第15回電撃小説大賞<銀賞>受賞作、蒼山サグのロウきゅーぶ!についてあれこれ妄想しちゃうスレです。
少女はスポコン! コーチはロリコン!?
高校入学とともに部長のロリコン疑惑で部活を失った長谷川昴。ただでさえ小学生の話題は
タブーなのに気づけばなぜか小学校女子バスケ部コーチに就任って……!?
小学生の女子だって抱えている悩みは多いのです。
そんな彼女たちに翻弄される、さわやかローリング・スポコメディ!
◆次スレは480kbか970レスを越えたのを確認した人が宣言後に建てましょう
◆ネタバレは公式発売から24時間経ってから
◆前スレ
蒼山サグ ロウきゅーぶ!でエロパロ 5本目!
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1314966157/ ◆関連URL
2chエロパロ板SS保管庫 ⇒ ライトのベルの部屋、3号室
http://green.ribbon.to/~eroparo/ http://red.ribbon.to/~eroparo/ ※ミラー5で403エラーの為、1,2,3,4,6のいずれかをご利用下さい。
◆まとめWiki(二人称等の参考にどうぞ)
ttp://www14.atwiki.jp/ro-kyubu/ ttp://www47.atwiki.jp/ro_kyu ◆SS投下に関して
○好みの分かれそうなシチュ(陵辱、寝とられ、SM、BL、百合、好みの分かれるカップリング等)
の場合は、投下前に注意書きをお願いします。
○投下・投下終了の宣言、投下前のシチュ・カプの注意書きは推奨しますが、強制ではありません。
◆その他
○このスレは荒らし防止のためsage進行でお願いします。
メール欄にsageと入れてから書き込んでください。
○荒らし、煽りはスルー対応で。相手した方も荒らしです。
○13歳未満の女子を姦淫する、またはさせる場合は、たとえ同意があったとしても強姦罪が適用されます(刑法177条後段)
その他各自治体の条例でも高校生以下の青少年に対するわいせつ行為は禁止されているのでご注意ください。
スレ立て乙でーす
ここが私と長谷川さんの新居……はうぅ……
前スレにあった昴×夏陽のやつ、夏陽が昴にベタベタするようになるところまでは普通によかった
というか兄弟みたいになった仲のいい二人が見たい! 昴、9巻でも夏陽と仲良くなりたいって思ってたし
実際、夏陽や万里と一緒にいるときのほうが昴が素を出せてるって感じがするんだよね
ちょっと、あそこからがいいんじゃない
それと、あれは長谷川さん×夏陽じゃなくて夏陽×長谷川さんよ
大事なことだから間違えないで
いちおつ
いちおつです
>>5 俺を糾弾する権利は無いのだよ!が迫真の演技で笑った
メインで登場してる男は昴と竹中だけだしな
展開上仕方ないとはいえ万里はさっそくフェードアウトしたし
上原とか名前が出ればいい方だし
一巻の一成君は友達想いでストーカーっぽくて非常に妄想し易かったです
>>11 バンリーンもリューもまた出るでしょ、多分
新スレ初投下します。
・9巻のifストーリーなので、未読の方は要注意
・真帆モノ
・今回はエロなし
「昴くん。まほまほと一緒に暮らさないかい?・・・・・・二人のための別荘はこちらで用意するよ」
「え?」
真帆のお父さんである風雅さんから言われた一言。それは俺にとって、晴天の霹靂とも言えるべきことであった。
事の始まりは10月の小学生たちの修学旅行での事だ。風雅さんがいろいろ画策したことがあり、真帆と婚約者にならないかと持ちかけられた。
そのとき俺は・・・・・・正直言って、うれしかった。真帆のことを何度も意識したことがあったし、なにより元気な小学生はいい。
・・・・・・それで婚約者になったわけだ。智花はなぜかそれ以来、朝練に来てくれなくなったけど。
とまあ、そんなこんなで、俺は何度か三沢家にお邪魔したし、うちにも何度か風雅さんが来たこともある。
メイドを従え我が家に行進していく様はホントに異様な光景だっけけど・・・・・・
ほぼ、両家公認となったわけだ。同時に、俺には真帆を幸せにするという、重大な使命が両肩に重くのしかかってくるわけだが、それも真帆となら出来ると確信している。
で、今回は俺らの為に風雅さんが数ある別荘を貸してくれるということになった。勿論、俺らには学校があるので、本邸に近いところにある別荘だそうだ。
「あはは・・・・・・最近のまほまほと昴くんを見てると本当に夫婦みたいでね。次はやっぱり同棲かなと思ってね。嫌かい?」
「そんな、とても・・・嬉しいです。ぜひ、お願いしたいです!」
あまりの嬉しさに担任にも見せないような90度の礼をする。真帆とどんな生活が待ってるのだろうというワクワクで胸がいっぱいだ。
「昴くん・・・ところで、聞きたいことがあるのだけど、最近、身の回りで妙な事は起こってないかい?」
「妙な事・・・ですか?・・・いえ、何もありませんけど」
礼を直すと、神妙な面持ちで風雅さんが俺に問いかけてきた。特に以前と変わったことは無いので、否定する。何かあったのだろうか?
「・・・そうか、なら、いいんだ」
そう返すと風雅さんは、いつもと違った表情で遠くを見ていた。俺はそこで少し類推するが、本当に何も思い浮かばない。
強いて言うなら・・・練習後、真帆といつも一緒に下校していることだろうか。何故か視線を感じる事が多いような・・・・・・
まぁ、大したことじゃあないだろ。それに何かあったら、俺が真帆を守るしな!
「おっと、そろそろ行かなくては。それじゃ、失礼するよ。昴くん。また入居については、くいなの方から聞いてくれ」
「はい。わかりました。楽しみに待ってます」
颯爽と後ろに結んだ長髪をなびかせながら去っていく。何度も会っているけど、ホント若いなと想う。まぁ、ある意味、うちの親父も若いか。
「さて、そろそろ練習に行くか」
風雅さんに呼び出されたのは放課後のことなので(くいなさんが学校に迎えに来てくれた・・・勿論、学校で噂になってるだろうから、明日が大変だ・・・)これから慧心学園で練習だ。
体育館の鉄扉を開けると真帆達5人が準備運動をしているところだった。
「おー、おにーちゃん。こんにちは」
「こんにちは、ひなたちゃん・・・それにみんなも」
とてとてと小走りに近づいてくるひなたちゃんの後に、他の子たちが歩いてくる。
「長谷川さんっ。さっそく練習はじめましょっ」
「ふふ、今日は準備万端ですよ」
「昴さん。今日もよろしくお願いします」
「よっしゃー!キアイ入れていくぞー!!」
皆、それぞれに練習の決意を露わにする。みんなヤル気に満ちあふれていて、こっちが圧倒されそうだ。いや、小学生のパワーは何者にも勝ると言っても過言ではない。
さて、練習を開始するか・・・・・・ん、智花の表情が暗いような・・・俯いて何か言いたそうにしているような・・・
「智花、どうかしたかい?」
「ふえっ・・・・・・いえ、何でもありません」
「そうか?気分が悪いなら、ちょっと休んでてもいいぞ」
「本当に・・・大丈夫ですから」
か弱い声を押し出して、ボールを取りにいってしまった。なんだろ・・・あの智花がスランプに陥ったとは思いにくいけど、後からちょっと聞いてみるか。
「それじゃ、各自ペアになって―――」
今日の練習は一段とハードだった。みんな体力がついてきたので、技術を中心とした指導になったから、難易度がグッと上昇する。
相変わらず智花、それに真帆以外の二人(ひなたちゃん除く)もちょっとそわそわしてたような。
修学旅行が終わって、センチなんだろうかという疑問も紗季の「いえ、ホントになんでもありませんから・・・多分、来週にはいつも通りだと思いますよ」という言葉で打ち消された。
うーん。紗季が心配ないと言うなら、彼女の事だしホントに大丈夫なのだろう。
今日も真帆と一緒に下校する為に、校門の前で待ち合わせをしている。俺の方が着替えが早いので、いつも俺が10分くらい待つ。
待っている間もちょっとだけ真帆の事を考えてしまう。それだけ真帆は俺の中で大きくなっていったんだなと、再確認した。
「すばるーん。おまたー」
「おっ、今日も時間通りだな。偉いぞ」
「むー。いつまでも子供扱いしてー。あたしたち・・・その、イイナズケなんだし、さ」
頭をナデナデする俺を、ちょっと恥ずかしそうな上目遣いで見つめる。そんなオンナを感じさせる瞬間が、俺の心をまた一段と熱くする。
「そ、そうだな。じゃあ、今度からはお迎えの・・・き、キス」
「うわわわーー!!なんでもないよっ!い、行こう。すばるん」
両家公認という立場が俺を大胆にさせるのか、それとも元々そうなのかは分からないが、凄い事を口走ろうとしていたな・・・・・・俺。真帆はテレたままだし。
「お、おう。行こうか」
校門の前、二つの影が寄り添い、オレンジ色の大地を切り裂いていった。
「それにしても、今日のシュート、見事だったぞ」
「ほんとう?あはっ、さっすが!すばるんはあたしの事わかってるね」
ドキッ、とした。小学生がこんなに可愛いと思うのは、やっぱり真帆だからだろうか。
しばらく他愛のない会話をしながら歩く。ちょうど坂を下りた交差点のところで、ひとつの影を確認した。
「くいなさん・・・」
「おー、やんばる。どしたん?」
くいなさんが道影から、そっと姿を現した。いつも無表情なくいなさんだが、今回はちょっと表情が明るい。
「昴さま・・・まほまほさま・・・・・・お二人にご連絡がありまして・・・・・・実は別荘の件ですが、明日より入居可能なように手配しました。それで、お二人のご意向を伺いたいのですが・・・・・・いかがなさいましょう?」
えっ。もう。くいなさんが仕事早いのは前からだが、今日の今日だぞ!?いくらなんでも早すぎる。
感心していると、横の真帆の目が輝きだし、
「明日からだって!!さっそくにゅうしょってヤツしよーぜ!すばるん!」
真帆、入所は刑務所だぞ・・・・・・ともかく、真帆は乗り気のよう。俺も、すぐに入居したいが、葵や同好会のメンバーには、どう説明したらいいかを悩んでいた。
まぁ、母さんやミホ姉に関しては問題ないだろうけど、流石に学校にバレるのはマズいだろうな・・・・・・
「わかりました。是非、明日から入居したいです。真帆も喜んでいるようですし」
「了解しました。引っ越しの件は全てこちらで手配しますので、ご心配なく・・・・・・と、そうでした。これをお渡ししておきますね」
くいなさんが取り出したのは、立派な文様の入った鍵。コテコテの装飾がしてあって、いかにも高そうだ。
「これは・・・・・・?」
「別荘の鍵です。昴様にお渡しします。明日はそれを使ってお入りくださいませ・・・あと、その鍵は複製不能なので、なくしたりしませんよう・・・・・・」
手渡された鍵はずっしりと重く、鍵先には特殊な細工がしてあるようだ。ホログラムみたいに反射している。なるほど、複製できそうにない。
「ありがとうございます。くいなさん・・・・・・ここまでしていただいて、その、なんといったらいいか・・・・・」
「いいんだよーすばるん!やんばるはあたしらの幸せを願ってるんだって」
「・・・・・・恐縮ながら」
もう、なんと言っていいのか・・・本当に感謝という言葉だけでは語りきれない。沢山に人に支えられて本当に俺は幸せ者だなと痛感した。
「では、昴様、また明日」
「まったねー、すばるん!明日は一緒に別荘いこうなー!!」
手を振りながら迎えの車に向かっていく二人。「ああ、またな」と返事をすると、黒塗りの長方形は闇夜へと溶けていった。
「さてと、帰って母さんに連絡しないとなぁ・・・あとミホ姉」
・・・・・・まぁ、ミホ姉は後日でも大丈夫か。などと逡巡しながら帰路につく。問題は葵だよなぁ・・・
あいつ、妙に鋭いところあるから、隠していられるのも時間の問題だろうなぁ・・・・・・なにせよ慧心学園までついてきたくらいだし。
決断の出来ないまま、俺は家の前までたどり着いてしまった。
「ただいまー」
玄関のドアを開き、リビングへ入ると、芳しいバターの臭いが鼻腔をくすぐった。
どうやら、今日はシチューのようだ。バター入れると美味しいよね。マイルドで。
「昴くん。お帰り。ふふ、今日はちょっと多めに作っちゃった」
「今日はっていうか、今日もだろ?」
「そうとも言うかしら」
この頃、母さんはいつもの――智花が来ていたときの癖で、一人分多めに作っている。それ自体は別に悪いことではないのだが(次の日の朝ご飯になるし)問題は智花が居ない事だ。
割と母さんは楽しみにしてたらしく、来なくなってからは料理をする楽しみが減ったらしい。
真帆は毎日は来れないし、何より、俺らは明日から――
「母さん、実は、話があるんだ」
「なにー?バスケのこと?」
当たらずとも遠からずだな。母さん。
「実は・・・・・・その、明日から・・・・・・真帆と一緒に暮らすことになった」
俺は意を決して言葉を放つ。どんな反応が帰ってくるかは母さん次第だが、とにかく俺は明日からのことを話す。自分の正直な思いを。
「ふふ、知ってるわよ」
「へっ?」
あまりにも意外な反応で素っ頓狂な声をあげてしまった。知ってる・・・だと。エスパーか、母さんは。
「な、なんで知ってる・・・の?」
「さっき、昴くんが帰ってくる少し前にくいなさんがやってきて、昴くんの部屋の荷物、全部もっていっちゃったわよ。ふふ、明日から息子さんをお預かりしますって。礼儀正しく挨拶していったのよ」
なんだと。もう来ていたのか。くいなさん。流石に仕事早すぎだろ・・・・・・って関心してる場合じゃなかった。
「母さん・・・・・・明日から、真帆と一緒に暮らす事したんだけど・・・」
「いいわよ。真帆ちゃんと一緒にラブラブしてらっしゃい。私たちみたいに・・・・・・ふふっ」
「・・・ありがとう・・・・・・母さん」
ホントにこの穏和な性格に感謝するよ。あと、私たちっていうのは恥ずかしいからやめてくれ。いくら父さんが居なくても。
と、ここで重大な事実に気がつく。
「くいなさんがさっき来たってことは・・・・・・俺の部屋って、もぬけの殻?」
「そうよー」
さて・・・・・・どうしようか。最悪、床で寝ればいいけど、この季節はちょっと寒い。といっても他に手段はなく・・・・・・そうだ。
「確か連絡先は・・・・・・あった」
リビングの電話の受話器を取ってボタンを押す。いつも掛け慣れているはずなのに、ちょっと緊張が走る。
「もしもし・・・ミホ姉?実はさ・・・ちょっと話したいことがあってさ・・・・・・今からそっちいっていい?」
「あー、今ちょっと野暮用あるんだが・・・緊急?」
「超、緊急だ。ある意味、ミホ姉の仕事に関わる」
「マジか・・・・・・分かった何とかする。そうだなー、1時間後くらいに来てくれ」
「オッケー。じゃあ1時間後に」
ガチャ
ふう・・・なんとかミホ姉と約束を取り付けることができた。くいなさんもミホ姉の所には言ってないだろうから、俺が言うしかない。
って、明日入居って本当に急だよな。俺としては早いほうが嬉しいけど・・・・・・真帆と一緒にいられて。
「じゃあ、ミホ姉の所、いってくる」
「気をつけてねー。美星ちゃんによろしくー」
手土産として母さんの特製シチューをタッパに詰め、いざ出陣。
秋の寒空の下、俺はかじかんだ手をこすりながら街を歩いていった。
とりあえず、以上です。
この後、同棲生活をどうしようか考え中です。
あと、すばるんの逆玉の輿うらやましい。
>>19 乙です
このあとすばるんが三途の川を渡りかける光景しか見えない
土産はゲームの方が生存せい高い気がするんだが
そもそも駆け落ちして海外にいった方がいいんじゃ
追伸 智花さん同情します
智花さんならやらかしてくれると信じてる
妙な事に智花さんは関係ないですよね?
まほまほを狙うふてぇ奴であって智花さんは関係ないですよね?
くいなさん仕事はええwww
もっかんさんが三沢家に潜入して破壊工作を行うんですよね
夏日×昴か昴×夏日か……。
リバ可能でいくわ。
そういえば、このスレも他のSSもあまり未来想像系の話ないね
未来想像系て…大学生すばるんが権利関係の資格目指す話?
断固お断りします
ヒロリンズが中学生に上がったらどうなるんだろう?とかすばるんが大学に行ったらバスケ選手として再び注目されるのだろうか?とかか
ロリコンが多いからファンとの相性が悪いのかも試練
野球スレの定番コピペをこのスレ向けにアレンジするとか。
(例・翌日ベンチで冷たくなったすばるんが発見され〜)
すばるんはプリキュア観るのに忙しくてそれどころじゃない
没ネタその1
「長谷川。バスケって面白いのかよ?」
「ああ、面白いな」
「何がそんなに面白いんだよ?」
「まずバスケは、団体競技の中でも人数が少ないんだ。一チーム5人だからな。
野球は9人、サッカーは11人だろ? なのにバスケはたった5人だ。
その5人が、心をひとつにして戦うところが面白いな。」
「……」
「バスケはいってみれば格闘技だ。体と体のぶつかり合いには勇気がいるぞ。臆病者にはバスケはできないな。
それから、このボールだよ。こいつはな、一度地面に落ちたら、どっちに転がるか誰にもわからないんだ。
このボールを自分のものにするには、最後の最後まであきらめない気持ちが必要だな。
知っての通り、不祥事でバスケ部は休部になった。でも、俺バスケあきらめられないんだよ。だから、
コーチやめないんだ。周りからロリコン扱いされて、変人扱いされて、でもやりたいんだ!」
「……」
「途中であきらめたやつの所には、決してこのボールは転がってこないぞ。ほら。持ってみろよ!」
「……長谷川……俺、バスケやっときゃよかったかな……」
「……」
「長谷川、俺、俺よぉ……もう遅いかもしれないけど」
「遅くなんかないぞ。今からだって遅くないぞ! お前さえその気になればバスケだって何だって
やれるチャンスはいくらでもあるんだ!」
「長谷川……」
没ネタその2
真帆の家が、世界的な不況、さらには戦争のあおりを受けて破産してしまった。
真帆の父、風雅は失業。
ある古びた居酒屋で……
「サバの煮付け定食とビール」
「へい!」
その時、銀河と忍が店に入ってきた。
「三沢さん!」
「あ、長谷川くんのお父さん……智花ちゃんのお父さんも」
「話、聞きましたよ。気を落とさないで……」
「出直しでしょ? 手伝うから」
「長谷川さん……湊さん……」
>>32 女バス組全員見てるんだっけか
残念ながら今シーズンで一旦終わりらしい>プリキュア
> 没ネタその2
誰がツリ(4990万円の小切手)を持ってくるんだ?
世間的に問題ない年齢まで成長した昴と智花とか
10年後のガチな婚約話とか
そういう妄想なら尽きない
智花16昴19か・・・普通の女子校生と大学生夫婦だな。
やっぱ小学生がステータス
我らがすばるんは卒業したもっかんたちには興味ない。小学生じゃなきゃな。
なあ竹中、おまえも中学生になることだし
そろそろ仲直りしないか?
>37
ぶっちゃけ、普通すぎて話にならんよな。
>>37 確かにな。
認めてやる、いきなり仲良くなることはできないけど、いがみあうのはやめる。
そういえば、前スレの半分くらい保管庫に保存されてないな、どうすればいいんだ?
待っていればそのうち保管してくれるよ
44 :
508だったやつ:2011/10/24(月) 00:04:47.41 ID:0MxisZQ8
投下します。
・真帆誘拐モノ
・第三者視点、一応主人公夏陽
・超展開
・夏陽×真帆。でも前作よりかは露骨じゃ無いかも
・バスケしろよ
・長い。まだ一話のみ
・ブラックボックスバルはハブリ。
45 :
508だったやつ:2011/10/24(月) 00:08:18.14 ID:0MxisZQ8
ある日曜日の早朝。
香椎家に、インターホンが鳴り響く。
「…え?誰だろう?」
愛莉がその対応をするため、玄関まで足を運び、ドアを開けた。
「…葵さん…それに、美星先生…」
「おはよ、愛莉ちゃん」
「よっ、愛莉!今日何があるか、忘れてないよな?」
微笑みと挨拶を返す二人。
愛莉も笑顔と元気な声で答える。
「はい!勿論です!…でも、今日はどうして?」
当然の疑問だった。今日の事について、伝えるべき事は全て先日に伝えてあるはず。
それに対し、葵が済まなそうな顔をしながら返した。
「…ごめん、愛莉ちゃん。万里くん呼んでくれる?」
「え?お兄ちゃん…?分かりました」
愛莉が玄関から覗ける部分から姿を消すとほぼ同時に、
「お兄ちゃん、葵さんと先生が呼んでる」という声。
それから余り間を置かずに、愛莉が万里を連れて戻る。
事情の想定が出来ず、戸惑っている万里に、
葵は両手を合わせて頼み込んだ。
46 :
508だったやつ:2011/10/24(月) 00:11:04.96 ID:0MxisZQ8
「ごめん!今日一日だけでいいから、昴の代わりしてくれない!?」
明らかに抜けている単語があり、横で美星がため息をつく。
当然、万里が理解できている筈がなかった。横の愛莉もハテナマークを頭に浮かべている。
「…ええと…昴の代わりに何を…?」
聞き返した万里に、今度は美星が説明する。
「…今日さ、他校との試合があるんだよ。それも、所謂ライバルってとこと。
おまけに、こっちまで出向いてくれるから、
今日は何があってもキャンセルする訳には行かない…んだけど、
昴の奴が今日に限って強烈な風邪引いちゃってさ」
「その他校の子に感染したらやっぱまずいし…
それにやっぱ、私だけじゃ不安なとこもあってさ。
それで昴の代わりが務められそうな人っていうと…万里くんしか思い当たらなかったの」
美星の言葉に繋げるように、葵も事情を説明した。
納得した万里が、すぐ横に居る妹を見る。
その表情に少しの陰りがあるのを見て、決心をした。
ライバルとの試合。それがどれだけ重要な物か。
それを「コーチ不在」なんて下らない理由で、妹を、そして妹の仲間を負けさせる訳には行かない!
「…俺で良ければ喜んで!」
「よく言った!」
「本当!?ありがとう万里くん!」
これも、妹の為。
…心の中には、このままコーチになって愛莉にとっての昴の立ち位置を奪ってやろうか、
なんていう思いも僅かに生まれた万里であった。
47 :
508だったやつ:2011/10/24(月) 00:12:16.99 ID:0MxisZQ8
竹中夏陽は、いつもは平日に通る道をそのまま辿っていた。
いつもならばべったりとくっついている妹達は、彼の言葉で先に学校へ向かっている。
内容は教えていない。夏陽自身の判断だった。
ただ現地についてそれを知っても、拒む事は無いだろう。
そんな事を考えながら歩いていた彼の目に、一つの車と、それの回りに何人かの男が立っている姿が入る。
あまり都会していないとはいえ、この辺りに車が通る事は対して珍しくない。
夏陽も対して気にせず、そのまま通りすぎようとした。
そのうちの一人の男が、よく知った少女を抱えているのを見るまでは。
「…真帆っ!?」
三沢真帆。夏陽の幼なじみである少女。
夏陽の呼びかけに反応して、声を上げた。
「…ナツヒ…?ナツヒッ!助けっ…!」
その途中で乱暴に車に投げ込まれる。
そして、一人の男を置いて車が走りだす。
夏陽はそれを目で追いながら、残った一人へ乱暴に問いかけた。
「おい!あんたら真帆を…!」
言いかけた所で、男の鉄拳が幼い夏陽の顔に飛ぶ。
小学生が受けるにはあまりに重たい拳。そのまま夏陽は体勢を崩し、仰向けに倒れこんだ。
男が懐に手を入れながら近づく。
「…ボクチャン。もしこの事を誰にも話さないと約束するんなら、助けてあげるよ?」
優しい声で、物騒な内容を口にしながら、男は懐から、光る鋭利なものを取り出す。
銀に光るそれを見て、夏陽はそれが何か理解した。
それでも夏陽に、従おうなどという思いは浮かんで来なかった。
「うるせえ!真帆をどうする気だ!」
猛る夏陽。男も激昂を見せた。
「…クソガキがっ!」
振り上げられる腕。その先には、先程取り出したもの。
襲い来る衝撃を想像して、夏陽は目を瞑った。
48 :
508だったやつ:2011/10/24(月) 00:13:25.47 ID:0MxisZQ8
「…おい。小学生相手に何やってんだ、オッサン」
男とは違う声。年齢的には、高校生ぐらいの物が響く。
そして、いつまでも襲ってこない衝撃。
恐る恐る目を開けると、振り上げられた腕は、新たに現れた男の手に掴まれていた。
そして、掴んでいる手とは反対方向の腕で、関節部分を殴る。
「がっ…!」
男の悲鳴と同時に、鉄が地面に落ちる音。
それを拾い上げて、新たに現れた方の男が呟いた。
「けっ。全然鍛えてないのな、アンタ。だから小学生にこんな事やってたのか?」
「んだとテメ…ぇ…」
怒りの矛先をその男に向けた、その声の力がなくなっていく。
それは。その男の圧倒的な気迫、威圧感による物だった。
まるで肉食獣のような、今にも殺してやらんという気迫。
少し離れていた夏陽ですら、それを十分に感じ取れていたのだ。
それを真っ直ぐ受けていた男は、言葉を発することさえ出来なかった。
そして、僅かの間の後。
「ひ…ひいいいいいいい!」
男は怯えきった悲鳴を出して、全速力で逃げ去った。
「チッ。せっかくあの口だけ先輩どもと合わずに済む日だったってのによ…
何でこの日に、おまけにこんなとこまで来て、口だけ野郎を見なきゃいけねえんだよ」
悪態をつく、その顔。
夏陽は見覚え、そしてこの声には聞き覚えもあった。
たしか…
「…たしか、リュー…」
「ん?よく見りゃお前、長谷川とやりあった場に居た奴じゃねえか。
妙な縁だな…須賀竜一だ、覚えとけ」
竜一は軽く己の名を述べると、その場を後にする。
夏陽も立ち上がり、車の向かった方向へ歩みを進めた。
49 :
508だったやつ:2011/10/24(月) 00:14:54.35 ID:0MxisZQ8
「…おい。どうするつもりだ?」
その背中に目も合わせないまま、竜一は尋ねる。
「…決まってる。真帆を助ける」
「ハッ。何言ってる。誘拐事件だぜ?ガキ一人でなんとか出来る代物じゃねえぞ。
おとなしく警察に言ったほうが確実だと思うがな」
嘲笑するような、竜一の言い草。それでも夏陽は声のトーンを変えずに言う。
「分かってるなら…あんたが警察に言ってくれよ。俺は止まってる訳には行かない」
「…分からねえな。何でそんな強情になってる?たかが知り合いだろ?」
一呼吸の間。
決心と共に、夏陽は告げた。
「「助けて」って言われたんだ、真帆に。引き下がったら男じゃねえ」
再び一呼吸の間。
次に決心したのは、竜一の方だった。
「…面倒くせえ奴だな」
懐から携帯電話を取り出し、番号を入力しながら夏陽に問う。
「…フルネーム教えろ、その…真帆、ってやつの」
「え…?あ、三沢真帆」
端末を三回タッチし、携帯を耳に当てる。
そして、小さな声で話し始めた。
「…あんた…?」
話終えた竜一が、夏陽に向き直る。
「捜索はするらしい…どうにも曰くつきのナンバーみたいでな。
確か…三沢っての、あの有名な三沢か?」
「ああ…そうだけど…曰くつきって?」
一単語が引っかかり、夏陽が問い返した。
「…アレだ。ヤのつく無職の奴等っぽいぜ。
そりゃ、それだけの資産家の娘なら狙われてもおかしくないな。
すげえ強気で「この事は我々にお任せ下さい」とかなんとか言われてたが…ま、聞くまでもねえな」
そう言い切って、竜一が夏陽の横に並ぶ。
「…胸糞悪い思いをしないで済む筈の日に、スッキリできねえのは癪だからな」
その言葉で、夏陽は竜一の思いを受け取る。
二人が駆け出すのは、ほぼ同時だった。
50 :
508だったやつ:2011/10/24(月) 00:21:10.78 ID:0MxisZQ8
以上です。
シリーズものならタイトル付けたほうがいいんでしょうか?
すばるんのブラックボックスぶりは異常。
8人候補(もっかん、まほまほ、紗季、ひなちゃん、愛莉、葵、ミホ姉、竹中)がいるのに、
だれか一人(たとえば竹中)とくっつく話を書けば、あとの7人が…という。
てなわけでハブリました。多分出てくるのは最後の方だと。
>>50 乙
リューや万里がメインで登場するのって珍しい
そしてくっつく候補に普通に入ってくる竹中w
ところで、ブラックボックスってどういう意味です?
「昴さん! 頑張ってください」
「すっげー! いおりんはっえー!」
「おー、おにいちゃんがんばれー」
「え、えっと、長谷川さん、ふぁいとです」
「葵さん、一条さんって一体何者なんですか?」
「わたしも、プレイするのは今日始めて見るけど……これは……」
外野の女性陣の声が響く。万里だけは黙って、まるで睨むように戦況を見つめている。
合同練習の休憩時間。
コートの中には、俺と一条さんの二人が対面していた。
「くっ!」
「はっ!……ふぅ、これは、届きませんでしたか」
俺のスクープシュートが、ゴールを揺らす。
5ゴール先取制の、これが5ゴール目、つまりは俺の勝利なのだけど、とても勝った気にはなれなかった。
今日は初日ということもあって、全員の連携とフォーメーションを作り上げることに時間を割いた。
そのため、ポジションがほぼ固定される俺と万里はそれほど運動量が多くなかった。
またパス出しや飲み物の買出しなどの補助をしてもらった一条さんも疲れはほとんどなく、その流れから遊び程度のつもりで俺と一条さんの1on1勝負が発生した。
その勝負は、すぐに遊び程度なんていう域を超えた真剣勝負になった。
一条さんの運動能力は想像以上、というよりも異常だった。
バスケの経験はほとんどないと事前に本人も言っていたとおり、細かい技術はなくシュートも稚拙、ドリブルも一応ボールをついて走れると言った程度のもの。
ただし、瞬発力に始まり反射神経に跳躍力、さらにはボディバランスや握力といった基礎的な身体性能は俺とは比較にならなかった。
ディフェンスでは、抜いてもシュートを打つまでに追いついてくるし、オフェンスではボールを放って自分で拾いゴールに叩き込むという荒技を連発してきた。
追いかけっこになるとほぼ勝ち目がないので、俺はやや引いて守る羽目になり、体躯の差で苦手となるゴール下の勝負が多くなってしまった。
最終的に、切り札であるスクープシュートまで使ってなんとか勝利を収めたものの、次やれば勝てるかどうかあやしい。
「年甲斐もなく申し訳ない、流石ですね長谷川君、これだけ熱中した勝負は久しぶりです」
「い、いえ、こちらこそ、ありがとうござい、ました」
おまけに、この体力。こちらは少し息が上がっているのに、まったく疲れたそぶりすら見せない。
一条さん、もしかしてかなりのスポーツマンだったりするのだろうか?
「さて、引き続き練習に励んでください、私は勝負前にレクチャーしていただいたドリブルやシュートの基礎練習でもやっています、隅っこでやりますから邪魔はしませんよ」
なにかを聞く前に、一条さんは足早にコートの端まで行ってしまった。
しかし、残り時間はバスケの練習をするのか……今の勝負でバスケを気に入ってくれたのなら、それはとても嬉しいかもしれない。
「さて、休憩終わりっと、すばるんまたビシバシいこーぜ!」
「ん、ああ、そうだな、じゃあ次は……そうだな、紗希にポイントガードに入ってもらって、俺はシューターの位置になってみるか」
そう言って、紗希にボールを渡す。
試合では、おそらくまともにマッチアップできるのは俺と万里のみ。ほぼレギュラーで出てもらう予定の智花も高さが厳しいし、葵ですらもしかすると危うい。
ほぼ確定の4人に加えて、さらに誰か1人は女子バスケ部から出てもらう必要がある。戦力で言えば大きく劣ってしまうことは間違いないだろう。
その穴を補うための苦肉の策として、真帆と紗希と愛莉とひなたちゃんを4人で1人として計算して状況に応じて出し入れする。
「愛莉と俺と紗希がオフェンス、葵と智花と万里がディフェンスで頼む」
「はい、では行きますよ長谷川さん」
ゴール下のポジションの奪い合いは、万里が当然のごとく制する。出来れば少しくらいは愛莉にも粘ってほしいところだけれど、そこは仕方ないと割り切る。
俺のマークには葵、負けるつもりはないけれど俺の癖をよく知っている分、なかなかやりにくい相手だ。
そして紗希には、智花――
「紗希、パス出すことばっかり考えてると足が止まっちゃうよ」
「くぅっ」
結局、紗希は何も出来ないままボールを奪われた。
智花と紗希の間にはまだまだ大きな差がある。付け焼刃ではあるが、実力差がある相手との経験がいまはなによりも必要だった。
「紗希、そんなに昴さんを目で追ったらどこにいるかすぐわかっちゃう、ディフェンスの私から昴さんは見えないんだから、そこを有効に使って」
プレイ中でも智花から紗希へのアドバイスが飛ぶ。
俺も葵のマークをうまくはずしきれない、パスの出し手と受け手のタイミングが上手く合わない。
智花にボールを奪われないようにするのに必死で、とてもタイミングまで調整する余裕は紗希にはない。まいった……もしかしたらこの練習は早すぎたのかもしれない。紗希にも真帆と同様シューターとしての活躍を期待したほうがいいか。
そう思った時、チームの3人目が本来の持ち場を放棄して走り出した。
「紗希ちゃん!」
「っ! 愛莉!」
紗希の後ろにまわった愛莉がパスを受け――
「長谷川さん!」
俺に高いパスを送る。
「よし!」
高さは葵より俺に分がある、パスは難なく通った。
マークを左右の揺さぶりでふり、そのままの位置でジャンプシュート。
スパッと気持ちのいい音がした。
「よっし! えらいぞ愛莉、よく状況判断できた」
「あ、ありがとうございます、長谷川さん!」
「いや、ねぇ、昴、成長を喜ぶのはいいんだけどさ、今のって実戦で使える?」
愛莉の頭を撫でながら喜んでいた俺に、葵が半眼で言ってきた。
まぁ、ボールもらいに行かなければパスが出せないのでは、ポイントガードは務まらない。
「すいません長谷川さん、もう一度、もう一度お願いします、今度はちゃんとパスを出してみせます」
紗希自身それはわかっていたようだ。そして、やる気もまだ充分ある。
いまのはシューターである俺へのパスを意識した練習だったが、この際もっと視野を広げてもいいかもしれない。
「真帆! ひなたちゃん! ちょっとこっちに入ってくれるかな?」
別のゴールで黙々とシュート練習に打ち込んでいた2人を呼び寄せる。
ディフェンスに真帆、オフェンスにひなたちゃん。
マークを外しにくく、ポイントガードへのディフェンスも執拗で早い。
逆にこの状態でもパスを出せるようになれば、試合でもこのフォーメーションは有効になるかもしれない。頑張ってくれよ、紗希。
□視点変更 〜 一条伊織
練習開始から一週間。
小学生の成長速度というものは実に恐ろしい。
まず永塚紗希。
まだまだ粗はあるものの、パス出し役としてボールのキープ力と視野の広さが格段に上がっていおり、長谷川智花の速さにも対応しつつある。
次いで三沢真帆。
はじめは高いゴールと重いボールに戸惑いがあったようだが、現時点でシュートだけならば充分戦力になるレベルに成長した。
さらに香椎愛莉。
彼女の場合最大の武器は慣れだろう。大学生かそれ以上の体躯を持つ兄と常にゴール下に配置され続けた結果、大きい相手とのポジション争いへの恐怖心が薄れている。
ダークホースは袴田ひなた。
主に練習しているのはドリブルからのシュート、どちらも永塚紗希や三沢真帆には遠くおよばないが、彼女のドリブルはとにかく低く、もし相手をするとなれば実は一番やりにくいのではないかとさえ思える。
そして長谷川智花。
あれは別格だ。全身のバネといい負けん気の強さといい、長谷川昴以上の天性を持っている。バスケットボールという競技の特性上、身長の低さだけはやや気になるが、むしろその欠点すらも伸び白に見えてしまう程の輝きをもっている。
さらに意外なことに高校生の3人もこの短期間で上達している。
基礎練習に加えて、皮肉なことに私の存在が彼らの成長に一役買ってしまったようだ。最近では、私を練習相手に立てられることが多く、技術ならともかく単純な速さ負けや力負けに対して対策を講じられつつある。
こちらも基礎を吸収させてもらっているので断るわけにはいかないが、なんとも大きな誤算だ。
地域振興バスケット大会まであと3週間。
組み合わせの発表まであと2週間。
せめてそれまでは、この状況を続けさせてもらおう。素人の私には、学ぶべきところはまだまだ多い。
彼らの内部を崩しにかかるのは、もう少ししてからでいい、早すぎると修復する時間を与えることになる。
□視点変更 〜 篁美星
他に物音がない家の中で、携帯電話のコール音が鳴る。
3コール目で、相手が出た。
「あー、昴? どう? 特訓順調? ん、そうか、ならよかった……ん、ああ、ところでさ、一条さんって人まだ来てるの?
今日も来てる? うん、そっか、うん……ねぇ、明日私も見に行っていい? え? あっはっは、別に他意はないよ、そんじゃ、またねー」
まだ何か言っている甥っ子を無視して電話を切った。
目の前に開いた、パソコンのディスプレイを見つめる。
「今日も、来てる、か」
表示されているのは、一条伊織の情報。
調べてみれば、あっけなく見つかった。確かに、見たことがある名前だった、当時の地域新聞か何かに載っていたのかもしれない。
「七芝高校出身、大学に進学後、就職……就職先は」
スクロールした画面には、むしろそここそが主題であると、大きなフォントで書かれていた。
「プロ野球……ドラフト下位とはいえ本物の、日本で一二を争うくらいに稼げる競技のプロ選手」
そして、最終行にはただ一行だけ、その末路が書かれていた。
20XX年自由契約。実働3年。
つまり、一条伊織はついこの間クビになった。
自由契約になったプロ選手が母校に就職先の斡旋を頼む、プロアマ規定だとか面倒なものはあるらしいが、一般的には間違ったやり方ではないはずだ。
「でも、昴たちに味方して、その就職活動は駄目になった……」
そう、駄目になったはずだ。
ならば、なぜ一条は一週間もバスケットの手伝いなどしているのか。
野球選手は前年の給料に応じて翌年も税金を納付しなければいけないらしく、収入がなくても膨大な税金をもっていかれる、つまり一条にとって来年の収入確保は死活問題であるはずだ。
「なんだろう、なにかがおかしい」
もしかしたら、昴並のお人よしである可能性もある。それであればいい、けれど、別の意図でバスケの練習に参加している可能性もある。
確かめなければ、直接会って、その人物を見極める必要がある。
□視点変更 〜 長谷川昴
「つまり、昴君と万里君ではそもそも身体の作りが違います、いっそのこと別の生物とでも考えた方がいいでしょう」
「な、なるほど」
練習後、一条さんに誘われて近くの喫茶店に入った。
子どもたちは先に帰したし、万里も愛莉と一緒に帰り、葵も女の子をあまり遅くまで連れまわすわけにはいけないので帰ってもらった。
話の内容は主に身体の作り方に関して、一条さんも俺と似たアスリート体型で万里のように筋肉質でないため、この話はなかなか得る物が多い。
練習の合間にも面白い話を聞くことは出来たけど、やはり一度腰をすえて話してみてよかった、特にトレーニングの方法や鍛える時に何を意識すればいいのかなどフィジカル強化に関しては教えられることが多い、この人は本当にすごい。
「あの、すいません一条さん、あまり人の過去を聞くべきではないのかもしれませんけど、その、一条さんって、何かスポーツをされていたんですか?」
聞いておきながら、なんだか自分の間抜けさに呆れた。
何もしてないわけがない、あの身体能力は鍛えに鍛え上げられたものだ。
おそらく、学生時代は名のある選手だったんだろう。
「ええ、実はつい先日までプロ野球に所属していました、契約はまぁ今年度いっぱいまでですが」
返ってきた答えは想像以上だった。
「へ? プ、プロ? プロ野球って、あのテレビとかでやってるプロ野球ですか?」
「はい、そのプロ野球です、もっとも、私はほとんどテレビに映る機会はありませんでしたが」
それならば、あのずば抜けた運動神経も頷ける。
競技は違えど、この人ははるかに高いレベルで競ってきたアスリートなんだ。
「え、えっと、すいません」
「なぜ謝るのですか?」
「なんだか、今まで随分気安く声をかけてて、バスケの練習まで手伝ってもらって、一条さんがそんなすごい人だったなんて」
「昴君が気にするようなことはなにもありません、今まで通りで結構ですよ」
「あ、その、ありがとうございます」
落ち着いた微笑みでそう言われ、なんだか照れくさくなってしまった。
コーヒーを飲んで、少し時間を置く。
「それにしても、小学生たちはすばらしいですね、たった一週間で見違えるほど成長している」
「え、ええ、本当にコーチ冥利に尽きます」
初めて出会った頃の男バスとの試合前と同様か、もしくはそれ以上のスピードで智花達は成長していた。それも、5人全員がノンストップで急速に、比喩ではなしに、1を教えたら3か4くらいは吸収している。
ちなみに、成長速度でいえば実は一条さんも相当なものだったりする、この人の場合少しの基礎さえ身に着ければそれがそのまま必殺の武器になる。
「成長期でもあるんでしょうが、それ以上にあの集中力がすばらしい、昴君彼女たちがなぜあそこまで急激に成長できているか、理由はわかりますか?」
「え、そうですね、やっぱりレベルが高い相手や、ポジションややるべきことが定まってせいか……」
理由を考えながら上げていくが、どれもしっくりこない。そもそもあの集中力はどこから来るものなのか……
「私の意見も概ね同意です、あとこれは私見なのですが、今はあの子たちにはどれだけ成長したかは伝えないほうがいいでしょう、こういうのは気づいたら止まってしまうものです」
確かに、意識してしまうと逆にやりにくくなってしまうかもしれない。
「本当に、あの子たちには感謝してます、関係ないはずの俺の問題に巻き込んでしまって、それなのに精一杯努力してくれて」
「感謝の気持ちは勝ってから伝えるべきでしょう、まだまだ組み合わせも発表されていませんよ」
「ははっ、そうですね、でも……楽観的かもしれませんけど、負ける気はしません」
「……、そうですね、昴君が言うのであればおそらくそれは正解でしょう」
そう言って、一条さんはゆっくりと席を立った。
「失礼しました、思ったよりも長くなってしまいました。妹さんも先に帰っていることですし、晩御飯を待たせてしまっては恨まれそうです」
「い、いえ、それは……」
「会計なら私が出しますよ、ではまた明日」
レジに向かう一条さんの背中を見送る。
なんだか、最後の方で機嫌が悪くなった気がしたけれど、どうしたんだろう?
あ、ミホ姉が明日見に来るってこと伝え忘れた。
……、まぁいいか、大したことじゃないし、もしかしたらミホ姉もプロ選手ってことを知って見てみたいだけなのかもしれないし。
―交換日記―(SNS) ◆Log Date◆
『きょうもあたしたち、またれべるあがったなー! まほまほ』
『おー、おにいちゃんのためなら、ひな、いくらでも頑張れる ひなた』
『それ、一条さんが今日聞いてきたことよね? 集中力がこれだけ持続するのは何か秘訣があるのでしょうか?って。 紗希』
『もっちろん! すばるんのピンチをこんどはあたしらがすくうためだぁ! まほまほ』
『うん、昴さんのために、今度は私たちが力にならないと。 湊 智花』
『あ、そういえば、四月の時と逆なんだね、今度は長谷川さんの部活が危ないから。 あいり』
『アイリーン気づくのがおそいぞ! あのときはすばるんからあたしたちへのラヴぱわーでしょうりしたが、こんどはあたしたちからすばるんへのラヴぱわーでしょうりをもぎとるのだー! まほまほ』
『ふぇ、ふぇぇ、ら、らぶぱわー!? 湊 智花』
『あら、間違えてはいないわよトモ、長谷川さんからの愛情溢れる指導にお応えしなくては。 紗希』
『おにーちゃんへの愛なら、ひな負けないぞー。 ひなた』
『わ、わたしだって、ま、まけないよっ!? 湊 智花』
『わ、わわ、わたしも。 あいり』
『ふっふー、でももっかんはいいのかなぁ? いまのままで まほまほ』
『ふぇ? ど、どういうこと? 湊 智花』
『一条さんに誤解されたままよね? 長谷川さんの妹だって 紗希』
『一条さんが作ってきてくれたフォームチェック用のDVDも、長谷川智花って書かれてたね あいり』
『だ、だって、それはみんなが昴さんたちにまで、言っちゃだめって口止めしたからでしょっ。 湊 智花』
『だーかーら、もっかんがじぶんでていせいしなきゃいけないんだぞ! いもうとじゃなくて、もっとふかいなかになれますって! まほまほ』
『ふ、深い仲なんて、べつに、そんな、私なんて……うー、は、恥ずかしいよぉ 湊 智花』
以上です。
皆々様レスありがとうございあす
実は今回分で初期プロットを大きく書き換えました。
元々話しの結末部にするところをやや後半、くらいの位置にして結末を別作成。
その影響もあって今回一週間が一気にながれました。
オリキャラの一条は、元々昴を上から見下ろすコーチの位置で想定していたのですが
話の方向を決めてくるにつれ、段々とバスケ経験者じゃ勝負にならないことが判明し
一番知名度が高く人口の多い競技として野球を選び、再編したものが現在の状態です。
一応モデルとなる人物は実在の選手で存在します。
では、また次回投下まで、皆様ありがとうございました。
>>50 乙
続きが楽しみだ。
タイトルとコテはあった方がいいかな。
……作品が増えてくるのは好ましいことだが、全く間を開けずに投下は流石に行儀が悪すぎないだろうかねぇ。
既にしてしまったことはもうしょうがないからうるさくは言わんけど。
>>50 乙、竹中が主役ですばるんが出ないって珍しいな
パロディなんだしバスケ成分薄くてもいいんじゃないか
期待してる
あと、タイトルとコテはあった方がわかりやすい
>>63 乙
弱点の故障した右肩ってそういうことか
女子バスケ部の成長がわかりやすくていいな
SNSもそれらしく出来てるし、安定のクオリティ
すばるんは信用しすぎw
一気に二つも来て俺は嬉しいけどな
まあ多少は時間空けた方がよかったのかもしれないけど
与えてもらってるだけの身で行儀がどうこうまでは言えないよ
そこまで流れが早いわけじゃないし見落としも少ないだろうし
>>66 投下直後に乙って言われるのが書き手最高の楽しみなのに、それを後ろの人に話題をかっさらわれる印象を受けるんだよ、先に投下した人は。
>>67 その通りだね(´・ω・`)
まあその辺は書き手さん側での配慮…かな
>>67 確かに書き手側にとってはあまり面白いことじゃないよな
投下間隔を見て自重してもらうか、上手くいかなければ注意事項でテンプレに加えるか、か
なんか間隔に関してのレスが続くからも一回感想
>>50 今朝も書いたけど、ちゃんと見てるぜ
前スレ508の真帆と夏陽はすごく可愛かったから今回も期待してるぜ
>>63 次は間隔に気をつけれてくれよ
エロパロぽくはないが話は面白いから楽しみにしてる
全体的に書いてる人が増えている・・・
うむうむ。いい傾向である。
>>50 続編待ってた。
しかし高校生組が続々登場し出したのは意外。これからどうなるのか非常に楽しみッス。
>>63 これもまたロウきゅーぶならではな作品、毎回楽しみにしてる。
徐々に徐々に核心に近づいている感じがして続きが気になる展開ですなぁ。
一つだけ気になったのが「紗希」ではなく「紗季」なのでは?
>>67 目安として、3〜4時間くらい空ける辺りが良いんじゃないだろうか。
それだけ空ければある程度の人数は見てくれてるだろうし、単純に作品が投稿され過ぎて流れるって事もないはず。
しかし、今まで巡ってたエロパロ版が過疎ばっかだったから、作品が投下されないっていう問題はあっても、ペースが早いっていう問題に出くわしたのは初めてだ。
72 :
凍てつく蕾の懊悩:2011/10/24(月) 23:32:18.73 ID:JM84mHXI
前スレで書いてた紗季x真帆の続きが出来たので投下します。
以下注意事項。
・百合モノです。今回辺りから少しずつそれを意識した描写が入ってくるかと思われます。
・今回もエッチぃのはありません。……うん、アレくらいならエッチっていうほどじゃない。…はず。
73 :
凍てつく蕾の懊悩:2011/10/24(月) 23:34:35.43 ID:JM84mHXI
「はぁ……」
ベッドの中、一人でずっと考え続けてる。昼間の、あの事を。
「事故、よね。事故」
真帆はただ寝ぼけてただけだし、どっちにもキスしようなんて意思はなかった。
だからあれは事故以外の何ものでもないし、事故である以上あれはノーカウントで良いはず。
私も真帆も、ファーストキスはまだ失われていない。これは明白。
だから悩んでいるのは、その事じゃない。
「事故なんだから、早く忘れないと……」
キスなんてしちゃったせいで、真帆と顔を合わせられなくなった。
今日あの後、目を覚ました真帆とお喋りしたんだけど、途中でハズかしくなって、眼を逸らした。
「絶対ヘンに思われただろうなぁ……」
失敗だった。あの場で平静を装う事が出来ていれば、明日以降会っても、大丈夫だったと思う。
けど、真帆が違和感を覚えてしまっていたら、こっちがいつもどおりでいる事は尚の事難しくなる。
せめて、明日は普通に振る舞わないと。取り返しがつかなくなる前に。
妙な緊張を覚えながら、私は眠りに就いた。
次の日。学校の教室。
「なーなーサキー!」
「…………」
脱力した。ホントにいつもどおりに、真帆が話しかけてきたから。
そうよね、真帆相手に、杞憂だった。
「どうしたの、真帆?」
相手がいつもどおりなら、私もなんとかいつもと同じにやれる。そのくらいの余裕は、一晩寝て持ち直す事が出来た。
「んっとさ、ちょっとコレ読んでみて」
「?」
そう言って真帆が差し出してきたのは一冊の薄い本。……ううん、家庭用のプリンタで印刷されてるみたいだから、Web上のマンガか何かかもしれない。
けど、そう。マンガだった。真帆が好きなアニメのキャラが表紙の。
絵の雰囲気からして、多分公式のじゃない。いわゆる同人誌だと思う。
……正直、この辺りでイヤな予感はしてた。
「…………」
恐る恐る、ページを捲っていく。
私達より少し下の、魔法少女の女の子が、仲間である金髪の女の子と話をしている。
なんか、やたら二人の顔の距離が近い気がするんだけど。
「…………」
「あっ、閉じんなって! オモシロくないかもしんないけど、こっからが本題なんだから!」
そうはいっても、ホント悪い予感しかしないんだってば。
文句を言いたかったけど、ここでヘタな反論をしたら後々の逃げ道を自分で潰してしまいかねない。
仕方なく私は、ページを捲る。
……魔法少女二人が、唇と唇を合わせていた。
「〜ーーっ!」
「なっ、ヘンだろっ? なんでこの二人、女の子どーしでチューしてんだろ?」
『チューしてんだろ?』じゃないわよ! なんてモノ見せてくれてるのよ、色々な意味で!
そう。いつもならまだしも、今の精神状態でよりにもよって真帆にこんなのを見せられるのは、衝撃が大きい。
「……なんでかしらね。まぁ外国ではあいさつ代わりにキスするって事もあるらしいから、深い意味はないんじゃない?」
なんとか平静を装って、無難な答えを返す。読んでる時にヘタに慌てなくて、本当に良かった。
「ふーん、そんなもんなのかー」
真帆の疑問はそれで晴れたのか、それ以上は何も訊かずに本をカバンの中に仕舞う。
どうしてもっていうほど気になってる事でもなかったらしい。よか――
「けどやっぱオカシイよなー、女の子どーしでチューするなんて。ありえないって」
「――ッ!」
『ありえない』
……何故か、真帆のその言葉が、胸に重くのしかかった。
幾らなんでも気にし過ぎでしょ私。
何度も結論付けたとおりアレはただの事故だし、そもそも真帆はキスした事を覚えてすらないだろうし。
私だって別にそういう気はないんだから、今の真帆の感想なんて、何の関係もないし。
74 :
凍てつく蕾の懊悩:2011/10/24(月) 23:35:44.29 ID:JM84mHXI
「ほらー、みんな席に着け―。ホームルーム始めるぞー」
「あっ、みーたん来た! んじゃまた後でな、サキ!」
「ええ。またね」
……けど、万が一。
事故とはいえ、真帆と私がキスしてしまった事を知ってしまったら。
……真帆は、どう思うんだろう。
やっぱり、気持ち悪い、とか。
それで、私と絶交するとか……はさすがに言い出さないだろう。
真帆だって、私にそんな意図がなかった事は分かってくれる。
けど、快くは思ってくれないんじゃないだろうか。
それで嫌われるまではいかなくても、お互いがぎこちなくなったりしたらどうしよう。
イヤだ。そう、強く思った。
「あー、今日もレンシュ―つかれたー!」
それなら、あの事が絶対にバレないようにしないといけない。そう心がけて、一日を過ごしてゆく。
部活が終わって、今はみんなでシャワーを浴びている。
「そーいやアイリーン。またおっきくなってないかー? ムネ」
「ええっ!? そ、そんなことないと思うけど……」
「おー、確かめてみるー」
真帆の言葉を皮切りに、全員の関心が愛莉の胸にいく。
「やあああっ! やめてひなたちゃん!」
「おーおっきくなってる。いつもさわってるひなが言うんだから、まちがいないです」
愛莉のもとに乱入したひなが、いつものように愛莉の胸を堪能しているんだろう。見えなくても判る。
「うぅ……ホントなんだね。差がどんどん開いてく……」
「ダメよトモ。バスケと同じよ、諦めたらそこで試合終了なんだから」
「う、うん。ありがとう紗季」
それは正直、自分に言い聞かせるための言葉でもある。
そうよ、私だってまだ諦めるには早いはず。少なくとも真帆よりはあるんだし。
「ホントかヒナ! うーしっ、あたしも参加するっ!」
真帆、より……
「……と見せかけてこっちにらんにゅーっ!」
「って、なんでよ!?」
まったく意味が解らないフェイントで、私の個室に飛び込んでくる真帆。
「いえ、部内No.3のムネを持つサキさんの具合はいかがかと思いまして」
「な、No.3ってアンタ……」
なんでだろう。”部内No.3”っていう言葉だけだと、結構大きいような気がしてしまう。
「スキあり!」
「きゃっ……!」
そんなおバカな事を考えてた所為で、真帆の侵攻を許してしまい、胸を、揉まれてしまった。
「うーん……やっぱりあたしと大して変わんないなー」
「悪かったわね! どうせ私もスットン共和国の住民よ! というか真帆にだけは言われたくないし!」
落胆するくらいなら、最初から触らないでほしい。
「およよ、サキ顔真っ赤だな。どーしたんだ?」
「いきなり胸を揉まれたら、誰だってこうなるわよ……」
無意味にこっちが、ドキドキしちゃうんだから。
声はいかにも呆れてるという色を滲ませて。胸に手を当てる。
案の定、すごい速さでドクドクいってる。
75 :
凍てつく蕾の懊悩:2011/10/24(月) 23:36:49.72 ID:JM84mHXI
「んじゃ、試しにあたしのムネ触ってみる?」
……だって言うのに、なんでアンタはまたそんな提案してくるのよ。
ドキドキがさらに速くなって、無意識に手が動き始める。
「……いきなりだから、慌てて真っ赤になるの。自分から『触って』って言って触られても、何にもならないでしょうが」
それを何とか押し留めて、それだけ言う。
それだけが、精一杯だった。
シャワーを浴び終えて着替えも終わって、体育館に戻ってくる。
「――ッ」
座っていた私の隣に真帆が来た。
さっきのシャワールームでの事もあって、途端に緊張してしまう。
真帆の方はそんな事には気づきもせず(そっちの方がありがたいけど)、ペットボトルを口許にやって傾ける。
「……おりょ? 水がなくなっちった。なーサキ―、水ちょーだい」
「って言ってる側から奪い取らないでよ。別にいいけど」
幸い私の持ってるペットボトルにはまだ水が結構入ってるし、さっき飲んだばかりだから喉も渇いてない。
ただ、それでも渡さない方が良かったかもしれない。
「んっ、んくっ……」
「……!」
迂闊だった。少し考えれば分かる事だったのに。
真帆が私のペットボトルで水を飲もうとしたら、当然私が口を付けた飲み口に、真帆も口を付けるわけで。
それはつまり……間接キス。
「んっ? どったのサキ?」
けれど何よりも迂闊だったのは、それに動揺しすぎて、つい真帆とペットボトルをジッと見つめてしまっていた事。
これじゃ何かがあるって言ってるようなものだ。
「なっなんでもないっ!」
なのに私は、慌ててそっぽを向いて。ますます真帆に疑念を持たせてしまう。
「アヤシーな! さてはなにか隠してるなー」
「ほっホントになんでもないってば!」
な、なんでわざわざ顔を近づけてくるのよ。
……真帆の事だから特に意識しての行動じゃないんだろうけど、私としてはとても困る。
間近に迫ってる、さっきまで飲んでいた水の所為で濡れて光ってる唇を、どうしても意識してしまうから。
どうしよう。真帆が顔を寄せてくる事なんて、何も珍しい事じゃないのに。
……なんで私、ドキドキしてるんだろう。
「はーい、休憩終わり。みんな集合して」
「おっ、すばるんだ。いこーぜサキ!」
正直、長谷川さんの号令を聞いて、助かったって思った。
「……ええ」
どうにか気持ちを落ち着かせて、それだけ答える。
それから真帆やみんなと合流して、長谷川さんのもとへ集まった。
76 :
凍てつく蕾の懊悩:2011/10/24(月) 23:37:11.84 ID:JM84mHXI
「ハァ……」
家に帰ってきて、自分の部屋のベッドに力なく倒れ込む。
どうしよう。もうどんなに理屈を並べても否定しきれない。
真帆の事をヘンに意識してる、なんて曖昧なレベルの事じゃない。多分私は、真帆の事が好きになってる。
……ううん、この言い方じゃ今までと何も変わらない。本人に言ったら調子付くだろうし、何より私自身が恥ずかしいから絶対に言わないけど、真帆の事は好きだ。最初から。
けどその好きは、幼馴染として、親友としての好き。
なのに、公園で偶然キスしてしまってから、抱いてはいけないはずの“好き”が生まれてしまっている。
「どうしよう……」
抱いてはいけない。それは常識とか周りの目とか、そういう事だけじゃない。もし真帆がこの事を知ったらどう思うか。
あのマンガにあったように、女の子同士なのに、私が真帆と、キスとかをしたいって考えてるって、知ってしまったら。
『けどやっぱオカシイよなー、女の子どーしでチューするなんて。ありえないって』
他でもない、幼馴染みで親友の、私が。
それは真帆と私が今まで積み上げてきた事へ対する冒涜と、彼女は捉えるんじゃないだろうか。
いや、捉えるも何も実際にそうなのかもしれない。私はキレイに保っていた私たちの友情に、不純物を紛れ込ませてしまった。
「知られちゃダメ、ゼッタイに」
強く自分を戒める。もし知られてしまったら、きっと今の関係にヒビが入る。
そんなのは、絶対にイヤ。真帆と、友達ですらいられなくなるなんて。
その時は、まだ気づかなかった。
『友達ですら』って思ってる時点で、既に私は、真帆とそれ以上になる事を望み始めている事に。
77 :
凍てつく蕾の懊悩:2011/10/24(月) 23:38:57.82 ID:JM84mHXI
以上。少しずつ気持ちが変わってゆく紗季さんを描きたかったが、上手くいっているのかどうか。
>>77 おつ、描写丁寧だな
単純にゆりゆり展開な話よりも、いかにしてそうなっていったかの過程の方が好みだからかなりストライク
一日見ない間に3作も・・・?うっひょおおおお!
>>50 リュー氏に活躍の場って斬新だな
すばるんは安心して風邪でもこじらせて入院してていいぞw
>>63 一条さんは某大手ファイナンス会社に内定があるから余裕なんですね!
>>77 いいねぇいいねぇ
フとしたきっかけでおネツになる展開って
まほまほの使い方がうますぎる
智花さんはそんなことしません!
前スレもう埋まった?
容量埋めが完了の模様
こええよ・・・智花さん
未来想像系は読んでみたいなあ
結婚前夜に小学生時代の思い出話をして
布団の中でバタバタする智花さんとか俺得やで
「いよいよ明日だね智花…初めて会ったときはまさかこうなるなんて思いもしなかったよ」
「私もです昴さん…すごく嬉しいです」
「初対面はメイド服だったね、メイド服での智花のジャンプシュートは忘れられないよ」
「はう!?」
「葵との勝負で水着でバスケしたり…」
「ふぇぇ…!」
「ヒーローショーに乱入したときは、すごく楽しそうに観てくれてたよね」
「も、もう昔のことですから〜…」
こうですか分かりません!
「はぅ」は愛莉
「よう、遅かったな。で、お土産は持ってきたか−?」
「持ってきたよ。ほれ」
手に持ったタッパをひょいと放り投げる。放物線を描き、ちょうどミホ姉の手のひらに入る。
「ナイッシュー」
早速、手に取ったタッパを開き、シチューを口に運ぶ。走ってきたので、まだ湯気がでているほど温かい。
「これこれ、美味しいんだよなー」
目的のブツにありつけて大層ご満悦のようだ。ってことで、本題に入るとしますか。
「で、相談って?」
「あ、ああ。実はさ・・・・・・明日から真帆と同棲することになった」
ブブーー!!
「うわっ!汚ねぇ。なにするんだよ」
思いっきりシチューが俺のパーカーに付いてますが!わざわざ90度首を曲げて俺の方を向いて吹き出すとは・・・わざとですか!
「にゃはは、いやーここは驚いておくべきかなと」
悪びれる様子もなく、八重歯を見せ笑うミホ姉を横に、付着したシチューの処理にかかる。まったく・・・とれなかったらどうするんだ。
「ったく・・・・・・そういうことなんだけど、真帆の担任として、叔母として、ミホ姉には早めに言っておかないといけないと思ってさ」
ミホ姉はゆっくりと手に持ったタッパを置き、窓の外に視線を向けた。そとは雲一つない星空だ。
「ああ、多分、そうなるんじゃないかなって思ってたぞ。私は。お前が真帆とそういう関係になったときからな。まったく、この幸せ者が・・・・・・全国のロリコンが羨ましがるぞ」
「なんだよそれ」
ぷっ、と笑い出す俺とミホ姉。そうだよな。ミホ姉はいつも教師である以前に、子供たちの味方だ。小学生と高校生が付き合うなんて、教師的にはアウトだけど、学校内では取りはからってくれているらしく、今のところ問題は起きていない。
本当に、こういうところは頼りになるんだよな。普段はアレだけど。
「それで、荷物、持って行っちゃったから、今日はここに泊めて欲しいんだけど。いい?」
「おう。構わんよ私は。むふふ・・・・・・覚悟の上で、なら・・・・・・」
・・・・・・なんか最後、さらりと怖いこと言ってたぞ。でも背に腹は代えられないからな。無事でいられる事を祈って、明日を迎えよう。
そして、次の日。
朝、ミホ姉の部屋を出ると、学校に向かって歩き出した。が、足取りは重い。葵が何というか・・・・・・そればかりが心配だ。
ちなみに今朝は床にうつぶせになったまま窒息しそうになり目が覚めた。
夜中、無防備に寝ている俺にミホ姉が最近覚えた技を試したのが原因だ。つまり実験台にされたのだ。俺は。
でもまぁ、泊めてくれたので、言及はしなかったが・・・次やったら全力で返り討ちにしよう。俺も以前の俺ではない。できるはずさ。たぶん。
などと考えているうちに校門に到着。始業開始ギリギリだったせいか、周りに歩いている生徒はまばらだ。
俺も急いで上履きを履き替え、廊下を早足で歩いていった。校舎の窓から差し込む朝日が眩いばかりに少し目を瞑る。
「ふぅ、何とか間に合ったな」
教室のドアを開けると、いつもの始業開始前の光景がそこにはあった事に安堵すると、自分の席にカバンを置く。
以前ならこれくらい走ると息がきれたはずなのに、ちょっと体力上がったかな・・・・・・それとも今日という重大な日に興奮しているのだろうか。
そんな高まりを胸にしたとき、始業開始のチャイムが響き渡った。
「もー、そんなんじゃないって」
「真帆ちゃん、長谷川さんと遂に・・・・・・きゃあっ」
「ふふっ、隠してもムダよ。真帆。こっちは全部お見通しなんだから」
昼休み、真帆と愛莉、紗季は教室でお昼ご飯を食べていた。
智花とひなたちゃんは昼休みになるとどこかに行ってしまった。だから今日は3人で昼ご飯だ。
「真帆、今日の放課後、長谷川さんとデートでしょ?アンタが私たちの誘いを断るなんて珍しいし。ましてや巨大パフェを食べに行こうなんて誘い、ちょっとやそっとの事じゃ・・・・・・つまり長谷川さんしかない。と」
見事な推理である。正にその通りで、今日は放課後、駅前で昴と待ち合わせをしているのだ。もちろん、別荘に二人で行く為に。
ちなみに紗季が誘ったのは最近商店街に出来た、巨大パフェをウリにしている喫茶店だ。リサーチも兼ねて、行ってみたかったらしい。
「な・・・・・・あんだよーサキ。いいじゃんか・・・・・・すばるんとは・・・い、いいなずけ、なんだし」
徐々に語尾を弱めていく真帆の様子を仕方ないな、といった表情で見つめる紗季。
一方愛莉の方は、ずっと顔を赤らめたままだ。どうやら脳内妄想に浸ってるらしい。
「まぁ、仕方ないわねー。なんていったってい・い・な・ず・・・・・・」
「うわー!やめろよサキー!!恥ずかしいじゃんかー」
と、三者三様の昼休みが過ぎていった頃、残りの二人、智花とひなたちゃんは屋上に居た。本来、屋上は生徒立ち入り禁止で、ドアも閉まっているはずだが、持ち前の身体能力を生かし、窓から外にでて屋上へと出たらしい。
「ここなら大丈夫・・・誰もいないし」
「おー、ちょっとどきどきした」
流石に窓から出る所を誰かに見つかるとヤバイので、心臓が高鳴るのを抑えきれないようだ。ひなたちゃんは楽しんでいるみたいだが。
「よう。遅かったな。湊、それに・・・・・・ひなた」
屋上の影から現れた人影は、男バスキャプテンの竹中だった。少しやつれたかのように思える顔を上げ、二人の前に立つ。
「おー、たけなか。はやい」
「お、おう。ったりめーだ。なんていったって大事な話だからな。俺にとっても・・・・・・湊にとっても」
真剣な面持ちになる竹中。なにやら重大な話があることを示唆する。
「竹中君・・・それで、私たちは何をすれば?」
三人の間を強い風が吹き抜ける。秋風は智花の結い髪をゆらし、その強い表情を竹中に向ける。
普段の穏和な彼女からは考えられないくらいの何かが・・・後光を伴い、放たれていた・・・・・・
「あれ、今日は葵は休みか・・・どうしたんだろ。あいつ」
葵が学校を休むのは珍しい。元気のカタマリのようなやつだからな。でも一応、あとから連絡いれておくか。
大事だったら心配だし。今日は同好会の練習もないから、ゆっくり休んで欲しい。
そして、放課後、チャイムが鳴ると同時にカバンを持ってすぐに教室を飛び出した。真帆との約束の時間はもうすぐだ。
ちょっと小走りで駅前を目指す。そんなに急がなくても間に合う距離だったが、はやる気持ちを抑えられなかった。俺も子供だな。
「すばるーん。遅いぞ!」
駅前に到着すると、すでに真帆が俺を待っていた。早いな、真帆。俺より早いなんてかなり急いできたんだろう。きっと俺以上にはやる気持ちを抑えられないのかもしれないな。
「悪い。って、真帆が早すぎるんだぞ」
「えへへ、実は楽しみ過ぎてさー。超スピードで来たんだよっ」
真帆も俺と同じようだ。そうだよな。小学生と高校生が同棲なんて、風雅さん、ミホ姉、それにみんなの協力がなければ実現できなかったことだ。
「じゃ、早速いこうか」
真帆の細くて力強い腕を握り、別荘に向かって歩き出した。夕方なので、駅前は街交う人々でいっぱいだ。周りからはどうみえているのだろうか。
多分、恋人には見えないんだろうな。などと思いながら、整備された並木道を歩いていった。
「こ、ここか・・・・・・別荘」
「うん。そだよー」
・・・・・・なんと形容したらよいのだろう。適切な言葉が見つからないので一言だけ言わせて貰うと、デカい。
ヘタすると、俺らの家族全員でも問題ない広さだぞ・・・・・・それを俺ら二人の為に用意してくれるなんて・・・・・・風雅さんの偉大さに改めて頭が下がる思いだ。
「お待ちしておりました」
と、俺が別荘を見上げて口を開けていると、正面からくいなさんが出てきて、軽くお辞儀をした。
「おー、やんばる。荷物とかはセットずみ?」
「はい、本邸の荷物はすべてこちらに・・・それに、昴さまの荷物も部屋に置いてありますので」
「くいなさん・・・・・・何からなにまでありがとうございます」
くいなさんが有能すぎて、俺は何もすることなく、この別荘に引っ越すことができた。昨日の今日で完了とか・・・・・・早すぎて何をしているのか聞きたいくらいだ。
「では、こちらです・・・・・・」
門をくぐると、大きな庭があり、その先に館がそびえ立っている。庭は綺麗に整備されており、隅々まで手が行き届いていることが伺える。
中に入り、二階へ上がったところのすぐ横の部屋が俺の部屋らしい。中に入ると、実家の部屋のままのレイアウトが再現されていた。
もはや、凄いという言葉しか出てこない。恐らく、1cmの狂いもなく家具や本の位置が合わされている。
「はは・・・・・・一瞬俺の部屋に戻ってきたのかと思ったよ」
「お褒めいただき光栄です」
くいなさんはまたしても少しお辞儀をすると、
「では、次はまほまほ様の部屋のほうに・・・」
と、更に奥に進んでいった。俺は荷物を適当に放り投げると、くいなさんの後についていった。
「うっわー。広いじゃん。前のへやと同じくらい!?」
「はい、昴さまの部屋と同じよう、元の部屋を完全再現することを至上命題としているので。お気に入られましたか?」
「うん。モチのロンだぞ」
真帆が嬉しそうにはしゃいでベッドにダイブした。・・・・・・うん、でもこのベッド、やけに大きいような。
「あと、ベッドのほうは、元の大きさより大きくしておきました。・・・・・・昴さまと夜を過ごせるように・・・・・・」
「なっ・・・・・・」
「やったぜ、すばるん!毎日一緒に寝られるって。さっすがやんばる」
真帆は絶対に意味を分かってないな。ってか、そんなところまで気をつかって頂かなくて結構ですから!
そこは俺が何とかしますって!・・・・・・男として。
「どうだい?気に入って貰えたかい?」
俺が真帆の発言に赤面していると、入り口から現れたのは風雅さんだ。颯爽と前髪をかき上げると、俺に近づいてくる。
「はい・・・こんなに立派な別荘を頂いて、感謝してもしきれない位です」
「ははは、これでも一番小さい別荘なんだけどね。ともかく、喜んで貰えて何よりだよ」
柔和な笑みを浮かべ、俺の方をポンポンとたたく風雅さん。ホントにいい人だよな・・・真帆が天真爛漫に育ったのも、この奔放な性格の父のおかげだろうな。
「では、昴さま。私たちはこの辺で・・・・・・」
「おお、そうだ。若い者同士、存分に楽しんでくれ。私たちはお邪魔らしいからね」
くいなさんにつられるように出て行く。お邪魔なんて・・・そんなことないのだが、真帆とはいろいろ話したいこととかもあったので、有り難く気遣いを頂戴する。
「ありがとうございます」
と、軽く礼をすると、ドアの閉まる音が部屋に響き渡った。
「なー、すばるん。これからどうしようか?まだ夕方だし・・・・・・」
真帆はベッドに座り、足をブラブラさせている。ここまで来るのに結構早足で歩いたはずなのに、まだ元気が残っているとは・・・流石、小学生は違うな!
ん、そうだ、確かこの別荘の庭に・・・・・・
「じゃあ、真帆、外でバスケでもするか!」
真帆はベッドから飛び降りると、満面の笑みで俺に走り寄ってきた。さて、今日の練習は久しぶりに真帆と二人で出来るぞ。
・・・・・・って、あれ、俺、最近二人で練習していないな。そうか、智花が来なくなってそんなに経つのか――
「真帆!ナイッシュー!」
ネットを擦る軽い音が聞こえ、ボールが地面へと落ちた。このコート大人用なのだが、それでも真帆はシュートを難なく入れている。
全く・・・どこまで伸びるんだ。この子は。
「じゃあ真帆、そろそろこの辺にして、シャワーでも浴びるか」
「うえ?シャワー?す、すばるんとシャワー・・・」
「ば、ばか・・・・・・俺は後から入るよ」
互いに頬を染め合う。辺りはすっかり夜だが、その赤い色はしっかりと確認できた。
これから・・・始まるんだな。真帆との同棲生活が。焦燥感と期待の入り交じった感情が俺の中で渦巻いている。
きっとこれは、真帆と俺の新しい一歩なんだな。ふと、夜空の星を見上げながらそんなことを考えていた。
(おい、そっちは大丈夫か?)
(うん。いつでもいけるよ)
(私も。これを逃したら・・・・・・一生後悔する。だから・・・負けられないっ)
闇夜にうずくまる、いくつかの影があった。
その影は約束の時を、一刻と待ち受けていた。不安と強い意志を胸に。
以上です。
次回で完結するはず。
とりあえず智花さん乙w
乙。まほまほかわいいよまほまほ
>>15のなにやら不穏当な部分は女バスのみんなや
竹中だったのかな?少しヒヤヒヤしてたけど一安心
ひなたちゃんは俺が貰っていきますね
投下数多いし質高いの多いけど、エロパロスレなのにこのエロの薄さはなんなんだw
言いだしっぺヨロシク
濃厚な万里×昴×竜一を頼むぜ
万里と竜一は容姿が分からないからなあ……
てぃんくるでもたかみさんでもいいから、想像できるくらいのイラストが欲しいぜ
万里は愛莉に似てるとこがあるって出てたような
ロウきゅーぶ!にふさわしいエロネタがあるとしたら竹中×昴だと思うんですよ
バンリーンは股間もビックマンなのか
こいつを見てくれ、どう思う?
これでも名前がでない葵さんかわいそうです
ところで、智花って能力高い分無理やり組み伏せられたりするシーンがエロ的には映えそう
昴に襲われる姿か………
女風呂でやんばる総受け……そんなシーンがゲームに有った…
108 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 23:00:22.43 ID:R1aODmUR
ちょっとPSPソフト買ってくる。
>>108 もうどこにも売ってないよ。
何軒もまわったけど限定版買えなかった……。
くそ、この悔しさをすべてエロSSにぶつけてやる。
>>109 待ってる。とか言いつつ傍には予約していたPSPソフト。
>>110 持たざる者の強さを見せてあげましょう。
無いからこそ妄想が膨らむんですよ。
ゲームをちょっとやってみた、もっかんステータスたけぇ
すばるんの究極紛らわしい発言は相変わらず絶好調だ
けれど、本編もゲームもライトなノリだからこそ、ここではシリアスでエグみのある話しにも期待したい
執事まほまほみたいなダークな話も個人創作の醍醐味だよね
原作じゃあそこまでドロッドロなのは出来ないだろうし
バンナム謹製ラノベ原作ゲームだと孕んだりとか斜め上の進化はしてるがw
孕……!?
115 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/28(金) 06:30:15.84 ID:kBvMn2Kx
俺妹のPSPゲーム続編じゃヒロイン全員孕むらしいからな。
それに比べたらロウきゅーぶは控えめな方だよ。
とらドラも俺妹も孕むから同じ電撃だしこっちも孕まないとな。
小学生を孕ませるのはさすがにまずい
高校生ならまだ問題ないけど…幼馴染とか
ミホ姉が孕むとな
高校生だろうが小学生だろうが孕むのは問題だろ
美星のような大人の女性なら問題ないけどな
後日談として孕んでいるだけで
現年齢で孕んでいるshotgun適なものじゃ無いから大丈夫ですよ。
>葵さん
バスケは続けたい、でも昴さんの子どもは欲しいということで
七夕さんに代理母出産をお願いする智花さんってのは容易に想像がつく俺ガイル
つまり、もっかんを孕ませるようなエグい物は
このスレでしか期待出来ないということだな
五年も指導したかったね >ゲーム
×孕まされる
○孕ませる
いかん、日本語でおkだな俺
要はすばるん→もっかんではなく
もっかん→すばるんってことだ
ゲームやってたら竹中が可愛く思えてきたヤベェ
ロリコンかと思って敵視していた年上のライバルから何故かベタベタされて戸惑うショタルートなんていうのを妄想してしまった
>>126 は長谷川さん に、逃げてください
こっちです
智花さんならすばるんを孕ませるなんて朝飯前
運動→シャワー→朝ご飯
が日課の人達だからそうだろうな〜
夜は無理そうだし。
シャワーを一緒するんですね
智花さんが全身にすばるんのシャワーを浴びるんですね
むしろすばるんが智花さんのシャワーをですね…
どっちの母親に見つかっても
「綺麗に洗ってあげてね。すばるくん(さん)」
で済むから楽だな。
すばるんが入ったあとの残り湯に智花さんが浸かる
⇒智花さん『お風呂に残ってた昴さんの体液が私の中に入ってきて妊娠しちゃうよぉ!』
⇒責任とってください////
まで思い浮かんだ
マジレスしてやると空気に触れた精子は死んでしまうんだけどな
だからまぁ、もしチャンスを作ろうと思ったらお風呂か布団に一緒に入るしかないわけで。
スレ的には盛り上がってるが、そろそろどなたか新作来ないかな
今の連載物って
昴と真帆の甘い同棲(影接近中)
まほまほ誘拐事件(頑張れ男共)
一条さん(バスケ・野球・推理物)
真帆×紗季(紗季覚醒中)
くらいか、前スレからのがもっとあるかな?真帆の人気の高さがよくわかる
他1レスか2レスくらいの短編がもっとあればと思うが、多くは望みすぎまい
でも結婚前夜のすばるんともっかんのは良かった、すごく良かった
最近遅筆だからってぐふさんをわすれるなんて とんでもない!
ミホ姉の出身校ややんばるの年齢って明らかにされてないよね?
最近保管庫が更新されない
ここ数日ゲームで楽しんでる奴が多いだろう
うちのアイリーンは智花でも昴でも八割以上の確率で止めてくる鬼神に成長しました
紅白戦で敵に回った君が一番きついよアイリーン・・・・・・・
でも小説本編で出番が少なかったミホ姉ややんばるの出番が結構多いのは嬉しいね
すばるんの能力が高すぎてもっと使いたい
智花マークしたらそのパス精度50付近に下げる覚醒アイリーンのマークの中でも
80ちょいキープとかぱねぇ
さて、そのアイリーンの小説はまだか
無くはないが・・・
・企画したのが半年前なのに進みが遅い
・全員の誕生日を目安に作っていたから時期はずれ
・素人丸出し
さて、ぐふさんの帰りを待つか
メイプル戦の葵の方が強かった件…智花でもフェイントやドリブル5%しか出来ねぇとか…
さすがPSP版が出ただけあって、ちょくちょく書き込みがあるなぁ。
そんな中で作品を投下してみる。
>>72の続き。
以下注意事項。
・百合モノです。苦手な方はご注意を。
・相も変わらずエロはありません。エロパロなのに…
152 :
33の続き:2011/10/30(日) 22:32:51.39 ID:kFXgN0+3
そこへ、あの医者……ブラック・ジャックが入ってきた。
「あ、この先生も手を貸すって言ってますよ」
銀河が言う。
「誰が手を貸すと言った?」
「じゃあ、先生なんでついて来たんで」
「私はこないだの手術代のツリを持ってきただけだ。人の世話なんかまっぴらだ。あばよ」
封筒を置いて、BJは店を出ていった。
「ツリだって言いましたぜ。どれどれ……」
忍が封筒を開けてみると、
「ギャッ!! 4990万円の小切手!?」
三人は外に飛び出した。
「おーい、先生ー!」
しかしBJの姿はもう見えない。
肩を組んで夜の街に消えていく三人を、BJは車の中から見守っていた。
公園での一件から、一週間ちょっと経った。
さすがにそれだけ経てば、状況にも慣れてくる。
今はもう、真帆と一緒にいてもいつもと変わらず過ごす事が出来る。大体は。
「うぅ……」
ただずっと気を張り続けているのは事実で、最近はずっと疲れっぱなし。
今日も授業中だけは何としても寝ないように頑張ったけど、さすがに限界。
いつもは楽しみにしている部活だけど、今日ばっかりはなくて助かった。
すぐに帰って、早めに休みましょう。
……………。
………。
……。
「ありゃ? サキ?」
いつの間に寝ちゃったんだろ。机の上で腕を枕にしてサキが寝息を立ててた。
まーよく分かんないけど最近つかれてたみたいだし、今日もじゅぎょーだけはマジメに受けて、力尽きたんだろーな。
「くふふ、サキの寝顔をおがめるコトなんてそんなにないからなー」
いつもは澄ましたカオのサキが緩んだカオをしてるレアなシーン。
どうせならしっかり見とこ。
そう思ってあたしは、みんなが帰ってく中、一人教室にのこった。
勿論もっかん達は声をかけてくれたけど、あたしがメンドー見るからって言ったら、みんな納得して帰っていった。
「ふだんおっかないサキさんも、こーして見るとカワイーもんだなー。うりうりっ」
指でサキのほっぺをツンツンしてやる。
「んっ……」
くすぐったそうに頭を少しだけふるサキ。
「これオモシロいな。うりうりうりーっ」
「もぉ、真帆〜……」
「ヤバッ、おき――えっ?」
なんでか、両側のほっぺがサキの両手にはさまれる。
いつの間に手を移動させたんだ!? っていうか――
「ん……っ」
「へっ? ……んむっ!?」
なんで顔を思いっきり近づけてんだ!? おかげで口と口がくっついちゃったじゃん!
いや、っていうかコレ、ひょっとしてチューしちゃってる!? あたしとサキが!?
「ぴちゅ、んっ……」
あ、ようやくはなしてくれた。まったく、いくらなんでもねぼけすぎだろ。
「さっサキ……?」
「…………」
女の子どーしなんだぞ? なのにきっキスするなんて……。
おかげでまだドキドキして、顔だってスッゲーアツくなっちゃってるじゃん。
うぅ、ナニ考えてんだよ、サキのヤツ。
「ま、ほ……」
「う、うん……」
もう一度あたしの名前をよんだサキは、今度はちゃんと、目を覚ましてた。
「ま、ほ……」
ウソウソ……! 私、なんて夢見てたんだろう。
真帆と二人、広いベッドで一緒に横になってて。真帆が私のほっぺにちょっかい出してきて。
私は真帆に、キスをして……。もう言い訳のしようもないくらい、ソッチな夢で。
「う、うん……」
でも問題は、その夢を見た事自体じゃない。
目の前にあった真帆の赤く染まった顔と、戸惑ってるような声。
そして唇に残ってる確かな感触で、確信した。
私、寝ぼけて、真帆に、キスしちゃった……?
前回とは真逆の立場。あの時の真帆も寝ぼけてて、だからアレは事故。
今回のだって、私はただ寝ぼけてただけ。
……でも、事故って言えるの? これ。
私はなんだかんだで、ずっと消す事が出来ないままでいた。
真帆と今以上の、友達以上の関係になりたい。真帆と、キスしたいという思いを。
ううん。隠す事が出来るようになっただけで、思いはむしろ強くなっている。
その思いがあんな夢を見せたんだとしたら、今回の事は、事故って言えるのかしら。
「……ゴメン」
頭の中が上手くまとまらない中で、なんとかその言葉だけ絞り出す。
そのまま席を立って、走って教室を出た。
真帆は、追いかけてこなかった。
「長谷川さん、今お時間よろしいですか?」
『うん、大丈夫だけど。どうしたんだ? 紗季』
家に帰ってから、私は長谷川さんに電話をかけた。
ご迷惑だというのは解っていたけど、私一人で考えても良い方法なんて何も浮かばなかった。
誰かに相談したい。そう思った時に、真っ先に頭に浮かんだのが長谷川さんだった。
「実は私、今とある悩みを抱えているんです」
『悩み、か。うん、俺で良ければ相談ぐらいには乗るよ。大した力にはなれないかもしれないけど』
「いえっ、話を聴いていただけるだけでも! ありがとうございます!」
電話口じゃイミはないけど、習性で頭を下げてしまう。まぁ良いか。
「それで、なんですけど、先週の日曜日……」
そして私は、長谷川さんにこの一週間で起きた全てを話し始めた。
下手に隠したりしたら、却って長谷川さんを混乱させてしまうかもしれないから、本当に包み隠さず。
『……というワケなんです』
「…………」
正直、言葉を失った。紗季からの相談は、俺の予想よりも遥かにレベルが高いもので。
バスケのコーチという役目すら、至らぬ部分ばかりで自分の未熟さを痛感する日々だというのに。
『長谷川さん?』
「……ん、ああ、ゴメン。大丈夫」
こんな、大した人生経験もない俺に、的確なアドバイスなんて送れるはずもない。
『すみません。こんな相談されても、困っちゃいますよね』
ただ、今一言だけ、沙季に言ってやれる事ならある。
何より、大切な教え子が俺を信じて相談してくれたんだ。何も言ってやれなかったら、それこそ情けないというものだろう。
「いやいや、それは気にしなくて良いから。それにしても、紗季はエラいな」
『え……?』
受話器の向こうから呆気に取られたような声が聞こえて、少し可笑しくなる。
「紗季が思ってるとおり、これはちょっと難しい問題だ。だからこそ他人に相談出来ずに、自分の殻に閉じ籠もってしまう人が多いんだ」
『…………』
「でも紗季はそうしなかった。ちゃんと勇気を出して、俺に相談してくれた。だから、エラいぞ」
不安も大きかっただろう。普段頼りにしているコーチが、自分の悩みを聴いて、自分を拒絶してしまったら、と。
だからこそ、まずは彼女を安心させないといけない。俺は紗季の味方だと、教えてあげないといけない。
『……ありがとうございます、長谷川さん』
「お礼を言うのは、悩みが解決してからさ。恥ずかしながら、俺もすぐには良い案が浮かばないしね」
難しい問題ではある。紗季が抱えてしまった悩みは、他人がこうしろと言って解決する問題じゃないから。
「紗季は、こういう好きっていう感情は、真帆が初めて?」
『えっと、はい、多分。……は、あくまで尊敬の念だと思いますし』
「え? ゴメン紗季。よく聞き取れなかったんだけど」
『なっ、なんでもないですっ! 気になさらないで下さい!』
「そう? わかった」
なんかやけに慌ててたけど、紗季が気にするなと言うなら気にしないように努めよう。
「夢の中で真帆とキスした時、紗季はどう思った?」
『……嬉しかった、です』
場合によっては自分の欲求が忠実に表れる夢の中。そこで紗季は、嬉しいと思った。
「……俺も、恋愛経験は豊富ってわけじゃないから、確かな事は言えないけど」
『……はい』
緊張が声から伝わってくる。俺が今から、重要な事を言うと悟ったんだろう。
「その嬉しいっていう想いが今も消えてないなら、紗季の感情は本物だと思う。
それを決定づけた上で、後は紗季自身が決めないといけない」
結局、俺自身が出来る事なんてほとんどない。精々が、選択肢がある事を教えてやる事。
それと、ほんの少し背中を押してやる事だけ。
『その気持ちを真帆に伝えるか、今は胸の奥にそっと仕舞っておくか』
「伝えるか、仕舞っておくか……」
それなら、迷う必要なんてない。
こんな想いを伝えてしまったら、真帆だって困ってしまうに決まってる。
それどころか、話をするだけでもギクシャクしてしまうかもしれない。
リスクだらけで、得られるものは一つだけ。
それに比べて、後者の方は現状維持という事でもある。
もし仕舞ってはいられないほどに気持ちが大きくなったら、その時になって告白する方に気持ちを切り替える事も出来る。
いつでも、良いんだ。
『ただし、一つだけ』
「はい?」
『真帆は、紗季の気持ちを聞いても、嫌ったりヘンな眼で見たりは絶対にしないから。みんなを日々見守っているコーチとして、それは保証します』
そんな風に考えているところに、長谷川さんが投げかけた言葉。
『だから、本当に正直な自分の心のままに決めるように』
「……はい」
私は、その言葉を噛み締めるように、ゆっくりと頷いた。
以上。次回辺りでいい加減何かエッチぃの入れたいな、とか思ってる。
というか偶然別の人の投稿が重なってしまったという…ホントスマン。
>>148 葵は本気、昴は手加減してるんだろ?
まあ、二人とも十分オトナゲないレベルだが
万里「俺の妹がこんなに可愛い」
>>159 それはひょっとしてギャグで言ってるのか…?
>>156 紗季さんメインなんてあんまなかったからな、眼福眼福
それと、ムリにエロいの入れずともいいんだぜ
無理やりエロに行って破綻することもあるしさ
や、もちろんバカ真帆との絡みが見たくないわけじゃないんですけれどもっ!
>>156 乙、エロい方向行くと紗季さんソロでの主役は少ないから
いけるのなら是非所望したい
しかし、ゲームもスレもほぼ微エロだな
全然構わないのだがアクセント的な意味でも違う切り口もいいな
具体的には本格派のぐふさんと異端派の一条さんの再開まだかな
164 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 17:23:44.85 ID:RPC2QdN0
ゲーム版だとテレビでは放送できないセリフが多いからな
ゲームやっててこれは使える!と思ったシーンがいくつもあってワロタww
智花は風呂イベント
真帆はプールイベント
紗季は体育倉庫イベント
ひなたはセリフ的に全て
愛莉はほぼ全て
そういえばゲームオリジナルキャラの那美と琴絵の作品もOKだよな?
>>156 すばるんと接触後と言うのに上手く使ってる・・・俺なんてすばるんと会う前しか妄想出来ないというに・・・
>>164 2人がすばるんに落ちる展開でも2人同士でも2人と女バス5人組とどの組み合わせでも俺得なんで是非書いてください。
すばるんが「くぎゅぅぅぅぅ!」とか「能登、可愛いよ能登」
という二人に落ちる展開でもいいよ
>>156 書くのはOKだろうけど、まだゲームが出てそこまで経ってないから、投下はもう一週間くらい待った方が良いかも。
>>166 琴絵は早見じゃなかったけ? 「イカロスやん!」って思った記憶があるんだが。
誰かやんばる妹編書いてくれ……破壊力が……でか過ぎたんだぜ………
昴は偶然にものを盗む天才かなひなたちゃんのパンツのつぎは水着になったし
>>166 そこは中の人とロウきゅーぶ!のスト―リー的にこうじゃね?梶が現役JK3人組に落ちそうになる展開w
梶 「まったく、現役JK声優は最高だぜっ!」
唯・里菜・綾音 「gkbrgkbr…、岡本さん並みに筋金入りで怖いよう…。」「香菜さん助けて〜。」
日笠 「何やってんだぁ〜!そげぶ!」
井口・花澤・かな恵etc 「怖かったね〜。」「綾音ちゃん、怖いの解るけど離れて…。」
梶 「ぴく・・・ぴく…。す…、とぅいまちぇん…。」
中村 「こうして今日もモモノキイエローの手によりアフレコ現場は守られた…。」
日笠 「ちょ、えりさん。どっから湧いて出て来たんですか!?」
スタッフ 「あの〜、収録時間が…。ってもうだめか。1人は百合声優で香菜ちゃんにべったりだし、芸人声優2人組出た時点で積んだ…。」
>>173 岡本さん並みって……
あの人は本物だよ、がちで
作者さんたちもゲーム中かな
178 :
156:2011/11/02(水) 17:22:14.28 ID:bpiQL3hy
>>162 &
>>163 とりあえず、話を進めてみて自然に入れれそうだったら描いてみる事にする。
>>177 自分限定で言うならまさしく。紗季x真帆はもうちょい待ってくれい。
サキさんのステータスがハンパない事になってる件について。
風邪ひいたー
紗季さんに看病してほしい
>>179 「長谷川さん! こんな時はネギですよネギ!」
「ひい!? やめてくれ紗季! 風邪の時のネギだけは!!」
「なんだ昴、まだあの時のこと根に持ってるのかー? ちょっと悪ふざけで尻に刺しただけじゃんよぅ」
「〜〜〜〜っ!!!」
「や、それは長谷川さんじゃなくてもトラウマになりますって。長谷川さん、見たこともない顔になってますから
とにかく、ちょっと待っててくださいね。ウチじゃ風邪は、栄養たっぷりのネギ焼き食べて治すんです」
まずはネギから離れようよw
風邪といえば、寝汗をいっぱいかけば熱が下がるらしいんで、ベッドの上で激しい運動をだな(ry
トモ、まずはその手に持った下仁田葱を机の上に置いておきなさい。
愛莉が身を乗り出し無意識に胸を押し付けながら
「あーん」をしてくるもんだから昴の息子ばかりが元気に
看病されるエンディングって確か有ったよな…
ゲームのエンドって結局5人+仲良しの×2で良いのか?
>>180 生徒会役員共であったなw
ケツにネギさして治るみたいなのw
>>182 「おー?ひなにねぎ貸して。」
「ひなた?別にいいけど何するの?」
「おー。これ踊るー。」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7630464 「すごいわね、ひなのキレ…。」
「ひなたちゃん、やっぱり小さいころからバレエやってたからすごいね。」
「おい、何してんだ?」
「竹中か?あれを見ろ!天使のようなひなたちゃんの踊りを!」
「おお…、ひなたの踊りす、すげぇ〜。」
「な?すごいだろ?」
「「まったく、踊り子は最高だぜ!!」」
「ハモるな、変態コーチ。」
「何をぬかす。貴様もひなたちゃんの踊りに見とれてた時点で、俺を糾弾する権利はないのだよ!」
こないだやっとゲーム買ってきた。
近くのゲームショップ回っても売り切ればっかりで、やっと見つけたのが何故かリサイクルショップ。
5200円で中古かと思えば何故か新品。
製品にPOPが貼り付けてあって、書いてあったのが「先生、○学生とバスケがしたいです…orz」「一点限り。見つけた時が買い時です!」の文。
しかもガラスケースの中に入ってて、買うには店員さんに声をかけなくちゃいけないらしい。
羞恥心をこらえながら、早速店員さんにガラスケースを開けてもらう。
防犯装置が一時的に起動して「ビヨビヨビヨビヨー!!!」と響き渡る警報音。
一斉に周りの客の目がこちらを向く。
そこで店員さんが一言。
「どの商品をお取りしましょうか?」
つまり、周りの一般客がこちらを見ている状態で、どのゲームが欲しいのか伝えなければいけないらしい。何この間違った難易度。
しかしここで折れるわけにはいかない。
「えーと、これで……」
おずおずと、制服を来た女子○学生の可愛いパッケージを指さした。
対応してくれたおばちゃんの目が死んでたのは気のせいだと思いたい……orz
男は黙って通販一択。限定版を発売日後の注文で7000円で買えた。
翌日買ったところ見たら完売御礼になったけどな。危ない危ない…
ゲーム中の葵を見て、ふと考えた。
小学生をセクロス
その次に葵とにゃんにゃん
最後にスバルの一言「やっぱり小学生は最高だZE」主にしまりてきな意味で・・・
>>186 それでも毅然とあり続けるのが真の漢、本当の意味での紳士。
「すばるん。どうだった?」
「大丈夫。ちゃんと戸締まりを確認してきたよ」
バスケの練習を終えて真帆の部屋に戻った俺たちだったが、急に風が強くなり、急いで屋敷の戸締まりに行ってきた。
これくらい立派な屋敷なら、当然セキュリティもしっかりしているはずだが、念には念を入れておく。なにせ、風雅さんが言っていた怪しい人物が進入してくるかもしれない。
「よし、じゃあ今から晩ご飯にしようか。くいなさんが用意してくれてるみたいだし。真帆、早く髪乾かせよ」
練習の後の汗を洗い流す為にシャワーに入っていたのだが、真帆が後に入っただけあって、まだ髪を乾かしている途中だ
。髪が長いせいか、ドライヤーの風量を最大にしてもなかなか乾かない。
「まってよー。いま髪を整えている所なんだし。まったく、すばるんはオトメのじじょーってやつがわかってないぞ」
さいですか・・・・・・よくわからないが、そのじじょーってやつがあるのなら、もうしばらく待とう。
あのデキるくいなさんのことだし、それくらいの時間は考慮済みだろうな・・・・・・
と、思った瞬間、ケータイが振動する。あまりにもタイムリーだったので一瞬戸惑う。
「メールか・・・・・・なになに。『まほまほさまが髪を乾かしている事は考慮済みなので、あと15分後に食堂でお待ちしています』だって・・・・・・マジでエスパーか。くいなさん」
「あははっ。やんばるならそれくらい分かってるぜー」
髪を乾かしながら俺に向かってVサインを送る真帆。有能すぎて女バスの担任に欲しくなってきた。ミホ姉の代わりに。
いや、ミホ姉の傍若無人っぷりに助けられた事も何回かあったが・・・
「それじゃあ、ちょっと俺の部屋に戻って荷物でも出してるよ」
家具はくいなさんがセット済みだったが、自分で持ってきた荷物はまだ部屋に放り投げたままだったのだ。
真帆の返事を聞くと、俺は豪華な装飾の付いたドアを開き、綺麗な赤絨毯の敷かれた薄暗い廊下を歩いていった。
「そろそろ大丈夫か。湊、ひなた・・・・・・それに葵姉ちゃん」
「うん。大丈夫だよっ」
「おー。ひなもばっちしだよ?」
「OK。私もイケるよ」
三人から威勢の良い返事が聞こえてくる。今、竹中は真帆の別荘の近くから塀の中を双眼鏡でのぞいている。
他の三人は固唾をのんで作戦実行の時を待っている。
「いいか・・・俺が調査した結果、ここのセキュリティは確かに厳重だ。だが、一つだけ欠点がある」
地面に小さな木の枝で屋敷の見取り図を描く竹中。玄関の位置、窓から裏口まで、余すことなく書き綴る。
「それは警備員が少ない事だ。赤外線センサーや複製不能キー。システムは完璧なんだが、そのせいか警備員の配置が少ない。この四人の実力を持ってすれば、進入はたやすいはずだ」
細かに説明する竹中。智花と葵はその図を見てなにやら考えにふけっているが、ひなたちゃんだけは毛虫を棒でつついている。
どうやら難しい説明でよくわかっていないみたいだ。
「それで竹中君、私は何をすれば?」
「湊はひなたとペアを組んでくれ。俺は葵ねーちゃんとペアを組む。それで・・・・・・さっき説明した通りに動いてくれ」
「わかった」
こくり、と葵が首を動かす。場の空気は真剣そのものだが、相変わらずひなたちゃんは毛虫を棒に乗せている。
「おー?ひなはなにをすればいい?」
「ひなたは・・・・・・湊の指示に従ってくれ。悪い。それくらいしか言えねぇ」
「わかった。たけなかの言うとおりにする」
いつもはひなたが話しかけてきたらデレるはずだが、全く変化の無い竹中を見て、智花はこの作戦の重大さを再確認した。
葵は終始無言で何かをつぶやいている。
「それじゃ・・・作戦開始だ!」
「ひなた・・・私の後ろについてきてね・・・」
「おー。ひな、がんばる」
智花、ひなたペアは屋敷の裏口で待機していた。竹中の調査では、あと数分で警備員の交代の時間らしい。
その瞬間を見計らって進入するという計画だ。
ガチャ
(来たっ・・・!!)
ドアを開き、警備員が数歩、歩み出た刹那、一陣の風がドアの横を駆け抜ける。
「?」
警備員は不思議そうに振り返るが、そこには何も異常は無く、ドアの先は暗闇に包まれていた。
「何とかなったね。ひなた」
「おー。ひな、ぜんりょくで走ったよ?」
二人の練習で鍛えた脚力、特に瞬発力は折り紙つきだ。警備員に怪しまれることなく、邸内に侵入することが出来た。
「ここでしばらく竹中君達を待ちましょう」
しばし流れる沈黙。庭の中は、ぽつりと灯がともるばかりで、他は暗闇が支配している。
ひなた落ち着いた様子で地面に座っている。こういった暗闇に全く動じないのがひなただ。
コンコンッ
軽くドアをノックする音が響く。それを確認すると、智花はドアのカギを開ける。
「ありがとう。智花ちゃん。何とか上手く行ったみたいね」
闇の隙間から葵と竹中が姿を現す。智花たちが先に進入し、警備員が去った所で二人が合図を送るという古典的な方法だが、何とか上手くいったようだ。
葵は安堵のため息をはいたが、まだ目的は達成していない。緊張感が続く。
「よし、誰も居ないみたいだ・・・・・・いくぞっ」
竹中が手で合図すると、一斉に茂みを目指して小走りになる。
「にゃふっ」
茂みの影に三人が入ったとき、最後尾にいたひなたちゃんが、寸前の所で木の枝に足を引っかけて転んでしまった。
「誰だ!」
「やべっ」
警備員に気づかれた事で混乱する竹中。葵は落ち着き、どう切り抜けるかを考えているようだ。
「私がっ・・・・・・!!」
そのとき、智花がとっさに茂みから飛び出し、左右にサイドステップを刻みながら警備員に近づいていく。
「すげぇ・・・」
竹中と葵は同時に、そして無意識に言葉を発した。恐らく、一般人には智花の動きに付いてこられないであろう。それ程の速度で突進していった。
直線ではなく、ジグザグの動きなのに、全くの減速がない。
「ひっ!」
あまりの早さに警備員が小声で叫んだ。と、そのとき、
「ひなた!今よっ!」
「おー!、コアラアターック!」
智花の合図と共にひなたちゃんが警備員の頭に飛びつく。智花のステップで身を崩していた警備員は対処する間もなく、その場に倒れた。
ひなたちゃんの無垢なる魔性(イノセントチャーム)が加わったコアラ・アタックは破壊力抜群だ。これに屈しない大人など居ないだろう。
「・・・・・・プロだ」
もはや、竹中は開いた口がふさがらなかった。
あまりの手際の良さに、本当に智花が自分と同じ小学生かと疑い、唖然とした表情で場を見つめるばかりだ。
「ほらっ。なにやってるの。置いてくよ」
葵の一声で現実に戻され、四人は館の中へと進入していった。
どうやら、早いこと目的の昴に合わなければならなくなったようだ。気絶した警備員が起きるのも時間の問題である。
「待ってろよ・・・・・・ロリコン野郎・・・真帆は、俺が守る・・・・・・っ」
竹中は手を握り、再び誓いを胸に刻んだ。そしてふと、今回の経緯を振り返る。
・・・・・・・・・
思えば、今回の作戦のきっかけはあのロリコン野郎と真帆が・・・・・・許嫁だって聞いた時だった。
俺は丁度、体育館で妹達五年組と練習していたんだ。そしたら真帆のやつ、大声で『すばるんはあたしんのだからなー』とか言ってやがる・・・
その後、紗季に詳しい事情を聞いたら、許嫁だって。俺は絶句したね。
ああ、真帆が、あのバカでいっつも調子に乗ってる真帆が・・・・・・あいつのモノになるって。それで頭がいっぱいになった。
それから俺は徹底的に奴らの動向を探った。帰宅途中をつけたりして。
途中で葵ねーちゃんに出会って事情を話したら、『昴のやつ〜いたいけな少女をたぶらかせやがって〜』とか言って協力してくれた。
正直、俺だけじゃ心細かったから嬉しかった。
数日後、紗季から興味深い話を聞いた。なんでもロリコン野郎と真帆が・・・同棲するって話を。
俺はそれを聞いた瞬間、言いようのない怒りと悲しみが同時に襲ってきた。
多分、真帆が本当にあいつのモノになるんだって・・・現実を突きつけてきたからだと思う。
いてもたってもいられない。早く手を打たなければ。
その後、帰宅途中をつけることが困難になった。
どうやら誰かが俺の存在に気づいたらしく、ボディーガード?みたいなのが真帆の周りをウロつくようになったのだ。
打つ手なしか・・・そう思ったとき、湊が・・・女バスのエースが、俺の前に立っていた。凍り付くようなオーラを纏って。
一瞬、俺は本当にそれが湊なのか疑ったくらいだ。どうやら今回の作戦に協力してくれるらしい。戦力は一人でも多い方がいいので、快く受け入れる。
決行前日、俺は紗季から入手したこの館の見取り図を見ながら作戦を練った。
どっからこんなもん入手したんだ・・・と唖然とする俺に紗季は『企業秘密です』と一言放って消えていった。いくら委員長だからって・・・・・・まさかな。
昼休みに屋上に二人を呼んだ。ひなたが参加するのは意外だったが、『おー?おもしろそう・・・ひなもまぜて』ということらしい。多分、詳しい事情は知らないだろうな。
でもひなたもロリコン野郎が取られるのが嫌らしく、快く協力してくれた。くそっ・・・あいつめ、ひなたと同じベッドで寝たことはまだ許してないからなっ・・・!!
今日、俺ら四人はそれぞれの目的を果たすため、なにより俺にとっては、あのロリコンと真帆の気持ちを確かめるため、ここに集った。
あれ?・・・・・・そういや湊ってなんで来てるんだろ?よくわからないけど、湊は一番、あのロリコンに思い入れを持っていたからかな。
・・・・・・・・・
それぞれの想いを胸に、屋敷の内部へと進入する三人・・・・・・
「あれ?湊は?」
竹中が一人いないことに気がつく。智花だ。
「あー、智花ちゃんなら、そこの木を登って二階のバルコニーに飛び乗ったよ」
「・・・・・・」
俺は・・・・・・あんなやつと試合していたのか。という戦慄が竹中を襲う。次回、交戦したら勝てそうにない。対抗出来るのはミミくらいだろう。
「よし、いくぞ!」
改めて、意識を鼓舞する。そして一気に二階への階段を駆け抜けようとした、そのとき、
「何か用ですか?」
階段の上で待ち受けていたのは、くいなさんだった。戸惑う竹中。葵が息を吐くと、一歩前へと踏み出す。
「あの、実は私たち・・・・・・」
・・・・・・
「昴さん・・・どうして・・・」
バルコニーに立ちすくむ智花。窓の向こうには、昴の部屋がそのまま、記憶のまま存在していた。
以上です。
今回で終わらすつもりが、終わらなかった・・・・・・
とりあえず激しいシーンは難しい。
あと、にいてんご目的でゲーム買ったけど、PSP持ってない・・・やりたい。
まほまほ様・・・だと・・・
>>195 乙
とりあえず、智花さんの愛の力ですね。
マダムはスポコン! コーチはマザコン!?
高校入学とともに部長の不倫疑惑で部活を失った長谷川昴。
ただでさえマダムの話題はタブーなのに気づけばなぜか小学校PTAママさんバレーのコーチに就任って……!?
大人の女性だって抱えている悩みは多いのです。
そんな彼女たちに翻弄される、さわやマザリング・スポコメディ!
「一人、気になる人がいた」
「…………………………どきどきします。……いけないこと、してる」
みたいな誰得電波を受信した
>>198 まさにどん判誰得……
書き込みすらしてはならないレベルw
そうすると竹中の中の人は欲情する団地妻役で出るんだなw期待w
大丈夫、熟女好きもきっといるはz・・・
やっぱり勘弁してくれ
>>198 残念ながらここは女子高生すらBBAの烙印を押す事になる「小学生最高だぜ!」な紳士達の社交場。
全員が夫と離婚とか未亡人の若い奥さん達で、
旦那がいなくて、女性として熟れた体をもてあましているという設定なら
俺は支持する
母親的といえば、紗季さんは随分とすばるんを甘やかす系のイベント多いな
膝枕のときの「痛くない痛くない。もう大丈夫ですよ〜」とか
このまま続きのシーンがあってもおかしくないくらいだ
というわけでどなたかお願いします
昴はひなたちゃんに甘いってよく言われてるけど、逆だよね
昴がひなたちゃんに甘えてるんだよね
昴はロリコンというよりマザコンのケがあるよね
オトナゲはないのにね
>>205 オトナゲが無い=子供=母親大好き
だからマザコンでもなんら間違いじゃない
おおっと新作来てた
>>195 乙です。予想が出来ない展開で次が待ち遠しい…
>>195 おつ
もう竹中はまほまほとイチャコラしていろよw
209 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/04(金) 16:09:52.66 ID:H1ER1JFk
>>198 タイトルは
ヒロイン(?)の年齢がhighなのと
バレーの「排球」をあわせて
「ハイきゅーぶ!」で決まりっ!
…みたいなことを一瞬で思いついてしまった自分が恥ずかしい///
>>209 たぶんサグたんがネタにしてくれる、ぐふさんを信じろ
>>209 吹いたww
「ロウきゅーぶ!」のタイトルがサグたん本人が考えたのか
受賞した後に出版前に担当と話し合って変わったのか(ラノベではよくある事だけど)は知らないけど、こういうノリだったんだろうなw
保管庫がいつまで経っても更新されないから前のが読めないです〜
>>209 上手い事思いつくなあ。守備範囲の広い私としては、女バス5人がそのまま成長した姿で妄想が広がりんぐ。
SSに昇華できたら「BBA化注意」ってアラートつけて投下してやるぜ!
>>195 乙。すばるんの部屋がそっくりそのまま移ってるから、
思い出補正でダメージもデカイだろうなあ・・・。
それにしてもくいなさん素晴らしいよくいなさん。
>>198 かまわん、書・・・やっぱいいわwww
前スレ過去ログいっちゃったのか
保管庫に保存されてないの結構あったよね
作者さん側に再掲載とかお願いできないかな
保管庫って誰でも書き込みできるん?
いやさすがに管理人しかできないんじゃ・・・?
まぁそれができるんだとしたら俺も協力できるんだが・・・。
そか。。3スレ分くらいなら保持しているが…‥
書き込めないのね。
紗希の場合はBBA化してもペッタンな気がする…。だってほら中n(ry
真帆のほうが(ry
湯船に浸かる昴、湯船の周りには真帆、紗希、ひなたがいる。
あめ玉を持って
「真帆 口をお開け」
「あ――ん」
「うふふ 美味しい?」
「はい すばるんもあーん」
「有難う 真帆 とっても甘いわ」
「長谷川さん 愛莉がやられました」
「あらまあ… 可愛そうに…」
>>221 ・・・・え・・・・・・・?
・・・ごめん状況が分からん
せめて誰がどの台詞を言ってるかだけでも明記してくれ
すまぬ、ちょっとしたパロネタだ。
部屋の中に湯船をもってきて湯船に浸かる昴、ちなみに薔薇風呂。
湯船の周りには真帆、紗希、ひなたがいる。
昴はあめ玉を持って真帆と食べさせあいっこして戯れる
昴 「真帆 口をお開け」
真帆「あ――ん」
昴 「うふふ 美味しい?」
真帆「はい すばるんもあーん」
昴 「有難う 真帆 とっても甘いわ」
そんなやりとりをしている中、智花が報告に現れる。
智花「長谷川さん 愛莉がやられました」
昴 「あらまあ… 可愛そうに…」
元ネタの台詞のやりとりは熟女と少年達だが………。
せめて口調くらい似せてくれんと知らん奴は反応できん。
>>221 パロネタといっても、キャラはちゃんと確立してるからな。
口調をアレンジしないとパロネタじゃなくて”キャラ達の演劇”になる。
もっと言うと、わざわざロウきゅーぶ!キャラでやる必要がない。
元ネタを知らないから具体的にどう弄れば良いのか俺は判らんけど(ただアレンジを加えると今度は元ネタからかけ離れる)、
知っているなら良い具合に合わせる事も出来るだろ。
>>195 乙
バスケ部を作った真帆とバスケ部を守った昴
智花にとってのヒーロー2人というのは心中いかに
最終回が近いようですがどうもっていくのか期待です
ゲームの合間にちょくちょく書いてた
>>153続きを投下。
以下注意事項。
・百合モノです。苦手な方はご注意を。
・今回もエロはなし。ぶっちゃけエロが入るか否かは最後まで判りません。
長谷川さんに相談した、そして真帆にキスしてしまった翌日。
「真帆、その……昨日はゴメンなさい」
「いいって。てゆーかそんな改まって謝られると思い出しちゃってハズいじゃん」
とにかく、真っ先にやるべきなのは真帆に謝る事。
「それに、あんなの事故みたいなもんじゃん。サキが謝る事じゃねーだろ」
「そうかもしれないけど、でも、ゴメン」
真帆自身にそう言われても、やっぱり謝らないと気が済まない。
けどこれ以上謝っても、真帆が却って困ってしまう事も分かる。
「あーもう! 謝るのはそれで最後な! 次謝ったらなんか罰ゲームさせるから!」
「ふふっ、ありがと、真帆」
真帆が怒ってくれたおかげで、収めどころが出来た。
長谷川さんに相談して、前向きに考える事が出来るようにはなった。
『どうしよう』ってオロオロしているよりも、まずは真帆に謝ろう。
自分のこの気持ちと、正面から向き合ってみよう。そう思った。
けれどやっぱり、すぐに結論を出して良い問題じゃない、とも思った。
もう少しだけ、答えを出すための時間が欲しい。
それは、簡単に得られるものだと思った。
「サキ! こっちだ、パス!」
「ふふっ、りょうかい!」
学校や部活中でも、もう自然に接する事が出来る。
昨日までみたいに、ヘンに肩肘を張る事もない。
『知られたらキラわれる』っていう恐怖が、なくなったからだと思う。
そして今までどおりに真帆と話せる事を実感すればするほど、その安心感は増してゆく。
理想的な循環が、生まれていた。
「よっしゃーシュート決まったー!」
「きゃっ!? ちょっと真帆、はしゃぎ過ぎ!」
さすがにシュートを決めて抱きついてきた時はドキッとしたけど、
「良い形だぞ、二人とも!」
「ありがとうございます、長谷川さん」
「すばるんがみっちり叩き込んでくれたんだから、こんくらいトーゼンだって!」
私達を褒めてくれた長谷川さんに、ちゃんとお礼を言えた。
うん、大丈夫。しばらくはこのままで。
焦らずに、ゆっくりと考えていけばいい。
……そう、思っていた。
けれど翌朝、それは唐突に裏切られる。
「えっ? お前三沢が好きなの!?」
「バカっ! 声がデカいって!」
「――!?」
全くの、同感。おかげで廊下にいた私にまで、聞こえちゃったじゃない。
まだ朝のホームルームも始まる前。先に来ていた男子達の会話が、偶然耳に入ってしまった。
「悪い悪い。けど、三沢かぁ……」
「なんだよ、なんか文句あんのか?」
声のボリュームを下げる男子。けど私は、気になってドアに耳を当てて、会話に意識を集中させる。
どうしても、気になってしまったから。
「いや、別にないって。俺も見た目はカワイイと思うし」
「……別に、見た目だけで好きになったワケじゃねーよ」
男子の中にも、真帆の事が好きな人間がいる。
……もし。
「で、告白とかはすんの?」
「こっ告白って、お前……!」
彼らが言うように、誰かが真帆に告白したら。
そしてもし、真帆がそれに頷いてしまったら。
自分勝手な話だけど、嫌だって思った。スゴく。
「おはーっ! なにやってんの、サキ?」
「!? ま、真帆……」
考え事に意識を奪われていたせいで、本当に気づく事が出来なかった。
真帆の声を聞いて、教室の中の気配も変わる。噂の本人が現れたんだから当たり前か。
「なんでもないわ。気にしないで」
先に教室に入ろうとドアを開ける。
「……真帆」
「ん? なに?」
「今日の放課後、時間ある?」
ただ、教室に入る前に一言。真帆に言っておかないといけない事がある。
約束を、しておかないと。
「んー? 今日は部活もないし、ダイジョーブだよん」
確かに今あった事は、私の『今はまだ大丈夫』っていう期待を裏切った。
けれど、だからこそ確信できた。
「そう。それなら、放課後に体育館裏までお願い」
やっぱり私は、真帆の事が好き。大好き。他の人には、絶対渡したくない。
これだけ強い想いだと分かったなら、もう躊躇わない。
授業中は、一昨日までと同じように緊張しっぱなしだった。
けど今回のは、秘密にし続ける為じゃない。むしろその逆。
真帆に気持ちを伝えるプレッシャーで、ずっとドキドキしていた。
「ゴメンね、こんな所にわざわざ呼び出しちゃって」
「それはべつにいーけどさ。なにをするのか教えてよ。よく考えたらそのへんのトコ、ゼンゼン聞いてなかった」
いつもどおりな真帆に思わず苦笑い。そういえば、話してなかった。
「とても大事な話があるの。教室じゃ、人のいる所じゃ、ちょっと出来ないような、話」
今ここまで来ても、やっぱり怖さはある。
真帆に受け入れてもらえなかったら、どうしようって。
「なはは、なんか体育館裏っていう場所といいサキのセリフといい、告白みたいじゃん」
それでももう、決めちゃったから。私はやっぱり、この場で言う。
何度も何度も口を開いては閉じて、唇を湿らせて。
たった一言言うのが、すごく難しい。
「真帆、それで、正解」
「へ……?」
「告白するために、真帆をここに呼んだの」
私の言葉に、真帆はとても驚いた顔になって、そのまましばらく止まっていた。
けど少ししたら正気に戻って。
「あ、アハハ……冗談キツいってサキ。大体あたし達、女の子どーしじゃん」
苦笑。その笑いにこもった想いが読めなくて、不安になる。
単に戸惑っているのか、あり得ない事を言っている友人の正気を疑っているのか。
「女の子同士でも、好きになっちゃう事があるのよ」
「あ、あたしだって、そりゃサキのコトはスキだよ。だけど……」
分かってる。私も、真帆も。
私と真帆の言ってる好きの意味が違うって事も、真帆が私の言葉の意味をちゃんと理解している事も。
「もちろん私だって、真帆の事は親友だと思ってる。友達として、大好き」
それだけは、真帆に誤解してほしくない。
初めから”そういう”好きで、ずっと真帆の事をそんな風な眼で見てたわけじゃないって。
だから、普段だったら照れくさくて言えなかった事も、言う。
こんな場面だから、今更っていう開き直りもあるけど。
「でもね、今の私にはそれ以外の好きっていう気持ちもあるの」
「ハァ……。なぁサキ」
溜め息を一つ吐いて、真帆の低い声。
思わず身体が緊張してしまう。
「それさ、本気で言ってんの?」
「っ――!」
真帆のその言葉は、私の耳に、やけに冷たく届いた。
やっぱり真帆は、私の告白を嫌がってる。
……当然よね。ずっと一緒にいた、友達だと思っていた女の子が、告白してきたんだもの。
ドン引きするのが、普通だと思う。
「…………」
真帆の問いに、迷う。
今ならまだ、冗談だって言えば引き返せるかもしれない。
もう、退いた方が良いんじゃないか。
このままだと、友達ですらいられなくなる。
……けれど、そんな逡巡はもう今までに何度もした。
『真帆は、紗季の気持ちを聞いても、嫌ったりヘンな眼で見たりは絶対にしないから』
それに、長谷川さんは真帆を信じていた。
私だって、信じてる。私が二重の意味で好きになった子は、そんな冷たい子じゃない。
「……本気。真帆の事が、好き」
だから私は、やっぱり頷く。真っ直ぐ真帆の眼を見て。
「…………」
真帆は頭をかいた後、私の方に歩み寄ってくる。
目と鼻の先に真帆の顔。表情は真剣そのもので、感情が読めない。
「んー……ぅんっ」
「えっ……むぅっ?」
そして小さく唸ったかと思うと、いきなり私の唇に自分の唇をぶつけてきた。
一秒なのか一分なのか一日なのか。ドキドキして、時間の経過が意識出来なくて、本気で判らなかった。
とにかく、どれくらいか経ってから、真帆が唇を離す。
「えっ、えっ? なに!? 何なの!?」
「アハハッ! スッゲーパニくってんな、サキ!」
慌てふためく私を見てひとしきり笑った後、
「んー……」
またさっきと同じように小さく唸ってから。
「うん、やっぱりイヤなカンジとかはしないな!」
唇に手を当てながら、頷いた。
「ま、真帆……?」
「あたしもさ、サキが寝ボケてあたしにキスした時から、なんかヘンなカンジなんだよ」
一昨日。私にとっては一番の悩みの種になった出来事。当然、真帆にも影響があったみたい。
「よく分かんないけど、そーいうのもアリかなって。サキとなら、さ」
その言葉に、私は喜ぶべきなんだろうか。それとも、悲しむべきなんだろうか。
私となら、一緒に手探りで新しい関係になるのも良い。
親友が求めている事なのだし、自分自身も嫌なわけじゃないから、別にそれで良い。
表面上の結果は同じでも、二つは全然違うもので。
もし後者なら、私は真帆が頷くのを止めないといけない。
「よく分かんないって、そんないい加減な……」
「カン違いすんなよ」
けど逆に、私の言葉が真帆に遮られる。
「ショージキ、サキ以外とこんなコトはあんまやりたくない。相手がサキだから、いいかなって思ったんだぜ?」
私はそれに逆らって尚も口を挟もうとしたけど、やっぱりやめる。
その必要がなくなったから。欲しかった答えを、真帆がもう話してくれたから。
「分かったわ。ありがとう、真帆」
だから私も、素直に真帆に頷く。これからゆっくりと、色々考えていこうって。
この瞬間から、私と真帆は今までの友達同士とは違う関係になった。
求めていた恋人同士ともちょっと違う、あいまいで不思議な関係に。
以上。それにしてもPSP版のロールプレイングイベントはヤバかった。
この作品まんまじゃないか…。受け攻めは逆だけれどもw
>>231 おつつつ
紗季さんが乙女すぎてかわいい、確実にエロシーンは真帆×紗季
ロープレは俺も思ってたわ、すごいデジャブを感じた
紗季があんなに腐食が進行していたばっかりに・・・w
>>198 リベロ革命とか健太やります!だな。なぜかサンデーばっかし・・
>>231 乙
直接エロくはないけれど充分官能的なのでこれはこれで
真帆に限らず女子バスケ部はクラスで人気ありそうな
乙です
>>234 でも5人全員すばるんが喰っちゃってるからね(´・ω・`)
>>235 喰ってねえよ!人聞きの悪いことを言うな!
>>231 乙です
甘酸っぱい感じがたまらんなぁ
最後までエロは期待してます
>>236 竹中くんの嫉妬カッコワルーイ、キャハハ
ってゲームで言われてたな
事実だからしょうがないがww
ゲームやっててだいぶお久しぶりです
もっかん可愛いよもっかん
おそらく今日の深夜から明日にかけて完成します、よろしくお願いします
よし全裸ネクタイ正座待機
おいおい、この季節は下半身が冷えるなぁ・・・
第五話になります、前回は
>>52-63 ※注意事項※
○エロパロでありながら、おそらくエロはかなり薄くなります
○長いです、書いてみたらあほみたいに長くなりそうです、いつ終るやら……
○オリキャラがいますが、誰かとやっちまうとかそういう展開はありません
○基本は昴×智花
○小学生は最高ですがメイン舞台は七芝高校です
○今回のメインはミホ姉です
○
>>204 >>241 全裸になっても無エロです
○エロパロらしき展開にむけて一歩一歩……
以上、注意事項になります。
「ぬぅ、逃げたか」
「いや、そうじゃないだろ」
月曜日の放課後。今日は慧心女子ミスバス部の練習日だ。
昨日の宣言通り、今日はミホ姉が練習を見に来ている……のだが、肝心の目的がここにはいなかった。
言うまでもなく、部外者で男でしかも成人である一条さんは、小学校の体育館までは入りにくい。
今日は万里と葵と一緒に、公園に行ってもらっている。
「昴、隠したな」
「いや、隠してないって、なんでこっちに来ると思うんだよ」
一条さんを目当てで部活に来たミホ姉は、終始ご機嫌ナナメだった。
「どうすっかな、部活中に顧問から学校から離れるのも問題だし、終ってからじゃ向こうもいないかもしれないし」
「ミホ姉、一応部活中は学校にいようとか、そのあたり考えてたんだな」
「あん?」
「いや、なんでもない」
鋭い眼光で睨まれた、余計なことは言わないでおこう。
「おー、みほし、いおりに会いたい?」
「なんだなんだ、みーたんにもついにそんな相手が現れたのか!?」
「はうっ、み、美星先生が?」
「トモ、こういうのに年齢は関係ないわ、片想いの経験者としてみーたんを全力で援護するわよ」
「ふぇ!? か、片想いって、べつに、わたしは、その……」
そんなところに、ウォーミングアップを終えた5人が集まってきた。
みんなこういう話好きだなぁ、そして智花、片想い中なのか、一体どんな相手なのか……少し気になるな。
「ばか言うなって、私はその一条ってのがどういう奴か見に来ただけだ、昴の奴が隠したせいで会い損なったけどな」
だから、俺のせいじゃないって……。
「おー? おにーちゃん、いおりをみほしから隠した?」
「ははー、すばるん、最近ますますいおりんと仲いいもんな」
「ま、まさか長谷川さん、一条さんとそんなただならぬ関係に!?」
だから隠してないって、そして紗季さん、ただならぬ関係て一体どういう関係ですか?
「ま、いないなら仕方ないか」
下手に矛先が向くのが嫌だったのか、ミホ姉があっさり引き下がった。
「それより昴、一応聞いておくが……勝てそうか?」
「そればかりはなんとも言えないな、でも負ける気はしないよ」
「よし、いい返事だ、ビシッと決めていいとこ見せろよ」
にかっと笑ったミホ姉が、満足そうに俺と智花たちを見渡して体育館を出て行った。
「さて、私は私のできることをするとしようか」
ぼそっと、そんなことを言い残して。
□視点変更 〜 一条伊織
それは、見ようによっては小学生にも見える女性だった。
「はじめまして、一条伊織と申します」
「こちらこそはじめまして、昴の叔母の篁美星です、お時間を取っていただきありがとうございます、いやー間に合ってよかった」
香椎万里と萩山葵の練習に付き合い、片付けをして帰る直前、この女性は現れた。
高校生2人は先に帰し、場所を普段長谷川昴と打ち合わせをするために利用する喫茶店に代えた。
思えば、女性と2人きりで同席することなどいつ以来だろうか、と具にもつかないことをぼんやりと考えた。
「いやー、昴から聞いてはいましたが、本物だったんですね」
「元プロですよ、残念なことに来期の契約はありません」
「いえいえ、いっつも昴の奴が凄い凄い言ってます、あいつも一応県下では名の知れた選手だったんですから、まだまだできますよ」
「……、私は投手でして、少々肩を痛めてしまったんです……幸いにして他の部位は無事ですがね」
……、よく喋る女だ。
おかげであまり語りたくない内容まで語る羽目になってしまった。
肘も腰も足も無事、肩も投げられない程ではない。
けれど、投げられたとしても、それはもうプロの球ではない。
140kmの棒球、と嘲笑された苦々しい記憶が脳裏をかすめた。
「やっぱり、小学生くらいから野球一筋だったんですか?」
「ええ、まぁ、昔から野球は好きでした」
「ん? でしたって、ことは、今は?」
「今ももちろん好きですよ、ですがプレーヤーとして以前のように愛することは出来なくなってしまった」
会話の止めどころが掴めない。
楽しそうに笑顔で話されては、断ち切るわけにもいかない。
それどころか、ずるずるとこちらの事情まで話してしまっている。
別れ際に萩山葵が言っていたが、確か小学校の教師か、職業柄話すことは得意なのかもしれない。
「じゃあ、指導者か何かになるんですか?」
「……、なれたら、ですけどね」
「プロになるくらいの選手なら、どこでも引く手数多でしょう」
「一流の選手ならそうでしょうが、あいにく私は三流です、明日をも知れぬ身ですよ」
「へぇ――」
気づいた。
表情は笑っているが、この女の目は、笑ってない。
「そうですよね、確か先月くらいでしたっけ? 自由契約になったのって」
「……、そうですが、それが、なにか?」
「いいんですか? 高校生のバスケットなんかに付き合っていて、しかもせっかくの母校への就職活動をふいにしてしまって」
――。
一瞬、思考が停止した。
この女と会うのは、間違いなく初対面だ。
だというのに、ここまで推測されてしまうものなのか?
なまじ、客観的な情報だったために疑いをもったのか?
「……確かに、安穏とはしていられません、早く次の仕事先を見つけなければいけませんね」
「にゃはは、プロ野球なんて華々しい世界も、内情は大変ですねぇ」
「ええ、正直、野球にこだわってもいられないかもしれませんね」
混乱に近い頭で、なんとか野球から話題をそらそうとする。
「ああ、それは無理ですよ、一条さんは昴と同じ匂いがしますから」
「え?」
長谷川昴と、同じ匂い?
あの純真の塊とも言えるような高校生と、汚い手段をもちいる私が?
「昴はバスケ中毒、そして一条さんは野球中毒、なんていうか、すっごく似た者同士ですよ」
猫のような印象を与える瞳が、やけに獰猛な色をもって見つめてくる。
思わず、傍らに置いた鞄に視線を向けた。
中に入っているのは、契約書。
覚悟を決めるために、危険だと承知で常に持ち歩いている自分への戒め。
まだ取引の条件が達成されず、未記入のままの空手形。
「だから、多分一条さんは、野球に関することしかできない、やろうとしない、すべては野球のためであり野球がすべての元になってる。
昴もバスケのために赤点取らないよう勉強してるくらいですからね」
当たっている。
そして、すでに疑われている。
この女は、私を周到に調べてきている。
「それは、一条さんもわかっているんじゃないですか?」
わかっている。
だからこそ、こんなえげつない茶番を演じている。
じっと、篁美星がこちらを見つめてくる。
違うとはいえない、野球を否定することは魂に賭けても言えない。
「……ええ、その通りです、私は……昴君がバスケットを愛するのと同等か……それ以上に野球を愛している」
「おお、やっぱりそうなんですか、流石はプロ選手……でも今バスケをしてますよね? どうしてですか?」
当然、話はこういう流れになってくる。
「もしかして、野球と関係あるんですか?」
一息、コーヒーを飲んで間を空ける。
さて、どう切り返すべきか――
□視点変更 〜 篁美星
「詰めが甘かったか」
自宅に戻って、着替えもせずにPCを立ち上げる。
「まぁ、なにか裏があるっぽいのはわかってたが、それを確認できただけでも収穫か」
結局、最後は「競技は違えど、高校生や小学生を指導できるのはいい機会ですから」と、応じられて、こちらの攻め手もそこで尽きてしまった。
「ま、野球が死ぬほど好きってのは間違いなかったか」
ディスプレイに表示されているアイコンは、ネット上で集めた新聞や個人ブログなどの情報をまとめたものだ。
国公立大出身の選手として、ドラフト当時は少し注目を集めたらしく、思ったよりも情報は多く残っていた。
小学校の卒業文集には自分がどれだけ野球が好きかが書かれていた。
中学高校と野球を続けながらも、母子家庭の事情で強豪校に進むことが出来なかった。
プロテストと社会人野球のテストにも落ち、学力試験を受けて学費の安い国立への進学を決めた。
大学時代に母親が亡くなった。
「まったく、なんて強烈な生き様だ」
何度も、野球を断念しなくてはならないような状態に追い込まれている。
にも関わらず、ついにプロ野球にまで上り詰めた。
それらの断片を繋ぎ合わせると見えてくるのは、恐ろしいまでの野球に対する執念。
「なにか……なにかあるはずだ、あんな奴が、ただバスケの手伝いしてるはずがない」
嫌な予感が、もう確信に近い状態まで上がってきている。
昴にとってバスケは、言いすぎではなくすべてだ。
あいつは決してバスケには手を抜かない、まさにすべてを賭けて戦う。
だから、私はバスケに関しては誰よりも昴を信じている。
そして、バスケを奪われた時の脆さも、昴は同時に併せ持っている。
もし相手が、昴と同等かそれ以上のものを賭けて、それも勝つためではなく昴を倒しに来ているのだとしたら。
「まさか、とは思いたいけど……本当に敵じゃ、ないよな、一条さん」
それは願望にすぎないことはわかっている。
バスケ部を手伝うメリットが、一条にあるはずだ、指導経験などではない、もっと大きな具体的なメリットが。
「冗談じゃないぞ、あれでも可愛い甥なんだ、万が一にもあんたなんかの食い物にさせてたまるかっ!」
□視点変更 〜 永塚紗季
「紗希〜、表にもうお客さんいないわよね?」
お好み焼き屋『なが塚』の閉店時間まであと少し。
今日は月曜日なせいもあって、夜のお客さんはやや少なめだった。
「うん、もういな……って、うわぁ」
お客さんはいなかった。
その代わり、泥酔したスーツ姿の男の人が看板近くにもたれかかっていた。
「え、っと、もしもし? こんなとこで寝てたら風邪をひきますよ? もう秋も終盤なんですから」
一応声をかけてみる。もし面倒になりそうならすぐお父さんを呼びに行かないと。
「んっ、あぁ」
幸いにも、酔っ払いは私の声に反応してくれた。
「……え? い、一条さん?」
その顔は、最近よく見るようになった男の人。
といっても、いまはアルコールが入って酩酊しているため、普段の紳士然としたイメージはまったくなくなってしまっていた。
「んぁ、これはこれは、さきすわん」
「どうしたんですか、こんなふらふらになるまで」
しかも、こんな早い時間に。商店街を行きかう人たちを見渡しても、アルコールの気配がする人はほとんどいない。
明らかに1人だけ異常な酔い方をしている。
「わたしはね、やきゅうを、したいんでふよ」
「はい?」
酔っ払った一条さんが、焦点の合わない目で、やけに真剣に語りかけてきた。
「でも、もうできないんです、だから、だからなんでもやきゅうにかかわって、いたかった、やきゅうはわたしのたましいです」
「え、ええと」
独白は止まらない、どうすべきか悩みながら、私もそのまま聞いてしまっている。
「たましいをすてるか、それいがいをうりとばすか……わたしは、あくまになることにしました」
「そ、そうですか」
「すべてをかくごしてました、けれど、ついさっき、そのことにちかいところまで、してきされまして、こわかった、おぞましいおこないをする、みにくいわたしがこわかった、かくごはしていたのに、おろかなことです」
「はぁ……」
そこまで言ったところで、突然一条さんはスッと立ち上がった。
「そういったりゆうで、ここにすわりこんでしまいました、おじゃましてもうしわけありません」
カクンッと頭を下げ、酔っ払いとは思えない足取りで立ち去っていった。
「なんだったんだろう……?」
大人には、時にお酒を飲まなければやっていけない時があるらしい。
何があったかはわからないけれど、一条さんにとって今日がそんな日だったのかもしれない。
と思いながら店の中に入ろうとして、さっきまで一条さんが座り込んでいた場所にある物体に気が付いた。
「鞄? 忘れ物かしら? って、うわわわ!?」
どうやら口が開いていたようで、持ち上げようとした瞬間、中身がぶちまけられてしまった。
「あっちゃー、しまったわ」
急いで拾い集める。書類がほとんどだったが、ファイルに纏まっていたおかげで散らばらずに済んだ。
「えっと、ああ、やっぱり一条さんのね」
悪いとは思いつつも、持ち主確認のためその書類に少しだけ目を通す。
「七芝高校、教師採用に関するご案内?」
それは、七芝高等学校の体育教師採用書類。
そして――野球部のコーチへ就任する約束手形。
「なに、これ……」
一条さんの、七芝高校への就職活動は、失敗になってしまったと聞いていた。
長谷川さんの味方をして、ダメになってしまったと。
「じゃあ、この書類は、一体なんなの?」
判子も署名もされていない空手形。
けれどそれは、採用者にしか本来渡されないはずの書類だった。
以上です
前回は投下感覚が狭すぎてご迷惑をおかけしました
また、紗季の名前を紗希とずっと誤字っていたようで、かっこわるく申し訳ないです
ゲームやってて遅くなってしまいましたが、やっぱりもっかん可愛いよもっかん
そしてすばるんともっかんのコンビは最高だよ。
そして未来想像系はかなり興味を惹かれます
そんなこんなで、また次回、読んでくださった皆様ありがとうございました
乙です
次回も楽しみにしています
乙
昴を心配するツンデレ悪魔のミホ姉は最高だぜ!
乙
一条さんの目的は野球部への就職か
どんどん一条さんが劣勢ななっていくのは流石ミホ姉
乙乙。
とうとう鋭い二人が気付いたか・・・オラワクワクしてきたぞ。
>>251 乙です
点と線とが繋がって面や体になっていくのが面白いです。続き期待してます。
>>251 相変わらずのシリアル路線乙だります
ああ、以前のアンケはここにつながってたのかー納得
あと今回、視点変更直後に誤字ってましたよ^^;
ミホ姉かっけぇ
乙
古畑任三郎スタイルだな、最初に敵だということを読み手に教えて
登場人物がいかにそれに迫るかを書くという
しかし、この内容でまさかのエロあり?
>>259 かなり薄くなるけどあるにはあるっぽい。
う、薄くなんてない!
エロパロにしては女バスメンバーと最後までやる話少ないけど
そういうのってやっぱご法度だったりするの?
高校生同士とかなら最後までやってても大丈夫なんじゃないかな
単純に愛でる紳士が多いだけで別にありはありなのか
>>263 つまりゾノやショージもということですね、わかります
ひゃうっ
センセぇ、ダメだよぉ……
最後までヤって全然おkだと思う
構成とかが難しいのかしら?
>>266 書き手側の視点から言わせてもらうと、ものすごく難しい。
まず基本カプであるすばるん関連の場合、彼の性格を考えるとそこまでいかせにくい。
女の子から攻めさせるにしても、知識がありそうなのはもっかん、サキの二人くらい。
他の三人だと難易度は跳ね上がるし、二人にしてもそれなりの伏線がいると思う。
ムリにこの前提を押しのけて描くとキャラ崩壊は避けられない。
俺もなんとか本番まで描いてみようとしたけど、結局途中で止めた方が綺麗にまとまったという…。
ゲームのまほまほが泣きながらすばるんの部屋まで行くシーンで思わずまほひつじの人の風邪っぴきシーンを思い出した
理不尽に泣きながら「どこ行ってたんだよーすばるん」的なこと言うから尚更w
しかしあの人のSSも最初は明るめだったんだよな・・・どうしてあんな鬱展開になりやがった・・・
一条さんの話ってエロありなのか、相手はミホ姉かやんばる?
女バスメンバー最後までいくにはすばるんをその気にさせる展開が難しそうだなぁ
270 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/10(木) 04:35:42.32 ID:ov7VxbIt
同人誌とかだと最後までいってるんだけどな・・・
なんかどっかでみたゲーム画像で子供抱いてたのがあったよーな
一応本番まで書くつもりだけどいつになることやら
273 :
267:2011/11/10(木) 17:12:06.31 ID:V1b/WrV/
>>270 俺が知っているのは(葵の)妄想とか夢オチとかの現実にはしてません系だからなぁ。
もし現実に最後までやっているのがあるなら、参考に読んでみたい。どうやって本番に持っていってんだろう…。
>>271 ゲームはまた少し違う。原作がないから読み手側も端からそういう作品として見てる。
主人公とヒロインが性行為に及ぶのが当たり前という作品。
二次創作で原作が一般向け作品の場合この前提がないから、そもそもにエロゲ―と比べると違和感が生まれやすい。
極端な話「この主人公がヒロインとヤッちゃうなんてあり得ない」というのを「ヤッてもおかしくない」というレベルにまで意識を持ってゆく必要があるわけで。
ただでさえ上に書いたような壁があるのに、ロウきゅーぶの場合さらに相手が小学生という壁まで存在するんだわ。
この作品単体での描きにくい要因は
>>267にあるとおり。
>>273 大体の場合キャラ崩壊は免れてないね
すばるんが完全にペド覚醒とか鬼畜変貌とかねw
あとはもう、唐突にエロシーンスタートとか
まー薄い本でも本番がやりにくいんだろうなーってのは伝わるww
でも智花さん相手だと崩壊もせず、自然な流れるような感じで行為に及んでいるようです
これも本妻のなせる技ですね、ふぁうっ///
「ふぅ・・・食った食った。まったく・・・俺ら二人しかいないんだから、あんな豪勢な料理、出さなくていいのにな」
「なにいってんだよー。すばるん。だって・・・・・・初同棲日・・・だし。イワイだって」
「・・・・・・そうだな」
恥ずかしくてそれ以上は答えようが無かった。真帆も俺も視線を外し、頬を赤らめている。
でも、ホントに料理は豪華で高級食材を使っているというのが素人目にもハッキリと分かるほどだった。
しかも明らかに二人分を遙かに超えた量が出てきて、胃の中に詰め込むのがやっとだ。でもまぁ、それだけ祝福されてるってことだから、感謝しないとな。
「それじゃ、また後に真帆の部屋にいくよ」
ちょっと準備があるのでいったん自室に帰ることにした。その後は、真帆の部屋で団らんの時を過ごすつもりだ。
ガチャ
ドアを開くと、そこは闇が支配する空間になっていた。唯一、窓から差し込む月光が、俺にスイッチの在処を教えてくれる。
「っと。確かここら辺の壁に、スイッチが・・・」
まだ慣れない部屋なのでうろ覚えだけど・・・手を差しのばそうとしたとき
「っ!!」
激しい光が一瞬、部屋を襲った。どうやら雷が落ちたらしい。まったく、心臓に悪いな。
なまじ広い部屋だと恐怖感が格段に違う。それに、窓も大きいし・・・
「えっ・・・・・・」
窓の先、バルコニーに目をやった。俺はその目を疑わずには居られなかった。
「とも・・・か」
その先にいたのは、紛れもない、慧心学園初等部6年、湊智花だった。ウソだろ・・・・・・なんでここに智花が。
ありえない光景を目の前に、俺は体を動かす事が出来なかった。
ギィィ
智花は静かに窓を開けると、ゆっくりと歩いてきた。冷や汗が流れる。智花の纏う空気に、どうすることも出来ず・・・・・・
「昴さん・・・・・・」
立ち尽くす俺に、放たれる言葉。智花のその唇が、夢ではない事を俺に教えてくれる。
「智花・・・」
名前を絞り出すのが精一杯だ。それ以上は言葉が出てこない。
「昴さん・・・・・・昴さん、いいましたよね。『智花は俺のパートナーだよ』って・・・・・・私は昴さんの隣に居たらダメなんですか?」
智花の瞳から、一筋の涙が流れる。が、表情は無表情なままだ。二撃目の稲妻が光る。一瞬、青白く映し出す智花に俺は戦慄した。
「智花・・・それは・・・その・・・・・・」
「昴さん、私に言いましたよね。冬の星座を見に行こうって・・・・・・もう、それも叶わないんですか?」
一歩一歩、確実に近づいてくる智花。月明かりに照らし出されたその表情は悲しみで満ちていた――
・・・・・・
あのとき、修学旅行で風雅さんに「許嫁にならないか」と言われたときから、俺は真帆の事しか見えていなかったのかもしれない。
女バスの練習も、真帆ばかりを目で追っていた。
俺は・・・確かに真帆の事が好きだ。でも・・・・・・それ以前に、俺は女バスのコーチなんだ。
それなのに何だ。智花をここまで追い詰めて・・・小さい女の子をここまで悩ませて。
俺は・・・・・・
・・・・・・
「智花・・・・・・」
智花の正面に立ち、その顔を見つめる。二つの涙が筋となって、くっきりと見えた。
「俺は、智花の、いや、女バスみんなのコーチ失格かもしれない」
「っ・・・昴・・・さん」
智花は少し顔を上げ、目を見開き、俺を見た。少しの困惑が混じった目が俺を射止める。
「俺は、修学旅行の時から・・・・・・真帆のことしか見えてなかったのかもしれない。
いや、真帆の事ばかりだ。だから、練習に関しても、女バスのみんなに迷惑かけていたと思う。
智花にも不安がらせて・・・・・・ここまで来させて・・・・・・ホント、俺ってバカだよな」
自分の考えを、一つ一つ絞り出す。俺は・・・・・・きっとこれから女バスのみんなに、沢山あやまらなくちゃならない事、あるんだろうな。そして真帆には、もっと。
ガバッ
逡巡を重ねていたとき、腰に何か鈍い感覚を得た。下を見下ろしてみると、智花が俺の腰に抱きついていた。強い力で、ぎゅっと。
「昴さん・・・わたし・・・・・・昴さんが遠くに行っちゃうのがイヤです」
顔を埋めたまま、嗚咽を吐き出すような声を出す。普段の、エースとしての凛々しい智花はそこには無かった。
「でも・・・・・・真帆に嫌われちゃう。昴さんを奪ったって・・・私、どうすればいいのか分からないんです・・・・・・」
「智花・・・」
我慢をさせていたんだな。智花に。ずっと。思えば、今の女バスのみんなと出会えたのは智花がいたからだ。
智花が、俺のハートに火を付けてくれたから、俺は今、ここにいる。なのに・・・
「あーっ!このロリコン野郎!湊に何してるんだ!!」
「こ・・・・・・の・・・昴っっーーー」
勢いよくドアが開かれると同時に、仲良く二つの怒号が襲いかかってくる。竹中と葵・・・・・・?意外なメンツで驚き、俺は言葉を失う。
「ふえっ・・・・・・みんな?」
智花も驚いたのか、ドアを見て目を丸くしている。その二人の奥から現れたのは・・・
「ほえっ、もっかんまで、なんでみんな来てるのー」
真帆だ。それにくいなさんも居る。俺たちは互いに見つめ合って、状況が読めていない様子だった。実際俺も何がなんだか分からない。
「真帆・・・?それにくいなさん、みんな、どうしたんですか・・・?」
俺は疑問をそのまま口にする。
「っ!」
「もっかん!」
智花は俯いたまま、部屋の外へと走り去ってしまった。涙を他の人に見られないように。ということだろうか。弱い自分を見せたくない、ということだろうか。
すぐに智花を追いかける真帆。って、俺がボーっとしてる場合じゃない。
「昴さま・・・お待ちください」
追いかけようとする俺の腕をくいなさんが握る。・・・なにやらくいなさんに考えがあるようだ。智花の事は真帆に任せておけということなのだろう。
そうなら・・・俺は待ってみよう。それで、智花の心の傷を少しでも埋められるなら。
何度曲がり角を曲がっただろう。昴の部屋を飛び出してとにかく走り続けた。これだけ走っても廊下が延びているこの屋敷も凄いが。
「もっかん!」
全力で走る智花の後ろから走ってくる真帆。女バス随一の体力で徐々にその差を埋めていく。
「もっかん!話」
呼びかけても、逃げていく智花。そして遂にその差が。
「もっかん!」
肩を掴み、かけっこは終わった。互いに息を切らすふたり。ようやく、智花が顔を上げ、その口を開く。
「真帆・・・・・・私どうしたらいいか分からないよ」
「もっかん・・・・・・」
真帆は普段見せないような、真剣な表情で智花に向き合った。二人の間には静まりかえった空気が流れるのみだ。追いかけてくる人影はない。
「昴さんが真帆の許嫁になったって聞いて、昴さんが遠くに行っちゃいそうで。
でも、真帆も昴さんも、今の私の居場所を作ってくれた大切な人で・・・・・・私・・・ダメです。一人で悩んで・・・こんな姿、みんなに見せて」
「もっかんはダメなんかじゃない!」
廊下の遙か先まで聞こえるような声で叫ぶ真帆。少しずつ、真帆と智花の距離が縮まっていく。真帆が歩み、智花が立ち止まる。
「あたしたちが浮かれてたからさ・・・もっかんに心配かけてゴメン!」
思いっきり直角に頭を垂れる真帆。その勢いでツインテールが激しく波打つ。
「上手く言えないけどさ・・・もっかん、すばるんはあたしだけのものじゃないよ。サキやアイリーン。ひなた、もっかんみんなのものだよ。
それにすばるんは・・・その、イイナズケって言われてるけど、あんまし先のこと、実感なくてさ、はは」
顔をあげ、ペロッと舌をだしてウインクする真帆。更に言葉を綴る。
「そりゃあ、すばるんのことは大切だけどさ・・・・・・それよりもっかんたち女バスのみんなとの絆の方がもっと大切だしな!へへっ。
多分、すばるんも同じ事言うとおもうぜ。『女バスのみんなを犠牲にしてまで、許嫁なんて』って」
「真帆・・・・・・ううん、ありがとう・・・真帆」
涙をぬぐいながら親友の名を二度呼び返す。
「私こそ、昴さんや真帆の事信じられなくてゴメン。きっと、もっと早く打ち明けてたら・・・迷惑をかけることなんて・・・・・・」
「だーかーらー。もう謝るのはナシ!なっ!」
互いに手を取り合い、笑顔を向ける二人。ただ、緩やかな時が、二人の間に流れていった―――
智花たちが出て行って数分経つ。くいなさんの言葉を信じて待つことにしたわけだ、が。
「ちょっと!どういうことよ小学生の女の子と・・・いいなずけなんて・・・・・・昴、小さい女の子が好き・・・・・・なんだ。うぁぁぁぁん」
葵が勢いよく俺を糾弾し始めたと思えば、いきなり跪いて泣き出す。なんだ・・・・・・?それに真帆は小さくなんかないぞ!今や立派なバスケ選手だ。
「ったく・・・・・・葵ねーちゃんじゃ話になんねぇ・・・・・・おい!ロリコン!真帆と許嫁ってどういうことだ!ちゃんと説明しやがれ!」
と、思えば、今度は竹中が俺を糾弾し始める。お前に俺を糾弾する権利などないと何度言わせれば・・・・・・
これ以上、言いがかりされるのもシャクなので、お望み通り、説明することにしよう。それに俺はロリコンじゃない。
「真帆とは、確かに親同士が認めた許嫁という関係だ。でも俺は本当に真帆の事を大切に考えているし・・・・・・それに女バスのみんなもそれ以上に大切さ。
確かに、許嫁と言われて浮かれていた事もあった。でも、智花を見て再確認したんだ。俺の大切な場所はあそこなんだって。だから、俺は女バスのみんなをみんなとの場所を守る」
「・・・っ!じゃあどうするんだよ。その・・・許嫁ってやつは。湊のヤツ、すっげえ悩んでたぞ。あんな湊の姿、見たの初めてだぞ!」
真剣な言葉でぶつかり合う、俺と竹中。こいつ、本当にイイやつだな。ここまでみんなのこと考えてるなんて。はは、俺を糾弾する権利、あるかもな。竹中。
それより・・・これからどうするかだ。女バスのみんなとの場所を守るとは言ったものの、きっと許嫁という関係である以上、完全に以前の関係に戻ることは難しいだろう。
「そ、それは・・・・・・」
俺は答えに窮した。これはもう、真帆との許嫁を・・・解消するしか・・・・・・
「お困りかな。お若い諸君」
爽やかな声が響き渡った。ドアから颯爽と現れたのは――風雅さんだった。
「風雅さん・・・・・・」
「昴君・・・すまん。私が言い出したせいで、こんなことになって・・・・・・」
「いえっ!そんな・・・」
俺の方に歩み寄り、深々と頭を下げる風雅さん。そんな・・・風雅さんは何も悪くないのに・・・
「それで、だ。許嫁は、昴くん。キミが決めたらどうかな。五人の中から、自分にふさわしいと思う人をね。お、そこのポニーテールのお嬢さんもかな」
え・・・・・・
「「ええっーーーーーー!」」
ほぼ同時に、驚きの声が上がる。え、決めろって、どういうこと・・・・・・かな。
「あ、バスケ部の子の両親には了承済みだから心配しないで。全員、『昴くんなら娘を任せられる』って言ってたよ。相変わらず人望あるねー昴君は。ははは」
笑いながらポンポンと肩を風雅さんにたたかれる。ははは、じゃなくて、いや、いきなり言われましてもですね。その・・・・・・どうすれば。
ふと、窓の外を見てみると、半分の月が見えた。それは俺に・・・・・・ひとりのパートナーを決めろという事を暗示しているのだろうか。
以上です。
次回で、事態は収束するの、か?
とにかく、次回に続く。
>>281乙
リアルタイムで見られるとは…
風雅さんが全部持っていったな。このあとすばるんがどう選択するのか楽しみ
おおー修羅場きてたー!
GJ!!
この話をどう落とし込むのか、すっげー楽しみです!
乙
やはりすばるんはギンガさんやらみくじが示すとおり
一人を選ぶ誠実さが問われるんだな
裏山爆発
修羅場が・・・タイトル的に真帆を選んで欲しいが、どうなるか。
つかもっかんこええよwww
うまくまとめたな
風雅さん、万能だな〜
(書き手にとって)便利なキャラだとも言えるけど
しかし、風雅さんを見ていると、なぜか元SS書きとしてウズウズしてくる
ネタが思い浮かんだらエロなしシリアスで書いてみようかな
十中八九長くなるだろうけど
それはそれとして、ぐふさんとまほひつじの人まだかな〜
愛の重さゆえの鬱展開は大好物なので
>>281 乙!…やっぱりそうなるよなと思いましたw
続き期待してます。
おい、夏日を忘れているよ。
ここで夏日を選択するのもありだと思う。
>>289 紗季さん乙w
すばるんは一体だれを選ぶのやらw
智花を選んだ場合は毎日搾り取られ、真帆を選べば玉の輿だが慣れない金持ち生活。
無垢なる魔性を選べば世間様から完全にアウト認定され、竹中がグレる…。
紗季さんを選んだ場合毎日粉物でBLの主人公にされる可能性が…。
>>290 そうなると、やっぱわたs幼馴染みの葵しかいないな。
>>289 >こいつ、本当にイイやつだな。ここまでみんなのこと考えてるなんて。はは、俺を糾弾する権利、あるかもな。竹中。俺が女だったら惚れてたかもしれない。いや、女じゃなくたって…
これでいいですか? 紗季さん
すばるんも大事だが女バスの方がもっと大切と言うまほまほに
ちょっと寂しい気持ちを覚えつつこれぞリーダーまほまほと思ったり
>>290 アイリーンしかない!と思ったらバンリーンという色々な意味で巨大な壁が
>>290 センセーじゃないとダメな身体にされちゃった責任をとってもらわないと!
乙
◎真帆(タイトル的に)
○ハーレム
●智花
☆竹中
かな?
>>290 搾り取られる言うなw
昴の精子と皆の卵子を採取して人工授精→七夕さんあたりが代理母出産に
落ち着きそうだと思うのは俺だけか。
智花さんもバスケは続けたいだろうしな。
いや智花さんなら自分で産むくらいのことは言いかねない
むしろそれを自ら望んでry
299 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/11(金) 21:38:46.92 ID:bssrDAoJ
葵マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
少し口直しでPSPの葵√後日談を見たくなった
>>228の続きが出来たので投下。
以下注意事項。
・百合モノです。苦手な方はご注意を。今回は特にゆりゆりんです。
・ちょっとエッチなシーンもあります。ついに大人の階段を昇り始めるらしい。
日曜日。私は真帆の家に遊びに来ていた。
「それで、話って何なの?」
真帆の家に来たもう一つの理由。何か話があるらしい。
部屋に入るなり、訊いてみる。
「あのさ、こないだサキがコクってきて、あたし達カップルになったんだけど……」
「……ええ」
真帆の口から言われると無性にハズかしくなる。
ああ、私、ホントに言っちゃったんだなって。
けど、同時にこの真帆の口ぶりで、言いたい事が大体分かった。
「ぶっちゃけあたしら、今までと何も変わってないじゃん!」
恋人らしくお喋りする、お昼を一緒に食べる、一緒に帰る、買い物する。
全部、友達としてならとっくにやってる。いつもやってる。
一番恋人らしい事……キスは、告白の時以来してない。
「そう、なんだけど……」
私だって勇気を出して告白して、せっかく受け入れてもらえたんだから、もっと恋人らしい事がしたい。
でもいざ真帆を目の前にしてみると途端にハズかしくなっちゃう。
「……うん。真帆」
だけど私だって、そういう事をしたいのは確かで。
真帆も嫌がりはしないって分かってる。
広い真帆の部屋の中で二人きりっていう状況も、私の心を後押ししてくれたと思う。
「んっ……」
「ぅあ……っ」
真帆の柔らかい唇に、自分の唇を重ねる。
多くの場合が事故で、こうやってじっくりと感触を確かめる機会は少なかった。
キスって、こんなに気持ち良かったんだ。
「なぁ、サキ」
「なに?」
まだ少しキスの余韻が残る中で、唇を離した真帆が話しかけてくる。
「恋人どーしってさ、エッチなコトもしちゃうんだよな」
「――ッ!? あっアンタいきなり何言ってるのよ!?」
頭が一瞬真っ白になるくらい、驚いた。
「どーせならさ、今日中にそこまでレベルアップしよーよ」
「れ、レベルアップってアンタ具体的に何やるのか分かって――ひゃんっ!?」
相変わらず突拍子もない真帆の行動。それに振り回されるのは、やっぱり恋人になっても変わらないらしい。
伸ばされた真帆の手が、私の胸を撫でてくる。
……なるほど。真帆にとってはエッチなコト=胸ってことらしい。
や、間違ってるワケじゃないけど。
「ほれほれーっ、どーだサキー」
徐々に”撫でる”から”揉む”っていう方が正しい勢いになってくる。
「んっ、やっ……真帆ったら……!」
っていうか、どうしてだろう。フザけて触り合ってた時の感覚とは全然違う。
くすぐったいような、切ないような、よく判らない感じ。
揉み方だって、前と変わってないはずなのに。
「さっサキ……ヘンな声出すなってっ! なんかチョーシ狂うじゃんか」
「真帆が悪いんでしょ……ひゃんっ」
好きな相手に揉まれているっていうだけで、ここまでキモチ良くなってしまうものなのかしら。
「ンン……サキ……っ」
多分真帆は、自分の息が荒くなってる事に気づいてない。
まして、なんでそうなっているのかなんて。
そう考えると、今まで以上に可愛らしく思えてきちゃって。
「んっ……それで、アンタはこれから、どうするつもりなの?」
「えっ? どうするって、そりゃあ……」
「それは?」
「うぅ……」
案の定、ここから先の知識はないらしい。
ますます、イタズラ心が膨れ上がってゆく。普段は私こそが真帆のイタズラを抑える立場なのに、おかしな話だと思う。
「ふふっ、そんな事だろうと思ったわ。なんだかんだ言ってお子様ね、真帆は」
「なっなんだよー! だったらサキさんはこっから先を知ってるってのかー!?」
「ええ。……ちゅぅ」
「ぅむっ……」
言って、唇を重ねる。そしてただのキスかと油断しているであろう真帆の口の中へ、
「んんーーっ!?」
自分の舌を、潜り込ませた。
戸惑ってる真帆の舌に絡ませて、そのまま責め立て……ようとした。
「んんぅ……!」
でも、ムリ。私自身、舌を絡める事がこんなにキモチいいなんて思わなかった。
正直なところ、これだけで全身の力が抜けそうになる。
「ぷはっ……ふふっ、どうだった真帆。オトナのキスの味は?」
「さ、サキ……」
けど真帆にそれを悟られたくなかったから、あくまで余裕を装う。
自分のイメージにある限りの色っぽさを口調や仕草で表現しながら。
「ぷはっ……ふふっ、どうだった真帆。オトナのキスの味は?」
「さ、サキ……」
なんだろ。サキがみょーにエッチに見える。
ってゆーかダメじゃん、あんなの。サキの舌がキモチよすぎて、頭がフラフラする。
「な、なんてコトしてくれたんだよぅ……」
「あら? 今からそんなこと言ってて良いの?」
「ど、どーいうコトだよ?」
サキの目を見てたらイヤな予感しかしない。
「これからさらにオトナなキスをするんだから。今のよりも、ずっとスゴいわよ」
「あ、アレよりも……?」
思わず口の中のツバを飲み込んでしまう。
だって、今のキスでもものスゴくキモチよかったのに。
これ以上のキスとか……どうなっちゃうんだろ。
「……って人が考えゴトしてる間にナニやってんだよ、サキ!?」
信じらんねー! なんであたしのスカートの中に手をツッコんでるんだ、サキのヤツ!
「あっ……!」
あたしが思いきり叫んだら、サキはまるで夢から覚めたみたいにハッとなってた。
それからいきなりカオを真っ赤にしてうつむいた。
「……ゴメンなさい真帆。私……」
よくわかんないけど、サキの暴走は止まってくれたらしい。
「あぁ……私ったらなんてはしたない事を……」
うわー。こりゃかなり落ち込んじゃってるなー。
ビックリしたせいでちょっと言い過ぎちゃったかな。
「……あ、あのさ」
「え……?」
このままってのも、なんかわるい気がするし。
それにあたしもやっぱ、さらにオトナなキスっていうの、気になるし。
「オトナのキスマークUって、あたしのパンツを脱がす必要があるの?」
「まーくつー……ぷっ、あははははっ」
「まーくつー……ぷっ、あははははっ」
思わず大笑いしてしまう。真帆には悪いと思ったけど、おかしくって。
「な、なんだよ! 笑うコトねーだろっ!」
「ゴメンゴメン、ふふっ……」
熱に浮かされて断りもなしに真帆の大切な場所に手を伸ばして。
自分じゃない自分になっちゃったみたいでコワかった。
けれど真帆のいつもどおりのノリに良い意味で気が抜けた。
「と、とにかく! 脱がしたいってゆーならベツにパンツくらい脱いでやんよ!」
「パンツくらいって……かなりハズかしいと思うけど、大丈夫なの? 真帆」
「お、女の子どーしだしヘーキだって。それよか早くしろよサキ!」
顔を真っ赤にして、それでもそう言ってくれる真帆。
どうやら気を遣わせちゃったみたいね。反省しなきゃだけど、ここで真帆の好意に甘えないのも失礼な話だし。
……それにやっぱり、真帆と、そういうコトをしたい。
私って実はエッチな女の子なのかもしれない。
お父さんお母さんゴメンなさい。紗季はエッチな上に女の子をスキになっちゃった残念な娘です。
以上。次回が多分最終回になるかと。
乙。
次の日は赤飯だな。
リアルタイムきた!これでry
>>304 GJ!
続きも楽しみにしてますよ。
>>304 乙
文章上手くて戸惑うエロスが素敵だぜ
ちなみに作者のことを勝手に「蕾の人」と脳内では呼んでるぜ
乙
もう最終回なのか・・・
紗季ちゃんメインなんて滅多に無いから好きだったのにw
次回はまほまほのターンが来そうだな
それにしても、保管庫が更新されないな
みんなゲームに夢中なのか最近過疎気味だな
色々とネタの宝庫らしいしな。
攻略完了まで30周か・・・胸と股間は熱くなるが全裸待機の俺らは寒くなるな・・・w
過疎りっぷりがやばいな・・・そろそろ新作来て欲しい。
ゲームで創作ネタ仕入れてるのかもしれんが。
アニメ始まる前に比べたら
こんなの過疎なんていいません。
大盛況だよ。
書きたいシチュに女バス5人をブチ込むと文章量が激増するねん
かといって誰かを欠かすのも可哀想でんがな
いや、読みたい話がどこにもないからこそ「ならば自分で書こう」と思うわけで。
食べたい料理出してくれる定食屋(ゲーム)ができると、なかなか自炊(二次創作)しようという気になれないんだこれが。
>>316 その気持ちはわかる。実際やりたいシチュの幾つかはゲームがやってくれて「なら良いか」ってなったし。
本番読みたいお…(´・ω・`)
そういや俺、
このサブヒロインは主人公にベタ惚れなのに脈なくて不憫だな。よし、俺が二次小説(長編)書いてくっつけるか
とそこそこの量書いたのに、最後原作でそのサブヒロインが主人公とくっついて、すっかり書く気なくなったってことあったな…
物凄く時間が開きましたが前スレ
>>809の続きを投下します。
すばるんがほぼロリに目覚めている気がしますがご容赦を。
今回もエロなし
そして、約束の日曜日。早めに起床した俺は、準備万端で出発の時を待っていた。
「……なんだか、そわそわしてくるな」
まだ、集合予定の10時まで時間はあるのだが、どうにも落ち着かない。
「うふふ。すばるくん、そんなに気になるのなら少し早いけれど先に行って待っていればどうかしら?」
そう言いながら、俺に弁当の入った箱を渡してくる母さん。二段積まれたやや大きめの重箱。これを持って今日1日歩き回らなければならないというのは、早くも気が重くなりそうだ。
結局、母さんの好きにさせた俺が悪いので反論のしようもないが。
「そうするよ。切符も買っておけばいいし」
帰りに箱を詰めて背負えるようにと容量に余裕のありそうなリュックを装備し、丁寧に風呂敷に包まれた重箱を手に持って玄関に向かう。
「それじゃ、いってらっしゃい」
楽しそうに手を振る母さんに軽く応じ、俺は家を出た。天気は快晴、ピクニックにはぴったりの日和だ。
左腕に疲労を感じつつも駅に到着すると、ひとまず俺は目的の駅までの切符を買い求める。大人用のものを1枚と、子供用を2枚。ああ、本当に俺はいまから小学生とデートをするんだなという事実を噛み締める。
時計を確認してみれば、まだ30分以上もある。ひなたちゃんのおっとりとした性格からして、そんなに早く来るとは思えない。なので、休憩できそうなベンチを探して辺りを見回していたのだが。
「あれって……」
ショートカットの女の子が、ロングヘアーの女の子の手を引いて駅に向かって歩いてきている。間違いなく、かげつちゃんとひなたちゃんだ。
「やあ、2人とも。けっこう早かったね」
きょろきょろと視線を泳がせている少女たちに近づき、声をかける。
驚いたように俺を見上げるかげつちゃんは半袖のチェックシャツにホットパンツ、膝上までのソックスという元気一杯の格好。にこにこ笑顔で挨拶してくれるひなたちゃんは、純白のワンピースの上に薄い上着を羽織っている。
どちらもとても似合っており、思わず抱きしめたくなる衝動に駆られたほどだ。
「長谷川コーチこそ。もしかして、お待たせしてしましましたか?」
「おー、待った?」
「心配しなくても大丈夫だよ。俺もさっき来たばかりだし」
片手しか空いていないのがもどかしいが、ひなたちゃんとかげつちゃんの頭を順番に撫でる。この子たちと出会ってからというものの、この手の動作がもはや自然なものとなってきている。
ひなたちゃんなんかはとても気持ちよさそうに受け入れてくれるだけに、俺としても変にやりがいを感じてしまっている。
「あ……、わわっ……」
なんだろう。撫でているかげつちゃんの顔が、茹で上がったように赤い。もしも、熱でもあるのに無理してやって来たのなら大変なことだ。俺は素早くかげつちゃんの額に手のひらを当てて、異常がないか確認する。
――あれ? なんともないな。
「ぶー。おにーちゃん、かげとだけながい。ひなも、もっとしてほしい」
「長谷川コーチ! な、なんでもないですから。ちょっと、撫でていただいてびっくりしただけで」
可愛らしく頬を染めて、上目遣いにかげつちゃんは俺を見てくる。その仕種がなんだか小動物みたいで、俺の保護欲は激しく揺さぶられている。無垢なる魔性、これはきっと姉妹で受け継いでいるとしか考えられない。
「あ、ああ。なにも言わずに撫でちゃってごめんね? 今後は気をつけるから」
「いえ、いいんです! わたしも……、嬉しかったので」
いかん。これ以上かげつちゃんだけに心を傾けているとひなたちゃんの機嫌が悪くなりかねない。下手をすれば延々と続きそうなやりとりを切り上げ、俺は2人を連れて駅構内へと向かうことにした。
「おにーちゃんのお膝のうえ、ゆらゆらする」
「ね、姉様……」
どうやら数駅先の目的地につくまでのひなたちゃんの遊び場所に、光栄ながら俺は選ばれたようだ。俺の膝の上に乗って電車の揺れに合わせて左右に動くひなたちゃん。その度に鼻先に長い髪が触れてちょっとこそばゆい。
幸いなことに車両は空いており、向かいの席のおばさんなんかは俺たちの様子を微笑ましく見守ってくれている。やっぱり知らない人からみれば、仲のいい兄妹とでも思えてしまうのだろうか?
「おー。かげ、交代」
「ええっ!?」
一駅分俺の膝の上を独占していたひなたちゃんがゆったりとした動作で降りると、かげつちゃんにそう勧めた。
かげつちゃんはどうすればいいのかわからない、困ったような目で俺を見る。まあ、積極的にスキンシップをとってくるひなたちゃんならともかく、これが普通の反応だと思う。
「俺はかまわないし、よければ座ってくれるかな?」
羽多野先生のリードしてあげなさいという言葉を思い出し、自分なりに助け舟を出してみる。
「あの、それでは失礼します」
恐る恐るながらも、かげつちゃんは俺の方に体重を預けてくれる。その挙動の端々に緊張が伝わってくるようで、なんとかしてあげたいとは思うんだけど。
「かげつちゃん、もっとリラックスしてくれていいんだよ?」
「は、はい!」
うーん。これはもう少し時間がかかるかもしれないな……。
そんなことを繰り返している間に、俺たちは目的の駅で電車を降りる。
「ここだね」
そこから数分歩いて動物園の入り口に到着。
「れっつごー」
上機嫌のひなたちゃんを微笑ましく思いながら、俺は後を追った。
「さて、まずはどこに行こうか?」
入り口で確保しておいたパンフレットを広げながら、俺は2人に話しかける。こういった施設を巡るにしてもセオリーみたいなものがあるのかもしれないが、彼女たちに任せておくのがベストだろう。
俺から受け取ったパンフレットとしばしにらめっこをしていたひなたちゃんとかげつちゃんであったが、どうやら決まったようだ。
「ひな、おさるさんが見たい」
「よし、ならあっちだな」
ひなたちゃんのリクエストに応えて、まずはそこから。地図に従って園の中を歩いていく。その途中にも様々な動物たちがおり、ひなたちゃんたちは興味津々という風である。
「おさるさん、いっぱい」
「すごいですね、姉様!」
俺の目の前にある猿山には、相当数の猿がたむろしている。数匹だけであれば可愛らしくもあるのだろうが、これだけいると一種の迫力のようなものを感じてしまう。
テレビで映像を見てもこうは思わないだろうし、これが本物を生で見ることの醍醐味ってやつかな。
「あ、見てください姉様。赤ちゃんがいますよ」
「おー。かわいい」
かげつちゃんが見つけた親子連れの猿を、ひなたちゃんが目を輝かせて観察している。その内に親猿が子猿の毛づくろいをし始め、なかなか癒される構図となっている。
「ひなたちゃん、なにしてるんだい?」
見ればひなたちゃんは近くにあったベンチに腰掛け、背負っていたリュックからなにやら取り出している。
「お絵かきする。おにーちゃんも、する?」
彼女が手にしているのは紙と色鉛筆。
「そういえば、ひなたちゃんは絵が得意なんだよね」
「はい。姉様とっても上手なんですよ。今日は色々な絵が描けるから、すごく楽しみにされてました」
ひなたちゃんの事を、自分のことのように嬉しそうに話してくれるかげつちゃん。
「かげも、いっしょにしよ?」
姉の小さな手からお絵かきの道具を受け取り、かげつちゃんもベンチに座る。
でも最後には自分の願望?通りになって良かったんじゃない?
この世にはメインヒロインと主人公が死別するアニメもあってだな…
公式がこういうのだとif展開妄想するしかないけど基本的に辛いorz
「ありがとうございます、姉様! あ、長谷川コーチはどうされますか?」
「うん。俺は2人の描いてるところを見学させてもらおうかな」
今回はひとまずその様子を見守ることにしよう。また機会があれば絵の描き方を教えてもらえばいいし、今はのんびりとした時間を満喫させともらおうか。
腕の時計を確認してみればもうちょっとで11時といったところだ。絵が描き終わったところでお昼休憩にすればいい具合になるんじゃないかな。
時間というのは思った以上に早く過ぎ去ってしまうもので、絵を描いている2人と喋っているとあっという間に12時だ。
「おー。おさるさんの絵、できた」
「へえ、やっぱり上手いこと描けてるなあ」
どんなものかとひなたちゃんの絵を覗き込んでみると、しっかりと特徴がとらえられている。俺がもし一緒に描いていたとすれば、比較するのも失礼なものとなっていただろう。
「わーい。おにーちゃんに、ほめられた」
「かげつちゃんのも、見せてもらっていいかな?」
「どうぞ。姉様のように上手くはありませんが……」
なるほど、かげつちゃんの言うように少々不恰好なところもあるかもしれない。それでも穏やかな雰囲気はしっかりと伝わってくるし、謙遜する必要なんてないんじゃないかな。
「そんなことないって。俺はよく描けてると思うよ」
「は、長谷川コーチにそう言っていただけると嬉しいです」
「それじゃ、開けるね」
2人が道具を片付けるのを待って、現在は予定通り昼休憩。園内を移動している途中に目をつけておいたテーブルスペースに3人で陣取り、母さんから預かってきた重箱を中央に置く。
2段になっている中身を順番に開けてみると、唐揚げや卵焼きといった定番のおかずに加えて、俵型のおにぎりがきっちりと並べられている。
「わあっ、すごく美味しそうです」
「おー。なゆ、さすが」
「そう? なら運んできた甲斐があったよ」
これをずっと持っているのはなかなか腕にくるものがあったのだが、これだけ喜んでもらえたなら疲れも吹き飛んでしまいそうだ。
俺は袋から出した割り箸と紙皿を彼女たちに渡し、胸の前で手を合わせる。
「いただきます」
こうして一緒にしていると、本当に家族みたいで。
「ひな、たこさん食べる」
「この卵、とても美味しいです。長谷川コーチのお母様、料理がすごくお上手なんですね」
ずっとこのままでいたいって、俺はそう感じてしまう。
「おにーちゃん。あーん、して?」
「えっ、ああ」
恥ずかしながら、一瞬自分の世界に入ってしまっていたみたいだ。なかなか箸をつけようとしない俺を心配してか、ひなたちゃんは唐揚げを1つつまんで口の前に持ってきてくれる。
「食べて、おにーちゃん?」
「あ、あはは……」
逃げるようにちらりとかげつちゃんの方に目を動かすと、その皿の上にはひなたちゃんと同じく唐揚げが準備されている。しかもその表情は、どこか決意に満ちたものだった。
これを一度でも受け入れれば後の展開がどうなるかなど俺にも容易に想像できる。再度、2人の顔を目の動きだけで交互に確認する。
「くっ……。あ、あーん……」
俺の選んだ道は、潔く降伏することだった。口を開けるとすぐに、ひなたちゃんの差し出す唐揚げの味が口内に広がる。うん、美味しい。
「わ、私のもどうぞ、長谷川コーチ……!」
「い、いただきます」
こうなったら、最後まで付き合ってみせるさ。自分で選んだことなんだから、やり遂げるしかない。それに……。
「え、えへへ……」
「おにーちゃん。つぎはどれがいい?」
こんなに嬉しそうな顔をしてくれるんだ。頑張りたくなるのも、男として当然だろう。
「あ、おにぎりはどうでしょう、姉様」
「おー。そうする」
そして俺は、少女の笑顔だけを希望に、この試練を戦い抜いたのであった――。
「ふう……。もう限界だよ……」
「ひなも、ごちそうさま」
「ごちそうさまでした、長谷川コーチ!」
若干焦燥気味の俺に比べて、ひなたちゃんとかげつちゃんはお昼ご飯を終えて元気が補充されたようだ。激しい運動はしたくないが、ちょっと動いて胃の消化を促進したい気分である。
重箱をリュックに収納すると、ようやく両手を空けて歩くことができるようになった。この後は、時間が許す限りいろいろな場所を見て回ろうということになった。
「おー……」
ふと、ひなたちゃんの歩みが止まる。どうかしたのかとその視線の先をたどると、そこには一組の親子がいた。ひなたちゃんより小さな女の子が父親と母親の間で、離れないようにしっかりと手を握っている。
もしかして、それを見て寂しくなってしまったのかと俺は考えてしまう。
「ひなも、おててつなぎたい」
どうやらそれは杞憂だったようで安心したのだが、そういう気持ちがなかったわけではないのだろう。
「手、つなごう。かげつちゃんも、ね?」
「おー。さんせい。みんないっしょが一番です」
俺が手のひらを広げると、ふんわりとひなたちゃんは手を重ねてくる。
「よ、よろしくお願いします!」
かげつちゃんも畏まりながらだが、しっかりと握り返してくれる。
2人の温度を一気に近くで感じることで、これがデートだということを思い出させてくれる。
「おにーちゃんの手、あたたかい」
「な、なんだか、ドキドキします……。長谷川コーチは、こういうことにも慣れていらっしゃるんですか?」
「まさか。俺だって、かげつちゃんと同じだよ」
情けなくも俺が正直にそう答えると、かげつちゃんはほっとしたように表情を緩める。
「おにーちゃん、どきどき。ひなも、どきどき」
「あはは……。ひなたちゃんもそうなんだ」
彼女のことだからもっと余裕があるのかと思ったが、そうではないみたいだ。
手をつないで歩いていると、それまでなんとも思っていなかった部分が気になってくる。強く握りすぎていないか。手汗は大丈夫だろうか。
そんな感じにそわそわしながらも散策を楽しんでいたのだが、やがて隣のひなたちゃんの様子がおかしいことに気づいた。なにかを探すように視線が泳いでいるし、足取りも重い。
「ひなたちゃん、大丈夫か!? もし、気分がよくないのなら……」
俺の言葉に、ひなたちゃんは首を左右に振る。大事ではないようだが、それなら一体……?
「ひな、おトイレいきたい」
「た、大変だ……!」
彼女の仕草から察するに、あまり猶予はないだろう。俺は辺りを見回し、案内の看板を探す。
「あった! よし……。ひなたちゃん、乗って!」
この状態のまま、ひなたちゃんを走らせるわけにはいかない。俺は思い切って、彼女をおんぶしていくことにした。ひなたちゃんが乗ったことを確認して、かげつちゃんに声をかける。
「ごめんねかげつちゃん。ちょっと走るよ?」
「は、はい! 頑張ります!」
頷くかげつちゃんの手をしっかりとつかんで、スタート。最短距離で到着できるように目でルートを計算する。増え始めた人ごみをフットワークでかわしながら、足を動かす。
かなり本気で走っているのだが、かげつちゃんは息を切らしながらもついてきてくれる。もう少しだけ、我慢してくれ……。
「あそこですっ! 長谷川コーチ!」
「行くよ、ひなたちゃん!」
数メートル先に入り口が見える。俺たちはそこまで駆け抜け、ひなたちゃんを降ろす。
「おー。いってきます」
素早くお手洗いの中に消えていくひなたちゃんを見送って、ようやく安堵の息を吐く。
「はあっ……。間に合って……、よかったです」
膝に手を置いて、かげつちゃんは息を整える。結構無茶をさせてしまったから、そうなるのも無理はない。
「ふう……。でも、よくついてきてくれたよ」
「は、はい……。て、手を、離したくなかったので……」
うつむき加減にかげつちゃんが呟くように話す。もしかしなくても、今日最もドキッとした瞬間だった。
「かげつちゃん……」
「わ、私もおトイレ行ってきます!」
あっという間に、残されたのは俺1人となった。仕方なく、2人が帰ってくるのを待つ。
「おにーちゃん、かげ、ごめんなさい」
戻ってきて開口一番、ひなたちゃんが謝罪を口にする。俺だけでなく、かげつちゃんも走らせてしまったことを気にしているのかもしれないな。
「俺は全然気にしてないよ。それより、今度はもっと早く相談してね?」
「姉様が間に合って、よかったです」
俺もかげつちゃんも、ひなたちゃんを責める気なんて微塵もない。
「さあ、つぎはどこに行こうか?」
少しでも多く、この時間を楽しみたい。そう思って俺は2人の手を取る。ぎゅっと握り返してくれる力強さが、俺を安心させてくれる。
結局、時間一杯まで俺たちは初めての"デート"を堪能したのだった。
「ひなたちゃん。今更だけど、誘ってくれてありがとうな」
帰り道、俺はそう切り出した。今回の切欠をくれたのは、言うまでもなくひなたちゃんだ。
「おー。どういたしまして。とうこにも、感謝」
羽多野先生か……。今度会ったら、今日のことを散々質問されそうだな。いや、現段階でも妄想しまくりなのかもしれないが。
「あ、あのさ……」
俺は、2人に言わなければならないことがある。今、この時を逃せばそれを打ち明けるチャンスはなくなってしまうかもしれない。
「おにーちゃん?」
「長谷川コーチ?」
ひなたちゃんの眩しいくらいの笑顔も、かげつちゃんの遠慮がちな甘え方も、俺にとってかけがえのない特別なものになっていた。
彼女たちを愛しいと思う気持ちが、自分の中にはっきりと存在していることも自覚している。
――だから。
「ひなたちゃん、かげつちゃん。俺、2人と一緒にいるのがすごく楽しくて、それで……」
ああ、くそ……。こんな時にうまく言葉が出てこないなんて。情けなさに、顔が紅潮していくのがわかるくらいだ。
「おにーちゃん。ひな、おにーちゃんのことが、大好きです」
きゅっと、ひなたちゃんは両手で包むように俺の右手に触れる。
「わ、私も……、好……き……です」
かげつちゃんは消え入りそうな声を振り絞って、思いをぶつけてくれる。
「うん……。俺も2人のことが、大好き……です」
素直に気持ちだけを伝えようとすると、それまで重かった口が簡単に動いてくれる。
3人揃って、精一杯の告白を終えた俺たちは、誰からともなく笑顔が零れていた。
「おにーちゃん。ちゅーするの?」
「えっ、そ、それはどうして?」
ひなたちゃんの唐突な提案。それを教えたのはおそらく……。
「こいびとどうしはちゅーしていいって、とうこが教えてくれた」
「やっぱりあの人か……。ひなたちゃん。そういうのは、軽々しくするものじゃないんだ」
「は、長谷川コーチは、どなたかとしたことがあるんですか!?」
そうじゃないんだよ、かげつちゃん……。一応その誤解は解いておき、コーチらしく諭す必要があるだろう。
「ひなたちゃん、口でするキスっていうのはとっても大切なことなんだ」
経験のない俺がもっともらしく語ること自体おかしかことなのだが、純粋な少女たちはおとなしく聞き入ってくれている。
「だからね、こんなところですることじゃないんだ」
「おー? おうちでするのはいい?」
「そ、そうなのですか!?」
だめだ。俺の付け焼刃な言葉で興味の塊であるこの子たちを止められるわけがなかった。いくらなんでも、路上で小学生とキスはまずすぎる。即刻通報されてしかるべき行為だ。
「ご、ごめん。それはまた今度、調べておくから! 電車の時間もあるし、急がないと!」
苦し紛れに言い訳を発した俺は、足早に移動を開始する。
「ど、どうしましょう、姉様」
「ぶー。みほしに相談、する?」
ひなたちゃん、それだけは勘弁してください。そんなことを背中で訴えかけながら俺は歩く。きっと俺はいま、最高に弛んだ表情になっているに違いない。それを2人に見られるのが恥ずかしくて、じっと前を向く。
聞こえてくるのは、俺を追いかけてくる2つの足音。やがて、両手に温かな感触が宿る。
楽しかった今日は終わり、やがて明日がやって来る。それはきっと、いままでとは大きく変わっていく。俺はそう、確信していた。
以上です。
めちゃくちゃ時間かかった上にエロもなしでごめんなさい。
できれば次回あたりに本番書きたいとか思ってます。
GJ
すばるんかわいかった
乙天使
こんなエンジェルがいたらロリコンにならないほうがおかしいから
おにーちゃんの反応はたぶん正常の範疇だろう
GJ。
やっぱ天使の妹も天使だな・・・。
乙
ひなたもかげつも可愛いが、でれすばるん可愛いな
乙!ひなたもかげつもひなたの中の人も可愛いは正義!
乙乙
すばるん陥落か…ようこそ冥府魔導へ
投下します。
拙作『明日の誓い、明後日の享受(中編)』の続きです。
まほひつじまほひつじと言われているみたいなので、思い切って名前を「らむ」に変えてみました。今夜はジンギスカン!
2万文字ほどありますが、エロの濃度がハンパじゃないです。ひたすらエロいことしてます。なんというか、ごめんなさい。
すばるんが吹っ切れてひどい人になってます。ヘンタイでオニでアクマです。
そして紗季さんがどエロです。ソフトなSM要素を含んでるやも。個人的に紗季さんはドM設定です。
嫌な予感がした方はバックしてください。それでもOKな方はひたすら突き進んで下さい。
では、どうぞ。
「ん……くちゅっ、紗季、紗季っ……」
「ふあっ、はせがわ、さんっ……!」
落とされた、一滴の熱いキス。
二つ、三つ、やがて数えきれないくらいに。
じわじわと広がって、やがてこの世界を支配してゆく愛の雫だ。
体育倉庫に二人きり。
紗季に覆いかぶさった体勢のまま、彼女の紅く腫れた頬を包む。
自分が出来る限りの、優しくてあたたかな抱擁。
「……痛かったよな、やっぱり」
感情に任せて打ち付けてしまったその頬。
ぽそり、と自問自答のように繰り出す。
「いいえ、全然。これっぽっちも、痛くなんてありません」
そう言って返ってくるのは、全く歪みのない微笑み。
すなわちそれは、彼女の感じている心からの真実だということだ。
「だって今は幸せですから。大好きな人に、こうして愛されていることが」
続けて、それを得るための手段だったんです。これくらいの覚悟はしていましたから、と返ってきた。
……本当に彼女は小学六年生なのだろうか。
自分が紗季と同じ年の頃、そのような想いを抱き、実際に行動に移せる人間が周りの同級生に一人でも居ただろうか。
思いを馳せながら、その傍らで俺はこの疑問の答えを既に見出していた。
それは、ここ数日の出来事で彼女達から一番学ばされたこと。
小学生とは思えぬ行動力や、覚悟の強さ。
───違う。
心を突き動かすほどの強い想いが、彼女達をここまで強くさせたんだ。
人は夢や願望があれば、それに向かって努力する力を元々秘めている。
素直で実直な彼女達なら、尚更。
つまり、彼女達の中にそれほどの強い想いがあったということだ。
そしてその想いというのは………他ならぬ、俺への恋心。愛情だ。
「紗季……」
ぽつり、と呟いて、もう一度その細い身体を抱きしめる。
こんなに小さな彼女達をここまで強くしたのは自分への想いがあったからだと思うと、何だか感慨に耽ってしまう。
───でも、それとこれとは話が別だ。
実際に俺はその想いを受け入れる行為を何度もしてしまっていて、もはや引き返せないところにまで来ているのだろう。
もう他人事には出来ない。逃げも隠れも出来ないのだ。
ならば、自分はどうすればいいのか。
「───何を、考えてるんですか?」
ふと、耳元から聞こえるはっきりとした疑問の声。
「うん……今まで自分が何をしてきたのか、これからどうすればいいのか───」
返事を待たず、肩に置かれる手。
続いて力強く押し上げられ、またお互いに顔の見える距離へと引き離される。
「そんなこと、どうでもいいです。今……長谷川さんの目の前に、他の女性は居らっしゃらないでしょう?」
にや、と少し意地の悪い笑み。
「なら、私だけを見てください。今までのことも、これからのことも、どうだっていーです」
小悪魔の微笑でそれだけ言い残すと、再び肩を引き寄せられる。
待っていたのはぶちゅっと音がしそうなくらいのストレートな口づけ。
なりふり構わない、キスだけしかないキス。
それはまさに彼女の幼なじみ、真帆のイメージとそっくりのキスだった。
何だかんだ言っても、似てないようで似た者同士なんだなーとか思っているうちに、次々とキスの応酬を受ける。
「んふっ、ぷあっ……」
「ぬるっ、んふっ、はせぐぁわ、さん……」
舌を絡めているわけでもないのに、ねっとりと絡み付いてそのまま食べられてしまいそうなキス。
「ぷあ………ふふふっ、今だけは……長谷川さんは、私だけのモノなんです、から……」
キスを終え、互いに見つめ合う。
彼女の口の端からつぅっと垂れてゆく唾液。
その雫を小さく舌を出してちろりと拭う仕草。
真帆のような、豪速球の愛情表現でもない。
智花のような、子供が背伸びしている拙いアピールでもない。
そこにあったのは、二人には決してない異質の色香。
男の喜ぶツボを知り尽くし、それを操って男を篭絡する娼婦のような淫乱さだった。
「………っ!」
男としての本能が否応なしに刺激される。
もし真帆や智花のことがなければ、紗季の醸しだすこの色気だけでとっくに白旗を上げていただろう。
色んな意味での罪悪感があるから、こうやって理性を保っていられる………の、だけど。
「───わかってるよ。紗季」
地獄に垂れ下がる一本の蜘蛛の糸。
細くて見えるか見えないか程度にしかない、絹糸のように細い理性を………俺は自ら切り落とそうとしていた。
この地獄に救いなど要らない。
もとより彼女らの想いに気付けなかった自分の至らなさが招いた結末なのだから。
今の俺に出来ることは、その地獄についてきてくれた彼女達を、愛して、愛して、愛し尽くすことだけだ。
「ふふっ、ありがとうございます、長谷川さん。何なら真帆やトモにしたことと同じこと……いえ、それ以上のことをして下さっても……構わないんですよ?」
相変わらず意地悪な笑みに、こちらも似たような悪魔の笑顔を返す。
「……本当に? 悪いけど、もう手加減は一切しないつもりだよ……?」
「望むところです………長谷川さん」
売り言葉に買い言葉。
だけどその中に、確かな愛を感じ合える。
その証拠に、二人してぷっと吹き出すと、どちらからともなく再び唇を重ね合う。
「んんっ……!」
唇のやり取りを続けながら、彼女の左胸に手を置く。
智花よりもわずかに柔らかく、より女性的な膨らみを手のひらに感じる。
ぴくり、と跳ねる小さな身体。
「ぷはっ………もう、長谷川さんってば、エッチなんですから………」
「……もう一度聞くよ。本当に……本当にいいんだね? 紗季………」
「決意ならとっくに済ませてきましたし、二言はありません………私は女、ですけどね」
そう言って、ふふっ、と紗季らしい微笑みを見せてくれる。
何故だろう。
彼女の発する『女』という言葉に、信じられないくらいの厭らしさを感じる。
危険だ。小学六年生でこれなのだから、もしこれから先、女性として成熟していけば一体どれほどの色気を放つ女性になるのだろう。
「本当に綺麗だね………紗季」
胸に置いていた手を彼女の頬に移動させ、ゆるやかなカーブを描く輪郭を撫でてやる。
彼女の何年後を想像してしまったこともあり、思わずそんな言葉が口を衝いて出てしまう。
「ありがとうございます………面と向かってそんな風に褒められると、ちょっと照れちゃいますけどね」
冷静を装ってはいるが、実際はそれを超える恥ずかしさを堪えているのだろう。
言葉以上に紅く彼女の頬が染まり、視線が虚ろになって僅かに目を逸らそうとしているのがわかる。
俯きがちになった顔にもう片方の手をやり、少し強引にこちらへと向き直らせてやる。
「………逃げないで。俺は本当に紗季のことが素敵だと思っているし、君にその想いを伝えたいと思ってるんだから」
こちらに向き直らせたことで、しばらく見つめ合う二人。
俺が言葉を発し、沸騰しかけている彼女の頭脳がその意味を理解するまで、数秒のタイムラグ。
言われた単語の意味を一生懸命噛み砕き、理解した瞬間………彼女の顔が、普段からは想像もつかないくらい、ぼっ!と一気に紅くなったのを見た。
「は、はせがわさん、やめてください……………ちょっと、本当に、恥ずかしくて………」
「恥ずかしいと言われても………これが俺の中にある真実だし、どうしようもないんだけど」
それは何の嘘もない、心からの回答だった。
取り繕う必要もない。周りの視線を気にする必要もない。
そもそもここまで俺の心を丸裸にしてくれたのは、他でもない紗季だというのに。
「だっ、だからっ、そんなぁ………うぅ〜〜っ、は、はせがわさぁん………!!」
救いを求めるような彼女の瞳。
「好きだよ、紗季」
「はっ、えっ………んんーっ!」
その要望に答えるように、救いのキスをしてやる。
唇が合わさった瞬間、彼女の身体がびくりと跳ねる。
「ちゅ〜……れろっ、んんっ、れおっ」
「んんー………んんんっ、は、はしぇがわさっ、んれろっ」
先程までの単発のピストルのようなキスとは違う。
舌を絡ませて、その口内を味わう、いわゆるディープキスというやつだった。
彼女の柔らかな舌をねぶり回して、最後に下唇を吸ってようやく開放してやると………そこには、この数日間で見慣れてしまった、キスの気持ち良さにとろける小学六年生の女の子の図があった。
「はーーーっ、はーーーっ、はーーーっ………は、しぇがわ、さ………」
「おっと、まだまだこれからだからね……紗季。だって『真帆や智花にした以上のことをしてほしい』んだろ?
だったら……」
もう一度念を押しておく。
ここは体育倉庫。
道具なら下手をすると真帆の部屋以上の物が揃っているのだ。
まず───時たまぴくぴくと痙攣し、力の入らない身体から制服を剥ぎとってやる。
「えっと、確かこの辺………あ、あった」
下着と靴下だけになった彼女をよそ目にガサゴソと整理された箱を漁ると、その一角にお目当ての物が沢山纏めてあるスペースがあった。
これは本来生徒自らが持参するものであり、『慧心学園初等部』とマジックで書いてあるところをみると、恐らくは忘れてしまった生徒に貸し出すためのものなんだろうけど。
『それ』を一つ持ち出して、今だ脱力中の紗季を万歳の格好にさせる。
次に、挙げられた両手を───
───先生、ごめんなさい。
これから、この子に小学校では絶対に教えないような運動用具の使い方を教えちゃいます。
「紗季、さーきー」
「ふ、ふぁいっ?!何でしょう長谷川さんっ!」
耳元で呼びかけてやると、ようやくトリップ状態から戻ってきたのかガバッ!と起き上がり───
がこん。
「………へっ?」
───起き上がれない。
それはそうだろう。
何せ今、彼女の両手は頭の上で束ねられ………誰しもが小学生の時に使ったことがあるであろう運動用具、縄跳びで縛られているのだから。
ちなみに縛った縄跳びは、また別の縄跳びで跳び箱の隙間───持ち手の穴の部分へと結ばれている。
七段重ねの木の跳び箱だ。最高学年とはいえ、女の子の力で持ち上げられるようなものじゃない。ゆすって物音をさせるくらいが精一杯だ。
オマケにその上には何の因果か、小さめの運動用マットが五段くらい重ねてあるのだ。きっと教師が体育倉庫の掃除か何かをする時に跳び箱の上に持ちあげて、床に下ろすのを忘れたまま放置されているのだろう。
仰向けという力の入りにくい姿勢。
そこに重い木の重箱と運動用マットの重しが乗っかってしまったら、もうそれだけでどうしようもない。男の自分でさえ、この状況から抜け出せるかどうか。
「はっ、長谷川さんっ?!どういうことですかこれわっ?!?!」
さっきまでの甘い余韻はどこへやら。
仰向けで縛られたまま、血相を変えてこちらを睨んでくる紗季。
「うーんと、これは真帆にやったことの真似みたいなものなんだけど……」
「真帆に……って、真帆にこんなことされてたんですかっっ!!?」
「あれ、知らなかった?紗季のことだから、てっきり全部二人から聞いてるものだと……」
「なっ、な………!!!」
驚愕の表情と共に口をぱくぱくさせる紗季。どうやら彼女は、俺が恐れていたほどの情報通ではないらしい。
冷静に考えてみれば、そりゃそうか。幾ら開けっ広げで能天気な真帆だって、ここまで詳細な内容を誰かに教えてしまうほど羞恥心がないわけではないだろうし。
「だいじょーぶ、大丈夫だって。優しくするから」
「は、はい……って、これ優しくするとかそんな問題じゃないような………。
まさかとは思いますが、これ以上変なことするつもりはない、です……よね?」
「いや、変なことはするけどさ」
「そっ、そこは否定して下さいよぅ……これ、されてる方はすごく怖いんですからぁ……」
おや、どこかで聞いたようなやり取りだけど……まぁいいか。
動揺が収まらないうちに彼女の腰辺りにまたがり、覆いかぶさる。
その艶やかな女性の髪の毛に指を通し、弄びながら頭を撫でてやる。
「さぁ………これで、この紗季の綺麗な髪も、可愛いほっぺたも、すべすべの身体も、触り放題だ………ねぇ紗季、どこから触ってほしい?」
「しっ、質問の意味がわかりませんっ!ってゆーか長谷川さん、なんかものすごくヘンタイっぽくなってるんですけどっ……!」
「それこそ意味がわからないよ、紗季。男っていうのはある程度こういう欲望は誰しもが持ち合わせているものなんだよ?
もちろん紗季だって、それを知ってて『何をされてもいい』なんて言い出したんだろう?」
「そ、それはっっ………!」
もちろん俺だってわかっている。
意図的にこんなシチュエーションを用意してこういう発言をしちゃう紗季は、きっと知識としてはそれなりに色々とソッチ方面のことも知ってはいるのだろう。
だがそれこそが落とし穴。見て眺めているのと実際にやるのとでは何事も大違いなのだ。
最初は幼なじみに連れられて半ば無理矢理バスケをやることになり、でもいつの間にかのめり込んでいってしまった誰かさんと同じで、ね。
ただ彼女の律儀な性格上、一度あそこまで断言したことを撤回することは難しいのだろう。
それもまた紗季の可愛い一面であり、一つの落とし穴なんだよなぁ……。
さぁ………今からそれを、大人と子供を併せ持った目の前の少女に嫌というほど教えてあげよう。
「大丈夫、紗季は何もしなくていいんだ。後は俺が全部教えてあげるから、紗季は何も考えず気持ち良くなっちゃえばいいんだよ」
一応補足しておくと、俺だって経験豊富だった訳じゃない。
むしろ異性との人間づきあいというのは自分の苦手な分野だったはず。
ただ俺のコッチ方面での経験値は、ここ数日でどエライことになっている。彼女の幼なじみでいうところの『一晩でレベル10くらい上がった』というやつだろう。
「───ひゃっ」
紗季が息を吸い込みそこねたような悲鳴を上げる。
「紗季が触られて嬉しい場所は………どこ?」
そう言いながら、うなじの毛の生え際の辺りをゆるゆると撫でてやる。
その感触を思う存分楽しんでから、ゆっくりとその手を下降させてゆく。
「ほっぺた、首筋、胸───」
「あっ、あぁ………───」
よく見ると、ブラはつけていないらしい。
小学六年生なんだし、胸も膨らみかけているんだし、そろそろスポーツブラくらいはつけてあげてもいいんじゃないだろうか、と母親のようなことを思ってしまう。
「それとも……やっぱり下の方?」
「そ、そんなっ、はせがわさん───!」
自分がまたがっている腰の辺り……おへそのやや下の方をくすぐるように撫でると、彼女の眉があからさまに歪んでいく。
その顔は嫌悪しているというよりも、まるで恐怖に怯えている子猫のようだった。
彼女ならこういった行為の最終地点を知っているはず。そこに辿り着くには、ある程度の痛みを伴うということも。
「………大丈夫、『中に入れる』ようなことはしないから」
「………っ」
安心させるために、少し顔を近づけて耳元でそうささやく。
具体的な単語は出さず、それでも意味を理解したらしく、ぴく……と跳ねて脱力する小さな身体。あぁ、もうたまらない。
「───でも、『中に入れられる』よりもビックリするようなことが沢山あると思うよ」
「や、やめてください………そうやって上げてから落とすのっ………」
もはや焦りの表情を取り繕えなくなった彼女の胸元に顔を寄せる。
まだ夏休み中で、体育館のむせかえるような暑さに耐えながら練習をした後ということもあって、紗季の身体からは少女特有の匂いと共に、少し酸っぱい汗の匂いが漂ってくる。
「例えば……紗季。紗季は自分で自分の胸を弄ったことってある?」
「あ、あるわけな──────ひいっっっ!!」
再び右の手を彼女の胸へと移動させ、その頂点を人差し指でグリグリと抑えてやる。
「───嘘でしょ。普段弄ったことがない子が、こんな風に敏感に反応するわけないんだから」
「ど、どうしてそんなことが───あひっ!あうっ!!」
「分かるよ。だって……智花と真帆はこんな反応しなかったし」
「だ、だっ、だからって、わたしは───あっ!あっ!!あっっ!!!」
もう片方の手も胸の方へと移し、先程よりも強めに両方の乳首をぐりぐりぐりぐりっと押しほぐしてやる。
そのたびにどんどん硬さを増していく薄紅色の小さな突起。
「ほらほらほら、正直に言わないと───」
「あん!あっ!やああ!!嘘です!ウソですっ!!自分で弄ったことありますっ!いっぱい弄ってますうっ!!」
許容範囲以上の快楽を押し付けられ、がくがくと身体を震わせながら真実を暴露する紗季。
ようやく観念したことを確認し、彼女の胸から手を離す。
「……最初から正直に話してりゃよかったのに。ちなみに今『いっぱい弄ってます』って言ってたけど、大体週に何回くらいのペースでこういうことしてるの?」
「あうぅ、それは、それは………」
さすがに恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてもじもじと固定された身体を身じろぎさせる。
「言いにくい?」
「あっ、当たりまっ──────スイマセン言います言います言いますっっ!!!」
言いかけて……俺が両方の人差し指を彼女の右と左の乳首に近づけていくのを目撃し、首をブンブン振りながらそう訴える紗季。
全く、最初から素直に全部話してしまえばそれで済む話なのにね。
「た、たまにムズ痒いような、じんじんするような時があって………そういう時に触るのは少し痛いんですけど、でもそれが、その………」
「気持ち良かったりするの?」
言葉に詰まっていた部分を補足してあげると、顔一面をかあぁーっと羞恥の色に染めて、小さくこくんと頷く。
「分かった……ありがとう。正直に話してくれて」
「うぅ………だって、長谷川さんがぁ………」
「え?何か言った?」
もう一度、人差し指で例の場所をクリック。
「ひゃんっ!!!いえなんでもないれすうっっ!!!う、うぅ〜〜〜……!!」
裏返った声で自分の言い出した言葉を寸止めし、悔しそうな唸り声と共に泣きそうな目でこちらを睨んでくる。
ともあれ紗季は、素直に話してくれたのだ。
ならこっちだって、ちゃんと正直に話してやらないといけないよな。
「あとね、紗季。さっきの嘘だから」
「え?」
そう。
智花の場合はともかくとして、真帆は最初にソコをいじめた時からしっかり反応してくれていた。
「だから、普段から弄ってる子は胸が敏感だって話。真帆なんか紗季よりよっぽど敏感だったよ?
あ、でも真帆だって自分で普段から弄ってる可能性もあるし、一概にはそう言い切れないか」
「………っ! ということは、わたしは……………っ!!!」
「うん。ごめんな、カマかけちゃって」
これ以上ないショックと羞恥心で、紗季の表情がみるみる豹変していく。
やばい。
薄く笑ってるだけのつもりなのに、今の自分は傍から見ればこれ以上ないくらいのどや顔をしているだろう、というのが容易に想像出来る。
「うーっ!うぅーーーっ!!!はっ、長谷川さんの意地悪っっ!!!なんでそんな意地悪するんですかっ!!?長谷川さんは私のことがキライなんですかっ?!?!」
涙目になりながら、叫ぶような声で必死に訴えかけてくる紗季。
「嫌いな訳ないだろ。何度も言ってるとおり、俺は紗季のことが大好きだよ」
「なっ、なら何でこんな人をいたぶるようなこと───!!」
「大好きだからこそ……普段はクールでしっかり者の紗季が、どんな一面を見せてくれるのか楽しみだし……知りたいと思うんだ」
「知りません!知りませんっそんなこと!うぅ〜、長谷川さんのバカあっ!!」
紗季が普段決して見せない、少しエッチで感情的な一面。
これが見れただけでも今日はぐっすりと眠れそうだった。
………えっと、ほんの数十分前まで胸の奥底に沈んでいた漬物石はどこ行ったんだろうなー。
「───っと、話が逸れちゃったな。
あのね、紗季。紗季は色々物知りで勉強家だから、こういうこともそれなりに知ってると思うんだけど………想像と実際にされるのとでは違ってることが結構多いんだ」
「はあっ、はあっ……え?」
頬を赤らめ、泣きそうな顔で息も絶え絶えになっている彼女の貴重な表情を目に焼き付けてから、その場所へと顔を近づけていく。
「例えば───……ぺろっ」
「あううっ!!!」
びくり、と跳ねて喉を反らせる。
白くて透き通ったその首筋。しゃぶり尽くして真っ赤っかにしてやりたい。
「乳首を指でこねくり回されるのと、舌で舐められるのとじゃ───また違った感覚だよね?」
「あう、あうう………はしぇがわ、さぁん……!」
眉をハの字にして目の縁に涙を溜めながら、必死に訴えてくる。
その表情もまた愛らしく、そして淫靡なものだった。
全く、どこもかしこもエロい娘である。年齢詐称疑惑が発生しそうなくらいに。
「れろ、れろっ。どう、紗季。キモチイイ?」
「やっ、あぅ!やめっ───ひいぃ!」
舌を絡ませ、最後に唇でその突起物に優しく口付けをしてやる。
不自由な体勢で一生懸命跳ねまわるその様は、まさしく数日前の真帆そのものだった。
「でもここまでは真帆にもやったことだし、それ以上のこととなると………どうすればいいかな、紗季?」
「ひ、ひぃ………か、勘弁してくださいっ、長谷川さんっ………!」
予想を遥かに超えた快楽の大波にもまれ、許しを乞いながら小さな身体を震わせている姿───なんか、ヘンな癖がついてしまいそうです。
まぁそれはそれとして。
紗季に頼まれたことは、『真帆や智花にした以上のことをしてほしい』だったはず。
今までは真帆にやったこと。なら今度は………智花を超えていく番か。
それを思った瞬間、一つの疑問と同時に次のやるべきことが見えてきた。
身体を起こして、膝立ちになる位置を少し下にずらし───彼女のふくらはぎ辺りにまで移動する。
「じゃあ、今度は下の方に行ってみようか」
「ひっ───?!」
その言葉と同時に、彼女の膝を折り曲げて、身体の中心にある小さな衣服………すなわち紗季の下着を取り剥がしにかかる。
「やっ、やめ!やめてください長谷川さんっ!!!そこは、そこだけはっっ!!!」
「ちょ、こら紗季!いきなり暴れちゃ、ぶわっ!」
泣きそうな声で叫びながら、息を吹き返した魚のように跳ねまわり、足をじたばたさせる紗季。
その足が俺の顔面すれすれを通り過ぎたのを見て、こちらも実力行使に出ることにした。
一本ずつその足を封じ込め、片手で抱えこんでから空いた手でゆっくりと下着をずらし、足から外していく。
「いや、いやああっ!!本当に、そこだけはぁっ!見ないで、見ないでくださいぃっ!!!」
そこからは簡単だ。
内ももをギュッと閉めたままの体勢なんてそう力の込められるものじゃないし、女子小学生と男子高校生の力の差というものもある。
もう一度足だけ三角座りをさせてから、ゆっくりと、でも確実に、観音開きの扉を開けるようにして、彼女の閉じられた足を開いていく。
「………そっか、なるほど」
そこにあった光景を見て、確かに自分もそうだったなぁ………というのを思い出す。
「いやあああああっっ!!!」
普段の、大人のような素振りと落ち着いた受けごたえ。
その実、紗季はまだ小学六年生。身体つきはどちらかというと子供の部類に入る。
だけど、彼女がしきりに隠していた………いわゆる、女性の割れ目の上部分。
ほんの僅かとはいえ、数えられそうなくらいの若い茂みがそこには存在したのだ。
数年前。
誰かと一緒にお風呂に入ることにとてつもない嫌悪感を覚えていて、同性に見られるのも恥ずかしく、見られるくらいなら死んでやる……くらいに思っていた時期があった。
数年後もそれが違った形でトラウマの一つになっていようとは、全く想像していなかったが。
彼女だって肩書きは小学生だが、少しずつ………階段を一段一段登るように、着実に大人の女性へと近づいているのだ。
「ひくっ、ぐすっ……みないでっ、みないでくださいっ………!」
見られた本人はと言うと、とうとう顔を伏せて泣き出してしまった。。
あれだけ力が込められていた足から、いつの間にか力が抜けている。
理由は違えど、自分と同じ部分で心を痛めているその姿を見て、チクリと心が痛むのを感じた。
「……………大丈夫だよ、紗季」
ならばせめて、目の前で泣いている彼女くらいは、そのトラウマから救ってやりたい。
………え、お前の場合はともかく、紗季がいま心を痛めて泣いてるのは誰のせいだと思ってるんだこんにゃろーって?
そんなの知らないです。見ざる言わざる聞かざるです。ネタが古過ぎるっちゅーねん。
「誰にだってあることなんだから、そんなに気にしなくていいんだ………紗季のココ、凄く綺麗だし、可愛いんだから」
「ひぐっ、きっ……綺麗だし、可愛い、って、っく、おかしく、ないですかっ……?」
肩を震わせながら、必死に顔をうつむかせて自分の鎖骨付近に涙を落とす紗季。
「おかしい……と言われても。素直にそう思って言ってるんだし、紗季を喜ばせてあげたいって気持ちに変わりはないんだけど」
「っく、ひっく………ほんとう、ですか………?」
ようやくこちらを向いて、涙に濡れた瞳を見せてくれる。
こんなことを本人に言うと怒られるだろうけど……涙で顔をしとどに濡らしている紗季も中々美しく、見応えのあるものだった。
「当たり前だろ。さっきみたいな冗談ならともかく、今みたいな状況で嘘なんかつけないって」
「ひっく、さっきのも、相当ひどかった、と、っく、思いますけどっ……」
「ごめん、ごめんって。紗季は頭がいいし、色々知ってそうだったから、まさかあんな嘘に引っかかるなんて思わなくって……」
半分本当で、半分は嘘。
紗季が本当は歳相応の女の子だということは分かっていた。ただ、その歳相応な部分をはっきりと引き出された場面を見てみたい……という、自分の欲望を満たそうとする思いも確かにあったわけで。
弁解の言葉を述べると、紗季はずっとしかめっ放しだった眉をふにゃっと脱力させ、急に弱々しい表情を見せた。
「っく、私だって、まだ小学生なんですっ。長谷川さんみたいに、そんなえっちなこと、っく、何でも知ってるわけじゃないんですっ!」
「………そうだよな。ごめん、紗季」
俺はポケットの中に入れていたハンカチを取り出すと、彼女のくしゃくしゃになった顔を拭いてやる。
さっきまで大人だと思ったのに、ふとしたきっかけで子供に戻る。
この落差を感じる瞬間に、凄まじい愛しさを感じてしまう。
大人なようで、実は子供。
しっかりしているようで、少し抜けている所があったり。
紗季の持つこのギャップは、何だかんだで彼女の大きな魅力の一つに違いない。
「じゃあ………お詫びの意味も込めて、っと」
「ひゃっ?!」
改めて紗季の足を膝立ちの体勢から広げてやると、次に責めるべき場所へと顔を近づけていく。
「は、長谷川さんっ………う、嘘ですよね? ま、まさか……」
うん、彼女も『こういうことをする』というのは、知識としては知っているらしい。
目の前には紗季の綺麗な割れ目部分がある。距離にして二十センチも離れていないだろう。
むしろこの体勢から他にどんなことをするというのか。
「───これは、智花にやったことのマネ………なんだけど」
そう言い残してから、他の誰にも触れられたことのない乙女のクレバスに唇を落とした。
「───ひゃああんっ!!?」
それは驚きによる悲鳴なのか、それとも快楽からくる喘ぎ声なのか。
一体本人がどういう風に感じているのか定かではないが……ともかく俺に課せられた使命は、この行為を続けることだ。
「やっ!ちょっ!はせがわさっ───んあっ!?」
次々と硬い地面をほぐすように、その割れ目にキスを落としていく。
うーーーん、驚き半分、でも快楽も半分、という感じに見えなくもないんだけど………。
そんなことを考えながら、俺は舌を少し尖らせて───彼女の割れ目の中の方に探りを入れてみることにした。
「ちゅ……れろれろっ、れろぉーっ」
「あっ!そんな!ナカは、やああぁっ!」
再び身体をくねらせて悶え始める紗季の身体。
「───ぷあっ。なぁ紗季、これはどう?気持ち良かった?」
「あひっ……そ、そんなっ、私だって、知らな───」
顔を上げて彼女に尋ねてみれば、返ってきたのはいつも通りの強がりの言葉。
彼女の持つアイデンティティというか、他人には知られたくない領域というのは相当のものらしく、今だに条件反射のように否定の言葉が返ってくる。
「ふーん………『本当に?』」
「う、うぅ〜っ………!」
ただ、俺はそれに対する解決策を既に打ち出している。
先程まで半分脅しのように彼女を責めていたのがここにきて効果を発揮したようで、意味ありげに疑問形で言葉を投げかけると、胸をいじめられた記憶が彼女を苛みだす。
頭の良い彼女のことだ。きっと『素直に話さなければ、余計にいじめられてしまう』という風にインプットされてしまっているのだろう。
………まぁ実際、それは正解なんだけどね。
「そーかそーか、本当に何も感じないのか。じゃあ今度は───」
仕方ないので次のカードを切ろうとした、その時。
「きっ………きっ、気持ち良いですっっっ!!」
狭い体育倉庫内に、紗季のヤケクソ気味な声が響き渡った。
「………よかった。紗季の本音が聞けて嬉しいよ」
「うーーーっ!!!長谷川さんのバカぁ………!」
何だか自分がものすごくイヤラシイ人間になっている気がするけど、まぁ気にしない。
涙目になっている紗季さんも中々可愛いもんだぜ?
「じゃあもっと可愛がってあげるからね」
「………はっ?」
そう言い残すと、ポジションを紗季の股下に戻す。
彼女の足は既にほとんど脱力していて、今となっては防御の役目をほとんど果たしていない。
ということで、今度こそ紗季のソコに全力を注ぐことが出来る。
股を割り、顔をソコにひっついてしまいそうなくらいに近づけて、舌を割れ目の下のあたりに配置。
その位置から割れ目に舌を突っ込んで、一気に上へとすくい上げる!
「ひゃあああああああっっっ!!!!!」
びくびくーっと二度痙攣し、がくんと崩れ落ちる。
もちろんこんな経験はしたことがないのだろう。強いていうならば、これは勉強家であり、色んな意味で好奇心旺盛な紗季にまだ見ぬ経験を教え込んでやるという、一つの授業みたいなものだ。
………ゴメンナサイ。この理由付けはさすがに無理がありすぎでした。
紗季の顔を一瞥すると、はーはーと荒い息を吐きながら虚ろな目をしている。
きっと意識の方も、虚ろなままに違いない。
───うん、聞くなら今かもしれないな。
「大丈夫、紗季……そんなに気持ち良かったの?」
「はぁ、はぁ………ふぁ、はい………」
「そうか、よかった。自分でするよりも気持ち良かった?」
「はぁ、はいぃ……きもちよかった、れす……」
致命的な発言をしてしまったことにも気付かず、紗季は今だ夢現の中。
「───ふぅん、紗季は『自分でもこういうことする』んだね」
はー、はー、はー。
はー、はー。
………はぁーっ。
「………あ」
息が整い終わってから、ゆっくりと俺の発した言葉の意味を理解する。
またしても秋の紅葉のごとく色づき、変わりゆく紗季の表情。
またしてもしたり顔でニヤニヤと気持ち悪い笑みを見せる俺。
「そーか、自分で弄ってるのは胸だけじゃなかったってことだよな。紗季って見かけによらず、結構エッチなんだなー」
「くうぅーっ、それは、それはあぁ……!あぅう………っ!!」
また泣きそうな顔で唸る紗季さん。まじ可愛いです。
ともあれ、二回目のカマかけ成功。そして、抱いていた疑問も解消できた。
胸を責めていた時に感じた疑問。
それは、胸だけじゃなく下腹部の方だって自分で慰めていることがあるんじゃないか……ということだった。
彼女は真帆や智花に比べてこういう知識が豊富な一方で、それだけ性に対して強い興味があるのではないか。
どこぞの保健室の先生ではないが、それが紗季を見ていて思った素直な疑問であり、感想だったのだ。
「で、どんな風にしているの?まずは胸?それともコッチが先?」
そう言って、少し潤いを帯び始めたソコをちょんっとつつく。
「ひうっ!そんな恥ずかしいこと、言えませんっ!!」
うーん………強情だ。追い詰められて頭が回らなくなってきてる、というのもあるかもしれないけれど。
というよりも、これは紗季の一つのクセみたいなものかもしれない。
「───……そうなんだ」
ならこちらも、ひたすら荒療治で立ち向かってやろうじゃないか。
「さっさと全部さらけ出しちゃえば、話は早いんだけどなぁ」
俺の発言と共に、空気が急激に冷えていく。
それを紗季はいち早く察知したらしく、
「だっ!!! だってこんなこと話したって、何の意味も───!!!」
必死に話術での抵抗を試みるが、
「───えいっ」
彼女の割れ目の上部分に、右手の親指をかざす。
───捉えた。
女性でもっとも敏感だと言われている、割れ目の上部分にある小さな突起物。
「───あっっっ!! ああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっ!!!」
甲高い悲鳴と同時に、数滴ではあるが透明な液体がぴゅっと出てくる。
ここ数日で積み重ねられた経験は嘘をつかない。
いつの間にか包皮の上からでも、その敏感な部分をダイレクトに捉えることが出来るようになったらしい。何このムダなテクニシャン。
「あっ、あっ、は、せがわさぁっっ………!!」
「……どうする?次は………じゃあココを、ずーっと舐めといてあげる。紗季が気持ち良さで頭がヘンになっちゃいそうなくらいに。
乳首を舐められた時、指で触られた時の何倍も気持ち良かったの……覚えてるよね?紗季がおかしくなって、ヘンになっちゃっても、ずーっとずーっと舐め続けてあげるから」
自分の選択次第では味わうことになるかもしれない快楽を想像したのか、一度がくんっ!と大きく跳ねる紗季の身体。
「それでも話してくれないんだったら、今度はこのお豆さんにキスをして、優しく吸ったり舐めたりしながら割れ目を指でずーっと撫でてあげる。
そして………最後に紗季は、どうなっちゃうんだろうね?」
「───あっ!ひゃあっ!はきゅっ!?」
衝撃を隠せない、愕然とした紗季の瞳。
そんな紗季のクリトリスに置かれた親指を、再びぐりぐりと押し付ける。
びくんびくんと身体を何かで撃ち抜かれているかのように跳ね回る少女の身体。
「やっ!あぁあ!!ほんとうに、やめへっ……かんべんしてくりゃさいぃっ、はしぇがわさっ………!!」
「え?ごめん、聞こえないよ紗季」
いつもとは違う、力のない目で懇願してくる紗季。
普段は決して見せない……逆に言えばこういう時にだけ見せてくれる、弱々しくて頼りない姿。
………うーん、なんか楽しくなってきちゃったな。
もう一度、彼女の様子を窺う。
あと一押しもすれば、簡単に絶頂してしまいそうなくらいにとろけきっている。
───でも、ここからだ。
智花にしたことの再現。それは彼女のソコを舐めることではない。
……ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりっ!
「あっ!やああぁ!ひゃう!らめ!いく!いっちゃう!いっひゃいまひゅううぅっ!!!」
クリトリスに押し付けていた指を、一際早く動かしてやる。
淫靡な言葉と共に、一際大きく身体を震わせる。
彼女の中の快楽が、弾けて全てを支配しようとした、その一歩手前。
「───はいっ。これでいい、紗季?」
「あっ!あぁ……………えっ?」
自分の中で高まっていたものが急に姿を消してしまい、何が何だかわからないといった表情をする紗季。
「だから、やめてほしいって言ってたよね。………どう?やめてあげたんだけど、少し楽になった?」
「そ、それは───」
思った通り、少し複雑そうな顔になる。
それはそうだろう。あそこまで高まった快楽ならいっそ弾けさせてほしいと誰もが思うはずだ。
「うーん、やっぱりやめてほしくなかった?」
そう言って、再び彼女の敏感な豆に右手親指をセット。
「ああああっ!!はっ!あっ!はしぇがわさん、ああっー!い、イク───」
彼女が身を震わせ、絶頂へと至るまたしても一歩手前。
「───それとも、やっぱりやめてほしい?」
パッと手を離して、彼女の身体から快楽を奪っていってしまう。
「う………うぅ、うぅううー!は、はせがわさぁん………!!」
ここにきてようやく紗季も俺の行為の意図に気付いたらしく、恨めしそうな目でこちらを見てくる。
快楽を与えられ、焦らされ続けて、決して登りつめることは出来ないもどかしさ。オマケに腕は拘束され、自分で慰めることも出来ない。
「ダメだよ紗季。智花はもう少し我慢してくれてたんだから、せめてあと五分、いや十分くらいは───」
「じ、じゅっぷん……!?無理ぃ、ムリですっ………!!おねがいですから、はやく、イカしてくりゃさっ………!!」
ついには泣きそうな顔で懇願を始める紗季。
びくびくと止まらない身体の痙攣。登りつめる時の女性というものは、大体おんなじような反応をするらしい。
ただ、紗季の場合は他の二人と少し違う。
「うん、それはいいけどさ───」
今度はその点について、本人に聞いてみることにしよう。
「───『イク』なんて言葉、紗季はどこで覚えたの?」
彼女の顔が凍りつく。
そう、真帆だって智花だって、こんな知識持ってるわけない。
身内の色気づいた中学生や高校生がいわゆるエロビデオ的なものを見ていて、それの知識を小耳に挟んだりとか。
そんなことでもない限り───彼女の年齢でこんな言葉を知っていて、しかもちゃんと意味を正しく理解し、正しく使うことが出来るなんてあり得ないのだ。
「それを教えてくれるまで………絶対にイカせてはあげないよ?」
ということは………彼女の好奇心は、一体どこからその情報を仕入れているのか。
紗季の有り余るコッチ方面への才能に思いを馳せながら、先程よりも固く勃起してきたその秘豆を刺激し始めた。
「や、やあっ!!そんな、ひょんなこと、言えうわけなっ───」
「じゃあいいよ。二時間だって三時間だって付き合ってあげるからね………紗季」
「いっ!ああっ!ひゃああっ!!!もぉいやあぁあーーーっ!!!」
また手を離す。
「しょうがないなー。じゃあ今度は……」
「あっ、あっ、あ………」
三度絶頂の手前まで押しやられたことにより、がく、がく、がく、と痙攣しているその身体。
今度は割れ目のある丘のあたりに顔を近づけ、舌をぬるーりぬるーりとゆったりとした速度で動かしてゆく。
「あ、あうっ……くすぐった、やんっ!」
割れ目の周りをくすぐっていたかと思うと、たまに割れ目の中に舌が入ってくる。
先程に比べれば弱い刺激。ただ、焦らされているという感覚はより強くなっているのかもしれない。
酸っぱいような匂いと味を堪能しながら、彼女の中に鬱憤をどんどん詰め込んでゆく。
「やあ、あう!ひゃんっ!い、いく………」
四回。
「あ、あああっ!いぁうっ!イっ………!!」
五回。
「おねが、イカせっ、あ、あぁあーーー!いっ、あぁあ……!!!」
六回。
「あぁっ!あぁあっ!イク!だめ!へんになっひゃう!イっ……あぁ、あぁあ……!」
絶頂の手前まで追いやられること、これで七回目。
「………なぁ紗季。さすがにもう、限界なんじゃないか?イキたくてイキたくてたまらないだろ?」
彼女の割れ目の上部にある、少しだけ生えている陰毛の部分を舌でくすぐってやりながら問いかける。
「う、うぅう……あっ、あ……!」
ふと紗季の顔を見ると、目の両端から快楽の涙を流しながら、おぼろげな視点を虚空に向けている。
「紗季?さーきー?」
言いながら、少しだけ包皮から顔を出した豆の部分をちゅっと吸ってやる。
「───っひゃあああんっ!!!」
がくがくと震え、しかし絶頂には至れない。
そんな彼女にまたがって、その虚ろな顔をしている頬に手をやる。
「教えてよ、紗季。紗季の良いところも恥ずかしいところも全部、知りたいんだ。
大丈夫………紗季がどんなことをしてたって、全て受け止めてあげるから」
そう言い残して、彼女の唇に想いを重ねる。
「んっ、ん………はぁ、さきっ」
「んっ、ぷあっ、はしぇがわ、さっ……」
唇を離す。
二人を繋ぐ唾液の糸が唇同士を繋いで、やがてぷつりと切れた。
「い………いえの、ぱひょこんれっ、インターネットれっ……その、動画とかを、見へはらっ……」
「うん、うん」
おぼろげな目で必死になって語りかけてくる紗季にあわせて、ゆっくりと相槌を打ってやる。
「たまたま、そういう動画を、見つけっ……それはらっ、それを見ながら、じぶんでひてたりとかっ……」
「うん……そうなんだ」
動けない彼女の顔の後ろに手をやり、そのまま引き寄せる。
そして、紗季の綺麗なおデコに自分の額をコツンと重ねる。
「………ありがとう。ゴメンな、意地悪しちゃって」
「はっ、はひぇがわ、はんっ……!」
彼女の目尻から、はらり、と一筋の涙。
「んっ───れろ、れるっ、れろっ」
「あっ───ふあ、あっ、あぁんっ」
キス。
舌を絡め、想いを重ね合いながら、おもむろに彼女の胸に手をやる。
さっき触った時とは違う。痛いくらいにビンビンに立ち上がった乳首を、くりくりと揉みながら。
「あぁ、あああっ!はひぇがわふぁんっ、そこ、ああっ!」
更にもう片方の手を、先程まで散々焦らしていたソコへとやる。
「あ───ああぁあっ!!!もぉ、もおっ………!!!」
親指を尖りきった豆の部分に、
とろけきったその割れ目へ、中指と薬指を突っ込んでかき回してやる。
「やぁあああっ!!!イク、イク、イク───!!!」
そしてトドメの言葉。
「───うん。イッちゃえ、紗季」
くりくりくりっ!
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!
「あ!あっ!ああっ!!ひやあぁああーーーーーーーーーーーーーーっっっっっ!!!!!!!!」
紗季の背中が限界まで反り上がる。
絶頂。
中に入れた指が、痛いくらいに締め付けられる。
「あはっ、ああっ、ああ!ああっ!」
がく!がく!がく!がく!と震え、締め付けてくるのに負けないように、必死に指を動かす。
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!
「あっ、あっ、あぁ………」
三十秒はそうしていただろうか。
やっと紗季の身体が地面に落ちたのを確認すると、涙とよだれでぐちゃぐちゃになったその顔に向き合い、
「───大好きだよ、紗季」
ちゅっとキスを落として、それを最後に彼女は意識を失った。
※
「………長谷川さんのバカ。えっち。変態。すけべ。最低」
「あはは……………ごめんなさい」
耳元から聞こえてくる、罵言雑言の数々。
暑さも少し和らぎ、夕焼け空と爽やかな夏風が今日の疲れを少しだけ癒してくれる。
俺はというと、紗季を背中におぶさって彼女の自宅であるお好み焼き屋『なが塚』への帰路を辿っているところだった。
あれから………紗季が気を失って、気付けば下校時刻ギリギリになっていた。
急いで体育倉庫を立ち去ろうとしたが、紗季が一向に目を覚まさない。
あまりに無反応なので死んでしまったかとヒヤヒヤしたが、規則正しい寝息を立てていてとりあえず一安心。
彼女の腕を拘束していた縄跳び二本を外し、結び直して元の場所へと戻す。
まさか全裸のまま帰らせるわけにはいかないので、俺が服を着せてあげたんだけど……小さい女の子がよくやっている、着せ替え人形で遊んでいるような気分だった。
ましてやそのモデルとなっているのは、端正な顔立ちと長くて綺麗な川のせせらぎのような髪を持つ彼女だ。
その美しいモデルに服を着せているワクワク感と達成感といったら………
……いや、さすがにソッチ方面には目覚めてないと思うんだけど。
準備万端でさぁ立ち去ろう、と思いきや、よく見れば床には行為によって出来てしまった色んな液体が散乱していて、急いで倉庫内にかけてあった雑巾で拭き、また洗って干し直しておいた。
行為が終わって数十分が経過しようとしていたが、紗季の方は依然としてすーすーとこちらまで眠くなりそうな寝息を立て続けている。
もちろん無理やり起こすことも出来たんだろうけど………これだけ気持ちの良い寝方をしてしまっている相手を起こすのも悪い気がしたので、結局家までおぶってやることにしたのだ。
幸い今日は諸事情で(というか、智花の突然の襲撃により)朝練はサボってしまい、練習の方もほとんどコーチせずにいたため体力的には十分残っている。
「………なぁ紗季、そろそろ立てそうか?」
「えっと……はい、多分大丈夫かと思います」
紗季が目を覚ましたのは、学校から出て五分ほど歩いた頃だった。
最初は羞恥心からか慌てて俺の背中から降りようとし、地面に足を着けたのだが………そのままかくんと膝から崩れ落ち、また座り込んでしまった。
何度も立ち上がろうとするのだけれど、どうしても起き上がれない。いわゆる『腰が抜けてしまった』というやつだろう。
「………うふふっ」
『大丈夫』という言葉とは裏腹にしっかり足を絡め、俺の背中に体重を預けてくる紗季。
「あの……紗季?」
「ダメです。絶対に降りませんからねっ」
宣言して、ニコッと半分いたずらっ子のような笑みを返してくる。
「前にひなが言ってたんです………長谷川さんの背中は、あったかくて落ち着くんだって。それを聞いてからずーっと思ってたんです。私も長谷川さんにおんぶされてみたいなーって」
耳元で聞こえてくる彼女のややトーンの低い声。
何だかそれがくすぐったい。
「……長谷川さんの背中、すごく気に入っちゃいました。家に着くまで、何があっても降りません」
ふふっと微笑みながら、どこかで聞いたようなセリフを言ってますますキツく抱きついてくる。
「………はぁ、分かったよ。そもそもこうなったのも俺が色々ムチャしすぎたせいだしな」
「全くです。長谷川さんがまさかこんなヘンタイだったなんて、思ってもいませんでした」
「うっ………紗季、シラフの時に真面目な声で言われると、さすがにダメージがキツいんだけど……」
「真面目も真面目、おー真面目、です。長谷川さんの方こそ、もう少し自重して下さいねっ」
「うぅ……はい、スイマセンでした……」
言われて、あの時の自分の取った行動を思い出す。
………我ながら、スゴイことしちゃったよなぁ………。
思い返しただけでも冷や汗モノだ。よく誰も体育倉庫に入って来なかったなぁと思う。
もし誰かに見つかっていたら、それだけで間違いなく警察沙汰だったに違いない。
───同時に、浮かび上がるもう一つの情景。
「……でも紗季だって、すっごく可愛かったよな」
誰しもが紗季のあんなにも乱れた姿を見れるわけではない。
そんな紗季の姿を知っているというだけでも、よく分からない優越感に浸ってしまう。
「───それに、すごくエッチだった」
小さな身体に秘められていた、想像を遥かに超える紗季の女性としてのポテンシャル。
改めて彼女の多方面に渡る才能を実感してしまった。
その言葉は、優越感と満足感によって吐き出された正直な感想だ。
「───ぐあっ!!!」
途端、首と腰に絡みついている腕が凄い力で締め付けられる。
「だっ、だって長谷川さんがあんなことするからっ!あぁあ……!!もう、私ったら長谷川さんになんてはしたない姿をぉお……!!!」
「ぐえ!ぎぶ、ギブだって!紗季!お願いだから落ち着いてっ!!」
ほんの数十分前のことを思い出したのか、抱き枕に顔を寄せてぐりぐりするみたいにして錯乱を始める紗季。
腰の方はまだしも、頸動脈までロックされたんじゃ溜まったもんじゃない。このままの体勢を数分もキープされれば間違いなく俺はあの世行きだ。
「あぁ、私ったら、私ったら……あ、あぁあっ!!?」
「───ぷはあっ!はあっ、はあっ……!!」
「す、スイマセン長谷川さんっ!大丈夫ですかっ!?」
意識を失って紗季をおんぶしたまま倒れそうになる寸前、何とか正気を取り戻してくれたみたいだ。
むしろこのままあの世に行ってしまっても良かったのかもしれない。
あれだけのことをして、オマケにその相手に首を締められながら死ねるなんて、ある意味誰も文句のつけようがない、恵まれた死に様だろう。
………あぁ、どんどん俺の思考回路がおかしくなってる気がする。
「……でも長谷川さんは、これから大変ですね」
夕闇を見つめながら、感慨深げにそう呟く紗季。
「───何の話?」
言ってる意味が分からない、ということじゃない。
心当たりが多すぎて、一体どれを指しての言葉なのかが分からないという意味だ。
世間体。立場。小学生相手に三股をかけてしまったという訳の分からない状況。教え子の部屋で、自分の家で、果ては学校の体育倉庫で行為に及んでしまったという事実。
これからのバスケ部をどうしていくか。どうやってこの件に決着を付けるのか。
………ははは。もう頭痛を通り越して笑いしか出てこねー。
だが、紗季が教えてくれた答えは、そのどれとも違う………遙か斜め上を行った回答だった。
「だって、長谷川さんにはまだ、想いを受け止めてあげないといけない相手が二人いるじゃないですか」
……。
…………。
意味が分からない。
「………えーっと、真帆と智花のこと?それならもう───」
「違いますよ。私と真帆とトモの他にもいるじゃないですか」
え………?
ま………さ、か……。
「───あっ、今のは忘れて下さい。一応本人が伝えなくちゃいけないというのが、私たちの中での決まりなので」
は、は、は。
ということは、もしかしなくても、愛莉や、ひなたちゃん、も………。
てゆーか紗季さん。今のを、忘れろってか。
無理難題にも程があるぜ………。
その後、紗季をおぶったままでお好み焼き屋『なが塚』まで紗季を送り届け、練習で疲れて動けなくなった紗季をここまで運んできた旨をご両親に伝えると、なんとお好み焼きをご馳走になってしまった。
その日は珍しいことにお客さんが少なめで、紗季の両親は今がチャンスとばかりに食事中の俺に向かって質問の嵐を向けてくる。
すっかり盛り上がってしまって、店の門に『閉店』の看板をかけようとする紗季のお母さんを、たまたま一階に降りてきていた紗季が必死で食い止めていたり。
普段はあの子はどんな風なのか、昔はこんなことがあったとかそんな風に話し込んでしまい、気がつけばとっぷり夜が更けていた。
早く帰る筈だったのに、こんな時間になってしまったのは完璧に俺の誤算だった。
紗季と両親が心配してくれる一方、お好み焼きをご馳走になって、車で送ってもらうわけにもいかない。
『大丈夫だから』と念を押して、颯爽と立ち去ったまではよかった。
そこではた、と何かが俺の手荷物から抜けていることに気づく。
決して小さくない、喪失感にも似た違和感。
「………俺、学校に自転車置きっぱなしじゃん」
結局ミホ姉を召喚し、車で送り届けてもらうことになったのでした。
ミホ姉に、教え子の家にこんな時間まで………と、いつものように些細なことでロリコン疑惑をかけられ、それを必死に否定するというお馴染みの車内の会話。
その否定の言葉に少し自信が無くなってきたのは、気のせいだと思う。きっとそうに違いない。
……………そう思わせて下さい。後生ですから。
以上です。
すばるんには後先考えず、その場の雰囲気だけで行動してもらいました。あぁ、バスケ大好きのイケメン高校生だったはずなのに、どんどん堕落していってる……orz
てゆーかエロい文とかほとんど書いたことなかったのに、どうしてこんな濃いのが書けるようになったんだろ……ぐふさんのお陰かもしれません。
なんか色々詰め込んでしまってすみません。お目汚し失礼致しました。
読んでくださってありがとうございました!
待ちわびたぁ!
すばるん×サッキッサーンは最高や!
3-855こと"オムニバスのおー"です。
よくよく考えれば単純過ぎるトリップキーを選んでしまったことに後悔して
悩んだ挙句変更することにし、これを機に正式に名乗ることにしました。
報告だけというのもあれなので、もうしばらくしたらプロローグだけ投下します。
>>362 精力的な投稿乙、そしてGJです。
すばるんがすっかりHENTAI紳士に…w
リアルタイムktkr!!!!
私の息子も大変喜んでおります
本当にありがとうございました(´д`)ハァハァ
非常にGJ
すばるんやべえよ…
バスケ部全員喰うころにはどうなってしまうんだ
すばるんが中々に変態でGJ。
そうか、まだアイリーンとヒナが・・・バンリーンとゲッタンにも期待。
ひとまず、プロローグまで推敲中。2レスほどお借りします。
今後の私の作品全般についての注意文
・以下のような妄想補完を含む可能性がありますことを御留意下さい。
(公式に決定されるまでの便宜上のものにつき、原作とは関係ありません。)
1)ゲーム版のキャラを登場させる場合の妄想補完
2)既出の情報を基にした、昴の家を中心にした位置関係(松角・仁科・松井の主要3駅・慧心学園・湊家)
・百合描写が多かれ少なかれ入る予定です。苦手な方は特にご注意下さい。
・智花やひなたちゃんを中心に、幾許か本番も入れる予定です
但し、なるべく自然に入れる為にしばらくお待たせする可能性もあります。
・NGされる場合はトリップかタイトルでお願いします。
>>368 ちょ、ちょっとまってください
私が言うのもあれですが、一つ投下されたので少し間隔をあけましょう
申し訳ありません。
私自身、以前に投下間隔が前の作品に近すぎて作者さんや読み手にも迷惑をかけてしまったことがあり
差し出がましく割り込んでしまいました。
不快に思われてしまわれたら申し訳ございません。
そして投下でも感想でもないレスで二つも消費して失礼いたしました。
>>362 乙です。
ぐふ氏に劣らぬ正統派ですね
すばるんがライトに変態に走ることは最早様式美
>>368 >>369 補足すると
投下間隔が短いと、前の作品にレスがつきにくくなったり
レスをスポイルすることがあるようで
以前に間隔を空けようとか話が出てましたね
一条さんの人それ気にしてたんですね・・・・・・・
どんまい気にしなくていいお
とりあえず紗季かわいかった
すばるんも完全に変態になってしまわれて・・・
GJでした
>>362 まほひつじの人改めらむさんキテター!!
紗季さんマジエロス&すばるんマジ鬼畜。どれだけ女の子を泣かせたら気が済むのかとw
お陰で俺の中の紗季の株が急上昇中…やばいこれはやばいぜ!
3時頃を目処に投下予定です。
>>369 流石に間隔が狭すぎるなと思い直し、推敲していました。
"お借りする予定です"とすべきところを訂正し忘れていた自分にも責がありますし、お気になさらず。
新作の連騰に興奮しすぎて寝れなくなってもうた。。
あらら、記入ミスorz
ともあれ、3時頃に改めて来ます。お騒がせしました。
エロ水着の五人組に搾り取られる夢を見た。いいオカズになりそう
注意書きは
>>368参照、ひとまず2レスほどお借りします。
…寝落ちしてしまったorz
先生、この時期三時間の全裸待機はつらかとです…
長文規制にでも引っかかったのか?
データ消失で書き直したものを推敲してるところです
服を着てもうしばらくお待ちくださいorz
アチャー(ノ∀`)
なんやもうぐだぐだやな
日を改めたほうがいいんとちゃうか
皆無では申し訳ないので、気を取り直して準備できた分だけでも投下します。
(といっても、未明に投下予定だった分の書き直しですが)
追加の注意文(その他は
>>368を参照して下さい。)
・昴サイド1レス、メイプルズのある子視点を1レスという構成です。
ふとしたきっかけで恵まれた、地区のチームの子や別のクラスの子と親しくなる機会。
親善試合や合同練習の幅が広がったことが何よりの成果だった、夏のスポーツ大会。
そして、風雅さん――真帆のお父さん――の主催で行われることになった、来たる秋の大会。
合同練習や親善試合の選択肢が増えたことは、本当に喜ばしいことだった。
それ以来智花達も一層活き活きして、やる気に満ちているのだから。
付き添いを頼まれミホ姉に呼ばれた俺は、
既にクールダウンを済ませていた智花に代理と伝言を頼み
真帆達のクールダウンに付き添っていた。
「よろしくお願いします!」
今日の練習相手は、楓町メイプルズ。
夏の健康スポーツ大会の縁で交流するなったチームの1つだ。
チームの子の1人が、以前と比べてミスが多いような気がするのが気になった俺は、
練習試合の様子を見守りながら、少し前のことを思い出していた。
楓町メイプルズサイドその1 楓色の葛藤
「ひなた、ちゃん……」
あの夏の日以来、丁寧に応急処置をしてくれたことを思い出しながら
自身を慰めるのが癖になってしまっていた。
例えば、興奮を自覚せざるを得ないほどに敏感になってしまった胸の頂に、手のひらでそっと触れてみたり
例えば、昂る気持ちと自身の奥深くを、真摯に処置してもらった指で鎮めようとしたり。
それでも完全に鎮められなかった日は切り上げてしまい、
練習試合を休んでしまった日のキャプテンからのメールを読み返すことにしていた。
言うに言えない気持ちを、なんとなく察してくれたキャプテンの優しい嘘と心遣いが嬉しかったから。
「"しっかり休んで、気持ちを切り替えてね。メイプルズ一同"……」
あるいは、彼女の虜になってしまったのかもしれない。
おまじないと言って応急処置をしてくれたあの日以来、
健気に応急処置してくれる姿を思い出す度、
穏やかなような激しい疼きが、心と体にぶり返してしまうのだから。
本日分は以上です。gdgdになってしまい申し訳ないですorz
乙
2レスだったら予告とかせずに前の人のSS投下から一日ぐらい経ってから
投下案内 2レス 投下終了ってだけでよかったんじゃない
乙
投下後でよかったけどパソコンが規制食らってやがる…
ところで職人さんたちタイトル上手に考えてるなあと思う
自分は下手くそでいつも投稿前に躊躇してしまうんだが
SSのタイトルを考えて付けたと思ってたら
論文みたいなタイトルになっていたでござるとか良くあること
>>389 んだねえ。
投下案内の方が多いっていうのはちょっとアレだったかもしれん。
マナーにばかり言及すると荒れるから程々にするけど、ここまでSS/流速の比率が高いスレはあまりないもんで、
感想が言いにくい、言われにくい環境になるとお互い不利益が多いから配慮が欲しいとこではあるんだぜ。
>>392 同意
出来る限り作品以外の投下案内は1〜2レス程度に収めて作品そのものを
前面に押し出した方が良いような気がする
読み手側としてもすっきりしてるほうがより感想なりGJなり
より言いやすくなると思うの(´・ω・`)
そういった意味だと、ぐふさんはまさに書き手の理想
>>362 投下宣言やらがあって遅くなったけど、gjです!
なんですばるんばっかりこんなオイシイ目にあうのか……俺にも少しこの幸運を分けてほしいです……
……て、リアルにこんなことしたら捕まるんだったorz
おお、保管庫が、保管庫が更新されている
ひなたちゃんの無垢なる魔性にやられたわけだな
保管庫の管理人さんありがとう〜
しばらく投下ないと思ったら来てるから困るw
>>362 いやいや乙っした
紗季さんって二次創作でも出番少ないし貴重ですよ
この日を待ってたぜ
>>388 ほう・・・また無垢なる魔性の犠牲者が出たのか・・・しかも同性
これまた非常に楽しみだわー
昂る気持ちが昴る気持ちに見えて、またすばるんにメロメロになっちゃった奴が現れたかーと最初思ってしまった・・・
色々来すぎて話がごっちゃになってしまった…それだけ此処が良スレと言えるんだろうが…
今このスレって誰のどんな話が有ったっけか?
>>399 オムニバスのおー氏
イノセントチャームにやられたメイプルズの話
初のゲームSS
らむ氏
まほひつじの人
すばるんに各々の気持ちでアタックする女バス勢、次はひなたか愛梨か
ナチュラル変態すばるん、紗季をいじめるシーンが素敵
真帆も智花も紗季も可愛すぎる
まほ×さきの人
ありそうであまり見なかった百合物、二人のたどたどしい恋愛模様
いきなり百合ではなく過程もよく出来てる
珍しくすばるんが普通のイケメン
一条さんの人
エロパロスレ最大の異端児
事実と事実がつながりあって真相に近づいていく推理物のような構成
個人的に二話の最期で一気に期待が跳ね上がった
ミホ姉がかっこいい、すばるん信じすぎ純粋すぎ
真帆誘拐事件
すばるん欠場の珍しい話
代わりに他の男達、ナツヒとバンリーンとリューの出番になりそう
すばるん×袴田姉妹天使シスターズとでれすばるん
ほのぼの動物園でほのぼのデート
かげつちゃんがメインで登場するのが珍しい
ぐふ氏
言わずもがな
ナチュラル変態すばるんの大御所
紳士たちが登場を最大級に期待する一人
らむ氏もそうだが、本番なしでこのエロさである
思いついた連載中の物をつらつらと
抜けがあったらごめんなさい
すばるんとまほの同棲の話忘れてた
まほパパ無双
まほ可愛くて智花さんがバーサーカーモードに
なりかけて収まった
そしてはじまるすばるん争奪戦
おいおい、こうやって改めて見ると
このスレは神仏の坐す処か?
こんなに良作連載があるとか・・・
>>400 最近ここにきたばっかりで、試しにぐふさんの読んでみたんだけど凄いなw
絶賛されてる理由分かるわw
ぐふ氏=サグたん降臨説まであるからな
暗黙の事実だな
火を見るより明らかだけどそれを言うのは色々とまずいから説という形で濁してる
なんかバスタードとかの公式エロ同人みたい
これだけ良作ぞろいだと後から来る人が大変そうだな
気がついたらこのスレエロパロじゃなくて、SSスレになってるな
別に完結していればエロ無くてもある程度評価されるというかなんというか
まぁ、全裸待機している人は常にいるわけだが
>>209 今年はロウきゅーぶ!も良かったがハイきゅーぶ!も大健闘でしたね
残念だけどまほママとアイリーンの母親が登場していないのでハイきゅーぶ!はまだ書けないよ
第六話になります、前回は
>>242-251 ※注意事項※
○エロパロでありながら、おそらくエロはかなり薄くなります
○長いです、書いてみたらあほみたいに長くなりそうです、いつ終るやら……
○オリキャラがいますが、誰かとやっちまうとかそういう展開はありません
○基本は昴×智花
○小学生は最高ですがメイン舞台は七芝高校です
○今回で起承転結の承の中ごろ
○こないだ差し出がましいことをしまして申し訳ありません
○他の書き手さんもいらしてスレがにぎわうのは楽しいです
○評価いただいてありがとうございます
>>400 異端児であります
以上、注意事項になります。
火曜日の早朝。
いつものように智花が訪ねて来た。ただし、今日は練習ではなく、俺の部屋での作戦会議がメインだ。
早朝にやるようなことではないように思うが、放課後は合同練習で部活の繰り返しなので、智花と2人で話しあえる時間が朝くらいしかなかったのだ。
「でも、いいんでしょうか、やはり葵さんや、同じポイントガードの紗季と話した方が」
「そうでもないよ、葵とだと同じような意見ばかりになるし、紗季は申し訳ないけれどまだバスケの知識が浅い」
とりあえず、考えられるだけの組合せを列挙していき、その中での最適な割り振りを考えて行く。
「本来なら、智花にも思い切りプレイすることだけ考えてもらいたかったんだけどね」
「いえいえ、私のことならお気になさらず……その、昴さんに頼っていただけるなら、すごく嬉しいです」
「ありがとう、本当に智花にはお世話になりっぱなしだな」
「いえいえ、そんな」
と言いながら両手をわたわた動かす智花を見て、ふとあることに気が付いた。
「あれ? 智花、そのリボンって」
「あ、き、気づいていただけましたか……はい、新しい……リボンです」
今度は急に動きがとまって、じっとこちらを見つめてきた。
うん、いままでの赤いリボンも良く似合っていたけど、今度のオレンジ色のリボンもとてもよく似合っている。
「いいね、よく似合ってる、とっても可愛いよ」
「ふぇ!? あ、ありがとうございます! その……とっても、嬉しいです」
嬉しそうに智花が返事してくれる、それだけでこちらもなんだか嬉しくなってしまう。
特に最近になって、俺と智花はバスケに関しての会話が徐々に減ってきている。
代わって増えているのは、今のようなささいな、けれどとても嬉しくなるようなやりとり。
たぶん、これは智花と同じチームで練習することが増えたからなのだと思う。
お互いのプレーに関しては、既に口に出さなくとも伝わるようになっている。
そして、なによりも、ささいなおしゃべりが凄く楽しく感じられるからなのだろう。
「えーと、絶対必要なのは高さ対策だけど、相手がどのくらい高いかまだわからないからなぁ」
「そうですね、オフェンスでは愛莉以外は低さで勝負するしかないですけど、問題はディフェンスですね」
「うん、基本的に愛莉頼みになるだろうね、代わりにオフェンスでは真帆と紗季とひなたちゃんを順次交代して攻め方を偏らせないようにしないと」
「せめて、私も愛莉くらい……とはいかなくても、葵さんくらい身長があれば……どんな景色なんだろうなぁ、背が高い人の目線って」
「ん? そうだな、相手からの視点も体感してみるといいかもな、智花、ちょっとごめん」
「ふぇ!? す、昴さん!?」
智花の両脇に掌を添えて、ひょいと持ちあげて、立ち上がった。
「ほら、これでちょうど俺と同じくらいかな、どう見える?」
「ふぇえええ、え、ええと、す……昴さんのお顔が」
「まぁ、向かい合ってる、からね、うん」
あまり考えずやってしまったが、なんというか、この体勢って実はすごくきわどいのではないだろうか。
持ち上げられた智花の体は自由が利かず、顔は俺の顔から30cmも離れてない位置にあり、両手から伝わるやわらかい感触が……やけに心臓の鼓動を早くする。
「あ、あの、その」
「……、うん」
なにが「うん」なのか自分でもわからない。
ただ、智花は可愛いなぁ、とかこのまま下ろすのはなんだか惜しいとか、そんなことが頭の中を支配していた。
「っと、ごめん、す、すぐに下ろすね」
「ふぇ、は、はい」
あわてて、智花を床まで下ろした。これ以上接触していると、色々とまずい。
小学生にそんなセクハラまがいのことを、そもそも休部になった理由が部長と小学生との問題なのだから、同じ轍を踏みかねない。
「あの、昴さん、ありがとうございました」
「い、いや、まぁ、参考になればいいけど」
智花の顔が赤い、たぶん俺の顔も赤くなってる。
まぁ……いやな気は、まるでしないのだけれど。
□視点変更 〜 一条伊織
「くっ……おぉっ……」
完璧に、二日酔いだ。
頭が割れるように痛む。
おそらく、午後には少しはましになってくれる、と思いたい。
「一体、わたしは、昨日どこでなにをして、どうやって帰ってきましたか」
おぼろげな記憶は、途切れ途切れでまともに思い出せない。
「くぅ、とりあえず安静ですね、いまだけは無職のありがたみを享受すると、しますか」
バスケットの練習への参加は難しいが、どうせ他にやることもない、行っておいた方がいいだろう。
それまでになんとかしようと、水と薬を飲んで床へ戻った。
そのせいで、重要なことになかなか気がつけなかった。
結局、起き出せたのは、バスケットの練習が始まるギリギリの時間。
「鞄が……ない?」
昨日まであった鞄が、どこにも見当たらなかった。中の書類ごと。
□視点変更 〜 長谷川昴
放課後。
今日は女バスの練習がないので、全員に公園に集合してもらった。
ちなみに、ミホ姉も同席。どうやら昨日うまく一条さんに会えたらしく親しげにコートの端で話しをしている。
一条さんは今日は体調不良ということで、練習には不参加。パス出し等簡単な補助だけをしてもらう予定だ。
「……ところで智花、紗季はどうしたんだ?」
「いえ、私もわからないんですが、なんだか随分気にしてますよね、美星先生と一条さんのこと」
準備運動の最中、紗季に気づかれないようこっそり智花に聞いてみる。
先ほどから紗季はしきりにコートの端、ミホ姉と一条さんを気にしている。
「ああ、もしかして……見ようによってはそう見えるのか」
「ふぇ? 何かわかったんですか?」
5人の中では、特に大人びた印象のある紗季のことだ。
親しげに話す大人の男女というものが、ある種気になっても仕方ないのかもしれない。
「ま、ミホ姉に限ってありえないとは思うけど、でも一条さんは悪くない選択だよな」
まだ二週間程度の付き合いしかないけれど、頼っていい大人がいる、そう実感させてくれるだけの度量が一条さんにはあった。
「? ええと、昴さん?」
「いや、まぁ気にするようなことでもないと思うよ」
などと話しているうちに準備運動終了。
さて、大会まで二週間と少し、まだまだ俺たちは強くなれるはずだ。
「よし、今日はチームと個人練習に分けたいと思う、チーム練習は万里と葵と愛莉と紗季、俺と智花と真帆とひなたちゃんは、シュートの練習だ」
全体に呼びかけて、各自の本日の強化点をメモした用紙を渡していく。
授業中に考えているせいで、少々学生の本分がおろそかになりがちだが、今回だけは葵と一成の全面協力もあって、むしろ成績はよくなるかもしれない。
(そう上手くは、いかないだろうけど)
練習でも早速予定外なことが起きている、一条さんの不参加だ。
智花たちの練習には俺たちがあたればいいのだが、逆に俺や万里には手ごろな練習相手がいない。
特に高さで万里に張り合えるのは一条さんしかいないため、練習の幅がぐっと狭くなってしまう。
「無償で手伝ってもらってるんだ、無理は言えないしな」
横目で一条さんを見ると、相変わらずミホ姉と笑顔で会話している。
それもミホ姉が一方的に喋るのではなく、きちんと対話が成立して穏やかな感じだ。
「なんだか、意外だな……ミホ姉も、一条さんも」
案外、本当に気が合うのかもしれないな、あの2人。
□視点変更 〜 篁美星
「鞄ですか、私も見てないですね」
「そうですか、昨日の店にも問い合わせてみたのですがないようでして、いや困ったものです」
「大事なものが入っていたんですか?」
「いえ、そこまで重要というわけでもないんですが……」
練習する昴たちを見ながら、コート端のベンチでとりとめもない話に終始する。
私は笑顔で世間話を、そして一条さんもまたにこやかに相槌を打ってくれる。
「にゃははは、なんだか狐の狸の化かしあいみたいですねぇ」
「さてはて、化かすようなことなどありませんよ」
「いえいえ、そういう意味じゃないんですけど、人間なんですから秘密の一つや二つくらいあるでしょう」
「ふむ、そうですね、白状すれば今まさに切羽詰った秘密があります、吐露してしまっても構わないでしょうか?」
「おお、一体なんですか? わたしでよければ聞き入れましょう」
「実は、隣に座っている女性が魅力的でして、胸の奥の鼓動が抑えられなくなりそうなんですよ」
「にゃっははは、それは大変ですね〜、まぁ魅力的なのは仕方ないので慣れてください」
「ははは、慣れるまでお側にいられるとは光栄です」
白々しい会話が続く。
お互い終始ペースを崩さず自然に、けれど笑顔の裏では別の顔をしている。
している、はずだ。
昨日帰ってから、得た情報を元に状況を整理してみた。
@バスケットボール部が廃部になる
A廃部を撤回させるために大会での優勝が条件となる
Bそれらの条件を整えたのはこの一条伊織である
C一条伊織はそのせいで母校への就職活動を断念
D一条伊織は元プロ野球選手で来期は無職である
E一条伊織は無償で昴たちの練習を手伝っている
F一条伊織は無類の野球好きである
おかしい、特にEが。
@からBとDはもう起こってしまった事実だ、どうにもできない。
だが、CとFを加味した結果、どうやってもEだけが異常な行動に思えてくる。
わざわざバスケの手助けをして、自分も練習している。
どうして? なんのために? もしかして小学生を見るのが好きなロリコン?
「美星さん? どうされましたか?」
「ん、ああ、いえ、ちょっと一条さんのことを考えてたんですよ」
「ははは、それはそれは」
乾いた笑いが響く。
原因がつかめない。けれど、たぶん、あと一歩。
その原因さえわかれば、この人が味方なのか、敵なのか、わかるはずだ。
あわよくば、すべて杞憂で、味方であってほしい。
□視点変更 〜 永塚紗希
私、永塚紗希は悩んでいます。
それは昨日拾った一条さんの鞄、とその中の書類の件。
考えてみれば、一条さんは長谷川さんの学校に就職活動をしていたので、ああいった書類を持っていても不思議はないはず。
本来なら、一条さんに返すのが当然のことなのだけれど。
ああいう書類は本来合格者にのみ配られるはずで、他にも部活動に関する校長先生からの委任状などよくわからない書類も一緒に入っていた。
少し、おかしい気がした。
だから、私は誰にも言わず、こっそり自分の部屋まで持ち帰った。
お父さんとお母さんはダメ、相談しても返しなさいと言うはず、当たり前だけど。
長谷川さんも、一条さんを全面的に信頼してる。
私も、信頼してないわけじゃないけれど、どうしても一条さんにそのまま返すのは、なにか取り返しがつかないことになる気がした。
これは、多分エゴ。
もしかして長谷川さんに関わることかもしれない、そう思っただけで、私はこういう良くないことも簡単にしてしまえる。
あと相談できる相手は、みーたんくらいだったのだけれど……
「すっごく親しげに話してる……」
放課後の練習中、コート端のベンチでみーたんと一条さんはとても親しげに楽しそうに話をしていた。
「もしかして、みーたんも長谷川さん同様に……」
まさか、嘘から出た真?
本当にみーたんが一条さんと?
いやいや、それより誰に相談しよう?
あ、そうだ、いっそのこと中は見ずに預かってたことにして聞かれたら返すってことに。
……ダメだ、それじゃ何の解決にもならない。
うー、悩むけど……うん、一条さんにすぐ返すのはやめときましょう。
よく考えたら、そうね……こんなこと思うのすごく失礼だけど、一条さんて、すごく私たちにとって有利な人なのよね、無条件で。
長谷川さんもヒーローみたいだったけれど、みーたんが、私たちの顧問が連れてきた。
けれど、一条さんは違う、まるで登場するのが決まっていたお話の中のヒーローみたいに現れた。
疑うなんて失礼だけど、なんだか、ちょっとだけ、都合が良すぎる。
□視点変更 〜 一条伊織
二日酔いもだいぶ抜けてはきているが、今日は大事をとって練習には参加しないことにした。
それが失敗だった。まさか、篁美星がここにいるとは。
やはり今回は欠席して鞄探しに終始すべきだったか。
鞄の中には七芝高校への採用案内から、今回の件に関する校長の委任状まで一式が入っている。
万が一にもなくしてはいけない物なのだが、不思議と、なくなったことによって少し心が軽くなっていた。
無論、探しはする、探しはするが、それで見つからなかったら仕方がないではないか。
そう、思えて来てしまっている。
長谷川昴の影響力が、私にも及んで来ているということか。
「……あまり、よくない傾向ですね」
「はい?」
「いえ、見ているだけというのも退屈でして、体を動かしたくなってしまいまして」
「体調不良なのに、それは確かによくありませんねぇ」
篁美星と軽口をたたきながら、コート上で練習する8人を見つめる。
強くなっている、一週間と少しの短期間で、予想よりもはるかに。
目の前の壁を乗り越えるべく、彼らはそれに応じた能力を手に入れようとしている。
(餌を、与えてしまったということか)
長谷川昴は、運命の女神に微笑まれている。少なくとも私はそう思っている。
理不尽とすら思える強運と、それを手繰り寄せるだけの努力。
それは目に見ることができない天性。
今まであっけなく自分を追い抜いていった理不尽な才能の持ち主たちと、彼は同じ才能を持っている。
実際、部活動の休止というアクシデントすらも、力に変えてしまっている。
(コーチとしてのスキルが高い……その理不尽さをチームとして共有できるほどに)
技術を伝達する技能ではない。その才能を、個人ではなくチームで機能させる、それが長谷川昴の真骨頂。
それだけなら、まだいい、どれだけ成長しようとも、まだ予想の範囲ではあった。
(もう一人、理不尽なのがいたか……まったく、私のような持たざる者には眩しすぎる)
しなやかなスピードでコートを駆け抜けて行く小柄な影。
兄妹揃っての天性、ただしその方向性はまったく正反対だ。
長谷川智花はエゴイストだ、すべての努力は最終的にすべて自らの進化の糧とする。
チーム事情で、ボール運びやパス出しをすることも多かったらしいが、今は違う。
その役目には、これ以上ないほど最適な相性で長谷川昴がいる。
いまの彼女は、最高の力を最高の環境で引き出すことが出来る。
「葵さん!」
「ちょっ、うわぁ」
「――ッ」
シュートが決まった。萩山葵を抜き去り、助けに入った香椎愛莉をものともせず。
「あ〜、やられた、智花ちゃんまた速くなってない?」
「そんな、私なんてまだまだです」
「いや、いま完璧に抜かれちゃったんだけどね……」
成長速度は群を抜いている。
大会まであと二週間以上もある、これ以上まともに成長させてはいけない。
やはり、危険を冒してでも彼らの練習に参加したのは正解だった。
一番初め、彼らと接触したとき感じた通り。
このままならば、彼らは勝つだろう。
人数や年齢などのハンディキャップは既に消化されている。
かといって、他のチームにさらなるレベルアップを期待するのも無理がある。
答えは単純だ。
弱くなってもらうしかない。
私でも手の届く位置まで、降りてきてもらうしかない。
以上です
今度こそ、誤字はない……はず
保管庫が更新されて私のも保存されました、管理人様に感謝感謝
でも誤字とか脱字とかそのまんまなので、修正したい、すごく修正したい……
今回は話として大きな動きはない、つなぎの回になります。
ここから試合前の対戦発表、そして大会当日へと続いていく……はずです。
では、前回レスいただいた皆様ありがとうございまた、次回もまたよろしくお願いいたします。
>>421 乙です。
そういえば、一条さんは妹だと誤解してるんでしたね。
>>421 乙です
毎度展開を予想しながら踏みしめるように読んでいます
そして毎度「長谷川智花」で妙な笑いがこみあげてきます
一条さんおっつおっつ
なるほど、すんなり紗季←→ミホ姉のパイプは作らず
紗季さんの思慮深い性格に一波乱買ってもらうわけだ、これで三すくみになったな
それにしても、長谷川智花・・・智花さんが聞いたら即婚姻届が出てきそうな単語だ
一条伊織・・・別な意味で危険な漢ッッッ
>>423 ペロ・・・この味は智花さん!
/\
/ \
/ \
/智花さん出没注意\
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乙。
ミホ姉は状況はほぼ把握できてるけど決定的な物がまだ掴めてなくて、
紗季は逆に状況は把握できてないけど決定的な物を掴んでる状況が悩ましいな。
あと将来的に昴さんはわたs智花さんと結婚するので、
長谷川智花でも全く問題ないと思います。
>>421 乙
ミホ姉は動き過ぎたということか
逆に決定打を持つ紗季の行動を封じてしまった
そうしてる間に一条さんの方が動き始めるか
一条さん、何気に薄氷の上になってるがどう盛り返していくのか
そしてすばるんともっかんがだだ甘すぎるwエロパロ的にはこっちが正しいはずなのになんか違う気がしてくる不思議
次も楽しみにしてます
>>280の続きです。
長くなってきたので、トリつけます。
今回は前回より少しさかのぼった小話です。
これは、智花が別荘に侵入する前の話・・・・・・・慧心学園初等部、体育館でのこと。
ちょうど、バスケ練習が終わった時だった。智花は女子更衣室を抜け、一人、男子更衣室へと侵入していった。
昴は竹中とどこか行っているので、更衣室には誰も居ないはずだ。他の女バスメンバーが着替えて出てくるまで時間がある。
素早く目的を達成して戻れば問題ない。
「たしか、このロッカーだったっけ・・・・・・」
目的のロッカーの前に立ち、ゴクリと唾をのんだ。頬には一筋の汗が流れていった。
ガチャ
意を決して、ロッカーを開ける。そこには制服一式とカバンなどが置いてあった。
「よかった・・・・・・昴さんのロッカーで」
どうやら、ロッカーは正しかったようだ。ほっ、と一安心する智花。
「さて、昴さんたちが戻ってこないうちに・・・・・・」
素早くロッカーにかけてあったシャツを手に取る。
「これが、昴さんが今日来ていたシャツ」
襟に指先を当てた。ほんのり湿っている事を確認すると、智花は少し頬を赤らめ、吐息のリズムが早まる。
そして、意を決して、智花は鼻をその襟に当てた。
「昴さんの汗のニオイ・・・・・・昴さんを感じますぅ」
スーハースーハー
襟越しに呼吸を繰り返す智花。襟がフィルターのようにして、昴の汗のニオイを智花の鼻腔へと運んでいく。酸っぱいニオイが奥に広がっていった。
「う・・・・・・ん。最近、ずっと昴さんの家に行ってなかったから・・・・・・昴さん成分が足りていなくて」
ニオイだけでは飽き足らないのか、唇を近づける。そして、舌を出して、その味を確かめる。
「昴・・・ふぁん。美味しいです。昴さんの味・・・・・・」
恍惚とした表情で舐める。何度も何度も、その味を確かめるように。
「懐かしいです。昴さん・・・・・・練習していたときのニオイです」
そして30秒程舐めて、その唇を離す。シャツと唇の間を一本の糸が垂れていき、真ん中から切れた。
「そろそろ帰らないと、昴さん達が戻ってきてしまう。それに真帆達に怪しまれる」
すばやく昴のシャツを元通りに戻すと、来た道を引き返していく。ちょうど更衣室を出ようとした、そのとき、
「それでさ、ひなたちゃん、かなり上手くなったぞ」
「マジか?俺がシュート教えたからだな」
!声が聞こえる。どこかに隠れないと」
ドアの向こうから、竹中と昴の声が聞こえてきたのだ。驚いて身を隠そうとする智花。辺りを見回しても隠れるような物陰は見つからない。
「それなら、いっそっ・・・・・・」
ガラッ
勢いよく更衣室のドアが開かれ、昴と竹中の二人が入ってくる。水飲み場に行っていたらしく、少し体操服の襟の辺りが濡れている。
「しっかし、あいつら、ホント上手くなったよな」
「ああ、毎回ビックリさせられるよ。あの子達の成長っぷりには」
ロッカーを開け、着替えながら会話する二人。一方、智花は入り口近くのロッカーの中に隠れていた。
丁度、近くにドアが開きっぱなしのロッカーがあったので、素早くそこに飛び込んだのだ。
(ふぁう・・・・・・昴さんが、今全裸で・・・・・・)
一人、赤くなる智花。実際は全裸ではなく、単に着替えているだけなのだが、智花にとってそんなことは問題ではないらしい。
「あれ?このシャツ・・・・・・心なしか湿ってるような」
(ぎくっ!)
怪訝そうにシャツの襟を眺める昴。
「気のせいじゃねえの?この季節だし、湿気とか」
「それもそうだな」
特に気にすることもなく、昴はそのシャツを着た。ズボンを脱ぎ、昴がパンツ一枚になったとき、竹中が昴の一点をじっと見つめた。
「・・・・・・・お前、ホント毛、生えてないよな」
「うるせえ」
ガタッ!
「えっ?」
(しまった!)
竹中の一言で動揺してしまい、思わず動いてしまった智花。智花の脳内では、昴は全裸なので、毛と言ったらひとつしかないのである。
竹中が指摘したのはスネ毛のことだが、そんなことを智花が知る由もない。
不審な音が聞こえ、疑問に思う二人。怪訝そうな表情で、音のした方を見ている。
「ちょっと、俺、見てくるわ」
昴がロッカーに近づいてくる。一歩一歩、確実に。
(どうしよう!このままじゃ気づかれる・・・・・・よしっ!)
意を決した智花は、思いっきりロッカーをブチ開け、立てかけてあったモップを避け、ジグザグに動きながら、開けっ放しの更衣室のドアから素早く出て行った。この間約1秒。
「・・・・・・えっ」
多分、昴には風が通り過ぎていったようにしか見えなかったのだろう。あっけにとられ、その場に立ち尽くした。
余談だが、このときのジグザグ運動は、のちの別荘進入の際、役立つ事になる。
「ふう。何とかバレずに済んだ・・・・・・早く女子更衣室に戻らないと。真帆達が心配する頃」
念のため、ゆっくりと男子更衣室を離れる智花。そして何事も無かったかのように、女子更衣室に入っていった。
「あ、遅いぞーもっかん。ドコ行ってたんだよー」
「ごめん、みんな。ちょっとおトイレが長くなって」
入るなり真帆が智花に詰め寄ってくる。4人とも、もう着替えは終わっている。暇をもてあましたのか、ひなたちゃんはいつものように愛莉のムネを揉んで遊んでいる。
「ははーん。トモ、アレが始まったのね。アレ」
「アレってなんだー?」
紗季は目を細め、智花を見る。好奇心旺盛な真帆はそれをのぞき込んだ。
「アレっていったら・・・・・・せい」
「ちちち、違うよー!もう!紗季ったら!」
紗季が言い終わらないうちに、必死に否定する智花。顔が真っ赤で、まるでゆでタコのようである。
相変わらず真帆は不思議そうな顔をしている。きっと、意味が分かっていないのだろう。
その後、智花も急いで着替え、帰宅する5人。
「昴さん・・・・・・」
一人、つぶやく智花。今日、久しぶりに昴のニオイをかいだせいで、昴との思い出がよみがえってきたのだろう。それも鮮明に。
「あれ・・・・・・竹中君?」
ふと、道の先の草陰に竹中が隠れている事に気がつく。
「あ、湊・・・・・・」
竹中も智花に気づいたようだ。
この邂逅から、別荘侵入の計画が動き出すことになる。二人は出会ってしまったのだ。
昴の大きな運命の決断の一歩になるとは、このときは知る由もない―――
以上です。
次回は、遂にすばるんが決断するのか?編
彼と5人の関係がどうなるのか。じっくり書いていくつもりです。
乙です
まったく、智花さんはどうしようもないな…
乙です
乙乙。
智花さんェ・・・。
これは智花じゃないな、智花さんだ 乙
一条さん首の皮一枚つながっちゃったか
乙
シャツ舐めすぎwさすが智花さん
/\
/ \
/ \
/ \
/ 智花さん警報発令 \
/ |\
/ ./: : : : : : : : : : : : : : : : | \
/ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | .\
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最近頻繁にこのAA見るな
そんなに智花さん沸いてんのかな
寧ろ沸いてほしい。お持ち帰りするから。
441 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/20(日) 04:05:25.29 ID:GvnQkZ4f
教え子たちから、練習中に着てたシャツが欲しいと言われたすばるんの反応↓
練習を共にしてきた大事なシャツを軽々と渡して良いのだろうか?
↓
そうだ!逆に彼女達に物の大切さを教えるチャンスじゃないか!
今の状況をそのまま彼女達に当てはめればきっと分かってくれるハズだ!
↓
「智花たちのシャツと交換なら良いよ?」
↓
(ry
的な空回りをすばるんは披露してくれるはず。
>>432 乙&おいしゃさん!智花さんはここです!
>>441のネタで3レスほど
【長谷川さんのシャツ】
「やっ、やったぁーーーー!」
愛莉がこれ以上ないくらい飛び上がって喜ぶ。
遊び半分で始めた俺と女バスメンバーとの1on1。
俺に勝ったら何でも言うことを聞いてあげるというものだった。
普通ならまず負けないが、ハンデ付きのため万が一はありえた。
しかしそれは智花相手の話くらいで、それ以外のメンバーなら負けるはずはなかった。
なかったはずだった…。
「アイリーンすっげー!!!」
「おー!、あいりおめでとー!」
「なんていうか、奇跡ね…」
「お、おめでとう…、さ、先越されちゃったよー」
女バスメンバーに囲まれ満面の笑みを浮かべる愛莉。
「ありがとう!えへへー!」
色々と油断しすぎた、といってしまえばそれまでなのだが、
本当に愛莉の背の高さというものを甘く見てはいけなかったと痛感した一戦でした…。
「あ、あの…、長谷川さん大丈夫でしょうか…」
俺の落ち込みを見て、心配そうに声をかけてきてくれる。
やっぱり愛莉はいい子だなぁ…。
「ああ、ごめんな、あまりにも愛莉が凄かったからびっくりしちゃってさ」
ま、俺自身の反省は後でいくらでもするとして。
ここまで愛莉が喜んでくれるというのもそうは見れない光景だし、
これをきっかけに、さらに自信つけてくれれば万々歳、これはこれでよかったと思うことにしておこう。
「そ、それでその…、お願いなんですが…、よろしいでしょうか?」
おどおどと、ちょっと顔を赤らめる。
「ああ、俺でできる範囲内ならなんでも言ってくれ」
何でもってあたりがちょっと怖いが、愛莉ならそう無茶な事は言ってこないだろう。
「そ、その…、長谷川さんのしゃ………」
「しゃ…?」
そこで愛莉の言葉が詰まる。
しゃ…、写真とかかな?、取られるのはあまり得意でもないがそのくらいなら全然。
他には…、写生とか、って別に俺とする意味ないよな…。
とか考えてもしょうがないな、言ってくれるまで待てばいいだけだ。
そのうち愛莉は意を決したか、はっきりと
「長谷川さんの、しゃ…シャツを下さいっ!」
「「おおおおお!」」
「え…?」
周りの歓声とはうらはらに、数秒間、俺は身動きができなくなった…。
「えーと…、俺のシャツ?」
なんつーか、マジですか?
「はっ…、はいっ」
帰ってきたのは肯定、マジらしい。
えっと…、サイズ的に見ても愛莉なら俺のシャツでも普通に着れそうだが…。
でも胸のサイズ的にそれはないよなぁ…。
ならお守り的な意味でってことかな?
智花もプレゼントしたリストバンドをお守りっぽく扱ってたから、そんな感じなのかもな。
俺の持ち物がそんな扱いされるのは、こっ恥ずかしいところではあるが。
しかし、それなら別にシャツじゃなくてもよさそうだが…。
いやいや愛莉がシャツでいいと言っている以上、それでいいんだろう。
「うん、わかったよ、じゃあ今度適当に見繕って―――」
と言いかけた所で、
「いえ…、それじゃなくって…」
愛莉は再び顔を赤くして、もじもじし始める。
「???」
まったくもってさっぱりわからない…。
とりあえず愛莉の次の言葉を待つ。
ちなみに他の周りのメンバーは無言で成り行きを見守っている状態。
「…ま………ツを…」
声が小さくてよく聞こえない。
よほど言い難いことなのだろうか、下手な催促は控えてさらに待つ。
そうして、愛莉は再び意を決して、
「今…、着ているシャツが欲しいんですっ!」
「「おおおおおおお!!!」」
その言葉に周りからはさらなる歓声が上がる。
「……………、へっ?」
お父さん、お母さん、最近の小学生はまったくもってわからないことばかりです…。
俺は遠い目をすることしかできなかった…。
とまあ、軽いトリップから戻ってきたところで、、
「えっと…、これ?」
今着ているランニングシャツの襟を軽く引っ張って見せる。
「はい!」
愛莉はもう吹っ切れたのか堂々と頷く。
正直…、正直言って拒否したい所ではあったが、
「長谷川さん言いましたよね、できることなら何でもするって」
「でもシャツもただじゃないだろうからな〜、代金が必要ならわたくしがいくらでもだしますよ〜ん」
紗季と真帆がニヤニヤしながら言ってくる。
「真帆ちゃん、そこまでしてくれなくても…」
「いやいや、アイリーンのせんしょー祝いだから気にしない気にしない」
「い、いや、お金とかは別にいいんだが…」
まったくもってそういう問題じゃない…。
「おにーちゃん、おにーちゃんはうそつきじゃないよね?」
「うう…、すっごく羨ましいけど…、昴さん、約束は守るべきかと…」
うわ、完全アウェー、これどーしよーもなくね?
っていうか羨ましいってなんですか?、智花さん。
「あ、あの…本当に嫌でしたら、諦めますから…」
ちょっと悲しげな瞳で見つめてくる。
これを断れる男がこの世にどれだけいるのかと世界に問うてみたい、そんな顔だ。
「ああ…、わかった…」
流石にこの状況、拒否は不可能と悟った。
「あ、ありがとうございますっ!」
満面の笑みで深々とお辞儀をする愛莉。
「おー、よかったなアイリーン」
「大事にしなさいよ」
「おー、あいりおめでとー」
「昴さんのシャツ…、昴さんの匂い付きのシャツ…」
なんで俺のシャツなんかでこんな盛り上がるんだ、本当にわからない…。
とりあえず思ったのは、愛莉ですらこれだけ高難度のお願いということは、
他のメンバーがどうなるかなんて全くもって想像できないということだった。
『みんなには悪いけど、今後同じことがあっても絶対に負けられないな…』
固い決意を胸に秘める俺であった…。
ー了ー
智花で暴想させるのもよかったが、
愛莉も密かにすばるんの匂い大好きっ子だということを忘れてもらっては困るということで…
つか何気にこのスレ初カキコなんだがこれでいいのか俺…
>>446 乙!セキニンとって愛莉がその日の晩に
そのシャツをクンカクンカスーハースーハーで発情する続きよろ
>>446 うおおおお!? 起きたら俺の妄想がSS化 しとる!?
GJです! ありがとう。愛莉可愛いよ愛莉。
>>446 そして今夜
智花さんによる愛莉家潜入ミッションが開始されるんですね
>>446 GJ!
愛莉が昴のにおいが落ち着くってエピソードは愛莉にも変態の素質がって思いがちだけど
色々あった幼少期のせいで実兄に甘えるに甘えられずにいた所為なのかもと考えると
色々と切ないのは自分だけだろうか…。
おまけに思春期以降のバンリーンは間違いなく女子小学生からみたらエイリアンみたいなオス臭さだからなおさらだな
愛莉が発情するのか( ;´Д`)ハァハァ
次はもっかんがバーサク化して昴を抜かすな
そういや一応全年齢対象のSSスレ作ってあったんだな
人口もクオリティも全然違うが
やっぱエロあった方がみんなやる気出すのかな
人がいない所に投下する物好きもそんなにいないだろうし・・・
このスレもエロ無しの話が通るならここでいいか ってなるよね
>>428 遅れながら乙です。
やっぱり5+1の中から選ぶのではなく夏日も選択肢に入れるべき。
夏日×昴で問題なし。
>>446 GJ。
愛莉も可愛いなあ。いや、みんな可愛いけど。
例によってオムニバス形式の小ネタ。今回は3レスほど(実質2レス半)お借りします。
没ネタとして欠番・お蔵入りにしていた「ある朝の回想智花編その2」を基に。
先日のお詫びを兼ねて再編したものです。
・結局直接的な描写はできませんでしたが、本番を示唆・暗喩する文があります。
・恋する乙女で通い妻な智花さんの愛らしい程度の暴走、というテイストにしたつもりです。
・上記の関係で、準公式化されたものに脚色を加えた程度のつもりですが智花さんネタがあります。
・昴の家と智花さんの家につきまして、距離感や位置関係は完全に妄想です。
・NGされる場合はトリップを推奨します。
昴さんのことでいっぱいいっぱいになってしまい、
とんでもないことを誘導尋問されてしまったこともあったけれど
昴さんに嫌われなかったことに安心し、
最近癖になってしまったことに比べれば、些細なことですよね……
<<恋する智花さんは切なくて(仮)>>
いつしか日課となっていた、昴さんの家までのロードワーク。
眼が冴えてしまい、始発まで待ち切れずに昴さんの家まで走っていったあの日から
私はこの時間も大切にしたいと思うようになっていました。
決して遠くはないけれども、近くもない距離。
それでも色々と考えながら走っていると、不思議とあっという間なのでした。
今日はお義母様に何を教えてもらおうかな、
今日は昴さんに何を教えてもらえるのかな、なんて。
「起きれない日もあると思うから、良かったら使ってね」
と渡して頂いた合鍵を取り出そうとしていると
私に気付いたのか、お義母様が開けて下さいました。
「おはようございます、七夕さん。」
「いらっしゃい。ご飯の予約を忘れてしまったのを思い出したの……えへへ」
お料理を教えてもらう前にシャワーを借り、朝練後に昴さんがすぐ入れるよう予約を入れること
.昴さんに朝ご飯のお時間を伝える前にお料理を教えてもらうことが、私のささやかな楽しみです。
今日もまた一品、昴さんのお好みのレパートリーを増やすことができました。
7時頃になったら起こしてあげてねと部屋に戻る七夕さんと別れてからのことは、全く覚えていません。
気がつけば私は、ひたすらに昴さんに接吻をしていました。
お疲れなのか、ちっとも起きる様子のない昴さんにどこか安堵しながら。
暑さのあまりはだけてしまっている肩と背中を
私の昴さんだと言わんばかりに啄ばんでしまっているとき等
本当は目立つ所につけてしまいたいという気持ちを自戒するのが大変でした。
……夢だと思ってくださってるなら、却って好都合じゃないか。
……夢だと思われているなんて、私には魅力を覚えて下さらないのでしょうか。
そんな想いの二律背反が、私の理性を形骸化させているのかもしれません。
他のことを考えようとしても、結局は昴さんへの想いが募り、心身が切なくなるだけでした。
昴さんの男性の象徴にそっと手を添えたとき等、
それだけで、私の中の慕情と愛欲の奔流が激しさを増すのを感じざるを得なくなるのでした。
(んっ……ぁふ……昴さん、今朝もお元気です…… )
接吻した途端にじんわりと下着が滲んでしまった私は、はしたない子なのでしょうか。
そんな自問自答をしている間に、夢中になってしまっていたのでしょう。
ふと気づけば、独特で不思議な味のするあの粘液が、私の奥をうちつけるのを感じていて
私は、昴さんの腰の上に跨っていたのでした。
至福の時を過ごしていたからか、とても長い時間が過ぎたようにも感じられていたのに
時間を確認すると、まもなく7時。
つまり実際には、50分足らずしか経っていませんでした。
「そろそろ、朝ご飯のお時間だとお伝えした方が良さそうですね……」
後始末をした私は、まずシャワーをお借りして名残惜しみつつも汗等を流し、
昴さんを改めて起こす為、部屋に向かうのでした。
*******************************
結局、初めてだったその日も
バスケの練習中に破れてしまったのだと信じたい位あっさり受け入れてしまい、
達成感や悦びで麻痺していたのか痛みを感じることもなかったのですが
昴さんから与えられる白濁の愛を受け止めるその行為にも、
そのうちに夢中になってしまうとは、ゆめ思わないのでした。
結局、ある日に昴さんに夢だと思われたことが、私にとって決定的だったのかもしれません。
昴さんの服やお布団に付いたら大変と思ったからで、他意は無かった筈なのに。
そもそも、真帆達に練習のことで遠慮する必要がなくなったことへのお礼がしたいからだった筈なのに。
以上です。
智花さんの衝動がどんどん大きくなってしまい
理性のタガが外れてしまって行く過程を描けたら良いなと考えたこともあり
本番や性的描写よりも、智花さんの心情描写に重きを置いています。ご了承下さいorz
GJ。
すばるん起きないな・・・違う所は起きてるが。
乙乙
>>465夢の中ではすばるんも楽しんでいるのかもしれないな
実は起きていてしっかり楽しんでいる可能性もあるんだぜ?w
>>464 智花さん乙
しかしこれで妊娠したら誰がどう責任取るんだろうなとか考えてしまった・・・w
生理あるのか?
七夕「今日はお赤飯よ♪私もおばあちゃんになるのねえ」
・・・あのママンなら作りかねん。
小学6年ならあっても不思議じゃない
しかし良作の連載多数に読みきりまで完備とは、このスレかなりハイスペックになったな
>>467 すばるんが夢の中だと勘違いしてもっかんに色々しちゃうパターンのSSもあったしなw
夢オチの汎用性の高さは異常
472 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/21(月) 07:21:55.75 ID:Y4d+NkBN
昔は、作家さんと言えばぐふ氏だけだったのに。 ホントに、このスレ大きくなりましたよね〜
良いことだと思いますお!(`・ω・´)
乙
このスレをここまで育て上げ、
かつ自身も人気連載中の一人として
影響を与え続けているぐふさんに再度敬礼!
(`・ω・?)ゝ
(`・ω・´)ゝ
書き手の一人としてマジで尊敬する。一本目、二本目の頃はホントにこの人だけだったからなぁ。
ついでなので質問。トリってどうやって付けるの?
調べてみたんだけどイマイチ分からない。
#123456
名前んとこに#の後に任意で何か放り込んだらいい
#123456789012
半角で何文字か以上なら酉の桁が増える
479 :
444:2011/11/21(月) 23:43:25.09 ID:UUISUpkz
>>423-426から妄想、3レスお借りします
【はせがわともか】
今日はバスケのれんしゅーび。
みんなとバスケをするのはとても楽しい。
れんしゅーびは大好きなおにーちゃんと会えるからもっと楽しい。
いつもやさしくて、たまにきびしいけど、
ひなたちのためにやってくれてるのがわかるからいっぱいがんばれる。
ひなももっともっと上手になって、おにーちゃんにいっぱいほめてもらいたい。
どうやら今日のおにーちゃんは困りがお。
おにーちゃんが見てるのはともか。
今日のともかはちょうしがわるい。
おにーちゃんはするどいから、ひなたちのちょうしもすぐにわかっちゃう。
「智花、何か調子悪そうだけど大丈夫か?」
「えっ、あっ、はい、だっ、大丈夫ですっ」
ともかはすごい。
みんなのエースで、とってもがんばりやさん。
でも、がんばりすぎて、だいじょうぶじゃなくても
だいじょうぶって言っちゃうから少ししんぱい。
おにーちゃんも同じかんがえみたい。
「うーん、なぁ愛莉、智花の調子悪そうに見えるんだが、何か心当たりはないか?」
「えっ?、すっ、すいませんが私にはちょっと…」
「そうか…、動きがちょっと固い程度だからそんな気にしなくてもいいのかな…」
ここは困ってるおにーちゃんにひながお助けふねー。
「おにーちゃん、ひな知ってるよ」
「えっ?」
「えーとね――――
今日のじゅぎょうのお時間
『おー?』
ともかがぼーっとしてるのがみえた。
いつもまじめなともかがめずらしい。
ちょうしわるいのかな?、ちょっとしんぱい。
休みじかん、ともかのせきへとてとてー。
「おー、ともかー?」
よんでみるけど、ともかのはんのーがない。
「おーい、おーい」
こんどは手をふってみるけどやっぱりはんのーがない、ただのしかばねのよーだ。
やっぱりちょうしわるい?、ほけんしつつれていったほうがいいのかな?
あれ?、ともかのノートにちっちゃく何か書いてある。
「えーと、はせがわともか?」
そう言ったら、
「えっ?、ひなちゃっ…、…ぁぁああああああああっ!?」
ともかお顔まっかにして、すごくあわてて消しゴムでそれを消しちゃった。
「おー?、ひな知ってるよ、結婚するとみょうじかわるー、ともかおにーっ…」
「ひなちゃんお願いだからっ!、みんなにはっ!、昴さんには絶対言わないでー!」
「もごもごー、わひゃったひにゃいわにゃいよー」
お口をふさがれてはさすがのひなもこーさんするしかない。
「智花ちゃん、ひなちゃんのお口押さえてどうしたの?」
「おっ、なんかおもしろそ〜なことでもあった?」
いまのでみんながあつまって来ちゃった。
「どうせ、また智花が長谷川さんで妄想してたとかそんなんでしょ?」
「しょっ、そんなんじゃないって!」
「おー、さす…もごもごっ」
さすがさき、って言おうとしたけど、またともかにお口ふさがれちゃった。
そのあともともかずっとお顔赤くしててちょうしわるそうだった。
――――なことがあったよー」
「はは…は……」
あれ?、おにーちゃんさっきより困りがお?
「そ…、そんな事があったんだ…」
あいりもちょっとおかおが赤くなった、なんでかな?
「それに、それって内緒なんだよ…ね?」
あ、そーだった、ひなだいしっぱい。
「おー…、ともかにあやまってくるー」
「いやいやいやっ、今の話はバッチリ忘れておくから何も問題ないよ!、なぁ愛莉!」
「はっ、はい、私も何も聞いてません!、だから心配いらないよひなちゃん!」
さすがおにーちゃんとあいり、ひなのミスもばっちりふぉろー。
「おーい、ヒナもアイリーンも何してんだよー」
「おっと、二人とも邪魔してごめんな、あと教えてくれてありがとうひなたちゃん」
「おー、おやくにたててなによりー」
おにーちゃんがやさしくあたまなでてくれた。
ひなもね、たまにおにーちゃんのことかんがえてると、ほわほわーってなって、
ともかみたいにぼーっとすることあるんだよ。
今日もかえったあと、あたまなでられたこと思いだすだけで、ねるじかんになるのかな。
今日はともかにごめんなさいだけど、次はバスケでおにーちゃんにほめられたいな。
ー了ー
ノートの端っこに無意識に長谷川智花って書き、妄想から覚めた後
顔を真っ赤にしつつあわててそれを消す智花、を想像してたらこうなりました
>444に感想くれた方々ありがとうございます
ありがたく次への糧にさせて頂きますね、今後ともよしなに
おつおつ
もっかんならやりかねない、っていうかもうやって(ry
智花さんなら勢い余って婚姻届に記入くらいしてからじゃないとトリップ状態にならんだろうけどw
そうだ、慧心初等部に式場を建てよう!
あと
>>480の23行目なんだけど
もっかんは「ひなちゃん」じゃなくて「ひなた」って呼んでたハズ
細かい所をすまん
はやく愛莉がベッドですばるんシャツクンカクンカスーハスーハーの続きをかくんだ!
乙です!ただのしかばねのよーだってwww
良い夫婦の日で智花さんの出番が増えるね!
銀河となゆっち、忍さんと花織さん、無口な大将とドジっ子奥様が、何かを言いたそうにこちらを見ている
仲間にしますか?
>>481さん乙です。
そして、感想その他頂いた皆さん、ありがとうございました。
当初は反映され準公式化した範疇で書いていた筈なのに
我ながら、どうしてこうなったorzと思う位に印象が変わってしまっていたので、
昨日再編するまで封印していたという経緯があったりします。
・昨日の智花さんネタのおまけ小ネタ、智花が昴の家までのロードワークを始めたきっかけのお話。
・サブタイトルは、PSP版の7月19日のある選択肢後のイベント後を意識してます。
・今回は準公式化された範疇にしたつもりです。(昴のことしか眼中になくなり、昴以外に反応しない程度)
多忙なお母さんにお料理を教えてもらうのは気が引けるからなんて断ってしまったけれど、実は嘘だった。
昴さんの好みを聞いて、それを基に栄養バランスを考えられるようにレパートリーを殖やしたかったからなんて、
必要だからこそお願いしているお義母様に聞くのも恥ずかしいのに、お母さんに言える筈がない。
でも……とうに気づかれていたのかもしれない。
御稽古のこと、忍さんと話し合った方が良いかしらなんて言われてしまっていたのだから。
「もう1組は七夕さんにお預けしようと思ってるの」と
あまりに決定的な中身の封筒を渡されてしまっていたのだから。
<<智花の通い妻日記 11月22日 〜お母様が見てた?〜>>
それは、はじめて昴さんの家までロードワークした記念の日。
そして――良い夫婦の日。
「おはようございます。」
「おはよう。そしていらっしゃい。今日は早いのね。」
母さんから渡された封筒の中身にすっかりパニックになっていた私は
早起きしていたこともあり、いつもより40分ほど早く昴さんの家についていたのでした。
お母さん、流石に実印と婚姻届は飛躍し過ぎだよ……嬉しいけど、昴さんはきっと困っちゃうよなんて
子どもは何人欲しいのとか聞かれても、バスケは続けたいのに。……でも、昴さんと……なんて思いながら。
乙です
智花さんはきっと想像妊娠しっぱなしだな
数時間後、そこには婚姻届けを持った(もっかん含む)5人が!
葵「私も人数に入れてよね!」
えっ
ついでに夏陽も数に入れるべきだと思います
>>494 そのとおり!!
枠が決まっているのなら、紗季を外して夏日を入れて!!
それならいっそ愛莉のお兄さんとトモのお父さんと真帆のお父さんとカマキリも入れましょう
そしてすばるんは外すんですね
しかし最近の作品投下率はホントヤバい。一日に二つくらいアップされてるなぁ。
そんなワケで私もまた自分の作品を投下。
>>301続き。
前回予告したとおり、紗季x真帆話は今回でラストとなります。以下に注意事項。
・百合モノです。苦手な方はご注意を。
・前回に引き続きエッチシーンです。サキさんマジパネェっす。
「ほ、ほら。これでいいんだろ?」
顔を真っ赤にしながら、下着を脱いで足を開く真帆。
スカートも完全に捲れちゃってるから、今真帆のソコはバッチリ見えちゃってる。
「え、ええ……」
正直、気の抜けた返事しか出来ない。
眼も心も、真帆の大切な場所に奪われてしまったから。
「でも、キスをするのになんでパンツ脱ぐ必要があるんだ?」
実際、真帆のその言葉を聞くまでやろうとしていた事を忘れてた。
「それは、ね……」
一度思い出したらもう止まらない。元から、身体が熱くなっちゃってたんだから。
「うわっ!?」
勢いに任せて真帆を押し倒して、両側の腿をそれぞれの手で押さえる。
体格に差はないから抵抗されたら結局意味はないけど、ついそうしてしまった。
「ちゅっ……」
「ひやっ!?」
そうして私は口づける。真帆のキレイな縦筋に。
「なっ、なんでそんなトコにキスしてんだよ。アタマおかしーんじゃないのか、サキぃ……」
「ふふっ、更なるオトナのキスっていうのは、ココにするものなのよ。ぇろっ」
「うひゃっ……!」
今度は筋に沿って舌で舐めてみる。少しずつ濡れてきているのが判った。
「さ、サキ! くす、くすぐったいってばっ!」
けどニ度三度と舐めてみても、真帆はホントにくすぐったそうに身をよじるだけ。
まだエッチな意味で感じてはいないみたい。
きっと自分で弄ったりした事も、一度もないんだと思う。まだエッチな気分っていうのもよく分かってないような、無垢な身体。
生まれた日も、私とたった一日分しか違わないのに。……やっぱり、私が特別エッチなんだろうか。
「はぅむ、れろ……」
真帆が私の告白を受け入れてくれてから今日までの間に、私の方は何回か、一人でしちゃってる。
……真帆とこんな風にしてるところを妄想しながら。
「や、やめっ……」
その妄想と現実の真帆との違いを、この娘の声で感じてたんだけど。
「真帆……んっ、ちゅぴ……」
「ダメ、サキ……んぅ……やんっ」
少しずつ、どっちも同じになってゆく。真帆の声にエッチな感じが混ざり始めた。
私が何度も舐めてるうちに真帆の身体が変わってきたみたい。
「真帆、まほ……!」
エッチなお汁も徐々に溢れてくるようになって、なおのこと実感する。
私の手で真帆の身体が、どんどんエッチなコトを覚えていってる。
それがこんなにも気持ち良いコトなんだって、私も初めて知った。
「んひゅっ……! なんかあたし、おかしくなっちゃうっ!」
堪えるように、声を抑えるように口許に握った両手を重ねる真帆。
「……ちゅぅ」
「〜〜〜ッ!?」
だけど私が少しずつ硬く立ってきたクリトリスに吸いついたら、イヤイヤと猛烈に首を振って、添えてた手なんて何のイミもなくなっちゃった。
「サキ、それ……つよすぎ……あぁっ!」
真帆の声を無視して、私は女の子の一番敏感な部分を責め続ける。
感じている、悶えている真帆が可愛すぎて。もっと見たくて。
「ぢゅうううううっ!」
「サキッ! それダメ、ダメダメぇーっ!!」
舌を真帆の割れ目に差し込んで、思いきり吸い上げた。
途端真帆のアソコが激しく収縮して、さっきまでとは比べ物にならない量のお汁が噴き出す。
私自身、何度か経験した事があるからすぐに判った。
……私、真帆をイカせちゃったんだ。
「ハァ、ハァ……」
荒く息を吐きながら、トロンとした瞳で私を見つめてくる真帆。
「真帆……んっ」
それがとても愛おしく感じて、私は真帆の唇にキスをした。
「うぅ、サキにヘンにされた……」
「ふふっ、ゴメンね。真帆が可愛かったからつい」
「そんなコト言っても、ダマされねーぞ……」
息も絶え絶えに抗議してくる真帆。
その瞳からは、さっきまでのとは違う色も見えた。
「うりゃっ!」
「きゃっ!?」
その正体に気づく事が出来なかったのが運の尽き。今度は私が真帆に押し倒される。
そのまま強引に、下着を脱がされた。
「ちょ、ちょっと真帆!」
「文句は聞きませーん。サキだって同じコトしたんだからなー!」
「うっ……」
それを言われると返す言葉もない。ハズかしいけど、ガマンするしか。
「……ん? なんか濡れてるな」
「――っ!」
見られる以上気づかれるに決まってるけど、バレてしまった。真帆に。
私が、感じている真帆を見て興奮して既に濡れてしまっていた事。
「そっか。あたしもこんな風になってたんだ。どーりで水の音がしてたワケだー」
……あ、納得そこからなのね。
つくづく自分が耳年増なんだって実感する。
「んじゃ……ぺろっ」
「あっ……!」
アソコに電気が流れたみたいな感覚。
自分で弄ってみた事くらいはあるけど、私だって他の人に舐められるなんて経験は初めてで。
それがここまで刺激が強いものだなんて思わなかった。
真帆だってそりゃこんなの続けられたら、すぐにイッちゃうに決まってるわよね。
「おっ、もっと濡れてきた。オモシロいなコレ」
「おっ面白いって、人の身体をオモチャにしないでよ。――ひゃうっ!?」
さっきまでココを舐めるのを頭がおかしいって言ってたのに、その真帆自身がこんなに積極的に責めてくるなんて。
「んちゅっ、れろっ……」
「あっ、んぅっ……!」
なんだろコレ。オモシロいだけじゃない。
ココ、オシッコ出るとこなのに。さっきまでばっちぃ場所って思ってたのに。
サキに舐められて、なんかヘンな気分になって。
「サキ……んんーーちゅぅっ」
「や、真帆ぉ……吸っちゃ……!」
お返しにサキにも同じコトをしてやろうって夢中で動いて。
気がついたら、やめらんなくなってる。
ばっちぃとも思わないし、やめたいなんてキモチはドコにもない。
いつまでだって、サキのココを舐めてられる。そう思った。
「くちゅっ、ぴちゃ……」
「ひぅっ、んやぁ……!」
こっちが舌をワレメに差し込んだりしたらサキがイヤイヤって首を振って。
それが、スッゲー可愛く見えちゃう。
「サキ、キモチ良い?」
「う、ん……良すぎて、もう……ダメっ!」
サキがそう言ってくれたのがなんか嬉しくて。
多分サキも、こんなカンジのキモチだったのかな。そう思ってたら、
「ゴメン真帆――。出ちゃうっ!」
「へっ? うわぷっ!?」
今までとは比べらんないくらい勢い良く、サキが汁を出した。
「ハァっ、ハァっ……!」
サキの荒い呼吸。多分さっきのあたしと同じ状態。
あたしも味わったんだから、今のサキがナニも考えらんないってのは分かる。
「うぅ……」
そんでも、一言言っとかないといけないコトがあるんだ。
「サキのセーで顔中ベッタベタじゃん」
「――っ!」
あたしが文句を言った瞬間、ハッとしたような顔をするサキ。
けどそれはさっきのはんせーしたから見せた顔とは全然違って、むしろその一個前の時のカオ。
つまりこのサキさんは、アブない。
「真帆っ!」
「うわわっ……んんっ!?」
分かってたはずなのに、サキの突進を避けれなかった。速いって!
しかもそのまんま、思いきり押し倒されてキスされちゃった。
「サキのセーで顔中ベッタベタじゃん」
「――っ!」
頬を膨らませて文句を言ってくる真帆を見て、私は固まってしまった。
私のエッチなお汁に塗れてしまった真帆の顔が、とってもヤラしく見えて。
「真帆っ!」
「うわわっ……んんっ!?」
さっきまで息も絶え絶えだったはずなのに、すぐに復活して真帆をまた押し倒した。
勢いのままに、キスまでして。
唇を合わせるだけじゃ満足できなくて、胸を擦りつけて脚を絡ませる。
全部を、真帆と重ねたい。
「ちゅっ、んっ……れろっ」
「あぷっ……んんっ」
そう、全部。唇を重ねたら、舌まで合わせて。
そして……
「さ、サキ……?」
私は仰向けになっている真帆の足を掴んで、引き寄せた。
「やっヤダ……何すんだよ、サキぃ」
「ふふっ、安心して。とっても気持ち良いコトだから」
開かれた真帆のアソコに、自分のを重ね合わせる。
「んっ……」
感度の高い人同士じゃないとイクのは難しいって聴いた事もあるけど、多分大丈夫。
だって擦り合わせた瞬間、とても気持ち良かったし。
「〜〜〜っ!」
真帆の方も、明らかに感じているのを堪えてる表情。
まぁまずはこの娘がガマン出来ないようにしないといけないんだけど。
「じゃあ動くわね、真帆」
「えっ? 動くって――ひぁ!?」
真帆が頷くのを確認せずに腰を動かし始める。
お互いにさっきの応酬で大分濡れてたから滑りはいい。
ただ、やっぱりアソコを擦り合わせるだけじゃちょっと物足りない感じ。
……そう思ってた矢先に。
「あくっ――!?」
「やあああっ」
クリトリスが擦れて、全身が震える。
ダメ……これ、キモチよすぎる!
「あ、んっ、ふぅ」
真帆なんてキモチ良さのあまり声が上手く出てないみたい。
危険な刺激。……だけど、それが欲しい。
「――はぅんっ!」
「きゃううっ!?」
何度も何度も、クリトリスを擦り合わせる。
キモチよすぎて、頭がおかしくなりそうで。
だけどやめる事が出来ない。まるで麻薬かなにかのように。
「真帆っ、真帆!」
私は私専用の絶対に抜け出せない麻薬の名前を叫ぶ。
「んっ……ひうっ!」
真帆のふくろはぎにキスする。全部が愛おしくて。
手放したくない。真帆の足も髪も唇も胸も手もアソコも。
「サキっ! ひやああーっ!」
「真帆っ! んんぅぅーっ!」
一際強くお互いの敏感な部分が擦れ合って、私達は同時にイッてしまった。
身体に力が入らなくなって、倒れ込む。
「真帆……」
絶頂のせいでまだボーっとしている中で、真帆にキスする。
「んっ……」
真帆も私と同じカンジなのか、眼の焦点が定まってない。
それでも、私のキスには応えてくれた。
愛おしくて、真帆の指に私の指を絡めてゆく。
そして最後の指を絡め合った直後、私の意識は途切れた。
……………。
………。
……。
「うー……さすがサキ、エロエロだったな」
「い、言わないでよ」
眼が覚めて冷静になってみると、途端にハズかしくなる。
私、ものスゴくはしたなかった。
「なんていうか、ゴメンなさい真帆」
「別にあやまんなくってもいいけどさー。うん、スゴかったサキ」
「分かったから、もう許して……」
ある意味怒ってくれた方が気が楽だと思う。
もう、穴があったら入りたい。
「ともかくこれで、あたしらの恋人レベルちょー上がったよなっ」
「そ、そうね。恋人同士じゃないとこんな事ゼッタイしないでしょうし」
この瞬間まで、申し訳なさで縮こまっていたのに。
「ならなんの問題もなし! これからもヨロシクな、サキ!」
真帆に弾けるような笑顔を向けられた瞬間、心の中の暗い気持ちが全部押し出されちゃったんだから、私も現金な女の子よね。
「……ええ。ありがと、真帆」
きっとこれからも、こんな感じに手探りで変えていくんだと思う。
友達から、恋人へ。
以上。描いてみたら思った以上に女の子同士のエロが難しかったです。
もっと精進せんと……。
これまで感想をくれた皆さん、ありがとうございました。
乙!
えろえろがとっても良かったです!
これからも期待しています!
乙。
全年齢SSスレがあるのだから、そろそろ
エロと非エロを分けた方がいいのでは?
最近のスレの流れが速すぎて読み切れないし、
ごちゃごちゃになってしまっている感は否めない。
連投の問題もあるし、何よりこのスピードでは
保管庫の更新が追い付かない。
>>505 だったら小ネタはどうする?
そのほか連載課程で微エロが入る物もあるし判定厳しいとこもあるぞ?
というよりあのまま放置されるのを待つかのようなスレを使うのかよ
・・・あんまし得策とはいえないんじゃないかな
いまのままの形でいいと思うけどなあ
活気があったほうが書くほうとしてもやる気出るし
>>503 乙
ところどころおびえが入る真帆が可愛い
紗希さんがノリノリになってしまうのも仕方ない
>>505 わざわざ賑わいを見せてるとこを無理に分断しようとするなって
ただでさえあっちは過疎なんだから、向こうに追い出されそうになった作者さんが無理にエロ入れたりする可能性もある
それに連投はとりあえず間隔を作者で開けることで一応解決してるし
保管庫の更新は現スレまで追いついてるぞ
>>503 乙
ユリきゅーぶの旗振り役として今後も精を出していただきたい
>>505 多様性と勢いがあった方がいいと個人的に思うのでエロと非エロを峻別するのは反対
投下間隔については、ssを投下しなれた人ならとういった節度や配慮をもっているのが当たり前だと思う
ここに限らず勢いのあるスレでは起こりうる話だし、テンプレにその旨を追加するとか適宜注意するとかで予防は可能
しかし保管庫およびスレの流れについては、それは読み手個人の問題だから作者の側をどうこうする話ではない
落ちてしまったスレに読みたい作品があるならdat拾うなりどこぞのコンバータで過去ログ漁ればいいし
保管庫が遅くて不満だというのなら是非まとめwikiを立ち上げてもらいたい
全年齢板のssスレについては、移住するにも過疎すぎて不適当じゃないか
作者も人間なんだから、好き好んで読者のいないスレに投下はしまい
どうしてものれんを分けたいというのなら意識の高い人によるビッグプッシュが必要だろう
言い出しっぺの法則ということで、是非むこうを盛り上げて欲しい
ところで、こうして投下直後に議論を持ち上げたりすることも
投下直後に投下するのと同じぐらい節度と配慮が足りておらず
まったくもって本末転倒だと思うけれど如何
おまいら仲良く!(´・ω・`)
平和な環境になってれば作者も読み手も過ごしやすいのは間違いないのだから(´・ω・`)
>>503 なんという乙・・・これは間違いなく次回作もGJ・・・^o^
>>505 >全年齢SSスレがあるのだから、そろそろ
>エロと非エロを分けた方がいいのでは?
言いたいことはわかるが、無理に分けて過疎らせて何の得があるの?
それより、職人が投下した後に雰囲気悪くなるようなレスするお前のほうが自重しろよ
>最近のスレの流れが速すぎて読み切れないし、
お前の主観+怠慢
>ごちゃごちゃになってしまっている感は否めない。
否めないが、わざわざ職人が投下前に何のために安価打ってると思うの?馬鹿なの?
>連投の問題もあるし、何よりこのスピードでは
連投の問題って何?職人がそう言ったの?
>保管庫の更新が追い付かない。
保管庫の管理人がそう言ったの?
保管庫の中の人だって人間、仕事や諸事情で更新遅れることだってあるでしょ
もともと更新だって次スレ中盤にされることも過去に多々あったけど?
お前の主観だらけで議論以前の問題
しかもその主観を他者に責任転嫁するなよと
テンプレに「非エロは禁止」と付言し、適時「非エロは禁止」と言っただけで、非エロ作品が移住するならば
テンプレに「投下間隔を空けろ」と付言し、適時「投下間隔を空けろ」と言えば、投下間隔は空くんじゃね?
何かを一律禁止しようってのはくだらない諍いを生むだけだろ。いちいち
>>512みたいに喧嘩腰の人が現れてさ
できる担保もないし、やめとけやめとけ
>>503 gj
たまには百合もいいよne
次は昴と密通していた紗季さんを智花さんが襲ったり
愛莉がスットン共和国民の魔手の餌食になったりする話をキボン
>>513 >愛莉がスットン共和国民の魔手の餌食になったりする話をキボン
そこへ偶然すばるんがやってくるわけだな。
>>503 紗季さんどエロ作品が見れるのはここだけ!・・・だったんだけど
最終回ですか・・・乙でした!
>>513 喧嘩腰なのは確かにダメだけど、言ってることは至極真っ当に見えるぞ
むしろ逆にこうなることを見越した荒らしにしか見えないよ
>>505ェ・・・
非エロって少し前に立てられた過疎スレか
立てた奴が誘導してんのか
こんな奴ほっとけ
だが待って欲しい。
>>505が、昴とのエロを待望する智花さん(悪女モード)だと考えるとどうだろう?
>>517 すまない。言っている意味がよく分からないw
そうか、すべての作者に昴×智花のエロを書かせようとする智花さんの陰謀だったのか!
智花さんマジぱねぇ・・・
俺たちに想像もつかないことを平然とやってのける
そこにシビれる憧れるぅっ!
そういや昔智花さんの自作ssが投稿されてたな
あぁ、あの保管庫に入れないでっていってたやつ
保管庫にないってころは新参は(´∩ω∩`) のですね
「ロウきゅーぶ エロパロ (スレ数)」でググって過去ログ漁りなさい
「あの、昴さん・・・・・・これ、私が今朝、作ったんです。よかったら・・・・・・食べてください」
「ありがとう。智花」
恥ずかしながら、そっと両手で弁当を差し出す智花。俺はちょっとドキドキしながらその包みを受け取る。
ああ、小学生の手作り弁当を食べられるとは・・・・・・なんて贅沢者なんだ。俺は。
「すばるーん。これ、今朝つくったやつ。食べてたべて!」
「ちょっと!もう、長谷川さんは私が作ったお好み焼き食べるんだから!」
続いて真帆、紗季が包みを差し出してくる。ちなみに紗季の弁当は特製の弁当がらで、お好み焼きを入れるのに最適化しているらしい。
「あ、ありがとう。真帆、紗季」
智花に続いて二人の弁当を受け取る。正直、これでもうお腹いっぱいだが・・・・・・
「長谷川さんっ。私、男の人に始めて料理したんです!・・・・・・ダメだったらどうしよう」
さらに愛莉の弁当がそこに加わる。愛莉は頬に手を当てながら恥ずかしそうにしている。
計4つ。俺は多分、来月にはメタボになってると思う。食べ過ぎで。
「は、はは」
苦笑いをするしかなかった。それと同時に、俺の中で食べる!という決意が目覚めた。
さっそく、はじめに貰った智花の弁当開き、ちょうど目にとまった卵焼きを口に運んでみる。
「ん。おいしい」
その瞬間、ひなたちゃんがとてとて、と歩いてきて、
「おにーちゃん。ひな、おりょーりできない。だから・・・・・・ひなを食べてください」
ぶぶーーーっ
「ひな!な、なに言ってるのよ。意味わかってるの?」
「おー?かげが、おにーちゃんに言ったらよろこぶっていってたよ?」
卵焼き吹いたわ!て、てか、かげつちゃんか。そんなこと教えたのは!
更に真っ赤になる愛莉。何が何か分かっていない真帆。そして何故かあのとき感じたオーラを放つ智花。つか、一瞬冷や汗が・・・・・・
と、こんな慌ただしい日々が日常と化したのは、先週の風雅さんの一言からだった。それ以来、ずっと5人のアプローチが続いている。
どうやら、女バスのみんなは許嫁に選ばれる事が嬉しいみたいで・・・・・・こうやって弁当を作ってきてくれたりしてもらっている。
しかし、どうしようか。俺に、この俺に、一人だけを決めるなどという、重大な決断をすることが出来るのだろうか。
part1 袴田ひなた
風雅さんから各ご両親に許可を貰っているとはいえ、俺自身が挨拶をしないわけにはいかない。
ということで、今日はひなたちゃんの自宅にお邪魔することにした。チャイムを鳴らすと、
「はーい。おにーちゃん?」
「うん。ひなたちゃん。おじゃましていいかな?」
「おー。どうぞ」
可愛い声をしたひなたちゃんが出てきた。袴田宅に初めてお邪魔するので、少し緊張しているのだろうか。汗が一滴、流れ落ちた。
居間に上がらせてもらうと、そこにはかげつちゃんがこたつに座っていた。
「あ、コーチ。お疲れ様です。ねえさまもどうぞ」
体育会らしい挨拶をすると、こたつのスペースを空けてくれた。座れと言うことだろう。
「それじゃ、お邪魔するよ。かげつちゃん」
こたつの中に足を入れる。温かい空気が冷えた足を温めてくれる。やっぱりこたつはいいな。ほっ、とする。
「それで、ご両親はどこに?」
かげつちゃんに聞いてみると、少し困ったような顔をして、
「実はいま、仕事が忙しくて家には居られないんだそうです。でも、長谷川コーチの事は私が事細かに説明しておきましたよ。
ほんとに・・・・・・最高のコーチだって。そしたらすぐに許嫁の件、了承してくれました」
と、いきさつを話してくれた。なるほど、しばらく家には帰ってこないのか。
しかし、かげつちゃんが俺のことを最高のコーチって言ってくれるとは・・・・・・コーチ冥利につくとはこのことか。
「ありがと、かげつちゃん。ほんとに頼りになる妹さんだよ」
思わず、頭に手を置いてなでなでする。
「ふぇ・・・・・・くすぐったいですよ・・・」
「あ、ゴメン。つい・・・・・・」
ちょっと恥ずかしそうな顔をするかげつちゃん。いかんいかん。いつもの癖でやってしまった。
いくら5年生とはいえ、しっかり者の妹なのだから、ちょっと子供扱いしすぎたかな。
「おー、かげだけ、ずるい。ひなも、なでなでして?」
横からぐいっと顔を出すひなたちゃん。かげつちゃんも何か言いたそうにこちらを向いて口を開いた。
「あのっ・・・・・・私も、お願いしていいですか?その・・・・・・気持ちよかったもので」
「あ、ああ、いいよ。じゃあ二人ともこっちに来て」
「は、はいっ」
「おー。おにーちゃんのお膝、ひなが座る」
ひなたちゃんは俺の膝の上に座り、その横にかげつちゃんが座った。そして、二人とも頭を差し出してくる。いつでも準備OKなようだ。
「それじゃ、いくよ」
右手でひなたちゃんを、左手でかげつちゃんをなでなでする。二人とも、サラサラの髪をしていて、するりと指の間を髪の毛が通り抜けていく。
小学生の髪ってホント、健康的なんだな。
「おー。きもちいいよ。おにーちゃん。かげも、きもちいい?」
「はい、ねえさま・・・・・・ふぁ、なんだか、頭がフワフワします」
かげつちゃんは恍惚な表情を浮かべている。どこか遠くの空に意識が飛んでいるようだ。
一方のひなたちゃんは慣れているせいか、ニコニコしながら気持ちよさそうに目を細めている。
そのままずっとナデナデし続ける俺。いったいいつまでこうしていればいいのだろうか・・・・・・
「それじゃ、今日はありがとうございました。また遊びに来てください。それと・・・・・・今日は気持ちよかったです。できれば・・・・・・また」
徐々に顔を赤らめ、声が小さくなっていくかげつちゃん。どうしたのだろう。
「おー。おにーちゃん。またねー」
小さく手を振るひなたちゃん。それに答えるように手を振りながら、
「うん。バイバイ、ひなたちゃん。かげつちゃん」
お別れを言って、袴田宅を後にする。もう、そとは夕暮れで、オレンジ色に空が染まっていた。って、俺が家に行ったのが、昼くらいだったから・・・・・・
「結構、長居してしまったな・・・・・・」
宿題とかもあるだろうし、ちょっと悪かったなと思った。
part2 湊智花
「あら、昴さん。どうぞ、あがって」
「それじゃ、おじゃまします」
次の日、俺は智花の家にお邪魔することにした。時間通りに湊家に行くと、花織さんが玄関に出迎えに来てくれた。
案内されるまま奥の和室のふすまを開けると、そこには机の前に座っている忍さんが居た。それも両手を胸の前で組んで。
「ふふ、頑張ってね」
花織さんは一言、ぽつりとつぶやくように言うと、俺を残して来た道を戻っていった。
「し、失礼します」
厳粛な雰囲気の中、俺は90度にお辞儀をして、一歩、和室の中へと踏み出た。
「昴君。とりあえず座りなさい」
「は、はい」
緊張しているせいか、どもってしまった。改めて思うけど、俺、かなり凄い事してるんだよな。
普通の高校生が絶対にしないような、大切なこと。
「昴君には、いつも智花が世話になってるよ。練習に行くときの智花は本当に楽しそうな顔をしていてね。
私の前でも見せないような顔をするんだよ。その意味が、君に分かるかね」
「は、はい」
首肯することしか出来ない。なんとうか、そのオーラにただただ圧倒されるばかりだ。親子してなんでこんなオーラを出せるのだろう。
「そうか。君なら大丈夫だと思うけど、娘を悲しませるようなマネだけはしないように。私が君を見込んでるのだからね」
完全に智花を許嫁にしろと言ってるらしい。花織さんも忍さんも俺なら良いと言うことだろう。嬉しい話だが・・・・・・なんだろう。
このまま、決めてしまって良いのかという葛藤が、少し俺の心に生まれた。
「・・・・・・」
俺が沈黙していると、突然、忍さんは立ち上がり、後ろの引き出しを開けた。中から出てきたのは、古いアルバムだった。
「これはね。智花が前の小学校に入った頃の写真だ。見てみるか?」
「はい。是非」
受け取ったアルバムをゆっくりと開く、中には家族旅行に行ったときの写真や、運動会、遠足の写真などがびっちし貼ってあった。
どの智花も、表情こそは幼いものの、どこか面影のある写真ばかりだ。髪をリボンで結んでいるのもこの頃からしているようだ。
かわいいな。素直にそう思えた。
「どうだね?かわいいだろう。うちの智花は」
「ええ、とても・・・・・・」
写真に心を奪われていると、外で鹿おどしが、カコンと音を立てた。
「娘を幸せにしてやってくれ・・・・・・」
「えっ?」
「・・・・・・いや、何でもないよ。もうそろそろ日も暮れる時間だ。うちの人も心配するのではないかな」
何かぽつりと呟いていたようだが、聞き取れず思わず間抜けに聞き返してしまった。
・・・・・・・・・・・・
「今日は来てくださってありがとうね。また、智花を頼みますよ。昴さん」
「いえ、こちらこそ、突然お邪魔してすみません」
ぺこりとお辞儀をすると、俺は湊家を後にした。今日は智花は紗季と愛莉で遊びに行っているらしい。帰宅はもう少し後のようだ。
part3 永塚紗季
今日は永塚家に訪問する予定だった。そう、突然、行けなくなってしまったのだ。
理由は、今は店の繁忙時期らしく、どうも時間を作るのが困難らしい。
時期が悪かったなと思う。が、一つ俺はここで前から抱いていた疑問を紗季にぶつけてみようと思った。
それは、本当に紗季は俺に気があるのかということだ。
紗季はチーム内でも参謀的ポジションで、冷静にチームに助言をするタイプの人間だ。
正直、その紗季が俺に好意を持っているのだろうか、と。そう考えたわけだ。
というわけで、今日は紗季が家に帰る前に、練習後、少し話をする場を設けたわけだ。
小学校の体育館横のベンチに来て貰うことになっている。
「すみません、お待たせしました」
「大丈夫、俺も今来たところだよ」
走ってきたのか、ちょっと息を切らした紗季がベンチの横からひょいと顔を出した。
お世辞でも何でもなく、俺もちょうど今ここに来たばかりなので、タイミングはばっちりだ。
「それで・・・・・・話って何ですか?やっぱり、許嫁の件・・・・・・ですよね」
ベンチに座った紗季は、神妙な面持ちで俺の顔をのぞき込んでくる。少し不安げなその表情が俺の心に緊張感をもたらす。
「うん、正解。その許嫁のことなんだけどさ・・・・・・紗季って、俺と許嫁になってもいいの?」
「え・・・・・・も、もちろん、私はいいと・・・思ってますよ。昴さんのこと」
「本当かい?」
「も、もちろんです!そんな・・・・・・決して竹中と真帆が・・・・・・」
「え?真帆がどうかしたって?」
「いえ!ななな、なんでもないです。なんでも・・・・・・あ、私、家の手伝いがあるので・・・・・・失礼しますっ!」
と、何も付けていない腕を見て時間が来たように言う紗季。ぺこりとお辞儀をすると、そそくさと帰路についていった。
何だったんだろう、あの焦りようは。
あの紗季があそこまで焦るなんて、練習でも試合でも見たことがない。よっぽと重大な何かがあるのだろう。
でも結局俺に思い当たる節は無く、ただ、呆然とベンチに座っている事しかできなかった・・・・・・
「・・・・・・今度、紗季の家に行った時に、確認してみるか」
俺はそう呟くと、ひとり寒空の中、小学校の校門をくぐっていった。
以上です。
紗季は実はすごく重要なポジションです。
そう、智花さんと対をなすほどの・・・
しかし、そろそろタイトルと内容が会わなくなってきたような。
紗季も「昴さん」って呼んでいるのか
話の序盤では昴と真帆の関係を認めていたように見えるあたり、サキサンの本心が掴みにくいな。
実際にはやはりすばるん大好きで、智花さんに対抗して呼び方を「昴さん」変えたと妄想するといろいろな汁が分泌されてやばい
乙
ターン制バトルのふりしたバトルロイヤルみたいだw
ところで、紗季から竹中への呼び方は確か「夏陽」だったぜ
乙。
さて、次は愛莉か。バンリーンをどうするか・・・。
乙
紗季が見取り図を持ってた理由もわかるのかな
そろそろ智花さんの気迫だけで昴を気絶させられる気がする
夏日と真帆が昴を取り合うところがみたい。
そのシナリオですね。
そういえば、男メンバーでチーム作れるか?
すばるん、バンリーン、ナツヒ、リュー・・・・・・一成は戦力外だし、まだ一人足りないか
男達の戦いも面白そうだと勝手に妄想
9巻のスペードさん呼ぶ?
でもそうするとかなり偏ったチームになりそうな…
そこは風雅さんだろJK…バスケできるかどうか知らないけど
銀河パパン居ればデカブツ2人になって最強に見えるけど海外だもんな。
>>531 乙
智花パパ怖すぎワロタ
この子にしてこの親ありだな
げったんにも微妙にフラグが立ってる・・・か?
544 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 04:42:05.99 ID:cxHB6Pyz
>>531 遅くなりましたが乙です
今回葵が全く出てきてなかったな…
まるで選択の対象外になってしまったかのようだ…
そりゃあ、小学生5人に迫られたらBBAの事なんて忘れるよな。
そらこのスレの99.69%はペドの妄想で出来てるからな…
残りの0.31%は夏日だな
夏陽だろ
なんか最近間違えてる人が多いけど
案外アニメから入って小説の方読んでない人が
結構いたり?
550 :
547:2011/11/26(土) 08:38:14.29 ID:CC1C6vt3
一応9巻全部読んでいたんだが…
(夏陽への)愛が足りなかったか…
551 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/26(土) 13:42:16.34 ID:zDvY+04b
>>550 真ん中過ぎたあたりから夏陽が空気になってたw
むしろ夏陽回でもよかった気もするんだけどな。もう少しかっこいい場面与えてやってもいいのにw
アニメでの原作からするトライアスロンのやつで夏陽のセリフはぶられてたけど(むしろ来てなかったけど)
あの時の夏陽は光ってたよああなつかしい
そしてアイリーンを愛してやまないおれは異端なんだな・・・
ぐふさんが今度やる競馬のアレもここ扱いになるのかなあ
>>552 あれはもう、何とコメントしたらいいか・・・馬だぜ?
競馬のあれってなに?
>>552 サグさんとぐふさんを同一人物前提でレスするのはやめようぜ
どっちにも失礼だろ
ぐふさんがどっかに投下したのかと思ったわ
やら豚は二度と見るな死ね
そんなことよりももしこれが人気になってエロパロがここで大量投下されたらスレが獣姦モノで溢れる未来もあるのか
俺得だな
↑
獣と化したすばるん、と言うフレーズが頭から離れないんだが…
あれだ、女バスメンバー共々何か耳とか尻尾とか生えるアレだ。
ガチケモは勘弁な!
ヌシ×長谷川さん
獣ならもういるじゃないか
ピンク髪の小柄で可愛らしい肉食獣が
レスしてから気づいた肉食系だけどもっかんの髪ピンクじゃねぇ
ピンク髪だとひなたの事になっちまう
ピンクというより赤紫だろうね
スミレの香り云々という描写もあるし
つまりすばるんはおのが肉体のみならず自分の息子まで貪り尽くされるという
訳ですか……あ!いえ何でもないですやm
567 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/27(日) 20:49:28.64 ID:tjFk4j8F
>>561のを見て思ったんだけど
女バスメンバーがサキュバスとかになってすばるんを(性的な意味で)襲う
ちょっとファンタジーというかオカルトじみた話はNGなのかな?
なんか原作の番外編かなにかでありそうなネタだw
勿論夢落ちがデフォなんですね分かります
「おにーちゃん。ひな、サキュバスだよ。おにーちゃんをゆうわくしにきました」
「よしきた、おいで」
「わーい」
>>569 >おにーちゃんをゆうわくしにきました
もう既に(ry
>>569 すごく自然だ
「えへへー。すばるんのこれ吸っちゃうぞー!」
「ちょ……、真帆!? うあっ……」
「んんっ、ちゅう、ぷぁ……。すばるん、あたしにイッパイちょうだい?」
573 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 00:04:47.21 ID:tjFk4j8F
真帆ならヴァンパイアが似合いそう
紗季は…魔女とかかな?
ひなたはクロビネガさんのサイト見てたらバフォメットがあってる気がした
>>569 「長谷川さん、耳も弱いんですね…はむっ」
「さっ、沙季、そこは…うぁっ!?」
「私の舌で耳穴犯しちゃいますからね…覚悟して下さい♪」
「あ、あ、あぁぁぅぅああっ!」
「ほらじっとしてて下さい、じゃないとほら、背中をつぃ〜っと…」
「ひぁぁうっ、やめ、ちょ、ふぁっ、なんだこれぇっ…!?」
「全身を性感帯にしちゃいますよ?」
便乗して妄想を垂れ流すぜ!
目隠しした昴をペニバンでガツガツ掘削するサキさんの話をはよう
576 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/28(月) 17:51:34.74 ID:80FUyfXg
昴がこのスレ見ながらがしがしオナってるところをミホ姉にみられてて
て感じの妄想したけどやっぱやめた
よく考えたら需要無い・・・
愛莉の水泳DVDを見ながら自家発電しているところを見られて
「俺がオカズにしたのはミホ姉だっ! 断じて愛莉たちじゃない!」
と咄嗟に言い訳してしまった昴×ミホ姉なら考えいた
@引っ込みが付かなくなったすばるんが強引に襲いかかる
A動揺したミホ姉が強引に(ry
B実は酔っ払っていたミホ姉が(ry
Cミホ姉の後ろにいた女バスメンバーがミホ姉をけしかけて(ry
さあ、どれだっ!
>>578 Cはミホ姉に昴を拘束させる→女バスメンバーが美味しくいただくまでの華麗なコンボが目に浮かぶwww
>>578 D「私じゃない」と頬を膨らました智花さんのさしがね
すばるんのオナニーをおかずにミホ姉もオナニーでどうか一つ
なんだこの流れ…( ^ω^)
(^ω^)
>>569は、
「おにーちゃん。ひな、サキュバスだよ。えっちしてください」
「よしきた、おいで」
「わーい」
の方がインパクトg
バスケットボールコワイバスケットボールコワイバスケットボールコワイ
>>585 天使姉妹が大好きだけどたまには他の子も書きたくなるよね
587 :
名無しさん@ピンキー:2011/11/29(火) 22:05:23.65 ID:z9Gdred/
「おにーちゃん。ひな、サキュバスだよ。おそっちゃうぞ〜」
「わーい」
「わーい」
ぐらいでも十分……
愛莉はミノタウロス
ケンタウロスと融合すr――あ、これは社長どんな御用ですk
「おにーちゃん。はろうぃんだから、ひなを犯してくれなきゃいたずらしちゃうぞ」
「…究極の選択だな」
女バスに神話を当て嵌めてみた
智花さん:ヘラ 言わずもがな@
ひなたちゃん:エンジェル 言わずもがなA
紗季:メドゥーサ 私美しいのよヲホホ→ギャー系@
真帆:アンドロメダ 私美しいのよヲホホ→ギャー系A
愛莉:ダフネー 気弱少女にストーカーダメ、絶対
>>592 読んで『Tomokka or Treat』なんて言葉が過ぎった
596 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 01:39:39.37 ID:whAb9G+T
長谷川さんとわた愛莉が並んでいたら、か、カップルにしか見えませんよね!
だから長谷川さんの……恋人、には愛莉が一番相応しいと思いますっ。
>>596 ついにアイリーンもこのスレに上陸か…。
何故だろう・・・まるでハリケーンのような圧迫感を感じる・・・!
制服なら愛莉も辛うじて女バスの子たちと同級生だということが見てとれるけど
私服の女バスと昴で歩いてたら昴と愛莉だけ突出していて途端に訳の分からない集団になるな
>>561 ロウきゅーぶ!40本目ではこう書かれてたw
智花→オオカミ
真帆→ライオン
紗季→ハイエナ
愛莉→ヒグマ
ひな→天使
昴→ヒツジ
>>601 納得できて悔しいくらいだw
特にアイリーン
おー。ひながおにーちゃんを司牧するー
すばるんが自分はロリコンじゃないと言い聞かせて七夕さんを襲うシチュが浮かんだ。
んで本番直前に親子でこういうことはいけないと言われ、ロリコンもマザコンも社会的にダメだと気付いたすばるんが「母さん・・・俺ちょっと出掛けてくるよ。朝御飯・・・いらないから!!」って言ってみほ姉のもとへGOみたいな。
ミホ姉も血縁関係があるからダメだよ
やっぱり幼馴染のあの娘が一番
しょ、小学生の頃からの付き合いだっていえば女バスの女の子だっていつかは立派な幼馴染ですっ!
幼馴染ってのは幼稚園〜小学校低学年からの付き合いだと思ってたが
小6からの付き合いじゃあさすがに幼馴染というのは無理がある
大丈夫なのは4親等以上だったかな、幼なじみと言えばわt葵でしょ
社会的にも大丈夫だし
葵っちはナツヒ狙いなんだろー
今日の朝葵といちゃいちゃする夏陽に怒ったつばひーが、昴といちゃつき返す話を妄想した
最近投下ないな、一時連続投下だったからしばらく充電期間かな
しかし、エロパロに限らず作者ってよく話作れるな
自分で一回書いてみようとしたがまるでダメだった
そこで諦めずにとりあえず最後まで書いてから推敲すれば余裕で投下できるよ
>>611 もっとアツくなれよ! お前のそのソウルをぶつければみんなはそれを見てくれる!
……真面目な話、
>>612も言ってるようにまずは最後まで書いてみる。
「小学生最高!」っていう気持ちのままに書いていれば、勢いに乗れる。
そうやって出来上がった作品自体はまだ粗が多いけどそれは誰だって一緒。
何度か読み返しておかしいと思ったところを修正っての繰り返せば、
ここの住人が喜んでくれる作品になってくれてるはず。
さあ、メモ帳を開こうよ!(ニコッ
まぁそれともう一つ。
>最近投下ないな、一時連続投下だったからしばらく充電期間かな
とりあえず自分はご推察のとおり充電期間に入ってたんだけど、ようやく目処が立ったから明後日辺りに投下すると思う。
>>601 これは
オオカミさんがヒツジを仕留めておいしくいただいていたら
ヒグマがやってきてヒツジを巡って大乱闘。
その隙にライオンがヒツジを横取りして残りを食べ散らかす。
食べ残しをハイエナがきれいに片付けをして
哀れなヒツジは天使の元に召される……
ってこと?
すばるんしょっぱなでしんどる
>>599 わけのわからない集団というより、小学生4人組とその保護者カップルとして映ると思う。誰の目にも
>>615 カップルってわた智花さんと昴さんですねわかります
618 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/01(木) 23:37:54.18 ID:whAb9G+T
>>616 えへへ、智花ちゃん。それはちょっと無理があると思うなっ。
食べられなかったのはヒグマだけ
今ならお買い得のヒグマ!もれなく兄のツキノワグマもついてきます!
つまり、ひなたを買うともれなくげったんが付いてくるわけだな?
まさしく天使が地上にゲッタン(get down)するということですね、わかります
>>622 ツキノワグマよりヒグマの方がでっかいんだぜ……
ヒグマとグリズリーくらいかな
>>615 行く先行く先アイリーンとすばるんがカップルに間違えられて
もっかんの機嫌が加速度的に悪くなっていくのか
>>629 きっと智花の通報に違いない
昴がみんなといて一番保護者兼恋人に見えるのは
@葵
A智花
B真帆
C紗季
D愛莉
Eひなた
F美星
>>631 Aに決まってんだろjk
これでいいですか智花さん
>>631 「お、お譲ちゃんお似合いだね〜」
@(お、お似合いだなんて///)
A(やっぱり昴さんのパートナーは私ですよね)
B?
C(蒼さん?それとも愛莉?で、でも大人びている点なら私も・・・)
D(こ、この中なら私の可能性も・・・)
E(おーひなもお兄ちゃん大好き〜)
F(にしし、私だったら近親相姦だぞ昴〜)
こんな感じですかね?
一番最初に「だろだろ〜」といたずらっぽく口を開くまほまほ
あほあほなら「すばるんはあたしのヨメだな!」とか言うはず
や、9巻終了時点の覚醒まほまほなら、きっと
顔を真っ赤にしながら俯いて「うにゅぁー……」みたいなことを口走るはずだ
>>636 脳内再生したら顔がにやけて戻らないんだがw
ちょっとまほまほprprしてくる
息子がそうしろって言ってるんだ!
ここでアフィブログの宣伝するとはいい度胸だな
ぐふさんかもーん
644 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/03(土) 13:25:32.54 ID:U0eDPftj
>633
ちょ、ミホ姉やる気満々だよこれ逃げて昴
ミホ姉ってスク水の似合う合法ロリな23歳なんだよなぁ…
投下します。前々スレ及び前スレで描いていた『○○からの始まり』の続編です。
以下注意事項。
・『ご褒美からの始まり』『涙からの始まり』の続編となっておりますので、これらを見てから読む事を勧めます。
・一話目からエロ要素ありです。エロパロスレなので今更ですが、一応。
『ゴメンな。俺の所為でいっぱい傷ついたよな。ホント、ゴメン』
『すば、るん……?』
『けど、もう自分の気持ちから逃げない。改めて言います。俺は、真帆の事を特別だと思ってる。好きだ、君の事が』
あれから、すばるんと恋人どーしになってから一週間たった。
「あー今日も楽しかったー!」
「はは、日に日にあのゲーム上手くなっていくな」
何回かすばるんと二人きりで遊んだりもして、ホントに恋人っぽくなってる。
でも何個か悩みがあるんだよなー。
「ねーすばるん、これからあたしんちいこーよっ! ラブラブお泊まり会!」
「こらこら。明日はまだ学校あるんだからムリだろ。部活だってあるんだし」
「あたっ」
コツンっておデコをやさしくたたかれる。
悩みその1。すばるんとお泊まり会がなかなかできない。
っていうかすばるんと恋人どーしになったあの日に一回泊まっただけ。
またすばるんにウデまくらしてもらいたいのになー。
「エヘヘ、でも部活もたのしみだなー」
とりあえず今日はもうサヨナラ。だからお別れのあいさつの準備をする。
「これくらいならいいよね、すばるん」
「もちろん。むしろ俺の方からお願いしたいくらいだしね」
そう言って、すばるんもあたしの方にカオを近づけてくる。
「じゃあ真帆。眼を閉じて」
「うん……」
すばるんの声で名前を呼ばれると、それだけでムネがあったかくなる。
眼もしぜんに閉じられて。
「……ちゅっ」
「……んぅ」
恋人どーしになってから何回目かわかんないキスをした。
キスするたびに、すばるんのことがますますスキになってく気がして。
すばるんにもあたしのスキってキモチをもっともっとぶつけたくて。
「……ぷはっ」
「……んんっ」
何回も何回も、キスをおねだりしちゃった。
そこまでしか、おねだりできないから。
「ん……やぅっ」
ベッドに入ってしばらくしたら”いつものクセ”が始まっちゃう。
コレが悩みその2。すばるんとエッチなコトをしてからずっと続けちゃってるコト。
「あっ……んんっ」
あの時のコトを思い出しながら、ベッドの中でムネとかおマタとかをいじる。
はじめのうちは服の上からやってるんだけど、そうやってると少しずつパンツがぬれてくる。
「んっ……しょ」
だからとちゅーから、パンツを脱いで直接おマタをさわりはじめる。
ついでに肩のヒモをゆるめて、ムネも直接さわれるようにする。
いつもそうなる。コッチの方がキモチいいから。
「ひぅ! すばるん、そこはダメぇ……!」
でもアタマの中であたしのカラダをいじってるのはあたしの指じゃない。
すばるんの手が、あたしのムネやおマタにエッチなイタズラをしてくる。
『真帆のおっぱい、可愛くてスキだぞ、俺』
すばるんの声が聞こえてくる。
「やあぁっ!」
オッパイのてっぺんをつまんだらカラダにデンキが流れる。
「すばるん、それキモチよすぎるよぉ……」
さわるのがコワくなるくらいに。
コワいのに、それでもさわりたくなっちゃうくらいに。
「んんっ……!」
指をおマタの穴につっこむ。……ううん、すばるんの舌が、おマタの穴にはいってくる。
「なめちゃダメだってばぁ、すばるんの舌、すっごくアツいっ……!」
こないだジッサイになめられた時のコトを思い出しながら、くちゅくちゅって音を立てながら指をうごかす。
『なめちゃダメなの? おかしいな。真帆は俺にココなめられてキモチよくない?』
アタマの中のすばるんはすっごくイジワル。
あたしがハズかしがってるだけってしってるのに、こんなカンジで言ってくる。
そして言われるたびにもっとキモチよくなる気がして。
ますます指がとめられなくなっちゃう。
「は、ぁ……」
しばらくそんな風にいじってると、少しずつクチの中がもの足りなくなってくる。
あの時は、すばるんのおチンチンをなめてたから。
「あむっ、れろっ……」
だからかわりに、クチの中に指を2本いれてそれをなめる。
「んちゅっ……はぁ」
指がふやけちゃうくらいにずっと。なめるのにドンドン夢中になってく。
モチロンもう片方の手……じゃなかった、すばるんの舌はあたしのおマタの穴をまだなめてる。
「すばるん、やぁ……もうゆるして!」
おマタをなめたまま、指はあたしのおっぱいのてっぺんをいじりまわしてくる。
『ん? 真帆のココ、舐めてほしそうにしてるな』
「すばるん、ダメ、ダメっ! ダメえぇぇぇッ!!」
すばるんがおっぱいのてっぺんをつまんで、おマタにある小さなでっぱりを思いっきり口で吸ってきた。
それがトドメになって、あたしはトンじゃった。
「ハァ、ハァ……」
何分かは頭がまっしろになってなんにも考えらんない。
で、そのジョータイが終わってから考えることはいっつもおなじ。
「うぅ、またやっちゃったよぅ」
これはゼッタイにエッチなコト。そんでもってエッチなコトはイケないコト。
なのにあたしは毎日、こんなカンジで自分のカラダをイジっちゃってる。
「すばるんが、あんなコトするからぁ……」
すばるんにされたコトがスゴくキモチよかったから、それを思い出しておっぱいやおマタを指でイジっちゃう。
もうあたしは、このキモチよさのトリコになっちゃってる。
「すばるん、またしてくんないかな……」
気がついたらあたしは、そんなコトを考えるようになってた。
だって最近は、こんな風にイジるだけじゃもの足りなくなってきたから。
やっぱりすばるん本人に、エッチなコト、してほしい。
「けどさすがに、こんなコトおねがいするのはハズかしいしなぁー。はぁ……」
すばるんと恋人どーしになれたっていうのに、悩みはまだまだ多い。
あたしはため息をついた後パンツをはきなおして、ネグリジェの肩ヒモを元に戻した。
以上。一人エッチを描くのは初めてなので結構苦戦しましたw
あと、今回からトリ付けるようにしました。
GJ!
続き読みたかったから嬉しい
甘々なの期待してます
651 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/04(日) 00:29:50.92 ID:C0uTtlpJ
乙です
このスレで自慰モノって意外に少ないから凄くオイシイです
>>651 意外にないよね
素材的にはぴったりだと思うんだけどなぁ
真帆に自慰のイメージが無かったから新鮮
あと、ひなたも無いな
智花:朝に昴の部屋
紗季:今後の参考と言って
葵&愛莉:まぁ普通に…
美星はきっと昴を食べているから問題ない
乙
ベッドメイキングや下着の洗濯をしているであろうやんばるさんの心境やいかに
>>655 「真帆さま……。すばるんさまの手で大人になられたのですね」
むしろ、遊びに来たすばるんにゴムを手渡しするぐらいの理解ぶり
「こ、こんなもの使わないですよ!」
「すばるん様。さすがに生は駄目です」
>>657 智花さんが何かほしそうにじっと見つめている
「何でボクたちが真帆のチームなんかと…」
体育館の中。6年女バスの方を見ながら、椿が愚痴を零す。柊もそれに同調して言葉を漏らす。
「真帆と一緒のチームでバスケするなんて…」
「…全く…来なければ良かった…」
雅美も、竹中姉妹と同じような念を見せる。
その三人とは対照的に、かげつは上機嫌だった。
「いいじゃないですか。きっといい経験になると思いますよ。それに、姉様と一緒のチーム…」
「コンドは、トモカとオナジチームでバスケ」
ミミも、あまり否定的では無い素振りを見せている。
試合に必要な人数は十人。断るわけにはいかない試合である以上、
彼女達も慧心学園初等部女子ミニバスケットボール部として参加せざるを得なかったのだ。
その様子を、少し離れた場所から眺める万里。
「…ううむ…長谷川ならこんな時どうするんだ…?
こんな結束していないチームを…どうやって…?」
頭を抱えていた万里に、声を掛ける葵。
「落ち着いて、万里君。
もうすぐ夏陽くんも来ると思うから、それから三人で作戦を立てよ。
…でも、真帆ちゃん…遅いね」
入り口の方を見ながら、声のトーンを落として葵が言う。
いつもなら、誰よりも先に来て練習をしている様な娘だ。葵もその事は理解している。
だからこそ、今の状況に不安を隠せなかった。
そんな葵の思いとは対照的な、陽気な声が響く。
「…麻奈佳先輩!」
その声の主の名を呼び返しながら、葵が振り向いた。
遅れて万里も身体の向きを変え、その人物…野火止麻奈佳を見る。
「話聞いたよ。昴くん、酷い風邪引いちゃったんだってね…私も少し残念。久々に会ってみたかったし。
…で、君が代理コーチ?」
「…は、はい!香椎万里です!本日はよろしくお願いします、ええと…」
言葉を切って迷いを見せる万里。理由を察して、麻奈佳は再び口を開いた。
「野火止麻奈佳。硯谷女学園高等部二年で、ミニバス部の臨時コーチ。
よろしくね、万里君…って、もしかして三年生?」
そんな疑問が生まれるのも無理は無い。何せ、身長に25cm近くの差がある。
それを解くため、万里は言葉を返した。
「あ、いえ…自分はまだ一年で」
「えぇ!?そんな高いのに!?いいなぁ…」
万里の言葉に、驚愕と羨望を向ける麻奈佳。
説明を入れるように、葵が口を開く。
「万里くん、愛莉ちゃんのお兄さんなんです」
「え…香椎…ああ、なるほど!」
それを聞いて、麻奈佳が合点がいったような声を上げた。
そして、改まって万里に向き直る。
「それじゃ、代理コーチとして申し分無いね!よろしく、万里くん!」
「はい!よろしくお願いします!」
差し出された麻奈佳の手を、万里は少しの緊張と共に握り返した。
「…さて、葵ちゃんにも。よろしく!」
その後、葵にも手を差し出す。
「はい…あの、麻奈佳先輩…足が…」
それを握りながら、葵は今にも感極まりそうな声を出す。
以前出会った時、麻奈佳の印象を大きく変えていた、右足に施されていたテーピング、そして二本の松葉杖。
それらが、姿を消していた。
メールで知っていた事ではあったが、それでも葵には込み上げてくるものがあった。
「流石にまだ完全に元通り、って訳じゃないけど。
歩く走るにはもう不自由しないし、バスケもあとちょっとで完全復帰ってとこだし…
まさに順調、ってとこかな」
笑顔を見せて、近況を報告する麻奈佳。その顔に曇りはない。
そこへ、新たに飛び込んでくる声。
「お、いたいた」
美星が、険しい表情で3人の元へ歩く。
ただ事ではないと感じ取り、葵も身体を寄せ、小声で返す。
「美星ちゃん…どうしたの?」
一呼吸。美星が口を開いた。
「…3人とも・・・話がある。ちょっとこっちに」
竹中夏陽。そして、須賀竜一。
二人は今、道幅の狭い裏路地を進んでいた。
相手は誘拐という大事の最中であるため、人目につくような場所には行くまい…という考えからの行動である。
そして、広い道路に出ない道となれば、通る道は限られてくる。
それが、二人の道筋となっていた。
「…うん、そう!それじゃ!」
駆ける足を止めずに、夏陽が使用していた携帯を懐にしまう。
その様を横目で見ながら、竜一はつぶやくように問う。
「…次は誰だよ?」
「メチャクチャ頼りになる担任」
夏陽は短く切って答えると、不意に足を止め、顔の向きを変える。
その先には、小さなアパートがあった。止めてある車に、夏陽は既視感を覚えていた。
「なぁ…あれ」
目を細め、竜一もそれを確認する。
「間違いねえな。ナンバーもさっき見た奴と同じだ」
そして、それが間違いでないことを口に出した。
同時に腕が伸び、今にも飛び出そうとしている夏陽の背中を掴む。
「…離せよ!」
「アホかお前。飛び出していった所で何になるんだよ?」
夏陽の抗弁に軽く返し、鋭いその目をアパートへ向ける。
そして、動きが止まった。
こぼれる夏陽の言葉。
「…だったら、どうすんだよ」
その言葉が、そのまま竜一の心中だった。
せめて、なにか有利になるものでもあれば。
そう思って、竜一がアパートの周囲に目を向けた時。
メイド服を着た女性が、アパートの一室へ駆け込む姿が見えた。
思考が停止している竜一の横、夏陽は言う。
「あれ…真帆の…なんだっけ、メイドってやつやってる人だ!」
それから程なくして、男性が3人、その部屋から飛び出す。
そのうち一人が抱えている物を目にして、夏陽は走りだした。
「真帆っ!おい、待てお前ら!」
しかし、まだ距離を半分ほど詰めた程度の距離で、男たちは車へと乗り込む。
それでも足を止めない夏陽。
そして、車が走りだす。
夏陽を真正面に捉え、曲がる気配は一切無い。
「…マジかよっ…!?」
「おい!」
声と共に竜一が飛び込み、夏陽を抱えて自分ごと逸れた。
横倒しになる世界の中で、夏陽は車がそのまま走り去っていくのを見る。
「…真帆っ…真帆っ!くそっ!」
大声で、悔しさと腹立たしさを吐き出した。
「…ったくよ。ボサッとすんじゃねぇ」
立ち上がる竜一。その足取りは、先程男達が出てきたアパートの一室へと向かう。
「そんなとこ行ったって…どうするんだよ?アイツらは…」
「どうせ追いつけねえ。それなら行き先の手がかりを探したほうがマシだろうが。」
本心では、立ち止まることすら許したくない。直ぐにも真帆を助けるために走り出したい。
そんな夏陽も、竜一の行動が正しいことは分かっていた。
大きな物を狙って全てを無駄にするよりは、小さな可能性を積み上げていくべきだ、と。
「…くそっ」
もう一度悪態をついて、悔しさを抑えこみ、夏陽も竜一の後に続いた。
竜一がドアノブに手をかけ、ゆっくりと回す。
抵抗が無い。鍵が開いている、ということだった。
「…あいつら、よっぽど焦ってたっぽいな…それとも」
「中にまだ仲間がいるのか…ってことか」
竜一に続くように、夏陽も小さくつぶやくように言う。
そして、一呼吸。
竜一が一気にドアを開け、夏陽と共にそのまま部屋の中へ飛び込んだ。
そこで、眠っている女性の姿が二人の目に飛び込む。
その手には家具と繋がっている手錠が掛けられており、どのような状況であるかは、二人にも容易に想像できた。
「久井奈さん!」
横目で竜一が携帯を取り出しているのを確認すると、夏陽は真帆のメイドである久井奈聖の下へ駆ける。
「久井奈さん!どうしたんだよ!」
その肩を掴んで激しく揺さぶるも、その瞳が開く様子は無い。
「くそっ…」
目を落とす夏陽。その先に、久井奈の握っている紙が映る。
直ぐ様それを手に取り、開いて内容を確認する。
[追手の為、睡眠薬を利用しました。
そのため、本地は三沢真帆の隠匿場所としては不適当であると判断。
集会所へと移動します]
おそらく、真帆を誘拐した人物が、格上の相手がここに来ることを想定して書いたであろう手紙。
つまり、「集会所」が先ほどの男達が向かった先である。夏陽はそう解釈した。
でも、「集会所」ってどこだ?
それを探す為、部屋を捜索しようとした夏陽を、ポケットのバイブレーションが引き止める。
なんだよ、くそ。夏陽はポケットに手を入れ、人物すら確認せずに携帯に話しかけた。
「もしもし?」
[もしもし、竹中]
声の主は美星だった。
今夏陽が持っている情報を伝えるに相応しい人物。
「今、真帆がどこに連れていかれたか分かりそうなんだ!
なんか、「集会所」とかいう場所らしくて…今それを…」
「…そうか。それでな竹中、一つお願いがあるんだよ」
激しい夏陽とは対照的に、美星の声は落ち着いていた。
いつもの、夏陽の知っている美星からは想像できない声に、夏陽の熱気も落ち着く。
「…なんだよ?」
「戻って来い」
以上です。ずいぶん間隔が開いた割にはあまり長くないという。
タイトルですが、これを書き始めた動機が、
原作では会ってすらいないロウきゅーぶのいろいろなキャラが協力する様を書きたかったというのがありまして。
そしてすばるぼしが星団だということを知り、こんなタイトルになりました。
>>664 乙です!
何だか原作の番外編で普通にありそうな話ですね。
原作小説の方の続きor短編集を早く読みたくなってきたw
乙!
すばるぼしって何ぞ
もっかんが見たかった星ってもしかしてそれか?
いわゆるひとつのプレアデス
>>667 プレアデス星団の和名です。もっかんが見たかった星で合ってるかと。
>>667 >>もっかんが見たかった星ってもしかしてそれか?
まぁ、間違い無く。
自動車メーカーの方のスバルのロゴマークにあしらわれてる☆と言えばピンとくるかな?
本編で見に行くのは、冬休みかクリスマスあたりだと思う。
2人きりで行けるかどうかは、かなり怪しいがw
追記:昴の名前の元ネタを分かった上で
SHOOT!の2番の歌詞を聞くとニヤリンとするので
興味のある人は是非フルverのSHOOT!を聞いてみてくれ。
コーチだから「統ばる」というのは勘繰り過ぎか
>>670 2人きりじゃないととんでもないことになるな
>>670 冬休みはともかくクリスマスで二人っきりで外行ったらほかのバカップル
のひやかしとか独り身の嫉妬の目大変なことになりそうだw
それでもまんざらじゃなさそうな智花さんがみえるw
>>675 二人きりで出かけたら仲の良い兄妹にしか見え
うわーー
>>676 そんなこと無いよ
五歳差なら25と20って思えば普通だし
まぁ確かに愛莉なら少し化粧すれば完璧だけど…
年齢の違いは差より比の問題だろう
正直愛莉は反則だと思う
愛莉、イリーガルユースオブパイズ!
いやぁ、ブルーレイ4巻の愛莉のイラストは強敵でしたね
どう見ても『レイプされる3秒前』にしか見えねぇ
店員がカワイイ女の子だったら、通販キャンセルして店頭で買いたくなるレベル
次のブルーレイ5巻表紙はひなた。6巻は誰なんだろ・・・
美星・葵・昴を含む8人の集合絵かも
ロリがヒロインのブルーレイと聞くとあの人生ブレイカーが…
いや、こんなところではなす事じゃなかったか。
でも体育会系の女の子だし昴も興味が…
うわなにするやm
>>682 最終巻だしヒロイン勢揃い(5人)+すばるんかなぁ
>>687 集合だと昴の横が気になるところだwww
昴を一番はじっこに追いやってその隣に智花
まさかのメインヒロインが隅のほうにいる全員集合イラストに
昴の隣を独占する為なら、端に行くことも厭わない智花さんならそうだな。
智花も昴やバスケのこと以外は奥ゆかしい方だからやっぱり隅の方な気がする。
今まで女バスのみんなには「智花とすばるんの仲を応援しよう!」っていう暗黙の了解があったけど、
9巻で覚醒したまほまほが、初めて自身の智花への嫉妬心に気がついて、「もっかんを応援しなきゃ」という思いと「すばるんを渡したくない」という思いのアンビバレンスに苦しむ──
──そんな妄想をしただけで軽くごはん10杯はイケるね。
真帆とひなに取られて膨らんでるもっかんがいい……
そんな風に表でやってる中、裏で手を掛けている紗季さん
そして正面突破する天使
よく考えたら、てぃんくる絵のすばるんって無かったよね
真帆&ひな:取り合い
智花:膨れるor闇
愛莉:見て怖がる
紗季&美星:裏or漁夫の利
葵:蚊帳の外
でおk?
智花さんのダークネス化はマズイだろ…
ダークネス……といえばあのハーレム漫画だよな!
智花って女バスのメンバーのこと本気で大事に思ってるわけだし、わりかし本気でみんなの昴さんとかやりかねんと思う
てか真面目に考えたら智花さんって恋と友情で本気で悩んで押し潰される未来しか見えんのだが
「守ってやる。俺が、両方守ってやる。君の恋も、友情も、俺が守る。……守らせて、欲しい 」
↓
「――無理だろうな、普通は。……でも、その無理をひっくり返すのが楽しいんじゃねーか 」
↓
「おにーちゃん。ひな、およめさんだよ。抱っこしてください」
「よしきた。おいで」
ねぇひな何してるのかな…
50本連続で入れるを今更思い出してこんなの考えた
昴が手を縛られながら智花が騎乗位で
昴「智花いい加減解いてくれ」
智花「ダメですよ、だって昴さんが50回連続って言ったんですよハァハァ」
「まだ半分も入れてません」
昴「それは意味がちg、ウ!…」
智花「アァ!昴さんのが入ってる…///」
>>705 俺も見たことある。本編はまほまほのやつ。
なんで昴は逆レイプされてる図がしっくりくるんだろう…
草食獣と肉食獣のイメージじゃね?
もちろん前者がすばるんで、後者がと……おや、客が来たかな?
>>709 まほまほちゅっちゅだった気がする
昴が闇智花か紗季(最悪美星)に犯されるものが読みたい!
昴が肉食の場合相手は真帆か愛莉かな〜
葵は最終的に泣きデレ→Hかな?
ひなたはそこまでのイメージが着かない・・・
昴×智花の純愛Hも良いと思うの
延々と愛し合ってるのが読みたかったり見たかったりする今日この頃(´・ω・`)
「おい・・・・・・覚悟は出来てるんだろうな」
「ああ、俺は負けるわけにはいかない。愛莉の為にもっ・・・・・・!」
昴と万里の間に、冷たい風が流れていく。万里は腕を組み、その名の通りグレートウォールとして昴の前に立ちはばかる。
例えるなら、熊とウサギくらいの差はある。
両者、一歩も動かず、タイミングを見計らっているようだ。最初の一歩を繰り出すタイミングを。
互いに手の内は知り尽くしている。勝負が決まるのは、ほんの一瞬であることはわかりきったことであろう。
part4 香椎愛莉
昴と万里が対立することになったのは、愛莉が昴の許嫁候補だということを万里が知ったからだ。
自宅で夕食をとっているとき、両親と愛莉の間ではその話題で持ちきりだったのだ。
「は、長谷川さんに美味しいお弁当食べて欲しくて、今日は早起きしちゃいました」
てへぺろ、とポーズを決めて恥ずかしさを表現する。紗季の持ちネタなのだが、それをパクるとは・・・・・・侮れない存在だ。
それを見た万里は箸を持つ手を震動させながら、
「愛莉・・・・・・それは本当か?」
と熊が獲物を捕らえるような目でギロリと愛莉を見た。
「ほ、本当だよ。お兄ちゃんには言ってなかったけど、私とお父さん、お母さんの間ではもう了承済みなんだから・・・
・・・あとは長谷川さんがいいって言ってくれるか・・・どうか・・・」
徐々にか細い声になりながら、事実を説明する愛莉。それを聞いた万里はみるみるうちに顔が赤くなっていく。もう、それは鬼のように。
「あのヤロウ・・・・・・俺の愛莉を・・・・・・ゆるさん」
ぽつりと、しかし聞いた者を恐怖に陥れるような一言を発しながら、万里は自室へと戻っていった。
それから数日後、万里が昴の下駄箱に『果たし状』を入れて河原に呼び出した。
約束通り、逃げも隠れもせず午後五時に現れた昴は、万里と対決することになったのだ。
「バスケじゃ、お前をボコボコに出来ないからな。本当に愛莉を手にしたかったら、俺を倒してから行けい!」
「もとよりそのつもりだ。万里。お前がいたから、俺はここまで強くなれた。感謝するぜ」
と、夕日を背後にクサイ台詞を吐きまくる二人。もはや数十年前のトレンディドラマにしかないようなシチュエーションだ。
ゆっくりと、力強く拳に力を込める昴。腕力では勝てそうもないと踏んだのか、スピード勝負を仕掛けるようだ
。一方の万里は、両腕をボクシングの構えのように、目の前で拳を作り出す。体格的に、その構えが一番合理的であろう。
落ち葉がゆっくりと二人の間に落ちていく。ちょうど昴と重なりあった刹那、昴が一気に間合いを詰めてきた。
「っ!」
落ち葉が死角となっていた万里はそれに対応するのが遅れ、詰めることを許してしまう。
防御の薄い首の根元を狙って、弾丸のような一撃が万里を襲う。
が、腋を締めることで、寸前の所でガードされた。間髪入れず、万里の膝が昴の腹に飛んでいった。
「ぐほっ」
流石にその体勢からはガードすることも出来ず、クリーンヒットを決められる。
強打で胃に溜まった胃酸が食道にこみ上げてくるのを感じる。
(こんな・・・・・・こんなところでっ!)
気合い。という言葉は昴は嫌いだが、このときばかりはそれに頼るしかなかった。
必死で体が崩れていくのをこらえ、再度、渾身の一撃を万里の顎に入れようとする。
が、それは叶わず、足に力が入らなくてよろめいたせいで、もっと下の部分――みぞおちにヒットする。
「がふっ!」
幸いにも急所にヒットし、それが効いたのか、万里は一歩後ずさり、体勢を整えようとする。
が、それを昴見逃すはずもなく、更に攻撃を加えようと、間合いを詰める。
「これで・・・・・・最後だ!」
最初の一撃が効いているのか、もはや拳を振り上げる気力もない昴は、そのまま肩から体当たりをした。
その勢いで、二人とも河原に倒れていった。
・・・・・・・・・・・・
「お前の本気、しかと見届けたぜ」
「! それじゃあ、愛莉は・・・・・・」
「ああ、愛莉を幸せにしてやってくれ。兄からも頼む」
決闘終了後、河原に大の字になって倒れる二人。もう立ち上がる気力のないのでそのまま会話しているのだ。
最後の追撃が効いたのか、昴の勝利で幕を閉じた。妹を、可愛い愛莉をやる男にふさわしいと判断した万里は、笑顔で昴を見ていた。
冷たい秋の風が二人に吹き付けるが、それをものとせず、ただ、友情を確かめ合っているのであった。
part5 三沢真帆
万里との激闘を終えた翌日、俺は風雅さんに呼び出されて駅前まで来ていた。
恐らく許嫁の事なんだろうけど・・・・・・正直、まだ心は決まっていない。
どの子も可愛くて、将来を一緒に過ごしても幸せな未来しか浮かんでこないのだ。
ははっ、やっぱダメだよな。俺みたいな優柔不断。葵がイライラするのも仕方ない・・・・・・か。
あれっ。そういや葵の奴。何か俺に言いたそうな事あったみたいだけど・・・・・・まぁいいか。後日聞けばいいだろ。
「やあ、昴くん。なんだかやつれてるように見えるけど?」
「ちょっと昨日いざこざがあって・・・・・・それより、やっぱ許嫁の件ですか?」
駅前から数分の所にあるカフェに到着すると、風雅さんが既にテラスのところに座って雑誌を読んでいた。
正直、殴られた腹が痛くて、それどころじゃないのだが、何とか平静を装う。
「うん。そのことなんだけどね。明日、急で申し訳ないんだけど、真帆とデートしてくれないかい?」
「ああ、やっぱりそうでしたか・・・・・・って真帆とデート!?」
「そうだよ。何か不満かね?」
「いや・・・・・・不満って訳じゃないんですけど・・・・・・」
意外な言葉を口にする風雅さんに、思わず周囲に聞こえる位の声で驚いてしまった。
デートって、俺まだ決めていないんですけど・・・・・・やっぱアレはナシってオチですか?
「・・・・・・最近判明したことなんだけどね。実は、ウチのネットワークに不正アクセスした形跡があったんだ。
それもあの別荘のセキュリティにね。君のパーソナル情報も盗まれている可能性がある。
だから、ちょっと私に考えがあるんだ。今回はそれに協力して欲しいというわけなんだけど、いいかい?」
なんだ、そういうワケがあったのか。強制的に真帆に決めさせられたのかと思った。そうだったらどうしようと思ったところだ。
「わかりました。そういう理由でしたら、協力します」
「ふふ、ものわかりがいいね。昴くんは。さすが、私が見込んだ男だ」
褒められているけど、その瞳は決意に満ちた、険しいものだった。おそらく、その不正アクセスの件と関係があるのだろうか。
だとしたら・・・・・・俺はもっと重大な事に巻き込まれているのではないだろうか。
そんな予感が、脳裏をよぎった。
翌日、真帆とは駅前でデートをすることになった。どうやら、そのほうがやりやすいらしい。何がやりやすいのかは教えてくれなかったけど。
デートのプランは、あまり遠くに行かないのなら俺の自由だと言われた。うーん。自由にしてもいいと言われても困るんだよな。
「おーい。すばるん。こっちこっち」
待ち合わせ場所に行くと、真帆がすでに俺を待っていた。って、まだ約束の時間まで二十分あるぞ!?いったいどれくらい前に来たんだ?
「待たせてゴメン、真帆。結構待った?」
「ううん。全然待ってないよ。むしろ早く来すぎちゃった?みたいな。実は昨日寝れなくてさー。きょ、今日のデートが楽しみで・・・・・・」
徐々に語尾が小さくなっていく。デートという単語が恥ずかしいようだ。
「あ、ああ、そうだな。俺も楽しみだよ。真帆とのデート」
「う、うん・・・・・・」
まぁ、俺も人のこと言えないほど恥ずかしいんですけどね。デートっていう単語。なんだか特別な意味のように感じて・・・・・・
「それじゃ、行こうか。真帆」
最初に行くところは苦心の末、ゲーセンと決まった。
ここなら真帆の好きなゲームも楽しめるだろうし、バスケのゲームで練習も出来ると思う。一石二鳥ってやつだ。
「うっわー。人いっぱいいるなー」
「ホントだな。予想以上だ」
今日は土曜日ということもあってか、本当に人が多かった。二人で出来るゲームが空いているか心配だが・・・・・・
「あ、あそこのゲームが空いてるよ!すばるん」
真帆が指さした先は、機械の前に垂れ幕がさがっていた。プリクラみたいなものだろうか。
よく見てみると、それは『恋人相性判断メーカー』だった。なんちゅうこっ恥ずかしいものを・・・・・・
それに気がついたのは目の前に来た後なので、いまさら引くわけにはいかない。
「そ、それじゃやってみようか・・・・・・」
「イヤ!」
突然、真帆が全力で否定し始める。一瞬周りの人間がこっちに注目したくらいだ。
「ど、どうしてかな?真帆」
理由を聞いてみると、真帆は少し俯きながら、頬を赤らめ言った。
「だって・・・・・・だってさ、もし、すばるんとの相性がサイアクだったら・・・・・・って思って。ショックで来週から練習できないよぉ・・・・・・」
なんだ・・・・・・そういうことだったのか。ははっ、可愛いやつだな真帆は。
「ふえっ」
思わず頭をナデナデしてしまう。この前かげつちゃんにしたとき、この癖は直そうとおもったのだが、こんな可愛い小学生が目の前に居たら・・・・・・するしかないだろ。
「そんなこと、気にする必要ないよ。真帆。そんな占いくらいで、俺たちの仲を判断できるわけないだろ」
そう言って諭してみると、真帆の表情が次第に明るくなっていく。
「うんっ!」
と、首肯すると、もう普段の元気な真帆の表情に戻っていた。
「それじゃ、他のゲームやってみようか。そうだな・・・・・・あれなんかどう?」
俺が指さしたのは、どこのゲーセンにでもあるようなクイズゲームだった。あれならいくつかのブースが空いている。
「いいよー。でも分からないのは全部すばるんに解いてもらうからなー」
「分かった。俺の力でどこまで解けるか分からないけど、精一杯やってみるよ」
クイズゲームの前に座りコインを入れる。どうやら、魔法学校の生徒を一人選んで、全国トーナメントで勝ち進んでいく内容のようだ。
クラス分けとかもあって、本格的なクイズゲームになっている。
「よし、それじゃキャラは・・・・・・こいつで」
俺が選んだのは、低身長で、リボンを後ろで結んだ女の子キャラだった。直感で選んだだけで、深い意味はないです。
キャラを選ぶと、早速ゲームが始まっていく、最初は予選でその後オンラインで勝ち抜きをするという構成だ。
「うはっ、またミスたー。どうしよー」
「今のは惜しかったなー。正解はCだったみたいだ」
何回か勝ち進んで、遂に準決勝だ。流石人数が絞られているだけあって、手強い相手ばかりだ。
その頃、クイズゲームを楽しむ数メートル先の影に、一人の黒服にサングラスをかけた――くいなさんが居た。
「・・・・・・はい、大丈夫です。今のところ問題ないです。まだ現れていません」
「分かった。それじゃ、引き続き宜しく頼むよ」
手に持った携帯で連絡をすると、その声の相手、風雅さんは通信を切った。傍受されるとマズいからであろう。
そう、今回のデートはハッカーを呼び出す為の作戦、いわば偽装デートだ。
三沢家の威信をかけて、なんとしてもヤツを捕まえなければならない。
改めて胸に誓う、くいなさんであった。
以上です。
今回は智花が出てきませんでしたが、きっと家で悔しい思いをしているのでしょう。
乙
次回は紗季さんの陰謀か明らかになるのか。
乙ー
てへぺろ愛莉かわええぇ
……というかこれは、展開的にアイリーンを選ばないとすばるん大変なことになるんじゃ
乙です
グレートウォール改めシスコンウォールさんへ一言
おい、バスケしろよ
>>710 前に
>>567がサキュバス化したりするファンタジーっぽいのはありかってあったけど
もしOKなら智花がサキュバスになって昴を襲う話も考えてみるけどどうだろう?
>>718 乙!
結局だれ選んでも一悶着はありそうだなw
724 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 10:42:03.91 ID:eFDRbAjI
>>718 乙!
寧ろ、○○エンド、○○エンドって感じで
それぞれのエンドを書く形にした方が良いんじゃないとすら思いm(ry
>>725 当然その中にharem、bad、葵もあるよね?
バッドエンドは智花さんに監禁されて搾精されるのか…
>>728 超バッドエンド
ひなた「ぶー。おにいちゃんよりナツヒの方がいい。」
葵、俺たち友達だよなEND
>>729 倫理的にはグッドエンドね。やっぱりここはわt葵さんエンドで
バッドエンドは昴さんをナツヒに寝取られるわt智花さん
バスケットボール「昴、僕たち友達だよね」
とうとうバスケットボールと致してしまったのか・・・。
昴「俺たちの戦いはこれからだ」
これが一番のバッドエンドだろう
シャキーンと6人そろってか
>>728 むしろBAD ENDはまほまほと夏陽がくっつくw
あれ?意外とショタ×ロリも行けそうだな?
中学以降に真帆と夏陽がくっつくのは、むしろ普通にありそうじゃね?w
逆にひなちゃんと夏陽がくっつくビジョンは全く思い浮かばんがw
2012/02/10発売
◆ロウきゅーぶ!(10)
著/蒼山サグ イラスト/てぃんくる
真帆と紗季の誕生日パーティ、ヌシとの騒動、みんなで遊園地、真帆主催のホラーハウス、宿題が終わらない最終日など、5人の夏休みがいっぱい詰まった短編集!
742 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/08(木) 22:34:35.08 ID:OPgh1AfQ
葵が一番好きだが出番少ない
ヒロイン扱いされてないから仕方ないのか
短編集待ってたぜ
天使の成分は少なそうだが
BBAがヒロインは年齢的に厳しい
>>741 来たか(ガタッ)
ロウきゅーぶは遅過ぎず、早過ぎずなペースで刊行してくれるから助かる。
>>742 >>744 ツンデレ系ヒロインと鈍感型主人公はフラグが立ちにくいってのもあるかと。
自分の知る限り見事にくっついたカップルって知らないです。
ツンデレ昴と鈍感ひなた
ツンデレ夏陽と鈍感長谷川さん
夏陽がすばるんと仲良くなったら何て呼ぶんだろう、って時々考える
特に変わらないような気がする
昴に毒がない竹中もそれはそれで見てみたいけど
ロリショタ野郎だな、ツンデレ夏陽くん的に
すばるおにーさんなんて似合わないよ、うふふ
紗希さん自重して下さい><
ここのトモカさんとことん肉食だな・・本編ではあんなにおしとやかなのに
>>754 多少オーバーに書かれているだけで本編にも兆候はあるよ。
肉食と言われて、すばるんの肉棒を頬張ってるところを想像
紗季さんはキスマーク付けてくるタイプ
智花さんは歯型付けてくるタイプ
智花さんはイク時だいしゅきホールドで背中に引っかき傷つけるところまで想像がつく
760 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 14:17:28.98 ID:VvT7eiFf
>>741 10巻短編集なのか…
3n-2(n≧1;nは整数)巻は真面目バスケ回という法則が崩れる…orz
情報サンクス_(._.)_
761 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 15:37:18.56 ID:2hDvw2g8
>>742 >>744 ロリ系作品ってもんもあるからな。
元々電撃では幼馴染厳しいし。スーパーダッシュやMFならもう少し強いんだけど
だが保管庫に一個も無いのはショックだわ
葵はなゆっちやミホ姉なみに昴の家族みたいなもんだからな
智花さんは別の意味で昴の家族になりつつあるが
誰かが葵の話を1つでも書いてくれれば多少人気は出るんじゃないか
ここの土壌的に葵は不利すぎる
巨乳ポニテツンデレ縞パンニーソの上にCV.かな恵という超スペックなのにな、葵さん
ロリには勝てんのだよ、ロリには
見た目なら愛莉より葵の方がロリっぽいのにな〜
みんなの好きな体位って何だろう?
愛莉は正常位っぽいけど後の4人+葵、美星は
なぜだろう……智花の場合、騎乗位で攻めまくる姿しか思い浮かばない
藤林丈司
>>767の意見がものすごくしっくりくるから、智花さんって恐ろしいよな…。
ひなたちゃんは抱っこされながらで
えっ後背位でガンガンすばるんを責めてる絵しか思い浮かばない
智花・美星……騎乗位
まほまほ・葵……バック
紗季……正常位
ひなた……背面座位
愛莉……対面座位(だいしゅきホールド)
こんな感じかな?
紗季さんはバックからガンガン突かれると弱そう
トモと『智花さん』はすでに別の存在だから。
紗季さんは足、まほまほはうなじをくすぐられるのが弱いらしいので
それを考慮した上で再考すべきではないだろうか
>>776 ぐふさんもかなる早い段階から考慮してたしね。
ブロント語みたいにピンポイントなのはともかく
設定は細かいとこまで活用すると読み手としてもかなり楽しめるし。
まぁ、読んでるだけの野郎が言ってもアレだけど
口撃力が凄いのは紗季さんと自身のスレでも言われていたがそう思う。
あと美星と姉も口撃力はあるだろう。
しかし紗季さんは攻めてる時はアイス・エイジ効果で最強かもしれんが
受けに回るととたんに崩れる脆さも持ち合わせてるからな
世紀末籠球伝説ゲーの某聖帝のような「紙キャラ」「攻めてる時は強キャラ」だよね
だがそこがかわいい、そのギャップがかわいい、なでなしたいぺろぺろしたい
今1巻から読み直してるんだが、初期のほうは8巻でも言われてるように紗季さんの言葉遣いが若干男勝りっぽかったみたいだな。
……すばるんとの親睦を深めるなかで女の子らしい話し方になったとすると、ある意味すばるんは紗季を「女にした」とも言えるわけだな。
ああぁあああぁぁprprしたい
真帆は胸に自信が無いからバックか〜
勉強家の紗季さんなら四十八手も知っていそうだ
782 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/09(金) 23:32:35.54 ID:gwwKwDiX
だよなー
智花さんの場合某絵投稿サイトでも騎乗位体勢が多い気がするもんなw
てかおれの脳内空間でも騎乗位以外妄想できんw
紗季さんはそれはもうすごい勢いでリードしてそうw経験豊富なんですねわかります
そこは敢えてすばるんが智花さんを対面座位とかどうだろうか
そのままゼロ距離密着の正常位とか最高に良いモノだと思うの
あ、いえ電波の方の智花さんではなく通常モードの方で――うわ何をするやめアッーー!!
ゲームでの反応を見るかぎり、やはり紗季はあくまで「知識だけ」という印象。
実際コトに及ぶとなると恥ずかしさやら不安やらで流されちゃいそうな気がする
知識を披露するものの、微妙にズレてることをすばるんに指摘されて赤面する紗季さん
頭でっかちな耳年増だからそれで合ってる
だがそこがまた魅力の一つ
すばるんに801穴が付いてないと驚愕する紗季さん
その801穴を探す紗季の前で屈辱的な格好をさらすすばるん
紗季が男攻め役をやって昴と夏日を調教……。
これで夏日×昴を見られると思ったが……。
紗季のペニバンに喜んで口で奉仕する昴と夏日が……。
紗季「こんなはずではなかったけど……、いいわ昴、夏日入れてあげる」
昴と夏日は四つんばいになって尻穴を広げて紗季を向かい入れる
という展開ですね。
NTRとか陵辱とか書いてくれる奴が一人もいないのがこのスレの弱点
おかげでアイリーンとかのマゾ要員の話題があがらないじゃないか
じゃあ俺は愛莉からフェラされながらひなたちゃんからアナル舐めされたいです。
逆でもいいです。
凌辱好きとロリコンのダブル役満持ちって、あまり居なさそうだもんなぁ
俺も凌辱大好きだけど、小学生が対象だとさすがにちょっと…て感じだし
前はそういうのもあったな
俺は苦手だから特にほしいとは思わんけど
どっちもおいしくいただけます
ログ漁った
読んだ
感動した
陵辱耐性があるのにダメージを食らった
でも、俺が読みたいのは悔しいでも感じちゃうなんだよな
NTRの対象は女の子たちじゃなくて昴なら容易に想像付くな〜
昴×葵を智かさんがインターセプト
美星がバスケ部員から横取り
etc...
>>798 なるほど。
智花が誰かに寝取られるのは苦手だが
昴を智花がNTRするのはありかもしれない
智かさんがインターセプト
が
誰かさんがインターセプト
に見えたw
葵「いつから自分がメインヒロインだと錯覚していた?」
智花「……なん、だと」
むしろヒロインと錯覚してるのは山葵さn・・・踏んでる!荻山、踏んでる!!
某オクタヴィアさん「いつから幼馴染が」
某和菓子屋の地味子「恋愛で常勝不敗だと」
某妖刀村正「勘違いしていた?」
山葵「なん……だと……?」
美星ヒロインは読んでみたいな
>>803を見て
ミホ姉が昴を虐待(?)するようになった経緯には可愛い可愛い甥っ子である幼き日の昴が
「おーきくなったらミホねえとけっこんする!」とか言い出して
照れ隠しや、甥と叔母は結婚出来ないのにキュンときてしまったジレンマとか
そういうのが合わさって思わず関節ゴキゴキっと・・・
しかし現在でもその想いは奥底の方に残っていて、いま目の前で寝ている昴に
後は誰かに任せる
勝手に部屋入ってきて「保健体育の授業やるぞー」って、逆即レもいいんじゃないかな(チラッ
「す、昴。お前もなんだ、女の子の身体に興味がある年頃なんじゃないか?」
「ミホ姉、急にどうし……って今度はなんの冗談だよ!」
「うるさい! 昴が悪いんだからな。ちょっとは……、察してよ……」
「……ふぅ。ど、どうだった昴?」
「ミホ姉……やっぱ小学生は最高だぜ!」
「誰が小学生だゴルァ!」
初投下します。
注意事項
1:素人なので駄文ってレベルじゃないです。
2:智花×昴モノです。ただし今回は昴の出番はないです。
3:サキュバスやら魔法やらファンタジー要素ありです。
4:智花が人外化(サキュバス化)します。苦手な方はご注意を。
5:今回は微エロです。本格的なのは次回から。
その日、私――湊智花は毎日の日課になっていた昴さんとの朝練を休んだ。
別に体調が悪かったわけではない。かといって昴さんのことが嫌いになった、なんてことはもっとありえない。
原因は昨日の練習のときだった。
昴さんと葵さんが何か話していたのでつい気になってこっそり話を聞いていた。
その話は昴さんのバスケ部が休部になった理由。
昴さんの先輩でバスケ部の部長さんが顧問の先生の娘さん――小学生と付き合っていることがばれて
昴さんの高校のバスケ部は休部に、その部長さんも退学することになってしまったのだと。
ショックだった。
昴さんの高校のバスケ部がそんなことになっていたことが、ではない。
小学生が高校生と恋仲になることがそんな不幸を招いてしまった、ということに。
もし私が昴さんに思いを伝えてしまったら――
考えたくない。
次の日、私は昴さんと顔をあわせるのが怖くなってしまった。
顔をあわせるたびに私の昴さんへの思いが強くなってしまう気がして。
自分の気持ちが抑えられなくなってしまって昨日の話のようなことになってしまうんじゃないかと。
やはり私が昴さんと一緒に居たいなんてことはおこがましいのでしょうか。
そう思えば思うほど悲しみがこみ上げてくる。
「うう……ヒック……昴……さん…」
いつの間にか私は泣いていた。あふれてくる涙をとめることができない。
でもこればかりはどうしようもないこと。どうにもならないこと。
そう思っていた。
「その悩み、私がなんとかしてあげましょうか?」
突然後ろから声がした。振り向くとそこには見たこともない女性が立っていた。
その女性は女の私が見ても思わず見惚れてしまうほど美しかった。
だがその女性には普通と大きく違うところがあった。
それは頭に生えた角のようなもの。背中に生えたコウモリのような羽。悪魔の尻尾のようなもの。
「あなた、サキュバスを見るのは初めて?」
サキュバス。
以前真帆が見せてくれたマンガに出てきていた淫魔のこと。
男の人を誘惑して、え、えっちなことをしちゃう魔物だったはず。
そんな魔物が私に何をしようというのだろう。そう考えただけで怖くなってしまった。
「あらあら、そんなに怖がらなくても大丈夫よ。別にとって食おうっていうんじゃないから。
言ったでしょ?あなたの悩みを何とかしてあげるって。恋の悩み、なんでしょ?」
「ふ、ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
自分の気持ちを見抜かれて私は顔を真っ赤にしてしまう。
「大丈夫よ。私はあなたの味方。あなたの恋の手伝いをしてあげられるわ…♪」
そう言って易しく微笑むサキュバスさん。その様子に少し安心した私は話だけでも聞いてみようと思った。
「恋のお手伝い…?どんなことをするんですか?」
「そんな難しいことじゃないわ……この薬を一粒飲めばいいだけ。
そうすればあなたはすb…ゲフンゲフン、自分の望みを叶えるのに相応しい姿になれるわ。」
そう言って取り出したのは一本の小瓶だった。彼女はそれを私に手渡した。
「あの……一つ聞いてもいいですか?」
「なぁに?」
「どうして私の為にこんなことをしてくれるんですか?」
正直このサキュバスさんは悪い人(というか魔物)には見えない。
だが何の理由もなく協力してくれる、と言うのは少し不安なものを感じる。
「確かに、私たちサキュバスの中には自分の都合で人間を利用しようと考えてる輩も多いわね。
でも私の場合――いえ、なんでもないわ。」
結局はっきりとは答えてくれなかった。でも彼女は何か安心する――そんな何かを感じさせた。
だから私は彼女のことを信じることにした。
そして私は薬を一粒取り出すと一気に飲み込んだ。
次の瞬間、私の全身に電流が走ったように感じた。
「ひゃぅんっ!!」
さらに体が熱くなってきた。体の一部もムズムズしてきた。
「あ、あつい、よぉ……ひゃんっ、なに、これぇ…っ!」
それだけではおさまらず、私に強烈な快感が与えられる。
「やだ……わたしっ!へんに…へんになっちゃうよぉっ!!」
全身から何かが生えてくる感覚にビクビクッと震えながら私は絶頂に達した。
「ふふ……どうやら上手くいったみたいね……見て御覧なさい?」
そう言ってサキュバスさんは等身大の鏡を取り出すと(たぶん魔法の力なのかな?)私の目の前に置いた。
その姿を見て私は言葉を失った。
「何……これ……どうなっちゃったの…私……?」
今の私の姿は頭には湾曲した角、背中に黒い羽、お尻には尻尾が生えていた。
それはサキュバスさんと全く同じものだった。
「私……サキュバスになっちゃったの……?」
どうしよう。
こんな姿になってしまったらもう学校に行けない。
「安心して。その姿は一眠りすれば元の姿に戻れるから。
それにこんな魅力あふれる姿になれたのよ?何も嫌がることなんてないわ。
あとはその姿であなたの好きな人を誘惑して、一緒に気持ちよくなればいい。それだけよ♡」
そう言われて私はもう一度鏡に映った自分の姿を覗き込む。
私の姿をしているサキュバスの姿。だけど今の私にはその姿に嫌悪感を感じなくなっていた。
それどころか彼女の言うとおり、この姿がとても魅力的に思えて仕方がない。
ずっとコンプレックスだった小さな胸も、今の自分にとっては昴さんを誘惑する最高の武器になる気がした。
今の自分に出来ないことなんてない。そんなことを考えてしまうくらいに。
昴さんに会いたい。昴さんに私の姿を見て欲しい。昴さんにいっぱい愛してもらいたい。
自分の中の思いを止められなくなった私は、窓を開け、外へ飛び出した。
「昴さん、待っててくださいね…今から会いに行きますから…えへへ」
今回は以上です。
上手いことエロ描写がかけなくて申し訳ないです。
前後編になる予定ですが、場合によっては前中後編になるかもです。
次あたりで本番までやっちゃいますが相手がサキュバス(人外)だったら合法ですよねっ!
それではお目汚し大変失礼しました。
乙〜
次が楽しみだ
ただ学校の問題が少し気になる
乙です
設定的に細かいこと考えるよりエロに突っ走ってほしい
乙です
続きが凄く楽しみです
乙です〜
薬で変身とかありそうでなかったな
期待してます!!
>>815 夏休みとかで普通に解決じゃね?
乙ですー
>>815 >>818 一眠りすれば元に戻るってサキュバスさんが発言しているんですが…
別の問題でしたか?
月食に感動した衝動で1レス分だけ
「おー。おつきさま、なくなっちゃう?」
「はは、心配しなくても大丈夫だよ」
「でも、すごいですね。なんだか不思議な感覚です」
雲ひとつない夜空に、くっきりと映える月輪。それが徐々に、影に飲み込まれていく。幻想的な光景に、俺は思わず息を呑んだ。この瞬間を、ひなたちゃんとかげつちゃんと迎えられたのは幸運なことだと思う。
月には魔性の力が宿るというが、確かにこれには魅せられてしまいそうな雰囲気がある。
「もうすぐ、全部隠れてしまうんですよね。……はっ、くしゅん」
「かげつちゃん、寒くない? もうちょっと、くっつこうか」
冬の夜風は肌に刺さるように冷たい。防寒対策に着込んではいるが、人の体温に勝るものはないだろう。俺は2人の肩を抱き寄せ、月が消えるその時を待った。
「おお……」
天空に一際輝いていた光は途絶え、漆黒の闇に覆われたような感覚に襲われる。俺は自然の神秘性に圧倒されて、感嘆の声をもらした。
少女たちもそれに見入っているようで、上空に視線を向けたままだ。
「おー。あかい?」
「長谷川コーチ、すごいですね」
わずかに紅く見えるだけの月に目を奪われたまま、俺たちは会話をする。
「ひなたちゃん、かげつちゃん……」
これも魔性の効力だろうか。俺は吸い込まれるようにに、2人に短いキスをしていた。そこに、ささやかな願いをこめて。
「……また、一緒に見ようね」
頭を優しくなでてあげると、愛しい少女たちは惚けたような表情を優しく綻ばせてくれる。
「おにーちゃん。ひなもやくそくの、ちゅーする」
「わ、私も絶対もう一度見たいです!」
再び俺たちは、くちびるを重ねた。
互いに求め、溶け合うような濃厚なくちづけは、永遠に交わされ続けるかのようだった――。
そういえば古典の世界だと月って男性器の隠喩なんだっけか
しかしルナは月の女神という・・・なんなんだアンタら!w
>>821 夜更けに乙
そろそろすばるんは爆発してもいいと思うんです、ビッグバンです!
おつきさまなくなっちゃう、で妊娠ネタかと思ったのは俺だけでいい
ごめんね素直じゃなくて
あちらも年の差という点では負けてないな
ふと考えた。
昴に主夫のイメージが無いな〜
尻に敷けるのは美星だけな気がする。
まぁ智花さんは手錠掛けて「昴さんは何もしなくていいです。此処にいてくれれば」とか言って跨りそうだけど・・・
まぁ智花さんは舞踊(ダンス)やってるしな
>>828 昴の上で舞うとは・・・
美星が主婦だとギャップに萌える!
他の娘はまぁ良いお嫁さんになると思う(真帆とひなたに料理はさせたくないが・・・)。
ここが葵の見ていたサイトかぁ
wwこれは・・・・やっぱ小学生はサイコウだぜ
>>827 結婚すると女性は変わるというし
もっかんやアイリーンは昴を尻に敷くようになりそう
>>832 愛莉の積極的な騎乗意イイ
胸に反撃されないために後ろ向きで
「昴さんイッちゃ駄目ですよ、私はまだイッてないんですから」
昴さんが緊縛拘束されて跳び箱の中で飼育される話はまだですか
835 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/12(月) 00:56:53.55 ID:fTtf/TOh
おっしゃ、すばるんの世話はシイクイインのあたしにまかせとけ!
おー、ひなにおまかせー
こら二人とも!・・・まぁ私も、興味がないってわけじゃないけれど
はうぅ・・・は、長谷川さんをし、飼育・・・
すいません、最近仕事事情で忙しく更新できていません。
このスレのうちには次話を投下できればと思います
……しかし、未来想像系には憧れる
大丈夫だ、待ってるからゆっくりあせらずやっちゃってくれ
期待して待つわ
pixivで数年後設定というのをよく見かけるけど
ロウきゅーぶに関してはその、ちょっとばかり正常には見れない。
確かに
昴さんと智花さんが入籍しているに決まってます
「そんなはずはありません、長谷川さんは私と交際なさってくれてますから・・・ふふっ」
・・・ってそこのお好み焼きの人が書けって
>>845 紗季ママ、他の人脅すのはちょっと・・・
順当に考えると昴と葵が大学で同棲から学生婚かな
学生結婚とか現実が見えてないにもほどがあるな
貴女にも言ってるんですよ智花さん
昴が県外の大学に行ったら終わりだな
追いかけられるのは葵くらいだけど学力が同じとは思えないし
そしたら彼女作って戻って来たりwww
>>849 追いかけて県外の高校に進学しますよ?
おうちはもちろん昴さんち
>>849 学力なら葵の方がいいから追いかけれるだろ
流石に昴のレベルに落として進学先を決めるというのは現実的じゃないって言いたいんじゃね
そもそもこのラノベ自体が現実的じゃなry
長谷川智花 16歳
で高校入学は現実世界でもありえるけどなぁ
両方の親権者も反対しなさそうだし
智花は9月生まれだから15歳で入学。
湊で入学、在学中に長谷川姓だろ。
昴はアタシんだ誰にもやらない!アタシが面倒見る!!!
昴になにを突っ込むんだろう
ペニバンつけた紗季さんが昴をガツガツ掘るお話はマダデスカ
ペニバンつけた小学生五人に昴が輪姦されると申したか
>>860 ペニバンつけた紗季ちゃんがまほまほをひぃんひぃんイワせるお話もいいとは思わないかね?
ペニバンつけたかげつちゃんが姉様を脅かす長谷川コーチや竹中先輩を次々と成敗していお話はマダデスカ
>>860,
>>861 ドSな小学生は好きですか? 私はとってもとっても大好きです。
需要がありそうならマジで構想練って、今執筆中のやつが終わり次第描いてみますが、どうか?
>>863 おー、かげ、おにーちゃんにいじわるしちゃダメ。めっ!
まぁ昴が掘られるって話をするのは面白いけど実際に作品では見たくない
個人的に実際見てみたいのはお尻を開発されるまほまほだな
>>856 その後休学して育児するところまで映像が浮かんだ
>>867 二人の子なら男の娘でも女の子でも可愛くて運度神経抜群だね
870 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 13:16:14.07 ID:eA25wLnw
すばるんは自覚なくSで自覚ありでMだと思うけどな
ところで一条さんが戻ってくる前にスレがやばそうだぞw
目安まで50KB、100レスだから
一応猶予はあるんじゃない?
ふぁおおおおん! ふぁおおおおおおおおん!!
「おー。あの声はなんでしょう?」
「ああ、あれはね、発情期に入ったトモオオカミの求愛の遠吠えよ。ああやって自分をアピールして結婚相手を探すの」
「紗季ちゃんは物知りだね。……あれ、スバル君が凄く怯えてる?」
「どったのスバルん? 寒い?」
「きゅーん……」
「きっとトモオオカミの声を聞いて怖くなっちゃったのね。それじゃあ今日は、スバルが怖くないように皆で一緒に寝ましょうか」
「わーい」
なんだこれ
>>872 トモオオカミwww
確かに智花を動物に例えるなら狼、紗季ならハイエナとかだな!
連載中の続きとか新作まだかな〜
[壁]_-)
>>873 お馬の方も終わったろうから
そろそろ来てほしいな
ただの通りすがりでエロ成分も極薄だが問題ないだろうか。
大丈夫だ、問題ない
>>872 四つん這いで首輪を付けられた裸の昴を想像してしまったじゃないか
それでは突発的に書いたので質も量も保障できませんが投下します。
・エロはかなり薄い
・真帆メイン
・たぶん3レスぐらいで終わる短編です
俺の夏休みの楽しみ、汗だくの女バスの子達を穴が開くほど観察している時に事件は起こった。
「昴さん、外が急に暗くなってきましたね」
練習合間の休憩中、体育館の外を指差しながら智花が俺に声を掛けてきた。智花の言う通り、外はもう七時かと言うぐらいに暗かった。けど、原因は分かっている。
「天気予報ではもうすぐ夕立が来るって言ってたからね。急に暗くなったのはそのせいだと思うよ」
「ああ、そうだったんですか。帰るまでにやむといいんですが」
「夕立だから、一時間もすればやむさ。さぁ、外のことは気にしないで練習しよう」
俺は立ち上がり、それぞれ休んでいた女バスの子達に声を掛けた。
ザァァァァァァァァァァァァァ――――
(やっぱり降ってきたな)
俺は少しだけ外を見遣った。バケツをひっくり返したような勢いで雨が降っている。
この暑さだ。これで気温が下がって女バスのみんながラクになるなら大歓迎だけど、湿度だけ上がって余計に辛くなると――
ピカッ。
「うぎゃあああああぁぁっ!?」
俺の思考は突然の悲鳴によって遮られた。練習中の真帆が突然、叫んだ。俺は慌てて真帆とところへ駆けつける。
「どうしたんだ真帆!?」
「長谷川さん、心配いりません。雷が光ったのが怖かっただけですから」
真帆とペアで練習していた紗季がアイガードを上げながら呆れたように言った。そんな紗季の様子など全く気にした風もなく、真帆は涙が溢れそうな瞳で俺を見てくる。
「ねぇすばるん! 雷落ちないよね? 停電なったりしないよね!?」
真帆はどうやら雷よりもそれが引き起こす暗闇の方が怖いようだ。これ以上不安にさせることもないので、俺は微笑みながら口を開いた。
「心配ないよ。慧心は設備がしっかりしているから雷が落ちたぐらいじゃ――」
ピカッ!
ドドーン!!
「ぎゃああっ!?」
「す、すごく近くに落ちたよねさっきの――」
フッ。
「おー。あかりきえたー」
………………。
「うぎゃああああぁぁぁぁぁぁああああぁぁあぁあっ!!!?」
まさかの停電。
近くにいた真帆が明後日の方向に駆け出す気配を感じた。まずい、完全にパニックに陥っている。
「真帆落ち着きなさい!」
「ぎゃああぁぁぁ怖いよぉぉぉ!」
紗季の声も届かず足音が遠ざかっていく。あの勢いで壁や柱にでもぶつかったら大変だ。俺は足音と叫び声を頼りに真帆の方にダッシュした。
「真帆、大丈夫だ! 俺が近くにいるから!」
俺はそう叫びながら駆け寄り、あたりを付けて真帆のいると思われる方向に手を伸ばした。――正解。小柄な女の子の腕を掴んだ。
「ぎゃぁぁぁなんか捕まったぁぁぁ!?」
しまった、余計にパニクらせてしまった。こうなれば強硬手段だ。
「真帆!」
俺は彼女の細い背に両手を回し、そっと抱き締めた。
「ふわっ!?」
「俺だから、もう怖くないから」
「す、すばるん?」
何も見えない暗闇の中、ようやく真帆が我に返ってくれた。
「落ち着いたか、真帆?」
「え、いや、ちょっ、すばるん!?」
「ああ、昴だ」
ちょっとまだ混乱しているみたいだな。俺は優しく抱き締めたまま、真帆の肩甲骨のあたりをトン、トンとゆっくり叩いてあげる。
「ひゃうんっ!?」
「……?」
どうも真帆の反応がおかしいな。もしかしてくすぐったかったんだろうか? 俺はやり方を変え、肩甲骨を叩いていた手に力を込め、ぎゅっと抱きしめてみた。
「はうっ!?」
「…………?」
あれ? こうやれば落ち着いてくれるかと思ったけど、なんだか体を強張らせてしまった。俺はもう一度やり方を変え、肩甲骨のちょっと上から下へと撫でる動作をしたてみた。
チカチカッ……パッ。
「お、良かった。停電復旧したか」
俺は体育館に灯った電灯を見上げながら言った。そして少し離れたところにいる真帆以外の女バスのみんなが無事なことを確認しようとそちらに目を遣り――
『…………』
四人がこちらを凝視していることに気付いた。みんな、真帆のことを、もしかしたら俺のことも心配してくれていたんだろうな。優しい子達だ。
「おーい、真帆は大丈夫だ。みんな怪我はないか?」
俺は真帆を撫で続けながら問いかけた。けれど、智花も紗季も愛莉もこちらを凝視したまま口をパクパクさせている以外はぴくりとも動かない。
「おー。おにーちゃん、だいたん」
唯一動けたひなたちゃんがそう言った。……大胆?
「は、はせ、はせ、長谷川さんが――」
金魚のように口を動かしていた紗季からようやく言葉が出た。
「真帆の胸を!?」
続いて、智花も声を発した。
「うう、長谷川さんはやっぱり小さい方がいいのかな……」
なんだか落ち込んでいるようだけど愛莉の声も聞けた。よかった、三人も怪我とかはないようだ――
…………あれ、さっきなんか智花からおかしな言葉が聞こえた気がしたが。
俺は視線をゆっくりと智花達から目下の真帆へと移す。
まず、真帆の後頭部が見えた。
俺は真帆を正面から抱き締めたつもりだったけど暗くて良く分からず、背後から抱きすくめる形になっていたらしい。
ということは、俺が背中だと思って触っていたのは真帆の前であり。
肩甲骨だと思っていた突起は、その、なんというか、蕾であり。
そして今なお撫でているのは背中ではなく――――
「うわぁっ!? ま、真帆ごめん!!」
慌てて真帆を身体から離し、正面に回り込み頭を下げる。真帆は耳まで真っ赤、ガチガチに固まっていた。
「本当にごめん! そういうつもりじゃなかったんだ! ただ、真帆を落ちつけようと思って!」
「おー。おにーちゃんはおむねを触ると落ち着くの?」
「ひなたちゃんそうじゃないんだ! 俺はあれが真帆の背中だと思って触っていただけで――――あ」
流石の俺でも、それが失言だということに気が付いた。だって、正面の真帆が涙目で俺を睨んでいるから。気のせいか智花と紗季からも剣呑な雰囲気を感じる。
「すばるん!」「昴さん!」「長谷川さん!」
『そこに土下座!!』
「はいぃっ!」
かくして、汗だくの女バスの子達に向かって床に穴が開くほど額をこすり付ける作業が始まったのだった。
投下終了です。
スットン共和国の皆様とってもごめんなさい。
乙。ありそうでなかったネタだな
素っ頓狂倭国民涙目
乙!
真帆かわいいよ真帆
>>882 乙ー。攻められて急にしおらしくなるまほまほおいしいです
ところで、酉の「MMAHO〜」というのは、
MM(三沢・真帆)AHO(あほ)→あほあほ
ということですかな?
乙です
>>882 乙!
俎板は小さい子なら大歓迎〜
MMAHOを見たらおジャ魔女思い出した、丁度小学生で5人だったし
乙。
どつちが背中かわからない(by智花)ネタを持ってきたかw
乙ありです。
次の機会があったらちゃんとプロット練って推敲してから投稿しようとか思いました。
>>885 M MAHOとは捉えずMM AHOと捉えるあなたから真帆への愛を感じます。
いや、ロウきゅーぶ的には褒め言葉だろうw
>>882 乙
スットン卿の怒りは恐ろしいのぉー・・・
智花さんがアップを始めたようです。
895 :
882:2011/12/16(金) 06:03:26.00 ID:3jKbow0h
亀だが
>>890 すいません。嫌味とかではなく純粋に「真帆が好きなんだろうなぁ」って思っただけです。
気を悪くしてしまったとしたら申し訳ない。
すばるんが鬼畜変態野郎の話って無いかな?
望まれているとはいえ
小学生に手を出している時点で
鬼畜変態野郎だと思うよ。
万里を監禁調教する話とかがいいのか
900 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/16(金) 15:14:17.59 ID:RlokNJs9
急かしちゃいけないということは重々承知しているものの
ぐふさんが恋しくなってきたけふこの頃。
万里も受けかもしれないね
>>900 ウマドンナのシナリオ執筆で忙しかったのだろうから
気長に待とうぜww
>>902 え、ウマドンナってあの主人公が馬のギャルゲー?
亀レス失礼。次回のタイミングで、と思っていたら遅くなってしまいました。
>>650-658 感想レスありがとうございます。
自慰のイメージについては私も
>>654の人と同意見です。
まほまほはあくまですばるんのせいで目覚めてしまったという方向でw
そしてできたメイドであるやんばるさんはきっとなにも言わずに下着もシーツも綺麗にしてくれてます。
完成したので
>>647の続きを投下します。以下注意事項。
・『ご褒美からの始まり』『涙からの始まり』の続編となっておりますので、これらを見てから読む事を勧めます。
・早くもエロ第二ラウンドです。最近寒いので部屋を暖かくして風邪を引かないように。
「トモっ! おねがい!」
「まかせて!」
夕方。慧心学園の体育館で今日も女子ミニバスケットボール部の練習が行われている。
今は三対ニに分かれてそれぞれオフェンスとディフェンスの練習をさせている。
「――それっ」
「え、えいっ!」
紗季から受け取ったボールを、智花がゴールへと放る。
けどそれは、ジャンプした愛莉に弾かれた。
「よーし、いい感じだぞみんな!」
すかさずみんなのプレイを褒める。
最後の攻防に参加していた三人は勿論、そこまでの流れに繋いだ真帆やひなたちゃんの動きも見事だった。
「ありがとうございます、長谷川さん」
「えへへ、コワかったけど、ガンバった甲斐ありました」
「おー。お兄ちゃん、ひなもがんばったよ」
「うんうん、みんなエラいぞ」
みんなを労うのと同時、無意識に傍にいたひなたちゃんの頭に手が伸びる。
こんなところにひなたちゃんの頭があったら撫でたくなるのが人情ってものだろう。
「おー。ひな、お兄ちゃんになでなでされるの、キモチいいからスキです」
ただ、それが失敗だったと気づいた最初のきっかけはすぐで。
「……ん?」
「「じーっ……」」
みんなが俺を、正確にはひなたちゃんの頭を撫でてる俺の手を凝視している。
えっと、まさかとは思うけど……
「あの、昴さんっ……出来ればその、私もなでてほしいですっ……!」
「わっ私も! お願いします、長谷川さん!」
「ひなの頭を撫でたんですから、公平に私達の頭も撫でないとダメですよね、長谷川さん」
みんな、ひなたちゃんと同じように頭を撫でられたいらしい。
「わ、わかったわかった。ならみんな順番に並んで」
うーん……そんなに気持ちいいものなんだろうか。俺に頭を撫でられるのって。
真帆もよく頭を撫でてほしいってせがんでくるしな。
「ありがとうございます、昴さん。とっても気持ちいいです」
「そう? それならよかっ、た……?」
「…………」
そんなことを考えていて、ふと思い当る。
こういう時にいの一番に名乗り上げる真帆が、今回一言も声を発してない。
ただ黙って俺を見ている。……というより、睨んでる。
「あっ……」
思わず声を上げてしまう。
いくら鈍感な俺でも、さすがに気づく。
あくまでコーチとしてのスキンシップとはいえ、真帆にとっては面白い光景じゃないだろう。
むしろそれが分かってて、相手も自分の親友だから、不満をぶつける先が判らなくて余計機嫌を損ねてるのかもしれない。
俺としてもここまできて途中でやめるわけにもいかず、針の筵に座るような心持ちのままみんなの頭を撫で続ける。
「むぅ〜……」
すばるんに頭を撫でられてる。
いつもならとっても嬉しくてあったかくなるけど、今日は違った。
なんだよぅ、みんなのアタマもあんなやさしそうに撫でちゃって。
そりゃもっかんもサキもアイリーンもヒナも親友だし、一緒にバスケをガンバってる大切な仲間だ。
そんでもってすばるんはあたしたちにバスケを教えてるコーチ。
練習中はふこーへーなことはしちゃいけないっていうのはわかってる。
けどやっぱり、オモシロくない。
……………。
………。
……。
「すばるん、ちょっといい?」
だから決めた。今日この場でナヤミの一つを解決させるって。
練習が終わったあと、すばるんを体育倉庫に誘う。
「ああ」
すばるんは真剣な顔で頷いて、ついてきてくれた。
ここまでは作戦どーり。さーガンバるぞ!
あたしのミリキですばるんをメロメロにするんだ。
真帆に、体育倉庫に誘われた。
正直、怒られるんだろうなって思ってた。
みんなの頭を撫でてたから、多分ヤキモチを妬いちゃったんじゃないかって。
「…………」
「す、すばるん、どぉ?」
けど体育倉庫に着くなり真帆が取った行動は、俺の予想の斜め上をいっていた。
「なっなにしてるんだ、真帆!?」
下着ごとスパッツを下ろして、体操服を捲り上げて……そんなことしたらアソコが見えてしまうだろ!
いや、多分見せるためにやってるんだろうけど。
「す、すばるんがわるいんだから……っ」
「え……?」
俺のせい? 今真帆が大切な場所をさらしている理由が?
一瞬疑問に思ったけど、すぐにわかった。
「すばるんがみんなの頭を、あんなにやさしくなでるから……!」
だから、真帆なりに考えて、俺を繋ぎ止めようとしたんだろう。
さんざん鈍感だと言われ続けている俺だけど、真帆のことだけは少しだけ解るようになってきた気がする。
「真帆……ゴメンな」
申し訳なさ、40パーセント。
「べ、ベツに謝んなくたっていいけどさ! すばるんはあたしらのコーチなんだし!
でもさ……その、すばるんは、あたしのコイビトでもあるんだから」
愛しさ、30パーセント。
「そうだよな、これからはせめて二人きりの時はもっと恋人らしくしよう」
「うんっ、わかればよろしー! それで、さ、すばるん……ひゃっ!?」
残りの30パーセントは、すっかり真帆の身体に欲情してしまっていた。
変わらず俺の前に晒された華奢な身体。きめ細やかな、見ただけでやわらかいとわかる肌。
それに計算されているかのように見えそうで見えないほんの少し膨らんだ胸の先端。
対して俺の目に完全に触れてしまっている、無毛のまるで汚れていない秘処。
「ああ。だから恋人らしいこと、してもいいか? 真帆」
好きな女の子が部屋の中でこんな格好をさらしているんだ。興奮しない方がどうかしてるだろう。
真帆の頬と唇に触れながら、訊く。
「くふふ……エッチだなぁすばるんは」
「しょうがないだろ? 他でもない真帆がこんな風に誘ってくるんだから」
「すばるん。……あっ」
唇から指を離して、今度はそこを自分の唇で塞ぐ。
少しだけ間をおいて、そのまま舌を入れた。
「ちゅっ、れろっ……んらっ」
「きゅっ! はふっ、んむっ……っ」
そして真帆の舌の上をゆっくり這わせた後、今度は激しく口の中を蹂躙する。
意図して、責めるように。
「――はっ! す、すばるんっ……スゴい、よぅ……っ」
「まずはちょっとオシオキしないといけないからね」
「オシオキ……?」
不安そうに潤んだ瞳を俺の方に向けてくる真帆。
「そう。男をこんな風に誘ったら大変なことになるって教えてやらないと」
半分は本心、もう半分はただ真帆が可愛くて、ちょっとイジメたくなってきただけ。
「じゃ、始めるよ。オシオキ」
「〜〜っ!」
耳元で開始の言葉を囁くと、真帆の身体が一瞬だけ震えた気がした。
「はむっ」
「ひゃうっ!?」
そのまま顔を下げて、真帆の首筋に口づける。
「だ、ダメぇすばるんっ!」
「らまんらまん。おひおひらんらから、ひょっとははえて」
「やあぁぁっ、ちゅーしたらま、しゃべんないれぇっ……!」
ビクビクと真帆の身体が震える回数が増えた。
力が入らなくなったらしく、手放して落ち始めた体操服の裾を掴み直す。
そして上げる。さっきよりも上に。胸も全部、見えるくらいに。
「うっ、うぅっ……」
ハズかしさのあまり顔を真っ赤にしてしまう真帆。
けどこれはオシオキなんだ。俺はお構いなしに、
「ぺろっ」
「んんんっ――!」
真帆の胸を舐める。それも、いきなり乳首を。
既に勃ってしまっていたソコを舐められて、真帆が一気に身体を仰け反らせる。
今度は何度も何度も痙攣して、アソコからは勢いよく潮が噴き出した。
イッた? もう?
「んっ、はぁ、ハァ……」
「真帆。そんなに気持ちよかった?」
確かに前よりも激しく責めてはみた。
けどだからこそ、ここまで早くイッてしまうものだろうか。
快楽に慣れてない身体じゃ、はじめのうちはワケのわからないままにしばらく翻弄されるんじゃないかと思ったんだけど。
「……なぁ、真帆」
あくまで推測。俺自身こういう経験はほとんどないから、確証なんてないけど。
「はぁ……ん、なぁに?」
「真帆ってさ、寝る直前なにしてる?」
「――っ!」
ふにゃふにゃになっていた顔が一気に引きつる。
「べっ、ベツにヘンなコトはしてないぜっ?」
その慌てようといい、このセリフといい、俺の推測を裏付けるには十分すぎた。
「ヘンなコト? それってどんなことなんだ?」
「あっ、うぅ……っ」
墓穴を掘った事に気づいた真帆が頬を真っ赤に染めて呻く。
「……なコト」
「ん? なに?」
大体は聞こえたし、それだけでなにを言ったのかは判る。
けど敢えてわからないフリをして真帆に訊きなおした。
「――っ、エッチなコト! すばるんにカラダ中イジられる妄想しながら、自分であちこちイジってるの!
ワルいかこんちくしょー!」
予想よりもはるかに勢いよく叫ぶ真帆。
けどすぐに羞恥心が戻ってきて耐えきれなくなったのか、瞳を潤ませながら、今度は呟くように訴える。
「す、すばるんがワルいんだからな。すばるんのせーであたし、こんなエッチな娘になっちゃったんだから……」
「真帆……」
今にも泣きそうな表情と声。夜に一人で自分を慰めてる事を知られて死ぬほどハズかしいんだろう。
その様子を見て、俺は自分の行いを反省した。イジワルをしてる場合じゃない。
真帆の言ってる事は正しい。俺があんな事をしなければ、この娘が性的な快楽に目覚めるのは、もっと後のことだっただろう。
けど、今更そのことを悔やむ気はない。とっくの昔に決心した事なんだから。
「……ゴメンな、真帆。気づいてやれなくて」
だから謝るべきなのは、自分一人が性欲を抑えていれば良いと勘違いしていたこと。
真帆の方がガマンしきれなくなる可能性を、まったく考えていなかった。
「すばるん……んんっ」
そっと唇を重ねる。
合図。ここから先は仕切り直しだと。
真帆のことを大切にしたいからこそ、今だけは自分の欲望に正直になろう。
そう思った。
以上。次回はもう少しラブ度エロ度が上がると思われ。
自壊まで全裸待機しています
あれ・・・?
まほまほって実は可愛いんじゃないか?乙
みんなが撫でられているのを見ながらぷっくりと膨らむまほまほを想像して、
思わずうっひょぅと叫びながら飛び上がってしまった。
起き抜けに素晴らしいものを読ませていただきました。乙ですー
>913
実は、だと!?(怒)
乙です〜
だんだんクライマックスが近づいてきてる感じがしますがまだまだ続くのかな?
次回も楽しみにしてます!
乙です
こちらも次のが完成したのでそろそろ投下しようと思います
>>810の続きができたので投下します。
注意事項
1:相変わらず素人なので駄文ってレベルじゃないです。
2:智花×昴モノです。
3:サキュバスやら魔法やらファンタジー要素ありです。
4:智花が人外化(サキュバス化)してます。苦手な方はご注意を。
「…さん……る…さん…起きてください、昴さん。」
誰かに…いや、この声は智花だろう、おそらく朝練に来た智花が俺を起こしに来たといったところか。
昨日は朝練を休んでいたから心配したが、この様子だともう大丈夫なのかもしれない。
そう思いながら俺は何気なく近くにあった時計を見る。
午前0時23分。
おかしい。
朝練に来るにはまだ早すぎるってレベルじゃない。かといってこんな時間に智花が来る理由が思い浮かばない。
戸惑いながらも俺はもう一度智花を見た。
彼女は智花に間違いなかった。ただ一つを除いては。
彼女の頭に二本の湾曲した角が生えていたのだ。
「と、智花…?その角はいったい…?」
また真帆のコスプレの一種なのだろうか。そう思っていた。
「あ、この角ですか?これは本物ですよ。角だけじゃありません、ほら……♪」
そういうと智花は身に着けていた服を全て脱ぎ捨てた。
生まれたままの姿となった智花は黒い羽を生やし、悪魔の尻尾のようなものが生えていた。
「昴さん、どうですか…?私、サキュバスになったんです…。
ほら、このかわいい尻尾とか、すべすべのお肌とか…素敵でしょ?」
サキュバス。おとぎ話とかファンタジーの世界に出てくる淫魔に智花はなってしまったというのか?
いや、それよりも問題なのは智花の今の姿だ。今の智花は一糸纏わぬ姿となっている。
慌てて俺は智花の全裸姿から目をそらそうとする。
「駄目ですよぉ…昴さん…。もっと私のこと、よぉく見てください…♡」
智花の甘い囁きに俺は思わず智花のほうに目を向けてしまう。
自分の裸体を惜しげもなくさらす智花。今までの智花なら絶対にありえないことだ。
「と、智花!落ち着け!目を覚ますんだ!」
サキュバスになって智花は操られているのかもしれない。そう思った俺は智花に必死で呼びかける。
「昴さん、私は正気ですよ?ただ少し自分の気持ちに正直になっただけです。サキュバスになったのはきっかけに過ぎません。」
「自分の気持ちに……正直に……?」
「はい……私、ずっと前から昴さんのことが好きでした。お兄さんみたいだとかコーチとして、と言う意味じゃなく
男の人として昴さんのことが好きなんです。」
「智花……でも、俺は――」
俺はあの事件のことを思い出す。もしここで智花に手を出そうものなら、今度こそバスケ部は廃部となってしまうだろう。
智花の気持ちは嬉しいが、今その気持ちを受け止めるわけにはいかなかった。
「昴さんは――こんな姿の私は好きになれないですか?魔物の姿になっちゃった私のことなんか嫌いですか?」
悲しそうな顔で智花は聞いてくる。
「そんなことはないぞ智花!どんな姿でも智花は智花だ!
でも智花!俺は高校生で智花は小学――」
「昴さん、大事なことを忘れてますよ?今の私は人間じゃないんです。サキュバスなんですよ?
サキュバスだったら相手が何歳だろうと合法なんですよ?知りませんでしたか?」
知らない。つーか知るわけがない。
「だからこんなことをされても、私や昴さんが糾弾される理由なんて無いんですよ…?えいっ!」
智花の唇が俺の唇に押し当てられる。
突然のことで俺は反応することができなかった。
「えへへ……私のファーストキス、昴さんにあげちゃいました……♪
もっとしてあげますね……んー……ちゅっ……ちゅぅっ……」
智花にキスされている。
それだけで頭の中がとろけてしまいそうになってしまう。
「ちゅっ……ふぁっ……んぅ!……ちゅっ……レロっ……」
さらに智花は俺の口の中に舌まで入れ始めた。
「……ちゅっ……レロっ……ちゅっ……レロっ……ぷはぁっ……
どうでしたか?昴さん?」
智花とのキスがあまりにも気持ちよすぎて、そのまま智花の魅力に取り込まれてしまいそうなのを俺は必死で堪えようとする。
「昴さん……どうしても私の気持ちを受け止めていただけませんか?
それじゃあ……私が昴さんのことを素直にさせてあげますね。
昴さんはもう何も考えずに私のことを受け入れてくれればいいですから。」
突然智花に押し倒される。
普段なら智花を跳ね除けることなどわけないのだが、サキュバスになった智花は身体能力が大幅に上がっているらしい。
いとも簡単に押さえつけられ、あっという間に服を剥ぎ取られてしまった。
さらには両足を智花の尻尾に巻きつけられ、足で抵抗することすら許されない。
「と、智花…やめ……」
「うふふ……すばるさんの、おっきいです…。
こんなにおっきくしてるのにやめてだなんて嘘ついちゃ駄目ですよ?昴さん♪」
そう言うと智花は俺の大事な部分をぺロリと一舐めする。
「――っ!?あぁぁぁぁぁぁっ!」
突如凄まじい快感が俺を襲った。たった一舐めでこれほどの快感を与えるとは、これもサキュバスのなせる業なのだろうか?
「昴さん、今の、すごく気持ちよかったですか?もっとしてあげますね…レロっ……レロっ……」
智花が連続で舐め続ける。一舐めであれだけの快感を与えたというのに連続で舐められ狂いそうになる。
「と、智花…こんなこといったいどこで覚えたんだ?」
「サキュバスになったときにいろんな知識が入ってきたんです。凄いんですよ?
どうすれば昴さんを気持ちよくさせられるかはっきりわかっちゃうんですから。ほら、こんな風に…♪」
今度は智花の尻尾で俺のアソコを巻きつけるように擦っていく。
「うあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
さっきよりも凄まじい快感が襲い掛かる。
「うふふ……感じてる昴さんの姿……とってもかわいいです……。
もっともっと私に昴さんの感じてるとこ、見せてください♪」
「駄目だっ、智花!隣の部屋にはミホ姉がいるんだぞ!もし気づかれでもしたら――」
そう言って智花の行為をやめさせようとした。だが――
「大丈夫ですよ?サキュバスになってからいろんなことができるようになったんです。
特に人払いの術って便利ですね…こんなに大きな声を出しても誰も気がつかないし誰もここに近づいてこないんですから。
でもこれで何も気にすることなく思いっきり気持ちよくなれますね…♡」
人払いの術……?サキュバスっていうのはそんなことまでできてしまうというのか!?
そんなことを考えているうちに智花の行為はエスカレートしていく。
「今度は……こうですっ!…ちゅっ……!」
智花の尻尾で俺のモノを上下に擦りながら、智花が先端にキスをする。
「くぅっっ!はぁっ、はぁっ!」
俺は必死に射精するのをこらえる。
「むぅ……頑張りますね……だったらこうですっ!
あむっ!レロレロッ!ぢゅうううううううううううううっっ!!!」
智花は俺のをくわえ、舌で嘗め回したかと思うと、一気に吸い上げてきた。
智花のその凄まじい攻めに、とうとう俺は限界に達した。
ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュドピュドピュドピュドピュッ!!
智花の口の中に大量の精液が注ぎ込まれる。
「ふぁう……すばるふぁんのせーしが……こんなに……たくさん……」
智花は俺のほうへ顔を向けるとニコッと微笑み――
「んくっ、ゴクッ、ゴクッ、ゴックン!」
俺の精液を、全て飲み干してしまった。
「えへへ……すばるさんのせーえき、とってもおいしかったです。
こんなにおいしいのを食べたのは初めてです。だから……もっともっと私にくださいね♪」
俺の精液をおいしくいただかれてしまった。これもサキュバスの影響なのだろうか?
一方、俺のペニスは全く萎える様子がない。
「はぷっ……ちゅっちゅっちゅるるっ!んふ、んん……はぁ……」
再び俺の肉棒を咥え、愛撫を始める智花。
さらには、自分の尻尾で俺の腕を取り、自分の胸に無理矢理触らせてくる。
「あぁんっ!すばるさんっ!私の胸……っ!もっと、触ってくださいっ!」
俺は智花に言われるままに智花の胸を揉みしだく。腕に巻きついていた尻尾は既に開放されていた。
「ふぁうっ!昴さん!そこっ、そこがいいのっ!レロッ……ちゅっ……レロッ……ちゅっ……」
智花のほうも負けじと俺の肉棒に舌で舐めたりキスをしたりしてくる。
「あはっ……昴さんの、ぴくぴくしてる……まるで私の膣内にいれてーって言ってるみたいです……」
淫靡な笑みを浮かべる智花。
「見てください、昴さん……昴さんとしたくて、私のアソコ、こんなに濡れちゃいました……」
そう言いながら自分の秘所を見せつけてくる智花。
そんな姿を見せられて俺は思わず智花の中に挿入れてしまいそうになるが智花がそれを許さない。
「駄目ですよぉ…?昴さん、私の膣内に挿入れたいならちゃんと私のこと好きだって言ってくださらないと……」
本当は昴さんが寝ているときに挿入れちゃってもよかったんですけど、やっぱり初めては相思相愛になってちゃんとしたいなって思ったから……
だから昴さん、答えてください……昴さんは、私のことが好きですか?
バスケの教え子だとか、妹みたいだとかじゃなくて、一人の女の子として……」
いったいどこで間違えたしまったのだろうか。
智花は俺のことが好きだといった。
その気持ちをずっと我慢し続けた結果が今回の智花の暴走なのではないか。
もっと早く智花の気持ちに気づいてやれたら、智花がこんな暴走を起こすこともなかったのではないか。
だがいまさら悔やんでもどうにかなるものではない。
「俺は……智花のこと……好きだ……愛してる……」
智花のテクニックと淫魔の誘惑(サキュバス・チャーム)によって既に俺は智花に身も心も奪われてしまったのだから。
そして――
「じゃあ私の――私だけのものになってくれますか?
もし誓っていただけるのでしたら、私の膣内に昴さんのを挿入れさせてあげますよ?」
俺は――
「俺は……智花の、智花だけのものになる……だから、智花の膣内に……挿入れさせてほしいっ――!」
俺は智花に屈服の言葉を告げる。そして――
「嬉しいです、昴さん……/// お礼にいっぱい、いーーーっぱい、気持ちよくさせてあげますからね…♡」
智花の腰が下ろされ俺の肉棒を飲み込んでいく。
この瞬間、俺は、サキュバスと化した小学生の手によって、堕ちた。
今回はこれで以上です
前回本番までいくと言っておきながら中途半端な形になってしまいました。
せっかく尻尾があるんだから尻尾を使わない手はないですよね!
昴がサキュバスとなった智花の魅力にだんだん堕ちていく様子が上手くかけなかった気がしますorz
とりあえず次回で完結です。ほとんど出来上がっているので明日には投下できるかと思います。
おまけで前編に出てきた謎のサキュバスについても少し触れる予定です。
それではお目汚し大変失礼しました。
乙
次は尻尾ですばるんの純ケツを奪うんですね
乙。
小学生相手ならアウトだけどサキュバスならOKだな・・・あれ、いいよな?
乙!
私だけのもも、の辺りで光彩の消えた真の智花さんが見えた
なゆっちとかミホ姉とかの不老具合を見るに
長谷川家にも人外の血が流れているんじゃないか
>>919の続きです。後編投下します
注意事項
1:やっぱり素人なので駄文ってレベルじゃないです。
2:智花×昴モノです。最後までヤっちゃってます。
3:サキュバスやら魔法やらファンタジー要素ありです。
4:智花が人外化(サキュバス化)してます。苦手な方はご注意を。
「ふぁうぅぅ……昴さん、感じてますか?私の中に、昴さんのおち○ちんが入ってきてるのが……
私、昴さんと一つになれました……えへへ♪」
恍惚の表情を浮かべる智花。
「うぁ……ぁ……あ……」
一方、昴のほうは智花の中に挿入された快感を堪えるのに精一杯だった。
「うふふ……昴さん、挿入れられただけでイっちゃいそうなんですね?じゃあこれを飲んでください。」
智花はそう言うと自分の尻尾を昴の口に咥えさせる。すると尻尾の先端からとろりとした液体が放出された。
「……!んくっ、ゴクッ、ゴクッ!」
「どうですか?これですぐにイっちゃうことはないはずですよ」
智花の言うとおり、昴はすぐにでもイきそうな状態から落ち着いてきた。
だが飲まされた液体は蜂蜜よりも甘く、昴の頭の中はとろけそうになっていた。
「昴さんったらぼーっとしちゃって……♪そんなにおいしかったんですね……
じゃあ私が動いて昴さんを思いっきり気持ちよくさせてあげますからね……。」
そう言うと智花は自ら腰を振り始めた。初めてだというのに痛がっている様子もない。
これもサキュバスの特性の一つなのだろう。
「うあぁぁぁぁぁぁっっ!!あああぁぁっ!!あぁっ!!」
先ほどイきにくくなる液体を飲まされたにもかかわらず、とんでもない快感が昴を襲う。
もし飲んでいなかったら、何度も智花の膣内に出し続ける射精地獄となっていたことだろう。
「ひゃんっ!昴さんのっ!すごく、いい、ですっ!!」
「うぁっ!と、ともっ、かっ……!」
「昴さんっ!ちゅっ、ちゅうっ!レロッ、レロッ……」
「と、ともか……あむっ、レロッ、レロッ……」
智花のキスを受け入れ、昴もまた智花の口の中に舌を絡める。
「昴さん……ちゅっ!ちゅるるっ!」
グチュッ!グチュッ!
智花のディープキスと腰使いに昴はもはや限界だった。
「昴さん、もうイっちゃいそうですか?
いいですよ……私の膣内で、思いっきりイっちゃってくださいっっ!!!」
智花が腰を大きく浮かせた後、一気に腰を沈める!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!」
そんな攻めに昴が耐えられるはずもなく、智花の中に射精する。
どぴゅっ!どぴゅっ!びゅくびゅくっ!!
「ふぁうぅっ!昴さんの精液っ!すごく熱くてっ!気持ちよくてっ!
私っ!私っ!イっちゃうううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」
智花もまた、昴のもので絶頂に達した。
「昴さん……私……昴さんので……イっちゃいました……♡」
惚けながらも幸せそうに微笑む智花。
結合が解けると、智花の中から大量の精子があふれてきた。
「あ……すばるさんの……精液……」
智花は自分の秘所からあふれてきた精液を指ですくうと、その指をちゅばちゅばと咥えた。
「やっぱり昴さんの精液、おいしいです……毎日飲みたいぐらいに……」
そんな智花の痴態を見せられて、昴の肉棒は再びガチガチに大きくなった。
「えへへ……昴さんの、まだ元気そうですね……?昴さん、もう一回したいです……いいですよね?」
昴は絶頂の余韻で息を切らしながらもコクンとうなずく。
「嬉しいです……それじゃあ今度は……」
智花は昴のベッドの上に仰向けになると両手を前に差し出してきた。
「昴さん……今度は、昴さんから、してください…。昴さんを私だけのものにしたように…
私のことを…昴さんだけのものにして欲しいんです……」
その言葉に、昴はもはや抵抗する術をもたなかった。
ふらふらと智花のそばまで来ると己のモノを智花の秘所にあてがう。
「昴さん、我慢しなくていいですからね?いっぱい、いっぱい私と気持ちよくなりましょうね?」
智花のこのセリフが昴の最後の理性を崩壊させた。
「智花…いくよ…?」
「はい、昴さん、きてください…!私のこと、めちゃくちゃに犯してください……っ!!」
次の瞬間、昴は一気に智花の膣に挿入した。
「あ、あああぁぁぁぁぁぁっ!昴さんの、昴さんのが、一番奥まではいって、きて……
きもち、いいっ、です……っ!」
それだけで智花は快楽を感じている。
「智花……動かすよ……」
「はい……昴さん、きてください……一緒に気持ちよくなりましょうね……」
昴が腰を動かし始める。
突如、昴のペニスに異常が起こった。智花の膣内が生き物のように昴のモノを揉みしだき、より奥へ引きずり込もうとする。
「(なんだ……これっ!智花の膣内、凄くぞわぞわする……っ!!)」
智花が元々もっていたものなのか、サキュバスになったことで膣内に変化が起こったのかはわからない。
ただ一ついえることは、今の智花は最高の名器をもっているということだった。
「すばるさぁん!もっと、もっと、わたしを気持ちよくしてぇぇっ!!」
智花がより一層強く昴を求めている。
「智花はホントにエッチだなぁ、こんなに気持ちよさそうにして……」
「はいっ!わたしっ、あんっ!サキュバスになって、ふぁうっ!とってもエッチに、なっちゃいましたっ!ひゃうぅっ!」
智花は両足と尻尾を昴の腰に巻きつけ、昴を放さなかった。
「だから昴さん、もっと激しくしてください!私のこと、もっと気持ちよくして、エッチな子にしてくださいっ!」
智花の望みに応えるべく、昴は激しく腰を動かす。
智花もまた、昴の動きにあわせて体をくねらせた。
「智花っ!智花っ!ともかぁぁぁぁぁっ!」
「昴さん!昴さん!すばるさぁぁぁぁん!」
お互いの名前を叫び続ける二人。
今の二人は互いに快感を求め、与え合うだけの獣と化していた。
「智花……俺…っ、もう!」
「私も…もう……イッちゃいそうです…っ!」
ラストスパートをかけるべく二人の動きが激しくなる。
「智花…もう……射精る…っ!!」
「射精(だ)してくださいっ…昴さんっ、私の、私の膣内に……いっぱい中出ししてぇぇぇぇ!!」
ドクン!ドクン!ドクドクドクドクドクッッッッ!!!!!
「ふぁ、ふぁうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!」
智花の中に溢れ出さんばかりの大量の精液が注ぎ込まれ、二人は同時に絶頂に達した。
「はぁ……はぁ……昴さんのが……私の中で……いっぱいで……すごく、気持ちよかったです……」
「俺も……最高に気持ちよかったよ……智花……」
「それじゃあ私、少し眠りますね。」
「じゃあ俺は時間が来るまで朝練の準備をしておくよ。」
「あ、待ってください昴さん!」
そう言って部屋から出ようとする昴を智花が呼び止める。
「私、一眠りしたら元の姿に戻っちゃいますけど……その前に約束してくれませんか?
例え元の姿でも、私のことを好きでいてくれるって……。」
「そんなの当たり前だろ?どんな姿でも智花は智花なんだからさ。」
昴の答えに智花の表情がぱぁっと明るくなる。
「嬉しい……!昴さん、大好きです…」
「俺もだよ、智花…大好きだ…。」
そういうと二人はお互い唇を重ね合わせた……
それから。
二人は相変わらず毎朝の朝練をして、週に3回、昼は真帆や紗季たちとバスケの練習をする。
そして夜は――
「こんばんは、昴さん。今夜もよろしくお願いしますね…♡」
「こちらこそよろしく、智花。」
昴は薬の効果でサキュバスの姿になった智花と夜が明けるまで何度も交わり続ける。夜は二人だけの時間となったのであった。
おまけ
「どうやら上手くいったようね……よかったわね、智花……」
そう言うとサキュバスは徐々に姿を変え智花の母親、湊花織の姿に変わった。
花織の娘はサキュバスの血を全くと言っていいほど引いておらず、普通の人間と変わらなかった。
だが花織はそれでいいと思っていた。人間の子として普通に生きていければそれでいいと。
しかし予想外のことが起こった。智花の恋の相手が年上――高校生だったことだ。
年齢差に悩み後一歩が踏み出せない娘――花織は一つの決断を下した。
娘にはサキュバスと無縁の人生を送って欲しかったが、愛する人と結ばれるためならやむを得ないと。
智花に渡した薬は飲んだ人をサキュバスに変える薬――智花はそう思っている。
だが本当は自分の中のサキュバスの血を目覚めさせる薬だったのだ。
こうして智花はサキュバスとなり、昴を虜にすることに成功した。
「智花…これからも昴さんと仲良くやるのよ……♪」
以上で完結です。
相変わらずエロ描写がうまく書けずに申し訳ないです……
最後のおまけですが、キャラの設定をいじった内容になっています。
スルーすればこの設定はなかったことにできるので必要なければこの部分だけ保管庫にまとめなくてかまわないです。
それではこれにてお目汚し大変失礼しました。
まさに智花さん…w
しちゃったね・・・とうとう本番しちったね
アンタは偉い。このスレの英雄だ。
でもやっぱり犯罪だよねwww
尻尾の先から遅漏効果のある薬品を出すってのが何かシュールだった
乙!
相手が人の子供じゃなければ大丈夫ってことですね。
つまりわtバスケ部と長谷川さんの将来なら…
最初は普通に仕事をしてもらって私は店番、でも老後は二人でおこnお店とかやったりして…
乙!
紗季さん本音がだだ漏れです自重してください
>>938 完結乙!
>>938 乙
最後までやっちまう金字塔、書き手としても感謝だぜ
そして……間に合ったー、スレ終わりに間に合った
第七話になります、前回は
>>412-421 ※注意事項※
○エロパロでありながら、おそらくエロはかなり薄くなります
○長いです、書いてみたらあほみたいに長くなりそうです、いつ終るやら……
○オリキャラがいますが、誰かとやっちまうとかそういう展開はありません
○基本は昴×智花
○小学生は最高ですがメイン舞台は七芝高校です
○次々回くらいで大会開始の予定
○前回はミホ姉が一条を怪しみつつ、紗季が証拠を掴みながらも動けない状態
○投下遅くなりまして申し訳ないです
○書きながら、一条さんの敵は昴じゃなくミホ姉と思う次第、最初とは少しずれてきたなあ
以上、注意事項になります。
□視点変更 〜 湊智花
昴さんの大事な大会まで、あと二週間。
毎日していた朝練に加えて、部活のない日は公園で全体練習、たまにその後も昴さんの家にお邪魔して少しだけ練習することもあります。
それでも、まだまだ練習が足りない。もっと、もっと練習が必要です。
メンバーは、昴さんと万里さん、それに葵さんがフル出場することが決定。
1人分は、ディフェンスは愛莉に出てもらって、オフェンスは真帆と紗季とひなたで。
あと1人、その最後の一枠には、私が入ります。
「――ッ」
私に出来ることは多くない、小さな身体と短い手足、どうやっても見劣りするパワー。
唯一対抗できるのは速さ、チーム状況とか味方の位置とか、細かいことは気にしなくていい。
使えるのはスピードだけ、だから、このたった一つの武器を、極限まで磨き上げる。
「お、おいおい、すごいな」
3on3のゲーム形式の練習、今日は私と昴さんと真帆が同じチーム。
目線のフェイントを織り交ぜて、抜き去って、レイアップを決めた。
――一緒に練習をするようになってから、はじめて勝てた。
万里さんに、初めて勝てた。
「うおー! もっかんすげーぜ!」
真帆の声が、どこか遠くに聞こえる。
最近、こういう状態によくなる。
すべてが遠くに聞こえて、上空からコートを見下ろしているような感覚。
「昴さん!」
「っと、ナイスパス智花」
ゴール下に切れ込む動きから急ブレーキ、真後ろの昴さんにパスを通す。
「よしっ」
フリーで受け取った昴さんがシュート決める。
スリーポイント。遠くから決められる選手が少ない私たちのチームにおいて、昴さんは唯一のロングシューター。
私の動きだけではゴールは何度も決められない、けれど、それで外から打つ昴さんの援護になるなら、いくらでも価値はある。
「真後ろへの、ノールックパス……しかも、事前にアイコンタクトすらしなかったわね」
「智花ちゃんと長谷川さん、凄く息が合ってるよね」
「ええ、もう不気味なくらいね、最近のトモは怖いくらいだわ」
調子はとってもいい。
けれど、これでは、まだ届かない。
昴さんにも万里さんにも葵さんにも届かない。
このチームにおいて、間違いなく、私が一番のウィークポイントだから。
強くならなきゃいけない、すぐにでも、今すぐにでも−−。
□視点変更 〜 一条伊織
揺さぶり方は様々ある。
下の下の手段としては、直接手をかける方法だ。
効果としては抜群なのだが、実行側のストレスが半端ではない。
怪我による戦力ダウンを狙うならば、全力で勝負をして怪我をさせてしまったら仕方ない、くらいの心持が一番いい結果を生む。
もっとも、それはあくまで試合で戦う場合の話であって、練習段階にはあてはまらない。
対象は長谷川昴。彼一人が崩れればチームは崩壊する。
現状、部活動がなくなるかもしれない状況にもかかわらず、彼の顔は生き生きとしている。
おそらく、それは教え子の成長の影響が強いのだろう。
長谷川智花の成長速度は、異常を通り超えて異端のレベルだ。
他の4人も、期待の一歩先を常に歩んでいる。
目の前の大会に向けて、コーチとして選手としての充実している。
すべてがうまく循環している、これならばきっと勝てる、そう思っているだろう。
実際、勝てるだろう。個々の戦力では劣ったとしてもチームとしてこのメンバーは既に完成しつつある。
ならば、さらにその先を見てもらおう。
たとえ、勝ったとしても、その先にある未来を。
5年後、10年後の未来を。
決して、明るくない未来を。
□視点変更 〜 長谷川昴
日曜の昼下がり。
今日は疲労も考えて少し軽いメニューをこなしていた。
その分、メンタル面を中心にミーティングを行うことにする。
講師には、競技は違えど元プロ選手の一条さんにお願いすることにした。
幸い、今日はミホ姉もいない。
どうも一条さんとミホ姉が2人で話しているところには声が掛けにくい、独特のオーラというか……なんだろうあれは。
「ところで、昴君は好きな人はいますか?」
「は、はい?」
「「「「「「―――!!!」」」」」」
そんな中、聞き捨てできない一言を一条さんが発した。
「い、いやいや、ちょっと待ってください、それとこれとは関係ないでしょう」
俺たちは、試合に臨むメンタル面について一条さんから教わっていたはずなのに。
どうしていきなり、そんな話に。
「いいえ、大有りです。手っ取り早く強くなるには、恋が一番効果があります」
真面目な顔してそんなことを言われた。
「恋の感情は恐ろしいことに、その場で成長させていくんですよ、1分前とは別人になっていたりします」
戸惑う俺をよそに、一条さんは講釈を続ける。
「高校野球でもよく試合中に成長が見受けられることがありますが、あんな感じですね」
それは、やはり恋ではないのでは?
「現に、昴君はいま恋をしているでしょう?」
……え? はい?
「ふぇ、ふぇえええ!?」
「す、すばるん!?」
「は、長谷川さんが、いま恋に!?」
「おー、ひなもおにいちゃん好きー」
「はぅ、あ、あの、その」
「ま、まさか!?いつ!?誰に!?」
一斉に色めき立つ女性陣。
みんな、ほんとにこういう話好きなんだなぁ。
でも、あいにくまったく身に覚えがない。
「待ってください、俺にそんな相手はいませんよ」
「なにも人だけが対象ではありません、バスケットボールという競技と、このチーム自体、2つは確定だと思っていましたが」
ああ、なんだ、そういう意味か。
「そうですね、確かにそういう意味では、恋をしているかもしれませんね」
またしても女性陣から、今度は「ほぉぉ」というか「ふぅぅ」というか、あいまいなため息が聞こえて来た。
「そ、そうですよね、バスケになら、わ、私も恋、しちゃってるかもしれませんね!?」
「おう、そうそう、みんな恋しちゃってるよな!?」
「え、ええ、まぁ、そうね」
「おー、ひなも、バスケ好きー」
「はぅぅ、すいません、変な想像しちゃって」
「あ、あはは、わ、私もバスケは好きだもんね、うん」
「昴、俺は今だけ、異常な集団に紛れ込んでしまった気がする」
「まぁ、女の子はこういう話が好きなものなんだよ」
困惑顔の万里に対して、一般説を説いてみる。
とりあえず、まぁ、一条さんの言いたいことはわかった。
「さて、しかし現実問題として、そんな簡単に恋がポンポンできるわけではありません」
訂正、まだ終ってなかった。
「これは一般的に勘違いされていることも多いですが、恋は何度も落ちておくべきものだと、私は思います」
「は、はぁ」
「「「「「「……(ジー)」」」」」」
また女性陣の眼が怖くなった、真剣なのはいいことだけど……。
「同じ相手に恋をしなさい、何度も何度も恋をしなさい、その人やその物の新しい面や、自分が変わったことによって違って見えてくる相手に、何度も恋をしなさい」
一条さんは、そこで俺から視線を外して、智花、真帆、紗季、ひなたちゃん、愛莉、葵、万里と、全員の眼を見て、再び口を開いた。
「本当に大事な物、本当に大切な人、そういうものの前でありえたい最高の自分を想像しなさい」
最後に、まっすぐ俺を見た。
「おそらく、あなた達なら、届くはずです……思い描いてみてください」
「……、わかりました」
聞いたこともないようなメンタルトレーニングだ。
もしかしたら、これは一条さん自身の経験に基づくものなのかもしれない。
眼を閉じてみる。
そして、思い描いてみる。
自分が好きなバスケ、そのバスケが絶たれる様子、既に一度経験した、二度と味わいたくない苦い記憶、それを打ち破るイメージ。
そして、一番大切な―――
「!? うっわぁ……」
そこに至った瞬間、思わず声が漏れた。
「どうしましたか?」
「い、いえ、大丈夫です」
言えない。
一番大切な存在を思い描いた時、真っ先にでてきたのが智花のジャンプシュートの映像だったなんて。
「ただ、その、なんていうか、俺はやっぱりバスケを頑張ってる人は好きなんだなぁ、なんて、あ、あははは」
「そうですか……では、もしその人がバスケを出来なくなったとしたらどうですか? それでも、一番好きな人でしょうか」
「え? それは……」
智花がバスケを出来なくなる、可能性としては無いわけではない。
現に四月頃は廃部の危機だったし、今後怪我などのアクシデントがないとも限らない。
そうなると、俺ももう智花のコーチではなくなってしまう。
パートナーではない、ただの友人? いや、小学生の友人ってありえるのか?
年齢差だけが問題? 別に気にすることないんじゃないか?
いや、でも、そうなると智花も朝練に来ることもなく部活に来ることもなく――
「はい、そこまでです昴君、あまりに深刻になりすぎないように」
「あ、すいません」
「けれど、そのイメージは決して逃がさないように、むしろ重要なのはその先にあります」
「その、先?」
またしても、全員を見回す一条さん。
「皆さんは、いつまでバスケを続けるつもりですか?」
「えっ?」
一瞬、言葉が詰まった。
「大学? さらにその先のバスケの選手? はっきり言います、そこまで行けず……いえ、行けたとしてもそれはごく一握りにすぎません」
プロ選手は夢だ、難しいと思いつつもどこかで憧れる。
でも、夢にたどり着けないこともあるし、夢の先でつまづくこともある。
まさに今、一条さん自身がそうであるように。
「最後の手段は、失恋です。その未練も想いも断ち切る時、最後の力を与えてくれるでしょう」
ただし、と付け加える。
「そのやり方を間違うと、私のように路頭に迷ってしまいます、気をつけてください」
にこりと、まるで内容にそぐわぬ笑みで言い切った。
代わりに、全員の顔に笑顔はない。
つまり、最後と思って戦え、想いも何もかもすべて捨てるつもりで戦え、と。
「言いにくい話ですが、どうせプロに進めない、ならば、この先の可能性すべてを燃やし尽くして戦え、ということです」
確かに、それは究極のメンタルコントロールなのかもしれない。
そして同時に、プレイヤーとして最悪の精神状態だ。
「判断は各自に任せます、ですが、ただ一戦のみに賭けるのであれば、何よりも有効です」
□視点変更 〜 篁美星
篁美星は長谷川昴の味方である。
ただし、それは手助け出来る範囲のことであり、直接昴の行動に介入するようなことはない。
今回も、バスケ部を取り戻すのはあくまで昴自身の努力によるものだ。
美星が行なうのは、あくまで理不尽な外敵への対応だけ、のはずだった。
「さって、やっぱここには来ておいて正解だったな、いや、ある意味失敗だったけど」
七芝高校の正門を出る。
幸いにして、私は見た目の恩恵もあって誰に見咎められることもなくすんなりと目的は達成できた。
日曜の夕方、昨日今日と散々歩き回った成果はあった。
「七芝の野球部は強豪っていうからどんなもんかと思えば……」
強豪といえば強豪だろう。
ただし、常に全国に名を連ねる常連というわけでもない。
テレビで、しかもプロ野球しか見ない美星にとって、あまりレベルが高いチームには見えなかった。
「その中でも特に小粒集団と言われたのが、大体10年から8年くらい前……ちょうど、あいつがいた年代か」
歩きながらメモ帳をめくっていく。
はじめのページにはプロ野球球団に直接訪問してみた項目、以外にもほとんどの人が素直に応えてくれた。
続いて大学野球部、元々野球に消極的らしく、故にプロ入りした一条の情報は多かった。
さらに出身地周辺、ここでは逆に口が重い人が多かった。
最後に七芝高校野球部、これまでの情報が、すべて結びついた。
「……、まいったな、これは」
一条伊織が怪しい人物だということはわかっていた。
ほぼ、確証に近い材料も今日揃った。
その内容が、逆に躊躇させる原因にもなっていた。
まずプロ野球関係。
『知っている人多数』
『悪い話特になし、いい話も特になし』
『単純な力不足に怪我が重なったことが自由契約の原因』
大学関係。
『珍しく熱心な学生で、周囲との温度差がかなりあった』
『敵チームの研究に人一倍時間を割いていた』
『実質、エース件監督、しかし投手として特筆すべき点なし』
『教員免許取得済み』
出身地周辺。
『一条家についていい話はなし』
『明らかな悪態も多々』
『家そのものへの悪感情に一条伊織のプロでの失敗も恥じと見なされている模様』
高校関係。
『当時のチームメートからのいい噂なし』
『3年時エースでキャプテン』
『勝つための手段として強権を用いる』
『最弱と言われたチームを地区準優勝まで押し上げる』
『投手として取り立てて優秀な人物ではなかった』
『野球部に新たなコーチを雇う計画があるらしい』
まとめたメモ帳を見ながら、とぼとぼと家路につく。
「……、まいったな、ちくしょう」
一条伊織は悪人ではないし独裁者でもない。
それは美星自身が肌で感じた印象だ。
「あんた、どれだけ味方に恵まれないのさ……」
仕事でもあるプロは、まぁ仕方がないだろうとは思っていた。
だが、人間的な評価がそのプロで一番高かったことがなんとも皮肉だ。
「一条さんの目的は、どうやってか七芝のコーチになること、か……バスケ部をどうにかすれば、なれるのかね……?」
証拠はないが、おそらく間違いはないだろう。
ほぼ確信に近いものは得られた。
けれど、その過程で、あまりに一条伊織に触れすぎた。
どれだけの努力をしたのか――
勝つために、負けないために、高校大学と弱いチームを鼓舞し、改造し続け――
結果的にそれで仲間からの恨みを買うことになってしまっても――
少ない才能と、持たざる天性を補うために、すべてにおいてどれだけの努力をしたのか――
ネットからの情報ではない、生の情報がよりその印象を鮮烈にしていた。
「敵には、なれないな……私は、なれない」
教師という職業柄もあるのかもしれない、このまま野球から退くのであれば、頑張り続けた人間の末路にしては、あまりに惨めだと感じてしまう。
そして、おそらく今も努力をしている、たとえそれが昴の道に立ちふさがるようなやり方でも。
篁美星は長谷川昴の味方であって、一条伊織の敵ではない。
□視点変更 〜 一条伊織
目的を遂げると同時に、私は野球を愛せなくなる。
少なくとも、少年や少女を騙して蹴落として、その上に立つということは受け入れなければならない。
「いおりんいおりん、あたしらってプロ選手になれるかな?」
「ま、真帆! もうなんてことを」
練習後、三沢真帆が問うて来たのは、まさにメンタルトレーニング(という名の追い込み)に、さらに踏み込んで来たものだった。
「でもでも、気になるじゃんか、どうせやるなら目指すしかないんだし!元プロのいおりんから見て、わたしらってどう? かなりいけてる?」
聞きに来たのは小学生の5人。
なるほど、確かに子どもならあの手の揺さぶりは効果が薄いか。
ちょうどいい、まだまだ内側から揺さぶる必要がある。
「そうですね……畑違い、そしてかなり期待値込みでよければ私見を述べましょう、ただし、キツイ結果かもしれませんよ?」
「おう、どんとこーい」
目には、好奇心と少しの不安を浮かべている。
まず、その不安を解消して、その上でさらに大きな不安を被せる。
「ではまず……、一番手は香椎万里君と愛莉さんの兄妹、でしょうね」
「おおー」
「理由は、まぁ詳しく話すと長くなりますが、体格と骨格です、これは努力ではどうしようもない天性ですから」
「え、えへへ、でも、私なんかまだまだです」
「むー、流石はアイリーン」
「次は……長谷川智花さん、でしょうね」
「トモが、愛莉の下なんですか」
「あくまで、期待値を込みで言えば、ですから、あまり本気にはしないでください」
「いえ、そうですよね、私は、紗季や真帆よりも身体が細いですから……」
「んでんで、次は?」
「……、三沢真帆さん、萩山葵さん、袴田ひなたさん、永塚紗季さん、の順でしょうね」
「おー、ひな、紗季に勝った?」
「え、ええぇ、どうしてですか」
「まず、この四名に甲乙はつけがたい、現状の能力ではなくどれだけ成長できるかによるので、予想が立てにくいんです」
「えっと、じゃあ、どこで判断したんですか?」
「性格です。言いにくい話ですが、プロの世界に入り込むような人間は絶対的エースでなければいけない、他人を立てるのではなく自身で強烈に切り開く力がまず前提に必要なんです」
「うぅ、つまり、私はプロ向きの性格ではないということですか?」
「あくまで傾向にすぎません、気にしすぎないでください」
「ま、いおりん予想じゃ紗季が最下位であたしの勝ちってことだな」
「う、うぬぬぬ、って、あれ?」
各々、予想通りであったり予想外であったりしたが、概ね結果を受け入れている。
さて、そろそろ気づくか。
「へっへーん、あたしなんてあおいっちよりも……、……あれ? そういえば、すばるんは?」
「……あ」
5人の視線が集まる。
「最下位は、長谷川昴君です」
一同、目を見張った。
「骨格の細さ、身長の伸びに期待が低い、身体能力も傑出しているわけではない、加えて一年の実戦からのブランク」
上げられるだけのマイナス要素を挙げていく。
「ただし、コーチとしては、あの年にしてすでに有能ですね」
最後に、選手としてはない方向で評価を加える。
「こ、こらー、いおりん! すばるんがなんでそんなにダメなんだ!」
「言ったままです、これからの伸びに期待しにくい、そして現在の環境がそもそも選手ではありません」
先ほどまでの雰囲気は消し飛んでいた。
あるのは不満、ただ自分たちのコーチに対する低評価が気に入らない、子どもの感情。
「あくまで、私の予想に過ぎません……出来れば、彼にはこの評価を覆してもらいたいです」
暗に込める、今度の大会で負ければ、それを覆しようがないということを。
この子達は頑張るだろう、長谷川昴の評価を、私に見返すために。
そのために、この子たちは、一体どこまで――魂をすり減らしてくれるだろう。
以上です。
今回は一条さんサイド、というよりも主に大人な2名が中心になっています。
夢のためにあらゆる努力をしても報われないことを知っている一条と
その努力の足跡を知れば知るほど一条に感情移入してしまう美星という
そして、その大人の方向へ着実に努力していく高校生小学生組
推理的な物はあらかた出尽くしたので、心理的な物が少し多めになっております。
最後に、レスいただいた方々ありがとうございます、今回遅くなって申し訳ないです。
次回もよろしくお願いいたします。
乙ですー。
乙です。とことんシリアスだ……。
一条さんが悲壮過ぎて泣けてくる上に今や完全な敵だから同情も出来ない。この人、ホント人付き合い苦手だったんだなってことがよく分かるぜ……。
乙
一条さんは才能にも仲間にもコーチにも恩師にも恵まれなかったもっかんなのか
ようやく同じ意識レベルのプロに入ったと思ったら実力不足とか、見事に人生上手くいってねぇ
オリキャラだけど一番現実的なキャラに思えてきたw
乙です
紗季さんと長谷川さんはプロ入りする愛莉とトモの帰る場所を作るために結婚すべきだと思うわ
>>960 お好み焼き屋なら大勢で集まれるしね(笑)
ほんとに間に合ったね、乙です
純粋な敵じゃないってのはやりにくいよねお互い
しかも一条さんは、どこかのカジノ支配人と違って悪でもないわけで
現実的な解決か、理想的な解決か・・・
決着を楽しみにしてますよ
>>960 ぺろ・・・
これはマヨソースの味!
そろそろスレ必要か。立てられるかな
大丈夫そうなので逝ってみます。
無理そうなら指名しますので、
Lv10未満の方は踏まないようご注意ください。
乙!
シリアス展開大好きだからよかったです!
最後は一条さんも含めた全員がハッピーになってほしいところですが、はてさてどう着陸するのやら…
続き、楽しみにしています!
紗季さんがもっかんちゃんに性的な手ほどきと
長谷川さんをオトすための手練手管を仕込むなんてのが稀によくあってもいいと思うんだ
968 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 00:34:32.63 ID:ZORrRcVW
乙です。
やっぱこのスレみてると3年後にはこれで飯食ってそうな人ばっかだな。
あとなぜかお好み焼きの具が昴な紗季さんの想像図が頭に構成された。
しかしおそらく人類にはまだ早すぎるコンボだ。
というわけでちょっと進化してくるノシ
そのへんに経験値(ロリ)があったら喜んで食べるよ。
エロ無しの方だと葵が頑張ってるね
本編だと葵はましろ色の紗凪と同じ遅過ぎたツンデレになりそう
結果
○○大勝利!
ロウきゅーぶだと誰になるか微妙だけど
乙乙。
すばるん、女の成長を妨げるような愛し方はするなって宗方コーチが言ってた。
小学生大勝利
やっと葵メインの話がきたのになぜ非エロ・・・orz
どう足掻いても小学生には勝てないのか・・・
若さとは、失われたら二度と手にできない最強の武器だからしょうがない
山葵も充分若いだろ
976 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 18:42:12.35 ID:ZORrRcVW
葵かわいいんだけどなあ・・・
ヒロインという位置づけはどうも似合わないんだよなあ・・・
それに智花さんもいるw
せめて埋めネタくらい葵さんで盛り上がってもいいのではないだろうか。
葵さんのいい所をあげてみよう。
ポニーテール
【緩募】紗季は下の毛が生えているかどうか
スレ内の葵の登場率を見たら少し可哀想になった
滑り込みで昴の嫁候補の一人にはなったけどその後の登場はまだなし
バスケで登場したと思ったらもっかんに抜かれる場面だったし
エロとしては登場ゼロだし
PSPやって葵が好きになった。
現実にあんな幼馴染みがいたら即効嫁にしてる。
葵嫁ネタ読みたいというのはスレチだろうか
アニメ版しか見てない身としては頼る他ない
>>983 むしろ合法的だからエロ付きが欲しいのに……!
だが助かる。すぐに向かわせていただきます
よくわからないんだけど、
高校一年生同士のエロって、
青少年保護育成条例にひっかからないのか?
>>985 同年代はあんま掛からないイメージだがどうなんだろう
今時中学生もヤりまくってるだろうし
同い年なら合法
昴が一つ上なら違法
法のムジュンですね
つまり葵×昴は合法で
麻奈佳先輩×昴は違法?
そんな馬鹿な!?
>>977 パンツ
惜しげもなくパンツをさり気無く見せているのは葵だけじゃない?
双方13歳以上18歳未満なら合法。
片方が18歳以上だったら青少年条例に触れるけど、
遊びじゃなくて真剣な恋愛関係ならば無罪になる場合もある。
あざとくもパンツでアッピルしてくる・・・いやらしい・・・
大人って奴は!!何が法律だよ!!
いつもいつも汚くて!情けなくて!!身勝手で!!
自分のエゴを押し通すんだ!そんな大人…修正してやる!(キリッ
現実的には、双方が高校生なら18歳と17歳〜15歳の性行為は見逃されてる
大学生と15歳高校生、とかだと高校生の親次第で大学生が淫行で捕まる可能性あり
17歳男と16歳女が喫茶店でイチャコラして捕まったニュースなかったっけ?
公共の場だと成人どうしでも捕まる可能性はあるだろ
>>994 そりゃ捕まるわw
ホテルでやれば補導はあるかもしれんが
淫行では検挙されないよ
>>989 パンツ勝負じゃ小学生の独壇場でしょ。
見せたり、持って帰ったり、一緒に買いに行ったり・・・
パンツじゃ負け、胸では愛莉に負け、正妻の座は智花さんに奪われ
考えれば考えるほど涙が出てくる・・・