キモ姉&キモウトの小説を書こう!part37

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1 忍法帖【Lv=2,xxxPT】
ここは、キモ姉&キモウトの小説を書いて投稿するためのスレッドです。

○キモ姉&キモウトの小説やネタやプロットは大歓迎です。
愛しいお兄ちゃん又は弟くんに欲情してしまったキモ姉又はキモウトによる
尋常ではない独占欲から・・ライバルの泥棒猫を抹殺するまでの

お兄ちゃん、どいてそいつ殺せない!! とハードなネタまで・・。

主にキモ姉&キモウトの常識外の行動を扱うSSスレです。

■関連サイト

キモ姉&キモウトの小説を書こう第二保管庫@ ウィキ
http://www7.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1.html

キモ姉&キモウト小説まとめサイト
http://matomeya.web.fc2.com/

■前スレ
キモ姉&キモウトの小説を書こう!part36
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1301894528/

■お約束
 ・sage進行でお願いします。
 ・荒らしはスルーしましょう。
  削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
  削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。

■投稿のお約束
 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
 ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。

SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・スレは作品を評価する場ではありません
2名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:17:24.10 ID:zyiMaHhK
3名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 17:08:37.72 ID:WuWjmkLq
いちおつ
4名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 17:14:42.19 ID:Lo8G64bx
スレ立て乙
5名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 23:30:06.52 ID:6HgzD4QT
お兄ちゃん乙
6 ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:33:32.01 ID:b80ELSDd
>>1乙です。
早速投下させてもらいますね。
7 ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:34:11.60 ID:b80ELSDd

「楽しかったね!」
「うん、でももうジェットコースターは嫌だな。薫ちゃん連続でジェットコースター乗るから…」
「えぇ〜?楽しかったじゃん。また二人で遊園地行こうよ」
「そうだね。俺もいい息抜きになったよ、本当に誘ってくれてありがとう」
「ふふ、どういたしまして」
夕方まで遊園地で遊んだ俺達は、数時間かけて地元の駅へとやっと戻ってきていた。
そのままお互い帰っても良かったのだが、なんとなく遊園地の出来事を語りたくてベンチに座り二人で話し込んでいた。
昔からなんとなく薫ちゃんとは話が合ったのだ。
だから数時間話すことも苦では無い。まぁ、薫ちゃんはどう思ってるか分からないが俺は薫ちゃんとの会話を楽しんでいる。

「ってもうこんな時間だ」
ふと時計に目を向けると時計の短針は9を指していた。
楽しい時というのは本当に早く流れていく。

「時間忘れてたね、それじゃそろそっ…ん?メールだ」
お互い立ち上がりホームを後にしようとした時、薫ちゃんの携帯がホームに鳴り響いた。

「……」
「どうしたの?もしかしてお母さん?」
携帯を開きポチポチとなにら操作していると、突然険しい表情を浮かべ画面を凝視しだした。
8狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:34:52.65 ID:b80ELSDd
流石に覗き込む訳にはいかず、薫ちゃんが立ち止まった横で俺も同じように立ち止まった。

「う、ううん!なんでもないよ!ごめんごめん…それじゃ行こっか?」
慌てたように携帯の画面が俺に見えないように隠すと、そのまま鞄の中へと滑り込ませてしまった。
別に見てないのだが、誤解を与えてしまったのだろうか…。
気まずい雰囲気のまま駅から外にでると、近くにある本屋が視界に入った。

「あっ、そう言えば本屋に寄らなきゃいけなかったんだ」
うっかり忘れる所だった。
なんて名前だったか…携帯を取り出し零菜からの受信メールを確認する。

「薫ちゃん○○って本しってる?」
「ぇ……なんで優くんが○○なんて知ってるの?」
また薫ちゃんの表情が険しくなった。
先ほどから薫ちゃんの様子がおかしい…。

「えっと…妹から買ってきてって頼まれてるんだよ。俺じゃ分からないから…薫ちゃんなら分かるかなって…」
「あ、あぁそういう事ね!もぉ〜、ビックリしたぁ!分かった、私も毎月買うから一緒に買いに行こうよ」
安心したように胸を撫で下ろすと、また表情が穏やかに戻った。
手を捕まれると本屋の中へとそのまま連れていかれる。
9狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:37:12.75 ID:b80ELSDd
疑問に思いながらも、一緒に本を探していると、一際目立つ一角に大きな看板を立てたコーナーが設けられているのが見えてきた。
薫ちゃんは他のコーナーには目もくれずその看板のある場所へと足を進めると、そのコーナーにある本を掴み俺に一冊差し出した。

何故かこのコーナーだけ立ち読みできないように本一冊一冊にビニールで包装されている。

「この本がそうだよ?」
差し出された雑誌に目を向ける。

「…零菜?」
零菜の顔がアップになって写っている。

「そうだよ?この雑誌は零菜さんが所属する事務所のモデルさん達が載ってる雑誌なの」薫ちゃんの言葉に頷きながら一文字一文字目を通していく。
よく分からないが、流行りのオシャレ関係の話が書いてあるようだ。


「あった、あった!良かった、まだ残ってる!」
「良かったじゃん!でも1ヶ月は長いよねぇ…月一じゃなくて週一に発売してくれないかなぁ…」
「はは、週一はお小遣い厳しいって。てゆうか早く買って読もうよ」
俺が雑誌を見ている最中でも、数人の女子高生が本を手に取りレジへと持っていった所を見ると、人気はあるようだ。

「…」
しかし…本当に零菜は雲の上の存在なんだと思い知らされる…。
10狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:37:40.80 ID:b80ELSDd
と言うか本当にこの女は俺の妹なのだろうか?
当たり前の様に一般人に知られ、雑誌の表紙を飾るトップモデル。
一緒に産まれてきたのに住む世界が違う…まぁ“戦った”人間と“逃げた”人間の違いなのだろう。
ため息を吐き捨てレジへと向かう。





「え〜!?これって本当!!?」

「……なんだ?」
立ち読みしている女性の後ろを通りすぎようとした時、突然その女性が悲鳴に近い大声をあげた。
反射的にその女性に目を向ける。
携帯を耳にあてながら何やら騒いでいるが…若いがあきらかに成人した女性。スーツを着ている所を見ると、会社帰りなのだろうか?
店内で大声をあげるような女性には見えないが…。

「本当、本当!多分ニュースでもやるんじゃない!?本当だって!私もビックリしたもん!まさか零菜が―――だって!」



零菜?
その名前につられて女性が持っている雑誌の表紙に目を向けた。


女性が持っている雑誌にも零菜が載っている。


「ぇ……なに…」
薫ちゃんも女性が持ってる雑誌に気がついたようで女性の横に並び雑誌を手に取ると、慌てたように雑誌のページをめくりだした。

「……どうしたの?何が書かれてるの?」
11狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:38:09.20 ID:b80ELSDd
雑誌の種類からして、あまりいい内容じゃない事は何となく察しがつく。
大声をあげていた女性は本を雑に置くと、携帯で話ながらそのまま本屋から出ていってしまった。
多分こんな客が居るから包装される本が増えるのだろう…。
何食わぬ顔でその女性が居た場所に移動すると、薫ちゃんの隣に並び薫ちゃんが凝視している雑誌を覗き込んだ。







「はぁ?!んだよこれッ!!」
零菜の事が書かれている雑誌に一通り目を通した直後、先ほどの女性に負けないほどの大声を俺は張り上げていた。

「ど、どうしたの急に?!」
隣に居た薫ちゃんもビックリしたのか、目を見開いて此方を見ている。

「ちょっと雑誌かして!」
薫ちゃんから雑誌を奪い取り、再度読んで見る。


『スクープ!トップモデル篠崎零菜の乱れた私生活!』
と大きく書かれ、その下にはその文字より大きな写真が載っていた。


「……(この写真…)」
写真は零菜とモザイクが入った男性との2ショット。
仲良さげに腕を組んでいる所を撮られたようだ。
そして腕を組んでいる相手だが……間違いなく俺だ。
顔にモザイクが入っているが服装、身長、体型…そしてこの場所だ。
12狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:38:40.11 ID:b80ELSDd
写真の中央に写ってるのは間違いなく都内にある駅前の噴水……零菜と駅前で待ち合わせをした、あの時に写真を撮られたのだ。

「はは、嘘臭いね…?(あのバカ人通り多い場所で変な行動とるからッ…だからアイツと外で会うのは嫌だったんだよ!)」
なんとか表情を保ちながら震える手で薫ちゃんに雑誌を手渡す。

「どうだろ…この雑誌信憑性高いから…それにこれは多分零菜さんだよ」
薫ちゃんも信じられないといった感じで見ている。

「ぁ…次のページも零菜さんだ」
薫ちゃんがページをめくると、また違う零菜の写真。

「はは…は…(マジかよコレ…)」
再度…今度は弱々しく薫ちゃんから雑誌を貸してもらい目を通してみる。
二枚目の写真に写っていたのは、見たことある高級車。
そしてその高級車が入ろうとしている建物……行った事は無いが間違いなくラブが付くホテルだ。
暗くて分かり辛いが助手席には零菜……そして運転席には零菜の婚約者である田島 光作が写っていた。
そりゃ婚約者なんだからいつか写真ぐらい撮られるだろうとは思っていたけど……だけど……だけど流石にこれはアウトだ。



写真の下には長々と記事も書いている。
13狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:39:08.17 ID:b80ELSDd
短くするとこんな感じだ。

『昼間に若い彼氏とデート、しかし夜には別の中年男性とラブホテルに消える…その美貌で年代問わず男を虜にすると、性欲を発散している。
トップモデルの道も自分の身体を使って上までのしあがったと言う噂も…。』

「……」
上の文はどうか分からない…けど後半の身体を使って仕事を得ていると言うのは間違いなく嘘だ。
零菜は自分の身体を売って上にのしあがる様に女では無い。
それを噂程度で偉そうに雑誌に書き込むなんて…。
雑誌を掴む手に力が入る。

「で、でも…芸能界ならこんなことあってもおかしくないよね」
隣から耳を疑う声が耳に入り込んできた。
自然と隣に居る薫ちゃんへと目を向ける。

「ほ、ほら、あんなに綺麗なら…ほっとかないし…そういう意味で…」
顔を隠し気味に雑誌を見ながら、独り言のように喋っている。

「友達になれたんだけど…ちょっと考えた方がいいかなぁ…ね?」
「ねっ…て……なにが?」
意味が分からない。
てゆうか何を言っているのだろうか?
普通友達なら真っ先に怒りを覚えるのが当たり前なんじゃないのか?

「えっ?ほら…何をしてるか…その…分からないって言うか…」
14狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:40:50.45 ID:b80ELSDd
薫ちゃんの語尾が小さくなっていく…。

「何をしてるか分からない?そりゃそうでしょ…だって薫ちゃんと零菜は他人だからね。
でも友達なんでしょ?なら友達を信用しようとは思わないの?」
雑誌を閉じ雑に下に置くと、固まる薫ちゃんを置いてそのまま出口へと歩きだした。


――俺は何をムキになっているのだろうか?
零菜の仕事上こんな噂はいくらでも出てくる…それを信用する一般人なんかも腐るほど居るはずだ。
ただ、薫ちゃんもその一人だっただけ…。
後ろを振り返り薫ちゃんに目を向ける。
まだ固まって此方を見ている。

「薫ちゃん帰ろっか?」
笑顔で薫ちゃんに話しかける。

「あ…そ、そうだね!帰ろ!」
薫ちゃんも俺の声に我を取り戻したのか、笑顔を浮かべ此方へ走りよってきた。
少し大人げなかったかもしれないが、あれでも実の妹なのでムキになってしまったのだ。
あのまま帰ってれば間違いなく関係は壊れていただろう…。

――本屋を出た後、気まずい空気を漂わせ無言のまま並んで暗闇の中を歩いた。
人通りは少なく、すれ違うのはスーツ姿のサラリーマンばかりだ。

そのサラリーマンを避けながらゆっくりと帰り道を歩いていく。
15狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:41:16.21 ID:b80ELSDd
もう30分ほどお互い無言だ…。
謝った方がいいのだろうか?
でも謝った時「何故怒ったの?」と聞かれたらなんて返答すればいいか分からないのだ。
数日すれば薫ちゃんも忘れると思うけど…。

「あのさ、優くん…」
どう話しかけるか悩んでいると、丁度一つの街灯下の灯りに足を踏み入れた時、後ろから薫ちゃんが話しかけてきた。

「はい?」
おもわず声が裏返る。
歩くのを辞めて後ろへ振り返ると、薫ちゃんは街灯の灯りに入る手前で立ち止まっていた。
ここからでは薫ちゃんの表情が見えない。

「もしかして……零菜さんの事本気で好きになった?」
「はっ?なんで?」
唐突に発せられた薫ちゃんの質問に、笑い声にも似た声が口から自然と出てしまった。
朝にも同じ質問されたが俺はそんなに零菜に気があるような行動や言動をしたのだろうか?
いや、さっきの雑誌の件は流石にイラッときたがそれ以外に今日一日目立って零菜の話をふった覚えは無い。

「でも…さっき零菜さんの話聞いて怒ったから…」
「あれは怒ったんじゃないんだよ。
ただ、なんて言うのかな…友達なら信用しようよって言いたかっただけなんだ…ごめん。」
16狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:43:21.82 ID:b80ELSDd
間違った事は言っていないはずだ。

「てゆうか朝も言ったけど俺が零菜の事を好きになる訳ないでしょ?向こうはトップモデルだよ?俺とは住む世界が違うから」
住む世界どうこうよりまず兄妹だからあり得ない…これも付け加えたら薫ちゃんも納得してくれるのだろうけど…零菜が隠したがっているのなら俺からばらす事はできない。





「なら…私と付き合ってよ」

「…ぇ」
薫ちゃんが此方へ一歩近づく。
俺と同じように灯り下に来ると、薫ちゃんの顔が綺麗に見えた。
頬を赤らめ俺の目を焼くように視線を向けている。

「付き合うって…?は…あぅっ…その」
状況把握する時間がほしい……今、俺は告白されているのか?
薫ちゃんから告白?
そりゃ薫ちゃんは俺の好みど真ん中だけど…。
告白の仕方ってものがあるんじゃないのか?
突然告白されても、どう返事すれば…でもここでOKをだせば薫ちゃんと付き合える。

なら選択肢は一つしか――。








――芸能界ならこんなことあってもおかしくないよね。

「…ッ!?」

――友達になれたんだけど…ちょっと考えた方がいいかなぁ…ね?

「……」

――何をしてるか…その…分からないって言うか…。
17狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:43:49.91 ID:b80ELSDd
なんだろう…この胸を覆う苦しい霧は…。
なんでこんなにイライラするのだろうか?

分からない…分からないけど薫ちゃんの顔を見てるのが今は辛い。

「優くん?あの…返事は…」

「…ごめん。今は誰とも付き合う気ないんだ」
口から出た言葉に空気が凍りついた。
薫ちゃんの緊張した表情から一変、悲しそうな表情を浮かべると下にうつむいてしまった。
多分薫ちゃんは成功すると思っていたのだろう…いや、間違いなく俺はよろしくお願いしますと言うはずだったのだ。
後だしで言えば、玉砕覚悟でいつかは俺から薫ちゃんに告白していたかも知れない。
だけど…よく分からないが、今は笑って薫ちゃんを受け止める余裕は無いと断言できた。

「私のどこがダメなの…?」
震える小さな声…地面にポタポタと薫ちゃんの涙が落ちていく…それを見て、胸がきつく締め付けられた。

「ダメとかじゃないんだ…ただ今は誰かと付き合うつもりは無いんだよ。薫ちゃんの事は好きだけど…」
これは卑怯かと思ったがなるべく薫ちゃんを傷つけない言葉選びをした結果、最後に余計な言葉がついてしまった。

「それじゃ…本当に好きな人はいないの?」
涙を拭い此方へ目を向ける。
18狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:44:38.46 ID:b80ELSDd
その目は先ほどの悲しそうな目ではなく、少し笑っているような目だった。

「あ、あぁ…いないよ本当に。誰かと付き合う予定もない」
これは本当の事だ。
由奈のせいとまでは言わないが、基本由奈が原因で異性と友達になる機会が少ない。
薫ちゃんと今まで友達関係が続いているのも奇跡に近いかも知れない。
このまま独身ってのも嫌だが、由奈が結婚してからでも俺は問題無いと思っている。
まぁ、由奈に結婚する気があるのか怪しいところだが…。

「今日からまた友達として接してくれる?」
「まぁ…俺でよければ」
「うん…分かった……それじゃ私帰るね?また電話するから」
笑顔で手を振り走り去っていく薫ちゃんを見送る。
薫ちゃんが見えなくなるまで手を振り続け、見えなくなった瞬間ため息を吐き捨て近くのガードレールへと腰を落とした。
薫ちゃんの笑ってる所を見ると、関係は悪化せずにすんだようだ…。
だけど…俺はなんであの時薫ちゃんの返事を断ってしまったのだろうか?
俺は他人の異性で一番薫ちゃんに好意をよせていると自覚している。
今からでも俺から電話して告白すれば…。

「……やめた。そんな自分勝手な行動とれる訳ないな…」
19狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:45:37.40 ID:b80ELSDd
ガードレールから腰をあげ、道を歩き出す。
そう言えば今頃零菜はどうなっているのだろうか?
多分大事になっているはずだ。
携帯を取り出し操作する。
画面には零菜の名前と番号、アドレスが表示されている。

「…メールでいいか」
電話しようと思ったがなんて話せばいいのか分からない。
ポチポチとボタンを押して当たり障りのないメールを送ると、携帯を閉じポケットに放り込んだ。

「あっ、そう言えば零菜に頼まれた雑誌買うの忘れてたな…まぁ、いいか」
今から本屋に戻るのも面倒臭い。
明日買って空ちゃんに渡してあげればいいだろう。
いろいろな悩みが渦巻く頭を片手で抱えながら、街灯が少ない夜道の中一人寂しく家へと向かった。


※※※※※※※※



「行ってきましたよ」
「ありがとう。どうだった?」
「二人ともすぐに食いついてきました…人前で大声をあげるのは少々恥ずかしかったですけど」
スーツ姿の女性を助手席に乗せると、前もって空に買いにいかせていたコーヒーを女性に手渡した。

「ありがとうございます。でも大丈夫なんですか?モデルのお仕事は…それにこの事は宗次様の耳にも入っているはずです。田島様との縁談も最悪破談になるかと…」
20狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:46:02.78 ID:b80ELSDd
手渡されたコーヒーを飲まず両手で握りしめると、心配そうに問い掛けてきた。

この女性…留美子と言うのだが、私の専用メイドとして身の回りの世話をさせている。
元々は父の下についていた人間だが、私が此方へ出てくる時に父が私に付けたのだ。
正直私には必要なかったのだが、知らぬ顔ではなかったので適当に仕事を与えている。
ちなみに留美子の話に出てきた“宗次”と言う男…本名篠崎 宗次…篠崎古家当主であり、私の実の父になる。

「モデルの仕事はまぁなんとかするわよ。
光作さんには申し訳ないけど、婚約は此方から破棄となるわね。」
あの父が私と田島が婚約中に身体の関係を持ったと聞いたら間違いなく激怒するに違いない。
その証拠に私の携帯は数時間前からずっと実家からの電話で震えている。
事務所も今頃は私を探す事に必死になっているだろう…。

「留美子、貴女はこの子を連れて先に帰ってなさい」
本屋から出てくる二人を確認するとサングラスを留美子に渡しシートベルトを外した。
後ろに目を向けると、後部座席には待ちくたびれた空が気持ち良さそうに寝息を立てていた。

「えっ?零菜様はどちらへ?」
21狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:46:30.95 ID:b80ELSDd
運転席から降りると、留美子の言葉に返事を返す事なく暗闇の中へと歩きだした。

――数十メートル先に二人が歩いている。隣を歩く訳でもなく、二人とも妙な距離を置いている。
あの雑誌を見たのだろう…そして私の予想通り、あの子は私を貶す言葉を勇哉の前で口にしたに違いない。

「ふふ…本当に人間ほど扱いやすい“モノ”はないわね」
小さな石を泉に投げ入れれば波紋となって泉の端まで広がるように、人の心も中心を突けば音を立ててはね上がる。



『優哉くんってかっこいいね?私好きになっちゃったかも…会った時テーブルの下で手が触れちゃった…事故かも知れないけどね』
ただ、これだけ……この一通のメールで人間の心は酷く揺れ動く。
そして優哉が私の雑誌を買いに行けば、優哉が私に気があるんじゃないかと恋する女なら誤解する。
本当に扱いやすい。

――数十分二人の後ろを歩いていると、街灯の下辺りで突然立ち止まってしまった。
バレないよう曲がり角に隠れる。
途切れ途切れだが、会話は聞こえてきた。

どうやら薫ちゃんから告白しているようだ…。

「……ふふ…可哀想ね」
案の定薫ちゃんは優哉にフラれた。
22狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:46:53.62 ID:b80ELSDd
まぁ、分かっていたことなのだが私の思い通りになるか気になってここまで様子を見に来たのだ…。
もうこれ以上見なくてもいい。
私の目的はあくまで暇潰し。
これ以上見ても私の暇潰しにはならないはず。
踵を返しその場から離れる。

「……そう言えばもう一つやる事あるんだったわ」
携帯を取り出しある場所へと電話する。
驚く事にワンコールで出てくれた。
多分優哉と思ったのだろう…。

「もしもし?零菜だけど」
お兄ちゃんと連呼していた声が私の声を聞いた瞬間無言に変わった…それを返事と受け取った私は言葉を続けた。

「ちょっと優哉に用事があったんだけど…たしか今日は女の子と遊園地に遊びに行ってるのよね?もう帰ってきたかしら?」
私の言葉を最後まで聞かず電話が切れてしまった。
これで優哉が家に帰れば間違いなく由奈が怒り姿で出迎えるはず。

「ふふ…本当に楽しいわね」
頭の中でゲームをするようにすらすらとシナリオが進んでいく。

――悲しみのどん底に苦しむ妹

――自分勝手に兄の恋愛に嫉妬する妹。
23狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:48:17.77 ID:b80ELSDd
「この先…貴方にはどっちがまともな“妹”に写るのかしらね?」
優哉から送られてきたメールに目を通し一人小さく呟いた。




『雑誌の記事見たか?多分もう見たと思うけど、あんな戯言気にするなよ。手伝える事があるならまた電話してくれ』

携帯に写る文字を指でなぞり微笑む。
モデルの零菜だと分かっていても今の私を見て声をかけてくる人はまずいないだろう。





何故なら今の私は人間の様に、醜く綺麗な笑顔を浮かべているはずだから――。
24 ◆ou.3Y1vhqc :2011/05/31(火) 23:50:40.95 ID:b80ELSDd
ありがとうございました、狂もうと投下終了です。

前スレ>>601
今まで嫌いだった弟を意識する瞬間が最高。
ある日風邪をひいた姉が夜な夜な氷枕を取り替えにきてくれる弟を見てしまったみたいな。

姉「あのさぁ…」

弟「なに?」

姉「あんた、昨日なにしてた?」

弟「別に…飯食って寝てた」

姉「あっそ…」

弟「…熱は?」

姉「もう平熱…」

弟「…んじゃ俺行くわ…幼馴染み待ってるし」

姉「勝手にいけば?…(幼馴染み…?アイツか……ッチ…)」

みたいな感じの姉をプリーズ!!!
25 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/01(水) 00:03:21.00 ID:Jz/oUNRd
あ、ごめんなさい…前スレ>>601読み間違いしてた。
忘れてください
26名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 00:21:06.91 ID:IekHCjQ3
>>24
乙、零菜相変わらずゲスいな
27名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 00:26:02.58 ID:lzfqPD7o
乙、だがそこがいい
28名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 02:09:16.23 ID:4WVcfRjB
零奈がデレるか期待してる。
29名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 04:43:33.48 ID:YHWeD2z2
個人的には分かりやすい由奈の方が好きだが零奈がデレたら萌える。
30名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 16:43:07.56 ID:jQYMcpGk
>>24
GJ!
真綿で首を絞める様な陰湿さがたまらん
31名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 00:29:58.54 ID:pJMRWKzQ
>>24
乙です!
このあとの由奈がすごいことになりそうだなw
32名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 02:08:45.77 ID:pAMViaFu
保管庫の方、更新しておきました。
33名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 06:37:21.42 ID:tSpDVYyQ
>>32
感謝感激雨霰ですわ、乙。
34名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 20:32:23.03 ID:p6GSvm58
Rescue me の続きめっちゃ気になってんの俺だけ?
35名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 20:51:42.46 ID:I8rF0t27
拙者は全部の作品の続きが気になってるでござる
36名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 20:55:04.69 ID:tSpDVYyQ
>>34
それいつ頃の作品?
けっこう前?
37名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 21:35:58.72 ID:p6GSvm58
>>36
前スレの後半かな 大学に合格してから姉がおかしくなってくやつ
38名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 00:57:04.98 ID:utbJoFUb
賑わってたスレが丸々一日書き込みない日が出てくるとなんか危機感を感じる
39名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 01:08:34.25 ID:n2uKOcRb
忍法帖なんとかしないと、エロパロ板自体終わると思います
40名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 01:11:13.12 ID:5PsNtCvH
長文書き込みできないからな
今リセットされまくりだし
41名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 05:26:09.45 ID:HE2v0Iym
狂もうといいですね
零奈とお兄さんがドロ沼に行くのを見たい
42名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 06:20:34.60 ID:D9Ki0puw
忍法帖のおかげで投下減ったな
43名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 15:34:03.54 ID:pUH7x2Pf
幼い弟にお仕置きと称して性的なイタズラを仕掛け
弟がわけがわからず泣き出しても姉は許してくれない
そんなSSはまだですか
44名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 15:36:06.99 ID:A8jRoD59
へびお姉ちゃんでそんな話なかったか
45名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 23:55:08.45 ID:utbJoFUb
なんか本当に板全体で投下少なくなってんだなぁ
46 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/06/04(土) 23:59:53.79 ID:EGDHpqCg
書ける量の制限は厳しいですものね。少なくとも書き手の忍法帖レベルが育つまでは
減少は避けられないでしょう。
他スレで1〜2レスで終わる短編を試して見ましたが、結構厳しいです。
ましてこのスレは長編連載をされる方が多い。
47名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 03:19:24.93 ID:kLIKC4EC
エロ雑談しかできないなら
エロ「パロ」板である必要ないものな
サーバー負荷を減らす目的なら確実に効果はあったろうけど
ユーザーが逃げたという意味で……
48名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 04:00:33.61 ID:KUXMy2lc
避難所で歪んだ愛を育みながら待つしかないのか
49名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 11:43:25.58 ID:nJPbLUiA
避難所は専ブラだと更新されなかったり、書き込みがしずらい
なんでだろ
50名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 12:29:45.54 ID:1tf/qHrK
アップローダはアリなのかしら
51名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 19:21:42.57 ID:q7dDTg8E
>>50
ワードか何かに文章書きなぐってロダにあげて
「読みてぇ奴は落としやがれ」ってか?
手間かかるが制限抜けるにはいい手かもな
52名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 00:18:20.68 ID:1DZS2Nc+
txtがいいです
53名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 00:19:16.37 ID:3gG4dJBt
wikiに直接もあったな
54名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 00:23:33.39 ID:usIQHKxN
画像ファイルにしてポップアップできるようにするとかな
55名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 20:46:43.58 ID:Ng3wnBtI
やっぱ甘やかしてくれる人が最高だな
そんなお姉ちゃんがほしいとです
56名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 20:56:50.33 ID:UGOB3yG3
(甘くして焼く?変わったプレイねぇ…)と首をひねりながらも
砂糖の大袋と、人一人入る巨大オーブンの手配をはじめる
>>55の姉でありましたとさ。
57名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 21:13:02.90 ID:u5/Kh1cI
みゆき面白かったわ
58 ◆hA93AQ5l82 :2011/06/07(火) 22:31:45.67 ID:7ZIFzAzD
test
59 ◆hA93AQ5l82 :2011/06/07(火) 22:32:47.30 ID:7ZIFzAzD
投稿します
60Rescue me ◆hA93AQ5l82 :2011/06/07(火) 22:33:59.12 ID:7ZIFzAzD
5話 夏炉冬扇

運に限りがあるならば、僕の運はそろそろ尽きているのだと思う。
まさか選考を突破するとは。尊は喜んでいるけど、僕は頭が痛かった。
とりあえず、スレにイベント参加確定と書き込み、その日はパソコンを閉じた。
さて、イベントは一週間後、二月の初端。
後期テストが終わってすぐというのは、やはり辛い。
尊は本を千部刷ろうと言っているけど、それは無謀だ。
初めてなんだから五十部ぐらいがちょうどいいのだ。
その方があくせくしなくていいし、なにより売れ残った時に持って帰るのが楽だ。
当日は座りながら緩やかに回して、元が取れればいいな、
などと考えながら、イベント当日を迎えた。
しかしその肝心の同人イベントは、僅か一時間で終了してしまった。
少なめに刷ったオフセット本が、完売してしまったからだ。
正直、五十部でも多いと思ってたのに、これほどとは。
お陰で売り切れ後にやって来たお客に、
なぜもっと刷らなかった、と怒られてしまった。
家に帰ってきてからスレを確認したら、同じ様な事が書き込まれていた。
これって、僕が悪いのだろうか。なんか納得がいかない。
「佑、次こそは千部で行くからな」
「調子に乗るな。次は二百部ぐらいでいいんだよ」
「佑のケチ」
「愚痴を言ってる暇があったら新しいのを考えろ」
「ケチ」
「うるさい」
次は三月のイベントか。これも通ったら、笑うしかないな、本当。



「佑、それはフラグだぜ」
「人の心を読むの、止めてくれないかな、尊」
61Rescue me ◆hA93AQ5l82 :2011/06/07(火) 22:34:30.06 ID:7ZIFzAzD
三月のイベントには、尊の予想通り参加する事になった。
その時の事は日記に書いてあるので、詳しく説明する必要もないけれど、
短くまとめれば、出し惜しみするな、もっと刷れ、である。
それはともかく、春休みが終わり、新学期が始まった。僕と尊は二年に進級して、
姉は教養課程から専門学部に進級し、これで姉と授業でかち合う事もなくなった。
やっと健やかな大学生活を送る事が出来そうである。
家では夏コミに向けての原稿執筆で忙しいけれど、
それも生活に張りがあると実感できる瞬間だ。
まぁ、今は久し振りの授業に身を入れよう。前期テストはすぐなのだし。
僕は先生の授業に耳を傾けた。

同人誌が完成し、あとは結果が来るのを待つだけとなった。
その間、あまりにも暇なので、フィギュアを作る事にした。
唐突に思えるかもしれないけれど、これにはそれなりの理由があった。
色々なサイトを巡回していて、アマチュアの造形師の作ったフィギュアが、
オークションでかなりの高額で落札された、という記事を見かけたのだ。
値段の高低には、作り手の技術力が反映されているのは当然の事だ。
そう考えると、頭に電流が走った。
デザイン造形の本を読んで実践をしていた僕にとって、
自分の作ったフィギュアが、どれだけの価値で売買されるのか、
今の実力を知るにはいい機会だと思ったからだ。
早速材料を買い集め、作業を始めた。
作るのは今描いている漫画のヒロイン。
戦闘服の皺や武器の汚れなどの細部から、躍動感と肉感の両立に力を入れた結果、
完成に二ヶ月も費やす事になった。
アルバイトを仮病で欠勤してまで作り込んだそれは、尊曰く、本物みたい、らしい。
その尊の言葉通り、フィギュアはなんと三十万円で落札された。
嫌な仕事をしてお金を稼ぐ事が馬鹿らしいと思える程の落札値だった。
「尊、アルバイト止めようと思うんだけど、いいかな」
「佑の好きな様にすればいいさ」
その日を境に、僕はアルバイトを止め、フィギュア作りに専念する事にした。
新たなフィギュアを作り始めてから数日、一通の色付封筒が送られてきた。
それは夏コミ当選を知らせる物だった。
サイト立ち上げから約四ヶ月、初めての夏コミ参加と相成ったという訳である。
62Rescue me ◆hA93AQ5l82 :2011/06/07(火) 22:35:03.46 ID:7ZIFzAzD
夏休み中は怒涛のイベントラッシュで、流石に疲れてしまった。
夏コミ以外のイベントにも、新刊を描いて参加したので、
僕も尊も、口も動かせなくなるほど、気力を使い果たしてしまった。
そうなるまで頑張った分、得られた物も大きかった。
尊は、このまま商業出版を目指す、などと豪語していた。
その時は窘めたけれど、正直なところ、
尊と一緒ならどこまでも行けそうだ、と思っている自分もいた。
なんか、怖い。頭の中にあったロボットを作っている自分や、
本に囲まれて論文を書いている自分の像がぼやけ、漫画やフィギュアなど、
サブカルチャー方面で活躍している自分の像が明確になってきている。
これが、変わるという事か。そんな事を思いながら、僕は目を瞑った。


夏休みが明け、後期授業が始まった。
正直、授業よりも冬コミの準備に力を入れたいけれど、大学の方も疎かに出来ない。
二年の後期授業という事もあり、内容も複雑な物になっている。
今までのような騙し騙しの勉強では限界が来てしまう。
そこで僕と尊は、毎週授業が終わり次第、図書館で二時間の自習をする事にした。
自習、と言っても、尊はあまり乗り気ではなかったけど。
「尊、プログラミングの本なんて読んでないで、ドイツ語の勉強しろよ」
「いやさ、これ結構面白いんだよ。これで簡単な奴から複雑なゲームも作れるし」
「今は勉強の方が大事だろ。明後日には小テストがあるんだから、
ちゃんとやっておかないと」
「そんな目を血走らせるほど難しい物じゃねーだろ。
佑だって、大して勉強しなくたって普通に高得点取ってたし、俺だってそうだし……」
「そうやってのんきに構えていると足を掬われるぞ」
「掬われるほど軟弱な鍛え方はしてないよ」
万事この調子である。これで本当に成績優秀学生なのだろうか。
「……そうかい、分かったよ。
じゃあこっちも遠慮なく本を読ませてもらうから。邪魔しないでくれよ」
「そうこなくっちゃ」
なんだか、馬鹿らしくなってきた。
真面目にやり続ける事自体が馬鹿らしいのかもしれない。
そんな事を考えながら、僕は本棚の間を行き来した。
本棚に目をやりながら歩いていたせいか、
目の前に人がいる事に気付けず、ぶつかってしまった。
「あぁ、すみませっ……」
息が止まってしまった。ぶつかった相手が、姉だったからだ。
淀みきった瞳が僕を見つめていた。
「ねっ……姉さん、ごめ……えっ……」
慌てて立ち去ろうとすると、手を握られ、そのまま引っ張られた。
「ちょっ……、姉さん、どこに行くの!?」
呼び掛けも空しく、連れて行かれたのは男子トイレの一番奥だった。
63Rescue me ◆hA93AQ5l82 :2011/06/07(火) 22:35:36.10 ID:7ZIFzAzD
「ねぇ、佑ちゃん。どうして帰ってきてくれないのかな?
あんなにたくさんメールや電話をしたのに。無視したの?無視したの?
佑ちゃんがそんな事をする訳がないよね?なにかあったの?ねぇ、聞いてる?
もしかして、耳がおかしくなっちゃったの?
だから無視したの?ねぇ、ねぇ、ねぇ……」
鍵を閉められた密室の中、僕は姉に迫られていた。
両肩を強い力で握られ、逃げようにも逃げられない。
見つめる姉の淀んだ瞳が怖い。怖くて、歯の根が合わない。
僕は姉を見つめる事しか出来なかった。
「あぁ〜、やっぱり駄目になっちゃったんだ。だから無視したんだね。
分かった。お姉ちゃんよ〜く分かったよ」
口を半月の様に歪めて笑う姉が、ポケットからなにかを取り出した。
「そんな耳はもういらないよね。私がここで切除してあげるよ」
暗がりでもよく分かった。それは一本のメスだった。
まずい。このままじゃ、本当に耳を切り落とされてしまう。
僕は、恐怖で回らない舌を、ひたすら動かした。
「携帯を……、替え、た、時、番号も、全……部変えた、んだ。だから……」
「そうなんだ、じゃあなんで一番に私に報告しなかったの?
変更したんだったら、真っ先に私に伝えるのが当然でしょ?」
メスの動きが止まった。でも、これからどうすればいいのだろう。
下手な事を言ったら、耳から命に標的が変更してしまいそうで、迂闊にはしゃべれない。
だからといって黙っていたら、耳を切り落とされてしまうに決まっている。
どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば。
「姉さんから、自立したかったからなんだ!」
「えっ……」
気付いたら、自分でも訳の分からない事を口走っていた。
呆然とする姉を他所に、回り始めた舌はもう止まらなかった。
「変わりたかったんだ、僕は。僕はいつも姉さんに頼り切りで、
自立も出来ない子供だった。最初はそれでもいいと思ってたけど、
大学生になって、尊と出会ってから、このままじゃいけないと思い始めたんだ。
尊のルームシェアの話に乗って姉さんから離れたのも、
携帯を新しいのにした時に、あえて教えなかったのも、全部そのためだったんだ!」
よくこんな嘘っぱちが言えるものだと自分でも内心驚いた。
本当の理由は、どす黒すぎて、口に出したら穢れてしまいそうなぐらい酷い物なのに。
ちゃりん、という音が響いた。それはメスが落ちた音だった。
「……佑ちゃん、いつの間にかそんな事が考えられるようになっていたんだ。
……ごめんね、いつまでも子供扱いしちゃって」
抱き締められていた。メスを握っていた手がそのまま僕の頭に乗せられた。
髪を梳くような手付きで撫でられながら、これで耳は守れた、と僕は一安心した、
「でもね……」
けど、その安心を砕くような声が耳を貫いた。
腐った果実のむせるような甘ったるさと、
節足動物が背中を這い回るようなおぞましさを内包した声が、僕の脳を犯した。
「大人になる方法は、なにもそれだけじゃないの。例えば……」
姉に手を掴まれ、強引に導かれた。
「私のここ、濡れてるでしょ。ここに、あなたのおちん んを入れるの。
そうしたら、あなたも立派な大人になれるのよ」
姉のそこはショーツの上からでも分かるくらい熱く、湿っていた。
「うっ……うあァああアアアァ!!!」
気が付いたら、僕は姉を突き飛ばし、トイレのドアもぶち破って逃げ出していた。
64Rescue me ◆hA93AQ5l82 :2011/06/07(火) 22:36:34.55 ID:7ZIFzAzD
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
訳が分からない意味が分からない理解できない。
図書館を飛び出し、尊の家に逃げ込んだ僕は、ひたすら手を洗っていた。
手に付いたヌルヌルは落ちたのに、その感触が全く消えない。
そのぬめりが、僕を括り付けようとする姉その物に思えてならない。
なんであのような事を姉が。僕と姉は血の繋がった実の姉弟のはずだ。
こんな事があっていいはずがない。
セックス、姉弟同士では近親相姦だ。
古来から近親相姦は、犬畜生にも劣る行為として忌み嫌われてきた物だ。
そんな事、天才である姉ならば百も承知のはずだ。
一体、姉はなにを考えているのか。天才じゃない僕に分かる訳がない。
「もう……、嫌だ……」
これ以上耐えられない我慢できない理性の限界だ。
「いっそ……んっ……」
呟きは、携帯の着信音に遮られた。尊からだった。
「佑、どこにいるんだ?なかなか帰ってこないから、図書館中を探したんだぞ」
「ごめん……。ちょっと用事があって、先に帰らせてもらったよ。
悪いけど、荷物を持ってきてくれないかな」
「それは別にいいけど……。……どうしたんだ、佑?元気がないぞ?」
「……ごめん……。……尊、しばらくの間、授業を休むって、
先生達に言っておいて欲しいんだけど、いいかな?」
「佑、本当にどうしたんだ?なにかあったのか?」
「大した事じゃないから、気にしないでよ。
……じゃあ、冬コミに出す新刊描いてるから、そっちはお願いね」
携帯を切って、僕は原稿に向かった。
こっちを見つめるヒロインの目が、姉とダブって、吐き気がした。


この後、冬コミに当選し、二千部の新刊を売り出した。
今までの様に完売はしたけど、スレの評判は最悪だった。
ストーリーはいいけど絵が酷い、生気が感じられない、
期待していたのに裏切られた、と散々に扱下ろされていた。
スランプだった。僕はそのスランプの原因も分からないまま、
二年目の新年を迎える事になった。
65 ◆hA93AQ5l82 :2011/06/07(火) 22:37:19.80 ID:7ZIFzAzD
投稿終了です。
66名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 22:51:31.56 ID:T0Tf/us0
久しぶりの投下自分めっちゃ素敵やん?
67名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 22:54:06.01 ID:KOhx4yul
乙。誘う姉貴が好きだ
68名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 05:30:58.07 ID:9VTVRMik
本当に気持ち悪い姉だな(最上級の褒め言葉)
69名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 05:31:46.86 ID:9VTVRMik
下げ忘れすまんorz
70名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 21:58:06.45 ID:T93zUN9K
何故姉が弟狂いになったのか知りたい。
71名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 21:59:14.89 ID:6yW97Khz
妹カフェはあるのに、なぜキモウトカフェがないんだ…
と思った今日この頃。
72名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 22:50:04.03 ID:FIr9p3Sd
妹カフェの時点で、十二分にキモイからじゃないか?
73名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 23:33:46.99 ID:KjSY5qkO
この時期キモ姉達は
弟の血を吸った蚊から血すってるのかな
74 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2011/06/08(水) 23:39:16.77 ID:FIr9p3Sd
そんなお姉様方にお勧めしたい商品が、こちらの超極細注射針です。

あまりにも細いため、刺しても痛くないというこの針、寝ている弟さんに
突き刺して採血しても、弟さんは蚊に刺された位にしか感じません。
さあ、もう蚊の上前をはねる必要などありません!
75名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 13:44:02.16 ID:PQ3vbOdO
弟「マジレスすると蚊でも麻酔無しで刺されたら痛いぞ」
姉「弟くん弟くん、蚊の唾液に麻酔作用があるっていうのは嘘よ」

っていうか怪人モスキートな姉が浮かんだ
迫る〜
76名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 14:20:34.10 ID:Lidtm6kP
怪人とかジェネレーションギャップを感じる
77名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 17:27:56.21 ID:3P1vvxAF
弟が産まれた時に私がお姉ちゃんだよと言って欲しい。
初めて弟を見てお嫁さんになると両親に言う姉が欲しい。
78名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 17:56:52.02 ID:PQ3vbOdO
え、ぴくしぶとかVIPのSSでよく見かけるぞ?モンスター娘
79名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 18:47:38.11 ID:AEBVel7V
>>76にとってのミソは怪人なんだろ
可愛くデフォルメされた擬人化やらモンスター娘じゃなくて
ショ◯カー臭漂う怪人蚊姉とか怪人コブラ妹とかが好みなんだろ
ってちっとスレチ臭いな
80名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 18:50:02.60 ID:EKYo59AR
>>78
vipに帰れガキ
81名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 18:53:03.73 ID:PMFqU1EM
>>79
スレチ
82名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 19:08:33.31 ID:AEBVel7V
>>81
ですよねーorz
暫くROMってるわ
83名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 21:23:39.65 ID:86xSVbYM
藤林丈司
84名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 00:31:59.78 ID:24iQZ+QR
忍法なくなったら投下増えるかなぁ
85名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 01:03:21.28 ID:WBP8W7yD
レベル低い状態で投下して迷惑かけるぐらいなら、って感じで修行中の作者もいるかもだから気長に待とうぜ。
86名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 01:06:00.86 ID:GzKAs/ub
もう何日かすれば10レベルの人も増えるだろうし投下増えると思う
87 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/06/10(金) 02:33:42.72 ID:8n47jeV6
キモウト&キモ姉に金幾らで遊んで暮らせるのか聴いたら。
通帳見せて結婚迫ってきた夢を見たわ。
どうやってためたんだよ
88名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 02:38:03.22 ID:/M3fivF8
初めてSS書いたけどいいかな?
生暖かい目で見てください。

タイトルは「ソードオフ」
妹もので少しグロイ表現が出る予定です。
89名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 02:44:54.08 ID:/M3fivF8
「あぁ、クソ・・・!気分が悪い」

そう言いながら俺は車を走らせる。せっかくの非番だったていうのに今日はツイてない。
3月も末、閑静な住宅街のとある洋服店は閉店時間を迎えた後の午後8時、白黒の車に囲まれてその日一番の賑わいをみせていた。
この小さな洋服店のために俺の休暇は消え去り、騒々しい渦中へと呼び出されたのだった。

「西野刑事!こちらです」

現場に着くといかにも新人といった顔立ちの刑事が出迎え、俺を中に案内した。彼はこういう事件には慣れていないのか少し青ざめた顔をしていた。
一応本庁から来たんだからもっとベテランを回してくれてもいいのに。
 事件があった洋服店は2階建ての一軒家を改築したもので1階は高級そうなスーツが並ぶ売り場とレジ、そしてその奥にはダイニングキッチンがあった。
1階の現場は荒らされた形跡がなく、ドアが壊されていた様子もない。

「被害者は斉藤 忠 45歳とその妻 めぐみ 45歳。二人とも毒物反応が出ておりそれが死因かと思われます。
死亡推定時刻は少なくとも1週間以上前かと・・・」

若い刑事はいっそう顔を青くしながら説明を終えた。被害者夫婦はテーブルを挟んで向かい合うように死んでいた。
夫婦二人でほぼ同時刻に毒・・・自殺か?
90ソードオフ:2011/06/10(金) 02:48:19.73 ID:/M3fivF8
「第一発見者は付近の住人。今日午後7時ごろ女性の悲鳴を聞き様子を伺ったところ、裏の玄関が開いていたので中に入ったそうです。」

「死んで1週間も経ってるのに悲鳴か?」

「2階にもまだ被害者が・・・」
 新米刑事と俺は2階へと移動する。2階は2部屋ありそのどちらも子供部屋のようだ。
階段を昇ってすぐにある部屋は見るからに酷い有様であった。部屋血まみれの少女の死体が飛び込んできた。

「被害者は斉藤 加奈子 14歳、東区立中学校の2年生です。死因は頭部を数回、凶器と見られるこのスタンドで強く殴られたことによるもの。
死亡推定時刻は第一発見者が悲鳴を聞いたのとほぼ同時刻の午後7時ごろと見られます・・・。」
「キツイならこの部屋からすこし離れとけ。無理するな。」

「・・・大丈夫です・・・。」

新米刑事は見た感じもう限界ってとこだ。俺も新人のころはこんなだったから気持ちはわかる。
見たところ加奈子は裁縫用のはさみを握り締めている、部屋の散らかりようから見て犯人に抵抗したのだろう。
加奈子の着衣は寝巻きのままだったが乱れてはいなかった。
91名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 02:51:40.21 ID:/M3fivF8
「失礼・・・」

俺はそう言って加奈子の上着をまくる。死後間もない加奈子の体はまだ柔らかく、透き通るようにきれいな肌をしていた。
加奈子の体には傷ひとつ付いておらず、性的な暴行を受けた様子は見られなかった。
加奈子の部屋を見渡す。洋服の入ったクローゼットに立ち鏡、少女マンガと参考書の詰まった本棚とコンポ、
学校かばんや貯金箱が置いてある棚に小型テレビと学習机にかわいらしい柄のベッド、そして大きめのくまのぬいぐるみ。

「・・・・・・・・・・・・・・・っ」

加奈子は手芸部のようで手芸の表彰が棚の上に飾られていた。将来はこの店を継ぎたかったのだろうか・・・

「犯人は暴行目的で犯行に及んでいない。怨恨によるものとみていい、加奈子の人間関係を調べろ。
学校だけでなく、携帯電話から不特定多数と交友してないかも洗え。
それと斉藤夫妻が親族や友人と金銭トラブルがあったかも調べろ。」

「はい。もうそのように先輩方動いてます・・・」

どうりで、俺が来る前に動いてたか。
本庁の厄介者の相手をこの新米は押し付けられてたわけだ。俺もう帰っていいかな?
92ソードオフ:2011/06/10(金) 02:54:22.76 ID:/M3fivF8
 それにしても奇妙な事件だ。両親は1週間前に死んでいるのに加奈子はその間生きていた。
両親が自殺だとして、なぜ加奈子は通報しなかった?
両親が他殺だとしても1週間娘に危害を加えずに犯人が生かしているのも謎だ。

「・・・2階にはもうひとつ部屋があったな。だれか使っているのか?」

「加奈子の兄、健一の部屋のようです。ですが、健一は1年前から行方不明で捜索願いも出されています。」

「この事件は親族が関係しているかもしれない。斉藤健一を探せ、友人恋人がいればそこから洗え。」

「わかりました。」

再び1階に下りる。階段の下にある扉が目に止まる。
「ここはなんだ?」

「ここは地下室につながる扉です。なかは物置になっていましたし事件と関係ない場所のようです。」

これで現場の大体は見て回った。所轄のやつらもいい動きをしているから、この変な事件も結構あっさり解決できるかもな・・・

「大体わかった、明日東署の捜査本部でミーティングまでに今日指示したことを報告するように伝えておけ。お前ももう上がれ、お疲れさん。」

そういって新米刑事に言うと俺は家路についた。
93ソードオフ:2011/06/10(金) 02:58:57.96 ID:/M3fivF8
夜も12時を回ったごろだろか、自宅のアパートの扉を開けたのは。

「お帰りなさい。急に呼び出されるなんて、何かあったの?」

「由美、起きてたのか?先に寝てていいのに・・・」

「兄さん食事もせずに飛んでいくんだもの・・・今日はなんで呼び出されたの?」

 俺は4つ離れた妹とこのアパートで同居している。
別に変な関係じゃない、妹が上京してくるときに親に無理に同居させられたのだ。
妹と同居じゃエロ本とかAVとかデリヘルとか一切絶たれてしまう。
母は「若い女の子が一人暮らしじゃ不安でしょ?あんた警察官なんだから守る義務があるわよ」と俺の反対意見を完全無視し、
俺が築き上げた城を崩壊させたのだった。

「東区で一家殺人だ、まだ犯人は捕まっていない。お前もパトロールするときは用心しろよ?」

「私は大丈夫よ。東区だったら兄さん明日から東警察署に?」

由美は短大を卒業した後すぐに警察官になった。
俺とは違い東警察署の生活安全課だ。2年目で後輩もできたらしく、今は仕事が充実しているみたいだ。

94名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 03:01:39.53 ID:/M3fivF8
「ああ、解決まではいるが長くはないだろう。」

「もう解決のめどがたってるのね?さすが兄さん。」

「そうでもない・・・」

俺は無意識に加奈子から由美を連想していたのかもしれない。自宅で元気に生きている妹を見て安著した。
今朝由美とケンカしたことなんて忘れてしまっていた。

「・・・?急にどうしたの?」

「・・・はは、なんでもない。お前がちょっと可愛かっただけだ。」

由美の頭を撫でてやる、いい大人になにやってんだか。もう!っと由美は顔を赤く膨らませる。

「今日はすまなかったな、大人気なかった。」

「いいよ、私こそちょっと言い過ぎたわ。」

「そっか、なら良かった・・・飯食って寝ようぜ、明日から休みなしだからな。」

「うん!」
95ソードオフ:2011/06/10(金) 03:03:41.14 ID:/M3fivF8
 俺と由美はおととい合コンに参加した。といっても由美は俺から合コンという単語は出さず「飲みにいかないか?」とだけ言って連れ出したんだが。
由美は昔から俺に依存しすぎている、いわゆるブラコンというやつだ。
俺が上京してからしょっちゅう遊びにきてたし、同居の提案を親にしたのも元凶は由美だ。
うちの班主催の合コンに参加させて兄離れしてさせようとしたのだ。
由美は兄の俺からみても美人だと思う。白い肌に抜群のスタイル、穏やかでおとなしい性格でロングのポニーテールが魅力的な大和なでしこだ。
それに加えて料理が得意なんて彼女するには理想的ではないか。
いままで男ができなかったのが不思議なぐらいだ、出会いを作ってやればきっと目が覚めて俺から自立してくれる・・・と思っていた。
 由美は騙されたと思ったのか終始キレ気味だった上に俺の隣から一時も離れようとしなかった。
挙句同僚が話しかけてもガン無視、俺が他の女の子と話そうとしただけで俺に怒鳴りだす始末。
完全に合コン台無しである。同僚と上司から総スカンを食らい、由美は俺から離れるどころか逆に酒の勢いで俺に説教しながらべたべたくっついていた。
今朝は由美の怒りはまだ収まっておらず、朝食が激マズに作られたことを発端に口論となったのであった。
96ソードオフ:2011/06/10(金) 03:06:06.95 ID:/M3fivF8
「ねえ兄さん」

「なんだ?」

「今度は本当に二人だけで飲みにいきたいな?」

今朝のことをぶり返したくない俺は

「あぁ、機会がれば・・・今度な・・・」

そう言った。こんな調子じゃ由美のブラコンは治らんな・・・。

翌日。俺は東警察署の会議室にいた。

「これより東区一家殺害事件のミーティングを行います。本捜査の指揮は私西野が勤めさせてもらいます。以後よろしく。」

俺はメンバーに軽く礼をすると彼らも俺に礼を返した。

「まずは斉藤夫妻の人間関係からだ、報告を。」

そう俺が言うと顎ひげの生えた、いかにも強面といった刑事が報告を読み上げた。

「被害者の斉藤夫妻は親族や友人との間に金銭関係のトラブルはなかったようです。
洋服店の経営も順調のようで取引先や顧客と大きなトラブルはありませんでした。
また、友人の話によりますと死ぬ前は至って元気そうで自殺は考えられないとのことです。」

 人間関係にこれといった悩みもなし、経営面で借金があったわけでもない。
自殺する根拠はまったく無いし殺害される理由も浮かばない。
理由無く自殺するなんて、夫婦そろってうつ病だったのか?それなら予兆があるしすぐに分かることだ、ありえない。

97ソードオフ:2011/06/10(金) 03:08:38.35 ID:/M3fivF8
「加奈子の人間関係は?」

今度は初老のいかにもベテランといった刑事が報告する。

「娘の加奈子は担任教諭の話によりますと、成績優秀でおとなしい性格、クラスの中心にはいないものの友達がいないような子ではないそうです。
友人たちの話からもいじめなど友好関係でトラブルはみられませんでした。
クラブは手芸部で何度か賞を貰っておりクラブ内は一目置かれる部員だったそうです。」

「男女関係は?」

「はい、加奈子は見た目の通りかわいらしい子だったようで何度か告白されたのを友人に話していました。
ですがどの子ともお付き合いはしていなかったそうです。
郊外でも不特定の男性と出会いに行くようなことをしたことは見たことが無いと友人や教師は口を揃えています。」

「家の付近に不審者がうろついていたとかは?」

「斉藤家の周辺で不審者の目撃情報は一切ありません。」

怨恨を買った痕跡が見つからない。だが恨みの無い人間の頭を滅多打ちにするわけが無い。どこか、どこかで恨みを買ったはずだ。
98ソードオフ:2011/06/10(金) 03:10:56.51 ID:/M3fivF8
「加奈子の携帯電話の履歴、メールはどうなんだ?」

新米が勢い良く立ち上がり大き目の声で報告し始めた。気合はいってんな。

「加奈子の携帯の発信履歴に登録していない電話番号が一件ありました。
それ以外に不審な交友関係は見られませんでした。メールも友人や親のものだけ、出会い系などのサイトには一切入会していません。」

「ふーん、それが誰の電話番号かわかったか?」

「電話番号から村上 千恵のものと分かっています。」

「加奈子との関係は?」

「それは・・・まだ分かりません・・・」

新米刑事は答えられなかったのが情けなく感じたのか語尾を弱めた。

「以前の捜査資料によると村上千恵は加奈子の兄、健一の恋人だな。」

強面の刑事が言う。なるほど、捜索願が出ていたから資料があったのか。

「ふーん、村上千恵の電話に加奈子がかけたのはいつなんだ?」

「あ・・・ハイ!履歴には事件当日の4時ごろに電話をかけています。」

「怪しいな、この後村上千恵に事情聴取だ。」

とはいえ、なぜ1年前に失踪した兄の彼女に連絡なんか入れたんだ?両親が死んだ後ならなおさら不自然だ・・・
それに兄・健一の存在がさっきからうろついている。
99ソードオフ:2011/06/10(金) 03:12:57.25 ID:/M3fivF8
「今は健一の所在を捜査しているのか?」

強面の刑事が答える。

「いえ、もう捜査は打ち切られています。なんでも連絡がとれているとのことで・・・」

「どういうことだ?」

「妹の加奈子とは何度も連絡をして会ってたみたいなんです。
両親は会ってないんですが、妹とだけ会ってたらしんです。」

「なんで妹だけ?健一は親と仲が悪かったのか?」

「いいえ、健一は親との仲は良好でした、都内の公立大学に進学が決まって非常に上手くいってたみたいです。
高校の教師や近所の住人からも幸せそうな家族だったと証言が出ています。」

今度はベテラン刑事が言う

「加奈子と健一は非常に仲が良かったようです。友人からも加奈子はしょっちゅう兄の話をしていたと聞いていますし、
手芸部でも兄のために最近まで編み物や服を作っていたそうです。」

「だが編み物をプレゼントするぐらい連絡を取り合っていたらなにか残っているはずだ。
携帯の履歴に健一の携帯番号は無かったのか?」

新米刑事は答える

「送信履歴、着信履歴のどちらにも残っていませんでした、メールにも健一宛のものはありませんでした。
削除されていると思い、電話会社の履歴を取り寄せても健一と連絡ととった形跡はありませんでした。」
100名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 03:15:43.59 ID:/M3fivF8
ますます意味が分からない。加奈子の話しにだけ健一の存在が出てくる。他からはまったく形跡が出ないというのに。
会う日にちをあらかじめ二人で決めていたのか?だとしても目撃証言がひとつも出ていないなんてありえない。
この場にいる全員が首をかしげて難しそうな顔をしている・・・

「はぁ・・・とにかくまずは村上千恵を聴取する。引き続き捜査お願いします」

俺はベテラン刑事と新米刑事に村上千恵を尋ねるよう指示して席を立った。


「わけがわからん・・・」

俺は通路の自動販売機の前でコーヒーをすすって休憩した。すると後ろから由美がやってきた。

「捜査は順調ですか?兄さん?」

「順調だったらこんなところで油売ってねーよ。それに仕事場で兄さんはやめなさい。」

由美はむすっと膨れる。

「そんな説教したらお弁当あげませんから。せっかく作ったのに兄さん忘れていくんだから。」

コンビニ弁当が苦手な俺にはそれはツライ。

「すまんすまん!由美様お許しを・・・」

「わかればよろしい!」

情けない醜態を晒して俺は弁当を受け取った。
101ソードオフ:2011/06/10(金) 03:17:46.68 ID:/M3fivF8
「それで今度の事件はなにがそんなに難しいのですか?」

「・・・あまり捜査の内容を話すのはあれだが、斉藤夫妻と娘が殺害される状況が理解できない。
今のところ怨恨らしい怨恨は出てこないし、両親と娘の死亡時刻が1週間ずれているのが極めて不自然だ・・・。」

「そうですか・・・」

「娘の殺害現場は酷く荒れているのに両親の現場は一切乱れていないのもおかしい。まるで別々の事件のようだ。」

「娘のほうは無計画な殺人、両親は計画性のある殺人だったてことですか?」

「そうだ。それに兄の失踪も謎だ、Sランクの大学に受かって彼女もできて、春には一人暮らしのために部屋まで探してたそうだ。
そこから何がいやで親元から姿を消したのか・・・意味が分からない。手がかりは無いわけじゃないが辻褄が合わなさ過ぎる。」

「・・・・」

俺は大きなため息を付いてうつむいた。情報が出てこない以上考えたってしょうがないのは分かっている。だが考えて悩んでる振りをすると少しだけ気分が落ち着いた。
102ソードオフ:2011/06/10(金) 03:20:21.71 ID:/M3fivF8
「私は・・・嫌だな・・・」

ふいに由美が話し出す。

「なにがだ・・・?」

「私は兄さんと別々に暮らすの嫌だったなって・・・」

「急になにいってn」

「私兄さんが上京するときは受け入れられなくて凄く嫌だった。」

由美はまるで聞こえていないかのように話し続けた。

「兄さんが私の知らない間に私の知らない人と仲良くなって私の知らないところで私の知らない関係を持ってたらどうしようって。凄く不安だった。」

うわ、マジで引くわ。

「だからきっとその子も不安だったんじゃないかな?私と同じ気持ちだったんだよ。
お兄さんに彼女がいて、一人暮らしが始まっちゃって、自分がお兄さんの2番以降になっていくなんて・・・」

「私だったら兄さんには絶対近くにいてほしいって思うよ?妹なら普通のことだよ?」

俺の背筋に寒気が走る。いまさらながらコイツは筋金入りのブラコンだ、重症すぎる。

「お前が妹としてそうだっていうなr」

「西野刑事!!!」

また俺の言葉がさえぎられる。新米だ。

「村上千恵が自宅で首を釣って死んでいました!!」

「何だって?すまん弁当は今日帰ってから食べる!」

俺は弁当を由美に突っ返し新米と一緒に現場に向かった。
103ソードオフ:2011/06/10(金) 03:22:23.10 ID:/M3fivF8
すいません、前編後編でわかれてます。
今日のは前編でここまでです。
後編は後日投下します。
104名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 09:05:59.43 ID:4PRP5Hi2
投下乙。
ラノベ的というより土曜ワイドや火曜サスペンス展開なんだな珍しい。
刑事の妹が今後どういう関わり方をしていくのか楽しみだ。
105名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 14:59:54.66 ID:Z88p0e+n
ドキドキする展開だな
106名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 15:53:19.01 ID:Ew/NjvT0
午後の再放送枠で見たいな
107名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 20:14:29.26 ID:G5ZDOxHZ
何と気になる展開なんだ…
後編期待せざるを得ない
108名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 21:07:00.07 ID:lijJnTy8
世のキモウト絡みの事件を、主人公のキモウトがキモウトの心理を読み取って解決していくって感じかな?
109名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 22:36:22.45 ID:fF0iHXnU
珍しいなw
110名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 23:08:08.48 ID:kkVRDMsm
>>103
GJ
やられた・・・
111名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 00:43:39.96 ID:naVN4of8
初めて見た時から好きでしたて告白はありきたりだから
キモ姉の告白はお腹にいる頃からすきでしただな。
112名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 03:20:48.90 ID:PJdUXcO2
>>103
GJ!!
続き待ってる
113名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 08:44:56.26 ID:euB2RTt7
>>111
「生まれる前から愛してました−!!」?
114名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 16:58:44.50 ID:BnAXDBsH
キモ姉キモウトどんと来い!!
115名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 20:35:36.92 ID:3XtXNWVY
俺は気が強いキモ姉、妹(上から目線)が好きなんだが、なにか当てはまる作品あるかな?
116名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 21:00:09.72 ID:VZe8YanU
長編だと花言葉デンドロビウム
短編だと愛憎表裏同体論、女神の口からナパーム弾

wikiみて覚えてるの挙げといた、今やってるのだと狂もうとの双子の方とか
117名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 23:56:39.53 ID:3XtXNWVY
>>116
ありがとう!ちょっと見てくる
118名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 01:52:47.34 ID:lDrLZCka
弟が天然幼馴染の面倒をしていたが幼馴染が他の男に告白され
幼馴染は頭が悪いので誰が一番好きか良く分からずに付き合ってしまう。
弟は幼馴染に気があったのでショックを受けるが姉に慰められて
シスコンになってしまい幼馴染の事は頭から無くなってしまう。
一方幼馴染は彼氏が天然(頭の悪さ)に耐えきれず別れてしまう。
面倒をみてくれた弟は自分に興味が無くなり遊びに誘っても姉と行くからと断れる。
弟が傍にいなくなり学校周りから距離を置かれる幼馴染は好きなのは
弟だとやっと気付くが姉弟でイチャラブを見せつけられ部屋で泣き出してハッピーエンド。
キモ姉が幼馴染虐めるssが読みたい。
119名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 03:01:56.79 ID:7DenAxJG
>>118
いいなそれ
120名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 06:02:30.68 ID:dxZKhOzU
>>118
>>119
NTRスレにどうぞ^ ^
121名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 06:29:42.77 ID:AHQJglX+
キモ姉成分が足りない気もする
122名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 08:41:11.32 ID:XYkOwwKM
>>118
前半からつまんない
123名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 08:47:05.48 ID:fE8O4nFt
>>122
死ね
124名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 09:08:14.96 ID:TieSjmw4
なんか微妙・・・
125名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 10:06:28.22 ID:ygCLs8Ty
難しいね
126名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 10:25:58.57 ID:18iXFlr7
いいんじゃない?
ただ最後に幼馴染もヤンデレ化してドロリッチになったら面白いかも。
127名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 14:23:41.78 ID:PK/bQskF
>>120
>>118がねとられに入るのか?
ちょっと過剰反応しすぎなんじゃねーの?
128名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 14:51:59.77 ID:wB2O3iQ3
>>127
>>118がねとられかに見えてしまった俺も過敏なのかねぇ
129名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:21:37.46 ID:PK/bQskF
いや、だからそう書いてるだろ。
てゆーかそれ以前の問題でねとられてすらないしな
130名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:51:32.44 ID:X191ovLZ
荒れるから、そこまでな
131名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:59:14.44 ID:PK/bQskF
すいませんでした。
132名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:59:57.53 ID:dxZKhOzU
>>103の続きが気になって仕方ない
133名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 19:34:51.65 ID:DZsZ/3zn
後日投下なら待てばいつか来るだろ
茶でも飲んで全裸待機してれ
134名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 21:23:20.22 ID:iYe9IWrw
【荒らし警報発令】

寝取られネタからあのヤンデレスレの崩壊が始まった。
皆の者寝取られを連発する奴は間違いなく嵐だ!
完全スルーをするんだ!荒れてからでは遅いぞ!!!

135名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 21:27:12.47 ID:t3NTL67R
>>134
せっかく流れが戻ったのにいちいち掘り返すなよks
136名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 22:37:06.55 ID:lDrLZCka
なんか自分の妄想がスレを悪くしてしまってすいません。
合間にキモ姉が幼馴染を殺そうと計画してたり
弟に幼馴染は彼氏とセックスしちゃてると嘘言ったり
弟が大事だと気付いた幼馴染を尻軽とかビッチとか罵倒してました。
137名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:00:57.44 ID:A3bw4D4g
>>136
姉やりたい放題だなb
138名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:01:56.61 ID:iYe9IWrw
ID:dxZKhOzUとID:wB2O3iQ3はヤンデレスレを崩壊に追いやった張本人です。(過去ログを読めばすぐ分かる)スレ住民で彼等が事故死しますように不幸になりますようにと祈りましょう!!!>>136も工作員っぽいw

139ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:18:09.50 ID:/ha9dQ1i
投下します

妹もの、グロイ表現がでてくるけど直接的な表現はありません。
140名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:20:32.07 ID:/ha9dQ1i
 斉藤家から一駅離れた隣町、閑静な高級住宅街のひとつ。家柄は中の上といったいかにも裕福な見た目の家に着いた。
村上千恵の実家である。既に鑑識と数名の警官が到着していた。
「村上千恵の聴取をするために伺ったのですが、母親の話では今日は部屋から出ていなかったので、直接部屋に行ってみたんです。
そしたら、中から異臭がしたので鍵を開けてもらったら既に自殺体となっていました。」

強面の刑事はそう説明する。俺はただうなずいて現場を見る。首吊り自殺体は何度出会っても嫌悪感を拭えないな。
 村上千恵は天井から電気コードを吊るして首を括っていた。衣服は外用のコートを羽織ったままで他に乱れた形跡はなし。
自分の学習机の椅子を台に使っての自殺と見て間違いない。

 千恵の左手からポタポタと絨毯に血の水溜りに血液がたれている。まだ新しい傷から出たもののようだ。
腕をまくってみると無数の線が左手首に刻み込まれていた。傷は古いものから新しいものまで様々だ。
千恵は慢性的な自傷癖だったようだ。一番新しい傷が一番深くえぐられていた。

「リストカットでの自殺に失敗して、首を釣ったようだ。」
141名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:21:42.56 ID:/ha9dQ1i
 俺は血痕をたどりゴミ箱を覗く。血の付いた美容用の安い剃刀が案の定捨ててあった。

「なぜ今彼女は自殺したのでしょう?恋人がいなくなって自殺したにしては時間がたち過ぎませんか?」

新米刑事の言葉を聞きながら俺は知恵のコートをめくる。

「結論を急ぐのはよくない。本質を見極めたいなら証拠を集めて熟慮すべきだ。
 見てみろ、コートの下の腹部に大量の血液が付着している。顔からたれたものじゃない。」

千恵のコートの下はどす黒い茶色に染まっていた。返り血を浴びたと見て間違いない。誰のかはすぐに予想できた。

「腹部の血液の鑑定をしろ、それと村上千恵の指紋も鑑定しろ。今すぐに。新米、千恵の両親は?」

「居間にいます。」

「わかった。」

 村上千恵の母親が居間で呆然とソファーに腰掛けていた。未だショックで現実が受け入れられていないようだ。
こんなときに娘のことを聞くのは忍びないが職業柄何度も経験したことだった。

「村上さん、今は大変心苦しいのは重々承知しています。ですが、少しだけお話をさせていただいてもよろしいですか?」

村上千恵の母親は言葉無くうなずいた。
142ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:22:52.31 ID:/ha9dQ1i
「千恵さんは昨日はどちらか出かけてましたか?」

「・・・昨日は、夕方に・・・娘は出かけていきました。」

「なにか変わった様子はありませんでしたか?」

「ひどく急いでいるように見えました。行き先を聞いても答えませんでした・・・」

母親の言葉が詰まる。今はあまり長くは質問できそうに無いな。

「娘さんが帰ってきたのはいつごろ?」

「夜の8時ぐらいです・・・テレビを見てたら、帰ってきて・・・ご飯もいらないって部屋に。
それからは・・・見てません。」

「前にも自殺しそうになったことは?」

「・・・」

「手首に傷が複数ありましたが、ここ最近なにがあったかご存知ですか?」

「・・・1年前からです。娘は彼氏が行方不明になってから自分を傷つけるようになりました。
あの子、本当に彼氏さんによくしてもらっていたから・・・」

「斉藤くんですか?」

「そうです。結婚の約束もしてたって・・・春から同棲するって・・・あんなにうれしそうだったのに・・・」

母親はここで泣き崩れてしまった。

「・・・すいません、心中察します。ですが最後に聞かせてください。
 娘さんと斉藤君は1年間ずっと連絡が取れていないのですか?」

「・・・娘は斉藤君をずっと探していました!それからおかしくなったんです・・・!」

「・・・ご協力ありがとうございました。」

母親は後に過酷な現実と向き合うだろう。帰宅時刻、返り血・・・村上千恵が斉藤加奈子殺害の犯人と見て間違いない。指紋もおそらく適合する。
143ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:24:01.23 ID:/ha9dQ1i
「新米、お前は斉藤加奈子の現場の指紋と村上知恵の指紋を照らし合わせて固めていけ、立証できるはずだ。」

「わかりました。」

俺は新米刑事に指示した後考え込んだ。

 村上千恵が斉藤加奈子を殺害したのは納得できる。だが斉藤夫妻も殺したかと聞かれれば答えはNoだ。
たしかに結婚を前提に斉藤健一と付き合っていた千恵なら斉藤夫妻の顔見知りだろう。夫妻殺害の条件に一致する。
だが千恵は凶器を持ち出しておらず、実際は加奈子の部屋にあったスタンドで強行に及んでいる。
つまりこの殺人は突発的で計画性が無い。
金目的でもない毒殺とは結びつかないのは刑事じゃなくても分かる。
じゃあいったい誰が何の目的で?

(だからきっとその子も不安だったんじゃないかな?私と同じ気持ちだったんだよ。
お兄さんに彼女がいて、一人暮らしが始まっちゃって)

そのとき由美の言葉が頭をよぎる。ひとつの仮説が俺の中で現れ始めた。

「斉藤家に鑑識をつれて、それとブラックライトを今すぐに!」

俺はそういって強面の刑事とベテラン刑事をつれて斉藤家に急いだ。


「加奈子ちゃんのお兄さん、健一君は1年前から行方不明になってるんですけどね、
 加奈子ちゃん様子が変わったとかありましたか?」

俺は現場に入る前に第一発見者の主婦に聞き込みをした。

「え?そうだったんですか?加奈子ちゃん元気にしてたし・・・そういえば見てないわね健一君。」

「中のいい兄妹と聞いていますが」

「ええ、いつもどこへ行くにも加奈子ちゃん健一君にピタッとくっついていたわ・・・。それがなにか?」

「気落ちしてる様子はなかった?」

「はい・・・いつもと・・・それより元気だったかも」

「ご協力ありがとうございました。」
144名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:25:39.23 ID:/ha9dQ1i
そういってくるぶしを返そうとしたとき

「あの・・・今更なんですが・・・私あのとき2回悲鳴を聞いたんです。2回とも女性でした。」

2回?加奈子のほかは・・・千恵のか・・・、裏が取れたと見ていいか。

「1回目がした後にしばらくしたらもう一度・・・よく思い返してみたら別々の人の声だったような気がします。」

「貴重な情報ありがとうございます。またなにか思い出せばいつでも・・・」

 千恵はリストカットは行き過ぎだが、自然・・・というよりは納得のいく精神状態だった。
不自然なのは加奈子のほうだ。仲がいい肉親がいないのに様子が変わらないなんておかしいんだ。
健一の行方捜査はろくすっぽまともに行われてなかったのか?不明瞭な点がわんさと出てきやがる。こんな報告書うけとった奴は後で厳重注意だ。


「薬品はもう撒き終わったか?」

 俺の問いにベテラン刑事が答える。

「ええ、指示通りすべての部屋と地下室も。おまえらカーテンを閉めろ!」

時刻は午後3時。天気は曇り空、屋内ならカーテンを閉めて電気を消せば十分な暗さになった。

「さて何が出るか。」
145ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:26:44.14 ID:/ha9dQ1i
俺は地下室への扉の前に立ち、ブラックライトをつけた。

「・・・これは・・・血痕ですか?わずかですが・・・」

強面の刑事が聞く。扉の軌道にそって非常に細い線が浮き上がった。

「かもしれない。行って見なければわからない。鑑識班班長も来るように。」

そういうと小太りのめがねをかけた真面目そうな人物が前に出てきた。

 地下室の扉を開けて階段を下りる。4mほど降りたところでひとつの部屋がにたどり着いた。中を開けると埃とふるい油のにおいがする。
ここは物置と聞いていた。カバーのかかった大きな台があり足元にペダルが見える。ミシン台のようだ。
床はいくつかのごみと白い石がぽつぽつ落ちている。

「電気を消せ。」

俺はブラックライトを点けた。

「うわぁ・・・」
「ひどいな」

うしろからそんな声が聞こえる。この部屋はあちらこちらに青い光が反射して不気味な明るさだ。

 ミシン台のまわりが特に明るいようだ。俺はカバーをとった。

「このミシン台はいまは使われていないみたいだ、ミシンは取り外されて別の場所にある。作業は別の場所でやってたらしい。
この台は別のことに使われたみたいだ。」

青い光が人型の模様を浮き上がらせている。
146ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:28:15.53 ID:/ha9dQ1i
「斉藤健一の座高は?」

「資料によれば90cmです。」

「班長、メジャーを。」

班長はすばやくメジャーを取り出し青い光を図りだす。

「血液がふき取られたせいか1m20cmほどの範囲に拡散してます。
正確にはわかりませんが、この人物の座高とほぼ同じと見ていいでしょう。」

みな息を呑む。予想通り、健一の可能性が高い。健一はここにいた。

「どういうことです?健一がここで殺されたと考えてるんですか?」
と強面の刑事が聞いてきた。

「ああ、ひょっとしたらと思ってね。両親にも恋人にも姿を見せない健一、妹だけが接点を持っていた。
 それは自分だけが知ってる秘密があるんじゃないかってな。」

「秘密がこれですか?」

「考えにくいことかもしれないが、加奈子は兄に対して特別な感情を持っていたんだろう。兄妹を超えた愛情のような。
そこに村上千恵という邪魔者が現れた。婚約の話、同棲の話・・・加奈子はそのときに邪心が芽生えたのかもしれない。」

「兄の恋人に嫉妬ですか?いくらなんでも・・・」

「ありえない話じゃないさ、世の中広いからね。
千恵は斉藤夫妻殺害に関係している点が無い。時間差で加奈子を殺害するなんて極めて不自然だ。
それより、千恵以外の顔見知りが殺したほうが自然だと思うね。」
147ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:29:42.99 ID:/ha9dQ1i
「加奈子が両親を殺して、兄まで殺していたのですか?」

「今はそれしか考えてない。証拠はここを調べればでるはずだ。
見てくれ、人型模様の四肢に金具が取り付けられた後がある。
まるで手術台だ。」

「なにが行われたんだ・・・」

信じられないといった面持ちで強面の刑事がつぶやいた。

「力じゃかなわない相手を押さえつけるならどうする?
薬で眠らすにしても永続しないんじゃないか?」

「この血の量・・・手足を切ったんでしょうか?」

「おそらくはそうだ。」

四肢と思われる青い光は不自然な短さで途切れていた。ちょうど手足の半分ぐらい、関節付近で切断されたような模様だ。

「西野刑事。私はこの床に落ちている石に見覚えがあります。」

ベテラン刑事が青く光る石を持って俺に話しかけた。

「これは歯です。昔繁華街で激しいケンカをした後に何度も見ました。」

「歯にしては荒いな・・・砕かれたようだが。」

「まちがいありません。動物か人間の歯です。」

「わかった。班長この白い石を残らず探すように。」

「わかりました。」
148ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:31:03.68 ID:/ha9dQ1i
四肢切断に歯・・・徹底的な仕打ちだ・・・さすがに気分が悪い。
歯は口封じだろうか?死ぬ人間に口封じはありえない。しばらく生きてたってことか?

 青い光は点々と部屋の一番奥の角に続いている。そして不自然にピタリと途絶えていた。
死体がここから這ってきたってことはあるまい。この床下に健一が埋まっている。

「人員とスコップをまわせ、マスクもな。」


 斉藤家の地下室、床板をはずして明かりを照らす。強面の刑事と若い鑑識が数人で穴掘りをしている。
1mぐらい掘れたぐらいからだろうか、すさまじい腐臭が漂ってきた。

「みてください!ビニール袋です。」

強面の刑事は汗だくになりながら報告した。

「中を見てみよう、新米はいなくて正解だったな。」

中には目玉が1つと水と青く錆ついたコインが入った小瓶がでてきた。
目玉は作り物じゃなさそうだし、マグロの目玉はここらじゃ売ってない。
みな静まり返っていような空気になった。

「腐臭はこれ自体から発してない。最近とられたものだ。そしてこの瓶の中身がおそらく毒殺に使われた凶器だ。
班長、この小瓶を至急調べさせてくれ、指紋も採取してくれ。」
149名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:33:10.69 ID:/ha9dQ1i
そして作業を続けていた若い鑑識が声を上げる。

「また別のビニールです!」

中には小さな肉片が入っている。

「切り取られてからかなり時間が経ってます。どうやらベロのようですが・・・」

やはり口封じだったか。吐き気がしてきた・・・

「わるいが作業を続けてくれ、俺はすこし外で休む・・・」

腐乱死体とはなんどか対面したことはあるが未だに慣れない自分が情けない。
いや慣れるほうもどうかしてるか・・・
俺は指示を与えて外の車に倒れこんだ。


 気が付けばあたりは空が紫に染まっていた。もう日没か・・・

「西野刑事。だいたい掘り終わりました。」

強面の刑事がやってくる。

「ああ、すまなかった。どうだった?」

「気になさらずに、無理はいけません。それでなんですが
毒物の入った瓶から採取された指紋と加奈子の指紋が一致しました。
さらに夫妻の体内に残っていた毒物とまったく同じものです。」

「ああ、そうか・・・」
150ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:34:16.71 ID:/ha9dQ1i
決定的だな。加奈子は親を殺していた。

「あれから男性の四肢が入ったビニールが新たに見つかりました。
一部白骨化していますが、切られたのは1年ほど前だと思われます。」

そして、兄をも手にかけた。

「見つかった手から採取した指紋と健一の部屋から採取した指紋も一致しています。間違いなく健一のものです。」

強面の刑事は続けて質問してきた。

「なぜ加奈子はこんなむごいことを、実の兄にしたんでしょうか?」

「・・・おそらく罰だろう、罰という名目で被害者を痛めつけて快楽を得ていた。
実際に女性を何人も監禁して痛めつけていた連続殺人犯の例も世界にはある。」

「兄想いの子がこんなことを・・・信じられません・・・」

「四肢切断がきっかけでサディストに目覚めたのかもな・・・
おそらくなにか自分に不都合なことをしたら罰していたんだ。
たとえば声をだしたり、抵抗しようとしたときにな。」

「・・・罰を与えて、そのつど地下に隠してたんですか・・・」

「加奈子は秘密を完璧に隠していたが、発覚するのが恐ろしかった一面があったみたいだな。
肉親がいなくなったのに普段以上に振舞っているし、部屋にあった手芸の賞も1年前からとっている。」
151名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:35:41.26 ID:/ha9dQ1i
「たしかに不自然ですね。落ち込んだり悩んだ様子があってもいいのに。」

「両親はどこかで気が付いた、だから加奈子は両親を殺した。」

強面の刑事が合点の行った顔をした。

「これで一家殺人も解決だ、後は任せるよご苦労さま。」

 俺も本庁に戻れる。元はといえば由美が合コンぶち壊したおかげで上司に嫌がらせされて所轄に一人で飛ばされたんだ。
手柄を引っさげて帰ったときの上司のほえ面が目に浮かぶぜ。


(私だったら兄さんには絶対近くにいてほしいって思うよ?妹なら普通のことだよ?)

急に背筋が寒くなる。なにかが引っかかる。
152ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:36:42.59 ID:/ha9dQ1i
「・・・健一の四肢は発見されたんだな?」

「はい。」

「胴体は見つかったのか?」

「いいえ。」

胴体がない・・・別の場所にある。

「村上千恵の携帯に加奈子の番号は登録してあったか?」

「いいえ。」

お互い番号を知らないもの同士

「事件当日、加奈子の目撃情報は?」

「近所のコンビニで買い物をしていたという証言があります。」

「4時ごろか?」

「そうです。」

加奈子の携帯は部屋に落ちていた!加奈子がいない間、千恵の電話番号を知ってる奴がかけた!健一が千恵に電話をかけていたんだ!

(悲鳴は2回きこえたんです・・・)

一回目の悲鳴は加奈子の、2回目の悲鳴は千恵のだとするとなぜ知恵は殺害後悲鳴を上げたんだ?
そこで何を見たんだ?自殺するほどショックなものだ!

あの部屋に健一がいたんだ!いや、いるんだ!

洋服の入ったクローゼットに立ち鏡

思い出せ、なにがそれなんだ・・・

少女マンガと参考書の詰まった本棚とコンポ

千恵はあの部屋の何を見て叫んだんだ!?

学校かばんや貯金箱が置いてある棚に小型テレビと学習机にかわいらしい柄のベッド

なにが健一なんだ!!

「あ・・・・」

そして大きめのくまのぬいぐるみ・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・」
153ソードオフ 後編:2011/06/12(日) 23:37:57.52 ID:/ha9dQ1i
以上で終了です。

びっくりするようなオチなんてないよ!
154名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:39:58.05 ID:rlnnjkbb
こえぇぇぇぇ!!
怖すぎる!
GJ!!
155名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:49:29.37 ID:htE0+7Th
GJ!!
キモウト同士のシンパシー利用したサスペンスやりたかったけど自分にはできなかった…
いいの見れた、ありがとう!
156名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 00:06:21.41 ID:GxjaocM4
>>153
うっひょー待ってました!
GJ!!GJ!!!
157名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 01:52:14.34 ID:mpIIm7XU
鳥肌立ったよGJ!
158名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 02:26:52.80 ID:VynohTjn
すげー
怖すぎる
159名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 09:33:29.15 ID:fnuPj+gO
GJこれはすごい

都市伝説レベルに怖い
160 ◆wBXWEIFqSA :2011/06/13(月) 18:34:30.49 ID:3+di7XNY
こんばんは。
狂依存21話を投下します。
エロ有りです。
161狂依存 183:2011/06/13(月) 18:37:32.60 ID:3+di7XNY
「ありがとうございましたー」
学校の帰りに近所の書店に寄り、参考書を買う。
もう受験まで日が無いし、勉強も遅れがちだから気合を入れて追い込みをかけないと。
麻由お姉ちゃんと同じトコに行きたいけど……正直今の成績では厳しいだろうな。
親からは今行ってる学校は私立で学費高いんだから、浪人するなとか言われてるし……。
「待てよ。麻由お姉ちゃんと同じって事は……沙耶さんとも……」
そう言えば、沙耶さんはどうしてるんだろう?
何とか話をしたいんだが、あれから3日ぐらい見かけないし電話やメールをしても応答が無い。
「(本当に僕に付きまとうの止めたのかな……?)」

「あっ……」
「え……さ、沙耶さん……」
ボーっと考え事しながら、店を出たら、バッタリと沙耶さんに出会った。
こんな偶然あるんだな……。
「こ、こんにちは……えっと、お買い物?」
「え?ああ、はい」
「そう、じゃあ……」
何か、申し訳なさそうな顔をして僕に挨拶すると、すぐ店内に入って行ってしまった。
本当に僕の事、もう……?
「あ、あの……!」
「ん?何?」
慌ててもう一度店内に入り、沙耶さんを呼び止める。
「えっと……すみません。ちょっと話があるんですけど、良いですか……?」
「え?うん……別に良いけど」

沙耶さんと一緒に近くの公園に行き、空いていたベンチに腰を掛ける。
何から、話そうか……。
「あれから、麻由ちゃんとはどう?」
「え?ああ、まあいつも通りですよ。はい」
僕も麻由お姉ちゃんも、あれから特に変わった様子は無い。
とりあえず、この3日間は平穏に過ごしてはいる。
「えっと……大学ではどうですか……?その……」
「え?うん。この前一緒になった時は特に何も無かったよ。まあ、前みたいな関係には程遠いけど、自業自得かな……」
沙耶さんは何処か寂しげな顔をして、苦笑しながら呟くように大学での様子を話す。
こんなに辛そうな顔をして……。
今までのこの人の言動や行動を考えれば、俄には信じ難かったが、これはどう見ても演技には見えない。
「あのね……私、今まできっと熱に浮かされてたんだと思うんだ。タイプの男の子と仲良くなれて……それで、何かがおかしくなっちゃたんだと思う……今考えると自分でも信じられないんだけどね……」
「沙耶さん……」
「でもこの前、お父さん達に怒られて漸く夢が覚めたのかな……自分がしてきた事を考え直して、それでハッと気がついたんだ……私、とんでもない事しちゃったんだなって……」
俯いて鞄をぎゅっと握り、手を震わせながら今にも泣きそうな顔をして、一つ、一つ言葉を搾り出すように語る。
その様子を見て、僕も今まで沙耶さんにしてきた事への罪悪感が俄に湧き出してきた。
僕はとんでもない事を……。
「うっ……本当にごめんなさい……麻由ちゃんにも、大輝君にもいっぱい迷惑をかけちゃったよね……ごめんなさい……」
「いえ……!僕の方こそ、沙耶さんにたくさん酷い事しちゃって……本当にごめんなさい!」
今まで沙耶さんにしてきた事を振り返ってみる。
嫌われる為とは言え、散々好き勝手に沙耶さんの事を抱いて、沙耶さんの気持ちを踏みにじるような暴言を吐いて……。
本当に死にたくなるぐらい、恥ずかしくて幼稚な行動をしてしまった。
162狂依存 184:2011/06/13(月) 18:38:37.28 ID:3+di7XNY
今思うと、この人はどんなにぞんざいに扱っても僕の事を嫌いにならないんだろって言う思い上がりがあったのかもしれない。
「(そんな訳ないよな……)」
何故、もっと他のやり方を思いつかなかったのか。
僕もあの頃は麻由お姉ちゃんの事で悩んでいて、そこまで頭が回らなかったのかもしれない。
とは言え、謝っただけでは済まないことをしてしまった。
「もう……大輝君は悪くないって……私が一方的に付きまとったんだから、当たり前でしょ。ほら……顔を上げて」
「は、はい……」
沙耶さんはあやす様に僕の頭を撫でて、励ます。
その時の沙耶さんの顔は、麻由お姉ちゃんのプレゼントを買いに来た時、初めて沙耶さんと話をした時の様な屈託の無い笑顔だった。
僕への呼び方も『大輝君』ってなってたし、本当にあの時の沙耶さんに戻ってくれたんだな……。
「じゃあ、もう行くね。麻由ちゃんに見つかると色々面倒でしょ?あっ……」
「何か困ったことがあったら、いつでも声をかけてね。出来る事なら何でも力になるから」
「は、はい」
沙耶さんはベンチから立ち上がり、僕に微笑みながらそう言い残し、立ち去っていった。
その時の沙耶さんの笑顔はとても眩しくて、いつになく可愛く思えた。
「(本当に可愛い人だな……)」
あの人はあの人で麻由お姉ちゃんには無い魅力を持った人だった。
あんな可愛らしい人と何度も関係を持ってたんだよな……。
スタイルも悪くなかったし、ちょっともったいない事をしたかも……。
「って、何考えてんだ」
せっかく沙耶さんが正気に戻ってあんなに広い心で許してくれたのに、それを踏みにじる様な事を考えちゃ駄目じゃないか。
でも……それから、しばらく沙耶さんの事が頭から離れなかった。
何となく名残惜しいと言うか、寂しいというか……。
沙耶さんとセックスした時の事を思い出す。
あれだけ可愛い女性はそうは居ない。
「(またあの人を思いっきり抱いてみたい……)」
この前みたいにホテルに強引に連れ込んで、滅茶苦茶に犯して……そして、見も心も完全に支配してしまいたい。
今から追って、また強引に……いや、携帯で呼び出して……。
「はっ!」
何考えてるんだよ!
僕には麻由お姉ちゃんだっているのに、何とんでもない事を……。
そうだ、しっかりしないと……麻由お姉ちゃんや沙耶さんの気持ちを踏みにじる様な事を冗談でも考えちゃいけない。
「落ち着け……落ち着け……」
近くの自販機で買った強炭酸のジュースを飲んで深呼吸しながら、必死に湧き出て来たドス黒い欲望を沈める。
僕の中にこんな醜い欲望があったなんて……。
これでは、麻由お姉ちゃんにも会わす顔が無い。
早く、帰らないと……。
「その欲望は全て私にぶつけてくれれば良いわ」
「へっ!?」
突然背後から声をかけられたので、慌てて振り向いてみると、麻由お姉ちゃんが立っていた。
「え、いつの間に……」
「沙耶を犯したいなんて考えてたんでしょう。本当にイケナイ子ね……でも、良いわ。そのあなたの中にあるドス黒い性欲は全てお姉ちゃんが受け止めてあげる。さあ、行くわよ……」
「あ、ちょっと……」
麻由お姉ちゃんは僕の手を引いて、家に連れ帰る。
こんな事までお見通しされちゃうなんて、正直ちょっと怖い……。

163狂依存 186:2011/06/13(月) 18:39:15.00 ID:3+di7XNY
「ん、んふっ、ちゅっ……ちゅっ、んん……むっ……はぁ……ん、んん……」
麻由お姉ちゃんは家に入ったら、すぐに僕に抱きついてキスをしてきた。
僕もそれに応じて、ゆっくりと唇を触れわせると麻由お姉ちゃんも嬉しそうに吸い付いてくる。
もう、いつもの事とは言え、やっぱり麻由お姉ちゃんとのキスは気持ち良い……。
「ん、んちゅっ……ちゅっ、ん、んふっ……んっ!ん、んん……!」
麻由お姉ちゃんの胸に手をかけて、軽く揉みしだく。
揉み始めたら、更に強く抱きついて舌を出し入れし始めて来た。
「ん、んっ……れろっ、んちゅっ……ん、ちゅぷっ……ん、んん……はぁっ……もう、エッチなんだから……」
口を離すと、麻由お姉ちゃんは苦笑しながら上着をたくし上げて、胸を露出させて体に押し付けてくる。
「ほおら……麻由お姉ちゃんのおっぱいよ……しっかり、味わいなさい……」
僕の顔におっぱいを押しつけ、顔に挟み込む。
この麻由お姉ちゃんのおっぱい、何度味わっても良いな……。
「ああんっ……!もう……そんなにがっついちゃて……本当にエッチな子なんだから……」
そう言いつつも嬉しそうに僕の顔を押さえつけ、乳房をぐいぐいと押し付ける。
「ねえ……この前の傷はまだ痛む?」
「え?ううん。もう大丈夫だよ」
麻由お姉ちゃんに刺された傷は元々浅かったし、処置も早かったので大事には至らずに済んだ。
まあ、まだ少し痛むけど……。
「良かった……本当にごめんなさい……私、どうかしてたわ……つい、カッとなってしまって……本当にごめんね……」
「もう、良いよ……僕の方こそ怒鳴ったりしてごめんね……」
本当は謝る必要は無いのだが、すっかりこの雰囲気に酔ってしまい、つられて謝ってしまう。
でも気にすることはないか……。
こうしていると凄く気分が良いし。

「あああんっっ!!はっ、もう……もっと強く吸っても良いわよ……はんっ!やああんっっ!!」
胸を揉みしだきながら乳首を甘噛みし、啄むように吸い付く。
強く吸うと、麻由お姉ちゃんは体をビクビクさせながら、嬌声を上げる。
「はあんっっ!!やんっ、はっ……やっ、はんっ……!あっ、はあああんっっ!!」
麻由お姉ちゃんのおっぱいを弄り回している内に、肉棒も勃起していき、欲情が高ぶてきた。
そろそろ……。

「はんっっ!!……ああん……お姉ちゃんの中にぶち込みたいのね……良いわよ……早く入れてえ……」
麻由お姉ちゃんをソファーに押し倒し、乱暴に服をはだけて、股を開かせる。
もうここまで来ると止める事は出来ない。
「ふふ……ほら……もたもたしないで、早くう……はっ、やあああぁぁぁんっっ……」
入れる前に、既に濡れていた麻由お姉ちゃんのおまんこを舐めて愛撫する。
クリトリスをキスする様に吸い付き、舐め回して貪りつくす。
「はんっ!!そこは……はっ、やああああぁぁぁんっっ!!!あっ、はふっ、はっ、ああああぁぁぁんっっ……!」
麻由お姉ちゃんも突然の事で驚いたのか、少し体をバタつかせて抵抗するが、すぐに僕に身を委ねて快楽を味わっていた。
「ああああん……そんなトコ吸っちゃダメえ……あっ、はんっ!!やっ!はっ、はあああぁぁぁぁっっ……!!」
ついばむようにクリトリスに吸い付き、更にヴァギナも舌で舐めまわす。
麻由お姉ちゃんのおまんこを存分に味わい、膣穴に舌を入れて弄り回すと、愛液がどんどん溢れ出てくる。
こんなに感じてくれて嬉しいな……
164狂依存 187:2011/06/13(月) 18:41:13.10 ID:3+di7XNY
「はああんっっ……!はぐっ、あんっ……もう、いやあっ……!あんっ、はふ……あんっ、はっ、あああっっ!!」
「ねえ……早くあなたのおち○ぽ中に入れてえぇ……」
麻由お姉ちゃんは股をくねくねと開かせて、再びおねだりする。
その仕草がたまらなくいやらしくて、更に欲情を刺激した。
もう入れてやるか……。
「あんっ……!はあああぁぁぁぁっっ!!あんっ!!はふんっ……!!」
麻由お姉ちゃんの中に肉棒をぶち込み、奥深くまでねじ込む。
麻由お姉ちゃんは入れたと同時に、中でぎゅっと締め付けて腰を振る。
この膣肉が絡みついた時の快楽は本当に何とも言えないくらい凄い……。
「あああんっっ!!はんっ……!!んあっ……やんっ、はっ……あうあああぁぁぁ……!」
ひたすら腰を振って、子宮を突きまくる。
肉棒を飲み込んだ麻由お姉ちゃんの膣中の締め付けは最高に気持ち良く、ぐんぐん絶頂へと導く。
「はっ、はああんっっ!!もう……ダメっ……!あっ、はんっっ!!!やんっ、イクっ!はんっ……!!はっ、はあああんっっ!!」
「麻由お姉ちゃん……もう……」
「あんっ……!!早くう……お姉ちゃんのおまんこに……ちんぽミルクいっぱい……はんっ……!!あっ、はあああぁぁぁっっ!!」

「ふっ……あんっ……!」
家に帰った後、部屋でおまんこを指で弄りオナニーに耽る。
今頃、大輝は麻由ちゃんと……良いな……。
「私も早く思いっきり犯してえ……んちゅっ、ぢゅぷ……!」
ああん……指で擦りすぎて真っ赤になっちゃった……大輝のおち○ぽ恋しいよ……。
でも、私にはわかっちゃった。
大輝ってば私を見ながら、私の事を滅茶苦茶に犯したいって思ってたでしょ。
そのまま欲望の赴くまま、押し倒して欲しかったのに……。
「麻由ちゃん……邪魔しちゃ駄目だよお……」
本当に奥さんの邪魔をするのが好きな嫉妬深い小姑なんだから……。
今まで迷惑に思ってたけど、いざ自分から離れようとした途端、私を手放すのが惜しくなっちゃったんだね。
本当、独占欲が強くて困った子。
「はんっ……んちゅ……でもそんな所も大好き……」
大輝の事は全て好き。外見も中身も彼の何気ない仕草も髪の毛から爪先まで何もかも。
これ以上好きになったら壊れちゃいそうなぐらい。
「ああんっ……沙耶、本当におかしくなっちゃったかも……」
自分でも変になっちゃってとは思ってるけど……。
「えへへ……でも良いか……」
だって、とっても幸せな気分なんだもん。
「むふ……ちゅぷう……ん、んんっ……!」
待っててね。麻由ちゃんから救い出してあげるから……。

「ふう……」
イマイチだったな……。
電車の中で模試の答え合わせをした後、椅子で軽く仰け反り、思わず溜息を付く。
これでは第一志望は正直かなり厳しい。
まあ、色々あったからな……。
って、それを言い訳にしてはいけないよな。
「まあ、何とかやるないか……」

バンっ!
「あっ、すみません……」
電車を乗り換える為、駅の高架橋を歩いてたら、誰かにぶつかってしまい、すぐさま謝罪する。
「いえ……!私の方こそ……あっ……!」
「え?沙耶さん……」
「あ……偶然だね」
「ええ、まあ……」
まさか、今日ここで会うとは思わなかったな。
165狂依存 188:2011/06/13(月) 18:42:39.84 ID:3+di7XNY
「あの、それじゃ……」
「ま、待って……!」
「ん?」
沙耶さんがそのまま立ち去ろうとしたので、思わず呼び止める。
「どうしたの?」
何だろう?別に用があった訳でも、話があった訳でも無いのに……。
「あ、えっと……今日はどうしたんですか?休日なのにこんな所で?」
って、何聞いてるんだ。
「え?ああ、ちょっと大学に用があってね。大輝君はどうしたの?」
「僕は今日、模試だったんです。その帰りで……」
「そっか。受験生だもんね」
「ええ……」
あっさりとした笑顔で答える沙耶さん。
本当に僕の事、もう諦めてくれたのか……。
「どうしたの?ボーっとしちゃって……」
「へ!?いえ!何でも……」
「もしかして、何か私に相談したい事でもあるとか?だったら、遠慮なく言って。何でも力になってあげるからさ」
「い、いえ……別に何も無いです。すみません、急に呼び止めちゃって」
「そう……」
何だろう……?
急に沙耶さんを引き止めたくなってきて……。

このまま本当に沙耶さんを手放して良いのか?
こんなに可愛らしい女性が好意を抱いていてくれたんだから、あそこまで無下にする事はなかったのかもしれない。
またこの人を抱いてみたい。
あの時みたいに無茶苦茶に―――
まだ僕の事を好きでいてくれてるのかな……?
もしかして今日も偶然ではなく僕の事をつけてたのかもしれない。
そうだよ、そうに違いない。こんな偶然ある訳ないよな。
「(なら、問題はないよね)」
「あの……もう良いかな?用が無いなら……」
ガシっ
「え?」
沙耶さんがこの場から立ち去ろうとした瞬間――
僕は沙耶さんの腕を掴んだ。

「ちょっと……!どうしたの!?」
大輝が急に私の腕を掴み、黙って強引に私を引っ張って駅の改札から
「(ああ……やっと私を抱いてくれるんだね……)」
話していた間、ずっと感じていたよ。
大輝が私を滅茶苦茶に犯して、また自分の物にしたいって思っていた事。
そんなイケナイ欲望を私に抱いているって感じただけで、もう失神しそうなぐらい嬉しかったんだから。

しかもここで会ったのが、偶然じゃなくて私が付けていたって事まで気づいてくれてたみたいだし……。
「(ああん……そんなに沙耶の事が好きなんだね)」
私の考えてた事がわかっちゃうなんて、もうお互い心が通じ合ってる証拠だよ。
少なくとも麻由ちゃんの次に私の事を好きになってくれてるみたい。
「ねえ?何処に行くの?ちょっと、そんなに強く引っ張らないで……」
わざと嫌がる振りをして抵抗してみせるが、そんなのお構いなしに私を引っ張って黙って駅の改札を抜ける。
私が嫌がっているのに、それを無視しちゃうなんて……。
「(そんなに私を犯したいんだ……)」
いやん……嬉しすぎてアソコが濡れてきちゃったじゃない♪
早く……早く沙耶をホテルに連れてってえ……。
「ちょっと、何……?え……?」
大輝が私を駅の近くにあったラブホテルの門の前に連れていく。
「ね、ねえ……?こんな所に連れてってどうするつもり?」
わざと不安そうな声を出して、大輝に問いかける。
このままずっと嫌がるフリをして、擬似レイプを体験してもらおうかな。

166狂依存 189:2011/06/13(月) 18:43:43.35 ID:3+di7XNY
大輝にレイプ……。
想像しただけで頭が蕩けちゃいそう……。
「ねえ?聞いてるの?ねえ……」
大輝はホテルの門の前に立ち止まったままずっと黙っている。
ん?様子がおかしいな……?
「どうしたの……?」
そっと顔色を伺うと大輝は今にも死にそうなぐらい、青ざめた顔をしていて震えていた。
ちぇっ……正気に戻っちゃったか……。
せっかく大輝にレイプしてもらえると思ったのに……。
「嘘……な、何で……」
自分のした事の罪悪感で押しつぶされそうになっているんだろう。
ガタガタと震えながら口を手で押さえて、泣きそうな顔をしてうわ言を呟いている。
「(もう……遠慮しなくて良いのに)」
沙耶の全部は大輝の物なんだから、大輝の自由にして良いんだよ。
「あ、あの……僕……」
「落ち着いて。きっと疲れてるんだよ」
大輝の背中を撫でながら、気休め程度に慰めの言葉をかけて落ち着かせようとする。
今にも死にそうな顔をして、固まっているので何だか悪いことをしたような気分になってしまった。
「(どうするかな?何か興ざめしちゃったし……)」
いや、ここまで来てタダでは帰したくない。
何とかここで私を抱いてもらうよう仕向けないと……。

「あっ……あ……」
ホテルの門の前で呆然と立ち尽くし、そのまま動けずにいた。
僕は何を……?
沙耶さんが僕の前から立ち去ろうとしているのを見ていたら、急に引き止めたくなってそれで……。
急に頭がどうにかなってしまって、沙耶さんの手を引っ張り、気がついたらこんな所に立っていた。
沙耶さんに何を……?
嫌がっていたのに、無理やり連れ込んでそれで……。
「ねえ、聞いてる?ねえ……!」
「え!?」
「もう……どうしたの?急にこんな所まで連れてきたと思ったら、青ざめた顔をして黙り込んじゃって……」
「いえ、その……」
何て言い訳すれば良い?
いや、この状況で言い訳なんて仕様がないじゃないか……。
沙耶さんを強引にこんな所まで引っ張って行っておいて、他に何をしようというのだ。
「す、すみません……その……急にこんな事しちゃって……」
どうする……?
このまま逃げ出してしまう……訳にもいかないか……。
ギリギリ、ホテルに入る前に正気に戻ったので過ちを犯さずには住んだけど、ここまで来たらもうどうにも言い訳は出来ない。
ひたすら、謝るしかないか……。
「本当にごめんなさい……僕、どうかしてました……もう二度とこんな事しないので……」

「大輝君」
「……はい?」
「ちょっと、私に付き合ってくれるかな?」
「え……?」
「良いから、ちょっと付き合って。ね?」
「あ、あの……」
訳が分からないまま沙耶さんに腕を引っ張られ、この場から立ち去る。
一体、何処に連れてくつもりなんだ……?

「さあ、乗って」
「ええ?ちょっと、何処へ行くつもりなんですか?」
「良いから、早く……」
沙耶さんはホテルを出て、駅前の駐車場に行き、僕を車に押し込む
「大輝君はちょっと疲れているんだと思うんだ。だから、少し心を休めた方が良いと思う。これから、ゆっくり出来る所に連れてってあげるよ」
「ゆっくり出来る所って……」
いや、そんな事より何で車をここの駅前に止めていたんだ?
まさか、電車じゃなく車でここまで来て……?
167狂依存 190:2011/06/13(月) 18:45:30.94 ID:3+di7XNY
「あの……何処に行くんですか……?」
「ふふ……ちょっとね。大丈夫だよ、変な所には連れてかないから。あ、これ飲む?」
「は、はあ……頂きます……」
運転席からペットボトルのお茶を渡され、口にする。
何か嫌な予感しかしないんだけど……。
「さっきは本当にすみません……謝ったただけでは済まないってのはわかってますけど……本当にごめんなさい……」

「それはもう良いって。別に気にはしてないし。色々あったから、ちょっと疲れてただけだよ」
「そうでしょうか……」
本当にそれだけだと良いんだけどな……。
あの時の僕……途中で正気に戻ったけど、本当にどうかしていた。
沙耶さんを急に、その……。
「(犯したくなった……)」
確かにそう思っていたと思う。
どうしてこんな事を……。
ペットボトルのお茶を持っている手がガタガタと震えていた。
この前もそうだった……。
本当に自分の中にこんな、醜い物が潜んでいたのか……?
これじゃ、麻由お姉ちゃんに対しても会わせる顔が無いじゃないか……。

「落ち着いた?」
「え?ええ、まあ……」
沙耶さんがふいに話しかけてきたので、慌てて顔を上げて答える。
そうだ、いつまでも自己嫌悪に浸っていても仕方ない。
早くこの状況を何とかする方法を……ん?
「……!?」
ふと車の窓を見ると、見慣れない光景が目に入ってきた。
ここは何処だ……って言うかここって……!?
「あの……本当に何処に行くつもりなんですか?」
「んー?良いところだよ。もうちょっとかかると思うから、ゆっくり休んでて」
「良い所って……だから、一体何処なんですか?何で高速なんか走ってるんですか?」
外を見てみると、80キロとか100キロと標識が目に入り、隣の車線を走ってる車がビュンビュン追い越して行ってる。
いつの間にこんな所に入ったんだ……?
「ふふ……今まで気づかなかったんだ……余程ショックだったんだね。でも大丈夫だよ。沙耶、全然気にしていないから」
「むしろ残念だったなあ。せっかく大輝が久しぶりに私の事、抱いてくれると思って期待してたのに……」
「は……?」
何を言ってるんだ……?
「もう……気づいていたくせに……だから、二人っきりになれる所で思う存分沙耶を犯させてあげるからね」
「何ですって……?」
まさか、今までのは全部……?

189「あは。怒っちゃった?でも、その怒りを沙耶に目一杯ぶつけて犯してくれて良いから。明日は休みだから、ゆっくりできるよね?」
「馬鹿な事言ってないで、早く帰して下さい!」
「ちょっと、危ないから乗り出さないで。もし高速で事故っちゃったら、二人とも死んじゃうじゃない」
「あ、す、すみません……」
興奮して運転席に乗り出して抗議したが、その一言でハっと我に返り、すぐに後部座席に戻る。
確かにこんな理由で死ぬのはあまりにも馬鹿らしい。
高速だから、ここで勝手に降りる訳にもいかないし……。
「そんなに心配しなくても、大丈夫だよ。取って食ったりしないから。だって……」
「大輝が沙耶を食べるんだし」

「ん……?」
洗濯物を畳んでいる最中に携帯の着信音が鳴ったので、ポケットから取り出し、開いて確認する。
メールか。誰からだろう?
「……!?」

168狂依存 191:2011/06/13(月) 18:46:30.68 ID:3+di7XNY
高速を1時間程走り、住んでいる所の隣の県にある料金所を抜けた後、更に30分ほど車を走らせ山深い道に入る。
既に外は薄暗くなってきており、通り過ぎる風景は不気味な雰囲気を醸し出して、少し怖かった。
ふと標識を見たら、聞き覚えの無い地名が目に入った。
「もうすぐ着くよ。ほら、あそこ」
そう言って指を指した所を見ると、何やらコテージの様な建物が見えた。

「はあ……やっと、着いた。久しぶりにこんなに運転したから、ちょっと疲れちゃったな」
山荘の前の空き地に車を止めると、沙耶さんは運転席でぐっと腕を伸ばし、深くもたれる。
「一体、何なんですか?ここ……」
「んー?ここは家が持ってる別荘だよ。静かで良い所でしょ。ちょっと田舎過ぎて、住むには不便だけどね」
「べ、別荘なんか持ってたんですか……」
やっぱり、結構金持ちのお嬢様だったんだな……。
って、そんな感心してる場合じゃない!
「ちょっと、沙耶さん。早く僕の鞄返して下さい」
車に押し込まれた時、鞄を助手席の下に置かれてずっとそのままだった。
携帯も鞄の中に入れたまんまだったから、麻由お姉ちゃんに電話も出来なかったし。
「うん。はい」
鞄を受け取り、すぐに鞄の内ポケットにあった携帯電話を取り出す。
早く麻由お姉ちゃんに連絡しないと……。
「え?嘘!?」
携帯の電源が切れてたので電源ボタンを押したが、何度やっても電源が入らない。
これって……バッテリーが切れ?
ちゃんと充電してから家を出たし、予備校から出る時に見た時も十分バッテリーはあったはずだから、まだ切れてる筈は無いのに……。

「ほら、もたもたしてないで早く来て」
「ちょっと、引っ張らないで……」
沙耶さんは僕を強引に引っ張って、車から引きずり出し、別荘の中に押し込む。

「んー……!ここに来るのもしばらくぶりだな。ゆっくりくつろいでね」
「あの……さっきの事、怒ってるなら謝りますから、早く帰してください。お願いしますから」
「うん、怒ってるよ。沙耶を思いきり犯して欲しかったのに、やってくれなかったんだもん。だから……ん、んふっ……ちゅっ、んん……」
「早くう……沙耶を抱いてえ……ちゅっ……」
沙耶さんは僕に抱きついてキスをし、胸をぐいぐい押し当てながら、おねだりし始めた。
「もう、ふざけるのもいい加減にして下さい。本当に怒りますよ」
「うん、どんどん怒って良いよ。その怒りを沙耶にいっぱいぶつけて犯してくれて。ほらあ……」
沙耶さんは一向に動じず、頬にキスを繰り返しながら、僕の股間に手を当てて、挑発してくる。
本当に何考えてるんだこの人?
正直頭がどうにかなってるとしか思えない。
「あなたとそういう事をする気にはなれません。いい加減、失礼します」
抱きついてくる沙耶さんを強引に突き飛ばして、コテージの玄関に向かう。
人をおちょくりやがって……もうこの人には金輪際関わりたくもない。
「ふーん……帰るんだ」
「そうです、失礼します」
「本当に帰れるかなあ。この辺りは駅も無いし、下の街まで行くのに歩いて2時間近くかかっちゃうよ」
「それでも構いません。あなたとはもう関わりたくないです。二度と僕の前に姿を見せないで下さい」
突き放すような言い方をして、玄関のドアを開けて別荘を出る。
外に出ると既に真っ暗になっており、秋風が身を切るように吹き付けていた。
うう……やっぱり、ここから歩いて帰るのは無謀すぎるか……。
何より、ここが何処なのかも良くわからないし……。
「くすくす……ほら、無駄な事は止めて早く沙耶と楽しもう。大丈夫だよ。私の事を抱いてくれたら、明日にはちゃんと帰すからさ」
169狂依存 192:2011/06/13(月) 18:48:40.41 ID:3+di7XNY
「本当の事じゃない。嫌がる私を無理矢理引っ張って、犯そうとしたのはれっきとした事実で言い訳仕様が無いよね?なら、お互い様じゃない」
僕の腕を掴んで、畳み掛ける様に問い詰めていく沙耶さん。
確かにあれに関しては言い訳は出来ないけど……。
「(でも、もうその手には……)」
「あの事に関しては謝ります。でも、それとこれとは別です。とにかくもうあなたとは関わりたくないですから、早く離して下さい。姉さんに言っても一向に構いません」
腕を再び振りほどき、
「ふーん……じゃあ、良いよ。そこまで言うなら歩いて帰れば。言っとくけどこの辺りは熊も出るし、周囲には民家もほとんど無いから、道もわからないのに夜中に出歩いたら、遭難するのは確実だよ。熊の餌になりたいなら別に良いけどね」
「う……」
「何もずっとここに居ろって言ってるわけじゃないんだよ。沙耶を抱いたら、すぐに帰してあげるから……だから……」
「……」

「きゃんっ♪ああん……」
沙耶さんに寝室に引っ張られたら、すぐにベッドに沙耶さんを押し倒し、服を滅茶苦茶に剥ぎ取って、体中を乱暴に弄る。
乱暴にされてるにも関わらず、じゃれついた猫の様に嬉しそうな顔をして艶やかな声を上げて体を捩じらす。
「はんっ!やああっっ!!乳首そんなに強く吸っちゃ……ひっ……はあああぁぁぁぁっっ……!!」
もうどうなっても良い。
皆、勝手な事ばかりしてるんだし。
「はあんっ……やんっ……!胸、そんなに強く握らないでえ……はっ、はああんんっっ!!」
沙耶さんのおっぱいをまるで玩具を壊すみたいに無茶苦茶に揉み、乳首に吸い付く。
歯が立ってるのが痛いのか、時折痛そうな表情をするが、もう関係ない。
だってこうしてくれって言ったんだし、やらないと帰してくれないんだから。
「いあっ……!はんっ……はっ、あああぁぁぁっっ!!あんっ、ん、んん……ちゅっ、むふっ……」
喘ぎ声を止めるように沙耶さんの口をキスして塞ぎ、唇を強引に押しつけ、口内を舌で掻き回す。
「む、むふうっ……ん、んちゅっ……ちゅっ、ちゅっ、んちゅ……ん、むふう……ん、んん、れろっ、べろ、んふ……」
沙耶さんも負けじと僕の頭を押さえつけて、舌を絡ませる。
お互い舌を乱暴に絡ませ合い、時には吸い付きながら激しいディープキスを繰り返していく。
舌を絡み合う時にもたらされる快楽で段々と肉棒も勃起していった。
「はふっ……ん、んちゅっ、ちゅっ、んん……ちゅっ、ちゅっ……むちゅう、れろっ、んふっ……はあっ……あっ、ああっっ!!」
口を離したら、すぐにパンツを引きずり下ろして、股を開き沙耶さんのおまんこを指でいじくり回す。
「はああんっっ!!あっ、あああんっ……もっと激しくう……ひゃっ、ひあああぁぁぁんっっ!!」
指で膣中をかき回していく内に、どんどん愛液が溢れ出していき、肉棒を受け入れる準備を早々に整える。
もう入れてやるか……。
「いやああんっっ!!はんっ……早く入れてえ……はっ、いあああぁぁぁぁんっっ!!」
沙耶さんをひっくり返して、四つん這いにし股を開かせて、肉棒を中に突き入れる。
腰を抑えて、後ろから容赦なく腰を動かし子宮を突く。
「はっ!!やんっ、ああああぁぁぁっっ!!はんっ、もっと突いてえ……はっ、ああっっ!!」
余程嬉しいのか、中でぎゅっと締め付けながら腰を振り、卑猥な声を出してヨガリ狂う。
こんなに淫乱なメスに遠慮はいらないよな。
「はんっ……!そんなに強くお尻、掴まないで……い、いやあああぁぁぁっっ!!」
お尻を思いっきり鷲掴みにして、子宮を叩きつける様に突きまくる。
沙耶さんも相当痛いのか涙目になっていたが、それでも段々感じてきたのか、腰を振って悶え狂っていた。
170狂依存 193:2011/06/13(月) 18:52:03.97 ID:3+di7XNY
何か本当に気持ち悪くなってきたよ……。
「あっ、ああああぁぁぁっっ!!やんっ……もっと優しくしてえ……ひゃんっ、ああああぁぁぁっっ!!おまんこ壊れるうううっっ!!はっ、はああんっっ!!」
お尻を掴んでいた手を一旦離し、後ろから乳房を掴んで、揉みしだく。
これでもかというぐらい滅茶苦茶に強く揉みしだいて、沙耶さんのおっぱいを嬲る。
「やっ……あああんっっ!!おっぱい、そんなに……はっ、ひゃあああぁぁぁんっっ!!はっ、はんっ!!」
巨乳という程では無いが、程よい大きさの乳房を手で粘土細工の様にぐちゃぐちゃに揉みまくる。
沙耶さんも苦悶の表情をしながらも、犬の様に舌を出して、喘ぎ声を上げて乱れ狂う。
「はっ……!ひゃあああんっっ……!!はふっ……!あああんっっ……もっと動いてえ……」
胸を揉むのに専念していたので、肉棒を動かすのをしばらく止めていたのだが、沙耶さんの方から腰を動かしてきた。

「はんっ……ん、んん……早く、早くう……ん、んっ、ああああぁぁぁっっ!!」
お望み通りピストンを再開し、子宮を突きまくって犯し始める。
沙耶さんもガッチリと膣中で締め付けて、それに応えてきた。
「あふっ……!!はんっ!!やああぁぁぁんっっ!!はんっ、あっ、はあああぁぁぁっっ!!」
「良いよ……あっ……もっと……もっと、沙耶を滅茶苦茶にしてえ……はっ、あああぁぁぅっ!!」
ひたすら腰を振り、目の前の快楽を堪能する。
もう色々と考えるのが面倒になってきた。
今はただこの目の前でいやらしく腰を振ってる女を犯して、気持ちよくなる事だけを考えよう。
「はんっ!!やああぁぁっっ……!はっ、ひゃんっ……!はっ、良いよ……あっ、もうイッちゃう……!はっ、はんっ……!いやああぁぁっっ!!」
誰もいない、周りにも誰も住んでいない密室の山荘の寝室で僕と沙耶さんの二人っきりでひたすら、腰を振り宴を楽しんでいた。
別に愛してもいないけど、気持ち良くなりたいから、ひたすら腰を振って、肉棒が膣肉が擦れあう感触を味わっていた。
そろそろ出してやるか……。
「はっ……ダメッ……もうイク……あっ、ひゃんっ……!あっ、はんっ……イクっ!イクううっっ!!はっ、あんっ……!」
「やっ、イクっ……はっ、あんっ……!はっ、あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
どぴゅっっ!!どぴゅるるるるっっっっ!!

ほぼ同時に達し、沙耶さんの子宮に精液を叩き込む。
沙耶さんもしっかりと締め付けて、それを受け入れる。
「はああああぁぁぁっっ……良いよ……はんっ……!まだまだ出てるう……はっ……」
その締め付けのせいか、射精は中々収まらず、まるで沙耶さんに吸い取られる様に搾り出されていった。
「はふ……あんっ……はぁっ……はぁっ……」
ようやく射精を終え、しばらく余韻に浸った後肉棒を抜き、その場で倒れ込んだ。
「はぁっ……はぁ……こんなにいっぱい出しちゃうなんて……やっぱり、私たち愛し合ってるんだね……嬉しい……」
「別に……」
「ふふ……ちゅっ……ねえ、まだまだ続き出来るよね……?」

「ちゅっ、んちゅっ、ちゅるっ、れろっ、ちゅ……ちゅぷっ……ん……」
「へへ……またこんなに大きくなっちゃって……好きな時に出して良いからね。はむっ……ちゅる……」
あの後沙耶さんに浴室に連れられて、シャワーを浴びながら、フェラをしてもらう。
まだお風呂が湧くには少し時間がかかるので、定期的にシャワーを浴びて体を温めていた。
「はふっ……ん、んふ……ちゅっ……ぢゅるっ、ぢゅぷっ……ん、ちゅっ。んふ……」
171狂依存 194:2011/06/13(月) 18:53:07.01 ID:3+di7XNY
沙耶さんは本当に美味しいそうに、アイスキャンディーをしゃぶっているように僕のち○ぽを嬉しそうに頬張っている。
こんな事して、そんなに楽しいんだろうか?
「ん、んふっ……ちゅるっ、んちゅっ……ぢゅる、ん、んちゅっ……」
口内で舌を巧みに絡めて肉棒を刺激し、時折じらすように吸い付いていく。
その口の中で舌が擦れあう感触がたまらなく気持ち良く、どんどん肉棒は膨張する。
「(くう……気持ち良すぎるよ……)」
あまりの快楽で頭がはじけそうになる。
最初に頃と比べると格段に上手くなっていった。
「ん、ちゅぷ……ぢゅぷっ……、ぢゅる、んちゅっ……ちゅ、ぢゅる……ん、んちゅ……」
沙耶さんも段々とスロートを速めて、一気に肉棒を絶頂に追いやっていく。
肉竿がねっとりと舌に絡みつかせ、染み出た先走り液をちゅうちゅうと吸い出して、更に快楽の淵へと追い込む。
さっき出たばかりだというのに、早くも肉棒は爆発寸前になってしまった。
「ん、んちゅっ、ちゅぷ、ぢゅぷっ、ん、ぢゅるっ、ちゅっ、んちゅう……んん、はむっ、ぢゅる……」
「ん、んん……!んちゅっ、
思わず沙耶さんの頭を手で押さえつけると、色っぽい上目遣いで僕を見つめ、更にスロートを速める。
その色っぽい無邪気な視線が、更に欲情を誘い、頭を押さえつける力を自然に強めていった。
「ん、ぢゅるっ、ん、んちゅっ……ぢゅぷっ、んちゅっ、ちゅ……ん、んちゅっ、んん……ん、ちゅぷっ……ん、んん……!!」
口の中で思いっきり射精し、精液を一気に流し込む。
沙耶さんも肉棒をしっかりと抑えて、精液を一滴も漏らさぬよう口の中に入れ、飲み込んでいく。
「ん……んちゅっ、んん……ん、むふ……はぁっ……」
「へへ……久しぶりに飲んじゃった。ちゅっ、んちゅっ……」
飲み込んだ後、嬉しそうに再びち○ぽにしゃぶりつき、残りカスを舐め取る。
「ちゅっ、ちゅる……ねえ……そろそろお風呂湧くから、一緒に……きゃっ……!」

沙耶さんが誘い終わる前に浴槽に投げ込む様に入れて、僕も後に続いた。
「もう……乱暴なんだから……あっ、そんないきなり……はああああぁぁぁぁっっ!!」
浴槽に入ったら、すかさず沙耶さんの足を開き、肉棒を再び膣中に入れて犯し始める。
もう、頭の中は精が尽きるまでこの女を犯す事でいっぱいになってしまっていた。
「はんっ……もうこんなに……!!あんっ!!ひゃっ、はあああぁぁぁっっ!!」
狭い浴槽の中で水しぶきを上げながら、二人で抱き合って繋がり、ひたすら快楽を味わう。
まるで、餌に飛びついたピラニアの様にばしゃばしゃと二人で水しぶきを上げて、力尽きるまで淫れ合った。
「やんっ!あっ、そこ……駄目っ……ああああぁぁぁぁんっっ!!あっ、はああああぁぁぁっっ!!」
「イク……もうイっちゃう……また……あっ、はっ、やあああああぁぁぁっっ!!」

「う……」
ここは……!?
目を覚ますと、すぐ手に柔らかい感触を感じたので体を起こすと、隣に沙耶さんが裸で寝ていた。
あの後、お風呂から出た後すぐ寝室に行ってそれから……
もう一回沙耶さんとやっちゃって、そのまま……。
「(一緒に寝ちゃったのか……)」
うっ……流石にやり過ぎたのか、腰が痛い。
沙耶さんとこんなにやったのは初めてだよな?
「って、そんな事はどうでも良い」
172狂依存 195:2011/06/13(月) 18:53:37.85 ID:3+di7XNY
どうする?
すぐに帰してもらいたいけど、流石に疲れてるだろうし、起きるまで待ってるか。
「ん、んん……」
おっ、目を覚ましたかな?
「ん……ふあっ……むう……」
沙耶さんはむくっと起き上がり、ポケーっとした顔をして僕を見つめる。

193「ん……おはよう……」
「お、おはようございます……」
「えへへ……」
まだすっかり目覚めていないのか、そのまま僕の体に倒れ込んで、頬ずりを始めた。
「ちょっと、離れて下さい。恥ずかしいですから……」
「何で恋人に抱きつかれて、恥ずかしがる必要があるのよ……夕べだってあんなに愛し合っちゃった癖に……」
「別にそういう訳で抱いた訳じゃ……そんな事より約束通り、早く帰してください。疲れてるなら今すぐは無理でも少し休んで落ち着いたら、帰してもらいますよ」
「うーん……帰す?ここでずっと二人で暮らそうよ……早く籍を入れて、正式な夫婦になって……」
「ちょっと、いつまでもふざけないで下さい!」
「ふざけてなんかいないよお。ここなら誰にも邪魔されずに暮らせるんだし、だからさ……」
「もう良いです。歩いて帰ります。失礼しました」
ベッドから起き上がり、服を着るため立ち上がる。
馬鹿馬鹿しくてこれ以上付き合う気にもなれないよ……ん?
「あれ、着替えは……?」
下着はあったけど、昨日着ていたズボンとシャツが無い。
ここで脱いだ筈なんだけど……。
「あの、僕の服何処にあるか知りませんか?」
「んー。さあ……」
「さあって……確かに昨日ここで……」
まさか、沙耶さんが?
「あの、本当に僕の服知りませんか……?」
「そうだ!お腹空いたでしょ。私、下の町まで行って何か買ってくるよ。何か食べたいものはある?」
「ちょっと、そんなの良いですから……!」
沙耶さんは僕の質問を無視してすぐに立ち上がり、ベッドの横に置いてあった服をそそくさと着だす。
「じゃあ、行ってくるよ。すぐ帰ってくるからね」
「あっ、待って……!」
僕が止めるのも聞かないで、すぐに山荘を出て車に乗ってしまい、そのまま行ってしまった。
や、やられた……。
沙耶さんが車で家を出た後、山荘の中をくまなく探したが、着替えも携帯電話や財布も見つける事が出来なかった。
どうしよう?この格好じゃ外に出れないし、携帯も財布もなきゃ、電車とかにも乗れないし……。

「これで良しっと……後、必要なものは……」
車で30分程かけた所にある下の町のスーパーに行って、色々と食料や日用品を買い占める。
夕べから何も食べてないからお腹空かしてるだろうな……。
逃げられないように、服と財布と携帯は私の車の中のトランクに隠しておいたから、今頃、心細い思いをしている事だろう。
そうだ、麻由ちゃんにもメールしとかないと。
一晩大輝がいなくて心配していただろうから、昨夜の様子とかちゃんと知らせないと。
それにしても、昨夜は凄かったな。
あんなに愛し合ったのは本当に始めてかもしれない。
また今夜も二人の愛でいっぱい、愛し合おうね。
そう胸を膨らませながら、麻由ちゃんに昨日の事をメールで書き送信した。
「くすくす……まだまだ帰す気は無いよ、ダーリン」
173 ◆wBXWEIFqSA :2011/06/13(月) 18:54:56.15 ID:3+di7XNY
以上です
ありがとうございました。
174名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 19:04:46.34 ID:eGPWMDmv
多分練習だろうな
175名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 19:22:39.25 ID:YLgEfqmH
大輝ェ…
176名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 21:45:46.36 ID:MeSioRjL
177名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 21:54:05.74 ID:r9FBXCfX
GJ!麻由姉ちゃんはもしかしてテレパス?そして沙耶は大輝をマインドコントロールでもしてるのか?まあ‥単に大輝がヤリチンというオチの可能性が高いがw
178名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 02:26:09.56 ID:FcnDR/De
大輝の身から出た錆だな
179名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 07:34:38.64 ID:0lOoPqlc
>>173
狂依存キテター!!
これで今週生きれるわGJ!
180名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 14:18:30.07 ID:RkUTVSek
ヤットキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

GJ
181名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 20:10:03.04 ID:6DHUBygn
沙耶さんに調教されたい
182名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 00:01:23.49 ID:rARm1UOh
お姉ちゃんにしなさい。

メスブタが作ったものなんて食べたらお腹壊しちゃう!お姉ちゃんの料理にしなさい。

メスブタとセックスなんてしたら病気うつされちゃう!お姉ちゃんの身体にしなさい。

メスブタと結婚なんてしたら不幸になっちゃう!お姉ちゃんと暮らしなさい。

メスブタと子供作ったたら駄目な子供が出来ちゃう!お姉ちゃんを妊娠させなさい。

メスブタはお母さん認めません!お姉ちゃんと付き合いなさい。
183名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 01:44:10.62 ID:V1VpDY0m
そして、ごく普通のふたりは、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でも、ただひとつ違っていたのは、奥様は……キモウトだったのです。
184名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 02:11:14.52 ID:piDRhh1k
>>183
兄妹で結婚できねぇだろwww
役所に婚姻届持っていった時点ではねつけられるわwww
185名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 02:33:51.25 ID:RbRnR+/U
>>173
GJ!次の姉の暴走に期待!
186名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 03:02:00.50 ID:G9DdLJVD
>>184
住民課の職員にキモ姉がいて婚姻届が受理されない
187名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 03:02:35.71 ID:omoygxnB
>>184
事実婚ってあるだr……
駄目だ、事実婚の時点で既に普通じゃねぇ
188名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 07:41:32.80 ID:SqydvfV4
>>184
馬鹿だな〜
キモウトのことだからなんとかごり押しするに決まってるじゃないか
189名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 21:09:57.26 ID:DMbz9hup
一卵性で男女は産まれないて言う奴は何なの?
と一卵性双子の姉貴が怒ってた。
190名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 21:36:19.72 ID:BkjQIjlU
じゃあお前は妹なんだな
191名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 21:37:49.02 ID:BkjQIjlU
192名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 21:46:44.45 ID:7sQG1/ro
>>191
てめえスレチだ角煮でやれ
あとついでに作者名を教えやがれ
193名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 22:30:45.86 ID:5aMDNa3p
>>191
まじでタイトル教えて欲しい
194名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 00:29:13.05 ID:8CZorALQ
>>184
戸籍上は他人なら……
195名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 01:06:07.49 ID:3TaQFS1X
弟に薬飲ませて「駄目!私達血の繋がった姉弟なんだよ!」プレイする姉まだ?
196名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 02:40:00.61 ID:iERMcoiB
>>195
よく言うだろ、無いものは作れって
期待してんぞ
197名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 03:13:17.53 ID:YqNh/ZMF
>>194
兄と結婚するために同好の士と人生を交換するか、
あるいは「行方不明」の泥棒猫になりすます?
……これだと結婚相手にはバレバレだな。すでに制圧済みか?
198名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 09:33:04.41 ID:ar2tzlg2
>>195に期待
199名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 12:48:58.92 ID:SySBGRZc
>>192>>193
[比呂カズキ]となりの穴
200名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 13:21:01.96 ID:GoI54bo4
>>196
無いものは作れ

名言だな、この言葉次スレのテンプレ入りだな
あとお前になら掘られてもいい
201名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 13:51:10.22 ID:b6s3Djyg
>>200
掘る側にも人を選ぶ権利があることを覚えとけ
202名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 18:25:35.92 ID:5ETsIcRd
>>201
それを考えると、こっちにも選ぶ権利がある、という当然のことを主張する兄弟が一人ぐらいいないのが不思議。
203名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 19:40:12.14 ID:YqNh/ZMF
その主張をたたき壊すのが、物語の重要なファクターなのでしょう。
204名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 21:57:29.20 ID:zle0D7uc
>>203
一緒にアニメ2板に帰ろうぜ
このスレに来ると常に誰かに見られてるようですごく怖い
205名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:06:51.61 ID:HWIQkqZA
>>199
サンクス
月刊誌のエロ漫画だったんか。ならもう売ってないなwww
誰か話の展開教えてくだしあ
206名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 01:15:22.81 ID:IBAN1SGf
>>205
何時か単行本にまとめられるだろうからそれまで待てやこの早漏
207名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 01:33:41.91 ID:ElHQDz2i
キモウトが過去にタイムスリップして泥棒猫になる電波が
208名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 07:51:18.58 ID:nQtjHWET
>>207よくやった!
209名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 17:29:32.05 ID:V0/Yl+xi
210名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 17:51:17.33 ID:8YKzMW4z
>>209
この女の子確か過去にレイープされたんだっけな
211名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 17:59:45.79 ID:Nt1aQ5BR
>>209
好い加減角煮でやれよカス
212名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 18:01:27.80 ID:8YKzMW4z
ここ角煮じゃなかった……
スマソ
213名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 18:13:33.79 ID:bJImunoz
姉のブラコンがウザイので姉NTRエロゲを置いといたら
こんなもの信じちゃ駄目と言われて監禁された。
214名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 19:44:16.59 ID:x9PSZ90y
投下こないかなー
215名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:10:24.92 ID:OHHxJG7A
>>213
ヤンデレはNTRと無縁なところが素晴らしいよな
キモウトが他人と寝てたりしたら発狂もんだわ
216名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:23:27.13 ID:p7az+brh
>>213>>215
わざわざYスレが廃墟に成ったきっかけのNTRの話題を出すあたり荒らしとしか思えん。
基地害嵐は精神病院に行けwこのスレから出ていけ!!!
お前達が明日交通事故にあって即死するように祈ってるよ。
217名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:26:21.06 ID:8YKzMW4z
>>216
落ち着けNTRなんて都市伝説だ。

ってか、ここのスレタイ100回ほど読もうず。何を心配しているんだ
218名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:31:24.80 ID:t40gPWs6
AR試したいのに制圧はじまんねぇー

219名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:39:52.73 ID:V0/Yl+xi
216 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中 :2011/06/17(金) 20:23:27.13 ID:p7az+brh
>>213>>215
わざわざYスレが廃墟に成ったきっかけのNTRの話題を出すあたり荒らしとしか思えん。
基地害嵐は精神病院に行けwこのスレから出ていけ!!!
お前達が明日交通事故にあって即死するように祈ってるよ。

お前釣られてたよな
220名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:50:45.72 ID:OHHxJG7A
>>219
スルーしとけよめんどくさい
221218:2011/06/17(金) 20:58:04.93 ID:t40gPWs6
すみません誤爆しました。
222名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 21:01:24.64 ID:3jHbD4p3
>>219
生暖かく見てようぜ
223名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 23:29:37.22 ID:kDywkpj6
人をジリジリ追い込む高圧的キモ姉キモウトを見ていつも思うのだが、何故かそのキモウトキモ姉が弟や兄にすがる姿を見たくなる。
224名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 23:56:36.40 ID:1QZ9XvRy
高圧的過ぎて嫌われたから、急に優しくなるとかいいね
225名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 00:00:40.69 ID:0Lx/lK7h
>>207

保管庫にキモウトがタイムスリップしてキモ姉の泥棒猫になる話があったよ。

参考にしてくれ
226名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 00:31:47.75 ID:yrtgRgaF
クラスメイトの女と喋っただけで小学生の弟を監禁、
殴る蹴る等の暴力を振るい性的虐待を加えるキモ姉なんてどうだろうか
227名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 00:33:02.61 ID:or6/TxiC
ニート姉貴を養ってたらベッドに縛られ裸にされていた。
養ってもらってるお礼に子供産んであげると言うキモ姉。
228名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 00:34:08.85 ID:LMO+I4Yk
口減らしならぬ口増やし? 養うのが大変だ。
229名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 01:31:20.57 ID:Erf/D//b
最近作品がホント減ってきましたね
昔もっと多かったのに残念
230名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 01:43:10.66 ID:o/sEZlWL
定期的にあるだけで十分やで
ありがたやありがたや
231名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 02:02:02.27 ID:MYyDljye
じわじわ包囲網を狭めて事実婚状態に持っていくキモ姉妹
232名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 02:17:27.47 ID:kNft3Ecs
キモ姉妹とイチャラブしたらこのスレの範疇じゃなくなるのかね
233名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 02:39:24.75 ID:JOT7aWse
なんか書いてみるなぁ
234名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 03:38:23.86 ID:sfKbc3Yn
>>232
それって単なる激甘の恋愛モノじゃね?
ちっとばかし愛情表現手段が極悪になりそうだけど
235名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 09:35:56.07 ID:or6/TxiC
>>232
兄弟とイチャラブしながら泥棒猫を潰していけば良いと思う。
236名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:29:10.75 ID:or6/TxiC
カエルの子はカエル。
キモ姉妹の子はキモ姉妹。
237 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/06/18(土) 19:10:43.28 ID:4U0PORc8
泥棒猫の子も泥棒猫
238名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:13:07.41 ID:Mp0JTqMJ
そんなドロドロとした関係が綿々と続く血脈とか嫌過ぎるだろ……
239名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:51:57.24 ID:LMO+I4Yk
待て、泥棒猫に子がいるってことは…悪いことは言わないから
その男と幸せになって、泥棒猫を引退するんだ!
240名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 22:25:19.05 ID:ph7IO+LI
>>239
良く考えろ、子孫なんて精子と卵子さえありゃ出来るんだよ
つまりだ、どうにかして対象から精子だけでも入手出来れば……
後は分かるな?
241名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:08:30.43 ID:20c0554l
精子と卵子だけでは無理
242名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:15:59.39 ID:or6/TxiC
>>240
ツマリ全員キモ姉妹なわけか。
243名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:26:13.41 ID:aLahz2oU
泥棒猫とスールになるキモ姉妹
244名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 03:10:42.72 ID:kd54mvtC
何その四面楚歌状態
245名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 05:47:32.63 ID:dzlvNPtt
スールになったらキモ義℃o妹にクラスチェンジですね。
戦略の幅が広がってますます逃げ場が減りますね。
246名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:38:53.26 ID:76czfRgk
キモウトにオナホ使ってるのバレたらどうなるのだろう
247名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:50:04.86 ID:JrY5h9yt
投下ないなあ....
248名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 14:58:16.47 ID:9bmHQmjY
(´;ω;`)ブワッ
249名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 19:52:02.94 ID:9+SfGu4V
結婚式に乗り込んで弟を拐って行くカッコイイキモ姉が思いついた。
250名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:52:15.78 ID:+qA+IOCA
ゲーム界最高のキモウトはクインティ
異論は認めない
251名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 22:57:19.05 ID:IbnHPGhe
>>249
もうなにも言われなくても、分かってるよね?
252名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:50:12.66 ID:3wH6beIi
>>250
ご存知!みたいな書き込みすんな。
そんなヤツしらねーよ
253名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:55:22.35 ID:el/ARgmh
>>249
それは結構希有なパターンですな。
多数派は結婚式なんて事態に陥る前に潰しちゃうから
期待しています。
254名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:26:34.71 ID:D4KoS6Cd
生理的に変態なキモ姉はおらんのか?
255名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:11:15.09 ID:TsNhHSe9
>>252
妹が泥棒猫をさらってそれを取り戻すってストーリー
20年以上前にファミコンで出た
256名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:29:37.44 ID:SeOreJeR
人間をやめてロリハバアになったキモ姉
257名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 02:40:25.60 ID:8WjlixJG
たまには姉が初めて子供産むのに傍で手を握ってる弟とか読みたいな。
勿論父親は弟で逆レイプから産まれるまで
「片親にしたくない」「一緒に育てよう」
と洗脳もとい説得して事実婚に持ち込んで幼馴染と別れさせました。
258名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 16:56:56.94 ID:gxOGbJ+W
>>252
まあそう言わずに
259名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 19:27:12.99 ID:D4KoS6Cd
投下?
260名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 21:59:35.40 ID:vOFaI1OP
今続いてる作品で完結してない作品ってどれぐらいあるの?
261名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:08:41.15 ID:D4KoS6Cd
SとかYと比べて多いね、未完。
262名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:27:45.84 ID:aGXJvkuq
どういった基準で、「まだ続いている」とするかだな
1年以上更新されていないやつは、ぶっちゃけもう完成させる気ないだろうね
263名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:38:36.45 ID:7+PO2sQT
いつからSすれとかYスレとかつまんない略なんて使うようになったのか
寂しいね
264名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:19:51.73 ID:8WjlixJG
巨乳ダダ甘キモ姉に彼女の見てる所で甘やかされたい。
265名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:27:00.07 ID:82Vqwt07
>>264
言わんでも分かるな?
見たければ他人たよらんで、だ
266名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:28:52.97 ID:D4KoS6Cd
んなこと言われてもなぁ......
267名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 10:07:11.06 ID:048W3If3
>>266
というか他のスレと未完の数を比べて何が言いたいの?
SとYって略した理由がスレが荒れないようにとかだったら、ちゃんちゃらおかしいわ
お前がその二つのスレをわざわざ出さなきゃ済む話だろうが
268名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 12:10:16.95 ID:71rd5rcX
釣り好きの幼なじみ(♀)と一緒に釣りに行った弟を追いかけて先回りする姉
海面に投げ入れた早々ヒットする弟の竿


弟「こ、これは大物だぞ!」ザッバァーッ
弟「ね、姉ちゃん!?」
269名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 13:47:20.61 ID:iZW59sx1
>>268
姉はマグロですか?
270名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 16:56:55.18 ID:bPJSfcQY
SとYは単純に面倒くさいからじゃね?
271名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 16:57:09.49 ID:dftDDmq2
>>268
ワロタ
272名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 18:23:09.41 ID:zGSU04cv
>>269
座布団一枚
273名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:51:15.21 ID:1qlTAjua
前世でキモウトに無理心中させられたせいで生まれ変わってもキモウトと一緒
そんな無限ループってどうよ
274名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:57:05.45 ID:+ci6ANO4
作品投下なさすぎ
275名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:24:10.37 ID:tCeXwGuc
6月は祝日が無いだろ
今月はキモ姉妹が兄弟と過ごす休日が少ないから監禁されてんだよ!!
276名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:32:53.75 ID:zGSU04cv
嘆く前にメモ帳なりテキストなり開いてキーボード叩け
他人に頼ってばっかだとそっから付け狙われんぞ
277名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 00:36:48.70 ID:GB4/YpOM
投下のためにレベル上げてたら全鯖規制に巻き込まれたでござる
これは書き溜めしろってことかしらね
278名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 00:42:44.50 ID:K8LKWRSU
>>277
避難所に投下してくれてもいいんだよ?
書き溜めといて投下間隔を早くしてくれてもいいんですけどね
279 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/06/22(水) 09:04:17.08 ID:RIFGkSA7
何レベルあればSS書き込んで不自由しないんだろう?
280名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 10:45:14.50 ID:q7uiMGqC
何処へ行くの、あの日 ってエロゲクリアしたけどいいキモウトだった。
281名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 10:50:45.01 ID:PtIcl2E7
懐かし過ぎだろ
282名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:14:39.53 ID:/0BOnLA5
>>279
前と仕様が変わってないなら八くらいだったような気がする
283名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:19:11.10 ID:aV8Q96Xo
ないなー
284名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 15:07:07.64 ID:xcF83pQ0
キモ姉が嫌いだと言う弟に言いたいんだけど結婚相手に姉は最適だと思う。
産まれた時から一緒で気心が知れてるし両親に挨拶する必要もない。
285名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 18:29:49.85 ID:KEiZwhRd
同じことがキモウトにも言えそうだな
生まれる前に既にいるか後で出てくるかでたかが一、二年程度の差だろう
つーか何だこの>>284から漂う工作臭は
286名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 18:45:45.12 ID:b6cbTXxz
姉は気持ち悪くて無理な人は多いだろうけど、妹ならその点問題ない
287名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 18:51:43.91 ID:z4oSQer3
今日は工作日和でつね
その手には乗らんぞもう部屋には鍵をかけたからな
288名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 22:17:20.40 ID:oiqtNrra
数年前は頻繁に投下あったのになぁ…
289名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 22:22:31.63 ID:PIBD1qbP
最近投下が無いようだからVIP産だけどキモウトss紹介
結構面白かったヨ
SS 森きのこ!:SSまとめポータルサイト
妹「ただいまおっぱいモミモミ無料期間です」
http://blog.livedoor.jp/mode_ss/archives/51754393.html
290 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/06/22(水) 22:44:11.47 ID:RIFGkSA7
>>282
d
レベルがもっと上がったら久々に投下しよう
291名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 22:48:33.02 ID:gjIFiJCN
>>289
ガキは巣に帰れ
292名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 22:59:26.95 ID:PIBD1qbP
>>291
テンプレート違反をしてるわけでも無いのにお前如き精神障害者に罵倒されるゆわれはない。貴様こそ消え失せろ。
293名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 23:17:36.49 ID:IETZlviK
>>292
いちいち構うからガキなんだよ・・・
294名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 23:20:43.92 ID:P55PaRk3
一々、宣言しちゃうゆとりってどうかと思うの

しかも有言不実行っていうオマケ付き
295名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 23:22:00.74 ID:dz0r6b6l
つかどうでもいいよ
296名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 23:25:28.58 ID:aws2rvD1
荒れるからそこまで
297名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 23:30:13.00 ID:PIBD1qbP
>>293-294
おいおい‥人を罵倒する>>291に何も言わないでお前等頭大丈夫か?別に此方はスレルールに違反はしてないが‥それともアンタラ嵐か?
298名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 23:34:00.08 ID:UhcwSCK+
>>297
あぼーん
299名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 23:38:43.82 ID:PIBD1qbP
>>291の基地害を擁護するとはこのスレも地に墜ちたなw
300名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 00:20:26.56 ID:CxsQkkVK
男は黙って全裸待機!
待機の友は一番搾り!
これ常識!
301名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 00:43:59.42 ID:88OiCV5D
>>300
300の姉が300を探してたよ。
裸だと風邪ひくからお姉ちゃんが性的に暖めてあげるって言ってたよ。
302名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 00:46:22.56 ID:N42fAGhH
この暑さじゃ風邪なんてひかねぇよ
くっついた方が汗で風邪引くだろ
303名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 01:03:56.00 ID:OZYT3BdY
>>302
お前、夏風邪って知ってっか?
304名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 01:36:57.68 ID:9fQJO8JP
夏に風邪ひくってどんな感じなんだろ…
305名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 02:20:26.16 ID:Q1lqbEim
>>304
ひいてみるのも一考。
看病したいと待ち望んでいる女の子がいます
306名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 02:37:50.40 ID:qYduDj14
>>289
おいそれはどっちか言うとキモ兄だろう全く最近のVIPPERはけしからんなまったく!
307名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 02:43:06.25 ID:88OiCV5D
妹アニメは多いのに姉は殆どないのに不満。
もっと姉を敬うべき。あと義理は甘え。
と姉が騒いでる。
308名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 03:12:08.40 ID:ZD7XQmcS
もう一週間ですか
309名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 03:17:05.29 ID:WfMtCgYu
まあ気長に待てばいいさ
310常夏2(トコナツー):2011/06/23(木) 06:01:51.71 ID:U8FIzU70
ワテや。
隣の「常に全裸〜」スレから、おっとり刀で駆け付けて来たでえ。
言い方を変えりゃ「降臨」やな。大天使の。


あっちはヘタレ住人どもは、ド変態ぞろいの癖しおって、阿呆ばっかで難儀したで。


せっかくワテが「巨大津波で全裸サーフィンする東北娘」みたいな神がかったアイデアを次から次へと無償提供してやっとるのに、SS一本ものに出来へんかった。阿呆や。


こっちゃの住人は、そんなことないわな?


どや?
「避難所の段ボールの陰で、巨乳だけどサイコな姉(62歳・亥年)と、その姉にチンボをしごかれる内気で気弱な弟(58歳・乙女座)の人間群像」
なんてのは、いけへんか?
311名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 07:41:33.24 ID:DpX+LV5r
クレクレ乞食はいい加減に自重しろよ
毎日投下があるスレでも探しに行け
312名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 11:54:06.58 ID:HkJe7odf
>>307
kiss×sisでお腹いっぱいです
313名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 13:25:14.80 ID:88OiCV5D
なんで子供の頃て姉ちゃんと結婚の約束するんだろ?
婚約者が殺されウェディングドレスも無くなっていた。
ウェディングドレスを着た実姉に教会で告白される弟。
314常夏2(トコナツー):2011/06/23(木) 14:44:30.30 ID:U8FIzU70
ワテや。

ワテも、ハタチになったら…って姉ちゃんと約束したで。


そんでな、ワテがハタチの時、約束通り、姉ちゃんの肝臓を喰ったった。
もちろん他の部位も、チルド保存して、大事に味わったで。

どこで聞き付けたのか、鬼畜友達の佐川くんも、お相伴にあずかりに来おってな。
ふたりして人肉パーティーしたもんや。
楽しかったでえ!
315名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 16:45:09.71 ID:RbqlFQ98
夏風邪は辛いぜ....
寒気がするけど布団被ると暑いw
無限地獄
316名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 16:58:20.64 ID:qYduDj14
隣?隣にそんなスレあったのか
ていうか方言の書き方がなにげにものすごく丁寧でワロタ
意外と芸が細かいぞこいつ
317名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 19:15:12.25 ID:8G/2i/5K
そうなんだ
気をつけよう
318名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 19:48:51.93 ID:35Ur9w7i
>>314
佐川一政か。
319名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 20:49:47.19 ID:9fQJO8JP
お前らいい加減早く投下しないと家で大暴れするぞ?



まず姉ちゃんの部屋に入ると見せかけて妹の部屋だ。
妹のベッドの下に隠れて妹の着替えを覗き見る。
言ってるそばからほら帰ってきた。

ほらほら〜スカート脱いだよ〜♪

ほらほら〜ブレザー脱いだよ〜♪

ほらほら〜シャツ脱いだよ〜♪

ほらほら〜ブラジャー…脱いだよ〜?

ほ…ほらほ…ら…パンティ…脱いだよ?

ほ…ほら…ほら……股開いて…開脚して…るよ……





「ふふ…お兄ちゃん♪」


……完全にバレてるよ〜…。
320名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 23:53:35.76 ID:SdeZXlGE
>>319
ワロタ
321常夏2(トコナツー):2011/06/24(金) 02:00:51.26 ID:M+FslOG4
>>314
そうや!
その佐川くんや!


ワテの親友やで。


出会いは、20年前の吉野家やった。


当時の佐川くん、人肉を喰らいたくて喰らいたくて仕方なかったんやけど、なんせ保護観察の身やろ? にっちもさっちも行かんかったんや。


そこでや、人肉の代用として、吉野家の牛丼で暗い欲求を誤魔化しとったわけや。

でもってワテの方も、おっ母を殺めたばっかの頃で、あんまり目立つ行動は出来へんかったから、場末の吉野家に出入りすんのが精一杯やったんや。


吉野家のカウンター席で、初めて佐川くんと目が合った瞬間、ビビッと来たで!


お互い暗い欲望を抱えた鬼畜同士やから、すぐ分かるんやな。

322常夏2(トコナツー):2011/06/24(金) 02:18:07.28 ID:M+FslOG4
ついでに言っとくとな

うしじまいい肉は、ワテの妹や


323名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 02:44:28.83 ID:5+LmGwTB
コテに絡んむのは気が引けるが……
えー加減巣に帰れ
324名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 05:08:15.39 ID:N6lDf23u
>>319
お姉ちゃんをハブるなんて許せない。
罰としてお姉ちゃんと結婚しなさい。
325キング・ワイルドウエスト:2011/06/24(金) 07:21:12.58 ID:B3u9lXap
如月更紗みたいな姉が欲しい
326名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 08:17:57.31 ID:A6OLlLIl
>>319
この後、妹に喰われちまうんだろうな。
327名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 09:19:17.18 ID:M+FslOG4
>>322は嘘や!

ワテの妹は、うしじまいい肉やないけど、とんでもない奴や。


どんだけとんでもないかは、おいおい明らかにするよってに、楽しみにしとき!
328 ◆m10.xSWAbY :2011/06/24(金) 10:30:08.29 ID:oMzSgf+W
コテ豚沸きすぎワラ
329clear blue:2011/06/24(金) 11:25:22.28 ID:056uvepx
投下しますよ

ピンポーン
玄関のチャイムが鳴る。外は大雨だ。いったいこんな大雨の日にどんな来訪者だというのだ、新聞勧誘の兄ちゃんすら今日は
来ないと思うのだが。……仕方ない。今、この家には自分しか居ない。両親は外国だし、俺=櫻井皐月には同じ高校に通う妹
が1人いるのだが、その妹もまだ学校から帰ってきていない。俺は万年帰宅部だから家には誰よりも早く帰ってくることになる。
玄関に向かい、2つある内鍵を回し鍵を開ける。ドアチェーンは外さないままにして、ドアを開ける。
ガチャン
「はい、どちらさまでしょうか。」
狭く開いたドアの隙間から外の来訪者に向かい声を掛ける。こんな天気の日に訪ねてくる知り合いなんていただろうか……
「あ、皐月くん?私、高嶋です。……ごめんね突然。」
高嶋楓。幼稚園からの幼馴染だ。とはいうものの高校に入ってからは3年間クラスも別々ということもあって、昔ほど関わり
があるわけでも無い。そんな楓が何の様でこんな雨の中、うちを訪ねてきたのだろうか。ドアチェーンを外し、ドアを完全に
開くとそこには全身びしょ濡れの楓の姿が。
「お、おい。なんでそんなびしょ濡れなんだよ。大丈夫か?」
「うん、傘忘れちゃって……急に雨、降ってきたでしょ……?だから、その……」
梅雨入りしたというのだから、天気予報など当てにせず折りたたみ傘くらい持っておけばいいのに、と思った。
「そっか……。うん……」
楓がびしょ濡れの理由は分かったが、なぜうちを訪ねてきたのかがまだ分かっていない。
「んで、どうした?何か用事があって来たんじゃないのか?」
楓に尋ねる。
「あ、うん……あのもしで良ければなんだけど、傘貸してもらえないかなって……」
330clear blue:2011/06/24(金) 11:27:09.22 ID:056uvepx
なんだ傘ぐらいなら、と思ったが、制服が透けるまでびしょ濡れの楓をこのまま傘だけ渡して、はいさようなら、なんて良い
のだろうか。さすがに気が引ける。ふと一瞬妹の顔が浮かぶ。もし妹が帰ってきたらめんどうなことになるのは分かっている。……だが……
「傘なんていくらでも貸すよ。でもおまえ、びしょ濡れじゃんか。……その、そんな姿で帰すのも、なんかな……」
幼馴染とはいえ最近は交流も無く、そしてすっかり女性の身体になってしまった楓から、気恥ずかしさと気まずさから目を反らす。
「あ、そ、そうだね……ううん。でも私なら大丈夫だよ。ありがとう。」
楓は遠慮がちに礼を言って、玄関から先には進もうとしない。昔からこういうやつなんだ、誰かに迷惑をかけるのを良しとせ
ず、控えめな態度。それが楓の良いとこでもあるけれど、顔見知りの俺ぐらいには少し頼って欲しいという思いもある。
「シャワーぐらい使ってけよ。服も乾燥機、うち、あるしさ。」
「えっ!?……え、でも悪いよ、そんな……」
「まあ、今家に俺しか居ないから警戒されちゃってもしかたないか……。すまん。でもタオルくらいなら貸すし」
「そ、そういうことじゃ無いよ!?……全然、警戒とか、そんな……するわけ無いよ、だって皐月君は、昔から、その……仲良くしてもらってるし……」
高校に入ってからの3年間でできた気まずさが少し解消したかのような気がした。……また妹の顔が浮かぶ。妹の事を考える
と心がチクっとする。罪悪感?……だとしてもそれは自発的なものというより、植え付けられた罪悪感だろう。
「そ、そっか。まあ、もう少し頼ってくれてもいいからな、これからは。」
「うん、ありがとう。じゃあ、シャワー、借りてもいいかな……」
「どうぞどうぞ。ああ、服は洗面所の洗濯機に居れてゆすぎと乾燥ってとこ押せばいいからさ。20分くらいで乾くよ。」
俺は洗面所のほうに楓を案内しようとする。しかしなかなか家に上がろうとしない。
331clear blue:2011/06/24(金) 11:28:56.40 ID:056uvepx
どした?やっぱちょっと気が引ける?」
「ううん!違うよ!?……ただ私、ブラウスもスカートもびしょ濡れだし、靴下も……。だからお家の床、濡らしちゃうかもしれないし……」
改めて楓が全身びしょ濡れな事を思い出す。白い制服のブラウスは透けて、水色のシンプルな下着が透けて見える。年相応以上に思える胸にぴったりと張り付き肌色が透過する。
スカートも水が滴り、真っ白な太ももを艶やかに濡らしている。艶やかな黒髪も濡れて、蒸気した頬も伴って色っぽさを演出する。いくら幼馴染だからって、
俺だって健全な男子高校生だ。流石に毒だ。……また妹の顔が浮かぶ。……言い訳だよな、そんなの。なにが健全だ……
「き、気にすんなって!昔は、その……お前ん家にも、よく公園で遊んで泥まみれのまんまお邪魔してたしさ……!」
「そうだね、そんなこともあったね……ふふ。」
楓が笑った。こいつの笑い顔なんて久しぶりに見た気がする。
「そうだよね、幼稚園とか小学校の時はいっぱい遊んだよね。週末にはどっちかの家でお泊りしたり、私と皐月君と未奈のちゃんでさ。」
未奈。俺の妹だ。妹であり、同時に……
「そう、だな。まあ上がれよ。少しくらい濡れたって平気だからさ。早くシャワー入っちゃえよ。風引くぞ。」
「うん。じゃあお邪魔します。」

楓がシャワーを浴び始めた。暖かいココアくらい作っといてやるか。……今の時間は……17時か。妹の未奈は新体操部に所属している。俺と違って勉強も運動も卒無くこなす。
「あいつが帰ってくるまではまだ1時間くらいあるか……」
気付けば妹の事で思考が占有されてしまう。それだけ聞けばシスコンの類と言われてしまうのだが、俺の場合は……
「そんな生易しいもんじゃ……」
332clear blue:2011/06/24(金) 11:30:26.91 ID:056uvepx
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「皐月くん。シャワー、ありがとうね。」
楓がシャワーから出てきた。乾燥機にかけた制服をきっちり着ている。別に学校の中じゃないんだから、こんな時ぐらい、リボンを緩めるぐらいしたっていいのに。
でもこれがこいつなんだよな。昔からくそ真面目で。……ふと思った。そんなこいつにも、例えば人に言えない様な事とかあったりするんだろうか……
「どうかした、かな……?私の顔に何かついてる?皐月くん。」
「い、いや。別になにも付いてないよ。それよりココア、飲む?」
「ありがとう。……ごくん……。梅雨時ってちょっと寒いよね。ココア暖かい……」
ここ最近、特に高校に入ってから疎遠になっていた俺と楓と、そして未奈。いや、仲間はずれになったのは楓だけで、俺と未奈は……
「皐月くん、変わらないね。……私、昔からさ、ドジで、引っ込み思案で、人見知りで、友達なんて全然できなくて。……でもこんな私と毎日遊んでくれたよね。とっても優しくしてくれて。」
なんだよ突然、楓のやつ……
「別に、同情とかで優しくしてたわけじゃねえぞ。おまえんとこの母親とうちの母親が仲良かったから、お前と遊ぶ様になったわけだし。まあ、俺もお前と……未奈と三人で遊ぶの嫌いじゃなかったし。」
未奈……
「あはは、分かってるよ。でも嬉しかったんだあ。……友達ができてさ。」
「まあ、俺はこれからも友達だしさ。またなんか困った事あればじゃんじゃん頼れって。」
「うん……友達……なんだよね、うん……」
どうしたんだ?楓。なんかよく分からんリアクションが多いなこいつ。昔はすげえ単純なやつ、とか思ってたけど。お互い大人になってるってことなのかな。
……大人、か……。俺と未奈は、どうなんだ……?こんな状態が大人に近づいてるなんて言えるのか?
「えっと、あの、突然こんな事聞いてごめんね?えっと……皐月くんってさ……恋人とか好きな人とか……いたりする……?」
「えっ!?ど、どうした急に。」
やっぱりこいつ、よく分からん……。まあでも、楓、昔から天然の要素が無いわけでもなかったし……
333clear blue :2011/06/24(金) 11:32:23.05 ID:056uvepx
「ごっ、ごめんね!バカな事聞いて!はぁ……バカだなあ私、ほんとどうしちゃったんだろ、あはは……」
「ま、まあいいって別に。お前こそ、そういう人いないのか?お前、結構モテそうじゃん。」
確かに楓は引っ込み思案で人見知りではあるが、人の事をよく考えて行動するし、面倒見もいいし、良いところはたくさんある。見た目だって美人の部類には入るだろう。
「わっ、私?そ、それは……」
「ああ、いいっていいって。流石にそんな事、男に話すのためらうよな。そういう話題は、ガールズトークとやらでするものだもんな。」
「……いっ、いるよ……私だって好きな人……」
「……え……?」
すげえ意外なんだが……楓も恋とかしちゃう年頃だったんだな……って俺と同い年だし、当然か……。俺の場合は、でも、これって恋とかそういうもんなのかな……
「まあ、もう高3にもなれば好きな人くらいできるよな……!うん。」
「あの……さ……私ね……私……皐月くんにね、きいて欲しいことがあるの……」
「え……?どういうこと」
「ただいまー。お兄ちゃあん、帰ってるー?」
ガチャン
未奈が帰ってきた。なんでだ!?まだ部活の時間じゃねえのかよ!?ああ……最悪だ、最悪のタイミングだ……
「未奈っ、おかえり。」
さらさらの黒髪のツインテールをぴょこんと跳ねさせて妹がリビングに入ってくる。
「うん……。ただいま。……で、これはどういう。」
「ああ、ほら、覚えてるだろ?昔よく遊んでただろ、楓だよ、楓。」
「うん……でなんでうちにいるの……?」
「ごめんねっ!急にお邪魔しちゃって!あのね、未奈ちゃん、実は私がドジで、雨降ってきたのに傘もってなくて、シャワーとかかして貰ったの……」
「なあんだ。そういうことねっ!ひっさしぶりぃ、楓お姉ちゃん。」
未奈の眼が一瞬俺を睨みつけた。その瞬間俺は、蛇に睨まれたネズミのように、身動きできない圧倒的な恐怖に包まれた。
「楓お姉ちゃん、凄い美人ー。スタイルも良いしー。」
「そんな……私なんて全然……。それより未奈ちゃんの方が凄く美人になったよ!びっくりしちゃった。スタイルだって私なんかより全然!」
「ありがと、楓お姉ちゃん。あ、そうだ。ちょぉっとお兄ちゃん借りても良い?大した用事じゃ無いんだけど。」
334clear blue:2011/06/24(金) 11:33:52.71 ID:056uvepx
「うんもちろん。私こそ勝手に家に上がっちゃって……。全然いいよ。」
「うん。……じゃあお兄ちゃん、ちょっと来てー。」
「ああ。……んじゃ楓、適当にくつろいでてくれよ。ああ、ココアなら机にまだあるから飲んでくれて構わないからさ。」
「お兄ちゃあん、はあやあくう。」
「すぐ行く。」

未奈が自分の部屋に向うその後ろを俺は無言で着いて行く。この後にどんな事が待っているのか、だいたいは想像が付く。二階の廊下の1番奥の部屋、未奈の部屋に着いた。
「お兄ちゃん、入って?」
「ああ……」
ドンッ
部屋に足を踏み入れた瞬間、シャツの首元を掴まれ、部屋の壁に押し付けられる。
「あのさあ、お兄ちゃんに質問いいかな?……お兄ちゃんの彼女は誰?」
普段のしゃべり声とは違う明らかに暗いトーンで俺に未奈から不意の質問。答えは……決まっている……
「未奈……だよ。」
そういうと未奈は満足そうに笑う。
「えへへ。うん、そうだよね。私がお兄ちゃんの彼女だよね。じゃあさあ……」
未奈が一瞬穏やかになった表情から一転、再び俺を蛇の様に睨みつける。
「じゃあさあ、なんでお兄ちゃんは私以外の女に優しくするわけ?」
「だって……しょうがないだろ。楓は、その、他人っていう程でもないじゃないか……んむ!」
チュッ クチュッ
俺の言葉を遮る様に未奈が唇を重ねてくる。俺の口の中の唾液を吸い出すかの様に激しく口の中をかき回される。すると今度は逆に自分の唾液を俺の口の中に送り込んでくる。
未奈は俺の腰に手を回し、なおも壁に押し付け身動きが取れない様にして唇を淫らに重ね、豊満な胸を押し付けてくる。楓に勝るとも劣らないスタイルの良さは俺が一番知っている。
「ねえお兄ちゃん。あの女、お兄ちゃんのこと……ンチュ……好きなんだよ?ふふ」
「え、いやまさか。」
「はあ、お兄ちゃんってぇ……ちゅむ……ほんろ……チュッ……鈍感……」
唾液の交換を続けながら美奈と会話する。
335clear blue:2011/06/24(金) 11:35:15.35 ID:056uvepx
「でも……さ……あいつと俺は……ガキの頃からの付き合いで、そういう感情にはならないんじゃ……」
「じゃあ私はどうなの?私なんて……チュッ……ガキの頃どころか赤ちゃんの頃からの付き合いよ……チュウ……でも私、お兄ちゃんのこと好きになったじゃない……チュパッ……」
それをいわれると何も言い返せない……
「さっきのあの女との会話、実は盗み聞きしてたんだあ……チュウ……あいつ、あのままお兄ちゃんに告る気だったんだよ……チュム……ぜったい……」
「そんな……痛っ!」
いきなり未奈が俺の下唇を噛んできた。
「なにすんだよ!痛えだろ。」
少しだけ血の味がしてくる。
「うるさい……。嫉妬したの!」
下唇を噛まれてなお、妹の事を少し愛おしく思ってしまう俺はもうダメなのかもしれない。
「だって、お兄ちゃんは私の、私だけの彼氏なんだもん……」
「ごめん……」
なんで謝ってんだ、俺……
「ふふ、お兄ちゃん、今私の事、かわいいって思ったぁ?」
下手に出ると直ぐに付け上がるのは未奈の悪い癖だな……
「お兄ちゃん、こぉんなにビンビンにしてるじゃん。かわいい妹にキスされながらおっぱい押し付けられて、興奮しちゃったぁ?」
悔しいがこいつの言っている事は全て事実……
「お兄ちゃん、おっきいおっぱい好きだもんねぇ。ねぇ……?胸でしてあげよっか?さっき謝ってくれたからご褒美にしてあげるよ?」
「い、いいよ……今は。それより楓のことほっといちゃまずい」
ジ〜
「なにして、やめろって」
俺の話を無視してズボンのチャックに手をかけ、慣れた手つきでおれのモノを引きずりだす。
「やっぱりお兄ちゃん、私に興奮したんでしょ?私、そんなにかわいいぃ?しすこーん!ふふ」
ズリズリ
片手で俺のモノをしごきながら、片手で自分の制服のボタンを外しきつそうに収まっていた胸をさらけ出し、俺のモノを挟みこむ。
「やめ……ろって……」
「あはは、気持ちくてやばい?そんなにおっぱいって気持ちいいのかなあ。私は女だから分からないけどー。」
凄まじい圧力で俺のモノを完全に包み込む。……なんでこいつ、こんなスタイルいいんだよ……。俺もこんな妹がいて運が良いのか悪いのか分からん……
「びくびくしてきたねー。……ねぇねぇ、こういうのどう?」
そういうと未奈は俺の方を上目遣いで見つめながら、胸の動きを早める。
「お兄ちゃん……お兄ちゃん……未奈にいっぱい出して……お兄ちゃん……大好きぃ……大好きだよぉ?……いぃっぱい出して……」
336clear blue:2011/06/24(金) 11:36:33.18 ID:056uvepx
くそっ、こいつやっぱりかわいい……なんだよったく。甘ったるいセリフに上目遣い……くっ、やばい……
「出る?お兄ちゃんの……赤ちゃんの種出るの……?お兄ちゃんのせーえき大好きだから、いぃっぱい出してね?ね?お兄ちゃん?」
「やばっ、出る……?」
寸前で美奈の胸の動きが止まる。未奈の真っ白で形のいい胸に付いた先走りがキラキラと部屋の明かりを反射する。
「あは、だーめ。まだだーめ。濃いのは膣内だけっていつも言ってるでしょぉ?」
はぁ……こいつもこいつだが俺も俺だ、結局、未奈がやめなければ俺は何のためらいもなくこいつの胸にぶちまけていただろう。
「あはは、お兄ちゃん不満?ねえそんなにわたし、可愛いのー?かわいくてしょうがなくて興奮しまくりでまだおちんちんびくびくさせちゃってるのー?」
昔から未奈にはなにもかも見透かされている。俺のことは俺以上に知っている、それがうちの妹だ……
「と、とにかく楓のことほっといたままだ。一度下降りるぞ……」
何分くらい未奈の部屋にいたんだ……?あいつに不審に思われたりしていないだろうか……。まさか未奈と俺がこんな関係になっているなんて露ほども思っていないだろうな……
「他の女の事考えるのきんしー。ねえねえHしよー。あの女、とっとと帰してよー。」
「まあどっちにしろ時間も時間だし、楓には帰らせるつもりだよ。でもそんな言い方ないだろ。……昔はすげえ仲良く遊んでたんだしさ……」
「私は別に全っ然仲良くしたくなかったけど。でもその方がお兄ちゃんと遊べたし。まあ、私はお兄ちゃんさえ居ればゴキブリだろうとムカデだろうと仲良くしてたんじゃない?」
楓はこいつにとってゴキブリと同等なのかよ……。
「とにかくリビングに降りる。お前も、その……制服の乱れ直せよ……」
階段を降りる
「楓、ごめん待たせた。」
「ううん。全然いいよ。ココアありがとう。温まったよ。」
純粋な笑顔で俺に礼を言う楓。……心苦しいってこういうことなんだな、と。
「そうか。……あのさ、そろそろ帰った方が良くないか?」
「そうだね……うん。じゃあ帰ります。本当ありがとうね。シャワーまで使わせてもらっちゃって。」
「だからいいって。俺らの仲なんだしさ。」
「うん。」
楓を玄関まで送る。未奈は部屋から降りて来ない。それにしても外はもう暗い。このまま楓を一人で帰すのはやはり気が引ける。
「送ってこうか?」
こいつのことだから『いいよ、悪いよ。』と言うんだろう。
「……うん。じゃあ……お願いしようかな……」
やっぱり今の楓は読めない……
337clear blue:2011/06/24(金) 11:37:57.58 ID:056uvepx
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

雨足は弱まる気配もなく、大粒の雨が夜の道を叩きつけるかの様に降り続けている。コンクリートで跳ね返る水がジーパンの裾を濡らし靴のなかにまで水が染みてくる。
点々と立っている街頭が雨の軌跡を照らしている。この時間帯に、しかも大雨の中外にでる人はほとんどいない。俺と楓だけで楓の家を目指す。楓の家は俺の家から歩いて10分ほどだ。楓の父親は、楓が生まれてからすぐに亡くなっている。
だからずっとお母さんとの二人暮らしだ。そのお母さんも娘1人育てるのに稼ぐため、弁護士事務所で朝から晩まで働きづめらしい。昔、楓とよく遊んでいたのは、そんな
お母さんの負担を少しでも軽くできたらとうちの母親が楓のことを預かっていたからだ。まあ当時の俺はそんなことを知らずにただ毎日遊ぶのが楽しかっただけなんだが。
「あのさ、皐月君は受験のこととか考えてる……?」
「まあ一応。さすがに高3だしな。予備校にも夏休みから行こうかなって。」
受験か……。将来のことなんて全然考えられない。今は未奈のことしか頭にない。
「そうなんだ。……どこの大学受験するの?」
「うーん。まだ確定ってわけじゃないけど、A大かなあ。」
「A大って国立だよね?難しい所狙ってるんだあ。すごいなあ。皐月君って昔から勉強できたもんね。」
「んなことはないって。だいたい狙ってるだけで受かるかどうかなんて。俺なんかより勉強できるやつなんて、できないやつより多いよ。」
「そんな事ないと思うよ。小学校のときから算数とか理科とか、私全然ダメで、皐月君に教えてもらって本当に助かったもん。ありがとう。」
「今さら礼なんていらないって。」
「でも、そっかあ……A大かあ。私、バカだからなあ……。大学は別々になっちゃいそうだね……」
「まあ、大学なんて別々になったって俺たちが友達なのは変わんねえよ。安心しろって。」
「でも……ね、大学に入ったら、きっと皐月君、勉強もできるし、スポーツもできるし……かっこいいし、彼女とかできるよね……?……それでもまだ私と友達でいられる……?」
なにいってんだよ楓、これじゃあまるで……未奈の言う通り……
「私ね、私……あのね……友達でいたいよ?皐月君といつまでも……。でも……でも、皐月君はそんな風に意識した事ないかもしれないけど……私だって一応女の子なんだよ……ね……」
「楓……お前……」
「ううん、回りくどい言い方なんて私らしくないよね……。……言うね?
……すーはー……私、高嶋楓は…あなたのことがずっと……ずっと好きでしたっ……」
未奈、本当にお前は俺の知らない俺のことまで全て知っているんだな……。こんな時ですら頭の片隅には妹の事が……
「楓、お前、本当に……?」
「うん。嘘なんか付かないよ……。あーあ、言っちゃったね……。ごめんね突然。ほんと私、バカだよね……」
「いや、そんなこと……」
なんて言って良いのか、言葉が見つからない……
338clear blue:2011/06/24(金) 11:39:40.51 ID:056uvepx
「あの……さ……私じゃ、無理かな……?私、皐月君の彼女さんになれないかな……?」
楓……。なんで、なんで俺なんだよ……。俺は楓が思ってる様な人間じゃないんだ、実の妹と毎晩セックスに明け暮れて、ろくに避妊もせずに、ただ快楽に溺れて……。そんなどうしようもないクズなんだ、なんで俺なんかを……お前が……
「あのっ、返事は別に今すぐとかじゃくて全然良いからっ!だって突然だもんね、いきなり過ぎるし……あはは……私がこんなこと言うなんて、皐月君、思ってもみなかったよね……。だから」
「楓。」
「は、はい……」
俺には…………
「お前の気持ち、すげえ嬉しい……けど……」
俺には……妹しか……
「でも……俺、お前とは」
俺には……妹しか……愛せないんだ……
「お前とは、付き合えない。ごめん。」
「…………そ、そうだよね!いきなり友達でしかない私がこんなこと言っても、無理だよね!……うん。私の方こそごめんね。本当に……ごめんなさい……ヒグッ……あれ……グスッ……ごめんね、私……ウグッ……
バカだなあ……勝手に好きになって、勝手に告白して……グスッ……勝手に……泣いて……ごめんなさい……」
楓みたいな良い子がなんで俺なんかを好きになるんだよ……なんで……未奈……未奈……
「あのっ…………私、もうここまでで大丈夫だからっ……帰るねっ。
傘、ありがとう。はい……じゃあねっ……本当にごめんね……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

貸した傘を強引に返され、楓は雨の中家に向かって小走りに帰って行った。残された俺は、自分の罪深さと、楓に対する申し訳なさの両方で押しつぶされそうで、ただ立ち尽くしたままだった。
傘に当たる雨粒の音だけが耳に響く。街頭の時折チカチカと点滅するその揺らめきがうっとおしい。次第にまた思考は妹のことで侵されていく。早く帰ろう。
未奈とセックスするんだ。あんな生殺しで俺が正常で居られるわけないじゃないか。そうだよ。そうなんだよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

家の前まで来ると、玄関の明かりに照らされて1人家の前の道端に傘もささずに立ち尽くす女の子の姿が見えた。
「……?……未奈……?なに……やって……」
「だってお兄ちゃん、こうすれば未奈にもやさしくしてくれるんでしょ!?雨に濡れてびしょびしょになれば、お兄ちゃん、優しくしてくれるんでしょ!?」
「なにいって……」
「だって、お兄ちゃん、私のこと置いてどっか行っちゃうんだもん……。なんで置いてくの?寂しかったんだからっ……」
「未奈……」
未奈に近寄る。雨の冷たさに震える華奢な体を抱き寄せる。背中に手を回して、トントンとやさしくさする。
「バカ、風邪引くぞ……。俺は、おまえ以外はどうでもいいんだ……。未奈だけが全てなんだ。な?」
「じゃあHしよ……?もちろん中出しで。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
339clear blue:2011/06/24(金) 11:41:36.74 ID:056uvepx
二人で風呂場まで行く。俺は服を脱ぎ、未奈は制服のまま風呂場にはいる。まずはお互い貪るように、お互いの唾液を吸い尽くすかの様に、唇を重ねる。
「ンチュ……おにい……チュ……ひゃん……おにい……チュム……ひゃん……すきぃ……ンム……らいひゅき……」
ボディソープを未奈の制服の上から塗りたくる。ヌチャヌチャといやらしい音を立てて、透け透けになった制服の下の豊満な身体を浮き上がらせる。後ろから未奈の大きな胸を制服越しに揉む。
「おにい……ひゃんっ……らめ……それ……やばいぃ……ヌルヌル気持ちいぃ……あんっ……ダメダメ……ブラが擦れて……イきそうかも……ダメ、最初にイくのはお兄ちゃんのおちんちんがいいのっ……」
俺は風呂桶の縁に座り、未奈のあそこにおれのものを押し当てる。座位の格好になり、未奈のヌルヌルのパンツをずらし、毛もろくに生え揃っていない蕾に一気に突き入れる。
「んにゃっ……あう………お兄ちゃんの……おっきぃよぉ………ああヤバイかも。もうイきそう……」
未奈とはもうセックスし始めてから数ヶ月が経つ。だが処女を貫いた時から未奈の膣の締め付けは変わらない。相変わらずきつい。それでいて俺のモノを暖かく360°から包み込み、奥へ奥へと誘う。
未奈の子宮口まで先端が到達する。ヌメヌメの粘液を垂らしながら、パクパクと俺のモノをついばむ感触が分かる。
「キスぅぅううう………子宮でお兄ちゃんとキスしちゃってりゅぅぅぅぅううう………ひっ!?おにいっひゃっ!?あんっ……やっ……」
未奈の腰を掴んで、下から突き上げる。パンパンと音を立て一心不乱に子宮口を突き上げる。未奈は髪を振り乱しながら喘ぎ声をあげる。
「おにいひゃっ………ヤバイって……きもひぃい………ああああ………イきそうイきそう、イクっもうイクぅうううううういぐぅうううううううううう」
未奈はあっという間に絶頂に達する。腰をヒクつかせてガクガクしている。俺は構わず、未奈をバックの体制にして再び突き動かす。
「いまっ……いっひゃばかりっ……まって……お兄ちゃん……おにいひゃぁん……まっひぇ………いぐぅぅぅうううううう!!!!!!」
未奈がイっても構わず突き続ける。またすぐに未奈は絶頂に達する。それの繰り返し……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁはぁ……おにぃひゃん……どうしたの……?今日、すごいよぉ……?もうイクの超やばいかも……。そろそろ中に欲しいぃ。あったかぁいのいっぱいください……」
「ああ、中出しでイカせてやるから。」
未奈を仰向けに寝かせ、正常位の体勢でモノを突き刺す。未奈の頭に手を回し、キスしながらラストスパートをかける。
パンパンパンパンパンパン!
「おにっひゃっ!?……ちゅむっ……あんっ……あうっ……んちゅぅ……あふぅ……イきそうイきそうイきそう………中っ……中ぁあああああ中出しいぎゅぅうううううううううううううう!!!!!!!!!」
ドクッドクッ……
射精の瞬間、未奈の子宮口に先端をめり込ませ、子宮に直接注ぎ込むように射精する。ここ最近で1番の勢いでどくどくと子宮の奥まで行き渡らせる。
未奈の膣からモノを抜くと、白く濃いドロドロがとろりと垂れてくる。未奈はガクガクと痙攣して起き上がれない。未奈をなんとか起こしてまたキスをする。
今度は優しくついばむような甘いキス。未奈の髪をなで、抱きよせてまたキス。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後は一緒にシャワーを浴び、ろくに髪も乾かさずに俺のベッドで二人、裸で抱き合って寝た。
340名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 11:42:43.09 ID:056uvepx
終わりです。自堕落な兄妹を書きたくて書きました。
341名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 11:45:23.06 ID:056uvepx
忍法lv6でサルナシでしたな。よかった。あと改行へんなとこあるんですいませんが修正してwikiってくれたらうれしいです。
342名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 11:45:42.01 ID:N6lDf23u
>>339
GJ。
ゴキブリ並の幼馴染が可哀想そうだ。
全く泥棒猫てのは人様の物にすぐ手をだすな。
343名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 22:27:00.98 ID:sIrieGtJ
GJ。
キモ姉妹スレなのに幼馴染が不憫に思えてしまったw
344名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/24(金) 23:06:35.58 ID:25vtTWye
うちの姉はどうも姉貴成分が薄い
まるで年上の妹みたいだ
345clear blue(投下忘れ):2011/06/24(金) 23:07:00.80 ID:056uvepx
すいません。今気づきました。最後の一行が抜けておりました。orz もしwikiるときに付け加えてもらえたら幸いです。
付け加え↓

その後は一緒にシャワーを浴び、ろくに髪も乾かさずに俺のベッドで二人、裸で抱き合って寝た。
346名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 00:37:38.72 ID:UgLmbKoO
>>344
どんな姉なのか詳しく教えて。
347名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 00:38:19.37 ID:EORmHRVp
や、やっと投下キター!!!
348名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 00:55:05.10 ID:EN5M/jhW
うひょおおおおおおおおおおお

投下あああああああ
349名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 02:14:13.89 ID:YDoDRMDE
GJ

妹よりも幼馴染みが可愛く思えた俺は、このスレに不適格なのか…
350名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 04:01:52.96 ID:mIVuks1v
>>346
俺より身長が高かった事が小学校の二年しかない
実際小さい時は妹だと思ってた
俺が姉を呼ぶときは呼び捨てなのだが、慣れられてしまった

天然、一般常識があまり無い
極たまに人の部屋に勝手に寝ている(曰く「だって片付いてるし、寝やすいじゃん」)

とにかくアホでしっかりなんかしてなくて頼りにするとこっちが危険
姉としての自覚は本当にあるのか
351名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 04:32:22.05 ID:1yMWzwrx
作者さんGJです!

>>349
まあキモ姉妹ってのは精神がキモいってことだから、可愛い性格のヒロインが他に出てくればついついそう思ってしまうわなぁ。
352名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 05:11:30.57 ID:UgLmbKoO
>>350
小さくて天然なキモ姉だな。弟の部屋で寝てるのは罠だ。
弟を心配させて姉貴が良い人見つけるまで結婚出来ないな作戦に違いない。
353名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 06:32:08.88 ID:5oAclCOK
>>350
姉としての自覚は無いんだろう
あるのはキモ姉としての素質だろう

数年後には>>350の貞操はどうなってることやら…
354名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 16:23:57.75 ID:UgLmbKoO
キモ姉と一緒に住んで姉弟の子供が生まれて
そしてまたキモ姉が弟を襲い孫が生まれて子供の結婚式をして幸せだと思ってしまう弟。
355名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 19:57:05.23 ID:8vlCRW9H
妹だと思ってたって、ほんとかよw
356名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 21:18:50.04 ID:3WoERCGG
妹だと思ってたって親が居るなら絶対にあり得ない事だろーがw
357 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/06/25(土) 21:58:15.64 ID:wxpgNXRm
キモ姉(弟に隠してる)に対して
一生のお願いだからおっぱいもませてと
頼んでみたい
358名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/25(土) 22:04:54.99 ID:mIVuks1v
すまないな、本当に妹だと思ってたんだ

姉だと知ったのは姉が幼稚園卒園する時だったな
「なんで先に小学校行くの?」って聞いて爆笑されたのは今でも覚えてる
それまで自分の生活の中で、俺と姉が常に同じように親から接されてて、何をするのもいつも一緒だった
で、いつの間にか妹だと思い込んでた

まあ、俺も相当のアホだったよ
359名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 00:17:34.52 ID:TS0krvVk
>>358
それ何らかの仕込み入ってたんじゃね?
具体的にはお宅の好みに合わせて取り入ろうと記憶改s(ty
360名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 04:59:52.51 ID:6w7xWASe
>>357
両思いだとわかりそのままセックスして結婚します。
361名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 17:25:22.37 ID:jCnjSOkW
>>358
すごいな
俺もその体験したいぞ
362名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 18:56:57.94 ID:6w7xWASe
キモ姉が結婚し家を出て行き安心する弟。
だかキモ姉は弟を諦めてなどいなかった!弟は知らなかった、結婚相手の男に妹がいる事を。
363名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 20:11:02.10 ID:9WcdmkPv
過度なスキンシップがトラウマで弟がゲイになったらキモ姉はどうするのっと
364名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 20:48:37.27 ID:yCtE1EYl
女の良さを教えるという体のいい言い訳でセックルされて
365名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/26(日) 23:58:28.67 ID:ISeSg/Zz
20XX年、世界は法規制の炎に包まれた!!!
ロリコンは絶え、近親相姦は失われ、世界からあらゆる特殊性癖が駆逐されたかと思われた…

しかし、キモ姉妹達は死滅してはいなかった!!!
366名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 00:45:47.67 ID:bFpx5dtM
弟にキスを拒まれると泣きながら母に言い付けるキモ姉。
母はお嫁さん泣かしちゃ駄目と弟を叱りキスさせる。
母の結婚相手は弟だったのだ。
367名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 11:39:58.48 ID:ekcuwCby
名門女子校に通うキモ姉は弟を泥棒猫から守るため中高一貫の名門男子校に進学させることを画策する。
もくろみは見事に当たり弟は合格、名門男子校に入学した。一安心するキモ姉。それから幾年かたち、二人は高校生になった。
だがキモ姉には大きな誤算があった。名門進学校といえども男子校である為、皆、女に飢えていたのだ。弟は世話焼きな親友に無理やり名門女子校との“合コン”に行かされる。
顔立ちの良い弟は受けが良かった。それが何度か続き、ある日、“合コン”で無理やり参加させられたキモ姉と弟が邂逅してしまう。
キモ姉と弟が邂逅し、キモ姉が泥棒猫と対峙した時事態は大きく動く―――――
                                                                                                                               
                                                                                                        続かない
368名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 17:45:43.00 ID:bFpx5dtM
キモ姉にお前はお姉ちゃんがパパとママに頼んだで産まれたんだから
お前はお姉ちゃんの物なんだよと言われたい。
369名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 19:36:20.07 ID:XOVd+O57
>>367
続きは
370 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:25:28.61 ID:b1CW+DD4
狂もうと投下させてもらいます。
371狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:25:49.66 ID:b1CW+DD4

「お兄ちゃん聞いてるの!?」
「聞いてます…聞いてますよ…」

正座をさせられ30分。
そろそろ足に電気が走り始めた。
目の前でしゃもじを持ちながら睨み下ろす妹…由奈。
何故俺が妹に正座をさせられ説教されているのかと言うと、夕方までに戻ってくるという約束を破ってしまったからだ。
由奈は料理を用意して俺を待っていてくれたそうだ…確かにテーブルの上にはラップされた料理が並んでいる。

「本当にゴメン!許してくれ!」
頭を床に擦り付け謝罪する。

「はぁ……もう怒ってないからいいよ…」
わざとらしくため息を吐くと、エプロンを椅子に掛け腰を落とした。
どことなくまだ怒ってる雰囲気を漂わせているが、ここは何も言わずに自分も椅子に座ったほうがよさそうだ。

「美味しそうだな」
何事も無かったように椅子に座ると、目の前にある料理を手に取った。

「冷たいからレンジでチンしてくる」
料理を食べる為にラップを剥がそうとすると、由奈が俺の手からお皿を奪いとった。
これは今日一日不機嫌かもしれない…

「それで?なんで遅くなったの?」
「友達と話し込んでたんだよ」
「へぇ〜、私の知ってる人?」
372狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:26:16.44 ID:b1CW+DD4
チーンっというかん高い音と共にレンジから姿を現した料理は湯気で包まれており、先ほどよ美味しそうに見えた。

「大学からの友達だからなぁ…どうだろ」
ここで薫ちゃんの名前を出せばまたややこしい事になりそうなので、やめた。

「……ふ〜ん…男?女?」
俺の前にゆっくりと差し出された料理。
由奈が人差し指と親指でラップを摘まみ、剥がしていく。

「なんだよ、別に男でも女でも関係ないだろ?俺の友達なら」
由奈がラップを剥がし終えるのを待つ。

「関係……ない…?」
由奈の手がピタッと止まる。
早く剥がしてくれと言わんばかりに箸を構えて待つがラップが料理の上から剥がれる気配を見せない。

「なんだよ」
由奈の手からラップを奪うように摘まみあげると、勢いよく剥がした。
その瞬間、料理の匂いと湯気が顔に直接当たった。
食をそそるいい匂いだ…。

「……さっきさぁ…零菜さんから電話来たよ。お兄ちゃんに用事があるからって」
「……そうなんだ」
俺の携帯番号知ってるのに何故わざわざ家に電話するんだ?

「女の子とデート…楽しかった?」
「……別にデートとかじゃないから」
バレてる…。
絶対に零菜のバカだ。
373狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:26:55.35 ID:b1CW+DD4
由奈に顔を向ける事なく料理に箸を伸ばす。
しかし、箸が料理に到達する前に横から来た細い指によって俺の箸が持ち去られてしまった。

「…なんだよ?箸返せよ」
由奈を軽く睨むように目を向ける。
表情を変える事なく、俺の箸を掴み此方を見下ろしている。

「いただきますは?」
「母親かお前は……いただきます」
両手を合わせた後、由奈の手にある俺の箸を取るため手を伸ばすが、それをひょいっと軽く避けられてしまった。

「はぁ……お前は何がしたいんだよ?」
再度手を引っ込め由奈の顔に目を向ける。
今度は何処と無く笑顔になった気がする…。

これは由奈なりの遊びなのだろうか?
遊び方を教えてくれれば構ってやらんでも無いが、無口を通されると此方は由奈の行動を見守るしか出来なくなってしまう。

「お兄ちゃんさぁ……次から私に隠し事しないって約束してよ」
「はぁ?なんだよ隠し事って?」
口を開いたと思ったら今度は小学生同士がするような話題をふってきた。
箸を俺に渡す素振りすらみせず、スタスタと此方へ歩みよってくる。
俺の真後ろに立つと、徐に背中にもたれ掛かってきた。

「由奈重い」
由奈の胸の感触が背中に広がる。
374狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:27:43.13 ID:b1CW+DD4
なんとか由奈が退くようにもぞもぞしていると、動けないように左腕を首に回して、右手で掴んだ箸で料理を摘まみ俺の口に近づけた。

「はい、あ〜ん」
「…あ〜ん…」
ゆっくり口を開くと、料理が口内へと放り込まれる。

「うん、美味しい」
味わいながら食べ終えると、また箸が料理へと向かった。
これはすべて食べ終えるまでやらされそうだ…。

「美味しい?」
「あぁ…」
「じゃあ私も」
そう耳元で呟くと、今度の料理は俺の口に向かわず、後ろへと向かった。
由奈の口に入ったのだろう…耳元で咀嚼する音が聞こえる。
なんだろう…気持ち悪いような…ざわざわするような……よく分からない音が耳を支配した。

「お兄ちゃんキスしてよ」
「は?」
話の流れなんてまったく関係無いらしい…今まで食事していたのに何故キスに繋がるのだろうか?

「アホか…もうしないって言っただろ?」
「私はしないなんて言ってないけど?」
話してる間も料理は俺の口、由奈の口と交互に運ばれていく。

「兄妹がキスなんておかしいだろ…?」
「愛情があるならおかしくないわよ?ほら」
俺の口に料理を運んだ後、その箸を当たり前の様に口に入れた。

「ん…っ…ぷっぁ…ほら…」
375狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:28:24.20 ID:b1CW+DD4
口に入れた箸を俺の目の前に持ってくる。
二本の箸の間を由奈の唾液が糸を引いていた。

「これ…舐めて綺麗にしてくれる?」
「ッなんで俺がこんなことしなきゃ行けないんだ?」
「家族愛でしょ?他人が入り込めない家族愛が私とお兄ちゃんの間にあるんだから大丈夫よ」
大丈夫な訳が無い。
何が悲しくて妹の唾液を舐めとらなきゃいけないのだ。

「絶対に嫌だよ」
その言葉を発した後、俺は口をきつく閉ざした。

「そう…じゃあ仕方ないわね…」
そう呟くと、俺の前へと回り込んだ。

「…?(なんだ?)」
テーブル上にある水を口に含むと、徐に顔を近づけてきた。
口に流し込むつもりだ…そう瞬時に悟った俺は片手で口を強く押さえ込んだ。




――しかしその斜め上へいくのが由奈なのだ。


「んぅ!?」
両手で俺の顔を鷲掴みすると、水を含んだ口で俺の口では無く、俺の鼻をくわえ込んだのだ。
くわえ込むと同時に一気に鼻の中へと水が流し込まれる。

「が、はっ!!痛ッちょっま!!?」
あまりの痛さに我慢できず口を開く…すると何かを口にポイッと放り込まれた。それと同時に大量の水を口に流し込まれ、由奈の両手が俺の口と鼻を塞ぐ。
376狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:28:55.08 ID:b1CW+DD4
「むぐぅぅぅぅッ!?(死ぬ死ぬ!)」
息ができずジタバタと暴れるが、由奈の手がタコの吸盤の如く口と鼻に吸い付き離れないのだ。
口に流し込まれた水が無酸素に近い状態で胃へと流れていく。

「飲んだわね?」
俺が水を飲むのを確認すると、やっと手をはなしてくれた。

「ごほっ!げほっ!おまッえ…何考えてるんだ!!!」
勢いよく立ち上がり怒りをぶつる。
今のは正直かなり危なかった。
気を失う寸前だと自分でも分かったぐらいだ。
勢いよく立ったから立ち眩みもする…。

「やって良いこと悪いことの区別をつけろよ!!」
「区別なんていらない。お兄ちゃんは私のモノだから」
「ッこの!」
カッとなり手を上げる。

「殴るの?別に良いよお兄ちゃんになら」
笑顔で近づいてくると、殴れと言わんばかりに右頬を差し出した。

「……くっ」
上にあげた手を引っ込める。
こんなんでも妹だ…殴れる訳が無い。

「今日一緒に遊園地に行った人って薫って言う人でしょ?」
「……だからなんだ?」
「明日その人の家何処にあるか調べるから…」
「…なにいっy「親の仕事先も…実家も…全部調べて……お兄ちゃんに関わった事、後悔するぐらい潰してあげる…」
377狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:30:32.86 ID:b1CW+DD4

「由奈…」
これは本当に俺が知ってる由奈なのだろうか?

「まだ冗談言ってるように見える?」

「見えないな…」
「じゃあ、もう切り捨ててくれる?」
「……」
友達を簡単に切り捨てたりできるモノじゃない…ましてや先ほど告白されたばかり…付き合いたいとさえ思っているのだ。

「今までずっと仲良く二人で過ごして来たじゃない。今日からまた二人だけでで一緒に頑張ろ?引っ越して二人で…ねっ?」
仲良く…確かに俺達二人は差さえあって生きてきたかもしれない…だけど…



「……ダメだ…」
やはり道を踏み外す事はできない。






「……殺す…」
スっと立ち上がり俺を見下ろす。その目は見たこともないような冷たい目をしていた。



「あの女も……零菜も……空ちゃんも……全員生きるのも苦痛になるぐらい痛め付けて殺してやる…」
「由奈っ!」
初めて本気で背筋が凍りついた気がした。

「俺が由奈を大切に思ってるのは分かるだろ?だから兄妹としてお前を守ってやりたいんだ!!」
「……」
「道を踏み外せば…戻れなくなるし、絶対に後悔する!頼むから分かってくれ!頼むか、な、なんだッ腹が!?」
突然強い腹痛に襲われその場に倒れ込む。
378狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:30:56.18 ID:b1CW+DD4
「あの薬かなり強い薬でね…即効性もあるんだ」
薬?あの時飲まされたのは薬だったのか…。

「お腹痛いでしょ?」
「ッあ、あぁ…めちゃくちゃ痛いよ…」
これは我慢できるレベルでは無い…お腹を押されれば全部下から吐き出してしまいそうだ。

「いいよ…ここで出しても」
「は、はぁ?」
お腹を押さえながら踞る俺に由奈が優しく微笑んだ。

「お兄ちゃんが漏らしたら、私が全部片付けてあげる」
「そんなことッしなくてもトイレに行くよ…ッく…」
ゆっくり立ち上がりリビングから出ると、ふらふらとトイレへ向かった。

「はぁ…はぁ……くっ…なんだこれ…」
ドアノブを回して引いてみるが、ドアが開かない。
何度引っ張っても開かない。

「無理だよ?鍵掛けたもの」
後ろから由奈が鍵をちらつかせ追いかけてきた。
コイツ…いつになくSっ気を発揮している。

「頼むよ…マジでヤバいんだ」
足がガクガク震え出した…。
外に行こうにも走れば多分玄関に着く前に漏れてしまう。

「じゃあ…今ここでやってほしい事があるんだけど」
「な、なんだよ…頼むから早くしてくれ…」
この際キスぐらいなら仕方ない…。





「私の目を見て愛してるって言って」
379狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:31:23.19 ID:b1CW+DD4

「……それでいいのか?」
「うん…別にお兄ちゃんに苦しい思いしてほしい訳じゃ無いし」
なんと言うか…あれだけの事をして今更…って感じだ。
たまに由奈は子供みたいな目をする時があるが、まさに今がそれだ。

「分かった……愛してるよ」
「ダメ…私の目を見て言って」
「……愛してるよ由奈」
「………分かった…許してあげる」
ニコッと微笑むと、俺の横を通り過ぎトイレのドアに鍵を差し込んだ。

「はい、開いたよ」
鍵を回すと、ガチャッと心地よい音が廊下に響いた。
慌ててトイレの中へと駆け込むと、一気にズボンを下までずらし便座に腰を落とした。






「……お兄ちゃん…」
「…なんだよ…」
「頭おかしいと思うでしょ……こんな妹嫌になる?」
「……ならないよ」
ならないじゃなく、“なれない”が正しい言い方だ。
どんな事をされようとやっぱり大切な妹だから…だからこそ俺がしっかりしないといけないのだ。

「由奈…お前も分かってると思うけど、俺達は兄妹だ」
「…」
「兄妹だからこそ誰にも壊されないものがある…そうだろ?」
「……うん」
「壊したくないんだよ…お前が一番大切な家族だから」
「……ごめんなさい」
380狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:31:49.15 ID:b1CW+DD4
「いや…もういいよ…とにかくこの話は終わりだ。また仲良くしよう」
数十分ほど便座に座り出すもの全て出し終えトイレから出る。
扉のすぐ前に由奈が居た。
頭を撫で横を通り過ぎると、由奈も後ろからついてくる気配がした。
それを感じながらも、何食わぬ顔でリビングへと向かう。

「料理どうするかな…」
テーブルの上には数多くの料理がまだ並んでいる。
どれも美味しそうな料理ばかりだが…今の俺は食べれそうにない。

「全部冷蔵庫に入れとくわ。早いけど今日はもう寝ようよ」
「そうだな…色々と疲れたし…」
冷蔵庫にオカズを入れると、自分の部屋へと向かった。

「由奈…」
「一緒に寝るぐらいいいでしょ?」
「……分かった…早く寝ろよ?」
「うん。」
お互いスウェットとパジャマに着替えると、電気を消してベッドへ潜り込んだ。




「明後日実家に帰らなきゃね…」
「……あぁ…そうだな」
明後日は母の命日…毎年実家に戻り墓参りをする事が恒例となっている。
別に母の墓参りがめんどくさい訳じゃ無い…ただ、実家に帰るのが嫌なのだ。

「別の所に宿取る?」
「そんな怪しい事できるかよ…まぁ、実家で寝るのは一日だけだし大丈夫だよ」
381狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:32:22.19 ID:b1CW+DD4
此処から電車で一時間ほどで実家の最寄り駅には到着するのだが、そこからバスに乗りかえらなくてはいけない。実家は山に囲まれた集落にあり、交通の便が非常に悪い…本家は古くなり二年前に新しく家を建て替えたのだが、よりにもよって集落の奥に建てたのだ。
電車で一時間…バスで一時間半…集落へのバスは一日二回しか出ないので実家に一日泊まりとなる。
めんどくさいが仕方ない…。

「おやすみ…」
「うん……おやすみ…」



――翌朝、けたたましい目覚ましでは無く、インターホンの音で目が覚めた。
薄目をあけて、携帯を手探りで探す。
携帯を掴むと、開き時間を確認した。

午前7時…。

「まだ、早いな……由奈はリビングか…」
隣に目を向けると、由奈は既に居なかった。多分リビングで食事の準備でもしているのだろう…そう思い二度寝する為に再度目を閉じた。

「…誰だよ鬱陶しいなぁ」
先ほどからインターホンの音が鳴り止まない。
と言うか連打している…。
リビングには由奈が居るはずなので由奈が対応するはずなのだが…

「お…止んだか…」
由奈が出たのだろう…インターホンの音が聞こえなくなった。
382狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:33:14.25 ID:b1CW+DD4
しかし、音が消えた数秒後今度はドタバタとフローリングを走る足音が聞こえてきた。
別々の足音が二つ聞こえる…と言うか近づいてくる。
この部屋に近づいてくる足音を察してベッドに腰かけた。
その瞬間、扉を蹴破り何かが飛び込んできた。

「あっ!まだ寝てたのか!」
「そ、空ちゃん!?」
扉から姿を現したのは義妹である空ちゃんだった。

「空ちゃんどうしたの?零菜は?」
俺はてっきり零菜と一緒に実家に戻ってるものだとばかり思っていたのだが……。

「零菜は留美子と一緒に実家に帰ったよ?事務所に寄ってやらなきゃいけない事があるから兄ちゃんと一緒に実家に帰れって言われたんだよ。だから来たんだ」
「留美子?誰だそれ…」
留美子なんて親戚居ないはずだけど…空ちゃんの親戚だろうか?

「とにかく僕が兄ちゃんと一緒に実家に戻るから」
「分かったよ、由奈はどうしたの?」
「由奈姉ちゃんはリビングで本読んでる」
なんだそりゃ?
あのドタバタ走り回ってた足音はなんだったんだ…

「由奈姉ちゃんすんごい形相で追いかけ回すから逃げるのに必死になったよ!
だから持ってきた本投げて視線反らしてこの部屋まで走ってきたんだ」
383狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:33:44.30 ID:b1CW+DD4
「熊に遭遇した時の逃げ方だな……だからドタバタしてたのか…まぁ、リビングに行こうか」
「うん!」
空ちゃんに手を握られ引きずられるようにリビングへと向かった。
リビングの扉を開けて中へと入ると、窓から入ると陽射しを避けながらテーブルに近づいた。テーブルの上には昨日食べ損ねた料理が並んでいた。
朝から食欲をそそるものばかりだ…。

「空ちゃんも食べるか?」
「マジか!?」
「マジ、マジ」
椅子に腰を掛けると、すかさず空ちゃんも隣に座り込んだ。

「お〜い由奈〜?飯食べるぞ〜?」
ソファーに腰かけている由奈に遠くから話しかけた。
何かを真剣に読んでいる……あれは雑誌?。
何か面白い記事でもあるのだろうか?


「…」
ソファーから無言のまま立ち上がりスタスタと此方へ歩み寄ってくると、付き出すように俺の前に雑誌を差し出した。
なんだよ?と呟き雑誌を手に取り目を通した。

「……これ…お兄ちゃんだよね?」
一気に眠気が吹き飛んだ。
由奈が読んでいた雑誌は俺が昨日見ていた零菜の事が書かれている雑誌だったのだ。
でもなんで由奈がこの雑誌を?

「美味い!めちゃくちゃ美味い!」
「……」
384狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:39:15.55 ID:b1CW+DD4
あれこれ料理に箸をつける空ちゃんを見つめる。
空ちゃんが持ってきた本ってこれだったのか…。

「なんで零菜さんと腕を組んでるの?」
由奈握る雑誌はシワになり、はしの方は破れてしまっている。

「なんで俺って思うんだよ?」
「顔が隠れても見たらすぐにお兄ちゃんだって分かったわよ!この彼氏ってどういう意味よ!?」
やはり家族なら分かるものなのだろうか?
完全にモザイクで隠されているのだが…

「お兄ちゃん前に私言ったよね!?私にも我慢の限界があるって!言ったよね!?言ったわよねぇ!!!?はぁ…はぁっ………変な嘘つかないでよ?今逆撫ですると自分でも何するか分からないから」
雑誌を握りしめ、目を見開き歯をギリギリ鳴らしながら俺に詰め寄る。

「た、たまたまだよ…零菜と会った時にアイツがふざけて腕を組んできたんだ…」
「このっ!嘘つくなって今行ったばかりでしょ!私の事バカにしてんの!!?」
雑誌を床に叩きつけると、俺に掴み掛かってきた。

「危ない!料理落ちるって!」
椅子から転げ落ちそうになった所を空ちゃんが支えてくれた。

「兄ちゃんが言った事本当だよ?零菜も同じこと言ってたもん」
「ほ、ほら…本当の事だって…」
385狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:39:45.23 ID:b1CW+DD4
由奈の手を掴みゆっくりと放した。
何故俺がここまで責められなきゃいけないのだろうか?
まるで浮気を疑われて誤魔化し続ける旦那のような風景になっている。
その設定でいくと空ちゃんはお父さんを庇う娘みたいなもんか…。

「と、とにかく!そこに書いてるのは全部嘘だから…早く捨てちまえ」
妙にしっくりとくる妄想を無理矢理消し去り雑誌を由奈の手から奪った。

「ダメ…これは実家に持って行く。零菜さんに直接聞くわ」
しかしすぐに奪い返されてしまった。

「だ、ダメだって!もし父に見つかったらy「やましい事が無かったら問題無いはずよ?」
「う…そりゃ…そうだけど…」
再度雑誌を奪おうと伸ばした手を引っ込めた…それを言われたら言い返せない。

「早く食べて。食器片付けたら実家に向かうから」
そう言い捨てると、反対側の椅子へと腰を落とした。



「本当イライラする…………次隠し事したら許さないから」

「……」

「分かったの?返事は?」

「分かりました…」

俺は本当にコイツの兄なのだろうか?
本格的に戸籍を調べたくなってきた…。
386 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/27(月) 21:40:05.99 ID:b1CW+DD4
ありがとうございました、投下終了です。
387名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 21:55:14.35 ID:ltqpbvWB
>>367
姉 (こんなところで鉢合わせするなんてこれはもう神様が弟くんと添い遂げろって言ってるとしか…!)
388名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 22:00:02.11 ID:ltqpbvWB
>>386
リロせずに書き込んだら投下キテタ待ってたよGJ!
危うく割り込むところだった…
389名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/27(月) 23:45:14.22 ID:lkZokvCw
>>386
乙です!
実家に帰省とか超修羅場なヨカーンww
零奈があの写真についてどんな説明をするのか楽しみだ
次も期待してます!
390名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 01:02:31.87 ID:YMoJS05y
Gj

由奈ちゃん可愛いよ(´Д`)ハアハア
391名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 01:16:32.23 ID:KCZ8s26z
今のところ正統派のキモウト由奈の方が萌えるなぁ‥
まあ、零奈は作者が読み手が引くほど嫌な女をイメージしたらしいが今後はどうなるか‥実家での零奈の行動に期待。
392名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 09:58:23.04 ID:0gQDtXJh
>>391
そんなこと書いてた?
393名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 12:26:31.72 ID:TtADyWqy
相変わらず良いなあ
394名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 20:52:42.86 ID:2FXzRyZ8
赤ちゃんの弟を母が亡くなり姉が母乳を飲ませてていた(姉は母乳が出る体質)。
弟が社会人になっても母乳を飲ませようとするキモ姉。
395名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 20:56:36.13 ID:0gQDtXJh
>>394
いつも思うんだけど、その語りなんなの?
SSにするでも無しによく出るけど。
396名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 21:14:33.97 ID:CcpPqQUB
べつに妄想垂れ流したっていいだろ
397名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 21:24:44.17 ID:0gQDtXJh
垂れ流すんなら短文でもいいから文にして書けよ。
SSスレだぞ
398名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 21:37:53.14 ID:7h0xjf97
まるでツイッターだな
399名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 21:45:35.33 ID:0gQDtXJh
>>394
てゆうかそれ以前の問題で日本語不自由すぎるだろw
400名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 22:38:49.31 ID:zLvxNJ3r
>>399ここはキモウトキモアネssスレだぞぉーーー

妄想ネタならまだしも、批判廚のほうがもっといらんよ〜〜〜〜

批判するだけならきちゃまが書けよーーここはssスレだぞぉーーー

>>ていうかそれ以前の問題
って何以前?頭悪いんですのーーー?
401名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:00:54.38 ID:CcpPqQUB
こうやって妙にスレを堅苦しくして荒らす奴いるよな。
402名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:04:02.59 ID:tOhn+B1X
まぁ、「いう」を「ゆう」と書く人間が日本語について云々するよりは、他の話の方が有意義なのは事実。
403名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:11:52.06 ID:mKH1c+mc
妄想から新たなSSが生まれることもあるというのに
404名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:15:16.07 ID:0gQDtXJh
お前ら日本語が不自由なんじゃなくて頭が不自由なんだな。
俺別におかしい事言ってないと思うけど。
>>396が妄想垂れ流すって書いたから妄想垂れ流すなら単文にすれば?って書いたんだけど
そうすればスレも盛り上がるし。
405名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:18:21.41 ID:tOhn+B1X
マジレスすると、どんなに正しいことを言っていてもけんか腰の人間の言うことを聞く奴は居ない。
406名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:18:27.10 ID:m1fxFX8z
ID:0gQDtXJh [5/5]

5レスとか無駄にスレ消費すんなハゲ
407名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:20:27.42 ID:oPkbZE8X
>>386
GJ!

次回にも期待
408名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:21:48.50 ID:0gQDtXJh
まぁ、悪かったよ。
409名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:24:05.59 ID:CcpPqQUB
>>405

だよなw妙に荒んだ言葉使いを無意味にしてる奴多いよな
VIPじゃないんだからさw
410名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 23:27:55.93 ID:0gQDtXJh
だから悪かったって
411名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 00:11:20.76 ID:3takBdDm
そんな事よりきっと壊れてるの最終回はまだか
412名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 00:19:09.60 ID:UNAaayJj
gj!
ほっこりした
413名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 01:21:17.33 ID:SJ9+PFsi
>>409
無意味に単芝生やす奴もな
414名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 01:23:23.13 ID:GQexawAr
ユメミルクスリってお前ら的にどう?
415 ◆wBXWEIFqSA :2011/06/29(水) 02:50:03.17 ID:FJ2kciBB
こんばんは
>>172の続きを投下します
エロ有です
416狂依存 196:2011/06/29(水) 02:50:47.08 ID:FJ2kciBB
「あっ、やっと帰ってきたか」
寝室の窓から沙耶さんの車が庭に来ているのが見えたので、すぐに寝室を出て玄関に向かう。
僕の着替えとか荷物を何が何でも返してもらわないと。
「ただいま。ごめんね、遅くなっちゃって。色々と買い込んじゃったから」
「沙耶さん、僕の服と荷物、何処に隠したんですか?早く返してくださいよ」
「もう……せっかく彼女が帰ってきたのに、お帰りのキスも無し?相変わらず薄情なんだから……」
「ふざけないで下さい!」
「じゃあ、んー」
僕が怒鳴ると、沙耶さんは目を瞑って顔を僕の前に突き出してきた。
「?何ですか?」
いや、何となく想像はつくんだけど……。
「わかってるくせに……ちゅーしてくれたら、服は返してあげる。だから、早くう」
ああ、もう面倒な人だな……!
どうするか……?
「早く……んっ……」
沙耶さんの唇にそっと触れ、軽くキスする。
うう……正直、あんまりやりたくはなかったけど、仕方ないか……。
「さあ、早く着替えと荷物を返してください」
「うーん……ちょっと不満だけど、わかったよ。じゃあ、ちょっと待ってて」
やや不満そうな声を上げながらも、沙耶さんはすぐに玄関を出て車に向かい、後部座席から僕の着替えを持ってきた。
やっぱり、車に持ち込んであったのか。

「はい。これで良いでしょ」
「これで良いでしょ、じゃ無いですよ。全く……」
すぐに服を受け取り、その場で手早く着る。
「あの、僕の財布と携帯とバッグは何処です?」
「んー、さあ?知らないよ」
「知らないよって、返してくれる約束じゃないですか」
「ん?約束どおり、『服』はちゃんと返したよ。後は知らなーい」
「ちょっと、何ですかそれ?話が違うじゃ……」
「え?キスしてくれたら、『服は返す』って言ったんだけど?別に嘘も何もついてないじゃない」
「なっ……!?」
一応、沙耶さんの言ってた事を思い返してみる。
言われてみれば、『服を返す』としか言ってなかったような……。
いや、そんな事はどうでも良い!
「一体、何のつもりなんですか?いい加減、家に帰してくださいよ。姉も心配してますし、明日は学校だってあるんですから……」
「学校なら、もう大丈夫でしょ?大輝は高校に入ってから一日しか休んでないから出席日数は充分だし成績も良いから、もう残り全部休んでも卒業は出来るじゃない」
「馬鹿な事言わないで下さい!そういう問題じゃないですよ!もうすぐ受験を控えた大事な時期なんですから!」
というか、何で僕が学校一日しか休んでないこと知ってるんだよ。
「ああん……怒ってる大輝も素敵……麻由ちゃんだったら、さっき私の方から連絡しといたから大丈夫だよ。麻由ちゃんの事だから多分、もうすぐここを嗅ぎつけて来るんじゃないかな?だから……」
「だから、それまで沙耶と一緒に楽しもう……ね?」
僕の体に寄り添い、胸板に頬ずりして甘えてくる沙耶さん。
麻由お姉ちゃんがもうすぐここに来る?
本当だろうか……?んっ……!
「ん、んふっ……」
麻由お姉ちゃんの事を考えていたら、沙耶さんが不意に僕に抱きついてキスしてきた。
「ん、んふ、ちゅ……ねえ、私の事好き?」
「何ですか、急に?」
「良いから、早く答えてえ。ちゅ……」
「別に好きじゃないです。これで良いですか?」
目をそらして、そっけなく答える。少なくとも今は『好き』だなんて、言える気分じゃない。
417狂依存 197:2011/06/29(水) 02:51:23.83 ID:FJ2kciBB
いい加減、この人とはもう終わりにしたいんだ。
「ふふ……沙耶の事、いっぱい愛してくれたのに強がっちゃって……今だって、私に抱き疲れてこんなに硬くしちゃってるし……」
沙耶さんは僕の股間を撫でながら、胸をぐいぐい押し当てて誘ってくる。
「もう、止めましょう。こんな所にいたって何にもならないじゃないですか。早く僕の荷物を全部返して下さい」
「ああん……そんな冷めた態度も大好き。ちょっと、待ってて……」
「あっ、ちょっと……」
そう言うと、沙耶さんはそそくさとリビングを出て何処かに言ってしまう。
人の話、全然聞いてないし……。

「お待たせ。ねえ、見て」
「……何ですか?それ……」
何をしに行ったのかと思えば、沙耶さんは水が一杯に入ったコップを持って、僕に見せてきた。
「あのね……沙耶の大輝への愛は、このコップに入ってる水みたいに、私の心と体にいっぱいに満たされてるんだよ」
「でもね、このコップに水を入れすぎるとすぐに溢れ出てそれ以上は入らないけど、私は違うんだ……」
コップを手に持ちながら、僕に徐々に近づき、見せびらかすようにしてコップを持ち上げる。
「沙耶の大輝への愛はどんなに注いでも溢れることは無いの。いつも容器で一杯に満たされた状態で大輝に抱かれる事に容器ごと無限に弾けることもなくどんどん膨らんで、いっぱいになってくんだよ……」
何かにとりつかれた様なうっとりとした目をし、虚ろな声で得意気に語る沙耶さん。
その表情は明らかに正気を失っている顔だった。
「本当にどうしたんですか?しっかりして下さい……!」
正直、今の沙耶さんは怖い……。
何か悪い病気にかかっていたり、変なの物に憑りつかれてるのだとしたら、早く元に戻してあげない。
いや、そうとしか考えられないじゃないか……。
「へへ……そうだよ……沙耶はもう狂っちゃってるんだ。大輝への愛で完全におかしくなっちゃった。でも、良いの……」
「だって、今はとっても幸せなんだから……こうして愛する人に尽くして、そばにいるだけで最高の幸せを感じてるんだもん。だから……」
沙耶さんはコップをテーブルに置き、再び近づいて甘えるように僕の胸に顔をうずくませてきた。
「だから、沙耶は一生狂ったまんま。多分麻由ちゃん以上に狂っちゃってると思うよ。でもそれは、それだけ、私が大輝を愛してるって事の証なんだから……」
「沙耶さん……」
思わず、溜息をついて天を仰ぐ。何故、こんなにも僕の事を……?
わからない。
どれだけ考えても理解が出来ない。
沙耶さんとちゃんと話をする様になったのはまだ1ヶ月か2ヶ月ぐらいだし、その間も僕は沙耶さんに何かしてあげたつもりも全く無い。
初めて関係を持った後はずっと邪険な態度を取り続けていたし、正直好きでも何でも無い、煩わしい存在としか思ってなかった。
「ふふ……でも、昨日私の事を抱きたいって思ったのは事実なんでしょう……?」
「え?」
「それは私の事が好きって事なんだよ。麻由ちゃんの事も大好き。私の事も大好き。二人とも自分の物にしたい。それが大輝の正直な気持ちなんでしょ?」
「それは……」
そうなのか……?
昨日の事を思い出してみる。
沙耶さんに駅で偶然……いや、偶然じゃなかったんだろうが、会ってそれで沙耶さんが僕から去ろうとしたら急に……。
「ほらあ、早く正直になろうよ……良いよ、私の事も麻由ちゃんの事も二人一緒にあなたの女にしてくれて構わないから……」
「駄目ですよ、そんな……」
418狂依存 198:2011/06/29(水) 02:52:26.94 ID:FJ2kciBB
「何が駄目なの?大輝はそうしたいんでしょ?麻由ちゃんだって気づいているよ。でも、独り占めしたいから私を殺そうとしてるんじゃない。本当にイケナイお姉ちゃんだよね……」
僕は沙耶さんの事を……麻由お姉ちゃんも気づいてるのか……?
「そうだよ、へへ……ほら」
「?」
「私と大輝はもう、運命の赤い糸で結ばれちゃってるの。だから、もう永遠に離れる事も無いし、大輝の事を嫌いになる事も有り得ないんだ」
沙耶さんは僕の薬指を手に取って、赤い糸を自分の指に結びつけて、満面の笑みで掲げる。
「昨日は嫌がったりしてごめんね。でももう大丈夫。私達は二度と離れないもんね」
運命の赤い糸……。

「麻由お姉ちゃん、いる?」
って、昼寝しているよ。
折角、友達から欲しかったゲームを借りてきてルンルン気分で麻由お姉ちゃんに甘えようと思ったのに……。
「へへ……でも、世の中にはこんな素晴らしいゲームもあるんだね」
タイトルはずばり、『ドキドキ、お姉ちゃんとの同棲生活』
実のお姉ちゃんとのラブラブエッチな禁断生活を濃厚に描いた、姉ゲーの傑作。
これ前から欲しかったんだよな……。
「でも、僕はまだ小学生だから買えない。が……!」
友達のお兄さんが偶然にも持っていたので、無理を言って貸してもらったのだ。
いやあ、本当運が良いな僕。
このゲームのお姉ちゃん、ちょっとツンデレっぽい所とか何となく麻由お姉ちゃんに似てるし。
まっ、あれは後でゆっくりやるとして。
「麻由お姉ちゃん。起きてー」
足音を立てないように小声で耳ともに囁き、寝ていることを確かめる。
ふふ……麻由お姉ちゃんの体でも触っちゃおうかな……そうだ!

「これをこうして……」
部屋にあった裁縫箱から糸を持ってきて、僕の指と麻由お姉ちゃんの指に……出来た!
これぞ運命の赤い糸っ!!
「ん……」
あ、起きた。
「ん……ふあっ……」
「あ、麻由お姉ちゃん。おはよう。へへ……見て見て」
「んー……」
むくっと起き上がった麻由お姉ちゃんに僕の指と麻由お姉ちゃんの指に結ばれてた赤い糸を見せ付ける。
「いつの間にこんな物が結ばれてたんだよ。やっぱり、僕達って運命の赤い糸で結ばれてるんだよね。いや、もう結ばれてるんだよ……」
「……」
ぷちっ
「ひえええっっ!!僕と麻由お姉ちゃんを結んでいた運命の赤い糸がああああっ……」
麻由お姉ちゃんは僕の話も全く聞かず、表情で机にあったハサミでバッサリと糸を切ってしまった。
「ったく……下らない事してんじゃないわよ。さっさと出てって。今日は部活で疲れてんだから」
「もう、駄目だよ麻由お姉ちゃん。せっかくの赤い糸をあんなにあっさり切っちゃうなんて」
「ハサミで簡単に切れるような運命の糸なんか、こっちから願い下げだっつうの。ほら、さっさと出てって。出ないと殺すわよ」
すぐにまたベッドに寝転んでしまい、僕に背を向ける形で横になって、虫を払うように手を振って部屋を出るよう促す麻由お姉ちゃん。
でも、そんな仕草も食べちゃいたいぐらい可愛いよ。
確かに言われてみれば、ハサミで簡単に切れちゃうような運命の糸なんて、意味ないよな。
「そっか……じゃあ、今度は中にワイヤーでも仕込んで切れない様に……」
「あんた、聞こえなかったの?馬鹿な事言ってないで、さっさと出てけっつってんだろ」
「ぐはっ……!」
机にあった雑誌を僕に投げつけて、またそっぽを向いてベッドで寝込む。
「もう……麻由お姉ちゃんったら……」
419狂依存 199:2011/06/29(水) 02:53:33.12 ID:FJ2kciBB
こんなにもツンツンして、冷たい麻由お姉ちゃんも僕は大好きなんだけどね。
まっ、好きな人ほどいじわるしたくなるって言うし。
「ねえ、ねえ……麻由お姉ちゃん、一緒に遊ぼう。あのね、面白いゲームを友達からかりてきたんだ。だから、一緒に……」
「うるせえな!触るな!あっち行けっつってんだろう!」
「いたっ……!」
うう……まだ、今日は諦めたくは……

「大輝!ちょっと、来なさい!」
「ん?何?」
突然、お母さんが怒鳴り声を出して、僕を呼びつけてきた。
一体、何なんだ……げっ!!
「大輝、これは一体何なの!?」
し、しまった……あのエロゲー、ついベッドの上に置きぱなっしにしちゃってた……。
パッケージがモロにやばいのに、迂闊な事をしてしまった……。
「えっと、これは……その、友達から……」
「どんな友達からこんな物借りてきたって言うのよ!あんた、まだ小学生なのにこんな物、持っちゃ駄目でしょ!」
「何なの、うるさいわね……」
麻由お姉ちゃんが騒ぎを聞きつけ、部屋から出てきた。
「また、こいつが何かやらかしたの……って、何よそれ?」
お母さんが持っていたエロゲーのパッケを見るや、慌てて手に取りわなわなとした目で見ている。
麻由お姉ちゃん、僕達は将来そのゲームより凄い事するんだから、それぐらいで驚いていたら駄目だよ。
「な、な……何やっとんじゃ、このボケカスがああああああぁぁぁっっ!!!」
ドスっ!!ボスっ!
「ぐえええ……!ちょっ、痛いよ……ぐうあああっっ!!」
もう、本当に照れ屋さんなんだから、麻由お姉ちゃんは……。

「大輝、大輝」
「えっ?」
「もう、ボーっとしちゃって……どうしたのよ?」
「ああ、いえ……」
何で今まで気が付かなかったんだろう?
今の沙耶さんって……昔の僕、そのまんまじゃないか……。
どんなに冷たくされても、足蹴にされても嫌いになる所か、どんどん好きになっていって、麻由お姉ちゃんがどんなに嫌がってもしつこく付きまとって、ストーカーみたいな事もして……。
そうだよ……沙耶さんは昔の僕だ……。
「へへ……また、麻由ちゃんの事考えてるんだ。姉離れが出来ないしょうがない彼氏だなあ……ちゅっ……あん……」
「……」
思わず、沙耶さんの頭を撫でる。
麻由お姉ちゃんも昔は今の僕みたいに、僕の事でこうやって頭を痛めていたのだろうか?
どんなに冷たくしても、邪険にしても、意地悪な事をしても、好意を向けてきて、色んな迷惑をかけてきて……。
思い起こせば、麻由お姉ちゃんの方から話し掛ける事も滅多になくなっていたのに、それでもしつこく言い寄って来て。
それで我慢して、我慢して頭を悩ましてしまった結果、あんな事に……。
「(どうしよう?このままだと、いずれ沙耶さんにも……)」
そして、お互い取り返しのつかない傷を負うことになってしまうかもしれない。
「心配しなくても、大丈夫だよ。私はどんな事があっても大輝の事を嫌いにはならないから。だから、遠慮なんかしないで」
そんな僕の考えを見透かしたのか、沙耶さんは一旦離れて、服を脱いで下着姿になり、再び僕に抱きついてきた。
「だから、遠慮なんかしないで、どんどん沙耶を犯してえ……大輝が望むならどんなプレイだってやってあげる。麻由ちゃんと三人でしたいって言うなら喜んでやってあげるからあ……」
「沙耶さん……」
昔の僕も、麻由お姉ちゃんに同じことを言ってた。
420狂依存 201:2011/06/29(水) 02:54:13.00 ID:FJ2kciBB
『どんな事があっても、麻由お姉ちゃんを嫌いになるなんて有り得ない。麻由お姉ちゃんの為なら何だってやるよ』
こんな事を毎日の様に言ってた気がする。
確かに、麻由お姉ちゃんを嫌いになった事は無いし、プレゼントを壊されたのだって仕方ないともあの時ですら思ってた。
だから、少なくとも僕は恨んでなんかいなかったつもりだ。
でも、あの時一番傷ついたのは麻由お姉ちゃんだった。あそこで全てがおかしくなってしまったんだ。
そんな事、麻由お姉ちゃんと二人っきりになるまで気づきもしなかったけど……。
なら、どうする?
沙耶さんにも僕の為にもどうすれば、良いんだ……?
「もう……いつまで、悩んでるのよ?私が好きにして良いって言ってるんだから、好きにしてくれて良いんだよ。あなたの思うがままに目の前にいる沙耶を犯して、傷つけまくってえ……ほら……」
「すみません……そういう気分じゃないんで……」
「何がそういう気分じゃないよ。じゃあ、私がやるから、大輝はそこでじっとしてて」

沙耶さんはブラを取って、上半身裸になって屈んだ後、僕のズボンを引き摺り下ろして、肉棒を露にする。
「ふふ……こんなに大きくなってるじゃない。待っててね、お姉さんが、いっぱい気持ち良くしてあげるから……ん、んん……」
乳房に僕の肉棒を挟み込んだ後、上下に揺らして、パイズリを始めた。
嬉しそうに自分のおっぱいに挟まれて、揺れてるち○ぽを見つめながら、乳房でウリウリと弄り、擦って
ほど良い大きさのと柔らかさを持った乳房に挟まれて刺激された肉棒は、次第にビクつきながら膨れ上がっていった。
「ふん……ん、んん……ちゅっ、んふっ……ちゅぷっ、んん……」
沙耶さんは僕の亀頭を舌でちろちろと舐めたりキスしたりして、更に肉棒に刺激を与えて勃起させていく。
正直、こんな事をする気分では全くなかったのだが、沙耶さんの巧みな奉仕でどんどん勃起していき、次第に頭の中も欲情で支配されていった。
「んん……そうだよ……早く、いっぱい出してえ……ちゅっ、んふっ……ちゅっ……」
「沙耶さん……お願いですから、もう止めましょう。そこまで僕の事を思ってくれるのは嬉しいです。でも、これ以上今の関係を続けるのは沙耶さんや僕の為にもならないですし……」
「ん、はむっ……ちゅっ、ちゅぷっ……ぢゅるっ、ちゅっ……」
僕の話を聞く素振りも見せず、沙耶さんは肉棒の先端を口に含んで、乳房を擦るスピードを上げ始めた。
うっ……この状態だと何か言ったら、噛まれるかもしれないな……。
「ふっ……んふっ、ちゅっ……ん、んふっ……ちゅっ、んちゅ……ちゅぷっ、んん……」
肉茎をちゅうちゅう吸い、竿をおっぱいで擦らせながら、どんどん肉棒を絶頂へと追い込んでいく。
沙耶さんの口と柔らかい乳房によってもたらされた快楽で、もう頭の中は支配されていった。
「はふっ……ちゅっ、ちゅぷうっ……ちゅっ、ちゅぷ、ぢゅるっ……ちゅっ、ちゅぷ……ん、んふ……」
そんな心境を察したのか、沙耶さんも口の中で亀頭を舌で舐める速度を速め、肉竿を挟んでいる乳房を更に激しく揺らし始めた。
もう、このまま……いや……。
「ふっ、ちゅっ……んふうっ……ちゅぷっ、ちゅるっ、んん……はっ…!ああんっっ!!」
口に入ってる肉棒を強引に抜き、更に腕を引いて沙耶さんを近くにあったソファーに押し倒す。
「ああんっ……その気になってくれたんだね……良いよ、早く沙耶のおまんこに入れてえ……はん……」
421狂依存 202:2011/06/29(水) 02:55:05.15 ID:FJ2kciBB
沙耶さんの履いていたショートパンツを剥ぎ取り、足を開かせた後、沙耶さんのおっぱいを揉みしだき、しゃぶりつく。
「はああんっっ……おっぱい、もっと強くう……はっ、いああああんっっ……!」
乱暴に乳房くを揉みしだいて、乳首に吸い付き、右手で沙耶さんの股間に手を当てて、愛撫していく。
既に沙耶さんのアソコをぐちゃぐちゃになっていた。
「あんっ!はっ、あああんっ……!そこ、指入れちゃっ……ひゃっ!あんっ、はっ、あああああぁぁぁっっ!!」
右手で膣に指を突っ込んで、中を掻き回し、中にあるザラザラした部分を押すように弄ると、ビクビク震わせながら愛液が飛び散ってきた。
「そ、そこっ……はふっ……うっ、ああああぁぁぁっっ!!やっ、やあああんっ……」
Gスポットを弄くるたびに、沙耶さんは大きな声で喘ぎ、狂喜乱舞しているかのように体を振るわせていく。
そんな様子を見ているだけで、
「はっ、はふっ!!あっ、ああああん……!早く、沙耶のおまんこに入れてえ……早くう……はんっ!」
我慢できなくなったのか、沙耶さんがおねだり股を開き、腰をくねらせながら、おねだりしてくる。

「はんっ……!ふふ……嬉しい……さあ、早くう……」
膣穴から指を抜き、更に股を開いて、既に熱くたぎっていた肉棒を当てがう。
「ふふ……良いよ……ほら……はっ、はぐう……はああああぁぁぁっっっ!!!」
「はあっっ!はん、あっ、やああっっ、はんっ、はっ、ああああっっ!!!!」
沙耶さんの足を手でぐいっと抑え、肉棒を本能の赴くままに膣内で動かし、快楽貪る。
出し入れするごとに、結合部から愛液が飛び散り、その愛液に肉棒が絡み合う。
「やっ、はああああっっ!!あんっ……!奥に……ひゃんっ、奥に当たって……はっ、はあああっっ!!」
肉棒を入口近くまで出してから、一気に子宮の奥まで激しく突き、それをひたすら繰り返す。
沙耶さんも中に入ってる肉棒をぎゅっと締め付け、巧みに腰を動かしていく。
「はんっ……良いよ……!もっと……はんっ!!やんっ……!もっとお……はっ、あああんっっ!!!」
「あっ……!大輝……はんっ!!はっ、やあああっっ!!はんっ、はっ……やあああんっっ……!」
時折手でおっぱいを押し付ける様に揉み、乳首を指で擦らせて、沙耶さんを愛撫していく。
乳首を擦る度に、沙耶さんは体をビクつかせて、嬌声を激しく上げ、中の締め付けもきつくする。
膣肉と愛液で絡み合った肉棒はもう爆発寸前に陥ってしまった。
「あああんっっ!!大輝……大好き……大好きよ……!!だから、一緒にい……やっ、はああああっっ!!」
僕の手を握り、紅潮した顔でじっと見つめながら、腰を振る。
その様子を見て、一気に頭が欲情で支配され、子宮を突くスピードを更に速めた。
「はっ!!はんっ……!!いっ、いあああんっ!!イクっ……!!はっ、イクう……!!」
完全に出来上がった二人は絶頂へと達するという共通の目的のために獣のようにガムシャラに腰を振りまくり、喘ぎ声を上げまくる。
もう限界……。
「はっ、良いよ……早くうう……!早く、おまんこに出してえ……!はっ、やあっ!!はんっ、はっ……やんっ……」
「はっ、はんっ!!やっ、はあっ、あああっっ!!はっ、あんっ……やああああああああぁぁぁぁっっ!!!」
膣中に思いっきり射精し、肉棒をぐいぐい奥に押し当てて、子宮にザーメンを流し込む。
沙耶さんも僕の手を握ってしっかりと受け止めている。
422狂依存 202:2011/06/29(水) 02:55:50.87 ID:FJ2kciBB
「はふんっ……やあああんっっ……はんっ……はぁっ……はぁっ……」
「ああん……こんなにいっぱい……やんっ……!ん、んふっ……」
出し終わった後、そのまま体を崩れ落とし、沙耶さんと抱き合う格好でキスをしながら、余韻に浸る。

「ん、ちゅっ……ちゅっ、んふ……ねえ……まだまだ続きするんでしょう?」
「……」
やっぱり、駄目だ……。
射精し終わって、しばらく余韻に浸って、漸く頭が冷えてくると、一気に虚しさと罪悪感が湧き出てきた。
これ以上、もう続けたくない。
沙耶さんの事も麻由お姉ちゃんも……もう手遅れなのはわかってるけど、それでも……。
「あんっ……ちょっと痛いよ……」
「ごめんなさい……」
沙耶さんに抱きつきながら、呟く様に謝る。
その言葉しか出てこない。
今までの事……昨日の事、今抱いた事……全部謝りたかった。
沙耶さんがこんな風になってしまったのも、僕が巻き込んだせいなんだ。
麻由お姉ちゃんとの事は自分で何とかしないといけなかった事なのに、甘えて
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
「大輝……」
そっと、僕の頭を抱きかかえて優しく頭を撫でる。
その手はとても優しくて心地良い物だった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
沙耶さんは何も言わず、うわ言の様に謝罪を繰り返す僕を優しく撫で続けていた。

「ん……」
あれから、どれくらい時間が過ぎたのだろう?
ようやく、落ち着いて来たので沙耶さんから離れて体を起こす。
「落ち着いた?」
「はい……すみません……みっともないことしちゃって……」
改めて振り返ってみると、随分と恥ずかしい事をしてしまったな……。
沙耶さんにも突然の事で迷惑かけちゃったし。
「もう……びっくりしちゃったよ。突然泣き出して謝るんだもん」
「あっ、えっと……本当にすみません……その……」
「まあ、良いや。それじゃあ早速……」

「えっ?ん!んふ……」
「んちゅっ、ん……ちゅっ……ちゅっ、んちゅっ……ん、んふっ……!」
急に抱きついたかと思うと、すかさず僕に口付けをして、沙耶さんは絡ませてきた。
ちょっと、どうして……?
「ん、ちゅうっ……ちゅっ、ちゅるっ……ん、むふっ……ん、ちゅっ、んっちゅう……」
丹念に唇を押し付けつつ、口内に舌を入れて唾液を吸いだす様に、貪ってくる。
あまりの激しさに息が出来ない。
「ん、ちゅっ……ちゅるっ、ちゅぷっ……ん、れろ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ん、んふっ……ぷは……」
「げほっ……一体、何を……?」
「何って恋人同士のキスに決まってるじゃない。沙耶は大輝の永遠の彼女で妻なんだから、当たり前でしょ」
「つ、妻って……」
さっき、あんなに優しくしてくれたのは……?
「私、すっごく嬉しかったよ。大輝があんなに私に甘えてくれて……ああやって、弱い所を見せるってのは、それだけ沙耶の事、愛して必要としてくれてるって事なんでしょ。ああん……やっぱり、私達運命の糸で結ばれてるんだね……」
「い、いや……そういうつもりじゃ……」
「もう、照れなくても良いんだよ……さ、早く続きしよう?またお風呂でやる?それとも、寝室で……外でやるのも良いかも……どうせ、誰も来ないし大自然の山の中で男女二人で愛し合うってのも素敵だよね……」
僕の話など全く聞かず、一方的にうっとりとした表情で自分の世界に浸る沙耶さん。
やっぱり、この人に何を言っても……いや……。
「聞いて下さい、沙耶さん!お願いですから、これ以上もう僕とは……」
423狂依存 203:2011/06/29(水) 03:01:36.09 ID:FJ2kciBB
「まだ、そんな事言ってるんだ?もう遅いよ。沙耶は完全に大輝の女になったの。もう何があっても離れることなんか出来ないんだからね」
「そんな事言って、これ以上困らせないで下さい。今までの事なら、悪かったと思ってますから……」
「悪かったって思ってるなら、尚更責任とって、私と結婚して。そうだよ……沙耶がこうなったのは全部、大輝のせい。あなたと出会ったから、沙耶はおかしくなっちゃったの。だから、その責任を取って」
一気にまくし立てて、僕を責めると沙耶さんは近くに置いてあったバッグから、何かを取り出しそれを僕に突きつける様に見せる。
「沙耶さん……」
「これね……いつも持ち歩いてるんだ……大輝が了承したらすぐに出せるようにね……でも、大輝はまだ未成年だから両親の同意がなきゃ結婚できない。だから、ご両親が反対しても二十歳になったらすぐに判を押してもらうからね」
以前、沙耶さんの家に来たときに見せた婚姻届を再び僕の前に突き出し、強引に迫ってくる沙耶さんに、もう頭を抱えるしかなかった。
「ふふ……なーんてね。ごめんね、責めるような事言い方して。でも、本気だよ」
怒りに満ちた形相から一転して、いつも見せてる可愛らしい笑顔に戻り、優しく僕に語り掛ける。
「私がおかしくなったのは大輝のせいかもしれない。でもそのおかげで今は最高に幸せな気分なの。こんなに至福な気持ちになった事はない。一人の男性を愛して尽くす事がこんなにも幸せで素晴らしい物だという事を教えてくれて本当に感謝しているよ」
そんな事、教えた覚えなんかない。おかしくなったという自覚があるなら、目を覚まして欲しい。
「嫌だよ。沙耶はずっとおかしいまま。大輝への恋の病は不治の病だもん。だから、早く続きをしようよお……」
「もう、嫌です。そんな事をする気分になんかとてもなれませんし……」
「あっ、そっか。お腹空いたんだね。待ってて。今、ご飯作ってあげるから……」
「待ってください!とにかく、今日はもう帰して下さい。姉だって心配していますし、連絡だって取りたいんですよ」
「麻由ちゃんになら、さっき連絡しておいたから大丈夫って言ったでしょ。だから、何も心配する必要は無いよ。ここでもうしばらく愛を育もう」
「お願いしますから……本当に困ってるんですよ。どうして、わかってくれないんですか……」
どれだけ、説得しても聞く耳を持ってくれない。
麻由お姉ちゃんもそうだった。
どれだけ僕が謝っても、もう止めようと言っても、時には怒鳴ったりもしたけど、一向に僕との関係を止めようとしないで……。
「私はね……麻由ちゃんみたいに大輝を困らせるような事はしないよ。大輝が望むなら、麻由ちゃんとの関係だって許しちゃうし、大輝を独り占めする為に麻由ちゃんを殺したり、傷つけたりなんか絶対にしない。だって、それが大輝が望んでいる事なんでしょ?」
「そんな事……」
無いと言えるのか?
昨日だって、沙耶さんを強引にホテルに連れ出して、犯そうとして……。
しかも沙耶さんが好きかどうかじゃなくて、可愛くて手放すに惜しいから、自分の女にしたいなんて、とんでもなく身勝手で醜い気持ちで、あんな……。
「その……」
昨日の事は言い訳できない。少なくとも頭ではわかってる。
「そんなに深刻に考えなくても良いんだよ。大輝がしたいようにしてくれて構わない。私とエッチな事がしたいというなら、いつでも好きなだけさせてあげる。沙耶は大輝の女なんだから……」
「沙耶さん……」
でも、それでも……。
424狂依存 204:2011/06/29(水) 03:02:18.91 ID:FJ2kciBB
「もう……私の為にも好きにして良いって言ってるでしょ。昔の事なんて関係ない。今、楽しんでくれれば良いんだよ」
「……すみません。気持ちは嬉しいです。でも……」
「何を言っても無駄だってのがわからないの?私も麻由ちゃんもそう。もう、あなたから離れることは絶対に出来ないし、したくもない。大輝だってそうじゃない。私の事、好きなんでしょう?自分の女にしたいんでしょう?」
本心はそうかもしれない。
でも、こんな関係がいつまでも続くわけはないんだ。
沙耶さんとの事も、麻由お姉ちゃんとだって……。
「いい加減に私を説得しようなんて事は諦めて。んっ……」
僕に軽くキスをして、股間を手でまさぐり、肉棒を擦る。
「ほおら……沙耶の手で擦られて、また大きくなってきたよ。大輝って本当にエッチだよね……でも、そんな所もだーい好き。だから、気の済むまでここでしよう……」
「ああ……大輝の鼓動を……愛を感じるよ……沙耶の事、また犯したいんだね……良いよ……早く、押し倒して……」
何を言っても、どんなに邪険に扱っても聞かない。
本当に昔の僕、そのものだ。
沙耶さんの事はもう頭痛の種でしかない。
麻由お姉ちゃんもこんな気持ちだったのだろうか?
いや、麻由お姉ちゃんだって最初から冷たい態度を取ってた訳じゃない。

「もう……大輝。いい加減に離れなさい」
「嫌だあ……麻由お姉ちゃんと一緒に行く。僕も小学校に行くう」
「大輝とまだ一緒には行けないの。再来年になれば一緒に行けるから。ね?」
「うう……そんなの待てない!!麻由お姉ちゃんと一緒じゃなきゃ嫌だあ!」
「もう……困ったなあ……じゃあ、私がしばらくあんたを幼稚園まで送っててあげるから。それで我慢しなさい」
「本当?」
「うん。だから、ほら。早く行くよ」
「うんっ!!」

小さい頃は僕が我侭を言っても、出来る限り相手をしてくれて、本当に優しいお姉ちゃんだった。
そんな麻由お姉ちゃんに甘えているのが凄く幸せで、嬉しくて……。
だけど……

「麻由お姉ちゃんっ!ねえ、僕と
「ちょっと、大輝……休み時間の度に来るなって、あれほど……」
「くすくす……見て、また来てるよ」
「本当、熱いよなあ」
「いくら、仲の良い姉弟だからって、ああ、ベタベタ一緒にいるのって、ちょっとおかしいよね」
「ヒューっ、ヒューっ!」
「あっ、ははははははっっ!!」
「……っ!」
「ねえ、麻由お姉ちゃん早く〜」
「ちょっと、来なさい!」
「あんっ……」

「どうしたの、麻由お姉ちゃん?」
「あんた、どうしてお姉ちゃんの言うこと聞けないの?用も無いのに、毎回、毎回来るなって言ってるでしょうが!」
「だって、麻由お姉ちゃんは僕の恋人だから、ずっと一緒にいるのは自然な事じゃん。皆に冷やかされたって、気にすることはないよ」
全く、最近の麻由お姉ちゃんは恥ずかしがり屋さんだなあ。
「そういう事じゃないでしょ!お姉ちゃんが恥ずかしくて、迷惑してるから止めなさいって言ってるのがどうしてわからないの?あんたも小学生なんだから、クラスの友達と仲良くしなきゃ駄目でしょ!」
「友達よりも麻由お姉ちゃんと一緒に遊ぶのが一番楽しいもん。ねえ、だから今日もお願い……」
「もう……いい加減に言うことを聞かないと嫌いになるわよ!あんただって、もう皆から変な目で見られてるじゃない。こんな事続けてたら、友達も出来ないわよ!」
425狂依存 205:2011/06/29(水) 03:03:05.73 ID:FJ2kciBB
「麻由お姉ちゃんが僕の事、嫌いになるなんて有り得ないもん。だって僕達は心の底から愛し合っているんだから」
「小学1年の癖に、良くそんなませた台詞が言えるわね……じゃなくて!とにかく!もう学校では私に話しかけないで。言うこと聞かないと、家でもあんたの相手してやんないからね!」
「ええー?そんなの嫌だあ」
「嫌じゃないの!家だったら、好きなだけ相手してやるからそれで我慢しなさい。良いわね?じゃあ、もう行くから」
「あんっ、待ってよお……」

小学校に入って、一緒の学校に通える様になったのが嬉しくて、嬉しくて……。
それで休み時間になると毎回、毎回、麻由お姉ちゃんの教室に行って、ベタベタくっついて、『僕の彼女だもん』なんて言い触らして、麻由お姉ちゃんに物凄く恥ずかしい思いをさせてしまった。
堪りかねた麻由お姉ちゃんが何度注意しても、一向に聞かず、とうとう学校では僕の相手をほとんどしてくれなくなってしまった。
でも、それでも麻由お姉ちゃんは学校以外では出来るだけ僕の相手をしてくれたし、何とか僕に姉離れさせようと、必死で説得させてた。
だけど、僕は一向に麻由お姉ちゃんから離れられなくて、そういう態度を見せられたらどんどん好きになっていって……。

「ねえ、麻由お姉ちゃん。一緒にテレビ見ようよ」
「……これから塾があるから、無理。じゃあね」
「また?もう……最近、全然構ってくれないじゃん。麻由お姉ちゃん。僕達は既に愛し合ってる仲なんだから、照れなくても良いんだよ。さっ、早く行こう」
「無理だって言ってるでしょ!気安く触らないで」
「夫をそんなに邪険に扱うものじゃないよ。僕と一緒に遊ぼう!
「ふざけるな!いつも、いつも私に嫌がらせばかりしやがって!もう、一切あんたの相手なんかしてやらないって決めたの。じゃあねっ!!」
バンっ!!
麻由お姉ちゃん……。
いくら、僕が好きだからって、

しばらくしたら、とうとう堪忍袋の緒が切れたのか、家でも何か用がある時以外は麻由お姉ちゃんの方から話しかける事すらなくなってしまった。
麻由お姉ちゃんだって、何年も何年も我慢して、出来るだけ僕の我侭に付き合って、何とか僕を説得しようと頑張って……。
今の僕と同じかそれ以上に辛くて、恥ずかしい思いをしてたのに、それでも我慢して。
そして、最後はあんな事態を招いて……。
「……!」
何だよ……全部、僕のせいじゃないか……。
麻由お姉ちゃんがああなったのも、沙耶さんがこんな風におかしくなったのも。
全部、自分が撒いた種だ。
二人とも昔、僕がやっていた事をそのまんまやってるだけじゃないか

「もう、まだ考え込んでるの?早く、沙耶としようよお……」
尚も沙耶さんは僕の腕を掴んで、おねだりを続ける。
「沙耶さん……」
どうすれば……本当にどうすれば……?

バンっ!!
「っ!?」
突然、物音がしたので、顔を上げてみると、そこには……。
「何だ……もう嗅ぎつけたんだ……」
「麻由お姉ちゃん……」
な、何でこんな所に……?
「思ったより、来るの早かったね。お母さんにでも聞いたの?まあ、良いか」
「早く、離れて……」
麻由お姉ちゃんは、死んだ魚の様な目で睨みながら、心の底から怒りが篭った低い声で呟く。
「んー?嫌だよ。まだまだ大輝と二人っきりで楽しみたいんだもん。だから、麻由ちゃんは私達に気を遣ってもう帰って」
426狂依存 206:2011/06/29(水) 03:03:47.91 ID:FJ2kciBB
こんな麻由お姉ちゃんの様子を見ても、沙耶さんは平然とした顔をして僕の腕を組み、麻由お姉ちゃんを挑発する様に僕に肌を擦り付けてくる。
「ちょっと、沙耶さん。離れて下さい……」
「ああん……だめえ……麻由ちゃんとはいつでも出来るんだから、沙耶と二人っきりの時間をもう少し楽しもうよお……」
「離れろって、言ってるのが聞こえないの?」
麻由お姉ちゃんも僕に続いて、沙耶さんに離れるよう促す。
「ふふ……嫌だよ。だって、私達は運命の赤い糸で結ばれた恋人同士なんだもん。離れなきゃいけない理由なんか何処にもないね。ほら、見てみて。ちゃんと私達結ばれてるんだから」
お互いの小指を繋いでいる赤い毛糸を麻由お姉ちゃんに見せびらかし、更に煽る様な言動を続ける沙耶さん。
正直、麻由お姉ちゃんを怒らせて楽しんでいるようにしか見えなかった。
「沙耶さん、馬鹿な事やってないで……ね?もう帰りましょう」
「あんっ……外しちゃ駄目だよ……」
指に繋がれていた糸を解き、沙耶さんを引き離して、麻由お姉ちゃんの所に歩み寄る。
でも、引き離してもすぐ僕の後についていって、また僕の腕を組んできた。
「ねえ、麻由ちゃん。大輝は私の事も麻由ちゃんの事も自分の女にしたいって思ってるいやらしい男の子なの。当然気づいているよね?でも、沙耶はそんな大輝も大好きで、それを全部受け入れられるぐらいの愛を持ってるの」
「だけど、麻由ちゃんは大輝の事を独り占めしたいばかりに、私を殺してでも排除しようとして大輝を困らせている。そんな度量の狭い人に大輝を任せることなんか出来ないなあ」
沙耶さんは麻由お姉ちゃんを前にして一歩も怯む事も無く、むしろ楽しそうな口調で喋り捲る。
この人もいい加減に事態をややこしくしないで欲しい……。
「……」
麻由お姉ちゃんは周囲をしばらく見渡した後、机の上に置いてあった沙耶さんのバックを手に取り、中身を手で探って、何かの鍵を取り出し、また外に出てった。
「ちょっと、何を……」
僕の制止も聞かず、そのまま家を出て、何処かに行く。
「あれ、私の車のキーだよ」
「え?良いんですか……?」
「スペアなら持ってるし、別に大丈夫だよ。それに麻由ちゃんだってここまで車で来たんでしょ。それを置いて、帰れる訳無いじゃん」
そう言われたので、窓から外を覗くと、確かに家の車が止まっていた。
つか、全然気づかなかったな……。
バンッ
しばらくして、再び麻由お姉ちゃんが入ってくると、僕のバッグと財布を持って、黙って僕の前に置いた。
「へえ……良く、わかったね。これも大輝への愛の力かな?くすくす……でもお……沙耶の方が大輝を愛してるもんね……ちゅっ……」
「止めて下さい……」
また僕の腕を組んで、頬にキスし、体を擦り付けてきた。
「帰るわよ……」
「え?あんっ……」
麻由お姉ちゃんは僕の腕を強引に引き、沙耶さんから引き離すと、そのまま山荘を出ようとする。
「だめえ……!まだまだ大輝と二人で楽しむの……麻由ちゃんは家でいつでも出来るんだから良いじゃない。私はしばらくご無沙汰してたんだから……っ!?」
ヒュっ!!
沙耶さんが僕の腕を掴んで阻止しようとすると、麻由お姉ちゃんはポケットから小さなナイフを取り出して、振り払うように沙耶さんに切りつけ、沙耶さんも間一髪避け、その場にへたり込んだ。
「私の男が汚れるわ。いい加減、離れて。嫌なら死ね」
「ああんっ……ちょっと、腕切れちゃったよ……」
427狂依存 207:2011/06/29(水) 03:13:47.52 ID:FJ2kciBB
「こんな果物ナイフが怖くて、大輝から離れるなんて、あんたの愛も随分と安っぽいものね。良くあんな偉そうな口が叩けたものだわ」
「だって……大輝が私の血を浴びて汚れちゃ申し訳ないし……でも、うん……そうだよね。もし大輝が怪我しちゃうようだったら、もっと大変だよね。ごめんね、大輝」
麻由お姉ちゃんも無茶苦茶な事を言ってるが、沙耶さんも腕の傷口から流れ出てる血を舐めながら、平然とした口調で返している。
「ちょっと、沙耶さん。腕から……」
傷は大した事なさそうだが、大事に至らない内に手当てしといた方が……。
「あんたが何をしようが、大輝が一番愛してるのは私よ。生まれてからずっと私だけを見てくれてる。それをわかってるはずよね」
「ううん……そうかもね。大輝が麻由ちゃんの事を大切に思ってるのは事実だと思うよ。でも、二人は姉弟。どうあがいたって結婚なんか出来ないし、大輝だってその事で悩んでるんだよ」
「もし、私と麻由ちゃんが二人の子供を身篭ったら、大輝はどっちを選ぶようかな?麻由ちゃんとは結婚できないから、私を選ぶしか無いんだよ」
傷口をティッシュで抑えて、止血しながら、尚も
「ふふ……それに大輝は本当に麻由ちゃんの事、女性として愛しているのかな?今だって、麻由ちゃんがおかしくなったのは自分のせいだって、そう悩んでいたよね?」
「……!」
沙耶さんに図星を突かれ、思わず目をそらしてしまう。
どうしよう……?また悩み始めたなんて、知ったら麻由お姉ちゃんに何をされるか……。
「えっと、その……」
「だから、何?」
「ん?」
「昔の事なんか今更、どうでも良いわ。私は大輝の事を愛している。大輝も私の事を愛している。お互い身も心も離れる事が出来ない関係になってるの。あんたがどんな何を言っても変わる事は無いわ」
「へえ……先月までほとんど面識も無かった私に相談するぐらい悩んでいたのに、そういう言葉が良く出てくるよね……ちょっと感心しちゃうなあ」
「ね、ねえっ!もう帰ろう……いつまでも、こんな所にいても仕方が無いしさあ……」
いつ爆発するかわからない、物々しい空気に耐え切れず、麻由お姉ちゃんに早く帰るよう促す。
こんな事を続けてたら、二人とも何をしでかすかわからない。
「そうね……行くわよ」
僕の気持ちを察したのか、麻由お姉ちゃんは置いてあった僕のバッグを手渡し、手を引いて、一緒にこの山荘を出た。

「ほら、乗りなさい」
「ありがとう」
沙耶さんが止めに入るかと思ったが、黙って見ていただけだったので、とりあえずホッとする。
「あ、あのね……麻由お姉ちゃん……」
「そうだ……忘れ物をしたから、少しここで待ってて」
「は?忘れ物って……?」
麻由お姉ちゃん、何か荷物なんか持ってきてたっけ?
「大丈夫よ。すぐ戻るから。大人しくここで待っててね……んっ……」
軽く僕にキスをした後、再び山荘へと戻っていく。
一体、何を……?
428狂依存 208:2011/06/29(水) 03:15:12.87 ID:FJ2kciBB
「はんっ……やあんっ……」
再び、山荘へと入ると沙耶が床に座り込んで、だらしない顔をしながら自慰をしていた。
「はふんっ……あんっ……へへ……さっき、大輝がこの腕の傷を見て、私の事を心配してくれたでしょ……そう考えたら、胸が爆発しそうなぐらいドキドキしてきちゃって……ああ……やっぱり、私達の心は通じ合ってるんだよ……あんっ……」
恍惚な表情をして、指をしゃぶり、私に見せ付ける様に自慰を続ける。
「ちゅぷっ……ん、んふ……ふふ……もう、今の沙耶は麻由ちゃんよりもずっと大輝の事、好きになっちゃったよ……麻由ちゃんはここまで大輝の事、想ってはいないでしょ……早くも倦怠期を迎えちゃったかな……?くくく……」
「やああんっ……たった1ヶ月ちょっとなのに、何年も大輝の事、想い続けてる麻由ちゃんに勝っちゃったよ……これから、もっともっと好きになっちゃうよ……あんっ……」
「言いたい事はそれだけ?」
「ぷちゅっ……うん。わかったら、早く大輝を返してよ。まだまだ二人で甘い一時を過ごすんだから……」
「……」
「ん……?ちょっと、何……んっ……んぐうっ……!!」

山荘の裏口から外に出て、近くの山林の中に入る。
「んー、んぐっ……!!ふーっ……」
「大人しくしろって言ってるでしょ」
ドスっ!!
「ふぐっ……!!」
猿轡を嵌めてしゃべれなくし、全裸にして手首と足首を雁字搦めに縛りつけられて、暴れていた沙耶の体にパンチを食らわせ、黙らせてから、再び乱暴に抱え山林を歩き始める。
「前にも言ったと思うけどね……あんたが大輝の事をどれだけ好きかなんて事に私は少しも興味は無いの。それに大輝があんたの事をどう思っているかも関係ない。あの子は私無しじゃ生きられない体になってるんだからね」
「ふっ……ふぐっ……」
「私があんたに対して望む事はただ一つ。あんたの死だけよ。そら……」
何分か歩くと、3〜4m程の低い崖の淵に立ち、下には緩やかな傾斜の下り坂が広がっていた。
「確かこの辺、熊が出るらしいわね。来る途中に『熊に注意』って看板を見たわ。ちょうど今、冬眠の準備の為に気が立ってる時期らしいしね……」
「ふっ……ぐっ……!」
「まっ、熊の餌になるなんて薄汚いメス豚の最期にふさわしいけどね。大輝の愛とやらで乗り切れるもんなら、乗り切ってみなさい。出来ても認める気はないけどね……そらっ!!」
「ふっ……!!ぐっ……!!」
抱えていた沙耶を崖の下の林に思いっきり放り投げ、坂を転げ落ちる様子を確認する。
下は土だしこのぐらいの高さから飛び降りて死ぬ事は無いだろうが、手足を縛られ身動きが出来ない状態では容易に脱出できまい。
ましてやこんな周りに民家も何も無い、ハイキンングコースからも遠く外れた山奥では発見されることも無いだろう。
「さっ、帰るか……」
愛する夫をあまり待たせる訳にはいかない。
これであいつが死ぬかどうかはわからないが、しぶとく帰ってきてもまた殺しに行くまでだ。

「遅いな……」
もう随分時間が経っているが、まだ帰ってくる様子はない。
嫌な予感がしたので、僕も山荘の中に入って様子を見ていこうとしたが、中から鍵がかかっていて入る事が出来なかった。
「あっ……」
やっと、麻由お姉ちゃんが山荘から出てきた。
「一体、何をしてたの?随分と時間が掛かったみたいだけど」
「ちょっと、あいつとの口論が長引いちゃってね。大丈夫よ。あの女を殺したりはしてないから」
「本当……?」
「本当よ。さっ、帰るわよ……」
僕に疑問に何食わぬ顔で答えた後、車のエンジンをかけ、すぐにこの山荘から立ち去る。
本当に何もなければ良いんだけど……。
後で一応電話をかけて見るか。

「んっ……んぐっ……!」
429 ◆wBXWEIFqSA :2011/06/29(水) 03:15:39.06 ID:FJ2kciBB
以上です
ありがとうございました
430名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 06:15:53.93 ID:/TT1D0ik
>>429
GJ!!
沙耶は熊の餌に…まあ、メンヘラ女はひっこいので脱出はするとは想うがw
しかし大輝は因果応報って言葉がよく似合う。ただ‥ヤリチン男は懲りないんだろうけどw
そして麻由お姉ちゃんは最狂か!?
431名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 13:40:16.41 ID:X8MCEa3w
色々な意味で盛り上がってきたぜ!GJでした
432名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 13:44:17.84 ID:J9e4UoKl
GJ!
お姉ちゃん殺さしてないけど熊のエサにしたのか。
433名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 15:34:51.09 ID:y5ij+ElJ
今ちゃんと続けてる作者って本当に少ないんだな
434名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 19:36:49.78 ID:57/3LqHr
エロが濃すぎな気もするけどGJ
435名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 21:08:48.69 ID:y5ij+ElJ
>>434
俺も思ったw
投下は感謝するし、エロパロなんだから当たり前の事なんだけど、毎回パンパンしてる気がする。
あまりセックスしてるのが多いと、セックス部分だけ読み飛ばしてしまう。
まぁ面白いから見てるけどね
436名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:00:18.11 ID:57/3LqHr
正直くどい
437名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:02:20.59 ID:qRu6nu20
エロ無しで文句言われてるのは見たことあるけど
エロ有りで文句言うやつがいるとは…
438名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:05:42.01 ID:57/3LqHr
エロパロだからエロはいいんだけど、
全部エロっていうのもなんかスレチな気がするんだよな。まあ気に入らないならスルーが1番なんだろうけど
439名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:08:39.24 ID:qRu6nu20
SSスレのお約束でも書いてあるし

>まあ気に入らないならスルーが1番なんだろうけど
そういうこったレスなんかせずNGしとけ
440名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:32:08.93 ID:N/ZmIdOC
>>429
投下乙です!
これで今週生きれる
441名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:35:36.77 ID:y5ij+ElJ
>>437
エロありとエロ‘だけ’は全然違うと思うけどね。
442名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:38:51.11 ID:14FI7jJN
黙ってNGしとけよ
荒れる原因になってるのが分からないのか
443名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 22:42:54.85 ID:y5ij+ElJ
過剰反応もいいところだな。
444名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 23:07:59.27 ID:svaibrLg
投下乙
沙耶さんはついに始末されちゃったのか?
4451/4:2011/06/29(水) 23:22:23.55 ID:evT3NTSu
コンコン
兄「どうぞ〜」
妹「失礼しますお兄様」
兄「どうしたんだい妹?」
妹「夜分にすみません。お兄様、少しだけお時間をとらせていただいてもよろしいでしょうか?」
兄「うん、構わないよ」
妹「ありがとうございます…実は、折り入ってお兄様にお願いがあるのです」
兄「妹がお願いとは珍しいね?何だい?僕に出来ることなら何でも言って?できうる限りのことはするからさ」
妹「ありがとうございます。それでは早速なのですが…」



妹「お兄様の性器を見せていただきたいのです」



兄「…は?」
妹「もう一度言いましょうか?お兄様の性器が見たいのです。ちんちん。チンポ。陰茎。肉ざ「それ以上は言わないで!!」あら残念」
兄「で、どうしてまた突然そんなことを?」
妹「理由は簡単です。私は未だ殿方の性器を見たことがないのです。幼い頃のお兄様や、今亡きお父様のそれならば拝見したことはありますが、いずれも性交渉の際の勃起には程遠い状態でした」
兄「とりあえず一言突っ込ませてね?父さんまだ死んでないよ」
妹「私もいい加減、性的なことに興味の沸く年頃ですし、常々弄りたお…もといじっくり観察してみたいと思っていたのです」
兄「華麗にスルーしたね。そして常々思ってるんだ…っていうか今何て言おうとしたの?」
妹「ですので、ここは一つ、身近かつ、後腐れなく、後学のため、そして将来のために、お兄様の性器をたっぷりもてあそ…コホン、調査したいのですよ」
兄「言葉の端々に黒いものが見え隠れ…っていうか隠れてないけど、結論から言って妹にアレを見せるのはものすごい抵抗があるんだけど?」
妹「お気になさらず。対価として私もお見せいたしますので」
兄「…は?」
妹「ですから私の性器もお見せすると言っているのです。女性器。マンコ。メス穴。肉つ「もういい!もういいから!」人が話している間に割り込むとは中々無礼な真似をしますね」
兄「妹がとんでもない言葉を口にするからだろう!?」
妹「それで、お返事は?」
兄「断固拒否していいかな?」
446名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 23:22:37.82 ID:XV54RV3A
>>429
GJです!

しぶとさに定評のある沙耶さんだから次回何事も無く出てきても驚かない
4472/4:2011/06/29(水) 23:24:20.82 ID:evT3NTSu
兄「断固拒否していいかな?」
妹「解りました。それでは適当なクラスメイトや行きずりの男に頼むとしましょうか。相手によっては拉致監禁され、調教輪姦された挙句、不特定多数の肉便器にされ、ボテ腹妊婦に孕ませられてゴミのようにポイ捨てされるかもしれませんが、お兄様はどうかお気になさらずに」
兄「わかった!僕のを見せるから!だから不吉な事を言うのは止めてくれ!」
妹「お話しのわかるお兄様を持って私は幸せです♪」
兄「はぁ…じゃあ見せるけど…妙な事を考えるのは止めてよね?」
妹「妙は事とは何でしょうか?お兄様のチンポに飛びついてフェラチオすることですか?上着と下着を脱ぎ捨ててパイズリすることですか?それとも辛抱溜まらずにお兄様を押し倒して、私の処女を今この場で捧げることですか?私としてはいずれも望むところなのですが」
兄「ちょっ!?」
妹「ご安心ください。そのような事は毛筋ほども考えておりません。あえていうなら、登校中だろうが授業中だろうが部活中だろうが、一日中お兄様のチンポを思い出しながらニヤニヤする程度です」
兄「止めてよそういうことは!!」
妹「冗談ですよお兄様。せいぜいオナニーの時のオカズにする予定です」
兄「それならいいか…いいのか?いややっぱりよくな「さてお兄様」…妹だって言葉を切ってるじゃないか…」
妹「(無視)長々と言葉遊びをしてしまいましたがお兄様、さっさと脱いでおっ勃てなさい」
兄「いきなり下品になったね妹」
妹「あら失礼。感情が高ぶると言葉が汚くなってしまう癖は抜けきっていないようですね。申し訳ありませんお兄様。後で後ろの処女を捧げますのでどうかお許しを」
4483/4:2011/06/29(水) 23:25:50.77 ID:evT3NTSu
兄「後ろの処女ってアナルセックスってこと!?いきなりそっちなの!?っていうか正真正銘DTの僕にいきなりそれはレベルが高すぎるんじゃ…」
妹「では前の穴でするセックスの方がよろしいですか?私はそれでも構いませんが、今は排卵期なので妊娠する確率は高いですよ?」
兄「ブッ!?」
妹「ああそれと、よく勘違いされているようですが、外出しは避妊にはなりえません。先走り汁にも多少の精子は含まれていますので。まあお兄様がお相手してくださるなら、安全日危険日、責任の如何に問わず、全て中出しでも構いませんが。というか中出し以外は認めません」
兄「さりげなく薀蓄をありがとう。それと僕は妹とスるつもりはないよ?」
妹「そうですか。残念です。まあ不本意ではありますが、体外受精という手もありますし、お兄様が常日頃無意味に放っているザーメンさえあれば、私でもお兄様の仔を授かることはできますね」
兄「うら若き乙女がザーメンとか言わないでくれないかな…」
妹「興奮しますか?」
兄「むしろ引くよ」
妹「では言い方を変えましょう。スペルマ、精液、チンポミルク。孕ませじ「だぁーーーーっ!!」赤ちゃん汁の方がよかったですか?」
兄「お願いだから展開を無視しないで…っていうか何の話だったっけ?」
妹「お兄様が私をお嫁にもらってくれるという話です」
兄「あれー?そうだっけー?」
妹「あ、間違えました。お兄様が私をレイプしたいという話でしたね。生憎と相手がお兄様では、私は嫌がる『フリ』しかできませんので、できることならあまあまラブラブなえっちを所望します」
兄「だから妹を抱く予定はないと…」
妹「まあプレイの一環としてはありでしょうが、初体験くらいは甘く優しい言葉を投げかけて欲しいものなのですよ。私も女の子ですので」
兄「どうしよう…何処から突っ込めばいいのか解らない…」
妹「お兄様が突っ込む場所など1つ…いえ、4つもありますね。ですが未経験のお兄様が入れる場所は常に一つではないですか?」
兄「最後の1つは一体ドコをさしてるんだい?それといい加減僕の意思を無視して話を進めるのは止めてくれないかな?」
4494/4:2011/06/29(水) 23:27:28.69 ID:evT3NTSu
妹「それは申し訳ありません。ですがこうでもしないと…お兄様の注意を逸らすことなどできませんからね」
兄「は?」
妹「準備はよろしいですか?お姉様」
姉「ばっちり」
兄「げっ!?姉さん!?っていうかいつの間にか縛られてる!?」
姉「油断大敵。そして見敵必殺」
兄「訳わからないよ姉さん!それと嫁に行ったはずの姉さんが何でここにいるの!?」
姉「弟。私、そろそろ3人目が欲しい」
兄「義兄さんに頼んでよ義兄さんに!!」
姉「大丈夫。子供はあの人に育てさせるから。だからあなたは、私をまた妊娠させるだけでいいの」
兄「そんな義兄さんを裏切るような真似…『また』?」
姉「そう、『また』。あの子達の本当の父親はあなた」
兄「…………」(フリーズ中)
姉「DNA鑑定も済んでる。そもそも彼とはゴム付の上でしかしてない」
兄「wくぁせdrftgyふじこlp;@:」
姉「お姉ちゃんのココは弟専用…ぽっ♪」
兄「『ぽっ♪』じゃないよ『ぽっ♪』じゃ!!」
妹「さてお兄様。トイレは済みましたか?神様にお祈りは?真っ白なシーツの上で組み敷かれながら、枯れ果てる寸前まで私に膣内射精(中出し)し続ける心の準備は完了ですよね。答えは聞きません」
姉「待って妹」
妹「何でしょうかお姉様?」
姉「7:3の約束」
妹「…そうでした。では4回ほど射精させたら交代いたします。お兄様、3回お姉様に膣内射精したら、また私の番ですので」
兄「10回!?それはちょっと無理じゃないかな!?」
450名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 23:28:30.11 ID:y5ij+ElJ
乙。
すげーな。オール会話文だw
4515/4:2011/06/29(水) 23:28:36.07 ID:evT3NTSu
妹「それとお兄様。危険日だというのは本当ですから覚悟はしておいてくださいね」
兄「…何の?」
妹「自分の子供を抱く覚悟です」
兄「待つんだ妹!まだ学生の身で妊娠なんて!」
妹「今時シングルマザーも珍しくありません。大丈夫、お兄様は認知しなくても結構ですよ?そのうち適当な男捕まえて『コブ付きでも愛してくれる?』とか騙くらかせばチョロイものです」
姉「妹、悪女」
妹「お兄様の子を妊娠していながら、旦那に認知を迫ったお姉様には敵いませんよ」
姉「そんな…照れる///」
兄「…あのさ、一つだけ聞いていいかな?」
妹「何でしょう?」
姉「どうぞ」
兄「何で二人とも軽々しく妊娠とか子供とか言えるの?」
妹「そんなの」
姉「決まってる」
兄「?」
妹「私は」
姉「お姉ちゃんは」
姉妹「「お兄様(弟)のことを心から愛しているからです(だよ)」」



姉妹「「というわけでいただきます」」
兄「ちょwwwおまwww アッー!」
452名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 23:30:10.18 ID:evT3NTSu
電波的なキモ姉妹に挑戦してみた
あと貼り付け配分間違えてゴメン
453名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 23:30:50.84 ID:y5ij+ElJ
あぁ、割り込み申し訳ない。
454名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/29(水) 23:42:31.62 ID:XV54RV3A
>>452
GJ!
リロードしてなかったら割り込んでしまった…すいません
455マイティソー:2011/06/30(木) 00:20:30.58 ID:s/yEIRuk
ワテや。


熟成いうんかな?

肉はな、腐りかけが旨いんや。

佐川くんなんか、地下室に何本も吊るしとるで。
え? 何本じゃあのうて、何体やて?


知るか、そげなこと!


遺体の数え方なんて、どうでもええやろ。



1女子高生…2女子高生…3女子高生…4女子高生…5女子高生…五つやな。
456名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 00:41:55.81 ID:WU/AfGye
>>452
GJ!
地の文無いが、会話のリズムが良くて読みやすいな。
457名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 01:25:50.04 ID:kMEs2/ok
>>452
テンポよくて面白かった!
458名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 09:51:33.34 ID:s/yEIRuk
>>452 チンポよくて面白かったで!
459名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 10:05:20.58 ID:J9H9gNna
>>453
vipでやれ
460名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 10:28:58.11 ID:Z2S9dIA0
なにが?
461姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 21:58:26.26 ID:Z2S9dIA0
妹モノを書いてるとたまに姉モノを書きたくなーるー!って事で暇潰し程度に書いてみました。
短いですが、よろしくお願いします。
462姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 21:59:04.96 ID:Z2S9dIA0

「なぁ、お前から言ってくれねーか?」
「いや…僕は…」
「なんだよ、お前弟だろ?ちょっと姉ちゃんとの間入ってくれるだけでいいんだよ…頼むよ、な?」
今年入って何人目だろうか?
昼休み屋上に呼び出されるのは…。
僕宛ての告白なら喜んで昼休みぐらい潰す…でも目の前に立っている人間は紛れもなく男。
それもかなりチャラチャラした…。

「えっと…なんで姉なんですか?」
「はぁ?そりゃ、お前の姉ちゃんと付き合えたらこの辺じゃ文句言うヤツいねーじゃん」
やっぱりか…。
呼び出される度、同じことを聞かされる。
違う人間の皮を被ってるだけで本当は今までのヤツ皆同じ人物なんじゃないだろうか?
そう疑いたくなるほど今まで俺を呼び出した男は同じ理由で姉に近づこうとするのだ。

「それに、由希ってセックス上手そうだしな。あんな強気な性格の女がよがる姿想像するとたまらねーだろ」
却下…今まで会った中でも一番頭悪そうだ

「そんな理由なら申し訳ないですけど、無理です。他をあたってください」
軽く頭を下げて、その場を後にする。

「待てよテメェ!」
歩き出す俺の肩を乱暴に掴むと、胸ぐらを掴まれ強引に引き寄せられた。
463姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 21:59:35.57 ID:Z2S9dIA0
「先輩に対する態度じゃねーなぁ?俺は由希の弟だからって容赦しないぞ」
此方を睨み付けると、右手を上に振り上げた。

「ッ!」
殴られると思い目を瞑る。





「何してんだテメェ!」
涼しい風が頬を撫でたと思うと、何かが潰れる音と共に小さな悲鳴が屋上に響いた。
目を開け状況を確認してみる…。

「…あれ?」
先ほどまで僕の胸ぐらを掴んでいた男の姿は消えていた。

「…なに呆けてんだ?」
男の代わりに何故か金髪の女性が僕の隣に立っていた。
濃い化粧に耳には3つのピアス…甘い香水に大きく開いたブラウスの胸元には豊満な胸に挟まれる形でネックレスが光っている。

「由希姉…?」
そう…このヤンキー丸出しの女…実姉である由希が何故か僕の隣に立っていたのだ。

「いやぁ、途中から聞いてたんだけど人の名前呼び捨てにしやがってよぉ…芋虫にして歩道橋から吊ってやろうか、あぁ!?」
ズカズカと歩いていくと、何かを勢いよく蹴りあげた。

「ちょっ、由希姉!ダメだって!死ぬって!」
由希姉が蹴りあげたもの…それは先ほど僕の胸ぐらを掴んでいた、チャラ男だ。
口と鼻から大量の血を流し白目をむきながら地面に横たわっている。
464姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:00:21.86 ID:Z2S9dIA0
「誰に口聞いてんだボケ!」
「痛ッ!」
気絶する男に何度も追撃する由希姉を止めに入ると、肘でデコを一撃されてしまった。
勢いよく後ろへ倒れ込む。

「チッ…大袈裟に倒れやがって」
「大袈裟じゃないよ…身長差考えてよ」
デコを擦りながらヨロヨロと立ち上がる。

「次、身長の事口にしたら殺すからな?後私が喧嘩してる時割り込んでくんな」
喧嘩?あれは喧嘩では無く一方的な暴力では…。

睨み付けそれだけ言い放つと、スタスタと歩いて行ってしまった。そう言えば由希姉に身長は禁句だった…。
由希姉の身長は175センチ…僕の身長は165センチ…女性の平均身長よりも大きい姉は自分の身長を気にしてるのだ。

「はぁ…それよりコレどうしよう…」
地面に転がるチャラ男を見下ろし呟いた。
多分死にはしないと思うけど…

「そんなゴミ捨てとけ!帰るぞ!」
屋上の入口でイラついたように声を荒げる姉に軽く手をあげると、倒れているチャラ男を抱えると、 影になってる場所まで移動させた。

「ほっとけって言ってんだろッ!!さっさと来いやチビすけ!」
「わ、分かったから怒鳴らないでよ…」
チャラ男を影に置くと、由希姉の元へと駆け寄った。

「早く帰るぞ」
465姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:00:52.23 ID:Z2S9dIA0
「帰るってまだ昼休みだよ?授業残ってるから…」
「だからなんだよ?そんなもん理由になるか」
理由としては一番真っ当なモノを選んだつもりなのだが…。

「じゃあ、早退するように先生に伝えてくるから先にロッカーに行っててよ」
「待つのめんどいから早く来いよ」
自己中心的な姉と別れて、教室へと向かった。



「おい、宗史お前大丈夫だったのか?」
教室に入ると真っ先に一人の男子が声を掛けてきた。
名前は多川拓哉。僕の幼なじみで、小、中、高とずっと一緒に来た友達だ。

「まぁ、僕は大丈夫だったけど…」
「……あぁ…さっきの先輩ヤられたのか……アホだよなぁ…由希さんに近づこうなんて」
腕を組み、ウンウンと頷きながら話し出した。
拓哉が言うように、この学校では由希姉に手を出す=死、に一直線に繋がるのだ。
簡単な話、由希姉に喧嘩で勝てる人物がこの学校に居ない…いや、学校だけでは無く、この界隈に由希姉に頭が上がる人間が居ないのだ。
由希姉は口より先に手がでるタイプの古典的代表と言っても過言では無い。
その為、この辺一帯では由希姉に、話すな、触れるな、近づくな、という3つの隠れた法律紛いのようなモノまで存在する。
466姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:01:28.39 ID:Z2S9dIA0
だから由希姉は常に一人なのだ。
由希姉を慕う者は後を絶たないのだが、姉本人が群れるのを極端に嫌う為、近づきたくても誰も近づけない…。
ナンパ目的で近づこうものなら、由希姉本人からの鉄拳制裁か、由希姉の親衛隊(勝手に作ってる)の連中が処理する形となっている。


「宗史くん?どうしたの?」
「ん?…あぁ、島根さんか」
後ろから肩を叩かれ振り返ると、メガネが似合う女の子が立っていた。
このクラスの委員長で、名前は島根佑香。
高校からの知り合いだが、仲良くしてる異性の友達だ。

「ちょっと早退したいんだけど、先生何処に行ったか分かる?」
「ぇ…具合でも悪いの?」
島根さんが心配そうに問いかけてきた。

「いや、具合が悪いって言うか……ちょっと用事があって」
「委員長、宗史はお姉ちゃんと一緒にサボって遊びに行くらしいぞ?」
後ろからおどけたように笑う拓哉を睨み付ける。
島根さんは少し頭が堅い所があって、規則に厳しいのだ。
案の定、島根さんの表情が険しくなった。
これは説教の流れだ…。

「宗史くん…それ本当の事?」
「本当って言うか…遊びには行かないよ。そのまま家に帰るよ」
467姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:01:53.58 ID:Z2S9dIA0
「別に体調が悪いとかでは無いんでしょ?なら後二時間授業を受けるべきだわ」
「ぅ…それはそうだけど…」
「お姉さんが帰るから宗史くんも帰るっておかしいでしょ?宗史くんはサボるような事しないもんね?」
「……そうだね」
正論…誰が聞いても頷く正論だった。






「なにほざいてんだ、クソメガネ」
――姉以外は。

「ゆ、由希姉?なんで?下で待っててって言ったじゃん」
クラスの皆が一瞬で雑談を止め、此方へ視線を向けた。
そしてすぐに視線を反らし黙った。



「はぁ?なんでお前の言うこと聞かなきゃいけないんだよ?」
眉間にシワを寄せたままドアにもたれ掛かっている。

「貴女が宗史くんのお姉さんですか?」
島根さんが由希姉に一歩近づく。
島根さんの身長が155センチ程度…完全に見上げる体制となっている。
こう見ると、姉の圧力も相まって子供と大人が対峙してるように見える。

「そうだけど?何か用?」
「用は無いですけど、宗史くんはまだ授業が残ってるので」
「あっそ。宗史早く鞄持って来いよ。腹減ってしょうがない」
興味無さげに突っぱねると、早く鞄を持ってくるように急かした
468姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:02:18.95 ID:Z2S9dIA0
「ちょっと!宗史くんは帰らないって言ってるでy「年上にため口は厳禁だろ?素っ裸にして放り出してやろうか?」
姉の言葉に教室が凍りついた。
いや…姉の行動に凍りついた。

「むぐぅっ!」
姉の手が島根さんの顔下半分を覆っているのだ。

「ちょっと由希姉!」
慌てて由希姉の手を引き剥がす。

「冗談だよ、冗談。拓哉、宗史の鞄取ってこいよ」
「は、はい!」
由希姉の横で自主正座していた拓哉が俺の席へと走っていた。

「島根さんごめんね?」
口を押さえて呆然とする島根さんに駆け寄る。

「大袈裟な態度とんなよ。処女の匂いプンプンさせやがって…宗史の気でも引きたいのか?がり勉にでも股開いてろバーカ」
ケラケラ笑いながら机の上に腰かけるとポケットからあるものを取り出そうとした。

「ちょっ、由希姉!」
スカートのポケットに突っ込んで手をガシッと鷲掴んだ。

「あっ?」
掴まれた腕に一度目を落とすと、再度此方へ視線を向けた。
多分由希姉はポケットからタバコをだそうとした…こんな場所でタバコなんか吸えば間違いなく教師に見つかり停学…酷くて退学だ。

「こんな場所でそんなもん出せばどうなるかぐらい分かるだろッ」
469名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 22:04:25.38 ID:Z2S9dIA0
耳元で誰にも聞かれないよう囁く。

「んっ……そんな耳元で息吹き掛けないでよ宗史……とでも言うと思ってんのかボケッ!!」
「痛だッ!?」
掴んだ腕を逆に掴まれると、腕を捻られお尻を蹴り飛ばされた。



「由希様!鞄を持ってまいりました…」
鞄を両手に由希姉へ膝まずく拓哉。
幼なじみである俺はまったく見えていないらしい…。

「おぉ、奴隷根性染み付いてんなぁ拓哉。今度家来たら足舐めさせてやるよ」
「ほ、本当ですか!?」
「嘘だバカ、死ね。さっさと帰るぞ宗史」
拓哉の頭を軽く踏みつけると、そのまま教室から出ていこうとした。



「ちょっと待ってください!」
島根さんの声が教室に響いた。
周りからは「やめてくれ…」「なんで引き留めるんだよ…」「委員長殺されるぞ…」など小さな声が飛び交う。
僕も皆と同意見だ。
何故自ら帰ろうとする由希姉を止めるのだろうか?
由希姉の怖さを知らないのか?いや、この学校の生徒なら有り得ない…。

「……はぁ…ダメだな…今日はストレス溜まる事が頻発しすぎだ。
生理でもねーのに一々イラつかせやがってこのクソボケがッ」
踵を返しゆっくりと島根さんへと歩みよる。
470姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:05:09.00 ID:Z2S9dIA0
「ち、ちょ、おちっ、落ち着いてくださいよ由希さん!」
「そ、そうだよ!相手は女の子なんだし!」
それを遮るように俺と拓哉が間に入り込んだ。
瞬間湯沸し器の異名を持つ姉が手をださない訳が無い。

「なんだお前ら?私が女じゃないってか?身長が高いから女に見えないってか?」
「違ッ!違いますよ!由希さんはそれはもう自由の女神のようなきy「誰が自由の女神より大きいだゴラァアッ!!!」
「ち、ぐふぁッ!?」
由希姉の首を刈るようなフックをモロにくらい壁に叩きつけられる拓哉の身体。
白目を向いたまま地面へと無防備に沈んだ。

「ほら、帰るんでしょ!?」
これは本当に島根さんが危ない…。
泣いてるんじゃないかと思い後ろへ振り返る。

(あれ…全然大丈夫………じゃないな…)
顔は無表情を保っているが、足がガクガク震えている。立っているのが精一杯って感じだ。

「チッ…早く鞄拾えよ」
島根さんを一睨みすると、そのまま教室から出ていった。
その瞬間、教室に温もりが戻ってきた。
所々から安堵によるため息が漏れている。

「本当にごめんね?今日は帰るから」
「ちょっと宗史くん!?」
呼び止められる島根さんの声を無視して教室を後にした。
471姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:05:33.97 ID:Z2S9dIA0

「ねぇ、由希姉さぁ…マジでタバコ学校に持ってくるの辞めたほうがいいんじゃない?」
「……」

「もしバレたらどうするの?」
「……」
僕の声を無視してスタスタと歩く由希姉。その後ろを着いていく。

この時間帯に通学路を歩く事なんて滅多に無い事なので新鮮に感じる。
サボり常習犯の由希姉は当たり前の事だろうけど…。
同じように数回話しかてみたけど、すべて無視されたので話しかけるのを辞めた。
結局家に到着するまで会話することは無く、そのまま部屋に入っていってしまった。

「はぁ…」
それを見送った後、僕も自分の部屋へと入った。
最近由希姉の僕に対する風当たりが強い気がする…。
いや、いつも強いのだが…“あの夜”から三倍ぐらい強くなった気がする。

「どうするかなぁ…」
ベッドへ腰かけあの夜の事を頭に浮かべてみる……いつ頭に思い浮かべても罪悪感しか浮かばない…。

「明日、もう一度島根さんに謝るか……拓哉は…どうでもいいや」
ベッドに横たわり目を瞑った…
その瞬間ドンッ!っと壁を殴るような音が部屋に響いてきた。
慌てて起き上がり壁に目を向ける。
壁の向こう側は由希姉の部屋…。
472姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:06:07.07 ID:Z2S9dIA0
「ッ!」
音が聞こえてきた壁を見ていると、またドンッ!!と強い音が響いた。今度は先ほどよりも大きい。
これは、部屋に来いという意味だろうか?

「はぁ…なんだろ…」
まさかボコボコに殴られるなんて事は無いと思うけど…。
ベッドから立ち上がると、制服のまま部屋から出て姉の部屋へと向かった。

「由希姉何か用なの?」
由希姉の部屋をノックする。

「鍵開いてるから入ってこいよ」
「?分かったよ」
ドアノブを回してドアを開けた。


――その瞬間、扉の隙間から手が伸びてきて僕の服を力強く掴んだ。
意味が分からず唖然としていると、勢いよく部屋の中へと引き込まれた。

「ちょっと由希姉!危ないだ…って、なんて恰好してるんだよ!!服着てよ!」
目の前に現れた由希姉は先ほど着ていた制服を脱ぎ捨て、何故か下着姿だった。
慌てて目を閉じ、服を着るよう伝える。

「はぁ、はぁ…どうせ脱ぐんだからいいでしょ?ちょっと下半身貸せよ!」
俺のズボンに指を掛け、無理矢理脱がそうとした。

「ちょっと!」
膝を曲げて脱げないゆうに抵抗する。

「足伸ばせよ!腹殴られたいのか!?」
僕のベルトを鼻息荒くカチャカチャと弄る由希姉。
473姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:07:31.59 ID:Z2S9dIA0
「もうやめよって!」
「うるさいんだよ!タバコ吸っても人殴ってもイライラするッはぁ、はぁ、ちょっとだけだから黙って脱げ!」
おっさんみたいな事を口ずさみ身体を擦り寄せてくる由希姉を引き剥がそうと試みるがまったく動かない。

「このっ!」
「む、無理矢理引っ張ったら、あっ!」
ブチッという音と共にベルトが切れた。
どんな力してるのだろうか?

「ズボンのチャックも引きちぎるけど、文句言うなよ」
「脱ぐ!脱ぐから待ってよ!」
夏モノの学生ズボンはこれしかもっていないのだ。
仕方なく自らチャックに手を掛け足までずり下ろした。

「はは、初めからそうしとけよ…舌だしてみ?」
「……」
「口に手突っ込んで無理矢理開けてやろうか?」
「……あー…」
「ふふ……いい子だな…はぁ〜…あむっ!」
僕の舌に自分の舌を重ね合わせると、勢いよく吸い付いた。
ズチュッズチュッと唾液が混ざりあう音が部屋に響き渡る。

「宗史っ…んはっ…ちゅっ…ゅ…っ」
一心不乱に僕の舌に吸い付く由希姉。

「ん…ぐっ!」
由希姉の手がパンツの中へと滑り込んできた。
強引に僕のペニスを掴むと、強く上下に擦りはじめた。

「ちょっとッ…そんなにしたらっ…」
474姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:07:54.86 ID:Z2S9dIA0
「出せよっ、ほらっほら!」
僕の耳へ舌を這わせ、一際ペニスを握る力を強めると、耐えきれず自分のお腹へと発射してしまった。

「はぁ…はぁ…次は私のを頼むよ…」
腕を掴まれると、強引に由希姉のパンツの中へと手を突っ込まされた。

湿ってる…ってレベルでは無かった。
オナニーしてたんじゃないだろうかと疑いたくなるような濡れかただ。

「早く指動かせよッ…はぁ…頼むから…はぁ…あぁっ!」
中指を曲げると、由希姉のアソコへゆっくり挿入した。

「…んぅ〜…ッぁ…」
猫のような鳴き声を出すと、ブリッジするように腰が上がっていく。

「もう少し中にッ…ぅ…ぁ…」
中指と人差し指を突き立て根本まで中へと差し込んだ。
その瞬間、大きくノの字を描くように身体を反らした。
一定の秒数を保ちながら指を出し入れすると、中へ指をねじ込む度に甘い息を漏らし身体をくねらせた。

「はぁ、はぁ、もっと早く!」
要望に答え指を先ほどより早く上下に動かした。
足の指をピンっと張り目を瞑る。
もうすぐイクという合図だろう…空いている左で由希姉の右乳房を強くモミながら指を限界まで押し入れた。
475姉から女 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:08:18.17 ID:Z2S9dIA0
「あ、ダメッいくっぅ!」
指の動きに合わせて身体をビクンッビクンッと痙攣させると、ベッドに生暖かいモノが広がった。

「由希姉オシッコ漏らしたの?」

「うんッ…漏らしたぁ…ッぁ…はぁ」
なんとも言えない表情を浮かべ此方を見ている。

「お互い一回しかイってないんだ…まだ、できるだろ?今度は後ろから突いてくれよ宗史の“それ”で」
此方にお尻をつき出すと、自分で広げて中まで見えるように僕に見せつけてきた。

「はぁ…それじゃ入れるからね」
「うん…お願い…」
たまに見せる由希姉の女の顔―――僕はそれに一番興奮する。
そそりたつペニスを姉のアソコにあてがい耳元で囁いた。


「朝まで犯すから…」
「うん…宗史のでいっぱい犯して」


――あの日…姉と過ちを犯したあの夜。

――僕は大切なたった一人の姉を無くし――絶対に裏切らない大切な女を手に入れた。
476 ◆ou.3Y1vhqc :2011/06/30(木) 22:12:11.33 ID:Z2S9dIA0
ありがとうございました、投下終了です。
気の強い姉を書いたんですが、どうでしょうか…?
まぁ、一時間程度で書いちゃったので細かい点は見逃してください。
なるべく早く狂もうとも投下させてもらいます、では。



それと俺はちょっとMの気があるの………やめとこ…それでは。
477名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 22:14:44.76 ID:Z2S9dIA0
あれ…>>469sage忘れ申し訳ない
478名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 22:55:52.80 ID:RaqAmCTb
>>476 GJ
479名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 23:08:20.98 ID:VQNggR6O
>>476乙。
480名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 23:20:26.92 ID:s/yEIRuk
ワテや。


気ィ強い姉、あちこちに、おるねんなぁ!

ワテの姉ちゃんも、ごっつう激しかったで。いつも怒髪天を突いとった。


しかも、正義感なんて欠片もあらへんから悪事のし放題や。

ダラスの教科書ビルからJFKを弾いて、オズワルドに責任なすりつけたのも、姉ちゃんだったしな。


難儀やな。
481名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/07/01(金) 13:05:48.49 ID:Vjy5w4wK
姉ちゃんだったしな?

最後関西弁違うだろ
482名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/07/01(金) 15:37:29.19 ID:Aw2/OIXE
世の中にはいろんな姉がいるもんだな
弟に激甘で他の女には殺意剥き出しの姉は何処に
483名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 19:05:31.63 ID:7raPsLQq
>>482
世の中にはいろいろな妹がいるものだな。
兄に敵意むき出しの妹は何処に。
484キング・ワイルドウエスト:2011/07/01(金) 20:28:04.05 ID:wZPIgu22
ふむ、こう定期的に良作投下が続いてると、
エロパロ板もまだ死んでいない事がわかるな。
485名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 20:29:24.48 ID:Z3bkZOUa
気持ち悪い
486名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 21:01:36.25 ID:Vjy5w4wK
作品が?
だとしたら誉め言葉だ
487名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 21:11:55.52 ID:Z3bkZOUa
クソコテに決まってんだろ
イライラしすぎ
488名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 21:16:35.59 ID:o+x3Bh7y
>>476
GJ!ヤンデレ姉ですな
489名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 21:18:50.79 ID:Vjy5w4wK
>>487
あっそとしか言いようが無いな。
490名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 22:22:42.49 ID:Z3bkZOUa
喰いついて来てそれはねえよ.......
491名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 22:32:54.27 ID:Vjy5w4wK
>>490
ごめんごめんwドヤ顔っていう糞番組見てたから素っ気なくなっちゃった。
492名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 00:29:51.98 ID:woxzFpvE
皮肉かと
493名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 00:40:57.25 ID:DuqT0WCD
姉か妹がいる男の童貞は
494名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 00:50:29.23 ID:mMvJOqsr
そんなもん姉のものに決まってんだろ。
495名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 00:59:37.04 ID:MRuDZ27m
中世では姉が弟の精子で妊娠してみせて弟が健康だと証明する儀式があった。
しかし弟の精子で妊娠した姉は全て姉弟揃って行方不明になっている。
496名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 01:33:30.48 ID:PRZ6vGHF
最近妹モノが減ってきたなぁ。
きっと妹が改心してくれたんだな!
よかったよかった。
497名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 01:36:00.08 ID:AYKJMUHD
既に監禁済みなんやな
498名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 01:51:54.17 ID:I/aWBXgS
洗脳工作を行わなくてもいい状況になったとみた
499名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 09:18:23.90 ID:3WsSuUQ5
お姉ちゃん、オレの部屋のエアコンこわれちゃったんだけど。
500名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 10:06:10.54 ID:YDpBMXRf
>>499
エアコンが壊れる→姉の部屋に誘われる→後ろから抱きつかれる→ギシアンの展開
501名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 15:45:01.47 ID:sX6fBaR0
>>500
部屋が熱くなるな
5021/3:2011/07/02(土) 16:57:31.92 ID:X+KppY/X
>>500

弟「あ〜あちぃ〜」
姉「弟〜!電卓貸しt…ぅわ暑っ!」
弟「ああねーちゃん。悪い、今クーラー壊れててさ…」
姉「まるでサウナだね…ダイエットでもしてるの?」
弟「するか!何で男の俺がしなきゃならないんだ!」
姉「ほら、メンズエステってのもあるじゃない?」
弟「俺じゃなくてねーちゃんがやったらどうだ?彼氏とプール行くときにお腹の肉がはみ出て肩の関節があらぬ方向にぃぃぃぃぃ!?」
姉「うっさいよバカ弟!アンタは言ってはならないことを3つも口にした!1つ!私に彼氏がいないこと!2つ!私の腹が出ていると言ったこと!3つ!私が太っていると言ったことぉっ!!」
弟「2つ目と3つ目は同じことで関節が外れたように痛いぃぃぃぃぃっ!!」
姉「天誅!!」

〜数分後〜

姉「ったくアンタは余計な事を言い過ぎるのよ!」
弟「悪かったよ…っつか俺は何でねーちゃんの部屋で勉強してるんだ?」
姉「アンタの部屋クーラー壊れてんでしょ?さっきの詫びもかねて、アタシの部屋使わせてあげるわよ」
弟「ねーちゃん…」
姉「あ、いくら美人で『ないすばでい』なお姉様がいるからって、襲い掛かってきたら問答無用で握りつぶすから」
弟「襲わねえよ!っつか何を握りつぶす気だ!?」
姉「命(タマ)」
弟「『命』と書いて『タマ』だと!?どこの暴走族だ!?」
姉「今この場でアンタの人生終わらせてあげようか?」
弟「誠心誠意勉強させていただきますお姉様!!」
5032/3:2011/07/02(土) 16:58:39.53 ID:X+KppY/X

〜十数分後〜

弟「なぁねーちゃん」
姉「何よ?」
弟「何で俺の後ろからノートを覗き込んでんだ?」
姉「アンタが問題がわからないって言ってたから教えてあげてるんでしょうが」
弟「ああ、確かに教えてくれとは言ったが何で後ろから?普通横じゃないか?」
姉「私がどこにいようと私の勝手でしょ?っつかそこ間違ってるわよ」
弟「え?」

〜さらに数十分後〜

弟「な、なぁねーちゃん…」
姉「ハァハァ…な、なによ?」
弟「アンタは一体何やってんだ?」
姉「ハァハァ…弟のアレをいじってる」
弟「いや『いじってる』じゃなくてさ…」
姉「ハァハァモウゲンカイ…弟、脱げ」
弟「…は?」
姉「脱げと言っている。いや脱がなくていい。私が脱がせる」
弟「はぁっ!?」
姉「男と女が狭い部屋に二人きり。ならヤることは一つだろう?なぁに天井のシミの数を数えていればすぐに終わるさ」
弟「天井にシミなんかねぇよ!っつか『ヤ』の不穏だよ!あと襲うなって言ったのはアンタのほうだろ!?」
姉「ごちゃごちゃうるさいわね。アンタの選択肢は3つよ。
  1.アタシに襲われる
  2.アタシに襲われる
  3.アタシに襲われる
  さあ選べ」
5043/3:2011/07/02(土) 16:59:43.55 ID:X+KppY/X
弟「おかしいな?選択肢は3つあるのに文字が一種類しかない気がするぞ?」
姉「じゃあ選択肢をさらに3つ増やしてやるわよ。
  4.アタシに喰われる
  5.アタシに(性的な意味で)喰われる
  6.アタシに襲われて性的な意味で喰われる
  さあどれだ?」
弟「どれも断る!っつかからかうのもいい加減にしろ!!」
姉「知らなかったの?私はいつでも本気だよ?」
弟「…え?」
姉「さて、弟は決められないようだからこっちで決めさせてもらうとしよう。ズバリ…」
弟「ズバリ?」
姉「7.私が孕むまで犯す」
弟「7番目だと!?」
姉「さて、行くぞ童貞王。精力の貯蔵は十分か?」
弟「ど、どどどど、童貞ちゃうわ!!」
姉「安心しろ。私も処女だ!」
弟「大声で言うなはしたない!」
姉「とか何とか言ってる間に脱衣(キャストオフ)完了だ」
弟「はっ!?何時の間に!?」
姉「というわけで…その童貞貰い受ける!!」
弟「アッー!」

〜数時間後〜

弟「ハァハァハァ…」(茫然自失)
姉「よかったぞ弟。それにしても、破瓜とはこんなにも甘い痛みなのか…」
弟「シクシクシク…もうお婿にいけない…」
姉「安心しろ。責任とって私が貰ってやる」



こうで(ry
505名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 17:27:13.70 ID:X+KppY/X
今見たら姉の言葉遣いが…orz
スミマセン
506名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 18:38:30.28 ID:drZOqpu4
GJ!
クーラー破損は偶然か?それとも仕込みか?
最悪節電とか言って同じ状況作れそうなそうでもないような
507名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 20:20:08.08 ID:pf98aBYq
バカテスっぽいな
508名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 21:20:14.16 ID:iaUyjN77
>>507
あの主人公の姉貴もキモ姉の素質あるな
509名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 23:24:58.29 ID:MRuDZ27m
将来姉弟で結婚できる様に戸籍は義理にした母。
義理オチではなく実オチ。
510名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 23:25:45.12 ID:pdvFoJ5V
>>509
お母さん。産んだ時点で結婚決定ですか…
511名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 00:22:40.81 ID:DgX/A49P
>>510
女の感ならぬキモ姉の感でわかったんだよ!
姉弟が産まれると確信してたんだよ!
512名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 00:29:20.92 ID:eZKW179F
>>510
備えあれば憂いなし、ってね。
弟くんにとっては憂いの始まりになるんだろうが。
513名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 06:41:00.25 ID:91Llx2Xv
>>509
父親が肉親だったら極まってるな
514名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 07:28:14.23 ID:5jYlJZ5M
血が濃いと天才かどうしようもないバカが産まれるってのは知ってるだろ?
キモ姉妹って大抵天才的なのはそういう事なのだろう
つまり主人公の親は大体肉親
515名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 07:48:59.94 ID:DgX/A49P
どうしようもないバカキモ姉がいてもいいじゃない。
516名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 08:19:33.86 ID:Nkfu6hmq
馬鹿姉×馬鹿弟 バランスは取れているが多分読んでいて辛い
馬鹿姉×天才弟 一方的にあしらわれるのが目に見える
天才姉×馬鹿弟 ずっと姉のターン!
天才姉×天才弟 上手く書けば面白いだろうが難しい

普段は馬鹿やってるが、ピンポイントで天才をしのぐ姉ってのも面白いかもね
517名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 11:25:28.17 ID:wlCVx/MG
よく生き別れの姉妹と再会する話が有る。付き合ってた彼女が幼い頃生き別れたキモ姉orキモウトで主人公(兄&弟)は事実を知り喜び、恋愛関係から肉親の情に変わるがキモ姉妹はあくまでも今の関係を維持しょうとする。そのギャップが争点に成る話とかどうだろう。
518名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 11:59:31.22 ID:GZ6gw8jG
投下ないのう.....
519名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 12:30:39.47 ID:JOfs5SXK
小説版のコードギアスで能力の素質を上げるために母親が兄妹で子作りさせようなんて言ってたな
5201/5:2011/07/03(日) 14:07:44.04 ID:f0pj94Ef
>>516
ちょっと書いてみた



「第一回!弟会議初夏の陣!」
「「わーーーーーーっ!!」
「「…………」」
とある学校の昼休み。中庭の片隅で、4人の少年達が顔をつき合わせていた。
「何だ何だ2人とも。ノリが悪いな?」
「お前達のテンションにはついていけん」
「そうかな?これくらい普通だと思うけど?」
「いや、明らかに悪乗りだと思うよ?」
軽口を叩きながら弁当やパンを頬張る少年達。
実は、彼等には共通の悩みがあった。
「それで桐也?本日の議題は?」
爽やかな雰囲気を纏った少年が、角刈りの少年に話題を振った。
「あ、そうそう!実はウチのバカ姉がさ〜」
「ふむ。お前バカ呼ばわりされるとは相当不憫な姉上のようだな」
「うわ、紫苑ひどい…」
柔らかな容貌の少年がメガネをかけた少年をたしなめる。
「相変わらず辛口だな紫苑」
「うるさいぞ俊彦、駿。俺はお前達と違って毎日が戦争なんだ」
「戦争って…紫苑は一体何と戦ってるの?」
「言われるまでもないだろ駿?紫苑がてこずる相手といえば織羽さんしかいないじゃないか」
「織羽さんって紫苑のお姉さんだよね?どうしてお姉さんが敵なの?」
「「「…………」」」
心底不思議といわんばかりに小首をかしげる駿。
他の三人は、苦虫を噛み潰したかのような渋面を作った。
「いや、いいんだ駿。お前はお前のままでいてくれ」
「さすがにピュアボーイには刺激が強すぎらぁ…」
「あははは…駿に余計なことを吹き込むと、沙月さんから制裁されるからノーコメントで」
「ほえ?」
5212/5:2011/07/03(日) 14:08:37.26 ID:f0pj94Ef
case1 バカ姉×バカ弟

「で、桐也。お前の姉上がどうしたって?」
「聞いてくれよ〜!あのバカ姉、人の下着をちょろまかしてやがったんだ!」
「下着?桐也の?」
「そうなんだよ!どおりで最近着替えが少なくなったと思ったぜ!問い詰めたら『こ、これはお姉ちゃんが後でまとめて洗濯してあげようと思ってたのよ!』なんて言ってさ。家事壊滅の癖に何言ってんだか」
「いや、ツッコむべきところはそこじゃないだろ?」
「そうか?俺が言うのもなんだがおつむの残念な姉だからな。突拍子のないことをしでかすのは日常茶飯事!細かいこと気にしてたらハゲちまうぜ!はっはっは!!」
「大雑把というかなんというか…」
「姉弟仲がよくていいね♪」
「感心していいのかなこれは…」
「でも、着替えを勝手に持っていかれるのは困るよね?」
「まぁなぁ。せめてもの救いは、洗濯前の下着類だけだったってことか」
「「ん?」」
5223/5:2011/07/03(日) 14:09:28.92 ID:f0pj94Ef
case2 天才姉×バカ弟

「その点駿はいいよな?沙月さんなんていうやさしいお姉さんがいてさ」
「え?えへへ〜♪」
「沙月さん、駿を猫かわいがりしてるもんな」
「ふむ…」
「どうしたんだ紫苑?」
「いや…駿、つかぬ事を聞くが」
「ほえ?」
「お前、以前隣のクラスの女子に告白されていなかったか?」
「何!?ずるいぞー!!何でお前ばっかり!!俺なんて近寄ってくるのは小学生以下のチビッコ共しかいないってのに!!」
「とりあえず桐也は落ち着きなよ。それにしても初耳だね?前から駿はモテるとは思ってたけど、女の子と付き合ってるとは知らなかったよ」
「ううん。付き合ってなんかないよ?」
「「「は?」」」
「お姉ちゃんに相談したら、『学生時代の恋愛は決して長続きしないから、痛い目を見る前に断りなさい』って言われたんだ」
「…それを鵜呑みにしたのか?」
「まさか。僕だって、お姉ちゃんがいつも100%正しいなんて思ってないよ?でも後で資料見せてもらったら、1年以内に分かれる確立が80%以上、卒業しても付き合い続けてる確率が1%以下だったんだ」
「へぇ…ちょっとしたトリビアを知った気分だな…」
「…一ついいか?その資料を作ったのは誰だ?」
「お姉ちゃんだけど?」
「「「…………」」」
「あ、後、交際を断ろうと思って電話したら、『この間の告白はなかったことにしてください』って言われたんだ」
「それは…気の毒だね…」
「別に元から断るつもりだったからいいんだけど、なんか声が妙に震えていたような…」
「そういやD組の○○さん、通り魔に襲われたって言ってたな」
「まさか…」
「ん?何々?どうしたの?」
「いや、何でもない。気にするな」
「「そうそう」」
「?」
5234/5:2011/07/03(日) 14:10:20.25 ID:f0pj94Ef
case3 バカ姉×天才弟

「俊彦や紫苑はないのか?こー、『姉のせいで困ってる!』みたいな話は?」
「…………」
「まあ、困ってるというか、ウチの姉も結構過保護だからね。沙月さんほどじゃないけど」
「俊彦のお姉さんって…ああ、ゆいかちゃんか」
「ゆいかちゃんなら仕方ないな」
「ゆいかちゃんだもんね?」
「人の姉を『ちゃん』呼ばわりはやめて欲しいなぁ…まあ否定できないけど」
「だってなぁ…」
「あの姿じゃね…」
「大きく見積もってもせいぜい中学生だからな…」
「発育が悪いなんてレベルじゃないぜ」
「お気の毒に」
「言いたい放題だね…気持ちは解るけど」
「で、相変わらずなのか?」
「え?あ、うん。まあね」
「?」
「そういや紫苑と俊彦は幼馴染だったっけ」
「ああ」
「昔から暇さえあれば飛びついてきたからね。少しでも邪険にすればすぐ泣くし…ホント、姉といより妹って感じだよ」
「「「わかるわかる」」」
5245/5:2011/07/03(日) 14:11:45.04 ID:f0pj94Ef
case4 天才姉×天才弟

「紫苑はないの?」
「何がだ?」
「織羽さんイタズラされたとか、織羽さんに精神的な意味でイタズラされたとか、織羽さんに性的な意味でイタズラされたとか!」
「何でイタズラ限定なの?」
「織羽さんが紫苑にばれるようなイタズラするわけないだろうが」
「何っ!?」
「とりあえず桐也は落ち着け。そしてそろそろ時間だから教室に戻るぞ」
「「チィッ!」」
「舌打ちだと!?」

少年達移動中…

「で、本当のところは?」
「先に言っただろう俊彦?毎日が戦争だ」
「具体的には?」
「料理中に妙なものを入れないよう見張ったり、シャワー中に乱入してこないようセキュリティをかけたり、洗濯物に妙なものを混ぜられないよう自分で取り込み&仕分けたり」
「…………」
「しかも母親もグルだからな」
「え゛っ!?」
「昔はたしなめていたんだが、何を吹き込まれたのか今じゃすっかり織羽の手先だ」
「…悪い。少し泣いていっか?」
「泣きたいのはこっちだ」
「「ハァ…」」
525名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 14:14:07.54 ID:f0pj94Ef
以上、終わり
予想はしていたが天才姉×天才弟のケースが難しすぎて上手く書けなかったorz
あとオチがなくてスミマセン
526名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 14:41:43.67 ID:91Llx2Xv
GJ 姉会議も見てみたいな
527名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 15:59:12.02 ID:DvY5Xl0r
>>526
その間に妹連合がお兄ちゃんを掻っ攫っていきます
528名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 16:07:58.44 ID:0MiDQRFN
お姉ちゃんは素敵ですな
ヤンデレドスケベ天才姉はどこだ
529名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 21:44:24.23 ID:LNczNKce
風呂に入れば姉が、布団に潜れば妹が待ち構えている
どうしたら解放されるのか教えていただきたい
530名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 22:09:20.56 ID:gyN+ngdP
>>529
お姉さんに「布団で妹が待ち伏せていて困っているんだ」と相談して
姉妹が「お話し合い」してる間に風呂に入るんだ。
531名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 22:16:14.88 ID:oLJLlstr
お前ら投下された作品無視して雑談するなんてよっぽど雑談が好きなんだな。
一人しかGj書いてないとか、そりゃ作者も居なくなるっつーの。
532名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 22:54:59.62 ID:DgX/A49P
>>520
面白かったよ。ロリ姉は俺の姉。
弟会議は珍しいね。
533名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 23:16:16.00 ID:91Llx2Xv
「何でだれもほめてやらないんだよ! せっかく――」
「駿ちゃん、何してるの?」
「な、なななんでもないよ! ノックしないで開けるなって言っただろ?」

駿は慌てて画面を抱き抱える。 

「……駿ちゃんオナニーでもしてたの? お姉ちゃんが画像を選別してあげるって言ったわよね? 悪い子」
「違うって! そんなんじゃあぁっ……」
「お姉ちゃん、悪い子にはお仕置きするって言ったよね?」

沙月は背中から駿を抱きしめると耳をはみ、そっと呟いた。
駿からは画面を隠す手から力が抜け、机にだらしなくへたり込んでしまった。
沙月は駿の腰に手を回し、太股から上にかけて手をなぞらせる

「駿、お姉ちゃんに言われただけで、こんなに大きくしちゃって……まるでパブロフのワンちゃんみたいね」
「だっておねぇちゃんが……」

とリスペクトしておく
534名無しさん@ピンキー:2011/07/03(日) 23:30:44.73 ID:DgX/A49P
良く調教された弟だな。
535名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 10:55:11.25 ID:rrWOGXVg
>>531
投下されれば何が何でもGJしなければならないのか?
職人がいなくなってきたから貴重な投下だとは言えるかもしれないけど、ただの会話の羅列でSSの体もなしてないよ
536名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 11:05:58.08 ID:HMGe3V8G
まあ、SSの定義って曖昧だからなあ
個人的にはvipでおkとは思うし、
会話文だけのものが主流になったら嫌だけど
537名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 12:30:44.63 ID:79tZT6OL
ぶっちゃけ、会話文だけのは読む気がしない
538名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 14:15:16.30 ID:fY+rHrew
>>537
想像力皆無の猿脳なんじゃね?
539名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 15:19:50.26 ID:vMq01xCw
改行開けろよ
VIPでもねえよ
540名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 15:54:45.89 ID:H+F0Z9ML
彼女と同棲中の弟の家に実家を追い出されたニート姉が転がりこんで来た。
プルプル震える姉を追い出せず彼女と姉の三人で生活を始める。
541名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 16:37:41.92 ID:cByI/lbj
もうSSスレのお約束なんて目に入らない奴しかいないのか?
常識的に考えてちょっと会話文だけのSSが続いたからってそれだけになるわきゃねえんだから、そっと無視すりゃいいだろ
あとGJの催促は作者読者問わずやめとけな
542名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 17:06:32.26 ID:vMq01xCw
なーに言ってんだよ2ndシーズンはここだろ?
543名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 17:47:55.21 ID:H+F0Z9ML
>>542
セカンドシーズンの意味が分からない。
説明してくれないか。
544名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 18:28:58.48 ID:MzozD3qV
誤爆って事にしといてやれ
気にする必要もない
545名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 18:33:04.22 ID:OifYtP1x
事にしといてやれって間違いなく誤爆だろ
546名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 18:36:35.36 ID:vMq01xCw
>>543
内心わかってるだろ
547名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 18:46:21.65 ID:H+F0Z9ML
>>543
誤爆だと気付かなかった。荒らしかと思い込んでた。
548名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 19:45:52.56 ID:OifYtP1x
荒らしと思ってレス返したならお前も立派な荒らしだよ。
549名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 19:57:30.06 ID:nxTpSEmi
ツンデレなキモウトの良さが最近わかった
550名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 20:02:59.32 ID:OE6KqDa3
藤林丈司は変態
551名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 20:03:14.75 ID:Ccm9yulq
>>549
ツンデレキモウト乙!
ツンデレキモ姉が至高だというのに!
552名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 22:26:00.25 ID:rrWOGXVg
スパロボで主人公の姉(強気で少しバカ)が
もう帰ろうよ、お姉ちゃん一人じゃもう戦えないよ
ってセリフで姉属性が解放されそうになった
553名無しさん@ピンキー:2011/07/04(月) 23:18:01.81 ID:h9Il2Ydt
>>552
自宅で第二次ってわけか、「精神」が熱くなるな
554名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 00:22:40.06 ID:XwUMtKf5
妹と同棲中の弟の家に実家を追い出されたニート姉が転がりこんで来た。
プルプル震える姉を追い出せず妹と姉の三人で生活を始める。
555キング・ワイルドウエスト:2011/07/05(火) 07:34:41.50 ID:5Qp3x1np
雑談厨は消えろよ
556名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 09:23:06.55 ID:k1QFohU3
何でも厨付けりゃいいってもんじゃないぞ、クソコテ
557名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 10:17:48.77 ID:wFT79uXJ
作品投下きてんのかと思った
558名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 13:26:06.38 ID:UR+9la02
>>555
お前最初は英語表記だったよなコテ
559キング・ワイルドウエスト:2011/07/05(火) 13:37:55.30 ID:5Qp3x1np
560名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 23:46:20.74 ID:xRS1qbPd
あぼーん^ ^
561名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 06:56:28.60 ID:qYC/OhsJ
なんか最近殺伐としてるなあ
暑いからみんなイライラしてるんだな

俺?俺はエアコン効いてる部屋で扇風機に当たってるからそうでもないよ
すぐ隣にいる姉ちゃんはなぜか汗だらだら流しながらハァハァ言ってるけどな
暑いなら場所替わろうかって聞いても弟の風下がいいとかわけわからんこと言ってるし
562キング・ワイルドウエスト:2011/07/06(水) 07:24:11.35 ID:BTF4CX6y
英語だったから何だ?
元に戻せとでも言うのか糞名無し?
563名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 07:49:20.27 ID:zUC9MLys
>>562暑さに負けた被害者



みんな適度に構ってあげよう
564名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 08:10:14.48 ID:eqtGTcYL
GK姉と妊豚妹とゲームに興味のない兄(弟)という毒電波を受信した
565名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 11:33:53.24 ID:JR/M5JNc
>>562
勝手に切れてやがる、必死だなw
566名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 12:25:09.09 ID:xxjT2XJ0
キモ姉妹物は最後良くて駆け落ちとかだから
たまには両親幼馴染友人が集まって結婚式しても良いと思う。
567名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 14:19:15.70 ID:YyAi+SIU
>>566
それは難しいな
568名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 15:09:06.41 ID:jmpWaE5g
お兄ちゃん、みんな(あの世で)祝福してくれてるよ!ちゅっ♪
569名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 15:11:41.63 ID:qYC/OhsJ
>>566
ウェディングドレスが血に染まるのか…
570名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 16:11:45.36 ID:23hoLJ7F
>>569
それなんて血痕式?
571名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 16:40:13.14 ID:xxjT2XJ0
>>579
キモ姉妹一族に代々伝わる家宝の真っ赤なウェディングドレスを想像した。
572名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 18:48:34.81 ID:eqtGTcYL
頼んだぞ>>579
573名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 21:39:32.46 ID:64jPGaqv
>>579がキモ姉に拉致監禁されたと聞いて
574名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 00:59:32.63 ID:w1GA+Qfi
投下が無いスレとあるスレは極端に別れるなぁ…
575名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 01:43:15.92 ID:N2FAUNTC
名探偵なキモウト
576名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 02:36:21.78 ID:PBHCFXZD
>>574
まあ気長に待とうぜ
577名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 09:12:57.72 ID:0LCOJ39X
待つっていうか、自分で書こうとはまるで思わないんですね^^;
578名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 09:41:05.49 ID:4H7nxGfh
もう触るなよ
そいつは前から延々催促し続けてる古事記だろ
579キング・ワイルドウエスト:2011/07/07(木) 12:07:04.52 ID:O73aVArU
oh!任されちまった!
しかし残念!俺も職人だがお前らみたいな喧嘩腰には投下したくないイィ!
580名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 12:09:33.56 ID:y1fS5dE/
うわぁ..........
581名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 12:50:20.28 ID:Erfvzrml
彼氏や旦那をキモ姉妹に奪われた泥棒猫が荒らしてんのか。
582名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 13:57:33.96 ID:lobLbKCm
キンワイってヤンデレスレ潰した張本人だろ
あいつが来たらこのスレももうお終いかもな
583名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 14:03:32.62 ID:LYz5CUfv
>>582
あぼーんって知ってる?
584名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 14:55:45.08 ID:y1fS5dE/
>>582
キンワイは適当にあしらわれて終わり
ヤンデレスレを潰したのは誰でもなくヤンデレスレの住人同士が疑心暗鬼になって勝手に潰れた
585名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 15:18:49.88 ID:Erfvzrml
姉の話題出してくれよ。荒らしとキモ妹と泥棒猫の話題はいらない。
586名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 17:23:53.12 ID:XICX7mDV
>>585
キモ姉乙!キモウトが至高だというのに!

主人公に姉がいる漫画とかアニメだとかの作品って少ないよなあ
姉キャラは扱いにくいのかね
587名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 17:38:25.94 ID:yTm/bZ1i
アイスが美味しい季節になりました
姉や妹たちは手作りアイスを作る事でしょう
さて何が入っているやら

おや誰か来たようだ
588名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 18:33:43.47 ID:7Zi7h2VX
一昔前に姉作品大量に出た年以来アニメゲーム漫画では姉作品は不作だな
今年も上半期過ぎたけど下半期はどうなることやら
589名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 19:02:37.57 ID:y1fS5dE/
書いてみたいけど完結できるか不安だ
短編からやるかな
590名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 19:23:44.01 ID:nxb+7NEg
妹に比べると姉の需要は少ないよな
何で?
591名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 19:29:13.77 ID:ED9+Q8ta
「姉である利点」が少ないからじゃないかな?
やたらくっついて甘えて頼ってきて…ってのは、妹キャラの方がやりやすい。
姉でこれやるとキモイ以前に、残念な人になりかねない。
592名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 20:10:14.43 ID:RnW8iSEp
>>591
無能な姉とか俺得すぎる。鬼うたのハル姉とか
593名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 21:27:40.59 ID:Erfvzrml
>>589
期待してるよ。


弟は私が育てたキリッ。こういうキモ姉が良い。
594名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 21:41:12.24 ID:w1GA+Qfi
とらドラりゅうじの母親が姉なら三つの手を上げて喜んだのに
595名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 21:45:13.33 ID:PBHCFXZD
>>589
wkwk
596名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 01:52:31.53 ID:DlsWjfi3
キモ姉に囲まれて暮らしたい。
597名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 02:18:11.67 ID:HQeikYG7
姉が欲しい
598名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 03:52:54.13 ID:fz43CQ47
お前達絶対姉だろ…
汚いなさすがキモ姉汚い

妹の方が需要があると言った矢先にこの反応
余りにも露骨過ぎるでしょう?
599名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 07:56:41.35 ID:hPMoUYk5
姉「ね、弟くんはもちろんお姉ちゃん派よね?」

妹「妹派だよね、お兄ちゃん。私の方がいいよね?」

男「いや俺そもそも近親とか無理だと何度も」

姉「素直じゃないなぁ、弟くんは」

妹「あんなに私たちにいっぱい中出ししたのにね♪」

男「一服盛ったあげく縛って逆レイプかました張本人が何を白々しい……」

姉「じゃあ、もう弟くんの身体に直接聞いてみましょ?」

妹「そうだね、ねぇお兄ちゃん、どっちの穴が気持ちよかったか……」


姉妹「「教えて♪」」

男「死にてぇ……」
600名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 13:52:31.69 ID:I2XfbLFE
>>575
推理しておきながら実は自分が犯人という…
601名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 00:58:37.08 ID:zCTHVmql
お姉ちゃん達に監禁されて重婚されられたい。
女の子が産まれて結婚相手は弟を作れば良いと言うキモ姉。
602名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 01:04:45.63 ID:kW9D5dwG
雑談うぜえ
603名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 01:27:43.80 ID:fJhAipmP
ある日、妹に仮死状態されて、目が覚めたら7年の月日が経っていて自分の戸籍などが改変されて妹と結婚されていたという……

なんか訳がわからんプロットが出来てしまった、すまん出直す。

しかしなんで俺にはキモウトが居なかったんだろう、現実の姉なんて酷いの一言だ。
604名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 02:12:24.94 ID:y9Owbk1X
>>603
バッタくん乙
605名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 06:07:34.33 ID:Oec9VJWi
俺の妹のが酷いから交換してくれよw
姉がいれば思う存分甘えられたのに
606名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 10:52:35.61 ID:bsmU9uP5
妹と姉が世論操作を使った巧みな情報戦を始めたと聞いて
607 ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 13:58:57.64 ID:RN0hb5KB
狂もうと投下します。
608狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 13:59:32.45 ID:RN0hb5KB

「コレはいったいどういう事なんですか!!」
テーブルの上にページを捲った状態の雑誌を叩きつけ目の前に居る女性に声を荒げた。

「どういうこと?どういう事ってそこに書いてる事をそのまま読めば分かるわよ」
私の声に反応する事無く、優雅に紅茶を啜る女性…その姿を見て、私の苛立ちは高まる一方だった。


――今私が居る場所は駅近くにあるお馴染みのカフェ。
何故朝っぱらからこんな場所に居るのかと言うと、ある人に真実を聞きたかったから。

「ふふ…そんなに大声出すと周りに迷惑よ?」
目の前に居るのは私の憧れでもある、篠崎 零菜さん。
些細な事で知り合いになれたのだが…今の私は憧れなど関係無く、零菜さんに怒りを覚えていた。

「…ッ…分かりました…だから理由を教えてくださいよ?」
椅子を引き寄せ腰を落とすと、雑誌を零菜さんの目の前に持っていき指をさした。
私が指さすページ…そこにはハッキリと『零菜、双子の兄の存在が発覚!』とデカデカと書かれていた。
元々謎めいた人だったので雑誌を見た時は「おぉ〜、双子なんだー」ぐらいしか驚かなかったのだが…二人で歩いている写真と双子の兄である人物の名前を見たとき、頭が真っ白になった。
609狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:01:43.99 ID:RN0hb5KB
「なんで、此処に優くんが写ってるんですか?」
そう…何故か分からないが、零菜さんと優くんのツーショット写真が写っていたのだ。
しかもこの写真…確か零菜さんの男性密会写真の時の写真…モザイクが有るか無いかの違い。
そしてその写真には記事が書いており、優くんの名前が何度となく書かれていたのだ。
何度も読み返したが、やはり優くんの事だった。

「何度も言うけど、優哉は私の双子の兄。貴女に隠していたのは優哉に迷惑がかかると嫌だったから」

「なんで迷惑になるんですか?」

「貴女私が優哉の妹だと分かると周りに言い触らすでしょ?そうなると優哉の所に私の事を聞きに行く輩が出てくるかもしれない」

「わ、私は言いふらしたりしないです!」

「そんなこと信用できないわ。
貴女とは偶然優哉の事を知らず友達になっちゃったけど、良いお友達だったと思ってるわよ?もう終わりだけど」
それだけ言い放つと、携帯電話にある私のメモリーを私の前で消して見せた。

「あと、優哉は責めないであげてね?あの子は貴女と私が知り合いなのを、このカフェに来て初めて知ったのよ」
確かに…優くんは知らないような素振りをしていた。
610狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:02:33.11 ID:RN0hb5KB
自分から零菜さんが双子の妹だって言えない理由も分かる。
だけど…だけどこれじゃあ、私一人がバカみたいだ。
優くんを驚かせてやろうと思って零菜さんを優くんに会わせたり、零菜さんと友達であることが自慢のように話したり…今まで私は何をしてきたのだろうか?
今思えばあの時、あの本屋で私に怒りを見せたのは双子の妹である零菜さんの悪口を私が言ってしまったからなのだろう……だから私はフラレたのだ。


「……ちょっと待ってください…ならあの時のテーブルの下で手がどうとか、夕方に送られてきたメールはなんだったんですか!?」
そうだ…あの日零菜さんから私を挑発するメールや言葉さえなければ私は零菜さんの写真を見て悪態をつく事も無かったはずだ。

「テーブルの下?メール?……あぁ、あの時の…別に理由は無いわよ?貴女が優に本気か確かめただけ。あれでも大切な兄だからね」
確かめただけって……あの時の挑発さえなければ間違いなく私と優くんは付き合えたはずなのに…。

「まぁ、男は腐るほど居るんだし…貴女に合う人もいっぱい居るわよ」
零菜さんの言葉を軽く受け流し、紅茶に口をつけた。
611狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:03:28.38 ID:RN0hb5KB
――やっぱり遠くで見てるぐらいが一番よかったんだ……芸能人って言葉に浮かれて一人はしゃいでたけど…あの時零菜さんと会わなきゃ……また、別の会いかたをしてたら…。

「…私……優くんの事諦めませんから」
小さく呟くように出た言葉に零菜さんの紅茶を持つ手がピタッと止まった…。
零菜さんの手からゆっくり上に視線を上げていく。

「へぇ……そう…」

「……ゃ…」
背筋に何か冷たいものが走った。
慌てて目線を自分の紅茶に下げた。

なに…あの目…?

零菜さんの目……氷みたいに冷たかった。
見たこと無いような瞳……一瞬誰か分からないぐらい顔が違って見えた。
再度視線を上にあげて確かめて見る。

「何かしら?」

「い、いえ…」
いつもの零菜さんだ……。

「それで…なんだっけ?優哉の事が諦められないだっけ?どうして?」
もうあまり私の話に興味が無いようだ…。
紅茶を飲み干すと、今度は片手で携帯をいじりだした。

「そんなにすぐ諦められるものじゃ……それに優くんは私の事を好いてくれてると思います。今度告白すれば必ずy「周りが見えていないのも恋のせいかしら?」
612狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:04:15.09 ID:RN0hb5KB
「え?なに…」
クスクスと笑う零菜さんを眉を潜めながら見ていたが、ふとテーブル上に先ほどまで無かった“不自然”なもの視線が落ちていった。


影?

テーブルに影が写っている…誰の…?

何故か分からないが、大きな胸騒ぎに襲われ、咄嗟に身体を後ろに仰け反らせた。
その瞬間、私の額をかすめテーブルの上に何かが落ちてくる。
“それ”は私に当たることなくテーブルにドンッとぶつかった。
目をぱちくりしながらテーブルを凝視する。
テーブルには私達以外の誰かの手が乗せられている。

後ろに誰か居るのだ。

「な、なに…」
私の後ろから伸びる腕を辿りながら恐る恐る後ろへと振り返った。





「避けないでよ、めんどくさい…」

「え?な、なんで貴女が此処に!!?」
後ろに立っていたのは、ラフな私服に身を包んだ優くんの実の妹である由奈ちゃんだった。
なんで由奈ちゃんが…いや、それ以前に何故机を…由奈ちゃんから目を放し再度テーブルに目を向ける。

「ヒッ!?」
テーブルを見て椅子から転げ落ちそうになった。
由奈ちゃんが叩いた木のテーブルには綺麗にフォークが突き刺さっていたのだ。
もしかして、フォークで私の頭を刺そうとしたの?
613狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:04:42.75 ID:RN0hb5KB
あり得ない…そんな事したらどうなるか分からない歳じゃ無いはず。

「なんて事するのよ!危ないじゃない!」

「危ないの承知でやりましたよ?だから耳元でギャーギャー喚かないでもらえますか?鬱陶しいんで」
それだけ言い捨てると、私の横を通りすぎてテーブルの上にある雑誌に目を向けた。
優くんには悪いがいったいどんな教育を受けたらここまでひねくれた事ができるのだろうか…。


「……零菜さん…貴女何を考えてるの?」
雑誌をゆっくり閉じると、別のテーブルから椅子を持ってきて座った。

「珍しく貴女から電話が掛かったきたから来てみたけど……この雑誌だって…何故公の場で兄の話をしたの?」

「写真を撮られたんだから、それしかもう方法が無かったからよ…優哉や貴女には迷惑を掛けた事は本当に謝るわ…ごめんなさい」
由奈さんに向かった小さく頭を下げた。
それを見ていた由奈ちゃんは、何の返答も返す事なく私に目を向けた。
零菜さんに向ける目とは違う…完全なる敵意。
とことん私は由奈ちゃんに嫌われてしまったようだ。
まぁ、あまり気にはしないのだが…。
私は由奈ちゃんを融通の効かない子供だと認識している。
614狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:05:26.24 ID:RN0hb5KB
たった一人のお兄ちゃんを取られるのが嫌だから、お兄ちゃんを傷つけてまで引きはなそうとするのだと…。

「とにかく…私は優くんが好きなので諦める事はできません」
こればっかりはハッキリ言わなきゃ伝わらない。
私は優くんを諦めない…絶対に…。






「………杉原 成治、四十七歳。○×会社に勤務」

「……ぇ…」
零菜さんが鞄から一枚の紙切れを取り出すと、突然それを読み上げだした。


「その妻、杉原 佐千子四十五歳。専業主婦」

「ちょ…ちょっと待ってくださy「二人の子供に恵まれ、一人は○○小学校六年生の男児で名前は杉原 健太」
意味の分からない汗が身体全体から溢れ出す。

なぜ?
なぜ、零菜さんが私の――


「もう一人はその杉原 健太の姉であり杉原家長女になる杉原 薫二十五歳。市内にある○×株式会社に勤務…」

――なぜ、零菜さんが私の家族の事を知ってるの?

唖然とする私の前に零菜さんが紙切れを滑らせる。
震える手でそれを掴み目を通す。

「……」
紙切れには私の家族の“すべて”がびっしりと書かれていた。

「手間が省けてよかったわ」
由奈ちゃんが私の手から紙切れを奪い取ると、静かにそれに目を通した。
615狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:06:30.19 ID:RN0hb5KB
手間が省けた?
何の事?
と言うか何故私の家族の事が紙に書かれているの?




――何故二人はそんな冷たい表情をしているの?


怖い…なんで?分からない…。


「○×小学校ねぇ……此処から一番近いわね……零菜さん…子供の方お願いね?私は父親の方に行くから」

イミガワカラナイ

「えぇ、あんまり目立たないでね?もみ消すのも一苦労だから」

コノカイワハナニ?

「“篠崎”の力があれば楽でしょ?零菜さんこそ学校は他の子供も居るんだから間違えないでよ」

ナニヲハナシテルノ?

「一度見たから顔は覚えてるわ。父親の方は係長だからすぐに見つかると思うわよ」

ワタシノカゾク二ナニヲスルノ?



「ま、待ってッ待ってくださいッ!!!」
――あまりに耳慣れない会話と言い知れぬ恐怖に私の精神が小さく悲鳴を立てて崩れていくのが、分かった。

「……なに?」
席を立ち、カフェから出ていく二人の足にしがみつき、見上げた。

見下ろす瞳は四つ…これは人間の瞳なのだろうか?。
私には悪魔に見えた。

「も、もう…優く…優哉さんとは…」
この二人に私達家族を壊す事などできるはずが無い…できるはずが無いのに…。
616狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:07:13.66 ID:RN0hb5KB




「関わりません……だから家族には手をださないで…くだ…さい…」

――二人の目は、間違いなく本気だった。

「あらそう…それじゃ、携帯貸して貰えるかしら?」
零菜さんに言われた通り鞄から携帯を取り出し手渡した。
私の手から零菜さんが携帯を受けとると、それを由奈ちゃんに手渡した。
そしてなんの躊躇も無く携帯を真ん中からへし折ると、隣にある水の入ったコップの中へと沈めた。


「これで関係は絶たれた…貴女は優哉とは“無関係”よ?」
綺麗な顔を歪めニヤァと笑みを浮かべると、ゆっくり私に近づいた。

「これで新しい携帯を買いなさい……そして新しい恋をして新しい男を作ればいい…男なんて腐るほど居るのだから」
財布から数枚の札を私の頭上に落として見せた。
周りが見たらお金を恵んでもらっているように見えるのだろうか?
実際はそんな可愛らしいモノでは無い…。

「それじゃ…杉原 薫さん……今までお兄ちゃんのお友達ご苦労様……」
私の耳元で由奈ちゃんが小さく呟くと、二人ともカフェから何事も無かったように出ていった。

「だ、大丈夫だったかい!?」
裏にいた店長が慌てて私の元へ駆け寄る。
617狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:07:50.00 ID:RN0hb5KB
「大丈夫です…大丈夫…」
足が震えてる…立ちたくても立てない…

「大丈夫って…薫ちゃん泣いてるじゃないか」

「ぇ…泣いてなん……ぁ…れ…?」
頬に触れると、初めて濡れている事に気がついた。
私いつから泣いていたんだろ?
そして、気がついた途端溢れ出す涙。

――お金を捨てるように渡された悔しさから?

――好きな人との恋愛を邪魔された悲しさから?

違う…。







これは、あの家族と関係を切れた安堵からくる涙だった――。
618狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:08:41.72 ID:RN0hb5KB


※※※※※※※※


「ふふ…案外簡単に終わったわね?」

「……えぇ…」
カフェを出た私と零菜さんは、カフェ近くの駐車場へと足を運んでいた。
零菜さん以外の車は一台も止まっていない。
こんな誰も停めないような駐車場にこんな目立つ車を停めて…それとも目立ちたいのだろうか?
まぁ、モデルをするぐらいだから目立ちたいのだろう…。

「それで……なんであの子を潰そうと考えたの?」
単刀直入に聞いてみた。
お兄ちゃんが駅のホームで待っているのだ…それに長々と見たい顔でも無い。

「あの子の出番はもう終わったはずなのに、私の許可無く表にでようとしたからよ」

「出番?表?」
また訳の分からない事を…。

「優哉にフラれてあの子の出番は終わりなの。だから強制的に排除した…分かる?」

「分からないわね…まぁ、私もあの女は鬱陶しいと思っていたからよかったけど…それじゃさようなら」
踵を返して、駐車場から離れる。

「あ…そうだ……零菜さん空ちゃんを連れて行ってくれない?私はお兄ちゃんと二人で帰りたいの」

「それは無理ね…実家につくまで空の恨み辛み小言を車の中で聞かされたくないもの……空はお兄ちゃんが出来て嬉しいのよ」
619狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:09:13.83 ID:RN0hb5KB
零菜さんの口から出たお兄ちゃんと言う単語に眉がピクッと動くのが分かった。
他の誰より零菜さんの口からお兄ちゃんと言う言葉が出る事が一番勘に触る。

「貴女お姉ちゃんなんだから仲良くしたら?」
私の表情の変化に気がついていないのか、零菜さんはお嬢様のような笑みを浮かべ私の腹部を軽くポンッと叩いてきた。


お姉ちゃん?私が?

悪いけど私は産まれて今まで妹しか経験してないし、その地位を譲るつもりも退くつもりも無い。
私はお兄ちゃんの妹なのだ。

「それじゃ、失礼します」
分りやすく零菜さんに触られた腹部を手の平でパッパッと払うと今度こそ駐車場を後にする為歩き出した。

「それと…空には気をつけた方が良いわよ?あの子の“変化”を見逃すと、周りの女は痛い目を見るから」

「……どういう…」
言葉の意味を聞こうと振り返る…が既に窓は閉められており、あっという間に私の横を通りすぎて走り去ってしまった。

あの子の変化?
なんの事だろう…意味が分からない。

「まぁ…いいか…早くお兄ちゃんの所に戻ろ」
考えていても仕方ない…あの子に何かできるとも思えないし…。
なんとなく走り去る車を見送ると、私も急いで駅へと向かった。
620狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:09:39.59 ID:RN0hb5KB

※※※※※※※

「遅い…」
携帯を開いて時間を確認する。
予定の電車が来るまで後10分。
由奈は何処に行ったのだろうか?
突然由奈の携帯に電話が掛かってきて、俺に「ちょっとだけ待ってて…すぐに終わらせてくるから」と言い残し駅を出ていったけど…。

「なぁ〜、兄ちゃんこれ開かないから開けてー」
隣に座る空ちゃんが炭酸飲料入りの瓶を目の前に差し出してきた。

それを受け取り蓋を開けてやる。

「あれ?……あぁ、はい、どうぞ」
なんだろう…炭酸の抜ける音がしなかったが…。
手応え的に蓋は開いていたような感じだった……まぁ、考えすぎかもしれないな。

俺の手から瓶を受けとると、嬉しそうに瓶に口をつけた。

「はは、もっとゆっくりと飲まないと咳き込むよ?」

「兄ちゃんそんな事言って横から取るつもりだろ?絶対にあげないから」
俺の手が届かないように背中を向けると一気にジュースを飲み干した。

「別に取らないって」
なんだろう…この感じ好きだ。
幼い由奈を相手にしてた時を思い出す。
621狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:13:30.09 ID:RN0hb5KB

いつも後ろをチマチマついて来て、由奈を置いて行くと泣き喚く。
当時は邪険にあつかったりもしたが、それでも慕われる事は嬉しかった。
あの家では特に…。


「兄ちゃん、これあげるよ」
空ちゃんが瓶を俺に手渡してきた。
瓶を振ってみると、底にジュースが溜まってるのが分かった。

「これぐらい、飲めないの?」

「もうお腹一杯だから飲めない。兄ちゃん飲んで」
俺の手を掴み瓶を口に強引に持っていこうとする。
仕方ない…飲むというほど入っていないが瓶に口をつけた。







「…ちょっと待って」
突然口につけた瓶が後ろから奪われた。
咄嗟に後ろへ振り返り奪った人の顔を確認する。

「由奈?お前何処に行ってたんだよ」
後ろに立っていたのは駅を離れていた由奈だった。
いつの間に戻って来たのだろうか?
まったく気づかなかった…。

「友達に呼び出されてね……それより…これ飲んだ?」

「へ?いや、飲んでないけど?」
俺の返答を聞いても由奈は此方へ視線を向けず、瓶をゆっくり振ると太陽光に当て瓶を透かして中のジュースを見つめだした。

何をしているのだろうか?
622狂もうと ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:14:06.31 ID:RN0hb5KB
「…なんだよ?それ兄ちゃんにあげたんだから、由奈姉ちゃんは新しく買えばいいだろ」
空ちゃんが頬を膨らまし、拗ねたように呟いた。

「……その必要は無いわ。私とお兄ちゃんが半分ずつ飲むから」
空ちゃんの瓶をゴミ箱に放り込むと、自販機に向かい新しく飲み物を購入した。
由奈が買ってきたのはジュースでは無く緑茶…由奈だから分かる事だろう……基本俺はジュースを飲まないのだ。
別に嫌いというほどでは無いのだが、あまり好んで飲む事は無い。

「ほら、電車来たわよ?早く行こ」
由奈の声と共にホームに電車が入ってくる。

「それじゃ、行こうか空ちゃん」

「うん!私が兄ちゃんの隣ね!」
ベンチから立ち上がると、俺の手を引っ張り電車の中へと入った。

空ちゃんは多分遠足気分なんだろう…実家に戻れば学校の友達と会えると話していたのでそれも楽しみなのかもしれない。

年に一回の実家帰り……俺も空ちゃんみたいに無邪気に喜べたら…。
そう心の中で呟きながら、窓の外へと目を向けた。








「……(あれ?そう言えばさっき空ちゃん自分の事を“僕”じゃなくて“私”って………まぁ、いいか…)」
623 ◆ou.3Y1vhqc :2011/07/09(土) 14:14:47.94 ID:RN0hb5KB
ありがとうございました、投下終了です。
624名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 15:37:45.02 ID:jqzsNI/b
GJ
兄ちゃんがどんどんキモウト達に囲まれてく…
うらやましい
625名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 15:38:42.05 ID:eqkFJVt5
アルゼンチン ペソ!!!!!!!!!!!!!!!!
626名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 16:47:26.24 ID:zCTHVmql
Gj
零菜の本性が少し出てきたな。
627名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 17:06:18.66 ID:5cndY0v+
>>623
GJ
薫ちゃんがこれで脱落か。
あとは妹達による兄取り合戦だな!

628名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 19:13:38.49 ID:Oec9VJWi
GJ
由奈地味にすごい
629 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/07/09(土) 19:50:30.18 ID:mMGUMKO3
GJ
空ちゃんの覚醒に期待
630名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 21:53:20.00 ID:AwYUJ4Dr
GJ
おいしいです!!!
631名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 00:19:03.96 ID:EZGES/u6
零菜と由奈のWキモウトの手に掛かっては一般人?の薫は脱落するしか無いだろう。
632名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 09:05:46.25 ID:sv8JH2Bf
ぐうの音も出ないほどのイチガキ妹たちだな…
優哉(ー人ー)ナムナム
633名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 09:17:09.97 ID:Sh7w3SON
キモウトは何歳になってもキモウト。
名言だろ。
634名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 14:37:07.66 ID:DVDq8fDW
投下乙
空に超期待
635名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 16:18:54.21 ID:TWwr9tgs
キモ姉は何歳なっても弟の妻。
名言だな。
636名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 20:54:32.60 ID:Sh7w3SON
>>635
アウト。
姉の範疇超えたアウトォーーーーーーっ!!!
637 ◆60FGmgZsgk :2011/07/11(月) 01:04:47.54 ID:LsMqNLxL
こんばんワニ

投下します。タイトルは「復元」

短編姉もの・後半にグロイ表現が直接的ではないけど出てくる予定。

前半はキモイ成分は薄いです。

全編通してエロはありません。

以前ソードオフ書いた者ですが今度からトリップ付けます。


638復元 前編:2011/07/11(月) 01:05:51.02 ID:LsMqNLxL
僕は母の夢を見る。今はもう居ない母の姿が浮かぶ。

それはたのしそうで美しい母の姿。

やさしくて物知りでひまわりのような笑顔の母。

僕達を叱る時も手を上げず、罵倒したりしない。

そんな理想のような女性が目の前で鳥と戯れる。

空から光が降り注ぐ吹き抜けの洞窟。

幻想的な光景が毎夜僕を苦しめる。
639名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 01:06:38.69 ID:LsMqNLxL
「・・・その夢を最初に見た時から症状が出たのかね?
それまでは鳥は大丈夫だった?」

かなり年がいったおじいさんが僕に質問してきた。
優しい声と雰囲気が印象的な彼はベテランの精神科医だ。
姉の話では彼は精神医学の権威で腕利きの名医だそうだ。

「はい、それまでは全然怖いとか思わなかったんですが・・・
夢を見るたび圧迫感や恐怖感が強くなってます・・・」
 
「・・・ふ〜ん、これはPTSD(トラウマ)だね・・・」

東京の大学に進学してから1年が経った今、僕はある悩みを抱えていた。
それはカラスやすずめなどの鳥と目が合ったり、羽音や泣き声を聞くと強いストレスを感じることだった。
今まではそんなことは無かったが1月ほど前から母の夢を見てから急にそうなったのだ。

夢の内容自体は怖くないのだが、何故か夢を見終わった後に僕は毎晩汗だくになって飛び起きる。
僕はそんなストレスに耐えれなくなりカウンセリングを受けることにした。


「トラウマ・・・ですか?」

「そうだよ、君は小さいころ亡くなったお母さんの夢を見ているね。
それが引き金となってトラウマが出てきたのだとしたら
過去に鳥やそれにまつわる何かに怖い思い出があると思うんだよ・・・」

「う〜ん・・・どうなんでしょうか・・・
別に思い当たるようなことは無いんですけど・・・」

「本当にそうかね?」

本当はうまく思い出せなかっただけで何かありそうな気もする。
自分自身の記憶があいまいで正直全く思い出せない。
640復元 前編:2011/07/11(月) 01:07:25.12 ID:LsMqNLxL
「・・・そういわれると自信がありません・・・」

「ふふふ・・・自分では忘れてしまったような幼いころの記憶でも
時間が経ってから急に思い返すこともある。
それが原因で特定のものが急に嫌になったり、怖くなったりすることもあるんだよ。」

「忘れたのにトラウマが残るんですか?」

「そういうケースの方もいるんだよ。自分では意識してないだけで
脳には昔の記憶は残り続けているからね。」

先生の言うとおりなら昔の僕に何があったんだろうか・・・

「原因を思い出せば治るんですか?」

「それは保障するよ、原因が分かれば治療できる。安心しなさい。」

希望を差し伸べてくれる先生の言葉に僕は安著した。
僕は以前の生活を取り戻したい。
過去に原因があるのならそれを見つけたい。

「君はこれから処置室でちょっとした処置を受けてもらうよ。
なぁに心配することは無い。
君が記憶のことで悩まされないように手を貸してあげるだけだよ・・・」

「お願いします先生。」

そう言って僕は医者に身を任せた。


*****************************
641名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 01:19:00.65 ID:C3kpoXdo
Gjだけど全編通してエロが無いって、ここではありなの?
まだ初っぱなだから意見させてもらうけど、何処かに少しでもエロ挟まないと叩かれるんじゃ…。
まぁ、前編って書いてるから短い作品なのか…なら大丈夫か。
642名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 01:31:13.51 ID:v4DPud7G
まだ姉が出ないからなんとも。
>>641
今までもエロなしはあるから良いんじゃない。
643名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 01:31:46.67 ID:dPDIYHKD
またそうやっていらんことを言う
644名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 01:32:50.68 ID:dPDIYHKD
あ、>>641にな
645名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 01:37:43.99 ID:C3kpoXdo
>>642
あ、そうなんだ。
>>643
そんなつもりじゃ無かったんだけどね。
ただ、全編エロ無しって書いてたから気になっただけ。
申し訳ない
646転載:2011/07/11(月) 03:36:25.18 ID:UsIrqf+z
274 :復元 前編 [] :2011/07/11(月) 01:25:57 ID:3bbCuzc6 (1/17)
忍法貼にひっかかった?のでこちらに投下します。
申し訳ありませんがどなたか転載おねがいます。
647転載:2011/07/11(月) 03:36:56.63 ID:UsIrqf+z
275 :復元 前編 [] :2011/07/11(月) 01:26:18 ID:3bbCuzc6 (2/17)
「明人さん、今日はどうでしたか?」

「いつもと・・・いつもより酷かったかもしれない・・・」

僕は姉と一緒に迎えの送迎車に乗り込む。
僕と姉は同じ大学に通っている、姉は2年先輩だが僕のようにトラウマが現れたことは無い。
僕だけなんだろうか・・・僕の何がいけないんだろう・・・

「無理しないでください?辛ければ私がついていてあげますから・・・」

「・・・いや、大丈夫だよ、そこまで辛いわけじゃないから。
心配要らないよ。」

僕の顔を心配そうに覗き込む隣の黒髪の女性が姉の蘭子だ。
セミロングのストレートヘアに白い肌、透き通るような唇と澄んだ目と
いかにも清楚なお嬢様といった姉は身内から見ても美人である。

「そう、でも早く元気になるといいですね。
明人さんが辛いと私も辛いですわ。」

姉は僕を安氏させるように笑顔を見せた。
姉は母に似たのだろうか、姉の笑顔は人を惹きつける魅力がある。
純真のような心からうれしい、満たされたような喜びの感情が表に出ているのだ。
母の面影を重ねているのか、僕は姉の笑顔が昔から好きだった。

「僕の過去になにかトラウマになるようなことってあったのかな?」

「・・・さぁ・・・ちいさな明人さんはいつも腕白で楽しそうでしたから
そんなに恐ろしいことがあったような覚えはありませんけど・・・」

「そうなんだ・・・僕ってそんなんだったっけ?
小さいころの記憶って自分じゃはっきり覚えてなくて。」

僕はそう言った後窓を眺めた。
なにが原因なのか全然わからない。
漠然とただ思い出したいという想いだけが僕の頭を満たしている。
648転載:2011/07/11(月) 03:37:32.20 ID:UsIrqf+z
276 :復元 前編 [] :2011/07/11(月) 01:26:51 ID:3bbCuzc6 (3/17)
山奥に集落が見え、その中に大きな屋敷が見える。
あれは僕らの実家である松浦家の屋敷だ。
大正時代に立てられた家屋で歴史的価値もあるらしい。

 松浦家は日本の経済界を牛耳る財閥の総本家である。
うちのグループは車・機械工・食品それに病院経営と日常のありとあらゆるもののトップシェアを占めている。
この国の経済は松浦財閥なくして成り立たない。
また政界にも深いつながりがあり、保守派の有力政党を裏で牛耳っている。
あの屋敷で何度も祖父や父と面談する政治家を見たことがある。

そんな支配者たらんとする松浦家のあり方が僕は嫌だった。
父は野心家で会社や自分の利益が好きな人物だ。
目的のために政治家に国の環境を変えさせて
それに乗じて金儲けをするのが彼のお気に入りなんだ。
僕は父のような冷血漢になってしまうのが怖かった。

今日も父は屋敷で仕事をしているんだろうか。
僕は昔から父が嫌いだったのか・・・?



しばらくすると車が屋敷に到着し、僕は下りて背伸びした。
トランクから運転手が荷物を取り出すとそれを受け取って姉と玄関に歩いく。

「姉さんは昔のことって覚えてるの?」

「ええ、明人さんよりよく存じてますわ。ふふ。」

そう言って姉さんは屋敷の庭を眺めた。
昔僕は庭で遊んでいたんだろうか・・・
腕白な子供だったからなにか思い出があるんだろう。

庭は良く手入れされており、四季に合わせて樹木が園芸師によってカットされている。
季節毎に模様替えする様は見ているものを全くあきさせない。
そんな中庭はこの屋敷の自慢だった。

この屋敷には相当古い蔵が8つあり屋敷と蔵は中庭を囲むように建設されているため庭は運動場ほどの広さになっている。

「うーん・・・」
649転載:2011/07/11(月) 03:38:04.65 ID:UsIrqf+z
277 :復元 前編 [] :2011/07/11(月) 01:27:29 ID:3bbCuzc6 (4/17)
なにか思い出せそうな気がしたがそれは浮かんでは消える泡のようなものだった。

「明人さん?気分が悪いのですか?」

また姉が心配そうに僕を覗き込む。
何かおかしい・・・さっきから緊張感が高まるのを感じる。

「・・・大丈夫、大丈夫だから・・・」

庭を見渡すと蔵に業者が大きな木箱を運んでいるのが見えた。
今は亡き祖父の話では彼らは昔から松浦家とつながりのあるアンティーク業者で
毎日一番奥、8番目の蔵に荷物を運んでくる。
なんでも祖父が子供のころにはすでに取引があったんだとか。
それ以前からの親密な取引先のようだった。

「明人さん?顔色が悪いですよ? 屋敷で休んでください・・・」

「・・・うぅ・・・」

業者が8番目の蔵に入ろうとしたのが見えた。

と、その瞬間激しい耳鳴りと頭痛が僕を襲ってきた!
耳鳴りはどんどん激しさを増し時間が経つごとに頭に深く響いてくる!
脂汗が大量に出ているのを感じ、気絶しそうになるほどの頭痛と
強い圧迫感に僕は五感を奪われ思わずうずくまった。

なんだっていうんだ・・・!僕はどうしてしまったんだ!

キーーーーーーーー・・・・・
650 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/07/11(月) 03:40:59.35 ID:UsIrqf+z
これ以上無理みたい
避難所278からお願いします
651 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/07/11(月) 03:43:42.81 ID:UsIrqf+z
ほんとにレベル下げられちゃってる…
ss投稿があった時はこまめに支援した方がいいみたいです
ごめんなさい
652転載:2011/07/11(月) 04:43:47.91 ID:tZ7Z3LvL
278 : 名無しさん@chs 2011/07/11(月) 01:28:08 ID:3bbCuzc6

耳鳴りは収まり始め、頭痛も和らいできた。
僕はゆっくりと顔を上げた。

 辺りは驚くほど静かだ。風の音も虫の声も聞こえない。
そこには姉も使用人も業者も存在していない。
僕だけが一人存在していた。

「あれ・・・?姉さん?」

まるで時間が止まったかのような感覚、
これはいったいなんだ?

「ワンワン!」

「コロまってよー!ボール遊びしようよー!」

いきなり僕の目の前に少年と犬が走って現れた。
誰だろう?親戚にそんな子はいないし、犬は今飼ってない。
よそから入ってきたのか?

「コロ!いくぞー!とってこい!」

少年はテニスボールを投げ、コロと呼ばれた犬はそのボールを一目散に追いかける。
少年の声と姿はなぜか見たことがある気がする。
どこかすごく懐かしい気持ちになる少年だった。

僕は不思議に思って少年に質問することにした。

(君はどこからきたの?)

なぜか自分で思ったことが声に出せない。
体は動くのに、声だけは出ない。
それに少年は僕の存在に気が付いていないようだ。
653転載:2011/07/11(月) 04:44:30.23 ID:tZ7Z3LvL
279 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:28:44 ID:3bbCuzc6

犬が少年にボールを拾ってきた。
ボールは涎でびしょびしょだったが「あきひと」という名前が書いてあるのが見えた。

あの少年は僕だ・・・
思い出した、この中庭で昔飼ってた犬とボールで遊んだことがあった。
どおりで懐かしい感じがするはずだ。

じゃあ、今見ているのは僕の記憶なのか。

「よくやったぞ!えらいえらい!もう一回!とってこい!」

小さい僕は蔵のほうにボールを投げる。
すると8番目の蔵の入り口近くにボールは落ちたが
コロはそれを取るのをためらう様に取りにいこうとしなかった。

「どうした?コロ?取りに行かないの?」

コロはおびえたような様子で小さい僕を見つめている。

「しょうがないな、コロはビビリだな」

小さい僕は駆け足で蔵へ向かう。
そこはちょうど今さっきのように業者が大きな木箱を運び込む最中だった。

「・・・あ、すいません。」

小さい僕は謝りながら転がったボールをとった。
業者達は小さい僕のほうに顔を向けた、ちいさい僕は彼らの顔を見返したまま
動かなかった。

654転載:2011/07/11(月) 04:45:09.81 ID:tZ7Z3LvL
280 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:29:21 ID:3bbCuzc6

僕はあのとき不思議でならなかった。
業者達は僕をみても声も出さずににらみつけるだけだったからだ。
まるで邪魔者を追い払うような顔つきだった。

「明人ー!そっちで遊んじゃだめだってー!怒られるよー!」

「・・・うん!今戻るよー!」

屋敷の入り口で小さい女の子が叫んでいる。
小さい僕は女の子の元に駆け出した。

「もー!コロとばかり遊んで!私とおままごとするって言ったじゃない!」

「えー!おままごとこのまえやったばっかじゃん!」

あれは姉だった。姉は家の中で遊ぶほうが好きだったんだ。

「・・・いいじゃない。わたしじゃんけんで勝ったじゃない。
 約束したじゃない。」

姉は泣きそうになっていた。

「わたしだってお母さんやりたい・・・」

また耳鳴りが始まった!頭痛が激しくなり目の前が真っ白になっていく!

キーーーーーーーーー・・・・・・

655転載:2011/07/11(月) 04:46:09.35 ID:tZ7Z3LvL
281 : 名無しさん@chs 2011/07/11(月) 01:29:49 ID:3bbCuzc6

「・・・ひとさん・・・明人さん?」

「・・・あ、ぁあ・・・姉さん。」

気が付くと記憶を思い出す前のうずくまった状態で僕は固まっていた。

「今日はどうなさったんですか!?本当にお体に異常はないのですか?」

「・・・あぁ、ちょっと気分が悪くてね・・・
もう本当に大丈夫だから・・・」

「もしかして、昔のことを思い出したのですか?」

「・・・・」

昔の記憶をこんな鮮明に思い出せるとは思いもしなかった。

人は極度の興奮状態に陥ると時間がスローになったり幻覚を見たりするそうだが
僕もそうなっていたんだろうか・・・
確かに直前の高い緊張や狂ったような耳鳴りは極限の状態と言ってもおかしくないが・・・


「明人さん今日は休んだほうがよさそうですね?ご飯食べれますか?」

「・・・心配要らないよ、もう楽になったから。姉さん、行こう。」

姉はすこし安心した様子だったがすぐに心配そうな顔をして僕を伺っている。
姉には迷惑かもしれないがこれから何度かこういうことが起こるかもしれない。

でももう引き返せない。これ以上トラウマに悩むのは絶対に嫌だ。


656転載:2011/07/11(月) 04:47:21.02 ID:tZ7Z3LvL
282 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:30:38 ID:3bbCuzc6

夕方、僕と姉は食堂で夕食を食べ終えていた。
毎日夕飯は僕と姉だけで食べる。
昔は父も僕達姉弟と一緒に食事を取ることもあった。
だが母がいなくなってから徐々に回数が減っていき、
姉が高校に進学した日を境に一度も食事に顔を出さなくなった。
毎日家には帰ってくるが僕とは全く話さない。
僕に興味がないのだろう。


父は仕事を口実に育児放棄しているように見えて腹が立つ。
思えば僕ら姉弟と父がすごした時間はどれほどあっただろうか。
父のようになりたくないし関わりたいとも思わないが
この家を継ぐとなると父の存在は無視できない。
そのことも僕はたまらなく嫌だった。


食後に姉のお気に入りの紅茶が2つ運ばれてきた。
昔から姉はお茶が好きで夕食後は決まって紅茶が運ばれてくる。
部屋に紅茶の良い香りが漂う、茶葉は姉の好きなダージリンだという。

僕は角砂糖を紅茶に入れ混ぜながら姉に言った。

「姉さんはままごとが好きだったよね?」

「・・・ふふ、昔の話ですね?今でも嫌いではありませんよ?」

姉は微笑んで言った。
僕も自然と笑みを浮かべて答える。

「そんな年じゃないよ。僕らは子供じゃないんだから。」

「たまにはいいかも知れませんよ?」

そう言って姉はカップに入れていたスプーンを皿の上に置いた。

まただ・・・異様な緊張を感じてきた・・・
なにかあるのだろうか?

「姉さん、僕らこの部屋で昔あそんだ事とかあるの?」

「・・・・さぁ・・・・」

姉は紅茶を飲み始めた。よっぽど好きなんだろうか、幸せそうな顔をしている。

辺りを見回すと部屋の支柱の低い位置に付いた傷が目に入った。
だいぶ古い傷のようで何かが刺さったような跡やひっかいたような傷が複数あった。

「・・・この傷は昔つけられたものなのかな?」

「・・・・」

姉は答えずに紅茶のカップを「かちゃん」と音を立てて置いた。

そしてその瞬間、再び激しい頭痛と耳鳴りが襲ってきた!

キーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・

657転載:2011/07/11(月) 04:48:34.62 ID:tZ7Z3LvL
283 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:31:10 ID:3bbCuzc6

苦しい!息も満足にできない!
僕は耳を押さえて机に突っ伏した。
目を強く閉じて耳も頭も抑えつける。

(今度は何なんだ!?)





しばらくするとだんだん視界がはっきりしてきた。
目の前にはもう姉の姿は無かった。今まで飲んでいた紅茶までも消えていた。

「・・・ってきた・・オンを見て王・ま・・・ました・・・
あまりに・・・るオリ・ンを止・・る者はこの・・・ないと・・・」

気が付けば誰かが部屋の隅で本を読んでいるようだ
見ると絵本を読む穏やかな雰囲気の女性とその周りに子供が3人居た・・・

(母さんだ・・・あの頃よく読んでくれたお話だったっけ・・・)

子供たちのうち一人は僕、もう一人は姉、最後の一人は小さな姉弟と同じぐらいの年の少女だった。

また記憶が蘇ったんだな・・・

「王様はオリオンを恐れて逃げ出し、王国には2度と戻りませんでした。」

「・・・それから・・・?」

小さな僕は母を不思議そうに見つめ、続きを催促している。
だが母は窓の外を、視線を蔵のほうに向けて黙っていた。

蔵にはあの業者が大きな木箱をまた運び入れていた。

「・・・ごめんね、今はここまでよ。
お母さんちょっと用事があるからみんなで遊んでてね。
すぐ戻るから、いい子にしててね?」

「「「はーい!」」」

母はそう言って廊下に出て行った。

「じゃあおままごとして遊びましょ!」

気の強そうな女の子が言った。
そうだ、この子は理恵ちゃんっていう子だったな。
近所の子で僕達姉弟と幼稚園で一緒だったから良く遊んだんだ。
行動力があってケンカも強いんだよな・・・

今どうしてるんだろう?


「「「じゃーんけーんぽん!」」」

658名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 04:54:13.01 ID:+ZuW00SH
ありがたやありがたや
659転載:2011/07/11(月) 04:55:16.34 ID:tZ7Z3LvL
284 : 名無しさん@chs 2011/07/11(月) 01:31:27 ID:3bbCuzc6

「ふふ、勝った、やったぁ」

じゃんけんでは姉が勝ったみたいだ。

「えぇ〜!?」

理恵ちゃんは不満そうな顔だ。

「じゃあわたしがお母さんやるね、あきひとはパパ!」

「じゃあ僕機関車の運転手でいい?」

姉と僕は楽しそうに会話している・・・

「だめよ!!らんちゃんとあきひとくんは姉弟じゃない!!
らんちゃんはお母さんになれないわよ!
だからあたしがお母さんやるわよ!!」

突然理恵ちゃんはそう言って姉に文句をつけた。

「・・・え・・・私、じゃんけんかったよね?・・・
わたしおかあさんやりたいの・・・」

急に荒げられた声に姉は泣きそうになっていた。

「・・・っそれに・・・みかちゃんはいつもお母さんしてるじゃない・・・」

「りえはいいの!でもらんちゃんはすぐ泣いちゃうしのろまだから
おかあさんなんて似合わないわよ。」

「うぅ・・・グス・・・ぅうぁあぁ・・・グス」

とうとう姉は泣き出してしまった。

子供の頃は思わなかったが理恵ちゃんはなんてわがままな子なんだろう。
大人が見ていないところではこんな風に仕切っていたんだろう。

「やめろよ!ねえちゃん勝ったんだからいいだろ!」

さすがに僕がとめに入った。
これで聞く相手じゃないんだよな・・・

「なによ、らんちゃんとあんたは結婚できないんだから当たり前でしょ!」

「わがままだなぁ!じゃんけんできまっただろ!」

「じゃああんたらんちゃんと結婚するの!?」

「するわけないだろ!」

「じゃあいいじゃない!らんちゃんにお母さんの資格はないのよ!!」

「ルールまもれ!」

とうとう二人は取っ組み合いを始めだした。
子犬のようにごろごろ転がり壁に激しくぶつかりながらも揉みあっている。
660転載:2011/07/11(月) 04:56:15.51 ID:tZ7Z3LvL
と、そこに姉が泣きながら近づいていく
ケンカを止めに入るんだろうか

しかし、手にはおもちゃのフォークが握り締められており
表情も悲しいさや困惑した様子ではなく
歪んだ、今まで見たことが無いような姉の憎悪に満ちた怒りの表情だった。

まさか・・・

「・・・この・・!」

勢い良く姉はフォークをもみ合っている僕らに突き刺した!

「きゃああああッッ!」

フォークは理恵ちゃんの肩に突き刺さった。
姉はさらに手を振り上げ、もう一撃加えようとしている。

「危ない!」

小さい僕は今まさに振り下ろされようとしていた姉の手を振り払い
りえちゃんをかばった。

軌道がそれたフォークはガッっと言う音とともに柱に傷をつけた。
この傷は今さっき見たものだ・・・このときつけられた傷だったのか・・・

「何をしてるのあなたたち!!やめなさい!!」

騒がしい音を聞きつけて母と使用人たちが駆けつけてきた。

「ケンカはやめなさい!!明人も女の子に乱暴しないの!
661転載:2011/07/11(月) 04:57:55.29 ID:tZ7Z3LvL
285 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:31:55 ID:3bbCuzc6

「だってこいつが・・・」

「りえは悪くないもん」

母はいい加減にしなさいと僕らを嗜めていた。
だが姉は依然として恐ろしい表情のまま・・・

キーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・




「ぅぅ・・・・」

「明人さん?明人さん?」

ゆっくり目を開けると僕に声を掛けて心配そうに見つめる姉がいた。
庭で思い出したときと同じように僕は迷惑を掛けたようだな。

「ぁ・・・ぁあ、ごめんやっぱり今日は体調が悪いみたいだ。」

「今日の明人さんおかしいですよ?本当にどうかしたんじゃないかって
ご病気にかかってるならすぐに・・・」

「いや、いいよ。休めば落ち着くから・・・」

姉は不安そうな顔を僕に向け続けている。
それを見るとなんでもないといい続けるのもなんとなく悪いような気がしてくる。
今日はもう休もう・・・
662転載:2011/07/11(月) 04:58:23.67 ID:tZ7Z3LvL


それにしても今のことはなんで思い出したんだろう・・・
確かにケンカして姉が突き立てるフォークは恐ろしかったが
そこまでトラウマになるようなものじゃない。

鳥はおろか動物も出てこないし、トラウマの元凶とは全く関係無いと思う。

「あ、そうだ。姉さん一ついいかな?」

僕は自室に行く前に姉に聞きたいことがあった。

「・・・なんですか?」

「理恵ちゃんって覚えてる?」

「・・・さぁ・・・覚えてませんわ・・・
どうしてそんなことを聞くの?」

今思えば姉は理恵ちゃんにいじめられていたのかもしれない。
おとなしい姉に理恵ちゃんのあの性格や態度からすると
クラスでも言いなりだったんじゃないか
だとしたら姉にとっては思い出したくない人物である可能性もある・・・

「いや、そんな子もいたかな〜って・・・勘違いだったかな。」

「・・・・」

「じゃあ、先に休むよ。おやすみ。」

「おやすみなさい。明人さん・・・」

僕はそう言って休むことにした。
663転載:2011/07/11(月) 04:59:39.80 ID:tZ7Z3LvL
286 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:32:12 ID:3bbCuzc6

眠れない・・・眠るのが怖い・・・
今日もまた、あの夢を見るのだろうか・・・
あの母の夢、僕を苦しめるあの夢は一体なんだというんだ・・・?
僕は何を思い出そうとしているんだ?

自室で横になっていた僕は不安と緊張から眠ることができなかった。
時間はもう12時を回っており、もう寝ないと明日は起きられない。
だが、このままではどうしようもない。
僕は気分を落ち着けるために窓を開けて外の空気を吸うことにした。

「・・・なんだろう?」

窓を開けると僕の部屋の向かいには今は亡き祖父の書斎があるのだが
こんな夜更けに明かりと人影が写っているのだった。

「姉さんだろうか・・・」

人と話せば気がまぎれるかもしれない、僕はそう思って書斎に向かうことした。


「姉さん?」

書斎に着いた僕は扉を開けて声を掛けた。
しかし返事は無く書斎の中には誰も居なかった。

「あれ?おかしいな・・・」

確かに誰かいたはずなんだが誰も居ない。
警備員が家の周りを警護しているので盗人の可能性はありえない。

「気のせいだったかな?」

僕はため息をついて書斎を眺めた。

読書好きだった祖父がこしらえた図書室とも言えるような大きな部屋と、
その中央に読書用のテーブルと椅子、そしてスタンドが用意された快適な読書空間。
祖父の自慢のプライベートルームが書斎である。
ここには古今東西さまざまな本が揃えられていて僕と姉は何か本が読みたくなれば
祖父の書斎を物色するのが常だった。
小説だけでなく専門書や雑学本など調べ者にも困らない
自由研究や読書感想なんかの宿題もたいてい書斎で済ませていた。
664転載:2011/07/11(月) 05:00:21.91 ID:tZ7Z3LvL



「・・・・」

先ほどから変な緊張感を感じる・・・
僕はこの部屋の何かが原因で異様な雰囲気を感じ取っていた。

「・・・この部屋で一体何が・・・」

僕は吸い寄せられるように一つの本棚に近づいていく。
これは日本の風土や風習といったジャンルの本が置かれている棚だ。

この本のどれかが原因か・・・?

本棚の本を物色し始めると同時に例の耳鳴りと頭痛がだんだん現れ始めた。
それは僕が答えに近づいているということに違いない。

そして、耳鳴りはある本の前に来たとき一番強くなった。

「日本の神社、精霊信仰」

日本神話や各地の伝説などの概要が詳しく書かれた本だったと思う。

「あぁ・・・!!もう耐えられない・・・痛みが・・・!!」

激しい激痛に僕は再び視界が奪われた。



キーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・
665転載:2011/07/11(月) 05:02:10.52 ID:tZ7Z3LvL
287 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:32:42 ID:3bbCuzc6

痛みが引き始めて意識が徐々にはっきりしてきた。
するとどうだろうか、深夜のはずだったが今度は真昼のように明るかった。
窓からは夏特有の鋭い日差しが差し込んでおり
外からはセミの鳴き声も聞こえていた。

「この辺の歴史が載ってる本はこれで全部みたいだぜ。」

「松浦の言ったとおりだね〜、これで夏の課題はばっちりね!」

書斎のテーブルに積み上げられた歴史書と二つのかばんにレポート用紙。
机に隣同士で座る2人の男女、彼らは学生だった。

あぁ、あれは僕が通ってた高校の制服、これは僕の高校の夏なんだ・・・

「吉崎がさっさと課題終わらせたいって言い出したときは明日事故って死ぬのかと思った。」

「ひどっ!なによそれ!あたしが勉強してないみたいな言い方。」

「なにをいう、お前の日課は朝の課題の答案乞食ではないか。」

女の子はムスッとして膨れて見せた。
短髪の黒髪に日焼けした肌、それに真っ白なYシャツが眩しい。
丸くて大きい目とあどけなさが残る少女は健康的な愛らしさを弾けるように振りまいている。

吉崎・・・吉崎美代さん、あの時クラスで仲が良かったんだ。
吉崎さんは明るくて誰にでも気さくに接する人気者で
彼女は自信と力強さに満ち、そこ居るだけで雰囲気が明るくなる存在だった。

「フフン、それは昨日までのあたしね。それはもう過ぎ去ったわ。
 一気に終わらせたら楽ジャン?あとに取っとくと超ダルいし。」

「それもそうだよな。でも終業式の直後ってなんか急すぎじゃね?」

「思い立ったが・・・えぇっとなんだっけ?とにかくモチベーション下がらない内にやればできるってこと!
さぁやるわよ松浦!」

「へいへい。」

彼女の人を引っ張るパワーは計り知れない。
おつむは弱かったかもしれないが彼女の行動力と自信に僕は魅力を感じていた。
小柄な体のどこにそんな力があるのだろうか
彼女はどうしてそんなにも自信に満ちているのか
その澄み切った目に世界はどう映っているのか

彼女のすべてが知りたかった。
彼女の見ている世界を彼女の世界の感覚を
僕は知りたくて欲していた。

今思えば恋だったのだろうか・・・
666転載:2011/07/11(月) 05:03:19.65 ID:tZ7Z3LvL



「・・・ねぇ知ってる?サッカーの日本代表のユニフォームに
ついてるカラスって3本足なんだよ。」

「ヤタガラスだろ、守り神でどっかに祀られてるんだっけ?
この前テレビでやってた話だろ?」

10分も経たないうちに雑談が始まった。
なんて辛抱の無いやつだ。

「そうそう、日本神話にもでてくるやつらしいんだけどね
カラスって昔から神聖視された生き物なんだって。
実際頭いいしね。
あ、『お前よりもな』って言うの禁止ね。」

「原始人並の知能があるっていわれてるんだっけ。
あいつらが数学の問題といても明日事故るか心配にはならないな。」

「うまいことかわしよって・・・」


288 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:33:10 ID:3bbCuzc6

吉崎さんは再びムスっとした表情になった。

「で、どうして急にカラスの話なんか・・・」

667転載:2011/07/11(月) 05:21:00.65 ID:tZ7Z3LvL
「松浦んちの家紋もカラスだったなぁ〜と思って。
屋敷の欄間もカラスの絵柄だったし。
裏の神社もカラスが祭ってあるじゃない。
あれあんたん家のなんでしょ?」

カラス・・・僕の悩みはカラスだ・・・
この記憶が関係しているんだろうか・・・

「確かに家紋も欄間もカラスの絵だけど
ヤタガラスとは関係無いんじゃないか?
どれも2本足だし、神社に祭ってあるカラスの絵も足が2本だぞ。」

「ヤタガラスじゃなくても別のが居るんじゃない?ほら・・・」

吉崎さんは『日本の風土と精霊信仰』という本から
この地域の伝説のページを開いて見せた。

『この地方の神社にはカラスの姿をした天狗が住んでおり
伝説中で幾度と無く災害から人々を守ってきた。
干ばつ・飢饉・疫病に加え戦を免れたり悪政を行う大名を成敗した言い伝えもある。』

「カラスはこの土地の守り神なんだな。
うちの家紋もあの神社からとられた縁起ものだったのか。」

「でもあたしちょっと怖いのよね、絵巻も載ってるけどコレ・・・」

挿絵の絵巻には神社の神官が祈祷をする儀式が描かれていた。
祈祷する神官の後ろに多くの男達、そしてその前には祭壇が置かれていた。

「この絵がどうかした?」

「いや、ほら祭壇の上になんかあるでしょ?元絵がぼろぼろでそこだけ良く見えないけど。
これ生贄じゃない?」

「怖いこというなぁ、俺は生贄があの神社に行くところ全然見たことねーけど」

「ほんとにぃ?小学校の頃あんたの家に運ばれてくるでかい木箱の中に
生贄の人間が詰まってるって噂流れてたけど?」
668転載:2011/07/11(月) 05:23:55.08 ID:tZ7Z3LvL
289 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:33:33 ID:3bbCuzc6

「んなわけねーだろ。そんな馬鹿な話信じてどうすんだ・・・」

「ほんとのほんと?」

「ほんとのほんと。」

「うそじゃない?」

「うそじゃない。」

「あたしの目をみて答えてよ。」

「俺の目を見ろよ。」

静かな書斎で2人は向き合って見つめ合っていた。
あの時少女の香りと宇宙のように広がる永遠を感じた。

僕は彼女から目が離せなかった。この気持ちが逃げてしまいそうだったから。
少しずつゆっくりと彼女と距離を縮めていった。
彼女も目を離さなかった。

顔が近くなってお互いに目を閉じた。
僕達は淡い感覚に包まれた。このまま彼女に触れるその時まで・・・

『ガチャ!!・・タッタッタッ・・・』

入り口のほうから花瓶が割れる音が響いた。
向かい合った僕らは我に帰ったように、何事も無かったように机に向き直った。

「・・・誰かにみられちゃった?」

「・・・かもね・・・家にきてるのにごめんね・・・」

「え!?ああああたしは別に・・・さっきのことなんか気にしてないし!」

吉崎さんと僕は顔を真っ赤にしながらそう会話した・・・・

669転載:2011/07/11(月) 05:25:01.86 ID:tZ7Z3LvL
キーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・


・・・気が付くと僕は夜の書斎に戻っていた。

あれは僕の青春そのものだった。初恋の相手・・・
どうして僕はこんな大切な記憶を忘れてしまったのだろう。
吉崎さんが居ればこんな鬱屈した想いをしなくて済んだかもしれない。

僕はどうしてしまったんだ・・・なぜこんな記憶を忘れられるんだ・・・

「明人さん・・・こんな時間になにしてるの?」

姉さんが書斎に入ってきた。

「書斎に誰か入っていくのが見えたから、ひょっとして明人さんかと思って・・・」

姉さんが近づいてくる。
僕は姉さんを、姉さんの瞳を見つめて、彼女の手を取った。

「明人さん・・・?」

「姉さん少しのまま、そのまま・・・」

姉さんの瞳が近くなる・・・
彼女の瞳は美しい黒色、覗き込めばどこまでも広がる深淵・・・

でも、違うんだ。当たり前だが姉は彼女とは違うんだ。
僕の永遠はあの時消え去ったのだ。

「ごめん・・・おやすみ。」

「え?」

僕は姉さんの手を離し、目を逸らして書斎から出た。


290 : 復元 前編 2011/07/11(月) 01:35:24 ID:3bbCuzc6

以上です。お手数ですが転載をよろしくお願いします。

本当に申し訳ありません。
670転載:2011/07/11(月) 05:27:21.72 ID:tZ7Z3LvL
行数の問題で転載時区切り方が変になっている所があります


作者さんGJです
671名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 05:29:06.28 ID:+ZuW00SH
お疲れさまでした
672名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 10:43:30.18 ID:dheKNpd8
乙です
673名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 11:30:07.41 ID:v4DPud7G
Gj
姉弟で結婚出来ないとか酷いな。
674名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 12:46:00.52 ID:1kcoUwlR
GJ
ウヒョードキドキするぜ
675名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 14:39:19.99 ID:qFZ7BdjJ
これまでにない独特の話の展開方法
GJ!
676名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 14:41:42.55 ID:RdnuDQ21
GJです。

でも、>>659で一ヶ所だけ

> 「・・・っそれに・・・みかちゃんはいつもお母さんしてるじゃない・・・」

みかちゃんとなっていますが、これは誤植ですかね?
677名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 18:28:27.81 ID:UsIrqf+z
GJ
この人の変化球は楽しみだ
678名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 00:31:10.43 ID:Hz6nGptX
ポンコツ姉貴が幼馴染に弟を取らないでと直談判したが泣かされて帰ってきた。
679 ◆wBXWEIFqSA :2011/07/13(水) 03:35:58.27 ID:E5Jw+R1E
こんばんは
>>429の続きを投下します
エロ有です
680狂依存 209:2011/07/13(水) 03:37:36.82 ID:E5Jw+R1E
麻由お姉ちゃんが運転する車に乗って山荘を出て一般道をしばらく走った後、高速に入り、そのまま家路に着く。
あれから、二人とも殆ど黙ったままだった。
「(何か気まずいな……)」
「ね、ねえ……良く僕が居る場所がわかったね。誰に聞いたの?」
麻由お姉ちゃんが用意してくれたペットボトルのジュースを口にしながら、何とか話しかける。
「あいつの親御さんに電話して聞いたのよ。あいつと旅行行く約束してたけど、急な用事で遅れる事になったから、別荘の住所を教えてくれってね。あの辺に別荘を持ってるって話は以前、耳にしたことはあったから、いるとしたらあそこだと思って」
「そ、そうだったんだ……」
麻由お姉ちゃんは運転しながら、淡々とした口調で話す。
やっぱり、僕が沙耶さんをホテルに連れ込もうとした事……怒ってるよな……きっと。
どうしよう?一応、謝っておこうか……。
「あの……ごめんね……色々迷惑かけちゃって……。沙耶さんの事も……」
「別に気にしてないわ。あんなゴミどうなろうと知った事ではないし」
「ゴミってそんな言い方しちゃ……」
沙耶さんだって、僕のせいでああなってしまった訳で、あの人だけが悪い訳ではない。
むしろ、被害者と言っても良いだろう。
「(そう言えば、今頃どうしてるんだろう?)」
あのまま、引き下がる様な人ではないとは思うんだけど……。
バックミラーを見て、沙耶さんが追いかけていないか、一応確認してみる。
流石にいないか……。

「あの女の事はもう忘れなさい。あなたには私がついてるんだから」
「え?う、うん……」
麻由お姉ちゃんには僕が……。
今日あった事をまた思い返してみる。
沙耶さんが僕にやってる事は僕が昔、麻由お姉ちゃんにやってた事、そのまんまだ。
改めて思い出しても、言動とかも本当に良く似ていると思う。
昔の僕も麻由お姉ちゃんの事で頭がいっぱいで、何をされてもどんどん好きになっていって……。
ようやく、気づいた時にはもう……。
「っ……!」
あの時の事を思い出し、胸がチクリと痛む。何とかしてあの人の目を覚まさしてあげたい。
でも、どうやって?
僕は麻由お姉ちゃんにプレゼントを壊されたりして、漸く目が覚めたけど、まさかそんな事までする訳にもいかないし……。
もし、同じ様な事をやったら、僕も今の麻由おねえちゃんみたいに……。
「うっ……」
麻由お姉ちゃんを横目でチラリと見る。
すっかり忘れていたけど……沙耶さんだけじゃなくって、麻由お姉ちゃんだって普通じゃないんだ。
少し前まではその事で悩んでいて、それで沙耶さんに相談したんじゃないか。
まさか、あの時は沙耶さんがあんな風になるなんて夢にも思わなかったけど……。
本当なら二人とも何とかしないといけないんだ。
いや、二人だけじゃなくて僕もだ。
昨日、沙耶さんを一方的に犯したいなんて思って、ホテルに強引に連れ込もうとしたのは紛れもない事実。
それが昨日の様な事態を招いてしまったのだから、昨日、沙耶さんに別荘に連れ込まれたのだって僕自身が招いた事じゃないか。
「(だから、まずは僕がしっかりしないと……)」
そして、麻由お姉ちゃんにもまた昔みたいな本当の優しいお姉ちゃんに戻って欲しい。
あの時の麻由お姉ちゃん……本当に、良いお姉ちゃんだったと思う。
僕がそれに甘えて、あんな調子づいた事しなければ今頃……。

「あの女にも困ったものだけど、あんたも困り物ねえ……」
「えっ?」
麻由お姉ちゃんがそう呟くと、急に近くにあった高速道路を出てしまう。
「ちょっと、何処へ行くの?まだ高速を出るには早いんじゃ……?」
「……」
僕がそう問いかけても、麻由お姉ちゃんは何も答えず、そのまま料金所を出てしまう。
まだ僕が住んでいる所からは、少し離れた所にいるので、高速道路を出るには早い。
料金所を出てほどなく走ると、一面田園地帯が広がってる片田舎を走っていた。
「ね、ねえ……一体何処に?……っ!?」
ふと前を見ると、塀に囲まれたホテルの様な場所に入り、そこの駐車場に車を止める。
いや、このホテルってまさか……?
681狂依存 210:2011/07/13(水) 03:38:41.63 ID:E5Jw+R1E
「ほら、行くわよ……」
「え?ちょっと、どうしてこんな所に……」
麻由お姉ちゃんは僕の手を強引に引いて、車から引きずり出すように出し、ホテルの入口へと向かう。
まさか、こんな所でやるつもりか……?
じゃなくて……!
「ねえ、麻由お姉ちゃん……今日はもう疲れちゃったから、早く帰って休みたいな……そうだ、お腹も空いちゃったし、何処かでご飯でも……」
「さ、来なさい」
麻由お姉ちゃんは僕の言う事など聞く耳もたず、フロントでさっさと部屋をとって、強引に部屋へと連れて行く。

「いやっ、駄目だって!今日は……んっ!!んふ……」
「ん、んふっ……ちゅっ、んちゅっ……ちゅっ、ちゅぷっ……ん、んちゅるっ……」
部屋へと押し込むとすぐに、僕を黙らせるように猛烈な勢いで口付けを始める。
「んっ、ちゅっ、ちゅるっ……ちゅっ、ぶちゅう……ちゅっ、んふっ……」
思いっきり口を押し付け、舌を中に入れて掻き回し、唾液を絡めていく。
「(ちょっと、息が……)」
「ん、んふっ……ん、んん……んっ!んちゅっ……!」
口付けをしながら、僕をベッドに押し倒して僕に跨り、上着を脱いで、乳房を露にして僕に見せ付ける。
「ねえ……大輝。昔の私はあなたにキスしたり、おっぱい見せてあげたりしてたかしら?」
「は?何言って……」
「昔の私はこういう事をしてあげてたかって聞いてるのよ……!」
「へっ?あっ、んぐっ……!」
麻由お姉ちゃんは履いていたジーンズとパンツも脱ぎ捨てた後、急に体を倒して、僕の顔に乳房を挟んできた。
「ほら……毎日味わってるお姉ちゃんのおっぱいでちゅよお。ふふ……最近あなたに揉まれてるせいか、また大きくなってきちゃったわ……」
「んっ……んぐっ……ねえ、止めてよ……」
「何が止めてよよ。顔を私の胸に挟まれただけで、こんなに大きくなっちゃてるじゃない。あなたの本心は私に甘えて、セックス三昧の毎日を送る事を望んでるのよ。良いわ……その望みを叶えてあげる」
ぐいぐいと僕の顔に胸を押し付けながら、僕の股間を太ももで擦って、肉棒にも刺激を与えていく。
その柔らかい太ももと顔に押し当てられた豊満な乳房に擦られた感触で、嫌が応にも肉棒は膨らんでいった。
「くすくす……さあて、入れるわよ。昨日丸一日お預け喰らったから、思いっきりイカせてもらうわよ」
「ちょっと、僕の話しを聞いて……」
「はふっ……はああああぁぁぁぁんっっ……!!」
僕の制止など全く聞かず、ち○ぽを掴み、一気に腰を沈めて挿入する。
「あんっ!!さあ、動くわよ……!はっ……ああんっっ!!」
麻由お姉ちゃんは中に入っている肉棒をきつく締め付け、ガンガン腰を押し当ててきた。
「ねえ、お願いだから話を聞いてよ……やっぱり、僕達も今みたいな関係は……んっ!んふっ……!」
僕が喋ると、再び黙れと言わんばかりに体を押し倒して口付けをして口を塞ぐ。
腰を振りながら僕の顔を抑え、ヒルみたいに激しく唇に吸い付いて
「んちゅっ、ちゅるっ……ちゅっ、ちゅ……本当にしつこいわねえ……いい加減、そんな説得など無意味だという事に気づきなさい。今、あなたは私とセックスして気持ち良いと思って、これを永遠に続けてたいと思ってる。これが私達の望んでいる事全てよ」
「今は、そうかもしれない……でも、やっぱり色々考えてみたけど、麻由お姉ちゃんや沙耶さんがこうなったのも僕が昔、麻由お姉ちゃんに色々迷惑かけたのが原因だって思って……」
「だから……その、今更こんな事を言うのは勝手だって思ってるけど、本当にごめんね……麻由お姉ちゃん、あんなに嫌がってたのに気づかなくて……それで……」
「あっ、はふっ……!あんっ!ええ、そうね。あの頃の私は毎日あなたの行為に頭を痛めていたわ。どうすれば大輝は私から離れてくれるんだろうってそればかり考えてた」
麻由お姉ちゃんは腰を振りながら、淡々と喋っていく。
「毎日、毎日嫌だって言うのに教室にまでくっついてきて、色んな人に相談もしたわ。両親にも友達にも先生にも近所のおばさんにまで……でも全然解決できなくて、最後はあなたを無視するようになって、いじわるな事もする様になった」
「麻由お姉ちゃん……」
そんな……そこまで、悩んでいたなんて……。
それなに、僕は勝手に照れ隠しだと思い込んであんな酷い事を何年も続けていたのか……。
「ごめんね……ごめんね……」
それしか言葉が出なかった。
682狂依存 211:2011/07/13(水) 03:40:00.67 ID:E5Jw+R1E
今の僕以上にずっと苦しんで、悩んで……考えられる手を尽くして、僕を何とか姉離れさせようとして……。
「あっ……!はんっ……!そうね……あなたの言う通りかもしれない。あの時私があんたのプレゼントを壊したのもその不満が爆発したもの……私がこうなったのも大輝のせいかもね……はっ!はあんっ……!!」
「麻由お姉ちゃん……本当にごめんね……ごめん……」
「なら、責任を取って私の男になるのね。麻由お姉ちゃんがこうなったのはあなたのせい。だったら、その罪を償う為にも麻由お姉ちゃんが望んでいる事を叶えてあげるのが、あなたが出来る唯一の贖罪よ」
「だから、そういう関係は……!」
「はあ?あんた、何か思い違いしてない?」
麻由お姉ちゃんは再び体を倒し、僕の顔を手で抑え、僕の目の前に顔を近づけてじっと睨んできた。
「あなたを許すか、許さないか。どうすれば許してあげるか。それを決めるのは私よ。あなたが迷惑をかけたのは私。あなたが許しを請うているのも私によね。だったら、どうすれば良いのかを決めるのは全部私のはずよ」
「そ、それは……」
理屈としてはそうかもしれないけど……。
「でもね……僕はやっぱり、麻由お姉ちゃんに小さい頃みたいな優しいお姉ちゃんに戻って欲しいんだよ……勝手な事だってのはわかってるよ。でも、やっぱりあの時みたいなちゃんとしたお姉ちゃんでいて欲しいんだ」
「なら、私の男になって生涯私と愛し合い、セックスし続けると誓いなさい。そうすれば、あの時みたいに振舞ってあげても良いわ」
「いい加減に僕の気持ちもわかってよ……もう絶対に我侭も言わないし、迷惑もかけないって誓うから……だから……」
だから、小さい頃みたいな笑顔をまた見せて欲しい。
「前にも言ったと思うけど、私はこうやってあなたのチ○ぽを嵌めてヨガるのが最高の生きがいになってるの。これを止めようなんて気は全く無いわ」
「どうして、そんな関係にこだわるの?どう考えたっておかしいだろ。姉弟でそんな事やってもどうにもならないんだよ」

「はあんっ!!中であなたのおち○ぽ、また大きくなってビクビクしてるわ……待っててね……今、楽にしてあげるから……あんっ!あっ!!」
「お願いだから、話を聞いて!もうこんな事は終わりにしようよ」
「はんっ!!あっ、あああんっっ!!もう話し合いの余地はないわ。これからはあんたの体に直接聞くから。くくく……口で何を言ってもあなたの体は麻由お姉ちゃんが欲しくて欲しくて堪らない見たいねえ……はふっ!あああんっっ!!」
麻由お姉ちゃんは僕の言う事など全く耳を傾けず、更に腰を振るスピードを速めて、ガンガン押し当ててきた。
「はっ!はんっ……あっ、ああああんっっ!!しばらくぶりのち○ぽ……やっぱり、最高よ!あっ、はふっ……!はああああぁぁぁっっ!!」
「麻由お姉ちゃん……」
「ふふふ……そんな子犬みたいな可愛い目をしちゃって……お姉ちゃんの体とっても気持ち良いのね……さあ、早く出しなさい」
「はっ、あはんっ!!はっ……あっ、あっ……!!はんっ!はっ、いやっ……あっ、あああああぁぁっっ!!」
麻由お姉ちゃんは体を仰け反らせて、中の締め付けをきつくし、ラストスパートをかけてきた。
締め付けられた膣壁と愛液が中で激しく絡まり合いが、肉棒にとてつもない快楽をもたらし、どんどん絶頂に追い込んでいく。
「はっ……!!はふんっ!!あっ、あああっっ!!ほら、もっと腰を突き上げなさい……!お姉ちゃんと一緒にイクのよ!あっ、はあああんっっ!!!」
「くっ……お願いだから、もう……」
「あっ!はんっ……!!ふふ……何がもうよ。おち○ちんビクビクさせながら、子宮を突き刺しといて……さあ、早く出してえ……!はっ、ああああっっっ!!!」
口では嫌がりながらも、麻由お姉ちゃんの膣肉が絡み合う時の快楽には抗えず、自然に腰を動かしてしまう。
嬌声を上げながら、ヨガリまくっている麻由お姉ちゃんの痴態を見て、更に欲情を刺激され、絶頂へと導かれる。
「はっ……!!あんっ!!良いわよ……さあ、早く出しなさい……はっ、あんっ……!!あっ、はっ……やんっ……はっ、はああっっ!!」
「イク……!もう……イッちゃう……!!はっ、あんっ……!!はっ、はんっ……はっ、ああああああぁぁぁぁっっ!!!」
麻由お姉ちゃんが大きな喘ぎ声を出して、イったと同時に中に思いっきり精液をぶちまけ、絶頂に達する。
「はあああんっっ……あんっ……こんなにいっぱい……あっ、はふんっ……」
心底満足そうな顔をして、精液を受け止め、余韻に浸る麻由お姉ちゃん。
本当にこんな関係がいつまでも続くと思ってるのだろうか?
683狂依存 212:2011/07/13(水) 03:41:02.75 ID:E5Jw+R1E
「くすくす……あなたが上辺でどう思おうが、あなたの心と体は私に体を求めている。大好きな麻由お姉ちゃんとエッチして甘えて、ずっと一緒にたい。それが本心でしょ」
「良いわよ……好きなだけ犯らせてあげるわ。下らない遠慮なんかしないでお姉ちゃんと楽しみましょう。私もそれを望んでいるんだから。大好きなお姉ちゃんの望むことなら何でも出来るわよね?」
麻由お姉ちゃんは僕に頬ずりしながら、色っぽい声で耳元で囁く。
その心地良い甘い囁きに頭が段々ボーっとしていき、思わず頷きそうになってしまう。
「うん……今はそう思ってるのかもしれない。でもね、麻由お姉ちゃん。僕はやっぱり
「まだ言うの……可哀想な子。沙耶に変な事でも吹き込まれたのかしら?」
「そういう訳じゃないよ。だけど、今日気づいたんだ。沙耶さんが僕にしていた事は昔、僕が麻由お姉ちゃんにしていた事と同じなんだって。だから、もう沙耶さんにも麻由お姉ちゃんにもあんな辛い思いはさせたくない。だから……」
「本当、困り者だわ……また変な病気が再発しちゃったみたい。大丈夫よ。私がちゃんと治してあげるからね」
白けた顔して僕を見つめ、肉棒を更に摩ってくる。
やっぱり、簡単にはいかないか……。でも……
「麻由お姉ちゃん。やっぱり、僕は小さい頃の麻由お姉ちゃんの方が好きだよ。もちろん今の麻由お姉ちゃんも好きだけど、あの頃は優しくて本当に大好きなお姉ちゃんだった。我侭言って困らせて本当にごめんね。もう二度とあんな事はしないから……」
「ふーん……今更そんな事を言って、私が応じるとでも思った?」
「それは……うん、勝手な言い分だとは思ってるよ。でも、麻由お姉ちゃんも今の
「……」
そう言うと、麻由お姉ちゃんは黙って体を起こし、僕の前に立つ。
「わかったわ。それじゃあ、こうしましょう。私をセックスで1万回イカせて満足させてごらんなさい。そしたらあなたの話に耳を傾けてやっても良いわ」
「麻由お姉ちゃん……馬鹿な事を言わないでくれよ……」
「何が馬鹿な事なのよ?1万回よ。1日3回私をイカせれば、10年もかからないわ。私の事が大好きでどうしても正気に戻したいって言うなら、そのぐらいの労力を惜しむのはおかしいわよね?」
「はあ……」
あまりにも無茶な条件に思わず溜息をついて、呆れる。
僕の言う事など一切聞く気など無いという、頑なな意思表示なんだろうがどうしてそこまで体の関係にこだわるんだろう?
「何、ボーっとしてるのよ。ほら、立ちなさい」
麻由お姉ちゃんはベッドでへばってる僕の手を引いて、強引に起こし、バスルームに引っ張っていく。

「ほら……早く私を犯して満足させなさい。一刻も早くお姉ちゃんを元に戻したいんでしょ?なら、さっさとやるのよ」
バスルームでマットを敷いて僕を寝かせ、全身にボディーソープをかけて僕の全身を擦る。
「ん……ん、んん……どう?お姉ちゃんの体暖かくて気持ちよいでしょう。全身があなたへの愛と性欲で溢れてるのだから、当然よね……ん、んふ……」
豊満な乳房
「ねえ、もういい加減にしよう。僕ももう辛いんだよ。こんな関係続けてもどっちにしろ幸せになんかなれないのはわかりきってるじゃないか」
「だったら、さっさと私を犯して、満足させて。麻由お姉ちゃんの目を覚まして本当に幸せにする為に私を1万回イカせるのよ。ほら、早くなさい」
「だから、馬鹿な事を言うのはもういい加減にしてくれ……!とにかく今日はもう帰ろう。ここにいつまで、いてもしょうがないだろ」
「もう一度言うわよ。さっさと私を犯しなさい……!!」
ドスっ
立ち上がってバスルームを出ようとした僕を力づくで押し倒し、再び跨ってきた。
「お願いだから、真面目に考えてくれよ。僕の事を愛してるって言うなら、少しは話を聞いてくれても良いじゃないか」
「ええ、聞いてるわよ。あなたのお願いを聞いて考えた結果、私を1万回セックスで満足させたらあんたの戯言も聞いてやるって言ったじゃない。他に方法なんて無いわ」
僕の体を強く押さえつけながら、
「麻由お姉ちゃん……」
「あんっ……可愛い目……食べちゃいたいぐらいだわ……ん、んふう……ちゅっ、むふっ……」
麻由お姉ちゃんはうっとりした顔をしながら、僕の口をキスで塞ぎ、丹念に唇を吸い付いていく。
「ん、んん……ちゅっ、んちゅっ……ちゅっ、ちゅっ、んちゅっ……ん、んはあっ……ほうら……お姉ちゃんがあのメス豚に汚された体を綺麗にしてあげるからね。んあっ……」
口を離した後、僕の体を乳房や太ももを使ってゆっくりと丁寧に擦り、全身を愛撫する。
泡立てられて、更に滑らかになった肌に擦られた感触はとてつもなく気持ち良く、快楽でどんどん思考が支配されていった。
684狂依存 213:2011/07/13(水) 03:42:39.66 ID:E5Jw+R1E
「ん、んん……ちゅっ、ちゅ……また大きくして……早くお姉ちゃんのエロマンコにぶち込んでえ……あんっ……」
「お願いだから、もう帰ろう?ね?んがっ……!」
「そう……今度はおっぱいでしごいてから入れて欲しいのね。本当にお姉ちゃんのおっぱいが好きな子ね……今すぐやってあげるわ……」
僕が帰ろうと言うと体を強く抓り、強引に押さえ込む。
「だから、もういい加減にしよう。とりあえず今日はこれで……ふぐっ……」
「ごちゃごちゃうるさいわねえ……しゃべってる暇があるなら、私のマンコでも舐めて気持ち良くさせなさい。さ、行くわよ……ん、んん……」
麻由お姉ちゃんは僕の顔に股間を押し付け、口にヴァギナをぐいぐいと押し込んできた。
「ほおら……大好きなお姉ちゃんのおまんこよ……しっかり、気持ち良くさせなさい……」
「んっ、ふぐう……」
「くすくす……良い顔……本能に逆らうとこういう目にあっちゃうのよ……さっ、おっぱいでしごいてあげるからね……」
不適に笑みを見せて股間を押し当てながら、しばらく腰をふりふりと動かした後、そのまま体を倒し、肉棒を乳房に挟み込む。
「ん、んちゅっ、ちゅぷっ……ん、んん……」
泡でヌルヌルした乳房に肉棒を挟み込み、先端にキスをしながら、乳房をゆすり始める。
この大きくて柔らかいおっぱいで挟まれて擦られると、あまりの快楽でいつも力が抜けてしまい、立ち上がる気力も奪われてしまう。
「ん、ちゅっ、んん……どんどん大きくなってビクついちゃってるわ……もっと、もっと気持ち良くさせてあげるからね……ん、んん……」
もう反抗する気力も無くなり、されるがままにパイズリを続けられる。
そんな気持ちになりながらも、麻由お姉ちゃんがもたらす快楽には逆らえず、肉棒はどんどん大きくなってまた射精寸前になってしまった。
「あんっ……ん、んちゅっ、ちゅるっ……ちゅっ、ちゅっ……このまま出しちゃう?それともまた入れて欲しい?ん、んちゅっ……」
「……」
「そう、中に入れて欲しいのね……じゃあ、行くわよ……ん、んん……ん、ああああぁぁぁぁっっ!!」
僕が目を背けて、黙っていると、麻由お姉ちゃんは勝手に僕の肉棒を掴んで膣中に押し込む様に入れて、また腰を振ってくる。
「あああんっっ!!また子宮をズボズボ突いてるう……!!あんっ、はっ、はあああぁぁんっっ!!」
「はんっ!あふっ……!さあ、良く見なさい。これがあなたの大好きな麻由お姉ちゃんの今の姿よ!弟のち○ぽをおまんこに嵌めて、腰を振るのが唯一の生きがいとなった変態淫乱女。1万回イカせなきゃ永遠にこのまんまよ。はんっ、はああっっ!!」
膣中で締め付けて、僕の上でガンガン腰を振り、一人でヨガって喜んでいる麻由お姉ちゃん。
本当にずっとこのままなの……?
「はんっ!そうよ……!お姉ちゃんは永遠にこのままよ!あなたとセックスして、甘えられるのが最高の喜びなの……はっ、ああああっっ!!」
「ふふふ……なあに、その顔は?『麻由お姉ちゃんは本当はこんなんじゃない』とでも思ってるのかしら?残念……麻由お姉ちゃんはこれが本当の姿なの……はっ、あああんっっ!!」
冷めた目で見つめていると、麻由お姉ちゃんはそれを嘲笑うかの様に、更に締め付けをきつくして腰を激しく振り回し、淫らな言葉を吐き散らしながら、ヨガり狂う。
「あんっ!!良いわよ……もっと突いてえ……あっ、あっ!!また出してえ……はっ、あああんっっ!!はああああぁぁぁっっ!!」
「うっ……!」
どぴゅっっ!!びゅくるるるっっ!!
「はっ、はああああぁぁぁぁんっっ……はっ、はふんっ♪」
麻由お姉ちゃんの中で再び絶頂に達してしまい、子宮に思いっきり流し込まれる。
見ると、結合部からは愛液とともに先ほど出した精液も外に溢れ出てきていた。

「くすくす……また出して……気持ち良かったのね……嬉しいわ……」
「もう帰ろうよ……お願いだから……」
「駄目よ。私はまだ満足出来てないんだから。そっちが来ないなら、私の方から行かせてもらうからね」
「そんな……あぐっ……」
「ちゅぷっ、んちゅっ……ちゅるっ……ん、んふっ……ちゅるっ、ちゅぷう……」
麻由お姉ちゃんは今度は口で咥えて、フェラを開始し、再び肉棒を勃起させていく。
「ん、ちゅっ、ちゅるっ……ちゅっ、ちゅっ……ちゅぷっ……」
「ほら、また入れるわよ……あっ、ああああぁぁぁんっっ!!」
結局このまま何時間も僕の体力が尽きるまで、麻由お姉ちゃんのされるがままにセックスを続けていった。
僕の気持ちなど完全に無視して……。
685狂依存 214:2011/07/13(水) 03:43:50.60 ID:E5Jw+R1E
「はんっ……!!あああんっ……もう終わりかしら……?」
「ううっっ……」
あれから、どれぐらい経っただろう?
大輝は私の下で何度目かわからない射精をした様だが、既にほとんど精液は出なくなっていた。
「ふふ……そろそろ終わりにしてあげるわ。ねえ、あなた。今のセックスで私が何回イったかわかる?」
「……」
そう問いかけたが、大輝は虚ろな目をしていて黙ったままだった。
「5回よ。駄目じゃない……ちゃんと数えてなきゃ……。1万回、正確に数えなきゃまた最初からやり直しよ……」
「という訳で、今度はまた1からやり直しね。くくく……後、1万回頑張ってね。ちゅっ……」
頬にキスした後、既に萎えていた肉棒を中から出し、シャワーを浴びる。
ふふふ……これだけやったのは久しぶり。今日は沙耶も始末して良い気分だわ。
「あの女、死んでくれてると良いんだけど……」
しぶとさだけは一級品だから、何らかの方法で脱出して、明日には何食わぬ顔で私達の前に現れるかもしれない。
もっとも、その時はまた殺しに行けば良いだけ。
それよりも大輝だ。
沙耶に何か言いくるめられたのか知らないが、また『昔みたいなお姉ちゃんに戻って』なんて寝言を言うようになってしまった。
素直になれないなんて可哀想……。
本当はお姉ちゃんと離れるのが嫌で嫌で仕方ないのに、変な意地を張っちゃうなんて……。
「これはちょっとした病気かもしれないわね」
でも、それも私の愛が足りないせいなのかもしれない。
いい加減、私に対する変な幻想を壊して、今の状態が一番幸せなのだという事を認識させないとこの子も不幸になってしまうわ。
「んしょっと……」
大輝を抱きかかえて体を拭き、服を着せてから、おぶって部屋を出てそのまま車に乗り込み家路に着く。
流石にちょっとやり過ぎたのか、少し疲れてしまった。

「ぐっすりと寝てるわねえ……」
後部座席に大輝を座らせ
それにしても、またこの子は小さい頃の私に何か妙な夢を見ているようだ。
本当の私はこんな人では無いと思い込んでいる。
「昔の私……」
私と大輝は3つ違いの姉弟だった。
赤ん坊の時から本当に私に懐いていて、可愛い弟だと思っていたし、仲も良かったと思う。
でも、それだけ。
可愛い弟以上の感情など持っていなかった。

あれは私が小学生に上がる少し前の頃だっただろうか。
大輝はもう覚えていないだろうが、ある日、大輝が私に何処からか摘んできた花を持ってきて、私に言った。
『麻由お姉ちゃん、大好き。僕のお嫁さんになって』と。
今思えば、あれが弟とは言え男の子からの初めての告白。
告白された時、私はどう思っていただろうか?流石に正確には覚えていない。
ただ、悪い気はしなかったと思ったが、あの子の告白を受けようなどという気は少なくともなかった。
だから、こう言った。
『大輝がもっと大きくなって、カッコよくなったら、もう一度言ってね』
確か、こんな様な事を言って、やんわりと差し出した花も突き返してしまった。
その時のあの子はキョトンとした表情をして、しばらく呆然としていた。
私の言ってた事が良くわかっていなかったのだろう。
「何て、忌々しい女だったのかしら……」
せっかく、小さかったあの子が勇気を振り絞ってプロポーズして来たというのに、曖昧な返事をしてごまかしたりして……。
あの後もずっとアプローチをかけてきてたけど、結局それに応える事はなかったし、応じる気もなかった。
あの子は私に普通の弟として見てくれと言ってるけど……。

「それじゃあ、今の私は満足出来ないのよ……」
普通の姉弟関係なんて全く持って論外だ。そんなのいつかは他人同然になってしまう。
仮にあの子が本当にそんな関係を望んでいたとしても、絶対に嫌だ。
もし、そうでも私の体で永遠に離れられなくして見せる。
「そんな事、大輝も絶対に望んでないけどね」
私も大輝ももうお互い愛し合って、離れることが出来ない関係になっているのだから。
その事にいい加減気づいてもらわないとね。
686狂依存 215:2011/07/13(水) 03:45:21.49 ID:E5Jw+R1E
「んっ……ふぐうっ……」
体が痛い……。
あれから、何時間経ったのだろう?
日も暮れてきて、温度も急激に下がり、体もかない冷えてきた。
麻由ちゃんに全裸で逆エビの体勢できつく縛られて、猿轡をされて山林に放り込まれ、全く身動きが出来ない。
「ふっ……んん……」
どうしよう……?
今の時期は熊も出るし、冬眠の準備を控えて気が立っている時期だから、出くわしたら本当に命も危ない。
熊だけでなく、イノシシとか鹿とか猿や蛇なんかの危険な野生生物も出る。
さっきは変な虫も体を張っていたし、ここに落とされたとき、強く打ったせいで体も痛い。
誰か、誰でも良い……助けて……!!
でも、猿轡を嵌められているせいで声も出せないし、ハイキングコースも狩猟のエリアからも外れている為、人も滅多に入らない。
大輝……助けて……。
彼女がこんな目に遭ってるのに、どうして来てくれないのよ!
「……」
いや、甘えては駄目だ。
これは大輝と結ばれる為に、私に課せられた試練なんだ。
あの凶暴な弟狂いしてる麻由ちゃんと義理の姉妹として付き合っていかないといかないのだから、これぐらいの危機は自分で乗り越えないといけない。
それに……まだまだ、大輝のおち○ぽでいっぱい犯して欲しいんだから……。
「ふっ……んぐうっ……」
あんっ……想像してきたら、濡れてきちゃった。
帰ったらすぐにご褒美を貰わないとね。
だから、まだまだ死ぬわけにはいかない。
でも、どうすれば……。
後ろで仰け反らされて、手首と足首を結ばれているので、寝返りも満足に打てないし、動かすたびに縄が食い込んで痛い。
このままでは熊に遭わなくてもここで野垂れ死にしちゃう……。
ピカっ!!ゴロロロロロ
「っ!?」
雷鳴が響いたので、空を見上げてみると、いつのまにか黒い雨雲がたちこめていて、今にも大雨が降りそうな空になっていた。
「(ま、まずい……)」
風も強くなってきて、温度も急激に下がり、大きな雨粒が体に落ちてきた。
ざあああああ……
「(いや……冷たいよ……)」
あっと言う間に雨足が強くなり、雷鳴がガンガン鳴り響く。
ここは元々雷雨が多い地域なので注意はしていたのだが、まさかこんな目に遭うとは思わなかった。
滝の様な冷たい雨が肌に直に当たり、どんどん体温を奪っていく。
まだ秋だが、山の中の夜はとても冷え込むので、この時期でも真夜中は0度近くまで温度は下がる。
何とか雨宿り出来そうな所に移動したいが、こんな状態で縛られては身動きが出来ない。
「(でも、こんな所では終われない……)」
何としてもここから脱出して、また大輝にいっぱい愛してもらうんだ。
何とかあそこに……。
体を芋虫の様にくねらせて近くにある大きな木の木陰に行こうとする。
「ふぐっ……!!んんっ……!!」
でも体を動かそうとすると、後ろで縄で繋がれた手首と足首に激痛が走り、ここから移動できない。
本当にこのままじゃ……。
ドンっ……!!
「……?」
何とか体を転がそうと寝返りを打ったら、何かぶつかって、また元の体勢に戻された。
えっ、何……?
恐る恐る顔を上げて見るとそこには……。
ピカっ!!ゴロロロ!!
「(う、嘘っ……!?)」
稲光の光に照らされて、私の目の前に映し出されたそれは最も恐れていた物だった。
「ぐううううっっ……」
い、いつの間に……!?
そこには私の身長以上はある、熊が四つんばいで私をみつめていた。
激しい雨音と雷鳴で全く接近に気が付かなかった。
いや、気づいていてもどうにもならなかっただろう。
「(ふっ……ふぐっ……)」
687狂依存 216:2011/07/13(水) 03:46:32.76 ID:E5Jw+R1E
熊は匂いを嗅ぎながら、私の事をじろじろ見ている。
いくら動物だからってじろじろ見ちゃ嫌……!
私の裸を見て良いのは大輝だけなんだからね!!
「ぐううう……」
「っ!?」
しばらく私の体を物色した後、今度は私の体を手で触り始めた。
いやあ……触っちゃ駄目……。
この熊がオスかメスかわからないけど、熊だろうが何だろうが、大輝以外のオスに私の肌を直に触らせるなんて、絶対に許さないって誓ったのに……。
「(ごめんなさい……大輝)」
これじゃあ、妻として失格だよね……。
「ぐるる……」
「!?」
そうかと思うとクマは仁王立ちし、手を振り上げていた。
いや……まさか……!?
「ぐるるるっっ!!!」
「!!」
私に向かって、その大きなカギヅメを持った手を振り落とし、咄嗟に目を背ける。
終わった……。
ピカっ!ドドドーンっっ!!!!
そう思った瞬間、激しい閃光とともに耳が劈くような轟音が鳴り響いた。

「ふっ……」
ここは……?私、一体……?
確か……麻由ちゃんに……。そうだ!!
熊は!?
立ち上がって辺りを見回して見るが何もいない。
良かった……さっきの雷に驚いて何処かに逃げたのか……。
え!?私……立ち上がっている……。
縄は……嘘……?
縄が切れている……。
あれだけガチガチに結ばれていたのに、どうして……?
稲光に照らされた縄の切れ目を見てみると、何かに引きちぎられた様な跡が残ってる。
まさか、あの熊が……?
そう言えば縄の結び目辺りを弄られていた様な気がしたが……。
ピカっ!!
「うっ……」
長時間、無理な体勢で縛られたせいかまだ手足が痛んで、満足に歩くことが出来ない。
とりあえず、猿轡は外さないと。
「ぷはあっ!」
雨足は大分弱まってきたが、気温が大分下がって来たのでとても寒い。
速く戻らないと……きゃっ!!
「いたたっっ……」
漸く少し歩ける様になったので、戻ろうとした矢先に何かに躓いて、転んでしまった。
何だろう……?妙に柔らかかったけど……。
「ひっ……!」
雷に照らされたその物体を見て、思わず体を引きずらせた。
これって、さっきの熊!?
雨に打たれながら、ぐったりと倒れており、動く気配が無い。
まさか、さっきの雷の直撃を……?
いや、良く見ると頭の部分が木に押しつぶされている。
「えっと、つまり……?」
さっきの熊が縄を引っ張ったおかげで縄が緩んでちぎれて……。
そして、私を襲おうとした瞬間に雷が近くの大木に直撃して、それが倒れて熊に……。
「はっ……ははははっ……はっ、はははは……」
「はーっ、はっ、はははははははっっ!!凄い……凄いよおっっ!!!」
笑いが止まらなかった。
688狂依存 217:2011/07/13(水) 03:47:13.23 ID:E5Jw+R1E
これは凄い!!こんな事が起きるなんて!!
「あっ、ははははっっ!!大輝、見てる!?沙耶は大輝の愛で不死身になったんだよっっ!!はっ、はーっ、あはははははっっ!!」
やっぱり、大輝と私は何があっても結ばれる運命にあるんだ!そう決まってるんだ!!!
神様が私達を生涯の伴侶に指名してくれたんだ!!
「はっ、ははははっっ!!あーっ、はははははっっっ!!!」
ピカッ!!ドオオオオン……
激しい雷雨に打たれながら、私はその場でずっと笑い続けた。
今までの人生で笑った分よりずっと多く。

陰鬱な気分で電車から降り、改札を出る。
もちろん、悩んでいるのは麻由お姉ちゃんの事だ。
一度……いや、二度か。麻由お姉ちゃんと恋人同士になっても良いと思った。
でも、やっぱり……冷静になって考えてみれば今の麻由お姉ちゃんも沙耶さんも普通じゃない。
麻由お姉ちゃんは明らかにあの時のショックでおかしくなったのだ。
元を正せば、僕のせいで二人ともああなってしまった。
沙耶さんなど無関係だったのに、巻き込まれた完全な被害者だろう。
どうにかしてあの二人を……そう言えば沙耶さんはどうしてるんだろう?
一昨日、携帯で連絡を取ろうとしたが、いつの間にか番号が消去されていて、連絡を取ることが出来なかった。
家の電話番号も知らないし、麻由お姉ちゃんに聞いても教えてはくれないだろう。
「今日にでも……ん?」
あれは……。
駅前の公衆電話の近くに立っていた沙耶さんが目に入った。僕を待っていたのかな……?
「一応、声をかけて見るか」

「沙耶さん」
「……」
僕が背後から声をかけると、沙耶さんは黙って振り向いた。
「あの、一昨日の事は……んっ……?」
僕を見ても、沙耶さんは何も反応せず何処か焦点が合ってない様な虚ろな目をして僕をじーっと見つめていた。
おかしいな。いつもだったら僕に抱きつくぐらいの勢いで迫ってくるのに……。
「あ、えっと……」
「ご褒美……」
「はい?」
「沙耶、ご褒美が欲しい……一昨日凄く頑張ったから、そのご褒美頂戴」
「は、はい?何ですか急に……」
「私ね……雨風に打たれても、身動きできなくても、熊さんや雷に襲われても、ずっとあなたの事思ってたの。大輝への愛があったから、乗り越えられたんだ。だから、ご褒美に沙耶を犯してえ……」
「……は?何、言ってるんですか?」
何か今日の沙耶さんはいつにも増して、言動がおかしい。
言ってることもさっぱり意味がわからないし、何処か呂律も変だ。
「私達の絆は誰にも邪魔することは出来ないの。麻由ちゃんだろうと誰だろうと。今までもずっとそう思ってたけど、それを一昨日確信したんだ。だから、ご褒美に沙耶を犯して」
「は、はあ?ちょっと、何言ってるんですか?」
もしかしてこの前、麻由お姉ちゃんに何かされたのか?
「なあに?その顔は……あっ、心配してくれたんだね……沙耶、嬉しい……」
「ほら、行くよ。時間は待ってはくれないんだから」
「えっ……ちょっと……!」
沙耶さんは僕の手を引いて、強引にその場から連れ出す。
一体、どうしたんだ……?
「ちょっと、どうしたんですか?今日は……うわっ!!?」
ドンっ!!
沙耶さんに引っ張られて間もなく、急に後ろから物凄い力で襟を引っ張られて、沙耶さんから引き離され、その場で倒れこんでしまった。
689狂依存 218:2011/07/13(水) 03:49:11.45 ID:E5Jw+R1E
「いたた……」
「へえ……また邪魔しに来たんだ。本当嫉妬深い小姑さんだよねえ」
「えっ?」
沙耶さんがそう語りかけたので振り返って見ると、そこには麻由お姉ちゃんが立っていた。
「へへ……麻由ちゃん……いや、やっぱり、お義姉ちゃんって言った方が良いよね。近い将来義理姉妹になるんだから」
「でも、麻由ちゃんもウカツだよねえ……二度も私を仕留めそこなうなんて……本当は私の事、心の中で認めているんじゃないの?密かなライバル心を抱いているとか。あははっ……何かドラマみたいだね」
仕留めそこなう……?
やっぱり、一昨日山荘で麻由お姉ちゃんに何かされたのか?
「帰るわよ」
「あん、駄目だよ。優先権は奥さんである私にあるんだから。麻由ちゃんはお姉ちゃんらしく、弟さんの恋路を応援するのが筋って……ぐあっ!!」
尚も僕を引きとめようとする沙耶さんに対して、麻由お姉ちゃんは無言で沙耶さんの足を思いっきり、踏んづけ、僕からまた引き離し、強引に手を引いて連れ出す。
「行くわよ。こんな所でもたもたしてる時間は無いわよ」
「でも沙耶さん、痛そうにしてるし……」
「どうでも良いわ、あんなクズ。早くなさい。ご飯冷めるわよ」
沙耶さんを気にかける僕の手を強引に引き、沙耶さんを置いてここから立ち去った。
「くっ……待って……」

「……」
麻由お姉ちゃんと一緒に家に向かっている途中、度々振り向いて、背後を歩いている沙耶さんを見る。
まだ諦めきれないのか、10メートル程距離を置いて、僕達の後をつけてきていた。
「諦めないもん……絶対に大輝に犯して貰うまで諦めないもん……」
何を言ってるかはっきりとは聞こえないが、うわ言の様にぶつぶつと何か喋っている沙耶さんを見て少し不安を感じる。
何かまたおかしくなった気がするんだが……一体、どうすれば良いのか?
麻由お姉ちゃんは怖い顔して黙ったままだし……。
そうこう考えている内に家に着き、麻由お姉ちゃんは玄関の扉の鍵を開けるため、バッグから鍵を取り出し、鍵を開ける。
うっ……このまま家に入ったら、また麻由お姉ちゃんに……。
昨日も隙を見ては、僕に迫ってきて、散々な目にあったし……。
「何やってんの?入りなさい」
「あっ……うん……うわっ!!」
いつまでもここにいる訳にもいかないので、渋々家に入ろうとすると、後ろにいた沙耶さんがいきなり抱きついて来て、僕を中に押し込み強引に家に入り込んでしまった。
「ちょっと、何を……?うっ……!!」
「んちゅっ、ちゅぷっ……んちゅっ、ちゅっ……んふうっ……ちゅっ、ちゅっ……ちゅっ、んちゅっ、んん……」
沙耶さんは不意に僕に抱きつくと、強引にキスをして、激しく舌を押し付けてきた。
「んっ……んちゅっ……ちゅっ……ちゅうっ、ちゅっ、んちゅっ……!!」
「(ちょっと!息が……)」
あまりにも激しく唇を押し付け、吸い付かれて唾液を絡められたので息をつく暇も無く、何とか強引に離そうとしたが、物凄い力で抱きつかれ、離す事が出来ない。
さ、沙耶さんってこんなに力あったっけ……?
「ん、ちゅっ…ん、んんっ……ぷはっ!!」
「はぁっ……はぁっ……」
麻由お姉ちゃんが強引に引き離してくれて、漸く解放され、その場で少し息を切らす。
窒息するかと思った……。
「帰れよ……いつまで夫婦生活を邪魔をすれば気が済むの……」

690狂依存 219:2011/07/13(水) 03:49:45.99 ID:E5Jw+R1E
「邪魔をしてるのは麻由ちゃんの方じゃない。お姉ちゃんの癖にいっつも義理の妹の邪魔をしてさ。そんなに弟を独占したい訳?姉弟なのにおかしいよ」
「ちょっと、二人とも……」
「そんなに死にたいんだ……後から割り込ん来て、私達の平穏を邪魔するメス豚が……!今度こそ始末してやるっ!!」
「出来るものなら、やってみれば?沙耶は大輝の愛で不死身になったの。誰であろうと私達の邪魔をする事は出来ないってのはもう実証されたわ。もうすぐ子供だって産んで麻由ちゃんを叔母さんにしてやるんだから」
「そう……なら、今すぐ……」
「もう、いい加減にしてくれ!!沙耶さん、早く家から出てください!!」
玄関先で口論する二人の間に慌てて入り込み、ドアを開けて沙耶さんを強引に家から出そうとする。
「嫌!今日は大輝にご褒美貰うまで帰らないの!私は大輝の奥さんなんだから、本来ならここに一緒に住まなきゃいけないんだからね!!」
「馬鹿な事言ってないで、出てください!ほらっ!!」
「あっ、ちょっと……!!」
ばたんっ!!
何とか沙耶さんを家から、追い出し玄関の鍵を閉めてチェーンもかける。
良かった……とりあえず、これで今日の所は落ち着けるか……。
「ふうっ……あれ、麻由お姉ちゃんは……?」
ふと目をやるといつの間にか麻由お姉ちゃんがいなくなっていた。
何処に行ったんだ……?
まっ、家の何処かにいるだろう。
とりあえず、手洗いうがいでもしてくか……。

「ふう……うわっ!!」
「ちょっと、何……?ごぼっ……!!」
洗面所へと足を運び、中に入ると突然麻由お姉ちゃんに引きずり込まれ、泡立てられた水がいっぱいに入った洗面台の中に顔を突っ込まれた。
「がばばっ……うっ……何をするの……うぐっ……!んっ、んん……!!」
顔を出したら、すぐにタオルで乱暴に顔を拭かれ、麻由お姉ちゃんにその場で押し倒されて口付けされた。
「んっ……!!んふっ、んちゅっ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅるっ、ちゅぷっ……ぷはっ……!!」
「ごほっ……!何するの……?」
「何じゃないわよ。あの女に汚された口を綺麗にしてやったのよ。感謝しなさい」
「だからって、こんなやり方……」
「ぐだぐだ抜かしてないで、さっさとやるわよ。ほら……」
麻由お姉ちゃんは僕に跨り、上着を脱いで乳房を露出させ、股間から肉棒を引きずり出し股間で擦ってきた。
「あのね……今日はもう疲れたし、また後で……」
「何を言ってるのよ?一刻も早くお姉ちゃんを正気に戻したいんでしょ。だったら、私を1万回イカせて少しでも早くお姉ちゃんの病気を治してごらんなさい」
「そんな馬鹿な約束した覚えはないよ!第一、本当にやっても話を聞く気なんかないんだろう?だから、早くどいて……んっ……!」
「ほら、おっぱいでしごいてあげるわ……ん、んちゅっ、んん……」
麻由お姉ちゃんは僕の制止も聞かず、肉棒を乳房に挟みこんで、パイズリを始め亀頭をしたで舐め始めた。
「ん、んちゅっ……ほうら……また大きくなっちゃって……早速入れるわよ……はっ、はあああぁぁんっっ!!」
肉棒を強引に膨張させた後、膣中に押し込み、腰を振る麻由お姉ちゃん。
結局、麻由お姉ちゃんに押し切られて、そのまま麻由お姉ちゃんに何度も搾られてしまった。

「はっ……あんっ……!!あなた……」
自室に篭って、愛する夫に思いをはせながらオナニーにふける。
あの後、結局大輝の家に入り込む事が出来ず、仕方なく家に戻った。
今日は両親も仕事でいないので、一人だけ。
本当なら、大輝と一緒に甘い夫婦生活を送っているはずなのに……また麻由ちゃんに邪魔された。
「はんっ……!!でも良いの……沙耶は大輝の全てが好きなんだもん……!はっ……!」
麻由ちゃんに逆レイプされて困ってる大輝も麻由ちゃんにデレデレしている大輝も大好き。
だから、麻由ちゃんとの浮気自体は広い心で許しちゃう。
でも麻由ちゃんに虐められて困ってるのは、ちょっと可哀想……。
ごめんね大輝。
いつか助けてあげるからね……。
691 ◆wBXWEIFqSA :2011/07/13(水) 03:50:17.69 ID:E5Jw+R1E
以上です
ありがとうございました
692名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 04:24:59.70 ID:2M7Y73Zl
ふぅ…

GJ
相変わらずうらやまけしからん展開だ
693名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 05:11:43.62 ID:1AOyHsQm
>>678
文章に起こしてくれ。
694名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 06:05:36.64 ID:cbmrcShH
>>691
GJ。ターミネーター泥棒猫沙弥とキモ姉麻由の決着はつくのか?大輝は勝者のご褒美。
695名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 10:08:53.01 ID:FBzKEdd7
激しい雷雨の中だったが、私がいつもの収穫コースを歩いていると全身肌色の人間が落ちていた
なにやら縛られているところをみると罠にでもかかったのだろうか、身動きがとれないらしい
人間が私に気付いたようだ
「ふっ……ふぐっ……」

フグではない、私は熊だ
(さて、どうする)
しばらくこの人間を観察してみる…手足は細く衰弱しているようだ
解放していきなり襲われることもないだろう
私は人間を縛る縄を切ってやることにした
こう見えて私は細かい作業は得意だ。まかせてほしい
……
縄はきれいに切れた。人間には傷一つついていない
私が満足して先を行こうとしたその時、私のすぐ側で雷鳴が閃き、轟音が鳴り響いた
私は振り返り、人間の無事を確かめた
だがこれがいけなかった
振り返った私を待っていたのはこちらに向かって倒れてくる巨木だった
私は吠える間もなく押し倒され、それきり意識を失った…

696名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 10:09:37.49 ID:jBfwWKj4
このSSは外で読むのは危険だな。
エロくて面白かったです。
697名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 12:56:43.18 ID:Hz6nGptX
GJ!
キチガイ過ぎてワロタ。不死身の女てカッコイイね。
698名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 17:17:29.80 ID:VuAzbCVE
>>691
GJ!
殺しても死なないとは正にこの事だな

>>695
熊さんマジ良い熊
699名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 17:37:22.32 ID:bamyW6DT
>>695
えっ
700名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 18:47:00.74 ID:yb8BrjP3
待ってました乙!
もうあれだな、沙耶は魔王とかそういうあれになってんなww
701名無しさん@ピンキー:2011/07/13(水) 21:49:07.98 ID:BX2ySgiJ
胎児の時から超能力で泥棒猫を始末する筋金入りのキモウト
702名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 06:42:01.63 ID:YZ/pmYkv
【姉は】妹がリア充でつらい 2【喪女】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1306046832/
703名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 14:37:34.25 ID:Pgcd0183
>>701
むしろエスパーな泥棒猫に対抗できるほどのキモさを備えた妹とか
704名無しさん@ピンキー:2011/07/14(木) 15:01:14.89 ID:9s9kcOSQ
アキラみたいに最後兄弟と別の世界に行きそうだ。
705名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 00:46:20.07 ID:xXbt8qvY
クールで無感情っぽいキモウトが好きです
706名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 01:17:07.92 ID:J6KfpaMy
キモウトオブザデッド
707名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 01:19:19.49 ID:0lH8JWAT
周囲や兄に自分の好意を悟らせず
着実に兄を攻略していくような計算高いキモウトが好きです
708名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 08:03:18.67 ID:okrHZoH3
幼馴染に弟が好きか聞いて好きじゃないと答えたら
代わりに弟を貰っちゃうキモ姉。
709名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 13:59:55.05 ID:wldAqLVA
好きと答えても貰っちゃうキモ姉
710名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 15:13:40.36 ID:S41UDVd0
とにかくキモ姉
711名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 16:36:55.28 ID:ftSUohDV
そう、弟は姉のものなのだ。
712名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 16:39:40.88 ID:Xt+eWKkA
俺はキモウトが良い
713名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 20:08:14.52 ID:JBzny4nx
姉妹どっちもキモけりゃいい
714名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 21:42:01.84 ID:zTK2Q3ys
そして水面下で行われる高度な知能戦
715名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 21:42:54.55 ID:KT/hGuNv
甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる妹をよりによってキモウトとか……。お前らの気が知れないぜ。
716名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 21:56:51.55 ID:yb0KwSpz
マジちんこ痛てえ.....
717名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 23:08:11.61 ID:almTNCdU
今日のおかず即キボンヌ⊂((・x・))⊃シコシコ
718復元 後編:2011/07/15(金) 23:14:50.40 ID:Cdc7qjoF
投下します

前回の続きです。
719名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 23:18:08.65 ID:Cdc7qjoF
「お母さん、おはなしってなあに?」

幼い僕が母に話しかけている。
立ち鏡に洋箪笥、本棚には子供用の絵本がある。
ここは・・・母の部屋だ。

母は僕の姿を見ると自分の机の引き出しに大き目の封筒を入れ鍵を付けた。
4桁のダイヤル式の鍵だった。

(0526・・・僕の誕生日・・・)

母はダイヤルを回して施錠すると僕のほうを見て言った。

「明人、小学校楽しみ?あたらしいお友達できるね。」

「うん!とっても楽しみだよ!それで勉強して機関車に乗るんだ!」

「明人の夢はJRの運転手さんだったわね、偉いわ・・・」

その時の母は涙を浮かべていた。
あの時僕はその涙がなぜでているのか理解できなかったのを覚えている。

「・・・お母さん?悲しいの?」

そう質問した僕を母は愛おしそうに抱きしめる。
このときの母は何日も寝ていないような酷い疲れが顔に出ていた。
まるで何か恐ろしいものに狙われている小動物のような弱弱しさを感じた。

「あぁ、明人・・・私の可愛いぼうや・・・
悲しくないわ、あなたが幼稚園卒業するのがうれしいの。
あなたは命より大切な男の子だもの・・・」
720名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 23:20:27.82 ID:Cdc7qjoF
「うれしいのに涙が出るの?」

「大人になるとね嬉しいときでも泣いちゃうのよ。」

「え〜そんな弱虫になるんだったら大人にならなくてもいいよ!」

母は僕を抱きしめたまま続けた。

「弱虫になるんじゃないの。優しくなるから涙が出るの。
私の明人はこれからも優しいままで居てくれる?」

「・・・うん、僕やさしいままでいる。」

「そう・・・いい子ね・・・
いい明人?これから何があっても優しくあって・・・
何があってもお姉ちゃんを守ってあげて。
お姉ちゃんは大人しいから、きっと誰かに守ってもらわないといけないわ。
だからできるでしょ?これから明人はピッカピカの1年生なんだから。」

「うん!僕守って見せるよ! お姉ちゃんをいじめるやつはやっつけてやる!」

「・・・ありがとう明人・・・お母さん嬉しいよ・・・」

母の頬に大粒の涙が流れた。
この涙は嬉しいときの涙じゃなかった。

母は抱きしめている僕を離すと窓のほうを見た。
そこには蔵に木箱を運ぶ業者とその先を歩く父の姿があった。

「・・・お母さんもういかなきゃ・・・
いい?明人、何があってもお姉ちゃんを守ってあげるのよ?」

「・・・お母さん・・・どこかいっちゃうの?」

「お母さんはどこにも行かないわ。あなた達をおいてどこにも行かないわ・・・
さ、遊んでらっしゃい!」

「うん・・・」

あの時僕は母がなにをしようとしているのか気になった。
その想いは今となっても全く変わっていない。

母は一体どこに向かったんだろう・・・・・
721復元 後編:2011/07/15(金) 23:23:22.64 ID:Cdc7qjoF



「・・・・・・・・・・・朝か・・・」

今の夢、今まで見てきた母の夢と違う。
昨日思い出した記憶がそうさせているんだろうか?
少なくとも寝起きは前よりはいい。
快方に向かっているのだろうか。



今日は昨日のように急に思い出が蘇ることも無く淡々と時間が過ぎ
気づけば4時になっていた。

だが僕はその間これからのことをどうするか思い悩んでいる。

カラス・・・母の思い出・・・木箱・・・この地域の伝説・・・業者と蔵

なぜだか分からないが僕のトラウマの原因にこれらが近い気がする。
これらを思い起こすと開いてはならない扉の前にまさに立っている感覚に覆われるのだ。

「・・・母のあの机には何が入っているんだろう?」

トラウマに悩む日々に耐えるのはもう限界だ。
どんな痛みが伴おうとも僕は真実が知りたい。
だから僕は母の部屋へ行くことにした。


722復元 後編:2011/07/15(金) 23:25:15.22 ID:Cdc7qjoF

母の部屋は母が居なくなっても使用人が掃除しているから
当時のままきれいな部屋だった。
夢で見たとおり机の引き出しには鍵が付いている。

「0526っと」

僕は夢で見た番号を合せて鍵を開けた。

引き出しの中から封筒を取り出して中を見ると
そこには古ぼけた鍵と絵本が入っていた。

「この絵本、オリオンの話・・・お母さん・・・」

絵本には付箋が付いていた。
ここのページに何かあるんだろうか?

『オリオンがいざ人食いライオンを退治しに行こうとしていたときでした。
お城のおひめさまがオリオンを呼び止めて言いました。

「人食いライオンは森のいちばん奥をすみかにしています。
やみくもにはいっても森の妖精たちがライオンを隠してしまいます。」

オリオンは言いました。

「どうすればいいのですか?」

「このたいまつを使いなさい。これはライオンの家の扉を空ける鍵となりましょう」

おひめさまはオリオンに魔法のたいまつを与えました。』

ここでページは途切れていた。

扉を開ける鍵・・・

僕はあのときの母のように窓の外を見た。
あの時と同じように木箱を蔵に運ぶ業者が居る。

今から僕はあのとき母がとったであろう行動をすることになる。


723復元 後編:2011/07/15(金) 23:27:18.91 ID:Cdc7qjoF


僕はいつも業者が荷物を運び込む8番目の蔵の前に立った。
凄く心臓が高鳴り自分でも興奮しているのが良く分かる。

ガチャ・・・ガチャ・・・

扉は鍵が掛けられて開かなかった。
業者が荷物を運ぶだけなのに鍵を内側から掛けるなんてどうかしてる。
この中にやはりなにか隠されているんだ。

僕は母の部屋にあった鍵を扉に差し込んだ。
鍵は吸い込まれるように鍵穴に入り、あっさりと封印をといた。

ギギィ・・・・

扉を開けると埃と古い木の匂いが一気に吹き出てきた。
この匂いは・・・嗅いだことがある気がする・・・
どこか懐かしい感じがする・・・それが良い思い出によるものかわからないが・・・

キーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・

耳鳴りだ。
ここになんの思い出があるのだろうか・・・


「・・・おかあさん・・・?」

僕の後ろで幼い僕が母を呼んでいる。
朝見た夢と同じ背丈、同じ格好をしている。
僕はあの後母を追ってここまで来たみたいだ。

蔵の中に目を移すと母が蔵の置くに消えていくのが見えた。
母はあのとき父と業者を追ってここへ来た。
そして鍵を開けて中に入った。

「・・・どこ行くの?」

幼い僕も後を追って中に入っていく。
自然と僕の足は思い出を追うように幼い僕のすぐ後ろを歩き始めた。

724復元 後編:2011/07/15(金) 23:29:43.01 ID:Cdc7qjoF
この蔵に入ったことは無いと今まで思っていた。
蔵は子供が入るのを禁じられていたし
親や使用人に蔵の中がどうなっているのか全然聞いたことが無かった。
でもそれは記憶違いでただ忘れていただけだった。

蔵の中にはアンティークも木箱も何も無かった。
ただ地下に通じるらしい階段があり、その先にトンネルの入り口があった。
トンネルは人が二人ほど並んで通れるぐらいの大きさだったが奥行きは相当あるようだ。
トンネル内には松明の明かりがぽつぽつと道案内のように置かれている。

「・・・お母さん・・・」

幼い僕は恐る恐るトンネルに入っていき僕もそれに続いた。

薄暗いトンネルを歩きながら僕は考える。
アンティークの業者なんて嘘だった・・・あの木箱は本当に何が?
あの噂話にあの本の挿絵・・・生贄なんて本当にあるのか?
この先に答えがあるのか?
答えを知れば僕は解放されるのか?

知りたいという欲求とこれがトラウマの記憶かもしれないという恐怖に葛藤しながらしばらく歩くと
ついにトンネルの先に太陽の光が差し込んでいる場所が見えた。

(ここは・・・・!!)

トンネルの先は天井が吹き抜けになり日の光が降り注ぐ洞窟になっていた。
ただ、青い空はなくカラスの大群がギャーギャーと鳴きながら空を埋め尽くしていた。

(毎日見ていた悪夢と同じ場所!!間違いない!ここが元凶だ!)

「・・・・おかあさん・・・」

幼い僕が見つめる先には母と父、それからそれを囲むように業者の男達がいる。
父の目の前には台座がありそこにはファスナーのついた長細い黒い袋が横たわっていた。

725復元 後編:2011/07/15(金) 23:32:14.20 ID:Cdc7qjoF
「あなた、こんなことはもうやめてください!」

母が怒った口調で父に言う。
あれは本気で怒ったときの声だ。

「しつこいなお前も。しかも今度はこんなとこまで入り込みおって。
お前には関係無いことだ!今なら許してやる、今すぐ出て行け!」

父は本当に一体何をしているんだ?
台座に置かれたそれは・・・本当に・・・本物なのか?

「あの子達もいずれ巻き込むつもりなのでしょう?
私はそんなこと黙って見過ごすなんてできません!」

「これは松浦家がこの国が繁栄する唯一の希望なのだ!
松浦の名を継ぐ者はこの力を存続させるのは当然だ!」

「人殺しの習慣を!私の子供達にさせるなんて耐えられないわ!」

「何を言うかこの馬鹿女め!いままでいい暮らしをしてきたのも
この儀式で私が金を生み出したからではないか!
金を動かせば世の俗物共が動き、結果愚民共の職が増える!
こんな素晴らしいものをなぜお前は理解しない!
それでも松浦の人間か!恥を知れ!」

父は何を言ってるんだ?
儀式?金を生み出す?

「・・・こんな悪魔と手を結んで!人を食わせて願いをかなえるなんて!
人間のやることじゃない!あなたは鬼よ!」

「悪魔だと?ふざけたことを抜かすな!
金も人間の意志も命もすべて動かせる力なんだぞ!
それを統率し、この国が豊かになるようにしたのは他でもない!この松浦家だ!
ゴミどもを粛清し新しい世の流れを作るという崇高な使命・・・
そのためならそこらへんに転がってる人間一人なぞ死んでも
多くの人間が豊かになるならかまう事もなかろう!」

「なんて酷いことを・・・!
そんな外道のために無差別に殺すなんて!」
726名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 23:35:08.13 ID:Cdc7qjoF

「こいつらは屑だ!居ても居なくても変わらんそこらの雑草と同じ!
息を吸い物を食うだけのカスが一人死んでこの国が潤うのだ
この国のために生贄になるのならゴミも死んで喜ぶだろうよ。」

松浦家は生贄を用意して祈祷する、あの本の絵の神官の一族だった・・・
僕の今までは多くの人間の血の上に成り立っていたのか。
父の言い草は祈祷すれば何でも願いがかなうようなことを言ってるな。
それほど強力な術なのだろうか。

「・・・あなたがどうしてもやめる気が無いというのであれば!」

母が懐から短刀を取り出して父に駆け寄った!
父を殺す気だ!

「グッ!・・・この馬鹿が!!」

父は突き刺そうとする母の手を掴みこぶしを握りしめ
母を殴り返した。

「あぁ!」

母は吹っ飛び倒れこみ短刀はカランカランと音をたてて手から落ちた。

「こいつを押さえつけろ!」

父は落ちた短刀を拾うとそう命令し男達に母を拘束させた。

「あの子達に・・・この儀式を継がせようというの?
あなたがしたように!あの子も殺すことになるのよ!?」

「儀式を継ぐには同じ一族の血を持つものを生贄にしなければならない。
犠牲は何事にも不可欠だ。当然のこと!」

「私は忘れないわ!何度でもあなたに挑む!私の子を奪わないで!」

「心配するな・・・お前の記憶は消しても無駄なことは良く分かった。
今までは世間体があるから殺さず許しておいたが、もう我慢ならん。」

「・・・!!殺すのね!私を殺すのね!鬼畜よ!あなたは!」
727復元 後編:2011/07/15(金) 23:37:43.30 ID:Cdc7qjoF

「良い子孫を残せるよう霊感の強い女を捜し、おまえを選んだ・・・
だが、術に抵抗力が備わる副作用をもっていたとはな。
消しても消しても思い出す。」

父は短刀を握り締め母の腹部を一気に貫いた!

「お母さん・・・」
(母さん・・・)

「あ・・・!あ・・・!」

「もう用済みだ。」

父は母から短刀を引き抜くと叫んだ。

「さぁ生贄の血が流れたぞ!我の願いを聞き届けたまえ!」

ギャー!ギャー!というけたたましい鳴き声とともに大量のカラスが洞窟に流れ込んできた!
同時に母の両脇を囲んでいた男達がいきなりカラスの大群に変身し
共々母に襲い掛かった!

「・・・あぁ!・・・ぁ!」


(うぁああああああ!!!あああああああ!!!!)

見たくない!夢の光景だ!耐えられない!
母は戯れてたんじゃなかった!

もうやめてくれ!!十分だ!嫌だ嫌だ嫌だ
助けてくれ!!だれか!僕をここから引き戻してくれ!

「・・・・!あきひと!こっち!!はやく!!!」

姉さん!?なぜここに!?



キーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・

728復元 後編:2011/07/15(金) 23:40:26.86 ID:Cdc7qjoF


「明人、なぜここにおまえがいる?」

気が付くと記憶と同じ光景が広がっていた。
ただ父の目の前に僕が立っていることだけが昔と違っている。

「父さんが・・・母さんを殺した。」

「なんだと?」

「おまえが!母さんを殺した!!」

僕は父が憎い!あの時僕らに無限の愛を与えてくれた母を奪った父を!
僕はこの家が憎い!僕の人生を狂わせたこの松浦の家が許せない!

「どこで知った!あの女が残した手紙でもあったのか!?」

「こんなことはやめろ!こんなもの間違ってる!!
人間はこんな悪魔に頼らなくても生きていける!」

「あの女にしてこの息子有りだな!
お前はあの女に良く似ているが脳みその糞まで同じに育つとは!」

「うるあああああ!!!」

僕は父を殴り倒し、馬乗りになって殴りかかった。

「お前さえ居なければ!お前さえ!」

「ばか者が!おい!こいつを引き剥がせ!」

男いや悪魔たちが僕を凄い力で引き剥がし拘束した。

「・・・ハァー!ハァー!絶対許さない!・・・」

睨み付ける僕を尻目に父は短刀を取り出した。
あの時母を殺した短刀だ、僕を殺すのか!?
729復元 後編:2011/07/15(金) 23:42:31.94 ID:Cdc7qjoF

「僕を殺すのか!母のように!
これで松浦の血筋も終わりだな!
こんな馬鹿げた家に生まれるんじゃなかった!!
さっさと殺せよ!死んだほうがましだ!」

「お前が生まれたことについては同感だな!
だが子供なんぞ別の女に産ませればいいだけの話だ。
お前は失敗作だ!」

刀を握り締めた父が近づいてくる。
母さんごめん、守れなかった。
姉さんを残して死ぬ僕を許してください。
約束したのに守れなかった・・・ごめんなさい・・・・。

「明人さん!」

「姉さん!?」

「蘭子!?なぜここに!?」

ダァン!!という大きな音が響いた。

「うぐぁあ!!」

父が腕を抑えてうずくまる。
姉を見ると猟銃を構えており、銃口から煙が立ち上っていた。

「うぅ・・・なにを・・・なにをするんだ!この・・・!!
いままで育ててきてやった恩を忘れたか・・・!
姉弟揃って・・・ろくでもないのに育ちやがって・・・・!!」

悪態をつく父周りで悪魔が騒ぎ出した。
730復元 後編:2011/07/15(金) 23:44:34.37 ID:Cdc7qjoF

『・・・生贄だ・・・』
『生贄の血が流れた・・・』
『生贄の儀が執り行われた!』

「・・・おい・・・まさか・・・やめろ!
俺じゃない!生贄は祭壇においてある!」

『生贄だ!生贄だ!!』

あの時と同じだ、空を覆うカラス達が洞窟に流れ込み、悪魔達が姿を変えて父に群がった!

「・・・うぁ!・・・やめ!がぁ・・・!!」

「わああああああ!!」

僕は子供のように泣き出した。
あのとき泣けなかった分までここで泣くように激しい悲しみにとらわれた。

「明人さん!こっち!」

姉は僕の手を引っ張ってきた道を走り出した。

僕は姉の後姿だけを見ながら必死に走った。
後ろの空間から逃げるように。

「やめろおおおおおおおお!!・・・・・・」

父の断末魔がトンネルに響いた。
731復元 後編:2011/07/15(金) 23:46:33.98 ID:Cdc7qjoF

「はっはっはっ・・・・!!」

僕と姉さんは出口まで全速力を保って必死に逃げた。
トンネルの出口まで来ると僕は姉を外に出した後
燃えているたいまつを蹴り倒して蔵に火をつけた。

これですべてが終わるんだ・・・

僕はそこで意識を失った。





「・・・・・・・朝?・・・」

気が付くと僕は自室の布団で目が覚めた。
外を見ると8番目の蔵が焼け落ちている。

「夢じゃなかった・・・」

そう現実だった。そして・・・

「夢を見なかった!」

僕は解放された。

「・・・姉さんは・・・?」

姉さんはどうしたんだろう?
今は姉さんの顔が見たい。家族と話して安心したい!

僕は姉の部屋に向かった。



732名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 23:48:37.44 ID:Cdc7qjoF

トントン

「姉さん?」

姉の部屋の戸を開けるとそこには誰も居なかった。

「あれ?いないのか・・・」

姉の部屋はきちんと整理された清潔感のある部屋だ。
ここで僕はおままごとしたこともあるんだっけ。
ぼんやりと昔のことが思い出せる。
心のしこりが取れたような、すがすがしい晴れた感覚だ。

「なんだか懐かしいな・・・・・ん?」

しかし、その感覚も長く続かなかった。
再びあの耳鳴りが・・・

キーーーーーーーーー・・・・・・・・・


目の前でおままごとに興じる姉と僕がいる。
部屋の床におもちゃの野菜と包丁が転がっている。

「姉ちゃん俺もう小学生なんだからおままごとじゃない遊びしたいよ」

「だーめ!今日は私のお誕生日なんだから!」

「ちぇっ・・・しょうがないなぁ〜」

あぁ、これは小学校に入ってすぐの思い出だ。
小学生になっても姉はおままごとが好きだった。
姉が卒業するまで誕生日になるとおままごとを強要されてたんだ。
733復元 後編:2011/07/15(金) 23:50:39.79 ID:Cdc7qjoF

「パパ、今日も仕事がんばってね!」

「ぁぁ、行ってくるよ。今日は福岡まで行ってくるから遅くなるよ。」

「えぇ〜寂しくなるわぁ!じゃあいってらっしゃいのチューね!」

「えっ!?いいよそれは。」

「なんでよ!今は新婚さんなんだからやらないとだめよ!」

いつになく強気の姉だな。
誕生日という絶対的な権力を握っているからだろうか。

「はいはい、蘭ちゃんそこまでよ。
お話があるから明人はちょっとお外で遊んでおいで。」

そこへ母さんが入ってきた。
あれ?たしかあの時は小学生に上がる前のはず
明らかにおかしい・・・

「「はぁあい」」

二人は元気な返事をし、幼い僕は部屋の外に出た。
だがこのとき僕は外で遊ばずに部屋の扉の隙間から中を見ていたんだ。
母の姿を見るのは久しぶりだったから。

母は姉の前に腰を下ろして姉と向かい合った状態でゆっくりと話し始めた。

『・・・いい子だねぇ・・・お前は本当にいい子だ・・・』

「どうして私がいい子なの?」

『おまえは魔力に満ちている・・・きっと良い術者になれるぞ・・・』

「じゅつしゃ?なぁにそれ?」
734復元 後編:2011/07/15(金) 23:52:42.60 ID:Cdc7qjoF

母の声じゃない、なんだこいつは!?

『おまえの願いがなんでも叶う・・・おまえは将来そうできるってことさ』

「あきひともできるの?あきひとと一緒ならやる!」

『あいつはだめだ・・・おまえより劣っている。
だからおまえが術者になるんだよ。』

え?なんだって・・・?
僕はだめで姉がなる・・・?

『あいつに懐いてはだめだ・・・あいつはおまえの道になるのだから』

「なんで?道になるってどういうこと?」

『おまえが術者になるときにあいつはおまえのために死ぬんだよ。』

「そんなのだめッ!!!わたしあきひとが死ぬなんて絶対やだッ!!
あきひと居なくなるなんてダメダメダメッッ!!!!」

そんな・・・僕は最初から生贄だったのか・・・
死んでもいい、死ぬべき人間だった・・・

『仕方の無いことなんだよ、松浦は代々そうやって術を引き継いできたんだ。
おまえも一族の血を契約の証として我らに捧げなければならないんだよ。」

「一族の血・・・?」
735復元 後編:2011/07/15(金) 23:54:44.31 ID:Cdc7qjoF

『そうだよ、お前と同じ血が流れている人間が必要なんだよ。』

姉が母を・・・母のようなものを見上げた。
姉の目は黒く染まって恐ろしい輝きを見せていた。
あんな目は今まで見たことが無いほど恐ろしい闇に包まれていた。

「じゃあ!お父さんをあげる!!」

なんだって?

「お父さんも同じ血が流れてるから!あきひとじゃなくお父さんにする!
あきひとはわたしとずっと一緒なの!
あきひとはわたしを守ってくれるの!
いじめられてもわたしをかばってくれる!
わたしのために尽くしてくれる!
そばに居てくれる!
わたしだけの王子様!

だからお父さんは要らない!お父さんなら死んでもいい!」

姉の言っていることが理解できずに僕は固まった。
契約に一族の血を・・・僕の代わりに父さんを・・・つまり?

『・・・ハハハハ!!いい子だ!欲望の強いとてもいい子だ!!
みな聞いたか!!この子は代々の松浦で一番だ!
我らは未来永劫安泰だぞ!!』

ぎゃー!!ぎゃー!!ぎゃー!!・・・

外でカラスの鳴き声がこだましている。
こいつは・・・なんなんだ!?

母のようなものの顔に違和感を感じる。
回り込んで顔を見てみたい!こいつの正体は・・・!?

『いい子だ!いい子だ!お前の望みを特別にかなえてやろう!』
736復元 後編:2011/07/15(金) 23:56:53.50 ID:Cdc7qjoF
『本当!じゃああきひとに近寄る女を消して!
あきひとからその女の記憶をすべて消して!
あきひとが私を好きになるように
あきひとの私の嫌いな思い出を全部消して!!」

なんてことだ・・・僕の記憶が無いのは姉が術を掛けていたからなのか!

『ん?』

母のようなものは何かに気づいたように振り返り、
なんと僕と、扉から覗いている記憶の中の僕ではなく
今回りこもうとしている僕のほうを見上げた!

なぜだ?これは僕の記憶!過去の出来事のはずだ!
母のようなものの目は真っ赤でまるでカラスの・・・!!
悪魔・・・!



『だれだ貴様はああああああああああ!!!!!』

(うぁああああああああ!!!!)



キーーーーーーーーーーーー・・・・・・

「うあああああああああ!!!!」

「明人さん?明人さん!どうしたのですか!?
落ち着いてください!」

気が付くと姉が後ろに立っていた。

「・・・姉さん!?・・・!来ないでくれ!・・・!」

「・・・どうしたんですか?私がわからないのですか?
お姉ちゃんですよ?」

僕は姉が怖い。あの優しい笑顔を向ける姉が怖い。
その笑顔の裏にはあの悪魔が潜んでいる・・・!

「姉さんは初めから・・・全部知ってたのか・・・
それで僕から全てを・・・」

「・・・あら、思い出したのですか。」
737復元 後編:2011/07/15(金) 23:59:12.46 ID:Cdc7qjoF

やれやれといった風に姉はため息をついた。

「あなたにまとわり付く私以外の女が許せないから。
明人さんは私のものですよ?お母さんと約束してたじゃないですか。
私を守るって。」

「それは、この家から姉さんを守ってくれという話で・・・!」

姉さんの後ろから男達がぞろぞろと入ってきた。
もう逃げ場が無い!

「私を否定するの?お姉ちゃんが嫌いですか?
ふふ、素直じゃない明人さんは嫌いじゃないですわ。」

姉さんは徐々に僕に歩み寄りながら続けた。

「あなたの記憶は私で満たされればよかった。
あなたと私の間に必要ない邪魔者ですから・・・」

そう言って姉さんはゆっくり僕の目を見つめて近づき
あのとき僕が拒んだ口づけをした。

「この家の契約は私が引き継いだ。
松浦の資産もこの国の統治も秘術も全て私が引き継いだの!
あなたはこれから私だけのものになる。
完全に永遠に!」

「姉さんこんなことはやめるんだ・・・!今なら引き返せる・・・!」

「大丈夫よ明人さん。また悪い思い出とはバイバイしましょうね?」

ギャー!!!ギャー!!!

屋敷の周りを囲むカラス達の鳴き声・・・
僕は猛烈な吐き気を催しその場に倒れこんで・・・・


738復元 後編:2011/07/16(土) 00:01:12.93 ID:dsOZ2ZJg
****************************


思い出した、僕は初めから姉さんの術中にいただけだったんだ。
父は生贄として死に僕は望みどおり生きながらえる。
姉のそばで一生抜け出せぬしがらみの中で。

「・・・・お願いしますわ先生。約束どおり研究機関を設けて国で取り組ませますわ。」

姉の声が聞こえる・・・

「あれ?ここはどこだ?」

気が付くと目の前に強いライトが当てられているのが分かった。
目を開けて周りを見ようとするが体の自由が利かない。
寝ぼけているのか全身がしびれるような感覚がして思うように動けない。

「先生?明人が・・・」

「あぁ心配ないこの手術は少し意識があるぐらいが丁度いいんだ。」

手術・・・手術!?なんだって?
そういえばベッドに寝かされて、ライトがあって、アルコールの匂い・・・
ここは病院の中なのか!

「この治療は画期的だった・・・だが一部の用法を誤った医者のおかげで
手術の失敗や患者がおかしくなってしまったんだ。
だが今の精神病を全て解決できる可能性を秘めた素晴らしいものだったのだ・・・」

この声は・・・姉さんに紹介してもらったあの医者の声だ。

「ええ、私もこの治療の価値を理解してますわ。
研究機関にはあなたを所長に・・・!」

「ありがとうございます・・・私の長年の夢が叶うのですね・・・」
739復元 後編:2011/07/16(土) 00:03:14.07 ID:dsOZ2ZJg

姉さんは僕と目が合ったのに気が付いて近づいてきた。
そして軽く僕に口付けをすると語りかけた。

「明人さん?聞こえてますか?
明人さんは本当に素直じゃないのですね。
それもお母さん譲りですか?

また記憶を思い出すなんて。」

また?思い出す?

「初めは思い出さないいい子でしたのに
だんだん前と同じように記憶が戻ってきて
また私から離れるって言うんですもの・・・

だから明人さんは素直な明人さんに戻ってもらうの。

もう思い出さないように、思い出しても私を受け入れてくれるように。
お母さんからもらった抗力が機能しないように・・・!」

「安心したまえ明人君。この手術は患者への負担が軽いから
術後は2週間ほどで退院できるよ。」

「・・・じゃあお願いしますわ。
明人さん今度目が覚めたら永遠に一緒ですよ?」

姉はそう言って部屋から出て行った。

「・・・それじゃあ始めようか・・・
大丈夫だ、私は一番臨床を経験したから失敗することはまず無いから・・・」

そう言って医者は僕の右目を開いたまま固定した!


やめろ!!やめてくれ!!


医者は棒のようなものを取り出して僕の目頭に近づけてくる!


うあぁああ!ああ!あぁああ!


うぁっ!・・・おぁ!・・・あぁ!・・・


あぁ・・・ぁ・・・・あ・・・・
740復元 後編:2011/07/16(土) 00:05:38.12 ID:dsOZ2ZJg
以上で終了です

前回転載していただいた方々
本当にありがとうございました。
心よりお礼を申し上げます。

人生で絶対に受けたくない手術TOP3は
ロボトミーとレーシックと親知らずで決まりだよね!
741名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:07:04.36 ID:8DZV/nOP
>>740
GJと言いたいが……これ続くのか?
742名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:08:41.30 ID:939zpHd2
なにこれ凄いクオリティ
743名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:08:42.57 ID:kdY3FlWW
GJ。なんとも後味の悪いホラー姉だな
744名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:09:59.02 ID:939zpHd2
これ続かないのか?甘い後日談がほしいところだけど、謎のままでもいいかな
745名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:11:15.51 ID:PtXR4jft
Gj!
続かないんじゃない?
後編って書いてるし…。
746名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:12:08.16 ID:gMj69J4f
GJ!
…リアルタイムにこんなにいるんか
747名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:31:34.79 ID:BbipQKcs
GJ!
ケネディ家の長女、ローズマリーは父親のジョゼフ・P・ケネディ(JFKの父親)によってロボトミー手術を受けてその後遺症によってまともな生活を送ることなく病床に臥せたまま死んだんだよな…
姉よまともに話す事すらできない生ける屍のような弟を手に入れてどうなるのだ…

ロボトミーって手術法として目からやるんか?
748名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 00:49:16.30 ID:YKP2DNUi
GJ!
また記憶を消してお姉ちゃんと一生一緒だな。
なんて弟思いの姉なんだ。感動した。
749名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 02:44:17.90 ID:yHpe1QI3
黒魔術だかブードゥーだかの儀式で死んだ兄弟を呼び戻すキモ姉妹か……
750名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 11:33:02.87 ID:Lr2UeRLF
コンゴトモヨロシク
751名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 12:27:15.59 ID:YKP2DNUi
3年に病死した夫(弟)から手紙が届いた。
思い出の場所で何時までも待ってる。
キモ姉が主人公のオカルトホラー物語もいいかも。
752名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 14:48:23.16 ID:rwX6qcGU
ヤンデレのキモ姉にこってり搾られたい
753名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 15:16:15.74 ID:PtXR4jft
>>751
おまえ〜……サイレントヒル2をやったなぁ?
754 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/07/16(土) 16:02:58.40 ID:3Z1ajjlT
キモウトランド
755名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 00:36:37.47 ID:UAHNX7M1
キモ姉妹が建国しました
756『きっと、壊れてる』最終話(1/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:44:48.02 ID:27d6ku2h
こんにちは。
少し間が空いて申し訳ありませんが、『きっと、壊れてる』最終話を投下します。
あと、今更ですがトリップ付けます。
757『きっと、壊れてる』最終話(1/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:46:28.13 ID:27d6ku2h
「今年も行くのね」
横で眠っていたはずの美佐が、いつの間にかこちらを観察するように顔を覗いている事に気付き、
浩介は瞼を開けた。
「あぁ、そうだな」
「バス乗り場までは付いて行って良いでしょう?」
確認は一応行っているものの、浩介が断る事など美佐は想定していなかった。
「あそこはまだ現実世界だから」と暗に言われている気がした。
「あぁ、そんなに長居はしないから、どこかで待っていてくれ」
美佐が頷くのを確認して、再び瞼を閉じようとしたが、急に股間を弄られ浩介は思わず声を出した。
「毎晩はさすがにやめないか?」
「いいじゃん。仲睦まじい夫婦にはよくある事だよ」
どことなく美佐の声は、不安がっているように思えた。
無理もない、と浩介は思った。

仰向けに寝ていた浩介の体に、美佐が圧し掛かった。
存在の大きさを計測する秤が、体内にでもあるのか。
美佐の体は独身時代よりも少しだけ重くなった気がした。
「ここ、ドキドキしてる」
浩介の胸を指差し、美佐は笑った。
既に二人が籍を入れてから6年が経過したのにもかかわらず、
夜の営みは独身時代と変わらぬ頻度を保っていた。
美佐の寝着の前ボタンをいくつか外し、はだけさせる。
桃色をした乳首と、張りのある乳房が暗闇に浮かび上がるように浩介の視界に入った。
自然に股間が膨れ上がる。
何度抱いても飽きさせない不思議な魅力が、美佐の身体にはあった。

「えっちな旦那様」
妖しく笑うと、美佐は浩介の首に腕をまわした。
胸板に美佐の双丘が押し当てられ、形を変える。
「今何考えてるか、当ててあげようか?」
浩介の頬を撫でながら、美佐は挑発するような笑みを浮かべた。
「……何も考えていない。いや、考えられない。頭の中は真っ白……違う?」
正解だった。
美佐との性行為に飽きたのではない。
明日を目の前にして、浩介の頭の中は霧がかかった様に白く、そして濁っていた。
「あぁ。すまない」
喉に力を込め、声を発す。
大きめに出したと思った声は、自分の耳ですらかろうじて聞き取れる程度の大きさだった。

「良いよ。年に1度だしね。けど、身体はマーキングしておく。
貴方の全てを奪われてしまったら、理性を保つ自信がないもの」
美佐はそう言うと、いつの間に脱いだのだろうか、薄紫色をした下着をベッドの横に放り投げ、自分の足を浩介の足へと絡めた。
頭は働かずとも体は自然に動いていた。
浩介は美佐の乳房を自然に弄り始め、それに飽きると乳首を口に含んだ。
「あ……」
独身時代とは少しだけ味が違う。どことなく、柔軟で濃厚な香りがした。
生い茂った陰毛を掻き分け美佐の秘部に手を伸ばすと、
既にいつ挿入しても大丈夫なほど湿っている事に気付く。
作業的な前戯にも悦んでくれている美佐の頭を、浩介は複雑な心境で撫でた。

「好きにして……何て言わない。貴方は私の夫でしょう? 誠心誠意尽くして」
美佐の囁いた言葉に頷いた浩介は、硬度が限界まで引き上げられた男性器を自らの右手で掴み、
美佐の陰唇へと焦らす様になぞった。
陰核が小刻みに痙攣しているのが伝わってくる。
蜘蛛の巣のような粘着質のある愛液が蔓延る膣内へと侵入すると、
あまりの快感に美佐は顔を背け「いやっ」と声を上げた。
758『きっと、壊れてる』最終話(2/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:48:02.70 ID:27d6ku2h
開かれた下半身を、美佐の膝を支えて固定する。
もう幾度となく繰り返した、二人が一番獣に戻れる体位で激しく腰を振った。
仰向けに寝そべっている美佐の胸が柔らかそうに波を打ち、暗がりに白い肢体が揺れる。
部屋の中には美佐の嬌声と、液体が擦れ合う妙な音で溢れかえっていた。
「もう、イくよ」
浩介が耳を甘噛みしながら伝えると、頷いて美佐は許可を出した。
膣の中に射精すると、美佐は一言「気持ち良かった?」と浩介を下から見つめ、そのまま瞼を閉じた。
浩介は返事をせずに横たわり、美佐の身体を抱きながら眠りに落ちていった。

目が覚めた。
暗闇の中で、隣に眠る美佐の微かな寝息が耳に響く。
普段通りの周期なら、眠りについてからおそらく3時間ほど経過している頃だろうか。
時計には目を向けず、寝返りをうつ。
汗で湿った体がシーツから少しだけはみ出し、ヒヤリと冷たい空気が浩介に届いた。

5年前から悪夢を見る様になった。
時々という頻度ではない。
初めての晩から1日も逃れた夜はない。
毎晩だった。
それは、浩介の深層心理に深く刻み込まれ、
また浩介自身も決して忘れようとは思っていない、贖罪だった。
今夜はより強く、時の描写が鮮明に打ち出され、浩介の顔を歪めさた。

狭く四角い部屋。
壁には額に飾られた複数の写真。
戸棚の中には、必要最低限であろう食器が収納されている。

ここまで描写されただけでも、浩介は目を背けたくなった。
部屋に映る彼女を直視できず、必死にもがく。
その息苦しさから、いつも同じような時間に目が覚めるのだ。
美佐に悪夢の事は話していないが、寝不足等の微少な変化を既に気付かれているのかもしれない。
浩介は拳を握りカーテンへ目を向けると、いつ来るのかもわからない朝の日差しを待った──。

駅に到着し少し歩くと、遊園地の入口前に手頃な広場があった。
いつかの夏のように、蒸し暑い一日になりそうだった。
広場内にはまだ午前中なのにもかかわらず家族連れが多く、
水場ではしゃぐ子供達の声が世界の安定感を感じさせる日常の1コマのように感じた。
日陰に移動し、持っていたペットボトルの水を豪快に口に含むと、浩介は一気に飲み込んだ。
いつの間にか隣へ陣取っていた美佐が携帯電話を取り出し、コールする。
感謝の意味を込めて、浩介は片手を美佐へ向かって軽く上げた。

「もしも〜し、人妻の美佐で〜す。旦那にバレるから休日に電話しちゃ駄目って言ったじゃない〜」
小ネタを挟むのは自分が電話した時だけではないのか、と妙な安心感を覚えながら、
浩介は電話で話す美佐を一瞥し、気付かれないよう苦笑いをした。
「シカトかよ! ……うん、久しぶり。家族全員元気だよ」
電話の相手は、6年前のあの日に別れて以来、会っていない。
堀池巧という痩せた青年だった。
今は大学を卒業し、それなりの企業に就職しているはずだ。

「で? 我が義妹はどう? 最近は落ち着いているんでしょう?」
6年前のあの夏、心身共に疲れ切った楓は、実家へと戻った。
心のケア係を買って出た巧だったが、楓は暫く家から一歩も出ず、電話にも出なかった。
何か憑きものが取れたように引き籠るのをやめ、外出するようになったのはそれから1年ほど経った頃だった。

「えぇ! まだ彼氏じゃないの!? どんだけ気長いのあんた」
美佐と同様にまだ関係に進展のない二人に浩介は驚いた。
巧はかれこれ6年間も交際を申し込み続けているのに、楓は頑なに拒み続けているようだ。
心の奥に軽く痛みが走る。
自惚れているわけではないが少なからずその原因は自分にもあるのだ、と考えると、
巧への同情の念は抱くべきではない様な気がした。
759『きっと、壊れてる』最終話(3/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:49:38.68 ID:27d6ku2h
「でも、まったく脈がないわけじゃないんでしょう?」
巧の声が聞こえない浩介にも理解できるよう、美佐は会話の流れを質問として投げ掛ける。
「冷たい? でも本当は優しい? うざっ、いつの時代のヤンキーだよ」
聞いている限り楓は相変わらずのようだった。
やはり本人も言っていたように、一緒に実家で暮らしている頃は多少の無理をして元気に振舞っていたのかもしれないが、
それでもあの太陽の様な眩しさは楓の一部なのだ、と浩介は今でも信じて疑わなかった。
両親、楓、そして茜と暮らしていたあの頃の情景が、浩介の脳のに浮かんでは消えた。

「まぁ、本当は気を配れる子だって事は私だって知ってるよ。憶えてる? 6年前、私が巧君から受け取った封筒があったでしょ」
すべてが終わった後も、具体的にどんな嫌がらせを受けていたのかを、美佐は浩介には話さなかった。
妙な正義感から、下手に警察等へ連絡をされても困る。
そんな事態になっても誰も得しないと判断した美佐は、替わりに巧へと償いを求めた。
楓の監視。
期限は楓が浩介を諦めたと美佐が判断できるまで。
つまり楓次第で、巧は一生美佐の犬になる事を意味していた。

「……うん、そう。ほとんどは私の義弟に関する資料ばかりだったけど、1枚だけ違うのがあったのよ」
少し勿体ぶった様に美佐は、一息吐いた。
「君は自分が巻き込んだから、関係ない。報復をするのは遠慮して欲しいって書いてあったんだよ?」
美佐の発言に浩介は思わず振り向いた。
待ち構えるように浩介の瞳を見据える美佐の眼は、「本当だよ」と優しく語りかけていた。
やはり、自分の妹は心まで鬼と化してなどいなかった。
手が震えるほどの歓喜を浩介は実感した。
「信じるか信じないかは君次第だ。じゃあ今日も恋の一方通行頑張ってねぇ。ばいばいき〜ん」
お気に入りの捨てセリフを吐き、美佐は携帯電話の通話ボタンを切った。

「いつも悪いな。俺はもう彼らに関わるべきじゃないからな」
「大丈夫、私は苦じゃないし。……巧君、元気そうだったよ。楓ちゃんも落ち着いているみたい」
浩介は楓や巧君へ電話できる度胸など持ち合わせていなかった。
楓達だけではない。
両親にも金輪際会うつもりはない。
浩介がすべての家族を失った5年前、美佐はそれでも構わないと言った。
「私も既に天涯孤独のようなものだし、一緒だね」とおちゃらけた美佐の眩しい笑顔は、
浩介の陰気を幾分かは吸い取った。
美佐が浩介の新しい家族である事を確信できた日でもあった。

「ママァ! アイス食べるぅ」
美佐の手を引っ張る一人の少女が居た。
その少女と美佐の後方には、麦わら帽子を被った女児がもう一人立っている。
さっきまでここから10m程先に見える、水が涼しげに吹き出す噴水で遊んでいたのにもかかわらず、
二人の少女はいつの間にか両親の元へと走り寄っていた。

「あんたさっき食べたじゃん。これはお姉ちゃんのでしょう?」
美佐は子供に対しても、人との接し方は変えない。
それが彼女のスタンスなのだろう、と浩介は思っていた。
しかし、それでも美佐の表情は雛鳥を見守っているかのように優しかった。
「だっておねーちゃんが食べていいよって言ったもん!」
「 本当? 樹?」
美佐は後方にいた樹と呼ぶ女児に視線を移した。
「うん。みーちゃんにあげる事にしたの。いつきはあんまりお腹すいてないから」
樹は屈託のない笑顔を浮かべ、妹である美咲を見た。
1歳差であるにもかかわらず、背は遥かに樹の方が高かった。
「う〜ん、やっぱ駄目。これは私が後で頂くわ」
「え〜」
美咲に反感を買いながらも、美佐は意地悪な笑みを浮かべ
「女の敵は女なのよ。覚えておきなさい」と、美咲と樹の頭を撫でた。

美佐の足に纏わりついていた美咲は、頬を膨らませ拗ねたような顔をした。
まだ5歳になったばかりなのにもかかわらず、女の仕草をする美咲を見た美佐は、
呆れたような顔をして一部始終を見守っていた浩介の顔を覗いた。
760『きっと、壊れてる』最終話(4/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:51:30.42 ID:27d6ku2h
「パパ、そろそろ時間でしょ? 良いよ? 行って」
「今日はどうせ何してても上の空なんだから」と言われた様な気がした浩介は、
「悪い」と一言断って、歩き始めようとした。

「パパどっかいくの? 一緒にゆーえんち行かないの?」
樹は不思議そうに、バス停へと向かおうとした父親の顔を見上げた。
純真無垢な瞳が浩介を少し躊躇させた。
「あぁ、パパは後で行くから、良い子でな。……と言っても樹はいつも良い子だから大丈夫かな」
「うん!」
「やだぁ。樹ちん超可愛い」
美佐は樹を抱きしめ、頭をくしゃくしゃと撫でた。
犬のように目を細め、美佐にされるがままの樹は本当に子犬の様だった。

「ねぇ〜ぱぱぁ。みさきもいつも良い子だよ。だから、あいす食べて良い?」
美咲が浩介の足に纏わりつき、味方に付けようとしていた。
母が父には甘いという事を、すでに理解しているような行動だった。
「だからあんたはちょいちょい女出すのやめなさいって言ってるでしょ」
美佐に引き剥がされた美咲は楽しそうな悲鳴を上げて、樹と共にまた噴水のある方へと駆けて行った。

樹と美咲の眩しすぎる程の笑顔に、子宝という字を思い浮かべる。
この子達の為なら、何を犠牲にしても本当に構わないと思った。
体が弱く、引っ込み思案だが、人を思いやる優しさを持った樹。
少しずる賢いが、元気で明るく、人懐っこい美咲。
どちらの娘も浩介にとってはかけがえのない宝だった。
761『きっと、壊れてる』最終話(5/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:53:14.09 ID:27d6ku2h
時に人は過去の事象を振り返り、ふと猛省し嘆き悲しむという無意味な行動を取る。
浩介も例外なくその種の人間に当てはまり、目的の場所へ向かうバスの中、
自己夢想とでも言うべき、半現実の夢を見ていた。

暑い。
同じ夏でもこの夏は特に気温が高かった。
6年前という小学生が中学生に上がる年月を経ても、
未だに忘れる事が出来ないのは、汗が体を伝う感触と、蝉の激昂しているような鳴き声だ。

楓と決別し、1週間が経っていた。
今は実家に戻り、何をするわけでもなく部屋に引き籠っているらしい。
楓は携帯の電源を切っているらしく、実家へと戻る資格のない俺は連絡の取りようがなかったが、
巧と名乗った青年が、こまめに実家まで出向き、母に様子を聞いてくれているらしい。
その巧君となぜか連絡先を知っている美佐だけが、楓の様子を知りうる唯一の情報源だった。

「茜は心配じゃないのか?」
リビングで本を読んでいる茜に問いかける。
ソファに姿勢良く座った茜は、視線を一瞬こちらに向けると、
興味を失くしたように手に持った本へ戻した。

「心配だけど……こういう時はそっとしておいた方が良いのよ、きっと」
そう淡々と言葉を返す茜も、近日中にこの家を出るらしい。
どこら辺に住むのだ、と聞いても「そう遠くでもないわ」と、なぜかはぐらかされていた。

「ねぇ、そんな事より兄さん」
茜は、妙に上機嫌そうな瞳でソファに座る俺を見つめた。
「兄さんって『地獄』は信じる?」
「はぁ? 地獄ってあの地獄か? さぁ、ないんじゃないの」
今は雑談をしている気分ではなかったが、思わず返事をしてしまった。
茜が口元に笑みを浮かべているのを見た俺は、思わず言及した。

「おい、まさか『犯罪モドキの事をした楓は地獄にでも堕ちるべきだ』って言ってるわけじゃないよな?」
「まさか。確かにあの子はいけない事をしたけど、地獄に落ちる程でもないでしょう? 美佐さんだって許してくれたんでしょう?」
「あぁ、そうだよな。悪い、ちょっと混乱してて」
「そう、可哀想な兄さん。心を痛めているのね」
そう言うと、茜は俺の顎を辺りを撫で回した。

「地獄ってあると思うの。ただそれは、特殊な世界ではないのよ。
そこではどんな苦痛が待ち受けているか、行った人間にしかわからないけどね」
「怖い事言うなよ」

茜が何を言いたいのか俺はわからなかった。
ただ一つ、今後の人生で俺の周りにいる誰かが地獄に落ちたとしたら絶対に救ってあげたい。
返答するとすればそれだけだった。

朝、目覚める。
昨夜の茜から発せられた妙な質問がなぜか頭に残り、胸騒ぎがした。

家の中に人の気配がしない。
机の上には普段通りの朝食と1通の白い便箋が置かれていた。
便箋をそっと手に取り、暫し思案する。
中身を出さずとも、大方の予想はできた。
なぜ、俺に黙って行く必要があるのか。
どうせまたすぐ会えるから挨拶は必要ない、という事だろうか。

中にある1枚の紙を取り出し、俺は食い入るように茜が綴った言葉を読み始めた。
762『きっと、壊れてる』最終話(6/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:54:52.62 ID:27d6ku2h
兄さんへ

手紙を出すのは初めてですね。
顔を合わせてうまく伝えられる自信がないので、こうして筆を取らせて頂きました。
思えば二人で家を出て以来、日々の生活を維持する事に精一杯だった貴方に、
私は何もする事ができませんでした。

学生時代は勉学とアルバイトに励み、社会人になってからは私達だけで生きていける様に貴方は仕事を精一杯頑張ってくれましたね。
その忙しい最中でも私への気遣いも欠かさなかった貴方を、私は本当に尊敬し、敬愛しています。

私が作った料理を食べ、綻びながら褒めてくれた貴方の顔は一生忘れる事はないでしょう。
私がアイロンを掛けたワイシャツを着て、仕事に出掛ける貴方の頼もしい背中は一生私の記憶から消え去る事はないでしょう。

もし、時計の針を元に戻す事ができるのなら、もう一度二人の人生を噛み締め、貴方の背中を抱きしめたい。
それほどまでに、私のこれまでの生涯は兄さん一色だと言っても過言ではありません。

しかし残念ながら、貴方は新しい家族を作る事を決意し、私とは違う道を歩く事になりました。
それはきっと、とても良い事なのでしょう。心より祝福したい気持ちである事に偽りはありません。
ですが、正直私にとっては直視できない現実でもあります。

だから、ごめんなさい。貴方に行き先も告げず、家を出る事にしました。
貴方から離れ自立する事で、私は私の世界を広げようと思います。

もう一度ごめんなさい。お別れの挨拶もできなくて。

でもね、おそらく1年程経てば、私は笑顔で貴方に会える。
そんな気がします。

しつこいけれど、自分勝手でごめんなさい。
今度会う時は、貴方にとっても私にとっても、忘れられない思い出になるように。
今は遠くから、貴方の幸せを願っています。



追伸
実家には戻らないので、父さん母さんには連絡をしても意味がありません。
彼らにも、この手紙と同じ内容の手紙を送っておきました。
後、楓の事が気になる?
大丈夫。あの子には支えてくれる人がいるのだから。
大丈夫。きっと、あの子はまだ壊れてはいないから。
763『きっと、壊れてる』最終話(7/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:56:30.68 ID:27d6ku2h
女性にしては角ばった筆跡で、そう締めくくられた手紙は、無機質な紙の白色によく映えていた。
俺は目を閉じて、茜の行きそうな場所を浮かべようとしたが、すぐに首を振ってやめた。
これで良いのだ、と茜が言っている気がしたからだった。

そして……ちょうど1年後、茜の予言は当たった。
残暑が厳しい8月のとある週末に、俺の携帯電話へと知らないアドレスからメールが送られてきた。
それには『茜です。久しぶり』といった簡潔な件名と、見た事のない住所だけが本文へ記されていた。
一緒に住む美佐には何も言わず家を飛び出し、俺はその住所へと駆けた。

教えられた住所に着く。意外にも、小奇麗な賃貸マンションだった。
やりくり上手な茜の事だ、俺と暮らしている間にコツコツと貯蓄でもしておいたのだろう。
ドアの間にメモ用紙がはさんであり、俺はそれを抜きとり、広げた。
「鍵は開いています」と書かれていた。
深呼吸をして、ドアを開ける。
花の香りがふわりと香り、俺を歓迎した。
以前、自分が一番好きな香りだと茜に話した事がある、梔子の花の香りだった。

玄関からも見通せる奥の部屋には、茜が一目でチープとわかるソファに横になっている。
心臓が飛び上がり、悪い想像が一気に現実感を醸し出した。
茜の傍に飾るように立て掛けてあった、真っ白なウエディングドレスに気付きはしたが、
今の俺にとってはどうでも良いセピア色の風景の一部だった。

茜は瞼を閉じ、投げ出された左手の薬指には指輪の様なものをはめている。
近寄り難い程の神々しさを魅せる彼女に、俺は一歩ずつためらう様に近付いた。

1年前、「私は笑顔で貴方に会える」と言った茜は、その言葉通りどんな有名な彫像の女神よりも美しい微笑みを浮かべていた。
いや、微笑みなどという人間にもできる表情ではなく、脳髄に直接語りかける無形な絵画だった。
茜の白い頬に触れ、そのまま首に手を添えると、俺はいつかの楓のように言葉にならない悲鳴を上げた。

体はまだ暖かった。
机の上に置かれた大量の薬品。
着られる事も無く、ただ立て掛けられたウエディングドレス。
そして部屋の隅から微かに聞こえる音に振り向き、すべてを理解する。
もう俺は受け入れるしかないのだ、と気付いた。

それでも良い、と思った。
俺は脈が動いていない茜の頭を撫でると、そのままその細い身体を抱き寄せた──。


「次は霊園前、霊園前です」
停車するバス停を周知する機械的な声で我に返る。
5年前の情景が頭に残像として残っており、動く気力はないが乗り過ごすのも癪だった。
国道線沿いを30分程走っただろうか。
浩介は、窓の外に視線をやると、唇を強く噛んだ。

バスを降り、閑散とした路地を一人歩く。
浩介は、この世界に別れを告げた者達が眠る場所に踏み行った。
受付で仏花を購入し、入口から入って右上方の奥、大きな欅の木を目印に霊園の中を進む。
太陽の熱を背中に浴びる。
汗っかきの浩介は普段なら汗が溢れだすはずだったが、不思議と肌は乾いていた。
そして目的の石の前まで来ると涙が零れ落ちそうになり、上を向いて防いだ。
まだ、他の人間が訪れた様子はない。
他の家族とはち合わせないように、午前中を選んだつもりだった。
墓石を丁寧に水洗いして、手を合わせると浩介は茜に語りかけた。
764『きっと、壊れてる』最終話(8/8) ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 13:58:07.22 ID:27d6ku2h
「久しぶりだな。元気だったか?」
毎年浩介の第一声はこの言葉だった。
「毎年思うんだ。お前は別に死んでない。きっと……ただ違う世界へ行っただけなのに、死人みたいに扱うのはどうなんだろうって」
受け入れられなかった。
情景が溢れ、閑散としているはずの墓地が5年前の茜の家へと変化する。
茜は、なぜ最後の最後で微笑んでいたのだろうか。
今もあの表情は、浩介の心の一番深い場所に突き刺さったままだった。
もう一生取れる事はない。
浩介が年老いても、茜はあの頃のままの美しい外見で脳内に住み付く事になる。

少し気を緩めれば、ナイフを頸動脈に突き付けられているように、生きた心地がしない気分へと浩介を誘う。
以前、異変に気付いた美佐から心療内科へ通ってはどうか、と助言もあったが、
自分が病んでいるのなら、それもまた受け入れなければいけない事なのだと浩介は考えていた。
「あぁ、わかってる。これがこの世界のルールだもんな。仕方ない。だからこうやって擬似的な墓まで造ったんだぜ?」
浩介は考えるのをやめた。
罰を受け入れ、罪を償う事にした。
あの美佐さえそうだった。

「江ノ島にこの間、家族で行ったんだ。憶えているか? お前と最後に出掛けたのも江ノ島だったよな」
茜と共に、恋人の丘で話した記憶が甦った。
茜は最後まで自分に賭けていた、と知ったのは何時頃だろうか。
既に手遅れになっていた時期だった事だけは確かだ。
「仕事は、まぁなんとか。ただ不景気だからな、リストラされないように頑張るよ」
もう何度すべてを投げ捨て、鬼籍に入ってしまおうかと思ったかはわからない。
そうさせてくれないのは、今の家族の存在であり、茜が与えた罰でもあった。

「楓は元気らしい。巧君っていただろ? 彼が一緒にいてくれているから大丈夫だよ。お前の言った通りだった」
ふと、楓は何を想って生きているのかを考える。
茜がこの世界に別れを告げた5年前、報せを受けた楓は家に引き籠るのを止めた。
何が彼女を動かし、今は何を目標に生きているのかすら、わからない。
ただきっかけは茜の死である事は確かだ。
連絡を取ってみようか……いや、できない。
改めて、己の甘さに反吐が出る。
この苦しみを少しでも理解してくれそうな可能性のある人間に、助けを求めるべきではないのだ。
なぜなら、これも茜が与えた罪の一部だからだ。

「俺さ、本当は茜がいる何処かへ行きたいんだ。すべてを投げ打ってでも、誰に反対されてもな」
もう自分は自分の為には生きていられない。
そんな間の抜けた台詞を本気で吐く日が訪れようとは、夢にも思わなかった。
「……言ってみただけだよ。そんな事は出来ない事くらいわかってるよ。それを出来ない理由もある。
こっちで精一杯生きるのが、茜が俺と美佐に与えた罰だもんな」
こんな寂しい場所に茜がいるとは考えたくもないが、なぜだか窘められた気がした。

「一つだけ聞きたい事があるんだ」
浩介は毎年欠かさず、同じ質問している。
それは、もう一生答えが出る事はない。
周りの誰に聞いてもわからない。
唯一答えを知っているのは茜だった。

「茜は今、幸せか?」

浩介はそう言うと、手を合わさずに茜の名前が彫られた墓標に背を向け、霊園の出口へと歩き始めた。
この園を出れば、いつのも世界が浩介を待っている。
少し風変わりなものの、自分を常に支えてくれる最愛の妻。
何事にも替えられない娘達。
平凡で、とても幸せな生活が浩介を待っていた。

いつの間にか太陽が雲に隠れ薄い靄がかかった空は、浩介の住む世界を包み込んでいるようだった。

『きっと、壊れてる』 終
765『きっと、壊れてる』最終話 ◆U1U17BzUPY :2011/07/17(日) 14:02:29.62 ID:27d6ku2h
以上です。
約1年間も稚拙な文章にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
完結させる事が出来たのは、他でもない皆さまの応援のおかげです。
機会があれば、また何か書いてここに投下させて頂きたいと思います。では
766名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 15:13:32.78 ID:wdCIlkEC
Gj
お疲れさまでした。
次も期待してます。
767名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 15:15:55.06 ID:sjJ6td6D
GJ!!
茜は兄妹思いの良いキモウトだったのかな…?
浩介に罰こそ与えたけど、二人で恋人として付き合って幸せにさせらてもらえたからこそ単純に兄が幸せになれるようにしたのか
良い夫婦でした

一年ちょいお疲れ様、毎回楽しませてもらえました、次のssも待ってます
768名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 15:29:58.61 ID:MZojgr43
Gj
最後に罰を与えていったのか…
嫁がフケても茜は永遠に若く美しいまま。
769名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 16:47:19.51 ID:Tu/nRAED
GJ お疲れ様でした。
毎話先が気になるような展開で、とても良い作品だったと思います。
茜は血の繋がりで美佐には勝てなかった、だから強引に浩介の精神を支配した、ということかな?
ていうか、樹ってもしかしてさ…


770名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 17:06:33.52 ID:edGvE6Jj
Gj お疲れ様です

自殺で終わりか……キモ姉妹とは儚いものだ
それにしても長編だと泥棒猫に敗北が多いような気がするな
771名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 17:21:58.16 ID:Mrs+DEEc
>>765
GJ お疲れ様でした
772名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 18:35:17.42 ID:s2QvaTOH
ついに終わってしまったか・・・
とても面白い作品でした
773名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 20:41:11.09 ID:A51DTdje
GJ!
すげぇ楽しく読ませてもらいました。お疲れ様です!
774名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 21:23:52.25 ID:Dp+l6L15
来世では幸せになってほしい
775名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 03:01:37.92 ID:FcYRr5xp
GJ
お疲れ様でした
次回作の予定があるならキモウトエンドな話が読みたい
776名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 06:11:48.20 ID:66lyKW3m
GJ
お疲れ様でした。
完結してよかったという思い半分と完結してしまって寂しいという思いが半分ずつと言ったところです。
>>774
来世では、兄弟と結ばれる可能性がある、血の繋がっていないキモ姉、キモウトになってそうですね。
777名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 07:09:44.46 ID:jTJLL864
完結お疲れ様。
やはり長編のシリアス話に成ると
キモ姉妹は泥棒猫勝利云々は別にして悲劇的&儚い終わり方が似合うのか?
まあ。報われない愛。だが、最後まで情念は貫き通す。最後は最愛の兄弟の幸せを願って……
ってところか。
778名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 10:17:37.85 ID:rzOSi1YS
近親婚が認められる世界になったら兄弟はキモ姉妹を受け入れるの?
779名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 15:22:20.29 ID:WhpTHxxU
更新2ヶ月ぐらい過ぎたなと思ってたら最終話キターーGJ!!

儚いな茜
楓がどういう心情なのか気になる

とりあえず完結お疲れ様でした!
780名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 18:58:04.89 ID:/hts11Z4
>>778
受け入れるんじゃない
受け入れさせるんだ しかも自分では自身の選択で受け入れたと思わせながら
781名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 19:51:14.20 ID:dcZAIt/S
次は何の作品が来るかなぁ
782名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 20:58:48.90 ID:rzOSi1YS
>>780
つまり赤ちゃんの頃から姉大好きのシスコン弟に育てれば良いのか。
783名無しさん@ピンキー:2011/07/18(月) 23:16:52.98 ID:E3xtvrQN
gj

思ったのだが来世の話も書いてみる気はないか?
前世がわかっているだけに凄く登場人物に思い入れると思うのだが。
新キャラもいれつつ、な?頼むよ。アリサばにんぐすみたく。
784名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 00:28:16.95 ID:jM82W+kM
やめてくれよ....
785名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 00:43:13.19 ID:/0JxnBEt
>>765
きっと壊れてる完結お疲れ様です!
保管庫で読み返すぐらい好きな作品でした。
次回作も楽しみにしてます

>>769
樹って多分茜の子ですよね
786名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 02:51:06.74 ID:2xIZfZw5
>>783
アリサばにんぐす調べたけど勘弁してくれ。
787名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 11:22:51.47 ID:6IZz26hU
>>783
寝言は寝て言いな。
788名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 13:10:07.06 ID:1oWsbQxl
ひとつ聞きたいんですけど、この板は一行何文字の制限なんでしょうか?

前のPCで投下した際は一行50〜60くらいは平気だったんですけど、今投下しようとしたところ一行40文字でエラーが出てしまいました。
お手数ですが教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
789名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 13:43:14.43 ID:Bjqc6pnr
つ質問スレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1261999123/

ここの>>555-556>>609-611を見ると良いかも
790名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 14:10:27.94 ID:1oWsbQxl
>>789
お答えいただきありがとうございます
791名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 23:42:05.98 ID:zctWgJfz
好きだった作品がどんどん完結して寂しくなるねぇ
792名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 18:06:01.40 ID:wxLvFkSA
キチガイキモ姉が欲しい。
793名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 18:51:09.32 ID:O4INvfT2
>>475
ヤンデレキチガイ姉系ってこんな感じ?
794名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 22:33:33.45 ID:wxLvFkSA
>>793
これがイメージに近いかな。
弟好きを周りに隠さないで策とか使わず雌豚をその場で襲ったりとかイメージしてる。
795名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 22:45:19.98 ID:QWE7Zpve
少しずつ確実に洗脳してくる超能力な姉に対抗するためにはどうするべきか
796名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 23:34:51.52 ID:NYDyllxw
裕也はなんでアルミホイルを頭に巻きつけてるの?

「こうしてると思考が読まれないってテレビで言ってた」

昨日一緒に見た宇宙人モノの映画でやってたね

「テレパシーの電波が届かないらしいから。
安心して寝れるから。」

寝るとき?今登校中よ?はずせば?

「着けてないと不安なんだ。」

宇宙人なんて嘘っぱちよ
今頃になって宇宙人信じちゃうわけ?

「知ってるよ。そんなこと。」

じゃあはずして

「はずしたくない。」

テレパシーとか電波とか言ってるけど
アルミホイルは電波貫通するから意味無いわよ

「知ってるよ。そんなこと・・・」

ふふ、あらそうなの?

「知ってんだよ!思い出させるんじゃねえよ!!
せっかく聞こえないって思い込んで気がまぎれると思ったのに!
何が目的なんだよ姉さん!
うるさいんだよ四六時中!!
俺を解放してくれよ!!」

裕也は頭を抱えて駆け出した。



後日、裕也は家から出なくなった。
躁鬱だそうだ。


テレパシー聞こえなくなるといいね裕也。
でも私好きな人とはずっと話したいタイプなの。
797名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 02:51:58.68 ID:o0a0M7i3
>>796 
短いのにかなり良いね
798名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 12:47:31.45 ID:ny3LX2ww
>>796
サイキックキモ姉が24時間テレパシーで話かけてきたのか…
泥棒猫は謎の死を遂げてるはずだ。
799名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 01:02:33.43 ID:I+d7Krv4
最終兵器姉貴
800名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 03:04:42.13 ID:bp/2etkL
ヤンデレ姉貴に愛されて3時間しか眠れないCD
801名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 08:11:03.18 ID:n+tyTVif
>>796
この会話もテレパシーだよね?
802名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 08:28:42.73 ID:t9qM5/o3
知人が自分の姉は躁鬱で
躁状態になると定期的に肉体関係を強要してくる
って嬉しそうに話してた。半年後、知人とその姉がラブホに入ってくのも見た
803名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 10:54:08.77 ID:V47js7V5
待ってくれ
全く只の知人であるはずの>>802が姉弟のそのような場面を偶然目撃する
というのはいささか都合が良すぎないだろうか
804名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 10:55:06.64 ID:5j94ylZ6
こういうのは他人の話って言っといて実は…
805名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 11:48:26.56 ID:ZBQc8Whp
投下ないのう....
806名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 12:44:57.75 ID:ozLBo8PE
鳩子マダー??
807名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 13:54:47.32 ID:rNJW5/Ax
キモ姉かキモウトで百合ってありなの?
808名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 16:26:43.76 ID:V47js7V5
同じ男を思うあまり身も心もシンクロしちゃってる状態とか?
2人で慰め合いながら兄弟に迫っていく姉妹は確かにキモいかもしれん
809名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 17:41:51.44 ID:EYeo686q
それはレズじゃないもんで既にやっていたような。

あと自分はバカとビッチは使いようの裏が未だに気になる。
810名無しさん@ピンキー:2011/07/22(金) 23:24:41.11 ID:I+d7Krv4
嫁の貰い手がないなら弟と結婚すればいいざゃない。
811名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 01:45:30.82 ID:0H1eFBvn
>>796
サイン?
色々言われてるけど、あの映画大好き。
シックスセンスより全然いい。
812名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 18:01:52.11 ID:/fxK5OY2
メンヘルサロンにて
871 優しい名無しさん sage 2011/07/22(金) 08:21:03.24 ID:F2pwrKDN
勢い余って弟の筆下ろしした。
今も躁の時は弟と時々一線越える


これはまさか
813名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 18:24:30.85 ID:BOtuGQp1
メンヘラは美人が多いらしい
他人事だと思うとうらやましい
814名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 18:42:39.28 ID:l5TUk17H
>>813
他人事だと思うとって事はお前……
さぁ実体験書いてみようか
815名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 22:44:44.17 ID:uIxTwXRz
最近投下されていない作品はどれぐらいあるの?
816名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 23:00:26.19 ID:WiMkDsVh
結婚式で二人が初めて会ったのはとかやるけど
キモ姉だと弟が産まれる前とかの話になりそう。
プロポーズは姉からで産まれた時に。
817名無しさん@ピンキー:2011/07/23(土) 23:11:05.85 ID:iLIR81dt
桔梗の剣ェ……
818名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 00:10:36.67 ID:L/QjfpeZ
レスキューミーも待ってる
819名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 01:18:18.62 ID:HRcGAm0P
姉モノのエロ本をわざと見つけさせて妹と姉弟プレイしたい
820名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 02:28:26.09 ID:3aRYboBV
>>819
なんというか……ハードル高ぇ
821名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 02:38:28.59 ID:fZSm8/Hc
妹と姉弟プレイ…
つまり自分より年上の義妹とやるんだな!
822名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 06:26:22.60 ID:+nW97xr9
年下の義母とは養子縁組不可能
823名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 06:49:32.29 ID:T4Qr9Jvc
ドラえもんがタイムマシンで解決してくれる。
年下の実姉も年上の実妹も自由自在。
824名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 13:50:46.94 ID:EfPTsmWP
狂もうとをまた読み返してしまった。
今週こそは!
825名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 14:01:44.16 ID:3wvR8sFA
Kaso
826名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 14:47:59.60 ID:HUbx5WOq
鳩子ーーー!!
早く来てくれーーーー!!
827名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 17:37:28.21 ID:T4Qr9Jvc
キモ姉を監禁調教レイプしたらどうなるの?
828名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 17:43:46.08 ID:qQcFXVzq
次の責めを指定される。
829 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/07/24(日) 18:32:08.34 ID:YjTDufQ3
現実に「キモ姉妹」なんてありませんよ…
ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから
830名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 18:47:16.87 ID:3wvR8sFA
まあ俺は義姉とキスしちゃった事があるんだけどネ
831名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 18:51:15.11 ID:f+QOK7do
オレは実妹とキスしちゃったことあるけどね
もちろん子どもの頃の話さ・・・
832名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 18:55:32.08 ID:T4Qr9Jvc
キモ姉妹の隠蔽工作が始まったか。
833名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 18:55:54.49 ID:aJeVxhk7
死ね
834名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 19:01:44.96 ID:qQcFXVzq
かつて従妹と紹介した女性を、同じ相手に
「妻です」
というのは、ちょっと気恥ずかしいぞ。
835名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 19:41:49.23 ID:9XXUOx35
知らねぇよ。
実話は他所でやりな。
836転載 支援お願いします:2011/07/24(日) 21:24:08.08 ID:SDryh1vs
292 :名無しさん@chs [] :2011/07/24(日) 20:19:51 ID:uN+XdzWg (1/9)
忍法帳のLvが足りないのでこちらの投下します。

以下注意事項
・多少ですがエロがあります
・ご都合主義で突っ込み所が多いですがご容赦ください
・本作はNTRではなく妹が兄を攻略する話です
837 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/07/24(日) 21:29:09.88 ID:SDryh1vs
ごめんなさい、無理そうです
今日は人が多そうなので293からどなたかお願いします
838名無しさん@ピンキー:2011/07/24(日) 23:52:30.46 ID:MKrihg3r
>>824
狂もうと書いてる作者は他のスレでも作品書いてるけど、基本途中で投げ出すことなく最後まで書いてくれるから安心したらいいよ。
839名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 01:24:33.24 ID:Q11T14K3
待っている作品たらけだ。
三つの鎖の作者は生きているのか?
840転載:2011/07/25(月) 01:49:42.99 ID:+lq+LZIV
293 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:20:54 ID:uN+XdzWg

兄に恋人が出来た。
事実を文字にするとたったそれだけのことである。
仲の良い兄妹であれば祝福すればいいことであるし、仲が良くなければ無視すれば言いだけの話。
それが兄に恋人が出来た数多の妹にとっての普通の行動であると言える。
しかし私にとってはそれは全く持って当て嵌まらない。
血の繋がった実の兄が好き。
だからこそ悲しい、寂しい、そして兄の恋人である片倉 春香に憎しみを覚えている。
他の人が聞けば正気かと疑うでしょう。
それが世間一般から異常だと言われていることだと理解していてでも、私はもう止まれない。
すでに戻れない段階まで来てしまっているのだから。

きっかけは小学校高学年の時、母親はもう死んでいて、父親から強姦された時から。
もしかしたら私に母親の面影を見ていたのかもしれないが、あのクズのことを思い出したくないので考えるのを止める。
兄さんはそのことに気づいたのでしょう、毎日私を匿ってくれて、あのクズに暴力を振るわれていた。
元来かなりのブラコンだった私は、その時から自身の世界が兄さんと私だけになってました。
そして幾ばくかの時が経過したとき、父親がバイクで事故を起こし丸焼けになって死んだと連絡が来る。
それから私たちは親戚の夫婦に預けられる。
しかし私には分かってしまいました。
あのクズをどうにかして殺害したのは兄さんであると。
そして、私は兄さんに恐怖を抱いてしまった。
私のためにしてくれたことなのに、私の所為で兄さんの歯車を狂わしてしまったのに、拒絶をしてしまう。
唯一、私だけは味方で無ければならないのに、兄さんにそのことを気づかれてしまい傷つけた。
そして兄さんは私と距離を置くようになる。
私もその時の恐怖が脳に残っており兄さんを避けるようになってしまう。
それからの生活は以前よりも遥かに向上した。
親戚の人達はとても優しかったし、あの父親が居なくなったのだから当たり前のこととも言える。
しかし何かが物足りなく感じてしまう。
学校で友人と話すのはそれなりに楽しいし、たまにあの父親の悪夢を見るが心配なく夜も寝れるのに何かが足りなく、その何かを私は切望していた。
それに気づいたのは数ヵ月後だった。
ある日の夜、トイレに行こうとして兄さんの部屋を通り過ぎようとすると、中から兄さんの声が聞こえた。
その時は未だに兄さんと顔を合わせない毎日でしたが、気になって中を覗く。
すると兄さんは、月明かりの差す部屋の隅で、父親のことを呼びながら「ごめんなさい」、「赦して」とガタガタ震えながら言っていた。
私は居ても立ってもいられず、兄さんの部屋に入り抱きしめる。
そして兄さんの体温を感じてようやく気づく。
漠然と求めていたのは兄さんだったと言うことを。
あの狭い世界に居た私にとっては、もう兄さんは空気と同じ切手も切り離せない存在なのだと言うことを。
現にこうして兄さんを抱きしめているだけで、とても幸せな気分になれる。
しかし、それと同じくらい途方も無い負い目を感じてしまう。
私のために尊属殺人という禁忌を犯し、毎日苦しんでいる兄さんの横で私は、日常を謳歌していたのだと。
兄さんに汚いことを全て押し付けて、逃げていたと言うことを。
だからこそ、その日から悲しませてしまった分も含め兄さんを愛し、幸せにすることを決意した。

しかし、その決意は兄さんに恋人が出来た時、言い訳でしかないことに気づいた。
なぜなら、本当に兄さんを第一に思っているのなら、無理をしてでも祝福し、色々と手を回すべきだろう。
兄が片倉 春香を本当に愛しているのだから尚更だ。
しかし現実は片倉 春香を憎み、否、殺意を抱いている。
そしてどんなことをしてでも、例え兄さんを傷つけることになってでも、兄さんの隣に居る権利を奪い取りたい。
841転載:2011/07/25(月) 01:51:30.56 ID:+lq+LZIV
294 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:21:50 ID:uN+XdzWg

そこまで考えて自嘲の笑みがこぼれた。
兄さんのためと考えていながら、本音は自身の欲望のためだけ。
自分はあれだけ忌避している父親と同類の存在だと悟る。
しかし気づいてしまった以上、最早引けない。
兄さんの隣に居られないなら死んだ方がましだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まずは利用できるものを探すため兄さんの身辺、片倉 春香の身辺を調査した。
最悪、片倉 春香を殺害するため行動パターンを調べ、暇な時間帯を調べ、毎週どのようなスケジュールなのかを探る。
後は兄さんに片倉 春香と出掛ける日を聞いておけば大体は把握出来る。
そしてある事実を掴む。
片倉 春香が自分が兄さん以外の男と話している時に、兄さんが嫉妬してくれないことを不満に思っていることを。
そしてこれを基にして、兄さんに憎しみを抱く佐々部という男を利用して兄さんと片倉 春香を引き剥がすこと出来ないかと考える。
それを成すには佐々部という男のことも調べなければならない。
まず佐々部と言う男は兄さんに、複数人でカツアゲをしようとして逆に返り討ちあった。
そのことを目撃している同じ高校の人が居たらしく、このことが学校中に広まり兄さんを怨み、復讐したいと考えているそうだ。
馬鹿だ。今度から馬鹿と呼ぼう。
しかしルックスはいい方なので、頻繁にSEXしているそうで、うまいらしい。
以上のことを調べてこの馬鹿は使えると判断した。
不倫や浮気などが長続きするのは基本的に愛するものへの飽きと現実逃避だ。
今回狙うのは後者の方。
特に意志の弱い人ほど、浮気をしてしまった後に恋人にばらすと脅せば、愛する人にばれたくない、嫌われたくないと考え、現実逃避するために浮気を繰り返す。
ついでに浮気相手のSEXが上手ければ尚、長続きしてしまう。
ばれたらそちらの方が嫌われるとも気づかずに。
そして片倉 春香は押しの弱いところがある女性だ。
さらにあの馬鹿はSEXは上手いと聞く。
この条件なら一度浮気してしまったら、高確率で長続きしてしまうだろう。
そして最終的にSEXに嵌ってしまうか、愛するものにもう嫌われるからと現実逃避して浮気相手に逃げることになるだろう。
この方法ならおそらく兄さんと片倉 春香を引き剥がせる可能性があるが、同時に兄さんを深く傷ついてしまう。
しかし私は兄さんに申し訳なく考えるより、その後に兄さんを慰めれば兄さんの心は私の物になるかも知れないと言う考えだった。

そして数日後、私は行動を開始した。
あの馬鹿の下駄箱に手紙を入れる。
内容は『自分はあなたと同じ相川 夕に徒ならぬ感情を抱くものだ。あなたの復讐の手伝いをしたい』といった内容だ。
嘘は言っていない。私が兄さんに徒ならぬ感情を抱いているのは事実だ。
だが、手紙の内容から考察すると勝手に兄さんに憎しみを抱いているものだと勘違いしてしまうだろうけど。
さらに片倉 春香が兄さんに不満を抱いていること、片倉 春香が暇な時間帯、浮気の手法を教える内容を手紙に書く。
普通ならあんな怪しさ抜群の手紙を誰も信じないだろうが、そこはあの馬鹿の馬鹿さ加減に期待したい。

手紙を出してから数週間後、どうやら事がうまく運んだようで、効果が出てきたようだ。
なぜなら兄さんは最近、毎日のように帰りが早い。
それよりも本当にあの手紙を信じて行動したようだ。
自分にとっては好都合だが、正直複雑な気分である。
それにしてもそんな馬鹿と浮気してSEXに嵌るなんて、今度から片倉 春香の呼称はビッチに決定だ。
「ただいま」
考え事してる内に兄さんが帰ってきたようだ。
「おかえりなさい、兄さん」
兄さんがリビングにやってきて、私に話を掛ける。
842転載:2011/07/25(月) 01:53:12.30 ID:+lq+LZIV
「蓮がこんな時間に帰ってるなんて、めずらしいな」
「そういう兄さんこそ。最近は彼女の方に構って、いつも帰りは遅いですのに」
「うっ」
どうやら兄さんはビッチの行動を怪訝に思っているらしく、指摘すると苦虫を噛み潰したような顔になる。
まあ原因は私にありますから、白々しいことこの上ない。
「今日はたまたま春香が用事あって、遊びにいけなかっただけだよ」
「そうだったのですか」
「じゃあ、俺は自分の部屋に居るから」
と自分に言い聞かせるように言って兄さんは逃げ出してしまいました。
基本的に兄さんは私と話したがらない。
295 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:22:34 ID:uN+XdzWg

どうやら過去に私が兄さんを恐怖してしまったことが原因で、私が兄さんのことを快くないと勘違いしているみたいだ。
しかしそんな勘違いももう少しで終わる。

ある日、兄さんが帰って来て突然泣き出してしまった。
どうやら私の計画が成功したようだ。
「あはは。兄さん大丈夫ですよ、私が時間を掛けて慰めてあげますから」
兄さんが私のものになるのを考えると笑いが止まらず、声に出してしまった。
もちろん兄さんに聞かれる愚行はしない。

朝日が私の部屋に差し込む。
兄さんはよほど、盛りのついた雌豚のビッチを寝取られたことがショックなのか、ぐっすり寝ているようだ。
「起きてください、兄さん」
「ん……」
起きないようなので実力行使に移る。
兄さんの頭の上で握りこぶしを作り、そのまま振り下ろす。
「起きてください兄さん!」
兄さんの頭に拳骨を入れると飛び起きるかのように目を覚ます。
結構力を入れましたのでこれで目を覚まさなかったら人ではない何かであろう。
「何すんだ!」
「何するもどうも、もう朝ですよ。目覚まし掛けないで何をやっているのですか。とりあえずおはようございます」
「あ、ああ…。おはよう、蓮」
兄さんが挨拶を返してくれる、こんなことでも私にとって至福の一時。
「すまない、今日は学校に行きたくないんだ。だから蓮、連絡しておいてくれないか」
そんなことを考えていると、兄さんが当然そんなことを言い出した。
どうやら昨日のことがよほど尾を引いているようで、兄さんはそんなことを言い出す。
「何をバカなことを言っているんですか? 大方、片倉先輩に振られたのですか?」
「っ!」
図星を突かれたので兄さんは驚いた顔している。
知ってて言っている私は相当意地の悪い人間であろう。
だけど兄さんに的確にフォローを入れて好感度を稼ぐにはこういった流れにする必要があったので致し方ない。
「図星ですか。偉い事は言えませんけど、ここで別れたと言うことは近い内に別れることになったと思います。片倉先輩も数多くいる女性の内の一人です。
だから兄さんにはもっと相応しい方がきっといます。ですから頑張りましょう」
「ありがとう蓮、頑張ってみるよ」
「どういたしまして、それでは下でご飯を用意しておきますので」
と言って、私は朝ごはんを用意するべく1階に下りる。
部屋の出る前に見えた兄さんの顔は、私のフォローが効いたのか笑顔が浮かんでいる。
まだ兄さんを落とすには時期尚早だ。
まずは外堀からしっかりと埋めていく必要がある。
「待ってていてくださいね、兄さん。すぐに身も心も私の物にしてあげますよ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
843転載:2011/07/25(月) 01:54:38.56 ID:+lq+LZIV
このまま上手く行くかと思ったが、事態は思わぬ方向に進んでいった。
兄さんの委員会の後輩が兄さんを熱心に慰めて彼女の座に居座ったようだ。
鳶に油揚げをさらわれるとはまさにこのことである。
名前は冬原 小雪。
兄さんのことが前から好きで、片倉 春香がいたから兄さんへの恋を諦めた人物で、私が警戒していた自分の一人でもある。
性格は大人しく、どこか小動物を思わせるところがある人物だ。
家庭は自営業でコンビニをしていて、家庭は比較的に裕福な部類に入る。
両親、特に父親は厳格な性格なようだ。
部活はやっていないようだが、よく家の手伝いをしているため暇な時間は少ない。

296 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:23:26 ID:uN+XdzWg

近くの喫茶店によく行くようで、接触するにはそこしかない。
しかし、片倉 春香のように不満に思っていることなどの情報は無く、隙があるかは今の段階ではわからない。
一応、気休めにしかならないと思うが、あの馬鹿達にこの情報を下駄箱に手紙でリークしておく。
ただし馬鹿とビッチは顔や名前が割れているので、知り合いを使った方が効果的であることは記載しておく。
一刻も早く兄さんと冬原 小雪と引き剥がす手段を見つけなければならない。
このまま兄さんを奪われる訳にはいけないのだから。

あれから結構な日数が過ぎて、私の気持ちは澄み渡る青空のようなとても爽やか気持ちになった。
気休め程度で期待していなかったのですが、馬鹿たちが思いの他頑張ったらしく兄さんと冬原 小雪を引き剥がすことに成功する。
それにしても付き合ってこんな短時間こんなことになるとは、流石に私の予想を遥かに超えてしまった。
彼女は次からビッチ2と呼称することにする。
二回も同じ男に寝取られたのだから、おそらく二度と女性を信用することはありませんが、そこで兄さんの心を私にゆっくりと向けさせれば兄さんは永遠に私のもの。
私がそんなこと考えながら学園内を歩いていると、不意に聞いたことがある声が聞こえる。
覗くとそこには馬鹿とビッチとビッチ2が居た。
「相川の奴、とうとう登校拒否になったみたいだぜ」
「でもご主人様、あんな粗悪なチンポの持ち主、居ない方が世の為ですよ」
「違いねぇ!ぎゃははっ!」
頭悪そうに笑っている。
兄さんを罵倒されるのは気分が悪いですが、所詮は私たちの物語を引き立てる脇役のですので、さっさと場所を移動しようとすると無視できない会話が聞こえてきた。
「そういえばよぉ。確か相川の奴に妹が居たよなぁ?」
「確かに早漏のせんぱいには勿体くらいの妹さんが居ましたよぉ」
「じゃあ妹さん、蓮さんと言うのですが、彼女にもご主人様の素晴らしさを教えてあげませんか?短小の夕くんには勿体無いですから」
「そうだな。妹の蓮ちゃんにも天国を見せてやって、短小早漏の呪縛から解いてやるかぁ」
脇役の分際で何を勘違いしているのかそんなことを言っている。
どうやら調子に乗りすぎているようですが、ある意味では好都合です。
あの3人を叩き潰せば兄さんを慰めるときに有効な手札の一つになります。
兄をバカにされた分も含め、分不相応にも私たちの世界に介入するバカ達を完膚なきまで叩き潰しておくことを決意した。

私はあの三人を叩きのめす対策を練ることにした。
あの時の会話から察するに、私のことをSEXに誘い、拒否したら強引にでも拘束してでもする算段だろう。
一応スタンガンや特殊警棒、催涙スプレーと防犯ブザーは常に持ち歩いてはいるが、不意打ちをされると万が一の可能性もある。
そうなれば表面上は誘いに乗っておく方が安全。
どうせ私は父親に強姦されて汚れているし、多少のことは気にする必要も無い。
そこでトラウマに残るくらい、心身にダメージを与えれば奴等も懲りることでしょう。

そしてとある日の家への帰宅途中、馬鹿とビッチとビッチ2が現れた。
相変わらず頭悪そうにニヤニヤと笑っている。
一応、いきなり拘束して強引に行う可能性も考慮して、防犯ブザーやスタンガンの準備をしておく。
「蓮ちゃん久しぶり〜」
ビッチが私に話し掛けて来る。
煩わしいですが、表面上にこやかに対応する。
「お久しぶりです。本日はどのようなご用件ですか?」
「そうだねぇ、蓮ちゃん今日は私達と一緒に遊ばない?」
こんな奴らと一緒にいるだけでも最悪だが、ここは一応頷いておく。
「俺、佐々部というんだ。それにしてもマジで相川の奴に勿体無いくらい可愛いなぁ、今日はよろしくな、蓮ちゃん」
(名前で呼ぶなこのクズが)
心の中で私はこの馬鹿を完膚なきまでに痛めつけることを誓った。
844転載:2011/07/25(月) 01:57:46.03 ID:+lq+LZIV
あれから私は誰の家だかも分からないところに連れられ、リビングに通される。
最初は雑談から始まった。

297 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:24:10 ID:uN+XdzWg

学校での話題、テストの結果の話、最近の流行などくだらない話を。
それから数時間たった後、あの馬鹿は頃合だと思ったのだろう。
どうやらレイプ紛いのことをするのではなく、普通に私を誘ってきた。
「なあなあ蓮ちゃん。俺さあ、何だかみょーな気分になって来ちゃったんだけど、一緒に気持ちいいことしない?」
「遠慮させて頂きます」
「ええ、そんなこと言わないでさあ。俺、すっげー上手いんだぜ。蓮ちゃんに存分に女の悦びを教えてあげるからさぁ」
そう言うと、あの馬鹿は私のスカートの中に手を入れ、女性器に手を触れてくる。
そして気持ちよくさせようと、いやらしく指を動かしてきた。
そして私は、そんな馬鹿の言葉や行動をとても冷ややかな目で見ていた。
「ほら、すっげー気持ちいいだろ?今度はキスしようぜ?」
そうして、あの馬鹿は私にキスをせがんできた。
そしていい加減色々と限界だった私は、懐に隠し持っていたスタンガンを押し付けることであの馬鹿に返事を返す。
「ぐぎゃあああああ!!」
バチバチ! と大きな火花を上げあの馬鹿の体が大きく跳ねて崩れ落ちた。
改造した通常のものより高威力のスタンガンだから当然であろう。
そして私以外の全員から「へっ?」と呆けたような声が上がる。
何が起こったのか訳がわからない、といった馬鹿な顔を晒す3人に思わず笑みが零れてしまう。
「蓮ちゃん……一体何を、ぎゃあああああああ!!」
「気安く私の名前を呼ばないでください」
気安く名前を呼ばれるのが不快だったので、先ほどより少し長めにスタンガンを押し付けると、面白いよう馬鹿の体が跳ねる。
そこでようやく正気を取り戻したのであろう。
ビッチとビッチ2が動き出す。
「あんた!ご主人様に何すんのよ!」
「早く離れてください!」
「少し、あなた達は黙っていてくださいね」
そう言って私は二人にスタンガンを押し付けると、ビッチとビッチ2は悲鳴を上げて仲良く崩れ落ちる。
そうして振り返るとあの馬鹿が体を起こそうとしていた。
所詮改造スタンガンとはいえ、服の上からだったこともあり、動きを完全に縛ることは不可能なようだ。
私は馬鹿に近寄ると再度スタンガンを押し付ける。
「ぎゃああああああああああ!!」
「うるさいですね。いちいち喚かないでください」
そして馬鹿の様子を見ると、なぜSEXしようとして、こんなことになっているのか分からないようで、怯えた様子で私を見ている。
なので私は馬鹿に簡潔に説明することにした。
「実は私、過去のある出来事で性医学的な不感症になってしまったんですよ。だからあなたが触れた時、快感は全く無く、ただただ不快でした。そして、そんな私が
ここに来た理由は私に手を出そうとしていたので、今後は私や兄さんに手を出させないように来たんですよ」
私の言葉を聞いた馬鹿は信じられないもの見るかのように、私を見つめてくる。
私が性医学的な不感症に気づいたのは、兄さんを自身の必要不可欠な存在だと認識する前、友人と自慰行為の話になった時だ。
自身は全くやっていなかったが、周りの人達は自慰行為を普通にしていることに、その時は非常に驚いたことは今でも記憶に残っている。
友人の話ではとても気持ちいいことと聞いて、試しに私も自慰行為を行ってみることにした。
結果、気持ちいいどころか、逆に気持ち悪くなるだけに終わる。
流石にこれには不審に思い、義母に相談したところ、医者に連れて行かれ、性医学的な不感症と認定された。
因みに、その時に過去の多大な何らかのストレス原因と言われ、過去の父親のことがばれて、問題になったのは別の話である。
「そう言う事ですから、期待してくださいね。忘れられないくらいの恐怖をあなたにプレゼントして差し上げます」
「頼む……やめ、ああああああ!!」
あなたに拒否権は無い。
そのことを思い知らせるようにスタンガンを押し付ける。
そのまま作業的にスタンガンを押し付けるとだんだん、反応が薄くなってきた。
そろそろ頃合になったので最後の仕上げに移ることする。
845転載:2011/07/25(月) 02:02:35.08 ID:+lq+LZIV
カバンからナイフを取り出す、馬鹿を全裸に剥いてその写真を撮り、そのカメラを馬鹿に見せ付けるようにして、クスクス笑いながら告げる。
「今日はここら辺にしておいてあげますけど、今後私や兄さんに関わるならあなたのこの恥ずかしい写真、どうなるか分かりますよね? 因みに今回の件とかを警察
に言っても証拠が無いですから、真剣に取り合って貰えませんよ。まあそんなことしたらこの写真がどうなるか分かりませんけど」
明らかに犯罪である、脅迫行為を行う。
しかしこの手の馬鹿には一番こういった直接的な手段が効果的だ。
「仲間とか使って復讐しようとしても構いませんけど、それ相応の覚悟を持って臨んでくださいね? 次は五体満足であるいいですね。分かりましたか?」
そして最後に馬鹿の顔の横に手で持ったナイフを突き刺す。
すると馬鹿は壊れたかのように首を縦に振る。

298 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:25:05 ID:uN+XdzWg

そうして帰ろうと踵を返すと、そこにはビッチとビッチ2が腰を抜かして未だに震えていた。
この二人には特に手を出す必要が無いのだが、一時でも兄さんを取られた腹いせをする。
「お二人に聞きたいのですが、なぜあなた達はそこの佐々部と言う男が好きなんですか?」
すると二人の顔には疑問の色が顔に浮かぶ。
「二人とも確かこうおっしゃってましたよね。やさしい人が好きだとか、内面がきれいな人が好きだとか」
びくっと二人の体が震える。
二人が兄さんに言った言葉なのだから心当たりがあるのは当然であろう。
「表面上ではそういってながら、知り合って間もない佐々部とかいう男に乗り換えて。どういうことなんですか?」
「や、めて……」
「分からないですか?なら私が言ってあげます。あなたにとって気持ち良くしてくれれば誰でもいいです。それがあなたの本性なんですよ。本当にどうしようもない
ビッチですね、自分でも醜いと思わないのですか?」
「い、いやあぁぁ!」
「最低ですね。女として恥ずかしくないのですか?それ以前にあなたは盛りのついた犬畜生と同等ですね。ビッチとはあなたのような人のためにある言葉だと思いますよ。
お二人とも男性の方と付き合わないほうよろしいかと。あなた方みたいな女として最低な人では男性の方にとても失礼ですから」
兄さんを取られた恨みを発散するため、延々と彼女達を精神的に攻撃する。
そして結構な時間が経つと二人はすっかり憔悴してしまっていた。
その様子を見て、私は満足すると帰宅するため家へと足を向ける。
早く家に帰ってお風呂で消毒しないといけないのだから。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
846転載:2011/07/25(月) 02:04:22.12 ID:+lq+LZIV
家に着き体中を消毒し終わった頃にはすでに日が変わっていた。
兄さんは引きこもってからずいぶんな期間が経過しているから、そろそろ慰めるにはいい頃合である。
ふと台所に目を向けると、兄さんがまな板の上にある包丁に向かって歩いていた。
「ッ!」
慌てて兄さんの前に立ち塞がる。
「何を、しようとしているんですか?」
「蓮、か……」
「……自殺しようとしているのですか。答えてください兄さん」
……絶対にさせない。
兄さんは私にとって必要不可欠、絶対に生きて貰わなくちゃ困る。
「どうでもいいだろ、別に」
「今度は後輩の方にも振られたのですね」
自分でも白々しいと思う。
元はと言えば、自分が兄さんを手に入れるために行ったことが原因だから。
でも私はどんなことをしてでも兄さんを手に入れると決心したのだ。
私のために。
「…もういいだろ。もう嫌なんだ! 俺が悪いのか! 俺がいけないのか! 2回も寝取られて! しかも同じ男に! もう女なんか信じられるか!」
そんな兄さんに私はキスをし、自分の気持ちを伝える。
「んぅ……くちゅ…んふぅ」
すると兄さんが呆けた顔で私を見つめていた。
兄さんが呆けている間、私は自分の小さな舌を兄さんの口の中に差し入れかき混ぜる。
息は荒くなり、舌が絡み合いくちゅくちゅと音が鳴り、私の唾液に兄さんに流し込む。
兄さんは私の味をどう思っているのかどうか。
「ぷはぁ! 何のつもりだ蓮!」
「何って、私が兄さんのことを好きな証明ですよ。もちろん1人の異性としてですけど」
やっと言えた、自分の気持ちを。
兄妹の関係が壊れるのが怖くて今の今まで言えなかった言葉を。
「お前、それは近親相姦。いや、そんなことはどうでもいい。俺はもう女なんか信じない……」
「大丈夫ですよ兄さん。私たちはただのカップルでは終わりません。血の繋がりという、どんな繋がりよりも深いものがあり、それは私たちを完璧なつがいにします」
「だが…」
兄さんはどこか煮え切らない様子を見せる。
おそらくあの馬鹿のことがよほどダメージとして残っているのだろう。
そこでは私は兄さんに一歩進んで貰うために、今日の出来事を端的に話す。
「佐々部さんでしたっけ、兄さん彼女さんを寝取った方は。何を思ったのかは知りませんが、私にもあの汚らわしいクズは話を掛けてきました」
兄さんがどこか絶望した顔を覗かせる。
その顔を見て思わずクスクスと笑いが漏れてしまった。
慌てて、兄さんを安心させるため続きを話す。
「ご心配なく。あの汚らわしいクズがあまりにも煩わしかったので、二度と兄さんや私に手を出せないくらい完膚なきまで潰して置きましたから」
「つ、ぶした…?」
「はい、豚のように鳴いて許しを請いていました」
兄さんのキョトンとした顔が非常に可愛いですけど、今は兄さんに私の気持ちを信じてもらうことが先決である。
847転載:2011/07/25(月) 02:05:55.34 ID:+lq+LZIV
299 名前: バカとビッチは使いよう・裏 2011/07/24(日) 20:25:58 ID:uN+XdzWg

「私の人生は兄さんのおかげで始まりました。あの時、私のために犯してくれた罪で歯車が狂ってしまった兄さんを、私は世界で一番愛している」
「…それは、俺に対する罪滅ぼしでもあるのか?」
「それは多少はあります。ですが私は兄さんのためなら死すら厭わない。証明として今ここで片腕を切り落としても構わない。それ以前に私にとっては兄さんが唯一であり、
絶対でもあります。私はあの時から兄さんに以外の男性に触れられると怖気が走ります。だからこそ私の世界は兄さんと私だけ、他の有象無象はただの塵芥に過ぎません。
私は兄さんと二人で、二人っきりで甘美な世界を創りたい……」
私の真摯な、真っ白な気持ちを兄さんに伝える。
私がどれだけ兄さんを愛しているのか、どれだけ求めているか、どれだけ必要としているのかを伝える。
「私はずっと、寿命が来るまで兄さんと一緒です。だから創りましょう。私と兄さんしか主要の登場人物がいない物語を」
だから兄さんと、私の気持ちや願いが叶うように祈る。
すると兄さんは頷いてくれた。
私を求めてくれた。
ああ、ありがとうございます兄さん。
それとつらい思いをさせて本当にごめんなさい。
必ず私と兄さんとの二人きりの世界で幸せにしてみせる。
この日、私の長年の長いが叶い、私と兄さんのだけの新たなる人生が始まった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから私達はこの記念すべき日の翌日、SEXをすることにした。
兄さんも私が性医学的な不感症だと知っているので、最初は断ってきた。
だから私は誰にも言っていない事実を話す。
それは性医学的な不感症の認定された私が、その後、とあることにだけ性的興奮を覚えることになったことを。
それは実の兄の自慰行為。
しかし兄さんにアソコを触られる想像しても、気持ちよくはならなかった。
それから何度も兄の自慰行為を観察して出した結論は、兄さんの性的興奮している姿を見ると私も性的興奮をしてしまうと言う結論だった。
それを言うと兄さんは私とSEXすることを承諾してくれる。

そうして私と兄さんはお互いにお風呂に入り、暗い部屋の中で全裸で向き合っている。
「なあ、蓮。本当に俺は何もしなくてもいいのか?」
「はい、構いません。先ほども言った通り、私は兄さんが感じている姿を見ると興奮するのです。後半の方は兄さんに何かやって貰うかも知れませんが、最初のうちは
私に任せてください」
そう言うと兄さんは恥ずかしそうにそっぽを向いた。
その様子を微笑ましく思いながらも早速、兄さんの男性器を口に銜える。
「はむ……ちゅっ……ちゅ、ちゅ……ん、ちゅぱ……、ちゅぅぅ……ん〜ん、じゅる、じゅるう! じゅる……じゅぽ」
兄さんが気持ち良さそうに体を捩じらせている。
もっとその反応の見たい私は、今度はカリ首辺りを銜え、亀頭を中心的に舐め上げた。
「んふ、じゅる……れろぉ……れろろ……ん、んん!」
「うぅっ!」
すると兄さんは少しうめき声を上げ、段々兄さんのペニスから先走りが出してくる。
兄さんの頬が気持ち良さに朱色に染まって行くのを見て、私の顔が熱くなってきていることを感じる。
言う必要が無いが、兄さんに羞恥心を刺激するため言葉に出す。
「兄さん、どうですか? 気持ちいいですか? 気持ちいいですよね。妹の口にこんなに先走りのお汁を出して。本当に兄さんはエッチな人ですね」
兄さんはその言葉に恥ずかしそうに俯いてしまう。
その姿が余りにも可愛らし過ぎて、今度は見せ付けるように根元から舐めあげる。
「れろ、れろぉ……今度は裏筋も、れろぉ……」
体をビクッとさせて、兄さんは快楽に体を震わせる。
そしてペニスをピクピクとさせている所を見ると、そろそろイってしまいそうだ。
顔を見ると今にもとけそうな顔をしている。
私はその顔を見ていたら、自身の女性器が経験したことが無いくらい濡れてきていることに気が付いた。
「そろそろ兄さんのここ沢山吸って差し上げますね。だからいっぱい私のお口に出してくださいね。ちゅぱ……ちゅぅぅ、じゅる…じゅるる……じゅるる、じゅぽ
じゅるるーーーっ!」
兄さんのペニスが今にもはち切れそうにビクンビクンしている。
「イきそうなんですね?いいですよ。兄さん、イってーーー! ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! んんっ!」
「ああ、蓮ー!」
848転載:2011/07/25(月) 02:07:16.87 ID:+lq+LZIV
私が思いっきり吸い出すと兄さんは私の名前を呼びながらとうとうイって、私の口の中に大量の精液を注ぎだす。
私はその不思議な味のする精液を兄さんから残さず吸い出していく。
「ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……じゅるる、じゅる、ちゅ……ちゅ……ちゅぱ、ん、こく、こく、ぷはぁ。気持ちよかったですか兄さん?ですが、まだまだ終わりませんよ?
もう私のアソコ、今までに経験したことの無いくらい濡れてきているんですら。今夜は簡単に寝させてあげませんからね」
そう言って、私は兄さんに跨る。
それで兄さんも次に私が何をしようと分かったようで、兄さんが私に声を掛けて静止してくる。
「待った、ここまでやってもう遅いと思うけど。兄妹だけど本当に蓮は俺とSEXして後悔はないの?」
「ある訳が無いじゃないですか。ずっとこうすることが夢だったんですから。それより兄さんこそいいんですか? 父親に汚された私とこんなことになってしまっても」
「汚い訳ないじゃないか、蓮は俺にとって最愛の人なんだから。それにしても覚悟はとっくに決まってたんだな。分かった。蓮、手を出して」
「兄さん……私は今日ほど嬉しいと思った日はありません。今日の想い出は一生宝物にしますね。じゃあ……いれますね?」
私は兄さんの出した手に自分の手を絡め、固定すると一気に挿入した。
すると私の中に兄さんのペニスが入ってくる感触がしっかりと伝わってくる。
「はあぁぁ……。ん、ん……、兄さんのが、あん……、奥まできてま……す……」
「蓮の、すごい引き締まって、あぐぅ」
「あ、あ、兄さんのが奥まで……奥まで入ってきて、ああああああ!」
兄さんのが奥まで入ってきて、兄さんのが私の中にゴリゴリ当たって!
私のアソコからじゅぷじゅぷといやらしい音が鳴って!
「あ、ああ、すごいエッチな音がしてる! 兄さん! もっと私を突いてください!」
「ああ、ん、了解! くっ! 蓮の中、すっごい気持ちいい」
「あん、あっ、気持ちいい、兄さん、私もすっごく気持ちいいですよ!」
兄さんのペニスが私の一番奥にずんずん当たってる!
子供の頃はあの父親にされていた時は分からなかったけど、SEXがこんな気持ち良かったなんて。
ようやく兄さんとSEX出来ているんだ!
もう絶対に、一生は離さない、兄さんはずっと私の物!
「兄さん! キス、キスもしましょう。キスしながら、私のアソコをズポズポしてください! ちゅっ。ちゅうっ、あん、ん、ちゅ、ちゅう、ちゅ、ああん。兄さんの
が私の中で沢山擦れて、兄さん、もっと激しく突いてください!」
兄さんのペニスが段々とビクンビクンしてきた。
もう私もイきそうになってきている。
「ああん! 奥が、奥がすっごく気持ちいいです。兄さん、兄さん、一緒にイきましょう! 私の一番奥に沢山出してください!!」
「ああ、も、もう! 俺も我慢出来ない! イくよ、イくから! ああ、イくううぅう!!!」
「私も、ああん、私もイっちゃいますうぅぅ!!」
そして私がイくとほぼ同時に兄さんから射精する。
(ああ、出てる! 入ってきてる! 兄さんの熱いのが、沢山!)
余りの快感に少しの間放心してしまう。
そして数分後、私と兄さんの呼吸が平常時に戻ってきた。
「兄さん。まだ、ですよね。まだまだ頑張れますよね。先ほどの宣言通り、そう簡単に寝させてあげませんからね」
私はそう言うと、兄さんの答えも聞かず腰を振り始めた。

あれからやりすぎてしまったことと、兄さんは引きこもっていたこともあり、兄さんは行為の後すぐに眠ってしまった。
そして兄さんが私の隣で、こうして裸で寝ている現状を見て、自然とクスクスと笑い声が出てきてしまう。
私はついに兄さんを手に入れたのだと。
私だけの宝物を。
「ふふっ、あはははっ。本当にほぼ計画通りに行きましたね。バカとハサミは…ではありませんね、バカとビッチは使いようと言うべきですかね。」
そして私はいつまでも、どこまでも兄さんと二人きりで物語を紡いでいくことになる。
849転載:2011/07/25(月) 02:08:21.88 ID:+lq+LZIV
300 名前: 名無しさん@chs 2011/07/24(日) 20:26:40 ID:uN+XdzWg

これで投下終了です。どなたか代理投下の方をよろしくお願いします。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
本当は自身の黒歴史にしようかと思ったのですが、裏を期待していてくれた方が一人でもいたようなので、加筆修正をして投下させて頂きました。
とは言いましても加筆で倍とはいかないまでも、それに近いくらい膨れ上がったのは予想外でした。

本作はアンギットゥの雪国様の所で投稿されてある凍月様のCOMPLEX LIVESと言う作品を見ていたら、衝動的に書きたくなったものです。
本来は兄に負い目のある妹の話だったのですが、いつの間にか妹が兄の彼女を寝取らせ、恋人の座を奪って行くという話しになってしまいました。
因みに凍月様のCOMPLEX LIVESは傑作と言っても過言ではない作品なので、見てない方は是非ご覧ください。

後もう一点、この作品のNTR部分が中出し専科様の疼くと言う作品に似ているのではないかとご指摘されたのですが、私はそのような意図はございません。
しかし後日、ご指摘された作品を見てみると確かに似ている部分が多々存在していました。
1人の男に2人も寝取られる点。
2人目に寝取られる女性が後輩である点など、似ている点が多くあげられました。
言い訳としては、2人目の女性は見張られていたのでは無く、妹に色々の情報をリークされて、色々と知っていたこと。
馬鹿たちは妹のことを協力者だと勘違いしていて、「自分たちが監視している」と言ったのです。
因みにこの「自分たちには」、手紙出した者も含まれます。
後、妹が冬原 小雪の手紙を出していなければ、2人目が寝取られなかったと思います。
馬鹿とビッチの視点がないので分かり難いのですが、二人が冬原 小雪に手を出したのは主人公に馬鹿にされたと思ったからです。
要は片倉 春香の自分と別れてすぐに違う女と付き合いだした主人公に、自分は遊びだったの思い、佐々部は自分のやったことにあまりダメージがいってないと
思ったからです。
本作の表を削除して貰おうと考えたのですが、本作はNTRを主題に置いた作品でなく、また私は盗作ではないと考えているので非常に申し訳ありませんが削除は
しない方針です。
とは言え、似ている点が多々あったのも事実なので、今ここでお詫び申し上げます。
大変申し訳ありませんでした。
850名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 02:10:06.69 ID:+lq+LZIV
乙でしたー
今後とも期待
851名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 02:54:25.51 ID:ZpV8tOHy
>>849
解説も含め乙。
バカ役を痛めつけるところは痛快。
852名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 02:56:29.00 ID:dlJjyEgG
最高です gj!
853名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 03:40:21.68 ID:PqAShTnK
面白かったよ〜。キモウトが一番だ、やっぱり
854名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 04:01:41.10 ID:3c6i7394
COMPLEX LIVESは名作だよなー
生き別れの兄妹で、妹は後半兄と分かっててくっつくし
855名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 07:09:45.51 ID:VxHd9F9g
転載乙
GJ
こういう攻め方はあんまないよね
856名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 10:37:06.63 ID:Al8T2Yci
GJでした。
でも片桐・冬原の二人が謝罪したときの態度って何だったんでしょう。
857名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 10:38:21.76 ID:KiHTyER4
新鮮な感じで凄く面白かったです。GJ!
858名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 19:01:33.69 ID:kDartwFG
海軍兵学校に入学しようとする兄をどうにか引きとめようとするキモウトってどうだろうか?
859名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 19:08:38.29 ID:VxHd9F9g
中途半端にネタ振りしてまで雑談する必要はないよ
最近多すぎ
860名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 19:18:53.36 ID:nW6xBCIC
>>859が中途半端じゃないネタをやると聞いて。

ネタ良いんじゃない?ネタを思いついても文章に出来ない俺とか俺とかいるし。
861名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 19:27:13.47 ID:dlJjyEgG
>>849

COMPLEX LIVES 見ました
それぞれ登場人物の考え方があって楽しめました。
862名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 19:36:29.75 ID:VxHd9F9g
>>860
そりゃ自分もできないけど…問題はそういうことじゃないの
転載頼まれているにもかかわらず>>838-839みたいな書き込みがあったり、直近の週末の何レスにもわたる雑談みても自由奔放すぎる感じがして
ネタの出し合いすらない過疎スレよりずっといいなんてことは分かるけど最近は少しおかしい

ちなみに>>836は自分です、レベルが足らずに転載できなくごめんなさい
863名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 20:06:30.54 ID:KiHTyER4
>>838-839は転載直後に書いた訳じゃ無いんだから別におかしくないだろw(作者急かしてるって部分では怒られるかもしれないな)

転載任されても貴方みたいにできない理由あるかもだし、単純に見てない作品は転載する気になれないしね。
転載した後に作品無視して雑談で騒ぐのはダメだけど、これぐらいなら問題無いと思うけど。
てゆうか作品少なくなって来てるんだから雑談しかする事無いんじゃないの?
864名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 20:09:04.95 ID:nW6xBCIC
>>862
転載はあれだ。皆誰かやってくれるだろうと思っちゃうんだよ、俺も含めて。良い事じゃないね。

○○マダーは俺も気になってた。


キモ姉妹物は現代が多いけどファンタジーで勇者キモ姉とかまだ出来そう。
865名無しさん@ピンキー:2011/07/25(月) 23:32:24.03 ID:2gbVXF29
需要と供給のバランスがキモおっと誰か来たようだ
866 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/07/26(火) 00:09:35.76 ID:3SO09B0F
ウメタァ
867名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 11:51:28.02 ID:7jDGTmrb
次スレ…
868名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 11:58:39.29 ID:vrZeWvQh
まだか
869名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 17:24:44.87 ID:W8wN3ZLv
キモ姉&キモウトの小説を書こう!part38
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1311668627/

立てたよ
870名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 17:31:58.23 ID:1SicqqwM
>>869
871名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 18:00:33.21 ID:7jDGTmrb
>>869
ありがとう。乙
872名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 18:47:46.51 ID:DWVdz7R0
>>869
873名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 00:12:05.83 ID:QhsrJXy9
さて、埋めますか
874名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 00:20:56.79 ID:MRTXQ3F/
姉があったら入りたい
こんな言葉が思いついた。
875名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 01:11:35.72 ID:ZI4RiapG
姉をモノ扱いですかー!?
876名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 18:10:14.28 ID:SNgwjXeN
どっかの漫画のごとく再度産んでくれってことじゃね?
再度ってのもまた変な話だけど
877名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 15:54:35.35 ID:cxcN208Q
弟「埋めますか」
姉「えっ、産めるよ。 むしろ産ませてよ。 産みたい」
弟「えっ」
姉「驚かなくても良いのよ、弟ちゃんの子供産もうと思ってたの」
弟「ちょっと勘違いしてない?」
姉「一方的に孕ませられるのね……そういうのもいいかも」
弟「えっ」
姉「お姉ちゃんにされたいの? 分かったわ」
弟「やだ何するの!?」
878名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 18:24:54.99 ID:FNSd7icu
埋めネタgj

このレスが最後なら俺にキモ姉ができる
とか調子こいたこと言ってみる
879名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 18:39:30.24 ID:wPZyybfH
497KBだから、まだまだ最後には遠いぜ
埋め作品でも来れば一発だけどな


キツく当たりながらもなんやかんやと世話を焼く良く才色兼備な妹
何処か抜けているが、柔らかな雰囲気を持つ凡庸な兄

双子の妹に才能を全部持っていかれた、なんて言われたりもするが
兄弟はそれでも仲良く、平凡な日常を送っていた

そこに、かつての幼馴染が帰ってくる
彼女の記憶においては、兄妹の立ち位置は逆であった
ヒーローだった兄と、そんな彼に比べると平凡な印象を受ける妹と

何が正しく、何が間違っているのか
緩やかに動き出す非日常と共に、封じられていた想いが今蘇る――


予告編っぽく埋め
880名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 21:50:42.13 ID:FNSd7icu
oh……orz
881名無しさん@ピンキー:2011/07/28(木) 22:44:27.33 ID:x/yNjaJ7
兄「妹よ!」

妹「お兄ちゃん!」

弟「お姉ちゃん!」

姉「弟よ!」
882名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 18:22:32.78 ID:fktnh65u
埋め
883名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 18:54:08.47 ID:cBSDatis
Ume
884名無しさん@ピンキー:2011/07/29(金) 23:03:53.11 ID:7AECsPUM
うめ
885名無しさん@ピンキー:2011/07/30(土) 03:05:12.92 ID:kchFz+Ee
埋め
886名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 00:16:40.14 ID:ZvWn64R3
埋め 完全に埋めきるまでもうちょい掛かるかな
887名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 01:05:59.58 ID:2Di5SP5J
後2KBだな
文字数にして1000字くらいかね
888名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 01:34:09.24 ID:drzbSsOI
埋めるか
889名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 17:12:39.14 ID:x/d5KXtW
後千程度なら俺が埋めネタでも……出来るかいなorz
スレとスレまとめwikiとキモ姉混ぜようとしたら頓挫したでござるの巻orz
890名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 02:55:30.61 ID:HwC5DEwf
>>889
作ると言うだけならだれにでもできる。
頑張って
891名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 18:22:08.12 ID:qAdEYv8d
何や、お前らまだ埋められへんのかいな
892名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 20:55:56.54 ID:2kQJvvoJ
単純にエロパロスレに人が少なくなったから埋まるのも遅いんじゃない
893名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 22:58:25.86 ID:vROeSN2t
少なくなったの?
894名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 23:30:58.90 ID:2kQJvvoJ
このスレに限らず全体的に少なくなってない?
このスレだって長編書いてるの狂依存と狂もうとの二人だけじゃないの?
895名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 23:33:28.19 ID:2kQJvvoJ
あぁ、黒い百合の方もそうだな
896名無しさん@ピンキー:2011/08/02(火) 00:19:16.33 ID:K62eJWTp
ふぁっきゅーな忍法帖があったりして人離れが進んでるとか何とか
897埋めネタっぽい何か
タブを2つ立ち上げて一つにスレをもう一つにwikiを表示。
スレから当該レスを拾い、wikiに作った新ページにコピペ、最後にリンクを張って終了。何の事もない、単なるいつもの保管作業である。
――このスレも後数kbか。後は埋めネタを拾って自身も新スレでの作業に……――
ふぅと一息つき、デスクの横に置いてあるはずの缶コーヒーに手を伸ばす。
予想に反して掴んだものは冷たいアルミ缶ではなく、人肌に温められたコップ。
「作業お疲れ様、精が出るわね」
 声のする方に振り返ってみれば俺の横からPCの画面を覗き込む我が姉の姿。作業に夢中で北野にも気づかなかったか。
「今回保管したのはこれだけ?もう皆次スレに居るだろうし仕方ないか」
 などと言いながらこっちにケツ向けて人のマウス勝手に奪って今回保管した作品に目を通していく。
 まぁ今日の作業はコレで終わりだし別にいいか。などと考えながらおそらくは我が姉が入れたであろうインスタントコーヒーを啜りながら眺めていると、
「あ、ちゃんと私が書いた作品も保管してくれてる」
 しれっと爆弾発言してきやがった。さすがに漫画のように噴出す様なことはしなかったが、その代わりに盛大にむせる。
「ちよっと大丈夫?そんなに変な事言った?」
「変な事どころか爆弾発言級だ」
 実際はゲホケボ言いながらの発言なんで何処まで発音できているかは疑問だ。背中をさすってくれる程度の優しさを見せている姉にどれだけ伝わっただろうか。
「証拠、見てみる?」