肉食系キモウトと草食系キモウト
簡単に人を殺すキモウトやヤンデレはわりと受けてるけど
リスクとリターンが明らかに見合ってない
バレないように人を殺すのに知恵を絞るなら
他の方法で除いた方が遥かに楽で安全だ
バレることで愛の対象と一緒にいられなくおそれもあるのに
ヒロインや作者の中で殺す方が目的になってる
知者タイプじゃなく狂気先行タイプならわかるんだけどね
457 :
武田赤音 ◆WrAMu0Q/KQ :2010/12/31(金) 02:28:17 ID:A40BJ3sW
奈良原大先生の作品をパクった奴がいると聞き、馳せ参じました。
>>455 キレやすくてワルぶっててお兄ちゃんとはケンカ友達みたいな間柄だけど本当はお兄ちゃん大好き過ぎて下着や古着を盗んでクンカしちゃうような子と、普段は優しくて小動物的だけどお兄ちゃんに近づくクソ猫は暴漢達に襲わせてにこにこしちゃうような子か
じゃあ姉は?
ねえたんは今年も忙しいんだろうなぁ
キモ姉&キモウトのスレのはずなのになんで姉の支持率低いんだろうなぁ…
っていうか、なぜみんなキモウト支持者ばっかなの?
>>461 そりゃ妹に洗脳された連中ばかりだからだろうに
時代は未だ妹優勢よ
今年は姉モノ不作だったな 来年こそは……
姉妹が出ている作品だとどうなるんだ?
幸せな二人の話とか、三つの鎖とか。
基本血つながってる方優先でしょ。梓とか雪風とか(雪風はつながってたっけ?)
個人的には血つながってないキモ姉キモウトはあくまでヤンデレって認識してるから
幼馴染をぶち殺す姉
短編に出てくる色々残念な姉とか好きだけど最近は長編が多いからなあ
いや、続き物書ける人が集まってるのは良いことなんだけど
ヤンデレの方は小ネタもちょいちょい投下されるんだけどね
職人数が違うのだろうか
なんだかんだいって去年最も多く見たスレはここだろう。
今年も素敵なキモ姉とキモウトに出会えますように。
いつの間にか作者ページに綾が再掲載されてた
綾と言えば同時期になくなったフラクタルがみたくて仕方がないな、作者一緒だったか覚えてないけど
弓張月と白愛も見たいです…
明けましておめでとうございます。
『きっと、壊れてる』第14話を投下します。
幸福を得る唯一の方法は、幸福を人生の目的としないことである。
19世紀を哲学者であると同時に経済学者としても生きたジョン・スチュアート・ミルの言葉。
彼は、私たちの精神的、道徳的な機能・能力は脳や筋肉と同じ、使わなければ衰えてしまうと考えている。
権力者や世論によって、いつも「これはできる。あれはできない」と言われていたら、
人々は自らの心や心の中に持っている判断する力を行使できない。
よって、本当に人間らしくあるためには、個人は彼、彼女自身が自由に考え、
話せる状態、すなわち自由が必要なのである、と植民地思想が幅を利かせていた19世紀の英国で説いた、
勇気と信念を併せ持った人物だ。
彼の中の『自由論』という著書の中で提案している『危害の原理』という考え方が私は好きだった。
人は自らの行為が他者に危害を加えない限り自由であるべきだ、という原理で、
極論を言えば売春や非合法の薬を使用する行為は他人に危害を与えない限り、悪ではないという事だ。
この現代日本でもその考え方は少なからず蔓延り、煌びやかな看板が眩しい時刻にネオン街へ行けば
嫌というほどその実情を垣間見る事が出来るだろう。
世論が私を認めない。
ならば私が世論を認めない。
と強がるのは簡単だが、局地的に物事を考えるのは趣味ではない。
革新的政治姿勢を取るわけではないが、私の頭を振り絞り考えた上でのこの結論。
孔子の言葉を借りて心の中で唱えよう。
速やかならんを欲するなかれ、小利を見るなかれ。
速やかならんを欲すればすなわち達せず、小利を見ればすなわち大事成らず。
指の腹を押し当てると、エレベーターの5という数字が淡いオレンジ色の光を放った。
普段は何も感じない、何も考えていないこの四角く狭い空間が、
浩介にとっては舞台か何かの裏手にある、出演者用の登場口のように思えた。
現在、茜は美佐をもてなす準備。
楓も日曜日は休講らしく、茜の手伝いをしているはずだ。
何事もなく終われば良い、浩介はこのエレベーターが何かよからぬ未来へと繋がっていない事を願っていた。
「わぁ〜、なんかドキドキしてきた。」
エレベーターを降り、浩介と茜、夏限定で居候している楓が住む部屋の前へと、二人は立っていた。
横に立つ美佐の全身を見下ろすと、白いフリル付きシフォンブラウスと、タイトな黒パンツが清潔感を演出している。
それなりに服装にも気を使っているようだが、めずらしく緊張した面持ちを見せている事が浩介は気に掛かった。
その緊張は、何に対しての緊張なのだと心の隅で問いかけ、浩介は自宅の鍵を取り出しドアノブに差し込んだ。
「ちょっ、ちょっとタンマ!」
左手で鍵を持った浩介の腕を掴み、美佐は照れ臭そうに笑っていた。
1週間前、強引に今回の企画を浩介に約束させた強気な瞳は、そこには欠片すら見当たらなかった。
「あのさ、確認なんだけど、今日って茜ちゃんと楓ちゃん、二人共いるんだよね?」
「あぁ、そうだよ。それが?」
「浩介は私の味方だよね?」
「はぁ?」
「誓って。何があっても私の味方だって」
いつになく真剣な表情だった。
こんな顔は菓子缶などに付いているエアクッションを潰している時ぐらいにしか見せない。
「よくわからないけど、わかった。俺は美佐の味方だよ」
「よし! じゃあ行こうか! あぁ〜緊張するなぁ……」
玄関のドアを開けると、リビングの方からパタパタとスリッパの音が聞こえてくる。
廊下とリビングを結ぶこげ茶色をしたドアが開き、髪を後ろに束ねエプロン姿の茜が現れ、二人を出迎えた。
「いらっしゃい、美佐さん」
茜の表情や声に動揺や緊張は感じられず、純粋に兄の恋人を家へ迎え入れる出来の良い妹だ。
浩介の心配事の1つだった。
結果だけ見れば、男を取られた相手を自宅で持て成せと言われたのにも拘わらず、
茜は少し複雑そうな顔をしただけで、文句の一つも言わなかった。
いつも茜に甘えてしまっている事に対して、浩介は一生足を向けて眠れないような気がした。
「きゃ〜! 茜ちゃん久しぶり! ガバっとな」
玄関の寸前まで歩いてきた茜を、美佐は引き寄せ、そして両腕を大きく広げ茜の細い体を抱きしめた。
匂い、美佐は茜の匂いを自分の鼻で記憶していた。
この先、この匂いを浩介から嗅ぎ取る事がないよう願いながら、
美佐は夢中で茜の首元から頭の側面までを嗅ぎ舐めた。
「っ! 美佐さん、苦しいわ」
茜が本気で苦しそうな声を上げると、美佐は最後の一吸いと言わんばかりにキツく茜を抱きしめ、その手を離した。
「いやぁ、ごめんごめん。いい女見ると抱きつきたくなっちゃって」
「変わらないですね、美佐さん」
浩介は、家族以外に微笑を浮かべる茜を初めて目にした。
何か健闘を称え合っているつもりなのか、懐かしんでいるだけなのか、
それは茜にしかわからなかった。
「茜ちゃん少しふっくらした? いや、それでも細いけど」
「さぁ? 私も肉が付きやすい年齢になったんでしょう」
そう言うと、美佐と浩介が家に上がるのを待っているのか、
茜は道を空けるように廊下の隅に体をずらした。
「何それ!? 嫌味? 年上の私に対する嫌味!?」
「美佐、とりあえず中へ入ろう。狭い」
「は〜い」
ヒールの高い白く爽やかなサンダルを玄関に揃え、家に上がった美佐の後ろ姿を横目に、
浩介は茜へ目で『ありがとう』と伝えた。
意外にもあっさりと再会を果たした二人。
色々な感情を押し殺し、丁重に美佐を迎え入れようとしてくれている茜への感謝の意だった。
茜は浩介と目が合うと、意思を理解できたのか、先程と同じように微笑んでいた。
食卓に美佐を座らせると、茜は「楓を呼んでくる」と一言言い残し、その場を去った。
テーブルには、以前茜が厳選して買ってきたと豪語していた白く丸い皿に、
まだ揚げたてであろうカニクリームコロッケと、レタスやトマトといった色彩豊かなサラダが盛り付けられていた。
浩介がフォークでその中心を二つに割ると、中から湯気に混じりトロリとした白いクリームが姿を披露し、浩介の食欲を誘った。
「ちょっと! まだみんな揃ってないでしょ! 勝手に食べない。私だって食べたいんだから」
「あぁ、ごめん。いつもの癖で」
「お行儀が悪いでちゅね〜こうちゅけ君」
「……緊張してたんじゃなかったのか?」
口を尖らせ、小馬鹿にするような顔をする美佐。
いつも浩介が腹を立てない絶妙なラインを引き、からかう。
「なぁ、多分美佐が今日ここに来た目的の事なんだけど、やっぱ普通男の俺が言うべきなんじゃないのか?」
「ここの世帯主って実質茜ちゃんでしょ? なら私が言うべき事だから」
すべてが見透かされているようで浩介は居心地が悪くなり、フォークを置いて両手を膝の上に落とした。
「ごめんなさい、お待たせしてしまって。……ほら、挨拶は?」
リビングへ二人が顔を出したのは、それから3分後の事だった。
恥ずかしがっているのか、茜の影に重なるように楓が隠れている。
昔から内弁慶だったような気はするが、相変わらずのようだ。
楓が茜の娘のように見えた浩介は苦笑いをした。
「初めまして。村上楓と言います。兄と姉がいつもお世話になってます」
茜の陰から半歩横に出て、美佐にお辞儀をした楓は育ちの良いどこかの令嬢のようだった。
普段、楓が好んでよく着ている露出の多い服装ではなく、白いブラウスに黒いロングスカート。
おそらく茜の服を借りているのだろう、浩介はどこかで見た事のあるその清楚な服に魅入られた。
「まぁ、ご丁寧にどうもって……はぁ!? 茜ちゃんって双子だったの?」
「いや」
「いいえ」
ほぼ同時に答えた浩介と茜の回答も聞こえていないのか、美佐は座っていた椅子から立ち上がり楓の正面まで駆け寄った。
目を丸くして楓を凝視する美佐は、未知の生物を研究心で観察する学者のようだった。
「うそぉ……似てるなぁ……髪型が同じだから余計に、かな? 楓ちゃん、いくつ?」
「18です」
「18!? う〜ん、茜ちゃんが若いのか、楓ちゃんが大人っぽいのか、よくわからなくなってきた」
無理もない、実の兄である自分でも最初は戸惑ったのだ、と浩介は正面に向き直り、
フォークで突き刺したカニクリームコロッケを口の中に入れた。
「昔からこんなに似てたの?」
「いえ、この子は私と違って活発だったから。髪ももっと短かったし、日焼けもしていたし、偶に親戚の人に言われるぐらいでしたね」
美佐の問いに茜は微笑みながら答えた。
自分の事より楓の話題の方が楽しいのか、姉妹愛を感じさせる口調だった。
「ん〜。確かに見慣れてくるとパーツが微妙に違うかも。いや、どっちも美人だけどね? 私には劣るけど」
「ふふっ、そうね。美佐さんが家族だったら、美人三姉妹だったのにね」
女性というのはこういう会話が好きなのだろうか。
背後で繰り広げられる褒め合いに呆れた浩介は、カニクリームコロッケをレタスで包み、ソースを付けた。
口の中に入れると、先程までとはまた違った味が口の中に広がってくる。
調味料や、一緒に口の中へ入れる食材で味は変わるものなのだ、と浩介はなぜか幸せな気持ちになった。
「へぇ、美佐さんって薬剤師なんですね。なんか素敵」
「そうよ、素敵なの。私を目標にしてもよろしくてよ?」
「やだぁ〜。おもしろいっ!」
食後のコーヒーを一口、ふっくらとした唇から啜ると、楓とその真向かいに座っている美佐は笑い声を上げた。
女性特有の集団形成本能なのか、始めは口数の少なかった楓も徐々に自ら美佐に話しかけるようになり、
僅か1時間足らずで、二人の間にあった壁が崩れているように見える。
僅かに微笑んでいるように見える茜も、女同士の会話を楽しめているようだった。
「美佐さんって、前もお兄ちゃんと付き合っていたんですよね?」
楓にそのような話をした事があったか。
楓は茜と寝室が一緒なので、茜が気を利かして事前情報を教えておいてくれたのかもしれない。
「うん、4年か5年前だったかな。図書館でナンパしちゃった。この家にも一度来た事あるの。ね? 茜ちゃん」
「懐かしいですね。初対面なのにお尻を触られた時は驚いたわ」
当時を思い出し、浩介は苦笑いをした。
美佐のセクハラの事ではなく、当時の自分はどういう心境で茜に美佐を会わせたのか。
逆の立場になって考えてみると、胸をハンマーで殴られたような痛みが襲った。
「美佐さんの家とこの家って近かったんですね。今も同じ所に住んでいるんですか?」
「うん、家賃がそれなりに安くて住みやすいからね」
「じゃあ、私今度遊びに行っちゃおうかなぁ」
「あぁ、ごめん。私、近い内引越すから」
「え?」
「そろそろ、場も和んだし、いいかな。今日はね、報告があってこの家に来たの」
美佐は浩介の顔を確認するように視線を向けると、小さく頷いた。
浩介もすぐに視線で返事をした。俺は美佐の味方だ、と。
特に取り決めた訳ではない。
だが、美佐が家に来ると言い出した時点で、目的はわかっていた。
戸惑い、悩み、それでもそうした方が良いと思ったからこその、茜に無理を言って催した今日の食事会だった。
「報告?」
めずらしく茜がオウム返しで質問すると、美佐は背筋を伸ばし、膝の上に手を置き、真直ぐと茜の方を向いた。
男が相手の父親に面し、重要な話をする時の姿勢。
相手の一番近しい人間への挨拶だった。
「私と浩介、結婚する事にしました」
美佐が一言、そう言い放つと楓は自分では気付いていないのか、みるみる酷い形相に変化していった。
ただ、美佐に気付かれる心配はない。
美佐はただ茜の方を見つめ、微動だにしない。
まるでこの世界で二人しか存在しないかのように、外界の音や色は二人には視界に入っていなかった。
茜の一喜一憂を逃さず捉えようとしているのか、目を見開いて瞬き一つしない美佐に、
その場にいる全員、身動きできない程の息苦しさを感じている。
気付けば浩介も未だ無表情を貫き通している茜の瞳に釘付けになっていた。
「……う」
何分経ったのかはわからない。
茜の口元が動いた。
「そう、おめでとう。美佐さん、兄さん」
美佐の目から視線を反らさず、茜ははっきりした口調で祝辞を述べた。
動揺している様子はない。
おそらく美佐が訪問すると聞いた時点で、茜は覚悟していたのかもしれない。
1週間前に一瞬だけ見せた複雑そうな表情が、茜の気持ち全てをあの場で表現していたのか、と浩介は気付いた。
テーブルの下に隠すように持った携帯を弄っている楓を不審に思いながらも、
浩介はこれでやっとすべてが終わる、と言葉では言い表せない感情を込めて、茜に「ありがとう」と一言返した。
「変態、こんな状況でここをこんなにして」
浩介が毎日寝ているベッドへ腰掛けた美佐が向かいに立つ浩介の下着を剥がすと、
肉棒と称するに相応しい男性器が姿を現した。
「なんか、いつもより大きくない?」
「やっぱ、やめないか? いつ帰ってくるかもわからないのに」
茜と楓がケーキのスポンジを買い忘れたと言って買い物に出てから、既に10分程経っている。
デザートでさえ、わざわざ自分で作ろうと準備していたのが茜らしい。
茜がいつも利用しているスーパーはここから徒歩5分程度なので、
買い物の時間を計算しても、二人の時間は限られていた。
「そのシチュエーションが興奮するんでしょ? でも……何事もなかったね」
「そうだな。茜は俺の為を思ってくれているんだと思う」
「まぁそういう事にしておきましょう。楓ちゃんとも顔合わせできたし、今日は、まぁ合格点かな」
「あぁ」
楓の形相を思い出した浩介は、少しだけ不安な気持ちが滲み出てきた。
今は納得できなくとも、時間が解決してくれるだろうか、効果的な対策は思いつかなかった。
「俺らが落ち着いたら、俺は茜の相手を探すぞ。高学歴で高収入でイケメンで頼りがいのある男じゃないと許さない」
「ハイハイ、ウザがられるのがオチだから……って、わっ! 変な液出てるっ!」
「仕方ないじゃん」
美佐は人差し指で浩介の肉棒先端から溢れている汁を掬うと、舌で味わう様に自分の口に含んだ
「ん。おいちぃ……わけはない。けど、特別不味いってわけでもない。あんま味しない」
「いいよ実況しなくて」
「あっ! いつの間にかおっぱい触ってやがる。シワになるからあんまり強く揉まないでよ?」
ブラウスのボタンを外すと、中から黄色い下着に包まれた形の良い胸の谷間が目に飛び込んでくる。
静かに指の腹でその谷間も輪郭をなぞると、小さく美佐の肩が震えた。
それが火を付けたように、ボタンを外す手を早めた浩介は美佐をベッドに押し倒した。
「やっぱ変態なんだ。浩介は」
「そうかもしれない」
身に着けていた衣服をすべて剥ぎ取り、柔らかい体を抱きしめた。
腕を回され抱きしめられると、自分の存在が受け入れられているかのような感覚に陥る。
浩介は夢中で美佐の首筋からわき腹にかけて、舌を這わすと、目で合図を送った。
「ちょっと節操無いけど仕方ないね。いいよ? きて……んにゅうっ!」
普段より大きいと称された肉棒を美佐の中に入れた。
温かいという一言で表現するには、物足りない。
二人の世界を繋ぎ、一心同体にする。
そんな制御機能を持っているように思えた美佐の膣目掛け、浩介は一心不乱に腰を動かし、音を立てて突いた。
「いやぁっ! 激しいっ! ん〜〜!」
嬌声を上げる美佐の体が、激しく揺れる。
緩急を付けず、最初から最高の回転率で腰を動かす浩介は自分でも獣染みていると感じた。
「気持ち良いよ、美佐」
「その……ヤンッ……冷静さが、ムカつ……ンニャアアァァァ! ……ヤァァァァン」
顔を腕で隠し、首を振りながら喘ぐ美佐に、浩介は腰により一層の激しさを加えた。
「やばい……なんで!……もうイくかも!」
不本意なのか、顔隠したままの美佐は体中に電気を流されているように震えている。
その姿を見れば見るほど、男性器に血が集まってくるのが感じられた。
「なぁ美佐、今日は飲んでくれないか」
「アンッ! アンッ! アンッ! いいよぉ! ン……ンアァァァァァl」
痙攣を起こし全身の力が抜けた美佐の膣から抜いた肉棒を、
今度は口の中に突っ込んだ。
目が虚ろになっていた美佐を凌辱しているような気がして、不思議な高揚感に包まれる。
浩介は、頭では美佐が苦しがっているのを理解していながらも、口の中に挿入した肉棒を掴んだ手を緩めなかった。
「……ンンンィィ! ゴホッ……ゴホッ……ゴホッ…………まられれる」
笑っていた。
半ば強制的に口の中に決して美味しくはない粘着した液体をぶちまけられようとも。
口元から白い液体から少し垂れしながらも、美佐は笑っていた。
罪悪感と高揚感に板挟みに遭った浩介は、どうしてよいかわからず、美佐をただ抱き締めた。
「でも、見られてももうあまり困らないよね?」
口から溢れ出した精液を舐め取り小さく呟いた美佐の言葉は、妙に浩介の頭に残った。
日付が変わった後、シャワーを浴び、自室にあるPCでネットサーフィンをしている時だった。
コンコンと夜でなければ気付かない程の小さいノックに気付いた浩介は、「どうぞ」と一言ドア越しにいる人物に声を掛けた。
その人物は音もなくドアを開けると、1歩2歩とPCの方を向いたままの浩介の背後まで近付き、そして耳元で囁いた。
「結婚なんて、できると思っているの?」
急な言葉に振り返った浩介は、パジャマとはとても言い難い、シースルーのネグリジェを着た楓の姿を目の当たりにした。
薄い紫色をしたネグリジャから透けている楓の乳首は、既に浩介が食らい付く準備が整っているかのように突き出ている。
「なんだよ? 急に……お前、その格好どうしたんだ?」
薄く笑っている。
しかし、その微笑みは昼間茜が見せた暖かい感情は感じられず、浩介に底知れぬ負の感情を持っている事がわかった。
「このまま、あの人と結婚をして、幸せな家庭とやらを築くつもりなの?」
ボソボソと喋る楓は、そのまま両手を大きく広げ、浩介を背中から覆い被さるようにしがみ付いた。
「駄目よ。許さない。逃がさない。私はどうするの?」
「俺はこれが正しい事だと思う。いや、俺が正しいとか、正しくないとかじゃなくて、そうしたいんだ」
背中からしがみ付かれたままの浩介は、首をできるだけ後ろにひねった。
表情が見えない。
飛行機内での行動はやはり一時の気紛れや悪戯心ではなかったのか。
既に浩介の胸を愛おしそうに撫でる楓の手がそれを物語っていた。
「ねぇ、兄さん」
色香のある鼻にかかったような声を出しながら、楓の手は浩介の膝と太股を撫でた。
「あの人、おもしろい過去があるのよ」
「おもしろい過去?」
この間、スカイツリーを見に行く時に言っていた「言うのには勇気がいる」という過去の事だろうか。
今更、美佐にどんな過去があろうとも大した事ではない。
自分が受け入れ二人で乗り越えれば良いのだ。
「そう、知りたい? きっと兄さんは嫌悪感を抱くと思うわ」
「いいよ、本人から聞くから。それよりも離れて……昔の楓に戻ってくれよ」
記憶を辿り、眩しい程の笑顔を見せる楓が浩介の脳裏に浮かぶ。
こんな状況になってしまったのは自分のせいなのだ、と一生自責に苦めば、楓はまた心からの笑顔を見せてくれるのか。
「……昔の私……か。兄さんはね、なんか勘違いしてると思うの」
「勘違い?」
手が浩介の股間にまで伸びてきた。
小動物でも愛でるかのように、優しく丁寧に付近を擦ると、楓は言葉を続けた。
「私、元々の性格は暗いのよ。けど、私まで大人しかったらウチの家族、静かすぎるでしょ?」
「……なんだよ、それ。無理して笑ってたって事か?」
楓が茜のような性格だったと仮定し、想像する。
父は寡黙で冷静、母も稀に憤慨する事があるが基本的には大人しい。
茜は父の血を一番受け継いでいるのか、あの通りの性格。
そして俺は喋る相手に合わせる事はできるが、自ら話を盛り上げるタイプではない。
家族全員の顔を思い浮かべると、誰が会話の主導権を握るわけでもない。
楓の言う事は事実だった。
「まぁ無理してとまでは言わないけど、気を使っていたのは本当よ」
「なんでだ、なんで言ってくれなかった」
「それはね……」
下半身を弄っていた両手を離し、首に腕を巻きつける。
傍から見れば愛を育む恋人のような体勢。
顔を浩介の肩に乗せ、頬に軽くキスをしてから楓は小さく囁いた。
「兄さんが喜んでくれたから……おにーちゃん、私、お兄ちゃんが好きで好きで、仕方ないの」
腕に込められた力が、楓の想いを浩介に伝えていた。
良い匂いがする。
茜や美佐とは違う、純粋さや狡猾さ、すべて含めた楓の人格を色付ける不思議で心地良い匂い。
何から間違えていたのか。
茜と家を出た時から。
茜と初めて体を重ねた時から。
茜に恋をした時から。
それとも自分達が生まれた時には既に、壊れていたのだろうか。
楓の表情は見たくなった。
浩介は前を向いたまま楓の頭を優しく撫でた。
「ごめん、楓の事を女性としては見れない。俺は美佐と結婚するよ」
楓の黒髪を手で梳かしながら、楓を拒絶する言葉を吐いた。
また、卑怯な事をしてしまっているのだろうか。
それとも楓の体を突き飛ばし、「気色悪い」とでも言うのが拒絶する側の正しい対応なのか。
楓は微動だにしない。
二人の周りだけ時間が止まった様に沈黙が続いた。
「……知っているのよ、私。本当は兄さん、あの人の事なんてどうでもいいと思っている事」
「ふざけるなよ? なんの根拠があるんだよ」
「姉さんの事を、今でも愛しているのでしょう? だけど、兄弟だから。
世間の枠の中では決して姉さんを幸せにできないから、身を引く事にした。違う?」
「……違うよ。俺が美佐に心変わりしただけだ。茜は大事な妹である事に変わりはないけど、もう女性として見てはいない」
心の中を力任せに誤魔化した。
ドロドロした粘着物が、胃の中に所狭しと張り付いているような気がする。
歯を食い縛り、体の中で浩介は叫び、そして再度口を開いた。
「だから楓、快く俺と美佐を送り出してくれないか? お前に寂しい思いをさせた事は申し訳ないと思っている。
謝れと言うのなら、何度でも、何時までも謝るよ。だから……」
「馬鹿らしい。兄さんやっぱり何か勘違いをしているわ。私はね、過去は振り返らない主義なの」
故意なのか。楓はクスクスと体を震わせ、笑みを浮かべた。
手は再び浩介の股間へと伸び、愛撫を始めた。
「今の状況になってしまった事は仕方ないわ。こんな私だからこそ、兄さんと姉さんが家を出た気持ちはわかるし、
引き留められなかった父さんと母さんの立場や気持ちも理解できる。だからこそ……」
耳に息を吹きかけた楓は、また浩介の頬に唇を押し付けた。
「努力して、兄さん好みの女になって、迎えに来たの。二人でどこかへ逃げましょう? 誰も知らない土地で、夫婦として生きるの。
二人とも職探しからになってしまうけど、支え合えばきっと大丈夫。奥さん若くて綺麗ですね、って言われるよ? きっと。
エッチだって好きなだけさせてあげる。姉さんにはできなかった事だって、私にはしてもいいの」
少し感情が高ぶっているのか、楓はまくしたてるように浩介との将来の情景を次々と口にした。
「楓、ありがとう。兄としてではなく、一人の男としてそこまで想ってくれて素直に嬉しいよ。
だけど、お前の気持ちには答えられない。俺は美佐と生きるんだ」
「……そんなにあの人が良いの? 私達と違って血が繋がっていないから?」
「違うよ。美佐の素直な生き方や、明るさに俺は救われたんだ」
楓の動きが止まった。
楓の腕から徐々に力が抜け、浩介の身柄は解放された。
後ろを振り向いた浩介の視線に映ったのは、唇を噛み、握り拳を血が出てしまいそうな程強く握る、
敗北感と悪意が同時に湧き上がっているような一人の女だった。
「あの人は……いえ、近い内に兄さんも思い知る事になるわ。兄さんにとっての幸せは、私と一緒になる事だって」
捨て台詞を吐き、浩介の自室を出ていく楓の後ろ姿は、まだ幼い子供が拗ねている姿と被った。
カーテンを少し開け、鈍い光を放つ月を見上げる。
これで正しいんだよな。
夜空に問いかける浩介の脳裏に浮かんだのは、
視線の先の月ではなく、将来を誓った美佐でもなく、隣の部屋で寝ているはずの茜だった。
第15話へ続く
以上です。ありがとうございました。
投下お疲れ様です
今回も面白かった。典型的キモウトの楓より終始平静な茜が不気味すぎてwktkが止まらない
伏線のように見せかけて実は本当にいい人でしたパターンか、はたまた漁夫の利を企んでいるのか、茜の真意が非常に気になる
GJ
楓の小物っぷりが萌える
面白いなあ
GJ!
>>480 GJです
毎話山場を作ってあって上手いなぁ…
茜と楓が外では常人を装おってるのが、個人的に好き。リアリティあって
あと13KBか
1話分にはちと少ないかな
Web漫画の2428が良い具合にキモウト化してきたw
>>487 ちらっと見てきたが、兄貴の髪型が面白すぎるw
一話から既に兄に心を許してる感じだなw
あと11kb……
埋めネタでもかければいいが、そんなん思いつかない
短くかつ面白く更にエロくもかける人ってすげーな
〜自称冒険家の放蕩親父から3年ぶりに電話があった。
「おう、光太郎か久しぶりだなぁ。」
「親父か…
今何処にいるんだ?」
「アマゾンにいるんだが…」
「アマゾンねぇ。」
「所で明日お前の異母妹が来日するから空港まで迎えに行ってくれ。」
「い、い、異母妹ーー!!
12年も帰って来ないと思ったら、どこで何やってんだーー!!」
「いや……アマゾネスの集落で女王に気に入られてな。それで娘が‥お前にとっては妹だが‥どうしても兄に会いたいって。」
「はあーーー!?」
「明日の3時の便だ。名前はサラ。見た目は…まあ、サラはお前の写真を肌身はなさず持ってるからサラの方がお前を見つけるだろう。よろしく頼むよ。」
「おい!待て!クソ親父ーー!!」
プッ!ツーツー
切りやがった。アマゾン?妹?駄目だ頭が混乱している。しかしずっと一人っ子だった俺に妹がいたとは…
****
翌日仕方がないので空港に迎えに行った。か細いお嬢様系の妹なら大歓迎だが。一応“妹のサラようこそ日本へ。兄光太郎”とゆうプラカードを掲げてはいる。
期待と不安が入り混じって立ったまま貧乏揺すりなどしていると、到着ゲートからどよめきが起こる。有名人でも来たのかな?と好奇心でどよめきの方に視線をやると……
そこには、身長2メートル超。髪はロングのドレッドヘアー。褐色の肌で一応美人だが‥どう見てもバスケットの選手か女子プロレスラー。一応サインでも、もらうかと近寄って見ると‥
「あっ!コウ兄!」
自分の2倍は有る猛女は俺を発見すると豪快に突進して来る。
蛇に睨まれたカエルでは無いが頭の中は「#☆〇&α」わけの分からない記号が飛び回って身体が石化してしまった。
万能薬、いや、金の針はどこだっけ…
「あいたかったよーー!!」
「お、お前が‥さ、サラか?」
「うん♪」
猛女…もとい妹のサラは万力のような馬鹿力で俺を締め上げる。せ、背骨がお、折れるぅうーー!! 手を離してもらった時俺は失神寸前だった。
その後…帰りのタクシーがつかまらず俺がイライラしていると、サラが道路にいきなり飛び出して70キロ位で走行中のタクシーを片手で止めて運転手が気絶してしまったり。規格外のパワーを思い知らされた。
****
家になんとか辿り着き色々事情を聞いてみるとサラは何とまだ中学生だとのこと。後滞在日数とか聞いておかないと‥
「お前今回は何時まで日本にいるんだ?」
「うーーん。一応コウ兄が大学を卒業するまでかな?」
「えーー!!」
「?……」
「コウ兄が大学を卒業したら一緒にアマゾンに行き、わたしコウ兄と結婚するんだ!」
「け、結婚て…俺達一応兄妹なんだし……」
「いや?」
不安そうな表情で傍らに有ったリンゴをサラが握りしめるとリンゴは見事に砕け散った。
「い、嫌じゃないですう。」
「良かった。」
殺されたくなかったし想わずイエスの返事をした俺。サラは満面の表情で俺に抱きついた。
「コウ兄、早速だけど一緒にお風呂にはいろ♪」
何を想ったのか妹のサラはいきなり服を脱ぎ捨て推定1メートル超のバストが露わになる。
「さ、さささ、サラ?」
「ああ…コウ兄も早く脱いで!」
サラは面倒だとばかりに俺の服を引っ剥がすと俺をヒョイと持ち上げお姫様抱っこで風呂場へ。
「コウ兄のたくましい…」
「……」
「コウ兄…わたしヴァージンなんで優しくしてね♪」
「……コクリ」
肝心なときに反応してしまうマイサン…終わっな俺の人生。
おわり
すんませんチョット足りなかったようで…
GJ!
長編も良いけど、こういうサクサクっと読めるものもやっぱり良いわぁ
>>487 キモウトっていうか、兄と妹がバカップルすぎるんだけど
長身キモウトももろちんありです。
ドレッドヘアーの妹って
エルメェスしかイメージが浮かばなかった
遅ればせながら乙です
主人公を大体160cmとして二倍なら……3mオーバーだと?
頭脳戦ではなく物理的に攻めて来るのも格別よの
2倍なのは体積じゃね
「お、お、おねえちゃん…」
「カイくん…なかないで…」
「だ、だって。うぇ‥ひっく、うぇえ…おねえちゃん…しんじゃいやだ…」
「カイくん…わたしのこと好き?」
「あたりまえだよ!ぼくのしょうらいのおよめさんはおねえちゃんなんだーー!!」
号泣してすがりつく僕の頭をおねえちゃんの手がゆっくりと撫でる。この優しい手を失いたくない。
「ありがとう。カイくん…よく聞いて。
わたしは必ずもどってくるから。
そのときは…おねえちゃん‥を…およめさんに…もらって……ね。」
「うん!ぜったいやくそくする。
だから…だから…」
「ご臨終です。」
僕の姉さんが逝った。享年七歳。もう十六年も前の話だ。
****
「ふーーう。白昼夢か‥」
僕は今大学四年だが、今のご時世優秀でも無い自分はご多分に漏れず就職が決まって無く、幼い頃姉とよくあそんだ公園で途方に暮れていたというわけだ。
こういうとき彼女でもいれば、気も紛れるんだろうが…生憎と彼女どころか女性とつきあった経験すらない。
「しかも二十歳を過ぎて、いまだに童貞で…くそっ!いっそのこと景気づけに風俗にでも行ってくるかな。アハハ」
自嘲的な乾いた笑いしか出てこない。
「あんた!ばかぁああーー!?」
罵声と共に、いきなり頭をコツンと叩かれる感触。我に返ってみると目の前に小学校低学年くらいの長い黒髪の美少女。
それにしても可愛い。色白でぱっちりとした眼に紅い小さい唇。まるで人形か少女漫画から抜け出してきたような現実離れした可愛さだ。
「お嬢ちゃん何処の子かな?」
「自分の姉にお嬢ちゃんはないでしょ!」
「ごめんね…今は遊んであげる気にならなくてさ。」
就職浪人が決まっており、美少女とはいえ、とても子供と遊ぶ気になれない心境である。
「ーーったく。せっかく霊界から虫がつかないようにコントロールしてたのに。今更風俗なんかに行かれたりしたら、たまったもんじゃないわよ。」
「(もしかして知恵遅れの子かな?)」
「な、なによ!その眼は…
まあ、いいわ。帰るわよカイくん。」
「カイくんって…ま、まま、まさか…お姉‥ちゃん?」
僕のことをカイくんと呼ぶのは姉しかいないが…我ながら途方もないことを。お姉ちゃんはもう十六年前に亡くなったはずだ。
「ふぅ。やっと気づいたのね。ただまだ半信半疑のようだけど‥‥‥カイくん輪廻って言葉知ってる?」
「輪廻。生まれ変わりのこと?」
「正解よ。」
「じゃ、じゃあ。本当に…お姉ちゃん。」
「ただいまカイくん。」
「お、おかえり。お姉ちゃん‥‥‥」
僕は懐かしさのあまり自分の半分くらいの少女…もとい姉を強く抱きしめていた。昔と変わらない優しい手で僕の頭を撫でる。間違いなくお姉ちゃんだ。
姉は死後キモアネノテンショウオオミノカミという長ったらしい名前の女神様に大層気にいられたらしく、前世と霊界の記憶を持って転生したらしい。
「さて。早く帰るよ。」
「はあ!帰るってどこに?」
「私達の家に決まってるじゃない。」
「えーー!!今の両親は?」
「あ‥わたしの今の親は織田夢聖ね。」
「織田夢聖って霊能者で臨済宗寺の?」
「生まれ変わる時ちゃんと両親を選んで転生したからね。当然輪廻も理解してるし、寺を継ぐ代わりに前世の実家に住んでいいってことになってるのよ。」
「いや、いや。ウチの両親が納得しないだろう。」
「カイくん。ウチの菩提寺は?」
「臨済宗寺だけど…」
「もう分かったでしょう。
今日からまた一緒よ。」
「‥‥‥」
ウチの家は臨済宗寺の一番大きい檀家で代々寺の後継者を預かる風習があるとのこと。なんという用意周到さだ。
でも、もう一つ問題が…
「あ‥お姉ちゃん。
小百合が…」
「小百合って赤ちゃんでしょう。」
「何言ってんだよ!もう高校生だよ!」
小百合というのは我が家の末の妹のことである。
「なに!キモウトにでも成ったの?」
「ち、違うよ。僕なんか全く無視されて…というか真正のレズでロリコンなんだよ!」
「知ってるわよ。
所であんたの幼馴染みの彩花はまだアイドルとつきあってるの?」
「な、なんで、そんなことまで‥‥‥」
「(ふふふ。勿論邪魔だからに決まってるじゃない。小百合はレズ化。彩花はアイドルが恋人。わたしとカイくんの間には誰も入れないわよ。)」
姉は不敵な笑みを浮かべている。なんか恐ろしくなってきた。
「お姉ちゃん。何を考えているんだよ!」
「うるさーーい!!
弟は黙って姉の言うことを聞いていればいいの!それ有史以来の世間の常識よ!」
「はあ…」
いくら前世が姉とはいえ、小学生に言い負かされる大学生って…
姉は強し……か。
****
自宅に到着した。一応お姉ちゃんのことは家族には内緒ということになっている。
何故ならば僕が精神病院に入院させられない為。だって普通なら誰もバカバカしくて信用しないだろう。十六年前に亡くなった長女が生まれ変わって蘇ったなんて。
そういえば帰る途中に芸能レポーターが沢山いたな。なにせ幼馴染みの彩花がつきあってるのが人気アイドルグループ風の大野聡だからな。どうでもいいことだが…
「ただいま。」
玄関のドアを開けると親父とお袋の靴がない。
どうやら妹の小百合しかいないようだ。
「なんだアニキか…」
居間の方まで行くと小百合は素っ気ない返事でこちらの方にめんどくさそうに顔を向ける。基本ガチレズの小百合は、男にはいつも無愛想だが。
「小百合。今日親父とお袋は?」
「寺。今日は帰りが遅いって。」
「そうか…その臨済宗寺の娘さんを連れてきたんだが…」
僕の言葉に小百合は、ん?とばかりに少女=お姉ちゃんの方に視線を移す。
案の定小百合の眼の色が変わった。
「きゃーー!!きゃーー!!
なに!この可愛い生き物。
きゃーー!!!」
レズ&ロリの小百合には今のお姉ちゃんはどストライクだ。ソファーからダイブしていきなり飛びつく。お姉ちゃんは勿論どん引きだが。
「私がこの子をもらったーー!!」
「離せ!この変態くそガキがーー!!」
「まあ、可愛い。照れてるのね。
私の部屋に行きましょう♪」
お姉ちゃんは大暴れしているが、いかんせ高校生と小学生では体格が違う。小百合にぎゅうぎゅうと抱き締められて動きを封じられている。愚妹は興奮して息づかいが荒くなって…
「はあはあ。先ずは可愛い唇ゲットだよ♪」
「くく…わたしのファーストキスはカイくん…って…決めてるのよ。」
「うふふ。男なんてくだらないわ。
私が女の良さを教えて・あ・げ・る♪」
「妹の分際で姉に逆らうとは森羅万象の理に反する行為だわーー!!」
「わけの分からないこと言って。
照れてるのね。」
小百合の顔がどんどんお姉ちゃんに迫ってくる。僕はこのキャットファイトに身体が固まってしまっていた。
後十センチ、五センチ。三センチ。
残りお姉ちゃんのファーストキスゲットまで二センチの所で小百合の動きがピタリと止まる。身体がゆらゆらとしたと想ったら、ドサリとその場に崩れ落ちた。
「さ、小百合どうした。」
僕が心配になって小百合に駆け寄ると、お姉ちゃんは額の汗を拭いながら僕を制す。
「大丈夫。死んじゃいないわ。
頸動脈締めて落としただけだから。」
「そう…」
「それに百合はスレチだからね。」
「はあ?」
「こちらの話し。
所でお姉ちゃん汗掻いちゃったから、カイくん一緒にお風呂にはいろ♪」
「嫌だよ。大学生にもなって恥ずかしい…」
「う…うう…せっかくカイくんの為に生まれ変わったのに…
カイくん…お姉ちゃんのことが嫌いになったのね…」
姉さんは両手で顔を覆い、俯いて肩を震わせている。オロオロしたヘタレな僕は、ただなだめるだけだ。
「何言ってんだよ。お姉ちゃんにまた再会できて嬉しいに決まってるじゃないか。」
「本当に…」
「本当だよ。」
「本当の本当?」
「ああ…」
「良い子ね。」
僕の頭を撫でるお姉ちゃんの顔は満面の笑顔だった。嘘泣きか‥どうやら姉に逆らうなどヘタレな僕には無理のようだ。
****
風呂場に姉と入る。何十年振りか。当時は子供で裸など気にならなかっが今は別だ。
なんせ僕は童貞で女性に免疫が無い。いくら小学生とはいえ、全裸の美少女が一緒では下半身がやばい。しかしお姉ちゃんには通用しないようだ。
「はい♪お姉ちゃんが綺麗にしてあげるからね。前を向いて。」
「いや…そ、それは…」
「サッサと前を向く!」
「……はい。」
お姉ちゃんは僕のそそり立つ肉棒を見て嬉しそうに笑う。
「うれしい‥お姉ちゃんの身体で興奮してるのね。」
お姉ちゃんの泡まみれの白い小さい手が僕の肉棒をニチャニチャと擦ると、もう快感の波に呑まれてしまう。
「お姉ちゃん…気持ちいい…ああ…」
「まあ、敏感なのね。
女の子みたいに声を出して♪」
「あ‥ああ…もう出ちゃうよ…」
僕の射精が近いことを悟ったのかお姉ちゃんは肉棒の根元をギュッと抑える。
「だーめ。先ずはマーキングをしないと…」
「ま、マーキング?」
「だってカイくんは、わたしをお嫁さんにするんでしょ?だったらカイくんもわたしのもの。」
「……」
快楽の虜に成っているヘタレ童貞に逆らうすべなど無い。お姉ちゃんは上から腰を下ろして僕の肉棒を自分の性器に挿入しょうとするが…
「あたっ!いたた…
今の身体では挿入は無理ね。
仕方ないわ。今回は仮のマーキングということで…」
流石に小学生の性器に僕の肉棒は挿入出来ないようで、お姉ちゃんは自分の性器を僕の肉棒に擦りつける。