キモ姉&キモウトの小説を書こう!part36

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708名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 02:11:49.95 ID:HmtS4brm
春子がどうなるか気になってしょうがないな
709名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 02:46:03.07 ID:67zLRJsk
拳で語り合う兄妹乙。結果はどうあれ、誰かが笑えばそれで良い。
710名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 06:01:52.20 ID:l4okYeng
おお…作者氏ご無事でしたかgj!
梓は基本的にキモウトなのだから
幸一が簡単に陥落するのは有り得ないのだろう
監禁や精神的に追い詰めて譲歩を引き出す
それでも頑なな兄
簡単に妹に靡いてしまったら単なる近親バカップル
やはりキモくて病んでて、ちょっぴり悲しい‥‥それがキモウトssの魅力か

711名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 10:36:02.92 ID:Jj3HD6BU
おつー。
この公園通りかかったら恐怖だろうなあ
712名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 00:14:11.94 ID:UPck3qo8
三つの鎖乙
忍法帖か。きっと壊れてるもこの前引っ掛かってたよな
職人への嫌がらせかよ
713名無しさん@ピンキー:2011/05/26(木) 18:14:08.87 ID:RTV3OZWC
なんか突然人いなくなるなぁ
714名無しさん@ピンキー:2011/05/26(木) 19:45:18.67 ID:F4md8T/9
>>713
1:単なる偶然、若しくは平日だから仕事だの何だの
2:お前とスレで二人っきりになりたい姉or妹による陰謀
3:スレ住人全員自身の姉or妹に監禁
好きなの選んどけ
715名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 13:46:05.30 ID:lIKtNWgZ
>>713
正解は2
つまり>>714はお前の姉か妹
716名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 14:41:19.20 ID:5oCGOD3K
>>715
いや、3も結構ロマンがあると思うけどな。
717名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 16:07:43.48 ID:lIKtNWgZ
ロマンか
俺の姉は既に個人だがそう言われると3も捨てがたい…ゴクリ
718名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 18:17:36.27 ID:RtyAkpA3
作者さっさと書け
719名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 19:16:05.12 ID:p3St4itp
>>718
お前は黙れ
720名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 19:53:44.42 ID:RtyAkpA3
黙って書いてます
だから早く作者書け
721名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 22:53:32.11 ID:lIKtNWgZ
あと残り23KBだからきっと皆容量の調整に時間がかかってるに違いない
次スレと梅ネタの準備を
722名無しさん@ピンキー:2011/05/28(土) 01:26:14.87 ID:1UFH3xZe
今の状態で新スレを立てると埋めるのに苦労するはず
立てるのは490KBに成ってからで十分
723名無しさん@ピンキー:2011/05/28(土) 12:31:42.55 ID:qgICDmvO
ソウカンジャー!
はやく来てくれー!!
724名無しさん@ピンキー:2011/05/28(土) 13:22:38.79 ID:TV1zYZV4
そういえばドラゴンボールって姉妹でてこないよな。
725名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 00:04:17.36 ID:GZ9QgFcZ
誰か三つの鎖の作者のHPのURL知らない?
726名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 00:27:28.14 ID:1twl9Bgl
投下後に人気投票のURL載せるから
そこからいける、たぶん
727名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 02:32:12.03 ID:JvXLUvyc
狂いもうとこいっ・・・
728名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 19:21:16.98 ID:s9nfnPGb
埋め用小ネタを投下したいけども文字数制限に引っかかりそう
もし無理なら避難所の方に投下するです
729守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編:2011/05/29(日) 19:22:29.79 ID:s9nfnPGb
★これまでのあらすじ★
ソウカンジャーのニューフェイスこと牛山金美です。
カナ達はTC(シーフ・キャット、直訳で泥棒猫です)軍団から大にぃを守る愛と正義のヒーローなのです。
でもぶっちゃけた話、戦闘はあの3人に任せてカナは大にぃとずっとイチャイチャしていたいってのが本音です。
だってカナはまだ(100−91)歳です。労働基準法違反です。ついでに(お赤飯的なアレ)もまだです。
今しか(なかたうじ)し放題のチャンスはないです。だからもっとカナの(じぇいえす)漫漫を味わって……(省略されました。続k(ry)


―――ここはTC軍団本部―――
「ついに私が行かなくてはならないようですね」
「総帥……」
「大悟様、今参ります。そして忌まわしきソウカンジャーから解放して差し上げますわ……」

  一枚の写真を取り出す彼女。そこには幼い男女が腕を組みながら笑っている姿が写し出されていた。
  男の子は日焼けで若干肌が焼けており、膝には絆創膏が幾つも貼られている。
  対する女の子は日傘で日光を避け、フリルが施された白いワンピースに身を包んでいた。
  一見、田舎の悪ガキと麗しの令嬢に見える彼らは絵面的にひどく噛み合っていないように見える。
  しかし、満面の笑顔で腕を組んでいるその二人に絵面など関係なく、心と心が通じ合っているかのように互いの存在を認め合っていた。
  そう、それはまるで……――――――


「っ! ……夢、か?」

おはよう、良い子の諸君。俺の名前は牛山大悟。
この物語の主人公にして正義のヒーロー(ヒロイン?)・ソウカンジャーの兄であったりする。
さて、何かと久しぶりなので俺と妹達の事について御新規さんにもわかりやすいように説明を付け加えておきたい。
コホン……まずは、だ。俺は常人とは少し違う体質の持ち主だったりするわけで。
俺の精子には未知のパワー「ZP(ザーメンパワー)」というものが宿っている。なんで精子なのかは知らない。恐らくエロパロ板だからだろう。
そして、このZPを狙う悪の集団というものも存在する。上の「★これまでのあらすじ★」にもある「TC(シーフ・キャット)軍団」である。
このTC軍団は美女揃いの為(まぁ顔は見たこと無いんだが)一見、俺の操を取り合うハーレム系SSなのかと思ったことだろう。
しかしそれじゃあスレチになってしまう、と俺を守る為に立ち上がる女の子達がいたんだ。
三つ子の妹、紅音(あかね)・栖桃(すもも)・真白(ましろ)、そして従妹の金美(かなみ)。
彼女らは俺のZPを膣内に取り込むことで正義の使者「ソウカンジャー」に変身する事が出来る。
その力を使って、襲ってくるTC軍団から俺を守ってくれているのだ。
勿論俺のZPを取り込むということは俺が彼女らと×××して△△△して……。はい、もうスレチじゃないね。
つか今更伏字なんて意味ないよね。うん、ぶっちゃけるとね、10歳と9歳の妹達に種付けしようぜってお話なの。


懐かしい夢を見た。
あれはまだ妹達が生まれる前、俺が前に住んでいたとある田舎町で、4、5歳の頃の記憶だ。
隣に住む同じ年頃のお嬢様と何故かウマが合い、毎日のように一緒に遊んでいたときに撮った写真。
結局、俺はそのすぐ後にここに引っ越してしまうわけなのだが、俺が引っ越す前日に交わした約束は今も覚えている。

『だいごさま……おっきくなったらゆずきとけっこんしてください!』
『んー……? あー、うん、いいよ』
『ほんとですか! じゃあおっきくなったらかならずむかえにいきます! ゆずき、ぜったいむかえにいきますから!』
730守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編:2011/05/29(日) 19:23:44.87 ID:s9nfnPGb
「はうううううぅぅぅん!!」
夢の感傷に浸っている場合ではない。俺は今、現在進行形で妹とセックルをしているのだから。
「え、へへ……。いいよ、お、兄ちゃんっ! もっと、私を、か、んじてッ!!」
現時刻は日曜朝の8時。昨晩は夜明け過ぎまで5Pとしゃれ込んでいたのだが、皆が疲れ果て眠っているというのに紅音だけは一足早く起きてきたのだ。
『早起きは三文の徳、とはよく言ったものだよね! これでしばらくお兄ちゃんを独り占めできるぞー!!』
こっちだって激しく眠いのに、悪魔の笑顔で俺に跨る紅音。そしてそのまま延長戦へ突入したのだ。
「あっ、はぁ、あっ……いいよ、中でドクドク出てるよぉ……」
全身で俺に絡み付きながら中出しを堪能する紅音。これでまだ10歳だってんだから日本は終わっている。

結局延長戦は皆が起き出した10時頃まで続き、紅音と3人が口論を交わす中俺はシャワーを浴びてベッドに横たわった。
「うう……このままずっと眠りにつきたい……」
しかし、そんなことを思うとお約束なのだろう。玄関のチャイムが鳴り響き「敵」の襲来を俺達に告げる。
「エマージェンシーコール! TC軍団!!」
「へっ、来やがったか!」
「ZPは満タンですわ!」
「カナは大にぃを付きっきりで守るポジションで」
「ちょ、バーロー! テメェも行くんだよ!」
紅音、栖桃、真白、金美が口うるさく会話をしながら玄関へ飛び出す。無論俺も飛び出す。
え、何故かって? 実況のいないサッカーは盛り上がらないだろ?

一足遅く玄関に到着した俺だったが、扉の前で4人が立ち往生をしているのが目に入った。
普段ならパパッと変身して戦いを始めているはずなのに……。
「おい、どうしたんだよみんな」
「あ、お兄様。それが……」
「普通の女の人です……」
むむむ、成程。チャイムを鳴らしたのはTC軍団幹部ではなく、白いフリルのついたワンピースを身に纏った女性であった。
栗色の長い長髪、綺麗に整った顔、ボンキュッボンのナイスバディ。そして溢れんばかりの上品なオーラ。
間違いなくいいところのお嬢様であった。しかもその瞳は完全に俺をロックオンしている。
「大悟……様?」
「え?」
可憐な声だ……じゃなくて、何故こんな場違いな人が俺の名を知っているのだろう。俺にお嬢様の知り合いなんて―――。
「!! ……もしかして柚姫(ゆずき)、か?」
「はい! 御無沙汰しておりました、大悟様!!」
夢の中に出てきた女の子・藤乃宮柚姫。
超がつくほどのお金持ちの息女であり、俺の初めての友達、と記憶している。
確かにあの頃から可愛らしい女の子であったけれど、まさかこんなにも素敵なレディに変貌しているとは。
正直テレビに出ているアイドルなんざ凡人に思えるほどの美貌である。
女性と見ればすぐに牙をむく妹達がじっと見とれていることからも、彼女の異常な美しさをは並みのものでないと分かる。
「ああ、ああ! やっと、やっと会うことができました! 私はこの日を12年も待ちわびて―――」
「ちょ、ちょっと! 倒れる、倒れるからっ!!」
731守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編:2011/05/29(日) 19:25:25.94 ID:s9nfnPGb
そんな絶世の美女が全身を俺に投げ出して抱きついてきたとする。
さて、ここで問題。正常な男子高校生の俺はこの状況をどう捉えるべきだろうか?
シンキングタイムなぞ必要ない。答えはヘブン状態である。が……

「「「「 この泥棒猫ッッッッ!!!!! 」」」」

我らが妹達はそれが激しくお気に召さなかった模様。鬼の形相で俺達を取り囲んだ。

『絶頂変身!!』
 
赤ブルマの紅音、ピンクスパッツの栖桃、白スク水の真白、金オムツの金美。おいおい、僕らのソウカンジャーが見参しちまったよ!?

「愛する兄に、捧げる純血ッ!! ソウカンブラッドレッド!!」
「蒸れる股間に、魅惑のワレメッ!! ソウカンサーモンピンク!!」
「腿に滴る、卑猥な粘液ッ!! ソウカンジェルホワイト!!」
「一筋流れる、黄金(こがね)の聖水ッ!! ソウカンゴールドジュース!!」

『四つの心に八つの乳首ッ!! 近親戦隊! ソウカンジャー!!』(ドカーーン)

「ま、待てお前ら! ストップストップ! この子はTC軍団なんかじゃなくて……」
「お兄ちゃんはすっこんでて!」
「ぶっちゃけるとなぁ、兄貴に手を出す女はみんな敵なんだよな」
「ふふふ、相手がTC軍団だろうが一般人だろうが……お兄様に近づく者は容赦しません」
「グチャ味噌にしてやるです」
待て待て待て待て!! 正義の味方! はいこれ重要! キミら正義の味方なの! 一般人に手を出しちゃ駄目!!
そんな俺の願いも空しく、4人はそれぞれの獲物を取り出し素振りを始める。
「振動剣・バイブレード!」
「突起棒・クリトリスティック!」
「水笛・潮吹!」
「尿弓・アンモニアロー!」
こんな状況でも俺にピッタリとくっつく柚姫に余計腹が立ったのだろう、いつもとは気迫が段違いだ。
そして柚姫……と俺に狙いを定め、ゆっくりと近づいてくる。絶体絶命というやつだ。いや俺まで攻撃対象なのはどうなんだろう……!?

「……任せて下さい、大悟様」

俺の耳元約1センチの近距離で囁く柚姫。甘い吐息がくすぐり鳥肌が立つ。うん、い、色っぽい……。
ソウカンジャーが攻撃を仕掛けるその刹那、すっくと立ち上がり両手をパンッと叩く柚姫。そして―――

≪◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆≫

日本語ではない異質な言葉を発した途端、4人が突然動きを止めた。そしてそのまま変身が解除され、普通の姿に戻っていく。
「……!? これは……」
「ふぅ。お怪我はありませんか? 大悟様」
まるで何事もなかったかのようにこちらを振り向く柚姫。心配そうに見つめるその顔もまた一段と美しかった。
732守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編:2011/05/29(日) 19:27:08.55 ID:s9nfnPGb
「ヤンデーレランド……? あの先月開園した遊園地のことか?」
「はい。実は私の父が運営している遊園地なんです。再開の記念に二人で一緒に行こうかと」
出したお茶をすすりながら柚姫は俺にチケットを差し出す。ペアチケットらしく2枚セット、しかも全アトラクションフリーパスと来たもんだ。
「今は丁度夏休みですし……。大悟様さえよろしければ今日の午後からでも―――」
「「「「はいはいはいはいッ!! 6人!! 6人で行くからねッ!!」」」」
勿論黙っていないのがこの4人。ペアチケットだっつうのが聞こえなかったのだろうか。
「いつTC軍団の襲撃があるかわからないじゃない! お兄ちゃんを一人になんかできないよ!」
「おねーさんさぁ、父親に頼んでもう4枚手配とかできねぇの?」
「どうしても無理というなら仕方ありませんわ。この話は無かったということに・・・・・・」
「てか外に出るよりも家の中でニャンニャンしてるほうが有意義だと思うのですよカナは」
などと供述しており。というかその考え方は間違っていると思うぞ金美よ。
「ふふ、勿論みんなには何も無いというわけじゃありませんよ?」
と、柚姫が懐から更に4枚のチケットを取り出した。が、それはどうも遊園地のものではなく・・・・・・。
「今夏一押しの超大作特撮映画『仮面ライダー姉鬼・最期の大決戦<守れ! 弟のotinpo!>』の特別試写会vipチケットです」
4人の歓声が聞こえ、数秒後には食いつくようにチケットをマジマジと見つめていた。そういやこれ、CMでバンバン予告打ってたよなぁ。
「こんなものしかなくて御免なさいね? それも今日の午後からだから、早く行かないと見そびれちゃいますよ」
「「「「お兄ちゃん(兄貴)(お兄様)(大にぃ)!! 行ってきますッ!!!」」」」
アイルトン・セナも真っ青の速さで家を飛び出す4人。このスピード展開は流石小ネタSSといったところだろう。
「さて、私達も行きましょうか大悟様」
「あ? ああ、そうだな」
いつもなら日がな一日中セックル三昧の休日が、まさか女の子とデートをすることになるとは。(しかもコブ無し!)
しかも、しかもだよ? こんなアイドル顔負けのルックスの美少女と休日デート。
男冥利に尽きるとはこのことだろう。俺明日死ぬんじゃね?


「大悟様は遠くの地へ旅行などといったことはお好きなのですか?」
「へ? い、いきなりどうした!?」
ヤンデーレランドへ向かう電車の中、不意に柚姫から質問を受けた。
というか今の現状が凄い。周りの男共がみんな柚姫をガン見しとるんだもの。まるでドラマのようだ。
「特に好きってわけでもないけど・・・・・・。なんで?」
「いえ、新婚旅行の参考に、と思いまして」
なん・・・だと・・・? 今とても気になるワードが出てきたような気がするけど。
「妻たる者、未来の夫の嗜好ぐらいは把握していませんと」
突っ込もうとしたその瞬間、電車のドアが開いた。ヤンデーレランドに到着である。
グイッと俺の手を引き、足早に遊園地へ歩を進める。
「藤乃宮柚姫、もといTC軍団総帥・イイナズケ。今日は心行くまで私と楽しみましょうね?」
周りの騒音で柚姫が何と言ったかは分からなかったが、その顔はさっきまでと違いとても歪んだ微笑を浮かべているのを俺は見た。


                                         とりあえずつづく
733名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 19:29:09.14 ID:s9nfnPGb
以上。無事投下できてよかった。
734名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 19:33:05.03 ID:suZjo2YD
GJ
>>723
良かったな、望んでた物が来てんぞ
735名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 20:48:50.80 ID:LjqVvCop

つづきまってる!
736名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 00:35:37.31 ID:et5964BA
また夜なので書いてみました。投下します。
737カオスワールド:2011/05/30(月) 00:36:57.88 ID:et5964BA

共国オワリ。

今から500年も前、建国された人口ニ十万ちょっとの小国です。
しかしオワリは他の国に比べると、意外と歴史が深く、昔からの習わし事も豊富です。

例えば、七の月上旬に行われている七夕祭。これは、古来に魔物の大軍が押し寄せて来た時、とある巫女様がその日に一枚の御札に祈りを念じ、神木にそれを貼りました。

すると祈りは通じたのか、魔物の大軍はオワリを襲わずに跡形もなく消えてしまいました。
それから巫女は国中に讃えられ、巫女亡き後には、竹に願をかけた紙を吊るすという、今でいう七夕祭という形でオワリの人々から親しまれて行われています。

ちなみに『七夕』の由来はその巫女の名前が七夕(たなばた)だったからみたいです。

他にも多くの習わし事があります。それらは他国でも実施されているぐらいに。




「やっぱりここにいたか。」
「あら、一兄さん、今日は早いですね。」

まだまだ寝坊助さんが寝てる時間に、寝坊助さん代表の一兄さんが珍しく起きて来て、書斎と言うにはおこがましいけど、それでも三百冊の本があるこの場所は私達にとっては充分な書斎です。

「…一兄さんにとっては王室内大図書館かしら。」
「?」

運動、魔法だけでなく、頭も弱い一兄さん。いや、この場合は鈍感なだけなのかな?
でも、そんな一兄さんも大好きです。

「たく、燈は本当に本が好きだな〜」
「正しくは歴史ね。」
「どちらにせよ、俺にはさっぱりだ。」
「馬鹿ですもんね、一兄さんは。」
「率直すぎるから!」

図星で真っ赤になる一兄さん。可愛すぎます!今すぐ抱き付きたいくらいに!

そんな淫らな衝動を抑え、私はわかりきってはいるけど、さっきからうずうずしてる一兄さんに敢えて質問してみました。

「今日は早いだけでなく、落ち着きも欠いてるよ?どうしたの?」
「おいおい、今日は待ちに待ったAランク依頼の初仕事だぞ!
これが落ち着いていられるもんか。逆に燈の落ち着き具合にビックリだよ。」

「気持ちを落ち着かせるためにここに来たんですが。」
「今日は何を?」
「オワリの歴史を。」
「せっかくならミノウの歴史の方が良くないか?」
「ミノウの歴史も面白いですからね。次回そうします。」

738カオスワールド:2011/05/30(月) 00:39:31.05 ID:et5964BA

「おう。それより武器とかの準備は大丈夫か?」
「一兄さんと違って昨日の内に準備万端です。」
「おいおい、まるで俺がまだ準備してないとでも?」
「そうね………あっ!依頼書持ってますよね?」

ニヤニヤしながら意地悪に聞いてみました。

「…………ちょっと部屋に戻る。」

やっぱり肝心な依頼書は忘れてたんだ…
私がいないと本当に駄目な兄なこと。

私もオワリの歴史書を本棚に戻し、自分の部屋に荷物をとりに行きました。

「少し早いが行くか。」
「一時間も早いですけど。」

事務所兼自宅に鍵を閉め、私と一兄さんは、集合場所の大広場に向かいました。

「あら、一君に燈ちゃんじゃない。」
「司さん!」

先日の猫探しの依頼をしてきた近所のお姉さんである司さんにばったり遭遇しました。

「依頼かしら?」
「はい。」
「なんと、初Aランク依頼です。」

司さんのたゆんたゆんの胸をチラチラ見ながら喋る一兄さん。鼻の下を伸ばして、まったく!

「っ痛い!?」
「ほら、集合場所に遅れるから早くしますよ。」
「え?いや、まだまだ時k「じゃあ、私達急いでいるので失礼します。」
「うふふ…気をつけてね。」
「はい。また帰って来たらよろしくお願いします。」
「こちらこそね。」

一兄さんのつま先を踏み、耳を引っ張りながら私達は司さんを後にしました。

「まったく、司さんに鼻の下伸ばしすぎでしたよ。」
「悪かったよ。悪かった。」

あまり反省してなさそうな一兄さん。
そんな一兄さんが私のとある一部を一瞬凝視しました。勿論、見逃さず、

「一兄さん、今私の胸見たでしょ?」
「ぐ………あはははは。
燈も頑張れよ。」

流石にカチンときた。年頃な乙女に何て無慈悲な言葉を!
せっかく一兄さんのために頑張ってる最中なのに!

739カオスワールド:2011/05/30(月) 00:40:51.86 ID:et5964BA
数歩前を歩いている一兄さんに手を向けて少しお仕置きをすることにしました。

バチッ

「っ痛!?」
「一兄さんのばーか!」

バチッ……バチバチッ

「ぎゃひん!?
ちょっと燈さん?タイムタイム!本当に悪かった!」

一兄さんに弱い雷系の魔法をちびちび与えながら、私達はゆっくり大広場に向かいました。
しかし、ゆっくり歩いてたことを後悔しました。


〜〜〜

「………一兄さん?」
「………本当に申し訳ない…」

大広場に着いた私と一兄さん。しかし、その大広場はいつもの大広場らしき風景でしかなかった。

本当なら千にも上る軍隊と、私達以外に依頼されたギルドの人達が集まっているはずの集団が全くいなくて、それどころか、それっぽい人達もいません。

「…紙をしっかり読んでくださいよ…」
「ごめんなさい…」

公国ミノウの要請で、国の兵だけでなく、多くのギルドにも援軍の依頼をした今回の共国オワリからの依頼。

Aランクにしては依頼金は少ないですが、傭兵として雇ってもらえるようになるかもしれませんし、何よりも名誉も付きます。
私達の場合はどちらかと言うと後者で、名誉を少しでももらい、今後の仕事がたくさん来るようにするために依頼を受けました。

戦に関わる大変な仕事かと思いましたが、一兄さんが言うには全然違うらしく、一時的な兵の埋め合わせをさせられるそうです。
雑用はあるかもしれませんが、戦には全く関わらないようです。

そんな一兄さんは重要なところを見落としてました。

「昼前に集合じゃなくて、出発じゃないですか。」
「反省してます…」

昼前集合かと思ってたら、昼前出発予定と書かれている依頼書を握りしめる一兄さん。

「本当に愚図な兄でごめんな…」
「え…一兄さん……」
740カオスワールド:2011/05/30(月) 00:41:33.72 ID:et5964BA

たちまち表情が暗くなり、とても申し訳なさそうな顔で謝ってくる一兄さん。
いや、やめて。私はそんな顔なんて見たくない。いつもの一兄さんの顔を見たいのに。

「元気出して、一兄さん。
まだ昼前だから早く出発しただけです。
それに一時間も早く出れたからまだまだ追い付けるはずです。」
「燈……」

いきなり、私に抱きつく一兄さん。

「ひゃ!?一兄さん?」
らしくない声が出てしまいました。恥ずかしい!

「ありがとう。俺はそんな優しい燈が本当に好きだよ。」
「!!!」

一兄さんが好き!?私を!?
え?…え!?

「もう!、こんなことしてないで早く行きましょう。」
「そ・そうだな。」

顔が赤い一兄さん。うふふ、多分私の方が真っ赤だろうな。
一兄さんに触れた場所全部が疼く。もっと抱かれていたかったです。
あ、そうだ。

「…ミノウに着いたら、抱きついていいですか?」
「え?」
「……さあ、急ぎましょう。これ以上遅れたら本当に間に合わなくなりますよ。」
「お・おう!」

わざと一兄さんの問いかけを無視して、そのまま早足で門まで向かいました。

公国ミノウに着くのが凄く楽しみになりました。
それは何で?それは着いたらのお楽しみです。私にとって、一兄さんにとっても。

まだまだ私達の道はこれからです。………胸はいい加減成長してほしいですが…



741名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 00:45:56.49 ID:et5964BA
終わりです。埋めネタ程度なれてたら幸いです。

今さら思ったけどカオスワールドって題名ダサすぎる…
742名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 00:48:36.27 ID:IIPOdoX+
>>741
いや、いいんじゃないかな
乙。
743名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 03:01:50.04 ID:P8cLXtQl
遊戯王かなんかでありそうだな<カオスワールド
744名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 10:31:52.41 ID:QYm2q7PV
もういろいろと限界だな…
745名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 15:44:05.94 ID:+67sEu01
このレスで埋まったら俺にキモウトができるはず!
746名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 17:55:27.07 ID:9dz9pRRz
>>745
お前の姉さんが、涙目でお前のこと見てるぞ
747名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 22:59:31.81 ID:ypIkj0hi
新しいスレはどこじゃ
748名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 23:12:59.66 ID:jlxrEuOs
まだない。俺は忍法帖リセットの影響で立てられない
749名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 23:24:39.04 ID:aM7Nr0Rh
●餅がいない限り、最低10日はかかる
750名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 01:34:03.20 ID:gF2mtSwn
此処の板じゃ初体験だがやってみるわ
一度挑戦して二分待てこのクズとか言われたんでちと怪しいが
失敗したらスマン
751名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 01:36:23.15 ID:gF2mtSwn
スマン失敗こいたorz やってみるとか言って失敗して挙句2レスも消費してマジ申し訳ねぇ
なんだよレベル足んねぇって
752名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:51:20.86 ID:NtT+9i8q
753名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:52:23.23 ID:NtT+9i8q
あ、建てたの俺じゃねえよ。ありがとなお兄ちゃん



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754名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:53:34.03 ID:NtT+9i8q
うまく500KBちょっきりいかんな。もう一度埋め。
                                                  
                                                  
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755名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:53:38.63 ID:/gzbz22X
756名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:54:54.02 ID:/gzbz22X
松竹梅
757名無しさん@ピンキー
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http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1306819709/