【MH】モンスターハンターでエロパロ 24匹目【モンハン】
1 :
きょーかん:
書き込みができなくなりましたとのことだったので、スレ立てしました。
間違っていたなら申し訳ありません。
いや、容量いっぱいになってたしOKだろ
おつ
おつおつ!
さて、これはリールゥがあずかり知らぬ事であるが、グラスは既に人間の言葉を覚え、内容をきちんと理解していた。
会話が成り立たないのは、声帯や顔の筋肉が人語に必要な発音に適していない為である。
(嫌だ、火山になんて行きたくない。僕は母さんやこの村の人達と一緒に過ごしたい。)
ポッケ村の人々は優しかった。
母が狩りで出かけた時はあれこれと様子を見に来てくれたり、具合が悪くなった時などはわざわざ雪山草や落陽草を
持ってきてくれた。
アプトノスが溝にはまって動けなくなってしまった時に引っ張り出すのを手伝ったときは、皆で褒めてくれた。
それがとても嬉しかった。
キッチンアイルーとオトモアイルーのチャーリーとセバスチャンはいつも面白い話を聞かせてくれた。言葉は通じなかった
けれど、それでも楽しかった。
そして母さん…本当ならば僕のことも、本当の母と一緒に殺してしまう筈だったのに、育ててくれた。時々、叱られたりも
したけれど、可愛がってくれた、優しかった、楽しかった。
離れたくないという想いがあった。
(どうすればいいだろう…)
グラスは巨体を揺らして家のすぐ向かいの日当たりのいい場所に陣取り、深い溜息を漏らした。
「アンタ、背中が煤けてるニャ」
すぐ傍のタルから声をかけられ、グラスはびくっと身を震わせた。
「何でバサルモスがこんなところに居るニャ? アンタの故郷は火山のはずニャ」
(僕の…言葉が判るの?)
「舐めないでほしいのニャ さすらいのキッチンアイルーの自分には朝飯前なのニャ
それで、何でそんな悲しそうにしてるニャ?」
(うん…実は…)
ぽつぽつとグラスはタルに向かって話し始めた。
火山でハンターに拾われて育てられたこと、もう大きくなったから火山へと帰そうかと思われていること、そして帰りたくないことを。
タルの中のキッチンアイルーは聞き終わると、あくまで噂話であることを前置きした上で、グラスの前に一つのキノコを置いた。
「色々なところを転々としていると、いろんな話を聞くニャ
その中に、竜が人になったって話もあったのニャ」
あるランゴスタは自分からモドリ玉に当たって人間となり、あるハンターの妻として生活をしているらしい。
またあるイヤンガルルガはモドリ玉というアイテムの煙が原因で人間になり、今ではハンターとして生活しているとも言う。
どちらにも共通しているのはモドリ玉、ドキドキノコと素材玉を調合したアイテムである。
「ただ、望んでも必ず人間になれるとは限らないのニャ
もしかしたら毒になるかもしれニャいし、それが原因で死んでしまうかも知れないニャ
それで構わないなら、そのキノコをやるニャ」
じっと目の前のキノコを見詰め、グラスは頷いた。
(ありがとう。お礼はどうすればいいの?)
「そうだニャ〜…首尾よく、アンタが人間になれた時、ママさんに口利きしてくれたらいいニャ」
(判ったよ、本当にありがとう)
「ぐっどらっくニャ!」
グラスはそっとキノコを銜え、のそのそと…これは彼にとってはいそいそと称するべき
スピードなのだが…自分の寝床へと戻った。
___________________________________________________________
目の前にはどう見ても食用には適さないような色合いのキノコが転がっている。
これを食べれば、もしかしたら人間になれるのかもしれない。グラスは意を決してドキドキノコを一口、齧った。
もぐもぐと咀嚼し、お世辞にも美味とは言えぬそれを何とか飲み下して数分経つが何の変化も見られない。
やはり、おとぎ話なのかとしょんぼり項垂れかけたときに、変化は起こった。
まずは身体の力が抜けていく感覚、そして耐え切れぬほどの眠気。
ちょっと行儀が悪いが、寝床の上で食べておいてよかったと思いつつ、身体を横たえた。
___________________________________________________________
キッチンアイルーのチャーリーとアレン、クリスタル、ナタリーはグラスを呼びに彼の寝床を覗き込んだ。
しかし、そこに眠っていたのは彼らが見慣れたバサルモスではなく、マカライト鉱石や紅蓮石に囲まれて全裸で寝息を
立てる10代半ばほどの少年だった。
「これは……誰ニャー?」
主人であるリールゥが狩りで居ないときに侵入者を許したとあってはアイルーの名が廃る。
最古参であるチャーリーは意を決して少年を揺り動かした。
ぴくっとその身体が動き、ゆっくりとその瞳が開いた。
恐々と自分を覗き込むアイルー達を見つめ、暗灰色の髪の少年は首を傾げた。
「ア、アンタ、誰ニャ?」
チャーリーの尻尾は緊張のためにク○ック○ワイパーのようになっていたが、それは見ない振りをしてやるべきであろう。
「グラス……」
グラス?この村でグラスって言えばあのバサルモスしかいない。
しかし目の前に座る少年はどっからどう見ても人間である。
混乱しまくっているチャーリーをクリスタルがついついと突付き、齧りかけのキノコを差し出した。
「こんなのがそこに落ちてたニャー…」
「ニャ!? これはドキドキノコ!?」
「じゃあ、本当にグラスニャ!?」
「竜がドキドキノコで人間になるって話、本当だったニャ…?」
「でも確かにこの匂いはグラスのものだニャ…」
「…皆…何で僕の言葉が判るの?」
わいわいと議論していた彼等であったが、恐る恐る紡がれた言葉にぴたっと口を閉ざし、とりあえず(自称)グラスの
質問に答えることにした。
あまりにも不安そうなその目に絆されたとも言えるだろう。
ほれ、と目の前に出された鏡を見て少年は目を丸くしていたが、おもむろにチャーリーに抱きついた。
「ニャ!!? く、苦しいニャ!! 放すニャ!!」
じたばたと暴れて猫キックと猫パンチを繰り出すチャーリーと、他のアイルーたちからも肉球で叩かれる少年は
何よりも嬉しそうに笑っていた。
___________________________________________________________
「ただいまー…って、何やってんの、あんたら…」
リールゥがそう問いたくなるのも無理はあるまい。
ひょいと覗き込んでみれば、素っ裸の少年がグラスの寝床でチャーリーをかいぐりしている。
「…誰…?」
「それが…そのぉ…本当に言いにくい事なんだけどニャ…」
「母さん!」
ナタリーからの返事を待たずして、リールゥに抱きついてきたのは件の少年である。
その力があまりにも強かったので、不意を衝かれたリールゥはグラスの寝床に押し倒されてしまった。
「僕だよ! グラスだよ!」
「…何…?」
色々とショックが大きすぎて、片言しか口にできないリールゥの問いに答えたのはチャーリーだった。
彼曰く、グラスがドキドキノコを口にして人間になったということだ。
「…マジ?」
「大マジニャ」
少年に抱きつかれたまま半身を起こしたリールゥはふと手に触れたものを日にかざして見た。
「…マカライト鉱石?」
バサルモスからマカライト鉱石を入手できるのはハンターであれば誰もが知っていることである。
もしも、本当にバサルモスが人間になったとして、石の部分が剥がれ落ちたと考えるのはおかしなことだろうか。
「本当に…グラス、なの?」
「そうだよ…母さん…」
しっかりと抱きついてくるのはいいのだが、相手が全裸というのは少々落ち着かない。
やれやれと溜息をついて、リールゥは傍らで成り行きを見守っていたオトモアイルーが渡してくれたガウシカの毛皮でグラスを包んだ。
「とりあえず、服を着ようか…
セバスチャン、帰ってきて早々で悪いけど、服を買ってきてくれないかな」
「了解ニャ!」
なんかもう色々疲れたリールゥは、装備を外してベッドに突っ伏すのだった。
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「噂は聞くがのぉ…」
「アタシもびっくりでした」
はは、と力なく笑うリールゥの隣には暗灰色の髪のグラスがちょこんと座っている。
今まではサイズ的な問題から外で待っていることが多かったのだが、これからはもう一緒に居られるのである。
彼はにこにこしながら養母であるリールゥを見詰めていた。
「数ヶ月でこの年頃まで大きくなるんですねぇ」
「まあ、飛竜種ともなれば巣立ちまで1年程度じゃろうからの」
「そんなもんですか」
「うむ、そんなもんじゃ」
竜に関する生き字引である竜人の学者氏にも足労頂き、グラスのこれからについて相談をしていた。
人間となってしまったということは、火山に帰してやる必要がなくなったということであり、このままポッケ村に残ることに
何の障害もなくなったということにもなる。
「グラス坊や、人間になってしまっては、もう元の姿には戻れないと聞くがそれでも良いのかい?」
「僕は火山に帰りたくないんです! 母さん達と一緒がいい」
グラスのこの言葉で、別の意味で巣立ちが失敗したと内心で頭を抱えたリールゥだが、すぐにまあいいかと思い直した。
事、グラスに関してリールゥはかなり甘いと言える。
火山に帰すことについてもかなり悩んでいたのだから、リールゥ的にはちょーラッキーというところであろう。
「じゃあ、長老…グラスはこのままアタシと生活するんでいいですかね?」
「良いも悪いも無かろうよ グラス坊はお主と居たいと言っておるのだからね」
おいおい、亭主になるような男も居ないのにあれこれ全部すっ飛ばして子持ちになっちゃったよと苦笑していたリールゥだったが、
生憎と意中の男も居ないことだし、アイルー達はなんだか大喜びしてるし、これはこれで悪くはないと肩を竦めた。
「だけど、しばらくは様子を見たほうが良いだろうね
リールゥ殿も採集をメインにしてもらってよいかい?」
「判りました」
長老の家を辞するとき、どこかもじもじとしているグラスにリールゥは手を差し出した。
「帰ろうか、グラス」
人間となった養い子は嬉しそうに微笑み、その手を取って一緒に歩き始めた。
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…グラスが人間になって早数ヶ月…
リールゥは農場で収穫などをしていた。
ちょっとしたミスから大怪我をしてしまい、現在は療養中である。
あの小さかったグラスはもう居ない。
少し前に、雪山草を採りに出かけ、そこでティガレックスと遭遇してしまったのだ。
一人であれば逃げ切ることもできたであろうが、グラスも手伝いに来ていた。そして―
手を休め、はぁ、と嘆息する。
こんなつもりではなかったのだ。自分がもっと強ければよかったのに、と何度も思った。
収穫したものをまとめてアイテムボックスに放り込み、リールゥは家へと戻っていった。
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「お帰り、母さん」
「…できれば、その図体で母さんはやめてほしいんだけれどなぁ…」
家では身長2メートルはあろうかという巨漢がリールゥの帰宅に気付いて微笑んだ。
グラスは数ヶ月の間にものすごい勢いで成長していった、今では村一番の巨漢である。
生後数ヶ月であれだけ育ったのだから、一年経てばどうなるかは推して知るべし、だ。
背が高いだけではなく筋骨隆々と称するに相応しく、ハンターとして恵まれた体格と言えよう。
しかし厳ついのは外見だけで、その目は養母に似たのか常に穏やかであった。
子供の時に見せていた屈託無さはなりを潜め今では思慮深く物静かな青年となり、今では
リールゥの代わりにハンターとして生活している。
確かに、外見年齢20代前半のこの図体でリールゥを母と呼ぶのは、妙を通り越して何か新しいプレイにしか見えない。
「お疲れ様、怪我は無い?」
「大丈夫」
成長したのが嬉しくないわけではない。
できればもう少し可愛いままで居てほしかったと思わないでもないが、種の違いであるというのであれば
それは仕方が無い。
だけど、このグラスの成長っぷりについては手放しで喜べない部分があった。
(何でここまでアタシの好みに育っちゃうかなぁ…)
外見、性格、ハンターとしての実力、総てリールゥの理想通りなのだから、溜息の一つも吐きたくなるものだ。
これが自分の養い子でなければ、即口説いただろう。
それに見た目はこうでも、グラスはまだ一歳なのだ。
甘えるように抱きついてくるのがまた悩みの種だった。
(また竜人の爺様に相談するかな…)
背に回された腕の感触やこめかみ辺りに押し付けられる頬の感触によしよしと背を叩き返してやり、
また幾度目になるか判らない溜息を吐いてしまうリールゥであった。
__________________
スレ立て後に急用ができて投下できませんでした、ゴメンナサイ。
途中、スレまたいじゃったりしましたが、お付き合いいただき、ありがとうございました。
バサルモスって可愛いですよね。
GJだぜっ
自分ほのぼの系大好きなんよ
容量オーバーだったのか、2日間待ってた俺って…
>>12 書き込みできなくて、誘導できなかったんだ、ごめんなさい。
前スレ、ゲリョス投下後の時点で残り4KBくらいしかなかったからな
そこに6レス分も投下しようなんてそりゃ無茶だわw
誰か立てるだろうなとか思ってないでさっさとスレ立て&誘導すりゃ良かったねorz
このスレみんな優しいね(´∀`)
ならその優しさにつけ込んでグラビたんアカムたんウカムたんを俺嫁にするか。
重量級飛竜まじ天使。
じゃあラオとミラは俺がもらいますね
モノたんとバサたんは俺のものだ
では灰ラオをもらっていきますね
アプトノスはいただいたぜ
トトス&ガレオスの脚線美とヒレぴこぴこが好きすぎて夜しか眠れない
寝息うるさくてもいいから添い寝してくれ!!
飛竜は意外と寝息可愛いよな。蟹類が可愛い顔してずずずーて低くてびっくりしたわw
寝息の可愛さではティガ一押し
すーぅ・ぴょっ!すーぅ・ぴょっ!
って、鼻に吹奏楽器仕込んでやがんのかって音がする
かわいいぜ…
レウスレイアはあまり変わらないけどテオと違ってナナが麻痺るとスタッフGJとしか思えない
ちょっとティガたんを眠らせてきますた
マジ可愛いな…
持ち帰りたかった
>>6の前半が23匹目の最後に投下されてたってのもあるんで
少し気がはやいけど、保管庫に24匹目を作って全文保管させてもらいました。
28 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 11:26:36 ID:qPv+Rkx7
さぁ続きを執筆するんだ
魚竜種を捕獲するとすごい音するよね
ある意味かわいいけど
30 :
26:2010/11/23(火) 15:31:54 ID:DwRGuExU
>>26 いつもお疲れ様です&GJ!
>>28 まずはsageて
というか、なんの続きだかわからないけど感想も書かずにクレクレイクナイ
MH3P発売も近いので、今のうちにキリンX装備男×村娘の小ネタ投下。
和姦で新婚設定、中盤少しおかしいノリです。
NGは「キリン男と娘さん」でお願いします。
深夜、とある薄暗い部屋で、もぞもぞと寝台の上で影が二つ動く。
「やっ……」
拒絶するような言葉ながらも、甘えとねだりが混ざった少女の声が上がる。
這いつくばる様な格好の少女に覆いかぶさり、大きな手が二つ、少女の両乳房を揉みしだいた。
「駄目ですっ……今日は疲れてるんでしょう?」
無理しちゃ駄目ですと男を睨む。
「いいんだよ。これが一番の薬だ」
所有物であると示すように、男に耳を甘噛みされて、彼女は息を飲んで声を耐えた。
まだ肉の薄い臀部には、男のむき出しのそそり立った性器がぴったりとつけられている。
耳を舐められる間、男の呼吸が大きく荒く聞こえ、初めは優しく揉んでいた手も、少し強くその先を摘まんだ。
耳から、首筋へと舌先でなぞり、彼女のうなじに顔をうずめる。
柔らかな猫っ毛の黒髪からは香油のわずかな香りと、彼女の匂いがした。
首筋に男の息が当たり、彼女はこそばゆくて、小さな短い笑い声をあげ、身をよじらせた。
乳房を弄んでいた男の手が、優しく撫でながら彼女の身体を移動する。
柔らかな肉の上からほんの少しだけ出た肋骨をなぞり、そのままくびれを掴み、腰を抱きしめれるような格好になる。
少女の秘所を男の性器が押し当てられた。
「もう濡れてる」
からかう男の言葉に、彼女は耳まで赤くして枕に顔をうずめる。
そんな彼女をみて、男は口元を笑いに歪めて一度身体を離した。
彼女の腰をしっかりつかみ、もう一度、欲しがっている彼女の秘所に亀頭を押し当てた。
彼女の体がびくりと震えるのが分かる。
ぬるぬるとした先を少し入れてから、一気に奥まで突く。
「んっ!」
ぱん、と肌がぶつかる音と、彼女が枕にうずめながら小さなうめき声はほぼ同時だった。
枕を握りしめる彼女の拳にも力が入っているのが見えた。
緩やかに波打ちつつも締め付けてくる彼女の具合に、男も声を漏らつつ腰を振りはじめる。
乾いた音を立てて肌がぶつかるたび、彼女は言葉にならない声を枕に押し付けて耐える。
抜くたびに少女のそこは男のモノを強く締め付け、突くたびに暖かい愛液が溢れるようであった。
暗闇の中で男が眼を凝らせば、少女の白い首筋は熱を持って淡い桃色へと変わっていた。
いやいやをするように、枕にうずめた頭が左右に揺れている。
「!」
大きく彼女が震えると、さらに強く、枕を潰す勢いで握りしめた。
男の性器を包んでいた愛液もまるで水風船が弾けたように一気に溢れる。
「っぐぅ!」
達した彼女の性器がさらに男の性器を締め付けた拍子に、一拍遅れて男も達する。
放出された子種を溢さぬよう、彼女の子宮はさらに熱を持って大きくうごめいたように思えた。
まだ萎えていない性器を少し乱暴に抜かれたので、彼女の背筋を劣情のしびれが走る。
「リーシ」
優しい声音で、彼女の名をよぶ、こちらを向けという合図だ。
彼女はゆっくりと身体を動かして仰向けになる。大きな呼吸で胸が上下しているのがよくわかった。
彼は彼女のわずかに空いた口に唇を重ねる。
興奮して荒い呼吸を必死に整えつつ、彼女の舌の裏を舌でなぞったり、唇を動かして彼女の唇の感触を楽しむ。
互いのわずかな息の音を聞くたび、より相手がほしくなり、二人はどちらからともなく相手の身体を抱きしめた。
男の大きな背中を、肩甲骨を、背骨を掌で楽しみ、足を絡める。
彼はそんな彼女の足を掴むと少しずつじらして、再び挿入しやすいよう広げさせる。
「っや……」
彼女の声などお構いなしに、再び男は腰を沈める。
先ほどとは違う具合の擦り具合に、彼女は白い喉を鳴らして小さい声をあげる。
「あっ、あぅっ……ぜんぶ……は、はいっちゃってる……」
根元までずっぷりと咥えさせられ、その下では男の陰嚢が触れる感覚すらある。
「こんなに締め付けられちゃ、抜くのも大変だ」
「うあっ!、ひっ……っあぁん」
ずるずると内壁をこすられて引かれたかと思えば、また奥まで侵入して強く擦りあげる。
「っはは……すっごい音」
男はそう言って楽しそうに笑った。
ぐっちゅぐっちゅと、決して綺麗ではない音に彼女は耳まで犯されているような気分になる。
愛液と精液が混ざり、透明と白濁が彼らの接続部分を囃したてているようだ。
「や、やぁあ……」
耳をふさいでも、下半身がその音を喜んでより大きな音を立てようとする。
「駄目だ、ちゃんと聞きなさい」
子供に諭すように、卑猥な水音を聞かせようと、男は彼女の腕を抑えつけた。
「もっと、聞かせてやる」
より強く、さらに早く腰が落とされ、彼女は嬌声をあげて快感に喜ぶ。
「だめっ、そんな強くしたらぁっ!ひぁっ!」
今にも出そうだった男の性器の根元が、これでもかと締め付けられる。
「っぐぅ!」
そのせいで、彼は射精できなかったが、それもわずか一瞬のこと。
彼女の中で彼の性器はさらに膨らんだかと思うと、先ほどの愛液も精液も膣から溢れださせんばかりに射精した。
「っあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
彼の腰に絡めていた彼女の足に一度大きく力が入ったかと思うと、すぐにぐったりと抜けてしまった。
完全に脱力している彼女から、さらにずぷっと大きな卑猥な音をさせながら性器を抜く。
「き……」
「ん?」
「気持ちよくて、し、死ぬかと、思いました。あと、キリル……さん」
「どうした?」
「え、えっちの時ぐらい、キ、キリンの、兜、外してください、何度か刺さりそうに、なりま、した」
それだけ言うと、彼女はぐったりとして死んだように眠ってしまった。
―――……あの運命の日、リーシは雪山で雪見草を取りに来ていた。
雪山のふもとで薬草や雪見草を取って、店に持っていくことはただの村娘でも出来る仕事だ。
マフモフ装備で、カゴを背負って焚火の元となる枯れ木も拾っていく。
「お嬢さん、手伝いましょうか?」
とても優しげな声がして、振り返ると
乳首やら太ももやら丸出しの馬仮面男がいた。
寒くはないのかとか、いや、寒さで乳首立ってますよびんびんですよとか、
なんで太もものそこ空いているんですかとか、イケメンオーラですが明らかに変態じゃあないですか
などと、言いたいことがありすぎてリーシが言葉に詰まって硬直していると、
悪戯な風が吹いて股間隠しをめくり上げ、その男の黒ビキニを見せつけてきた
彼女は全速力で逃げた。
そして足を滑らせ、坂を転げ落ち、足をくじいたところをこの黒ビキニ男に捕まり、彼女は背負われて、村まで戻ったのだった。
「すみません、ハンター仲間ではこの格好で通用していたもので……
年ごろの娘さんには確かに眼の毒だったかもしれませんね」
ハンターの衣装は奇抜なものも多く、一般人と感覚がずれてくるのだろう。
本当にたまたま雪山に来ていて、ちょうど手も空いていたので手伝いを申し出たところこのような騒ぎになってしまい、
黒ビキニ、もといキリルは大変しょんぼりして彼女に謝罪した。
謝りに来てもキリン装備を外さないところに、少々驚きつつも、彼女も急に逃げた事を謝った。
「その足では色々不便でしょう、お手伝いさせていただきます」
そして彼はリーシのささやかな手伝いをすることになる。あのキリン装備のままで。
ここまでいくと、もはやキリン装備は何かのポリシーなのか。
それとも仮面を剥ぐとキリン本体にでも戻ってしまうのかとリーシは色々考えてしまい……
やがて彼のことしか考えられなくなって、気が付いたら彼女はキリン装備男にベタ惚れだった。
とある人は言いました。
「恋はいつでもアタリハンテイ力学」
何がどうなってこんな恋にぶち当たって一乙してしまったのか。
こうなってしまうと、リーシにはキリンX装備がいやらしい目でしか見えなくなってしまっていた。
あれ以来悪戯な風は吹かず、彼女はなかなか黒ダイヤ、もとい黒ビキニにも会えなかった。
……――――
「…………」
リーシは寝ぼけ眼を擦りながら隣を見た。
キリルはまだ寝ているようだ。こちらにツノが向いている。とても危ない。
寝ているときでも外さないのがちょっと危険だが、そんなとこがたまらなく好きだった。
『危険な男に魅かれてしまうのって……こういうことかしら』
彼女は布団の中でもぞもぞと下着を探す、ない、諦めた。
じぃっと、彼女はキリルの顔を見る。あのトサカもキリンの毛で出来ているのだろうか。
枕でも潰れない崩れない丈夫さに、少し感動する。
もっと彼のそばによって、彼の胸に顔を埋めるようにしてみたら、ぎゅっと、抱きしめられた。
「お早う」
「……起きてたなら、はやく言ってください」
わしゃわしゃと猫っ毛の柔らかい頭を少し乱暴に撫でられる。
「今日も狩りなんでしょう?体は大丈夫ですか?」
「大丈夫」
キリルは彼女の頬を撫でて、唇を二、三度ぷにぷにと指で押す。
剣やら槌やらを握っている彼の手はとても無骨で、ところどころタコが出来ている。
体だって、いたるところに傷跡が走っていて、模様のようになっていた。
リーシは彼の手を取ると、血管が浮かぶ手の甲に愛おしそうに口づけした。
「この手、好きです」
「手だけ?」
「手も、足も、体も、そのキリン兜もぜーんぶ好きです」
「それじゃあ、ますます外せないな」
「外しても好きですよ」
リーシはそう言って、笑う。
「だってあなたですから」
その言葉に満足したらしいキリルは、彼女の頭をまたわしゃわしゃと撫でる。
朝日が照らす中、また布団が大きくもぞもぞと動く。
「ちょっと……もう朝……」
「一回だけ」
「だーめーでーす」
「……」
「駄目ですったら、やっ……そこ駄目っ……」
「弱点部位を見つけるのは得意でね」
「だ、だめですったらぁ……」
「……」
「痛っ!!」
「ごめん、痛かった?」
「……ツノが、ほっぺに刺さりました」
「……すみません」
そう言いつつも、まだ布団の動きは止まらなかった。
―――……
その日の『昼』
集会所で二人のハンターが苛立ちを隠せぬようにして酒をあおり、貧乏ゆすりをして仲間を待っていた。
「今日、狩りにいくんだよなぁ?」
「あぁ」
「……あのウマ面……なんでこんなに遅いんだ……」
あと10分かかったらあいつの家に打ち上げ樽爆弾Gぶちこんでやると、恐ろしいことを口走る。
「もう二人で行くか?」
「G級二人はきついから嫌だ。めんどい」
「だよなぁ……」
ようやく噂のウマ面こと、キリルが現れた。
「嫁とイチャイチャしてたら遅れた!すまんすまん!マジすまん」
まったく悪びれない懲りない反省しない態度であった。キリン兜の下は満面の笑みだ。。
「そのツノ圧し折って尻に突き刺すぞ」
独身男二人の憎しみの視線に悪びれもせず、キリルはのろける。
「やっー!!ごっめんねぇーー!ほら俺新婚さんだから!?ついつい夜もランナー状態!?
嫁さん離してくれなくて?やっだーもう、何いわせんのよー!えっちー!」
「おい、なんかこう、手軽に頭をかち割れる鈍器もってねぇ?もしくはあの目障りな乳首ねじ切れそうな道具」
「あー、俺持ってねぇわ。わりぃ、今日ハンマーにすればよかったな」
「仕方ねぇ、雪山での狩りだから乳首にフルフルベイビーの刑な」
その後、乳首付近を噛みつかれた様な跡をつけて帰宅した、キリン装備の男がいたとかいなかったとか。
さらに後日
「キリン装備は本来乳首が出てないと聞きましたが……」
「うん、そうだよ」
「……もしかしてわざと見せているんですか?」
「YES」
「この変態露出狂め。でもそんなとこが好き!」
終わり
以上です。ありがとうございました。
うん、そう、変態装備男に惚れる女の子の話が好きなんだ。
すみません、文章抜けてました。
>>34と
>>35の間に以下の文が入ります。
足の具合が良くなって、リーシが今まで通り生活できるようになっても、キリルはよくやってきた。
本来住んでいるのはもっと大きな街なのに、わざわざ雪山近くのリーシの村までやってくるのだ。
後から、なぜあんなに優しくしてくれたのかと聞いたら
「女の子の家に通えるチャンスを自ら潰す男はいない」
と断言されてしまった。リーシはそれを聞いて、あぁ、この人はバカなんだと心から思った。そして愛しかった。
たぶん、恋とかいうものは脳のどこか正常な部分を停止させてしまうに違いない。
「……その格好、なんとかなりませんか?」
いつものように家に胸部丸出しの服でやってきたキリルに、眼をそむけながらリーシが言ったのが転機だった。
「何を言います!この鍛え抜かれた胸筋!見せなければもったいないでしょう!
あ、そうだ!ちょ、ちょっと触ってみてください!触ったらきっとこの良さが分かる!」
「おまっ!やめっ!やめてください!やめろ!らめぇぇぇぇ!!!」
たかだか村娘が現役ハンターに敵うわけもなく、無理矢理胸筋を触らされる。
ビクビクうごいて、暖かくて、なんかさわり心地良くて、ついついリーシは彼の乳首を指で挟んでしまった。
あふんっ!とか言ってキリルが仰け反ったと、ほぼ同時にリーシは抱きついた。
汗の匂いがした。心臓の音がした。リーシとってたまらなく心地よかった。
ほぼ裸の男の胸に顔をうずめて、数分後
「キリルさん……」
「なに」
リーシは覚悟を決めて、キリルにお願いした。男の胸に顔をうずめたまま。
「嫁にもらってください」
「喜んで!」
キリルの返事は早かった。
ようやく、リーシは顔をあげた。
下から見たらキリン兜から、素顔が少し見えて、その眼がとても優しいものに見えた。
そのまま、二人はどちらからともなく、キスをした。
こんな筋肉質な若い男でも、唇は柔らかいのかというのがリーシの素直な感想だった。
「俺と一緒に街にきて住んでくれる?」
「喜んで」
「俺の子産んでくれる?」
「産みましょう!」
リーシの返事も早かった。
こうしてふたりは結婚する。なお、これについてのキリルの狩り仲間の感想は
「何かおかしい、というか最初から最後までおかしい」
「どこにツッコメばいいのかわからない」
というものであった。
どっちも変態だー!!!wwwwww
>>40 身も蓋も無いw
でも、ほのぼの幸せでいいな
>>40 この変態め!(ほめ言葉)
でもほのぼのは好きだ。
乙でした
はははこの変態夫婦めwww
ほのぼのすれば良いのか笑えば良いのか実に判断に苦しむ良作でした。GJ!
GJ!そして叫ばせてくれ
変態だー!!
前半と後半の差がひどいww
くそわろた
専用のキリン装備だと?
何かそそられ・・・ごめんやっぱ同性はちょっと
変態という名の変態か。参考にさせてもらおう
ほのぼの親子カップルの後で非常に恐縮ですが、バサルモスで古典ネタ
頭のネジを緩めて、ノリと勢いだけで楽しんでいただければ幸い
3、4レスほど使います
ある辺鄙な村に、男ばかりのハンター四人組がありました。
彼らはこれといって幼馴染でもなければ、別段運命的な出会いをしたわけでもありません。
ただ何となく、一人が集会所にたむろしていたもう一人に声をかけ、二人が三人目を誘い、三人が四人となって、
気がつけば狩りにはいつも四人で出かけるようになっていたのでした。
時に大剣でホームラン、時に突進でドツきあい、時に拡散で……等と揉め事も多々ありましたが、
それでも四人で力を合わせれば、どんな依頼もとりあえずは何とかなってきたのです。
さてさて今夜も一狩り終えた男たちは、いつもの安酒場で遅めの夜食と他愛もない世間話を楽しんでおりました。
酔いも回って大いに盛り上がってきたところで、ふと誰かが、一番怖いモンスターは何かと言い出したのであります。
「俺ぁやっぱりティガレックスだね」
と言ったのは、比較的年長の大剣使いでありました。
「まだ駆け出しの頃、雪山であいつと鉢合わせしちまった時の事と言ったら。今でも時々夢に出て来ちゃあ追いまわされるぜ」
「そんなら俺は、クイーンランゴスタだな。いや、倒せねえってわけじゃねえんだ。ただどうも、あいつを見てるとこう、
ゾゾゾーっといやーな怖気が走るのよ。まったく俺ぁ、足の多い奴とは相性が悪いらしい」
「じゃあお前さんアレかい。足が多いってえと、蟹っころとヤマツカミも駄目なのかい」
「いんや、どうしてかあいつらの足は怖くねえ。こう、細っこくてトゲトゲのピクピクっとするのが駄目なんだな。
その点ヤマツカミなんか可愛いもんだ、触手だぜ触手。あのひらひらは浪漫で動いてるんだ、そうに違いねえ。
蟹も確かに足は多いがな、赤い方は両手が鋏だし、青い方は……青い方……あ、いや、よそう。
わざわざ怖いもんを増やす道理もねえや。ほれ、お前はどうなんだ」
「俺は、ババコンガ」
「ははは。お前のカミさんだってババコンガじゃねえか」
「だからおっかねえんだよう。ぶるぶる」
といった具合に、和気あいあいと話を弾ませます。
ところが四人の中でただ一人、口をへの字に曲げてしかめっ面をしていた者がありました。
どでかい法螺貝を担いだ、狩猟笛使いです。
「ったく、さっきから聞いてりゃ、あれが怖いそれが怖いだのだらしねえ!
熟練ハンターともあろう連中が、それでも肝っ玉ついてんのかってんだ。けっ、情けなくて俺ぁ涙が出るぜ!」
この男、演奏もスタン取りもソツなくこなす、なかなか腕の立つ狩猟笛使いでありました。
ただどうにも偏屈というかヘソ曲がりなところがございまして、こうして皆で楽しんでいるのを見ると、
必ずと言っていいほど水を差しにかかるのです。
「ティガレックスが怖いだ?だらしねえ、あんなもんただ図体がデカいだけのうるせえトカゲじゃねえか。
え? クイーンランゴスタなんぞはな、閃光玉で目ぇ回してるところをとっ捕まえて、唐揚げにしちまうのよ。
ババコンガぁ?あんなエテ公どうってことねえや、鍋に湯沸かして丸ごと放りこみゃ、勝手にコンガ汁に
なってくれらあ。味噌もダシもてめえで勝手に出しやがるんだ、手間が省けて大助かりだぜ」
そんな調子で好き勝手な事を言うものですから、仲間たちも腹が立つわけです。
「言ってくれるじゃねえか。そういうお前さんには、怖いもんが何にもないってのかい」
「当ったり前よ、てめえら腰抜けと一緒くたにするんじゃねえ」
「そんな事言って、本当は一つや二つあるんだろう。妙な意地を張らずに言ってみちゃあどうだい」
「るせえ、俺にゃ怖いもんなんかねえ!ねえったらねえ!ただその……」
「ほれ見ろ、やっぱりあるんだな。あれだけ大口叩いたんだ、今更答えねえなんざ問屋が卸さねえぜ。
さあ白状しろ、てめえは一体何が怖いってんだ?」
「くそ、てめえらときたら、まるでガルルガみてえにしつこく突いてきやがる。仕方ねえ、そんなに知りたきゃ
教えてやろうじゃねえか!」
笛吹き男、ごほんと咳払いをひとつしまして。
他に聞く者はないだろうなと辺りをはばからってから、
「……ばさるたんだ」
と小さな声で答えたのであります。
「おい。ばさるたんってのは、火山に住んでるあのばさるたんか?」
「火の玉を吐く、岩くれみてえにごつごつのばさるたんか?」
「ちょっと目がつぶらで、かくれんぼが得意で、こっちを見つけるとよちよち突進してくるあのばさるたんかい?」
「馬鹿野郎、でけえ声で何度もその名を言うんじゃねえ。あああ畜生、てめえらが下らねえ話をするもんだから
酔いが醒めちまった、気分が悪い。俺ぁ先に帰って寝る!」
青ざめた顔で吐き捨てると、笛吹き男はふらふらとおぼつかない足取りで酒場を出て行きました。
残された三人は、しばしぽかんと呆気に取られておりましたが、やがて腹を抱えて大笑いしました。
「おい、聞いたか。あの根性曲がり、よりにもよってばさるたんが怖いだと!」
「こいつぁ傑作だ!散々人を馬鹿にしやがって、てめえはばさるたんなんかに震えてやがるじゃねえか」
「グラビームならまだしも、どうしてばさるたんが怖いもんかねえ」
ふと我に帰り、顔を見合わせる三人組。
お互い何やら思うところがあったようで、にんまりと笑い合いました。
「なあおい。このままコケにされっぱなしじゃあ、ハンターの名が廃るってもんだ。
どうだい、ここらであの根性腐れにひと泡吹かせてやるってのは」
「そいつは名案だ。大体あいつは口のきき方ってもんがなってねえ。
ちぃとばかし灸を据えてやった方が奴さんの為にもなるってもんだろうよ。俺は乗ったぜ」
「しかし、一体何をどうする気だい?」
「まあ聞け。俺にいい考えがある」
「何だい」
「ちょいとばさるたんを適当に見つくろって、あの野郎が寝込んでる隙にちょちょいと枕元へ並べてやるのさ。
朝になって、ばさるたんに取り囲まれてヒイヒイ泣き喚いてる奴さんを、俺達で大いに笑ってやろうって寸法よ」
「へへへ、いいねいいね。それでうっかりおっ死んじまった日にゃあ、さながら『オーバーサキル』ってとこだな」
「お前さん、いくらなんでもそりゃあ無理やり過ぎるよ」
「るせえ、国語の教師みてえな事抜かすない」
「さあ、そうと決まれば善は急げ…いや、悪は急げだ。行こうぜ!」
そうして三人は、真夜中だというのに集会所の戸をくぐり、寝ぼけ眼の受付嬢を叩き起こして、
ばさるたん連続狩猟クエストを受注したのであります。
報酬そっちのけで10匹全て捕獲し終えた頃には、すっかり世も明けて、お天道様が燦々と照っておりました。
三人組がそっと笛吹き男の家の戸を開けると、男はまだ大きな鼾をかいて眠っていました。
「くくく、ぐっすり眠ってら」
「こいつは好都合だ、今のうちにばさるたんを運びこむぞ」
「でもよう、ちょいとばかりやり過ぎでないかい。負けん気の強いあの人があんなに嫌がるなんて、
きっと本当にばさるたんが怖いんだろうよ。ぶったまげ過ぎて、そのままお陀仏になっちまいやしないかねえ。
もし俺が朝起きて、目の前にカミさんの顔があった日にゃあ……ああ、考えるのも嫌だ。卒倒しちまう」
「あほう、お前のカミさんとばさるたん一緒にするんじゃねえや、可哀想じゃねえか。ばさるたんが」
さて上手い事ばさるたんを部屋に押し込めると、自分たちは戸口の外に避難して、男を起こしにかかります。
「やい、この寝ぼすけ野郎!もう朝だぞ、起きやがれ!」
「うーん、うーん…るせえ、邪魔するない…もう少しでクックの尻尾がちょん切れるところなんでい…」
「お前さんそりゃあ夢だよ、イャンクックの尻尾は切れない仕様になってるんだ。大体あんたの武器は狩猟笛じゃないか」
「な、なにっ!言われてみれば確かにそうだ。畜生め、いかにも切れそうな紛らわしい尻尾しやがって。
うう、頭が痛え…ちいと昨日は飲み過ぎたみてえだ」
「そんな事だろうと思って、夜の間お前の為に薬を買っておいてやったぞ。枕元に置いてあるから使うといい」
「おう何だ、お前らにしちゃあ妙に気がきくじゃねえか。どれどれ…ん? おい、薬にしてはいやにゴツゴツしてやがるぞ」
「いい薬ってのはゴツゴツしてるもんだぜ、『良薬手に硬し』って言葉もあるだろう」
「なんだそりゃあ、聞いた事もねえぞ。まあいいや、タダでくれるってんなら有り難く使わせてもら…う…!?」
起き上がったところで、男はやっと気付きました。
男の寝床をぐるりと取り囲むばさるたん、その数なんと10匹。
「お、お、おいてめえら、こいつらはひょっとして、ば、ば、ば、ばさるたんじゃねえか!?」
「わははは、そうさ、ひょっとしなくてもばさるたんだ。たんと看病してもらうんだな」
「どういうこった、お、俺の家にばさるたんが居やがる!ち、畜生っ!てめえら人の弱みに付け込みやがったな、
この外道め!悪魔猫め!」
「何言ってやがる、元はと言えばお前さんが大きな口を叩くのが悪いんだぜ。
これに懲りたら、ちったあ謙虚に生きることだな」
「ひい、こっちにばさるたん。ああ、あそこにもばさるたん!うひぃっ!」
寝床をぐるりと取り囲まれた笛吹き男、まるでカンタロスよろしくあっちへ跳んだりこっちへ跳ねたり。
悪だくみがあんまりにも上手くいったので、三人はげらげらと笑い転げました。
「見ろよ奴さんのあの顔、音爆弾喰らったクックより間抜けな面してらあ!
くくく、わざわざばさるたんをとっ捕まえてきた甲斐があるってもんだ」
「ひひひひひ、わははははは!ああ、もう駄目だ、腹がよじれておっ死んじまうぜ!」
「しかし、何だか様子がおかしくないかい。怖い、怖いと叫んじゃあいるが、
俺にはどうも自分からばさるたんに近づいて行っているように見えるよ」
「……ん?おい待て、あの野郎、なんだって服を脱いでいやがるんだ」
「ひいっ、おっかねえ!もう我慢出来ねえええ!」
何を思ったか、防具はおろか、インナーまで脱いで素っ裸になった笛吹き男。
一匹のばさるたんにハリウッドダイブで飛びかかり、後ろからがっちりと抱え込みます。
気がつけば狭い部屋の中で、朝も早くに大乱交が始まっていました。
「おおぅ…ばさるたんの中熱くて怖い。ぴっちり締まってキツキツで怖い。おふぅ…」
「こいつはまんまとしてやられたぜ。あん畜生、ばさるたんを寄ってたかって回し喰いしてやがる」
「ううっ、おっかねえ、おっかねえ!おっかなくて俺ぁもうイっちまう!」
笛吹き男が吼えると同時に、きゅうううーんと艶めいた呻き声を上げるばさるたん。
びくんびくんと翼の先を突っ張らせて、そのまま床に伏せてしまいました。
見るに見かねた三人組、物陰から飛び出して男に詰め寄ります。
「この野郎、よくも騙しやがったな!」
「何がばさるたんが怖いだ、飛竜相手にサカりやがってこの大ボラ吹きめ。
やい、てめえ本当は何が怖いんだ、今度こそ正直に答えやがれ!」
乱暴に胸倉を掴まれながらも、男は悟りを開いたような穏やかな笑みをたたえて答えました。
「ふぅ……今度は擬人化キリン娘が怖い」
〜〜〜〜〜
以上、お粗末さまでした
あ、やめてこやし玉はやめて、投げるならせめて石かペイントボールにして!
投下乙。
いや面白い、というか興味深い書き手さんですね
これは今後にも期待しております
まんじゅう怖いかwww
人も竜も喰っちまう男なわけですね。
GJでした!
ばかやろ、通勤電車の中で噴き出すとこだったじゃねぇか
GJ(^O^)g
吹いたwww
リズミカルなテンポの良い文章と古典的なオチの生かしかたが上手いなあ。
GJ!
ミラバカスwww
●⌒ ヽ(´ー` )(捕獲用麻酔玉)
これでも喰らえ〜w
ん?なんだこの俺を盛大に吹かせてくれたGJは。
おい 誰か投げナイフ持ってきてくれないか?
枕元に10ほど並べられるばさるたんww
つか、おっさん共が普通にばさるたんって言うなよw
日本昔話思い出したw
新ジャンル、MH落語。
寝床にばさるたん10匹www噴いたww
GJw
俺実は、るーつたんが怖いんだ……
冷静に考えてみると、バサルたん10匹入る家って凄いなw
つか、床抜けるww
ミニサイズのモンスター討伐ってクエストに無かったっけ
なんとなくオナホ妖精サイズのイメージだった
先生とおフルたんだな確か。
G(PS2)の改造クエで極小バサルモスって見たことあるけど
あれはかわいかった
3発売で、さらに賑やかになるといいな。
いや、出たら住人も職人もプレイに走るから確実に12月中は過疎るだろw
フヒヒwwwサーセンwww
モンスターの仕草が細かくなってるぽくて楽しみだ。どうせヘタレハンターだし
ゆっくりじっくり見惚れて3乙しながらプレイするわー我々の業界ではご褒美です。
3rd発売記念にジョー×ペッコ擬人書こうと思ってたのに間に合わなかったよ畜生…
飛竜種の皆様、おはようございます。
フィールドニュースのお時間になりました。
本日のトップニュースは沼地に生息するフルフル亜種の大量虐殺事件からお送りします。
昨夜未明、何者かにより、フルフル亜種の他殺体が多数発見されました。
犯行の手口から、犯人はポッケ村在住のハンターによるものと見られております。
尚、周囲には鳥竜種と牙獣種の死体も見つかっており、無差別に虐殺したとみられ、沼地では緊張が漂っております。
当面、牙獣種による警戒を強化するとのことです。
臨時ニュースです。
沼地より第二報が入りました。
フルフル亜種に続き、フルフルと矮小フルフルの大量他殺体が発見された模様です。
現場では、空になった薬莢が複数発見されており、昨夜のハンターとは別の手口による犯行と推測されております。
この一件により、古龍種が警邏に入るとの情報も入っております。
**********************
友人とのしょうもないメールのやり取りでした…誰かが笑ってくれたらいいな。
極上ロース(?)集めてんのかな。
一瞬Fで今現在やってるイベントの冠婚のことかと
面倒にもほどがあるのに作れるものが……
ごめん、単に赤フルガンナー装備作るのに沼地に入り浸ってたってだけなんだ。
速報以下は友人だから、詳しくは知らないが、多分同じ理由だろ。
ついに明日は十二月一日だ!!!!!!
…予約するの忘れたけどね…
なにはともあれ、記念に何か来ないかなぁ
何が欲しいんだ?
ほら、ハッキリ言って見ろよ。
欲しいんだろう?
>>73 昨日までシンプル2000の戦娘やってたのであのナレーションで再生された。
戦時特別政府臨時発表
戦時特別政府臨時発表
過疎ってるなぁー…
やっぱみんなプレイ中か?
きっと、みんなは新しい竜たんにハァハァしてるんだよ…
漏れも帰ったら心置きなくハァハァするんだ
予約忘れて未プレイの俺がいるぜ
予約すんの忘れて発売日に買えないことがすでに確定してたんで
他のゲーム買ってそっちプレイしてる
今やってるの終わった頃には普通に買えるだろうが…
このスレにMHP3ネタが投下されても当分はついていけなさそう
発売日だけど単位厳しいからサボらずに学校行ったよ!
そしたら講義中に聞いた話で天啓が降りたよ!
と言う訳で短いが、発売記念に3rdモンスでひとつ
エロ皆無だけど許して!
〜〜〜
あるお百姓の家に、一羽の雌のガーグァが暮らしていました。
お百姓はとても貧しかったので、ガーグァはすっかり痩せ細って、卵を産む事も出来ませんでした。
そこである日、ガーグァは渓流でお腹一杯餌を食べようと思い立ちました。
お百姓に暇を貰うと、ガーグァは渓流を目指して、とことこ歩きだしました。
ところが長い一本道を歩いている途中で、ガーグァはばったり、大きな獣竜と出くわしてしまいました。
がっしりと厳つい緑色の体に、トゲの生えた大顎。
みんなのトラウマ、イビルジョーです。
「いいところにやってきた。俺と会ったのが運の尽きだ、悪く思うなよ」
そうしてガーグァをひと口に食べてしまおうと、大きな顎をがぽりと開きました。
ガーグァは慌てて、小さな翼をばたつかせて叫びます。
「私の姿を見てごらんなさい。こんな痩せっぽちじゃあ、ちっともお腹の足しになりませんよ。
実はこれから、渓流まで餌を食べに行くところなんです。たんと太って、たくさん子供を連れて戻ってきますから。
ね、今ここで私を食べてしまうより、その方がずっとお得ですよ」
イビルジョーは鉛色の目をぎろりと光らせて、ガーグァのトサカのてっぺんから爪の先まで見回しました。
確かに「丸鳥」なんてとても言えないくらい痩せていて、棒きれに萎んだ綿飴を刺したような有様です。
今少し我慢すれば、肉がついたガーグァも、その子供もたらふく食べられるのだから、なるほど悪くない相談に思えました。
「だが、そのまま逃げるつもりじゃあなかろうな」
「ご心配なく。村へ帰るには、この道を通るしかありませんから。秋になるまで待っていただければ、
必ずあなたの元へ戻りますよ」
「ふーむ」
イビルジョーは少し考えていましたが、ガーグァの話を信じたようでした。
必ずだぞ、と念を押すと、イボの生えた尻尾を引きずって去って行きました。
ガーグァは何事もなかったように、またとことこ歩き始めました。
長い道を歩き続け、ガーグァはやっと渓流に辿り着きました。
ガーグァはお腹一杯餌を食べ、夏の間に卵を12個も産みました。
卵からは次々に可愛い雛が孵って、どの子も母親に負けないぐらい丸々と太りました。
やがて木々の葉が赤や黄色に色づき始めると、ガーグァは雛たちを連れて村へ帰る事にしました。
その途中で、無人の畑を見つけたので、ガーグァたちは少し寄り道をしていくことにしました。
畑には、イボだらけの大きなゴーヤが青々と実っていました。
「みんな、一個ずつゴーヤをくわえて持って行きなさい。お土産にして、お家で食べましょう」
雛たちは言われた通り、たわわに実ったゴーヤをそれぞれ口にくわえました。
けれども一番末の雛ガーグァは、まだ小さすぎてゴーヤを持ち上げる事ができません。
「お前はいいのよ。お家に帰ったら、お母さんのを分けてあげるからね」
そうしてゴーヤをくわえたガーグァたちは、長い列を作って、とことこと歩いていきました。
一本道に差し掛かると、お腹を空かせたイビルジョーが、舌なめずりをして待ち構えていました。
「よしよし、ちゃんと約束を守ったようだな。どいつも太っていて実に旨そうだ。
ところで、お前たちが口にくわえているそれは何だ?」
「ああ、これですか」
ガーグァは別段怯えた様子もなく、ニコニコ笑って答えました。
「これはね、イビルジョーの尻尾ですよ」
イビルジョーはぎょっと目を剥いて、雛たちの顔を一羽一羽伺い見ました。
そして、末っ子の雛ガーグァだけがゴーヤをくわえていない事に気付きました。
「そこのちびすけは何もくわえていないが、どうしてだ」
「何故って、決まっているじゃありませんか」
ガーグァは目を細めて、一層ニコニコと笑いました。
「……これから、あなたのを頂くんですよ」
それを聞いたイビルジョーの顔と言ったら。
たちまちくるりと回れ右をして、岩を蹴飛ばし木を薙ぎ倒し、振り返りもせずに逃げて行きました。
ガーグァと12匹の雛たちは、ゴーヤをお土産に、悠々とお百姓の家へ帰る事が出来ましたとさ。
〜〜〜
元ネタはイタリアの民話だそうで
ん? 玄関が騒がしいな、S川めやっと届けに来たのか
ようやく自分も狩猟解き…
『ジョーさんがログインしました』
エロパロ板なのにその12羽のヒナ制作過程を書かないとは何事か!
…嘘です
カルガモちっくなガーグァ可愛いよ
食べたりしないからうちにおいでよ(*´д`)
乙、こんなん好きだ。
村長「まあ何しよんお供え物おほほほ。」
>>82ナカ-マ
暇だからしょーもない小ネタ
ヤドカリ飼育日記
〇月×日 晴れ
今日は下位の密林に行った。
きれいな貝殻を拾っていたらその中にとても青い綺麗な模様の巻貝があった。
小石サイズだったからこっそり持ち帰った。
ネコタクにはバレなかった。うしろめたい事をするときは堂々としているに限る。
家に帰ってよく見たら中にヤドカリが入っていた。
そんなつもりは無かったのだがヤドカリにしてみればいきなり拉致された様なものだ。ごめんね。
せっかくだから飼うことにした。
〇月#日 晴れ
何を食うかわからないので村長に聞いてみた。
ヤドカリを見せると変な顔をしてしばらくネコートさんとヒソヒソ話していた。何なんだ。
結局雑食だからいろいろあげれといわれた。そんな適当な。
とりあえず素焼きの睡蓮鉢に入れておいた。
寒いと死ぬらしいのでキッチンに置かせてもらうことにした。
〇月@日 雨
朝見たらもそもそ歩いていた。
元気そうなのでほっといてガノトトスを釣りに行った。
ついでに密林の砂を持ち帰った。
ネコタクにバレたのでマタタビで交渉。買収成功。
ついでにガノトトスの肉も持ち帰る。
ヤドカリにやったら鋏でツマツマして食べていた。
かわいい。
〇月〆日 くもり
ヤドカリをチビと呼ぶことにした。
猫達が食材の余りをやっている。なんでも食べるらしい。
明日から少し遠方に狩猟にいくのでしばらく猫達にチビの世話を頼む。
◎月♭日 晴れ
帰ってきた。チビも猫達も元気だ。一安心。
チビは少し大きくなっていて殻が変わっていた。猫が用意してくれたらしい。褒めといた。
今回持ってきたヤマツカミの触手をチビにやった。すぐに歩いてきてツマツマしてる。かわいい。
猫達によると他の食材よりも食いつきがいいらしい。
疲れた。寝る。
〆月Θ日 晴れ
あれからいろいろな飛竜や古龍の肉をやってみた。ガノトトスとオオナズチが得に好物なようだ。
内緒のお持ち帰りがネコタクにバレる度に毎回マタタビで買収していたら「今日はなんか持ち帰るニャ?」と聞かれるようになった。
それでいいのか猫達よ。
♪月ξ日 晴れ
チビが猫達を追い回す。横歩き速いなぁ。
「ダメ」と言えばやめる。いい子だ。
チビはかなり大きくなった。今は大樽をヤドにしている。
ё月ψ日 晴れ
チビは本当に大きくなった。アイテムボックスをヤドにしている。
ナズチばかり食べていたからか紫色になってきた。
鋏も立派になったが食べ方は相変わらずツマツマ。かわいい。
かわいいと言うと鋏で顔を隠して照れる。マジかわいい。
ф月б日 晴れ
猫達に農場の洞窟に呼び出された。チビはお留守番。
「いい加減現実を認めるニャ!」
「そろそろお家が壊れるニャ!」
何のことだろう。
面倒なので適当に切り上げて狩りに行く。
チビもたくさん食べるようになったから大変なのだ。
今日はガレオス一匹とナズチの尻尾を持ち帰った。チビ大喜び。
あっという間に平らげた。
チビはすごく大きくなった。また新しいヤドを探してやらねば。
ディアブロスの頭骨なんか丁度いい気がする。明日とってこよう。
続く?
90 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 21:42:23 ID:IaasaPoq
わっふるわっふる!
チビ「腹 へた ハンターきた から くった」
チビ「かゆ うま」
92 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 22:07:10 ID:IaasaPoq
これは・・・どっちに進化だろう
やべぇ、どっちもかわいい…
両方とも、ウチで引き取りたい
ヤドカリ飼育日記2
д月×日 晴れ
最近ギルドの人をよくみる。何か事件だろうか。
今日は久々に農場の整備と収穫。
一段落して釣りをしていたら急に地面が爆発した。チビだった。
地面に潜って追いかけてきたらしい。
一日中農場にいたから構ってやれなかったから寂しかったのかな。ごめんね。
家に帰ったら案の定床に穴が空いていた。あーあ。
でも思ったより小さい穴ですんだ。回転しながら効率よく潜ったようだ。
◇月ψ日 晴れ
友人とダイミョウザザミを狩りに行った。金冠だった。
なんとなく仕種に見覚えがあった気がする。
「チビを見るニャ!」
「目を覚ますニャ!」
猫がうるさい。
たぶん気のせいだ。大体チビはもっと大きいし赤色じゃない。
そもそもチビはかわいいヤドカリじゃないか。
Ж月×日 晴れ
村でもギルドの人を見るようになった。なんかこわい。
もしかしてチビの飯をこっそり持ち帰ってるのがバレたんだろうか。
とりあえず今日は持ち帰るのをやめた。
チビには網いっぱいの魚をあげた。
¶月ゑ日 晴れ
ネコタクに確認をした。いわく、
「ボク達はチクってないニャ」
「ハンターさん以外にもこっそり持ち帰るハンターさんいるニャ」
「ぶっちゃけギルドも黙認してるニャ」
だそうだ。ならいいや。
あと最近大型モンスターを飼育している奴がいるという噂があるらしい。なにそれこわい。
¶月×日 晴れ
ひとつ問題が起きた。
ついに持ち帰り餌がネコタクに乗り切らなくなった。
分割しようにも一日に何頭もの古龍を相手にするのは俺が無理だ。どうしよう。
…あ、いいこと考えた。
ヰ月ω日 晴れ
今日のオトモはチビだ。
そう、餌が持ち帰れないならチビを連れてきたらいいのだ。
もちろんペットをフィールドに連れてくるのは認められてないから内緒でだ。
かわいいチビを狩場に連れてくるのは心配だったがしょうがない。
農場でガードだけ教えこんだから大丈夫だろう。
今やチビの鋏は切れ味紫ゲージでさえ跳ね返す。ガードしてなくてもだ。立派に育ったもんだ。
ゲネポスやガレオスを片端から切り伏せるとチビがツマツマと死体を片付けながらついてくる。かわいい。
¥月э日 晴れ
今日はちょっと大変だった。
チビがゲネポスに襲われて麻痺ったのだ。
無論そんなトカゲは血祭りだ。
それでも麻痺が覚めるまですごく心配だった。目を離すんじゃなかった。
やっぱり攻撃も教えるべきか。
明日は下位に連れていこう。素材ツアーで練習だ。
双剣を持っていって教えよう。
¥月☆日 晴れ
チビは覚えが速い。さすがうちの子。
まずアイテムの使い方を教えた。
ビンはうまく扱えないので回復弾を潰す方法を教えた。手投げ弾も全種類教えた。
攻撃もだいぶ上手くなって乱舞もできるようになった。
こんど鬼人化できるようになったら一緒にガノトトス釣りにいこうね。
続く
乙、ワロタ
ハンターさんとチビさんどこへ行こうとしているのwww
99 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/02(木) 00:29:25 ID:njMFqnNT
チビかわいいよチビ
チビ飼いたいよチビ
Fなら飼えるぜ
スレが急に、加速したな
浴場エロいな…タオルがギリギリじゃあないか…
これは次のコミケで薄い本が溢れかえるフラグ
チケット鍛冶屋に持ってくと幸せになれる。
>>87 > 村長「まあ何しよんお供え物おほほほ。」
俺は祖なるものに聞こえた。
行商人の兄ちゃんのセリフすらエロく感じるぜ
「そろそろこいつが欲しい頃だろ?」
そして、ハンターのドスビスカスに・・・
チビは?
鳥竜種の座り姿が美しい
ヤドカリ飼育日記3
ゞ月;日 晴れ
チビは強くなった。体格もあるが頭が良い。
俺が使う武器を真似ているランスを使った時は突進をマネして後ろ向きに走っていった。
砲撃を真似て口から泡も出す。マネしたい年頃だろうか。かわいい。
声をかけるとギィヨ--などと音を出すようになった。
何を言っているのかはサッパリだが返事があるのは嬉しいものだ。
%月$日 くもり
チビを連れてガルルガを狩りに行く。
チビは炎も咆哮も苦手だから不参加。高台の上で鋏をふりふり応援してくれた。
しばらくすると飽きたのか泡でランゴスタやカンタロスを打ち落として遊んでいた。
たまに流れ弾が俺に当たると慌てふためく。かわいい。
¢月〆日 くもり
久々に一人でアカムトルムに行ってきた。
チビは脱皮の時期でしばらく動けないので農場で留守番だ。
ここのところチビに付き合って下位や上位にしか行ってない上にチビの流れ弾でちょこちょこ力尽きるので儲からないのだ。
そのかわりチビの抜け殻が高く売れるので生活はしていける。
△月π日 晴れ
チビの脱皮と外殻の硬化が終わった。早速左鋏を残して売ってきた。
今までの殻も成長記録兼思い出として左鋏だけ残してある。最初の頃の鋏なんて米粒大だったのに今や大剣並になっている。
本当に大きくなったものだと成長に想いを馳せつつアイテムボックスの収納性能に感心する。
щ月☆日 晴れ
今日はオオナズチを食べに行った。
飛竜の場合チビが死骸を平らげてしまうとクエストが失敗になったり剥ぎ取り規制に引っかかってしまう。
その点古龍なら撃退扱いになるだけだから好きなだけ食えばいい。そんな理由から最近の主菜はオオナズチになっている(主食は野菜類だ)。
そのせいかますます美しい紫色になっている。本当にかわいい。
ナズチ逃げて超逃げて。
チビ日記たまらん
ハァハァしながら股間のオオナズチこすってます
ハンターw力尽きてんじゃねーかww
どうしてこうなったw
あっれこれアレだと思ってたけどまさかアレかアレなのか
ペッコ先生はきっとみんなのマドンナなんだ
暴漢もといハンターに襲われて助けを求めるペッコ先生の元へ、
颯爽と駆けつける委員長のドスジャギィ君に教育実習生のアシラ先生、
水泳部長のロアルドロス君、強面番長のボルボロス兄貴などなど
そして先生をめぐって血で血を洗う学園バトルが繰り広げられるんだ
先生可愛いよ先生
>>111 バカ、さっさと隠せ!
チビたんに喰われちまうぞ!
ヤドカリ飼育日記4
з月й日 くもり
チビが鬼人化を覚えた。鋏をシャキーンと振り上げて鋏に赤い光を纏う。
チビの鋏に切れ味は元々ないのでどうなるかと思ったら破壊力が増した。
叩き潰す鈍器系か。今度タメ3でも教えてみよう。
明日は一緒にガノトトスを釣りにいこう。
§月Ъ日 晴れ
今日はチビと一緒に旧密林でガノトトスを狩った。
ほとんど追い詰めたところでガノトトスのウォーターカッターがチビの脚爪を斬り飛ばした。
斬られた長さはほんの少しだったが丁度軸足を狙われたチビはバランスを崩してコケた。
わたわたもがくチビに退却を指示するとチビは素直にベースキャンプへ消えた。
ガノトトスにとどめを刺してからベースキャンプに戻ったらチビが黄金魚を取っていた。
素手でつまみ取っているからミミズ代もいらないし家計が助かる。褒めちぎった。
Я月℃日 雨
昨日斬られたチビの脚は数回脱皮すれば治りそうだった。
まだ少し体液が滲んでいたから今日はお留守番。
俺は砂漠で金冠ディアブロスの首を撥ねてきた。チビに新しいヤドをプレゼントするためだ。
流石に生首は持ち帰れないので骨だけになるまで砂漠に放置することにした。早く風化するといいな。
∞月×日 晴れ
今日は農場の整備をした。
農場猫がチビを怖がってキッチンに入り浸っているせいでかなり荒れてしまっていた。
チビは虫の木の下で日光浴をしながらじっと見ていた。
一通り終わってからチビを見たら虫の茂みを枕に寝てしまっていた。
寝言なのかギシャ- グギ-などと音がしていた。かわいい。
<月ゝ日 晴れ
今更な話だがチビは俺の言葉を理解している。親バカかもしれんが5歳児くらいの知能はあると思う。
最近おしゃべりになってきてかわいい。ギィヨ-とかキシャシャーとか。
仕種やなんかである程度の感情もわかる。
最近はペットだったが今は大切な家族だ。
続く
118 :
チビ日記:2010/12/03(金) 00:47:28 ID:V7zYcAut
最後の行間違えた!
最近×
最初〇
チビの作者乙
3rdやっとる場合じゃないな。
チビどうなるんだ・・擬人化だろうか・・いや!チビならそのままでもいける!!
擬人化しないでほしい。
エロなしでいいからこのままほのぼの路線希望。
ぶっちゃけもうチビじゃねぇだろw
ペットにチビと名付けると大抵巨大化するよな
今はヤオザミよりちょっと大きいくらいかな…
>>122 > 友人とダイミョウザザミを狩りに行った。金冠だった。
> たぶん気のせいだ。大体チビはもっと大きいし赤色じゃない。
どう考えても家よりデカいニャー
>>123 なん…だと…
飼い主絶対分かっててやってるなwwww
チビは雌だよな?
いや、立派な雄野郎でもいい
あとバサル少年の続きまだかなぁ
ギイヨーてエロくね?
ヤドカリ飼育日記5
\月×日 晴れ
今日は砂漠のオアシスで釣りをした。チビはいつも通り素手(鋏)だ。
沢山釣って餌ミミズが尽きてバッタに変えたあたりで黒猫が寄ってきた。
軽くしばき倒してスタンプでも貰おうとしたらチビに止められた。
なにやらギシャギシャ抗議されたがよくわからなかった。こういう時言葉が通じればと思う。
魚は半分チビが食べ、残りはうちの猫達にやった。
「臨時ボーナスかニャ?」
×月ю日 晴れ
農場でチビに虫の種類を教えていたら先日の砂漠の猫達が訪ねてきた。
チビはうちの猫以外には人気ある。しばらく黒猫とギィギィニャゴニャゴ喋っていた。
その間暇そうにしていた白猫に聞いた話だが白猫は人の言葉と猫語を話し、黒猫はモンスターの言葉と猫語がわかるのだそうだ。
毛色で能力が違う訳ではなく、人と関わることを選んだ猫達に白猫が多かったためその子孫が毛色と人語を受け継いでいるのだという。
黒猫は保護色的な意味での淘汰の結果だそうだ。
チビに言葉が通じる友達ができた日だった。
剏祉イ日 晴れ
最近砂漠猫達がよくうちの農場に来てチビと遊んでいる。そのおかげか農場猫もチビと遊ぶようになった。
チビと会話できるのは黒猫だけだが遊ぶ相手が増えてチビも嬉しそうだ。
農場猫が仕事復帰してくれて俺も嬉しい。
Ψ月×日 晴れ
チビは猫と遊んでいる。ちょっとさみしい。
アカムくんに八つ当たり三回。武器を強化できた。
道中ネコタクにチビは元気かと聞かれた。デカくなったと答えた。
気にかけてくれてありがとうなと常備しているマタタビをあげた。
β月Ω日 晴れ
黒猫にチビに字を教えてやってくれないか頼んでみた。
言葉が無くても心は通じるが俺だってチビとお話ししてみたいのだ。
しかしキョトンとされた。そうか黒猫は人語はわからんのか…
今日に限って連れの白猫はいないようだった。
しかたない。また今度頼んでみよう。
続く
チビー!!!!!かわいいよチビ
かわいい
八つ当たられるアカムたんかわいそ過ぎるw
金冠より大きい、更に紫色……完全にG級のダイミョウザザミ亜種じゃねーかw
あれ? なんだか急に地響きが……
なるほどナズチ食べると亜種になるんだな
何気にチビの主人が強い件
マタタビ常備って、やはり黒猫用なのか
CGアートワークスにサイズ対比があるんだけどザザミ亜種のヤド(ディア頭殻)明らかにでかすぎ。
あのサイズのディアは大剣でも腹に届かなさそう。
その金冠なんてもうアカム&ウカム並みのディアなんじゃなかろうか
ペッコちゃん「ジョー先生ッ・・・!?何するんですか!!」
ジョー「へへ・・こんな夜更けの孤島まで不良生徒の指導に手間取ってるあんたを助けたのは、俺のおかげよ
夜はまだまだよ。たっぷり礼してくれよ」
そう言うと熱血系で厳しいと評判の体育教師ジョーは音楽美人教師ペッコの首筋に何度も接吻を繰り返す
ペッコちゃん「やだッ・・ジョー・・せんせ・・激しい」
黒く逞しいジョーの顔をやっとの事押しのけてペッコ先生は言った。
ペッコちゃん「私はッ、この頃手に負えなくなった生徒をジョー先生に叱って欲しくてお呼びしましたのよ
こんな事じゃ、生徒に示しがつきません。困りますわっ」
ジョー「俺はぁ!ずっとペッコ先生に憧れてたまらねぇ
俺のイボイボの逸物で
ペッコ先生の身体を紅く染めるぜ」
ジョーはペッコ先生のトレードマークでもある美しいグリーンのスーツのボタンに手をかける
ペッコ先生でエロが読みたいい!!!
神よ投稿してくれ
チビ可愛いよチビ
そのまま家をヤドにして「シェンの動く家」になるかと思ってたけど、
紫ザザみんでも充分可愛いからいいや
>>137 ここに神などいない、いるのは勇気ある先駆者のみ
さあ、早く続きを書く作業に戻るんだ
チビがずっとギザミだと思ってた俺ガイル
温泉で左向くときょぬうだ
>>141 保存した
チビ可愛いよチビ
ところで、
>>6の続きは需要あるのか?
3やりつつちまちま書いてる状態だから、遅くなるとは言っておく。
144 :
チビ日記:2010/12/05(日) 00:35:39 ID:L9G8+3+c
>>141 壁紙にした
授業中の思いつきがこんな愛らしい絵に…
マジかわいい…
>>141 GJだ!! こんな可愛い絵かける人が羨ましいぜ…
>>143 是非とも頼む まあ折角だから今は3rdを楽しんでくれ、
こっちは気長に待ってるから
146 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 07:06:31 ID:pgPy6wQC
>>143 もちろんあるぞ。
体格差(…あるのか?)エロとか大好物ですしおすし。
もちろんするんだよな…?
2Gはキリン、ナルガ、ザザミが人気だったが、今回は何が人気になるんだろうな。
あ、女装備のことなw
今のところ、下位ならブナハじゃないかな。
或はボーン
ギギネブラもなかなか
ベリオ装備はキリンとそっくりだったよ。
個人的にはジンオウガ装備とかアロイ装備がいいと思った。
ペッコ好きな私涙目
フロギィ装備もなかなかですぜ
あとユクモ装備もいいと思う
ジンオウ足装備とアシラ装備はなかなか良いな
OPの太刀ハンターとアシラ女ガンナーの妄想が膨らんで大変な事になってるが
書かん
おい、彼らは余裕で混浴するんだぞ
よく混浴混浴って喜んでいるやつがいるが
江戸時代、混浴は当たり前の頃、うっかり女の体に目をとめようものなら
問答無用で水をぶっかけられたそうな。年頃の娘はばあやとか母親がしっかりガード。
周りに人がいるならエロイ事なんて出来やしねぇ。
さらによく考えろ、わーい温泉だーと一人で入ったら、いるのは全員女のみだとしよう。
ハーレムだーなんて思うな。想像しろ、女性専用電車に乗った時より居心地悪いぞ。
ということで混浴もので頑張って書いてみる。
混浴いいよな
白&桃カラーのアイルー2匹を連れて風呂入るのが俺の幸せ
水をぶっ掛けると顔をくしゅくしゅするのが可愛くてたまらん
人から聞いた話だが
「男の中に女が一人」は割と平気なもんだが
「女の中に男が一人」はそりゃぁもう辛いらしい
混浴の場合
前者は倫理的に問題というだけだが、後者は命の危険に晒されるな
だって、あの温泉の客なんだぜ、綺麗なおねえちゃんでもハンターに決まってるじゃないか…
アイルーA「旦那さん、最近《アイルーB》と出かけることが多いみたいニャね。いやー違うニャ違うニャ!ヤキモチとか、そーゆーんじゃないニャ!」
アイルーA「ただ、フーンって思っただけで違うニャ違うニャ!そんな感じじゃないニャ!」
なつき度4に上がったとき
アイルーA「…旦那さん、そろそろアレが欲しい頃じゃないかニャ?」(オトモチケットがもらえる)
うちのアイルーが採取してるとき
「ニャニャ!ンゥー…(がさがさ)ニャーン♪」
アイルーが可愛すぎて股間が困る
混浴に若い女性が少ないのは男性の性的な視線に晒されるのが嫌だから。
例えばあなたは普通の男湯とゲイしかいない男湯どっちに入りたい?
って話を何かの漫画で見たなぁ…
それはそうと自宅の傍で常に待機している先輩女ハンターのムチムチっプリに俺のユクモ刀が反応してしまって困る
混浴で女目当てに長湯する奴って実際にいて、ワニってコードネームを付けられるらしいぞ。
ソースは百穴温泉スレ
>>161 ゆう先生だな
セクシー心理学とかまんがでわかるの人だ
ゆう先生、とかゆうメンタルでググれば出てくるはず
あの人の漫画は楽しい
ゲイ満載の温泉一択でおながいします
女なら、その方が身の危険を感じないからな
まともな女ならゲイ満載の温泉なんて入らねぇよ。
まともな女なら入った瞬間「ゲイッ!」って叫びながら出てくよな。
そんなことより、ハチミツ熊さんのホールド攻撃すごくね?
女ハンターがTENGA扱いだぜ!
今回気になったネタを思いつく限り
・混浴温泉+ユアミ装備
・色々とパワーアップした猫たち
・未熟な海綿質
・SM産卵スカトロどんと来いガーグァ
・捕食攻撃
・ギ ギ ネ ブ ラ
ネタは用意した、あとはお前達次第だ!(By CAPC○N)
色々とパワーアップってのがまた意味深な
ネブラは最初見た時、バイドかと思ったな。
>>157 遅レスで悪いが、混浴でできちゃった結婚も実際あったらしいぞw
ネブラってエロパロのためにいるようなモンスターだよな
ネブラのガーターベルト女王様装備もたまらんぜ
オープニングでナチュラルーに人間と混浴状態のアイルーを見て妙にハァハァ
くつろぐ旦那さんの横でじゃばっと風呂から上がってぷるぷるっと水滴を
飛ばすと毛皮がべったりからもふっとなるのがハァハァ
しかしアイルーには毛の生え変わり時期とかないのかな
そういう時、風呂に入ると猫毛温泉になってしまう
つかOPの乳首オッサンが良い男過ぎて変に気まずい
>>167 > 今回気になったネタを思いつく限り
>
> ・混浴温泉+ユアミ装備
> ・色々とパワーアップした猫たち
> ・未熟な海綿質
> ・SM産卵スカトロどんと来いガーグァ
> ・捕食攻撃
> ・ギ ギ ネ ブ ラ
>
> ネタは用意した、あとはお前達次第だ!(By CAPC○N)
個人的にギギネブラはフルフル先輩とゲリョス先輩に絡まれてるイメージw
フ「ギギちゃんさ、俺とキャラかぶってるから調子のってね?つーかパクリにもほどがあるんじゃね?
3でのアルビノエキス係奪ったからっていい気になんなよ?
こちとら公式抱き枕出てる人気モンスだかんな?あと、薄い本での大活躍なめんな」
ゲ「つーかさ、お前毒にたよりっぱじゃね?毒モンス代表の俺より出すってどうかと思うわ
なんなん?お前なんなん?毒モンスだからって、ちょっとどうかと思うわー
ドスイーオスやドスフロギィのあの慎ましさ見習った方がいいと思うわー」
ギ「す、すみません(ブルブル)」
一方
クック「レイアさんw3ではハンターの一人前になるための登竜門なんすねww(攻略本情報にて)
いやーすごいですわーwww俺出れないんすけどwwwまぁwwかつては俺が登竜門だったんすけどwww
登竜門っすかww陸の女王なのにwww倒して一人前wwwなんかww落ちてません?www
レウス倒して一流とか言われてたのにwwwレイア倒して一人前とかwww
女教師っすねwwwレイア先生wwwうはwww人気爆発っすよww新米ハンター食いまくり女教師ってww」
レイア「食い荒らすぞ」
クック「大変失礼いたしました」
フルフルとギギネブラ同時狩猟のDLCなんかが出れば…
ギギネブラ=フルフルの開き
ギギネブラにクリをジュルジュル吸われてイカされまくった後にヌルヌルの性器が秘部に入り込んで
子宮に卵を産みつけられる妄想で抜いた。
179 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 18:15:40 ID:XinEfpp0
ギギたん犯りながらチビ日記をはぁはぁ待ってる俺
おまたせ!
3rd欲しいなぁちくしょー
ヤドカリ飼育日記6
〆月×日 晴れ
今日はめぼしい依頼がなかったので家で料理猫と飲むことにした。
使用猫との親睦会だ。
「チビは旦那さんに似ちゃったニャ-」
「無邪気にとんでもないことするトコとかニャ」
「女の子はパパに似るっていうからニャ」
「「ニャハハハハハハ」」
無礼講にもほどがある。
ы月〆日 晴れ
朝から料理猫は全員二日酔いだった。マタタビ酒すげぇ。
しょうがないので朝から素材ツアー巡りをして各地でいろいろ食べてきた。
ザザミソはチビの口には合わないようだったが特産キノコは殆どチビが食べた。
夜は砂漠にいって星を見た。
氷結晶イチゴ美味かった。
※月‖日 晴れ
今日は農場でチビと昼寝をした。
昼過ぎにふと目を覚ますと農場猫達が井戸端会議をしていた。
「やっぱりチビはカッコイイと思うのニャ」
「でも旦那さんはカワイイっていうんだよニャあ」
「旦那さんの感性わからんニャ」
「いやいや世の中には飛竜によくじょーするヘンタイさんもいるニャ。旦那さんなんてかわいいもんニャ」
「確かにそうニャー」
「甲殻類を可愛がるだけだもんニャー」
なんだか別の世界の話をしている。
猫の情報網は広いなぁ。
〇月×日 晴れ
今日は一人で火山に行った。
猫に「チビちゃんの旦那さんかニャ?」と声をかけられた。
チビを雇った覚えはないが猫は世帯主や家主のことをまとめて旦那さん呼ばわりするもんなのでそこはスルー。
チビは猫の中ではすっかり有名になっているらしい。
続く
キタ―!!!!!!
チビ女の子確定!!!!!!!
>夜空を見たり
普通にデートしとるwこれはエロ展開も期待していい?
旦那さんってまさかそういう意味じゃw
ギルドの動きが気になる…
>飛竜によくじょーするヘンタイさんもいるニャ
クシュんッ!
あれ、誰か俺の噂してるのかな?
飛竜に欲情するのってやっぱり変態なのかな
あの世界じゃ竜との混血とかいそうだからなあ
変態かもしれないけど、案外数は多そうな
ギギネブラにランスで突きまくりながら興奮しすぎて本体落として壊しちまった
「こいつを一滴湯船に垂らすだけで……フヒヒッ」
ついにしえの媚薬
公衆の場に何しやがる!
_, ,_ パーン
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´)
>>118
間違えた、
>>188だった。
_, ,_ ∩))
(*`皿´)彡 パンパンパンパン
((⊂彡☆∩)) _, ,_ _, ,_
((⊂((⌒⌒ ((Д´≡`Д))
>>188 `ヽ_つ ⊂ノ
チビたん(´Д`;)
ようやくMHP3を手に入れたので、ひさしぶりに投下
極小フルフル×元ハンター(男) 薄味エロ
豆フルに気に入られた可哀そうな男の話
前のヤツなんてしらねーよな人は保管庫へ
でも知らなくても問題ないと思う
苦手な人はタイトルで避けて
193 :
相棒3:2010/12/10(金) 12:14:37 ID:lly78UQJ
相棒3
俺は今ユクモ村に来ている。村は今新しく来たハンターの事で盛り上がっている。
だが俺の事ではない。
余所者の新入りという点では俺もそれに当たるのだが、いかんせん今回は俺はハンターではない。
辺境の村が新規のハンターを募集していると聞いて、俺は飛び付いた。
コイツとの共生は主に人の目という意味で難しく、以前に行ったモガ森でも3日と持たなかった。
変態、変わり者と呼ばれ続け、俺とコイツは新たな土地を探していたのだ。
懐の合わせ目からもぞもぞと顔をだしたヤツの頭をなでる。気持ち良さそうに押し返してくる頭は、やはりヒンヤリとして皮下の血管が透けて見える。
気持ち悪ぃ。
コイツは正体不明のモンスター。一見フルフルのようだが、小さすぎる。
ポーチや懐に入るくらいなのだから、金冠レベルでは無い。
ギィギというモンスターかと考え、隣に並べてみたが、やはり何か違うようだった。
モンスターとハンター。
本来ならいがみ合ってしかるべき関係なのだが、コイツは俺の傍から離れようとしなかった。
何度捨てても戻ってくるし、……その、まあ、色々と役立つ事もある。
(ありていにいえば、下的な事なのだが)
けれども片手にモンスターを握り、下半身を露出する姿は変態以外の何物でもなく、こうして各地を転々とする生活を余儀なくされた。
コイツさえいなければという気持ちと、愛おしいような、愛着のような思いがせめぎ合い、ここ数か月で5キロ痩せた。
194 :
相棒3:2010/12/10(金) 12:15:53 ID:lly78UQJ
変態の風評と以前契約途中で逃げ出したのがばれて、
今の俺にハンターとしての仕事は見るみる減った。
ギルドに押し掛けても、今はこのご時世ですから…とよく分からない説明で、
紹介して貰えない。
だがどうしても新天地に行きたかった俺は、いっそのことハンターという肩書を捨て、ひとまず旅人として、このユクモ村にたどり着いた。
村の中央にそびえる長い階段の途中で、行き倒れている老人を助けた。
随分と疲れているようなので、ポーチに入っていた回復Gを飲ませた。
どうせ、ハンターを辞めた俺には無用の長物だ。
目を見張るほど元気になった老人は俺の手を取り、感謝の礼を述べた。
『本当にありがとう。死ぬかと思ったよ。あんた旅の医者かい?』
『……まあ、そんなもんだな』
適当にはぐらかしたつもりが、すぐに村長の耳に伝わり、
ぜひこの村に住んでほしいと言われてしまった。
この村にはハンターも医者もいないのだと妙齢の村長に手を握られ、思わず頷いた。
以来俺は医者兼温泉後のマッサージ師として暮らしている。
おっと、物思いに耽っている間に次の客が来たようだ。
195 :
相棒3:2010/12/10(金) 12:16:35 ID:lly78UQJ
「いつものお願いね」
若干肉の柔らかくなった女性に意味深な視線を投げられ、
営業スマイルと共に準備を始める。
温泉から上がった女性を奥の処置ベッドに寝かせて、目隠しをした。
タオルを取り、とろりとした液体(ま、栄養剤Gだけど)を垂らすと、
冷たさに女性がビクッと跳ねた。
指で伸ばしていくだけで、期待に女の息は軽く上がってくる。
「では、はじめますよ」
耳元で囁くと女は、ほぅっと吐息を漏らした。
懐からアイツが出てくる。まずは足元において、俺は隣の椅子に腰かけた。
あとはコイツに任せておけばいい。
張り切っているアイツは、まず女の足指をちゅぷっと口に含む。
そのままゆっくりと回転しながら、隣の指に移動する。
「ああんっ、んぁっ…はっ」
明らかに捕食の光景だが、女はそれなりに気持ちが良いようだ。
脛をよじ登り、太ももに差し掛かると、アイツは栄養剤に足を滑らせて、内ももの方へ落ちた。
「あああああっ!!……あぁ…」
落ちた場所が悪かったのか、良かったのか、女はあられもない嬌声を上げて身を捩る。
股間への刺激は後に回し、腹の上に乗せてやる。
冷たさに女の身体が少し緊張したが、すぐに胸の快感に声を漏らす。
小さな翼でツンと立ち上がった大きめの乳首をびたびたと叩き、ぬらぬらした腹で脇乳を力任せにねぶる。
「あっあっあっ」
声が大分弾んできたので、俺は椅子から立ち上がりアイツを持ち上げて、股間へおろしてやった。
がんばっちゃうよー!と言わんばかりに翼を二度はためかせて、アイツは女の密林へ潜り込んだ。
「いやあんっ、そこ、だめぇ!あっあっあっ…だめ、深いとこ、あたるぅ」
流石人妻の喘ぎ声は違う。若干反応しそうになって、俺は窓の外に視線を向けた。
(あとでぬいておくか)
196 :
相棒3:2010/12/10(金) 12:17:04 ID:lly78UQJ
安定した職業と狭い部屋、そして相棒。
もうこのままでいいのではないかと、たまに思う。
流れのハンターだったから、温かい家庭など必要なかった。時折疲れ果てて帰った時に
ああ、飯を用意して待っていてくれる人がいればなと寂しくなったけれど。
そういえば、先日仕事を終えて部屋に戻ると、アイツが冷えたシチューもどきを
用意していた事があった。珍しい事もあるもんだ。
『おい、これお前が作ったのか。美味いじゃないか』
『ぷぎゅるぅ…ぷぐぅ』
『おかわりあるか?ちょっと味薄いから塩取ってくれよ』
嬉しそうに頷きながら、俺の皿の横までよじ登った。
……そして、おもむろに吐き出した。
管のような首を隆起させて、ゲボゥ、ブポッンと先ほどのシチューもどきを注ぎ足す。
ゴトンと塊が転がり、テーブルの上で砕けた。グーガァの頭だ。
そっか、胃で溶かしていたんだな……どうりで良く煮込まれていたと思ったよ。
それ以来、キッチンには立ち入り禁止だ。
グーガァの肉は食べられなくなった。
おっと物思いに耽っていたら、さっきの女の施術が終わったようだ。
足指を痙攣させ、ぐったりと寝そべる女に大きめのタオルをかける。
肩口を揺すり、終わりましたと声をかけた。
「ああ、ありがとう。今日も良かったわ。
本当、ここのマッサージのあと身体が軽くなるのよ。
血行も良くなって、肌もプルプルだわ!
最高ね。旦那を残してきていると思うと、さらに幸せだわ!」
身勝手な感想を述べ、身体のぬめりを落とす為温泉にむかう女を確認し、
施術台の下に隠れたソイツを撫でた。
「おつかれ」
労いの言葉に嬉しそうに指をしゃぶってくる。
栄養剤やら、女の汁やらで汚れた身体を蒸しタオルで拭って、用意しておいた生肉を食わせた。
197 :
相棒3:2010/12/10(金) 12:17:26 ID:lly78UQJ
部屋の中を片づけて、窓を開けて換気をする。
さっきの女で今日は3人目だ。これでしまいにするか。
仕事終わりにひとっ風呂浴びる為戸を開けると、そこに若い女が立っていた。
「あの、マッサージいいですか?」
仕方ないと愛想笑いを浮かべて、少し待ってくれと答える。
大繁盛だな。けれども俺は別に何をしたわけでもないので、さほど疲れていない。
女に背を向けて懐に、小声でもう一人いけるか?と尋ねる。
「ぶぎゅっ!」
「馬鹿っ!声出すなよ!!」
「……ぷぐぅ」
服の上から押さえつけると、隙間から顔を出して俺の指をちゅっと吸った。
まだいけるよと言う事らしい。
「ええ、大丈夫ですよ。こちらは初めてですか?」
女を迎え入れ、再度、栄養剤の調合をはじめた。
他愛の無い世間話をしながら、はじめてみる女をチェックする。
装備はユクモ一式。入口に置いた武器はスラッシュアクスだ。
そうか、この女が新しく来たハンターか。
装備を外すのを手伝い、胸に苦い思いが沸いてくる。
俺も数か月前はハンターだったのだ。
一生ハンターとして過ごすのだと思っていた。
新しい狩場に踏み込み、新種のモンスターと対峙できる女が羨ましかった。
198 :
相棒3:2010/12/10(金) 12:18:27 ID:lly78UQJ
ひとまずここまで
続きは出来るだけ早めに
ウクルススがかわいすぎて困る
うさたんうさたん!!
Gjだ!
アシラさんもかわいいのは負けてないぞ
ハチミツを貪り食う様なんて、プーさんそっくりじゃないか!
GJ!
可愛らしさなら泥んこ遊び大好きなボルボロスたんちゅっちゅ。
>>198 GJ!
てかミニフル体内製シチューとか嫌だwwwお代わりの仕方が吐き出すとかきつすぎるwww
ところでグーガァじゃなくてガーグァですぜ
声に出すとやたら言い難いよな、ガーグァ。
発音しにくくていつも何回か言い直すはめになる
あとエロとあまり関係ないんだが
3rdのエンディングとスタッフロールで凄く感動した
全部繋がってるんだよな……
うむ、あれは見てニコニコしちまった
……どうにもタイミングが唐突な気はしたが
個人的にはエンディングとかのネタバレはもう少しまってくれると嬉しい
んだが、どうだろう。
ヘタレハンターですまん……。
まだ発売してから間もないからな〜、仕方ないかと。
フルフルとギギネブラは交尾しろ
ほんとーに小ネタです。
エロはどこにもない!
さて、色々な成り行きからミニルモスを引き取ったリールゥだが、彼女は今、とてもとても困っていた。
何せ飛竜種の幼生である。未だ謎な部分が多いというだけあって、何をどうすれば良いのか、誰にも判らないのだ。
古龍観測所辺りなら詳しく知っているかもしれないが、こんな事を報告したら回収されたあげくに実験動物にされてしまう可能性も捨て切れない。
ギルドナイトに聞くなど、以っての外…ということで、村人や竜人の学者氏の協力の下、手探りでの生活が始まった。
「寒いのはまずいよね…」
炎属性の武器を置き、干した藁を布で包んだ寝床をこしらえてみた訳だが、グラスの様子を見るに、どうもまだ寒いらしい。
ふむ、とリールゥは一つ頷くと、キッチンアイルーにグラスを頼んでデスパライズを片手に雪山へと向かっていった。
一時間ほどで戻ってきた彼女の背には、まあよくぞこれまでと言わんばかりに、ガウシカやファンゴ、ブランゴの毛皮、ついでとばかりにドドブランゴの毛皮までが積み上げられていた。
まるっきりの余談だが、この素材採集ツアーで副次的に角や生肉やホワイトレバーが大量に入手出来たらしい。
ともかく、もうこの時点で親バカぶりを発揮しかけている訳だが、そこは目を瞑って頂きたい。
売っ払えばそれなりの額になりそうなそれだが、彼女はそれらを惜し気もなくグラスの寝床となる場所に敷き詰めた。
…そこまでしてみた訳だが、やはりまだ冷えるらしい。グラスはふるふると震えていた。
「じゃあ、グラス。あーんして?」
人の言葉が通じないというのにこう口にしてしまうのは人としての性だろう。
大きく口を開けて見せると、グラスも同じように小さい口を精一杯開けて上を向いた。
ごそごそと懐から取り出した赤い液体の入ったビンの中身をその小さな口の中に注ぎ……………込めなかった。
寸でのところで、セバスチャンがリールゥの頭を叩いたのだ。
「何考えてるニャーーーーー!!!!」
「今、本気で痛かったぞ
何って、寒いんならホットドリンク…」
「生後数時間の赤ん坊にやったらダメニャー!!!!」
「ダメかな」
「当たり前にゃ! 大体、ホットドリンクの原材料を考えてみるニャ!」
「…トウガラシとにが虫」
「どー考えたって刺激物ニャ! お腹壊しちゃうニャ!」
「それも違う気がするニャー…」
「そうか…じゃあこっt…」
「変わらんニャーーーーー!!!!!!!!」
グラスの口の中にちぎったホットミートをほうり込もうとしたわけだが、今度は麻痺属性のついた武器でもって、渾身の力で殴られたリールゥだった。
乙
幼生とはいってもモンスターだからホットドリンクぐらいダイジョブだろー
と思ったがきついか
ところで序盤に浴場出てすぐのところに座ってる女性が可愛すぎて困る
しかも人妻とか最高じゃないか
210 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 00:30:37 ID:LS4OMkPT
温泉街なら当然特殊浴場ならぬパフパフ娘がいるのは常識
という事でジャギノスをヤりまくってくる
浴場で欲情・・・・・・
飛竜と温泉に入りたいとか考えてる俺は負け組なのか…
フレンドリーな飛竜とお友達になりたい。
温泉クエによるとモンスターも入るらしいな(設定的な意味で)
ドドブランゴ達と一緒に野温泉につかりたい
214 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 11:12:36 ID:BB85ftva
早くアイルーと温泉につかりたいと考えつついまだMHP3が手に入れられない今日この頃
ウルクススとアオアシラが出た時は
「ついにモンハンにぽっちゃり系が来たか!」と歓喜の渦に包まれたが
昨日届いたばっかりでまだ会ってすらいない
すぐ会えるさ。そして丸っこい尻に悶えてこい。
あの丸っこくてもふもふした尻に顔をうずめたい…!
アオアシラの拘束攻撃を女ハンターにやられるとレ○プに見えるというが
豊満な娘がまんまるなおなかでハラズリをしていると思うと
それだけで2乙まではイケる!
3乙目は許さないのか・・・
名残惜しいが3乙目だとバイバイしなくてはならないからな。
MHP3ネタで、男ハンター×女ハンターで投下します。和姦。
また、変態紳士とそれに惚れる少女の少しおかしい話。
どうしてもタイトルが思いつかなかったのでNGはトリの「◆ifhFvwrEHs 」でお願いします。
この状況は、大変まずいのではなかろうか。
私は白濁した湯に肩までしっかり浸かりつつも、現状を確認した。
温泉で有名なユクモ村から離れた場所、生い茂った草木をかき分け、けもの道を通ると、この秘湯にたどり着いた。
単純に、ユクモ村に行こうとしたら迷っただけだったのだが。
慣れぬ山道を歩き、汗だらけとなっていた私は意気揚々とその秘湯に全てをゆだねた。
こういう秘湯は大抵、熱すぎたり、温すぎたりするのだが、そんなことはなく
非常に硫黄臭いという点を除けば十分楽しめる湯であった。
さて、今現在、私はこの硫黄の香りに大変感謝している。
実を言うと、私はハンターになって間もないド素人であった。
ユクモ村では多くのハンターが来る、そして訓練所があると聞き、ユクモ村へと急いでいたのだ。
つまり、私はガーグァフェイクが実にお似合いのピカピカ新米ハンターということであり、
目の前で同じに湯に浸かってまどろむアオアシラを倒せる装備も度胸も技術もないというわけだ。
……どうしてこうなった。
胸の中にそんな呟きをそっとしまいこみ、私は目の前のアオアシラの御一行を眺める。
アオアシラが人間である私を襲わないのには2つの理由がある。
一つは、ガーグァフェイクと白濁の湯。これを被って肩まで浸かっているため
傍目からみれば、ガーグァが浸かっているようにしか見えないのだろう。
もう一つは、この硫黄の香りだ。
獣臭さすら打ち消す硫黄の匂い、私の人間の匂いにアオアシラが気付かなくてもしかたあるまい。
アオアシラ御一行が、ご家族で……ではなく群れでやってきており、
どうみても成体アオアシラ3体ほど、が、おっさんのような顔で湯を楽しんでいる。
ガーグァフェイクの私を襲わないのは、もしかして満腹だからなのだろうか?
それならば、実に不幸中の幸いだ。
アオアシラがのそのそとやって来た時、パニックになって逃げ出さなかったのは正解だ。
全裸で山道を疾走するような、人の道に外れたことは死んでもしたくなかった。
とっさにガーグァフェイクを被った自分の冷静な判断を褒めてあげたい。
私はそう楽観し、アオアシラ達が湯からあがるまで大人しく待つことにしていた。
その時だ、アオアシラ達が急にキョロキョロと周りを見回した。
彼らは何かに感づいたらしく、四足でザバンッ!と湯からあがると、全力で逃げ出した。
なんだ?と思った時には、すぐに答えは振って来た。
「ん、中々良さそう」
楽しそうな女の声に、私は振り返る。
鮮やかな青い鎧に、赤い飾り紐、武器屋で見たあの装備の設計図を思い出す。
まだそれほど流通していないジンオウガ装備を着た女がそこにいた。
なるほど、ジンオウガを倒すようなハンターだ、アオアシラが逃げてもおかしくない。たぶん。
鼻歌を歌いつつ、女が装備を外し始めたので私は慌てて前を向く。
ここで男である私も全力疾走で場を離れるべきかと思ったが、
全裸でガーグァフェイクを被り、山道を疾走するような、人間失格行為はしたくなかった。
あの装備からしてかなり力のあるハンターだろう、そんなハンターが全裸でこんな秘湯に入るわけがない。
湯浴み装備で入ってきたら、すみませんと声をかけよう。うん、そうしよう。
「っはぁ〜」
生き返ると言わんばかりに、私から少し離れたところで彼女が湯に入った。全裸で。
……いかん、これはいかん。
私はゆっくりと彼女から距離をとることに決めた。
「……」
無茶苦茶見られている気がするが、気のせいだ、そうだ間違いない。
私は彼女を見ないようにして、湯に浸かったまま移動を開始する。
ゆっくりと、ゆっくりと……
「とう!!」
私は
後ろから
全裸の
彼女に
抱きつかれ
た
バレタヤバイセナカオッパイバレタバレタバレタオッパイバレタオッパイパイ
脳内で走るこの文字の羅列は、すぐに精神を蝕み、正常な判断能力を失う。
私は、そして、私は
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
驚きのあまり、ガーグァよろしく叫んで立ち上がり、彼女の目の前に全裸のガーグァフェイク男として出現してしまい、
「っ!!!きゃあああああ!!!」
突然現れた変態に、当然、彼女は悲鳴をあげ、
「わあああああ!」
その悲鳴に、自分の変態行為に私は絶望の叫びをあげ、否定しようと振りむいて、粗末なものを彼女に見せてしまい
「いやああああああああああ!!」
私の粗末なものを見て、さらに彼女は絶叫し、
「あっ!ああああああああぁぁぁーーーー!!
そして私は、顔も知らぬ異性に露出行為を働いてしまい、粗末なものを見られた事でさらに大きな悲鳴をあげた。
……死にたい
「すみませんでした」
ガーグァフェイクの視界部分の穴を覆って泣く私に、女性が声をかけてきた。
「ガーグァって驚かせると、卵を産むから、それで温泉卵でも作ろうかと思って……ほんと、すみません……」
「……コチラコソスミマセン」
もうやだ、なにこれ、私、変態じゃん。ギルドナイトに連行されてもおかしくないよ。恥ずかしい、超恥ずかしい。
「ガーグァフェイクってことは、ハンターさんですか?自分もハンターなんですよ!」
気まずい空気を必死にどうにかしようという具合で、女性が無理した笑顔で話を振って来た。
「はい、ユクモ村に行く途中の新人でして……」
「あ!自分もそこのハンターです!ホントにいいところですよ!」
ぱぁっ!と顔が明るくなった。女性は、既に成人ではあろうが、よくみればまだ少女のようなあどけなさが残っていた。
ワイルドファンゴと名付けられた髪型だっただろうか、黒に近い濃緑の髪をヘアバンドで止めておでこをだしている。
一重で少々ツリ眼がちだが、キツイ印象はあまり受けない。
「わー!初めてのハンター仲間かもしれません!自分中々狩り仲間できなくて
というのも集会所で見知らぬ人と組むの、ちょっと気が引けちゃって……」
……少女は引き攣った笑みを浮かべてこちらの反応を見ている。
「そ、そうですか、確かに見知らぬ人と狩りは緊張しますからね」
こんな少女だけに無理をさせるわけはいくまい、私もその会話を続けようとする。
「そうですよね、いや〜、あっはっはっはっは!」
「あっはっはっはっは!」
「あっはっはっはっは!」
あがろう。
アオアシラの時よりも精神的苦行を続ける必要はない。これ以上は湯あたりする。
「私、そろそろあがりますので」
「あ!はい!ユクモ村であったらよろしくお願いします!」
ニコニコと笑う少女から離れて、また湯に浸かったまま、移動をする。
さて、あがるかと、上半身を湯から出したところで……私はちらりと彼女を振りかえる。
……お嬢さん、人が湯からあがる瞬間をガン見するのはマナー違反ですよ。
「……」
いけない、あがりたいのに、恥ずかしくてあがれない。
視るな、と一言声をかけるべきだろうか、いや、先ほど見せつけた自分が言うことではない。
見られている、かなり見られている……
……長湯しすぎたのだろうか、血行が良くなりすぎて、勃ってきた。
そうだ、温泉のせいだ、決して見られることに快感を覚えたわけではないはず。
そんな禁忌の扉は開いていない、決して開いていないはず。
じわじわと、尻の半分まで湯から出す、さすがにここまでくれば……
私は、もう一度ちらりと振りかえる。
なんでそんなキラキラした目で見てるんですか?
見たいのか、そうか、そんなに見たいのか。
はははは、そうかそうか、あっはっはっはっは!あっはっはっはっは!!
長湯のせいで脳まで茹であがり、恥辱で落ちるとこまで落ちた精神は、ちょっとおかしくなっていた。
「お嬢さん、見過ぎですよ?」
私は、極めて紳士的に優しい声をあげて、振りかえって立ち上がり……
わざと起立したモノを見せつけた。
少女は目を見開いて、思わず目を覆うが、指の間からばっちり見ているのがわかる。
腕組みをした全裸のガーグァフェイク勃起男、そんな大変態に私はなっていた。
何か大切なモノがなくなった気がするが、どこか清々しい気持ちだ。
今の私ほど心清らかな人間はいない、そんな自負すらしていた。
「……な、なにを……」
「ん?何か言いましたか?」
彼女が何か言いたげにパクパクと口を動かしたので、私はそれを聞くため、
ざぶざぶと湯の中を歩き、彼女の目の前にいくと直立した。
「何か言いましたか?」
もう一度言う。彼女は私のモノを凝視して、呟いた。
「御立派ですね……」
「ありがとうございます」
そのまま、無言が続く。いかん、寒い。私は冷えた体を温めるため、また湯につかる。
「あっ……」
彼女から残念そうな声をあがる。
「……」
「……」
「ち!違うんです!」
顔を真っ赤にして、先ほどの残念そうな声をあげた彼女はあわあわと言い訳をする。
みたことないから珍しくて、そもそも自分が抱きついたり、見たりしたのが悪かったんです!
あああ!すみませんすみませんすみませんん!
と、私の変態行為を少しも責めず、彼女は謝り続ける。うむ、いい子だ。
「お嬢さん」
私はポンと、彼女の肩に手を置く。
「いいんだ、今度から気をつければいい。そう、世の中には変な男もいる。襲われたりしたら大変だ。
私は、君のような有能なハンターにそんな目にあってほしくない。」
「そんな……」
「私はもうあがる。今度はハンターとして集会所で会おうじゃないか。それでは」
私は、また、彼女に背を向け、今度こそ湯からあがろうとする。
決して、じわじわと我に返り、「私、何してんだ」と思って逃げようとしたわけではない、決してだ。
「あ!あのっ!」
彼女の言葉に、私は振り返る。
「ま、また会えますか?」
顔を赤らめてそう聞いてくる彼女に、私は無言で親指を立ててみせた。
……―――
「というのが、私達の慣れ染めだが」
「今考えると色々おかしいですね」
枕に顔をうずめて彼女は小さくうー、と、唸る。
「人に、言わないでくださいね?」
「言えるわけがない」
最近、どうやってあんな綺麗で狩りのうまい彼女を捕まえたのかと、よく聞かれる。
それについて彼女に相談して、慣れ染めを思い出してみれば……
「私が集会所で狩り仲間を集った時、運命的にも再会したのも大きな要因だろうが……」
どう考えても、この出会いはおかしい。
あの時の自分達は一体どういう思考回路であのような事になったのだろう。
しかもあんな出会いをしておいて、どうして彼女も私と狩りに行こうかと思ったのやら。
まぁ、ようやくラングロ装備を一式そろえたばかりの新米ハンターの私が、
ジンオウガやナルガ、リオレウスをさくさく狩る彼女と狩りにいくのは、他者からみれば不思議らしかった。
そのおかげで、私や彼女に興味を持つ人間が出てきて、話しかけてきたりして、
少ないながらも、狩り仲間が出来たというわけなのだから、人間何がどう転ぶかわからないものだ。
「普通に考えたら変ですよね、自分たち」
「ふむ、それが世の常の考え方だ。つまり私と君は世の常を超えた縁で繋がっているということだろう。」
「なんでそういう恥ずかしいセリフをさらっと言っちゃうんですか」
キャー、とまんざらでもなさそうに、彼女は顔を覆って布団の中でじたばたする。
「見せつけられた時は、もうどうしようかと思ったんですからね!」
「ふむ、言わせてもらうが、私は裸体を見せつけて興奮する変態ではない。
ただ、そう、あれ以来、君の前では興奮するがな。夜の渓流で全裸になって何事もないように君と探索するのは堪らない。
露出の少ない装備をきっちり来た君と手をつないで、頭だけは装備をつけて全裸で散歩するのは実に興奮する。
いや、マゾヒストではないはずなんだ。そう、君に全てを委ねるのが気持ちいいというか。
むしろ、服などいらぬ!という気分になってな。おそらく、君が大好きだからだろうね」
どうも、禁忌の扉は今では完全に開いているようだ。
自分で言っていてなんだが、完全変態のセリフだと思う。いや、本当に何を言っているんだ私は。
「じ、自分も大好きですっ……キャー、言っちゃった言っちゃった!」
そう言って私に抱きついてくる彼女。君も何を言っているんだ。
「ね、も、もう一回しましょう?」
顔を赤らめたまま、彼女がそうおねだりしてくる。断る理由はない。
「わかった、私もそう思っていたところだ、だから息子をそんなに強く握らないでくれ
大丈夫、逃げないから、私と息子は一心同体だから」
私を仰向けにさせ、彼女は布団にもぞもぞと潜ると私の足の間にやってくる。
生温かいものが私のモノを包み、口で愛撫されたのだと分かった。
彼女の技巧は拙く、ときどき歯が当たったり、わざと甘噛されたりもする。
その癖、たまに危うく出してしまいそうになるほどの、舐め方をするのだから気が抜けない。
「ケホッ……!」
彼女の口内に収められていたモノに、彼女の吐き出された息が当たり、声をあげそうになった。
深く呑み込もうとして、むせてしまったのだろう。
「無理しなくていいから」
「っ!」
そう言って布団をめくると、今まさにまた舐めようとしていた彼女と目があう。
「は、恥ずかしいから見ないでください!」
ぎゅー、と布団を引っ張られ、また中に潜られてしまう。そうか、恥ずかしいのか。
「……」
「……」
「そぉい!」
「!!!(ガブッ!!)」
「オフォ!!」
不意打ちで布団をめくったら、驚いた彼女が私の息子を噛んでしまったので、思わず変な声が出た。
全面的に私が悪いのは、分かっているから、何も言うな。
「す、すみません!」
「いや、気にするな……私が悪かったから」
決してこの微妙な噛み方のほうが興奮するというわけではない。ハァハァ。
「もう、入れますね?」
「あぁ」
愛撫を諦めた彼女は、名誉挽回とばかりに私の上に乗って来た。
腰を浮かせて、硬くなった私のモノを受け入れようとゆっくりと腰を沈める。
「んっ……ッ…はぁっ……んんんっ」
まだキツイのだろうか、唇をへの字に曲げ、目をぎゅっとつぶって私のモノを飲み込んでいく。
奥まで入ったところで、力を抜いて小さく息を吐き、力なく笑って見せた。
私も笑い返そうとしたところで、「んっ!」と力を入れて、モノを締め付けられた。
そのまま、きゅっ、きゅっ、きゅっと連続で締められ、私はこれまた変な声をあげてしまう。
自分の意思でこんなに動かせるとは、女体の神秘である。
「ザハールさんって、いい声出しますよねぇ」
つい最近まで処女だったくせに、なんでそんなS気味な言葉が出るのだ、君は。ありがとうございます。
もっと聞きたいなぁ、と笑って、彼女は腰を動かし始める。
ハァハァと息を荒くしていると、時折、腰の動きを止めて、ニヤニヤと私を見てくる。
「っ、ぐぅっ…!」
そして、また私を呻かせるために、腰を動かすのだから質が悪い。程よいお預けありがとうございます。
私も動くべきかと思い、彼女の乳房に手を伸ばすが、にっこり笑って阻止される。
互いの両手を、指と指を絡めてぎゅっと、握りあう。
わーい、恋人つなぎだーなどと思いつつも、目の前でぷるぷる揺れるオッパイを触るのをお預けされたわけだ。
両手を封じられて、目の前で揺れる乳房を、我慢させられる様は、
ご飯を目の前にして、お預けをくらっている犬の気持ちに近かった。
上体を起こして、口で吸いついてやろうかと思ったが、上に乗っている彼女がそれすら読んだかのように
少し体を前に倒し、体重をかけてそれを阻止してくる。
本当に、君はSの才能が開花してきてるな!私にとってはご褒美です。
「そろそろ、ですか?」
モノへの刺激、目の前で揺れる乳房、身動きとれないお預けで、私はそろそろ達しそうになっていた。
「いつでもどうぞ?」
優しい言葉だが、私の達する瞬間の顔を今か今かと言わんばかりに見てくる。
「ま、まだ、君は達してないだろう?リュドミラさん……」
「私は、さっき、何度もイカされましたから……」
顔を赤くして、そう言われてしまっては、反論できない。そうだね、さっきは私が責めてたね。ごちそうさまでした。
「…んっ、だめっ……私も、イキそうっ……」
自分の限界が近いせいか、さらに彼女は腰を大きく動かしはじめた。
「ね、出してくださいよ」
男として、先に達したくはないと、耐える私にそう甘く囁いてくる。
「ザハールさんの、イク顔、見たいなぁ……んっ!」
艶めかしい笑みで、そう言われて締められてしまい、私は小さく呻いて吐精した。
仕方ない、これは仕方ない。超許されるべき。
「ーーーっ!!……っ!」
彼女が唇を噛んで、声を耐え、下半身の熱に身を震わせる。
「っ……はぁ……」
彼女が余韻に浸りつつも、腰をあげると、私の股間には真っ白に力尽きた息子がだらしなく倒れていた。
ふと、彼女がガーグァの卵で温泉卵を作りたいと言っていたのを思い出す。
自分の精液で、温泉卵を思い出すのも、少々アレだが……ふむ、一度作ってみてもいいかもしれないな。
そんな事を考えて、私は彼女を見つめて、恋人つなぎの手を少し強く握ってみる。
何も知らない彼女は優しく微笑み返すと、未だ恋人つなぎの手をきゅっ、と強く握り返してくれたのだった
終
以上です。ありがとうございました。
あと、新モンスではウルクススや、アオアシラに押されてますが、
自分はラングロトラが一番好きです。
GJ!
リアルタイムで遭遇したの初めてだwww
ザハールさんが良い変態で良かったよ
GJだこの変態め!
毎回ナイスな変態ありがとうございます
関係ないがラングロトラがベムスターに見えるかグラードンに見えるか友人と口論したのは俺だけでいい
233 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/13(月) 14:38:47 ID:zu6BWEdU
ジンオウガの捕食で不覚にも
ああーもう3rd欲しいなぁあちくしょー
勉強が手につかーん
温泉のときアイルー2匹のあいだに座ってこれ絶対入ってるよねをやってるのは俺だけでいい
バンダイに見つからない死角で獣姦おいしいです
3rdの火山のエリア2にある花の形状がなんか卑猥
皆遊んでいるのね羨ましい
丸鳥ガグァ(ガラ)スープ
240 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 17:13:25 ID:vB4Tw+v/
男ハンターが温泉で浮かんでる時に足の間に入って座ると
ちんぽしゃぶってるみたいやわ
今日から始めたが、料理の代わりに風呂に入るのは面白いが、
源泉かけ流しとはいえ、垢の付いた体で入って湯船で体を拭くのか
風呂に入る前に体を"隅々まで"洗ってくれる湯アイルーが欲しいもんだな
浴衣装備ってなかったっけ?
>>241 オフロハイルーとな?
性的すぎてクエスト行けなくなりそう
ばさるこわい
で、あぶらみぶらざぁずのおんなこわいを思い出し押し入れに突入することが決定しました
>>241 たぶん報酬はオトモの仕事をするより高額だろうなw
湯アイルー募集:人間年齢に換算して18歳〜30歳位までのアイルー
未経験者歓迎・制服貸与・全額日払制・送り有・寮完備&即入居OK
毛皮ヘアーメイク待機・店内見学体験入店有り・日払OK
すごい高待遇だなw全国の失業者が泣いて喜びそうだ
と、思ったがそういう仕事はユクモ旅館(仮)の従業アイルーで事足りるんじゃないか
または村長が直々に体を洗ってくれるとか妙齢wなんだろあのおばさn・・・(ザシュッ
ハプルボッカたんのあまりのキモさに逆に目覚めてしまった件について。
まだハプルたんまでイけないお(・ω・)
個人的にギィギが気持ち悪い
あの無限沸き卵(?)とか
>>246 むしろ新しいオトモの雇用で解雇したアイルー達をあそこで働かせてだな…
しかしあの村長、「水没林に爺やと観光に云々…」とか言ってたから
服装だけじゃなく育ちも良さそうだな。
あの妙齢の肉付きの良さそうな体が湯に濡れて光る様を想像すると…
ハンターが狩りに支障をきたさないように股間の武器も研いでくれる訳か
251 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 22:20:39 ID:E/rp+fmO
>>245 と、いうわけで俺の武器のためにもこのネタで誰か書いてくれないか?
面白そうだ・・・自分じゃかけないんだ・・・
クレクレいくないしsageれ
>>248 早くイってやたら恐怖を煽る動きにびびったり鰓がキモかったり
ちょっと人面魚っぽくて不気味だったりするハプたんに悶絶しまくって
それがだんだんカイカンになればイイナと思いました。
キモ専になったらどうしよう。
ネブラの公開産卵プレイでドキドキしてる俺よりかは、遥かにマシだから安心しろ。
ガーグァの脱糞見て欲情した俺にも謝れ
>>255 いや、それは「クック先生が音爆弾で失禁」を絵にした人もいるからむしろ伝統的
自宅警備員みたいな奴湯治客に喧嘩売って怒られたりせんのかな?
>>255 たまにガーグァって目の前で武器出しただけでも逃げるよね。
臆病で後ろから責められるのに弱いって訳か・・・イイじゃないか!
秘境に白濁湯
ヤバイ、アグナさんに一目惚れしてしまった。亜種も素敵すぎるしなんなのあの子。
ジンオウガも着地失敗の服従のポーズに萌えたし、ティガのスタミナ切れアクションも可愛いし。
3rd買ってからモンスター萌えに目覚めてしまったwwwwやべぇwwww
突然ですが投下
ヤドカリ飼育日記7
〃月×日 雪
ポッケ村に寒気が来た。チビは低温が苦手だ。
ある程度体格があるのですぐに弱る事は無いがそう長く耐えらるものではない。
もう別の村に引っ越そうか。最近ギルドの連中も調査を終えて動きだすようだし。(ネコートさんが教えてくれた)
結局俺とチビを消す方向で決まったらしい。時間かけた割に短絡的だな…。
無論大人しく死んでやる気はない。明日から色々準備とか対策をせねば。
〇月ゞ日 雪
とりあえずチビは砂漠に、猫達は各地の猫の巣に預けて来た。
猫は安全のため、チビは寒さ対策だ。
「僕らにまかせるニャ!」
「チビファン倶楽部の結束はカタイのニャ!」
いきなり押しかけたのにこの返答。実に頼もしい。
各地を回ったついでに大樽を拾ってきた。人間への攻撃手段としては重要だ。
@月**日 晴れ
農場の採掘猫に樽爆の水平打ちを習った。
意外に簡単だった。ハンターみんなやればいいのに。
案山子を的にして練習した。モンスターと違って小さいから当てにくい。
途中で帰ってきたトレニャ-も参加。なんかやたら上手かった。
↑月×日 雨
雨の沼地で狂走エキスを乱獲してきた。
チビの分と合わせて目標20コは達成したがかなり疲れた。
寝る。
↑月∴日 晴れ
砂漠でチビと手合わせした。腹に付けた紙風船を割る「遊び」だ。
ヒトが何か投げた時は絶対にガードしないこととシビレ罠を踏まないことを教えた。
最初はちまちま動く俺に惑わされていたが次第に付いてこれるようになった。
閃光玉も使う。チビが手投げ弾系を使う時は鋏で潰して使うからタイミングがわかりにくい。
これなら大丈夫だろう。
↑月●日 くもり
明日は旧砂漠に行く。おそらくギルドナイトが仕掛けて来るはずだ。
チビにはとりあえずギルドガード姿の奴をぶちのめすように教えた。
チビは人間にとどめを刺さない。それは俺の役目だ。
アイテムもありったけ持った。チビにも持たせた。
一応勝算はある。
奴らの専門は対人戦だしヒトの特権であるはずの知恵と道具をもったチビには勝てん。たぶん。
問題は俺の方だ。なにせ人間と戦った事が無い。
ついでに相手は対人戦のプロだ。
まぁ万一負けても俺の死体があれば十分だろう。深追いはしないはずだ。
旧砂漠なら最悪でもチビだけは逃げられる。俺が死んだら猫を頼るようにチビには言ってある。
また落ち着いたら…というか生きてたら日記を書こうと思う。
とりあえず終わり
>>261-262 投下乙です!
ついにギルドから追われる身となったハンター&チビ
仲間と共に、そして愛しき子と共に戦うハンターに幸あれ!
GJ
チビと旦那さんどうなっちゃうんだろうか……
さて、ちょっとかりぴー担いで旧砂漠行ってくる
>>261 乙乙!
チビもハンターさんも生きててくれ……
G級ハンターとG級ダイミョウザザミ亜種のタッグが負けるはずがないよな!な!
旦那さんとチビちゃんが心配だから誰か詳しい情報を求む。
ん? このギルドナイトシリーズがなにか?
急にシリアスになった
チビよどうか無事でいてくれ!
そして続きを全裸で待つ
そんなお前にプレゼント
つホットミート
ギルドナイトにチビファン倶楽部の名誉会員がいるに100ペリカ
270 :
相棒3:2010/12/17(金) 13:39:26 ID:Y61LUPNj
>>193の続き
今回エロ無…スマン
苦手な方はIDで逃げて下さい
271 :
相棒3:2010/12/17(金) 13:40:31 ID:Y61LUPNj
俺は懐のアイツを軽く撫で、作戦変更を告げた。
コイツの奉仕?を受けるのは、非処女に限る。
セクハラだのドクハラだのいわれるのを避けるためだ。
装備を外した女の身体は妙に細い。
通常ハンターは、太い細いはあってもそれなりに筋肉の付いた肢体を持っている。
まあそれは俺の知る限りであって、世の中にはこんな虫も殺せ無さそうな
お譲ちゃんが武器を振りまわす事もあるのかもしれない。
(やたら細いくせに俺の倍以上食べる奴もいるしな……)
施術ベッドに横たわる女に厚手のタオルを乗せて、ゆっくりと指圧していく。
この辺は見よう見まねだが、それなりに様になっていると思う。
布越しだが触れる体は、やはり頼りない。
本当にこれでハントなど出来るのだろうか。
ふと感じた疑問も自分には関係の無いことだと追いやった。
足裏のツボまでキッチリ押して、終わり。
「え、もう終わりなの?」
「はい。お疲れさまでした」
やっぱり真面目に働くと疲れるな。
今日は本当に店仕舞いとしよう。
料金を支払いながら、女はしきりに首を捻っておかしいなと呟いていた。
「どうか致しましたか?」
「……マッサージは気持ちよかったんだけど……」
聞けば温泉前にいる女性にここのマッサージはすごいと聞いたらしい。
一度行けばやみつきになり、天にも昇る気持ち良さである。
女性ホルモンもドバドバで、肌艶良くなるし、胸も大きくなる等など。
「だから、もっとすごい事するのかと思ってたんだけど……」
272 :
相棒3:2010/12/17(金) 13:42:01 ID:Y61LUPNj
常連の女の顔を浮かべて、やっぱり主婦は余計な事を言うもんだと舌打ちする。
あれは常連の為のサービスであることを告げ、
またよろしくと営業を混ぜてごまかそうとした。
「何よ、常連になるにきまっているじゃない!
私はこの村の救世主!ハンター様なのよ!!」
……ああいるいるこういうやつ。
人より強い事が何よりも偉いと思ってて、駆け出しの奴らを見下すんだ。
更に村人やオトモアイルーは道具か何かだと勘違いしている馬鹿。
「私が退治しなきゃこまるんでしょ!」
さっさと機嫌を取れとばかりに睨みつけてくる。
この女、本当に馬鹿だ。元同業者として頭痛がする。
「さっさと特別マッサージやんなさいよ。
そしたらとりあえずアオアシラとやらを倒してやるから」
「うっせぇんだよ。そういうでけえ口は倒してから言いやがれ」
今までの営業口調をかなぐり捨てて思い切り怒鳴ってやると
女は顔を真っ赤にさせて、ギュッと唇をかみしめた。
「いいわ!待ってなさいよ!さっさと倒して、絶対あんたに土下座させてやるんだから!」
273 :
相棒3:2010/12/17(金) 13:43:18 ID:Y61LUPNj
飛び出した女の後姿に塩をまいて、温泉に漬かった。
ああいう糞ハンター様が来るなんて、この村も暮らしにくくなるかもしれない。
ようやく安住の地を見つけたと思ったのに、本当に俺はついていない。
獣の雄たけびが聞こえた。
アオアシラだ。さっそく見つけたらしい。さて、お手並み拝見といきますか。
ドリンク屋の白アイルーに双眼鏡を頼み、俺は湯に浸かりながら
あの馬鹿ハンターの姿を探した。
お、いたいた。
木々が鬱蒼と茂る視界の悪い森の中、優雅にハチミツをなめるくまさんの姿。
それに近づく女。
真正面から近づき、アオアシラの手からハチミツの巣を取りあげた。
一瞬だけ虚を突かれて茫然とする熊に、なにやら指を差して喚いている。
何を言っているのか聞こえないのが残念だ。
段々苛立ってくる。
馬鹿女ハンターはモンスターに対峙しながら、武器も出さない。防御もしない。
そして苛立っているのは熊さんも同じようで、立ち上がりながら両手を振り上げた。
熊さんの右フック!
さっそく入ったーーー!よろめく女。
すかさず左フック!
これはダウンしていた為、頭上を通り過ぎた。残念!
そしてくるっと回って渾身の右!
吹っ飛ぶ女。
ちょっとスッとした。いいぞ、よくやったくま。
アオアシラの勝利の咆哮を最後に、森は急に静寂を取り戻した。
あの女、死んだんじゃなかろうな…
274 :
相棒3:2010/12/17(金) 13:45:39 ID:Y61LUPNj
湯船に仰向けに沈み込み、不思議な色合いに揺れる水面から天井を見上げる。
勘違い女なんてどうでもいい。
どうしてあの馬鹿がハンターで、俺がハンターではないのか。
貧相な胸の女がモンスターと睨み合っている時、どうして俺はお湯の中なのか。
いいようのない焦燥感。嫉妬。羨望。後悔。
様々な思いが混じり合う。
流石に息が続かなくなって湯船から飛び出す。
ドリンクネコの呆れた視線が痛い。
微かに女の悲鳴が聞こえた。
あいつ、またくらったな……
「助けに行かないのかニャ?」
振り向くとドリンクネコがしたり顔でこちらを見ている。
「なんで俺が行かなきゃいけないんだ」
「旦那さんなら助けられるんじゃないかニャ?
今はしがないドリンク屋ニャけど、これでも昔は一流の旦那について
いろいろならしたオトモだったんニャ
あんな小娘よりも旦那さんの方がよっぽど強いとおもうけどニャ」
髭を撫でて自慢げに胸を逸らす。
温泉街は色々と訳ありが集まる所。それは人に限った事ではないらしい。
「だ、だが、俺は今ハンターじゃないんだ。
ギルドの奴らがいる目の前で依頼も受けずに出ていけるはずが……」
元オトモのドリンクネコは更に胸を逸らし、どこから取り出したのか
閃光玉を見せつけた。
「これで目くらましするから旦那さんはその隙に助けに行くニャ!」
「それだとお前が後で叱られるんじゃないのか?」
「心配無用ニャ。新型ドリンク開発に失敗したとでも言うニャ」
人間くさくニヤリと笑って、俺にドリンクと何かを放り投げてよこした。
小さな白い背中がやけに大きく見えた。
元オトモというのもあながちホラではないようだ。
閃光が辺りに走る。俺はネコから受け取ったドリンクを片手に温泉の窓から飛び降りた。
ってこれ、ハコビールじゃねえか!!
ちなみに武器はすずらんロッドだった……ないよりマシか?
275 :
相棒3:2010/12/17(金) 13:47:45 ID:Y61LUPNj
ここまで。次で終わるかな。
前回ガーグァ間違えた。
教えてくれた人ありがとう。
ずっとグーガァって呼んでたよ。
もう治らないよ……
二人とも乙!
ギルドに属してない一族のハンター思い出した。
>>270-275 乙です!
ハコビール...なんとなく次回の光景が浮かんできたぞw
勝手に2828しながら待っております。
チビの人も相棒の人もGJなのだ
どっちもいいとこで終わって放置プレイなのねそうなのね
ビクンビクンしながら待ってるぜ…
EDの全員集合っぷりが素敵すぎて白濁汁以外の熱い何かがこみ上げてきた
旧作モンスとかもこっそり温泉に入りに来てたりしないのかな
教え子について語り合うクック先生とペッコにゃんとか、「あちー」とか言いつつ
湯船に浸かってまったりするチャナとかラギアとか
>>278 双鳥先生にラギアも全員入浴ってローマ帝国並みのでっけぇ湯船だなwww
ついでに次の投下を全裸で待ってる人も全員入れちまえ
「ユクモだよ!全員集合〜!」
とんでもない混浴だなww
ここ見てる女性って何人いるんだろうか
MHエロ好きなら性別なんてっ。
とりあえず一人は居るな
作者側にも女性っぽい人が居たような……
前スレで男同士の関係をほのめかす描写にさほど拒否反応がない辺り、
女性率はそこまで低くないとみた
保管庫覗くと♂×♂もあるみたいだしね
モンハン自体広く遊ばれてるゲームだから、読み手であれ書き手であれ女性がエロパロ板に
いたとしても何ら不思議ではない
まあ一番得するのは自分のような何でもバッチコイの節操無しなんですけども
人間百合も
人間ホモも
人間男女も
アイルーエロも
竜の擬人化エロも
竜の原型も
竜の交尾も
全てイケる奴が最強
つまりオレ
人間の百合と
竜と人間の百合と
竜と人間のホモがやや足りないかな、成分としては
ユクモ村の自宅の前にいる先輩女ハンターが気になって夜しか眠れない
アオアシラの捕食攻撃?が駅弁スタイルにしか見えない
とんでもないエロモンスターだぜ
作者とシチュにもよるけどコンガよりは読みたいな
だが俺はアオアシラ子と男ハンターも好みだ!
>>280 女だって獣姦や竜姦をみたい事だってあるんだ!!
アイルーと温泉セックルまだー?
>>283 女性っぽいっていうとやっぱ文章に特徴あるんかね。
そういえば、確かに男同士のが前や前々スレあたりに投下されてたけど
大して荒れなかったな。前置きしてあったとはいえ、すごいなここの変態紳士は。
♂♀のどっちが萌え対象かっていうので、書き手の性別を想像してるのかな?
性別そのものよりも、好みの傾向の方がずっと大事な気がする
ええいチビの続きはまだか
もうこの際ホモでも百合でも来やがれってんだ
ちょっとラングの伸びる舌でちんちん巻かれてくる
チビでそれだと…
A飼い主が俺女
Bチビは雄でした
のどっちかになるな
ザザミになりたい
クックを膝に乗せられるだけの巨体が欲しい
そのままのクックたんを愛でたいんだ
ミニクックを求めたら負けかなって思っている…
やべえアカムの拘束に不覚にもry
前足で押さえつける辺り逆レのように見え…
だめだ末期だ 誰か俺に病院を紹介してくれないか
チビはシェンだったんだよ
やっとできました。
書いた分 まとめて投下も考えたのですが、確実に多レス消費となって
しまうので、分けて投下します。
今回エロは…無しかな?
ダメと思われた方はNGよろしくです。
「アカル、そんな装備で大丈夫か?」
ジョンは、酒場内の壁に手を掛けながら、レザー装備一式というG級ハンターに
あるまじき姿でいるアカルに、心配そうに訊いた。
「どうでもいいぜ」
ジョンはアカルの その素っ気無い一言に少々 眉をひそめ、頭を掻いた。
「どうでもいいぜ って……もうちょっとマシな装備があるだろうに………
いくら相手がドスイーオスとはいえ、一応 危険なモンスターなんだぜ?」
「相手がドスイーオスだろうが何だろうが、要は攻撃を喰らわなければいいんだよ。
装備を軽くするのに越した事は無いからな。それに、うぬぼれかも知れねぇが、
アカムトルム狩りから生還してきた俺が、ドスイーオスなんかに負けるわけねぇだろ」
“今日こそ決着をつけてやる”と、続けて言ったアカル。
その眼は、決意を強く固めた、強靭な ひとりのハンターの眼だった。
「おっ、お〜い おっさん!! こっちだよ」
アカルは、酒場内を うろうろ キョロキョロしていた中年の男に気付き、大きく叫んだ。
すると その中年の元ベテランハンターはアカルを見て、アカルとジョンがいる方に向かって 歩きながら言った。
「お前らそこにいたのか。まったく、俺みたいなジジイを迎えに来んとは、とんだ親不孝共だな」
「いや…あんた親じゃねぇし…………」
ジョンとアカルは、中年オヤジの戯言に心底呆れ、口を揃えてそう言った。
「で、カイルさん。前 あなたが言ってた、例のヤツは出来たんですか?」
ジョンが そう訊くと、元ベテランハンターは自分が持っていたポーチに手を入れ、
そこから取り出した特殊な煙玉と、ある液体が入っている注射器をアカルへと手渡した。
「ひとつ忠告しておこう。この煙玉は、発情中の全ての生物が反応する。最悪な事態になりかねない事も、よく肝に銘じておけ」
「ハハッ、何言ってんだよ おっさん。こんなクソ寒ぃ時期に発情する生き物なんて、人間か赤い淫者か、ナナ位のモンだよ」
「ん? 赤い淫者の後なんて?」
「どうでもいいぜ」
そう言って会話を中絶したアカルは、「後は もうすぐ来るお客さんを気長に待とうぜ」と 大衆の中で席に腰を下ろした……………。
…それからしばらく後、酒場の注文食を平らげた皿を前にしていたアカル一同は、同時にため息をつき、
そしてアカルはテーブルを強く殴って、こう叫んだ。
「遅ぇッ!! いったい全体 何してやがんだ あのクソアマァッ!!!」
「おいおい、気長に待とうぜって さっき言ってたのは誰だよ?」
「さっきだァ!? 俺にとっての“さっき”てのは一時間もありゃあしねェんだよ!!
家に行っても誰もいねぇから 連絡も取れやしねぇしよォッ」
ざけんな と追加で一言。酒も飲んでいないというのに、アカルの荒れ様は凄まじかった。
それは、普通の感性を持っている人間ならば、当然の事なのかもしれない。
事実を言うと、冷静を装っているがアカル以外の二人も、相当に腹を立てているのだ。
その原因として 長時間ずっと同じ所で待たされている事もあるのだが、それよりも大きいものが、三人の頭の中にあった…。
「――やあやぁ、皆さんお揃いでぇ」
突如として現れた その声にアカル一同は反応し、声がした方に顔を向けた。
そして、酒場のイスに座ったまま首を捻った彼らの目に映ったのは、腰に手を当ててニヤニヤと笑っている、あの少女だった。
その、いささか生意気な態度に、元ベテランハンターは少女に向かって言った。
「先輩を長時間に わたって待たせるとは…あまり関心せんな クリス」
「アヒャヒャ♪ ゴメンゴメン Sorry,sir ☆」
元ベテランハンターの言葉に対しての、その ふざけた少女の態度にジョンは、とうとう怒りを露にして少女に怒鳴った。
「ふざけるなァッ!! テメェただ遅れてくるならまだしも……図に乗ってんじゃねぇ!!」
「やーだー、ジョン先輩なに怒っちゃってんの〜? カルシウム足りないんじゃな〜い?」
少女の その言葉にジョンは さらに憤怒し、己の中の炎を上昇させる。
その様子をアカルは、つい先程とは裏腹に、ただ静かに、そして座ったまま横目でしっかりと窺っていた。
「大体、あんな事しておいて よくそんな調子で顔を出せるな!! テメェのやった事は器物破損とかそれ以前に――――」
突如、ジョンは怒鳴るのを止めた。アカルが、怒りに任せて叫んでいるジョンを制止したのだ。
そしてアカルはジョンの前に立ち、酒場内の全員が注目している中 少女に向かって言った。
「やぁ やっと来たねクリス。さっき おっさんが言ってたけど、
先輩が誘ってやったって言うのに、遅れてくるとかどうかしてるぜ〜、まったく」
「――なッ…アカル!!?」
アカルが放った 意外かつ冷静すぎる言葉に、ジョンは驚きを隠せなかった。
それらを見ていた酒場のハンター達も ジョンと同じく、釈然としない様子だ。
「どうしたんだよアカルッ!! あんた、こんな奴 見て何も思わねぇのか!!?」
「まあまぁ、遅れる事ぐらい誰にでもあるさ。それ位でカッカすんなよジョン」
陽気に笑っているアカル。あまりに明るく振舞っているアカルを、ジョンは鬼の様な目付きで睨み始めた。
そんなジョンを見たアカルは、ジョンの耳元に口を近づけ、周りに聞こえないよう囁いた。
「言っただろうが…………決着をつけてやるってよ……」
続けてアカルは言う。
「全部 今日で終わらせる……それが今まで何もできなかった俺にできる、みんなへの償いなんだよ」
とんっ とアカルはジョンの肩を叩く。じゃあ行こうか と、少女に向かって歩み寄って行ったアカルを尻目にジョンは、
ギリギリと激しく歯軋りをし、拳を真っ赤にして握って、そしてその拳で自分の頬を思い切り殴った。口から鮮血が飛ぶ。
(そうだ、一番辛い思いをしてるのはアカルなんだ。それに気付かず 俺は………………)
たった数秒の、自分の行いを悔やむジョン。そんなジョンに気付かずにアカルは遠くで、
淡々とテーブルに置いていた回復薬などのアイテムを、自分のポーチに突っ込んでいっていた。
「ジョン、たなびたいことがあるんだ。ちょっと」
名前を呼ばれ、ジョンは振り返る。すると元ベテランハンターが、自分の後ろにいるのがジョンに見えた。
「なんですか カイルさん?」
「これは お前にしか頼めない事だ。これを受け取れ」
ジョンは、元ベテランハンターが差し出した、銃弾数発を手に取った。すかさず訊く。
「カイルさん これは? ボウガンの弾のようですが…………」
「アカルとクリスが酒場から出た後、クエストに行った後に言う。よく聞いてくれ……………」
………
ガタガタと、少女とアカルを乗せた馬車が揺れる。アプトノスが引いているその馬車は、
数多の でこぼこ道を通っているせいで、車輪が大きく削れてしまっていた。
さらに 安っぽい木で出来ている上に かなりの年代モノ。アカルが寝そべって寄りかかっている馬車の壁は、
もう今にもブチ壊れそうなほどギシギシと、耳障りな音を立てていた。
そして馬車の騒音だけの やかましい時が一通り過ぎたのち、馬車は沼地へと到着した。
少女とアカルは それぞれ武器を取ると、馬車から飛び降りる様に降車した。
アカルの背中には、レザーという防具に似合わず 双龍剣を背負っており、
少女はそれに相反してボーンU防具一式とアトラスハンマーという相性バッチリの骨づくし。
「行くか」
アカルは少女に言う。少女は「りょーかーい」と気の抜けた声で返事をした。
「テ…テメェ……!! 一体何しやがるゥッ!!」
アカルは、殴りつける様に少女に向かって叫んだ。すると、少女が嘲笑うかのように肩をすくめて言う。
「何しやがるって? 別にぃ〜♪ やっぱりぃ、あたしドSだからぁ、ホラ 他人の苦しんでる姿 観るのが面白いっていうかさぁ♪
先輩も例外じゃないからぁ ちょっと毒注入させてもらったってワケよ〜。そんでぇ、お苦しみ拝見〜ッ!ってな感じ?」
この言葉を聞き、アカルは顔色を一気に蒼くした。
「あ、安心していいよアカル先輩。あたし さすがに殺人者になるつもりないし、致死性の毒じゃないから♪」
「な……一体…何の毒だ?」
徐々に身体が重くなり苦しみが襲って、屈んだままアカルは少女を見上げて問う。
アカルは、この毒の症状を どこかで感じた事がある気がした。
「ムフフ……媚毒だよ。それもただの媚毒じゃないよ〜♪ 異種に対して性欲を抱くキモい毒なんだよぉ。
ある日 あたしが偶然見つけた草がさぁ、そのキモい毒 持っててさぁ、あっ これ使える って一瞬で閃いちゃったのよ。
毒の成分研究してぇ、媚薬として法に触れない程度で闇市場に販売したらさぁ、案の定 異種姦 変態共がジャンジャン
金払ってくれてぇ♪」
「な………なにぃ……………?」
「でもぉ、ちょっと薬の効果が短いっていう欠点があって、あたし そういうの気にしちゃうタイプだからぁ、
時間と手間隙かけて とうとう作っちゃったんだよねぇ〜♪ 永遠持続の 最強の薬…………」
「ま……まさか貴様ァ…………!!」
「そっ、新薬の実験の一環としてね。お察しの通り、ドスイーオスを強姦変態ヤリチン野郎にしたの ア タ シ♪
今住んでる街に引っ越す途中 この沼地の近くの道歩いてたらぁ、あのドスイーオスが居たワケよ。そんでねぇ、
近付いても襲ってきたり 逃げたりしなくて、妙に あたしに懐いてくるから 丁度良いと思ってさぁ。さっき先輩に
やった様にグサッ!ってね。 アヒャっ♪」
「こ、この性根の腐りきったゴミ野郎がァ――――――――ッ!!!」
「フフフ、先輩の今の眼 最高だよぉ♪ その眼がドロドロになって、ヨダレ垂らしながら 沼地のモンスターを
犯して回る先輩の姿 想像したら…クゥ〜 シビレるぅっ!」
レザー装備という軽装備が仇となってしまったのだ。いつもの様に暁丸を着ていれば、注射器を刺せる箇所など なかったものを。
アカルは、これ程までに この少女がゲスな存在である事を思ってもいなかった。ゆえに 警戒もあまりしていなかった。
だが今頃 気付いても、もう後の祭り。
あの時と同じ様に、異種に対しての性欲が高まってくる。性欲が脳の中を駆け巡り、支配していく。
心は かろうじて残っているものの、体が言う事を全く聞かない。アカルは、異種を犯す事を徐々に思考として浮かべ始めていく。
そして 全身を襲っていた苦しみが和らいでいき、勝手にアカルの体は起き上がり、動き出す。ただ、“異種を犯す事のみ”を求めて。
「計画通りってトコかなぁ。さぁて、先輩の サイコーゲキレツベリベリ異種姦ショーをじっくり 観せてもらお〜っと♪」
少女はそう言うと、フラフラとゾンビの様に、一頭のアプトノスに向かって歩いているアカルの後をつけて、高みの見物を………………
ズガンッ! ズガンッ!!
沼地に響く、突如の銃声。その発生源から ふたつの閃光が飛び出し、それはアカルの首筋へと命中した。
アカルは何かに殴られた様に地面に叩きつけられる。衝撃に吹き飛ばされ、アカルはそのまま数メートル転がった。
「――やれやれ、情けねぇなぁアカル。ミイラ取りがミイラになってどうすんだよ」
何が起こったのか分からないでいる少女は、声がした方向に顔を向けた。
「ん? 何でこんな所に居やがるんだ って顔してんぞクリス。別にいいだろ、友達に会いに わざわざ来たってよ」
すると、地面にうつ伏せに倒れこんでいたアカルが身を起こし、呆れた表情をする。
「ククッ、友達じゃあねぇだろ。親友だろうが…………………ジョン」
アカルが微笑みながら言った先には、銃口から煙を出しているボウガンを肩にかけて笑っているハンター、ジョンがいた。
驚愕していた少女は、遠くのジョンに向けて 怒号をぶつけた。
「な…なんでアンタがここに居んだよッ!! ここの担当はアタシと先輩だけになってて、他のハンターは来られないハズ―――」
「あ〜あぁ、叫ばなくても聞こえてるって。俺はね、ちょっと通りかかっただけだよ。ここから あと少し行った所に
火山あるじゃない? そこで仕事する予定だったのよ。でも途中で 馬車がバシャルたん に壊されちゃってさぁ。しばらく
直せねぇ っつー事だから オメーらがいる沼地に顔を出したのさ」
嘲笑ってジョンが少女に言うと、少女は激昂し、ふざけるな と一回 怒鳴った。
そんな事おかまいなしに、自分の力で立ち上がったアカルは、追加でジョンに質問をする。
「クククッ、ゼッテー偶然なんかじゃねぇだろ ジョン。お前に撃たれた瞬間から、気持ち良いぐらいに俺の意思で体が動くぜ」
「いやいや、ホントに偶然カイルさんから その毒の抗体入り弾丸もらって、ホントに偶然 馬車が壊れて、ホントのホントに
お前が毒に侵されてるのを発見して……」
その話を聞いて、少女は さらに驚きを隠せなくなる。
「どういう事!? 抗体って何の事!? 何でアンタが抗体なんか持ってるのよ!!」
狂う様に少女はジョンに叫び続ける。アカルが、その少女の問いに割って入った。
「バーロー、こちとら何が原因で赤い淫者が狂ったのかは、とっくに調査済みなんだよ。原因さえ分かれば、抗体を作るの
なんか そんな大変な作業じゃねぇ。もっとも、赤い淫者の毒に、人が関わってるとは微塵も思ってなかったがな」
おっさんは こうなる事を分かってたのか と、アカルはそう思ってジョンと元ベテランハンターに深く感謝した。
「…まぁ、その事はさておき、後はテメェの後始末だ。オモシレー事してくれたじゃないの…………………おっ嬢ちゃん?」
「えっ? エ……エヘへ…………ちょっと待って……あ、あたし かよわい女の子だよ? 暴力とかマジ勘弁www 男が女の子いじめて
情けないと思わない? ふたりでリンチとか人間のやることじゃないよ? アハハ…………」
自分を睨み付けている アカルとジョンから、少女は逃げる様に後退って そう言う。
そんな少女を、彼らはボキリボキリと指を鳴らし、口元を歪めた笑いを浮かべながら追い詰め、沼地の端へと少女を追いやった。
少女は もう苦笑いをするしかなかった。フィールドの端の壁に背中を付けながら、二人に囲まれて挙動不審に陥った。
「ま…まさか他の誰もいない事をいいことに レイープしようとか言わないよね? あたし こんな事で処女 失いたくないよ?
そ、そそそれに そんな事したらケーサツに とっ捕まってヤバイ事になるよ? お互い何の得にもならないよ? えへっ……」
半分 涙眼になっている少女。
それを見てアカルは、ニヤリと冷徹な笑いを浮かべていた……。
以上です。次で完結かと思われ。
フロギィの口元の袋 メッチャさわりてぇ
>>307 乙です。Sっ子を逆転して責めるのは男のロマンですねぇ。
追伸:カエルの喉袋が膨れてる時に触った事ってあります?
凄くすべすべしてて、小さいけど確かな弾力があるんですよ
フロギィもカエルがモチーフだから似てるかも...
ああ、フロッグ+ジャギィでフロギィなのねwww
MHはモンスターの名前も好きだな。
バギィはバク(夢を食べる方ね)+ジャギィか
凍土のモンスターをざっと思い出すとベリオ、バギィ、ギギネブラ…
考えてみるとMHtriの頃だと戦ってて楽しいモンスはいたけど
ウルクススみたいに萌えるモンスターはいなかったなぁ。
ボルボロスたんは萌えぬと申すか。
兎さんはやっぱり尻だろw
ドリフトとか、尻アタックとか…
ハンマーでケツ叩かれて感じちゃう、ドM兎とかいたら面白そうだ…
あんだけ誘われたら、双剣一筋だった俺もランスに持ち替えて尻にブッスリいくわ
>>315 そこはむしろ双剣のまま緩急つけてじっくり責めていくのがいいんじゃないか
双剣で思い出したが、P2の頃のオオナズチは転ばせ易くて可愛かったなぁ
後ろ足を乱舞される度に悶えて転ぶ姿に不覚にも勃起してた
いいよね
>>137に何か漲るものがあったのでジョーさん×ペッ子先生で妄想吐きだし
乗り遅れた上に横入りごめんね、短くてごめんね
「ああ…ん、はっ、ああぁ…」
夜深い孤島に、人知れず悩ましい吐息が潮風に紛れて響く。
浅瀬の近く、闇の向こうをよくよく目を凝らして見れば、何か大きな影がもぞもぞと蠢いているのが見える筈だろう。
大きな岩にしがみつくようにして横たわるのは、まだ若い雌のクルペッコ。
滑らかな曲線を描く肢体の上には今、彼女の倍もある巨竜が覆いかぶさっていた。
角も翼も、厚い甲殻も持たない、傷だらけのたくましい体が、滑らかな羽毛の上をゆっくりと這いずる。
「ジョーさん…あ、ふぁっ!ジョーさんっ、てばっ…あぁっ!」
圧し掛かられ息を詰まらせながらも、クルペッコは気丈に竜に呼び掛ける。
イビルジョー。悪魔の名を冠するに相応しい大顎でクルペッコを押さえつけながら、彼は小さな目を楽しげに細めた。
「どうかしたのかい、ペッコ先生よう」
「ジョーさんダメですっ…生徒達が起きちゃう…あ、あぁん…っ!」
いやいやと首を振りながら、クルペッコはしきりに岩場の陰を伺う。
二匹がもつれあう岩場の目と鼻の先に、ジャギィ達の巣穴があった。
時々食事を邪魔しにくる悪戯者ではあったが、クルペッコを先生と呼び慕ってくれる、可愛い子達だ。
真夜中とは言え、うっかり嬌声を上げようものなら、彼らが目を覚ましてしまうかもしれない。
必死に声を抑えるクルペッコを見下ろしながら、竜は悠然と笑う。
「見られちゃ、何か困るのかい?」
「だ、だって、こんな恥ずかしい事…ひぅっ! や、そこ、舐めちゃ駄目ぇっ…ふああぁん…」
細い首筋から翼の付け根にかけて、唾液で濡れた舌が絡みつく。
舐められた部分からじわり、じわりと微熱が生まれ、クルペッコの体から力が抜けていく。
彼の唾液は本来、獲物の肉や甲殻を溶かして消化を助ける為のものであったが、そこから生まれる微熱を帯びた刺激が、
うら若いクルペッコの中に眠る雌の悦びを目覚めさせていく。
「んむぅっ!?」
嘴の端から舌をねじ込まれ、小さな歯列をねっとりと舐められる。
厚い舌に口腔を圧迫されながら、彼の高い体温を粘膜で感じた。
口を占領されては抗議の声も出せず、荒々しく求められるまま、自らも舌を差し出してしまう。
「…先生、キスに弱いんだな」
「あ…ふ…」
ようやく解放されると、クルペッコは喉を喘がせ息を吐いた。
痛いほどに胸が脈打つのは、酸欠のせいだけではなかったのかもしれない。
ふと、すっかり弛緩した下腹部に、何か熱く硬いものが触れている事に気付く。
何気なく下を向いたクルペッコは、次の瞬間凍りついた。
巨体に相応しい大きさの男根が、丸みを帯びたクルペッコの臀部にあてがわれていた。
「嫌ああぁっ! ジョーさんダメっ、そんな大きいの無理ですっ!入らな…あぅぅっ」
「暴れると怪我するぜ。力、抜きな」
「無理ですぅ…だって、こんなに太いのに…!」
「ここから卵を出すんだろ? なら、これぐらい大丈夫さ」
「それとこれとは話が…あっ!!」
ずい、と彼が動いた。
歪な肉塊が、狭い入口に容赦なく突き刺さる。
318 :
続き:2010/12/20(月) 03:28:31 ID:uhXVBcl4
「あああぁぁっ!痛い痛い痛いっ!いやああああぁ!」
首をよじらせ、クルペッコは泣き叫ぶ。
体を下から引き裂かれる痛みに身動きも抵抗も出来ず、ただただ体を強張らせる。
意識が白く霞んだ。
「ジョー…さぁん…ダメ、抜い、てぇ…」
「少し辛抱してくれ、じきに良くなる。そら、一番太いところが入ったぞ」
「は、はっ、あ、ああ…あぁ…」
内臓を圧迫され、断続的に吐きだされた吐息は、声にならずに消えていく。
やがてぴっちりと口を閉ざしていた卵管に、野太いものが根元まで収まってしまった。
それでも雌の体というのは良く出来たもので、クルペッコの体は自分を守るために『濡れ』始める。
胎内から徐々に痛みと異物感が引き、呼吸も幾らか楽になっていく。
同時に、体の奥の方から得体の知れない感覚が湧き上がってくる。
尻を高く掲げた姿勢のまま、クルペッコはもじ、と脚をすり合わせた。
「ジョーさん、なんか私、ヘンです…お腹の奥がムズムズして…」
「痛いのか」
「ううん、くすぐったいような、ムズ痒いような…ほんとに、ヘンなの…」
「そうかい。じゃ、そろそろ動くぞ」
「ふぇ…?」
直後、胎内を満たしていた熱と質量が、媚肉を巻き込んで一気に引きずり出された。
「ひゃあああああ!あうっ、あ、はあああんっ!」
間髪入れず、勢いをつけて再び挿入される。
最初のそれとは比べ物にならない、脳天まで貫かれる衝撃に、白目を剥いて痙攣した。
喉から出る声は、もはや言葉の意味を成さない。
排卵管を突き上げられるたび、衝撃が頭の裏側まで真っ白に焼きつくしていく。
濡れた襞を割り広げられ、イボの並んだ幹で強引に抉られても、もう痛みなど感じない。
より深く牡をくわえこもうと、いつしかクルペッコは無意識のうちに腰を動かしていた。
その耳元で、竜がグルルと低く唸る。
「うああっ!あ、はああ、あ、あ、ひゃうああっ」
「出すぜ、先生っ…!」
「ひぃっ!あ、あ、あ、あああああっ!」
体を隙間なく埋めていた牡がひと際膨れ上がり、一番深いところで熱が弾ける。
火傷しそうなほど熱い熱い奔流が出口を求め、狭い卵管を圧迫しながら溢れだす。
「あ…は…ああ…」
糸が切れるように、力尽きたクルペッコは岩の上に倒れ込む。
戦慄く体から、吐きだされたばかりの精液がとろりと溢れて、若草色の太ももを汚す。
大きくこじ開けられた卵管から、萎えた男根がずるりと引き抜かれていく。
「酷い、こんな…」
白濁と、僅かに混じる鮮血で濡れたそれを茫洋と見つめながら、横たわったクルペッコが呟く。
絶頂の余韻と入れ替わりに戻ってきた理性が、心に暗い陰を落とした。
半ば無理やりに交尾を迫られ、あまつさえそれを心地よいと感じてしまった事実。
「わ、私っ…初めて、だったのに…」
しゃくりあげるクルペッコの瞳から、ぽろぽろと涙の雫がこぼれて落ちる。
その濡れた頬に、棘の生えた顎がすり寄せられる。
「ペッコ先生だけさ、俺みてえな奴を必要としてくれるのは」
頬擦りをする彼の目は優しかった。
穏やかな眼差しにまっすぐ見つめられて、クルペッコは困ったように顔を曇らせる。
力づくで自分を犯した相手だというのに、もうそれ以上責める気が起きない。
竜は軽く笑って、クルペッコの嘴にそっと口づけた。
「愛してるぜ、先生」
いっそ本当に食っちまえたらな、と呟いて、イビルジョーは体を離した。
何かを理解して、諦めてしまったような、寂しげな声だった。
今まで自分を包んでくれていた温もりが遠ざかり、冷たい夜風にクルペッコは身を縮める。
「飯、喰いに行ってくる。あばよ」
「ジョーさん、あのっ…!」
去りゆくその背中へ、痛む体を起こしてクルペッコは叫ぶ。
「…また、お呼びしても、いいですか…?」
恐暴竜が一瞬、こちらを振り返る。
頬まで裂けた口元が、微かにほころんだ気がした。
+ + +
以上です
愛してるのに美味しそう、な関係って素敵だと思うんだ
GJ
ジョーにもペッコさんにも萌えた
俺は神を見た…GJ
初めてトライでジョーを見たのもペッコ先生だったな
ペッコ先生が食われてびっくりしたわ
324 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/22(水) 02:42:16 ID:H/BMqk9z
チビたん・・何にもいやらしい事しないから出ておいで
>>324 全裸で言ってもうさん臭いだけだろ
さあ、チビたん、こっちおいで
>>325 だからといってズワロだけ着てくるのはもっと駄目だろ
この笛の音よ!チビたん達に届け!
お前らキモい
原型も異種姦もなんでもありの変態紳士の巣窟で何を今更
俺はバサルたんを待ち続けるぞ!
バサルたんかわいいよバサルたん!
お前らって続きまだー?とかクレクレする割には
投下されたら感想も反応もそこそこにすぐ別の話題ふるよね。
淑女もいることを忘れてもらっては困るな
新作出たばっかりで話題が多いし、まあしばらくは仕方ないんじゃね。
しかし感想が次回へのモチベーションになることは意識しとくべきかも。楽しみにしてるならなおさら。
あんまり偏りすぎると逆効果かもしれんがw
勿論GJや感想貰えれば凄く嬉しいし、その勢いで次も書きたくなる
でも自分が書きたいから書いてるってのはあるし、スレが賑わってくれればそれでいいや
だから話題を変えても気にせず妄想を吐きだしていってくれ
もしかしたら、誰かが形にしてくれるかもしれないし
〜ここまで建前〜
本音:ボルボロスマジ天使。捕獲すると体丸めて寝てやんの。マジ可愛い添い寝しちゃう
最初は異種姦マジキチとしか思えなかったけど慣れちまったよ……
くやしい、でも(ry
ダウンロードクエの依頼人はありか?
例えば依頼した金髪吸血鬼が我慢できずに自らギギネブラを討伐に行ったが毒にやられて色々ヤられるor討伐成功したハンターに褒美で…ゲフンゲフン
ダウンロードコラボクエの依頼人は外部の人間だからなぁ
まあ注意書き入れれば問題ないと思う
村長とか自宅横の先輩ハンターのネタはまだかなぁ
やぁ(`・ω・)ノ
お久しぶりです紳士淑女の皆さま
残念だけど今回はチビちゃんナシです。
ヤドカリ飼育日記8
ゞ月×日 不明
とりあえずあちこち痛い。
何がどうなったのか知りたいが動けん。
どうも猫の巣に匿われているらしいのはわかる。
結論から言うと勝った。相打ちに近かったが。
白猫に鬼の形相で「絶対安静ニャ」と怒られた。
&月¢日 不明
チビはどこだろう。
「今は教えられないニャ」
「重傷者にはショックがでっかいニャ」
「無事は無事だから安心するニャ」
んな事言われて安心出来るか!!
まぁ猫達の事は信用してるが…
!月**日 不明
最近黒猫達がボロボロになって帰ってくる。
「なかなか秘薬盗れないニャ…」
「勘違いすんニャよ!オマエがケガしてるとチビちゃんが泣くからであって…ゴニョゴニョ」
「とにかくっチビちゃんのためなんだからニャ!」
あーそうかい。
続く
チビのご主人キター!
メラルーのツンデレに吹いた、黒猫可愛いよ黒猫
一番可愛いのはチビちゃんだがな!
ズワロ胴装備オンリーで待ってた甲斐があった…
なあ
>>324
続き来たー!ハンター&チビちゃん勝利おめでとー
ボーン装備で祝福の笛の音を吹きまくるぞ!
よかった……勝ったのか……
ちょっと旧砂漠に秘薬といにしえとその調合材料持って行ってくる
チビの人投下乙であります
チビ、ひょっとしてひょっとしてまさかの…
生還祝い+お見舞いにロイヤルハニーを送っときます
チビは星・・・くらいにでかく成長したのさ
とか。
この世の大地はチビが支えているのか。。。
へへへ・・全裸でガンランス抱えて待ってて良かったぜ
>>340
擬人化した♀モンスターが♂ハンターを逆レイプするってのないかな
お祝いにカイザーロブスターを釣ってきた
チビと狩リ・・クリスマス
旧砂漠いてくる
351 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 00:53:02 ID:smlNdm8Y
クリスマスイブはもちろん槍担いで竜姦だな
今日はイヴだ、誰か私と 狩 ら な い か
もちろん、エロという名のリアルハンティング有りだろうな?
>>354 アッー!
投下します。
少々長いです。全13レス。
・MHP3より 行商人の男×女ハンター
・捏造設定あり
・イチャラブ系です
・エロだけ読みたい方は6スレ目からどうぞ
異常が苦手な方は『29日目のあらし』をNG設定お願いします。
一歩外に出ると、はっと胸打つほど鮮やかな山並みが見えた。上ってくる白い湯気との対比が美しい。胸いっぱいに空気を吸うと、
ほんのり硫黄のにおいがする。
早朝のひやりとした風が頬を撫でた。反して頬は熱く、村を取り巻く山並みほどに、赤く染まっていた。
たった今出てきた集会浴場から駆け下りる。石段を弾く足音と共に、トットトットと心臓は急かすように鼓動を刻む。きっと大型の
モンスターと対峙しているよりも、脈は高い。はやくはやく、両脇の紅葉が、ラァトを囃す。
広場に出た。立ち止まって見回した。いつも家の傍で山のようなつづらを背負うネコばあも、向かいの長いすに優雅に腰掛ける
村長の姿もない。クエストへ向かう橋の脇にも、だれも、いない。
街のあちらこちらから湯気が昇っていた。早朝だというのに湯治をと、集会浴場へ向かう人の声がかすかに聞こえる。
ラァトは唇を噛んだ。立ち止まったのに、心臓は早鐘のままだ。あまりに速くて、痛む気がした。知らず、胸に手を当て爪を立てる。
あの男はまだ来ない。
昼が過ぎ、用件を済ませて村に戻ってくると、通りがかった村人が、行商人が来ていることをラァトに教えた。行商は村の近くを
転々としている数人が、たまに立ち寄る。村では手に入らないものを売ってくれるので、ユクモのような辺境にはありがたい存在だった。
ラァトは石畳を駆け上る。思わず口に笑みがのる。広場に出ると、男がいた。月に二、三度目にする、恰幅と人のいい男だった。
ラァトの表情が力をなくした。違うの、あんたじゃない。
安売りに便乗して幾らか薬草を買った後、ラァトは男に訊いた。
「ねえ、ルドス最近どうしてるの」
男は目を細めて、思い出すそぶりをした。
「さあ、ねえ。最近会ってないから分からないよ」
すまないねえ、男は心底申し訳なさそうに言う。落胆を隠し、ラァトは礼を言った。
家に入り、ボックスに買った物をしまう。蓋を閉め、溜息をついた。あの男が村を去って、今日で何日目になるのか。二十八日目。すぐに
出てくる。待ち遠しくて仕方がなくて、いつも寝る前に指折り数えるのだ。ルドスが行ってもう一日、二日、三日……。
ルドスは月に一度の間隔で村に来る、行商人である。
ラァトが来て二日後、ルドスが村を訪れた。村長の所用で渓流に出た帰り、自宅前の広場に数人が集まっていた。クエストに向かう橋の脇だった。
人の向こうに、荷を広げている男がいた。ラァトは何気なく近寄った。男は若く、二十代半ばほどに見えた。男は顔を上げた。目があった。男がにこりと笑う。
「やあやあ、君が新しく来たハンターさん?」
温泉の湯のように、ほっとあたたかい男だった。人懐っこそうな愛嬌があった。ラァトの心臓が思いっきり掴み取られたように思ったのは、
きっとその笑顔のせいだ。よく日に焼けた褐色の肌のなかで、やけに歯が白い。
男は大砂漠近くの村を拠点に、いくつかの村を回っているのだと言った。名を聞くと、ほんの少し照れて、「ルドス」名乗った。照れると、
ルドスは幾分か幼く見え、十九になったばかりのラァトとさして変わらない歳のようにも思えた。
ルドスは四日村に留まり、五日目の朝去っていった。ラァトはそれからひと月、どうしようもなく胸のうちが焦れた。ルドスがもし、ほかの村で
女にたぶらかされていたらどうしよう。途方もない空想の女に嫉妬した。ルドスを思い出すと、胸が苦しかった。
次の月、ルドスが来ると、すぐに会いに行った。手元の調合素材が不安なのも、事実だった。ルドスがラァトを見て、
白い歯を見せて笑った。その笑顔を見て、ラァトは無意識にはにかんだ。嬉しかった。
会いたかった。
思わずそう口走りそうになって、息とともに言葉を飲み込んだ。
「どうしたの、ガーグァみたいな顔をして」
目を真ん丸くして立ち止まったものだから、ルドスがほんの少し笑って訊いてきた。
「ううん、なんでもないの」
やはりルドスは四日間村に留まり、五日目の朝去っていった。
足首を小突かれた。物思いにふけっていたようだった。見下ろすとプーギーが鼻先をラァトの足に摺り寄せていた。
かまってくれとせがんでいるようだった。あまりに必死に鼻を押し付けてくるのがかわいらしく、ラァトは思わず微笑んだ。
「なあに、構って欲しいの」
ラァトが首をくすぐると、気持ち良さそうにプーギーは鼻を鳴らした。目を細め、ラァトの手に顔を擦り付ける。好き、大好き。
そう言っているようで、ラァトはくすぐったくなった。
そんな風に言えたらいいのに。
心臓のところが切なくなる。ルドスはまだ来ない。
*
ルドスが村を去って二十九日目は、空模様の危うい日だった。
昼を過ぎれば間違いなく雨が降るだろう。元より湿気を帯びた温泉郷の空気に、濃い雨のにおいが混じっていた。職業柄、
ラァトは嗅覚が敏感だった。
今日の仕事は一件だけだった。渓流からガーグァの卵を取って来る。雨が降るまでに終わるだろう。予測したとおり、ラァトは
あっという間に仕事を片付けて、帰還した。村の門をくぐったところで、雨が降り始めた。
湯治客が駆け足でそれぞれの宿へ戻る中、ラァトも自宅へ向かって石畳を駆け上がった。広場に出ると、いつも村長が腰掛けている
長いすは片付けられていて、ネコばあもいなかった。がらんとした広場に、胸の奥が不安にざわめく。
雨脚は強まり、おやつ時には隣で話す人間の声も聞こえないほどの豪雨になった。穏やかな気候のユクモには、滅多にない
豪雨だろう。少なくとも、ラァトは豪雨に初めて出くわした。まず、故郷の大砂漠の中央の街は、滅多に雨が降らない。
閉じた雨戸を雨が叩く音がうるさかった。雨音を聞いていると、広場で起こった胸のざわめきがひどくなるようだった。
プーギーがベッドの上に丸まって、きぃきぃ鳴いている。雨音と雷に怯えていた。ラァトも心細いのを誤魔化すために、ベッドに腰掛け子豚の頭を撫でる。
間もなくルドスが来る時期のはずだった。もしかしたら村の傍まで来て、この豪雨にあってしまったのかもしれない。もし雨宿りするところを失ったのだとしたら。
嫌な想像ばかりが頭を占める。追い払うために、ラァトは強く首を振った。
途端、強く戸が叩かれた。弾かれるようにラァトは立ち上がった。玄関扉に駆け寄り、かんぬきを外す。蓑をつけた村人が立っていた。
「ラァトさん!」
村人は叫んだ。そうしないと声が聞き取れないのだ。開けた扉から、雨風が吹き込んで、ラァトと部屋を濡らした。
「崖の道に土砂崩れが! ガーグァ車が下敷きに!」
ラァトは息を呑んだ。
「分かりました! 私もすぐに行きます!」
いったん村人と別れた。ゆったりとしたワンピースの部屋着を脱ぎ捨て、肌着の上から慌てて防具を着た。なるべく
生身の出るところが少ない装備を選んだ。雨の中駆けるのは慣れている。それでも雨は身体を冷やし、体力を奪う。
防水性のあるルドロス一式を選んだ。足元まであるふわふわのロングコートは、冷たい雨の中でも体力を温存してくれる。
万一怪我人が出たときのために、回復薬と薬草をポーチにつめた。武器の変わりにシャベルを背負った。そのまま出て行こうとして
思いなおし、引き返した。きぃきぃ鳴くプーギーの頭を撫で、毛布をすっぽり覆いかけてやる。
「大丈夫、きっと、大丈夫だから」
豪雨が少し遠くなったように感じたようで、プーギーは安堵したように小さく鳴いた。
石段を駆け下り村の入り口へ向かうと、村の男達が集まっていた。ランタンを手にしている。ラァトを見つけると、
厳つい顔の男が前に出てきた。村長の夫だった。
「この先です」
手にしたシャベルで道の先を指す。頷くと、男は駆け出した。ラァトも村の男達も続く。
街道はぬかるんでいた。水浸しの光景は、村に来る前、友人と狩りに行った水没林にひどく似ていた。駆けるたびに
水しぶきが上がる。まだ昼だというのに、暗い。ランタンの明かりが頼りだった。
小さく固まって、駆けた。山肌に沿って走る。さほど広くない山道である。夜のように暗い現状、うっかり足を踏み外して崖から落ちることも考えられた。
五分針ほど駆けたように感じた。雨で身体が冷たくなっている。息が白い。慣れない男達には厳しいだろう。ラァトの身体からは湯気が出ていた。
「あれだ!」
前を走っていた村長の夫が鋭く声を上げた。ランタンの頼りない光が、小高く山になった土砂を照らす。
ラァトは息を呑んだ。
土砂の中から人の腕が伸びていた。
「人が!」
悲鳴のように叫んだ。すぐに男達に動揺が走る。
「人が埋もれているぞ!」
「掘り出せ!」
すぐに上に積もった土砂が取り除かれた。仰向けになって男が倒れていた。二十代半ばの男だった。泥と暗がりで、
地黒の肌はいっそう色が濃く見える。まだ身体の上に細かい石が積もっている。
ラァトは悲鳴を上げた。
「ルドス!」
シャベルを放り出し、身体に縋る。口元に耳を当てると、呼吸の音が聞こえた。降りしきる豪雨が、ルドスの顔の泥を落としていく。
ラァトの手が震えた。口の中に指を差し込み、中に泥が入っていないかを確かめる。幾らか口の中に泥が入っていたが、
飲み込んだ気配はなかった。安堵する。顔を横に向け、指でかき出す。
「ルドス、聞こえる?」
その間ずっとラァトは声をかけ続けた。意識がないのだろうか。気道を確保する。ポーチから回復薬を取り出した。その頃には
ルドスの上に積まれていた石は取り除かれていた。
足を見ると、すねの部分が腫れていた。ズボンの裾を乱暴にめくり上げると、身体は冷え切っているのに、そこだけが赤く、
熱を持って腫れていた。おそらく骨折している。周囲を見回すと土砂と供に流れてきたのだろう。太目の枝があった。ラァトはルドスの裾を破り、
枝を端切れで巻きつけて足に固定させる。
頭を持ち上げ、口元に小瓶を持っていく。飲ませるが、口の中に溜まるだけで嚥下しない。口端からこぼれた。ラァトは唇を噛んだ。
「ルドス、お願い。飲んで」
祈るように声をかける。ルドスの顔は、ランタンの頼りない光の中でもそうと分かるほど、蒼白だった。雨がルドスの
体温を奪っている。ホットドリンクを持ってくるんだった。ラァトは後悔する。
「ルドス」
もう一度名前を呼ぶ。やはり、返事がない。
おそらく、意識がない。脳震盪を起こしているのかもしれない。ハンターのように一般人は頑丈に出来ていないのだ。
もし脳内で出血していたとしたら、身体を動かすのは危険だ。肩を揺する事も出来ない。ルドスの呼吸は荒い。それが焦りを加速させる。
どうにかして回復薬を飲ませなければいけない。雨は負傷者の体力をいっそう奪う。体力が落ちすぎれば、命が危うくなる。
ラァトは意を決した。「ごめんなさい」呟くように謝る。自分の口に回復薬を含み、ルドスに顔を寄せた。鼻をつまみ、
気道は確保したまま、口づけた。空気を求めて、ルドスの口が開いた。口移しで、回復薬を飲ませる。
ルドスの喉が動いた。
嚥下する音が響く。ラァトは顔を離した。すぐにルドスが咳き込む。ラァトの顔をぼんやり見た後、「いっ!」悲鳴を上げそうになったのを殺し、奥歯を噛んで呻く。
「骨が折れているの。動かないで」
ラァトの忠告に、ルドスが何度も頷いた。
男達がすっくり土砂を掘り返したようだった。ガーグァ車を御していた猫が担がれている。回復薬を分け与えると、すぐに気づいた。
掘り返された荷台は大破していたが、辛うじて車の形を保ち、人間一人を乗せるだけの広さは残っていた。村長の夫は
蓑をルドスに与えると、ラァトに集団を任せ、猫を背負って先に村へ走った。
村に着くとルドスは集会浴場へ運ばれた。医者がそこで待っている。ラァトは一旦家に戻ろうと思った。暫くは医者の管轄だ。ラァトの出来る事はもうない。
自宅に戻ろうとした時、村の男に呼び止められた。男は大きな荷を背負っていた。ルドスの荷だった。一時的にラァトが預かる事にした。家まで運んでもらう。
家に入るとプーギーがすっ飛んできた。思わずしゃがみ込んで受け止めると、濡れるのも構わず、ラァトの腹に顔を埋めた。
きぃきぃと鳴きながら、震えている。こわかったよぅ、つらかったよぅ。そういって泣いているようだった。
へたりこんでしまいそうなのを堪え、ラァトは立ち上がった。装備を乾かさなければいけないし、濡れてしまった髪や身体を拭かないと、風邪をひく。暖炉に火を入れた。
不意に、ラァトは戸口の横に置かれたルドスの荷を振り返った。意識は戻った。あとは余計な怪我をしていなければいい。
部屋着に着替えて一息ついたころ、集会浴場へ続く渡り廊下から、村長が姿を見せた。治療が終わった。
集会浴場の長いすに、ルドスは腰掛けていた。包帯だらけの右足を長いすの上に伸ばし、もう一方を気だるげに地に
下ろしていた。気配に気づいて、こちらを見上げた。微笑む。笑顔をみると、気が緩んで涙が出そうになった。
村長が去った後も、二人は暫く数歩距離を置いて黙ったままだった。
雨が屋根を叩く音がした。
「荷物、うちで預かってるの」
ラァトが切り出す。ルドスはほっとした顔になった。
「助かりました。土砂にまぎれて駄目になってしまったかと思った」
「もう、大丈夫?」
「幸いにも。大きな怪我は足が折れただけみたいで」
ルドスは包帯の巻かれた右足を見下ろした。ラァトはほっと息をついた。「良かった」
「手当がよかったって、先生が言っていました」
「仕事柄、一応、応急手当くらいなら出来るから……」
脳裏に、蒼白だったルドスの顔が映った。ラァトの膝が震えた。身体に震えが走る。床に膝をつく。腹が痙攣する。
今頃、恐怖が熱を帯びて、塊になって喉を圧迫した。
ささやかに降る雨の音がした。
ルドスの手が、遠慮がちにラァトの頭に触れた。鼻がツンと痛み、目頭が熱くなった。
「ごめん」
なぜ謝るの。訊こうとして、代わりに嗚咽が出た。
ルドスの手が、やはり遠慮かちに米神に落りてくる。その手に縋った。促されるまま、ルドスの下ろした足の膝に
額をつけた。ルドスの手が、ラァトの頭を撫でる。涙はすべて、ルドスのズボンが受け止めた。
「ねえ、ラァト」
ラァトの震えが少し治まったころ、ルドスはようやく口を開いた。ラァトは鼻をすすった。
「あのアイルーには悪い事をしたよ」
静かな声だった。いつの間にか、雨の音がやんでいる。
「渓流の手前で足止めを食らってね。でも俺は一刻もはやくこの村に着きたかったから、無理を言って、雨の中ガーグァ車を
出してもらったんだ。途中で雨がひどくなって、アイルーが、戻るか雨が止むまで待とうと言ったけれど、俺はそれを拒否した」
ラァトは顔を上げた。ルドスが微笑んで、頬につたう涙を掌で拭った。大きく、歳のわりに節くれだっていた。
「なぜ」
ひどい声だった。ひび割れて、かすれていた。ラァトは少し恥ずかしくなった。頬に触れるルドスの手はあまりに優しい。
「君に、会いたかったから」
ラァトは瞠目した。唇が震えた。ルドスは愛おしそうに目を細めた。
「好きなんだ」
胸につまった熱いものが、弾けたようだった。ラァトはがむしゃらにルドスの首に縋りついた。治まり始めたはずの嗚咽が、
また激しくなる。頬を擦り合わせ、髪をぐしゃぐしゃにかき回し、ラァトは泣いた。ルドスはラァトの身体をゆるく抱きしめて、それを受け止めた。
やがて涙がようやく底をついた。もう嗚咽する気力もない。ラァトは身体を離した。腕は首に回したままだった。俯いて
鼻をすすると、ルドスが涙でべたべたになった頬を拭った。
言ってやりたいことは山のようにあったが、どれもラァトの喉を塞ぐ熱の塊を越える事はできない。言葉が、上手く、出てこない。
だから、額をぶつけた。思い切り、言葉の変わりに。ごつん、頭の中で音がする。
「痛いよ」
ルドスが笑って文句を言うが、ラァトは知らん振りする。首に回した腕を下ろし、両手でルドスの頬を挟んだ。
「ね、」
ラァトはルドスの瞳を覗き込んだ。夜闇色の、深い、深い藍の色が、ちらちら揺れる。揺れる光の中にラァトのかげが
映りこむ。自分の影が邪魔をして、どんな表情をしているのか、ラァトには分からない。
「さむい、すごくさむいの」
ほんの一瞬瞠目し、心底嬉しそうに、ルドスは笑った。
「そうだね。俺も身体が冷えて仕方ない」
ラァトがやっと、はにかんだ。
*
ラァトの家に連れ立って戻るさなかでも、二人はべったりくっついたままで、初恋のカップルのようだった。ただでさえ
ルドスは一人で立つのが難しく、ラァトが脇から支えていたというのに、それで飽き足らず一息つくごとにキスをした。時に
ついばむ小鳥のように、時に歯のぶつかるほど。時に粘膜が吸い付くように、舌を絡ませ、喉に唾液を伝わらせて。
家に着くやいなや、向かい合って抱き合った。左足だけで立つルドスは少しふらふらとして、ラァトは脇から手を背に回し、
抱きしめて支えた。またキスをする。粘膜が触れ合って、ちゅっと音を立てる。
酒に酔ったようにふらふらとベッドに歩み寄ると、プーギーがきぃと鳴いて、飛び降りた。なだれ込むと、衝撃が足に
響いたようで、ルドスがほんの少し顔を顰めた。けれどすぐに顔を寄せて笑う。
転がって、完全にベッドの上に横になった。ラァトがルドスの上に覆いかぶさった。足に負担をかけないように、気を配る。
ルドスの顔の横に腕をついて、また口づけた。歯の付け根をくすぐると、ルドスの口が開いて、ラァトの舌を受け入れた。
歯の裏をくすぐり、上あごの粘膜を舌先が掠める。ルドスの舌が追うと、ラァトの舌はケルビのように軽快に跳ねて、
攻撃をすり抜けてしまう。今度は歯の奥、歯茎の弾力を悪戯に撫でる。
焦れたルドスがラァトの胸に触れた。ラァトは小さく呻く。ルドスが楽しそうに目を細める。目の粗い、ゆったりとした
ワンピースの部屋着越しのラァトの胸は、掌に収まる、適度な重みがあった。
怯むと隙が出来た。側面から絡み取られる。
「ぅん……」
舌の横腹が痺れるような快楽を生んだ。ラァトは力が抜けそうになるのを、堪える。舌が触れる。ざらざらとしているはずの
表面が、二人の唾液でぬるりとしていた。舌を吸われる。閉じた目の奥でちかちか星が散る。
ルドスの空いたほうの手は、ラァトの頭を力強く押さえ込んでいた。息苦しくなっても、離す気配がない。鼻で息をすると
身体の力が抜けてしまいそうな気がした。ラァトは手探りでルドスの髪を引っ張る。
唇が離れた。ルドスの鎖骨に額をつけ、息を整える。ハンターだから肺活量には自信があるはずなのに、口付けではまったく
役に立たない。なんとなく悔しくて、服越しにルドスの鎖骨に噛み付いた。
「服、脱ぐ?」
ルドスがラァトを見下ろしていた。ラァトは胸に頭を預けたまま、見上げた。
「ストリップ、見たい?」
冗談交じりにラァトが言うと、ルドスはほんの少し悔しそうな顔をした。
「足がこんな事じゃなければ、もっと乱暴に押し倒してやったのに」
「たとば、どんな風に」
ラァトは身体を起こした。腹の上に、苦しくないように気をつけて、馬乗りになる。あの深い口付けのせいだ。股座が
やけに熱い。無意識に、擦り付けていた。
「両手の自由を奪って、服を引き裂く」
ルドスの手が、ラァトの腿に触れた。腿の付け根にむけてそろそろ上がってくる。ルドスの目は、狩場で出くわす大型モンスターと同じ目をしていた。狩猟者の目だ。
ラァトは思わず目を閉じた。腿の内側を指先で撫でられる。身体に震えが走った。ささやかだけれど、たまらず、息が漏れる。
「ぅ……ン」
責めるように見下ろすと、ルドスが笑う。
「それから壁に押し付けて、立つのも辛いくらいのところで、君の自由を奪う。標本みたいにね」
部屋着のワンピースの裾に、ルドスの手が触れる。裾が揺れる。かすかだけれどむずむずとした刺激に、ラァトは顔を顰めた。
「サディストなの」
ラァトの問いに、ルドスは肩をすくめる。
「君は、征服したくなる」
少し拗ねた口調に、ラァトは笑った。張り合い方が子どものようだ。
「じゃ、見て」
膝立ちになった。二、三歩ルドスの顔へ歩み寄る。胸の上で、ラァトはルドスを見下ろした。息が荒い。身体が熱い。
ゆったりとしたワンピースの裾をそろそろと持ち上げた。筋肉のついた形のいい白い腿がゆっくりと現われる。
「前から思ってたけど、白いね」
どんなにきつい日差しの中でもラァトは焼けない。日差しの強い大砂漠の街の夏でも、いつでも真っ白だった。友人達は羨むが、
ハンターの癖に真っ白で貧弱に見えるので、ラァトは自分の体質に対して複雑な思いだった。
「少しくらい焼けたほうが、健康的でいいと思うのだけれども」
ラァトは街にいたころからの親友の一人を思い浮かべる。健康的に日に焼けた、夜の空のようなしっとりとした黒髪の、セクシーな
女性だ。ラァトは色が白すぎて、ともすると不健康に見えかねない。
「それに、セクシーには見えないし」
「そう? 俺は好きだけど」
腿の付け根まで、焦らすようにゆっくり持ち上げる。ルドスの目は、じっとそれを追っている。目が合う。ルドスの目は笑っていない。
口元だけが獰猛に、ほんの少し笑う。照れくささより、興奮のほうが勝っていた。
ラァトの背筋がぞくりと震えた。
インナーのショーツは、きっともう濡れている。ラァトは予感した。もうきっとそれはルドスに見えてしまっている。だって、こんなに獣のような目をしている。
身体に羞恥が走った。思わず目を瞑る。ルドスの目は、きっとはしたなく濡れた『そこ』を見ている。濡れて色の変わった、ラァトの情欲を、見つめている。
今すぐ握ったスカートを手放して、隠してしまいたい。けれど、目をそらしてはいや。ね、もっと見て。あなたの獣の目に、ラァトを映していて。その目でもっとラァトを辱めて。
インナーのショーツが見え、腹が出る。ハンターらしく割れた腹筋をしていた。腰はきゅっと締まっている。筋肉質だけれど、女らしく丸みのあるからだつきだった。
もうルドスから乳房は見えているだろうか。みぞおちまでワンピースを持ち上げ、ラァトは思った。視線が、ラァトを高ぶらせる。呼吸は
浅く、速くなった。心臓の音がうるさい。一思いに脱いでしまいたいところを堪えて、ゆっくりと服をめくる。
脱いでしまうと、ラァトの頬は真っ赤になっていた。夏でも焼けない白い肌が、うすく紅をさしている。腿の間の、身体の奥が、じりじり熱い。
ルドスはじっとラァトを見上げている。なにもしてこない。ただ、見上げている。
脱いだワンピースが、布ずれの音を立てて床に滑り落ちた。
「もう、終わり」
ルドスが楽しそうに笑う。手が動いて、指先でラァトの内腿をゆっくりと嬲った。触れるか触れないかの距離で、上へ、下へ、ラァトをくすぐる。たまらなくて、ラァトは喉を鳴らした。
「ひっ……ぅ」
ラァトはほんの少しの怯えと、興奮を入り混じらせて、ルドスを見る。見上げてくるルドスの目は、支配者の目の
色をしている。ラァトが逆らう事を許さない。ルドスは助け舟も出さない。
指先が震えた。
インナーのブラジャーに手をかけた。端からゆっくりと捲り上げる。掌に収まる程の乳房は、柔らかい。捲り上げられた
布地の動きに従って、せり上がる。力を溜め込んだ双房は、やがて、頂点を超えたところで、大きく弾む。
「ぁあっ!」
胸の頂を布地が擦り、ラァトは鋭く声を上げた。背中に、寒気にも似た痺れが走る。腹の奥がジンと熱を持って、雫がまた染みを作る。
ブラジャーを取っただけなのに、それだけで、ラァトは息を苦しそうにしていた。ルドスの手が腰を支える。それがまた、ラァトの肌を粟立てさせる。
「ほら、あと少し」
ルドスが背を擦る。ぞくぞくとして鳥肌が立つ。
ショーツに手をかけた。じりじりと手を下げていく。もう少し、あと一息で、下の陰りが見える。そこでラァトは手を止めた。
唇を舐めた。微笑む。ほんの少し、サディスティックな気分になった。
弛んだショーツの隙間から、ぬめりを帯びたものが、腿を濡らしているのが見えているはずだ。
立ち上がってショーツを脱ぎ捨てた。
茂みはあっさりとしていた。短く切った髪と同じ、砂原の、灼熱の大地の色だった。白い肌に溶けるように
馴染んでいる。ラァトの汗と昂ぶりで、しっとりと濡れているようだった。
ようやく自由になった両手を腿に這わせて、ラァトはルドスを見下ろした。ラァトのほっそりした指先が、茂みの奥から
流れ来るぬめりに触れる。ルドスの喉が上下した。指は茂みに近づきそうで、近づかない。
ラァトはルドスを見下ろした。伏せ目かちに、頬を上気させていた。裸の胸が、幾分速くなった呼吸に合わせて
かすかに揺れる。その頂点は尖り、肌と供に朱を注していた。
口唇は、物欲しげにうっすら開かれていた。やがて、弧を描く。
「見て」
「見ているよ」
ルドスの手が伸びる。ふくらはぎを軽く叩いた。ラァトの頬が一瞬引きつった。
ラァトは股座に指を差し込んだ。ルドスの目を見つめたまま、惚けたように開いた唇から、吐息をこぼす。
指先が、茂みの奥を割り開いた。白い肌の中で、ぱっくりと唇を開くそこは、背が凍るほどにじくじくと赤い。溢れる蜜のせいで、
ひだの根元まで光沢があった。触れてもいないのに、ラァトの女の核は固くしこっていた。
「ルドス」
無意識に声を抑えていた。声がかすれる。
「ストリップは気に入った?」
ルドスは笑う。頷いた。ラァトは満足そうに微笑むと、指が、するりと股座から引いた。
ラァトはルドスに跨った。股間が丁度ラァトの尻に当たるような位置だった。布越しでも分かる。それは大きく膨らみ、身を硬くしていた。
「ふっ……ぁ」
知らず、ラァトは腰を揺すった。尻を膨らんだものに擦り付ける。壷から零れる蜜が、ルドスの服を汚す。
ルドスが身体を起こした。向かい合ったまま、ラァトを左足に乗せる。口付けをする。粘膜同士が触れて、ちゅっと音を立てた。
「ン……っぅ、」
乳房の先を、ルドスが摘む。怯えるように、ラァトはほんの少し身をひいた。逃がさない、そう言うように、ルドスの腕が背に回った。
「ラァト、どうしようか」
ルドスは楽しそうに訊いてくる。ラァトは熱で潤んだ目でルドスを見る。されるがまま、だらりと下ろしていた手を、
身じろぎして二人の間に引き寄せた。ルドスの股間は服の上からでも分かるくらい、膨らんでいる。触れると、
服と下着を介しているのに、そこだけ高い熱があるような気がした。
「手と口、どっちがい?」
ラァトの問いに、ルドスは心底嬉しそうに微笑んだ。
「両方で、やりあおうか」
膝を折り、ルドスの頭に跨った。片手が、ラァトの尻肉を掴んだ。筋肉質だが、やわらかさのある尻だった。
指先は弾力を持って肉に沈む。ルドスが唇を舐めた。汗の混じった、女の匂いがした。下の口唇は、上の唇よりも
ほんの少し硬いが、それ以上に弾力に富んでいた。陰からは蜜が滴って、影の中でねっとりと淫靡に光っている。
互いにひっくり返った形になっているので、自然、ルドスの股間がラァトの目前にあった。衣服から開放された
ルドスの下半身は、奇妙な光沢を持って、そそり立つ。ざらりとしたくすみを持つ。血走って血管が浮く。ほんの少し
粘ったものが、頭のところをつるりと光らせている。
陰茎を目にし、ラァトは思わず唾を飲んだ。いざ正面にしてみると迫力を覚えた。
「ひゃ、っ」
ラァトの女陰に口づけたルドスが、動いた。ラァトの体温は高まっていて、女陰の粘膜はただ触れ合うよりも、熱を帯びている。
急かしているのだ。ルドスのものの、頭のところから流れ始める粘ったものが、少し増えた気がした。
胴に手を添えて、舌を伸ばす。頭の先に舌先が触れると、ルドスの腿がぴくりと痙攣する。
粘膜が触れる、口付けをする。くちゅ、音がして離れる。唇の粘膜越しに、苦味が味覚を掠める気がした。添えた手で、
胴に盛り上がる血管をくすぐった。手の甲でもそうだけれど、皮膚越しに盛り上がる血管はぷくぷくしていて、いたぶるのが楽しくなる。
ルドスの舌が、ラァトのひだの奥を舐めた。芽の根元の、ひだと繋がるところを、舌でくすぐる。
「あああっ!」
溜まらず、口を離した。わざと弱いところをいじめに来た。浮いた血管を虐めたのが気に食わない、そういう
仕草だ。流れるように陰核が口に含まれ、強く、吸われる。
ラァトは悲鳴を上げた。腹の奥が緩んで、危うく漏らしそうになる。尖った先を舌で嬲られる。頸椎がじわりと
奥から溶けて、身体の力が抜ける。男根に頬ずりしてルドスの股座に顔を突っ伏した。強い下の毛が頬に当たる。
ささやかな絶頂に近づいたせいで、男根に触れることもままならない。
女陰が、舌全体で舐め上げられる。押しつぶすように、ひだを抉られる。そして、吸う。ルドスが蜜壷から滝のように溢れ続ける液を、水のように啜った。
「ヒッあああっ!」
涎を垂らし、ラァトは背を仰け反らせた。腹の奥から内臓がどろどろに溶けてあふれそうになる。ラァトは首を振って抗った。粗相だけは嫌だった。
背を仰け反らせた弾みで、ラァトの爪先が陰茎の筋を擦った。思わぬ刺激だったようで、ルドスがかすかに息をつまらせた。
一時、責め苦が止んで、ラァトは息をつく。次の瞬間、そのまま息を止めた。
指が二本、勢いをつけて差し込まれた。
根元まで一息に突きこまれ、ラァトは思い切りそれを締め付けた。節くれだった指の形を知る。さらには
ラァトの陰核は再びルドスの口に含まれた。
「い、あ、ああああ、あ……」
口のところがひりひりするのに、核が溶けそうだった。背を反らし、四肢を突っ張って、ラァトは耐えようとした。
耐える間もなく、指は性急にラァトのなかでばらばらに動き始める。きつく締めた内側を、無理にでも押し広げようとする動きだった。
「ヒッ、あ、はっ」
ラァトは頭を振る。短い髪がばさばさと頬を打った。
「いや、あ、ゃ」
指が内側の、ラァトが感じるところを掠めた。ラァトは悲鳴を上げて、指を締め付けた。内側のいいところと、
核の根元を同時に弄られて、たまらず尻をふる。快楽を逃がそうとして、失敗する。尻たぶはずっとルドスのもう一本の手が押さえつけている。
「だめ、だめ」
うわ言のように、言葉を繰り返した。だめ、いや、そんなにしたら変になる。おかしくなる。逝ってしまう。
指を突っ込まれ、散々嬲られているのに、どんどん物足りなくなっていく。ラァトは涙越しに、目の前の陰茎を
見下ろした。目に映した次の瞬間には、むしゃぶりついていた。
飢えた犬のように、肉に貪りつく。唇で胴を食み、掠める程度で歯を立てる。頭と胴の段々を、下から縁に沿って
舐める。つるんとした頭の、苦いものが出ているところをついばむように口付け、頭から食らう。
口の奥まで含んだ男根を、ずるずる吐き出す時、唇の裏の粘膜をずっと触れさせていると、頭の奥がジンジン痺れた。
口の中と唇に、肉塊の熱が当たると、ただでさえ漏らしているような女陰の水が、さらに溢れるのをラァトは
感じた。もしかすると気づかないうちに、本当に漏らしているのかもしれない。
目の前の肉を貪っても貪っても、ラァトの身体の空洞はぽっかりと開いたままで、どうしようもなく風通りが良かった。
寂しくて切なくて、いつまで経っても癒えない飢えに、ラァトは泣き出しそうになった。けれども何が欲しいのか、
分からない。尻を振って愛撫をねだっても、口淫と手淫では圧倒的に、足りない。
「ルドス、ルドスぅ」
声などとっくの昔に泣いている。頬を伝う涙は一筋で、それが寂しさゆえか、快楽ゆえかなど判別つかない。
「さみしい、さみしいの」
ラァトは子どものように泣きじゃくっていた。
「ほしいの、もっと、もっとほしいっ!」
ルドスが笑う気配がする。きっとあの目だ。狩猟者の目で、今もルドスはラァトの陰部を見つめている。
「欲しい、何がほしいの」
「もっといっぱいがいいの」
「それ、どんなふう」
「熱いの、いっぱいで、くるしくて、でもあったかくて」
ルドスは苦笑する。
「ねえ、ラァト。君の目の前にあるものは、なに」
ラァトは視線を下ろした。ついさっきまで自分が口にしていた、ものがあった。触れると熱い。血潮の熱がある。
「ルドス!」
ラァトはルドスを振り返った。口を拭うのも忘れて、ルドスに抱きついて口付けする。互いの陰部を
舐めあっていた舌が、互いの苦味を分け合う。
「頂戴。ルドスの、私に」
ルドスは身体を起こした。ラァトを抱きしめる。耳を嬲り、囁いた。
「激しく行きたいけど、今日は出来ない。だから、ラァトががんばって」
ね、いい子。子ども扱いして、ルドスはラァトの頭を撫でた。溺れていた快楽を一瞬忘れるほど、
それは心地良かった。うっとりと目を閉じる。
向かい合ったルドスの肩を借り、もう片手で男根を支えて壷へ導く。粘膜に先が触れて、目の奥が
焼ききれそうになる。熱い。くらくらする。「は、っ」短く息を吐いた。
先が肉の壁を割る。腹の奥に力を込めそうになる。ラァトの肉の口が吸い付いて、飴玉を転がすように、
男根の頭を弄ぶ。ちゅう、くちゅ、口付けしているような音がする。
「ん、ぁ、ぁン」
浅く腰を動かして一人良くなりかけたところで、ルドスが腰を支えていた腕に力を込めた。ラァトは思わず
目を見開く。頭が急に割り込んでくる。勢いづいたまま、ラァトの自重でずどんと奥まで入った。
ラァトは暫く息が出来ない気がした。抱き込んだ男根から脈を感じる。ドッドッ、ルドスの胸に触れれば、
同じ速さで心臓が響く。腰に触れる手より、口付けで触れ合う粘膜より、繋がった場所は熱い気がした。
目を閉じれば白い星がちかちかと焼ける。きっと神経の焼ききれる色だ。
ラァトは半開きの口唇から、細く長く息を吐き出した。震えて、か細い声が一緒に漏れる。
「ラァト」
ルドスはほんの少し苦しそうに顔を顰めていた。頬が赤い。
「大丈夫?」
頷いて、ラァトはルドスを支えに、ゆっくりと身体を持ち上げる。女陰の粘膜が、口付けしたときのように、陰茎を擦った。
「あ、ああ、あ、」
頭が抜けそうなところで、ルドスの手が一息にラァトを串刺す。ラァトは悲鳴を上げた。いくらかの粘液がぶつかったところから飛び散る。
「あ、ああ、い、ああ」
かすれた息の合間に、ラァトは泣いた。身体の内側が満たされて、温かい。熱い。血潮の熱だ。ルドスの、熱だ。ルドスの命の温度だ。
それがどうしようもなく、幸せで、嬉しい。
衝撃で乳房がルドスの服に擦れる。先端はずっと小さくしこったままだ。擦れるとそこから淡い痺れが
起きる。むずがゆさに耐えられなくなって、ラァトはルドスの肩から手を離して、自分でその先端を煽った。
親指と人差し指の腹で擦り、軽く引っ張る。ピリッとした痛みが、気持ちいい。下からもみしだいて、指の股で刺激する。軽く爪を立てる。
「やっ、あっああ、っ」
尻たぶが粘りを持って動いた。内側を締め付け、口で弄んだように、女陰の唇はルドスの男をねっとり
舐め上げる。時折恥骨に女の芽を擦り付けた。さっと掠めると背を仰け反らせ、声を上げるほど大きな快楽になる。身体の奥のほうがきゅっと狭まり、男根を締める。
絶えられなくなったようで、ついにルドスが下から打ち上げた。足に響くのにも構わず、歯を食い縛って、強い快楽を求める。
「あああっ!」
ラァトはもうたまらない。ルドスの首に縋りつき、背を反らし、精いっぱい乳房と核をからだに擦りつけ、衝撃に合わせて腰を動かした。
「あ、ああ、あっ、ん、んああっ」
すすり泣く。
「も、や、だめ」
熱に浮かされたように、ラァトは喘いだ。
「だめ、だめ、ああ」
精いっぱい背をそらし、喉をそらし、許しを乞うた。
「だめ、も、あ、うぅ」
体じゅうに快楽が溜まって、どうしようもなかった。喉の奥まで蕩けそうな熱いもので詰まっていて、泣いても泣いても
ラァトの外に出て行かない。舌を突き出して、口付けをねだり、舌を吸われて楽になるかと思っても、いっそう苦しみは
ひどくなるだけだ。腹の中に詰まったルドスのものは大きく膨らみ、燃えているようにも思えた。
「ルドス、ルドス、ルドス」
泣きながら、何度も呼んだ。そうすればすこし楽になるような気もした。頬を摺り寄せ、何度も名を呼ぶ。
「ルドス、」
すき、すきなの、だいすきなの。
思いが詰まって苦しいのか、快楽が苦しいのかすらも、分からない。
「ラァト」
苦しそうなルドスの声が、ラァトを呼ぶ。プーギーがするのと同じに、ラァトは何度も頬ずりした。
「すき、ルドス、だいすき」
いっそう強く抱きしめて、囁いた。
瞬間、腹の奥深くから臓腑を掻っ攫っていくように、あれが胎内を滅茶苦茶にした。神経を焼ききるような、あの白い瞬きだ。
一際大きな悲鳴を上げて、ラァトはルドスの身体に爪を立てた。
*
部屋は赤かった。はっと息づくような、見事な朱に染められていた。顔を上げれば窓から入る西日が世界をいっそう鮮やかな紅にしている。
いつの間にか雨が止んでいた。気がつけば夕暮れ時の、日の赤が鮮やかになる時間だった。紅葉がぽつぽつと
橙に染まった水滴を落す音が聞こえる。ラァトの鎧はもう乾き始めていた。
「ね、ルドス」
背後から寝息は聞こえない。ラァトは囁く。すぐにルドスが耳元に顔を寄せた。並んで横になっていたはずなのに、
いつの間にか腰に腕が回っている。しっかりと抱きしめて、ルドスが返事をした。「なに」少し眠気が混じっている。
「どうするの、これから」
「まだやりたりないなら、いくらでもやりたいところだけれど」
「そっちじゃなくって」
腰を擦り付けてくる。ラァトは苦笑した。ことが終わると、ルドスは少年のようだった。性に目覚めたばかりの少年に似ている。
分かってるよ、ルドスは小さく笑った。ラァトをからかうのを、すっかり気に入ってしまったようだった。
「足やられちゃったからね。どうしようか」
実家に一度帰るかなあ、ルドスはぼやいた。実家、思わぬ言葉にラァトは唇を噛んだ。
ルドスはユクモ村の人間ではない。湯治客でもない。別の村を拠点に持つ、行商人なのだ。心も身体も繋げてしまった今だから、余計に響く。
怪我が治ったら、きっとルドスは今までどおり行商に行く。四日村に滞在し、五日目に村を出る。ユクモに
立ち寄るのはひと月に一度だけで、故郷の村にはほんの少し長くいるだろう。次に仕入れをする街に立ち寄って、
それから、受け持っている幾つかの村へ回る。
神経質なほどきっちり整った習慣だった。
行かないで、なんて言えない。ラァトは自分のせいでルドスのきっちりした習慣を乱すのは嫌だった。わがままな女だなんて思われたくない。
「ラァト」
思いが態度に表れていたのだろうか。振り返れば、ルドスが困った顔をして笑っていた。
寝返りを打って、胸に顔をうずめた。服越しにルドスの体温を感じる。トットトット、心臓の音がする。ほんの少し、速い。それで、少し身体の力が抜けた。
「四日じゃ足は治らないよ」
背中にルドスの腕が回って、抱きしめられた。宥めるように背をとんとん、軽く叩く。ラァトを子ども扱いして、甘やかす手つきだった。
ラァトは頷いた。だからルドスは実家に帰ると言ったのだ。予定以上にユクモに留まると、必要以上に
金がかかる。行商人はハンターほど割りのいい仕事ではない。
けれども一度実家に帰ってしまったら、完全に足が治っても会えなくなる。そんな気がした。
「うちにいれば」
だから、思い切って言う。
「うちに泊まれば、足痛いのに長い距離を帰る必要なんてなくなるわ」
豆鉄砲を食らったガーグァのような顔をして、ルドスがラァトを覗き込んだ。
「どうしたの、ガーグァみたいな顔をしてる」
平然の振りをして、笑ってみせる。ルドスがすぐに気づいて苦笑した。力強くラァトを抱きしめ、首筋に
顔を埋めた。口付ける。ラァトの身体にちくりと痛みが走った。あ、きっと痕が残る。
「ただいま、って言っていい」
ラァトは息を呑んだ。夜闇色の、深い、深い藍の色が、ちらちら揺れる。揺れる光の中にラァトの影が映りこんで
吸い込まれそうだった。ルドスの目は、真剣だった。
「これから先、ずっと」
心臓のあたりから熱いものがこみ上げてくる。ラァトは顔をくしゃくしゃにして、それでも微笑んだ。泣き笑いだけれど、心からの笑顔だった。
ラァトは自分を抱きしめるルドスの腕に触れた。手を滑らせ、背中の肩甲骨のくぼみを探す。ルドスの肩甲骨は、
ラァトの手とぴったり合うようだった。ラァトはルドスの身体に頭を預け、目を閉じた。
ルドスが去って二十九日。いつもそうするように、ラァトは頭の中で数を唱える。肩甲骨に触れる手が、ルドスの服を軽く握った。
ルドスはラァトのかいなにいる。
了
以上です。
長々とありがとうございました。
たまらんGJ!!
モンハンはモンスターファッカーもNPCも魅力的なのが多くて楽しめるな
失礼。ファッカーは見なかったことに…
>>369 GJ!
エロエロで甘々で、正直悶えたぜ…!
374 :
食われる運命:2010/12/25(土) 11:44:59 ID:hQgogDn9
GJ!良い話を読ませてもらったぜ。人間同士の和姦もいいよねっ
クリスマスまでに完成させる予定だったが、間に合わなかった。
中途半端だけど投下します。
・アプトノス♂×リオレイア♀
・アプトノスが大好きな作者の自己満足で書いた
・エロまで書けなかった(重要)
ホントはエロまで書きたかったけど、これから仕事が大量にあって
しばらく書けそうにないため、途中での投下になります。
嫌悪感を抱いた方は、『食われる運命』でNGよろです。
375 :
食われる運命:2010/12/25(土) 11:45:43 ID:hQgogDn9
「ア〜っ、暇だ」
太陽の光もあまり当たらない、木で できている薄暗い小屋。
小さい窓から差し込む陽だけでは、日光浴なんかできるハズがない。
そんな中でアプトノスであるオレは、そんな不満の声をこぼしながら 藁のベッドにズシンと身を横にした。
畜生、人間どもめ。オレが一体なにをしたっていうんだ。
オレはただ、そこらの草っ原でムシャムシャ草 食ってただけだってのによ…………。
そうだ、オレはいつものように、群れの仲間と一緒に食料探して、クチャクチャ音たてながらメシにありついてたら、
いきなり現れた人間どもに、オレはボウガンから発射された弾をガンガン撃ち込まれて………気が付いたらこの小屋の中にいた。
多分だけど、オレに撃ち込まれた弾丸は、麻酔弾と呼ばれる非致死性の特殊弾丸だろう。
理由はわからないが、オレはそれによって眠らされて捕まった。オレの目が覚めた頃には、すでに ここに運び込まれていたのだ。
当時いっしょに居た仲間のアプトノスはオレを見捨て、そっぽを向いて逃げていった。
麻酔弾の効果で意識朦朧としながら地面に倒れこんだオレの目に映ったのは、自分の保身のみを考えてオレから遠ざかる仲間の姿。
オレは、仲間にとってはどうでもいい存在だったという事に、その時初めて気付かされ、オレは酷く仲間を妬み、うらんだ。
友達 友達 とオレを呼んでいた野郎も、一緒に逃亡。まったく、アプトノスってのは本当に勝手な種族だよ。なにが友達だボケ。
まぁ…昔のことを思い返してもどうしようもない。今は今の事を考えよう。
オレがハンター…人間に捕まってから今日で一週間近く経過した。未だに なぜ人間がオレを捕らえたのかは不明だ。
人間どもは、オレに野菜、果物、あとその他諸々のウマイ飯を与え、フカフカ藁の、最高の寝床を用意するだけ。
今のところ、オレに危害を加える様子は見受けられない。ただ、それらをオレに施すばかりだ。
はっきり言うと、人間がオレを捕まえた理由なんかどうでもよくなってきている。
野生の頃と比較して、食料に困ることはナシ。モンスターに襲われる心配もナシ。オレに とっちゃあ贅沢三昧ここ天国って感じだからな。
…だけど、散歩に位は連れて行って欲しいモンだぜ。こんなに待遇よくしてくれるなら、散歩くらいどうって事ないだろうけど、
何故か人間達は、厳重にオレが外に出るのを規制しているようだ。お陰で毎日が退屈で、日光浴もできやしない。
久々に外に出て、陽の光を身体いっぱいに浴びたいとは思うものの、脱走して今の生活を棄ててまでそれをやろうとは思えなかった。
『――ホラ、ここだよ。お偉いさんのアプトノスがいるの』
『ほ〜う、コイツか。ふん、結構いい肉付きしてんじゃねぇか。なぁ、食っていいか?』
『バカな事 言わないでくれ。そんなのしたら、ボクも君も給料減額どころじゃあ済まないよ?
コイツは食料にするために捕まえられたワケじゃあ ないんだから』
『ただの冗談だよ』
人間の声が、小屋の出入り口の方からする。ふたり、こっちを見て何か話していた。
一人は、図太い対モンスター武器を持った、ハンターらしき人間。ごつい鎧を着込んでいる。
そしてもうひとり、いつものオレの飼育員の兄ちゃん。面倒見がよく、いつも優しくオレに接してくれて世話をしてくれるんだ。
小屋に連れて来られてからの、唯一の遊び相手ってトコかな。オレは この兄ちゃんが大好きだ。
オレはそれに気付くなり近付いていって、ペロペロと飼育員の兄ちゃんの顔を舐め始めた。
「ねぇ、散歩つれてってよぉ。オレ 絶対ぇ逃げたりしないからさぁ」
『ハハッ、なつっこいアプトノスだな ソイツ』
『あぁ、ボクが来た時には必ずこれしてくるんだよ。くすぐったいなぁ……』
兄ちゃんは、オレが顔を舐めるのを制止させると、柔らかい手の平でオレの額を撫でてくれた。
温かい……兄ちゃんの優しさが、心に届く。オレはその優しさに包まれながら目を閉じて、喉を鳴らして兄ちゃんに甘えた。
376 :
食われる運命:2010/12/25(土) 11:46:19 ID:hQgogDn9
『気持ちよさそうにしてるけど、あと一分後にはあまりのストレスにゲロ吐いてるかもな。一週間も世話して、
情も移ってると思うけど、お前はどう思ってんの?』
『うん…………お偉いさんが、このアプトノス連れてきたのは全てそのためだから…………仕方ない』
『ふぅん、了解。じゃあ ちょっと待ってな』
そう言うとハンターは、小屋の外へと出て行った。
残った飼育員の兄ちゃんは何だか悲しげに、オレの両頬に手をくっ付けて言う。
『すまない…ボクはこの事には断固反対なんだ……お前に身体的にも、精神的にも大きな負荷をかける事になるだろうから。
だけど、ボクなんかが反対したところで、お偉いさんの道楽には逆らうのはできないんだよ…………』
オレには、この兄ちゃんが何言ってるかなんてわからない。
だが、兄ちゃんの悲しげな目を見て察するに、これからオレに何かヤヴァイ事が起こるのは確かなようだ。
体の解剖……新薬・新兵器の実験?それとも、新米ハンター共のサンドバッグとして使われるのか?
色々と良くない思考が頭に浮かぶ。これ程 居心地が悪いのも久しぶりだ。
これから自分がどのように扱われ、どのようにくたばっていくのか……それを考えて、居心地のいいヤツなんているものか。
『おい、持って来たぞ』
さっき出ていっていたハンターが、戻ってきて言った。何かをガラガラ押しながら、それを小屋の中に運ぶ。
どうやら檻のようだ。オレより一回りも 二回りも小さい、鉄でできたその中で、何かうごめいているのが窺える。
『そら、アプトノス。今日から同じ屋根の下で暮らす同居人だぜ。クククッ………』
檻を開けたハンターは、サドスティックな笑いを浮かべてオレに言う。
ははぁ、新しいお仲間か。この大きさは、生まれたばかりの子供だな。オレはロリコンでも、ショタコンでもないが
ずっとひとりで退屈していたところだ。一緒に遊んでやろう。一緒にお喋りしてやろう。
オレはそう思い、ウキウキしながら おいでなすった客人を快く迎え入れる構えをとった。
『キュ…グウウ……?』
かわいらしい鳴き声をあげたソイツは、檻の中から木の小屋へと 重い足取りで出て来、不思議そうに辺りを見渡す。
すると、次にソイツは未成熟な翼をパタパタと上下させ 身震いを起こし…………翼?
ちょっと待て…アプトノスに翼なんかあったっけか?いんや、アプトノスにあるのは四本の脚だけで、
翼なんて便利なモンはない。ん? よく見たらコイツ、脚が二本しかないぞ? 体の色も、なんだか緑がかって…………――っ!!?
377 :
食われる運命:2010/12/25(土) 11:46:45 ID:hQgogDn9
「ひ……ヒィイぃイイいぃイイイッ!!?」
リ…リオレイア!! リオレイアだァッ!! 雌火竜とか呼ばれてるあの飛竜だ!!
オレの仲間を散々に虐殺してきた、あの血塗られた緑の悪魔だァぁぁッ!!?
『ギャハハっ、メチャメチャな勢いで後ずさってく、情けねぇ姿!! アプトノス、お前 傑作だな』
ハンターが、腹を抱えて大爆笑する。
そんなハンターを、オレは小屋の端っこで びくびく怯えながら睨みつけ、憎悪の念をぶつけた。
畜生、人間どもは いったい何考えてやがるんだ。こんな情の欠片も持ち合わせちゃいねぇゲスな悪魔を連れて来て、
アプトノスであるオレと対面させて。
とっとと その檻の中に悪魔を閉じ込めて、二度と出られないように永久に封印してくれェっ!
『やっぱり、お金持ちの考える事はよくわからないぜ。リオレイアとアプトノスを同棲させて、
どんな風に共存していくのか記録日誌をつけてみたい なんてよ』
ハンターは腕を組んで、未だ湧き出てくる笑いをこらえて呟いた。
そして、好奇心に満ちた目で オレに近付いてくるソイツ、ロリレイア。
オレはアプトノス流の ひ弱な威嚇をソイツにしてみるも、レイアは怯むことなく、むしろ足早に歩み寄ってくる。
威嚇が裏目に出てしまったようで、ロリレイアの好奇心をさらに煽る形となってしまったみたいだ。
「うわぁッ! やめろォ! こっちに来るなッ 来るなよッ!! このバケモノめぇ――――――ッ!!」
『ゲヘヘハハハハ!! あ〜、アプトノスの反応がオモロすぎて腹が捩れるぅ〜ッ!! 見ろよ、
子供相手にあのビビり様ッ!! 大のオトナが……ヒヒっヒ…………』
『……………………………………』
クソッ、オレはどうやら本当にモウロクしていたみたいだ。
新しい同居人を、勝手に自分と同じアプトノスだと思い込み、過度な期待を心に満たしていた。
しかし実際は 獰猛な雌の火竜・リオレイアだった。
異種だと話す事は出来ないのはもちろんの事、それが肉食野郎だって言うんなら、戯れるどころか下手すれば食われちまう。
『ククク…久々にメッチャ笑わせてもらったよ。じゃあ俺は別件で他んトコに用があっから、これで失礼するよ。
おい アプトノス、お偉いさんが来る一週間後までは衰弱死なんてしないでくれよ。もっとオモれーもん お偉いさんに
見せたいし、俺も見てぇからな』
ハンターは、リオレイアが入っていた折を引っ張って小屋の外に出すと、それを押して そのまま姿を消した。
残った飼育員の兄ちゃんも、間もなくオレの前から 何も言わずに姿を消す。小屋に残されたのは、
一頭のアプトノスと 一匹のロリレイアだけとなってしまった。
『ギュウっ、グギュぅッ!』
「く、来るなっ! あっち行けッ!!」
兄ちゃんたちが居なくなった途端、一層元気良くオレに懐いてくるリオレイア。
追っ払おうとするも、先程と同じく まったく効果は得られず。
キラキラと輝く眼をしながらリオレイアは、オレを追い掛け回すのを止める気配はなかった。
378 :
食われる運命:2010/12/25(土) 11:47:17 ID:hQgogDn9
「ひぃ…頼むからこっち来るなぁ…………」
オレはリオレイアに 伝わるハズも無い懇願をする。
こんな小さくても、コイツはアプトノスを ぶち殺しまくる火竜という名の悪魔共の仲間。
オレの親父も お袋も、姉さんも…みんな結局は火竜に襲われて死んでいったんだ。
火竜に対してトラウマを抱えていないワケはなく、オレは何度 火竜の悪夢にうなされたことだろうか。
だが、今オレの目の前に居るのは夢なんかじゃない。実際に、ちゃんと質量を持っている火竜が目の前にいるのだ。
悪夢以上の悪夢。恐ろしい なんて小さな言葉じゃ言い表せない恐怖が、リオレイアにストーキングされているオレを飲み込んでいた。
「――…チックショ〜」
虫の潰れるような声で、オレは とうとう くたびれて藁に横になった。
数時間にも及んだ、リオレイアとの鬼ごっこ。これは身体的疲労よりも、精神的疲労のほうが遥かに大きいだろう。
そんなオレを見たリオレイアは、寝転がっているオレの目の前に腰を下ろし、「大丈夫?」とでも言いたげに顔を見つめてきた。
オレはギュッと目を瞑り、そのリオレイアの憎たらしい顔が見えないようにする。
「あぁ…父さん、母さん……姉さん。どうしてオレがこんな目に……………」
いっそ殺してくれ と、瞼の中の闇に逃げて 天に祈る。当たり前だが、そんな事してもオレは死なず、
心臓のバクバクを感じ取って健全に生きている。
これだったら、ハンター共のサンドバッグに なっていた方が、いくらかマシだったかも知れない と、
そう思いながら疲労によって現れた睡魔に誘われるがまま、深い眠りについた………………。
379 :
食われる運命:2010/12/25(土) 11:47:45 ID:hQgogDn9
…―どうやら夜になったようだ。オレは目をゆっくり開け、パチパチと瞬きをする。
壁の上部の窓から 入ってきていた小さな日光は、目覚めると暗い闇を照らす月光へと変わっており、
オレは窓越しに、空に浮かんでいる その光源をじっと見つめていた。
そしてしばらくのち、オレは小屋の出入り口付近に 大量の野菜や果物が置いてあるのに気付いた。
オレが寝ている間に、飼育員の兄ちゃんが来てくれて、オレのために置いていったのだろう。
月光に目を背け、ノシノシと歩いて野菜を食べ始める。クチャクチャと音を立てながらキャベツを口に運んでいった。
そんなオレの後ろで、小さなリオレイアが同じく配給されたであろう肉を、未発達な牙を使って懸命に噛み千切っていた。
「…肉食系とかマジ勘弁www……………」
オレは気の抜けたように、リオレイアを見ながら そう呟いた。
本当に、夢だったらどれだけよかっただろうか。この野郎が、オレの妄想だったなら、どれだけよかっただろうか……。
『グルィイ……?』
食っていた肉を口から離し、こっちに来るリオレイア。キャベツを食いながら、オレは顔をしかめる。
「心配そうにしてんじゃねぇよ。誰の所為だと思ってやがるんだ」
怒鳴ってみるものの、やはり効果はナシ。
リオレイアを、そのまま自分の足元へと迎え入れてしまった。
逃げる気力すら失っていたオレは、「もうどうでもいいや」と藁の床に 横になる。
それを良い事にリオレイアは、オレのお腹に馴れなれしく頬擦りをしてきやがった。
『グル……グルルゥ………キュウゥン…………』
喉を鳴らし始め、スリスリと甘えてくるリオレイアの その姿。オレに懐き、横たわっているオレの顔をチラチラと うかがってくる。
だが、オレはカワイイとは断じて思わない。今のコイツは、天使のツラを被った悪魔だ。
悪魔だと分かっているのに、カワイイと思うバカがどこにいる。
オレの父さんは火竜に食い殺され、母さんは桜火竜に踏み殺されて……そして唯一の心の支えだった、
あの優しい姉さんも 蒼火竜に襲われて行方不明になってしまった。オレの血の繋がっているヤツは、もう誰一人としていないんだ。
みんな火竜のせいだ。火竜なんか いなければ、姉さん達は あんな目に遭わずにすんだのに………………
コイツも例外じゃない。このロリレイアも、立派な悪魔の血を引いている。
オレは殺生は好きじゃないから…いや、コイツらと同類になりたくねぇからやらないが、
いっそ踏み殺して一寸の肉塊にしてやりたい。ミンチにして小屋の外に放り投げてやりたい。
火竜なんて、もえないゴミだ。火竜なんて、誰も引っかからなかったシビレ罠だ。
オレは一生、この悪魔と生活を共にすることになるのだろうか……………
380 :
食われる運命:2010/12/25(土) 11:49:42 ID:hQgogDn9
以上です。
こんな中途半端でも読んでくださった皆様 ありがとうございました。
アプトノス捕食されるの見るとメチャクチャ心いたむ……
さてアプトノス、嫌なんだろう?俺が代わってやろう
ロリレイアたんとふたりきりなんて羨ましいではないかこん畜生
とりあえず続きを期待させてもらいやす
GJ 対火竜戦だと必ず一頭は犠牲になるなアプトノス
蒼火竜に襲われて行方不明の姉がいるだって?
SS「肉食と草食(だったっけ?)」の匂いを感じるノデス
……ん? 貴方はもしや!
展開に期待w
ロリレイアかわいいよロリレイア
という訳でアプトノス俺と代われ
おお、種族の壁を越えた愛情楽しみです
そこ代わ…いや良いや末永くお幸せに
もしや貴方はレウスとアプ姉の方ではッ
ロリレイアとはこの野郎たまんねーぞ
レイアがちっこくなってヨチヨチ歩くだと・・?
絵師の訪れも期待していい?
387 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 19:48:36 ID:dB5GhaNN
ろりれいあたんかあいいよ
続きに期待!
チビとロリレイアに挟まれたい
390 :
食われる運命:2010/12/26(日) 02:26:49 ID:FAKTEP5t
>>389 う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!
ま…まさか まさかの絵師とうじょおおおおぉぉぉ!!?
ゲキレツ感謝 感謝永遠にっ!本当にありがとう。リアルに涙が……
もちろん保存した
GJ!!!!!!!!!!!!!!!
ロリレイア可愛すぎじゃ!
もう孤島8のエリアでわざと竜の卵割りません
作者ぁぁぁぁぁ!!!!!
続きはいつまでも待つ!!!!!!
なぁ一つ聞きたいんだが
変態紳士の逆、変態淑女ってのは存在しないのかね?
紳士は性別で分けられるものじゃない
変態であるならばすべからく紳士なんだ
>>393 それは腐女子、貴腐人になるような…
もっとも、アレらって、用法が男×男のペア好きに限定されてるのかなぁ?
清楚な言動と振る舞いなのにフルフルヤマツカミゲリョスハプルボッカギギネブラなどの
いわゆるゲテモノ系モンスターをこよなく愛し遭遇しようものならば頬を染め
いかにそれらのモンスターが美しく可愛く素晴らしい存在であるかを熱く語り
彼女いわく愛の力らしい無駄な手際と腕の良さで昏倒させたモンスター相手に
わたくしったら大胆///なんて言いながらご奉仕してあげるとかそんな変態淑女とかをだな。
新参で悪いんだが、スレの性質上エロって絶対必要?
擬人化恋愛物とかなら好きで書いてみたいと思ってるんだけど、ここに投稿していいのか分からなくて
私はエロなしでもぜひ投稿して欲しい。
そしたら、それからエロに発展すればOK
>>397 保管庫にも終始エロなしなラブラブものが多数あるから大丈夫
サンクス
エロみたいな高尚なものが書けるとはとても思えんが、擬人化恋愛でいいならそのうち書きます
>>395 貴腐人ってのもあるのか、高いワインみたいだな。
それはそうとハプル装備の尻がたまらん
板の特性上、エロを最初っから諦めるのはどうかと思うんだぜ…
そういうのがやりたいなら、ここじゃなくても2ちゃん内にも創作発表板(全年齢板)とかあるしさ
わかりました。そっち行ってきます
お騒がせしてすみませんでした
ぼくのかんがえたもんすたぁはんたぁものがたり
とかマジ勘弁。
他のエロパロだからエロ入れてる書き手にも失礼
普通の創作はそういう所行け
なんか前にもこんなやりとりしたな。
今は新作出たばかりだから良いけど、そのうち寂れてくるんだから、もっと緩く
広く受け入れても良いと思うんだが。
勿論エロパロなんだからエロがあるに越したことはないし、最初から書く気が
ないのはアレかもしれんが、そもそもモンスターを擬人化して恋愛してる時点で
わりとアブノーマルだし。
アブノーマルなのは確かだけど擬人化は割とメジャーになりつつあるジャンルだから、
エロなし二次ならもっと明るい場所に投下すればいい
こっちが選り好みしたいというよりも、苦労して生み出す作品をそぐわない場に落として、
わざわざイバラ道を歩ませなくてもいいんじゃないかって
適材適所とかいう言葉もあるじゃない
間違えてもらっちゃ困る
「エロパロだから」じゃねぇ
エロ好きが昂じて書いてるだけだ
なんかムカついたから投下してやる
・プレイヤー同士
ほんわかほっこり擬人ラブイチャ以外お呼びじゃねぇんだよって奴はタイトルNGな
なんのはずみか、部活の帰りの電車の中で、初対面のサラリーマン相手に、
レウスの紅玉が出るか出ないか、あたしのバージンをかけてPT勝負するハメになった。
みんな知ってのとおり紅玉なんて逆鱗と並んでとぉーっても出にくいレアレア素材。
当然勝負はあたしの負け。
「じゃー行きますかー」
そのままの勢いでホテルに連れ込まれた。
てきぱきと慣れた仕草でスーツを脱ぐサラリーマン。
「じゃー拘束させてもらうねー」
あっという間にネクタイで両手を縛られた。
「部位破壊もあることだし」
「ちょっと本気なの?!」
「当然、ハンティングの基本でしょ」
ハンティング!?
あたしモンスなわけ?!
花のJK捕まえてモンスターとか!しっつれーしちゃう!
憤慨するあたしをいとも簡単にベッドに押し倒すと、
「んじゃまー、甲殻の剥ぎ取りから参りますかー」
「誰がモンスターだーっ撤回しろー!」
抗議もどこ吹く風。
制服のリボンを解かれて、ボタンが外されて、おっぱいを丸出しにされた。
ちょっとー!あたしのこっそり自慢のDカップに何すんのよー!変なことしないでーっ!
「ほほー、肉質、乳白色、皮膚、肌理細かし、形状、形崩れなし、実によろしい」
変な言い回しで指の腹でおっぱいをそろりそろりと撫で回す。
やだー!先っぽ勃たせないでよーっ!そんなのしたら反応しちゃうっ!
「やっ」
乳首を摘まぐられて吸われて弄られるその間も肩から腹からゆっくり撫で回されて。
ああ、お腹にキスとか……そんな、やばい。やだ腰骨そこダメぇっ揉まないでーっ!
身体の内側がゾワゾワしちゃうーっ!
「いやあぁん」
相手の愛撫にあわせて身をよじって啜り泣くあたし。
「んーいい感じにピヨるねー」
「ふざけんな馬鹿ー!誰がモンスターだってばーっ!」
「お、怒り状態」
笑ってパンツの中に指を差し入れるサラリーマン。
触れられてすぐに濡れて溢れ出すのがわかった。
馬鹿そんなとこ触っちゃ……!クリトリスを単調に、丁寧に指先で掻くなんて!
「あ、あ……あ……」
身体が痺れてくる。
これはまずい、ヤバい。
のしかかるサラリーマンから逃れようと仰向けのままベッドをはいずる。
でもサラリーマンも一緒についてきて、そこを弄り続ける。
「しつっこいっ」
ベッドボードまで追い詰められて、逃げ場がなくなった隙にのしかかられた。
「指ハメいきまーす」
サラリーマンの指が、身動き出来ないあたしの、まずいポイントを確実にねっちりいやらしく弄ぶ。
「やだ、やだ」
名前も知らない相手に弄ばれてイクなんて。
「指やだ指入れるなぁっ!」
しかも、モンハンごっこであたしがモンス!
「そこダメぇっ!」
そんな初体験したくないっ!
でも、考えられたのはそこまでだった。
「ふっ……?!」
身体が勝手に跳ね上がって、ジンとした痺れが一気に身体を駆け抜け、脳みそを灼いた。
「あ……?」
指一本動かせない。あの痺れがまだ全身を帯びててちょっと動かしただけでビリビリする。
あた……イッた……?
まずは一乙、ちょっとの間だけ身体を離したサラリーマンがそう言ってあたしの腿を開いた。
「暴れると痛いから、身体の力を抜いてねー」
力を抜くもなにも、身体がふやけて立て直せない。
サラリーマンの手があたしの腰を掴む。
宛がわれたそれに息を飲んだ。
「うそっ、やだなにそのでっかいの!」
人を散々モンス扱いして!自分のがよっぽどG級じゃない!
「無理ーっ入るわけなーいっ!!」
「じゃー部位破壊いくよー」
そこが、くぷ、と音を立てる。
「やだーっやめてーっ!」
サラリーマンが中に入ってくるのがわかる。
「抜いて馬鹿ーっ!」
叫んでも。
「嫌ーっ!」
嫌がっても。
濡れたそこはするするとそいつを受け入れ、気付いた時にはあっさりと、根元まで刺さっていた。
最初ちょっとヒリヒリしただけで、なんの感慨もない、破瓜の瞬間。初セックス。
「部位破壊完了……どう、ロストバージンの感想は」
なんで笑ってそんなセリフを吐けるかなこの男は。
あたしは拒絶したのに。
「とっても気持ち良いでしょ」
グリ、中でサラリーマンが蠢いた。
ゆっくりと、お腹側を擦り付けて引き抜いては、また深く押し入って来る。
「気持ち良くなんか……」
「そお?君の膣襞よく濡れて絡み付いて来る、こーゆーのを蚯蚓千匹っていうのかな」
「なっ」
そんなわけないでしょっ、そう否定したけど、内側のザラついた感覚がはっきりわかる。
意識したくなくても、意識しちゃう。
意識すればするほど、奥がじれったいくらいムズムズしちゃう。
泣きたくないのに泣けて来ちゃう。
「やだこれもうホントお願いやめて」
「ホントはいやじゃないくせに、顔に書いてあるよ、もっとしてくれって」
うそっ、慌ててネクタイで縛られてる手首で顔を隠した。
「見ちゃやだぁっ」
サラリーマンの動きが止まった。
あたしの顔を覗き込む気配がする。
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
減るって、そんな問題じゃなーい!
「減っちゃう!穴開いちゃう!」
「もう開いてるじゃない」
そういってまたあたしを責める。
さっきとは違う、力強い動き。
確実にジンジンと疼くところを擦り付ける。
その度に、あたしの身体はさっき弄られた時のようにじんわり痺れて。
あたし、またイッちゃう?!
「やっ、イクのやだイかさないでっ」
「いやでもイカせるよ」
やだ腰抱え込んじゃ!激しくしないで!
「やっあんあんあんああああああああ?!」
あたしは腰を抱え込まれたまんま、のけ反ってた。
そんな。初対面の、知らない人とエッチして、初めてで中イキしちゃった。
気持ちいいと思っちゃった。
女の子として恥じても恥じ足りない。
「これで二乙、と」
あたしがイッてもまだ離れない、てか入れたまんまのサラリーマンがあたしの乳首を舐めはじめた。
「もおやだぁ帰してよお」
「もう瀕死?じゃ、三乙目は君に決定権をあげよう」
そういったくせに、クリトリスを弄り、腰を振ってまたあたしを責め立てる。
「なにがっ、さんおつうぅっ……?」
ヤバい、イクっ……。
寸前、不意にサラリーマンの動きが止まった。
何……?
「イキたい?」
「そ、そんなわけないでしょっ」
「そお?」
サラリーマンが、ゆるゆるとクリトリスを弄る。
帯電したみたいに燻った身体がまた限界まで追い立てられ、イキそうになるぎりぎりで突き放される。
少し落ち着いたところでおざなりに触られる。
その繰り返しが続いて、あたしはやっと思い当たった。
指でイカされて、一乙。中イキで、二乙。
三乙目は、って、まさか、ついさっきまで処女だったあたしに、おねだりしろ、と。
名前も知らないロストバージンの相手に「イカせて」とか「欲しい」とか恥ずかしい言葉を口にしろって言うの?!
そんなの絶対言うもんですか!
あたしはなんとかイクまい、と乱れた息を整え、身体を強張らせて愛撫の刺激を堪えた。
でもっ変……さっきは我慢できたのが、どんどんおかしくなってく。
乳首吸われるだけで、もうイキそうになる。
クリトリス、弄られたい。
「あ……ク…んんっ」
うっかり口にしかけて口ごもる。
「頑張るねぇ」
縛られたままの手を解かれ、指を吸われた。
掌触られただけで乳首キュンキュンするっ……。
「僕の見立てではこの状態異常を堪えられるのは後二回くらいが限度みたいだけど」
「はぁっ……あ……」
髪に触れられただけで背筋がゾクゾクする。
膝も。足首も。全身が性感帯にされたみたい。
どこ触られても感じちゃう……。
もう、無理……必死で踏み止まるあたしの中の誰かが、あたしの意思を押し退けて悲鳴をあげている。
後一歩なのに。
苦しい。
イキたい。
あたしの中に刺さったままの硬いやつで、とどめをさして。
「こすって……ぇ」
誰かが哭いた。
それはあたしの喉の奥から絞り出された、あたし自身の声だった。
そう来たかい、と繋がってたままのサラリーマンが苦笑した。
腰を引いて、肉壁をえぐる。
その一擦りで、あたしの中の何かが一気に弾けた。
「うああああああああっっ」
嘘じゃなくホントに身体が跳ね上がった。
シーツを掴んで両手両足を突っ張らせる。
そんな状態のあたしを更に突いて回して捩込むサラリーマン。
「馬鹿ぁっ!壊れる!」
「これで、三乙。クエストクリア!」
あたしの中にサラリーマンの熱いのが注ぎ込まれる。
それでまた上り詰めた。
「ああ、あ……出したぁ」
圧迫されていたのからようやく解放されたのに、あたしの中がそれを求めて締まるのがわかった。
今イッたのに。うそ……イキが収まらない?
サラリーマンのがまた硬さを取り戻して、あたしの中を擦りはじめた。
「擦るなあっ擦っちゃやだ!」
「擦ってと言ったり擦るなと言ったり忙しいねぇ」
サラリーマンが抽送をやめておっぱいを揉みしだく。
それだけでイク。なにされてもイッちゃう。
「おっぱい揉むなぁっ死ぬ死ぬ死んじゃうぅっ!」
あたしはすごい声を上げて身をよじってのたうちまわった。
何度ものけ反って悶えてはサラリーマンを締め付けて、またイッて、意識が途切れるまでイキ続けた。
目を覚ました時、サラリーマンはいなくなっていた。精算は済ませあるみたいで、あたしのPSPの傍らに領収書が置いてあった。
立ち上げると、ギルカが増えていて、「愉しかったよ、また遊ぼうね」そう書いてあった。
人をモンス扱いしといていい度胸じゃないの!(しかも三乙って!そこだけハンターじゃん!)
今度あった時は、あたしがアンタを狩ってやるんだかんね!
終
新作出たのと冬休みなせいだなこりゃ
乙
モンハンでエロパロというよりモンハンごっこでエロってーお話か
エロ好き大いに結構
ただエロパロ板にある原作ありきのスレの中、パロはおろそかにしちゃならんよな
ところでガンキンとかボルボとかごついガチムチ系モンスはどう擬人化すればいいのだ?
アグナとかは余裕なんだけどこいつらは・・・orz
そういやTri・3rd新規モンス勢のSSまだ少ないなこれからか
乙乙
そういう衝動はとても大事だ
だが、P2の時の熱と、それ以後の惨事を思い出すな
>>413 ボルボロス:髪型が特徴的な褐色おねーさん。泥パックが大好きだが
裸に泥パックで戦っているのに泥をはいでいくハンターに迷惑している
こんな感じだな。ウラガンキンは...お守り堀りの住人ならイイ愛着を持ってそうだw
ところで
>>389が見れないんだけど、だれか再度あげてくれませんか?
>>413 駄目だー!!ガンキンの擬人化はThe・ガッツのタカさんみたいのしかイメージ出来ねぇ!!
そういやお守りスレじゃ、ガンキンは火山に採掘に来て遭難した人間の成れの果てじゃないかって言われてたな。
まるっきりの話豚義理で申し訳ないが、ネブラに萌えられねぇ…orz
あんなプラナリアみたいなの、どーすりゃいいんだよ…
ところで、あの卵塊壊しまくってたら、ギルドカードに「毒フルフルの卵塊を〜…」って出たんだが
フルフル亜種みたいなモンなのか?
418 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 00:56:43 ID:zrT+IOQQ
>>417 なんかゲームの内部設定上の名前が毒フルフルの〜になってるらしい
プログラムした人がギギネブラの名前忘れたのかな
419 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 02:53:00 ID:oUtpBdFa
名前からしてネブるとかエロすぎじゃ
ボルボは擬人化無しでマジ可愛い
エリチェンする時のあのひょこひょこ歩き、泥遊び、つぶらな瞳
イボイボ頭は性器の比喩とかならたまらんな
ボルボロスが可愛いのは激しく同意。なにあの沼地のエンジェル。
なんだろう、あまりに可愛くてどうにかしたいのに、可愛すぎてなにも思い付かない。
まあどうにかするにしてもまず体格差の問題があるんですけどね。
ああダンボール被って草場の影から延々とボルボロスたんを見ていたい。
>>420 あのナリでアプトノス親子に絡んでいるドスジャギィさん達をぶっ飛ばしてクールに去るんだぜ。
かっこいいよ。
ところで俺にミラルー少女の電波を飛ばしているのは誰でしょうか。
ギィギィ+ネブる
個人的には装備のエロさと武器の厨二ぽい名前でギギネブラ好きなんだけどな
フルフルの人気には勝てないのかな
そういえばDLクエの説明で血吸うとか言ってたから
男ハンターに「赤と白どっちが好き?」とか聞いて答えた色と同じ色の体液を吸い尽くす
擬人化ギギネブラの電波を送ってみる
どこの赤マントだよ
ドリンククエストの恐るべき雌達ってタイトルがなんかやらしいな
♀のルドロス達に逆レイプされる♂ハンターとか
複数のコンガの放屁でトリップしながらレイプされる♀ハンター
コンガか・・・懐かしいなポッケ村に帰省するか
3rdは悪臭持ちがラングとなんかの亜種しかなくて消臭玉が泣いている
まあラングの舌攻撃と装備がエロいでいいんですけどね
はっ!ラングの舌に巻き付かれたまま犯される女ハンターってどうだ?
428>>さらに麻痺性の唾液でしびれて・・・って訳ですねわかります
一瞬でまさかのエロモンス昇格おめでとうございますラングさん。
バサルたんを超えるロリ幼女いないんかな?
ウロコトルは炭坑扶してると萌えない
いやいやバギィ一味も忘れて貰っちゃ困るぜ
幼ポポノたんを取り囲んで無理やり眠らせちゃうんだぞ
おまけにドスバギィのあの悪そうな顔ときたら…
・♂ハンター×擬人化白毛アイルー♀
俺には自慢の相棒が居る。
レイア装備に身を包み、どこまででもついてきた。
窮地には笛を吹き、カブレライトソードで雪を割る。
俺がモンスターの一撃に膝をつけば、激高して剣を振った。
俺の自慢の相棒――その名はメリー・メリー。
俺がハンター登録をしたときからずっと一緒に居るオトモ。
「俺、この戦いが終わったら、メリーと結婚するんだ」
そんな戯言を呟いてしまうくらいに、俺はメリーを溺愛している。
「あほか……」
相棒のハンターが呆れた顔をして、深いため息をついた。
死亡フラグを立てたものの、今日は近くの渓流に迷い込んだナルガクルガを追っ払うだけの簡単なお仕事だ。
落とし穴に落として毛を毟って、肥やしを浴びせて遠くまで逃げてもらう。
討伐はもっと上級のハンターにお任せする。一人じゃ上級クエストも受けられないハンターにはお似合いの仕事だ。
/
「メリー・メリーの懐き度が上がった――ニャ」
ナルガクルガの尻の毛までむしり取ってユクモ農場に帰還すると、アイテムボックスの隣に立つ農場案内ネコがそんな報告をした。
「――はぁ?」
思わず首をひねる。
はて、アイルーの懐き度は五段階評価で記されるとネコバァさんは言っていたはずだ。
俺が雇っているネコたちの懐き度は、全員が5に達したと認定されていたはず。
メリー・メリーは出撃数一位の俺の相棒なので、懐き度が4だったという可能性はない。
「どういうこと? メリーはもう懐き度5になったってずいぶん前に聞いたはずだけど」
「わ、わからんニャ!」
農場案内ネコは少し困った顔をして、尻尾を何度か振った。
黒く塗ったスカルSフェイスが恐ろしいのか、どうにも目を合わせてくれない。
仕方なく兜を脱ぐと、ネコはほっと息をついた。
「こんなことは初めてなのニャ。旦那さん、何かしたんじゃないかニャ?」
気付けば農場ネコたちが俺の方を覗き見ていた。
虫捕りカゴのネコと畑のネコなんか、揃って俺を指さしてひそひそと何かを話している。
「……何なんだ、いったい」
「仕方ないのニャ。みんな珍しいものが好きだから、注目されてるのニャ」
ふんと鼻を鳴らすと農場案内ネコは耳をしゅんと垂れて、俺を見上げた。
「とにかく、メリー・メリーに会いに行ってあげてほしいニャ」
/
と、いうわけで、オトモボードの前までやってきた。
大事な家族ともいえるアイルーたちが腹筋やら拳闘やら、思い思いの修業をしている様を見やる。
そこに、休憩をさせていたはずのメリーの姿はなかった。
「あ、旦那さんニャ! おかえりなさいニャ」
「怪我はないかニャ? ニャンタークエストは順調だったニャ」
「……ご褒美がほしいニャ」
「畑のウネにマタタビがはえてた気がするニャ!」
にゃあにゃあうごうごと毛玉に埋もれる。
孤島に行かせていたせいか、太陽と草花のにおいが混ざっていて、不意に眠気を誘われる。
いつもならここでネコたちと昼寝などするところなのだが、今はそうもいかない。
「えっと、メリーはいるかな?」
一匹ずつ撫でててやって、聞いてみる。
すると、ネコたちはピンと耳を立てて、それぞれの顔を見合わせた。
「メリーは……あっちに居るニャ」
代表して、茶トラネコのメリー・ベルが桟橋の方を指さした。
「……え?」
そこに、見知らぬ少女が座っていた。
レウス装備に身を包み、突き立てたカブラレイトソードを背もたれにして、彼女はじっと、河の水面を覗き込んでいる。
「誰だ?」
「――あ」
端正な顔立ちの少女が、こちらに振り向いた。
鈴の音がチリンと鳴って、少女の白く長い髪が風に攫われる。
一瞬、息ができなくなっていた。
思い出すように呼吸を再開するまで、時が止まったような感覚を味わう。
綺麗というよりは、可憐。
清純というよりは快活。
俺の姿を認めた瞬間、太陽のように破顔した少女にそんな印象を抱いた。
「ご主人、お帰りなさい……ニャ」
少女は水面につけていた細い足を桟橋の上において、小さく手を振った。
俺は恥ずかしながら、それに見惚れて動けなかった。
立ち上がった少女は傍にある大剣よりも背が低く、細い。
「旦那さん、これが……メリーだニャ」
いつの間にかついてきていたベルが、少女の隣で不安そうに耳を垂らす。
俺はぎょっとして、少女を見つめた。
美しい人間の少女、それが、メリーだという。
「まさか……冗談だろう」
笑ってはみたが、出てきた声は酷く乾いていた。
メリーは確かに白い毛並みのアイルーで、カブレライトネコソードを愛用していた。
毛足は長い方で、少女の長い髪の毛と一致している。
しかし、それだけだ。
「アイルーが、人間の……こんな可愛い女の子に変身したっていうのか?」
「て、照れます……ニャ」
にへへ、と目を細めて少女が笑う。可愛い。
いやいやと俺は頭を振って、少女を見下ろす。
「はぁ……それで、お嬢さんはどこの子だい? 農場はいろんなものがあって楽しいかもしれないけれど、危険なところも沢山あるんだよ?」
声は少し厳しめにして、少女の頭に手を置く。
おそらく、近所の子供のイタズラに違いない。
と、そう思っていたのだが――
「メリーはご主人んちのメリーだよ……ニャ」
言って、少女はレイアのスカートから白い白い尻尾を取り出した。
そして、レイアのティアラを外すと、雪のように白い髪の毛がこぼれて、垂れ気味のネコの耳が飛び出した。
「……はぁ?」
「ご主人が拾ってくれた、メリーなんだよ……ニャ♪」
/
自宅で堅米茶をすすりながら、ベッドに腰掛けた少女を見やる。
普段ならこんなかわいい子が自宅に居るというだけで舞い上がってしまうのだが、如何せん、今は問題が山積みとなっていて喜ぶことができない。
少女はメリーと名乗った。俺のオトモアイルーの名前をだ。
今は勝手に俺のアイテムボックスへレイア装備を押し込んでしまって、インナーのまま足を揺らしている。
正直、幼い顔立ちとネコのパーツが無ければ、俺は色々なことを辛抱できなかっただろう。
俺だって若い男だ、元アイルーだと語る不思議ちゃんでも、女の子が部屋に居れば緊張する。
とりあえず、今は場を持たせるため、何か話題を振らなければ。
「ところで、さっきからなんで語尾のニャ≠ェ躊躇いがちなの?」
「人間になったのにニャって言ったら、ご主人、気に入らないかもって……でも、言わないとなんだかしっくりこないの……ニャ」
「ああ、そうなんだ……」
気に入らないとはどういうことだろうか。
そんなことを思いながらも、何となく口を噤んでしまう。
聞くべきことを思案している間、少女と俺との間に沈黙が漂った。
お茶を啜る音だけが、部屋の中に響く。
「ご主人」
「……なんだ」
「信じてくれたかな……ニャ」
メリーは尻尾をくるんと巻いて、不安そうに俺を見上げた。
そんな目で見られると、ぐっと胸が締め付けられる。
「信じるも何も……」
「本当なんだよ? メリーはメリーなの……ニャ」
ギュッと、俺の部屋着の裾を掴んでくる。
お茶が器官に入りそうになった。
「ご主人のことなら何でも知ってる! しょーめーする……ニャ!」
ゴホゴホと咳き込んでいる間に、少女はぐっと両手を握りしめていた。
「証明って、どうするの?」
メリーの言葉に、俺は首を傾げた。
メリーは胸を張って、得意げに語りだす。
「ご主人は彼女いないし、嫁さんもいないの……ニャ!」
「おうふっ!」
ナルガの棘よりも鋭いものが、俺の胸を刺した。
「それと、友達のかのじょじまん≠聞いた日は、必ずベッドでメリーを抱っこしてくれるの……ニャ!」
「あうっ!」
リオレイアのブレスにも勝る衝撃が、俺の膝を叩いた。
「あと、独りでいたす℃期が、三日にいっぺんくらいなの……ニャ!」
「やめてっ!」
少女を制止する。
ウラガンキンの顎だって、俺のハートをこんなにも押し潰したりしない。
なぜ、この子は俺の秘密を知っているんだろうか。
メリーにだってそんな所は見せたことはないのに。
「何で、そんなことまで知ってるの……」
「メリーはいつだってご主人と一緒だったの……ニャ」
いやんいやんと、頬に手を添えてメリー(暫定)が顔をゆらす。
ここまで来たら、とりあえずは信じるしかない。
しかし――、
「それでどうして……どうやって、人間になったんだ?」
アイルーが人間になった話なんて、吟遊詩人のホラ話にしか聞いたことがない。
モンスターが変化して、人間の嫁になったとか。
アイルーが恩返しに、人間と閨で睦言を交わしただとか。
そんなありふれた話が実際に起こるなんて、思ってはいない。
「ご主人のお嫁さんになるためだよ……ニャ!」
思ってないのに。
「……ど、どういうことでせうか」
唇が引き攣って、上手く声が出せなかった。
メリーはまだ恥らった様子で、ちらりと俺を盗み見てくる。
知らぬうちに、ゴクリとのどが鳴った。
「ご、ご主人が言ったんだよ……ニャ」
「な、なんて?」
聞き返すと、メリーは唇をとがらせて、赤い頬から手を放した。
そして、ベッドから立ち上がり、俺の服をぎゅっと掴む。
「この戦いが終わったら、結婚するって……言った……ニャ」
――俺、この戦いが終わったら、メリーと結婚するんだ。
それは俺が、クエスト出発前に相棒のハンターに言った言葉だった。
「だからね……ニャンタークエストに行く前に、ネコバァさんに相談したの……ニャ」
テレテレもじもじと、メリーは体を揺らす。
僅かなふくらみを腕に押し当てられながら、俺は呆然と虚空を見上げる。
「ドキドキキノコと色々な素材を調合した、アイルーの秘薬。農場のみんなが協力して素材を集めてくれたの……ニャ」
嬉しそうに、メリーが微笑む。
シャツにギュッと顔を押し付けられると、彼女の涙が染み込んできた。
「ご主人のぷろぽぉず……嬉しかったの……にゃあ」
なんてこった。
今更冗談と言えるわけがない。
そんなことをしたら、先ほどからやわらかかったりいい匂いがしたりするこの少女は、きっと泣いてしまう。
しかし、どうすればいい?
ネコと結婚? そんな話、それこそおとぎ話だ。
ああ、でも、でも――
「メリーを、お嫁さんにしてほしい……ニャ」
仕方ないよね?
今、こんなにも可愛いこと言われたら、流されない男なんて居ないと思う。
「は、はい、不束者です」
「あ……にゃあ」
ギュッと小さな体を抱きしめて、俺は妙に緊張した言葉を返したのだった。
つづく?
GJ
早く続きみたいんだぜ
>>432 でもジャギィやバギィのあの踊りっぷりを見てると悪い子に見えないから困る。
さらにドスジャギィさんは「HEY!お前ら元気してるかYO!」って雰囲気してるから困る。
ドスバギィさんはイケメンだけどスケベでいいです。目元とか。
一人のけ者にされて毒を吐くフロギィさん
言葉の後のニャが念を押してるように見えて深々と突き刺さってくるぜGJ!
続きを全力で勃起させたまま待てる!!!!!!!!!!!!
今回のオトモ解雇はまた一段と可愛いな
これで…終わり…
な訳ないよな、ニャ!!
・♂ハンター×擬人化白毛アイルー♀ まだ否エロ
朝、目覚めるといい匂いがした。
「ご主人、おはよう……ニャ」
指先に銀糸のようにしなやかな感触がある。
手のひらから零れ落ちていくそれは馴染み深いはずなのに、どこか違和感を覚えた。
「メリー?」
呟いて、薄く目を開ける。
目の前に飛び込んできた白い猫耳をぐしぐしと撫ぜた。
今日は妙に布団が温かいと思ったら、ネコが入り込んでいたようである。
春眠暁を覚えずとはよく言ったもので、今はまだ起きれそうもない。
俺は二度寝に入るため、暖かい体をぎゅっと抱き寄せた。
「メリーはぬくいなぁ……」
「あ、にゃ、ご主人……そこは触っちゃダメ……ニャ」
はて、妙に艶のある声が聞こえる。
布団代わりに抱き寄せた体はいつもよりしなやかで、毛玉がいつもよりも足りないような気がする。
そして何より、今までで感じたことのないやわらかさが手のひらにあった。
気になって、布団を少しめくりあげてみる。
「……おぉ?」
おっぱいだった。
「おぉおぉおおぉぉっ!?」
「ご主人、朝からえっち……にゃあ」
眠気が一瞬にして吹き飛んだ。
両目を見開けば、乱れた寝間着に身を包む純白の美少女が視界に飛び込んでくる。
俺の右手はその子のわずかな膨らみに置かれたまま硬直していた。
持ち上がった布団の中からは知らない、いいにおいがした。
「わ、忘れてたっ!」
俺のオトモアイルーであるメリーは、昨日懐き度が上がって、なぜか人間になっていて。
「ふ、ふうふ≠ノなったから、えっちなこともしてもいいけど……人間の交尾は夜だと聞いたの……ニャ」
そして、いつのまにか結婚をしようということになったのだった。
布団の中、頬を赤く染めて俺の服をぎゅっと握りしめたメリーに視線を落とす。
花のような、甘い香りがする。
銀糸のような綺麗な髪の毛が、朝日に煌めいている。
白いふとももから飛び出した尻尾や、垂れ気味の猫耳に目をつぶれば、絶世の美少女といっても過言ではない。
それが、俺の嫁。
「メリー、なんで俺の布団に入ってるの? ベッドがあるでしょう」
ふと緩んだ頬を引き締めて、メリーの鼻先に指を置く。
人間となったのだから一緒に寝るのはまずいだろうと、メリーには俺のベッドに寝るよう言いつけていた。
メリーはぱちくりと瞬きをして、ふにゃりと微笑んだ。
「ふうふっていうのは、一緒に寝るもの……ニャ」
「あー……」
「ご主人、メリーと一緒は嫌なの……ニャ?」
「あー…………」
メリーの瞳が潤んでいた。
シャツの胸部分をぎゅっと掴まれて、スンスンと鼻を寄せられる。
そうすると、俺は何も言えなくなった。
「……嫌じゃないです」
頬に手を添えると、メリーはぱっと笑顔を咲かせた。
ああ、流されている、流されている。
/
「そういえばご主人」
「うん?」
ベッドから抜け出して食卓に着くと、キッチンから声を掛けられた。
メリーを始めとするアイルーたちは料理もできる。
特殊な効果は出ないのだけれど、腹に収める分には上等なものをこさえてくれるのでありがたい。
そんなメリーは人間になって、今はインナーにエプロンという格好をしていた。
正直、男の欲望がやばい。ちらちらと覗くふとももで欲望がやばい。
後日きちんとした服を用意してやらなければならないだろう。
「ど、どうした?」
視線を外しつつ、俺は上ずった声で話を促した。
メリーは頬に朱を滲ませて、わずかに視線をそらす。
瞳には不思議な熱が籠っていて、俺は思わず唾をのみこんだ。
「そろそろ、アレが欲しいころじゃないかな……ニャ?」
フリル付のエプロンドレスの肩口に手をかけて、メリーが上目づかいに俺を見る。
ドクン、と心臓が大きく跳ねた。
「そろそろって……まだ、早くないか?」
頬が強張って、呂律が回らない。
メリーがもじもじと指先をこすり合わせつつ俺を見つめる。
彼女の小さな唇が、微かに震えていた。
「早くない……ニャ。ほんとなら、昨日の夜に渡すはずだったの……ニャ」
ぎゅっと、手を握られる。
吐息が感じられるくらいに、メリーの顔が近づいてくる。
そして、ばさりと手のひらに何かが置かれた。
オトモチケットを受け取った。
肉球スタンプを受け取った。
「……ほえ?」
「オトモチケットだよ。ご主人の好きに使ってね……ニャ!」
札束のように分厚いチケットの束が握らされていた。
その数、各99枚。どれだけのネコ武器を作れというのか。
「ご主人との絆だから、もっとたくさん用意したかったんだけど……にゃあ」
てれんてれんと、メリーは尻尾と顔を振る。
俺は安心したよな惜しかったような、複雑な気持ちで彼女の姿を見つめた。
「ありがとう、メリー」
「あ、あ、にゃあ♪」
ぐしぐしと撫でつける。
すると、キッチンからネコたちが顔をのぞかせているのに気がついた。
皆一様に目をうるうると光らせている。
「あー、おいでー」
言うと同時に毛玉に囲まれてしまう。
先ほどまでくねくねしていたメリーはちゃっかりと俺の腰に抱き着いて、シャツに頬を押し付けていた。
はて、キッチンの料理は大丈夫なのだろうかね。
/
ちょっと香ばしい朝食をとった後、俺は農場で採取を始めることにした。
農場ネコから借りたピッケルを握り、岩山を掘る。
後ろでメリーがじっと、俺に視線を送っていた。
「ご主人、お疲れ様……ニャ」
粗方の採取を終えると、よちよちとメリーが嬉しそうに走り寄ってくる。
人間になってまだ二足歩行に慣れていないのか、アイルーだったころのように両手でバランスを取ってやってくるのが少し可愛い。
「アイテムボックスに運んでくる……ニャ!」
「ああ、ありがとう」
鉄鉱石やら武具玉やら、結構な重さのある鉱石を抱えて、メリーが走っていく。
どうやらそれなりに力があるらしい。
まぁ、猫の時も自分と同じくらいのネコ剣を振り回していたのだから、人間になっても同じくらいの力があるのだろう。
「ご主人、今日のお仕事はどこに行くの……ニャ?」
レイア装備のスカートから尻尾を覗かせて、メリーエンが見上げてくる。
鼻息荒く傍らにあったカブレライトソードを今にも振り回しそうな勢いだ。
まさか、『オトモ』する気なのだろうか。
「え、ついてくるの?」
「当然です……ニャ! ふうふはいっしんどうたい≠ニお隣の奥さんが話していたの……ニャ!」
あどけない笑顔に頬を緩めながら、俺はふと考える。
人間になったメリーを果たしてオトモとして連れて行けるのだろうか。
ヒゲの無くなったやわらかそうなほっぺを見やる。かぶりつきたい。
鎧から覗く細い二の腕を見やる。舐めまわしたい。
ネコっぽい雰囲気の端正な少女の顔立ちを見下ろす。そういえば、ちゅーってしていいのだろうか。
雑念を多分に混ぜ込みながら、深く考える。
「ん、無理だな」
「ニャ!?」
というか、何を考えているんだ俺は。
考えるまでもなく、人間をアイルーとして連れて行けるわけがない。ニャンタークエストもまた、同様だろう。
うむうむと一人うなずいていると、メリーは薄く涙を浮かべて俺の腰に抱き着いてきた。
「や、やぁっ! メリーも一緒にいくぅ! ご主人と一緒にいくのぉ! にゃあ!」
「おうふっ!」
「メリーも行かせてぇ! 行かせてほしいのにゃあ!」
「らめぇえええぇぇっ!」
メリーの甘い懇願に、思わず雑念が生まれてしまう。
「ニャ……ご主人、どうかしたの……ニャ?」
目元に手をやって震える俺を、メリーは不思議そうに見上げていた。
とにかくだ、
「メリーはどう見ても人間だからなぁ……オトモとしてクエストに連れて行くのはたぶん、駄目なんだ」
ぐしぐしと、胸元にある小さな頭をなでる。
メリーは耳をへんにゃりと垂れさせて、小さくうなった。
「ご主人と一緒じゃないと、さみしーです……にゃあ」
しゅんとしたメリーの顔に、ぐっと喉が詰まる。
かといって、ハンター登録をしていない子をクエストに連れて行くこともできない。
「ごめんな、メリー。家で良い子にして待っててくれ」
それに、なんといっても彼女は猫耳が残っている。
人目に付くことは避けなければいけないし、ほんとはあまり農場にも出てほしくはないのだ。
もし、人間となったメリーが村の人たちに受け入れられなかったら、彼女は傷つくだろう。
辛い目には合わせたくない。
でも――、
「ごしゅじん……」
今、メリーは悲しそうな顔をしている。
大切な相棒で、今は成り行きとはいえ俺の嫁さんなのに。
どうにかしねぇといけないよな。
「メリー、少しだけ待っててくれな」
今にもしずくがこぼれそうな頬にそっとキスをする。
慣れてないから、あまり上手くは出来なかった。
「ニャ、ニャ、にゃあ……」
それでも、メリーは湯気でも立ちそうなくらい真っ赤になって、何度も何度も首を縦に振ったのだった。
よし、覚悟を決めようか。
つづくよ?
乙〜
メリーが可愛すぎる
オトモがダメなら集会場につれてけばいいじゃない!
ってギルマスが行ってた。
アイルー村のホワイトで脳内変換してるぜ
俺に身も心も捧げたいと言ってきたんだ!!
一日でこんな甘々ドストライクな作品が来ているとは!作者さん感謝です!
>>450 惜しい、今は集会"浴"場になってるんだよ。
集会欲情か。よくわかった
何それ乱交の匂いがプンプンする
主人がクエスト貼る
メリーがハンター登録&参加
主人所持のオトモと、メリー名義にしたオトモがついてくる
すると、狩り場はアイルーパラダイスじゃないか
とか妄想して待ってるゼ
ヤドカリ飼育日記9
〇月×日 雨
妙な夢を見た。夜中に何物かが猫の集落に忍び込んできた夢だ。
その影はしばらく枕元に佇んだ後、何か包みを置いて去っていった。
朝起きたら枕元に包みがあった。夢じゃな…え?
中身はハチミツとアオキノコとマンドラゴラだった。
〇月×日 晴れ
昨日の包みに不死虫を合わせて調合した。
それを服用して全快したのに猫がチビに会わせてくれない。
「なんて説明したらいいのニャ!」ヒソヒソ
「どうするニャもう誤魔化しきれないニャ!」ボソボソ
どの猫も「チビ」だけで明らかに挙動不審になる。怪しすぎて逆に追求しにくい。
世話になりっぱなしの猫達を欺くのは忍びないが明日にでもチビを探しに行こうと思う。
〇月×日 晴れ
夜中にチビを探しに行こうとしたら猫に囲まれた。
まさか恩猫を蹴る訳にもいかず今日は引き下がろうとしたら急に外が騒がしくなった。
「なに勝手に砂漠まで来ちゃってるのニャ!」
「まだダメだって言ってるニャー!」
『ダンナサンに会いたいのにゃ!』
「だからまだ怪我が…」
『嘘にゃ!チビがおくすり届けたのにゃ!』
「ニャニャ!?」
「アレはチビだったのニャ!?」
『だからあわせろにゃー!!』
「ダメニャー!!」
…チビっつったか今。
…チビっつったか今。
仝月ゝ日
なんかうちの娘がコンパクトになった。
ついでにしゃべるようになった。
ちょっとまだ動揺してる。
何から書けばいいのかわからん…
ダンナサンがなんか悩んでるからチビが書くにゃ!チビはちっちゃくなったのにゃ!
ダンナサンやネコさんみたく足がよっつになっちゃったしハサミも先がいつつに分かれた貧弱な「て」になっちゃったのにゃ。
ネコさんいわく戦ってボロボロになったチビを逃がそうとしてダンナサンが投げつけたモドリ玉のせいらしいにゃ。
チビも普段のクエストで普通にモドリ玉使ったことあるのにおかしなハナシにy
俺の日記勝手に書くなよ…
えー端的に言うとチビが人間になった。
見た目は10代前半の少女で紫色の長い髪にまぎれてさらに長い触角が2本生えている。
口調が変なのは猫に習ったせいで、ついでにダンナサンが俺の名だと思っているらしい。
最初にチビを匿ってくれた猫に話を聞いた。
モドリ玉の帰還位置にチビが現れた時にすでにチビの様子がおかしかったらしい。
痙攣したり小暴れしたりととにかく落ち着かなかったチビが突然大人しくなったと思ったらピクリともしなくなった。
死んだかと思ったら何故か中から
「ここどこにゃ」
「せまいにゃ」
などと声がして壊れた甲殻の隙間から人型のチビが這い出してきたという。
信じがたいが信じるしかない。どんな姿でも(ヤドカリでもザザミ亜種でも少女でも)チビはチビだから。
調合が苦手で猫と仲良しな可愛い娘だから。
とりあえず膝の上で船を漕ぎはじめたチビを寝床に運んでやらなくては。
続く
チビきた〜!!!
やはりやはり擬人化きた!
さぁエロも期待できるか?これは!
全裸で待機!!!!!!!!!
459 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:38:37 ID:qzMzOwWL
♀ハンター×♂ハンターです。本番なし。
久方ぶりの採取クエストを終えて集会所に戻ってきたのが午前3時過ぎ。
営業時間外で、急を要するクエストも無いようなので、受付にさえ誰もおらず。
また、貧乏ハンターでオトモを雇うお金すらないので集会所には本当に僕一人。
とりあえず、かがんだ姿勢を何時間も続けて痛む腰をさすりながら風呂に入る。
しばらくして、腰の痛みもやや和らいだので風呂から上がり、集会所から出……
ようとした僕は、集会所のドアがいきなり開いたのでひっくり返りそうになった。
驚いたのは、幽霊か何かが出たのかとだと勘違いしたのではない。
それは、ドアを開けたのがこのユクモ村集会所でおそらく一番有名といっても過言ではない
『ネブラさん』だったからだ。
460 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:40:53 ID:qzMzOwWL
彼女が何故それほど有名なのかというと、ひとまずはその容姿。
その名の由来となるネブラSシリーズをいつも着ている。
そしてその容貌は、切れ長の目、やや薄い唇、そして珍しい真っ黒な髪、
何もかもが整っていて、男も女も見とれてしまうほど。
整い過ぎた容姿は冷たい印象を与えるというが、彼女はまさにそれ。
次に、その実力。
彼女はいつもソロで狩りに行く。
そして、ジンオウガやリオレウスなどの強敵どころか、イビルジョーやティガレックスといった、
パーティーで戦って勝てなくても仕方ないような化け物クラスのモンスターまで倒してしまえるらしい。
最後に、そのミステリアスさ。
基本的にパーティーの誘いは断る。下卑た男たちの誘いも簡単にかわしてしまう。
というか、彼女の雰囲気が、彼女をあまりパーティーに誘わせない。
また、会話も最低限しかしない。yesかnoかしか答えないのが彼女の普通。
決して愛想が悪いわけではないのだけど。
さらに少し前、真っ青な顔をした受付嬢に集会所のハンターたちが心配して理由を聞いてみると、
「彼女を、正体不明の『黒いティガレックス』の狩猟クエストに一人で行かせてしまった」
といって大泣きしている最中に、傷だらけになって全身から血をだらだら流しながら、
平然とした顔で帰ってきたり。
461 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:41:56 ID:qzMzOwWL
まあ色々とあるが、とりあえずこの集会所の一般認識は、
・綺麗な人
・強い人
・よく分からない人
・いつもネブラを着て片手剣か双剣を使ってる人
そして最後に、憧れの人。
彼女のことを想う人は男女問わず多い。
…………僕もその一人だ。
誰に向けてか分からない紹介はさておいて。
いきなりの鉢合わせに、彼女も少なからず驚いている……のかな? 全然分からない。
とりあえず「こんばんは」とお互い言葉少なげに挨拶だけ済ます。
こんな時間なのに、クエストに行くのだろうか?
受付嬢がいなくても、受付においてある書類に必要事項を書き込めばクエストにいくことは出来るけど。
って、ほんとに行くつもりだネブラさんっ!
これは……うん、ネブラさんと距離を縮めるチャンスかもしれない。
そうだ、僕だって上位ハンターだ。実力は雲泥の差かもしれないけど。
ここで当たって砕けないと、男が廃るってモンでしょう、そうでしょうハンター諸氏?
462 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:42:47 ID:qzMzOwWL
「……あのー」
ああ、我ながら情けない声だ。
「なにかしら?」
「クエスト、ご一緒してもよろしいですか?」
「……構わないわ」
少しの間を置いて、承諾の返事。信じられない……
いつもなら、『ごめんなさい、遠慮するわ』とか言うのに……
「……」
「……どうしたの? まさかその採取装備でいくつもり?」
い、いかんいかん、ちょっと放心状態になってしまった。
「す、すみませんッ! すぐ装備換えてきます!」
慌てて走り出す僕。
だが、重要なことに気付き、慌てて立ち止まる。かっこ悪い。
「……えっと、どちらに行かれるので?」
「ナルガクルガ。水没林よ」
「……分かりました」
………………
…………
……
463 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:43:36 ID:qzMzOwWL
そんなこんなで水没林に来た僕たちだったが、移動中の二人に会話はなかった。
というより、話しかけられなかった。情けない。
でも、いつまでもうじうじしているわけにもいかないので。
「あの、いつもこんな時間にクエスト行くんですか?」
「ええ、少なくは無いわね。今日みたいにネコの千里眼があるときは、特に」
「へ、へえ」
「私はいつも通りペイントだけしてベースキャンプで一眠りするけど」
するけど、と僕のほうを見てくるネブラさん。
「では、僕もそうさせてもらいます」
「そう」
……会話が続かない。
まあ、会話できただけ良しとしておこうか。
いや待て待て、ちょっと待て、一眠り……だと……?
これは……?
………………
…………
……
464 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:46:02 ID:qzMzOwWL
えーっと、これはどういう状況なんだろう。
ついさっきナルガにペイントしてきて、ベースキャンプについたと思ったら、
「じゃ、おやすみなさい」
とか言って、ほんとに寝始めちゃったよこの人!
時間が時間だからなのか、ニャン次郎もいない。ネコなら夜行性じゃねーのか。
え、なに、襲われたいのかな? いやむしろ襲ってみろって感じか?
手を出した瞬間にズバッと切られてギャー腕がーって状況が目に浮かぶ……
いやしかし、据え膳という言葉もあるほどだし……
もし万が一この人が待っているのだとしたら……いやしかし……うーむ……
っていうかさっきからこの人この人って、この人にはちゃんと……
……そういえばネブラさんの本名知らないんだった。
「あの、もう寝ちゃいました?」
「……」
お名前を伺いたいのですが……。
はい、完全に寝てます。
……なんていうかこう、ムラムラくる。
でも素直に手を出せない童貞な自分が憎い。
ということで、脚腰の防具をいそいそと外す僕。
なんでって。オナニーをするためサ!(泣)
エリアに出るとルドロスたちがいるので出られない。
しかし、ここは水没林。ベースキャンプ内でも水場には困らない。
言うまでも無いが、クエスト中のオナニーは水場で! これ鉄則。
465 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:49:12 ID:qzMzOwWL
それはそうと、とにかく僕は夢中でナニをしごきあげる。
すぐ近くにネブラさんがいるからなのか、興奮し過ぎた僕は、
後で気まずくなるのも気にしないで、ネブラさんの痴態を夢想した。
エロパロスレに来て男のオナニーなんて、誰得……
ネブラさん……ネブラさん……
徐々にナニの根元が圧迫されていくような感覚。
イキそうだ。
「……うっく…………ネブラ……さんっ……」
ナニが引きつり、玉がせりあがってくる。
本当に射精の寸前。
「ぁあ、……ネブラさん……ネブラさ――「だめよ」
「ひっ」
びくんびくん。
一瞬、何が起こったのか理解できなかった。
すぐに、ネブラさんのいい匂いと、ナニの根元の圧迫感により、
射精をとめられたのだと気付いた……時には、ネブラさんが手を上下に動かし始めていた。
「ねえ、どう? 気持ちいい?」
「はいっ! 気持ちいい……ですっ!」
466 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:51:07 ID:qzMzOwWL
ギギネブラの皮みたいな感覚がする。
当然だ、ネブラさんはネブラSグローブをつけているのだから。
背中にあたってるおっぱいが気持ちいい。
このとき僕は、どうしてネブラさんがこんなことをするのか、という疑問には辿り着かなかった。
強制的に寸止めさせられ、その後すぐに極上の快楽を与えられて、
僕はもうわけが分からなくなって、喘いでばかりだった。
「んぁああ! 気持ち……いい……ああ……」
一方、ネブラさんは……
「……ふふふ」
笑っていた。
「あ、あんっ、……んぅう、も、もう……」
「どうしたの? 女の子みたいに喘いじゃって」
「イキ、そう……です……」
「もうイキそうなの?」
「……んあっ……はいぃっ」
「いいわ、イキなさい。イクときにはちゃんと言うのよ」
「はひっ、もう、……イキ、ますっ! イク、イクッ!!」
467 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:52:57 ID:qzMzOwWL
僕は、今まで例を見ないほどの勢いで射精した。その勢い、量、全てにおいて。
はあはあと荒い息をつきつつも頭が冴えてくると、ネブラさんのかみ殺した笑い声が聞こえた。
「くく……それだけ撒き餌をすれば、魚もたくさん釣れるかもね。……ふふ……アハハハハハハ!」
なんてひとしきり笑うと、僕に背を向け、設置されたベッドに戻っていった。
え? 終わり? 息子はまだ元気ですよ?
まだ元気ね、なんて言って続行するパターンじゃないんですか?
あれ、なんか忘れてる……
……そうだ、名前。
……このタイミングで?
いや、ていうかそもそもなんであんなことしたのか……
ええい、悩んでいてもどうせまた聞き逃すだけだ、いってしまえ。
「あの!」
「……何かしら?」
「お名前を伺ってもよろしいですか?」
「『ネブラさん』で構わないわ」
にっこり。
「……」
468 :
ネブラさん:2010/12/29(水) 03:54:18 ID:qzMzOwWL
……いや、なんて呼称すればいいのか、じゃなくて……
はっ、そうかそうか、そういえば僕の故郷は礼儀を重んずる国だったと母さんから聞いている。
なるほど、そうか。人の名を聞くにはまず、ってやつか。
「……いささか礼を失してしまって申し訳ありません。自分は、タカナシと申します。」
「そう、珍しい名前ね」
「東方の国の名前だそうです。して、再度お名前を伺っても?」
ネブラさんがちょっと呆れ顔をした。
「もう、そんなに私の名前が知りたいの?」
「はい」
「なんか、今さら言うのも恥ずかしいのだけど、私の名前は――」
以上です。
スレ汚しごめんなさい。
名前思いつかなくてごめんなさい。
ちょ・・・リアルタイムできたと思ったら生殺しとは
さぁ早く続きを書くんだ名前なんてすぐに思いつけるさ
いつでも待ってるぞ
妙に進んでるかと思ったらチビの人にかわゆい擬人化やらネブラさんやら凄いのが色々上がってたのか
いかんとりあえずメリーが可愛すぎて鼻血出そう
・♂ハンター×擬人化白毛アイルー♀ また否エロ
ワタシの名前はメリー・メリー。
ご主人≠ェ初めて雇ったオトモアイルーで、今はお嫁さん。
「お嫁さん……」
そのはずなんだけど、ほんとは良くわからない。
ワタシはご主人が大好きで、アイルーから人間になった。
けれど、尻尾や耳は残ってしまって、ご主人はそれを気にしている。
もしかしたらご主人は、人間になったワタシのこと、迷惑に思っているかもしれない。
「やっぱり、お嫁さんはちゃんとした人間じゃないとだめなのかも……ニャ」
つぶやいて、はっとする。
また、知らない内に「ニャ」と言ってしまった。
ご主人のお嫁さんになるなら、人間らしく在らなければならない。
大好きなご主人のために、ワタシはがんばって人間にならないといけないのに。
「いけないのに……にゃあ」
どうにも長い尻尾は目立ちすぎるし、油断していると、垂れた猫耳はぴんと立ってしまう。
ネコがお嫁に来たと村の人たちに知られたら、ご主人はきっと困るだろう。
今日だって、農場に来たワタシを困った顔で見つめていた。
「……ご主人」
たくさん一緒に居たくて人間になったはずなのに、ワタシは今、独りでお留守番。
ご主人に困った顔はしてほしくない。
でも、でも、喜んでくれる顔が見れないのは、もっと嫌だった。
「ネコのままだったら、オトモやニャンタークエストでご主人のために何かを頑張れたのに――」
人の体は、猫の時よりも涙が流れやすくできているように思える。
ワタシはぎゅっと、ご主人の残り香を求めて、枕を抱きしめた。
「さみしい……にゃあ」
/
初めてご主人に抱っこされた日のことを、ワタシは今でも明確に覚えている。
ご主人と出会ったのは、ワタシの住んでいた里を峯山龍が通って行った直後のことだった。
天災みたいなもので、幸い死者も出なかったことから、悲愴感はなかった。
しかし、皆住処をなくして、途方に暮れていたのは確かだった。
ワタシもその一人。
唯一の肉親である兄ちゃんはその時アイルー紹介所に居たので、ワタシは一人ぼっちだった。
多くは人間に雇われるオトモになることで生活を安定させようとしたが、ワタシは剣すら握ったことのないネコだった。
どうやって生きていけばいいのかもわからず、とにかく人里を目指そうと思った。
「空気がぴりぴりしているニャ」
深い森の道を歩く。
夜露に濡れて、自慢の毛並みはびしょびしょだった。
時折、光虫の群れが静電気を起こして、ワタシのヒゲをピリピリさせる。
まずいなぁと、魔物に慣れてないワタシでも危険を察することができた。
まぁ、その時にはもう遅かったのだけれど。
「……あ」
目の前に、おびただしい数の電光虫を纏わりつかせた牙竜が立っていた。
瞳の中が、激しい光でチカチカと点滅する。
死ぬんだって、思った。
「あ、うわぁああああぁぁっ!」
声を上げる間もなく、どこからか悲鳴が立った。
皮の鎧なんて、竜に挑むには貧弱すぎる格好をした男が、剣を携えて走ってくる。
あのとき、ご主人は新米ハンターで、一番最初の採集クエストの途中だった。
何を考えたのか、襲われかけている見知らぬネコを見つけて、格好悪い悲鳴を上げて、バカみたいに、ヒーローみたいに、ワタシを抱き
かかえたのだ。
牙竜は荒い鼻息を吹きだして、ご主人とワタシを尻尾で吹き飛ばした。
ご主人の体が激しく木に衝突する。
抱えられた手の中で、ご主人の骨が折れる音が聞こえた。
「な、何してるニャ。早く逃げるニャ!」
ワタシは必死で腕の中から逃れようとしたのに、ご主人はさらにしっかりと、私の体を抱きしめた。
「了解!」
ワタシは自分を置いて逃げろと言ったつもりなのに。
何を勘違いしたのか、ご主人はワタシを必死で守りながら、牙竜から逃げ出した。
機嫌が悪かったのか、牙竜は執拗にご主人を追いかけて、何度も尻尾を打ち付けてきた。
ご主人はそのたびに傷ついて、それなのに、ワタシだけが無傷でいて。
この人はなんなのだろうと、自分の危機も忘れて、思った。
「……大丈、夫?」
訪ねてきたご主人は満身創痍で、身体のところどころが変な方向に曲がっていた。
ワタシは半狂乱になって、タル宅配のネコにネコタクを呼んでもらった。
「こいつはいけねぇな……どら、とっておきだがこの秘薬を使ってやんな」
タル宅配のネコはタルの中から粉袋を取り出して、ワタシの手のひらに置いた。
秘薬のおかげでご主人は一命を取り留めたが、頬のあたりが電撃と爪で焼き切られていて、大きな傷が残った。
初級ハンターに、牙竜の一撃は重すぎたのだ。
ネコタクで村に帰る途中、いくばくか元気になったご主人は頬の傷をしきりに撫でていた。
申し訳なくて、顔を伏せていたワタシに、ご主人はそっと手を伸ばした。
「これ、歴戦のハンターみたいに見えるかな」
真面目な顔をして言うご主人は、その時はただの間抜けに見えた。
けれど、後になって、気を使ってくれたんだなぁと思うようになった。
ご主人は、ネコにやさしいのだ。
その後、順調に快復したご主人が、オトモ装備を一式抱えて家に戻ってきた。
ワタシはその頃、居候という形でご主人の家に置かせてもらっていた。
「今日からオトモとして働いてもらうよ」
ご主人の言葉に、ワタシは細い腕を見下ろした。
ご主人の持っていたアイアンネコソードは、人間からすれば小さな片手剣程度の大きさだが、私にとっては身の丈よりも大きなものだった。
ワタシは大剣を引きずりながら、必死でご主人の後を追った。
ご主人はよろよろと歩くワタシを、じっと待っていてくれた。
その時のクエストは、一人で行った方が早く終わるような簡単なお仕事で、現地で採取したロイヤルハニーを納品するというものだった。
「大丈夫だ、ゆっくりついてきて」
声は優しいが、ご主人は手を伸ばすことなくワタシを待っていた。
それは、甘やかされるのよりずっとずっとやさしくて、ワタシは重たい剣を何とか持ち上げて、ご主人のもとへ走った。
そうしてクエストを終えると、ご主人はいっぱいワタシを撫でてくれた。
「今日からよろしくね。それと、これは内緒だよ」
ご主人は納品するはずのロイヤルハニーを一個多く採ってたみたいで、初級ハンターで資金繰りが大変なはずなのに、貴重な換金アイテ
ムのそれをワタシとはんぶんこした。
重たい剣を引きずった体に、甘いものがジーンとしみて、その時から、ご主人はワタシのご主人になったのだ。
今でも思い出せる、甘い記憶。
いつまでもあの中に居れば、こんなに寂しさを覚えることはなかったのだろうか。
/
「――あ、起きたニャ」
目を覚ますと、ベッドの上に農場のアイルーたちが集まってきていた。
時々、ご主人に内緒でお昼寝をしていたことを思い出す。
「ねぼすけだニャ」
「メリー、泣いてたみたいニャ」
「兄ちゃん、あかね……」
茶トラのメリー・ベルと赤虎の茜子が、くすくすと笑っていた。
ベルは女の子みたいな名前だが、ワタシの実の兄である。
「こざかしいあかねはともかく、平和主義の兄ちゃんが、なんで残っているの――ニャ?」
ご主人が受けるお仕事は採取系のクエストであることが多い。
そのため、平和主義で採取が得意なベルはオトモに出ることが多いはずなのだ。
「今日はお休みをいただいたニャ」
「お館様はやることがあるみたいだったニャ」
「そうなんだ……ニャ」
重たい体をぐっと持ち上げると、窓の外は薄紫色に染まっていた。
日没が近い。今日はご主人、戻ってくるのかな。
採取のクエストは1日から3日かかることがあるから、どうなるかは分からない。
留守を預かったときは毎晩、ご主人のためのご飯を用意しておく所なのだが。
「今日はご飯、作らなくていいニャ。どうせ帰ってこないニャ」
「おサボりするニャー」
もふもふと、エンとベルにのしかかられる。
「でも……ご主人がもし帰ってきて、ご飯がなかったら可哀そう……ニャ」
「いーからいーから、今日は休むのニャ」
「そうニャ。ニャンタークエストの発注も忘れてお仕事に行ったくらいだから、きっと長くなるニャ」
二人にぺちぺちと膝を叩かれる。
ワタシは少し悩んで、結局、ベッドに座ったままで居ることにした。
「それで、何を泣いていたのニャ?」
ベルが優しく、肉球を頬に押し付けてきた。
不思議なもので、種族が変わっても、兄の手は変わらずワタシを安心させた。
「あのね……兄ちゃん。メリー、ご主人の迷惑になってないかな……ニャ」
ぽろぽろと涙が落ちた。
ベルはヒゲをヒクヒクさせながら、じっとワタシの目を覗き込んでいる。
「大丈夫、旦那さんはそんなふうに思うお人じゃないニャ」
ベルはにっこりと笑って、ワタシをぎゅっと抱きしめた
その隣で、茜子がにやりと笑う。
「一発やっちゃって、子供でもこさえてしまえばいいのニャ。既成事実なのニャ」
「子供……ニャ?」
かぁっと、頬の熱が上がる。
茜子は経験豊富なネコであるから、出産経験があるのかもしれない。
「もう、あかねこは極端なことを言うニャ。もうすこしお淑やかにならなきゃだめニャ」
「……へぇ、ベルはお淑やかが好みかニャ? 女に夢を抱きすぎニャ」
茜子は尻尾を揺らして、くすくすと笑った。
ベルが小さなため息を吐く隣で、ワタシの顔はひどく真っ赤になっていたと思う。
「メリーはお館様の子供が欲しいのニャ?」
茜子がふと真面目な顔をして、ワタシを見上げた。
言うまでもない。
「ご主人が望むなら、メリーはほしいの……ニャ」
子供だけでハンターチームを作れるぐらい産んじゃうのだ。
「メリーはお館様の何が好きなのニャ?」
茜子が言葉を重ねて言う。
まったくもって、躊躇なく言葉が出てくる。
「全部。優しいところも、ヘタレって言われてるところも、実は強い所も、愛してるの……ニャ」
月が出てきたのか、薄暗い部屋に光が差し込んできた。
いつの間にか夕焼けも終わっていて、ワタシの長い髪の毛が月光を吸い込んで輝いている。
今もこれが、自分のものとは思えない。
「メリーは、後悔してるかニャ? 人間となって、お館様に嫁ぐことを」
「……わからない……ニャ」
白く長い指を見下ろす。
肉球がなく、爪も出し入れができない。
白い肌には寒さから身を守る毛もなくて、いんなーという服だけでは少し肌寒い。
何もかも変わってしまった身体は、はたしてご主人の好みに少しでも近づけているのだろうか。
「ご主人が、人間になったメリーをどう思っているのか、わからないの……ニャ」
「……にゃあ」
茜子は黙り込んで、ワタシの膝の上に顔を落とした。
ベルは変わらず、ワタシの目を見つめたまま、静かに耳を動かしている。
「旦那さんは男ニャ」
不意に、ベルが呟くように言った。
ワタシは顔を上げて、ベルの顔を見やる。
「……? 知ってる……ニャ?」
「いや、そうじゃなくて、男は一度決めたことに、とやかく言わないのニャ。旦那さんはヘタレだけど、そーゆーところはしっかりしているお人だからニャ! 女の子を好きといったからには、好きで居続けるのニャ」
ベルは珍しく饒舌に、ワタシを諭した。
「メリー、旦那さんと長く一緒に居たのはメリーだけじゃないニャ。男だからわかるってこともあるのニャ」
「兄ちゃん……」
「兄ちゃんを信じるニャ。旦那さんを信じるニャ。後悔なんて、する必要のないことニャ。メリーはこれからたくさん、しあわせになるのにゃあ」
胸を張って、ベルが鼻を鳴らした。
ワタシはそれがおかしくて、くすくすと笑ってしまう。
隣で茜子が、目をぱちくりさせた後、ニタリと笑ってベルに顔を寄せた。
「ベルは男の娘の間違いだニャ。気弱で、メスみたいって言われているくせにニャ」
「う、うるさいのニャ!」
ワタシはついに大きな笑い声をあげてしまって、お布団の上をごろごろ転がった。
布団の上に居たネコたちが大慌てでニャアニャアと飛び跳ねる。
大騒ぎのあと、ワタシはひとつため息を吐いて、窓の外にあるお月様に手を伸ばした。
「ご主人、メリーを好きになってくれるかニャ」
つぶやくと、周りのネコたちが寄ってきた。
「大丈夫ニャ。メリーの体見て、ご主人どぎまぎしていたニャ」
「メリーは魅力的な女性だと思うニャ」
「もし、メリーが村に受け入れられなかったら、ネコたちがストライキ起こすニャ!」
「安心していーのニャ」
うごうごと毛玉に埋もれる。
ご主人、毎回こんな感じだったんだな。
みんなこっそりと話を聞いていたみたいで、一人一人肉球をワタシに押し付けながら、励ましの言葉をくれる。
「メリー、そろそろ旦那さんが帰ってくる頃ニャ」
「……え?」
ベルの言葉に、ふと我に返る。
「だって、今日は帰ってこないって言った……ニャ?」
「あれ、嘘ニャ。旦那さんは今日、クエスト受注してないニャ」
「ええーっ!!」
慌てて体を見下ろす。
寝返りを打ったせいで髪の毛はぼさぼさだし、涙のせいで頬は膨れているだろう。
ネコの時とは違って、毛づくろいに時間がかかるというのに。
「ど、どうしよう……こんなのご主人に見せられないニャ!」
おろおろと髪の毛を梳かし始めて、ふと気づく。
「ご飯の用意もしてないニャ!」
慌てて立ち上がろうとすると、ご主人の毛布が足に絡んで、盛大に転んでしまった。
その時、
「ただいまー……なんだ、暗いな」
タイミング悪く、ご主人が帰ってきた。
ワタシは恥ずかしくって、慌てて毛布を手繰り寄せて身を隠す。
「おや、部屋にでっかいおまんじゅうがあるな……」
ご主人が楽しそうに言って、こちらへ近づいてくる。
ワタシは情けなくて、また涙が滲み出していた。
「捕まえた。メリー、良い子にしていたか?」
「……にゃあ」
ぎゅっと、毛布ごと抱きしめられる。
ご主人、ごめんなさい。良い子にはしていなかったの。
「えーっと」
ご主人はもごもごと、ワタシを包んだ毛布をほどきにかかる。
そして、ぱっと視界が開けて、ワタシの視界にご主人の顔が飛び込んできた。
にこにこと笑う頬に、今も大きな傷が残っている。
「メリー、明日結婚式をするぞ!」
「……にゃっ!?」
またつづく
>>471 貴様!俺を出血多量で3乙させるつもりか!
というのは置いといて乙でした。この先どう転んでも俺得になるだろうと期待します
オトモアイルーの懐き度マックスにしてくる!
乙 アイルー(擬人)×人は貴重だから頑張ってくれい
よし毛並み白の猫雇って名前メリーにしてくるか
・♂ハンター×擬人化白毛アイルー♀ 最後の否エロ
俺にとってのメリー・メリーという存在について、深く考えてみた。
彼女は俺の初めて雇ったオトモアイルーだった。
メリーはしばらく俺の家で居候という形でおいていたのだが、何をするにも遠慮がちなネコだった。
そこで、思い切ってオトモ契約を持ちかけたのだが、メリーは細い体でよく働いてくれた。
貧乏でオトモを雇う余裕がなかったところに、成り行きで助けてしまったメリーは渡りに船だったわけである。
それからはずっとあいつと一緒に居た。
その後、下級の仕事なら何とかいっちょ前にこなせるようになって、メリーの兄であるベルを雇うことにし、その他にも沢山のネコを雇うことになった。
彼らは良く働き、俺を信頼してくれていたと思う。
だからこそ、俺も彼らを信頼し、ついでに溺愛した。
「……ふむ」
そう、溺愛したのだ。
それは相棒としてなのか、愛玩動物としてなのか、考えたこともなかったのだが。
少なくとも、俺の一番大切な人はメリーだ。
だからこそ、冗談とはいえ嫁にしたいなどと口走ったわけなのである。
「そうか、なら――」
なら、何も問題はないような気がしてくる。
メリーは俺のために、人になってくれた。
耳と尻尾は残っているが、そんなことは些末なことでしかない。
「よし、それじゃあ、準備をしなきゃな」
/
「お、ピエロがやってきたぞ」
「なんだ、今日はオトモが一緒じゃないのか?」
集会浴場に顔を出すと、ハンターのみんなが笑顔を向けてきた。
ピエロとはスカルフェイスなんてごつい頭装備の割に、俺がおちゃらけたヘタレだってんでついた蔑称だ。
しかし、そう呼んでくれる奴らはみんな、少なからず好意的に接してくれているようにも思うので悪い気はしない。
実際、俺は一人で上級モンスターの狩猟をするなんてまっぴらごめんのエセ上級ハンターなのだから。
「うん、村長さんはいらっしゃるかな。いつものところに居なくてね」
「おう、ちょうど湯上りのようだぜ。おーい、村長さんよ」
ハンターの一人が大きな声で呼びつけてくれる。
一応村長さんはこの街で一番偉いのだが、のほほんとした人となりのせいか深く親しみを持たれている様子だ。
「ああ、ピエロさんですか。先日は大きな採集クエストを引き受けて頂きまして。卵の運搬をこなしてくださるハンターさんは少ないので助かります」
「いえいえ」
上品に口元を隠して、村長さんがくすくす笑う。
さて、本題を切り出さなければ。
「実は村長さんにご相談がございまして」
「はい、なんでしょう」
「ええ、実はネコと結婚がしたいのですが」
しん、と集会浴場に沈黙が下りた。
村長さんは珍しく目を見開いて、俺のことをじいっと見つめてきた。
隣に居た大男のハンターは持っていたグラスからハコビールをごぼごぼとこぼしている。
「……はぁ?」
最初に声を上げたのは、大男のハンターだった。
彼は俺の相棒ともいえるハンターで、やむを得ず上級のクエストを受注する際は必ず連れ添って出かけている。
「ネコって、まさか……オトモアイルー?」
「そ、うちの可愛いメリーだ」
ふん、と胸を張る。
すると、集会浴場に居た人たちが一歩後ずさった気配がした。
「おいピエロ……お前、火山で採取しすぎて火山灰でどうにかなっちまったのか?」
「失礼な、俺は正気だぞ」
「だからってよ、ネコと結婚ってお前……」
「女にもてないからって、ついに幻覚でも見ちまったのかよぉ」
「ピエロ、お前が死んじまったら困るぜぇ……お前以外に誰が面倒くさい卵の運搬クエストを引き受けるってんだ」
親しいハンターたちがこぞって寄ってきて、俺の額に手を当てたりを繰り返す。
まったく、失礼な奴らだ。
「ピエロさん。大変面白そうなお話なのですが、詳しく事情をお話しいただかなければ、認めることはできませんわ」
村長さんはいつの間にか落ち着きを取り戻していて、いつもの柔和な笑みを口元に湛えた。
あ、でも薄く汗をかいている。
「ええ、実はうちのメリーが人間になりまして……」
「誰か、ピエロさんを病院へ運んでください!」
正気だって。失礼だな、村長さんも。
「いえいえ、マジですって……落ち着いて話を聞いてください」
「すみません。あまりにも突拍子の無いお話でしたので……」
村長さんは珍しく慌てているようだ。
いや、まぁ、俺だって妙な話をしているという自覚はあるのだけれど。
「アイルーが人になる……ですか。大変興味深いお話ですね」
「俺も驚いたんですがね……それで、結婚式を挙げたいのですが」
集会浴場にはどよめきが走っていた。
やれいにしえの秘薬はどこだとか、温泉につけた方が良いのではないかとか。
ついに童貞をこじらせて死ぬ奴が出るのだとか。おい、本当に失礼だぞ。
「なぁ、もしかして……お前の農場にいた猫耳の子がそうなのか?」
ざわめきの中、誰かがそんなことを言ったものだから、集会浴場の騒ぎは一瞬にして沈黙した。
やはり、農場に来るメリーの姿は目立っていたみたいだ。
どよどよと、俺に視線が集まってくる。
「ん、そうだ」
「……まじかよ」
疑いの視線が、次第に好奇の目に置き換わっていく。
「か、可愛いのか?」
「ああ、可愛い」
「マジで、結婚するのか?」
「ああ、マジだ。俺はメリーを愛している」
「相手は、ネコなんだろ?」
「今は人間だ。猫耳と尻尾がはえてるけどな」
胸を張って言うと、集会浴場の人々は再び沈黙した。
その中で、大男が気まずそうに眉根を寄せた。
「ネコと交わるってえと、普通の村人がどう言うか……わかんねぇんだぞ?」
それは、迫害を暗喩するような言葉だった。
俺はふんと、その言葉を笑い飛ばす。
「そしたら俺が、アイルーの里にでも厄介になるさ」
歯を見せてニカっと笑うと、大男は乾いた笑いをこぼした。
とりあえず、俺も同調して笑っておく。
ひとしきり笑ってやると、次第に大男の笑い声が嬉しそうなものに変質していった。
「まったく、お前は本当にどうしようもない馬鹿野郎だな」
背中をバンバンと叩かれて、俺は思わずつんのめりそうになる。
大男は心底おかしそうに、腹を抱えて笑っていた。
「村長! どうなんですかね。ネコと結婚式てぇのは!」
「大変面白いので、よろしいのではないでしょうか」
村長さんはいつものようにおほほほほと笑って、手にした扇子をパチンと閉じた。
成り行きを見るに、なんだか上手くいったみたいだった。
俺は思わずほっと息をついて、村長さんに頭を下げた。
その隣で、大男がぐっと握り拳を作り、大きく掲げる。
「それじゃあしょうがねぇ! 俺様が結婚式場の準備を仕切ってやるから、ピエロはとっとと花嫁を連れてこい!」
「おう、すまんな相棒! お前より早く嫁さん貰っちまったぜ!」
「うるせーネコ馬鹿」
大きく笑いながら、騒然とした集会浴場を抜け出す。
いざ、花嫁の待つ我が家へと――
/
「ただいまー……なんだ、暗いな」
家に帰ると、部屋の中は真っ暗だった。
明かりを灯しに歩くと、ベッドの方から何かがずり落ちる音がした。
「おや、部屋にでっかいおまんじゅうがあるな……」
蝋に火を灯すと、部屋の隅に毛布の塊がどぇんと鎮座しているのが見えた。
そろそろと近づいて、抱きしめてみる。
やはりというか、花のようないい匂いがした。 少し、癖になりそうである。
「捕まえた。メリー、良い子にしていたか?」
「……にゃあ」
ぎゅっと、毛布ごとメリーを抱きしめる。
寂しそうな声が、毛布の中で吐き出された。
「えーっと」
とにかく、顔を見て話さなければ話にならない。
うごうごと揺れる毛布をほどきにかかると、目を赤くしたメリーが出てきた。
寂しい想いをさせていたのだろう。
ごめんね、俺はちゃんと覚悟を決めてきたから。
「メリー、明日結婚式をするぞ!」
「……にゃっ!?」
言うと、メリーは耳をピンと立てて、高く声を上げた。
大きな瞳がぱちくりと、不思議そうに俺を見上げている。
「お前が嫁に欲しいから、村の人たちに紹介する」
「え、だ、駄目ニャ! そんなことしたらご主人が困ってしまうニャ!」
よほど慌てているのか、いつもの躊躇いがちな「ニャ」がはっきりと語尾についていた。
それでいいと、俺は思う。
メリーには笑っていてほしいから、無理をしていてほしくない。
「大丈夫だよ」
「ご主人……」
「メリー、俺はお前を愛しているから」
肩を抱いてみる。
メリーはふるふると震えていて、躊躇いがちに、俺の胸に頬を寄せた。
「……はい……ニャ」
背中に手を回されて、ぎゅっと抱きしめられた。
愛しさが上り詰めてくる。
「メリー……上を向いて」
「あ、にゃ……にゃあ」
その頬に指を添えて、上を向いた唇にキスを落とした。
唇へのキスは初めてで、少し気恥ずかしい。
「どうしよう、赤ちゃんできちゃう……ニャ?」
「出来ません」
とぼけた言葉に少し笑わされる。
メリーは不思議そうな顔をして、首をひねっていた。
まったく、本当に愛おしい子だ。
こんな嫁さんが貰えるというのなら、俺は最高の幸せ者なのだろう。
さぁ、準備は整った。俺はもう、この子に寂しい思いはさせない。
/
メリーと連れ立って広場まで歩いていく。
さすがにインナーのまま連れて行くのはまずいので、メリーには最初から纏っていたレイア装備を着させていた。
「……まじか」
広場に固まっていた人垣から、そんな呟きがこぼれた。
冷やかしに待ち受けていた男連中は、メリーの可憐さに一瞬目を奪われていたようだ。
どんなもんだ、俺の嫁さんは絶世の美女だろう。
「マジで、人間の女を連れてきやがった……」
「いやいや、耳がついてるぞ! 尻尾もだ!」
「でも……可愛いよな……」
「ああ……ちょっと、羨ましいかも知れん」
集団の中で、誰かがぼそりと呟く。
だから、俺は正気だと言ったのだ。
「ほらほらどいたどいた!」
騒然とする男たちをかき分けて、よく通る女性の声が響き渡った。
武具屋の姉さんがおっすと片手を上げて、俺たちの前までやってくる。
「あら、綺麗な娘を捕まえたもんだね」
武具屋の姉さんはじいっとメリーの顔を見つめると、にっこりと笑みを浮かべた。
「あ、こ、こんばんわです……ニャ」
「はい、こんばんわ。なんだ、ネコってったって、普通の女の子じゃないか」
ネコ用の白無垢を用意しなくて済んだわと、姉さんは豪快に笑う。
酔ってるんじゃないか、この人。
「あ、あの、わたし、結婚式って経験がないの……ニャ」
「そりゃあ、経験済みの花嫁の方が少ないだろうさ」
急に連れ出したせいか、メリーは困惑気味に目を回しているようだった。
メリーのとぼけた発言に、周囲から笑いが起こる。今のところ、メリーへの不信感はないようだ。
俺は少し安心して、飾り付けられた広場を見渡す。
「本当に、豪勢にしたもんだなぁ……」
急な発表だったというのに、広場には櫓まで持ち出されて、盛大な装飾がなされていた。
みんな、けっこうな暇人なのかもしれない。
「それじゃあ、一生で一度の晴れ舞台に相応しい格好にしてくるからね、待ってなさい」
「にゃ、にゃー……」
武具屋の姉さんの力強い言葉に頭を下げて、困惑するメリー・エンの背中を見送る。
「どうだ、盛大だろう」
快活な言葉に振り返る。
いつの間にか、俺の隣には友人の大男が立っていた。
「どうよ、うちのメリーは?」
「いや、どうよって……たまげたよ」
大男は目をぱちくりさせて、メリーの後姿を見つめていた。
その足を、背の高い女ハンターが踏みつけていく。
「ほら、あんたが盛大にやるって言い出したんだから、キリキリ働きな!」
「う、わかってらぁ」
じゃあな、と後ろ手に手を振られ、俺は一人残される。
提灯に出店に豪勢な料理。
本当に、一日で作られたとは思えない。
思い立ったら吉日とでもいうように、俺たちの結婚式は成されようとしていた。
「旦那さん、結婚おめでとうなのニャ」
「腹をくくったのニャ。ネコの里はいつでも旦那さんを歓迎したのにニャ」
「この様子なら、大丈夫そうだニャー」
「……おぉ」
呆然と村の様子を眺めていると、いつの間にか村中のネコたちに取り囲まれていた。
うごうごと、いつもより多めの毛玉に埋もれる。
苦しいが、祝福の言葉は素直に嬉しかった。
「おらー、どけどけ男ども! 花嫁様のおとおりだよー!」
「にゃ……にゃあ……」
もふもふに埋もれていると、遠くから武具屋の姉さんの声が響いてきた。
その後ろで、白無垢を纏ったメリーが階段をよちよちと上ってくる。
純白の髪は美しく結い上げられ、集った人々が息をのむ気配が伝わってきた。
俺の目の前に、メリーがやってくる。
潤んだ瞳で見上げられ、俺は気の利いた言葉も言えず、ただその美しさに夢中になった。
「それでは、婚前の儀を執り行いますゆえ、皆、静粛に」
広場に架設された座敷の上に腰を据えて、鶴亀の置物を飾った島台の前で杯を掲げる。
村長さんが堂に入った様子で祝詞を読み上げ、俺たちは誓いの杯を交わした。
人の体に不慣れなメリーはおどおどと杯に口をつけた後、にっこりと笑って、静かに涙を流した。
「ご主人、愛してます……ニャ」
「俺もだ。大切にするからな」
瞬間、大きな花火が夜空を彩る。
まったく、俺の友人はどこまで盛大にやりたかったのか。
貧乏なハンターには豪勢すぎる結婚式に、心が震える。
「それで、ご主人」
「うん?」
「けっこんしょやというのは、いつやればいいのですか……にゃ?」
式場が別の意味で騒然となった。
しょやにつづく
488 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 01:15:11 ID:FwO8KZgD
GJ!!!すばらしい!
GJ!
またリアルタイムで会えるとは思わなかったぜ
しょやに期待
しょやに期待。
メリーかわいいよメリー。
・♂ハンター×擬人化白毛アイルー♀ しょや
祭囃子の音色が遠く聞こえる。
それよりも大きい鼓動の音は、はたしてどちらのものなのだろうか。
「ご主人……ちょっとはずかしいです……ニャ」
武具屋の姉さんからお古の着流しを頂いたメリーは、その襟を乱し、ベッドに押し倒されていた。
もちろん、俺にだ。
「ご主人、何か喋って……にゃあ」
メリーの頬が赤く染まる。
着流しから覗く白い肌を前にして、俺は余裕を失っていた。
シーツの波に銀色の髪が波打っていて、不思議と惹きつけられてしまう。
「あ、あぁ……えっと」
大きな瞳が、俺をじっと覗き込んでいた。
肌に浮かんだ桜色が、ひどく扇情的で困る。
「綺麗だ」
「にゃあ……」
瞳を細めて、メリーが微笑む。
きゅんと胸が締め付けられるようだった。
「触っていいか?」
メリーは無言のまま、こくんとうなずいた。
緊張に震えながら、白い肌に指を落とす。ピクリと、メリーの肩が震えた。
着流しの乱れに手を差し込み、大きくはだけさせる。
ゴクリと、喉が鳴った。
桜色の突起が、月明かりを受けて小さく震えている。
「お、おっぱい、ちっさいの……ニャ」
目を伏せて、メリーが呟く。
気にせず、俺はそっと手を伸ばした。
軽く指が沈んで、そこはふるふると形を変えていく。
「にゃ、あ、にゃあ……ご主人、嬉しそう、ニャ」
笑われた。
それでも、手は止めずにメリーの胸を楽しみ続ける。
「メリーは綺麗だから、触れるのは楽しいよ」
肌の朱が少し深まった気がした。
触れると、熱病に犯されたかのように熱い。
「ご主人、すっごく恥ずかしいこと言ってる……ニャ」
知ってる。
だからこそ、俺の頬はどうしようもないくらい熱くなっている。
「舐めるよ」
照れ隠しに、メリーの胸の先に唇を寄せた。
ピクリと、メリーの身が跳ねる。彼女の腕がゆっくりと、俺の頭を抱いた。
「ん、……にゃあ」
触れれば触れるほど、メリーの肌は熱を上げた。
鼻を寄せると、花に似た甘い香りがする。
「いい匂いがする……」
「あ……嗅いだらだめ……にゃあ」
そうは言うものの、メリーの手は俺の頭を抱きしめたまま放してくれない。
ゾクゾクと、メリーの肩が震えている。
乳首を舐められるのはいい≠轤オい。
「はぁ……なんか、変な感じがする……ニャ」
「……ん」
唇を離すと、メリーは息を上げて呟いた。
「しょやは痛いって、あかねが言ってたんだけど……おかしいにゃあ」
ぽつりと、メリーが不思議そうに言う。
さっきまではキスで子供ができると信じていたのに。
「そんなこと、いつ聞いたの」
「準備してるとき……ニャ」
あの耳年増ネコはろくなことを吹き込まないな。
でも、おそらく事実ではある。
「多分、痛いのはこれからだと思う」
首筋をなでながら、メリーの瞳を覗き込む。
メリーはくすぐったいのか、ぴくぴくと俺の指先に反応して肩を揺すった。
「そっか……でも、ご主人に痛くされるなら……メリーは平気……ニャ」
唇が小さく震えていた。
多分、怖いものは怖いのだろう。
それでも、強がってくれるなら、俺はその気持ちを大事にしようと思う。
「ただ、する前に、たくさんちゅーしてほしい……にゃあ」
可愛いことを言うものだから、またしても鼓動が早くなる。
俺はメリーの唇にちゅっと唇を落として、なるべく優しい声を出そうとする。
「ん、わかった。なるべく、痛くしないようにするからね」
言ったものの、俺だって経験はない。
とりあえず、長く触れ合えと教わりはしたものの、どのくらいの間していればいいのかも不明瞭だ。
「もう少し、触るよ」
とりあえず、メリーが心地よさそうな部分を探すことにする。
わずかな膨らみに、壊れ物を触るような手つきで触れる。
「にゃ……ふ……ん……にゃ」
わずかに息が上がり、甘い声がする。
くすぐったいのか、メリーはしきりに太ももをこすり合わせ、体をくねらせた。
「可愛いね」
「うにゃあ……」
照れてる照れてる。
ほほえましくなって、いつもするみたいにおなかを撫でてやる。
「にゃ、あ、あ、それ、ダメにゃあ」
ヘソの下を撫でると、強い反応が返ってきた。
瞳を潤ませて、メリーが不安げに見上げてくる。
「ダメ……? くすぐったいの?」
撫で続ける。
「んふ……あ、ちが、ぅ……なんか、キュンってする、の……にゃあ」
小さな体が震えて、たまらなくなる。
インナーの中で、俺のモノが膨れていくのを感じた。
まぁ、メリーの肌を見やった時から、限界まで大きくなっていたのだけれど。
「ご主人……なんだか、いじわる、にゃあ」
ダメなところを撫で続けたせいか、メリーの瞳はとろとろに蕩けていた。
桜色に染まった指先が伸びてきて、俺の脇腹を優しく引っ掻いていく。
ゾクリと、背筋が震えた。
「メリー……」
「……ん、にゃ」
唇を寄せる。
声に少し、野性味が含まれてしまった。
今、どうしようもなく、彼女が欲しくなっている。
「下、触るからね」
メリーがうなずくのを待たず、太ももの付け根に指を伸ばす。
他の肌よりも強い熱を持ったそこは、既に汗と粘液で潤っていた。
「うにゃあ……」
心細そうに、メリーが鳴く。
ヒクヒクと肩を震わせて、肌に触れている俺の手をぎゅっと抱きしめてきた。
「ご主人、何か、変なの……ニャ」
「大丈夫だよ……」
指の先を、潤いの先に沈ませてみる。
「にゃあっ!」
腕を抱く力が瞬間的に強まって、太ももがギュッと、俺の指を締め付けた。
構わず、指の腹でソコをこすりあげていく。
「あ、あ、あ、……にゃあ……にゃあぁ」
顎の下で、嬌声が響く。
ふと我慢が出来なくなって、メリーの髪に鼻を埋めてみた。
やはり、強く彼女の香りが感じられる。
「だめにゃ、ご主人……耳に、息があたってる……にゃあ!」
耳もいい≠サうなので、ゆるく舌を這わせてみた。
太ももの痙攣が強くなり、指先にあった緊張が弱まっていく。
同時に、つぷりと、メリーの中に指が沈みこんだ。
「にゃああぁぁぁあぁっ!!」
小刻みに小さいお尻が揺れて、シャツに熱い吐息が染み込んでいく。
「……ご主人」
「ん……」
顔を見上げられたので、キスをする。
少し、不満そうだ。
「違った?」
「違くないけど……ご主人はえっちなの……ニャ」
肩に置いていた腕を背中に回すと、ぬるりと滑った。
どうやらお互いに、大分汗をかいていたようである。
白い肌に浮かぶ汗の玉を見ていると、またしても気分が高揚する。
我慢できなくなって、俺はメリーの秘部に置いていた指先を、再び動かし始めた。
メリーの体が、小さく跳ねる。
「うにゃっ!?」
「大分、濡れたのかな……」
確認を取ろうにも、お互いに初体験だ。
でも、指を沈めたそこは、触れた時よりもほぐれているような気がする。
「メリー……いいか?」
胸の中で震える少女に、短く問いかける。
メリーは青い瞳を潤ませて、微かにうなずいてくれた。
「それじゃあ、いくよ」
押し倒した体勢のまま、メリーの足を軽く持ち上げて、足を開かせる。
「は、恥ずかしい格好です……にゃあ」
頬に手を当ててメリーがいやんいやんと首を振った。
微笑みながらそれを眺めて、俺も下穿きに手を掛ける。
「……わ」
小さな声が上がった。
愛しい人を前に、俺のモノは今までにないくらい張り詰めている。
「は、入るのかにゃあ……」
「多分、大丈夫だと思う」
思うけれど、メリーの体は平均よりも小さいので、苦痛は大きいだろう。
やめとくかと口にしようかと思ったが、それよりも早く、メリーに唇を奪われた。
「それじゃあ、きて……ご主人」
優しい微笑とともに、全てを受け入れられる。
そんな言葉を向けられたら、もう後には引けない。
逸物を、メリーの小さな入口に押し当てる。
「うにゃ……」
小さな声を合図に、俺はそっと、奥へと押し込んでいった。
ずぶずぶと、肉を押し広げてメリーの中に侵入していく。
メリーは声を上げなかった。
ただ、俺の背中に腕を回して、胸の中で細い吐息をこぼしている。
噛みつかれたっていい。爪を立てられてもいい。
今はただ、受け入れてくれたこの少女が愛おしかった。
「は、ぁ……なんだ、これ」
メリーの中は初めて味わう感覚にあふれていた。
逸物の先を強く締め付けられて、喉が引き攣る。
強すぎる快感に、今にも悲鳴を上げそうだった。
「……にゃあ」
メリーの中に沈んでいくにつれて、細い声が上がる。
苦痛の声色に反して、俺は背中を這い上がってくる快感に耐えることで精いっぱいだった。
「ちゅ、ちゅう……して、にゃ」
顔を上げて、メリーが懇願してくる。
間をおかず、その唇を舌先で塞いでやった。
勢いのまま、舌でメリーの口内を味わう。
熱い唾液が舌の上に乗って、頭がジンジンと痺れてきた。
ああ、一番奥にたどり着く。
「うにゅぅうぅううぅぅううぅっ!」
ついに、唇の中で悲鳴が上がった。
俺の逸物は七分目くらいで、メリーの最奥に届いたようだ。
酸素を求めて唇を離す。
唇の端からお互いの唾液をこぼして、熱い息をこぼした。
「最後まで……は、入った、にゃあ?」
「うん……ありがとう」
涙を滲ませて、メリーは頬をこすり付けてきた。
頭をぐしぐしと撫でてやって、礼を言う。
「にゃあ……これで、赤ちゃんができるの……にゃ?」
「いや、このあと……その、出さないとできないね」
うっとりと陶酔しているメリーに、ポンポンと手を置く。
これからもっと苦しいんだよね、多分。
「これから、メリーの中で俺が動いて……子供を仕込むんだ」
「そ、そうなの……ニャ?」
うむ、とうなずく。
メリーはおどおどと、接合部分を見下ろしている。
「も、もういっかい、ちゅーしてくれたら、頑張れる……ニャ」
「……うん」
涙目のメリーに、深いキスをする。
舌先をつんつんと入れてみると、躊躇いがちにメリーの舌が絡んできた。
くちゅくちゅと互いの唾液を絡ませて、熱い息をつく。
そうして、唇を離すと、メリーは蕩けた目をしてつぶやいた。
「このちゅーは、癖になっちゃうかもしれない……にゃあ」
甘えた声に、入れたままの逸物がまた大きくなる。
ぴくん、とメリーの肩が跳ねて、恐る恐る接合部を見下ろしていた。
「それじゃあ、動くよ」
「はい……ニャ、あ」
ずるりと、逸物をゆっくりと引き抜いていく。
メリーの腕がギュッと、俺の体を締め付けた。
「あ、あ、あ……にゃあ、にゃ……」
半分くらいまで引き抜いたところで、また、メリーの中に逸物を押し込んでいく。
「ふにゃあ、にゃあ、ふぁあぁぁ……」
ぷちゅりと、愛液がこぼれる音がした。
ふとメリーの顔を覗き見ると、蕩けた顔をしている。
「な、なんか、変にゃ……あぁ、あ、あ」
言っている間に、また引き抜く。
今度ははっきりと、メリーの声が聞こえた。
甘い声が、出ている。
「もしかして、きもちいい?」
「わ、わかんない、にゃ!」
押し込む。
熱い息を吐きながら、メリーは緩やかに逸物をのみこんでいった。
「痛いのに……なんか、おかしいの……ニャ」
困惑した声をあげて、メリーの体が跳ねる。
未知の感覚に戸惑っているのか、メリーの肩は弱弱しく震えていた。
「ん、ふ……ん、にゅ……んにゃあ……にゃあ……」
潤滑液が吹き零れて、ぬめりが良くなった分、リズミカルに動けるようになる。
注意してゆっくりと動いているつもりが、いつの間にか腰を振る速度が上がってきていた。
「へんだよぅ、ごしゅじん……メリー、へんにゃのぉっ!」
かぶりつく様に、小さな体を抱きかかえてしまう。
耳のそばで、先ほどまではなかった甘い声が響いていた。
「メリー、おかしくなっちゃったにゃあ……ごしゅじんに、んっ、へんに、されちゃったの……にゃあ」
何も考えられなくなるくらいに、頭の中が白熱している。
結合部を中心に熱が広がって、何かが壊れたかのように、汗が噴き出している。
耐え難い快楽に身を任せて、初めて抱くというのに、本能が逸物を突き入れる速度を加速させる。
小さな体が、腕の中で暴れまわっていた。
「らめ、もう、これのことしか……考えられなくなっちゃう、にゃあ!」
そうなればいいと思う。
今は、この熱だけを感じていたい。
「ごしゅじん、ちゅうして! 思い出させて! とんでっちゃうから、ぎゅって、してぇっ!」
言われるままにキスをして、強く強く抱きしめる。
その瞬間、結合部で快感が爆発して、正常な意識を焼き切った。
同時に、メリーの体が激しく跳ねる。
「射精るっ!」
「うにゃああぁあぁぁああぁあぁっ!!」
呼吸の音だけが、部屋の中に響いていた。
どろどろと、メリーの小さな体の中に残った熱が注ぎこまれている。
腕の中で、ぐったりと力を失ったメリーがゆるく微笑んだ。
「ねえ、ごしゅじん……」
「……ん?」
「あかちゃん、できたかにゃあ」
「…………ん」
/
朝起きると、ベッドはもぬけの殻だった。
重たい瞼をどうにか開いて、大きな欠伸をこぼす。
「……あれ、メリー?」
布団の中には確かに、二人で寝ていた形跡がある。
微かな残り香に心を落ち着かせながら、窓の外に目をやる。
今日もいい天気だ。
「あ、ご主人、おはよう……ニャ」
「おはよう、メリー」
メリーは見覚えのない服を着ていた。
麻で出来た衣服のようで、武具屋の姉さんからもらったものだろうか。
今度何か礼を持っていかねばなるまい。
「……なに?」
気付くと、メリーがじっと俺のことを見つめていた。
ずいずいと、顔を寄せてくる。
「……ああ」
耳をぐしぐしと撫でてやる。
あ、ちょっと嬉しそうだけど、だいぶ不満そうだ。
「ち、ちがくて……」
「うん?」
「お、お、おはようの……ちゅう……ニャ」
「ああー……」
改まって言われると、照れる。
しかし、憧れていなかったわけではないので、少し胸を躍らせて、メリーの頬に手を添えた。
「……ん、にゃ」
「――おはよう」
ああ、嬉しそうだ。
「今日は火山に行くの……ニャ?」
朝食をとっていると、メリーが背中に抱きつきながら問うてきた。
可愛いけれど、行儀は悪いなぁ。
「そうだね、素材集めと……なんか火薬石が入用らしいから」
「……にゃー」
もじもじと、メリーが指先を合わせている。
まぁ、なんとなく言いたいことは分かっているのだけれど。
「……メリーもいきたい……ニャ」
「あー……」
困った。
村の人に認めてもらえたのはいいが、メリーはやはり、複雑な立ち位置に居る。
一緒に仕事をできるのは、もう少し時間がかかるだろう。
「ごめんな、近いうちに何とか一緒に居る方法を考えるから……」
「うー、うー……」
唸っている。本当に参ったな。
弱弱しく頬をかいていると、ちょうどよく扉が叩かれる音がした。
ぶーたれるメリーを置いて、いそいそと玄関に向かう。
「はーい! ああ、ネコ宅配か。ご苦労様」
タルに乗った三度笠のアイルーが大きめの封筒を渡してくる。
差出人はハンターズギルド。
「宛名は……メリー・メリー?」
「にゃ?」
机のペーパーカッターで封を切ると、出てきたのは初級ハンターの認定証。
推薦状はユクモ村の村長さんだ。
「これはまた、礼をする相手が増えたなぁ……」
「ご主人、これはなんなの……ニャ?」
ぼりぼりと頭をかきむしる。
とりあえず、メリーが寂しい思いをしなくなったのだから、素直に喜ぶとしよう。
「これはね、今度からまた一緒に仕事ができるようになる書類だよ」
「にゃー!」
目がキラキラと輝いている。
ああ、でも危険じゃないだろうか。嫁さんになった分、心配事が増えた気がするぞ。
「ずっとずっと、ご主人と一緒なの……ニャ」
ああでも、こんな風に嬉しそうにされると、色々なことがどうでもよくなってくる。
「メリーはご主人のお嫁になれて、いっぱい幸せなの……ニャ!」
ええ、ええ、俺もです。
愛しているよ、俺の大事なお嫁さん。
懐き度が上がった。 ――了
■駆け抜けた感じ。
お付き合いありがとうでした。
それじゃあちょっと、白毛レウス装備にカブラ猫剣のアイルー溺愛してくる。
GJ!
最後まで甘々で良かった
たまにはこういうのも良いね
とりあえずアカムに突撃してくる
ぐっじょーーーぶ!!!!!!!!
癒しをありがとう!
さて、コミケに突撃するか…
乙です!茜姉さんいろいろ教えすぎwww
しっかりオチまで付けてさらに続きが!?
次回も期待しております!
503 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 08:35:29 ID:EqxnPo0s
かけるひと・・・いいな〜・・・
504 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 08:36:39 ID:EqxnPo0s
ありゃ?書き込めた?
505 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 10:00:57 ID:EqxnPo0s
ん〜・・・規制に引っかかってたのか?ま、いいや。よろしくお願いします、あとGJ。ほのぼのか・・・うらやましいな〜(泣)
♂ハンター×擬人化白毛アイルー♀ 否エロ
こんにちは、しがない中堅ハンターです。
どうにも臆病で上級クエストは採集の仕事のみを請け負っていたせいか、ついたあだ名はピエロでした。
黒塗りのスカルSフェイスは貫録を出すためにつけているのですけれど(採集スキルのためでもある)それもまた道化のようだそうです。
今日はうちの自慢の嫁についてお話ししたいと思います。
「ご主人! クエスト終わったよ……ニャ!」
あそこでにゃあにゃあ言ってるのが、俺の妻です。
雪のように白い髪は長く、端正な顔立ちをしています。
いや、夫のひいき目を抜きにしても、大したもんだと思う。
頭にはよく見れば垂れ気味のねこみみがついていて、それが、彼女がもともとアイルーであった証しでもあります。
小柄な身体にレウス装備を纏い、身の丈よりも大きなカブレライトソード改を振り回しております。
ちょ、危ないって。
「早くご主人と一緒にお仕事がしたい……にゃあ」
憂鬱そうにつぶやきますが、俺の方はどうにも冷や汗が止まりません。
外見は子供が背伸びしてハンターの真似事をしているようにしか見えないのですが、彼女はめっぽう強かったのです。
30分前。
「それじゃあ、まずはドスジャギィの討伐だな」
「うー、ご主人のお仕事のお手伝いに行きたかったのに……ニャ」
ハンターランクの初級に認定されたメリーのために、俺は久しく村長からの下位クエストを引き受けていた。
「しょうがないの、時間をかけて上級ランクのハンターに認定されないと、採集クエストとはいえ、同行は出来ないんだから」
「うう、オトモのころはそんなことなかったのに……にゃあ」
ずるずると、似合わない大剣を引きずっていく。こら、切れ味が落ちるでしょうが。
メリーは最初、ハンター認定されれば俺の仕事に同行できると思っていたようだが、そんなに甘いものではない。
ハンターズギルドは経験の浅い者を上級クエストに送り出すような、無謀なマネは許さないのだ。
「まぁ、しばらくメリーの修業に付き合うから……ずっと俺のオトモでハンターの知識はあるんだし、すぐに上の階級に上がれるさ」
「うにゃあ……」
それは励ますための言葉だったのだけれど。
15分前。
「あ、ドスジャギィがいたにゃー」
「おお、いたなぁ」
同時に、メリーがペイントボールを投擲する。
主人愛の性格だったためか、肥やし玉で投擲には慣れているようだった。
「それじゃあ、ご主人。見ててね……ニャ!」
「気を付けるんだぞー」
俺はと言えば、下位に回される小さなドスジャギィが相手でも心配をぬぐいきれなかった。
メリーが装備しているのはレウスのS装備なので、防御力でいえば安全なのだが、万が一ということもある。
いざとなったら身を挺してでも守らねばなるまいと、いにしえの秘薬をはじめとする各種アイテムを限界まで詰め込んだポーチを握りしめた。
「メリー、頑張れ!」
呟いた瞬間、ものすごいスピードでジャギィが飛んで行った。
「……はぁ?」
地面で二度、三度とバウンドしたジャギィは、ビクンビクンと痙攣した後、動かなくなる。
そして、再び鈍い音が鳴って、またしても別のジャギィが吹き飛んで行った。
「うー、ジャギィが邪魔だ……にゃあ!」
メリーは小さなキックを繰り出していた。
瞬間、吹き飛んでいくジャギィ。ハンマーの打ち上げのような威力が、ジャギィの肉を陥没させている。
「……なんだこれ」
一通りジャギィの掃討が終わると、メリーは無言で、ドスジャギィを蹴りはじめた。
普通のキックでは出ないような、骨を潰す音が響く。
ああ、そういえばメリーは攻撃力特化の修業をさせ続けて、カンストしていたんだっけか。
それがそのまま、人間となったメリーに受け継がれたのなら、あのキックの威力は、単発で402。
「うーん、やっぱりボスはしぶとい……ニャ!」
6発目のキックを顔に受けて、ついにドスジャギィがスタンした。
瞬間、メリーはぱぁっと笑顔を咲かせる。
「よーし、チャンス……ニャ!」
大剣の腹で、メリーはドスジャギィの顔面をぶち叩く。
そして、
「ご主人とおそろいの必殺技……にゃ!」
メリーは超溜め切りのモーションへと移った。
メリーの素手の攻撃力=400
カブレライトソード改の攻撃力=215(ブースト込)
超溜め切りのモーション値=115(三段階目)
合計攻撃力=\(^o^)/
爆撃のような重低音が響き渡り、ドスジャギィの身体がひしゃげる。
「やった! ご主人、やっつけたよ! にゃあ!」
メリーがぴょんぴょんと飛び跳ねる。怖い。可愛いけれど怖い。
その後、メリーは半月で上級ハンターの仲間入りをしました。
今後はあまり苛めすぎないようにしようと、俺は密かに心に決めたのでした。
おわり。
超溜め切り→強溜め切り
でした。すみません。
511 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 18:23:15 ID:fOUAiOi3
GJ。
・・・書きたいけどPSPだからsageかけね・・・はぁ(涙)
GJ
メリーKOEEE・・・
夫婦喧嘩したら速攻で押し倒されるんですねわかります
>>511 PSPでもメアド欄に半角でsage入れればsageれるぞ
513 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 18:49:02 ID:fOUAiOi3
>>512メアド欄どれ!?おしえてください!機械に弱いんです!
>>513 書き込み欄の周りみて解らないなら眼科か日本語を小学校からやり直した方がいいと思う
ごめんなさい、えーこうですか?
2ちゃんねるには、2ちゃんねる独特のマナーがある
匿名で投稿が基本だから、マナーに反する奴は嫌われる
半年ぐらい書き込まずに、見るだけにして、空気を読めるようにしろ。という話だ
あー・・・すいません。いまいちやり方がわからなくて・・・
たぶんそういうレスが来るとは思ってた
半年ほど発言すんな
ここ18歳未満禁止の掲示板だったよな
・・・ネタは有るのに・・・・
そんなの放っておいてクイーンランゴスたんのエロキモ可愛さについて話そうぜ!
>>523 流石に原型は無理だわ・・・
擬人化だとクイーンのあの人が秀逸だったな
525 :
名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 20:31:35 ID:fOUAiOi3
・・・・・ジンオウガネタなのに・・・・
>>525 君のジンオウガネタはとりあえず不要
夏にまた会える日を楽しみにしています
炭鉱してたらレザーSが案外エロいことに気付いたすごい尻がぷりぷりしとる
3rdはパンツ食い込み装備少なくなったな・・・
昆虫系好きとしては、クイーンランゴスタは原型でも十分いけるな。むしろ原型最高。
堅い甲殻の中はさぞ柔らかかろう。腹の堅い外殻を押すと思いのほかむっちりふわっと
した手応えなんだろうな。捕獲できないのが無念で堪らん。
メリーの方乙であります!!
オトモの攻撃力、かなり強いよな
雑魚なら数発で倒すし
クィーンランゴスタがいるんだ、クィーンブナハプラがいてもいいはずだ。
きっと虹色の翅で美しいのだろう。
メリー可愛いよメリー
とか思ってたけど息子が怖がって震えてるよw
ほのぼのしました乙です!!
クイーンランゴスタの討伐後の蠢く脚がたまらん。びくんびくんしとる。
思わず気持ちよかったかい?とか言いたくなるな
てか大体叩いてる奴って単発だよな
>>525 君もマナーを勉強してID変えてきなさい。
どうせ匿名なんだからID変えて、ばれないようにすれば普通に職人として喜ばれるぞ。
作品のよしあしによっちゃ、匿名だから心もない批判をされる可能性も否定できないけどな。
普通にジンオウガネタは楽しみなんで期待してます。
>>527 つーか食いこみ装備なくなった気がする
まぁその分他の所がいい感じだったりするが
ところでここって普通にハンター×ハンター的なものはおkだったっけか
P3で久々に覗いたんだが
>>525 ごめんね、ここは18歳未満のお友達は書きこんじゃいけないスレなんだ
もう少し国語とネットマナーのお勉強をして、大人になったら遊びに来てね
そういえば新古龍の話題はもうOKなのかい?
導入時ムービー、ジンオウガが片思いしてるように見えてちょっと萌えた
>>533 モンスターハンターのスレだし、もちろんハンター同士でも大歓迎
>>1にも書いてあるし
何かネタがあるなら楽しみに待ってるよ
だれが18才みまんじゃ、だれが。機械に弱いだけじゃ。
ジャンプの某漫画みたいだな…
ハンター×ハンターって書かれるとどうしても冨樫を思い出す。
>>536 おじいちゃんもうねなさい。
教官×ハンター
いや、じいさんでもないんだが・・・
大人であることを証明したいなら空気読んでね
まずは書き込まない事を覚えてほしい
PINK板でこんなこと言わせんなよ恥ずかしい
どんと来いハンター同士
>>536 初めてインターネットに触れた小学生かキャプ翼世代のヲタ女みたいな口調だな
痛すぎてROM専なのについ反応しちゃう悔しいビクビク
さて、フロギィっ娘に物凄い勢いで毒を吐かれる夢を見る仕事に戻るか…
>>543 毒舌家だけど根は優しい、怒るとついつい口を膨らませちゃう
ウェスタン風美少女なんですね、わかります
折角今年も終わりなんだし、108と言わず大いに煩悩を語りつくそうじゃないか
でないと来年、新しい煩悩が生まれないしね
俺?俺はもういいよ、さっきにゃるが3匹とにゃんにゃんしてきたばっかりだから
クールな女教官とにゃんにゃんしたい新米男ハンターや
男教官のクロオビシリーズを盗んで着て自慰しちゃう変態女ハンター
教官とハンターという微妙な上下関係に萌える
じゃあ今年最後の最後に煩悩小ネタを……クイーンランゴスたん可愛いよクイーンランゴスたん。
♂ハンター×クイーンランゴスタ、非擬人化虫姦、ハンターさんが結構外道注意。
青い海に白い砂浜、分厚く濃厚な緑はぎらぎらと輝く太陽の光を和らげ、心地良い木漏れ日と
腐葉土のベッドを提供してくれる。
密林。そこはまさにこの世の楽園だった。ニンゲンにとっても、そして…………モンスターに
とっても。
低く耳障りなホバリング音が複数。遠いものもあれば、すぐ間近で聞こえるものもある。
木々が幾重にも折り重なる視界の悪い茂みの中、ハンターの鋭い目は陽光に輝く黄金色の姿を、
いくつも捉えていた……ランゴスタだ!
生来の繊細な飛行に加え、突然異変によって巨大化した体躯にものを言わせ、藪の中を我が物顔で
飛び回り、肥大した毒腺によって麻痺性が跳ね上がった酸液を手に入れた彼らは、新人ハンターに
とってはとても厄介な存在だ。
だが、所詮は虫。そこまでだ。
ハンターの持つ灼熱を纏わせた鋭い刃が、後ろから用心深く、暗殺者のような静かさで忍び寄って
いたランゴスタの外殻を切り裂いた。繊細な造りの間接がぼろりと千切れ飛び、虫はわずかな体液を
飛び散らせ、絶命する。
羽虫、などと揶揄される程度しか知能のない、縄張りへの防衛本能にひたすら愚直に突き動かされる
彼らが、今日はどうしたことかやけに連携の取れた動きをしてくる。
ハンターを追い詰めるよう、多方面から素早く降下してきたランゴスタたちへ、ご褒美代わりの
毒けむり玉をプレゼントしてやると、妙に甲高い断末魔を上げ、地面にぼとりぼとりと落ちていく。
密林ではある季節中、ランゴスタの大量発生が定期的に起こるが、"大物"が人里近くまで出てくるのは
稀だ。しかし、ランゴスタの動きを見るに、今回はもしかすると……。
胸に湧き上がる薄暗い喜びに、ハンターは甲冑の下で荒れた唇を舐めた。
密林のほぼ中心に位置する大きな洞窟は、普段であればイャンクックなどの大型モンスターが住処
代わりにしていることが多いが、この時期は大量に発生するランゴスタのせいか……それとも、ハンターが
狙う"大物"の存在が原因か……飛竜種の姿どころか、他の小型モンスターの姿さえ消えていた。
ここは、ランゴスタの数がどのエリアよりも多い。すばしっこく動き回る害虫の動きをいちいち追う
のにも飽きたのか、ハンターは素材玉と毒テングダケを面倒臭そうな、しかし素早く正確な手付きで
調合すると、洞窟の中へ毒けむり玉をいくつも投擲していく。
きい、きゅい、きぎッ! と、すでに聞き慣れつつある断末魔をBGMに、ハンターは待った。"大物"が、
"彼女"が現れるならば、おそらくはここだろう。
毒けむり玉によって瀕死になった、しかしそれでも虫特有の生命力の強さゆえか、ぴくりぴくりともがく
ランゴスタの喉元を、足の下でゆっくり踏み潰す。ぷちり、と気管が潰れたらしい感触を感じ、靴に
緑色の体液が跳ね飛んだ。
ランゴスタの身体が震え、それきり動かなくなった、瞬間、ひときわ大きな羽音が、洞窟の籠った
空気を揺らした!
ハンターは素早く得物を構え、羽音へと向き直る……今までのランゴスタなど足元にも及ばない黄金色の
巨体、洞窟に差し込む光に肥大した腹部を鈍く光らせ、身体を支えるため更に大きく変化した翅が、
きらきらと虹色に瞬いた……これこそが、まさにハンターが求めていた獲物、クイーンランゴスタだ!
新緑色の複眼を怒りにぎらつかせ、クイーンランゴスタは殺戮者を睨み付けた……鎧の下で暗い喜びに
浸るハンターの視線が絡み合う。その瞬間に、きゅい、きゅい、と音だけは甘く優しげな声色で、
怒れる女王は悪敵への復讐を命じた。
クイーンランゴスタの羽ばたきに、ヴ、と空気が振動する。巨体にものを言わせて突進してきた女王と、
その忠実な兵士たちの攻撃を、ハンターはさっと横っ跳びにかわすと、まず毒けむり玉を、そして
ランゴスタたちが怯んだところへ、閃光玉を投げつけた!
クイーンランゴスタは空気の抜けるような叫び声を上げ、身体を丸めて地面にどすんと転がった。その
周りで、毒に悶える子供たちがばたばたと墜落していく。
念のため、クイーンランゴスタが現れた洞窟の奥の穴にも毒けむり玉を放り込んでから、ハンターは
用心深く2度目の閃光玉を投擲できるよう己の傍らにそっと転がし、クイーンランゴスタの横へ跪いた。
腹部の堅く分厚い甲殻をそっと押すと、意外な弾力を掌に感じた。きっと、中はとても柔らかいのだろう。
懐から取り出した忍耐の種を口にくわえ、ハンターは女王の肥大した尾を撫で擦りながら、産卵管を探る。
生殖行動をしない通常のランゴスタたちの産卵管は、代わりに硬く鋭い針のように進化し、ハンターを
襲う武器となっているが、女王のそれは腐食液を撒き散らすなどの攻撃手段として使われることはあるものの、
基本的には生殖活動のための器官だ。甲殻によって硬く閉じた生殖器を撫で、一瞬思案し、ハンターは
そっとクイーンランゴスタの膨らんだ腹部へ手を伸ばした。
ぐ、と力強く押してみるが、そもそもハンマーや狩猟笛で軽く殴ってもびくともしない女王虫の尻尾だ。
軽い弾力は感じるものの、期待した手応えはない。しかし……慎重に腹部を探り、丁度裏側の、もっとも
外殻が薄い部分を体重を掛けて押してやると、先程よりも手が深く沈む手応えと、そしてびくりと大きく
脚を跳ねさせる反応が返ってきた。
そこで、閃光玉に目を回し、なすがままになっていたクイーンランゴスタもようやく回復したのか、
くたりと投げ出されていた翅がぴんと広がる。が、いち早くそれを察したハンターは、腕で目を庇いながら
用意していた閃光玉をクイーンランゴスタのまさに目の前、投げつけるというよりは押し当てるような
至近距離で投擲した!
今まで聞いたこともないような、大きく甲高い叫び声を上げ、クイーンランゴスタは激しく震え、
のたうった。ほぼ360度の視野を持つ複眼に、ここまで至近距離の閃光玉はさすがにきつかったかもしれないな、
などとハンターは他人事のように考える。
クイーンランゴスタの産卵管へもう1度指を這わせてから、ハンターは少々乱暴に指を食い込ませた……びくり、と
女王虫の脚が大きく跳ねた。
ぎ、ぎゅう、ぐ……、
前後不覚の状態で、闇雲に凶悪な鉤爪をばたつかせるクイーンランゴスタに構わず、口の中で忍耐の種を
転がしながら、ハンターは思いのほか熱を持った、柔らかな産卵管へ指の本数を増やし、より深く押し進む。
指の数が、雄のランゴスタの交尾器よりも太くなり始めると、クイーンランゴスタは明らかな怯えと
苦悶の鳴き声を上げ、脚をぎゅっと折り縮めた。尾の先からは腐食液とは明らかに違う、粘り気のある
体液が滲み出はじめ、ハンターの手を濡らす。
閃光玉の効果はすでに切れても良い頃だが、クイーンランゴスタはそれどころではないらしく、身体の
構造上明らかに苦しいだろうに、ハンターから逃れたい一心からか、身体を捻って必死に後ろへ擦り下がろうと
もがきだした。
ハンターは素知らぬ様子で彼女をなだめるように腹部を擦ってやったが、硬い甲殻越しの穏やかな
接触さえ今や刺激でしかないのか、クイーンランゴスタはきゅうきゅうと哀れっぽく許しを乞うような
鳴き声を上げた。
その鳴き声に心を動かされたのかは知らないが、ハンターは内部を探っていた指をそっと抜いてやり……代わりに、
起立したペニスをぐっと押しこんだ!
痛みか、それとも違う感覚にか、クイーンランゴスタは高く鳴くと、仰向けの身体を丸め、必死に
ハンターへ縋り付こうとした。しかし、構造の違いと圧倒的な体格差の違いから、鉤爪は思うようにハンターを
掴めず、ただ時折かりかりと頑丈な鎧の表面を撫で、微かな傷を付けるだけだった。
これが竜なら、竜のナミダでも採取できていただろうか。
ハンターに好きなように揺すられるままのクイーンランゴスタを見上げ、ハンターはふと考えた。
腐食液のおかげか、それともほかに理由があるのか、女王虫の産卵管は予想以上に柔らかく、しっとりと
ペニスに絡み付いてくる。ニンゲンの女とはまったく違うながらも、どこか中毒性を含んだ快感に、
ハンターはうっすらと目を細めた。
体重を掛け、できる限る奥まで突いてやると、クイーンランゴスタはびくんと大きく震えた。体格差から
考えるとはたして本当に彼女が満足できているのか疑問だったが、そもそもランゴスタ種は雄雌の体格差が
かなりある。体格に不釣り合いな産卵管のサイズから考えても、実際のところ、これでもやや辛いほうなの
かもしれない。
ハンターは身を屈め、硬い尾の甲殻にそっと口付けた。その拍子により深く中が抉られたのか、
クイーンランゴスタは、ぎい、と弱々しい鳴き声を上げ、くったりと動かなくなった。精子をねだるように
収縮した産卵管に促されるまま、ハンターもついに果てる。
はあ、と熱い息を吐き出しながらハンターはぼんやりと、目の前で微かに脚を痙攣させたまま動かない
女王虫を見た。
定期的に大量発生するランゴスタと違って、クイーンランゴスタがこんな人里近くまでやってくるのは
珍しいうえに、ハンター連中には"何故か"彼女を毛嫌いする連中が多い。しかしながら。
この病み付きになる感触を知らないとは、男としてあまりに人生を損している。
クイーンランゴスタの薄翅にそっと手を這わせるハンターは、常々そう思ってはばからないのであった。
――――――――――
以上です。それでは良いお年を。
GJ!!
まさか読めるとは思わなんだ虫姦…ありがとうございます
年末にとんだプレゼントだ
GJ!
久しぶりに2ndGやったら剣士のナルガX腰とレックスX足
を合わせると大変なことになってた
年末に見事なGJをありがとう!!
よいお年を
このスレは擬人化も竜姦も普通の人間同士でもなんでもありでいいな。
某エロパロスレでエロ含んだネタを書いてたんだが、スレの雰囲気がいろいろと悪くなってきて書きづらくなっちまった。
ここの作品は見てて本当に癒される、頑張ってください。
人間ネタしか認めねーよ、獣姦とかきめえから死ね
このスレはケモナー(ドララー)専用だから、一般人は来るな(キリッ
どっちになってスレも知ってるからモンハンスレは嬉しいな
ガキの多そうなゲームなのに住民たちが大人で嬉しい
乙
わしはダメな人なのでGJは遅れぬ
すまぬすまぬ……
一時期凄まじく荒れたからな
残存兵は強者ばかりだろう
556 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 17:42:14 ID:iEn+pKgm
どうもこんばんは。
MHP3が発売されたということで、久々に書いてみました。
今回はまだ投稿されていないであろう、雷狼竜ジンオウガのネタです。
この小説には強烈なネタバレがあります。
・村クエストのジンオウガをクリアしていない
・集会所の上位★8までクリアしていない
当てはまる人はNGにしてください。
また、一部に独自解釈があるので注意をお願いします。
557 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 17:43:13 ID:iEn+pKgm
憧れたあの人――
『必ず倒してきてみせるから。心配しないで!』
村から狩場へ向かうあの人の背中を見ていた――
『大きい声なら私だって負けてないんだから!』
俺は、あの人を目指していた――
『そんな顔しない!見てると不安になっちゃう』
あの時の俺は若かった、そして馬鹿だった。自分に力がなくて、なんて声をかければいいか分からなくて……
いつもなら『頑張って!』とサムズアップをする場面だったのに、襲いかかる恐怖と不安で何もアクションを返すことが出来なかった。あの人はその時の俺の心境を知ってか知らずか、いつもと同じ笑みを浮かべた後、俺の額を指で小突いた。
『OK。いいよ、問題ない!行ってくるね!!』
558 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 17:44:09 ID:iEn+pKgm
――「んな、旦那!」
「んあ!?」
「起きるニャ。そろそろ目的地に到着するニャ。」
絶妙なタイミングで起こされ、目を開けて一番先に見えたのは見覚えのある赤銅色の毛並み。猫パンチで起こしてくれるなんて気が利くじゃないか、我が相棒。いろいろ分かっていらっしゃる。
「野外で寒くない、ってのが久々でね。それに、支給されたユクモ防具が案外着心地が良くて……眠いんだよ!」
動きやすくて、どこか懐かしい感じのするこの防具。この頭を保護するカサという帽子、これがなかなか具合がいい。
日光をいい具合にシャットアウトしてくれ、それでいて蒸れない匠の作品。
しかし耐寒性はないから俺の故郷、ポッケ村でこんなのを着ていると、ものの数分で風邪を引いてしまいそうだ。
「これから向かう村は確か……温泉が有名だったな。レックス、温泉好きアイルーのオマエにとってはハッピーな村じゃないか。入りすぎて逆上せたりすんなよ?」
「ボクの事より、この安定しないガーグァ車で寝ている自分の心配をしたほうがいいニャ。眠っててタイムオーバー、ニャーンてことになったら笑いものニャ」
「分かってるさ。その時は起こしてくれよ?」
559 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 17:46:07 ID:iEn+pKgm
楽しい会話をしている相手はオトモアイルーのレックス。俺がハンター試験に合格した時、ギルド(と言うかその場にいた猫ばあ)から紹介されたアイルー。
なかなか器用な奴で、俺の足りない部分……主に地名とか人名とかの暗記作業を引き受けてくれる、頼りになる相棒だ。
「あと10分くらいかニャ。なんか一雨来そうな雰囲気だから、それまでに到着すればいいんだけどニャ……」
「すげぇ。、やっぱり空気中の水分とかなんか分かる感じなのか?」
さすがはアイルー。抱えた毛玉が紅玉になるくらいだから、天気ぐらい予知できて当たり前だよな。そもそもそれぐらい出来ないと、厳しい野生の世界を生き残ることは出来ないんだろうなぁ。
「いや、単に空が暗いからニャ」
「……」
まあ確かに『天気?そんなもん変えてやんよ』な立ち回りをする奴らが(見たことはないけど)居るぐらいだから、それが出来ないモンスター達は臨機応変に立ち回っていくんだろう。さすがだアイルー。
あれ、なんかさっきと思っていることが違う気がする。
「確かにこの空模様だと振りそうだな……ん」
言っているそばからパラパラと周囲を濡らす大粒の雨。
ガーグァ車故に雨宿りなどと甘えたことは言えないが、カサとマントのお陰で濡れ鼠になるという最悪な事態は避けることができそうだ。
いくら春になったとはいえまだまだ寒いこの季節、野外でシャワーを浴びるにはちと早過ぎる。
560 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 17:46:56 ID:iEn+pKgm
「やれやれ。これ以上早くは行けないのか?」
「無理ニャ。これ以上急ごうとするとガーグァさんのお尻から卵以外の何かが出そうニャ」
「それは勘弁だな。漏れるのはため息だけで充分だ」
そんな馬鹿話をしている間にも雨は強くなり、だんだん雷鳴も聞こえてきた。
タイミングが悪かったと素直に諦めるべきなのか。あーあ、嫌になっちまう。
「旦那!旦那!」
「どうした?俺は一人だけしか居ないぜ?」
「そんな事言っている場合じゃないニャ!前方20mに巨大な影ありニャ!」
「そんなの見えないぜ!ってこの速度だと20mなんてあっという間じゃないか!」
――オォォォ
それは聞いたときのない唸り声。雨音や雷鳴とは確実に違う、何か別の
――オオオオオオォォォォォォ
山に、大地に、生物に、全てに響く咆哮(ボイス)
威嚇や強さを誇示するために放つ咆哮ではなく、ただ唸り声をあげただけ。その行為に意味はないが、強さを、恐怖を知る者は聞いただけで道を譲り姿を消す。
「気のせいじゃない、何かが近づいて、いや、俺達の車が近づいて……!」
一閃
示す通り全ては一瞬の出来事だった。
咆哮とフラッシュに驚いたガーグァが、竜の体を避けようと急カーブ。振り落とされる荷物、そして人間。落ちた先は……
「……!これは」
言葉にすることは出来なかった。否、身動きひとつ取ることが出来なかったという方が正しいのかもしれない。
紫色の刺々しい竜鱗が、蒼い光を纏って雨の中に輝いているそれは、形容しがたい美しさ。
だが、芸術というにはあまりにも荒々しすぎて、破壊的すぎる。
561 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 17:47:37 ID:iEn+pKgm
(狼?月下で吠える黒狼鳥の話を聞いた時があるが、あまりにも違いすぎる)
腰が抜けて動けない俺を気にする様子なく、雷雲に向かって竜は吠えた。何かを訴えかけるように、吠えた。
「ぐへっ!?」
直後、無造作に振り払われた尻尾が俺の脇腹に直撃する。
別に敵として認識された訳ではないのだが、適当に振ったその尻尾は人一人を感電させてぶっ飛ばすには充分な威力を秘めていた。
「――!!」
空中に投げ飛ばされた彼の目に焼き付いたのは、紫電を纏った大きな竜――いや、魔狼の姿だった。
「旦那、しっかりするニャ、旦那!」
「お、俺は」
「ナイスキャッチ、と言わざるを得ないニャ。飛ばされた旦那を運良く地面に落ちる前に拾うことができたニャ。今は動かず、村まで休むニャ」
「たの、む」
そう言って、俺は降りてくる暗闇に身を任せた……
「ミナガルデより派遣されましたハンターです」
「あらよろしく、ハンターさん。私はこの村の村長。あなたには期待しているわ」
俺も期待している。不覚を取ったが、次は絶対に負けない。
あの時みた竜に出会うことを、そして奴を越える存在になることを!
「ヴェゼル・マインです。今日から厄介になります」
562 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:01:53 ID:iEn+pKgm
ユクモ村に配属されてから、月日はあっという間に過ぎた。
数々の強敵を相手にする中で、俺は確実に強くなっている。そう実感を持つことができた
。今日も集会浴場で毒怪竜を倒し、こいつの装備を作れるようになった。電気耐性があるらしいから、来るべきアイツとの戦いに役に立つだろう。
「で、そんな旦那がなんで大猪なんか退治してるにゃ?」
「まあ、一式作って金がなくなったということさ。分かってくれ相棒よ。だから契約金の安いこんな依頼を受けざるを得なかったんだ」
我ながら情けない。どうも俺は目標が手の届く場所にあるとき、いろいろと見失ってしまう傾向があるようだ。これを直すのが今後の課題かな。
「さあ、奴さんのおでました。いくぞ!」
「了解ニャ!!」
――『力尽きました』
「おおおおおおおおおおおおおお。その尻尾、いただいたぁ!!」
――『力尽きました』
「その爪ェ……!」
「まだだ、まだ俺は負けてはいない!貴様の角も!俺が!」
――『クエストに失敗しました』
『倒す!俺は絶対にこの狩人を!!絶対に!』
563 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:03:17 ID:iEn+pKgm
「どこへ行きやがった……!」
俺はあいつに相当な痛手を与えた。大猪を狩っていた時に現れたあいつの肉を切り裂き、角を破壊し、尻尾を切り落とした、あのときの感覚を一ヶ月経った今でもこの手が記憶している。
あいつは俺にもいろいろ与えてくれた。骨を砕かれたし、数えきれない程の打撲痕をくれたが、それ以上のものをくれた。
――それは強さへの羨望。
雷を纏った誇り高き狼は、俺に憧れを抱かせてくれた。かつて持っていたあの時の気持ちを蘇らせてくれた。あの狩人を超えたとき、俺は今よりもっと強くなれる。その確信が俺の中にはあった。
しかし……
「うーん。ひと通り回ってみたが、居ないな」
「そもそも渓流に最近まで居た気配が無いニャ。これは村長に寄せられた情報は古かった、と考えるのが自然かもニャ」
感覚が研ぎ澄まされモンスターの居る位置の分かるという千里眼の薬を服用してみたが、結果は変わらず。これは本格的に居ないかもわからんね。
とんだ無駄足だった。強い竜と戦わなくていいから喜ぶべきなのか、殺せなくて悔しがるべきなのか、俺としては限りなく後者の気持ちに近い。
「帰還ネコタクへの連絡はできそうか?」
「夜だからいろいろ難しいニャ。朝一番にノロシをあげるのが確実だとおもうけど、どうするニャ」
「確かに夜道が安全とは限らないな。仕方ない、ベースキャンプまで戻ろうか」
「了解ニャ」
落ちてきそうな星空の中、月光に照らされてベースキャンプまでの道のりを一匹のアイルーとハンターが歩く。なかなかロマンチックな光景だが、本人たちは至ってそうではないのが残念だ。
「なんというか、惨めだな俺達」
「それは言わニャイ約束ニャ」
「だってよー。俺はあいつに二度も負けているんだぞ?三度目の正直を期待したら、今度はアレかい?先方の都合が悪いときた。そりゃあないぜぇ」
「そんなプライドはネンチャク草に包んで捨ててしまうのがいいニャ。それに、文句はボクじゃなくて村長かギルマスに言って欲しいニャ」
564 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:04:12 ID:iEn+pKgm
最近、相棒の毒舌具合が増しているのは気のせいだろうか?
いや、確かに隙を見せる俺も俺だけど、酷すぎやしないか?そもそもオトモアイルーは
狩りをオトモするために居るのであって、ハンターを罵倒するために存在するもんじゃあないと思うんだ。
「そんニャことより旦那、少し先を見るニャ。なんか湯気が立ってニャイ?」
「あの泉のことか。確かに。色もなんか緑っぽいよな」
――
「「温泉だ」ニャ!」」
今この瞬間、離れていた一人と一匹の心は一つになった(と思う)
なんせどっちも温泉が大好き。俺なんかはポッケ村に居た頃から温泉が大好きで、ハンターの配属希望欄に『温泉があるところ』と書いたくらいの筋金入りだ。だから何というか、温泉があれば入りたいと言う訳で……
「考えれば渓流はユクモ村に近いから、温泉が湧いていてもおかしくはない!ふんだりけったりの俺達に神様が与えてくれた救済措置なんだ!早速入ろうぜ相棒」
「でもユアミ持ってきてないということは、裸で入るニャ?」
「……敵が来ないとは限らないな」
静かなる戦い。どちらかが風呂に入り、どちらかは見張りに立たないといけない現実!
一つになった心はとうに部位破壊、欠片すら残っていない。打算と欲望が、俺達の心の中でむくむくと成長していくのが分かる……!
「なぁ、3個でどうだ?」
「その程度で、ボクの気持ちが動くと思うかぁーなのニャ?」
「4個……」
言い切る前に、相棒は5本の指を目の前につきだした。
「良心的だと思わないかニャ?温泉に一番先に入れる権利が、わずかマタタビがこれだけで買えるんだニャ?」
「いいだろう……分かった、分かったよ。家に帰ったらあげるから」
「話がわかる旦那でよかったニャ。マタタビ50個ごちそうさニャ、それじゃあ見回りしてくるからごゆっくり〜ニャ」
「え、おま、ちょっと待て!5個じゃなかったのかこのいやしんぼうめぇぇ!」
565 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:06:13 ID:iEn+pKgm
遠のいていく相棒の小さな背を見ながら、考えるのは俺の財布の中身。防具と武器を作りすぎたせいでいろいろと危ないし、加えてこの依頼も失敗扱いになるから、契約金は戻っては来ないだろう……まあ、その時はその時だ。金がないなら土下座でもすればいいからな。
そんなことはともかく、毒怪竜の防具と冷気を発する太刀をそこら辺に放り投げ、血拭き用の白兎獣のタオルを持ってさあれっつごーヴェゼール!!秘湯の中へ!
「ふぅ……こりゃあ集会浴場の温泉かそれ以上の広さあるぞ」
加えて深さも温度も丁度いい。こりゃあすごい所を見つけてしまったかもしれんね。
これがモンスターの出現するポイントじゃなかったのなら、一財産築けたかも……と思うのはいろいろと無理があるだろうか。
「まあ、緑の湯ってのが玉に瑕だな。少々不気味……!」
――
「!?」
気配、というか何かが湯気の中で動くのが見えた。確かにここは渓流、モンスターのうじゃうじゃいる場所だ。青熊獣がハチミツを好きなように、温泉が大好きなモンスターが入浴中で、どっきり☆鉢合わせなんて事態が起こらないとは言い切れない。
脱ぎ散らかしたせいで防具を着る暇は無いし、武器はそれより遠くにある。だからこそ俺はタオルの中に剥ぎ取り用のナイフを持ってきたのだが……この程度の装備で大丈夫だろうか。ユアミを着てないから、下手すればジャギィの一撃で死ぬかもしれないぞ俺。
死ななかったら、次は畳んで入るように心がけよう。
「さあ来いよ。相手になってや」
その時、月がいっそう強く輝いた。
「なっ……!?」
月光に照らされ、湯けむりのなかに現れたのは一糸まとわない少女の姿だった。
って、え、いやいやちょっと待て。
566 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:07:03 ID:iEn+pKgm
「どどどどうしてこの秘湯に!?と言うかなんでこんな所に!」
「……」
「とにかくここは危ないから、ええとええととにかく服を!!」
褐色がかった肌にショートボブな黄色い髪、極めつけは青い瞳に整った顔。1パーツ1パーツが人形のようで、どう見ても美少女です本当にありがとうございました。こんな娘に生まれてから20年ちょい、会ったことありません。
……慌てている割には体を見てしまうのは男の性(さが)というもの。しかたないよね。
「主(ぬし)よ」
「へ?」
「温泉に武器を持ち込む輩のほうが危ないと思うのだけど、どう思う?」
そう言って、じとっとした目で睨みつけられた。確かに少女の言う事にも一理ある。『武器を持って風呂に入るのは無粋』だと聞いたことがあるが、この場合話は別だと思う。
そもそもモンスターの出る場所に武器を持ってこない方が駄目な気がするぞ。
「主、どうして反対側を向くの?」
「いろいろ見えるからだよ!君がどうしてここに居るか分からないけど、とにかく今俺上がるから!ギルドに報告しておくから、夜が開けるまでどこかに隠れていてくれっ」
「ふむ……主と私は今更恥ずかしがるような間柄じゃあるまいに」
「相悪だが、俺は生まれてから君みたいな美少女には会ったことがなくてね。人違いだ」
恥ずかしいがこれは本当の話だ。ポッケ村はご存知のとおり狭いから出会いがあると言い難く、ミナガルデのハンター訓練所にはアマゾネスのような女しか居なかった。だから俺はこの20数年間、まともに女と呼べる人には会ったことが、あんまり無い。
だからこんな少女と恥ずかしがるような関係になるなんて、ヒョウタンから大猪が出るくらい有り得ないというわけだ!
……言ってて悲しくなってきたぞ。
「ニンゲンは馬鹿と聞くが……どうやら本当のようだね。一ヶ月くらい前、あれほど激しくしたというのに」
「ストップ!俺と君は初対面だぞ、それなのになぜ」
「いちいち五月蝿いな。あれほど我をめちゃくちゃにしておいて、知らぬ存ぜぬで通すのか?それはもう後戻りはできない所まで」
「だから俺は君のこと知らないし、厄介な話ならギルドを通してくれ」
「だから……」
ふっと、背中に柔らかくて暖かい感触が!そして腰に回される手!
567 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:07:27 ID:iEn+pKgm
これはアレか。噂に聞いた『あててんのよ』というアレなのか!?
「こういうこと」
「痛ッ。なんだこれ、痺れっ」
「角を砕かれ、雷光虫を集めることが出来なくてもね、これぐらいはできるの。理解してくれた?」
「まさか……痛い痛い痛い!分かった、分かったから離れてくれ!」
「本当に分かってくれた?」
「分かった、分かった!頼むからああああああ」
さっきから必死に言っている俺だけど、ぶっちゃけ分からない。いや、分かろうとしていないかもしれないな。考えてみろよ、いきなり目の前に裸で現れた少女が抱きついてきて、電気をビリビリ流してくるんだぜ?
背中に当たる小さな胸の感触は確かに気持ちいい、気持いいが電気が体を通る感覚は本当にやばい。
「ふむ。では改めて名乗ろう主よ」
『あ、電気を流すのはやめたけど抱きついたままなのか。これはちょっと嬉しい』
「我は雷狼竜、いや、雷狼竜だったと言うべきか。」
『しかしこんな知り合い俺に居たっけ?そもそも俺が話したことのある女の人って、あの人くらいしか』
「主との戦いで……聞いてる」
「えっ、はい。聞いてますようん」
あぶねえ!このまま物思いに耽っていたらまた電流を流されるところだった。
あれ、そもそもなんでこの少女は電流を流せるんだ?もしかして体に雷光エキスでも塗りたくっているのか?いやいや、流石にそれは無いだろうから……
こんなこと考えているあたり俺、湯あたりしてしまったのだろうか。それとも今見てる少女含め、間違えてドキドキノコを食べた俺の見ている幻覚なのかもしれない。
568 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:08:15 ID:iEn+pKgm
「一発ビリッといっとく?」
「大丈夫だ、俺はそこまで刺激に飢えていない。(聞いていなかったかけど)話を続けてくれ」
「主に角を砕かれ、爪を折られ、尻尾を斬られ、今や竜の姿に戻ることはできなくなった、哀れな雷狼竜。それが今の我だ、ということ。理解した?」
「へぇ理解――できるわけねぇだろ!!」
え、こいつ雷狼竜!?いやいやいや、俺が知っているアイツはもっとでっかくて、刺々しくて、何より人間の少女じゃないわけで。
「君があの竜だって?可哀想に、こんな所に居たから記憶が混乱しているんだな」
「信じてないの?」
「当然だ。竜が人になるなんて聞いたこと無いし、仮にそうだとしても……なんで俺を殺そうとしないんだ?今だって隙だらけだろうに」
「殺す?なかなか面白いことを。その逆。」
――私は あなたに 殺されるために居る
腰を掴んでいた手と、あてられていた胸が背中から離れ、ちゃぽんと温泉へ浸かる音がした。俺も静かに温泉に浸かると、少女の方へ向き直る。
青い瞳が、貫くような視線で俺を見ている。それは殺意とか憎悪ではない、子どもが何かを頼む時見せるのに近い感じがした。
でも、まだ俺は信じない。こんな事があってたまるかってんだ。
「誇り高き我がなぜ、渓流に落ち延びてきた。その理由が主には分かる?」
「さぁ?ご飯が無くなったから、では無いだろうね」
「まあ似たり寄ったりか、な。住処を、奪われた。しかたなく我は渓流へ落ち延びてきた……って感じね」
あの時、俺がユクモ村へ到着する前。
雷狼竜が天に向かって吠えていたのはもしかして住処を奪った龍へ復讐の誓いをしていたのか?いやいや待て。おかしな考えにも程がある。一旦考えを整理しよう。
「ちょっと待ってくれないか。話が超展開すぎていろいろと理解出来ない。いくつか質問させてもらっていいか?」
少女の沈黙を肯定の証と俺は捉えた。
「一つ、君の住んでいた霊峰へ襲来したのは何なのか?二つ、なぜ人間の姿になっているのか。三つ」
――なぜ俺に殺されたいのか
569 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:09:03 ID:iEn+pKgm
「ふむ……我はニンゲンのことはアイルーからしか聞いたことがなくて、その中に無い単語は知らないの。だからそれは嵐を纏った龍、としか言えなくて……」
『嵐を纏った龍……確か古龍の鋼龍がその類だと聞いているけど、この地方に存在するっていう報告はされていない筈だ』
「主もハンターなら知ってるでしょ?竜は角とかを破壊されると力を失ってしまう。我はそれほどじゃないけど、さすがに全部位を壊されるとちょっとね。ああ、落ち込まなくていいんだよ。それが我と主の関係なんだから」
「でも……それがなぜ人間になることに繋がるんだ?」
少女はにっこりと笑った。可愛いじゃないか……
「この温泉は傷を癒す。それは我が見つけたの。主に敗れてこの温泉へ浸かりに来たとき、気がついたらこの体になっていたの」
「ここは秘湯じゃなくて霊泉と言う訳か……いや、確かにその話が本当ならさっき電流を流されたのも、君が雷狼竜だったということを考えると説明がつくけど」
「本当だと言うに……なんなら、元々角があった場所をみせようか?」
そう言ってにじり寄ってくる少女。ごめんなさい可愛すぎです、なのでこっちに来ないでください。いくら元竜だとしても、無防備すぎます。
このままじゃ俺もいろいろ爆発しそうなんで、本当に理解してください――って、そんなことを考えている暇じゃないな。
「ところで、主の三つ目の問い」
「ああ……なぜなんだ、なぜ死にたいんだ?元の姿に戻れないからか?」
「それもあるが……我にも狼の、狩人としてのプライドがある」
笑顔が消え、その表情からは何も読み取れなくなってしまった。
「住処を追い出された竜が、小さき渓流の王者となっても所詮は虚しいだけ。あげくその王はニンゲンに証たる角や尻尾を奪われた。これほど滑稽な王はいないでしょ?」
……」
「先に言ったけど、我にもプライドがあるの。竜に戻れぬこの姿、もはや生きていても詮なきこと。ならば、私を生涯で一番追い詰めた者の手に掛かって死にたい。熊やトカゲのような小物ではなく、主のような誇り高きニンゲンの手によって、終わらせてはくれないか?」
「……んでだよ!」
「ん」
「なんでだよ!!俺が惹かれたのはこんな惰弱で、死を望む狼じゃない!!誇り高くて、凛然たる気を纏う、雷狼竜だ!」
570 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:10:25 ID:iEn+pKgm
俺は奴の一撃を喰らって3度目のネコタクで運ばれているとき『次こそは、次こそは奴の息の根を止めてやる』と誓った。そしてこいつを超えて、もっと強くなる、と。
それがどうだ、俺の前にいるのは死を望む少女となった狼。これほど虚しい結末を、誰が想像しただろうか。
「勝手なことを言われても困るね。こんな姿にしたのは主、アナタだよ。責任というものをとってくれないと、我も困ってしまう」
「ならお前が回復するまで待ってやる、そのときが決戦の時だ!」
「無理ね」
間髪入れずに言葉を挟まれる。
「竜は角が無いと弱る。なんというか、その部分に力が集まっているというのが正しいのかな?我は2つある角がどっちも砕けているせいで力を集中できず、ダダ漏れ状態になってる。加えてこの体、自力治癒は不可能」
「治すにはどうしたらいい?」
「そうね……我より大きな力、ニンゲンの言う古龍種の宝玉と呼ばれる物を取り込めば、もしかしたら回復するかもしれない」
「宝玉……持っているだけで国を買えるって言われた、あれをか?」
火竜の紅玉でさえ売却するだけで一生の暮らしを保証されるだけの金を得られるというから、古龍の宝玉がどれだけ貴重なものか分かってくれるだろう。今の俺の実力では前者を入手できるかどうかでさえ怪しい。
でも俺の答えは決まっている。
「引き受けた」
「え?」
「依頼主は雷を纏った少女、報酬は俺との全力決戦。古龍の宝玉一個の納品で依頼達成だ」
「ちょっと待て、主は何を言っている。我は殺してくれと言っているのだぞ」
「生憎、俺が殺すのは害を為す竜であり、人は対象外だ。そんな事したらギルドガードにとっ捕まっちゃうからな。待ってろ、必ず届けてやる」
ポカーンとした表情で俺を見る少女、やっと無表情が崩れたな。
俺としては笑顔になってくれることを期待したんだが、まあこれで上々といったところか。
「そこに居るんだろ、相棒。出てこいよ」
「ニャ!?」
茂みの影から出てくる赤銅色のアイルー。こいつ、ずっと見てやがったな。
まあ空気が読めるってことで許してやるよ。
「なんで分かったニャ?」
「勘、かな。それはいいとして相棒、ひとまずコンビ解消だ」
「ニャ!?」
メッチャクチャ驚いてやがる。ああ、何時もいびられているせいでなんだか胸がスカっとするぞ。あ、ちょっと目が潤ってきてる。
流石にきちんと言わなければ可哀想だ。
571 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:12:06 ID:iEn+pKgm
「これからそこに居る少女を守ってやってくれ。それからご飯を届けてややるように。お前の実力ならここに出るモンスターぐらい、どうにかなるだろ?」
「ぬ、主。なんでそんなことをするの!?我は」
「クライアント、依頼主が死ぬようなことがあっては困るんでね。報酬は必ず貰うからな」
「ニャーるほど、了解ニャ。ヴェゼルの旦那、任せるニャ。ボクと知り合いのオトモアイルー総力を結集させて守るニャ」
「頼むぞ相棒、レックス」
「アイルーまで!?」
どうやら伝わったようだ、さすが相棒。この問いかけのほんとうの意味を理解してくれたようだ。
これから俺はちょっくらハードな依頼をこなさないといけないかもしれないからな。
そんなのに親友を付き合わせる訳には……いかないからな。
「じゃあな、頼むぜ。そして待ってろよ、雷狼竜。俺はベースキャンプへ戻る」
「ばいばいニャー」
「ま、待てー!!」
****
ネコ婆か、ちょっと配達をお願いしたい。場所はポッケ村。宛先は
――シイナ。シイナ・アティトゥー。
なるべく早く頼む。俺にやらなければならない事ができたんだ。
「久しぶりじゃないヴェゼル坊や!まさか本当にハンターになってるなんてねぇ、お姉さん嬉しい!」
「お久しぶりです、ですが俺を坊や扱いするのはやめてください。俺はヴェゼル、ヴェゼルマイン。ユクモ村のハンターです」
「ふーん、なかなか風格が出来てきているじゃない。で、私をポッケ村から呼び出して、何の用事?ハンター・ヴェゼル?」
「……」
572 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:12:59 ID:iEn+pKgm
****
月日が経つのは早い。あれから何シーズン経過しただろうか。
渓流は今日も変わらない。青熊獣がハチミツを探してうろうろし、彩鳥はどこかで鳴いている。
我(雷狼竜)が居なくなっても変わらず、か。主には王と言ったが、所詮我は狩人だったということ。寂しくもあり、当然というべきかな。
「アイルー、主はまだ帰らんのか?」
「口を開くたびに旦那旦那って、そんなに心配かニャ?」
「ええ、心配よ。我を殺す前に他の竜の手に掛かって死んだとなれば、誰が我を殺してくれる?」
ユクモノ木を軽く叩く。この木のように何も考えず、ただ立っている存在なら時間が気にならないかもしれない。または再び竜になれたら、生きることに精一杯で時間を感じ無くなるかもしれない。
だが生憎今はニンゲン、一分一秒が竜の時のそれと感覚が違う。長い、長すぎる。
「適当に身体を放り投げとけば勝手に死ぬニャ。でもそんなことはさせないけどニャ」
「分かってないのぅ、竜の頃無双の狩人たる我を殺すニンゲンは、それこそ強い者じゃなければ駄目。我を殺すのは我が決めた相手。それが主」
『これって恋なのかニャ?だとすると相当歪んでるニャ。旦那さん、頑張ってくださいだニャ』
しかしここまで連絡がないと、本当に死んでしまったのではないのかと疑ってしまう。
主に限ってそれは無い、と信じたいが……私だってこの有様だ。もしかしたらという可能性も捨てきれない。
「主……」
「さあ、そろそろ夜ニャ。最近はでかい竜が出てるとか聞いたし、帰るニャ」
「我としては放っておいて欲しいんだけど、仕方ないな。主の頼みだ」
『待ってろよ、雷狼竜』
「待ってろ、ね。待ってるから、宝玉でもなんでも手に入れて我のもとへ来て。そこから主、アナタは始まるから」
「さっきから何を言ってるニャ?」
「何でもない。お湯も気持よかったし、行こうか――」
573 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:13:31 ID:iEn+pKgm
横を斬撃が掠めた。
それは鋭く、音もなく、さっきまで手を置いていた木を真ん中から両断していった。
「何事!?」
「しまった!迅竜ニャ!!」
奴の体は暗中では良く見えないけど、赤く輝く2つの目は狩られる立場ならよぉく見える。
我が雷狼竜であればこの程度の竜なんて一撃だろうが、何分いまは少女の身。一撃を与えることすら儘ならない、非力な存在、狩られる立場、皮肉なものね。
「ここはボクが食い止めるから、早く逃げるニャ!」
「逃げる?この我が逃げる?」
「そうニャ。元は竜だったかもしれニャいけど、今は単なる女の子ニャ!」
「口を慎めアイルー風情が!我には狩人としてのプライドが……」
「プライド?それがどうしたニャ!そんニャもんはネンチャク草に包んで放り投げてしまえニャ!生き残って旦那から宝玉を貰うことを約束しているのに、死に急いでどうするニャ!」
なかなか無茶なことを言う。私は元々竜、だからニンゲンと精神構造が違うのだ。
竜にとって逃走は敗北に同じ、逃げた時点で縄張りを支配する権限がなくなり、住処を奪われる。現に我は……我は
「そっちに行ったニャ!右左右!」
「くっ、ナビゲーションはいいけどなかなか無茶なことを言うね!」
「無駄口叩いてないで逃げるニャ!」
紙一重、我にもまだ野生の勘と運動神経が残っていたみたい。捨てたもんじゃあないね。
最も、それがいつまで続くか分からないけど。
『俺が帰ってくるまで死ぬなよ』
――!!
耳障りな音と共に発射された迅竜の鱗が足を掠った。幸い怪我は深くないが、すぐ動けそうにない。これは死ぬ、と思ったほうがいいかもしれないかな。
「ッ、我の心に語りかけてくるなんて生意気な。お陰で回避できなかったろうに」
「ニャー!?」
すまないね、主よ。どうやら我はここまでみたい。
この生命(いのち)を残して置けないことを許して欲し……
574 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:17:40 ID:iEn+pKgm
―― 属性開放! 吹っ飛べおらああああああああああああ
「「!?」」
「死にたい竜は掛かって来い!相悪だが俺は機嫌が良くてね、普段は倒すけど立ち去るなら逃がしてやるし、立ち去らないなら無理してでも立ち去らせてやる!」
燃えるような赤い髪
雪のように白い肌
無駄のない筋肉
竜の頃から待ち続け、人となっても尚我を待たせ続ける、無双の狩人の姿。
「主……!」
「ヴェゼルの旦那!」
「待たせちまったな!悪いがそこら辺に隠れていてくれ。このおじゃま虫をどうにかしてから語り合おうじゃないか!」
***
「シイナ姉さん、ギルドの依頼を手伝って欲しい」
「それはまた突飛ね。村長から雷狼竜だとかいうのを倒せる実力があることは聞いてるけど、そんなに急ぐことは無いんじゃない?」
「時間がないんだ、俺を待っている人がいる。その人のために俺は、強くならなきゃいけない」
「ふぅーん?」
「な、なんだよ。俺は昔の俺とは違うぞ。憧れじゃなくて、なんというか……」
「ふふふ。成長したんだねぇ、お姉ちゃんは嬉しいぞ」
「ちょっと、頭を撫でるな!って、ポッケ村は大丈夫?覇竜が襲来したって聞いたけど」
「あの程度、ロイターがなんとかしてくれたよ。私が居ない間の依頼もアイツがやってくれるだろうしね。OK COME ON!その待っている人とやらのために、頑張りましょう!」
「……はい!」
****
「さて、迅竜もどっかへ行ったことだし。ただいま」
「おかえりニャ!今までどこへ行ってたニャー!!」
「――」
「悪いね。ある人と一緒にギルドの依頼をかたっぱしから受けて、ハンターランクを上げてて遅くなった。お陰で村長からは修羅扱いされるし、トレーナーからは勤務過剰だと文句を言われたり散々だ。にしても……」
久々に見ても綺麗だよな、服を着た姿も綺麗だ。月光を反射する黄色い髪の毛と、透き通るくらい青い瞳。
髪は以前見たときショートボブだったけど、少し伸びたかな?肩まで髪の毛がかかってる。その前髪が汗で濡れてオデコにひっついてるから、その、なんだ。へたり込む姿と併せて可愛い。
「主よ、まさか本当に――」
「本当に、だ。雷を纏う少女。依頼されていた嵐龍から剥ぎ取った宝玉、名前にして天空の龍玉だ。そらよっ」
「うわっ、放り投げないでよ」
575 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:19:00 ID:iEn+pKgm
手にしただけでなにかが違うと感じた。透き通った中には嵐が渦巻いていて、伝承ではこの宝玉を手にしただけで天をも操る力を得ることができるそうだ。
まあ俺は天を握ろうとは思わないし、知覚を得ようとも思わない。俺は、ただこいつを届けたかっただけ。
「雷狼竜。それから力を引き出して元の姿に戻れ」
「そして戦えってこと、ね。なるほど分かった。ならば全力で――」
「いや、元々住んでいた霊峰に帰るんだ」
「!?」
沈黙。目をぱちぱちさせるなんて、人間相手でもあまり見たことのない表情だ。
「なんと言った?」
「故郷に帰れって言ったんだ。聞こえなかったのか?」
「アイルーだけでなく、主まで我を愚弄するつもり!?宝玉を施し、住処を与えて情けをかけるつもりか!主は我との決戦を望んていたはず、それがどうして!」
「気づいたんだよ」
「確かに俺は雷狼竜の強さ憧れてた。でもそれは憧れというより、強さを求める異常な欲求だったんだ。数シーズン過ごして、やっと気がついたよ」
それは砂漠を水で潤すのによく似ている。
あの時、乱入してきた雷狼竜を倒していたら。俺はそれより強い竜を求めただろう。その竜が俺の実力でどうにもならなかったら、命を失ったかもしれない。
憧れと欲求、区別ができないほど俺は未熟だったんだ。今ならそれがよく分かる。
「君はそれを俺に気づかせてくれた。だから俺は君の住処を我が物顔で荒らしていた嵐龍を屠った。報酬が決戦から帰還になったけど、まあ許してくれ。渓流に留まると言ったら……決戦を挑まなくてはいけないがね」
「なるほど、全ては夢想の内だったということか。主の我への憧れは」
「君の死ぬ理由も無くなった。嵐龍の居なくなった霊峰で、また王者として君臨するのが似合っているぜ」
「ふむ、王者ね」
576 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:19:42 ID:iEn+pKgm
少女すこし考え、手元で輝く龍玉を見つめる。
『プライドは投げ捨てろ、か』
「この宝玉、使っていいの?」
「どうぞ。それは君のために入手してきた物だからな」
「そう、分かった」
月が2つに増えた。だが一つはやけに小さい。
まさか、まさかとは思うが――
「龍玉が!?」
「♪」
弧を描いて温泉の中へボチャンとホールインワン。
この温泉、湯が緑色に濁っていて底が見えない。加えて龍玉くらいの丸い石が多いから探せないことは無いが……無理!探したくない!
「どうしてくれるんだよ!元の姿に戻ることが出来たんだぞ!!」
「主よ――」
「主以外に、我は殺されたくない。だから我は、もう主から離れたくない」
微笑み。以前とは違う、穏やかな笑顔。あれ、でも微妙に泣いてる……
「渓流へ下ってきた雷狼竜は死んだ。ハンターのうぇぜるによって倒された。ここに居るのはただの少女、身寄りのないただの少女」
「な、何が言いたいんだよ」
「足を怪我して動けない。それに、主が我を待たせすぎたせいで料理の味にも慣れてしまった。生肉なんて食いたくない、かも」
「おいおい……」
「我を拾ってくれないかしら?」
俺は無意識のうちに少女を抱きしめていた。仕方ないじゃないか、(龍玉を)捨て(た)狼だぜ。黄色い髪で、青い目をした捨て狼を拾わない人が居るなんて居ないと思うがね。すくなくとも俺はそう思う。
「名を、くれないか主よ。殺し愛をした仲だから、それくらい我にも頂戴?」
「ちょっと待て、イキナリかよ!えっーと、えーと、そうだライリ、雷狼竜(ライロウリュウ)のライリだ」
577 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:21:30 ID:iEn+pKgm
我ながらナイスネーミングだと思う。え、ティガレックスをレックスやティガと言うのと同じレベル?そんなの聞こえねえ!
「ラ、イリ?ライリ!我の名はライリ。ありがとう、うぇぜる!」
「言えてないぞ、俺はヴェゼル。ヴェゼル・マインだ」
「ゔぇぜる!」
おもいっきり抱きしめられた。痛い、元竜だけあってかなり痛いぞ。首を完全に抑えつけられた。
そして唇を奪われる。あれ、元雷狼竜ですよね?なんでキスのこと知ってるんだよ。え?アイルーが俺にやってやれって言ってた?アイツら……
それ以上に痛い視線が俺の背後から突き刺さってくる。
うん、忘れている訳じゃない、忘れてるんじゃないぞ相棒。この拘束から脱出できないだけなんだ!
「イチャつくのはいいけどニャ、早いとこナルガをどうにかしないとまたこっちに来るニャ?」
「いっけね。相棒、ライリは足を怪我しているからネコタクを呼んでベースキャンプへ運んでやってくれ。そのあと久々に狩りと行こうじゃないか!」
「仕方ないニャー。マタタビ50個の約束、まだ忘れてはいないニャ?」
「主、死なないでね。がんばって」
「ああ、分かってるさ!さあ行こうか!!」
***
俺とライリは村中の住民から好奇の目で見られた。
まあ当然だろうな、女っ気無しの駐在ハンターが、依頼を終えたら女を連れてきたなんて。それも、とびっきりの美少女を。まぁ、俺より先に相棒が『旦那の恋人ニャ!』と言いふらしたせいでもあるが……もういいや。別に間違いじゃないし。
だがそれも、時間が過ぎると違和感が無くなるという訳で、今やライリは完全に村の住民になってしまっている。
「主、今日お祭りがあるということだけど、どうして?」
「ああ。別の地域から流れてきた雷狼竜を討伐したんだ。かなり遅くなったけど、漸くこれで一息ってところかな?」
「じゃあお祭り、我と一緒に見て回れるの?」
「ああ。一緒に祭りを回ろうな?旨いもんたんと食わせてやる」
「うん!」
578 :
夢想の狩人:2010/12/31(金) 18:23:07 ID:iEn+pKgm
以上で今年は終わり。
憧れの理由とかHパートは三が日あたりに上げる予定です。
長々とありがとうございました。久々に投稿できて嬉しかったです。
それではみなさん良いお年を!
>>578 GJ!!
今年最後にこんなにいいのが読めてよかった
狩り納めにティガ狩ってウルクスス捕獲するかな
ウルクススを飼いたい
クイーンランゴの人もオウガの人もGJでした!
異種姦も人間同士も仲良く楽しめるこのスレに出会えて、今年は本当に楽しい一年でした
作家の方もROM専の方も、良い年をお過ごしください
来年も、どうぞよしなに
あけおめチビタソ(´д`;)
あけましておめでとう。
ちょっと亜種ボルたんと雪遊びしてくる。
それじゃ用済みになった寅ティガたんは自分が貰っていきますね。^^
じゃあ俺は茶虎のアイルーをいただきます
587 :
ネブラさん:2011/01/02(日) 21:26:45 ID:me8HORLt
じゃあ俺はギギネブラで
↑ミス
恥ずかしいw
>>587 流石ネブラさんだ!ギギネブラ好きな所までネブラさんだ!
じゃあ俺はナルガクルガを貰いますね
ではギィギを抱いて寝ることにしよう。
ところで俺のフレがルドロスやウロコトルをかわいいとか言ってたんだが。
炭鉱夫やりすぎたせいかウロコトルは可愛く思えてきた
「ねぇ、お守りばっかり掘ってないで私にも構って!ねぇねぇ!もーーーー!!!」→小火球
「見てこれ見てっ!頭ばっくりいかれてるでしょっ!
ジョーさんがね、ジョーさんが噛んでくれたんだよ!
少しクラクラして頭の中がキリキリするけど、なんかハッピー!!
ジョ、ジョ〜さぁ〜ん…ぐおわっ!!
はぁ…はぁ…凄いよジョーさん、あはっ!
ぐうおおおおおおおぉぉぉガゴギゴグゲガゴ」
どんなにむしゃむしゃされても五体満足で帰ってこれるのは何故だろう
アマガミか アマガミなのか 昇天するくらい快感なのか
ここって台本形式はありなのかしら?
面白ければト書きだろうとGJされるだろうけど、そうでないなら酷評というか、
きちんと仕上げてからUPしろよ……なんて言われるかもしれない。
短いネタなら個人的には良いと思う。ト書きで長いと面白くてもちょっと萎える。
小説に仕上げたほうが喜ばれることを踏まえて打たれ強いならGO。
あくまで一個人の意見ね。
新作が出たばかりで賑わうこのスレを半日沈黙させた事が答えだと思うけどな…
表現の一種として台本形式の作品を投下したいのか
SS形式にするのが面倒くさい、もしくはその力量がなくて台本形式なのか
後者なら止めておいた方がいいと思う
ジョーさんは色々可愛い
攻撃は重いのに隙をでかくして避けやすくしてあげる心遣い
捕食攻撃をして噛んでも五体満足のままにする優しさ
うんこ玉を投げつけられても怒らない寛容さ
疲労時には焦って何度も攻撃してしまうお茶目さ
ちょっとジョーさんに会ってくる
ジョーさんは何でも喰っちまういいおとこだからなぁ
ジョーさんには漢と書いてヲトコと読ませる凄味がある
空を飛ぶとか雷玉を投げつけるとか、そういう小細工には頼らない
ただ己の頑強な肉体のみを武器とするグラップラーな竜なのだ
…え、ブレス?やだなぁ、あれはジョーさんにとってはただのゲップですって
ジョーさんが下町にいる頭に捩り鉢巻き巻いた大工のオッサンでイメージされた
江戸っ子訛りで喋りそう
「てやんでいべらぼうめ!」とか言っちゃうのかい。
自分はどっちかと言うとヤのつく怖いオジさんなイメージ
『狂暴竜が如く』
…うん、言ってみたかっただけなんだ、すまない
ごめん、うっかり「や ら な い か」で想像しちゃったよ…orz
だって、何でも喰っちまうって…
>>598 そういう意味ではディアも己の頑強な肉体のみを武器としているな…
今作のディアはなかなか手ごわい。
言っちゃなんだが、ブレスとか隙も同然だからな
身ひとつで暴れる輩のが断然強力よ
うー寒い寒い
と、俺はエリア11の公衆便所にやってきたディアブロス
なぜジョーお嬢様という発想がないんだ
俺なんかイビルジョーって語感だけで、ドロンジョ様みたいなセクシー系と思ってたんだぜ
なんかジョーのショタ・ロリってあまり想像つかんな
ところで、このスレに投下された画像って
保管庫内にしまってええのかえ?
画像の方ぜんぜん更新されてないからわからへん
イビル嬢か…この響きだけで話膨らますのはつらいなw
イビル嬢は捕獲して輪姦かな
普段暴力的なのが責められ続けるうちに段々しおらしくなって許しを乞うようになるのっていいと思うの
ギギネブラってフルフルみたいに同人ネタに使えそうだと思ったら卵生むんだな
>>611 使えそうどころかtriのころから大人気じゃないかw
>>611 ギギネブラは雌雄同体、あとはわかるな。
というか装備も結構セクシーだからネブラハンターもギギネブラも結構同人でてる。
ギギネブラさん無双は絵もシチュもすごかったが、オチが滅亡ENDだったw
>>608 ロリ・ショタのジョーさんか・・・
常に食べ物のことばかり考えてる子みたいになるのかな
もしくは周りの子供たちをホイホイ食べちゃう(性的な意味で)ような子になるのかw
ジョーは傲慢なお嬢様だけど一途な感じだな
ちょっと電波受信してくる
お嬢か…すぐ涎垂らすしまったくだらしないお嬢ですな
それは下のお口?
上のお口
色気より食い気で頭がイッパイのお嬢様です
肥えていくのが唯一の悩み
乳と尻ばかり肥えるんですね
食べれば食べるほどボンキュッポンとな
そんな流れをぶった切って一本投下させてもらいます。
コンガ×村娘?の獣姦モノ。苦手な方はスルーでお願いします。
622 :
1/9:2011/01/05(水) 01:53:02 ID:eYh79uY9
「健全な精神は健全な肉体に宿る」
それが、彼女の口癖だった。しかしそれは、侮蔑の多分に混じった、痛烈な皮肉としての意味合いである。
彼女が街を歩けば、誰もが彼女を見た。そして遠巻きに、ひそひそと彼女に対する噂を囁き合う。
その小さな声を、彼女の耳は聞き逃さなかった。その声だけでなく、街に溢れる全ての音を、彼女は何一つ逃さない。
アプトノスの荷車を引く音、アイルーの鳴き声、人々の話声、アイルーに化けたメラルーが盗みの算段をする呟き。
しかし、そのどれ一つとして、彼女は見ることがなかった。というより、見ることができなかった。
彼女は生まれた時から、視力というものを持っていなかった。しかしその代わりに、彼女は異常な聴覚と嗅覚を持っていた。
外に出れば、風が全てを教えてくれる。匂いも音も、全ては風が運んでくれた。だからこそ、彼女は目が見えなくとも、常人と
何一つ変わらない生活をすることができた。
だが、それは常人からすれば理解の範疇を超えていた。何も見えないはずの彼女が平気で街中を歩き回り、人を見分け、
後ろから走ってくるアイルーすらも容易くかわしてしまうに至っては、もはや人間業ではなく、モンスターの所業だと言われていた。
それ故に、彼女に対する周囲の風当たりは冷たかった。ミラボレアスと契約をした人間だとか、フルフルが人の姿を取ったものだとか、
およそ思いつく限りの根も葉もない噂を立てられ、その全てを彼女は聞いていた。
「健全な精神は健全な肉体に宿る……これが健全な精神なら、私は目なんて欲しくもない」
年を経るごとに、彼女の精神はささくれだち、周囲からさらに浮いた存在となっていった。
そんな彼女を不安に思った両親は、彼女を密林にある小さな集落に住む親戚へと預けた。自然に囲まれたそこであれば、彼女も幾分か
気が休まるのではないかと思ったのだ。
だが、そこは小さな閉所であるが故に、周囲の目は一層冷たく、直接的に彼女へ突き刺さった。
周囲の人間は遠慮なく彼女を眺め、また出身も能力も異分子である彼女に対し、不躾な言葉を浴びせた。そして、それは近所の
住民のみならず、本来なら味方であるはずの彼女の親戚も同じだった。
一層荒んでいく彼女に、周囲の人間はますます冷たく接し、もはや彼女の居場所はないと言っても過言ではなかった。
日に日に積もる鬱憤を適度に晴らせるほどには、彼女は大人ではなかった。しかし当たり構わずそれをまき散らすほどには
子供でもなかった。彼女の選んだ方法は、村の外へと出ていくことだった。
とはいえ、十数歳の小娘に、一人で生き抜く力があるわけもない。ちょっと親戚を困らせてやろうという気で、散歩がてら禁じられた
村の外へと出ただけのことだった。
だが、外の世界は、彼女を一瞬にして虜にした。
さまざまな植物の匂い。虫の声。生き物の足音。フゴフゴと奇妙な音。
そのどれもが、街や村には存在しなかったものだった。風が運ぶ匂いはいつも違い、周囲の音は単調なようでいて、何一つ同じではない。
花の匂いのそばには、大きな虫の羽音。きのこの匂いのそばでは、フゴフゴと獣の鼻息。遠くから風に乗ってくる匂いは、ひどい悪臭や
鋭い鳴き声。知らないものだらけの世界に、彼女の心は躍った。
ふらふらと密林を歩く。いくら匂いや音で地形がわかるとはいっても、知らない土地を歩くのは決して得意ではない。
また知らないものだらけでもあるため、それなりに周囲を警戒せねばならず、彼女の散策はひどくゆっくりとしたものだった。
密林には楽しいものがたくさんあったが、その中でも特に彼女の気を惹いたのは、遠くに響く波の音と潮の匂いだった。
話には聞いたことがあっても、実際に海に触れたことはない。なので目的地をそこに決め、彼女はゆっくりゆっくりと歩いて行った。
途中、何度か危険な目には遭った。ランポスの鳴き声が遠くで聞こえたり、ランゴスタの羽音が迫ってきたり、ともすれば命に
関わるような事態には何度も遭ったが、それは彼女の足を止める理由にも、村へ帰す理由にもならなかった。むしろ、人間の冷たい
視線に晒されるより、こうしたモンスターの飢えた視線の方がよほどマシだとすら、彼女は思っていた。
623 :
2/9:2011/01/05(水) 01:53:58 ID:eYh79uY9
匂いと音が強くなり、もうそろそろ海に着くという頃、不意に大きな獣の鳴き声が聞こえた。
ブォルルル、という明らかに威嚇とわかる鳴き声。それに続き、フッゴッフッゴ、と妙にリズミカルな呼吸音と共に、大きな足音が
急速に彼女へと近づく。
目が見えていたなら、途端に彼女は恐れ慄き、村へと逃げ帰ったかもしれない。だが幸か不幸か、彼女は目が見えず、また好奇心も
旺盛だった。
その妙な音に向かって、彼女はふらふらと手を伸ばした。大きな音だったので近くにその獣がいると思ったのだが、予想よりも相手は
遠かったらしく、彼女の手には何も触れなかった。
一方、その相手の獣は彼女をひどく警戒していた。彼の知っている人間は、恐ろしい爪のような物を使って襲いかかってきたものだが、
目の前の相手は何も持たず、それどころかこちらを見もせず、ただ手を突き出している。見たこともない行動に、彼は警戒心と、
それと同等かそれ以上の好奇心が湧いていた。多くのコンガの例に漏れず、彼はとても好奇心旺盛だったのだ。
「……あれぇ?どこ?」
マイペースな声をあげ、彼女は左右に手を動かす。そんな彼女に向かって、コンガは尻尾を伸ばし、脇腹をちょんとつついてみた。
「ひゃっ!?」
甲高い声をあげ、彼女は脇腹に触ったものを確かめようと手を伸ばす。しかしその頃には、コンガは尻尾を引っ込めていた。
「……何、もぉー。どこにい……うひゃっ!?」
今度は逆の脇腹をつつかれ、またもや彼女は素っ頓狂な声をあげる。だが、やはりその目がいたずらっ子を捉えることはない。
そこでようやく、コンガは目の前の人間の目が見えていないことを知った。
目が見えない相手であれば、そこまで警戒する必要もない。いざとなれば簡単に倒せる相手であり、また彼女を見る限り、
危険な相手でもない。コンガは少し調子に乗り、今度は彼女の腕を尻尾でしっかりと掴んでみた。
「うわっ!?何、何!?ちょっ、引っ張らないで……わあっ、とぉ!」
危うく転びそうになり、彼女は咄嗟にコンガの尻尾を掴んだ。突然の反撃に驚き、コンガはその場を飛びのくと、再び威嚇の鳴き声を
あげた。だが、彼女は全く気にせず、コンガに向かって手を伸ばした。
「も〜、君ばっかり触って……私にも触らせてよぉ」
やや覚束ない足取りで、彼女が近づいてくる。少し落ち着いてくると、コンガは彼女の行動が反撃ではなかったのだろうと思い直し、
再びこの奇妙な人間で遊んでみようという気になった。
今度は自分から近づいてみる。匂いを嗅いでみると、やはり知った人間とは違う匂いがした。
その時、彼女もコンガが目の前にいることに気付き、彼の顔を両手で挟み、顔を近づけた。
「……すごい、変な顔。それにすごい臭い……コンガ……っていうんだっけ?怖い獣って聞いてたけど、君は大人しいね」
そう言って、彼女はコンガの頭を撫でてやった。その感覚が気持ちよく、また彼女に敵意が全くないことを知ったコンガは、
目の前の顔をべろんと舐めた。
624 :
3/9:2011/01/05(水) 01:54:56 ID:eYh79uY9
「うわひゃ!?い、いきなり舐めないでよー!もう、べとべとー!」
そうは言いつつも、彼女の顔は笑っていた。そんな笑顔を見せたのは、実に数年ぶりだったのだが、このコンガがそれを知るわけもない。
「いたずらっ子だって聞いてたけど、ほんとにそうなんだね。あのね、私はシェリルっていうの。シェリル。君は、コンガだよね?
コンガだから〜……ガーちゃんって呼んでいいかな?」
勝手に名前を付けつつ、シェリルはコンガを優しく撫でる。いたずらをすると撫でるのが止まってしまう事を予測し、コンガは
大人しく撫でられていることに決めた。
「ガーちゃんはいいね。こんないいところに住んでてさ。私のいる村なんか、嫌な奴等ばっかり!あんな奴等、みんな死んじゃえば
いいのに。なーにが、『健全な精神は健全な肉体に宿る』よ!どいつもこいつも体ばっか健全で、根性の腐った奴等ばかり!」
いい相手を見つけたとばかりに、シェリルはコンガを相手に愚痴をこぼし始めた。もちろん、コンガにその内容は一言も
理解できなかったが、撫でていれば文句は言わないとばかりに、彼は黙って座っていた。
それから延々、彼女は周囲の人間に対する愚痴を呟き続けた。その間中、コンガはじっと撫でられており、ごくたまに尻尾で彼女の
体をつついては、笑顔を引きだしていた。とはいえそれを意図してのことではなく、撫でる手が止まってきたときにそうすると、
また再開してくれるからそうしていたにすぎない。
その後もシェリルは延々喋り続け、気がつけば虫の声が夜のものになってきていることに気付き、慌てて立ち上がった。
「っとと、ごめんガーちゃん!いい加減帰らないと、色々大変なことになっちゃう!また絶対来るからさ、また会おうね!」
コンガが驚く間もなく、シェリルは元来た道を大慌てで駆け戻って行った。一度通った道ならば、彼女は絶対に忘れることがない。
途中でやはりランゴスタに追われたりもしたが、彼女は驚くべき早さで村に戻り、その十数分後には何食わぬ顔で夕飯を食べていた。
625 :
4/9:2011/01/05(水) 01:55:36 ID:eYh79uY9
それからちょくちょく、シェリルは村を抜け出してコンガに会いに行った。どうやらそこは彼の縄張りらしく、他にも無数にいるはずの
コンガとは一度も出会うことがなかった。それ故に、シェリルは割と気軽にそこに通うことができた。
一方のコンガも、彼女を追い払うようなことはなかった。目の見えない、明らかにひ弱そうな少女など、追い払う必要もないと
思っていたのだろう。また、彼女はよく撫でてくれたので、むしろ歓迎すらしているようだった。
シェリルにとって、彼は孤独を癒してくれる、大切な存在となっていった。コンガにとっては、彼女は退屈を紛らわしてくれる、
いい遊び相手だった。理由こそ違えど、両者はお互いに大切な存在となっていった。
そんなある日のこと、シェリルがコンガを訪ねていくと、彼はある程度近くまで来るが、なぜか近くまで来ない。いくら呼ぼうと、
彼は一定の距離を保ったままだった。
「もう、どうしたのガーちゃん?私、何か悪いことしちゃった?」
だが、彼の鳴き声はいつもとさほど変わりなく、決して歓迎していないわけではないらしかった。
「来ないと撫でてあげられないよー。ほら、こっちおいで。いつもみたいに撫でてあげるから」
それでも、コンガは彼女に近寄ろうとはしなかった。仕方なく、今度はシェリルがコンガに近づこうとしたが、そうすると彼は
逃げてしまう。
「どうして逃げるの…?私のこと、嫌いになっちゃった…?」
悲しげな声のシェリルに、コンガも何やら辛そうな鳴き声を返す。しかし、シェリルにその意味がわかるはずもない。
それでも根気強くコンガを呼んでいると、後ろから不意に鋭い鳴き声が聞こえた。それが鳥竜種の鳴き声だと気付き、振り返った瞬間、
一際鋭い鳴き声が響いた。
「え、何……きゃっ!?」
その瞬間、シェリルは後ろから何かに掴まれ、引き寄せられた。それとほぼ同時に、頬に鋭い痛みが走った。
「いっ…!?」
「ブォルルルル!」
コンガの威嚇の鳴き声。それに対し、鳥竜は甲高い鳴き声をあげる。その声はそこらにいるランポスとは違い、やや低く、聞こえてくる
位置も高い。そこで初めて、シェリルは目の前にいるらしい鳥竜が、ドスランポスと呼ばれる危険な相手であることを悟った。
未だ痛みと熱を持つ頬に触れると、血が流れているのがわかった。そして、何やら体が浮いているのは、コンガが尻尾で自分を
引き寄せてくれたからだということに気付く。
「ガーちゃん……ありがとう。でも、危な……わ!?」
ポンと体が跳ね、同時にコンガの爪が空気を切り裂く音が鳴る。同時に、ドスランポスの匂いが遠ざかった。
再び、ドスランポスの鳴き声が響く。するとそれに答えるように、周囲からいくつものランポスの鳴き声が聞こえた。
「ガ、ガーちゃん!危ないよ!囲まれちゃってる!もういいよ、いいから逃げて!」
必死に訴えるも、言葉が通じるわけもない。コンガはただ、自分の縄張りに侵入し、自分の玩具兼遊び相手を傷つけた侵入者に、
強い怒りを覚えていた。
626 :
5/9:2011/01/05(水) 01:56:15 ID:eYh79uY9
一斉にランポスが襲いかかってくる。コンガはシェリルを抱えたまま飛び退ると、近くにいた一頭を思い切り引っ掻いた。
その一撃で、ランポスは脳震盪でも起こしたのか、吹っ飛んで動かなくなる。そこにドスランポスが飛びかかるが、コンガはその下を
走り抜け、攻撃をかわす。そのまま驚くランポスに体当たりを仕掛けて吹っ飛ばし、噛みつきに来たランポスを殴り付ける。
まともに動ける相手は、その時点で既にドスランポスただ一頭だけだった。それでも諦めずに後ろから襲いかかる相手に、コンガは
尻尾を高く上げた。
直後、大きな爆音が響き、同時に辺りが悪臭で満たされる。ドスランポスは悲痛な悲鳴をあげ、たまらずその場から逃げ去って行った。
動く相手がいなくなったのを見て、コンガはシェリルを地面に下ろした。
「うう、すっごい臭い……君、おならで追い払ったでしょ?もう、汚いんだから〜」
シェリルは鼻を押さえつつ、コンガの背中を優しく撫でる。
「でも、ありがとね。私のこと、守ってくれて」
「……グルルル」
低い唸りをあげ、コンガがシェリルの方へ向き直る。その時、シェリルの鼻は妙な臭いを捉えていた。
「ん?何、この匂い?なんかこの辺……ん?え?あれ?」
匂いのする方へ思わず手を伸ばした瞬間、何やら硬いものに触れた。途端に、コンガは呻き声を漏らす。
「え……え〜っと…?硬くて、太くて、熱くて……う、動いてる…?って、これ、まさか、ガーちゃんのおちっ……うわわわっ!!」
大慌てで、シェリルは手を離した。すると、コンガは不満げな唸り声をあげ、シェリルに体を寄せる。
まだ若い娘とはいえ、シェリルとて多少の知識はある。その少ない知識と、獣の知識と、辺りの匂いから分かる情報をかき集めた結果、
シェリルは一つの結論に辿りついた。
「ガーちゃん……今って、繁殖期だったんだね…?それで、えっと、その……ガ、ガーちゃん、は……わた、私と、その……え、
エッチなこと、したい、の、かな……ていうか、したいん、だよね?」
コンガは何も答えず、ただじっとシェリルを見つめていた。それは恐らく、雌が拒絶すれば無理に迫ることができないという、
雄にとっては残酷な自然の摂理ゆえだろう。
実際、シェリルは迷っていた。いくら何でも、いきなりこんなことになって心の準備もできておらず、またこのコンガを男として
見た覚えはない。そもそも、人間以外の生き物と交わるなど、考えたことすらなかった。
しかし、彼女は迷っていた。
拒絶することは簡単だった。だが、それをすれば彼がもう二度と会ってくれなくなるのではないかという恐怖。たった今、命の危険を
助けてもらったという恩義。そして何より、大好きな彼が自分を求めているという、雌としての喜び。
長いような、短いような、時間感覚のまったくない中での逡巡は、一つの結論を導き出そうとしていた。
627 :
6/9:2011/01/05(水) 01:56:58 ID:eYh79uY9
「……ガーちゃん」
今までとは違う声音で、シェリルが話しかける。
「私は、人間なんか大っ嫌い。それでも、私はいつか、誰かのお嫁さんにならなきゃいけないんだと思う。でも、嫌いな人間相手に
初めてあげるより……私は、人間じゃなくたって、本当に好きな相手にもらってほしいよ」
震える手で、シェリルは服を脱ぎ始めた。そんな彼女を、コンガはじっと見つめている。
服も下着も全て脱ぎ捨てると、シェリルは一歩足を踏み出した。
「ガーちゃん……きて」
言葉はわからずとも、その仕草や声音から、おおよその意味は伝わる。
コンガはシェリルの腰を掴むと、グイッと引き寄せた。そして驚く彼女が抵抗する間もなく、股間の匂いをふんふんと嗅ぐと、
おもむろに舌を這わせた。
「やうっ!そ、そんなとこ舐め……んあうう!」
驚きと恥ずかしさに腰を引こうとするも、コンガはしっかりと掴んで離さない。そのままべろべろと無遠慮に舐め続け、コンガの舌が
動く度に、シェリルは小さな悲鳴に似た声をあげ、体を震わせる。
少しずつ、その声に変化が訪れる。悲鳴に近かったものが、熱の籠ったものとなり、やがて嬌声へと変わっていく。
それを見計らったように、コンガは不意に顔を離した。
「あうっ……お、終わり…?え、きゃっ!?」
だが、シェリルがホッとする間もなく、コンガは彼女を乱暴に押し倒し、股間に自身のモノを擦りつけ始めた。
滲んでいた愛液がコンガのモノに絡みつき、少しずつ滑りが良くなっていく。やがてコンガは大きく腰を引くと、シェリルの小さな
割れ目に剛直を押し当てた。さすがに恐怖を覚えたが、シェリルは気丈にも笑みを浮かべた。
「あっ……うっ……い、いいよ……ガーちゃ…」
言い終える前に、コンガは一切の容赦なく、彼女の中へと一気に根元まで突き入れた。
「ひぐっ!?ぐっ、あああぁぁ!!!い、痛いっ!!痛い痛い!!ガーちゃん、痛いよぉ!!」
「ブオオオ!!!」
悲鳴と雄叫びが同時に響く。あまりの痛みに、シェリルは涙を流して苦痛を訴えるが、それが通じるはずもない。
コンガは自身の欲望のままに、乱暴に腰を動かし始めた。一突きごとにシェリルの体が跳ね、結合部からは血と愛液が流れ落ちる。
「痛っ!あっ!ガーちゃっ……う、あっ、ああっ!!」
気遣いというものの一切ない、乱暴な動き。腹を突き破られんばかりに突かれ、シェリルは地面の草をぎゅっと握りしめ、
その痛みを耐える。
だが不思議なことに、その痛みは耐え難いものではあったが、不快ではなかった。もちろん、逃れられるならその方がいいのだが、
無理矢理にでも逃げようという気は起こらない。
不意に、コンガが大きな唸り声をあげた。同時に、シェリルの体内で彼のモノが跳ね、熱いものが注ぎ込まれる。
「うああっ!熱、いっ……ガーちゃん、のっ……熱いぃ…!」
それが流れ込む度、シェリルは妙な充足感を覚えた。それが何であるかは、彼女にもよくわかっていた。そして、それが快感によって
出されるものだということも、彼女は理解していた。
「あうぅ……ガーちゃん……わ、私の体……気持ち、よかった…?」
問いかけても、当然返事はない。代わりに、コンガは彼女の中から、剛直をずるりと引き抜いた。
「あつっ……あ、すごい臭い……ガーちゃん、の……いっぱい…」
体に力が入らない。足は震えてしまい、全身ひどくだるい。それでも何とか起き上がろうと、シェリルはうつ伏せになり、体を起こそうと
四つん這いの姿勢になった。
628 :
7/9:2011/01/05(水) 01:57:47 ID:eYh79uY9
「ブォルルルル!!」
「え!?ちょっとガーちゃ……あぐうぅぅ!!」
途端に、コンガはシェリルの腰を掴むと、再び荒々しく突き入れた。突然の不意打ちに、シェリルは体をのけぞらせ、全身を硬直させる。
「あっ、ぐっ!!……わ、悪い子、なんだからぁ…!う、うあああっ!!」
腰を掴んだまま、コンガはさっきよりも激しく腰を振る。後ろから腰を掴まれ、四つん這いで犯されるという屈辱的な構図に、
シェリルは一種被虐的な快感を覚えていた。
「がっ!あっ!はぐっ!うっ……ガー、ちゃんっ…!激、しっ……すぎっ…!おな、かっ……破れ……ちゃっ…!」
体内を強く突かれ、ひどい圧迫感の中、シェリルは空気を求めてだらしなく口を開け、唾液が地面に糸を引く。一方のコンガも、
一心不乱に腰を振り続け、激しい呼吸によって開いたままの口から涎を零し、シェリルの背中に滴り落ちる。
それを感じながら、シェリルは自身までもが獣になったような錯覚を起こす。きっと、今は自分も彼も同じような顔をしているのだと
思うと、何となくおかしかった。そして、獣に犯され、それを確実に喜んでいる自分が人間であるとは、とても思えなかった。
バン、バン、バン、と激しく腰を打ちつける音が響き、合間にシェリルの悲鳴じみた嬌声が混じる。結合部からは、体内で掻き混ぜられて
泡立った精液が零れ、愛液と混じって地面に落ちていく。
コンガの動きが少しずつ早くなっていき、やがて再び大きな唸り声をあげた。
「うああああっ!!ま、また熱いのっ…!おなかに、いっぱいぃ…!」
再び体内に満たされていく、熱い精液。それを感じながら、シェリルは快感に身を震わせた。
コンガのモノが幾度か跳ね、最後の一滴まで彼女の中に注ぎ込むと、ずるりと引き抜かれる。それと同時に、もはや入りきらなくなった
精液が、痛々しく広がった割れ目からごぼりと溢れる。
「うあっ……はぁ……はぁ……はぁ…!」
とうとう力尽き、シェリルはそのまま地面に突っ伏した。ひんやりとした土の感触と匂いが、彼女の心を少しずつ落ち着かせてくれる。
頭の芯が熱く痺れたようで、しばらくは感覚がなくなっていたが、少しずつそれも戻ってくる。まずは触覚が、続いて嗅覚が、そして
聴覚が戻る。
改めて周囲の様子を探ると、辺りには精液と血の臭いが強く残り、またすぐ近くにコンガの匂いがある。彼はようやく満足したらしく、
大きく息をついて近くに座っているらしかった。
「ん……あつっ…!」
体を動かそうとすると、股間を中心にひどく痛む。これでは村に帰れなくなると一瞬慌てたが、彼女の嗅覚はすぐ近くに生えている
薬草を感知した。だるい腕を伸ばし、何とかそれを引っこ抜いて口に入れると、後ろのコンガがのそりと動く気配があった。
一瞬、また交尾を迫られるかと思ったが、彼はシェリルの顔の前に、何かを差し出した。
「……アオキノコ……くれるの…?ふふ、ガーちゃん優しいね…」
恐らく、彼としては食べ物のつもりなのだろうが、今のシェリルには何よりもありがたいものだった。それを口の中に放り込むと、
不完全ながらも口の中の薬草と混じり、回復剤の効果が生まれる。完全とまではいかないまでも、それでだいぶ体力が戻り、
シェリルはようやく起き上がることができた。
腕を伸ばし、コンガの腕に触れ、それを伝ってそっと寄り添う。コンガは疲れているのか、特に何の反応も示さないが、彼女を
振り払うこともない。
「ガーちゃん……嬉しかったよ。私の初めて、ガーちゃんがもらってくれて。こうしてずっと、ガーちゃんと一緒にいたいなあ」
だが、それができないことは、彼女にもよくわかっていた。時間の感覚はなかったが、もう辺りには夜の気配が忍び寄っている。
「ガーちゃん、私もう帰らなきゃ。でも、また来るからね。それで、その、ガーちゃんがまたしたかったら…」
そこで一瞬言い淀み、シェリルは恥ずかしげに笑った。
629 :
8/9:2011/01/05(水) 01:58:55 ID:eYh79uY9
「……えへへ。ま、またさ、相手してあげるからね。それじゃ、またね!」
明るく言うと、シェリルはコンガの顔に手を触れ、頬の位置を探ると、そこにキスをした。そしていつものように、村へと駈けて行った。
だが、彼女は忘れていた。彼女の頬には、ドスランポスに付けられた傷があったのだ。いくら回復役を飲んだとはいえ、それはまだ
完全には消えておらず、彼女はたちまち村人に問い詰められることとなった。
内心慌てたものの、シェリルは努めて平静を装った。
「散歩してたらちょっと遠く行き過ぎたらしくてさ、そこでランポスに襲われたんだけど、コンガの縄張りだったらしくて、ランポスと
コンガが戦ってる間に逃げてきたんだよ」
一応は筋の通った言い訳だったが、最近彼女は行方不明になることが多かった。なので、それを不審に思った村人の一人が彼女を
監視し、ある日村の外へと出ていく彼女の後をつけた。
そこで目にしたものは、信じられない光景だった。彼女はモンスター達の縄張りへと侵入し、あろうことか盛りの付いたコンガの前で
服を脱ぎ始めたのだ。しかし、本当に信じられなかったものは、彼女の異常な行動ではなく、そのコンガだった。
「シェリル!お前、何を…!?」
「え、ええっ!?だ、誰!?誰かいるの!?」
「いやそれより、その緑のコンガは……そいつは亜種じゃないか!?そんな危険な奴、野放しにするわけにいかない!ギルドに連絡だ!」
慌てて駆け戻る村人の後を、シェリルはそれこそ大慌てで追った。だが村に戻った瞬間、彼女は拘束され、家に閉じ込められた。
あのコンガは優しい子だと言っても信じてもらえるわけがなく、むしろそんな獣と交わった彼女はひどい折檻を受けた。そして村人達の
要請で、とうとうハンターが来ることに決まった時、シェリルは藁葺きの家の屋根を破壊して、密林の中へと走った。
当然、それはすぐにばれてしまい、シェリルはあと一歩というところで村人達に捕まった。だがその時、シェリルの鼻はすぐ近くに、
覚えのある匂いを感じ取っていた。
「ガーちゃん!ガーちゃん聞こえる!?逃げて!!すぐに逃げてぇ!!このままじゃ、ガーちゃん殺されちゃうよぉ!!」
その声で彼女に気付いたのか、遠くからコンガの威嚇の声が響く。彼女を連れて逃げようとする村人に抵抗しつつ、シェリルはなおも
叫んだ。
「私はいいから!!絶対……絶対また会いに行くから!!だからガーちゃん、逃げてぇ!!絶対に死なないでぇ!!」
お互いにとって幸運だったのは、彼の知能が他のコンガより若干ながらも高いことだった。そのため、言葉の内容は分からなくとも、
その様子からただならぬ事態になっていることは想像がついた。
彼は村人を追わず、密林のどこへともなく姿を消した。そしてこの日以来、密林に緑のコンガが出ることはなくなった。
しかし、シェリルが彼に会いに行くことはできなかった。彼女は密林の村にいることを許されず、街へと送り返されたのだ。
盲目の彼女が遠距離を移動することはできず、彼女はその後数ヶ月ほど泣き暮らした。
このままでは、彼との約束を果たすことはできない。ならば、どうすれば約束が果たせるか。
それを考えた結果、彼女はやがて一つの決心を固めた。それは普通の者なら考えもしないような、あまりにも無謀とも言える決心だった。
630 :
9/9:2011/01/05(水) 01:59:59 ID:eYh79uY9
それから十年後。とある砂漠に、牙獣の雄叫びが響いていた。それに続き、大きな岩が砕ける音と、地面を蹴る軽い音。
「ふー。同じ牙獣でも、君はきれい好きだね。ペイントボールまで落としてくれちゃってさ」
妙に明るい声が響くと、砂漠の牙獣、ドドブランゴ亜種は怯えた表情を向ける。
「でも、小ぎれいな子は好きじゃないなあ。それに、無駄に動き回ってさ。もういい加減、終わりにしよ?」
視線の先には、目を瞑ったままで巨大なボウガンを構える女ハンター。一歩一歩、確かめるように近づいてくる彼女に向かって、
ドドブランゴはしゃにむに突進した。
ハンターはひらりと地面に身を投げ、その突進を軽くかわす。そしてすぐさま振り返ると、目を瞑ったままふんふんと鼻を鳴らす。
「そこね……逃がさない!」
ダン!と大きな発射音が響き、ボウガンが火を噴く。発射された弾丸は、振り向いたドドブランゴの眉間を狙い違わず撃ち抜いた。
どう、とドドブランゴが倒れる。彼女はボウガンを折り畳んで背負うと、まるで見えているかのように死体に近づき、剥ぎ取りを始める。
「よーし。これだけあれば、こいつのセット作れるかな……にしても、同じ牙獣の、同じ亜種でも、やっぱりガーちゃんとは大違い」
ババコンガの亜種ともなれば、必ずハンターに討伐依頼が出される。そして、彼は強い。必ず、生き抜いているはず。
ただそれだけの理由で、シェリルはハンターになった。当然、最初はハンターになることすら危うかったが、その桁違いの実力の前には
ギルドも彼女をハンターと認めざるを得なかった。
ヘビィボウガンを容易く使いこなす筋力に、盲目とは思えないほどの正確な射撃術。そして見えないが故に、視覚に惑わされることなく、
正確に対象を撃ち抜く冷静さ。彼女はたちまちランクを上げていき、僅か二年ほどでG級とまで呼ばれる実力になっていた。
盲目のスナイパー。フルフル。あるいはフルフル希少種。それが、彼女に付けられた渾名だった。
彼女がハンターになった理由を知る者はいない。それを尋ねても、彼女は絶対に答えない。
―――ガーちゃん……絶対、会いに行くからね。
今日も、彼女は依頼を受け、狩り場へと出向いていく。それはひとえに、かつて愛した一匹の牙獣に会いたいがため。
しかし、彼女は一つだけ忘れていた。
ハンターとして、討伐すべき相手と、狩り場で出会う。
それが何を意味するか。そのことに気付かないまま、彼女は狩りを続けていた。
そして、彼女がその意味を知るのは、それから数ヶ月ほど後のことだった。
以上、投下終了。それでは失礼。
GJ
続編に期待
エロくて切ないぜ
GJ!!!!!!
まさかの純愛ものだった。
わっふるわっふる
ハンター名が同じだったからドキッとしたんだぜ
GJ!
>>635 ガーちゃん早く良いお嫁さん見つかるといいね。
>>636 ガーちゃんの嫁はシェリルだお。
ちなみに純愛GJでした!
GJ
しっかりエロを盛り込みつつ純愛で悲劇的とは…
とっても面白かったでしよ、ありがとう。
アオアシラの拘束攻撃はエロい
蜂蜜を盗まれるんだよな
蜂蜜→蜜→女ハンターの蜜→女の蜜
この流れで考えられるのは・・・
アオアシラ(^ω^)ペロペロ
むしろ野郎ハンターが、雌のアシラとイチャイチャする話があっても良いんじゃないか?
やだ…ここもね…はちみつに変なのかかってる
とある渓流で呟くのは雌のアオアシラ
近頃雌のアオアシラのが立て続けに行方不明になるという事件が起きていた。
いずれのアオアシラも、大好物の蜂蜜を舐めに行った際にそれっきり、というのだ。
それは蜂蜜好きなアオアシラを狙ったハンターの巧みな罠だった。
蜂蜜にかけられた謎の媚薬に 高貴なアオアシラの精神は堕ちていく!!
悔しいッこんな…人間に…でもっ
>>643 アオアシラタン(´Д`*)ハァハァ…なんて言う日がこようとは
じゃあ俺は余りにドジッ子すぎてオトモクビになったアイルー(雌)が
苦難の就活の末、湯アイルー(泡姫Ver)に堕ちてゆくネタか
嫉妬深いジンオウガ(雌)のラムちゃん電撃ネタでも妄想しようかね
痺れ罠や痺れ肉喰わせてびくんびくんなのをみるとクリムゾン書いてくんねーかなぁと思う
どうして俺はクエ一回ずつ縛りでプレイしてるんだろう。
そんなに発売日翌日に買ってほぼ一か月放置した事に引け目を感じてるんだろうか…
瓢弾【百成】作りてえよ…
すまん、誤爆だ
あと
>>646 もうちょっと人間よりにスライダー弄ってみようかそれで概ねOKだ
>>646 俺のスラアクが尻尾の付け根に属性解放突きをしろと唸っているが
問題ない
>>646 それ見るの二回目だわ
俺はあまり欲情しないな
擬人化なのか原型なのかはっきりして欲しいぜ
擬人化より原型に近めだから獣人化か
>>608 描いた人です遅レスごめん。
保管庫収納はしないままでお願いします。
>>646 >>650 獣人化って聞くとキッチンにナルガ来るがを思い出す
そのうち立派にセクシーになるんだろうか
>>644 そのうちに元旦那さんを客として迎えてそっちの方で再就職しちゃうってルートも浮かんできた。
湯女アイルーは妄想が膨らむなぁ
俺のイモートがこんなに可愛いわけがない
・♂ハンター×擬人化白毛アイルー♀ エロなし
ユクモ村のみなさん、こんにちは。
メリーはメリーっていうから、よろしくね。
今日はワタシとご主人の生活をちょこっとだけお見せするの。
きんきょーほうこくってやつらしい。
/
ワタシのご主人はいわゆるヘタレというか、一人では狩猟の仕事を受注しない。
主な仕事は撃退と採集のクエストで、主な働き口は火山の採取ポイントだ。
そこで手に入れた鉱石や装飾品を別のハンターに売るのがご主人のお仕事。
そんなことだから、ご主人は他のハンターから笑われている。
でも、ワタシや他のオトモたちは、それを恥ずかしく思ったことはない。
ご主人は、優しいのだ。
腕っぷしが弱くても、いつまでたっても一人で上級クエストがこなせなくても、いいのだ。
ワタシにとっては、暖かくて、いい匂いがする方が魅力的なのだ。
だから――
「メリー殿はお強いのですから、もっと上位のランクを狙うことも可能なのですぞ?」
そんなことを言われても、困ってしまう。
ハンターズギルドの人も、困った顔をしている。
ご主人がクエストの受理をするのを待っていたとき、ギルドの人は話しかけてきた。
ワタシは元々オトモアイルーだったせいか、ギルド内でも注目されているらしい。
上級ハンターに認定されるまでに掛かった期間も相当に早いものだったらしく、ギルドとしては是非、討伐のクエストを請け負ってほしいとのことだ。
しかし、ワタシは人間になって、ご主人のお嫁さんになって、いろいろなことが変わったけれど、ご主人のオトモであることは変わらない。
だから、ご主人の請け負わない仕事には興味がないし、行きたくない。
「メリーはよくわかんない……ニャ」
でも、ギルドの人も必死みたい。
ワタシがうなずかないと、上の人ががっかりするんだって。
本当に、困った。
「うちの家内に何か?」
そこに、ご主人がやってきた。
ワタシは安堵して、ご主人の腕に飛びつく。
いい匂いがして、さっきまでの緊張がうそみたいに軽くなった。
「いえ……ハンターズギルドから、メリーさんにお話がありまして……あなたにも、です」
「そうは言いましても、私も家内も、ハンターとしては未熟な若輩者です。ギルドの方から力量の合わない仕事を回されましても、請け負いかねますが」
「しかし、力量は上位と認定されているのです。そんなあなた方が、採集クエストばかり受けるというのは……」
ギルドの人はご主人を見上げて、口を噤んだ。
ご主人はじっと黙って、ギルドの人を見下ろしている。
ご主人は骸骨の被り物をしているから、初対面の人は委縮してしまうみたい。
本当は、途方もなく優しい人なのにね。
「すみません、日を改めます」
ギルドの人は横目でワタシを気にしながら、ぺこりと頭を下げた。
そして、彼が背を向けてしまうと、ご主人はとたんに、ほっと息をつく。
小心なお人だ。そういうところが、少し可愛い。
「ご主人、助かりました……ニャ」
「……ん」
甘えてみると、ご主人が撫でてくれる。
ご主人の腕を抱きしめる口実ができたから、ワタシはこっそりとギルドの人に感謝したのだった。
/
火山に到着して、ワタシはご主人からクーラードリンクを受け取る。
ネコの時は気にならなかったのに、人間になってから寒さや暑さにめっぽう弱くなった。
火山や砂漠ではクーラードリンクを飲まないと、十分くらいで倒れてしまう。
でも、ご主人とお揃いだから、嫌じゃない。
「それじゃあ、いくのニャ」
「採集を頑張るニャ」
ワタシたちが二人で採集に行くようになってから、オトモは兄のベルと親友の茜子が務めるようになった。
ワタシが人間になる前までは、誰かがモンニャン隊を指揮するために残っていたから、三人一緒というのは新鮮である。
茜子はベルと一緒することが多くなって、なんだかうれしそう。
「ほら、ベル! とっとといくのニャ」
「あかねこ、そんなに走ったらバテるのニャ」
ベルは変わらずおっとりとしていて、ご主人のとなりにぴたりとくっついている。
平和主義の採集上手なので、採集のお仕事ではとっても心強い兄だ。
しかし、ご主人にべったりなのはちょっとイヤ。
「兄ちゃん、ご主人のとなりはメリーの場所なの……ニャ!」
「メリー、妬いてないでピッケルを振るうニャ」
ご主人はにこにこ笑って、そんなワタシたちを見守っている。
ガツンガツンとピッケルで岩の割れ目を掘るのは、人間になって初めての経験だ。
オトモの頃は割れ目に引っかかっている塊を拾い上げるだけだったのだが、ピッケルで掘るとなると、素材を傷つけないようにするのが難しい。
でも、ご主人のために頑張るのだ。
「お、古いお守りを見つけたのか。偉いぞ、メリー」
えへへ。
「メリー、ご主人様の後ろにリノプロスが寄ってきてるから、追い払っとくニャ」
茜子が鉄鉱石を拾いながら、ワタシのスカートの端を引っ張る。
気づけば、草食竜が足を踏み鳴らして、ご主人に狙いをつけていた。
ご主人は採集に夢中になると周りが見えなくなるから、あいつ等に轢かれることが多々ある。
「むむ、ご主人を狙うなんて、不埒な奴ら……にゃあ!」
キックする。
どうやらワタシのキックは下手なハンマーの打ち上げよりも威力が高いらしく、小さい竜なら一撃で吹き飛ばすことができた。
ネコ薪割りの修業、頑張ったからかなぁ。
肉をひしゃげさせた草食竜がマグマの中へ飛んで行って、ずぶずぶと沈んでいく。
こんがり肉のいい匂いがした。
「バカ、剥ぎ取りができないニャ」
すぐさま茜子のお叱りが飛んできた。
ああ、おなか減ったなぁ。
「あ、ガンキンだ」
一通りの採集が終わって帰路に就こうとすると、ご主人がさっと身を伏せた。
火山に生息する黄金色の竜、ウラガンキンが出たのだ。
採集に来ると、時々奴と鉢合わせになる危険性がある。
ワタシがまだオトモだったころは、出会ったら運が悪いというようなお邪魔な存在だった。
でも最近は、ワタシたちの立派な収入源でもある。
「じゃあ、行ってきます……ニャ!」
ワタシはピッケルを握りしめて、ウラガンキンのもとへと向かった。
そして、ローキックで転ばせると、大きな塊をガツンガツンと削っていく。
溶岩の塊は様々な場面で使用される鉱物なので、価値は高い。
故に、ワタシたちはウラガンキンを狩猟することはしないものの、素材だけをちゃっかりいただいていくことにしていた。
最近出会うのは最小金冠と呼ばれる小さなウラガンキンで、今では親しみすら感じている。
まあ、あっちは恨みしか抱いていないのだろうけれど。
「ベル……またガンキンに回復笛吹いてるニャ。時間の無駄ニャ」
あかねこが呆れつつ、笛を吹くベルを見やった。
ベルは毎回、素材を提供してくれるウラガンキンの傷を癒してからフィールドを去るようにしている。
長く素材を入手する為と言うけれど、平和主義の兄ちゃんのことだから、ウラガンキンに情が湧いたのだと思う。
「どうせ、あとは帰るだけニャ」
「ふん……」
茜子は少し、それが気に入らないみたいだった。
嫉妬なのかな。聞いてみたら、きっと怒られるだろうけれど。
ウラガンキンはじっとワタシたちをにらみつけている。
襲いかかってこないあたり、もうワタシたちが何もしないことを理解しているのかもしれない。
ワタシも回復とかしてあげたら、懐いたりするのかな。
/
仕事が終わると、ワタシはご主人とお風呂を楽しむ。
お主人に抱っこされながら入るお湯は格別で、お仕事の後の最大の楽しみだ。
お湯の中に髪をつけるのはマナー違反なので、手先の器用なご主人に髪を結いあげてもらう。
ユアミスガタになったワタシにご主人は毎回ドギマギするので、ちょっと楽しい。
それに、好きな人に髪の毛を触られるのは、なんか、いい。
えっちなことは好きだけど、こっちの触れ合いも好きだ。
ご主人の指は優しくて、心地よくて、大事にされてるって実感できるのだ。
髪の毛がまとまると、ワタシはご主人の手を引いて、湯船に向かう。
近くの桶を手に取って、ご主人の身体にかけ湯をするのは忘れない。
「ほい、お返し」
ご主人に桶を渡して、ワタシもお湯を掛けられる。
タオルがぴっちりと肌に張り付いて、なんだか不思議な気分だ。
あ、ご主人がまた、気まずそうにしている。
本当に、初心な人だ。ワタシも、人のことは言えないのだけれど。
「ふう、仕事終わりの風呂は最高だな……」
「そうだね……ニャ」
湯船に入って、息をつく。
不思議な輝きを放つ温泉の中に隠れてしまうと、お互いの肌は見えなくなる。
けれど、ご主人の肌が近いと思うと、ちょっとだけドキドキする。
ワタシは恥ずかしさをごまかすために、ご主人を時々くすぐってみたりして、いちゃいちゃする。
「こ、こら、メリー」
周りの湯治客は見て見ぬふりをして、時々ご主人に舌打ちをした。
それでも、やめられないの。
「ご主人……にゃあ」
一日のご褒美に、いっぱいいっぱい甘えるのだ。
ご主人の膝の上に座って、身体とお湯の暖かさに身を包まれると、なんだか眠くなってくる。
でも、いたずらされるのも、少し期待していたりして。
今日は、人がいっぱいいるからえっちなのはなしみたい。ちぇ。
まぁ、ご主人と一緒なのは変わらないから、それならそれで、べつにいいけれど。
「えへへ……」
手をぎゅっと握って、小さく笑った。
ご主人、今日もお疲れ様。
その後、仲間に半ば拉致されて酒場に行くご主人を見送って、ワタシはご飯の用意をしに自宅へ戻る。
良妻は主人の帰りを待つものだと、茜子が言ってたからだ。
「女に幻想を抱くなと言っておいてこれだからニャ。あかねこはときどき、どういう女の子なのか分からなくなるニャ」
台所に一緒に立ったベルがボソリとつぶやく。
「そうかな、あかねは結構、奥手な女の子……ニャ」
「そうかニャー、あけすけな女の子だと思ってたけどニャ」
ベルは女の子を見る目がない。
茜子はとってもいい子なのにね。
「本人を前にしてそういうことを話すのはどうかと思うニャ」
「ニャ!?」
隣でお鍋の火加減を見ていた茜子がベルの尻尾を踏んづける。
今日もキッチンは騒がしく、ワタシは幸せだ。
「た、ただいまぁ……」
ぬふぬふと笑いを噛みしめていると、玄関からご主人の声がした。
声色から察するに、だいぶ酔っているらしい。ということは、ご友人も一緒だろうか。
「や、メリーちゃん。今日もかわいいね」
あ、やっぱり。
ご主人を肩に担いで、ご友人の方がにこにこ笑っていた。
「こんばんは。いつもありがとうです……ニャ」
「んー、やっぱ新妻にエプロンってエロいよなぁ……」
ご友人はよく、ご主人が酔いつぶれると送り届けてくださる、優しい方だ。
ちょっと、えっちな話題が多いのが困りものだけれど、ワタシも嫌いではない。
それに――
「人様の奥さんになにセクハラかましてんのよ」
ご友人にはこわぁいお目付け役がいるから、歯止めは効いているしね。
「お、おま――それは、蹴ってはいけない俺の紅玉――」
「宝玉とお前のソレを一緒にするんじゃないよ、けがらわしい」
がすがすと、背の高い女性が膝をついたご友人の背中を蹴りつける。
切れ長の瞳は野性的で、えきぞちっくな魅力というやつがある。ワタシはちんちくりんだから、ちょっと憧れ。
きょうはいつものジンオウガの鎧を着ておらず、木綿製のローブを着ている。
そのせいか、豊かな胸がキックの度にぷるん、とはずんだ。おっぱい、いいなぁ。
「ご飯、食べていきます……ニャ?」
幸い、今日はシチューだから、夕餉の人数が増えても大丈夫だ。
良妻として、ご主人のお客様は丁重におもてなしをするの。
「お、いつも悪いねぇ――っておい、引っ張るなよ、エリス」
「バカ、お邪魔なんだよアンタは。メリーちゃん、私たちは良いから、酔っぱらった旦那さんの面倒見たげな」
エリスさんはご友人をこずいて、笑顔を浮かべた。
その下で、ご友人がちぇと唇をとがらせている。
「おい、アンタ。ガーグァ好きだったよね」
「え、あ……ああ」
見かねたのか、エリスさんが低い声を出した。
ご友人の声が、わずかに震える。
「でだ、仕事行く前に食いたいとか……言ったよね?」
「お、おう」
ご主人より背の高いご友人を、まるでネコのように持ち上げて、エリスさんは言葉をつづけた。
ご友人はされるがままで、短く刈られた髪の毛をじょりじょりと撫でつける。
「ここで飯食ってくって言ったら、せっかく下ごしらえした肉はどうしろってんだい?」
「……へ?」
エリスさんがキっと睨みつけると、ご友人はぽかんと口を開けて、しばらく黙りこんだ。
「ほら、早くお暇するよ! 新婚さんの邪魔はするもんじゃない」
「あ、ちょっと待てよ、おい!」
背を向けたエリスさんを追いかけていくご友人は、とっても嬉しそうにニヤニヤ笑っていた。
「じゃあな、ピエロ! メリーちゃんもまたな!」
「おーう、ごちそうさまぁ……」
バタバタと出ていくご友人に、ご主人は無気力な声で答えた。
ワタシは笑いをこらえながら、お二人に頭を下げる。
なんだか、私の周りは素直じゃない女性が多いかもしれない。
「……なんニャ?」
キッチンから顔を覗かせていた茜子が、ワタシの視線に気づいて眉をひそめた。
なーんでもなーいよ。
「ご主人、ご飯はどうしますか……ニャ?」
「う……食べるけど、もう少し待って」
ご主人は青い顔をして、呻いた。
予想通りの答えに、ワタシは苦笑する。せっかくなら、出来立てを食べてほしかったのが正直な気持ちだ。
だからちょっと、いじわるをする。
「じゃあ、お風呂にしますか? メリーにしますか? にゃあ?」
ご主人が目を丸くして、青い顔を真っ赤にする。
ワタシはくすくす笑って倒れたご主人の額をなでなでする。
「……じゃあメリーで」
「にゃあ!?」
あ、予想外。
どうしよう、シャワー浴びてないから匂うだろうし、困った。
一転しておろおろとするワタシに、ご主人はクスリと笑って、ワタシの頬に手を添えた。
「膝枕、してくれ」
はっとする。
もう、ご主人にはまだ、かなわない。
「……ど、どうですか……ニャ」
「うん、やーらかい」
目を閉じたご主人の顔を眺めながら、ワタシは肩をそわそわと揺らす。
酔っぱらいのご主人は甘えんぼさんで、こういう風にべったりするのは好きだけど、やっぱりまだ恥ずかしい。
それに、キッチンからベルと茜子も、他のアイルーたちも見ているし。
まったく、しかたないご主人だ。
そんなこんなで、ワタシの一日は終わります。
これからも、ご主人と一緒に――、
「メリー……」
「にゃ?」
「愛しているよ」
……うにゃあ。
終わり。
■ エロパロスレなのにエロなくてごめんね
>>657-663 乙でした。
乙嫁語りみたいな幸せな日常って雰囲気が有ってすごく好みでした。
幻ガンキン「火山でいちゃいちゃしているカップルをからかいに行ったら蹴飛ばされた。理不尽だ」
GJである。
ガンキン「リア充め・・・爆発しろ」
ギルド(あの二人も炭鉱夫になったのね・・・悲しいことだわ)
GJ
まさかの炭鉱夫ネタとは・・・え、違う?
今日も神おまは出ない・・・
人とアイルーのイチャイチャを所望している自分にとってはご褒美以外の何者でも無ぇ・・・GJ
>ガンキン
ある日出てこなくなって討伐されたのかと気を落としてたら
妙にゴツゴツした毛皮の新入りアイルーが入ってくるんですね解ります
いや原型と猫でも体格差萌え出来るがね!
ちょっと調べてみた
エロパロスレとしては誇るべき結果
タイトル:【MH】モンスターハンターでエロパロ 24匹目【モンハン】
【糞スレランク:SS】
犯行予告?:1/668 (0.15%)
直接的な誹謗中傷:10/668 (1.50%)
間接的な誹謗中傷:58/668 (8.68%)
卑猥な表現:360/668 (53.89%)
差別的表現:34/668 (5.09%)
無駄な改行:5/668 (0.75%)
巨大なAAなど:4/668 (0.60%)
同一文章の反復:3/668 (0.45%)
by 糞スレチェッカー Ver1.27
http://kabu.tm.land.to/kuso/kuso.cgi?ver=127 SSランクキタ━━━━━━(★∀★)━━━━━━!!!!
本物の紳士淑女がつどうスレってことだな
>卑猥な表現:360/668 (53.89%)
流石だな
飛び抜けすぎだろwww
炭坑夫か…
ガンキンは炭坑夫の末路だと言われてるが
ガンキンが人間に戻るネタも来そうだな…じゅる
ガンキン「元気があれば何でもできる」
つまりガンキンのまま犯すことも可能ということか
双剣でアシラと遊んでたら変な電波受信したので投下。
獲物の死体で遊ぶ女ハンターと、そのオトモアイルーのネタ。
注意としては、惨殺されたり死体損壊されたりでアオアシラが大変です。
あと出血表現がちょこちょこ。大丈夫だという方はどうぞ。
677 :
1/9:2011/01/09(日) 01:56:22 ID:LP2DvfcO
狩りの主役は、もちろん獲物を攻撃し、自身の何倍もの相手を打ち倒すハンターだが、そのハンターの中にも様々な者がいる。
巨大な武器を担ぎ、真っ向からの勝負を挑む者。堅牢な盾と鎧に身を包み、じっくりと少しずつ弱らせていく者。遠距離からの攻撃を
得意とし、終始一方的に攻撃を加える形を好む者。数えればきりがないが、その中でもまた、一風変わった戦いを得意とする者もいる。
彼女も、そんな変わったハンターの一人だった。
「ぐああっ!」
「うあっちいいぃぃ!!!」
「あ、あの馬鹿共、ブレスの直撃なんか受けやがって!」
リオレウスの吐き出した火炎に、二人のハンターが火だるまにされる。だがその火は、なぜかあっという間に消えてしまった。
「ほいほーい、任せて。これもサービスしとくよー」
クルペッコの派手な羽根で作られた防具を着込んだ彼女が回復薬を飲むと、ブレスを受けたハンター達の傷が塞がっていく。
「くっ……悪いシルフィー、助かった!」
「まだ助かってないよー。ちゃんとあいつ、倒さないとねー」
言いながら、シルフィーと呼ばれたハンターは片手剣を構える。
「っとと、ペイントボールの匂い消えちゃってるね。それじゃ、追加ー」
武器を持ったまま、シルフィーはペイントボールを取り出し、リオレウスに投げつける。その間に、他の三人のハンターは得物を構え、
リオレウスに向かっていく。それに対し、リオレウスはブレスを吐き出しながら、空中に飛び上がった。
「む、やりにくそうだね。ちょおっとこっち向かないでよー」
再びポーチに手を突っ込み、今度は閃光玉を投げつける。強烈な光に目を回し、リオレウスは地面に落下した。そこに三人のハンターが
殺到し、それぞれの得物で地に落ちた空の王者を痛めつける。
彼女はハンターだが、狩り場ではもっぱら仲間の援護を得意としていた。扱いやすい片手剣の利点を最大限に活用し、また特殊能力の
広域というスキルを組み合わせ、仲間の回復に敵の無力化など、狩りが有利に運ぶための動きをすることが多かった。
だが、彼女とてハンターの一人。その腕前が周囲に劣るというわけでは、決してなかった。
目を回し、暴れまわるリオレウスの足元に、シルフィーは一直線に駆けこんだ。そしてセクトウノベルデを振り上げ、一瞬のうちに
数回斬りつけ、振り回される尻尾が迫る前に、相手の後ろに回り込む。
めまいも回復し、リオレウスは怒りの雄叫びをあげると、周囲を小賢しく動き回る彼女に狙いをつけた。
678 :
2/9:2011/01/09(日) 01:57:04 ID:LP2DvfcO
シルフィーは慌てず、その振り向いた顔に盾での殴打をお見舞いすると、リオレウスが突進を開始した頃には、既に後ろで彼が
去っていくのを眺めていた。
「さすがシルフィー、名前に偽りなしだな」
「名前負けって言われるのが、一番悔しいもんねー」
周囲に劣るどころか、彼女の腕前はそれだけで十分に一流と呼べるものだった。風の妖精から取られたという名前の通り、その斬撃は
一瞬にして相手を刻み、こちらに振り返る頃には既に後ろへと回りこんでいる。常に相手に張り付き、しかし正面に立つことはなく、
獲物どころか仲間のハンターですら、彼女の動きを目で追えない者がいる始末である。
曰く、飛び込んできたと思ったら既に五回も斬っていた。獲物がこっちを向いたと思ったら既に相手の後ろにいた。グッとガッツポーズを
しただけで周囲の仲間が回復した、など、その活躍を挙げれば枚挙にいとまがない。
さらに追いすがり、斬りつけた瞬間、突然リオレウスが悲鳴を上げ、全身を硬直させた。麻痺毒が全身に回り、体の自由を奪われたのだ。
チャンスとばかりに、ハンター達はリオレウスを攻撃する。だが仕留めるには至らず、麻痺も解けるかという頃、パシャンと奇妙な音が
辺りに響いた。
直後、落とし穴が口を開け、リオレウスはそこにはまり込んで悲鳴を上げる。
「うおっ、びっくりした!いつの間に…?」
「そろそろ回復するかなって思ってねー。ほい、それじゃ麻酔玉……ん?あれ?忘れた…?」
落とし穴にはまって悲鳴を上げるリオレウス。ポーチを呆然と覗き込むシルフィーとその仲間。
「……じゃ、殺そっかー」
「それしかないよな」
一瞬後、爆炎を上げる火山にも負けないぐらいの、リオレウスの悲鳴が辺りに響き渡った。
679 :
3/9:2011/01/09(日) 01:57:45 ID:LP2DvfcO
援護を得意とするシルフィーだが、彼女が依頼を受けるときは、必ず三人ないし四人で請け負っていた。また、集会浴場には
オトモを一緒に連れてくる者が多いが、彼女はオトモを連れず、常に一人で温泉に浸かっていた。それ故、彼女がオトモを
雇っていないのではないかと思う者も多いのだが、実際は決してそういうわけではない。
リオレウスの討伐を終わらせ、自宅に帰ったシルフィーは、早速オトモボードに向かった。
「さてとー、それじゃ早速……ハンク!トニー!おいでー!」
項目を書き替えながら声を掛けると、即座に二匹のアイルーが飛び出してきた。
「ニャッ!ご主人、お出かけかニャ?」
「久しぶりに一狩り行くニャ?」
「うん。ここ最近、他のハンターとばっかりだったからねー。それに、リオレウス殺す羽目になっちゃって、欲求不満ー」
言いながら、シルフィーはペッコセットを脱ぎ捨てる。さらにセクトウノベルデもボックスにしまうと、新たな装備を引っ張り出した。
「ニャッ!久しぶりだから楽しみだニャ!」
「ニャー、頑張るニャ!」
「うふふ、二人ともやる気満々だねー。それじゃ今回は、思いっきり楽しもっかー」
取り出した得物は、いつもの片手剣ではなく、漆黒の双剣ヒドゥガー。鎧は純白の映えるべリオセット。
それまでとは全く違う装備に身を包み、シルフィーと二匹は集会浴場へ向かう。あまりにも見た目が違いすぎ、またアイルーを連れている
姿を見たことがないため、誰も彼女がシルフィーだとは気付かない。彼女は孤島での依頼を受けると、すぐに狩り場へと旅立って行った。
狩り場に着くと、彼女はすぐに支給品ボックスを漁り、応急薬だけを取り出した。
「ご主人、今日の相手は何かニャ?」
「んー、アオアシラ。ハンクはあんまり好きじゃなかったっけ?」
「そんなことないニャ。まあ、ちょっと物足りなくはあるけどニャ」
「ボクは結構好きニャ。旦那さんも好きだニャ?」
「まあねー。色々手頃だもんねー」
そう言って笑うと、シルフィーは一度目を瞑った。そしてゆっくりと息を吸い、静かに吐き出していく。
息を吐き終え、しばらく呼吸を止めてから、ゆっくりと目を開く。そこにいたのは、今までの彼女ではなかった。
「さーてとぉ。一狩り、行こうかー」
「了解だニャ!」
勢い込んで答えると、一人と二匹は孤島の中心部へと走り出した。
途中に現れる生き物には目もくれず、彼女達はアオアシラを探して孤島の中を走り回る。やがて、浅瀬を歩く青い獣を見つけると、
シルフィーは歓喜の声をあげた。
「いたいたいたー!ハンク、トニー、行くよ!」
「ニャッ!」
後ろから迫る足音に、アオアシラが振り向く直前。その太股に二本の剣が突き刺さった。突然の襲撃に驚きつつも、威嚇の咆哮を
上げた瞬間、その頭に二つのブーメランが直撃した。
680 :
4/9:2011/01/09(日) 01:58:37 ID:LP2DvfcO
「あっははははぁー!殺し合いはもう始まってるよー、熊ちゃん?さあ、さっさと殺しに来てよ!」
言われるまでもなく、アオアシラは襲撃者を倒そうと腕を振り回す。しかしその時既に、シルフィーは背後に回り込んでいた。
「遅いよ遅いよ!!ほら、しっかり殺しにきなってばー!」
大きく踏み込み、両手の剣で背中を斬りつける。その痛みに一瞬怯んだものの、アオアシラは度重なる攻撃に怒りの咆哮をあげる。
「いいよいいよ、いいよぉ!さあ、来なよ!もっとも……私を殺せるわけなんか、ないけどさぁ…」
急に冷静になったように、シルフィーは武器を一旦収めた。そしてポーチから強走薬を取り出すと、一気に飲み干す。
口元を拭い、空き瓶を背後の地面に叩きつける。そして、彼女は凄絶な笑みを浮かべた。
「血ぃ噴き出して、はらわたぶちまけて、悲鳴上げて、死ぬのがお似合いよ!!」
狂ったように叫ぶと、彼女は武器を大きく掲げた。途端に異様なオーラが彼女を包む。
シルフィーを狙い、アオアシラが大きく腕を振り回す。だが彼女は、それをギリギリまで引き付け、驚異的な速さのステップでかわした。
続いて振られた左手も同様にかわし、続く三度目、四度目もギリギリで、むしろわざと掠らせるようにしてかわしきってしまう。
攻撃の手が緩んだと見ると、今度は彼女が攻勢に転じる。頑丈な甲殻に包まれた腕を斬りつけ、無理矢理に振り抜く。返す刃で
再び腕を斬りつけると、さすがの腕甲も耐えきれず、砕け散った。
アオアシラが怯む。そこに走って距離を詰めると、シルフィーは両手の剣を突き出した。
鈍い音を立て、刃がアオアシラの腹に沈む。そこに全身の力を込め、剣を振り抜く。血飛沫が舞い、アオアシラは悲痛な悲鳴をあげた。
さらに、背中には二匹のオトモが投げるブーメランが叩きつけられる。まだ出会って数分も立っていないにもかかわらず、アオアシラは
既にボロボロにされていた。
もはや、狩りなどというものではない。彼女達のやっていることは、ただの虐殺に等しかった。
アオアシラも、相手が悪すぎることに遅まきながら気づき、足を引きずりながら逃げ出した。
「おっとー、どこに行くのかなー熊ちゃん?そう簡単に逃げられると思わないでよー」
迫ってくる足音に恐怖し、アオアシラは後ろを振り返りつつ、痛む体を必死に動かして逃げる。
「逃がしやしないニャ!ハンク、いくニャ!」
「逃げられると思ってるニャ?甘いニャッ!」
そこに小さなアイルーが駆け寄り、再びブーメランを投擲した。
途端に、アオアシラの動きが止まった。全身が麻痺し、体はいうことを利かない。
「ご主人、チャンスニャ!」
「よぉしハンク、よくやった!さあ、熊ちゃん、覚悟はできたー?」
ニヤニヤと笑いながら悠然と正面に回り込み、シルフィーは双剣を構えた。
「そぉりゃあああぁぁぁっはははははーぁ!!!!」
大声で笑いながら、彼女は渾身の乱舞を繰り出す。剣が一閃する度に血飛沫が舞い、彼女の全身を赤く染め上げる。返り血を浴び、
彼女はますます凄絶な笑みを浮かべ、獲物を解体する腕に力を込める。
血と悲鳴に彩られ、彼女の乱舞はキレを増す。双刃は暴風の如く荒れ狂い、巻き込まれた哀れな犠牲者を瞬く間に肉塊へと変えていく。
とどめに両手の剣を振り下ろしたときには、もうアオアシラは動きを止めていた。重点的に刻まれた顔の辺りは、もはやほとんど原形を
留めておらず、何だかよくわからない赤い物体と化していた。
一方のシルフィーも、純白だったべリオ装備は返り血で真っ赤に染まり、凄惨な死体に負けず劣らずの姿となっていた。
681 :
5/9:2011/01/09(日) 01:59:27 ID:LP2DvfcO
死体を見下ろし、シルフィーは荒い息をつく。そしてその呼吸は、鎮まるどころかますます荒くなっていく。
「はぁーっ、はぁーっ……やっぱり、たまんないこれっ…!もう、いいよね?もう、我慢できないよっ!」
武器を投げ捨て、さらに下半身の装備とインナーを脱ぎ捨てると、シルフィーは股間に指を這わせた。くちゅ、と小さな音が鳴り、
彼女の体がビクンと跳ねる。
「うあっ……いい、いいよっ!ああ、もっと、もっとぉ!」
それまでとは一転、その顔に妖艶な笑みを浮かべると、シルフィーは辛うじて原形を留めていたアオアシラの鼻梁に跨った。
ざらりとした毛が割れ目をなぞり、シルフィーは快感に体を震わせる。
「あんっ!やっぱりこれ、いいっ……あっ、鼻先、冷たっ……はうう!」
腰を前後に動かし、シルフィーは獲物の死体での自慰に耽る。しばらくそうしてから腰を浮かせると、鼻梁と彼女の股間の間に
愛液がねっとりと糸を引いた。そんな主人のためか、それとも自身の欲望のためか、二匹のオトモは周囲の生き物を片っ端から
殺して回っている。
「もっと、もっとすごいの……んっ……これ、使う…!」
シルフィーはやおら剥ぎ取り用のナイフを抜くと、アオアシラの手から指を一本切り取った。鋭く長い爪の生えた指を持ち、
彼女は嬉しそうに笑うと、それを根元からねっとりと舐め上げる。
「ん……ふあ……獣の匂いと、血の味と……んんっ、もう無理!」
膝立ちの姿勢になると、シルフィーはそれをしっかりと持ち、自身の秘裂へと導いた。くちゅ、と湿った音が響き、少し力を込めると
それはたちまち彼女の体内へと沈みこんでいく。
「あぐっ!うっ!こ、これええぇぇ…!うっ、あぐっ!すごっ……すごいよぉ…!うあっ!?」
一番奥に爪が刺さったのか、シルフィーの体がビクンと跳ねる。しかしその顔には、狂気じみた快感の笑みが浮かぶばかりである。
「ああああっ、すごい!いいよぉ!もっと、もっといっぱいぃ!!」
上半身をへたりと地面に倒し、腰だけを持ち上げた格好で、シルフィーはそれを激しく出し入れさせる。そんな彼女の傍らに、
二匹のオトモがそっと近寄る。
「ご主人……ボクも、いいニャ?」
声を掛けると、彼女は手を休めず妖艶に笑う。
「ハンク、はっ……今日、お手柄だった、もんね……うっ……だから、ね、空いてる方、使っていいよ…」
言いながら、シルフィーはハンクの方へ尻を向け、誘うように腰を振る。
「ほんとニャ!?それじゃ、ご主人……もう、入れるニャ」
「あ、待って。そのままじゃ痛いでしょ…?だからこう…」
早々にのしかかってきたハンクを手で制し、シルフィーは自身の愛液を手に取ると、ハンクのモノにたっぷりと塗り付けた。
「……うん、お待たせ。いいよ、来て」
主人の後ろに立ち、腰をしっかりと掴むと、ハンクは後ろの穴に自身のモノをあてがい、一気に貫いた。途端に、シルフィーの体が
弓なりに仰け反る。
「あぐうっ!!い、痛ぁっ……あっ……あ…!」
「ニャウッ……ご主人のお尻、あっつくって、すごくきついニャ…!」
「あ……う……ハ、ハン、ク……動い、てぇ……いっぱい、いっぱい痛くしてぇ!!」
主人の叫びに、ハンクは忠実に応えた。抜ける寸前まで引き抜き、再び根元まで突き入れる。再び腰を引くと、今度は勢い余って
抜けてしまったが、主人が思わずそこを締めた瞬間を見計らい、強引に突き入れる。
682 :
6/9:2011/01/09(日) 02:00:09 ID:LP2DvfcO
「いぎっ!?ぐっ!あぐぅぅ!!あっ、あっ、あっ!!も、もっと……痛いの、もっとぉ!!」
一際大きな声で叫ぶと、シルフィーは秘裂に入れたアオアシラの指をさらに激しく動かし始めた。鋭い爪は容赦なく膣内を傷つけ、
滴り落ちる愛液には僅かに血が混じり始めたが、彼女は一向に気にする気配がない。
「うあああっ!!お、お腹の奥っ……つ、爪が、爪がぁぁ…!!いいのぉ!!爪いいのおおぉぉ!!!」
子宮口に爪がめり込み、無理矢理押し広げられる苦痛。それすら、今の彼女には快感でしかない。
「ギニャッ……な、中でご主人が持ってるのと、擦れるニャ…!」
「ぐっ……うああ!?」
突然、シルフィーが悲鳴をあげる。完全に勃起したアイルーのペニスの根元にある、鋭い逆毛が彼女の腸内を引っ掻きだしたのだ。
「い、痛っ!!ハンク、痛いっ!!痛いぃ!!待って待って!!痛いの!!痛すぎるのぉ!!」
「でもご主人、これが好きニャよね?だからやめないニャ!」
「だ、ダメぇ!!痛い!!お尻めくれちゃう!!痛いよ!!お尻焼けちゃうよおぉぉ!!」
本当に痛みが勝っているらしく、シルフィーは涙を流して訴える。だが言葉とは裏腹に、自身で突き入れるアオアシラの指はさらに
激しさを増し、それに比例して滴る愛液も血もその量を増やす。
そんな彼女の前に、もう一匹のオトモであるトニーが、おずおずと近寄ってきた。
「だ、旦那さん〜……ボクも……ボクも、その…」
「ぐっ、う……ん、ふふ……いいよっ……くっ……ト、トニーも、頑張った……んぐっ……もん、ね…!口で、してあげる…!」
そう言うと片手を放し、シルフィーは彼のモノを軽く手で扱いてやる。既に彼のモノは逆毛が立つほどに勃起しており、先端からは
透明な汁が滴っている。
舌全体を使って、そこを根元から舐め上げる。逆毛が舌を引っ掻くが、シルフィーは全く気にせず、何度も何度もねっとりと舐め続ける。
その度に、トニーは小さな鳴き声をあげ、必死にその快感に耐える。
「あぐぅぅ……あそこも、お尻も、いっぱいっ……だ、だから、口もいっぱいにして……んっ」
後ろから肛門を突き上げられ、その度に体が動いてしまうため、多少苦戦したものの、シルフィーはトニーのモノを口いっぱいに含んだ。
「ウニャッ……だ、旦那さんっ…!」
「んむ……ふ、ん…!」
アイルーのモノを口内に収めたまま、彼女の舌は器用に動く。逆毛を避けて全体に絡みつき、かと思えば先端を舌先でちろちろとつつく。
さらに空いた手は彼の尻尾を撫で、睾丸をさすり、無駄に遊ばせているということがない。
「ウニッ……だ、旦那さん!もう限界ニャ!」
「ん、んむぅっ!?」
言うが早いか、トニーは彼女の頭に腕を回すと、乱暴に腰を振り始めた。突然喉の奥まで突かれ、シルフィーは激しくえずくが、
吐き出すことすら許されない。それどころか逆毛に舌や頬の内側を引っ掻かれ、激しい痛みすら感じていたが、その目はどこか
陶然としたような、まさに発情した雌の目だった。
683 :
7/9:2011/01/09(日) 02:01:02 ID:LP2DvfcO
前後からアイルーに挟まれ、口と肛門を同時に犯され、抵抗すらできない。そんな状況が、シルフィーにとっては最高の興奮剤だった。
舌ではしっかりと奉仕し、秘所に突き入れた獲物の指はなお激しく出し入れされる。さらには後ろの穴も必死に締め付け、まるで
射精を促すかのように蠢動する。
そんな主人の姿に、もはや二匹も限界だった。
「ウゥ〜、旦那さんっ……も、もう出るニャ!」
「ボクももう限界ニャッ……ウ、ウニャア!」
「んっ……んぐううぅぅ!!!」
腸内と口内へ同時に射精され、その快感にシルフィーもまた、全身を仰け反らせて絶頂に達した。もはや傷に沁みる精液の熱さすら、
快感としか受け取れなくなっていた。
「う、う……んぐっ……ふ、ん……ん……んく…!」
恍惚としながらも、シルフィーは口内に出された精液を必死に飲み下し、さらには最後の一滴も逃すまいとするように、トニーの
モノを強く吸い上げる。そうして全て飲み尽してしまうと、シルフィーの全身から力が抜ける。
それを見計らったように、トニーとハンクも彼女の中から引き抜いた。
「あうっ…」
ぼとりと、アオアシラの指が落ちる。激しく犯された肛門はすぐには閉じず、出されたばかりの精液と若干の血が混じった液体が溢れ、
伝い落ちる。秘部からは愛液と血が滴り、その姿は痛々しいと評するのが最も妥当なように思えたが、シルフィーは疲れ切った顔に
僅かな笑みを浮かべ、ぼんやりと呟いた。
「痛い……けど……気持ち、よかった……最高…」
もはや最初のような狂気は鳴りを潜めていたが、その状態とその言葉を合わせて見る限り、聞く者によっては最高に狂った言葉だった。
684 :
8/9:2011/01/09(日) 02:01:55 ID:LP2DvfcO
その後、一人と二匹は浅瀬でボルボロスよろしく、ごろんごろんと転げ回って大量の返り血と、他様々な液体を洗い流していた。
深いところがあればいいのだが、そこまで行くには時間があまりないため、仕方なしにそうしているのである。
固まりかけた返り血を洗い流すのは相当に苦労したものの、数分もすればすっかりべリオ装備も純白を取り戻し、体に染みついた様々な
臭いも洗い流すことができた。
そして現在、シルフィーは防具を元通り着こんでから、腰に手を当てて応急薬を一気飲みしていた。
「……ぷはーっ!やっぱり、水浴びの後はこれだよねー」
「ドリンクじゃなくて応急薬飲むのなんて、旦那さんぐらいのものニャ。それも狩りでついたんじゃない傷に…」
「いいの、どうせ支給品なんだしさー」
「ご主人は、ドSなのかドMなのか、いい加減はっきりした方がいいんじゃないかニャ?」
「どっちも楽しめる方がお得なんだから、どっちでもいいと思うけどなー」
答えてから、シルフィーは足元のハンクに少し厳しい目を向ける。
「それにしてもハンク、ちょっと調子乗りすぎ。お尻、まだ痛いんだからねー」
「えへへ、ごめんニャ。でも、ご主人ああいうの好きだニャ?」
「好きだけど、それでも調子に乗りすぎなのー!」
とはいえ、言葉ほど怒っているわけではないらしく、シルフィーはハンクの頭を指でこつんと小突いた。
「あいた。はいはい、反省しますニャー」
「もう。あんまり調子に乗ると、もうお尻使わせてあげないからねー」
「えええ!?じゃ……じゃあ口で我慢するニャ…」
「違うよ、そういう問題じゃないよー」
彼女は、非常に極端な二面性を持っていた。
仲間と狩りに行くときは、疾風の如き斬撃と的確な援護で仲間を助ける、献身的なハンターの姿。
一人で行くときは、殺戮を楽しみ、また苦痛すらも自ら受け、それによって性的興奮を得る異常な殺害者の姿。
そのどちらも彼女であることに間違いはなく、言うなればそれもまた、風の精霊から取られた名前を持つ彼女らしかった。
時に涼しい風で人々を癒し、時に荒れ狂う暴風で全てを破壊する、気まぐれな風の精霊。
これを仲間が見たとしたら、それこそ彼女にお似合いの名前だと、口を揃えて言ったことだろう。
「それにしても……んん〜〜〜っ!ひっさしぶりにすっきりしたぁ。これでまた、次からいつもみたいに戦えるー」
「じゃあ、またボク達はしばらく待機だニャ?お留守番ってすっごく暇だし、獲物殺せないのって退屈だから、また近いうち
狩りに連れてって欲しいニャ」
「うんうん、わかってるよー。それじゃ、そろそろ時間だし戻ろっかー。剥ぎ取りは……できるとこなさそうだし、このままでいいや」
「はいニャー」
そして、一行はベースキャンプへと戻って行った。どこかすっきりした顔の彼女達は、それから家に帰ると、揃って泥のように
眠りこんでしまった。
685 :
9/9:2011/01/09(日) 02:02:50 ID:LP2DvfcO
渓流に、ナルガクルガの鳴き声が響く。続いて、ハンター達の雄叫びと悲鳴、それに続いてどこかおっとりした声。
「ほーい、回復するからしっかりね。油断しちゃダメだよー」
「くっ……ゆ、油断したつもりはないんだが……こいつ、速すぎる!」
折しも、そのナルガクルガは目を真っ赤に光らせ、獲物達を睨みつけていた。いくらハンターとはいえ、その動きを追うのは
至難の業である。
「速すぎるかなー?それじゃ、こっちおびき寄せてねー」
いつの間にか、彼女の足元には落とし穴が仕掛けてあった。それを見て、仲間達は一斉に彼女の元へと走る。
「お前、本当に用意いいよな。それに援護も的確だし……ていうか、よく援護なんて真似できるな?」
「私、ドMだからー」
そんな話をする彼女達に向かって、ナルガクルガが突進する。それに合わせて後退すると、冷静さを欠いたナルガクルガは見事に
落とし穴へとはまり込んだ。
「はっはっは、なるほどな!んでも、今だけはドMじゃ困るぜ?」
「ほいほーい。それじゃ、みんな、私のためにこいつを倒せー」
「おおーっ……じゃなくって、お前も斬れってんだよ!」
支援特化ハンター、シルフィー。その援護は非常に的確で、また個人の戦闘能力も高く、ハンター仲間からは絶大な信頼を置かれている。
しかし、彼女が一人で狩りをしているところを見た者はいない。
一斉にナルガクルガへ襲いかかるハンター達。だが、動けない相手に熱が入りすぎ、そのうちの一人がハンマーを振り下ろした瞬間、
ぐしゃりという音が響いた。
「あっ……ごめん、頭潰した…」
「おい……せっかく捕獲する予定だったのに、何してんだお前は!?」
「………」
まだ僅かに痙攣するナルガクルガを、シルフィーは異様にぎらついた目で見つめていた。
―――あ〜あ、せっかく我慢してたのに……でも、ま、トニーとハンク喜ぶから、いっかー。
密かに舌舐めずりをするシルフィー。そして彼女の中では、次の獲物を何にするかという、物騒な算段が始まっていた。
近いうちに巻き起こる、獲物を微塵に切り刻む暴風。その正体が彼女であると知る者は、誰一人としていない。
以上、投下終了。それでは失礼。
GJ!
ペッコ装備で支援特化なんてほとんど俺だわwww
変態女たまらんな
GJ
GJ
こんな性癖の人が一人や二人居てもおかしくないよな
ナルガクルガ編を楽しみにしてる
GJ
何故か途中で全盛期コピペを思い出したわw
これはGJと言わざるを得ない
こんな神の後に投下とか、これは何かの試練ですか…
クルペッコ×♀ハンターのばかっぷりゃ話です、エロは少ない、スマン。
「おはようございます朝一番に気高く凛々しい貴女にお会いできるとは、何と幸せなことか。
今日はきっと良い日になることでしょう」
掛け値なしの美形が訓練所入り口に佇む女性ハンターに声をかけ、さりげない所作でその手を取ると甲に口付けを落として爽やかに微笑んだ。
「名残惜しいですが、御前失礼します」
彼は一流ともいえそうな動きで恭しく礼をすると、村長の座る卓へと向かって去っていった。
年齢関係なく、女性と見れば過剰とも言えるような賛美を繰り返す男の後姿をやれやれと見送り、彼女は家から出てきたもう一人に対して労いとも注意とも取れるような挨拶を送った。
「おはよう。君も大変だな…彼をもう少し何とかしたまえ」
「おはようございます、先輩。彼はあれでいいんですよ」
「そうなのか? 君という恋人が居るのに、あれはどうかと思うのだが」
「挨拶の為の枕詞みたいなものなんです。うっとおしいようでしたら、聞き流してくださって結構ですから」
恐らくは村長にも同じような言葉をかけているのだろう、やはりその手の甲に口付けているようだ。
「…私には理解できないな…よくもまあ、あれだけの美辞麗句が出てくるものだ」
「もはや本能の域でしょうからねぇ…」
ユクモ村の新米ハンターは肩を竦めて苦笑した。
「マーナォ」
「なぁに、サイフォン」
「麗しい村長殿から、熊退治の依頼を賜った」
「アオアシラ? ついこの前に相手したと思ったけど」
「別の個体のようだ。他にもあったが、どうする?」
背後から抱き締め、オマケにその髪に口付けをしてくる優男を咎めるでもなく、新米ハンター―マーナォはふぅん、と気のない溜息を漏らした。
「急ぎっぽかった?」
「そのようだな。やはり、渓流は何かと人の通りが多い。あの無作法者が居ては邪魔だろう」
「サイフォン一人で行く?」
「一人で行けと言うのか? やれないこともないが、俺は君が居てこそ頑張る気になれるのだがな」
つれない台詞を返しておきながら、マーナォはサイフォンに抱き締められたままであり、その唇は楽しげに弧を描いている。
男の方は腕の中の細い身体を撫でながら、頬へ額へとキスの雨を降らせていく。
「…いちゃつくのは構わないが、人前ではやめなさい…」
どこからどう見ても恋人同士のいちゃいちゃを目の前で見せられる方はたまった物ではない。だが、こんな二人の惚気は、既にユクモ村での名物の一つになりつつあった。
***
ハチミツを採取し終わったマーナォは傍らでのんびりとしていたサイフォンに向かって一つ頷いた。
「では、喚ぶとするか」
「よろしく、サイフォン」
すぅ、と大きく息を吸い込んだ男の唇から、とんでもない声量の咆哮があがった。
「何時聞いても思うけれど、流石よね」
アオアシラの声を完璧に真似て吼えるなど、普通の人間であれば無理に決まっている。だがサイフォンはそれができた。できて当然なのだ。
村では見ることのできぬ、男くさい笑みを浮かべながらペキスパンダーを構えたサイフォンの姿は何よりもマーナォの目を惹きつける。
「手伝う?」
「いや、その辺でのんびりしているといい。こいつ位は俺一人で充分だ」
サイフォンの声を仲間のものと勘違いしたのか、のそのそと姿を現したアオアシラに向けてペイントボールを投げつける。
それが闘いの口火を切った。
***
麻酔薬が効いてぐっすりと寝込んでいるアオアシラは、専用の台車に乗せられてごとごとと音を立てて運ばれていく。それを見送り、二人はパチンと手を合わせて抱き合った。
「お疲れ様、サイフォン」
「待たせてすまなかった、マーナォ」
「…そんなとこでいちゃいちゃしてニャいで、さっさと帰るかベースキャンプに泊まるか決めて欲しいんだけどニャー」
「これは失礼。そうだな、今日は泊まるとしようか…いいかな? 愛しい人」
「この依頼を受けたのはサイフォンだもの、あなたの希望通りでいいわ」
そう言って二人はさっさとベースキャンプへと戻り、マーナォは装備を外してベッドへと倒れこんだ。
「肉でも食べるか?」
「ありがとー」
サイフォンはベッドに寝転ぶマーナォに水を渡したり果物を剥いてやったりと甲斐甲斐しく動いている。
再度、肉を焼こうとしたサイフォンの装備の裾がつん、と引っ張られた。
「もうお腹いっぱい。抱っこして」
「喜んで」
同じように装備を外して傍らに寝そべった男に抱きつき、頬を摺り寄せて甘える。
これがアイルーやメラルーであればごろごろと喉を鳴らす音が聞こえてくるであろうが、彼女は人間なのでそれはない。
マーナォが満足するまで甘えさせたサイフォンは、おもむろに彼女を押し倒した。
「いいかな?」
「当然!」
互いにアンダーウェアを脱がせ、素裸で抱き合う。
中々に存在感のある乳房を舐りながら、身体の至る所に愛撫を落としていく。
まるで壊れ物でも扱うかのようなそれは、ハンターとして生きてきたマーナォにとっては新鮮で、くすぐったいような嬉しさと照れくささがあった。
「やぁん、くすぐったい…」
「君の好きなことをしているだけだろう?」
背中、首筋、項、頬、額、唇、掌に太腿に爪先、至る所にキスをされながら睦言を囁かれる。
仕返しとばかりにマーナォがその唇を性器に寄せると、無骨な手で髪を梳いて微笑みかけた。
「俺がいい思いをしてもしょうがないのだがな」
「いーのっ! それとも、イヤ?」
「愛しい人にしてもらえるのであれば、何であれ不満などはない」
鼻の頭にちゅっとキスを落とされ、マーナォはにっこりと微笑みそそり立つ肉棒に舌を這わせて扱きあげ、自分の秘所に迎え入れるべく刺激を強めた。
***
この二人の出会いは、渓流でだった。マーナォがアオアシラを狩りに来た際、不思議な視線を感じたのが切欠だ。
茂みががさがさと音を立て、そちらを向いた時に”彼”が居たのだ。鮮やかな色彩の羽を持ち、特徴的な嘴を持つ、巨大なクルペッコが。
「やば…コイツの相手するような装備じゃないや…」
「しっかりと見られてるニャー…」
「ど、どうするニャ…」
背を向けて走るわけにはいかない。じりじりと隣のフィールドへと後ずさりつつ様子を伺うと、どこか妙である。
あのクルペッコは間違いなく、マーナォとそのオトモのレウスとセバスチャンを見ている。それなのに、攻撃を仕掛けようとするでもなくじっとしているのだ。普段であれば、即座に攻撃されるはずなのに…
訝しく思いながらも、これはチャンスであった。
「ご主人、先に隣のフィールドに逃げるニャー」
「大丈夫なの?」
「ボクらは逃げるの得意ニャ 先に行って欲しいニャ」
「…任せたよ。怪我しないようにね」
「「ニャ!!」」
その時は何事も無くベースキャンプへとたどり着く事ができ、事なきを得た。
問題はその次からである。
その日は孤島でロアルドロスを狩っていた。そこに乱入してきたのは、金冠サイズのクルペッコ。恐らくは渓流で見かけたそれであろう。
「ご主人! 逃げたほうがいいニャー!」
「あんなのとポンデライオン両方は危険だニャ!」
「仕方ないか…」
てっきり、ロアルドロスと一緒にかかってくるだろうと思っていたクルペッコだったが、カチカチと火を熾す仕草を始め、マーナォの後ろで口を開けていたロアルドロスに突っ込んでいったのだ。
「そっちかーー!?」
思わずツッコミを入れてしまったマーナォだが、それはルドロスやロアルドロスの代弁でもあっただろう。
クルペッコは何度も何度も火を熾し、その度にロアルドロスの鬣に向かって攻撃を仕掛けていく。
それどころか、不思議な鳴き声でもってマーナォやオトモを癒し、防御力を底上げしていく。
あのクルペッコが何を考えているのかと悩むだけの暇は無い。弱ったロアルドロスの前に罠を仕掛け、麻酔薬で捕獲すると、一声鳴いて飛んでいってしまった。
「…なんだったんだろうね…」
「…わかんないニャ…」
「…助かったのは確かだニャー…」
とばっちりを受けて、この場所にたむろしていたルドロスも一掃されていることだし、ベースキャンプに戻る前にサシミウオを食べたりして一休みをしていた。
そこにばさばさと重い羽音が響いた。間違いなくさっきのクルペッコだろうと音のほうを向いてみると、果たしてそのとおりであり、戦闘で薄汚れてしまっていた羽は鮮やかさを取り戻していた。
きょろきょろと辺りを見回していたクルペッコはマーナォの姿を見つけるとどすどすと駆け寄り、己の羽を見せ付けるようにして踊り始めた。
「…は?」
どすん、どすんと響く地響きに、巻き添えを食らったオルタロスが粉々になっていく。ああ、熟成キノコが勿体無いなどと思いつつ、呆然とそのダンスを見ていた。
その間ずっと可愛らしい声で鳴き続けているのだ。
「…これは…もしや…?」
「…鳥の求愛行動だと思うニャー…」
「…ボクもそう思うニャ…」
どう対応していいのか悩んでいると、再び飛び去り、今度はすぐに戻ってきた。
クルペッコはマーナォの前で屈み、大量の魚を吐き出した。サシミウオ、ハリマグロ、カクサンデメキン、ハレツアロワナ、小金魚がびちびちと跳ねて泥を散らした。
くるるる、と鳴きながらマーナォの表情を伺う様はちょっと可愛らしい。
「…ありがと、でもそれはアンタが食べなさい」
よしよしと目の前のでかい頭を撫でてやり謝意を示し、またね、と声をかけてベースキャンプへと戻った。
これ以外にもなんやかんやと色々あった訳だが、付き合いが決定的になったのは再び渓流へドドブランゴを狩りに行ったときだ。
倒れ付したドドブランゴを前に、終わったと息を吐いたそのとき、聞いたことも無いような咆哮が轟いた。
またあのクルペッコかと思ったが、”彼”は目の前で小さい瞳をぱちくりと瞬かせてきょろきょろしている。
どことなく嫌な予感に顔を顰めていると、パチパチと雷光虫が集まり始めた。
「…この前のヤツか」
「確か、ジンオウガとかいうヤツじゃニャいかニャ」
「逃げたほうがよさそうニャー…」
見つからないようにと伏せて動くが、野性の勘はごまかせない。
「逃げるよ! レウス! セバスチャン!」
「了解ニャー!」
「はいニャ!」
クルペッコにも逃げるように伝えようとするが、人の言葉など通じるわけが無い。
まあ、野生の勘で敵に回しちゃまずいことくらいは察してくれるだろうが、見捨てていくのも目覚めが悪い。
閃光玉を投げようと振り返ったその時、クルペッコが物凄い声で吼えた。
あまりの声量に耳を押さえて蹲ると同時に、茂みから青い毛を持つモンスターが姿を現して、負けじと咆哮をあげたのだ。
「ご主人、早く逃げるニャー!」
「ど、どうしたのよ、今更そんなに焦って…」
「こんな大型モンスターが3体とご主人とボク等が居たら、処理落ちおこすニャー!」
「PSPのCPU能力限界だニャー!!」
「CPUとか処理落ちとか言うなぁ!」
この状況でそんなことを叫ぶなと言いたいが、本人達はいたって真面目なはずである。
因みに実際のところがどうなのか、書き手である中の人は知らないので悪しからず。
焦りつつもクルペッコを探すと、ジンオウガの前に立ちふさがって威嚇を繰り返しては甲高い声で鳴いていた。
雷狼竜と彩鳥ではどう見たって勝ち目は無い。現に、あの暴れ者のアオアシラもどこか腰が引けている。
そうこうしているうちにジンオウガの攻撃がマーナォのすぐ脇を掠めた。
一撃喰らえばそのまま召されてしまいそうなそれにぞっとする間などない。念のためにと持ち歩いてるモドリ玉を手探りで探してみるが、手が小刻みに震えてうまく掴む事ができないでいる。
内心で青くなり始めたとき、ジンオウガが背を向けて距離を取った。
エリアチェンジか? と思った矢先、尻尾の先端がマーナォの頭上に迫った。
…結論から言えば、マーナォは無事だった。
攻撃を受ける直前に割り込んできたクルペッコに押し倒されるような形で庇われたのだ。
くるるる、と小さく鳴くクルペッコの腹の下で、モドリ玉を使って脱出することに成功した。
煙が晴れ、そこが見慣れたベースキャンプであることを確認したマーナォは肺を空にしてしまうほどの溜息を吐いた。
悔しいが、どう考えたって今の自分がどうこうできる相手ではない。
あのクルペッコが居てくれるおかげで、回復薬を浪費せず無事に狩猟クエストを終わらせている自分では実力不足もいいところであろう。
…そこで、はたと思い出した。
あのクルペッコは無事だろうか? もしや、一緒にここに来ているだろうか?
視線を廻らせると、マーナォのすぐ傍に鮮やかな黄緑色と藤色に染められた髪の毛が目に入った。
無事だったのかと安堵しかけたが、すぐに思い直す。倒れているのは人間だ、クルペッコではない。
気を失っているのか、ぴくりとも動かないうえに身体の所々に血を滲ませている。オマケに全裸で、何故かクルペッコの羽根に埋もれるように包まれていた。
「え…だ、れ?」
とりあえず、手持ちの回復薬をかけてやり、持っていたブランゴの皮を腰の辺りに広げて仰向けにしてやると意外に若い、見たことも無いほどの綺麗な顔が現れた。
「大丈夫?」
おっかなびっくりで肩を揺さぶってみると、小さく呻いて目を開き―その男に押し倒された。
「無事だったか、愛しい人!
ああ、まさかあんなのが来るとは思いもしなかった。貴女に怪我がなくて何よりだ!!」
「「ご主人に何するニャー!!!」」
オトモ同士の連携攻撃スキルを発動させたレウスとセバスチャンは見事なタイミングでもって男を撃沈させた。
「あ…ありがと、レウス、セバスチャン……てか、これ、誰だろう」
「ご主人の知り合いじゃニャいのかニャ?」
「いや、知らない人…てか、今日は渓流に来てるの、あたし達だけよね?」
「その筈だニャー」
はて、と首を捻る。
マーナォは周囲に散らばるクルペッコの羽根を手に取り、くるくると玩んでベッドに腰掛けた。
「…もしかして、あのクルペッコ、とかかニャ?」
「まっさかー…」
「幾らなんでも無理だニャー…」
あはははは、と笑ってみるが誰ともなくその笑い声が止まった。
「まさか…ね…ぇ?」
「レウスの冗談に決まってるニャー…」
「でも、そうじゃニャきゃ、説明がつかニャいニャ」
風の噂でモドリ玉やドキドキノコで竜が人間になるという話を聞いたことはある。
あるけれどそれは何処にでもある与太話だと、そう思っていた。
「…次に起きてきたら確認しようか…殴り倒しちゃダメだよ?」
***
男が目を覚まし、再度マーナォを押し倒そうとしてオトモ二匹にまた殴り倒されそうになったりとひと悶着あったが、そこは割愛する。
なんとか場が落ち着くと、マーナォは男に直接疑問をぶつけた。
「ねえ、あなたはあのでっかいクルペッコなの?」
間抜けなことを聞いていると言う自覚はある。だが、あれこれ弄繰り回すように質問するのはマーナォの得手ではない。
真正面からの直球勝負が彼女の信条である。
「クルペッコ? ああ、貴女達は俺達をそう呼ぶのか。この美しい羽根に見覚えは無いか?」
「見覚えはあるけど、認めたくないから聞いてるのよ…」
マーナォが今までクルペッコに助けてもらったクエストをあげていくと、彼はすらすらとその時の情景を答えた。何をしたのか、何を持ってきたのか。
「ロアルドロスのとき、どっかに飛んで行っちゃったけど、どうして?」
「小汚いままではプロポーズもできない、近くの滝で羽繕いをしていた。
踊りも歌も気に入らなかったようだから、魚を獲ってきたんだが、嫌いだったか?」
現地に居なきゃわからないような事まで答えました、この男。
…確定、このイケメンはクルペッコのようです、本当にありがとうございました。
「やっぱりあれは求愛行動だったニャー…」
「たまに人に惚れるのがいるって話は聞くけどニャ…」
「まったりしてるそこ2匹、言いたいことはそれだけ?」
「だって、ご主人にはわからニャいかもしれニャいけど、あのクルペッコと同じ匂いだニャ」
「僕等は鼻が利くのニャー」
そうかい、と溜息をついてみるが何も解決されていない。
まずはこのイケメンの処置である。
「それで、これからどうするつもり?」
「こうして言葉も通じるようになったのだし、今更元に戻るつもりも無い。
愛しい貴女の傍に居たいと思う」
「あたしに拒否権は無いの?」
「願わくば受け入れて欲しいな、愛しい人」
優しく手を取られ、指先にキスを落とされた。
いちいち気障な言い回しと行動であるが、これだけの美形だと様になりすぎて嫌味も感じない。
「…まあいいか…」
赤くなった頬を気取られないよう、僅かに俯いてマーナォは嘆息した。
「色男は徳ニャー」
「全くだニャ」
「…そこ2匹、うるさい…」
「ところで、お前さんは何て呼べばいいニャ?」
「名前? クルペッコではないのか?」
「それは種族名だニャー…」
「ご主人の報酬だから、ご主人が名前をつけるのはどうかニャ?」
「報酬扱いなわけ? でも、名無しじゃアレだし……そうねぇ…」
頤に指を当て、改めて男を観察した。
鮮やかなグリーンと、メッシュのように所々に藤色を配した髪は陽光を浴びて煌めいている。
時折吹く風は男の髪を乱すが、それすらも絵になる程だ。
「彩風…サイフォンってのはどうかしら? 美しく彩られた風って感じで」
「…ご主人、ハンターなんてやってる割には、意外に乙女だニャ…」
「でもこれだけのイケメンだと合ってる気がするニャー」
男、改めサイフォンは自分に与えられた名を何度か呟き、爽やかに微笑んだ。
「ありがとう、愛しい人。ところで、改めて名前を教えてもらっていいか?」
「マーナォ、よ。よろしくね、サイフォン」
とりあえず、ドドブランゴを倒した分の報酬はしっかりと確保し、特別報酬と連れ立ってユクモ村に戻った。
***
「人になっても、あの特技はまだ使えるのね」
「特技? まあそうだろうな」
二人はベッドの上に素裸で寝転び、月を眺めながら採ってきた果物を齧る。
「身体の大きさや羽の美しさは当然として、声の大きさも求められるし、他のモンスターの鳴き真似が得意か否かという点もメスから採点されるからな」
「となると、サイフォンはモテたんだ?」
む、と呻いてサイフォンはややうろたえた。
「俺は君だけを追い掛け回していたんだから、他のメスに手を出すわけがないだろう」
「ホント?」
「勿論だ! 愛しているのは君だけだ!!」
「ホント?」
「言って判らないなら、行動で示すとしようか」
「あ、こら! ごまかすつもり!?」
マーナォの身体の上に圧し掛かり、吐き出された精液と愛液で塗れる秘所を優しく刺激してやると、何ともいえぬ喘ぎ声をあげて身を震わせる。
再び潤い始めたそこに再び硬くなり始めた怒張を押し付けてやると、マーナォは目を見開いた。
「ちょっと、さっきあれだけヤっておいて、もうそうなってるの?」
「交尾の時間は短く、回数は多くが基本だからな。復活するのは早いぞ」
「待って待って! もう、持たないってば!!」
「そう遠慮することは無い。俺の愛の強さをちゃーんと刻み込まねばな」
「ごめんなさいー! あたしだけって信じるからー!!」
「もう遅い」
…そんなこんなで、結局二人が眠りについたのは夜も白み始めてからであり、マーナォは次の日一日、腰が立たなかったとか…
***
「…腰が痛い…」
「まあ、農場の方は俺に任せて、ゆっくり寝ているといい。何か食べたいものはあるか?」
「温泉卵…」
「わかった」
自分の鎧とマーナォの鎧の手入れを終えたサイフォンは、ゆったりとした私服に着替えて家を出て行った。
「おはようございます。今日も変わらずお美しい」
「おはよう。おや、彼女はどうした?」
「ああ、マーナォでしたら、今日は少し調子が悪いと言うことで」
「…そうか…」
「では、失礼します」
鼻歌などを歌いながら歩いていくサイフォンの後姿を見送り、何があったのかを微妙に察した先輩ハンターは深い溜息をついた。
***
以上、終了です。
エロくならなくてごめんなさい。努力したんです、これでも…
GJ
十分良いと思う
少なくとも俺より文章力あると思うからそう謙遜するな
視界が緑色になってきたが何も問題は無いな
GJ。
イケメンペッコとか勝ち組だな。
>>700 緑なら大丈夫だ。赤なら致命的だ。
GJ
ただ、渓流にドドブランゴなんているのか?そこだけ気になった
ジンオウガが出てきてることだし、ドスファンゴの間違いじゃないかね
なんにせよGJ!
クルペッコが誰彼構わず召喚するビッチじゃなくてこんなイケメンならなぁ……
ペッコ装備は綺麗だよなぁ
TriのPVのペッコ先生はやべぇ可愛い、ジャギィにイジメられてやべぇ可愛い
P3の生態ムービーのペッコも可愛いよ!
と言おうと思ったがたぶんもしかしなくてもTriからの流用だよなあれ
生態はペッコ「もぁーっ!!!」って感じが可愛い
わあ! 素で間違えてたよ!<ドドブランゴ
申し訳ないが、ドスファンゴと脳内変換してくれ…orz
ちょっとドボルたんにハンマー投げされてくる…
>>705 あれはジャギィもかわいくて困る。
あのムービーのせいでジャギィはいたずらっ子。
毒狗竜の腕甲…dogのワンコ
「紫水の毒」の依頼者さんにゾクゾクするモノを感じた
ロアルドロスといえば、あいつ常にハーレム状態なんだよな(モンスターリストより
奴の生態を擬人化してみるとある意味面白いかもしれん
えぇい、チビはバサルたんはネブラさん!
わしはもう全裸で凍傷になるぞい
714 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 20:05:14 ID:g58H1zKL
>>712 逆にメスのルドルスも面白そうだ
ハーレムの一員として一生を終えると思っていた矢先、群れのボスであるロアルが討伐される
一人っきりになった彼女は、次第に自分の生まれ育った「孤島」以外の光景に興味を懐き始める―――
みたいな話をここ数日考えてる
どうせだから人化させたいな....モドリ玉の出番か
715 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 21:46:35 ID:4jLpuZeM
馬鹿の一つ覚え
モドリ玉擬人化は黒歴史
いいや、良作もたくさんあったね。んなこと言ったら萎縮しちまうだろ
紫ポンデを枕にしたいわけだが永眠確実だという…
まず毒無効化をつけます
擬人化って理屈つけるの難しいもんをやりやすくしたしな
問題は人化した後のことな気もする
関係ないがマギュルのオーバーニーソはエロい
あれで足コキされたい
嫌なら見なきゃいいだろ・・・
好みなんて人それぞれなんだし
そんなんだから書き手が萎縮しちゃって投下しづらくなっちゃうんだろ
そんなことよりラングロ装備のエロさについて語ろうぜ
ガンキンUの足装備のロボロボしさがヤバい
ギィギは間違いなくTENGA
噛みつき方がエロい
ブルブル震えて中はうねうねしそうだ
数匹一斉に噛みつかれた時は思わず一時停止してしごいた
ネブラでしょ
どっちの色もふつくしい
別に擬人化は良いんだけど
●●●(モンスター名)×ハンター とかカップリング書いてあったのに擬人化だとがっかりする
>>962とか
カップリングの段階で擬人化とかいて欲しかった
ギィギを素でかわいいと思うのは俺だけ?
背後に回り込んでしゃがむとキョロキョロしだしてマジかわいいんだぜ
>>725 おっと、お前だけにいい格好はさせないぜ。
>>724 それはちょっと思った
一体どういうふうに・・・、とwktkして読んでいてがっくし、というパターンは意外と多い
ババコンガのお嫁さんの続きが気になって仕方ないぜ
そういえば走れゲリョスどうしたんだ
名指しして人の作品を批判するのはちょっとどうかと思う
べつに例上げなくても良かったんじゃないかな…
てかこの手の話題周期的に来るよね
ごめんよ、気をつけるべきだった
(´・ω・`)
メリー帰ってきてくれよ
構想はあるけどそれが書き出せないジレンマ
ジョー擬人化とかトライの時から考えてたのにいつの間にやらP3発売だよ
今からでも遅くは無いと思います。
>>735 だから考えはあるけど書き出せないんだ
文才無いからさ・・・
737 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/12(水) 23:43:29 ID:WDowTdP+
他力本願乙
読むほうも他力本願と同じなのに何言ってんだこいつ
念仏を唱えるだけで名作が投下されるんですね
投下もしないで文句言う奴も居るしな
ジョーの生態が真剣に気になる
アレは雌…じゃないよな
ネブラさんの続きとか……まじ誰得
「――ルルよ」
ルル。
そう、ちょっと照れくさそうな顔をして名乗る彼女の名前に、
こういっては失礼だが、少し拍子抜けだった。
なぜなら、彼女はもっと、ブリジットとか、シャーリーだとか、格好いい名前だと思っていたから。
なぜなら、とても――
「――か、可愛らしい名前ですね、ルルさん」
無言でいるのもどうかと思って。おそらく僕の顔は真っ赤だ。
が、彼女の反応は素っ気ない。というよりは、
「そう……みたいね」
と、彼女の相変わらずの人形のような笑みに、少し影がかかった気がした。
僕が、あの、と声をかけると、ルルさんは既に完全に向き直っていて。
そのまま振り返りもしないで、一言。
「それ、いつまで出しっぱなしにするつもり?」
「ん?」
「…………っ!!?」
一瞬何のことかわからなかったが、すぐに下半身が妙に涼しい事に気がついた。
慌てて下半身の防具を身につけ、ルルさんの後を追いかけてBCのベッドに戻る僕。
情けない。
………………
…………
……
再びBCのベッド。
仰向けのルルさんは相変わらずの無防備。
見れば、胴の肩のパーツ(爪がクロスしてる部分)、脚のガーター部分と靴みたいな部分、頭、腰、腕の防具を外して
いる。
……ということは、さっきは僕に手でするために腕防具をわざわざ着けたのかな……。
ちょ、またさっきのを思い出してしまった……
と、こんなかんじで、僕はさっきから全然眠れなくて寝返りばっかり打っていたりする。
いったいこれで何回目の寝返りなんだろうか、なんて考えてしまうほどの回数寝返りを打ったころ、
珍しくも(というかおそらく初めて)ルルさんが僕に話しかけた。
「眠れないの?」
「……はい」
あなたのせいですよ! とはさすがに言えない。
だから僕は、せっかくの会話の機会にせめてこれだけは聞いておきたかった。
「さっきは、どうして……あんなこと、したん……ですか?」
だんだん尻すぼみになっていく僕とは対照的に、ルルさんは少し愉快そうだった。
「どうしてって……だって、私が目を覚ましたら、
『ネブラさぁん、ネブラさぁ〜ん』
なんて言って必死に扱いてるんですもの。手伝ってあげたくもなるじゃない?」
「そ、そうですか……」
やっぱり聞かなければ良かった、なんて思っていると、ルルさんが追い討ちをかけてくる。
「ええ。必死なあなた、ちょっと滑稽だったわ」
「……」
恥ずかしくて何も言えない僕。必然的に、再び沈黙が戻ってくる。
しかし、そう長くも経たないうちに、またしてもルルさんが沈黙を破った。
「……ねえ、しないの?」
「……え?」
何をだ? いや、そんなの決まってる。
「それ、まだ元気なんでしょう?」
と、こちらに顔だけ向けた彼女が浮かべる人形の笑みに、少しの艶が混じる。
そして、伸ばした手が僕の股間に触れた瞬間、僕は理性の途切れる音を聞いた気がした。
………………
…………
……
鳩尾あたりの紐を解いて胸元をはだけさせる。
僕は、彼女の体に残る無数の傷跡なんか目に入らなくて、
装備の上からはわからなかったその大きな乳房に釘付けになった。
もう遠慮も何も吹き飛んで、両の手でむにむにと愛撫すると、
「んっ、……んんぅ」
と、ルルさんが声を押さえ気味に喘いだ。童貞の愛撫でも感じてくれているのだろうか。
月刊誌「狩りに生きる」の最後のほうに載ってる官能小説を毎回欠かさず読んでいて良かった。
夢中になってルルさんの胸をもんでいると、いつのまにやら乳首が硬くなっている。
たまらなくなって吸い付く。汗で少ししょっぱい。
「ぁあっ! ……ふふっ、いい感じよ」
ほとんど「気をつけ」のような状態だったルルさんが僕の頭を撫でる。
少し嬉しいのと、不意に我に返って、おっぱいに夢中になっていた自分が少し恥ずかしいのが半々。
「下、触っても?」
「好きになさい」
ということで、脚防具のパンツ的な部分を脱がそうとする。ニーソ部分は決して脱がさない。
「狩りに生きる」によると、ルルさんは脱がせやすいように腰を浮かせてくれるはず……うお、すっげえ!
それを脱がすと、彼女の陰毛は既に愛液でじっとりと濡れていた。
女の人のそこを見るのは初めてだが、まじまじと見ているだけというのも失礼だろうし、
何より僕が我慢できなくて、足を広げさせるとすぐに顔を近づけ、舐めあげた。
「ちょ、いきなり……舐める、なん……ってぇ!」
ルルさんが悲鳴じみた声を上げる。
その声と、今僕はルルさんのアソコを舐めているんだ、という事実に僕はどうしようもなく興奮し、
触ってもいないのに今にも射精しそうだった。
「ああ、あっ、んああ! んぅ、はぁあ!」
舐めるたびに、あとからあとから愛液が湧き出てくる。
……お世辞にも美味しいとは言えない。
「あっ、……んはあぁ、あっ、あんっ」
次第に愛液の量が増え、彼女の息が荒くなってくる。イキそうなのだろうか。
わからないが、なるたけ触れないようにしてきたクリトリスを舌で弾くと、ルルさんは絶叫した。
「はぁ、はぁあ、……気持ち、い――ひっぎぃいあああああアア!!!」
げっ、多分480kb超える
しかもスレの立て方がわからないという
困った
すまない。
でも、こんなとき、どうすればいいかわからないの。
とりあえず寝る。おやすみなさい。
住人たちよ、俺を導いてくれ……!
いや、書き溜めのメモ帳は2.55kbなんだよ(汗)!
お前はもうこのスレにくるな
書きもしないくせによく言う
480ってか、完全書き込めなくなるのは500KBだから少しぐらいなら大丈夫じゃね?
>>749 もう少しソフトに行こう。
やり方教えてあげるとか方法はいくらでもあるはずだ。
>>750 書くなら言っていいのか、っていうのはちょっと違う気がする。
>>748 スレの立て方とか、ぐぐっても出なかったの?
やってみないことにはいつまでも出来ないまんまだと思うんだけども・・・
えー、とりあえず500kbまでは行かないだろうからここで再開します
背中が浮くくらい仰け反り、太ももで僕の頭を締め上げる。ちょっと痛い。
はあはあと荒い呼吸をしながら、どすんと背中が落ちた。
ルルさんをイカせられたという達成感と極度の興奮により、僕は色々とタガが外れてしまったらしく、
先走りでどろどろになってしまったのも気にせず脱いだインナーを放り投げ、
「……入れますよ」
「はあっ、はぁっ」
まだ放心状態のルルさんの返事も待たないで、彼女に膣に挿入しようとする。
が、半分ほど挿入したところで、あまりの気持ちよさに射精してしまった。
嫌な汗がにじみ始めるが、僕のナニはまだびくびくとふるえ、射精を止めようとしない。
ルルさんが僕の様子に気づいたのはすぐだった。
「……あら、もう出ちゃったの?」
「……はい」
「いいのよ。それに、まだ硬いままじゃない」
「で、でも、中で……」
「いいの」
だから、早く、とルルさんが微笑む。
おそるおそる腰を動かす。さっき出したからだろうか、幾分か余裕がある。
が、少しもどかしい。
その言葉を聞いて、僕は思い切り腰を動かし始めた。もう返事をする余裕もないほど。
「ああっ! そ、そう……もっと、激しく、してぇ!」
気持ちよすぎる。それこそずっとこうしていたいほど。
「あんっ、あっ、き、気持ち……、いいっ!」
僕の下で悶えるルルさんが、とても愛しい。
思い出したように僕がルルさんにキスをしようと顔を近づけると、彼女は顔をそらして逃げる。
恐らく、そのときの僕の表情を見たのだろう、すぐにルルさんは僕の首に抱きついた。
「ごめん、なさいぃ、それだけは……、だめ、なのぉ」
と、耳元で囁く。
耳への突然の刺激に、我慢も限界。
「……ルル、さんっ! もう……」
「いいわっ、きてっ! 中に出して!」
と、ルルさんが両足で僕の腰をがっちり固定する。同時に、ルルさんの膣がきゅうきゅうと締まった。
「出ますっ! うあぁあ!」
「んあああああああああ!!」
射精の勢いは、一度目、二度目にも劣らないほどの勢いだった。
そして、そのあまりの快感により、そのまま意識を手放してしまった。
………………
…………
……
「…………ぁあっ」
「………………んっ」
「……あぁ」
……これは……夢、か?
「んっ、あ、ぁああ、ああんっ!」
ルルさんが、オナニー……してる。
ちょ、なんでだ、体が動かない。……夢だからか。いやしかしなんと素晴らしい夢か。
「んふぅ、あっ、ああ、あ、ああ……」
「んぁあ、ああああっ!」
「…………はぁ……はぁ……はぁ……」
「……足りないぃ……はぁ、あっ、あああん…」
「んっ、んん……、あん……」
「ああ、あっ、んん……んぅぅう!!」
ちょろちょろ……
「……はあ……はぁ……はぁぁぁぁ」
………………
…………
……
翌朝目覚めると、隣にルルさんはもういなかった。
辺りを見ると、ルルさんはもう防具を着け、準備万端といった感じ。
慌てて起き上がると、なにやら股間のあたりにぱさぱさした感触。
僕の記憶が確かなら、インナーは着ていなかったはずだが……
「あら、起きたの」
「はい、寝坊してごめんなさい」
「いいのよ」
「急いで準備しますので」
と、いそいそと防具を着ける。
着け終わると、ルルさんが、行きましょうとだけ言ってすたすたと歩き出す。
結局、インナーのことは恐ろしくて聞けなかった。
迷惑をかけただろうから、戦闘で返さないと。
………………
…………
……
――ギャアァアアアアア
「あ」
っという間に討伐してしまった。
いつもなら、逃げているのか戦っているのかわからないほどに苦戦するのに、
ほんの数時間で討伐してしまった。
それはそうと僕の活躍といえば、
抜刀切りをスカる
溜め切りをスカる
ブレードに攻撃を当てて弾かれて尻尾をもらう
ルルさんに余計な生命の粉塵を使わせてしまう
くらいのものだった。
確かに、昨夜の情事の後にどんな顔をすればいいのか、みたいなわだかまりが僕の中にあったが、
しかしこれは……
「お役に立てなくてごめんなさい」
「いいのよ」
否定はしてくれないんですね、ええ。
「だって、二人とも生きているんだから」
この言葉に、僕はなにも返すことが出来なかった。
なぜなら。
いつもは冷たい、人形のような表情のルルさんが、暖かい微笑を浮かべていたから。
僕はそれに、見惚れてしまったから。
………………
…………
……
集会所に戻ると、ルルさんはお疲れ様、とだけ言って早々に自宅へ戻ってしまった。
時間は昼過ぎ。
ほとんどのハンターが出かけているが、それでも集会所にはちらほらと人がいる。
うわ、知り合いが……見つかってた。
結局、その知り合いに根掘り葉掘り聞かれることに……
………………
…………
……
あれから数日、ルルさんと僕が一緒にクエストに行ったことがちょっとした噂になったみたいで、
色々と聞かれることが少なくなかった。
勿論、知らぬ存ぜぬで通したが、ルルさんに迷惑はかけまいと、
普段は彼女がいない、夕方や昼前などの時間に集会所に行くようにしていた。
最近では噂のほとぼりも冷めてきて、ようやく普段どおりの時間つまり朝に集会所へ行くように。
そして昨日、偶然にもクエストボードを眺めているルルさんを見かけた。
当然クエストに誘ったが、彼女はいつもの人形のような微笑で、
「ごめんなさい、遠慮するわ」
と、やんわり断った。
これが、彼女と交わした今のところは最後の会話だ。
次回予告
ネブラさんことルルさんの言動行動の端々に見え隠れする(させたつもり)元恋人(?)の影
その正体が明らかに
――真っ白い髪でね
――テオ・テスカトル!
――あなた……男だったの?
――逃げてええぇぇぇ!!!!
次回、追憶のネブラさん
※続きません
以上です
スレ汚しごめんなさい
無知で本当に申し訳ありません
それと、
>>751-
>>753 ありがとうございます
>>761 乙!こちらこそ作品投下ありがとうございます
規制解けてたらチビちゃん降臨
そろそろ保管庫保存できる方はご協力たのむ〜
24匹目の目次だけはどうにか完成した。
ちょっと遅いけどGJ
何で投下もしない読者が偉そうにできんのかね・・・
書き手あってのエロパロスレで書き手潰しとか無意味を越して馬鹿だぞ
「寝る」と言いつつ「導いてくれ」と言ったことにカチンときてしまった
君が寝たら、誰も君を導けるわけがないだろう
もうこれ以上起きれないのならば、誰かにスレ立てを頼んでから寝ることだってできたはずだ
その言い方じゃ、「俺はもう寝るからあとよろしく。」って言ってるのとほとんど同じ意味なんだよ
作品を投下してくれるのは有難いが、君以外にも作品を投下したい人はたくさんいるんだ
君が寝てしまったおかげで、君が寝ている間にしか作品を投下できない人の邪魔をしたかもしれない
>>749は、「彼らの作品の投下を邪魔するのならば、もうこのスレに顔を出すな」って意味だったんだ
このスレは、モンハンを愛する皆のための作品投下場所だ
個人が皆の脚を引っ張るようなことは、今後は絶対にしないでくれ、頼む
説教っぽくなってしまった、失礼しました
寝るまで読んだ。
じゃあお前が立てれば良い話じゃん
>>766 ネブラさんのひとです。
無責任を詫びさせていただきます。
そして、俺の無礼の指摘に感謝いたします。
おそらく、その口ぶりから察するに俺が貴方様の作品投下を邪魔してしまったのでしょう。
俺のせいで投下する気が失せたというのならば、申し訳ありませんが、
スレの皆様方のために投下してやってください。お願いします。
今度俺が何か投下することがありましたら、できればまた読んでやってください。
では、失礼いたします。
うーん。刺はレイアさんのだけで十分だぜ?
ナルガ「えっ」
ベリオ「えっ」
チビ投下しますね
ヤドカリ飼育日記10
〆月++日
チビは無口だ。
といってもおとなしいという意味ではない。今日も砂原に挟まれたオアシスで猫と一緒に転げ回って遊んでいた。
低くなった視界や甲殻があった頃にはわからなかった触感、見つけた小さなものなんかに興味津々で、得に猫毛のモフモフが気に入っているようだ。
何か見つける度に触角をぴこぴこ鋏(手)をフリフリ俺に教えてくれる。
相変わらず可愛い。
東氏V日
今日もチビはあちこち駆け回ってはしゃいでいる。
チビが話さないのはその必要が無いからだ。
猫達とはギィギィニャ-ニャ-で通じるし俺は仕種でわかる。
しかし今のチビは人型だし喋れないままでは少々まずいと思う。たぶん。
大体チビが猫達のニャー語を覚えてしまったのは俺が無口だからであり。教えてなおそうにも手本がいない。
どうしたもんか。
チビかわいいよチビ
うぉぉぉぉ
この方式だと最後が
かゆ
うま
775 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 02:10:55 ID:CKMWWa9P
チビキテータ
相変わらず和むなぁ
ちびーん(´∀`)
チビタソ来てくれて嬉しい
この流れでロリロイアの続きも密かに待機してる
プーギー(雌)でエロもありなんじゃないかと思い出してきた
魅惑のピンク服とか天使の衣装とか可愛いじゃねぇか…
擬人化無しで充分萌えられる
俺のフレはセーブして止める前に必ずプーギーを撫でるという変なこだわりを持っていたな…w
初めてアマツさんに出会ったんだが…
なにあれかわいうつくしすぎる。
>>781 いいなぁ、俺村上位にすら行けてないから見た事もないよ
>>782 連れて行ってもらってもイイノヨ。
神々しいけどひらひらいっぱいでかわいいよ。
あ、やめてダイソンやめてしんでしまいます。
>>783 これは「村上位」につっこむところじゃ……
>>784 私も最初は村上位があると思っていたよ・・・
786 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:50:03 ID:9dHY9Eg1
いけそうな気がするんで、埋めも兼ねてこっちに一本投下させてもらいます
・ハンター♂×ギギネブラ
・ギギネブラが雌雄同体の設定は無視
・世界観に若干の改変
こんな感じですがよろしくお願いします
787 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:50:53 ID:9dHY9Eg1
床の間には無銘の普賢菩薩像が飾られていた。
凍土にほど近い寒村を治める村長の屋敷には、村の執行役が一堂に会している。
そんな雪焼けした顔の男達に囲まれて、座敷の中央に行儀よく正座をしているのは、厳しい鎧を着込んだ男であった。
男の表情は狩の場よりも更に険しい。
「ギギに、私の妻に会わせていただきたい」
男の声は、パチパチと火鉢の中で炭が弾ける音の響く室内で、とてもよく通った。
有無を言わせない、無条件に人を従わせるような、人の上に立つことに慣れている人間の喋り方だった。
男はこの国でも五指に入る、強者のハンター。
彼の下には大勢の門下が集っているし、彼が飛龍から救った村や街は両手では余りある。
そんな男の妻は、この小さな寒村の女だった。
とある狩猟でこの寒村を訪れた男は一人の女を見初め、そして時を経て夫婦となった。
男の妻。ギギは確かに美しい女であった。
肌は陽の光を知らぬように白く、唇は朱を差したかのように紅い。
気立てもよく、身寄りが無いにも関わらず、彼女は村の皆に愛されていたのだ。
だけれど街の女たちの持つ華やかさや気品を、寒村で生まれ育ったギギが持ち合わせている筈もない。
しかし、男はギギという女に惹かれた。
これ程までに、一人の女を愛おしいと思ったことは初めてだった。
788 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:52:34 ID:9dHY9Eg1
「手紙が……来たのです」
男はギギと夫婦になった後も、狩猟で家を空けることが多かった。
今回も大口の依頼をこなすべく砂漠へと向かっていた男だったが、一通の手紙が届くと、
クエストが途中にも関わらず依頼を放棄して、この寒村へと早馬を走らせたのだった。
一流と称されるハンターにはあるまじき行い。ギルドからの除名も覚悟しての行動であった。
「ギギは文字を書けぬ筈ですが」
「代筆屋に頼んだのでしょう。手紙は私に別れを告げるものでした」
妻から突き付けられた三行半に、男は全く思い当たる節がなかった。
男は間違いなく妻を愛していたし、二人は良い夫婦であった。
「――――ギギは今、あなたに会いとうないと言っております」
「それは先ほど聞きました。ですが無理を承知でお願いします。一目でいい、一言でいい。彼女と話をさせてくれ!!」
「生憎とわしらには、どうすることも出来ん。お引き取りください」
血が滴るほどに唇を噛み締めていた男だったが、消沈した様子で、まるで幽鬼のようにフラリと立ち上がった。
「……分かりました。しかし夜も遅い。今晩は、この屋敷に泊めていただきたいのですが」
「構わぬよ」
「感謝します」
789 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:53:59 ID:9dHY9Eg1
男が座敷を辞すると、一人の男が村長の耳元に顔を寄せた。
村の主な収入源である養蚕業を取り仕切る、ヤゴという男だった。
「村長、こげなこと何時までも隠しておけるとは思えません。幸いにギギの旦那は街で有名人らしいじゃないですか。
いっそのこと、全部話した方がいいんでないですか」
「馬鹿言うな、あんな話を誰が信じる。それに……この事が街の連中に知られたら、わしらの村は破滅じゃ。
旦那殿には、何も知らずに帰ってもらう。お前も余計なこと話すなよ」
「へぇ……」
村長から箝口令が敷かれ、その場は解散となった。
ヤゴは会合の間に降り積もった雪の中を、慣れた足取りで進んでいる。
彼の家は村の外れにあり、共に帰路についた執行役の連中とは道々で別れ、今は一人で家路を急いでいた。
常に村を覆っている厚い雪は周囲の音を吸い込み、聞こえるのは獣の唸りにも似た風の音だけ。
その筈だったのだが、ヤゴは突然雪の上に押し倒された。
「声を出すな」
「あ、アンタは……ギギの」
「一つ聞きたいことがある」
ヤゴは何度も頷いた。
抵抗する気など無かったし、どうにかなるとも思えなかった。
今まで向けられたことのない、本物の殺気というヤツを向けられて、すっかりヤゴの心臓は縮み上がってしまっていた。
790 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:55:19 ID:9dHY9Eg1
「アンタはギギの居場所を知っているのか」
「…………」
「村長と話していただろう、俺にアンタは何を話す気だったんだ?」
なんでそれを知っているのか、ヤゴは訳がわからなかったが、話せと言われたのだから話すしか無かった。
村長の苦渋に満ちた表情が頭をよぎったが、目の前の危機には仕方ないではないかと、ヤゴは自分自身を納得させる。
「ギギはこの村におる」
「……どこだ?」
「村の、西の外れの小屋の中じゃ。だけど行けば、アンタはきっと後悔する」
ヤゴは己を拘束する気配が突如として消えたのを確認し、雪を払いながら立ち上がった。心のなかにわだかまるのは、自責の念だった。
「言ってしもうた。村長に、伝えねぇと」
ヤゴが来た道を取って返す間に、男は西の端へと到着していた。
一つ、小さな小屋があるが、明かりも灯っておらず中から人の気配はしなかった。
入り口には大きな南京錠がかけられていたが、男の前にそれは本来の意味をなさず、軽々と男は小屋の中へ足を踏み入れた。
「地下……か」
簡素な小屋の中には、地下へと続くと思しき縦穴が一つ。
思わず顔を背けたくなるほどの生臭い風が、びゅうびゅうと這い上がって来ている。
この下にギギが。
男は不信感に眉をひそめるが、あの状況で嘘は言うまいと断じて、頼りない木製の梯子段へと手をかけた。
ハンターとしての勘が、何故だかゾワゾワと蠢いている。知らず知らずの内に、男は腰の得物へと手を添えていた。
791 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:56:43 ID:9dHY9Eg1
「あんた、何でここに」
天然の物らしい地下の洞窟を、松明を片手に男は進む。
生臭さは相変わらずで、まるで屠畜場に迷い込んだかのようだ。
先程からぎぃぎぃと、奇妙な鳴き声が耳を付いて離れなかった。
そんな中で男は、目当ての音色と出会った。自分の愛した女の声。
驚愕を顔に張り付かせ、ギギが男の目の前に立っていた。
「君に会いに来たんだ。あんな手紙で、酷いじゃないか」
「……手紙を読んだんなら、帰って下さい。私はあんたに、会っちゃいけないんです」
「なんで、そんな事を。理由を話してくれなきゃ分からないよ。ギギ、君に何があったんだ」
肩を掴もうとする男の手を、ギギは払いのける。
そんな彼女の目尻には涙が浮かんでいた。
「私は本当は、あんたと結ばれちゃいけなかったんです」
そんな事を言う女の姿に、男は拳を握りしめた。
悔しかった。彼女に、そんな事を口走らせてしまう、己の無能さが。
「それは、君が人間じゃないからか」
「ぇ、なんで……それを」
「それくらい分かるよ。自分の好きな人のことだから」
学術院で聞いたことがある。
人に擬態できる飛龍の話を。彼女を初めて見たとき、それとなく分かった。
だから彼女に惚れたのか、それとも惚れた女がそうだったのか。
男に区別はつかなかったが、一つだけ分かることがあった。男はギギという女を愛していた。
それだけは、男の中で確かな真実だった。
「口でだったら、どうだって言えるんです。だけど私の本当の姿を見ても、あんたは前と変わらずに……私を愛してくれるんですか」
「当たり前だろう」
当然のように吐き出された男の言葉に、覚悟を決めたようにギギは唇を噛みしめると、歌を口ずさんだ。
それは男には聞き慣れない、おそらくはこの地方の民謡だった。
一つ、小さな巾着から取り出した丸薬をギギは口に含む。すると、どうだろうか。
もうもうと、煙が立ち上った。男の視界がふさがり、それが晴れたかと思えば、目の前には一匹の飛龍が男を見つめていた。
「――――」
姿形は違う。
だけれど男は、目の前の飛龍。ギギネブラが、自分の愛した女だと確信できた。
792 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:57:46 ID:9dHY9Eg1
「君は俺に愛せるかと言ったな。言葉を尽くしても良いのだけれど――――」
男は膝をついて、ギギネブラの唇を、己の唇で塞ぐ。
彼女がビクリと体を震わせたのが分かった。
「俺は言葉を尽くすより、こっちの方が好きなんだ」
戸惑いの気配が伝わってくるが、構うものかと男は唇を塞いだまま、ギギの柔らかな表皮に手を這わせる。
彼女の性感がどこにあるのか、男に分かるわけもなかったが、半ば本能に導かれるままに男はギギの肌をさすっていた。
唇から伝わるギギの吐息が、微かに熱を帯びてきてように思える。
「――――」
ゆっくりとギギの口内に、全くの抵抗なく侵入した男の舌先。
口内をなぞれば、ほんのりと苦いギギの味がした。
いつまでも、こうしていたかった。
脳の一部が焼ききれそうなほどに、熱を持っている。
男の吐息が荒くなるのに比例して、ギギの体にもほんのりと朱がさしてくる。
雪原のような肌に差す、うっすらとした朱。純粋に男は、彼女のことを綺麗だと思った。
だけどそれは口にせず、ギギから唇を離す。
名残惜しそうに、唾液が銀色の橋を作る。
「ギギ――――」
彼女の名前を呼ぶと、男は鎧の継ぎ目に手をかける。
鎧を除装し、男はインナー姿になった。
「流石に、少し寒いな」
少しどころではない寒さなのだが、男は照れ隠しの笑みを浮かべながら、自らの下半身をギギの肌に押し当てる。
視力が極端に低いという彼女の複眼には、意外そうな光が宿っていた。
「分かるかい?」
押し当てた男の肉棒は、限界近くまでいきり立っていた。
それは男が、ギギを求めている紛れもない証拠だった。
793 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:58:22 ID:9dHY9Eg1
「こんなコトするの、俺も恥ずかしいんだ」
はにかんだ男に、ギギは少し涙声のような鳴き声をあげると、ゆっくりと卵管を男の前に差し出した。
ここに至って、二人の間に言葉はいらなかった。
男は肉棒をインナーから取り出すと、ギギの卵管に押し当てる。
不安はあった。男は自分の得物にある程度の自信は持っていたが、今の状態の彼女を果たして満足させることが出来るのか。
意を決して卵管内に肉棒を侵入させる。
ギギの膣壁は、調度良い強さで男の肉棒を絞めつけて来た。まるで男の物の大きさを知っているかのような行為に、男はわずかに苦笑を漏らす。
と同時に、意気も新たに男は抽送を開始した。
ゆっくりと、ギギの中を出来るだけ味わうかのように、何度も何度も、男はギギの中を往復する。
耳朶を叩くのは、ギギの切な気な鳴き声と、男の肉棒が卵管内を往復する淫音だけ。洞窟内にそれ以外の音は存在しなかった。
「くっ――――」
いつまでも暖かな彼女の中に埋れていたい。
そんな願いも虚しく、自らに限界が近いことを男は知覚していた。
津波のような射精感が押し寄せてきている。
ギギの声のトーンが、先ほどより一段高くなった気がする。
加えて卵管を男の動きに合わせてギギも動かすものだから、快感は右肩上がりに脳を焼いていく。
「ギギッ」
彼女の名を呼ぶと、男はとどめとばかりに、腰を一段と強く打ち付けた。
理性の堤防は快感の波に飲み込まれ、欲望の塊を男はギギの卵管の中に吐き出す。
一際高いギギの鳴き声、そして精液を搾り取ろうとするみたいに、ギギの卵管内が脈動する。
脳を埋め尽くした白い快感の波の中、男はギギの、うっすらと朱の差した背中に、体を預けたのだった。
794 :
別れの理由:2011/01/16(日) 21:58:54 ID:9dHY9Eg1
↓
どれほどの時間が経っただろうか。
松明の明かりは消え、闇が支配する洞窟の中に、光が灯った。
「ここに、おられましたか」
「村長……」
飛龍姿のギギに背を預け、浅い眠りへと落ちていた男は、一瞬で意識を回復させる。
目の前には外套を着込んだ村人たち。数は五人程度。
「ギギは、人のカタチを取れるとは言え、飛龍です。そんなモンを匿ってたと中央に知れれば、わしらの村はお終いです」
この時代、如何なものであれ飛龍は悪だった。
匿うなど言語道断。それも村ぐるみとなれば、根絶やしにされても文句は言えないほどの重罪だ。
「それに、学術院がギギの正体に気がついたという話もあります。おそらくは血眼で追ってくるでしょう。それでもアンタは……ギギを守ってくださるのかね」
それは真摯な問いだった。
男は村長に、己の本心を語る。
「当然です。何があろうと、ギギは俺が守ってみせる」
「――――――――。」
しばしの沈黙。
その後、村人の中から啜り泣きが響いた。
「よかったのぉ、ギギ」
「んだの。ギギは龍とは言え、幼い頃からわしらが村で育ててきたんです。その子は、娘みたいなもんで……ギギ、いい人が見つかってよかった」
村長が歩み出て、男の手を取った。
「ギギを頼みます」
「はい。ですが、学術院の方は――――」
「村の方はお任せください。こう見えても私は、口が立つんです。それよりアンタ達はどうします?」
男はギギを振り向く。
視線が絡まり、男は言葉を交わさずともギギの言いたいことは分かった。
「別の大陸に渡ってみようかと思います。安住の地を、二人で探そうと思うんです」
男の言葉に応えるように、ギギが鳴き声をあげた。
二人の旅路はやっと、始まったばかりだった。
795 :
別れの理由:2011/01/16(日) 22:01:33 ID:9dHY9Eg1
割と丁度いい感じでしょうか
ギギネブラのエロさにはホント参るよね!
今まで恐怖の象徴でしか無かったネブラが、いきなり可愛く見えて来たぞ…
竜と人の純愛は俺にとって最高の展開なのでマジGJ!
なんちゅうもんを…なんちゅうもんを書いてくれはったんや…!
こういう話をずっと待っていたんだ、作者さんに心からGJ!
GJ!凍土に籠もってくるわ
ネブラたんに貢ぎ物をして気を惹こうと思う!好物の食べ物って何だr…
>>800 つまり、素肌にラッピング用リボンを装備し
「私を食べて☆」
と言えば、もうネブラたんはあなたに夢中ってことですねwwww
捕食のエロさはネブラタソが抜け出てるな
甘噛みされてネブリ回すなんてな!もうカプコンさんTENGAとコラボして下さいな
GJ!
俺♀ハンターだけど、初見ネブラたんで捕食フィニッシュ喰らった
猫タク搬送中は昇天後の賢者タイムだったんですね分かりました
今回の触手ポジションか
男女どちらもイケるとは、なんてオイシイんだ
回復薬飲みながら埋め
807 :
名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 18:01:10 ID:n7+hPU4r
中古屋に山積みされ
ロリレイアほっしゅ
ジンオウガさんがイケメンで倒すのが辛い
ずっと観察していたい
攻撃喰らわない場所で延々と眺めていたいと思うよな。
こっちから攻撃しない限り無視されるスキルとか欲しい