[強制女性化小説ない?Part43]

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1名無しさん@ピンキー
男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で、意思に反して女性化されるSSを楽しむスレッドです。
SSへのコメントや、その他TS系サイトの情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!

【前スレ】
強制女性化小説ない?Part41(実質42)
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1306238105/

■暫定ローカルルール
最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、暫定措置としてこのスレにおいては、次のローカルルールを適用します。

※SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
※作者、読者ともマナーを守って進行していきましょう。
※次スレ立ては>980、若しくはスレッド容量480KBを目安に。
※容量が危ない時は、作者様は極力次スレに投稿していただきたいです。ご協力をお願いいたします。

【注意】
◇以下の事を守れない人はどんな人であっても荒らしです
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
※現在専用の議論スレがありません。新議論スレを立てるかどうかは検討中です。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレを示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。
2名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 13:04:26.73 ID:x82/xNyG
【現行TS関連(?)スレ】
「性転換」スレッド http://find.2ch.net/?STR=%C0%AD%C5%BE%B4%B9
「女性化」スレッド http://find.2ch.net/?STR=%BD%F7%C0%AD%B2%BD
「女体化」スレッド http://find.2ch.net/?STR=%BD%F7%C2%CE%B2%BD

【関連サイト】
八重洲メディアリサーチ http://www14.big.or.jp/~yays/
アダルトTSFコンテンツ支援所(γ) http://www.tsadult.net/

【保管所】
強制女性化小説 投稿SS・イラスト保管庫 http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
強制女性化SS保管庫 http://yellow.ribbon.to/~tseross/
強制女性化小説ない?スレ保管庫 http://w.livedoor.jp/tsf/
3名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 13:04:47.92 ID:x82/xNyG
【お知らせ】
アダルトTSF支援所 http://tsadult.s7.x-beat.com/
強制女性化小説ない?スレ保管庫 http://library.s12.dxbeat.com/tsf/

上記2つのサイトは現在存在しておらず後継サイトがそれぞれ>>2のようになってます
リンク変更がまだの方はお早めにどうぞ
4名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 13:06:39.09 ID:x82/xNyG
スレ立て完了です。
保管庫管理人さん。大変でしょうけど頑張ってください。
特定職人叩きをやると全ての職人が出て行きます。
紳士淑女の皆さん。努々お忘れなく。
5名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 14:10:08.13 ID:jmt29V9p
スレ立てお疲れ様です。
ちょうどSSが完成したので、一番槍を勤めさせていただきます。
今回はエロ控えめですが。
6ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:13:24.23 ID:jmt29V9p
 朝起きた僕は、洗顔や朝食を済ませてから、学校の制服に着替える。
 ただし、着替える制服は男子用ではなく女子用で、もちろん下着もだ。
 制服のサイズに合わせた下着は当然小さく、まだ慣れていない所もあって少し苦労する。
 それからYシャツにスカート、リボンとブレザー。
 右前と左前の違いはあるものの、基本的に男子のブレザーと大きく違うわけではないのでこちらはそれほど戸惑いはない。
 Yシャツに袖を通すと腕が細くなってゆき、袖口から手首が出るころには細い女の子の手になっていた。肩幅も相応に小さくなっている。
 ボタンを締めていくたびに、上半身全体のサイズが小さくなり、シルエットが曲線を帯びていく。
 続いてスカート。両足を通して腰まで上げると、手品のように脛毛の生えた筋張った男の脚から、瑞々しい肌にしっとりとした脂の乗った女性の脚に変わっている。
 スカートのホックを留めてファスナーとベルトを締める。
 締めれば締めただけ細くなるんじゃないかと思うほど、ベルトの締め付けに合わせてウエストがくびれていき、丸いヒップのラインがスカートに浮き出る。
7ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:16:14.74 ID:jmt29V9p
 これでリボンとブレザーを着れば完成だが、その前に僕――私はぴったりなサイズになった下着の手直しをする。男の状態だとサイズが小さいのでちゃんと着けられないのだ。
 服の上やボタンの隙間からごそごそと動かすので、こればかりは少々面倒だ。
 そしてリボンを結んでブレザーを羽織ると、鏡に映っているのはショートカットの小柄な女子高生だった。
 170前後から150代半ばまで縮んだ身長。華奢な肩に細い背中。
 胸の膨らみは自分の手にちょうど収まるくらい、ブラジャーの表記はCカップだ。
 くびれた腰と丸く突き出たヒップのライン、スカートから伸びた健康的な肉付きの太腿に、僕はごくりと喉を鳴らしてしまう。
 これで完成。そして私は学校に出発するのだ。

 なぜ男の僕が女子生徒の制服を着て――そして女の子に変身して学校へ通うのか。
 別に深いわけがあるわけではない。
 ちょっとした手違いだったのだ。女子高に転入してしまったのは。
 しかし、間違いが発覚して校長室に呼ばれた僕を待っていたのは、謝罪の言葉ではなく女子制服一式だった。
8ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:19:22.29 ID:jmt29V9p
 つまり女装して女子として学校の通えと言うことだった。
 もっとも、変化するのは外見だけだ。
 ようするに、体格や体型――骨格や肉付きが女の子になるだけで、内蔵をはじめとした体の中身は男のままだ。
 男の証は小指ほどの大きさだが股間にちゃんとあるし、膣も表面的でしかなく、子宮もない。
 制服を脱いで、着ていたのと同じ時間が経過すれば元の姿に戻れる。
 呆れた話ではあったものの、効果を試して確かめたし、女装生活でのサポートは養護教諭がバッチリしてくれるというので了承することにした。

 それが半月ほど前のことだ。

「ねぇ、キョウコちゃん、もしかして胸、大きくなったんじゃない?」
 そんなことを友達に指摘されたのは、水泳の授業中でも、体育の前の着替え中でもなく、昼休みにお弁当を食べている時だった。
 ちなみのキョウコというのは僕……じゃなくて私の学校での名前だ。
 とにかく、彼女がそんなことを言い出したのは、特に体の線が目立つ服装ではない制服姿の私を見て、だ。
「そうかな? ま、まぁ、成長期だしねッ」
 あははと笑ってみせる。彼女は、「そっか〜うらやましいなぁ」などと言いつつ、それ以上つっこんでは来なかった。
 自分でも薄々怪しんではいたものの、他人からも指摘されている以上、どうやら気のせいではないらしい。
9ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:23:33.81 ID:jmt29V9p
「……そういうわけなんです。この制服を着ていれば、体のサイズは制服ぴったりになるはずでしょう?」
 放課後、私は保健室の養護教諭に愚痴るような口調で相談した。
 先生はふんふんとうなづいて巻尺を取り出し、私のトップとアンダーのサイズを測った。
「トップが84で、アンダーがちょうど65。D……いえ、Eカップのほうがいいわね。元々がCだったから、確かに大きくなってるわ」
「やっぱり……」
 どうりでここ数日、着替えた時に胸が締め付けられているような圧迫感があったわけだ。二つもサイズが大きくなっているならCカップのブラジャーが窮屈になるのも無理はない。
「それっておかしいじゃないですか。体型は制服のサイズに合ってるはずなのに」
「そうねぇ……。ねぇ君。恥ずかしがらずに答えてほしいんだけど、オナニー、してない?」
「オナ……!」
「一人Hでも自慰でもいいけど、どうなの? してないの?」
「そ、そりゃ、健康な年頃の男子ですからっ、してないといえば嘘になりますけどねッ」
 きわどい質問に視線をそらしつつ曖昧に答える。
 すると先生は、ああやっぱり、という顔をして、
「男の姿に戻ってから? それとも女の子の格好のまま?」
 と質問を続けた。
10ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:27:10.87 ID:jmt29V9p
 僕は質問の意図がつかめず首をかしげながら、
「まぁ、その、帰って着替えても、制服を着ていた分の時間は女子体型のままですから、男に戻るころは深夜ですし……」
 と正直に答えた。
 実際、朝の7時に着替えて登校し、下校して制服を脱ぐのはだいたい午後5時。
 体育の授業なんかで多少の誤差はあるが、制服を着ているのはおよそ10時間。
 体型が男に戻るのは着替えてから10時間後なので、午前3時くらいということになる。当然、そんな時間なら寝ているに決まっている。
「それなら胸が大きくなるのは当たり前よ。説明書、ちゃんと読んでないの? 女性体型のままで射精すると、胸が大きくなるのよ」
「え、えぇ!? そうでしたっけ?」
 予想外の言葉にうろたえてしまう。渡された説明書はそれなりに分厚く、実を言うと全部は読んでいないのだ。
「それだだけじゃないわ。女性体型時の胸の大きさは、男性体型に戻るまでの時間に関係してるの。大雑把に言ってしまえば、胸が大きいと男に戻るまでより多くの時間がかかるのよ。
 最近、男に戻るまでの時間が伸びてるんじゃないの?」
11ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:31:18.93 ID:jmt29V9p
「そうは言っても、戻る時間はいつも寝てますし、朝には戻ってるんで意識したことはないですよ」
 僕の返答に養護教諭はデスクの資料を引っ張り出して、
「今までの統計からすると、射精一回でだいたいバストが1センチ大きくなるわ。そして、カップサイズがひとつ大きくなると、戻るまでの時間に1時間プラスされる。
 今の君なら、制服を着ていた時間プラス1時間半程度になってるはずよ」
「はぁ。そうですか……」
 実感がない以上、気のない返事になってしまうが、そこで僕はある可能性が頭に浮かんだ。
「あの、もし、このまま胸が大きくなって、男に戻るまでの時間が長くなるとしますよね? すると、朝起きても女のままで、そのまま制服を着ると、どうなるんですか?」
「消化できなかった時間がどんどん貯まっていくわ。
 例えば戻るまで12時間必要なのに10時間しかインターバルを取れないなら、2時間、次に持ち越されるの。
 繰り返せば、制服を脱いでも丸一日女のこのまま、なんてことになるわ。それがいやなら、一人エッチは控えるか、男に戻ってからしなさい」
12ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:34:39.05 ID:jmt29V9p
 帰宅した僕はさっそく制服を脱ぐ。
 ブレザーをハンガーにかけ、スカートのベルトとホックをはずして同じくハンガーへ。
 Yシャツのボタンをはずしている時、半月前よりも大きく突き出た胸を意識してしまう。
 サイズがあってないことが明らかになったので、帰りに店に寄って新しいブラジャーを買って来た。
 領収書を持っていけば半額ほど補助してもらえるとのことだったが、Eカップ以上となるとなかなかいい値段になってくる。
 もし胸が大きくなったらまた買い換えないといけないのか。
 懐にも痛い。今後は我慢していかないと。
 Yシャツを脱いでブラジャーをはずす。窮屈なカップから解放された乳房が弾けて揺れる。
「……Eカップか……」
 サイズ的には巨乳と言っても差し支えないところである。
 両手で左右の膨らみを包む。いや、手を広げても包みきれず、柔らかな肉がはみ出てしまう。
 そっと力を込めるとどこまでも指が沈んでしまうかのような柔らかさと、押し返してくる弾力。
 胸の奥にはまだ固さが残っており、膨らみを下から掬い上げるようにすると、ずっしりとした重みを手の平に感じた。
 Eカップのおっぱいだった。
13ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:38:55.65 ID:jmt29V9p
 両手に感じる感触に、股間が反応する。
 パンツの中で、小指の先ほどの大きさのペニスが充血し、上を向く。
 小さくなっているとはいえ、完全に勃起すれば摘める程度にはなる。
 僕はいつものように、パンツを脱いで座り、右手を股間に移し――
「うぅ……ダメだ。我慢しないと……」
 そうだ、これからは控えないと。せめて男に戻ってから――
「いや、射精したら胸が大きくなるって言ってたから……射精しなければいいんじゃないか?」
 天啓だった。適当に気持ちよくなって、イキそうになったそこでやめればいい。
 そして僕はいつもよりも大きくなった胸をたっぷりと堪能することにした。

 もちろん寸止めなんてできなかった。
 そして一ヶ月が過ぎた。

 朝、目を覚まして最初に感じるのは胸を圧迫する大きな膨らみの重さだった。
「うぅ〜まいったなぁ……やっぱり戻ってない」
14ぴったりな制服:2011/08/06(土) 14:41:43.44 ID:jmt29V9p
 ブラジャーのサイズはHカップ。
 男に戻るまでの時間は、制服着用時間に+5時間。
 普通に学校生活を送っていれば、単純計算で男に戻るのは翌朝の8時になる。
 が、そんな時間ならとっくに登校時間。結果、僕は毎日一時間の負債を貯めており、週末の休日に消化するライフスタイルを送っている。
 が、
「今週の土日、遊ぶ約束しちゃったんだよなぁ……」
 制服以外に外に出る服がない、なんて口を滑らせてしまったために、友達と服を買いに行くことになってしまった。
 学校の友達を一緒にいるなら、途中で男に戻らないよう、制服で行くか、直前まで制服を着て時間を貯めないといけない。
「今週は負債を消化できないかもな……」
 やれやれと首を振る。すると、豊満なHカップが重たげにゆさゆさと揺れるのが視界に入り、目覚めたばかりの男の部分が反応してしまう。
 まだ登校時間には余裕がある。
 ちょっと楽しむくらいいいか。寸止めすれば大丈夫……。

 そうして僕はその日の朝、Yシャツのボタンが閉まらなくなり、ぴったりなサイズを新しく注文することになった。

おわり
15名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 14:45:34.30 ID:jmt29V9p
以上です
前スレ、前々スレの雑談からネタを拾わせていただきました。
ではまたの機会に。
16名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 15:09:19.35 ID:mqPK/A66
すばらしい。gj
こんだけ出来がいいとエロも見たくなるこの性よ…
17名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 15:44:45.38 ID:wwMYPMGJ
GJ!
つづくんですよね?
終わりなんてヤダー!

それとスレ立て乙
でもなんでカッコ付き?
18名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 16:09:29.03 ID:/1qz4KvH
GJ!
最近は作品がまた増えてきて嬉しい限りだ
19前スレ781:2011/08/06(土) 22:07:57.58 ID:mtiOrkLJ
>>1
スレ立てありがとうございました。

あと1話か2話くらいで終わると思います。

忍法帖がLv3ですのでしばらくスレを占拠します、申し訳ない。
20変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:10:43.64 ID:mtiOrkLJ
それでも僕はなんとか人前では一人称を使い分けられる様になった。
これも大士のおかげ…だとは思うけど、本人には絶対言わない。
でも一人称以外は変わってないんだけどね。

そしてついに高校生になるときが来た。
クラスは大士と同じだった。
わかってる人がいるのは嬉しいけど、なんとも言えない複雑な気分でもある。

とにかく僕は静かにしばらくは過ごして様子を見ようと思った。
実際、名前の読み方はまったく前と変わっていないわけで同じ中学だった人には気をつけなくちゃならないからだ。
今日をちゃんとやり過ごせるかで今後が変わる。

おばさんに服をいただき、着方も教えてもらった。
鏡の前に立ち、着替え終わった自分を見る。
ついでに、ちょっとハニカんでみる。

ヤバいよ、ナルシストじゃないんだから。
「はぁ…、自己嫌悪だよ…」
「何が自己嫌悪なんだ?」
気付くと後ろに大士がいた。
「うわぁぁっ!大士っ!いつからいたんだよ!?」
「ハニカんだ辺りからだけど」
「1番恥ずかしいところ見られたぁぁあ…」
うわぁ、最悪だよ、よりにも大士に見られるなんて…。
「大丈夫だ、可愛かったからな。あとさ、何か言うことあるんじゃないのか?」
えっ?可愛いとかいうのはもうスルーで行くことにして、言うことってなんだ?
あー、もしかして待たせたからかな。時間には余裕持ったつもりなんだけど…。
「もしかして待たせちゃったかな、ゴメン、待たせて」
「違う違う。時間なんてまだまだ余裕だ。そうじゃなくて恋は俺に恥ずかしいところを見られただろ?だったら…」
「はぁ?死ねっ!とか言えばいいの?」
「違う!恋は俺の性格を何だと思ってるんだ!あるだろ?ほら、◯◯にいけないー!みたいなやつ」
ドMだよな、こいつ。
ってかいけないってなんだ?
高校とか?
「高校にいけないー?」
「……お前さ、ホントにわかんないのか?」
まぁ変態の考えることはさすがにわかんないよ。
僕は大士を見て頷く。
「しょうが無いなぁ…、一回だけだぞ?教えてやるよ」
「早く言ってよ」
「よし…。それじゃあ。恥ずかしいところを見られた恋は俺にこう言うんだ!『もう…お嫁にいけない…!』と。それに俺はこう返す!『大丈夫だ…、俺がお前をもらってやる…!』キャーキャー!」


気付けば僕は大士の脛を思いっきり蹴り上げていた。
21変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:11:28.19 ID:mtiOrkLJ
///

朝は大士と行くことになった。
僕としては1人で行きたいんだけど大士がどうしてもと言って聞かないから。
しょうがなくなんだ、しょうがなく。
「えへへー、恋ちゃーん」
「高校生になるような男がニヤニヤしながらそんなこと言ってると捕まるぞ?」
「じゃあ恋が言ってくれよー」
「やだ」
「なっ!?冷たいな、おい!」
「冷たいんじゃ無いよ、拒否してるんだ」
「はぁっ!?」
声でかいって!周りの人が見てくるじゃんか…。
「周りを見ろよ、自重しろ」
「んっ?うわっ、すまん…」
途中から自重モードに入った僕たちだったが、なんとか高校に着いた。

///

入学式は何事もなく終了した。
ただ校長先生の話のときは本当に眠かった。

そして今僕はクラスにいる。
みんなお互いに初対面というのもありクラスは静まりかえっている。
そこに先生が入って来た。
先生自身の自己紹介を終え、次は僕たちの番だ。
「皆さんは名前、出身中学校、一言を言ってください」
先生の声がどこかで聞こえる。
僕はそんなことよりも僕が周りから見て変じゃないか、そればかりが気になっていた。

出席番号順に自己紹介をする。
怖い、僕はちゃんと人のなりをしてるんだろうか。
怖い、僕が元男だってバレてるんじゃないか。
怖い、僕はクラスに受け入れられるんだろうか。
中学校に入ったときには感じなかった感情がこみ上げてくる。
僕の前の人に順番がまわって来た。
その時だった。後ろから背中を叩かれた。僕の後ろは大士だ。
ビックリして振り向くと、(大丈夫だぞ)と口を動かして伝えてくれた。
全部わかってたのか。
少しだけ楽になった僕のもとに順番がまわってきた。

立ち上がる。
息を吸う。
「あ、あたしは真間 恋といいます。出身中学校はA中学校です」
これを言い終わったとき、しまった、と思った。
A中学校の真間 蓮は死んだ。ましてや同姓同名の女子がいたかどうかなんて明らかだ。
A中学校出身のみんなが騒ぎ出す。
蓮は死んだだろ、あんな女子はいなかった、と。

終わった、そう思い、逃げ出そうと思った。

足を踏み出しかけたとき、後ろの大士が立ち上がった。

「おいおい…恋?彼氏の出身中学校じゃないぞ?自分の出身中学校を言わなくちゃ。という訳でこいつ、真間 恋の彼氏の西河 大士です。出身中学校はA中学校な?これからよろしくお願いします…っと」
大士が僕が立ったままでまくし立てた。
お前の彼女なんかじゃない、って言いたかったけど言えなかった。

だって大士の手が震えてるのが見えたから。
22変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:12:05.78 ID:mtiOrkLJ
僕のために勇気を振り絞ってくれた。
そう思うと当たることなんて出来なかった。
「ほら、座れよ」
後ろからそんな声がかけられて、ようやく座ることができた。

///

それからはよく覚えてない。

全部が終わったあと、大士はA中出身のみんなに囲まれていた。
聞こえてきたのは、「彼氏の中学を言っちゃうなんて可愛い彼女だな」とか「まさかのドジっ子か!?」というものだった。
恋人の中学を言うなんてあり得ない。
そんなバカなことがある訳ないだろう。
そう思って早く教室を出ようとドアに来たとき、「恋ちゃん…だよね?」と声をかけられた。
振り向くと1人の女の子が立っていた。
「私、海野 優[かいの ゆう]って言います。よろしくね?」
そう言った女の子は長い髪をもつ、お嬢様のような子だった。
「よろしく…」
「元気無いの?っていうか恋ちゃん羨ましいね、あんな優しい彼氏さんがいて」
だから彼氏じゃない、って言いたかった。本当に言いたかったんだよ!
「優しい…のかな…。でも海野さんだって彼氏いるんだよね?」
そう返すのが精一杯で。
「うん、って言いたいところなんだけどな…。あとさ、海野さんなんて言い方やめてよ。優、って呼び捨てでいいからさ」
「じゃああたしのことも呼び捨てでいいからさ、その、お願い」
「ん、わかった。じゃあ改めてよろしくね、恋」
「よろしく、優」

すごい頑張ったと思う。
つい数分まで絶望感に苛まれていた僕は女の子としての初めての友達を得て、少しだけこれからが楽しみに思えた。

///

優とは連絡先を交換して別れた。
家に着いた僕は慣れない服を脱ぎ、普段の部屋着に着替えた。

大士が帰ってきたらちゃんとお礼を言わなくちゃな、そう思いながら携帯を見る。

優からもメールは来ていない。
僕は新規メールを打った。

宛先:大士
件名:無題
本文:今日はありがとう。
話があるから帰りに僕の部屋に
寄って行ってほしい。

暗くなる前にちゃんと帰って
来いよ、おばさん達が心配するぞ。


ちなみに。
早く帰って来い、なんて書くのは恥ずかしかったから暗くなる前に帰って来い、ということにした。

深い意味なんてないんだ。
ただ、お礼が早く言いたいだけ。うん、早く言ってスッキリしたいだけ。

他意はないんだからな!
23変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:13:34.75 ID:mtiOrkLJ
///
<大士視点>
話に夢中になってて携帯に気付かない時ってあるじゃん?

うん、あるんだよ。
恋からのメールを3時間放置してたぁぁぁああああっ!!!

今?7時だよ…、外は薄暗いよ…ヤバいよなぁ…。
とにかく俺は走る!走る!走る!

ようやくアパートが見えて来た。
あと少し…あと少し。
階段を駆け上がり、ようやく着いたのは7時10分。
ドアホンを鳴らす。

……反応がない。
「恋ー?遅れてごめんな、大士くんですよー」
呼びかけてみるが……反応はない。

鍵はあいていた。
中に入る。何かあったのではないかと不安になる。
部屋に入った俺が見たのは不安なんて感じさせない、恋の寝顔だった。

///

時々、ジェットコースターから落ちた感じがして目が覚める時あるよね。
今まさにそれで目が覚めた。
そしたら隣に大士がいた。
ニヤニヤしながら。
時間は7時30分。
外は暗い。

遅いんだよバカ大士っ!、と言って蹴り上げてやりたかったけど学校でのことを思い出してやめた。
少なくとも今日はやっちゃいけない、そう思ったから。
「恋の寝顔可愛かったぞ?」
「そ、そうかよ、ふーん」
「ん?今日は蹴らないのな?」
「別にいいじゃん…」
「まぁしおらしい恋も好きだぞ?」
「ふ、ふーん、じゃあそんな僕がお前の願いを1つだけきいてやるよ」
お礼をしたい、って素直に言いたかったけど言えなかった。
恥ずかしいんだって、すごく。
「おおっ?何でもか?」
食いついて来やがって…。
「うん、何でもいい…」
「じゃあ前々からの夢を叶えさせていただこうかな!恋!」
「な、何だよ?」

「壁を挟んでお互いの声を聞きながらオナニーしよう」

「……は?」
耳を疑った。あり得ない発想だろうが。
「だから、俺は恋の喘ぎ声を聞きながらオナる。恋は俺の実況を聞きながらオナるってことだ」
「本気で言ってるのか…?」
「当たり前だ。約束は守れよ?」
ってか実況って何だよ…。
でも約束だしな…実際、喘ぎ声は既に聞かれてる訳だし。

「こ、今回だけだからなっ!?次は無いからな!変態大士!!」
と言ってしまったのである。
24変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:17:46.87 ID:mtiOrkLJ
///

「恋…準備はいいな?」
壁から大士の声がする。
「いいけど、大士から始めろよ?」
「なっ!?俺からかよ?」
「じゃあ触る場所指示してやるから。ありがたく思え、変態大士」
自分から始めることだけは絶対に回避したかった。
「わ、わかった…それで手を打とう」
よし!男の感じるところなんて分かり切ってるんだ。
やってやるぞ…!
「じゃあまずは全体をゆっくりシゴいて」
「お、おう」
………………間がキツい。
2分くらい経って。

「と、とりあえず今どうなってる?」
「ん、まぁ、勃ってるけど」


…………はぁ。
さらに2分くらい。

「わかったよ、僕もやるよ!!やればいいんだろ!?」
「よっしゃぁぁあ!」
「黙れ変態っ!」
「まずは乳首だ…、お兄さんが気持ちよくさせちゃうからなぁ…?」
とりあえず下着姿になる。
ブラの付け方だって必需品に入っていたから一応僕だけでつけれるようにはなってるからね。時間はかかるけど。
「ブラは?外した方がいいのか?」
「当たり前ですよ恋ちゃん…」
「わ、わかった…」
「外したら指で転がすように乳首を弄ってみて」
ゆっくり弄る。
なんかいつもより乳首が勃つのが早い。
「どうだ?恋」
「お前のっ…指示が的外れだから気持ち良くなんて…ないっ」
「そうかそうか…、それじゃ俺がやってると想像しながらおっぱい全体を揉んだり乳首をもっと弄ってみて」

激しくしてみる。ヤバい、気持ちいい…。
声を出したらバレちゃうよ…。

「どう?気持ちいいだろ?」
大士が言ってくるけど言葉を返せない。
「おーい、恋ちゃん?何にも言わないってことは気持ちいいのかな?」
それだけは否定しなければ…!大士が調子に乗るからな…。
「きもちよくなんてぇ…ない…からっ…んあっ…」
何で手を止めなかったんだよ僕…。
「あれー、喘ぎ声聞こえたんだけど気のせいかなぁ?」
手が止まらない。
きっとアソコは濡れている。
恥ずかしいのに気持ち良くて、期待してる自分がいる…!
「うるさいなぁっ…!あんっ!はぁ…ぜんぜん…きもちよくないからぁ!」

「じゃあ俺だけオナるか。気持ち良くないものを無理やりさせても悪いもんな。ゴメン、恋、おやすみ」
25変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:18:18.41 ID:mtiOrkLJ



それは考えてなかった。
もうイかないことにはどうしようもないことだってわかってる。
常に喘ぎ声もあげているような状態だ。
「恋?早く寝ろよー?」
「わ、わかっ…てるぅ…。はぁっ、はぁっ…んあっ…」
「なぁ、気持ちいいって認めればもっと指示してやるんだぞ?」
認める?認めればイくことができる。
それに…
これは大士のためにやったことだ。

そうやって自分の中で言い訳を作った瞬間、焦らされていた分だけ何かが飛んだ。

「ホントはぁ!きもちいい…んだよ!だからぁ…やめないで…たいしぃ…」
「任せろ!よし、じゃあ…は、裸になれっ!」
大士の言うことが絶対なんだ…。新しい言い訳を作る。

「脱いだ…はぁっ…」
「じゃあ…ま、まんこの周りを撫でるんだ…!」
これが予想外にキツい。
焦らされているからだんだんに考えられなくなってくる…。
「どうだ?」
「足りない…たりないよぉ…」
「よ、よし!じゃあ実は俺もビンビンの限界だからな!恋の1番気持ちいいところを激しく弄れ!」

理性が
飛んだ。気持ちいいところ=クリトリスだったから激しく弄ったら飛んだ。

「ああんっ!…すごいぃっ!きもちいい!……たいしぃ…たいしっ!」
「うっ…恋…すごいなっ…!」
「くるっ…きちゃうよぉ…たいし…たいしは、どう…?」
「俺もイきそうだ…!恋…恋っ!」
「たいしぃっ…!イく、イっちゃうぅぅっ!ああぁぁぁあああっ!!」
「恋…イくっ…うあっ!」

カラダが跳ねたと同時に僕の意識も飛んだ。

///

翌日、僕は大士の顔を恥ずかしくて見れなかった。
いや、だってそうでしょ、あんな声を出し合ったんだから。

しかし変態は常識さえ破壊するみたい。


「よおっ!おはよう、恋、昨日はお互い気持ちよかったなぁ?」

爽やかな顔で爽やかに言って来た変態を僕は蹴り飛ばした。
26変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:18:53.73 ID:mtiOrkLJ


変態は数分間、痛みで悶えていた。

///

高校生生活にも慣れてきた頃。
あれからかなり親しくなった優から泊まりに来ないか、とお誘いがあった。
しかし一日中、僕を使わなかった日は無いから不安でしょうがなかった。

それを大士に相談したらどうなるかなんて分かり切ってるから、おばさんに相談してみた。

経緯を話したら「恋ちゃん…私嬉しいわっ!ええ、任せなさいっ!」と応えてくれた。
別の不安が生まれたのも事実。

///

「恋ちゃんを心の中まで女の子に変えちゃおう!大会開始よ!」
なんで西河家のみなさんはなんでも大会にするんだろう、あえてなにも言わないけど。
「心の中までって…どうやってやるんですか?」
その瞬間、おばさんがニヤッと笑った。
「そんなもの、スパルタに決まってるじゃない!」
シュッという空気を切る音の後にパーンという鞭が近くにあったテーブルを叩く音がした。

おばさん、どこから持って来たんですか…ってか洒落になってないし!

とりあえず逃げる!
「えーと…、僕トイレに行きたい…」
パシン!と鞭が鳴る。

え?

「恋ちゃん…僕は無いわよ…、あたし、でしょ?」
「え、でも」
「次は恋ちゃんに鞭が飛ぶわよ」
「は、はいっ!あ、あたしトイレに行きたいんですっ!」
「ええ、いいわよ、我が家のトイレを使ってね?」
「いやぁ、そのいろいろありまして、あ、あたしの家のトイレがいいかなぁ…なんて」
頼む…!逃げさせて…!
「我が家のトイレはトイレじゃないとでも言いたいのかしら?」
奥さん!鞭!鞭を振り回さないでっ‼
「い、いえ!滅相もない!使わせていただきます!」
そうして僕はトイレに駆け込んだ。
27名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 22:19:00.27 ID:gseeuZgz
支援
28変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:21:05.32 ID:mtiOrkLJ

「ふぅ…まったく…僕だって」
パシン!パシン!

…に、2回?
「恋ちゃん?どうしたの?」
「い、いえ、あたしだって…その、き、危機感持たなきゃなーなんて思いまして!」
「そうよね…。わかってるじゃない!」
「もちろんですよ!」

「ただねー?恋ちゃん、次は無いわよ」

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

「り、了解であります!」

///

それから僕、もといあたしは[僕]を封印した。
いつかそれが解ける時まで心の奥に封じこんだ。
そして、おばさんには今日部活を終えて帰ってきた大士にかける言葉を教えていただいていた。

「いい?『おかえり、大士!大士がいない間、ずっと寂しかったんだよ?あ、そうだ!疲れてるよね?あたしが大士の背中を洗ってあげる!一緒にお風呂行こ?』よ?わかった?」
「はい、もちろんです!あたし、ちゃんと覚えました!」
そう、もはやあたしに自我は許されないのだ。

「じゃあ一回言ってみて?」
「はいっ!……おかえり、あたしの大好きな大士!あたし大士がいない間、ずっと寂しかったんだよ?あ、そうだ!疲れてるよね?あたしが大士の背中を洗ってあげる!大士を癒してあげたいの…!一緒にお風呂行こ?」
「…完璧よ……。アドリブを入れるあたり、完全に私を理解してるじゃない…。アドリブ無かったら鞭を飛ばしてたわ」
さっきからアドリブアドリブ言いながら鞭を飛ばしてたら誰だって学習しますよ…。


トントン…

階段を上る音がする。大士だろう。

「さぁ、来たわ。恋ちゃん、わかってるわね?」
「はい、あたしに教えていただきありがとうございました!」
もう、あたしはあたしなのだ。
僕なんかじゃない、あたしだ。
あたし、あたし、あたし。
「来たわ…」

///
<大士視点>
はー、疲れた…。

いや、高校のサッカーは中学とは比べ物にならないな。
これで恋が出迎えてくれれば最高なんだけどな…。

家のドアを開ける。
「ただいまー」


「おかえり、あたしの大好きな大士!」

ん?んんっ?
前を見ると恋が満面の笑みで立っていた。
その後ろには鞭を持ちながらほくそ笑む母。
29変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:21:41.78 ID:mtiOrkLJ
なんだこの構図…。

しかも、あたしの大好きな大士って…!
嬉しい!嬉しいけど素直に喜べない!だって後ろに母さんがいるから!母さんがいるってことはなにか裏がある!

「お、おう…ありがとう…」
「あたし大士がいない間、ずっと寂しかったんだよ?」
「そ、そうか、悪かったな…」
「ううん!大丈夫だよ!あ、そうだ!疲れてるよね?あたしが大士の背中を洗ってあげる!大士を癒してあげたいの…!ねぇ、一緒にお風呂行こ?」
大丈夫なら何でお前涙目なんだよ…。

とにかく、まぁ、俺に言えることは。

「恋、お前、大丈夫…?」

すると完全に涙目になった恋が
「こんなこと…ぼ…ぼk…うわーん…!あたしだってしたく無かったよー!」
と叫んで飛び出して行った。

そして。


母さんが、鞭を振り回していた。

///

親のやったことには子供が責任を取るべきだと思うんです。
だから大士に犠牲になっていただいた。

「恋ちゃん?あたし、でしょ?」

「違うんです!大士が僕っ子の方が好きだって言ったから!」

「ええっ!?俺?」

「ヒドイよ大士!シラとぼけないで!」

パシン! 大士オワタ\(^o^)/

という流れで。

それでも僕の中からあたしはまだ抜け切ってない。
大士以外にはどうしてもあたしと言ってしまう。
自分の中では気持ち悪くてしょうがないんだけどトラウマになってるからかもしれない。
30変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:22:09.11 ID:mtiOrkLJ
そうしてついにお泊りイベント。
優とは駅で待ち合わせ。
今日も今日とて必需品から着るものを取り出して駅に向かう。
待ち合わせは10時で今は9時30分。
駅まではだいたい15分だから着くのは45分頃になると思う。

普段着てるのは男のときのTシャツとジャージだから恥ずかしくはないけど、必需品の服は「女の子!」って感じの服ばっかりでどうしてもそれを着てる自分を見れない。
そうなると必然的に街のショーウインドウに映る自分も見れない訳で、僕は下を向きながら歩く根暗なやつにしか見えなくなってしまう。
それはもうしょうがないんだけど。
でも例のハニカミ事件以来、それは僕の譲れないことになった。

そうこうして駅に着くと流石にまだ優は来ていなかった。
今日はよく晴れている。
なんとなくカッコつけたくて空を見上げる。
今、僕は哀愁漂うカッコいい男に見えてるだろうか。
否、僕は今女なのだ。
そんなの無いし、これからだって永遠にない。
元に戻れるならすぐにでも戻りたい。
僕は15年間、男だったのだ。
しかしそれは今は叶わない。証明だってされている。
じゃあ僕はどうすればいい?
普通の女の子としてこれから過ごして行けるだけの覚悟は僕にあるのだろうか。
実際、今だって現実を楽しんでるだけに見えてもしょうがない。
「これから、どうしよう」
気付けば言葉に出していた。
そして地面に落ちる水滴。
ふと思って顔に触れると僕は泣いていた。
なんで、どうして。
そんな思いが溢れたのかな。

それさえもわからない。

///
<優視点>
いけない、恋との待ち合わせに遅れちゃうよ…!
なんで今日に限ってお母さんの手伝いをしなくちゃいけないの!?

走って何とか駅に着いたが時間は既に10時5分。
完全に遅刻。

恋の姿が見えた。

だけど、その恋は泣いていた。

なんで?

私は慌てて駆け寄る。
「恋!遅れてゴメン!どうして泣いてるの?なにかあった?」
そうやって息切れしながら恋に話しかける。
ようやく私に気づいたらしい恋は涙を拭い
「あっ、優。いいよ、あたしが早く来すぎたから。あと泣いてなんかないから」
とどう考えても鼻声で言った。
「嘘。泣いてたよ、私見たから」
「べ、別に意味なんてないんだって。あくびだよ、そしたら涙が出ただけ」
絶対何かあったんでしょ、そう言おうと思ったけどこんなことで言い合いをするほど不毛なことはない。
「そうなんだ、ならいいんだけどさ。何かあったら絶対に私に言ってね?」
そう言って家に案内することにした。
「うん、約束する。何かあったら絶対に優に言うから」
恋も約束してくれたしね。
31変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:22:52.74 ID:mtiOrkLJ
///

泣いていたところを見られたときは肝を冷やした。
だけどなんとかあくびで切り抜けることができた。

そして優の家に到着。

うん。


広い、大きい!!!


お金持ちオーラがよく出てますよ。
優の部屋に案内された僕はさらに驚くことになる。

だって僕の家のリビング並に大きいんだよ!?
すごいなー、お金持ちはやっぱ違うなー。
「ゴメンね、他の部屋に比べると私の部屋って広くないんだ…」
ゴメン、僕の家小さくてゴメンなさい。
あとアパートの住民のみなさんゴメンなさい。
「そんなことないよ!すっごい広いじゃん!いや、ホントに」
「そ、そうかな?ならいいんだけど」
「ところで今日は何する?」
「うん、とりあえずやっぱり買い物かなと思ってるんだけど恋はそれでもいい?」
買い物か…、全部必需品で済ませて来た僕は行ったことないけど…一回くらい行った方がいいよな。
「うん、構わないよ。じゃあぼ…あたしあんまり店とか知らないから教えてもらってもいい?」
危ない…僕って言いかけたよ…。
おばさんの鞭が来そうで怖い…。
「私の行ってるお店でいいんだったら教えるよ?」
「うん、是非お願いします」
そうして僕たちは再び街へ繰り出した。

///

「ここが私の行きつけなんだー」
優が連れて来てくれたこの場所。
恥ずかしすぎる…。下着もあるし際どい服もある。こんなの耐えきれないって!
「ふ、ふーん、いい、お店なんだね…?」
僕が行きつけの店を褒めたことに気を良くしたのか、
「そうなんだよ!ここって可愛い服もカッコいい服もあるからすごく便利なんだよ?」
とご機嫌で語ってくれた。
しかし、残念ながら僕の心は男な訳で。
「あー、優?やっぱりユニクロとかにしない?ほら、あたしお金あんまり持ってないし!」
「お金なら心配いらないよ?私が買ってあげる」

金持ち…乙……。
32変わらないこと 第3話:2011/08/06(土) 22:23:29.09 ID:mtiOrkLJ
それから15分。
僕はすっかり着せ替え人形になっていた。
「恋って素がいいからやっぱりどんな服も似合うね!!羨ましいなぁ…」
「そんなことないよ…優の方が可愛いよ」
そういう僕はただいま3着目のフリフリがついた白のワンピースを着ている。
恥ずかしい。
もういい加減限界な僕は、
「これでいいんじゃないかな!うん、最高だよ!」
とヤケくそで言った。
実際、これの前の2着はヘソだしだったり派手すぎたりでとてもじゃないけど着れない。
「うん、私もそれいいと思う」
「そうだよね。じゃあ脱ぐから…カーテン閉めるから」
「何言ってんの恋?着ていけばいいじゃん!」
着ていくなんて言葉は僕の辞書にはございませんっ!!
「え?でも、ほら恥ずかしいし、まだ買ってもないよ」
「あぁ、もうそれ買ったから」
「はっ?いつ買ったの?」
「これを見たとき恋は絶対にこれを選ぶと思ったから先に買っちゃったんだ!テヘッ」
テヘッ、じゃねーよ!くそぉ、金持ちが嫉ましい…。
「とにかく、早く行こう?もうお昼食べたいし」
「え、いや、でも…」
なんとか止めようと思った僕だったが強引に外に連れ出された。
予想以上に優、力強いって!

///

「終わった…」
男として大切な何かが終わってしまった…。
「ん?何が終わったの?」
優と買い物はもう絶対しない。
だって彼女は僕の言うことを完全に無視して突っ張るんだ。
「なんでもないよ…。はぁ」
「それにしても恋ちゃん可愛かったね!」
「嬉しくない…」
「ええっ?私なら褒められたら嬉しいんだけどなぁ…うーん……」
「あたしのことはいいから、ホント」
「そ、そう…?でも楽しかったでしょ?」
まぁそれは否定できない訳で。
こんなに話をしながら買い物をしたことなんてなかったしね。
「それは…楽しかったけど…」
「うん!それならよかった!!」
優の笑顔は純粋だよな、そう思って帰路についた。
33前スレ781:2011/08/06(土) 22:26:38.63 ID:mtiOrkLJ
以上です。

BB2Cからの投稿は疲れる…。

このペースの維持は正直キツいので多分ペースは下がりますが続けるのでよろしくお願いします。

>>15
あんな文を書けるなんて羨ましい、GJです!
34 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/08/07(日) 00:20:36.81 ID:SwcnLwCI
>>33
GJ
イイネ!!
35名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 23:11:31.66 ID:3doGzGVA
スカトロTS小説まだですか
36名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 12:57:26.24 ID:aXe0M6oK
>>35
自分で書けば万事解決
37 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/08/11(木) 23:40:18.76 ID:gwkj0IBD
gj
38名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 02:42:41.39 ID:R0JZ34dF
ニートを脱出し、就職した男。だたし仕事はウェイトレス。
仕事中は女性化して働き、オフは男に戻っていたが、女としての生活が充実していき男に戻る時間がどんどん減っていく。
そんな彼の明日はどっちだ
39名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 07:41:12.26 ID:3nHRZknb
ふと思いついたネタ

毎日「女の子」になりたいと願っている男の娘。

ついに願いが届き神の啓示が。
「主の願い叶えてしんぜよう」
と。

明くる日、数少ない唯一の親友が記憶そのままに性別だけ女の子に。

内心怒り狂った男の娘。
あれやこれやで手ごめにし親友を快楽におぼれさせ、一生使うつもりがなかった男の娘の愚息をまさか親友に挿入しつかうとは。

そして淫乱に染め上げていく。


そんな物語を思いついた。

あれ?既出?
40名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 08:56:29.67 ID:3Roc7Fd7
>>38

ウェイトレスじゃなくてメイドでなら妄想したことあるな。
このご時世、見かけの割にキツい肉体労働(無い実は家政婦だし)のメイドを募集しても人が集まらず、
仕方なく失業した男性を女体化・若年化して採用。
「メイド」たちは、屋敷内及び就労時間内は女でいることを義務付けられているが、休日等で外に出た時は
その限りでない。
各人に週に一度、赤と青のキャンデーが支給され、青のキャンデーを飲むと一時的に男に戻れ、赤で再び女性化。
じつはコレ罠アイテムで、たとえば青のキャンデーを飲んでそのまま行方をくらませても、24時間過ぎると徐々に
身体が女性化(だから、「一時的に」)し、結局1週間もすると完全に女性に。しかも青の薬も効かなくなる。
真面目に勤めあげて年季があけると、キチンと男に戻してもらえるが、これまでに男に戻ったのは、
元お嬢様付きのレディースメイドで、現在はそのお嬢様の婚約者となった青年のみ──という鬼仕様。
しかも、その婚約者の青年も、お嬢様に乞われて(かつ自分もノリノリで)、よく彼女と「女友達」として遊びに
出かけるような男の娘化(後継者作りの為ペニスは有り)してしまっているという……。
41名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 19:11:04.93 ID:yzd/ZfCc
自分の胸がむくむく膨らんで、みるみる女性化していく妄想を毎日行っていたら、
意図的に乳首を勃たせる事が出来るようになった。

次は意図的に胸自体を膨らませる事が出来るように修業をしたい。
42名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 23:34:53.90 ID:mLuaKDbt
デッドスペースの動画見てから、パニック系みたいなのでちょくちょくネタを考えてる
宇宙船が未知の生物に遭遇、乗組員が女体化されて……みたいな割と簡単な感じ
触手プレイがメインとか、今までに書いたことが無いジャンルだから死にそうだわ
43名無しさん@ピンキー:2011/08/16(火) 07:10:15.11 ID:qhp/O6qD
>>15
禿げ上がるほどGJ。
変身描写だけでクライマックス余裕でした。
個人的には下も変わっちゃう展開の続きが欲しいが。
44 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/08/16(火) 20:43:14.71 ID:9vATL938
>>42
頑張って!
期待して待っとるぞ
45名無しさん@ピンキー:2011/08/18(木) 23:29:30.10 ID:OVAJJUht
ちょっと聞きたいんだけど、もし投稿するとしたら何kbくらいが妥当な所かな?
あと改行の頻度とか忌避されるエロシチュ傾向とか
何か書いた訳じゃないけど、参考までに聞きたい
46名無しさん@ピンキー:2011/08/19(金) 03:13:16.71 ID:+biSB6sb
容量とか傾向とかより
読み易さじゃないのか?
読んで情景がすんなりうかぶかどうか?
登場人物の行動にそれなりの理由がつくかどうか?
47名無しさん@ピンキー:2011/08/20(土) 01:08:59.17 ID:tNmBrdhY
改行は開きすぎなければ気にしないんじゃないか?
シチュも女性化入ってれば、エロも欲しいが
飛び抜けたシチュがあるなら警告入れればおkかと
要領については今まで投稿されたのから考えればいいんでないか?
48名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 16:30:34.91 ID:V3r5qugn
男成分を代償に魔力をブーストする魔法の杖。
魔法を強化するたびに体が縮んだり胸が膨らんだりと女性化していく。
魔王との壮絶な魔法合戦のさなか、どんどんムチムチボイン化していく魔法使いの行きつく先は。
49名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 18:41:39.61 ID:IwDocceK
大丈夫! 後から追い付いて魔王を倒した勇者のオレ様が、しっかり嫁にしてやんよ!!

……しかし、そのエロかわ系魔法使いの中味が魔王と入れ替わってたとかいうオチは勘弁な!
50名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 20:36:50.69 ID:wadLZfG0
>>49
もうその時点でいいストーリーが出来上がるなw
51名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 21:23:28.59 ID:gn+irc/q
肉体的なコンセントに接続する事で男成分の外部供給とかも出来るに違いない。
52名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 21:35:32.22 ID:1wdD9f89
コンセントにプラグを挿入してしまった勇者の運命はいかに
53名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 21:50:15.25 ID:71PCMe11
実はミミックだった
実はツボックだった
実はオカマだった
54名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 13:27:14.50 ID:FeoxozX8
なんだろ。今唐突に
「信じて送り出した魔王のひとり息子が、
 TSした挙句、勇者のチンポにドハマリしてアヘ顔ピース」
というデムパを受信した。
魔王に負けた勇者が囚われ、TS&調教というのは割とありがちだけど、
逆のパターンは新鮮かも。
55名無しさん@ピンキー:2011/08/23(火) 16:09:42.21 ID:vcXg2sJP
本宮作品にありそうな超絶倫系主人公漫画の王道展開と言う気もするがw
56素直なあの子 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/23(火) 20:51:25.20 ID:GZI8YoCb
「まったく、ファンシーな部屋になっちまったもんだよな」
「母さんの趣味だ、勝手に私物まで捨てられたよ」
その部屋は見紛うかたなき女の子の部屋だった。
ピンク色のカーテンにクッションがいくつも散らばる床。
ベッドには大きなヌイグルミまで置いてある。
「前のお前からしたら考えられないよな悠二」
「もう悠二じゃないよ、弘」
そうだった。
悠二はかつては男だった。
甲子園を目指す高校球児。補欠ではあったが
毎日毎日キツい練習に耐えて頑張っていたっけ。
でも、運命の神様はそんな悠二に酷な運命を叩きつけた。
肺ガン、全身に転移、余命二か月。
俺の前で血反吐を吐いて病院にかつぎ込まれたのは半年前だ。
そんな悠二を救ったのは認可前の遺伝子治療。
はっきり言って違法。人体実験に等しかった。
結果として悠二は健康体に戻りはしたが、
医師ら13名が逮捕され、そして悠二は女になった。
「そうだな、千秋」
「うん」
千秋は、はにかんだように笑う。
完璧に、女になってしまったんだな。
「まあ座れよ、話があるんだ」
「お? ああ」
手近なクッションの上に座る。
すると千秋はすぐ真横に座って来た。
57素直なあの子 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/23(火) 20:51:58.93 ID:GZI8YoCb
(近い……)
肩と肩が触れ合うまであと2cm。
なんだか良い香りがして来た。
「この部屋に弘を入れるのも半年ぶりか、
なんだか緊張しちゃうな」
「俺は別になんとも思わんがな」
そうは言ってみるものの、女の子にこんなに近づかれた経験はない。
なんだか顔が熱い。
「どうした弘、熱でもあるのか」
額に当てられる手、柔らかくてひんやりしている。
「やめろよ、恥ずかしいだろ」
「友達だろう、遠慮するなよ」
遠慮するなって……
こいつは今の自分が見えているんだろうか。
ちょっとアイドルでもかなわないくらいには可愛いと思うんだが。
そんな女の子にべったりされると、なんだか気恥ずかしくなってくる。
「そういや、今日は何の用で呼んだんだ?」
「お前に会いたかったから」
「ははっ、冗談はよせよ」
「冗談なんかじゃないさ、本当にお前に会いたかったんだ」
真剣な眼差しに思わず気後れを感じてしまう。
「もうすぐ死ぬと分かって、私はお前のことだけ考えてた。
もう二度と会えないなんて怖くて怖くてたまらなかった。
でもまた会えた」
ドサッ
俺はいつの間にか千秋に押し倒されていた。
58素直なあの子 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/23(火) 20:52:31.60 ID:GZI8YoCb
「ちょ……千秋……」
「都合のいい女でいいんだ、お前のそばに置いてくれればそれだけで」
「待てよ千秋!」
その時、部屋の戸が開いた。
「何をしている」
「お父さん! ノックしてって言ったでしょ、着替えとかしてたらどうすんの?」
「お前は男を連れ込んで着替えをするようなことをするつもりか?」
明らかにイライラした様子のお父さん登場。
視線が痛い。
「あの……」
「君は帰りなさい、もう夕飯の時間じゃないか?」
まだ夕飯には早いとは言い出せず、俺はすごすごと部屋を出ていかざるをえなかった。
「また明日、学校でね」
そう言って手を振る千秋はやっぱり女の子らしかった。
59素直なあの子 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/23(火) 20:54:02.97 ID:GZI8YoCb
数レス短編しか書けないけど
それだとエロシーン入れづらいな
ヌキネタは難しい
60名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 02:18:13.72 ID:F+Te+MQT
ワッフルワッフル!
61名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 07:49:17.13 ID:JexlqR8k
寸止めすぎるwwww続きくれええええええw
62名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 12:29:21.70 ID:uIFhW90e
これ強制でもなんでもないじゃん
成り行きにしたがってただTSしましたって、スレ違いも甚だしい
63名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 14:29:38.39 ID:UzgWZAFx
本人の意志が関わってないから強制
というか極論TSしてれば強制じゃなくてもいいし

十分よかったです
64名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 14:33:02.57 ID:cwluSA9W
>>62
強制って言うのは自分の意志とは関係なくその状況に陥ってしまうことだよ?
自分の意志とは関係なく遺伝子治療の副作用で女性化したんならこのスレ向きじゃないか?
65名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 15:52:54.80 ID:h/iULGJQ
>>63
非強制TSなら他にスレあるからここは強制モノじゃないとだめだよ


でも>>56-58は強制TSだと思う
続き楽しみに待ってるよ
66名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 22:55:16.31 ID:uIFhW90e
女性に対する抵抗や嫌悪の描写の一つもなく、ただたんたんと女性化しましたってだけ…
そんなの書きたいんならTSスレいけばいいじゃん、これじゃスレタイに強制って付いてる意味がない
67名無しさん@ピンキー:2011/08/24(水) 23:17:05.00 ID:o9wCjzob
>>66
>女性に対する抵抗や嫌悪の描写

たしかにそこらへんは強制TSの醍醐味だよね
でも強制的に女にさせられている以上はその要素が無くても強制TSとして分類してもいいんじゃないかな
ズレた例えかもしれないけど回転寿司屋で寿司を食わずにデザート類ばかり食ってても「回転寿司に行った」ということに変わりはないよね
68名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 00:16:55.17 ID:HBpevsf1
強制スレは女体への抵抗がキモなのに受け入れちゃったとこから始まるとなあ
69名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 02:21:45.87 ID:/I3CBLpe
でもそんなこと言ったらキリがない
テンプレには違反してないわけだし

自分が気に入らないからと排斥しようとすると
自分の求めるものまで出て行ってしまうよ
70名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 02:28:43.28 ID:/86dNDGT
たった三レスの小作品にそんな目くじら立てんでも。
こういうのこそおおらかに許容して好みでなければスルーすればいいですやん。

まあ感想言うのは自由なんですけどね。
71名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 02:55:43.10 ID:RbbAFKWm
>>69
テンプレ違反だろ、「強制」になってないじゃん

きょう‐せい〔キヤウ‐〕【強制】
[名](スル)権力や威力によって、その人の意思にかかわりなく、ある事を無理にさせること。「参加を―する」
72名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 03:22:57.85 ID:81rAD9c+
なりたくてなった訳じゃなくて、ならざるを得なかったんだから強制でいいと思うよ
73名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 03:36:29.78 ID:fxp0qVpQ
>>71
いいかげんにしろよキチガイ
74名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 03:37:38.24 ID:RbbAFKWm
>>73
暴言乙
75 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/08/25(木) 06:28:45.78 ID:9lK6JXiF
>>71
流石に必死過ぎ気持ち悪い
形はどうであれ強制なのは事実じゃないか

>>58
GJ
続き待っとるぞ
76名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 07:19:06.78 ID:p35uqxhA
>71に同意
いくらみんなが許容してもやはりおかしいよ
赤信号を平然と無視してるのをみても問題ないといってるのと同じだ
77名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 07:57:43.74 ID:OovPO57A
まぁ、初期のこのスレの作品って、
 「泣き叫ぶ少年を無理矢理女に変えて強姦輪姦などでいたぶる」
的な作品が多かったから、その頃のイメージを抱いてる人には、違和感あるのかもね。
自分も小ネタ程度を投下したことがある人間だけど、正直「昔のスレ」のノリで書けと言われると多分無理。
あれだ。拒絶感持ってる人は、労働人口が減ったから移民を受け入れたけど、それが気に食わなくて
「外国人はこの国から出てけ!」とデモしてる人々と同じなのかも。
書き手(はたらきて)追いだすと、その分、活気なくなるけど、それでもいいのかなぁ。
78名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 08:24:55.22 ID:LkrhTNCC
>>77
こんなところまで来て工作ですか○ジとスポンサー社員さん?
79名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 08:48:52.51 ID:TFkghq9I
韓流を強制する
80名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 08:52:22.60 ID:+ienlE/h
>>77
書き手を外国人労働者と一緒にしないで。気持ち悪い
ただ今回の作品は強制でいいと思う
81名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:27:22.49 ID:deBf5X47
というか非強制スレ落ちたんじゃなかったっけ?
82名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 09:42:25.63 ID:tD6h+mz3
この手の話しだけは良く盛り上がるな。このスレはw
隣の便器は覗かないって言うだろ?
83 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/25(木) 09:57:19.88 ID:i9/H5X1F
嫌がる男の子を無理矢理女の子にすればいいんだな
OK
84名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 12:19:03.13 ID:PATq6hC5
嫌がるかどうかは反応であってTSの第一結果
強制なのはその前段階の行為
同列に並べるものじゃない

まあ普通強制されれば嫌がる反応になるが、たまにアッサリ受け入れるタイプの話もある
今回のはそれ
85名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 12:44:38.64 ID:ceWdofi9
よくさ、自閉症系の疾患抱えた奴で3分待ち表示を2分半で案内するとおかしくなるっての居るだろ。
それとか、アスペルガー系の偏執的に細かい奴で、電車とか飛行機とか妙に詳しくて、
でもちょっと間違えると、ずーっと「それはそうじゃない」「それはそうじゃない」とか言い続ける奴。

やれ、出てけだの違うだのと必死に言い続ける奴からは同じような印象を受ける。
86名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 14:01:06.80 ID:Fd2b8/j/
ざっと流れ見たけどおれも>>71に同意だな
容認派は論破できなくてピキってるだけに見える
>>73>>85を見たらよくわかると思うけど、極端なのは論拠がないし本旨からずれてスレ汚してるだけ
87名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 15:07:59.90 ID:22mUNA49
女になるかどうかを本人に確認した描写がないんだから、
強制なのかそうでないのかと聞かれても外野は「分からない」としか言いようがないだろ。
まあもし続きがあるならそこでフォロー入れたらいい話だし、
小ネタ程度でっていうなら読む側が脳内補完しても罰は当たらんだろうよ。
88名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 15:43:33.26 ID:+wwGtBwp
なんか投下できる空気じゃないっすね
89名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 16:27:39.09 ID:ceWdofi9
つうか嫌なら読むなよ
読みたい人間の邪魔するなよ
90名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 18:04:50.61 ID:p84x5Rq2
そうか、このスレの「強制」は
自分の好みを他人に強制するという意味だったんだな!!
91名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 18:36:28.27 ID:GTt8AzLf
そもそも、そんなとこは争うところか?
92名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 18:58:30.05 ID:+IZ9uHiz
いつまでも規制でもういい加減頭来たので
どっかテキストファイル上げて長持ちするロダ教えて
93名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 19:45:18.21 ID:jAHkUfyz
こっちなら何でもアリ

【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】7話目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280806286/
94名無しさん@ピンキー:2011/08/25(木) 22:07:11.07 ID:IpZPsVXL
その気になればいくらでも分類できるんだから、
あんまり細分化してもしょうがないぜ
非随意は強制に入るで良いだろ
95名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 02:04:19.08 ID:rdf+29Mg
何かの復讐や恨みから男性を無理やり女性化させて、
屈辱や羞恥を与える小説が読みたい
Team Spiritみたいな
96名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 03:15:40.54 ID:SonzRd/5
今回の人以外も含めて職人さんには>>93を勧めたいな。
スレの制約が荒らしにいいように使われるケースをもう何度も見た事か。
97名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 05:36:38.35 ID:w+Sv8R1g
>>96
前から荒らしが居ついてるし、
埋まったら合流してもいいかも
98名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 14:15:55.83 ID:BBTH3kj9
>>90
強制スレや、非強制スレが荒らされたり、レズスキー云々が暴れていた頃から
ずっとこのスレに粘着(執着)している奴の言い分はそれだよ。

支援所で暴れたり、ふたなりを叩いたり、作者に粘着したり
自分の気に入らない、ありとあらゆる作品と投稿者を叩き続け
自分だけの好みを他人に強制し続けている『マジモンのキチガイ』
アスペルガーなんていう生易しいものじゃない。TS界の狂気。
99騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:26:58.13 ID:6O2TSEfo
書いてみたら冒頭だけで
今まで書いたことのない長さになった
とりあえず投下してみる
100騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:27:48.96 ID:6O2TSEfo
宇宙暦135年、我々植民惑星探索船団は地球から旅立った。
数百億を超える人口を太陽系では支えきれなくなったのだ。
そのため新たな住処を探すため、あるいは多すぎる人口の捨て場所を探すため、
我々庶民や中途半端に優秀な者たちは、
急増された航宙船で何万光年も彼方まで旅を強いられた。
まだ見ぬ新世界への片道切符。
帰り道はない。
「あー、暇だな」
机に向かい、伸びをしながら独り言を呟く。
船の中には国がある。
新聞もあればテレビもあるし、漫画や映画や風俗街まであったりするが、
この船の中には進歩がなかった。
閉塞した環境はドンヨリと澱んだ溜め池のようで、
ともすれば窒息してしまいそうな圧迫感すら感じられた。
それは誰もが感じているようで、この船の一番人気のレジャースポットは
野球場数個分の広さがある外窓であった。
人々はそこから流れる宇宙の景色を眺め、
いつか来る開放的な植民惑星での生活を夢見ていたのだ。
「オリバー、また退屈そうにしているな。
まったく彼女でも作ったらどうなんだ?」
「俺はモテないんだよジェイムズ、それにお前みたいに
彼女を何人も作る奴は他にいないさ」
101騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:28:21.26 ID:6O2TSEfo
「そういう考えがいけないのさ。
お前より中身も見た目もレベルの低い連中がヤりまくってんだぞ?
積極性ってやつが大事なのさ」
「興味ないね」
ジェイムズは呆れたような顔で手近な椅子に座った。
実際興味などなかった。
俺は生まれた時から船暮らし、両親は違うようだが
この息苦しさの中で本当に明るい気分になったことなんて一度もない。
単純にその気になれないのだ。
実を言えば告白されたことだってあった。
相手は大人しくてそこそこ人気のある女子だった。
だけど俺はフった。
付き合うということがどこか遠くのことのように感じられたからだ。
それから俺は女子たちの間で白眼視されるようになった。
思い上がりも甚だしいということだろう。
「お前はそんなくだらない話をするためにここに来たのか?」「そうだが何か?」
俺は思わず頭を抱えてしまった。
そうして何か言ってやろうとしたその時だった。
赤色アラームがいたるところを照らし出した。
けたたましいベルの音、明滅する赤いランプ。
それは学校で習ったことしかない、
全艦非常事態の合図だったのだ。
102騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:28:54.88 ID:6O2TSEfo
「なんだこれは?」
狼狽したジェイムズが窓の外に身を乗り出した。
「やめろジェイムズ! 揺れたらどうすんだ!」
「みんな逃げてるぞ! シェルターに向かってるんだ!」
「だから俺たちも行くんだよ!」
俺はグズグズしているジェイムズを引っ張って走り出した。
一番近いシェルターへと。
回廊を走り、階段を駆け下り、息咳切って向かった。
「……オリバー」
不意に立ち止まるジェイムズ。
半ばイラついて睨みつけるように振り返って絶句する。
大外窓から見える宇宙が青いのだ。
煌々と輝き、そしてその中にはいくつもの黒い粒が……
「あれは……」
言おうとして言えなかった。
轟音と振動が全てをひっくり返していった。
「オリバー!!」
ジェイムズの叫び、直感的に理解した。
あの黒い粒が艦を壊しているのだと。
「ジェイ……ムズ、逃げろ。俺も……すぐ行く」
倒れ伏し、あちこちどこかにぶつけてわけが分からなかったが
それだけは言えた。
「馬鹿やろう、置いて行けるか!」
だがジェイムズの奴は聞いちゃくれなかった。
それどころか俺を引きずり起こして肩まで貸しやがったのだ。
「歩けもしないで強がんな! 行くぞ!」
103騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:29:40.46 ID:6O2TSEfo
だからこいつはモテるのか、なんて
とりとめのない考えが頭を巡る。
そんな場合ではないのに。
「悪いな……」
「気にするな、それよりシェルターまであと300mだ」
「ああ……」
床に壁に亀裂が走っている。
あたりは惨憺たる光景だった。
それでも俺らは歩いた、生き残るために。
だけどそんな努力すらもあざ笑うかのように
事態は最悪な方向へと向かっていった。
「なんだよ……これ?」
それはシェルターがあったはずの場所だった。
それ自体が小型の航宙船の用をなすはずのそれは、
わけのわからない黒い穴へと変わっていた。
「宇宙? いやマイクロブラックホールか。
とにかく近づいたらヤバい、別のシェルターに行くしか……」
何人死んだのか分からない、黒い粒の正体がこれなのかもしれない。
分からないことだらけで、だけど恐怖だけはしっかりとあった。
逃げなければ、それだけを考えて俺はその場を後にしようとした。
その時、
「うおっ!?」
激しい鳴動があたりを包んだ。
地響きと激しい揺れ。
俺は弾かれるようにして吹っ飛ばされた。
黒い球の中へと。
104騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:30:22.82 ID:6O2TSEfo
「う……うん……」
身体が軋む、胸の奥が痛い。
どうやらどこかに叩きつけられたようだ。
おもむろに身体を起こす。
視界がぼやけるのは眠っていたからだろうか。
「ここは……?」
あたりを見渡すと、そこは何かの建物の中だった。
とても広々としていて、まるで本の中で読んだ地球にあるという宮殿のようだった。
「ワームホールって奴かな」
きっと自分はワープしてしまったのだ。
でなければあんな地獄のような光景の中から、
こんな静かで壮麗な建築を眺めていられるわけがない。
「……そうだ、ジェイムズは……」
ふと思い出したのは大事な悪友のこと、
果たして彼は生きているのだろうか。
「分からない、分かるわけがない」
きっと船団とは数万光年の隔たりがある。
それでは安否どころか、再び会うことすらできないに違いない。
「ジェイムズ……」
せめて生きていることを願う。
願わずにはいられない。
「さて、まず何をしようか」
無理矢理に気持ちを切り替えて、あたりを見回す。
かなり古びた建物だ。
植民惑星のものとは思えない。
そして異星人を発見した話も聞かない。
「まさか……地球?」
105騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:31:05.31 ID:6O2TSEfo
それは俺の乏しい知識の中で唯一考えられる答えにして、
常識から言って絶対に有り得ない可能性だった。
この広大な宇宙の無数にある星々の中で、
偶然にも地球に到達するなんて、あり得る話ではなかった。
「とにかく、外に出るなりなんなりして現状を確認しないと」
そう思い、歩き出した時だった。
(人の……声?)
そう、どこからか何人かの集団が楽しげに話す声が響いて来たのだ。
(逃げる? ……いや、でも)
俺は思わず足を止めた。
心臓が早鐘のように鳴り響き、焦りから冷や汗が流れ始めた。
今の俺は言ってみれば不法侵入者。
見つかればただでは済まないかもしれない。
だが逆に、人に頼らなければ現状を把握することすらままならない。
怖い……だがどうしたらいいか分からない。
足音がどんどん近づいてくる。
それでも俺は動けなかった。
足が、動いてくれなかった。
そして、ついに奴らの姿が見えた。
「おい、なんかいるぜ?」

「ああん? 男じゃねえかつまんねえ」
奴らはあからさまに荒くれ者の様相を呈していた。
その見た目は歴史小説に出てくる山賊そのもの。
目つきはギラギラとしていて、危険な臭いがした。
106騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:31:56.09 ID:6O2TSEfo
「す……すみません、俺気づいたらここにいて……すぐ出ていきますから……」
思わず声が震えた。
恐怖が全身を支配している。
奴らはニヤニヤ笑いを浮かべてこちらを見ている。
どうしよう。
唯一の出口は奴らが塞いでいて、出ようにも出られない。
おもむろに奴らは相談を始めた。
時折こちらをチラチラと見ては笑いをこぼす。
「あの……?」
「坊主、ようく来てくれた。おかげで楽しめる」
「そうだぜ、最近じゃ警備隊が厳しいからな。
お前みたいなのがいて助かった」
「何を……」
俺は思わず後ずさっていた。
何人もの男たちの見たことのない眼差し。
それは今まで生きてきて感じたことのないものだった。
危険、その二文字が脳裏を埋め尽くす。
「捕まえろ!」
リーダー格の男の怒声に弾かれたように俺は逃げ出していた。
「うわぁ!!?」
「アヒャヒャ! つっかまえたぁ!!」
「坊主やる気あるんか? ああ?」
逃げ出したのに、俺はたった1メートルすら走れなかった。
奴らのほうがよっぽど身軽だったのだ。
俺は瞬く間に床に組み伏せられた。
「や…やめてくれ……」
107騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:32:48.30 ID:6O2TSEfo
「やめろ? おいおい、これからがお楽しみなんだぜ?」
「なにを……」
「こないだぶっ殺した魔女のババアが持ってた薬さ、
こいつで貴様を女に変えてやるのさ」
リーダー格の男が取り出したのは謎の粉薬。
下卑た笑顔を向ける男たちの顔は性犯罪者のそれだった。
俺は未知の恐怖にさらされ、茫然としそうになってしまった。
だが気を抜けば薬を飲まされてしまうだろう。
あわてて俺はキツく口を引き結んだ。
「ちっ、親方ぁどうします?」
「簡単なことよ、誰か鼻ぁつまんでやれ」
言われるとおり、奴らの中の一人が俺の鼻をつまんで来た。
(息が……できない……)
それは自明の理だった。
口を結んで鼻をつまめば呼吸はできない。
1分、いや2分は我慢した。
しかしそれは決められた運命を先延ばしにすることに
他ならなかった。
「……ぷはぁ! あぐっ!?」
息継ぎと同時に流し込まれる悪魔の薬。
飲み込むまいとしようとしたのに、
思わず飲み込んでしまった。
「げほっ! げほっ! しまった……」
「お前ら見てろよ、今に女になるからなぁ、へっへっへ」
そんなことは有り得ない、そう思いたい。
だが次の瞬間、身体に異変が訪れた。
108騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:33:45.72 ID:6O2TSEfo
心臓の鼓動がだんだん早く強くなっていく。
ねじ切れるような痛みが身体を包み込む。
「うぐっ……ぐぁぁぁぁ!!」
それはまさに身体が作り替えられる痛みだった。
肉が骨から剥がれ爪や髪が抜け落ちるような、
内臓が沸騰し、血管に氷を詰められたような。
「ああぁぁぁぁぁあ……」
「なんだこりゃあ? 女は女でもガキじゃねえか?」
「ちっ、あのババアやりやがったな」
「まあいい、ガキだろうと穴くらい開いてるだろ」
「ひぃ……」
痛む身体はまだ動かない、それどころか抑えつけられて
身動き一つとれるわけもない。
「やめ……!」
制止の声も届かず、俺の着ていた服は破りすてられてしまった。
あとに残ったのは白い未成熟な裸体。
自分では目視もままならない状況だったが、
奴らの好色そうな眼差しは一段と強くなっていた。
「いや……だ……!」
男なのに男に犯されるなんて嫌だ。
なんでこんな目に遭わなければならないんだ。
嫌悪感が脳裏を駆け巡る。
「うああ!」
小さな乳首をつまみ上げられ、それでも抵抗ができない。
幾本ものペニスを顔面に突きつけられても、
俺は震えていることしか出来なかった。
109騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:36:05.24 ID:6O2TSEfo
突然、平手打ちをされた。
痺れるような痛みが頬に走る。
「さっさとしゃぶれ、殺されたいのか、ああ?」
恐怖、それだけが俺の心を支配したその時、声が響いた。
「貴様ら、何をやっている!!?」
凛としたその声、力強さと優美さが備わっていた。
かろうじて動く首だけをなんとか動かすと、
そこにいたのは銀の鎧を着た騎士……だった。
「なんだてめえ!?」
「邪魔してんじゃねえよ!!」
怒り狂った奴らは俺を忘れたように立ち上がり、
騎士に向かっていった。
俺は目をつぶって怯えていた。
10人以上もいる男たちにあの騎士が叶うわけがないと思ったからだ。
だがそれは違った。
最初、男たちの怒声だけが聞こえた。
だがその中に悲鳴と恨みの声が混じりだした。
そうしていつの間にか、悲鳴だけになって、それは遠ざかっていった。
あとに残ったのは静寂と、男たちとは違う足音だけだった。
「もう目を開けても大丈夫だ、あいつらは去っていった」
その声は優しげで、何か人を安心させる響きを持っていた。
俺がそうっと目を開けると、騎士は羽織っていたマントを
フワリと投げかけてくれた。
考えてみれば俺は裸だったのだ。
110騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:37:09.50 ID:6O2TSEfo
痛む腕をなんとか動かして、ようやっとマントを顔から押し下げる。
助けてくれた人の顔を見たかったから。
そうやって俺は見た、騎士の顔を。
「ジェイ……ムズ?」
その顔はまさに生き別れたはずのジェイムズだった。
だけど髪型が違う。
あのジェイムズは短髪だったのに、このジェイムズはむしろ長髪と言っていいくらいだ。
「たしかに俺の名はジェイムズだが、お嬢さんとは面識はないはずだが?」
「俺だよ……ジェイムズ、オリバーだよ。
シェルター前で別れた時とは見た目が違うけど、オリバーなんだ」
「シェルター?」
その時、はっと気がついた。
このジェイムズは俺の知るジェイムズではないのだと。
「……違うのか、ジェイムズじゃ……」
「少なくとも、お嬢さんの知るジェイムズではないな」
このジェイムズは少しだけ申し訳なさそうな顔でそう言った。
「ごめん、人違いだった。それから俺はお嬢さんじゃないよ。
さっきあいつらに変な薬飲まされてこうなったんだ」
「そんなことが……そうか、魔女様の薬か」
「なんかそんなこと言ってたな。
俺はオリバー、こう見えて24歳なんだ、男……だったんだよ」
111騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:38:09.87 ID:6O2TSEfo
「ふむ、今の見た目は10かそこらの女の子のようだがね」
「え……そんなに幼いの?」
なんとか立ち上がってそっと胸元からマントの中身を覗いてみると、
確かに何の膨らみもなかった。
「なんかショックだ」
こんな身体に奴らが欲情していたのかと思うと、
なんだか情けなく思えてきた。
「ところでオリバー君、君は帰るところはあるのかい?」
「……ないよ、植民惑星移民船団は崩壊しただろうし、
独力で航宙船を作る技術なんて持ち合わせてるわけでもないし」
「植民……よく分からないが、とりあえず我が家で暮らさないか?
部屋ならいっぱい余ってるからね」
我が家で……?
それは渡りに船というべき申し出だ。
頼るべき人も何もない俺からしたら、それは
涙が出るほど嬉しい話だった。
「けどいいのか? 俺みたいな得体の知れない人間を連れ込んで
家族は嫌がらないのか?」
「大丈夫さ、寛容な人達だからね。
それに得体が知れないと言っても、こんな可愛いお嬢さんなら
何も怪しいことはできそうにないしね」
「そんなものか?」
「そんなものさ」
112騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:38:47.19 ID:6O2TSEfo
なんだか、この軽さはあっちのジェイムズを思い出させる感じだ。
だけどなんだかやっぱり違う。
このジェイムズはこのジェイムズなんだ。
「じゃあお言葉に甘えることにするよ」
「それがいい」
そう言ってジェイムズが手を差し伸べた。
大きいけれど繊細そうな手。
きっとこっちのジェイムズもモテるのだろう。
そんなことを思いながら、俺はジェイムズの手をとった。
113騎士と少女 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/26(金) 16:44:08.69 ID:6O2TSEfo
とりあえず以上です
規制か何か知らんが書き込みしづらい
114名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 17:01:13.15 ID:pXa/qydY
>>113
115名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 17:02:32.97 ID:eJZUjqTI
>>113
GJ.乙です
116名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 02:38:19.64 ID:+1o5NAnp
植民惑星移民船は、亜光速で飛行する世代宇宙船的な構造なんだろうな
ウラシマ効果で中の人たちの時間は遅くなってるから十数年とか数十年位しか経ってないけど
船の外側では数百年とか経過してて何百光年か先にある星まで着けるみたいな感じで
117名無しさん@ピンキー:2011/08/27(土) 17:51:01.10 ID:BQd6JJoP

男なのに女体化されて虐められたい奴いる?
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/gay/1314278598/1-100
118騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:27:08.58 ID:K6rFsdX2
再びの投稿です
119騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:27:53.16 ID:K6rFsdX2
「似合うじゃないか」
「似合うじゃないか、じゃねえよ」
ワイバーンとかいう厳つい鳥(?)に載せられて
糞高い空をマジビビりしながら何十キロも飛んで、
俺たちはジェイムズの家にたどり着いた。
時間にして30分も経ってはいないと思う。
半死半生の俺の目の前にそびえていたのは、
これも糞デカい屋敷だった。
右から左まで差し渡し1キロはあるんじゃないだろうか、
屋敷の奥行きと庭の広大さも合わせると、
果たして館内中央ドーム何個分になるだろうか。
ともかく、俺はその屋敷の中で着替えを受け取ることになったのだ。
「それで着替えがメイド服ってどういうことだよ?」
「あなたに会う服がそれしかなかったのよ」
そう言って腕組みして偉そうに言うのは、たくさんいる
メイドの中でもリーダーみたいな役割をしているネーナさんだ。
まあリーダー自体もたくさんいて役割分担してるらしいけど。
「うちの家族は男ばかりだからね、母さんのお古もさすがに
そんな小さいのまでは残していないらしいし」
「まあしょうがねえよな、この服だって結構立派だし」
120騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:28:13.17 ID:K6rFsdX2
そうなのだ。布地をいっぱい使っているわりに軽いし動きやすいし、
かといって安っぽい生地でもない。
フリルやリボンもふんだんに使われてるわりには実に動きやすく、
服飾の知識がなくてもこれがとても高価なのは分かる。
「伝統あるアーチボルト家の女中たるもの当然、というのが旦那様の方針です」
「ふうん、それよりジェイムズ。お前っていいとこのお坊ちゃんだったんだな」
「まあね」
「ジェイムズ様とお呼びなさい、あなたのようなどこの馬の骨とも
知れぬ娘が、本来なら一生お声をかけられることもない方なのですよ」
「いいんだネーナ」
本当にもう、とブツブツ言いながらネーナは下がった。
「格式みたいなものはあるけどね、僕自身それに従っているわけじゃない。
オリバーも僕には気を使わなくていいさ、だけど……」
「なんだ?」
「この見た目で男の名前ってのもどうかな? 改名するって手もあるが」
そう言われてふと部屋にあった姿見を覗きこんだ。
確かにこれでは男の名で呼ばれるのは変だ。
絹糸のような髪に透けるような白い肌。
少女らしい血色のよい顔に、柔らかな顔立ち。
ほっそりした身体は抱き心地が良さそうだ。
121騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:28:37.13 ID:K6rFsdX2
「でもなジェイムズ、俺は男なんだぞ?
女の名前ってのもなんだかイヤだぞ」
ジェイムズの表情が少し強張る。
何かマズいことを言ってしまっただろうか?
「オリバー殿、あなたは男の姿には戻れませんよ」
不意にネーナが口を開く。
「あなたが女になったのは魔女様の薬のせいとおっしゃいましたね?」
「あ……ああ、確かにゴロツキたちが言ってたな」
「だったら無理です、元に戻す方法は謎のままです」
「そんな……冗談だろ?」
「冗談だったら良かったんだけどな。
そもそも性別を変える薬なんて作れるのは魔女様だけだ」
「じゃあ……俺は一生ロリータ少女のままか……?」
「さすがに成長はすると思う」
「そういう問題かよ……」
俺は思わずうつむいてしまった。
ガックリと肩を落として椅子に座って、その場から動けない。
なんでこんなことに、そんな思いが頭を駆け巡る。
急に視界が曇って来た。
「お……おい」
「悪いけど……一人にしてくれないか」
「分かりました、さ、ジェイムズ様も」
「あ……」
そうして俺は一人になった。
122騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:29:00.00 ID:K6rFsdX2
一人になってみると、今自分がいる部屋が凄く広いことに気づいた。
調度品もしっかりしたもので、高価なのが分かる。
「ネーナさん、キツそうなのに優しいんだな……」
これまた大きな窓から外を覗きながら思う。
庭園だ、よく手入れされているのがよく分かる。
「ジェイムズは心配そうだったな……」
優しい人達なんだ、見ず知らずの俺なんかに何くれとなくしてくれて、
嫌な顔一つしないで、まるで当たり前なことをしているみたいに。
「申し訳ないな、でも……グスッ」
涙が止まらない、どうしても……受け入れることが出来なかった。
考えてみれば彼女を作ったこともなかった。
興味があったわけではないけれど、
今となっては何か後悔をしてしまう。
「何をしてんだろうな、俺」
考えてみたら、両親は無事なのだろうか。
俺みたいに異星に飛ばされてるかもしれないし、
あるいは死んでしまったのかもしれない。
自分のことばかりに必死になって、他のことを度外視していた。
暗い考えばかりが頭に浮かぶ。
男だったからって何がしたかったということもないし、
両親や知り合い友人、ジェイムズを助けてやることだって出来やしない。
123騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:30:01.13 ID:K6rFsdX2
だけど、だけど頭の中が堂々巡りを繰り返してしまう。
「どうしたの?」
ハッと我に返ると窓の外、目の前に凄まじい美女が
キョトンとした顔でこちらを見ていた。
「え? あ……」
一瞬思考がストップした。
この貴婦人がいったい誰なのか、きっとジェイムズの姉?
「悲しいことでもあった?」
そう言いながら、彼女はヨイショとばかりに窓枠に足をかけて
部屋の中に飛び込んで来た。
この家の人は本当に飾らないな、などと考えていたら
いつの間にか俺は彼女に抱き寄せられていた。
「え?」
「我慢しなくていいのよ、泣きたいだけ泣きなさい」
我慢なんてしてないとか、どうしようもないことだからとか、
何か理由をつけて離れようと思っていた。
だけど出来なかった。
涙がとめどなく流れてくる。
肩が震えて仕方ない。
俺はお姉さんの胸の中で泣けるだけ泣いた。
そうして10分も経っただろうか。
いつの間にか俺は泣き止んでいた。
「気が済んだ?」
「はい、あの……ありがとうございます、お姉さん」
「いいのよ、あの子のお気に入りの子なんだから、
優しくしてあげたくなるもの」
「お気に入り?」
124騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:30:51.07 ID:K6rFsdX2
「あの子ったら、あんまり女の子に優しくしないの。
ネーナとはさすがに友達でもあったから普通に話してるけど
普段はあんまり、ね。だからあなたは特別。仲良くしてあげてね」
それは意外と言っていいかもしれなかった。
見た目もいいし腕っ節も強い、家柄もいいとくれば
女の三人や四人は充分ついて来るものだと思っていた。
そのジェイムズが女嫌いだとは……まさかゲイ?
「あらいけない、もう行かなくちゃ。
じゃあね、可愛いお嬢さん」
そう言うとお姉さんはそそくさと逃げていってしまった。
窓から。
「何だったんだあの人は……?」
疑問に思ったけど、ただほっとする人だったのは確かだ。
また、会えるといいな。
「今、20代後半くらいの女性がここに来なかったか?」
そんなことを考えていると、ジェイムズの奴が戻って来た。
「ん? ああ、なんかお姉さんが来てたぞ」
「あのクソバ……母上にも困ったものだ」
ジェイムズはしみじみと額を手で押さえている。
「母上? 誰が?」
「? あんなに若いのが?」
「若作りなだけだ、実際はもう50近い」
「…………本当に?」
「本当に」
世の中、謎や不思議はまだまだあるものだ。
125騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:31:21.11 ID:K6rFsdX2
「なんか凄く安心する人だと思ったら、
そうか、ジェイムズのお母さんなんだね」
「5年は顔を見てないけどね、ちょこまか逃げ回って姿すら見せない」
「不思議な人でもあるのか」
「まったくだ」
ジェイムズは笑った。
本当に可笑しそうに。
女に優しくしないって言うのは本当なんだろうか。
だとすれば、俺とこんなに朗らかに話しているってのは、
俺を男と考えて接してくれているってことか?
どうなんだろうか?
「なあ、俺ってこの屋敷じゃどういう立ち位置になるんだ?」
「立ち位置」
「どういう風に扱われるのかってことさ」
「そうだな、家族同然に扱いたいところだが、嫌なら友人でもいい」
「軽いんだな」
「悪いかい?」
「いや、俺には頼りがない。そう扱ってもらえるなら
一生恩に着るくらい感謝する」
「大仰だな」
「悪いか?」
ジェイムズは笑い出した。本当に楽しそうだ。
「そうだ、お前の名前、オリヴィエってのはどうだろう?」
「オリバーだからオリヴィエか?」
「ああ、そうだ」
「いいさそれで、いや、それがいい」
オリヴィエ、それが俺の名前。
ジェイムズの考えてくれた名前だった。
126騎士と少女2 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/28(日) 09:32:14.02 ID:K6rFsdX2
とりあえず以上
なかなかエロくなってくれんのう
127名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 11:26:36.89 ID:D4pNzTOv
乙です!
強制女性化&幼児退行とはスゴいコンポだ。
エロに至るまでの過程は、自分はゆっくりでもいいと思います。
128名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 18:15:19.42 ID:79JtuYdc
幼女化とか誰得・・・
129名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 18:46:15.12 ID:hNDgfBo8
俺得だよバカヤロー!
ハイパーGJ!だっつーの!
130名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 19:50:31.73 ID:D4pNzTOv
一発ネタで、
「ある日神様(?)から特殊能力を授けられた主人公。彼がエロいことを考えながら右手で男に触ると、相手はその妄想に応じた女に変わる。
 たとえば、ロリっ娘とチュッチュすることを考えてたなら「お兄ちゃん大好き!」な美幼女に、未亡人に誘惑されることを考えてたら「ド淫乱な熟女」に……と言った具合。
 最初はおもしろがっていたものの、本当に相手を「変える」だけで、何らアフターケア(社会的立場の変更など)はされないため、恐くなって最近は使うのを止めようとしていたのだが……。
 なにせ、エロい妄想が膨らむお年頃。しかも、この能力は自分で制御できないため、色々苦労するハメに……」
 という設定を思いついた。
 女性化させる方もされる方も不本意って、ちょっと珍しくない?
131名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 19:57:28.75 ID:s6SavjnO
それってエロい妄想しながらシコった瞬間アウトじゃね?
132名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 20:56:07.64 ID:9mhpMbxZ
むしろそこからが本番でしょう?
133名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 21:59:14.32 ID:co3yE0Pq
 僕は振り向かないように、じっと机につっぷしていた。
 教室の後ろの方から、『コビトさん』をやっている女子たちのきゃあきゃあ言う声が聞
こえてくる。僕たちの学校では、『コビトさん』で遊ぶ女子がいない日はない。特に高学
年の廊下や教室では、休み時間のたびに必ず何人かが、この遊びをやっている。
「ねえ、出そう? もう出そう?」
 普段は物静かな河崎さんの、ちょっと上ずった、楽しそうな声が聞こえてくる。
 河崎さんの見ている前では、ユータが女子によってたかって、チンチンをいじられてい
るはずだった。僕はユータを置いて逃げる事も出来ず、でも、じっと見ているのもいけな
い気がして、机でこうしている。
「袋が動いてるもん、もう出るよ、きっと」
「きゃあ、やだあ」
 他の女子の声も聞こえてくる。さっきまで「やめろ」とか「はなせ」とか言っていた
ユータが、今はもうだまってしまっているから、多分、それは正しい。
 ユータはもうすぐ射精してしまう。
 そして、『白椅子』に座らされてしまうのだ。
「あっ、こっち、ケースケ出たよぉ!」
 突然、思いがけない方から吉里さんの大きな声がして、僕は思わず顔を上げて振り向い
てしまった。机の陰でしりもちを付いているケースケを、吉里さんが嬉しそうに引っ張り
起こしている。
 何で顔を上げてしまったんだろうと思ったけれど、もう遅い。チンチンを丸出しにした
まま、『白椅子』のある教室のすみっこへ連れられていくケースケを、僕はつい目で追っ
てしまった。
 僕たちの学校には、『学校で射精をしてはいけない』という決まりがある。
 そんな事は当たり前なのに、どうしてそんな決まりがあるのかは誰も知らない。ひょっ
としたら昔、射精をした奴がいたのかも知れないけれど、そんなのはよっぽどの変態だ。
 しかもこの決まりには、『射精をしたら白椅子を使うこと』と続く。これも、どうして
こんな決まりになっているのか、誰も知らない。
 けれど、とにかくこの決まりのせいで、女子は『コビトさん』で遊ぶ。
 男子を無理矢理に射精させて、『白椅子』に座らせるのが『コビトさん』だ。
 その遊びがどうして『コビトさん』なのかも、もちろん、誰も知らなかった。
134名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:01:20.93 ID:co3yE0Pq
「ナッコ、鍵開けてー」
 生徒だけで白椅子を使うには、保健委員の持っている鍵がいる。吉里さんに呼ばれた由
良浜さんが、『白椅子』と刻まれた鉄の扉を開けて、中から椅子を引っ張り出した。機械
のオムツみたいなモノがくっついた白い椅子は窓から差し込む光を受けて、憎たらしいほ
どピカピカに光っている。
「ほら、座って」
 吉里さんに押しやられるようにして、ケースケが『白椅子』に座らされた。半ベソの顔
が、女子たちの方を見上げる。
「な、ごめん、許して」
「えー、だって出しちゃったじゃん、ダメだよ」
 当たり前の事みたいに言いながら、吉里さんはてきぱきと機械のオムツをケースケに付
けていく。実際、押しのけて逃げたりすれば決まりを盾にしてホームルームで女子たちに
問い詰められるから、男子は射精してしまったらもう逃げられない。
「ウチ今お風呂壊れてて、それで、銭湯で」
「女湯入れば良いでしょー」
 いひひと笑って、吉里さんはケースケに機械のオムツを付け終えた。オムツの前の所に
は穴が空いていて、パンツの穴から出したみたいにチンチンとキンタマが外に出ている。
 あとは『白椅子』のスイッチが入れば、チンチンもキンタマも取れて、ケースケは女に
なってしまう。
 クラスに一台ずつ置かれている『白椅子』は、そういう機械だ。
「じゃ、スイッチオンっ!」
 吉里さんが大げさに腕を振って、白椅子の横に付いたボタンを押し込んだ。イスがぶぅ
んと音を立てる。ケースケは多分チンチンを見ない様に、顔を真っ赤にして目をつむった。
「んっう」
 ケースケが、喉を詰まらせた様な声を出した。吉里さんはわくわくした顔でケースケを
見ている。由良浜さんも、平気そうな顔をしているけれど、目が少しキラキラしている。
僕は見たかった訳ではないけれど、目が離せなくなってしまっていた。
 女子はほとんど知らないけれど、スイッチが入るとまず、オムツのなかに生ぬるいゼ
リーみたいなものが、じんわりと広がってくる。もらしたみたいに下半身が濡れるから、
皆いやがって体をよじるけど、オムツはがっちりロックされていて、どうしようもない。
135名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:03:22.23 ID:co3yE0Pq
「んぅ、はぁっ」
 それから、オムツの中は小刻みにふるふると震える。そうなると体がじんわり熱くなり、
腰から下がしびれて、それは実はちょっと気持ちいい。だから今のケースケみたいにチン
チンをいじられてる時の様な声が出るし、チンチンがボッキする奴も少なくない。
 だから、ぬるぬるしたゼリーの事なんて、すぐに気にならなくなる。
 でも、それは、体が作り変えられている証拠だ。熱いのとしびれてるのが混ざって、自
分の下半身がどうなってるのか、何が何だか分かんなくなったら、その瞬間はすぐに来る。
「んふふ、もうちょっとかな、もうちょっと」
 吉里さんが遠慮なく、身を乗り出してチンチンを見ている。由比浜さんはちょっと遠慮
して二、三歩下がったまま、でも、しっかりチンチンを見ている。
「あ、はぁあ、あー……」
 いつの間にかケースケはぼんやり目を開けて、蛍光灯の方に顔を向けていた。本当のオ
ムツを付けられた赤ちゃんみたいに膝を曲げて、力の無い声を出している。
「ほらケースケ、もうちょっとだよっ」
 チンチンを見たまま、吉里さんがケースケに声を掛けた。曲がっている膝を、ぱん、と
軽く叩く。ぶるりとケースケの足が震えた気がした。
「ふあっ、あっ、やぁっ、取れちゃ、やだ、取れるぅ!」
 途端に、ケースケが情けない声をあげ、あわてて手を前に持ってきた。吉里さんが、き
ゃあと歓声を上げる。
 ケースケの手は間に合わなかった。
 ノリが剥がれたみたいにチンチンが取れて、ぽとりと足の間に落っこちた。
「やった、コビトさん完了っ」
 大はしゃぎで叫んで、吉里さんがガッツポーズをする。それを少し呆れた顔で眺めなが
ら、由比浜さんは落っこちたチンチンを拾い上げた。
 ロックが外れてオムツから解放されたケースケは、目に涙を浮かべてチンチンの無くな
った股の間を触っている。そこがどうなっているかは手に隠れて見えなかったけど、女子
と同じだという割れ目が出来てしまっているはずだった。
「あ、ダメだよケースケ、汚い手でオマンコ触ったら、病気になるよ」
「おま、チカちゃん、そんな言葉」
136名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:05:23.89 ID:co3yE0Pq
 吉里さんがとんでもない言葉を口走って、ケースケは慌てて手を離した。由比浜さんは
すっかり呆れて、チンチンを専用のビンに入れ、ラベルにケースケの名前を書いている。
 取れたチンチンは、三日後、男に戻れるようになるまでそうやってしまって、教室の棚
に置いておく事になっていた。
「オマンコでしょ、いひひ、オマンコ。お昼にはおっぱいも出来るよ、おっぱいー」
「やーめーろーよーっ」
 ケースケが嫌がるのを面白がって、吉里さんがエッチな言葉を何度も繰り返す。
 白椅子から自由になってすぐの内は、ズボンをはいてしまえば外から見た格好は男子の
時とほとんど変わらない。でも、時間が経つと、体もどんどん女子になっていく。
 この二時間目と三時間目の間の休み時間に『コビトさん』で女子にされると、給食の頃
には胸が痛かゆくなってくる。掃除の時間に雑巾がけをしてると、ズボンのお尻の所がき
つくなってるのが分かるし、その後、うっかりトイレに行って鏡を見ると、何となく、自
分が女の子っぽい顔になっている様な気だってしてくる。
 下校時刻にはすっかり女子になってしまっているから、腰のサイズが合わなくなったズ
ボンを時々ずり上げたり、シャツにこすれる胸をかばったりしながら帰らなきゃならない。
「あ、私バンソーコ持ってるよ、おっぱいに貼っとく?」
 由比浜さんが『白椅子』の前から離れても、吉里さんはしつこくケースケをからかって
いる。ケースケもお尻を丸出しにしたまま怒ってて、僕はふうっとため息をついた。
 吉里さんは、『コビトさん』でケースケしか狙わない。
 それは何だかうらやましい様な、でもやっぱり何かが間違っている様な不思議な感じが
して、僕は何度でもため息をつきたくなる。もちろん、僕がどうこう言った所で『コビト
さん』はやめさせられないのだけど、だから尚の事、ため息が出た。
 また机につっぷそうと思って、二人のいる方から目を離す。
 もうすぐ休み時間も終わりだな、と思ったそのタイミングで、僕はいきなり、誰かに後
ろから腕をつかまれた。指の感じと力の入り方で、女子だと分かったのは一瞬後だ。
「な、何?」
 あわてて振り返ると、河崎さんが僕をにらむみたいにして見つめていた。心臓がドキン
と鳴る。どうしたの、と聞こうとする前に、河崎さんは腕をつかんだまま僕の後ろに回り
こんだ。
 腕を引っ張られた僕の体は河崎さんと一緒に、机と逆向き、教室の後ろにぐるりと回る。
137名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:07:49.53 ID:co3yE0Pq
「ユータくん!」
 河崎さんがユータの名前を大声で呼んだ。ユータが僕の方を見る。僕も教室の後ろを向
いていたから、不意にユータと目が合った。
 それを、きっとしっかり見計らって、河崎さんは僕のシャツを思いっきりまくり上げる。
 叫ぼうとして吸い込んだ息は、そのまま肺に落ちて言葉にならない。
 僕の、ぷっくり膨らんでしまったおっぱいが、教室の空気と、ユータの視線に晒される。
 おっぱいに血が集まって、先っぽから体中が熱くなっていくのが分かった。
 河崎さんの手が動くのが見えた。今の僕のおっぱいよりはずっと冷たい指先が、つうっ
と胸の上をすべり、それから、きゅ、と力が入る。
「ひゃあっ!」
 甲高い、ヘンな声が出た。
 その途端、ユータのちんちんから物凄い勢いで精液が吹き上がる。
「きゃあ! すごい出た!」
「ユータ、こういうの好きなの? うわ、やだ、ヘンタイだ」
 女子のざわざわ言う声が聞こえてきた。ユータは何も言わずに、まだチンコをガチガチ
にしたまま、ぼうっと僕の方を見ている。ボクはまだ、何が起きたのか、ちゃんとは分か
っていなかった。
「ユータくん、すごいね」
 ふわりと、耳の中に河崎さんの声が入ってきた。おっぱいの上を、まだ指が動いている。
ふかふかと柔らかな肉をふにふにとなぞり、ぴょんと膨らんだおっぱいの先っぽを、くり
くりとこね回しながら、何度も行き来する。
「うわ、また硬くなってる」
「本当にヘンタイだ、早く取っちゃお」
 ユータが僕と河崎さんの方を見ながら、『白椅子』の方へ引っ張られていく。今出した
ばっかりなのにユータのちんちんはカチカチになっていて、歩くたびにひょこひょこと跳
ねているのが、なんだかはっきり見えた。
「キミがいなかったら、出してなかったかも」
 そう言って、河崎さんはそっと指に力を入れる。僕は、あ、とか、う、とか声を出しな
がら、ようやく、何がどうなったのかちゃんと分かった。
 僕は、オカズにさせられた。ユータが、おっぱいを揉まれる僕を見て、射精した。
138名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:09:56.50 ID:co3yE0Pq
「ひゅあ、やぁあ」
 何か言おうと思ったけれど、河崎さんの手のせいでふやけた様な声しか出ない。ぼやけ
た視界の向こうで、チンチンをガチガチにしたユータが『白椅子』に座らされている。
 おっぱいのせいでとっくにヌルヌルになっていた僕のオマンコから、ダメ押しみたいに、
汁が出て来た。パンツまで濡れているのが分かって、思わず股の間を手で押さえる。
 河崎さんの息が耳にかかる。体がしびれて、笑ってると気付くのに時間がかかった。
「えっち」
 足の間に挟んだ手を上から押さえつけられて、汁まみれのパンツが、チンチンの無い僕
の股に貼りついた。恥ずかしくて、頭の中がゆだっている様な気がする。
 河崎さんが、押さえた僕の手にぎゅっと力を込めた。指がパンツごと、股に食い込む。
「んくっ……!」
 叫び声をこらえて、身をよじった。河崎さんはやっぱり、耳元でくすくす笑っている。
「大丈夫、『コビトさん』しながらこっそり自分でする女子、結構いるよ」
 指が押し付けられているのに、手を無理矢理河崎さんに動かされる。手を引っ張られた
り、押されたりするたびに、足の間からじんじんと電気がゆっくり広がって、太ももが勝
手にヒクヒク震える。
「いや、はぅ、僕っ、男ぉ」
「三日に十分くらいはね」
 抗議しようとした僕に、河崎さんはあっさりと言い返した。
 『白椅子』に座らされた男子が男に戻るには、三日待ってから、ビンに入ったチンコを
保健室に持って行けば良い。
 けれど、保健室に行けるのは休み時間か放課後だけなので、帰り道では女子が『コビト
さん』をやっている。うっかり捕まったら、せっかく男にもどっても、すぐにまた女に逆
戻りだ。
 それに、女になる時と同じ様に、体が男に戻り切る時にも時間がかかる。
 だから、足の遅い僕は一学期の初めから、ずっとおっぱいが付いたままだ。
「それじゃあ、スイッチ入れるよー」
 『白椅子』の方から女子の誰かの声が聞こえて、僕の目の焦点はユータのチンチンに合
ってしまった。河崎さんの両手が、僕のおっぱいをゆっくりと撫でる。
 自由になったはずの手が、足の間に挟まったまま、ぐりぐり動いて止まらない。
139名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:16:23.39 ID:co3yE0Pq
「ほら、今ならチンチン、取られないんだから」
 河崎さんの声が、なんだか遠くから聞こえた気がした。
 体中が『白椅子』に入れられたみたいに、じんわり熱くてじんじんする。
 そうか、チンチンないんだから、取られないんだ。
 安心した僕の手が、オマンコを思いっきりこすり上げた。動かすつもりじゃなかったの
に、足がびくんと跳ね上がる。目に見えない何かが、すごいスピードで背中を駆け上った。
 どうしてもユータが見たくなって、閉じそうになった目をむりやり開ける。
 『白椅子』に座らされたユータのチンチンは、精液を飛ばしながら飛び跳ねた。射精だ、
と思ったせいで、頭の後ろがぞくりとしびれる。
 ぺちん、と音を立てて、チンチンが床に落っこちた。
 僕の座っていたイスが、ガタン、と音を立てた気がした。ひょっとしたら、泣いている
みたいな声を上げたかも知れない。河崎さんが笑い声も、こっちを見ているユータの目も、
その瞬間の僕には、あったのかなかったのかさえ、全部混じって分からなくなった。
 由比浜さんが、ユータのチンチンを拾って、ビンに入れる。
 休み時間の終わりを知らせる校内放送が、ぼんやりと聞こえた。女子がざわざわ話しな
がら、自分たちの席に戻る。体育館や校庭で遊んでいた男子が帰ってくる足音が、廊下の
あちこちから聞こえて来た。
 ケースケも、ようやくズボンを穿いて席についている。
 ユータはあわてて、パンツを拾いに走っていった。
 ウチの学校の女子は、『コビトさん』という遊びが大好きだ。
 僕はまだぼーっとしたままで、今度ユータが男に戻ったら、女子と一緒に『コビトさ
ん』をやってみようかなと、少しだけ思ってしまった。
140名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:19:46.62 ID:co3yE0Pq
おわり。

初めましてでした
ショタ→ロリが好きなので自家栽培していくがよろしいか
141名無しさん@ピンキー:2011/08/28(日) 22:49:21.29 ID:FWc4nU+J
GJ!続き期待してます。
高校生バージョンとかもみたいなぁ・・・・・とかリクエストもしてみる。
142名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 01:23:42.09 ID:ZYAt7/2C
射精させられてTSさせられる展開はたまにあるけどこの発想はなかった。
なにこの淫魔集団。大好きだ。
あと白椅子欲しい。
143名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 09:32:33.93 ID:1uyC9323
ここ数日投下の皆様、お疲れ様です。
なんか久しぶりに豊作モードになってて嬉しいねぇ
144名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 23:49:52.24 ID:JhLH0MYC
正常に異常な日常感がたまらん
凄くツボなので繁殖したら大喜び
145 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/08/30(火) 01:49:52.35 ID:+hrvEsbE
>>140
僕もコビトさんに誘って、ほしい
146騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 08:58:14.42 ID:ZbCQMOrS
一応これで最後ということで
ちょっと展開を急ぎすぎた感もありますが
147騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 08:58:37.88 ID:ZbCQMOrS
「最近、だいぶ女の子っぽくなりましたね」
「え?」
それはネーナに刺繍を習っている時の何気ない一言だった。
一瞬、あまりに意外な言葉に驚いて反応が遅れてしまった。
「冗談だろ? 俺は男だぞ」
「嬉しそうに刺繍を習ってるのに?」
「うぐぐ……」
考えてみたら最近、女としての生活に慣れすぎていたのかもしれない。
これは由々しき事態だ、身体が男に戻れない以上は
精神が最後の砦と言えるだろう。
精神まで女になってしまったら、しまったら……なんだろう?
「私は別に気に病むことはないと思いますよ」
「なんで?」
「だって、女の子としての自分に不満がないから、
だんだんと女の子っぽくなるんでしょう?
だったらつまり、今が幸せってことじゃないですか」
それはそうかもしれない。
ジェイムズがいて、ネーナがいて、たまにおば様が笑いかけてくれて、
刺繍や裁縫を習ってみて、出来たのをジェイムズにプレゼントしたり……
「というかジェイムズ様に惚れてるでしょ?」
ネーナはたまに毒舌だけど基本的に優しいし、ジェイムズはほんわかしていて
よく旅に出るけどすぐ戻ってくるし、
おば様は神出鬼没だけどおおらかで……は?
148騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 08:59:00.50 ID:ZbCQMOrS
「い……い……今なんつった?」
「ジェイムズ様のことが愛しくてたまらないのでは?」
「ば! 馬鹿を……言うな……よ……」
「ふうん、人間ってこんなに赤くなるものなのですね」
言われて顔を触ってみると、熱した鉄板もかくやと言わんばかりに熱くなっていた。
なんだこれは? いったい何が起こっている?
この数ヶ月、俺はジェイムズと一緒に暮らしてきた。
楽しい日々だった、友情を育んできたつもりだった。
それが、いつの間にか気づかぬうちに恋に?
「違う違う! ぜったいちがーう!」
「じゃあ想像してごらんなさい」
「何を?」
「ジェイムズ様に抱きしめられることをです」
「ジェイムズに……?」
「ほら顔がニヤけてる」
「嘘だー!!」
なんなんだ、いったいなんなんだ?
なんでこんなことになってるんだよ?
だって俺、元男だし。身分だって絶対違うし。
ジェイムズだって俺のこと男の友人と思って接してるはずだし。
もし告白なんてして気味悪がられたら……え?
なに考えてんだ俺は?
なんで告白なんてするんだよ?
分からない。
自分で自分が分からない。
自分の気持ちが分からない。
149騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 08:59:22.97 ID:ZbCQMOrS
「なんだか分からなくなっちゃった。
一人で考えさせてくれ」
そう言って俺は部屋を後にした。
ネーナが何か言おうとしたような気がするけど、
結局なにを言おうとしたかは分からなかった。

木陰、屋敷で一番大きな楓の木ノ下は俺の一番落ち着く場所だった。
そこで俺は一人黙考していた。
俺が本当は何を考えているのか。
ジェイムズのことをどう思っているのか。
ジェイムズにどう思われたいのか。
「分かんないな、なんか頭の中がグチャグチャだ」
風が楓の葉を鳴らせて実に心地よい。
だけどなんだか気持ちは沈んでいる。
「元気なさそうね?」
「おば様、二日ぶりですね」
気づけば目の前におば様が立っていた。
相変わらずジェイムズの姉のようにしか見えない。
「どうしたの? なにか悩んでいるようだけど」
俺は話した。
洗いざらいを、自分でも整理のつかない気持ちを。
そうして全部話したら、なんだかスッキリした。
「そう、じゃあオリヴィエちゃんはジェイムズのことが好きなのね」
「う……うん」
「じゃあ簡単よ、気持ちを素直に伝えればいいの。
あの子だって間違いなくあなたに惚れてるわよ」
「本当に?」
150騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 08:59:45.16 ID:ZbCQMOrS
「ここでお昼寝してるあなたを見て、優しく微笑んで眺めてるなんてことも
よくあったし、間違いないわね」
見られてたのか、というかどうしよう。
なんか凄く恥ずかしい。また顔が熱くなってくる。
「要は嫌われたくないんでしょう?」
「うん」
「だったら大丈夫、あの子はあなたを嫌いになったりはしないわ」
「そう……かな?」
「ええ……おっと、じゃあさよならね」
そう言っておば様は慌てて逃げていってしまった。
あの人はいつも神出鬼没だ。
出てくる時も去っていく時も唐突で、ま、好きだけどね。
というか、あの人が慌てて逃げるのって……
「今、母上がここにいなかったか?」
やっぱり……
「い……いたけど、今どっか行ったとこ」
やっぱりジェイムズが来た。
どうしよう、まともに顔が見れない。
「へえ、まあいいか。今日はオリヴィエに用があったから」
「な……なんだよ」
「私はオリヴィエのほうが私に話があると聞いて来たんだが」
「誰から聞いた?」
「ネーナ」
ネーナのアホぉぉぉぉぉぉ!!
あいつ絶対遊んでやがる。
この状況をどうしろって言うんだよ。
あとで絶対仕返ししてやるぅ。
151騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 09:00:07.51 ID:ZbCQMOrS
「オリヴィエ?」
「へ? な……なに?」
「顔が赤いぞ、熱でもあるんじゃないか?」
そう言ってジェイムズは俺の額に手を……
どうしよう、ジェイムズに触られてる。
大きな手、ひんやりしてる、優しくされてる……
ああ、どうしよう。幸せだ。
「あ……あのな、ジェイムズ」
「どうした?」
「俺、ジェイムズのことが好きだ」
「私もオリヴィエのことが好きだよ」
「違う、一人の女としてジェイムズのことが好きなんだ」
言ってしまった。
嫌がられたらどうしよう。
気味悪がられたらどうしよう。
そんな思いが頭を駆け巡る。
今度は怖くてジェイムズの顔が見れない。
どんな……顔をしてるのだろうか?
そっとジェイムズの手が俺の頭を撫でる。
ふと反射的に頭をあげると、そこには優しい顔で俺を見つめるジェイムズの顔。
「ずっと言おう言おうと思っていた。
君は自分のことを男だと言っていたから、
もし言ったら怒り出すんじゃないかって。
だけど言わせてもらうよ。
君が好きだ、私の物にしてしまいたい」
そう言って、ジェイムズは俺のことをギュッと抱きしめた。
152騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 09:00:30.26 ID:ZbCQMOrS
その晩、俺はジェイムズの部屋にいた。
「あのさ、さすがに決断早すぎないか?」
「いいじゃないか、早く俺のものにしてしまいたいんだ」
「いいけど、こんなツルペタな俺でも興奮する?」
「愛してるからな」
「ロリコン」
「好きな人がたまたまロリータだっただけだ」
「あはは」
ジェイムズの手でゆっくりと服を脱がされていく。
一枚、また一枚、少しずつ肌を露わにされ
最後に下着を脱がされた。
「綺麗だ」
熱い眼差しでそう言われて、俺の頭の中は湯だってしまいそうだった。
俺は急に恥ずかしくなって、ジェイムズが服を着てるのが悔しくなった。
「脱いで、見せて」
「あ……ああ」
ジェイムズが脱ぐと、そこには鍛え抜かれた逞しい肉体があった。
そうか、女の子からしたらこんなに魅力的なのか。
なんてことを考えながら、そっと視線を下に移す。
雄々しく猛り狂うジェイムズのそれ。
俺の中に入りたがっているのかと思うと、
何かお腹の奥がキュンと疼くのを感じた。
「オリヴィエ……」
「ん……ふう……」
優しいキス、軽く唇をついばむような甘いキス。
153騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 09:00:52.68 ID:ZbCQMOrS
俺はそれだけじゃ足りなくなって、舌を差し出した。
するとジェイムズもゆるゆると舌を差し出して絡めて来た。
ああ、ジェイムズの唾液が美味しいよ。
ずっとこうしていたいかもしれない。
だけど、なんだろう。
下腹にあたるそれが熱い。
そっと唇を離すと、唾液の橋がかかり、プツリと途切れた。
「オリヴィエ?」
「ジェイムズの、苦しそう。口でしてもいいか?」
返事は待たなかった。俺のほうがたまらなくなっていたから。
そっと手で握ってみる。
大きくて長くて、以前の自分のそれより遥かに立派だった。
(これ本当に入るんだろうか?)
そんなことを思いながら、パクリとくわえてみる。
それは頬張るという言い方が適切な大きさだった。
口内がジェイムズのでいっぱいで、隙間がほとんどない。
俺はかろうじて舌を動かしてしゃぶることしかできなかった。
裏スジやカリの部分を舐めあげると
ジェイムズが小さく呻いた。
(あ、気持ちいいんだ)
そう思った途端、しょっぱいものが口内に溢れた。
それは先走り汁だった。
快感を覚えたことの証明が現れ、俺は嬉しくなってしまった。
154名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 09:04:17.66 ID:7Beb7cpH
支援
155騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 09:08:28.30 ID:gP7xgz+6
ほとんど亀頭しかくわえられなかったけど俺は一生懸命しゃぶった。
すると……
「く……出る……」
不意にジェイムズのがグッと太くなったように感じた。
脈動、溢れる白濁。あっという間に俺の口内は
ジェイムズのでいっぱいになった。
仕方がなしに俺は次々に飲み干していった。
美味しい、そう思った。
愛する人の精液がこんなに美味しいとは思わなかった。
「ケプッ」
「大丈夫か? すまない、慣れてないから」
「いいんだ、それに嬉しいよ。
俺で気持ちよくなってくれて」
「今度は私が気持ちよくしてやる」
「え?」
不意にベッドに組み敷かれた。
「ひゃう!」
俺の大事なところにジェイムズの指が触れる。
背筋をゾクゾクとした感覚が走った。
「やっあっあっ…………」
ジェイムズが擦りあげるたびに、俺はビクンビクンと身体を震わせるしかなかった。
「んあぁぁ……ジェイムズ……」
恥ずかしい水音が響く。
俺はもうわけがわからなくて、ただただジェイムズの
指がおもむくままに身体を震わせるしかなかった。
「はぁ……ジェイムズ、もう……来て」
156騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 09:12:47.13 ID:gP7xgz+6
俺はもうたまらなかった。
これ以上されたら切なくて切なくて、
なんだか寂しい気持ちすらして来たところだった。
「いいのか?」
「うん、ジェイムズのこと感じてたいよ……」
ジェイムズは決心したような顔で俺の上に覆いかぶさって来た。
「行くよ」
「来て……あぁ……」
ジェイムズのペニスの先端が触れる。
それだけで、俺はたまらなくなった。
だけどそれだけじゃ終わらなかった。
「く……痛……」
「大丈夫か?」
「うん、だから最後までして?」
ジェイムズの喉仏が動く。
これは……唾を飲み込んでる?
そう感じた瞬間、ジェイムズの腰が沈んだ。
「あ……ああ……ぁぁ」
「オリヴィエ……」
狭い俺の中をジェイムズのがゆっくりと進んでいく。
穿つように掘り進むようにズブズブと。
あまりの痛みに掴んだジェイムズの腕に引っ掻き傷をつけてしまう。
「く……あぁ……あ!」
届いた、届いてしまった。
一番奥の大事なところに。
そこは赤ちゃんの部屋、神聖な場所だった。
それを意識した途端、そこがカァッと熱くなったような気がした。
「動くよ」
ジェイムズの腰が再び動き始めた。
157騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 09:14:06.51 ID:gP7xgz+6
あれから何分、いや何十分経っただろうか。
子宮を小突かれ、引き抜かれ、また小突かれ、
今や痛みは痺れの中に姿を消し、身体には力が入らない。
ただジェイムズのピストンに翻弄されてばかりいる。
まるで玩具にされたようだった。
ジェイムズに抱きかかえられ、まるでオナホールのように
上下に揺さぶられるのだ。
「あ゙ー……あ゙ー……」
もう何度絶頂に近づいたのか分からない、
でもそのたびにジェイムズは動きを止め、
俺が絶頂に達するのを邪魔するのだ。
「も……イって……中にらして……」
「いいのか? 妊娠したら……」
「妊娠? 赤ちゃんほしい……」
もうジェイムズが言ってるのもよく分からない。
ただ、ジェイムズの匂いだけが頭の中を支配した。
突如、ジェイムズが腰を動かし始めた。
「ひゃふ!? イく! イっひゃうぅぅぅぅ!!」
今度のジェイムズは止まらなかった。
絶頂に達してジェイムズに抱きつく俺。
足が勝手にジェイムズの腰をホールドしてしまう。
「出すよ、私の子を生んでくれ」
「生むぅ! ジェイムズの赤ちゃん生むぅぅぅぅ!!」
激しい奔流が膣内を駆け巡った。
158騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 09:15:12.17 ID:gP7xgz+6
射精しながらのピストンで膣襞に精液が塗り込まれているのが分かる。
どんどん溢れる精液はいつしか膣内を満たし、子宮を膨らませ始めた。
「あ……あ…………」
俺は力いっぱい抱きついた。
愛する人の精液を一滴たりと逃さないようにするかのように。
「ひゃふ……あふ……」
そうしていつしか意識を失っていた。


私はずっと孤独だった。
屋敷には大勢の少女たちがいて、誰もが親しみをこめた眼差しを向けてくる。
だけど彼女らは違った。
私の地位に遠慮する姿勢が、さらに私を孤独にした。
だけどオリヴィエだけは違った。
あけすけで無遠慮で虚飾なんて器用なもので飾れない。
いつしか彼女に恋をした。
嫌われたくなかったから黙っていたが。
それでも愛していることに変わりはなかった。
だから彼女に告白された時はしまったと思った。
男のほうから先に言うのが作法だと思っていたから。
彼女は今、私の隣でスヤスヤと寝ている。
シーツには血の跡、彼女が僕のものになった証。
「……んにゅ……ジェイムズ……好き」
なんて愛おしいのだろうか。
私はきっと彼女を守り続けていく。
初めてあったあの日のように。
159騎士と少女3 ◆YMwSWNMzA6 :2011/08/30(火) 09:16:39.69 ID:gP7xgz+6
終了です
本当はオリヴィエが魔王に誘拐されて
全身を開発されたあたりでジェイムズが助け出すとかも考えてたけど
まあ、ラブラブにしといたほうが無難かと
160名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 10:57:50.37 ID:y7VgPBYn
これはいいものを見せてもらえましたGJです
魔王ルートもちょっと見てみたかったりして
161名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 11:19:56.71 ID:n/SM1ydv
GJ!
確かに、今回のを「結」とするなら、願わくばもうワンクッション「転」に相当する話が見たかったかも。
でも、大変自分好みの流れではありました。お疲れ様です。
162名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 12:37:52.33 ID:D0Xqr1D+
ふう……乙
163名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 13:22:11.82 ID:pEK6s6l2
遊戯王らしきカードゲームの勝負で、「淫魔の宴(だったっけ?)」的なカードを使われて、主人公が主人公の持ってるメイドのカードのキャラになってしまう、ってのを昔読んだ覚えがあるのだが誰か知ってる人いないか?
164名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 13:31:56.53 ID:oo0h8ZSV
>>140
GJ!
165名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 13:34:51.02 ID:ouJAAm7n
GJ!
・・・なのだが最初の星間航行船の話はなんだったんだろう?

魔王ルートは見てみたかったなー
山賊たちも手下になってたりして
「……ちゅぱ……んちゅ……んぅっ……」
個別指導の塾の一番端にあるブースで小さく篭った水音が響いていた。
そのブースの中ではスーツを来た講師の、机の下の股間に顔を寄せてご奉仕する、まだあどけなさの残る少女の姿があった。
学校が終わってからそのまま家に寄らずに来ているため、彼女はまだ彼女が通う名門女子高のセーラー服を着ており、肩甲骨より少し上くらいまである髪を
ご奉仕の邪魔にならないようにゴムで纏めている。
二人のいるブースはちょっとでも近くに誰かが来たら気づかれてしまう程度にしか高さの無い仕切り板で囲まれただけのものであり、事実隣のブースで今勉
強を教えている講師が立ち上がりでもすれば様子がおかしいことが分かってしまうだろう。
机の上には講義が始まって20分以上が経つというのにまだ一度も開かれていないテキストとノート、それにペンケースがあるだけでとても講義の最中といっ
た状況ではない。
「そろそろ出すよ」
少女にすら聞こえるか聞こえないか程度の声で呟いた講師はその数秒後小さく体を震わせながら、あどけない少女の口の中にその欲望を吐き出した。
「んんっ……えぅ……んぐっ……」
頬を紅潮させつつ、講師の大きな手に頭を撫でられながら、その白濁を嚥下する少女に講師は、
「良かったよ、唯」
と労うような言葉をかけた。少女はその言葉に普段の無垢な少女にしか見えない彼女のどこに眠っていたのかと思うほどの妖艶な笑みで返す。
ところがそれに続けて講師が、
「こんな顔見せられたら誰も疑わないよね、『先生』ぇ?」
と意味深なからかうような言葉を投げかけると、
「やぁん、もうそんなこと言わないでよ、せんせぇ」
と先程より更に紅潮の度合いを増した顔で抗議する。
「悪い悪い、悪かったって」
講師の半笑いでの全く悪びれない謝罪に怒った唯がぽかぽかと痛みのない抗議を加えると、講師は苦笑しつつ、机の下から顔を上げた唯の頭を改めて優しく
撫でて謝罪をした。
「俺が先生な松川悠で、お前が生徒な伏見唯、だもんな」
そうだよ、間違えないでよと目の前の唯が念を押すその言葉にはいはいと相槌を打ちつつ、元々唯であった講師は心の中で二人にあったこれまでのことを思
い出していた。

そして久しぶりの長文に疲れてしまった。
気合が入れば続き書きます。
168名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 01:59:41.82 ID:VzYha7sW
シチュは素敵だと思う
ただもうちょっとまとまってから投下した方がいいんじゃない?
まあとりあえずGJ
こんにちは
エアリィさんです。

二十三話出来上がりました。
これから投下したいと思います。

以下の注意書きを読んでいただき、苦手な方はNGまたはスルーしてください。
よろしくお願いします。

※注意!
・エロくないです。
・♀→♂への変化あります。
・台本形式です。
・22レスくらいあります。

以上、スタートです。
 大樹「ただいま・・・」
 紗英「あら、お帰りなさい。あなたの方が早いなんてね。まだみゃ こは塾から帰ってないのよ。」
 大樹「あ、ああ・・・実は、え、駅前でみゃこと会ってな、明日美ちゃんと一緒だったんだよ。
 それで今日は彼女のご両親がいないからって話になって、
 みゃこが・・・明日美ちゃんちに泊まることになったんだ。だから心配ない、大丈夫だ。」
 紗英「・・・ふーん・・・そう、まああなたが良いって言ったなら良いんじゃない?」
 大樹「ああ、ちゃんと失礼のないようにって注意したから大丈夫だ・・・」
 紗英「・・・あら?あなた・・・ちょっと疲れてる?」
紗英は大樹の微妙な表情を見抜いていた。
しかし大樹は言葉を濁してごまかそうとする。

 大樹「えっ?そうか?」
 紗英「ええ、なんか顔がやつれてるっていうか、目の下すごい隈よ。」
 大樹「あ、そ、そうか・・・ちょっと最近忙しくて色々あったからな・・・そう、色々・・・」
 紗英「ふふふ、お疲れ様。とりあえずお風呂に入ってきたら?それからご飯にしましょ。
 今日はあなたの好きなハンバーグよ。」
 大樹「ありがとう。じゃ、早速風呂に入らせてもらうよ。」
紗英は大樹の様子がおかしいので、何かを感じ取ってはいたが、
大樹自身が”心配ない、大丈夫だ”とはっきりと言ったことに対して信じることにした。
彼女は大樹の言葉には真実が隠れていることを知っている。
だから、彼が大丈夫と言うなら大丈夫だと紗英は確信していた。

そして、ミーヤが魔法少女たちの前から消えて二日が経過した・・・
スピカたちは全力でイオ、ミーヤを捜すが、魔力の痕跡すら見つけることができないでいた。

大樹は何の手がかりも得られないまま少しでも美夜子の手がかりとなるものは無いかと捜し歩く。

大樹は美夜子が西田家に来てからの思い出の地を巡り、美夜子の痕跡を捜し歩くのだった。
家族で行ったレストラン、遊園地、動物園、公園、かつて迷子になった森、学校、児童施設跡、
そして幼少期の美夜子が実親と住んでいた、アパート跡・・・
今はもうアパートはなく、駐車場となっている場所に立ち大樹は物思いに耽る。

 大樹「スピカ、やっぱり魔力の痕跡は見つからないか?」
 スピカ「・・・僅かながら・・・でもこの魔力の痕跡はかなり古いわ。」
 大樹「確かにミーヤ・・・美夜子の魔力なのか?」
大樹はミーヤではなく美夜子と言いなおす。
大樹は美夜子はミーヤであるということを認めた上で二つの存在を受け入れようとしているのだった。
 スピカ「ええ、ここでかなり大きな魔力の爆発があったのね。未だに魔力を感じるなんて・・・」
 大樹「そうか・・・美夜子がここに住んでいたのは大体10年前・・・やっぱりあの事件は・・・」
 スピカ「ええ、間違いないと思うわ。ここで・・・ミーヤが生まれた・・・」
大樹の言う”あの事件”とは、美夜子の実の両親が強盗殺人事件に巻き込まれ、
惨殺されたという迷宮入りの事件のことである。
未だに犯人が見つかっていないので迷宮入りとなっているのだが・・・
実際に手を下したのはミーヤとなった美夜子であることは明白だった。
しかし、そのことに気がついても声に出すことはできなかった。

 大樹「くそっ!レグルスの時もそうだったが、なぜどこにいるかわからないんだ・・・」
 スピカ「焦ってはだめよ。多分空間の狭間に入り込んでいるんだと思う・・・
 そこから出てくれば反応があると思うんだけど・・・」
 大樹「魔力を逆探知するのは?」
 スピカ「・・・灯莉さんの時と同じ、魔力が逆流してやられると思うわ。
 多分、リゲルが”羽化するまで”って言ってたからそれまでは出てこないつもりね。」
 大樹「そうか・・・その羽化するまでっていうのがいつなのか・・・
 そもそも”羽化”というのがどういうものなのか・・・」
 スピカ「リゲルの新しい技術だから詳しいことはわからないけど・・・恐らくは相当なパワーアップをしてくると思う。
 そして・・・ウィッチーズスペースが無くてもこの世界で魔法を行使できる力・・・」
大樹とスピカは人間世界で魔法を行使された場合の影響を想像すると恐ろしくなった。
大惨事になるに違いない。
そうなったら・・・

 大樹「こっちで魔法使われたら大変なことになるな・・・
 俺らのハイディメンションモードはこっちでは魔法使えないのか?」
 スピカ「リゲルが設計した隠しモードだから、はっきり言ってわからないわ。
 もしかしたら変身に制限はないのかもしれない。」
 大樹「制限?」
 スピカ「今だから言うけど、実は魔法少女は通常空間でも変身しようとすればできるわ。
 でも通常モードの場合、対消滅反応の危険があるから変身に制限が掛けられて変身できないようにしているの。」
 大樹「そうだったのか。じゃあ、最初からハイディメンションモードの場合は、
 変身できる可能性があるってことだな。」
 スピカ「そうだけど・・・でも危険よ?対消滅してしまうかもしれない。」
 大樹「ああ、わかってる。こっちでの変身は最後の手段だ・・・」
その最後の手段を使わないことを願う大樹であったが・・・
あたりはそろそろ夜の帳が下りる時間帯にさしかかるところだった。
大樹の頭上に広がる空は彼の心を見透かしているように重く分厚い雲に覆われ始めていた。
しかし胸に去来するざわめきは何か・・・
 大樹(なんだろう・・・この違和感・・・まだ探していないところがあるような気がするのに・・・
 どうしても思い出せない・・・どこだ・・・どこだ・・・なぜ思い出せない!!)

 大樹「なぁ・・・まだ探していない場所があるんじゃないかと思うんだが・・・
 それがどこなのかわからない・・・なにか心当たりは・・・ないよなぁ・・・」
 スピカ「うーん・・・思い出せるなら魔力を辿ってみるけど・・・遠く?」
 大樹「いや・・・すごく近くだと思う・・・だけど・・・どうしても思い出せない・・・」
 スピカ「・・・どこなのかしら・・・もしかしたらその場所が二人のいる場所なのかも知れないわね。
 私たちの記憶にプロテクトをかけたのかも。」
 大樹「すごく重要な場所のような・・・」
 
 スピカ(・・・!?何・・・この違和感!?これは・・・)

 大樹「ただいま。(・・・ん?)」
 紗英「おかえりなさい。今日は早かったのね。」
紗英はいつものように大樹を出迎える。
家の中は美味しそうな夕餉の香りが漂っていた。
いつもの家、いつもの風景。
しかし大樹は安寧でなければならないはずの自宅の様子に僅かながら不快感を覚えていた。

 紗英「みゃこも帰ってきているのよ。」

 大樹「そうか。
 ・・・なんだって?みゃこが帰ってきている?」
一瞬大樹はそのまま紗英の言葉を受け流してしまうところだった。
自分の耳を信じることができずもう一度聞き返してしまった。

 紗英「だから、明日美ちゃんのところからみゃこが帰ってきてるのよ。」
確かに玄関にはみゃこの靴が揃えて置いてあった。
何故玄関の扉を開けた時に気が付かなかったのだろう。
同時にどうしても思い出せない探していない場所が何か・・・思い出すことができた。

 大樹(そうだ・・・!美夜子の自室だ!!なんで思い出せなかったんだろう!)
 スピカ『・・・家の扉を開けた途端すさまじい魔力が漏れ出してきたわ・・・
 こんな強い魔力・・・信じられないっ。』
スピカはテレパシーで大樹に話しかける。
 大樹『そうかこの感じは魔力か・・・今の俺でも感じることができる・・・何か強烈な不快感だ・・・』
 スピカ『大樹・・・気を付けて・・・』
 大樹『ああ・・・わかってる。それと・・・さっき言ってた思い出せなかった場所・・・
 美夜子の部屋のことだ・・・』
 スピカ『やっぱり・・・凄まじい魔力が美夜子ちゃんの部屋から流れてきている。』

 紗英「あなた?大丈夫?顔色真っ青よ?」

 大樹「それよりも・・紗英、みゃこは・・・大丈夫か?」

 紗英「どうしたの?いつものみゃこだったわよ。」
大樹のおかしな質問に紗英は不思議そうに答えた。

 紗英「とりあえず夕食にしましょう。みゃこがお待ちかねよ。
 あなたが着替えている間に用意しておくからね。」
 大樹「わかった。」
紗英は玄関から台所へ移動すると、いそいそと夕食の仕上げにとりかかった。
大樹が着替え終わるとちょうどダイニングテーブルには夕食が盛り付けられた皿が並べられていた。
そしてリビングにはソファーに座っている後姿の美夜子がいた。

 紗英「あら?あなたまだ着替えてないの?・・・どうしたの?二人とも。」
紗英が疑問に思うのも無理はない。
美夜子はソファーに座ったまま後ろを振り向こうともしない。大樹はそんな美夜子を仁王立ちのまま後ろから見ている。
その異様な光景に違和感を覚えないものはない。
無言のまま動こうとしない。いや、できないのだ。
二人の間の沈黙が痛い・・・
その長いとも短いともいえない時間の中で最初に沈黙を打ち破ったのは大樹だった。

 大樹「美夜子・・・か?」
美夜子は後姿のままふっと鼻で笑った。
 
 美夜子「・・・あたりまえじゃない。ただいま、お父さん。」
いつの間にか大樹の足元にスピカが寄り添っていた。
 大樹「スピカ・・・何もするなよ・・・ここは俺が何とかするから・・・」

パキッ

 紗英「どうしたの?二人とも・・・早く席について。」
パキパキッ・・・
増大する不快感・・・
その不快感・・・魔力のプレッシャーに大樹は押しつぶされそうだった。

 大樹「紗英・・・い、今すぐここから離れるんだ・・・」
 紗英「え?どうしたの?」
 大樹「そうだ・・・ビ、ビールを買ってきてほしい・・・」
 紗英「ビールなら出てるじゃない。」
大樹はチラリとテーブルの上のビールを見る。
相変わらず美夜子は後姿のままだ。

 大樹「あ、ああ・・・ちょっと別の種類のビールが飲みたいんだ・・・」
 紗英「ええ?贅沢言わないの。出ているのを飲んでよ。」
 美夜子「ふふふ、お父さん、あんまりお母さんを困らせたらだめよ。」
美夜子がソファからすっと立ち上がる。

 来る!

そう思った瞬間であった。ソファにいたはずの美夜子が視界から消えた。
大樹はとっさに紗英を抱きしめ、守る。

 大樹「ぐあっ!!」
大樹は背中に衝撃を感じた。

 紗英「あ、あなた?一体どうしたの・・・?
 きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!あなた、その背中!?」
紗英が抱きついたまま動けないでいる大樹の背中を見るとざっくりと爪のようなもので抉られており、
血がドクドクと流れているのを見た。

紗英はいつの間にかダイニングテーブルの横に移動していた美夜子を見る。
相変わらず美夜子は背を向けている。
しかし、後姿からかすかに覗く右腕が異様であると紗英は気がついた。

 紗英「み、みゃこ?その右手・・・どうした・・・の?
 そんな変な手袋・・・あっ・・・そうだ。お父さんが・・・怪我をしてるの。」
紗英はまさか美夜子が大樹を攻撃したなど夢にも思っていなかった。
いや・・・理解できていなかった。
そして、その美夜子の右手はおよそ人間とは思えない黒く、鋭い爪が備わった異形であった。

 美夜子「やっぱりお父さんはそうすると思った。
 すばらしい夫婦愛よね。」
美夜子は異形の右手の鋭い爪でダイニングテーブルをキリキリと引っかいている。
よほどその爪は鋭いのか、引っ掻くたびにテーブルは削れているようだ。
 紗英「美夜子、早くしないと・・・お父さんが!血・・・こんな血・・・止めないと・・・死んじゃ・・・どうして。
 美夜子、救急車呼んで!救急車!!」
 大樹「ううっ・・・お、俺はいいから・・・早く・・・逃げろ・・・」
 紗英「あなたを置いて逃げるなんてできるわけ無いじゃない!
 美夜子にすぐ救急車呼んでもらうから!」
床は既に大樹から流れ出ている血で水溜りを作っていた。

 美夜子「お父さんなら大丈夫よ。それくらいの怪我。
 だって魔法少女に変身したら一発で治っちゃうもの。」

 大樹「み・・・やこ・・・おまえ・・・」
 紗英「ま・・・魔法少女?何を言っているの?そんなアニメの話をしている場合じゃ・・・」
 美夜子「今日はね・・・二人に挨拶をしにきたのよ。
 生まれ変わった私を見てほしくって。ああっなんて素晴らしいのかしら。
 力が溢れかえるわ。ゾクゾクする。」
美夜子は右手だけでなく、徐々に体を異形化させていった。
体中からバキバキと肉体が変質していく音が聞こえる。
変質した部分は服を下から押し上げ、ビリビリと破いていった。

 紗英「美夜子?・・・あなた・・・?」
 美夜子「お父さん、早くしないと死んじゃうよ?
 さあ、見せてあげなよお母さんにさ。」

 大樹「・・・見せたらどうなるのか・・・知っているんだな?」
 美夜子「さーねぇ。」
 紗英「あ、あなたたち・・・さっきからなにを・・・」
 大樹「紗英・・・俺は・・・お前を絶対に守る・・・何があってもだ。
 信じてくれるか?」
 紗英「う、うん・・・でもあなたこそそんな怪我で・・・」
 大樹「みゃこの言うとおり、俺は大丈夫だ・・・だから・・・ぐふっ・・・」
 
既にかつての美夜子の姿はそこには無く、完全に異形の姿と化していた。
右腕だけでなく左腕も禍々しい姿になっており、胸には四色のハーティジュエルが浮かび上がり、
背中には蝙蝠のような黒い翼を広げている。
そして口には牙が生え、瞳は赤く、頭からは角が生えている。
およそ人間の姿からはかけ離れたものになっていった。

 美夜子「変身しないなら無理やりにでも変身させてやる。」
美夜子の右手から閃光がほとばしる。
躊躇無く二人に魔法を放った。

 大樹「紗英ぇぇぇ!!!」
第二十三話「Warrant!さよなら・・・」

その攻撃に、対消滅反応がどうとか、自分が消滅するとか考える余裕など皆無だった。
大樹は紗英の目の前で魔法少女へと変身して光球を防いだ。
爆発音が響く。
エアリィと紗英がいる場所を除きリビングは半壊してしまった。

 紗英「生きてる・・・?」
紗英の目の前には背中から翼の生えた白銀に輝くコスチュームを着たピンク色の髪の女の子が立っていた。
エアリィである。

 紗英「たい・・・き?どこ?
 な・・・なに・・・この光・・・」
紗英の体が緩やかに光り輝き始めた。
同時に紗英の目の前に立っているエアリィの体も光を放ち始める。

 スピカ「これは・・・!対消滅反応・・・?」
エアリィの光と紗英の光が互いに引き合うように放電している。
二つの光が引き合っていたかと思うと、一瞬で光が二人の間で一つになり強い光を放つ。
その強い光は中央でゆらゆらと均衡を保っていたが、
何かの力が作用しているようにエアリィの方へ引かれていった。
光がエアリィに触れると、バチバチと音を立てる。
するとエアリィは苦しみ始めた。

 エアリィ「きゃぁぁぁぁ!!ぐっくふっ・・・私が・・・俺が・・・無くなる・・・俺が・・・」
 紗英「何が・・・何が起こっているのよ!何でよ!大樹はどこに行ったの?!」
エアリィの体内に光が吸い込まれると、エアリィの苦しみは頂点に達する。
そして紗英はエアリィから発せられる強い光に包み込まれた。

そこで紗英の見たものは筆舌に尽くしがたいものだった。
 紗英「・・・!ここは!?大樹!?絵梨ちゃん?なんなの!?どういうことなの!?」
 大樹「ううっ・・・ぐうっ!!紗英・・・」
 エアリィ「紗英・・・ううっ!くるし・・・っ!」
大樹とエアリィは向き合うように浮遊していた。
二人の表情は苦痛に歪む。
エアリィと大樹が向かい合ってクルクルと回りだす。
その回転は目で追えるほどの速度であるのだが、徐々に二つの体に変化が現れ始めた。
エアリィの体がはっきりと形作られ、逆に大樹の体が砂像が崩れるようにサラサラと拡散していく。

 紗英「大樹!大樹!?どうしてなの!??」
紗英は拡散していく大樹だった砂粒を集めようとするが、無常にも手のひらから逃げていく。
その代わりにその砂粒は光の粒子となって紗英の体に吸収されていった。
二人を包む光は弱くなってエアリィの体だけを包み込む。

エアリィは意識を取り戻し、紗英の顔を見つめていた。
177魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E :2011/08/31(水) 17:09:39.08 ID:q4RHHk6C
連続投下規制
178魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E :2011/08/31(水) 17:10:54.24 ID:q4RHHk6C
あれ?投下出来ない…
 スピカ「た・・・大樹・・・大樹の命が・・・消えた・・・」
 エアリィ「はぁっはぁっはぁっ・・・くっ・・・紗英・・・よく聞いてくれ・・・俺は大樹だ・・・
 こんな姿をしているが・・・この姿じゃないとお前を守れなかった・・・」
 紗英「絵梨ちゃん?・・・あなた・・・大樹だったのね・・・」
 エアリィ「・・・俺は必ず美夜子を取り戻す・・・あんな姿をしていても美夜子は俺たちの娘だ。」
 紗英「わからないよ・・・どういうことなの?」
 エアリィ「今は・・・詳しい説明はできない・・・でも俺は・・・ずっと家族を愛している。
 ・・・紗英、いままでありがとうな・・・そして・・・さよなら。」
 紗英「大樹!!!どうして?」
 エアリィ「紗英、必ず美夜子を元に戻すからな・・・また元の家族に・・・」

エアリィは自分の中の大樹という存在が霞のように消えていったのを感じながら、
紗英に、大樹に別れを告げる。

 エアリィ「・・・美夜子!あなたを絶対に助けるから!!」

 美夜子「ふんっ何を言ってるの?助けるってばっかみたい。
 私は私、昔っからかわりゃしない・・・人間が憎い・・・お前らが憎いっ。」

 エアリィ「そんなの嘘だ!!私にはわかる!あなたは心の優しい子だ!」

 美夜子「知った風な口を聞くなぁぁぁ!!!」
美夜子は異形の両腕からエアリィに向かって光球を放つ。
エアリィはその攻撃を片手でしなやかに受け流し、魔法のエネルギーを消失させた。

 美夜子「もういいっ!手加減は無しだ!消滅させてやる!!」
ふわりと少しだけ浮かび上がると美夜子は姿を消した。
一拍遅れて頭上で轟音が鳴り響く。
見上げると天井には大穴が開いていた。

 エアリィ「紗英、ここは危険だから遠くへ逃げて。
 そうだな・・・明日美と連絡とって彼女に会って・・・連絡はスピカにしてもらえば良いから。」
 紗英「え・・・でも・・・。」
 スピカ「ごめんなさい・・・あなたたちをこんなことに巻き込んでしまって。
 エアリィの・・・大樹の言っていることは本当よ。危険だからここを離れるわ。」
 紗英「だって・・・危険ならなおさら・・・」
 エアリィ「私なら大丈夫、さ、早く行かないと!」
 紗英「うん・・・わかった。気を・・・つけてね・・・」
 エアリィ「うんっ。まかせて。大丈夫だから!」
 スピカ「さ、行くわよ!」
エアリィは走り去っていく紗英の後姿を見届けると力強く大穴の開いた天井を見つめる。
間違いない・・・はるか上空から巨大な魔力を感じる。
 エアリィ「こんな巨大な魔力・・・放ったらこのあたりが消し飛んじゃうじゃないっ。」
美夜子と同じようにふわりと少しだけ浮かび上がると一瞬のうちに天井の大穴を通って飛び立つ。
エアリィは美夜子のいる高度まで到達すると、今まさに放たんととする美夜子の魔法に向かって矢を放った。
ゴゥッと周囲の空気を巻き込みながら美夜子が作り上げた魔力のエネルギー球に当たり、消し飛んだ。
遠くでゴロゴロと雷の鳴る音が聞こえる。
曇天の空の下、二人は対峙していた。

 エアリィ「はぁはぁっ・・・そんなことさせないんだから!」
 美夜子「本当の姿になった私に勝てると思ってるの?
 さっきの攻撃でみんな一緒に消し飛んじゃえば苦しまずに死ねたのに。」
 エアリィ「勝ち負けの問題じゃないよ。さっきも言ったでしょう。
 私はあなたを取り戻すって。」

 美夜子「はぁ?わけわかんない。お父さんこそ聞いてた?
 私は昔から変わってないの。あなたたちの娘として生活していたのはただの演技!」
 エアリィ「演技のわけない!私はあなたが森の中で彷徨っていた時の涙を忘れない。
 あなたの笑顔を忘れない、お母さんの料理を食べているときの幸せそうな顔を忘れない。」

 美夜子「だからっ!」
 エアリィ「それも全部演技だって言うの?
 じゃあ・・・なんで泣いているの?」
 美夜子「!?」
美夜子ははっとして自分の顔を触る。
涙は流れていない・・・
そして、ポツリと涙の代わりに雨が降り出した。
雨は徐々に強くなっていくが、二人は濡れることなど気になるはずも無い。

 美夜子「涙なんて流していないじゃないか!」
 エアリィ「涙を流していないと自信を持って言えるなら・・・
 なんで顔を触ったの?心の中で泣いていると感じたからじゃないの?」
 美夜子「くっ!騙したな・・・」
 エアリィ「いいえ・・・涙を確認したのはあなたの心がそうさせたんだよ。
 私にはわかる。あなたの心はあのときのまま・・・助けを求めてる・・・泣いているの。」
 美夜子「うるさい!泣いているとしたらお前らを殺せるという嬉し涙だろう。
 おまえに・・・おまえらに私の何がわかるって言うんだ!こんな話し合いなんて無意味だ!
 今すぐ死ねぇぇぇ!!」
キュィィィィィ
ドォォォン!!

美夜子の背後にはエネルギーが充填されてぼんやりと光り始める。
そして複数のエネルギー弾をエアリィに向けて一斉掃射。
ところが、エアリィは放たれたエネルギー弾全てに矢を打ち込んで音も無く消失させた。
美夜子はすかさずエアリィとの間を詰め、自らの拳に魔力を込め殴りかかる。
拳は帯電しながら凄まじいスピードでエアリィに襲い掛かるが、
エアリィはそれ以上の速度で全て受け流していく。
美夜子はエアリィに攻撃を加えていくが、逆にエアリィは美夜子に一切手を出さなかった。
 美夜子「はぁはぁはぁ・・・何故反撃してこない!何故攻撃しない!
 せっかく大きな力を手に入れたと言うのにつまらないじゃないか!」
 エアリィ「私はあなたの心を知りたいの。だからまだ攻撃しない。
 それに、大きな力なんて持っていても無意味だよ。」
 美夜子「まだ言うか!!私はあんたを親だと思ったことなんてないと言っているじゃないか!
 私にはそんなものは必要ない。邪魔なだけだ。」
美夜子は右手を鉄砲を撃つように人差し指をエアリィに向ける。
美夜子の指先に光が集まっていく。

パンッ
指先から光弾が発射。
エアリィはピクリとも動かない。

チュイィィン!
光弾がエアリィの左頬を掠め、左側の髪の束を揺らす。
エアリィの頬からツツーッと血が流れ出てくる。
血が流れるそばから魔法により傷口が塞がっていく。
 
 エアリィ「私は・・・私は最初からあなたのことずっと娘だと思っているよ。
 あなたはうんと小さいときからつらい思いをしていたのはわかってる。
 私たちは・・・それを忘れろとは言わない。乗り越えろとも言わない。」

パンッ
光弾はエアリィの肩を掠める。
 
 エアリィ「ただ・・・つらかったらいつでも泣いていいんだよ。
 叫びたかったら叫んでもいい。私たちはいつでもあなたのことを待っているから。」

パンッパンッ
ヒュンッヒュンッ
光弾は大きくエアリィを外れる。
美夜子は何度も何度もエアリィへ向けて光弾を撃ち込もうとするが掠りもしなくなってしまった。

 美夜子「うるさいよ・・・どうして・・・そんなこと言うのよ・・・
 私はこんなにも人間を憎んでいるのに・・・お父・・・エアリィ・・・私と戦いなさい・・・」
 エアリィ「美夜子・・・あなたの本心はわかったよ。いいよ、私と戦いたいのなら私を攻撃してきなさい。
 全部受け止めてあげるから。」

 美夜子「どこまでも私をコケにするのね・・・いいわ、お望み通り攻撃してあげる。
 容赦はしないから覚悟なさい!おおおおおおおおっっ!!!エアリィィィィィ!!!」

美夜子の全身が帯電しバチバチと音を立てる。
周囲の空気はオゾン臭が漂ってくる。
それを見てエアリィは球状魔方陣を展開、それを収縮させ全身に纏わせる。
全身に魔術コードが光り浮かび上がる。
 エアリィ「全力できなさい。私も全力で応えてあげるから。」
 美夜子「元よりそのつもりよ。」
二人はゆっくりゆっくりと一定の距離を保ちながら移動していく。
美夜子が魔法を放てばエアリィが矢を打つ。
エアリィがパンチを繰り出せば美夜子はキックで応戦。
しかし、二人の攻撃はどれも決定打となるようなものは無かった。

そして二人はお互いにお互いを攻撃しながら徐々にスピードをあげていく。
美夜子がエアリィのスピードを上回ればエアリィが追いつき、
逆にエアリィが美夜子のスピードを上回れば美夜子が追いつく。
攻撃をしながらどんどんスピードを上げていく。
二人の戦いは分厚い雲を突きぬけ、はるか上空で凄まじいスピードの中行われていた。

 エアリィ「エアリィ!シュート!!」
無数の環状魔方陣を伴った矢が美夜子を襲う。
しかし美夜子に当たる直前に消失。

次に美夜子は背中に車輪のような放射状円光を輝かせ円周上から無数のレーザービームを発射。
エアリィは魔方陣で防御しつつ飛び火が町へ被害を及ぼさないように消失させた。

 美夜子「お父さん、余裕だね。そんな自分に集中したほうがいいよぉ。」
 エアリィ「これが私のやり方なの。大丈夫、あなたには絶対なにも壊させないんだから。」

 美夜子「ふーん。私はそれでも普通に攻撃するけどねぇ!」

美夜子の胸に埋め込まれているハーティジュエルが光る。
パキパキパキ・・・・
美夜子の周囲に巨大な氷柱がいくつも形成される。
それぞれの氷柱にもやのように魔力が纏っている。
ズズズッ
 美夜子「あははぁ・・・すごいでしょう。私、あなたたちの魔法使えるのよ。」
 美夜子「エギュイーユ」
氷柱はエアリィに発射される。
エアリィは氷柱に向かって手をかざすと魔方陣を展開、氷柱は粉々に砕け散る。

 エアリィ「エアリィ!シューティングスター!!」
無数の矢が美夜子を追尾するが、美夜子は指先からエネルギー弾を発射し、全ての矢を打ち落とす。
その間も二人のスピードはますます速くなっていき、空中に二人の軌跡が筋を描いていく。
軌跡は螺旋状に絡まってどんどん伸びていく。
止まることなく二人の技の応酬は延々と続いていった。
 美夜子「紅炎縛陣!」
 エアリィ「きゃっ!」
エアリィは一瞬で炎の渦に包まれるが、爆焔の中から回転しながら炎を振り払い脱出。
回転しながら次の技を繰り出すエアリィ。

 エアリィ「エアリィ!ホークダウン!!」
エアリィの放った矢は超高度まで打ちあがり、美夜子の頭上へと落ちてくる。
しかし美夜子が手を上に翳すと矢は乾いた音を響かせ消失。

  美夜子「きりが無いわね・・・それじゃあこんなことをしたらあなたはどうするかしら?」
美夜子は上昇していく。
エアリィは美夜子を見失わないように一定の距離を保ちながらついて行った。
二人はぐんぐん上昇していき、雲の中へ・・・
雲を突き抜けると夜空に綺麗な満月が浮かび上がっていた。
美夜子は、その蒼い月を背にすると異形の両腕を開く。

 美夜子「ルナティックフォール!」

 エアリィ「美夜子!?」
美夜子の周囲の空間が円形に淡く光り、それはまるで美夜子が負っている月自身が光っているようだった。
光は一際大きくなると地面に向かって撃ち放った。
その光の巨大さ故か速度はとても遅く見えたが、実際にはとてつもない加速で地球の引力に引かれていった。
ゴゴゴゴ
地球が揺れるとはこのことを言うのだろうか。
美夜子の巨大すぎる魔法は地球にもう一つの月を作り出し、そして落下を続けている。

 美夜子「私の魔法術、初めて見せるよね。
 これが地上にぶつかったらどうなるかねぇ!?」

 エアリィ「っく!間に合え!間に合え!!」
エアリィは方向転換をし、放たれた光球を追いかける。
光球はすさまじいエネルギーによる衝撃で分厚い雲を散らし、大雨であった地上を一瞬にして月明かりで照らした。
エアリィは音速の壁を超え、光球に追いつくべくさらにスピードをあげる。
光球が地面に当たろうかというとき、エアリィは光球を受け止めた。
しかし、衝撃が強いのだろうバチバチという音とともにエアリィは苦悶の表情を浮かべる。
エアリィの全身に浮かび上がっている魔術コードが目まぐるしくカチャカチャと書き換えられていく。
美夜子が放った魔法を消失させるため、エアリィの魔方陣の処理がオーバーロード寸前だった。

 エアリィ「ぐうっ!すごい力っ・・・処理・・・仕切れてない!せめて・・・跳ね返せたら!」
 美夜子「お父さん、横がお留守だよ。」
魔法を受け止めているエアリィの横にいつの間にか美夜子が立っている。
両手のひらに魔法を湛えながら・・・

 エアリィ「しまっ・・・た・・・」
時間は少し戻り、紗英とスピカは駅にいた。
 スピカ「明日美たちにはもう伝えてあるからすぐに来るはずよ。」
 紗英「ええ・・・」
 スピカ「紗英さん。大丈夫?」
 紗英「もういろいろなことが一気に起こりすぎて混乱してしまうわ。
 何が起こっているの?なんで猫のあなたがしゃべっているの?なんで大樹が絵梨ちゃんなの?」
 スピカ「そうね・・・とりあえず皆が来たら説明するわね。」

そして少しした後、明日美、萌波、灯莉がやってきた。

 明日美「そう・・・紗英さんの目の前で変身せざるを得なかったと言うのね・・・」
 灯莉「ということは・・・」
 レグルス「そうね・・・大樹さんはもう・・・」
 紗英「どういうことなの?大樹に・・・何が?」
 スピカ「実は・・・」

スピカは今までに起こったこと、人間の世界とスピカたちの世界、美夜子に何が起きているのか、
そして大樹はどうなってしまったのかを説明した。

紗英は驚いた様子だったが、スピカからの説明をしっかりとかみ締めるように聞いていた。

 紗英「じゃあ・・・私の目の前で変身した大樹は・・・もういなくなってしまった・・・ということ?」
 スピカ「ええ・・・ごめんなさい・・・」
 紗英「いいえ、あなたが謝ることではないわ。私も同じ立場だったとしたら、大樹と同じことをしたと思うから・・・
 そう・・・大樹が絵梨ちゃんだったのね・・・実は絵梨ちゃんと大樹・・・似ているなってずっと思っていたの。」
 明日美「そうなんですか?絵梨・・・大樹さんは絵梨のときは仕草も言葉遣いも女の子だったし・・・」
 紗英「明日美ちゃん、私が何年大樹と一緒にいると思ってるの?
 絵梨ちゃんに始めて会ったときにこの子は大樹なんじゃないかって思っていたわ。
 でも、そんな非常識ありえないと思って否定はしたけどね。」
明日美にニッコリと微笑んだ。 
そして紗英は改めて真剣な面持ちで話を続ける。
 紗英「それよりも・・・美夜子ね・・・彼も言っていたけど、あれが美夜子の本心とは思えない。
 私と話するときの目は本当にキラキラと輝いていたもの。あれは嘘や演技でできるものじゃない。」
 明日美「だから大樹・・・さんも美夜子ちゃんを倒すのではなくて助ける、取り戻すと言っていました。」
 紗英「そうね、彼ならそう言うわね。そして、絶対にそれを実現させると思う。
 もちろん、あなたたちの協力も必要よ。それはあの人も良くわかっていると思う。」
 萌波「ええ・・・確かに大樹さんはそういう人です・・・
 私の閉じていた心を開いてくれたのも彼でした。」
 紗英「ふふふ、でしょう?私の夫はすごいんだから。
 あーあ、でも嫉妬しちゃうな。こんなかわいくて素晴らしい仲間と戦っていたなんて。」
 灯莉「ご、ごめんなさい・・・私たちとは決していかがわしいことなんてなくて・・・」
 紗英「あはは、わかっているわよ。あの人はそんなことをするような人じゃないもの。」

 スピカ「皆、早くエアリィのフォローに行かないと!」
 明日美「そうね。紗英さん、私たち大樹さんを助けてきます。」
 紗英「・・・お願いします。大樹を・・・美夜子を助けてください・・・」

そして明日美たちはエアリィと美夜子の戦場へ向かっていった。
 紗英「はーあ・・・こんなすごいことしてたなんてね・・・ちょっとショックかも・・・
 大樹・・・無事でいて・・・いやだよ・・・本当にいなくなっちゃったの・・・大樹・・・
 私、寂しいよ・・・大樹がいないと・・・大樹・・・」

 紗英「・・・さよなら・・・なんて言いたくないよ・・・言わないでよ大樹・・・私・・・」
紗英は気丈に振舞ってはいたが、自分の娘が世界の破壊者となり、
さらに最愛の夫も消えてしまったことが相当の重荷になっているのだろう。
皆が去った後、緊張の糸が切れ思わず弱音を吐いてとめどなく涙が溢れ出してくる。
しかし、紗英は涙を拭い立ち上がる。

 紗英「ぐすっ・・・泣いている場合じゃないわ・・・大樹が戦っているのに・・・
 私が何もしないわけにはいかない!私も・・・行かなくちゃ!!」
紗英は急いで明日美たちを追いかけていった。

 紗英「みんな!待って!わ、私も着いていく!」
 明日美「紗英さん・・・危険です!ここで待っていてください!」
 紗英「危険は承知してるわ。私は美夜子の母親であり、大樹の妻なの。
 二人だけの問題じゃない。だから私も連れて行ってくれないかしら。」
 明日美「スピカ!どうすれば・・・」
 スピカ「さっきの対消滅反応で魔法への拒絶反応はでなくなっていると思うから・・・
 私たちができうる限り強力な防御シールドを紗英さんに展開するわ。気休めにしかならないと思うけど・・・
 無いよりはましだと思う。本当に・・・覚悟できていますか?」
紗英は無言で頷いた。
少しの沈黙の後スピカは答える。
 スピカ「わかりました。あなたを連れて行きます。
 でも私たちが安全だと思うギリギリまで近づけるだけですよ。」
 明日美「ええ、おそらくそれ以上先に近づくとさすがに命の保証は・・・」
紗英は首を横に振る。

 紗英「覚悟していると言ったでしょう。私の家族が命の駆け引きをしているのよ?
 私が怖がってどうするの。そんなのは気にしないで頂戴。」
紗英は少し震えてはいるが、声は凛としていた。

 明日美「紗英さん・・・さすが大樹と結婚するだけのひとですね・・・これは勝てるわけ・・・ないか・・・」
 紗英「あ・・・明日美ちゃん・・・あなた・・・」
 明日美「それ以上は言わないでください。あたしの幼い憧れみたいなものですから。
 ごめんなさい変なこと気づかせちゃって。」
 萌波「明日美さん・・・」
 明日美「いいんだってば!さ、みんな変身するわよ!」

 萌波灯莉「「ええ!」」
 明日美萌波灯莉「「「アクセプト!!!」」」

彼女たちはそれぞれハイディメンションモードに変身した。
白銀に光り輝くコスチュームに身を包み、紗英を連れて空中へと飛び上がった。

アーシィたちはスピカから戦場の状況を確認していた。
 アーシィ「じゃあ、エアリィとミーヤはウィッチーズスペースじゃなくて今この空間で戦っているというのね。」
 スピカ「ええ、前に言っていた通り、ミーヤはこの世界で魔法を行使できるようになったみたい。」
 アクエリィ「では、二人の戦いは一般人にも丸わかりってことじゃことなのかしら?」
 スピカ「そのままだったらね・・・だから、私は二人に不可視フィールドを展開させておいたの。
 これなら普通の人には二人の戦いは見ることはできないわ。」
 アクエリィ「ちょっと待って頂戴。見ることはってことは・・・まさか・・・」
 スピカ「ええ、そのまさかよ。二人の戦いの衝撃はそのまま伝わるわ。」
 フレアー「じゃ、じゃあこの遠くのほうで鳴っているこの音は・・・雷じゃなくて二人の戦いの音ですか?」
確かに灯莉の言うとおり、遠くの空からドォーンドォーンという鈍い音が響いているのが聞こえてきていた。
そして時折、上空を覆う分厚い雲の中で稲光のように光るときがあった。
 スピカ「そうね、この音、二つの巨大な魔力がぶつかり合う音だわ。」

魔法少女たちがエアリィと美夜子のいる場所へと近づくにつれ、
二人の戦闘が凄まじいものだと言うことがわかった。
187魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E :2011/08/31(水) 17:15:20.39 ID:q4RHHk6C
連続投下規制
188魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E :2011/08/31(水) 17:16:16.05 ID:q4RHHk6C
もう一回
 紗英「美夜子・・・大樹っ・・・」
 アーシィ「こ、これが・・・二人の戦い・・・」
 アクエリィ「あれが今のミーヤの姿なの?人間の原型を留めていないじゃない。」
 フレアー「そうです・・・ね・・・どちらかと言うと無獣に近いような・・・」
 アーシィ「とにかく、エアリィを助けるわよ。」
とは言うものの、いくら彼女たちでも二人の戦いに下手に介入してしまえば周囲に被害が出てしまうことは必至で、
どのようにしたら良いか考えあぐねていた。
よく見ると、エアリィはミーヤからの攻撃を避けるときや返すとき、
周囲に被害が出ないように攻撃エネルギーを霧散させたり、上空へ弾き返したりしていた。

 アクエリィ「エアリィさんには攻撃に集中してもらって、
 エアリィさんへの防御と町の防御は私たちがやるというのはどうかしら。」
 フレアー「そうですね。それなら十分エアリィさんのサポートになると思います。」
 アーシィ「ちょっ、ちょっとみて!あのミーヤの魔法・・・受け止めてる!?」
 フレアー「エアリィさん危ない!!!」
 アーシィ「ここからじゃ間に合わない!!」

美夜子が放った巨大な光球を受け止めているエアリィの真横に立ち、魔力を両手に溜め込んでいる。
彼女は防御ががら空きとなったエアリィに対して攻撃を加えようとしていた。

 美夜子「お父さん、横がお留守だよ。」
 エアリィ「しまっ・・・た・・・」

ヴゥーーンバチバチッ
まだエアリィは巨大な光球を支えている状態だ。両手が塞がりどうすることもできない。
光球から手を離せば町は焦土と化す。
手を離さなければ自身が傷つく。
この二択はエアリィにとってどちらを選ぶまでも無かった。
美夜子はゼロ距離で両手に湛えた魔法を容赦なく撃ち込んだ。
バチッバチバチッキュイィィィン
 
 エアリィ「かはっ!っつぅぅぅ!こっのぉぉぉ!!いっけぇぇぇぇぇ!!!!」
エアリィは巨大な光球を力を振り絞り弾き返す。
が、横からの攻撃を防ぐことは叶わず、美夜子の魔法をまともに食らってしまった。
しかも、今まで受け止めていた魔法とは別属性の魔法を撃ち込まれたため、
防御魔術コードも対処できなかったようだ。
エアリィの体表面で爆発、周囲に肉が焼け爛れる匂いが立ち込める。

 美夜子「ふはははっ。さっさと避けておけばよかったものを。
 いつまでも受け止めているからそういうことになるのよ。」
 エアリィ「ぐううっ・・・ああっ。」
 美夜子「こんなに焼け爛れちゃって・・・カワイソ。」
倒れているエアリィを片手で持ち上げる美夜子。
美夜子はエアリィが負った火傷の一番ひどい場所をザラリと舐める。
 エアリィ「や・・・やめっ・・・ううっ。」
190魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E :2011/08/31(水) 17:17:45.41 ID:q4RHHk6C
連続投下規制いいいぃ
通常の人間であれば生死に関わるような火傷であったが、
魔法少女である彼は焼け爛れた皮膚がすぐに回復し始め、
数分もしないうちに立ち上がることができた。
 エアリィ「はぁっはぁっはぁっううっ。」
 美夜子「当然よね。これくらいで死なれちゃ面白くないわ。
 でも、そんなんで息上がっちゃってお父さん運動不足じゃないの?」

しかし、この火傷により大きく体力を消耗してしまったのは確実であり、
美夜子にかなりのアドバンテージを与えたことになってしまった。
ところが、この絶望的な状況の中でもエアリィは瞳の輝きは消えていなかった。

 エアリィ「美夜子・・・俺は美夜子のこと理解しているつもりだった。
 俺とお母さんといることでお前の悲しみは癒えているのだと思った・・・」
 美夜子「なに語っちゃってんの?遺言ってやつですかぁ?あははははっ。」
 エアリィ「お前と本物以上の親子になれていると思っていた・・・
 でも・・・それは俺らの自己満足だったんだな・・・お前の悲しみなんて何一つ理解なんてしていなかったんだ。」
 美夜子「うるさい・・・うるさい・・・うるさい!!!」
美夜子はエアリィの語りに耳を塞ごうとするが、どうしても塞ぐことができなかった。
そのため、わざと大声を出してエアリィの言葉を掻き消そうとする。
しかしエアリィlの言葉は直接美夜子の心に入り込んでくる。
拒絶しても拒否しても美夜子の意志とは裏腹にエアリィの言葉に耳を傾けてしまう。

 エアリィ「お前とこうやって本当にぶつかり合っていたら・・・お前の悲しみが俺の心の中に入って来た。
 森の中での一件以来、家族になれたんだ、やっと美夜子が心を開いてくれたと思っていた。」
 エアリィ「・・・まだ・・・俺にはどうしていいかわからない。
 でも・・・これだけは言える。私は・・・そしてお母さんはあなたをいつまでも・・・どんなときでも・・・
 愛しているよ。証明なんてできないけど・・・それでも、この気持ちは本物だよ。
 そして絶対に私はあなたを守ってみせる。」
エアリィは優しさに満ちた笑顔で美夜子に微笑む。
対照的に美夜子は怒りに顔が歪んでいた。
 
 美夜子「笑わせるな・・・笑わせるな・・・愛?理解?そんなもの私は求めていない!
 破壊!破壊こそ全て!私の欲求を満たすものだ!ほら、こんな風に。」
エアリィのはるか下で一瞬光り続いて轟音が響き渡る。
はっとして下を見ると、西田家が大破しているのが見えた。

 美夜子「あはははぁ。物が壊れる音はなんて心地良い音なんだろう!
 壊れちゃったねぇお父さん、まだローン残っていたよねぇ。邪魔な思い出もなくなっちゃったねぇ。」
エアリィは唇を血が出るほど噛み締め、目を閉じた。
エアリィの言葉に抗うことができぬのなら破壊行動でエアリィの言葉を止めてしまえばいい。
そう思ったのだろうか・・・しかし、エアリィにはそのようなことは通用しなかった。
 エアリィ「家が壊れたからってなに?そんなのまた建てればいいの。
 思い出?それもまた新しく作ればいい。でもそれは私とお母さん、そして美夜子がいないと作れないの。
 西田家は三人揃って初めて成立するの。誰が欠けてもだめ。あなたがいなくちゃだめなのよ!」
 美夜子「私を・・・必要とする人間なんていない・・・そんなのまやかしだ・・・私は一人でいい・・・
 そんなもの必要ない!もう思い出など作る必要ない!それに見ろ!お前たちとの思い出は灰と消えた!」
 エアリィ「ううん、違うよ物はなくなっても決して消えないよ。
 私とお母さん、美夜子の思い出は記憶と心の中に残っているから。
 美夜子の心の中にも残っているはず・・・さあ、思い出して御覧。楽しくなかったなんて言えないはずだよ。」

 美夜子「思い出したくない!そんなの嘘だ!まやかしだ!
 もう・・・何もいらない・・・何も・・・ぐっくぁぁぁぁぁっあっあっあっあっ。」
美夜子は頭を抱え、苦しみ始めた。
体が再び変化を始める。
頭部に生えている角は大きくなり、2対から4対に増えた。
足は履いている靴を突き破り大きく獣のような足へと変化。
爪はますます鋭くなり背中に生えている黒翼も巨大化する。
さらに尻からはトカゲのような尾が伸びていた。
そして胸に集中していた四つのハーティジュエルは美夜子の胸部を守るような鎧のような形へと変化した。

 エアリィ「美夜子・・・」
 美夜子「ふぅーっふぅーっぐぅぅぅぅっ!エ、エアリィ!もう・・・もう・・・うんざりだ!
 殺してやる殺してやる!死ねぇぇぇぇぇぇ。」
美夜子はエアリィに向かって突進していった。
自らの体にエアリィと同じような魔術コードを纏わせて。
エアリィの魔術コードと違うのは、彼女のは防御に徹していたものだったが、
美夜子のは純粋に攻撃のみに特化した物だった。
つまり美夜子は自らの体を武器にしてエアリィを屠ろうと言うつもりだった。
そうすることで思い出も何もかも消滅させられると考えたのだろう。

しかし・・・
 アクエリィ「リフレクシオン!!」
パキィィィィン!
美夜子の攻撃エネルギーはアクエリィのリフレクシオンによって自分に跳ね返ってダメージを受ける。
 美夜子「ぐうっ!!!余計なことはするなぁぁぁっ!!!」
しかし、自分に向けられた痛みなど物ともせず、美夜子の顔は苦痛に歪みながらもリフレクシオンを突破。
 アクエリィ「な、なんてこと!?最大魔力のリフレクシオンだったというのに!」

 アーシィ「こうなりゃ連続で防御魔法よ!!」
 アーシィ「アースウォール!!」
 フレアー「紅焔龍壁!」
 アクエリィ「クアチュオールリフレクシオン!」
 美夜子「邪魔だぁぁぁ!!」
アーシィは大地の壁、フレアーは炎のバリア、アクエリィは四重のリフレクシオンを展開させた。
さすがの美夜子もこれらの防御シールドの前では容易に前へ進めず勢いは落ちかけていた。
ところが、その防御シールドでも美夜子の純然たる力で今まさに破られようとしていた。
美夜子は魔法少女らの防御シールドの力によって相当なダメージを負っている。
しかしもはやそれくらいのダメージなど関係なかった。ただエアリィへとたどり着こうと必死だった。
それはミーヤとしての心か美夜子としての心か・・・

 美夜子「ぐぅっ!!!もう少し!もう少しでエアリィ!お前を!お前を殺せるぅぅぅぅ!!!
 早くお前にたどり着けぇぇぇもうすぐだもうすぐだぁぁぁ!!!」

 エアリィ「みんな、ありがとう・・・大丈夫。私は娘と通じ合わなくちゃならないの・・・
 今も彼女は悲しみに満ち満ちているの・・・私は・・・大丈夫だから・・・ありがとう・・・」
そしてエアリィは防御コードを解いた・・・
あろうことか・・・魔法少女の変身も解いた・・・
絵梨のそばには・・・

 絵梨「あなたをこんな異常な力でねじ伏せちゃだめだよね・・・
 力と力のぶつかり合いをしていてこんなことを言うのもなんだけどさ・・・でもぶつかり合ったからこそわかったんだ。」

 絵梨「あなたのその涙を拭えるのは魔法少女の力なんかじゃない。」
 絵梨「!紗英・・・」
 
 紗英「そうよ、あなたの悲しみは私たち親子が全部引き受けるから・・・もう・・・」

 絵梨紗英大樹「「「泣かないで・・・」」」

 美夜子「泣いてなど・・・そんな戯言・・・泣いて・・・など・・・どうして・・・・
 どうして殺せない!何故!あと少しなのに!!」

美夜子の鋭い爪は絵梨と紗英の首筋数センチのところまで迫っていた。
その今まさに殺そうとしている美夜子の異形の瞳は暖かくて冷たくて悲しい少女の瞳に戻り、
銀色の粒をポツリポツリと落としていた。

 紗英「美夜子・・・ごめんね・・・私たちあなたのこと何にもわかってあげられていなかった・・・こんなになるまで苦しんで・・・
 一人で悩んで・・・抱え込んで・・・つらかったよね・・・」
 絵梨「ごめんな・・・みゃこ・・・俺たちはいつまでもずっと一緒だよ・・・」
 美夜子「おかあ・・・さん・・・おとうさん・・・ごめ・・・ごめんなさ・・・い・・・
 いま・・・まで・・・あり・・・が・・・とう・・・でも・・・もう・・・」
美夜子の瞳から涙が止めどなく流れ、何かを二人に訴えかけようとしていた。

 美夜子「もう・・・だめ・・・私が・・・なくなる・・・だか・・・ら・・・私を・・・」

 紗英「だめ・・・だめよ・・・美夜子・・・だめ・・・」
 絵梨「美夜子!!!気持ちをしっかり持ってくれ!!!大丈夫だ大丈夫!
 必ず俺たちがお前を助けるから!!!そんなこと!!」
 
 美夜子「ころ・・・して・・・」
 
 美夜子「ころして・・・ころして・・・でないと・・・わたし・・・」
 
 美夜子「もうお父さんたちの悲しい顔・・・見たくない・・・わたし・・・ころしてぇぇぇぇ」
美夜子の悲痛な叫びが夜空に響く。

 絵梨「美夜子・・・」
 
泣き叫び続ける美夜子の前に一つの影が現れる。
 イオ「美夜子・・・悲しみが溢れたね・・・君ほどの大きな器・・・巨大な魔力・・・
 すべてを露呈させるのにはずいぶん時間がかかった・・・」

 イオ「さあ、今こそ君の魔力全てを開放するんだ。」

 スピカ「リゲル!!!!」
 
 絵梨「もうやめて・・・もうやめてよぉぉぉ!これ以上私たちの生活を家族を邪魔しないでぇぇぇ!!」

 美夜子「ぐ・・・・ぐぁあぁぁぁぁああああぁあぁぁ!!!」
 
 美夜子「苦しい!!!っやめてっパパ!!ママ!!!もうしないっからぁぁぁぁぁぐっぅううううっぅわたし・・・
 いいこでいるからっっつああああああ!!!お父さん!お母さん!!!たすけぇぇぇっっってぇぇぇっぇぇっぇ!!!
 ぐるるるぅぅぅ殺してやる殺してやる!!!!何もかも壊してやる!!!!!ぐぅぅぅぅっつつ!!!」

 スピカ「こんな魔力!!!世界のバランスが崩れる!!!」

 イオ「素晴らしい魔力だ!この魔力、僕が全て引き受けよう!!」

イオは美夜子から溢れ出る魔力の中心に入り、美夜子と融合を始める。
すると揺らぎでしかなかった魔力が徐々に形を現し始める。
そして現実世界は大地は揺れ、雷鳴轟き、風が吹き荒れていた。

 アクエリィ「な・・・なんですの?この巨大な・・・」
 アーシィ「無獣?いや魔力が桁違い・・・こんな、こんなのって!!」
 絵梨「返せ!返せ!!!リゲル!!俺の娘が何をしたっていうんだ!返せよぉぉぉ!!!」
 フレアー「絵梨さん!!このままじゃ危険です!!!すぐに変身してください!!!」
 絵梨「美夜子が・・・美夜子が・・・やっと正気を取り戻したんだ・・・なのに・・・なんで・・・なんでなの???
 美夜子がなんでこんな目に合わなきゃならないの!!!」
パァン!
 絵梨「紗英?」
泣きながらも凛とした表情のまま絵梨の頬を叩いた紗英であった。
目を白黒させながら叩かれた頬をそっと触る絵梨。
同時に何かに気がついたようにはっとした表情になる。

 紗英「目が覚めた?あなたがしっかりしなくてどうするの!?あの苦しそうな美夜子見たでしょ?
 助けてって言ってたでしょ!?今こそ、あなたが全力で美夜子を助けなくてどうするの!!!」
 紗英「大樹!あなたは!あの子の!父親でしょ!どんな姿に!なっても!!」
紗英は絵梨の両肩をつかみガタガタと揺らす。

 絵梨「そうだ・・・そうだよ!俺は美夜子の親父なんだ!絶対!絶対助けてやる!!」
 紗英「それでこそ私の愛した男よ!!いってらっしゃい・・・あなた・・・必ず帰ってくるのよ・・・」
 絵梨「ああ・・・もうさよならなんて言わない・・・行ってくる!!」

 絵梨「アクセプト!!」
 絵梨「キューティメタモルトランスレーションエアリィアップ!ハイディメンション!」
 
次回予告
悲しみが溢れた美夜子、イオとの融合により巨大な陰の魔力を露呈させる。
イオはこの力を持って二つの世界の境界を取り払おうというのか。
絶望的な力の前で魔法少女は何を思う。
そしてイオの本当の目的とは。
次回「Xenograft!長かった。」
フレアーHD「あなたは決意を胸に前へ進むことができるかしら?」
投下は以上です。

紗英に正体をばらしてしまったためにもう大樹には戻れなくなってしまいました。

本作でやりたかったことの一つでした。

そして美夜子がイオと美夜子が融合してしまいました。

今後、物語は終わりに向けて戦闘描写ばかりになっていきます。

ではまた次回まで〜
198名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 17:28:38.51 ID:ZFEVaWGt
病的なものを感じる
199 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/08/31(水) 18:28:11.84 ID:jF4iCvOD
>>197
マジ泣いたわ。作者さん、最後まで完走してくれよ。続きを待ってる。
200名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 18:44:41.85 ID:Vd4SW5dH
>198 人はそれを廚二病と呼ぶ。

もちろん大好物だ
201名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 20:08:14.90 ID:LUSCv7b5
とりあえず前に投下があったんだから最低でも24時間は時間空けた方がいいとは思った。
202名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 20:17:52.68 ID:BHI3WynY
>201じゃあ、次回からテンプレに盛り込むよう、スレ終盤になったら提案してくれ。
203名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 20:37:33.68 ID:rlWq2nLp
投下があったから24時間空けるってのは違うと思うんだが
あえてテンプレに盛り込むなら投下する10分前くらいに投下宣言をするとかかな
204名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 21:53:21.91 ID:CWNVmMGO
>>202
テンプレに盛り込むべきルールじゃなくて、書き手にとってのマナーの一つとしてのルールじゃないだろうか。
スレのローカルルールのように明文化するまでも無い暗黙の了解的な約束事だと思うよ。
自分も書き手やって長いけど、どこのスレへ投下するときも、24時間ルールは守ってる。
被りそうな時は事前に24時間ルールに基づき、明晩投下しますと宣言してる。
言うなれば書き手の良心、社会道徳みたいなものじゃないかな。

そんな意味では投下乙だけど、俺も残念だ。
やはり24時間は空けて欲しかった。
前に投下した人が長文と自称されてる掌編だったとしても、ね。
205名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 22:09:28.05 ID:bsy3kOeC
なんか、またまた拙作が原因でおかしなことになってしまいました。
前回の投下時に投下予告していながら投下出来なかったりしてしまったので少し荒れてしまいました。
そのため今回は前の作品から12時間以上経過してるし、良いかなと思って予告なしで即投下したのですがこれも良くなかったみたいですね。
ごめんなさい。
次回はこれまで通り予告してから投下します。
206名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 22:15:47.88 ID:LZEgxhGs
>今後、物語は終わりに向けて戦闘描写ばかりになっていきます。

こっちのがよっぽど問題じゃないのかよ…
207名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 23:18:25.86 ID:vGrooAKS
あとどれくらい続くんだ?
このスレに収まりきれないくらいだったら、
別スレを建ててくれよ
208名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 23:31:14.98 ID:iGxGL3Px
つーかエアリィ専用スレ立ててそっちでやれ
209名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 23:52:18.51 ID:hF3DZJ3I
>>206
びっくりしてあぼん解除して確認しちゃったよ
ほんとだったよ
210名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 00:39:15.07 ID:piW1patc
さすがにアラシだと思えてきた
211名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 01:25:13.05 ID:sYAcQbkX
最初からそうだろ
エロもなしに通算500kb超えだぞ
212名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 01:28:26.16 ID:6QTNWB8u
ぶっちゃけそこまで書けるってだけで尊敬出来るレベル
213名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 01:38:24.33 ID:PZfmvQbn
自サイトでやれって言われても聞かないしねこの人

昔このスレで「アルマ」っての投下した人がいて、その人も長いってかなり叩かれてたんだけど(part35)
個人的にあの人が書いてたのはエロくてよかった。
ただこの人はエロ無しなうえ、20倍は長いからなあ

いやはやなんとも
214名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 01:54:05.40 ID:QehsLOMw
何処にでも面の皮の厚い奴は居るんだよな
215名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 02:05:02.20 ID:sYAcQbkX
>>213
彼は不必要に叩かれてたな
なんかその前にも不必要に叩かれたやつがいたがもう忘れた
216名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 02:28:31.25 ID:hXz71uFV
お前らいちいち絡むなよ
せっかく透明あぼーんにしてる意味がなくなるだろ・・・
217名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 05:28:55.81 ID:O2fKUyh4
エアリィとか議論したければしたらばとかに板立ててそっちでやってくれ…
>>216も言ってるけどあぼーんの意味が無くなるから
218名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 07:21:19.29 ID:H6w+v9dS
極論おもしろければいいよ。オリジナル魔法少女スレがあるが、TSスキーとしてはこっちが適切と思うんだ
219名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 07:40:37.36 ID:HJrNnA/t
いやさすがにそれは違う。
エロければ良いとは思うが、面白いだけならPINKでなく全年齢対象の板でやったほうが良い。
もしくは小説投稿サイトか。
その方が大勢に見てもらえる。
220名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 07:45:05.47 ID:H6w+v9dS
つまりここはニッチなジャンルだと。
認めるけどさ
221名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 07:57:31.75 ID:K+dn7qas
ちょっとエロをいれれば文句言われない
222名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 08:12:20.65 ID:swLy8bRW
ジャンルでもスレ違いでもなくて板違いなのが問題なんだよ
エロ小説雑誌にノンエロ少年漫画の脚本を長期連載してるようなものなんだぜ

キャラや物語を書くのにエロが邪魔とか公言して叩かれたことがあったが、
あの時にお引き取り願うべきだったんだろうな。結果論だが。
つーかそれすら震災前のことなのか…
223名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 08:43:37.39 ID:mlkKEMO1
LADYリンクスの悪口はやめろ(違)
224名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 09:07:09.18 ID:pJkmaJYO
おまいら文句を言わずに黙ってスルーしろ。
荒らしを呼び込む隙をわざわざ作るな。
真性キチガイが住み着いてるスレなのを少し位は省みろ。
しぶといゴキブリは汚い場所だから住み着くんだ。

平穏で住人民度が高いスレにはキチガイ荒らしは住み着かない。
エロパロ板の真理だろうに。
225名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 09:35:44.29 ID:gjowHQ48
>>222
確かにな。
あの時作者自身も別の所に行こうとしてたようだしそのまま出て行って貰えば良かったな。
それに何度か出て行く話もあったしその度にお引き取り願う機会を逸していたんだなあ
226名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 09:38:54.63 ID:KbKYEFBb
>>224
そのセリフもう聞き飽きた
227名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 10:17:57.80 ID:9DzNifXM
いっそのこと次スレのテンプレに
エアリーとその類似作品は投下禁止
って盛り込むとかどう?
228名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 10:28:21.02 ID:ou/Va4yT
>>226
真性の荒らし君乙w
229名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 10:29:29.48 ID:sYAcQbkX
ケンカはやめて〜
230名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 10:52:39.29 ID:mZ31DciZ
>>228
真性の嵐は >>199
231名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 11:48:42.75 ID:zTC0uGhR
投下のたびにスレがこんなになるのに投下し続ける作者かっけー(棒)
232名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 11:53:32.12 ID:PZfmvQbn
作者も意固地になってるから今さら出ていかないでしょ
出ていくフリだけして、少数の人に引き止めて貰い、要望があったので続けますと言う。
このパターン
233名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 11:58:39.86 ID:zfHESHFI
またこの流れか
非エロなのにエロパロ板に書くという不思議
234名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 12:45:57.22 ID:F3iJXGEn
前スレからしか見てないけど投下のたびにこんな感じなのかい
235名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 15:31:00.33 ID:zTC0uGhR
まとめwiki更新されないのはなんでだろう。
まだ忙しいのかな。それとも他に何かあるのか。
236名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 17:49:19.36 ID:13t49+HI
特定の作者を排除しようとするのは良くないと思う。
237名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 18:02:57.14 ID:zTC0uGhR
>>236
>>233

明らかにスレ違い
238名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 18:18:21.22 ID:ou/Va4yT
『出てけ!』



『こっちに行け!』

は、全く違うものだ。
そこを理解しような、坊や。
次に書き手デビューする人間を育てる為にもな。
239名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 19:08:54.28 ID:5x3PAxgw
エアリィさんは楽しみにしている口だけど、支援所図書館かpixivあたりでやってもらったほうが
さすがに良かったかもね
毎回毎回こんな流れになるよりはお互いのためだろう
240名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 19:09:54.32 ID:zfHESHFI
part1の頃から見てたけど、スレの趣旨が随分と変わったんだな
241名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 20:07:26.46 ID:O2fKUyh4
スレの初めのころはみんな考えてることが同じだったよな
だんだんにBBSPINKの意味さえも履き違えてきている人がでてきて困る
242名無しさん@ピンキー:2011/09/01(木) 20:41:59.53 ID:swLy8bRW
>>240
別に変わってないと思う。
強制女性化エロシチュに関係ないものはほとんど投下されてないし
住民の議論もそこそこ建設的で明確に荒れたことないしね。

あ、もちろんエアリィって単語はNGしてますけどね。
243名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 01:43:20.20 ID:+Gif+sDK
根本的な問題として面白くないんだよね、エアリィさんって
スレ違いだから叩かれてるとか勘違いも甚だしい
244名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 01:54:12.64 ID:jdW0Rf+7
>>243
俺は、読んでないからNGにもしてないけど怒ってないぞ
詰まらない作品の投下でさえ、これよりは面白い作品を書けるというモチベーションを生むから
詰まらなかろうが、なんだろうが、読まないだけのことだから歓迎する

そして面白い作品が来たときだけ、面白かったと素直に褒める
そういう姿勢が書き手を育てるんだよ

読んでないけど誰だかしらないけどなんかやたら叩かれてる人が居る
そんなスレッドに態々作品を投下したいと思う人間は居ない
つまり駄作を叩くのは新たな書き手を遠ざけ傑作の芽を積む行為でしかない

必要なのは良いのを褒めることだけ
良し悪しは褒めるレスの多寡で十分示される
245名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 04:35:49.25 ID:PNMJ0M8I
いや、似たような奴が育ったら困るだろw
246名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 04:44:57.01 ID:33GkS744
実際書き手にとってきついのはガン無視じゃね?
247名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 05:02:56.69 ID:RdBTpAGL
>>244
だからって
「じゃあエロ無しシーンに脱線し続ける小説でもない大長編作品を許容しよう」
という話にはならんだろ…

さらに付け足すなら、実は書き手を成長させる一番の特効薬は
面白くなかった、ここが悪かったというレスでもある。
過ぎれば毒にもなるしキチガイ粘着荒らしなんか言語道断ではあるが、
今回はマンセー意見だけ見てきた書き手が駄目に育った典型例なんだぞ。

表現は自由だ。作品も批評も何でもこい。しかし守るべき節度はある。
今回も>>238のように「スレ趣旨に外れるならよそにいけ」という話でしかない。
その程度の常識にひるんで投下を渋る書き手は普通おらんわ。
248名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 05:30:28.81 ID:PNMJ0M8I
スルーも
攻撃的でないマイペース野郎にはあんまり効果無いしね
249名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 07:24:47.14 ID:4dr5igwb
ななめよみしたけどぬきどころないけえのう
こんだけかいとうてぬかせようともせんって

どうなっとるんじゃ

>>56
これもぬきどころないけえ

>>199
こんなんでなくとかおまえはどうなっとんじゃ?

さいきんこじきがふえとるけえのう
じゃからしょううもないSSでもとりあえずほめとよんじゃ

ほんまにいいSSだけほめたらええんじゃ
なんでもかんでもGJゆうとるもうもくはいらんけえ

>>166
みじかくてもこんぐらい・・・これはたいしたことないのう

ええもんはええ
わるいもんはわるい

ちゃんとくべつしたらんと
ええもんかけるひとまでしょうもないもんかきはじめるわ

ああこんなんでええんかって
250魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E :2011/09/02(金) 07:55:37.91 ID:LeW38o9m
皆さんごめんなさい。
長きに渡りご迷惑をお掛けしました。
そして投下を心待ちにしてくれた方々今までありがとうございました。
荒らしをしているつもりはなかったのですが、結果的に荒らしてしまって申し訳ありません。

残り三話ですが、ここでの次回以降の投下を止めます。
マンセー意見だけ見ていたわけではなかったのですが、批判の中、投下を続けている姿勢からそう思われても仕方ないと思います。
本当に皆様ご迷惑をおかけしてしまいました。
そしてありがとうございました。
251名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 08:00:16.74 ID:zoxUAACR
うむ・・・もう会うこともないだろうが、達者でな。
252名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 08:00:44.69 ID:4dr5igwb
じゃあの
253名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 08:02:25.52 ID:UlE7cEXB
ああああ良かった
254名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 09:07:41.29 ID:2aYCYXED
良き哉良き哉!
駄目書き手を叩き出す実績が一つ出来ましたな!
職人とか勘違いしてる連中を甘やかすとスレが駄目になるから
この調子で駄目書き手をどんどん叩きだしていこう
数は少なくとも良作だけにきっとなりますからw
255 忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2011/09/02(金) 09:27:59.18 ID:xAi2Tria
>>250
また面白い作品が1人の常駐荒らしに潰されてしまったのか、悔しくてしょうがないわ。
続きをどこに投下するかは知らせてくれな。エアリィさん、ここまでありがとう。
256名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 09:31:25.26 ID:zoxUAACR
泣いてたエアオタじゃないか。
257名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 09:33:43.29 ID:SIj2GUec
エアリィ、オレは正直好みに合わなかった。だから途中から読んでなかった。
だけれど、作品を書いていたことはリスペクトしている。
そもそも歴代のこのスレに投下されたすべての作品が好きというわけではない。
好きなのもあれば、好みに合わないのもある。後者はスルーすればいい。当たり前のことだ。

なのにそれが出来ず、「甘やかすと駄目になる」だの、「この調子で駄目書き手をどんどん叩きだしていこう」だのと言う。
お願いだからそういう言い方は自制して欲しい。
こんな雰囲気のところに「有能な書き手」とやら、あるいはその「卵」とやらが近寄るはずはないよ。
もちろんオレはエアリィじゃないよ。誤解すんな。
258名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 09:37:36.57 ID:zoxUAACR
明らかに>>254は皮肉だろ。
259名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 10:10:06.71 ID:O9J/AdCB
わかっていても言わない方が良い事だってあるんだぜ?
260名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 10:26:39.90 ID:0MCg/ZKj
>>250
ここまで引っ張ったんだから最後まで書いてよ
261名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 10:34:42.11 ID:Uxevk1mJ
どっかで続けんじゃないの?
262名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 10:40:18.76 ID:Uxevk1mJ
しかしあれですねえ、もっと早くにどうにかできなかったんですかねえ
どう見ても悪人ではないのに何故早く移行しなかったんだろう

エロパロ史上類を見ないですよ、ここまでの大長編なうえにエロなしって
263名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 11:06:50.28 ID:BGNiRKU6
人に大義名分を与えるとどれだけ傲慢になるかという実験を見た気分だ。
264名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 11:42:43.52 ID:7C7SyjYZ
エロパロがエロを絶対に書く場所と言わないが、エアリィは長すぎたなw

まあ、粘着君が頑張ってるのは見てて笑えたけどw
265名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 11:49:09.63 ID:PPUYKWTD
まあなんだ、おつかれ
266名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 11:51:56.48 ID:AzhHekV1
>>249
真性の荒らし君乙w

庭に面した和室の障子を開け放ち、蝉の声を聞きながら、
僕らは扇風機の風の中で夏休みの宿題をしていた。
「あっちー、お前んちエアコンねーのかよ」
「うるせえな、うちの人間は扇風機が好きなんだよ」
「そのうち熱中症でぶっ倒れんぞ」
「あいにく親族で熱中症にかかった奴はおらん」
あいつ、竹中美幸は元は幸一という名だった。
クラスでは猥談ばかりして女子に敬遠されるようなタイプだった。
それが今では学年でも随一の美少女になったのは、つい二ヶ月前のこと。
「なんかアイスとかねーの?」
「麦茶ならある」
こいつにアイスなんぞ渡したら、どんな卑猥な食い方をするか分からん。
こいつの行動パターンは女になってから悪くなるばかり。
この間なんか腕に抱きついてきて胸が……いやはや。
「ところでお前、男に戻るあてはあるのか?」
「んー……ない……こともないかな」
こいつが女になったのは、とある魔法使いの爺さんの仕業だった。
道端で偶然出会ったこいつが重い荷物に難儀している爺さんを無視したら、
何を思ったのか魔法一発こいつを女にして
荷物を担いで軽々逃げていったのだという。
267名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 11:53:17.86 ID:AzhHekV1
>>254
真性のエア信君乙w

「ないこともない? じゃあなんでさっさと元に戻らないんだよ?」
「ん? ああ、えっと。方法がちょっと特殊でな」
「言ってみろよ」
そう言われると美幸はちょっと躊躇いながら、そっと耳打ちをした。
「親友の精液を子宮で受け止めること」
…………………………静かだ。
周囲には蝉の声だけが響いている。
扇風機の風は心地よく、麦茶のコップに滴る結露した水滴が
夏の暑さに一時の涼しさを演出している。
「おい、健太。遠い目をしてどうしたんだよ?」
「……おお、で、方法ってなんだっけ?」
「お前に種付けされればいいんだよ」
「アーアーキコエナイキコエナイ」
「現実逃避はいけないと思います」
いけないと思いますって、いけないことを言ったのはお前だ。
だいたいエロ本の貸し借りをしていた悪友と
いまさらそんなことが出来るわけがないだろう。
つーかどんな魔法だよ、種付けで元に戻るって。
「嘘だよ、冗談だ、んなわきゃねえだろ、引っかかってんじゃねえよ」
「嘘?」
「爺さんはすぐ逃げてったんだぞ、方法なんて聞けるわけねーだろ」
「脅かすなよ、ビビっただろ」
「まあ、俺はお前になら……な」
何言ってんだこいつは?
268名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 11:53:46.86 ID:RdBTpAGL
>>255みたいな盲目信者も作者を追い詰めた一人なんだと自覚しろアホ。

この作者、作品やキャラに思い入れがあるのはわかるんだが、
スレや板の趣旨を逸脱するほどの偏愛になっては意味が無いよ。
書き手は大事にすべきだが、クライマックスにもエロを持って来ないとか
そういう一般志向の作品は別の板や場所があるんだから。
アンチでは無くファンや善良な住人こそが早めに誘導してあげけば
誰も不幸せにならずに済んだんだ。

エロいの投下して空気変えたいな。何かいいネタないかね?
269名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 11:54:07.92 ID:AzhHekV1
>>264
真性の煽り屋君乙w

「冗談もたいがいにしとけ、心臓に悪い」
不意に何かしょんぼりとした表情を浮かべる美幸。
いったいどうしたというのだろうか。
「なあ、気づかないのか?」
「何が?」
「お前こういう髪型が好きだって言ってたろ?」
髪型? たしかにツインテは好きだが、考えてみれば
美幸の今の髪型はツインテだ。
「それにこれくらいの丈のミニ履いた子が好きだって言ってたし」
言われてみればちょうどいい感じのミニスカートを履いている。
「し…下着だってお前好みの純白なんだからな!」
「…………パードン?」
「いつお前に脱がされても大丈夫なようにしてんだよ、言わせんな恥ずかしい」
「ちょっと待て、また冗談か?」
「冗談じゃねえよバカ! 朴念仁! うすらトンカチ!
女の子が男好きになって何がいけないんだよ!
もう帰る!」
そう言って奴は慌てて帰ってしまった。
勢いよく走り去った奴のスカートの中身は純白。
あとには蝉の声と、扇風機の風だけが残っていた。
270名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 11:57:43.23 ID:4dr5igwb
>>262
ほんまわからんけえなあ
エアリィじたいははなせばわかるやつじゃろ
それがなんでこだいなことなるまでなったんじゃ
271名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 12:38:41.75 ID:BjPs7e9Q
短い期間でしたが、いろいろ議論をさせていただいて、同志愛を感じました。

ノーサイドにしましょう、もう。
272名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 13:15:35.23 ID:qndfpHM4
スルーしろよ・・・って言えば、
粘着に「お前がまずスルーを覚えろ嵐!!」って言われるから、
スルーしろなんて言うつもりはない。
ただ・・議論スレ誰かもう一度立ててくれないか?
エアリィが投下される度にこの有様では、
スレは荒れていくばかりだ・・・。
273名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 15:00:44.41 ID:4dr5igwb
もう投下せんゆうとるじゃろw
そうじゃノーサイドにせい
すきだったもんもきらいだったもんも融和じゃけ
274名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 20:45:59.92 ID:rCsVwrqe
>>250
次の投稿先が決まったら教えて下さい。
275名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 21:33:48.52 ID:DeMvMm30
このスレはもう駄目かッ!………
276名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 21:45:51.05 ID:AmVu2C9D
やっと去るのか
お疲れさん
277名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 21:46:38.12 ID:hUsB+2hV
>>275
パクりで金稼ぐアホが出た時点でもう駄目だったよ
エアリィはあまり関係ない
278名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 22:15:32.90 ID:RdBTpAGL
>>275
本気で言ってんだったらお前さんもこのスレに常駐すんの辞めたらどうか。
いや、荒らしでは無く割と真面目に。

文化・創作発表
http://yuzuru.2ch.net/mitemite/

エアリィの作者は最初からノンエロでやる気だったんだし
こっちでスレ立ててたまにここにリンク貼るくらいでよかったんだよ。
うまく行けば「まおゆう」の後追いになるくらい盛り上がったかもしれん。
……いや、残念ながら彼にそこまでの力量はないと思うが、あくまで可能性な。

このスレはもうはっきり、テンプレに「強制女性化によるエロを表現する場所」
だと明記しておいた方がいい。そのためのpinkなんだぞ。

ところで、他人のネタ借りて膨らますってのはスレ的にアリかね?
俺は某おっぱいプリンが好きなんだが、あれで一編書いてみたいんだ。
279名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 22:50:43.36 ID:AmVu2C9D
そりゃあありでしょう
俺もこういうのが好みなんだってのを一回書いてみるよ
3〜5レス分くらいにしかならないだろうけどね
280名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 22:52:35.38 ID:QMndv385
>>278
おっぱいプリン書いた者です。
自分としてはかまいません。
ナイスなおっぱいを期待しております。
281名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 22:54:25.68 ID:DsAh1qYC
議論の時は盛り上がるのにSS投下への反応は少ないんだよなw
書き手としてはスルーが一番つらい
気に入らないものへはスルー、というのはスレが荒れないためには良策だけれど、
これだと新規の職人は育たずスレは衰退する
エアリィさんが頑張れたのは、レスの内容はともかく数が多かったからでは?
批判でもいいから何かしら反応が欲しい。そのために公開してるんだから
罵倒は傷つくからやめて欲しいけどね
その匙加減は難しいだろうけど、職人を育てるだなんて御大層なこと言っている人ならできるよね?
282名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 23:01:27.60 ID:4dr5igwb
できるけえ
じゃから安心して眠れ
283名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 23:25:20.66 ID:RdBTpAGL
>>279
エロ妄想を形にするのがSSなんだし、むしろ短い方が本来の形では?
小説としてはいまいちでもシチュはエロいなぁ〜なんてのもいっぱいあるし。

>>280
まさかご本人からレスいただけるとは!
有り難うございます、お目汚しになりそうで恐縮ですが、やってみます。
284名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 21:38:05.53 ID:gEifuxpV
大魔王を力で負かした挙げ句
禁断の呪文でロリ少女にして
愛奴隷に調教したい
285名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 23:59:01.20 ID:sX5Aj+st
>>284
じゃあ、俺は、打ち負かして呪いの装備で少女にした魔王の息子と
ラブイチャなハネムーンに出かけますね!
帰ってくる頃には孫の顔を見せられると思います、お義父さん!
286名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 00:37:24.09 ID:psnrVpRF
「少女にした魔王」の息子に見えて
お前が産むのかよ!と一瞬オモタ
287名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 02:18:32.79 ID:KDHkd7Qh
>>285
孫が女性だった為に、入れ替え魔法をかけられて、魔王の権力を復活する為の母体にさせられた世界を想像した。
288名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 04:40:09.21 ID:iOonN+dz
>>287
ソレはそれで萌える設定ですな!
──あれ? 大魔王自身も284的に女の子になってるの?
えっと……あれれ?
289名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 22:35:37.70 ID:iOonN+dz
-業務(?)連絡-
前々スレにて「竜人と巫女のゲーム」というエセファンタジー物を連載させていただいてた者ですが、
その作品もエロは薄め(愛撫で感じさせられる、オナニー、軽い百合描写程度)になる予定なので、
現在のこのスレの主旨に合致しないと判断し、続きの投下は見合わさせてもらうことにします。
万が一、続きを楽しみにしていただいた方がいらしたのなら、申し訳ありません。
290名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 22:43:37.13 ID:MJGQmrr8
>>289
残念です……もし移転なさるのでしたら移転先をここに書いて貰えると個人的に助かりまする
291名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 23:02:24.83 ID:uet8Cky9
> 現在のこのスレの主旨
現在も何も昔からスレや板の趣旨は変わってないと思うが、
全年齢向けでもTS要素さえあれば投下OKだと勘違いしてたってこと?
292名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 23:31:31.79 ID:woi15d+C
意訳すりゃ、スレの空気が気に入らないから出てくって事だよ。
293289:2011/09/04(日) 23:39:26.76 ID:iOonN+dz
>>291、292
前述のようなH要素があるにはあるんで、「全年齢」とは言い難いんですけどね。
ただ、そういった部分は全体の文章量のおそらく1割程度。
スレの空気が気に入らないというか「エロ薄いのはいらん」という風潮なので、
投下しても叩かれるだけならやめとこう……と保身に走りました。
チキン野郎でスンマセン。

>>290
移転というか、続けるとしたら自ブログかなと思ってます。あるいはPIXIVか。その辺未定です。
年末くらいに上記のタイトルでググッて引っかかったら続きを書いたということで(笑)。
294名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 23:41:26.01 ID:iOr5F8+K
TSしてエロが入ってればいいんじゃない?

読みやすい文章とか国語能力も大切だけど 
ここはAV見に来てるのと同じだからさ 普通のSSとは違った配慮がいると思うんだ。
・TSする。 大前提。
・濡れ場は必ず作る。これも大前提。 複数に分けた長編なら1回の投下で最低1箇所、読者サービスが欲しい。
・長過ぎない。 余程実績と実力があるSS職人以外の文章は 読む前に萎えます。
・やたら設定に凝らない。AVも前置きが長いと早送りして見ないでしょ? 必要最低限まで削って。
・複雑すぎない。 AとBが入れ替わって CとDが入れ替わって BとCが…なんてややこしいヤツは面倒です。
295名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 23:49:44.06 ID:/SxibK3s
あ、結構長いの書いてるんですけど、もしかして投下しない方がいいですか?
296289:2011/09/04(日) 23:56:05.48 ID:iOonN+dz
なんつーか、エロゲにたとえると、某F&Cとかの「長いストーリーの最後に1回ヒロインとヤって、エンディング」という純愛系エロゲ(矛盾した表現だw)的話しか書けないんで。
「それじゃダメだよ、キミぃ」という意見の方が多いようなので、投下しない方が無難かな、と。

でも、次スレ立てる時は、テンプレに
>・TSする。 大前提。
>・濡れ場は必ず作る。これも大前提。 複数に分けた長編なら1回の投下で最低1箇所、読者サービスが欲しい。
>・長過ぎない。 余程実績と実力があるSS職人以外の文章は 読む前に萎えます。
>・やたら設定に凝らない。AVも前置きが長いと早送りして見ないでしょ? 必要最低限まで削って。
>・複雑すぎない。 AとBが入れ替わって CとDが入れ替わって BとCが…なんてややこしいヤツは面倒です。
 も入れておいた方がいいんじゃないですか?
 現在のテンプレだと、「男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で、意思に反して女性化され」さえすれば、何でもいいということになっちゃいますし。
297名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 23:57:36.05 ID:LqX47Yz7
長いってどのくらい長いのさー
読みやすいTSエロスなら気にしないでいいんじゃないのー
298名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 00:00:31.54 ID:/SxibK3s
前後編で分けてるけど、たぶん最終的には90kb超えくらいになると思います
一応エロシーンは7、8割くらいですけど
299名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 00:03:49.40 ID:u7EXunzj
>>294
言いたいことはわかるけどわかりづらいw

>>296
全年齢とは言い難いんだったらここでいいんじゃね?と思ったが、
確かにそれなら他でやったほうがいいのかもしらんね。

毎回投下するたびに1割くらいのプチエロ入るっていうなら
たぶん誰も文句言わないと思うけど(ToLoveるみたいなお色気マンガっぽい感じね)
9回ノンエロで1回だけエロなら「9回を圧縮しろ」「最後の1回だけ投下しろ」
って言われてもしょうがないもんな。

>>298
なんだその超期待の星俺はwktkしながら待ってるぞ!
300名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 00:05:34.86 ID:aeqP3M+z
自分としてはばっちこーいですがー
読みたいぞー
301名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 00:21:00.62 ID:NLkxQVSV
頼む!投下してくれ!!
302名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 00:21:21.17 ID:u7EXunzj
あと蛇足かもしんないけど、
>>296で心配してるテンプレの件、本当だったら不要なはずなんだよね。
だってここpinkだし。

つまり「お子様カエレなオトナ向け」であることが大前提で
その上に「男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で、意思に反して女性化され」る
要素が乗ってくるんだから、勘違いする人が出てくるはずないのよね。

ただまあ暫定ローカルルールはもういらんだろと思うんで、
その代わりにここはエロスを表現したい人、エロスを読みたい人が来るとこだぞと
明記しといた方がいいのかもしれんけど……ホントは必要ないよなあ、これも。
303名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 00:25:45.10 ID:/i0MBsFV
>>298
エロ8割なら 長くても読む!煩悩に勝る原動力無し
304名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 00:26:37.57 ID:UAfPvPLh
ありがとうございます、投下を許可していただけてよかったです
ただ、まだ校正が終了していませんので明日の夜あたりに投下できればと思います
その時に投下予告と、シチュエーション注意くらいしておけば大丈夫ですか?
305名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 00:52:37.28 ID:Ty3o8d6r
エアリィのせいで当たり前のバランス感覚の説明をしないといけないとは面倒くさいな
当たり前のバランス感覚さえあればあんな非エロ大長編投下するはず無いというだけ
306名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 02:38:20.92 ID:cz4ziNTI
ぶっちゃけ文が酷すぎじゃなければなんでもいいんですけどね(^ω^)
307名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 05:17:02.84 ID:xuWE14yw
エロ薄?とか迷うようなら↓にしとけばいんじゃね?

【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】7話目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280806286/

ここは>>296みたくTS+エロ特化のスレにした方が
分かりやすくていいかも…と思う
ただここじゃ駄目って事ではないんで
投下したい方にどうぞです
308名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 05:53:52.96 ID:X2q/4Q6m
>>307
向こうは向こうで作品投下されても物凄く反応が無いし
追い出しも横行して書き手に辛いスレだぞ
こことは別な意味で終ってる
某職人が居なければ本気で死にスレになりかねない
309名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 05:57:45.35 ID:u7EXunzj
>>307
何を勘違いしてるんだ。
そこは「強制」じゃないだけで、投下作品に求められる最低限のエロ度は
ここと似たり寄ったりつーか全く一緒だっつーの。

> 若い牡の生殖器から生み出される野性の刺激が、瞬く間に女教師を虜にした。
> 目を血走らせ、鼻息荒く女子高生の肉体を必死で貪る姿は、
> 礼節をわきまえた大人の女性のものとはほど遠い。
> 性交の仕方を覚えたばかりの物馴れぬ少年と、何ら違いがなかった。
> 「祐介、もっと突いてっ。あたしのオマンコ、ぶっといチンポでかき回してっ」

↑こんな作品が投下されてるスレでエロ薄なんか需要あると思ってんのかw

ていうか強制の時点で陵辱要素を帯びがちなはずのこっちよりも
向こうに投下されてるSSの方が断然エロいってどういうことよ…
310名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 06:31:42.31 ID:xuWE14yw
>女体化、男体化、男女の入れ替わり、なんでもOK!
>オリジナルも、二次創作も、歴史上の人物を扱っても、なんでもOK!
>薬や魔法で性転換も、最初から性別逆転のパラレルも、なんでもOK!

>よーするに、
>各作品スレに投下したら荒れそうなSSの避難場所だ!
>嫌いな人にまで自分の趣味を押し付けない、紳士の為の社交場だ!

改めて見たら確かにエロ薄でもおkなんて事はなかったなw
しかしそうは言っても薄くてもエロがあったらpink以外は駄目だろうし
ここじゃエロ薄だと無駄に噛み付く奴が出て辟易する
本来ならTSみたく一般受けし難い嗜好のスレは
一つに纏まってた方がいいと思うんだが

ま、しょうがないんでとりあえずもう一つはスレ探してみた
エロ薄おk記述はここも無いけど

専用スレに投下できないSS 2
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1275079758/

>専用スレはあるけれど
>・荒れていたり雑談や議論で盛り上がっていてSS投下の雰囲気ではない。
>・グロ、陵辱、801、2次でオリ要素が強い、等、
> 火種になりそうな要素を孕んでいてスレへの投下を躊躇してしまう。

>そんなSSをとりあえず上げてしまいましょう。
311名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 06:58:46.69 ID:u7EXunzj
>>310
いやだからお前は何を勘違いしているんだ。BBSPINKの意味わかってるかい?
「エロ薄だと無駄に噛み付く奴が出て辟易」するなら「PINK以外」に行かなきゃ駄目だよ。

「エロがあったらpink以外は駄目」と言うが、
あってもなくても変わらないエロなら、いっそエロ抜いて一般向けにして創作文芸で発表すべき。

まさかとは思うが、ちょっと下着になったり胸もんだりするだけでPINK行きとか思ってないか?
そんなもん少年漫画でさえ普通にあるんだから一般にいきなさいよと。
312名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 07:14:52.44 ID:RIONZ8K7
>304 誰が許可したんだよ。はき違えるなよ
313名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 07:25:20.89 ID:YKEmNTvJ
>>311,312
追い出し屋なことはわかったから黙っててくれないか?
このままだとSS職人のスレじゃなくてあんたらのためのスレになっちまうぜwwww
314名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 07:43:24.89 ID:e0UvUxxP
なんだここは投下するのにいちいち読者様全員の許可をいただかなくちゃならんのか?
投下許可申請書はどこで貰えますか?
315名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 07:46:43.54 ID:u7EXunzj
>>313
とりあえず>>312と一緒にすんなとだけ。
ごめんちょっと今夜カキコしすぎた。ウザくてごめんなさい。妙な流れにしてごめん。

でも「物語やキャラを表現したい」と思って書いた作品ならホントにPINK以外に行くべきだよ。
逆に「このエロシチュを表現したい」というならPINKだと思うが。
>>310に言いたかったのは単にそれだけだし、申請なんかいるはずないよ。
316名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 07:57:31.23 ID:xuWE14yw
よく見ればエロ薄は駄目って記述も無かったね
どこでも噛み付く奴がいるのは仕様みたいだし
お好きなところをお選びください

強制女性化小説ない?Part43
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1312603435/
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】7話目
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1280806286/
専用スレに投下できないSS 2
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1275079758/
317名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 07:58:35.74 ID:jbQeVXqL
>>314
皮肉のつもりで言ってるんだろうが実際読者のニーズは大事だろ
ロックコンサートでいきなり童謡歌うような行為が許されるとでも、、、?
pinkはエロ7物語3くらいで丁度よろしい薄エロがあって他で落とせないとゆうならブログでも作ればいい
318名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 08:05:56.22 ID:u7EXunzj
>>316
そこまで言うならこっちも追加するべき。

創作発表@2ch掲示板
http://yuzuru.2ch.net/mitemite/

直接的なセックスシーンがなければ↑こっちでいける。

自分の書いたSSがどこからふさわしいかは作者が自分で判断すればいいけど、
少なくともエアリィの作者氏みたいな不幸せなのはもう勘弁だぞ。
319名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 08:09:42.79 ID:jbQeVXqL
>>318
エアリィの作者は単なるクソ作者の暴走だろ
あれを例にとるのはちょっと違うつか、エアリィはただのスレ荒らしだと考えてる
320 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/09/05(月) 08:23:44.99 ID:nq9mbvfq
エアリィがアレなだけで他は大抵大丈夫だろ
321名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 08:25:22.18 ID:u7EXunzj
いやそれはいくら何でも可愛そうじゃね……?

もともとエアリィって強制女性化シチュの雑談から自然発生したお話で、
みんなあんな大長編だと思わなかったからスレの総意で何度か許容して
作者もそれを原動力に完結させようとしてたわけだから。
彼個人だけに責任がある訳じゃないと思う。
(だから、自分が表現したいのはエロじゃないと言った時にPINKの外へ
ファンともども誘導してあげるべきだった)

エロ薄でも強制女性化ならいいじゃない、書き手は誰でもウェルカムだよ、
みたいなハンパな許容の態度は結果的に書き手に不幸せになるんだと思う。
書き手も読み手も、ちゃんとR21だって意識する必要はあるよと。

いやま、だからって俺が>>316にかみつくこたぁなかったんだが。ごめんよ。
322名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 08:29:03.73 ID:un00uU33
>>305
結局そういうことだよね(´・ω・`)
323名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 08:36:17.11 ID:jbQeVXqL
>>321
無自覚の荒らしてのもあるからな>>305の通り書き手として必要な素養もゼロだったし
あーそうだ、VIPあたりが向いてるんじゃないの? あの痛い文章じゃ叩かれて終わりだろうが
かわいそうとかないぞスレをここまで荒廃させたのはエアリィ作者だ
凄く腹立ってる
324名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 08:54:24.55 ID:BS8DdyOx
>>304
長くなるのなら別スレでの方がいいかもしれん
ここ読書様多いから、またそのうち叩き出そうとするのも出て来るだろうし
325名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 08:58:52.31 ID:Ty3o8d6r
台本オタ精一杯の反抗を仕掛けるなう
326名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 09:10:52.99 ID:HX7ux5ha
>>324
自分がルール破って閉め出されたからって他作者も道連れにしないでください






消えろ
327名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 09:12:52.14 ID:fO3QVUaw
外部だけど
・エロなし〜極薄(少年誌のエッチ程度)
 →少年少女文庫
・エロありだけど必ずしも主体ではない
 →アダルトTSFコンテンツ支援所(γ)
あたりに投下するのがそれなりに需要があるんじゃないかね。
逆にエロシーン主体の強制性転換ものはココということで
328名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 09:23:14.21 ID:un00uU33
>>326
エアリィ自身はそんな悪いやつじゃない(`;ω;´)
そうそう、エアリィは次の投下場所迷ってるなら斧(axfc)にテキストで上げるのが無難だよ。

>>312>>314>>324は便乗荒らしかエアオタ。同一人物の線も十分ある。
329名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 09:29:46.59 ID:HX7ux5ha
>>328
エアリィ擁護してる時点でお前も・・
完璧スレチなんだからそういう助言とか余計だろ
あのカス作者甘やかすとまた寄ってくるぞ
330名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 09:42:31.99 ID:nq9mbvfq
>>328
別にエアリィという作品が悪いわけじゃない。台本形式とはいえ好きな人はいるかもしれない。
ただ、作者は屑。
331名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 09:43:57.48 ID:Ty3o8d6r
>>329
確かにあの内容だと「議論の余地あり」という扱いをすること自体が間違いの始まりのように思う
332名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 10:12:18.66 ID:lecdbiLD
こうやってみんな追い出されていくんだな…
333名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 10:16:09.66 ID:HX7ux5ha
>>332
今回は板違いのオナニーを続ける作者の人格が最低すぎた
追い出しじゃなくてしかるべき自治
334名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 10:33:34.88 ID:URulcIx4
ま、これで当分職人が寄ってこないのは確実だな
まったく何様だと思ってるんだろうね、無償で提供される好意に集るハイエナが
お客様ぶるのはせめて金だけは払ってからした方が良いよ
金払っても、代金はお返ししますのでお引き取りくださいって言われるタイプだろうけど
335名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 10:36:13.15 ID:un00uU33
あいにく全く寄ってこなくなっても困るような変態性欲の持ち主じゃないんで(´・ω・`)
336名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 10:39:32.83 ID:nq9mbvfq
大長編今なら無料!って言われてもいらないもんはいらない
337名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 10:41:59.83 ID:HX7ux5ha
勘違いバカのオナニーショー無料!とか言われましても
338名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 10:42:12.34 ID:1NAGr+6a
まーなんつったってエアリイの存在は明らかに間違ってたからなw

ああいうのが居着いた時点で運の尽きw

荒れるのは避けようがない局面になった
339名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:09:56.18 ID:tjYpp2uR
だったら信者もアンチも作者をとっとと誘導しておけば良かったんじゃねーの?
最初の方では何度もここでいいのか?って言ってたじゃねーか。
それを今更糞だ最低だっていってもしょうがねーと思うけどな。
作者ももうちょっと空気読めたらよかったけど、最後までここで突っ走れって言った方も問題だと思うぞ。
340名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:14:41.94 ID:HX7ux5ha
>>339
誘導はたくさんの住民が何度もしてたってのそんなの通らねえよ

そしてひとつや二つしかない擁護レスを盾にしてたのがあのくそ野郎だ
俺は擁護は自演だと見てるがね
341名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:23:06.77 ID:nq9mbvfq
ここ二、三日のエアリィ擁護のレスも基本単発っていうね・・・
342名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:23:40.26 ID:1NAGr+6a
>>308
あの人は巨匠の域に入ってるなw

ジャンル違うが全盛期の麗・狼並だ
343名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:25:51.71 ID:HX7ux5ha
>>341
つまりはそういう事だよな
あんまりたくさん書くと文体でぼろが出るしね
ほんと最低だ
344名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:28:53.37 ID:tjYpp2uR
>>343
つまり、擁護レスは全て作者の自演ってことか?
345名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:29:47.01 ID:u7EXunzj
ごめん俺TS電車の中の人なんだが(最近SS投下してないので忘れられてたらごめん)
エアリィ氏の創作姿勢に最初に疑問を呈したのも俺だし、最初に引き下がって許容したのも俺だ。
そういう意味ではすごく反省しています。

でも「追い出す」のは断じて自治ではないし、また同じように、
「緩すぎる基準でむやみに許容する」こともまた秩序を失する意味で荒らしと同様だと思うんだ。

どっちも同じくらいダメだから今後はやめようね、というのでいいんじゃないだろうか。
エアリィ作者氏のさじ加減やバランス感覚の欠場を指摘するんなら、
住民もバランス感覚を失ったカキコをしないように気をつけようよ。
証拠もないことを自演とかクソ野郎とか言ったって空気悪くなるだけだしさ…

とか言う間に空気変えるようなエロいSS投下しろって話ですよね。
今日お休みなんで頑張って書きます。待っててくらさい。
346名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:33:13.10 ID:1NAGr+6a
心がぽかぽかになるあったかい書き込みだね
347名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:48:19.56 ID:HX7ux5ha
>>344
全部とはいわないが八割方そうだろうな
ま、>>345も来てくれたしこれくらいにするよ
348名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 11:51:49.10 ID:tjYpp2uR
ふーん。
想像力逞しいんだな。
尊敬するわ。
349名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 12:35:53.72 ID:URulcIx4
趣旨が違おうが、エロが無かろうがスルーで良いじゃん
反応が無ければ勝手に出て行くって
叩き行為は、叩かれた本人よりもむしろ他の作者を追い出すだけ
その結果スレが廃れるんじゃ本末転倒
350名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 12:39:36.82 ID:HX7ux5ha
>>345
読んでて気になったからレスするが今回のエアリィのは追い出しじゃなくて自治だよ
だって板違いの内容なんだなからあれをずっと続けられたらこのスレ自体が板違い認定されて止められてもなにも言えない
エアリィ作者に関してはもう一切の擁護はすべきじゃないし作品自体闇に葬るべし
エロエロな新作期待してます
351名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 12:43:44.58 ID:HX7ux5ha
>>349
スレ序盤の竜騎士(笑)なんちゃらが出てくるようなのは駄作だが板違いじゃないからスルーですんだろ
今回の屑野郎のは板違いだからだめなんだよ
このスレが板違い指定されたらどうするのさ
352名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 13:35:11.28 ID:YgQh0ADV
未読80とか出てたからwktkして来たら、半分以上は便乗荒らしじゃんか。なんだよこれ。
単発IDがどうのとか作者の自演とか、荒らしの好きなワード満載で大笑いだ。お前ら釣られすぎ。

自治でもなんでもなく、今まで散々やられてきた真性キチガイ荒らしの作戦大成功ってなだけ。
この1週間分くらい落ち着いて読み返してみろ。ポイントポイントで実に上手い乗せ言葉があるから。

いずれにせよ、エアリィ作者が自己決断でスレを離れたのは事実だし、スレの住人のお気に召さないSSは
力ずくて叩き出されるって実績を一度でも作った以上、書きなれて経験豊富な職人は敬遠傾向になるだろ。
別スレでもレズスキーが地道に活動してるようだし、特殊性癖系シチュスレの古株も命運尽きるかも知れんな。

書き手は何度でも現れるけど、最初はみんなレベル1ってのを忘れてないか?
レベルの上がったベテランは、スレの空気が嫌になったら別の新天地へ行くもんだ。
過疎だ過疎だと嘆き始めると、もう手遅れってスレがあまりにも多いのを直視した方が良いよ。
353名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 13:45:08.73 ID:V6w9v/xz
長文でご意見しちゃってる時点で釣られすぎ云々がすごいブーメランな気もする

ちょっと前の人とか夜中にも投下するようなこと言ってる人がいたし
今日は新作読めそうで期待
354名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 13:59:00.51 ID:+wPAqe48
つーかパクリ野郎が出た時点で、
このスレにマトモな書き手がくるわけないじゃん
エアリィ作者みたいのしか居なくなったのはただの結果にすぎないし
どこの誰が他人の金儲けのためにSS書いてくれるってんだよな
355名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 14:16:03.81 ID:98P4Zzcn
普段たいして感想の多いスレでもないのに
追い出しにかかればこの勢いってのが今のスレの性質をよく表している
356名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 15:52:20.09 ID:un00uU33
(´・ω・`)
357名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 17:22:26.51 ID:1b1H8df/
離脱宣言してくれるだけありがたいのかもね

http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1311448165/465

>>352
移転先教えてくれると個人的に凄く嬉しい。
便乗荒らしは死ねば良いのに。
358名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 17:29:25.67 ID:EdD/9gqF
>>357
追い出された作者は移転先なんて同じスレで言えないんじゃないか?
特にこんな雰囲気のスレじゃ。
だって下手に言ったら粘着するやつ出てくるし、それこそ自演乙なんて言われたら目も当てられないぞ?
スレも嵐に荒らされるしな。
359名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 17:30:21.96 ID:ZkKHVBbC
あえての誤爆だったんだろうにこっちに持ってこられちゃってご愁傷様としかいいようがない
新天地で頑張ってくださいなー
360名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 18:11:20.44 ID:fOrv/kOG
これだけ揉めに揉めても43スレも続いてることに驚かざるを得ない。
361名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 19:21:35.07 ID:1kOA8TLm
ただこれで少しは平和になるんじゃないかな。
362名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 19:40:46.54 ID:HX7ux5ha
>>361
一番の屑野郎エアカスが消えたし夜には二つ新作が来るからな楽しみだ・・
>>352みたいな自意識過剰なベテラン(笑)はどこいってもダメだろうな

どうせ手の込んだ自称作者の荒しだろうがせいぜい頑張ってください
363名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 19:48:18.08 ID:beQgvXak
病的だな
364名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 20:17:21.28 ID:AVyf5rgi
そんなことより女性化の話しようぜ
365名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 20:18:05.29 ID:oxRBR9XJ
みんなUSAJIRUSIに騙されてる
366名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 20:24:50.09 ID:RIONZ8K7
>345作者気取り乙
何様なんだよ?
お前も別スレ行っとけよ
ここだと火傷じゃすまないからさ
367名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 20:31:51.73 ID:F3c5CkKK
ずっとエアリィの作者に粘着してるやつさ、なんでそんな粘着してんの?

エアリィ糞とか言ってるけどさ、実はお前がエアリィの作者なんじゃねえの?
こんな変なやつに粘着されて僕ちゃんかわいそうな作者でちゅー、
構って構ってーって
368名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 20:38:18.45 ID:UAfPvPLh
すみません、昨日確認した者ですけれども、本当に今日投下して大丈夫ですか?
それとも日を改めた方がいいですか?
369名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 20:39:21.74 ID:87/i7AYb
うだうだケンカしてる連中は本当に成人してるのか?
精神的に大人になってない奴らもこの板に居るべきでないだろ
早いところ落ち着け
370名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 20:41:50.73 ID:HX7ux5ha
>>368
大丈夫だ、問題ない
371名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:03:19.85 ID:80kNdzR6
ここまでよみとばした
372名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:03:35.01 ID:SpRdonT+
>>368
抜けばみんな気が静まる やっちゃって
373名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:08:59.68 ID:/i0MBsFV
>>368
予告通りの大作なら、せっかく投下しても 感想や評価は貰えず、
議論だらけになるから止した方がよい。
1ヶ月くらい推敲を重ねながら
派生の小ネタSSでも投下して様子を見るが吉

昨晩も チラっと書いたけど 掲示板SSの傾向として
長文を読まない人多いから
出来るだけ 前置きは短く エロ展開は早く
1話のネタは単純に 詰め込み過ぎず エロで読者を釣って文章を読ませる事を考えよう
374名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:38:26.63 ID:UAfPvPLh
何度も質問して申し訳ありませんでした
それでは、今日投下させていただきます
ただ、まだ少し用事がありますので時間はもっと遅くなってしまいます、申し訳ありません
375名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:46:09.24 ID:HX7ux5ha
>>374
お前の事情とかどーでもいい作品だけ落とせ
こいつも駄目な臭いがするな・・流儀がなっとらん
376名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:54:05.57 ID:jbQeVXqL
>>375
貴様が消えてろ
377名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 21:56:58.60 ID:dvW6/98s
ID:HX7ux5ha
お前が一番荒らしてる原因じゃないかwwww
そんなに他人のが嫌なら保守SS程度は書いてくれるんだろ?
378名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:03:21.50 ID:xuWE14yw
+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   wktk
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +
379名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:05:08.45 ID:jbQeVXqL
同情引きたいエアリィ作者だろうからID:HX7ux5haはNG推奨
投下wktk!
380名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:15:00.73 ID:1NAGr+6a
www
381名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:22:51.62 ID:1aZe91ZK
>379
確認したらすごい粘着っぷりに噴いたw
すげぇ 途中6時間くらい空いているのはバイトだからか?www
382名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:25:23.92 ID:PhTCLaBP
すげー伸びてる!!と思ったのに…しおしお … またパンツ履こう
おもしろくてエロくてTSなら長くても短くてもいーんですけどね

>>374
待ってますー
383名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:27:36.34 ID:un00uU33
異常性欲のお兄ちゃんたち恐い(´・ω・`)
384名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:41:44.39 ID:beQgvXak
ここから叩き荒らし同士が争い始める流れか
385名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 22:51:15.20 ID:77qwqCU/
>>384
負けたら強制女性化ですねw
386名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 23:01:14.40 ID:URulcIx4
>>385
いいえ、負けたら女性化だと喜んで負ける奴が居るので
勝った方が、負けた奴をTSさせるか一生TSできなくするかを決める権利を得ます
387名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 23:01:37.61 ID:UAfPvPLh
何度も確認をして申し訳ありませんでした。これから投下させていただきます

今回の作品では

・尿道責め
・アナル責め
・処女のまま
・ラブラブなし
・全編レズ

になります
そういった要素の嫌いな方は
淫獄の館
をNGワードに設定してください
よろしくお願いいたします
388淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:04:19.38 ID:UAfPvPLh
 背中に堅い感触が当たる深いな心地を感じながら、『少女』は目を覚ました。
 定まらない視界で何となく周囲を見回そうと、体を起こすべく手をつく。やはり手のひらに感じる感触はごつごつとしていて、なおかつ規則的なくぼみがある事から
 自分が石畳の上で寝ていただろう事が簡単に予想できた。
 なぜ、と未だ覚めやらない思考で思案する。『彼』の記憶が確かなら、少なくともこのような寝心地が最悪の場所で寝た覚えはなかった。
 ぐぐっと体を起こす。変な寝方をしたためだろうか、妙に体が重く力が入らない。片腕とはいえ、体を起こすのすら一苦労だ。
 体を動かすといちいち絡みつく『長い髪』がひたすら鬱陶しい。それを体から払おうと手を振るのだが、全身をべちゃべちゃに汚している粘液が少女の肢体に艶やか
 に絡みつかせ続ける。その感触がまた、ひたすらに不愉快だ。
 
(一体何が起きてるんだ……)

 床についている手を動かす。石畳は一面粘液に塗れており、相当な量が辺り一面に散っている事が分かる。温度は人肌よりやや冷たい程度、用途は全く持って不明。
 恐ろしくぼやけていた、それこそほとんど機能していないのではないかと言うほど見えなかった目がようやく見えるようになってくる。同時に、頭の方もなんとか動
 くようになってきた。
 ろうそく数本が広い部屋を僅かに照らしている。壁は全て石で埋められており窓らしき物は全く見当たらず、あとは訳の分からない道具があたりにごろごろと転がっ
 ているくらいか。火から零れる僅かばかりの光が届かない闇には、何があるのかすら全く分からない。用途の全く理解できない部屋だ。そして、出口らしき場所は見
 当たらない。
 あまりにも無機質で寒々しい光景に、思わず身震いする。ぞわりと、背筋を上るような得体の知れない恐怖が背筋を上ってきた。
 何もかも分からない事だらけであるが、一つだけ理解できたことがあった。
 
(俺は誘拐された)

 彼を誘拐することでどんなメリットがあるのか、少なくとも彼自身には理解できなかったが、現実として監禁されている。
 
(ソレル・オゲイド24歳。剣士であり魔術師でもある。腕前は騎士として使える誘いがくる程度には覚えがある。けど、家は言っちゃなんだけど貧乏だ。村自体も、地
方の田舎村と言えば通じる程度のもの。身代金なんてたかが知れてる)

 手で床を探りながら、そっと体を動かす。指先はすぐに段差を見つけた。
 ソレルが寝かされていた部屋の中心部は大きな台になっており、そこに寝かされていたらしい。ゆっくりと足を下ろして、明かりの方に歩いて行く。足下が見えない
 ので、それも遅々としたものだったが。
 一歩進むたびにくちゃくちゃと音を立てる粘液がいやに耳に響く。無風の室内に自分が動いた分だけしか感じ取れない僅かな空気を、体に張り付く液体が妙に意識さ
 せる。
 肌寒さすら感じて、くちゅん、と一つくしゃみが出た。それでやっと、ソレルは全身で空気を感じているのだと知った。いつの間にか、全裸にされていたのだ。
 相手は誘拐犯で男を裸に剥いて妙な液体塗れにする変態、そんな犯人像が浮かぶ。あまりにもばかばかしい思考に、自分が相当焦っているのだと気づき、思わず毒づ
 いた。
 
「くそっ、なんだってんだ」

 吐き捨てるように言う。ソレルの口からは『とても可愛らしい甲高い少女のような声』が飛び出していた。
 瞬間、思考が停止する。
 
「……は?」

 再び、今度はうめくように絞り出される誰かの音。そこには聞き慣れた自分の低い声ではなく、やはり聞いたことのない声であった。
 
(なんだ、それは)
389淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:05:57.42 ID:UAfPvPLh
 さっと頭から血が引いていくのを自覚する。今自分の身に、あり得ない事が当然のように起こった。
 慎重だった歩みが早足になるのを止められない。一刻も早く、自分の悪い想像を打ち消したい。
 これは何かの冗談、何かの間違いだ。そう自分に言い聞かせるように念じながら、しかし声を発する事はできずにいる。ひどい冗談のような状況を、決して認められ
 ない。
 妙に力の入らない体も、短髪であった自分ではありえない髪の長さも、全て悪い冗談だ。そう、信じながら灯の灯る燭台の前に立ち。
 見下ろせば、その肢体は少女の物でしかなかった。
 すらりとした手足。陰部にすら産毛一つ生えていない綺麗な体。全体的に華奢かつ幼稚でありながら、どこか少女ではなく女を思わせるボディーライン。全身が全く
 手をつけていないキャンパスのように白く、それを粘液がてらてらと輝かせ際立たせていた。
 そう、そこにある体はソレル・オゲイドのものではありえなかった。
 
「な……なんだよこれは!」

 自分に何が起きたか、全く分からない。ソレルは感情のままに絶叫する事しかできなかった。
 そして、声が石畳の部屋に響くのと同時に闇の向こう側からバタン、と音がする。とっさに振り返ってみれば、そこからは光が漏れ、そして二人の大女がいた。
 
(違う! 俺が小さいんだ!)

 両者ともメイド服を身につけて、一糸乱れぬ動きでソレルに向かい歩いてくる。それに恐怖を感じながら、ソレルは無自覚に一歩下がっていた。
 彼は自分で、それなりに優れた戦士だという自信はあった。でなければ冗談でも領主からの騎士の誘いなどないのだから。ソレルは目の前の二人より確実に強いはず、それなのにいくら命令しても体は動いてくれない。
 簡単な仕事だ。二人を殺して、あのあいた扉から出て行けばいい。魔術で焼き殺す。なぜか発動しない。かかとで膝を踏み抜け。足が震えて動かない。目を突いて喉
 を抉る。一瞬動こうとして、びくりと人を傷つける事を恐れているかのように震えた。
 人を傷つけるのも殺すのも、そして自分より強大な相手に立ち向かうのも、全て通過して踏み越えてきたはずだ。なぜ今更、それが未経験であるかのように恐怖して
 動かない。ソレルは背後から踏みよる恐怖に抵抗する事ができずに。
 その細い腕を捕まれた。
 普段であれば簡単に振り払えるはずなのに、今は万力のようにびくともしない。二人のメイドに引きずられるように階段を上る。そこは、まるで別世界だった。
 ソレルがすんでいたような襤褸の木造ではない、至る所に意匠を凝らし、また床も赤い絨毯が敷き詰められている。たったこれだけで、自分を拉致した人間がただ者
 ではない事が理解できた。
 つれられるままに廊下を歩いていると、目の前に別のメイドがソレルを見て目を丸くしているのに気がつく。その反応で、今更自分が変態的な艶姿である事を自覚し
 た。
 愛着もなれてもいない体。そのはずなのにやけに羞恥心がわいてくる。思わず歩みを止めて体を隠そうとしたが、それは両脇にいるメイドによって肩が軋むほど強く
 引っ張られて阻止された。哀れな少女には、顔を赤らめながら伏せる事しか許されない。
 なんとか羞恥心を怒りだと思おうと努力しながら、それでもやはり見られている事を意識してしまうと顔が火照る。裸体を強制露出させられながら歩かされ、大きな
 扉の前にたどり着く。それがぎしりと重々しい音を立てて開き、中に入るとすぐに頭を押さえられ垂れさせられる。
 ソレルの前に、一人の女がいる。その女は顔に優越感をたっぷりと含ませながら、両脇を抱えられ抵抗できない少女を見下していた。
 
「うふふ、とてもいい格好ね。ソレル・オゲイド」

 にやにやと、視線で犯すかのように這い回る瞳。美しい外見とは裏腹に、非常に下卑た性根だ。
 ソレルはその問いに答えず、鋭くにらんで返す。
 目の前の女は、ソレルの村の者なら、いや、近隣に住む者なら誰でも知っている。シャルトル伯爵の娘の一人、エレン・ソル・シャルトルだ。
390淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:07:49.91 ID:UAfPvPLh
 エレンの噂は広く響き渡っている。曰く、嫉妬深く好色で金遣いも荒い。他の兄弟と違い愚昧極まりなく、温厚な領主でさえ匙を投げたと。領主自らに役立たずの烙
 印を押されたエレンは、別荘に追いやられたと聞いたが。
 以降忘れ去られた人間ではあったが、それでもなお悪い噂は流れ続けていた。事実上勘当されながらも流れる噂に、誰かが意図的に流しているのではと考えた事もあ
 ったのだが。この様子ではだいたい本当の事なのだろう。
 エレンはカツカツと靴音を立てながらソレルに近寄り、顎をつかんで無理矢理上向かせる。そこで初めて、両者の視線が交わった。
 改めて見た顔は、正直に告白して美しかった。少なくとも、ソレルはそう評価するしかない。貴族らしい金色の髪を縦にくるくると巻かせており、エメラルドのよう
 な輝く瞳にほっそりとしたバランスのいい輪郭。しかし、その美貌を瞳の奥の安っぽいプライドが台無しにしていた。
 
「ねえ、どんな気持ち? あなたが鍛え上げた力も何も全て奪い取られて、こうして可愛い女の子にされて這いつくばらせられる気持ちは。あなたみたいなのを屈服さ
せるためにわざわざ覚えた魔術なんだけど、一つ感想を聞かせてもらえないかしら」

 くすくすと笑いながら、歌うように言う女。その姿は、狂気にも似ていた。
 他者の肉体を変化させる、それも男性体から女性体へと変化させるほどの大がかりな魔術など、聞いた事がない。おそらくはどこかに秘されていた禁術を暴いたのだ
 ろう。そう、自分の気を晴らすためだけに、他者を踏みにじる魔術を覚えたのだ、この女は。
 
「……クズが」

 嫌悪と憐憫を乗せて、ソレルは呟く。瞬間、見目麗しい貴族令嬢は醜く表情を歪ませ、力一杯ソレルの頬をひっぱいたいた。
 
「生意気なのよあなた! 農民風情が騎士に取り立てられるですって、ずいぶん態度が大きいじゃない。力しか取り柄のない雄犬ならまだ可愛げもあったものを、あな
た程度の野良が魔術ですって? お馬鹿で調子に乗っちゃった愚民に、この私自らがふさわしい態度を教育してあげるって言っているのよ!」

 ヒステリックに絶叫する女を冷ややかな視線で見る。くだらない、とてもくだらない話だった。結局の所、見当違いな嫉妬でしかなかったのだ。
 無意味なつまらない抵抗、それが分かっていても反応などしてやらない。後頭部をちりちりと焼く恐怖を押さえ込んで、口を必死でつぐみ睨む。
 未だ続けられる侮蔑の視線に、エレンは歯が軋むほど噛み合わせる。しかし、二発目の平手打ちは飛んでこなかった。
 
「まあいいわ。わたくしは寛大ですから、あなたのその態度も一度だけは許してさしあげましょう。どうせそのうちどこに出しても恥ずかしくない牝犬に、いえ、どこ
に出しても恥ずかしい牝犬になるのですからね。あなたが私の足下に這いつくばったらと考えたら、もう全部許せてしまうわ」

 うふふ、とまるで娼婦のような笑みを見せる女に愕然とするソレル。伯爵の愚娘の噂を思い出す。レズビアンでありサディスト。つまり男を女にした彼女は八つ当た
 り以外に、そういう性的な関係も考慮に入れていたのだ。
 初めてひび割れる元男の表情に、エレンはとても満足そうに笑う。これが、彼女がとても見たかった表情なのだ。
 手のひらをすっと上に動かすと、メイド達はソレルを立ち上がらせる。
 
「この世にソレル・オゲイドなんていう人間はいないのだから、あなたの名前はソーニャよ。もう姓なんてない、ただの牝犬のソーニャ」

 エレンの指がソレルの、いや、ソーニャの股に潜り込む。そっと秘所の一本筋に添えられたかと思うと、僅かに指を折って未だ触れられた事もない幼肉をそっと割り
 開く。そのまま、未通の淫花を覗くように指を滑らせ、最後に割れ目の頂点にそびえる小さな突起を撫でる。
 それにぶるりと震えた少女は、その感覚が何かまだ理解できなかった。
391淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:09:24.95 ID:UAfPvPLh
 この世には魔術というものがあり、それは基本的に誰でも使えるものだ。使えるからこそ、貴族は技術を基本的に秘匿するし、平民は独学で魔術を会得するしかない。
 とは言えよほどの魔術でない限りは管理にそれほど気を遣われているわけではなく。むしろ独学で会得できた人間はある程度優秀だと思われるほどだ。
 そして当然魔術には種類が複数あり、その会得は適正に依存する。適正の現れ方は極端で、適正がないものであると発動すらしない。逆に言えばそれほど尖った人間
 は、適正ある魔術でとても大きな力を発揮できる。
 たとえば、ソレルは自身の性能を上げる補助系の魔術と、あとは簡単な破壊の術が使えた。これがソレルを周囲の村随一の戦士にした能力だ。逆にその他の魔術には
 適正が低く、とりわけ技術的なものは発動すらしなかった。本当の意味で万人に扱える魔術は存在せず、そして全ての魔術に適正がない人間もありえない。
 つまり、エレンという貴族の娘が一般的な魔術を一切使えないと言っても、魔術自体が全く使えないという事はありえないのだ。問題はどのような魔術が扱えるかだっ
 たのか、それをソレルは気にしていたのだが。
 
「ほらソーニャちゃん、しっかりしなさいよ」
「っ……! 分かってる!」

 注意してくる同僚のメイドに噛み付くように言い返しながら、それでも色に赤らむ顔と内股で千鳥足になっている歩みはどうする事もできなかった。
 館に捕らえられて早2週間ほどの時がたっている。男から女へと魔術で変えられてしまった少女ソーニャは、何度か脱走を試みたものの全て失敗に終わっている。そ
 の理由が、ソーニャの白く細い首に首輪のように取り付けられている黒いリングだ。
 この魔術具は、装備した者を強制的に『迷わせる』力を持っていた。体を清められ、無理矢理メイド服を着せられたソーニャが館を脱走するのは拍子抜けするほど簡
 単であったのだが。館を囲む森の中を抜ける事がどうしてもできなかったのだ。リングの秘密に気づいたものの、それはソーニャに取り外す事はできなかった。
 翌日にあっけなく捕らえられ、館のルールの説明と共に罰を与えられる。曰く、この館では抵抗もしくは失敗をすると二度とそれをしないよう躾けられる、と。それ
 が本当かどうかは定かでなかったが、ルールの適応されたソーニャに与えられた最初の躾けは、貞操帯の装備だった。
 一人で脱出は無理だと話が通じそうな同僚に相談してみたが、それが発覚し今度は貞操帯の内側にアナルバイブを仕込まれてしまった。後から気づいた話であったが、
 この館には女しかおらず、例外なく調教済みらしい。敵しかいない事に、ソーニャは愕然とした。
 それ以降は少し様子を見ようとひとまず脱走は置いておき、なんでもいいから隙を見つけようとひたすらに同僚のメイドやエレンを監視する事にした。もっとも、そ
 んな余裕などすぐになくす事になってしまったのだが。
 ずっと前から震え続けてた腕がついに限界を超えて、持っていた皿を床にまき散らしてしまう。複数の皿が割れる音にソーニャは顔を青ざめ、自分の絶望的な未来を
 呪った。
 
「あら、またソーニャちゃんミスしちゃったの。じゃあオシオキね」
「ひっ!」

 自分より頭半分背の高いメイドが、舌なめずりをしながらソーニャを見下ろす。その表情は、獲物をなぶる猫の顔だった。
 メイドがソーニャの肩口の服を握ると、パチンと音がしてあっという間に服が足下に落ちる。新人メイドに着せられる、いつでも裸を強制開帳できる無駄に凝ったも
 のだ。
 現れた少女の裸体は、肌の白を茶色い皮のボンデージできつく縛り上げられていた。皮の蔦が少女の柔肉をきつく縛り上げ、計算し尽くされた拘束は発展途上の小さ
 な胸を絞り強調していた。
392淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:11:27.22 ID:UAfPvPLh
 股間の部分には貞操帯だけではなく、ちょうど尻穴の部分がぼこりと円形に盛り上がっている。それが小刻みに振動しており、内側から刺激を与えているのは簡単に
 見て取れた。股の前方には小さな穴が開いており、そこから尿道へとカテーテルが差し込まれている。それは太ももにベルトで固定されたビニールにつながっており、
 中には黄色い液体がなみなみと注がれていた。根元にはコックが取り付けられており、自分の意思で排尿すらできないように意地の悪い趣向が凝らしてある。
 哀れな少女の下半身は、控えめに表現してもぐちゃぐちゃに濡れていた。貞操帯の皮部分は液体を吸って明らかに変色しているし、それ以上に長時間愛液に浸されす
 ぎてガピガピだ。流れすぎた密液は靴の中に溜まるほどで、長時間淫辱にさらされ続けたのが分かる。
「相変わらずぐっちゃぐちゃね。元男だなんて信じられないほど淫乱だわ」

「う……うるさいっ!」

 そんな事はない、そんな訳はない。必死に心の中で念じるソレルであったが、ソーニャという牝少女は言葉に敏感に反応して尻をひくひくとうれしげに震わせてしま
 う。
 ここ2週間、抵抗する事すらできず少女の花開いた性をなぶられる光景は、もう日常と化していた。
 逃走は企てずともミスは重なる。さらに女性らしい仕草を強制され、それに失敗しても躾と言う名の調教。いつの間にか少女の体は、男の意識を置き去りにして快楽
 に屈服していた。
 体が法悦に酔えばさらに失敗も犯す。そうすれば今度は、羞恥心や男としての意識を責める変態的かつ屈辱的なものに変化していった。
 その結果が、今のソーニャの姿であり。
 
「こんなにだらだらえっちなお汁流しといて、どこが淫乱じゃないのかしらね」

 こうしてエレン配下のメイド達に弄ばれ続ける毎日だった。
 両手を捕まれて、無理矢理後ろで組まされる。抵抗しようと力を入れるが、ただでさえ腕力で劣る上に悦楽に浸り体力を失っては全くの無意味だった。かちり、と音
 がしてボンデージの金具で拘束される。
 
「ほら、匂いを嗅いで見なさいよ。あなたのおまんこ臭が一面に広がったわ。こんなに強い匂いを出しといて、今更エッチじゃないもなにもあるものですか」
「黙れ……っ! 喋るな、匂いを嗅ぐな変態いぃっ!」
「変態って自分を差し置いて全く……。ああ、じゃあ男だったソーニャちゃんが今どれだけメスになっちゃったか教えてあげるわ」
「っ、どこに連れて行く気だ!」

 メイドは突然ソーニャを抱え上げると、割れた皿も乱れたままの服もその場に放置して近くの部屋に入っていく。
 部屋の中は、一言で言えば物置だった。中には屋敷で使っている調度品の予備が大量に置いてあり、メイドはその中の一つ、大きな鏡の前で止まった。
 
「自分の姿、よく見てみなさいよ」

 鏡の前、メイドに言われながら見慣れない自分の姿を見てしまう。そこには一人の、淫欲に犯されながらもなお美しい一人の少女がいた。
 2週間程度では全く使い慣れない体、ソーニャと名付けられた少女のそれ。彼を彼女に作り替えた性悪な貴族の女曰く、希望や願望を可能な限り形にした姿。
 腰まで届く銀髪のストレートに、くりくりとしたつり目ぎみの碧眼。肉付きは女らしさを失わないギリギリのラインまで細く、胸と尻が薄い代わりに腰も細い。かと
 言って体に少女特有の堅さはなく、全身すべすべとしていてひたすら柔らかい。肌にはシミ一つなく、圧倒的な美白というものを見せつけている。
 今のソレルは、まるで妖精のようなという形容がとても似合う少女だった。正しく、檻に囚われた妖精。
 白い肌は淫辱に制圧されて全身を赤らめている。延々嬲られた事で吹き出た汗が、少女の幼さを陰らせて屈辱の赤をさらに淫靡に彩っていた。途絶える事のない快楽
 で、体臭自体が淫靡な世界へと誘う牝密の香りへと変質しかかっている。釣りがちな目尻をとろんと垂れ下がらせて、強気に結ばれていた唇を半開きにすれば、牝辱
 に屈する妖精の完成だ。
 
「ほら、よく見てよ。これで私は変態じゃありませんなんて、全く説得力がないと思うんだけどどう思う?」
「っ……! 知るか!」
393淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:13:36.12 ID:UAfPvPLh
 噛み付くように絶叫、思わず見ていた鏡に映される自分の裸体から視線を外す。
 メイドはその意固地になっているとしか見えない様子を呆れた目で見ながら、そっと体を愛撫し耳元でささやいた。
 
「別に私は反抗的でもいいけどさ。これ……オシオキだよ?」
「あ……ちょっと待っ……!」
「もう遅い」

 メイドがソーニャの左膝裏を持ち、片足だけ抱き上げた。とっさに右足一本でバランスを取ろうとするが、淫肉を犯すアナルバイブと尿道カテーテルがそれを許さな
 い。羞恥の責め具は体の動きに同期して開発された牝穴を穿り返し、なけなしの力を媚毒で奪い取る。
 膝がかくりと折れて後ろに倒れ込み、それをメイドが体で支える。その格好は、股間を前に突き出す羞恥心を刺激せずにはいられないものだった。
 
「待っ……頼む、謝る……から……!」
「もう遅いって言ったでしょ。それに私、サディストだから」

 唇を耳に接触するほど近づけて、直接鼓膜を振動するように囁きかける。耳たぶを甘噛みしたかと思えば、ぬるりとした舌が耳穴を這いずり回った。
 後ろから右手を回して、小さな尻をたっぷりと揉みしだきながら中心部の割れ目へと近づける。皮の下着の上を強く押しながら移動して自己主張、目的の尻穴からは
 み出る円柱の縁を、わざとこれから犯される少女に聞こえるようカリカリと爪を立てた。
 
「思い出してよ、ソーニャちゃんが私たちの部屋に泊まった時の事を。朝までガッチガチに縛られてお尻とおしっこの穴開きっぱなしになるくらい穿ってあげたの。最
初は「俺に触るなー」とか言ってたのに最後には私の足をなめるくらいいい子になってくれたよねぇ。私はマゾです、もっと犯してくださいって言ったのちゃんと覚え
てるよ。あんなにいい子だったのにまたこんなに反抗的になるなんて……もう一回してあげようか?」

 耳元で呟かれる、艶やかでありながらも冷たさを持った声にかつての仕打ちが嫌でも思い出させられる。
 メイドの部屋割りは基本的に自分たちで決めるため、ソーニャはあちこちの部屋を転々とさせられた。そして部屋は派閥ごとに分けられていた。レズビアンであった
 り、今少女を犯さんとしているメイドがいたサディストの部屋であったり。
 レズビアンばかりの部屋では、とにかくキスをされ全身を舐められた。特に性感帯には複数のキスマークがつけられ、同時に少女のように愛を囁くことを強制される。
 抵抗しようとしても体格も筋力も勝る複数人数に組み伏せられては無意味だった。ソーニャに残された道はいつも一つ、屈服していいなりになる事。
 同性愛者達に同姓を愛する事を教育されたのであれば、加虐趣向者達の部屋ではどうだろうか。全く逆方面の、サディスティックな欲望を満たす事ができる羊である
 事を強要されるのは当然だった。
 そしてすべての部屋、すべての夜で共通したことと言えば、疲れ切って寝付くまで延々陵辱を繰り返されたという事。夢のなかですら尻穴を指でかき混ぜられ、犬の
 ように這いつくばり足を丹念に舐めとる屈辱的な調教を続行される。そして朝は、やはり絶頂で脳天に快楽電撃を叩き付けられてられながらの起床。心休まる時など
 全く存在しなかった。
 
(やめ……思い出しちゃ……だめ……なのに……)

 嬲られ、犯され、躾けられ、責められ、嘲笑われ、心を折られ、屈服させられた。その記憶がよみがえる。
 
「可愛い可愛いマゾ奴隷ソーニャちゃん、そんなに怯えなくてもいいわよ」

 否定する声を発する事はできなかった。それどころか、とっさに感謝の言葉すら述べてしまいそうになる。それをなんとか、ギリギリのラインで男としてのプライド
 がブレーキをかけた。
 
「あの夜みたいに、いい子ににゃんにゃん鳴いてくれる子なら調教をする必要はないしね。それに……」

 巧みに動かされていた指が、妖精の押し広げられた小さな窄まりの上を優しく撫でる。エレンの雌猫たちに征服されて間もないそこは、十分に花開き本来ありえない
 性機関としての機能を十二分に果たしていた。指先から感じ取れる僅かな振動、それはバイブの震えではなく僅かならず期待に震える少女の牝蕾だ。
 
「ソーニャちゃんのエッチなお尻は、あの日の事を喜んでるみたいだしね」
394淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:14:46.17 ID:UAfPvPLh
「……っ嘘だ!」

 狩人となったメイドは、絶叫する獲物を見てぺろりと唇を舐める。生け贄の少女には、その反応こそがサディストを喜ばせると理解できていなかった。いや、理解で
 きていたとしても言わずにはいられない。
 コツン、コツンとアナルバイブを裏側から叩いてプレッシャーをかけ、嫌でも意識を下腹部の奥、無機質な棒に絡まる淫らな肉壁に意識を移させる。
 ソーニャはぐぐぐっ、と快楽機関に変わった腸壁が下に下がるのを感じた。いつの間にか付いてしまった癖、屈服と牝辱を求める少女の性が肉体をそう作り替えてい
 る。いくらソレルが知らぬ振りをしようと誤魔化しきれぬ、女として機能する肉体の現実がそこにあった。
 
「それこそ嘘じゃない。自分でお尻の穴がひくひくしてるのが分かるでしょ。処女のままお尻ぱっくり開発されちゃった変態ちゃん。けどよかったのかな、自称男の子
なんだし」
(こいつ……っ!)

 メイドのソレルという意識を揶揄する発言に、思わず目頭が熱くなるほどの怒りを覚えた。
 彼女の言う通り、未だに少女の女の部分は乙女のままであった。それどころか、メイド達の主であるエレンはソーニャの膣口、陰唇から恥丘に至るまで一切の接触を
 禁じていた。それこそ例外は尿道口のみであり、クリトリスすら触れる事は許されていない。
 膣道は完全に何も通した事はなく、肉の花弁すら外気に触れたのは一番最初にエレンに指で擦られた時のみ。それ以降は開かれてもおらず、真っ白な恥丘は頬を赤く
 染めながらも花の蕾のように赤い大輪を押し込み、幼子のような一本筋を保っている。
 その代わり、すぐ後ろの排泄器官はもはやただの性器官すら超える女に変えられていた。
 度重なる陵辱にさらされながらも手垢すら付いていないヴァギナ。しかし尋常ならざる調教を受け牝穴と化したアナル。それは、希望を維持させつつソレルという男
 を嘲るには上手い手口であった。
 メイドの指がぐりぐりとアナルバイブを押し込み、鈍くもどかしい刺激がソーニャという女を脳の奥が呼び覚ます。ソレルという男が、徐々に徐々に背後から迫る女
 の意識と快楽に包まれようとする。
 
「けどさー、お尻の穴とおしっこの穴穿られてあんあんよがっちゃうってどうなのそれ。女の子関係ないよねぇ。それとも昔から尻を掘られて喜ぶホモマゾ野郎だった
の? 違うよね、女の子になって弱っちくなっていじめられるのが大好きになったんだよね」
「おれ……はっ! 弱くも、ないしっ……変態でも……女でもっ! ないっ! だから……尻を、触るのを……あああっっ!」

 唐突に振動する尻穴を抉る棒。ぐにぐにと腸壁の形を変えて、微振動が内側から変化される喜びを体の奥まで伝達。ソーニャの必死の抵抗は半ばで切り落とされた。
 
「お尻をなんだって? それに弱くも変態でも女でもないんだったら、もっとちゃんと抵抗してくれないと。か弱い女の子のなすがままにされてたら、否定できないと
思うんだけどなぁ」
「やめ……っつうぅぅ! はな……せっ! んんん、っつ、ああ……んああ……っ!」

 ソーニャが口を開く度に、メイドは巧みにバイブを動かして腸内の弱点を的確に突く。貞操帯で固定されている以上それは大した刺激にはならないのだが、2週間休
 む間もなく開発され続けた弱点にはその程度でも十分な効果があった。
 抵抗すれば尻奥を甘く押し込まれ、その都度ひくりと腰を痙攣させてストリップダンサーのように淫らに腰を突き出す。股座から飛び散る粘性の蜜が濃い臭いを発し、
 それがソーニャに自分の牝体が『本気で感じている』と教え込む。
 
「抵抗するどころかこんなに愛液垂らすなんて、やっぱり感じまくってるのよ。あとは変態君か牝犬ちゃんか、どっちか調べなきゃ」
「ぅ……っっ!! ぁ……っぁ……! ん……んん……っっっ!」
「あらなに、今度はだんまりなの? そんな事をするなら、自分で告白できるようになるまで虐めてあげなきゃね」

 目を閉じて唇を強く噛み、喉から漏れそうになる声を必死に押しとどめようとする。少女の涙ぐましい努力に、しかしメイドは面白くなさそうに鼻を鳴らした。
395淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:16:00.33 ID:UAfPvPLh
 メイドは左手を手放して、持ち上げられていた足を解放する。ソーニャはやっと両足で立てるようになったが、すでに腰は快楽に砕かれておりほとんど意味はなかっ
 た。開いた左手で少女の小さな体躯をがっちりと支え、右手はアナルバイブに添えられる。
 
「ちなみに今日挿入ってるアナルバイブはいつものやつじゃないからね」
(まさか……)

 ぞわりと背筋に寒気が駆け上がる。かつて尻穴から脊髄までを貫いた衝撃、その一欠片を体が勝手に再現した。
 いつも少女を犯している魔術具は、簡単に言えばただ振動するだけ。多少高価ではあるが一般的に売っている量産品だ。しかし、前に一度味わったものは性魔術に圧
 倒的な実力を持つ館の女王エレン手ずから魔術を付与した特製品。その威力たるや量産品の比ではない。それが、今入れられていると言うのだ。
 
「やめっ……!」
「すいっちおーん」
「〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!」

 いきなり伸びる疑似肉棒、それが腸壁ごしに内蔵を持ち上げる感触に声にならない悲鳴が上がる。体の内側から躾ける感触に、それが偽物であると知っていても喜ん
 でしまう。ずん、という音が体内を通って鼓膜に届き、それが女の征服される喜びを刺激する。
 変化はそれだけに止まらない。心棒から大小様々な突起が飛び出して、腸内をでこぼこに抉り、さらに縦横無尽に動いて尻を徹底的にかき混ぜる。形成されたこぶは
 内側どころか、入り口の僅かな色素の沈着も見えない可憐な窄まりをも歪に押し広げた。
 楕円形に伸ばされたかと思えば、台形で四隅を虐められたり。内外両側から円環のふっくらとした肉を啄まれ、しっとりとした愛撫が尻穴前後の谷間をくすぐる。変
 幻自在に肛穴をもてあそび、愛し慈しむような法悦の波が、かえって自尊心を傷つけた。
 かっと目が見開かれ口から激しく涎が飛び散らかせ、抉られる恥性器に合わせて腰で恥辱のダンスを披露。今まで力の入らなかった下半身が嘘みたいに緊張し、媚肉
 が締まった事でさらに深く尻穴快楽に沈みゆく悪循環。
 
「どうしたの、いきなりびくんびくんしちゃって。そんなに可愛らしいと感じてると勘違いしてもっとかわいがっちゃうよ」
「ひゃぁぁっ! やめ……おにぇが……!」

 弱音すら吐く事を許されぬ悦楽という暴虐の嵐。翻弄される少女には、抵抗する方法すら思い浮かばなかった。
 がちがちと手首の金具が音を立てる。手を外そうとしているのではない、弾けるようなダンスに手がついていかないのだ。
 腸液が捏ねられる尻穴の隙間から、時折ぷぴゅっと音を立てて流れ出す。媚肉と化した腸壁全面を刺激され、その衝撃は疑似肉棒の直接触れぬさらに奥まで浸透。大
 量の腸密液が生産されてたぽたぽと音を立てるほどに溜まってしまう。
 
「あえぎ声も口調もどんどん女の子になってきたよ。アナル開閉レッスン」
「んにゃああぁぁぁ! おお、おあああぁぁ……、っああぁぁ!」

 限界近くまで拡張していた魔術バイブがいきなり細く縮み、どぼどぼとはしたなく腸液を垂れ流して床にまき散らされる。かと思えば窄まりの皺すらなくなるほど太
 く変化して、括約筋を狂わせた。
 さらに大きな球形のこぶを作り出して、それが上下する事で擬似的な挿入を開始。引き出されれば肛門はめくれかえり、押し込まれれば中の媚肉が潰れるほど抉られ
 る。奴隷少女の意思の一切介入しない、一方的な陵辱だった。
 
(っ……ああ……。最悪だ)

 過去何度も繰り返した自虐の言葉。自分が女である事を否定し続け、同時に否定しきらせない最低の感情。
 こんなに嫌なのに、この上ない屈辱なのに、少女ソーニャは心のどこかで喜んでいた。単純に快楽を感じているというだけの話ではない、こうして嬲られる事に、少
 しずつ屈服させられる事に、少女の『女』の意識がマゾヒスティックな喜びを感じているのだ。
396名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 23:16:22.95 ID:ozsIWscY
まーたエアリイ作者かよ
期待して損した
397淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:17:20.50 ID:UAfPvPLh
 ソレルが必死に現状を否定しているのに、そのすぐ後ろでソーニャが今を肯定し、さらにソレルにまで肯定を強要しようとしている。同一人物でありながら明らかに
 感覚に差があり、その対立は徐々にソーニャに傾いている。
 
「はーい、さらにこんな所まで虐めちゃう。ここは女の子じゃなきゃ感じない筈だけど、どう? 感じてる? 自分が女の子だーっていうの理解できる?」
「そこっ、にゃあ! だめだめだめだ……っめぇ! ぐりぐり……しにゃいれえぇぇ!」

 バイブが枝分かれして、腸壁の一部を強く突き刺した。その先にあるのは子宮口、男にはない女だけの聖域。そこを突かれて子宮がいっきに覚醒し、ぶわりと強烈に
 女の意識が浮き上がる。それは津波のように荒れ狂い、僅かずつだが確実にソレルのプライドをそぎ落としていた。
 ソーニャがうれし泣きする。女の子のように腰を振り、女の子のように快楽を得て、女の子のように喘ぎ声を上げて、口元には笑みすら浮かべて。
 
「男のくせに子宮虐められて喜んじゃって、とんだ変態もいたものね」
「あっ! あっ! あっ! あっ! おああ……あああっうあああぁぁ!」

 答える余裕はない、思考する余裕すらなくなっていく。メイドは密かに確実に、ソレルという男を追い詰めていった。
 これだけ責められて、下半身の肉をとろとろに溶かされて。尻を快楽しか感じられなくなるほど調教されてもなお。
 
(イきたい……)

 彼女はまだ一度も絶頂に達していなかった。
 
(イきたい、イきたい、イきたい、イきたい。もう無理だ、こんなの耐えられないよ……でも)

 ただ気持ちいい事をされただけで、ただ気持ちよくしてもらえないだけで、それだけで屈辱のおねだりをする事などできるはずがない。男の、ソレルという一個人の
 誇りにかけてただ悦楽に酔わされただけで敗北を認める事はゆるされない。
 ソーニャは強く強く、ただそれだけを頭に残して狂わされる。それが大きな隙であり、メイドは、いや、この館にいるもの全てがそれも織り込み済みであるという事
 を自覚できずに。
 
「まったく、ソーニャちゃんはまだ普通におねだりができないんだね。しょうがない、いつものやるよ」

 メイドの右手がアナルバイブから離れ、じっとりと濡れて指先に吸い付く太ももを撫でながら前へ移動。貞操帯に包まれた秘所を通過し、尿道口の僅かに下、カテー
 テルの開閉を制御するコックに触れた。
 くっと指が折れると、コックに赤い文字が浮かび上がる。ビニールの中にためられた排泄液を吸い上げて、少女の小さな膀胱へと押し戻す。
 逆流はソーニャの小さな下腹部が僅かに膨らむまで続いた。悦楽に満たされていた下半身ですら痛みを感じるほどの量が戻されて、今や皮袋には一切の余裕がない。
 快楽と苦痛が交互に襲う二重螺旋に、脳は混乱を極めていた。命令し続けているのに、尿は排泄されるどころか注入され続ける。苦痛に崩れ落ちたいほどなのに、淫
 らなダンスを繰り返す臀部は貪欲に与えられる法悦をむさぼっていた。
 
「はい完成。ソーニャちゃん、ルール覚えてるよね。イかせてほしかったらちゃんと『認めて』おねだりしてね。それまでお漏らしはお預けだから」

 館に囚われて少女に与えられた躾の一つ、絶頂しなければ排尿をする事ができない。正確に言えば、絶頂時のみカテーテルのコックが開くように魔術具に設定してあ
 るのだ。
 切羽詰まった状況。尿は早く出さなければ危険であるし、尻を嬲られる刺激ももう限界を超えている。どうしようもない状況、しかし光明はある状況。
 簡単な話だ、絶頂すれば快楽と共に全て漏らしてしまう事が許されている。あとは絶頂にさえ達してしまえばいい、絶頂に達する手段さえあれば全てが解決する。そ
 うなれる方法は、最初から手の内にあった。
 最初から心の問題でしかなく、ソレル・オゲイドのプライドしか邪魔するものはない。
 
(おねだり……しても……許……される)

 だから、簡単に折る事ができた。プライドを曲げる理由ができたから、あっさりと、またいつものように負ける事ができた。
 少女に浮かんだ笑みは、ソレルのものかソーニャのものか本人にも分からなかった。
398淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:18:29.13 ID:UAfPvPLh
「へ、んたいのソーニャを、お尻の穴へぇ……イかへてくらしゃい……」
「んー、そうね。でもやっぱりまだ駄目だわ」
(えっ!)

 いつもであればこれで、気が狂うほど絶頂させてもらえるのに。初めて言われる拒絶の声に頭の中で打開の案をねろうとするが、尻穴を壊れるほど淫突される事しか
 考えられない牝に浮かぶはずがなかった。。
 
「まだ答えてもらってないもの。ソーニャちゃんは変態男の子ですか、それともかわいーい女の子ですか?」
「なぁっ! んれ……そんな……っ!」

 怒りなどかけらもなく、ただ驚嘆からくる絶叫。初めての拒絶に質問、しかもソレルという人間のどちらを選択しても極めてクリティカルな内容に、目を見開いた。
 どうすればいいか、を考える事はすでにできていない。それを考えるだけの力は、とっくに奪われている。
 尻奥の媚肉はさきほどより僅かに勢いが緩くなったが、相変わらず子宮裏を抉っている。その刺激か脳にメスの信号を頭痛がするほど送り、どんどん女を拒絶する心
 を押し流していく。
 それでも最後の一線、どれほど惨めであろうとも自分らしくあらん事を。それを覚悟して、ソレルは絶叫した。
 
「もっ、もうへんたい、でいいれす! お尻にチンポ突っ込まれて喜ぶ変態オス犬ですからぁ! はやくイかへてぇ!」
「ふーん、ソーニャちゃん変態ホモマゾ野郎だったんだー。私はそんな変態男とエッチしたくないからイかせてあげない」

 しかし、身を切られる思いで発した言葉すら、たやすく砕かれる。
 メイドはあくまでもソーニャを自分が女だと言わせて犯す気なのだ。男だなどと逃げ道を作らせない、女だと認識させて女の快楽を刻み込んで女のようにイかせる。
 そんな事をして楽しいのか、悪辣さに目尻に涙を貯めながらも自問する。楽しいに決まっていた。それはこの2週間が、そして今腸壁ごしに女の女たる器官を蹂躙さ
 れている事がその証明だ。
 勝てない、負けたんだ。それを認めてしまうと、首元で止まっていた強烈な波が堰を切ったように自意識に溢れさらっていく。とみに頭はクリーンになり、子宮快楽
 をとても素直に受け入れる事ができた。なぜ今まで受け入れられなかったのか不思議なほどに。
 
「っソーニャは……お、女の子でいいですから、早くイかせてくださいぃ!」

 そんな弱い考えに犯されながらも最後の一線が、自分は妥協しているのだと主張してくれる。
 
「……んー。まあ、いいか。イかせてあげる」

 メイドは優しく囁き、ソーニャの頭を撫でた。なぜか、とても安らぎを感じられるものだった。
 細い指先がそっと少女の柔肌をつたっていく。顔から首に、なだらかな丘をつたって緩やかな平原を。背が低く矮躯でありながら、とても相手の性欲をそそるボディ
 ーラインをした少女の体。メスとして強力な魅力を持つ裸体が自分のものである事を、ソーニャはとても素直に受け入れられた。
 
(あああクるクるクるクる! イちゃう、やっとイける……!)

 指が自分の体に隠れて見えなくなり、ソーニャの心は打ち震える。
 予想した子宮への一撃はなかった。その代わりに出っ張りが出たまま大きく膨らんだ擬似肉棒にアナルと言わず腸内と言わず、尻全体を犯される。小ぶりなヒップを
 かわいらしく痙攣させながら、真っ赤な二つの果実をかわいらしく振って絶頂。
 尻の穴がぷっくりと膨れ上がり、ぎちぎちに拡張された内部になお飲み込もうと奮闘している。その刺激に未開発の恥丘すら恥ずかしがりやな少女がそっと顔を覗か
 せるように開き、ひくり、ひくりと陰唇が媚肉同士慰め合う。
 つんとつま先立ちになった体は、一本の杭を打たれたかのように硬直しからだを反らせる。口をぱっくりと開いて幼い乳房までをも健気に突き出し、全身でもって強
 烈な快楽の波を受け取った。
399淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:19:29.05 ID:UAfPvPLh
 喜びの園に到達すると同時に、股間の楔が外れて膀胱に溜まった生暖かい液体が人工管を伝って流れ出る。強制されたとは言え人前で粗相をするはしたない状況すら
 受ける悦楽のスパイスでしかない。
 
「まだこんなもんじゃないよ」

 瞬間、ぐりんと腹の中が裏返った。膨らんだバイブは一瞬で縮み、今までのような機械的な動きから生物のような動きに切り替わる。
 まるで尻の穴から蛇か何かを押し込まれたようだ。ぐりぐりと内部を縦横無尽に動き回り、こりこりと内部のしこりを甘噛みする。もはや完全な蹂躙、ソーニャの肉
 体は快楽を受け取るための人形でしかなくなった。
 
「うああっ! あっ、あっ、ああううああぁ! ひぃ、あああぁぁ!」
「叫んでばかりいないで。イく、でしょ。ほらイくーって」

 獣のような嬌声をあげるソーニャの耳元で下る指示。法悦を受け取り絶頂を認識するだけに成り下がった少女の意識に、それを拒絶するすべはない。
 むしろ裏側からさんざんこじられた子宮が牝の目覚めに鳴き、正直に従うことこそが正解であると訴えかけた。痺れ喜ぶ牝器官の命令に女の身が逆らえる道理などな
 く、とても素直に命令に従う。
 
「イくっ! ああ、あああ! またイくぅ! ひ、っにゃあぁひゃい、イき、ま、ひゅ!」

 甘い砂糖のような声でイくを連発するソーニャに、メイドは可愛いよ、と言いながら首筋を舐める。
 体内のしこりをどんどん食まれては蕩かされ、それが媚肉に変化すると同時に絶頂を繰り返す。溶かされた肉はどんどんねばりと吸着力を増し、さらに快楽神経すら
 増幅させて第二のヴァギナとして、いや、本来のそれすら凌駕する快楽器官として成長する。
 メイドはアナルレイプを続行したままはみ出た尿道カテーテルを持つと、なんとそれを使ってまで牝辱を開始した。
 
「んああぁ、そこはらめえぇ! おしっ…このあ……だからぁ! っくぅ!」
「こっちもさんざん調教してあげたんだから、気持ちよくなれるでしょ。今更何言ってるの」

 ずるりと抜けば周囲の肉が盛り上がって道を覆い隠し、それを抉るように内部を踏みにじるカテーテル。流れる排泄液を無視して踊らされてしまう。
 抵抗の強かった肉は力をどんどん失い、尻穴快楽に同調して流されていく。イきながらお漏らしをさせられ、さらにお漏らしすら遊ばれ絶頂させられる。
 体はすでに覚えてしまったのだ。お漏らしさせられるのは気持ちよく、またそこを支配される事すら気持ちよいという変態快楽を。
 ぐりんぐりんと弧を描くように尿道内を削り取りながらも、魔術の力で一滴残さず回収される黄金水。それが溜まるビニールの中には、確かに尿以外の濁った何かが
 漂っていた。
 
「はー……、はー……、はー……」

 排尿の終わりと同時に尻の中のバイブも通常の形に戻り停止し、やっとソーニャは落ち着く事が許された。
 未だ余韻は強烈に体に潜り込んでいるし、震源地の強烈な熱だって些かも引いていない。尿道口は力を失ったように開きっぱなしであったし、全身は全力疾走した後
 のような倦怠感がつきまとった。
 熱湯に長時間浸かった時に似た肉体の熱滞留を強く意識するのは、自らの醜態を認めないため。だから体の状態に気を配って現実逃避をしていたが、陵辱者はそれを
 許さなかった。
 
「んなああぁぁ!? え、あぇ!?」

 悲鳴の原因は、股間に入れらた尿道カテーテルだ。全て快楽と共にはき出した膀胱に、出て行ったはずの液体が注がれてしまう。また膨らみ始める膀胱に驚愕し、つ
 いさっきの性感を思いだし震える。
 ソーニャは後ろを振り返りながらメイドを見上げた。メイドはにっこりと、とても優しそうに微笑みながら少女を見下ろす。
 
「ソーニャちゃんがかわいいから、もう一度する事に決定しました」

 そして、絶望的な言葉を吐いたのだった。ソーニャはすぐに目をそらして俯いた
400淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:21:27.58 ID:UAfPvPLh
 少女の小さな排泄袋は、ゆっくりとゆっくりと内部に液体を貯めていく。そこには、僅かな満杯の時の苦痛と、そして大きな絶頂への期待が思い出された。濡れたま
 まの牝穴から、少し液体が分泌されたのを気のせいだと言い切る事ができない。
 メイドが耳元でソーニャに囁き、それを聞いた少女は顔を真っ赤にして反論した。
 
「そんな事言えるか!」
「じゃあどうするの? このまま我慢してずーっとおなかの中ぱんぱんにしておく? どうせイかせてーってエッチに叫ぶのに」
「それは……っ、そんなの……」

 鏡越しに値踏みする視線がソーニャを捕らえる。どうせ負けるんでしょ、瞳はそう語っていた。そして、それが間違いでない事はソーニャ自身がよく分かっている。
 
「それに、さ。もう一度言っちゃってるんだよ。何度言おうがもう変わらないよ。どうせだったら、苦しい思いせずにキモチよくイった方がいいでしょ」
「でも……だって……」

 語り口がどんどん弱くなり、瞳が不安げに彷徨う。
 ぐりぐりとバイブが弱いところをすり潰す。尿道奥口がカテーテルの挿入で無理矢理開閉させられる。下半身から伸びる熱が、徐々に正常な思考能力を奪っていった。
 
 鏡の中の少女、自分の体は間違いなく女のものであり、誰が見ても男だとは言うまい。皮で拘束されて裸体を愛蜜で彩った姿を、淫乱かつ変態でないと言わない人間
 もいないだろう。
 これで男だと主張し続けて何の意味がある。考えないようにしていたパーソナリティーの不安が、ソレルを揺るがせる。
 自分は男であるか、これはイエス。しかし女であるか、これも残念ながらイエスなのだ。いくら精神が男のつもりでも、体が女であれば意味がない。
 意味がないから、気持ちよくて仕方がないから、あきらめるのもしょうがない。そう思って、実行してしまった。
 
「アナル穿られておもらし絶頂する変態マゾのソーニャは、お姉様の牝犬である事を認めます。ですから変態快楽で絶頂させてくださぁい」
(俺は何を言ってるんだ……)

 僅かに残っていた冷静な部分が、自分の行為を自問する。笑いながら信じられない事を口走るソーニャを、まるで他人のように見つめた。それもすぐに流されてしまっ
 たが。自分の宣言通り、変態快楽によって。
 ごりん、と腸内でバイブが膨らむ。今度は歪な陰茎のような形、竿に多数の傘がつけられたようなものに。
 
「よく言えたね、いい子だよ。じゃあたっぷりご褒美あげる。ソーニャちゃんのシたいようにしてあげるから、お姉様にどうして欲しいか言って?」
「うああ、もっと奥……ゴツゴツ突いて! あと、もっと右も! いりぐち、たくさん抉ってぇ! にょ、尿道もイジめて……!」
「ここだね、それとここも。おしっこの穴もね。いいねー、もっと可愛い女の子な所を見せてよ」

 尿道をわざと道がある方向を外れてピストンし、何度も何度も肉を柔らかくするように掘っていく。その期待に応えるように尿道内は媚肉と変化していき、悦楽を生
 産する度合いが増していく。
 尻内部の弱点も、小突かれ擦られ抉られと、求める通りに法悦を送られる。子宮裏の少女の拙い女を刺激する責め苦もよかったが、やぱり強く快楽を得られる場所は
 別だ。
 
「ああっ、そこ、そこぉ!」
「ええ、ここね。もっとシてあげるからエッチに腰を振って可愛いところを見せて」
「はい、お姉様ぁ」

 ずん、と骨伝いに音が響き、それと同時に強く腰を前に突き出す。ぴん、と弓なりに体を突き出して淫らな牝臭の漂う陰部を強調、バイブの動くままに腰を左右に振っ
 て見せつけた。ストリップダンサーか娼婦か、そう言われても違和感のない痴態だ。
 ガシガシと柔肉が潰れるほどの激しい挿入に、ソーニャは絶頂しそうになる。しかしあと一歩がたりない。
401淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:22:51.63 ID:UAfPvPLh
 尿道や尻穴の快楽をもっと増幅するために、ひたすら腰を振り続ける。しかし、それでも足りない。いつもならばとっくに絶頂しているはずの快楽であるにも関わら
 ずだ。
 
(なんで……イけない、イけないよぉ……)

 ひくひくひくっ、とアナルが小刻みに痙攣する。絶頂を要求するサインだ。媚肉をぐちゃぐちゃにたたきつぶしても絶頂は訪れない。尿道までもが絶頂の要求に鳴き
 だした。
 メイドは言われたとおりに動かし続けていし、ソーニャはもっとも感じている所を犯されている。媚肉はくちゃくちゃに変質し、はしたなく蠢き狂う一歩手前の快楽。
 
 それですら、何がたりないのか全く分からなかった。
 いつもどうやって絶頂に達していたのか分からない、口から涎をたらし目を虚ろにしながら考える。びくんびくんと弱々しく腰を痙攣させながら出した答えは、放棄
 する事であった。
 
「おね……ひゃま……」
「はいなあに」

 そっと顎を撫でながら訪ねるメイド。ソーニャが正気であれば、その目の奥に嘲る色があったのに気づいただろう。
 
「おねえ、ひゃまの、しゅきに、おかひて、くらしゃい……」
「あら、いいの? せっかくソーニャちゃんの思うようにシてあげようと思ったのに」
「……はい」

 ソーニャは頷いた。そして、小鳥のように囀った。
 
「わらひは、メスどれい……れひゅから」

 うふふふふふ、不気味な笑いが部屋にこだまする。
 
「いいわソーニャちゃん。そうよ、あなたは犯される側の人間なの。自分から、なんてありえないわ。メス犬は支配されて喜ぶものなのよ、それをよく覚えておいてね」
 少女は笑う誰かの言葉に、とてもうれしくなりその言葉を刻んだ。それは、体を貫く悦楽の槍に鮮明に記憶させられる。
 腸内を100を超える舌がべろべろとなめ回した。アナルの内側と外側を挟んで丁寧に舐め取り、内部は掘削でもするかのように激しく動く。舌が繊毛に絡まり腸壁か
 ら溢れる淫蜜を啜られ、内部に泡があふれかえる。
 体内からも外からも、ぐちゃ、べちゃ、ぐちゅ、というわかりやすい恥辱が響き渡った。変態的な音を奏でる自分が救いようのないマゾであると主張するような音楽
 を、ソーニャは素直に受け入れた。
 尿道はゆっくり挿入されながら、ぐりりと回転をする。媚肉を回転しながら引っ張られる感覚は、さんざん待ったをかけられたそこには過剰なものだ。すぐに尿道口
 がぱっくり開き、降伏の意を見せる。
 足下に形成された水たまりから放たれる異臭、それすらも少女にとっては自分をマゾヒスティックに追い詰める調味料にしかならない。ひくひくと鼻を動かして、自
 分のメスを鼻孔いっぱいに吸い込む。
 
「んああぁ……イくっ、イっちゃいまふおねえしゃまぁ!」
「ええ、いいわよ。メス犬ソーニャちゃんがイく所みててあげる」
「はっ……はい! メス犬がイくところ……見ててくだしゃいぃ! っああぁぁ、イくイくうぅぅ!」

 びくびくん、と下半身を跳ねらかせ、封じられた恥丘の一本筋から音をたてて愛液を噴出。同時にまたお漏らしの暖かさを股座に感じ、絶頂したというのを強く認識
 した。
402淫獄の館 前編:2011/09/05(月) 23:23:47.12 ID:UAfPvPLh
 アナルに突き刺さる疑似肉棒は、ゆっくりと、しかし無数に生えるえらを中に絡ませながら動く。びくん、と小さな絶頂のみを誘発するその動きは、逆に自分が絶頂
 した、という事実を強調している。
 へそまで貫く暴虐な刺激に、それを優しく包む開放感。それには元男に女の幸福を認識させるに十分な力を持っていた。
 絶頂が終わり、尿も絞りかすすら出ないほど排泄しきり、少女は全身の力を失って自分の愛蜜の上にべちゃりと座り込む。むわりとする臭気が余韻を強め、貞操帯の
 隙間から進入する冷たい液体に心地よさすら感じた。
 すっと顎に手が添えられ、床に倒れ込みそうだったソーニャの体を支える。同時に、女の体をどこまでも堪能し尽くした痴態が鏡に写された。
 
「ソーニャちゃんのメス絶頂シーン、最高だったわよ」
「ちが……こんな、の……おれ……ない……」

 絶頂が通り過ぎた事で戻ってきた男の意識とプライド、それがまだ抵抗できるとばかりに言う。主張を強めるべく俺、とも言っているが、それをメイドは笑い飛ばし
 た。
 
「あんなにお姉様ーって甘えてきたのに、もう男言葉に戻っちゃうなんて悲しいな―」
「うる……ひゃい」
「でも、今回女の子ですーって言いながら女の子絶頂させてくださいーって言っちゃったのよ。いっくら俺は違うなんて言っても、同じ事すればまた女の子になっちゃ
うわ」
「ちが、う」

 強がりだと分かっていても吐く。実際はその通りだとしても、肯定など絶対にできない。
 肯定はできなくとも、体に覚え込まされれば忘れる事ができないのは教育されてしまっている。陵辱され、そのたびに何かを妥協させられる。何度も何度も妥協を強
 要され、女に近づいていくソレル。
 そそ、と指が顎のラインを滑る。それにぞくりと悦楽を覚えるのは、これにメスの喜びを教え込まれたから。
 
「けど、女の子の絶頂は気持ちよかったでしょ?」
「……ひゃい」

 これも、教え込まれた事。快楽に狂った少女の顔が、虚ろな瞳に涙を流しながら答える。
 まだ猶予はあると強く思い込んだ。まだソレルはソレルとして、男である事を忘れずにいられる。どんなに犯され汚されても、これだけ覚えていれば逃げる機会は訪
 れると。
 
「本当はこのまま一晩中虐めてあげたいけど、今日はエレン様の日だからね、残念。たっぷり犯されてきなさい」

 しかし、その機会とはいつ巡ってくるのだろうか。
 それが来るまで耐えきると、ソレルは断言する事ができなかった。
403名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 23:24:51.40 ID:UAfPvPLh
以上で前編の終了です
お目汚し失礼いたしました
404名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 23:40:05.03 ID:un00uU33
予想外の凄腕だお(´・ω・`)
405名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 23:44:12.09 ID:AVyf5rgi
男のプライドがズタズタにされるのいいな!GJ
しかし改行がちょいちょい不思議なとこにあるのは何故
406名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 00:00:04.26 ID:1NAGr+6a
よし!
明後日抜こう!
407名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 00:05:16.43 ID:SpRdonT+
書きたいものはっきりしてるなグレイト
男女関係無い場所責めて、男に縋り付かせつつ屈服させるの素敵
後編も期待してます
408名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 00:43:58.20 ID:kSnRrO3a
賢者となりぬ
409名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 00:48:52.45 ID:fzQd9U0Y
GJ。いい作品だった。後編を期待している。
できれば後編は現在の半分くらいで改行してくれると読みやすくて助かるよ。
410名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 02:29:49.14 ID:IiPk8Mx4
これまた堕としがいのありそうなTSっ子GJです
ガンガン責められて屈服していくのいいなあ
後編楽しみ
411 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/09/06(火) 03:37:42.94 ID:AvhWeu52
マジGJ
続き楽しみにしてるよ
412名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 08:43:45.88 ID:fzQd9U0Y
便乗荒らしの入る隙一つない完璧なGJフォーメーション…
なるほどそうか理解した。つまりこのスレ荒れてんじゃないんだな。

要するにみんなエロい強制女性化を愛してるだけなのね。
だから議論や定義問題になると真剣になって一歩も退けなくて白熱するんだなw
413名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 08:56:09.60 ID:bKynpObF
だろうねぇ。けどその議論に混じって真性の荒らしが暴れてるのも事実だな
議論してる人たちはレスする前に書き込む文章を読み直してちょっと落ち着いて欲しいかも
414名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 09:13:18.74 ID:5iwrdITr
祭りマニアって奴はスレの本題なんか関係ないからな。
感情むき出しの熱くなってる所でワイワイやるのが楽しいってのだから。

おまいらモチツケって蓋し名言だと思うわ、マジで。
415名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 09:30:34.39 ID:Iud74AGl
GJ
これは本当にエロいわ、いつもアレだけんど稀にこういう超良い作品が来るからこのスレ見逃せないんだよなぁ

うん、直接的な前への性交は無かったけど、後ろでもおちっこでも性行為に該当するならここの該当要件満たしてるんじゃね?

改行がおかしいのはテキストエディタとかからコピペするときにおかしくなってるのか、スマートフォンとか使ってるとか幾つか可能性は考えられますな。
416名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 12:14:41.71 ID:i01CeYt1
改行が糞レベル
417名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 17:47:41.64 ID:oYfDAtWE
ちょいとご相談。

内面的女性化ってテーマで書き上げたきり、例の盗作野郎のごたごたで投下しそびれて今に至る訳なんですが。
ここまでのスレの流れを見ると、あんまりエロく無いのはお呼びでないって感じです。
決して非エロって訳じゃないんですが、エロ成分としちゃ全体で見ても多くて20〜30%くらいだと思う代物。

やっぱここじゃ投下マズイですかね?
418名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 17:58:49.95 ID:/2MM+uEC
あ……ありのまま今起こったことを話すぜッ!
ニート暮らしをしていたと思ったらTSして実父の子を孕んでいたッ!!
父親を拒みきれなかったとかセックスしながら愛してるを連呼されたとか
そんなチャチなもんじゃ断じてねぇッ!!
もっと恐ろしい女の幸せの片鱗を味わったぜ……
419名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 18:06:30.66 ID:xbgMFtFu
強制女性化してちゃんとエロ要素があればスレ違いでも板違いでもないんじゃねーでしょうか
そう構えなさんな

豊作の時期が来たのかしら
420名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 18:08:44.17 ID:2m7Vwx8h
>>417
スレ違いでないからマズくはない
受けは良くないだろうけど
421名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 19:15:50.34 ID:L+2Ddg82
エロいエロくないってのは
エロシーンの長さのことなのか内容のことなのか
422名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 19:47:09.18 ID:fzQd9U0Y
「エロシーンを表現するために物語を書いた」のか、
「物語を表現するためにエロを書いた」のかでかなり違うと思う。

別にどっちも投下していいと思うけど
前者だと非エロのシーンが少々長くても焦らしになるからウケがいい。
後者は実力シビアに問われるしエロシーン短ければ叩かれがちよね。
423名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 20:42:00.35 ID:bKynpObF
まったくのエロ無し長編とかじゃない限り大丈夫だと思うな
未だにスレを荒らそうとしてるのがちらほら居るけど浮きまくってるし
424名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 20:44:00.92 ID:WEcldx1X
>>417
短編での2〜3割と長編での2〜3割では受ける印象が違う。
短編ならそれほど問題はないと思うけど、何日にもわたって載せるような長編だったらと色々言われると思う。
425名無しさん@ピンキー:2011/09/06(火) 23:08:46.49 ID:5iwrdITr
単純にエロって言っても中々難しいよなぁと思う。
それこそAVの実況中継みたいな、ひたすら状況説明型の文字起しエロシーンじゃないと噛み付く奴も出そうだし。
淡々と状況描写してるSSを読んで、そのシーンを想像して楽しむってのが好きなんだけど、やっぱ少数派だよな。
官能系じゃなくて、組み立て体操みたいなエロシーンとか、卑猥な言葉が羅列されてるだけのものは、正直そろそろ食傷気味だし。

物語的に足腰のちゃんとしてる骨太なSSだったら、極論すれば直接的エロシーンが無くても十分楽しいと思う。
426名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 01:22:40.66 ID:NW9P/awm
組み立て体操みたいなエロシーンになぜか吹いた
分からないけど分かる、ってこういう事か…
427名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 04:05:29.42 ID:DxeVikbf
個人的には体が変化していくシークエンスは性行為とかが無くて服着てても抜きポイントなんだけど
果たしてこれはエロに数えて良いのかどうか
428名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 05:03:38.23 ID:lcGLhSSY
>>425
それは君の嗜好に過ぎないんじゃないかと感じるな。
足腰のちゃんとしてるSSというのは、エロ度の濃い薄いよりもさらに客観的に判断不能だよ。

組み立て体操のようでも、卑猥な言葉が羅列されているだけでも、
職人がエロスを表現しようとしているならこのスレに投下するのは全く間違ってない。
「職人がレベル1だと思って許容」し、「好みでないと思えばスルー」するべきこと。
君の言う足腰がいつか鍛えられることを願いながらね。

もちろん、あんまり下手すぎれば叩かれるだろうけど、それは作品を発表する以上
避けられないことなので、職人自身が判断すべきことよね。

>>427
それこそ「このスレでなきゃできないエロ」そのものじゃないか?
429名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 06:31:50.80 ID:igigrDyE
なにそのドヤ顔
430名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 07:02:23.51 ID:fBvTQbcc
ぼくのかんがえたさいきょうの強制女性化スレ
431名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 07:50:48.27 ID:druV8JH/
ぼくのかんがえた強制SS

学校に遅刻する学生カップルが
遅刻を無かったことにしようと痴漢のでっち上げを試みる。

冤罪は成功し、カップルは表彰され、被害者は逮捕。

被害者は取り調べの警察から「嘘でもいいから犯行を認めないと家族を逮捕するよ」と言われ
泣く泣く調書にサイン。
調書には嘘でたらめが満載で、関係ない未解決事件の容疑者にもされて、
刑が確定。

強制女性化刑が執行されて、
男の刑務所にいれられ慰み者担当にに。

女性に乱暴した受刑者は凄まじく扱いが悪く、
いつ何時でも慰み者に。




そんな事実を基にしたフィクションを考えた。

考えたが自分が耐えられなくなって書けないという。
432名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 10:56:10.69 ID:7uJc9nw2
全く開発されてないのにご都合主義的に感じちゃうTSF主人公
433名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 12:39:30.74 ID:bnLlnEZ6
あぁそうか。骨太ってそういう意味か。やっとわかったw
ご都合展開って読んでてマジ萎えるわな。

強制女性化ってシチュの肝は性別が変わるところがメインディッシュなんだから、
変わった後のエロシーンなどデザートというか食後のコーヒーみたいなもんかもね
434名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 12:41:42.14 ID:bnLlnEZ6
あ、>>387の人への厭味とかじゃありません。
気悪くしないでください。他意や悪意はございません。
後編楽しみにしてます。はい。
435名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 13:36:00.23 ID:N9lV3RlV
>>431
その展開だと

[レイプ]鬼畜陵辱[スカトロ]第13章
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1293466314/l50

こっちのスレのほうがウケが良いかもしれないね。
あまり読みたいとは思わないけど。

>>433
時間をかけてゆっくりと性別が変わってくとかツボだよ。ツボ。
気がついたら〜とか、一瞬のうちに〜で性別転換が終わってると、
それ以後のエロシーンなど読む気が失せてしまう。
本人が望まないってなだけで、気がついたら女になってて、
幼馴染or友達orピンチを救ったヒーローとネチョネチョやって
ハッピーエンドなら、純愛和姦スレでも行けば良いのにとすら思う。
436名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 16:50:32.31 ID:lcGLhSSY
>>431
・受刑者の一人にヤクザの親分がいて主人公を気に入る。獄内の待遇が向上
・親分はじきに景気を終えて出獄、主人公をハメたカップルを同じ手法で陥れる
・彼女はソープに沈めて、彼氏は強制女性化して投獄
・その頃、親分お気に入りの模範囚として獄内の権力者になっていた主人公は
 自分を陥れた相手に復讐すべく調教を開始

てな感じなら意外とイケるんじゃないか。極妻エンドならそこそこ救いもあるぞw

>>435
じっくり女性化は俺もツボだがあんま見ないよね。
でも純愛和姦ハッピーエンドが悪いとは全く思わないが。
437死が二人を分かつまで ◆bZzxyfAr96 :2011/09/07(水) 17:25:27.11 ID:hDUujeHl
書いたもんはしょうがないから投下してみる
438死が二人を分かつまで ◆bZzxyfAr96 :2011/09/07(水) 17:25:54.86 ID:hDUujeHl
今日も僕はいつものように学校から帰り、玄関を開けて二階の自分の部屋に入った。
机の上にカバンを置いて、中を開くと一冊の本を取り出す。
玄関に妹の美玖の靴があったのは確認済みだ。
あとはこの本を美玖の部屋に持って行って返せばいい。
そう思って僕は部屋を出て、隣の美玖の部屋の扉を開けた。
「な……いったい……?」
そこにはベッドに裸で拘束された美玖の姿があった。
強盗? 変質者? いったい誰が?
僕の大切な妹を汚された……頭の中がグチャグチャでわけが分からなくなる。
とにかく早く美玖を自由にしてやらないと、そう思って足を踏み入れたその時だった。
「引っかかったね、お兄ちゃん」
美玖が顔を歪めて笑い、あたりが閃光に包まれた。
「う……ん……あれ?」
気づけば僕は天井を見上げていた。
僕は寝ているのだろうか、そう思って身体を起こそうとすると、
ガチャリ
という音とともに手足が引っ張られた。
驚いて首を起こして見回すと手足はベッドに手錠でくくりつけてあった。
「うそ……だ」
だけど拘束された手足より前に、そこには驚くべき光景があった。
乳房である。
439死が二人を分かつまで ◆bZzxyfAr96 :2011/09/07(水) 17:26:18.58 ID:hDUujeHl
そう乳房、男にはないはずのそれは小振りながらも確かにあった。
ふと脳裏に先ほどの記憶が蘇る。
拘束されていた美玖の手足に光っていたのは手錠ではなかったか。
そしてここは美玖の部屋のベッド、まさか……まさか……
「そうよ兄さん、そのまさかよ」
「美……玖……?」
そこにいたのは鏡で見慣れた人物、僕だった。
「なん……なにが……?」
「昨日貸した本は面白かった?」
何が関係あるというのだろうか? こんな状況で世間話でもするつもりだろうか?
「あれはインチキの本だったけど、本物について記した本もあるんだ」
美玖に借りた本、それは黒魔術の本だった。
黒ミサやサバト、実在したという魔女や魔法つかい。
空を飛ぶ方法、人をカエルに変える方法などが記された本だった。
「そんな……非現実的な……」
「だったらこれはなに?」
美玖が僕の乳首をキリリとひねる。その瞬間乳房から電流のような痺れがほとばしる。
「くっくっ、いい反応。わざわざ全身を性感帯に変える術を使った甲斐があったわ」
「な……なぜこんなことを……?」
「決まっているでしょう? 兄さんが欲しかったの」
そんなバカな、兄妹で何を考えているんだ?
440死が二人を分かつまで ◆bZzxyfAr96 :2011/09/07(水) 17:26:49.35 ID:hDUujeHl
「今まで兄さんに寄って来る虫は魔術で追い払ってたけど、それも限界。
だから強攻策に出ることにしたの」
美玖は僕の顔で僕の声で次々と恐ろしいことを言っている。
追い払う? どうやって?
「生真面目な風紀委員長さんにはデブの体育教師をあてがったわ。
生意気な幼なじみの悠子さんは夜の街でサラリーマンを毎夜漁るようにしてあげたし、
転校した由美ちゃんは今頃変態野郎に凄いことさせられてるかもね、でも……この子に比べればマシだわ」
そう言って美玖は一枚の写真を取り出した。
一瞬、それは何か作りものだと思った。
なぜならその少女には手足が……
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「たまにいるのよ、魔術耐性の強い人。
仕方がないから男たちにさらわせて、二度と物理的に兄さんに近づけないようにしちゃった」
おかしい、妹は明らかにおかしい。
狂って……いる。
「でももう安心、兄さんの身体は私の心が他の女に触らせない。
兄さんの心は私の身体が閉じ込めた。
でも、あと一歩」
そう言って美玖は服を脱いでいく。
それは僕の見慣れた身体とは少し違った。
ペニスの大きさが違うのだ。
「これも魔術よ」
441死が二人を分かつまで ◆YMwSWNMzA6 :2011/09/07(水) 17:28:38.56 ID:EpsEHVG3
「今まで兄さんに寄って来る虫は魔術で追い払ってたけど、それも限界。
だから強攻策に出ることにしたの」
美玖は僕の顔で僕の声で次々と恐ろしいことを言っている。
追い払う? どうやって?
「生真面目な風紀委員長さんにはデブの体育教師をあてがったわ。
生意気な幼なじみの悠子さんは夜の街でサラリーマンを毎夜漁るようにしてあげたし、
転校した由美ちゃんは今頃変態野郎に凄いことさせられてるかもね、でも……この子に比べればマシだわ」
そう言って美玖は一枚の写真を取り出した。
一瞬、それは何か作りものだと思った。
なぜならその少女には手足が……
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「たまにいるのよ、魔術耐性の強い人。
仕方がないから男たちにさらわせて、二度と物理的に兄さんに近づけないようにしちゃった」
おかしい、妹は明らかにおかしい。
狂って……いる。
「でももう安心、兄さんの身体は私の心が他の女に触らせない。
兄さんの心は私の身体が閉じ込めた。
でも、あと一歩」
そう言って美玖は服を脱いでいく。
それは僕の見慣れた身体とは少し違った。
ペニスの大きさが違うのだ。
「これも魔術よ」
442死が二人を分かつまで ◆YMwSWNMzA6 :2011/09/07(水) 17:29:46.24 ID:EpsEHVG3
それは淡い光の紋様が輝いていて、不思議な妖しさを湛えていた。
「今のあたしの精液を子宮で受け止めた処女は永遠の愛奴隷になる、死が二人を分かつまで……ね」
「ひ……」
恐ろしかった。ただ美玖を愛するだけの存在になることに怯えが走った。
自分が自分でなくなってしまうのが怖い。
身体を失い、さらに心まで失ってしまうのか。
「ねえ兄さん、いや美玖、僕たちは一つになるんだよ」
ギシリ とベッドが軋む。美玖を払いのけてしまいたい。
だけどいくら手足をバタつかせても、手錠が食い込むばかりで
何の抵抗もできやしなかった。
「いやだいやだいやだいやだ……」
「無駄だよ」
なんとか振り払おうとしても男の力で腰を押さえられてはどうしようもなかった。
ゆっくり、ゆっくりと侵入していく男のそれがついに何かを引きちぎった瞬間、
この身体を走ったのは痛みではなくて……快感……だった。
「…………あ…………!」
背筋をゾクゾクと駆け上がるそれは脳を冒して駆け抜けていく。
ピンとそった背中がベッドに落ちる時にはそれが絶頂なのだと分かった。
「急に締めつけるのはダメだよ、すぐに出しちゃうところだった」
443死が二人を分かつまで ◆YMwSWNMzA6 :2011/09/07(水) 17:30:52.53 ID:EpsEHVG3
グッタリして息も絶え絶えなところに、悪夢のような声が響いてくる。
美玖がいきなりキスをしてきた、舌を絡めるディープなキスだ。
僕は逃げようとしたけど頭をしっかりと押さえつけられ、
甘い唾液をトロトロと流し込まれては飲み干すしかなかった。
その時分かった。 この身体が喜んでいるのだと。
兄を想って、狂気に走るほど兄を恋い焦がれたこの身体は
魂が入れ替わってもなお兄を求めているのだと。
「んひぃ!?」
ゆっくりとした抽送が始まった。
ズルズルと膣襞をこそぎながら引き抜かれたペニスが次の瞬間ズンと子宮口をえぐる。
そのたびに頭が真っ白になって、おしっこを漏らしたみたいに恥液が吹き出すのが分かる。
「こんなに素直な反応をするなんて、兄さんは嬉しいぞ」
「やぁぁぁ! 違うぅぅぅ!」
だけどあそこはキュンキュンと締めつけて、意志とは裏腹に男のものを求めてしまう。
「嫌か? 本当は男なのに、男に犯されるのが嫌か?」
「やだ……もうやだぁぁ……」
「分かった」
ピタリと美玖の腰の動きが止まる。何事もなかったかのように。
「え……?」
「好きな人を泣かせるのは嫌だからさ、やめるよ」
444死が二人を分かつまで ◆YMwSWNMzA6 :2011/09/07(水) 17:31:43.20 ID:EpsEHVG3
やめちゃうの? こんなに子宮がキュンキュンしてるのに?
いや、何を考えてるんだ。こんな酷いこと一刻も早く止めて欲しかったじゃないか。
そうだ、これでいいんだ。
「……はぁ……はぁ……」
「どうしたんだい美玖? まだ一分も経ってないよ?」
そんなこと分かってるよ……せいぜいそんなもんだってくらい。
「10分我慢できたら全部元通りにしてもいいよ」
「ほんとに……?」
「本当だとも、あと9分12秒」
そうか、その間耐え抜けば……楽勝だ。
…………………………………………
…………………………あと5分くらい?
「あと8分47秒」
え? …………………………………
…………………………あと4分くらいだ。
「あと8分12秒」
嘘だ……嘘だ嘘だ、こんなに時間が遅いはずがない。
これは何かの間違いだ。
だってこんなに気持ちいいの我慢してるのに……
……今、僕、何を考えて?
「美玖の大事なところが甘ぁく噛み締めてくるんだが? あと7分20秒」
嘘だ……違う……そんなはずは……あぁ焼ける……子宮が焼ける……
「あと6分50秒」
……かせて……
「なんだって?」
「イ……か……」
445死が二人を分かつまで ◆YMwSWNMzA6 :2011/09/07(水) 17:32:42.81 ID:EpsEHVG3
「よく聞こえないよ」
「……イきたいぃ……イかせてぇ……」
「そしたら僕も一緒に射精して、美玖のこと一生可愛いペットにしちゃうんだけどな」
「そんなのやら……」
「じゃあこれで終わりにしようか……」
「それもやら……」
「美玖は……お兄ちゃんは僕のこと嫌い?」
「……………………好き」
「じゃあ、僕のものになってよ」
その時、僕は何を叫んだだろうか。
あたしはハッキリ言って覚えていなかった。
子宮口を一気にえぐられて、何かをわめきながら腰を振っていた。
生温かい何かが膣内にほとばしり、一気に全てを満たしていくのだ。
多幸感、充足感、その他様々な感情が入り乱れていつしか喜悦の涙を流していた。
「ひゃあぁ、熱い! 熱いよ!」
気づくとお腹に不思議な紋様が浮かんでいた。
「あぁ……ぁぁ……」
それは美玖に全てを握られた証……だった。
「一生をかけて幸せにすると誓うよ、美玖」
嬉しそうに笑う僕の顔、それは美玖自身が僕に言われたかったセリフなのか。
いつしか僕の意識はゆっくりと薄れていった。
446死が二人を分かつまで ◆YMwSWNMzA6 :2011/09/07(水) 17:33:54.37 ID:EpsEHVG3
以上、次はゆっくりTSさせられるのを書こう
447名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 17:41:35.49 ID:Z/fegpah
GJ、インモラルな感じがよかったよ。
448名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 17:48:33.78 ID:lcGLhSSY
なんという皮肉な流れw実にGJでした。

あさおん入れ替わりは同ジャンルの一大勢力なんだから気にすることはないと思うけど、
このエロさでじりじりTS書いてくれたら俺は間違いなく喜ぶので期待してますw
449名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 21:47:57.21 ID:C5PLs734
>>436
変化後の結果は同じでも変化の途中にはどういうのが好きって好みの別れもあるだろうし
変化途中には興味がなくまどろっこしいと思ってるのも、変化の途中の姿を気持ち悪いと感じるのも居るだろうからな
じっくり書いた作品が多くなれないのはしょうがないと思うな
段々、「男を失っていく」部分は俺も大好きなんだが

男らしさの喪失⇒女の身体への変化の順を喜ぶのも居るだろうし
まずとりあえず性器を女性化させてから女っぽくなる方が良いってのも居るだろうから
難しいんだろう
描写自体も難しいし

>>446
GJ
450名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 00:30:38.98 ID:x+r3Xbrh
ヤンデレ妹に死ぬほど愛されて強制入れ替わり…か

「男を失っていく」にしても、こういう身体だけ先に変わって
心では否定してるのにビクンビクン…てのが自分は特に好きだな
451名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 12:34:34.50 ID:yAigy84Z
>>417です。24時間ルールからはちょっとフライング気味ですが、自分も投下させてもらいます。
およそ100KBですので3分割します。
過去回想っぽい物語調なんですが、スレの需要のじっくり女性化にマッチするかどうか微妙です。
面白くないと思われましたら『ある過去回想』をNG登録してスルーしてください。
452ある過去回想:2011/09/08(木) 12:35:47.11 ID:yAigy84Z
ネットに転がる無駄な妄想の話として、
ふと目を覚ましたら自分が女になっていたなんてのは、
それこそ掃いて捨てるほどあるのでしょうけど……

[1]

 その日は朝から良い天気だった。グランドの上はまっかっかに焼けた鉄板の上の様に熱かった。
 暑いのではなく熱かった。風も死んだ熱い午後の炎天下。声を嗄らして練習していた遠い日。
 ふと、遠くに見えた入道雲をアイスクリームに見立てたりして。

 美味いだろうなぁ……

 水を我慢して練習していた。本当は水を飲まなきゃいけないのは知っていた。
 ただ、もう水を飲むような状況じゃなくなってた。部是として『我慢』を強いられた。

 まるで女だなと言われ続け、コンプレックスの一つだった華奢な身体を鍛えようと入った野球部は、とにかく
厳しいの一言だった。どれほど暑くてもキツクても、1年生はとにかく動き続けないと怒鳴られた。
 
 上級生がグランドに出る前にアップを終えて、バッティングゲージとマシンを用意したりの雑用をこなし、打
ち込みをはじめたら、それが終わるまでひたすら守備練習。

 フィールディングの下手な者はショートやセカンドの後方でボールを待つのだが、下級生の練習ルールは10球
ノーミスで捕球したら一歩前進と言う決まりで、比較的守備は得意だったから段々と前進して行って、気がつけ
ばピッチャーマウンドのとなり位になって居ることも多かった。
 
 反射神経と動体視力が全ての、物凄く難しい守備練習。
 暑くて半ば朦朧とする中、無意識と言うか半分以上意識が飛んでる状態での練習だ。
 考えるより早く体が動くようにするのだと、顧問はよく言っていた。

 そんな馬鹿げた練習を始めて、もう何球目だっただろうか。何人もの生徒が100球ずつゲージの中で打ち込ん
で、やがてそこには3年生でいつも4番を打っている人が立っていた。この人の打球はいつも怖かった。
 唸りを上げて飛んでくる打球を体の真正面で取るのは勇気が必要で、とんでもない速度で飛んでくる硬球と向
き合うのは気合と根性でしかなかった。
 ボールを取り損ねて身体にぶつけ、肋骨にひびが入ったって話を何度か聞いていた。

「いくぞぉ!」

 いつもの様に気合を入れてゲージに入った3年生。金属バットで打ち返される打球をグラブのポケットではな
く手に直接受けると、軽く10秒は痺れ続けて上手く動かなかった。でも、先輩が練習してる中、後輩がそこを離
れるわけには行かない。恐怖を感じつつ練習し続けていた日。
 
 素直に辞めておけば良かったと、未だに後悔している。

 暑さでかなり朦朧としていた終わりごろ。それは起きた。
 最初は何が起きたかわからなかった。まるで糸の切れた操り人形みたいだったと他の部員が教えてくれた。
 熱中症にやられたらしく、一瞬で全身の力が抜けて、つんのめるように前へ斃れたらしい。

 だけど、バッティング練習は終わってなかった。ちょうどそこへ上級生の打った打球がもの凄い速度で突入し
てきたのだった。強烈なバックスピンの掛かったホップ系の低い弾道だったらしい。
 普段なら咄嗟によけて腰か背中に当たって、酷く痛い思いをしながら内野から出て行くのだけど、その時は全
く体が動かなくて、それどころか視界に打球もグランドも、自分の足すらも無かった。

 ただただ、漏れそうな程の尿意と、そして腰や下腹部や胸骨の中にある臓器全部が悲鳴でも上げるような、焼
けた金串でも突き刺される様な激痛が身体の中に充満し、息を吸い込む事も吐き出す事も出来ず、胃の中の苦い
物が口を突いて出てくるのを抑える事も出来ず、そのまま前のめりに斃れて、その衝撃で目を覚まして、そして
失禁して、グランドの土に汚れていたユニフォームが漏らした小便で真っ赤になっていった。

 慌てて走ってきたコーチや担当教師や上級生に囲まれて担架に乗せられ、そのまま保健室へと運ばれて、そこ
で手の施しようが無い事はすぐに分かって、学校の目の前の消防署から救急車が出て、学校にほど近い総合病院
へ運び込まれた。
453ある過去回想:2011/09/08(木) 12:36:17.87 ID:yAigy84Z
 看護婦さんがユニフォームとパンツを鋏で切って、自分の下半身が露出した状態で内科と外科の先生が来て、
眉をひそめてジッと見た後、ソフトボール大に腫れ上がっている玉袋を手で多少いじって、そして最初に言われ
たのだった。

「残念だけど完全に割れてるね。一応レントゲン撮るけど、でも無理だと思う。両方取っちゃうしかない」

 正直、あんまりにも痛くて泣き叫んでたけど、お医者さんは余り気にしないでレントゲン撮ったり、エコー検
査したりしてた。
 しばらくして、痛みが我慢の限界を超えて、時々一瞬意識を失い始めて、その直後に激痛で目を覚ますのを何
回か繰り返して、痛い痛い!と泣いてたんだけど、看護婦さんが持ってきた巨大な注射器を見たら鳥肌が立つ位
怖くて、それで一瞬痛みを忘れた。

 緊急措置用のベットの上で両足を広げてベルトで固定されて、それから自分のお腹の上にカーテン引かれて、
何をしてるのか全く見えない状態で心の準備も無いままに、いきなり玉袋へ針を挿された。

 その瞬間に視界の中を星が飛ぶほど痛くて、「あ」に濁点が付く『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!』って絶
叫を轟かせて、そして、内出血で膨らむだけ膨らんだ玉袋の中に溜まってる物を全部抜き取られた。

 後で聞いたら中に溜まってる体液とか血液とかと一緒に、射精用の精子が入ってたはずなんで、それを抜き取
って遠心分離して、それから液体窒素で保存する作業だったそうで。

 それが終わると同時に脊髄へ麻酔を何本か打たれ、段々と痛みを感じなくなっていって、緊急オペ室へ運び込
まれて下半身大解放状態のまま、手術が始まって、完全に砕けた睾丸や直撃を受けて破裂し、グズグズになった
海綿体などを除去。
 あと、精嚢も使わなくなるので一緒に除去して、破裂してしまった膀胱を綺麗に繋ぎ合わせて、最後に肉を寄
せて丁寧に繋ぎ合わせてから尿道カテーテルを差し込んで縫い合わせた。

 その頃には麻酔が効きまくっていて、痛みに耐えた疲労と絶叫から意識を失っていたらしく、翌日の朝まで眠
り続けた。練習中だったから全身汗まみれだったのだけど、看護婦さんがあちこち綺麗に拭いてくれたそうで、
目を覚ました時にはパジャマを着て、病室のベットの上だった。

 ああいう時って、本当に最初は事態が飲み込めないんだなってつくづくと思った。
 まだ鈍い痛みを膀胱辺りに感じていて、ベットの脇にある袋の中は真っ赤な尿が溜まっていた。


「おはよう。気分はどう? 担当医の鈴木です。災難だったね」

 事務的な口調だったけど、表情はかなり残念そうにしている医者が一人。
 隣には泣き出しそうな母親が立っていて、その手を借りて身体を少し起こす事が出来た。
 完全に起き上がりたかったけど医者が駄目出しして、ベットを少しだけ起こしてもらっただけだった。

「残念だけど、手の施しようがなくて、もう完全に形が崩れていてね」

 きわめて事務的な口調のまま、鈴木先生は説明を始めた。

「この画を見て欲しいんだけど」

 先生の出した画には、男の股の間の断面が書いてあった。

「ボールはこれ位の角度で当たったらしくて、最初の一撃でおちんちんを含めた海綿体と睾丸……要するに金玉
が完全に砕けてしまったんだよ。海綿体は潰れながら割れてしまって、それで多少ダメージの方向が変わったよ
うで、その後に前立腺と言っておちんちんを勃たせる効果を持つ臓器に強く当たって、それもかなりのダメージ
を与えていて、それで打球のエネルギーがほぼ相殺されて止まったようなんだ。もしそうじゃなかったら直接膀
胱に当たって、多分だけど腎臓までダメージを受けてショック死してたかもしれないね。ある意味でラッキーだ
った」

 半ば呆然とその説明を聞いていた。
454ある過去回想:2011/09/08(木) 12:36:49.75 ID:yAigy84Z
「遼(りょう)」

 そう、唐突に声を掛けられて、どこか意識を取り戻したように、もう一度我に返って。
 ふと気になって、衆人環視の中だと言うのに、パジャマのズボンを降ろした。
 下腹部が包帯でグルグル巻きになっていて、その間から透明のビニールチューブが出ていた。
 真っ赤な液体がチューブの中をゆっくりと流れていて、ベット脇の大きな袋へ繋がっていた。

「僕は……」

 グルグル巻きになった包帯には一切の膨らみが無かった。
 青年漫画雑誌のグラビアに出てくる水着のアイドルの女の子の、その下半身と同じになってしまった自分の股
間を凝視した。

「男ですか? 女ですか? どっちでもないのですか?」

 わけも泣く涙が溢れてきて、ベットの上の布団にポタリポタリとシミを作った。
 何が悲しいとか悔しいとか感情的な事が上手く整理できなくて、ただ、まるで涎が出るように涙が溢れていた。

「園縁(そのぶち)君 君は戸籍上は男だけど、生物的には男でも女でもない所に居る。でも、これは慰めで言う
言葉じゃないけど、君と同じような境遇の人は世界中に約20万人居ると言われているんだよ。さまざまな事情で
生殖機能を失った人がそれだけね、いるんだ。だから、男とか女とかじゃなくて、自分は自分なんだから。自分
を強くもって生きていこう」

 なんの慰めにもならない言葉を貰って、それでまた、わけも無く悲しくなって、何がどう悲しいのか自分でも
分からなかったけど、でも、涙が出続けて、どうしてもそれが止まらない状態のまま、再びベットが寝かされて
いった。

「レントゲンとCTスキャンの画像から言うと、恥骨と言う部分にもひびが入っている状態でね」

 泣いてる人間に対して説明するのは辛かったと思う。
 けど、医者も仕事だからだろうか。言葉を選びながら説明を続けていた。

「正確に言うと、左右の骨盤を繋ぐ恥骨結合部と言うんだけど、ここの軟骨が剥離骨折してる状態なんだ。だか
ら、午後になったら骨盤を矯正するギブスを嵌めようと思うけど、どうだろう?」


 その時点じゃなんかもう、どんな事でもどうでも良い状態で、適当にウンウンと生返事をしていた。
 膀胱が縦に裂けるように破裂したとかで、その為に何種類かの点滴をうっていたんだけど、その中にブドウ糖
があったらしく、膀胱が機能的に回復するまでは食事抜きの措置にされてしまった。

 病院で目が覚めたその日の午後。
 ベットごと運ばれていった作業室みたいな所で、骨盤の位置を矯正する器具を取り付けられた。
 バイクの事故とかで同じようにギブスをする事も有るそうで、形成外科の医者も慣れた手つきだった。
 最低3日は身体を起こしちゃいけないとかで、寝返りもうてない状態のまま寝たきりの3日を過ごした。

 その間。打球を打った上級生と野球部顧問と校長先生がやってきた。
 凄く謝ってたんだけど、だからどうした?って思う方が強くて、非常にイライラしてた。
 どんなに頭下げて謝ってもらっても、無くなっちゃったもんは帰ってこないんだから。
 もう良いから帰れよ!と声を荒げて、そのまま布団をかぶって隠れたつもりになってた。

 誰とも会いたくなかった。
 親にも会いたくなかった。
 このまま死んでしまいたいと思った。

 布団の外で声がしていたんだけど、全部無視してしばらく黙っていたら静かになった。
 そっと布団を取ったら誰も居なくなっていて、少しホッとして布団を横へずらして。
 まだ起き上がれない自分を恨めしく思いつつも、ジッと天井を見ていた。
 骨盤を矯正するギブスが微妙に痛くて、足が痺れていた。
455ある過去回想:2011/09/08(木) 12:37:21.87 ID:yAigy84Z
 4日目になって、やっと身体を起こして良いと医者から許可が出て、初めて寝返りしたら背中が汗疹になって
いた。全部を綺麗に拭いて、消毒して、看護婦さんに薬を塗ってもらって。そして、股間の包帯を取りかえる事
になった。
 一旦ギブスを外して、それから包帯を取っていくと、あちこちが汗疹になっていて、道理で痒い訳だと納得し
た。

 全部包帯が取れて、股間部が露になったんだけど、なんかそれを見るのが怖くてジッと目をつぶっていた。
 自分でそれを見てしまったら、なんか泣き出すんじゃないかって思っていた。
 見ず知らずの他人である看護婦さんに泣き顔を見られるのが嫌だったのもあった。

 でも、本当に怖かったのは、それを受け入れる事なんだと自分で気が付いていた。
 男でも女でも無い自分と向き合えるだけの勇気とかが無かったんだと思う。
 
 患部が露になった事で、簡易エコーで傷のふさがり具合を検査された。お医者さんは膀胱部からの尿漏れを心
配していたみたいだけど、その兆候は一切無いと言う事だった。再び包帯を巻くかと思っていたら、どうやら傷
の治りが早いようで包帯は無しとなった。
 相変わらず動いちゃいけないと言う指示だったけど、床ずれの兆候があるから、大体2時間位に一回は左右ど
ちらかへ体をずらすように言われた。

 そのままさらに3日間寝っぱなしで、そろそろ我慢の限界かと言う1週間目。
 朝から再びベッドごと運ばれていって、骨盤回りのレントゲンとCTを撮られた。
 外科と内科のお医者さんがその画像を見ながらアレコレ話をしている。
 そんなのを聞きながらじっと待っていたら、ギプスを外して立ち上がってみようと言う事になった。

 左右から挟みこむように骨盤を挟んでいたギプスが取られ、男性スタッフの看護士がやってきて手を貸してく
れた。
 ベットから一歩降ろした脚の先が床について、なぜか凄くジンジンとしている。
 久しぶりに足の先へ重量が掛かるので、一時的な正座痺れみたいな状態だと説明された。

 そして、立った。
 病院の床へ。

「あぁ、良いようですね。どこか痛いですか?」

 外科の先生が心配そうに聞いてきた。

「・・・・特に痛くありません」
「そうですか。じゃぁちょっと歩いてみましょう」

 看護士に手を引かれて数歩、処置室の中を歩いた。
 両足に上手く力が入らなくて、膝がガタガタと震えていた。
 10歩ほど歩いたら膝の力が抜けて、そのまま看護士へ倒れこんでしまった。

「大丈夫ですか?」

 すっ ・・・・すいま ・・・・せん

 体格の良い看護士の太い腕に抱きかかえられてベットへと強制送還された。
 なぜかドキッとしたのだけど、理由が分からなかった。

「1週間も寝たきりでしたから力が入りませんね。食事も取ってないし。まぁ、じっくりリハビリしましょう」

 内科の先生が明るい声でそう言って、広げていたノートパソコンの電子カルテに何事かを書き込んでいた。
 再びベットごと病室へ運ばれていったのだけど、さっきまでいた病室とは違う部屋へと案内された。
 多少部屋が小さくなって、そして、アチコチに手すりの付いた個室だった。

「1週間で退院できるようにリハビリしましょう。まずはこれからです」

 内科の先生が取り出したのは大きなクリップだった。
456ある過去回想:2011/09/08(木) 12:38:58.42 ID:yAigy84Z
「良いですか?説明を良く聞いてください。これからこのカテーテルをクリップで挟みます。当然おしっこは通
りません」

 そう。尿道に通したカテーテルをクリップで挟んだのだった。

「これは破裂してしまった膀胱がちゃんと動くかどうかのリハビリです。おしっこが溜まって来たら当然ですけ
どおしっこしたくなりますね。そしたらクリップを取ってください。おしっこをしたくなる前に痛みを感じた場
合は、すぐにクリップをとってナースコールしてください」

 コクコクと頷いて、そしてクリップをなるべく遠いところに止めた。あんまり自分に近いところには止めたくなかった。
 だけど、先生はそのクリップを取って、問答無用で股間に程近い所に止めてしまった。

「この辺でやった方が良いですね。なに、すぐに慣れますよ。じゃぁ、何かあったらナースコールで呼んで下さ
い。明日まで様子を見て膀胱が痛くなったりしなければそれを取りましょう。退院する準備です」

 なんか一方的に説明されて、そして先生は病室を出て行った。
 その後に入ってきたのは看護婦さんたちだった。

「園縁さん、身体、拭きましょうか?そろそろ痒いでしょ」

 何人かが部屋へ入ってきて、ベットから起こされて背中を拭かれた。
 背中だけじゃなく、腕や脇や足も拭かれて、顔は専用のタオルでゴシゴシと拭かれた。

「まだ若いから油断するとニキビが出来るからね。清潔にしましょう」

 身体中アチコチ拭かれて、さっぱりした所で、もう一度背中に汗疹の薬を塗られて。
 それからパジャマを新しいのに着替えて再びベットへ。

「時々足を動かすと良いですよ。明日からリハビリできると良いですね」

 ニコッと笑って看護婦さん達が部屋を出て行った。身体中綺麗に拭かれて気持ちよかった。
 やる事も無く、また、かなりさっぱりした関係か、ふと眠くなって、そのまま寝てしまった。

 不思議と心の中が平穏だった。
 毎日毎日、訳も無く悲しかったのが嘘のように。
 
 翌日。排尿も順調と言うことでカテーテルが取られた。初めて自分の股間をじっくりと見る。
 上手く言えないけど、ポツンと穴が開いてる形ではなかった。きっと女は自分の股をこうやって見てるんだな。
 そう思うと、なんだか自分が女なんじゃないかと思えてきた。

「園縁さん。今日からリハビリですからね」

457ある過去回想:2011/09/08(木) 12:42:09.97 ID:VIwAm5zv
 先生に促されリハビリ室へと歩いていったら、途中でおしっこが漏れ始めていた。
 しばらくカテーテルを入れていたし、それに今までよりも尿管が短くなっているから漏れやすいらしい。

「しばらくオムツしてましょう。その方が安全です」

 看護婦さんに促され、オムツを履いて数日を過ごした。二日目までは無意識にダラダラとこぼれる様な排尿だ
ったけど、3日目には自力でちゃんと止められるようになった。ただ、トイレに行って大便器の方で上手くおしっこをする事が難しかった。

 座る角度とか脚の開き具合を調整して、出来るだけあちこち汚さないように全部出して。
 最後にティッシュで綺麗に拭いて出てくるのだけど、その一連の動きを自然に出来るようになるには、ちょっと練習が必要だと思った。

「すぐに慣れますよ」

 気休めみたいな言葉を看護婦さんに貰いながら、日常へのリハビリを続けて。
 そして予定よりちょっと伸びた入院から3週間目の朝。退院した。

 入院中に10kg近く痩せてしまったようで、母親が持ってきてくれた服がブカブカだった。
 
「お世話になりました」

 両親と先生が挨拶を交わして、そして何事かを相談していた。
 何も無い病室だったけど3週間も病院へいればそれなりに荷物は増える。
 綺麗に片付けて先生の所へとお礼を言いに行ったのだけど。

「じゃぁ園縁さん。来週に入ったら検査しましょう。それと、内診のカウンセリングを受けてくださいね」

 爽やかな笑顔で送り出してくれた先生。だけど、日常に復帰する事が実は凄く難しいのだと気が付かされたのは家に帰った時からだった。
458ある過去回想:2011/09/08(木) 12:43:26.98 ID:VIwAm5zv
[2]

 自身の変化について最初に気がついたのは、退院してから3日目だった。
 朝、洗面台で歯を磨いている時、自分の足が自然に内股で立っていた。
 無意識で椅子に座った時には左右の膝頭がくっつくように、自然にそう座っていた。
 X脚気味の足に変わっていて、ちょっと歩くと土踏まずが痛くなった。

 多分家族は誰も気が付いてないと思う。自分しか気がつかない、些細な事。
 両足の間にあった物が無くなったのだから、きっと自然な事なんだろうと思っていた。

 それからは意識してがに股気味の歩き方を心掛けたけど、夜になると膝や股関節が痛くなった。
 朝、目を覚ますと毛布の下のつま先が内側を向いていたのには、自分でも笑うしかなかった。

 これじゃ女みたいだ。

 なんとも言えない不快感が心の中に湧き上がった。
 座っていた椅子から立ち上がって振り返ると、三角形の形をして座っていた跡が残っていた。
 それを家族に見られるのが嫌で、食堂の椅子に座布団を敷くようになった。

 どこか自己脅迫のように神経質になっていた。意識して戻さないと……と、自己暗示をかけるように。
 でも、退院後の最初の通院診断で驚くような事を言われてしまった。

「あらら、これは拙いね」

 検査をした外科の先生が開口第一声にそう言った。
 再びCTとレントゲンを撮影し、自分の骨盤の異常を教えてくれた。

「これねぇ、骨盤にギプス嵌めた時、早く治そうと思ってギブスの下側を強めに左右から押していたんだけど、
その関係で骨盤の上部が左右に開き気味なんだね。だから股関節部分の角度が微妙に変わっちゃってる」

 どういうことですか?

 そんな風に聞いてみたら、要するに骨盤構造が花瓶の様に細く深い男性型ではなく、お椀の様に上部が開き気
味の女性型になっているんだそうだ。しかも、骨盤の前側を左右から押していた関係で前側が窄まっているらし
い。だから自然に両足が内股で立って安定するようになっているらしい。

「まぁ、あれだよ。人間の身体はそんなにヤワじゃない。自然に戻るから心配しないで」

 かなりの作り笑顔で先生はそう言ったのだけど、何となくそれが非常に不安だった。
 女性化という言葉が頭をよぎった。医者と言う職業の大人に騙されてるとも思った。

 誰だって間違いはするのだけど、それを後からどうこうするのではなく、誤魔化してウヤムヤにして、最後は
自分のせいにされそうで怖かった。

「さて、次に行こうか」
 
 唐突に話を切り替えられてしまって、いつ戻るのか?を聞きそびれた。
 明らかに何か重要な・重大な事を隠していると思った。
 だけど、それを聞き出す前に歩き始めてしまい、ウヤムヤのままになってしまった。

 かなりブツブツと言っていたのだけど取り合ってくれる風ではなく、病院の一室にあるカウンセリングルーム
へと案内されて着席を促された。

「今日は君だけに特別授業だよ。授業の内容は性徴差のホルモンバランスだ」

 初めて見た白衣のお医者さんは、妙なノリのおじさんだった。
 大きなモニターがいくつも並んでいるその部屋からは、学校の放送室と同じ臭いがしていた。
459ある過去回想:2011/09/08(木) 12:44:12.82 ID:VIwAm5zv
「まずはこれを見て」

 いきなりブラウン管に出たのは裸の男と女が立っている画だった。
 男女の体格とか骨格とか姿とか。それだけじゃなくて、肌とか髪とか爪とか、そんな部分まで。
 生まれた時には大して変わらなかった筈なのに、成長するにしたがって差が付いてくる。

「何でだと思う?」

 ホルモンと言うらしい。
 女性ホルモンは卵巣から出ている。男性ホルモンは睾丸から出ている。
 どんな人間でもホルモンは常に分泌されていて、男の場合は男になるホルモンが睾丸から出ているから、身体
のあちこちが女性より強化されたようになっているんだそうだ。

 つまり、自分はこのまま行くと……

「よく分かったね。生徒としては優秀だ」

 男性ホルモンを外部から追わないと、自分は中性化していくらしい。
 そもそも女性が持っている臓器、男性には無い臓器の関係で生理が来る事は無いし女性化していく事も無い。
 生殖器関係の臓器がそっくり無くなったんだから、それは関係ないんだそうだ。

「例えばね。男はおじさんになると禿げてくるけど、これは男性ホルモンの影響で毛が抜けるんだよ。それと、
いわゆるオジサン臭って言って、加齢臭と言う男性特有の臭いを発するようになる。これはね、生物的には繁殖
に適さない年齢になりましたよと女性に伝える為の物らしい。男は自分では気がつかないけど、女に言わせると
やたら臭いんだそうだね。これも全部男性ホルモンの影響」

 なんだそりゃ。そんなの嫌だよ。タダでさえ中途半端なただの生き物なのに。

 男とか女とか関係なく、性別を中性にしたいくらいだ。

 約1時間の特別授業を終えて最後に手渡されたのは、男性ホルモンを外部から補給するための錠剤だった。
 これをこの袋の説明書きどおり飲み続けるんだそうだ。死ぬまで。
 飲むのを止めると直ちに影響が出ると言う事は無いけど、からだの調子的には余りよく無いらしい。

「脅かすわけじゃないけど君の身体だ。人よりちょっと不便だと思うかもしれないけど、視力的ハンデは眼鏡で
補正するのと同じだよ。みんなどっかしら悪いんだから」

 そんな風に言って先生は笑ったけど、自分的には余り笑えなかった。

 まず、経口摂取した男性ホルモンは肝臓で一旦分解しないとならないため、凄く負担が掛かる。
 その関係で、将来的にお酒を飲んだり、また、何が違う病気をした時に薬を飲むのは危ないらしい。
 組み合わせに酷く制約があって、特定の組み合わせで薬を飲むと癌になるとか肝炎になるとか、そんな事が報
告されてるんだそうだ。

「色々と脅しちゃったけど、でも、これは……」

 先生は目をあわそうとせずに説明を続けていた。何となくその仕草が気になって、説明は上の空だった。
 正直、何を言われたのか、全く覚えてなかった。

「さて、じゃぁ次の検診は……」

 端末を操作して各診療科の予定を確認するのだけど、内科も外科も泌尿器科も予定が無かった。
 つまり、外的な、身体的な、血を流すような傷はもう無いですよ……と。そういう事らしい。

「何も無いね。じゃ、とりあえず3ヵ月後にしようか?」

 3ヶ月経ったら何を診るんですか?
 そんな風に聞き返したら、カウンセリングの先生も困ったらしい。
460ある過去回想:2011/09/08(木) 12:45:16.10 ID:VIwAm5zv
「そーだよねぇ」

 しばらく考えたあと、先生は一枚のカードを手渡した。

「これはね、私のところに直通で繋がる電話番号だよ。医療的な事で何か心配な事があったらいつでも相談に乗
るから、何かあったら電話してくると良いよ。とりあえず薬は下の薬局で常時もらえる様になっている。診察券
を出して手続きすれば大丈夫だから」

 一通り説明されて病院を後にした。バスに揺られて家に向かう途中、窓ガラスに自分の顔が写った。
 入院している間に随分痩せてしまった関係で、家に帰ってからもりもりと食べていたら、いつの間にか顔つき
が丸型っぽく変わっていた。

 太ってきてるな……

 グラウンドもっと絞らないとレギュラー取れないな。そういえば運動して良いのかな。確認しなかったな。
 でも、動いても余り痛くないし、多分大丈夫だろう。

 押し寄せるような不安を感じながら、心細さに泣き出しそうになりながら。
 余り舗装の良くない所を走っていくバスに揺られて、身体を左右に振って、そしていつもの様に感じていた両
足の間に挟まる物の感触が無い違和感を、嫌と言うほど感じていた。

 翌朝。
 朝食の後で薬を飲んだのだけど、時間が経つにつれ全身のだるさが酷くなっていた。
 たまらず、学校から昨日の先生のところへ電話を掛け症状を訴えた。

「あ〜 それはね、しばらく体内に無かったホルモンを肝臓が分解して全身へ行き渡っている反応だね。最初は
辛いかもしれないけど、残念ながらどうしようもない。実はもっと酷いと筋肉痛みたいな症状になるんだよ」

 要するに我慢するしか無いらしい。
 しばらくすれば身体が慣れるそうだけど、それが1日か1週間か1ヶ月かはわからないそうだ。
 運動はハードな事をしなければ大丈夫らしい。徐々に身体を慣らして行って3ヶ月でもとのペースが良いんだそうだ。

 ありがとうございました。
 お礼を言って電話を切った。
 少しホッとした。
 
 その日。約4週間ぶりにユニホームへ袖を通し、久しぶりに練習に参加した。
 ただ、監督やコーチがアレコレ聞いてきて、お医者さんから言われた通りに伝えたら、しばらくはノックと打撃練習無しになった。
 ストレス解消にバットを振り回したかったんだけど、どうやら駄目らしい。

 黙々と外野で走りこんで、それから一人で軽く素振りして。
 ノックが始まると暇になったので、グランドの隅でボールを磨いていた。
 まだまだ暑い8月の太陽がジリジリと焦がしていた。
 だんだん気持ち悪くなってきて、ちょっとフラフラしながら監督のところへ行ったら、今日は一旦帰れと言う指示だった。
 さすがに4週間も練習無しで居たら、ハードな練習で知られるこの学校の野球部にはついて行けなかった。

 その夜。
 久しぶりの日焼けが痛くて、シャワーもろくに被れなかった。 ボディシャンプーがやたらとしみて、痺れるように痛かった。
 風呂上りでその症状を訴えたら母親がスキンクリームを塗ってくれた。 うっすらとだけどよく伸びるクリームだった。
 
 程なくして痛みがうその様に引いて、しかも心なしか肌が潤った様な気がした。
 これは良い事を覚えた!と喜んで、秋の日差しが柔らかくなる頃まで、毎日の様にクリームを塗っていた。
 練習も段々とハードになっていって、薬の副作用でだるくなると反応が鈍くなるから、いつの間にか薬を飲まない生活になっていた。
461ある過去回想:2011/09/08(木) 12:49:33.45 ID:VIwAm5zv
 男性ホルモンを追っていると、将来ハゲになったり臭くなったりするのが嫌だったのもあった。
 自分は男性でも女性でも無い!中性で良い!と、中二病真っ盛りになっていた。

 中性的美少年になってジャニーズがらデビュー。

 そんなバカバカしい事を真剣に考えたりもした。
 芸名はなんにしようかだとか、後で思い返すと絶対身悶えるような恥ずかしさだった。
 きっとまだまだ頭の中が子供だったんだと思う。

 相変わらず練習についていくのは辛かったが、妙な妄想をしながら風呂上りのクリームでカバーしていた。
 薬を飲むと3日は思うように身体が動かなかったので、いつの間にか薬を飲むのを止めた。
 ハードな練習を続けていれば、筋肉が戻ってきて贅肉も落ちて、良い感じになるだろうと。

 根拠も無くそう信じ込んでいた。
462ある過去回想:2011/09/08(木) 12:50:13.92 ID:VIwAm5zv

見事に連投規制に引っかかりました。
中断します、すいません。
463名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 12:54:17.46 ID:2Rp4YpZu
がんばれ
464名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 12:59:58.33 ID:Tw8xrkH4
確かにTSだしじりじり女性化進行してるけど

コレジャナイ

そんな感じ
465ある過去回想:2011/09/08(木) 13:04:52.64 ID:yAigy84Z
[3]
 
 街を吹く風が木枯らしになる頃だった。
 寒さに肩をすくめ、マフラーを巻いて学校へ行くようになった頃だ。
 音楽の授業中に教師から声楽のスカウトを受けた。
 ブラスバンドと並んで声楽部の盛んだった学校では男性パートのソプラノは貴重なんだそうだ。
 
 当たり前だけど玉抜きされた自分は声変わりを殆どしなかったし、それに、野球部のハードな練習に付いてい
く為に、殆どと言って良いほど薬を飲んでいなかった。
 それでもハードな練習に付いていく事が難しく、練習中にグランドの片隅でグッタリしてる事が多くなり始めていた。
 体力測定をしたら、平均的な男子体力と比べ大きく数字が落ち込んでいて、女子グループの体力豊富な陸上部
やバレー部などに所属する生徒と同じ程度だった。
 
 やはり、中性的路線で行くのは無理があったのかもしれない。

 真面目に薬を飲もうかと思っていた矢先だったのだけど、薬を飲む代わりに野球部に退部届けを出した。
 監督やコーチや顧問は必死に引き止めたけど、練習についていけないしレギュラーでスタメンはまず無理と自
分でわかっていたので決意は変わらなかった。
 ただ、世間体的な部分で色々とあるそうで、自分に打球を当てた上級生や他の野球部員のメンツのため、マ
ネージャー役と言う事で籍だけは残しておく事にした。
 
 長らく坊主頭だったけど、期末テストの頃からは毛糸の帽子を被って学校へ行くようになった。
 寒さが随分和らいで、過ごしやすかった。

 野球をやめてから数ヶ月。いつの間にか新しい年になっていた。
 グランドで大声を上げて練習していた自分だが、新年に入るとストーブの効いた音楽室で声楽の手ほどきを受けていた。
 もともと友達とカラオケなどへ行けば女性シンガーの曲を歌えるくらい声は高かったし、そもそも歌うのは好
きだったから、すぐに声楽部の水に慣れた。女子生徒の歌うアカペラに同じキーでコーラスを入れる位は普通に出来た。
 
 気がつくと上級生の女子生徒から大人気になっていた。

 1月の半ば位だったろうか。3年生の卒業式で歌う事になって、その練習で毎日の様に学校に残っていた。
 それほど難しい曲じゃなかったのと、もう一つは自分でもビックリする位に何でもよく飲み込めた。
 上達が早いと言う事で、よけいに上級生に可愛がられたのだろうけど、同級生からは不評だった。

 翌月初頭に卒業式を控えた2月の上旬。
 学校での練習を終えた帰り道の途中、部の女子生徒と8人くらいで久しぶりにカラオケへ行った。
 女子生徒がたくさん居るカラオケルームへ酔っ払った親父どもが乱入しないよう、内側から鍵の掛かるドアが2枚の個室だった。

「ねぇ園縁君」

 正直『きた!』と思った。いつ声を掛けられるか?と思っていたくらいだった。
 見たいんだろ?何も無いこの股を。興味の対象はその一点なんだと、みんな顔に書いてあった。
 セーラー服7枚に学ラン一枚じゃ多勢に無勢だ。

 見せるのは良いけど、でもその前に、強い口調で写真とか撮るなと言い切った。
 なにか完全に見世物になるみたいで、それだけは本当に嫌だった。

「そうだよね」

 興味の方が強いのか、全員が素直にカバンの中にあった写るんですを差し出した。
 写真撮る気満々だったのかと驚いたけど、それらを全部自分のカバンに入れて、それから意を決して制服を脱いだ。
 Tシャツとパンツだけになった姿をみんなの前に見せたら、キャーともワーともつかない声が上がった。
466ある過去回想:2011/09/08(木) 13:05:33.75 ID:yAigy84Z
 3年の部長が立ち上がって、おもむろにTシャツを脱がされた。
 最近微妙に太り気味なんで、それが恥ずかしかった。
 続いてパンツに手を掛けられたので、流石にこれは自分でと言って後ろを向いてパンツを脱いだ。

「こっち向いて!こっち!そっちじゃカメラに写っちゃうよ!」

 そうだ、個室だから監視カメラがあるんだ。
 それに気がついて慌てて振り返ったら、女子生徒がみんな顔をてで覆って黄色い声を上げた。
 でも、その指の間からしっかり見られてる気がして、凄く恥ずかしかった。

 直後にインターホンが鳴ってフロントの人から出入り禁止にするぞ!と怒られた。
 当たり前だ。普通にしていれば、学ラン着てる生徒なら男に見えるはずだから。

 いそいそと服を着始めた時、誰かがボソッと言った。

「ねぇ もしかして少し胸があるんじゃない?」

 太って来てると思っていたんだけど、どうやらそうじゃないらしい。
 女子生徒の言うには、胸の膨らみ始めた頃がこうだったそうだ。
 上半身裸でジロジロ見られたけど、さすがに手を出してくる子は居なかった。

 3時間近く遊んですっかり暗くなった帰り道。
 フロントの親父さんに暫くしっかりと叱られて、馬鹿な事はするんじゃない!と絞られて。
 ちょっとフテ腐った帰り道。三々五々と自分の家路を歩いて帰る生徒が別れて行って。
 ふと気がつけば部長と副部長と自分だけだった。

「園縁君 送ってってくれる?」

 何かを企んでるのはすぐにわかった。
 ただ、なんかさっきフロントの親父さんに酷く絞られたのが気分悪くて、何となく付いて行った。
 自分で自棄になっているのは分かっていたけど、でも、何となく反抗したい年頃だったんだと思う。

「遠慮なく上がっていって。どうせ親は今日は帰ってこないから」

 部長の両親はあちこちへ行商に行く商売人だと言うことだった。
 家のあちこちによく分からないダンボールが積み上げてあった。
 
 部長が冷蔵庫からジュースを持ってきて、自分と副部長に渡した。

「ねぇ さっきの続き見せてよ!」

 そういうが早いか、ジュースのペットボトルをポイッとベットの上に投げて。
 手馴れた手付きで服を脱がしに掛かってきた。
 咄嗟の事だったから抵抗らしい事も出来ず、また、相手が女だと思うと手荒な事も出来なくて。
 気がつけば靴下だけの姿だった。

「椅子に座ってよ!」

 座らされて、両足を広げられた。
 2人ともニヤニヤしながら眺めていた。

「どんな感じ?」

 そんな事を言われてもわからない。
 と言うより、女がどうなってるのかすら知らないから。
 正直にそう言ったら、部長は副部長と顔を見合わせた。

「ちょっと待って」

 いきなり部長が服を脱ぎ始めた。
467ある過去回想:2011/09/08(木) 13:06:10.68 ID:yAigy84Z
 セーラー服を脱いで下着姿になった部長。
 女物物の下着なんて母親以外のをはじめて見たし、そもそも女の裸をはじめて見た。
 弟が一人居るだけで、我が家は男ばかりだった。

「園縁君だけに見せてあげるね」

 ちょっと勿体ぶってブラジャーを取った部長。
 プリッとしたオッパイが露になって、思わず目をそむけた。

「え?見たくないの?」

 違う違う。そうじゃない。
 でも、なんか恥ずかしいから。

「なんだ。じゃぁこっちも」

 そのまま部長がショーツも取ってしまった。
 ベットの上に腰を下ろして、そのまま膝を抱えるようにして。
 女の股をじっくりと見たのは、この時が最初だった。

「初めて見たの?」

 コクコクと鶏のように頷いた。
 その姿がおかしいと笑われたけど、先輩と自分の股の違いを見比べて驚いた。

「そうだよねぇ 膣が無いから変なんだよね」
「ですねぇ それ以外はちゃんと付いてるのに」

 副部長もそそくさと服を全部脱いで、素っ裸で同じようなポーズを取っていた。
 普通のAVものならお宝シーンだよ!とか副部長が笑っている。
 この人の趣味と言うか思考回路はよく分からなかった。
 
 ただ、一つだけ分かっていた事がある。
 普通の男相手なら絶対こんな事はしないはずだ。
 自分には竿が無いから、強姦なんか出来っこない事だから、安心してるんだ。
 それがなんとも屈辱的で辛かった。
 思いつめたような表情だったのかもしれない。

 痛いほどの沈黙が少しだけ続いた。

「園縁君 指 入れてみて良いよ」

 部長がベッドサイドからウェットティッシュを出してきた。

「綺麗にしてね」

 言われるがままに自分の指を綺麗に拭いて。念入りに2回も拭いて。
 両手の指を全部綺麗に拭いて、これで良いですか?と部長に見せたら、いきなり部長に手を掴まれた。

「ちょっとこっち来て」

 椅子から立ち上がって部長の前に膝立ちになった。
 心臓がドキドキして喉がカラカラになった。
 きっと。本当なら今頃は取っちゃった自分の竿が固く屹立してるんだと思った。
 わずかに残っていた竿の付け根の部分が真っ赤に膨らんでいた。

「穴が無いって寂しいね」

 部長の手が穴の無い股間を触った。わずかに残った部分を触られて、背筋にゾクッと電気が走った。
 そしてそのまま、まるで男の竿を舐めるように、綺麗に拭いた指を舐めた。
468ある過去回想:2011/09/08(木) 13:06:44.65 ID:yAigy84Z
 口の中に指の根元まで咥え込む様にして、飲み込むように舐めた。
 それを見ていた副部長も、同じようにして指を舐め始めた。

 両手の指を舐められて、何となく背筋がゾクゾクとし続けていた。
 鳥肌が立って、僅かに声を漏らした。

「かわいい」

 部長がそう呟いた。
 副部長がうなづいた。

 その指を自分の膣に宛がって、そして小さな声で「入れてみて」と言った。
 どうやって良いのか分からなかったけど、うまくリードされて指がニュルリと膣へ飲み込まれた。
 中はどう表現して良いかわからない感触で、どうなってるのか興味津々で指を動かしたら、部長が悶え始めた。

「もっ! もっと…… そっとやって 敏感なんだから」

 そうなんだ。知らなかった。
 右の手の中指がほぼ根元まで部長の膣無いへ飲み込まれた。
 その中はとても熱くて、まるではんぺんとかこんにゃくへ指を突き立てたようだと思った。

「私にもやって!」

 今度は副部長の膣へ左の中指を突きたてた。
 部長とは違う感触で、どっちかと言うと部長の中の方が熱かった。
 
 1分か2分か。暫く中をかき回していたら、副部長がいきなり部長へ抱きついた。
 ベットへ押し倒して、2人で胸を弄っていた。そこで初めて気がついた。
 部長と副部長はレズだった。

「お願い園縁君 続けて」

 裸のまま2人の膣へ指を突っ込んで。
 そのまま興味本位に掻き混ぜていたら、先に副部長の方が達したようでグッタリとしながら笑っていた。

「凄く上手!」

 苦しそうに喘ぎながら、部長が呟いた。
 何かそれが嬉しくて、もう暫く掻きまわしていたら、部長も達したようでそのまま布団にグッタリとしていた。

 どうやら女2人がイクまでやり続けたらしい。
 ほんとうはこれを竿でするんだよなぁ・・・・

 そう思うと、なぜか急に寂しくなって悲しくなってきた。

「ごめんね園縁君」
「ありがとうね」

 暫く幸せそうに笑っていた部長が急に起き上がって抱き付いてきた。
 ちょっと間を開けて副部長も抱き付いてきた。そしてそのまま、床に押し倒された。

「そういえばさっき」
「うん。見た見た」
「ちょっと確かめさせて」

 部長の舌が伸びて、自分の右の乳首を舐め始めた。
 背骨が撓るほど曲がって、無意識に部長の顔を振り払おうとしたんだけど、その前に手を押さえられてしまった。
 同じように最初から左手を押さえてしまって、副部長が左の乳首の周りへ円を描くように舌を這わせてきた。
 ゾクゾクとするような感触が背骨を突き抜けて、足の指まで伸びきるほど力が入った。
469ある過去回想:2011/09/08(木) 13:07:31.22 ID:yAigy84Z
 そして、まるで女みたいな声を出して悶えていた。

「やっぱりそうだ」
「気持ちいでしょ?」

 部長の手が自分の顔を抑えてしまって、今度は耳たぶの裏側辺りを舐め始めた。
 部長の涎で湿っている乳首は右手がいじり続けていた。
 上手く言えない感触がこみ上げてきて、大きく息を吸ったまま一瞬意識が遠くなった。

「イクって良いでしょ」
「今いったね。間違いなく」

 女2人をイクまで攻めた夜。
 逆に初めて2人掛で攻められてイクって感触を味わったらしい。

 そのまま何度も攻守を逆転させながら5回コールドになるまで遊び続けた。
 遊び疲れて自宅へ帰ったのは11時を回ってからだった。
 予想通り親に怒られたけど、声楽部でコーラスの練習をしていたら時計が、壊れてたのに気がつかなかったと
言ったらおとなしくなった。

 もうすぐ卒業式だから練習してるんだ……

 そんな理由をつけて、毎日の様に部長の家に通い続けた。
 部長の親が居る日は副部長の家に行った。
 副部長は母親と二人暮しで、しかもお母さんは夜勤のパートと言うことだった。
 
 遠慮なく1ヶ月くらい遊びつづけて、気がつけばイクのが楽しくなっていた。
 卒業式を迎えて部長が卒業して、副部長が部長の座へ昇格し、気がつけば副部長の座を得る事になった。
 でも、卒業してからも頻繁に元部長の家へ遊びに出かけて。

 そのうち乳首が真っ黒になってきて、これじゃ恥ずかしいと言ったら元部長が美白クリームを塗ってくれるよ
うになった。
 胸全体に塗りこんで色素を抜くらしいのだけど、塗ってしばらくは胸全体がポワーンと温かくなっていた。
 そんなもんだと思っていたけど、そのまま3ヶ月位はやっぱり毎日の様に遊びに行ってた。
 
 決定的な兆候が出て頭を抱えたのもこの頃だった。
470名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 13:08:58.06 ID:jmQm0AEO
良いですね
471ある過去回想:2011/09/08(木) 13:10:02.97 ID:VIwAm5zv
[4]

「園縁君 薬飲んでる?」

 開口第一声、医者はそういった。
 胸が出ていた。乳腺が発達していて、測ったらアンダーが大きめのBカップに近いくらいだった。
 血液を精密検査したら女性ホルモンであるエストロゲンがごく僅かに検出された。
 男性ホルモン薬は全く飲んでなくて、環境由来のエストロゲンの影響を受けているらしい事がわかった。
 
 驚くより他無いのだけど、女性ホルモンと言うのは女性の尿の中にも溶け出しているらしい。
 そしてそれは水洗トイレから下水へと流れ下水処理場を経由して川や海へと流れていく。
 ところが、その過程の中でエストロゲンは全くと言って良いほど分解されず、浄化されず、そのまま流れてい
くんだそうだ。
 
 自分の住んでいる地域の上水道取水口は国内でも屈指の大河の結構下流側にあった。
 その過程で上流域から流れてきた処理済し尿由来じゃないか?と疑われた。

 栄養指導の女医さんも交えて相談している時に、自分の身体が女性化しつつある理由のもう一つを聞いた。
 大豆などのイソフラボンは弱いながらも女性ホルモンに近い効果をもたらすらしい。
 男性ホルモンが盛んに生産される普通の男なら問題にならないのだけど、自分の場合はそれがストライクに効
いてしまうのだそうだ。
 
 納豆や豆腐と言った豆食品が大好きな自分には、直球ど真ん中な効き目らしい。

 会話の途中で栄養指導の女医さんがふと何かに気がついて、帽子を取るように言われた。
 帽子をとって見せたら短く『やっぱり』と呟いた。
 髪の生え際などに産毛のような細かい毛がびっしりと生えていて、しかも、髪質自体が女髪と呼ばれる柔らか
くてしなやかで艶を帯びた髪になっていた。

「結果論から言うと、君が言う中性路線を目指した結果、ジェンダー傾向は80%位女性になってるね。そろそろ
取り返しが付かないレベルだけど、まだ戻れるのも事実だよ。30歳40歳になってからGID・性同一性障害と診断
されて異性ホルモン療法を試みて、そのまま性転換してしまう人も居るからね。これからどうするか、ご両親と
よく相談した方が良いと思う。ただ、最後に決めるのは自分だよ。君の人生は君のものだ」

 話しを聞きながら、途中で完全に泣き出していた。
 カバンからハンカチを出して、口を押さえて泣いていた。
 抑えようも無く涙が溢れてきて止まらなかった。

「その仕草と言うか振る舞いは女の子と言って通じると思いますよ」

 慰めてるのか率直な意見なのか。
 女医さんは遠慮なくそう言い切った。

 声楽部の女ばかりの環境に居る間に、自然とそんな風になってしまったのかもしれない。
 男友達とも遊びに行ったりはするのだけど、声楽部に入って、部長の家に入り浸るようになった頃からはそれ
もほぼ無くなっていた。

 何か思いつめたような表情を浮かべて、そして、どう話を切り出して良いものかどうか悩むそぶりが出たようだ。
 栄養指導の女医さんはカウンセリング担当の先生を呼んだ。
 ただ、そこに現れたのはいつぞや名刺を貰った人じゃなくて、こっちも女医さんだった。
 担当していた男性の医師が何かに促されて席を立って、女医さん2人と自分だけになった。

「何があったのか。素直に言ってみて良いですよ。守秘義務とか関係なく、秘密にしておくから」

 カウンセリングの女医さんがそう切り出したので、何か堰を切ったようにこの半年の出来事を一気に話した。
 全く笑わずに、少しだけメモを取るように、一言も聞き漏らさないように。
 真剣に聞いてくれる事が嬉しかった。とどまる事無く1時間くらい喋り続けた。
472ある過去回想:2011/09/08(木) 13:10:42.63 ID:VIwAm5zv
「ちょっとスッキリしたでしょ」

 最後に少しだけ笑って、女医さんが頷いていた。

「多分だけど」

 あの時、部長と副部長が自分の胸に塗ったクリームは、豊胸クリームだと言うことだった。
 ホンワカと暖かくなって、そして色が抜け出すのはありがちな事だった。
 そして困った事に、豊胸クリームは様々なホルモン誘導体とか含んでいて、水道水などに含まれている環境由
来のホルモンを強力に誘導してしまうらしい。

「ちょっと触らせて」

 少しだけ嫌がったけど医者が相手じゃ意味が無いと気が付いて。
 カウンセリングの女医さんが自分の胸や乳首を抓んでいじっている。
 その感触が気持ちよくて、思わず赤面してしまったのを見逃してはくれなかった。

「困ったね。もう神経も繋がっちゃってるし、それに乳腺が随分発達してる。もうちょっと揉んだりマッサージ
してると乳汁が出るレベルで、もう立派におっぱいって言って良いくらい。あと、困った事に乳癌にもなるレベ
ル。普段はTシャツとかが擦れると痛いでしょ?」

 一瞬だけ逡巡して、そしてウンと頷いた。
 普段は乳首のところに絆創膏を貼っていた。
 ただ、それだけじゃもう痛くなっているのも事実だった。

「これから男性側へ戻るなら良いけど、女性側へ行くならブラジャーした方が良いと思う。胸の形ってすぐに崩
れて取り返しが付かないからね。今から準備して積極的に女性側へ行くとするなら、20歳代の半ばには街ですれ
違っても男だって気がつかなくなりますよ。人間の身体って本当に不思議ですよね」

 不思議と言われて、そういえば確かに不思議だと自分でもそう思ったんだけど。
 さて、その前にこれからどうするか?が差し迫った問題だった。

 その夜。
 家に帰ってきた父親を交えて話を切り出した。
 医者に言われたとおり、環境由来の事とか、面倒で薬をろくに飲まなかった事を正直に話した。
 ただ、部長や副部長にされた事だけは、きっと迷惑が掛かると思って言わなかった。
 でも多分、察しが付いて他のだと思う。
 母親は日焼けに効くクリームの成分に問題があったんじゃないかと気にしていた。
 どうやら、あのクリームにもそんな成分が入っていたらしい。

 要するに、男性的な成長を続けるには手遅れと言う結論を、なるべく遠まわしに言われたのだと、今更になっ
て気が付いた。

「もうこうなったら進むか戻るかはお前の問題だ。俺や母さんが決める事じゃない。ただな、お前が男だろうと
女だろうと、俺の子供である事には代わり無い。男になるなら男らしく正々堂々とした、信念の強い男になれ。
女になるなら女らしく優しくて細やかな女になれ。どっちでも良い。ただ、中途半端はやめろ。もし先に行って
後悔するような事があった時、あの時ああしていればとか、こうしていればとか。そうやって悶々と悩む事にな
る。やるならやるで徹底すると良い。心配するな。どんな姿であっても親は子供の味方だ。最後まで、俺が死ぬ
までな」

 途中でたまらず涙が溢れていた。
 かなり泣きやすい、泣き虫になっている自分に気がついた。
 感情の抑揚が抑えらないようで、すぐに泣き出すのは悪い傾向だった。

 ちょっとした事で落ち込んで塞ぎ込む事が増えだしたのも、この頃だった。
 でも、父親の言葉に背中を押された様な気がして、その夜は一睡もしないで朝まで考え続けた。
 もうすぐ入梅の、日の出が早くなり始めた季節だった。

 朝。自分は……女になろうと思う。と、そう家族へ告げた。
 父親は黙って頷き、母親は静かに涙を流し、弟は言葉を失ってジッとこっちを見ていた。
473ある過去回想:2011/09/08(木) 13:11:17.11 ID:VIwAm5zv
 その日、父親は職場へ身内の事情でと言って急遽休みを入れてくれた。
 父母と一緒に学校へ行って、担任や野球部の顧問や進路・生活指導の教師らと膝を交えて話し合った。

 途中から校長と理事長が弁護士を交えて話しに加わった。
 実を言うと、高校野球でも割と古株で強豪と言っても良い私学へと通っていたのだった。
 ただ、その頃は高校野球全体がなんとなく空気の悪い頃で、この手の厳しい練習での不始末と言うことで話が
外に漏れると色々困ると言う部分が問題になった。
 テレビや雑誌と言った興味本位で色々と書きたてたりして数字を稼ぐ連中が嗅ぎ付けて来ると、この先になっ
て各方面へ迷惑が掛かったり、現役在校生で野球部所属の生徒達にも将来的に色々と傷が付くと言うのだった。

 大人の世界の生臭い話しを垣間見た初めての瞬間だった。

 結局、その場では結論の出ない問題だったのだけど、一つだけ決まった事は自分の決めた事に学校側は干渉し
ないし、意思を尊重すると言うことだった。そして、事故は事故であり人生が大きく変わってしまったのは事実
なのだから、それに関しては見舞金と言う形で慰謝料を支払うと言う約束がなされた。
  
 最初の入院時や通院時の費用はそもそも学校持ちだったのだけど、それとは別に支払われる事になってかなり
驚いた。だけど、それは理事長が女性と言うこともあって、いわば女の身だしなみの支度金でもあると。学校運
営側はそう理解すると言われた。

 なんとなく納得できないけど、大人の世界ではそう言うものなんだろうと思った。

 次の週。学校側から両親共々来てくれないかと打診があった。
 父親の仕事の都合が付かないと返答したら、夜になって学校の理事長や弁護士など10人近い人間が自宅へ押し
かけてきた。

 様々に検討した結果、昨今世間で話題になっている性同一性障害の潜在患者だったと言うことで、学校側もそ
れに最大限善処する形で協力すると言うプレスリリースを出したいと、そう切り出された。
 今まで全く知らなかったのだけど、練習中の事故で生殖器を失った野球部員が居る野球部と言うのはかなり有
名になっていたらしいのだった。インターネットがまだまだ未発達だった時代故の事なんだろうけど。でも、自
分の与り知らぬ所で話しだけが一人歩きしている事が気持ち悪かった。
 
 そして、木を隠すなら森の中と言うことで、学校内で女子生徒として振舞う事は認めるが卒業までは少なくと
も学ランで通学して欲しいと言われた。好奇の目から守りたいと言う理由だった。意味がわからなかったけど、
その時はなんとなく了解を出した。

 その数日後、嫌と言うほど言葉の意味を理解した。
 体型的には立派に女子生徒なのだから、パンツ一枚状態の水着でプールに入るわけにはいかなかった。
 夏の体育の授業は水泳なのだが、いつの間にかCカップ位まで育った胸をプルンプルンさせて泳ぐ訳にはいか
なかった。

 生活指導室の中で始めて女物の水着を着た。紺のいわゆるスクール水着だった。
 野球の練習をやめて、毎日のように声楽部で発声練習をして、食べる量は他の女子生徒とあわせていたら、自
分でも気が付かないうちにアチコチの筋肉が落ちていて、その上から女性的な皮下脂肪が乗っていたようだ。

 鏡の中に自分の知らない女子生徒が立っていた。
 ボブな髪型のボーイッシュな女の子です。そう言い切っても、誰も不思議に思わない姿だった。
 言葉も無く自分のその姿に自分自身で見とれてしまった。
 誰がどう見ても水着姿の女子高生だった。
474名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 13:11:53.58 ID:VIwAm5zv
今日はここまでです。
475名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 16:13:03.22 ID:fbuKVZrY
なるほどこう来たか。これはやられた感が強いなw
続きに期待する。GJ!
476名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 16:40:44.47 ID:h7+/d89x
あー、これじゃない感が最初はあったけどこれは確かにここに該当するし面白い
過去話的な語り口が良い感じ、更に続きが読みたくなる作品だな
GJ
477名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 17:05:34.48 ID:0IwG1SXe
>>446
これに期待
478名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 18:59:06.74 ID:+uN34GFy
体の変化過程が丁寧なのは好みです
素晴らしいです
479名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 23:10:17.69 ID:4UVNy4gg
>>417
(股間を押さえながら)GJ!
でも、痛そうだw

段々と変わってくって良いねぇ〜
480名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 01:29:13.65 ID:3m1j1aOL
オイラもこういうの好みだなぁ
481名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 09:01:31.81 ID:aODV4Jxk
コレジャナイな感じがしたのに、先に進むと妙なエロスが漂い始めたw
いいね、こういう不思議な雰囲気

ただこれ強制女性化っつうよか強制シーメール化なんだよな…
最終的にフォローがあればいいんだが、後半に期待する
482ある過去回想:2011/09/09(金) 14:29:28.46 ID:KrYc6BkO
[5]

 練習中の事故から約1年が経った頃だった。
 学校の授業でプールに入るときは、女物の水着で入ることに違和感を感じなくなっていた。
 ただ、普段の生活は男物の衣服で通していた。当然のように下着もトランクスだった。
 でも、水着を脱いでTシャツになった時、乳首の痛みが我慢なら無いレベルに来ているのも事実だった。

 夏のある日、ふと気が付くとTシャツの胸の部分が赤くなっていた。こすれ過ぎて血が滲んでしまったようだ。
 慌てて保健室へ行って絆創膏を巻いたのだけど、痛みは引かなかった。
 
 その頃、保健室の担当とはすっかり顔なじみになっていた。遠慮なく物を言って来る女性だった。
 悪い事は言わないからブラジャー買っておいで。楽になるから。
 そう言われたのだけど、やっぱり女物の下着を買いに行くのは物凄く抵抗があった。

 どうしようか悩みに悩んで。そして、その夜、女性物の下着メーカーへ電子メールを飛ばした。
 お客様相談室と言うあて先だった。随分と突拍子も無い事だったけど、正直、切羽詰っていた。
 父親が使っていたパソコン通信のアドレスを使って、正直に切々と訴えた。
 翌日の晩。父親が『お前に返信だ』と言って帰って来た電子メールをプリントアウトして持ってきてくれた。

 21世紀に入る直前の頃だった。
 今考えれば原始的な手法だったけど、携帯で電子メールがやり取り出切る様になるまでは、まだまだ時間が掛かった。

 そして、返信の内容は、幾つかサンプルを持って自宅にお邪魔しますと言うことだった。
 驚くより他無かったけど、誰にも言えない悩み的な部分で配慮してくれた事が嬉しかった。

 何日か経って、女性のスタッフが二人組みで自宅へやってきた。
 玄関で応対したのは自分自身だったのだけど、そのスタッフは最初から自分が女に見えたらしい。
 もっとごつくてゴリラみたいなのが悩んでいると思っていたんだとか。
 
 電子メール出したのは私です。
 
 そう切り出したら、急に謝りだして、かえってこっちが困ってしまった。
 話がちっとも前に進まないので、自分の部屋へ入ってもらってサイズの計測から始めてもらった。
 約半年でこれだけ成長するのかと驚かれたが、それ以上に驚いたのは肩紐をキチンと調節したブラジャーのフ
ロントホックを締めたら、肩から首にかけての突っ張り感が全く無くなって凄く楽になった事だった。

 もっと早くすればよかった。
 素直な言葉が口から飛び出した。

「ブラジャーを使い始めるのが遅かった女の子は、みんなそう言いますよ」

 自宅へやってきたスタッフもそう言っていた。
 後になって慰めの言葉だったと分かったのだが、その時は素直に嬉しかった。

 改めてカバンを広げると、何種類か用意してきた下着には割りと鮮やかな色が多かった。
 地味な色だと年寄り臭いって言って、若い子はしたがらない……
 そう言うんだそうで、学校向けの白とかグレーっぽい水色とかとは別に、ピンクの水玉だとか濃い赤だとか派手な色も幾つかあった。
 学校が出してくれた支度金がかなりあったので、結構な金額だったけど問題なく買えるのは分かっていた。
 ただ、一つだけ困ったのは上ではなく下。実はまだトランクスだった。

「下着もオシャレしてこそ女の子ですよ」

 笑顔でそう言われると、かえって恥ずかしさが増していた。
 だけど、ブラジャーと同じデザイン・カラーリングのショーツをはいてみたら、妙に収まりが良かった。
 当たり前だけど、股の間には何も無いのだから、かえって縫製ラインが当たる男物より快適だった。

 女物の下着を使い始めて1週間も経たないうちに、自分の部屋から男物の下着類が姿を消した。
 ただ、普段着にしている服だけは、まだまだ男物ばかりのままだった。
 夏の暑い時期だったけどブラジャーが透けて見えるのが恥ずかしかったので、出来る限り厚手の服を着て過ごしていた。
 正直に言えばブラジャーも最初慣れないうちは蒸れて暑かったけど、じきに慣れてしまったようだった。
483ある過去回想:2011/09/09(金) 14:30:01.01 ID:KrYc6BkO
 ちょうどその頃。
 母親が自分向けに女物のシャツやパンツ類を買って来てくれた。けど、どうしても袖を通せなかったし、履きたくはなかった。
 スカートとかもあったのだけど、それにはものすごく抵抗があった。女になろうと決めた筈だったんだけど、頭の中は男のままだった。

 だけど、世の中はそんな事を気にしてはくれなかった。

 夏休み。すっかり女扱いされる事にも慣れた頃。
 男より女の方の友達が増えた頃だった。

 海にほど近い大きなプールへ皆で遊びに行こうと言うことになった。レディースオンリーデイと銘打って男だけの入場は一切出来ない日だった。
 彼氏と彼女と二人して遊びに来てもらうイベントだったのだけど、ある意味で安心して女だけでプールへ行けるイベントだ。
 当然、微妙なお年頃の女だらけと言ってよかった。

 週末ともなれば社会人のカップルとかが派手な水着で周囲を圧しながら居るのだろうけど。
 平日でイベント中とあれば学生や生徒の方が多い状況で、しかも、そんな中へ堂々と彼氏を持ち込むほどの剛の者はまだ無く、
自分にとっての『女社会デビュー』には最適とも言える状況だった。

 ただ、数日前になって気が付いた事があった。
 同じような体型になっていた友達から貰った水着はあった。
 多少着るのに勇気が必要なのは事実だけど、スクール水着で行くわけにも行かなかった。
 さて。プールまで何を着ていこうか。それを全く考えていなかった。
 
 まさか学ランで行く訳にはいくまい。かと言って男の格好で行くには憚られる。
 ある意味、進退窮まって女友達に電話を掛けた。声楽部で仲の良かったクラスメートだった。

「電話来ると思ってたよ!」

 もしもし?の前にいきなりそう言われてしまった。
 はめられた!と思ったけど、会話してるうちに、女友達たち也に心配した結果の行動だと思い知らされた。
 前日に服を買いに行こうと誘われて、泣きながら電話を切った。心配してくれた事が嬉しかった。

 プールへと行く予定の前日。僅か3人だけで服を買いに行った。
 何を着て行って良いか分からず、普通にジーンズとTシャツで出て行った。
 その姿が硬すぎるとかで笑われて、近所のユニクロで女物を一揃え買った。

 随分とローライズなデニムに丈の短いちょっと派手な柄のルーズラインなシャツ。
 ウェスタン調なベストとカーボーイハットもセットにした。
 ボーイッシュな女の子を演出するには最適の組み合わせ。
 まだまだローライズなパンツが珍しかった時代だったので、かえって目立つような気がしていた。

 でも、プールへ行った当日。そんな心配は杞憂だったと思い知らされた。
 年頃の女たちが遊びに行く時は、気合入れてオシャレして行くものだ。
 自分の格好が周囲から違う意味で浮く位だった。
 元々顔が小さい上に女顔だったので、化粧などせずすっぴんで参加したのだが、ルージュ位はさせ!と茶化されて、
友達の明るい色のルージュを塗ってみた。
 
 皆でバスに乗ってプールへ向かう最中、ふとガラスに映った自分を改めて見た。
 周囲と不思議な位溶け込んでいて、自分でも違和感の無さに驚いた。

 プールの更衣室で貰った水着に着替えたら、皆がかわいいと言ってくれた。
 まさか自分が男だったとは誰も思わないレベルだそうだ。
 キャミタイプでウェスト周りが全部隠れるタイプの水着だ。
 一日中プールで遊んでも全く問題なかった。

 それに味を占めて、その夏は何度かプールへ出かけて行った。
 最後に行った時は普通の週末の営業日だった。
 すっかり髪が伸びて髪が肩に掛かる位になった頃だ。
 プールサイドで学校の男友達とすれ違っても、向こうは全く気が付かなくなっていた。
484ある過去回想:2011/09/09(金) 14:30:55.34 ID:KrYc6BkO
 2学期が始まり、再び学ラン生活が始まった。

 ボーイッシュな女の子姿はすっかり影を潜め、最近にしたら珍しい長髪の男子生徒だった。
 でも、ちょうどその頃。流行のドラマに出ていた人気の俳優が肩甲骨近くまで髪を伸ばしていた関係で、それほど珍しがって見られる事は無かった。
 近くによってじろじろと見られない限り、毎月・毎週・毎日のように変わっていく自分を確かめる術は普通の人にはなかった。
 女になると決めた時から定期的に注射で補う女性ホルモンと、そして、飲み薬の形で買っているサプリメントが
自分の身体を作り変えているのが自分で分かっていた。

 時々、破滅的に食欲が無くなる事があって、数日間は食べ物を胃が受け付けなくなっていた。
 病院のカウンセリングを受けたら、ホルモンバランスから来る代謝異常の一環だろうと言うことだった。
 深い所まで突っ込んで質問し続けていたら、先生も言い難かった真実を言ってくれた。

「無い筈の臓器を動かそうとして…… 要するに女性の生理。月経を行う為のものでしょう」

 女物の水着でプールで遊んで、ボーイッシュな女の子を演じていただけだと、改めて気が付かされた。
 女友達が愚痴の様にこぼす月経痛・生理痛で辛いと言う言葉を、歯軋りするほど猛烈に羨ましく感じた。

 自分は姿形だけ女だけど、中身は男でも女でも無いのだと。
 どれほど着飾って綺麗にしてみても、女ではないのだと。

 そう、冷たい刃を突きつけられた気がした。

[6]

 2学期も折り返す頃。学園祭が近づいてきていた。
 
 各クラスでそれぞれに趣向を凝らすのだけど、声楽部でも何かやろうと言うことになった。
 誰とも無く模擬店の話が出てきて、純喫茶をやりたいと言いだした。
 要するに、コーヒーとかホットケーキ焼きとかしたかったんだろう。
 声楽部も音楽堂で発表するのだけど、それとは別に模擬店を出店することになった。

 まだまだメイド喫茶とかが無かった頃だ。
 いわゆるサブカルとしてのメイドさん文化など走りも走りだった時代。

 部員のバイト先だった喫茶店のマスターが8人分のウェイトレスユニフォームを貸してくれた。
 後に秋葉原辺りで大増殖するコスプレデリヘル嬢の着るような物とは違う、正統的なメイド衣装と言っても良い
紺のワンピースと真っ白いエプロンだった。

 ただ、サイズ的に着られる人間が限られていた。
 寸法の大きな物はお店の大柄なスタッフが使っていると言うことで、割と小さめな物ばかりだった。
 一番大きいのが9号でそれは2枚しかなかった。まだウエストも太くて身長も170近くだった自分には11号か
13号が必要だったのだけど、割り当てられたのは7号だった。
 着丈は最初からロング丈だったから良いものの、バストとヒップは入ってもウェストだけがきつかった。
 どうしたものかと悩んでいたら、演劇部にも顔の効く先輩が衣裳部屋から体型補正のコルセットを持ってきてくれた。

 後からグイグイと紐を締められてウエストがギュッと細くなった所でワンピースに袖を通した。
 ウエストを幅広に締めるエプロンをして、胸の部分の紐を首の後ろで締めて、ドレープを綺麗に整えたら、
誰が見ても普通の女の子になっていた。

 そのうち、完全に自分が演劇部+声楽部のおもちゃになってしまって、腰まで有るウィッグをかぶりその上から
フリルの付いた髪飾りを乗せて、最後は黒縁のだて眼鏡で変装した。

 声楽部の顧問が自分を自分と認識できない位の変わり様だった。

 そのままその日は一日中その姿で過ごしていた。ところが帰る頃になって演劇部からコルセット返せと通達が来た。
 先輩が事情を説明したら、当日だけでも返すと言う事で話がまとまった。学校祭まで3週間。
 苦しいけれど毎日の様にコルセットをし続ける日々が始まった。それだけ補正し続ければ、当日一日くらいは無しでも平気だろう言うことだった。
485ある過去回想:2011/09/09(金) 14:31:27.40 ID:KrYc6BkO
 10月の後半。学校祭当日の朝。
 自分でも驚くべき事にコルセット無しでもワンピースのウエストが全く苦しくなかった。
 それどころか、エプロンを締め込むとワンピースが余るのだった。
 肋骨の下端部分辺りがコルセットで内側へ締め込まれた結果、本物の女の様にウエストがくびれていた。

 着替え中、下着姿のヌードを後から友達に見られたのだけど、ちょっと肩の周りがごついだけの女だと思ったと言われた。
 バレーボールや水泳などスポーツをやってる女子なら普通とも言われた。

 ウェイトレス姿になって眼鏡を掛けて変装して、そのまま模擬店を始めた。
 男友達が何人もやってきたのだけど、誰も自分に気が付かなかった。

「あれ?園縁いないの?」

 自分に向かってそう言ってきた友達も居た。
 ここに居るだろ!と笑いながら言い返したら信用してくれなかった。

 子供の頃見たヒーローものの変身願望が違う形で実現したのを、妙な感慨と共に実感した。

 学校祭は二日間だったので、翌日も同じ格好で過ごしていたら、女装する事がすっかり楽しくなった。
 いや、自分は女になると決めたのだから女装と言うのはおかしいのだと気が付いた。
 祭が終わって後片付けが始まる頃、声楽部の友達が『こっち着てみて!』と服が入った袋を差し出してきた。
 自分の通っていた学校の女子制服の、その新品が袋に入っていた。

「みんなで買ったんだよ!」

 バイト代を集めてプレゼントしてくれたようだった。
 嬉しくて涙が出て、ウンと頷いて、初めてセーラー服を着た。
 ルーズソックス全盛時代だったけど、学校指定は黒のハイソックスだった。
 ウィッグを付けたままだったからと言うのもあるのだろうけど、全く違和感が無かった。

 その日。自分は初めて自宅までの道のりをセーラー服で帰った。ウィッグと眼鏡をしたままだ。
 母親とバイト帰りの弟が『どなたですか?』と素で聞いてきて、本気で大笑いしてしまった。
 夜までそのままでいて、父親に似合うかと聞いてみたら目頭を押さえて涙を流していた。

 やはり、息子が娘になったのはショックが大きかったのだと思う。

 食事をしながら学校祭の話をアレコレしていたのだけど、学校側から一本の電話が来て空気がガラリと変わった。
 少なくとも、自宅の周囲では女装で歩く事は止められた。世間体と言う厄介な問題だった。
 翌朝は学ランで登校したら声楽部員だけじゃなくクラスメートらからも大ブーイングを浴びた。
 セーラー服姿で登校するのを期待していたらしい。勿体ぶるなよとも言われ、少しだけ腹を立てた。
 でも、学校側からのと言う説明を皆にしたら、その矛先が担任経由で校長や理事長へと向かった。
 
 大人の事情と言う部分で苦しい釈明に追われている担任に、少しだけ同情のまなざしを向けていた。
 

 
 年の瀬も押し迫った頃。父親が突然引越しすると言い出した。
 市役所へ勤める公務員だった父にとって、息子が女装して出歩いているなどと言う噂を立てられると、
 色々困る部分があったのだろう。
 それまではそこそこの広さの官舎だったのだけど、学校側の支援もあって賃貸の戸建へと引越しする事になった。
 声楽部の部長や元部長の家に程近い、かなりの広さの家を借りる契約を、いつの間にか父母が済ませていた。
486ある過去回想:2011/09/09(金) 14:32:26.24 ID:KrYc6BkO
 引越しを前にして、再び学校側と話し合いの席が持たれた。
 自宅の所在地が切り替わる事から、これを機会に完全に女性として生活したらどうか?と言うことだった。
 両親もその意見に賛同し、自分は引越しを終えた時からセーラー服姿で登校する事になった。
 そろそろ本格的に寒くなる頃だ。ズボンからスカートになるのは寒いなと、そんな事ばかり考えていた。
 
 新年に入り新居へ引越しした頃。自分の身の回りが完全に女性化していた。衣服も靴も。普段乗って歩く自転車ですらも。
 ロードサイクルを弟へ譲って、自分は普通のママチャリに乗り始めた。
 スカート姿で自転車に乗って走って、スカートが風になびくのを見るたびに女を実感した。
 
 キメの細かい女の肌は寒風や強い日差しには弱い事をこの頃に学んだ。
 母親の荒れた手肌の意味を、嫌と言うほど理解した。
 
 3学期に入り部長が卒業する段になって次期部長の打診が来た。
 声楽部だけでなく文系部全体でも人気者の部類では有ったけど、様々な大会等で人前に出たりする事に抵抗があった。
 出来れば違う人に……
 そんな願いも虚しく、部員による無記名投票の結果、一票を除いて自分が満票を集め不本意ながら部長になった。

 部長の家に遊びに行って、いつもの様に身体を弄りあって遊んでいたら、元部長だった先輩がやってきた。

「もうすっかり女の子になったね」

 微妙に嬉しくないと、その時初めて思った。
 次期部長になってしまうので人前に出るのが嫌なんだけど、どうしたら良いか?
 そんな相談を振ってみたら、県内の声楽部合同会へ出席する時だけ男に戻るとか……と、そんな事を言われた。

 悲しかった。
 思わず泣き出してしまって、今度は感情に起伏がありすぎると窘められた。
 もう仕方が無い事のだから、打たれ強くならないと生きて行けないよ、と。
 言われて見ればその通り。間違った事は言われて無い。

 3人で裸になって遊び始めた時、元部長がカバンの中から凄い物を取り出した。
 女性向けに作られた、いわゆる”ペニパン”だった。
 バイブの入ったディルドもあったのだけど、ペニパンに目が釘付けだった。

「ちょっとこっち来て」

 一番下の後輩は言われるままにするのがセオリー。少し重いくらいのそれが自分の股に聳え立った時、忘れていた何かを思い出した。
 ろくに皮オナニーもした事の無かった少年の頃の、ごく限られた回数だけの射精の感触を思い出した。
 普段から女っぽく振舞っていた自分の中の、精神の奥底にしまっておいたはずの男の感情が、自分の中に起き上がってくるのを抑えられなかった。

 初めて女を抱く男はきっとこうなんだろう。そんな事を思いながら元部長を徹底的に攻めた。
 指を2本入れて中を掻き混ぜて、舌を入れて愛蜜をすすり上げて、小さく膨らんだクリトリスを甘噛みして。
 獣の様にヨガリ狂う元部長を見ていたら、心のどこかに火が付いたのを感じた。

 自分がぶら下げていた物よりも遙かに太くて逞しい物の先端を元部長の穴の入り口へ宛がって、僅かに入るか入らないかの所で焦らしてやった。
 そのもどかしさと物足りなさに元部長が痴態を見せていて、綺麗でかわいくて愛しい存在だと思っていた女と言う生き物の醜さを垣間見た気がした。

「意地悪しないで入れてぇ!」

 あぁそうですか
 じゃぁ望みどおりにしてあげますよ
 これで良いですか?

 口を付いて出た言葉が男口調だったのを自分自身で驚いた。
 そうだ、自分はGIDじゃない。性同一性障害と言う精神の混乱的な病ではない。
 グランドで白球を追いかけていた、何処にでも居るような男なんだと。
 どこか気の迷いで女のふりをしていたけど、自分は男なんだと。

 アイデンティティ的な部分での自己認識に同一人格の男の面が堂々と居座ったのを感じた。
487ある過去回想:2011/09/09(金) 14:54:38.92 ID:HMX34s2Y
 大きな腰を抱えて、ペニパンのディルドが根元まで飲み込まれる様に精一杯押し込んだ。
 そのまま大きなストライドで何度も何度も押し込んで、その度に元部長は泣きそうな声を上げながら震えてい
た。大きく息を吐き出して、次の息が吸い込めないように口をパクパクさせていたので、頭を両手で押さえ込ん
で強引にキスをして、空気を吹き込みながら口の中を自分の舌で蹂躙した。
 17歳の少年がする初めてのベットの様に。そんな事をイメージして、舌で攻めて元部長の穴を攻めて、両手で
豊満な胸を玩んで。やがて元部長がグッタリとしてきて、限界を超えたのだとわかった。

 何処かちょっと酸っぱい女の汗を、元部長も自分も流していた。

「園縁くん」

 満足そうに荒い息をしている元部長を横目に、現部長が求めてきた。
 そりゃそうだろう。これだけのシーンを見せられたら、女だって疼かないほうがおかしい。
 同じように攻め続けて、現部長もイき果ててグッタリするまでイかしてやった。
 気が付くとベッドの上に赤いシミがいくつか出来ていた。
 
 レズ行為で遊んではいたものの、二人とも実は処女だった事に驚いた。

「園縁くん処女2人切りだね」
「だね。凄かったよ、頭の中真っ白だった。ありがとう」

 夢見心地でフワフワとしていた2人が顔を見合わせ、ゆっくり手を伸ばしてきた。
 きっと何か企んでいる。そう思った。何をされるのか不安もあったが、愛しい女を抱き締めるようにその手を
握ったらぎゅっと引き寄せられて、ベットの上に寝転がされた。

 女の人生を歩み始めたと思っていた矢先。少女2人を女にしてしまった自分もまた、大一番を迎えた。
488名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 14:55:42.81 ID:HMX34s2Y
今日はここまでにします。3回のつもりが3回で終わりません。
連投規制+総量規制で引っかかって回避不能でした。
レベル30も損した・・・・ orz
489名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 19:02:54.84 ID:4QB3ChIg
ドンマイw

大一番に期待してるよ。
どんな変化球が来るか楽しみですわww
490名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 22:00:57.83 ID:NFCEj5TA
>488
平日、日中の投下には支援をいれられないのがね
491名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 05:11:36.53 ID:8SOKI+NQ
キンタマ破壊の衝撃がなかなかだったが作品がそれを上回ってくれた
492 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/09/10(土) 08:43:35.28 ID:/IcsJ+6E
お、しつこく粘着している荒らしに負けずにいい作品が上がってきたようだな。今後に期待したい。
493名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 09:20:46.73 ID:C0w+riul
泣いてたエアオタじゃないか。
494名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 09:31:45.88 ID:5RsAQXD6
199 名前: 忍法帖【Lv=7,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/08/31(水) 18:28:11.84 ID:jF4iCvOD
>>197
マジ泣いたわ。作者さん、最後まで完走してくれよ。続きを待ってる。

255 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/09/02(金) 09:27:59.18 ID:xAi2Tria
>>250
また面白い作品が1人の常駐荒らしに潰されてしまったのか、悔しくてしょうがないわ。
続きをどこに投下するかは知らせてくれな。エアリィさん、ここまでありがとう。

256 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2011/09/02(金) 09:31:25.26 ID:zoxUAACR
泣いてたエアオタじゃないか。

492 名前: 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/09/10(土) 08:43:35.28 ID:/IcsJ+6E
お、しつこく粘着している荒らしに負けずにいい作品が上がってきたようだな。今後に期待したい。


493 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 09:20:46.73 ID:C0w+riul
泣いてたエアオタじゃないか。
495名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 11:03:26.82 ID:Mao2ExpP
まだ言ってるの?しつこいな
496名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 11:10:27.85 ID:OFJjxXnQ
つまりからくりはこうだ。

>>492>>493も同一人物だな。

巧みに両方を煽ることでスレを荒れる方向に持って行ける。

片方は忍法帳をだし、二人であると思わせるトリックも秀逸だ。
497 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/09/10(土) 13:50:54.07 ID:/IcsJ+6E
謎解きよろしく見え透いた事言って馬鹿馬鹿しい>>493=496でしょ。
荒らしからの防衛線を張る者をそんな手で道連れにしては素知らぬ顔で舞い戻りまた荒らすお前の手口は、
丸っとお見通しだぜm9(・∀・)━━!!!いい加減、常駐して作者を潰すのは止めてくれ。
498名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 17:34:21.36 ID:NShiRgcT
とりあえずとある過去回想の奴はルール破ってんだから自重しろよ
あとどこが強制なんだよ
意味が分かってないガキは強制スレくんなよ
499名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 19:31:18.28 ID:kFFm4Tb/
・・・これ、どっちが正しいにしてもいつまで続けりゃいいんだよ
スレ違いも、喧嘩も、荒らしも、擁護も自治も、自分みたいな日和見も含めてどっちもどっちじゃん

もう、こんな状況を軽く見てた自分が全部悪かったからさ
俺をどれだけ叩いてもいいからさ もう全部こんな話はやめてくれよ
500淫獄の館:2011/09/10(土) 19:54:16.20 ID:WiX8zK3a
これから後編を投下させていただきたいと思います

・処女調教
・アナルオンリー
・変態的シチュエーション
・言葉責め

以上の要素が存在しています
作品をカットしたい方は
淫獄の館
をNGワードに設定してください
よろしくお願いいたします
501淫獄の館 前編:2011/09/10(土) 19:57:24.03 ID:WiX8zK3a
 診療台のようなベッドの上で丸められている少女は、目隠しをされて全く刺さない光多少の不安を覚えながら
も耐えていた。
 微かに擦れる呼吸の音、嫌に高鳴る心臓の音、そして断片的にしか聞こえない会話。これだけが、ソーニャが
確認できる世界の全てだった。

「……が……です。しかし……は……の……肥大化……。一応の……」
「やはり……失敗……。いえ……やり方……。……体の……」
「そちらは……。念のため……続け……」

 ぼそり、ぼそりと響く声はどこまでも事務的で、色めいたものは全く感じられない。
 ソーニャの体は、会話をしている人たちに散々触れ回られていた。といっても、それは性的なものではない。
健康その他を検査するためであった。
 少女としてデザインされた体は、当然ながらソレルの肉体を元に変化系の魔術で作られたものである。体一つ
を性別すら変更して作り替えてしまうのだから、当然どこで不調が起きてもおかしくはないのだ。
 それを検査するために週に一度、こうして隅から隅まで極めて事務的に体を辱められるのだが。精密に行う必
要があるだけあって、時間を多く消費する。午後の仕事を丸々休み、解放されるのは翌日の朝。
 館のメイド達が好んで摘む幼い妖華を、ほぼ一日占有する事から『エレン様の日』と呼ばれていた。
 とは言え、メイド達のその言も間違えてはいないのだ。全項目を終了して診療台に拘束されている少女は、今
の時間が月が半ばまで昇った所だという事を知っている。
 先週もそうであった。今週も、館に住む女性達が想像した通りの夜が来るのだ。
 会話が停止する、それはつまり『エレン様の日』が始まるという事。それに気づいた瞬間、感覚が恐ろしく敏
感になり、同時に拡張された。一人、おそらく医者はそのまま部屋を出て行き、丁寧に扉を閉めた。そしてもう
一人、この淫辱の迷宮の女王はカツカツとヒールを鳴らしながら蕾の少女を照準に捕らえている。

「今回も異常なしですって。よかったわね、ソーニャ」

 ぼふりと音を鳴らしながら、診療台に座るエレン。その仕草は貴族然として優雅なものであり、初対面時の無
様は想像できない。
 貴族令嬢の細やかな指先が、さらに繊細な虜少女の桃尻をすらりと滑る。ぞくりと尻丘が痺れた。
 外気は肌寒いくらいなのに、しっとりと薄く濡れて可愛らしい小尻はピンクに幼く熟れている。ソーニャは必
死にそれを隠そうとしたが、いくらここ2週間で性行為になれたと言っても、牝辱の館の主に隠し通せる道理は
ない。
 とは言え、他に抗い逆らう意思を見せるすべがある訳でもない。もし体が自由に動くのであれば、いくら非力
で矮小のな少女の肉体であっても全く体の鍛えられていない令嬢一人出し抜くのは不可能でなかったはずだ。
 今のソーニャは、膝を抱えたうつぶせの体制で、手足首を縛られている。足を閉じきる事ができず、中途半端
に開きながら尻を後方に大きく突き出す格好だ。しかもそこには、女性の恥部を隠すものがなかった。
 検査を開始するにあたり、少女は手を通す所のある布一枚のみを着用していた。背後で二カ所縛る事ができる
だけでとても服とは呼べないようなもの。体を折りたためば尻の半ばまでしか隠れず、しかもスリットが作られ
谷間は丸出しの有様。丸見えよりも淫らな欲求を駆り立てるというものだ。

「お尻、あの子達にずいぶんかわいがられたみたいですわね。まだ触れてもないのにひくひくして淫らで嫌らし
い、あなたのような下賤の者にはお似合いだわ」
502淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:01:01.58 ID:WiX8zK3a
「……っ!」

 ソレルを蔑み、嘲笑する声と、その通りに変化していく少女の肉。理解し自覚しろと言わんばかりの台詞に、
否定する言葉が沸かず奥歯が怒りを呻く。
 確かにソーニャのアナルは初期のぎっちりと硬そうなそれから、ぷっくり膨らんで柔らかく包み込みそうな、
いかにも挿入れても問題なさそうな蕾へと変わっている。
 かなり無理矢理抉られ消耗したはずのそこは、赤子のようなうっすら美しいままで、一切の色素の沈着は確認
できない。使い込まれていると一目で分かりながら、幼さすら覚える造形を保っている。
 牝悦の穴をやや下り前方、ここは完全に童女のそれだ。完全に処女性を保持し、神聖さすら感じさせながらい
ざ色事が始まると盛大に涎を垂らすはしたなさを見せる。もっとも、その亀裂に隠された小さな穴を遊んでやれ
ば、淑女すら踊り狂うのだが。
 開発され尽くした媚びた牝穴を持ちながら、本来そう機能する部分こそが貞淑である。背徳感を刺激せずには
いられない二面性。淫魔と女神の同居するそこを、悪魔を使って神聖な神を狂わせる誘惑に駆られぬ者はいまい。

「先週はキャンキャンうるさかったのに、今週はずいぶん大人しいじゃない。やっとソーニャは女の子だって認
める気になったかしら」
「……、っ俺は……ソレルだ! ソーニャで……も、女でも……ない!」

 なるべく声を低くして、威圧的に言う。しかし、今更そんなものが男を牝にした喜びを覚えている支配者に通
用するはずもなかった。
 くりん、くりん。尻穴のふっくらした恥肉をつぶすように擦る指。時折窄まりの小さな溝を爪の先でこじて、
汚れ以外の何かをそぎ落とすように弾く。下半身の肉という肉が自然と軟らかく溶け始め、入って『いただく』
準備を始める。
 恥窄をぎゅっと締めてこらえようとするソーニャの意思とは裏腹に、僅かに開いた穴からどろりと吹き出る甘
い香りの蜜粘液。恥穴上を滑る指に絡まり、すぐに何かが進入しても問題ないよう準備を進める。

「あら、では『女の子です』って叫びながら躾を受けて喜んでいたのは気のせいかしら。あそこは後から掃除す
るのがとても大変だったと、私ちゃんと報告を受けていますのよ」
「うぁ……それ、は。ちがう……無理矢理言わされたから、あれは……違うんだ……」

 急激に勢いを失い、ぼそぼそといい訳をするソーニャを見て、加虐的な貴族は笑みを深めた。
 言わされた、強制された。いい訳はいくらであるが、言ってしまったという事実は何も変わらない。開花され
た牝が、ソーニャの意識が首をもたげる。開発された肉体と共に生まれたそれは、確実にソレルの意識にまで根
を張っていた。

「それと……。私が名付けた以上あなたはソーニャなの。雌猫風情が調子に乗らないで頂戴」
「うあああぁぁぁ! っあああいいいぃぃ!」

 尻穴を優しく撫でていた指に力が入り、ずぽんと音をたてて内部に抉り込まれる。かぎ爪のように曲げられた
それは腸壁を鋭く抉り、快楽など与えるかと言わんばかりに上に引っ張った。爪先はざっくりと肉に抉り込み、
尻穴は歪な楕円形に変形する。
 痛みに悲鳴を上げて尻を持ち上げる様は、正しく雌猫の発情期と名付けるにふさわしい。
 腸内の敏感な肉に爪を立てながら、他の指で肛門を思い切り抓りあげる。柔らかく緩んでいた括約筋が一瞬で
緊張し、躾の苦痛に悲鳴を上げた。
 さらにエレンは、ソーニャの髪を掴んで首を強制的に捻りあげる。骨が悲鳴を上げそうなほど捻り上がった首
の先には、瞳の深くに怒りを静めた女帝の声。

「私は牝奴隷のソーニャです。反抗的な卑しいソーニャを調教してください。ほら、言いなさい。……死にたく
なければ、ね」
「ぅぐぁ……! っ、私は、牝ドレイ、の、ソーニャです……! 反抗的な、卑しいソーニャを、調教、して、
くだ、さいっ!」
503名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 20:02:34.24 ID:9L6o1Pkl
支援!
504淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:03:13.01 ID:WiX8zK3a
 平民は人間ではない、貴族を楽しませるための家畜である。貴族の中には本気でそう嘯く人間も少なくなく、
そしてソーニャの前の貴族は間違いなくそういう人種。本気である事を頭が理解した時、理性を置いて本能が下
る事を選択してしまう。
 目隠しの隙間から涙すらこぼして屈服の言葉を言う生意気な男を見ながら、ニヤニヤと満足げに笑う貴族令嬢。
ぱっと手を離してやれば、痛みを振り払うように荒い呼吸を繰り返し、熱に痺れる臀部を小さく震わせる。

「ちょっと脅かすとすぐ泣いちゃうのね、ソレルは。よくこの体たらくで騎士に名が上がったものですわ」
(っつう、こんな……この、程度で……)

 どれほど抵抗しようとも、女である事にも責め狂わされる事にもなれてきてしまっているのは、紛れもない事
実だ。そして、体は着々と調教されているにもかかわらず、未だ館を脱出する手立てすらない。
 この2週間、何一つソレルの思い通りに事は進まず、全てエレンの望むがままに事態が動いている。
 
「それに、あなたはもう二度とソレルには戻れないわ。最初の地下室に零れてた液体、あれは元々あなたの体だっ
たものなのよ。あの廃棄物をもう一度あなたの体にするなんて不可能だし、第一できたとしてももう破棄してし
まったし」

 元に戻る方法がない、それは半ば分かっていた事だ。しかし、正面からそう断言されてしまうと思いの外ダメー
ジが大きかった。
 真実を言っている保証はない。むしろ嘘をついている可能性の方が高いのだ。しかし、ソレルをいたぶる為に
出てきた言葉にそう大きな偽りがあるとは思えなかった。

「けど、男に戻る方法が全くない訳じゃないわ」
「……え?」

 急に提示された希望、それを理解する事ができず惚けた音を漏らす事しかできない。
 ぱちん、と後頭部で音が鳴る。目隠しを固定している金属のフックが外された音だった。部屋の明かりに視界
が滲む。
 かすれた瞳でなんとか輪郭を捕らえると、正面には円柱のガラスに入ったグロテスクな何かが薬液の中に浮い
ている。

「これはなんでしょう」

 その肉塊は棒状で、基本の濃い肌色に所々灰色でマーブルの模様を作っていた。先端部分と思わしき場所はつ
るりと張るよう膨れており、逆に根元の方はぶくぶくと無様に肥えている。気味の悪い腫瘍のような4本の触手
が生えており、いっそう生理的な嫌悪感をわきたてた。
 しかし、それは。ソーニャの本能が警告をあげている。こんな気持ち悪いものは見た事がない。しかしあえて
似ているものをあげるとすれば、それはソーニャが失ったものに似ていると、言えなくもない。
 半ば悟って顔を青ざめた少女に、悪魔のような女は笑みを深くした。
 
「これはあなたのペニスよ。ちょっと改造してしまったけどね」
「なんて、事を……! 俺の、おれのがぁ……」
「黙りなさい。あなた風情が持ってるもので私が自由にしてはならない物なんて何一つないのよ」

 どこまでも傲慢な貴族的思考、それがどれほど恐ろしいか初めて理解した。彼女にとっては、これほどの事す
ら自分にある当然の権利なのだ。

「これさえ残っていれば、元には戻れなくても男には戻れるわ。そこで、私と賭をしましょう。あなたが勝てば
これは返してあげますし、男にも戻してあげますわ」
「……拒否したら?」
「何、やりませんの? なら処分するだけよ」
505淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:04:48.93 ID:WiX8zK3a
 ソーニャが聞いた瞬間、期待はずれだと言わんばかりに笑みが消える。これを受けなければ、本当に処分され
てしまうだろう。
 エレンにとってソーニャはおもちゃだ。今回の賭の話も、確実にソレルが無様にのたうち回り敗北するのを楽
しみたいだけだろう。勝っても本当に戻してもらえるという保証はない。いや、むしろ反故にされる可能性の方
が高い。
 ではやらないと言えるか、そんなの言える訳がなかった。自分の『男』がゴミのように処分されてしまう、そ
れを手をこまねいて見ていられる筈がない。
 それに、相手は遊びのつもりだからこそ勝てる隙があるかもしれないし、遊びだからこそ勝てば本当に戻れる
かもしれない。そういう願望が頭に浮かぶほど、ソーニャは追い詰められていた。
 どちらにしろ、選択権など無いのだ。ならば少しでも可能性がある方を。
 
「やる」
「ふふふ、それではルールの説明をしますわ」

 この決断が自分を地獄に突き落とす事になると、ソーニャは理解していなかった。
 
「勝負方法は簡単、夜明けまでイったと認めなければいいだけよ。これをあなたのアナルに固定して、朝まで負
けを認めない。簡単なルールですわ」
「俺が、みとめなければいいだけ……?」
「ええ、その通りよ。ただしこの改造ペニス」

 エレンが溶液から肉塊を取り出すと、べちゃべちゃと汚い音を立てながら粘液が垂れる。同時に果物が腐った
ような、据えた臭いが充満した。
 細い指が、ペニスの竿を握り液体を培養液を泡立てながら擦った。同時に、ソーニャの股、クリトリスのさら
に先から、あるはずのない何かを擦りあげるような感覚が確かに感じられる。

「うわぁ! え、ひゃ、な、なに!?」
「魔術で神経をつなげたままにしているの。あなたはオスでも気持ちよくなれるわ」

 繊細な娼婦のような巧みさをもって、ペニスが責められていく。柔らかい絹がゆっくりと首を絞めるような手
淫。親指は亀頭と指相撲を始め、たやすく敗し押し寄せるままに形を変える。
 びくん、びくんとグロテスクな肉棒が跳ねて、シルクの心地よさに身をゆだねてしまう。抵抗するすべのない
男に、敗北はたやすく訪れた。
 派手にぶるぶると震える男根、しかしそこにはあるはずの開放感が全く表れなかい。
 
「っあああぁぁぁ!」
「この粗末な早漏ペニスは自分だけじゃ絶対にイけないわ。ソーニャ自身が絶頂して初めて射精できるの。逆に
あなたが『女の子として』絶頂すればたくさん精液注がれちゃうわね」

 少女の可憐な窄まりと厳つく醜い野獣がキスをする。薄い皮膚一枚隔てて感じられる雄々しいそれに、吐き気
すら覚える嫌悪感を感じた。
 皺の目立つ小さな穴を、灰の腫瘍が僅かにこじ開けて進入する。ぞわり、と背中に寒気が襲い、自分が自分に
犯されるという意識が強くなる。クリトリスの先の幻肢触覚が、びりびりとへその裏側までなれている筈なのに
全くなれない刺激が走る。

「ちょっと待っ……」
「はい、スタート」

 あまりの違和感に停止を願ったが、それを見計らったかのように突き刺される肉棒。ずぬり、と肛門は生体バ
イブにあつらえたかのようにぴったりと拡張し、初めての雄を歓迎するようにぴったりと張り付いた。
506名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 20:04:55.16 ID:ced/S485
支援
507淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:06:34.91 ID:WiX8zK3a
 その長大な男はまだ半ばまでしか入っておらず、雄々しい身丈は可憐な少女を踏みにじる姿が見えたまま。た
だの一撃でしかなかったのに、幻肢触覚ごしに気をやるま寸前まで高められていた女は容易く決壊する。
 びくびくん、と痙攣する尻穴と、それに同調し性を吐き出す雄。根元のこぶがぎゅうぅっ、と縮まり精液を送
り出すのをエレンは手で感じていた。

「あら、もうイってしまった? これで終わりかしら?」
「っ……ない! まら、イってない!」

 顔をリンゴのように真っ赤にして歯を食いしばり耐えるソーニャに、満足そうに笑みを浮かべているエレン。
ペニスとアナルの僅かな隙間から、白濁液が粒のように漏れ出ているのを確認する。
 これはあくまで本人が負けたと申告するまで終わらないゲームだ。絶頂を迎えようが何をしようが、ソーニャ
がそうであると申告しなければ負けではない。

「じゃあのこりも、えい!」
「おおおううぅぅ……っああ、はあぁぁ……」

 大人の男の象徴は、容易く少女の腸壁を奥まで押し込んだ。ソーニャの体は大人の女のそれと遜色なく調整さ
れているが、しかし体格自体は少女のそれである。一般的のものと比べても大きく仕上がっている男根を飲み干
すには、少し小さいと言わざるをえない。
 根元まで埋まり桃尻と肉壁がぴったりはりつくと、4本の触手が尻たぶと太ももの付け根の部分をまたいでがっ
ちりと絡み合う。かなり強力に結びついている事から、勝手に抜ける事も手で抜いてしまう事もできないのが分
かった。
 しっかり固定されたのが分かると、次は服の紐を外し背後に体を転がされた。伸びていた背筋が猫背に丸まり、
体は半ばまで倒れるとクッションで止まる。
 服にナイフを走らせて抜き取ってしまえば、もう妖精少女の白い柔肌を隠す物は何もない。唯一隠れている後
陰部は、グロテスクな肉塊によって蹂躙されている。
 手足を拘束され尻穴を不当に犯され、恥ずべき場所を全く隠せずに羞恥に顔を染め弱々しく睨む少女。加虐的
な欲求を抑えるには、この恥辱の妖精は魅力的すぎるだろう。
 未だ余韻を感じているのか、童女の丘肉はひくりと僅かに揺れている。薄い谷間をしっとりとぬらしているの
は蜜ではなく、僅かなアンモニア臭を漂わせていた。

「ああ。そういえば、あなたあの子達に後ろでイくとお漏らしするように調教されていたのよね。しかも、ここ
でも感じるようにされて。全くはしたないお子様ですこと……うふふ」
「うるさい! 俺はイってないし漏らしてもない!」
「ええそうね。できるだけ長くそう言い続けて頂戴」

 ソーニャの激高も軽く受け流し、次に取り出したのは鈴の付いたリボン。それを乳首に縛り付ければ、猫の首
輪のように動く度に自己主張する。
 男だ女だという話以前に、奴隷としての所有権を主張するような2対のベル。家畜としてねじ伏せられるとい
う屈辱を、充血する乳首の痺れるような甘い刺激が気を散らせた。

「最初はゆっくりと動かしてあげるから、じっくり自分のペニスを感じてね」
「ぅふうっ!? うあ……ひぃ……」
「自分のお尻を犯して喜ぶなんて、本当に信じられない変態だわ。セルフファックオナニーの気分はどうかしら、
お尻を掘られて喜ぶ自称男さん」
「っ……うぅ……さいあく……だよ……」
508淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:08:24.19 ID:WiX8zK3a
 ずるん、ぬぽん、ずるん、ぬぽん。体の中でのみ反響する出入りの音。いつもの玩具とは全く違う堅さと柔ら
かさ。自分のものではない生暖かさは、これこそ男という生物であると強く意識させる。
 肉のドレスもいつもの無機質な道具への絡まり方とは全く違う、ローテンポのダンスを踊るような生きた動き。
 ソレルの肉棒は、上手くも激しくもない。遅い速度で挿入を繰り返し、突く場所も全く同じひねりのないもの。
しかし尻は倦怠感すらある熱を生み出し、柔らかいベッドの上でまどろんでいるような幸福感が作られる。
 はっきり言ってしまえば、いつもに比べれば遙かにぬるい刺激。しかし、犯しているのが男と言うだけで感じ
方はこうも違う。さらけ出された牝の多幸感が、女の自分を否定するソレルを締め付けるように責め始める。
 積極的に絡みつく媚肉に、まだ大した働きを見せていない改造ペニスが敗北を認め始めていた。これが乙女の、
少女の不浄の穴だとは思えない刺激。入り口はぎちぎちと締めながら、内部は蛇が絡まるかのごとく変幻自在。
加えて自分でペースを作れないとなれば、経験の無い男根に対抗するすべなどなかった。

「ぃいいいいぃぃぃっ……!」

 びくびくびく、と跳ねる体に膨らむ男腫瘍。動きを押さえようとしても、僅かに体が揺れればちりんと雌猫の
音色。あどけない幼股から一度金色の液体が弾け、シーツに一本の線と異臭を残した。
 だらしなく開いた口の端から唾液が一筋垂れて、顎のラインを伝い小さな乳房に跡を残す。焦点の微妙にずれ
た茫洋とした表情から、男より女としての快感と幸福を強く感じているのを読み取るのは容易い。

「ただ待ってるだけもつまらないから、ちょっと面白い話をしてあげるわ」

 乳首をぴんと跳ねて続く音色を楽しみながら、その音に負けず艶やかな口調で言う。
 
「あなたみたいに、体を男から女に作り替えるっていうのは、それはもう大変な事なのよ。なにしろ素材のある程
度を共通させながら、全く別のもを作っているのだから」

 すっと取り出される小さく細い、しかしでこぼこした棒。その先端がくりくりと淑やかな秘裂の奥、自制ので
きない子供を躾けんとあてがわれる。

「ちょぉ……ま、ああああぁぁ!」
「わたくしも初めてだからずいぶん戸惑ってしまって、結局あなたはそんなに小さくなってしまったのだけれど。
まあそれは置いておきますわ。問題は、全部変えてしまうという所なの」

 一瞬にして征服される尿道は、あまりの衝撃に口が開きっぱなしになってしまう。隙間からちろちろ流れる黄
金水は、臭いをまき散らしながらも性交の一要素へと溶ける。
 尿道カテーテルを常に挿入されていた少女には、むしろ今の状態の方がなれているほどであり、痛みは全く感
じずに上り詰めてしまう。腹にどぷどぷと雄汁を流し込まれる快感を得ながら、股座を汚しながらのはしたない
お漏らし。
 尿道までもを犯された事で、快感が一つの円のように繋がってしまう。尻穴を微熱が包み、それを鋭い刺激と
して尿道が送る。クリトリスを貫き無いはずのペニスを奥芯から突き刺され、雄を雌とすべく精液を吐く。そし
てその精液は、ソーニャを女へとすべく下半身に溜まる重しとなるのだ。
 ぐるぐると回る、快楽の永久機関。全てを同時に感じる事で、緩い刺激でも普段の数倍の悦楽がソーニャを苛
む。

「つまり初期化。経験や感情というのは、反応として蓄積されるもの。じゃあそれがなくなれば、それこそ頭で
さえ最低限を残してまっさらな何も覚えてない状態に戻ってしまえば?」
(まさか……)

 エレンの言葉に覚えがあった。少女の体で起きてすぐ、いつもならできるはずの事を急にできなくなったり、
感じるはずのない恐怖を感じたり。
509淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:10:14.77 ID:WiX8zK3a
 あれは自分が無力故に感じた物ではなく、最初から知らず抵抗できずという、当然の恐怖が発生した物なのだ。
 
「さらに言うと、ソーニャは今生後2週間の赤ちゃんなのよ。これから環境に合わせて肉体が『できあがって』
いく所なの。ねえ、生まれてから2週間、何をしていたかしら?」
「あ、ああぁぁ……う、ああ、あぁ……!」

 悲鳴のようなうなり声が、ソーニャの絶望と共に流れる。尻を犯され、性を責められる事になれた自分自身が
なによりの答えだった。
 挿入のペースが上がり、動きも腸壁を擦り抉るようなものに変わる。散々法悦を貪り敗北する事を覚えた尻穴
は容易く頂から突き落とされ、制御を離れ快楽発信器官と化した改造ペニスは、ソーニャに牝洗脳液を大量に流
し込む。
 悩む事を拒否させるような、牝辱の法悦螺旋。男の意識がどんどん否定されていく、そういう体に『できあがっ
て』いってしまう。

「知ってる? ソーニャの体、アナルは現時点でクリトリスの3倍強、尿道も2倍近い感度があるのよ。膣やクリ
トリスは手をつけてなかったから、残念ながら通常の感度だけれど。アナルは続けて開発すれば10倍近く、尿道
も4倍くらいになるらしいわ。毎回排泄をする度に絶頂する牝になるのよ、あなたは」

 エレンの技巧はこの背徳館の主にふさわしく巧みで、尿道から、いや、膀胱からすらも的確に悦楽を引きずり
出していく。漏れる黄金水をわざと飛び散らかせて、幼い恥丘を幼児が排泄に失敗した時のように汚させる。
 異臭を漏れ出る密液の甘くただれた香りと混ぜ合わせ、独特の妖精のようなと形容される性臭を放った。
 貫かれては戻り、また貫かれては帰る淫獄の円環。異常な感覚を見せる雄と雌を一緒に針金で結んでしまった
ような、逃げ場のない運動。後ろから追突されたと思えば、自分も自分を押し飛ばす。円獄快楽に逃げ場はなく、
人形のように受動的な性行為を容認してしまった。

「あなたの下腹部の感覚神経、通常の数倍の発達なんですって。現時点ではまだ完全に神経が機能してないそう
よ。感覚を受け取る脳が、まだ完全に機能してないんですって」

 薄い、僅かな膨らみと幼気な乳首で構成された胸部を、ちりんという淫靡な嬌声を乗せて踊らせる。女性的な
魅力に欠ける造形であるからこそ、倒錯した世界を作る妖精に見入ってしまうだろう。
 囚われた手足が苦しそうにびくびくと跳ねる。表現しきれない芸術家のようなもだえ方を見せて、今の陵辱で
すらまだ足りないと訴えかけていた。

「うあああぁぁっ! ひゃああぁぁ! もっ、りゃめ……うああイくうぅぅ!」

 びゅくん、と灼熱のゼリーが腸壁にたたきつけられ、すでに白濁に染められた腸内を圧迫する。精液の泉は雄
の頼もしさを熱に乗せ、じわじわと体を浸食し満たそうと動いた。
 女同士の性交では味わえなかった満足感、強烈な脳を焼く快楽がない代わりに感じるのは、どこまでも牝を、
女の幸福を強制する雄々しさ。精液の波ががりがりと男のプライドを砕いて、ソーニャという少女を形成してい
く。

「はしたない声を出して、みっともないったらないわ。それで、今イっちゃうって言ってたけど、絶頂してしまっ
たの?」
「ない……っああ……! イっ……て……ないっ!」
「そう? じゃあもっと激しくしようかしら」
「やめ……もうっ! お願いひま……あああぁぁぁ! ごめんなさい! やめ、っひいいっぃぃぃ!」

 改造ペニスは最初の温厚さを完全に忘れ、今や激情のままに自分の媚肉を踏み荒らしている。強大な雄は雌の
弱点を突く事を重視し始め、ぐちんぐちんと繊毛をすり潰し、そこから離れてたまる物かと言わんばかりに小桃
に食らいついて離さない。
510淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:12:02.89 ID:WiX8zK3a
 ぐりんぐりんと小さな秘穴を責めるバイブが、円運動をするようにソレルの精神をすり潰していく。自意識は
媚肉のように蕩けてしまい、別の生き物のように歪な口を開く尿道のなすがままに。
 女を征服する精液の頼もしさに思わず天を仰ぐソーニャ。自己の感覚が恐ろしく曖昧で、古い男の自分と新し
い女の自分の境界が崩れ混ざっていく。

「それで、話の続きなのだけれど。難しい事は分からないのだけれど、脳というのは体に合わせた最適な機能を
発展させるようにできてるらしいわ。普通は何年も時間をかけるのだけれど、あなたは長くても2ヶ月で肉体年
齢の十数年分を一気に」

 エレンはソーニャの隣に並ぶよう腰掛け直して、尿道バイブも逆手に持ち直す。牝辱の手はそのままに、少女
の姿を視姦する。
 羞恥のために閉じていた膝は蛙のように開いて、むしろ自分から陰部を開帳しているようにも見える。真っ白
だった肌はどこもかしこも朱に染まり、くらりとするほどの甘さがある。時折感じるツンとする刺激臭がいいア
クセントになっているほどだ。
 背が小さく体も細く、胸も尻も薄かったくせに腰だけは妙にくびれていた、年頃を推察するのに難しかった少
女。今や完全に淫靡な世界の華を開き、酔うに任せて牝となっている。強制的に禁断の扉を開けられて、年齢不
詳の背徳的な魅力がさらに輝いた。

「寝ててもずっと犯されていたあなたの脳は、きっと『自分は性交を行うために生きている』と思ってしまうわ
ね。そうすると、どうなると思う?」

 鈴付き首輪のついた小さな猫を捻りあげ、悲鳴のように甲高い音が響く。
 
「……ぁあ、もうやめて……おね……がい……」
「答えは永遠に発情期になってしまうよ。躾に耐えられる体になって、それに併せて感覚が拡張して、最後には
当然の体になってしまいますの。とてもわかりやすい公式だわ」

 加虐心をあおる事にしか役立たない、淫靡に支配された虚ろな瞳で懇願する。エレンは妖精の希望を黙殺し、
汗の滴る乳房に舌を這わせて甘さに僅かにくらりと酔う。

「一日中責められていなければ満足できなくなり、体からは媚香を漂わせる。ふふっ、王都の高級娼婦すら及ば
ない誘蛾灯のような牝だわ。初めて使う魔術だからちょっと小さくなりすぎてしまったけど、それ以外は最高よ。
この銀色の髪も造形も、わたくしの望んだとおり」

 胸元のナメクジが、ぞろりとつたい上ってくる。たっぷりと涎のまぶされた乳首が、充血の痺れと共に指先に
遊ばれた。
 いつの間にか尿道バイブは刺したまま放置され、両胸が陵辱者の思うままに形を変える。二匹の子猫は腹を撫
でられ、首筋をくすぐられてる度喜びに打ち震え、乳房のさらに奥まで感動を伝えていた。
 蠢くナメクジは口元を軽く甘噛みし、赤く滑った軟体で唇を丹念に舐め取る。ソーニャは思わず絡めそうになっ
てしまったがなんとか止め、しかし流れてくる粘液を転がしながら少しずつ嚥下した。

「最初はただ生意気な身の程知らずを叩きのめそうとしただけなのだけれどうれしい誤算でしたわ。おかげでこ
んな牝を作れたのですから」

 エレンはソーニャを淫靡な支配者の笑みで見下ろしていたと思うと、急に可憐な唇に吸い付いた。
 二つの粘膜の中で絡み合う、二つの真っ赤なナメクジ。優劣は明確で片方が暴君のように暴れ回り、もう片方
が傅く奴隷のごとく己の身を差し出す。
 大量の唾液がくちゃくちゃと泡立ち、中で破裂してはまた激しい絡み合いに気泡が生まれる。舌は歯を舐め取
り、頬裏をこそぎ落とし、舌を屈服させながら愛撫。じんわりと口の中が熱くなり、それは間を置かずして快感
を訴えかけた。
511淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:13:21.03 ID:WiX8zK3a
 感度こそ大した物でなくとも、その距離は脳から僅か。酷く具体的な快触覚は、体から送られてくるものとは
全く違っていた。

「んん……ちゅぐ、ちゅうう…ぢゅうううぅぅぅ!」
「ひゃぃ……ちゅ……んぐ……んひゅぅ……」

 こね回され、犯された末にできた陵辱液を一気に吸い上げて、口の中に貯めるエレン。可憐な唇の内側で未だ
ちゅぐちゅぐと混合液をかき回す様を見せつける。
 ソーニャには、それが何を催促しているのか分かっていた。黙って口を開き、えさを催促する小鳥のような従
順さで待つ。
 エレンの口から液体が漏れて、どろりと垂れ下がる。ソーニャはそれをしっかりと口で受け止めて、舌の上で
味を覚えながら喉に滑らせた。キスによって生み出された熱量は健在で、喉奥に焼けるような悦楽がお裾分け。
 弱くとも鮮明な快楽に下半身までもが満足し、どぷりと溜まる灼熱液。上から下まで満遍なく染み渡る快熱に、
抗う理由などある筈がない。

「感性の部分が未熟なら、そっちを躾けるのも簡単なの。何も分からないうちに、逆らわないとか素直になると
か快楽を否定しないとか、そういう事を教え込めば涎を喜んで飲み干すいい子ができあがるわ」
(うん……だって……そう……調教されちゃったもん……)

 心に浮かんだのは逆らう言葉ではなく、当然のように肯定する台詞。
 
「もう分かるわよね、ソーニャ。あなたはすでに手遅れなの。だって、あとは心と体が頭においつくだけなんで
すもの。だから、先に心を折ってしまうわね」

 エレンが少女の矮躯を少し起こさせて、僅かに体を丸めさせた。
 
「い゙っ……っづ、う!」

 法悦の海に支配されていた下半身から、急に発せられる鋭い痛み。ほとんど意識が飛んでたいた脳が一瞬にし
て回復し、そして目に入ったものに驚愕した。
 自分のはらが、ぼっこりと膨れていたのだ。同じ背丈の人間と比べても遙かに細いソーニャは、当然腹がでっ
ぱるという事には無縁だった。ましてや、妊婦のような腹の膨らみ方をしていれば驚愕しない方がおかしい。
 驚愕に僅かに体をゆすると、それだけでも痛みが走った。足を折りたたもうとしてもやはり腹が圧迫され、疼
痛が脊髄を貫く。
 体の内側からたぽたぽと、液体が揺れる音がする。粘度の高いゼリー状のもの、つまり精液が腸内をそれだけ
で満たすほど出されていたのだ。

「うそ……こんなに、精液が出るわけ……」
「普通は出ないわね。でも私、今日のためにいくらでも射精できるよう改造しておいたの」

 人を破滅させる事が巧みすぎる淫魔のささやき。耳朶を舐めるような、粘着質な言葉が続けられる。
 
「どうしますの? このままではあなた、朝を迎える前にお腹を破裂させて死んでしまうわ」
「うああぁっ……! 最初から、それを……狙って……っ!」
「嫌だわ人聞きの悪い。自分のお尻に射精し続けて喜んでいたのはソーニャ自身じゃない」

 止まれ、止まれと念じながら射精をこらえようとする。しかしすでに絶頂しすぎて感度が完全に狂ってしまっ
たのと、下手に覚醒したせいでまた強烈な快楽を再認する事になってしまう。
 さらにいままで意識していなかった内部から圧迫される痛みすら感じ取ってしまい、快楽と痛覚が頭の中で渦
巻いて意思の力を奪っていく。

「ゔあ゙ぁっ! 痛ぅっ……イくぅぅ! 気持ちいい……お腹が裂けちゃううぅ!」
512淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:14:50.64 ID:WiX8zK3a
 腸内を雄の力でぱんぱんに張られ、媚肉の全てを精液で焼いてしまう。しかしそれは内側から割れてしまうほ
どの蹂躙をしているのと同義。苦痛は快楽と同列に並べられてしまっている。
 生命の危機すら迫っているのに、尻も肉棒も享楽的な生き方を正そうとはしなかった。痛みすら凌駕する快楽
を生み出して、雄と雌両方の喜びを貪る。
 いや、今や快楽の主導権は完全に女の側が握っていた。雄の喜びはなりを潜めて、ただ法悦の増幅器官として
のみ存在を許されている。
 アナルとその奥の腸こそが増設された性器官すら支配し、苦痛を鈍らせて頭に快感だけを認識させていた。そ
の為に思考能力すら鈍らせる傲慢さを見せて。
 だからこそ、今更死の恐怖を感じた程度で絶頂が収まるはずがなかった。びゅくびゅくと今も出される精液は、
むしろ早く牝として屈服しろとすら訴えている。

「い゙た……ぃ、イくうっ! も……や、むり……」
「そろそろイっちゃいましたって認める気になった?」
(認めたら……どうなっちゃうの……)

 意識の端から漏れた疑問は、自分の改造され尽くした陰茎がどうなってしまうかだった。
 僅かに戸惑い、しかし苦痛が長考を許さずに。敗北と屈服に『慣れた』ソーニャはあっさりと認めてしまった。
 
「イき……ました。負けを……認めま、す。だから……もう……やめて」
「ふふ、本当に弱くて信じられないくらい根性なしなのね。さあ、取ってあげるから腰を上げなさい。このまま
死にたいなら別だけれど」

 ぱしんとはたかれる横尻に震えながら、腰を上に持ち上げる淫靡な格好を取る。
 ずぼん、と激しい音がして改造ペニスが引き抜かれ、同時に大量の白濁液が伸びきった肛門を染め上げるよう
に流れ出る。思わず腰が砕けそうになったが、もし許可なしに座り込んでしまえば苛烈がお仕置きが待っている
だろう。ソーニャは震える腰を精神力だけで支えながら、飼い主の命令を待った。
 ぽっかり開いた尻口に、代わりの栓が差し込まれる。悲鳴を上げて絶頂に体が痙攣、ひくひくっと恥丘までも
がダンスを踊った。
 中の精液は結構な量が出たが、それでも全体から見れば僅かだ。苦痛こそないが、いまだ腹は熱を持った違和
感がある。
 ぽんと腹が叩かれる。同時に足から全ての力が抜けて、尻を精液だまりに落とした。もう膝には僅かも力を入
れられる気がしない。

「負け犬ソーニャには二つの道を選ばせてさしあげるわ。一つは今すぐこの粗末なものの破棄を宣言して、わた
くしの性奴隷となるのを誓う道」

 ぷらぷらと、先ほどまで少女の女を征服していた男根を、まるで汚物かのように持ちながら言う。
 
「そしてもう一つは」

 すす、と愛蜜に濡れそぼった亀裂をなぞる指。
 
「粗末なものは無事だけど、その代わりに自分の精液で妊娠する道」
「……え?」

 ソーニャの女の子が触れる指にぱくりと開かれる。ゆだった牝に、冷たい風が流れ込んでくる。
 
「これを出産するまで、ずーとおまんこに入れっぱなしにしておきますの。ああ、精液は漏れるようにしてあげ
るから心配なさらないで。女の子なら性奴隷に、男なら売り払ってしまえばいいわ。ああ、その前に一度くらい
あなたを犯させるのもいいわね。それで、出産したらまた同じ勝負を受けてさしあげるわ。負ければまた出産す
るまでずっと犯されっぱなしですけれど」
513淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:16:09.39 ID:WiX8zK3a
 くすくすくす、鼓膜に響く残酷な嘲笑。
 
(受けられるはずがない……。だって、そんなの、ただの地獄だ)

 実質一つの選択肢、しかし、僅かにでも男に戻る希望があるからこそ悩ませる。
 一年以上牝奴隷同然の扱いを受けて、次回に勝てる訳がない。しかも、自分の子供達が不幸になると生まれる
前から約束されているのだ。
 しかし、もう一つは自分の意思で男に戻る事を諦め、牝として生きる事を許容しろと言うのだ。わかりやすく
絶対に受け入れられない選択肢を提示した二択。
 どちらを選んでも結果は同じ。自分で捨てるか、他人に捨てる事を強要されるか。
 
「早く選びなさい。沈黙は奴隷出産機をお望みと判断しますわ」

 雄器官と牝器官がエレンによって口づけさせられる。まるで愛し合う二人のように互いの媚肉を愛撫しあい、
愛しさをこみ上げさせる。
 尿道に刺さったままだったバイブが膀胱の奥底を軽く小突き、きゅっと締まり喜びに涙を流す。雄臭に目覚め
た子宮がぎゅうぅっと自身を下におろし、膣の支配者を初めて受け入れる初心さを演出。

「うおぉあぁぁぁ……! ちょっ、待っ……!」

 返事の代わりに返されたのは、押しつぶされるクリトリスだった。差し込まれた快楽の針はそのまま雄汁を大
事に抱えている貯蔵庫にまで届く。野獣のような灼熱を思い出した第二性器官が、自意識を失った人形のような
一生を認めさせようと躍起になっている。
 小さな豆も首輪をつけた山頂部も精液貯蔵庫も、どこもかしこも限界だった。ペニスがぶくりと膨らんだのが
手に取るように分かる、尿道をぼこぼこと登り、亀頭の熱が強まる。あとはこれを黙ってみていれば、エレンの
為に妊娠し続ける奴隷になる事が、決まってしまう。

「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……! 諦めます、男に戻るの諦めてエレン様の牝奴隷になります!」

 鈴口から灼熱が溢れる瞬間、エレンは射出口を上に反らせて赤く染まった肌に白の淫靡なアクセントを施す。
ぬっとりと心地よい熱さが皮膚から伝わり、そしてこんなものが自分の男だった物の末路であると涙を流した
 結局、ソーニャはまた未来への重圧と責任に負けて、男であった事の証明を全て処分してしまう道を選んでし
まった。ソーニャを嗤い見下す慣れた視線に、しかしもう全く反抗的な思いを作る事ができない。
 ソレルは心を折られ、ソーニャになってしまった。

「ええ、認めてあげるわ。じゃあ、宣言をしておきましょうか。とても可愛らしくて変態的な敗北宣言、聞きた
いわ」
「……」

 身を起こされたソーニャの目に入ったのは、投げ捨てられたグロテスクな肉腫瘍。あれほど雄の頼もしさをす
 り込んでいたものが、今では自分を苛む忌々しいものにしか写らない。
 未だ鈴口から精液を垂らす惨めな姿に自分を重ね、同時に男への未練が心を軋ませる。こんなものでも、ソレ
ルであった証なのだ。

「私……は、メスである事を望み、エレン様に仕える事を誓います……。私の汚いペニスを破棄して、どうか好
みの牝奴隷に調教して下さい」

 遮るものなく溢れる涙。淫猥な屈服の言葉は、人形のように淡々と漏れて出た。

「いい、とてもいいわ。分不相応に調子にのっていた男のなさけない最後、最高よ。あなたのこういう顔が見た
かったの……!」

 肩まで震わせて全身で喜びを表現する悪魔のような女。
 ソーニャの股下まで寄せられる男根。ぽそっと何かを発音したかと思うと、男根はぐずぐずと腐るように溶け
出した。
514淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:17:14.09 ID:WiX8zK3a
「こんな『もの』はもういらないんだから、『どう』なってもいいわよね」

 尻穴を塞いでいる栓を動かして、ぐりぐりと内壁を引っ張りながら刺激。内部でまだ池を作っているせいえき
が波打ち、衝撃は腸全体に伝播する。決して強くない衝撃波は、子宮や膣にも微かに伝わってきゅんと女泣きし
始める。
 ソレルと同時に砕かれた忌避感が無い今、快楽はどこまでも素直に暴れ回る。
 容易く下半身を犯し、初めての自由な法悦を骨の髄までしゃぶり尽くす。腸壁など雄汁を味わい尽くさんばか
りに蠢きすすり上げる有様だ。
 身勝手に感じて回る牝奴隷ソーニャに、脳は勝手にしろと否定する権利を放棄した。自分が女である事を認め
て初めての絶頂は、とても惨めで苦しい、一生忘れられない最悪の思い出。

「ああぁぁ……イきます。私は、お尻を犯されて、イってしまいます」
「ええ、イくと同時に栓を抜いてさしあげますわ。希望を自分で貶めて、負け犬の自分を刻みつけなさい!」
「っああぁ、はい。私は、性欲に負けた愚かな牝犬です……! イく、イくううぅぅ!」

 アナル栓が強力に引っ張られて、尻穴がめくれるほどの衝撃。しかし体を痛めかねないほどのそれでも、ソー
ニャには快楽しか感じられなかった。
 どばり、と排泄される精液。それがペニスだったものにこぼれ落ち、混ざり合い。汚らしい色合いの廃棄物が
できあがる。
 ひゅくひゅくと、内部の液体を絞り出すように動くアナル。排泄ででも同時に絶頂してい、腸内はさらに排泄
絶頂を迎えようとうねっている。派手に裏返った肛門は、もう元の形に戻っていた。
 尿道から尿の代わりに滑り落ちるのは、ずっと刺されていた尿道バイブ。廃棄物の水たまりに跳ね落ちて、白
濁汚液を散らした。
 ソーニャは自分の物であったペニスのなれの果てを呆然と見下ろす。全て諦めてしまった今、もう僅かな悲し
みすら沸き起こらなかった。

「これからたっぷりと、一生嬲り者にしてあげます。うれしいでしょうソーニャ」

 囁く言葉に、ただ人形のように頷きだけを返す。
 従順になる以外、何もする事ができなかった。
515名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 20:17:44.68 ID:LGYIVJsG
支援
516淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:18:48.26 ID:WiX8zK3a
 人里離れた林の中、一件の館が建っていた。生活が難しくない程度には村々に近く、しかし普段決して目に付
かない程度には遠い、そんな館。そこは一人の女帝と複数の性奴隷が住んでいる。
 館の主、エレンという貴族令嬢は親に見捨てられ疎まれた子として密やかに噂がたっていた。だからであろう、
様々なよろしくない噂まで上っているのは。
 曰く、同性愛者で館のメイドは全てお手つきである。曰く、邪教に染まり生け贄を求めている。曰く、曰く。
とにかく悪い方面に話題には事欠かない人間である事は確かだ。
 当然近隣住民も噂の内容が全て本当であると信じている訳では無い。荒唐無稽なものも数多く含まれているか
らだ。しかし、冗談のような風聞の中に僅かに真実が混ざっていた。
 ……エレン・ソル・シャルトルは気に入らぬ人間を密かに拉致し、魔術の実験体にして始末する。
 このご時世、人の命は軽く行方不明者など当然に出てくる。だからこそ冗談半分に流れた話だっし、ソレルと
いう人間が行方を眩ませても、死を惜しまれながらも忘れ去られていったのは当然の事だった。
 かつては別の誰かであった少女。過去の全てを否定され、未来の全てを奪われた哀れな子羊。尊厳の全てを失っ
た少女は、未だ性宴の砦を抜け出せないでいた。
 着慣れたメイド服を着て、昨日と同じ仕事をこなすルーティンワークの日々。代わり映えのしない毎日、少な
くともそう思える程度には今の環境に慣れてしまっていた。

(あれからどれくらい経ったんだろう)

 館に連れてこられる以前の日々を懐古する。無意味な感傷でしかでしかなかったし、なにより『男に戻る』事
を諦めてからは日付を数えるのをやめてしまっていた。
 逃げたいと思う気持ちが、今でも無い訳では無いのだ。しかし、女になってしまった自分が今更戻ったところ
で何かを取り戻せるとは思えなかった。それに、館に住むのに極度に適応してしまった体が、外に出て満足でき
るなどと楽観視する事がどうしてもできない。どのような仕打ちを受けようと淫欲だけは満たせる場所を、心の
どこかで離れたくないと思っているのかもしれなかった。
 廊下に飾られた壺を拭いている少女、ソーニャを一言で言い表せばとても『そそる』美少女であった。
 太陽光に輝く小川のように流れる美しい銀髪に、ちょこんとヘッドドレスを乗せている。碧に輝く二つの宝石
僅かに潤み、釣りがちな目尻も若干垂れている。手と顔からだけ見せる素肌は、白い雪に桜色のアクセントがま
ぶしく彩っていた。体のラインを隠してしまう白黒のメイド服は、体の人形のような繊細さを隠し数年分幼く演
出。作られた表情とあいまって子供のようなと表現しても差し支えない容貌でありながら、淫魔と見間違うほど
魅惑していた。漂い鼻先をくすぐらせる体臭は男女問わずに理性を狂わせ、獣のごとく少女を陵辱したくさせる。
スカートをよく観察してみれば、分厚い生地の内側で終始股を摺り合わせているのを発見できるだろう。少女で
ありながら牝である背徳的な不均衡を持ち、しとどに濡らした恥部の解放を今か今かと待ち構えていると想像さ
せて止まない。
 かつて自分が女性である事を否定していたソーニャは、今や誰よりも牝辱の館の住人にふさわしい牝犬であっ
た。
 命じられた行為しか許されていない人形のように壺を飾る台を拭いているが、その実ソーニャは与えられた仕
事に全く集中できていない。よく見てみれば、雑巾は先ほどから同じ場所を往復するばかりだし、全く手に力が
入っておらず表面をなすっているだけなのが分かる。じんじんと熱くなり続けるへその奥と後陰部。

(早く終わらさなきゃ……)

 無体な思考が右から左へと流れてはまた現れ、背骨を伝い上る高熱に晒され思考が覚束ない。どれほど大切な
事を思い出して気を紛らわそうとしても、淫欲に浮かされた状態が『平常』になってしまった少女にはあまり意
味をなさなかった。
517淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:20:04.18 ID:WiX8zK3a
 牝虎の姦計に屈しはしたものの、最後の最後、自分が男であった事を誇る心まで捨ててはいない。だからこそ
女の喜びを感じ続けている現状を、悔やまぬ訳がなかった。無駄な抵抗だと理解はしている。しかし、だからと
言ってそれすら放棄してしまえば、本当にただの牝になってしまう。

「あら、ソーニャ」

 どくん、と心臓が強烈に跳ね上がった。声を聞いただけで、脳が誰であると認識する前に。すでにソーニャの
体は、自分の本当の主を覚えている。

(ご……ご主人様……)

 牙も爪も奪い取られ、反骨心までも調教され尽くした家畜少女には、心の中でさえ反抗的な態度を取る事はで
きなかった。
 恐怖、従属、淫欲。いろいろな感情や意思が入り交じる、恐ろしくて絶対に見たくない顔。しかし、こうする
べきであるととっくに調教された体は、些末な感情など無視してまるで子犬が主人に尻尾を振るように顔を向け
た。
 そこにあるのは、小さな館の主人の神々しいかんばせ。貴族然とした美貌に些かも陰りはなく、むしろさらに
磨きがかかっている。美しい、緩やかにカールを巻く金髪がなびく。
 昔は憎悪、今は恐怖の対象の顔を見て喜びを感じ、それを隠すように強くスカートを握った。目をそらしたく
とも、それは許されていない。

「掃除をしていたのね。……ふふっ、でも少し遅れているのではないかしら」
「はい」

 貴族の主が、一使用人のスケジュールなど一々把握しているわけがなく、遅れという言葉もただの出任せだ。
しかしソーニャに『いいえ』という台詞は許されていなく、また牝欲に頭をやられて遅れがちであったのも確か
だった。

「見せてみなさい」

 ほとんど反射条件の領域の早さで、足首まであるエプロン付きロングスカートをたくし上げる。するするとま
くり胸元で纏めれば、隠された女が姿を見せた。もわりと灼熱の淫気が立ち上り、鼻腔の奥までキツい淫臭が突
き刺す。
 ソーニャの足は、メイド達標準のガーターベルトにストッキングとショーツの組み合わせではなかった。黒い
タイツがほっそりとした足をさらにきゅっと締めてめりはりを付け、美脚の合流部分には、少女を彩る下着では
なく折りたたまれたただの布が股下を僅かに包むのみだ。
 分厚い股布は黒いブラインドの上からでも全面水浸しなのが分かり、それがしみ出てストッキングを上は下腹
部を包み、下は膝あたりまで嫌らしく変色させている。
 女帝の爪が黒タイツのもっとも異臭を放つ場所、布の正面をかりりと引っ掻く。タイツは容易く伝線し、何度
か往復すればぐっしょり湿った布を取り出せるまでに大きくなった。指先でつままれ、べしゃりと床に滑り落ち
る淫汁布。強烈な牝香を放ちながら少女の華を隠していたそれがなくなれば、欲望にふやけた薄紅色の蕾が顔を
覗かせる。

「なんて匂いをまき散らすのかしら。ここをこんなにしてるから、掃除の一つもできないのではなくて?」
「は……はい……。自制もできない牝犬で……申し訳ございません」
(そうしたのは、ご主人様なのに)

 一瞬浮かんだ反抗的な言葉は、顔にも態度にも表れること無く深く沈んでいった。
 穴の開いた黒タイツ内に、するりと滑り込む主人の指。亀裂にそってゆったりとした愛撫を始め、ソーニャの
性をもどかしく弄ぶ。太ももを閉じまたをきゅっと締めて指に食らいつく姿は、男に尽くす牝のようであった。
518淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:21:26.86 ID:WiX8zK3a
 牝犬であれと望まれた少女の体は、もう自分を慰めても頂にたどり着く事はできない。誰かから施しをもらえ
る事を期待して、ひたすら浅ましく乱れるだけ。こうしてご奉仕すれば、ご褒美がもらえるかも知れないという、
家畜的思考が深層意識にまで根付いてしまっている。
 濃い糸を引きながら引き抜かれる二本の細指。淫蜜で作られたブリッジは、報酬をもらえない飼い犬が名残惜
しむようであった。

「汚れてしまったわ、舐め取りなさい。そうすれば、少しは『褒めて』差し上げる」
「んちゅ、ちゅる……ひゃい、ごひゅじんしゃま」

 自らの体液でねっとりと汚れたそれを、全く躊躇せず口に含んで舌を這わせる。それどころか、褒める、とい
う単語に心を弾ませた。
 ねっとりと弧を描くように絡ませて、僅かの汚れも残さずこそぎ落とすように吸い上げる。憎い相手に一心不
乱の奉仕を続ける変わり果てた姿は、たかが目の前に餌をちらつかされただけで欲望の獣に成り下がるという惨
めなもの。

「そうよ、ちゃんと言う事を聞いていればたっぷりとかわいがってあげるわ」
「ぺちゃ……ちゅぷ……ありがひょうございまひゅ」

 肉体が完成し、自分で達する事ができぬまでに調教された少女の次なる仕打ちは、解放であった。
 改造服は通常のメイド服に取り替えられ、お仕置きと称してむやみに犯される事もなくなる。それどころか、
意地の悪い仕掛けを施した貞操帯すら取り払われたのだ。
 疑問に思いながらも様子を見ていたが、余裕が続いたのは僅か半日のみ。性行為になれすぎてしまった体は、
逆に陵辱が行われていない事に耐えられなくなっていた。最初は尻穴がひくひくと疼き体に心地悪い熱が滞留す
る。次の段階では股をべしゃべしゃに濡らし始め、仕事に手がつかなくなり。それを超えるともう何も考えられ
なくなり、人気にすら気を仕えなくなりその場で満たされぬ自慰を初めて。最終的には性感帯を壊れるほど弄り
回し、涙を流しながらイかせて下さいと半ば狂気を帯びて絶叫してしまうのだ。
 この状態に至っても、メイド達はソーニャを満たす事は絶対にしなかった。本人が隠れてるつもりで行う自慰
も、恥も見聞もなく隠語を連発して絶頂をねだっても、指一本触れはしない。
 そんな地獄の時間を終わらせたのは、彼女が『いい事』をした時だった。誰かに褒められるような事を、ひた
すら従順に思考から疑問を取り払い番犬のように尽くす。これが唯一ソーニャが狂わずにいられる方法だった。
 逆に反抗的な態度を取れば、徹底的な寸止め責めが行われる。限界まで虐められた後は、這いつくばって足を
舐めたり、従属の言葉をひたすら繰り返したり、複数人数が満足するまでレズ奉仕を行ったり。とにかく担当者
が満足するまで絶頂させてもらえない。これで反抗しようという考えは、思い浮かべる事すら難しくなった。
 抵抗がなくなれば、今度は教育が開始される。女性らしい仕草、言葉遣い、エレンへの忠誠心、あらゆるもの
が求められ、それをクリアしていく度に法悦が与えられたのだ。
 最初に強烈な鞭を与えられれば、アメに飛びつくのは道理。とくにひたすら心を弱く躾けられた牝少女に、プ
ライドを優先して鞭を選ぶ事はできなかった。
 一つ一つこなしていく度に、失われていく男だった頃の残滓。ソーニャという少女が他者の手で組み上げられ
完成していき、牝体を弄ばれる為の存在となる。いつの間にか淫辱に抵抗する心もなくなり、一つ課題をこなす
ごとに甘えるようにメイドに擦りよる犬になっていた。
 もう今のソーニャを見て生まれてからずっと女であったと疑う者はいないだろうし、エレンの性奴隷だと言わ
れて否定する人間もいない。牝少女の瞳の輝きは完全に家畜のそれであったし、エレンに向ける視線も主人を信
仰するものだ。
 ご褒美の躾は、いとも容易く少女を壊し洗脳せしめた。たとえ心の奥底に男の意識が眠っていようと、それが
表に現れなければどれほども意味が無い。
519淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:22:52.61 ID:WiX8zK3a
「ぴちゃぴちゃとはしたない、本当に駄犬ですこと。これが汚らしい雄豚だったとは思えませんわ」

 牝以外の何物でも無い顔で指にフェラチオをし続けるソーニャに、背筋をぞくぞくと歓喜に震わせながら罵声
を浴びせるエレン。
 今ソーニャが女である事実を消せないように、どれほど残滓を消そうが昔男であった事実は消えない。もしか
したら、わざと男であったという認識を消さぬよう調教したのかもしれない。
 女の体で、女の顔をして、女の仕草で、女として犯され、女では無いと傷つけられる。すり減って殆ど無い小
さな意思を、さらに丹念に抉る言葉。
 どんな侮辱の言葉が浴びせられても、詰られて股を濡らし褒められた経験がある。じわりと膣が潤み『正しい
反応』を見せてしまう。

「もうよろしいですわ」

 口内から離れる指を、名残惜しそうに舌で追う。玩具を取り上げられた犬のように切ない視線を向ける少女が
一人。
 何も言わぬ主人に、待てを続けるペット。忠犬のように見せかけてもやはり牝犬、もぞもぞと落ち着きが無い
こと極まりない。

「まあ、今回は大目に見てあげます。それでは、奉仕なさい」

 今度スカートをまくり上げたのは、エレンの方だった。ソーニャのように丸めるのではなく、両端からつり上
げるように露出させる。造形全てが細く、それ故にアンバランスな魅力のあるソーニャとは対照的な、むっちり
と肉付きのいい正統派の女の魅力を醸す陰部。
 中にあるのは見るからに高級感の漂うシルクのショーツ。横で縛る形タイプのものを利用しており、少し紐を
引いてやれば簡単に中の花園が現れるだろう。

「失礼いたします」

 まるで祈りを捧げるように跪き、そっとスカートの中に顔を忍ばせる。垂れるショーツの紐を唇でつまみ、ゆっ
くりと引いて解く。反対側も同じようにひもとけば、ひらりと女を守る薄布が舞い落ちた。
 ソーニャよりやや健康的な色合いの肌に、ふっくらとした太もも。尻は大きくまろやかなのに、腰はずいぶん
とくびれてメリハリを強調していうる。何より陰部、そこを見せてやれば飛びつかぬ男はいないと思えるほど美
しく、かつ淫靡なそれ。ソーニャの散々子供のようだと詰られた産毛一つう生えないそこと正反対の、金色の完
璧に整えられた淡い茂み。そしてその奥で待つ微かな性臭を漂わせる女。
 メイド服の前を開き、そのまま胸下まで服を下ろす。口から垂れる液体に汚れを残さぬ為だ。スカートも背面
からまくり上げ、黒に包まれた尻を露出させくっと後方に突き出した。黒タイツのちょうどアナルの部分に穴を
開けて、そこに指を入れてふっくらした窄まりを割り開く。楕円に開いた穴から空気が流れ込み、それと好感し
て腸液がたらりと漏れる。二本の指を差し込み媚肉をかき混ぜて、決して満足できぬ一人遊びに身を投じた。
 ぐちゅぐちゅと音を立てながら性穴をかき乱し、主人の恥丘に濡れた魅惑の視線を送り顔を近づける。この状
態が、ソーニャに定められた作法だった。

「はしたない牝犬のソーニャに、ご主人様のご寵愛をいただきありがとうございます」

 金の草原に鼻先を埋めて、陰唇と唇がキスを交わす。ソーニャの中で何かが悲鳴を上げた気がするが、自分の
意思の必要ない牝奴隷には気にかける価値もない事柄でしかなかった。
 あごに力を入れて舌を伸ばし、肉厚の秘所を割り開いて内部に差し込む。まだ濡れていない膣内に丁寧に唾液
をすり込み、陰唇の一枚一枚丹念に清めていく。顔をべったりと陰部に貼り付けた光景は、逆にソーニャが淫華
に食べられたと思える。
520淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:24:19.51 ID:WiX8zK3a
 幾度も奉仕をし、そのたびに躾と報奨で教育された技術は完璧に機能し、女王の陰部は早くも牝の起こりを見
せていた。肉ひだに現れる潤みを舌で掬い上げては口に含み、小さく喉を動かして飲み込んではまた貯める。次
第に強くなる鼻を突く牝臭を肺いっぱいに吸い込み、蕩けるような甘い予感に鼻先を金の茂みにすりつけて遊ぶ。
 奉仕に熱が入る度に、唇の端からぽたぽたと嫌らしい臭いを発する液体がこぼれ落ちる。あごのラインを伝い
したたり落ちる雫は、なだらかで柔らかい乳房に着地し淫靡な足跡を作った。

「ん……。上手いわね、いい子よソーニャ。でも、あなた自身は少し大人しすぎるんじゃないかしら。もっと狂
うほど乱れなさい」

 エレンが股にむしゃぶりつくペットの頭を撫でながら、しかし満足せずにもっと『牝』である事を要求し、人
形のように従順な少女はそれに態度で答える。
 できるだけ奉仕をおろそかにしないように、指にさらに力を入れて性感腸壁を押しつぶす。広がった口からど
ろりと涎がこぼれ落ち、会陰を通過したそれは丁度陰部の始点に集まり糸を引きながら床の泉に流れ込む。少女
の繊細な性臭に僅かに粗野な獣臭が混ざり、独特のソーニャの臭いが完成した。
 指の勢いを弱める事で制御していた自制心が決壊し、下半身の興奮が牝少女の手から離れていく。差し込まれ
る指が四本に増えて、両側からぎちぎちに肛門を開いた。括約筋が悲鳴を上げるほどなのに、痛みの8割を軽減
し快楽に転換する改造肉体。乙女のようなうっすらした色合いの淫穴の内側では、毒々しいピンク色の奉仕器官
が陵辱者の蹂躙を今か今かと待ち構えている。
 黒に包まれた尻が左右に揺れ動き始めていた。ひくひくっ、と不満を訴えているのが手に取るように分かり、
もっとも効果的に性欲を誘う誘惑の舞踏だ。黒のタイツの鎧は破られた時点で破綻し、それでも悪あがきをする
ように肌を隠そうと包んでいる様は、見ている者にサディスティックな欲求を覚えさせる。
 激しい自慰と共に過激化していた舌は、一度限界を超えると下半身から送られる快楽と欲求について行けず、
緩慢で単調な絶技を繰り返すのみになった。

「少し気持ちよくなればすぐこれなんだもの。本当に、浅ましいったらないわ」

 口調とは裏腹に、とても嬉しそうに言うエレン。
 なんとか挽回しようと鼻をクリトリスに擦りつけて、膣の外の会陰にまで舌を伸ばして広域に渡る愛撫をして
みせる。金の草原をそよ風に靡かせて、恥丘の印液を綺麗に掃除する従順さも見せながら。
 しかし所詮牝犬は牝犬、呼び覚まされた女の本能に勝る道理は無かった。挽回できたのも一瞬だけですぐに動
きは停滞し、逆に法悦の衝撃で足の力が失われ、膝立ちが維持できなくなる。奉仕を続行できなくなったという
事実に涙を浮かべて怯える銀の毛並みの仔猫。それですら、指は尻穴に食らいつき飛沫を上げさせていた。

「全く、なんて無能なのかしら。ソーニャ、あなた本当元は男だったの? 少しくらいプライドを見せられない
の? 少しは見返そうと思わないのかしら」
「ごめんなさい……元男のくせに、ご奉仕しながら、お尻の穴……気持ちよくなってごめんなさい! プライド
なんて……も、う……ないです。おちんちんと一緒に、全部砕かれちゃいました。見返すなんて無理です、ソー
ニャはご主人様に保護されなきゃ生きていけない……弱い牝犬なんです。ですから、どうか何でもしますからソー
ニャを見捨てないで下さい……」

 所々つっかえながらも、自然と述べられる屈辱の言葉の数々。もはや心にひっかかりすらしない内容は、幾度
もソーニャに刻まれたものである。

「あら、そうだったわ。あなたはわたくしが温情で保護してさしあげていたのだったわね」
「は、はい、そうです。年中発情しっぱなしの変態雌猫の私を、ご主人様のご厚意で飼っていただいています」

 無数に刻まれた呪いの呪文は脳を構築される段階で学習させられており、一生取り払う事ができない。淫惑の
妖精につけられた主従の首輪は、もしかしたら他の呪縛よりも致命的な効果をもっているかもしれなかった。
521淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:25:52.04 ID:WiX8zK3a
 牙と爪を取り払われ、腱を断たれて鎖で縛られ、それでも獅子は人間になれはしない。女でありながら人以下、
メイドでありながら牝犬という立場をソーニャは当然のように受け入れていた。もっとも卑しい存在であるから
こそ、誰もに愛玩動物として扱われるのは当然なのだ。

「ならば雌猫らしくなさい」
「はい、ご主人様」

 かくかくと震える膝を持ち上げて、台に手を突いて背後に尻を大きく突き出す腱背後位のような体勢。そして
頭を垂れる事で、陵辱を欲する獣の姿勢の完成だ。
 銀のストレートに伸びる髪が大きく広がり、その隙間から見せる白い背中が眩しい。メイド服は肘から先と腰
から下の中途半端な状態にしか残っておらず、その下でさえ尻の上でまくり上げられ衣類としての機能を果たし
ていない。
 黒に締め付けられる臀部はその小ぶりな魅力を余すところなくまき散らし、その中心の破り開かれた中にある
美白肌が倒錯的に誘惑する。処女の白と娼婦の後穴、そのどちらもが愛蜜で塗られ男女問わずに被虐者の艶姿で
魅了する。むわりと舞うフェロモンがさらに加虐心を呼び覚まし、聖人君子にさえ淫らな暴力を振るわせるだろ
う。
 もはや種族が性奴隷としか言いようのない少女ソーニャ。その体は神経や肉質から脳の構造に至るまで、全て
牝犬として支配されるのに最適なものになっている。これに加えて元男の、それも能あるものであったという強
烈な自我とプライドが加虐心を加速させ、陵辱者をいつまでも楽しませる人形になるのだ。
 この牝は、世界最高の牝の全ては、エレンという女ただ一人だけが支配する事を許されている。

「ご主人様。牝犬ソーニャの変態アナルに、どうが慈悲のお恵みを下さい」

 ソーニャの唾液でべたべたにコーティンスされた指が、自身の淫後穴肉をくにりと潰す。尻穴の形に合わせて
弧を描く愛撫をし、小さな窄まりから溢れた淫蜜とをかき混ぜた。押し込むのに全く抵抗のない柔肉は、内部ご
と吸い付くような動きをするソーニャ独特の肉の華だ。
 内部を二本指が広げるように撹拌し、腸内は通常の性感帯の約10倍する感度という飛び抜けた法悦に跳ね回る。
同時に牝穴として今日進化させられた尻穴はその性能を遺憾なく発揮し、媚肉はもう別の生物であり、多数の軟
体動物で指をしゃぶった絡めさせた。ひたすら媚びて奉仕する事を覚えた吸精肉は、指という非性感帯にすらじ
んと甘い痺れを発生させる。
 手のひらを上にして指の腹で擦るように動かせば、猫が発情尻をくくっと持ち上げてつま先を震わせながら腰
を反らせる。逆に膣側をくちゃくちゃとかき混ぜてやると、背を丸めて蜜を零しながら健気に耐えるのだ。

「ずいぶん作法ができるようになりましたわね」
「あ……んあぁ……。はい、これもご主人様に……ぁあ……教育していただいた、おかげです……ん、くぅっ……」

 黒に包まれた小ぶりな臀部の向こう側、少女らしく甘い声をさらに嬌声で糖度を増して言う。従順で淫乱で、
その癖虐め甲斐を無くさせない理想の奴隷少女の姿。エレンの背筋を歓喜が走り、恥部から溢れた愛液が糸を引
きながら墜落した。
 女王は僅かに、この奴隷少女を苦痛に喘がせ涙を流させたいと考える。ソーニャの体は多少の裂傷や擦り傷な
どは直ぐに回復し、また後もシミ一つ残らない。責め立てるのにも適している体だが、エレンはそれを拒否した。
彼女はあくまで快楽と背徳の狭間に沈めて、自己矛盾に涙させたいのだ。今すぐ爪を突き立ててしまいそうな指
を惜しみながら引き抜き、腸液でてかった指を黒タイツになすりつける。

「今日はこれで狂わせてあげます」

 ソーニャの目の前に出された責め具は、とても奇妙な形状をしていた。一本細い心棒が中心にあり、そこから
突起がいくつも出ている。枝分かれした突起からさらに円形に枝が生えており、バイブと言うよりも枯れ木の模
倣品と言った方が理解されるだろう。
522淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:27:12.34 ID:WiX8zK3a
「これは新しく作った魔術具で、名前は『ブドウの枝』と言うの。枝の先端一つ一つに文字が浮かんでいるのが
見えるでしょ。ここから魔術を放つのよ。感度を上げたり、痺れさせたり、振動したり、個々の能力は低いけど
これがランダムで、それも一斉に動いたら……どうなると思います?」

 じん、と想像するだけで甘く疼く腸内。本物はこの比ではない快楽が発生するだろう。

「そ、そんなものを入れられたら、ソーニャは……もっとはしたない牝犬になってしまいます……」
「ふふっ。では、そうなって頂戴」

 変則バイブがずるずると尻穴に埋まっていく。期待のためかアナルはばっくりと口を開いており、まれに枝が
円形の肛門にひっかかる以外は殆ど障害はなかった。奥に進入していくにしたがって腸壁を無数の指が愛撫し、
ひゅくっと肛門が痙攣し思わず閉じそうになってしまったが。
 全部入り終えると、まりで今までの広がりが嘘のようにきゅっと閉じる後穴。中心の棒は予想以上に細く、ま
るで人差し指を一本だけ食んでいるようだ。そして、尻の中で縦横無尽に生える枝は予想より多く、また媚肉を
突き刺していた。ただ入れただけでも、円形の房と房の隙間に柔肉が入り込み、両側からぐちりと潰してくるの
だ。中側は空洞だらけなので、どれだけ淫液を垂れ流したかがとてもよく分かってしまう。

「いい、ソーニャ。これは魔術具の稼働試験でもあるの。だから、今日はこれを入れたまま過ごしなさい。さら
に誰かに会う度に、スカートをまくり上げてはしたない所を見せながら『魔術具の稼働試験にご協力下さい』と
言いなさい」

 館最下位の奴隷として有名なソーニャがそんな事をすれば、噂は一瞬にして回りメイド達が群がってくるだろ
う。きっと仕事にならずに弄ばれ続ける。きっと夜も魔術具の実験に体を提供させられて、気が狂っても犯され
る眠れぬ淫夜だ。
 久方ぶりの淫宴に、しかしソーニャは強い期待が胸にあるのを自覚した。一人で数人に囲まれ視姦され、陵辱
に踊り狂って嘲笑される。それが暗い喜びを起こさせた。

「はぁい……ソーニャは、牝奴隷として……皆様に、嬲られて参ります」
「ええ、よく分かっているわね」

 ずずず、と大量の腸壁を引っ張りながらゆっくりと差し込まれる枝バイブ。ただ入れただけのそれは、ソーニャ
の予想を遙かに超えた威力があった。細い先端はぐりぐりと肉壁の奥まで指圧し、谷間に挟まった壁が無限の指
先で連続して按摩される。二重の刺激が同時に襲いかかり、淫尻の逃げ道を完膚無きまでに塞いだ。
 無数の淫兵の進行に柔毛すら蹂躙され、一瞬でブドウの枝内部が密液で浸かるほど分泌される。変幻自在の尻
穴を持つ少女にふさわしくなく肛門がきゅっと締まりきり、それが新型バイブの威力を物語っていた。これでま
だ魔術は発動していないと言うのだから恐ろしい。

「ぅはあぁぁぁ!  いいっ、狂っちゃうぅ! おしり、壊れちゃうぅぅぅ!」
「いいわ、壊れない! ソーニャの牝の声、もっと聞かせて!」

 いつの間にかソーニャの細腰を掴んでいたエレンは、飛び散る腸液を無視しながら激しい挿入を繰り返す。バ
イブが引かれる度に肛門がぼこんと膨らみ、激しい淫技の片鱗を垣間見せる。
 直腸の奥まで責める衝撃は子宮にまで届いていた。ぞわりとする無数の愛撫の感覚、ぐにぐにと媚肉に法悦に
解す感覚、それらが女の宮を鷲掴みにされる錯覚が能に書き込まれた。

「いいいぃぃぃっ! イくぅ! イっちゃいますううぅぅぅ!」
「イきなさい! わたくしの目の前で、はしたなく絶頂してみせなさい!」

 伸ばされていた足は哀れを誘う内股の形になり、垂れ流し始める黄金水。びくびくっ、と絶頂に尻が上下に振
れて、バイブを犬の尾が喜ぶように振り回す。嬌声と一緒に吐息が漏れて、痙攣する体を台によりかかって何と
か維持。
523淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:28:31.36 ID:WiX8zK3a
 漏らし終えた尿道は、そこだけを陰部から露出していた。排泄液は股を閉じたために全て自分を経由しており、
黒タイツを僅かに別の色に染め、どこか淫靡なアンモニア臭を漂わせるそれは敗者の証そのもの。未だ細棒をつ
きだしたままの赤く腫れた肛門が痛々しい。

「ねえ、ソーニャ。わたくし、あなたにお願いがありますの」
「おあああぁぁぁぁ! にっ、にゃああああぁぁぁぁぁぁぁ!」

 腸内の肉全てがいきなり火照った媚肉に変化する。かと思えばぬるま湯のような暖かさが広がり、強烈に腸壁
が振動、ぴりりという電流が内部を駆け巡る。まったく訳がわからない、複数の淫躾が全て同時に少女を襲う。
 これが魔術の効果かと考える暇も無い、尿道口が常時ひらきっぱなしになるほどの絶頂維持。

「あの忌々しいお父様がわたくしをこのような辺鄙な場所に追いやって、とても困っているの。お金もどんどん
少なくなってしまいますし」
「おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、おっ!」

 内側から外側に、外側から内側に向かって跳ねて飛ぶ腸内を電気の快楽神経の直接刺激。さらに媚薬の魔術が
それを倍加して、最後にぐちゃぐちゃに肉をかき混ぜるブドウの枝という凶器。
 どれほど悦楽に狂っても体勢を崩さぬよう調教されていたソーニャの膝が折れる。手を突いていた台になんと
かしがみつき、それでぎりぎり倒れ込まぬようにしている状態だった。

「お父様をなんとかする必要があるの。誰かがお父様を、わたくしに逆らえないように手込めにしなければなら
ないわ」
「っひいいぃぃぃ! っ……、そりぇって……あああぁぁぁ!」

 体の位置が下がった事で、淫蜜の泉に美しい銀色の髪が浸かる。ぷんとする淫猥な臭気が直ぐそこまで迫り、
媚薬成分の含んだそれに手の力が抜けていく。
 竜巻に荒れ狂う尻内に、アナルも無関係ではいられなかった。意思を離れた開閉が連続で起こり、びゅるびゅ
ると激しい淫液噴きを披露する。まるで見世物のような陵辱劇の主演は、ここまで惨めな姿をさらしてなお美し
さを失っていなかった。

「ソーニャ、わたくしのためにやって下さらない? 男の人に、処女を捧げて、精一杯エッチな体を使ってご奉
仕するだけのお仕事よ」
「いっ、にゃぁ! りゃって……そ、りぇ、っっっっ!」

 ぞわり、と久しく湧き上がる自分が男であるという自意識。強烈な忌避感が、全身を緊張させた。
 今まで狂う事ができたのは、一言で言えば相手が女だったからだ。どれほど情けない姿になろうとも、相手が
女である事で無理矢理『異性』であると納得してきたのだ。さらに、主に犯されるアナルと尿道は、男にもある
器官。これも快楽器官として作り替えられようが、どこかまだ女では無いと安心していたのかもしれない。
 しかし、それが崩される。本当の意味で異性に抱かれて、女しか存在しない器官を蹂躙され、牝として雄の慰
み者になれと言うのだ。
 それでは本当に……本当に女のようではないか。
 肯定しかしないよう調教されてきたソーニャの、初めての沈黙。それを予測していたかのように、エレンは微
笑んだ。

「に゙、ひぃぃ! あえ、うあああぁぁ……!?」

 急に絶頂できなくなる。開ききっていた尿道はきゅっと締まって、尻穴は法悦の頂の痙攣ではなく不満の振動
をするようになり。発散できない熱の滞留が乳首とクリトリスを痛いほど勃起、腕から完全に力が失われ、屈服
する獣のように俯せに倒れ込んだ。

「あなたの体を作ったのはわたくしなのよ。魔術でちょっと悪戯をするくらい訳ないわ。まあ、これはただのお
遊びなのですけど。……それで、受けて下さいますかしら」
524淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:29:55.82 ID:WiX8zK3a
 お願いなんて嘘だ、これは頷くまで絶頂させない脅迫だ。嫌だと言いたかった、しかし言いなりになる事が染
みついた牝奴隷の体はそれを許可してくれない。
 絶頂できない事の恐怖を何度も味わってしまった肉体が、恐慌状態を起こす。なんでもいいからくわえ込もう
と尿道口がぐぷりと外にせり出そうとし、尻穴に刺さったままのバイブを懸命に飲み込もうと藻掻くアナル。
 また狂ってしまう、その恐怖が横切った瞬間、ソーニャの口は勝手に開いていた。

「や、やります……」
「何をやるの? しっかりと教えて下さらないかしら」
「ソーニャの……処女を……うああぁ……だん、せいに……っ捧げます! たくさん……牝として……っうぅぅ、
支配され……たいです……」
「まあ、ソーニャならそう言って下さると思っていましたわ。それにしても、殿方に犯され嬲られたいなんて、
とても男だったとは思えない牝っぷですわね」

 ばちん、と枷が弾ける音が確かに脳内に響いた。とっくに限界を超えていた快楽の濁流が体内を荒れ狂う。一
瞬にして全身が性感帯と変化し、全身で絶頂するという初めての体験をした。
 秘所から濁った液体がびゅびゅっと噴出、滅多に咲かない花が咲き、ぬらりと濡れる淫靡な花弁を覗かせる。
僅かに蠢く真なる牝の穴は、少女から女を飛び越し一気に牝まで駆け上がるのに歪んだ祝福を捧げた。
 今までもっとも利用され、もっとも牝であった後性器は回顧する。一度だけ味わった、雄に屈服する牝の最大
幸福。快楽とは全く別次元の女の完成形。あれをもう一度味わえるのであれば、体の持ち主のプライド程度軽く
砕く事ができる。

「たぶんソーニャは妊娠してしまうけれど、安心して。男でも女でも、しっかり調教して牝奴隷にしてあげるわ。
親子二代で牝家畜人生よ、とても嬉しいでしょう」

 どちらにしてもソーニャは孕まされ、我が子が人権を奪われ壊されていくのを見せつけられる、そういう事だっ
たのだ。今更分かったところで、飼い犬に突き立てる牙がある訳でもない。
 今までどこか曖昧だった子宮が、とても鮮明に感じられる。膣奥の子宮口、中の子を抱える大事な袋、二つに
分かれた先には卵子の保管所。そして、その全てが牝快楽に犯され家畜化される我が子に狂った歓喜を感じてい
る。
 自分の体が牝になってしまった事なんて分かっているつもりだった。しかし、それは分かっているつもりでし
かなかった。ソーニャの牝肢体がエレンに捧げる忠誠心と依存度は、本人の理解を遙かに超えている。エレンの
為に処女を消費し、子孫をも差し出す事になんら抵抗感が沸かない。
 肉体的に男として終わっていたソーニャは、もうすぐ精神的にも終わる。男としての意思記憶は残れど、その
自意識やプライドが完全消失する事に、何も、何一つ反対してはくれなかった。まるで、それが無価値だとでも
言うように。

「今日は記念すべきとても良い日よ。イきなさい、イって全て狂ってしまいなさい!」

 ずん、と全力で奥に突き刺さるブドウの枝。性魔術が最高出力で体内を暴れ回り、腸内も、子宮も、臀部も、
何もかも全てが牝絶頂を楽しんだ。乳首をはしたなく床に擦りつけて刺激を得ようと動いていた。尻は腰と同時
にびくんびくんと激しく上下に痙攣し、これまでに内ほど下半身から垂れる蜜液を飛沫になるほど吹き散らす。
 顔を横向けべったりと床につけて、舌を出しながら虚ろな瞳で深呼吸を繰り返す少女。銀髪が媚液に浸りなが
ら扇のように広がっている。快楽さめやらぬ下半身はいつまでもひくつき、黒タイツの穴の内側で充血しきった
性器が丸見えだった。
 服をずり下ろされ、スカートをまくり上げられ、性臭の充満する場所に転がる哀れな性器を見せる少女。正し
く陵辱現場であり、同時に牝奴隷の幸福な姿でもあった。
525淫獄の館 後編:2011/09/10(土) 20:30:54.36 ID:WiX8zK3a
「近々、ちゃんと殿方への抱かれ方を教育してあげるわ。その後すぐ、あなたを本当の意味で牝犬にする男の所
に送ってあげる。楽しみにしていてね」

 タイツの独特の感触を楽しみながら、バイブが刺さったままの臀部を撫でるエレン。ぐちゅぐちゅという、ソー
ニャの漏らした淫液が混ざり合う音がとても心地よい。

「ソ・レ・ル・くん」

 もはや懐かしさすら感じる、誰かの名前。ソーニャにはそれがかつて自分を呼んでいた名詞だと、どうしても
信じられなかった。
 声もなく流れる一筋の涙、それが何の為に流されたのか、ソーニャが理解する日は来ない。
526淫獄の館:2011/09/10(土) 20:33:02.38 ID:WiX8zK3a
以上です
返信自体を描いた方がスレの趣旨にあっていたようですね、どうも勘違いしていたみたいで申し訳ありません
これからは半年ROMって出直します
これまでつきあっていただき、ありがとうございました
527名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 20:35:39.15 ID:I6OE/w/Y
何を言うんだ。全力でgjだった。楽しませてくれてありがとう。
528名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 20:44:08.77 ID:V3Ppbxvo
GJ!
たいへんおいしゅうございました。
529名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 20:44:13.03 ID:I6OE/w/Y
>>499
このスレには二種類の人間がいると思え。
片方は本当に強制女性化が好きで、ついつい歯止め無く議論やカキコをしてしまう者。
もう片方は強制女性化のことなど関係なく、ただ荒れた空気に便乗して汚い言葉を書き込む者。

前者と後者は流れを見ていればだいたい判別がつく。

前者の時は気が向けばレスしてもいいし、たまにちょっかいかけてもいい。別にスレは荒れない。
後者の時は徹底的にスルーしてくれ。わかってる人間にとっちゃ奴らが暴れても痛くも痒くも無い。

で、君は今後者に煽られてレスをしてると思うよ。悲嘆しなくていいから気をつけよう。
530名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 21:00:52.65 ID:Cy7CK0DV
後編きてるじゃないか
すごくよかったぞーGJです
処女喪失の番外編みたいのもやってくれんかなあというのは過ぎた要望か
ともかく乙でした
531名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 21:11:09.27 ID:KLx63zG6
あたs……俺はただ強制女性化が好きなだけだよ!
532名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 21:19:37.88 ID:NIqst+7l
精神が女性化っつーか牝化するのをじっくり書いといて
これが主旨に合わないなら一体何が主旨にあうのか
素晴らしくエロかった
パーフェクトだ
533ある過去回想:2011/09/11(日) 22:43:16.25 ID:zH2d2HBL
[7]

 今思い返しても、あの夜の事は一生忘れないと思うほどのインパクトだった。
 
 ベッドの上に寝転がらされて、いつもの様に乳首を攻められて。
 それと同時に両足を大きく広げられて、何も無いはずの会陰部を徹底的にグリグリと攻められた。
 最初は何も感じていなかった、ただの触感だけだった筈なのに、いつの頃からか背骨が痺れるような感触が上がってきた。

「やっぱりあるんじゃない?」

 元部長がそんな事を言い出して、自分の股にあったペニパンを取ってしまって。
 そして、おもむろに取り出したその奇妙な形をした物体へ、自分の痴蜜をベタベタと塗り始めた。
 上手く表現できない不気味な形をしたその白い物は、指を掛ける丸フックの付いた物だった。

 エネマグラ。

 元部長が大学のサークル内部で入手したらしい。
 女子大に何故そんなものがあるのか不思議でならなかった。

「開発してあげる」
「あ!それ!」

 女2人がウフフ笑いをしながら自分の痴蜜を指にとって、何も無い股に空いた唯一の穴……
 肛門の周りへベタベタと塗り始めた。背筋が凍りつくほど怖くなったのだけど、どこかドス黒い情念のような期待が頭の中に沸き上がってきた。

 肛門の周りが性感帯になっているのは知識としては知っていた。
 ただ、その奇妙な物体は抵抗もなくヌルリと自分の中へと入って行って、腸の中をかき回していた。
 乳首を攻められて背筋がゾクゾクしている最中だった。あちこちをかき回しながら、
肛門の奥で暴れるその道具が何かを捕らえた。
 
 表現しようの無い衝撃が背筋を突き抜けた。

 まるで女の様に声を上げた。
 最初の衝撃を超えるビッグウェーブが再び背骨を突き抜けて、耳鳴りがするほどだった。
 
 今まで、乳首や耳裏や身体のあちこちを攻められて、女の様に達したと思っていたのは、ただのお遊びだった。
 吸い込んだ息が吐き出せないほどの快感。苦しくなって口をパクパクさせるのは生理現象なんだと知った。
 
 一番弱い場所を見つけられてしまったようで、元部長が専門的に会陰部を攻め続け、
現部長には身体を押さえつけつつ胸や口の中を攻められた。
 抵抗らしい抵抗も出来ず、されるがままにされていたら、頭の中が真っ白になって、そして空白になって。
 やがて、夜の闇に意識が溶けていくように、まるで眠りに付く寸前のまどろみのようになって。

 肩で息をしながら、ふと我に帰ったとき、視界の中で女2人が満足そうに笑っていた。

「今日は本当にイッたみたいだね」
「最高でしょ?」

 蕩けている笑顔で頷きながら、潤んだ眼で二人を見上げていた。

 そのまま3人で現部長も家の狭い風呂でシャワーを浴びて。
 満足感に包まれながら家路を辿った。

 元部長と別れ、ふと一人になって歩いている時。
 今夜の自分は男だったのか女だったのか、それが整理出来なくなり始めた。
 男と女が一つの人格の中で行ったり来たりしていた。

 女2人をイかすまで責め続けた自分と女二人に責められてよがり狂って果てた自分が妙な対立をしていた。
 どっちが本物なんだろうか?と、歩きながらずっと考えていて、そもそも、部長職を引き受けた悩みなど、綺麗サッパリ忘れていた。
534ある過去回想:2011/09/11(日) 22:44:40.23 ID:zH2d2HBL
 ただ、その後で同じような夜を何度も越えて、一月も経過する頃には自分から求めるような有様で。
 自分が3年生に成って、始めて事の重大さに気が付いて、おおいにうろたえた。
 部長連絡会へ出席して年間の活動予算配分を決める段になり、直接自分を知らない人間も集まる所へ出た。

 既にセーラー服がスタンダードに成っていた。

 名前だけは知っているケースもあり、また、事の舞台裏を知ってる者も居た。
 そして当然。同期で一緒に朝から晩まで練習し、ショートの座を争った現野球部のキャプテンも……

「驚いた。別人だね。凄く綺麗だよ」

 直球どストライクな言葉が投げかけられた。
 どう返球しようか、思い浮かばなかった。

 ありがとう

 そんな風に言うのが精一杯だった。
 自分の中にある女の面がムクムクと頭をもたげてきて、声にならない声で急かしてきた。
 心臓は早鐘を打ち、呼吸はいつもよりも浅くなっていた。
 恋する乙女の純情を言葉ではなく心で理解した。

 人目を憚るような素振を見せれば気付かれる。
 そんな風に思っていたのだけど、いざふたを開けてみれば既に手遅れで学校の有名人になっていた。

 当然。下級生や新入生からは絶大な人気を誇った。
 中二病真っ盛りの世代にしてみたら、不可抗力とは言え性転換してしまった人間と言うのはヒーローみたいなものらしい。
 青虫が蛹の状態になるように、子供から大人へと変わって行く世代にあっては、姿形を全く変えた人間に成ったと言うのがミステリアスで格好良いのだと言う。

 程なく、可愛い妹のような下級生が3人も出来た。
 可憐と言う言葉が頭を過ぎった。細々した仕草や立ち振る舞いにどこか嫉妬するほどだった。
 生まれた時から精神的に女側だけで育ってきた人間なら、無意識にそうするんだろうと言う動きを幾つも見つけた。

 指を閉じてペットボトルを持ったり、缶コーヒーを両手で持ったり。
 カバンを肩に掛ける時も食事をする時も。ほんの些細な動作仕草にも気を配り始めた。

 女らしく見せたい

 寝ても醒めてもそれを意識して日々を過ごしていた。
 女らしい振る舞いの本を幾つも読んだ。普段の言葉遣いまでもが変わり始めた。


 高校生活3回目の夏がやってきた。
 暑さに負けて薄着になる季節。
 セーラー服越しにブラが透けて見えるのも気にならなく成りだした。
 それどころか、透けて見えるなら柄物が可愛いかな?などと普通に考えてる自分がおかしかった。
 女子高生のスカートをミニ風に短く切るのが流行りはじめた頃だ。

 フェミニンと言う言葉を覚えた。
 
 暑い盛りの夏休みには、クーラーの効いた部室で発声練習が良い。
 3年目とも成れば喉も上手に開くようになり、良い声で歌えるようになっていた。
 男性ソプラノで来た筈だけど、その頃は女性ソプラノで甲高い声を出して歌っていた。
 
 バリエーション違いのアヴェ・マリアを三つ、18番にしていた。

 何度か大会を経て、演奏付でなくアカペラで歌うのも好きだったけど、1学期の終りから参加し始めた1年生の男の子が演奏するピアノを好きになってしまった。

 サッカー部で試合中走り回っている時、右の膝へタックルを貰って脱臼骨折してしまったそうだ。
 幼稚園の頃からピアノの練習をしていたと言うことで、ギブスが取れるまで声楽部のクーラーが効いた部室に入り浸っていた。
535ある過去回想:2011/09/11(日) 22:46:42.32 ID:zH2d2HBL
 既に卒業した先輩が残していった舞台用の一張羅を着せてみたら、見事なまでに着こなしていた。
 ただ、一つ、どうしても困る事が有った。

 着替える時、女子生徒のたくさん居る部室の中で、無造作に上半身裸になって着替えるのだった。
 無駄な脂肪の付いてない筋肉質な上半身に目が釘付けになった。

「あ、これ、動きやすいっすね!」

 真っ白のワイシャツの袖へアームレスバンドの銀の飾りを入れて。
 気持ち良さそうにショパンを奏でる姿が目から離れなかった。
 少し離れたところに座って耳を傾けていた。
 そう。自分でも分かっていた。

 恋をした

 でも、自分の事は自分で良く分かっている。
 多分などと言うまでも無く、絶対に許されない恋。

「部長…… あの お願いが」

 妹のように可愛がっていた下級生の一人が相談を持ちかけてきた。
 自分の得意のレパートリーを教えて欲しいのだそうだ。
 3年の間に必ず自分の物にしますから。
 魂胆はすぐに分かった。
 強力なライバルを自分で育てるジレンマに陥った。

 1週間もしないうちに、脚の悪い男の子と手を繋いで学校へ来る様になっていた。
 無意識に辛く当たりそうに成る自分を戒める為に、あえて他の部員が居るところで一緒に歌って教えだした。
 ピアノの伴奏をさせながら、自分が歌って、同じところを歌わせて。

 2ヶ月や3ヶ月で綺麗に歌えるほど生易しい曲じゃないのを、良く分からせて。
 間合いとブレスの場所を実体験させて、ピアノに合わせるのではなく、ピアノの演奏者と息を合わせる事を教えて。

 幸せになって欲しい。自分の分も。自分では得られない分も。
 演奏と声が綺麗に重なって聞こえた時、二人がベットの上で重なって幸せになっているシーンを幻視した。
 声と演奏を聴きながら、誰にも聞こえないように嗚咽した。

 暫くして、妹の様に可愛がっていた下級生が、友達を男に取られたと言って泣きながらやってきた。
 でも、本当に泣いている理由は聞くまでもなくわかっていた。
 本当は彼の事好きなんでしょ? それも……

「寝取られた」

 隣の駅に程近い所のラブホテルから2人して出てくるのを目撃したのだと言う。
 女の情の深さは時に人を殺したくなるほど恨みがましくなると知った。
 声楽部の中の空気がピリピリとし始めて、どうしたものか悩んだ。
 
 ほとほと困って先代部長とその前の部長に相談を持ちかけた時。
 自分が声楽部へやって来た時に、部内で色々と揉めていた事を教えられた。
 男でも女でも無い自分の『所有権』を巡って、相当鞘当をしていたらしいのだった。

 半ばどうでも良い理由を付けて同禽に及んだのだと聞かされ、言いようの無いショックを受けた。

「でも、心配しないで。今も変わらず好きなんだから。そうでないとあんな事はしないよ」

 そうなんだ。この2人の処女は自分が貰ったんだった。
 ベットの上に残ったシミは、間違いなく本物だった筈だ。
 同じようにすれば良いんだ。
536ある過去回想:2011/09/11(日) 22:48:44.14 ID:zH2d2HBL
 夏休みも終わりが近づく頃。
 一緒にプールへ連れて行ったり、花火を見に行ったりして。
 表情が少しずつ柔らかくなって、どこか恋に破れた部分を癒したのかもしれない。
 
 2学期まであと僅かになった最後の週末。
 浜辺の花火大会の帰り道で大雨に遭遇して電車が止まってしまった。
 駅の回りは帰宅の足を失った見物客でごった返していた。
 駅員の話では明日の朝まで運転の再開は無いと言うことだった。
 
 女3人で野宿は心もとない上に、帰れなくなった女を狙ってナンパを繰り返す下卑た男がチラホラと見えた。

 雨に降られて商売上がったりになったお祭り屋台の露天商から男物の靴を買って、サンダルから履き替えた。
 いざ逃げるにはサンダルじゃ心もとなかった。
 脱いだサンダルを重ねてお尻のポケットに入れた時、案の定、声を掛けてきた男がいた。

「へい!彼女!俺と朝までイー事しながら雨宿りしない?」

 男って最低だと真底思った。
 お前とヤりたいって顔に書いてあった。
 自分が男であったことなど、頭の中から綺麗さっぱり消えていた。

 うるせーなバカヤロー!
 萎びたナスでもしごいてろ!

 捨て台詞を残して走って逃げた。
 妹のような下級生の手を引いて走るのだけど、追いつかれるのも時間の問題だった。
 肩甲骨の上まで伸びかけていた髪をなびかせて走っていくのだが、程なくして追いつかれそうだった。

 ふと、視界にビーチサイドホテルが飛び込んできた。
 迷わずそこのフロントへ飛び込んで、助けて欲しいとお願いした。
 ロビーの中までは流石に男たちも入ってこなかったようだ。
 
 3人居たのだけど、二人分の料金で朝まで泊まらせてくれる事になった。
 7階の部屋の窓からカーテンに隠れて外を見たら、さっきの男たちがホテルの前の国道脇で、自分たちが出てくるのを待っていた。

 長丁場になるなぁと思っていたら、後輩が皆でお風呂に入ろうと言い出した。
 雨に濡れて、その上で走ったのだから夏なのに寒くて震えていた。
 風呂場の中で怖かったねと優しく声を掛けて2人の事を抱き締めたら妙に甘えてきたので、そのままベットへ連れ込んで2人ともいじり倒した。
 
 先輩2人へ奉仕し続けた夜を思い出したら、さっきまで女だった自分の心が気が付かないうちに男になっていた。
 ただ、この2人の処女は自分が取っちゃ行けないのだと自分にブレーキをかけて。
 まだ小指を入れるのにも大騒ぎするような小さな穴を攻めて、クリトリスを弄りながら乳首を攻めて。

 息も絶え絶えになって登りつめる快感を覚えてしまった妹達の、自分の知らない逞しい男に抱かれて迎える幸せな朝を、どこかで願っていた。
537ある過去回想:2011/09/11(日) 22:50:53.78 ID:zH2d2HBL
[8]

 色々有った夏休みが終わって2学期になった。
 毎年恒例の学園祭シーズンが近づいていた。

 花火大会の一件で下級生の2人組みからはすっかり心酔されてしまっていた。
 間違いなく、恋する少女の眼差しで見られていた。

 ところが、それを快く思わない存在が急に現れた。
 まだ野球部に居た頃、ショートの座を争っていた男だった。
 部長会議の時、久しぶりに顔をあわせて、野球部のキャプテンになった事を知った男だ。

「全く分からなかった」

 あの時、ポッと口を突いてそんな言葉が出た。
 嘘偽りの無い言葉に聞こえた。

 どうしても。1回だけで良いから。お願いだから。後生だから。何もしないから。
 何度も何度もそう詰め寄られてしまって、とうとう一回だけの約束でデートする事になった。

 戸籍上、自分はまだ男だ。でも、容姿はすっかり女になっていた。
 自分でも気が付かないうちに、メイクも上手くなっていたし、お洒落にも普段の仕草にも女っぽさが出ていた。
 妙な自信を持ちはじめていたと、後になってそう思っていた。

 学園祭まで6週間。
 いつの間にかサッカー部を退部して声楽部の伴奏ピアノ専門になっていた男の子から、しっかりとした字で書かれたラブレターを貰った。

 自分が完全に女に見られているのだと、そう強く感じて、心が震えた。
 眠る前のひと時にベッドサイドの明かりを灯して、そのラブレターを何度も何度も読み返した。

 それほど長くない文章の端々から真剣な思いが伝わってきた。
 そして、そのラブレターの最後の一文に胸がはちきれる程、高鳴った。

   ―― 最高の演奏をしますから 自分のピアノで アヴェマリアを 歌ってください

 音楽室の隣の練習室に篭って、猛烈にピアノを練習している姿を何度も見ていた。
 下手なサッカーの練習よりも鬼気迫るような集中力を見せていた。
 研ぎ澄ました人間だけが聞き分けられる僅かな音の遅れや歪みを聞き分けていた。
 
 本物を育てる準備しちゃったかな?
 妙な自惚れに自滅しそうな自分が怖かった。

 ある日曜日。

 とうとう情に絆されて、野球部のキャプテンとデートに出かけた。
 真っ白のサマードレスにサンダル履きで、清楚系を意識して行った。

 随分とベタな格好だと自分でも分かっていたけど、昔の自分を思い出して、男の憧れる女の子に化けた。
 やはり、ど真ん中に直球ストレートで入ったようだった。
 デート中、ずっと綺麗だの可愛いだのと褒められていた。

 ただ、言わなくても分かってると思うけど……

「そんな事は関係ない。好きになったんだから」

 真正面からそう口説かれて、せっかくのメイクが台無しになるほど涙を流し、人前に出るのが恥ずかしい位だった。
 気にならないよと言われたのだけど、自分が恋する乙女になっているのを実感した。

 そしてその日。一線を越えた。
538ある過去回想:2011/09/11(日) 22:52:55.37 ID:zH2d2HBL
 デートの帰り道。今日は一日嬉しかったから、だから、気持ちよくしてあげる。
 と、そう言って自分からホテルへと誘った。自分は穴無しの半端女だけど、それで良いなら一緒に来て。
 真面目な顔で、覚悟してそう言い切ったら、いきなり抱き締められて強引にキスされた。
 意識が遠くなって、それだけで溶けそうになるほどの快感を覚えた。

 広いラブホテルのシャワー室で、筋肉質な男の身体を洗った。
 自分の体もこうだったかな?と思い出そうとしたのだけど、どうしても思い出せなかった。

「さっ さわって…… いい?」

 土壇場になると男の方が弱いと言うのだけど、実にその通りだと思った。
 女性ホルモン投与と先輩後輩入り乱れた乱交開発の成果は、Dカップが微妙にきついバストになって現れていた。
 
 後から抱き寄せられて胸を揉まれたら、それだけで頭が真っ白になるほどだった。
 何がどうなったのか、自分でも時系列をそろえて思い返せないような夜だった。
 ただ、かつて自分にも付いていた男性器の、そのいきり立って大きく聳えあがった物を口に含んだ時。
 自分に穴が無い事を心のそこから悔しいと思った。口ではないところから、自分の身体の中に入れたい。
 
 おしりだけど良い?

 コンドームをつけて、自分のアナルへと押し込んでもらった。
 散々開発されていた成果が現れて、生身の女の様によがり狂った。
 多分彼にとっては、女を抱いたはじめての夜だったと思う。
 その筆降ろしを女性器ではなくお尻でさせてしまった事に罪悪感を覚えた。

 2年前。事故の後で医者に聞いた『造膣』と言う言葉を思い出した。

 男臭いと言うより獣臭いにおいを感じながら、腕枕で眠った。
 初めての朝。自分が生まれ変わったと思った。


 月曜日の朝。ちょっと遅刻して学校へ行ったらピアノ練習中の男の子が思いつめたような表情で教室へ来た。
 3年の教室へやってきた1年坊主だ。男子生徒が怪訝な顔をしたのだけど、昼休みに部室で話しを聞いたら
 思い切りヤキモチを妬いているのが分かった。野球部の子と遊んでいたのを知っていたらしい。

 女の嫉妬は恐ろしいけど、男の嫉妬は面倒臭いのだと再認識した。
 その日の放課後は、その子が納得するまで練習に付き合った。
 すっかり暗くなってしまって、一緒に帰る事になって、そして学校を出るとき、野球部の子と遭遇した。

「てめぇ!この糞ガキ!俺の女に手ぇ出すんじゃねぇー!」
「うるせー! あんたにゃ負けねーからな!」

 一触即発の口喧嘩が発生した。
 直後にどっちか先かわからない間合いで、双方が襟倉を掴み上げていた。
 周りの男子生徒が慌てて仲裁に入って事なきを得たのだけど。
 それが元で今度は女友達に茶化されたり妬かれたり大変だった。

「男2人に取り合ってもらえるなんて、羨ましいですこと」

 男の癖に……
 言葉にならない部分でそう言われてるのが分かった。
 だけど、それ以上に厄介だったのは、先輩方とそして妹のような後輩たちだった。

「ねぇさま ひどい」

 そう、さめざめと泣かれた。

「園縁君…… 私の事嫌いになったのね」

 先々代の部長からは冷たく言われた。
539ある過去回想:2011/09/11(日) 22:55:20.06 ID:zH2d2HBL
 順番に御詫びご奉仕を繰り返して、練習らしい練習を本格的にしたのは学園祭の2週間前からだった。
 4大アヴェマリアを歌い分ける事を目指していたのだけど、どう見ても間に合わなかった。

 あなたの一番得意なのはどれ?

 ピアノ伴奏の男の子は暫く考えてバッハとグノーのアヴェマリアを選択した。
 一番ごまかしが効かないのを選ばれて、その日から声楽室で練習し続けた。
 
 学園祭の出し物で歌う事を決めていたので、5日前からは舞台用のドレスを着て歌った。
 トラディッショナルなデザインの舞台用ドレスだ。蝶の様な大きなリボンがウェストに付いていた。

 汗を流して歌っていたらすっかり暗くなっていて、それでも練習していたら時計の針は9時を回っていた。
 そろそろ喉も疲れたから帰ろうか?自分の方をガン見している男の子へ話を振った。

「あんまり綺麗だから見とれてた。ゴメン」
 
 その言葉が可愛くて愛しくて、そして、先日のデートのシーンが蘇ってきて。
 急になにかこうムラムラと何かが湧き上がってきて、椅子に座っている男の子の前へ膝立ちになった。

 どこかモジモジしていたから、多分そうだと思っていた。
 まだ16歳にもなって無い少年だったけど、予想通り、はちきれる程太く逞しく膨らみきっていた。

 だれにも言っちゃ駄目よ?

 静かにそう囁いたら、真っ赤な顔をしてコクコクと頷いていた。
 そのままズボンのチャックを開けて、生フェラしてあげた。
 可愛い声で『ウッ!』と言いながら射精に及んでいるのだけど、ろくに量が出ていなかった。

 正直に言いなさい 私をオカズにしてるでしょ

「毎日してます」

 純粋な眼差しでじっと見られて胸が高鳴った。
 綺麗に舐めあげて、最後にティッシュで拭いてあげて。

 嬉しいけど、でも、学園祭までオナニー禁止!
 と、そう言いつけたら恥ずかしそうにコクコクと頷いていた。
 それがあんまりにも可愛くて、どこか守ってあげたいと思うほどで。
 母性本能ってこういうものかもしれないのだと、変な納得をして。
 
 だけど、この子が自分に恋してるなら、あの時手を繋いでいた下級生は?
 そう言う時の勘と言うのは大概にして当たるものなのを実感して笑った。
 次の日に当事者がやってきて、彼を取らないで!と泣きながら抗議されてしまった。

 悪い事に、あの花火の夜を一緒に過ごした子達の耳にも話が入ってしまい、その子らからは
 『ねぇさまに抱かれたかった。ねぇさまに抱かれて女になりたかった』とか言われてしまって。

 無防備で遠慮の無い、むき出しの心をそのまま突きつけられる怖さと威力を思いしらされていた。
 1回だけの約束だった筈のキャプテンとのデートを1週間後にもう一度していた。
 自分の精神が坂道を転げ落ちるように女側へ精神が落ちて行った。

 学園祭に向けて練習しながら、2日に一度は少年の溜まった物を口で抜いてあげた。
 段々と味が変わるのに気が付いて、真底驚いた。
 男の子は女の子と違って、場数を踏んで段々男になるんだなと実感した。
540ある過去回想:2011/09/11(日) 22:59:31.02 ID:zH2d2HBL
 練習を終えた日の夜。帰り道を送ってくれるキャプテンに気を使って、少年は一人で帰っていた。
 しかし、この夜、偶然少年とキャプテンが遭遇してしまった。
 咄嗟にヤバイ!と思ったのだけど、その理由は二股がバレる!だった。
 あとで冷静になってから、ひどく思い出し笑いをしたのだけど、その時には真剣だった。

 ただ、それ以上にキャプテン真剣だった様だ。
 少年の襟倉をねじり上げて轟くような低い声音で脅しつけた。

「てめーも知ってると思うが、俺の女は元男だ。それでも良いって誰にでも言い切れるなら、
俺の手が届かないときはてめーが守れ。男だと一度でも思ったらスパッと手を引け。俺は本気だ」

 おれはプロになって本気でこいつと結婚するんだと、18歳の男は少年に凄みきった。
 少年はどこか驚いて、それと同時に本気具合の違いに愕然としていた。
 だけど、目つきと言うか自分を見る目が変わったのもこの頃だった。

 ミステリアスな存在とか、変身を遂げた特殊な人物とかじゃなくなっていた。
 女を見る男の目になっていた。

 それからというもの、2人して自宅へ送ってくれる日々を過ごしていた。
 ある晩、どこかおかしくなっていて、2人ともホテルへ連れ込んでしまった。
 男の自分が言うのもなんだけど、淫倍女もここまでしないだろと言う盛り具合だった。

 穴が二つ開いていれば、前から後から差し込んでもらえるのに……

 性適合化手術と言う選択肢を真剣に考え始めていた。
 そして、運命の学園祭を迎えた……
541ある過去回想:2011/09/11(日) 23:01:35.07 ID:zH2d2HBL
[9]

 校内にある音楽堂では午前中に軽音楽部の演奏が、午後からはブラスバンド部の発表があった。
 夕方、校内で遊んでいた生徒達が手持ち無沙汰になって音楽堂へ来る頃。声楽部の出番になった。

 実は、ウチの声楽部は伝統的にゴスペルを得意にしていた。

 何世代にもわたって歌い継がれて練習を繰り返してきたものだ。
 当然。先代から部長職を引き継いで、部全体をどう統括してきたのか。
 部長の力量が問われるステージでも有った。

 音楽系の大学や学部へ進んだ先輩方。歴代の講師や歌唱指導や。
 そして、近くの教会から神父様にもご足労をいただいていた。

 自分自身の身に色々有ったのは事実だった。
 だけど、この日の為に部を統括して練習してきた日々があった。
 更に言うと、前年の発表では模擬店などやったが為に、散々な評価だったことも影響していた。
 
 自信を持ってピアノを弾き始めた少年にあわせ、皆が大きく口を開けて歌いだした。
 美しいハーモニーが音楽堂に響いた。数年前の映画で皆も知っている歌だった。
 
 ―― Oh Happy Day ……

 自分自身も歌いながら、一番の出来だと思った。
 間違いなく、最高のパフォーマンスを見せた。
 
 観客が総立ちになって、一緒に手拍子を入れてくれたのを見て、自信は確信になった。
 時には厳しく練習してきたのだけど、自分のやってきた事が間違ってなかったと感じた。

 男とか女とか、そんな事は大して問題じゃないのだと、その時に始めて気が付いた。

 7曲歌って、そしてトリに自分の番になった。
 心が燃え上がっていた。昂ぶっていた。
 男とベッドに入ったときよりも興奮していた。

 ピアノの前奏が流れた時、それ以外の音が耳から消えた。

 アヴェ・マリアの最後の楽章で部員達が自主的にコーラスを歌いだした。
 全く予想外だったけど、実は隠れて練習していたのを知っていた。
 ただ、本当にここで歌うとは思ってもいなかった。

 2分は鳴り止まぬスタンディングオベーションの中、幕が降りて発表が終わった。
 去年とは違う感動の涙を皆が流していた。部員一人一人と抱き会って喜びを分かち合った。
 最後にピアノの少年を抱き締めた時、ほんのりの精液の匂いがした。
 ステージの最後で感極まって、気がつけばパンツの中にぶちまけてしまったらしい。
 
 何を馬鹿なことしてるの
 勿体無いでしょ

「ごめんなさい」

 小さくなって謝る姿にキュンと来て、また力いっぱい抱き締めた。
 神を讃え感謝する歌で、自分が救われたのだと実感した。
542ある過去回想:2011/09/11(日) 23:04:18.55 ID:zH2d2HBL
 学園祭が終わると3年生は本格的に進路の事で忙しくなる。
 それと同時に、声楽部を次に引き継ぐ準備を始めた。
 目星はつけてあった。目立たないけど芯の強い、一つ下の後輩と何度か2人だけで話し合った。
 ピアノを引き続けた少年を副部長に据えることで、意見の一致を見た。
 副部長経験者は次期部長職候補になる。
 何年か後まで影響力を発揮できるように根回しすると言う事を、この時に覚えた。

 あと僅かでこの一年が終わる時になって、もう逃げられない現実と向き合うことになった。
 18歳の誕生日が近づいていた。家庭裁判所へ性別に関する申し立てを行う事になった。
 まだまだ社会の理解がなかった頃だった。
 戸籍上の性別を変える法的な作業が本当に面倒で、そして、人道的にひどいものだと知った。

 医者の診断書と所見に関する申立書を添えなければならず、その中に、性適合化手術の施術済みと言う項目があった。
 自分の股に穴を開け、女性器を形だけでも作らなければ成らない。事故の時、一気にやっておけば苦労は無かったらしい。
 男性器の皮を使って、それっぽく仕上げるのが基本なんだそうだ。

 自分の股に残されていた、ごく僅かな皮余りの部分の意味を知った。

 事故の時に入院した病院のカウンセリングルームで、何度も何度も医者の先生と話し合った。
 あの事故の後、緊急手術が行われた時の真実を初めて告げられ、改めてショックを受けた。
 統計的に女性化を選択する人間がかなり多いと言うことで、医者の方もそれに備えた施術をしたらしい。

 完全に無くなったと思っていた海綿体の一部と、破裂したと思っていた前立腺の大部分が残されていると聞かされ、やっと腑に落ちた。
 エネマグラで開発されたお尻の性感帯がどこにあるのか、自分でも疑問だったのだ。
 ただ、男性器の竿の皮などを使って女性器の孔の内部を仕上げる事は出来ない関係で、腸の一部を使った難しい施術になるのだと聞かされた。
 手術自体もかなり怖かったのだけど、それ以上に、現代医療の技術が魔法のようだと思って怖かった。
 目が覚めたら全く違う人間にされていたとか、そんな恐怖を感じてしまった。

 なんどかカウンセリングを受ける間、どこでどう話が漏れたのか。
 キャプテンの母親が凄い剣幕で我が家にやってきた。

「女でも無いのにウチの子をたぶらかして!何て事してくれるの!」

 感情論で一方的に怒鳴り続けたキャプテンの母親に、自分の父母もほとほと困ってしまった。
 怒りに任せて口汚く罵りまくられて、途中からずっと涙を流していた。

「別れて二度と手を出さないと確約書を書け!この淫売で女以下の中途半端な生き物め!」

 仲裁に入るべくやってきた理事長と学校弁護士がその言葉にマジ切れした。
 いまだかつてこれほど怒っている人間を見た事が無いと言う怒り方を、理事長ではなく弁護士がしていた。

 録音していた会話テープを確認してから、ギャーギャーと騒ぎ続けるキャプテンの母親に一言『黙れ!』と唸りつけ、
 そして、目の前で訴状を書き上げて内容に相違ないかと、恐ろしいほどの形相で凄んでいた。

 やくざとはこういう人間のことだと思った。

 訴状の内容がどうだったのか。それを思い出す事は出来ない。
 ただ、それを読んでいたキャプテンの母親は卒倒するようにして椅子に座り込み、メソメソと泣き始めた。

「私だって孫くらい欲しいのよ! 何でそれを分かってくれないのよ!」

 自分の我儘で他人を振り回す人間をこれほど最低だと思った事は無かった。
 でも、言ってることには一々思い当たる節もあったし、それに、自分が何者かを忘れたわけじゃなかった。
 自分は子供を産めないし、胤をつける事も出来ない。中途半端な存在なのを忘れた事は無かった。
543ある過去回想:2011/09/11(日) 23:06:30.66 ID:zH2d2HBL
 静まり返った部屋の中。
 涙声で自分から身を引くと呟いた。

「なんだ分かってんじゃない」

 捨て台詞を吐き出して母親がニヤリと笑った。
 嘘泣きだったのがわかって、心のそこから殺意が湧き上がった。

 人を殺したくなるってこういう事なのかと、そう思っていた時、その場に居たキャプテンが、突然母親の横っ面をフルパワーで殴り飛ばした。
 椅子から転げ落ちた母親の襟倉を掴んで、もう一度テークバックして、腰の入った鋭いパンチを顔面に入れていた。
 部屋の中に血が飛び散り、低く篭った打撃音が何度も何度も響いて。

 そしてその母親は部屋の中で動かなくなった。

「大変ご迷惑をおかけしました!」

 深々と頭を下げてキャプテンは部屋を飛び出して行った。
 慌ててそれを追おうとしたのだけど、理事長に手を捉まれ椅子に座らされた。

「身を引くと言ったのです、ここから先は相手の家の問題です。これ以上首を突っ込んではいけません」

 お別れのキス一つしないで、彼との日々は終わりを告げた。
 訴状は弁護士が預かる事になって、その場は治まった。

 その後、彼は学校に来ない日々が続き、3学期が始まる頃、自主退学したと聞いた。
 母親を送っていった理事長の話では、右目の眼球を破裂させて失明したのだとか。
 警察沙汰になるはずが、どう言うわけか穏便に事が収まって、それだけを不思議に思っていた。

 どうやら、彼は精神を病んで、どこかで療養しているらしい。

 自分以外の他の誰かの人生を、自分が女のフリをすることで滅茶苦茶にしてしまった事の責任を取りたい。
 自分自身の身の振り方を真剣に考え抜いた結果。女で居る事を諦めたい。そう決めた。

 カウンセリングの先生も両親も、この決定を尊重してくれた。
 ただ、ここまで来たのだから、最後は女で卒業しようと。
 理事長はそう言ってくれた。勿論、理由は分かっていた。
 
 この学園祭で一般に見せたパフォーマンスが元で、組織的に繋がっている音楽系大学への推選を貰っていた。
 事実上のフリーパスで大学へ進める推選だった。理事長推選の威力がどれ程絶大かを痛感した。
544名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:08:42.77 ID:zH2d2HBL
 3学期

 大学へ書類を出しに行った時、学内のホールでビジュアルバンドがライブをやっていた。
 長い髪を振り乱して、今まで聞いた事も無いような速度でギターを弾いてるシーンを見た。
 女のするメイクとは違う、陰影濃い凄みのあるメイクだった。
 世界に打って出られるパンクロックの5人組をコピーしていた。

 あんな風になりたい

 ロックな生き方と言う物にはじめて触れたときだった。


 なんだかんだと忙しく過ごして、あっという間に卒業式を迎えて。
 声楽部とブラスバンドが合同でお別れの歌を歌ってくれた。
 最後にもう一度、あれを歌えと誰かが言いだして、手拍子が湧き上がった。
 卒業式の式次第にはないハプニングとも言える事が起きた。

 声楽部の歌唱指導が卒業生の声楽部を呼び集め、もう一度ハッピーデイを歌った。
 学園祭以来全く練習してなかったけど、同じように盛り上がった。
 そして、案の定、アンコールが来た。皆が期待しているのが分かった。

 一度だけと決めて練習してたはずなのに……
 足が震えた。

  ―― 皆さん 知ってると思いますけど……

 自分は男だったけど事故で中途半端になった。でも、友達が支えてくれたから。
 初めて公にカミングアウトして、直接面識の無かった生徒たちまでもがヒソヒソと話し始めた。

 それをかき消すように突然ピアノが響き、あの時と同じパフォーマンスで前奏が始まった。
 心からの感謝を込めて、最後まで歌いきって、そして涙が流れて。
 拍手に包まれて、そっと列へ戻った。

「感動した」

 感極まった女友達たちからも、クラスメートの男たちからも。
 それだけじゃない、全く知らなかった生徒達からも、口々に素晴らしかったと褒めてくれた。

 式の後。声楽部の部室で後輩たちに最後の別れをした。
 ピアノの少年が彼女と手を繋いで部室で待っていた。

「これ。もし歌う時があったら使ってください」

 ケースに入ったカセットテープには、アヴェマリアを歌ったときの伴奏が入っていた。
 部の女子生徒一同がお別れにと贈ってくれたのは、アップにした髪を止める髪飾りだった。
 事故のあった後から、おそらく一度もはさみを入れてない髪は、伸びるだけ伸びて腰近くまであった。

 部長職と副部長職の引継ぎを皆に伝えて、最後は手を振って部屋を出た。
 ピアノ担当だった少年は、いつの間にか男らしい顔になっていた。
 最後にもう一度くらいは……と思っていたのだけど、後輩と手を繋いでいる姿に嫉妬してやめておいた。

 女で居ることを諦めようと思ったのに、女心で嫉妬している自分がおかしかった。
545名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:10:05.28 ID:zH2d2HBL
今宵はここまでです。
次で終わります。
546名無しさん@ピンキー:2011/09/11(日) 23:12:38.51 ID:m7B+cBcR
GJ!
楽しみにしています
547名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 00:44:51.18 ID:6Wdfruha
読めるしGJなんだけど、なんだかスレの趣旨と離れてね?
548名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 01:17:56.52 ID:haM0uX8Z
投下する前に精神の女性化うんぬん言ってたけど、
ニューハーフになっていってるだけじゃないかこれ。

強制女性化ってそういうことじゃないぞ。
作者はこのまま続ける気なら以後は別スレに移るべきだと思う。
申し訳ないが俺は生理的嫌悪感が湧いてしまったよ……
549名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 01:23:23.27 ID:qgP54JO2
>>526
すごく…濃いです。
これはGJと言わざるを得ない。
550名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 03:27:39.75 ID:6tKfhi+6
最近やる気はあるけど、どっかズレてる奴が多いよな。
そういうのが一番迷惑なんだ。
551名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 04:01:41.79 ID:m+IH2dX/
ここの「強制女性化」って、いわゆるTSF──非現実的な性転換じゃないとダメなの?
テンプレには、
 「男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で、意思に反して女性化される」
とあるので、医学的な性転換は「科学」の範疇に入ると思うんだけど。
とは言え、
 「不本意な形で男性機能を喪失、その後、半ばなりゆきで女性器形成手術を受ける」
ことが「強制女性化」に該当するか自体は議論の余地はあると思うけど。
(仕方ないとはいえ、同意してるわけだし)
552名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 04:51:05.34 ID:Qy/X0d/S
人を選ぶ理由になってるのは性転換の方法じゃないと思う
需要がないとは言わないし、こういうのが好きな人もいるのは分かってるけど
個人的には精神が女性化って言うよりオカマ化してる様な気がしてキツい
あまつさえキャプテンの母親に悪意を持った形で「男にも女にもなれないハンパモノ」って突きつけられちゃってるし
マンコもないし、扱いがどこまで行っても「オカマ」なのが、特色でもあり人を選ぶとこでもあると思う
どういう風にまとめるのか、ラストに期待させて頂きたいところ
553名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 06:32:10.29 ID:FxTFPQ2j
このスレの趣旨に合っているか微妙、と最初に書いてあったし
自分の好みに合わなかったらNGしときゃいいんじゃね

続きが気になるわー
554名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 07:09:22.40 ID:xlXB6zLf
強制に期待されるところが、女性化への嫌悪と抵抗なのかな。
TSの魅力にレイプものの要素を追加してるっていうか。
最後に堕ちるのは有りだけど、早々から納得したり諦観したり、ましてや乗り気になったりされると物足りない。
また、堕ちた後がダラダラと長いのも何かもにょる。
555名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 07:18:17.59 ID:VHsutMe8
貼る場所次第では実際の体験談ともとられかねない現実感というか
濃さがたまらなく良いのだけれど、それが駄目な人も多いのかな。
ともあれ続き待ってます。
556名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 07:23:10.87 ID:6Wdfruha
いや反応する側もなんかズレてるし…まあいいや
557名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 08:12:19.33 ID:Zwe85G9R
強制女性化は最初に女性化するシーンが一番おいしいのです。
長く続ける場合は新たな登場人物が女性化させられるシーンを入れるなど
てこ入れが必要です。
558名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 11:16:00.59 ID:7XY8W3j3
真希と裕紀。途中からグダグダ気味だがいいな
魔女の森。薬。いいな
559名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 13:38:20.05 ID:Pl68bwrO
>>551
現実的なレベルの手術は、ここで言う「科学」には入らないな
文脈から言って、ここでいう科学はSFレベルの現在実用化されていない科学技術(将来実現されそうな技術は含む)って意味だから
「科学や魔法で」という表現がされるときに、現在一般的になっている科学(というか実験レベルですらないなら、ただの手術)は含まない
現実レベルの性転換手術の場合、「科学」と呼ばずに「手術」とか「外科的方法」って呼ぶな
IPS細胞やES細胞から造られた人工膣や人工卵巣の埋め込み、女性からの性器移植手術、女性体への脳移植
といった10年20年で実現するかもしれないけどまだできないようなのはありだろうけど

大きな基準として、「リアル(にある)性転換(いわゆるニューハーフ)」は求められていない
現実には不可能な妊娠出産も可能な完全な女性化が基準のスレだろう

その前提だから「精神の女性化」と言われても
スレ住人は「肉体の(完全な)変化は当然あった上で、精神が女性化するのをメインに描く」と理解する
「肉体的に男性器の破壊だけで、精神的な女性化だけを念入り描く」とは思わない
その辺の意識の差があったんじゃないかと思うな
560名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 14:34:14.61 ID:pRt47C7T
[10]

 4月
 大学へ通い始めた最初の1ヶ月は戸惑う事の連続だった。
 声楽で進学したのだけど、基礎的な部分から音楽の教育を受けた事は無かったからだ。
 初めて覚える事が余りにも多くて、精神的に参っていた。
 
 同じ学部どころか学内に自分を知る者は一人も居なかった。
 ただただ孤独だったけど、不思議と友達を作ろうと言う気にはならなかった。
 声楽の授業の中で実力を計る事になり、あのカセットテープを使って大学で初めて歌った。

 自分の中では結構良い出来だと思っていたのだけど、さすがにここへ来る学生のレベルは非常に高かった。
 成績的には上から数えた方が早い場所だったけど、自分より上手い人が何人も居た。
 友達は要らないと思っていたけど、自然とグループが出来て友達になっていった。

 お昼を一緒に食べたり、コンサートを一緒に聞いたりしてるうちに段々と打ち解けてきて、夏休みに入る前の頃に、意を決してカミングアウトした。

 自分が元男だったこと。戸籍上でもまだ男で居ること。
 そして、色々と有っていずれ男に戻ろうと思っている事。

 一様に驚かれるのだけど、女のままで居れば良いじゃない?と言う言葉が多かった。
 告白を切り出されるまで間違いなく女だって思ってたから。

 その言葉が嬉しくて嬉しくて。
 でも、それに流されると、また、悲劇を見るな……
 
 家族や病院の先生を交え、将来について話し合いを何度も持った。
 当面、女性ホルモンの投与をやめ、自分の将来に目鼻が付いた時点できちんとさせようと言う事になった。

 どこか納得できない部分と、ひっそり安堵している部分が心の中に同居していた。
 男性面と女性面の両方が葛藤してるんだろうと思っていた。
 
 大学生活のペースを掴み、日々の暮らしが楽しくなり始めた頃、暇な時間は軽音楽部の中で過ごしていた。
 歌唱力を買われてコーラスパートに参加し始めていたのだった。

 ブラスバンドや声楽の経験はあったけど、エレキ系の楽器にあわせマイクで歌うのは初めてだった。
 最初はカラオケを思い出していたのだけど、随分奥が深いのを知ってのめりこんだ。

 自分の真実を誰も知らない環境だったからだろうか。
 ガールパートチームの誰もが無防備に近づいてきた。
 そして、ボーイパートのメンバーは下心丸出しだった。

 派手なラメの衣装を用意して、小さなライブハウスのライブに何度も出演した。
 ギターやドラムのサウンドが大音量で響く小さな箱の空気に酔った。
 
 ある夏の暑い盛りの夜。ライブハウスで大盛り上がりをした日。
 打ち上げを終えて帰り道につく時、サブギターを担当していた先輩が声を掛けてきた。

 髪の毛をワックスで全部逆立てて、派手な指輪を幾つも指に飾っていた人だ。
 初めて間近で見た第一印象は『孔雀』だと思った。
 この暑い最中、長袖のシャツを着て、その上から真紫のスタジャンを羽織っていた。

「送ってくよ」

 メンバーが囃し立てるなか、肩を抱かれて暗い夜道を歩き始めた。
 胸が高鳴って、息苦しいほどだった。

 だけど、直後にナイフを心臓へ突きたてられた様な言葉を聞いた。
561名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 14:35:29.19 ID:Zwe85G9R
おっ
562ある過去回想:2011/09/12(月) 14:36:15.95 ID:pRt47C7T
「おまえ男だろ」

 嘘だ!と思った。ばれる訳が無いと思った。
 どうしてですか?と強い口調で抗議した。
 だけど、ニヤニヤ笑ったまま答えてくれなかった。

 その日はそのまま家に帰って、そして、枕を抱えて一生懸命理由を考えた。
 基礎化粧品の銘柄を変えたと言う理由では無さそうだった。
 どうしても理由がわからなくて、段々と気持ち悪くなり始めた。

 それからも何度か、ライブの帰りに家まで送ってくれて。
 その都度に、心臓が止まるほど衝撃的な言葉を聞いていた。

「どんなに頑張っても、鎖骨は嘘をつかないよ」

 風呂へ入りながら、自分の鎖骨をまじまじと眺めた。
 薄着になる季節。友達の鎖骨と見比べて、決定的な差に気が付いた。

 9月の声を聞く頃。
 最終ライブの帰り道で、意を決して聞いた。

  ―― なんでわかったのか その理由を教えてください

 いきなり抱き寄せられて、強引にキスされた。
 ただ、そのキスが余りに上手くて、そして唇が柔らかくて。
 声楽部の先輩方のあの唇を思い出した。

「わかったかい?」

  ―― 嘘でしょ……

 呆然としていたら、そのまま手を引かれて近くのホテルへ連れ込まれた。
 薄暗い部屋の中で背中を見せていた先輩は、いつもと違う声色で切り出した。

「俺の正体を見せてやる」

 スタジャンを脱ぎ、ビンテージのジーンズを脱ぎ。
 一枚ずつ着ている物を脱いでいって、最後の着衣になった時、言葉を失った。

 きつめのスポーツブラで締め上げていただけで、立派な胸があった。
 そして、股間には…… あるはずの物が無くて……

「俺の正体は女だからだよ。だからわかったのさ。でも、頭の中は男だぜ」

 本物の性同一性障害者と初めて出会った。

「俺は男になる。腹の中を全部取っ払って男になる。胤無しだけど、それでも良い」

 爽やかなまでの覚悟に、自分が恥ずかしかった。
 一緒にシャワーを浴びて、悪戯交じりに髪のワックスもメイクも全部落として。
 そして、すっぴんを見たときに、驚くほどの美人が現れて、震えた。

「俺が欲しくて欲しくてどうしようもない物を、何でお前は取っちまったんだよ。それがむかつく」

 のっけから厳しい言葉を浴びて、思わず先輩の横っ面をおもっきりひっぱたいた。 
 油断してたらしく、実に良い角度で平手打ちを貰った先輩がいきなり大声で笑い出した。
563ある過去回想:2011/09/12(月) 14:38:17.32 ID:pRt47C7T
「今のは今までで一番女らしかった」

  ―― 私だって先輩のそのお腹の物をどれほど欲しいと思ったことか!
  ―― 生理痛が辛いって言った友達を嫉妬するほど羨んだのも何度あるかわからないのに!

 どこかに堰き止めていた感情が爆発して、泣きながら抗議した。
 馬鹿!馬鹿!と叫びながら、涙が止まらなかった。

 演技でもジョークでも無く、心からの言葉で怒って泣いているのが伝わって。
 身動きできなくなる位にギュッと抱きしめられて、背中をポンポンと叩かれた。

「何があったんだ?」

 豪華な馬車がカボチャに戻った頃から話し始めて、気が付けば始発電車が走り始める頃になっていた。
 自分の身に起きたことを全部話して、そして、どっちにも行けなくて苦しんでる自分をさらけ出した。

 子供を生む事は出来ないけど、胤だけは残ってる筈だ。
 でも、その胤で自分が妊娠する事は出来ないし、かといって捨てる訳にも行かない。
 自分は形だけでも男に戻って、全て受け入れてくれる女を探して。
 そして、子供を生んでもらうつもりだと。

 正直、何も考えてこなかった未来の目標を、その場で一気に喋り続けていた。
 きっと頭の中のどこか片隅でそんな事を考えて居たんだと思った。
 全部喋るだけ喋ったら、まるで苦しんでいた便秘が全部出切った朝の様になっていた。

  ―― ごめんなさい……

「今のは男っぽさが抜けてたな。俺は気を張ってないとそうなるんだよ」

 また抱きしめられて、そして意識を失うように眠ってしまった。
 3時間位眠っただろうか。ふと起き上がって、周りを見たら先輩が居なかった。
 心細くなって薄掛けを肩から羽織っていたら、洗面台の方から完全武装した先輩が姿をあらわした。

 男に戻っていた。

「なんだ、随分色っぽいじゃないか、はるか」

 初めて名前で呼んでもらった。
 
 『遼』一文字のまま、大学入学と同時に『りょう』から『はるか』へと改めていた。

 自分が誰かの持ち物になった気がした。
 ただ、それは決して嫌な事でも恥ずかしい事でもなくて。

「帰るぞ」

 頼れる兄がそこに現れたと思った。
564ある過去回想:2011/09/12(月) 14:40:34.18 ID:pRt47C7T
 夏休み明けの授業が始まって、幾つも講義を聴きながら、音楽的なセンスを磨いていた頃だった。
 高校とは違う学園祭の熱気が少しずつ高まっていて、軽音楽部のライブへと参加する事が決まった。
 学内のゴスペルグループなどから散々と誘われていたのだけど、それを全部断わっていた。

「おい!はるか! 当然来るよな?」

 誰憚ること無く、普通に名前で呼ばれることが多くなっていた。
 自分もそれが当たり前だと思っていた。
 全てが上手く回り始めていると、そう思った。

 盛り上がるだけ盛り上がった学園祭のライブの最中に、舞台の上で公開キスされた。
 観客席から悲鳴のような歓声が上がり、2人の関係は周知の事実になった。。
 そして、この頃からか、気が付かないほど自然に先輩は我が家に来るようになっていた。

「いいね!個性的だ!」

 自分の父母ははっきり自己主張する先輩を気に入っていた。
 そして、同じように自分は先輩の家へ遊びに行くようになっていた。

「あら、可愛い彼女連れてきて!これからよろしくね」

 複雑な表情だけど、でも、先輩の両親は歓迎してくれた。
 どこでどう歯車がかみ合ったのか、ふと気が付けば家族ぐるみの付き合いになっていた。

 年が明けて先輩が成人式を迎えていた。

 先輩が袖を通す立派なスーツは自分の親が買った物だった。
 そう遠くない頃にもう一度使うかもね。
 両親がそう言って目を細めていた。

 お返しにと先輩の家から荷物が届いた。
 箱を開けて心底驚いた。
 見事な仕上がりの振袖が入っていた。

 先輩の母親と自分の母親が手伝ってくれて、初めて着物を着た。
 今の今まで、舞台用も含めて様々な衣装に袖を通してきたし、豪華なドレスをまとった事もあった。
 だけど、和服だけは一度も無かった。可愛い色取りの振袖姿になって先輩と並んで写真を撮る事になった。
 アレだけ長かった長髪をバッサリと切った先輩は短く刈り込んで少しだけブラウンに染めていた。

 海外の映画俳優みたいな彫の深い顔立ちに、ゾッコンになるほどほれ込んだ。

「なぁ はるか 俺と結婚しよう」

 写真館の控え室で、両方の家族が居るところで、いきなりプロポーズされた。
 周囲の目がいっせいに集まる中、次の言葉が出てこなくて、ただただ、コクコクと頷いた。

「その前に、俺は一年だけ女に戻る。じゃないと困るだろ。いろいろ」

 その言葉の意味を両方の家族が理解した。
 二人の母親が先輩の手を取って頷いていた。

 1月のある日。先輩は大学へ休学届けを提出した。

「おまえはちゃんと学校行けよ。一緒に卒業しような」

 4月まで後僅かになった頃。
 自分が入院していた総合病院へ先輩は入院した。約一ヶ月の長丁場だった。
 極低温で保存されていた自分の精液から遺伝子的に壊れていないと思われる物を選び出して、人工授精が行われた。
 昔は試験管ベイビーと呼ばれた手法。体外受精のオペレーションが行われた。
565ある過去回想:2011/09/12(月) 14:42:49.33 ID:pRt47C7T
 毎日のように病院へ通って、不安を口にする先輩と心を重ねた。
 しばらく荒れた生活を送っていた先輩の排卵はやや不安定だったそうだけど、選りすぐりの3つが選ばれて胎内へ戻された。

「あとは確立論だけどね。大丈夫だよ。今までは90%以上の確立で妊娠成功してるから」

 それホントですか?と疑うような言葉が病院の先生の口から飛び出した。
 ただ、信じるより他無く。毎日のように祈りを捧げた。
 高校生活の間に何度も通った教会へ行って、聖母マリアの前でアヴェマリアを歌った。
 自分に出来ない事をしている先輩が、書類上、自分の妻になっていた。

 梅雨の長雨が続く頃。病院から吉報が届いた。
 妊娠が成功し安定期に入ったそうだ。
 書類上妻である先輩の家から赤飯が届いた。
 折り詰めを持って病院へ迎えに行って、二人でタクシーで帰った。

 自分はあくまで男だと言うスタンスを崩さないのだけど、でも、お腹を守る素振は母親だった。
 学校が夏休みに入って胎児の心音が確認された。
 もう大丈夫。だけど、困ったことが起きた。
 胎内に戻された受精卵が全部着床して、三つ子になって生まれてきそうだと言うことだ。

「へーきへーき。どって事ねーよ。一人っ子じゃ可哀想じゃんか」

 どこか強がってる風で、でも、そう言い切って笑っていた。
 8月も後半になった頃にはお腹が大きく張り出し始めていた。
 流石に3人分も膨らむと成ると、母体負担が大きかった。
 だけど、意地を張って全部産むと言い切って、そして、検査入院を二人でした。
 実は自分も大一番を迎えるところだった。

 夏休みの間に性適合化手術を受ける事にしていた。
 本来、全部個室で一人部屋になっている不妊治療向け病棟の部屋へもう一つベットを運び込んで。
 夫婦となった二人でベットを並べて眠った。

 外科部長直接の執刀で、約8時間の手術だった。

 麻酔から醒めて辺りを見回したら『妻』がそこへ立っていた。
 大きく張り出し始めたお腹を抱えて『夫』の様子を見ていた。

「大丈夫か?痛くないか?」

  ―― 寝てないと駄目じゃない

「問題ねーって」

  ―― 心配だから寝てて。お願いだから。

「わかったわかった」

 約2週間の入院予定が、若干延びて20日近く入院していた。
 一緒に退院し、一緒に帰った。マタニティファッションの代わりに、作業用のオーバーオールを着ていた。
 キャミソール姿の自分が一緒に歩いたら、肥満の旦那と暑がりな女房に見えるねと、友達に言われた。

 幸せを感じていた。

 人工的に作られた膣は定期的に拡張を必要とする。
 碌に動けないのだけど、でも、それは夫の役目だと言って、ダイレーターを入れてくれた。
 最初は鈍い痛みを何度か感じたのだけど、臨月が近づく頃には痛みも消えていた。
566名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 14:43:30.59 ID:Zwe85G9R
ほいほい
567ある過去回想:2011/09/12(月) 14:45:52.75 ID:pRt47C7T
 そして、その年の冬。
 夢だと諦めていた子供が生まれた。妻の為に夫が子供を生んだ。
 自分の遺伝子をこの世界へ残せた事が、何よりもうれしかった。

 予定通り三つ子で生まれて、一人は女で後は男だった。
 大きく腹部を切開して、帝王切開のあとで子宮なども摘出する手術だった。

 『妻』は女としての機能を全て失って、姿形だけ男の様な生き物へと変わった。
 もとより男としての機能を全て失っていた『夫』もまた、姿形だけは、より一歩、女へと近づいた。

 成人式を迎えて最初で最期の振袖姿で式典へ参加して、そして高校時代の友人と久しぶりに顔をあわせて。

   ―― 実はね、夏の間に孔を開けてね

 凄いね!と驚かれて、そして、もっと驚かせた事は結婚して母親っぽい父親になっていたことだった。
 
 民法上、嫡子が出来ると性別の変更は出来ない事になっている。
 ところが、今回のケースは双方同意で、しかも、双方の遺伝子を後世に残すための、いわば、正常な夫婦の営みで有ると裁判所に申し立てて、さらには病院の先生方の所見申立書も揃っていた。

 慎重な検討を要するので拙速な回答を行う事は出来ないと通達があって。
 でも、正直そんな事はどうでも良くて。

 我が子を抱きかかえて、自分の乳首を吸わせた時、乳汁を分泌して居る事に本気で驚いた。
 それほど多くは無いけれど、でも確かに吸われる感触とともに、何かが滲み出ていた。
 『妻』と共に3人の子へ母乳を与え、乳離れした頃になって、母体機能を失った『妻』は人工的な男性器を付ける手術を行った。
 裏側から液体を送り込むと、見事に起き上がって太く逞しくなるリアルな物だった。

「生ダイレーション!」

 ノリノリでローションを塗って、人造膣へピストンを始める『妻』は、約1年後に夫になった。
 そして同じ日。ふさがらないようにダイレーションされていた『夫』は妻になった。

  ―― あなた がんばってね♪

「俺はぜんぜん気持ちよくない」

 あれから幾星霜。
 子供たちは元気に小学校へ通っている。
 全く違う姿の三つ子だけど、両親に良く似ていると褒められている。

 夫は音楽業界の光溢れる舞台では生き残れなかったけど、スタジオミュージシャンとして活動している。
 そしてその傍ら、性同一性障害への理解を深めてもらう活動へ参加している。そこへいつも、自分も参加していた。

 決して裕福ではないけれど、でも、幸せな日々。

 事故から約15年が経って、やっとユニフォーム姿だった自分の写真を見る事が出来た。
 息子が『父さん?』と聞いてきたので、そうだよと答えた。
 決して間違って無いのだけど、きっと間違っている。

 いつか真実を伝える日が来るだろうけど、きっと大丈夫。
 根拠が無くても自信を持てば、必ず真実に成ると、自分自身が体験しているのだから。


 ― 了 ―
568名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 14:46:56.27 ID:pRt47C7T
以上になります。多少加筆したら100KB超えました。申し訳ありません。
様々なご意見、ありがたく拝聴いたしました。今後の参考とさせていただきます。
最後までお付き合いありがとうございました。
569名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 15:13:02.16 ID:7XY8W3j3
おつかれちゃーん。
570名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 15:22:04.03 ID:pkzobZrI
乙。
いろんな意見があるだろうけど俺は好きだった、gj
571名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 15:28:28.58 ID:Y/AWBv4j
お疲れ様、良い作品読ませて貰いました。
572名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 18:00:40.06 ID:haM0uX8Z
>>551
そもそも「強制女性化」ということ自体が「現実の科学力では不可能」だから。
男は女になれない。だからなってみたい。無理矢理されてみたい。これがベース。
だから、スレの冒頭にある「科学」は「現実の科学を越えた」という意味をもともと含んでる。

その意味じゃこの「ある過去回想」は間違いなくスレ違いだよ。
確かに面白いし読めるけどエロでもポルノでも娯楽でもないし、次から投下は避けて欲しい。
だいたいこれ、真面目にやったらテーマ的に純文学だよ…
573名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 18:20:34.23 ID:ePD+re0y
はい次どうぞ
574名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 18:33:06.01 ID:px2YrtXa
はい次スレどうぞ
575名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 18:33:55.52 ID:+FiqMQRw
じわじわ強制女性化で、さらにNTR、ビッチ化って需要ありますか?
今少しずつ書いてるんだけど、遅筆だから投下はちょっと先になると思います。
576名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 18:40:43.74 ID:vfYmLOgY
はいはい誘い受け乙
577名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 18:44:21.83 ID:+FiqMQRw
なにそれ
578名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 18:49:00.83 ID:AhyKU1PH
腐ってる人が使う言葉だったような気がする
579名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 20:09:37.43 ID:kfBadcWf
NTRは人を選ぶけど、需要はあるんじゃないかな
580名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 22:37:36.83 ID:FxTFPQ2j
>>575
需要がなきゃ書けないのか?
住人に媚びた作品なんか読みたくないわ
581名無しさん@ピンキー:2011/09/12(月) 23:46:36.72 ID:6Wdfruha
誘い受けは確かにBL界隈が発祥元だけど今では普通の所でも使われてるよアホかw
582名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 00:13:44.94 ID:ZcXAve2C
過去に誘い受乙って言われた者が通りますよ。
その一件以降、作品投下は注意点の後投下し、後書きなしと通してる。
もちろん、このスレではニーズに応えられずROM専になったが
583名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 00:17:57.98 ID:49g2HONV
結局、>>572みたいなキチガイがいるとスレが過疎化するんだよね。
自分が気に入らなければ因縁をつけて排除しようとする。
584名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 00:21:07.08 ID:ChsQJvnE
気に入る気に入らないじゃなく実際スレ違いだろ…
精神が女性化するニューハーフの話が増えて欲しいのか?

いや作品として面白かったのは認めるけどさ。<ある過去回想
585名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 00:26:12.20 ID:g1MibKYM
需要がない、投下するなと言われたらそりゃここには投下しないだろう。別の所に投下するんじゃないか?
>>575はここの住人に配慮しただけじゃねぇの?
586名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 01:11:04.08 ID:eC7eOZRC
んー、ここの住人がちょっと突っかかりすぎだとは確かに思うが、あまり好かれる行為じゃないのは確かだよ


ただ構ってほしいから○○需要ありますか?等と聞く輩もいるってことでな
需要あるから書くんじゃなくて、自分が書きたいから書くものだと思うんだがね……
587名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 01:16:12.37 ID:pqYN51B+
ちょっと構ってちゃん多すぎじゃないですかね
588名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 01:31:17.45 ID:xV2/nJwY
例のやつほど長々と続かなきゃいい。
とりあえず書いてくれればそれで良い。
589名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 03:43:54.68 ID:hwP+HS4D
>>588
これだな
590名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 06:20:14.42 ID:JwKyrNYR
文章旨ければなんでもいい
591名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 06:33:44.51 ID:wAbdo+J0
とりあえず…現在スレ容量480KB
作品投下したい人は次スレ立ってからにした方が良いと思うぞ
592名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 11:40:20.12 ID:X6cYgr6z
俺は、最初に「注意」っていうか、ネタバレがあるほうが嫌だけどな。
それで読む気3割減
593名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 13:52:32.14 ID:ChsQJvnE
>>588-590
ここはエロパロ板の強制女性化スレだから忘れないでね。

面白くて質の高い文章読みたいだけなら本屋行こうぜ
文藝春秋とかオール読物オススメ
594名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 14:14:05.39 ID:vn65Dx1N
>>590
文章旨ければなんでもいい ×
文章上手くてエロければなんでもいい○
文章上手くて凄くエロければなんでもいい◎
595名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 18:44:33.29 ID:CLLhGxMj
まぁ正直、受け止め方は多種多様なんだろうけど。
注意書きは俺的には欲しかったな…

次スレは次に投下する方が建てられれば建ててもらうってことでいいんじゃないか?
596名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 19:08:51.26 ID:jVOzewAL
※SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
※作者、読者ともマナーを守って進行していきましょう。

今スレできてないやつ大杉
次スレは平和だといいな
597名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 19:39:17.42 ID:rKh7LEqd
久々に来たから聞きたいんだけど、盗作騒動って結局どうなったの?
逃亡で終わり?
598名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 19:47:10.67 ID:ChsQJvnE
>>596
それ例の作品がらみで荒れてた間の暫定ルールだぞ。
次スレでは削除すべきモノ。
つかマンセーとgj以外書き込むなって普通に考えたらありえませんから。
599名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 21:08:04.62 ID:vn65Dx1N
例の作品は悪しき習慣をここに残していったよな・・・
今思えばマンセーGjだけってルール作ったのも自演の可能性あるな
600名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 22:16:19.16 ID:0k5cNn/k
>>594
文章上手くてエロければなんでもいい○
エアリィじゃなければなんでもいい◎
601名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 23:17:28.06 ID:kUETdCMq
例の作品って結局どうなったんだ
最後まで追う前に飽きてしまった
602名無しさん@ピンキー:2011/09/13(火) 23:28:37.56 ID:xSnqhZew
このスレに生息する真性キチガイの3パターン。

1、俺様の嫌いな職人の作品を褒める書き込みは、全部そいつの自演
2、俺様の好まない流れを作り出す論議は、全部特定個人の自演
3、俺様の萌えない作品傾向はスレのルール違反で、それに噛み付く奴は職人の自演

何でもかんでも自演に見える奴は、自分の精神がどこか病んでるのを認識したほうが良いね。
あと、誰かの作品を褒めたり称えたりするのも全部自演とか馴れ合いに見えるのも病んでる傾向強いんじゃないかな。
603名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:46:19.34 ID:GavftBbO
えっ
604名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:48:37.02 ID:e0TJDdMX
605名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 00:57:25.22 ID:GsIPo1FW
>>602
GJ!
606名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 01:01:18.13 ID:FaB2Xvyr
せやな
607名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 07:52:26.48 ID:3ow4oN+7
ってか議論スレはまだ生きてるのか?検索かけたらヒットしないんだが
608名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 08:30:52.76 ID:p+GeSQx9
某週刊少年漫画の来週のネタバレを見たら
どうも小さい女の子がとある男性の生まれ変わりだったらしく
しかもそれが強制的に生まれ変わらせられてる
609名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 09:01:03.29 ID:MAOXYkqm
>>607
大分前に無くなったよ。
確か議論スレは新しく立てるか検討中のまま動きはないと思う。
610名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 09:49:43.11 ID:C+rO2SBv
ていうか議論スレ行けとか言う奴は他人事だと思ってんじゃね?
そっちで議論して合意に達した場合、経過抜きで本スレに結果だけ押しつけられるんだぜ。
「そんなの聞いてねえよ!」とか言っても後の祭りだろと。
611名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 11:49:03.32 ID:wA2OjVT1
まぁ、なんだ。つまるところ、どんな話もドンと来い!って事だよ。
スルーされたら需要が無かったと思って諦めれ>書き手諸兄ら。
お前の萎えは誰かの萌えだ。文句つけずにスルーせい>読み手諸兄ら。
スレが賑わってるのが一番うれしい。平和が一番!
612名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 14:06:08.38 ID:C+rO2SBv
いやだから、その姿勢でスレ違い作品を許容して大多数がスルーで対処を続けた結果、
これちょっとどないやねんってとこまで不満がたまって結局荒れに荒れたんだぞ。
忘れるの早すぎだろ…

ある程度の議論や望まないカキコや少々の叩きはむしろ2chとして健全な証拠。
そこまで含めて「にぎわい」で「平和」というならその通りだと思うけど。
613名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 15:29:38.25 ID:/W0gFLS+
>>608
あれはちょっとビックリしたな
そしてかわいかったw
614名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:23:30.35 ID:3ow4oN+7
>>609
そうか、わざわざありがとう。


駄作を放置してるが一応書き手の立場からいうと、このスレの明らかにスレチや禁止事項は決めておくべきかと。
某魔法少女はかなりもめたし。
台本形式とかエロ無し…とか。

とりあえずなんか偉そうにゴメン。
このスレもあと少しだから議論に使ってもいいかなと思ったので。
何かあればバカがなんか言ってるって感じでスルーしてください
615名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:34:27.38 ID:JfWr+Vmp
てかTS関係の掲示板って必ず1回はデカいトラブル起きるよな。この板でもそうだし。
一番マシなのが過疎ぎみな男体化スレってのがなんとも。
616名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 19:56:59.61 ID:9dZQ7q4A
TSで一くくりにしても、求めてるものがそれぞれ違うんだもん
女の子になって女の子といちゃいちゃしたい奴
女の子にされて女の子にいじめられたい奴
女の子になって男の子といちゃいちゃしたい奴
女の子になって男の子に犯されたい奴
女の子になった男の子と甘酸っぱい生活を送りたい奴
女の子になった男の子を犯したい奴
女の子になって男の子とも女の子とも絡まず可愛い自分眺めてたい奴
単に自分にチンコが付いてるのが嫌になった奴
自分の好きに出来る女の子の体が欲しい奴
色々いるのに、面倒くさがって『みんなTSが好きなんだから仲良くしようよ』ってまとめようとするから無理が出るのよ
嫌いな話が書き込まれても許す心と、自分が好きな話を嫌いな奴がいても許す心、
そして自分の話を嫌いな人がいるかもしれないっていう謙虚さと、他の人が好きな話を書く作者への敬意が必要だと思うよ
……って書くと、そういう事を言うからっていう人がいるかも知れないから補足しとくけど
話の内容どうこう以前に、「夜に投下します」→キャンセルみたいなのは、それやっちゃうと他の作者は投下できなくなる独りよがりな行為だし、
そういう人はやっぱり謙虚さも他人への敬意も足りないから揉め事の原因になるんだと思うよ
617名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:02:58.17 ID:JfWr+Vmp
「いいのか?俺はTSなら何でも食っちまう(ry」な人は少数派なんだろうなぁ。
618名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:13:30.01 ID:TbuE7j3G
エアリィはエロなしだからNG
ある過去はTSなしだからNG
本来は何ももめる要素なんてないけど、
荒らしが居ついちゃってるから、
当然の事言うだけでも便乗で荒らされるんだよね
困ったもんだ
619名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:35:11.48 ID:4t8ihq2z
もうエアリィの話は止めようぜ。
作者もここにはエアリィ投下しないって言ってるんだし。
620名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 20:55:06.77 ID:+anqUnNr
>>618
おっぱいプリンも、何処からどう見ても強制ではなかったな・・・
ルールを遵守するには、ああ言う作品も厳密に排除する空気作りが必要だ

・・・なんて言い出す奴が居たらどうするんだよ?w
某魔法少女はエロ回あったけど、おっぱいプリンは明らかにローカルルール違反だったぞ
621名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:02:19.31 ID:C+rO2SBv
>>616-617
君ら今すぐここのスレタイを十回読み直してこい。
ここはTSでひとくくりにされるほど守備範囲が場所じゃないんだっつの。

>>614
次スレテンプレ候補。このくらいで問題ないと思うけどね。
-----
男のキャラクターが科学や魔法やその他の現実に不可能な方法で意思に反して女性化され、
そこから発生する様々なエロスを表現したSSを楽しむスレッドです。
SSへのコメントや、その他TS系サイトの情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!

【前スレ】
強制女性化小説ない?Part43
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1312603435/

【注意】
◇次スレ立ては>980、若しくはスレッド容量480KBを目安に。
◇容量が危ない時は、作者様は極力次スレに投稿するようご協力をお願いします。
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
◇自分の好みを他者に押しつける行為は厳に慎みましょう。
◇議論や指摘など、善意によるまっとうな話題でもスレが荒れる可能性はあります。
 そうした危険がありそうな話題は充分な配慮と誠意をもって、なるべく控えめに。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。 荒らし煽りはスルーが原則。
◇荒らしに議論を仕掛けることはスレの荒廃を招くだけです。 絶対やめましょう。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレを示すこと。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
622名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:05:05.84 ID:C+rO2SBv
>>620
おっぱいプリン好きとして言わせてもらうがもっかい読み直してこい。

最初の事件では事故レベルで強制女性化しかけた話だし、
後半にプリンをゲットする時も「強烈な射精」を求めていただけだ。
さんざん焦らされてイキたいために女性化というリスクを負って屈服するのと
本質的には一緒だし、立派な強制女性化だと思うが?
623名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:14:39.01 ID:HZWUN72c
すみません、作品投下したいんですけど容量が50KB近くありそうなんです。
たぶん容量オーバーになってしまうと思うんですけど、どなたか次スレ立てていただけないでしょうか。

投下予定作品は、前編、中編1、中編2、後編くらいになりそうです。
今回は前編を投下しようと考えてます。

お手数ですがよろしくお願いします。
624名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:15:02.84 ID:+anqUnNr
>>622
『強制』と言う言葉は無理強いのニュアンスを含むぞ?
何らかの代償を含むことを許容しつつも、自らの意思で目的を持って行動した事は、
一般的には『強制』とは言わん。

それとも従軍慰安婦に対するように『広義の強制性(笑)』なんてのを主張すんのかね?
625名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:17:25.22 ID:5/qF/SOE
結局のところ、読者様って呼ばれる困ったチャンをどう排除するか?って部分じゃないかね。問題の核心は。
エロ無しがどうのこうのじゃなくて、エロ無しは出て行けよ!俺様は気にいらねーんだよ!ってアホの扱い方だろ。

もうちょっと大人の論議しようや。建前でもここは21歳以上の板なんだから。
年端の行かないガキが我が儘言って泣き喚いてるのと大して変わらんよ。現状は。
626名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:19:56.86 ID:C+rO2SBv
>>624
だと思うなら君はおっぱいプリン的な作品が投下されるたびに反対すればいいんじゃね?
それが多数派になるなら以後は投下を控えて欲しい空気になるだろう。

俺は事故的な要素で意に反して女性化するのも「強制【的】」と感じるので
笑顔でgj言い続けるけどな。
627名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:26:45.81 ID:+anqUnNr
>>626
ん?俺おっぱいプリン大好きだぜ?
ローカルルール違反だとは思うが、好きな作風だから何も言わんかっただけの事だ

ただエロ無し(実はあったが)のエアリィを偉そうにローカルルール違反と指摘する奴は、
同じ強制無しのおっぱいプリンをローカルルール違反と叩くんだよな?と言う確認をしたかっただけ

yesなら俺は文句は言わん
Noなら、そんな奴は以降一切ローカルルールなんて言葉は使うな。
正直に『俺が嫌いな作風だからやめろ』と言えばヨロシ
628名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:27:29.73 ID:7DjZVQ6I
もう何年も前に18歳未満禁止になってるのに、まだ21歳以上なんていってる情弱いるんだねw
たまには板のLRぐらい確かめたら?
629名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:27:42.09 ID:gl5DXAhi
>男のキャラクターが科学や魔法やその他の現実に不可能な方法で意思に反して女性化され、
>そこから発生する様々なエロスを表現したSSを楽しむスレッドです。

>>572を採用したっぽいが
ここまで細かく指定する必要はない気がする
絶対エロじゃないとダメ、現実にない方法じゃないとダメって風に見えるし
最初の文は>>1のままでいいんじゃないかな
エロ無しでも女性化の萌えがあれば俺得

後は「スレ違いなSSは、他に該当しそうなスレにやんわり誘導推奨」
みたいな一文があったらいいと思う
そしたら書き手は誘導先でSSを完結させられるし、読みたい人も読める
スレ違いかどうかの判断をどうするか、が困りどころだけど……
630名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:30:00.41 ID:VQRMTp9G
強制要素
エロ
これがあればいいよもう
631名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:33:03.99 ID:FaB2Xvyr
>>627
そこでエアリィ持ち出すのは卑怯だろ
あれは強制市場類を見ない最悪の荒らし作者だったから例外
強制っぽくて面白く読めてエロけりゃなんでもいいんだよ
本来柔軟性を持つべきだ
632名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:36:07.58 ID:C+rO2SBv
>>627
君の意見は重箱の隅つついて揚げ足取ってるだけじゃないか。極論だぞそれ。
確認をしたかっただけ、なんて言ってるが、俺の目には君こそ
「ローカルルールうんぬん言ってる奴が気に入らない」だけじゃないかと感じるよ。

作品は論理的な枠にはめきれるものではないし、受け手の感性によっても評価は変わる。
だから厳密なルールは必要ないとも言えるが、逆に感覚だけに任せてしまうのもだめだろう。
「好きな作風だから許容した」は「嫌いな作風だから否定した」と同じだと気付いてないのか?

時々バランス感覚云々言ってる人がいるが、俺もその通りだと思うよ。
要はそれだけの話で、ルールぎちぎちも放任主義も、同じくらい害があると感じる。
633名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:37:20.30 ID:TbuE7j3G
>>631
そんな俺ルール持ち出されてもねぇ
そんな理屈が許されるなら、
「俺が気にいらん作者は荒らし」と言いたいだけだろと思われても仕方がない
と言うか荒らしその物だよあんた
634名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:38:22.14 ID:FaB2Xvyr
なんだただの荒らしか
とっととうせな>>633
635名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:39:25.42 ID:5/qF/SOE
今現状このスレに一番必要なルール

・揚げ足取り禁止
・喧嘩腰禁止
・相手を不快にさせる為の書き方禁止
・板の上のキャットファイト禁止

この辺りじゃないか。
まともな大人ならやらないと思うが、どうもそうじゃ無いのが多すぎる。
636名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:44:12.80 ID:FaB2Xvyr
>>629
エロなしでもの部分は大反対だ
それを逆手にとって荒らしがいついてた訳だし
強制要素と一定以上の濃いエロは譲るべきじゃない
637名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:45:55.00 ID:Y4bzAM0c
しかし何時の間に>>572な空気になってたんだ。
昔は氷室洸の童貞手術室とかもこのスレで薦められてたけど、
今だとスレ違いになるのか。
638名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:46:38.68 ID:7DjZVQ6I
>>635
これも付け加えておきなよ

・自分の間違いを素直に認められない大人の書き込み禁止
639名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:46:47.24 ID:C+rO2SBv
>>629
俺もエロパロな時点で萌えなりエロなり必須だと思うから必要ないとは思うんだけど、
エロあり明記してくれよって意見が前からちらほらあったしね…
他の人の意見も聞いてみたいけど。

ただ、注意のところに
◇スレ違いなSSは、他に該当しそうなスレにやんわり誘導推奨。
てのを追加するのは大賛成。
640名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:49:30.58 ID:+anqUnNr
>>632
仮におっぱいプリンが俺の嫌いな芸風でも
俺はそれを叩いて排除しようとはしなかっただろさ。
「ローカルルールうんぬんry」はご名答、
自分の嫌いな作品を、重箱の隅をつついて追い出す奴は気に食わんw
641名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:52:29.31 ID:C+rO2SBv
>>636-637
じゃあこんなかんじ?

----
男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で意思に反して女性化され、
そこから発生する様々なエロスを表現したSSを楽しむスレッドです。
SSへのコメントや、その他TS系サイトの情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!

【前スレ】
強制女性化小説ない?Part43
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1312603435/

【注意】
◇次スレ立ては>980、若しくはスレッド容量480KBを目安に。
◇容量が危ない時は、作者様は極力次スレに投稿するようご協力をお願いします。
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
◇自分の好みを他者に押しつける行為は厳に慎みましょう。
◇スレ違いなSSは、他に該当しそうなスレにやんわり誘導推奨。
◇議論や指摘など、善意によるまっとうな話題でもスレが荒れる可能性はあります。
 そうした危険がありそうな話題は充分な配慮と誠意をもって、なるべく控えめに。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。 荒らし煽りはスルーが原則。
◇荒らしに議論を仕掛けることはスレの荒廃を招くだけです。 絶対やめましょう。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレを示すこと。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
642名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 21:52:47.70 ID:5/qF/SOE
>>638
そういう時はね

・自己批判と分別の無い大人の書込み禁止

って書くんだよ、坊や。
日本語って奥が深いだろ。
文章は短くまとめるもんだ。
643名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:00:56.85 ID:TbuE7j3G
ローカルルールの整備自体は必要だと思うが、
変なのが居ついてる以上、
どうやっても悪用されて荒れるのは避けられないでしょ
荒らしスルーの徹底しかないんだろうけどなぁ…
644名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:02:10.18 ID:FaB2Xvyr
>>641
悪くない
申し分程度のエロしか入れない微エロ対策はどうにかしたいところだが
645名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:05:26.98 ID:5/qF/SOE
エロ成分が濃いか薄いかってのは個人差だから、
明確な線引きと言うか足切りラインの設定はどうかと思う。
むしろ、成分薄めの作品が投下されたら

『GJ! もっとエロが濃いと自分好みです!』

と、住人が書いてエロを濃くしていく方向が吉かと。
間違っても

『エロが薄いんだよ馬鹿荒らし!出てけ!』

とは、書かないようにしないとね。
646名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:07:47.68 ID:C+rO2SBv
レベルたりん言われた……誰かヨロです。

>>644
微エロは個人的に許容してあげたいと思う……いやエロ濃い方が好きだけどさ。
647名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:11:25.46 ID:cxnydDOr
おっぱいプリンは、セクロスもオナニーも無かったから微エロだよね(´・ω・`)?
648名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:13:19.10 ID:5/qF/SOE
>>646
今、自分も立てようとしたがホスト規制だった
次の勇者頼む
649名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:14:12.45 ID:+Qf0Ln/0
言われるとおっぱいプリンは幾分スレチだったな
エロも微妙だったし、、、ここが十八禁という意味を軽く見るから嵐が沸くんだ
650名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:14:19.23 ID:gl5DXAhi
微エロは「あんまエロくない」「エロ薄め」って
たいてい注意書きに書かれてることが多いし
個人で読むか読まないか決める程度でいいかと思う
651名無しさん@ピンキー:2011/09/14(水) 22:16:00.68 ID:FaB2Xvyr
スレ無理だったわるい・・・
652名無しさん@ピンキー
わーい、立ったよ(・∀・)


強制女性化小説ない?Part44
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1316006111/