◆ポケモン系のエロパロSSスレです。皆で楽しくマターリ行きましょう。◆
※次スレは480KBor950レスオーバを見かけたら、早めに立ててください。
【諸注意】
・人×人もしくは人×ポケモン専用スレです
・ポケモン同士及び801は、各専用スレ/他板がありますのでそちらへどうぞ
・題材は基本的に職人さんの自由です(陵辱/強姦/獣姦おk)
・荒らし&アンチへの反応は無用&スルー
・ポケモン板の話題を持ち込まない
・ここの話題を他板に持ち込むことも厳禁
※職人さんへのお願い
・台本形式(フグリ「おはよう」アレッド「よぉ、フグリ」など)は
嫌われるので止めたほうがいいです
・投稿する際には、名前欄に扱うカプ名を記入し、
冒頭にどのようなシチュのエロなのかをお書き下さい
女体化/スカトロ/特定カップリング等が苦手な住人もいます
SSの特徴を示す言葉を入れ、苦手の人に対してそれらのNG化を促しましょう
※読者さんへのお願い
・SSを読んだ場合、感想を書くと喜ばれるかも
・作品叩きは荒れるので止めましょう
*苦手なカプ&シチュであってもSSに文句を言わず、
名前欄の語句をNGワードに設定してスルーしましょう*
・本人の許可なく投稿SSの続編及び改造は行わないでください
*SSは書いた職人さんの汗の結晶です…大切に扱ってください*
他スレへのご案内は
>>2を
過去スレ一覧は
>>3をそれぞれご覧ください。
4 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 21:30:58 ID:OjL9sGrG
おつおつ
もう少しで書き上がるから頑張るよ
前スレは1/25に荒らしによって埋め立てられました
削除依頼を出しましたが対処される前にスレがdat落ちしました
とりあえず次スレが立たないので立ててみました。以上
ジロー×タケシの妹のどれかで
急に荒らされたのはびっくりしたな。
ものの見事に埋められたからなぁ。
ある意味天罰的なものを感じたよ。
>>6 昨日のはタケシで満足出来なかったジョーイさんがジローにアンアン言わされるとか妄想したわ
10 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 14:41:03 ID:H8MIxWHG
スレたて乙
遅筆すぎて19には間に合わなかったが、20には投下できるように頑張るよ。
さげわすれた。すまん。
サトカス、シュウハル、シンヒカ、シューアイ公式!おわかりか!
とりあえず各トレーナーの好きそうなプレイでも語ろうぜ。
とは思ったがノーマル使いは正常位くらいしか思いつかなかった。
BWのエリトレ♀は間違いなく後背位だな
フウロちゃんにパイズリしてほしい
ライモンドームにいる普通の女の子したいエリトレ♀を
立ちバックでよがらせながら試合観戦したいですね
カミツレさんが実はゴッツイ人がタイプだったらビビる
弱らせると捕まえやすくなるのは人間も同じ
だから女ジムリーダーが主人公を…
一般のラブコメみたいな話が読んでみたい
鈍感主人公に対して、複数のヒロインみたいな、
ブラック、ホワイトだと、
・男主人公
・女主人公、ベル、カミツレ、フウロ、アイリス、シキミ、カトレア
アララギ博士、マコモ など
主人公の鈍感さにあきれる感じが面白いと思います
だれかこんな感じで書いていただけるとうれしいです。
過去ログ漁ってたら結構ワタルが出てきててビックリした…
エロパロ的には使いづらいかとばかり
人気あるんだな
自分も子供の時すごく好きだったから、嬉しい驚き
21 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 13:25:36 ID:l+CIXX5V
アカネパイズリがいい
書いてるSSはあるけど案の定エロ部分で停滞した
OLの騎乗位…
主人公×マーズが見たいと思うのは俺だけかな……? 鬼畜でも何でもいいから主人公×マーズ分が足りない
>>25 自分で書いてみるんだ!保管庫見てもマーズってかわいい割にマイナーみたいだしな
てか、保管庫の容量が増えて、とうとう携帯で開こうとするとエラー出るようになった…
サトカス、シュウハル、シンヒカ、シューアイこそ全て
アカギ様にメロメロなマーズたんも捨て難い
30 :
な:2011/02/11(金) 18:02:05 ID:Zd8kRguy
う
31 :
な:2011/02/11(金) 18:03:43 ID:Zd8kRguy
う
32 :
コウキ×マーズ:2011/02/11(金) 18:34:03 ID:luF6Ep1v
「ねえあんたアカギさまの居場所知ってるんでしょ!? 教えてよ!」
半ば涙目になりながらマーズは少年の肩を掴み、壁に押し付ける。
少年……コウキは痛みに顔を歪め、呆れた風に言った。
「あんたさぁ、いい加減にしたら? 普通の女の子に戻るんじゃねーの?」
「それは……っ」
「アカギは人間みんな嫌いだよ。あんた含めてな。もう一生こっちには戻ってこないよ」
「違う!」
「違わない。あんただって分かるだろ?」
コウキの突き離すような冷たい言葉がマーズの頭のなかで反響し、涙腺を揺さぶる。
声にならない声を漏らしながら、コウキの肩から手をどけそのまま顔を覆った。
全て分かっていたことだった。あの方が命令をくだすたびに薄々思っていた。
あの方の世界にはあの方以外誰もいらない。もちろん入り込めることもない。今までそうだったように、きっとこれからも。
「う、うう……っ」
「ああもう泣くなよーだからこの話嫌なんだよー」
「だ、だって……だって……」
コウキはいたたまれなくなってマーズにハンカチを差し出した。
マーズは遠慮なくそれを借りて涙を拭う。
「あんまこするなよ、赤くなるから」
「もう知らない知らない私ふつーの女の子だもんっ」
「うん」
「ふつーにアカギさまのこと好きだったんだもん」
「うん」
ごめんエロに走れない
このコウキにはどことなく鬼畜のにおいがする・・・何故だ
これはいい展開ッ……!
36 :
コウキ×マーズ:2011/02/11(金) 22:18:04 ID:luF6Ep1v
マーズの「アカギさま」の話は結局夜明けまで続いた。
その間も泣き止む気配はなく、コウキはマーズがしゃくりあげて苦しそうになるたびに背中や頭を優しく撫でながら彼女の話に耳を傾けた。
「……なんか、変な感じ。あんたは敵なのに」
「もうアカギはいない。ギンガ団も変わった。だからあんたは普通の女の子だ」
「……うん」
「もうちょっとプラスに考えてみれば?」
「頑張ってみる」
不思議とマーズは以前のように心がささくれだつようなことなかった。
前は思いだすだけで呼吸が難しくなったのにそれどころかとても安心してまた新しい涙が出てきた。途端に眠気が襲ってくる。
「もうそろそろ寝たほうがいいよ」
「うん」
コウキの言葉に素直に従い、もぞもぞとベッドの中にはいってピッピの人形を抱きしめる。
「ねえあんたさ」
コウキは不意に妙な気持ちになって、マーズに声をかけた。
マーズは眠気たっぷりの声で「なによ」と無愛想に返す。
「新しい恋しよう、とか思わないの?」
眠気が少しだけ飛んだ。
37 :
コウキ×マーズ:2011/02/11(金) 22:57:33 ID:luF6Ep1v
(あ、やば)
言い終えたあと急に恥ずかしくなってしまったが、マーズは何の返事もしない。
寝ているのだろうか。それはそれで何かモヤモヤするものがある。
「もしもしー寝てる?」
「ね、ねね寝てる!」
「ははは起きてるじゃん」
上着を羽織り、リュックを背負っているとマーズが少しだけ布団の中から顔をだした。
「ねえ」
「うん?」
「明日もきてくれる?」
「ポフィンでももってくるよ」
「……ん」
「おやすみ」
ギンガ団基地を後にして、長い階段をおりながらコウキは考えごとをしていた。
マーズももう平気だろうし、サターンやジュピターだっている。これから銀河団は立派な会社にでもなってくれるだろう。
もう、大丈夫だ。
朝の光がこのシンオウを優しく包む。冴え渡るような夜明けだった。
38 :
コウキ×マーズ:2011/02/11(金) 23:33:50 ID:luF6Ep1v
マーズがイライラしている。口にこそだしていなかったが、時計を睨みつける様は空気にも伝わるようにピリピリしていた。
サターンは書類をまとめながらふぅ、とため息をついた。
「マーズ、何もしないなら帰っていいぞ」
「何よなんか文句あんの」
「山ほどある。この忙しいのにお前は昨日から泣いたり怒ったり喚いたりしてるだけじゃないか」
「……私はアカギさま以外のやつから命令される覚えはないわ」
「まだそんな屁理屈を言うか」
「あんたとは違うのよ!」
「じゃあなんだ、コウキからお願いされても動かんのか」
そういうとマーズは黙り込んでしまった。少なくとも即否定する程度でもないらしい。
まあ私には関係のないことだが。サターンは再びデスクに向きなおる。
「……そういえば」
「何よ」
「コウキはしばらくこちらにこれない、と言っていた」
驚いて声を張り上げるだろうと思ってほんの少しだけ身構えていたがそんなことはなかった。
妙に思ってマーズの方を見ると、静かに泣いていた。
私には関係ないことだ。
「……何故泣く」
「あんたにはわかんないでしょうね」
「どういことかさっぱり分からない」
「分からない。アカギさまがいなくなって、顔色ひとつ変えないあんたにはわからない」
とても理解しがたい。私はマーズと違っアカギ様に執着していたわけではない。あの方が選んだ道見届けただけだ。
まったく、私とは正反対の位置にある。
サターンはしばらく考えこんでから、パソコンのうえで手を休めずに呟いた。
「全く理解し難い。アカギさまに執着するのと同じようにコウキに執着するのなら」
まったく、くだらない。サターンはこんなことを口走ることさえ滑稽だと思えてくる。
理解不能で、故に私には関係のないことなのに。
「何故、今あの時のように追いかけようともしない。まだ同じ世界にいるのに、くだらないとは思わないのか」
「……っ!」
バタバタと大げさな足音をたてて、マーズが走りさっていく。
これでやっと心おきなく仕事ができる。サターンはまた何でもないような顔をしてパソコンに向きなおった。
一つだけ、コウキはヨスガシティにいるていうこと言い忘れた。
眉間にシワがよっていく。私には関係ないことなのに。
39 :
コウキ×マーズ:2011/02/11(金) 23:51:22 ID:luF6Ep1v
わああああ誤字いっぱいで申しわけない
ストーリーがごちゃごちゃしてきたので明日また投稿する
>>39 乙
期待せざるを得ないじゃないか
久々の主人公×マーズ分に潤ってきたぜ
誰か冬の観覧sy(ry
おらっ つづきかけっ!
げしげし
やめたげ……いや、見なかったことにしよう
なんという乙!
バンギラスに頭かじられても続き待ってます
今さらだがスレ立て乙
荒らしに呆れてずっと目を放してた
でも何でポケスペと擬人化のスレ消したんだ?
49 :
コウキ×マーズ:2011/02/12(土) 22:16:36 ID:aZKVmV6y
「あれ? いつかの変態集団」
ロストタワーを通り過ぎようとしたところで神経を逆なでするような言葉をかけられた。
むっとしながら振り向くと、入り口のところに少女が立っている。ピンクのワンピースタイプのコートと黒髪セミロングが印象的なおとなしそう少女が花束を抱えてこちらを見ている。
見覚えがあった。「あの日」テンガン山の頂でのこときいて駆けつけてきたナナカマド博士の助手で、確かコウキがヒカリと呼んでいた。
「っ今すぐ訂正しなさい!」
「あ、ごめんなさいごめんなさい悪気はなかったんですただそのままありのままのことを言っただけなんです許してください」
「それにしたって言い方ってもんがあるでしょ!」
「発電所乗っ取った人に言われたくないです」
今のところ彼女は頭にくる発言しかしていない。マーズはおとなしそうというイメージを撤回した。
「それでメス豚さん、こんなところで何してるんですか?」
「め、めめめめめめメス豚!?」
「あっ私ったらいけない……ごめんなさい癖なの」
「……早めに治したほうがいいわよ」
「それで奴隷さんこれからどちらに?」
「あ、あんたなら知ってるかも……コウキって今どこにいるの?」
「ああ、あの白馬の王子を気取ったオスザルさんはちょうど今ヨスガシティにいると思います」
50 :
コウキ×マーズ:2011/02/12(土) 23:07:12 ID:aZKVmV6y
豪華絢爛に飾られたステージ中央で、なり止むことのない拍手と羨望の視線と祝福とを一身にうけるタキシードを着た少年と美しい毛並みのルカリオ。
とても眩しく感じる。住む世界が違うのだ、とマーズは観客席の隅っこののうでそれを見ていた。
いくら視線を向けてみても彼は気づかない。胸が締め付けられるように痛く感じた。
しかし、それもつかの間のことでしばらく見つめていると目があった。優しく目を細めてこちらに向かって手をふっている。それに気づいた何人かの観客がマーズの方をみた。
どう反応していいかわからずにマーズはきびすを返し、会場から駆け足で出て行ってしまった。
待合室にいる間もコウキはずっと人に囲まれていた。女性がやけに多い気がしてならない。
(……デレデレしてる)
花束やらなんやらを受け取り、「じゃあ僕はこれで」と言ってやっとマーズのところまできた。
「はは、拗ねてるし」
「拗ねてない」
「拗ねてます」
「……なんなのほんと。あたしが馬鹿みたい」
これは思った以上に不機嫌だ。コウキは気づかれないようにやれやれと息をついた。
「今日はどうしたの。あんたから会いにきてくれるって珍しーね」
「……あんたがしばらく来ないってサターンがいってた」
「えー?」
「……嘘つき。また来るって言ったくせに」
そっぽを向いてしまったマーズがコウキにはやけに愛おしく映った。
「えー? それで寂しく思ってきちゃったわけー? マーズさんキャワイイー」
「いい加減にしてなんでしばらく来れないわけ?」
「あははまだ信じてんのー、嘘だよあれ」
「え、でもサターンが」
「協力してくれましたー」
信じられない。マーズは目を丸くしてコウキを見つめた。少年はいたずらに微笑む。
「あいつちょっと丸くなったよねー」
51 :
コウキ×マーズ:2011/02/12(土) 23:26:29 ID:aZKVmV6y
マーズの顔が熱くなってくるのが目に見えてわかりコウキは内心でほくそ笑んだ。
面白いほど計画通りである。
「だって……あのサターンが……!」
「あっはっはっ超馬鹿ー! 超かわいいー!」
「〜っ! こ、この……っ」
恥ずかしいやら悔しいやらなんやらでマーズは踏んだり蹴ったりである。
屈辱的に感じていたりするのかマーズは僅かに体を震わせている。涙目でコウキを見つめていた。
ほんの少しだけ罪悪感を感じて彼女の頭を撫でる。
「……ごめんね」
「……あんたは、あの方みたいにいなくならないで」
「うん、ごめんね」
「許さない」
「えっそんなにポフィン欲しかったの」
「馬鹿、しね」
「じゃあさ」
コウキはマーズの耳元で低く囁いた。
「俺のこと好きなの?」
ヒカリww
そしてマーズかわえええ、期待、超期待
なにこれかわいい
エロ無しでもいいから続けて下さいおねがいします
なんだこの2828感は
おらっ はやくつづきかけっ!
げしげし
さぁお前ら、サトカス、シュウハル、シンヒカ、シューアイをかけ!
シュウハル「イク〜!」
マーズの続きが楽しみで風邪を引きそうだ
主人公×マーズって久々過ぎるし
60 :
コウキ×マーズ:2011/02/14(月) 22:27:29 ID:I5RKnNDC
土曜日に投下する。規制引っかかったらごめん
やっぱりちょっとエロありでもいい? ちょっと
エロちょっとどころかガッツリいこうぜ!!つか
>>60が書きたいように書けばおk
土曜日期待してるよ!
話をまとめて書いてくれるとありがたいかな
他の職人が投下しづらくなるし
「白いブラック、黒いホワイト」の続きまだ?
>>60 ちょっとどころかガンガン入れてくれても構わない。待ってる
サトハルの悲しみを知っているか?
67 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 02:29:30.49 ID:5tZ6lPLD
主♂×カトレア・・・
ミルとかアイリスとか、ロリっ子と♂主人公の恋愛を
チアキさんと観覧車ファック…
何日ぐらいからミハルのターンだっけ
71 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:08:12.45 ID:Mh8k3YrM
保守
今書いてるの出来上がるまで落ちないでくれ
のぞっち
ユニバース1
部屋名は「レべ上げだるいよね〜」
PASSは「12345」
多分夜の9時頃になると思う
ギルドはいれとかPカード交換とか無いんで気軽にw
75 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 16:32:01.91 ID:9ghLw0/G
なんという誤爆
ここって男がM側の苛烈なSMはOK?
注意書きすればいいとオモ
OLのチアキのセリフがまとめられてたり、動画として見れる場所ってどっかある?
ググれよ
デカい動画サイトでキーワードで探せば幾らでもあるだろ
ナースのマサミさんにパイズリされたい
保守
アイリス「(サトシとあたしの間の)こどもねえ」
86 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 09:48:18.02 ID:mfxnLrOg
ヤバイ
みんな生きてるか?
まあ関東は電気が不安定(計画停電)あるからパソコンどころじゃないけど。
俺は生きてる
生きてるよー
投下します。
・エリカがかなり外道な性格です
・男が蹴られたり踏まれたりと散々な目に遭います
以上の点に注意してください。
91 :
エリカ×ヒビキ(男側のハードなM描写あり) 1/7:2011/03/15(火) 11:23:56.23 ID:JMZpfwj5
ポケモンセンターの一室の中。
僕、ワカバタウンのヒビキは部屋の電灯をつけるのも忘れ、一心にメタモンを変身させることに集中していた。
「…メタモン、もう少しこのあたりを…こう…」
メタモンが変身した姿に、僕は逐一けちをつけ、直させてゆく。僕はこんな作業を、かれこれ30分近くもやっていた。
「よし、そう、そのまま…こう、足を開いて…」
今度は足をつかみながら、それをゆっくりと開く。
僕の目に映っているのは、はしたない恰好で、恥ずかしげにはにかんでいるエリカさん。所詮メタモンが変身したものだから、ちょっと違和感はあるけれど、それでもなかなかによくできていると思う。
「…エリカさん…エリカさん…」
僕はエリカさんのことが、好きだった。むしろ恋い焦がれていた。
仕立ての良い和服に身を包み、髪型はおかっぱ。ほかのどんな女性とも違ったしとやかさと、バトルの時は容赦をしないしたたかさが共存したその態度。
その優雅な姿に骨抜きにされる男は多く、僕もその一人だったのである。
そしてひょんなことからエリカさんのポケギア番号を手に入れてしまった僕は、エリカさんへの思いが加速するようになり。
今日ついに、やましい行動…持っているメタモンを好きな女性に変身させていろいろするという、思春期の男子なら誰もが憧れる行動に出てしまったというわけdだ。
「エリカさんっ!」
辛抱たまらず、僕はエリカさん…に変身したメタモンに抱きついた。あのエリカさんが恥じらいながら笑っている姿なんて、今の僕にはあまりにも刺激が強すぎた。
あのエリカさんが、清楚できれいでかわいいエリカさんが、僕の言いなりになるんだ…!
ああ、エリカさん、エリカさん…どうしてそんなにもかわいくて、奥ゆかしくて、美しいんですか…!
「はぁ、はぁっ…!」
エリカさんに変身したメタモンに頬ずりをしていると、ふいに背後から、カシャッという音がした。
驚いて振り向くと、部屋の扉が開いており、そこにはカメラを持ったエリカさんが、嫣然と立っていた。
「あら、ヒビキさんでしたの。何をしていらっしゃったの?」
エリカさんはたおやかな微笑みを浮かべながら、僕の部屋に入ってくる。その視線は片時も、僕の顔から離れない。
「あ、いや、その…」
「なぁに?呼ばれたような気がしてきたんだけど…」
小首を傾げながら尋ねるエリカさん。僕はメタモンをモンスターボールにもどし、愛想笑いを浮かべた。
「あ、いや、これはその…」
「なぁに?」
「あ…そ、その、メタモンの変身の練習ですよ!いろんなものに変身できるようにしておいて損はありませんから…」
そうだ、こう言っておけばごまかせる。本当のことは、バレるわけにはいかないのだ。
「それ、嘘でしょう?」
だがエリカさんは微笑みながら、僕の希望をあっさりと踏み砕いた。
「不埒な雰囲気を嗅ぎつけてきてみれば…」
エリカさんはため息をつき、僕を見おろした。
「大方そのメタモンをわたくしに変身させて、破廉恥な振る舞いに及ぼうとしていたのでしょう?」
「そ、そんなことは…」
「違うとおっしゃいますの?でしたらこの写真、現像しておまわりさんに渡してしまってもかまわないということですわよね?」
「えっ!?」
エリカさんの発言に、僕は驚いた。自分で言うのもなんだが、メタモンの変身はかなり精巧だった。そんなのに頬ずりをしている僕は、ただの変態にしか見えない。…まぁ実際変態なんだけど…
そんな変態の写真をおまわりさんに突き出されたら、僕がおまわりさんに捕まることはまず間違いない。
「…え、エリカさんの言うとおりです…」
「あら、ではヒビキさんは、自分のメタモンをわたくしに変身させて、不埒な行いをしようとしていたと…そういうわけですわね?」
「は、はい…」
「そう…」
エリカさんはほうとため息をつき、そして、
「気持ち悪い」
笑顔のまったくない、軽蔑するような表情で、そう言い放った。
「あんなことをされていたなんて、考えるだけで身の毛がよだちますわね」
突き放すような語調で、エリカさんは言った。
「惨めで、ぶざまで、哀れですわ。こんなトレーナーに捕まえられて、メタモンもかわいそうですわね」
その声にも表情にも、慈悲や好意はみじんも感じられない。心の底から嫌悪されているのが、嫌でも分かった。
「このことは皆に知らせますわ。こんなおぞけの走るような殿方には近寄ってほしくありませんもの」
「そ、そんな…な、なんでもします、だからそれだけは…!」
「失礼ですが私、きれいなもの以外に興味はありませんの。あなたなんて、視界に入るだけでも不愉快ですわ」
情けを乞おうとあわててエリカさんにしがみつくと、エリカさんは、汚らしいものを見るような眼で僕のことを見下ろした。
「でも…」
その眼が、すっと細くなる。
「這いつくばって、人としての尊厳も失った男の子は見てみたいですわねぇ?」
そして鋭い眼光が、僕を射抜いた。
「あなたのなさったみじめなおこないは、私とあなたしか知らないこと。私がついうっかり口を滑らせなければ、誰にもばれません…うっかり口を滑らせなければ、ですけどね」
エリカさんは笑った。だがその笑顔は、僕が想像していた、清楚で奥ゆかしい花のような笑顔とはかけ離れていた。
逆らえば、ばらされる。この醜態を。
エリカさんはあらゆる場所に発言力を持つジムリーダーだし、生け花教室も開いているタマムシシティの名士だ。男女問わずファンも多い。
そんな人が、あの写真を見せてあることないこと言えば、誰もがそれを信じるだろう。そして僕は、社会的に終わってしまう。
僕に残された選択肢は、たったひとつしかなかった。
「あ、あの…ぼ、僕は何をすれば…」
自分の醜態をばらされない代わりに、エリカさんの言いなりになる。それがエリカさんの提示した条件だった。
「そうですわねぇ…そうだ。わたくしのペットになってくださらないかしら?」
エリカさんはさわやかな笑顔で、とんでもないことを言ってのけた。…ペットだって?
「ぺ、ペット…」
「ええ。ペットってご存じない?」
「い、いえ…あの、バトルとかに使うんじゃなくて、家で愛玩用に飼うポケモンのことですよね」
「そう。わたくし、ジムリーダーでしょう?だからペットって持ったことありませんの。ちょうどいい機会ですわ」
エリカさんはそう言いながら、悠然とした態度で僕の頭を撫でた。
「あなたはわたくしのペット。それでよろしいかしら?」
「は、はい…」
逆らうという選択肢は、僕にはない。僕はこうべを垂れてひざまずいた。
「よろしい。さて…ペットが服を着るなんて、ナンセンスですわよねぇ?」
エリカさんは僕を見ながら、わざとらしい口調でそう言った。
「えっ…」
「何をすればいいか、わかりますわよね?」
「は、はい…」
エリカさんの言葉に、僕はうなずき、服をおずおずと脱ぎ始めた。人にマジマジと見られながら服を脱ぐのは、恥ずかしいというより、不快感があった。
「…ぷっ、くくっ…あっはっはっはっは!」
服をすべて脱ぎ終えた瞬間、エリカさんは僕を指差して、けらけらと笑い始めた。
「本当、こっけいですわねぇ!なぁに、そのお姿!体は貧相!おちんちんもお粗末!あの素敵なお洋服は、その滑稽なお姿を隠すためのものでしたのねぇ!」
その笑い声が意味するところはたった一つ、侮辱だ。あのおしとやかなエリカさんがここまではっきりと人を侮辱するところなんて、考えたこともなかった。
「ぷっ、くくく…そのおちんちん、本当に小さいんですのねぇ…私の指より小さいんじゃありません?そんな粗末なもので誰が喜ぶの?…くっ…くくっ…」
エリカさんは、肩を震わせて笑う。何も言い返せなかった。僕のそれは自分でも気にしてしまうほど小さかったから。…どうして、こんなに小さいんだろう。
「はぁ、はぁ…取り乱してしまいましたわ、申し訳ありません」
エリカさんはひとしきり笑った後、僕に会釈をして、そしてすっと目を細めた。
「わたくし、きれいなもの以外は嫌いですわ…お座りなさい」
エリカさんはそう言って僕を座らせ、そして僕の膝をまじまじと見つめた。そこには先日、お月見山へ行ったときに転んでできた擦り傷があった。
「…この傷。醜くてけがらわしいわねぇ?」
エリカさんはそう言って、その傷口に爪を立てた。とたんに、僕の体に激痛が走った。
「がっ、あぐっ…!」
「いいこと?ヒビキさん」
僕がもだえることなどお構いなしに、エリカさんは爪で僕の傷をひっかく。
「あなたはこれからわたくしのペットなのですから…」
「あがっ、がっ、いたいっ…!」
「常に美しくありなさい、いいですわね?」
エリカさんは僕に、含ませるように言った。
「は、はい…!」
「あら…どうしてペットがしゃべっているのかしら?」
「ぐっ…うぐっ…」
涙が出てきたのは、痛みによるものか、恐怖によるものか、それとも…自分が情けないからなのだろうか。
「ねぇ、鳴いてごらんなさい?媚びてごらんなさい?」
僕が痛がろうが泣こうがお構いなしに、エリカさんは傷をひっかきながら、僕に迫る。
「そ、そんな…」
「ねぇ?」
エリカさんは微笑みながら、僕の傷口を爪で穿る。
あのエリカさんが、笑顔のまま、顔色一つ変えずに、僕の傷口をえぐっている。僕が痛がっているにも関わらず。嫌がっているにも関わらず。
エリカさんは笑顔のまま、僕を屈服させようとしているのだ。
「二度は言いませんわよ?」
エリカさんの笑顔が、今はただ、怖かった。
「…わん」
痛みと恐怖に屈服した僕は、人の言葉と尊厳を捨て、獣になり下がった。
「ふふっ…」
エリカさんはくすくすと笑いながら、僕の膝の傷から手を離した。血がだらだらと流れて、床に滴り落ちた。
「無様ですわねぇ…」
エリカさんは、僕の顎をつかみながら言った。
「ほら、こびへつらって笑ってみてくださらない?」
エリカさんの顔が、目前にある。エリカさんが侮るような、見下すような目つきで、僕を見つめている。僕は精いっぱいの作り笑いを浮かべた。
「本当に無様ねぇ、ヒビキさん。わたくし、その笑顔好きですわよ?」
エリカさんは笑う。その嘲るような笑顔に、僕はどきどきしていた。
「そうねぇ…次は…」
ひとしきり僕に媚びさせたあと、エリカさんは口元に手を当てて考え込んだ。
「そこに寝転がってくださらない?」
その言葉を受けて、僕はうつぶせに寝転がる。
「誰がうつぶせになれと言いました?」
途端に、脇腹に激痛が走った。
エリカさんに力いっぱい蹴飛ばされたのだということを理解するには、少し時間がかかった。あのエリカさんが、暴力に及んでいる姿なんて、考えたこともなかったから。
「うぐっ…」
「仰向けに決まってるでしょう」
エリカさんは冷たく言い放つ。僕は急いで、仰向けに寝転がった。蹴飛ばされたわき腹が、ジンジンと痛んだ。
いったい何をされるのだろう。まさか、お腹を踏まれたりとか…?そんなことされたら、下手すれば内臓がつぶれたりするんじゃ…
「…そうねぇ…何をしましょうか…」
エリカさんは僕を、値踏みするような目つきで見つめた。
「お腹を思いっきり踏んづけてみたら、面白そうですわねぇ?」
そう言って微笑むエリカさん。…そんな、冗談じゃない。そんなことをされたら大変なことになる…
「さすがにそれはかわいそうですわねぇ?やめてほしい?」
エリカさんが小首を傾げて尋ねる。僕は首をがくがくと縦に振った。
「それじゃあやめてあげますわ…」
その発言に、僕はほっとする。さすがにそんなひどいことを、エリカさんがするわけがない。これはただ、僕を怖がらせるための冗談なのだ。
僕はそう思っていた。
「なーんてねっ!」
しかしエリカさんは、本当にうれしそうな表情で、安堵していた僕のお腹を、踏み抜いた。
「うごっ…!」
僕のお腹を、重い衝撃が突き抜けた。
「うぐっ、ぐっ…!」
脂汗が額から吹き出す。こみ上げる嘔吐感を必死になって耐える。お腹に襲いかかる鈍痛はあまりにも重かった。体をくねらせてその痛みを少しでも軽減しようとするが、無駄な努力だった。
エリカさんは優しい人だから、そんな外道じみたことをするわけがないだろうと思っていた自分の考えは、あっさりと踏み砕かれたのだ。
「あらあら…すごい顔してますわよ?」
エリカさんはうれしそうに笑いながら、のたうちまわる僕の額を、そのかかとで踏んづける。
「はっ、はぁっ…!」
「ああ、楽しい…ヒビキさん、もっといい声で鳴いてくださらない?」
エリカさんは笑顔だった。ただ声の調子は、ふだんより明らかに強かった。まるでこの状況を、心の底から楽しんでいるような…
「それっ!」
「がっ、あぐっ…!」
「あはははは、面白いですわねぇ!ほらっ、このっ、このっ!」
背を、尻を、腰を、脛を蹴飛ばされ、僕はただ、のたうちまわることしかできない。エリカさんが僕の頭や首を蹴飛ばさないのが、せめてもの救いだと思った。
「…ふぅ、はしたなく騒いでしまいましたわ」
どれくらい蹴飛ばされていただろう。エリカさんは甘い声でそう呟き、ほっとため息をついた。体じゅうがじんじんと痛んだ。
「…正直なことを申し上げると、感服いたしましたわ」
「え…?」
「最初にお腹を踏みつけたとき、たぶん嘔吐なさるんじゃないかなと思っておりましたの。もちろん、そうなたらヒビキさんに後始末をさせるつもりでしたわ」
「えっ…」
エリカさんは笑顔でとんでもないことを言い放つ。僕にはその言葉に、底知れない悪意があるように感じられた。
「でもヒビキさんは耐えきった。…意外と我慢強いのですね」
エリカさんはそういいながら、僕の頭を撫でてくれる。純粋に褒めてくれているのだということがわかった。
…膝枕をしてもらったり、抱きしめてもらったり、頭をなでてもらったりすることを、どれほど夢見たことか。その夢が現実になっているのに、僕はまったく、嬉しいと思わなかった。
エリカさんの苛烈な加虐が、僕の心に、純粋な恐怖と、服従心を植え付けていた。
「そんなあなたに、ご褒美を差し上げますので…寝転がっていただけます?」
「え…」
エリカさんの言葉に、僕はどきりとした。またお腹を踏み抜かれるのではないか。あの時の痛みと恐怖がよみがえり、僕は身を固くする。
「そんなに怖がらなくてもよろしいのよ?さっきのようにお腹を踏んだり、何度も何度も蹴飛ばしたりなんてしませんもの」
そんな僕の心中を察したのか。エリカさんはそう言いながら、僕の頭を撫でた。
「大丈夫、わたくし嘘はつきませんわ」
エリカさんはにこやかに微笑む。僕が仰向けに寝転がるまで、待ち続けるつもりなのだろう。
このままじゃ物事がいつまでたっても進まないと思ったので、僕は覚悟をきめて、仰向けに寝転がった。
「それじゃあ…」
それを見てエリカさんは立ち上がる。
そしてその足を高く上げ、僕の腹へ踏み下ろした。
「ふんっ!」
思わず体を硬くする。そのかかとは僕の腹を踏み抜く…ということはなく、僕の腹の上で、ぴたりと止まった。
「…びっくりしました?」
「…わ、わん…」
「うふふ、いい子ですわね…そのいちいち怖がる姿、ぞくぞくしますわ…」
エリカさんはくすくすと笑い、そしてその足を僕の逸物にあてがった。
「…えっ?」
驚く僕を尻目に、エリカさんは逸物をぐいぐいと足で踏みつける。
「あっ、はぁん…」
快感が全身を駆け巡った。あのエリカさんが、僕にこんなことをしてくれるなんて…!
「嬉しいのかしら?」
「…は、はいっ…!」
「そう…こんなのでよがっておりますのね。男性のシンボルともいえるものを、一番大切ともいえるものを、わたくしに踏みつけられて、足蹴にされ…
そんなことされたら、普通は憤りますわ。それでも気持ちいいのですわね?」
「は、はい!」
「仕方のないことですわ…ヒビキさんにプライドなんてもの、ありませんものねぇ?」
エリカさんの声の調子には、妖艶なものが感じられる。ぞくぞくする。胸が、掻きならされるような…
「はっ、はい!」
「本当に薄汚い方…」
足にぐいぐいと、力が入る。かかとが付け根の部分を、潰すようにぐりぐりと踏み躙った。痛かったが、それよりも興奮が勝った。
あのエリカさんが、僕にこんなことをしてくれている。僕の心は歓喜ではじけ飛びそうだったのだ。
「あぐっ…はぁっ、はぁっ…」
「あっはっはっは!なぁに、その顔!踏みにじるのがそんなによろしいの?」
エリカさんが嘲るような哄笑を僕に浴びせながら、半ば蹴飛ばすように僕の肉棒を踏みつける。
「本当に救えないマゾなんですのねぇ!こらっ、このっ、このっ!」
エリカさんの表情が、愉悦に歪む。かかとに力が入り、僕の肉棒が踏みにじられる。
その痛みですら、今の僕には快感だった。
「はっ、はぁん…!」
そして僕の欲望は、はちきれた。体が震え、視界が白んだ。
快楽の波に耐えきれなくなった肉棒は、エリカさんの足に、白く濁った欲望を吐き出していった。
体が震える。あのエリカさんの前で、エリカさんに見られながら射精する。それがたまらなく、幸せだった。
「あら…堪え性のない方ね」
呆れたような声で、エリカさんは言う。きれいな純白の足袋が、どろどろとした精液で穢されてゆく。
「まったく…足袋が汚れてしまいましたわ」
エリカさんはそう言って、僕の前にその、汚れた足袋に包まれたおみ足を突き出した。
「きれいにしてくださる?」
エリカさんが妖艶に笑って、僕にそう催促する。僕はのろのろとエリカさんに這い寄り、そのおみ足を舌で舐めはじめた。
あのエリカさんのおみ足を舐めることができるなんて…僕は、なんて幸せ者なんだろう。
「…ふふっ、本当に救えない方…ねっ!」
エリカさんはクスクスと笑いながら、そのおみ足を僕の口にねじ込んだ。
「もっと気合いを入れてきれいにしてくださらない?」
舌が押されて吐き気を催しそうになる。歯が押され、歯茎が痛んだ。舌に感じられる味は、苦くて、しょっぱくて、とても不愉快だった。
けれどエリカさんが僕を見下ろしているときの、愉悦の混じった冷笑が、僕の神経をこの上なく昂ぶらせるのだ。
「じゅるっ、じゅっ…」
「ふふっ…素敵よ、ヒビキさん」
エリカさんは微笑む。エリカさんのその笑顔を、一秒でも長く見たい。僕はそう思いながら、エリカさんの足袋と、それにべったりとついた自分の精液を舐めとり続けた。
「ねぇ、ヒビキさん?」
エリカさんが僕に、甘い声で囁きかける。
僕は何も言えなかった。しゃべると何をされるか分からなかったから。
「しゃべってもよろしいわよ?」
そんな僕の心中を察したのか、エリカさんは穏やかな調子で言った。
「…は、はい…」
「なかなかいいすわり心地よ?」
エリカさんはうっとりとした声で言った。この位置からでは、彼女の表情はよく見えなかった。
腕はしびれてがくがくと震える。今すぐにでも倒れこんでしまいたかった。けれどそれをするわけにはいかない。エリカさんが僕のことを褒めてくださっているのだから。
「あ、ありがとうございます…」
僕は今、四つん這いになっている。
「ふぁぁ…座っている以外にすることがないって意外と暇ですわね…」
そしてその背中に、エリカさんが座っていらっしゃるのだ。
エリカさんは意外と重かった。まぁ当然のことだろう。エリカさんは成人女性だ。どれだけ軽くても確実に30kg以上はあるだろう。
その重さが、今の僕にはたまらなく気持ちよかった。
「ねぇヒビキさん?」
「は、はい」
「わたくし、あなたのこと気に入りましたわ」
そう言ってエリカさんは、僕の頭を撫でてくれる。
「これから毎日、私が呼びつけたらすぐに来ること。よろしいですわね?」
「は、はい!ありがとうございます!」
「よろしい。…ふふっ、本当に無様で、醜くて、見苦しくて…そんなヒビキさんのこと、わたくし、好きですわよ?」
エリカさんはくすくすと笑い、足を組んだ。背中にぐっと体重がかかり、僕の手がぶるぶると震えた。
苦しいけれど、嫌な気持ちはまったくなかった。それどころか、心のどこかでこんなことを望んでいたような気すらした。
形はどうであれ、僕はエリカさんと親密になれたし、望んでいたものとは違うが、感情を露出させたエリカさんの笑顔を見ることができるようになったのだ。
僕の初恋は、形はどうであれ、成就したのである。
「…ありがとうございます、エリカさん…」
「そんな、お礼なんていりませんわ。ヒビキさんはわたくしを楽しませてくれれば、それでよろしくてよ?」
エリカさんはくすくすと笑い、僕の背中に、ぐっと体重をかけた。
その重さが、今の僕の心をぞくぞくとふるわせるのだ。
日曜日の朝。僕は真っ暗闇の中で、一糸まとわぬ姿のまま、タンスの一番下の段に閉じ込められていた。
視界を封じられて普段より敏感になった聴覚が、外の喧騒をとらえている。エリカさんが門下生の女子と、談笑に興じておられるのだ。
「エリカさま、それでは私たちは買い出しに行ってまいります!」
「ええ、気をつけて」
何も見えない真っ黒な視界の中、エリカさんの婀娜っぽい声と、その門下生のきゃぴきゃぴした声が響く。ほどなくしてどたどたという足音が響き、部屋に静寂が戻ってきた。
「…ヒビキさん、ご気分はどう?」
僕の視界に、ふいに光が差した。仕立ての良い和服を着たエリカさんが、にこやかな笑顔で立っていた。
「もう、こんなに腫らしちゃって…」
逸物に、鋭い痛みが走った。エリカさんが、僕の逸物の皮に爪を立てたのだ。
「本当に節操のない方。お仕置きが待ちきれなかったのかしら?」
エリカさんはそう言って、僕にのあごに手をかける。
「これからたっぷりかわいがってあげますわ…たっぷりとね」
そう言って笑うエリカさんは、とても蠱惑的で、見ているだけでぞくぞくした。
この笑顔を見ることができる人は、この世で僕しかいない。そう考えるだけで、歓喜の震えが止まらなかった。
「はい、エリカさん…」
ひざまずいてそう答える僕の顔は、もしかしたら笑っているのかもしれなかった。
98 :
エリカ×ヒビキ(男側のハードなM描写あり):2011/03/15(火) 11:30:04.00 ID:JMZpfwj5
終わりです
こういうときに言う、いい言葉が思いつかない…
乙
Sエリカとか何という俺得。
続き期待
鬼畜!エリカさん鬼畜だよぅ!ハアハア
こういう時だからこそうれしいエロ!
ありがとう!
102 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 10:57:40.61 ID:+65yzXav
ポケモンで足コキの似合いそうな女キャラを挙げよ
カスミやハルカ
リーフの靴下付き足コキ…
カリン様で女王様踏み
ビッチなトウコさんに踏まれたいです
アイリスたんの無邪気攻めで
HGSSの無邪気そうなミニスカートに強要して足コキさせたい。
嫌がって恥じらって真っ赤になりながらサド奉仕させたい。
コトネに罵られながら
BWのエリトレ♀に踏まれたい
足コキよりパイズリをだな
Sエリカ様の人うまいなー
よかったです
ふぅ
フウロたんはすごくムチムチなんだろうな
おっぱいもFかGくらいあるんだろうな
お腹の肉がぽよよんで、気にしてダイエットしてるんだろうな
可愛いよおフウロたんちゅっちゅ
116 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:27:31.58 ID:tj69lZEM
あげ
ついでに参考にしたいので、サンヨウジムリ3人の性癖のイメージを教えてほしい
エロ部分で詰まった
エロパロに出てくる男キャラなんてAV男優みたいなもんでっせ
アニメデンアイのエロパロをみてみたい
>>116 デントはアニメの印象で隠れサディストのイメージがある
コーンはセリフが少しナルシストっぽいけど性癖とは違うよな、うーん……
ポッドは駅弁とか腕力のいる体位が好きそう、ってこれも性癖とは言えないか
デント:隠れS
コーン:そういう方面でも紳士的、というか一番ノーマル
ポッド:基本的には普通なんだが、コッソリ微アブノーマルな趣味入ってそう(アナルとか尿とか)
121 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/30(水) 07:54:35.68 ID:YuY2bIod
しばらく荒れてたから見てなかったが
安定してる。
昨日ホワイトクリアしたんだけど、シキミさんエロすぎだろアレ
四天王でカンナさんも好きなんだがオレって眼鏡好きなんだろうか?
125 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 01:07:56.59 ID:zL8jBgnj
文章下手だけど投下してみます
126 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 01:11:41.17 ID:zL8jBgnj
ある女トレーナーはズイタウンの育て屋の前から卵をもらうと自転車で,いったりきたりしていた
それは高個体値をみつけるためである
しかしそのために女トレーナーはポケモンに対する愛情を失っており
卵から孵化したポケモンは,すぐ逃がした
当然,産まれて間もないポケモンは,すぐ他のポケモンに殺されたり餓死したりした
そういったポケモンは死ぬ前にトレーナーを恨みながら死んでいった
その恨みは怨念となり,ある一か所に集まっていた
127 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 01:13:27.37 ID:zL8jBgnj
それから数日後のことだった
ある日,女トレーナーはロストタワーで幽霊でて人々を脅かすというのでポケモンで退治してほしいと街の住人からいわれた
正直,女トレーナーは幽霊が怖いので嫌だったのだが行くことにした
また厳選の最中でもあったからだ
中に入り出るといわれてる階へきた
女「どうせ大方ゴースでも見間違えたんでしょ……」
次の瞬間,なぞの大きい黒い影のようなものが出現した
128 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 01:14:01.23 ID:zL8jBgnj
女トレーナーは一瞬,驚いたが,すぐポケモンを出して戦わせた
しかし出した瞬間ポケモンが倒れた
近づくと,そのポケモンは死んでいた
女「うそ……なんで……?」
この黒い影は今までみたことないポケモンだった
女トレーナーは,その後もポケモンを繰り出したのだが,すぐ死んでしまった
女「くそっ!どいつもこいつも役立たずがっ!!」
さっきも,いったが女トレーナーはポケモン対する愛を全く失っていた
129 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 01:14:27.01 ID:zL8jBgnj
その時,黒い影が話しかけてきた
くくく……俺はポケモンじゃない……
その瞬間,影から触手が飛び出してきて,女トレーナーのスパッツとパンツを破くと,そのまま恥部に挿入した
女「痛い!痛い!やめてよっ!」
触手は,そのまま子宮まで入っていき急にいじくりまわした
女「ひくううううううぅぅん!!」
しかし触手は子宮をいじるとそのまま,触手を出した
くく……これでいいか……後が楽しみだぜ……
そう言い残し影は去っていった
女トレーナーはそのまま,ぐったりと倒れて意識を失った
その後,女トレーナーは町の人に発見されて助かった
女トレーナーはしばらくトレーナーをやめズイタウンにいることにした
それから1週間後,女トレーナーの体に違和感が起きた
女「最近……お腹が膨らんでる……そういえば生理も来ない……」
女トレーナーは,あの影のことを思い出したが,特に精液もだされてないのに妊娠するはずがなかった
女「きっと,ちょっと太っただけよ……」
しかし,それから1か月後のことだった
腹はますます膨らんでいく
しかし中で何かが動いてるわけではなかった
女トレーナーは明日は必ず病院へ,いこうと思った
その日の夜だった
女「お腹,苦しい……それに……なんかアソコが熱い……」
スパッツとパンツを脱ぐとアソコは白いネバネバした液体でグチョグチョになっていた
これはおかしい,と思った女トレーナーは病院へいこうとした
しかし途中で何度もしゃがみこんでしまい誰もいない草むらのところでスパッツとパンツを脱いでしゃがみこんだ
132 :
名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 01:15:46.31 ID:zL8jBgnj
女「何かがでそう!!あっイキそうっ!!」
女トレーナーはアソコから白い液を噴出させると何かが出てきた
女「え……?やだっ何これぇ……?」
ニュルンッとでてきた,それは中くらいの卵だった
卵は出てきた瞬間,割れ中から黄身がでてきた
あの時,黒い影は女トレーナーの子宮を改造して女トレーナーを卵生にしてしまったのだった
生理が来ない代わりに,こうやって無精卵を産んでしまうのだった
女「いやああああああああああ!!なんで……私,何もしてないのに……人間なのに卵が産まれてくるの!?」
女トレーナーが逃がしたポケモンの罪を償わない限り女トレーナーは卵を産み続けるだろう
おわり
伸びてるなと思ったら
>>1を読んでないやつだった…
ブロック崩しでスズナんの服を爆破してくる
じゃあ俺は四天王に会いに行ってシキミとにゃんにゃんしてくるお
産卵とかがアレなだけで触手までなら注意書一つでおkな気もするがな
シロナ「私の家には、丁度あなた位の小さい女の子がよく出入りしててね……」
ヒカリ「う、うわあああ近寄るなーー!」
度重なる地震で疲れたのか、こんな感じの夢を見ちまった
投下します。
・スモモが失恋します
以上の点に注意してください。
リゾートエリアは、今日も快晴だった。南国風の植物や池は、人間の手で作られた「自然」を感じさせてくれた。
そんな温暖湿潤なリゾート地のポケモンセンターで、あたしは何度も心で反芻してきた言葉を、目の前にいる人に、叫ぶように言った。
「あ、あの、コウキさん!あ、あたし、その…いつも、いっしょに、いたいんです!あなたと!」
コウキさんというのは、フタバタウン出身のトレーナーで、各地を巡ってポケモン図鑑を完成させようと頑張っている人だ。
優しくて、温厚。しかしポケモンバトルは驚くほど強いし、彼自身も結構タフだ。そして何より、彼は人に好かれるような魅力に溢れており、私もそれに魅了された一人だった。
「いいよー」
けれど目の前にいるのは、あたしの大好きなコウキさんではなく、あたしと仲良くしていただいている同業者だった。
スズナさん。こおりタイプを使いこなす、キッサキシティのジムリーダーだ。
ろくすっぽおしゃれもできないあたしにアクセサリーをくれたり、ジムリーダーのあり方を教えてくれたりする、あたしの姉のような先輩である。
「スモモちゃん、もうちょっと淀みなく言えるといいかもね。で、意気ごみの方は?」
「あ、あたし、やります!やってやります!」
「行け行け、その意気だぞ!ってわけでほら、行こう?コウキ君の別荘、もうすぐそこなんだし」
スズナさんは窓を指さす。コウキさんの根城である別荘の屋根が、ちょこんと見えた。…あそこに、コウキさんが…
「…や、やっぱりもう一回練習していいですか?」
「えー、またぁ?もう10回目だよ?」
スズナさんの笑顔が露骨に曇った。当然だ、あたしはもう何度も、練習にスズナさんを付き合わせてしまっているのである。
しかし何度練習しても、あたしはどうしても、コウキさんのところへ行く気になれなかった。
もし、つれなくふられてしまったらどうしよう。そう考えると、どうしても弱気になってしまうのだ。
「スモモちゃんさぁ、いい加減覚悟決めちゃいなって。こういうのはなるようにしかならないんだからさぁ」
スズナさんは大きく伸びをして言った。まるでひとごとだ。…実際、ひとごとなんだけど。
「な、なるようにしかならないって…」
「ここまでじっくり計画練って、練習してきたでしょ?大丈夫、成功するって!おさらいするよ?まず別荘でコウキ君を待ってるの!
で、コウキ君が来たら、ポケモンバトルに誘う!で、バトルが終わったら、適当なこと言って、その後『あなたとバトルできて楽しい』って想いを伝えた後に、告白!これでオッケー、いけるって!」
スズナさんは私の肩をつかみ、激しく揺さぶりながら言った。
「ポケモンバトルみたいに気合入れて押せ押せで告白しちゃえば、絶対オッケーもらえるって!コウキ君、押しに弱そうな感じだしさ」
「で、でもやっぱり…」
「じゃああたしが先に告白しちゃおっかなー?」
スズナさんはにんまりと笑う。この人は、やると言ったら必ずやる人だ。あのコウキさんのことだ。スズナさんに気圧されて、そのまま首を縦に振ってしまいかねない。
「そ、それはだめです!」
「じゃあ早く告白しなきゃ!コウキ君って女の人にモテそうだから、早くしないと本当に他の人に取られちゃうよ?」
「え、で、でも…」
「シロナさんとかがさぁ、『自分の部屋、帰りたくない…』なんて言ってあの黒いコート脱ぎ始めたら、コウキ君、コロッと落ちちゃうよ?」
スズナさんは笑いながら言ったが、その内容はとうてい笑い話では済ませられなかった。
シロナさんが美しいブロンドの髪をたなびかせ、コウキさんにしなだれかかり、そっと甘い言葉をかける。コウキさんがその言葉に蕩かされ、そのまま2人はいいムードに…
そうなることは、容易に想像できた。そうだ、そうなる前にことを済ませるために、今日はここまで来たんじゃないか!
「…行きます」
「おっ、ようやく腹をくくったんだね?」
「はい。…あたし、行きます」
あたしはスズナさんをまっすぐ見据え、そしてうなずいた。
恐れはまったくなかった。おどおどして何度も練習していたのが、突然馬鹿らしくなった。
そうだ。コウキさんはいかにも押しに弱そうな感じの人だ。頼まれたら断れないタイプの人、とでも言うべきか。
勝負所に来ているモミさんや、チャンピオンのシロナさんのような、抜群のプロポーションと大人の色香を持つ女の人に迫られたら、間違いなく首を縦に振ってしまうだろう。そうなる前に、あたしが仕掛ける!
「やってやります!」
「おお、目が本気だ…あたし、応援するよ!がんばれがんばれスモモちゃん!」
「はい!」
あたしは構え、そして大きく息を吐く。
今のあたしなら、きっとコウキさんへ想いを伝え、そしてその先のステップへ進める。根拠はないが、そう確信していた。
コウキさんの別荘は、ポケモンセンターのすぐ近くにある。なんでもひょんなことから、どこかのお金持ちにこの別荘を譲ってもらったらしい。
その開き窓が、少しだけ開いている。ということは、コウキさんが中にいるということだ。あたしはコウキさんの様子をうかがうべく、その隙間から中を覗いた。
「…えっ…」
そしてあたしは、目を疑った。
コウキさんは、確かにそこにいた。生まれたままの姿で、ベッドに腰かけていた。
そしてけばけばしいドレスの女性が、彼の股間にむしゃぶりついていた。あの髪形、見まごうことなどあるわけがない。メリッサさんだ。
「どう、いる?…えっ?」
スズナさんがあたしの上から窓をのぞき込み、そして絶句した。
「あ、あれ…メリッサさん…だよね?」
スズナさんが、とぎれとぎれに言う。
「ど、どうして…」
口から自然と、言葉がこぼれる。目の前でコウキさんがしていたのは、これから告白をしようと意気込んでいたあたしにとって、最も残酷な行為だった。
コウキさんは、生まれたままの姿でベッドに腰かけて、荒い息を吐いている。無駄な肉のついていない、線の細い身体だ。
一方メリッサさんは、こちらからでは見づらいが、ドレスの上からでもわかるほど肉付きの良い体である。
「め、メリッサさん…ぼ、僕、もう…!」
「じゅぷ、ちゅっ…」
コウキさんが、気の抜けたような、情けない声をあげる。
「あっ、あっ…」
そしてその体が、突然びくびくと震えた。メリッサさんの喉が、ゴクリ、ゴクリと鳴る。
「は、はぁっ…はぁ…」
コウキさんの痙攣が終わると、メリッサさんはコウキさんに笑いかけた。
「出ましたネー…すっごく、ドロドロしてます」
舌の上にのせた白濁をコウキさんに見せ、メリッサさんはおいしそうに、それを喉の奥へと押し流した。
「そ、そんな、汚いですって!」
「そんなことない!これ、恋人なら、当然のことよ?」
そう言ってメリッサさんは、コウキさんの唇に、自らの唇を重ねた。
「んっ、んぐっ…」
「ふふっ…お味は、どうですか?」
メリッサさんが笑う。自信と余裕に溢れた、大人の笑みだった。
「…しょっぱくて、苦いです…」
「それが愛の味。アナタ、よく覚えておくといいです」
メリッサさんは、なまめかしく舌なめずりをする。彼女の舌先が彼女の口元に垂れた白濁をすくいとると、メリッサさんは嫣然と笑った。
あたしもスズナさんも、目の前で行われているいとなみから、目を離せずにいた。
あたしにとってそれは、この上なく残酷でおぞましい光景のはずなのに、あたしはそれを食い入るように見つめてしまっていた。
「コウキさん…」
壁を隔てた場所にいる愛しき人は今、円熟した魅力にあふれた女性においしくいただかれてしまっている。
私が見ているとも知らずに。私の気持ちも知らずに。
「ふふっ、アナタ、本当にキスに弱いデスネー」
「は、はい…」
「それじゃあはじめましょうか」
メリッサさんはそう言って立ち上がると、その場でくるりと一回転して、ドレスの背中にあるファスナーに手をかけた。
左手でスカートの裾をつかみ、じりじりとあげていく。右手は腿のラインを、なまめかしい手つきでなぞる。女の武器を最大限に利用した、婀娜っぽい女性ならではのアピール。
その行為は、服を脱ぐ動作にしてはあまりにも無駄が多く、だからこそ見る者の視線を釘付けにして離さない。
「…め、メリッサさん…!」
コウキさんはといえば、そのあまりにもあでやかなストリップショーを、食い入るように見つめていた。
コウキさんの喉が、ゴクリと鳴る。息が荒くなり、目が見開かれる。股間の物はビクビクと脈打ちながら、反り返って天をさしていた。
コウキさんのそんな姿を、あたしは見たことがなかった。
その姿はまるで獣のようで、あの優しくて穏やかなコウキさんをここまでたぎらせるほどの魔性が、メリッサさんには備わっているのだということが、嫌でも理解できた。
けばけばしいドレスがなくてもメリッサさんのプロポーションは抜群だったし、勝ち気で余裕のある態度が、その姿態の魅力をさらに引き出している。
体つきも幼く、常にいっぱいいっぱいのあたしでは、どう頑張ってもたどり着けない領域の魅力が、コウキさんの心をとろかしているのだ。
「ふふっ…」
来ていた物をすべて脱ぎ棄て、一糸まとわぬ姿になったメリッサさんは、艶然と笑い、コウキさんの頬をそっと撫でる。
たったそれだけの仕草なのに、女のあたしですらドキリとしてしまうほど妖しかった。
今、あたしの心にあるのは、大きな後悔。…なぜ、あたしはこんなにも貧相なんだろう。なぜ、あたしはこんなに大胆な態度をとれなかったのだろう。
「め、メリッサさん…!」
私がそんなことを思っているとは露知らず、コウキさんはあらわになったその豊満な肉体に飛びついた。
「激しいデス、アナタ、がっつきすぎデスヨ?」
「メリッサさん、メリッサさん!…っちゅ、ちゅぱ…」
コウキさんは円熟した魅力のある女性の名を何度も呼びながら、たわわに実ったその人の胸にむしゃぶりついた。
「落ち着きなさい?アタシ、逃げたりしない」
「はぁ、はぁ…!」
メリッサさんは優しく、その発情した少年を取り押さえた。
「だってメリッサさん、すごくいい香りで…」
「ふふっ、お世辞言っても何もでないデスヨ?」
「お世辞なんかじゃないです!…ホントに、その…くらくらしちゃって…」
コウキさんがあたふたと言い訳をする。その姿はまるで、悪戯をいさめられた小さな子供のようだった。
「どんな理由があっても、女の子のこと考えられない男はダメ。あたし、すごーくビックリしました」
「ごめんなさい…」
「あたし、もうホントに傷つきました。今日はもう帰ります」
「そ、そんな…!」
コウキさんが泣きそうな表情になる。あたしの心に希望が浮かんだ。今メリッサさんが帰ってくれれば、これ以上コウキさんを弄ばれずに済む…!
「ふふっ、今のはジョーク」
だがあたしの一縷の望みはすぐに、メリッサさんの色っぽい微笑みに、粉みじんに砕かれた。
「もう我慢できないでしょう?」
「…は、はい!」
「素直な子デスネー…あたし、そういう子、好き」
メリッサさんは笑顔を見せて、天蓋付きのベッドに寝転がり、その股を大胆に開いた。
「来なさい」
メリッサさんはそう言って、人差し指をくいくいと動かして挑発した。
「メリッサさん!」
引っ張りすぎて切れた輪ゴムのように、コウキさんは飛び出した。メリッサさんの体が押し倒される。
「はぁ、はぁっ…!…あれっ、このっ…」
「落ち着きなさい。ほら、ここを、ちゃんと狙って…」
コウキさんの剛直が、メリッサさんの女穴をこする。焦っていることは、誰が見ても明白。
メリッサさんはそんなコウキさんに笑いかけ、優しくエスコートする。ほどなく彼の剛直は、メリッサさんの中へと押し入っていった。
「んっ…奥まで…入りました…」
「はぁっ、はぁっ…!」
「ふふっ…もう逃がさないです…」
メリッサさんの長い脚がコウキさんの腰に絡みつき、コウキさんを抱き寄せる。コウキさんは倒れ込むように、メリッサさんに体を預けた。
「メリッサさん、メリッサさん…!」
熱に浮かされたように相手の名を繰り返しながら、コウキさんは腰を振り始めた。
「おぉっ、あぁっ…!」
メリッサさんは、獣の雄叫びのような嬌声をあげる。化粧を厚塗りした顔はすっかりとろけきっていた。眉はハの字になり、目の焦点は合っておらず、普段の余裕と威厳は完全に吹き飛んでいた。
「メリッサさん…いいにおい…」
腰を激しく振り続けながら、コウキさんは深呼吸を繰り返す。メリッサさんはそんなコウキさんを、優しく撫でた。
「大好きです、メリッサさん、メリッサさん!」
優しくて温厚な、大好きだった男の人は、獣のように女を求め、あさましく腰を振り続ける。
「おほっ、あはぁ、あぁっ…あぁっ!あふっ、あふっ…!」
自信と余裕のある態度を崩さない、ひそかに憧れていた女の人は、いまや品なく喘ぎ、いやらしく体をくねらせる。
お互いの肉が、相手の肉を求める、獣のような情交。そんな2人の様子を、あたしはただ、涙を流しながら見つめることしかできなかった。
悔しいのか。悲しいのか。それすらも分からなかった。ここから逃げてしまおうとも思ったけれど、あたしは視線をそらすことすらできなかった。
「すごい…」
隣で、息を呑む音が聞こえる。スズナさんも、見知った2人が致しているこの激しい愛欲の行為から、目を離せないのだろう。
今2人は1つとなり、お互いの愛を激しく確かめ合っているのだ。私の入り込むすきなど、どこにあるものか。
ああ。いっそこのまま、消えてしまえたらいいのに。
「い、いきます、メリッサさん、いきますっ!」
「あ、はぁん…きて…」
あたしの想いなぞ知る由もなく、2人の愛はまさにクライマックスに達しようとしていた。
「いっしょに、イかせてクダサイ…」
「は、はい、えっと、いきますよ、いっせーのっ…!」
コウキさんとメリッサさんの指が絡み合い、お互いの視線が絡み合う。その表情は2人とも悩ましげで、相手を愛する人のそれだった。
「せっ!」
そしてその声とともに、2人のタガは外れた。
「あっ、はっ…はぁっ…!」
コウキさんはメリッサさんを、ぎゅっと力強く抱きしめ、腰をがくがくと震わす。
「おうっ、おおおっ、おおおおおん…おほっ、おほぉぉぉっ!」
長い脚をびくびくと痙攣させながら、メリッサさんは体を反らせ、女としての快楽を貪欲にむさぼり、そしてあさましく喘いだ。
「あはぁっ…ふぅ、ふぅ…」
2人の痙攣がおさまり、2人はずるずると動きながら離れた。メリッサさんの膣から、どろりとしたものが垂れ落ちた。
「いっぱい出ましたネー…」
「メリッサさん、すごい顔してました…声も大きかったし」
「そうですか…うーん、恥ずかしいですね」
メリッサさんはそう言って、コウキさんに飛びかかり、その唇をふさいだ。
「んっ…んーっ…」
唇をふさがれたコウキさんは、メリッサさんになすすべもなく口内を凌辱される。
「っぷはぁ、はぁ、はぁ…」
「まだまだデスネー…キスしながら、息できるようになってくだサーイ」
「えっ…息、できるんですか?」
「…うふふ、これからたっぷり教えるから、アナタ、ちゃんと覚えなさい。…女の人の悦ばせ方も教えてあげマース、いいですね?」
「は、はい!」
「よろしい」
メリッサさんは妖艶に笑うと、コウキさんのしなびきった分身に手をかけた。その動きはまさに、第二回戦の始まりの予告だった。
あんなに激しく愛し合ったのに、まだするつもりなの?まだ満足できていないの…?
「…スモモちゃん、行こう」
ふっと意識が現実へと引き戻された。スズナさんが、私の腕をつかんでいた。
「は、はい…」
あたしはスズナさんに引っ張られながら、コウキさんの別荘を後にした。
…多分もう、ここには二度と来ないのだろうなと、おぼろげに思いながら。
日がどっぷりと暮れる頃。リゾートエリアにあるレストランで、あたしとスズナさんは食事をすることになった。
「…」
スズナさんは物憂げな表情で、料理をじっと見つめている。
「…ここのレストラン、おいしいですね、スズナさん」
「え?あ、うん…」
「あの、あたしのことなら、大丈夫です」
私は笑った。笑わなければ、いけなかった。
「あたしがうじうじしていたのが全部悪いんです。あたし、まだまだ修行不足だから…きっと罰が当たったんですよ。未熟者が男に夢中になるなんて、百年早いんだーって」
目から何かが溢れそうになったけど…我慢しないと…我慢しないと…!
でも…コウキさんが…あのコウキさんが…!
「だから、だから…平気ですからぁ…!」
我慢なんて、できるわけ、ない…!
「スモモちゃん、無理しないで…」
「うわぁぁぁぁん…」
スズナさんが、決壊した私の心を、崩れ落ちた私の体を、ギュッと抱きしめてくれる。
「…スモモちゃん、武者修行でもかねてしばらく旅行でも行ってみたらどうかな」
「武者、修行…」
「まぁそういう口実の…いわゆる傷心旅行って奴。しばらくふらふらしてたら、きっとふっきれるって。協力するよ」
スズナさんはそう言って、私に笑いかける。
「そう、ですね…考えてみます…」
あたしはそう言って、腕で涙をぬぐった。
あたしの心が負った傷は、あたしが思っている以上に深いものなのかもしれなかった。
カントー地方、タマムシシティの町中にある食堂で、私は目の前に出された料理をがつがつと平らげていた。
ヤマブキシティの格闘道場でのトレーニング中、空きっ腹を抱えていたあたしは、ひょんなことからその食堂で大食いコンテストが行われることを知った。
うまくいけばタダで、料理をおなかいっぱい食べることができる。あたしはその甘い誘惑に負け、ほいほいとタマムシシティへ行ってしまったのである。
「大食いコンテスト…こんないいものが、あったなんて…!」
こういう「大食い」を売りにするような店は、たいていまずい。スズナさんがそう言っていたが、この店はどうやら例外のようだ。
全体的に大味ではあったが、それがむしろ今の私の舌を優しく包み込んでくれる。こんな料理だったら毎日何杯でも食べられてしまう。
「こんなにおいしい上に優勝したら料金がタダなんて、幸せすぎですよーっ!」
思わずそう叫びながら、私は口の中にご飯をかっ込んだ。
しばらくやけ食いでもしていたら、この心の傷も癒えるだろうか。…でも、傷が癒える頃には、せっかくトレーニングで引き締めた体に無駄なお肉がついちゃうかな?
「…すごっ…」
間違えてこの食堂に入ってきたのであろう、白い帽子をかぶった女の子が、私を見て露骨に引いた。どうやら私の食べっぷりは、それだけすごいものらしかった。
まぁそれだけ、失恋の痛手がひどいということでもあるのだろう。今私は、心を満たす食事…つまり傷心のやけ食いをしているのだから。
「じゅるり…」
「ど、どうしたのよバクフーン…」
彼女の連れているポケモンが、おいしそうな料理によだれを垂らすのを横目に、あたしは目の前に出されたスープを飲み干す。
おなかも心も、どうやらまだまだ満足していないらしい。まだまだ食べられるぞと、食欲がうなりをあげている。
きっとカントーから帰る頃には、おなかに余分な肉がついていることだろう。そうなればトレーニングのしなおしだなぁ…。
そう考えながら、私は新たに出された料理に箸を付けるのだった。
終わりです
次は誰で書こうかなー
お、投下来てる
メリッサいいね
数少ないメリッサさんGJ
誰でも好きなものを書きたまえよ
メリッサさんめがっさGJ
ついでに暇つぶし妄想。
――――今
「私に勝ったのよ?もっと胸を張りなさいっ♪」
「ふわっ・・カスミさん、柔らかい・・・・」
――――少年レッドの
「私の知らない世界・・もう、レッド様抜きで生きてはいけませんね♪」
「すごく気持ちいいですよぅ、エリカさぁん・・・」
――――愛に満ちた冒険が
「私の心に触れ、私の閉ざされた心を開いたのは・・・他でもない、君だよ?」
「ナツメさん・・綺麗です・・・」
――――幕を開ける。
「氷のカンナを溶かし蕩けさせた―――なんて罪作りなの?」
「寒いです・・・寒いですよカンナさん・・・」
こんなの作ろうとして断念した
>>152 いや、ショタのレッドがグリーンの姉に童貞奪われて、ハナダでカスミの家に泊まってカスミとヤって、タマムシでエリカさんと結ばれて、ヤマブキでナツメの閉ざされた心を開いて、四天王のカンナの心を温めるだけだよ
オチ→キクコに喰いつくさr…
ロケット団下っ端♀をついでに調教改心させちゃうのも追加で
>>155 行く先々で現れて、何度も戦い、敗北を繰り返した結果ロケット団から切り捨てられそうになった下っ端♀に逆レイプされるも、途中で攻守が逆転して攻められるままイカされ続けて、最後にデレるんだな。
カントー四天王+グリーンを倒したレッドの元にシロナが来て、シロナ指導でマンツーマンの特訓とか・・・ダメだな
このメリッサのいいなぁ
フウロ書いてください
去年投下するとか言ってたけど全然完成しなくて投下しそびれてたやつ投下。
今更ながら誰得なカンナさんネタ。
以下のシュチュが嫌な方はスルーして下さい。
シバ×カンナ
恋愛要素あり。いたってノーマル。ソフト。
ナナシマでも大きな市場のある二の島。そこで一人の女性が買い物袋を両手に抱えてあたふたしていた。眼鏡に切れ長の瞳の、かつて四天王と呼ばれた女性、カンナ。
ナナシマの四の島から、買出しに出てきていた。ポケモンリーグを引退してからはや3年ほど。故郷でゆっくり、しかしながら確実に子供達へポケモンバトルを教えていた。
もちろん、いてだきの洞窟のパトロールも忘れない。あそこには、珍しいポケモンたちが静かに暮しているのだ。
そして、今日は溜まった買出しの日。ナナシマでは物資の運搬は行われているものの、やはりそこは島とあってなかなか上手くいかないし、
大きな島に市場が集中するのは無理もないことだった。
「やだ、買いすぎ?でもこれぐらい買っておかないと、すぐになくなっちゃうし。」
ふう、と言いながら持つ手をかわるがわる交換しつつも、いかんせん重さが一緒なので効果はいまひとつ。力のあるポケモンたちは留守を任せているのでいない。
「連れてくればよかったかしら、ラプラス…あ、でも荷物持って陸で歩くようなポケモンじゃないわね……」
あーあ、とため息を付きながらよろよろと定期船乗り場に向かう途中、彼女は懐かしい声を聞くことになる。
「えっ!何…?!また売り切れだと?!」
大きな声を出して菓子屋に詰め寄っているのは道着を着た格闘家だ。自分でも思わず出してしまったらしく、慌てて声のトーンを下げているが周囲の目は彼に向けられている。
人だかりもでき、なにやら皆ひそひそ言い合っている。あの人もしかして、有名な誰それさんじゃないの、と。無論、それはカンナの目を引くことにもなった。
「……ちょっと…こんなとこで何やってんのよ……!」
重たいはずの荷物をゆさゆさと揺らしながら、カンナはなりふり構わずかつ素早くその男の首根っこを掴むと、ものすごい勢いで人だかりから彼を引きずり出し、
人気のない場へと引っ込んだ。
「……な、何だアンタは!いきなり……」
一瞬何が起こったのかわからない男に、カンナはムッとしながら答えた。
「それはこっちの台詞よ!あんなとこで何やってんのよ!この筋肉馬鹿!」
え、という驚きと共に男の目が見開かれる。彼の目の前にいたのは、かつての同僚であった。そういえば今は故郷に帰省していると聞いたが……
「……カンナ?何故ここに?」
「同じことアンタに聞きたいわよ。何でここにアンタがいるのよ。ここは私の故郷よ。私はいて当然でしょ。」
もう、何も知らないんだから、とムスッとむくれるカンナに、急に物事が起こりすぎて混乱した男はただぼんやりとするしかなかった。元々社交が苦手なのもあるが。
「……いや、俺はその…トモシビ山に修行にだな……」
「修行に来た人がお菓子屋で何の用だったの?現セキエイリーグの四天王のシバが。みっともなく大声出して。」
「……別に、関係ないだろう!」
ふーん、と冷めた目で見られ、たじろぐシバに、カンナはさらに追い討ちをかける。
「あっそ、そんなに買いたかったのね、いかり饅頭。好きだものね。」
「……好きで悪いのか!……大声出したのは反省しているんだぞ……」
久々に会ったとたんにこの弄られよう。シバにはカンナがこうもつっかかる理由が皆目わからなかった。別に、自分がどこで何をしていようが関係ないはずだというのに。
「ま、アンタが何してようがいいけど。丁度よかったわ。これ運ぶの手伝って。」
パワーだけは人一倍でしょ、とカンナは無理矢理自分の買い物袋を押し付けた。本当に久々の再開だというのに、散々な扱いである。
(どうしてこんなに機嫌が悪いんだ……?)
しかし、彼女に逆らえないまま、しぶしぶ買い物袋を抱えてノコノコと彼女の後を歩く姿はいつもよりもずっと情けない、格闘使いの四天王であった。
カンナの家まで…即ち四の島まで荷物を運ぶと、カンナは流石に唐突だったから、と茶を淹れてもてなしてくれた。
ぬいぐるみが置かれた可愛らしいインテリアの部屋は、現役時代のクールな彼女のイメージとはかけ離れていた。
無論、無骨な自分がそこで茶を飲んでいるのはもっと似合わないだろうが。
「へー、アンタでも上着るんだ。」
「…当たり前だろ…上半身裸で町を歩く馬鹿がどこにいるんだ……」
シバはいつもの下半身のみの道着に、ちゃんと上を着ていた。下駄だが靴だって履いている。重そうな腕輪はつけていた。鍛錬の一環だからだろうか。
「これ、おいしいいでしょ。時々キクコさんが送ってくれるの。元四天王のよしみだって。」
「……あ、ああ。」
カンナが引退するのと同じぐらいに引退したゴースト使いの老女を思い浮かべ、まだ元気なのかあの婆さん、と不謹慎な考えを起こしてしまう。
ウワサでは四天王は引退したが、まだ現役バリバリでトレーナーをしているらしい。同年のオーキド博士は学者でインドアだからいいとして、よくやるなと思った。
「で?本当にここに来たのって、修行しにきただけ?」
お茶のお代わりを注ぎながらカンナはちらりとシバを見た。湯気で少し眼鏡が曇ったのがどうも可笑しくて笑いそうになるが、笑うとれいとうビームが飛んできそうなのでやめた。
「いや、だからそうだと言ってるんだが…前からよく来ているし……」
「前から?!ちょっと、アンタそれなのにずっと私に挨拶もナシだったじゃない!」
ばん、と机を叩いて不機嫌そうな顔をもっと不機嫌にするとカンナはぶすっとそっぽを向いた。
「……あ、いや、だからな…ここがお前の故郷だとは知らなかったし……」
「いいわよ、別に。気にしてないから。」
気にしていなければここまでふて腐れることもないだろうに。
「……お前、まさか誰も尋ねてこないから寂しかったとか……?」
図星を差されたのかカンナがぴくっと反応し、ムキになって顔を赤くしながらも、はきはきと言い訳を並べる。
「違うわよ。そんなんじゃないわよ。第一、手紙ぐらいなら貰うもの。さっきもキクコさんからお茶頂いてるっていったでしょ?それにこの辺は交通の便が悪いから……」
「わかったわかった。今日は一日相手してやるから、な?」
「結構よ。修行のことしか頭にない筋肉男と一緒にいて何が楽しいんだか……」
どちらかというと普通は頭脳派でクールなカンナがしょうがないわね、と駄々をこねた相手を丸め込むのが通常だが、今日は逆だった。
しかも思い切りその役割が似合わない男に。しかも鈍感な。元同僚が誰も尋ねてこないのが寂しくて、ついそっけない態度を取ったのは認める。
しかしカンナとしては、それとはまた別の感情を目の前の男に抱いていた。カンナはそれを認めたくなかった。誰にも、悟られたくなかった。
自分の好みのタイプがこんなかけ離れたタイプの人間だと思いたくなかったのである。この、いかにも女に興味がなさそうで鈍感な。
「……久しぶりに再会したというのに、なんだかやけにつっかかるな。何かあったのか?」
「……別に何もないわよ。」
このムードで、こうも正直に自分の言いたいことを言える人間もなかなかいないだろう。シバが言葉を発するたびに、カンナの機嫌は逆撫でされるばかりであった。
本当は色々話したり、想う所もあるのに。それなのに拗ねて冷たくする子供みたいな自分が嫌になった。
「……いてだきのどうくつの中、気になるからちょっと見てくるわね。」
逃避したところで、何も変わらないというのに。カンナはスッと立ち上がると外へ出て行った。鍵を持っていないところを見ると、留守は任せたということか。
「……あいつ、俺にちょっと酷くないか……?」
一人ポツン、とぬいぐるみだらけの部屋に男一人取り残され、再会した途端に雑務を押し付けられるという不幸に見舞われたシバはため息をついてうなだれた。
カンナはいてだきの洞窟の中で、変わらぬパートナー…ラプラスを撫でていた。こうでもしないと気が落ち着いてくれなかった。
買い物途中で偶然彼を見つけたとき、喜んだものだがシュチュエーションが最悪だった。もう少し彼に現役の四天王であることを自覚してもらいたい。
たかだか菓子の売り切れで大声を上げるなど、子供っぽいしみっともない。…しかし、だがしかしそこも自由な彼らしくていいとも……
「…思わないわよ!何考えてんのよ私……」
あんなバカに惚れるなんてあっちゃいけない、私が大バカになっちゃうじゃないの、と相手に失礼なことを考えながらカンナはラプラスに身を寄せた。
ひんやりとした肌がなんとも言えず気持ちいい。
「…別にさ、悪い男じゃないのはわかってるし、むしろいい男の方だと思…って違う!」
先程からうんうんうなる主に心配そうな顔を向けるラプラス。知能の高いポケモンだ。カンナの心境も恐らく理解している。先程から彼女もどこか落ち着かない。
「…第一、ポケモンリーグにいたころから気に食わなかったわよ…男臭くてムサ苦しいし、バトル馬鹿だし、不器用だし…でもそういうところも……ああもう、違うのに!」
現在カンナの家で当人はくしゃみがとまらず、ストーブを付けた方がいいか?などとい考えてしまっているだろう。
いい加減リーグにいたことから気になっていたということを認めてしまえばいいのだが、プライドが高いカンナにとってそれは難しいことだった。
「きゅーるる?」
見かねたラプラスがカンナの髪の毛をくわえてパタパタと動かす。いい加減にしたら?というように。
「っていうか、そうよ、アタシなんかが言い寄ったら迷惑だわよ、何せポケモンバトル馬鹿なんだから。」
強いものと闘うために…そうしてシバは四天王になったと聞く。女の色恋沙汰も、彼にとっては不要であり、別世界なのだろう。
もし好きだと言ったとしても、それは男女の仲ではなく友人の仲として捉えるに違いない。
とことんネガティブな思考のカンナに、ラプラスは呆れはてたように彼女から離れ、氷の浮かぶ湖へとダイブした。
「……もう、さすがに帰ったわよね。きっと。」
日が傾き始めている空を見ながら、カンナは家路に着いた。だが彼女の予測は外れることになる。家に帰ると、外からでもわかるいい匂いがした。
まさか、と思ってドアを開けると、帰ったと思っていた人物がまだそこにいた。しかも夕飯まで作っていた。
カンナは彼に対して好意的であり、バカにしている部分を一つ忘れていた。彼がかなり真面目な男だということだ。
「……何、してんの?」
「え?ああ。カレー……作ってみた。さっきの茶の礼にと思ってな……」
「よっ…余計なこと、しないでよ!もう!」
食材だって買出しのこと考えて買ってるんだからね!と文句を言いながらもカンナは内心まんざらではなかった。
男一人であちこち山なんかで修行している身だ。料理がそこそこ上手いのはなんとなく予測できたので、夕飯を作る手間が省けて正直嬉しかった。
「……まさか、ここに泊まる気じゃ、ないでしょうね?」
「ん?そうしてくれるつもりじゃなかったのか?」
さらりと真顔で言ってのけるくせ者に、カンナは顔が一瞬で真っ赤になるのがわかった。
「あっ…あああっアンタ何言って……独身の女の家にいい年した男が泊まるだなんて……」
「冗談に決まっているだろ。飯食ったらトモシビ山の方に帰る。」
「〜〜〜〜〜!!」
してやられた。一本取られた。ハハハ、と笑いながら鍋をかき混ぜているシバに恨みがましい視線を送りながら、カンナは食器をできるだけ静かに取り出した。
時折聞えるヤミカラスの声が自分をバカにしているように聞える。ああもう、と思わず乱暴になりそうな手つきを抑える。
が、食器を並べている時にカンナはふと、大事なことを思い出した。夕方…?今、何時だろうか……?定期船は四時が最終のはずだが……
壁の時計を見ると、残念なのかラッキーなのか、針は既に五時を過ぎていた。
「帰るって……二の島への定期船、もう……ないわよ。」
「え」
それ、本当か……?とバツの悪そうな顔でシバはカンナに救いを求めるような顔をしてきた。
ここで今までの態度ならば野宿しろ、と言っただろうが、その極度に困った顔を見てカンナは気が変わった。気まぐれというやつだろうか。
予想していた通りカレーは美味しかった。具が大きいのは仕方がなかったが、他人の料理してくれたものほど美味く感じるというのは嘘ではないようだ。
「上手いのね。」
「まあな。修行仲間の空手連中にも結構評判だ。」
ふふん、と得意そうに笑うシバに、カンナは自分の表情が迂闊にも綻びかけたのをあわてて直した。こういうときにこそ、クスクス笑ってやればまた色気もあったろうに。
「そういえば留守の間、何してたの?」
「ん?勿論部屋の外でカイリキーと組み手してたが?」
「……好きね……アンタもそういうの……」
「カンナこそ何なんだ、急に来た俺に留守を任せるなど…そんなに忙しいのか?まあ…泊めて貰ってしまって、宿代が浮くのは嬉しいんだが……」
相変わらずの唐変木の応対にカンナはふう、とため息を吐いた。
「……アンタ、何もかってないんだ……」
「何が?」
「……いいわよ、わからないなら。」
「……気になるな……」
じゃ、一生気になっててちょうだい、とドライに言い放つと、カンナはいそいそと布団を敷き始めた。換え用に二枚あるので、その予備の方を彼に貸してやることにした。
布団を敷くカンナの手はどこかぎこちなかった。ドライに言い放ったのは表面上で、内心はとてもドキドキしている。
ときどきチラチラと相手を見てしまうのがまたまどろっこしい。いっそ言えたらどれだけ楽なことか。しかし、大人の意地というやつはとてつもなく厄介だった。
一度決めてしまったら、ずっとズルズル引きずってしまうものだから。
いざ布団の中に入ると、それはもっと厄介なものになった。眠れない。
勿論カンナはベッドで寝ており、シバは床の上に布団を借りて寝ているが如何せん同じ部屋で寝ている事実に変わりはない。カンナの胸はざわめきで破れそうだった。
そんなカンナを差し置いて、シバは寝息も立てずに爆睡していた。こちらが様子見にチラリと見ても身動き一つしない。修行で野宿が多いからだろうか。ピクリとも動かない。
どうしようもなくなって、ベッドからむくりと起き上がると、カンナはまじまじと彼を観察した。
枕元には簡単な荷物と腕にはめているリストと共に、彼の手持ちが収められたモンスターボールが置かれている。自分の現役時代と違って数も増えて種類も違う。
(そっか、そうよね。コイツ、今も常に戦ってるんだから。)
そう考えると急に寂しくなる。3年前の自分、リーグで挑戦者を待つ日々。それから3年経って面子も変わったセキエイリーグ。
この3年間、情報を遮断ていたわけではない。リーグの動きのことはメディアを通じてよく知っていた。
チャンピオンになった少年の行方不明事件、四天王のトップであったワタルの辞任から、彼が一からやり直し、今度はチャンピオンとしてリーグに君臨したこと。
キクコの引退、そして自分の引退からその穴を埋めるためにやってきた、新しく四天王として加わった三人のトレーナー。
とりわけ例の少年の事件はカンナを驚愕させた。自分のこの故郷を救ってくれた少年でもあった彼。確かシロガネ山に調査に行ったきり、帰ってこなくなった……
彼は更なる武者修行をするためにチャンピオンの座を降り、シロガネ山への調査に志願した。それから、行方がわからなくなった……
ワタルが四天王の座を降りた時は彼のようにならないか正直心配した。だが彼はリーグに更なる実力をつけ、舞い戻った。しかし辞めると言ったときは寂しかった。
カンナ自身、彼の行動を目の当たりにして四天王から引く決意をしたと言っても過言ではない。
かつての仲間が次々変わっていく中で、この目の前の男は変わらずリーグで挑戦者を待ち構えている。だがそれもいつまで続くかわからない。
今でこそ四天王の座に納まっているものの、おそらくそろそろ四天王から引くだろう。四天王という役職は、彼から自由な時間を大幅に奪っている。
今日のように修行に来るのもそこまで頻繁にあるわけではないのだろう。だからこそ来る時は、修行に目を全て向けているのだろう。
彼の原動力は強い相手と戦い、己を鍛えることであり、四天王の座に固執することではない。ワタルのように、修行をやり直すと言い出すのは時間の問題だ。
現在四天王に残っているのは真面目で責務を果たそうとしているからであり、今の新しい面子がしっかりして固まれば言い出すに違いない。そしてきっと、行動に移す。
修行の旅に出てしまえばいつどこにいるかもわからなくなる。もしかしたら、あの少年のように消息を絶つのかも知れない……
そこまで考えてカンナはひゅっと背中に寒気が走った。関係ない、自分には関係ないはずなのに。
安らかに動かぬ岩のように眠っている目の前の男が急に、ふっと消えていなくなってしまう気持ちにカンナは駆られた。
もしかしたら、このまま会えなくなるのかもしれない。
急に不安が胸を支配する。同時に、気分が高揚していく。寂しいし、悲しいし、苦しいし、興奮もしてどきどきする。さて、この気持ちをどうしてくれようか。
(だったらいっそ……)
カンナの氷のように硬いプライドに亀裂が走る。こんなにもあっけなく意地が消えるのなら、彼が起きている時にしてくれればいいのに。
黙って自分を認識していない時にしか、素直になれないなんて。
可愛くない、女ね。
自虐を心の中でひっそりと済ますと、カンナは目の前の男の顔に両手を添え、優しく口付けた。
自分が彼に覆いかぶさるような体勢になってしまっていても、カンナは気にしていなかった。そっと唇を離そうとすると、頭に圧力が加わってその行為は中断された。
頭に回された腕によって固定され、眠っているはずの相手からより深く求められる。急な反撃に、カンナの頭はパニックになる。
(えっ…ちょ、ちょっとどうして?!寝てたんじゃないの?!)
ふうん、と鼻に付く甘い吐息がカンナから発せられるようになると、相手はようやくカンナを解放した。
ぷはっ、と離れて飛び退こうとしたカンナだったが、既に腰に腕を回されており、逃れられなかった。普通の男性でも叶わないのに、体を鍛えているこの男ならば尚更だ。
そのまま抱きしめられると、異性の香りが香ってカンナを刺激した。頭が、くらくらする。
「お前が俺に冷たかったのは、こういうことだったのか?」
「……え?」
混乱して沸騰し、ふらふらする頭でカンナは鈍い反応を返す。
「すまなかったな。今まで気がついてやれなくて。」
こんな時まで謝らなくていいのに、馬鹿ね、とまた憎まれ口を叩いてしまう。だがその口を、言い終わる前に塞がれてしまう。
もう駄目だ。ここまできたら引き返せない。溜まった思いは体に正直に出てしまって、カンナの体温は沸騰寸前だった。顔も真っ赤になっているに違いない。
「……気持ちは嬉しいんだが…その……」
後に続く言葉ぐらい予想は出来ている。貴方は真面目な人だから。
「いいの。いつも側にいなくても。もし、どこか遠くへ行ってしまうことがあっても。」
ずっとここで、待っているから。
「……だから……」
だから、どこへ行ってもいつかはここへ帰ってくるって証を、私に頂戴。
軽い女だと思われても構わない。カンナがそう言って口付けを落とすと、シバは無言でカンナの眼鏡に手をかけて外した。彼なりの返答だったに違いない。
「……ん……」
悩ましげな呻き声と共にカンナのラインが踊る。誰もが羨ましがる豊かな胸は、現在は一人の男の手中にある。
ゴツゴツとした節のある指が柔らかな乳房に食い込んでいる。しかしながら手つきは乱暴ではなく、緩やかで慣れた優しい手つきだ。
「……んッ……ア、アンタ……その…なんか…慣れて…ない……?」
ひん、と突起を摘まれて体を強張らせたカンナに、呆れた顔でシバは対応した。
「……あのな、俺のことを仙人か何かと勘違いしていないか?」
「……ムッツリスケベ……」
「堂々と他人に性生活のことなど言えるか!」
「……てっきりそういう経験したことないんだと思ってた。」
「…はあ…あのなあ……そういうお前はどうなんだ。」
「さっきのアンタの言葉をそっくりそのまま返すわ。」
ふん、と口を尖らせて拗ねるカンナに、色気がないやつめ、と内心毒づきながら空いている手を彼女の下半身に滑り込ませる。
湿り気を帯びたそこは、撫でてやるとすぐにぬるりと濡れてきた。
あん、とか、どこ触ってんのよ、という彼女の声がしたがそんなものを聞いている余裕はない。
そろりと指を滑り込ませ、軽やかにほぐしていくと、カンナの愛嬌が一層艶かしくなる。
「……んん……駄目え…アンタばっかり…ずるい……はむ……」
そういったどろどろとした、空気が溶けそうな雰囲気の中でも抗議するカンナの口を口付けで塞ぐ。
口を塞がれたからか体で抗議しようとしたその体も、敏感な部分を刺激して自由を奪う。
何も出来なくなった彼女に、止めを刺すべく己の怒涛を引きずり出すと、最後に自由を奪っていない場所へと狙いを定める。
「……すまん……その…最近“そういうこと”から遠ざかっていたので……我慢が…な……」
途端に強張ったカンナを見て、確信する。彼女は“そういう経験”をまだしていないのだと。
「本当にいいのか?嫌ならここでやめることも出来るが……」
「ばっ…馬鹿言わないでよ!こんなとこまできて止めても仕方ないでしょ!」
顔を引きつらせてはいたが、カンナはドライな態度を装って言った。顔を背けていたので表情はわからなかったが、多分不安な顔なのだと思う。
「最初は少し痛いが、我慢してくれ。」
「ったく…するなら早くし…っ……!」
憎まれ口をまた叩こうとして、カンナの思考がまた停止した。自分の中に、何か違うものが蠢いている。
目の前の、焦がれていたはずのものなのに、半分嬉しくて半分恐ろしい。
「……ッあッ……ああッ……」
相手の動きにつられて動かされる度に、感覚は自分のものではなくなっていく。どんどんと相手の感情に塗りつぶされていく。
痛いと忠告されたがさほど痛みは感じなかった。恐らく上手くほぐされ、動きも加減しているのだろう。
いつもの態度や今まで相手に抱いていた印象とは違う抱き方に、カンナの心は揺さぶられ、相手の心に沈められていく。気がつけば自分から唇を貪り、名を呼んでいた。
愛を囁いていた。満更でもなさそうな目の前の男に、カンナの行為はエスカレートし、もはや一人の女と成り果てていた。
「……はあ…はあ…も、もう……」
「……俺もだ…安心しろ、中にはしない。」
限界を訴えるカンナからきつく締め付ける感覚を感じ取り、ぐったりともたれかかる彼女を抱きとめながら己を引き抜くと、溜まっていた欲情がカンナの足に滴った。
「……別に…しても……よかったのに……」
「馬鹿言え。そこまで無責任なことはしないぞ、俺は。」
「…あら、責任とってくれるつもりじゃなかったの?」
ぎゅ、と腕を回して抱きつくカンナに、むう、とシバは顔を顰めた。
「責任なんか、お前とこうなる時から取ると決めている。だが危険は避けた方がいいだろう?」
「そ。」
ふーん、と言ってぬいぐるみを抱き寄せて弄りだしたカンナの腕を取り、自分の胸板に当ててみる。
「ぬいぐるみより、俺の相手はしてくれないのか?」
「……アンタ、結構エッチね。」
呆れるわ、と眉をひそめたカンナに耳元で囁く。
「俺が責任を取るんだ。お前も取ってくれ。」
この後、空が白ばむまで睦言が途絶えることはなかった。
次の日の朝、定期便で帰っていったシバだったが、早朝にカンナの家から出てきたことを付近住民に見られ、
ジャーナル誌の記者がカンナに突撃取材を試みてカンナの機嫌がまた悪くなってしまったのは言うまでもない。
<ED>
両者ともイメージとかけ離れてたらサーセン。
カンナさんって恋愛沙汰になると動かしにくいw
レッドの件は適当に書いちゃってスマソwww
カリンさんとか美女なお姉様に飢えているこのごろ
久々にきてみれば、投下から丸三日たってもGJの一つもないなんて…きっと皆もいそがしかったんだな。そうに違いない。
氷タイプは攻めに適してるけど、押しに滅法弱い。やっぱカンナさんもそんな感じなんかね?
岩鋼闘みたいな、自分より意志が硬く、炎みたいな情熱的な人が好み…という解釈をしてみたら、
草:押しに弱いが誘い受けてハメるタイプ(エリカさん、ナタネ)
超・悪:ワイルドなのが好みだが、趣味趣向は違う(ナツメ、カリンさん、カトレア)
竜:鋼以外の全ての男をメロメロにする厨タイプ(イブキさん、ょうじよアイリス)
毒:なんかカワイソス(アンズ…)
ん〜全体的にイメージと合って…る…?
これ書いてたら電話でノーマルのアカネがシバについて語ってたのを思い出した。
投下来てたのか、乙!
今時カンナやシバ持ってくるなんて斬新だなぁ
168 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 02:50:14.55 ID:dSmLfUd8
>>167 書いた自分が言うのもなんだが今更降ってきた(性格には12月ぐらいだが)
から仕方ないw
カンナといいカリンといい四天王だと初期が好きなやつ多いんだよね。
しっとりした感じですごくよかった
GJ!
シバもカンナもいい
女体化のエロ小説書きたいんだが需要あるかな
需要があるかどうかわからんが投稿させてもらう。
ぬるめだが強姦注意
もしOKだったら下へ
「あ、ん、……」
ピチャピチャという水音が静寂な空間をひどく淫らなものにしていた。
それでもミナキは手を休めることなく、自らの秘部を刺激し続ける。
籠り続ける熱はすでに行き場をなくしていた。
「マツバ、あぁ……」
そして彼女は想い人の名を呼ぶ。
今まさに彼女はその男の家にいるが、家の主の姿はない。
地元の名家の息子であるマツバは古都のジムリーダーも兼ねており、ただいま仕事中だ。初めはほんの悪戯心に過ぎなかった。
通された部屋の椅子に、マツバの上着が掛けられていたのである。
その内にマツバが仕事で家を留守にすると、ミナキは思わずそれを手に取り抱きしめた。そしていっぱいに匂いを吸い込む。
(マツバの匂いだ……)
うっとりと目を細めた。幼いころよりミナキはマツバが好きだった。
男勝りな自分に他の女子のように扱ってくれる彼に悪態を吐いてはいたが、それは照れ臭かったのである。
幼いころは大人の柵にもとらわれることなく一緒にいられた。
しかし、成長するに連れ分かってきたことがある。マツバもいずれ嫁を娶らなければならなくなる。
このご時世、必ず結婚しなければならないという風潮ではないが、しかしマツバの家柄と、伝統が色濃く残る土地柄を考えると、それはミナキには必然のことに思えた。
また長らくマツバの傍に居て分かったこともある。
マツバは特定の女を作るということをしなかった。
それがどういう意図によるものかは知らない。
季節が変わるように、マツバの傍らにいる女性も変わっていく。
季節が変わるまでもたないこともしばしばだった。
しかしその女達が決まって自らとは正反対のたおやかな女性であるというのも、ミナキを足踏みさせた。
叶わない想いはどこかに捨ててしまおうかとも思ったが、何分捨て場所も見つからない。
また尚更思いを鎮めようとするほど、逆にそれは浮かび上がり、ミナキを苦しくさせた。
そして今も苦しいままだ。
(このくらいのことは、許されるだろうか……)
そして思わず下肢に手を伸ばしたのである。
ぞわぞわと背中を撫でられるような感覚に思わず大きく声を上げてしまう。
「あ、あ、マツバ……まつばぁ」
(もしわたしとマツバが恋仲になったらどうだろう。マツバはどんな声でわたしを呼び、どのようにわたしに触れるのだろう)
そんな想像をしながら、「すきだ……マツバ」と呟いた。
上の続き
女体化注意
「呼んだ?」
返事が返ってくるはずはないのに、今はいないはずの人間の声が響いた。
さぁっと血の気が引く。
気配をまったく感じなかった。いつから居たんだ。
「あの、マツ」
「ミナキくん、なかなかいい趣味をしてるじゃないか」
冷たい声はいっさいの言い訳を許さないというようにミナキを突き放す。
ミナキは今の自分の格好を見た。
ボタンが外され大きくはだけたブラウス。
中途半端に脱いだタイツをそのままに、あそこをいじりながら寝そべってひとり遊びに耽っていたのだ。
しかもマツバの羽織を抱きながらである。
言い訳の言葉もない。
「帰ってきて驚いたよ。まさかキミがこんなことをしているとはね」
ミナキは激しく後悔したが今更そんなもの何の役にもたちはしない。
終わった、と思った。
涙がすぐにでも溢れそうだった。
しかしそれを何とか堪えて、「見苦しいところを見せてしまった」と言った。
その声は籠っていて、マツバには聞こえないかも知れなかった。
居た堪れない。
早くここから立ち去らなければ。慌てて服を整えようとすると手首をがっしりと掴まれた。
「帰るのかい?」
その顔は笑ってはいたが、少しも温かみを感じられない。
「やだ……放して」
ミナキは恐怖に首を振るばかりである。
「キミがボクのことを好いているのは分かっていたよ。ずっと前からね」
ずっと前。
それはいつからだろうか。
幼少のころよりの付き合いであるから、まさかとは思うが、ミナキの慕情を承知の上で、他の女を侍らせているのを、ミナキに見せつけたのだろうか。
そうなると、いよいよマツバは自分が嫌いなのだと、いうことになる。
ミナキが何も言えないでいるとマツバはミナキの気持ちを見透かしたようにそうだよといった。
上の続き
性転換注意
「キミがボクのことを好きなのを承知の上で、ボクはキミ以外の女の子と付き合っていたんだ。
キミに見せてあげたかったからね。
あのときなんか、おもしろかったなあ。
丁度二人がボクの家で鉢合わせをして。
キミは泣きそうな顔なのに笑いながら去って行ったね。
あれほど面白いことはなかったよ。
あの時はとても楽しかったな」
いつもの穏やかな声を崩さないままに語るマツバにとうとうミナキは泣きだしてしまった。
抑えていた分、一度楔が外されると、止まってはくれなかった。
「うぇ、えっぐ……」
「可愛そうなミナキくん、ボクで良ければ慰めてあげるよ」
そうして口元に微笑をたたえたまま、マツバはミナキに覆いかぶさった。
上の続き
性転換注意
「ずいぶんと大きいんだね、ミナキくんの胸は」
マツバの愛憮はいたわりの欠片もなかった。力任せに胸を揉まれ、痛みに顔が歪む。
「マツバ、やだっ…、痛いっ」
ミナキの訴えを無視してマツバは更に力を込める。
「もぅ……やだぁ」
もちろん、布団に運ばれるはずもなく、背中には畳の感触がある。肌に直接のその感触は心地よいとは言えない。
「どうして?ずっとこうされたかったんだろ。
キミのことは聡明な女性だと思っていたんだけど、所詮キミも女だったんだね」
咎めるような声に思わず顔を背ける。
「まぁ、キミがあんまりにも惨めなのもどうかと思うから少しくらいは気持ちよくしてあげる」
そう言うと、胸の頂きを噛んだ。甘噛みではなかった。
快感ではなく、苦痛しかもたらさない。
「もぅ、いやだ……」
ミナキはあまりのことにどうしていいか分からない。
やはりあの時に逃げていれば良かったのだ。
そうすれば少なくとも友を失くすだけで済んだ。
このような屈辱が与えられることもなかったのである。
しかしそれは紛れもなく自分がもたらしたことであった。
いつものように、伝説に思いを馳せながら、菓子をつまみつつ、縁側で話を交わすだけだったならば、マツバもこのような凶行には走らなかったのだろう。
ミナキはマツバの身体を押し返そうとするが、力で敵うはずもない。
それでもミナキは懇願した。
「もう、充分だろう。もう充分わたしを辱めたじゃないか。
もうマツバの家も訪ねない。キミに顔も見せない。もちろんスイクンのことでマツバを頼ったりもしない。だからゆるして……」
マツバは一旦身体を起こし、思案するように首を傾けた。
「ふうん、そう、ミナキくんはボクから消えてくれるの」
ふふふとおかしくて堪らないをの抑えるような声だった。
「それは無理な相談だね。
まあ一通りのことが済んだらまた考え直してあげる」
ミナキの蒼白になる顔を見詰めてマツバはまた微笑んだ。
「やっぱりキミは馬鹿なのかな。
だって未だ自分の立場を理解していないんだもの」
無理やりに指をねじ込まれる。
ことを急くようで欲を満たす道具としか見られていないことをミナキに突き付ける。
(そうか。
マツバはわたしのことを何とも思っていなかったばかりではなく。
なんて馬鹿なやつだと笑っていたのかも知れんな)
下肢の痛みだけでなく心も痛みを訴えて、胸が塞がる。
「ミナキくん、随分綺麗な色をしているね。
薄い桃色だ。
ひょっとしてボクが初めて?まあそんなことどうでもいいけどね。」
ミナキの声などすでに聞こえていないのか、マツバはもう一本指を増やそうとする。
「あれ、入らないな。一人でよく悪戯してそうだから入ってもよさそうなものだけれど」
マツバは大層面倒そうに仕方ないと言った。
「ほぐしてあげるよミナキくん。今度は優しくね」
そういって胸を撫でられる。その言葉通り、今度は柔らかな手つきだった。
突起も軽く摘む程度で、頭にもやが掛かり始める。
しかしそれもこれから行おうとする行為の為でしかない。
そう頭では分かっているというのに、ミナキはそれを嬉しいと思わずにはおれなかった。
恋人のまねごとをしているようで、心臓が高鳴ってしまう。
先ほどの仕打ちも忘れ、ミナキはマツバにしがみ付いた。
「マツバ……」
思わず名前を呼んだが、マツバの手は休まることはない。
もちろん口を吸うこともない。
それでもミナキは身体を震えさせる。
細い腰に手が這うだけでミナキには刺激が強すぎるのだ。
こんな状況であるのに、もともと湿っていたところが、更に蜜を溢れさせるのを感じていた。
「感じてるの?本当に浅ましいね。ああ、そろそろ大丈夫かな」
そういうともう一度指を入れられた。先ほどとは違い、一本、二本は易々と呑み込んでいく。
「ミナキくん、入ってるよ。これなら少しきついかもしれないけれど大丈夫かな」
その言葉にミナキは瞠目する。ちらりとマツバの欲望を確かめる。
大きい。
絶対に入らない。
しかし駄目だといっても無理やりねじ込まれてしまうだろう。
そう考えると、もう抵抗するのを諦めてしまった。
「もう、好きにすればいいさ」
上の続き
性転換注意
「へぇ……見かけによらないね。ミナキくんは生娘なんだ」
溢れる血を指で取りながら笑った。
「やだ、さけるぅ……」
「前の人より少し量が多いかもしれないね」
痛みに顔を歪ませるミナキにマツバは囁く。
「ダメ、動かさないで……」
明らかにミナキの容量を超えていた。
ギチギチと大きく広がされただけでも精いっぱいなのに、これ以上動かされてはただでは済まない。
「大丈夫、心配しなくていいよ。
キミに経験がなくても、ボクはそういうのに通じているから。
何も心配はいらない」
マツバはミナキの意志を無視して腰を打ちつける。
破瓜のものではない血も混じり始めた。
激しい動きに気をやりそうになるが、マツバはそれを許さない。
「駄目だよ」
気絶しないように思い切り顔を叩かれた。
それにミナキは絶句する。心のどこかでミナキはまだマツバを信じていたのである。
「キミはボクのものだ。それをよく分かってもらわないとね」
慈悲のかけらすらない仕打ちだ。
「ああキミの腰は柳みたいにしなやかで細いね。
抱きやすくて助かるよ」
そんな好き勝手な言葉を吐き続けながら結局好きなだけマツバはミナキを弄び続けた。
上の続き。
これで終わりです。
好きなだけ貪られて、ミナキは放置された。
もちろん服も整えられることはない。
マツバは部屋から出て行ったらしい。
ミナキは声を上げて泣いた。
いつか純潔を捧げるならば、マツバにと思っていた。
それでもこんな風に身体だけをつなげたかったのではない。
情事の最中、マツバはミナキを見てはくれなかった。
何か別のものに支配されているようだった。
いまだ足にはマツバの精が流れ落ちてくる。
身体がだるい。
もう何もする気にもなれない。
もしかしたらもう自分は用済みだからこの家から追い出されるかもしれない。
しかしそれまではここに居てもいいはずだ。
ミナキとしても早く立ち去りたいが身体が動かぬのだからどうしようもない。
視界の端には、初めミナキが抱きしめていたマツバの羽織があった。
「マツバ……」
何故かミナキはまたそれを抱きしめて眠った。
涙で湿ったそれからはもう彼の匂いは消え失せていた。
上のものを書いたものです。
拙いのと特殊設定ですが楽しんでもらえたらいいな。
あと番号振り間違えたw
名無しに戻ります。
GJ!
読みやすくて面白かったぞ
にょたもいいな
GJw
女体化勘弁!・・・と思ったけど興味の方が大きくなってしまったよw
ミナキは女性名でも違和感無くそのまま使えるな
ありがとうw
意外に好評で嬉しい>ニョタミナキ
機会あったら続き書くぜ
183 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 20:04:28.17 ID:6De34YSB
マイちゃんのかわいさは異常
いやいやナツメさんの可愛さが異常だろ
ではフウロ推しで
186 :
名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 01:38:48.21 ID:YbiQBHZD
お世話になってるアカネちゃんで
女体化ねぇ…
まーた腐女子が沸いてたのか
>>187 …NGワードにしときなよ
元々は女体化は男性向けのモンだったんだぞ…腐の代名詞化したのは最近だし男性向けでも女体化のジャンルはあるぞ
ちゃんと注意書きしてあるんだから嫌なら読まなきゃいい話
久しぶりにプラチナやったらシロナのストーカーっぷりが凄かった
少年のあとをつけ回す全身黒づくめの妙齢の美女がいたら普通は通報されるよね
注意書きしててもこういう荒らしが沸くのか…あーやだやだ
>>189 通報するのに美女の必要は無いと思うがなww
スルースルー
>>178、GJ!!
>>189 美女の時点で無罪だよね
別荘のセリフとか誘ってんのかと思った
シロナさんに関しては付きまとわれていたけど
最終的に自分からあいにいってるしな
秘密基地ってエロいよな
ルビーサファイア仕様もダイパ仕様も。
前者は外の環境が荒れたりして(砂嵐、大雨とか)出れなくて
後者は狙い定めたら入り口閉めれる。
しかも地下。入り口は一つしかない
過去ログ読んだけど秘密基地扱ってるのって少数派
196 :
秋椛:2011/05/01(日) 17:28:38.96 ID:k7t8sEPR
今日ってメーデーですよね。
フウロ×ブラック書こうと思ってるんですが、エロにすべきでしょうか、非エロにすべきでしょうか。
197 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/01(日) 17:45:08.69 ID:EAYUibQ5
tasikani
199 :
秋椛:2011/05/01(日) 19:13:51.40 ID:k7t8sEPR
>>198 両方……二本書けとでも言うのですか?
一本にまとめるだなんてそんな器用なこと、私には出来そうにないです。
200 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:05:46.25 ID:k7t8sEPR
眠くなってきたので、そろそろ投下しましょうか。
久々に書くので、割と拙いかも知れません。
というより、BW未プレイなので、キャラの正確の全貌を掴んでないという(ry
エロ無しですが……キスはありますよ、一応。
回避はご自分で。
201 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:16:44.46 ID:k7t8sEPR
『May Day's Night』
ブラックがポケモンリーグを制覇してから数ヶ月。
ブラックはフキヨセシティでの祭典を見に来ていた。
5月1日、メーデーの祭典である。
「ブラックくん……あぁ、やっぱり! ブラックくんだ!」
後ろから声を掛けられ、少し驚くも、すぐに微笑み返した。
「フウロさん。お久しぶりです」
真面目な彼らしい、真面目な挨拶。
フウロも笑顔を崩さず、返す。
「うん、久しぶり。ブラックくんは何しに来たの?」
「お祭りがある、と聞いたので……少し見に来ました」
相変わらず笑顔で答えるブラックに、フウロは少しドキドキしていた。
202 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:19:57.35 ID:k7t8sEPR
「フウロさんはこんな所に居て良いんですか? 確か、街の有力者が何人かスピーチをするとか……」
「あ、ううん。大丈夫! 私は断っちゃったから!」
「そう、ですか」
ブラックが怪訝な顔をした。
そんな顔に、またフウロは胸の鼓動が高まるのを感じた。
「ね、ねぇ、ブラックくん」
「はい?」
ブラックがすぐに微笑を作る。
表情豊かだ。
「ちょっと、一緒に見て回らない?」
「? どうせ暇ですし、良いですよ」
顔が赤くなっていたのだろうか、ブラックは少し不思議そうに首を傾げながら答える。
フウロはその表情も可愛く見え、更に胸の鼓動が高まるのを感じた。
203 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:23:28.83 ID:k7t8sEPR
楽しい時間はあっという間に終わり、夕方になった。
祭典の片付けをする地元の作業員達が慌ただしく動くのを遠目に見ながら、ブラックとフウロはジムの屋上に座っていた。
「…聞いた話なんですが、この街のメーデーの祭典は“日本風”なんだそうです」
その話はフウロも知っていた。
「市長がすごい親日家らしくて、日本のお祭りに似せたらしいのですが……フウロさん知ってました?」
微笑みながら、語り掛けてくるブラック。
口には出さないが、それが愛しくて堪らない。
フウロは小さく頷くのみだった。
「…やっぱり、ジムリーダーってすごく街と親しんでるんですねー」
ブラックがごろん、と屋根の上に寝転ぶ。
フウロは、膝を抱え、夕陽を見ながら尋ねた。
「ブラックくんはさ、好きな人って……居る?」
夕陽が二人を赤く染める。
まるで、フウロの赤面を隠すように。
204 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:25:57.09 ID:k7t8sEPR
「好きな人、ですか……」
「私は、居る」
ブラックはすっと起き上がった。
「それは幸せなことですね。僕で良ければ応援しますよ」
ニコリ、と笑うブラック。
フウロは心臓が破裂しそうなくらい、ドキドキしているのを感じていた。
「ブ、ブラックくんには、無理、だと思うよ……?」
「…? 僕じゃ不足ですか?」
「そうじゃないの」
フウロは不思議そうに自分を見つめるブラックが愛しくて堪らない。
しかし、ブラックには、幼なじみの少女が居るのを知っている。
恐らく、自分のことなど気にも留めていないだろう。
――罪、よね。
フウロはゆっくりと立ち上がり、ブラックに尋ねた。
「今夜、泊まる所って用意してる?」
205 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:28:47.57 ID:k7t8sEPR
ブラックは、宿を手配していなかった。
夕方頃にシンボラーの“そらをとぶ”でカノコの自宅まで帰ろうとしていたのだ。
フウロはそれを引き止め、宿を手配する、と言った。
「…すいません。ご迷惑をお掛けして……」
「あ、いや、ううん、良いの! うん! 気にしないで!」
フウロが言うと、ブラックはまた不思議そうな顔をした。
「…フウロさん、なんか落ち着きがないですよね?」
「えっ!? あ、いや、気のせいだよ気のせい!」
「そうですか? もし体調でも悪ければ、すぐに……」
「び、病院じゃ無理! 治せないと思う!」
静かなジム内にフウロの声が響き渡る。
すぐに自分の失言に気付いたが、もう遅かった。
ブラックがフウロの手を取る。
「ど、何処が悪いんです!? そんなに重要なこと、何で……んっ」
フウロはブラックを引き寄せ、口付けた。
206 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:31:30.95 ID:k7t8sEPR
口を離したとき、流石にブラックも赤面していた。
フウロは少し上目遣い気味にブラックを見つめ、言った。
「恋の病……だよ……」
「ふぇっ!?」
ブラックがベルのような声をあげるのと同時に、フウロはぎゅっとブラックを抱き締めた。
「ごめんね……ブラックくんには、ベルちゃんが居るのに……ごめんね……」
フウロの目に涙が浮かぶ。
ブラックはあたふたするばかり。
「それでも、私はブラックくんのことが……好き」
ブラックはあからさまに驚いた様子を見せる。
しかし、すぐに言葉を返した。
「僕も……フウロさんのこと、好きです……」
「え……?」
「ですから、……僕も、フウロさんのことが好きですっ!」
ブラックが叫ぶ。
フウロはゆっくりと、ブラックを離した。
207 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:33:49.48 ID:k7t8sEPR
ブラックはフウロを見つめている。
それが、妙に恥ずかしくなって、また口付けた。
「んちゅ……んっ、はぁ……ん」
フウロの舌がブラックの口内に進入し、互いに舌を絡め合う。
薄暗いジム内は静かな為、小さなキスの音がよく聞こえた。
208 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:36:56.31 ID:k7t8sEPR
次の日、紹介された宿でぐっすり眠ったブラックは、宿から出た瞬間、フウロに捕まった。
「私達、もう恋人なんだし、デートくらいしても良いよね!」
「は、はあ……」
「さ、行こうか、ブラックくん!」
フウロに手を引かれ、戸惑いながら着いていくブラック。
昨日の照れようは何処に行ったのか、フウロはとても積極的だった。
ジムもパイロットの仕事も、休みだと言って、ライモンまで行くことになった。
ライモンでは、ミュージカルを見たり、フウロをナンパした男を軽く捻り潰したり、カミツレとのトークに花を咲かせたりと、一日を楽しんだ。
209 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:39:49.40 ID:k7t8sEPR
そして、夕暮れ時。
二人は、観覧車に乗った。
狭い密室、昼間の明るく、積極的なフウロは、いつの間にか昨日の初々しいフウロに戻っていた。
二人が向かい合って座る、ゴンドラの中には沈黙が流れていた。
「あの、さ……」
「うん?」
ブラックは不意に話しかけられ、少し驚きながらも、返事をする。
「キス、しよっか……」
フウロの提案に、ブラックは少し躊躇った。
しかし、フウロがすぐ隣に座り、顔を目の前まで近づけて目を閉じると、すっと唇を重ねた。
「んっ……ちゅ、ん……」
「あっ、ん……んぅ……」
静かなゴンドラ内に、二人が口付け、互いに舌を絡め合う音だけが響く。
210 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:42:35.76 ID:k7t8sEPR
観覧車を降りた後、夕陽に照らされながら、二人はフキヨセまで戻った。
流石にフキヨセに着く頃には辺りは真っ暗だったのだが。
仕方なく、昨日と同じ宿に泊まることにした。
一つ、違うのはフウロが同室で泊まることになった、ということで……。
「…自分の家がある街に、わざわざ宿に泊まることもないと思いますが……」
「良いの! 今夜はそういう気分なの!」
「はあ……」
そのまま、フウロは入浴することになった。
211 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:45:15.05 ID:k7t8sEPR
「そういえば」
ブラックはライブキャスターでベルとチェレンに連絡を試みた。
チェレンはすぐに出たが、ベルには繋がらない。
この時、ベルが何をしていたかは、別のお話。
チェレンも、出た直後、「メーデー、メーデー、君の話を聞いてる暇はない」と言って切ってしまった。
ブラックは、ただただ、疑問符を浮かべるのみ。
その間に入浴を済ませたフウロは、後ろからブラックに抱き付き、驚かせて楽しんだ。
観覧車の中ではあれだけ初々しかったフウロが、昼間のフウロに逆戻りだ。
――女って難しい。
そう、ブラックは心に刻み込んだ。
212 :
秋椛:2011/05/01(日) 22:52:49.24 ID:k7t8sEPR
以上です。
エロは明日投稿しようと思ってましたが……急にベルが書きたくなってしまいました。
フウロとブラックが結ばれて、ベルとかカミツレとかがそれに嫉妬して、愚痴を聞きすぎたチェレンがブラックをはっ倒しに行き、返り討ちにされる……
此処まで考えたのですが、どうエロに繋げましょう?
ま、良いや……寝よ寝よ。
213 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 00:23:32.79 ID:lphkt0wr
大いに期待してマス!
GJ!
215 :
秋椛:2011/05/02(月) 19:28:55.63 ID:dc1t6up3
暇が出来たので失礼します。
ベルとカミツレの嫉妬を書いていたのですが、どうしようか迷ってます。
このままエロ無しで通すか、エロに繋げるか……。
エロ無しの場合は、なんとなく悪い……うん、ノーマルエンドにしましょう。
エロに繋げる場合は、ベルとカミツレがブラックを夜襲、フウロを交えて4P……としましょうかねぇ……どうしよ。
チェレン? ああ、単なる噛ませ犬的立場ですよ。
>>215 好きなように書けばいいさ!
誰も文句は言わんよ
どうせならエロパロだしエロn(ry
>>219 そういう刺々しい言い方はやめたほうがいいぞ。
過疎なところに最近やっと職人さんが良作投下しだしてくれたのに・・・
書き方が誘い受けっぽいのも分かるけど、嫌ならスルーすることも覚えた方がいい。
どんなに良作だろうと
誘い受けをした瞬間価値を失う
なんだ、触っちゃいけないヤツか
以下、スルーで
うあああああああぁぁぁぁやめろおおおおぉぉぉ!!!111
只でさえポケ板の600族スレが荒れに荒れててゲンナリしてるってのに、もうこんなんお腹いっぱいだコノヤロー!
…コホン、取り乱してすまなかった。
>>215 フウロさんイイですよね!GJでした。(BW未プレイ…もったいなや)
ただ、他の方が仰るように、誘い受けは余りよろしくない…
かくいう自分も過去に似たような真似をして叩かれた事がありますが、
もう一度最初からromったうえで自分の投下した文を読み返してみれば、
なぜ誘い受けが嫌われるのかが解るかと思います。
基本職人は書きながら余計なこと言わず、黙って投下がセオリーです。
あと気になったのは、SSがいやに小分けなところとそのコテハンですかね?
他のみんなも、消えろと思って叩いてる人なんか基本いません。
むしろ、アンタに残ってもらって長く書き続けてほしいからこその批判だということを分かってほしい。
続きは全裸待機で待ってる。
18歳以下は帰りましょうね
こどもの日か……
エリカさんと柏餅食いたいわ
いや是非ちまきを食ってもらいたい
>>188 確かに戦国武将やらの「名前だけ」を使ったほぼオリジナルの女体化は男性向けだが(戦国乙女など)
アニメゲーム漫画の男キャラに胸くっつけたものは女性(腐)向けだ
ホウエン組が止まらない。
あのトリオ美味しすぎる。
こどもの日か・・・ロリショタ歓喜の日でもあるな
いやいや別にどこぞのチャンピオンたちのことを言ってるわけじゃないんですよ?
あー暇だしなんか書くかな…
>>231 スペのことじゃないんだが
ルビーサファイアの主人公とライバルとミツルいいよねと書けば良かったのか?
そもそもスペはカルテット
リーフ 初の自慰行為
久しぶりに水の都見たけどカノンに変身したラティアス可愛過ぎだろ
そのままサトシの手持ちになってレギュラーキャラになってくれればよかったのに
若かりし頃のキクコが出からすごいことになりそうだが…出ない…よな……
デレの少なめバトルマニアなツンデレと俺得すぎる
236 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 16:46:12.36 ID:YwmTxdhk
リーフが陵辱されたら助けにくるのはレッドかグリーンか?それともゼクロムorレシラムに乗ったトウヤか?なんかそういう夢をみたよ(笑)
>>237 >いいえ、母親かマサキです
www
もしもシリーズがあったら面白いかもね
239 :
トウヤ×シロナ:2011/05/10(火) 00:30:52.31 ID:QFDDESwj
トウヤの一人称が‘俺’。このカップリングが気に食わない人はみない方がいい。時間置きに投下していこうか・・・。
僕には 未来が 見える!
絶対に 書く!!
240 :
トウヤ×シロナ:2011/05/10(火) 00:55:04.23 ID:QFDDESwj
「んあっ!あぁっ!ふあ!!」
深夜のサザナミタウンの一角灯りの点っていない別荘
「ああぁっ・・・いあッ!あん!!」
特徴的な金色の長髪、豊かな乳房を激しく揺らす女性と、
「っ・・くっ・・・ぅ」
そんな彼女を下から突き上げる少年。二つの影が愛しそうに、激しく、求めあっていた。
241 :
トウヤ×シロナ:2011/05/10(火) 01:06:20.10 ID:QFDDESwj
「く・・!シロナ・・・さん・・・」
「んあ!あんっ!トウヤくん・・・ひあぁ!」
トウヤ・・・と呼ばれた少年は彼女・・・シロナを突き上げるだけでなく、豊満な双丘を両手で揉みしだき始める。シロナは更に矯声をあげる。
「ああっ!ひっ・・ふぁ!あああ・・・イクッ!いああぁん!」
トウヤも限界に達しようとしていた。同時に、シロナの艶やかな声をもっと聞きたいとばかりに更に腰の動きを激しくしていく。
242 :
トウヤ×シロナ:2011/05/10(火) 01:12:53.98 ID:QFDDESwj
「っくあ・・・!!」
絶頂を迎えたトウヤは己の欲望をシロナの中に、最後の一滴までぶちまけた。
白い背中を反らし彼女はそれを受け入れていく。
「ああああぁぁぁ!!」
自身の奥底に熱いそれをそそぎ込まれたシロナは、ほぼ同時に頂点を迎えた。
「いああぁぁん!!」
243 :
トウヤ×シロナ:2011/05/10(火) 01:28:33.10 ID:QFDDESwj
「・・んぅ・・・」
先程まで激しく交わっていた少年は事後の疲れと満足感からか既に夢の中だ。シロナは少年・・・トウヤと同じベッドの中で彼の、バトルの時に見せる鋭い表情からは想像もつかないような静かな可愛らしい寝顔を見つめている。
とある春の日・・・突然来訪した少年に勝負を申し込んだ事がすべての始まりだった。追い詰められ、最後にガブリアスを呼んだときに彼がイッシュの神話で語られている白龍を繰り出したときは本当に驚いたものだった。
244 :
トウヤ×シロナ:2011/05/10(火) 01:45:42.81 ID:QFDDESwj
只者では無いことは確かだったが、以前知り合ったギラティナと向き合ったあの少年とさして変わらない普通の男の子だった。
あの日以降・・・トウヤは此処に通うようになっていた。
初めこそは互いにバトルが主な目的だったろうが、一緒に過ごすうちに二人の中で何かが変化していき・・・気がつけば、互いのことがたまらなく、愛しい存在になっていた。
245 :
トウヤ×シロナ:2011/05/10(火) 01:57:09.05 ID:QFDDESwj
「フフッ」
シロナは静かに笑みを浮かべる。目の前で眠る彼の話によれば・・・
『シロナさんがシンオウへ帰ったら、俺もシンオウに行く』
とのことだ・・・。それはまるで、プロポーズにも聞こえる言葉だった。何故かシロナはそんなことを思い出す。
「好きよ、トウヤ・・・大好き・・・」
そう優しく呟き、クールなイメージとは不相応な・・・
少女のような、無邪気で幸せそうな笑顔を浮かべ、彼女もまた夢の中へ旅立っていった・・・。
246 :
トウヤ×シロナ:2011/05/10(火) 02:00:56.88 ID:QFDDESwj
以上で終わりです。
シキミ「出だしは 大事ですよね。」
まったくだよ・・・かなり大変だった・・・
GJ
うおおおおおお!久々のシロナきた!
乙です!!
乙
>>246 GJ!!
シロナはおねショタが似合うな
個人的には攻められる側にまわってみて欲しい
過疎すぎ保守
投下こないかな・・・
253 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 18:22:26.82 ID:0GVMocBn
書きたい人もいるだろうが、文章レベルが気になるのかな?すくなくとも自分はそうだった。
ここで男主×カミツレや男主×カトレアを希望。
書きたいねんけど。
めんどくさいのよね
遅ればせながらエメラルドを初めてプレイしてバトルフロンティアに着いてから久しいんだが、
エニシダさんがどう見ても不審者で何かヤバい陰謀を抱えてるようにしか思えなかったw
そこで、一つずつ施設を攻略しながら何かギャグ全開の小ネタ的なのを書いていこうと思ってるんだが、
台詞形式で書くってだめなのかな…?
>>1には
>・台本形式(フグリ「おはよう」アレッド「よぉ、フグリ」など)は
>嫌われるので止めたほうがいいです
…と書いてあるが、何故テンプレにこの一文が加えられることになったのか過去ログを見て経緯を調べた。
そしたらpart2か3辺り、まだSSスレとして煮詰まってない頃に台本形式が中途半端すぎて
おもっくそ叩かれてたので控えるように言われてった…ということらしい。
でも、ガチな小説ならともかく、ギャグ、小ネタでエロパロするならこの形式は十分アリだと思うんだ。
(他作品のだと、遊戯王スレなんかに秀逸なのがあったし)
ゴーサインが出ればさわりの部分だけネタ書いて落としていこうと思います。
>>257 個人的には注意書きしてればいいんじゃないかな〜と思う。
このまま過疎っていくのは勿体ないし、投下は素直に嬉しいよ。
>>257 人の心は同じ単語を何度も重複されると厭きてしまうから、
文頭に名前を何度も書く必要がある台本方式を長く書かれると嫌われる。
短くスマートにまとめてあれば台本方式も全く問題無いだろうな。
どうぞ投下してください。
260 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 17:21:32.51 ID:vCEK5jKX
私も何か書いてみようかな〜。初めて書くから馬鹿にされそうでこわいけど。
261 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 17:28:55.63 ID:vCEK5jKX
実は、トウヤ君を主人公にして、冒険をしていきながら、
女の子とフラグを建てていく物語を考えています。
ポケモンの生息地が矛盾してることや、自分のかなりのオリジナル要素も
入ってるので、ゲーム重視してる人にとって気に入らないところもあるかもしれませんが、
みなさんが良ければ書こうと思います。みなさん、お手数をおかけしますが、
ご判断をお願いします。
パロなんてそんなもんだろ。
同人なんて原作レイプってレベルじゃないし
ここんとこ作品透過が無い状態だからどんなのでも投下しちゃえばいいと思うよ
>>260-261 好きなように書いて、前にも書いたけど気になるなら注意書きを置いたらいいと思うよ。
あと悪気はないだろうけど、そういう誘い受けみたいな書き方に噛みつく人もいるから
出来たらやめた方がいい。
あくまで二次創作なんだから自己解釈が混じったって文句言わないし、文章のクオリティとか気にしなくても大丈夫だよ。
投下待ってます。
265 :
少年トウヤの物語:2011/05/15(日) 21:17:59.34 ID:vCEK5jKX
>>262〜
>>264さん。ご指摘ありがとうございます。
それでは駄文で、最初ですから短いですがお付き合いください。
トウヤにとって、旅立ちの日である今日ほど嬉しい日はないだろう・・・。
13歳にして、ついに家から去る事が出来るのだから。
それは自分だけではなく、母親にとっても嬉しいことだろう・・・。
トウヤが物心ついたころ、トウヤの両親は離婚した・・・。
その際トウヤは母親に引き取られた・・・。
引き取られて間もないころは母親はトウヤをかわいがってくれた・・・。
しかし、年が上がるにつれてトウヤに対する目はだんだん冷たくなっていった。
母親が何故自分に冷たくなったかを知ったのは、トウヤが10才になったころだった。
トウヤがある時見つけた写真に写ってた3人の人間。
一人は母親、一人はおそらく小さい自分、そしてもう一人のトウヤに似ている男が自分の父だろう。
トウヤは、母は父と似た顔を持つ自分を父と重ねてるから自分を嫌ってるのだろう。
しかも性格も母親に似ていないし、血液型がO型の母親に対して、自分はA型。
O型の母親がA型の子を産むには、父親がA型でなければ絶対に産まれない。
ー あぁ、自分は完全に父親のDNAを引き継いで生まれたのか。 −
幼きトウヤは、10歳とは思えないほどの頭の回転でそれを理解した。
それからトウヤは13歳になれる日を一日千秋の気持ちで待った。
通常、10歳になれば少年少女は正式なトレーナーになれ、旅立ちを許可されるはずなのだが、
イッシュ地方では10歳のトレーナーたちが様々な犯罪に巻き込まれるという事件が、
大量に起こったため(そのほとんどがブラックシティで起こっているらしい。)、
イッシュ政府は責任のもてる13歳になるまで、正トレーナーにはなれないという法案を10年前ほどに可決した。
この時、トウヤは自分がイッシュ地方に生まれたことを激しく呪った・・・。
閑話休題。そしてこの日、トウヤは2人の男女と共に自分の部屋にいた。
この2人は、この街 −カノコタウン生まれの二人組だ。
過疎化が進んでるこの街で今年13歳になれるのはトウヤらこの3人しかいない。
メガネをかけた男の子はチェレン、帽子をかぶったロングスカートの子はベルという名前だ。
この2人とは物心がつく前からの付き合いだ。
ベル「ついに私たちもトレーナーになれる日がきたね。」
チェレン「まぁ、トレーナーになれば退屈はしないだろう。」
トウヤ「・・・・そうだな。」
トウヤたちの真ん中にはアララギ博士から送られてきたカバンがある。
この中に新人用のポケモン3体が入ってる。
トウヤ(新人用ポケモンか・・・。ガブリアスやウインディやギャラドスだったら楽だろうなぁ。)
チェレンがかばんを開けると、3つのモンスターボールが入ってた。ラベルのようなものは貼っていない。
ベル「みんなが適当に取ったのを最初のポケモンにしようよぉ。」
トウヤとチェレンはベルの提案に賛成し、三人は同時にカバンの中のモンスターボールを取った。
ベル「じゃあ、みんな出してみようか。」
トウヤ達3人は真ん中のボタンを押した。
266 :
少年トウヤの物語:2011/05/15(日) 21:34:01.71 ID:vCEK5jKX
「ミジュミジュ」「ポカー」「ツター」
どうやら、トウヤのポケモンはこのラッコのようなミジュマル。
ベルのポケモンは豚のような姿をしたポカブ。
チェレンのポケモンはトカゲのような姿をしたツタージャに決まった。
ベル「わぁ、かわいいー!!」
ベルはポカブを力強く抱きしめている。
チェレン「これからよろしくな。」
チェレンはツタージャを持ち上げてそう言った。
トウヤ「はじめましてミジュマル。僕はトウヤって言うんだ。よろしくな。」
トウヤはミジュマルにそういった。
チェレン「じゃあ、アララギ博士のもとへ行こうか。」
僕たち3人はチェレンの言う通り、アララギ博士の研究所へ向かった。
アララギ「あらみんな。みんなのポケモンは決まったみたいね。それじゃ、旅立つ記念にこれをあげるわ。」
そういうとアララギはトウヤ達3人に赤い機械を渡した。
アララギ「それはポケモン図鑑って言って、あなたたちが旅の先で出会ったポケモンたちを記録していくのよ。」
なるほど、ポケモン図鑑を開いてみるとミジュマル達のデータがきちんと入ってる。
アララギ「みんな、ポケモンを育てながら、たくさんのポケモンにたくさん出会って、素晴らしい図鑑を作ってね。」
三人「「「はい。」」」
アララギ博士の研究所から出ると、
ベルは真っ先に「じゃあ私は一番最初にカラクサタウンに行くねぇ〜。」とか言って、走って行った。
チェレンは、「とりあえず一度家に帰って、不備がないか調べてくる。一度旅立ってから家に帰るのは大変だからな。」と言って、家の方面へ行った。
トウヤはとりあえず出発することにした。もう家に未練もない。と、いうより一刻も早くカノコタウンを出たかった。
トウヤが街を出ようとすると、あることを思い出した。
トウヤ「そうだ、ボンも連れて行くことにしようか。ボン!!」
トウヤが呼ぶと一匹の鳥・・・いや、ポケモンが飛んできた。
雛鷲ポケモンのワシボンだ。
このポケモンは父親と別れる寸前に貰った卵から孵ったポケモンだ。
しかし父親から貰った卵のポケモンとなると、母親がいい顔をするはずがない。
そのためトウヤはワシボンのモンスターボールを持っていたものの、基本的には外に放っていた。
だが「ボン!」と呼べば、ワシボンはトウヤのところへ来てくれた。
チェレンとベル以外のトウヤのトモダチだった・・・。
トモダチ・・・。
後に彼にとって、このトモダチで苦悩するようになるのはまた別の話。
投下中すまんが
sageで
268 :
少年トウヤの物語:2011/05/15(日) 22:00:25.51 ID:vCEK5jKX
トウヤの手持ちはミジュマルとワシボンの二匹となった。
トウヤは今度こそカラクサタウンに向かって出発した。
1番道路はトレーナーもいないうえに、生息してるヨーテリやミネズミも人間を襲うことのないとても安全な道だ。
トウヤはカラクサタウンに行く途中に出会う野生ポケモンを倒していきながら街へと向かっていった。
カラクサタウン
トウヤ自身は何度かこの街へ来たことはあるため、街に迷うことはなかった。
小さい頃は起伏の多いこの町で息切れをすることもあったし、この起伏を使ってチェレン達と遊んだこともある。
とりあえずトウヤはポケモンセンターに入る事にした。中にはベルもいるだろう。
入ると、案の定ベルはいた。ベルは「トウヤ〜!」と大きな声でこちらを呼んだ。
トウヤ「やぁ、ベル。少しはポカブは育ったか?」
ベル「うん。勝負してみる。」
トウヤ「いいが、こっちは2匹だぞ?勝てるか?」
ベル「えー、ずるい!というかトウヤはもうポケモンをゲットしたの?」
トウヤ「ボンだよ。知ってるだろ?」
ベル「あぁ、ボンちゃんか〜!」
チェレンもベルもボンのことを知っている。ボンを使った遊びだってしていた。ボンはトウヤ達の友情の架橋の一つのようなものだ。
トウヤ「まぁ、1対1で勝負してもいいが、その前に回復させてくれ。」
トウヤがジョーイのいるカウンターにポケモンを預けると突然拡声器を使った声がした。
トウヤとベルが何事かと思いながら、外へ出るとなにやら胡散臭い連中が演説をしていた。
リーダーと言える緑の髪をした背の高い男が拡声器を使った大きな声で話していた。
男「ポケモンは賢い存在であり、人間に使役されるものではない!ポケモンは解放され、自由でなければならない。」
うさんくさい連中。まるで捕鯨を反対している某海賊集団だ・・・と、トウヤは思った。
よく見るとチェレンも演説を見ていた。
トウヤ「チェレン。」
トウヤが呼ぶと、チェレンはすぐに反応してくれた。
チェレン「やぁ、トウヤ、ベル。あの胡散臭い連中を見ろよ。新手の新興宗教団体だ。よくいる連中だ。行こう。」
そういうとチェレンはポケモンセンターに向かって行った。トウヤとベルはチェレンと共にポケモンセンターに戻る事にした。
日が沈みかけてることもあって、三人はカラクサのポケモンセンターに泊まる事にした。
翌朝になり、朝食を食べてると早く食べ終わったベルは真っ先に次の街へと向かって行った。
チェレンも朝食を食べ終わると先へ行ってしまった。
トウヤはとりあえずショップでアイテムをそろえることにした。
トウヤがショップでアイテムを買い終わったのは昼前のことだった。
トウヤ「よし、アイテムも揃えたし出発するか!」
トウヤがカラクサのゲートを抜けようとしたときだった。
?「ねぇ、君。僕と勝負しない?」
269 :
少年トウヤの物語:2011/05/15(日) 22:32:04.42 ID:vCEK5jKX
トウヤが振り向くと、一人の少年が立っていた。
トウヤより少し年上そうで、帽子をかぶってる緑髪の少年。美少年という言葉が似合いそうな少年だった。
トウヤ「いいよ。僕は2体ポケモンを持ってるんだけど、どうする?」
?「1対1で勝負しよう。」
トウヤ「分かった。いけ、ミジュマル!」
?「頼むよ、ゾロア。」
美少年はゾロアを出した。
トウヤ「ミジュマル、みずてっぽう!」
?「だましうち。」
お互いの技があたり、それぞれダメージを食らっている。ほぼ同じレベルのようだ。
トウヤ「みずてっぽう」「たいあたり」
?「おいうち」「だましうち」
実力伯仲。お互いの勝負に人も少し集まっている。
ゾロアに怯みが生じているところをトウヤは見逃さなかった。
トウヤ「今だ、みずてっぽう!」
ゾロア「ロアッ!!」
今のみずてっぽうでゾロアは完全に伸びてしまった。
トウヤ「僕の勝ちだね。」
?「すごいよ、君とポケモンは中々息があってるねぇ。見た限り、トレーナーになりたてみたいなのに、ポケモンは君を信じて戦ってるみたいだ。
そのわずかな間でここまで仲良くなれるとは・・・。」
トウヤ「実はもう一匹のワシボンのボンは小さいころからの付き合いなんだ。」
?「そうか。君とボンくんはトモダチなんだね。」
トウヤ「え、まぁ・・・。」
トウヤは美少年の陰のある言いかたに奇妙な感覚を覚えた。
?「君はもうすこしトモダチのことを考えてみて・・・。」
美少年は去ろうとする。
トウヤ「待って、君の名前は?」
トウヤはなぜか少年の名前を尋ねた。
?「僕は・・・・N。愛するトモダチのために
僕はチャンピオンを越える。」
気付くと、Nはもういなかった・・・。
270 :
少年トウヤの物語:2011/05/15(日) 23:04:46.44 ID:vCEK5jKX
結局トウヤはミジュマルが疲れ切ってしまったため、もう一晩カラクサタウンに泊まる事にした。
トウヤ「N・・・。不思議で強いトレーナーだった。でも次もまた勝ってやる!」
トウヤはさらに強いトレーナーになる事を誓って、床に着いた。
翌日
トウヤは今度こそゲートを通る事ができた。2番道路にはたんぱんこぞうやらミニスカートやらトレーナーが多くいた。
だが彼らが出すヨーテリやらミネズミやらチョロネコなどミジュマルやボンで簡単に蹴散らした。
だがどのトレーナーもNのように強くもないし、熱くもならなかった。
夕方近くになって最初のジムのあるサンヨウシティに到着した。
今日はポケモンセンターに泊まることにした。
とりあえず、夕食をとるためにトウヤは喫茶店に向かった。
トウヤ「すいません。サンドイッチセット。」
トウヤはサンドイッチセットを頼むと10分ほどで届いた。
トウヤはサンドイッチを頬張った。なるほどうまい。
と、急いで食べすぎたせいか喉に詰まらせてしまった。そのためお茶を流し込んだ。
トウヤ「!!」
トウヤが飲んだお茶は喉のつまりを忘れてしまうほど美味なものだった。
?「お、当店のお茶を気にいってくれたみたいですね。」
トウヤが声のした方向を見ると、3人の店員が立っていた。
それぞれ赤、青、緑の髪をした青年だった。
トウヤ「ええ、とっても美味しいです。本格的な店で飲み慣れてないのもありますけど、素人でもとてもおいしく感じます。」
?「それはよかったです。このお茶は我がサンヨウジムカフェの名物なんです。」
トウヤ「・・・・えぇ!?ここポケモンジムなんですか?」
?「はい、イッシュ政府やチャンピオンリーグ公認のジムですよ。申し遅れました、私ジムリーダーの一人デントと申します。
こちらの青い髪をした彼はコーン、赤い髪をした彼はポッドというものです。この2人もジムリーダーでございます。」
トウヤ「へぇ、あなたたちが・・・。あの使用タイプは?」
デント「失礼ですが、あなたは最初に何を選びました?」
トウヤ「ミジュマルですが・・・。」
デント「そうですか、では草になりますね。わたくしたちのジムの場合、挑戦者が最初に選んだポケモンの
苦手なタイプを選ぶことになっています。あなたはミジュマル、水タイプを選んだので草タイプ使いである私デントがお相手します。」
コーン「もちろん他のポケモンを使うことも認めております。」
ポッド「苦手なタイプを使うなら、より育てないと倒すのは辛いと思います。」
トウヤはとりあえず自分の相手はデントという緑髪の店員ということを理解した。
トウヤ「そうですね。少しミジュマルを鍛えないときつそうですね。少し育てないと。」
コーン「それでは夢の跡地で育てられたらいかがでしょう?あそこには様々なポケモンがいるので
様々なタイプのポケモンを育てるのも向いています。」
トウヤ「分かりました。とりあえず3日後に挑戦します。」
3人「「「ご来店お待ちしております。」」」
トウヤは喫茶店(サンヨウジム)から出て、ポケモンセンターに戻った。
271 :
少年トウヤの物語:2011/05/16(月) 00:22:25.90 ID:47XreTCU
翌朝、トウヤは夢の跡地へ向かった。
近所の人の話によると、夢の跡地は昔工場が営業してたらしい。
その工場は今から数十年前に潰れたが、かなりブラック企業の生産工場で開設した当初はサンヨウシティの雇用を生む場所として歓迎されたが、
実際はブラック企業の傘下なだけに、労働基準法を軽く無視した悪徳工場であったらしい。
メーデーなど起こせば、人やポケモンの暴力で鎮圧されていた。過労死する人も絶えなかったらしい。
結局これはイッシュ政府の耳元に知る事になり、工場はおろか、ブラックシティに本社を置いていた会社は倒産、数年後破産した。
現在は子供の遊び場となり、雑草も生い茂ったため野生のポケモンが住み着いた。
トウヤが夢の跡地になると、トレーナーやら遊ぶサンヨウ幼稚園の子供たちがいた。
余談だが、トウヤ、チェレン、ベルの三人もサンヨウ幼稚園出身であり、同じくサンヨウシティにあるスクールに通っていた。
とりあえずトウヤは数人のトレーナーを軽く蹴散らし、草叢でポケモンを育て始めた。
草むらに入ると、メラルバ、ゾロア、フシデ、モノズ・・・とても野生ポケモンが固定されていない。
トウヤは妙に思い、近くのトレーナーに話しかけた。するとトレーナーは
トレーナー「あぁ、サンヨウシティのはずれに育て屋があるだろ。あそこでは一定のポケモンを預けると卵を持っててね。
その時に生まれたポケモンたちがここに放たれてるんだ。」
トウヤ「え?なんで生まれたばかりのポケモンたちを・・・。」
トレーナー「ポケモンというのは、ポケモンによって能力や才能が違うものでね。
心のないトレーナーはその時に生まれた優秀ではないポケモンたちなんて、すぐに捨ててしまうんだ。まるでクローンの人間をつくるようだ。
そのせいで、この辺の生態系は他の道路とは違うんだ。」
コーンが様々なタイプを育てるのに向いているとはこのことだったのか。と、トウヤは理解した。
その瞬間、トウヤはカラクサタウンで緑髪の巨人が言ってたことを思い出した。
ー ポケモンは賢い存在であり、人間に使役されるものではない!ポケモンは解放され、自由でなければならない。 −
まさにこのことなのかもしれない。野生のポケモンはどんなに弱くて生まれたポケモンでも親のポケモンに必要にされ、自由に幸せに暮らすかもしれない。
だが、この夢の跡地のポケモンたちは親とは引き離され、優秀ではないという理由で捨てられてしまう。
このポケモンたちは必要とされていない「生」を受けてしまったものだ。
弱いポケモンだったら、強いポケモンに襲われて、命を落とす。
強いポケモンは、愛してくれるものもおらず孤独な生涯を送る。
トウヤは夢の跡地のポケモンを不憫で哀れな存在に感じてしまった。
272 :
少年トウヤの物語:2011/05/16(月) 00:23:01.08 ID:47XreTCU
結局トウヤは気乗りせずにポケモンセンターに帰る事にした。すると・・・
「お〜い、トウヤぁ〜。」
この間抜けた声は・・・・
ベル「トウヤもここにきてたんだ。」
やはりベルだ。
ベル「トウヤ、ここすごいねぇ。たくさんのポケモンがいるからすごいポケモン図鑑が集まったよぉ。」
トウヤ「お前、ポケモン図鑑集めてるのか?」
ベル「うん、私はバトルよりこっちのほうが向いてるかなと思ってねぇ。」
トウヤ「それも一つの道だし、なんかベルらしいぞ。」
ベル「そ、そうかなぁ///」
ベルはそう言って、うつむいた。
ベルにゲットされたポケモンはまだ幸せかもしれない。ポケモン図鑑を完成させるというベルの夢に貢献できるのだから。
それはポケモンにとっても本望だろう。
トウヤ「俺はいまからポケモンセンターに帰るが、ベルは?」
ベル「じゃあ、私も帰るよぉ。もうモンスターボールも無くなりそうだし。」
結論が出たので、トウヤたちは帰ろうとした・・・。
すると、工場跡のほうから何か音がした。何かの鳴き声もする。
トウヤ「何の音だ?」
トウヤとベルは音のする方向へ向かうと・・・
ムンナ「むん・・・むん・・・」
?「「おら、夢の煙を出せぇ!!」」
ゆめくいポケモンのムンナが二人組の男に踏みつけられている。
あの服はカラクサで演説をしていた連中だ。
ベル「やめたげてよお!!」
ベルは見るに耐えかねたのだろう、二人組の男を止めに入った。
男1「うおっ、なんだこのガキ!」
男2「我がプラズマ団の邪魔をするつもりか!」
この2人 −というか、あのカラクサの連中ー はプラズマ団というらしい。
ベル「どうしてそんなにひどいことするのぉ?」
男1「うるせぇ、ガキには関係のないことだ!」
ベル「やめて・・・やめてよぉ・・・。」
男2「プラズマ団の邪魔をするな・・・ゴフゥ!?」
プラズマ団の男は突然殴り飛ばされた。
彼を殴り飛ばしたのは・・・トウヤだった。
トウヤ「お前ら!!お前らの親玉はポケモンのためにポケモンを解放するんじゃなかったのか!!
お前らの言ってることはただの戯言だったのか!?あぁ!?」
プラズマ団はおろか、ベルも驚き泣きやんでいた。こんなに怒るトウヤを初めて見たからだ。
ベルが知るトウヤはいつも優しくて、少しいたずらをしても笑顔で返してくれた。
少し怒ったときでも「もぉ!ひどいよ〜!」という拗ねたようなかわいい −というより、トウヤ自身の顔も童顔であるため、ベルでも可愛いと思ってる。−
怒り方しかしたことがなかったので、その気迫に圧倒されていた。
トウヤ「何がポケモンの解放だ!!ただのきれいごとだったんだな!
この夢の跡地のポケモンはな、ほとんどが捨てられたポケモンなんだよ!
そんな使役されたポケモンたちをお前らは夢の煙とか言うものために蹴りつけるのか!おい!答えろ!」
プラズマ団1「貴様、のめしてやる。いけ、ミネズミ」
プラズマ団2「よくも殴ったな。いけ、チョロネコ」
プラズマ団の2人はミネズミとチョロネコを繰り出し、トウヤに襲いかかった。
トウヤ「いけ!ミジュマル、みずてっぽう!ワシボン、つばさでうつ!」
ワシボンのことを「ボン」と呼ばないほど、トウヤは怒っていた。
トウヤはあっさりとプラズマ団の2人を蹴散らした。
トウヤ「これで終わりか!?結局お前らだって、ポケモンを使役してるじゃないか!!
なにがポケモン解放だ!笑わせるな!とっとと失せろ!!」
プラズマ団は、あまりのトウヤの強さと気迫に圧されたのだろう、すたこらさっさと逃げて行った。
273 :
少年トウヤの物語:2011/05/16(月) 00:23:31.88 ID:47XreTCU
ベルは数分間動けなかった。目の前のトウヤが今まで見てきたトウヤと理解するのに時間がかかったからだ。
ベルはそれを理解すると、真っ先にムンナのもとへ行った。ベルはバッグから傷薬を取り出し、ムンナに使ってやった。
トウヤ「とりあえず、ポケモンセンターに連れて行こう。」
ベル「うん。」
二人はムンナを抱えて、サンヨウシティのポケモンセンターへと向かった。
ムンナはベルの治療が早かったおかげですぐによくなった。
ベル「もう大丈夫だよぉ。」
ベルがそう言って、ポケモンセンターが出ると、
ムンナの進化系であるムシャーナがいた。このムンナの母親だろ。
トウヤとベルはすぐにそれを理解して、
二人「「ほら、行きな(よぉ)。」」
と言って、ムンナを離してやった。ムンナはムシャーナのもとに直行し、こちらを少し見て消えていった。
トウヤ「よかったな。母親がいて。」
トウヤはあのムンナに母親がいることを安心した。
ベル「トウヤ・・・。」
ベルは小さい声でトウヤを呼んだ。
ベル「その・・・さっきの・・・トウヤ、初めて見たよぉ。
いつも優しかったのに、あんなに怒って・・・。」
トウヤはそれを聞き、あの夢の跡地のポケモンが人間の身勝手によって捨てられたことを
話そうと思ったが、やめた。
ベル「でも///かっこよかったよ、トウヤ///」
トウヤ「ははっ、トレーナーの良心として許せなかっただけさ。」
とりあえず、トウヤはそう言って、お茶を濁した。
トウヤ「さて、俺は明日サンヨウジムに挑戦するよ。ベルはどうする?」
ベル「私はもうバッジ手に入れたから、明日はシッポウシティに行くよ。」
トウヤ「なんだ、ベル強いじゃないか。」
ベル「そんなことないよぉ。トウヤもジム戦がんばってね。あ、ジムリーダーが出すポケモンは・・・」
トウヤ「もう知ってるよ。昨日そのジムで夕食をとって、リーダーたち本人から聞いたからね。」
ベル「そうなんだぁ。ねぇ、あそこのお茶おいしいくない?」
トウヤ「おぉ?ベルもそう思うか?いやあのお茶は絶品だ!」
ベルはトウヤがいつもの姿に戻ってることに安心した。
その夜。トウヤは夢を見た。
自分はベルと立っていた。すると何かが現れた。
ムンナとムシャーナだった。
すると声が聞こえた。
「この子を助けてくれてありがとうございます。」
「おにいちゃん、おねえちゃん、いじめられてるところを助けてくれて
ありがとう。」
トウヤはムンナとムシャーナの声だなとすぐに理解した。
ベルもそう理解してるだろう。そしてベルもこの夢を見ているのだろう。
翌朝
二人は食事を取ると、トウヤはサンヨウジムに、ベルはシッポウシティへと別れていった。
274 :
少年トウヤの物語:2011/05/16(月) 00:50:42.90 ID:47XreTCU
トウヤ「デントさん、勝負をお願いします。」
トウヤは扉を開くやいなや、大声で叫んだ。
デント「待ってたよ、トウヤくん。3日後というわりにはずいぶん早かったじゃないか。
そんなに鍛え上がったのか?」
トウヤ「はい。」
と、トウヤはとりあえず嘘をついた。
デント「じゃあ行くよ、こちらは2体ポケモンを出すからね。行け!ヨーテリ!」
トウヤ「行け、ミジュマル!」
コーン&ポッド「「バトル始め!」」
トウヤ「みずてっぽう!」
デント「ヨーテリー、かみつく!」
先に攻撃したのはヨーテリーだった。ミジュマルはひるんでしまった。
デント「かみつく連続!」
ヨーテリーのかみつくがミジュマルを襲う。
トウヤ「ひるむな、ミジュマル!みずてっぽうだ!」
ミジュマル「ミージュー!!」
ヨーテリー「テリー!」
急所にあたったようだ!
ポッド「ヨーテリー戦闘不能!」
トウヤ「よく頑張ったな!ミジュマル!」
ミジュマル「ミジュ!」
するとミジュマルの体が光り始めた。
トウヤ「これは!?」
デント「進化の光だ!」
フタチマル「フターチ!」
トウヤ「フタチマルに進化した!!」
デント「これは楽しくなってきた!いけ、ヤナップ!」
トウヤ「戻れ!フタチマル!いけ、ボン!」
トウヤはワシボンを繰り出した。
デント「ワシボンか。タイプではこっちが不利だね。だけど・・・。」
トウヤ「ボン、つばさでうつ!」
こうかはばつぐんだ!
デント「よし、ヤナップ。がんせきふうじ!」
こうかはばつぐんだ。 ワシボンのすばやさがさがった。
トウヤ「く、ボン!つばさでうつ!」
デント「遅い!がんせきふうじ!」
トウヤ「ボン!」
コーン「ワシボン戦闘不能!」
デント「お互い一対一。体力も同じくらいだ。」
275 :
少年トウヤの物語:2011/05/16(月) 00:51:23.91 ID:47XreTCU
トウヤ「でも負けませんよ。いけフタチマル!」
デント「行くよ!ヤナップ、がんせきふうじ!」
フタチマルのすばやさがさがった!
トウヤ「フタチマルたいあたり!」
デント「だがこちらの早い!ヤナップ、とどめのツルのむち!」
トウヤ「耐えろ、フタチマル!」
するとフタチマルは突如ホタチを取り出し、ヤナップを攻撃した。
シェルブレード。フタチマルの新技。水タイプの技でヤナップにはこうかはいまひとつだが、
体力の弱ったヤナップをしとめるには十分な火力だった。
デント「ヤナップ!」
ポッド&コーン「ヤナップ戦闘不能!よって、チャレンジャーの勝ち!」
トウヤ「やったな!フタチマル!」
トウヤとフタチマルは勝利を喜び、抱き合った。
デント「すばやさはあちらの方が上だったか・・・。」
トウヤはボンも取り出すと
トウヤ「ボンがヤナップを弱らせてくれたから、勝てたんだよ。ボンもありがとう。」
三人(((彼はポケモンのことを本当に信頼してるんだな。やられたポケモンも褒めるなんて・・・)))
デント「さぁ、トウヤくん。勝利の証のトライバッジだ。持っていってくれ。」
トウヤ「ありがとうございます。」
ポッド「あとこれも持っていきな。わざマシン83 ふるいたてる」
トウヤ「ありがとうございます。でもデントさん使いませんでしたよね?」
デント「あ、確かにね。」
4人「「「「ははははははは!!!」」」」
N「やはり彼はそこらへんのトレーナーと違うみたいだね。」
Nはジムを覗きながら、そう呟いて、去って行った・・・。
276 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/16(月) 00:54:48.09 ID:47XreTCU
はい、私の駄文を見てくれた人ありがとうございます。
初めて書くのでとても稚拙なところがあるかもしれません。
ぼちぼちと続きを書いていくつもりです。
感想をくれると嬉しいですし、批判されると悲しいですが、それも真摯に
受け取って自分の肥やしにしていきます。それではお休みなさい。
台本形式とか、///とか、どこのケータイ小説ですか?
sageもしないし投下に30分近く間があるとか、投下の基本を勉強してきて下さい
で、エロはどこに?
278 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/16(月) 01:36:41.10 ID:47XreTCU
>>277様
厳しいご指摘、ありがとうございます。善処します。
これでもPC素人なので、徐々に学んでいきたいと思います。
朝鮮人の俺が言うのもあれだが、俺は結婚するなら処女が良いと思っている。
もちろん俺は童貞だよ。
だから結婚する時は童貞処女同士で結婚してSEXすべきだと思っている。
SEX=結婚何だよクズが
もう一度言う
朝鮮人の俺が言うのもあれだが、今の日本の貞操観念はゴミだよ。
朝鮮人以下だな日本人
ヤリチンとヤリマンと中絶や裏切りや浮気や不倫滅茶苦茶だな日本
結婚する前にSEXやってるやつみんな基地外だな死ね。
非処女や非童貞って言うのは、強いて言えば浮気と同じ様なものなんだよ。
分かる?カップル板の愚民と貞操観念がない糞日本人ども!!
もちろん童貞処女同士結婚した後に裏切る人間や夫婦の貞操観念を守れないクズは死ね
俺の本当の理想は童貞処女同士結婚してお互いに裏切らないで夫婦で仲良く死ぬまで愛し合えること何だよ。
しつこいがもう一度言う
俺は貞操観念がない日本人と人間とヤリチンとヤリマンとDQNと処女食いキラーが気に入らないだけ
リア充の中でも童貞処女同士結婚したカップルは否定しない。
後童貞処女同士SEXして、ちゃんと結婚して夫婦になりお互いに仲良く死ぬまで愛し合えるくらいうまくやっているならそれは文句ないです。
ただそれ以外のカップル
本気で死ねよ。貞操観念0の基地外共が
結婚前にSEXしてる奴死ねとか言ったが
童貞処女同士SEXしてちゃんとその後に結婚して
結婚した後もお互いに浮気や裏切らないでうまくやって仲良く愛し合える夫婦なら俺は文句ない。
ただそれ以外のリア充やカップルや貞操観念0の基地外共やヤリチンとヤリマンは朝鮮人を差別する日本人と同じくらいクズだから死ね
本当に死んでくれ
地球の大気汚染の元凶だからな。
ユウキ「いや〜すげーなオイ!ここって全部アンタが作ったのかよ」
ハルカ「ざっと一週しただけで疲れちゃったかも…」
エニシダ「へへ…それだけで疲れてもらっちゃ困るな。君たちには是非ここを全制覇してほしいもんだからね。
では改めてユウキくん、ハルカちゃん。ようこそ、バトルフロンティアへ!」
エニシダ「ここは私の夢と結晶!何年もかかってやっと形にすることができたんだ!
思えば、長い道のりだった…エロいトレーナーを求めてただ一人旅立ち…
ここまで来るのにどれだけの努力と時間が必要だったか…」
ハルカ「ちょっと待って!私たちがエロいってどういう意味よ?」
ユウキ「たしかにまぁ、俺は実際あの変態チャンピオンに認められるぐらいだってのは自覚してるが…」
(…Lv70の蛇のおもちゃ使ったんだから当然っちゃ当然か)
ハルカ「私はユウキくんと違ってただの野良トレーナーだから、そっちの方も人並みっていうかさ」
エニシダ「君は一番エロくてすごい人の推薦だね!りゅうせいのたきの奥でたっぷり楽しんだそうじゃないか!
君がユウキくんと119番道路でしっぽり決めてるのを見たときは本当に大丈夫か心配していたんだがね」
ハルカ「ぇ…見てたの…///シネヘンタイ」(ボソッ
ユウキ「大誤算ェ…」
エニシダ(何かどさくさに紛れてとんでもないこと言われたような…)
「あぁ、彼とは結構前からの知り合いでね、偶にこうして見込んだトレーナーを
紹介してくれることもあるんだよ!思えば最初に私たちが出会ったのは(ry」
ユウキ「おーい脱線してんぞ」
エニシダ「すまんすまん!いや、こんな昔話をしていても始まらないな!
前置きが長くなってしまったが、君たち二人、心ゆくまでポケモン勝負etcを楽しんでイってくれたまえ!」
ハルカ「そのetcが気になるんだけどな…しかもイっての字が(ry」
ユウキ「一々突っ込んでたってしゃーねーだろハルカ!こうなったらとことんヤってヤってヤりまくろうぜ!!」
ハルカ「だぁかぁらぁ!字ィ違―」
※このネタの注意点!!!
・ご覧の通り台本形式です。
・ギャグ、小ネタ中心なのでまともなSSを読みたい方、ここにまともに抜きに来ている方はスルー、
全裸待機中の方もシャツぐらいは着て読んでいただいたほうが良いです。
・Q「この“裏バトルフロンティア”ってタイトル、保管庫にあった“夜のバトルフロンティア”ってSSとかぶってるかも…」
Aこちらとしても被らないように考えてはみたんだけど…
向こうのような陵辱系っていうより、おふざけ全開で行こうと思ってるから内容までは被らない…はず!
むしろ主×ジムリーダーでよくある『実際に攻略しながらフラグを立てていく』系の展開をガチでとっていきたいと思ってます。
11年5/16現在で銀シンボル5つ。
・Qパレスでポケモン同士っておま
A他に考えつかなかった。書くときは時はぼかせるだけぼかすし注意書きも併記しますが、いい方法があったら募集中です。
あと、ポケモン喋ります。主にボケツッコミ要因で
裏バトルフロンティア〜inエメラルド〜
―施設の説明
・バトルタワー:純粋に(夜の)才能が試される。先にダウンした方の負けという単純明快ルール
・バトルドーム:互いの弱点が割れた状態から、戦術が試される。トーナメント形式で勝ち、抜いていく
・バトルファクトリー:知識が試される…というのは建前。超運ゲで最難関。やっすい風俗でハズレを引くことだっt(終了)
・バトルチューブ:運が試される…工場よりぬるいけど。ある日電車で絡まれてる女の子を助ける展開だtt(強制終了)
・バトルアリーナ:闘士が試される。肉食系に有利な後腐れのない三本勝負DA!
・バトルパレス:トレーナーは基本何もしない。なのでポケモンとの絆を試される。ポケ同士を見ながら抜くだけって…
・バトルピラミッド:いろんな意味で勇気が試される。暗い中、ポケモンと共にピラミッドの頂上を目指す
エニシダ「大体こんな感じだね!ちなみに施設を勝ち進むと、君たちの前に
フロンティアブレーンと呼ばれる七人の性豪が現れるだろう!半端なく手強いので心してかかるように!!」
ユウハル「え…」
以上です。
工場無理ゲ…
このままダツラに会えなかったらセリフ集だけで書いていかなきゃならなくなるな
逆に中部は余裕過ぎ…
アザミさんかわいい
それから
>>276 >>277で台本形式が叩かれた後での投下が気まずかったのはさておき、3つほどポイントを
「さぁ、トウヤくん。勝利の証のトライバッジだ。持っていってくれ。」
バッジを渡すデントの横顔は、負けたというのに清々しい。
「ありがとうございます!」
デントに負けないぐらいの満面の笑みで、トウヤは返事をした。
みたいにしていけば読みやすくなる(勝手に弄ってしまい申し訳ないです)
詳しくはエロパロ板内に書き方スレがあるので、そちらで聞いてみて下さい
それから、ここは“エロ”パロなのでエロ無しの作品はいくら出来が良くても荒れる元。
(現に強制女性化小説のスレが今これで荒れてる)
最後にこの板に限らず、2chでは
名前:[ ] E-mail (省略可) :[ ] ←ここに“sage”と入れること。
こうすることでスレが上がらなくなります。名前も緑から青になります。
詳しくは初心者板で。
お節介焼いてすみません。それでは工場長攻略までROMに戻ります。
>>284様。
初投下の素人の私にお優しいアドバイスをありがとうございます。
二次創作のいい勉強になります。昨日の夜は、私の作品が叩かれまくるかもしれないという
不安感に襲われていました。私が投下した後に何やら荒らしがいたみたいだから、自分のせいなのかと
思い自責の念で眠れませんでした。
しかし
>>284様の素晴らしきご指導のおかげで、もう一度がんばって書いてみようと思います。
私の駄文が気に入らない方は、どうぞスルーしていただきたい。
以前18スレの682でNとトウコのバッドエンドを書いたものです。
書き終わった後、なんとかしてハッピーエンドに持っていけないだろうかと考えているうちに、『最初から』のあとの世界でならハッピーに終わらせられるかもと思い執筆を開始しました。
最初からの世界なので、つながっているようでつながっていない。
つまり、前作見ていなくても大して問題ないと思います。
相変わらずエロ要素薄いうえにねつ造てんこ盛りです。
以下の条件にあてはまる方は「Happy Bule」でNGしてください。
N主♀の話なんて嫌いだ!
エロ要素薄いぞ!
こんな描写がへたくそなエロ読めるか!
ねつ造だらけだぞ!これをポケモンとは認められん!
というか無駄に長い!付き合い切れるかー!
大丈夫でしたか?
それでははじまります。
「それじゃ……サヨナラ……!」
そういって彼女と別れてからあっという間に3年の月日が流れた。
あれから、イッシュを離れて様々な土地をまわってみた。
カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、様々な地域で、人とポケモンはお互いに支えあって生きていた。
まあ、多少はポケモンのことを悪用しようとする人たちもいたけど。
でも、それでも、ポケモンと真面目に向き合って生きている人もたくさんいた。
楽しいことばかりではない旅だったけど、人とポケモンのつながりをたくさん見ることができた。
少しでも、彼女が見ていた世界に近づくことができたのだろうか?
ふと、空を見上げた。
今、彼女がどこで、何をしているのかも全く見当もつかないけど、少なくとも、同じ空の下にいる。
そう思うと、少し気持ちがはずんだ。
すまん、忍者に怒られて、短い文しか投稿できなくなった。
ただでさえくそ長い話なので、こんなにコマ切りにするとスレの消費量がもったいないので、また今度出直すよ。
中途半端に投下してしまってすまん。
完結はさせているので、希望があれば投下はするが…。
連投しすぎて怒られている状態なので、投下に時間がかかることはご了承ください。
……orzしかもタイトル間違えてたし。英語なんて苦手だ…。
バッキャロー連投なんざ5レスも50レスも変わりゃしねーだろーがぁー!
…前回のってエロもそうだがかなりエグいラストだったよね。
ハッピーエンド版見てみたい。キョウ父娘に頼んで汚い忍者暗殺してきてもらおう。
●所有者でなければ書き込みから23時間毎に再度書き込んで
地道にレベルアップを重ねるしかないと思われ
詳しい事は雑談スレで訊ねてくれ
>>262 原作はおろかアニメ・漫画等にないエロパロオリキャラはどうだろうな
書き込もうとしたが16行でも文ながすぎって怒られる。
スペースやらも入れての文字数カウントだったが5万字こえてるので、きちんと忍法使えるようになったら来るよ。
一か月ほどお待ちください(泣)
>>276 乙
先は長いだろうが頑張ってくれ
トウヤのフラグ乱立に期待してる
てか早速Nとフラグ立ててやがるww
>>296様。
私の駄文への期待ありがとうございます。初投稿な稚拙な文章ですが、
褒めてくだされば、私も書きがいがあります。
一応ヒロイン候補としては、ベル、カミツレ、フウロのうちの誰かを予定しています。
誰にするかについてはみなさんの反応によって、決めさせていただきます。
近々トウコも登場させる予定です。
余談ですが、私はトウヤ×フウロが好きです。
追記
私のSSのせいで、その後の
>>279様のような荒らしが発生してしまい、
私は自分がその一因だと考えております。私のSSでこれからも荒れるようなことがあれば、
私のせいであるかもしれません。その時は、このポケモンスレを荒らしに陥れてしまったことをお詫びいたします。
一応明日(というよりは実際は本日の昼)に、続編を投下予定です。
エロも当分先になりそうですが、どうか寛容な心でご覧下さい。
こんにちは。少年トウヤの物語投下いたします。
早ければ次は夜には投下します。
オリジナル設定入ってますし、かなり難産になりそうですがお願いします。
サンヨウジム戦を終えたトウヤはポケモンセンターでポケモンを回復させた後、次のジムのあるシッポウシティに旅立つことにした。
サンヨウシティからシッポウシティまでの道のりはおよそ1日程度かかる。
トウヤ「シッポウシティまでに何か新しいポケモンを捕まえようかな?フタチマルとボンはどちらも電気が弱点だから、電気に対抗できる地面タイプあたりがいいかな。」
トウヤは対電気対策のポケモンを捕まえることに決めた。
3番道路
トウヤが草むらを探しに歩いていると、やたらと自転車に乗った人が多いことに気付いた。
今、サイクリングでも流行ってるのかな?と、トウヤは思ったが、籠の中身を見て、すぐにその理由に気付いた。
多くの人の籠の中身はタマゴだった。そう、それはポケモンの卵だ。そのなかには、マグマッグやヒトモシに卵を持たせて自転車を走らせるトレーナーもいた。
ほのおのからだ。
通常、直接攻撃をすると30%の確率で相手をやけどにするのがこの特性の表向きの姿である。
しかしこの特性には卵の孵化にかかる歩数を減少させるというもう一つの効果があるのだ。
そういえば、ここはよく廃人ロードって、呼ばれてたけどこれがその理由か・・・、とトウヤは昔見た本でそんなことが書いてあるのを思い出した。
と、同時にトウヤは夢の跡地のポケモンたちのことを思い出した。
(この中にいるタマゴのどれだけがあの夢の跡地に行くのか?)
おそらく、半分以上が行くだろうとトウヤは思った。
ポケモンの能力というのは、そのポケモンによって千差万別だ。それはポケモンだけではなく、人間だって同じだ。
天才が生まれることがあれば、凡愚が生まれることだってある。
しかし、たとえ愚かな子が生まれたからといって、その子を捨てる人間の親はいないだろう。自分たちの大切な子なのだ。大切に育てるにきまっている。
野生のポケモンの親も同じだろう。どんなことがあっても、絶対に自分の子は守る。自分が死んでも子は手放さないだろう。
だが人間の手のもとに生まれたポケモンは、現在の技術によりそのポケモンの能力がすぐにわかってしまう。
実力主義者のもとに生まれたポケモンは、優秀でなければ、すぐに捨てられ、流浪する。
だが、その優秀な能力で生まれたポケモンも幸せではないだろう。
トウヤは数年前にニュースで、ポケモンを育てるのに「きょうせいギブス」やら、「ドラッグ」が流行っているというのを思い出した。
きっと優秀なポケモンは、そんなギブスをつけられたり、まずい薬を大量に飲まされているのだろう、と感じた。
今度夢の跡地に来るときは、またいろいろなポケモンが増えているだろうと、トウヤは予測した。
ようやくトウヤが草むらを見つけたのは、サンヨウを出て半日ほど経った時だった。
さっそくトウヤは草むらに入ってみることにした。
基本的に出てくるポケモンはヨーテリーにミネズミにチョロネコなど、以前通った道にも出たポケモンたちだ。
するとトウヤが初めて見るポケモンが出てきた。
シママ「シマーッ!」
たいでんポケモン、でんきタイプのシママであった。
シママの特性はたしか避雷針か電気エンジンだったな、とトウヤは思い出して、電気タイプ対策になることがわかったのでゲットすることにした。
トウヤ「いけ、フタチマル!みずてっぽうで弱らせろ!」
フタチマル「フター!」
フタチマルはトウヤの言うとおり、シママを倒さない程度のみずてっぽうを放った。
みずてっぽうはいい感じにシママを弱らせた。
トウヤ「いまだ、いけモンスターボール!」
トウヤはシママに向かってモンスターボールを投げた。ゲットのためにモンスターボールを投げるのは初の体験であった。
ブルッ、ブルッ、ブルッ、ポンっ。
モンスターボールの振動が止まった。これはポケモンの捕獲に成功したことを表す。
トウヤ「よしっ!シママゲットだぜ!」
トウヤはポケモンを初めてゲットしたのがうれしいのだろう、はしゃぎまくっていたせいで、道行くトレーナーたちに奇異の目で見られていた。
トウヤはボールからシママを取り出すと
トウヤ「これからよろしくな、シママ。」
と、言って弱ったシママに薬を使ってやった。
シママ「シマっ!」
と、シママも溌剌とした声でトウヤの言葉に応じてくれた。
シママの治療が終わると、トウヤはシママをボールに戻し、再びシッポウシティに向かって歩き出した。
すいません、題名入れ忘れました。
トウヤがシッポウシティに到着したのは、シママをゲットした翌日の正午ごろであった。
トウヤ「ここがシッポウシティか。なんか倉庫みたいな家がいっぱいだな。」
とトウヤは言い、さきほどゲートで渡されたシッポウシティのパンフレットを読んでみた。
シッポウシティはかつて、ヒウンシティに届いた貨物を貯蔵するために大量の倉庫が作られた。
しかし、その後ヒウンシティの開発に伴い港は縮小したため、イッシュの港の機能はホドモエシティに移転することになってしまった。
そのため、シッポウシティの倉庫は使わなくなり、しばらくの間放置されてしまった。
その後、隣町のサンヨウシティが例の工場のおかげで発展すると大都市ヒウンシティと、雇用のためのサンヨウシティの中間の町ということで倉庫を利用して宿泊業を営む人が増え、
シッポウシティは宿場町として栄えた。
しかし、サンヨウの例の工場が、お取り潰しになるとシッポウは再び人が訪れなくなってしまった。
そんな時、シッポウ出身のとある富豪がこの町に博物館を開いたのだ。
この富豪はイッシュ地方でも有名な考古学者であり、自分が今までに集めた化石や古美術を展示したいと思い、ヒウンシティよりも地価が圧倒的に安いこのシッポウシティに博物館を建設した。
富豪はその後に、私立シッポウ大学を建てた。すると、国立イッシュ大学に不合格になった優秀な学生の多くがこの大学に入学しはじめたうえに、イッシュで屈指の博物館がこのシッポウに
あるということで、様々な地方の考古学者たちが多く訪れるようになり、シッポウは活気を取り戻したのだ。
現在、旧倉庫のほとんどはシッポウ大学の学生寮かほかの地域から来た観光客や考古学者のための宿場として利用されており、シッポウシティは学園都市として繁栄している。シッポウシティ人口の六割はシッポウ大学の学生である。
そのシッポウシティに繁栄をもたらした富豪の娘であるアロエもこのシッポウ大学出身の人物である。
父譲りの考古学の天才で、カントーの名門タマムシ大学への留学経験のある彼女は、同じく考古学科に属していた夫(現在はイッシュ大学考古学教授)と結婚した。
またポケモンバトルにおいても優秀であった彼女は、結婚後にポケモンリーグ本部からジムリーダーをしてほしいと要請され、博物館兼図書館の館長を務めることで条件をのんだ。
トウヤはパンフレットを閉じると、とりあえずポケモンセンターに向かうことにした。
ポケモンセンターに行く道中、たくさんの学生らしき若者たちが歩いてるのを見て、トウヤはここが学園都市だということを実感した。
トウヤがポケモンセンターでポケモンを回復させると、腹を満たすためにカフェへ向かうことにした。
学園都市であるために、カフェはあっさりと見つかった。トウヤがカフェのドアを開けると
ベル「あ、トウヤー!」
ドアの左手のテーブルにベルが座っていた。奥にはチェレンもいる。
トウヤ「チェレン、ベル。」
トウヤはドアを閉めるとすぐに二人のほうへ向かった。テーブルの上には紅茶やクッキーがある。
チェレン「やぁ、トウヤ。君はまだシッポウについたばかりかい?」
チェレンは紅茶を飲むのをやめ、トウヤに尋ねた。
トウヤ「あぁ。2時間前くらいについたばかりだ。二人はジム戦を終えたのか?」
トウヤはとりあえずウエイターにサイコソーダーを注文してから、二人にそう尋ねた。
チェレン「あぁ、一応僕もベルも勝ったよ。トウヤは明日にでも、アロエさんと戦うんだろ?」
トウヤはクッキーをつまみながら、そうだ、と言った。
そこから先は三人の旅の軌跡を時が忘れるほど、話し合った。
ベルが夢の跡地のトウヤに怒りっぷりを話すと、さすがのチェレンも驚いた。チェレンが驚く顔などあまり見ないため、トウヤはそのギャップに少し笑ってしまった。
三人のネタが尽きたのは、午後6時頃のことだった。
テレビを見ると、もう夕方のニュースが始まっていた。
ニュースの内容は、最近流行のヒウンアイス、ポケモンの大量発生、ソウリュウシティのグルメなど、とても平和的な内容であった。
ニュースがCMに突入した。
「ポケモンとは神が生み出した神聖で賢い存在。当時は人間と同じ尊い存在だった。
しかしその後、ポケモンは人間に使役される存在となってしまった。
なぜ、神聖な存在である彼らが人間という業の塊に使役されなければならないだろうか?
ポケモンは人間の手から離され、自由にならなければならない。
モンスターボールという息苦しい空間に監禁せず、自然の土、自然の空気のもとに存在するべき存在だ!
あなたもポケモンのことを少しでも思ってるなら、どうかお考えを・・・・。」
ポケモンに自由を
プラズマ団
カラクサで演説をしていたあの男だった。下には「プラズマ団組長 ゲーチス」と書いてあった。
トウヤ(ゲーチス・・・か。)
トウヤがその名を心に刻んでおくことにした。
あれ?終わり?
投下しっぱなしじゃなくて、区切りが付いたら『続く(終わり)』と書いてくれ
あと書けたらすぐ投下、じゃなくてまとめて投下して欲しい。
タイトルの後ろに何レス使うか(1/5・2/5とかね)も入れてくれ。
詳しい事はSS書きスレや書き方スレを見てくるといい
>>307様。
分かりました、できるだけ善処します。
こちらも忙しい身でありまして、なかなか書きだめができなくて・・・。
しかし、貴方様のご指摘のおかげで、私もスレに馴染めそうでございます。
そのご指摘通り、私の書ける限りの物語を書いていきます。
第3話(1/4 )
その夜、トウヤは対アロエ戦の対策を立てていた。
チェレンの話によると、アロエはノーマルタイプを使ってくるらしい。
トウヤの現在のポケモンはフタチマル、ワシボン、シママの3匹で、ノーマルタイプの弱点であるかくとうタイプのポケモンはいなく、かくとう技も覚えていない。
ここは力押しで行くのが無難だな、とトウヤは思ったが、問題はだれを先鋒にするかについてだ。
パーティのなかで、もっともレベルが高くて火力のあるフタチマルはできるだけ最後にしたかった。
そうなるとワシボンかシママを先鋒にすることになる。ノーマルタイプというのは得意なタイプこそ存在はしないが、様々なタイプの技を覚えられるため、かなりトリッキーな戦いをすることができる。
実際にトウヤはサンヨウジム戦で、ヤナップが飛行タイプ対策のがんせきおとしを覚えており、相性の悪いワシボンを打ち破っている。
自分の手持ちにかくとうタイプこそいないが、ほかのタイプの対策を行っているだろう。
そうなると弱点の少ないほうを先鋒にするのがいいだろう。
大将であるフタチマルを除くと、ワシボンの弱点はいわ、こおり、でんき。シママの弱点はじめんのみだ。
トウヤ(そうだな。シママにとってはジム戦初体験だから、いい経験になるだろう。)
トウヤは対アロエの先鋒をシママにすることに決め、モンスターボールからシママを出して、
トウヤ「明日のジム戦の先鋒はお前だ、頼むなシママ。」
と、シママに話しかけた。
シママ「シマー!」
シママは大きな声で返事をした。
第3話(2/4 )
翌朝、ポケモンセンターの食堂で朝食を食べているとチェレンとベルがやってきた。
ベル「トウヤは今日ジム戦だよね?」
朝なのに、相変わらず元気な声でベルが尋ねる。
トウヤ「あぁ。ベルたちは先にヒウンシティに行くのか?」
眠そうな声でトウヤも尋ねる。
ベル「うん。今日、この町にアーティさんが来てるから、アーティさんのアトリエに行ってみようと思うんだぁ。」
アーティ?どこかで聞いた名前だな・・・?トウヤは眠気が完全にさめていないのか、アーティの名前を思い出せない。
チェレン「ぼくはヤグルマの森周辺でポケモンを鍛えるよ。道行くトレーナーを倒すだけじゃ、ジムリーダーには勝てないからね。」
チェレンもトウヤ同様少々眠そうな声でそう答えた。
ただ、トウヤはこの2人と比べると少々遅れをとっていたので急がなければならないと思った。
トウヤ「そうだ、チェレン。アロエさんってポケモンで例えるなら?」
トウヤが初の人が聞いたら、おかしいと思うような質問をする。
チェレン「ん?そうだな・・・ガルーラかな?」
と、チェレンはパンをつまみながら答えた。
チェレンは昔から人をよく見る性格で、その人をポケモンに例えるというおかしな癖があった。
ちなみにトウヤはおとなしい性格だったためポッポというあまり嬉しくないポケモンに例えられている。
ベルはミミロルやチラーミィやピッピなど挙げるとキリがないと言われた。
チェレン「でも、ベルの昨日の話(夢の跡地の騒動)が本当なら、トウヤはオノノクスが似合うのかな?」
と、微笑しながら言った。
トウヤはポッポから大出世できたのが少し嬉しかった。
ウヤはチェレンとベルと別れ、シッポウジムもといシッポウ博物館へと向かった。
ジム(博物館)に入ると、いるのは観光客やら学生やら考古学者やらが多くいた。考古学者たちは、トウヤでは全く理解のできないことを話していた。
奥に行くと、図書館になっており、ここには先の人物たちだけでなく、子供の姿も見れる。
こんな場所で勝負しても迷惑にならないだろうか?と、トウヤは思いながら秘書に尋ねた。
トウヤ「すいません。シッポウジムに挑戦したいのですが?」
秘書「あら、あなた挑戦者?私がジムリーダーのアロエです。ようこそ、シッポウジムへ。」
どうやら、この大柄の女性がジムリーダーのアロエらしい。なるほど、ガルーラらしく大柄で強そうだが、母性を感じられるような女性だ。
アロエ「ジムは地下にあるわ。ついてらっしゃい。」
トウヤはアロエの言う通りに、彼女についていった。しばらく先に行くとモンスターボールの絵が描いてある階段があった。
トウヤ「バトルの音なんかが、迷惑にならないんですか?」
と、アロエに尋ねた。
アロエ「ははっ、このジムの防音対策をなめるんじゃないよ。」
と、陽気な声で答えた。
今思うと愚問だったな、当たり前のことじゃないかとトウヤは思った。
階段を降り終えると、バトルフィールドが広がっている。やはりここがジムなのか、とトウヤは再認識した。
アロエ「さぁ、かかってらっしゃい。行きなさい、ミルホッグ!」
アロエの出したポケモンは、ミーアキャットのようなポケモンであるミルホッグ。
トウヤ「いけ、シママ!」
トウヤは昨日の計画通り、シママを繰り出した。
先制のうったのはトウヤだった。
トウヤ「シママ、電磁波!」
電磁波はミルホッグに的中。ミルホッグの動きを鈍くした。
アロエ「ミルホッグ、あやしいひかり」
ミルホッグの体から不気味な光が発し、シママは混乱をしてしまった。シママの目の焦点はあっていない。
トウヤ「シママ、電撃波!」
しかし、トウヤの命令とは裏腹にシママは自分に攻撃をした。
アロエ「ミルホッグ!さいみんじゅつ!」
しかしミルホッグもアロエの命令に従わなかった。痺れて動けないのだ。
トウヤは助かったと内心思った。さいみんじゅつが当たったら、さらに分が悪くなるからだ。
トウヤは一時シママにこれ以上戦わせることをあきらめて、フタチマルに変えることにした。できればフタチマルは使いたくないが、ワシボンではミルホッグ相手では少し火力不足な面があるからだ。
トウヤ「戻れ、シママ!いけ、フタチマル」
フタチマル「フターチ!」
これで、次にシママを出すときに混乱はなくなっている。
アロエ「ミルホッグ、かみくだく!」
アロエは攻撃に移行することにしたらしい。ミルホッグがフタチマルの下腹部にかみついてきた。
フタチマル「ターッ!!」
フタチマルに当たり、苦しそうだ。
トウヤ「耐えろ、フタチマル。シェルブレード!」
フタチマルは体制を立て直すと、ホタチでミルホッグを切り裂いた。
ミルホッグ「ミルホッ!!」
ミルホッグは相当食らったらしい。
アロエ「負けるな、ミルホッグ!かみくだく!」
ミルホッグは再びフタチマルにかみつこうとした。しかし、ミルホッグは途中で止まってしまった。また痺れがきいたらしい。
トウヤ「よし、フタチマル!シェルブレード!」
フタチマルは再びミルホッグを切り裂いた。さすがのミルホッグも耐えられなかった。
ミルホッグ「ミー・・・。」
ミルホッグは完全に伸びてしまった。
第3話(4/4 )
アロエ「あらら、このミルホッグがそれほど手を出せずにやられちゃうなんて、あんたやるねぇ。戻りな、ミルホッグ。」
アロエはそう言って、ミルホッグをボールに戻した。
トウヤもとりあえずフタチマルを戻すことにした。
アロエ「さぁ、いってらっしゃいハーデリア!さぁ、この子を倒せばあんたの勝ちだよ、坊や。」
アロエが出したのはハーデリア。犬のようなポケモンだ。
トウヤ「いけ!ボン!」
トウヤは現在無傷なワシボンを出すことにした。
トウヤ「ボン!つばさでうつ!」
ワシボンはハーデリアに向かい、猛々しい羽根でたたきつけてきた。ハーデリアの表情を見ると少しは食らっているようだ。
アロエ「なかなか強いワシボンだね。でも悪いけど、そう簡単に勝たせるわけにはいかないよ。ハーデリア、でんじは!」
ハーデリアの体から電磁波が放たれる。ワシボンは痺れてしまった。
アロエ「悪いね、あんたと同じ戦法をやらせてもらったわ。」
やはり早いポケモン用の対策を立てていたか・・・。とりあえずトウヤはワシボンで強行することにした。
トウヤ「ボン!つばさでうつ!」
しかし、やはりワシボンの動きは遅かった。
アロエ「遅いよ、ハーデリア突進!」
ハーデリアの強力な突進がワシボンに的中!ワシボンはやられてしまった。
トウヤ「戻れ、ボン。よく頑張ってくれた。」
トウヤは考えた。あのハーデリアは中々強力だ。まだ体力も有り余っている。フタチマルで何とかなるだろうか・・・。強行は少し危険かもしれない・・・。
するとトウヤはある作戦を思いついたのだ。
トウヤ「いけ、フタチマル!」
トウヤが出したのはフタチマルだった。
アロエ「なるほど。そのフタチマルで強行しようというわけね。でもうまくいくかしら?ハーデリア、電磁波!」
ハーデリアの体から再び電磁波が放たれる。
トウヤ「やはり電磁波で来ましたね。戻れ!フタチマル!いけ、シママ!」
トウヤは素早くフタチマルを戻し、シママを繰り出したのだ。
アロエ「なんだって!?」
ハーデリアはシママに向かって電磁波を放つ。しかしシママは気分がよさそうである。
ひらいしん。これがトウヤのシママの特性だ。
ダブルバトルやトリプルバトルの際に電気技をすると、この特性を持つポケモンのもとに攻撃がいく特性であるが、同時に電気技を受けたポケモンの特攻が上がるのだ。
トウヤの作戦は見事に成功したのだ。
トウヤ「いけ、電撃波!!」
シママから一段階協力の電撃波が放たれる。これには、さすがのハーデリアも耐えられるはずがない。
ハーデリアは今の電撃波で体が少し黒ずんでおり、完全に戦闘不能であった。
アロエ「あらあら、また負けちゃったね〜。これで三連敗だよ。」
アロエはそういうとトウヤのもとに来て、
アロエ「さ、受け取りな。ベーシックバッジだよ。」
トウヤは喜んで、バッジを受け取った。
トウヤ「ありがとうございます!!」
トウヤはこのジムの防音対策がきかないくらいの大きな声で、アロエに礼をした。
続く。
あぁ、また題名を入れ忘れてしまいました・・・。すいません。
焦ってミスを連発する
>>314ドジっ娘カワイイ。
何故か「組長ゲーチス」に不覚にも吹いたwww
で、かなり書き方に迷いがにじみ出てらっしゃるのようなので、こっからイッツ、アドバイスタ〜イム!
上の方で「女性化スレ」のことに言及されてたので、そこから旨い喩えをチョイス。
〜どんなに旨い寿司を出す店でも、客がトロを食べに来てるのに他の魚ばかり出してたら文句を言われるもんだ〜
もちろん、他の魚も寿司以外の卵やガリや何で流れてるのかわからないフルーツ類も、大事なものであることに
変わりは無いんですが、そればっかりだと飽きられる。
ここはエロパロなので、エロまでがあんまり遠いと思ったら余計な部分をショートカットしちゃった方がいいかもです。
それから個人的な意見だが、せっかくフラグを立てていく形式を取るんだったら、ヒロインを限定せずに
博士マコモさんアロエママ四天王トウコに観覧車四天王他野良♀トレーナーありとあらゆるキャラと
くっつけちゃってもいいと思うんだ。せっかく旅の最初から書いてるnだから素材を限定するのはもったいなす。
↑ここまでアメ↓ここからムチ
あと、荒らしは何があっても絶対に無視しろ。ポケ板なんざ毎日のようにイミフな顔ランクコピペやら訳の分からん
キチガイやらアンチやらが跳梁跋扈してるってのに、たかがコピペ1レス程度でガタガタ騒いでんじゃねーぞ。
それから余り謙遜した書き方はネット上では無意味。傲慢になれって訳じゃないが自信を持て。
でもって、以降アドバイスを求めるならそれ専用スレで聞け。余り余計な事ばっか聞いてるとスレ潰しと揶揄されかねんぞ。
…え?お前もスルースキル無いって?すみませんでした。
>>315がこのスレで初めてリバーストが触れられた瞬間だった…
前は少年誌に連載と聞いて毎回こういう展開があるものだとwktkしてたんだがなぁ…
それが、何をどうしてゼクロムに…!!
>>314 乙!
続き楽しみにしてるから頑張って。
後一つ聞きたいんだけど攻略対象って一人だけ?
複数の女の子とフラグを建ててその中の一人を選んで攻略するって事?
316の追伸的なアレだが、自信なさげな投下が長く続くと
短気な住民の中からいずれ叩きだす人がでてきます。
>>314は無駄に謙遜せず、もっと自信をもって堂々と書き込んだほうがいいです。
大事なことなので、二度(ry
ただでさえこの文量、産みの苦しみは相当なものでしょう。
どうしても自信がつかないようなら、あとは書き方スレに行って聞いたほうがいいです。
かくいう自分も、詰んだときはそこでアドもらってます(その甲斐あって、某スレになんとかSSを落とせました)
それだけ。スレ汚し失礼しました。
こういうの見るとどうしても放っておけなくなるんだよな〜
…俺のバカ!バカバカバカバカバカ!かわいく言ってアンポンタン!
>>316様、
>>317様、
>>318様
アドバイスありがとうございます。これからは自信を持って投下していきます。
>>317様
おっしゃる通り、出来るだけ多くの女性とフラグを建て行くつもりですし、
それを建てるためのネタも一部できています。
ただ、その中の最終ヒロインになる候補が先に挙げた三人です。
ただ僕の中のトウヤは、少々鈍感というイメージがあるので自然とフラグを建てていくというような形にするつもりです。
ただその途中に強引なエロを入れるかもしれません。ここはエロパロ板ですから。
はい、第4話が完成したので投下します。
今回はヤグルマの森編です。どうぞ、ごらんください。
第4話(1/4 )
シッポウジム戦を終えたトウヤは、ポケモンセンターでポケモンを回復させた後に次のジムがあるヒウンシティに向けて出発することにした。
ぽんぽんぽぽぽーん♪(ポケモンセンターで回復する音)
トウヤは回復を終えたので、シッポウシティをたとうとしたその時だ。
「うわ〜ん、まってくれ〜。」
博物館のほうから、男の情けない声がした。
博物館の方角を見ると、一台のトラックが止まっており、その横には声の主と思われる、やはり情けのない男が肩を落としていた。
アロエ「何だい、アンタどうかしたのかい?来訪者に失礼じゃないか。」
博物館の中から、アロエが飛び出してきた。どうやらあれが彼女の夫らしい。猛々しい彼女に似合わない男だ。
アロエ夫「ママ、奇妙な連中に搬送してきた化石が盗まれちゃったよ。」
トウヤは彼の言う「奇妙な連中」という言葉に「ある可能性」を感じ取った。
アロエ「それって、どんな連ちゅ「その人たち、灰色のフードっぽいのかぶってませんでした?」
トウヤがアロエの言葉をさえぎって、アロエの夫に質問した。
アロエ夫「え?そうだよ、なんだかポケモンの化石は人の見世物にするものじゃない、とか言ってたよ。」
間違いない、プラズマ団だ・・・。トウヤの考えていた可能性は見事的中した。
トウヤ「で、やつらはどこへ?」
トウヤは何かを含んだような声で尋ねた。
アロエ夫「え?町の西のほうに、ここから西だとたぶんヤグルマの森になるよ。」
なるほど森なら見つかりにくい、凡愚の割には脳を使っているんだな・・・と、トウヤは黒さを混じりながらそう思った。
トウヤ「ぼくに任せてください。あの連中から化石をとりもどし「待ちなさい君、森には慣れていないんだろう?」
トウヤの言葉をさえぎったのは、一人の青年だった。特徴的な髪形に緑のマントらしきものを羽織っている。なかなか整った顔立ちをしている。
よく見ると、隣はベルがいた。
トウヤ「ベル、その人は?」
トウヤは、なぜベルが見ず知らずの人と一緒にいるのかが少し気になっていた。
ベル「トウヤ、この人知らないの?アーティさんだよ。イッシュでも有名な芸術家でもあり、ヒウンシティのジムリーダーだよぉ。」
アーティという名前を聞いてトウヤは思い出した。ベルが今朝、アーティのアトリエに行くと言ったこと。そしてアーティがヒウンシティのジムリーダーであることを。
アロエ「アーティ、あんたはこの子に付き合ってやりな。素人があの森に行ったら、フシデの毒にでもやられかねないからね。私はその連中が他の化石を盗みにこないか見張ってるから。」
なるほどアーティは虫つかいと聞く。彼は頼もしい存在になるだろう。
アーティ「わかってるよ、姐さん。さぁ、行こう。」
トウヤは「はい!」と、大きな声で反応をした。
「私もいくよぉ!」とベルも付いてきた。
二話目が容量オーバーだったので5つに分割します。
第4話(2/5)
トウヤ、アーティ、ベルの3人はヤグルマの森に向かっていると驚いた顔をしたチェレンがいた。
チェレン「どういうことだ?カラクサで見た連中がヤグルマの森に入っていったぞ。まるで何かから逃げてるように。」
チェレンもプラズマ団を目撃していたらしい。そういえば、この周辺で修業をすると言っていたな、ということをトウヤは思い出した。
トウヤ「あぁ、実際に逃げてるんだよ。あいつら博物館に送られてきた化石を盗んだのさ。僕たちは今それを追っているのさ。チェレン、お前も来るか?」
トウヤがチェレンに説明し、そう質問した。
チェレン「あぁ、面倒なことだが一緒に行く。」
こうして4人はヤグルマの森へと向かっていった。
ヤグルマの森は、かつては現在のライモンシティ周辺まであった巨大の森であり、ライモンシティ東部にある迷いの森はその片割れである。
しかしヒウン、ライモンの開発に伴い多くの木々が伐採された。
ヒウン、ライモン間の4番道路は急速な伐採のため、現在は砂漠化してしまっている。
さらに、森の伐採は多くのポケモンの住処を奪ってしまったため、これに怒ったのが伝説の3体のポケモン「コバルオン」、「テラキオン」、「ビリジオン」と呼ばれている。
しかし一部の歴史書には4体と「もう一匹のポケモン」がいたことを示唆している。
この3体のポケモンは、人間と戦い一時は当時イッシュの首都があったソウリュウシティまで追い込んだが、結局人間側の逆転で敗北した。
その後3体は姿を消し、イッシュは急速な発展を遂げたのであった。
ヤグルマの森に入ると二つの道に分かれていた。
一つはヒウンシティへまっすぐ向かうための舗装された道。もう一つは森を楽しむための舗装されていない自然の道。
普通なら後者の道を選ぶだろう。現に前者の道のほうに立っていたトレーナーによると、フードをかぶった人物は通らなかったと語っている。
アーティ「どうやら、泥棒は森のほうへ逃げたみたいだ。ここで2手に別れよう。森のほうは最終的にはあの出口につながってる。待ち伏せしてれば、必ず捕まるはずだ。挟み撃ちするということさ。」
3人はアーティのいうことに従うことにした。
チェレン「じゃあ、どう別れる「じゃあ、私トウヤと一緒に森の奥に行くよぉ。」
チェレンが言い終わる前に、ベルが即答した。
チェレン「だ、そうだ。トウヤ、いいか?」
チェレンがそう尋ねた。トウヤに異論はなかった。アロエを倒したのだから足を引っ張ることもないだろう。
というわけで、トウヤ&ベルは森の奥へ、チェレン&アーティは出口付近で待機することになった。
第4話(3/5)
トウヤとベルは昼間なのに薄暗い森の中を歩いていた。
森は静かで、小川のせせらぎも聞こえてくる。
ベル「♪〜」
ベルはなぜか嬉しそうだった。おいおい、こいつは今状況がわかってるのか?こんな薄暗い森の中に泥棒がいるんだぞ?、とトウヤは内心思っていた。
とりあえず二人は次々と襲いかかってくるフシデやらホイーガやらクルマユなどを軽く蹴散らして進んでいった。
すると
ベル「トウヤ、せっかくだからポケモン捕まえてみれば?」
こいつはこんな時に何を言ってるんだ?
トウヤは怪訝な顔をした。
しかし、トウヤはベルに少々空気の読めない性格を知っていたので、適当に捕まえることにした。
トウヤはさっそく何を捕まえるか探しみると・・・
ガサッ
草むらが揺れた。飛び出してきたポケモンは・・・綿のようなポケモンのモンメンだ。トウヤは適当にボールを投げたらあっさり捕まった。
トウヤ「草タイプか。まだいないタイプのパーティを加えることができたな。」
トウヤが満足していると
ベル「ね、ねぇ、トウヤ。そのポケモンと私のポケモンを交換してみない?同じ草タイプのチュリネってポケモンなんだけど・・・。」
トウヤはマメパトが豆鉄砲を食らったような顔で
トウヤ「別にいいが、どうして?」
トウヤは普通の質問を尋ねたつもりだが
ベル「ふぇ?そ、それは・・・えっと・・その・・・。」
なぜか慌てていた。
ベル「あ、私まだモンメン持ってなくて、たまたまチュリネを二体捕まえていたからその一体と交換してほしいな〜、って思ったのよ。」
至極よくある理由なのに、そこまで慌てるのはなぜだ?
トウヤ「わかった、じゃあさっそく交換を開始しよう。」
するとベルは満面の笑みを浮かべ
ベル「うん、やったー!!」
と森に響き渡るほどの声で叫んだ。
チェレン「ん?今、ベルの声しませんでした?」
チェレンはそんな気がしたので、アーティに尋ねたが
アーティ「?僕は聞こえなかったけどなぁ。」
どうやらアーティは聞こえなかったらしい。
第4話(4/5)
一方トウヤとベルは交換を終えていた。
トウヤ「よろしくな、チュリネ。」
そういうと、ベルの方向を見た。ベルは相変わらず嬉しそうだ。モンメンの出現率はそれほど低くないはずなのに、それほど嬉しいのだろうか?
ガサッ
突然また草むらから音がした。これはポケモンが出てくるときのような音じゃない。この乱暴の音・・・これは・・・
「ちくしょー!!ここまで追ってきやがったか!!」
やはりプラズマ団だ。2人いる。
プラズマ団A「この化石を追ってきたんだろう!だが渡さないぞ!」
プラズマ団B「俺たちの相手になったのを覚悟するんだな。」
この2人は強がりを言っているが、出すポケモンはどうせ・・・
プラズマ団A「いけ、ミネズミ!」
プラズマ団B「いけ、チョロネコ!」
所詮はしたっぱ。使えるポケモンなんてたかが知れてる。
トウヤ「ベル、準備はいいか?こいつらを片づけるぞ。いけ、チュリネ!」
トウヤはベルに問う。
ベル「もちろんだよぉ、トウヤ。あんたたち、この間のムンナの痛みを思い知らせてやろうよ。がんばって、モンメン。」
トウヤたちは先ほど交換したばかりのポケモンを初実戦させることにした。したっぱのレベルなど彼らにとっては、演習レベルなのだろう。
ベル「モンメン、しびれごな!」
ベルのモンメンが敵のミネズミにしびれごなを的中させた。
トウヤ「チュリネ、ねむりごな!」
トウヤもベルに続き、敵のチョロネコにねむりごなを的中。チョロネコはあっさり眠ってしまった。
プラズマ団B「お前ら、卑怯だぞ!」
プラズマ団は作戦も無しに、ただ力押しをする凡愚らしい。
トウヤ「お前らの化石を盗むことは、それ以上に卑怯だぞ。言動と行動が釣り合わない凡愚め!消え失せろ!チュリネ、メガドレイン!」
チュリネはチョロネコにメガドレインを当て、チョロネコを打ち負かした。
トウヤ「どうした、ベル。お前も攻撃しなよ。」
トウヤはベルに攻撃を促す。
ベル「ふぇ?あ、うん。モンメン、はっぱカッター!」
ベルはこの時二つのことに心を奪われていた。
一つは戦うときのトウヤの表情。とても雄々しく、凛とした表情に心を奪われていた。
もう一つはトウヤから感じる目の前のプラズマ団に対する嫌悪感、殺気らしきものに夢の跡地と同じく恐怖感を感じていた。
ベルはこの時、適当にはっぱカッターを命じていたが気付くと敵のミネズミは戦闘不能に陥っていた。
トウヤ「もう終わりか?ならば、さっさと化石を返してもらおうか。」
トウヤは一歩一歩プラズマ団に迫っている。
プラズマ団A「こ、これは自然に還るべきものなのだ。く、来るなぁ・・・。」
化石を奪い返されるのを恐れているのか、それとも殺気だっているトウヤに脅えているのか、プラズマ団の表情は恐怖に歪んでいた。
?「待ちなさい!」
トウヤ達の背後から男の声がした。
プラズマ団A「ア、アスラ様!」
彼らの幹部とみられる男、アスラがこちらに向かって歩いてきた。アスラはトウヤの前に止まると、トウヤの顔をじっと見た。
アスラ「ふむ、なるほど・・・。お前ら、彼に奪った化石を返してやれ。」
アスラは驚くべきことを言った。
プラズマ団B「し、しかしアスラ様!この化石は自然に還るべきものなのでは・・。」
したっぱ共が驚くのは当然だろう。
アスラ「今、シッポウに向かったリョクシ隊も返り討ちにされてしまった。もうこれ以上任務を行うのは難しい。」
アスラがそういうと、したっぱは渋々化石をアスラの手元に渡した。
そしてアスラはその化石をトウヤに渡すと
アスラ「トウヤ君と言ったね?夢の跡地のことを言っていたが、あの作戦を邪魔したのも君だね?今回は我々の負けを認めるが、今後我々の邪魔をすることがあれば容赦はしないよ?」
トウヤは何も言わなかったが、決して怖じた雰囲気を見せなかった。
その顔を見て、アスラは何も言わずしたっぱ二人とともに去って行った・・・。
第4話(5/5 )
トウヤとベルは出口に向かっていた。
ベルは心配していた。あのアスラの言っていたことを。トウヤが危険に晒されるであろうことを。
だけど、トウヤは昔から正義感の強い男だったから、あの程度の脅しでは決して怖気づかないだろう。
と、なるとトウヤが危険な身になるのは明らかだった。
ベルがそんなことを考えているうちに、二人はチェレンとアーティの待っている出口へ到着した。
トウヤ「化石取り戻しましたよ。」
トウヤはそう言って、アーティに化石を渡した。
アーティ「すごいじゃないか。まだトレーナーになったばかりなのに!これはジム戦が楽しみだ!ところで何か危険な目にでも遭ったかい?大丈夫だったかい?」
アーティは彼らをほめた後に、そう心配した。
トウヤ「いいえ。なぁ、ベルそんな目に遭わなかったよな?」
トウヤはベルにそう尋ねる。
ベル「ふぇ?う、うん・・・。」
ベルはトウヤの言ったことが嘘だとわかっていたが、そう答えた。
チェレン「・・・・・。」
しかしチェレンはベルの一瞬困った表情を見逃さなかった。その時、チェレンは悟った。2人は何か触れてはいけないようなことに遭ったのを。
アーティ「僕は一回シッポウシティに行って、化石を返してくるよ。ヒウンシティはこの先のスカイアローブリッジを渡ればすぐだよ。じゃあ、ジムでまた会おう。」
アーティはそう言って、シッポウシティに向かって歩いて行った。
トウヤ「じゃあ、チェレン、ベル。俺たちもヒウンシティに向かおう。」
三人はそう言って、ヤグルマの森を後にした。
ベルの予感が当たるのは、もう少し先のお話・・・。
17番水道
潮の流れが激しいこの地は昔から、船が沈没される魔の水域だった。
その原因は潮の流れだけではなく、その海にはプルリル、ブルンゲルがその船を海底に引っ張っていくのも一因であった。
その魔の水域には一つの建物が建っていた。海岸にはとても不釣り合いな研究所のような建物。
入口にはP2ラボと書いてある。
「例の開発は進んでいるか?」
緑の髪をした巨人が研究員に尋ねた。
研究員「ええ、順調です。リゾートデザートで見つけた古代の虫ポケモンの強力な力を数倍以上に高めることに成功しました。
ただ実践的にはまだ先になりそうですが、完成すれば最強のポケモンとなるでしょう。」
緑髪の男「くくく、そうか・・・。こいつさえ完成すれば、わがプラズマ団の大望など簡単に遂行されるだろう。」
緑髪の男の眼下には紫色のポケモンか機械か判別のつきにくいモノが開発されていた・・・・。
続く。
女か
半年ROMって来て欲しい
エロまでに行き着くのが長くなるのはまぁ仕方ないんだけどさー
あと何話くらいでエロにいくの?
乙
できるだけフラグ建てるって言ってるけど最終ヒロインが
一人で、エロ自体は複数人あるんだよね?
331 :
初めてのこと:2011/05/18(水) 21:10:59.52 ID:znj8iRWN
流れぶった切る
・ユウキ×ハルカ(ホウエンの主人公たちのこと)
・ラブラブな初体験
・なんか中学生カップルっぽい
以上のことに嫌悪感やこのカップルが嫌という方は「初めてのこと」でNG推奨です。
「ねぇ、ハルカは…その、セックスしたことあるの?」
ベッドの上で湯上がりの炭酸を堪能中、いきなりユウキは切り出した。突然のことにハルカも言葉を失う。そしてしばらくして失礼な発言に怒りが沸いた。
「あるわけないでしょ!どうなのよ、そういうことをストレートに聞くのは!」
近くにあった枕がユウキの顔面目掛けて飛ぶ。ボールを受けるようにそれを受け止めた。
「い、いや、その…せっかく二人だけだし、俺はハルカとやりたいんだ」
温泉地として有名なフエンタウンに、火山帯のポケモン調査をオダマキ博士から頼まれたのが発端だった。父親から言われ、下心ついでにハルカを誘う。二つ返事でハルカは行くと答えた。
その時からユウキはいつ言おうか、踏ん切りがつかない。やっとの思いは、枕に散らされた。ハルカの目は明らかに怒っている。
「私だって、ユウキとやりたくないわけじゃ…」
「本当!?すげえ嬉しい!」
子犬のようにハルカに抱きついた。その勢いでハルカはユウキに押し倒される。
「ちょっと待って、私はまだいいなんて…」
332 :
初めてのこと:2011/05/18(水) 21:12:24.28 ID:znj8iRWN
「…ダメ?」
目の前のご馳走を取られた犬のようだ。ユウキの顔を見ていたら、ハルカも自分が悪いような気もして来る。そもそも断る理由も見当たらない。
「いいよ、私もユウキとしたい」
「やったー!」
主人からゴーサインを貰えた犬。まさに今のユウキはそれだった。ハルカの豊かな胸に顔をうずめ、感触を楽しんでいるよう。手でも確かめるようにじっくりと触れる。
「ハルカおっきい。脱がしていい?」
「えっ!?それはちょっと嫌だな」
ふとユウキが企むような顔をした。とても楽しそうで。
「じゃあ、一枚ずつ、俺の前で脱いでよ」
「な、そんなの恥ずかしいよ!」
「じゃあ俺が脱がそうかな、ここにハルカを縛れるタオルもあるし」
ユウキが持っているのは、温泉に入る時のフェイスタオル。目の前でちらつかせたのには、ハルカもいつものユウキではないことを確信した。
「わかった、脱ぐからどいて」
ユウキを上から退かすと、ハルカは立ち上がる。そして着ているものに手をかけた。
「ハルカ、こんなところで恥ずかしがるなよ」
333 :
初めてのこと:2011/05/18(水) 21:13:22.91 ID:znj8iRWN
ユウキの方を向いて脱げと命令する。黙ってハルカは向き直った。ユウキは一つ脱ぐ度に露わになっていく肌に釘付けになった。いつも見ていたハルカの素肌。ユウキの鼓動が速くなる。
ついにハルカは下着姿になった。かわいらしいブラジャーが外されて下に落ちる。パンツをおろし、完全な裸体になった。
「これでいい?」
「いい、すごくいい。ハルカの裸が…」
それ以上は言葉にならなかった。ハルカがユウキの隣に座る。即座にユウキも脱いだ。いつもより手が滑るような感覚。時間がかかったような気もした。
その間にもハルカはユウキの唇を奪う。いつものキスより濃く感じた。肌が触れ合い、体温が伝わる。そのことがいっそう焦らせた。
ユウキが全て衣服を脱ぐ。ユウキの今の思いが伝わってくるかのようだった。思わずハルカは触れる。驚いたようにユウキの顔を見た。
「これ、入れるの?」
ハルカの想像以上のようだ。太く、そして硬い。触られてさらに硬さを増したようにも見える。
「そうだよ、ハルカの中に入れるんだ」
334 :
初めてのこと:2011/05/18(水) 21:14:04.78 ID:znj8iRWN
ユウキは再びハルカを押し倒す。唇を柔らかく押し当て、舌を絡ませた。しっとりとした肌が触れ合った。唇を味わいつくしたかのようにユウキが離れる。見つめあうと、可愛らしく見えて仕方なかった。
自分のものだと印をつけるがのごとく、ハルカの体のあちこちに唇をつける。首、胸、腹、太もも。その度にハルカの小さな悲鳴がユウキを刺激した。
「感じるんだろ?」
ハルカは小さく頷いた。目を閉じて心地よさを感じている様子。
「でも一番はここだったよね」
首すじに食らいつくように唇をつける。荒い息遣い、舌の湿り気が更なる快楽となっていく。
「ほらここだ。ハルカ、素直でかわいい。さっきよりたくさん喘いでる」
一度ハルカの目を見る。うるんだ目は、早くしてと誘っているように思えた。さらに唇を味わう。
試しにユウキはハルカの秘部を触る。ぬるっとしたものが触れる。少し指で押す。暖かく、そして柔らかい。
「入れるよハルカ」
さらに硬直していた。これ以上抑えられず、ユウキは中心へと滑り込ませる。
「痛い!痛いユウキ!」
335 :
初めてのこと:2011/05/18(水) 21:14:58.44 ID:znj8iRWN
ハルカが叫ぶ。ユウキを拒否するかのように。それでもユウキは奥へと侵入していく。
「ハルカ、ハルカの中、とっても気持ちいいんだ、想像以上だよ。もう半分入ってる」
ユウキはハルカの足を抑える。そのまま蹴られそうだ。痛がるハルカの訴えは棄却され、ユウキは全て入れていく。
全て入り込むと、初めての気持ち良さを堪能するようにハルカを見た。痛みで泣いてるのか、目が赤い。
「ユウキ…」
「ハルカ、こんなに入るんだ…」
腰を引く。ハルカは抜いてくれるのかと期待する目で見ていた。けど、初めての快楽に夢中のユウキには入らない。再び奥へと突き入れる。ハルカが小さくうめいた。
獣のよう。いつもより短い息も、快楽に浸る顔も。それなのにハルカには苦痛にしかならなかった。ユウキが入れるごとに、体の中が引き裂かれそうになる。最初よりはマシになって行くが、消えることは無かった。
「ハルカぁ、もうだめ、いきそうだ」
ハルカの体をつかむ。
「出るっ…」
336 :
初めてのこと:2011/05/18(水) 21:15:57.91 ID:znj8iRWN
ひときわ深く入れる。その奥でユウキは快楽を吐き出した。それはハルカにとって熱いものが弾ける感覚。終わったんだとユウキはしばらく絶頂の余韻に浸った後、ハルカから引き抜く。同時に少し白い液体が流れ、下に落ちる。
「ハルカ、終わったよ」
快楽の終わりより苦痛の終わりを感じ、ハルカは安心したような表情を見せた。
「気持ち良かった、またハルカとやりたい」
「痛いからやだ」
即答。ユウキは飼い主に構ってもらえない子犬のような表情をする。それでもハルカは良しとは言わない。ハルカの横に寝ながら目線を合わせても、すぐ背けられる。
「ごめん、その…怒ってる?俺ばかりだったこと?それとも中に出したこと?」
ハルカは吹き出す。そして向き直り、首 に腕を絡め、抱き寄せた。
「片方。ユウキの子供なら、私も欲しいかもしれない」
ユウキの返事を待たず、ハルカは唇を重ねた。終わったばかりというのに、する前のような口づけ。
「次で痛くしなければ、また次回もあるかもね」
337 :
初めてのこと:2011/05/18(水) 21:16:47.38 ID:znj8iRWN
ハルカはユウキの股に手を入れる。右手で掴むと、力を入れて動かした。刺激に合わせてみるみるうちに復活する。
「ハルカ!?いいの?」
「次は、もう許さないから」
熱い口づけの後、もう一度始まる快楽。二人は身を委ねた。
338 :
初めてのこと:2011/05/18(水) 21:17:14.81 ID:znj8iRWN
以上。コピペミスなどの指摘あったらください。
>>338様。
おつかれさまです。僕も第5話ができたので投下いたします。
ここで、ちょっと強引な初エロが登場します。
気に入らないこともあると思いますが、どうか寛大な心で見て下さい。
では、投下します。
第5話(1/6 )
トウヤ、チェレン、ベルの3人はスカイアローブリッジから見えるヒウンシティの摩天楼の圧倒されていた。
ベル「あれがヒウンシティなんだぁ・・・。」
カノコタウン出身の田舎者である彼らにとって、都会であるヒウンシティはブラウン管の中だけの憧れの世界であった。
チェレン「橋を抜けると、そこは摩天楼だった・・・。」
チェレンがどこかで聞いたことのあるような有名な本の一説に似た言葉をつぶやいていた。
トウヤも圧巻されていた。目の前に見えるのは天を衝かんとする高層ビルの山。
自分たちが住んでいた今までの小さい世界と眼前に聳えるこの大きな世界が、同じものだとは思えなかったからだ。
しかし逆に言うと、この大きな世界に住む者も、彼らの住む小さな世界を知らないことになる。
大きな世界は小さな世界のおかげで成り立っている。それは世界の掟である。様々な文明もそうやってできてきた。
我々が日常で使っているものー 食料、金属、家電、エネルギー ーは、小さな世界からこの大きな世界に輸入されるものだ。
小さな世界の者たちは、大きな世界の者たちにこれらを売らなければ自分たちの世界を存続することができない。
大きな世界の者たちも、彼らの輸入物資がなければ、大きな世界の者の生活をすることができない。
今、トウヤの眼前に広がるものは様々な小さな世界が集まって完成した集合体なのかもしれない。
トウヤがそんなことを考えてると、
ベル「お〜い、トウヤ〜、先に行っちゃうよ。」
二人はすでに橋を降り、ヒウンシティのゲート入口に立っていた。
トウヤ「あぁ、今行くよ。」
トウヤは急いで彼らを追いかけた。
第5話(2/6 )
ヒウンシティ。このイッシュ地方の首都にして、最大の町である。
前述したとおり、この辺りはかつてヤグルマの森の一部であり、小さな漁村集落が広がるような場所だったが、
様々な人間がイッシュ地方にやってくるようになると、この場所は次第に港湾都市として発展していった。
発展するにつれて、この町の者たちは自分たちの生計を漁業から輸出入などの貿易業や運送業などに変えていったうえに、
様々な人間が住むようになり、ついに当時の首都ソウリュウシティを抜き、イッシュ最大の都市として発展したのだ。
現在でもヒウンシティは政治、経済、交通、文化などの中心地として君臨している。
トウヤたちは、ゲートをくぐりポケモンセンターに入った。
しかしヒウンシティのポケモンセンターは、トウヤが今までに知ったポケモンセンターとは全く違った。
このポケモンセンターを一言で言い表すなら、空港のターミナル。けた外れに広いのだ。
まずポケモンを回復させるカウンターの数は、およそ200メートルぐらい先まで並んでいる。
次にフレンドリーショップだが、ここをフレンドリーショップと呼ぶには規模が違いすぎた。
しかし、品数や品種は小さなデパート以上の規模であった。
トレーナーグッズだけでなく、イッシュやそのほかの地方のものも売っているのだ。
「いかりまんじゅう」「フエンせんべい」「森のようかん」聞いたこともないものばかりだ。
さらに生活用品、漫画から専門書などを置いた書店、子供用のおもちゃにゲーム売り場、様々なブランドの服が揃ったブティックなど、あげたらきりがない。
この場所がポケモンセンターというのはいささか疑問を覚えるほどだ。
もちろんトウヤだけでなく、チェレンもベルもあいた口がふさがらないほど驚いていた。
チェレン「ここでいろいろな物を揃えておけば、後の冒険に役立つかもしれないな。」
チェレンの言うとおりだ。おそらく他の町にはこの規模のポケモンセンターなど存在しないだろうし、この町にしか売ってないものもあるだろう。揃えるなら今のうちであろう。
とりあえず、トウヤはポケモンを回復させてからヒウンジム戦を行うことに決めた。
トウヤ「俺はポケモンを回復させてから、ヒウンジムに行くよ。お前らはどうするんだ?」
トウヤが二人に尋ねる。
チェレン「僕は、さっき言ったとおりにもう少しこの中をめぐって、役に立つものを探しみるよ。」
チェレンらしい堅実な答えだ。
ベル「私はヒウンシティを見て回るよぉ。こんな町初めてだし!」
ベルは相当この大都会に興奮してるようだ。
トウヤはチェレンとベルに別れを告げ、ヒウンジムに向かうことにした。
しかし、ジムはしまっていた。まだアーティさんは帰ってないらしい。
仕方なくトウヤもベル同様町をうろつくことにした。
とりあえずまずいジャンクフードを食って、つまらない映画を見ているうちにすっかり暗くなってしまった。
トウヤは暗くなった街並みを照らすネオンの中で、あるところに向かって歩いていた。
第5話(3/6 )
トウヤが向かった先。そこは13歳の少年が行くようなところではなかった。
だがトウヤにとっては、それほど恥ずかしい、または悪いと感じるようなことではなかった。
トウヤは母親に迫害されてからは、チェレンやベルやボンといても、どうしても埋まらない孤独(ただし本人はこれが孤独だとは気付いていない)があった。
トウヤはこの場所が、孤独な人物たちが刹那の愛欲を求める場所であることを知っている。
実はトウヤがこの場所に来ることは初めてではない。トウヤが旅立つ1週間前に、トウヤはサンヨウにあるラブホに訪ねたことがある。
彼は1週間後の旅立ちのために、今までの自分に別れを告げるため、一人のビッチを抱いたことがある。
もちろんこれは誰も知らないことだ。
そして今日、トウヤは今日ここに訪ねたのはある意味孤独に耐えかねたこともあるだろうが、プラズマ団の矛盾した行動に対する憤りを発散させるために訪ねたという一面もある。
僕もつくづく愚図な人間と同じなんだな・・・と、トウヤは自分を嘲笑した。
とりあえずトウヤはラブホのドアをくぐった。
こんな裏路地のラブホは所詮儲け主義だから、金さえ渡せばどんな年齢だろうか通すだろう。
トウヤは上の女を選ぶパネルを見て、
トウヤ「14番の女を頼む。」
と、金を積んで頼むと
フロント「はい、じゃあ鍵をどうぞ。」
トウヤの思った通りだ。エレベーターで鍵に書いてある部屋へ向かった。
鍵をあけると、自分より5歳くらい上の女がいた。
第5話(4/6 )
女「あなたが今日のお客ね。ふ〜ん、なかなかかわいい顔をしてるはね。」
女の官能的な声がトウヤの耳に響く。
トウヤ「御託はいいから、さっさとやろう。僕は明日早いんだ。」
そう言って、トウヤはさっさと服を脱ぐ。
女「あら、そんなに慌てなくてもいいのに。」
女も服を脱ぐ。なかなか豊満な体をしている。
トウヤはおそらく家が貧困なんだろうな、そんなんじゃ水商売なんてやるはずがない、と考えながら女の胸を鷲掴みにした。
女「あん・・・。」
女の少々わざとらしい喘ぎ声がトウヤの耳に入る。
とりあえずもっと激しく胸をゆさぶってみることにした。喘ぎ声のペースが速くなるだろうと、トウヤは予測した。
女「あん♥あん♥あん♥あん♥」
と、トウヤの予測した通り、まるで心臓の動悸のようなペースで喘ぎ声を出している。トウヤは自分の予測通りに少しほくそ笑んだ。
トウヤ「とりあえず、次はこれを頼むよ。」
トウヤは自分の膨張した股間を女の口に突然突っ込んだ。
女「ん!?」
さすがの女もいきなり突っ込まれて苦しそうだ。とりあえず女はトウヤの股間をしゃぶるが、
トウヤは実を言うと股間をしゃぶられる快楽より、先ほど女が見せた苦しそうな表情が見れたことに笑っていた。
トウヤ「おら、出すぞ!全部飲めよ!このビッチ!」
トウヤはそういうと自分の欲液を女の口に掃き出した。
女「んんんんん!!」
女の声が響く。
トウヤ「ははははは!!!!」
トウヤは今の女の驚いた声におかしく、つい笑ってしまった。
第6話(5/6 )
トウヤ「おら、そろそろ本番だ!股開けや!」
トウヤはいつもの彼とは思えない荒々しい口調でそう言った。女はそれを聞き、黙って股を開いた。
やはりヤリマンか、まぁ水商売やってるから当たり前か・・・と、トウヤは自分の考えたことを愚問だったと後悔した。
トウヤ「おら、突っ込むぞ!ビッチ!」
トウヤはコンドームをつけた股間を彼女の膣に突っ込んだ。
女「ああああああ!!!」
女は金切り声をあげた。
トウヤ「くははは!!」
トウヤはその声にまた笑ってしまった。
トウヤ「おら、動くぞ!」
そう言うや否や、トウヤは激しく腰を振り始めた。
女「はん、はっ、はっ、はん」
女は胸をもんだときとは違い不規則な喘ぎ声を発している。
トウヤ「どうだビッチ?僕の股間はよ?お前を抱いてきた男と比べたらよ!!てめぇのヤリマン経験からしたらどうだ!?え!?」
トウヤは罵詈雑言にも聞こえる言葉を掃き出した。
女「も、もう・・・ダメっ・・・。」
女はもう限界らしい。
トウヤ「もう限界か!?まぁ、いいや!勝手にイけや!!」
女「あああああああ!!!!」
女は完全にイってしまったようだ。
トウヤ「ちっ、僕はイってないのによ。」
女はすでに放心状態のようだった。
トウヤは女はしばらく気付かないと思ったのか、服を着替えるとそのまま部屋を出て行ってしまった。
第6話(6/6 )
トウヤは夜空に輝くネオンの中、ポケモンセンターに向かって歩いていた。
その中でトウヤは自分のことについて考えていた。
僕はどうしてこうなってしまったのだろう。チェレンとベルが聞いたらショックを受けるだろう。むしろ軽蔑されるだろう。軽蔑されて当然のようなことをしたのだから。
二人だけではない。こんなマスターだったら、ポケモンもショックではないのか。こんなマスターに命令されるポケモンは悲しいだろう。
トウヤには自分がセックスをする時、自分の口調が変わることを知っている。
だが僕は決してそんな口でポケモンに命令はしない、いや命令したくない。
あぁ、なんだかんだで僕は結構感情的なのかもしれない。ポケモンが活躍しなければ、先ほどの暴言を吐いてしまうかもしれない。
それを気付いた時は、僕はショックを受けるだろうが、ポケモンたちはもっと傷ついてしまう。
トウヤ「僕は何のために・・・だれのために何の目的で旅をしているのだろう・・・。」
トウヤは星空に向かってそうつぶやいた。カノコの迫害される生活から逃げるためであって、目的などなかった。
自分はいつもそうだった。
目先の利益だけで、肝腎の目的はまったく空っぽ。まさに凡愚な人間の特徴だ。
僕はいずれ破滅する人間なんだろう。
自己嫌悪に陥ってるトウヤはもうポケモンセンターに着こうとしていた。
その時、トウヤの肩に何かがぶつかった。
振り返るとチェインメイルを着た2,3人の男たちが走って行った。
あの服には見覚えがある。いや、忘れるはずのない存在
トウヤ「・・・プラズマ団・・・。」
続く。
はい、私の初エロお粗末さまでした。
自分で見てもいまいち萌えないエロですが、少しでも楽しんでいただけたでしょうか?
これからも回数は少ないですが、少しずつエロをいれているつもりです。
次はVSプラズマ団編です。次もお願いします。
エメラルドを久しぶりにプレイしたんだが
アザミさんのエロスに今頃目覚めたぜ…黒髪勝気美人ってたまらん
ユウハルいいよ、ユウハル
初めてのエチー物は可愛くていいね!GJ!
はい、VSプラズマ団編完成しましたので投下いたします。
相変わらずの駄文でございますが、少しでも楽しんでいただける人がいれば幸いです。
では投下いたします。
第7話(1/ )
チェレン「ベル、教えてほしいことがあるんだ。」
チェレンは夜、ヒウン観光を終えたベルとポケモンセンターのレストランで合流した。
ベル「ふぇ?あぁに?しぇれん?」
ベルは食べ物を口に含みながら、チェレンの言葉に反応した。
チェレン「質問してる時ぐらいは食べるのやめろよ・・・。・・・ヤグルマの森で一体何があったんだい?」
チェレンがその質問をするとベルの表情が凍りついた。
あぁ、やはり何かあったんだな、とチェレンはやっぱりなというような顔をした。
チェレン「一体何があったんだい?君に何かあったのか?それともトウヤに何かあったのかい?」
しかしベルは答えない。うつむいたままだった。
チェレン「僕は友達として君たちを助けたい。人に教えられないことも僕なら何か役に立てるかもしれない。教えてくれないか?」
チェレンはやさしい声でベルを諭す。
ベル「チェレン・・・実はね、」
それからベルはチェレンにヤグルマの森のことを話した。夢の跡地の連中が自分たちの前に現れたことや彼らの幹部がトウヤの動き方によって、彼に危害を与えるかもしれないこと。
チェレンは少し顔をゆがめた。ベルの言った話の内容もそうだが、プラズマ団の行動に疑問を覚えたのだ。
チェレン「わからないな・・・。街頭演説やテレビCMであれほどポケモン解放を謳っていた団体が、いくらポケモンのためとは言ってポケモンを蹴りつけるとは。
かといって、ヤグルマの森は全く逆でこれは完全にポケモン解放が目的だ・・・。行動が全く不規則だ・・・。」
チェレンの言うとおり、プラズマ団の行動はベルが見ても不規則だと感じられるような行動ばかりだ。
ベル「あはは・・・、ごめんねチェレン心配させて。先に部屋へ戻るね。」
ベルは立ちあがって部屋へ戻ろうとする。
チェレン「あぁ、今日はもうゆっくり休みな。」
チェレンもやさしく彼女を見送った。
ベルは風呂に入って、とりあえず早く寝ようとベッドに籠ったが結局眠れなかった。
ベル「ちょっと外に出てみようかな・・・。」
ベルは少し夜風に当たるために外へ出ることにした。
彼女が眠れない原因としてはやはりプラズマ団の言葉が一因でもあるが、ポケモンセンターにトウヤの姿が見えないこともあった。
もしかしたら、トウヤは今頃プラズマ団の連中に襲われているかもしれないという不安感があったのだ。
ベルはそういうことを考えながら立っていた。自分の影から迫る存在にも気付かず・・・。
第7話(2/5 )
トウヤは走っていたプラズマ団を追おうとしたが、自分の後ろから聞いた泣き声に気付き、後ろの角を見てみた。
そこにはベルが丸くなって泣いていた。
トウヤ「おい!ベルどうしたんだ?やつらに何かされたのか!?」
トウヤは泣いているベルに尋ねた。
ベル「ふぇぇん・・・。ポケモンが私のポケモンが盗まれちゃった・・・・。」
トウヤはその言葉を聞いて、凍りついた。やつらはついに人のポケモンを盗むまでになってしまったのだ。トウヤの拳は怒りで震えていた。
トウヤ「プラズマ団!!!!!」
トウヤは怒声で彼らの名を叫びながら、プラズマ団の逃げた方向に走って行こうとしたが、
トウヤ「ベル!!すぐに警察に連絡してくれ!!他にもポケモンを盗まれた人がいるかもしれない!!」
そう言って、トウヤはヒウンの摩天楼の闇の中に消えていった。
トウヤはプラズマ団を探しながら、考えた。
トウヤ「もしやつらが他の人のポケモンも盗んだのなら、他にもいるはずだ。やつを追いかけるより、他の団員を探して追って行ったほうが手っ取り早い。」
そういいトウヤはベルのポケモンを盗んだプラズマ団の追跡を諦め、他のプラズマ団を探すことにした。
トウヤが裏路地を中心に探していると、プラズマ団の一人を発見した。トウヤは彼の後を気付かれぬように慎重に追っていった。
最終的にトウヤがたどり着いたのはヒウンジムの前にあるビルだった。
トウヤ「灯台もと暗し・・って、やつだ。」
トウヤはアーティに応援を願おうとしたが、ジムは暗いため、今はいないと判断。
結局トウヤは自分一人で突入することに腹を決めたその時だった。
「ねぇ?あなた何やってんの?」
トウヤの前に立ってのはポニーテールが特徴的でノースリーブシャツを着て、かなり短いジーパンを履いた自分と同じくらいの女の子だった。
トウヤ「そういう君は一体何やってんだ?」
トウヤが質問を返す。
「全く質問は質問で返すなって、学校で教わらなかったの?まぁ、いいわ。私トウコっていうのよろしくね。」
その少女はどこかで聞いたことのある台詞を吐いて、自己紹介をした。
トウヤ「僕はトウヤだ。今、泥棒の後を追ってこの建物に来たんだよ。」
するとトウコは少し驚いた顔をした。
トウコ「へ、へぇ・・・。泥棒を追ってきたんだ〜。ねぇ、私にも手伝わせてくれない?」
遊びじゃないんだぞ、とトウヤは思いながら
トウヤ「お前、トレーナー?トレーナーなら敵は複数だからいるとありがたい。」
トウヤにとって、多勢に無勢という言葉もあるから、一人でも味方が多ければありがたかった。
トウコ「まっかせっなさーい♪このバッジ4個のトウコさまがいれば百人力よ。」
バッジ4個と聞いて安心したが、他方少し悔しさがトウヤの中で滲み出た。
第7話(3/5 )
二人がプラズマ団のアジトと思しき場所に突入したが、一階には誰もいなかった。
しかし突き当りにはエレベーターがあった。おそらくこの上だろ。
二人はとりあえずエレベーターに入る。エレベーターのボタンは22階しか光がともっていなかった。
とりあえず22階にボタンを押し、エレベーターは上昇し始めた。
トウコはエレベーターが上がっている間、なぜかトウヤのことを後ろから凝視ばかりしていた。
エレベーターが22階に着こうとしている・・・。
トウヤ「トウコ、準備はいいか?」
トウコに確認をとる。
トウコ「え!?あ、うん、準備万端よ!」
エレベーターの扉が開く。
道は2つに分かれていた。
トウヤはトウコと行動するか、別れて行動するか考えた末
トウヤ「別々に行こう。そっちのほうが早い。」
トウコ「ラジャ♪」
トウコは陽気に反応した。あまりことの重要さをわかっていないようだ。
結局トウヤが左、トウコが右の方向に行くことにした。
まずトウヤは一番奥の部屋に行くことにした。なぜ奥の部屋に行くことにしたのか、トウヤにもわからなかった。誰もが手前の部屋にいくはずなのに、トウヤはひきつけられるように奥の部屋から探索をすることにしたのだ。
トウヤは静かにドアノブをまわし、部屋に突入した。
社長室のような広々とした部屋だった。
床は大理石でできており、壁にはメブキジカのはく製にマンムーの牙。換算したら相当な額になるものだろう。
そしてトウヤの目の前には長いテーブルに後ろを向いた肘掛椅子が置いてある。
「そうか、君がアスラの言っていたトウヤとかいう少年だね・・・。」
後ろ向きの肘掛椅子がこちらを向いた。風格からして、プラズマ団の幹部に間違いないだろう。
男はかなり重みのある声でトウヤに言葉を投げかけた。
ロット「私の名前はロット。プラズマ団の七賢人のひとりだ。」
まぁ、簡潔な自己紹介だ。
ロット「君の名はわがプラズマ団ではなかなかの有名人でね・・・。夢の跡地に、ヤグルマの森のこと。
君はわがプラズマ団の大望を果たす障害になるかもしれないね。ここで消えてもらうとするか。」
そう言うと、ロットはポケットからモンスターボールを出した。
トウヤはそれを見ると、彼も身構えた。
ロット「いけ!レパルダス!」
トウヤ「いけ!ボン!」
ほぼ同時にポケモンを繰り出した。
その後、二人はにらみ合ったまま均衡を続けたが、それを先に破ったのが・・・
トウヤ「ボン!つばさでうつ!」
トウヤだった。ワシボンがレパルダスに突っ込む。
ロット「ねこだまし!」
レパルダスが目にも見えぬ速さでワシボンを攻撃。ワシボンはひるんでしまった。
トウヤ「もう一度、つばさでうつだ!」
もう一度、ワシボンが突撃するが、
ロット「ふいうちだ!」
レパルダスがワシボンの内側からかみついた。
ボン「わしゃー!!」
ワシボンはレパルダスに一歩も手を出せずに倒れてしまった。
ロット「ふはははは!!!」
トウヤはロットのなすがままにされていた。
第7話(4/5 )
トウヤはワシボンを戻すと、次に出したのは
トウヤ「頼むぞ!チュリネ!メガドレ・・・」
トウヤはメガドレインを命じようとしたがやめた。またふいうちをされるのを恐れたからだ。
トウヤ「ねむりごな!」
トウヤはねむりごなに攻撃を転換。レパルダスにねむりごなが降りかかる。
が!レパルダスはそれを察知していたのかあっさりとかわしてしまった。
ロット「おやおや・・・。くくくく・・・。」
ロットはトウヤを嘲笑していた。
ロット「レパルダス!かみくだく!」
レパルダスがチュリネに噛みつこうと突進してきた!
トウヤ「く、このままでは・・・。」
完全にチュリネはチェックメイト状態だった。
その時だった。
トウコ「トウヤ、これを使って!!」
トウコが部屋に飛び込んできて、何かを投げた。
薄い橙色に輝く石。そう、太陽の石だ。
トウヤ「ありがとう、トウコ!いけ!」
今度はトウヤがチュリネに向かって、太陽の石を投げた。
チュリネ「チュリー!!」
チュリネが石に触れた瞬間、チュリネの体が光り出した。
レパルダス「ニャー!?」
あまりの眩しさに、レパルダスは攻撃を中断してしまった。
チュリネは光の中、どんどん体が大きくなっていっている。
光がおさまると、そこには花飾りをつけた少女のようなポケモンがいた。
ドレディア「ちゅっちゅっ」
ドレディアに進化したのだ。これでチュリネの倍以上の火力を得ることができた。
トウヤは嬉しさを秘めながら、目を鋭くさせ
ドレディア「いけ!ドレディア!メガドレイン!」
ドレディアから離れた緑の光がレパルダスにぶつかる。
レパルダス「ニャー!!ニャ・・・ぁ・・・。」
レパルダスの体力がどんどん吸い取られていっている。緑の光がやむとレパルダスは完全に戦闘不能状態であった。
ロット「・・・・・。」
ロットは何も言わずレパルダスをモンスターボールに戻すと
ロット「これが君とポケモンの力か・・・。なるほど・・・。」
そう言うとロットは肘掛椅子から立てあがり、部屋から出て行こうとしていた。
ロット「モンスターボールならそこのクローゼットにある。勝手に持っていけ!今回は運が良かったが、次はこうはいかない。」
そう言って、ロットは部屋から出て行った。
第8話(5/5 )
ロットが出て行ったあと、二人はクローゼットの中から20数個のモンスターボールを見つけた。
トウヤ「助かったよ、トウコ。ありがとう。トウコのところにはプラズマ団はいなかったのか?」
トウヤがモンスターボールを段ボール箱に詰めながら、トウコに尋ねる。
トウコ「一応、5,6人程度のしたっぱどもがいたから、軽く蹴散らしてポケモンのありかを尋ねてきて、この部屋に来たらこうなってたんだ。」
トウコも一緒に詰め込みながらトウヤの問いに淡々と答えた。トウヤは
トウヤ「そうか。やっぱり君は強いトレーナーなんだね。」
と言った。
ボールを詰め終わった二人はとっととこの建物から出ることにした。
トウヤはビルの外で、段ボール箱を持ちながら再びトウコに礼を言った。
トウヤ「君がいなかったら、僕は取り乱して負けてたかもしれない。もっと強くなったら是非手合わせしたい。」
トウヤは毅然とした顔でトウコに向かって言った。
トウコ「ありがとう、お互い強くなったら必ず勝負しようね。じゃあ、またどこかで。」
トウコはトウヤに別れのあいさつをして、ヒウンシティの闇へと消えていった。
トウヤはとりあえず盗まれたポケモンたちを返すため、ヒウンの警察署に向かうことにした。
トウコ「トウヤ・・・、まさか・・・・ね。」
トウコはそう呟きながら、ヒウンシティの闇の中を歩き去って行った。
続く。
はい、最後見て下さった方々、ありがとうございます。
次はVSヒウンジム戦を書いていこうと思います。
雑談ですが、今日のポケモンはすごかったですね・・・。
まさかネタポケを3体も出したうえに、それをゲットしてしまうとは・・・。
公式が狙ったとしか思えませんよね・・・。
お前半年ROMってろ
ユウハルGJ
ID:klUXahEe
半年といわず一生ROMってて欲しい
見るに耐えない
>>355 とりあえずど素人でも物書きをするのなら、台本形式はやめたほうがいい。
台本形式は、話の流れがよくわかっていなくても、トウヤ「〜〜〜」という形で、誰がしゃべっているのかすぐにわかる。
これはつまり、読む人が文章を読み込まなくても読んだ気になってしまうということもあり得るということだ。
せっかく書いた文章なのだから、ただの「文字を見ているだけ」ではなく、「読む人が、きちんと文を読んで理解できる」という形にしたほうがいいと思う。
また台本形式の性質上、ひたすら人の名前がつらつらと表示されているので、見る方としては、同じものの繰り返しで飽きやすい。
非常に個人的な主観で申し訳ないが、台本形式であまり長い話をすると、途中で読むのにだれてしまう人もいることを頭の片隅にでも置いておいてほしい。
せっかく書いた話なのだから、より多くの人に、見てもらえるように、楽しんでもらえるように努力することも作品に対する愛の形であると考えています。
技術が足りないならば、ほかの人の作品を見て参考にすればいい。
時間がないのはみんな一緒なので、そんな言い訳で、中途半端なままであきらめないでほしい。
それに、たとえ、どんなに時間がかかっても、私たちはいつまでだって待っています。
あなたのポケモンに対する、創作に対する愛を、魅せてください。
ぶっちゃけ小説モノを読んで熟知しろってこったな
台本形式じゃないから参考になる筈
ただしケータイ小説は駄目だ、そいつはやめとけ
中学生か良くても高校生が書いたようにしか見えん。
エロまだー?と言われて適当にエロ展開に持っていったんだろうけど
オリキャラ売春婦の相手のエロって…
しかもヘルスやソープじゃなくて『ラブホ』ってなんぞや
ラブホには売春婦がいるのか、そりゃ初耳だ
童貞がエロ書くなとは言わんが、風俗の事くらいちゃんと知っとけ
しかもエロ自体全くエロくない
それ以前にSS(と言いたくもない文章だけど)自体面白くない
これ、自分で読み直して面白い!萌える!エロい!wktkする!って思える?
やはり、私にはダメだったようですね・・・・。
もちろん個人的には鋭意書いたつもりですが、たしかにここはエロパロ板ですから、エロが基本ですしね。
個人的にもあのエロは強引すぎたと思います。
このまま投稿したら、ただのスレ荒らしになってしまいますね。
みなさん、申し訳ありません。このスレのためにも私は手を引かせていただきます。
皆さんはこれから、良質な作品を書いていってください。
ちょこちょこ見てた掲示板がいつの間にか閉鎖してた…
>>362 すげえラスボスもしくはそれに準ずるボスっぽい言い方だな。いや貶してるでなく、関心してる
貴方とはポケモンの二次小説で交流メインの場で会いたかったと残念に思う
>>382 そうか…投下やめるのか…。
何作か完結させて、自分で納得のできるもの、人に見せられるようなものが書けるようになったらまた来てくれよ。
書いているうちに、自分の文の問題点や、ストーリー構成のやり方もわかってくるだろう…。
自分の体験から言わせてもらうと、最初は短編から始めるといいと思う。
初心者の長編は、すぐにストーリーが瓦解してしまうことも多いし、ヒロイン多数とかになると、フラグを立てるにもワンパターンになったり、回収しきれないものがたくさん出てくる。
つまり、ストーリーに矛盾が生じたり、簡単に先が読めてしまってつまらないものになりやすいということなんだ。
まずは短い短編で自分の技術力向上に努め、納得のできるものが書けるようになってから、長編にチャレンジしてみてはいかがだろうか?
それなりの、文章力を身につけたら、また、新しく書くもよし、「トウヤの物語」を読みやすく、リメイクするもよし。
もっと経験を積んでから来てくれ。
まってるよ。
眠くて寝たら、ゲーチスに負けて、ポストNを産めと強要されてるトウコという夢を見た。
父親?もちろんゲーチス…
係のねーちゃん「次は5戦目です。準備はよろしいですか?」
ユウキ「オッケー!つか、思ったより簡単なもんだな。これあっさりシンボル取れるんじゃね?」
キモ(ラグラージ「油断してんなよユウキ?来たぞ5人目が」
ビキニのおねえさん「メロメロ パワー で…えっと、何だったけ…」
ユウキ「?」
ビキニのおねえさん「ちょ、待って…えーと…」
ユウキ「ど、どうした?言いたいことがあんならはっきり―」
ビキニのおねえさん「だぁーっ!台詞覚えんのめんどくせえ!!何だってこのアタシが池沼の真似事をしなきゃならねーんだよ!!!」
―ビキニのおねえさん の トウコが 勝負をしかけててきた!
ユウキ「逆切れしてんじゃねーよ!てか、アンタの名前トウコさん!?トウコさんで良いんだよな?」
…
……
………
チラチーノ「そ、そんな…私の…タネマシンガンが全然効かないなんて…悔しいビクンビクン!」
ラグラージ「あ?この時代のタネマシンガンとか、ただの糞技じゃねーか。
おまけに仕様の問題で特殊技だし。4倍でもそんなの効かねーよ」
トウコ「頼むっ…ゴムも付けずにタネマシンガン、それだけはしないであんんっ!」
ユウキ「先に仕掛けてきたのはそっちじゃねーか…うっ!」
トウコ「あ…出てる…ユウキのモーモーミルク、中にいっぱいいっぱいでてるのぉ!」
ラグラージ「アッチの方も終わったくせーな」
ユウキ「ふう…楽しかったぜ。でもアンタ、ただ者じゃないだろ。何でイッシュのポケモン連れてやがんだ?」
トウコ「ふう…イッシュから来たからに決まってんじゃないの。ホウエンに歴代屈指の廃人施設が
あるって聞いてさ。でも、このヤバさは想像以上だったわ。銀シンボルまでは全部取ったけど、
金までいける気がしねえ…アタシもそこまで暇じゃないし、もうイッシュに戻るわ」
ユウキ「ああ…そうっスか…頑張って下さい」
トウコ「お前もな〜。じゃっ!
イッシュはいいぞ〜今度遊びに来いよ!」
係のねーちゃん「次は6戦目です。準備はよろしいですか?」
ユウキ「よーし来いっ!俺たちの青春は誰にも止められ―」
ベテラントレーナー「ればー って あくしゅう するの 」
ユウキ(うわあぁ変なの来たー!)
サーナイト「『ればー って あくしゅう するの』
そう言うとベテラントレーナーはいきなりユウキの目の前に跪いた。
そしてユウキのズボンのチャックを下ろすと、引っ張り出したレバーを銜え始めのだ。
『アッ…!何を…するんだっ!』
ユウキはベテラントレーナーを制止しようとしたが、その
余りの舌使いの上手さに、ユウキのイチモツは次第に爺の口内で硬さを増していって―」
ユウキ「増してねえ!つーか小説ぽい語りべとかいらねーから、早く助けてくれ!
この絵ヅラ、たとえ801板だろうが総スカンでもおかしくねーだろ!」
キノガッサ「ジジイのベテラン相手とか完全に誰得映像ですね。ちょっと待ってて下さい」
ユウキ「は、早く…もう耐えられねえ///」
ベテラントレーナー「んん…ちゅば…んぐっ…!」
サーナイト「と、いうわけで…貴方には何の罪も無いけど倒されてもらいまーす」
シザリガー「え?ちょっ…離せ!」
キノガッサ「マスターが爺のフェラで発射したとあっては恥ですからね。あのベテランに育てられたことを
後悔しないで下さいよ。サナさん、ちょっと足おさえてて下さい!気合いを高めて―」
「ぎいやああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
ベテラントレーナー「ぱくぱく うわー やっぱり くせ!」
ユウキ「う…助かった…」
係のねーちゃんA「?」
係のねーちゃんB「!」
係のネーチャン「…お客様」
ユウキ「あ?」
係のネーチャン「実は、わたくしどもの主人であるタワータイクーンが、あなたと戦うために間もなくバトルルームへ
いらっしゃるそうです。タワータイクーンとの一戦、覚悟はよろしいですか?」
ユウキ「一戦…さっきの爺みたいなのが来たらキレるぞ」
係のねーちゃん「心配はいりません。タワータイクーンはうら若き女性ですので」
ユウキ「あっそう…じゃ、続けるとすっか!ここまで来て引き下がれるかってんだ」
流れぶった切って投下すみません。
ビキニのおねえさんのトウコ、マジでいやがった…
しかも2回ほど会ったがセリフのメモを忘れてしまって(ry
伝説のターケーシやハヤットには未だ出会えてないのに
あと、「自重しないトレーナー」もBW程じゃないがそこそこ確認。
>>347 バトルチューブは超簡単だからブレーンの中でアザミさんが一番会いやすいんですよねw
暗くて勝気だけど、そういうちょっとした優しさも備えるアザミさんマジハブネーク
ユウキ「なあ。聞いた話だがイッシュにはサブウェイとかいうのがあるんだろ?」
トウコ「まあね。でもタワー形式のそれしか今のところは無いから、マイチェンに期待ね」
ユウキ「向こうのボスがコピペで4Pできるって聞いたんだけど、マジ?」
トウコ「マジよ。それがどうかしたの」
ユウキ「いや…だってさ、双子のコピペって、脱いだらどっちがどっちだか
区別がつかなくなりそうじゃん。そんなんでよくやってられんな〜、と思ってさ」
トウコ「………」
ユウキ「な、何か変なこと言ったか俺?」
371 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/21(土) 20:21:35.56 ID:PI9C/HFj
保管庫消えた?
接続できたよ
ヒウンの路地裏にいる人たちにいかがわしいことをされる主人公という電波を受信。
フラッシュの人がカメラでフラッシュをたきながら撮影して、それをネタに再びあんなことやこんなことをやらされるという妄想が…。
374 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 20:46:55.69 ID:Z0n0B5kL
トウコかベルかその他の女トレーナーかは知らんが、
それにはまずフラッシュで撮影されて弱みになりうる恥ずかしい秘密が無ければ…何がいいかな
いや、成り行きで襲って、弱みを握る(破廉恥な写真)のはそれからでも遅くはないかと。
それは個人の好みというか性癖にもよるけど
…そういや、ポケスペは専用スレがあるけど、「ゼクロムに…!」のエロパロははここでいいのか?
まぁまず書く人がいるかどうかなんだが
アレはやめとけ
しかし……コウキ×マーズの人は大丈夫だろうか?ずっと待ち続けているんだが……
キチガイクズ多摩 ◆WjKIN....=らうふ◆U67579Mo.wが消えろ
俺より生きている価値がないからさっさと死ね
親のスネかじらないとネットが出来ない不細工キチガイ
俺みたいにバイトしてネット代と学費と生活費稼いで見ろよ。
雑魚が
俺以下の生きる価値のないキチガイクズ多摩 ◆WjKIN....=らうふ◆U67579Mo.wさっさと死ねや
全く俺みたいな朝鮮人でアスペルガー症候群の知的障害者でも友達が3人いるのに...
お前等ときたら...
ドラ板のクズ管理人キチガイクズドラ ◆DORA/EIkOUはリアルに友達が一人もいないとか雑魚だろ死んで消えろよ...ってか真面目に死ね
この俺でも高校生時代の友達1人と大学に2人いるのにマジでドラ板のクズ管理人キチガイクズドラ◆DORA/EIkOUは雑魚だな、消えろ大気汚染の元凶が...
俺みたいな朝鮮人でアスペルガー症候群の人間に負けているとか哀れだな死ね、消えろ
特にドラ板のクズ管理人キチガイクズドラ ◆DORA/EIkOUとキチガイクズ多摩 ◆WjKIN....=らうふ◆U67579Mo.wそしてガロードとゴモラ→超神星キングロナルド◆ddza5igk1Eとなめ ◆f9hvmyRJ96=みどり ◆YzY0xG6v3Aは消えろ、さっさと死ねや
キチガイクズ多摩 ◆WjKIN....=らうふ◆U67579Mo.wが消えろ
俺より生きている価値がないからさっさと死ね
親のスネかじらないとネットが出来ない不細工キチガイ
俺みたいにバイトしてネット代と学費と生活費稼いで見ろよ。
雑魚が
俺以下の生きる価値のないキチガイクズ多摩 ◆WjKIN....=らうふ◆U67579Mo.wさっさと死ねや
全く俺みたいな朝鮮人でアスペルガー症候群の知的障害者でも友達が3人いるのに...
お前等ときたら...
ドラ板のクズ管理人キチガイクズドラ ◆DORA/EIkOUはリアルに友達が一人もいないとか雑魚だろ死んで消えろよ...ってか真面目に死ね
この俺でも高校生時代の友達1人と大学に2人いるのにマジでドラ板のクズ管理人キチガイクズドラ◆DORA/EIkOUは雑魚だな、消えろ大気汚染の元凶が...
俺みたいな朝鮮人でアスペルガー症候群の人間に負けているとか哀れだな死ね、消えろ
特にドラ板のクズ管理人キチガイクズドラ ◆DORA/EIkOUとキチガイクズ多摩 ◆WjKIN....=らうふ◆U67579Mo.wそしてガロードとゴモラ→超神星キングロナルド◆ddza5igk1Eとなめ ◆f9hvmyRJ96=みどり ◆YzY0xG6v3Aは消えろ、さっさと死ねや
そろそろシロナ×コウキの濃厚なやつがあってもいいかと
ゲームのシロナのフェラの話が読みたいです。
リーフ 初めての自慰行為
200X年 リーフ、初めての自慰行為に成功
葉っぱ王子
誰かトウヤきゅんとカトレアお嬢様のおねショタものを…
>>384 2006年 性に興味を持ち始める
2007年 リーフ、初めての自慰行為
388 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】 のレベルageにお付き合い下さい(小ネタ):2011/06/02(木) 17:44:52.63 ID:WF/6ABuC
アンズ「えっと、その…付き合ってよ!」
ハヤト(t、つつつ付き合え!?)
「なっ…何だよいきなり!」
アンズ「…ダメ?」
ハヤト「あ、いやー何だ、物事には順序ってもんがだな…だから…
そんなこといきなり言われても…」
アンズ「な、ななな何勘違いしてんの!?アタイが言ってるのは…」
ピジョット「飛行ポケをナメんなァ!ブレイブバード!」
クロバット「うおおお俺だって…アクロバット!」
ハヤト(ハァ…付き合えって、修行の事だったのか
何ベタな勘違いしてんだ…俺ェ…)
アンズ(ハァ…勇気出して言えたと思ったのに…なんでこうなるんだろ…アタイェ)
???(忍法帖【Lv=40,xxxPT】「ファファファ…修行が足らんな、二人共…」
ハァ…忍法帖リセットで大変な騒ぎになってたが、あれからまだ1週間も経ってないのか。
まだレベル3…
SS投下するには不安が残るな〜
391 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 20:47:54.41 ID:dFzn108F
>>376こんな感じ?
ポケモン初の週間少年誌連載漫画のヒロインとして、時なんとかの里に潜入するミルト。
だが、それは原作者楠出の巧妙な罠だった。
キャロル「ミルト様のプライドは 私に崩されるために築いてきたんですものね」
ミルト「モンスターボールからポケモンが出せれば…こんなGG団なんかに…!」
ガントルマン「よかったじゃないですか ゼクロムマンのせいにできて」
ミルト「んんんんんんんっ!」
ヒルグレイツ「へへへ おい、Bハートを用意しろ みんなでドリッガーキャノン(笑)してやるぜ」
ミルト(耐えなきゃ…!!原作改めシナリオ協力交代か打切りまで 今は耐えるしかない…!!)
ヤッピー「ミルトの生ポケモンの版権ゲ〜ット」
ミルト(いけない…!そもそも作画にもやる気が無いのを悟られたら…!)
ヤザ「生ミルト様の生バルジーナを拝見してもよろしいでしょうか?」
ミルト「こんな奴らに…くやしい…! でも…パンチラしちゃう!」(チラチーノッ!
ハリル「おっと、闇影射球(爆)にあたってしまったか。甘いアンチの叩きがいつまでもとれないだろう?」
その後、リョウガ「アルカデス、俺は強くなったぞー!」でリバーストは最終回を迎えた。
楠出先生、田村先生の次回作にご期待…しなくていいや。
スレが過疎り過ぎててくやしい…! ので…ageちゃう!(びくっびくっ)
更新されたみたいだね
トウヤが最初ここにきた時も、カトレアはすやすやと寝息をたてていた。
プラズマ団の事件の時ですらベッドで温もっていたのだ。呆れを通り越して感心する。
トウヤは彼女含めた四天王に対してあまりいいイメージを抱いていなかった。
四天王はただ義務付けられた通りバトルをしただけだ。
その気になれば各々の部屋からでて、ジムリーダー達がくるまでリーグの入り口でとめることだってできた……。
そうすればNは、とトウヤはそこまで考えてやめた。とりあえずは勝利をおさめねば正式な殿堂入りは果たせない。
「いい加減起きてください。いい大人が職務放棄ですか」
声をあげるとカトレアが起床したのかもぞもぞとラメが散りばめられたベッドがもぞもぞ動きだす。
しかしそれだけで、カトレアはなかなかベッドから顔を出そうとはしなかった。
トウヤの頭に苛立ちが立ち込める。レンブのところはこの次に訪れるとしてギーマもシキミも部屋にいなかった。ふざけている。
「……うるさい人」
舌打ちをするとやっとめんどくさそうにそう言ってカトレアが上半身を起こした。
まだ夢の世界を見つめているようなとろんとした目、ふわふわと美しい曲線を描き広がる紅茶色の髪。あきらかにネグリジェのような服。あの時から何も変わってない。憤りも消え失せそうなほど美しい容姿。
彼女はゆっくりとした動作でベッドをでる。足取りもゆっくり。そしてトウヤを眼光鋭く睨み付ける。
トウヤは少しひるんだがそれは一瞬で、カトレアは改めてトウヤみて少し思い出したようにまぶたをほんの少し上にあげた。
「アナタ、あの時の……」
「今度はちゃんと挑戦しにきたのに、なんなんですかあなた達。ギーマさんもシキミさんもいないし。ふざけてるんですか?」
トウヤが苛立ちと不満をそのまま悪態にしてぶつける。
だがカトレアは小さめのあくびを一つしただけで依然としてけだるそうにトウヤの前に立ち、モンスターボールにも手をかけない。
「ギーマとシキミは今頃ベッドでお楽しみなんじゃないかしら」
「な……っ? は!? ひひひひ昼間から何の話ですか!」
「……随分と滑稽な童貞だこと」
「っきめつけないでください!」
諸事情でここで切る
ごめんおねショタにはならなさそう
一方レンブはアデクとお楽しみ(ry
…ゴホン、冗談は置いといて投下おつ!
続きまってる。
期待して待ってる
それなりに長文でも大丈夫になったから、投下するよ。
N主♀もので、エロ薄め。くそ長いうえにねつ造てんこ盛りですが、それでもいいよーという方はどうぞ。
付き合いきれん!って方はタイトルのHappyBlueをNGでお願いします。
前に中途半端に投下した時に、もうNGしたぜ!って言う人も、あの時タイトルのスペルを間違えていたため、もう一度NGをお願いします。
英語力も文章力も乏しいですが、愛だけは込めました。
それではご覧ください。
「それじゃ……サヨナラ……!」
そういって彼女と別れてからあっという間に3年の月日が流れた。
あれから、イッシュを離れて様々な土地をまわってみた。
カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、様々な地域で、人とポケモンはお互いに支えあって生きていた。
まあ、多少はポケモンのことを悪用しようとする人たちもいたけど。
でも、それでも、ポケモンと真面目に向き合って生きている人もたくさんいた。
楽しいことばかりではない旅だったけど、人とポケモンのつながりをたくさん見ることができた。
少しでも、彼女が見ていた世界に近づくことができたのだろうか?
ふと、空を見上げた。
今、彼女がどこで、何をしているのかも全く見当もつかないけど、少なくとも、同じ空の下にいる。
そう思うと、少し気持ちがはずんだ。
『うぅ…。さっきのやつに毒をうけたかなぁ。ちょっとツライ…。』
すっと心に声が飛び込んでくる。
まわりを見渡すと、つらそうな顔をしているラッタをつれた短パン小僧がいた。
ああ、彼の声だったのか。
「あの、キミ!その、君のラッタ、毒をうけたんじゃないかい?辛そうだけど。」
正直言うと人と会話するのはいまだに苦手だ。
それでも、目の前に苦しんでいるポケモンがいるのに何もしないなんてできるわけがない。
「…は?いや、誰だよ、アンタ。これでいいんだよ。根性発動させるんだから。」
本当に頼むから、そういう冷たい反応を返さないでくれ。
会話を拒否されてしまうと、ボクにはもうどうしていいかわからなくなるんだから。
「え、ええと、その、でも、君のラッタがつらいって…言ってる…んだけど。」
「はぁ!?ポケモンがしゃべるわけないだろ!?アンタ、頭大丈夫か?こいつやべーよ。関わりたくねえ!ラッタ、さっさと来い!次の町に行くぞ!」
……あ、行っちゃった。ラッタ、大丈夫かなぁ…。
確か、あっちのほうにはモモンの木があったから、すぐに対処はできるはずだ。
「………はぁ…。やっぱり人間って難しいなぁ…。ポケモンとなら、まだ仲良くなれるのに。」
大きく息を吐いて草原に倒れこむ。
草の感触が気持ちいい。
目をつむればそのまま眠ってしまいそうだ。
やわらかいひざし、草のベッド、ここまで条件が揃ってしまえば、睡魔に抗えるはずもなかった。
―――――人のこころを持たぬバケモノです!
――――ポケモンと話ができるって?人をからかうんじゃないよ。
―――アアア、熱いなァ……。青年の肌を汗が伝っているぞ……。
――ポケモンの声が聞こえる?未来が見える?何いってんの、この厨二病!キモーイ!
―ハァ?アンタ、頭大丈夫か?こいつやべーよ。
ああ、これは、夢。
ポケモンの話がわかることを伝えると、皆、残念なものを見るような目で見てくるんだ。
誰も、信じてくれなかった。
―――ポケモンとお話できるの!?すごい!私もポケモンと話したいなぁ。
あぁ、一人だけ、目を輝かせて聞いてくれた子がいたっけ。
「トウコ……!」
彼女の名前を呼び、目をさました。
ここはイッシュから遠く離れた土地。
彼女がいるはずもないのに、無性に彼女に会いたくなった。
草むらに横たわったまま空を見つめる。彼女と同じ空の下にいるのだ。
空を駆けて、会いに行くことはできる。それでも、自分の信念のために、彼女を巻き込み、傷つけてしまったボクが、彼女に会う資格なんてあるのだろうか?
今までも、そうやって、彼女と向き合うことを先のばしにしていた。
でも、今はそれ以上に…
「……会いたい。」
気が付くと、ボクは、イッシュのライモンシティの遊園地にいた。
ふと我に返り赤くなる。
何を考えているんだボクはーー!?
確かに彼女に会いたいと思ったさ。そこは否定しないし否定できないよ!?
だからって、ボクのわがままで、こんな遠いイッシュまでゼクロムを飛ばせるなんて…!
これは、ポケモンのこと道具としか見てない人たちと同じじゃないか!
ああもう、ボクのバカ!
ゼクロムは『気にしなくてもいい』って言ってくれてるけどそれでもやっぱりボクが許せない!
そうやって一人で悶々と考え込んでいると観覧車のほうから大声が聞こえてきた。
「よう、おねーちゃん。俺と観覧車のって楽しいコトしない―?」
「なんなら、俺様に乗ってみるか―?ぎゃはは!」
「ンだよ?おまえ酔ってんのかぁ、酒くせーぞ!」
「それはお前もだろぉ。へへ。なぁ、おねーちゃん、遊ぼうぜぇ!」
どうやらナンパらしい。
ガラの悪そうな男たちが4人と、ここからだと後ろ姿しか見えないが、髪の長い、スカートをはいた女性だ。
「……悪いけど、つれがいるので、これで…。」
「つれねーこというなよ、楽しくやろうぜ!」
「痛っ!!」
男たちが無理やり彼女の手を取る。
まさか?と思った疑念は彼女の声を聞いてふっとんでいった。
「やめろ!彼女は嫌がっているだろう!?その手をはなすんだ!」
「あぁん?なんだお前は?」
「俺たちのお楽しみの邪魔すんなよ、優男。」
「おうち帰ってママのおっぱいでも吸ってな!ひゃはは!」
あぁ、イライラする。
こんな感情が自分にもあったのか。
小声で指示をだし、二つのボールを開いた。
出てきたアーケオスとアバゴーラは男たちに唸り声をあげながら、野次馬を追い払っていく。
「彼女から、その汚い手をはなせ。ゲス。」
そう言って、彼女の手をつかんでいた男の腕をひねりあげる。
「い、いたいいたい!おれ、折れる!」
「二度と彼女に関わるな。わかったな?」
すっかり酔いもとんだ男たちは涙目で走り去った。
アーケオスとアバゴーラもギャラリーを追い払ってくれたようで、嬉しそうに戻ってきた。
彼らの頭を撫でながら、男たちに絡まれていた女性を見つめる。
焦げ茶色の髪をおろし、長袖にロングスカートをはいた彼女の姿は、記憶しているものと全く違っていたが、その目の輝きだけは昔のままだった。
「……大人っぽくなったね。トウコ。」
トウコと呼ばれた女性は泣きそうな顔をした。
「もう、ばか!おかえり!N!」
トウコがぎゅっと抱きついてきた。
あぁ、野次馬、追っ払っておいてよかった。
人がいたら、彼女を抱き締め返すことなんてできなかっただろうから。
いい匂いのする髪、女性としての丸みをおびた身体、なんだか、彼女が急に遠く感じてしまう。
そうか、彼女だってオンナノヒトなんだ。
つい抱き締めかえしてしまったけど、本当ならいけないことだったんじゃないか?
何でボクは、そういうことに気付けなかったんだろう。
そうだよ、トウコだってつれがいるって言っていたじゃないか。
「と、トウコ?あ、あの、もうはなれた方が、いいんじゃない?つれの人もいるんだろう?」
トウコはほほを膨らませてボクを見上げた。
「もう、本当にバカなんだから!そういうのはナンパを断る際の常套手段よ。それとも、私とこうしているのはいや?」
「そ、そんなことない!ボクは、トウコに会いたくて…!!あっ…。」
すっかりトウコのペースに乗せられてしまったボクは本音を隠すことすらできなかった。
ボクの発言がまずかったのだろうか。
トウコはボクの胸板を押して多少強引にボクから距離を取る。
「と、トウコ…?あ、あの、ご、ごめんね。ボク、また君を傷つけるようなことを…。」
トウコはうつむいたままだ。せめて、顔を上げてほしい。
また怒られるかもしれないと思いながらも、そっとトウコのおとがいに手をかける。
「トウ…!?」
ああ、ボクは、大馬鹿だ。
なんで気づいてあげられなかったんだろう。
顔を真っ赤にしたトウコが唇の動きだけでボクの名前を呼ぶ。
「うん、トウコ、先に謝っておくよ。ゴメンね。」
そっと彼女を抱き寄せる。
ボクの腕の中でさらに顔を真っ赤にしたトウコが何かを言いたげに口をパクパクさせていたがあきらめたのかおとなしくなった。
「これなら、誰にも見られないから。トウコのそんなかわいい顔誰にも見せてあげない。」
そういったら、トウコに足を踏まれたけど。
10分ほどだろうか。
彼女に足を踏まれながら、それでも、彼女を抱きしめ続けていた。
トウコの顔はまだ少し赤かったけど、ずいぶん落ち着いてきたようでちらちらとボクのほうを見上げる。
「……はなしたほうがいい?」
そう聞くと彼女は首を横に振る。
「……ずっとこうしてる?」
ちょっと意地悪なことを聞いたと反省しながらも続けて聞いてみる。
また足を踏まれるのかなと思いながら彼女を見つめていると彼女は小さな声でぼそぼそと話した。
「……はなしたら、Nがまたどこかにいっちゃいそうで怖い…。」
そんなことを言われるとは思ってもいなかった。
今度はボクの顔が赤くなる。
「え、なぁ…!?と、トウコ、ぼ、ボクは…。」
「ふふ、N、真っ赤になっちゃって、かーわいい。」
彼女の笑顔を見てすっかり毒気を抜かれてしまった。
「トウコ、ボクのこと、からかってるでしょ?」
「ちょっとだけね?でも、Nがいなくなるのが嫌なのはほんとだから。」
「まったくもう。これなら、いい?」
そういってボクはトウコと手をつないだ。
今は彼女と敵対するのではなく、彼女の隣に立てることが言いようもなく嬉しい。
「……Nはずるいよ…。」
彼女の手から伝わる体温が少し上がった気がした。
そういうボクも、いつもより心臓が早く脈打っている感じがする。
緊張している自分自身をごまかすために何か落ち着くことがしたい。
素数でもかぞえようかな?
いやだめだ、いきなり数をかぞえはじめたら、トウコがびっくりするにきまってる。
だったら…。
「と、トウコ!!観覧車に乗らないか!?」
言ってから、自分の言ったことに気がつき赤面してしまう。
観覧車といえば、ボクにとっては大好きな場所だけど、トウコにとってはそうだとは限らないじゃないか。
だってボクはあの観覧車でトウコに…あんなことを言ってしまったのだから。
『ボクがプラズマ団の王様』だなんて。
ああ、もう、ボクのバカ!本当にバカ!三年前のボク死ねばいいのに!
そんなことを考えているとトウコに腕を引かれる。
「……どうしたのN?のるんでしょ?観覧車。」
あぁ、よかった。彼女は観覧車に対してそれほどいやな感情を抱いていないみたいだ。
本当に良かった。
ここで、いやだなんて言われたら、ボクはどうしていいのかわからなくなってしまうもの。
トウコと二人で、観覧車に乗る。
あ、あれ?少しでも落ち着こうと思って観覧車に誘ったけど、これ、状況悪化してない?
ああ、気がついてしまうともうだめだ。
顔が熱くて、彼女のほうを見ることすらできない。
「ねえ、Nって、この3年間どこで何してたの?」
「はぃい!?」
彼女からの突然の問いかけに思わず顔を上げる。
「いや、そんなに驚かなくても…。なんて言うかなぁ、もっとNのことを知りたくて…。」
そういう彼女も心なしかほほが赤い。
自分だけではないのだと思うとずいぶん気持ちが軽くなった。
「フウン。いいけど、君の3年間も教えてね。だってそうじゃなきゃフェアじゃないでしょ?」
にっこりと笑顔を作って問いかける。
言わなくてもわかっていると思うけど、余裕を取りつくろっているのは表情だけ。
膝の上で握りしめた手は手汗でじっとりしている。
そんなこと、彼女にはばれないようにしなくちゃ。
「ええと、ボクはね、あの後あちこちを旅してまわったんだ。本当に、いろいろな人間に、ポケモンに会ったよ。
人と、ポケモンは、一緒に生きることができるんだね。君たちの言っていたことがやっとわかった気がするよ。君は?あの後どうしたの?」
「え、私は、その、育て屋さんで心に傷を負ったポケモンたちの世話をしてたの。少しでも、Nの目線にたちたくて…。
Nみたいにはうまくいかないことも多いけど。なかなか心を開いてくれなかったしね。」
そういって照れくさそうに微笑む彼女がとてもまぶしく見えて…。
「え、N!!?」
気がつけば彼女を抱きしめていた。
「ゴメン、もう少し、こうさせて。」
彼女に抱くこの感情がなんなのか、答えは出ない。
でも、彼女のことを思うと胸が温かくなるのだから、きっと悪い感情ではないのだろう。
結局観覧車が一周するまで、彼女を抱いていた。
「……あの、トウコ、ごめん…。なんか、ボクばっかり楽しんじゃって…。ボクがその、ああしてたから、外の景色も見られなかったでしょ?本当にごめんね。」
「そ、そんな…、気にしてないし…むしろ…その…!?」
ピロリローンピロリロリーという音にトウコの声はかき消されてしまった。
その…のあとが少し気になったのに。残念。
「え、あ、ご、ごめんライブキャスターが…!!」
「急ぎの用事かもしれないし、出たほうがいいよ。」
「…うぅ、ごめんN。ちょっとだけ待っててね!」
そういってトウコは通話ボタンを押した。
『トウコーーーー!!ベルに変な入れ知恵をしたのは君かーー!?』
「う、わっわぁ!!?チェレン声おっきい!!」
『ベルが、差し入れを持ってきてくれたんだけどね。なんで僕がこんなに怒ってるかわかるよね?』
「あーー、その、まさか本気にするとは思わなくて…。」
『持ってきてくれた弁当の具は海藻ばかりだし、発毛剤なんか持ってくるし…。
言っておくけど、父さんのあれは、そ、剃っているだけなんだからね!!べ、別に、頭髪が薄い家系とかそういうのではないんだよ!わかってる!?トウコ!』
「……あーでもチェレンのおでこ…いや、なんでもないよ。」
『トウコ!!!』
「……うん、ごめん。チェレン。ベルには私から謝っておくから。」
『もう、次やったら絶交だからね!』
「ホント悪かったてばチェレン!機嫌なおしてよー。」
『まったく、君は…。もう怒ってないよ。それじゃ、また。』
チェレン…って、ああ、理想を求めていた人だ。
トウコのトモダチの、男の人。
トウコと、仲のいい、オトコ…?
なんでだろう?胸がざわめく。
ボクには関係ないことのはずなのに、なんだかイライラするんだ。
この感情は、ナニ?
わからないことだらけだ。
「…ぬ、N!!どうしたの?ボーっとしちゃって?」
「あ、ああ、ごめん少し考え事をしていたんだ。」
不覚…。トウコがあんなに近づくまで気がつかなかったなんて…。
こんなところゲーチスやダークトリニティに見られたら『王としてもっと危機感を持ってください!』とかお説教されちゃうよ…。
長時間の正座、つらかったなぁ…。
「それでね、チェレンがね…!……でね、……。N、聞いてる?」
なんでだろう、彼女の口から別の男の名が出るだけでイラついている自分がいる。
なぜ?なぜなんだ?
「N…?どうしたの?顔色悪いけど?もしかして、具合が悪い?」
「うん…。なんだかわからないけど、胸が痛いんだ。今までこんなことなかったのに…。」
なぜ、こんなにも胸が締め付けられるんだ?
本当にだめだ。
今日はわからないことばかりだ。
「N、無理しちゃだめだよ。ゆっくり休んだほうがいいよ。」
「………宿、とってない。ボク、こっちじゃプラズマ団の王様だから。指名手配されてるでしょ?」
彼女と再会した時、まわりのギャラリーを追い払ったのはそのためでもある。
旅の最中でも国際警察を名乗る人たちに追われたりもしたっけ。
そんなわけで、どこからあしがつくかわからないから、旅の間ももっぱら野宿だった。
そりゃ野宿は体が痛くなったり、火の番が大変だったりといろいろあるけど、小さい頃からベッドもないあの部屋で生活してきたのだ。
野宿に対してはそれほど抵抗はなかった。
「うーん、じゃあ、カノコに…って少し遠いわよねぇ。」
「迷いの森…。あそこ、ボクのゾロアークのふるさとなんだ。あそこなら、人もめったに来ないし、詳しいことはゾロアークが知ってるから。」
「わかった。おくるわ。」
迷いの森の奥にあるキャンピングカー。
そこがゾロアークがねぐらに使っていた場所だった。
「げほ、ちょっとホコリっぽいねぇ。」
「お掃除してからのほうがいいわね。どれくらい使ってなかったのかしら?」
「うん、窓開けてくる。」
換気をしたり、掃除をしているうちに埃っぽさもなくなってきた。
「フウ、きれいになった。ありがとう、トウコ。」
「どういたしまして。N、お願いだからちゃんと休んでね。…その、明日、また来るから…いなくならないでね!」
そういってボクの服の裾をぎゅうっとつかむトウコをなんだか、とても守ってあげたくなって…。
「ふふ、誓うよ。君の前からもう消えたりしないって。」
彼女の髪を一束つまみ、キスをした。
プラズマ団にいたころ、王に敬意を…なんたら…いう人たちが、手や足にキスをしたがっていた。
七賢人たちが言うには、キスは「絶対にあなたのことを裏切らない」という証らしい。
だから、トウコに、信じてほしくて、キスをしたんだけど…。
どうもトウコの反応がおかしい。
顔を真っ赤にして、あいた口がふさがらないようでぽかんと口を開けている。
「え、と、トウコ!?」
もしかしなくてもまたボクはまずいことをしてしまったんだろうか?
「え、え、え、Nの馬鹿ーーーー!!この天然スケコマシーー!」
そういってトウコは走り去ってしまった。
どうしよう、もしかしなくてもトウコを怒らせちゃったよね。
もうトモダチやめるなんて言われたらどうしたらいいんだろう。
どうしようどうしよう本当にどうしよう。
思考回路がくるったみたいだ。
頭の中を同じ言葉がぐるぐるとまわってばかりで、どうしたらいいのか答えが出ない。
『おい、N。少し落ち着いたらどうだ。お前がそれではまわりのものが落ち着かぬ。』
そういって声をかけてきたのはゾロアークだ。
ボクが一番初めてトモダチになったポケモン。
ゾロアのころからずっと一緒にいたから、ほかの誰よりもボクの境遇を知っている。
「ぞ、ゾロアークぅ、でも、もし、トモダチやめるなんて言われたらボクどうしよう。と、トウコ怒ってたよね?」
『N、お前は、実に馬鹿だな。トウコがそれくらいで友を捨てるような女だったか?それはお前がよく知っているはずだ。』
そういってゾロアークは小さく鼻を鳴らした。
ゾロアークの自信ありげな様子を見て少し安心した。
ポケモンは、うそをつかないから。
少なくともゾロアークは、本気でトウコと友達でいれると信じてくれているんだ。
「う、うん!ゾロアークありがとー!!そっかトウコならきっと許してくれるよね!!そっか、そっか!よかったー!」
『……答えは出たようだな?しかし…Nは、トウコと『トモダチ』になりたいのか?』
「え?どういうこと?」
ゾロアークの目つきがいつもより少し鋭くなった。
昔、その悪人面何とかならないの?と聞いて、本気で怒られて、かみつかれたことがあったけ。
あの時ヒヒダルマがオレンの実をわけてくれたっけ…。あのオレンの実、おいしかったなぁ。
って、今は、昔のことよりも目の前のゾロアークだ。
たまにゾロアークは難しいことを言い出すんだ。
ゾロアークの納得のいく答えを出さないと機嫌が悪くなるしなぁ。
『Nは、トウコと『トモダチ』で終わるつもりなのかと聞いているのだ。トウコのことがスキなのだろう?』
「……うん。トウコもゾロアークも大事なトモダチだもの。スキだよ?それがどうかしたの?」
キョトンと首をかしげるNにゾロアークは大きなため息をついた。
『N、スキには種類があるのだ。『like』と『love』。この二つは似ているようだが、全く異なるものなのだ。Nが我々ポケモンに抱いてくれている感情は『like』のスキだろう?』
「ボクの全身からあふれるトモダチへのラブ!見せてあげるよ!ってことじゃないの?」
『ラブ』、『スキ』、大切な、本当に大切なトモダチにむける言葉なのだと教わった。
ボクに『ラブ』の意味を教えてくれたのは誰だったか…。
あぁ、ピンクの体に青い目をしたあの子だ。
傷が深すぎて、助けることができなかった。
それでも、最後の力を振り絞って、ボクに『スキ』と、『大切なトモダチ』だと伝えてくれたあの子。
今のボクでも、あの子は『スキ』だといってくれるだろうか。
ポケモンの解放という信念もなくし、新たな夢を見つけることすらできないボクでも。
『ふざけるのはやめんか。お前も、うすうすわかってはいるのだろう?お前は『ヒト』なのだ。同種の雌に惹かれるのはごく自然なこと。自らを偽る必要はない。』
「………???ゾロアーク?ゴメン全然わからない。何言いたいの?」
本当は、考え事に夢中になっていて全然ゾロアークの話聞いていなかったんだけどそれを言うとたぶんゾロアークは拗ねてしまう。
前にも何度かやらかしてしまったことがあって一週間は口をきいてもらえなかったのだ。
たぶん馬鹿にされると思うけど、わからなかったことにしたほうがいい。
『このどあほうめが。お前が、我々に抱いてる気持ちと彼女に抱いている気持ちでは種類が違うのだ!わかるか?』
「ポケモンへのラブ?ってことじゃないの?」
『本当にお前は、頭がいいのか、大馬鹿者なのかわからないやつだな。我々と、お前はトモダチだろう?トモダチ同士なら『like』のスキなのだ。』
「えぇ?じゃあ、ボクは全身からあふれるトモダチへのライク!って言わなきゃだったの?なんだかかっこ悪いよー。」
トモダチへのラブ!のほうが、口に出した時の語感もいいと思うのだが、意味が異なるというなら変えざるを得ないのかもしれない。
もう少し、言いやすくて聞く人の心を打つ言い回しはないものかな…。
顎に手を当て、真剣に悩み始めたNを見てゾロアークはこぶしを握った。
『……N、歯ぁくいしばれ…!』
「ええっ!?ぞ、ゾロアークどうしたの?殴るのはいやだよ!痛いもの!」
あちこちを旅している間、ゾロアークはボクの知らないところでバトルを繰り返したようで、彼がボクのトモダチたちのレベルの平均値を底上げしているのだ。
ボクも、城の中にこもっていた頃よりは体力はついたと思うけど、ゾロアークの攻撃に耐えられるほどではない。
何としても攻撃を避けなくては。
指名手配されている以上、ボクは病院には行けないんだから。
『ならば、聞くが、お前の眼には、トウコがどう映っている?』
「どうって…?ヒヒダルマみたい?」
彼女がボクをプラズマ団から解放してくれたあの戦いのとき、彼女のあの眼差しが忘れられない。
優しく、そして、どこか、さみしそうな瞳。
小さい頃一緒だったヒヒダルマとよく似た目をしていた。
そうおもったからそういったのに、ゾロアークは地面に落としたヒウンアイスを見るかのような目つきでボクを見てきた。
『本人に聞かれたら絶交されても文句はいえんぞ。それは。……まぁ、お前は、ヒヒダルマにいろいろと世話を焼いてもらっていたからな。
彼女に母性を感じるということなんだろうが…。こいつは頭の固さよりも先に言語力の少なさを何とかすべきであったな。』
「よくわからないけど、君に馬鹿にされているのだけはわかったよ。ゾロアーク。」
『そうか。それは結構。俺もお前がとことん甲斐性のない奴だということはわかったよ。いいか、N、とりあえずお前の今後のために教えておくがな、女性をヒヒダルマに例えるのはやめろ!
トウコなら笑って済ませるかもしれないが、基本的にそんなことを言っては侮辱ととられることも多いのだぞ!!まったくこれだから、厨ニ病は…。常識がないから困る。そもそもだな……』
ゾロアークはいったいどこでそういう言葉を覚えてくるのだろう?
ボクには理解できない言葉を使うのはやめてほしい。
「ゾロアークが意地悪ばっかりいうよー。もう、今日は早く寝ちゃおうよ。バイバニラ、添い寝して。」
ゾロアークがまだ話し終わっていないというのにNはベッドへと足を向けた。
『まだ話は終わってな……ってか、待てN!バイバニラと添い寝したら、風邪ひくぞ!そしてバイバニラも!了承しない!とけても知らんからな!』
「おやすみー。」
『ぞろあーく、おやすみー。』
『あ、N!?バイバニラ!?』
バイバニラはまだバニプッチのころNに拾われた。
なんでも、トレーナーの『厳選』から、もれて野生に返されたらしい。
レベル1の赤ん坊が野生で生き延びれるわけもなくボロボロになっていたのを通りかかったNが助けた。
それからは『NがみんなをかいほうするまででいいからNといっしょにいたい』と言って、ずっとNについてきたのだ。
Nのもとで経験を積んで立派なバイバニラとなったが、なにぶんまだ幼いため世間知らずなところも多い。
というより、Nと同じ環境で育ったため、非常にピュアでイノセントなのだ。
そのため、バイバニラの世界は非常に偏っている。
この旅のあいだに、多少は改善されたが、今でもN二世のあだ名は現役である。
ゾロアークが必死にバイバニラを止めようとしたが、その甲斐もなく、二人仲良く夢の世界へと旅立っていった。
Nが寝付いたあと、ゾロアーク、アバゴーラ、アーケオス、ギギギアルが涙ながらに語り合っていた。
え?ゼクロム?あんなでっかい奴をこんなところで出せるわけないだろう。
もともと、目立ちすぎるのでゼクロムは基本ボールの中だ。
Nはゼクロムも連れ歩こうとしていたが、ゼクロム自らが、何とかNを説得したらしい。
なんだかんだで狭いキャンピングカーの中、ゼクロムとバイバニラを除く4体のポケモンたちが声をひそめて相談をかさねる。
『泣くんじゃないべ、ゾロアーク、お前は頑張っただよ。』
そういってゾロアークの肩を抱いたのはアバゴーラ。
田舎で発掘された化石から復活させられ、見世物にされていたところを、Nが引き取ったのだ。
言葉のアクセントの違いや、なまりが強く、ときおり意思疎通に問題が起こることもあるが、非常に面倒見がよく、さっぱりとした性格をしているため、付き合いやすい男だ。
『いったい、どうすればNはわかってくれるのだろう。やりたくはなかったが、奥の手を使うしかないのか…?』
『なんというか、Nは、あれだから、ピュアでイノセントだから、そっち方面わかってないと、思うのです。』
自信なさそうにぼそぼそとしゃべったのは、アーケオス。
特性が『よわき』だからなのか、常に自信がなさそうでもじもじしている。
しゃべるまえに、大きく深呼吸してからはなすその姿はどこか滑稽で、守ってやりたくなる。
『………恐らく、今でも、タマゴはデリバードが運んでくると思っているな。あいつ。』
『……救いようがねえべ。』
救いようがないというよりも…本当に、あいつは無知すぎるのだ。
以前、Nに聞いたことがある。
あいつがどこまでわかっているのか探りを入れようとある意味恒例のあの質問『赤ちゃんはどこから来るの?』をしたことがあるのだ。
しかし、あのピュアグリーンことNは、動じることなく「デリバードが運んでくるんでしょ?」と返してきた。
『そのデリバードのタマゴはどこから来るのか』と問えば、「ペリッパーが運んでくるよ?」と、ごく当たり前のことのように答えた。
さらに『ではそのペリッパーのタマゴは?』と問いかけても「デリバードが運んでくるよ!!!」と自信満々に答え、間違いを指摘しようとすると「ゲーチスがそう言っていたんだもん!間違いないよ!」と瞳をキラキ
ラさせながら見つめてくるNにそれ以上何も言えなかったのだ。
せめて、あの時、Nのピュアピュアビームにひるまずに本当のことを伝えられていたら、今こんなにも頭を抱えなくともよかったのかもしれない。
『Nノスキナスウシキデセツメイスルノハ?』
カチカチと歯車の音をさせながら声を発したのはギギギアルだ。
Nと『数式』『力学』『円運動』などの話で意気投合したらしく、Nについてきたギアルが進化したものである。
数学の方向に暴走したNに付き合って知恵熱を起こさないのだから、頭はいいらしい。
普段はそんな頭の良さを全く感じさせないが。
本人いわく脳あるムクホークは爪を隠すらしい。
爪を隠しっぱなしでは、意味はないと思うのだが。
『ギギギアル、どうやって説明するだ?それにこういうのは知識だけじゃうまくはいかんべ…。』
『と、いうか、その、僕がNのこと、ちゃんと見ていなかっただけかもしれませんが、あの、N、旅の間、ぬいたりとか、処理してませんでしたよね?精通しているんでしょうか?』
アーケオスの疑問はもっともだ。
Nと長いこと一緒にいるが、そのような行為をしているのを見たことはない。
普通なら、不能なのではないかと考えてもしょうがないだろう。
だが、しかし。
『………昔、ゲーチスがNもいい年だからと夜伽の者をつれてきたことがあった。』
『ハツミミ!N、オトナニナッタ?』
『……残念だが、見知らぬ人間と会話するのが怖いと部屋に引きこもってしまった。だが、そのような者をつれてくるということは、すでに身体の準備は整っているということだろう。問題は、中身だ。』
『NらしいっちゃNらしいべな。』
あきれ返ったように肩をすくめるアバゴーラに大きく頷いた。
あの後、部屋の外に出ることすらも拒否し、部屋の隅で震えていたNを慰めるのがどれだけ大変だったか…。
今思い出しても涙が出そうだ。
『あの、ピュアピュアチェリンボボーイを何とかしてやらねば。あいつ、顔だけはいいから、変な女に騙される前に、中身も年相応になってもらわねば、困る。』
ゾロアークはちらりとNの眠るベッドを見た。
バイバニラはNの体温に耐えきれなかったようで、自らボールに戻っている。
やはり、少しとけたのであろう。
布団が湿っている。
まるでNがおねしょをしたみたいだ。
『まったく、こんな姿、誰にも見せられんな。』
そう言って小さく息をはいた。
『ゾロアーク、オカアサンミタイ。セワヤキニョウボウ?』
『誰が、お母さんだ!俺は♂だと言ってるだろうが!この馬鹿ギギギアル!錆びてしまえ!』
『キャー、ゾロアーク、オコッター!』
『まったく、お前たちがそれでは、俺が安心してNから離れられんではないか。』
『え?ぞ、ゾロアーク、どこかに、行くの?Nと、離れるって……?』
『俺は、あいつのガキの頃からの知り合いだからな。いつまでも、俺と一緒にいたら、あいつは過去を捨てられんだろう。あいつが過去を捨て前に進むためには、俺はいない方がいい。』
『まぁ、今のところNの手綱を握ってるのはゾロアークだけだっぺ。Nが自分で自分をコントロールできるようになってからの話だべな?』
『そう…だな。』
表面上はそう取り繕ったが、内心では、もうすでに答えは出ていた。
「……ぅう…。」
Nは小さくうめき声を上げた。
今自分が夢の中にいるのだと感じた。
ヒトならざる者と話せたり、未来を見ることができるハルモニアの能力とも関係があるのかもしれない。
ときおり、このように、未来を予知夢という形で見ることができるのだ。
今回の夢の舞台は…
「……ボクの、城…?」
あたりを見渡してみると、見覚えのある廊下だった。
今では瓦礫となってしまったNの城の回廊だ。
「……こっちのほうはあまり来たことがないな…。確か、ポケモンを傷つける罪人に反省を促すための部屋があるってゲーチスが言っていたっけ。」
Nは好奇心に駆られ、より暗いほうへと足を進めた。
廊下の突き当たりにあった扉を開ける、いや、夢の中では実体がないのでそのまますり抜けてしまった。
開けてはいないが、その瞬間Nは閉じられた戸をあけてしまったことを後悔した。
そこには、焦げ茶色の髪をポニーテールにした、見覚えある服装の女の子がいた。
ちょうど、あの英雄同士対立したころのトウコと同じくらいの身長だろうか。
トウコと、同じ色の髪、あのころのトウコと同じ見ているこちらが寒くなるような薄着。
ある一部を除いて、目の前にいる彼女は、Nのよく知るトウコとそっくりだった。
あの、すべてをいつくしむような瞳に光がなくなっていたこと以外は。
それだけなのに、こうも感じる印象が変わるのかとNは愕然とした。
「……トウコ…なの?」
Nの疑問は扉を開ける音にかき消された。
「トウコ、待たせたね。」
そういってはいってきたのは緑の髪の背の高い男。
こちらも目に光がなく、よどんだ沼のような眼をしている。
「………ボ、ク?」
あまり身だしなみとかに気を付けてはこなかったけど、それでも鏡くらい見たことはある。
扉を開けたその男は、ボクにそっくりだった。
「N、お願い、今日はやめて。危ない日なの。」
トウコにそっくりの少女が入ってきた男の、ボクの、ボクじゃないボクの名前を呼んだ。
何が危ないのか、何をやめてほしいのかわからなかったが、やはり目の前の男はボクらしいことはわかった。
「…キミはボクに負けたんだよ?なんで、キミの言うこと聞かないといけないの?ボクに負けた、英雄さん?」
ボクではないボクの言葉にトウコは唇をかむ。
もしかすると、この世界はボクがあの戦いでトウコに勝ったというifが成立してしまったパラレルワールドのようなものなのかもしれない。
つまりは、プラズマ団の、目標とした世界。
人からポケモンが解放された世界。
ちょっとだけ興味をひかれたのは否定できないが、今のボクは、もっと広い世界で、人とポケモンが助け合って暮らしていることを知っているので、思っていたほど、動揺しなくてすんだ。
人とポケモンは、共存できるんだ。
人とポケモンを無理やり引き離す必要はない。
そう、トウコが教えてくれたんだ。
だから、何も動揺する必要なんかな…っ!!!!?
な、なんで、ボク、じゃないけどボク、トウコの服脱がせてるの!!?
いったい何しているの!?
これはどどどど動揺してもしょうがないでしょ!!?
待って、やめて、そんなことしちゃダメだよ、ボクじゃないボク!!
ボクじゃないボクを止めようとして、手を伸ばしても、夢の世界では実体のないボクの手は彼の体をすり抜けてしまう。
なんだかちょっぴりゴーストポケモンの気持ちがわかった。
って、ポケモンの気持ちを理解するのは重要だけど、それ以上に、今のボクには彼を止められないっていうことのほうが大事なことなんだ!
「ど、どうしよう!何してるんだよぉ!トウコをいじめちゃダメー!やめたげてよぉ!」
目の前のボクじゃないボクの背をポカポカと殴ってみてもすり抜けてしまってポカポカどころかスカスカだ。
ボクが一生懸命頑張っているのも無視して、彼はあらわになったトウコの肌に口をつける。
え、な、何してるの!?
かみついてるの!?トウコの肌、赤く鬱血しちゃったじゃないか!?
なんでそんなひどいコトするの!?
ってうわぁ、な、なんで、トウコの前で服を脱ぐのボク!?
ゲーチスが『あなたは王なのだから、人前であまり変な行動をしちゃダメですよ!』言っていたでしょ!?
ぱ、ぱ、ぱんつまで脱ぐのは変な行動だよね!?
………あれ?ボクのと、違うような…。
なんて言うか、赤黒くて…ボクのアレよりも、ゲーチスのアレに近いかもしれない。
というか、ボクのより大きいよね?小さい頃に見たきりだけど、ゲーチスのよりも大きくない?
ここがさっきの仮定の通りのパラレルワールドだというのなら、ボクも、あの時トウコに勝っていれば、あんなに大きくなったのかなぁ…?
って、今はそんなことを考えてる場合じゃなくて!!なんで、そのおっきいのをトウコに近づけるの!?
あ、だめだって。そんなの、トウコにくっつけちゃ…!!?
は、入っちゃったよ!?トウコ、苦しそうだけど、ソレ、いれていいの!?
だめだよね!!?そんなの、いれちゃ、だめに決まってるよね!?
トウコ、すごくつらそうだよ。もう、やめてよ!
「っう、え、えぬぅ!!っは、おねが、えぬ、なかは、おねがい、中は…っ!!」
と、トウコのこんな表情、初めて見た。
ボクの知ってるトウコとは全然違うけど、すごく、かわいい。
熱に浮かされた顔、涙で潤んだ瞳、なんだかわからないけど、すごく、抱きしめてあげたい。
ボクじゃないボクは、狩りをするレパルダスのような眼をしてトウコを見つめていた。
彼はボクであってボクじゃないけど、ボクってあんな顔もできるんだ…。
なんて言うんだろう?飢えた獣のような目?っていうのかな?
言い方を変えれば、意地悪そうな目。弱った獲物をいたぶって楽しむ獣の眼だ。
だから、いやな予感がした。
「中は…何?いっぱい、こども、つくろうか、トウコ。」
「ぁあっ!!」
「や、やめてーーー!!」
自分の悲鳴で目が覚めた。
あんな怖い夢、もう見たくない。
ボクが、トウコにあんなひどいことをする夢なんて…。
………バイバニラはボールに戻ったのか。
ちょっと布団が湿ってるんだけど。
下半身がひやひやするのはそのせいかな…。
ふと、そちらのほうを見ると、そこにはまさかの光景があった。
「え、ちょ、ぞ、ゾロアーク、何してるの!?」
ゾロアークが、ボクの、ズボンと、パ、パンツを…。
『あまり大きい声を出すな。ほかのやつらが起きるぞ。』
「んー!?ちょっと、どこ、さわってるの!?そ、そこは…あっ!!」
ゾロアークの手が、ボクをさする。
『……知識はないくせに無駄に敏感なんだな。』
「え、や、やだぁ!そこは、さわっちゃダメ!」
『ならば、この姿なら、どうだ?』
そういって、ゾロアークは自らの特性イリュージョンを発動させた。
ゾロアークはたまにボクやプラズマ団の人に化けていたずらをすることがあったから、きっと今回もその延長線上なんだと思ったのに…。
ボクの目の前にいるのは尻尾をはやした女性。
焦げ茶色の髪をポニーテールにして、ノースリーブにホットパンツの女の子の姿をしたゾロアークだった。
「な、な、なんで、トウコの姿に化けるの!!?」
うわ、気を付けてたのに、大量投下でひっかかった…。
今日はここまでにして、また次の機会にしよう。
再び中途半端になって済まない。
忍法レベルあげてまた来る。
これは期待
413 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 09:53:30.39 ID:+syzrPW/
迷いの森の化けたゾロアークが好きだな
保母さんのグラが好みなのもあるが
415 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 10:33:54.11 ID:hFYOHhab
誤爆か
ちまちま再開します。
これまでのあらすじ
N、トウコと再会。
モヤモヤししゅNき発動。
N、パラレル世界の夢を見る。
N主と言っておきながらのまさかのゾロアークフラグ。
大体こんな流れでした。
今作は王道中の王道ネタ(のつもり)なので、もうすでにオチが読めたぜ!って言う人もいるかと思いますが、もうしばらくお付き合いください。
それではどうぞ!
『……お、少し反応したか…?それにしても、ここまで、皮を被っているとは…。お前、真性か?』
「何を言いたいのかよくわからないけど、その姿でじろじろ見ないでよ!!恥ずかしいなぁ!」
『……ちょっと、我慢しろよ。』
「え、なに?…痛いっ!」
ぞ、ゾロアークが、ボクのあ、あれを…!!
『皮むいただけだろ。そんなに騒ぐな。』
ゾロアークの、いや、今はトウコの姿をしているのだが、ともかく、その手の中からピンク色をした先端が顔をのぞかせていた。
「や、やだ、ゾロアーク、おねがい。もうやめて。」
ゾロアーク・トウコは何も言わずにNの分身をさすり続ける。
「……うぁ、やだ、頼むから、やめて…!な、なんか変…っ!」
今まで感じたこともない感覚が、全身を走る。
こんな感覚、知らない。
「だ、だめ、ほんとにだめだよゾロアーク、ヒぅ…。こ、こんなこと、どこでおぼえてきたのさ……っああ!!」
そういうと、ゾロアークは少しだけ手を止めてボクを見つめた。
『……N、昔、お前が俺に名前をきいた時、何と答えたかおぼえているか?』
「………『俺に、そんなものはない』っていった。ポン…」
『その名で呼ぶな!!ともかくな、お前に言わなくちゃいけないことがある。』
「え?やっぱりボクのとっておきのいかりまんじゅう食べたのは君だったのかい?」
『……それは、ギギギアルの馬鹿野郎だ。そうじゃなくて、あの時名前がないといったのはうそだ。プラズマ団のところに来る前に、別のトレーナーのもとにいたのだ。』
そんな話は初めて聞いた。ゾロアのころからの付き合いだが、プラズマ団のもとに来る前に何をしていたのかをいくら聞いても教えてくれなかった。
『トレーナーとしては三流だった。バトルもへたくそで、近所の草むらに入ってもすぐに目の前を真っ暗にして帰ってくるような奴だ。それでも、変なところで頭が回ったのだろうな。』
「え…?」
『俺はあいつから、このイリュージョンの使い方を教わったよ。あの男の機嫌が悪い時には、奴の嫌いな上司の姿に変化させられて、散々殴られた。
時には、あの男が気に入った女に化けて、性欲処理としてつかわれた。あいつの気分によって、俺の名前は変わった。『はげ部長』『無能社長』『エー子』『ビイ子』ってな。
あの時ほど俺の種族がメタモンじゃなかったことに感謝したことはない。化けるだけだから、俺自身の中身は変わらないからな。
ガキの心配はしなくていいし、あのころは、まだへたくそだったから、見た目だけごまかしても、オスの証がついたままだったから、挿入はされなくて済んだしな。まぁ、それ以外いろいろ教え込まれたが。』
「ゾロアーク…。」
『……あのころのお前に教えるにはふさわしくない内容だ。……今のお前が理解できるかどうかは知らんがな。』
そういうとゾロアークはうつむいてしまった。
正直、せいよくとかおすのあかしとかそうにゅうとか何を意味するのかわからない言葉もたくさんあったけど、ゾロアークがひどい目にあったということは理解できた。
そして、今まで誰にも触れさせようとしなかった過去を共有することを許してくれたということも。
「ゾロアーク、きみは、プラズマ団に来てしあわせだった?ボクみたいな、不完全な人間と一緒にあの部屋に閉じ込められて、その…後悔してない?」
ゾロアークはうつむいたまま、顔をそむけた。
『……お前、それを本気で言っているのなら怒るぞ。道具としか見られなかった俺を、『トモダチ』と言ってくれた奴に出会えた場所だ。後悔なんぞ、するはずがない。』
ああ、これはゾロアークが照れている時の癖だ。
なんだか、こっちまで照れくさいなぁ。
「ボクも、キミと『トモダチ』になれて、本当に良かったと思うよ。」
そういってほほ笑むとゾロアークはふんと小さく鼻を鳴らした。
『……もう二度とそんなことはいえなくなるぞ?』
「え?」
ゾロアーク・トウコがボクの、あ、あれを、くわえこむ。
「ひぁっ!!?な、なにするの!」
『……かわいそうだから、処女を奪うのはやめてやる。』
「しょ、じょ?少女って、ボク男だって!だからゾロアーク、そんなとこ口に入れちゃダメだって!ペッしなさい、ペッ!!汚いでしょ!
ぞ、ゾロアークだって知ってるでしょ?この頃野宿ばかりだから、ちゃんとお風呂入れてないし…!」
『……お前、今自分の立場わかっているのか?』
ボクのをくわえたままゾロアークがもごもごとしゃべる。
「あ、ちょ、と!!ゾロア…ク、だめ!んむっ!」
ゾロアークの舌がボクの分身を舐めあげ、ジュウっと音を立ててすすり上げる。
ゾロアークなのに、一生懸命ボクのを舐める彼は、トウコそっくりで、言いようのない背徳感を感じる。
「だ、だめだ、ポ…き…」
『……たってきたな。N、教えておいてやるよ。世間一般ではな、トモダチ以上の男女はこういうこともするんだよ。そして、子どもをつくるんだ。』
「や、ちが、ゲーチスが、言ってた…!デリバード…」
『ゲーチスの言っていたことすべてが正しかったか?お前は、そのことを身をもって体験しただろう?』
「……う、でも…ボクも、ゾロアークも男だよ!」
『ああ、そうだ。だが、トウコは女だ。お前が、彼女とどうなりたいのかはともかく、お前ぐらいの年頃ならば、これは知らなくてはいけないことなのだ。
だが、このようなことは、本来ならトモダチ以上にわかりあった間柄の者同士がやること。通りすがりの者に頼めることではないし、トウコに頼むとなると後々の関係に何らかの問題が出てきかねないからな。
知識もあって、お前のことをよく知っているのは俺くらいしかいないだろう?』
「…はぁう…。よくわからないけど、舐めないでぇ…。」
『………お前は、もう二度と夏の観覧車に乗るなよ?言いたくはないが、絶好のカモだ。』
「あぁあ…、いじわる…。やめてって言ってるのにぃ…。」
『……もうすぐ…か。いいか、N、これが、子どものもとだ。これが女の卵子と結びつくことによって生き物は子孫を残すのだ。』
やわやわとボクのフクロをもんでいたゾロアークの手つきが変わる。
まるで何かを搾り取ろうとするかのように。
「ンっ…!ゾロ、アク…っ!だめ、なにか、クる…!」
『ん、いっちまえ。』
じゅるじゅるとすすり上げられる刺激に体の奥底から何かがせりあがってくる。
初めて感じる感覚に頭の中が真っ白になる。
真っ白になった頭の中に一瞬彼女の顔が浮かんだ。
なんで、ボクは……
「ぁあっ!!ダメ!出ちゃうよ…っ!!」
強烈な波に押し流されて真っ白な頭では何も考えられない。
なぜ、今、こんなにも……彼女に会いたいんだろう?
真っ白な頭ではいくら考えても答えは出なかった。
『……うえっ、濃い…。』
ゾロアークの咳き込む音に意識を覚醒させられる。
「あぁっ!ご、ごめんゾロアーク、ボク、なんてことを……。って、キミ、飲んだの!?」
『化けてるだけだといったはずだが?こうでもしないと、戻った時、毛皮について落とすのが大変なんだからしょうがないだろう。』
「………頼むから、もう二度としないで。」
『………わかった。もう、しない。疲れただろ?早く寝ろ。トウコに会うのに寝不足の顔じゃまた心配をかけるぞ?』
トウコの名前を聞いただけなのに、急に胸が高鳴る。
「え、トウコ…?」
『また明日来るって言っていただろう?それとも何か?トウコに心配されたいのか?』
「ち、違うよ…!もう、ボク寝る!ゾロアークも早く寝ないとだめだよ!」
これ以上、考えてはいけない。
これ以上考えるともう取り返しがつかなくなる。
開けてはいけない心の扉を開いてしまう。
いままでと同じように、彼女と接するためにも、気づいてはいけないんだ。
『……おやすみ、N。……風邪を、ひくなよ。』
薄れていく意識の中で、いつもより優しいゾロアークの声が印象的だった。
その時に、気づくべきだったんだ。
ボクは、大馬鹿者だ。
そして、何事もなかったかのように日はのぼり新しい一日が始まる。
太陽にあたためられ、腐敗が進んだヤブクロンたちの臭いがまわりに立ち込める。
「……ゴミ捨て場の…生ごみの臭いがする…。」
すっきりお目覚めというわけにはいかないが、強力な臭気で眠気は飛んでいった。
「おはよう、みんな。」
そういって、ボールの中に戻ったポケモンたちを起こしはじめる。
「ほら、ゼクロム、今日はね、トウコが来るんだよ。レシラムにも会えるかもね。
アバゴーラ、アーケオス、早く起きて、顔あらっちゃいなよ。え?水が嫌い?じゃあ、濡れタオルで我慢して。
わ、ギギギアル!ぼ、ボクの髪の毛巻き込んでるよ!痛い痛い!逆回転して!髪の毛を解放して!!……あぁ、髪がボロボロ…。…バイバニラ?慰めてくれるの?ありがとう。」
…………あれ?
いつもなら、ここで、『朝から何をやっているのだ、この馬鹿者。』とかゾロアークが口を挟んでくるのに、今日はどうしたんだろう?
「……ゾロアーク?」
ゾロアークのボールを覗き込む。
「ゾロアークっ!!!?」
そこにあったのは、ただのモンスターボールだった。
ゾロアークの姿は、そこにはなかった。
そういえば、昨日ゾロアークの様子がおかしかった。
もしかしたら……。
「ゾロアーーーーーーーーーークっっ!!!!」
叫んで、キャピングカーから飛び出そうとすると誰かとぶつかった。
こんな時間に、こんな迷いの森の奥まで来るような娘は一人しかいない。
「ああ、ごめんトウコ!怪我はない?」
「だ、大丈夫、問題ない…。じゃなくて、N、どうしたの?そんなにあわてて…。」
「ポンき…ぞ、ゾロアークが、いなくなっちゃったんだ!」
それを聞いてトウコの顔色が変わる。
何よりもポケモンを大切に思うトレーナーとしての目つきになる。
「私も、探すの手伝うわ!N、手分けして探しましょう。」
そういうとトウコは森の中へと駆け出して行った。
Nも、ポケモンたちと手分けをして森の中へと駆け出していく。
「ゾロアーク!!ゾロアーーークーー!!どこにいるのーー!?ボク、もう怒ってないから!出てきてよー!」
声を張り上げながら森の中を走り続ける。
普段は指名手配犯として追われているからこんなに大声を出したりなんてするのは久しぶりだ。
見つかるかもしれない。捕まってしまうかもしれない。
でも、それ以上にゾロアークともう二度と会えないかもしれないということが恐ろしかった。
あの閉じられた世界の中で、自分の知っている外の世界を聞かせてくれたトモダチ。
外の世界を知っているのに、それにもかかわらず、ずっとボクのそばにいてくれた大事なトモダチ。
ボクに、『希望』を教えてくれた大切なトモダチ。
大切な、大切な、ボクの親友。
「ポンきちーーーーー!!!返事をしてーー!!」
Nの絶叫を木の上から聞いているものがいた。
『……その名はやめろ…。馬鹿野郎…。』
心なのかでそうつぶやいたのはゾロアークだった。
もちろん木からおりてゆく気はまるでないが。
Nの走り去っていくその背中を見送り、小さくあくびをした。
『くそ、眠い…。まったく、あの馬鹿者は…。』
自分がいなくなっても大丈夫なように、Nの着替えの用意や、朝ごはんのきのみの用意をしていたら、Nが目をさますギリギリの時間になっていた。
急いで、キャンピングカーを離れて森に駆け込んだのだが、あまり遠くまで離れられなかった。
動きたくても、今、Nや、ポケモンたちが探し回っている現状で下手に動くことは得策ではない。
『さて、どうするかな…?』
木の下を眺めると、今度は焦げ茶色の髪が見えた。
「ゾロアーク、どこー?……図鑑の検索機能を使ってもだめか…。」
図鑑を見ながら、歩き続けているのはトウコだ。
Nに、『世界』を教えてくれた少女。
そのことはともかく、図鑑に夢中で足元がおろそかになっているのは感心できない。
トレーナーたる者常にまわりの状況をきちんと把握していなくては的確な指示は出せない。
……まぁ、それはNにも言えることなのだが。
「………うーん、こうなったら……キャッ!!?」
ああ、言わんこっちゃない。トウコが足を滑らせて斜面を滑り落ちていく。
それほど高さのある崖じゃないから命に別状はないとは思うが、ほっておくわけにはいかない。
木の枝をけり、彼女が落ちて行った崖の下まで飛び降りる。
『がうっ!!』
大丈夫か?と声をかけたのだが、彼女は普通の人間。
ポケモンの声がわかるはずもない。
そう、普通なら。
ポケモンの中には、生まれつき特殊な能力を持つ者もいる。
よくわからないが『映画』というものに出演する種族に多いらしい。
私もその中の一人だった。
心を許した相手であれば、『テレパシー』というもので会話ができる。
もっとも、Nが相手では、普通にしゃべっても通じてしまうので使う機会はなかったが…。
こんなところで使う機会が来るとは思わなかった。
『あー、怪我はないか、トウコ。』
「ぞ、ゾロアーク!!?え、なんで話して…痛っ!」
『あとで説明する。……落ちた時に足を痛めたか。見せてみろ。』
受け身を失敗したのか、左の足首が少しはれていた。
『……足をひねったか…。まぁ、軽い打撲だな。これくらいならすぐに治る。』
「あ、ありがと、ゾロアーク。」
『………トウコ、たてがみから手を離せ。動けないではないか。』
正直、地味に痛い。
それに、このまま彼女につかまっていたら、Nに見つかりかねない。
だからと言って、怪我をしている女性を力づくでふり払うわけにもいかない。
「はなしたら、ゾロアークいっちゃうでしょう?聞きたいこと、あるの。」
話すまで、たてがみをはなす気がないであろうことを察し、しぶしぶ頷いた。
「ポンきちって、あなたの名前?さっき、Nの声が聞こえたんだけど?」
………この女は何を考えているのだ?
普通このタイミングで聞きたいことと言ったら『なぜ、Nのもとから逃げたのか』とか、『Nのもとに戻る気はないのか』とかであろう。
よりによって『ポンきち』なのか。
もう、あきれ返って声が出ない。
「もしかして、あなたがNのもとを離れた理由って変なニックネームが嫌になったからとか?」
『……違う。というか、人の名を変とかいうな。Nが、俺にくれた大切な名前だ。』
「そう?それは悪かったわね。」
『………わかっていると思うが、今言ったことはNにはいうなよ。絶対だぞ。』
もしこれを他言されたりしたら、俺は今すぐにでもイッシュを離れてやる。
「照れない照れない。わかったわよ。Nには内緒なのね。」
『気が済んだのなら、たてがみをはなせ。キャンピングカーのところまで連れて行ってやるから。』
「え、やだ。」
毛根の痛みとは別に頭が痛くなってきた。
いまだにトウコはたてがみをつかんだままだし、彼女の行動は全く読めないし、いったいどうしたらいいものか。
考え込んでも答えは出ない。
なんだか少しだけ、『世界を変える数式』の答えを求め続けていたNの気持ちがわかった気がした。
『はぁ、お前は、何をしたいんだ。』
「ゾロアーク、Nのこと、教えてくれない?いろいろ考えたんだけど、私あの人のことほとんど知らないじゃない。その、例えば、小さい頃の話とか…」
『……先に言っておくが、俺はあいつの好みのタイプなどは知らないからな。』
そういってクギをさすと見るからにがっかりした様子だったが俺は紳士だからそこには追求しないでやろう。
Nがポケモンを解放するためにイッシュ中をまわっていた頃、Nがよく彼女の話を聞かせてくれた。
Nの鈍感フィルターを通した話でも彼女がNに好意を抱いているであろうことは推測できた。
この反応を見る限り、俺の推測は当たっていたらしいな。
『……俺は、Nと出会う前は『道具』として人間に利用されていた。Nは、そんな道具だった俺を『トモダチ』だと呼んでくれた。
……最初のうちは信じられなかったさ。どうせ、人間様のお得意の偽善だろうと思っていた。
Nに、かみついて、ひっかいて…ひどい怪我をさせたこともある。それでも、Nは、俺のことを『トモダチ』だと呼んでくれたんだ。』
今思い出しても、ずいぶんひどいこともしたしひどいことも言った。
たぶんNに対して初めて『バケモノ』だといったのは俺だ。
それでも、Nは、俺のことを『トモダチ』だと言ってくれたのだ。
そんなNを、憎み続けることなんてできなかった。
『いつしか、俺も、Nのことを『人間』ではなく『N』という一人の存在として見るようになった。』
今でも、俺が初めてあいつのことを『N』と呼んだ時のあの嬉しそうな顔が忘れられない。
そして、あの後のあいつの言葉も。
―――君がボクのこと人間じゃなくNって呼ぶようになったのにボクだけキミのことをゾロアって呼ぶのはおかしいよ。君のことを種族名じゃなく名前で呼びたい。名前、教えてよ!
さすがに、性の対象にされた女性の名前で呼ばれていたなんてことは言えずに『俺に、そんなものはない』とごまかすしかなかった。
まぁ、道具を呼ぶときに使うそれは名前とは言わないだろうから、ないといっても、それほど間違いではないのだが。
まさかあいつが「じゃあ、ボクが君に名前つけてもいい!?」なんて言うなんて思わなかった。
今でも、思い出すと、頭が痛くなる。
あの時の俺、考え直せ。と言いたくなるのだ。
完全に動きの止まった俺を見てトウコは不安げに覗き込む。
「ゾロアーク?どうしたの?」
『……いや、ちょっとな。』
そうごまかしてみたものの、トウコの眼は何かを期待し、きらきらと輝いていた。
これは、ごまかしきれないな。
昔っから、こういう目をされると弱いのだ。
あの時も、そうだった。
Nが、目を輝かせながら「じゃ、きつねだから『こんきち』ね!」と言ってきたあの時も。
『なんだ、そのひねりのない名前は?』と、つい思ったことが口に出てしまった。
ゾロアに簡単に一蹴されてしまったがNはめげずに次の案を出す。
「じゃあね、『ポンきち』!キツネなのにタヌキみたいな名前ってひねってるでしょ!」
それは「ひねり」ではなく「ひねくれ」だと伝えたかったが、Nのピュアでイノセントな視線に勝てずにそのままポンきちできまってしまったのだ。
その後の抗議の結果、『ポンきち』は、Nと二人きりの時以外は使わない『トクベツ』な名前ということにして、普段は種族名で呼ぶように何とかNを説得することができた。
『『トクベツなトモダチ』だから、二人だけの秘密にしたい。』と訴えたのが効いたようだ。
説得の甲斐もあり、『ポンきち』という名前を知るのは俺とNのふたりだけ、いや、今はトウコにも知られてしまったから二人だけではなくなったが、ともかく、ほかの奴らには知られてはいない。
しかたがなく、Nに名づけられた時の話を聞かせてやると、案の定、トウコは拳を口に押し込んで笑いをこらえていた。
こんちきしょう、だから、いやだったんだ。
「っ、ご、ごめんゾロアーク、あのNにそんなころがあったなんて思ったら…その。」
『お前がNをどう思っているかは知らないが、あいつ、中身はまだまだ子どもだぞ。』
あいつがいわゆる天才と呼ばれる人種であることは否定できないが、数学や、王に必要な基礎教養以外はほぼ無知に等しい。
そのためイッシュのポケモンを解放しながら旅をした時も、イッシュを離れて世界を見て回った時も、一般人には理解不能としか言いようのない行動をして、周りを戸惑わせていた。
そのことをトウコに話してやるのも面白そうだ。
『そういえば、バトルフロンティアという施設に行った時などは大変だったぞ。「ポケモンはバトルの道具じゃない」って怒って、オーナーに直訴しようとしてな。
ポケモンバトルをスポーツとしてやっているということがあいつには理解できなかったらしい。ぼろぼろ涙を流しながら、「無理やりたたかわせられるポケモンがかわいそうだ!!」って言って、オーナーやブレーンたちに泣き付いたのだ。
ブレーンたちやトレーナーのポケモンの話を聞いて、奴らが自ら望んで戦っていることを何とか理解したらしいが、あいつは一度思い込むと暴走するからな。あのときは、「フロンティアのポケモンを解放する!」とか言い出しそうでひやひやしたぞ。』
三つ子の魂百までというのかNの行動にはいわゆる『プラーズマー』な考え方が根本にあることも多い。
トウコと出会ってからは、少しずつ改善されつつあるのだが、やはり、ゲーチスから身体にたたきこまれたポケモン解放精神は根強く残っている。
そういえば、あの時も…。
くすっと笑い声が聞こえて思考を中断する。
『どうした、トウコ?』
「ううん、ゾロアークって本当にNのこと大好きなのね。Nのこと話すとき、すごく幸せそうな顔をしているんだもの。」
『……は?な、何を言っているのだ!すぐに撤回しろ!!』
「ふふふ、照れない照れない。そんなにNのこと好きなんなら変な意地張らないで彼のところに戻ればいいじゃない。」
『照れてなどいないっ!!俺は、Nのことをスキなんかじゃ……!』
たとえ、うそでもスキじゃないといえない自分がいた。
あんな優しい奴、嫌いになんかなれるわけないじゃないか。
『……スキだ。だからこそ、そばにいれないことだってあるんだ。』
だから、Nのもとから離れようとしたのだ。
それがNのためだと思ったから。
「なんで?ゾロアークはNのこと好きなんでしょ?好きなら、一緒にいればいいじゃない。」
『俺は…Nが、あの部屋に軟禁される前からずっとNと一緒にいるのだ。俺と一緒にいたら、いつまでも、Nは過去に縛られたままだ。Nは過去を捨て、新たな人生を歩まねばならん。そのためにも、俺はいないほうがいい。』
俺は、Nの過去の象徴のようなもの。
俺は、Nのそばにいないほうがいい。
そう、何度も自分に言い聞かせてきた。
なのに、なぜ、今、こんなにも視界がにじむのだ。
空が、曇ってきたからだろうか。
「ゾロアーク、あなたも、Nに似ているのね。自分の気持ちを偽らないで。本当は『トモダチ』と一緒にいたいんでしょう?離れたくなんかないんでしょう?」
目から流れるこの暖かい水はいったい何なのだ。
もう、覚悟は決めていたのに、なぜ、いまさらこんなにも揺らぐ?
『違う、俺は、Nを過去に縛りつけたくなんかないんだ。Nには、シアワセに、なってもらいたいのだ!』
そのためには、なんだってしようと決めていたのだ。
なぜ、それなのに、Nのそばにいたいと願ってしまう?
なぜだ?スキだからか?Nのことが、大切だからか?
だったらなおさら、Nのためにはなれなくてはいけないのに、なぜ、こんなにも胸が痛む?
「ねぇ、ゾロアーク、私ね、プラズマ団と戦っていた時、Nと敵対していた時、すごく苦しかったよ。
Nの言っていることもわかる。世界は、悪い人だらけではないけど、優しい人だらけでもない。
ポケモンを解放すれば、人とポケモンのつながりが断ち切られれば、お互いにかかわれないのだから傷つくことはなくなる。
Nの言っていたことは正しいよ。でも、私はポケモンと一緒にいたかった。だから、戦ったの。
私は、その選択が正しいとは思わないけど、後悔はしていないよ。こうやって、ポケモンたちとともに生きていけるんですもの。
でも、今、あなたと話しているこの時にだって、もしかしたらどこかでポケモンが傷つけられてるかもしれない。もし、あの時、ポケモンを解放していたら、その子が傷つけられることもなかったかもしれない。
私は、自分のわがままで、傷つけられるポケモンがいる世界を選んでしまったのよ。傷つけられている子たちにとっては、私は英雄どころかとんだ悪役ね。」
『……それは違う。あの時お前が止めてくれなければ、ポケモンはゲーチスの『道具』として、使われていた。…お前が、ポケモンと、Nの未来を守ってくれたのだ。』
「………ううん。私はそんな大層なことしてない。旅立つ前ね、夢を見たの。泣いている女の人が、『どこか、違う世界の誰かでもいいから…この人を解放してあげて…。』っていっていた。
私には、何もできなかった。何をすればいいのかどころか、その人が誰なのかも、誰を助けてあげればいいのかさえもわからなかった。
それが、すごく悔しくて、悲しかった。助けを求めている人がいるのに何もできない自分が嫌だった。
もう二度と、あんな思いはしたくないって思ったわ。だから、あの旅の間、どんなにつらくてもあきらめないで進むことができた。こんどこそ自分ができることをやろうと、思えたの。」
そう語るトウコの眼はどこまでも澄み切っている。
なんだか、青空みたいだ。
Nが語るトウコの話でも、よく「きれいな目をした女の子」だといっていた。
実際、トウコと初めて会ったのはNの城でのあの時だったのだが、今でも、あの強い意志を持った目が忘れられない。
「えっとね、あぁ、もう、こんがらがってきちゃった!私はNみたいに頭よくないから、ちゃんと説明できないけど、過去は、捨てちゃだめだよ!どんな苦しいことでも、前に進む力になるの!過去があるから今の自分がいるんだよ!!それに、えっと…。」
『トウコ、教えてくれ。俺は、Nのそばにいて、いいのか?』
あぁ、目から流れる液体が止まらない。
声も震えているし、本当にかっこ悪い。
「旅の間、つらいこと、いっぱいあったよ。悲しいこともたくさんあった。でもね、仲間がいたから、耐えられたんだ。
確かに、Nにとって、過去はつらいものかもしれない。悲しいこともたくさんあったかもしれない。
でもね、『トモダチ』と一緒なら、きっと、大丈夫。ゾロアークはNの『トモダチ』でしょ?」
もう、声が出ない。
ただ、ひたすら頷く。
「『トモダチ』と一緒にいれるって、それだけでとてもシアワセなことなの。あなたたちが一緒にいてくれてNは幸せだわ。」
いつだったか、旅先で出会ったトレーナーが言っていた気がする。
「過去は捨てるものではなく背負うものだ。そうでなくては何度でも同じ失敗を繰り返す。」
聞いた時は受け入れられなかった言葉が、今ではやけに胸にしみる。
Nと、一緒にいたい。
ぽつぽつと、雨があたりはじめた。
「……Nのところに戻ろう?きっと、今もあなたの名前を叫びながら走り回っているから、早く安心させてあげないと。」
目からこぼれているものは雨のせいにしてしまおう。
『…トウコ、おぶされ。Nのところまで、いく。』
「え?Nの居場所わかるの?」
『ポケモンの嗅覚を舐めるな。それに、早くいかなくてはNは、何をしでかすかわからん。あいつは一つの物事に集中すると周りが見えなくなるからな。どこかの英雄のように崖から足を滑らせているかもしれない。』
そういって背中の少女をからかうとたてがみをぎゅっと引っ張られた。
少し痛いが、なんだか、逆に笑えてきた。
『お前らは似た者同士だな。』
そばにいると、どんなことにも立ち向かえる気がする。
雨は、どんどん強くなってきた。
Nの匂いが雨で流されてしまう前にNに追いつかなくては。
これは、言うとかわいそうだから言わなかったが、ここのところ野宿続きでゆっくり風呂にも入れていないので、正直少し臭う。そのため、見つけるのは難しくないのだ。
……Nの名誉のために言っておくが、『ポケモンの嗅覚ならわかる』レベルの臭いだ。
しょうがないんだ。国際警察の奴らがつけ狙っているせいで、ゆっくり水浴びもできないんだから。
前なんて、運よく人気のない温泉を見つけてゆっくりしていたところに国際警察の奴らが追いかけてきたせいで、シャンプーハットをつけたままゼクロムに乗って逃亡しなくてはいけなかったこともあったのだ。
言うまでもなく、温泉にタオルを持ち込むのはマナー違反だからな。
ゼクロムが本気で涙目になっていた理由を考えてはいけない。
そんなことを思い出しているうちに、Nの匂いが近くなってきた。
どうやら、森を一周してキャンピングカーのそばに戻ってきたようだ。
「Nっ!」
背中でトウコが声を上げた。
別にいいんだが、耳元でしゃべるのはやめてほしい。少し、こそばゆい。
「トウコ!ゾロアーク!!よかった、あえたんだね!もう、ゾロアークってば、心配したんだよ。どこに行ってたの?」
『ただの散歩だ。お前が気にすることじゃない。』
「そうかい?元気そうでよかったよ。」
そういって満面の笑みを浮かべたNは、どこかで転んだのか服は泥だらけだし、膝小僧から血が流れていた。
「……いや、N、どうしたの、それ?」
「え?いや、その、たいしたことじゃないんだ。トウコこそ、左足、はれてるけど、どうしたの?痛む?」
『こいつな、図鑑に夢中で…』
「こら、ゾロアーク!!それ以上言わないでよ!!」
そういってトウコは再び俺のたてがみを軽く引っ張る。
「……うわぁ、ゾロアーク、トウコと仲良しになったの!すごい!」
『お前の目はふしあなか…!?この状況を見て、ほかに言うことがあるだろう?』
「あっ、そうだね!トウコの怪我、ちゃんと治療しないと!!キャンピングカーのなかに救急箱があったはずだ!」
そういうや否やNはトウコの手をつかみキャンピングカーに連れ込んだ。
トウコが目でゾロアークに助けを求めていたが、ゾロアークは首を横にふった。
こうなった時のNに何を言っても無駄だと経験でわかっていた。
『あきらめろ、トウコ。こいつは、こういうやつだ。』
「え、ちょ、ゾロアークの裏切者ー!え、N、ちょっと強引すぎっ!!」
「ゾロアーク、キミも早くこっちにおいでよ!毛皮が濡れるのは嫌なんだろう?早くかわかしちゃおうよ!」
『まったく、お前たちは…。』
きゃあきゃあと子どものように騒ぐ英雄たちのもとへとゾロアークは笑みを浮かべて歩いて行った。
Nはトウコに椅子に座るように促し、救急箱を取りに行った。
「もう、ゾロアーク、見てないで助けてくれてもよかったんじゃない!?」
トウコから文句を言われるも、気にしていたらきりがない。
『次からはお姫様抱っこにするように伝えておけばいいのか?』
ふざけてそう言ったら、朝食用にテーブルに乗せておいたモモンの実を投げつけられた。
痛くはないが、果汁でべたべたする。毛づくろい大変なんだぞ。この野郎。
トウコに反撃しようとオレンの実を握りしめたところでNが帰ってきた。
「トウコ、ちょっと足、見せてね。…これくらいなら、オレンの実の果汁をしみこませた湿布をつけておけばすぐに良くなるな…。
あ、ゾロアーク、それオレンの実だよね。さすが、ゾロアーク、準備しててくれたんだ。ありがとう!
トウコ、しみるかもしれないけど、我慢してね。」
Nが早口でぺらぺらとまくし立て、俺の手から木の実を奪い取っていった。
本当のことを知っているトウコは笑うのをこらえているようで、唇の端がひくひくとふるえている。
「トウコ?ゴメンね、痛かった?」
トウコの表情を痛みをこらえているからだと勘違いしたようで、Nは不安そうにトウコを見つめた。
トウコは少し気まずそうに笑っていた。
「あー、いや、大丈夫。痛くないよ。Nは?膝、怪我してたけど、いたくない?」
「え?あ、これ?見た目ほど痛くはないよー?」
Nはそういってカラカラと笑い飛ばす。
俺はNとの付き合いが本当に呆れてしまうくらい長いんだ。
あいつが無理している時の癖ぐらいわかる。
『N。痛むんだな?』
ぎろりと睨み付けると、Nはしぶしぶと頷いた。
「…何で君にはばれちゃうのかなぁ。君に対して隠し事ができた覚えがないよ。」
『お前は、俺から見ると非常にわかりやすいんだ。』
Nは小さく息を吐いてズボンをまくり上げ、傷口を見せた。
「転んだ時に、ちょっと、スジ、痛めたかもしれない。膝自体は大したことないのは本当だよ。」
Nの足を見たトウコが息をのむ。
ああ、そうか。こいつは初めて見るのだったな。
「?どうしたの?トウコ?」
「……足の、手当て、私にさせて。」
そういってトウコは傷痕だらけの足に触れた。
小さい頃から、人間を憎むポケモンたちと一緒にいたのだ。
Nの体は、あちこちが傷だらけだ。
むしろ、傷がないところのほうが少ない。
ひっかかれ、かみつかれ、えぐれたままふさがった傷もあれば、ひきつったままのこってしまった傷もある。
もちろん、俺がつけた傷も。
「……ひどい…。痛かったよね、N…。」
トウコは目に涙を浮かべながらNの傷跡をそっと撫でる。
トウコの言葉で、Nはやっと自分の足に気がついたようだ。
「……みんな、人間にひどい目にあわせられたんだ。ボクは、人間だったから。これくらいはしょうがないよ。」
そういってほほ笑むNを見ていられずに、俺はボールに戻った。
「N、N…。」
トウコはボクの名前を呟きながら、傷跡を指でたどる。
あぁ、あれはチョロネコにひっかかれた時の傷、それは、ゾロアに、ポンきちにかみつかれた時の傷、あのやけどのあとは、ヒヒダルマ、その爪のあとは、ツンベアー…。
彼女の指が触れるたびに、同じ時を過ごしたトモダチの顔が浮かんでくる。
ボクにスキの意味を教えてくれたタブンネからおうふくビンタをうけた痣は、もう消えているのに、トウコの指が、そこをなぞるだけで、あの子と過ごした時が鮮明に浮かんでくる。
『えぬ、いたかった?ごめんね、えぬ、えぬ、おきて、えぬ』
あの子は人間に暴力を受けたため、決して人に触れさせようとはしなかった。
自らの身を守るために、反射的に攻撃をしてしまう習慣が身についているのだ。
そのため、偶然であれ、彼女に触れそうになると、おうふくビンタで反撃を受けることになり、幼い頃のボクはそのたびに気絶をし、心配そうな彼女におこされるということが続いていた。
同じ時間を過ごし、彼女と『トモダチ』になっても、長い間体に染みついた習慣(それも自分の命を守るために身についた習慣)はなかなか変えられないようで、ボクの体には、いつも彼女がつけた痣があった。
傷つけずに触れあうことすらできないという変わった関係だったけどボクたちは『トモダチ』だった。
あの時、ゲーチスの言うことを聞かずに、ボクが城の外へと出かけるまでは。
外の世界には本物の電車が走っているから見てみたいという、たったそれだけの理由で。
なぜ、ボクは、あんなにも愚かだったんだろう。
外の世界をよく知らないボクが目的の場所にたどり着けるわけもないことに、もっと早く気づいていれば、あんなことにはならなかったのに。
ボクは道を間違え、凶暴なポケモンたちが住み着いているという塔のそばまで迷い込んでしまった。
そして、冬眠あけの、腹ペコで気が立っていたツンベアーに襲われた。
どんなに話しかけても、聞いてすらもらえなかった。
逃げたところで、子どもとポケモンじゃ、勝負にすらならない。
すぐに追いつかれて、ツンベアーの鋭い爪がボクの足をえぐった。
まだとけずに残っていた雪が、どんどんあかく染まっていく。
獲物が逃げられないことを確信し、ツンベアーは勝利の雄たけびを上げた。
その時だった。
かすむ視界に、ピンク色の何かがうつった。
ボクは、彼女の名前を叫んでいたと思う。
それが、声として発することができたかはわからないけど。
ボクを追って城から飛び出してきた、本来戦うことが苦手な心優しいポケモンはシンプルビームで相手の特性をたんじゅんにし、なきごえで、攻撃力をがくっとさげた。
攻撃力が下がったとはいえ相手はツンベアー。
その太い腕で、タブンネをきりさいた。
空気を切り裂く音、トモダチの、悲鳴。
白い雪に、ボクのものではない赤が散る。
急所にあたったようで、タブンネは動かない。
「た、ぶん、ね?」
必死に声を振り絞る。
彼女は、耳がいいから、どんな小さな声でも名前を呼べば、すぐに気付いてくれるんだ。
だのに。
返事は、ない。
白い雪に、赤がどんどん広がっていく。
「タブンネ…っ!」
少しでも、彼女のそばに。そう思っても、足が動かない。
急に、あたりが暗くなった。
違う、これは、影だ。
なんの?
顔を上げて後悔した。
ツンベアーが、腕を振り上げ、目の前にいる。
あの腕が振り下ろされれば、人間の子どもが、どうなるか、考えるまでもない。
死を覚悟し、目を閉じる。
その途端、なにか音がした。
少なくとも、ボクの頭蓋骨の砕ける音ではない。
恐る恐る目を開けると、そこには息も絶え絶えのタブンネと、捨て身タックルをもろに食らって倒れているツンベアーの姿があった。
『……えぬ、ぶじ?もう、あなたの、すがた、みえ、な…。』
タブンネが、崩れ落ちていく。
「た、タブンネっ!やだ、しんじゃいやだよ!!」
足が動かないため、腕を使ってずりずりとにじりよる。
少しでも、彼女のそばにいたかった。
伸ばした指先が、彼女の手に触れる。
「タブンネ、ボク、ここにいるよ!」
『よか、た。えぬ、たいせつな、トモダチ、わたしの、ダイスキな、ひと』
指先から感じる彼女の体温がどんどんなくなっていく。
「タブンネ!!しなないで!!」
『あなた、を、あい、しているわ、えぬ』
それが、彼女の最後の言葉となった。
そのあとのことは、おぼろげにしかわからない。
ダークトリニティたちに見つかって、城に帰って、ゲーチスにひどく怒られて…。
彼女の亡骸がどうなったのか、ボクは知らない。
ただ、今でも、耳に残る、ボクの名前を呼ぶ声。
「N、Nっ、えーーぬ!!」
ふと顔を上げると、目の前にトウコがいた。
「もう、また、難しい顔して考え込んじゃって。あなたが、そんなしっかり包帯にぎりこんでいたら、手当てもできないじゃない。」
そういわれて、初めて自分が包帯を握りしめていたことに気付いた。
よく、彼女から、包帯まいてもらったっけ。
「ほら、N、また考え込んでるでしょ?包帯かしてよ。」
トウコはボクの手から包帯を取り、真剣な表情で、ボクの足に巻いていく。
その真剣な表情、なんだかつい最近見た気がする。
いや、でも、ボクがトウコと再会したのはつい昨日のことで…あ。
だめだ。思い当たってしまった。
昨日の、ゾロアークだ。
ゾロアークが、化けていたトウコだったけど、こんな真剣な顔をして、ボクの、あれを…。
思い出しただけで、顔が赤くなる。
だめだめ、意識しちゃ、ダメだ。
「N?どうしたの?顔、真っ赤だけど…?」
上目がちにボクを見上げる視線が、少しうるんだ瞳が、昨日の夢を連想させる。
本当に、だめだったら!!
もう、彼女の顔が見れない。
「ねぇ、N、せめて、目線合わせてよ!」
そういって、トウコはボクの視線の先へと移動する。
気まずくて、どうしても目を合わせられない。
下をむき、ボソボソと言葉を選ぶ。
「ご、ごめん、トウコ。ボク、君にひどいことをする夢を見ちゃって…。それなのに、ボクは、今、君にそうしたいって思ってしまった。
本当に、君に、何をするかわからないんだ。少し、はなれてくれる?」
本当に、もうだめだ。
気づいてしまった。
心の扉を開けてしまったから。
ボクがトウコにむけている気持ちは『トモダチ』なんかじゃないってことに。
『トモダチ以上のスキ』に気づいてしまった以上、何も知らないふりをして彼女のそばにいることはできない。
ボクと、彼女は、『トモダチ』じゃない。
伝説に選ばれた英雄同士、お互いの信念のために敵対した者、ポケモンを愛するただのトレーナー。
ボクたちの関係を示す言葉はたくさんあるかもしれない。
でも、ボクの思いつくどの言葉も、彼女との関係を表すには足りない。
ボクは、彼女と…。
窓の外はどんどん雨風が強くなっていた。
ときおり雷も光っている。
「こんな天気じゃ、私帰れないわ。」
外を眺めてトウコはつぶやいた。
「なら、ここにいればいいよ。」
そういって再びトウコの唇をついばむ。
ボクはまだ、その言葉の意味をきちんと理解していなかった。
ただ、トウコと一緒に入れる時間が増えたことがうれしくてしょうがなかった。
「スキ、すき、トウコ、好き」
いったい何度繰り返せばこの気持ちを伝えられるんだろう。
あふれ出すほどの、トウコへの気持ち。
もっと、もっと、君に触れたい。
スキじゃ、足りない。
キスでも、足りない。
もっと、もっと、君に伝えたい。
少しでも伝わればと思い、再び唇を合わせる。
彼女のほうから舌を絡ませてきた。
こんなキスは、知らない。
でも、なんだか、気持ちがいい。
「と、トウコ、今の、なに?」
「……好きな人同士がする特別なキスよ。」
そういうトウコの顔は真っ赤だ。
彼女が勇気を出してやってくれたというだけで、それはボクにとってこれ以上ない特別なキスだった。
「もう一回、いい?」
そういって、まだ真っ赤な顔をしているトウコにキスをする。
トウコの唇を割り口内に侵入する。
歯列をなぞり、歯茎をなめ、彼女の舌を絡め取る。
息が苦しくなるまで、いや、息が苦しくなっても、腕の中の彼女を解放する気なんてなかった。
さすがに限界が来て、しぶしぶ、唇をはなしたが、お互いの唾液が糸のようにつながっていて、なんだか少し照れ臭かった。
「もっと、君を感じたいよ。」
そういって彼女を抱きしめる。
「N…っ!」
彼女の首筋に顔をうずめる。
確か、夢の中のボクはこうしていたはずだ。
かみついたりしたら痛いだろうから、唇を、舌を這わせるだけにする。
それだけでも、彼女の声が少し高いものに変わる。
「ンぅ…っ!?え、ちょ、N…っ!せ、せめて、ベッド行ってから…!」
少し前のボクなら、それが何を示すのかわからなかったかもしれない。
でも、今のボクには、ゾロアークが教えてくれた感情というスタート地点と、夢に見た行為というゴールが見えている。
そして何よりも、トウコを感じたいという雄としての本能がどうすればいいのかを教えてくれる。
「スキ、スキだよトウコ。」
トウコの肩を抱いてベッドへと向かう。
「……N、ちょっとあっちむいてて。そんなに見つめられると脱ぎにくいわ。」
トウコにそう言われ仕方なく、壁を見つめる。
本当なら一瞬たりともトウコから目をはなしたくないんだけど、ほかならぬトウコの頼みだ。
今は、我慢。
「も、いいよ。」
恥ずかしそうなトウコの声を聞きふりかえる。
そこには、下着姿の少女が立っていた。
何よりも目を引くのは、ピンクのリボンがついたパンツでも、ちょっぴり背伸びしたブラジャーでもなかった。
「トウコ?それ…!」
長袖で隠していたトウコの腕は傷だらけだった。
それも旅の間に草で切ったとかそういうものではない。
あきらかに、ポケモンに傷つけられた痕だった。
「……この歯形は、モノズ…?こっちはコマタナ?どうして…!!」
「言ったでしょ、育て屋さんでポケモンの世話をしてたって。人に裏切られ、傷つけられた子たちがまた人を信じられるようになるまで、ずっと。最初のうちは攻撃されてばっかりで…」
「もういいよ。トウコ。」
話しながら、ひどく傷つけられたポケモンのことを思い、どんどん涙目になっていくトウコを見ていられずにそっと抱きしめた。
「トウコは、優しいね。」
彼女の傷跡にキスをする。
彼女がボクにしてくれたみたいに、彼女の傷跡をたどる。
この傷跡は、彼女の優しさの証。
そう思うと、傷の一つ一つがとても愛おしい。
愛おしい、でも、悲しい。
「トウコは、優しすぎるんだ。だから、ボクみたいなバケモノにつかまっちゃうんだよ。」
「N、バカなこと言わないで。あなたは、バケモノなんかじゃない。」
「トウコは、優しいから、そういってくれるんだよ。ボクは、多くの人の人生を狂わせてきたバケモノだ。プラズマ団も、女神たちも、ゲーチスも、みんなボクのせいだ。」
七賢人たちが話しているのを聞いてしまったことがある。
ボクが、生まれたとき、母が死んだ。
母を深く愛していた父は、その日から、人が変わったように世界を支配する力を追い求めはじめた。
父にとって世界のすべてだった母を失った傷を忘れるためには、そうするしかなかったのだ。
ゲーチスが、道を間違えたのは、ボクがゲーチスから母を奪ったから。
女神たちだってそうだ。
ハルモニア一族に仕える家系の姉妹がボクの乳母となった。
だが、彼女たちはまだ、十になるかならないかの少女だった。
まわりからも年端もいかないものにできるわけがないと非難されたらしい。
彼女たちは、ボクを育てるため、自らの人生のすべてを捧げるという覚悟をまわりの者たちに示すために、そのときに自らが親から授かった名を捨て女神と名乗るようになった。
ボクさえ生まれなければ、彼女たちは自分の人生を生きれたのに。
そして、いうまでもなく、プラズマ団のみんな。
自分が、ゲーチスに利用されているのは薄々気づいていた。
それでも、父親に利用されてるなんて考えたくなくて、いや、例え利用されているとしても、少しでもボクのことを見てくれるのならば利用されてもいいと思っていたから、ゲーチスの言う通り、王としての役割を演じ続け、プラズマ団のみんなを騙し続けていた。
本当に、ポケモンの解放を願っていたことも事実だが、みんなに嘘をついていたことも事実だ。
その結果は言うまでもない。
本当に、ポケモンの解放という信念をもって集まったものたちまで、世界征服を企んだ悪の組織の一員だったというレッテルをはられてしまった。
彼らの人生をめちゃくちゃにしたことには、ボクにも責任がある。
そう話した途端、トウコから鼻にデコピンをされた。
「N、あのね、あの時、女神さんたちが、どれだけあなたのこと心配してたかわかってるの?
本来敵だった私に、Nを、あなたを、傷つけないで欲しいって、頼んできたのよ。
ゲーチスのためでも、プラズマ団のためでも、ポケモンのためでもない。あなたのためだけに。」
姉のように慕っていた彼女たちには、ゲーチスの『英才教育』の方針が決まってからはあっていない。いや、会わせてもらえなくなった。
一緒に過ごせたのは、わずか三、四年程度だったかもしれない。
それでも、彼女たちは、Nの姉であり、母であった。ずっと、Nを見守り続けていたのだ。
「女神が…そんなこと、知らなかったよ。………もう、彼女たちと会わなくなってずいぶんとたつ。とっくに、忘れられたのだと、思っていた。」
なんで、トウコと話しているとこんなにも心が温かくなるんだろう。
なんで彼女は、ボクの欲しい言葉をくれるのだろう。
「それにね、あの時は気づけなかったけど、きっとゲーチスは、あなたのこと、とっても大事に思っていたんだと思うわ。
あの戦いのとき、あの人が本当にあなたのことを『バケモノ』だと思っていたのなら、責任を全部あなたに押しつけて逃げることもできたのに、それをしなかったのは、あなたが大切だったからじゃない?
きっと、ゲーチスは、ああやって、あなたが利用されただけだと私たちに印象付けようとしたのね。あなたをかばおうと必死になって。」
トウコはそう言ってやわらかくほほえんだ。
なんで、なんで、彼女が笑うと、こんなにも世界がやさしく見えてくるんだろう。
そして、絶対にありえないことだと思うのに、彼女が言うのなら信じられる気がするんだろう。
ああ、世界はこんなにも優しい。
それはきっと、彼女がいるから。
「だから、N、自分のことバケモノだなんて言わないで。あなたは優しい人、あなたのまわりの人はみんなあなたが大好きなの。あなたはバケモノなんかじゃ…ンむっ!?」
トウコの唇をふさぎ、ベッドに押し倒す。
もう、言葉なんていらない。
どうせ、この気持ちを伝えるには言葉なんかじゃ一生かかっても足りない。
スキなんだ。
好きなんだ。
大好きなんだ。
誰よりも、何よりも、君のことが。
そっと、彼女の下着に手をかける。
ボクが何をしようとしているのかに気がついて、トウコは顔を赤くしながらも、自分から下着を脱いでくれた。
よかった。正直ブラのはずし方なんて、ゲーチスから教わらなかったから、わからなかったんだ。
今度、トウコに外し方教えてもらおう。
「……Nも、脱いでよ。」
トウコにそう言われて、やっと、自分の準備が全くできていなかったことに気付いた。
急いで上着とシャツを脱ぎ捨てる。
ズボンにかけた手が一瞬止まった。
「……トウコが、脱がせてくれる?」
ちょっと意地悪かもしれないけど、どうしても彼女にやってほしい。そう思ったんだ。
トウコは、小さく頷いたものの、なかなか覚悟が決められないようで、おずおずと手を伸ばして、そしてまたひっこめてを繰り返している。
「…ふぅ、しょうがないね。」
彼女の手を、ズボンのチャック部分まで導く。
本当はもうちょっとトウコのがんばっている姿を見ていたかったけど、いつまでもこのままじゃトウコが風邪をひいてしまう。
ズボンごしに触れた熱に驚いたのか、トウコは戸惑ったようにボクを見上げる。
正直、早く解放してあげないとまずいんです。
もうちょっと頑張ってくださいトウコさん。
そんなボクの無言の圧力から何かを察したのか、小さな声で「ばかえぬ」とつぶやき、その唇でチャックをくわえた。
「と、ととととっとと、トウコさん!!?」
いや、まさか口でやってくれるなんて思ってもみなかったから、ボクのほうが声がひっくり返ってしまった。
「ンン…。」
じじーとチャックが開けられ、すでにテントをはっている下着がのぞく。
そんなにまじまじ見ないでください。
というか、このままだと、本当にまずいんです。
下着が汚れちゃいそうなんです。
トウコさん、そこでかたまらないでください。
早くしてくれないなら、ボクが脱ごうか……。
そんなことを考えていると、トウコが下着ごしにボクの熱の源をにぎり、さすりはじめた。
「と、トウコっ、何を…!!?」
「いじわるした、仕返しなんだから…っ。」
そういうトウコの顔は真っ赤で、むしろ、ボクよりトウコのほうが恥ずかしがっているのかもしれない。
正直トウコの手つきはぎこちないし、技術だけならゾロアークのほうがずっと上だったけど、今まで経験したことがないくらい満たされた気分だった。
ほかの誰でもない、トウコが、自ら、してくれているのだ。
こんな仕返しなら、喜んで受けよう。
「と、こ。その、君の手で、直にさわってくれる?」
彼女の耳元でそうつぶやくと、非常にわかりやすくびくっと反応した。
耳まで真っ赤になって、すごくかわいい。
その真っ赤な耳を食むとまたかわいい声を上げる。
本当にトウコは可愛いなぁ。
「ひぁあ、N、みみダメっ、それやぁなのっ。」
「じゃ、トウコがしてくれる?直で。」
耳にフッと息を吹きかけるとまた、かわいい声を上げピクリと反応する。
なんだか癖になりそうだ。
「もっと、トウコを感じたいんだよ。ダメかな?」
そう囁くと、トウコは恥ずかしそうにボクの下着に手をかけた。
脱がしやすいように、腰を浮かす。
ズボンと一緒に下着も脱ぐ。
トウコの手が、ボクをつかむ。
「こ、こう?」
トウコがゆっくりと手を動かすたび言いようのない快感が襲ってくる。
「うん、すごくイイ。トウコ、トウコっ…。」
彼女のぎこちない指使いが、遠慮がちな力加減が、何よりも彼女の存在そのものが、ボクをおぼれさせる。
幾度となく、ボク自身を往復するトウコのやわらかな手、恥らいながらも、少しでもよくしようと、必死な表情でそれを見つめるその眼差し、彼女のすべてが、快感を呼び起こす。
もともと限界が近かったボクにはそう長く耐えられるものではなかった。
「トウ、コ、ごめ…もう…っ」
彼女の手を、体を白濁が汚す。
あふれたソレは止まることなく彼女を白く染め上げていく。
「これが、Nの…。」
トウコは迷うことなく、白い液体のついた指を自らの口に運んだ。
「ちょっと、苦いね。」
そういって少し眉をしかめる。
「ご、ごめん。ボク…」
「苦い、けど、Nの味がする。」
トウコは舌をぺろりと出してほほえんだ。
あぁ、なんで彼女はこんなにも愛おしいんだ。
「今度はボクが君を気持ちよくさせてあげるね。」
そういって、彼女の体をベッドに横たえる。
横たえてみたけど、ここからどうしよう。
どうやったら女の子が気持ちよくなるのかなんてわからない。
ゾロアークのボールに目線で訴えてみても、無視された。
ああ、もう、こうなったら、いろいろ試してみよう。
ええ、と、まずはどうしようかな…。
やっぱりここは、その、む、胸とか、さわってみようかな。
やわらかそう…。
心臓が口から飛び出しそうだ。
手が、手汗で、マッギョよりもじっとりぬめぬめしているかもしれない。
す、すごく緊張する。
恐る恐る手を伸ばし触れた球体は思っていたよりもあたたかく、そしてやわらかかった。
「うわ、やわらかい。ププリンの肌みたいだ。」
もちもちで、ふわふわで、すごく気持ちいい。
やわやわともんでみる。
「ンっ、あ、え、N…?」
すごく気持ちいい。癖になりそうだ。
「あ、ああ、あの、Nさん?」
やわらかい、きもちいい、あたたかい。
「……そんなにおっぱいっていいの?」
「…ん。ボクの手の大きさともぴったり、片手に収まるサイズだし、何よりもこの半円を形作る数式の美しさが…」
「それ以上言わないでよ、馬鹿N!」
顔を真っ赤にしたトウコからのばくれつパンチ。
急所に当たった!効果は抜群だ!
ポケモンって、よくこんなのうけて混乱だけですむよなぁ。
人間だったら確1でK・Oです。
「まったくもう、肝心なところでバカなんだから!」
そういってトウコは悶絶してうずくまるボクのそばにかがみこむ。
「ふ、ふおおおぉおお……!!」
いや、本当にダメージが大きすぎて、言葉にならない。
しばらくは起き上がれそうにもない。
「でも、そんなNも好きよ。」
頬に感じる、彼女の唇。
それだけでさっきの痛みもふっとんでいってしまうのだから、ボクの特性はたんじゅんなのかもしれない。
「トウコ……!!」
体を起こし、彼女の唇にキスをする。
「もう一回胸触っていい!?」
今度はとびひざげりをくらった。
これは、げんきのかけらがないと起き上がれそうもないな。
悲鳴すらも上げられないダメージを受け、キャンピングカーの中を転がりまわる。
「なんであんたってそう空気が読めないのよ!!このおっぱい星人!どうせ私は胸大きくないわよ!」
そういうトウコは涙目だ。
まだ起き上がれそうにはないけど、何とか声くらいは出せるようになってきた。
ほんとはかなりつらいけど、トウコが泣きそうになっているのに、何もできないなんて悔しいじゃないか。
さらに、その原因がボクにあるのなら。
「と、こ、ボクは、トウコのがいいです。そ、その、トウコのトモダチのベルちゃんだったけ?そりゃトウコより彼女のほうが大きかったけどさ、ボクは、トウコのが、いいです。」
「……な、何言って…。」
「あと、ボク、イッシュ生まれのイッシュ人だから。その、おっぱい星とやらとは関係ないはずだよ?宇宙人ではないよ?たぶん。」
トウコは小さく息を吐いた。
「もう、怒る気もなくなったわよ。」
「ほんと!?」
顔を上げると、トウコは困ったように笑っていた。
「ほんと。そういうところもNの魅力ですものね。その、あ、あんまりおっきくはないけど、私の、お、おっぱい、Nのだからね。す、好きにして、いいよ。」
「ほんとっ!?あ、でも、と、トウコを気持ちよくしてあげたいんだ。トウコ、胸って、気持ちいいの?」
「………それを女の子に言わせる?もう、ばか。」
そういって再びキスをしてくれた。
トウコなりのOKサインをうけ、彼女の胸に顔をうずめた。
いや、実際うずめられるほどはないんだけどね。
「トウコは、優しいね。ボクが、バカなことを言っても、きちんと受け止めてくれる。もし、お母さんが生きていたらこんな感じだったのかな。」
そうつぶやくとトウコはぎゅっと抱きしめてくれた。
「私はNのお母さんにはなれないけど、こうしてあげることなら、いつだってできるんだからね。」
本当にトウコは優しすぎる。
「トウコは、魔法使いみたいだ。ボクの欲しい言葉を必ずくれるんだもの。トウコは、きっといいお母さんになるよ。…ボクが言っても説得力はないかもしれないけどね。」
「……ありがと。」
彼女の肌にキスを落としていく。
いとおしい。
いとおしい。
胸元に、そっと舌を這わせてみる。
ピクリと反応を返す彼女が、愛おしい。
ヒトをこんなにも愛おしく思える日が来るなんて思わなかった。
Nの、丁寧で、優しい愛撫はずっと続いている。
ちょっと優しすぎるけど、それすらもNらしくて愛おしいと思えてしまう私はかなり末期なのだろう。
ただ、その優しすぎる愛撫がいま私を苦しめていた。
刺激が、足りない。
気持ちいいことは気持ちいい。
ただ、彼は私の中心部分には全く触れようとしない。
おそらく焦らしてるとかではなく単純に知識がないからなのだろうが、いつまでも弱い刺激でじわじわとなぶられるこっちの身にもなってほしい。
達することもできず、ただ、身体の中に快楽が蓄積していく。
快楽のたまった身体はそれを爆発させたいとうずくのに、Nの優しさが、それを許してくれない。
「あぃ、うぅっ、え、N、お、おねがい…っ!」
胸元を撫でていた彼の手を取り、自らの中心部分に近づける。
顔から火が出そうだ。
「こ、ここも、して…!」
Nは戸惑ったように、私の顔とゾロアークのボールを見比べる。
こんな時くらいポケモンよりも私を優先してよ。
ちょっとイラつくけど、NらしいといえばNらしいか。
「こ、ここ?」
Nはおそるおそる私の中心部をなぞる。
相変わらずの優しすぎる愛撫。
でも、場所が場所だけに、先ほどよりも強烈な快楽となり、私の思考を狂わせる。
「ンっ、うんっ!あ、イイ、Nっ!もっと、もっとして!」
ただひたすらに快楽をむさぼる。
もう、Nが相変わらずゾロアークのボールをちらちら見ていようとも、ゾロアークの呆れたような鳴き声が聞こえようとも気にならない。
今の私の世界にあるのはNが与えてくれる快楽のみ。
外の雨音も、風の音も気にならない。
好きな人とこうして一緒にいれるって本当に幸せなことだ。
今はその幸せだけを感じていればいい。
トウコの声が一段と高くなる。
ここを触ると気持ちいいのだろうか?
ゾロアークのボールをちらりと見つめる。
どうすればいいの?
目で訴えると、ゾロアークの呆れたような声。
『その濡れているところが女の一番大切な器官だ。優しく扱えよ。』
ゾロアークの助言に従い、そっと彼女のそこをなぞる。
指を動かすたびに彼女のからだが跳ねる。
ボクとしては胸のほうがさわりごこちがよかったんだけど、トウコはこっちのほうが気持ちいいらしい。
やっぱり男と女じゃ全然違うのかなぁ。
そういえば、夢のボクは…ここに…。
それを思い出すと一瞬で顔が真っ赤になる。
こ、ここに、ボクのを入れるのか…?
どうやって?こんな小さな割れ目に?
見れば見るほど、無理な気がする。
どう見ても大きさが違うじゃないか。どうやって入れればいいのだろう?
ゾロアークに目線で助けを求めてみる。
『……そこにお前の一番硬いところ…頭じゃないぞ。その、ソレを、いれるんだ。わかってるのか?』
いや、知りたいのはそこじゃなくてね…。どうやって入れるのかってことなんだけど。
とりあえず、指くらいなら、なんとか入りそうだ。
ためしに人差し指、いれてみようかな。
そっと彼女の割れ目に指を這わせてみる。
ぬめぬめしたそこをなぞると、彼女の内部へと指が滑り込む。
「きゃうっ!!?え、N、そ、そこはっ…!!」
あきらかに彼女の反応が変わる。
その反応は卑怯だよ。止まれなくなるじゃないか。
彼女の中はちょっと狭いけど、あたたかくてきゅうきゅう締め付けてくる。
すごく、気持ちいい。
それに何よりも、なにかに、快感に耐える彼女の表情がとてもかわいい。
指を入れただけでこんなにかわいい反応を返してくれる。
もし、この指を動かしたら、どんな反応をするのだろう?もし、この指を増やしたら…?
そう思うと、難しい数式を説いている時よりも、ずっとドキドキした。
「トウコ、ごめんね。」
もう、止まれなくなりそうだ。
きっと、君が嫌だといっても、ボクは、やめることはできないだろう。
もしかしたら、今度こそ本当に君を怒らせるかもしれない。
もう『トモダチ』ではいられないかもしれない。
それでも、きっとボクは止まらない。
だって、君はボクの『トモダチ』じゃない。
君は、ボクにとって、大切な、かわいい女の子。
ボクの、ダイスキなヒト。
だから、もう『トモダチ』ではいられない。
『トモダチ以上』になりたいんだから。
彼女の涙で潤んだ瞳を見つめながら、さらに指を増やす。
その瞬間、彼女は小さく嬌声を上げ、涙をこぼした。
その涙が、まるで真珠のように美しく見えて、完全に魅入ってしまった。
「ふぁ、あん、え、N、や、優しく、してぇ…!」
身体をよじらせながら懇願する彼女の声を聞き、やっと我に返る。
そうだ、トウコを気持ちよくさせてあげるんだった。
「動かすよ。」
指を動かすたびに彼女の口から甘い声が漏れる。
いつだったかある地方で知り合ったトレーナーの別荘に置いてあったピアノをひかせてもらったことを思い出した。
指を動かすたびに、彼女は声を発する。
まるで、楽器のように。
ボクが、彼女を弾いている。
ボクが、彼女を、感じさせている。
そう思うといいようのない征服感を感じた。
くちゅくちゅと音を立てて、ボクが指を動かすたびに、トウコは「あ、あんっ、ふやぁ、ああっ」とかわいい音色を奏でる。
ボクは夢中になって彼女の中をかき回した。
彼女が高い声で啼いて、果てるその時まで。
「はあ、はあっ」
トウコは快楽で火照る体を震わせながら、必死で息を整えている。
「ごめん、やりすぎちゃった?」
彼女が「もうこれ以上はダメ!!」と言っていたにもかかわらず、欲望のままに突っ走った結果がこれだ。
「え、えぬの、ばか。」
ごめんなさい。反論する言葉もありません。
「こんどは、わ、私だけじゃなくて、Nも、一緒に気持ち良くなろ?」
顔を真っ赤にしたトウコの言葉に一瞬耳を疑う。
これは、怒っていないのだろうか?
トウコは、ダメだといっても無理矢理つづけたボクを許してくれているのか?
「本当に、君は優しすぎるよ。そんな君が、大好きだよ。」
トウコはほほえんでボクの口づけをうけてくれた。
そっと彼女の秘部に自らを合わせてみる。
先ほどの愛撫で、女性のソコが思っていた以上に伸縮性に優れていることはわかったし、なんとか、はいるだろう。たぶん。
細かく考えると不安は尽きないが、でも、悩んでばかりいては、ボクたちは変われない。
「いい?」
そう尋ねるとトウコは顔を真っ赤にして頷いた。
それを確認し、腰を突き出す。
ぬめぬめした彼女の中をかきわける感触。
自身が彼女によってぎゅうぎゅう締め付けられる感覚。
今まで感じた快感と比べ物にならない。
「すご…!トウコ、気持ちい…っ!」
あまりの快感に、気を抜いたらすぐに果ててしまいそうだ。
「うぐ……」
トウコのうめき声で現実に引き戻される。
「え、え!?と、トウコ?大丈夫?」
慌てふためいていると、ボールの中からゾロアークに怒鳴られた。
『この馬鹿者!!女は、異物を受け入れるのだから、負担がかかるのだぞ!それなのにお前はそんな勢いで突っ込むバカがどこにいる!?お前の脳みそはサイホーン並みなのか!!?』
「ゾロアーク!!それはサイホーンに失礼だよ!と、ともかく、ご、ごめんね、トウコ。つらい…?」
ゾロアークが呆れたように「そっちかよ…。」とつぶやいていたが、気にしてはいられない。
あきらかにトウコの表情は苦痛に満ちていた。
「痛…、は、はは、聞いてたけど、やっぱり痛いのね…。だ、大丈夫だから、N、続けて。」
よくよく見れば、彼女の秘部から赤い液体がつたっていた。
「ごめん、また、ボクは君を傷つけてしまったんだね。」
トウコを、ぎゅうっと抱きおこす。
「うぁっ!N、や、お、奥にあたってるっ。」
そういってトウコはNの拘束から逃れようと体をよじる。
それが、よけいに自らを追いつめてしまっているのだが。
「ちょ、と、トウコ、まだ、動かないほうが…!!」
まだ出血が止まっていないのに、動くのはよくないと判断し、彼女を押さえつける。
彼女があげかけていた腰を再び押し戻す形になり、ピクリと自身が反応してしまう。
「え、あっ!?やだ、N、おっきくなった!?」
「……あー、その…うん。トウコ、気持ちいいから…。トウコは?大丈夫?」
トウコはほほを染めてうつむいた。
「ちょっと痛いけど、でも、その、わ、私も、き、気持ち、イイ、から。」
そんなトウコの様子がかわいらしくて、つい笑みがこぼれる。
「じゃあ、もうちょっとこうしてようか。痛くなくなるまで。ボクは、トウコがちょっとでもつらい思いをするのはいやだ。」
「……ん。」
トウコはそっとボクの胸に顔をうずめ、身体をあずける。
彼女のふわふわの髪をすきながら、痛みが去るまで待つ。
彼女がいてくれれば、外の雷鳴だって気にならない。
トウコが、ぴくんと体を震わせた。
「ふぁ、う、え、N、もう、大丈夫だから、お願い…!」
「うん、じゃぁ、動くよ。」
ゆっくりと腰を動かす。
彼女に包まれ、締め上げられる感覚が、たまらない。
彼女の最奥まで突き上げる。
そのたびに小さく悲鳴を上げる彼女が愛おしい。
「あ、アん、ふっ、くぁ、ひぁん」
「トウコ、トウコ、愛してる。」
そうつぶやきながら、ただただ、突き上げる。
一突きごとに思いを込めて。
雷鳴にまじり、荒い息遣い、女のあえぐ声、肉と肉のぶつかる音が響く。
幾度となく打ち付けた腰も、もう限界が近い。
「……っ!!!」
「……あぁ!!」
「あいしてるよ」
腕の中に彼女のぬくもりを感じたまま意識を手放した。
目を開けると、外は真っ暗だった。
ときおり雷が光っている。
自分の隣で、夢の世界をさまよっている少女を見て、安心する。
夢じゃなかったんだ。
あの幸せな時間は、本当にあったこと、ゲーチスが用意したまやかしの世界での出来事ではない、自分で、選んだことの結果なんだ。
安心すると同時に腹が鳴った。
そういえば、そのままベッドに直行してしまって、朝食を食べ損ねていた。
すっかり室温でぬるくなったオボンの実をかじりながら窓の外を眺める。
雷雲で覆われ、星を見ることはかなわないが、ときおり青い稲光がはしる。
闇を切り裂くその光はとてもきれいで神聖なものに感じられた。
強い風ががたがたと窓枠を揺らす。
トウコが起きてしまわないといいけど…。
そう思い、ベッドのほうを振り返る。
すうすうと寝息を立てる眠り姫は起きる気配がない。
安心した以上に、一瞬目の端にとまったものが気になった。
一瞬視界にうつったもの、稲光に照らされた小さな影、白と、黒と、黄色の小さなポケモン。
「エモンガ…?」
雷の青白い光の中に見える小さな黒い影、どうも様子がおかしい。
木から木へと飛び回る活発なポケモンのはずなのだが、全く動こうとしない。
いや、そもそもこの悪天候の中木のウロに避難することもせずに地に伏していることからおかしいのだ。
明らかな異変を感じNはキャンピングカーを飛び出した。
頬をうつ雨も、身を凍らせるような冷たい風も、空を裂く雷も何も気にならなかった。
地に伏せているエモンガを抱き起こし、必死に声をかける。
抱き上げたエモンガの体は、長時間雨にうたれていて冷えきっていてもおかしくないのに、異様なまでに熱かった。
「……ひどい熱!このままじゃ…。」
その言葉の続きを口にするのはどうしてもためらわれた。
本当のことになってしまいそうで。
「……違う、本当になんか、させない!」
エモンガを抱えたままキャンピングカーに飛び込む。
一時しのぎにしかならないとわかっていてもありったけの体力回復の木の実をエモンガの口元へと運ぶ。
少しでも食べやすいようにとすりおろした木の実はエモンガの唇を湿らすだけでエモンガの口内には入ることはなかった。
口を開ける力さえも残ってないのだ。
「そ、そんな…。た、食べて、食べてよ。このままじゃ…。」
最悪の想像が頭をよぎる。
ボクは、また、何もできないのだろうか?
目の前で確実に死にむかっているポケモンがいるのに、助けられない。
何もできない自分が、情けなくて、悔しくて涙がこぼれた。
「ごめんね、ごめんね、助けられなくて、ごめんね。」
「なかないで、N。」
エモンガを抱き締め泣いていると後ろから優しい声が聞こえた。
誰かなんて、尋ねる必要もない。
「トウコ!どうしよう、エモンガが…っ!」
まだ寝癖ののこるトウコもエモンガの様子を見てすぐに顔色を変えた。
「……これはまずいわね、ポケモンセンターにつれていきましょう。ジョーイさんなら、きっと……。」
雨風を突っ切り、闇夜の中をひたすら走った。
目指すは、ライモンのポケモンセンター。
途中、トウコが走りにくそうにしていたり、時折顔を歪めていたが、Nはそれが何をさすのかまでは気付けなかった。
本来眠ることのない娯楽の町が真っ暗であるということが何を意味するかすらにも気付けないほど余裕がなかったのだ。
彼女の異変に気付けただけでそれ以上考える余裕なんて存在しなかった。
腕の中の、小さないのちの灯火が、今にも消えそうなこの状態では。
やっとの思いでたどり着いたポケモンセンターは非常用の発電装置が働いているのか薄暗くはあるがセンターとしての最低限の機能を保っていた。
エモンガをセンターに預け、トウコとNはいるかもわからない神に祈りながら診察室の扉を見つめていた。
こんなときに、何て言ったらいいのかわからなかった。
人も、ポケモンも生き物である以上、遅かれ早かれ死は平等にやって来る。
必ず助かるなんて保証はどこにもなかった。
今、何を言っても、お互いに不安をあおるだけになってしまいそうで、何も言えないまま時間だけがすぎていった。
ピッと小さな音がなり、診察中のランプがきえた。
診察室から出てきたのはジョーイさんだけだった。そして、その表情は暗かった。
「ジョ、ジョーイさん、エ、エモンガは!?」
トウコの問いにジョーイさんは唇をかみしめて首を振る。
深々と帽子をかぶったNの表情は見えない。
ただ、声が震えていた。
「助からない…んですか?」
「……残念だけど、今、私たちにできることは何もないの。ただ、あの子の生きたいという気持ちを信じるほかには…。」
絶望的な言葉に打ちのめされ、Nの肩は小さく震えていた。
それ以上言葉をつなげそうもないNに変わってトウコがジョーイさんに問いかける。
「悪いんだけどそれじゃあ納得できないわ。きちんと、私たちにもわかるように説明して。どうして、あのエモンガが弱っているのか、なんで助けられないのか、いいえ、助けるために何をすればいいのか。」
そういってトウコは力強く笑って見せた。
かちゃかちゃと茶器の音が響く。
「ごめんなさいね。私たち医療に携わる者が弱気になっていたらダメなのに…ね。」
「あの、お茶はいいので、エモンガの容体を…。」
「……この頃このイッシュで、ポケモンの仕業とみられる突発的な暴風雨、雷雨が頻発しているのは知っているわね?」
ジョーイの一言にトウコが「あいつら放置したままだった…!」と呟き、うつむいた。
その声はあまりにも小さくて、隣にいるNにしか聞こえなかったが、いったい何を放置したのか問い詰める気もなかった。
「この、悪天候もそのポケモンのせいだといいたいのですか?それが、エモンガと何の関係が…?」
ジョーイは小さく頷いた。
「あのエモンガは、おそらく、雷神と呼ばれるポケモンの雷にやられたのね。あのエモンガの許容量以上の電気が体にたまって、うまく放電できていないの。制御できない量の電気は体に負担をかけ、ひどい時は…大爆発を起こすこともある。」
ビリリダマやマルマインの爆発の原理と同じねと、付け加えお茶を啜った。
「爆発までいかなくても、制御できていない電気が、内部からあの子の体を焼いているの。このままだと…もって夜明けまで…。」
「そんな…。どうすれば助けられますか?なにか、できることは…?」
ジョーイは弱弱しく首を振った。
「内部からのダメージを外部から癒すことはできないの。そうね…昔は漢方薬とかを使って内部から治そうとしていたこともあったみたいだけど、それは今使えないわ。漢方薬がないんですもの。」
「カンポウヤク…?」
聞き覚えのある響きにNが首をかしげる。
いったいどこで聞いたのだったか、思い出せそうで思い出せない。
ジョーイは、悲しそうに目を伏せた。
「ええ、ごくまれに遠い異国の地から輸入していたのですが、なにぶん、今ではあまり使われないものですから、備えがありません。」
トウコが思いついたようにバッグをひっくり返した。
「これ!ふっかつそう!どこだったかで手に入れてそのままだったの!これ、使えない?」
ジョーイは、少し萎びた草を手に取ることもせずに首を振った。
「エモンガの容体がひどすぎるんです。おそらく、特別製の秘伝の薬じゃないと効果はありません。」
「その秘伝の薬があれば助けられるのね!」
「……ええ。でも、ここにはないですし、取り寄せるにしても、この雷でパソコン通信は不通、暴風雨の影響で飛行機は飛べません。秘伝の薬を、手に入れる手段がないんです。天気の回復を待っていたら、もう、エモンガは……。」
ずっと考え込んでいたNがやっと顔を上げた。
「あの、確認したいんですけど、秘伝の薬って、ジョウトのタンバの漢方屋さんのですか?」
「え、ええ。あそこの老舗がつくる薬が一番よく効くって言われているけど…。よく知っているのね。」
「……ええ、まぁ。ちょっと。」
さすがに、Nのポケモンの言葉を理解するという能力を知らない人に、『旅の最中にその漢方屋のツボツボとトモダチになった』なんて、言っても通じないだろう。
Nは、曖昧に笑ってごまかした。
「まぁ、これで、何をするかは決まったよね。ボク、ジョウトに行って薬をもらってくるよ。」
そういってボールを手に取り立ち上がったNに続いてトウコも立ち上がった。
「そうね。いそがないと。」
二人の前にジョーイが立ちふさがった。
「あなたたち話を聞いていたの?この暴風雨の中ではとてもじゃないけど…。」
Nもトウコも、二人とも微笑んで見せた。
「ボクたちはポケモントレーナーです。ポケモンと一緒なら、強風くらいなんてことないです。」
ポケモンと一緒なら、たとえ火の中水の中草の中森の中、土の中雲の中あの子のスカートの中という歌もあるが、Nもトウコも旅の中で、それ以上に厳しい環境でも潜り抜けてきたという経験がある。
強がりでもなんでもなく、今までの経験から言える事実であった。
「さあ、N、行きましょ!」
トウコはにっこり微笑み、Nに手を差し伸べた。
Nは少し考えて首を横に振った。
「……ボクだけで行くよ。トウコはエモンガのそばにいてあげて。」
トウコは不満そうな顔でこちらを睨みつけている。
彼女からすれば納得いかないことであろう。
それでも。
「そんな顔してもだめだよ。トウコは、ジョウトにはいったことがないし、一人で十分事足りるおつかいだ。トウコが来るメリットがない。
それに、君は今、体調がよくないだろう?なんだか走りにくそうにしてたり、つらそうな顔をしていたり…そんな状態で、ジョウトまでいくのは賛成できない。」
体の不調は自覚していたのかトウコは抗議のために開いた口をつぐむ。
やや、頬が赤い。熱もあるのだろうか?
「ほら、具合、悪そう。人間にも効く漢方薬ももらってきたほうがいいかな。」
トウコは顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。
この純真な男にあの行為のせいで腰が痛いのだなんて言えるはずがなかった。
「……N、絶対、帰ってきてね。」
エモンガの命がかかっている、しかしそれ以上に、またNがどこか遠くに行ってしまいそうで怖かった。
そんなトウコの気持ちを察したのかNはトウコにモンスターボールをあずけた。
「帰ってくるよ。トモダチと一緒に待ってて。必ず、帰ってくるから。」
Nは、ゼクロム以外のポケモンをすべてトウコに預け、ゼクロムの背に乗って飛び立って行ってしまった。
「無事に、帰ってきてね…。」
ゼクロムの黒い体は闇夜にまぎれてすぐに見えなくなってしまったが、トウコはいつまでもNの飛び立った方向を見つめていた。
背後から、声がした。
伝説のポケモンを目の当たりにしてすっかり圧倒され身動きもできないでいたジョーイの声が。
「あれは…ゼクロム…。それじゃあ、彼は…指名手配されているプラズマ団の…。」
トウコは体をこわばらせた。
Nが指名手配されていることがすっかり頭から抜け落ちていたのだ。
エモンガのためだったとはいえ、彼を、こんな人の集まる街の、トレーナーたちの集いの場でもあるポケモンセンターへ連れてきたのは自分だ。
もしかしなくても、彼が無事に帰ってきたときが、彼が捕まるときになる。
その事実にトウコは打ちのめされていた。
たとえ、彼がどんなに優しくても、彼をどんなに愛していても、彼がイッシュを騒がせた組織の王であるという事実を変えられない。
ボン、と小さな音がした。
ふと横を見るとNのゾロアークが勝手にボールから出てきて、ため息をついていた。
『トウコ、なんとかごまかせ。』
「え?」
疑問に思う間もなくゾロアークの姿が変化していく。
艶のある黒、雄々しい赤い瞳、青く輝く尾。
それはどこからどう見ても伝説のポケモン・ゼクロム。
「え、え?あ、あの、い、イリュージョンです!さっきの彼は、そのゾロアークのスペシャリストで…えっとその、つまり、あのゼクロムはイリュージョンで化けただけなんです。本物のゼクロムが、指名手配されている人が、こんなところにいるわけないじゃないですか!」
我ながら、苦しい言い訳だと思う。
たとえ、どんなに完璧なイリュージョンでもゾロアークは空を飛ぶことはできない。
「と、ともかく、あの人はプラズマ団とは関係ありません!」
トウコの勢いにジョーイは完全に逃げ腰になっていた。
「え、ええ、そ、そうですよね。こ、こんなところにいるはずがないですよね。」
ジョーイが顔をひきつらせながら立ち去ったことを確認してトウコとゾロアークはため息をついた。
「ふぅ、ごまかせた…かな?」
『……ゾロアークじゃなくてメタモンとかいえばまだとんだことにも説明がつくのだがな。』
「う…それは…。」
ゾロアークは再びため息をつく。
『……まぁ、こんなところで考えなしにゼクロムを使ったあいつが悪い。』
そういってゾロアークはNの飛んでいった方角を見上げた。
ここからジョウトまでは遠い。
ゼクロムでも間に合うかどうか…。
もしそうなったときにNがとるであろう行動が簡単に予想できてしまう自分に嫌気がさした。
『……ここにいては、止められないではないか…。』
「っくしゅん!」
Nはゼクロムの上で小さなくしゃみをした。
『Nよ、このスピードでは、お前が凍えてしまうぞ。もう少しスピードを落としたほうが…。』
「そんなこと、絶対だめだ!間に合わなくなる!ただでさえ、人が耐えられる速度にまで落としてもらっているのにこれ以上スピードを落としたら…。」
Nの声は震えていた。
それは、単に寒いということだけが原因ではないだろう。
『N、私は、人の言葉は話せない。確かに私一人であれば、もっと早く飛べるであろう。しかし、それでは、あの小さき者は助けられないのだ。お前が、必要だ。』
「ありがとうゼクロム…。」
ずずっと鼻をすする音が聞こえた。
そして、なにかを引っ張り出す音も。
それが何の音なのか、ゼクロムには自らの背中を確認するすべがなかった。
そして…。
『N、タンバが見えてきた。着陸のためスピードを落とす。いいな?』
「だめだ!時間がおしている。このまま、最高速度で突っ込んで!」
『しかしそれでは、お前も無事では…。』
この速度で突っ込んでいけば、着地の衝撃に人間の体は耐えられない。
「ゼクロム、これを。この紙を、ツボツボ漢方店の人に見せれば、ボクがいなくても通じる。あとは薬をもって、君ひとりで、最高速度で帰ればいい。」
Nは、エモンガの症状や薬を必要としていることを記した紙をゼクロムの羽根に括り付けた。
先ほど背中で何をしていたのかと思えば、こんなものを書いていたのかとゼクロムはあきれた。
『お前、最初からこうするつもりだったな?』
「少しでも、確率が高いほうにかけたほうがいい。昔の人の言葉にこんなものがある。『命中率70%の攻撃は危険』ってね。」
『それは少し意味が違うし、その格言の書かれた本はあてずっぽうが多くて役に立たなかったと思うが…。』
おそらく、これ以上何を言っても、Nの決意は変えられないだろう。
ゼクロムはそう判断し覚悟を決めた。
『まったく、我ながらとんでもない男を選んだものだ。行くぞ、N、しっかりつかまっていろ!!』
ぐんぐんと近づいてくる砂浜、そしてゼクロムの声。
それを最後にNの意識は途絶えた。
ぽん、ぽんと何かをつく音。
そして子どものはなし声。
「あれは……!!」
目の前にいるのは、緑色の髪の小さな男の子と、ピンク色のポケモン。
自分が、こんなにそばにいるのに気にする様子もない。
いや、それ以前に…。
「あれは…ボク…。」
『じゃあ、タブンネ、かぞえてね!いくよー!』
『ひとーつ、ふたーつ、みーっつ』
楽しそうに鞠つきをしている子どもとポケモン。
この後に何が起こるかなんて知りもせずに楽しそうに笑っている。
『あーー!!ゾロア!ボールとっちゃダメだったら!』
『ウシシっ!N、俺もまぜろ!』
閉ざされたまやかしだらけの世界での、確かにあった幸せな時間。
それを思い出すと目頭が熱くなってきた。
『N、泣かないで。』
背後から、声がした。
その声には聞き覚えがある。
「タブ……っ!!?」
振り返ろうとするとすぐに止められた。
『ダメ!見ないで!……ゴメンね、本当はもう、生きている人とはかかわれないの。だから、姿は見せられない…。』
「……声だけでも、うれしい。タブンネ、こうして会えてよかった。ボク、君に謝らなくちゃいけないことがたくさんあるんだ。」
姿も見れないけど、それでも、背中のほうが温かい。
彼女の、あたたかさ。
それが何よりも心地よかった。
『うん、私も、Nに言いたいこと、たくさんあるよ。』
みえないけれど、彼女がほほえんでいるのは伝わってきた。
「ごめんね、タブンネ。ボク、ポケモンの解放、できなかった。」
ああ、今の自分が情けない。
彼女に助けてもらった命、トウコにまやかしの世界から解放してもらったというのに、今の自分には、夢がない。
ポケモン解放という夢も失い、ただ、漠然と旅を続けているだけ。
彼女の命と引き換えに生かしてもらったというのに。
情けなくて、涙がこぼれる。
「ボク、結局、何も変えられなかったんだ。ごめんね、タブンネ。ごめんね。」
『N、私が最後に言ったことおぼえてる?あなたを、愛してる。でも、それは、あなたが、私たちを解放させようとしていたからじゃない。あなたが、あなただから。私たちのために、泣いてくれた優しいあなただからなのよ。』
ふと、背後の気配が変わった気がした。
「た、タブンネ!!?」
『……もう、時間みたい。今でも、スキだよ。大事な、大切なトモダチ…。また、会おうね!』
「いやだ!いかないで、タブンネ!そばにいて!タブンネーーっ!!」
Nは、彼女をひきとめるために、Nは振り向き手を伸ばす。
そこには、Nの知っているポケモンはいなかった。
ピンク色のふわふわした光。
もうすでにポケモンとしての形をとる力も残っていないのだろう。
消えかけた光に手を伸ばして、すりぬける。
『愛しているわ。いつまでも。』
優しい光があふれる。
ピンク色の光がNを包み込む。
「これは…いやしのはどう…?」
暖かな光に包まれ薄れる意識の中で確かにNはほほえむタブンネを見た。
目を開けると、そこは白い部屋だった。
独特の薬品臭さにそこが病院であることを理解する。
「……これは…このまま逮捕直行コースかな。」
自分が指名手配犯である以上公共の施設を使うというのがどんな結果につながるかは理解している。
だからこそ、捕まる前に自分の最後の仕事をしておきたかった。
点滴の管を引き抜き、ベッドから起き上がる。
タブンネのいやしのはどうのおかげか、本来なら内臓がつぶれていてもおかしくないくらいの着地の衝撃だったはずなのに痛みもない。
「……ありがとう、タブンネ。」
胸にこみ上げるものを感じながらも、Nは、ロビーを目指して走っていった。
あいているパソコンを起動させる。
画面に表示された日付に愕然とする。
「…まいったな、ボクは三日も眠っていたのか。」
さぞかし心配しているだろう彼女を想い、ライモンのセンターへの通信機能を立ち上げた。
ただいま接続中の画面が一瞬暗転し、愛しい少女の顔が映る。
「トウコ、心配をかけたね。エモンガは、無事かい?」
『……馬鹿N、ゼクロムだけ帰ってきたときは、心臓止まるかと思ったわよ。』
ああ、機械ごしでも、彼女の声を聞けて良かった。
しばらくは、会うこともできなくなるのだろうから。
少しでも、彼女の顔を目に焼き付けておきたい。
そう思い眺めていた瞬間画面が白いもので埋め尽くされた。
『あ、こら、エモンガ!そこはカメラ…!』
聞こえてきた音声でその白いものはエモンガの腹であることがわかった。
どうやらカメラにべったりはりついているらしい。
『エモンガね、薬のおかげで、すぐ元気になったのよ。』
「それはよかった。でもそれなら、野生に、元いた場所に返してあげるべきじゃないのかい?」
機械ごしに聞こえるエモンガの鳴き声。
『えもー、えもえもえもーん!』
『たぶん、エモンガがもう言ったと思うんだけど、あなたって本当にバカね。あなたに、お礼が言いたくて、ずっとここで待っていたのよ?』
『えーも!』
エモンガの嬉しそうな声を聞いて覚悟が決まった。
「ねぇトウコ、ボク、君にどうしても伝えたいことがあるんだ。」
これからいうことは、きっと彼女の人生を縛り付けてしまうだろう。
それでも、彼女にはどうしても伝えておきたかったのだ。
「ボクね、夢を見つけたんだ。今回のこと、ボクは、いや、ボクだけでは、何もできなかった。それがすごく、悲しかったよ。
ポケモンの言葉がわかろうとも、どんなに天才だと呼ばれようとも、結局ボクはトモダチを助ける術を見つけることもできなかったんだから。」
いくら助けたいと思っても、思うだけでは世界は変えられない。行動をしなくてはいけないのだ。
「だから、ボクは、ポケモンたちを助けるためにポケモンドクターになるよ。それが、ボクの夢だ。」
タブンネに二度も救われた命、ポケモンを救うために費やしたいと思ったのだ。
「……資格取るのには、ちゃんと罪を償ってからでないとだけど、それでも…待っていてほしい。夢を、かなえたら、一番に君に会いに行く。君に、自信を持って、これがボクだって言えるようになったら、君に、その……。あの…。」
機械ごしに見えるトウコの後ろでゾロアークがうなづいていた。
さすが、付き合いが長いだけのことがある。
もう、何を言おうとしているのか悟っているようだ。
「あ、あの!ボクと、けっ……。」
一生分の勇気を振り絞っていった一言をピロリローンピロリロリーという、何とも間抜けな音がかき消した。
『ごめん、ライブキャスター。誰だろ?……!?ごめんN、ちょっとはずすね!』
そういって彼女が画面から消えた。
かわりに、ボクの話し相手になったのはゾロアークだった。
『……N、何というか…残念だったな。』
「……まだ、決めつけないでよ。ゾロアーク。まあいいや。君たちにも、頼みがあるんだ。ボクはこれから、警察に行き、罪を償う。君たちまで、巻き込む気はない。
だから、ボクが罪を償うまでの間、トウコのもとで、トウコの手助けをしてやってくれないか?君は、ずっとあの部屋で過ごしてきたんだ。トウコの力になれる。」
確かに、ずっとNとともに人に敵意を持つポケモンたちばかりと過ごしていたゾロアークであれば、トウコの仕事・心に傷を負ったポケモンたちの世話くらいはたやすいものだ。
もし、トウコに対して攻撃を仕掛ける奴がいても、それを防げるくらいの実力と経験もある。
「ボクのかわりに、トウコを守ってあげてほしい。お願いだよ、ポンきち。」
『……承知した。しかし、俺をポンきちと呼ぶな!』
答えのかわりににっこりと笑った。
ポンきちになら、これだけで十分通じる。
ずいぶんあわてた様子でトウコが画面の前に戻ってきた。
「トウコ、さっきの話の続きだけど…」
『N、よく聞いて。』
トウコに遮られ、思わず抗議をしかける。
が、できなかった。
トウコの表情がいままで見たこともないほど真剣なものだったからだ。
『いま、国際警察のハンサムさんから連絡があったの。『ゲーチスが、自首をしてきた』って。』
あまりの衝撃に思考が停止する。
あの、ゲーチスが、自首?
三年間も逃げ続けた男がなぜ、今ごろになって?
『ゲーチスはね、プラズマ団にかかわることは、全部自分が計画し進めたことで、あなたは、関係ないって証言したそうよ。』
それの意味することはつまり…。
『国際警察は、ゲーチスの言うことを信じ、あなたの指名手配を解除するって。それで連絡が来たの。』
Nの無罪。
そして、ポケモンドクターという夢に対する障害がなくなったことを意味していた。
『このタイミングで自首だなんて……もしかしたら、ゲーチスはあなたのこと、見守っていたのかもしれないわね。』
「…………」
『いいお父さんね。N』
「う、うんっ!!」
涙でボロボロのボクはそういって頷くのがやっとだった。
それでも、必死に声を振り絞って伝えたいことを言葉にする。
鼻声で、しゃくりあげながらの何ともみっともないものだったけど。
「トウコ、ボクが、夢をかなえて戻ってきたら、ボクと、結婚してください。」
返事は、満面の笑みだった。
そして時は流れ……
カノコの町に響き渡る祝福の鐘の音。
今ここに一組の夫婦が誕生したのだ。
新郎は緑色の髪の黒に青いラインの入ったタキシードの男性。
新婦は焦げ茶色の髪の、白く、ところどころに赤い色で染められたウエディングドレスを着た女性。
二人のまわりにいるのは、仲のいい幼馴染。
「あ、チェレン、ベル、よく来てくれたね。」
「トウコ、N、おめでとう!」
「……N、トウコを、泣かすなよ?」
「うん、トウコは笑顔が一番かわいいんだから、泣かしたりするわけないよ。」
どの言葉にも祝福と嬉しさがにじみ出ていた。
「トウコとNの服ってもしかしてレシラムとゼクロムをイメージしているの?すごーいよくできてるねぇ!」
「ほんと?ありがとう!トモダチがね、作ってくれたんだ!」
「まさかハハコモリが葉っぱで作ったとか言わないよな!?」
「葉っぱじゃないよ。レシラムのもふもふを少しわけてもらったんだ。」
「レシラムかよっ!って、ハハコモリは否定しないのかっ!」
楽しそうに笑う声が響く。
生涯を共に過ごすことを誓いあい、新たな幸せをわけるために、グラシデアの花束のブーケを投げる。
トレーナーとして一番必要な能力。
それはコントロール力。
数えきれないほどのボールをポケモンにあててきたトウコにとっては、狙いをつけて投げることはまさしく息をすると同じくらい自然なことだった。
「ふぇ?」
金色の髪の幼馴染みの腕のなかにおさまったブーケを確認してトウコは笑みをうかべた。
つぎは、きっとね。
ブーケを受け取った少女は隣にいた眼鏡の青年と顔を見合わせ、真っ赤になった。
それからさらに時が流れ…
カノコの小さな病院から産声が響き渡った。
「おめでとう、女の子ですよ!」
看護婦さんの声も耳にはいらない。
そこにあるのはただ、歓喜。
「ありがとう、トウコ!ボク、こんなにかわいい子見たことないよ!」
感激のあまり、出産を終えくたくたの妻を気遣うこともできずに大声で喜びを発散させる。
夫をたしなめる前に、父親の声に反応したのか、生まれたばかりの娘が目をあけた。
それを見て、Nの顔に穏やかで優しい笑みが浮かんだ。
「また会えたね、ボクの『トモダチ』」
生まれた子どもは、昔の『トモダチ』を思わせる青い目をしていたんだ。
Happy Blue 完
以上です。
非常にありがちな展開ばかりでしたが、ポケモンへの愛はたっぷり込めたつもりです。
今回の目標は全員が幸せになること。
読んでいる人たちにも何か幸せなことがありますように。
こんなに長い話におつきあいくださりありがとうございました。
乙
>>450 GJ
久々に素晴らしい作品に巡り合えたよ
ありがとう
なんてこったい
>>428と
>>429の間に一つ入れ忘れがあった。
それほど大したシーンではないんだけどな…。
入れ忘れたシーンはこちら。
「…ぬ、Nってば!ちゃんと、目を見てはなそう?」
「う、うわあああああ!!」
思わず悲鳴を上げた。
トウコ、顔近い!!
「って、ほんと、なにするかわからないからはなれてってば!!」
「Nは、私に何をしたいの?」
トウコから問いかけられて顔から火が出そうになる。
昨日ゾロアークにされたみたいなことですなんてとてもじゃないが言えない。
だからって、夢に出てきたあの行為を何て呼ぶのかすら知らない。
「トウコと、もっと、一緒に、いたいです。トウコに、もっと、さわりたい、です。」
真っ赤になって口をパクパクさせながら、やっとそれだけを伝えた。
トウコの唇が、ボクの唇に触れた。
「私は、あなたが好き。Nになら、何をされてもいいの。」
トウコの行動が、トウコの言葉が、ボクにしみわたるまで少し時間がかかった。
トウコの触れた唇をおさえ、英雄として認められるか否かの時よりも緊張し、早く脈打つ心臓に手をあてる。
ドクドクと脈打つ心臓、目の前にいる頬を染めた少女、そして何より、身体中に広がる幸福感。
幸せすぎてまるで夢のようだった。
ぽろぽろと涙がこぼれた。
こんなにしあわせなことはない。
スキなひとが、ボクのことを好きだと言ってくれた。
この世の中にこれに勝る幸福はあるのだろうか?
今度はボクから、彼女の唇を奪う。
幾度となく、角度を変え、彼女の唇をついばむ。
きっとこれは、幸せの味だ。
「ボクも、キミのことがスキだよ」
でした。
こちらの確認不足で申し訳ない。
454 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/07/01(金) 04:05:39.96 ID:7ARDlmwY
GJ!
いいはなしだなー
456 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 03:14:18.38 ID:M5H6KxVG
GJ!純愛万歳!!
乙
やはり純愛はいいものだ
なんだか胸にくるな
GJ!長編乙でした!
再戦の何が問題なんだ?
誤爆
―サザナミタウン
ふるい コピペが ある!
ところどころ はがれていて よめない!
・・・・がつ 6か
私はパンツが見たいとかあ・・・・し思わないん・・・・が、
な・・・・で世の殿方はパンツとかパンチ・・・・かを珍重するのでし・・・・。布じゃん。
・・・・んない。田代とかもわかんない。得るものが少・・・・と思います。
したがってジャ・・・・ってるパンツをメインテー・・・・ブコメというか
パンツコメディもよ・・・・ません。布です。
・・・・らにそもそも女子はなぜパ・・・・出るような服を着るのですか。
あまつさ・・・・校の制服にしたりす・・・・か。私は賛成ですが。
いや賛成なのはパンツが出・・・・ゃないです。なんとなくい・・・・らです。
私は女子高生の制・・・・かそういうものは大好きです。
いや問・・・・は女子高生の制服ではなくてパンツです。
パンツが見えててもか・・・・せんが、布だと思います。
いやそうではな・・・・なぜパンツの出るような・・・・を着るかということです。私は賛成ですが。
すいません。まちがいました。もういいです。
・・・・ツレ
「…?何かしらコレ」
「!?な、何でもない…返して!」(私の黒歴史…!…高校時代の)
463 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 13:54:08.94 ID:bAJJbL71
ポケモン立体図鑑のツタージャがかわいすぎるんだが。
何かこうすっごくいたずらしたい。しっぽあたりとかナデナデしたい。
えろいとこ書き始めたら失速した件
保守
ラングレーちゃんマダー
468 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/15(金) 06:40:48.76 ID:mPeEBHdq
気が向いたら書く。気が向いたらな。
469 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/16(土) 13:24:38.24 ID:aJS761lX
気が向く頃には次の掲示板に移ってそうだナ。
次スレじゃないのか
471 :
暇潰し小ネタ:2011/07/17(日) 18:24:01.52 ID:x6Tkox82
「ただいま」
ガランとした部屋に、青年―レッドの凜とした声が小さく響く。
この青年、数年前のセキエイリーグでチャンピオンになり、それから一人で暮らしはじめ、しかし別の地方へ別の地方へと旅を繰り返していた。
一人旅とは言わないが、しかし連れ立つのはいつもポケモンと、一人二人のジムリーダーたちだけ。
女のジムリーダーと旅をする時には、特にエチケットなどに気をつけたものだ。
「さて。カミツレちゃんとフウロちゃんだったかな、帰ったよって連絡しておこうかな」
鞄の中に仕舞われていた財布の中に入っていた、イッシュ地方で出会った美少女ジムリーダー二人の連絡先の書いてあるメモ帳を取り出すと、ポケナビを使って連絡を取ろうとして―――。
レッドは、思わず顔を引き攣らせた。
眼前の小さな鏡に映る、三人の美少女――否、美女たちに気付いて。
「お帰りなさい、レッド」
「今回もまた現地妻を作ったのね」
「わ、私では足りないのですか?」
雑誌のトップを飾る程の美貌を持つ、実際にファンも多いジムリーダーのカスミ、ナツメ、エリカの三人である。
カスミは露出度の高い服、ナツメは白いワンピース、エリカは和服姿で、見るものを魅了する微笑みを浮かべていた。
「浮気ばかりのキミには、やっぱりオシオキが必要だね」
「貴方が悪いの。私たちはずっと貴方だけなのに」
「はぁ・・こんなにいやらしい女にしておきながら、放っておくなんて・・」
ジリジリと距離を詰めてくる美女三人に勝つ術などないのだと、レッドは身を持って知っている。
妙に部屋が綺麗なのは、この三人が片付けたり掃除してくれていたからなのかな、などと思いながら。
レッドはそれから数日、三者三様の身体を嫌と言うほど味わうことになったのだった。
今更だがHGSSでアンズを道場に呼びつけて何日間も放置プレイする主人公という電波を受信した
今日は自慰の日だから、誰か自慰ネタを投下してくれるかな?
474 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/21(木) 16:05:49.91 ID:69Qkkl9O
栗栖諒 顔
http://i-bbs.sijex.net/gazouban/ 誕生日1990年6月20日 身長160のチビ チョンの遺伝子が濃い
名前の意味は真実を貫くって意味だが嘘しかつかない
拓殖大学に行き、白井市桜台 千葉ニュータウンに住んでいる
思春期にエロ本盗んで捕まった変態 昔から虐められてきた
自信満々と自分の家族の情報を漏らして同情を誘う
今は大地震で喜んで大好きなレイプとネット荒らしを繰り返す
かなりのナルシスト
荒らしに使っているリモホ
携帯 KD************.au-net.ne.jp 電話番号080-5456-1620
家 EM***-***-**-**.pool.e-mobile.ne.jp
FL1-***-***-***-1.chb.mesh.ad.jp
拓殖大学 hkproxy.hc.takushoku-u.ac.jp
千葉ニュータウンコジマ電気 ntchba237051.chba.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
印西市小倉台図書館 i58-95-29-215.s07.a012.ap.plala.or.jp
栗栖諒の使っているトリップ一覧
g/MjwE2TjA TK6ZoEZ1AY 1Aom6wxZTE AGKlLgUUUM
cQ32IdmKu6 47HMgXr/2E J2w4XTy/SM V8/H4khKmg
NOWRnm6Rig T9FqQ7t2k. 34g3QpQNtA /p7wN6.N02
47MAawVWOQ WODiPzWX8U AA4AX70oX6 2aUryPxOx2
.rTaf1D6EE AqjdYrFy8M bPLjWC.5Z2 b8uEppetPM
/yY5nJDk4M 7vO2E0fQTU J5IZ9694XQ 08YoFphraE
Y.09T.llUg 7LkZMNdHho 6IRE07fvM. NiA3Ya.YWU
0ZOQ7/0TPM BuKhqFwAE6 U1xyp2bKKk 0V04cQjEu.
ちなみにトリップのコテ名は
ドラゴンボール とらぶる ウルトラマンティガ 芸能人関係
を良く使ってコテを増やしまくってる
コテに教信的な思いがあり、コテこそが最高だと思い込んでいる池沼
カリータにパイズリしてほしい
ナツメのイメージってやっぱり冷酷そうな感じ?
個人的に初代の台詞拾ってる限りではおとなしくて少しだけ不思議な優しそうなお姉さんと言う感じだったが。
初期リーダーはあまり思いつかない
「ん、んんっ……はぁ」
偶然、見てしまった。決して故意に覗いたわけではない。
リーフがこんな草むらで、自慰に励んでいるとは思わなかった。
どうしてかすぐに声をかける気にはならずしばらく身を潜めてその様子を見ていた。
スカートの中をまさぐる手つきが次第に激しくなっていく。
漏れでる声も艶を帯び、表情も普段からは想像できないほど煽情的な顔になっていた。
「あっ、ああ! んあっ」
突然リーフの腰がびくつきはじめる。
「んはあっ、んんぅっ」
正直僕はもう耐えきれない。どんなに大人ぶっても下半身は思春期真っ盛りだ。
「リーフ」
「んあ……? れ、レッ、ド……!?」
名前を呼ぶと驚きと羞恥に満ちた返事が帰ってくる。
その姿があまりにもいやらしかったので益々興奮した。
「楽しそうだね、何してたの?」
「ちっちがうの! これはナゾノクサが……っ」
「僕も混ぜてよ……」
そう言うと、理性を手放し欲望に身をまかせリーフの豊かな乳房を包んだ。
>>473ここまで受信した。
>>478 久々のヒットだわ
自慰ネタ GJです。
482 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/26(火) 08:26:01.12 ID:62JHjF/+
>>478 リーフの股間のナゾノクサがどうしたって?
483 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/27(水) 02:49:04.54 ID:cd5g5fNH
ところで話は変わるけどよ、このスレ、アニメ版ポケモンのSSってアリ
なのカナ?
なんか書き途中があるけどエロに持ってくまで相当かかる
そしてラフレシアへ
489 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 18:13:41.59 ID:sScbJ83v
>>475 白黒両方見たが、カリータはアニポケ久々のけしからんおっぱいだった
TV版ならベルもいるけどね
ベル×サトシマダー
491 :
名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 05:15:53.13 ID:iaxWplRP
誰かアニポケ関係のSS投稿して!!マジお願い!
サト×ベルまだかね
493 :
名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 11:11:09.51 ID:4BpdwHLz
たまにはアニポケも良いんじゃないか?
所謂カプ厨がクレクレしてくるから
敬遠されるようになったんだと思う
一時本当に酷かったんよ
サトベルマダー
保守
497 :
名無しさん@ピンキー:2011/08/12(金) 02:50:25.06 ID:ipmitEsX
保守〜♪
498 :
名無しさん@ピンキー:2011/08/13(土) 09:31:59.07 ID:CcHQBEgH
ポケモンのエロとか想像できん
ランサト
サトランだべ どっちかっつーと
藤林丈司は裏切り者
503 :
名無しさん@ピンキー:2011/08/15(月) 01:49:45.38 ID:xGyw9kj0
いやぁ、そこのスレ民!毎日ムシムシ暑いな!!
こんなイケない夏を満喫しない訳にはいかないよ!! な?
そこでだ!ボクと一緒にSS投下に付き合わないか!
何だ!何だよお!スレ民!ノリが悪いじゃないか!
二人で過ごしたあの時間を忘れたわけじゃないだろ?な?
SS投下できるサマーに来年があるとは限らないんだぞ!な?
…ボクは暫く全裸待機してるからなっ!
そういや今ゲーム内季節って何だったっけ
9月で春だから
今は冬だな
♀主なら真冬のラブストーリー
♂主なら石原ホイホイ
サトベルか
サトランマダー
507 :
名無しさん@ピンキー:2011/08/21(日) 03:05:18.85 ID:XF6PxaMZ
期待
508 :
speed ◆./bo53KhFc :2011/08/23(火) 16:48:55.52 ID:yucHMk4f
多摩、ガロード、キング、俺が荒らしてきた板やスレの住民などなどにお話があります
サザンドラは俺のパソコンから書いた自演でした、さっき新しいバイトの採用が決まったのでこれから暇がなくなってネットがほとんどできなくなるから正直に話してやります
避難所とふぁー&ガロードwikiは全部俺が頑張って作ったもので、避難所は昔俺が作ってそこからずっと一人で自演しながら
嫌いな奴のレスとかされても全部削除してアク禁にして俺だけの俺の為の板として使っていました
避難所の名無しも全部俺の自演でした、Xなんて初めからいません、
509 :
忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/08/23(火) 17:10:09.12 ID:M1VaZL7e
保守
510 :
speed ◆./bo53KhFc :2011/08/23(火) 17:15:00.38 ID:yucHMk4f
俺が晒した板は全部俺が作った板でバイトが無くて暇だったから
自分の板にずっと居ながら作った自演でした、キングとガロードに成り済まして俺が自分の偽物の個人情報を晒して
それを本物と偽ってました、栗栖諒は偽名です、もちろん家族の名前も偽名でした、外組も名無しも俺の偽名を出したガロードとキングのレスも全部俺の自演でしたすいませんでした
511 :
speed ◆./bo53KhFc :2011/08/23(火) 17:17:31.67 ID:yucHMk4f
あの顔画像も友達に頼んで友達のを撮ってネットに晒したものなので俺の顔ではありません、本当の顔は怖いので晒しません
去年の10月から初めてバイトをする事になったから仕方なく避難所を削除して、そこから言い訳しながら適当なレスして
削除してからバイトしながら板を荒らしして楽しんでました
512 :
speed ◆./bo53KhFc :2011/08/23(火) 17:20:21.16 ID:yucHMk4f
でも今年の6月にバイトをやめて暇になったのでまたこのyy板に来て
今度は多摩やアレックスを騙して味方にして色々と個人情報を盗むつもりでしたが、
途中ロナルドファミリーが敵のままだった為なめっくが出てきたので、
俺がなめっくのフリをしてサザンドラと言う自演をして多摩やアレックスなど
この板の住民を表からも裏からも信用させて味方にしようとしました、
513 :
speed ◆./bo53KhFc :2011/08/23(火) 17:22:40.78 ID:yucHMk4f
その作戦の為にスマフォから本当のコテで書いて多摩達を叩いて、
裏ではパソコンからサザンドラと言う俺が育ててるポケモンのコテを使った自演コテを作って
色んな板のレスをコピペして俺風にアレンジして使いながら俺自身を叩いて多摩達を安心させて色んな情報を聞き出す作戦をしていました
お前らを表からも裏からも叩く事でストレス発散に利用して叩いていました、親父や友達ってのも嘘です、
514 :
speed ◆./bo53KhFc :2011/08/23(火) 17:24:40.86 ID:yucHMk4f
ただしさっき家のパソコンがリアルで壊れて撤収せざるを得なくなったのでサザンドラで自演できなくなった上にスマフォの調子が悪くて書きにくくなりました、
更に面接で合格したバイトに今日から働く事になったので、これからバイトが始まって忙しくなるからこれなくなります
これからは新しいバイトをしながら現実で平和に生きていきますので多摩達は必要なくなりました
なのでここらで終了してあげます、だからもう二度とこの板には書き込みません、今まで荒らししてすいませんでした
全て俺の自演だったって正直に話して謝ったので許して下さい、それじゃ平和なバイト生活を初めて消えますんで
藤林丈司は裏切り者
516 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/08/25(木) 00:06:50.19 ID:4gUKlcf2
なんかカオスなことになってるな
517 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/08/25(木) 19:46:51.98 ID:L2NSBJGe
これ、どういう状況?
保守
サトベルマダー
職人戻ってきてくれ…。
522 :
サトシxベル:2011/08/29(月) 03:39:03.28 ID:0BKxdw8W
「ねぇ、早く早く!」
「もうちょっと…」
ベルが木の下で急かしている。トレードマークの帽子がない。
それもそのはずで、俺が一生懸命に登っている木の上に、引っ掛かってしまって
いるのだ。
「……よし! おーい取れたぞー!」
下に向かって二、三度大きく帽子を振った。
「なら早く降りてきてよぉ」
「そんなに急かさないでくれよ」
スルスルと木から降りだしたサトシは、高名の木登りではなかったらしい。
「ねぇまだ?」
待ちきれずにサトシの真下までパタパタと走ってくる。
「だから、急かすなっととと!」
「えぇ! ちょちょちょ」
ふとした油断から足を踏み外したサトシが奇声を発しながら落下した。真下の
ベルに覆いかぶさるように二人が衝突する。
523 :
サトシxベル:2011/08/29(月) 03:42:56.15 ID:0BKxdw8W
「痛たた……ベル、大丈夫か? ん? なんだこの柔らかい感触は」
自分の手の先には……ベルの十歳とは思えない豊か過ぎる胸があった。
「(これが女の子の胸なのか…)」
「サトシ、早く起きてくれない?」
「わっ! ごめんごめん、ハハッハッ」
愛想笑いでごまかしながら飛び起きた。胸を触ったことをどう思っているのだろうか。
「どうしたのサトシ? 変な顔して、あっ! もしかした頭打っちゃったの?」
上目遣いでこちらをじっと見つめてくる。
「いや、そんなことないぜ、ほら元気元気!」
身体を大きく動かして、異常のないことをアピールする。
内心では胸のことで頭が一杯だったのだが。
「帽子ありがと。行かなくっちゃ! じゃあね」
帽子をちょこんと頭に乗せると瞬く間に走り去ってしまった。
胸を触ってしまったことに気が付かなかったらしい。
「……もう一回触りたいな、女の子の胸」
ポケモンマスター一筋のサトシにとうとう思春期が訪れたのだった。
…少々。
524 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/08/29(月) 11:57:28.73 ID:PufDuOr0
職人きたあああ
乙!
でもベルって14歳くらいかと思ってた
ついに職人が降臨なされたで
素晴らしい
527 :
名無しさん@ピンキー:2011/08/29(月) 17:31:22.30 ID:jkTZQgE3
GJ!!
サトベル万歳!ありがとうございます!
528 :
忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/08/29(月) 22:07:19.44 ID:OuXwAPxW
GJ!!
この調子で書く人が増えればいいな
529 :
サトシxベル:2011/08/29(月) 23:35:09.43 ID:0BKxdw8W
調べたらベルは中学生くらいみたいです。失礼しました。
「あのさ、タケシ。相談があるんだけど聞いてくれないか?」
ポケモンセンターの一角、画面の向こうにはタケシが見える。
「恋煩いでもしたのか? ハハッなんてな」
飛び上がったサトシは弾みで横に置いてある観葉植物をひっくり返した。
「……あれ? まさか」
「そのまさかみたいなんだよ。こっちで知りあったんだけどさぁ」
タケシの表情が急に険しくなった。
「どうしたんだよ? やっぱ恋とかって」
「待てい!」
タケシの雰囲気が一変し、まるでポケモンバトルをしているような闘気が溢れ出す。
「とりあえずそっちに男の聖書を送るぞ!
そこにオレ直筆のマニュアルを同封するから!」
「あ、う、うん受け取るよ」
オーラに押されとりあえず頷く。
「そいつをよく見ておけ! 届いたら連絡しろ!
さらばだ!」
勢いよく映像が消えた…気がした。
「(男の聖書ってなんだ?)」
530 :
サトシxベル:2011/08/29(月) 23:38:00.76 ID:0BKxdw8W
「なーんだ、ポケモン図鑑じゃないか」
数日後に別のポケモンセンターに届いた小包の中には
厚さ五センチの「タケシ炎の恋愛!」と、
厚さ十センチの「全地方網羅! ポケモン大図鑑」が入っていた。
「これのどこが聖書なんだ? 確かにトレーナーには…ん!」
なんとなく開いたページには、大人のお姉さんの生態がしっかりと描き込まれている。
「まあいいや」
あまり深く考えないことにした。次に、直筆マニュアルの目次を開いてみると
その一、女性はさりげないやさしさに弱い!…P5〜11
その二、男らしさをアピールせよ!…P12〜19
その三、時にはワイルドになれ!…P20〜30
……ハァ。
「恋って難しいんだなぁ」
サトシは遠くの景色を見つめている。
「あれ? サトシ君どうしたの?」
視界の隅に見覚えのある帽子が映った。
「ベル!」
サトシは運命を感じた気がした。
531 :
サトシxベル:2011/08/30(火) 00:00:13.36 ID:dzL2bp3H
「でね、チラーミィったら」
森の中の少し開けた場所。
だいたいポケモンセンターから半日歩いたところだろうか。
目的地が同じということで、ベルも一緒にいる。
今は夕食の時間だ。
デントとアイリスが向かいに座り、横にはベル。ソースを頬につけたまま
元気良く喋っている。
「デント、ソース取ってくれ」
「この特製ソースは僕の自身作さ! ベースに…」
おいしいのはわかるけど、説明されてもなぁ。
楽しい食事が終わり、ベルは元気良く話し続け、片付けが終わり、まだ話し続け、
いつの間にか夜も随分深くなっている。けれどベルは全く疲れを見せない。パジャマ
に着替えるときでさえ、テントから声が聞こえてくるくらいなのだから。
「そのときはもう」
デントが大きな欠伸で話を遮った。
「僕はそろそろ寝るよ。アイリスは…寝ちゃってるみたいだね」
テーブルに突っ伏してスヤスヤと寝息を立てている。
「サトシ、僕たちはあっちのテントで寝るから、ベルと君はそこね」
木の下のテントが寝床ということだ。
「ああ、わかったよ。おやすみデント」
デントはやさしくアイリスを抱き上げると、テントへ入っていった。
別に絶賛する程のものでもないじゃん
>>532 こんな言い方したら失礼かも知れないけど、
職人不在だったところに投下してくれたことだけでもありがたいと俺は思うよ
スレが活性化してくれたらいいな
535 :
忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/08/30(火) 23:06:29.88 ID:LpYPMmb+
じゃんじゃん、書こう
536 :
サトシxベル:2011/08/30(火) 23:50:12.92 ID:vCHaWBKB
満天の星空の下に二人きり、これほどに良いシチュエーションはない。その中でサトシは
迷っていた。
「(オレはいったいどうすりゃいいんだ?)」
言わなければ伝わらない。しかし拒絶されればそれまで。
「(ああもう考えるより行動だ! そっちの方がオレに合ってる)」
サトシは勢いよく立ち上がり、一言に全ての思いを込めた。
「ベル、君が好きだ!」
「うん、私もサトシ君のこと好きだよ。でね、そしたらね…お父さんったら」
少々天然のベルはサトシの言葉を友人として好き、という意味と勘違いしたらしい。ここ
まで来たらサトシも引き下がれない。さらに言葉を続けた。
「違うんだよ、ベル。オレは君が欲しい! 独り占めにしたいんだ!」
彼が言い放った言葉の真意にやっと気づいたベルは耳まで真っ赤に染まり、黙って俯いて
しまった。
ベルもサトシも動かない。サトシはベルをじっと見つめている。
そのうちに小さな声が聞こえてきた。
537 :
サトシxベル:2011/08/30(火) 23:55:47.04 ID:vCHaWBKB
「それって、どうしても?」
「どうしても!」
間髪入れずにサトシは返事をした。
「ずっと好きでいてくれる?」
「もちろん!」
また、沈黙。
ベルがゆっくりと顔を上げた。
「……じゃあ、私を全部あげる。さあどうぞ」
「へっ?」
「好きな人同士はこーゆーことするんでしょ」
ベルはサトシの手を握り、自分の胸へ押し付けた。自分を思春期に引き上げた豊かな胸を
触ってしまったサトシは理性の枷を消飛ばした。
「じゃあ、遠慮なく」
サトシは正面の立ち位置から両方の胸を強く揉んでみる。以前と違い今度は薄手の
パジャマと下着だけなので、胸の大きさもその弾力もより分かる。
強く握り過ぎたためかベルの表情が歪む。
「もっとやさしく揉んでよ」
「ごめん。このくらい?」
力を弱めやさしく包み込むように揉みしだく。
すぐにベルの表情が和らいだ。
「うん、気持ち良ぃよぉ。でも、みんなに見つかるのやだからテントに入ろう」
立ち上がったベルはサトシの手を引き、木の下のテントへ入った。
サトシは手早くテントの入り口を閉めて、
ベルの背後に腰を下ろした。今度は脇の下から手を入れて、乳房を掴む。
「んっ! もう、サトシのえっち」
口ではそう言ったが、ベルは自分の身体が普段より熱を帯びていることを
分かっていた。
538 :
サトシxベル:2011/08/30(火) 23:59:48.53 ID:vCHaWBKB
「全部あげるって言ったじゃないか。もう放さないよ」
サトシは指の動きを再開した。今度は持ち上げるように揉んでみたり、
両方の乳房を擦り合わせてみたりする。その度にベルは快感の波に晒される。
「ふぁ……気持ちいぃ」
サトシがベルの耳に囁いた。
「ねぇ、直に触ってもいい?」
ベルの首が上下に一度動く。けれど、サトシがボタンに
手を掛けようするのを止めた。
「自分で脱げるよ、サトシ」
こちらに向かって座り直したベルが一番下のボタンに手を掛けた。
細い指がボタンを下からひとつひとつ外していく。
徐々に見えてくる白い肌が、ランタンの赤みを帯びた光に濡らされる。
すべてのボタンが外されたときに見えたのはシンプルな白い下着だ。
そして、パジャマの上をそっと横に置いた。
「ついでに下も脱いじゃおっと!」
腰に手を当てて、パジャマの下を少し下げる。
その後お尻を浮かせて太ももを露出させた。さらに、前に身体を倒して足首を通す。
これで彼女が身に着けているものは純白の下着だけとなった。
少し頬を赤くしながら、ベルは言う。
「今度はサトシが脱いでよ。サトシの暖かさをもっと強く感じたいの」
「分かった」
立ち上がったサトシは服を脱ぎ、横に投げた。トランクスの一部分が
異様に膨らんでいる。
「(こんなに膨らんじゃって、男の子ってみんなこんなのかなぁ)」
「さあ、続けるよ」
サトシはベルを押し倒し、五指を大きく広げ真上から乳房をキャッチした。
そして開け閉めを繰り返す。
「……気、気持ちいぃ……け、けど……これじゃ……もっと
……ピッタリくっ付いてよぉ」
喘ぎ声で途切れ途切れになりながら、ベルが懇願する。
539 :
サトシxベル:2011/08/31(水) 00:02:05.71 ID:gsAOFKGe
「下着外したら、もっと暖かくしてあげられるよ。それっ!」
「いやん!」
返答も聞かずにサトシは下着を押し上げた。とうとう豊かな双丘が全貌を現す。
白く健康的な乳房の頂上に桜色の乳首が控えめにある。
サトシは唾を飲み込んだ。
「そんなにじっと見ないでよぉ、恥ずかしいよぉ」
サトシの指は無意識に行動を再開した。人差し指で螺旋を描くように指を這わせる。
頂点に達したところで、軽く先端を摘む。
「あぁん!」
たまらず、大きな喘ぎ声が漏れた。
続けて指の腹をつかい転がす。
「はぁうん!」
さらに摘まんで引っ張る。
「んんん!」
「(直がこんなに気持ち良いなんて思わなかった)」
「ベル、すっごくかわいいよ」
「うん。サ、サトシ、私すっごく気持ちいぃよ。
だからね……そのね……入れてほしい」
伏せ目がちにそっと呟いた。けれど、サトシの耳にはちゃんと聞こえた。
540 :
サトシxベル:2011/08/31(水) 00:03:48.43 ID:vCHaWBKB
「……いいのか? ほんとに」
「だって、私はサトシのものだもん!」
「分かったよ。こんなにうれしいことはないや!」
サトシは立ち上がりトランクスを脱ぎ捨てた。
ベルは恥じらいながらも下着を下ろす。
「行くよ」
四つん這いになったベルは首をこちらに向けた。
「いいよ。きて」
サトシの男根がベルの秘所に挿入される寸前、外から声が聞こえてきた。
「イッツ、クッキングターイム! いやあ僕としたことが新作のソースの下ごしらえを
忘れて眠ってしまうなんて。ソースは寝かせることが重要なのにね。ハハッ」
どうやらデントのようだ。サトシが小声で問う。
「続けていい?」
ベルは全力で首を横に振った。
「いやよ! 見つかったらいやだもん」
「大丈夫、見つからないよ。きっと料理に夢中だし」
「いやったら、いや! また今度にしよう」
ベルはそそくさと服を着て寝袋に入ってしまった。
「じゃあ、おやすみサトシ」
「そ、そんなぁ」
「(デントのやつ! ……怒ってもしかたないか。はぁ)」
さみしい夜はまだ長い。
完(続くかも)
GJ
ラングレーの"ゾロア化"調教はスレ違い?
なにそれ見てみたい
ラングレーがラングレー(ゾロア)に責められる、とかどうだろうか?
アイリスがラングレーにゾロアの習性を身につけさせ、ベルに献上
N×ベルはやっぱりないのか…
N×ベルはやっぱりないのか…
今日のアニポケで、アイリスとニャースが寝てるところ見てアイニャーがアリな気がした
サトベル乙!
男はポケモントレーナーとして旅をした。
カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ。
各地のジムを回り、各ポケモンリーグも制覇。
トレーナーとしてすべきことが無くなっていた。
「…ふぅ」
ため息をつく。
男は過去の出会いを思い出していた。
頭の中からどうしても離れない女性がいた。
「今…どうしてるんだろう…」
顔が思い浮かぶ。
彼女の顔を思い出すと胸が熱くなる。
苦しくなる。
そんなに長い時間を一緒にすごしたわけではない…。
だけどその間のことを鮮明に覚えている。
「…そうだ」
男は思い立った。
「会いに行こう。」
思う彼女の元へ男は飛び立った。
誰に会いに行く?
一個書けたけど、やっぱりエロ成分なきゃだめかな
無理して入れる必要はないと思う。
553 :
デント×ベル:2011/09/04(日) 09:19:50.59 ID:rNSbT4X3
拍手のような、弾ける焚き火の音と風で草木がさざめく音。
森に住むポケモンたちの羽音や、近くに流れる川のせせらぎ。
そんな穏やかな自然音を台無しにするサトシの盛大ないびき……
「はぁ……今日もようやく一日終わったかな」
「んゃなっふ…っふ…」
既によだれを垂らしながら眠るヤナップを一撫ですると、甘えるように僕の手を握ってきた。
最近、どうも疲れが溜まっているのか体が重いし、息抜きや癒しが欲しい。
僕のやるせない気持ちを分かって寝ながらでも癒してくれるなんて流石は僕のマイヴィンテージ…
そんなことを考えていたら、そのままよだれを拭かれた。なんて奴だ。
明日も起きたら三人分の、いや四人分の朝食の準備をしないと。
いつもより下準備に少し時間がかかるから早起きか……憂鬱だなあ。
寝袋に収まった膝に向かって、胸の辺りにつっかえたような空気を盛大に吐き出す。
「デント、どうかしたの?」
「あ、ベル…」
まさかため息に言葉が返ってくるとは思っていなかった。
今日からしばらくベルも一緒に次の街を目指すことになっていて、それで僕は朝食のメニューを…
疲れでもやもやと霞がかった頭で記憶を反芻していると、ベルは一言「座るね!」と僕の隣に腰を落とした。
554 :
デント×ベル:2011/09/04(日) 09:24:08.63 ID:rNSbT4X3
「最近少し疲れが溜まってるみたいで、ついね」
「へえー、デントって大変なのね」
「三人の中で料理が出来るのは僕くらいだし、一番年上だし、サトシもアイリスもすぐ突っ走るし…」
それからしばらくは自分でも驚くほどに絶え間なく言葉が流れるように口から出てきた。
テイスティングする時以外にこんなに喋り続けるのも久しぶりかもしれないくらい。
疲れきった重い頭はマイナスの方向に回転するのはやけに早くて、
キリの良いところまで吐き出し終わる頃には焚き火の背丈は相当縮んでいた。
「あっごめん、ずっと愚痴とかばっかり…」
「いいのいいの! そういうの聞いてもらう人いなかったんでしょ!
私が聞いたげるから、デントの思いの丈を吐き出しちゃってよ」
そう言うとベルは僕の後ろに回って、肩の辺りをきゅっきゅと揉み始めた。
あまり強いとは言えない力で、ほぐされてるかどうかは微妙なテイストだったけど、
それよりも何よりも、僕は普段のサトシ達以上に突っ走るおてんば娘のベルが
愚痴を聞いて肩を揉んでくれているという激しいギャップに動揺していた。
これもしかして夢なんじゃ…いや、夢じゃないとしたらすごく嬉しいけど。
「……デント?」
「ん…ごめん、少しぼーっとしてた。 もうちょっと内側揉んでくれるかな」
555 :
デント×ベル:2011/09/04(日) 09:27:04.63 ID:rNSbT4X3
はーいと嬉しそうに返してくれたベルは言われたとおり僕の首の付け根の辺りを揉んでくれている。
そっと手の甲をつねってみたけれど、ツンとした鈍い痛みが残るだけ。 わお、夢じゃないのか。
しかも、さっきまで頭の中で渦巻いていた粘っこい霧はベルのおかげで霧払いされたようだった。
その代わりに気になることが一つ出来てしまった。
「んっんっ…どう…?…気持ちいい? も、悩み事とか無いの?」
「だ、大丈夫だよ。うん、言いたいこともみんな言っちゃったし」
この様子だと本人はまったく気づいてないみたいだけど、ベルの割と…どころでなく豊かな胸が
僕の背中にかするというか、何度も当たる。 ということに僕が気付いてしまった。
一度気づくとどうしても気になるのが男の性というもので。おさまれ僕のジャローダ
胸…だけでも既に効果抜群なのに、声が、声が気になって仕方ない。
「肩も大丈夫だよ。ありがとう。
そういえばその、ベルはどうなの? ずっと一人旅だろ」
「えっ、私? うーんとね…」
よし、なかなかうまく逸らせた気がする。
正直とても惜しいけども耐えられそうもないから仕方ない。
今度は僕が、後ろにいるベルの隣に腰を落とす。
寝袋から出た足が空気に触れて心地いい肌寒さを感じた。
556 :
デント×ベル:2011/09/04(日) 09:33:11.09 ID:rNSbT4X3
それにしても今夜は珍しい場面に遭遇してるなあ。
きっとサトシやアイリスや、他の誰かも、こんな大人しくて困った顔のベルを見たことないと思う。
なんとなく、そんな小さいことが僕には嬉しく感じた。独り占めしているような感じで。
ベルはというと、まだうんうん言いながら時々ちらりと不安げな上目遣いで僕を見ている。
仄かな焚き火の炎で瞳が潤んで見えて、思わず、してもいない蝶ネクタイを正す仕草をして目を逸らした。
「……ねえ、もうちょっと近くに寄ってもいい?」
「うん、いいよ。どうぞ」
僕とベルの距離がなくなった。僕の腕とベルの腕が触れ合って互いの熱が、長袖のパジャマ越しに伝わる。
うまく回避できたと思ったらまた新しい危機のフレーバー。 我慢だ、僕のジャローダ
それからほんの少しの沈黙を挟んでから「あのね、」とベルが呟いた。
「ちょっと言おうか迷ったけど…。 その……寂しいなって、思うの。時々」
とても小さな声で、きっと僕だけに聞こえる声だった。
こんな近くにベルがいるのは釣り大会の時以来だけども、
こんなに小さかったっけと思わせるくらいに今の彼女は弱々しく見えて。
557 :
デント×ベル:2011/09/04(日) 09:38:24.74 ID:rNSbT4X3
「私にはポケモンがいるし、独りじゃないって、分かってるの。
でもね、どうしても時々寂しく なって だめに なりそ、で…」
少しずつ声が震えてきて、うつむいたベルの目から一粒 涙がこぼれた。
深呼吸を一つして、僕とベルの間に置かれてた一回り小さな手に僕の手を重ねた。
すん、と一呼吸おいてから小さな声で「ありがと」と聞こえて、どちらともなくそっと指を絡める。
まだ喉の奥で震える声で続けようとしてむせた様子に思わず苦笑しながら「ゆっくりでいいよ」と言ったら、
ちょっと泣いて赤い目をこすりながらベルも笑ってくれた。
それからもう一度お互いの指を重ね直してから、続きを聞いた。
「だからね、同じ旅をしてる人に会えてすごく良かったぁって思ったの。
サトシもベルも、もちろんデントのこともよ」
あ、ゾロアも!とさっきまでの泣き顔が嘘のように嬉しそうな顔で言うベルに、
口元にそっと人差し指を立ててジェスチャーを送る。
ハッとした顔で、今度は小さく「ごめんなさい…」とまた涙目で呟く。
ころころと忙しく変わる表情は、いつものベルのよう。
叱られたヨーテリーのようにしょぼくれたベルのふわふわした髪をくしゃくしゃと撫でれば、
今度はまたえへへと笑ってみせてくれる。 とってもかわいい
558 :
デント×ベル:2011/09/04(日) 09:44:28.73 ID:rNSbT4X3
「なんだか不安な気持ちがどこか行っちゃったみたい。
デントのおかげね ありがと!」
体ごと向き直って、さっきまで撫でていた手と、もう片方の手をベルの両手で包み込むように握られたと同時に
引き寄せられて、不意の出来事に僕もベルも「ふあっ」とか間の抜けた声をあげて倒れ、かけた。
気づけばベルが僕の腕の中にすっぽりと収まっていて、縮こまった姿はまるで小動物。
……僕は黙ったまま腕の中のベルにしめつけるを繰り出した。
と、同時にもう消えけていた焚き火がさらりとそよいだ風に消される。
明かりと熱源が消えた中で、僕の腕の中のもぞもぞとしている小動物は変わらずにぬくい。
少しだけ抱きしめる腕を緩めれば、おずおずと背中に腕が回されてきて、
そんな様子が可愛くて今度はもっときつく抱きしめた。
すると息苦しいのか背中の手が僕のパジャマをきゅっと握りしめて抗議してくる。
また少し緩めると、ごそごそと僕の肩の辺りに顔を出して、今度は甘えるように頬を擦り寄せてきた。
じゃれついてくる子犬のようなベルの頬は夜風に冷えた僕の頬には少し熱いくらい。
触れ合う頬から徐々に熱が伝わってくるってだけじゃなく、僕の顔も熱くなってくる。
559 :
デント×ベル:2011/09/04(日) 09:46:43.65 ID:rNSbT4X3
胸の高鳴りがやかましく聞こえるほどになって、でもこの腕の中の暖かさは心地良くて、
ずっとこの温もりを抱きとめていたくてたまらない、なんだか不思議なテイスト。
「ふぁあ…はぅ…」
ふと見てみれば、ベルがうとうとしていた。
森の木々の合間から見える月も随分と傾いていて、流れてくる風の冷たさも夜の深さを伝える。
あっ、明日は早起きして朝食を作らなくちゃいけないんだっけ。 もう完全に忘れてた。
そうこう考えていたらベルはもう船を漕いでいる。 普段よりも子供っぽい彼女の寝顔を見ていたら、僕も少し眠くなってきた。
起こしてしまわないように、そっと抱き上げて寝袋に寝かせると、寝やすくなったのか穏やかな寝息をたてている。
隣に寝転んでチャックを閉めるとやっぱりいつもより窮屈だったけど今までには無かった暖かさが僕にそっと寄り添う。
抱き返してみれば、微笑むように寝息を零して、またベルは夢の中。
……僕もそろそろ眠ろうかな。
「おやすみ、ベル…」
次の日の朝起きたのは僕とベルが一番遅かったおかげで、とっても酷い目にあう羽目になった
ジャローダときたか。
保守
保守
保守
564 :
名無しさん@ピンキー:2011/09/15(木) 23:31:45.09 ID:RKRINNcM
来週は祭りだな。
カミツレさんペロペロ
ついにアニツレさんなのか
モノリス回いつになるんだろ…相当未来の予告もしてるよね。
もうすぐBW発売から一年になるのか
最初は「アイリス?何この土人…」
とか思ってたが、
ゲーム本編じゃようじょっぷりを発揮してたし、
ドリュ×アイもよかったし、
他にも前のDPが美人揃いだっただけに不安だったけど、
カミフウにシキミさんにカトレアとシロナ再登場で一年間楽しかったよ
という訳で誰か一周年記念のSSおくれ〜
568 :
麗しの変態:2011/09/18(日) 01:39:47.34 ID:O0PeF9mU
ハイ、ど〜も〜
本日、九月十八日がBWの発売日〜
去年の今日にあのBWが発売されたんだよ〜
もうあれから一年か〜早いモンだねぃ〜
去年の今頃、小生はナニをしていたんだろう〜?
おぱい
570 :
名無しさん@ピンキー:2011/09/22(木) 03:13:45.93 ID:cdFEXm0e
ここって非エロもおkですか?
軽く鬱ネタである上に初心者なので色々と心配なのですが、
それでもよろしければ今日か明日にかけて投下したいと思います
基本らぶらぶちゅっちゅがあれば良いと思うが
余り長いようなら考え物
タダでさえ人が居ないし個人的にはやって欲しい…
572 :
名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 20:50:55.24 ID:40zGNcse
570です。
このスレで求められているようなSSじゃないと思いつつも
投下させていただきたいと思います
誹謗中傷、文句、意見、感想ドシドシください
注意
・本来♂のポケモンを♀にしているので一応女体化です
・初心者なので色々とダメな点があると思いますが、生温かい目で見守ってください
・非エロです。
>>571氏の意見を参考にしてラブチュッチュッぐらいさせようかと思ったけど
それさえ無理だったよ・・・orz
「ねね、ご主人!一度みんなの所に帰ろ?」
暗い洞窟の中、ポケモンの鳴き声が響く。
ここに来てすでに何ヶ月も・・・いや、下手したら何年も経っているかも知れない。
もっと強くなりたいという願いを叶えるためだけにみんなで山にこもり始め
長い月日がたつうちにあんなに優しかった主人も、あんなに賑やかだった他の仲間たちも皆
いつしかあまり喋らなくなってしまった。
「そ、そりゃあこんなに長い間帰らないでいたんだから怒られるかも知れないけど・・・。
私も一緒に怒られてあげるから・・・ね?」
「・・・・・・・・・・・・」
返事はない。
もう、何もかもに疲れきってて、でも戦うことだけは止めない。
ろくに食事もしなくなりつつあったそんな主人の姿に、
泣きそうになりつつ同意を求めて仲間に声をかけてみるも
「リザードン。久し振りに青空を飛び回りたいよね?」
返事がない。
「ラプラスとカメックスももうこんな洞窟の中飽きちゃったよね?」
返事がない。
「フシギバナとかカビゴンだって久し振りに日光浴したいでしょ?」
返事は、ない。
どうしてこんなことになってしまったんだろう?
チャンピオンになる前のあの頃を思いだすあの頃を思いだす。
あの時は確かワタルのカイリューに皆そろって返り討ちにされちゃって
チャンピオンロードへ修行をし直しに行ったんだっけ?
そこで時間をかけちゃったせいでチャンピオンの座を横取りされちゃったりしたけど
そんな事件も含めたって今より楽しかった気がする・・・。
「もう、ヤダよ・・・。もう私たち強いポケモンもトレーナーさんもいない。それでいいでしょ?」
「・・・・・・それが・・・恐い」
「ご主人!?」
それは本当に久し振りな彼女の声だった。
「俺はね、ピカチュウ。チャンピオンになったことを・・・半分、後悔してるんだ」
「・・・・・・なんで?チャンピオンになるんだ〜!!って初めてあった時から言ってたのに」
一緒に旅をし始めたころはそのテンションの高さがウザくて
それは本当に久し振りな彼の声だった。
「俺はね、ピカチュウ。チャンピオンになったことを・・・半分、後悔してるんだ」
「・・・・・・なんで?チャンピオンになるんだ〜!!って初めてあった時から言ってたのに」
一緒に旅をし始めたころはそのテンションの高さがウザくて
オーキド博士を呪いたい気持ちだったのをよく覚えている。
あんなに叶えたかった夢が叶ったことを後悔していると言わたことに
あまり驚かなかったのは心のどこかで気づいていたからかも知れない。
「夢を見すぎたせい・・・かな?
チャンピオンになって夢が叶ったあとの俺には・・・何も残っていなかった。
やりたいこともなくて、バトルをしても初めての頃の興奮を感じられなくなってしまった。
俺は・・・・・・・その感覚がたまらなく恐かったんだ」
「じゃあ、もっと強くなりたいって言ってたのは・・・嘘?」
「うん、ゴメン。・・・本当は、こんな奴と戦うなんて二度とごめんだって言いたくなるくらい
俺たちが倒せないような強いやつと戦いたかったんだ。
そうすれば、そいつを倒すことを目標にしてきっとまた頑張れると思ったんだ。
でもまさか・・・そんな奴が現れないどころか、お前を泣かせることになるなんてね」
「な、泣いてなんかいません!!雪が体温で溶けただけっていうか・・・、
とにかくそんな感じの奴です!!」
こんな苦しい言い訳をするのも久し振りだ。
いつもならここで堪えきれずに主人が笑いだして、
そのせいでもっと恥ずかしくなってボルテッカーをかまそうとする私を止めようと
慌ててリザードンとかが出てきて・・・ってなるところだが、
今の彼にうかんでいる笑みはいつもの意地の悪い笑みと違って
私のことを本気で心配してくれたいつかと同じ優しい笑顔だったから
何をする気にもなれなかった。
「・・・最期にもう一回だけ、もうすぐここに辿り着くトレーナーを相手にしたら、
勝ち負け関係なしに帰るとするか」
「え・・・?」
温かい主人の手のひらのぬくもりを肌で感じる。
いつの間にか吹雪は止んでいてダイヤモンドダストと呼ばれる
幻想的な光が彼らを包みはじめていた。
「結局いろんな仲間を悲しませただけで何のいい事がないからな。
「結局いろんな仲間を悲しませただけで何のいい事がないからな。
・・・お前はいつまでたっても俺を名前で呼んでくれないしさ〜」
「それはっ!その・・・・・・」
言ったら最後、自分の中にある彼への想いが誤魔化せなくなるから・・・なんて、
いっても良いのだろうか。
今なら勢いで言えるかも、と覚悟を決めたとき最後のチャレンジャーの姿が目に映った。
なんとタイミングの悪い奴・・・!
「・・・これが終ったら、話します。後腐れないように私がソッコーでケリをつけてやりますから」
レッドも覚悟しててよね?
最後までは言わず最期の戦いに向け意識を集中した。
oh...
中身以前の問題だったよ・・・
ちょっと、カイリキー兄貴に殴られてくる
577 :
名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 22:46:11.59 ID:rN9r0IHM
うん、殴られてこい。
578 :
忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/09/26(月) 17:42:29.09 ID:bdREIgwS
せめて、人×人でいこう
ポケモン同士なら専用スレあるよ
あと初心者も暖かい目で迎えてやろうか。
前にも話し合った気がするが人×ポケモンの場合
人への愛が強い→このスレ
ポケモンへの愛が強い→専用スレ
でいいと思うんだ
俺はどっちでも大歓迎なんだがな
・ヒールボールの癒し効果のことを知った♀ポケモンがボールに入ってみたいとトレーナーにねだる
・実際に入ってみるとエッチなマッサージ効果だった
・♀ポケモンが助けを求めるがトレーナーに気づいてもらえず、そのまましばらく放置される
・次に出してもらった時にはすっかり出来上がって発情しちゃっててトレーナーを襲ってしまう
という電波を受信した。だれか
カイリキーかダストダスでいいなら
ラングレーちゃんマダー
まだまだ
>>580 擬人化だったらポケモン擬人化スレでいいわな
民衆の心を掴むには既に民衆の心を掴んでいる人間が賛同するのが手っ取り早い的に
カミツレがプラズマ団に拉致監禁され調教陵辱の後に洗脳までは行かずとも逆らえない身体にされプラズマ団の言いなりに
とか妄想した事が
イブキ×ヒビキ
パイズリ三昧で本番はありません
588 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:41:45.01 ID:9XYs1PID
フスベシティ。この町ではちょっと目立つフレンドリィショップに、ヒビキは入っていた。
ヒビキは棚をまわって傷薬コーナーの前に立った。回復の薬だ。ヒビキはそれに手を伸ばした。
「えいっ!」
後ろから突然、とある女性に抱きつかれた。
例の「恥ずかしい」ボディスーツ。ジムリーダー、イブキだった。
かつてバッジを賭けて対戦した仲であり、色々あって、仲良くなった。
どうやらヒビキはかなりのイブキのお気に入りらしい。
「うわっ、ツンデレジムリーダーが絡んできた」
「誰がツンデレよっ」
ヒビキが冗談を言うと、イブキは胸を突き出してツンツンとヒビキの体をつついた。
「睨まれた、怖い〜」
「誰が怖いのよ!」
イブキは更に自慢の巨乳でヒビキを突いた。手で小突く代わりに、胸で何度もツンツンとヒビキをつつく。
ずいぶんとしつこい突き方だ。今日は何故にこんなに胸で小突くのだろう。少し考えて、ヒビキは思い当たった。
589 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:43:03.50 ID:9XYs1PID
「イブキさん、おっぱい大きくなった?」
「遅いわよ、ばかっ」
もう、顔は上機嫌だ。気づいてもらえたのが嬉しかったのだろう。
「早く、部屋行こ」
ヒビキの腕を組んで、イブキはバストを押しつけた。瑞々しい弾力が、むにゅっと脇腹を擽る。
素晴らしい弾み具合だった。イブキは更に大きくなった胸を、一刻も早く愛撫してほしいらしい。
ヒビキは回復の薬を諦めてイブキの部屋へ移動した。
扉が閉まる前から、イブキはヒビキに抱きついてきた。首根っこに腕を回し、熱い視線を向けながらバストを擦り付ける。
「そんなにしたら、気持ちいいよ」
「気持ちいいからやってるんでしょ」
「そんなに押しつけたら触れないじゃん」
「じゃ、触って」
イブキはくるりと背中を向いた。
後ろ手に両腕をヒビキの首に巻き付け、背中を預ける。あからさまな誘惑のサインである。
590 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:45:45.88 ID:9XYs1PID
ヒビキは期待通り、後ろからバストを鷲掴みにしてやった。
発育のいい胸の塊が、ぎゅうっと張りつめ、手の中ではちきれそうになる。みっしりと肉が張りつめていて、手の中でも充満してくる。
「くぁぁっ………!」
イブキは歓喜の呻き声を漏らして胸を突き出した。ヒビキの欲情を掻き立てようと、わざと突き出しているのだ。
ヒビキの手は更に強く窄まった。
「く…………っ!」
イブキは胸を突き出したまま、ビクビクと身体をふるわせた。今の乳揉みで、ショーツは濡れてしまった。
「ど、どう?大きくなったかしら?」
「測ってみないとわからないよ」
「じゃあ、測って」
そう言うが早いか、イブキはあっという間にボディスーツの上半身部分だけを脱いだ。
いつになく量感の増したロケット型の膨らみが、ヒビキの前に無防備な姿をさらけ出していた。よく張りつめた、果実のようなおっぱいだった。
ヒビキはポケットからメジャーを取り出し、まずアンダーバストの計測から入った。
591 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:46:56.77 ID:9XYs1PID
ズドンと突き出した双乳の下にメジャーを通す。顔を近づけると、高く突出したバストが鼻に触れそうだ。イブキは得意気に双乳を突き出している。
……66.7。細い身体だ。
続いて、イブキは腰を90°に折り曲げた。巨乳の女性の場合の、正しいバスト測定の方法である。
中身の充満した果実みたいな膨らみが、張りと堅さを保ったまま、ツンと下に垂れる。
ヒビキはメジャーをまわして乳首をかすめた。
「あんっ」
イブキがバストをふるわせる。
「測れないじゃん」
「そこ、くすぐったいの」
「ここ?」
メジャーの代わりに指で乳首を弾くと、
「馬鹿んッ!」
イブキが甘い声を漏らした。
ヒビキは笑いながらメジャーをまわして数値を読み取った。
……96.3。
バストのカップサイズは、トップバストとアンダーバストの差で決まる。
いわゆる巨乳と言われるEカップは、トップとアンダーの差が20.0センチ内外である。
592 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:48:06.42 ID:9XYs1PID
そして、イブキは、29.6センチ。
「Iカップじゃん!」
イブキは姿勢を戻して、満面に笑みを弾けさせた。どうりでしつこくバストを突きつけるわけだ。
「何か言うことは?」
ちょっと自慢気にイブキは言ってみせた。高飛車な態度をとっているが、本当は自分も嬉しくて仕方ないのだ。
「さすが、ジョウト一、二を争う大きなおっぱい、大好き」
「おっぱいだけ好きになるな、ばか」
イブキは、剥き出しのおっぱいをヒビキに押しつけた。
ボリュームを増したIカップの膨らみが、ぎゅうっと潰れて広がった。ヒビキの胸に圧迫されてたわんだ膨らみは、まるで巨大な乳脂肪の肉まんみたいだ。
「他に何かないかしら?」
「…パイズリしてよ」
「……ふふふ、いいわよ。でも、着てるものが多いわね」
「イブキさん、脱がせて」
「甘えん坊ね、全く」
593 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:50:04.43 ID:9XYs1PID
憎まれ口だが、口調は愛情たっぷりだった。
イブキやはり、あっという間にヒビキのズボンを下ろした。トランクスの下から現れた逸物は、既に高く反り返っていた。
「生意気なオチンチン」
愛しそうにイブキは言ってひざまずき、96センチの爆乳にペニスを挟み込む。
増量した乳肉の塊の中に、ペニスは埋没しそうになった。亀頭近くまでたっぷりと房肉に包み込まれて、見るからに気持ちよさそうだ。
「ふふん、反撃開始よ♪」
イブキはにやっと笑って、乳房を揺らし始めた。
蒸れた瑞々しい乳肌が天然のローションとなって、ペニスをなぶり立てる。柔らかな脂肪でできた、骨のない指で優しくペニスを握られてしごかれているみたいだ。
ムチムチの塊が、右から左から押し寄せ、なめらかな乳肌とともにペニスをこすりたてる。
手コキよりも優しく柔らかな感触に、心地よい掻痒感が走った。快感と掻痒感の入り交じった感触が、肉棒全体に広がっていく。
「イ、イブキさん、イッちゃうって……」
「当たり前じゃない。イカせようとしてるんだから」
パイズリストロークが更に加速した。乳房の揺れが激しくなり、ピッチを上げて乳肉が肉茎に襲いかかる。
Iカップの肉弾が揺れまくり、間断なく肉棒を包み込む。まるで快感でペニスを窒息させようとしているかのようだ。
594 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:51:50.25 ID:9XYs1PID
ヒビキは呻いた。乳房に挟まれた時点で、既に勝負は決まっていたのだ。
射精をこらえようとするヒビキに、イブキは余裕の笑みを浮かべて両側から乳房を押しつけた。
乳圧が急激に上がり、ヒビキはあっけなく放出をはじめていた。
「あはん♪」
「あぁ……イブキさぁん…」
「まだこんなので許してあげないから」
放出がおさまると、イブキはすぐバストを揺らし始めた。
ばいん、ばいんと盛大にエッチなロケット弾を弾ませて、ダイナミックにペニスをこすり立てる。
込み上げる射精感に、早くもヒビキは呻いた。
いやらしく揺れる乳房の膨らみが、マシュマロのように肉棒を抱擁し、上に下に何度も跳ね回って敏感な性感帯を責め立てるのだ。
柔らかな質感とパツンパツンの弾力感に包み込まれて、ペニスがとろけそうになってしまう。
「今日は思い切りイカせちゃうから」
むっちりした乳肉がペニスに吸い付き、弾力を押し寄せてきた。甘美な乳房の拷問だった。
二房の乳房がヒビキのペニスを谷間に捕らえて、快感の虜にしているのだ。
595 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:53:29.44 ID:9XYs1PID
(またイッちゃう……!)
我慢しようとしたが、無駄だった。
こらえようとした瞬間、ヒビキの気持ちを見透かしたように、またしてもイブキがバストを押しつけ、殺人的な速さで揺らしまくったのだ。フィニッシュへ誘う手コキのようなスピードだった。
「うぁぁっ…イブキさんっ……!」
女のような声を漏らして、ヒビキは腰を痙攣させた。盛大に濁液が花火をあげる。
イブキは笑みを浮かべて、更にバストを揺らした。ムチムチの肉弾が容赦なく肉棒にこすりつけられて、ヒビキは呻いた。
やみかけた白い噴水は、更に派手に濁った飛沫をあげた。精液の噴水が、イブキの髪の毛に降りかかった。
精液を浴びて淫乱に目を輝かせながら、ますますバストを弾ませてゆく。
ヒビキはペニスを抜こうと思った。だが、この甘美な乳房の奴隷の世界から抜けるのは無理だった。
ばいんばいんと乳房がバウンドすればするほど、イブキのバストになぶられたくなってしまうのだ。
「ほら、ヒビキ!もっと出しなさい!出るんでしょ!?」
Iカップのバストが、重々しげに跳ねまくる。
ペニスが埋もれてしまいそうなボリュームと強烈な乳圧が、イキまくってすっかり敏感になってしまった肉棒を挟み込んでいく。
596 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:54:54.20 ID:9XYs1PID
濁液を浴びてどろどろになったバストは、更にむっちりとペニスに張りついて両側から優しくしごき続けていた。
まるで未来永劫続くのではないかと思えるほど、盛大に乳房が揺れ続けている。
あまりに気持ちよすぎて、ペニスがとけそうだった。少し乳房を動かされるだけで、腰が踊ってしまう。
「ダメぇ……イブキさぁん……」
「何よ、切ない声出して」
「もう出ないぃ…」
「出るかどうかは、私が決めるの」
汗と精液でどろどろになった乳房が、激しく揺れまくった。
どこまでも欲望を受け止めてくれるやさしい乳房が、荒々しいほど上下に揺れ動き、ヒビキの腰をとろとろにしていくのだ。
(もうダメだ、立てない…!)
ヒビキの呻き声がかすれ、声の代わりに精液が盛大にほとばしった。
「ヒビキ、凄い…!」
イブキが乳房を左右交互に揺さぶった。
597 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 21:58:15.42 ID:9XYs1PID
弾けそうな乳圧が、両側からむにゅんむにゅんと押し寄せる。先端がとけそうになり、腰が踊った。濁液が噴水のように飛び散り、イブキの顔と胸に降りかかった。
「もっとかけて、ねえっ」
イブキはおねだりしながら、バストを互い違いに揺さぶってきた。
ゆさゆさっと豊球が撥ね動き、ペニスをこする。弱々しい悲鳴が漏れ、続いて再び濁液の噴水が吹き上がり、ヒビキは突然膝から力を失って崩れ落ちた。
「あん♪」
イブキは待っていたようにIカップの乳房でヒビキを受け止め、抱き締めた。
ヒビキは全力疾走したあとみたいに、激しく息をついていた。耳まで真っ赤になって、瞳はぼうっとしている。
「イブキさん、やりすぎ…」
「思い切り感じてたくせに」
言い返されて、ヒビキが笑った。やりすぎなんて口にしているが、本当は気持ちよくて仕方なかったのだ。
イブキも、愛しそうに笑みを浮かべた。更に大きくなったおっぱいで、ヒビキを気持ちよくできたのが本当に嬉しかったらしい。
「…お風呂、入ろっか」
「うん。精液まみれになっちゃったし」
「ふふっ、全部舐めたいくらい」
「イブキさん、ここから先は…」
「ダ・メ♪そこからは、私と結婚できればの話ね」
「そんなあ〜」
イブキさんは分からんな、と思うヒビキであった。
598 :
イブキ×ヒビキ:2011/10/08(土) 22:03:39.92 ID:9XYs1PID
終わりです。
あ、書いといて勝手なんですが、もし、してくださるのでしても、保管庫には登録なしでお願い致します。
なんか恥ずかしくなってしまいました。
乙
久々によい恥じらい
んん…
以前ポケ板にあったイブキさんスレで似たようなのを見たことがあったような…
ポケモン板のイブキスレの内容のコピペか
手抜き乙
かなり久々に来たけど、放送開始から1年経ってサトシ×アイリスが1つも無いとは…
最近じゃ投下すらまばらで…
書き始めてるのあるけど完成はいつになることやら・・・
ていうかアイリスってガキじゃんよ…
Nの本名がナチュラルと判明したね。
トウコ「ナチュラル…」
ダメだ。慣れん。
Nでいいよ…
トウコ「ん…ん…んん…んんー!」
N「名前連呼しないでくれる?」
612 :
カメレオン:2011/10/18(火) 14:42:09.06 ID:LrqTNPO0
Nの本名って何処で判明されたの?
ゲームの中?
ジュンイチ・マスダのブログで発覚したっぽい
ナチュラル・ハルモニア・グロピウスだっけ。
N×女主人公の略称が「グロ主」にならないことを祈っておこう。
トウコ×グロピウスで
トグロ…
んなもん没ってレベルじゃねえぞ
増田は腹をくくってN(腐)を消すべきだ
617 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 19:38:11.28 ID:81VtlESt
あくまで「初期案」が公開されただけで実際のゲーム本編でもそのままだとは言われてないけどな
投下テスト。
Bad Maniacs
赤葉。グロあり近親相姦。無駄に長い。
捏造俺設定にアルコールとカフェインと色んな設定を混ぜて煮込んでみた。
赤葉緑が大人設定なので嫌な予感がする人はNG、またはスルー推奨。
序:厭な夢
――赤い
只管、赤い光景が広がっている。
飛び散っている肉片。噎せ返る血の臭い。
『……嗚呼、吐き気を催す様だ』
眼下に横たわるのは、相棒の姿。青い鱗が血の赤に染まって、大きな傷口からは白い骨が見えていた。
……致命傷だ。
『どうして、こんな事に』
誰も見たがらない地獄の様な光景。
……目を背けたい。駆け出して逃げてしまいたい。
でも、どうしてか足は動かなくて。
「――――っ!!」
――悲鳴を上げる寸前にはたと気付いた。
『ああ。こりゃ夢だ』
……そうして、俺は何時もの様に自分の悲鳴で起こされる。
「……う、ぬ……っ」
瞼を開けると其処には見慣れた天井があった。窓辺からは秋の日差し。外からはオニスズメの囀りが聞こえている。
自分の部屋。どうやら毎度の如く、見たくも無い昔の夢に魘されていたらしい。
「……あー、朝か」
目覚めからして最悪。あれから何年と経つが、自分がこの悪夢から解放される兆しすら見えない。スリーパーですら食中りを起こしそうな夢だ。正気なんてとうの昔に何処かへ投げ捨てた気がする。
……何時になったら枕高くして寝れる事やら。
『レッド〜! ご飯出来たから、リーフと一緒に降りてらっしゃ〜い!』
と、階下から母親の声が聞こえて来た。
……デカイ息子と娘に朝飯を用意してくれる母の愛に感謝。呼ばれた青年……レッドは上体を起こそうとした。
「――あ?」
が、体は重石を括り付けたみたいに動かない。……それもその筈だろう。
「――くー……くー……」
すやすやと寝息を立てる一つ下の妹……リーフがレッドの体に四肢を絡みつかせていた。
「・・・」
この様な事は日常茶飯事だから兄は慌てない。器用に組み付いた妹の腕や足を解いて、パンイチ状態で起き上がり、ベッド脇に立つ。
否、正確にはパンイチでは無い。彼の胸元には蒼い鱗が括り付けられた簡素なネックレスが光っている。それを除けばレッドはトランクス一枚だった。
……体全体が汗でべた付いている。生臭くて、甘ったるい臭いすらしている。恐らく、昨夜のハッスルの残り滓に違いない。
レッドは床に乱雑に放り投げられていた自分のジーンズを拾って履くと、Tシャツを脇に抱えて階下に降りていった。
――マサラタウン レッド宅 リビング
「では、頂きます」
「はいどうぞ。召し上がれ」
シャワーを浴びて汗を軽く流して、母親の作った飯にありつく。普通の白米に味噌汁、焼き魚、納豆、そして漬物。一般的なニッポンの朝のスタイルだ。
「お父さん、再来月には一度帰るって」
「何時ものペースだな。もぐもぐ……っ、今は何処に? アイスランド?」
「デンマークよ。……グリーンランド」
「僻地だなあ」
しっかり租借し、飲み込んでから母に答えるレッド。噛みながらの受け答えはマナーが悪い。
彼の父はポケモン学者。嘗てはフジ老人に師事し、その彼が一線を退いた後にオーキド研究所に移った来歴を持つ。
一年の殆どを海外で過ごし、偶にフラっとマサラに帰ってくる。
過去に一度、両手に札束満載のアタッシュケースと共に帰宅した時は犯罪に手を染めたのではないかと家族を不安にさせた事もある。
……そんな事情で彼の家は半ば母子家庭だが父親が行方不明と言う訳ではない。
「それで、リーフは?」
「? むぐむぐ……っ、爆睡中」
妹の話題が出た。レッドは黙々と食事を続けた。
「あの子、今日は朝から講義でしょ? 欠席は駄目よ」
「俺に言わんでくれ。寝てるアイツに言ってくれよ」
「あの子の事は全部あなたに任せてる。お兄ちゃんでしょ? フォロー位しなさいな」
「……そうだけど、さ」
レッドが箸を止めて少し顔を顰める。母の言う『任せている』と言う言葉は一般的に言われている兄妹のそれではない。レッドもそれを理解しているからこそ、反論は出来ない。
「ちゃんと起こすのよ?」
「へいへい……」
若干、渋々と言った感じにレッドは頷き、茶碗の米を一気に掻き込んだ。
――レッド宅 二階 兄妹の部屋(愛の巣、又は牢獄)
「こう言う時、しわよせが回るのって大抵兄貴だよな」
ぶちぶち文句垂れながらシーツに包まった妹様を見下ろすレッド。昨日の痕跡が染み付いたベッドで惰眠を貪るリーフは当然ながら何も身に着けていない。
……左腕に見える虹色の鱗をあしらったブレスレットを除いて。
『羨ましいとか思った奴、そりゃ大きな間違いだ』
レッドさんの心の声だ。リーフの寝起きの悪さは筆舌に尽くし難い。まるで猛獣を相手にする気分になってくる程だ。
「だから、起こさない様に離れたって言うのにさ。でも、母さんの言う事にゃ逆らえんしなあ」
……ブー垂れてても仕方ない。レッドは覚悟を決めて、リーフのシーツを力尽くで引っぺがした。
「んにゅ……む〜、何よお〜もう〜……」
むずかる様子を見せるリーフ。レッドは冷ややかな声を浴びせた。
「おい、起きろ」
「――すぅ……」
「寝るな、起きろ」
「んう……後、五時間……」
こいつ、この状況で二度寝とは良い度胸じゃあないか? しかも、五時間て何だ。正午過ぎになっちまうぞ。
「起きろっての。一限の講義どうすんだ」
「寝てる……日数足りてるし」
「おいっ。母さんに文句言われるのお前だけじゃないんだぞ」
どうやら完全にサボタージュする気満々だ。言う事を聞きやしねえ。いっそ、本当に無視してやろうか。……駄目だ。母さんに睨まれる。
「……あー、どうすっかな」
「ん〜……そだねえ。……お兄ちゃんがちゅーしてくれたら起きるかもよお?」
――ピキ
若干、はにかみながら眠そうに見てきたリーフに、レッドは一寸苛っと来た。
この糞アマ、他人を困らせて遊んでやがる。だから、起こしたく無かったんだよったく。
「・・・」
だがしかし。妹に嘗められっ放しと言うのは兄として看過出来ないモノがある。レッドはベッドの上に上がった。
「ありゃ? えと、本当に……してくれるの?」
リーフは何か勘違いし、期待に胸を膨らませている様だ。残念ながら、レッドは其処迄妹に尽くす兄ではない。
「あ、え? ちょ、ちょっと!?」
先ずは仰向けにひっくり返して、腹下に手を入れて浮かせて……
「尻を上げて欲しいんだけど」
「こ、こうかな」
リーフの眠気は幾らか飛んでいる様だ。しかし、しっかりと兄の指示を聞く辺り、思考能力は寝起きのままらしい。
斯くして、リーフはレッドに尻を向ける格好を取った。
「オッケー。――それじゃあ」
レッドは利き腕を大きく振り上げて……
「さっさと起きろや愚妹が」
――バチーンッ!!
「ふぎゃあああああああっ!!?」
たわわな尻肉に勢い良く打ち下ろした。
お仕置き、若しくは目覚ましビンタ。補助技を積んでる訳では無いので威力は上がらないが、寝起きの相手には二倍の効果。
その証拠に、喰らったリーフは尻尾を踏まれた猫みたいな声を上げている。
「ったあああ……! あにすんのよ糞兄貴! って、痛い痛い!」
「素直に起きないお前が悪い。……おら、観念しないと尻が三つに割れるぜ」
――バシンッ! ビタンッ! バチッ!
リズムもへったくれも無いスパンキングの嵐。リーフが音を上げるのは直ぐだった。
「も、もう解った! いや、判ったからお願い止めて!」
「……本当に?」
ギラリ、とレッドの目が光り、赤い色を宙に残した様だった。
「起きる。素直に、起きるからさあ……」
のそのそと全裸のリーフが涙目で起き上がる。叩かれた尻が少し赤くなっていて、その部分を摩っていた。
「もっと優しく起こせない訳?」
着衣を整えながらリーフがジト目で睨んで来た。
「何を期待してる?」
威嚇と見るには随分と可愛らしい目付きだった。レッドの攻撃や防御は下がらない。
「そりゃあ、ね」
「っ」
フッ、とリーフの姿が消えたと思ったら、その直後レッドの眼前にはリーフの顔があった。
すると……
「――っ!?」
レッドがたじろぐ。唇に柔らかい感触が確かにあった。何度も体験しているから間違い無い。
……キス、された?
「べーっだ!」
放心する間、凡そ三秒。さっさと離脱していたリーフはレッドにあっかんべーして、リビングへ降りて行った。
「……可愛くねえ」
今のは完全にしてやられた。尻叩きへのささやかな意趣返しなのだろうが、それにしたって他に遣り様があるだろう。……と、レッドは悔しげに呟くだけだった。
試しにここまで。また後で来るかも。それでは。
いるよね
こういう無意味に分割にする人
完成してるなら一気に投下しろ
完成してないなら完成させてから投下しろ
>>618 オレを生殺しにしたいんだろ?
なあ、そうなんだろ!?
628 :
618:2011/10/22(土) 00:03:40.52 ID:hganDhy0
戻ってみた。ゆっくりペースで投下してみる。
壱:朝の二人+1
「「行って来まーす」」
「行ってらっさーい」
出勤の挨拶を母に交わし、兄妹は移動手段を腰のホルダーから取り出した。
――モンスターボール
携帯獣……ポケットモンスターの携行容器だ。
開閉スイッチを押し、その中身が姿を現す。
――ボムッ
レッド……ドンカラス。リーフ……プテラ。
ナナシマは迷いの洞窟で捕らえたヤミカラスにとあるルートで回ってきた闇の石を与え進化させたドンカラス。ニビの博物館の科学者に貰った琥珀を復元した絶滅種であるプテラ。……どちらもカントーではかなりレアなポケである事に変わりは無い。
……まあ、薀蓄はどうでも良い。お互い、手持ちの背に乗って空へと飛び立った。
――出勤中 マサラ〜タマムシ間
ゲーム上の処理では一瞬だが、実際マサラと目的地であるタマムシとは結構な物理的な距離が存在する。
当然、この様な会話が発生するのは必然でもある。
「でさあ」
「あ?」
空中を高速移動中なので、叩き付ける風が全身の熱を奪っていく。体感温度はかなり低い。やや後方を飛ぶリーフが帽子を押さえて大声で言う。そうじゃないと空では聞こえないのだ。
「あたしは講義があるけどさあ。兄貴はどうして今日は? コマは空いてたよね」
「研究室に顔出すんだよ。三階生にもなると教授連中に面売っとかないと身動きが取れない。お前もそろそろ行き先決めとけよ」
嘗ては名門と謳われたタマムシ大学。あのオーキド博士もその卒業生として知られているが、此処最近のレベルの低下は目に余る有様であると言う。彼等は其処の学生だった。
「ああ。それは問題無いわ。兄貴の所に行くからさ」
「そうか? なら、今度連れてってやるさ。面倒臭いだろうが、損には成らんぜ?」
レッドの専攻はポケモン資源工学。どうやらリーフの志望も同じ場所らしい。
ここは一丁、兄貴として先輩として面倒を見てやろうと思い至ったレッド。将来の舵を切る大事な場面でそれ位の支援はしてやろうと思ったのだ。
「おーいっ!!」
そんな会話をしていると、後方から誰かの声を聞いた気がした。何かと思い振り向けば、見知った顔があった。
ピジョットの背に乗った青年……グリーンだ。
――グリーン
オーキド=ユキナリ教授のお孫さん。無論、グリーンと言うのは愛称であり、本名は別に存在する。(レッドとリーフも然り)
一年前と数ヶ月前、図鑑編纂の為にマサラを飛び出した、兄妹に取っては敵であり、また幼馴染であった男だ。
「よお。お前らが揃って通学たあ珍しいな」
まあ、今では敵対関係を取る事も無く、お互いに仲の良いお隣さん兼親友だった。
「……そうか? そうかもな」
リーフと話していた時より大幅に抑揚を落として感情がどうにも見えない声でレッドが言葉を紡ぐ。
……別にレッドがグリーンに対して思う所がある訳ではない。家族以外に対して、彼は何時もこうだった。
「そう言うグリーンは? 何時もは会わないでしょうに」
が、リーフは兄の様に誰かに対して反応が変わることは無い。何時もの通りだ。
「ああ。ちょいと学生課に野暮用でな」
「……学割の申請か?」
「いや、提出書類に不備があったってだけさ」
ポケモン進化分類学を専攻のグリーン。レッドと同じく、この時間に授業を入れていない彼が早朝出勤するのは学生課からの呼び出しが原因だった。
「ほんと、最近めっきり会わないわねえ。隣同士だってのに」
「ああ。お互いトレーナーだけやってりゃある程度その辺は好きに出来るんだろうがな」
時間を自由に出来ると言う点ではトレーナー稼業は融通が利くだろう。だが、彼等は今それだけをやっている訳にはいかなかった。
「でも、世の中そうはいかねえさ。だからこそ、大学なんて場所に行って自分の時間を消費してるんだろ? 俺達は」
そうなのだ。トレーナー業のみでは大概は食い繋げないと言う切実な現実が壁として立ち塞がっている。だからこそ、それ以外の食い扶持を持つ事は人生設計に於いて必要な事だった。
「……その辺、どう思ってんだ? なあ、レッドよお」
「・・・」
めっきり口数が減ったレッドにグリーンが話を振る。それに対する答えは三点リーダーだった。……別にレッドは無言と言う訳ではない。無口ではあるがしっかり意思疎通は出来る。少し待ってみよう。
「……餓鬼のまんまじゃ居られないって事だろ。だから、食って行ける職を手に付ける。当然の帰結だ。だが、餓鬼じゃそれに気付けない」
約五秒の沈黙の後、レッドが答えた。
夢を持つのは悪い事ではない。が、それだけでは足りないと気付いたからこその今なのだとレッドは言う。成人している人間が安定性を求める事は至極当然で、それは自分達も例外ではないのだと。
「子供は真っ直ぐだからね。だから、トレーナーとしての大成を望み、多くは散って逝く。一分以下の狭き門なのにね」
ニッポン国の抱える闇だ。トレーナー志望の人間は年々増加傾向だが、夢破れる者がそれ等の99%を占めると言う実情と、リタイヤしたトレーナーの受け皿となるべき法や職が存在しないと言う信じられない状態が国内でずっと続いている。
そう言った社会の爪弾き者の多くが犯罪に手を染め、社会問題となっている。トレーナー崩れが行き場に迷い、ロケット団に身を寄せていたと言うのは有名な話だ。
……無論、この三人はトレーナーとしては成功している稀有な例だが、他人事だと笑っては居られなかった。
「夢とか可能性とか、不確かな物に縋れなくなる。……大人に成っちまったって思うぜ」
「大人に成るって事は汚れるって事。だって、もうまっさらな頃には戻れないでしょ? あたしも兄貴も。グリーンも、さ」
歳を重ねる度に見えない物が信じられなくなり、最後には恐怖すら抱く。それを悔いたとしても時は戻らない。身体に染み付いた経験と言う穢れは決して拭えないからだ。
「違いねえな」
……随分遠く迄来ちまった。良く考えれば、やっぱりそう考えざるを得ないグリーンだった。
「だからこそ」
レッドが沈黙を破る。
「あの夏の日々は俺達にとって掛け替え無い物だって、信じてるよ。無茶やって、馬鹿やって。少なくとも、俺は自分勝手な糞餓鬼に半分戻れた。……お前はどうだ? グリーン」
「あ――」
今度は逆に質問を投げ掛けられた。それについてどう答えて良いものかグリーンは悩む。レッドのその言葉には今の自分達に纏わる様々なモノが含まれている事が判ってしまったからだ。
あの一年前の夏の日々……
得た物、無くした物、捨て去ったモノ。色々と思い付くが、少なくともあの頃を境にレッドとリーフが変わった事は誰よりも知っている。側で見てきたからだ。
……否。少し違った。兄妹が変わってしまったのはもうずっと前からだった。
思い出だしたくも無い過去の情景が脳裏を過ぎり、グリーンは頭を振ってそれを心から追い出した。
「そう、だな。……そうかもな」
そう答えるのがグリーンには精一杯だった。無表情である筈のレッドの顔が自嘲気味に歪んでいる気がする。それがグリーンには無性に悲しかった。
「兄貴……」
妹には、そんな兄の心が見えているらしい。沈痛な表情がそれを教えていた。
……これ等から判るのは一つだけ。取り合えず、空を飛びながら通学路でする会話でないのは確かだった。
632 :
618:2011/10/22(土) 00:15:39.94 ID:ftzV+mGB
分割本当に不要? 今日はもう寝ます。
まぁ規制されない程度には必要だがそんないらん
朝早起きして待ってるぜ
弐:過去(むかし)の話
――タマムシ大学 キャンパス内
『俺は此処でな。……居眠りするなよ』『んじゃ、俺はこっちだ。バイビー☆』
構内に辿り着いて野郎連中はとっとと離れていった。
現在、リーフは講義を受講中。内容はポケモン分子生物学。
『えー、この様にコイキングの遺伝子、脳細胞はギャラドスへの進化に際し急激な……』
講師の話の内容には余り興味が湧かない。
ペンを指で器用に回しながら、リーフは窓の外に目をやった。
木々の大半が黄色、若しくは赤色に変色している。
『すっかり秋ねえ』
気温も少しずつ下がって来ている。何時もの服装であるノースリーブとミニスカートではキツイ季節になろうとしていた。衣替えを考えた方が良いかも知れない。
そう言えば、ルーズソックスから今のニーハイソに変えたのって何時位だったろう。時代の流れに逆行してるから、兄貴にこれは無え歳考えろって言われたなあ。
……そんな事を考えながらも、リーフの頭には別の事があった。
それは先程、レッドが言っていた事だった。
――餓鬼のまんまじゃ居られない
『だからって、もう少しまともな育ち方は出来なかったのかしらねえ』
戻れない子供の頃を懐かしむ様に頭の中で呟く。
……そう。昔は良かった。
昔から仲の良い兄妹だと言われていた。
妹は兄にべったりだったし、兄も妹をしっかり守ってきた。
……そう。仲の良い兄妹。それ以上でもそれ以下でも無かった。
それが崩れたのは、何時だったろうか。
レッドが最初に捕らえたポケモンはコイキング♂だった。
父の仕事の都合でヤマブキからマサラに移ってからは、寂しい日々が続いた。
旧名、マッシロタウンと呼ばれていた過疎化が進む町。オーキド博士の先祖であるオーキド=マサラの名前を肖り、改名したと誰かが言っていたがそんな事は幼い二人には取るに足らない事だった。
先ず、同年代の子供が居ない。遊び場には不自由しないが、父も母も家を空ける事が多く、兄妹はそんな中二人きりで過ごしていた。
ある日、近所のおじさんに釣りを教えられたレッドが手製の釣竿を使って自力で釣り上げたコイキング。それか彼の最初の相棒だった。
それから兄妹とコイキングはずっと一緒だった。父母の不在だって二人と一匹が居れば我慢出来た。ずっと遊んでいても飽きない程だった。
リーフもポケモンを手に入れた。ヒンバス♀だ。
一年程経って、父母と行ったセキチクのサファリパーク。
すっかり釣り好きに育ったレッドは釣りを決行。その釣り上げたポケこそが本来、シンオウとホウエンの一部の水場でしか確認されていないヒンバスだったのだ。
これはおかしいと言う事でサファリの人間達が水場から水を抜いて調べてみたが、他の固体は確認出来ず、誰かが捨てたヒンバスが野性化したのだろうと言う結果に落ち着いた。
そのヒンバスは紆余曲折あってリーフが育てる事になった。当時の彼女はもっと可愛いのが良いと散々駄々を捏ねていたが、それも今となっては良い思い出だった。
時が経ち、何時の間にか隣に同年代の男の子が越して来ていた。名前はグリーン。
その子の手持ちのコラッタと相棒を競わせて遊んだり、町にある大きな研究所の偉い博士にポケモンの事を教えて貰いながら兄妹は成長して行った。
小学校に上がり、十歳大人法による義務教育期間が終了する頃には、二人は近隣では敵が居ないトレーナーと呼ばれる様になっていた。
コイキングはギャラドスに。ヒンバスはミロカロスに。……強い訳だ。
その頃に二人は選択を迫られる。カタギとして生きるか、トレーナーを目指すか。
レッドの答えはプロのトレーナーにはならない。現状維持と言うものであった。
オーキド博士からは図鑑編纂の為にカントー行脚の旅を勧められていたのだが、それを蹴っての決断。同じ様に薦められていたグリーンも張り合いが無いと言う事でこれを辞退。
リーフもそれに従い、暫くの間、博士の研究は停滞期が続く事になった。
――穏やかな空間 平和な時
……今となってはもう失われて久しい、アルバムの中だけに存在する光景。
それが失われる時がとうとうやって来てしまう。
『……あれさえなければ、こんなにも生き方に迷う事はなかったのに』
心の蓋を破って現れる怨嗟の念。あれがあってこその今の自分だと解っていても、消し去りたい過去。
神を呪い、また神が居ない事を知ったのもその時だった気がする。
『……983! 番号0510983!』
「――はっ」
途端、現実に引き戻された。自分の番号が呼ばれている。どうやら指名されたらしい。
「は、はい!」
『では、今の問題の答えを』
しゃきっと、慌てつつ返事だけはしてみるリーフ。当然、何処をやっていたかなぞ、魂が飛んでいたので判る訳がない。
「えっ……と、何ページですか?」
『……84ページ下段』
講師の眉間に皺が寄り始めた。だが、幸運な事に其処は予習済みの箇所であった。
「っと、ミニリューとハクリューの間にある特定遺伝子の有無については、進化が大きな引き金になっていて、発現を制御する何らかの因子が……」
どうやら、何とか難局は切り抜けられた様だった。
638 :
618:2011/10/22(土) 13:54:09.31 ID:/unV8Jqj
続きは夜に。無意味に分割してるんじゃないけど長いんです。
639 :
カメレオン:2011/10/22(土) 14:38:09.93 ID:ZlbPBwT+
GJ!早う続きが読みたいのぅ。
マジGJだから早くしてくれ
参:トレーナーとしての貌
――タマムシシティ 往来 夕刻
この季節になると陽の入りがめっきり早くなる。夜の帳が降りて行く度に気温だって下がって行く。今は……逢魔ヶ刻と言う奴だろうか。
冷たい風がレッドの頬を撫でて、栗色の前髪を浚って行く。
そんな彼を取り囲む人、ヒト、ひとの群れ。その大半は見物人だ。
「う、うう……」
レッドの前に蹲る数人のスキンヘッズ。開いて転がったモンスターボール。その中身である倒れたベトベターやらドガースの屍も山。
……彼に挑戦した者の成れの果てだった。
「……あー」
懐から取り出したボックスから煙草を一本咥えて、風に注意しながら安物ライターで火を点ける。咥え煙草のまま、レッドは敗者を見下ろした。
「最初に言ったよな? 乗り気じゃねえって」
「うお」
蹲ったリーダー格のスキンヘッズの襟首引っ掴んで無理矢理に立たせる。相手は顔面蒼白だ。
「だけど、俺はそっちの要求を呑んでやった。……なのにこのザマは何なんだ?」
侮蔑、嘲笑、嫌悪、失望……相手を拒絶するありったけの感情が感じ取れる声と顔だ。
「数さえ揃えりゃどうにかなるって思ったか? 雑魚はどんだけ集まっても烏合の衆なんだよ」
数が決める戦いばかりじゃないと言う事だ。弱者が幾ら数に頼ろうとも、真の豪傑一人には遠く及ばない様に。
挑戦者達はそれを誤っていたのだ。
「これ以上付き合う義理は無え。有り金置いてとっとと失せやがれ」
「あ、有り金ってそりゃあ」
ポケモン勝負に負けたトレーナーに発生する義務だ。だからと言って、全額寄越せと言うのは些かふっかけ過ぎだ。スキンヘッズが支払いを渋る。
「ああ? 敗者が何意見してんだ?」
「ひい」
が、不機嫌全開のレッドに反論は通じない一睨みされると強制的に口を噤まされる。とんでもない威圧感だ。
「……ま、別に良いか」
此処に至り、レッドは自分の要求を取り下げる旨の発言をする。だが、それは彼の慈悲ではない。
「払えねえってんなら、仕方無い。代わりに命を貰う事にするさ。……リザードン、サクっと介錯をば」
――ギャルル
『心得た』
今の今迄大人しく隣に控えていたリザードン♂がその大きく鋭い爪を振り被る。極限迄懐いた彼は主の命に絶対だ。
斜陽を鈍く照り返す竜の爪。サブウェポンとして習得しているドラゴンクローだが、人間の首を斬り落すには十分過ぎる用を果たすだろう。
……形で示せないなら別の物を頂く。レッドは本気と書いてマジだ。
「いいっ!? あ、あんた正気か!? 勝負は付いたろ!? それにトレーナーへの直接攻撃は」
「あ? スペの世界じゃ日常茶飯事だ」
※あくまでこのお話はゲーム準拠です(筆者)
サラッと問題発言をかますレッドさん。これについては解釈が色々あるだろうが、深く突っ込んだら負けだろう。……突っ込んじゃ駄目だぞ?
「……お前の死体だって高く買ってくれる場所はあるって事だ。それに、お前みたいなチンピラが何人死のうが週刊誌だって気にしねえよ。……安心して死ねや」
今受信した異次元からの怪電波の事は忘却し、レッドはリザードンに指示を出した。
ただ殺せ、と。
「た、助けっ……! お、お前等見てないで助けてくれぇ〜っ!」
当然それに抗うスキンヘッズ。周りに居る仲間と言うモブ達に助けを求めるが、現実は非情だった。
「う、うわあああ!」「お、お助けえええええ!」
悲痛な仲間の声を無視して、彼等は叫びながら逃げ出した。
……が、しかし。
――バアンッ!!
逃げた先のコンクリート舗装の地面が破裂音と共に小さく裂けた。
「「!」」
足を止めた視線の先には一人の人間と一匹のポケモン。逆光がその二つの影を大きく伸ばしている。その人物は口を開いた。……女の声だ。
「お仲間見捨てて逃げるって中々の英断よね」
「……リーフ?」
聞き慣れた妹の声。良い所に来たと言うよりは何で此処に? と言う疑問の方がレッドには強かった。リーフは咥え煙草のレッドを一切見ずに続けた。
「そんな連中にかける情けは無いわよね。……ポケットの中身出して貰える? お財布ごとね。それとも……」
実に判りやすい二者択一と言う名の脅迫。金を出すか……
「――此処で死ぬ?」
素早さががくっと下がって余りある様な恐ろしい表情だった。彼女の脇のフシギバナ♀が蔓を鞭の様にしならせている。急所に当たれば即死もありそうだった。
「「・・・」」
逃げ出したスキンヘッズは恐怖の余り声も無く泣いていた。
長いならロダにでもうpればいいのに
「わ、判った! くれてやる! もってけよ!」
これは本当にまずいと直感したスキンヘッズは財布を取り出し、紙幣の束を掴んで地面に叩き付けた。
「……毎度」
拾い上げた紙幣を数えながら、レッドはスキンヘッズに視線で告げていた。
もうお前は消えて良い。
「で、君達は何も無しなのかな」
「い、今はこれだけしか」「か、勘弁して下さい」
レッドの方が一段落したのでリーフはにこやかに笑みながら残りのモブ達に催促する。その目が笑っていない事に気付いた彼等は素直に賞金を渡した。
「時化てるのね。ま、良いわ。とっとと消えなさいな」
「「「お、覚えてやがれ〜〜っ!」」
徴収した額の少なさにややがっかりしつつリーフは手で追っ払う仕草を見せる。
今時テンプレにも記載されない様な三流の捨て台詞を残し、スキンヘッズ達は脱兎の如く逃げ出した。
「ほい。賞金」
「ああ。悪いな」
妹から金を受け取る兄貴。夕闇に紫煙を纏わせて、口元で煙草の火を明滅させる野球帽の青年とポークパイを被った女。凄まじく柄が悪い光景だった。
「……見物じゃねえ。てめえ等失せろ」
見物人の視線が好い加減うざいレッドが低い声で一括するとギャラリー達は次々に散って行った。
――タマムシデパート前 噴水広場
少し場所を移して噴水の前。もう完全に陽は落ちて、街頭の明かりが仄かに灯っている。まだまだ宵の口なので人の姿は耐えない。
「いやあ、有名人は辛いね兄貴」
「お前もだろ。こう言う荒事が面倒臭いから普段は大人しくしてるってのに」
こう見えても嘗ては四天王を突破し、カントーリーグのチャンプの椅子に座った事のある二人。情報に聡い者なら彼等に挑戦し、名を上げてやろうとするのが人間の性だ。
今日の一件もそれに根差したモノだった。
「しゃあないっしょ。元チャンプのネームバリューは背負う側に重たいって事。あたしも一昨日喧嘩売られたし。何処で嗅ぎ付けるやら」
「無駄な争いは避けたいもんだ。それが出来なきゃどれだけ強くたって、半分以上が無駄になっちまう」
本人の望む望まずに関わらず、闘いを挑まれる立場に彼等は居る。
そんな時に重要になるのが要らん闘いを避ける術だ。真の強者である程、腕を容易く振るったりはしない。ひけらかし、誇示すれば悪評は必ず生まれる。それでは何時まで経っても闘いは終わらないし、何れは怪我を負い、力尽きる事になる。
……それでは意味が無い。
後々のリスク回避と言う意味で、今の兄妹は滅多に戦わないが、闘って勝った後の敗者に対する過剰な迄の要求は或る意味見せしめ的なニュアンスも含んでいる。
これ以上、自分達に関わらせない様にする為の苦肉の策である。……本気で相手を殺そうとしたのは間違い無いのだが。
「で、何でお前此処に居んだよ」
「専門書買った帰り。人集まってるから何かと思ったら案の定ね」
「俺と同じか」
まあ、難しい話は良いだろう。気になっていたのはリーフが何故に登場したのかという事だ。レッドは参考書を見に来たのだが、リーフもそうだったらしい。
兄妹揃って同じ思考と行動パターンなのかも知れない。
「じゃ、帰るか」
「帰るの? 臨時収入があったんだし、何か食べに行かない? 無論、兄貴の奢りで」
これ以上、留まり続ける理由が無いのでレッドは家に帰りたい。だが、リーフはそうでは無い様だ。賞金を得た事を前提に話を進める辺り、中々目敏い。
「……構わないけど、母さんが飯作って待ってるぞ」
「あ、そっか」
得た金を使う事にレッドは抵抗は無い。リーフが居たからすんなり金が入ったと言う事もあるし、女を繋ぎ止めるには金が掛かると言う事も承知済みだ。
だが、家では母親が愛情溢れる晩御飯を用意してくれている。それを無視するのは問題だった。勿論、リーフだってそうだ。
「そう言えば、母さん、明太子喰いたいって言ってたな。……土産に買ってくか」
ふと、母がそんな事を言っていたのを思い出す。目の前には丁度デパートがある。レッドは目配せした。寄って行くか、と。
「良いわね。序にあたしにも奢ってよ」
「あんま高い物は……」
リーフの目が一瞬輝いた。それが物欲の輝きである事をレッドは知り、思わず尻込みする。ふっかけられる気がしてならなかった。
「大丈夫。お酒」
「酒か。……ま、それ位なら」
よもや酒をチョイスとは渋い。食の細いレッドに対し、リーフは食が太く、酒だって多く消費している。それで何で太らないのか不思議な所ではある。
……嵩張らないし、別に良いか。そう思ったのが今日の運の尽き立ったのかも知れない。レッドはリーフに腕を取られてデパートに引っ張り込まれた。
「って、こんな上物って聞いて無いぞ。十分高いじゃないか」
やっぱりだった。土産と自分の物を一寸見繕って、差し出されたのがかなり高額な洋酒のボトル。服やら宝石を要求しない辺り未だ可愛いが、それでも……
「え、何?」
「……何でもない」
何か言おうとしたがレッドは止めた。きょとんとしたリーフの顔が一寸可愛かったからだ。
まあ、偶には妹孝行も悪くない。そう思う事にした。
……手に入れた賞金は粗零になってしまったが。
――月日は巡り……
647 :
618:2011/10/23(日) 00:04:51.54 ID:SZ9pequb
薄々思っていたがとんでもない問題作の様な気がしてきた。シブ向けなのかもしれない。
今晩は以上です。
焦らすのが上手いな…GJ
問題かどうかはともかく楽しんでいる人間がいるのは確かだ、続けてくれ
投下したからにはグチグチ言ってないで最後まで続けろよ
>>647 いやいや、全部載せていいんだよ?
て言うか載せろあいや載せてくださいマジでお願いします
肆:復活の兆
――マサラタウン レッド宅二階 兄妹の部屋
窓辺から射す春の陽光。聞こえてくるのはオニスズメの囀り。何時もの光景だ。
あれから数ヶ月経ち、レッドは四回生に上がり、リーフも三回生になった。
それ以外に大きな変化は無い。外界に小さな変化はあるのだろうが、兄妹は相変わらずだ。
……その筈だったのだ。今日迄は。
「んー、ふああああ〜」「すー……くかー……」
大きな欠伸と共に起き上がったレッド。寝覚めは快調。近年稀に見る高記録だ。
因みに、リーフは横で爆睡中。起きる気配は無し。
「ん〜……今日も見なかったな、夢」
ぼりぼりと頭を掻きながら呟く。
心に打ち込まれた抜けない楔。それから開放される日が近付いているのだろうか?
……まあ、何にせよ、寝覚めが良いのはそれだけでレッドには有難い。
「……あ? げえっ!?」
視線を時計に移して、瞬間フリーズ。再起動と共に変な声。時刻は正午過ぎを指していた。
「やべっ、完全遅刻だよ! こうしちゃ……」「むぎゅっ」
妹を踏ん付けて急いで飛び起きて、何時もの如く脱ぎ散らかした服に袖を通す。
それでも起きないリーフは結構な大物だ。
……参ったなあ。そんなにハッスルした覚えは無いのに寝過ごすなんて。
慌てて着衣を身に着けつつ、カレンダーを見ると、今日の日付に目が留まって動きも止まった。
「――あ、何だ。旗日だ今日は」
当然、大学も研究室も閉まっている。
……じゃあ、こんなおっとり刀で服を着る必要は無いのだ。いやいや、習慣と言うのは恐ろしいモノだ。
独りでコントを実演したレッドはどっかりとジーパンだけ履いた格好で床に腰を下ろした。
――すると
YOU ARE NOW ENTERING COMPLETELY DARKNESS ……
突然、自分のギアが鳴り出した。着信音は例のアレ。レッドはそれを手に取り、発信者を確かめぬまま通話を開始する。
……気のせいか、レッドの首飾りが爛と光った気がした。
「はい……こちら、レッド」
『先輩、ですか』
聞き覚えがある女の声。間違える筈は無い。アイツだ。
「……お前か。久しいな。……ナツメ」
ヤマブキジムのリーダー、エスパー使いのナツメだった。
……数時間後。
――-ヤマブキシティ 喫茶店
「で、何であたしも一緒に?」
「・・・」
ヤマブキは建設中のリニア駅の前にある小さな喫茶店。その入り口に程近い場所で二人は待ち人を待っている。他に客は居ない。閑古鳥が鳴いている。
レッドは無言だった。
「ちょっと。……何か言ってよ」
レッドの顔はリーフが見知っているそれとは悉く一致しない。強いて言うならば、鬼気迫る顔。……そんな表現が当て嵌まった。
「……お前にも」
「え?」
「お前にも関係がある。そう判断して連れて来た」
レッドはそれだけ言って煙草を吸い始める。そして、直前のナツメとのやりとりを思い出す様に目を閉じた。
「・・・」
その様子にiリーフは何も声を掛けれなかった。
「……お前か。久しいな。……ナツメ」
『はい。ご無沙汰しています』
この女の声を聞くのも随分久し振りの気がする。ナツメはレッドとリーフ、グリーンのが通っていたタマムシにある高校の後輩に当たり、彼が三年、リーフが二年の時に入学して来た。
持って生まれた能力故に敬遠され、イジメの対象になりつつあった彼女にレッド達が手を差し伸べたのが付き合いの始まりだった。そして、それは時を経た今も変わっていない。
「二ヵ月半振り、か。……一月中旬だったか、前に会ったのは」
『ええ。雪の振る寒い日に』
カントーでは珍しく雪のちらつく一月半ばに街で遭遇したのが最後で、それから二人は会っていなかった。
「……で、用件は何だ。リーフにではなく、態々俺に掛けてくると言うのは、何かあるんだろ」
社交辞令は今はどうでも良い事柄だ。何か重要な用件がある、とレッドは直感で読み取った。 普段以上に低い声が喉を通過し、自分でも驚いた。
『・・・』
「・・・」
それに怯えた様にナツメは押し黙る。レッドもまた無言を返す。相手が話す迄、待つ。
『御免なさい、先輩。今から会って貰えませんか』
そして、痺れを切らした様におずおずとナツメが言う。まるで叱られている様なナツメの声に少し悪いと思うレッド。だが、そんな考えは直ぐに吹き飛ぶ。
「……口頭では伝えられん類の話、か?」
『……はい」
直接、会いたいと来た。それ程の話題とは一体何なのか、未だレッドには見えなかった。
「一体それは……」
『それは会ってから。……唯、私が言えるのは』
「?」
随分と遠回しに言ってくれる。次の言葉を待ち、レッドは身を硬くする。
『それが良くない類の話であるという事。……いえ、先輩達にとってはそうとも限りませんが』
「……っ!」
レッドは話が見えた気がした。
今、ナツメは『先輩達』と言った。それは自分のみならず、同じくナツメにとっては先輩のリーフも含まれると言う事。そして、ナツメは自分達の過去を知っている。
――まさか
そこから見出せるのはたった一つの解答だった。
「……妹も連れて行く。それが条件だ」
『判りました。……リニア前の喫茶店。其処で16時に』
もう此処迄来たら疑う余地すらないと言う確信がレッドにはある。妹の同行を告げるとナツメはそれを拒絶しなかった。
「……了解した」
ギアの通話ボタンを押し、電話を切った。
時局が動き出した音をレッドは聞いた気がした。
……待つ事数分。喫茶店のドアに括り付けられたベルがなる。来客だ。
レッドとリーフはドアを注視した。中に入って来る女が一人。その女は二人に目が合うと口を開いた。
「御免なさい。遅れました?」
「い、や……時間通り?」
「う、うん。待ってない。全然待ってないよ?」
……何となく歯切れが悪いレッドとリーフ。何処か……否、明らかに二人は戸惑っていた。
「?」
そんな二人の様子を訝しむナツメ。とうとう耐え切れなくなってレッドがそれを言った。
「……あー、失礼を知りつつ言わせて貰うがな。……ナツメよお」
「は、はい」
すう、と息を吸いレッドが弾けた。
「お前その髪どしたぁー!? 悪い話ってこれか!? これなのか!?」
「悪い男に引っ掛かった!? 騙されたのね!? 可愛い後輩に何処の誰よ! あたしが寸刻みにして……!」
HGSSのナツメのあの髪型と服装について。FRLGであれだったのに、あの変化は彼女にあったであろう何かを勘繰らざるを得ない衝撃を回りに与えたのは確かだ。
※(少なくとも筆者は)
「待って下さい! これじゃありません! これは只のイメチェンですから! 高校も去年卒業したし別に良いじゃありませんかっ!」
ヒートアップした兄妹を何とか落ち着かせようとするナツメは半分涙目だった。
……其処まで驚かなくても良いんでないかい? ……的な顔だった。
「何だ、そうか。……畜生。お前のあの長い黒髪、好きだったのになあ。……惜しい」
「っ! あ、ありがとう、御座います//////」
「はいそこっ! サラッと口説かない。アンタも頬を染めんな」
レッドさんの好みが一つ知れた。の自分を褒められて嬉しいのかナツメ真っ赤だ。それが微妙に腑に落ちないリーフの反応は冷ややかだった。
「げふんっ! ……して、話とは?」
咳払い一喝。場の空気を無理矢理シリアスに持っていくとは流石はレッドさんだ。
……そんな事をしても下がった株は戻らないが。
「はい。では……」
運ばれて来たコーヒーに口を付け、ナツメが用件を話し始めた。
「お話しする前に断って置きます。これは伝え聞いた噂であって確証がありません。それを念頭に置いて下さい」
「……伝聞で更に噂? 不確か何てもんじゃないじゃないの。……アンタはそれを誰から聞いたのよ」
又聞きした噂程信憑性の怪しいモノは無いだろう。そんなものを聞かせてどうする気なのかと問い詰めたい気分だが、リーフはそれをしない。重要なのはその情報のソースだ。
それによって真偽は大きく違ってくる。
「エリカです」
「エリカ、ねえ……」
「あの子か。……あの子ならまあ、嘘は言わなそうね」
意外な人物。タマムシのジムリーダーの名が挙がった。
彼女もまたリーフの高校の後輩。彼女が入学当時にレッドとグリーンは既に卒業していたので、直接的な後輩ではない。まあ、それ故にエリカとの付き合いはリーフの方が多い。
お嬢様学校一直線で来たエリカが何故、レッド達の高校に入学したのかは結局の所不明なままだ。
「彼女が先日、ジョウトの客人に聞いた話だそうです。……何でも、此処数ヶ月で組織ぐるみのポケモン関連の犯罪が向こうでは右肩上がりに上昇中だとか」
「・・・」
犯罪絡みの話が出て来た。いよいよ嫌な予感しかしない。レッドは黙っていた。
「警察は何やってるのよ」
「お手上げだそうです。犯人一味は揃ってポケモンを使い、激しく抵抗し、場合によってはトレーナーへの攻撃も行うとか」
通常、大きなポケモン犯罪でない限りエキスパートであるGメンが動く事は稀だ。その場合対処に当たるのは普通の警官であり、その警官すら障害としない様な強引なやり方を是、とする連中。
「……警察程度の力では歯が立たない連中と言う事です。警官の全てがトレーナーと言う訳ではありませんからね」
「「・・・」」
予感の的中を知り、レッドは苦い顔で煙草のフィルターを噛み潰した。リーフも普段は余り吸わない煙草を咥え、火を点けた。
「何かに似ていると思いませんか?」
……昔、そんな奴等がカントーにものさばっていた。そして、此処に居る三人はそいつ等の事を良く知っている。
「その連中は揃って同じ格好をしている様ですよ。黒尽くめの服にハンチングを被り、白い手袋。そして、その胸には赤色で一文字」
そんな奇特な格好の一団は世界広しと雖も、一つしか思い浮かばない。レッドとリーフは同じタイミングで一つのローマ字を口にした。
「「R」」
Raid On the City. Knock out Evil Tusks.
R O C K E T……!
「……そう言う事です」
ナツメが辛そうに目を伏せた。これから起こる惨劇を嘆いている様だった。
コチコチと、喫茶店の壁に掛けられたアンティーク時計が秒針を刻んでいる。誰も口を開こうとしない。永遠に続くかに思われた重圧を破ったのはレッドだ。
「…………そう、か」
――カチャリ
飲み干されたコーヒーカップが更にぶつかり、陶器特有の音を響かせた。
「兄貴?」
「!」
瞬間、空気が凍った。全身の肌が粟立つ様な強烈な不快感。それに最初に反応したのはナツメだった。
「そうか……そうか……! 奴等復活しやがったかっ! 一度滅ぼしたのに未だ足りないってのかよ! ……哀れな奴等だぜ」
普段は仏頂面のレッドが醜悪な笑みを張り付かせて顔を歪めている。
溜め込む人間こそ爆発する時の反動は凄まじいと言うが、彼もその例に漏れないのだろうか?
少なくともレッドのそれは爆発と言うレベルではない。辺り一面を焼き尽くし、灰燼に帰して余りある大爆発。心臓の弱い人間ならそのまま卒倒して帰って来れなそうな、常軌を逸した負の面の発露だった。
「ぁ……っ! ぅ、あっ!」
「ナツメっ!? ちょっと、兄貴!」
そんな闇を無理矢理心に叩き付けられるナツメの精神へのダメージは如何程のモノか?
通常はフィルターが掛かり、自分の望む相手の心しか見えないナツメ。そんな彼女の精神防壁を易々と超え、蹂躙するレッドの心の闇は底無しに深い。
全身を硬直させ、痙攣し蹲るナツメとそれを引き起こしているレッド。リーフは何とかレッドを落ち着かせようとするが、無駄だった。
「なら、もう一度滅ぼすだけだ。もう二度と墓から出ない様に、潰して、叩き潰して、殺して、殺して……刺殺して圧殺して轢殺して撲殺して滅殺して射殺して爆殺して毒殺して斬殺して惨殺して絞殺して焼殺して溺殺して殴殺して撃殺して鏖殺だ……!」
人間の持つ汚い部分。その全てを抽出して濃縮し、更に毒性を数百倍に高めた様な言の葉の群れ。狂った様に吐かれるそれは憎悪と言う名の呪いの言葉だった。
「かっ、はあ! う、うああ……や、やあ!!」
崩れ落ち、過呼吸を起こしそうなナツメはもう半分パニックだ。店の主人が何事かとこちらを見ている。今にも救急車を手配しそうな顔だった。
「兄貴落ち着いて! ナツメが壊れる!」
――パンッ
それを打ち破ったのはリーフだった。
「・・・」
目の前で打ち合わされたリーフの両掌。レッドは今迄が嘘の様に鎮まった。
猫騙し。開戦直後に使えば確実相手が怯むそれを使い、兄の暴走を止めた妹はストッパー役として優秀らしい。
「落ち着いた?」
「失敬。取り乱したな」
一応、形ばかりの謝罪をしてみるも、レッドにその気は全く無かった。
「しかし、不用意じゃないか?」
「はあ、はあー……っ?」
開放され、荒い息を吐くナツメに鞭打つ様に酷い言葉をレッドは吐く。
「他人の心、面白半分に覗くもんじゃない。相応の代償が必要になるぜ?」
「覗いて、ません、っから……」
覗いた覚えなど、当然ナツメには無かった。強制的に突き付けられたのだ。
抗えず、ただ飲み込まれるしかなかった自分にどうすれば良かったのかと文句の一つもレッドに言ってやりたいが、そんな元気はナツメには一欠けらも無かったのだ。
――ヤマブキシティ リニア前
「では、私はこれにて」
「ああ。情報提供感謝する」
ナツメが落ち着いた所で三人は解散する運びとなった。未だナツメの足取りは若干ふらついている様だが、直ぐ近くに住んでいる彼女の事だから平気だろうと楽観しつつ、レッドは頭を垂れた。さっきの謝罪であったのかも知れない。
「……今日は悪かったわね」
「いえ。こうなるって見えてましたから。それでも、伝えなきゃって思ったんです」
未来視にも定評がある彼女だ。こうなるリスクを犯してまで情報を伝えてくれたナツメは中々に健気な娘さんである様だ。そんな心根は少し羨ましいリーフだった。
「先輩」
「何だ?」
去り際に一度振り返ったナツメ。じっとレッドの目を見ている。空色の、愁いを帯びた色。彼本来の色ではない偽りの色。
そこにナツメは未来の一端を見た気がした。
「……いえ。御無理は為さらぬ様に」
だが、それは伝えない。どうにもならない決定事項だと彼女自身が判ってしまったからだ。だから、せめて、自分が大好きな先輩がこれ以上傷付かない様に祈る事しか出来なかった。
「……ありがとう」
ふっ、と柔らかい笑みを見せるレッド。その笑顔に感謝の言葉を載せて、ナツメに送った。
「! は、はい//////」
向けられた笑顔にナツメが赤面した。
……そうだ。この笑顔が見たかった。だから、自分は危険を犯した。そして、それが報われた。危険手当としては十分な報酬だった。
「・・・」
久方ぶりに見た兄の笑顔。だが、妹はそれが作り笑いであることを知っている。顔面の筋肉を操れても目だけはそうはいかない。
兄の眼は闇よりも深くどす黒い感情を孕んでいる様に濁っていた。
……そして、それは自分もだと言う事をリーフは自覚していた。
658 :
618:2011/10/23(日) 10:11:09.16 ID:15Ew2UyY
朝から失敬。また夜にでも。どんどん長くなるけど、スレッドの容量は平気かな?
とりあえず乙
許容容量は残り25kB
660 :
618:2011/10/23(日) 10:16:30.72 ID:15Ew2UyY
精々一回かそこらですね。詰め込めばもう一本…無理か。次の投下で次スレまで引っ込みますわ。
GJです!
エロパートマダー?
今のうちに保存始めとくかね…
伍:血の泪
『墓参りに行こう』
レッドがそう言ったのは、ナツメに会った翌日だった。リーフには断る理由が無かったし、自分もそうしたいと思っていたので二つ返事でそれを承諾した。
――シオンタウン 魂の家
ポケモンタワーのラジオ塔改装に伴い、安置されていたポケモン達の遺骸や遺灰を移す目的で新たに作られた慰霊施設。その一角にレッド達が目指す場所があった。
「よう、相棒。元気に死んでるか?」
「命日には早いけど、来ちゃった。……え、会いたく無かったって?」
隣り合わせに存在する小さな墓標。彼等の最初の手持ちの死後の家。墓の主の名はギャラドスとミロカロス。特別な墓碑銘は刻まれていない。
兄妹の持つ鱗のアクセサリーの素材を提供した者達だった。
「お前が好きだったポロック、リーフが作ってくれた。味わってくれよ」
「あなたにはこっちね。辛いポフィン。ちゃんと好み位は覚えてるって」
持参したケースから供え物であるポフィンとポロックを墓前に供える。レッドが釣り好きである様に、リーフも木の実栽培とお菓子作り(ポケモン用)を趣味にしていた。
リーフは態々供物としてそれを作ってきたのだ。各々の相棒が好きだった味。きっと死んでいても喜んでくれるだろう。
「もう七年近いな。お前が死んでから。……お、お前は未だ六年未満だっけか」
「そうよ。ミロちゃんは兄貴のギャラ君より一年遅い」
汚れている相棒達の墓を布巾で磨き、酒をコップに注ぎ、線香代わりの煙草をくべて談笑を交わす。
……今だけは昔に戻りたい。そんな届かない願いを体現するみたいに二人は穏やかな顔だった。
出会いの数だけ別れはある。それは必然ではなく、出会いの中に内包去れているモノだ。だからこそ、その摂理は決して覆らない。
二人にとって不運だったのは、それが最悪の状況で齎された事だった。
……凡そ七年前。ロケット団がタマムシデパートの5階を占拠する事件が起きた。その頃のロケット団は先代から親首領のサカキへ組織の継承が行われたばかりで、統率が全くと言って良い程取れていなかった。
丁度、ロケット団絡みの凶悪犯罪が頻発していた時期だった。
占拠グループの要求は多額の身代金と逮捕されているロケット団員数十人の解放、そして離脱の為のヘリだった。
運の悪い事に当時15歳だったレッドがその現場に居合わせてしまったのだ。これまた偶然なのだが、その人質の中には未だ12歳のエリカが含まれていた。
「あー……俺は何もしてないぜ?」
「黙れ小僧! これが見えんのか!」
絶体絶命な状況にも関わらずレッドは飄々としていた。鼻先に突撃銃……AKと呼ばれるライフルを突き付けられても余裕の表情を崩さなかった。
「これ、鉄砲かよ。凄えや。始めて見た」
「……貴様」
それも当然だった。学生をやりながら、片手間で身に付けたポケモン勝負の腕で近隣最強の若手トレーナーと呼ばれていた事にレッドは天狗になっていた。だから、相手に脅威や恐怖を感じる事が微塵も無かった。
……戦いの中で驕る者はその危機意識の無さから命を落とす。その時のレッドがそうだったのだ。ポケモンの力を自分の力と信じて疑わないケツの青い餓鬼だった。
そんな驕りが惨劇を招いた。
「――ガッ!?」
銃のグリップで思い切り殴り付けられた。ヌルっとした感触が額を伝う。
……血だった。帽子を被っていなければ危なかったかも知れない一撃が叩き込まれたのだ。これがレッドに火を点けた。
「てんめえ……! 餓鬼だと思って嘗めんじゃねえぞっ! やっちまえギャラドス!」
滴る血を拭い、とうとうレッドがボールの開閉スイッチを押した。
――ぐるるるおおおおォォ……
召喚されたギャラドスは直ぐに怒り頂点に達した。主人を傷付けられた事に激怒したのだ。ギャラドスはその大きな口を開け、有り余る力で目の前のロケット団員を……
――ぞぶり
文字通り『噛み砕いた』。
上半身と下半身が分かたれたロケット団員が血のスプリンクラーを撒き散らし、床に崩れ落ちる。
「きゃああああああああ!!!!」
人質の一人が発した悲鳴。地獄の釜の蓋が開いた。
相手は銃で武装している。さっきから弾が頬を掠める音が聞こえてくるが、レッドの感覚は殴られた事により完全に麻痺していた。
「俺達は無敵だ! そうだろ相棒!」
――ぐうるるるううぅ……
この時、レッドの頭は事件を解決してヒーローになる事で一杯だった。図体のデカイギャラドスが何発も被弾している事にすら気付けなかった。
「く、糞があっ!!」
五人近く居た仲間がどんどんボロ雑巾の様な無残な屍に変えられていく。占拠グループは突如現れた悪夢の光景が信じられなかった。死を恐れず向かって来る様な少年と暴龍が死神の使いに見える程だった。
「動くな!」
「きゃっ」
そして、最後の一人に追い詰められた主犯格が取った行動は人質を文字通り盾にする事だった。
「ようし、動くな。動けばこのお嬢ちゃんの面が吹っ飛ぶぜ」
「あ、あ……」
着物を着た育ちが良さそうな女の子が身動きを封じられて、頭に拳銃を突き付けられている。彼女がエリカだと判ったのは後の話であるが。
通常、この様な手を取られた場合、まともな感性の持ち主ならば手を止めてしまう。無関係の民間人を巻き込む事の罪悪感が邪魔をするからだ。
……だが、攻め手がまともじゃない場合はどうだろうか。
「やれよ」
「――は?」
ロケット団も開いた口を塞げないらしい。
「そいつと俺は無関係。顔も知らない女が死んでも知った事か!」
そのまともじゃない例がレッドだったのだ。……どう考えても正義のヒーローが言う台詞じゃなかった。
「お、お前正気かあ!?」
「てめえに言われたかねえんだよお!」
確かにレッドの言う事は正しいが、この場合はどっちもどっちの気がしてならない。人質作戦も失敗。ロケット団に残された手は……
「あ、あのう?」
「……畜生」
わたくし、死ぬのですか?
……そんな言葉が聞こえてきそうな少女の視線だった。そして、それが彼に最後の切り札を使う事を決断させた。
「さあ、諸共殺っちまえギャラ「これでも喰らえっ!!」
レッドが指示を出す前、一瞬早く彼は行動した。腰にぶら下げていたそれのピンを抜いてレッドの足元に放り投げた。
「――え?」
足元に転がるそれをレッドは最初ボールだと思った。腰にぶらさげる物と言ったら普通はそうだ。だが、形が違う。まるで小さな林檎の様な……
其処でそれが映画や漫画で出て来る手投げ弾と気付いた時、もう二秒近く経過していた。
M67。ピンを抜いて凡そ5秒で爆発する破片手榴弾。爆発地点に居る人間は例外無く致命傷を追う。
ロケット団は女の子を破片の当たらない物陰に突き飛ばし、自分は既に低く伏せていた。
――ヤバイ、これは助からねえ
瞬間レッドはそう確信した。だが、そうはならなかった。
爆発の数瞬前に、レッドは強い力で壁迄一気に弾き飛ばされた。
「ぎゃ、ギャラド――」
それは主思いの相棒の仕業だった。
――ドンンッ
派手な爆発音と共に僅かな煙。ギャラドスの真下で手榴弾が爆発した。
「は、はは……ざまあみろ糞餓鬼が! 大人を嘗めるからこうなるんだよお!」
「い、つつ……おい、あ、相棒……」
壁に手をやって立ち上がった時、その無残な光景に息を呑む。
真っ赤に血化粧を施した相棒の姿。苦しげに息をしながら何とか浮いていた。
破片が直撃した部分はズタズタで、肉はおろか骨すら覗いている。内臓の一部が零れそうな大穴を開け、更に内部には多数の金属片が食い込んでいる事が用意に想像出来た。
……瀕死の状態だ。今直ぐポケセンに送らねば手遅れになる重篤な傷だった。
「戻れ! 相ぼ――なっ!?」
――パンッ
レッドの判断は迅速だった。直ぐにボールにギャラドスを戻そうとボールのスイッチに手を伸ばしたが、破裂音が響くと同時に受けた腕への灼熱感を伴う激痛でボールを落としてしまった。
撃たれたと判ったのは直ぐだった。硝煙を昇らせる銃口が自分を睨んでいた。
「お前は良くやったよ。それだけの度胸があればロケット団でも出世間違い無しだ」
勝ち誇った様に男が嗤っていた。
「だが、やり過ぎたな。……アディオス、糞餓鬼」
どうやら逃がす気は無いらしい。
――ああ、死んだなこりゃ
本日二度目の死の覚悟。もう奇跡は起こらない。頭に去来する過去の映像。そこから何とか助かる術を模索するが引っ掛からない。走馬灯すら自分を見放した。
色々と言い残したい事があった気がするが、もうどうにもならないと諦めてレッドは目を閉じた。
……だが、しかし。
『ぎィるるるるるおォオォアァああAァあ――――ッッ!!!!』
大咆哮。誰もが耳を塞ぐ様な凄まじい雄叫びを上げ、ギャラドスがロケット団に突撃した。
「――ぺぎっ」
それが男の断末魔だった。渾身のギガインパクトを喰らった男は壁を突き破り、地面へ落下して行く。……ぐちゃ。数秒後、肉が拉げる厭な音が僅かに聞こえた。
「相棒……っ! や、やったなおい!」
撃たれた痛みも忘れてギャラドスへ駆け寄るレッド。だが、彼からは何の反応も返っては来なかった。……そして。
――どしゃ
全ての力を無くした様に、ギャラドスは地に落ちた。自身の血が作り出した血溜りへと。
「ぁ――えっ――」
状況が理解出来ない。そんな顔だった。何とか脳味噌を回転させ状況認識に勤める。
判ったのは、相棒が死に掛けている事。そして、そんな状況を作り出したのが自分の蛮勇だと言う事だった。
「そ、そうだ。ボール……相棒を、治さなきゃ……」
ポケセンへ連れて行く必要がある。レッドはボールを捜すが見つからない。どうやら紛失した様だ。
「くそっ! 糞ぉ! なら、なら応急手当! ……薬! 薬は!」
バッグの中に薬が幾つかあった事を思い出して、大急ぎで手当てを開始する。だが、手が片手しか使えず上手くいかない。
「……っ、だ、誰か! 手を! 手ぇ貸してくれよお!」
周りに居る人質連中に呼びかけるも反応が無い。どうやら騒ぎに乗じて逃げ出した様だ。
「あ……っくう」
漸く一人だけ見つけた。さっきの少女だ。だが、助けを求める事は止めた。諸共攻撃しようとしたのだ。結果的に助かったが、今更になって支援を求めるのは都合が良過ぎる。
「どうすれば、良いんですの?」
しかし、彼女は手伝いを申し出てくれた。
「っ! ありがとう! 恩に着るぜ。……済まなかったな、さっきは」
「いいえ、お気に為さらずに」
地獄に仏とはこの事だ。先程の無礼も許してくれた。何て気風の良い可愛い子だと平時なら喜んだろう。だが、今は緊急時だ。手当てが優先される。
レッドは少女の手を借りながら出来る限りの手当てをして行く。しかし、それは手遅れだった。
手の施しようが無いのは明らかだったし、これ以上の処置は苦しみを長引かせると理解し始めた時、ギャラドスが一声鳴いた。
――くるるるうぅ……
普段の威圧感含んだ泣き声じゃない。それはコイキングみたいな力の無い弱々しい声だった。
「何だよ……相棒」
レッドはギャラドスの声に耳を傾けた。
――じゃあな、相棒。……またな。
そんな声を確かにレッドは聞いた。そして、ギャラドスが呼吸を止めた事に気付いた時、レッドは理解した。
親友(とも)との離別(わかれ)と言う奴を。
「――――っッッ!!!!!!」
瞬間、レッドは声にならない叫びを上げた。
手伝ってくれた少女も沈痛な面持ちでレッドとギャラドスを眺めていた。
……そうして、一頻り喚いた後にレッドは床に落ちていた相棒の鱗の付いた肉片を掴み上げ、血涙を流しながらそれに齧り付いた。ギャラドスの存在を骨身に、魂に刻み込む為に。
ギャラドスの死に顔は主を守ると言う大役を果たしたかの様に晴れやかだった。
だが、レッドにはどうしてかそれが自分への恨みと、斃れる事への口惜しさが滲んでいる様に見えて仕方無かった。
しえん
其処から後の事をレッドは覚えていない。駆け付けた警官に外に連れ出され、病院に搬送されて手当てを受けて、タマムシ警察に呼び出され軽い事情聴取を受けたらしい。
彼が正気に戻ったのは彼の相棒がポケモンタワーに埋葬された数日後の事だった。
……一体、何が悪かったのか。確かに、あの当時の軽薄な彼の行いは褒められたものではない。実際、レッドはタマムシ警察署から表彰されると同時に厳重注意も受けたのだ。
止むを得ない状況にしろ、殺人はやり過ぎだと。しかし、その功績は評価され、結果的に過剰防衛の罪に問われる事は無かった。
彼が変わったのはその一件からだった。快活だった少年は成りを潜め、無気力になり、粗一切の感情を表に出す事が無くなった。家族に対しても、妹に対しても。
『もう、俺はポケモンには触れられない。……思い出しちまうんだ』
彼はそう言ってポケモンに関係する一切合財から手を引いた。それ程迄に彼の負った心の傷は深かったのだ。
一枚の鱗を残し、その身を灰に変えた彼の相棒。その時の鱗は今も彼と共にある。
671 :
618:2011/10/24(月) 01:19:04.31 ID:W0SzMb0d
これにて今回は終了。
作者コメはダラダラ書くとボロが出るから必要以上に書かないけど、少しチラシの裏。
この作品は本来書こうと思っていたダイシロへの試しとして書き始めたが、気が付いたら自分の自己記録を更新し、更に限界に挑戦させられた。
ss書く事自体が久し振りだったんですわ。そして、悪乗りした結果がこれ。
区切りの良いところでシブにも投下したい。エロパートはもう少し待って。新スレになったらコテハンを使おうと思う。以上、チラシの裏。
では、新スレで会おう。質問あるなら聞くよ。
むしろここまで来たらエロ期待してないがな、普通に楽しい
シブに投下するときは誘導貼ってくれたら嬉しいかな、位
SoGJ
ダイシロだと!やべえ気になる。って言うか本当に完結するんだろうな?
見てる椰子は結構いそうだから頼むぜマジに。
あ、乙し忘れた。乙
次スレどうすんの? もう埋めにかかっていいのか?
保管とかは万全なのかね。
保守
おつ
このスレ容量いっぱいになりかけなんだっけ
もしそうならもう次スレ立てちゃってもいいんじゃね
俺は立てられないけど
忍法帳に引っ掛かったな。俺でも無理だ。心苦しいが誰か頼む。
ノシ
久々にやってみる
>>679 ご苦労! 賞賛に値する! お前等さっさと埋めちまえ!
埋めるための書きかけ晒し
「派手にやっちゃって…」
マグマ団のアジトの一部屋。ガラス越しに見る光景に、幹部のホムラはそれ以上の言葉が出ない。
「いやっ!やめて!」
「痛いっ!痛いよっ!」
「ごめんなさい…もう許してください」
そう懇願する少女に男子団員たちは無慈悲に彼女の体を犯し尽くす。
着ていたものは原型を留めてない。まだ未発達な乳房は乱暴な手でもまれている。細い足を開かされ、その上にマグマ団の赤いフードが覆い被さっていた。
みんな頑張れ
逝けよやあああああ!!
685 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 02:13:49.17 ID:8SEMINCJ
埋めage
686 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 15:56:35.84 ID:o1AjpKLu
埋め
687 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 18:28:43.03 ID:ymAjsGb/
梅
梅
埋め埋め
690 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/28(金) 23:04:30.26 ID:LZO4GLO+
埋め埋め
梅!
まだ梅切らんのか
ゴールが近いようで遠い
ブ●ブ●ーフ
埋まれ!
梅保守
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
うめうめうめうめうめうめうめうめうめうめ
もう少しで500KB
埋まれー!
↑ここまでテンプレ↑
ネタも振らずに書き込む奴は埋め!
みんなありがとう
何か書いてみようとは思っているのだが、自分でやるのは難しいな…
梅ネタ
[年端も行かないくせに可愛い]
アンズ、ミカン、ラン、スモモ
[食べ頃?な少女]
アカネ、ツツジ、ナギ、フヨウ、スズナ、カトレア
[成長して磨きがかかる女]
カスミ、エリカ、ナツメ、アスナ、ナタネ、カミツレ、フウロ、シキミ
[抜群の女]
カンナ、カリン、メリッサ、モミ
[絶世の美女]
シロナ(この女は既に別格)