。内臓や血肉だけでなく、骨さえも噛み砕かれるくぐもった音が聞こえてくる。
エミが一際大きな濁った咳をすると、彼女の口から大量の血が吹き出た。サエに付着したその血は赤というよりは
赤黒かった。少々粘り気もあるそれは、紛れもなく普段出血する事のない箇所から溢れ出たものだ。留まる事を知ら
ない出血が彼女の喉を遮ると、もう断末魔に似た悲鳴も発せられなくなった。唯一発せられたのは「ゴポゴポ」と水
の中で息を吐いたような音のみ。
サエはその光景に後退りし、ようやく踵を返して一目散に走り出した。目指す先は入って来た道。走れば数分で
ホールまで戻れるであろう、その道。彼女はもうこれ以上見ていられなくなったのだ。エミの身体が壊されていき、
喰われていく様を。それはまるで自分の身体がそうされているかのように見えたからだ。
もうイヤぁ……っ、何なのよコレ! 一体何なのよぉぉぉぉぉ――。
出血が止まらない小指の付け根から血が垂れて、ポタポタと赤い点を白い床に作っていく。事切れる寸前、エミは
その血の点々を虚ろな瞳で追い、やがてサエが走り去る後姿へと追いついた。そして見てしまう。サエの背中にくっ
ついて離れない“ナニカ”を。
エミは最期の力を振り絞って声を上げようとした。サエに“それ”を伝えようとした。だが、その瞬間だった。
――ブシャアアアアッ。
血が吹き出る音と共にエミの膨らんでいたお腹の肉と皮膚を噛み千切り、中から大量の蟲が外へと顔を出した。
僅か数分後、エミが横たわっていた床にあったのは、人の形をした血の痕と、何かが這った痕だけだった。
展開的に全然エロく書けなかった
次はサエをラプトルに喰わせてみます
エロじゃなくてもホラーとして表現に迫力があったと思います!
連休の最後に楽しく読ませて頂きました。
サエ以外、誰かまだ生存してたかな?
幻喰ってのを思い付いたんだけど。
悪夢の中で何度も何度も捕食されて、当人は生きてるんだけど覚めない夢の中で喰われ続ける。
学校のトイレで用足し中お尻を喰われたかと思ったら、次は別の生き物にと無限ループしてく。
ちょっと思い付いただけだけど。
映画みたいでwktk
捕食に直接的なエロを求めない俺みたいな純捕食フェチもいるもんで。
GJ
>>109,110
感想ありがとー
>>109 サエ以外だとミナ(←一応主人公的な存在w)、マオ、レイカ、ユリが残ってるね
ネタ投下はありがたいけど、今書いてるのに入れるのは難しいから、
今度短編で書かせてもらうよ
具体的なネタがあればどぞー
>>111 実は俺は捕食というより純丸呑みフェチだから、こんなのでいいのかなって思いながら書いてた
GJ貰えて素直に嬉しい、ありがとう
サエとユリはリクエスト決まってるみたいだけど、未公開の子の喰われ方も楽しみにしてます
エミのお尻に虫が噛み付く時の描写がツボった自分は異端?
>>112 今回が女子高生だったので、次は小学生の女の子が獲物だったらいいな。
放尿中で無防備なお尻を、不意打ち気味にがぶりと…。
115 :
111:2012/01/10(火) 22:18:19.32 ID:B8T98MxN
>>112 俺も種類としては丸呑みが一番好きだな
虫の群れも、スライムみたいにだんだん体を覆って、やがては外から体が見えなくなる描写だと丸呑みっぽいよね
最後には手だけが見えてて、そしてそれも覆われて消えてゆく、とか
>>106の最後の二行の間にそんな想像したりした
無理しなくて自分の好きなものを書いてええんよ
でも読む側の嗜好はある程度知っておいても損はしないと思うんだ。
自分の場合食材としてじっくり美味しく調理されるのが好きだ
鬼ごっこには合わないがw
119 :
112:2012/01/11(水) 10:03:56.27 ID:pCV5uSv1
おぉ、レスがいっぱいついてて驚いたw
投下だけでなくレスする機会も多いから適当なコテハンでも考えようかな
挙がったネタを元に番外編でクルミを喰わせてみるかも
とりあえずの完結目指して頑張るので、不定期更新ですがよろしくおねがいします
こちらこそー。
番外編も含めて期待しています。
食べる側よりも食べられる側にリクエストしたいなあ
122 :
119:2012/01/12(木) 09:24:48.72 ID:Ye2Lo0xi
>>121 書くか書かないかは分からないけど、好きに要望書いていいよ
書き手は俺だけじゃないしね
第4話 【早瀬サエ】
視界が激しく上下にぶれる。控え目だが高校生にしては十分な大きさの乳房が揺れる。リズム良く吐き出される
吐息に混じって嗚咽が漏れる。頬を伝う滴は汗か、涙か、あるいはそのどちらもか。
エミの断末魔と蟲達の大きな鳴き声が聞こえた後、サエは一度も振り返る事なく走っていた。目指す先はこの無駄
に長い廊下に入って来た道――ホールへと繋がる道。視界の奥に広がるのは暗闇だが、照明に照らされて上りの階段が
はっきりと見える。この階段さえ上る事ができれば元の世界へと戻れる。今までずっと過ごしていた、平和だった世界へと。
サエはこの廊下が別の世界だと感じていた。生まれてからずっと過ごして来た世界に、化け物の蟲が存在する筈が
ない。エミがそれに喰い殺される筈がない。地下だと言え、こんなに長い廊下が存在する筈がない。
――それを実感させられたのは、階段に辿り着いた後の事だった。
精一杯の速さで走っていたサエは途中で何度も足が縺れそうになりながらも、階段へと到達した。走って来た勢い
をそのままに、空気をスゥッと吸い込み、その空気を肺一杯に満たした状態を維持しながら一段飛ばしで階段を駆け
上がって行く。暗闇の向こう側に光が見えた。この元の世界まであと一息だと安堵したのも束の間、彼女の中で違和感
が生じた。
階段を上り切ったところに、確かに光は見えた。だが、それは遮られた何かから漏れる光だった。光を遮っている
のは縦長の長方形の何か。それが扉だと気付くのにさほど時間は掛からなかった。
扉の前で立ち止まったサエはノブに手を掛けたものの、ノブを回すのに時間が掛かった。生じた違和感がそうさせ
たのだ。彼女の記憶が正しければホールからここへ降りた時、この場所に扉などなかったのだ。単なる気のせいだろ
うか、それとも――……彼女は躊躇いながらも、やがて勢い良くその扉を開いた。
扉の向こう側は、サエが今まで走っていた廊下そのものの光景が広がっていた。異様に長く、真っ白なだけの殺風景
な廊下。唯一違うのは廊下の奥に見えるのが扉ではなく、暗闇だという事か。その暗闇までの距離は違えど、彼女は
その光景に見覚えがあった。先の廊下で踵を返した時に見た光景そのままだったのだ。
サエは混乱する。ホールから降りてきた階段を上っただけだというのに、辿り着いた先はホールではなく先程まで
彼女がいた廊下だという現実に。
階段を上れば元の世界に戻れる筈だった。サエの中で僅かながら輝いていた希望の光が絶望の闇に包まれて消えて
いく。いずれにしろ絶望と脱力感に身体を支配されている場合ではない。立ち止まると込み上げてくる憤りと哀しみ
を起動力へと無理矢理に昇華させ、ギリリと歯を鳴らしながらサエは再び走り出した。
人をバカにして……っ! こんな場所、もう一秒だって居たくないのに――。
サエとエミが足を踏み入れた場所は現実でありながらも非現実な世界。そこは延々と同じ道が続く無限回廊。
走れば走るだけその事実が身に染みて来る。何処まで行っても同じ景色が広がっているだけで、長時間いると本当に
気がおかしくなりそうだ。いや、彼女は既に精神的に限界が近付いて来ていた。双子の妹を目の前で蟲に喰い殺され
たのだから無理もない。そしてこの無限回廊が更に彼女を追い詰めていく。
――極め付きは、廊下の中腹付近の床に広がっていた血溜りだった。
忙しくて全然書けない…
>>123 七人も女の子を登場させるんだったら、一人くらいそんな子を出せば良かったなぁ
気が利かなくてごめんよ
今まで無かったから虎やライオンも読みたい
毎日投稿してくれるのでとても楽しみにしています!
無理せずがんばってください!
視界に赤い物が入ってから、サエは走っていた速度を落とし、やがて歩き始める。床一面に広がっていたのは真新
しい血。人の――少女の姿を模った血でできた水溜り。双子の妹であるエミの流した血。
その床にはもう、大量の血しか残っていなかった。この場を離れてから僅か数分しか経過していないのにも関わ
らず、蟲の姿もなければエミの肉も骨も残っていない。
こんな所に戻って来る筈ではなかった。こんな所に二度と戻って来たくはなかった。だが、無限回廊という空間に
足を踏み入れてしまっている以上、避けては通れない道でもある。
サエは血溜りの前でがくんと膝を折ると、その場にへたり込んだ。口の中で何度も最愛の妹の名前を繰り返し呟く。
塞ぎ込んでいた感情が爆発し、それは大粒の涙と化して血溜りへと落ちた。血溜りに生じた小さな波紋はゆっくりと
広がっては消える。それを幾度か繰り返した頃には、サエの身体は無気力感に支配されてしまっていた。腰が抜けて
しまったかのように立ち上がろうにも足に力が入らない。否、そもそも立ち上がろうともしなかった。できるのであ
れば、このまま何事もなくエミがこの場に存在したという唯一の証の前で塞ぎ込んでいたかった。何者にも邪魔さ
れず、ただ一人で蹲っていたかった。
それは、サエが鬼ごっこというゲームに参加し、そしてここが会場である以上無理な話だ。
何かの足音が後ろから聞こえてきた。ドスン、ドスンという少々重量感のある足音であり、人が靴を履いて歩いて
出せるような代物ではない事は明らかだった。エミを喰らった化け物のような蟲が存在していた以上、この廊下にど
んな化け物が現れてもおかしくはない。
サエは振り返るつもりなどこれっぽっちもなかったのだが、無意識の内に首を後ろに向けてしまっていた。そして
足音の主を見てしまう。彼女は絶句するしかなかった。
化け物と呼ぶべき存在か、それとも恐竜と呼ぶべき存在か。
足音の主は蜥蜴のような爬虫類に見えた。だがそれは決して蜥蜴である筈がない。二本の足で立っている上、背丈
は恐らくサエよりも高い。加えて大きな口から覗かせている鋭い牙は、狙った獲物を一撃で仕留める威力がありそうだ。
いつか映画の中で見た事があったその存在は、とても信じられないがサエの記憶が正しければ“ラプトル”という
種類の小型の恐竜だ。ラプトルが鬼ごっこの鬼だというのだろうか。確かに捕まってはいけない存在だと一目で分か
る姿だが、それは同時に捕まる事は死を意味している。
幸いにもラプトルはサエとまだ距離があり、足元を踏み締めるようにゆっくりと歩いて来ている。
サエの身体が強張り、やがて全身が恐怖に震える。この場で蹲ったままいればエミと同じ場所で死を迎える事がで
きるだろう。どうせ死ぬのであればここで死にたいと彼女が思う反面、脳裏に過ぎるエミのサエに対する願いが心を
揺さ振る。
お姉ちゃんだけでも逃げて――エミは最期にそう言った。強くそう願っていた。双子だからこそ伝わるその強い思い
が、サエの心を絶望の淵から掬い上げていく。死にたくないという気持ちが死にたいという気持ちを上回った瞬間、
彼女は立ち上がった。
ここは無限回廊。進んでも戻っても同じ廊下を行き来するのみ。だがそれでも、サエは鬼から逃げるべく動き出した。
クルミの言う通りであれば制限時間である一時間逃げ切る事ができれば良いのだ。イベントの本質を理解してしまった
今、俄かには信じられない事柄であるが、縋れる可能性はそれしか残されていない。
そろり、そろりとサエはできるだけ足音を立てないように前へと歩き出す。エミを模った血溜りを何とか過ぎる
事に成功した後は、何度も後ろのラプトルの動きを見ながら足を前へ前へと踏み出していく。ラプトルは相変わらず
ゆっくりと歩いている。このままこの一定の距離を保ったまま時を過ごす事ができれば助かる道はあるかもしれない。
ラプトルはサエという餌の姿を鋭い両の目に捉えられているのだろうか。普通の肉食動物であれば獲物を捕らえた
瞬間に走り出しそうなものだが、今のラプトルはまるで何かの合図を待っているようにも見える。そうでなければ直
前に何かを捕食したばかりで満腹なのだろうか。後者であればサエにとって好都合だが、では直前に捕食されたのは
誰なのだろうという疑問が浮かぶ。七人の内の誰かだろうか。
答えが前者だった事に気付いたのは、サエの背中から一つの鳴き声がした直後の事だった。
――ギィィ。
エミを喰らった蟲の鳴き声が彼女の背中から廊下に響いた直後、ラプトルは突然サエに向かって走り出す。猛スピ
ードだ。虎やライオンより俊敏に、かつ確実に獲物との距離を縮めていく。サエもラプトルが動いた刹那の後に「ひ
ぃっ」と金切り声を上げて走り出したものの、追い付かれるのは時間の問題だ。
何か武器! 何でもいい、何か――とサエは走りながらスカートや上着のポケットに手を入れて何かを探る。武器に
なりそうな物を女子高生が普段から持ち歩いている筈もなく、見付かったのはせいぜい携帯電話くらいだった。それ
でも何もなく、何もしないよりはマシだ。彼女は意を決して立ち止まり、瞬時に踵を返すと走って来るラプトルに向
かって力一杯携帯電話を投げ付けた。
携帯電話は一直線を描き、ラプトルの顔へと飛んでいく。サエは携帯電話の末路を確認する間も惜しんで再び走り
出す。少しでも時間稼ぎになれば良いと祈ったのが天に届いたのか、ラプトルは犬のように口で飛んできた携帯電話
を咥えると、立ち止まって携帯電話を噛み砕き始めた。盛大にバリボリと音を立てながら高価な精密機械がバラバラ
に壊されていく。携帯電話が食べ物でないと理解するのにさほど時間は掛からなかったが、彼女にとっては思惑以上
の効果があった。ラプトルが口内の残骸を床に吐き出した頃、ラプトルとサエの距離は最初と同じ程に開いていたのだ。
血溜りの前で数分間蹲っていたとはいえ、サエの息は既に上がってしまっていた。疲労に心臓と両足が悲鳴を上げ
始める。短距離を走る勢いで長距離を走っているようなものなのだ。陸上選手のように大して鍛えていない彼女が走
り切れるものではないが、そうしなければ喰い殺されるという恐怖が彼女の身体能力を底上げする。
ラプトルとサエとの距離は再び縮まる。だがサエの視界に光明が差してきた。あと少しで暗闇へ――上りの階段へと
辿り着けるのだ。先程と同じように階段を一つ飛ばして上っていくサエ。それを追うラプトル。鬼ごっこの命運を分
けたのは、サエの素早い動作だった。
階段を上りきったところにある扉。サエは流れるような動作で瞬き一つする間に扉を開いて身体を向こう側へと押
し込むと、バタンと勢い良く扉を閉めた。扉を閉めた後は扉に凭れ掛かるようにしてその場に座り込んだ。扉は重い
鉄拵えだ。いくら恐竜でもそう簡単には破れないだろう。途端、扉にラプトルがぶつかったのであろう衝撃が走る。
扉に伝わった振動がサエの背中にも伝わると、どれ程の強い力が衝突したのか分かった。
二回、三回、四回――……サエが祈るようにしながら数えていた衝撃の回数は五回で一旦の終わりを迎えたようだ。
それ以降の衝撃はいくら待っても訪れなかったのだ。恐らくラプトルが扉を破壊できずに獲物を諦めたのだろう。静
寂が訪れた直後、サエの口から重苦しい溜息が漏れた。彼女の視界にはやはり同じ廊下の光景が映っている。先の床
に赤い物が見える事から、三回目の同じ廊下に辿り着いた事が分かる。そうであれば奥に広がる闇からラプトルが姿
を現すかもしれないが、その時はその時だ。この扉を盾とすれば時間は幾らでも稼げる。
追いかけっこ感がいいなあ
DS用ソフト「メタルマックス2リローデッド」で
エリーザという女がヒトデの化物(ヒトデロン)の口に吸い込まれるイベントがあった。
ちなみにそのヒトデロンはエリーザの恋人の生まれ変わった姿、らしい。
みんなは捕食のどういうところに興奮するの?
自分はヒロインが美味しい肉として見られるところに興奮する
>>132 丸呑みフェチとしては、呑み込まれる様と必死に足とかをジタバタさせてもがく様かな。
――その時、サエは自分の背中から蟲の鳴き声が聞こえてきた事をすっかり忘れてしまっていた。
バクバクと激しい鼓動を繰り返す心臓を落ち着かせるため、サエはその場で体育座りをして両膝の間に顔を埋めて
いた。荒立った吐息が口から吐き出される度に両肩が上下する。その肩の上にひょこんと背中から顔を出したのは、
エミを喰らった一匹の蟲。ずっと彼女の背中に張り付いて離れず、動く事もしなかった蟲がようやく動き出したのだ。
疲労のせいか、サエは肩に乗っかっている存在に気付かなかった。蟲は好機とばかりに口を開き、尺取虫のように
全身を折り曲げると、勢いを付けて彼女の白い首へと飛び掛かった。
「――あうっ!?」
首筋に楕円形の歯型が付いた瞬間、サエは突然の痛みに反射的に手で蟲を振り払う。蟲は呆気なくその手によって
彼女の身体から叩き落とされた。床に落とされた蟲の姿が視界に映ると、サエはすぐに目の色を変えた。瞬時に込み
上げてくる怒り。目の前にいる蟲は、エミの仇そのものだ。そして同時に彼女の小指を食い千切った張本人でもあった。
サエは咄嗟に履いていた靴を脱いで右手で握ると、まるでゴキブリを叩くような要領で蟲目掛けて靴を振り下ろ
した。パン、と乾いた音が響いたのもの束の間、すぐに同じ音が響く。床を這う蟲が俊敏に跳躍して靴を避けたのだ。
このっ、このぉっ! 死ねぇぇぇ――と心の叫びを強張った表情に表しながら、サエは何度も靴を振り下ろす。だが
結果は変わらない。何度振り下ろそうとも、靴が蟲に当たる事はなかった。回数を重ねる度に振り下ろす腕の動きが
鈍くなっている事に気付いたのは、既に十回は繰り返した後の事だった。
腕に力が入らなくなる。それどころか身体中に力が入らなくなり、サエは靴を持った右手を振り上げたままごろん
と横へと床に倒れた。身体が完全に言う事を聞かなくなる。理由は当人に知る由もないのだが、紛れもない蟲の仕業
だった。蟲が彼女の首に噛み付いた瞬間、歯から彼女の身体に神経毒を注入していたのだ。意識をはっきりと保ちな
がらも、言葉を発する事さえできなくなり、彼女が発する事ができたのはせいぜい獣の唸り声のようなものだけだった。
蟲が嘲笑うかのようにニッと血で濁った歯を見せる。動けなくなった獲物に何をするのも蟲の自由だ。蟲の身体に
対してこんなに大きな獲物を捕らえ、独り占めできる事が嬉しいのだろう。蟲はどうやらサエにとって良からぬ行動
をとりそうだ。
嘘……やだっ、せっかく恐竜から逃げられたって言うのに、よりによってエミを食べた蟲に――とサエの目に涙が浮
かぶ。口からか、膣からか、あるいは肛門からか。エミと同じように身体の中から食べられると、彼女はそう思った。
幸か不幸か、蟲はサエの女性としての身体を弄ぶ事にしたようだ。のそり、のそりと蟲は彼女の想像通りに下半身
へと床を這っていく。すらりと伸びた長く細い足に上り、スカートの中へと潜り込むと、蟲の視界は真っ赤に染まった。スカートの中に潜り込んだ蟲が見える景色の大半は、彼女の履いている赤いパンツだからだ。遊び心だろうか、
エミは白いカチューシャに白いパンツ、サエは赤いカチューシャに赤いパンツを身に付けていたようだ。少しだけ違
うところは、エミのそれと違ってサエのパンツは大人びた際どい物だという事だが、恐らく深い意味はないのだろう。
おっと、改行ミスで何かよく分からん表示になってしまったorz
ちょっと陵辱シーンに入ります。
一日に一回以上、この時間帯に投下できたらいいなぁ
>>133 さらに抵抗が弱まりぐったりする手足がそそる
締め付けられたりする腰や太もももエロい
毎日の投下を楽しみにしてますよ
生活が潤うよ
蟲はサエの柔らかな太腿を這う。巨大な芋虫が這っているような気持ちの悪い感覚にすぐにそれを払い退けようと
試みるも、やはり手は動かない。金縛りにあったかのように硬直してしまっている。
やだっ、やだやだやだやだぁ――泣き叫びたくなる衝動はせいぜい表情に表す事しかできず、サエは蟲に対して何一
つ抗う事ができない。されるがままの状態だ。せめて足を閉じて蟲が恥部へと近づけないようにしたかったが、それ
が叶う事はない。蟲は更に這い、やがてパンツの上から彼女の恥部へと身体を乗せた。
もぞもぞと薄い布地を挟んだ上で蠢く蟲の動きがはっきりと伝わる。陰唇と陰核を同時に擦られると、恐怖とは別
の感情がサエの中に徐々に込み上げてくる。一分程執拗に擦られた頃、それが何なのかサエは理解する。
――快楽。蟲に恥部を擦られる事が徐々に気持ち良くなってきてしまっていた。感じたくない、という思いとは裏腹
にサエの頬が紅潮し、パンツには薄らと縦筋の染みが生じ始めている。蟲の身体に付着したパンツから染み出た液体
が、蟲が動く度に糸を引く。クチュクチュといういやらしい音を立てていく。
「ぁ……はっ、はぁ……ん、くぅ……」
サエの口から熱く甘い吐息の混じった嗚咽が漏れる。神経毒に侵されているのも相俟って、彼女の穴が制御し切れ
ずに緩くなっていく。その結果、彼女は更なる羞恥に晒される事となった。
膀胱から吐き出される黄金水が管を通り、やがて体外へと飛び出す。開かれた尿道口から溢れる尿は赤かったパン
ツを濡らし変色させ、太腿を伝って床にポタポタと垂れていく。彼女自身に放尿しているという自覚はなかったが、
愛液とは違う別の水音と太腿から伝わってくる生暖かい感覚が彼女にその事実を告げていた。高校生にもなって、そ
れも衣服を身に着けたままお漏らししてしまったという事実に、彼女はこれ以上ない悔しさと恥ずかしさを覚えた。
だが本当の羞恥に晒されるのはここからだ。
ちょろちょろとパンツの上に染み出てくる尿。それは蟲の腹部にも伝わって、尻尾の部分からポタポタと雫が床に
垂れる。薄い布地の向こう側にある泉は永遠でなく、始まってからものの十秒程で放出が終わった。薄いアンモニア
の臭いがサエの鼻腔を擽る。その臭いが蟲を興奮させたか否かは分からないが、蟲は身体を彼女の恥部に擦り付ける
動作を一旦止めると、身体を下腹部の上へと移動させた。もちろん口先は恥部へと向けたままだ。蟲は口を開き、
胴体をその位置に固定したまま首と思しき部分を伸ばし、開いた口を彼女の恥部へ――丁度陰核に当たる箇所へと押し
付けた。
――じゅるっ、じゅるるる。
「はぅ……っ!!?」
何かを吸うような下品な音が聞こえると同時に、サエは身体の中で最も敏感な箇所に刺激が加わった事に僅かながら
身体をビクンと跳ねさせる。蟲が陰核もろともパンツに染み込んだ尿を吸い上げているのだ。極端に強い力でなく
適度な力で吸い上げられると、陰核へ与えられる刺激は絶妙なものとなる。膣口がヒクヒクと痙攣を繰り返し、陰核
が膨張して硬くなっていく。蟲に弄ばれて気持ちが悪いだけだというのに、その刺激はそれを押し退けて快楽へと
昇華していた。
そっ、そんなに吸っちゃダメぇ……気持ち良くなっちゃう――と懇願するのを知ってか知らずか、蟲は暫くの間そう
して陰核を吸い上げ続けていた。
毎日投下はあくまで目標ね
何日か更新しなくても怒らないで待ってて
>>133 頭から胴体まで二の腕ごと咥え込まれて、くぐもった呻き声をあげながら足をブンブン手首をブルブル揺すって無駄な抵抗をしてる様子を見るとそれだけで絶頂しそう
女性の臭いと尿の臭いと蟲の唾液の臭いが混じり合い、その場に淫らな異臭が漂い始める。口を小刻み
に開閉し、甘い吐息を漏らしているサエの表情は恍惚としたものへと変化していた。口の端から涎が垂れ
ている。まだ身体は神経毒に侵されて自由が効かない。仮に自由が効いたところで、果たして今の彼女の
表情から蟲を恥部から引き離しただろうか。快楽に溺れてしまわずに理性が働いただろうか。
蟲はそっと口を離した。サエの陰核は勃起し、パンツの上からでもくっきりとその小さな突起が浮かび
上がっていた。同様に乳首も勃起してしまっているが、さすがにブラジャーを身に着けているため服の上
から浮かび上がる事はない。与えられた快楽はサエを絶頂へ導くにはまだ足りない。彼女は知らず知らず
の内に更なる快楽を蟲に対して求めていた。身体は正直なものだ。
ずるり、と蟲がパンツの中へと潜り込んだ。目指した先は直の陰核ではなく膣口。蟲は下腹部から潜り
込んだため、蟲の腹部が道中にある陰核に直に擦れて激しく刺激する。
「〜〜ッ!!」
陰核への刺激と同時に、蟲の先端が膣口を押し広げると、サエは言葉にならない声を上げた。恥部に直
に触れられただけだというのに彼女の全身に電流に似た衝撃が走る。それは快楽と化して脳に伝わり、膣
内に異物が侵入した際の自己防衛として大量の愛液を分泌する。ドロドロとしたやや粘り気のある透明の
液体は膣壁を伝ってやがて膣口から外へと溢れ出た。パンツに尿とはまた違った染みができていく。
サエはエミと同様、性交渉の経験がない。まさに男性器そのものの姿形をした蟲に犯されようとしてい
たが、恥部への刺激が続いているせいで恐怖も不安も消え失せていた。膣口を軽く押し広げられただけで
も快楽に繋がったのだ。これから行われる事はそれ以上の快楽が生み出されるものなのだと思うと、期待
に彼女の胸がキュンと熱く高鳴った。
蟲は引き続き身体の位置をそのままに、胴体を伸ばして膣口に侵入を果たしていく。押し広げられる
膣壁、突き破られる処女膜。裂けた処女膜から血が溢れるも、やはりと言うべきか、サエは痛みを感じる
事なくすんなりと蟲を受け入れた。蟲と膣口の間から体外へと溢れる愛液に赤い血が混じるが、比率で言
えば愛液の方が圧倒的に多い。
蟲の目的がサエを犯す事かどうかは定かではないが、蟲は彼女の膣に先端を出し入れしてピストン運動
を繰り返す。突き入れる度に膣壁が蟲を圧迫し、サエの口から嬌声が漏れ、彼女の脳を蕩けさせる。
「んぁっ、はんっ……ふゎっ、んく、ぁあっ……あんっ、あはぁ……っ!」
>>140 いいよね、俺もそういうの好きだよ
サエが終わって、レイカを適当に書いて、ユリをリクエストで書いた後は丸呑みメインで書こうかな
やっほおおぉぉぉ
期待
適当なレイカ涙目ww
最後は書き手の趣向全開がいいかもね!
>>142 期待してますよ。
女子高生でお願いします。
146 :
142:2012/01/21(土) 00:06:28.94 ID:Tyy+E2be
公私ともにバタバタしてて書けんorz
待ってくれてる人ごめんよー
>>144 レイカは多分、実は適当な扱いにならないから大丈夫だと思うw
それどころかゴニョゴニョ
>>145 対象は現役女子高生という設定のミナとマオだからok
>>146 いつもGJ
もしまだリクさせてもらえるなら
妖艶なレズ少女に痛み止めも無しにカニバられるのが読みたいです
148 :
147:2012/01/21(土) 12:26:35.12 ID:sjkrFh9e
すまん、カニバものはスレチだったか。忘れてください
神経毒が弱まってきたのだろうか、自然とサエの口から漏れる嬌声が大きくなっていく。毒が弱まって
きたのが事実だとしても、いずれにしろ彼女の身体にその場から動くための力が入る事はない。毒では
なく、それ以上に全身を刺激する快楽がそうさせるのだ。
背中が仰け反る。足が爪先までピンと伸びる。拳が固く握られる。
――サエのその仕草は快楽を否定するものか、それとも堪えようとするものか。あるいは初めての感覚の
受け入れ方を模索しているのか。
サエはエミを誘い、興味本位でインターネットを通して高校生が見てはいけない動画を見た事があった。
二人ともゴクリと喉を鳴らして男女の肢体が絡み合う様子を見ていたのだが、「女の人って声が出るくら
いにホントに気持ちいいのかな?」と二人は頬を染めながら照れるように笑い合うだけで、姉妹、それも双子
でそれを確かめようとはしなかった。生まれてから今まで自慰行為すらした事がなかったのだ。
楽しい時、嬉しい時――……人は自然と笑う。それと全く同じ原理のように、快楽という刺激を与えられ
たサエの口からは自然と嬌声が出ている。あの時に二人で笑い合った事を自ら証明していた。そう、いつ
の間にか蟲に膣を貪られる感覚が気持ち良いと認識していたのだ。
言葉には決して表せない快楽もいつかは上り詰めて弾ける。ピストン運動が繰り返される度に走る刺激
が脳を満たしていく。サエの中で込み上げてくる初めての感覚は、彼女に恐怖を植え付ける。
なっ、何か来る……っ、何かが来ちゃうぅっ! 何コレ怖い、怖いよエミぃ――とサエが脳裏にエミを思
い浮かべた瞬間、それは爆発する。
「んっ、く、はぁっ、あはぁ…………っ、ふぁあああああっ!!!」
ビクン、と一際大きくサエの肢体が跳ね、背中が仰け反る。ジェットコースターに乗っている感覚に似
たそれは、彼女の脳を蕩かせて真っ白にする。蟲に犯され、処女を失ってから僅か数分後に初めての絶頂
を迎えたのだ。如何とも言い難い快楽に酔い痴れる少女だが、快楽の絶頂の時間はそう長くない。彼女の
身体は数秒にも満たない内に床に再び突っ伏し、荒立った甘い吐息を吐き出しながらぐったりと横になる。
全身に力が入らずに、腕や足がだらしなく伸びていた。
「…………っ、はぁっ、はぁっ、はっ、はぁぁぁっ、は……っ」
こ、これがイクって事……? 凄い……気持ち良過ぎておかしくなっちゃいそう――と余韻に浸るサエだ
ったが、蟲がどういった存在なのかを忘れてはいない。蟲はエミを身体の中から喰い荒らしたのだ。彼女
を犯すだけで済むとは到底考えられるものではないが、初めて至った絶頂も相俟って、彼女の身体はまだ
暫く動く事を拒みそうだ。
にゅるり、と拡がった膣口から口を抜く蟲。ほぼ全身がサエの愛液に濡れて光沢を放っている。蟲はぐ
ったりとしたままのサエの身体を上り始めた。向かう先はもう一つの口。普通であれば順番は下から上で
なく上から下なのだろうが、どうやら蟲は上の口を犯そうとしているようだ。いや、犯すのではなく、エ
ミと同様に胃の中から内臓を貪るつもりなのかもしれない。
頬まで辿り着いた蟲は徐にサエの様子を窺う。彼女は蟲の存在や体温を間近で感じながらも動けなかった。
絶頂の際に大きく開いた口は相変わらず開いたまま、閉じる気力さえ湧かない。
蟲はサエの開かれた口へと侵入する。押し広げられる歯、舌に伝わるヌルヌルとした感触。自らの愛液
を舐めているのと同じだが、不思議とそれに対する嫌悪感がなかった。特に味はない。あるのはただ、少
々粘り気のある舌触りのみ。
サエは脱力感に誘われるように、そっと瞼だけを閉じた。
もう……いいや、どうなっても……何も考えたくない、何もしたくない……もう、何も――。
――お姉ちゃん!
鼓膜の裏側で直接頭の中に一つの声が響く。エミの声だ。途端、サエは目を見開いた。見えるものは変
わらない白い景色だけで、エミの姿は当然の如く何処にもない。
瞼を閉じた一瞬の間に目の色が変わっていた。何も語らずとも目を見れば分かる。その目が訴えている
もの、それは絶望の闇ではなく、希望の光。絶望と脱力に抗わんとする強い意志が具現化された眼差し。
口の奥へと潜り込んでいく蟲。案の定、喉の奥へと向かっているようだ。まだ蟲の胴体が半分彼女の口
から飛び出している。
彼女は最後の力を振り絞るように、全神経を口の筋肉へと集中させた。
ブチッ、と音がすると同時に、サエの口内に緑色の液体が迸る。口から飛び出ていた部分が力を失って
床へと落ちる。残された口内の蟲が悲鳴を上げる。彼女の歯がギロチンのように蟲の胴体を噛み千切ったのだ。
「うぇっ、ぉぇぇぇっ! げほっ、はぁっ、うぅぇぇぇっ!!」
吐瀉物のように床に降り注ぐ緑色の液体と蟲の上半身。蟲はまだ生きており、床の上でもがき始める。
激痛に悶絶しているようだ。口の中に広がる生暖かい蟲の体液に悶絶したかったのはサエも同じだったが、
その隙を彼女は見逃さない。右手に握りっ放しだった靴を振り上げ、蟲目掛けて振り下ろす。何かが潰れ
る音がした後、何も聞こえなくなった。
サエは振り下ろした靴を床に押しつけたまま、顔を横に向けて口内に残った異物を全て吐き出した。彼
女の口の中は緑一色に染まっている。涎の痕をなぞるように口の端から垂れる緑色の液体。床に勢い良く
弾けたため、頬にもそれは付着している。
生きる気力と意志を再び取り戻す事に成功し、エミの仇である蟲の一匹を退治したサエだったが、やは
り身体は満足に動かない。暫くはこのまま休む必要があるようだ。
サエは仰向けになり、長い息を吐いた。少し霞んだ目に天井が映る。その視界にひょこんと顔を出した
のはエミだった。正確には幻覚に相違ないだろうが、彼女は純粋にエミが会いに来てくれたのだと思った。
彼女を覗き込むようにして微笑むエミに向かって、サエは徐に右手を伸ばす。差し伸べた四本の指をエミ
が優しく抱き締めてくれると思ったからだ。
ありがとう、エミ……エミの声のおかげで、私は――。
もう一度だけでも瞬きをしていれば、サエはそれに気付いていたのかもしれない。
エミの姿は幻覚に過ぎないが、手を伸ばした先には別の存在がいた。
「エ、ミぃ――……」
それが、サエがこの世界に残した最期の言葉だった。
エミだと思って手を伸ばした先にいたのは、エミではなく鬼――ラプトル。
ラプトルは大きく口を開いてサエの手を咥えると、手首から先を呆気なく食い千切った。サエは不思議
と痛みは感じなかった。いや、そもそもサエの視界が映っているだけで、現実に何が自らの身体に起こっ
ているのか最期まで理解する事はなかった。
よほど腹を空かせていたのだろう。ラプトルは豪快にサエの身体を捕食していく。どうやら手は骨ばか
りで肉が少なく物足りなかったのだろう、ラプトルは彼女の腹部に牙を立てた。牙に引っ掛かるように飛
び出す長い小腸。麺を啜っているかのようにラプトルの口の中に入っては消えていく。ラプトルが喰らい
付く度にその腹が膨れていくのと反比例して、サエの腹が萎んでいく。ラプトルによって運び出される内
臓は、瞬く間にその胃の中に収まっていった。
サエの表情は最期の瞬間――ラプトルが彼女の首を捥ぎ取る瞬間まで、恍惚に似た表情を浮かべていた。
サエ終了のお知らせ
>>147 人外であればOK、という事で実はそれに似たシチュはもともと書くつもりだったりする
ユリが該当するし、多分ミナもそうなるかな
カニバ的なものはユリだけだと思うけど
小学生を丸呑みってのもお願いします
>>152 > 小学生を丸呑みってのもお願いします
今の話の流れだと無理だろ。
wkwktktk
トイレ捕食好きさんはどんな捕食シチュがベストなの
>>155 学校の怪談風に、青白い手が便器から伸びて少女のおしりを撫で回す。
びっくりした少女は悲鳴を上げ逃げようとするが鍵が開かず、そのまま便器の中に引き摺り込まれて…
そんなシチュがいい。
第5話 【歪んだ想い】
「うわぁっ、凄い……バーチャル映像ってヤツかな?」
コンサートホールの地下に降り立った筈の氷川レイカと柊ユリを包み込んだ景色は、決して屋内では
存在し得る筈のないものだった。
そこには空があった。青々と澄み切っており、雲一つない快晴で、陽の光が眩しい。
そこには風があった。爽やかな強い風が二人のスカートを際どく翻らせる。
そこには大地があった。足が踏み締める度に砂利を弾く音が心地良い。
そこには川があった。何処からともなく聞こえてくる水のせせらぎに耳を傾ける。
――そして、目の前には薄暗い密林が広がっていた。
レイカが子供のように目をキラキラと輝かせながら空を仰いでいる間、後ろのユリはひたすらに周囲
を見渡していた。何処をどう見ても屋外であり、比較的都会である街の地下にこんな空間が存在する筈
がない。レイカの言うようにバーチャル映像というものだろうか。だとすれば奥行があるように見えて
実際には壁になっているかもしれない、とユリは恐る恐る前に手を伸ばしながら、降りて来た階段があ
った筈の場所へと歩く。だが、そこには壁などなかった。今見えている景色の通りにいくらでも進んで
行けそうだった。
確かにここは鬼ごっこをするには打って付けの場所なのかもしれない。広い空間の中に隠れられる場
所がいくらでもあるのだ。上手くいけば鬼の姿を見る事もなく制限時間を迎えられそうだ。だが、ユリ
は恐怖を感じ始めていた。こんな得体の知れない空間にいるのはレイカとユリの二人のみ。前を走って
いたミナとマオ、後ろを走っていたサエとエミの姿が見当たらないのも奇妙であったが、何より木々の
奥から禍々しい気配が発せられているような気がしたのだ。暗がりの向こう側は呑み込まれそうな闇が
広がっているだけで、陽の光は殆ど届いていない。それを覗き込むだけで自然とユリの全身に鳥肌が立つ。
「お、お姉様……」
震える声でユリが口を開く。そっとレイカに近付き、不安を伝えるべく彼女の手を握ろうとするの
だが、レイカはその手に気付きもせずに足を前に踏み出した。その足が目指す先は密林だ。迷いも躊躇
いもないように見えるその足は、まるでレイカが密林に誘われているかのようにも見えるが、そうでは
ない。彼女は自らの意思で密林へ入ろうとしているのだ。
「お姉様、待って下さい!」
堪らずユリは抱き付くようにしてレイカに縋り付いた。
「どうしたの、ユリちゃん?」
レイカは口元に微笑を浮かべながら顔を後ろへ向けるが、彼女の背中に顔を埋めるようにしていた
ユリにその表情が見える筈がない。それはレイカも同じで、彼女の視界にはユリの頭がかろうじて見え
ただけだった。
「お姉様は何も感じないんですか? あの森、凄く不気味で……っ!」
「不気味だけどこんな丸見えの場所に立ってたって鬼に見つかるだけじゃない? それにミナちゃん達
は中に入っちゃってるのかもしれないし」
「それは……」
「大丈夫だって、ユリちゃん。何かあっても、一応こんなのを護身用として持ってるから」
久しぶりの投下
忙しくて本当に書けなくなってきた
,-、 ,.-、
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|;;:: c{ っ ::;;| よくわかんない
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スマソ、誤爆
キター!待ってました!
ゆっくりでもいいので完結待ってますよ!
そう言って肩から提げていたバッグからレイカが取り出したのは、彼女の手の平に収まる大きさの黒い物体――
スタンガンだ。重量感のあるフォルムから突出した二つの金属の電極板。彼女がスイッチを入れてみると、バチ
ッと激しい音を立てて電極間に青白いスパークが発生する。使い方次第では、下手な武器よりも遥かに充分な殺傷
力がある武器だ。
顔を上げたユリの目の前で弾けるスパークに、彼女は思わず仰け反る。好奇心でスパークに触れてみたいと思
うよりも早く反射的に身体が避けたのだ。レイカは冗談のつもりなのだろうが、こういった武器はただの包丁で
さえ冗談でも人に向けてはいけない。
スタンガン――即ち武器があるから大丈夫だと安易な考えが果たしてここで通じるかは別として、レイカの笑顔
にユリは胸を撫で下ろした。彼女にとって最も敬愛する人がそう言っている以上、いつまでも不安がっているの
は彼女の望むところではない。ユリは力強く頷くと、彼女もまたレイカに向け笑顔を作った。
密林へと足を踏み入れると、想像していた以上に薄暗く、気味が悪い光景が広がっていた。まさしくジャング
ルと呼べる光景だ。山に頻繁に赴く趣味など二人ともなかったのだが、それでもとても日本では生息していそう
にない植物が並んでいるのを察する事ができた。時折何処かから聞こえてくる鳴き声は鳥のものだろうか、それ
とも獣のものだろうか。
先頭に立つレイカは携帯電話のカメラ用のライトで前を照らしながら歩いており、ユリは引き続き彼女の背中
にべったりと貼り付くように歩いている。お姉様が一緒だから大丈夫――とユリは自分にそう言い聞かせているも
のの、怖いものは怖い。進めば進むほどに未知なる空間に呑み込まれていく。そしてそれは同時に元の世界へと
二度と帰れないのではないかという不安を生じさせる。ユリはこんな状況にも全く動じる素振りを見せないレイ
カに静かに胸をときめかせていた。
ユリの心を魅了して止まない存在、それがレイカ。彼女はレイカと一緒であれば何処へでも付いていくつもり
でいた。年上の人間に憧れる、というのは男女問わず“お年頃”であれば何ら不思議でもないのだが、それが同
性であり、かつ恋愛感情に直結させてしまっているのは珍しい。ユリはレイカが好きだった。いや、彼女自身愛
しているのだと意識していた。レイカを想って枕を濡らした回数は計り知れない。
――だが、同性愛という少々歪んだ想いを持つのは決してユリだけではない。対象は異なるもののレイカもまた
同じだった。
「ミナちゃーん! おーい、ミーナーちゃーんっ!!」
先程からレイカはミナの名前を呼び、その姿を捜している。殆ど同じタイミングでコンサートホールの地下に
降りた筈なのに見当たらない少女の姿。ミナだけでなく、シノ、サエ、エミの名前も時折呼び掛けるのだが、回
数では圧倒的にミナが多い。レイカのミナに対する想いというのは何か特別なものがある。それは学校生活でも
如実に表れており、極力レイカと一緒にいようとするユリにはそれが痛い程に伝わっていた。
それでも懸命にレイカを自らへと振り返らせようとするユリだったが、結果は依然として変わらず、レイカは
背中にくっ付いて離れない彼女を半ば無視するかのように歩き続けている。彼女が怖がっているのは背中から伝
わる身体の震えから明確だが、レイカは特に彼女に優しい言葉を掛けようとする素振りもなかった。
待ってるよーん
気長にwktk
陽が落ちたかのように二人を暗闇が包む。ユリは真上を見上げるが、生い茂る植物によって陽の光が完全に遮
られていた。頼りになるのはレイカの持つ携帯電話の灯りのみ。暫くすると目が暗闇に慣れ、ぼんやりとだが周
囲の様子が見えるようになってくるものの、反って不気味さを際立たせている。恐怖心を煽るその景色はユリの
心を激しく揺さぶり、不安定にさせていた。
「お、お姉様……ここ、怖いです。暗いですし、何かが出て来そうで……っ」
甘えるような声でユリが言う。相手が男であればそんな彼女の声に何かしらの感情が揺さぶられるのかもしれ
ないが、レイカはそんな彼女に対してあまりにも素っ気がなかった。
「そう? でもここにミナちゃんがいるかもしれないじゃない。あの子、マオちゃんやシノちゃんが一緒だとそ
うでもないけど、意外と怖がりだったりするのよね。だから私が傍にいてあげないと。そうそう、この前だって
ね――……」
ミナ、ミナ、ミナ――……レイカは口を開けばすぐにミナの名前を出す。どんな話をするのだってそうだ。「ミ
ナちゃんなら」「ミナちゃんって」と比較するのも話を振るのも全てその名前が出てくる。休日に一日中レイカ
と二人で遊んだ事があったユリだったが、その場にはいない女の子の名前ばかり出されてうんざりした事もあ
った。二人きりの時ぐらい、と彼女は愛想笑いしながらもギリッと奥歯を鳴らしていた。
例えば、ユリではなくミナがこの場にいて、同じ台詞を言った時、レイカは恐らく全く別の反応を示しただ
ろう。「大丈夫だよ」「心配ないよ」「何があっても守ってあげる」――ミナに対してはそう言ったのではないだ
ろうか。想像するだけでユリの腹の奥底から苛立ちが込み上げてくる。それはやがて黒く染まっていく。ドス
黒い、嫉妬に似た感情に。
「でねー、その時にミナちゃんったら――……」
「あ、今度ミナちゃんとね――……」
「そんなミナちゃんも可愛くって――……」
レイカが“ミナ”という単語を口にする度にユリの中で黒い炎が燃え上がり、広がっていく。ユリはもうレイ
カに対して相槌を打つ事もなかった。彼女に巻き付けていた両腕から力を抜き、その場に足を止める。さすがに
レイカも背中の感触がなくなった事に気付くと同様に足を止め、振り返った。ユリは俯いており、その表情は彼
女に見えなかった。
「……どうしたの、ユリちゃん?」
混沌に塗れたユリの心に渦巻く感情は彼女の身体さえ支配し、動かせる。今までに溜まりに溜まっていた感情
が一気に噴き出したかのように、彼女は自分でもその行動に疑問を抱く事はなかった。他人からすれば我儘で自
分勝手でしかない行動も、内容次第では可愛いものだが、それは決して可愛いと呼べる代物ではなかった。
「……っ!」
タンッ、とユリは俯いたまま地面を強く蹴り、前方へと飛び出した。彼女の視界に映るのは地面と自分の靴。
その視界の中に別の靴――レイカの靴が入った瞬間、彼女は両手を強く前へと突き出した。走っていた勢いに併せ
て全体重を両手に触れた柔らかい物にぶつけると、レイカの悲鳴が響き渡った。
ユリに突き飛ばされる形で尻餅を付いたレイカ。その手から携帯電話がすり抜けて地面に落ちると、辺りは急
に暗闇に包まれたような錯覚に陥る。同じく肩から提げていたバッグも地面に落ち、口を開けっ放しにしていた
ため、スタンガンをはじめとする中に入っていた小物が散乱した。
「いったぁい……何するのよ、ユリちゃん!?」
尻餅を付いたまま、片手で腰を撫でていたレイカが突然の攻撃に憤ってユリを睨み付ける。目はすっかり暗闇
に慣れているため、灯りがなくてもユリの姿がはっきりと見えた。相変わらず俯いており、表情は分からない。
だがそれでも、目の辺りから滴がポロポロと地面に落ちていくのが見えた。気付けば小さな嗚咽が耳に届いて
いる。
――ユリは、泣いていた。
訳も分からず、どうしたらいいのかも分からずに身体を硬直させているレイカを尻目に、ユリはまるで“生け
る屍”のようにゆらり、ゆらりと徐に足を動かすと、レイカのバッグから零れ落ちたスタンガンを拾い上げた。
壊れていないか確かめるようにスイッチを入れると、青白いスパークがユリの表情を照らし出す。その目からは
怒りと悲しみをはじめとするいくつかの感情が読み取る事ができた。だが何を考え、何をしようとしているのか
は読み取る事ができなかった。
「どうして……」
「ユ、ユリちゃん?」
「どうして私を見てくれないんですか? どうして私の気持ちに気付いてくれないんですか? 私は……っ、私
はこんなにお姉様を愛してるのにお姉様はミナの話ばっかり!! 私じゃダメなんですか!? 私の何処がダメ
なんですか!? そんなにあんな地味な女がいいんですか!!?」
「お、落ち着いてっ!! 私、別にそんなつもりなんて――……っ!」
レイカが慌てたようにユリを宥めようとするが、時既に遅し。ユリの思考回路は短絡してしまっており、暴走
に近いものと化していた。一種のヒステリーを起こしているかのようだ。そうなってしまった女性には言葉を届
けるだけでも一苦労だ。
ユリは真っ赤に充血した目でレイカを見た。その目も、そして口元も笑っていた。その表情はレイカの背中に
ぞくりと悪寒を走らせる。
「酷いです……酷いですよ、お姉様。でも、もういいです。もう……いい、です」
バチバチ、バチバチとスタンガンのスパークを弾けさせながらユリはレイカの前に立った。レイカの第六感が
警鐘を鳴らす。こんな状況になってまで、ユリの心の内が曝け出されてまで彼女がこれから行おうとしている事
に気付けない筈がない。やがてスタンガンの矛先が向けられるのは紛れもなく自分。早いか遅いかの違いでしか
ない、避けられそうにない動き。
ユリは笑いながら、ようやくと言うべきか、徐にスタンガンをレイカに向け、スイッチを入れた。
ここは二人だけの空間……お姉様が大人しくしてくれれば、お姉様はもう私のもの。ミナなんかに譲らない。
例えお姉様が死んじゃっても……それでもいい、永遠に私の傍にいてくれるのなら――。
レイカは恐怖に顔を強張らせる――……“演技”をした。内心では呆れたように笑っていた。
ふぅん、こんな行動に出るんだ……極端なのね。“ヤンデレっぽい女の子”ってリクエストだったけど、こん
なので良かったのかな――。
二人の心の声が水面下で錯綜する中、ユリは意を決したようにスタンガンのスパークをレイカの左胸に押し当てた。
保守
ゆっくりでも全然OKです!
楽しみにしてます
これまでの三人のシチュも俺のどストライクだったし期待が高まる!
第6話 【氷川レイカ】
最大出力のスタンガンのスパークの前では、レイカの衣類はまるで導電体のようだった。
今までに感じた事のない衝撃。絶頂で得る快楽とは全く異なる種類の本物の電撃が心臓の付近を通過すると、
レイカは声を漏らす事もなくその場に崩れ落ちた。下手をすれば死に至るまでの衝撃に、それでも意識がはっき
りとしているのは、彼女の身体もまた異質だからだろうか。
電撃が脳から発せられる電気信号を麻痺させているのだろう、レイカの身体はビクビクと痙攣するだけだった
。呼吸が極端にし辛くなり、彼女の口から「ひぃ、ひぃ」という風を切るような音が漏れる。例えるなら金縛り
に似た状態なのかもしれない。
ドスッ、と何かが落ちる音がした。ユリが手に持っていたスタンガンを地面に落としたのだ。地面で僅かなが
ら悶えるレイカを目の前にして、彼女は理性を取り戻してしまった。本当はこんな事をするつもりなどなかった
。暗い不気味な密林の中という状況とミナに対する嫉妬が彼女の心を破壊し、不安定な感情が動かしていただけ
なのだ。ハッと我に返った瞬間、込み上げてくる感情は後悔。そして混乱するユリ。
「ぁ、ぁあ……っ!? わ、私……私、何て事を――……っ!?」
レイカの介護をしなければならない。だが、原因を作った自分にそれをする資格などない。
レイカはユリに対してどんな気持ちだろう。謝って許してもらえる事柄でない事は確かだ。
一歩足を踏み出してはその足を引っ込める。そんな葛藤がユリの心の中で幾度となく繰り返された後、彼女は
やがて全身を震わせ、目から大粒の涙を流しながら文字通りその場から逃げ出した。バクバクと心臓が激しく脈
打つ。まだ思考能力があり、勇気さえあるのであれば、逃げ出すのではなく自らの胸にもスタンガンを押し当て
、レイカを傷付けてしまった自分に罰を与えたかった。例えそれが死に至ったとしても。
ゴメンナサイ、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ――ユリの心を叫びは、まるで涙が代弁するかのように
幾度となく零れ落ちていった。彼女の足跡のように地面を濡らすそれは、一分も経たない内に乾いて見えなくな
っていった。
ユリの足音が聞こえなくなった頃、一人その場に取り残されたレイカは徐に上半身を持ち上げた。まだ全身が
ビリビリと痺れているものの、動けない事はない。彼女は長い、長い溜息を吐きながら地面に落ちているスタン
ガンを眺めていた。
私の身体にも通用する威力なんだ……護身用どころじゃないね。大丈夫だと思うけど、もう誰かに使われない
ように後でちゃんと壊しとかないと――とレイカは電撃の余韻を愉しんでいるかのように口元に妖しげな笑みを浮かべた。
だが、その笑みを浮かべたのは刹那の間だけだった。レイカの表情が突如として変わり、鋭い目付きとなる。
片方の眼光の奥には何処かで見覚えのある淡い青色の輝きが見えた。そっと耳を澄ませると、頭上から聞こえて
くる音がある。風が草木を揺らす音ではなく、何かが蠢いているような、そんな音だ。
この密林にはテリトリーなど存在しない。獲物を見付けたら早いもの勝ちだ。そのためどんな腹を空かせた異
形のモノが現れてもおかしくはない。この場合、獲物は人間の姿をしているレイカ以外に存在しない。
レイカの身体はまだ満足に動ける状態ではない。だから彼女はすぐに上を見上げて、“ナニカ”に対して動き
を止めるよう命じようとした。だが、既に遅かった。上を見上げた彼女の視界に飛び込んできたのは、重力に引
かれるがままに落下するピンク色の“ナニカ”――固体でも液体でもないスライム状の化け物だ。上半身を持ち上
げた状態のレイカの身体を包み込むには十分な大きさのそれは、彼女に言葉を発する隙も与えなかった。
「――むぐぅっ!!?」
レイカの身体が一瞬にしてスライムに包み込まれる。ピンク色とは言え半透明のそれは、外からでも彼女の様
子がはっきりと見る事ができた。
「ごぼっ、がっ、ぶぐぅ……っ!!」
レイカの口から放たれる吐息が気泡となってスライムの体内に生じ、それはゆっくりと上昇してスライムから
飛び出し、外の空気に混じって消える。彼女が口を開けば口内にネバネバとしたスライムが入り込んでくる。
いや、口だけではない。スライムは身体を器用に変化させながら、レイカの口、胸、恥部を中心に執拗に攻め立
て始めた。
こっ、このぉ……っ、私が誰だか分かって……んんっ!? ちょっ、そこはダメぇ――。
GJ!ピンク色のスライムで魔神ブウを連想した
外から見る限り、スライムがレイカに何をしているのか理解する事は適わない。半透明の軟体に包まれているだ
けだが、唯一分かるのは彼女の乳房が不自然に変形を繰り返している事だろうか。実際にはそれだけではない。ス
ライムはどうやら自由に身体の一部の硬度を変化させる事ができるらしく、事実レイカの股間にはまるで勃起した
ペニスのような硬い何かが触れていた。それはやはり外から見る事ができない。
一分が経過する頃、レイカの表情は息苦しさに青ざめ、同時に全身に与えられる刺激により赤らめ、何とも言え
ないものへとなっていた。スライムの体内に消化されたのか、いつの間にやらレイカの衣服は全て消滅し、彼女は
生まれたままの姿になっていた。この状態では彼女の乳房を貪る様子が分かりやすい。乳房はまるで人間の手によ
って揉まれているかのように、五本の溝を作りながら上下左右に揺れている。口は相変わらず間抜けに開いたまま
で、どうやらスライムが激しく出入りを繰り返しているようだ。そして股間には奇妙なモノが存在していた。
レイカの股間――割れ目から湧き出る白い愛液がスライムの中を遊泳するかのように漂っている。割れ目からずっ
と白い糸を引いているため明確だった。だが、股間に存在する立派な逸物は、とても同じ少女の身体から生えてい
るモノとは信じ難かった。
――ペニスだ。女性に存在する筈のないモノ。レイカにはそれがあった。丁度クリトリスのある個所から真っ直ぐ
にいきり立っている。胸にも股間にも女性特有のモノが存在する以上、女性に間違いはないのだが、彼女はそれと
同時に男性特有のモノも有していたのだ。両性具有者――俗に言う“ふたなり”だ。時折ビクビクと痙攣しているそ
れは今にも怒号を放ちそうだ。
くぅ……っ、こんなヤツにいいようにされるなんて! 息がもう限界……で、でも、結構気持ちいいかも――とレ
イカが頬を紅潮させながらも苦しそうに肺に残っていた空気を吐き出した頃には既に三分経過しており、普段から
水泳などで鍛えている者でもない限り意識を失ってもおかしくはない時間だ。彼女は別にそういった趣味も特技も
ない事から、股間の逸物も含めてやはり異質な身体である事が伺える。
レイカの意識も限界に近付くと、スライムはそれを悟ったのか彼女の身体を勢い良く体内から吐き出した。水の
中に重い物を落としたような水音がした直後、彼女の身体が冷たい地面に倒れる音がした。彼女は全身ずぶ濡れ
で、至る所にピンク色の液体が付着している。
数分振りに新鮮な空気の元へと飛び出したレイカが空気を震わせるような激しい呼吸を繰り返している間、スラ
イムはその場でブヨブヨと身体を動かしながらじっとその様子を伺っていた。体内に残った彼女の愛液を時間を掛
けて消化している。衣服を消化するのはあっという間だったのに対し、愛液の扱いはまるで違う事から、恐らくス
ライムは女性の愛液を搾取してじっくりと味わうのが目的なのだろう。無論、それだけで終わるとは到底思えない事だ。
「はぁっ、はぁっ、はぁ――……あっ!?」
ビュン、と風を切る音と共に勢い良くスライムから伸びたいくつもの触手。まるで磯巾着のような姿に変形した
スライムは、その触手をレイカの身体に巻き付けて軽々と身体を持ち上げた。レイカの濡れた素肌にはべったりと
土が付着しており、ぶらぶらと空中で身体が揺れる度にボタボタと地面に落ちていく。
ふたなりにしてみた
もうストーリー展開なんてどうでもいいやと思い始めた今日この頃
ここで求められているのは物語じゃない、異質なエロスなんだ!
よかったですよ!
個人的にはストーリーも楽しめてるし、エロも楽しめてます!
最後のユリがどんな悲惨な目に遭うのか考えただけでたまりません
さすがにふたなりまで行くと俺の守備範囲外だ!
けしからん!もっとやれ!
保守
わっふるわっふる!
続きが待ち遠しい
彼女の身体は大の字に広げられ、逃れようともがくもののスライムの力は強く、全身に巻き付いた触手はビクとも
しない。彼女がそうしている間にもスライムは身体から新たな触手を伸ばし始める。向かう先は当然と言うべきか、
体内に捕えていた時と同様に口、胸、股間だ。
窒息死寸前まで追いやられていたレイカの身体は脳に酸素を送る事に精一杯だ。全身に力が入らない。
本気を出せれば、こんなヤツ――とレイカは歯をギリリと鳴らす。両の目は怒りに満ちているものの、これから何をさ
れるのかに薄らと妙な期待をしている気持ちも否めなかった。彼女も異質な身体を持っているとは言え、人間と同じ女
性だ。得られる性的快楽や性感帯もまた、同じなのだ。いや違う、彼女の股間に逸物があるため、それ以上のものと言
えるだろう。
殆どの生物は己の欲望に忠実だ。しかし生物の中で最も高い知能指数を持つ人間と同じそれを持つレイカは、スライ
ムをはじめとする他の異形の者のようになれず、もしかしたら今までに味わった事のない快楽を得られる機会だと言う
のに抗おうとする。異形の者からすれば滑稽な姿に見えるかもしれない。理性――否、感情とは厄介なものだ。尤も、全
ての生物が己の欲望に忠実だったなら、少なくとも世の中に秩序が保たれる事はないのだが。
ミシ、とレイカの腕の骨が悲鳴を上げる。無様にも抗おうとするレイカをスライムが煩わしくなったのだろう、巻き
付けている触手に力を込めたのだ。激痛に声が漏れそうになるのをぐっと堪え、彼女は反撃の機会を伺う。だがやはり
弱った今の身体では無理な話だ。そうしている内にスライムから伸ばされた触手が一斉に彼女を襲い始める。振るわれ
た鞭のように敏捷性の高いそれは、瞬きを一つする間にレイカの口と恥部へと侵入を果たした。
「ぶふっ、んご、もごぁ……っ!? んぐっ、んっ、むぐ……っ!!」
口内に入った一本の触手が咽喉まで伸びて中を掻き回す。膣内に入った一本の触手が子宮口まで伸びて入口を押し広
げる。いずれの“穴”も触手自体が半液体状のため出し入れを繰り返すのはスムーズだ。触手自体が潤滑油の役割を果
たしているのだ。ヌルヌルと身体の中で蠢く感覚は、レイカにとって意外にも嫌悪感の小さいものだった。激痛や苦痛
に苛まれる事などなかった。それによって生じるのは快楽のみ。その証拠と言うべきか、特に恥部を貪っている触手に
は大量の愛液が伝っている。
触手によって口を塞がれた今、鼻を使って呼吸をするしかない。何とかして身体を落ち着かせ、五体満足の状態に戻
したいレイカだったが、その荒々しい鼻息に混じって嬌声が漏れ始めていた。快楽に正直な身体が膣内に愛液を大量に
分泌するだけでは飽き足らず、艶めかしい嬌声を上げようとしているのだ。
「んっ、ふぅん……っ、ん〜〜っ! んんっ、ふっ、ふぅ、んふぅ……っ!」
恥ずかしい声の混じった吐息が静かな密林に響く。灯りが完全に見失われてから何分も経過しているせいか、目が暗
闇に慣れてきている。見えなかった道も木も薄らと見える。レイカはその暗がりの視界の中にユリの姿を探した。この
状況を作り上げたユリを咎めるためでも、助けを乞うためでもない。もし負い目を感じてこの場に戻ってくれば、彼女
もまたスライムの餌食となってしまう――……それを心配していた。ユリを咎めるのはスライムでも他の異形の者でもな
く、自分しかいないとレイカは既に心に決めていたのだ。
レイカは耳を澄ましてみた。聞こえるのはスライムが蠢く音と、自らの口と恥部に生じている液体がいやらしく立て
ている音のみ。近くにユリがいる気配もない事に相変わらず嬌声を混じらせた小さな溜息を鼻から吐き出す。
きてたあ!
まさか私が晒し者にされるなんてね……こんな筈じゃなかったのに。今頃会場は私が辱められてる様を見て盛り上
がってるのかしら? クルミちゃんなんか今頃目を丸くして見てるのかも。とにかく、ユリちゃんには後でお仕置き
しなきゃ。そう、たっぷりとね――。
スライムに責め続けられているというのに別の事を考えられるのは、レイカの身体に力が戻り始めた証拠だろう。だ
がそれでも鼻から漏れる嬌声は艶めかしく、頬は紅潮している。彼女は自らの力を確かめるように拘束されている手足
を動かしてみた。案の定、軽々とスライムの触手を引き千切れそうだ。
レイカが考えている通り、自らが辱められる事は想定外であり、その光景を会場で放映されているのを思うと羞恥心
が激しく揺さぶられる。だが、ここで本性を曝け出してしまえば会場が白けてしまう事は目に見えている。いくら彼女
にとって想定外とは言え、余興は必要だ。
目を閉じながら鼻から吐き出される長い、長い溜息はレイカの心情を露呈する。即ち、このまま晒され者になる事に
諦めたのだ。そう決めてしまえば話は早い。彼女は身体中を駆け巡り、頭を蕩けさせる刺激を正直に受け入れ始めた。
それと同時にもっと会場が盛り上がるように努め始める。
「ふぅ、ん……んっ、んっ、ぅぅんっ! んぶっ、んん、じゅっ、じゅるるる……っ!!」
できるだけわざとらしくに聞こえないように、レイカは一際大きな嬌声を漏らし始める。口を塞がれながらも漏れる
嬌声とはこれほどまでに艶めかしいものだろうか。加えて激しく口内の触手を吸う音が響き始める。声と音だけであれ
ばまるで裸の男女が“シックスナイン”の体勢で互いに慰め合っているように聞こえてくる。化け物に少女が辱められ
ているなど、誰が想像できるだろう。
嬌声に気を良くしたのか、スライムは口内と膣内の触手を激しく動かし始める。更に後者の触手に動きがあった。膣
を貪っている触手から新たに触手が形成される。赤ん坊の指のように細いそれは、真っ直ぐに上に伸びていく。伸びた
先――膣口の上部に位置する、女性にとって存在する筈のない立派なモノ――ペニスだ。彼女のペニスはスライムの体内に
取り込まれて以降、ずっと勃起した状態だ。膣内を触手に暴れ回られる刺激に呼応するかのように、ビクビクと震えて
いる。先端部からは白い液体が垂れていた。
「んーっ、んんんーっ!! ずじゅっ、ぢゅるるぅっ、ふぅんっ、んっ、んむぅっ!!」
細い触手が蛇のようにペニスに巻き付き、触手の先がペニスの先端部を刺激するとレイカは一際大きな嬌声を漏ら
す。意図して漏らした訳ではない、男性として得られる快楽と女性として得られる快楽が同時に押し寄せたためだ。自
然とそんな声を漏らしてしまった事を恥ずかしがるのは今更だ。
レイカは恍惚とした表情を浮かべる。
んっふふ、意外と上手なのね……あっ、そう、そうよ、もっと激しくしなさい……私に気付けないおバカさんだけ
ど……んっ、はぁっ、私を満足させる事ができたら、お仕置きはしないであげるわ――。
磯巾着のような姿をしていたスライムが再び姿を変える。レイカに巻き付けた触手をそのままに、身体全体を大きく
膨張させ始めた。最初の大きさでは人一人を体内に取り込むのが精一杯の大きさだったが、今ではその二倍、否、三倍
は大きくなっている。膨張したスライムに触れた草木が一瞬で吸収され、跡形もなく消える。それを幾度か繰り返す内
に、スライムを中心とした一定範囲内にレイカ以外の動植物の姿は消え失せた。
触手によって高々と持ち上げられるレイカの身体。十メートルは悠に上がっただろうか、その高さから真っ逆さまに
落とされれば一溜りもないだろう。空中に持ち上げられて犯されるという今までにない感覚が、レイカの心をより昂ぶ
らせていた。
そんな恐怖など微塵も感じていない。口や恥部から垂れるいくつもの滴が遥か下の地面に落ち、小さな波紋
を作る。
不意に、レイカの身体を貪る触手の動きが止まった。口、恥部に伸ばしていた触手が徐に本体へと戻ってい
く。彼女はまだ絶頂を迎えていない。まるでお預けを命じられた犬のような目線で彼女はスライムの方へと首
を向けた。彼女が見たモノ、それは巨大な口。巨大化したスライムが人の、否、化け物のような口の形に姿を
変えていたのだ。
あぁ、私を食べるつもりなのね……ほら、早くぅ……あんまり焦らさないでよぉ。もっともっと私を弄ん
で、私をイかせてぇ――とレイカは両手両足を縛られたまま、空中でキュッと引き締まった小振りなお尻を振る。
スライムもまた、焦らそうというつもりなどなかった。巨大な口を大きく開き、レイカごと触手を口へと引
き寄せていく。彼女はふと、嫌がって抵抗してた方が萌えるのかな、と思ったのだが、身体が快楽と絶頂を求
めている以上、その思考は泡沫のように跡形もなく消えていった。
ゆっくり、ゆっくりとスライムはレイカの身体を引き寄せる。そしてある程度近付いたところで、大きく口
を動かした。
――バクンッ。
レイカの視界が一瞬にしてピンク色に染まる。それと同時に最初にスライムに取り込まれた時と同様に全身
が生暖かい感触に包まれた。四肢を縛っていた触手の感覚はいつの間にか消えており、代わりに全身を揉み解
されているような感覚が生じ始めた。それは瞬時に快楽へと変換される。彼女は大の字の格好でスライムの体
内に取り込まれている状態だが、彼女自身は動いていないのにも関わらず、乳房と尻肉を中心に激しく柔肌が
脈打っている。スライムがそうさせているのだ。
全身が性感帯になったかのように、レイカに与えられる快楽が一気に上り詰める。スライムの体内にいるだ
けで、スライムが動いて彼女の身体に触れる度に快楽が生まれる。それは主な性感帯である乳房、膣、ペニス
だけに飽き足らず、背中や腋、指、耳、鼻――つまり全身に衝撃が走っていた。それらが一斉に脳に快楽として
伝わると、プシュッと膣口から大量の愛液がスライムの体内に飛び散った。ちなみに膣口はスライムによって
大きく押し広げられ、膣内の様子がはっきりと見る事ができた。
んぁあっ、はぁっ、あんっ! う、嘘ぉっ、こんな気持ちイイの初めてぇっ!! ダメっ、ダメぇぇぇ
っ!! こんなにされたらすぐにイっちゃうよぉぉぉ――とレイカは迫り来る快楽の大波に、歯を噛み締めなが
ら首をぶんぶんと左右へ振って堪えようとするが、それはあまりにも意味のない事だ。相変わらず一切呼吸が
できないスライムの体内にいるというのに、そこに危機感を感じられなかった。苦しさよりも遥かに強大な快
楽がそうさせているようだ。
「ぐぼぉっ!!? ごぷぅっ、んぐっ!! ぐぶぅ……っんんんーーーっ!!!」
気泡と化す声はくぐもり、それでもそれが艶めかしい嬌声だと分かる。押し広げられた穴という穴、そこか
ら体内へと侵入していくスライム。口から、耳から、鼻から、膣から、肛門から。だがそれは決して苦痛に至
る事はなく、レイカの脳内で快楽へと変換されていく。全てが気持ち良かった。子宮内や腸、胃の中さえスラ
イムに満たされてもそれは変わりはしない。
「……っ、〜〜〜〜〜〜っ!!!」
言葉にならない声を上げながら、やがてビクン、ビクンとレイカが大きく背筋を仰け反らせた。ほぼ同時に
勃起したペニスの先端から白濁色が尿のように勢い良く噴出し、尿道口からは本物の黄色い尿が噴出する。
――スライムの体内に取り込まれ、ものの一分足らずで早くも絶頂を迎えたのだ。
ようやくレイカも終盤
まだ三人ほど残ってる……年内に書き上がるかな
>>182 エロと色っぽいの書き分けが分からなくてごめんよー
その動画、子供が見たらトラウマになりそう
エデンの檻が丸呑み展開
圧死、窒息死、そして消化液と、獲物の末路を語るところを何回も読み返してしまった
>>185 女装してるものの少年というのが惜しいよな・・・
スライムの半液体状の体内で、まるで波に揺られているかのように動くレイカの体液が、ゆっくりと時間を
掛けて消化されていく。彼女には絶頂の余韻に浸っている暇など与えられなかった。スライムの動きは止まる
事はなく、彼女の全てを貪っていく。
一体何回絶頂を迎えたのだろうか。窒息に近い状態も相俟って、レイカの視界は真っ白に染まっていた。脳
が蕩けるような錯覚の中、彼女は徐々に身体が熱くなっている事に気が付いた。全身が熱い。身体の内側まで
もだ。不思議と痛みはなかったが、身体に何が起きているのか、考えるまでもなかった。
スライムがレイカを消化しようとしているのだ。彼女の体液と同様に、ゆっくりと、時間を掛けて。
強く一度瞬きをして自我を少しばかり取り戻した時、スライムの身体は既に最初と同じ大きさに戻ってい
た。巣へと戻ろうとしているのだろう、レイカを体内に取り込んだままのそのそと動いている。真っ白に近い
視界の中で動いていく景色を見る事ができた。火傷のように爛れて醜くなっていると思っていた、熱いと感じ
ている手足にはまだ何も異変は見られなかった。
このまま犯され、快楽に溺れながら消化されるのも悪くない死に方だ。いや、激痛に苛まれながら死ぬより
遥かにマシだろう。だがレイカはスライムの肥やしになるつもりなどこれっぽっちもなかった。心の奥底で
「このまま気持ち良く溶かされたい」という気持ちを噛み潰した時、彼女の片目に再び蒼い炎が灯る。
――そして、レイカはチカラを解放した。
体内に異変に気付き、動きを止め身体を強張らせるスライム。体内で見る見る内に姿形が変わっていくレイ
カの姿を確認し、彼女の正体に気付いた時にはもう遅かった。彼女に対し謝罪も何もする暇さえ与えられな
い。慌てて彼女を体外へと排出しようと試みるも、彼女が自ら外へと飛び出す方が早かった。
辺り一面に飛び散るピンク色の肉片。地面に降り立つ人間に近い姿をした“それ”。だが“それ”は決して
人間の姿ではない。
背後で赤ん坊の泣き声のような声を上げながら、スライムが飛び散った自らの肉片を集め始めた頃、“そ
れ”――レイカは一歩足を大きく踏み出す。そして地面に落ちていたスタンガンを持ち上げ、スイッチを入れ
る。そのスパークに照らされた彼女の口元は妖しく微笑んでいた。
「あ〜気持ち良かった、なかなか満足したわ。でもまだ……ウフフフッ。さてと、まずはユリちゃんにお仕置
きしなきゃね……」
まるで中学生の時にハリーポッターの新刊を待ちわびてた時の気分になる
>>184 そんな気にしないで。これは僕好きだよ
いつか、この動画を元に小学生が呑まれちゃうのもお願いします。
第7話 【柊ユリ】
闇に染まった心に光が差す。それは時と場合によって吉凶が様々だ。
ユリは密林の外まで――陽の光が届く場所まで移動すると、上がった息を整えながら空を見上げた。青い空と白い雲
と陽の眩しい光が滲んで見える。瞬きを一つすると、眼球に縋り付いていた液体が瞼によって弾かれ、頬を濡らした。
涙を通さずに届いた陽の光は直視できない程に眩しくて、彼女はそっと目を閉じた。目を閉じると視界は完全に闇色に
染まる事はなく、赤色が混じっている。変わらずに明るい空へと顔を向けている以上、当然だった。
ユリには闇色に混じる赤色がまるで血の色のように見えた。闇に差す赤い光が記憶を鮮明に掘り起こす。瞼を閉じて
いるのに見える光景、それはまさに数分前、彼女自身が犯してしまった愚行。
チクチクと心臓が痛み出す。ヒクヒクと表情が歪み出す。シクシクと嗚咽が口から漏れ出す。
時折強い風が吹き荒れてユリの髪とスカートを揺らす。風が彼女の今の気持ちを何処かへと運び去る事はなく、走
る事によって体温が上がった彼女にとって心地良い筈のものが、煩わしいものでしかなかった。
膝の力を抜くと、ガクンと膝が折れて両膝が硬い地面に強打した。砂利に擦られたせいで皮膚が破け、出血するも
のの不思議と痛みを感じる事はなかった。そのまま両踵の上にぺたんと形の良いお尻を下ろす。その際に体重を後ろ
に掛けていたせいか、お尻が踵に付いた瞬間に身体のバランスが崩れ、彼女は背中から地面の上にゴロンと転がった。
弾みで折り畳まれていた膝が伸びる。ユリの視界が再び空に染まる頃、彼女は地面の上に大の字になって倒れていた。
空の中を雲が泳いでいる光景が止め処なく溢れる涙によって滲む。何度瞬きをして涙を流してもそれは変わらない。
ユリは両の掌で顔を覆うようにすると、込み上げてくる衝動を堪え切れずに大声で泣き始めた。
どうして……っ、どうして私、お姉様にあんな酷い事を――。
あの時、レイカの胸にスタンガンを押し当てたのは紛れもなく自らの意思。しかしそれは悪意の欠片もない、まるで
子供のように純真無垢な心。そして身勝手で傲慢な自己満足。
ミナに対する嫉妬心のあまり、晒し出された自らの醜い欲望。ユリはそれを認める事ができなかった。
レイカに自分を見て欲しかった。ミナにばかり目を向けて欲しくなかった。ミナではなく、ずっと自分の傍にいて
欲しかった。
――だが、だからと言ってユリはレイカを傷付けるつもりなどこれっぽっちもなかった。彼女が本当に恐れていた事、
それはミナにレイカを獲られてしまう事ではなく、ユリがレイカに嫌われてしまう事だ。
久しぶりの更新
わっふるわっふる!
ユリきたああああ
まさかこんな長期連載になるとは!
楽しみが増えて嬉しい
194 :
190:2012/04/16(月) 12:56:59.65 ID:Pu3j6WYv
>>193 長期連載にする気なんてこれっぽっちもなく、シーズンだったクリスマス前後に
書き終わらそうとしていたのは秘密
一人一人にエロスを加えたのがそもそもの原因か
のんびりまったり待っておくれ
前スレ632の外伝書いてみました。
(背景設定説明用の引用。読み飛ばし可)
西暦20XX年。地球に異星人が来訪した。
その後の様々な混乱や試行錯誤はここでは省略するが、その結果人類は多くのものを得た。
挙げればきりがないが、大きなものの一つにクローン技術がある。
バックアップさえ定期的にとればいつでもその人間のコピーを記憶から意識までコピーして作り出すことができた。
(ただし、女性に限られたが)
いわば命のバックアップ。これができて、定期的なバックアップが習慣化してから
人類の女性から老衰以外の死は無縁のものとなった。
もちろん、それほどの大きな恩恵を何の代償もなしで手に入れられたわけではない。
むしろ、後から考えればその代償に彼らに渡したもののために彼らはこの技術を渡したのかもしれないのだった。
その代償は…地球の女性を食料として提供することだった。
この話は、そうした利害関係が試行錯誤を繰り返した果てに一定の妥協を得て
人類と異星人が共存を果たした時代の話である。
(引用終わり)
その世界にあるひとつの学校。
そこは全寮制のお嬢様学校として有名な学校だった。
この学校はお嬢様学校であるとともに、「奉仕活動」が有名だった。
容姿の一定以上の娘だけが入学でき、学費は免除される。
在学中に、その容姿に磨きをかけることをモットーとしており、卒業後はアイドルや女優になるものも少なくない。
しかし、その代わりに卒業生は「奉仕活動」として自らの体を食肉として提供することが義務付けられている。
女学生たちの「奉仕活動」。その仕上げとして行われる卒業記念解体販売は異星人には人気を集める一大イベントだった。
「やったぁ。自己ベスト更新!」
ストップウォッチを見て大声ではしゃぐ声が聞こえる。
陸上部の部活だそうだ。
すぐ下では、清楚な雰囲気の女子校生が二人仲よさそうに歩いている。
笑い声がここまで聞こえてきていた。
目を遠くにやると、プールでスク水の女子が泳いでいた。
水泳部の部活だそうだ。
時折聞こえるホイッスルと、水しぶきの音。
彼女たちが熱心に青春を謳歌している証だった。
つい視線が窓の外に向いてしまうのを学園長に咎められる
「あの、お話聞いています?」
いけない、と我に帰った男は照れ隠しのように書類を並べた
「そうでした。申し訳ない。では、今年の解体販売の段取りについてですが…」
とりあえず様子見。続きはそう遠くないうちに
その頃、グラウンドでははしゃいでいた少女を後輩たちが取り囲んでいた
「杏子先輩、すごいなぁ。」
杏子は異口同音に褒め上げる後輩に高いテンションで応じる。
ハイタッチを求める後輩にハイタッチで答える杏子
この学校の体操服のブルマからこぼれる引き締まった太腿が陽光を反射して輝くようだった。
それを聞いて、表情を硬くする少女がいた。
後輩たちはその少女にも声をかける
「でも、唯先輩もいいタイムじゃないですか」
後輩の声にも固い表情は崩さない
「ダメよ。私は杏子に勝ちたいの」
いつもどおりの妙なライバル心に杏子は困った顔を見せた。
プールでは、一人の少女がプール端で声をかけていた。
「ふぅー。どう?タイムは」
プールから上がった少女が声をかける。
自身で手ごたえがあったらしく、表情は明るかった。
プールサイドに立つと、ぽたぽた水滴がしたたり落ちる。
ぴったりはりつく水着がたわわに実った乳房と無駄のない体のラインを強調する。
「すごい、優香先輩。」
後輩の告げるタイムにに表情が弾けた。
プールの横で、二人の少女がたわいもない会話をしながら並んで歩いていた
「ねぇ、昨日のドラマでさ」
しかし、傍目には同級生とはとても見えなかった。
方や制服の上からでも浮かんでくるほどのプロポーションを見せるのに対し、
その少女に犬のようにくっつく少女は年齢より幼く見え、ともすれば先輩後輩のようだった
「ええ?美穂もあのドラマ見てるんですか?今度一緒に見ようよ。どっちかの部屋で」
心の底から嬉しそうな笑顔を見せる少女
「そうね。今度佳恵の部屋にお邪魔させてもらっていい?」
「もちろん!今度の回では那美さんも出るらしいですよ」
彼女はクラスに席はあってもめったに授業に出てこない同級生の名を出した。
それから半年後
「おはよう、優香」
「おはよう、杏子」
早朝のすがすがしい雰囲気の中挨拶する二人
「優香も走ってきたの?」
「うん、毎日続けてきたことだし、毎日走ってこないと気持ち悪くて。杏子もでしょ?」
「そう、部活はもう終わったけど、クセってやつかな?」
優香は水泳部、杏子は陸上部に所属していて、二人とも早朝に寮のまわりをジョギングし寮の前で会うのが日課になっていたのだ
「でも…あたしたちがこうやって会うのも明日までよね」
そういって杏子は黙り込んだ。
明日は奉仕活動の日。
ふたりの体もバラバラにされて異星人たちに食べられてしまうのだ。
「いやね、しんみりしないでよ。あたしたちのクローンは残るんだし、あたしたちのクローンだからこれからも一緒にいられるわよ」
優香は肩をたたいて励ます。
しかし、心中は複雑だった。
最後の大会で自己ベストを出してからも休むことなくこうして維持してきた体が、明日には異星人の食料として肉になってしまう。
学費無料のこの学校は容姿と学力を満たせば入れるだけに家が貧しい家の娘が入ることも少なくない。
彼女もその一人で、それゆえに家の貧乏な彼女が無料で充実した設備で勉強して好きな水泳に打ちこめたのだ。
そして、その代償は明日異星人の食料となることで支払われる。
あたし…食べられちゃうんだ…この体も、足も…
ひきしまり無駄のない太腿を見下ろすと、それが切り分けられて肉になる想像をしてしまう。
それを振り払うように首を振って杏子を促した
「さ、朝ご飯食べにいこ」
杏子も同様に複雑な心境をごまかすようにうなづいた。
寮に帰り着く直前、同じ陸上部の唯に会った。
ストイックな性格の彼女は今までおなじ寮であるにもかかわらず杏子と一緒に走ることはなく、一人でジョギングしてきたようだった。
「あ、美穂だ。朝もちゃんとお風呂入ってるんだ」
「それは佳恵もでしょ?はやく上がっちゃわないと遅刻するわよ」
「寝坊しちゃったんだもん」
ふて腐れたように言う佳恵。
「やっぱり美穂のお肌って綺麗ね」
佳恵はため息をつく
「やっぱりきれい好きというか、お肌の手入れがそういうところに出るのかな。うらやましいな、胸もこんなに」
そういって美穂の後ろに回り込んで胸をつかむ
「きゃっ、やめ、やめてよ」
じゃれあう二人だが、美穂の綺麗好きもまた事実だった。
いや、むしろ潔癖に近いレベルで、朝に限らず外出から帰るたびにシャワーか入浴を欠かさないほどだった。
「そうしないと、気持ち悪いし、別に気合い入れて肌の手入れしてるわけじゃないんだけどな」
そういう美穂の肌は雪国出身らしくきめの細かなものだった。
「あたし、いつもちょっとコンプレックス感じてるんだ。この学校綺麗な人多いもん」
佳恵は肩を落とす
「そんなことないわよ、佳恵だってかわいいわよ」
この会話はお約束のようなものだった。
実は佳恵が朝にこうして入浴してきたのは美穂に会いたいためだった。
寮の中で過ごす佳恵にとって美穂は姉のような存在だったのだ。
彼女たちが浴室から上がり、朝食に向かうと食堂にひとりの少女の姿を見かけた
「あ、那美。昨日のテレビ見たわよ」
この学校では在学中に芸能活動をするものも少なくない。
特に那美の人気は高く、テレビで見ない日はないくらいだ。
那美はそれを言われてはにかむように微笑んだ
那美は美穂や佳恵に取り囲まれて朝のたわいない会話を楽しんだ。
彼女たちも明日には奉仕活動で異星人のためにその体を提供する立場にいるのだった。
彼女たちの朝食に肉や魚の影はない。
すでに一週間前から朝から野菜中心のメニューばかりだった。
肉になる前に可能な限り肉の質を高めるためだった。
彼女たちはそれを知りながらも、極力意識しないように努めていた。
それでも皿の上に乗る朝食を見ると、ふと自分がその上に乗る想像をしてしまう。
食べられるときってどんな気持ちなのかな…
その日の夜
美穂のベッドに一人の影が近づいてきた
「よ、佳恵?何してるの?早く寝ないと…」
そういう美穂の口を手でふさいで佳恵はささやいた
「ねぇ、あたしたち…あした奉仕活動で食べられちゃうんでしょ?」
真剣な佳恵の顔に美穂はうなづく
「あたし、男の人と…こんなことしたことなくて…」
それは美穂も一緒だった。
全寮制のこの学園で男女の関係を持ったことがある娘はおらず、誰もが処女の体を維持していたのだ。
「だから…お願い。今夜だけ美穂にあたしの彼氏になって」
佳恵の求めにうなずく美穂
「いいよ…その代り…あたしも男の人となんてしたことないからよくわかんないけど…」
佳恵と美穂はそのまま服を脱いで裸を見せ合う
「やっぱりきれい。誰かに食べられちゃうのが惜しいくらい」
「佳恵も…こんな体がお肉になっちゃうなんて」
そういって口ごもる。
沈黙を破るように美穂は佳恵の胸に手をやる
「こう…するのかな?」
「いい…あたしも…して…いい?」
佳恵は太腿を美穂の股間に割り込ませる。
「いいよ…佳恵なら…」
美穂の股間はじゅんと濡れていた。
「美穂…ずっと…一緒だよ…」
こうして二人はお互いを求めながら自分の体の最後の一夜を過ごしたのだった。
wktk
前スレの人も聞いてたけどどんな異星人なのか気になる
PIXIVで丸呑み検索したら凄く痛い奴がいる…
絵は下手糞というか時代遅れだし関係ない話題を作者コメに満載してるのは何なの?
検索結果から排除したいが方法がわからんクソッ
どうかしていました、ゴメンナサイ――仮に事実であってもそんな安っぽい言葉で片付けられる問題ではないとユリ
は思う。彼女の心の中で繰り返される葛藤は混沌に塗れ、もがいてももがいても光明が差す事はない。彼女はもうど
うしたらいいのか分からなくなっていた。
レイカに謝りたい。だがしかし面と向かって謝る勇気がない。今更どんな顔をしてレイカに会えば良いのだろうか。
全てをなかった事にしてもらいたい。だがしかしそれは時を戻したり相手の記憶を抹消したりなど、夢物語に限り
なく近い特殊能力が彼女に芽生えない限り無理な話だ。次から次へと目から流れる涙はただ流れるだけで、彼女の負
の気持ちを洗い流してはくれなかった。恐らく、塞ぎ込もうとしているその心を外から何者かが開こうとしなけれ
ば、彼女はずっとこのままでいるのだろう。その役目はレイカが一番適していると言えるが、そう都合良く現れる筈がない。
地面に突っ伏して啜り泣くユリに掛けられた声は、彼女にとって聞き覚えのあるしがれた声だった。
「――やぁ、“鬼ごっこ”は楽しんでいるかね?」
一体いつの間に現れたのか、ユリの顔を覗き込むようにして立つ人影が一つ。見るからに怪しい格好をした――彼
女へ“地獄からの招待状”を渡した張本人――黒いサンタクロースの男だ。顔を覆い隠すほどの白い付け髭などを付け
ており、顔ははっきりと見る事ができないため、性別を判断できるのは声だけだ。髭から僅かに見える素肌は綺麗で
若々しく、声はしがれているもののとても老人とは思えなかった。三十代、二十代、いやもしかしたらもっと若いか
もしれない。
ユリは顔を覆っていた両手の指を開き、指と指の間から男を見た。気配もなく真上から顔を見降ろされている事に
気付いた彼女は、驚きのあまり慌てて上半身を跳ね起こすと、即座に立ち上がり、男と向かい合って一歩、二歩と後
退りする。例え覗き込んでいたのがレイカや他の人間であっても驚くというのに、顔面毛むくじゃらの男が覗き込む
様はホラー映画さながらに恐怖を煽る。ユリの心臓がバクバクと激しく鼓動を打つと共に涙は止まっていた。
目に残った涙を手の甲で磨り潰した後、ユリは右手を胸に当てながら大きく深呼吸した。
「おっと、驚かせてしまったかね? いや、申し訳ない」
おどけた様子で男は頭を軽く下げる。
「それより、“鬼ごっこ”なんだからこんなところで寝そべってないで、さっさと逃げたらどうだね?」
「わ、私……っ、もう“鬼ごっこ”なんていいです……帰りたい……ここから逃げ出したい……っ!」
ユリの気が動転してしまっているのは相変わらずだった。自分に招待状を渡した者が何故ここにいるのか、という
疑問に至らずに彼女にとって最悪の思い出を作ってしまったこの場所から逃げ出したいという願望で頭が一杯だった。
男の言葉の中に少しばかりの“ヒント”がある事にも当然、気付きはしない。
そう、今は“鬼ごっこ”の真っ最中なのだ。本来であればこんな風に悠長に話している余裕などない。どんな者
が“鬼”だと知らされていない以上、自分達以外の存在から逃げなければならないのだ。例えそれが知った顔であ
ってもだ。
男は溜息に似た吐息を吐いた。
「やれやれ、友達を置いて一人逃げるつもりかね? 彼女、君があんな事をするからもう“鬼”に捕まってしまった
ようだよ……可哀相にな」
「え……っ!?」
更新してみたけど
>>203の投稿が終わるまで自重した方がいい?
俺書くの遅いし、別の小説の途中途中が交互になってるとややこしいかと思って
210 :
195:2012/04/26(木) 06:09:44.66 ID:K51hoMlB
翌朝
制服のままバスに乗せられて処理施設へ運ばれる。
処理施設に着くと、データを取った後しばらく待合室に待たされていた。
待合室には異星人からの指名を受けて食肉にされる女の子が何人もいた。
彼女たちは奥の処理室で流れ作業で肉にされるのだという。
自分たちより年上に見える人も何人もいた。
「夏樹?夏樹じゃないの?」
「え?うそ?由佳?」
会場の片隅から彼女たちの声が聞こえてくる。
やがて彼女たちが集められて処理室へ行った後、今度は奉仕活動の人たちの呼び出しがかかった。
係員の女性に連れられて、渡り廊下の向こうの大きな施設へ移された。
ここが、奉仕活動がおこなわれるレストランだった。
同じようにレストランに連れて行かれる人もいた。
目の前で自分の指名した娘を食べたい異星人の指名を受けた人だ。
その中に、有名なアイドルの顔を見つける。
那美の顔を見つけて一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに真顔に戻って渡り廊下を歩いて行った。
那美を知っているのであろう。
しかし、彼女も同じように今日に異星人に食べられてしまう運命なのだ。
211 :
195:2012/04/26(木) 06:10:36.43 ID:K51hoMlB
レストラン
そこで、全員が個室をあてがわれた。
その中には本もあればシャワールームもあった。
基本的に指名した人の食事時間が来るまでに食肉になる娘が待つことになるために個人個人に部屋があてがわれているのだ。
もちろん奉仕活動の場合は会場の準備ができ次第全員同時に呼び出される。
優香は制服を脱ぎ、裸身になった。
裸身を見下ろして、少しでも今の姿を目に焼き付けようとしていたのだ。
美穂は、最後にシャワーを浴びて念入りに体を綺麗にしようとしていた。
他の娘も思い思いに人間として最後の時間を過ごしていた。
その部屋に、係員が巡回して回る。
ひとりひとりの体をチェックし、そのうえで髪の毛以外の毛をすべて剃られた。
解体された後、食べやすくするようにということだった。
そして、時間となった。
生徒たちは再び制服を着た後、部屋を出されて、広間に集められる。
広間で今後の説明を受ける。
まず、オークションが始まるのだという。
全員が広間で姿と味を見られ、その時に丸ごと買われた娘はそのまま連れて行かれる。
それ以外の全員はその後解体されて食べられてしまうのだ。
お互いが顔を見合わせている中で大きな皿が次々と運ばれてきた。
212 :
195:2012/04/26(木) 06:10:56.72 ID:K51hoMlB
皿の縁に沿うように野菜が飾り付けるように乗せられ、その中央部には何も乗っていなかった
促されるまま生徒たちは皿の上にのっていく
首と手足の付け根に赤いリボンを結びつけられ、生徒たちは広間へ運ばれていった。
そこにいたのは多数の異星人の拍手による歓迎だった。
生徒たちが広間に並べられると、挨拶が始まる。
異星人たちは並べられた生徒の体を、生徒たちは自分たちに向けられる視線に気を取られ、誰も話を聞いてはいなかった。
彼女たちを取り囲む異星人たちは彼女たちの手足くらいは丸呑みできそうな巨大な口を持っていた。
その見た目は、異星人を知らなかったころの人類なら「龍」とでも形容しそうなものだった。
実際、接触初期には「龍人」と名づけた資料もある。
ワニのように突出した口と、その中におさめられた長い舌、奥に引っ込んだところに大きな瞳を持つ。
そんな顔を持ちながら、顔から下は人類と大差なく、2メートルを超える身長だけが相違点だった。
もちろん性器も同様のモノを持っている。
ただ、異星人と地球人では性接触はできても、繁殖はできなかったから、今のところ異星人と地球人のハーフはいない。
しかし、その姿に違和感を持たなくなってからは恋愛関係を持つものも少なくなかった。
「…ご存じのとおり、毎年恒例女学院生徒の奉仕活動でございます。
この日のために手塩にかけて育ててまいりました娘たちです。
なにとぞじっくりあじわっていただけるようお願いいたします。」
続ききていた
これからの展開が楽しみ
男の言葉にユリの胸が締め付けられる。心臓に矢が刺さったかのような激痛が走ると、彼女は思わず顔を顰めた。
だがそれどころではない。男の言葉が真実だとすれば全ての原因が自分にあるのだ。逃げ出したいという気持ちに霧が
生じると、その気持ちを霧ごと振り払い、ユリは慌てたように男に詰め寄った。
「どういう事ですか……っ!? “鬼”に捕まったって、お姉様の身に何かあったんですか!?」
「……フフッ、心配かね? 元はと言えば君のせいだろうに」
真っ赤に腫れた両目を見ながら、ニヤニヤと男は続ける。
「逃げ出すのは勝手だが、少しでも責任を感じているのなら償ってみてはどうかね?」
何度も突き刺さる言葉の矢に悶絶したくなるユリ。その場で胃の中の物を全て嘔吐したくなる衝動を堪えて、彼女は
意を決してレイカの元へと戻ろうと強く地面を蹴った。これ以上男と話をしていても時間の無駄でしかないと思ったの
だ。自分の質問に真っ直ぐに答えてくれないところからそれが分かる。
どんな罵声を浴びせられても構わない。それでも自分が行かなければならない。気持ちの整理など後回しだ。とにか
く今は自らの目でレイカが無事かどうか確かめたかった。じっとなんてしていられなかった。
――だが、走り出そうとしたユリの足は大きく足を前に一歩踏み出したところで止まった。
「おっと、今更行っても何もかも遅い。彼女はもう何処にもいない」
男が走ろうとしたユリの肩をがっしりと掴んでいた。強い力だ。ユリはすぐにそれを振り払おうとしたのだがビクと
もしない。力を込められれば肩が呆気なく握り潰されてしまいそうだ。そんな嫌な予感に思わず額に冷や汗が吹き出る
ものの、だからと言って動かない訳にはいかない。彼女はそう決めたのだ。
「離して下さい! お姉様に何があったのか教えてくれないんなら、私が行って確かめなきゃ――」
「喰われたのだよ、跡形も無く……な」
言葉の先を紡いで放たれた言葉に、男の手に抗おうとしていたユリの動きが止まる。耳から入って来た言葉がまる
で聞いた事もない異国の言葉であるかのように、彼女の中で全く理解できなかった。頭の中でぐるぐると思考が巡る。
喰われた……食べ、られた? お姉様が? 何に? ……あっは、あははっ。でっ、出鱈目に決まってる! そん
な非現実的な事がある筈ないじゃない――と自分に言い聞かせてみたものの、この場所の存在自体が非現実的である事は
明らかだった。加えてレイカと別れたのは密林の奥。それこそどんな猛獣がいても不思議ではない。
思考を巡らせれば巡らせる程に、現実味を帯びてくる男の言葉。こんな場所にさえいなければ笑い飛ばせる内容だ
が、どんな事が起こってもおかしくない状況が整ってしまっていた。そう頭が理解した時、ユリは男の手に抗う気力
どころか立っている気力さえ失い、再び膝を折ってその場にへたり込んだ。何度も何度も口の中で「嘘だ」と繰り返
しながら。
負けずに更新
216 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 21:26:40.47 ID:2aHFG4Pe
異星人物に1票!!
順番に並ばされて何時自分が食べられてるのか
恐怖に震える少女っていいものだよね
どっちもわっふるわっふる!
その蟲は女王蟲が居て一つの群れが一つの生き物のように生きている
女王蟲が死ねば群れも死ぬ
その蟲は人間の女性の体に寄生し脳を食い尽くす
だがその蟲は宿主をそのまま殺す事はしない安全な巣を長期間維持するため自らが脳の代わりをする
一匹一匹が微弱な電気信号を記憶し仲間と共有することで宿主の人格を再現し体を維持させる
そして蟲の繁殖期になると宿主に交尾をさせオスの精液を集めさせる
精液は女王蟲の栄養源として利用される
とか考えてみた
220 :
195:2012/05/06(日) 03:23:50.48 ID:IwWy0dEC
会場は広く、多くの異星人が興味津々に入ってきた娘を品定めしている
「あの娘、いい形の太腿をしてるよな。ああいう肉は焼き上げたらいい肉汁が出てくるんだよ」
「いや、ああいう食感のよさそうな太腿は生で頬張るのがいいんだよ」
「うちのレストランに持ち帰りたいなぁ。期間限定のメニューにちょうどいいよ」
「あっちの娘なんかどうだ?清純そうだし、あんな娘の性器とか子宮が美味しいんだよ」
「膣や子宮の質の良さはここの解体販売の隠れたウリだからな。是非競り落としたいけど一人一個しかないから高値がつくんだよな」
「お?那美ちゃんがいるよ?」
「さすがに高嶺の花だよ。でもオークションくらいは参加しようかな。」
「やめとけ。そういうのより、あっちのあの娘もたいな儚げな顔立ちの娘を目の前で食べるのがいいんだよ。ああいう娘が食べられる表情が生で見えるのがここの醍醐味だからな」
「だったらあの勝気な娘の内臓を目の前で食べるのもいいぞ。去年それやった時のことが忘れられないなぁ。青ざめた顔で自分の内臓を食べられてる時の顔と言ったら」
会話は取り留めもなく続く
会場の中央上段には多くの調理器具が配置された調理台があった。
解体販売の時は、この調理台で解体されることになっている。
221 :
195:2012/05/06(日) 03:24:17.72 ID:IwWy0dEC
奉仕活動の説明が続く
「ご存知かと思いますが、ここでは商品の味見のみとさせていただきますのでかぶりつきなどは禁止させていただいております。
お召し上がりはここで行われるオークションで落としていただくか次の解体の時にお願いいたします。なお、お買い上げされたお金のうち…」
その話を真剣に聞いているものがいた。
優香だった。
生徒を買った金額のうち学費を超える分は生徒本人の取り分となるのだ。
優香の家は貧しく、そのお金が家族を助けることを知っていたのだ。
「…それでは、味見タイムを開始させていただきます。順番もございますので譲り合ってお願いいたします。」
それを境に生徒たちを取り囲む異星人たちは巨大な口を広げ、生徒たちにむしゃぶりついた。
もちろん、噛み千切りはしない。
ある異星人は腕を丸ごと口の中に入れては舌でなめまわし、別の異星人が太腿にむしゃぶりついては舌で肌のきめと弾力を楽しむ。
その間に異星人二人が制服をまくり上げてそれぞれに乳房を口に入れては口の中で飴玉のようにもてあそぶ。
さらに大きく広げられた股間から下着をはぎ取り、むき出しになった股間を頬張り、性器を舐りまわしてあふれてくる女性の液体を味わう。
異星人にもいろいろなのがいた
彼らは若い時期には花のような香気を放っているのだが、加齢とともにそれがねっとりした体液に変わっていき、独特の香りとともに体を覆う
ここに来ている異星人の大半は金満家で体液をたっぷり帯びさせていた。
222 :
195:2012/05/06(日) 03:24:33.72 ID:IwWy0dEC
生徒たちはあっというまに異星人に取り囲まれて味見されていった。
最初は取り囲む異星人の多くから放たれる独特のにおいと脂ぎった表情に誰もが顔を引きつらせた。
しかし、強固なリボンで拘束された体は逃れることができない。
やがて、少女たちは異星人に全身を蹂躙され、意思にかかわらず体から解放される快感に身を委ねながら女性の滴を垂らすこととなった。
「あ…あ…あん…いや…」
「ん…ぐぅ…あふぅ…」
こらえきれなくなった嬌声がいたるところで上がる。
「いや…やめて…あぁ…助けて…ママ…」
必死で助けを求める娘もいた。美穂だった。
美穂の周りには中年期を過ぎた異星人が寄り集まっていた。
異星人たちはねっとりした体液を美穂の裸身にまと割らせながら美穂の体を味わっていた。
清潔好きの彼女にとって異星人の唾液だらけにされるのは耐えられないことだった。
美穂は涙を流しながら皿から逃げようともがくが、それはかなわなかった。
彼女たちの首や手足に結びつけられたリボンはその下の皿に強固に結ばれていて、いかにあがいても皿から逃げることはできなかったのだ。
異星人の一人が皿の上のトマトを口に入れるとともに美穂の股間を頬張った。
異星人の口の中で弾けたトマトと美穂の股間から出た愛液が混ぜ返され、混合した液体が美穂の膣に流し込まれてさらに愛液となって流れる。
その感覚に美穂は言葉を失い痙攣した。
続いてほかの異星人が美穂の股間にイチゴを押し付け、果汁と愛液の混合液をすすり上げる。
美穂は涙を流しながらも股間から洪水のように愛液を垂れ流す自分の体をどうすることもできなくなっていた。
223 :
195:2012/05/06(日) 03:25:02.76 ID:IwWy0dEC
一番人気の那美は他をはるかに超える異星人たちに取り囲まれて嬲りまわされていた。
すでに裸身は異星人の体液と唾液、さらにトマトや果実の果汁まみれになっていた。
意識は半ば消失寸前になっていて、体だけがビクビクと快感を受け続けていた。
同じように多くの異星人に取り囲まれて味を見られながらも必死に自分の体をアピールするものもいた。
「はぁ…ぁ…あたしの味…もっと…見てください」
優香だった。彼女にとって自分を高く買ってくれればくれるほど家族が助かるのだった。
彼女は少しでも自分を高く買ってもらえるように快感にあえぎながら群がる異星人にアピールし続けていたのだ。
「あん!…あたしの足…美味しいでしょうか?」
「も…もっと…あたしのアソコ…味わって…ください」
快感に悶えながら必死に自分を売る娘は優香以外にも何人かいた。
いずれも家が貧しく一円でも高く自分の体を売りたい娘たちだったが、中にはそうでない理由で自らを異星人に売り込む娘もいた。
224 :
195:2012/05/06(日) 03:25:25.55 ID:IwWy0dEC
「おねがい…美穂と一緒に…あたしも買ってください…あたしの体…美味しくないかもしれませんけど…がんばりますから…」
美穂を味わった異星人たちに必死で訴えるのは佳恵だった。
人気のあった美穂と違って佳恵には美穂程の異星人は来なかった。
美穂が買われるのなら、せめて一緒に買ってほしかった。
「美穂ちゃんと仲良しなのかい?」
一人の異星人が声をかけた。彼はここでは珍しくねっとりした体液を身にまとわせていない。
どちらかといえばハンサムな顔立ちをしていた。
それゆえに他の娘の前を通った時も、脂ぎった異星人に嬲られながら
「あたしの味、見ていってください」といわれてきていた。
彼女たちにとってもどうせなら若い異星人に味見してほしかったからだ。
それらはいずれも「彼女たちにとっての口直し」が目的だったから、ほどほどに味見だけするか素通りするかしていたのだが、
その中でも買いたいとおもった娘は比較的長い時間味見をしていた。
美穂もその中の一人で、じっくり彼女の体と味を見ていた。
思った通りの美味だったと思って引き揚げていたところ、佳恵の言葉が耳に飛び込んだのだ。
「はい、そうなんです。だから、お肉になるときも一緒にいたいんです。一緒に食べてほしいんです。あたしのお肉なんか美味しくないかもしれませんけど」
佳恵はそういいながら異星人に股間を開く
異星人は佳恵の股間に舌を割りいれてきた
「ああ…あたし…がんばるから…あたしを…買ってください」
佳恵は異星人のもたらす快感に悶えながらも自分を買ってくれるように訴えていた。
広間は異星人たちに犯される生徒たちの嬌声で埋め尽くされていた
展開が盛り上がってきたね
次からが本番だろうし楽しみ
いい文章だね。美味しく食べられるところを期待
227 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 04:59:17.81 ID:dA7/7OHM
いよいよ佳境ですネ。
各々が解体され、調理されるシーンを期待しています。
また味比べなどしてみるのも、一興かと。
地獄さんも頑張って下さいネ。
男はニタリと妖しげな笑みを口元に浮かべる。尤も、それは口髭に覆われて外から見る事は適わないが。
「さて……話を戻そう。君は償わなければならない。彼女をあんな目に遭わせた報いを……その身体でな」
男の言葉はユリの耳に届いただろうか。彼女の目は密林の奥に広がる暗闇に向けられたまま、瞬きさえしなかった。
枯れてしまったのか、涙も浮かぶ事はなかった。その視界に映るのは幻――……歩き去ろうとするレイカの後姿だけだ。
ユリはレイカの後姿に手を伸ばそうとした。「行かないで下さい」と叫ぼうとした。だが、それが幻である事は誰よ
りも彼女自身が分かっていたため、身体は動く事はなかった。
精神が崩壊したかのように頭の中が真っ白になり、混乱するユリ。男は彼女がそんな状態でも容赦しなかった。
否、容赦する必要すらなかった。
「――えぐっ!?」
男はユリの肩を掴んでいた手を移動させ、素早く彼女の細い首を掴んだ。首は圧迫されるどころか、メキッと骨が
軋む音さえした。相変わらずの異常なまでに強い力だ。それこそ本気で力を込められれば首が握り潰されてしまいそ
うだ。男はそれだけでは終わらず、彼女の身体をそのまま背中から地面に押し倒した。土埃が舞い、風と共に流され
ていく。
「か……っ、がふっ、ぁ……が……ぎ……っ!」
空気を吸い込む事ができない口がまるで魚のように無意味に口を何度も開閉する。かろうじて搾り出せた嗚咽がユ
リの苦しさを物語っている。途端、ユリの人間としての――否、生物としての本能を取り戻した。自責の念など軽々と
吹き飛ばすそれは、『死にたくない』というただ一つのシンプルなもの。どんな人間でもどんな心理状態でも天国へ
の階段、あるいは地獄への奈落を垣間見て、抗わない筈がない。
男はいつの間にかユリの上に馬乗りになっていた。行動に反して男の目から殺気は感じられなかった。空ろな目で、
何を考えているのか読み取る事ができない。ユリは必死に両足をバタつかせ、首を掴む男の手に両手を伸ばした。結
果としてどちらも徒労でしかなかった。急所を蹴り飛ばそうとも、手に強く爪を立てても、男はまるで痛覚がないかの
ように微動だにしなかった。
229 :
228:2012/05/07(月) 12:55:44.17 ID:3F/ymJUc
痛恨のミス、タイトル間違えたorz
ユリのシーン想像しただけでおちんちん痛いお
231 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/08(火) 00:15:20.90 ID:cKx7llYs
意識が遠くなっていく寸前、ようやくユリの首を掴む男の手が弛んだ。それでも彼女の身体を地面に押し倒し続け
る力は残してある。口と肺をつなぐ道をようやく解放された彼女は濁った堰をしながらも必死の思いで深呼吸を繰り
返した。
「……君はまだ“鬼ごっこ”に参加しているという事実を忘れてはならない。ここにいる以上は何を喚こうが、“鬼”に捕まった時点でゲームオーバーだ。そして君も彼女達と同様に……ゲームオーバーなのだよ」
ユリは決して“鬼ごっこ”に参加していたという事実を忘れた訳ではなかったが、レイカの一件のせいであまりにも
無防備だった。危険意識が著しく欠如していたのは、先程まで寝そべっていた事からも明らかだ。
“鬼”に捕まればどうなるのか――……それを聞いてさえいれば、そんな無防備になる事はなかったのかもしれない。
レイカに対して酷い事をせずに済んだのかもしれない。いや、そもそも“鬼ごっこ”に参加しなかったかもしれない。
―-全ては後の祭りだった。男の言葉が何を意味するか理解した時には全てが手遅れだった。
ユリはもう、“鬼”の魔手から逃れられない。
「――そう、私も“鬼”なのだよ」
男がユリの耳元に口を近付けてそう呟いた途端、男は目の色を変えた。片目が蒼く輝く様は何処かで見覚えがあった
ユリだったが、その記憶を掘り起こしている暇などない。男の手がユリのブラウスの首元を掴む。男が何をしようと
しているのかと嫌な予感が過ぎったものの、彼女に抗う術はない。せめてもの抵抗で相変わらず両手足を激しく動かす
ものの、やはり徒労でしかなかった。
―-ビリリリリッ。
「いっ、いやあああぁぁっ!!?」
ユリが身に着けていた衣服は紙のように破れやすいものだったのだろうか。そんな筈はなかったが、男が軽々と彼女
のシャツ、スカート、そして下着を引っ張ると、それらは全て破れてただの布切れと化した。瞬く間に露になるユリ
の素肌。レイカ程ではないが豊かに膨らんだ乳房、その反面恥部には陰毛が生えておらず小さな割れ目が丸見えだ。
無論、恥部は濡れていなかった。
wktk
234 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 01:25:17.88 ID:Su1ivI8r
>>231 最近こういうエロくて怖い系の小説ってあまり見ないね
久しぶりに面白かったYO
235 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/10(木) 23:25:35.84 ID:UsIftXU4
age
236 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 01:06:07.42 ID:3FTfFpCr
age
両手を動かす度に豊満な乳房が波打ち、柔らかに動く。両足を動かす度に小さな割れ目と菊座が垣間見える。ど
ちらも非常に官能的な光景だ。犯されまいと足掻くその姿もまた、男を興奮させる仕草に一役買っている。男の局
部が見る見るうちに黒いズボンの外からでも見える程に膨らんでいく。力も強ければ局部も大きい。男の股間はま
るで大人の握り拳を一つ詰め込んだかのように膨れていた。
「やっ、やだぁっ! やめてくださいっ!!」
叫びながら何度も男の身体を蹴るユリ。片手で首を押さえ込んでいる以上、もう片方の手だけで彼女の両足を広
げさせる事は困難だ。抵抗できないように彼女を痛めつけるのは容易だったが、男が選んだその方法は恐らく、ど
んな強姦魔でもした事がないであろう卑劣かつ残忍なものだった。
男はユリの右太腿に手を回し、掴んだ。手に吸い付くような柔らかさに思わず撫で回したくなるが、それは彼女
を壊してからでもできる。彼女にとってその行為は気持ちの悪いものでしかなく、嫌悪感しか込み上げて来なかっ
たが、次の瞬間には思いもよらぬ激痛が走った。
「ひぎぃっ!!?」
ボキンッ、と鈍い音が響く。
「ああああぁぁぁっ!! 痛い痛い痛いぃぃぃっ!!」
男の力はユリが想像した通りだったが、まさか本当に大腿骨が圧し折られてしまうとは思いもよらなかった。し
かも片手の握力のみでだ。生まれて初めての骨折の痛みに悶絶するのも束の間、男の手は太腿から離れると、即座
にもう片方の太腿へと伸びる。それに気付いたユリは、既に枯れていると思っていた涙を宙に飛び散らしながら、
両足の力を抜き、叫んだ。
「もっ、もう抵抗しませんからぁっ!! 好きにしていいですからぁっ!! 痛いのだけはもうやめ――」
ユリの両足がだらんと脱力するのが分かったが、当然、男は聞く耳など持たない。
「ぎぇえええっ!! ひはっ、ひぃぃぃぃっ!!」
リョナっぽくなってきてしまった
あまり凝った描写はしてないと思うけど、苦手な人はごめんよ
239 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/14(月) 16:17:56.06 ID:1eg55z54
>>231 主人公の女の子が花と同化し
周囲の景色は見えてるいるのに
しゃべれない場面は
実によく書けている
自演乙
捕食展開が楽しみ
ユリのエロ捕食wktk
242 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 00:32:30.50 ID:1OYfsWf8
人食い花か おそろしい
二度目の鈍い音はユリの品のない悲鳴によって掻き消された。両足の大腿骨を折られるという想像を絶する程の
激痛は決して言葉で言い表せるものでなく、彼女の口からは人間のものとは思えない獣のような鳴き声が発せられる。
男は自分を犯したいのだと思った。だから大人しく受け入れれば破瓜の血が流れようともそれ以外で自分を傷付
けられる事はないのだと思った。だが、甘かった。男は慈悲の欠片も持たない。ユリは完全に抵抗する気力を
失い、焦点の合わない目で男の顔、あるいは空を見ながらだらしなく全身を伸ばしてピクピクと痙攣する。
「ぅあ……ああぁ……っ、ぅぅ……ぅ……っ」
嗚咽を漏らし、半ば放心状態のユリの顔を見下ろしながら、男は履いていたズボンを下ろした。これ以上なく
いきり立った男の逸物が飛び出す。日本人の物とは思えない大きさと太さだ。血管がはっきりと浮き出て見える。
ユリはズボンを下ろす音を聞いていたものの視線を下へと向ける事はなかったため、そこにある筈の物がない
違和感に気付かない。尤も、それに気付いたところで事態が好転する事はあり得ないのだが。
男はペニスの先端をユリの恥部に擦り付け、入り口を弄りながら笑う。
「フフッ……痛いかね? だが君の友達が味わった苦痛はまだまだこんなものではないぞ……?」
ユリの割れ目は当然の如く、全く濡れていない。どんなマゾでさえこの状況で恥部を濡らす者はいないだろう。
ましてや彼女はマゾではない。ある程度の自己防衛として膣内に愛液を分泌するだろうが、両足の激痛に苛まれ
ている今ならどうだろうか。いずれにしろ、濡れてもいない膣にペニスを無理矢理挿入しようとしている男は正気
の沙汰ではない。
膣口がペニスによって徐々に押し広げられる。互いに潤滑油のない肉棒と肉壷が摩擦によって衝突し合う。
一方的に拒否しているのは膣の方であるのは明らかだ。ユリは処女だ。膣に異物を挿入した事など一度もない
ため、その入り口は非常に狭い。初めての時は人差し指一本挿入されるだけでも痛みが走るというのに、一気に
男のペニスのように大きなものを受け入れられる筈などなかった。
受け入れられなくとも、受け入れざるを得ないこの状況。ユリに選択肢は与えられていない。
「っ!!?」
ある程度膣口を押し広げたところで、男は強引にペニスを奥まで突き入れた。ユリの背中が大きく仰け反る。
激痛に激痛が重なると脳が混乱して、悲鳴を上げるという単純な命令さえ出せなかった。激痛に悶絶する事に
夢中で呼吸さえできなくなる。
「がぁ……っ、はふっ……ぐぅ……っ!!?」
破られた処女膜、抉られた膣壁、裂けた膣口から溢れる血が膣内に充満していく。ペニスによって完全に
塞がれた唯一の出入り口。ペニスが抜かれた時、それは恐らく尿のように膣口から噴出するのではないだろうか。
だが、まだまだその時ではない。これはまだ序の口なのだ。ペニスを突き入れただけで満足する男ではない。
えろすぎ
俺もこの怪物になりたい
いまいちやね
俺は好きだよ!
毎回wktkしてるよ!
249 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/19(土) 08:44:14.73 ID:nMASy5mb
ストーリーとしては優れてるんだけど
ちょっと残酷すぎる
250 :
244:2012/05/19(土) 10:06:17.38 ID:u2JHPxUi
>>248 ありがとう
>>249 捕食=リョナの一種と思ってたから大丈夫かなと思って書いてた
捕食以外のリョナ色が強いのはユリだけの予定
捕食描写が薄いのでコメントしづらい
リョナも大好物です。
これまで色々なパターンで書いてくれてたからこういうパターンもありだろ。
俺もリョナは大好物だな
リョナとは「猟奇的オナニー」を略した隠語で、主に女性である対象が痛めつけられる描写(悲鳴等を含む)を見て読み手側や視聴者側が興奮する現象を指す。作品の形態やジャンルによっては対象が少年を含む男性であることもある。
具体的な定義づけは明確にされていないが、以下のシチュエーションにおいて性的興奮を覚えることがリョナに相当すると思われる。
1.着ている服がビリビリに引き裂かれる等の精神的苦痛。
2.何かしらの物質・物体にまとわりつかれる肉体的・精神的苦痛。
3.強姦(レイプ)
4.性的行為を目的としない暴力による肉体的苦痛。
5.切断や四肢欠損等の回復不能な肉体的損傷を伴い、時に絶命に至る猟奇的行為。
1.〜3.は「切断を伴わない行為はリョナではなく、単なるエロ妄想である」との意見もある。
以下、どんどんエスカレートしていき、5.で興奮する場合は極度の重症。
つまりここの住民は極度の重症であると言いたいのか
捕食SSはどう考えてもほとんどの場合女の子死ぬんだし…
普通にリョナ趣味の一部として楽しむもんだと思ってたわ
暖かい血がペニスを包み込み、熱い膣壁が締め付ける。気を許せば追い出されてしまいそうな感覚の中、男は
ゆっくりと腰を引き、そして再び突き入れた。血に塗れたペニスの先端部は子宮口まで届いている。男は二度、
三度それを繰り返す事でペニス全体に血を擦り付けた。粘り気のある愛液の欠片もない今、潤滑油と化すのはユリ
の血でしかないのだ。
ユリの折れた両足を抱えながら、男は腰を激しく前後に振り始める。そうしている内にペニスと膣口の僅かに
空いた隙間から血が垂れる。暖かい血が彼女の菊座まで垂れると、その感触が不愉快だったのか、あるいは偶然
か、菊座がキュッと引き締まった。彼女の身体に覆い被さっている以上、位置的に男がそれを見る事は不可能
だったのだが、男はまるでそれが見えていたかのように右手を移動させた。移動させた先は彼女の菊座だ。人差し
指を立てて垂れた血を掬い上げ、親指と擦り合わせて塗り付ける。そして人差し指を第二間接まで一気に菊座へと
突き入れた。二つの穴が更に引き締まる。
何処が痛いのか。何が痛いのか。何が不快なのか――……ユリにはもう分からなかった。せいぜい腹の中で異物が
蠢いている感覚しかない。激痛を耐え切れないと判断した脳がどうやら“現実逃避”を選択したようだ。痛覚を麻
痺させるどころか思考回路をもショートさせている。本当に自分を守るためであれば“気絶”を選択するのが妥当
だろうが、それを選択しなかった理由を解す者は当人も含めて誰一人として存在しない。
全てが物事が曖昧でしか認識できなくなったユリは、壊れた人形のように放心する。完全に男になされるがまま
だ。時折濁った吐息を漏らすだけの彼女だったが、何を思ったのか徐に右手を天に伸ばした。空高くにある太陽や
雲を掴もうとしているのか、何度もその手を開閉させる。
オネエサマ……助ケテ……コンナノ嫌ァ……助ケテ、下サイ――とかろうじて頭に浮かんだレイカの顔に縋るユ
リ。そんな心の叫びはいつしか喉まで到達しており、細々とした小さな声が漏れるようになる。
「……すけて……お……さま……たす、け……おねえ……さまぁ……」
きてた!
259 :
195:2012/05/25(金) 06:23:08.21 ID:syj/aKuf
負けずに
試食タイムが終わった。会場には脱ぎ散らされた制服や下着と、放心状態の娘たちが横たわっていた。
彼女たち全員が異星人の唾液まみれになっていた。
股間から野菜や果物の汁、愛液、唾液の混じった液体をだらしなく垂れ流している娘も少なくなかった。
異星人たちがオークションへの入札をしている間に彼女たちは広間から下げられていった。
下げられた彼女たちは控室で順にシャワーを浴びて体を綺麗にして、待つ。
控室では服は与えられず、誰もが全裸で待機していた。
佳恵が控室に着いた時には、そこには同じ顔の二人がまっているだけだった
「あ、二人とも先に上がってたの?うわあ、この姿じゃどっちがどっちかわからないかも」
佳恵はそういって笑いかける。
「嫌ね、あたしが由梨でこっちが絵梨よ」
そういわれても服を着てない二人はどっちがどっちかすらよくわからないほどよく似ていた。
由梨と絵梨は双子だったからだ。
「みんなまだシャワーを浴びてるみたい。あたしたちは急いで出てきたからね」
「だってこれが終わったらバラバラになっちゃうんですもの。最後のひと時を長く過ごしたいから」
「いいなぁ、二人とも仲良くて」
そういう佳恵。
彼女たちはふたりとも同じテニス部に所属していたせいか、ずっと行動は同じだった。
そして、それはこんな時も変わらなかったのだ
「あ、優香があがってきた」
それを皮切りに控室は徐々に全裸の少女で埋まり始めていった。
それと同時に、会場では試食販売の結果をもとに一人まるごとで買い受けたい異星人による入札が始まっていた。
260 :
195:2012/05/25(金) 06:23:38.95 ID:syj/aKuf
最後に美穂と那美が控室にやってきたころには入札の結果は出ていて、彼女たちに伝えられた。
優香はその結果を聞いて喜んだ。
彼女を買う人が現れたのだ。しかもかなりの高値で。
よかった。これで家族も助かる。
遠からず自分が食べられてしまうことには変わりはなかったが、それでも高値で自分が売れたことはうれしかったのだ。
「よかったね、優香」
控えめに声をかける杏子。
彼女には買い手は現れず、解体販売に回されることになったのだ
「優香、お願いがあるのだけど…」
佳恵は目の前が真っ暗になったような感覚を味わった。
佳恵は最後に会った異星人に買ってもらえた。
しかし…美穂は違った。
美穂と那美は、解体販売終了後に行われる晩餐会に供されることになったのだ。
最高額をつけた二人については終了後別料金で行われる晩餐会に提供されることとなっていたのだ。
「そんな…」
佳恵は呟いた。美穂と一緒に買われることを望んでいたのに、こんなところで別れてしまうなんて
裸身で待つ娘たち。
彼女たちに一人一人に係員が回っていく。
解体されるものには痛みを麻痺させる錠剤。
落札されたものには頭部に機械を埋め込まれた。
この機械は頭頂部から耳までを覆うもので、重くはなかったが遠目からでも目立ち、外すことはできない。
これは、いつ食べられるかわからない彼女たちのために痛覚を麻痺させるとともに、その他の感覚、動きの一部までを落札者が意のままにできる機械である。
それとともに、これは商品タグでもあった。
これをつけている娘は仮に街で逃げても人間としてはみなされず、食肉として届け出られ。名乗りでがなければ解体される。
人としての権利を失うタグでもあった。
タグをつけたまま脱走した娘はたまに出てくるが、逃げ切れることはほとんどない。
服を盗み、タグを隠して流離っていたが、自分のクローンが自分として生活している以上どこにも行き場はなく、
いずれタグを発見されて捕まってしまうか生活のすべを失い自ら名乗り出る。
運悪く買主に見つかった娘が逃走、街中で生きたまま食べられてしまったこともあり、しばらく語り草にもなっていた。
261 :
195:2012/05/25(金) 06:23:58.00 ID:syj/aKuf
解体される娘はそれぞれに錠剤を飲んで、指定された台に上がる。
それは先の皿とは違った無機質なステンレス製のものだった。
これに上がると二度と自分の意志で降りることはできなくなる
努めて冷静に上がろうとする者もいれば、最後の歩みに感慨を込めるものもいた。
足がすくむ者もいれば、泣き出すものもいたが、彼女らは係員にかつがれて台に乗せられた。
杏子は自分の足を手で触りながらしばらく考え込んでいた
この体も、今からお肉にされてしまう。
上がってしまえばもう、この足で地面を蹴ることもできなくなるのだ。
自分の裸身に包丁が入り、目の前でこの足や体が食べられることを想像し、上がるのを躊躇してしまう。
はっきり言えば怖かった。
そこに、泣き叫びながら係員に担ぎ上げられる声が聞こえた。
「唯…」
同じ陸上部の唯が、泣き叫びながら台に乗せられていた
「やだ…やだよぉ…お肉にされちゃうなんて…嫌だぁ」
そういいながら係員に担ぎ上げられて手足に皮のバンドをはめられる。
それをみた杏子は覚悟を決めた。
せめて、最後は自分の足で台に上がろう。
杏子はスタートラインにつくような表情で自ら台に上がり、係員にバンドをはめられた。
彼女たちの体は解体のための線が引かれ、部位ごとに番号が書かれた。
台に乗せられた娘の隣でタグをつけられた娘が全裸で立っている娘もいた
解体されるとともに、目の前でその肉を食べるという人もいる。
そういう人のために調理する人が隣につくのだが、解体される人が生徒の中から調理人を選ぶこともできた。
優香もその中の一人だった。
同じようにクラスメートの隣に立っている娘が何人かいた。
那美と美穂は係員に連れられて別室へ行くことになった。
これを逃したら美穂とはもう会えなくなる
そう思った佳恵は美穂の後を追いかけていった。
佳恵は、係員に大きな声で言った
「お願いです。あたしも美穂と一緒にいたいんです。あたしも一緒にお料理にしてください」
262 :
195:2012/05/25(金) 06:25:33.02 ID:syj/aKuf
解体販売が行われる会場にはすでに多くの異星人がその時を待っていた。
その会場が一時大きなどよめきに包まれる
那美と美穂が現れたのだった。
「解体販売会終了後の晩餐会に出品される二人です。
この二人は、今回の入札で最高額を記録いたしました。
是非、お持ち帰りいただきたいのですが、この解体販売の趣旨は「当女学院の生徒の成長を見ていただく」ことにありますので、
より多くの方に平等に味わっていただくためにこのような措置を取らせていただいております。
説明が長くなりましたが、お二人には自己紹介をお願いしたいと思います」
二人は全裸を見せつけるように一段高い調理台の上を歩く。
「きれい…」
見とれるように、じっと見ている娘がいた。
佳恵だった。
頭にはタグがついていた。
彼女は美穂とともにいることを懇願したが、結局容れられず、自分を買った異星人の傍にいたのだった。
「本当は、彼女も一緒に買いたかったんだけどなぁ」
異星人はそういった
「ここでいろんな娘を買ったけど、君みたいな娘と彼女は味の取り合わせが絶妙なはずだ。」
「あの…」
佳恵は気になっていたことを聞いた
「あたし、美穂と一緒にしてほしいといわれたから買ったんですか?その、同情とか…ごめんなさい、自分から買ってと言ったのに変なこと聞いて」
異星人は言葉の意味を組んで笑っていった
「そんなことないよ。君があんなことを言わなくても私は君を買っていたさ。でも、美穂を買えなかったのも残念なんだよ」
異星人は続けていった
「僕なら君の魅力をすべて引き出すことができる、でもそのためには相性のいい素材も必要なんだ。本当に魅力的なのは君なんだよ」
どこか秀麗な印象を与える若い異星人の顔を見て、どこか不思議な感情が浮かんだ
最初に自己紹介の場を与えられた美穂は、堂々とした態度で自己紹介を終えて退場した。
263 :
195:2012/05/25(金) 06:25:56.64 ID:syj/aKuf
続く那美は異星人が用意したマイクを握り、全裸のまま立つ。
「今回のサプライズイベントは那美さんのラストコンサートです。彼女の最後の歌声をじっくりお聞きください」
メロディーが流れる。
那美は、一糸まとわぬ姿のまま、いままでステージで歌ってきたのと同じように歌い、踊る。
異星人たちも調理台の下の娘たちも、今の状況を忘れて盛り上がっていた。
那美も、自分の最後の歌声を聴いてもらおうと、今まで以上に力の入った歌声を披露した。
コンサートは終わった。
那美と美穂は、奥の部屋へ移っていった。
晩餐会のために料理されるために。
その頃会場の外で、急ブレーキの音と衝突音が鳴り響いたことに、会場の中の人は誰も気づかなかった。
解体販売が始まる
本格的なのは次回からかな
次の交信も楽しみだ
265 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/26(土) 21:50:33.33 ID:fAf8tIwy
やはり異星人ものに1票!!
266 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 02:18:57.06 ID:GNb40PkH
どれも読み応えあるなあ
素晴らしい
268 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/29(火) 00:26:57.97 ID:duAWKF20
探せばいいサイト結構あるねー
269 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/29(火) 12:06:43.14 ID:eq25+e4Y
直リンするとか正気かよ…
URLだけで内容が解るしここじゃhは抜こうな
漏れた言葉に男が反応し、ぴたりと動きを止める。相変わらず可笑しな事を言う女だ、とでも思っているのか、
クスクスと笑い始める。その笑い声が徐々に高くなっていく。いや、声色が変わっていくという表現が正しいだ
ろうか。しがれた声から少年のような声に。それは程なくして少年のような声から女性の声に。
――そして、女性の声からユリにとって最も聞き覚えのある声に。
「…………呼んだかしら?」
「え……」
ユリを犯している男から発せられた声。それは聞き間違えられない程に慣れ親しんだレイカの声。
黒い帽子を外すと、中に詰められていた長い髪が重力に引かれるままに舞い落ちる。顔面を覆っていた付け髭
を外すと、若々しいその素顔が露になる。
ぼんやりとぼやけたユリの視界。やがて目の焦点が合うと、彼女はようやく男の素顔を見る事ができた。
「はぁい、ユリちゃん。今の気分はどう?」
ユリを犯していたのは死んだと聞かされていたレイカだった。そもそも男でもなかったのだ。妖しげな笑みを
口元に浮かべ、いつもと変わらない目で彼女を見下ろしている。唯一違うのはやはり片目の色が青くなっている
事だ。ユリはようやく思い出した。その青い目はコンサートホールで出会ったクルミの目と全く同じなのだ。
それが何を意味するか、彼女には到底見当も付かない。
まるで金魚のように、ユリはパクパクと口を開閉させた。
「お、ねえさま……?」
「あっはは♪ キョトンって目になってるユリちゃん、ちょっとだけ可愛い。さぁって、これだけやってまだ喋れ
る気力があるって事は、頭のネジが一本外れちゃったのかな? あぁっ、ユリちゃんのアソコ、急にキュッて引
き締まって気持ちいい……っ!」
ますます混乱するユリ。彼女は頭の中で何かが爆ぜるような音を聞いた。既に堕ちるところまで堕ちていた思
考回路が完全に破壊される。そうなった彼女がとった行動は、笑う事だった。
「あはっ、あははは……はははっ」
わっふるわっふる!
274 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/01(金) 02:12:00.78 ID:axq6qdg0
下げ進行
275 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/04(月) 11:10:33.19 ID:CDR1AZYh
ふむ
なんぞこれ
277 :
195:2012/06/06(水) 04:39:49.57 ID:3b6S6su9
ステンレス製の台に乗せられた娘たちが会場に運ばれた。
迎える会場の異星人たちの歓迎や拍手は同じだったが、
彼女たちの表情は全員恐怖におびえるものばかりだった。
泣いたままの娘もいた。
中央の調理台を挟んで、片方に異星人がテーブルにつき、反対側に台に乗せられた娘たちがいる。
彼女たちは一名ずつ順番に解体されることになっている。
その順番はランダムで決定され、彼女たちにはわからない。
誰もが、自分がどの順番で解体されるかわからないのだ。
その不安も彼女たちの恐怖を増していた。
最初の一人の名前が発表される。
唯の名前が挙がった。
278 :
195:2012/06/06(水) 04:40:51.82 ID:3b6S6su9
会場に運んでからも暴れ続けていた唯に、会場中からの視線が集まった。
急激に集まった視線と拍手に気圧された唯は、青ざめた表情のまま中央の調理台に運ばれる。
傍には彼女の体の部位ごとにボードがあり、そこに部位ごとに価格が書かれていた。
競り合った場合はこの値段は上がっていくことになっている。
さっそくはじまっている競りをどこか遠い目で見ていた。
今の彼女にはそんなことなどどうでもよかったからだ。
唯は異星人に右足を抱え上げられバンドを外される
足のバンドの部分には逃げようともがいたための傷がついていた。
異星人は唯の足を捕えたまま付け根に止血のためのバンドをつけ、横の異星人が大きな包丁を唯の足に入れて手際よく解体していく。
足に包丁が入り、唯の引き締まった足が解体されだすと、唯はあきらめたように呆然と自分の足を見つめ始めた
最後の抵抗のように涙を流し
「やだ…やだよう…」
と小さな声で呟きながら。
膝から下の肉づきのよいふくらはぎが切り落とされる。
唯の足は、調理スタッフに渡された。
調理スタッフは切り分けられても陸上部で鍛えられた締まりの良さを残す唯の足を香辛料の入ったソースに漬ける。
そして、それを灼熱したグリルに乗せた。
279 :
195:2012/06/06(水) 04:41:33.17 ID:3b6S6su9
広間に、独特のにおいが広がり始めた。
唯の肉を焼く匂いだった。
当然その匂いは調理台の上の唯自身にも届いた。
「うっ」
自分の肉が料理されて焼かれる匂いに唯は目を背ける。
その匂いは感覚を失った足とともに、自分がこれから食べられるのだと実感させるものだった。
調理人の腕により、プリプリした肉感とうまみを残したままグリルで焼かれた唯の足は、皿に盛りつけられる。
香味野菜や花により美しく装われた唯の足だったものは異星人の並ぶテーブルの一角に運ばれる。
異星人はやや若めの風貌で、行儀よくナイフを使って唯の肉を切り分けていく。
唯の肉が異星人の口に納まった。
じゅわっと肉汁を垂れ流しながら異星人はおいしそうに唯の足を食べていた。
彼女の視界に鍛錬の賜物であった美しい足が食材として食べられるのが見える。
異星人は、締まりの良いプリプリした食感を味わいながら唯を味わう。
それに続いて唯の足が次々と解体されていった。
脛は大きな寸胴で煮込まれて柔らかいシチューとなり、太腿は競り合いの末に多くの異星人に切り分けられた。
「あああぁっ!!」
絶叫が響く
唯の左足が外される悲鳴だった。
唯の左足は異星人に丸ごと買われたために根元から切り落とされることになったのだ。
すでに骨だけになった右足に続いて左足に包丁が入り、骨を根元から外された。
絶叫が止んだ時、唯の下半身には骨だけが残った右足があるだけだった。
その右足も、造作もなく外される。
これで、唯の体からは足が完全に失われた。
自分の足が、包装されて買われていくのをじっと見る唯。
もう彼女には泣く力も残っていなかった。
280 :
195:2012/06/06(水) 04:42:24.50 ID:3b6S6su9
足を失った唯の視線は、かつて足があったところに向けられていた。
なんで、あたしこんな目にあってるんだろう…そう小さな声で呟きながら。
彼女が地道な練習で培ってきた足は、もうすべて異星人に食べられてしまったのだ。
足の断面だけが残る腰を見下ろす唯の視界に、ねっとりした体液をたっぷり流す異星人の口が入ってきた
「ひっ…」
怯える唯に、異星人はこういった
「君のお尻の肉、とてもおいしそうだから生でいただくよ。」
唯は仰向けにされ、尻にバターを塗りつけられる
ひんやりした感覚が気味悪かった。
大きく開いた口が唯の尻にあたる。
自分を食べる異星人の表情を唯は見ることはできなかった。
ガブリ
!!!!
解体されるときにはなかった「食べられた」という生の衝撃が唯を襲った。
振り向くと、口を血で染めながら頬張る異星人の姿と大きくかじられて血を流す唯の尻が見えた。
血の気の引いた表情で、唯は自分のお尻が食べられているのを見ていた。
調理人は唯を吊り上げた後、体を中央から切り開き、股間に達した後、性器を切り分けた。
性器はその形を残すためにかるく湯通しされた。
それを異星人は果実の果汁をまぶして口に入れていく。
唯は今まで自分でもあまり見ることのなかった自身の性器が料理となった姿を見ることになった。
それを見る唯の視線はどこか宙を舞うようなものとなっていた。
足も太腿もお尻も、彼女が誇ってきたものはみんな食べられるか持ち去られてしまった。
彼女には、もう何もなかったからだ。
唯の性器はあきらかに脂ぎった表情で体液をだらだら流している中年の異星人のもとに運ばれた。
唯の性器を食べる異星人は、コリコリ音を立てながら唯の性器を噛み千切る
ああ、あたしのアソコが…
唯の性器は咀嚼されて異星人の喉を通る。
唯の心は絶望感でいっぱいだった。
今まで一生懸命頑張った賜物の足は失われ、続いて女性の大事な部分までが目の前で食べられる。
今の自分は無残な残骸にすぎない。そんな絶望感が唯の心を占めていた。
しかし、唯の性器を飲み込んだ異星人は実に満足そうな顔をして、唯に語りかけた。
「これは美味だ。噛めば噛むほどしっかりした女性の味がする。名器だよ。これは」
そのひとことで唯は安堵した。
自分の女性の部分を褒められたことが嬉しかったのだ。
もう彼女には走る足も女性としての部分も失ってしまったが不思議な満足感が芽生え始めていた。
醜い姿の異星人が、今の唯には救いの神に見えた
「ありがとうございます。もっとあたしを味わってください」
その台詞が自然に出た。
281 :
195:2012/06/06(水) 04:43:08.29 ID:3b6S6su9
半分以下になった唯の裸身がさらに高く吊り上げられた。
その唯に、ひとりの異星人が近づいてきた。
唯は自分の体に大きな口を広げる異星人をじっと見ていた
この異星人は美穂の内臓すべてを買い取り、生で唯の体から吸い出そうとしているのだ。
大きく切り開かれた腹部を異星人が持つ
次いで、調理人がくびれに沿って大きな包丁を渡す
体が切り離される感覚が一周すると、大きな衝撃とともに背骨を切り離された
そのまま異星人は唯の切断面に口をつけて内臓を吸い出した
「ああぁっ!ぐ…うげ…」
自分の内臓が吸い出されていく気持ち悪さに唯はあえぐ。
それとともに、自分が食べられているのだという思いが強くなっていた。
異星人は唯のお腹に長い舌を入れて、残った内臓を引きずり出そうとする
それは、先の味見のときのものとは全く違う、暴力的なものだった。
無理やり引きずり出される内臓とそれが体から引きはがされる感覚が襲う。
その視界に徐々に靄がかかってきた。
唯は、不意に異星人の舌が心臓へ届くのを感じた。
異星人が唯に目を向けた。
これが最期だと感じた唯は異星人に聞いた
「あ…あたしのお腹の中…美味しかったでしょうか?」
声がかすれていたが、それでも異星人には届いた。
「ああ、健康に育ってきたんだね。まるで嫌な味がしないずばらしい内臓だよ。とても美味しい。」
それを聞いて唯は言った
「ありがとう。どうか、最後まであたしを美味しく味わってください」
自然に出た台詞とともに目を閉じる唯。
異星人は巻きつけた舌で唯の心臓を引きちぎる
唯は数回痙攣した後、動きを止めた。
唯の生命が消えたあとも唯の解体はさらに続き、乳房、肩、そして、頬や舌、目に至るまで解体されて終わった。
282 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 16:11:49.30 ID:rrYlezBt
いと哀れ…
素晴らしいね。俺もお尻にかじりついてみたいよ
素晴らしい
連続捕食期待
285 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/08(金) 10:00:33.36 ID:YC9dV1dM
肉体を引き裂かれているのに
主人公が卒倒もしないで
正気を保っているのがあまりにも不自然だな
現実味がないのでビンビン伝わらない
筆者が囚人の身を引き裂かれる痛みを
まったく酌量していないから
こんな文章になるのだと思うYO
最近の作品は保管庫に保存されないの?
言い出しっぺがやるでござるの巻
289 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/15(金) 22:18:42.78 ID:zOiuNa0t
たまには上げてみるか
blood-Cをまとめて見たんだけど捕食的にはよかったよな。捕食的には。
291 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/17(日) 21:15:48.48 ID:7JCYjj/a
会場からの何やら美味しそうな匂いにつられてやって来ました。
今後の美少女達の解体とすばらしいメニューに期待しております。
某被食フォーラムで少女女性が捕食される良作が上がってたぜ
興味あるなら見てみるといいかも。
某じゃわからんよ
紹介する気があるのかないのか
被食系フォーラムっていうのがあってだな
そこに中々のSSがあった、少なくとも昔はあったはず
ググれば出てくるよ
いやみんなは紹介するとき某被食っていったもんで
あと最近入ってないんで現状はわからん
296 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 20:15:51.67 ID:p6fR15Z1
「ハイドロにとり」って奴か
東方知らないけど中々よろしかった
だけどそれ以外はこのスレの内容じゃないな
空気読めない隊って人しかこのスレの内容に沿ってない
297 :
名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 20:21:11.21 ID:p6fR15Z1
>>297 誰か一人ぐらい評価してやれよ・・・・・
保管庫の男の娘を捕食はいつ続きが来るんだろう
過疎ってるなあ
301 :
195:2012/06/26(火) 23:30:22.67 ID:QhYR1Api
唯が解体されていくさまは調理台の下のほかの生徒からもよく見えた。
最初は精一杯抵抗していた唯が徐々にバラバラになっていく。
それは生徒たちのしばらく後の運命でもあった。
「痛いのかな?バラバラにされるのって」
杏子が優香に話しかける。
優香が見るその杏子の顔は、見たことがない顔だった。
唯の姿に自分を重ね合わせていたのだ。
絶叫を上げながら引き締まった足をもがれる姿。
自分の体を焼かれる匂いに目をそらす顔。
恨めしそうな顔で食肉となった自分の体を見る唯。
異星人に牙を突き立てられて肉を引きはがされる顔。
それらを自分の顔に重ね合わせていたのだ。
そして、徐々に動きを弱らせながら無表情で目を閉じる唯の顔。
それは本当に表情を失ったのか、それとも表情を作る体力すら失われたのか
それは、なってみないとわからないものだった。
302 :
195:2012/06/26(火) 23:30:53.43 ID:QhYR1Api
解体され終わった唯の残骸が調理台から降りていく。
それを誰もが血の気の引いた表情で見ていた。
バラバラの骨とわずかな肉、そして、見る影もないほど解体された顔が仰向けで横たわる。
ついさっきまでの唯の面影はどこにもない。
これが、自分たちの末路なのだ。
だれもが唯の亡骸を一目見た後、耐えられないように目をそらす中、一人だけ感慨深い目で変わり果てた級友を見ていた。
杏子だった。
先にゴールされちゃったけど、あたしももうすぐそっちにいくからね。
杏子はかつてのライバルにそうつぶやいた。
次の名があげられ、呼ばれた娘は青ざめた表情で調理台に上がっていった。
次々と少女たちは解体されていき、悲鳴や絶叫、そして、異星人たちに美味をもたらしながら消えていった。
誰もが、食べられて生命の尽きる直前には、無表情のまま目を閉じて暗闇の中へ消えていった。
その頃、会場の外の調理室では那美と美穂が異星人の調理人の手で調理されていた。
すでに膝から下や腕は体から切り離されて大きな鍋で煮られていた。
二の腕と、太腿を切り離され、茶色いソースと香辛料を塗りつけられる。
両手足を失った二人は仰向けにされて腹部を裂かれ、腸を引き出されていく。
内臓は取り出されて煮込まれ、腸は人間牧場で育てられた特上のクローン娘の肉を詰められて腸詰に、そして、空洞になった腹部には同じクローン娘のひき肉が収まるはずだった。
303 :
195:2012/06/26(火) 23:32:33.09 ID:QhYR1Api
そんなところで、調理室の外では軽い騒動が起こっていた
「なんだって?クローン娘の肉を運んでいた車が事故った?」
「で、肉はどうなったんだ?目の前だろ。運んでこれないのか?」
「放り出されて使えないんだって。荷台に残っていたのはもうすぐ着くそうだが」
ほどなく届いてきた肉の量を見て、調理人たちは唖然とした。
これでは一人分しか使えない。
今すぐ一人分の娘の肉が必要だった。
続いて一人の少女が調理台に上がった。
絵梨だった。
その隣に由梨が立つ。
絵梨も由梨も同じように解体販売となったのだが、調理台には一人しか上がれない。
そこで、後になった方が先になった方を調理することにしたのだった。
304 :
195:2012/06/26(火) 23:33:04.94 ID:QhYR1Api
絵梨と由梨は手をつないで調理台に上がっていった。
絵梨の解体販売が始まった。
絵梨の足が切り分けられては調味料に漬けて佳恵に渡される。
由梨は、絵梨の足を焼いては焼きあがった肉を異星人に手渡していた。
異星人は手際よくソースをかけると注文したテーブルへ持っていく。
絵梨の肉はグリルとして食べる異星人が多く、自分で志願してこの役についた由梨はかいがいしく生まれた時から一緒だった絵梨の脛や太腿を異星人にふるまっていった。
先に解体されてしまうより、せめて最後まで一緒にいたいと思ってのことだったが、
注文が多く視界に入るのは解体されるがままの絵梨ではなく、絵梨の肉だけだった。
いや、絵梨の方を見ることができなかったのだ。
自分の体が解体される恐怖におびえながら体を切り分けられる絵梨の姿は、そのすぐ後の由梨の姿でもあるからだ
太腿が焼き上がり、ソースをかけて一人の異星人に渡す
異星人は肉を頬張る。
目の前で芳香を放ちながら肉汁を垂らす太腿
それを直視することができなかった。
生まれた時から一緒だった誰より知ってる絵梨の体。
それが、あんな姿になるなんて信じたくなかったのだ。
じきに、あたしの太腿もあんな風になっちゃうのかな?
そして、誰かもわからない異星人に食べられちゃうの?
湧き上がった恐怖を振り払うように由梨はグリルの前に戻った
「絵梨…一緒になれなかったけど、最後まで見守ってあげるから」
そうつぶやく
すると
「ありがとう…」
振り向くと、吊るされた絵梨が必死の笑顔を佳恵に向けていた
「最後まで…見守っていてね」
305 :
195:2012/06/26(火) 23:33:58.40 ID:QhYR1Api
絵梨は由梨に見られながら性器を引きはがされたが、その味を知ることはできなかった。
買った異星人が持ち帰ってしまったからだ
由梨はグリルの前に絵梨の性器が置かれないのに軽い失望を覚えた。
絵梨がどこか遠くへ行ってしまった気がしたのだ
性器を切り取られた後、腰を切り落とされた絵梨は、残った内臓を少しずつ切り取られては食べられ続けていた。
唯と違って心臓や肺が最期までとっておかれたためまだ意識はかすかに残っていた。
かすむ視界の中で、内臓を切り分けられてはそれを目の前で異星人に食べられるのを見ていた。
もう、生きたまま解体される恐怖は消え、徐々に失われる自分の内臓にも何の感情もなくなっていた。
由梨も、絵梨の腸や脇腹の肉をかいがいしく焼いては異星人に渡していた。
それが異星人の口の中に入り、おいしそうに食べていく。
その瞬間が絵梨と由梨にとっては唯一の救いだった。
今の二人にとっての救いは、自分の体が美味しく食べられていることだけだったからだ。
それとともに、絵梨の残った心臓の動きが弱くなっていく。
それは絵梨に最後の時を想像させるには十分なものだった。
調理人が絵梨の手首の拘束を外す。
そして、代わりに大きな鉤が背中に突き刺される
「あぐっ…」
体を貫く鉤に吊るされた格好になった絵梨の手に包丁が突きつけられる。それを見た絵梨は
「お願いです…最後は…この手で由梨と手をつながせてください」
由梨は絵梨の手をつないだ。
そのまま絵梨の腕は両腕とも解体されていった。
解体されて骨だけになった絵梨の腕が体から外されたとき、絵梨の目には光はなかった。
満足そうな顔のまま絵梨の表情は止まっていた。
306 :
195:2012/06/26(火) 23:34:50.31 ID:QhYR1Api
「絵梨ぃ…」
動きを止めた絵梨を見て、由梨は泣き崩れた。
生まれた時から一緒だったのに、この瞬間。自分一人が初めて取り残されたのだった。
胸や乳房が解体されたときには、絵梨はされるがままになっていた。
最後に首だけになった絵梨の頬や舌、唇や目玉が解体されていく。
由梨は、それを見て堪えられないものを感じた。
あたしがここにいるのは絵梨と最後までいたいから。
だったら…
「おねがいです。ここからの解体はあたしにさせてください!」
異星人は驚きながらもそれを承諾した。
周囲の異星人も驚きながらそれを見ていた。
解体された肉を焼くことはあっても、自らクラスメートを解体することを志願する娘はいなかったからだ。
由梨は、異星人に手ほどきを受けながら絵梨の顔に刃を入れていく。
生まれた時からよくしっている自分と同じ整った絵梨の顔が由梨の手で切り分けられる。
唇は切り落とされて、異星人に直接手渡す
「絵梨の唇です。どうか美味しく召し上がって下さい」
そう言いながら。
続いて大きく口を開けた絵梨の舌を切り落とす。
最後に、絵梨の目をくりぬくとき、由梨は絵梨と目があった。
「先に待っていて。あたしもすぐに行くから」
それだけ言って絵梨の目をくりぬいて渡した。
その眼は、別れを惜しむような悲しげなまなざしをしていた。
絵梨は、ほかのクラスメートと同じような姿になって調理台を降りて行った。
感極まった表情の由梨を残して。
お、来てる!
うおおお
309 :
195:2012/07/05(木) 01:13:59.45 ID:hlmDalOv
つづいて由梨の解体販売が始まった。
由梨は、満足した表情だった。
もう、思い残すことはなかった。
彼女の望みは、一刻も早く絵梨のところへ行くことだけだった。
由梨は自分の足が生きたまま解体されていくのをじっと見ていた。
由梨の足は調理されることなく持ち帰られることになった。
「ありがとうございます。どうぞあたしを美味しく召し上がってくださいね」
そういって彼女は自分の肉を持つ異星人と握手した。
彼女の肉をその場で食べるものはあまりいなかった。
家に持ち帰ってじっくり食べたいものがほとんどだったからだ。
それでも、たまに目の前で調理して食べようというものもいた
感動の表情の異星人が由梨の太腿を持ち上げて、じっくり匂いを嗅ぐ。
異星人は、目の前にグリルを引き寄せる
「え?」由梨は驚きの表情を見せた。
「特別のご依頼により、太腿を切り落とさず、そのまま焼いて調理したいとのことです」
310 :
195:2012/07/05(木) 01:15:22.02 ID:hlmDalOv
異星人は、体についたままの由梨の太腿を焼いた。
「うぎょああああ!!!」
強烈な悲鳴が響く。
痛みはマヒさせられても、自分の太腿が高熱で焼けていって感覚を失うのが生々しく実感されていった。
由梨による調理が主だった絵梨の時にはなかった責め苦だった。
じっくり焼けた由梨の太腿にソースをかけてかぶりつく
異星人は感動の表情で、由梨の太腿を骨までむしゃぶりついていた。
由梨はすっかり血の気の引いた表情で自分の太腿が食べられているのを見ているしかできなかった。
目の前で生きたままの太腿を調理するのを会場の異星人は興味津々に見ていた。
以後、彼女を調理して食べるときは体についたまま焼いて食べるようになった。
その都度、由梨が悲鳴を上げるのを異星人は喜んで聞いていた。
ステージの下では、まだ解体されていない娘たちがその悲鳴を聞いて体をこわばらせる。
その悲鳴はいずれ自分があげるかもしれないものだからだ。
泣き出すものもいた
「由梨さんが…」
「あたしたちもあんな風にされちゃうのかな?」
「やだよ。でも…」
バンドをはめられて逃げることのできない自分の境遇を思い出して、誰もが恐怖感に体を震わせる。
311 :
195:2012/07/05(木) 01:15:54.32 ID:hlmDalOv
由梨の解体販売は、どの部位も強烈な熱狂の中で進められた。
特に由梨の性器は奪い合いの様相を呈し、最後は途方もない高値で買い落された。
由梨の性器は目の前で焼かれて食べられることになった。
由梨の性器を買った異星人が下げていた包みに見覚えがあった
「あの…それは?」
中年がらみの異星人はこともなげに言った
「ああ、絵梨ちゃんのだよ」
思わず由梨は叫んだ
「お願いです。今ここで絵梨のアソコと食べ比べしてみてください」
その心境は複雑だった。
しかし、目の前で生まれてからずっと一緒だった姉妹の女の部分があるのを知って、知りたくなっていたのだ
どちらが女として美味なのか
異星人は、由梨と絵梨の性器を一緒に調理人に渡した。
「これでしばらく待てば美味しく調理してくれるはずだ。私でよければ食べ比べをしてあげるよ」
調理人が二人の性器を調理している間も由梨の解体販売は続いていた。
由梨は、徐々にその動きを弱めていった。
せめて、あたしと絵梨のアソコの味を見てもらうまでは生きたい。
それだけが頼りだった。
やがて、ふたりの性器が調理されて一人の異星人の前に運ばれた
312 :
195:2012/07/05(木) 01:16:40.86 ID:hlmDalOv
異星人は二人の性器を食べ比べる
「あの…どちらが美味しかったでしょうか?」
由梨は聞かずにはいられなかった。
「ああ…そうだねぇ…」
異星人の答えを聞いた由梨は、どこか遠くへ目線をむけて満足そうな表情を浮かべた。
由梨の解体はまだ続いていたが、由梨の表情はどこか遠くを向いたままだった
「よかったね。絵梨」
そう、うわ言のように言いながら…
由梨の腸が体の中から引き出されたままグリルで焼かれ、体についたまま食われるとき、由梨の目に光はなかった。
さらに、解体は続いた。
由梨のそれ以来、生きたまま体を焼かれるのが増え、皿の上で待つクラスメートに恐怖を与え続けながら一人また一人と生徒が食べられ、残骸になっていった。
うおおおお!
乙!頑張れ!支援
おお、いいね!
トータルイクリプス2話見てこのスレの存在意義が解ったわ
めっちゃ美味しそうに喰われてて興奮を隠せなかった
316 :
195:2012/07/13(金) 23:14:06.36 ID:1FDdlF79
「ごめんね。佳恵。あなたにこんなことさせるなんて」
すでに腹部を開かれた美穂が佳恵に言う
「いいのよ。美穂」
目の前の美穂の姿に衝撃を受けなかったといえばウソになるが、それ以上に佳恵は思いがけぬ幸運を喜んでいた。
まさか、自分がこうして再び美穂と再会できるとは思わなかったのだ。
不足する肉をどうするかという話になった時、佳恵に懇願された係員が彼女の存在を思い出したのだ。
さっそく係員は佳恵を買った異星人に事の次第を言うと、異星人は佳恵を向いて承諾、佳恵はクローン娘に代わって美穂の腸詰と美穂の腹部に詰めるミンチのために両足の肉を提供することになったのだった。
ただし、佳恵を買った異星人は一つの条件を出した
佳恵の肉の調理は自分がすることだった。
「君の魅力を最大に引き出せるのは僕しかいないからね」
そういわれて、胸がときめくのをはっきり認めた。
自分を調理しようとする異星人に恋をするとは思わなかった。
異星人は、手際よく佳恵の足を大きな包丁で切り分け始めた
佳恵は、どこかリラックスした心境で自分の足を切り落とされるのを見ていた。
317 :
195:2012/07/13(金) 23:15:58.82 ID:1FDdlF79
切り落とされた両足は、骨と一緒にひき肉にされた
ゴリ…ゴリ…と不気味な音とともに大腿骨や脛、太腿がミンチへと変わっていく。
その間に異星人は調理場の調味料を調合して、何度も味を見ていた
その真剣な顔は「君の魅力を最大限に引き出す」といった言葉通りだった。
出来上がった調味料が佳恵の足を使ったミンチに練りこまれる。
入念に下ごしらえを終えた美穂の腸にそれが注入された。
残りのミンチは、さらに味を調えられた後、美穂の腹部に押し込められる
「うぅ…」
美穂の内臓を引き出された腹部が冷たいもので満たされる。
美穂は佳恵の方を向いた
これが…佳恵なんだ。
佳恵の肉だったもので腹部を満たされる感覚がなぜかいとおしく感じた
最後に出来上がった腸詰を美穂の膣に詰められる
佳恵を買った異星人は優しく美穂の股間に腸詰をあてがい、挿入した。
美穂は、自分の中が佳恵で占められているのを感じていた。
それを見た佳恵には不思議な満足感があった。
自分が女の子である限り、与えられない満足を美穂に与えた気がしたからだ。
例え、そのために自分の体が肉になったとしても。
両足を失った佳恵に異星人が話しかける。
「さて、君はもう両足を失っているからあまり長い間持たすことはできない。弱ると味が落ちるからその前に解体したいのだが…」
佳恵は驚いた。
「え?あたし、もう解体されちゃうんですか?」
佳恵にとって、自分が肉を提供した美穂とできるだけ一緒にいたかったのだ。
「お願いです。美穂が綺麗なお料理になるのを見たいんです。美穂の姿を見てから解体してください」
異星人は首を横に振った
「残念だが、君はもう僕のものだ。せっかくの肉が必要もなく弱っていくのを見るのは忍びない。
君の肉は私が最高の状態で調理してあげたい。だから、その願いだけは聞き入れられない」
そういって一番大きな包丁を握った
「い…いや…お願い……」
涙を流しながら懇願するが、両足を失った佳恵に逃げるすべはなかった
佳恵の体は異星人に抑え込まれ、首元に刃を突き立てられる
「助けて!いやあぁぁ!!!…ぁ…」
絶叫が小さくなり、そのあと、佳恵の首は胴体から離れていった。
その眼は美穂を見ていた。
首を失った佳恵の胴体は佳恵を買った異星人の手で切り分けられていった。
318 :
195:2012/07/13(金) 23:18:26.34 ID:1FDdlF79
そうしている間も美穂と那美の調理は続いていた。
美穂と那美の体に調味料が刷り込まれる。
美穂の視線は解体されていく佳恵の胴体に向いていた。
佳恵の腹部が切り開かれてピンク色の臓器が取り出されていた。
その綺麗なピンク色が美穂の意識をとらえていた。
「あれは…佳恵の…」
佳恵の子宮がとりわけれらて袋におさめられていった。
下ごしらえが終わった美穂と那美の体はまんべんなく白い衣で覆われた。
そして、首から下を衣でおおわれた二人は縄で縛り付けられ、その縄は金具に結わえ付けられた。
ゴクリ…
二人が唾をのむ。
目の前には煮えたぎった油があった。
まず、那美の体が、縄で運ばれ、煮えたぎった油の中に入っていった。
調理場に那美があげる悲鳴が響き渡った。
続いて美穂が同様に油の中に入れられる
美穂は、自分のお腹に向かって言った
「最後まで…一緒だよ」
美穂の視線は煮えたぎる油をじっと見ていた。
319 :
195:2012/07/13(金) 23:19:59.34 ID:1FDdlF79
解体販売はその間も続いていた。
「あ…あぁ…」
自分の足を切り分けられる感覚に耐えきれない娘が泡を吹いて意識を失った
「先生…真琴さんが…」
隣でグリルの前に立つ友人がうろたえた声を出す。
しかし、傍で立っていた教師は
「そのまま、解体を続けてあげてください」
それだけを言って、友人の前に娘のふくらはぎを置いた
涙を流しながら目の前の真琴を焼いていた。
ステージの下の娘たちは意識がないまま解体される真琴をうらやましく思った。
※招待状の続きも期待!
おつおつ!
毎度おつ!
解体も招待もwktk
ギャーーーッ!!!
GJ
323 :
195:2012/07/24(火) 23:50:53.95 ID:VsTQOTX3
杏子の番は最後だった。
周囲にはもう皿の上に載っているクラスメートはいなかった。
友人を解体し終わって呆然とした表情の娘と、かつてはクラスメートだった見る影もない骸があるだけだった
調理台に運ばれた杏子の隣に調理人の異星人が大きな包丁を持って近づいてきた。。
その頃、杏子の横の異星人は杏子の右足のバンドを外し、唯のように抱え上げる。
杏子はそれを抵抗もせずじっと見ていた。
覚悟を決めていたということもあったが、横に優香が心配そうな視線を送ってきているのも大きかった。
ずっと一緒にいた友達の前で無様な姿を見せたくなかったのだ。
杏子の足の付け根に止血のバンドが巻かれ、ふくらはぎに包丁が入る。
錠剤の作用か痛みはなかったが、足に包丁が入る感覚、それとともに足の感覚が徐々になくなっていく独特の感覚。
杏子のふくらはぎは膝から足先に向けて切り取られ、腱で切り離された。
異星人の手の中でプラプラ揺れる足の肉と、血を流しながら大きく切り取られた自分の足を見る。
ああ…これで、もう走ることも歩くこともできなくなっちゃったんだ…
324 :
195:2012/07/24(火) 23:58:56.12 ID:VsTQOTX3
そのまま異星人は脛を解体していく。
骨に近い部位を切り取るとき、何度も包丁が骨にあたって衝撃が走る。
最後に関節だけでつながっていたくるぶしから下に包丁が当たる。
大きな衝撃とともに杏子の足の先は切り離された。
解体が終わった時、杏子の膝から下はわずかな肉を除いて骨だけになっていた。
解体された杏子の足の肉は包装されて買い取られていった。
つづいて左足のバンドを外すと、調理人は横の瓶からピンク色の液体を垂れ流した。
「ご指定通り特製のソースをかけさせていただきました。では、こちらでどうぞお召し上がりください」
解体して食べるのではなく、目の前でかじりついて食べようという異星人だった。
すでに杏子の左足には最初の価格を大きく超える値段が書かれていた。
異星人は大きな口を開けて杏子の左足にかぶりつく。
さっきの試食の時と違ってはっきり牙を当てて、肉に食いこませる。
杏子は息をのんだ。
ガブッ
!!!!
包丁とは違い、一気に体から肉が引きはがされる衝撃に悶絶する。
325 :
195:2012/07/25(水) 00:00:04.73 ID:VsTQOTX3
杏子の左足は大きく口の形にかじり取られた。
ソースと一緒に異星人の中で咀嚼される杏子の左足は、プリプリとした絶妙な歯ごたえを伝えながら噛み砕かれていった
「すごい。美味しいね。君の左足は食感も肉の味も最高だよ。」
異星人は残った足をしゃぶりつくように食べていく。
何度も何度も骨に牙があたり、こそげとるように肉が引きはがされる
杏子はそれを必死で耐えていた。
最後に骨だけになった足を舐めとる異星人に、聞いてみたかったことを尋ねた
「あの…私の…足…美味しかったでしょうか?」
異星人は満足そうに答えた
「ああ、こんな良い肉質の足はなかなかないよ。美味しい肉だったよ。ごちそうさま」
そう聞いて、わずかながら救われた気がした。
食肉としての幸せを感じた瞬間だった。
異星人は今度は右の太腿を持ち上げて手際よく切り分ける。
太腿は特に肉が多い部位であるためいくつにも切り分けられて売られていった。
「え?さっそく焼いて食べたい?かしこまりました。では、どうぞ」
優香の目の前に切り分けられた肉が置かれる。
「さあ、焼いて差し上げてください。お客様がお待ちです」
326 :
195:2012/07/25(水) 00:01:23.83 ID:VsTQOTX3
優香は一瞬躊躇した。
目の前にあるのは杏子の太腿の肉。
ついさっきまで杏子の体だったものだ。
脂肪の少ない太腿は、彼女が今までに重ねてきた練習の日々を物語っていた。
それを、杏子の目の前で焼かなければならない。
躊躇する優香だったが、手はそのまま渡された太腿を手際よく切り分けてはグリルに乗せていく
タグが与える指令で、優香の意思とは関係なく杏子の太腿を調理していくのだ。
杏子のものだった太腿の肌に焼き色がつき、肉の焼ける匂いが立ち上る
それを異星人が興味津々と眺める
ごめんなさい…ごめんなさい…杏子…
肉が焼きあがると、調理人は手際よく皿に乗せ、ソースをかけて、野菜で飾り付ける。
杏子の太腿は、あっという間に綺麗な料理へと変わっていった。
それを異星人は遠慮なくガツガツと口の中に入れる。
異星人の口の中で咀嚼されて、肉として消えてしまう杏子の太腿
優香はそれを直視することができなかった。
それと対照的に、異星人は杏子の太腿の食感を味わいながら幸せそうな表情を杏子に向ける
「こんなにおいしい肉は初めて食べたよ。唯ちゃんの肉もいただいたけど、この太腿はそれ以上。いや、食べたことがないくらいに美味だ。」
彼は唯の足の肉をローストして食べた異星人だった。
327 :
195:2012/07/25(水) 00:02:26.81 ID:VsTQOTX3
杏子はそれを聞いて不思議な満足感を感じた。
あたし…唯より美味しかったんだ。
自分の体をこんなかたちで評価されるてるのが、何か嬉しかった。
いままで同じ陸上部にいながらライバル意識とは無縁だった杏子にとっては実に不思議な気持ちだった。
「ありがとうございます。あたしの体を美味しいといってくれて」
その笑顔は大会でベストを更新したときのそれと同じものだった。
続いて杏子は優香に顔を向ける
「ありがとう。あたしを美味しく調理してくれて」
杏子は自分が食べられているという現実を受け入れつつあった。
杏子の太腿は骨だけになった。
もう、杏子が必死で鍛えた足はなく、走ることも歩くこともできなくなっていた。
調理人は杏子の手につながっている鎖を引き上げて杏子を吊し上げると、腰を持って太腿の骨を根元から外した
ゴキッゴリッ
脳天まで響く衝撃に杏子の顔がゆがむ。
吊るされた杏子の手には全体重がかかるが、足を失った杏子の体は自身が驚くほど軽くなっていた。
調理人は杏子の尻の肉を大きな包丁でそぎ落とす。
続いて、大きな包丁が杏子の喉に突きつけられる
ゴクリ…と唾をのむや否や、杏子の腹に一直線に包丁が入る。
328 :
195:2012/07/25(水) 00:04:48.27 ID:VsTQOTX3
体内に大きな包丁が入る感覚に、自分が解体されているのだ、食べ物にされているのだと感じた。
白い肌に何条もの赤い筋が入る。
その線が股間まで届くと、調理人は小さな包丁に持ち替えて、慎重に股間を切り開いていく
どこを切り裂いているのは薄気味悪く伝わる包丁の感覚で分かった。
最後に調理人が手を入れて引き出したのは杏子の子宮と膣だった。
性器と一緒に切り出されて、部位ごとに切り分けられる。
それらはすべて優香のもとに渡された。
はじめて目の前で見る人間の内臓に、こみ上げるものがあったはずだが、優香の感情には何もわいてこなかった。
優香の頭に取り付けられたタグでそういう感情を封じられているせいだった。
むしろ、目の前に広げられた杏子の艶と血を帯びた膣や子宮をみて、「綺麗」という感想すら抱いてしまっていた。
それに違和感を感じた優香は必死に感情を抑えて杏子の性器を焼いた。
焼きあがった膣や子宮は異星人に杏子と優香の目の前で食われていった。
杏子の異性を知らない性器は異星人の口の中で咀嚼されていく。
それを杏子はじっと見ていた。
自身の女性としての部分の評価が気になったからだ。
異星人の表情からはその評価はうかがい知ることはできなかった。
その異星人の性格ゆえか実に複雑そうな表情をしていたのだ
「あの…私の…アソコ…おいしかったでしょうか?」
そう聞くも全く相手にせず、モノを見るような一瞥を投げただけだった。
杏子も優香も、それをみてやるせない気持ちになった。
自分の女性の部分を粗略に扱われたからだ。
329 :
195:2012/07/25(水) 00:05:26.17 ID:VsTQOTX3
杏子の性器が食べられた後、調理人は腰を手に持って大きく力を入れた
「ぎゃあああ!!」
今まで痛みを麻痺されたせいででなかった声が出てしまった
腰の骨を背骨から折られてしまったのだ。
そのまま調理人はくびれた腹から下を大きな包丁で切断する。
折れた腰骨とともに腰は杏子の体から離れる
そして、ボタボタと杏子の体から臓器が落ちていった
同様の悲鳴と音があちこちからひびく。
杏子は臓器が次々落ちていく感覚に悶える。
自分の体ががらんどうになっていく感覚だった。
同時に全身から寒気が広がり、呼吸が鈍くなっていく
これが止まるとき、あたしは死ぬのだと感じた。
「優香…おねがい…最期まで…いっしょにいて」
急に心細くなった杏子は優香に懇願したが、その声はさっきまでよりずっと小さなものになっていた。
330 :
195:2012/07/25(水) 00:07:25.06 ID:/Izfas+X
杏子は腕が骨だけになった後も意識は残っていた。
腕の骨が外された衝撃も薄れた意識で感じていた。
最後に残ったのは胸と首だけだった。
杏子は自身の乳房を切り取られる。
乳房はそのまま袋に詰められて持ち替えられた。
それでも、杏子は残りわずかな身体で生きていた。
杏子の乳房を失った胸にソースをかけられる。
異星人の一人がそこにかぶりついた。
杏子は異星人に抱かれながら胸の肉をかじり取られる感覚を味わった。
杏子は自身が食べられているという実感を感じていた。
続いて杏子の口に小さな包丁が入ろうとする
残る部位の中で、まず舌と唇が売られていくことになったのだ
「優香…」
かすかな声で優香を呼ぶ
「ありがとう…」
杏子の目から光が消えたのは杏子が舌と唇を失い、頬の肉を切り落とされようとした時だった。
331 :
名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 22:11:01.66 ID:8CXS8uH3
支援
頑張れ
ありがとう感謝
いや本当に
言葉で表せられないほど乙
GJ
333 :
195:2012/08/10(金) 05:50:18.55 ID:A8w6EoCQ
解体販売は終わった。
残った骨も、一部は売られ、残りは廃棄されていく。
何も話すことのなくなった残骸を片付けるのは教師たちだった。
教師たちは何の感情もなく、さっきまでの生徒たちを大きな袋に捨てていく。
「あ、あれは杏子さんね。でも、この娘たち可哀そう。こんなところでみんなに自分の裸を見せられた後にこんな風にされちゃうなんて」
「いずみ先生だったら食べられますか?」
「え?でも、私は今まで食べられたことなんかないし…恥ずかしいからちょっと嫌かな。陽菜先生はどうですか?」
「え?あたし?あたしも嫌よ」
そういう話をしている横で、教師や係員が生徒たちだったものを片付けていった。
続いて、晩餐会が始まった
晩餐会を前に参加した異星人は買った肉や娘を預けて、改めてテーブルについていた。
そこに調理され、美しく盛り付けられた美穂と那美が会場に出て行った
油で揚げられた美穂の体は、首だけは露出していてさっきまでと変わるところはなかった
しかし、首から下は、こんがり揚がり、衣の外にまで全身から肉汁を溢れさせてた
特に、切り開かれた腹部からは滝のように肉汁があふれている
調理人の腕ゆえに美穂も那美もわずかに意識は残っていた
美穂や那美を生きたまま料理へと変えていったのだった。
切り落とされて調理された手と足が、長い皿に盛りつけられ、ローストされた太腿が乗せられる
かつての姿と同じように盛り付けられ、周囲に煮込まれた内臓、美穂と佳恵の肉で作った腸詰が盛り付けられた。
334 :
195:2012/08/10(金) 05:51:48.13 ID:A8w6EoCQ
那美と美穂は会場へ運ばれていく
二人ともまるで、舞台に上がるヒロインのような晴れがましい気持ちになっていた。
不思議な気持だった。
二人とも、調理されてしまって、動くこともできずに見る影もない裸身をさらけ出しているのに
まるで豪華なドレスを着ているかのような気持になっていたのだった。
会場は、即売会の時以上の熱気に包まれていた
皆が美しく調理された今年一番の美少女の肉にくぎ付けになっていた。
無遠慮に撫でまわされる視線を受ける那美と美穂。
ふたりは自分たちに刺さる視線に、自分がただの食材でしかないことを思い知らされる。
わらわらと異星人が二人に近づいていく。
給仕がかいがいしく二人を切り分けては異星人たちにふるまう。
給仕の中には慣れない手つきの者が数人混じっていた。
「これが、私が担任した美穂の太腿です」
そういいながら切り分けた肉を手渡していく。
彼女たちは去年にここに赴任したばかりの教師だった。
自分の担任した生徒の料理の給仕をすることを直前まで知らされないのも含めてこの学校の隠れた年中行事だったのだ
「いずみ先生頑張ってるわね」
「そうね。あの子美穂さん可愛がってたもんね。自分がこんなことするなんて思わずに」
「これからもっと驚くことになるわね」
「私もアレがあった時は驚いたわよ。あ、あっちでは陽菜先生が」
物陰でほかの先生たちが囁きあう。
335 :
195:2012/08/10(金) 05:53:53.37 ID:A8w6EoCQ
それを知らぬまま、美穂と那美は異星人の口の中へ消えていく。
二人の周りはたちまち自分の肉への評価で埋め尽くされた。
「いや、さすが最高額落札者。肉が最高だよ」
「特に、この太腿、ローストされていて、噛むと美味しい肉汁があふれだす」
「那美ちゃんがこの口の中にあるなんて感激したよ」
「いや、もう一人の娘はそれ以上に美味だよ。味にこだわるならあっちだよ。ほら、あの腸詰とか最高だよ」
「ここの、腹部のミンチとか、実に美味だ。あの肉汁だけでもたっぷり飲んでみたいくらいだ」
そういった評価を聞かされながら、那美や美穂は自分の体が食べられていくのを見ていた。
全身が調理された二人に動くことはできず、ただただ食べられていく自分を見ていることしかできなかった。
しかし、美穂はその評価を聞いて安らかな気持になっていた
「佳恵…聞いてる?あなたとあたしの肉がこうして食べられているんだよ」
誰聞くとなくつぶやいたその声が美穂の最後の声だった。
336 :
195:2012/08/10(金) 05:57:53.35 ID:A8w6EoCQ
美穂と那美が動きを止め、他の生徒たちと同じ姿になろうとしている頃、会場の片隅で驚きの声が響いた
「え?私がですか?」
「君、柔らかくておいしそうなんだよ。生徒たちもいいけど、君を食べたいな」
「でも、私はここの教師ですよ」
「ああ、大丈夫、給仕している娘は誰でも食べていいということになってるんだ。ほら、あっちの台へ上がろう」
そこは、さっき生徒たちが解体された台だった
「いずみ先生でよろしいですか?」
それを聞いて数人の係員が近寄ってきた
取り囲まれたいずみ先生に手渡されたのは生徒に渡されたのと同じ錠剤だった
「い、いやぁ!誰か、止めてください!!」
必死で抵抗するも取り囲まれた異星人に押し包まれるように台に上げられていった。
それを見た教師たちに緊張が走る。
自分が食べられる存在であることに気付いたのだ
逃げ出そうとするものもいたが、すぐに取り押さえられて台に上げられる
「あたしもですか?…う〜ん。仕方ないですね。いいですよ、私は自分で上がります。」
陽菜先生は取り囲まれた異星人から錠剤を受け取り自ら服を脱いでいった。
「さあ、どうぞ。召し上がってください。私もみんなが綺麗な姿で食べられているのを見て、私も食べてほしくなったんです。変ですか?」
そういって横たわる陽菜先生の股間はほのかに潤んでいた。
新人教師たちが解体される様子を、ほかの教師たちは笑顔で見ていた
「わたしも新人の頃はああやって暴れていたものよね」
「でも、陽菜先生なんかすごいですよ。自分で台に上がっていってましたよ。ちゃんと自分を解体する異星人をしっかり見ていますし」
こうして宴は終盤へと向かっていった。
337 :
195:2012/08/10(金) 06:20:32.00 ID:A8w6EoCQ
解体されていく先生たち
多くが泣き叫びながら体を肉に変えられて目の前で食べられていく
「いやぁ…お願い…食べないで…」
涙を流しながら哀願するいずみだったが、すでに足は骨だけとなり、その骨を外されようとしていた
「ごあああああっ!!」
絶叫が響く
その中で陽菜だけは抵抗することなく自分の体が食べられているのを見ていた
自分でも不思議な心境だった。
奉仕活動の最中に、全裸にされて解体されていく教え子たちをみて、可哀そうだなと思う反面、どこかで「自分もこうなりたい」という気持ちがあった。
自分も食べてほしい。体を目の前で綺麗な料理にされてほしいという気持ちが芽生えていた。
でも、まさか自分がすぐにこうなるとは思わなかった。
なんで、こんな気持ちになったのかわからない。
でも、こうして本当に食べられるようになったのなら、自分の気持ちに素直になろう
そう思った陽菜は異星人に周囲の先生と違う哀願をしていた
「あたしのお肉、美味しく食べてください。あたしの目の前で、綺麗な料理にしてください」
やがて、そんな先生たちの声も消えていく。
彼女たちも生徒たちと同じ所へ行った。
338 :
195:2012/08/10(金) 06:21:18.27 ID:A8w6EoCQ
すべてのイベントが終わり、タグをつけられた娘はそれぞれに引き取られていった。
優香はコンテナで運ばれたまま異星人の星まで運ばれる。
彼女は、異星人専用のレストランで数日後、特別料理としてふるまわれる運命にあった。
卒業式
誰もが喜びの中、その日を迎える。
唯も那美も佳恵も美穂も、由梨も絵梨も優香も杏子もそうだった。
だれもが、解体販売の時の記憶を持ってはいない。
自分の体に起こった悲劇を知らないまま、彼女たちは巣立っていったのだ。
その様子は、中継されて各地で放送された。
「ほら…君がいるよ。あそこで嬉しそうな笑顔で」
そう言われた少女は、無心の笑みを浮かべる自分の姿を恨めしそうに見ていた。
彼女の名は優香。
異星人に買い取られた後、しばらく檻とも牧場ともつかないところで「飼育」された後、自分の体の卒業式の日に「料理」となることになったのだった。
彼女は内臓をきれいにするために数日前から食事を抜かれ、前夜に、用意された男性に「処女」を奪われた。
肉になる前日に処女を失った娘が美味しいという彼女を買った異星人の信念だった。
そうして、自分の女性としての尊厳を踏みにじられたまま空腹で最後の時を過ごす自分にとって、目の前で無心の笑みを浮かべる「自分」が恨めしかった。
異星人は包丁を手に取り、優香の喉へ突きつけた。
優香は目を閉じた。
その脳裏に浮かぶのは杏子の姿だった。
「遅くなったけど…もうすぐみんなのところへいくよ」
それが優香の残した最後の声だった。
長編連載お疲れ様です
最後まで素晴らしい読み応えでした
最後が可哀想な感じで終わったのが良かった
迫力の一作だったね
作者様、本当にお疲れ様でした。続きが来ているか毎日チェックするくらい楽しみにしていました。
SSを書いたことがないのですが自分も挑戦してみたくなりました。
少し感想(もちろんネガティブなものではなくて)を書きたいのですが、こういうのはあまり書かないほうがよいのでしょうか?
いいと思うよ
少しと言ったけど長くなってしまった。
モノになるための処理を次々と施されていき最終的に当たり前のようにモノにされていく。ここがまず好き。好きな男性に裸を見せたことのない若い女性がたくさんの見知らぬ男たちの前で裸を見られ、しかも品定めされる状況がいい。
境遇に疑問を持つ者もいるが、決して社会の仕組みには疑問を抱かないことに社会の狂ってる感をより感じる。一人ではなく大勢が一斉にモノ化される設定で完全にシステム化されていると受け取ることができる。
外見などでのクラス分け・処理方法分けで完全に食材扱いなのだなと分かる。
個人的にはイベントが終わったあと優香が肉にされるまでどのような目に遭ったのかも興味深いです。
他のごく普通の学校の生徒はどんな扱いをされるのか、また時がたってより食糧のための「牧場化」された世界ではどんな処理をされるだろうかなど想像が尽きません。
344 :
名無しさん@ピンキー:2012/08/12(日) 02:46:13.90 ID:WqEbzVYe
えっ、もう終了なのですか?
まだ続きがありそうな雰囲気なのですが。
もしこれで終了なのでしたら、是非とも番外編もお願い致します。
おっぱい食べちゃう系のネタ(食いちぎり)書きたいんだけど
上手くいいネタが思いつかないんだ
何か今までにないアイディアない?
346 :
空気読まない隊(転載禁止) ◆JQy99wHT0I :2012/08/21(火) 21:59:36.40 ID:emcdk4x9
俺がキタッ
つまり盛り上がるッ
規制されてVIPいけないしッ
俺が盛り上げてやるよ
ひとまず牧場のシチュエーションで書くわ
期待してます頑張って
>>345 部活がんばったら、おっぱい食べさせる約束をしてしまう女教師の話
なんてどうだ
>>部活がんばったら、おっぱい食べさせる約束をしてしまう女教師の話
すごいアイディアだな!でも元ネタを見たこと無いんだ…
はい書けたところまで投下します
丸呑み主体で色々なフェチ交えてるからそこ注意ね
――――。
世も末である。
かつての支配者は崩れ行き、かつての被支配者は立ち上がる。
下克上である。
人間とその常識がパラパラと崩れた先にあったのは。
ジューシーで、ワンダフルな世界であった。
【閲覧注意】 【丸呑み】
「あぁあっ……」
狭いこじんまりとした部屋。
灰色の壁に覆われた人に絶望を与えるための地下牢。
かつての人間が使い放置して、そしてそこに今はその人間が閉じ込められている、現代世界の象徴。
そこに数人の発育の良い美しき少女達が半ば絶望して座り込んでいた。
湿り気を帯びた地下牢の床の冷たさが少女達へと伝わる。
そこにはフカフカとは言いがたいもののベッドもあるのだが、そこには誰も佇んでいない。否、佇む余裕すら与えない。
「ねえ……きっとあのベッドにもこれまで何人もの女の子が寝てきたんだよね……。
そして…………、何人もの女の子が供物にされてきたんだよね……」
誰かが不意にそういうことを言う。
周りの少女達はその言葉に聞く耳ももたず、ただただポカーンとしている。
そんなことを受け入れたくないのか、もしくはそんなこととうの昔にわかっているのか。
ここは、人間牧場である。
牧場といっても輝く太陽とのびのびと生きる牧羊などを想像してはいけない。
日の当たらない室内で、少女達が完全に「飼育」されている、文字通りの人間牧場である。
管理しているのは、勿論人間ではない。
21XX年、人類は突然変異した鰐によって完全に管理下におかれることになった。
「鰐」。そうだ、ワニである。
突然変異した特異な知能を持つワニは数百年単位で徒党を組み、人間への反逆を考案していたのだという。
数百年にも及ぶゆっくりとした進化は鰐を人語を解する、しかし人食いの化け物へと変貌させた。
もはや鰐ではない、新種の動物へと。学者達はこの鰐を「鰐α」と呼んだ。
人間は兵器やらなんやらで応戦したものの、しかし圧倒的なスピードで全国に展開していた「鰐α」には及ばなかった。
「鰐α」は若い女性の肉を好んで食し、世界各国で少女、もしくは幼女までが鰐αに食べ放題されていた。
次々と世界中の主要施設が襲われた。
「鰐α」には半端な弾丸や兵器などは全く通用せず、それも人間側の絶望を加速させた。
最終的にはどうやら人間がわの主要人物の全滅によって人間側の敗北に終わったそうだ。
敗戦した人間側は「鰐α」の完全管理下におかれることとなる。
世界中の美味しい美味しい厳選された幼女、少女達が各国に置かれた「人間牧場」に運ばれた。
また、一部は美味しい人間という食料種の保存の為に養殖されるそうだ。
それが、この今の世界の冷酷で残忍、残酷な現実だった。
完全的に敗戦した人間側は既に半分の人口まで減らされ、また鰐α側の人間の美味しい調理方法も確立されつつあった。
そして最新の調理方法と言うのが――
丸呑みである。
いやそれを調理方法というのかどうかはわからないが。
生きた少女、幼女に調味料をかけ、そのまま咥え、噛まないように最大限注意して飲み込む。
原点回帰にも程があるが、しかしこれが近年健康食法として一般的に普及している。
そこらの少女レストランでも丸呑みが推進され、メニューの一部は丸呑みジャンルが埋め尽くしている。
話がそれてしまったが。
「鰐α」は柔らかい肉を求めて、今尚逃亡中の三割に上る少女幼女を狩猟している。
いかに車などがあるといっても、「鰐α」はタイヤに踏まれても平気な強固な皮膚としつこい執着心がある。
丁度そろそろ燃料が切れるころだろうし、最近はぞくぞく少女が生け捕りにされ、そしてそのまま人間牧場へとすすんでいる。
この、新しく地下牢もとい「人間牧場」に入った少女達もその類である。
つい昨夜のことだったか、ほぼ同時刻に別々の場所で生け捕りにされ、食用高級品と判別されてここに搬送された。
そのためこの地下牢に入ったのはわりと最近の時刻の事であり、その時までは手と足に錠をつけられ食欲を抑えきれない鰐αに全裸に剥かれ、全身をなめ回されていた。
一応この地下牢に到着した際に全身にシャワーを浴び、布切れ一枚を与えられたものの。
しかし舐められた時点で「沢山の少女を食べた鰐の口が近くにある、」「何時食べられるかわからない」という恐怖を存分に埋め込まれた少女達は、もはや絶望に包まれ気が気でなかった。
だが同時にまだまだこんな地獄は序の口だということも悟っていた。
実際は舐め回されて全身に調味料を塗ったくられ、そして口の中にはいりそのまま体内を旅行して帰ってくるときには排泄物なのだから。
幾時間後。
地下牢の中の雰囲気は先ほどよりも幾分か落ち着いていた。
死の恐怖に馴れた、というのだろうか、ともかく恐怖感が薄れて、結構しゃべっているような雰囲気だった。
無論、会話の内容というのは自分達が何をされるのか、といった内容である。
「前のことだけど……ウチの友達が鰐αに捕まったんだ……。
それで何とかケータイ隠し持ち込めたらしくて、両親に向かって実況中継してたんだ……。
『食べられる前にシャワーで念入りに洗われる、自分で洗うんじゃなくてワニが洗う』だとか
『仕入れられた少女は品質順に部屋に入れられてて、入り口に近い方が高品質』だとか
『食べられる場所はレストラン、少女取扱店、それからスーパーとかでも』……
といった機密情報が漏れてるのもこういった命を懸けたスパイのおかげなんだってさ……」
「一昔前までは丸呑みじゃなくって丸齧りだったらしいね……
そう思うとこの時代の少女でよかったと心の底から思うよ……」
「いや、それは……
丸齧りは一瞬で終わるけど丸のみは呑まれてから糞便として出るまでずっと……」
口調は弱弱しく、ネガティヴさが滲み出ていた。
しかしそれでも元気に逸話を話せるところが人間の逞しさだろか。
少女達の話し合いは深夜遅くまで続いた。
死期が迫ると人間はその死期を悟るらしい。
そう、少女達が食用として出荷される日まで、あと2日を切っていたのだ。
朝、少女達は起きる。そうして、気づく。
自分のあられもなく見せられた僅かな膨らみに、謎のシールがついていることに。
「何これ……」
何時の間についていたのだろうか。
そう思いながら少女達はそれぞれそのシールを見ようとするが自分の胸についているもので中々見えない。
少女達の平均年齢は11歳。いかに発育がよいといっても、やはりシールの中身を見ることは困難であった。
ちなみに強固に張り付いていて取る事は難しく、また11歳の少女には不可能だと思われた。
「これ、私達の値札だよっ!」
誰かがそのシールの内容に気づく。
シールに書かれていたのは他でもないその少女の値段。
少女達が深夜まで語り合い、爆睡した際に取り付けられたと思われるその値札には、単位こそわからない物のかなりの数の0が連なっていた。
今回運ばれた少女達は、一級品の食材であった。
11歳の柔らかい肉感にして発育の良い胸、全く生えていない毛。
整った顔は鰐αの情感を刺激させ、よりよいディナーとなる。
繰り返すようだが、今回選ばれた少女達は、一級品の食材であった。
もはや、この牧場に入った瞬間から少女達は人間ではなかった。
極上の、とても美味な、高級食材に他ならなかったのだ。
誰も少女達を人間とは見做さなかった、間違いなく食材と見ていた。
昼、少女達は苦しむ。そうして、思い出す。
あのここに「運送」されて以来、一回も御飯を食べていない事に。
排泄行為はしなければいけないゆえしていた。
今でもこの部屋の端っこのトイレ用と思われる穴には少女達全員分の排泄物が詰まっていた。
流れないところを見ると、少女達が食べられた、その次に運送される少女達が来るまではこのままなのだろう。
しかしそう考えることは出来てもやはり悪臭は悪臭、近年の鰐αによる迫害とそれに伴う悪い食生活も合間って近寄りたくもない悪臭が広がっていた。
給水のほうはと言うとおしっこを飲まざるを得なかった。
あまりの恐怖感からして空腹には気づかなかったものの、やはり喉の渇きには気づくらしく、誰が始めたのか気がつくと全員が自分のおしっこを飲んでいた。
地獄のような光景ではあるが、みんな最後の瞬間まで生き残るという根性が鰐αからの逃走劇でついたらしく、みな生きるために飲んでいた。
ちなみにおしっこは空気に触れる直前までは無菌らしい。
さて置き、ここに運送されて以来全く食べられるものを食べていない。
水分はおしっこで何とかなるかもしれない(そうだとしても極めて酷い環境だが)が、食べ物の方はうんこじゃどうにもならない。
空腹に気づかなかった少女達もあるとはいっても、しかしどうにしても空腹だ。
「そういえば、人間が死ぬとき腸内に食べ物があると凄く臭いらしい……
やっぱりそういうのかな」
無理に納得する。
納得してもそれはあくまで鰐側の都合である。
基本前向きな彼女達は徐々に鰐に食べられるために尽くす様に変わってきていた。
夜、少女達は別れる。最後の晩と。
この地下牢で明かす夜は二日目になる。しかしこれで最後となることはみんな知っていた。
夕方になってから、鰐αが部屋の中に現れた。
彼はどうやら便所掃除に来たらしく、全裸の少女達をジロジロと見ると、
「美味しそうだな……だけど明日になったらもういないのか」といった。
それが切り皮となって、少女達は何故か自分の体を整え始めた。
もう半分以上狂っていたともいえるかもしれない。今から自分を食べる鰐に対して少しでもいいものをお届けしようとするというのは。
本人達こそ表立って言わないものの、最早少女達は生まれたときから鰐αに食べられるために発育してきたと思わせる従順ぶりだった。
少女達はベッドに誰も横たわらなかった。
雑魚寝をしながら誰かがいった。
「ねえ……明日の今頃は私達どうしてるんだろう……」
「食べられて、胃の中でネトネトかな!」
「それは……ちょっとあれかな……
だけど……不思議だな、なんかそれでもいいような気がしてきた」
その言葉には、少しの迷いもなかった。
「わかるかも知れない……
例え私達が鰐αさんたちの胃の中でネチョネチョに溶かされて、
それで腸の中でグチュグチュに吸収されて、
それで最終的にうんこになって肛門から出るのも、ありかもしれない……」
「なんていうんだろう……
これはこれから食べられるって人にしかわからないかも…・・・
人間の真理っていうかなんていうか……これが人間に出来る最後の罪滅ぼしっていうか……
傲慢だった人間がこうなるのも、なんていうか運命だったといわれても納得できる……」
「鰐αに食べられるのも、なんか運命かな、みたいな……」
「もうここまできたらいっそのこと食べられていいや……
こうやって命は繋がってきたんでしょ……食べて、鰐αさん……」
もう、彼女達はくるっているといっても過言ではないだろう。
傍から見て、そうとしか映らない。
雑魚寝している少女達は、艶かしく、またどこか哀しげであり、だけどこれまでよりも活き活きしているような気がした。
こうして、彼女達は雑魚寝で怖い怖い会談をしながら生前最後の晩を終えた。
真夜中に、何度も何度も彼女達の空腹を告げる腹の音がなっていた。
彼女達の体の中にはもはや食べ物は入っていなかった。
早朝、少女達は起こされる。忌まわしき鰐αの手によって。
まだ人間の時刻でいうと4時も迎えていないような時間だった。
部屋に入ってきた大柄の鰐αは強靭で、打ち倒せそうにもない。
いつの間にか付けられていた手錠足枷もあって、反逆する気は全く起こらなかった。
無言でついてこいという合図とともに、少女達は廊下へと出る。
廊下に出るとそこは少女達の思う数倍はあるであろう長さの廊下に、ギッシリと牢屋が詰まっていた。
行きと帰り二回しか人生で通らなかった廊下を踏みしめる。
値札についている大量の0が彼女達の身分を証明しているように、ざわめきは全くなかった。
帰り際に牢屋の入り口にある電光掲示板を見ると、「現在135112人収容」の文字が赤く光っていた。
「シャワー室」と書かれた部屋があった。
そこに少女達は誘われるがままに入っていく。
ボロい布切れはそこで脱がされ、抵抗するはずもなく生まれた時の姿に少女達はなる。
妖艶で幼げで美しく可愛く愛おしい少女達のボディーが白日の下に露になった。
そこは、少女達が4歳かそこらの頃に見てそのまま忘れていた、「お風呂」そのものであった。
お風呂といっても、並みのお風呂ではない。大浴場と呼ばれるであろう、巨大な露天風呂であった。
久しぶりの空が見渡せる。空はまだ暗く、時刻を再確認させられた。
362 :
空気読まない隊(転載禁止) ◆JQy99wHT0I :2012/08/28(火) 01:52:06.37 ID:oGRa1xFh
「お前らは購入者の我侭でこんな時間に出荷されてるんだ
我侭は絶対に守れ、そうじゃなければ商売は成立しない。
だから、1人50秒で俺がお前らの体を洗う、異論はないな?」
誰も異論するものはいない。
その一瞬の沈黙の直後に、その鰐αはそのただの鰐とは比べ物にならない機動力で手近にいた少女に襲い掛かった。
鰐特有の冷たいボディが少女にぴったりとフィットする。
割愛するが、あっという間に少女達は石鹸で体の隅々まで洗われた。
最早体中どこをなめ回されても健康だと言い張れるほどに。
少女達は清潔になり、その露天風呂から出る。
その露天風呂から覘けた空が、彼女達の見た最後の空になること。
それを彼女達は知っていたのだろうか、それとも知らずに謳歌していたのか。
何にせよ、彼女達は食べ物で、今のは殺菌処理に過ぎなかったのだ。
そこを忘れると、後々後悔する羽目になるであろう。
今はここまでっす水遁されたっす
寝まっす
GJ
徐々に「食べられる立場」に慣れていくのがいいなぁ
GJ
一つだけ言うとネーミングセンスがあれだな、鰐αて
ついでに言うと余計な描写が多いかな
頑張ってくれ
個人的にめちゃくちゃ好みのシチュエーションなので超GJです!
続きがめちゃくちゃ楽しみです
救いのなさそうな世界観と「出荷」って言葉でぞくぞくします。がんばってください。
>>364 「鰐α」という名前である理由が途中で明かされるのでしょうか。気になります。
>>366 残念ながら\(^о^)/それはない
単に俺のネーミングセンス不足さっ!
>>367 取り敢えずどうでもいいからさっさと続き書け
いや書いてください
コテ付きで荒らした上で他のスレで普通に活動開始とはおそれいるわ
次はこのスレを荒らすご予定で?
はう〜んの人・・・と言うかレイプスレの瞬シリーズの人、ついに粘着荒らしまで付くようになったのか
まあ、確かに本人も空気読むのは苦手みたいだが(それをコテハンにしてる辺りが、まさに空気読めてない)
はう〜ん連発が鬱陶しい以外には、いつもスレに即した作品を投下しているのだから、めげずにがんばって欲しい
>>367 VIPに帰れ
>>370 誰だよ
こいつVIPに常駐してるコテだぞ
人違いだと思うぞ、あとこいつ調子に乗らせると面倒くさい
以下、クソコテに反応した奴は事情もわかってないクズ
>>371 レイプスレで昔、通称『瞬シリーズ』っていう長編シリーズを書いてた人がいるんだよ
元はとあるドラマの登場人物を使った二次創作だったんだが、第二話あたりで
完全オリジナルに移行して、その後すぐにマンネリ気味に陥ってた作品
通称はう〜んの人は、この瞬シリーズの作者と同一人物
多分、それも知らないようなお前よりは、よっぽど昔からこの板にいる人だな
ぶっちゃけ彼の作品はワンパターン気味なんだが、ただの粘着のお前の書き込みよりはよっぽどマシ
少し調べたがフェチ板の被食スレで現在進行形で粘着してるのがKYで酉も一緒
水遁くらってるのは恐らくその関係だろう
>>374 ヒントいうとKYは凄まじいほどのアフィ嫌いでVIPのアフィスレを荒らしまくってて
毎日のように水遁されてるぞ
なんだコイツピンク以外でも荒らしてんのかよ
>>376 アフィスレって判るか?
アフィリエイトブログが金儲けの為に自演しまくるスレでVIPじゃみんなから嫌われてる
擁護するつもりはないけど別に普通
このコテがVIPで何をしたかは知らないし、知るつもりもないが
個人的に作品の続きを期待していることには変わりないので、できれば最後まで投下してほしい
餌のえり好みをできるほど飽食してないのよ
やがてユリの目から最後の一粒の涙が毀れた頃、長いようで短いその行為は、レイカが絶頂に達することで一旦
の終焉を迎える事となる。
「ん、くぅ……っ! も、ダメぇっ! 出すわよ、ユリちゃん!」
レイカが嬌声の合間に漏らした言葉は、結局は何の意味も成さずに泡沫となり消える。ユリは聞く耳を持たな
い。そしてレイカもまた、ユリに対して返答を待つつもりはなかった。
引き抜かれたレイカのペニス――酷く膨張したクリトリス。彼女は今にもはち切れそうなそれをユリの顔に向け
た。途端、大きく脈打つその先端から白濁液がぶちまけられる。ドクン、ドクンと脈打つ度に放たれるそれは、瞬
く間に彼女の顔の左半面を覆い尽くした。当然レイカがそうなるよう器用に狙った訳ではないので完全ではなく、
右頬にも少々だが付着している。
「はぁあああっ!! っくはぁっ、はぁっ、はぁ……っ!」
レイカが更に一際大きな嬌声を上げ、満足そうに息を整え出す頃、ユリはゴホゴホと咽ていた。口内に白濁液が
大量に入ったのにも関わらず、笑い声の合間に呼吸をしたのだから当然だった。だが咽ていたのも束の間、彼女は
再び笑い出した。薄っすらと開かれた口の中に白濁液の姿がない事から、どうやら全て呑み込んだようだ。
周囲に甘い匂いが漂い始める。まるで砂糖を焦がしたかのように甘く、それでいて何処か苦みがある匂い。それ
がレイカの体内で作り出された白濁液の匂いだと言われて、誰が信じるだろうか。
恍惚とした表情でユリを見下ろすレイカ。いつの間にか股間の怒号が収まり、赤ん坊の小指のように細く小さな
それが彼女の動きに合わせて小刻みに揺れる。
レイカは最期にユリと目を合わそうと暫くそのままで彼女を見下ろし続けていたが、それは時間の無駄でしかな
かった。彼女はただ真っ直ぐに虚空を見つめながら笑うだけだった。
「……さよなら、ユリちゃん」
息を整えたレイカはそれだけ言い放つと、踵を返して歩き出す。まるで男が一夜だけと割り切った関係の女を相
手にした時のように、一度も振り返る事なく、そして悪びれる事もなく、ただ悠々と。
歩きながら、最後にもう一度だけレイカの口が動いた。それは声になる事はなかったが、その唇の動きはこう言
っていた。
――さよなら。
その繰り返された短い言葉に込められた意味は、文字通り“別れ”を意味していた。
羽音が聞こえる。耳元で鳴り響くと反射的に頭を捩ってしまうような、そんな嫌な音だ。
“それ”は甘い蜜を求めて飛ぶ。背中に生えた大きな羽を高速で動かし、その目はあちこちをきょろきょろと見
回しながらも、真っ直ぐに目的地に近付いて行く。
密林を駆け抜けると、“それ”は広い場所に出た。先程の緑に覆われた景色とは一変して、大地は全て土の色と
なり酷く殺風景に感じられる。“それ”が更に羽を羽ばたかせると、やがて目的地に辿り着いた。
目的地――甘い匂いを発している白濁液がふんだんに掛かった――仰向けに倒れている柊ユリ。レイカが立ち去って
からまだ幾分も経過しておらず、彼女の身体は未だにピクピクと痙攣を続けている。そして何より、未だに傍から
見れば気持ちが悪い笑みを浮かべている。半笑い、と表現するべきだろうか。
“それ”はユリの身体の真上で浮かび、人間のように首を傾げた。獲物は“それ”の姿を視界に捉えているのに
も関わらず、何の反応も示さなかったからだ。どんな獲物でも“それ”の姿――異形の姿――巨大な蜂の姿を見れば目
を丸くし、腰を抜かし、それで尚後退りするものだ。
蜂は重い分針がようやく一つ刻まれる頃までそうしていたが、やがてそっと尾を伸ばし、先端部から更に針を伸
ばした。そうした蜂の全長は目測で二メートルはあるだろうか、針に至っては人の腕ほどの太さがある。こんなも
ので突き刺されては毒が回り切る前に外傷で死んでしまうのではないだろうか。
陽の光が反射して妖しく黒光りする針。ビュンッ、と風を切る音がしたと思えば、グチャッ、と何かが潰れる音
がした。蜂がユリの身体へと針を突き刺したのだ。突き刺した先は顔――白濁液と白濁液の狭間で見え隠れしてい
た、虚ろだった左目。グチャッ、という音は眼球が潰れた音だ。
ユリはさすがに僅かながらだが、ビクンと身体を震わせて反応を示した。だが、それだけだった。口からは既に
掠れた笑い声が漏れるだけで、悲鳴や嗚咽が漏れる事はなかった。
――当然だった。突き刺さった針の先端は脳へと届いており、瞬時にユリを死に追いやったのだ。この衝撃でユリ
が息絶えてしまった事は、彼女にとって幸運と言えた。いや、それを言い出すとキリがない。彼女にとっての幸運
は、このゲームに参加した時点で消え失せていたのだから。
針に動きがあった。蜂の尾から何かが針を伝ってユリの体内へ流れ込んでいるのが分かる。ドクン、ドクンと針
が脈打つ。それに呼応して彼女の顔が膨れ上がっていく。かろうじて原型を留めるぐらいにまで彼女の顔が膨れ上
がると、途端、ユリの顔が元の大きさに萎んでいった。代わりに膨れ上がらせていた原因である液体が彼女の穴と
いう穴から外へと流れ出していく。
目から、鼻から、耳から、口から、膣口から、肛門から。それは液体というよりは半液体で、細かく砕いたゼリ
ーのようにドロドロとしていた。色は気持ちの悪い赤黒い色をしている。
蜂は徐にユリの身体の上に覆い被さった。鋭利な刃物のような突起が付いた黒い足が彼女の腕に触れると、彼女
の腕の皮はあっさりと破れ、破れた箇所からも赤黒い液体が流れ出す。ふと彼女の身体全体を見渡すと、まるで干
乾びていっているようだった。皮ばかりが余り、血肉だけが萎んでいっているようだ。人間がミイラへと変わって
いく過程とはこのような状態なのだろうか。
蜂はそっと食指をユリの口へと伸ばし、ジュルジュルと品のない音を立てて液体を吸い始める。比例してユリの
身体が萎んでいく。
赤黒い液体――強力な溶解液によって溶かされたユリの脳と骨と血肉。蜂は久しぶりの食事だとばかりに一気にそ
れらを体内へ吸い込んでいく。だから、ユリの体液が無くなるのはあっという間だった。
大地に寝そべる一枚の大きく、薄い皮。それは羽音が再び響くと同時に、風に吹かれて宙を舞った。
それにはもう、柊ユリという一人の少女だった面影は何一つ見受けられなかった。
流れぶったぎるようで申し訳ないですが、久しぶりの投下です。
諸事情により続きを書く環境がなくなったものでして。
何とかユリを完結させることができました。
続きはいつになるか分かりませんが、頑張って最後まで書きたいと思います。
遅くなってしまいすみませんでした。
おおお、なんかセルみたいで怖エロい
ユリさらば・・・
のんびり待たせてもらうよ。まったり書いてくださいw
あんな流れはぶった切ってくれてむしろ有難いよ
>>382 お疲れ様です。ご自身のペースで無理をなさらずに。
このスレのテーマに合う場面を昔どこかで見たなと思い出していたら、それは「BM ネクタール」というマンガだった。
B・Mという人の頭くらいの大きさでキモい形の大量の捕食生物から逃げる話で、それに一人の女性がたくさんの
B・Mに食われるシーンがあった。
このマンガを知っている人はいらっしゃいます?
>>385 昔持ってたよ。
実はBMも低コストで大量生産できる食肉、って設定なんだよな。
どんな味なんだろ。想像もつかない。
人間が人間を餌にするというシチュエーションっていいかな
ちょっと季節外れになりそうなネタですが
朝日が差し込むデパートの水着売り場
色とりどりの水着が売り場に陳列されている。
あるものは棚に、あるものはハンガーにつるされ、あるものはマネキンが着飾り、売り場に花を添える。
いつも多くの男女でにぎわうこの場も、今はわずかな人しかいない
開店準備のための店員たちが歩き回るだけ
もちろん店員たちは水着には目も止めない。
しかし、一人の店員が一つの水着に目を止めて、手に取った。
もちろん買おうとしての行動ではない。
「あれ?なんでこんなところに水着が落ちてるの?先輩!これ、どうしましょう」
新米店員と思しき娘は近くを歩く店員に声をかける
「どうしたの?まどかさん。あれ?何、その水着。それってあのマネキンのやつでしょ?
指差されたとこころには数体のマネキンがいた。
どれも首から下しかないマネキンだった。
その中に一体、何も着ていないマネキンがあった。
「アレが落ちたんでしょ。係の人に言っとかなきゃ」
いそいそと駈け出す先輩店員。
ほどなくマネキンは台から外されて水着を着せられる
「あれ?なんかサイズが合わないぞ?」
「そんなはずないだろ…ホントだ。どうしようかな」
「胸のサイズが大きくなったのか?このマネキン」
「まさか。でも、これじゃこの水着着せられないぞ」」
話し込む係員たち。しかし、まどかたちはすでにそれには注意を払っていなかった。
閉店後
だれもいない店内をまどかともう一人の店員二人の店員が歩く
「誰もいないお店の中ってどこかこわいよね」
まどかに声をかけたのは同じく新米店員のみすずだった。
その日売り場に来てくれた人の中から、「買った水着と違う水着が入っていた」と電話が入っていたのだ。
「も〜、明日から旅行に出るのに、これじゃ困るじゃない。明日朝一で取り換えに行きますからそれまでに用意しといてよね」
そんなわけで、もう帰ろうかという時間にまどかとみすずは代わりの水着を探しに来ていたのだった
「でも、なんで先輩は来てくれなかったんだろう?」
まどかはみすずに聞く。
「先輩は忙しいそうですよ。いそいそと何か書類を手に取ってましたから」
「それ横から見たけど、あまり関係ない書類いじってたみたいだったよ?行きたくなかったんじゃないの?」
「でも、先輩なんで水着取りに行くだけなのにそこまでしてまで行くの渋ったんだろ?」
「どうせ…」
そこからしばらくたわいもない愚痴を始めようかと思ったところで売り場に着いた。
「え〜と、このあたりだったかな」
そこには、朝に見たマネキンが並んでいた。
「そうそう、あの水着だったわ。じゃあ、この売場ね」
そういって売り場を探したが、売り場にあった水着はどれも売り切れていた。
「どうしよう、レジも見たけど、なかったし…」
混乱気味のまどかの目の前には目当ての水着と同じ水着を着たマネキンがいた。
マネキンは台座の上でポーズをとっていた。
「もしかしたら、あの台座の中に在庫とか残ってるかも」
まどかはそう思って台座の下の引き出しを開ける
中にあったのは、マネキン人形の頭部だった
どうみてもマネキンのような質感の頭部に長い髪
その頭部を手に取って持ち上げたが、水着はなかった。
マネキン人形って髪の毛あったっけ?という疑問がふと頭をよぎるが、すぐに頭から追い出す
「念のためにほかの引き出しも開けてみよう」
みすずにそう言われて全部の台座を開けたが、中には頭部があっただけだった。
「やっぱりないか。じゃあ先輩に聞いてみよう」
まどかが手に持った頭部を戻そうとした瞬間
「あれ?」
マネキンが手から離れない
「あれ?このマネキン、どうなってるの?」
「きゃああっ…ごも…ご…」
みすずの悲鳴にあわてて振り向くと、そこにはおどろくような光景があった
台座の中のマネキンの頭部から多くの触手がみすずにまとわりついていた
みすずは口の中をふさがれて声を出せない
余りの光景にまどかは逃げることも忘れてへたり込む
みすずは必死に触手から逃れようとするが、増えていく触手に抵抗できず、ついには床に押し倒されてしまった
どのくらい時間がたったのかわからない
触手はみすずの全身にまとわりついてみすずの動きを奪う。
腕にまとわりついては振り払おうとする手を床に張り付ける
太腿にまとわりついた触手は太腿を舐るように蠢く
口内には多くの触手がみすずの口の中から体内を目指す
そして…股間に大きく太い触手が2本、みすずに突き立てられていた。
みすずは必死に服をはだけさせながら身をよじらせ声を漏らす
その声が徐々に色気を帯びていった
「…ぁ…ぁん…」
「み…みすず?」
みすずの顔が徐々に紅潮している。
よく見たら、股間から洪水のように透明の液体がこぼれだしていた
みすずは何度も痙攣し、その都度股間から液体をあふれさせた。
みすずがどうなっていくのか、まどかは目をそらしたくともそらすことができなかった。
やがて、みすずの声が聞こえなくなり、動かないみすずに変化が訪れていた
みすずの手足の肌から艶が消えていき、顔も、少しずつ色を失っていった
触手がみすずの全身から何かを吸い出すようにじゅるじゅる音を立てていく
「みすず?」
呼びかけても何の返答もなくなったみすずの体は徐々に変化を続けていた
それと対照的に触手は活発に動き、その触手の一つが陳列台の上の金属製の値札にあたる
値札は陳列台から落ちて、みすずの太腿にあたった
コツーン
乾いた音を立てて跳ね返った値札は床に転がった
「え?今の…音は?」
明らかに人の肌にあたった音じゃなかった。
しいて言えばマネキン…
そう思ってマネキンの方を向くと、触手に掲げあげられたマネキンの頭部がマネキンにひとりでにくっつこうとしていた
その頭部はすでに血色に満ちたものになっていて、マネキンのそれだとは思えなかった。
頭部がマネキンに着くと、マネキンにも血色が満ち、すこしずつ蠢き始めた
みすずがマネキンに近くなるのと反比例してマネキンが人に近づいていく
水着を着たマネキンが首をこっちに向けたっとき、みすずはもう、マネキン人形そのものになっていた。
「…うそ…みすずが…」
こっちに向かうマネキンに、いざりながら逃げるまどか
ふとマネキンを見たら、それまでマネキンそのものだった頭部の口がぱっくり開いて、幾条もの触手がこちらへ向けて伸びてきた
「きゃ…むぐぐっ」
悲鳴を上げようとする口に触手が躍り込む
「むご…ごが…」
暴れるが、触手は迷わずにまどかの口内を蹂躙し、喉の奥へ進む
「ご…ごが…」
息ができない苦しさにもだえる
触手はさらに奥の胃の中へ入り込んだ
窒息寸前のまどかの意識は必死に外気を求めた
「あ…はぁ…」
やがて、鼻で息ができることに気づいたまどかはかろうじて一息つくことができた。
窒息を免れたことに安堵するまどか
だから、その間も触手が体内全域に伸び広がっていることには気づいていなかった
そして、伸びる触手はまどかのスカートに分け入り、股間へと躍り込もうとしていた
「むぐ…ご…が…」
必死に抵抗しようとするが、両手はマネキンから離れないまどかにとっては抵抗できる術は限られていた
太腿を閉じても、触手はその間に分け入り、まどかの女陰の中に入り込んだ
「ご…ごが…お…ぁ…」
女陰の中に入り込む触手
触手はまどかに分け入ろうとする
このままだと、あたしもみすずみたいに…
床に横たわるみすずだったマネキンが視界に入る
必死に逃れようとすると刹那、メリメリと股間から引き裂かれれるような痛みが走る
「ひぐぅ…」
目から涙がこぼれる
触手がまどかの膣内に無理やり入っていったのだ
触手はまどかを蹂躙する
「ひ…い…いた…」
まどかのいまだ男を知らぬ膣内は触手の蹂躙に耐えかねて引き裂かれるような激痛をまどかの全身にもたらす
しかし、触手がさらにまどかの膣内や口内を蹂躙するとともに、それを上書きする快感が広がっていった。
「…ぁ…ぁ…」
徐々にぼやける視界
太腿を舐る触手や口内の触手の快感までもがそこに加わる
まどかの意識は徐々に快感に上書きされて真っ白になっていく
「あ…あぁぁあ!!」
全身が幾度も痙攣するとともに、目の前にフラッシュが走る
膣がきゅうっとしまって触手を甘く絞る
触手はそれにも構わずにまどかの膣を突き上げ、口内を蹂躙し、全身を甘く舐め上げる
まどかの真っ白の意識に、誰かの声が聞こえてくる
「うふふ…もうすぐよ…もうすぐであなたも私のようになれるわ」
返答をする気力もないまどかに声は続ける
「長いことこの日を待っていたの。長かったわ。誰かの体を蹂躙して、味わい尽くして、成り代わる日を」
「ひゃうん!」
触手がもたらす快感に体が跳ねる
「お察しのとおり、あたしもちょっと前までは人間だったの。新米店員ってやつ。それが、こうして閉店後の店内に入り込んだ途端マネキンにとらわれて、気が付いたらマネキンになっていたの。
自分に何があったのかは同じ列のマネキンからの話で分かった。この境遇から抜け出すには誰かを食べるしかないということもね」
まどかの体から何かが抜かれるような感覚が伝わる
「ああ、美味しいわ。女の子の体ってこんな味だったのね」
手足が冷たくなるのがわかる。
おそらく今の自分もみすずのようなマネキンのようになっていってるのだろう
やがて、まどかの耳に何人かの女性の声が聞こえる
その中にみすずの声もあった
「もうすぐね。あたしたちの声が聞こえるでしょ?はじめまして。新人さん」
まどかの体は完全にマネキンのそれになっていた
床に横たわるマネキンから服をはぎ取る女性が二人いた
「ごめんね。でも、水着でおうちに帰るわけにいかないの。代わりにあたしの水着あげるからいいでしょ?」
そういいながら横たわるまどかに水着を着せて、台座に立たせる
「う〜ん、いい感じ。それじゃ、あたしの代わりにマネキンがんばってね」
まどかの制服を着多女性はそう語りかけて、まどかの首をねじる
まどかの首は体から離れ、台座の中におさめられた
もう一人の女性もみすずを同じようにしていた
「やれやれ、長かったわ」
「もう二度と閉店後の売り場になんか行きたくないわね」
笑いあいながらまどかとみすずを置いて戻っていった
「そうそう。これよこれ。今度は気を付けてよね」
満足げな店員にお辞儀を返す女性店員
彼女はお辞儀から戻ると、視界に入ったマネキンに向かってひとりごちる
「あたしの代わりにマネキンになってがんばってよね」
居並ぶマネキンは、それらが元は生身の女性だったことを知らぬ来店客の無遠慮な視線にその体を晒し続けていた
それがマネキンの仕事なのだから。
久しぶりに来ていた新作がうれしい
こういうのもいいね。読めてよかった
新作いいですね。ちょっと変則的な捕食という感じ。
>>386 正直BMの元の形を知っていたら食べたくないですね。
「BM ネクタール」のネタバレになるのですが・・・
女性が大声を上げて自分にBMの意識を向けさせて、自分が捕食されている間に仲間を逃がすシーンがあるんですよね。
足からガツガツ捕食されて(直接的表現はなし)徐々に背が縮むのが分かるコマ割りで、そのときに女性が涙を流したと思いました。
このシーンが頭から離れないし、ここの作品を読むとそれを思い出します。
396 :
名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 19:26:14.04 ID:mGAiK/DB
ほす
短編上げてみます。百合要素を多分に含みます。
『落ちる花』
先日、とてもわたし好みな女の子を捕まえました。
彼女はわたしの庭に生けてあり、栄養素となる【蜜】で下味をして、今日で三日。
そろそろ頃合いのはず。
「……あぁ、いけませんね」
彼女のことを考えると、自然と「食欲」が沸いてしまいます。
せっかく温めていた花粉が、湿気った風に乗り、深い森より散ってゆく。
しばらくは、新しい獲物は必要ないにも関わらず。
「今日はもう、庭へ帰りましょう」
わたしは「一輪」そんなことを思いつつ。
樹上付近まで伸ばしていた触手を、しゅるしゅる、巻き戻すのでした。
*
深い森。
むせ返るほどの緑に包まれた大樹の根本。
そこが「アルラウネ」と呼ばれる生命「わたし」の咲く世界。
わたしの本体である「花」は、成熟した「雌の人間様」の造形と、
花の構造体が子宮を堺に分かれています。
あたりまえですが、衣服は光合成の邪魔になるので、主に全裸です。
さて、夕刻も近づきはじめた本日午後。
大樹に根付かせた蔓草状の触手を上空から戻し、新しい【蜜】を
光合成してきたわたしは、捕えた彼女に呼びかけました。
「カレンさん。そろそろ起きてください、カレンさん」
「………………」
大事な獲物。
わたしの触手で手足を掴まれ、苔むした草のベッドに横たわらせている。
彼女には応える元気がないようで、わたしは触手を蠢かせました。
苔むした地面と水平に咲く、わたしのもとへ。引きずりよせます。
「カレンさん、もう夕方ですよ。そして、夜がやってきますよ」
期待
399 :
落ちる花(2):2012/11/04(日) 14:44:41.89 ID:b3qVVpBh
カレン・フィールドさんは、
ここから遠く離れた「魔法学園」に通う生徒さんだったそうです。
襟元をぴしりと留めた、黒を基調とした制服とスカートが、とてもよくお似合いでした。
しかしもう、一昨日と昨日の行為で白い精がこびりつき、おっぱいやお尻もむき出しです。
彼女はとても優秀で、お金もちで、才能に満ちあふていたようですが、
まだまだ世間を知らない、箱庭で大切に育てられた、只のお嬢様でした。
「ふふ。せっかく、遊びに来ていらしてくれたのに。こんなことになって申し訳ありませんね」
「……ぅ、ぅぁ……あぁぁ……!」
怖いものなんて何もないの、という強気な眼差しと、全身からあふれんばかりだった活力は、
今の彼女とはまったく別物でした。
「……お、お願い、です……。許して……」
「あら、ずいぶん弱気になりましたね?」
「…………許して、助けて……」
わたしを「大樹ごと燃やしてあげるから」と謡っていた唇は、
今はひたすらに許しを請うばかり。
「……なんでもする、しますからぁ……!」
すんだ青空のような瞳は虚ろに泳ぎ、幾筋もの涙が、乾いた頬のうえを流れおちます。
そんな彼女の、お日様のように輝く金髪を一房手にとり、軽く口づけました。
「カレンさん。貴女は食材に慈悲を与えますか?」
「……え?」
「これからお腹にいただく食材に、耳を傾けたことは?」
「……やだ! いやだぁ!」
わたしの意を悟り、彼女は見苦しく暴れます。
けれど、手足は縛られているので無駄でした。
身じろぎするのがせいぜいで、その姿は樹上を這う青虫のようで少し可笑しい。
「だいじょうぶ。痛くありませんから」
「……たべないで……おねがい、たべないで……!
謝るから……お願いだから、ひっ、ぐすっ……家に帰してよぅ……!」
400 :
落ちる花(3):2012/11/04(日) 14:47:24.83 ID:b3qVVpBh
わたしは触手の支えを減らし、正面から直接「人間様の手」で彼女を抱き寄せました。
やわらかい、あたたかい、ヒトの肌。
「素敵ですね」
思わず、頬ずりしてしまう。
「……っ!! ね、ねぇ…、わたし言わないから! 貴女がここにいるってこと、誰にも言わないから!! だからっ!」
「そうですね。だからせめて。わたしのお腹の中で消えてしまうまえに。今夜もたくさん、わたしを味わってくださいね」
「や、やだやだやだ……! いや――んんんんぅっ!?」
わたしは、少々乱暴にキスをしました。動かない彼女の口内を、人間様の舌先でなぞっていきます。
「……ん、んっ……。ん、ぁふ……」
舌先の表面を。歯先をひとつずつ。頬の内側を味わっていく。
そして最後には、口腔の奥へ。特製の【蜜】をたっぷり流してさしあげる…。
「……ぁ、ん、んぐぅぅぅうううう!?」
苦しげな、くぐもった声。
ごくん、ごくん、と上下する喉。
わたしのすぐ前にある長い睫がぱちりと瞬きし、同時にとろりと柔らかくなります。
「あ、ぁ、あん、は、ぁ、んあああ……っ!」
必死に、わたしの舌先を押し退けようとしてきます。
逃れるように首を振りますが、させません。
わたしの【蜜】には催淫効果があり、彼女の身体は次第に、わたしが求めるものに近づいてゆきます。
「……んぅ! ん、ぅぅー! んんんー!!」
どうやらカレンさんは、この期に及んで、得意の「魔法」を唱えようとしていました。
ですが魔法の発動には相応の集中力が必要で、今の彼女では不可能です。
「……ん、んっ! ん、くっ、んく、ん、く、ぅ……!」
それに喉を震わせようとすれば、自然とわたしの【蜜】を飲んで頂くことになります。
ですから彼女の選択は、結果としては過ちでした。
(はあぁ。カレンさんの口のなかとっても熱い……)
わたしは、そんな愚かで可愛い彼女をぎゅっとして。唇を塞いで、くちゅくちゅする。
(やわらかくて、美味しい)
「ん……あ……あふ……ぁ…………」
少しずつ。わたしの手のなかで、抵抗がうすれていく。
陽が、すこし傾いてきました。
カレンさんの抵抗が無くなったのを確認して、わたしは唇を離します。
「………………ふふ」
橋をかけ、落ちていく二人の蜜液を、わたしは人間様の指ですくいあげる。
「どうです? 気持ちよくなってきました?」
「……、はぁ、はぁ、あ、ふあぁぁぁ……っ」
潤んだ瞳から、また新しい涙をこぼすカレンさん。大きな口でいっぱいに、澱んだ空気を取り入れようとします。
激しく動く胸元。ふくらんだ乳房はそれぞれ、この手に充分収まるほどの大きさです。
「そろそろ良くなってきたみたいですね。今夜はどのように、してほしいですか?」
「……もうやめて……お願いだから……」
「それはできない約束です。ごめんなさい」
よしよし、と頭を撫でてさしあげる。
(なかなか壊れてくれませんね)
本当なら今頃は、人間様が言うところの「廃人」になり、快楽を享受することしか考えられない、本当の意味での「餌」に成り果てているはずなのに。
(……どうして?)
人間様の胸が、ちくりと痛くなります。でも、食べることしか知らないわたしは、今夜も彼女を犯すだけ。
赤い花弁の内側。わたしはカレンさんの向きを変え、後ろから抱きしめます。
膝を折り曲げ、彼女をしゃがんだ姿勢にさせたあと、白く華奢な両足は左右に大きく広げ、十数本の「雌しべ」を秘部へ伸ばし、
「ぁ、だめっ、やだぁっ!!」
「大丈夫ですよ。昨日も、初めての夜と比べると痛くなかったでしょ?」
彼女の足首から太腿へ。細い雌しべを巻きつけていく。
そして人間様の身体をもつわたしは、彼女の耳朶を噛み、
「ひぅ!?」
両手を回し、右手のひとつを胸のつぼみに運び、もうひとつを突起した女性器に運びました。
「びくん!」と体が反応します。わたしの心もまた、震えてきそう。
「だめぇ! そこっ! 弄っちゃだめえぇっ!!」
「あら。ではこちらなら?」
思わず笑みが咲いてしまいます。人間様の両手をおへその辺りに這わせつつ、
それから、彼女のほっそりした首のうしろにも雌しべを這わせ、人間様の舌先は、絶えず耳たぶを甘噛みします。
乙
新作を投下してくれるのが大変ありがたい
とても楽しませていただく
404 :
落ちる花(5):2012/11/05(月) 12:03:30.54 ID:YiPL3Xy6
――私が、この森に来てどれぐらい経ったんだろう。
記憶はもうだいぶ曖昧で、頭のなかはまっしろに染まるばかりで。
アルラウネと呼ばれる植物にどれだけ犯されたのか、もう、わからない。
「やっ! ひゃんっ!! らめぇ! らっ……んぁぁあああああーーッ!?」
私はただ、ひたすら、理性を失った獣みたいに悶えてる。
意識は瞬間、遠いとこまで飛んでいく。けど、
(耐えなきゃ……。耐えなきゃ……!)
誰かが助けが来てくれるまで、私はひたすら耐えるしかない。
ここに来る前、文献で読んだアルラウネの情報にはこんなことが書かれていた。
『この魔物は実際の食虫花と同様、光合成をして得た【蜜】を用いて獲物を引きよせ、
花弁の内側に集めた消化液で獲物を溶かし、喰らう。――人間も例外ではない』
『さらにアルラウネの寿命は植物と同様、その寿命は短い。
死期を悟った個体は、捕食する獲物に対し【種】を残すという情報もあるが、詳細は不明』
後部の記述が、特にひっかかった。
このアルラウネが宿っている大樹は見るからに枯れかけていたし、
理由は知れないけれど、このアルラウネは私が快楽に屈しない限り、捕食も種付けもしないらしい。でも……。
「――カレンさん、もうそろそろ、限界なんじゃありません?」
「っ!」
とろけるように甘く、脳をゆさぶるような声が来る。
「ほら、見てくださいな。カレンさんのコチラはこんなに濡れて……」
「ひあぅっ!?」
私のアソコを、幾本もの細い触手がなぞり上げる。
身体が痺れて浮いたような感覚になって、不安定も怖さも無い。
ただしびれた様に、じんじんしてる……。
405 :
落ちる花(6):2012/11/05(月) 12:06:29.90 ID:YiPL3Xy6
「下のお口は受精したい、子種を頂戴って、言ってますよ?」
「そ、そんなこと言ってない……っ!」
「そうですか? でもほら。こうやってかき混ぜると……」
「――ふあぁぁあああっっ!?」
また頭のなかが真っ白になる。快感の波だけが全身を駆けめぐる。
「ほら、くちゅくちゅ、いやらしい音……」
「―――――!」
声がもう、まともな叫びにならない。
わけがわからなくなって、ただ、気持ちがいいことだけを感じる。
身体は熱く火照って、すごくすごく、よくなっていく。
「はぁ、は はぁ、ふ! ら、ぇ、あ、はぁ、いれひゃ、あっ、ぬい、て……っ!!」
「もう少しですね……」
私の顎に指がかかり、無理やりに上へ向けられる。
キスされる。快感を加速する蜜が流れてくる。
(……耐えなきゃたえなきゃたえらきゃらめ……)
「ふふ。そういえばまだひとつ、穴が残っていましたね」
「…………ふぁ?」
あなって、どこの? なんのこと? そうおもった、とき。
「んううぅっ!? うあ、ぁぁあああ……ッ!?」
「あら。カレンさんったら、お尻の方が感じやすかったのですか?」
「ひ、ひらう、ひ、ひら、あぁうぅうううううーっ!!」
「もう人間様の言葉が、まともに出ませんね」
そして、うごめく。しょくしゅがぜんぶ。
まえにうしろに。わたしのなかで。
「――――!! ――!!!」
いく、イク、イっちゃう。もうむり、げんかい、だめ。
こわれる。わたし、が、でなくなる。もう、いい。なんでも、いい。だっ、て、きもひ、、もん。
406 :
落ちる花(7):2012/11/05(月) 12:08:46.78 ID:YiPL3Xy6
首筋を、耳たぶを、背筋を、胸の蕾を、臍を、秘部を、太腿を、爪先を。
わたしは、上から下まで、ありとあらゆる場所をまさぐりました。
そして、人間様の唇はひとつに重なっています。
『ぴちゃ……ん……ちゅ…くちゅ……』
唾液の交換。初めて彼女から交わしてくれた触れ合いは、実に甘美でした。
花の内側はすでに最後の消化液が充満し、むせ返る精の匂いに満ちています。
「っ……はぁ、カレンさん」
「……な、に?」
「わたしの背にまわした腕、固定させていただきますね。
もう膝から下がありませんから、抱きつくのお辛いでしょう?」
「……ほんとだ……」
カレンさんはぼんやりした眼差しで顎を引き、溶けた足元を見つめました。
「……わたし、このままぜんぶ、とけちゃうの……?」
「はい。ぜんぶ消えてなくなります」
「……そっか……」
ただ呟いて、そしてわたしを見つめ、もう一度、唇を重ねてきます。
『ぴちゃ……んん…ちゅ…ぴちゃ……くちゅり……』
最後のひと時まで。熱い吐息と唾液を交換します。
その中で、わたしは初めて本能による欲情を発しました。
『っあぁ……! カレンさんっ、出ちゃう、出ちゃいます……っっ!!』
すべての触手から【蜜】が噴出する。
彼女の外から、内まですべて、受精して欲しいという意を込めて。
『ああっ! あっ、はああああああああああぁぁぁあんっっっ!!!』
わたしは初めて達してしまう。快楽の渦中にある自らの精を、彼女にすべて注ぎ込む。
やがて、放心してしばらく待つと、消化液は一層水かさを増してきました。
最後に「とぷん」と小さな泡を立て、人間様のわたしと、彼女をすべて包み込みます。
『・・・・・・・・・・・・・』
そして。わたしたちはとけあって。ひとつぶのたねになりました。
――三日間の記憶が欠落していた。私は気がつけばベッドの上で、白い天井を眺めてた。
森の入り口で横たわっていたところを、学園の捜索隊の人が見つけて運んでくれたらしい。
発見された私は、何も身につけてなくて、裸だったらしい。けれど傷一つなく、女の子の膜も無事、だったらしい。
なにも覚えていない。
ただ、目を覚ました後、父様からは沢山のお小言を喰らった後に抱きしめられた。
母様からは抱きしめられた後に、たくさん泣かれた。
もうこういうのは嫌だなと思って、それからは私にしてはとても素直に、おしとやかに務めた。
まるで生まれ変わった気分。太陽の日差しがとても心地良くて、吹き抜ける風も気持ちいい。
身体を打つ雨もまた清々しいのだけど、雪の降る、寒い冬の季節は格別苦手になった。
*
「――カレン先輩って、本当に寒いの苦手ですよね」
「そうなのよ。だからね、暖め合いましょ?」
「はい?」
後輩の子と二人きりで居残りをした夜。校舎に続く並木道の端。誰も目に留めない土の下から根を這わす。
「!?」
巻き付け、口を塞ぎ、両手を縛り、地中深くに引きずり込む。
当たり前の日常の底に広がっているのは、甘い香りを放つ「わたしたち」の花園だ。
「……イヤ、なに、なんで、嘘、やだ、こないで、先輩助けて! いや、やだあああぁぁあ……っ!!」
「だいじょうぶ。貴女もすぐに食べて欲しくなるから、ね……?」
そして今夜もまた、わたしたちは優しく、気に入った獲物を愛し、食らっていく。
(了)
こんなに素晴らしい作品が投下されてるのにコメントがないなんて残念だ!
いつの間にか投下されてたけど、百合百合しくて好み!
410 :
空気(ry:2012/11/18(日) 22:04:07.68 ID:vpE1r+6q
空気読まない隊ってVIPコテだけど俺の作品需要ある?
別に書けばええがな。
みんな喜ぶ、それでよろしよ
もちろん。
落ちる花、非常に良かった。
捕食+百合とは斬新。
414 :
名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 18:12:04.71 ID:rbuD1UQo
うちが丸呑みフェチの理由考察
18号の吸収シーンで開花
萌えどころが喘ぎ声と手足のうごき、締め付けられるお尻。
だんだん抵抗が弱くなり揺れる手足。
包まれた膨らみ。
単純な丸呑みモノ創作期待しています。
わらしなママの「種子様」は個人的に大ヒット
中身だけ食べる蟲
残った皮に住み着き一見、人間のように振る舞う巨大ヤドガニ
天の邪鬼、というわけか
>残った皮に住み着く
耳や鼻から侵入した蟲に脳みそを食われ
空っぽになった脳の跡地に別の蟲が住み着き種の拡散の為にゾンビのように徘徊する
さらにそこに他の生き物の卵子を使って増える生き物が子宮に寄生
その身体が完全に朽ちるまで大自然に利用され尽くす
…やっと追いついた。
長い間パスとメールアドレスパスを紛失してしまい、
ろくに更新を怠っていたwikiを
最新まで更新致しました。長い間放置いたしましてすみません。
過去をさかのぼってみるとこのスレも7年以上になっておりました。
初代から呼んでる人ってまだいるかな?
おつおつ
そうか、もう7年もたったのか
422 :
スーパー空気読まない隊 ◆4hX/GUv2ihv9 :2012/12/01(土) 04:11:46.55 ID:FXPS3Tqo
やだー
恥ずかしいー
>>422 素敵な作品、保管させていただきました。
また気が向いたら作品投稿くださいね。
>>422 あんた戻ってきてくれたのか!続き待ってるぜ!
保管庫にこっそり投下されてた男の娘を捕食の続きが気になる…
もうこないんだろうな
あたしは目の前のドアノブを見つめていた。
ついさっき、自分で閉じた個室のドア。
このドアは入ってしまったら自分で出ることはできない。ためしに開けようとしたが、ドアノブはびくとも動かなかった。
あとは、食べられる日が来るまでこの部屋で過ごすしかないのだ。
なぜ、あたしはこんなとこにいるんだろう。
時計を見る。
つい2時間前までのあたしは、普通に街を歩いていただけの普通の女の子だったはず。
普通に育って、普通に学校いって、帰りにウインドーショッピングのつもりで街を歩いていただけだった。
ふとたちどまったペットショップ。
かわいらしい猫や犬、聞いたこともないような種類の高級ペットに爬虫類
「うわ〜。こんなのでも高いのねえ。これなんか家買えちゃうじゃないの?え〜と、ルバニカオオトカゲ?聞いたことないけど、こんなのほしい人もいるんだ」
そこにスーツ姿の女性が近づいてきた。
ものすごくセンスの良い服装のその人は、あたしにこう言ってきたのだ
「ねえ、あなた。お料理になってみない?」
最初はその言葉の意味が分からなかった。
勧誘ならいろいろ受けたことがあるが、「料理になる」の意味が分からなかったのだ。
「だから、あなたを料理して食べてみようというのよ。いいお肉してるじゃない。食べられる?」
あまりのことにあっけにとられるが、その時はまず身の不安を感じた。逃げようと周囲を見回したくらいだ。
「そんなに不審に思わなくていいじゃない?話くらい聞いてよ」
あたしの目の前に詰め寄ってきた。
真剣な目であたしを見つめてきた。
その迫力に一瞬たじろぐ。
「話、聞いて?」
そこから、どうしてこうなったのかわからない。
あたしは自分でも認めるくらい流されやすい。
だから、時々そんな役割を回されることがある。
友達からも「もう少ししっかりしなよ」なんていわれる。
だからといって、食べられるなんて話、普通ならOKするはずはない。
「でも…食べられるって、死んじゃうんでしょ?」
そう聞いた。
「でも、あなたいつまで生きられるの?この話のすぐ後に交通事故にでもあって死んじゃうかもしれないし、たちの悪い通り魔にでも合うかも知れない。
もし、おばあちゃんになるまで生きられたとしても、その間辛いことって多いわよ。その果てに、醜く老いた姿で死んでしまう。本当にそうなりたいの?
今のあなた、とっても綺麗だわ。私はあなたの今の綺麗な姿が老い朽ちていくのが耐えられないの。」
「でも、今すぐ死んじゃうなんて、痛いのも怖いのも嫌だし…」
「大丈夫よ。痛みも怖さも感じないようにしてあげる。今まで料理になった子はみんな喜んでお肉になっていったわ。
このまま帰って、変な死に方して苦しむよりよっぽどいいと思わない?」
「家族とか友達に相談して」
「世の中の人のほとんどは誰にも相談せずに死んでしまってるわ。そういうものじゃないの?世の中って」
こんな調子であたしが不安に思った質問はきっちり返され、逃げようかと思って適当に言葉を濁そうとしたら、あの目でじっと見られ、つい目をそらしてしまう。
そして、いつの間にか「食べられるのもいいかな」なんて思ってしまう。
最後には
「でも、あたし。まだやりたいことが」
と言ってみたけど
「何があるの?ねえ、どうしても生きてやりたいことって何?」
そう返されてしまって黙り込んでしまった。
「考え方を変えてみない?ここで、いちばんきれいな姿になるために生きてきたんだって。そう思えるような姿にしてあげる」
そういって取り出した写真に息をのんだ。
それは、料理になってしまった女の子だった。
もちろん生きてはいない。しかし、美しく調理されたその姿に、なぜか綺麗だと思った。
そして、気が付いたら
「お願いします」
と言ってしまった。
そのまま喫茶店へ連れて行かれて、自分の体を肉として提供する契約書にサインした。
その契約書が有効なのかはわからない。
どっちにしても、そのままあたしは裏通りの小さなビルまで連れて行かれたのだ。
ビルの看板のどこかに「牧場」という字があったのが意識に留まった。
そのビルの中の一室、それがここだった。
部屋にはあたしの入ってきたドアと、赤と緑のドアがあった。
赤のドアから、さっきのスーツ姿の女性が出てきた。
「楽にしてていいわ。この部屋はあなた専用の部屋。今すぐあなたを食べるわけにはいかないの。
美味しいお肉になるために食事とかは管理しないといけないし、肉になる直前は絶食していただかないといけない。
だから、ここから出ることはできないけど、その間部屋にあるものなら何でも食べていいし、何でも使ってもらっていい。
緑のドアを開けたら下にはフィットネスルームも大浴場や娯楽室もある。それらも好きなだけ使ってもらっていいわ。不便なことがあったら何でも聞いて。こんなボタンを押したら駆けつけるから」
そういって壁にある赤いボタンを指さす。
「同じボタンはフィットネスルームや浴場にもあるわ」
「あの…あそこにあるお菓子とかは食べていいんでしょうか?太ったりとか」
「いいわ。ここにあるのはすべてカロリー調整しているから、好きなだけ食べて頂戴。むしろ、一杯食べた方が肉質が良くなるようにもしてある。
あ、そうそう。本とかDVDなんかはあの棚にあるけど、ほしいのがあったら何でも用意するわ。
パソコンはそこにあるけど、ここからの送信やアップロードはできないようにしてあるから気を付けて」
広い部屋を見回すと、およそ不便を感じそうな品は見当たらなかった。
それどころかセンスの良い調度に囲まれていて、まるでホテルのスイートルームのようだった
「それじゃあ、くつろいでてね」
そういって赤いドアから出て行った。ためしに開けてみようとしたが、ここも開かない。
それから、あたしの奇妙な最後の日々がはじまった。
食事は素晴らしい味のものばかりで、種類も多様だった。
むしろ「これが食べたい」と思うものばかりが出てきた。
服も、緑のドアの向こうにある大浴場の隣に大きなクローゼットがあって、いろんな服があった。
高そうなものも少なくなかった。
気に入った服を着て着飾ってみるが、すぐにそれには興味が失せた。
ここに来る前に見せられた料理された女の子の写真。
あれに勝てない気がしたからだ。
むしろ、美味な食事の方が楽しみになっていた
「どうしたらこんなにおいしい料理が作れるの?」
一度やってきたサキと名乗ったスーツ姿の女性に聞いてみたが、言葉を濁された。
「気がついたらサインさせられていた?」
あたしの前で大笑いされた。
彼女の名前は涼子というのだそうだ。
気が向いて降りて行った大浴場で出会ったのだ
「そんなので自分の体ポイポイあげちゃうって、流されやすいのもほどほどにした方がいいわよ」
そりゃ、あたしは流されやすいって自覚はしてるけど…
「じゃあ、涼子さんはどうしてここにいるんですか?涼子さんもあの契約書書いたんですよね」
ここにいるからには、あたしと同じく料理にされちゃうはずなのだ。
「あたしは、ちょっと嫌なこと、っていうか…彼氏に振られてヤケになってたの。そんなときにあのペットショップの前でそんなこと言われたわけ。
で、ふと思い立ってもう一回彼氏に電話したの。よりを戻してくれなきゃこの女の人について言っちゃうって」
「それで…」
「鼻で笑って切られたわ。ま、信じてくれなかったんでしょうけど。それで決心ついちゃったってわけ。
でも、あんな電話させられたのも考えたらあのサキって人に流されたのかもしれないわね。今言っても仕方ないけど」
涼子さんは吹っ切れたような笑みを見せた。
「あたし、明日料理になるみたいなの。だから、あなたと会うのも今日まで。最後に楽しい話ができてよかったわ」
あたしはそれを聞いてどう答えればいいかわからなかった
「いいのよ。普通にしていて。あなたもいずれこっちに来るんでしょ?先に行ってるってだけよ。なんだったら料理になったあたしの姿見届けてよ」
そういってあたしの肩をたたく
「あ、そうそう。あなた、セックスしたことある?」
いきなりの質問にどきまぎする
「ないんだったら、サキさんに頼んでみたら?あの人に頼んだらどんな男でも用立ててくれるわよ。あたしもいろんな男を呼んでとっかえひっかえしたわ。あの男も」
「あの男って?」
「さっきの彼氏。電話ではあれだけすげなく返事したのに、サキさんに頼んでここに呼び出したら、別人のようにおとなしくて、言われるままだったの。
あいつのせいでこうなったってのもあって、一晩やりたい放題してやったの。あなたも好きな人がいたら、呼んでみるといいかもよ」
そういって涼子さんは去っていった。
夜、サキさんに聞いてみた
「涼子さんって、明日料理になっちゃうんですか?」
「その予定よ。涼子さんからあなたに料理になった後に自分の姿を見せてほしいって頼まれてるんですけど、見ます?」
思わず首を縦に振った。
翌日、サキさんに連れられて、小さな部屋に通された
「あそこにいるのが涼子さんよ。この後すぐにお客様に出されるけど、その直前ね」
そこにいたのは、間違いなく昨日までさばさばとした笑顔を見せていた涼子さんだった。
今、目の前にいたのは、頭部と胴体を切り離され、綺麗に料理されて盛り付けられた料理になった涼子さんだった。
もう、死んだ涼子さんがあたしに向かって話しかけることはない。
無気力な表情のままの涼子さんが笑いかけることもない。
しかし、野菜を飾り付けられ、キツネ色の艶をまとった裸身は昨日見た涼子さんよりずっと綺麗に見えた。
胴体の傍らで、微笑みを浮かべた涼子さんの頭部が飾られていた。それも、綺麗に化粧されて、自分の裸身を誇っているかのようだった。
あたしは、運び出されるまで吸い込まれるように涼子さんの姿を見ていた。
その夜、大浴場には涼子さんの姿はなかった。
さみしさを覚えたあたしは、涼子さんの言葉を思い出してサキさんに聞いてみた
「あの…相談なんですけど…」
「何でしょうか?」
「あたし、このまま肉にされて死んじゃうんですよね?」
「ええ、そうですよ」
サキさんはいつも通りあっさりと答えた
「でしたら、その…せめて、男の人を知ってからにしたいというか…そういうのっていいのですか?」
自分の死が目の前に見えた途端、不思議なほどに湧き上がった感情だったが、それに対してサキさんが返した答えは意外なものだった
「ええ、それでしたらいつでも用立てます。さっそく今夜などどうでしょうか?」
「え?いいんですか?でも、ほら。処女じゃないと肉の質が落ちるとか」
自分でも不思議なことに気が向いてしまう。
「大丈夫ですよ。むしろ男の人を知った方が女性としての味はよくなるといわれています。あなたがお望みなら用立てますよ。お相手のリストは用意します」
届けられたリストを見て驚いた。
芸能人や実業家、モデルの名前がずらりと並んでいたのだ。
「どんな方でもお望み通り用意しますよ」
サキさんの言葉に嘘はなかった
有名な男性アイドルを頼んだら、その夜には目の前に本人が現れた。
その夜は、忘れられないものになった。
自分の思い通りにあこがれのアイドルが動いてくれたのだ。
「いかがでしたか?お望みでしたら今夜もう一度お呼びしますが」
「え?じゃあ…」
それから、あたしは夜ごとアイドルや有名人をとっかえひっかえして楽しんでいた。
自分が自堕落になっている気がしたが、意識しないようにした。
どうせ、あたしは遠からず死んでしまうんだ。だから、その前くらい。
その思いが、自分の理性を飛ばしていた。
そして、その日が来た
「おはようございます。今日、あなたを料理します。心の準備、いいですか?」
一瞬口ごもってからあたしは言った
「…ここで嫌ですといってもダメなんですよね?」
「そうですね。もう、ここから出ることはできません。料理になるしかないですね」
「じゃあ、いいですよ。決心が鈍らないうちにしちゃってください」
そういったあたしにサキさんはいった
「では、あちらの赤い扉から出ていきますので、服を脱いでください」
あたしは服を脱いでいく。
全裸になる。生まれたままの姿、そして、あたしの最後の姿。
あたし、これから料理にされちゃうんだ。
心臓が苦しいくらいドキドキいってるのがわかる。
あたしは赤い扉からサキさんに連れられて出ていく。
最初に通された部屋には太い管の着いたベッドがあった。
「ここに寝てください」
言われるままに寝そべったあたしのお尻に管を突き入れる
「え?ええ?」
「まず、腸の中をきれいにさせていただきます。この管で水を入れて中を洗浄します」
そうか、ここも食べるんだよね。だったら仕方ないか。
お尻に管がつながれた後、お腹の中に温水が入っていくのは奇妙な感覚だった。
いったんお腹の中を満たした温水が抜き取られる。
続いて連れて行かれたのは浴室だった。
「ここで体をきれいにします。私も手伝います」
そういってサキさんは何の抵抗もなく服を脱ぐ。
二人で体を洗っていく。
なんか変な感覚だった。
サキさんの手つきはどこまでも遠慮なく、どこまでも事務的だったのだ。
「あ、痛いっ」
「少し我慢してください。綺麗にしないと食卓に乗せられませんから」
そういって無遠慮にゴシゴシこすられる
うう…あたしの体はところどころ真っ赤になっていった
「え?そんなところまで?」
「ここも食べますからね」
そういってサキさんはあたしのお尻を広げて変なスポンジの棒を突き入れる
「あ…ぐ…」
あたしは床に這いつくばって耐える。
お尻の穴やその中をサキさんは丁寧に洗っていく。
「次はここをきれいにしますよ」
もう、覚悟はできていた。もう一本の棒を用意して、あたしの膣へ入れていく。
ぬぷっ…
あ、そういえば昨日の夜最後のエッチをしたんだよね。
あのときのアレ、残ってるのかな?
サキさんはそんな感情を気にすることなくあたしの膣をきれいにしていく。
最後にサキさんが用意したのは剃刀だった。
「では、ここに座って足を広げてください」
前に見た料理写真や涼子さんを見た時にわかっていたけど、あたしもここの毛を剃らされるんだ。
綺麗に剃りあげられた股間は、最後に丁寧に洗われた。
あたしはサキさんに手伝われながら体を拭く。
そのあと、マットに寝かせられて、全身にぬるぬるしたものを塗りつけられる。
「これは?」
「オリーブオイルよ。下味をつけるために早めに塗っておくの」
下味…うう、やっぱり料理にされちゃうんだ。
あたしはサキさんにされるがままになっていた。
次の部屋へ向かう。
サキさんは、目の前の扉を指さす
「この部屋の向こうに、あなたを食べようという注文主さんがいます。
これから食べられる前に、誰に食べられるのか見ておきませんか?
もちろん、希望がなければ飛ばしますが」
あたしは、ドアを開けてもらった。
自分を食べようとする人たちを見てみたくなったのだ
ドアの向こうには、大きなガラス
その向こうにいるのは身なりのいい人たち
かっこいい男の人もいる。
みんな、あたしの裸身に視線を向けている。
あ、あの人は昨日あたしを抱いたアイドルだ。
あの人もあたしを食べちゃうの?
スポットライトを当てられてどこか演劇の主役になったような気分だった。
なぜなんだろう、この人たちに食べられるのに、全然怖いという感じがわかなかった。
むしろ自分の体を称賛してくれるような晴れがましさを感じていた。
ただの食べ物を見るというのとは違う熱い視線を感じる。
目の前で、若い男の人が自分の裸身をじっと見ていた。
自分の裸身を見られる視線に、下半身が熱くなっていまう。
その男の足元に、黒い影が動いていたが、あたしはそれには気づかなかった。
立ち去るあたしを見る全員の足元に、同じ影が動いていたことも、気付くことはなかった。
サキさんに連れられて、通路の突き当りのドアを開けられる。
そこにあったのは、ステンレス製のベッド
その首の部分には大きな穴の開いた板がふさがっている
「これって…」
「生きたままあなたを料理するわけにはまいりません。ご安心ください。苦痛がないように処理して差し上げます」
そういわれても、こんなところに首を通すのって勇気がいるよ。
うう、刃物が見えてる。
あたし、あれで首を切られちゃうんだ。
怖いよ、やっぱり死にたくないよ…
手足が震え始めた。
「上の方を見てください。あそこに映像が映るようになっています」
そこに映っていたのは、スライド形式で映し出される料理された女の子たち。
こんな状況でも、あの画像には不思議な吸引力があった。
綺麗…あたしはいつのまにか恐怖を忘れていった。
気がついたら、あたしはベッドの上に横たわり、料理になった女の子たちを見ていた。
あたしも、もうすぐああなるんだ。
奇妙な陶酔感だった。
でも…
「どうですか?あなたもあのような料理になるんですよ」
「でも…あたし、これから死んじゃうんですよね?あたしがどんな料理になるのかって見れないんですよね」
そこに返ってきたのは意外な返事だった
「見られますよ」
「ええっ?どうやって?」
サキさんは何本ものコードがつながれた首輪を用意した
「これをつなぐことでしばらくは脳だけは動くことができるようにできます。
これで処理された後でも、しばらくはこれで生きることができますから、自分が料理になった姿を見ることができるのです。希望があればさせていただきます。
涼子さんは必要ないといって処理されていきましたが」
あたしは…
「…お願いします」
やはり綺麗な自分の姿を一度見たかった
「では、おつけします」
そういってあたしの首に首輪をはめていく
「チクッとしますので、我慢してください」
頸部に痛みが走る。
手足を固定された。これで、もう降りることはできないのだ。
「では、処理させていただきます」
そういってサキさんは出て行った
目の前の大きな刃に目が行ってしまう。
目を閉じたくても閉じられない
あれがこれから自分の命を絶つのだと思うと意識がこわばってしまう。
手足がガタガタ震えてる。
体が恐怖におびえてるんだ。
早くやっちゃって、と思った瞬間刃物が落ちた
その瞬間意識が一瞬暗転し…
しばらくしてから視界が回復する。
奇妙な感覚だった。
厚さも寒さも、痛みもない。
手足の感覚も、何もない。
テレビ画面のように動くことのない視覚と周りから聞こえる聴覚があるだけだった。
あたしの目はサキさんの足を見ていた。
そのまま視界が上に上がっていく。
何かに乗せられる。そこからの視界に見えたのは、首のないあたしの体だった。
血まみれの首のない体だったが、鈍る思考はそれに何の感慨ももたらさなかった。
あたしは現実感を失っていた。
自分がもう死んでしまっていて、目の前で自分の体が横たわっているのを見ても、それが現実に起きていることとは思えなかった。
あたし、これからどうなるんだろう…
腹部を切り開かれて、中から内臓が引き出される。
それを見ても、どこかが麻痺した心はまるで標本模型でも見るように受け入れていた。
引き出された内臓は丁寧に洗われる。
奇麗に洗われた自分の腸はピンク色の艶を帯びていた。
「健康に育った証よ。たまにどうしようもなく汚れていて捨てるしかない子もいるんだけど、あなたは全部食べることができそうね」
サキさんにそう言われて、なぜか妙にうれしかった。
「肺も綺麗ね。タバコ吸ってたらここで過ごしたくらいじゃ綺麗にならないから捨てちゃう子も多いから、とても貴重だわ」
サキさんが嬉しそうにあたしの肺を取り上げていう。
あたし、全部食べてくれるんだ。
あ…あれは…女性にしかない臓器が目に入った。
実物を見たことなんてない。ましてやそれが自分のものだったなんて。
自分の女性器がそこにつながっていた。
アソコも食べられちゃうんだ。
香味野菜と一緒に漬け込まれる自分の女性器をじっと見ていた。
女性器と子宮以外の下ごしらえを終えた内臓は体の中へ戻される。
首を失った体は食材となった内臓を詰め込んで縄で縛られて巨大なオーブンに入っていった。
「さあ、次はあなたの顔よ。あたしが綺麗にしてあげるからね」
そういってサキさんがあたしの顔にメイクを施していった。
オーブンからあたしの体が出てきた。
綺麗
あたしの目の前に映るきつね色に焼かれたあたしの体を見て、その感想が浮かんだ。
焼きあがった体から立ち上る臭いが、自分のものだったとは思えないように嗅覚をくすぐる。
自分の体だったのに…倒錯感も手伝ってのものだろうか、料理された内臓と一緒に飾られる自分の裸身に誇らしいものを感じていた。
こんがり焼かれた裸身。
腹部には大きなスリットが入り、火の通った内臓が艶をまとって覗く。
裸身を縛っていた縄が切られる。
しかし、焼かれた裸身は動くことはなく、キツネ色の裸身が縄の目状のボディペインティングがされているようになった。
その前に、香味野菜に漬けこまれた子宮がちょこんと置かれた
子宮に白いソースがかけられる。
白いソースをまとったピンクの膣や子宮
切り取られた女性器にもソースはおよび、割れ目からにじみ出る汁とまじりあって皿の上に湖を作っていた。
大きな皿の上に美術品のように盛り付けられた自分の裸身。
あたし、こんな美味しそうな料理になれたんだ
最後に化粧を終えたあたしの首が置かれる
鏡を見せられた。
そこにあるのは美しく飾られた料理だった。
あたしの体がこんなきれいな料理になるなんて。
「どう?綺麗でしょう?あなたの体がこうして最高の料理になったのよ。どう?今の気分は」
料理になった気分
不思議だったけど、今の綺麗な自分の体を見たらとても幸せな気持ちになれた。
早く、この綺麗になった体を食べてもらいたかった。
「じゃあ、これからあなたの体を料理にお出しするから、機械を切るわね。これでお別れだけど、ありがとう。美味しい料理になってくれて」
サキさんがあたしの首につながった機械のスイッチに手を伸ばす
そうか…あれを切るとあたしは本当に死んじゃうんだ。
あたしは目でサキさんに別れを告げた
「さようなら」
そういってサキさんがスイッチに手をかけた瞬間、あたしの視界は急速にぼやけていった。
ぼやけた視界に映るのは美しい料理となった自分の裸体だった。
高揚感に包まれたままあたしの意識は消えていった。
サキは意識を失った首から機械を外すと、料理と一緒に広間へ出した。
そこには、美しい身なりをした男女がそろっていた。
美男美女とまではいかないが、誰もが経済的に豊かな人たちなのは間違いなかった
「お待たせしました。今日の料理はこの子です。
この子は体も健康、内臓も実に美しく、全身を料理にできる貴重な娘でした。
さきほどまで生きていただけに鮮度も保証付き、幸せなままこうして料理になることができました。
では、さっそくご賞味の準備をどうぞ」
それとともに、美男美女たちは、足元にかがみこむ。
首輪を外してやると、そこにいた大きなトカゲは、踊りだすように目の前の娘にかぶりついた。
ルバニカオオトカゲだった。
ルバニカオオトカゲは、飾りのために娘の裸身にまとわせた野菜を遠慮なく取りのけては乳房や太腿にかぶりつく。
娘が生きていたら悲鳴を上げていたであろうが、すでに料理となった娘は悲鳴を上げることも逃げ出すこともない。
ただただ、気味の悪い爬虫類に食べられるままにしていた。
乳房は複数のルバニカオオトカゲが奪い合いをし、あちこちに千切れてまき散らされた。
それを他のルバニカオオトカゲがついばんでいく。
腹の中へ入り込んだトカゲは湯気を放つ内臓を引き出そうとスリットの開いた腹を裂いていく。
娘の腹部は大きく裂かれ、内臓を大きく露出させた。
柔らかい内臓が何匹ものトカゲの口の中に納まっていく。
切り開かれた腹に何匹ものルバニカオオトカゲが潜り込む。
やがて、腹部や胸に何か所もの穴が開き始めた。
それを、台座の上の生首がじっと見ている
すでに死んでいるその眼に映るものが脳に送られることはなかった。
「いやあ、いつもながら壮観ですなぁ」
「うちの子もここではとても元気にはしゃいでるのよ」
「うちでも飼おうかな」
歓談する中にサキさんが割って入る
「あら、お求めでしたらぜひウチで。なにしろルバニカオオトカゲはここでしか扱ってませんから」
「しかし、人間の肉を一定期間ごとに食べさせないと成長しないというのに、なぜ私たちには襲い掛からないのだろう?」
「それは、ルバニカオオトカゲの食欲を刺激する物質を持ってないからです。あの娘は一か月ほどの間ずっと食事の中にルバニカオオトカゲの食欲を刺激する物質を混ぜられてました。それが調理で香りの形になったからこのように大喜びでむしゃぶりついているのです」
「では、この娘は自分が食べられるための準備をしていたということか。どんな娘なんだろうな。自分から食べられようとするなんて」
「それは、企業秘密ですわ」
「おお、咥えてこっちに持ってきたぞ。よほどおいしかったんだな。さあゆっくりお食べ」
アイドルとして知られた男の足元に、ルバニカオオトカゲが持ってきたのは娘の膣だった。
「しかし、よく食べるなぁ。これってあれでしょ?女の子のアソコ。こんなにおいしそうに食べるなんて、こいつはオスだったっけ?」
「あら?お売りしているルバニカオオトカゲはすべてオスですよ。メスは極めて貴重で、ここでもお売りしていません。さすがに繁殖されても困りますからね」
「この娘、昨日抱いたなぁ。いつも物欲しげな娘を抱けて、こうしてペットの餌まで提供してくれるんだから、高い金を払う価値あるよ」
そういう会話の中で、娘の体は見る影もなく無数のルバニカオオトカゲに食い荒らされようとしていた。
皿の上に横たわった娘の残骸は肉がこびりついた骨に近い有様となっていた。
トカゲの粘液でぐちゃぐちゃになった肉片が皿の上で散らばる。
露出した骨を争うようにしゃぶっては肉を引きはがす。
その姿はさっきまでの料理と同じものとは思えなかった。
宴は終わった。
無残に食い散らされた残骸は係員によってまとめられる。
食べ残しとなった残骸は、そのままごみとして捨てられる。
台におかれた生首はそこにはなかった。
彼女の首は捨てられることなくサキが持ち去っていったのだ。
その日の夜
サキは自室でくつろいでいた。
料理となる女の子の世話や料理の提供で疲れた体を癒す貴重な時間だった。
サキは冷蔵庫へ向かい、冷蔵された生首を持ち出す
それは、今日料理となったばかりの娘の生首だった。
頭部は大きく切り開かれて、脳がむき出しになっている。
サキは、それをおいしそうにすくって食べた。
「これが至福のひと時よね」
すでに、自室にこもってリラックスしていたサキの姿は人間のものではなかった。
とてつもなく巨大なルバニカオオトカゲ
彼女は、唯一のルバニカオオトカゲのメスだった。
オスのルバニカオオトカゲが人間の体を好物にするのに対し、彼女の好物は人間の脳だった。
それも、幸福なうちに死んだ若いメスの脳は、これ以上ない美味だった。
彼女が少なからぬ労力を用いて捕食する女性を安楽のうちに料理にしている理由はそれだった。
サキは目の前の娘に語りかけながらその脳を食べてゆく
「あなたも、幸せなまま死ねたみたいね。口の中でとろけていくわ」
娘の脳は口の中でぐちゃぐちゃになりながら、彼女の思い出や幸福感を味に変えていった。
「ああ、この征服感、たまらないわ。生身の女の子の人生が口の中でひろがっていく」
恍惚とした表情で娘の脳を食べてゆくサキの足元には、無数のルバニカオオトカゲがいた
「ダメよ、もう少し我慢して。この娘を食べ終わったら、来てもいいから」
夜が更ける頃、サキとルバニカオオトカゲは愛の営みを始める。
そして、新たなルバニカオオトカゲが生み出されていくのだった。
GJ
サキの最後のくだりは普通の人間だった方が狂気感じたな
正直、性的欲求よりもB級映画的な怖いもの見たさで覗き見している自分がいる
うーむ
いろいろとすごいな
規制で書き込めなかった…!
素晴らしい力作読ませていただきました。綺麗に料理されるのに
無残にトカゲの餌にされるところがとてもいいですね。
サキの伏線が回収される所もよかったです。
シナ人は食中毒になりそう。
欧米人は脂っこくて不味そう。
やっぱり日本人の少女が一番だな。
うう、丸飲みを次はできれば…
おかしいな、欠損は好きなはずだったのに…
449 :
雪のレインコート ◆AmrxKrymxGfh :2012/12/30(日) 01:51:00.16 ID:p54eCe9i
暗い夜道に二つの明かり。
二人の警察官の手に握られた懐中電灯がゆらゆらと蠢いていた。
「物騒な話だな……。まさか本当にこんな猟奇的な事件が起きていようとは」
「ああ、連続行方不明事件で被害者が二桁回るなんて何十年ぶりなんだという話だ……。
どこの変態さんか知らないがこれ以上警察の仕事を増やさないで欲しいね」
「近くに小学校と中学校が密集しているのも被害が多い原因だな……。
もう何人の親の家まで事情聴取にいったんだろうか……」
そういいながら深夜の道をパトロールする二人の警察官。
ここまではいたって平凡で、いたって日常的なよく見る警らであった。
「お、おい!!あれみろよ!!」
しかし、警察官の懐中電灯は見てはいけないものを映し出す。
それは、ある生物であり、しかしまたその生物とはいえないものだった。
「な、なんだあれ……ヘビか?」
全長20mはあろうかと思われる物体が道を横切っていった。
ただのヘビではない。腹の部分がちょうど「女子小学生の大きさぐらい」膨らみあがっている。
そして「満腹です、ごちそうさまでした」といわんばかりな表情を浮かべ、ノロノロと蛇行していた。
「な……なんだあれ」
しかしそれが二人の最後の言葉となった。
「シュルシュルシュル」というヘビの蛇行音が聞こえた時には、既に彼らの顔はヘビの口の中で唾液まみれになっていたからだ。
閑静な夜の住宅街に、三匹のヘビが腹に人間を孕み、シュルシュルと蛇行していた。
450 :
雪のレインコート ◆AmrxKrymxGfh :2013/01/08(火) 00:22:24.31 ID:TLVwEnoL
1 :風神レイン ◆AmrxKrymxGfh [mail] :2013/01/08(火) 00:20:21.20 ID:F8wtgM7a0 [PC] ?PLT(20222)
いもうと「お姉ちゃん……おちっこ行きたいよぅ……」
あね「もう……しょうがないわね、いってあげるよ」
トイレの前には巨大なヘビが!
真っ先に狙われたのはいもうとだった!!
いもうと「あぁ……やめ……やめて、食べないでェええええええ!!」
だがいもうとの四倍は大きいそのヘビはいもうとの頭を狙い、そしてその頭を口の中におさめた。
キバの先から流れる涎がいもうとにかかりいもうとの美しい顔を乱す。
いもうとは最初は大きな声で泣き叫んでいたが次第に腹辺りまでヘビの口の中に収まったあたりでその声も消えていった。
あね「い、いもうと……!?た、助けてえええええ」
いもうとはみるみるうちにヘビの養分にされるために飲み込まれていき
いまやヘビの口に腰まで収まり、いもうとはその足をばたつかせるまでとなっていた。
だがヘビの体内ではいもうとを食べ物として養分にしやすくするために胃液を容赦なくいもうとの体に浴びせていた。
消化液が浴びせられると同時にそのショックでいもうとのおまんこからは黄色いおしっこが漏れる。
瞬く間にいもうとの足の先まで飲み込んだヘビは次はその蛇にらみをあねに向ける。
あねは物の怪に襲われたようになって恐怖で身がすくみ動けなかった。
そんな瞬間でもいもうとはヘビによって消化吸収されようとしていて肉の壁に包まれたいもうとは恐怖に怯えていた。
ヘビは何を思ったのかあねに絡みついた。
ヘビは全身が筋肉であるというように、あねはヘビの馬鹿力の前に全く抵抗も出来ない。
ヘビはあねの服にキバを突きつけ、そして引き剥がした。どうやら服が消化を阻害すると思ったらしい。
効率よく肉が柔らかく美味な女の子から養分を吸収するための策であった。そして姉は今度は足からヘビに飲まれていく。
ヘビの口から顔を出したあねの端正な顔立ちも、数時間後には茶色いうんことなっているのである。
数日後、同じ場所に大量のウンコが見つかり、中から大量の髪の毛などが検出されたのだった……。
気が向かないから書かない^^
(´・ω・`)
452 :
名無しさん@ピンキー:2013/01/08(火) 21:09:37.13 ID:vC8sIoi0
今週限定でダイレンジャーがようつべ公式で配信
触手が幼女を丸呑みするから見てみて
453 :
地獄からの招待状8-0:2013/01/27(日) 21:23:00.33 ID:i+Kaavr8
ミナとマオは二人して目を丸くした。コンサートホールの階段を下りた瞬間に、前を走っていた筈のレイカとユ
リの姿が突如消えた事も確かに理由の一つに挙げられるのだが、それ以前に目の前に広がる光景に驚きを隠せなかった。
汚れや傷が染み付いて消えない、かつては真っ白だった廊下。天井に取り付けられた蛍光灯だけが周囲を照らし
ている。二人の右手側には規則的に窓が並んでいて、外が暗いためそれは鏡と化して二人の顔を写す。左手側に
は『3-B』と印字されたプレートが掛けられている部屋があった。
――そう、二人にとって見慣れた場所、ここはコンサートホールを訪れた七人全員が通っている公立高校だった。
コンサートホールと学校は電車で一駅も二駅も離れている。全く同じ建物がコンサートホールの地下に存在する
筈がない。否、そもそも建物の地下に外の景色を見られる建物が存在する筈がないのだ。
マオは呆けた顔でそっと自分の頬を掴み、強く抓った。夢や幻ではないとすぐに気付く。普通の人間なら一種の
恐怖心を覚えるものだろうが、さすが自他共に認める楽天家と言うべきか、彼女は喜々とした表情を浮かべながら
その場で飛び跳ねた。
「凄い凄ーい! コレってマオ達の学校だよね!? 瞬間移動ってヤツ!?」
兎のようにピョンピョンと飛び跳ねたかと思えば、今度はその場で突如四つん這いになり、何かを探しながら動
物のように少しずつ前進していく。短いスカートを履き、お尻を高く突き上げるものだから後ろのミナの位置から
白とピンクのストライプ柄の下着が丸見えだ。女同士だから互いに見えてもさほど恥ずかしいものではないのだが
、ここが学校という事も相俟ってか、ミナはこの場にいる筈のない男子の目を気にするかのように辺りを見回した。
「マ、マオちゃんっ、見えちゃってるよぉ……?」
「あーっ! やっぱりそうだ! 間違いないよ、ほらっ! ここに昨日マオが書いたばかりの落書きがある!」
興奮気味のマオの耳にも一応ミナの言葉が届いていたらしく、彼女はミナに振り返ると同時に片方の手でスカー
トを押さえた。もう片方の手は見つけたらしい落書きを指している。廊下の隅だ。ちなみに丸文字で可愛らしく『
お腹空いたー』と顔文字付きで書かれている。何故そんな落書きをそんな場所にしたのかは全くの謎であり、ミナ
は聞いてみたいという気持ちがあったのだが、それは一つの小さな溜息となって宙に消えていった。
天真爛漫なマオを前に、ミナは今置かれている状況に対する疑問を考える気力が失せた。それよりも彼女の興味
を惹いたのは、もう一つ奥にある教室――『3-C』だった。ミナにとっては隣のクラスであり、そして恋人だった男
の子が在籍しているクラスだ。一つ、思い出深いクラスでもある。
コツ、コツとミナは足音を立てながら相変わらず四つん這いのマオの横を通り過ぎ、『3-C』の扉の前に立った
。それに気付いたマオもすぐに立ち上がり、彼女の横に並ぶ。
「どしたの、ミンミン?」
「ん……ちょっと、ね」
ミナの声の調子から哀しい事を思い出しているのだと、マオは察した。マオもミナの恋人の事は知っていたか
らだ。ただし知っているのは顔と名前とクラスぐらいで、それ以外の事は殆ど知らなかった。
マオは何か明るく声を掛けようとしたが、ミナが扉を開ける方が早かった。そうなれば下手に話題を逸らしたり
明るく振舞ったりするよりミナに付き合う方が懸命だ。彼女の傷付いた心がそれによって少しでも癒されるのであ
れば尚更だ。
教室には電気が点いておらず、真っ暗だった。ミナが手探りで電気のスイッチを入れると、途端に眩しくなる。
誰もいない教室というのは酷く殺風景に見えた。綺麗に消された黒板に、規則正しく並んだ机。ミナは真っ直ぐに
とある机の前にやって来て、そっと机の上に手を置き、小さく吐息を漏らした。
「これなんだ、カレの机。あ、元カレ……か、あはは」
「ミンミン……」
「マオちゃん、私ね、この人が初恋だったんだよね……小学校からの同級生で、頭はあんまり良くなくて、運動も
あんまり出来なかったけど、とにかく優しかったんだ。それで……ここで告白されたの。誰もいない、放課後の教
室で、話があるって呼び出されて」
ミナはその時の事を思い出しながら、徐々にか細くなっていく声で言葉を紡ぐ。あまり後ろ向きな話は性格上聞
きたくないマオだったが、そこは一応空気を読み、最後まで聞く事にした。机を間に挟んでミナと対面になるよう
に移動したマオは、何の気もなくその席に座ると、ミナの顔を見上げた。目に薄っすらと涙が浮かんでいた。
「『ずっと前からお前の事が好きだったんだ。俺と付き合ってくれないか』って。私、すっごく嬉しかったなぁ
……ずっと両想いだったんだなぁって。それから本当に楽しかった。嬉しかった。二人で話す事が、二人で遊ぶ
事が、二人で一緒にいる事がね。でも……こんな急な終わりってないよぉ……せっかくのデートなのに、クリスマ
スなのにぃ……っ」
ピタン、と机の上に一粒の涙が弾けた。だがそれ以上涙が毀れる事はなかった。ミナは自分の気持ちを整理する
ために“始まりの場所”に来たのだ。泣くためではない。ここに来るまでにもう充分泣いたのだから。
だがしかし、コンサートホールを訪れただけなのにも関わらず、学校へ訪れる事になったのは偶然なのだろうか
。それとも必然なのだろうか。その答えを知る者は、少なくともこの場にはいない。
大丈夫……私には私の事を気に掛けてくれる友達がいっぱいいるから。いつまでもヘコんでちゃダメだよね――。
ズルッと鼻水を啜り、眼球にこびり付いた涙を磨り潰したミナの表情は何処か吹っ切れているようだった。心配そ
うな眼差しを向けるマオに、笑顔を作って見せるミナ。
「――よしっ、忘れよう! ううん、もう忘れた! うん!」
「そーそー、それでこそマオが煮込んだ――……じゃない、見込んだミンミンだよ」
「何その噛み方、わざと? マオちゃんてば……あはっ」
別にわざと言い間違えた訳ではなかったのだが、マオは言い返す事はせず、代わりに笑顔を返した。ミナも両頬
に小さな笑窪を見せながら笑う。
ミナの気持ちの整理ができたのなら、こんな場所に長居する必要はない。マオはスッと椅子から立ち上がった。
椅子の足が床に擦れて音を立て、立ち上がった拍子にマオのお腹が机に触れ、ガタッと音を立てる。
――マオがゆっくりと立ち上がっていれば、“それ”に気付かずに済んだのかもしれない。
机の中に入っていたのだろう、机が揺れた拍子に一枚の紙がヒラヒラと宙を舞い、音もなく床に落ちた。
「ん? 何だろ、手紙?」
マオは何の気もなくその紙を拾い上げた。葉書より一回りほど小さな長方形の紙だ。拾い上げた面には何も書か
れておらず真っ白だった。手首を返し、裏面を見るとそこには綺麗に書かれた文字が羅列されていた。僅か五行に
も満たないその文字数は、瞬き一つする間もなく読むことができた。
「……え?」
ドクン、とマオの心臓が高鳴る。表情が見る見る内に変化していく。
「どうしたの、マオちゃん?」
「こ、これ、って……うっ、ううん! 何でもない、何でもないよ! 何の変哲もないフツーの内容! ミンミンが
読む価値なんてないって!」
マオは明らかに動揺していた。自分では必死に誤魔化そうとしているのだろうが、それは誰が見ても可笑しな挙
動だ。親友であるミナは当然、マオは嘘が苦手だという事を知っている。
踏ん切りを付けた気持ちが、まるで水の中に墨を垂らしたかのように濁る。その黒くモヤモヤとした感情は色褪
せる事はあっても消える事はない。ミナは口を開いた。一度、二度、三度。だが、濁りが言葉になる事はなかった。
問うべきか、問わざるべきか。一瞬の間にミナの中で幾度となく葛藤が繰り返される。四度目に口を開いた時、
彼女は答えを見出していた。
「……そっ、か。それじゃ、そろそろ行こうか。こんなところじゃ“鬼”が来たらすぐに捕まっちゃうもんね」
ミナが震える声で言うと、その声の震えに気付かなかったかのようにマオは目を輝かせた。
「あーっ! そうだった、“鬼ごっこ”の真っ最中だったんだ! こーしちゃいられない、早く逃げようよ、ミンミン!」
「もっ、もう、引っ張らないでよぉっ!」
マオの手の中で手紙がクシャリと音を立てて丸まったかと思えば、次の瞬間には紙くずと化したそれが宙を舞っ
ていた。手紙を持っていたその手は、今はミナの手を握っており、二人は並んで逃げ出すかのように教室から飛び出す。
行き先も分からないまま、マオはミナの手を握ったまま廊下を駆ける。彼女は本当にあの教室から逃げ出して
いた。あの手紙は絶対にミナに見せてはいけないと、そう強く思ったからだ。
二人が教室を飛び出したのとほぼ同時に、紙くずは床に落ちた。
元々はラブレターだった紙くず。中に書かれていたのは女の子から男の子に宛てたデートの誘い。
デートの日時はクリスマス――今日。
そして差出人である女の子の名前は――……。
『あなたの事が大好きな 氷川レイカ より』
久々な上にsage忘れてた、申し訳ない。
書き始めた年のクリスマスに完結させるつもりが、
気付けば二度目のクリスマスが過ぎている……。
久々の更新のクセにエロも捕食もなくてごめんよ。
乙々、続き期待してるよ
なかなか供給がないスレだから間が空いてもウェルカムだわ
おつー
まったり待ってるよー
459 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:45:43.50 ID:NYa9K9dq
投下するよー
鰐αとかなり似てるけど
460 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:46:15.67 ID:NYa9K9dq
事の発端はといえば脱走したペットの鰐から始まるものであろう。
ずっと美味い餌をたんと貰ってでっぷり太っていた最初のイリエワニ――後の鰐族の族長になるのだが――はある日、突然日光浴の時間に飼い主の追っ手を振り切った。
壊れないだろうと思われていた鉄の柵を強力な顎の力で噛み砕き、脱走ざまに飼い主の娘をパクリと平らげて逃げていった。
だが、あろう事か飼い主はこの事の露見を恐れ誰にもこの事件を伝えなかった。
飼育が禁止されているイリエワニを飼っていた事の他にもいろいろと知られてはまずいことがあったのか、娘は行方不明になった事にしてそのままにしてしまった。
そして一人でイリエワニを探し、捕えようと思っていたのだ。
どうせ餌もないのだから、絶対に帰ってくるだろう、という気持ちもあった。
また、ワニが逃げた経験などない彼はこれから起こるであろう事が全て想定外だったというのもあった。
なんにせよ、彼は食欲旺盛で肉を求める鬼である、イリエワニを野放しにしてしまったのである。
そしてこの前置きを元に、人類の歴史から見てもとても強大な悲劇が巻き起こる。
それは、最初は小さな小川の橋の下から始まった――。
461 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:46:47.85 ID:NYa9K9dq
小学校の通学路にもなっている田園風景の中に見える小さな小川と、そこに架かる橋があった。
昔から子供たちがザリガニ取りをして遊んでいたりしていた、彼らのもっとも身近な水のある場所だった。
今日という日も小学生とおぼわしき人影が数人見られた。
「見て見てー!!いっぱいカエルさん取れたよー!」
一人の六、七歳の女子小学生がこう言うと、周りにいた数人の同学年ほどの女子小学生もそこに集う。
カエルに抵抗がないのはさすが田舎の女児といったところであろうか。
だが、その次の瞬間その少女は一片の食料となる。
いきなり、何の前置きもなくワニの食料センサーが少女を捕えた。
栄養価の高そうな、美味しそうな、口どけのよさそうな、柔らかそうな……などの基準で少女が狙われたのだ。
ガバッ!という音とともに少女の頭はワニの舌にくるめられた。
突如のことで唖然としている少女を、ワニの喉は強引に顫動し食道へと胃へと送り込む。
そして口を上に上げて痙攣させ、重力を使って少女のまだ発達していない胸までを呑み込む。
ワニの口からは少女の美しい穢れのない肌色のお尻とそこから分かれる二本の足が覗いていた。
とっさの判断で少女はその美しい足をばたつかせ少しでも脱出しようと試みるが、既にヘソ辺りまで舌にくるまれている少女が足をばたつかせてもより奥に入るだけであった。
ワニは器用に舌を使い、少女のズボンとパンツを脱がし、少しでも消化しやすいように、栄養になりやすいように加工する。
服が橋の上に舞う。そしてワニはあっという間に少女の足の先までその口の中に収め、満足げに口を閉じると胃の中でもがく少女を感じていたのだった。
そこでようやく少女を取り巻いていた数人が我に帰る。
あっという間のことで何がなんだか判らなかったものの、なんとなく理解できる。
今ここにいることが危険なことも、そして彼女は食べられてしまっていずれうんことなって排泄されるという事も。
462 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:47:48.42 ID:NYa9K9dq
まず、一目散に一人が逃げ出した。
ワニのディナーになどなってたまるかと逃げ出そうとした。
しかしそれは間に合わなかった。
今度はさっきと対照的に足から少女は食べられた。
岸辺に手をつき、絶対に食べられてたまるかと踏ん張って見せるもののワニの舌の力にはかなわず少しずつ後退していく。
下半身が唾液塗れになった所で少女は「やだよぅ……食べられたくない」と言おうとし、しかし言い終える前に全身が唾液につかることとなった。
あっという間にワニの腹のうちに収められたその二人目の少女は胃の中で最初の少女とぶつかり合い、しかしそれがいい胃の刺激となりより多い量の胃液が分泌された。
だがワニの胃袋はこんなものでは収まらない。
毎日飼い主から大量のエサを与えられて育ったとても太っているワニである。
全長13mはあろうかというその巨体の中に小さくて美味しい女子小学生が二人はいったところでいまだ前菜にも過ぎない。
ワニは残り三人となった少女たちをねめつける。
誰もが同じような体系をしていて胸がない分一人一人の量は少ないが、しかし三人も食えば十分であろう、と今晩のディナーの品定めをする。
三人は目の前で二人も瞬く間に食べられたのを見たせいかまったく動くことが出来ず、ワニは正にスーパーマーケットで品定めしているも当然であった。
一つ決断をするとワニは三人に抱きかかる。
ワニは思いのほか軽々と三人を抱きかかえたまま小川に入ると、そのまま小川の上流のほうに泳いでいく。
三人の少女は気絶し、ワニは舌なめずりをし、そしてワニの腹の中では二人の少女が暴れて、しかしその衝撃も胃の壁に吸収され、そのショックで胃液が分泌され、消化されていたのだ。
少女たちは今、着々とワニの栄養分となりウンコになる、そんな準備をしていたのだ……。
463 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:48:48.86 ID:NYa9K9dq
小川の上流に、ワニの隠れ家はあった。
ゴツゴツした岩がたくさん散らばっている中、一部だけ整えられている場所がある。
そこでワニは寝るのである、おつまみを頬張りながら。
三人の少女たちの目が覚めたとき、ワニの体内では既に二人の少女は生きながら溶かされつつあり、そしてワニはいなかった。
どこにいったのだろう、とそんな事を言っている暇はない。三人は一目散に逃げようと下流に降り立った。
厳しい川の流れを乗り越え、丘を越えると……。
そこには、「なんでここにいるのだ」といった顔をしたワニがいた。
あまりにも厳しい現実で、激しい偶然だった。
三人はとっさに食われると思ったがそんな事はなく、ただまたもとの場所に戻されたのだ。
三人の少女は壁に立たされた。
キッチンのようなものを意識しているのか、調理テーブルのような岩が置いてある。
ワニはまず少女の身包みを剥ぎ取った。少女はもちろん抵抗するがそんな抵抗もワニの馬鹿力の前では無力であった。
三人が生まれたままの姿になると今度はワニは少女を石で出来た皿の様な場所に無造作に入れた。
ワニはどこからか持ってきた木の実の汁を、思いっきり少女たちにぶちまけた。
淡い葡萄のような酸っぱい匂いとともに、少女たち三人は「自分たちがブドウと同じ食料」と見られていることに反抗する。
ワニは少女のうち一人を選ぶとそれをまたもや丸呑みにした。
ブドウの潤滑油がよかったのかスルリとワニの喉を通っていく女友達の姿を、後の二人の少女は見るほかなかった。
ワニは「味付けはこれでいいな」という感想の元なのか、かったるそうな姿勢に戻った。
今から二人の少女は寝る前のオツマミとされるのだ。
464 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:49:31.19 ID:NYa9K9dq
いい月が出ていた。
この情報化社会において、おそらく生き残った二人と、既に腹の中でこなされている真っ最中の三人は捜索願でも出されているのであろうか。
二人の少女は「誰か、助けに来てください」との思いで必死だった。このままでは二人の少女は二人とも「ぶどう味少女」というオツマミとして呑まれ、ウンコになってしまうのだ。
ワニは月を見上げながら一人のほうの少女を頭から飲み込んだ。
涙が止まらないらしい頭をカプリとさも大事そうに甘噛みすると月に掲げるように少女を上に上げ、そして口腔内に収める。
染み付いているブドウの紫が元来のピンク色の美しいお尻を引き立たせ、ブドウの香りがする美しく伸びた足もまた呑まれようとしていた。
そしてそのまま胃の中まで送り届けるのかと思いきや、ワニは少女の全体が口の中に入ったところで口を閉じてそのまま舌でもてあそび始めた。
器用な舌が少女の未発達で未開拓な膣や乳、口や耳の中に熱くてネバネバした唾液を流し込む。
唾液もまた、立派な消化液である。少女はその不快感から「早く呑み込んで欲しいよぅ……」と叫んだが、それはワニの口に挟まれて外には聞こえなかった。
舌はいつまでもかき混ぜるように少女を弄んだ。嫌がる少女は暴れるが、しかしそんな暴れてもワニの屈強な体に傷一つつかないのだ。
ワニは「美味しくて幸せだ」といった済ました顔をしていまだ少女をかき混ぜる。
舌の上には少女の汗や涙、また別な汁などが零れ落ちそれがまた素晴らしい味と食感を生み出していた。
少女はザラザラしたワニの舌で全身を舐め回され、また唾液を体中につけられ、もはや気が気でなかった。
少女が解放され胃の中という地獄に落とされるのは十五分も後であった。
それまでずっと少女は舐めまわせられつづけていたのだ。少女はもはやどこまでも美味しい汁を出す極上の食材であった。
少女が胃の中に入ったとき既に他の既に溶かされていた少女たちはドロドロで内臓などが露呈して、なんともグロテスクであった。
しかしその内臓すらも新入りの少女を歓迎するかのように纏わりつき、そして少女もいずれ溶かされドロドロになり胆液をかけられ茶色いウンコへとなるのだ。
ワニはその食べ物をペロリと平らげた後、後一人残った極上の食材に目を向けた。
緊張から来る冷や汗すらも美味しい味のハーモニーを作り出す……。
「中々いい味を出しそうだな」そうワニは思い、今度は足からでも頭からでもなくX字にお尻の部分で曲げて、お尻の部分から丸呑みにする。
465 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:50:16.78 ID:NYa9K9dq
とても奇妙な光景であった。
お尻で180°に曲げられ胸と足がくっついた体制の美少女が大口を開けて喰らいつかんとするワニの口の中にスッポリ入っていく。
少女は体が柔らかいわけではないらしく「イタタタタタ!!痛い!!痛いって!!」などと叫んでいるがワニの顎の力にはかなわず、そのまま喉の奥にスライドしていく。
顔と足両方がワニの大口からのぞき、正に「助けて」といっているようだった。
そして、助けの手は確かに今現れたのだった。
「見つけたわ!!」
その助けの手は、右手だった。どこで手に入れたのか銃を持っている。
そして、「実の妹」が食べられかかっているところを瞬間で把握し、ワニに連射する。
バチンバチンバチン!!という激しい反射音がしたかと思うとワニの動きが止まった。
今正に舐めまわしてやろうという舌の動きが止まる。弾丸が当たったところからワニの鮮血が吹き出た。
ボロッと少女はワニの口から零れ落ちた。不自然な体形は自然な体形に直る。
「お姉ちゃん!!!!」
「大丈夫!?」
お姉ちゃんと呼ばれた銃を持った少女も、妹と違うのはおっぱいのサイズぐらいで瓜二つの美人であった。
小5、6ぐらいであろうか?その年齢には不釣合いのおっぱいの大きさと拳銃を持つほどの行動力が特徴的であった。
そしてそのお姉ちゃんに全裸の妹は抱きかかる。
長い長い抱擁だった。妹の体中についたワニの唾液にも気をかけずに。
466 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:50:48.90 ID:NYa9K9dq
「遊びに行くって言った他の子たちは?」
お姉ちゃんの問いに少女は無言でワニの方向をさした。
センセンと流れる大量の血液から見るに、どうやら死んでいるように見えた。
お姉ちゃんはその行動力を持ってしてワニの口をかぱーっと開けると中を覗き込んだ。
ワニの瞳孔は生きていない。これは死んでいると見てもいいだろう。
「お姉ちゃん危ない」
「うーん……もしかして結構奥まで入っちゃってるのかなあ」
そういってワニの口の中に首を突っ込んだ瞬間。
バクリ!!という音と共にお姉ちゃんの首から上は舌に巻き取られた。
瞬時に唯一の武器である拳銃を取ろうとするがその手が拳銃に届くより先にワニはお姉ちゃんを上に掲げた。
重力によってズルズル落ちていくお姉ちゃん。拳銃は岩場にカシンッといって落ちた。
「お姉ちゃん!!!!!」
後世で、美少女を食べるのを生業とするワニはこの時こう思うと言う。
「重力に任せて美少女のほうから体内に入ってくれる時、おっぱいの膨らみで入るのが阻害される、この時が一番達成感がある」と。
ワニは口の中でお姉ちゃんの顔を舌で巻き取り思いっきり引きずり込み、大きなお姉ちゃんのおっぱいを強引に口の中に入れた。
他の、これまでの少女より幾倍も大人びたフォルムでエロさを感じる美しいお尻と細長い足がワニの口から出て揺れる。
そして、お姉ちゃんはワニの口の中に納められた。
467 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:51:27.37 ID:NYa9K9dq
ワニの口の中で舌に転がされているのは今お姉ちゃんであった。
ワニは舌の先を膣、そしてこれまでの少女とは違う、遊びがいがある巨大なおっぱい、そして口などに当てて、そのたびにお姉ちゃんは声を上げた。
このお姉ちゃんはこの時一番美味しい少女だったと、このワニは言う。
ワニは唾液塗れになったお姉ちゃんをいったん吐き出した。
唾液の水溜りが周りに出来るほど唾液と一体化していたお姉ちゃんはそのショックと体中の電撃が走るような感覚で動けなかった。
そしてワニは圧倒的な速さで妹の方を捕える。
妹と姉を同じ場所に横たわらせ、「姉妹美少女うっすらブドウ味」の完成である。
ワニは器用に手足や舌を使って姉の服を全て剥ぎ取った。
美しい魅惑のボディが露となる。美しい乳首とさっきは見えなかったピンクの、毛がはえはじめのおまんこ。
全て、今からワニの体内に納められるものなのである。ワニはよだれをたらし舌なめずりをする。
ワニは姉妹を同時に先ほどのV字型に加工して、そして丸呑みにした。
そしてやはりディナーらしく口の中で弄ばれて、もう使えないものは胃の中にポイ、されるのだ。
妹は胸がない分、先に胃の奥底に運ばれていった。
そしてお姉ちゃんのほうは全裸となってまだ成長の余地を残した美しいボディに唾液を塗りたくられる。
お姉ちゃんをさまざまな感情が走る。「向こう見ず」「猪突猛進」「屈辱」「今食べられているという事実」……。
ワニは最初から無傷であったし、死んだふりもお手の物だったようだ。暖かい粘り気のある唾液が肩にかかる。
おっぱいとおっぱいの谷間にも唾液を孕んだ舌が通過する。体中がネバネバする。
だが、ワニももう十分堪能したのだろうか。はたまた飽きたのだろうか。
喉の顫動運動でお姉ちゃんのボディを胃の墓場に運んでいくのであった……。
468 :
風神レイン ◆AmrxKrymxGfh :2013/02/16(土) 02:52:05.78 ID:NYa9K9dq
胃の中で六人は完膚なきまでに消化液で溶かされた。
大腸につくころには既に固体とはいえないまでビシャビシャになっていたし、お姉ちゃんのおっぱいももはや判らなかった。
そして胆汁や膵液がかかり、より人間からは離れていく。ワニの消化器官はとても強い物である。
やがて小腸につくころには六人はおなじみの茶色い異臭を放つ物体となっていた。
六人はもはや一体化し、ワニの体の中の一部を満たす茶色いウンコとして出される用意をしていた。
だがウンコの中の一部には消化不良で残った髪の毛や肌などが残っていて、かろうじて人間かと思われた。
六人は肛門に貯まる。
一週間ほど経っただろうか。ようやく彼女たちの「外に出たい」という願いは果たされるのである。
ブリブリブリィ……。
やけに整った排泄所に出されているのは六人である。
一週間の体内の旅を終えて。
久方ぶりに見る光景はこれまでのそれとは一味違った。
「助けて!!」
悲鳴が響く。食料として烙印を押された、どこで捕まえられたのかも判らない哀れな少女の。
自分を食べたワニだけではなく数体の固体がいる。
今だ知能はそれほど高いわけでもなく、ようやく縄を覚えたのか新しく体内に入るであろう順番待ちの少女たちは縄に繋がれていた。
そこは小さな牢獄。
そして、やがてあがむ事になろう、ワニの帝国の始まりであった。
捕食レイン 第一部 完
うーん、いいね。
吸収好きにはウンコ表現はひっかかるものがあるがそれでも良かった!
グロ派だけど楽しめたよ
ワニの幼女偏食がフェチくてよかった
お餅帰ってゆっくり食べるのもいい
お餅帰る?
えっ
まぁ好き嫌いの分かれる表現だとは分かってるけど
排泄物化ってなかなか作品がなくて貴重だから
個人的にはこれからも続けていってほしいなあと思った
>>471 店員「お持ち帰りでよろしいでしょうか?」
客「お餅?」
店員「えっ」
客「えっ」
を思い出した
真っ白な部屋の中にいた
何もない部屋には、俺だけがいた。
壁はあるが、天井はなく、見上げたら空があった
その空に昇っていく男女の姿があった。
男の方がこっちを振り返る
「お前が跡継ぎか。少し驚くかもしれないが、悪いもんじゃないぜ。ま、後はよろしくな」
そう言い残すとふたたび空へ向き直し、見えなくなるまで昇って行った。
何の跡継ぎだ?ここで何を継ぐんだ?
そして…
目を覚ます
不思議な夢だった。
見回すといつも通りの俺の部屋だった。
昨夜の騒乱の後を残す放り出されたクッションや飲みかけのグラスが目に留まる
ああ、そうだ。昨日は…
「あたしのこと、本当に好きなの?」
恵美にそう言われて、俺は驚いた。
たしかに最近仕事が忙しくてあまり構ってやれていない。
しかし、そういうことを言ってるわけではないようだ
昨日はいつもより妙に積極的だった恵美は初めて俺の部屋へあがりこんだ。
そして、グラスを傾けた後、ふと目にとまった時計を見て
「終電、大丈夫か?送ってやろうか?」
それから一転、真っ赤になった恵美は取りつく島もないほどに怒り、あの一言を残して帰ってしまった。
何に怒っているのか?
これから彼女に何か言うべきなのか?
謝るべきなのか?だとしたら何に?
起き抜けの頭が昨日の騒乱の収拾に動き出した頃、頭の中で、不思議な声が聞こえた
「何をしている。早くあそこへ行くんだ。時間はないぞ」
どこかで聞いたような声とともに、激しい頭痛が響く。
なぜか、それを皮切りに俺の意識に叫びかけるものがいた
ココハオレノイルベキバショジャナイ
そこからは、急だった。
何かにせかされるように俺は身一つで部屋を出て、駅へ向かった
そこから向かったのは、行ったこともない町
そこで降りた俺は、フラフラと港へでて、船に乗った
船の行き先を見ることもなく。
船は島へつき、そのまま俺は山へ歩いて行った
途中、買ってあったドリンクを飲む
部屋を出てからずっと、妙にのどが渇くのだ
そして、腹が減って仕方なかった
店の人が驚くほど買った弁当や菓子類が気が付いたらほとんどなくなっていた
そして、焦点の定まらない目でたどりついたのは山頂の大きな建物
そこに入ると、誰もが俺を見咎めることなく建物へ招き入れた
嫌に丁寧に。
いや、崇めるような目線で。
俺は、招かれるまま部屋へ引き入れられた。
疲れた…
豪華な飾り付けがされた広い部屋に俺は倒れこんだ。
服はいつの間にか脱いでいたようだが、いつ服を脱いだかすら記憶になかった
俺の意識はそのまま眠りの海へ沈んでいった。
また、あの部屋にいた
俺はただ一人だった
ここで、何をするのか?
腹が減っていた。
無性に腹が減って仕方なかった。
目が覚めた
まず覚えたのが体の違和感だった。
手足の感覚がない
腹ばいをしている感覚
起き上がろうとしても起きられない
体をよじるようにして動いてみる
ドシン!
大きな音が響く
まるで重量物を壁にたたき付けたような
そして、体の一部に衝撃が伝わる
俺の体が出した音なのか?
わからないことだらけな中で、視界に入ったのは変な服を着た男だった
「お待ちしておりました。崇神様」
なんだ?崇神様って?
何かを尋ねようと口を動かすが、声にならない
「こちらへお越しになってから3日間お眠りになっておりました。
その間に先代様にも劣らぬ見事な崇神様になられたようでお喜び申し上げます。
さ、どうぞ。神々しいお姿をご確認ください」
差し出された鏡に映った姿を見た俺は気を失い、その場に倒れた。
そこに映っていたのは金色に輝く巨大な蛇そのものだった。
再び意識を取り戻す。
あの男はもういない。
俺は崇神様と称する巨大な蛇になってしまった。
この姿では外に出ることはできない。
出てしまっても人間扱いされるはずがない。
どうすればいいのだ?
混乱する俺の意識を支配するもう一つの感情
腹が減った
体が変化したせいか、それともこの体がもともと燃費が悪いせいなのかとにかく腹が減って仕方なかった
しかし、頭に浮かぶのは今まで俺が食べてきたいろんな食べ物ではなかった
その代わりに、もやもやした不思議な想念が浮かんでいた。
しかし、その想念を俺ののこっていた人間の理性が必死に阻んでいた
不思議な想念が浮かんでは消え、浮かんでは消える
どれくらいそれを繰り返したろうか…
あの男がやってきた
「これより、崇神様お就きの儀式がございます。申し訳ありませんがご足労願います」
そういってドアを開けて俺を導く。
特に何をするでもないし、何をすべきかすらわからない俺は、慣れない蛇の体を引きずりながら部屋を出た
長い廊下を通って、ドアの向こうには
大きな祭壇があった
そして、眼下には多くの人の姿
彼らは不思議な祈りを俺に捧げている
なんとなく、俺の位置が分かった
彼らの信仰する宗教の崇めるご神体というのが崇神様、つまり俺だということだ。
なぜ俺がそんなものになったのかはわからない。
もちろん、この後俺が何をするのかも
ただ、ひたすら腹が減っていた。
わけのわからない儀式が俺を無視して祭壇の前で行われている。
儀式が進むたびに群集の興奮も上がっているようだ
そして…
「これより崇神様に初めての生贄を召し上がっていただきます」
生贄?
そういわれて、祭壇に運ばれたのは全裸の娘だった
娘は祭壇に乗せられる。
その姿を見た俺の意識に、あの想念が浮かんだ
「ウマソウ…食ベタイ」
娘を目にしてから、その想念は防ぎようもなく拡大していた
その想念の拡大に混乱している俺の目の前で、さらに信じられない景色が進行していた
娘を数人の信者の男が輪姦していったのだ
恐怖に怯えつつも、娘は動くことも逃げることもなく男たちに犯されるままになっていた。
娘の股間から破瓜のそれと思しき出血が見える
娘は少しずつ恐怖の中に女性の快感を擦り込まれていく
そして、全員に犯された後、残ったのは放心状態で股間から精液を垂れ流し、全身精液まみれにされた無残な姿だった。
信者たちは娘を祭壇から俺の目の前に移す
娘は、弱弱しい視線を俺に向ける
ナントウマソウナ ムスメダ
そう思った一瞬後のことだった
俺の口の中から大きな舌が伸び、娘を口の中へ飲み込んだ
そして、娘の体は抵抗なく喉を通っていく。
俺は、あの娘を飲み込んだ?
のど越しに、娘の弾力のある肉感、すべすべの肌の感覚、
そして、たれ流れた愛液からにじみ出る女性の臭い
あの娘のすべてがのど越しに感じられた
小さな顔と頭はするすると喉を通っていき、その下にある二つの膨らみがのどを刺激する
その刺激はいったん腹のくびれで弱まって、腰の尻の肉や太腿で再び強くなる
肉質の良い尻や太腿を俺の喉は感じていた
娘の体は、腹の中で留まった。
娘はもぞもぞと俺の腹の中で動く
動くたびに娘の柔らない体を感じていた。
その娘の動きが突然急なものになった。
それとともに、腹の奥に今まで味わったことのない味が広がった
濃縮した女性の味とでもいうような甘美な味だった
そして、腹の中の娘の感触が、舌の上で溶ける砂糖菓子のように崩れていった
俺の腹の中で消化されている
そう感じたころには、娘は動きを止めていた。
溶けていく娘の体が奥へ奥へと流し込まれる
俺の感覚は、それが顔の肉なのか太腿の肉なのか膣のなれの果てなのかがはっきりと識別していた
あの娘を俺は食べてしまった。
数年ぶりのカキコ&投稿。
・オリジナル
・丸呑み、異種姦、搾乳、出産表現アリ
とある高校の、プール脇にある更衣室。
短く切りそろえられた髪をタオルで拭きながら、理沙は視線を落とした。
大会が近づいているにもかかわらず、思うようなタイムが出せない。
あせりとプレッシャーが重くのしかかってくる。
加えて、最近多発している失踪事件のせいで遅くまで練習できないことが
一層あせりを助長していた。
−夜6時以降の外出は控えるように−
−下校時は2人以上で帰ること−
学校で配られたプリントに書かれた文章。
警察は大規模な誘拐事件と見て捜査しているらしい。
その影響を受け、生徒は皆早々に学校を追い出され、帰宅を余儀なくされていた。
(どこの誰だか知らないけど、迷惑な話よね)
心の中で毒づきながら、理沙は水着を脱ぎ、体から滴る水滴をタオルで拭き取っていった。
体が冷えたせいだろうか。
理沙はふいに尿意を覚える。
(・・・他に誰もいないし、このまま行こうかな)
タオルで前を隠すようにトイレへと向かうが、同世代のクラスメートよりも
発育の進んだ彼女の胸はタオル1枚で隠すことができず、大半はその面積から
はみ出している。
キイィィィ・・・・・・
理沙は気づいていなかった。
わずかにきしんだ音を立てながら、ロッカーのドアが開いたことに。
(早く着替えて帰ろう。洋子も待ってるし)
例のプリントが配られるようになってから、理沙は親友の洋子と一緒に帰るようにしていた。
洋子は水泳部員ではないので、いつもプールの外で待っている。
トイレを出た理沙は足早に自分が使っているロッカーに戻り、無造作に脱ぎ捨てた
水着に手を伸ばす。
指先が水着に触れるか触れないかまで近づいた時、突然手首にロープのようなものが
巻きついた。
「え」
理沙の頭に浮かんだのは、驚きと疑問。
それが恐怖へと変わる前に、理沙はロッカーの中へ吸い込まれていた。
「ん・・・・ううっ・・・ん・・」
気がつくと、理沙は全く見覚えのない場所にいた。
人工的で機械的な更衣室とは正反対。
自然に作られた洞窟のような、それでいてどこか人為的な手が加わったようにも
感じさせる、奇妙な空間。
照明が無いにも関わらず明るさが保たれているのは、天井自体が仄明かりを
放っているためであった。
「!」
思い出したように、自らの体に視線を向ける。
案の定、彼女は生まれたままの姿であった。
理沙は自分の顔の温度が急上昇していくのを感じ、少しでも両手で隠そうと
腕に力を入れる。
しかし、彼女の腕は頭上でしっかりと固定され、動かせない。
見ると、接着剤を塗り固めたような濁った塊が肘から先を覆っていた。
同時に、自分が吊り下げられている状態であることに気づく。
足は地面についているが、動くことができない。
「な・・・なんなの、コレ!?」
何度力を込めてみても、その束縛から逃れられない。
それでもなお必死でもがく理沙は、不気味な音に気づいて動きを止めた。
気が動転していて気づかなかったが、洞窟の壁には人が通れるほどの穴がいくつか
空いており、まるで通路のようになっていた。
壁にはくぼみもあり、奇妙な色をした液体が入ったビンや壺がいくつも置かれている。
音は通路の奥から聞こえており、少しずつ大きくなっている。
何かが近づいてくる・・・それも、人間や機械ではない。
不気味な音としか形容できないほど聞き慣れない音に恐怖し、背筋が凍りつくのを理沙は感じていた。
曲がった通路の先から細長い影が伸び、数秒後には音の主が姿を現した。
「ヒッ・・・!」
理沙は短く悲鳴をあげたまま、言葉を失ってしまった。
一見すると、そいつは巨大なヘビである。
だが、明かりに照らされた表面は芋虫のようで、頭には目も鼻もなく、巨大な口だけ
が存在していた。
そして口の周りには、ウネウネと蠢く4本の触手。
「ひさしぶりの獲物だぁ・・・それも若くて肉付きのいい人間のメス・・ウジュジュジュ・・・」
くぐもった声が響く。
(こ、言葉・・・わかるの・・・? え、えものって・・・・私!?)
「い、いやあぁっ!!!来ないで!!!」
理沙は恐怖心から一層強く暴れるが、無駄な抵抗だった。
まるで金属の枷でも付けられているかのように、腕はまったく動かない。
「まずはぁ・・味見といくかぁ・・・」
ジュルリ
目の前まで近づいてきた怪物が大きく涎を啜ると、口の隙間から長い舌が伸び、理沙の腹に添えられる。
生暖かく、ぬめりのある感触を理沙が感じた直後、舌が上へと移動し始めた。
「いやあぁぁっ!やめてぇっ!!」
レロ・・・レロ・・・・レロレロ・・レロ・・・・・・ジュルルルル!
理沙の乳房に到達した怪物の舌は、その豊かな膨らみを弄ぶように舐めまわす。
弾力を楽しむように下から舐め上げ、覆い尽くすように舌を巻きつかせ、
大きく開いた口で乳房を丸ごと吸い上げる。
「やめてっ!!気持ち悪い!!!」
理沙は無我夢中で両脚をばたつかせ、怪物の体を蹴りつける。
しかし、怪物はそれを意にも介さず、口の周囲から伸びる鯰のヒゲを思わせる触手で両脚を拘束。
そのまま上に持ち上げて、理沙の股を強引に開く。
怪物の舌からこぼれたヨダレが理沙の腹にこぼれ落ち、透明なラインを描きながら
徐々に下へ下へと進んでいき、まだ何者の侵入も許していない秘裂に到達するや否や、
分厚い舌がそこにあてがわれた。
「ひっ・・・!ダメ!いやぁっ!!!」
無論、理沙の制止などなんの抵抗にもならず、怪物の舌が秘裂を舐め上げる。
ピチャピチャピチャピチャ・・・・・ゴクリ
秘裂から染み出した愛液をすくいとった舌を口に戻し、怪物は喉を鳴らしてそれを飲み込んだ。
「美味いなぁ・・・・若いメスの汁は最高だぁ・・・ジュジュジュ」
怪物の顔に表情など無いが、恍惚とした様子で舌を蠢かせている。
再度舌を伸ばした怪物は、今度は先ほどよりも激しく秘裂を舐め上げ始めた。
ジュル、ジュル、ジュル、ジュルルルッ
「やっ、やめてぇ!気持ち悪いよぉ・・・・」
理沙の声が次第に弱弱しくなってくる。
心は拒絶しているにも関わらず、体の方は正直に反応し、秘裂からは愛液が溢れだしている。
怪物が舐め上げるたびに陰猥な音を立て、それが一層怪物の食欲を刺激する。
理沙は何一つ抵抗を許されないまま、弄ばれた。
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・」
怪物の”味見”が終わる頃には、理沙の秘所は愛液と唾液で、顔は涙でドロドロになっていた。
「さぁてぇ・・・・そろそろ料理にかかるとするかぁ・・・・」
怪物は理沙に背を向け、壁のくぼみに並べられたビンのほうへと移動していく。
「お願い・・・許して・・・・・・・私・・・死にたくない・・・・・」
理沙の弱弱しい懇願は、怪物の這いずる音にかき消された。
怪物は触手でいくつかのビンを選び、中のドロリとした液体を1つの壺の中に流し込んでいく。
1本の触手を壺に突っ込んでかき回し、頃合いを見て触手についた粘液を口へ運ぶ。
「ジュジュジュジュ・・・いい味だぁ・・・・」
特製ソースの味に満足した怪物は、壺を触手で抱えて再び理沙の方へ近づいてきた。
「ヒッ・・・・・!」
理沙の顔が恐怖で歪む。
「来ないでっ!お願いやめてぇ!!」
理沙は叫びながら必死で脚をばたつかせた。
が、怪物は触手でひょいと脚を受け止めると、そのまま下にまっすぐ降ろす。
「放して!いやあああああああっ!!!」
脚を抑えられてもなお、理沙は身をよじってなんとか抜けだそうともがく。
その目の前で、人を簡単に丸呑みできるほどの巨大な口が、滝のようにヨダレを垂らしていた。
「ジュジュジュジュジュ・・・・・・・ジュ?」
理沙に壺の中のソースをかけようとしたところで、怪物の動きが止まる。
「今日はついてるなぁ・・・・1度に2匹も手に入りそうだぁ・・・」
怪物が壁のほうへ頭を向けた。
見ると、壁の一部が平らになっており、スクリーンのように映像を映し出していた。
理沙にはその原理などわかるはずもなかったが、映っているのがプール脇の更衣室で
あることだけは理解できた。
理沙自身が脱いだ水着や、体を拭いていたタオルが床に投げ出されているのが見える。
そしてそこに、髪を肩口まで伸ばした制服姿の女生徒の姿が映し出されている。
「洋子!」
見知った姿に安堵したのもつかの間、怪物の言葉の意味に理沙は気づいてしまった。
怪物は洋子も捕まえる気だ・・・!
「洋子!逃げて!!」
なんとか伝えようと、理沙は叫んだ。
しかし、こちらの声は向こうへ聞こえないようで、洋子はまるで無反応だった。
怪物は壺を壁のくぼみに置くと、先ほど入ってきた通路の奥へと去っていった。
洋子は待てども待てども出てこない理沙が心配になり、更衣室の様子を見に来ていた。
そこに理沙の姿は無く、あるのは床に投げ捨てられた水着とタオル。
念のためプールやトイレも覗いてみたが、やはり理沙の姿は見当たらない。
不安を覚えた洋子が再び更衣室に戻ってきたところで、ロッカーから怪物の触手が伸び、
洋子をロッカーへ引きずり込んだ。
本来、ロッカーは人が簡単に入れる大きさではないが、そこは怪物が作った空間の出入口の
1つにすぎない。
人間程度のサイズなら簡単に引き込まれてしまう。
さらに怪物は床に落ちていた水着やタオル、2人分の荷物も回収。
更衣室には静寂だけが残り、2人の女子高生は跡形もなく”失踪”してしまった。
再び怪物が戻ってきた。
理沙の叫びもむなしく、怪物の触手には洋子がおさまっていた。
気絶しているのか、ぐったりとしたままの洋子をかかげるように運んできた怪物は、洋子の腕を
持ち上げて固定する。
触手の先から粘液状の液体が両腕と天井に吹きかけられ、洋子の肘から上を覆っていった。
その粘液は徐々に固まっていき、1分も待たずに洋子は天井から吊り下げられる格好となり、
同時に怪物の触手が洋子の体から離れる。
「洋子!洋子!」
理沙はこれから同じ運命を辿るであろう親友の名を叫んだ。
いっそ気絶したままのほうが、彼女にとっては幸せだったのかもしれない。
気がついたところで、脱出できる可能性など皆無である。
が、今の理沙にはそんなことを考える余裕などなかった。
「う・・・・・・・・・」
理沙の声に反応し、洋子が目を覚ました。
瞼がわずかに動き、ゆっくりと瞳が開かれる。
「理・・・沙・・・・?」
まだ頭が完全に覚醒しておらず、視界もぼやけている。
だが、その視界に映るものが見たこともないおぞましい化物だと認識した途端、彼女の意識は
一気に覚醒した。
「きゃあああああ!!!!!!!」
「目をざましたがぁ・・・・・ジュジュジュ・・・・」
「い・・・・いや・・・・・なんなの・・・・!?」
洋子は腕が固定されていることすら気付かず、足をばたつかせて必死に怪物から逃げようとした。
当然ながら、地面がむなしく擦れるだけで、体が下がることはない。
そこでようやく、洋子は自分の両手が固定されていることに気がついた。
「な、なに!?離して!!いやぁ!!!」
半ばパニックに陥った洋子は、体をひたすらによじって固まった腕を剥がそうとする。
しかし、その程度の動きでは、固まった粘液を剥がすことはできない。
「来ないで!来ないでぇ!!!」
地面を蹴っていた足を、今度は怪物に向ける。
だが、その足を触手であっさり捕まえると、下におろして固定する。
「ひっ・・・・!お、お願い・・・・やめて・・・・・」
恐怖に怯えた洋子の視界にふと、同じ格好で吊り下げられている理沙の姿が映った。
さきほどは怪物に気を取られてしまい気付かなかったが、理沙は一糸纏わぬ姿で固定されていた。
「り・・・理沙・・・・」
「洋子・・・・」
理沙には、洋子がこのあと辿る運命をおぼろげながらわかっていた。
しかし、今自分にできることは怪物に懇願することだけであった。
「ねえ・・・お願い・・・・・・洋子だけは・・・・食べないで・・・・・・・」
それがあまりに望みの薄い懇願であることは明白だった。
それどころか、その言葉は逆に洋子に一層の恐怖心を植え付けてしまった。
「ウジュジュ・・・そんなもったいないことはできないなぁ・・・・ジュジュジュ・・・・こんな極上の獲物を
一度に2匹も捕まえられるなんでぇ・・・・めったにないことだからなぁ・・・・ジュジュ」
「た・・・食べ・・る・・・・・・・?」
洋子の顔色が一気に青ざめ、体がカタカタと震え始めた。
やがて糸が切れたように、洋子の体から力が抜ける。
腰を抜かしてしまい、立っていられなくなってしまったようだ。
当然、腕は固定されたままなので、いよいよもって洋子の体は宙づり状態である。
そんな洋子のことはお構いなしに、怪物は触手を洋子の服の裾から中へ侵入させていく。
奥へ達したところで触手の動きが止まり、洋子の制服を一気に引きちぎる。
「ああ・・・あ・・・・あああ・・・・・・」
もはや洋子は、悲鳴をあげることすらできなかった。
最後に残った下着も、触手によってあっさりと引きちぎられてしまった。
ブラによって窮屈に固定されていた双曲が、大きく震えながら開放される。
その2つの膨らみは理沙にも劣らない大きさを有し、中心には桃色の突起。
同じクラスの女子にさえできるだけ見せないようにしていたそれが、得体のしれない怪物の前に晒されている。
恐怖と羞恥心が入り混じり、洋子はついに耐えきれなくなってしまう。
ポタ・・・・ポタ・・・ポタ・・ポタポタ・・・・シャアアアアアアア・・・・・
「あ・・・・あっあっあっ・・・・・ああああぁぁ・・・・・・・」
黄金色の水が洋子の股の割れ目から勢いよく噴き出し、薄い茂みを濡らしながら、足元に水たまりを作る。
だが、怪物はそれを気にする様子もなく、壁のくぼみから再び壺を持ち出して、洋子の前に構える。
触手で壺の中身をスポイトのように吸い上げ、洋子の頭上から振りかける。
「やっ・・・やめっ!!んむぅ!」
容赦なく振りかかる粘性を帯びた特製ソースが、洋子の髪に、瞼に、耳に、唇に、味を付けていく。
再び怪物が壺の中へ触手を入れ、今度は腕から肩にかけてソースをかけ、残った触手で丹念に
塗り込んでいく。
腕、肩、鎖骨と塗り終え、続いて胸にもソースを塗る。
「あっ!やっ!ダ、ダメェ!!」
ヌルヌルとした触手が2つの果実にまきつき、揉みあげるようにソースを塗り込んでいく。
桃色の先端にもしっかりと塗り込まれ、洋子の気持ちとは裏腹に乳首がぷっくりと膨らんでいく。
下へ下へと触手は進み、尻や秘裂は中まで塗り込まれた。
足先までソースでコーティングされる頃には、洋子の息遣いは荒くなり、その中に色っぽい響きを
含み始めていた。
「さぁでぇ・・・・食事の準備は済んだぁ・・・・・いただくがぁ・・・・・」
怪物が洋子の体に触手を巻きつける。
「いや・・・・いやぁ・・・・・・」
洋子は涙をぼろぼろと流し、ひたすら首を振った。
だが、もはや怪物にとって洋子は”料理”でしかなかった。
洋子を縛っている触手とは別の触手を持ち上げ、腕を固定していた粘液に、色の違う粘液が吹きかけられる。
すると、あれだけ頑丈に固まっていた粘液がみるみるうちに溶けだし、重さに耐えきれなくなった
瞬間、洋子の腕が一気に降ろされた。
怪物は他の触手も洋子の体に巻きつけ、両手両足も含めてがんじがらめにする。
まるでボンレスハムのように触手が柔肌に食い込んだ洋子を、足を上にして怪物が持ち上げる。
頭から食べるつもりだと、洋子も理沙もすぐに理解した。
「いや・・・いやぁ!!!お願い!助けて!!パパ!ママ!!!!」
「洋子!洋子!!!!お願い!!!やめてぇえええええ!!!!!!」
半ば諦め、ただ見つめていただけだった理沙も、とうとう耐えきれなくなり、叫んだ。
ふと、洋子のおびえた視線が理沙の視線と重なる。
「理沙!・・・・助け」
涙を流し、怯えきった表情で助けを求めた親友の顔が、怪物の口の中に収まり、その言葉は途中で途切れた。
ジュプッ・・・ジュププ・・・・・・
全身に塗られたソースにより、湿った音を立てながら洋子はゆっくりと呑まれていく。
「んんーーー!!んむぅーーーー!!!」
洋子のくぐもった声が響く。
触手に縛られた手足は満足に動かすことができない、
唯一動かせる手首と足首の先だけが、まるで別の生き物になってしまったかのように激しく動いていた。
グチュ・・・グチュ・・・ジュプ・・ジュプ・・・ジュル・・・・ジュル・・・・・
怪物は洋子を一気に呑み込もうとせず、ゆっくりとその味を堪能していた。
舌を細い首に巻きつけ、ソースの味と柔らかい肉の触感を舌で楽しむ。
そうして今度は触手を使って少しだけ喉の奥へ洋子を進ませ、今度はたっぷりと熟れた果実のような
胸を舐めまわし、硬く尖った桃色の突起の舌触りを存分に味わった。
洋子は全身をじっくりと舐められながら、ゆっくりゆっくり飲みこまれていく。
柔らかいお腹の感触を舌で感じながら、臍の中まで入り込んだソースを舐め、やや小ぶりながらも
柔らかみのある尻肉に舌を這わせる。
舌はそのまま股の間へと潜り込み、愛液とソースが混ざり合った濃厚な汁を何度も何度も舐め取った。
いつしか洋子の動きは弱弱しい痙攣に変わっており、激しく動いていた手足もすでに動きを止めている。
最後に太ももの味を、下を巻きつけて揉みほぐすように堪能した怪物は、なんとも名残惜しそうに
動きを止める。
グチュ・・・・ヂュルル・・・・・ゴキュゴキュ・・・ゴクン
再び動き始めた怪物は、口を一気に上に向け、豪快に喉を鳴らしながら一気に洋子の体を呑み
込んでしまった。
怪物の長い体の一部が膨れ上がり、その膨らみが徐々に移動していく。
怪物の体の中腹に来たところで、その膨らみは止まった。
「ああ・・・・・あああ・・・・・洋子・・・・・洋子ぉ・・・・・」
理沙は大粒の涙を流しながら、俯いた。
あの膨らみの中に、洋子がいる。
だが、もはや助けることなどできようはずもない。
いずれ洋子の体はどろどろに溶かされ、あの膨らみもしぼんでいくのだろう。
親友を目の前で失った悲しみ、自分も同じ運命を辿るであろう絶望。
もはや理沙は、ただひたすら泣きじゃくることしかできなかった。
(ふぅ〜・・うまがっだぁ・・・やっぱり活きのいい獲物は丸呑みするのがさいこうだぁ・・・
腹の中でまだ少し動いてるなぁ・・・・この感じがたまらないんだぁ・・)
怪物は長い体を横たえ、食後の余韻に浸っていた。
(さぁでぇ・・・・あと1匹はどぉするかなぁ・・・・せっかくだからぁ・・・活きのいいうぢに食べたいなぁ・・・
でもそろそろアレがぎそうだしなぁ・・・・活きが下がるまでアレがごなかっだら食うとするかぁ・・・)
怪物はそんなことを考えながら、静かに眠りについた。
「・・・・・・・ん・・・・」
泣き疲れ、眠ってしまった理沙が異様な雰囲気を感じて目を覚ました。
目の前には再び、あの怪物の姿があった。
「ヒッ・・・・・!?」
いずれ自分も、洋子と同じ運命をたどる。
わかっていても、いざそれが目の前にくると、恐怖心を抑えることなどできない。
だが、食べられる恐怖よりも、怪物の異様な雰囲気による恐怖心が、今や理沙を支配していた。
フーッ・・・フーッ・・・・フーッ・・・・・・
怪物の息が、異様なまでに荒くなっている。
そして、最初に見たときには存在していなかった触手が、尻尾の先から生えている。
「な、なんなの・・・・?なんなのよっ!?」
言葉を理解できるはずの怪物はそれに答える代わりに、口の周囲の触手で理沙の足を強引に
持ち上げ、秘裂を露わにした。
”味見”のときも同じ格好をさせられたが、今回の怪物の目的は味見ではない。
尻尾から生えた触手が、理沙に近づいてくる。
怪物がこれから何をしようとしているのか、もはや想像に難くなかった。
「うそ・・・・うそでしょ・・・・無理よ!そんな!やめて!お願いだから、それだけはやめてええええぇぇぇぇ!!!」
絶叫が、洞窟状の空間に響き渡る。
理沙は必死に足をばたつかせて抵抗したが、触手の力が緩むことはない。
ヌルヌルとした分泌液に濡れた触手があてがわれ、わずかに湿った音を立てる。
理沙が自らの性器にぬめった塊を押しあてられる不快感を感じた次の瞬間、それは一気にやってきた。
「い!?いいいいい痛い!!!!痛い痛い痛いいいいいい!!!抜いて!抜いてえええええ!!!」
体を引き裂かれているかのような激しい痛み、まだ誰の侵入も許したことのない秘裂が熱を帯びた肉棒に
強引に割り開かれ、陰猥な音を立てる粘液によって犯されていく。
それはゆっくりと、しかし確実に奥へと前進している。
「やっ!いやぁ!!いぎぃ!!あああああっ!!」
あまりの痛みに言葉を紡ぐことさえできず、ひたすら呻きをあげる理沙。
獲物の悲鳴などおかまいなしに、触手は子宮口もl強引に押し広げて中へ侵入。
子宮の中腹まで潜り込んだあたりで、ようやく前進を止めた。
(止まった・・・・の・・・・・?)
苦痛に顔を歪めた理沙が怪物に目をやると、相変わらず呼吸は荒いままで、体をくねらせるように蠢いているのが見えた。
やがてその動きは尻尾の先から生える触手へと伝わり、触手から膣を通して理沙に伝わる。
まるで、何かが這い上がってくるような動き。
見ると、触手の根元が膨らんでおり、その膨らみは徐々に理沙のほうへと近づいてきていた。
(な、なに・・・・!?)
理沙が想像をめぐらせるより早く、膨らみが理沙と触手の結合部へ到達した。
「痛っ!痛い・・!苦しいよぉ・・・いやぁ・・・」
ただでさえ強引にねじ込まれている触手が、さらに太さを増し、それが徐々に奥へ奥へと進んでいく。
やがてその頂点に達したとき、触手がビクビクとわずかに痙攣する。
ゴポッ
音など聞こえるはずもないが、理沙にはそう聞こえたように感じた。
そして自らの体内に、重量のある柔らかい塊が落とされた感覚。
てっきり精が放たれるものと思っていた理沙は、一瞬戸惑いを覚える。
しかし、それの意味することに気づいてしまい、さらなる絶望に打ちひしがれた。
(え・・・・? うそ・・・・まさか・・・・・卵?!)
「いやあああ!!やめて!!!化物の卵なんていらない!!!抜いて!!助けてええええ!!!!」
半ばパニックを起こしながら、理沙は泣き喚く。
だが、そんな言葉など意にも介さず、次の膨らみが再び理沙の中へと侵入。
ゴポッ
さらにもう1つ、理沙の子宮へ卵を産みつけた。
「あ・・・・あ・・・・あああ・・・・・いやあああああああ!!!!」
理沙の絶叫が、洞窟に響きわたる。
得体の知れない怪物の卵が、産み落とされる感覚。
腹の中に異物が存在している感覚。
言葉にならない悲鳴を響かせながら、ひたすら泣きじゃくる理沙。
理沙の精神は、もはや崩壊寸前だった。
その間にも、怪物の触手―輸卵管の中を次々と卵が通り、彼女の子宮に産み落とされていった。
どれほどの時間が経っただろうか。
叫び続け、体力を使い果たした理沙の目からは光が失われ、だらしなく開いた口の端から唾液がもれだしていた。
彼女の体はもはや何の抵抗も示さず、怪物の卵を受け入れていた。
やがて卵を全て産み終えた怪物は、ゆっくりと輸卵管を抜く。
ゴプッ・・・・
抜き終えた管が、なごり惜しそうに赤い糸を引きながらゆっくりと膣口を離れていく。
処女を失った理沙の秘裂は、鮮血で赤く染まっていた。
輸卵管が尻尾の中へ引っ込むと同時に、また別の触手が現れる。
今度は輸卵管ほど太くはないが、処女を失ったばかりの理沙を苦しめるには十分すぎる太さであった。
もっとも、すでに精神が崩壊しかかっている理沙にもはや抵抗する気力は無く、痙攣するように涙を流しながら、
弱弱しく嗚咽を漏らすだけだった。
焦点の合わぬ目の端で触手―輸精管を捕らえても、何の反応も無い。
「ああっ・・・・・」
輸精管が膣口を貫く際にわずかに声を発したが、そのまま半開きとなった口は言葉を紡ぐことはなく、
力が抜け切った体は輸精管を大した抵抗もなく受け入れていた。
ジュプッ ジュプッ ジュプッ
輸精管が奥へ奥へと突き入れられるたびに、湿った音が響く。
やがて子宮の中へと達した輸精管は、ぶるぶると痙攣を始める。
その動きは膣壁を通じて理沙も感じていたが、やはり反応は無い。
ひときわ大きく痙攣をしたあと、先端から大量の精液を吐き出す。
下腹部が熱で満たされていく感覚があった。
目的を果たした輸精管が引き抜かれ、管の先端と膣口の間に白い橋をかける。
強引に太い管を飲み込んだ膣口は大きく開き、そこから余った精液が漏れ出していた。
極悪な触手による陵辱から解放された理沙は、そのまま意識を失った。
(・・・・・・ここ・・・・・どこ・・・・・)
理沙が意識を取り戻した。
(頭・・・・ボーッとする・・・・・・)
意識を失う前まで両腕を固定され、吊り下げられていた理沙だったが、今は暖かな場所で、柔らかな台に寝かされていた。
ベッドとは違う、まるで動物のお腹の上のようだった。
両手両足はロープのようなもので固定されており、起き上がることはできない。
(ああ・・・・・・なんだろう・・・・・なにも・・・・考えられない・・・・・・)
朝、起きたばかりで思考がはっきりしないような。
普通なら徐々に思考力が回復してくるはずなのに。
今は、ただただ頭の中に霞がかかって、考えようとしても何も浮かんでこない。
(ああ・・・・・お腹・・・・すいたな・・・・・)
この奇妙な空間に来て以来、理沙は何も口にしていなかった。
そんな彼女の思考を読んでいるかのように、口元に生暖かい粘液が降ってきた。
(・・・・・?)
不思議に思いながらも、その粘液をおずおずと口に含む理沙。
(美味しい・・・・)
ぼやける焦点をなんとか合わせる。
目の前に、ロープのようなものがぶらさがっていた。
窄まった先端には小さな穴があいており、そこから粘液が漏れ出しているらしい。
(もっと・・・・もっと欲しい・・・・・)
理沙は舌を伸ばし、管の先から漏れる粘液を舐め取った。
レロ・・・・チュッチュッ
先端を吸って粘液を口に含む。
しかし、わずかに口をつけて吸うだけではすぐに物足りなくなり、理沙はそれを咥えこんだ。
ジュルッ ジュルルルルッ ジュポッ ジュポッ
吸えば吸うほど、口の中に粘液の味が広がっていく。
卑猥な音が周囲に響き渡るが、理沙は気にする様子もなく、一心不乱にしゃぶり続けた。
その液体は苗床の栄養食であり、理沙の意識が混濁している原因でもあるのだが、理沙には知る由もない。
ただただ食欲を満たすため、その管を舐めしゃぶり続ける。
食欲が満たされた理沙は、糸を引きながらゆっくりと口を離し、そのまま静かに眠りについた。
次に目を覚ましたとき、彼女は自らの体の異変を感じた。
相変わらず思考ははっきりしないが、それでもわかるほどの異変。
(乳首・・・・・硬くなっちゃってる・・・・・い・・・痛い・・・・)
カチカチに乳首が勃っており、胸全体も張っているのがわかる。
乳房の中に何か詰まっているが、その出口が塞がれている窮屈感。
塞がれている出口を開くことができれば、すがすがしいほどの開放感が得られるはずなのに。
どうすれば出口が開くのかがわからない、そんなもどかしさに理沙は悶えた。
身をよじって悶える理沙の耳に、何かが這いずる音が聞こえてくる。
音の方へ視線を向けると、怪物が近づいてくるのが見えた。
本来であれば恐怖の対象でしかない怪物を前にしても、思考が麻痺した理沙は何も感じなかった。
怪物の触手のうち、1本は小ぶりな壷を抱えていた。
2本の触手が理沙の2つの果実へと伸び、するすると巻きついていく。
頂点まで達すると、触手の先端が漏斗状に開き、乳首を咥えこむ。
「はぁんっ!」
理沙の口から、淫猥な声が漏れる。
硬く勃ちきった乳首への刺激が、未経験にも関わらず声をあげてしまうほどの快感となって脳へ伝わる。
やがて触手は根元から先端へ向けて、触手で胸を締め上げ始めた。
「あんっ!ああっ あっ あっ あっ」
中身を搾り出すかのように触手が動き、そのたびに少しずつ胸の窮屈感が和らいでいくのがわかる。
理沙の乳房を内側から圧迫していたものが先端から吐き出され、乳首に吸い付いた触手がそれを吸い上げていく。
圧迫が和らぐことで生まれる開放感、乳首が吸い上げられる快感で、自然と喘ぎが漏れる。
やがてミルクが吸い尽くされると、巻きついていた触手が戒めを解き、触手の先端から大量のミルクが壷へと吐き出される。
壷にミルクを溜め込んでいるらしい。
怪物は触手と乳首に残ったミルクを舌で舐め取り、さらに秘所から溢れ出していた愛液も舐め取ると、満足げにそれを飲み干した。
そして再び、壷を抱えたまま通路の奥へと消えていった。
どれほど時間が経っただろうか。
思考の麻痺した頭で、食欲を満たすために管を舐める。
そして幾度となく繰り返される搾乳。
変化があるとすれば、今や妊婦同然まで膨れ上がった理沙の腹。
もう、いつ生まれてもおかしくない状態だ。
そしてその瞬間が、ついに訪れる。
「い・・・痛い・・・・お腹の中・・・・暴れないでぇ・・・・・!」
苗床の体内で孵化した幼体が、出口を探して動きまわっていた。
傍らで怪物が見守る中、理沙の秘裂から大量の液体が吐き出される。
灯りに照らされ、ヌラヌラと光る秘裂がピクピクと蠢き、やがて怪物をそのまま小型化したような幼体が頭を出した。
ギイイイイィィィ・・・・
まだ言葉を発することができない幼体は、頭をゆっくり動かしながら鳴いた。
怪物は触手で幼体を優しく包み込み、膣から引き抜く。
透明な粘液に包まれた幼体は、何かを求めるようにギイギイと鳴いている。
怪物により理沙の乳首に近づけられた幼体は、生まれたてとは思えないほどの勢いで乳首を咥え込み、勢いよくミルクを吸い上げ始めた。
「ああんっ!・・・イイ!気持ちいいよぉ・・・!もっと、もっと吸ってぇ!!」
すでに理沙は、搾乳による快感の虜になっていた。
幼体による貪るような吸い上げは触手のそれとは異なり、あまりの快感に吸われていないほうの乳首からもミルクが溢れだしていた。
その間にも理沙の子宮の中では卵から幼体が生まれ、我先にと出口を目指して下へ下へと進んでいく。
幼体が顔を出すと、怪物が触手で取り上げ、食事へと導く。
食事を終えた幼体は、傍らに置かれたゆりかごのようなものに収められた。
1匹、また1匹と幼体が産み出され、そのたびに理沙の腹は小さくなっていく。
これでもかと吸われ続ける乳首は、それに応えるように次々とミルクを溢れさせる。
怪物が8匹目を数えたところで、ようやく出産は終わった。
胸が干乾びてしまうのではないかと思えるほどの授乳も、ようやく終わりを迎える。
「あ・・・・あ・・・・・あ・・・・」
全てを終えた理沙はだらしなく口を開き、恍惚とした表情で放心していた。
静かに眠る我が子を見つめる怪物。
「よしよし・・・・・よぐ生まれでぎだなぁ・・・・・」
ぐるるるる・・・・
感慨深げに我が子を見つめていた怪物だったが、その腹が忘れていた怪物自身の欲求を思い出させた。
おもむろに、理沙の手足の戒めを解きはじめる。
「しがじ・・・・・御馳走を目のまえにじでの断食は・・・つらがっだなぁ・・・・・・」
怪物の口からは、大量のヨダレが溢れ出していた。
しかし相変わらず、放心状態の理沙は抵抗どころか動きすらなく、されるがままであった。
全ての戒めが解かれると同時に、怪物は理沙の両足を一気に咥え込む。
洋子のときのような下拵えはなく、ともかく早く空腹を満たしたい一心で、理沙の体を口の中へ押し込んでいく怪物。
ジュル・・・・ジュルル・・・・ゴキュ・・ゴキュ・・・
柔らかい肉の感触が口の中へ広がり、それが奥へ奥へと進んでいく。
双曲が口の中に収まったとき、怪物は舌をつかってその先端を舐めまわすと、ミルクの味がした。
もはや理沙は、顔と腕だけが見えている状態だった。
ゴキュゴキュ・・・・・ゴクン
怪物が大きく体を上へ向け、一気に理沙の体を呑み込んだ。
膨らみが、下へ下へと進んでいく。
新たに失踪者リストに名を連ねた少女の、最期。
その体はじっくりと溶かされ、怪物の一部となる。
だが、呑み込まれる瞬間、彼女は出産と授乳の快感で、恍惚を感じながら呑まれていった。
恐怖に怯え、全身を舐めまわされながら呑まれた親友よりは、幾分かマシな最期といえよう。
空腹を満たした怪物は、うっとりと生まれたばかりの我が子を見つめながら眠りについた。
この幼体もまた、いずれ怪物と同じように成長するのだろう。
多発する失踪事件、解決の目処は立っていない。
御粗末でした。
グロ表現は控えめにしたつもりです。
それとスカトロは範疇外なので、あえて排泄部分は書いてません。
以下、怪物についての補足説明
異空間に存在するモノ。
知能が高く、人間とは異なる技術や文化、能力を持っている。
いつから存在しているのか、どこからやって来たのかは不明。
空間の狭間に巣を作り、ロッカーの中やトイレなど、獲物を捕獲しやすい場所に出入口を作ることができる。
雑食性であるが、歯を持たないため、獲物は主に丸呑みにする。
特に若い人間の女性を好む。
雌雄同体で、特定の時期になると発情期を迎える。
単体での生殖が可能だが、哺乳類の子宮内は卵が孵化するために適切な環境であるため、捕獲した雌の子宮内に産卵する。
卵は1週間ほどで孵化し、生まれた幼体は母乳で成長するため、妊娠期間中に母乳を搾乳して集める習性がある。
苗床とした雌には栄養剤を飲ませる。
これには栄養となる成分だけでなく、麻薬成分や母乳分泌促進成分なども含まれている。
これにより、苗床となった雌の栄養失調や、自傷行為などによる卵の破壊を回避している。
幼体は1カ月ほどで成体となり、巣を出て自らの巣を作る。
このスレは素晴らしい
こんなにいい作品たちを読めるこのスレは素晴らしい
おつ!
やはり出産はいいなぁ
作者様お疲れさまです
久しぶりの投下。グロ食いちぎり。
前半ショタが食われるので注意よ。
ここにハルピュイアと呼ばれる魔物がいる。
自在に空を舞う半人半鳥であり、人間の腕に当たるところより鳥の翼が生え、
腰には尾羽根、膝から下に猛禽の鋭い足爪を揃える。
猛獣じみたパーツを備えながら、しかし人間である部分の容姿はなんとも可憐であった。
乱暴に短く切り揃えながら、粗野な色気のある銀の癖っ髪が、
その人間の基準としては幼く見える顔つきに、無邪気な魅力を醸し出していた。
一糸まとわぬ褐色のその体は、やはり人外故か、その顔に似合わず大変成熟したものを持っていた。
頭より大きく発達した胸は、直接的な表現だが、まさに蕩けるような柔らかい肉を
健康的な張りのある皮膚で包みこんだ果実であり、その頂点に一対、綺麗なピンク色の
花弁が彩っている。
腰回りもまた膝下に負けない筋肉を揃えているのか、大変肉付きがよく、
また羽毛で守られていない分、豊かな皮下脂肪に覆われており、
バランスが良く、過剰といえるほど女性的な形貌を備えていた。
猛獣のような屈強さを持つ手足先に、柔らかそうな女性の体、
そして無邪気な少女の顔という、不釣り合いな要素が絶妙なバランスで
均衡したそれは、まさに人ならざる存在であり、それ故に妖しい美しさを湛えていた。
だが、その容姿がいくら人類の基準で美しいとはいえ、
その本質は魔物という他無く、恋物語のように、心を通わそうなどというのは
とても無理な存在であった。ハルピュイアは好んで人を食らうのだ。
人里から離れた、切り立った山の崖の中腹に、
大きな鳥のそれを思わせるハルピュイアの巣があった。
今、上空から住処に舞い降りたハルピュイアは、
無邪気な喜びを浮かべ、捕まえてきた獲物をぼとりと巣に落とす。
それは生きた人間の男の子であった。
少年も、近頃子供をさらう魔物が出るという噂は、ささやかに聞いていたが、
まさか自分が、家のすぐ前で攫われるとは思わなかった。
どちらにしろ狙われた時点で、空より舞い降りる脅威からは為す術もなかっただろう。
肩を掴まれては、いつ落とされるかもわからない空の旅を経て、
この巣に生きて落とされたときは、すでに疲労と恐怖で足も立たなかった。
鋭い爪に掴まれた肩からはいくらか出血があるも、
それ以外身体は無傷であった。
だがそれでも、この切り立った崖を、
魔物を振り切り降りるなんてことは出来そうもない。
絶望的な状況を目の当たりにして、次の行動を考える間もなく、
目の前に、自分をさらってきた魔物であるハルピュイアが舞い降りた。
人間と同じパーツは、女性のそれと変わらぬ大きさだが、
子供一人をさらい空を舞う強靭な翼を広げると、今まで見たどんな生き物よりも大きく見える。
恐ろしい姿に、可愛らしい少女の顔で、自分を見下す凶暴な魔物を目の当たりにして、
少年は妖しさと恐ろしさの混じった、独特な感情に襲われていた。
ハルピュイアが笑顔のまま、足をあげると、その爪を少年に向ける。
崖を背にして後ずさりも出来ないまま、今殺されるのかと、少年が顔を背けると、
ハルピュイアの鋭い爪は、器用に少年のシャツを引き裂き始めた。
魔物は、少年の服を脱がす気のようだった。
「ぴゃあっ♪」
少年の華奢な体と肌が顕になると、ハルピュイアは鳥とも、
人間とも付かない、可愛らしい声で喜ぶ。
呆然とした状態から、はっと一瞬自分を取り戻した少年は、未だ自由な両手で、
シャツを半分まで破いたハルピュイアの足を掴み、抵抗し引き剥がそうとした。
「や…やめてーっ!!」
ハルピュイアは、少しも困った表情も見せることもなく、
笑顔のまま、軽く羽ばたくと、少し浮いたもう片方の足で…
容赦なく少年の頭を蹴り飛ばした。
少年の頭に星が飛び、目の前が一瞬暗くなる。
猛禽の足の、見た目通りの威力は、
少年にとっては生まれて初めて受けるレベルの強烈な暴力だったが、
それでもまだ、大変手加減したものだということを、少年は察した。
本気になれば…いや、おそらくもう少し力を入れただけで、
簡単に自分の首は折れていたのだろう。
少し年上のお姉さんが見せるような優しい笑顔は、自分に向けられたものではなく、
純粋に獲物を得た喜びによるものなのだ。
抵抗さえしなければ今のところは殺されない。そう至った少年はもう、動くことは出来なかった。
大人しくなった獲物を、ハルピュイアはまるで介抱するような優しさで、
残りの衣類を脱がしにかかる。シャツを破り捨て、恐怖で失禁したズボンも崖の外に脱ぎ捨てられた。
すぐにも、少年は全裸になっていた。
晒された素肌に、崖に当たる暖かい風が触れる。
毛皮のない人間は裸になると、なんと無防備なものか。
「ぴゃあっ!ぴゃあっ♪」
衣服を剥いだ目的。
声を上げハルピュイアが興味を示したのは、
少年の縮こまった、それでいて年の割には大きめなペニスだった。
「ぴゃあ…♪」
顔を寄せると、蕩けるような顔で、くんくんとペニスの匂いを嗅ぐ。
「や、いやだぁ……」
そのまま食いつかれる恐怖に、少年は涙を浮かべた顔を逸らす。
しかし、精通が始まったばかりの、まだ色のくすまない少年のペニスの匂いに、
ハルピュイアが見せたのは雌の表情だった。
少年が足を閉じようとすると、翼を使い、その足をこじ開け、
より少年の恥ずかしいところに顔を寄せる。
「ぴゃあ…」
とろんとした目付きで、そのペニスに頬ずりして、その匂いを自分の顔に
マーキングしようとする。
人間の少年の前に、ハルピュイアが見せたものは明らかに発情だった。
大きな乳房についた突起は明らかに固くなり、その未通である股間の割れ目からは、愛液が溢れていた。
少女のような顔に、不釣り合いな色欲がうかぶ。
今までハルピュイアには雄の姿が確認されてなく、
どのような方法で生殖するのかはわかっていない。
人間を攫い生殖相手にするという噂もあるが…
少なくとも、この若いハルピュイアが、少年を生きたままさらってきた理由は、
明らかに自分の性欲を満たす為なのは明らかであった。
そして、野生の存在であるハルピュイアがみせる発情は、人間のそれより、直接的であった。
蜜のあふれる股間をもじもじとこすり合わせると、
立派な肉付きの健康的な太ももが、扇情的にうごめく。
ハルピュイアがふと少年の目の前にその欲情した顔を近づけると、
突然唇に吸い付き、こじ開け、舐め回すような乱暴なキスを試みる。
「ふむん…ん!!」
獣臭がしそうな、その乱暴なキスは、少年にとってのファーストキスだった。
何が何だかわからなくなった頭に、酸欠と突然のキスが、少年の力を奪う。
体を寄せることにより、ハルピュイアのその柔らかな乳房が、
少年の胸の上で形を変え、潰れ、その重さとボリュームを主張する。
ハルピュイアはそのまま顔を下げると、少年の上半身に
その長い舌を這いまわし、ゆっくりとしゃぶりつく。
ぴちゃ、ぴちゃ…ちゅっ
首の根本をなぞるように舌を這わせ、
肩をくすぐるように通ると、
脇に顔を埋め…
胸の中心の間を舌が走る。
そのまま下半身に到達すると思えば、
敏感な脇腹に触れる。
涎が乾いたところがひんやりとすると同時に、
新たに別の箇所に温かい舌を感じる。
音を立て、時間をかけ、
少年の体を涎まみれにしていく。
獲物の味と匂いを舌先に感じるたび、よりハルピュイアの興奮は高まるのだ。
後ろ、揺れる尻の間、その股間からは蜜が太ももを伝わる。
一方、発情したハルピュイアから発せられる雌のフェロモンと、
また、体を焦らすように這いまわるその舌の感触に、
少年の混乱と恐怖は、これ以上ないほどの性的興奮に変わりつつあった。
ハルピュイアの舌が少年の下腹部に届く頃には、
自然と、少年のペニスはびくびくと痛いほどに起立していた。
準備万端となったメインディッシュの、天を剥いてもなお皮の被った頭に、
ハルピュイアはその形の良い鼻をくっつけ、一番濃い匂いを嗅ぐ。
少年の応え発情した匂いに、ぶるっと体を震わせ、
オスを誘うように、そのボリュームの有る尾羽根付きの尻をくねらせる。
「ぴゃあ…」
熱のこもった鳴き声を上げると、ペニスの前で舌なめずりをして、
興奮で息を荒げ、見つめる少年の前で、
ゆっくりとスローモーションで口を開け、あーんというように…
少年のペニスの先を口に含んだ。
「あっ…!!」
思わず少年が声を上げる。
ハルピュイアの口の中で、ペニスの皮はその器用な舌の動きによってぺろりと剥かれる。
その皮の中に隠されたオスの匂いと味をより味わおうと、大量に涎が分泌され、舌で舐め吸われる。
ちゅっちゅっと、赤子が乳首に口を寄せるような音を立てて、
少年のペニスの味と、尿道からあふれた先走りの味が吸い取られるたびに、
その強い快感に少年はびくんびくんと体を震わせた。
ハルピュイアもまた、嬉しそうに腰をくねらせる。
だが…
少年の快楽はそこまでであった。
「うあああああっ!!いたっ痛い!やめてっ!」
つい今まで最高の快楽を与えていた蜜壺が、文字通り牙を生やし、
ゆっくりと少年のペニスを押しつぶしてきたのだ。
柔らかく敏感な肉に、万力が閉まるような緩慢な速度で牙の圧力が掛かっていく。
抵抗しようにも、いつの間にかその両手は翼に押さえつけられて動かなかった。
「ひぐうううううううううううっっ!」
口の中からぶちりとした小さな音が聞こえる。少年の亀頭は潰れた。
この幼いハルピュイアが少年をさらってきたのは、性欲を満たすためであったが、
やはり同時に食欲を満たすためでもあった。
近くに成熟した仲間もなく、知識もないまま育ったハルピュイアは、ペニスの
本来の使い方を理解はしてなかった。
結局ハルピュイアにとっての人間のペニスは、生殖器ではなく、
食欲と性欲という2つの本能を刺激される、美味しい肉の棒にすぎなかったのだ。
このハルピュイアにとっては、好物であるペニスを食べることそのものが、セックスの代わりだった。
雄の血と肉が口の中に広がるたびに、ハルピュイアは性的快楽を覚えていたのだ。
ハルピュイアは恍惚とした顔で、そのまま何度も口の中で、
繋がったままの少年のペニスを少しづつ咀嚼し、味わい、ミンチと変えていく。
じわりじわりとペニスが砕かれていく痛みに、
少年の身体が生命の危機に反応したのか、欠けたペニスの先から、大量に精液が漏れ出す。
口の中に広がる、少年の血と精液と、ペニスの肉の味に、
ハルピュイアもまた、腰を震わせ、びくびくと軽い絶頂に達した。
よく口の中で味わったその肉を、ハルピュイアはゴクリと飲み込む。
少年の股間には、あとは切り株と睾丸だけが残った。
「ああ、僕のおちんちん、なくなっちゃった…」
あまりに強烈な痛みが続き、とうとう麻痺し、少し冷静な思考も取り戻していた
少年の頭によぎったのは、同世代の仲間より少し大きめで自慢だった、
男としてのシンボルを失った喪失感であった。
「ひぎいいいいっっ!!!痛い!痛いいっ!!!」
だが、その喪失感も消える前に、少年には新たな痛みが襲いかかった。
ハルピュイアにとって、性欲を刺激される肉を失った今、目の前にあるのは
もはやただの肉餌だった。食欲を満たすために、純粋な食事が始まる。
ハルピュイアが次に口に含んだのは少年の睾丸だった。
丈夫な皮に守られた中身を味わうために、皮の上から、
何度も2つの肉玉をごりごりと咀嚼する。中身が潰れその形がなくなり、
破れた皮からこぼれ出すまで噛み続けるのが、このハルピュイアの食べ方だった。
そのままとどめを刺されることもなく、ゆっくりと少年の体は咀嚼され食べられていった。
さきほど味見した時に、上半身はあまり美味しそうではなかったため、
ハルピュイアは結局、肉付きがよく柔らかい、
内腿や尻などの下半身を中心に少年を食い荒らした。
最後に、いつの間にか息を止めていた少年の、
栄養のあるいくつかの内蔵を食べ、満腹になったハルピュイアは、
まだ大分肉の残る少年の体を、崖の上に放り捨てた。
食欲と性欲を同時に満たしたハルピュイアに次に襲いかかった欲求は、
睡魔であった。
今回の獲物は、体の割に好物が大きく、なかなか満足ができた。
また目が覚めて、お腹が空いたら、あの美味しい肉をぶら下げた獲物を捕まえに行こう。
少年の返り血を浴びたままの姿で、ハルピュイアは眠りについた。
どれほどの時間が立ったか。
突然の衝撃が、食後の睡眠に浸る、ハルピュイアの意識を覚ます。
「ぴゃあっっ!!?」
切り立った崖の上に作った巣は、人間も立ち入れない、安全な住処のはずだった。
回りはいつの間にか霧が発生していた。
その中から現れたのは、ハルピュイアよりも二回りも大きな翼。
寝込みを襲った正体は、しばらくこの地域では見ることのなかった、
首の長い飛竜、緑色をしたワイバーンだったのだ。
巣とその回りに大量の人間の血の匂いを残していたことが、この更に強大な
捕食者を招く結果となってしまった。
一人で育ち、自分がこの空の王者であるとすら思っていた、
この若いハルピュイアには、まだ自分の種族より
強大な生き物がいるとは知らなかった。
経験豊かなハルピュイアであれば、この敵わぬ相手に対し、
逃げの一手という最善策を選ぶことが出来ただろう。
だが、生まれてこの方、恐ろしい目になど会ったことなく、
その爪と翼に大きな自身を持っていたこのハルピュイアは、寝込みを襲われた怒りのまま、
愚かにもワイバーンに対し鉤爪で反撃に繰り出してしまったのだ。
瞬きするほどの間にはるか宙に舞ったハルピュイアが、弾丸のようなスピードで
鉤爪を繰り出す。
人間の体など、簡単に引き裂ける尖い爪が、ワイバーンに突き刺さるも、
ハルピュイアよりさらに強靭な体を持つ、空の最強種族にとっては
些細な傷程度しかつかなかった。
その結果にハルピュイアが動揺する間もなく、
ワイバーンはカウンターでハルピュイアの急所である翼の根本を、その顎に捉えていた。
たったの一噛みで、ごきりと骨が砕ける音を立て、ハルピュイアの自慢の翼は
二度と使い物にならなくなった。
「ぴゃあっっ!!?」
ばさりと地面に落ちたハルピュイアの顔に、
初めて恐怖の表情が浮かぶ。
すでに勝負は決していた。
逃げ場のなくなったハルピュイアとワイバーンの間に、
幾らかの格闘はあったが、結果として、ハルピュイアの残った翼も砕かれ、
最大の武器であった猛禽の両足は踏み潰され、いびつな方向に曲がり、使い物にならなくなっていた。
「ぴゃあ…ぴゃあっ…」
ハルピュイアがもう許してと言わんばかりの顔で、弱々しい声をあげる。
涙を流しながら、この恐ろしい相手から、膝だけで体を引きずって遠ざかろうとする。
もちろんワイバーンに慈悲の心などはない。
その目に映るのは、自分の食欲を誘うように動く、餌の大きな2つの肉尻だった。
ワイバーンにとっては、ハルピュイアの固い鱗の生えた脚や、
毛ばかりで食べにくそうな翼などは、まったくどうでもいい部位だった。
それに対し、「人間」の部分は柔らかそうで、
それになかなか肉付きが良くて美味そうに感じるのだ。
牙の隙間から涎を垂らしながらのしのしと近づき、
ゆっくりと口を開くと、そのハルピュイアの、丸い大きな尻に齧りつく。
「びゃあああああああっ!!!!」
前足でハルピュイアの背中を押さえつけ、
顎と首の力でみりみりとその肉の塊を引きちぎる。
鋭い歯に丸い綺麗な形をしていた尻たぶは引き裂かれ、
ぶちぶちと音を立て、皮膚の繊維をまとわせながら、その柔らかくも張りのある肉は離れた。
扇情的だった2つの褐色の尻は、無残にも片方だけになり、
ピンク色の断面が覗く。そこから大量の血が溢れ出る。
一方、ワイバーンの口には、大きな肉が銜えられていた。
ワイバーンは、その丸みを帯びたステーキのような肉を、
ぐちゃぐちゃと美味そうに咀嚼する。
溢れた涎と血と脂がぼたぼたと巣の地面に溢れる。
つい先程まで、どんな人間の男も欲情させるような、扇情的な尻が、
今ではただの肉となって、爬虫類の餌になっていく。
肉食性の強いハルピュイアの肉は、ワイバーンのいつもの主食である
人間の娘と比べたら、臭みが強いものだったが、
たまにはいいだろう、と言えるほどのものであったし、
何しろ食べごたえもあり、脂がたっぷりと乗っていた。
美味しい肉をゆっくりと味わい、ごくんと肉の塊を飲み込むと、
ワイバーンは根本の肉を失し、ちぎれかかったハルピュイアの脚を前足で掴む。
そのまま力任せに引きぬくと、ハルピュイアがまた甲高い悲鳴を上げた。
引きぬかれた太ももは、まるで調理された鶏肉のようであった。
ワイバーンは器用にも、前足に持ったその太ももを口元に運び、食らいつく。
それもまるで人間がチキンを食べるかのような仕草に見えた。
張りのいい皮膚が破れ、脂の乗った赤身の肉がむしゃむしゃ、ぶちぶちと食いちぎられていく。
柔らかくも歯ごたえのある、そしてボリュームのある太ももの肉の、ワイバーンはなんとも満足そうな表情を浮かべる。
凄まじい食欲に、すぐに脚はただの血の着いた大腿骨となって、生ゴミと代わり巣の外に捨てられる運命となった。
もはや悲鳴を上げるほどの元気はなくなっていたが、自らの血の海に沈む状況にあっても、ハルピュイアはまだ意識もあった。
そんなハルピュイアの胸元に、ワイバーンがその長い首を寄せる。
ワイバーンが口を開けると、血と脂にまみれた大きな舌が、ハルピュイアの胸に実った、
柔らかい肉の塊に這いまわる。
舌先を這わせるたびに、ぷるぷるとその肉は形を変える。
ハルピュイアには理解できた。今から食べるご馳走の柔らかさを確かめているのだ。
蕩けそうなその肉に、ワイバーンは嬉しそうに目を細め、涎を溢れさせる。
つやつやと粘液にまみれ、長い舌に揉まれる乳房はなんともエロティックに見えるだろう。
さんざん、乳房の舌触りを楽しむと、ワイバーンはそのままぱくりと口に含み、
ゆっくりと牙を立てた。その大きな口からあふれるほどのボリュームの有る、張りのある肉球を、
食いちぎることなく、体についたまま咀嚼していく。
ハルピュイアはただ見るしかなかった。それは皮肉にも、自分が先ほどやった行為だった。
蕩けるような柔らかい肉と、たっぷりと乗った脂が、甘みとなってワイバーンの口の中に広がる。
肉食生物にとってまさに最高のごちそうであった。
ワイバーンは、食べやすく美味しいその部位は、自分たち竜に食べられる為に生まれたのではなどと考えていた。
肉片と変えられた乳房が少しずつワイバーンの喉を通り、減っていく。
もう片方の乳房は、乳首ごと頂点を口に含むと、ゆっくりと首の力で食いちぎろうとする。
丸い乳房が引っ張られ、洋なしのように形を変え、最後に耐え切れなくなって引きちぎれると、
その欠けた果実は弾力でぷるりと戻る。食材の柔らかさを楽しんでいるのだ。
ワイバーンはそれを奥歯で咀嚼し飲み込むと、再度また林檎をかじるように、
口先で乳房を食いちぎっていく。
大部分の自分の体が減っていく状況にあっても、なかなか死ぬことの出来ない
魔物の生命力を、ハルピュイアは呪うしか無かった。
食事は続き、もう空には夕闇が迫っていた。
結局、ワイバーンの食欲は凄まじく、ハルピュイアの体の肉はほとんど食べ尽くされ、
あとに残ったのは頭と、骨と脚先と翼だけだった。
満腹になったワイバーンは、まだ肉のこびりついた骨をしゃぶりながら、、
布団代わりに出来そうなので残しておいた翼を体に敷くと、新しい住処と決めたそこで眠りだした。
510 :
サルガソ:2013/04/14(日) 03:18:36.17 ID:Y+ak4TPf
もういっちょ書けたので投稿します。タイトルは「売れ残り」です。
511 :
サルガソ:2013/04/14(日) 03:19:08.07 ID:Y+ak4TPf
その国ではエルフは奴隷として扱われていた。
誇り高い森の麗人などというイメージははるか昔のことで、
その文明は人類によって蹂躙されつくし、文明は消滅した。
エルフの扱いは、もしかしたら奴隷という表現すら生易しかったかもしれない。
生殖を品種改良レベルで管理され、洗脳と言っていい教育の仕方で
人間に傅くよう育てられたそれは、もはや家畜と言って良かった。
施設で繁殖させられ、ある一定の年齢まで育てられたエルフは、
奴隷として市場に展示され、ものとして人の手に渡っていく。
人より寿命が長く、美しく、若い期間が長いエルフは、性奴隷として人気であった。
ただし、長く使える分商品として代謝することはなく、
ある程度普及した今となっては、エルフは余り気味となり、
大分価格が下がった今では、売れ残るエルフが出てきてしまった。
その売れ残ったエルフ達の末路は、奴隷などより更に悲惨なものであったのだ。
その施設の今月のエルフの出荷は、同じ月に生まれた雌だけ13人となった。
直営の店先にまとめて展示され、気に入られたものがいたら、それなりの金額と引き換えられていく。
ただし、エルフはある一定の年齢を過ぎると大変成長が遅くなるため、
成熟するまで施設で育てていては、元が取れなくなってしまう。
そのため、現在発出荷されるエルフは、実年齢は別として、人間で言えば*~**歳ほどの
子供といっていい見た目だった。
プライバシーも何もない、強化ガラス張りのウインドウの中に
少女たちが展示される。それはまるでペットショップのようであった。
少しでも買い手が見つかるようにと、
エルフの少女たちは、布をたくさん使った可愛らしい衣装を与えられ、
少女たち自身もまた、なるべくいい主人のもとに行けるように、それぞれ通りゆく人に自分をアピールしていく。
具体的には知らないものの、売れ残った末路が悲惨なものだということは
エルフたちも聞いていたので、それぞれ必死だった。
今月店先に並んだ13人、その中、一人目立たないエルフの少女がいた。
二の腕ほどまで伸びたクリーム色の髪は繊細で柔らかく、
大きな瞳は宝石のように青く深かった。
肌の色素は薄く、それでいて健康的で、頬にさす赤みがどことなく純朴。
エルフの特徴である長い三角の耳はすこし垂れ気味で、顔の横に伸びる形だった。
そのエルフは、他の少女たちに負けない可憐さを持っていたが、
今回の13人の中でも一番引っ込み思案で目立たなく、臆病だった。
また生来不器用なところがあり、ほかのエルフたちのように、
得意な歌や踊りを披露したり、
若い男に向かって、ガラス越しに股間にしゃぶりつくような仕草を見せたり、
ぎりぎり見えないところまで、長いスカートをたくし上げる…
そんな卑猥なアピールをする度胸もなかった。
自分より見上げるように大きく、また獣のようにすら見える人間の男はただひたすらに恐ろしく、
目を合わせるだけでも恐ろしいことだった。
また鈍臭い役立たずとして、恐ろしい人間のもとでひどい目に合わされることを想像すると、
外の光の当たらないウインドウの奥で、膝を抱え座り震えているしかなかった。
周りの仲間達が一人、また一人と売られ、減っていく。
もちろん焦る気持ちはあったが、そのエルフには最後まで光の当たるところまで出る勇気は沸かなかった。
最後には、そのウィンドウの中に残るのはそのエルフだけになった。
暗がりから、横目で外の光を見つめる。もはや、道行く人間は自分になど関心が無いようだった。
今そのエルフの頭ににあるのは、ただぼんやりとした諦めと、過去のいくらかの楽しい記憶だった。
一週間ほど一人で過ごした後、その日はやってきた。
ここに連れてきた時と同じ、顔全体を覆う、ガスマスクのようなものをつけた、
物言わぬ不気味な係員によって、エルフは外に連れだされた。
商品としての展示期間は終わったのだ。
そのまま檻のある車にのせられ、何処かに運ばれていく。
枷は嵌められていたが、少女は特に抵抗することもなく、ただ地面の揺れを感じていた。
半時ほど走り、大きな施設につくと、車を降ろされ、建物の中に連れられていった。
建物の中は、受付の先は、窓も音もなく、ただひたすらに白い壁と無機質な廊下が続く空間だった。
エルフは手綱を握った、相変わらず何も言わない係員に連れられ、電灯の続く廊下を連れられていく。
聞こえるのはただひたひたとした自分達の足音だけで、その間誰ともすれ違うことはなかった。
やがて長い廊下を抜けると少し開けた空間に出る。
そこにあるのは金属製の扉と、小さな窓口だけだった。
マスクの係員は、窓口の奥の、顔の見えない係員と、幾らかのやり取りをしたあと、
エルフの着ていた服を脱がした。
枷も外し、裸のエルフの手をつなぎ、金属製の扉の前に連れて行く。
扉は引き戸であり、機械的に音もなく開くと、そこにはまた数人かが入れるような
小さな小部屋があった。その扉はエレベーターだった。
係員はエルフの少女だけをそのエレベーターに乗せる。
係員は、扉が閉まるまでエルフを見守っていた。
無機質な狭く白い空間に、少女は一人だけになった。
少女はウィンドウの中にいた時と同じように、膝を抱え隅に座る。
見上げると白い光を放つ、細長い電灯があるだけだった。
じきにその部屋は動き出した。エレベーターの上下の動きと言うよりも、
ゴンドラで運ばれているような、吊り下げられた動きだということは何となくわかった。
ブーンという静かな機械の音だけが、その部屋に響いていた。
膝を抱えたエルフの少女は、何となくその施設から死の匂いを感じ取っていた。
静かなモーター音だけを聞きながら、
別れていった仲間たちは今頃どうしているだろうなどということを、
ただぼんやりと考えていた。
時間の感覚をなくすようなその部屋が、少女を一刻とその場所まで連れて行く。
そして、いつの間にか部屋は動きを止める。
不意に電灯の光が消える。
直後、あっと思う間もなく、突然、バタンという音がしたかと思うと、
そのエレベーターの床が開いたのだ。小さな悲鳴を上げて、エルフの少女は、
ころがり落ちる。
闇の中に、急なコンクリートの滑り台があった。
その先に何があるかわからない恐怖に、エルフは抵抗したが、
つるつるとした床に踏ん張れるところなどなく、無慈悲にただ滑り落ちていくしかなかった。
転がり落ちる先に光が見えたと思った瞬間、
エルフは苔の生えた柔らかい土の上に落ちた。そこは意外な空間だった。
その開けた空間は、高いドーム状のコンクリートの壁に覆われていた。
頂点の小さな穴からわずかに外の光が見える。光量はそれだけだったので、なんとも薄暗い。
見上げると、今自分が通ってきた穴は高く、よじ登って戻るなんていうことは出来そうもない。
空間の真ん中には、自然の池を意識したであろうプールが作られていて、そのきわには
陰に映える不気味な植物ばかりで作られた、飾りのような人工のジャングルが茂っていた。
一言で表現すると、これは何らかの生き物の飼育場だった。
少女は目の前の透明な水を張ってある池を見ると、そこには大きな丸い影が沈んでいた。
最初は岩だろうと思ったが、それが動くものだと気づいた時、少女はぞっとした。
その大きなものはゆっくりと手足を動かし、ざばあと大きな音を立てて、水からはい上がる。
その体長は体だけで3メートルはあっただろう。
全身はこげ茶色、ぬめりを帯びた丸い体は甲羅のない亀のようで、
脇から生えたゾウガメのような4本足が体を支えていた。
前足の間からは長い五本の頭が生え、目のない丸い頭に、魚のような丸い口が付いていた。
匂いを感じ取る器官なのだろう。5つの口の穴から突き出る、赤黒いぬめった舌が、粘液をこぼしながら蠢いていた。
「ぃやっ…」
エルフの少女は理解した。この施設で与えられるのは、静かな死などではなかった。
自分は、この生き物の餌なのだ。
人類の文明の発展は、亜人種の文明だけなく、魔物と呼ばれた存在も自然から駆逐した。
今では種の保存のため、それぞれのごく少数が生かされ動物園に飼育されている。
彼らは魔獣故に、人間の肉を大変好んで食べる。そして、定期的に与えないと、元気を無くしてしまうのだ。
今では売れ残った亜人種を、処分のついでに餌として与えるようにしていた。
今、エルフの少女が落とされたこの空間は、ヒュドラと呼ばれる生物の為に作られたものだった。
ヒュドラは舌に感じる匂いで、目の前に久しぶりのご馳走が居ることを感じ取っていた。
突然現れた、恐ろしい存在に少女は震え、声も出なかった。
裸足で後退り、なんとかヒュドラから離れようとするも、その空間に逃げ場など無かった。
武器になるものは無く、無防備な裸の少女は、震える足で走り回る。
だが、ヒュドラの動きは意外と素早く、そして5本もある長い首が逃げ道を塞ぎ、
とうとう少女は壁際に追い詰められてしまった。
コンクリートの壁に背中を向ける少女のもとに、ヒュドラの首が伸びる。
その先の長い舌が、涎を垂らしながらひくひくと動く。
とうとう、その舌がエルフの少女の肌に触れた。
それに続き、ほかの頭も我先にと少女の小さな体を舐め上げていく。
目の見えないヒュドラは、舌を使い、どのような獲物かを確かめようとしてるのだ。
腹筋の薄い腹、可愛らしいお尻、
まだ膨らむ様子もない胸、繊細な手足、
未発達な無毛の性器。
男根を思わせる赤黒い舌が、容赦なく少女の肌の上を這いまわり、涎をまぶしていく。
薄暗い中で、少女の繊細な柔らかい肌が粘液でぬらぬらと輝く。
少女はその気持ち悪さともはや逃げられぬ絶望に、
嗚咽と涙を流しながら、ただ地面に腰を落とすしか無かった。
ヒュドラの五つの頭は、驚いたことにそれぞれが別の意志を持っていた。
少女の体を味見しながら、この小さな体の、どの肉が美味そうか、
どの頭がどこを食べるかを、神経で相談していた。
この小さな雌は体中どこも柔らかく美味そうだというのが
それぞれの意見として一致したが、部位ごとの肉が少ないので、
どの頭がどれだけ食べるかかは、若干の取り合いがあったようだ。
結局は一つの個体なので、同じ胃袋に入るのだが。
それぞれの取り分はまとまったようだ。
ヒュドラの舌が仕舞われると、その中には、獲物の肉を削り取る、
ヤツメウナギにそっくりな鋭い牙が放射状に並んでいた。
五つの頭は涎を垂らすと、ご馳走にカチカチと嬉しそうにその歯を鳴らした。
「ひっ…」
ヤスリのような牙を見せつけられ、少女は戦慄の表情を浮かべ、失禁した。
恐ろしいその口その歯は、自分の肉を削り取ろうとしているのだ。
一つの頭が、鋭く動くと後ずさる少女の左足首を捉える。
細い足首に歯が突き刺さる痛みが走ったと思うと、
足は持ち上げられ、少女の体は逆さまに釣り上げられていた。
抵抗できない状態のまま、生きたまま少女を食らおうというのだ。
そしてそれぞれの頭が、それぞれの好みの場所にかぶりついていく。
まず頭が集中したのは、比較的肉付きのいい下半身だった。
一本はそのまま足首から逆さ吊りにする役に徹した。
一本の頭は食べやすそうなその左腿に、
一本の頭は右の内腿、
もう一本は柔らかい尻に、
最期の一本は開脚し顕になった性器に食らいついた。
それぞれが一斉に顎に力を込める。少女は悲鳴を上げた。
その口の見た目から想像した痛みが、違うこと無くそのまま下半身に一斉に襲いかかったのだ。
最初の一噛みで少女のきめ細やかな肌はあっさり破れると、その中から
上品な味の肉が現われる。
哀れな獲物に止めを刺すなんていう発想はヒュドラに無い。
それぞれの頭が、今自分の目の前の美味しい肉を味わうことに夢中だった。
それぞれ腿に食い込んだ頭が、その細かい牙を動かすと、
柔らかい嫋やかな肉が削り取られていく。
子羊の肉のように臭みのない味わいに、2つの頭は
くちゃくちゃちゃと下品な音を鳴らすことによりその美味と喜びを表現した。
尻にかぶりついた頭はその揺れるような尻の弾力に上機嫌だった。
二度三度、その丸い尻の頂点をつついては、ぷるぷると震える
その肉の柔らかさを楽しむと、今度は味わうために鋭い歯で噛み付き、引きちぎった。
可愛かったお尻は、スプーンですくい取られた半熟卵のような形になった。
頭は丸くちぎり取った皮膚と肉を、ヤスリのような歯で噛み潰し咀嚼し、飲み込んでいく。
ほどよく乗った脂が大変美味だった。
性器を選んだ頭が食べたかったのは、先ほど味見した時に蕩けるように
柔らかかった大陰唇だった。膨らんだ片側を食いちぎると、
脂肪の乗った柔らかい刺身のような肉が、素晴らしい食感を無数の歯に伝える。
未成熟な人間の雌からしかとれない少量の部位だ。
それぞれの頭の一口目で、すでに少女の下半身はズタボロにされ、流れる血の量は多く、
少女は瀕死の際をさまよっていた。
ヒュドラは図体の割にそれぞれの口は小さく、一口で食いちぎられていく肉は少量で、
被食者は死ぬその時まで、恐怖と痛みに耐えることになる。
少女にとって幸いだったのは、最初の一噛みのショックから、
痛みを感じなくなっていたことだった。
薄れる意識の中、自分の体がどんどん無くなっていくところを、ぼんやりと少女は見つめていた。
最初に脚に食いつき支えていた頭は、もう獲物が抵抗しないことを悟ったところで、
少女を地面に降ろした。
他の頭に遅れて、上半身の二の腕などの、柔らかい箇所に歯を立てはじめる。
腿の肉は食い進められ、あちこちから大腿骨が覗き、
一匹はふくろはぎの肉の膨らみを噛み破っていた。
尻を食い進めていた頭はすっかりそこを食い尽くし、背中から内蔵を貪り始めていた。
性器に食いついた頭は、そのまま股間に頭を沈め膣を食い進んでいる。
目が霞み、その光景すらも見えなくなってきた。ああこれが死ぬ瞬間か、
と最後まで思うこともなく、少女の意識は闇へ落ちていった。
ふと、エルフの少女は、目を覚ました。
自分は死んで、もう二度と覚めることのないはずだった。
顔を上げると、頭の上には細い電灯。
そこは、つい先程居たエレベーターの中だった。
先ほどの、裸で膝を抱えたままの格好のまま。
相変わらずブーンとした静かなモーター音が聞こえるのみの空間だった。
自分の体を見ると、食いちぎられ無くなったはずの脚も外性器も、全身無傷だった。
その箇所を見ていると、咀嚼される感触がじんわり蘇ってくる気がした。
多分夢ではないのだ。今自分が体験したことは、現実だ。
そして、おそらく、これから再度繰り返される。
自分は過ぎ去ったはずの時間に戻ってきているのだ。
理屈ではない、その当事者だからこそ解る感覚だった。
少女は、先ほど履きにもしなかったが、
エレベーターの壁にその長い耳を当て、外の音に耳を澄ませる。
ブーン…
とした、モーター音に
混じって、
かすかに、
この施設にいる
無数の魔物の
恐ろしいうめき声が
聞こえてくる。
エルフの少女は戦慄した。
間違いはなかった。
自分は、このエレベーターによって、その無数の魔物のどれかの元に
放り込まれるのだ。その後は確実な無残な死。
少女が泣き叫んでも、暴れても、無慈悲にエレベーターは動き続ける。
涙でくしゃくしゃになりながら、嗚咽しながら、少女は思う。
時間が巻き戻ったというのならば、なぜもっと前まで巻き戻らなかったのだろうか。
こんな末路が待っていると知っていたら、
店先に並んでいたあの日に戻れれば、自分はどんなことをしてでも、道行く人間に売り込んだのに。
神様がそうしたのだとしたら、なんと残酷な。先ほどの苦痛を再度味わうために
ただ時間を巻き戻したとでも言うのか。
そして、絶望した少女があきらめ腰を落とした時、モーターの音と共に、その部屋は止まった。
エレベーターが目的地に付いたのだ。
先ほどのように、ふっと電灯の明かりが消える。あとは、この床が開いて…
…
…
…
…
床は開かなかった。
開いたのは、最初に入ってきた、エレベーターの扉の方だった。
そこから、眩しい外の光がのぞく。
その前に待っていたのは、先ほどのガスマスクをつけた係員と、
一人の人間の青年だった。
「ああ、本当にギリギリだった。危ないところだった。」
「安心して。僕は君を引き取りに来たんだ。」
本当に些細な歯車の差で、結末は変わっていた。
エルフの少女は、助かったことがわかると、裸のまま、その青年にで泣きついた。
「ごめんね、ごめんね。怖い思いをしたんだね。…決断と、
お金を用意するのが遅くなっちゃったんだ。」
青年は膝を落とし、優しくエルフの少女を抱き寄せていた。
「最初の日から毎日見にきていたんだよ。いつも隅っこでおとなしそうにしていて、気がかりだったんだ。
多分、自分が何とかしないと、この子はここに送られるんだって。
…絶対、今まで以上に幸せにしてあげるから。一緒に、人として生きていこう。」
臆病だったエルフの少女は、青年が用意していた服を着せられ、
日の光の下へ連れられていった。
その青年は間違い無く優しく、その青年のもとで、
エルフの少女は暮らすだろう。
一方ヒュドラは栄養失調で死んだ。
おつです!
おい、ヒュドラ・・・
おいwww
521 :
名無しさん@ピンキー:2013/04/17(水) 12:08:44.61 ID:er3VeIWz
ヒュドラがかわいそうだろ、この人でなしめ!
エルフ食べたかっただろうに…
GJ!
ハッピーエンドなのにこの反応www久々に腹抱えて笑ったわ
エルフ幼女美味しそうだ
ヒュドラ吹いたwww
助かったと思ったらまた捕食されるルートにループする可能性も微存
wiki更新しました。
おつ
何かIDがかっこいい俺
こんなID何年ぶりやろ
誰かお題出してよ
誰かが作ってくれるよきっと
531 :
名無しさん@ピンキー:2013/05/07(火) 23:30:35.69 ID:CxUvAmGh
スライム的なものに包み込まれながら吸収される感じのvoreは英語でなんて言うの?
166+1 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/08/05(日) 23:42:33 ID:lE1ngkym (2/2)
生け贄
日本のとある地方では、不作が続くと若い娘を専用の儀式用便所の上にしゃがませ、中に潜む怪物(=神)に捧げて豊作を祈った。
後に残った肥料を田畑に撒くと、その年は必ず豊作になったという。
時が過ぎて昭和。その場所は、小学校の便所になっていたが、神はまだ死んでいなかった。
仮死状態で生き延びた怪物は数百年振りの獲物に襲い掛かる。
この日から、女子児童の度重なる失踪事件が発生し、校庭の花壇は何故か綺麗な花が咲いていたという。
っていう話を誰か形にしてみないか?
毎度毎度プロットだけなら思い付くんだがなぁ。
発掘したけどこれいいね
書いて見たい
是非ともお願いします!
皆の衆、全裸待機じゃ!
ここってどういう人達が来てるの
グロ好き?
新作来ないかなあ
>>534 普通の陵辱じゃちょっと刺激が足りない人向け
ムシャムシャバリバリが読みたいわけではなく絶望感を楽しむのだ
というのが俺の意見
食欲と性欲を同時に満たすためのスレだよ
538 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:24:20.08 ID:lP0pYn+F
儀式が終わり、部屋に戻された俺は罪悪感に苦しめられていた
あの女の子を食い殺してしまったのだ。
俺が人間に戻ることができたとしても、もうあの娘が生き返ることはない。
罪悪感に苦しむまま、俺は眠ってしまった
あの白い部屋
そこに俺はいた
全裸のまま
そう、初めて俺は自分が全裸であることを意識した
なぜなら、その目の前に、さっき自分が食べた娘が全裸でいたからだ
彼女はうつむき加減に俺の方を見ていた
その眼は、妙に恨めしいものだった
そうだ、俺が食べてしまったのだから
しかし、娘はその恨めしい視線のまま俺にはい寄ってくる
「寒い、寒いの…」
そういったまま娘は俺のペニスを口に含んだ
「え?君は一体?」
混乱した俺の意識に娘のフェラの快感が侵食する
そのまま娘は俺を押し倒して、上に乗りかかった
「あたためてください…そのお体で」
そういいながら、娘は俺の上に跨る
わけがわからないまま俺はあの娘と体を交わした
539 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:25:28.42 ID:lP0pYn+F
半ば無我夢中でされるがまま体を開く娘にペニスを突き入れた。
娘は目を閉じたまま俺を受け入れていた。
そして、すべてが終わった後、娘は満ち足りた表情で空へ昇って行った。
目が覚める
俺の腹の下に妙な異物感がある
動いてみたら、ゴロリと大きな物体があった
宝石のような輝きを持つが、その形は見覚えがあった
崩れていて、いくつもの塊になっているが、塊のひとつについてる半球形のものは、乳房そのものだった
目や鼻のようなものがついてる塊もあった
これは…
見回りに来たいつもの男がそれを見つけると、恭しそうに拾い集める
「崇神様がまたも奇跡を起こされた。これは昨夜召し上がった娘でございます。
かように美しい宝石になれてあの娘も喜んでいることでしょう」
そういって、娘だった残骸を片付けて去っていった。
その残骸を黒いスーツの男が引き取る。
黒いスーツの男はこっちを向くと、近寄ってきた
「なあ、おたくも突然のことで状況が呑み込めてないだろう?説明してやるぜ」
黒いスーツの男は俺の体をひとなでした
「ある程度は察してると思うが、ここはお前のような元人間の蛇を崇める宗教だ。
大抵の新興宗教がそうであるように、この世ならざる奇跡を見せられることで、みんな信仰もするし、寄付もあつまる。それでできたのがこの施設だ。」
宗教の名は、俺も記憶の片隅にあるものだった。
そういえば、目の前の男も見たことがある。
しかし、知っていたのは名前だけで、まさかそんな信仰だったとは知らなかった。
「といっても、全くのまやかしや故意でお前を蛇にしたわけではない。人間が蛇になるメカニズムは誰も知らないし、いつからこんなことが始まったのかも知らない。
もとは、この島の土着の宗教だったらしいが、文明化で島の人間が本土に行くようになってから本土の人間が蛇になるようになり、本土からも信者が出てきて今に至っている。
俺たちがやったのは、その土着信仰を宗教に変えただけだ」
男は俺に目をやった
「元人間の蛇の食料は人間の娘だ。それはお前さんも体験しただろう。しかし、俺のようなおっさんには食欲はわかない。だから俺は安心というわけだ。
そして、ある程度たったら蛇は姿を消す。消した後どこへ行くのかは俺も知らない。人間に戻るのかそれとも俺も知らないどこかへ行くのか。
わかっているのは姿を消した後また新たな人間がここへやってきて蛇に姿を変えるということだけ。今度はお前さんがその哀れな一人だったというわけだ」
つまり、元に戻る方法は誰も知らないということらしい。
男はさっきの宝石を手に取る
「で、お前さんが娘を食べた後に排泄物として出てきたのがこれだ。どうしたわけか食べた娘が排泄されるときにはこのような宝石になってる。
あの男は単純に奇跡だとありがたがっていたが、俺たちはこの宝石を石として粉砕して金に換えることにする。だから、俺にとってはお前さんは信者の信仰と宝石の収入両方で貴重な金づるということだ」
高笑いする男は暗澹とする気持ちの俺にとどめを刺した
「昨日食べたのは信者の娘で、最初からこうなることを知ったうえで体をささげてきた娘だ。
だが、いつもそんな娘ばかりというわけにもいかないから人間らしい良心は捨てた方がいいだろうな。今のお前は人間の女だけを食べる蛇なんだから」
男はそれだけを言って姿を消した。
540 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:26:08.27 ID:lP0pYn+F
男の言葉に嘘はなかった
その後も俺が腹を減らした頃にあの祭壇へ導かれては娘を差し出される
それを俺は湧き上がる欲望とともに食べてしまう
いや、食べずにはいられなかったのだ
空腹がもたらす蛇としての食欲と、一度覚えてしまった女性の味
それらが俺の体と心を動かし、娘を丸呑みする
今度の娘は最初の娘と違って口の中で必死で抵抗した
しかし、抵抗すればするほど体中から湧き上がる女性の香りが口の中で広がり、甘美な感覚を脳に伝える
暴れながら腹の中へ送られる娘の体は最初の娘よりスレンダーだが、その分瑞々しいのど越しがあった
腹の中で消化されるまで、娘は腹の中でぐるぐる暴れ続けた
その結果、手足の肉がまず剥がされて溶けていき、そのあとは動きを止めた体からボロボロと内臓が零れ落ちるのが知覚できた
この体は味覚を腹の中でも感じられるらしく、新鮮な肉や内臓の味が溶けるとともに感じられる
娘のすべてが体の中へ浸透するような感覚だった
そして、それとともに俺の心に再び人としての罪悪感が湧き上がる
また、人を食い殺してしまった
しかも、あの男の発言が正しければ今度は普通の娘だったはずだ。
さらわれて、犯された娘を食い殺してしまった。
もし、あの娘と同じなら、今度も…
その夜、もしやと思った通り、食べた娘が全裸で現れた
最初の娘と同じ恨めしそうな目線のまま体は寒さをこらえようとしているのがわかる
その恨めしそうな視線に耐えられないまま俺は目をそらす
今度は体を交える気にはなれなかった。
じっと見ていたが、やがて恨めしそうな視線を向けたまま空へ昇って行った
俺の心には奇妙な寂しさだけが残った。
最初の娘の時とは違うものだった。
目を覚ましたら、腹の下にバラバラの娘のなれの果ての宝石があった。
その顔は苦痛にゆがんでいた。
541 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:26:48.39 ID:lP0pYn+F
その後しばらく俺は考え込んでいた
これだけの苦痛のまま人生を終えたあの娘を俺は抱いてやるべきだったのか?
最初に食べた娘の最後の表情と昨日食べた娘の恨めしそうな表情が重なる
次に饗された娘は中学生くらいの娘だった。
まだ未成熟な身体を数人の男に蹂躙されて泣きじゃくる娘を食べた。
柔らかい皮膚に包まれた若い肢体は口の中に入れるとピチピチと抵抗するように動いたが、やがて泳ぐようにするりと喉を通っていく。
喉の奥で幼い瑞々しさを感じる女の味を広げた娘の体は砂糖菓子のようなはかなさで溶けていった。
夜、夢に出た娘は上目づかいで不安そうな目線を向ける。
俺はその娘を半ば無理やりのようにして抱いたが、娘は抵抗しなかった。
まだ未成熟な膣に俺のペニスを押し入れるのを、顔をゆがめて受け入れる
最初は涙を浮かべていた娘だったが、俺がペニスを突き入れるたびに少しずつわきあがる雌の快感に染め上げられていった
まさか、人生の最後にこんなかたちで女性の幸せを感じるとは思わなかっただろう娘は自ら腰を振り始めた
最後の快楽をかみしめるように
そして、最後は俺がリードされるような形で絶頂を迎えた後、満足しきった表情で空へ昇って行った
それから、俺の中の何かが変わった
この体から元に戻ることはできない
そして、この体は女性を食べないと生きることはできない
俺にとって女性は食べ物なのだ
そう考えるようになってから、不思議と気持ちが楽になった
供された娘が泣きながら助けを乞うても、なんの罪の意識もなく食べることができた
口の中で暴れる娘から剥がれる乳房や尻の味をじっくり味わえるようになった
そのあとは、寂しそうな顔の娘を抱いてやり、満足させたまま空へ昇らせた
そんな日々が続いた
542 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:28:37.18 ID:lP0pYn+F
その日も俺はいつものように祭壇に導かれる
もう、今日の娘はどんな味かということにしか関心はない
前に食べたような肉感たっぷりの娘か、はたまた貧弱な身体で一生懸命放っている女性の香りが初々しい幼い娘か
そんな俺の目の前に供された娘を見て、俺は凍りついた
全裸で縛られて祭壇に上げられた娘は恵美だったのだ
恵美は涙を浮かべながら俺を見る
その視線が刺すように痛かった
恵美に、何人もの男が群がりよる
このままだと、恵美は犯される
俺はとっさに自らの巨体を振るって恵美に近寄る男たちを薙ぎ払った
今まで満足に動けないまま、自分の力も知らない俺の尾の力は強靭だったらしく、群がる男たちはすべて薙ぎ払われた
目の前には、全裸のまま俺を見つめる恵美の目があった
ウマソウ
湧き上がる感情が俺の心を占拠する
止めろ!俺は恵美を食べたくなど…
食べたくなど…
そのまま恵美に目を向けると、かつて食べてきた娘のそれと同じ女性の臭いが立ち込めた
タベタイ
俺は、泣きながら恵美を食べた
恵美の体は俺の口の中で溶けてボロボロになっていった
不思議なほど抵抗はなかった
543 :
475の続き:2013/05/25(土) 00:30:18.36 ID:lP0pYn+F
その夜
夢に出てきた恵美は、なぜかとても晴れやかな表情をしていた
「ありがとう、私を食べてくれて」
それを聞いて、俺は信じられなかった
自分が食べられて嬉しいはずがない
目の前の恵美を疑う目で見る俺がいた
「あの蛇があなただったというのはなぜかわかってた。
でも、目の前の恐ろしい蛇に食べられる瞬間、あたしはとっても嬉しかったの。
目の前にいたのがあたしの望んでいたあなただったから」
全裸の恵美は笑顔のまま言葉を流した
「あたし、貴方にもっと積極的にあたしを奪ってほしかったの。だから、飢えた目であたしをみるあなたを見た瞬間、食べられてもいいかとおもったの」
その瞬間。あの喧嘩の時に自分がしてやれなかったことに気がついた
俺は、自分の気持ちを解放するように、獣のように恵美を抱いた
何もかもをかなぐり捨てて、悔いが残らないくらいに乱暴に恵美を抱いた
「犯す」というほどに
俺の下の恵美は、不思議なほどに満足な表情を浮かべていた。
そして、絶頂に達して、二人抱き合ったまま崩れるように倒れこんだ
時間の感覚もなくなるなか、恵美は起き上がる
「あたし、貴方になら食べられてもいいと思って食べられたの。それは今も変わってない」
そういって恵美は俺の目の前に右手を差し出した
「お願い。あたしを食べて。このままだとあたしは一人であっちへ行かなきゃいけなくなる。その前に、あたしを食べて」
なぜか、その瞬間、俺は何をすべきかが不思議なほどくっきり像を描いていた
俺は差し出された恵美の指をにかぶりついた
骨は噛むとすぐに砕けて溶けていった
代わりに、恵美の味が口の中に広がった
そこからは俺はむさぼるように恵美を食べていった
腕から胸に、肋骨を噛み砕いてはこぼれる内臓を口の中へ放り込んだ
俺の体は満腹感なく恵美を取り込み続けた
腹のくびれを食べたところで恵美の体は二つに折れた
俺は、恵美の下半身を食べ続ける
恵美は満足げな顔で俺を見届ける
544 :
475の続き:
残った上半身を抱え上げた
恵美はすっかり軽くなっていた
恵美は俺に言った
「おねがい。最後に、キス、して」
恵美と唇を重ねる
唇を話した後、目を閉じた恵美の顔を俺は食べた
無我夢中のうちに恵美は俺に食べられた
そして、恵美の体が食べつくされた後、俺の体は光に包まれた
光の中に浮かぶ恵美の顔
「さあ、一緒に行こう」
どこへ?というつもりはなかった
いくところはひとつしかなかった
恵美と二人、どこまでも浮かんでいく
視線を下に向けると、一人の男がいた
俺はこういった
「お前が跡継ぎか。少し驚くかもしれないが、悪いもんじゃないぜ。ま、後はよろしくな」
そのまま、恵美に包まれたままどこまでも昇っていた
どこまでも、どこまでも…
翌朝
「おお、崇神様が死んでいる。」
目の前には冷たくなって横たわる大きな蛇の骸があった
そして、どこかで一人の男が、新たな崇神様となるためにわけのわからぬ使命感とともに島へ向かおうとしていたのであった。