【俺の妹が】伏見つかさエロパロ7【十三番目のねこシス】

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1名無しさん@ピンキー
ここは伏見つかさ作品のエロパロスレです
次スレは>>980か480KBあたりで立ててください

◆書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
◆荒らし、煽りは勿論スルー

まとめwiki
http://www15.atwiki.jp/fushimi_eroparo/

前スレ
【俺の妹が】伏見つかさエロパロ6【十三番目のねこシス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1281447547/
2名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 16:27:18 ID:6C4ogGhv
>>1
                            ___
                         イ´ : : : : : : : `丶、
                     /: : : : :}: : : : : : : : : : : : :\
                    /: : :/ : /| {: : : : : :\ : ヽ : : ヽ
                      /: : :/ : /  |: | \ : : : :/>:ハ: : : :!
                   i: : : |i / 、八{  \:</: :./| : : i|
                   | i: : |/ 斗=ミ-ヘ 、_ 斗=ミく/| : : i|
                   | i: : |i〃_ノ.:ハ   \  _ノ:.:ハ }}| : : i|
                   |八: |}' 弋/(ソ     弋/(ソ / : ;イ:|
                    (,小 "::::::    '    "::::::厶イ人|
                    __ノ: j人             / : 八: :\
                  ` ー'7r| ̄ ̄|    ⌒     / : /::::: :ト、_>
                       / |」__|:>; .__.. イ/ : /:::::::: :|
                   /:/)/⌒Y|_;_;}   r'/ : 厶-=ミ::|
                  /:r',ニフ| ス|:|∠  ー// : //  `ヽ
                 /: :〈'´/)| レ|:レー、/ / : /´     }
                 / : : : ∧ ,イ:|.立|:| o / / : /       /l
                 / : :/ /{ハ. |::| て|:|_,∠__/ : /      /:│
             : : / : :/ ヽrh|::l 乙|:匸} / : /| /     /):│
            /: : /: : :.厂 ̄ノノ厶jヘ、|」く\| : :ト∨    / } :│
              /: : /: : : :{ア/{〈 `ー   `}\| : :|/____    l: : |
          i : :/ : : : / ´  \ー__,,ノi:i:i人:〔_      ̄\i: :│
          | :/{: : : /     /  〈 (i_i:」シ  \/ ̄ ̄ ̄∧ 〕.:│
          ∨人_ハ|     /   \/\    丶、  / ̄リ: :
3名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 17:02:16 ID:sXSireHV
書き手希望者の参考に

控え室まとめ
ttp://hikaeshitsu.h.fc2.com/frame.html
4名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 10:10:06 ID:/UPd0ho0
でんげきったー(web版)の黒猫
10年後設定であんなこと書かれたら気になってしょうがない
5名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 10:14:15 ID:KVPpxmJM
>>4
黒猫宛てだな。
当時姉と思ってたのかw

んで今は義理の姉と
6名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 03:06:50 ID:nOHGQ6JB
7名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 09:06:54 ID:xoEx9LBN
これ7巻に関する描写なのはホントらしいけど
表紙かどうかは確定じゃないらしい
8名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 11:28:29 ID:V8QblNe1
\              -‐……‐-
  \         /::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
   ヽ        .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
、     .     /::::::::::{:::::/V:::::::::::::∧:::::::::::::::::.
. \    ヽ.   { ::::::: 八/⌒{八:::::/⌒ハ::::i:::::::::|
   ヽ    \  VN::::レ -=ミ  ∨ _ }/|:::::::::|
    丶     ∧ (|:从_   _ノ⌒{ ⌒ヾ 从::ル′
      ヽ.  / ∧ {:::小//  _'   //イ:::::リ
      ∧/ /  \'^ー\ {  `)   厶ィ/
      / / /     `}トv介  _   ィ::/
      {,/ /      j | i∧    _{/V
.     \      | | i i `>vく  入__
       \   ∨/  i i/:;小::∨/  |`ト、
.          \∨/   i V:/|::iV/'   | ハ
          }/     i〈/{|:」'/   i│ }
          {′   ヽY//     V   {
              |       ∨/     ∨ |
9名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 11:55:55 ID:TWWv19bX
変なの張るな
10名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 12:20:29 ID:pcB1Ks9Y
麻奈実好きなやつなんているんだろうか
11名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 12:43:50 ID:fdvJJKrp
そりゃいるだろw
ただ好きな理由がわからん、とか叩かれる理由がわからんっつーのはここでは迷惑だから他所でやってね
12名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 12:46:01 ID:FYGyB74C
麻奈実は興奮を萎えさせてくれるナイスキャラ
13名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 12:52:51 ID:+bzUW/7M
今の登場頻度を維持してくれるなら麻奈実は可愛い
にしても>>6良いな、妄想が広がっていく、これ絶対胸に当ててるよね!?
(;´Д`)ハァハァ
14名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 18:14:47 ID:bkN8vQ36
>>6
桐乃…胸肥大化してね?
つかさタソ本スレ見てるのかな
たまに桐乃設定上胸もっとあるはずだよねって意見が出るけど
それに合わせたとか……ないか
15名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 18:17:45 ID:gbSY5FWM
つ パット
16名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 19:20:22 ID:QS4757Ii
兄貴を落とすためにいろいろ頑張ってます。
17名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 19:41:31 ID:fdvJJKrp
京介おっぱい星人みたいだもんなあ……
黒猫は頑張らなくていいよ、気にするのはアリだけど
18名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 20:16:26 ID:mK4Vp+Cb
巨乳に対してコンプレックスを抱く貧乳は最高だ
19名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 20:18:59 ID:28k6LyWn
桐乃は成長期真っ盛りだからな、アニキ好みのおっぱいに成長してても不思議じゃないさ
20名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 20:55:15 ID:s4LwXVdx
>>18
ああ、気にしてるところがいいよな。
開き直ってステータスとか言い出したら魅力0
21名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 20:58:54 ID:q5SfpUZs
22名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 03:05:01 ID:TKVcWDon
>>6
・腕を大きく引き寄せてる
・さりげなく右手の甲をつねってる
・互いにしかめっ面
以上を考慮すると、
「ちゃんと恋人らしくしろっての…!」
みたいな状況か。


>>8
しこめっ面はお帰りください。
23名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 07:37:31 ID:6afMQsFK
>>20
開きなおりは、黒猫の十八番のハズだが……。

ちなみに、あの言葉、らき☆すたで有名になったけど、元ネタは桐乃の丸顔はステータス同様、
あくまでコンプレックスをごまかすための台詞だったんじゃなかったっけ。

>>22
みたいな状況というか、恋人同士なんだから正にその状況だな。
24名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 09:05:57 ID:+i+dj9vc
黒猫って自分の服新調したりする時陰ながら自分の薄い胸さわさわして溜息とかついてそうだよね
京介は黒猫の胸を揉みしだいてあげるべき
25名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 13:07:06 ID:DGtBXVhd
「揉むと大きくなるらしいのよ。 先輩、手伝って頂戴?」

「いや、自分で揉めばいいだろ…」

「異性に揉んでもらわないと意味が無いの。
こんなこと頼めるの、せんぱ…兄さんしか、いないの。だから…お願い」
26名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 15:06:11 ID:CelPxNWf
実際は揉むと脂肪燃焼して逆に小さくなるとか何とか・・・
27名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 15:09:27 ID:/8UN75Ke
乳首をねちっこく弄るんだ
28名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 16:07:38 ID:dithBQq4
京介に胸弄られて嬉し恥ずかしいけど無理して平静を装おうとするも
顔は耳まで真っ赤になって目尻に涙を浮かべてる瑠璃ちゃんカワユス
29名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 17:13:37 ID:v4w+emtF
はじめまして。
京介×黒猫でSSを書いてみました。

宜しければ、読んでみてください
30名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 17:17:40 ID:v4w+emtF

「ねぇ、“先輩”?」

「んぁ? 家に来る前にどっか寄ってくか?」

 ふと、何の気も無しに呼んでみた。
 返ってくるのも気の無い返事で――面白くないな、と。
 そう。
 ……面白くない。

「どうかしたか?」

 左にあるその顔を見上げると、相変わらずの気の抜けた顔。
 どこにでもあるぼーっとしたというか、のんびりとしたというか、面倒臭そうというか……。
 私が声を掛けたのに、私はその声に応える事無く……その顔を見上げるのみ。

「おーい?」

 学校からの帰り道。
 同じ学校の制服を着ての、帰り道。
 いつもの面子での“遊び”でもなければ、私がこの人の妹に呼ばれたわけでもない。
 この春から始まった“先輩”と“後輩”という関係。
 そして、私の“趣味”と一緒に居てくれる関係。
 でも。

「先輩」

「だから、なんだよ?」

 この男は、その“関係”にすら、もう慣れてしまっている。
 ……面白くない。
 あの驚いた顔は何処に行った?
 ……はぁ。
 視線を前に戻し、小さくため息。

「いや、何で溜息吐かれてんの俺?」

「気にしないで」

「普通気にするからな? 顔見られながら溜息吐かれたら気にするからな?」

「そう」
31名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 17:18:06 ID:v4w+emtF


 今度はどう呼ぼうか?
 兄さん、は多分そう驚かないだろう。
 前にも呼んだし。
 もっとこう、意表を突いたモノが良い。
 何と呼べば……。

「なぁ、俺の話聞いてるか?」

「聞いてるわ」

「そーかい。……はぁ」

 また、見上げる。
 困った顔。でも――――。

「なぁ、黒猫?」

「なにかしら?」

 その目が、また私に向く。
 眠たそうというか、面倒臭そうというか。

「ガッコか家の方で、何かあったか?」

「そうね――学校の方、かしら?」

 ――この人はやっぱり、入り込んでくるのね。
 どうしてこう、お人好しで、お節介焼きなのかしら?
 はぁ。

「どうしたんだ?」

「別に……少し、退屈してるだけよ」

「学校に刺激を求めてどうする……」

 あら、そうかしら?

「刺激だけじゃないかもしれないでしょう? それに、学生としてその発言はどうかと思うわ」

「へぇへぇ。学校に楽しみ、ねぇ」

 楽しみ楽しみ、と。
 その声が小さく呟く。
 ちょっと違うのだけれど、でもそう間違いでもない。
 退屈、なのだ。
 この人がこの――私が一緒に居る――この現状に馴染んでしまっている事が。
 先輩と後輩。
 しかも2学年も離れているこの“現実”にはありえない関係に馴染んでいる事が。

「部活の方じゃ、ないよな?」

「ええ。私の趣味、の方かしら?」

 別に、部活に不満があるわけじゃない。
 というか、現状にある意味満足――すらしている。
 そう言えば、この人はどんな顔をするのかしら?
32名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 17:20:13 ID:v4w+emtF


「そっか」

 私からこうやって相談……とも言えないような事を持ちかけても、当たり前のように悩んでる馬鹿な人。
 何でこの人は、こんなに馬鹿なんだろうか?
 はぁ。

「兄さん」

「んー?」

 この人の家まであと半分。
 通い慣れた――と思う帰り道を歩きながら、小さく笑う。
 少し、楽しい。
 ……退屈じゃない、時間。
 きっとこの人は私が“何に”退屈しているかなんて、気付いてないんだろう。
 そして、きっと気付かないんだろう――と、また笑ってしまう。
 声に出さないように気をつけて。
 私が楽しんでいる事を、この人に気付かれないように。

「退屈だわ」

「――よく考えたらなぁ」

「どうかしたのかしら?」

「お前が退屈だったとしよう」

「ええ」

 そこで一呼吸。

「お前の退屈の解消法なんか俺が思いつくはず無いだろ!?」

「でしょうね」

 だって、私とあなたは別人なんだから。
 まったく。

「やっと気付いたの? 相変わらず馬鹿ね」

「ひでぇ」

「良い退屈しのぎになったわ」

「……お前、本当に後輩か?」

「あら、私が同い年か年上に見えるのかしら?」

 見えねぇよ、と小さな呟きが耳を擽る。
 ああ、楽しい。

「ったく、可愛げのねぇ後輩だな」

「まったく、面白味の欠片もない先輩ね」
33名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 17:21:04 ID:v4w+emtF


「そこまで言うか!?」

 クス、と小さく……本当に小さくだが、声に出して笑ってしまった。

「先輩を笑うもんじゃねぇぞー」

「う、煩いわね」

 まったく。
 この人は私の――この“ありえない関係”をどう思っているのだろう?
 こんな漫画かアニメ、ゲームの中のような関係を……どう思ってるのかしら?
 はぁ。

「お前も目上の人を敬わない奴だな」

「敬われるほど殊勝な人でもないでしょうに」

「さらっと酷い事言ったよな、今? な?」

「そんな事ないわ」

 ええ、そんな事無い。
 これでも尊敬――とまではいかないけれど、それなりに……ねぇ?
 ココロの中で誰かに呟き……顔を落として、苦笑してしまう。
 だって、ねぇ?
 自分で言っておいて、自分で否定してどうするのか。
 だいたい、ココロからそんな事思いもしていないというのに。
 尊敬はしていない。
 でも、多分……頼りには、している。

「ねぇ、兄さん?」

「んあ?」

 ふむ。

「これでも頼りにしてるのよ?」

「へぇへぇ」

 あら、全然信じてくれてない。

「疑り深いのね」

「お前らのどこを信じろと?」

「信じてくれればいいじゃない」

 それじゃ、痛い目見るのは俺だけなんだよなぁ、と。
 そうね。
 でも――それでも“私たち”は貴方を頼ってしまうのよ。
 何度か頼ってしまったから、癖でもついてしまったかしら?
34名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 17:21:54 ID:v4w+emtF


「困ったものだわ」

「困るのは俺の方だっての」

 いいえ、私よ。
 私の方なのよ?
 本当に判ってないのね、このお馬鹿は。

「はぁ」

「溜息ばかり吐いてると、幸福が逃げるわよ?」

「わーってるよ」

 クス、とまた笑ってしまう。
 楽しいと、思ってしまう。
 面白いと、思ってしまう。
 学校には無い、皆で居る時にも無い、この人の家に居る時にも無い。
 この人と“二人”の時の――。

「笑うなよ」

「はいはい」

 退屈なんてどこにも無い時間。
 そう言えば、何で面白くないなんて思ったのか……ああ。

「ねぇ、京介」

「…………はい?」

 あら、面白い顔。

「相変わらず変な顔ね、兄さん」

 少し、熱い。
 うん――少し、だけ。頬が熱い。

「ん? いま」

「どうしたの、兄さん?」

「へ、あ……あれ?」

 ふふ。

「どうかしたのかしら、この兄は」

「あー、いや、なんでもない」
35名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 17:22:26 ID:v4w+emtF


 そう。
 トクン、と少しだけ高鳴るココロが心地良い。
 この人の驚いた顔が、
 照れた顔が、
 悩んだ顔が、
 ……ココロを揺らす。

「帰ったら何すっかなぁ」

「そうね……」

 まぁ、二人でする事と言ったら――ほとんど決まっているのだけれど。
 奥手と言うか、人並だというか。
 結局私も人の子か――と。

「とりあえず、格ゲーで貴方を凹ますわ」

「とりあえずで凹まされるのか、俺は」

「ええ、良かったわね兄さん」

「良くねぇよっ」

 ふふ。

「うは、Sだ。ドSが居る」

 失礼な。

「私が虐めるのは、兄さんだけよ?」

「良い事言ってるつもりだろうけど、それ余計に最悪だからな!?」

 また、小さく笑う。
 笑ってしまう。
 ああ――――



       ――――この人と一緒に居ると、楽しいな。
36名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 17:40:15 ID:CUwAZEY7
GJ
さっきまでの流れでエロい妄想に浸ってた自分が恥ずかしくなるような
ほっこり温かいストーリーでした
37名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 18:11:08 ID:uupEEtq4
GJ!
3連休しょっぱなから良い流れだねー
38名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 19:14:57 ID:HJHjoPs+
GJ!
黒猫視点は少女チックでいいなあ
39名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 22:31:57 ID:lo3a7iu0
>>35乙!

>>6
ついに7巻が出るのか
なんか桐乃と京介がいちゃつく展開みたいだし
これが出た後桐乃視点書いてた人に期待したい
40名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 23:07:22 ID:IeTBfGaM
>>35
GJ&乙でした!

黒猫及び他の娘達の攻勢に焦った桐乃が既成事実をと考え夜中に京介の部屋に忍び込もうとするが、
黒猫にドアを鍵付きのに交換されていて忍び込めず、翌日京介に聞かされて
「あんのクソ猫ォォォォォッ!!」
と絶叫する妄想が浮かんだ
41名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 23:13:32 ID:yrflt9YZ
桐乃「へタレ相手だと思って余裕ぶっこいてたら、敵の数は増えるわそれぞれの女レベルは上がるわで死にたい……」
42名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 23:29:05 ID:1wUcwIp1
>>35

黒猫可愛いなぁ
43名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 08:21:29 ID:DrNM3yY7
お仕置きのため加奈子を「くすぐりの刑」にすることにしたあやせと何故か手伝わされる俺
分娩台みたいなやつに手足をしっかりと拘束された加奈子をあやせと二人で徹底的にくすぐり続ける

半狂乱になり失禁し、イクまで責め続ける

クソガキな加奈子ですらこんなエロい反応をするんだ、だったらマイビーナスあやせたんだったらどれだけの反応を…

というわけで解放した加奈子と二人で奇襲をかけあやせの拘束に成功
「先ほどの仕打ちを四百倍にして返してやる」と無慈悲にくすぐる加奈子
女の恨みはコワイなー
しかも加奈子はかなりのテクニシャンだ

最近は怒こった顔や不満そうな顔、嫌そうな顔しか見せてくれないあやせだが、やっぱり笑顔が一番だよね!
マイビーナスの笑顔には俺をメロメロにする破壊力があった

『息ができなくて苦しい。笑い過ぎてお腹が痛い』そういった苦痛を俺の天使に与えるつもりはない
(加奈子にもあやせを苦しくしないように言いつけてある)

幼少期、まだ仲がこじれてなかった妹を実験台にして完成させた『くすぐったさだけを抽出したくすぐり技』で優しくいじめあげるからね


そんな夢を見た三連休中日の朝
俺は病気かも
44名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 08:59:35 ID:tTlpjicx
京介×かなかなものが読みたくなってしまったじゃないか
どうしてくれる
45名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 09:23:51 ID:V8dCPGj9
書けばいいと思うよ
46名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 09:27:22 ID:mlFG357Z
桐乃、黒猫、あやせ、沙織は受けだと思うんだよね
で、かなかなは貴重な攻め要員
ドSロリはそそるねぇ
47名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 10:21:40 ID:muwP7B6a
黒猫は誘い受け
異論は認める
48名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 11:48:28 ID:yvgcU9SE
反論できない…だと…?
49名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 13:48:43 ID:ptULoQog
>>47
黒猫が誘い受けなら、京介はヘタレ攻めで
50 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/10(日) 17:02:38 ID:rXP3soGS
桐乃と黒猫と俺の萌えの続き投下
ひき続いて百合注意
51 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/10(日) 17:03:16 ID:rXP3soGS
黒猫を脱がそうと服を掴んでいる桐乃はそれに抗う黒猫の両手で顔が色々残念なことになっている。
「ふへ、ふへへへ。大丈夫だってば、優しくするから」
顔が残念な桐乃は言動も残念だ。間違ってもティーンズ雑誌のモデルやってたなんてことは誰も信じちゃくれないだろう。
なんて考えている場合じゃねえな、残念な妹ではあるが、それでも俺の妹であることに変わりはない。
そして俺は兄貴だ。こいつの世話を焼いてやらないことには仕方ねえだろ?
世界の外から「ダメだこの兄妹」と盛大に突っ込まれているような気がするが、きっと空耳だな。
「というわけで、黒猫。俺もおまえのおっぱいが見たい」
「何が『というわけで』よ、このインキュバスッ」
「よく分からんが、お世辞ではない褒め言葉として受け止めておくぜ。ありがとな、黒猫」
「お世辞でも無いし褒め言葉でも無い! 本気で殴るわよ!?」
黒猫は語気を強めて今日三回目の――数えててもしょうがないか、これから桐乃がどうするか知らねえけど、「!」を使いまくる羽目になると思うしね。
黒猫の腕を桐乃の顔からひっぺがして「まぁまぁ」と宥めすかす。
「宥めながら、どうして私の腕を放さないのよ。へ、変態」
「はーい、脱ぎ脱ぎしようネ?」
黒猫の手が離れると、桐乃は気色の悪い、もとい学校の友達連中に言うような口調でスルッと黒猫のカットソーを脱ぎ捨て、ブラジャーも手際よく外した。
さすがに女だけあって見事な手際。もちろん俺のサポートあってこそだよね!
「み、見ないで、見ないで頂戴!」
上半身が顕になって、白磁のように透明で綺麗なからだが視界に飛び込んできた。
桐乃もモデルをしていてスレンダーな体系だが、黒猫もそれに近い。均整の取れた一個の創作物のような造形。
「き、綺麗な肌だな黒猫?」
「くぅぅ〜! あんたヒッキーだからって色白過ぎなんですケド! は、 鼻血出てきそう、はふっ」
最後の『はふっ』は鼻息ね。
そのまま桐乃は黒猫に抱きついて、「うへへぇ」とキモい笑いをしながら自分の顔を黒猫の顔に擦りつけ始めた。
普段のこいつらからすれば到底見ることが叶わない光景。
まるで仲が良い姉妹みてえだ、沙織に写メでも送ってみたらびっくりするかな?
「うーん、すりすり。スベスベしてんねアンタの肌。気持ち良いぃぃ! シャンプーとボディタオル何使ってんの?」
「ひゃぁ。ん……はぁ。ちょっと、どこ触っているのよ? う、迂闊だったわ、あなたやっぱりそっちの趣味があったのね」
「っそ、そんなこと無いわよ。つーか、あんたこそ女の子同士のエッチな絵ばっか描いてるじゃん」
「そ、それは男の人との絡みは余り想像出来ないから……」
前に俺がエロゲー作ろうと提案したとき、今桐乃に言ったようなことを口にしていた覚えがあるな。
そうか、黒猫。桐乃の持っているエロゲーとかを貸し借りしてたみたいだが、まだその辺は苦労しているんだ。
……ふっ、いっちょここは先輩として一肌脱いでやるとするか。
というか、二人の姿態がもう俺の股間を直撃して限界だっつの!
「黒猫、俺に任せろ!」
言うや俺は桐乃と同じく黒猫へと抱きついた。
52 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/10(日) 17:03:59 ID:rXP3soGS
「……ッな、え、せんぱ……ひぅん、あっ……やめ……胸を……」
形の良い膨らみの先を口に含んでちゅぅと吸いつく。
桐乃よりは小ぶりだが、逆に黒猫の可愛らしさを表しているようで興奮が高まる。
「ちょ! この変態なんってことすんのよ!?」
「んぐっ。いやだって、黒猫のおっぱいを目にして普通にしてろってのは不可能だぞ。それに、おまえだって抱きついてるじゃねえか」
「あたしは友達なんだから良いの!」
「俺だって黒猫の友達だっつの。おまえだけ良いってのは卑怯だ」
「ど、どっちも駄目に決まっているでしょ! ひぁ、はん……早く離れなさい……んぁ、この変態兄妹。ふぁっ。す、吸わないでっ」
そうは言われても収まりそうもないっす俺。
舌の先で感じる、徐々に固くなってきている小さな乳首も、離れがたい思いに拍車をかけている。
「それに……黒猫のおっぱい。甘い?」
なんか、ミルクのような味が舌に染みてくる。おっぱいに味があるわけ無いが、俺はそう感じ取った。
「あ、甘いの?」
俺の言葉に反応した桐乃が聞き返してきた。
「甘い」と俺。(←おっぱいは放さない)
「ふ〜ん…………ゴクリ。――あ、あたしも!」
ツバを飲み込むと桐乃はもう一つの黒猫のおっぱいへ口づけると、母乳を吸う赤ちゃんのようにチュウチュウ音を立てだした。
「んちゅ……んむ……ん、ん。ほんとだ、なんかちょっと甘いかも」
「あっあっあぁぁ――ッ! 駄目、吸わな…いで頂戴。こんなの……ひぅ、はぁ、ふんん」
「すまん、黒猫。おまえのおっぱい気持ち良いし美味しいし、もうちょっとダケ」
「んんぁ、ひぁ、んっ、あっ、いっ……はぁ……く……後で覚えて……なさ…い」
「ちゅる、ぴちゅ。はぁはぁ、おっぱい甘〜い。可愛いし甘いし、あんたのからだ最高ね」
桐乃はとろんとした瞳で黒猫の柔らかく甘いおっぱいにむしゃぶりついている。
俺が言い過ぎて伝染したのか、『おっぱい』って言いだしちゃってるよ、ダメだこの妹……
「アンタのせいで言葉伝染っちゃったじゃん、スケベ。んく……ちゅっ、ちゅりぉ……」
仕方ないだろ、おっぱいが目の前にあれば男はみんなそう言うもんさ。
と、俺も桐乃なんかに負けてられん。
「黒猫、超可愛いぞ。これが萌えってやつなのか? はむっ」
「く、はぁ……ふはっ、あっああ、噛まないで。ひっくぅ、いっ……ああ」
黒猫の口から緩やかに漏れ出ている喘ぎ声が、俺の耳朶に届くたびに熱くなりそうだ。
というか熱い。もう下も脱いじまえ!
パンツも一緒に掴んで俺はズボンをズリ下ろした。ずっと押し込められていた俺のリヴァイアサンが空気を吸ってヒクヒクと勝手に動く。
桐乃も、もう全部脱ぎ捨ててしまっているようで、黒猫の足に自分の足を絡み付けて股間からクチュクチュとした音が出ていた。
ちゅーか、黒猫も下半身を露出させられてんじゃねえか!? いつの間に脱がしたんだよ? 早業過ぎて分からなかったぞ、おい!?
「ん、ペロペロ。おっぱいの先っちょ、固くなってきたんジャン?」
美味しそうに黒猫のおっぱいを舐めていた桐乃が、黒猫の反応を口にした。
言う通り、黒猫の乳房の先端は俺と桐乃の舌や指の愛撫によって果肉がたっぷりとつまった熟れた果物のよう。
「黒猫。乳首が勃ってるみてえだけど、気持ち良いか?」
「莫迦、変態ッ。こんなのが気持ち……ふゃっひ、ひっ、あん。気持ち良いわけ……ないでしょう?」
「そっか。ふぅむ、じゃあもっと気持ち良くしてやるからな」
ビクンとからだが跳ねるのを桐乃に倣って足を絡みつかせて抑えながら、俺は黒猫の乳首を指で摘みながら先っちょを舌先でチロチロ嘗め回す。
感じているんだろうけど、素直じゃない黒猫にはもっとサービスしてやらんとな!
「やっやめて、くひゅ……ぅああ……ひあっ、あふ」
俺の髪をくしゃりと掴んで引き離そうとしてるみてえだが、力が入らない様子だ。
白い肌にも虹色がさしてきて、汗の匂いが鼻をくすぐる。やっぱ感じてんだな、黒猫のやつ。チョー可愛いじゃねえかよ。
53 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/10(日) 17:04:30 ID:rXP3soGS
嬉しくなって更に舌を動かしながら黒猫の反応を満喫していると、
「ぺろ、ちゅるる。ん……そっちのも寄越しなさいよ」
桐乃が俺の方へ顔を近づけてきて、おっぱいをぺろぺろと舐め始めた。さっきまで自分が吸っていた方は手で揉みしだいて遊んでいる。
「……ん。ちゅろ、れろ……あむ。ん、ふぅ……ちゅむ。こっちも可愛い乳首♪」
「お、おい……」
うぉ。桐乃のやつ、なんてエロい舐め方をしてんだよ。
桐乃の唇が至近距離で黒猫の乳首に触れている淫靡な絵は俺の心を鷲づかみにした。
エロ過ぎるっつの。そんな近くまで口を寄せられたんじゃ、おかしくなんだろうが。
「桐乃」と呼びかけて顎を浮かせると俺は、「ちゅれろ、ん? ん、んむぅ!?」桐乃の唇に自分の唇を合わせた。
「んぁ……ば、ばか兄貴、なんてことすんのよ!」
唇が離れると桐乃は俺がキスしたことに怒っているが。でもオマエ、言葉と表情が一致していないぞ。
俺は桐乃の表情に後押しされるようにもう一度唇に近づく。
最初のキスは唇を軽く触れ合わせるだけだったが、今度は黒猫の乳首を間に挟んで互いの舌を絡ませながらのキス。
「黒猫のおっぱいとオマエの舌、すげえエロくて気持ちイイ」
「んれぇあ、ちゅ……あむ。キ、キモいっつの……スケベ」
「ひゃっひィ、この……莫迦兄妹。そ、そんな二人で私のぉ……。あんっ、ちょっとソコは――ッ?」
黒猫の喘ぎ声が大きくなった。
「あむ……んっんむぅ、んぇろ、んっ……。あんたのココ、濡れてるじゃん」
桐乃のやつはさっきまで触っていたおっぱいから、黒猫の下半身へと手を移動させていた。なんてうらやまけしからんことをしてんだおまえは!?
「ひっぅ。こ、こんなことをされれば当然でしょう? あなただって……んっあふぅっ……さ、さっきから私に淫猥な粘液を擦り付けてぇ……」
「淫猥ってヒド!? じゃあアンタのもエッチだよねぇ!」
そう言うと桐乃はコアラのように抱きつくと、黒猫の腰骨辺りへ股を密着させて腰を揺らすと同時に、手を黒猫の股へ沈めて携帯を高速で打鍵するように指を小刻みに動かす。
「や、やめっ。ほんっ……んぁ、とにもう私、これ以上は! はっクゥ、ぁあっ……あっ、ぃっく」
「イキそうなんだな黒猫?  遠慮しないでいいぞ」
透き通った丘のような黒猫のお腹を俺は手で優しく撫ぜ、黒猫が絶頂に達するのを手伝う。勿論おっぱいの愛撫も忘れない。
「だ、誰が。ふざけ、きゃひィ……はっはぉっ、くぅぅん……あっあっあン。だ、駄目っ。私……わた、しィ……ぃぃッ…!」
黒猫のからだがビクンと大きくのけぞった。
「あ……あぁ……はぁはぁ。ん、ぁあ……はぁ。この私がぁ……人間如きに……」
魔王の断末魔みたいなことを言う黒猫だが、おっぱいから顔をあげて見ると、くやしそうに眉を逆八字にはしているけども上気した火照りと口から漏れている吐息に俺はつい笑みを浮かべてしまう。
黒猫が照れている姿は無性に可愛いが、今日はそれ以上だ。
そう思ったのは俺だけじゃないらしく。
「くっはァァッ! あ、あんたの顔萌えぇぇぇえぇ! チュウしたいよぉぉおぉお!」
黒猫の唇をロックオンした桐乃は、タコみたいな口で突進。
「嫌っ」
間一髪、黒猫が顔をそむけてしまったので、かわされた桐乃はそのまま「んぶぶっ」とベッドへ口付けをした。
しかし、甘いぞ黒猫よ。おまえの顔を向けた先には何がある?
そう、俺の顔があるのさ!
54 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/10(日) 17:04:59 ID:rXP3soGS
「黒猫ぉおぉぉおぉおお――ッ!」
待ち構えていた伏兵が猛然と敵に踊りかかるように俺は顔を黒猫の唇に向かって急接近
だが、「グヘッ!?」あと少しというところで腕を使いガードされ、そのまま方向転換させられてしまい俺もベッドへと不時着した。
「わ、私にキスしようなんて。こ、この人間風情が、――というよりも、いい加減目を覚ましたらどうなの、あなたたち?」
「一回イッて気持ち良かったからって賢者タイム入らなくてもいいじゃ〜ん。ん〜〜〜っ」
「誰が賢者タイムよ? こ、こら。マル顔を寄せないで頂戴」
桐乃が失敗にもめげずに黒猫の唇を奪おうと再び顔を近づけている。
いかん! 黒猫の唇は俺が貰う!
「黒猫、こっちだ、さぁ! ん〜〜〜ッ」
「……い、いい加減に……なさいッ!」
ガン、ゴン! ゴス、ドコッ!
「イッターーい!」
「うう、何すんだよ黒猫」
千葉の堕天聖様から頭突きと鉄拳の鉄槌が下され、俺と桐乃の頭の上に二つのたんこぶが仲良く出来上がった。
「はぁはぁ……。何じゃないでしょう。あ、あなたたち自分の行動を理解出来てるの?」
「え? キスしようとしたケド?」
「当然みたいに口にしないで……。 全く、どうして私が先輩のようなこと言わなきゃいけないのかしら。頭が痛くなってくるわ……」
「大丈夫か黒猫? 悪いな、うちの妹が迷惑かけて」
「…………あなたもでしょう」
「……すいません」
ピクピクこめかみに血管が浮かび上がっていたので即陳謝。うーむ、黒猫さん、怒ってらっしゃる。
「でもさ、黒猫。俺は萌えってやつが分かってきたぜ。今のおまえは非情に萌えってやつだ! これなら次の作品は良いのが出来るんじゃねえか?」
「どうしてそこで萌えなのよ? どちらかと言えばエロスじゃないの?」
「んなこと無いって、あんたチョー萌え萌えしてるし。イくときとか可愛かったよ」
「ああ、表情変えねえオマエもらしいけどさ、そうじゃねえオマエを見るの楽しくって」
「か、かっ、からかわないで……」
俺と桐乃が口々に褒め称える(?)と黒猫はからだを縮こまらせて俯いてしまった。
ちなみにまだネコミミカチューシャは黒猫の頭の上で動いている。なので桐乃は興奮覚めやらぬようで、
「クゥゥゥ―――ッ、アンタあたしのハート、ピンポイントで狙ってんじゃないの? たまんないィィ! ね、良いでしょ、ちょっとチューだけ。ねえねえ?」
「あ、桐乃ズリぃぞ! 俺の方が黒猫を可愛いと思うもんね、なわけで俺としよう」
負けじと俺は黒猫に言い寄る。黒猫のキスがかかっているんだ、ここは男として断然引けん!
「ハァ? あたしの方がコイツのこと最初に可愛いって言ったんだからアタシがするに決まってんじゃん、バーカ」
「そんな子供みてえな言い訳通用するか!」
俺と桐乃がギャースカ噛み合っている横で、黒猫は呆れたように息を吐きつつ「ほんと、よく似た兄妹よ。どうして私……」と一人でなにやらごちている。
「じゃあ、どっちよ?」俺の頭を小突きつつ桐乃は黒猫へ聞いた。
「ど、どっちって?」
「だからぁ〜〜、あたしとこのバカ、どっちとキスしたいの? あんたが決めてよ」
「ど、どうして私が決めないと……どっちも――」
「イヤって言ったら即襲うから」
「こ、この変態女……」
「黒猫、俺だよな〜?」
「あたしに決まってるっしょ! ほらどっちよ?」
「はぁ……。こうなったら腹を括るわ。淫魔の調伏くらい堕天聖の私には容易いことだしね」
黒猫は一端言葉を区切って、俺と桐乃どちらとキスをするか答えた。
55 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/10(日) 17:06:11 ID:rXP3soGS
以上
続く。次で終わりだす
56名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 17:10:33 ID:iNCcmlhT
リアルタイムで更新来てた。
良いところで終わってる。この兄妹ダメすぎるw
57名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 17:40:59 ID:XozIMh+c
だめだこの兄妹・・・早くなんとか・・・・・・いや、いいぞ、もっとやれ
58名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 17:59:48 ID:A1k+iFqq
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ
59名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 18:26:58 ID:HEaDIvX4
そうだ、病院を高坂さんちの隣に建てよう
60名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 18:30:25 ID:bRN/yvWG
女医あやせと聞いて
61名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 18:39:59 ID:pwBkM1/p
あやせちゃんマジ白衣の天使
62名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 19:15:04 ID:1+iXVFVz
>>60
だめだ病状が悪化するとしか思えんw
63名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 19:21:28 ID:bRN/yvWG
口ではぶちぶち言いつつテキパキと処置してくれるんだぜ?最高じゃないか

まあルート選択をミスると麻酔で(ry
64名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 19:26:34 ID:ZxLEbCiX
分娩台に固定される京介
65名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 19:42:21 ID:R+L1Me9n
女医(風)沙織

「大丈夫です!天井のシミを数えるうちに終わりますわ☆」

「おまっ!医者でもなんでもないだろぴぎゃあああああああ」
66名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 19:56:54 ID:E6harlYq
虹彩が消えた瞳で手術をしようとするあやせ
67名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:08:21 ID:ptULoQog
>>55
GJ!
この兄妹やべえw
黒猫は可哀相?それとも幸せそう?
68名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:49:48 ID:HEaDIvX4
先日京介×黒猫を書いた者です。
たくさんの感想、有難うございました。

もう一本書いてみましたので、宜しければ、こちらも呼んで見てください。
69名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:51:05 ID:HEaDIvX4

 目を瞑ると無性に心地良くて、
 鼻孔を擽るこの香りは、この身を指の先から髪の先まで侵していく。
 汗の匂いと――彼の人の匂い。

「――っふ」

「んー?」

 勉強机に向かいながら勉強している“先輩”と
 先輩のベッドで横になりながらくつろいでいる“後輩”。
 彼の妹は今日は部活で帰りが遅く、
 共通の友人である沙織は用事で来れないらしい。
 そんな……“二人っきり”の時間を、私達らしく静かに過ごす。
 それがちょっとだけ可笑しくて、小さく笑ってしまった。
 だってそうじゃないか?
 年頃の男女が同じ部屋で二人っきり。
 彼の両親は家におらず、その妹も居ない。
 ホントウに、二人っきり。
 なのに何もせず、だらだらと、時間を潰してる。
 勉強をしながら、趣味のパソコンを弄りながら。
 潰してる。

「先輩、何かいいネタになりそうな漫画は無いのかしら?」

「……。勉強してる先輩に言う事じゃないよな?」

 あと、漫画はあんまり読まないんだ。と、つれない声。
 ふむ――困った。

「先輩」

「次はなんだよ?」

「なんか喋って」
70名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:51:35 ID:HEaDIvX4

「勉強でもしろよ、勉強でも」

 それもそうだけど。
 普通、と、友達と一緒に居るのに勉強って選択肢はどうかしら?
 まったく――この愚かで馬鹿で、どうしようもない兄は。

「はぁ」

「桐乃もそう遅くならないうちに帰ってくるだろうから、もう少し我慢してくれ」

「……別に、ソコはどうでも良いのだけれど」

「ふぅん」

 また、無言。
 カリカリとノートをはしるシャープペンの音と、カタカタとキーボードを叩く音。
 それだけ――それだけの、空間。
 それが妙に居心地が良い……。
 どれくらい、そうしていたか。
 気付いたらシャープペンの音が消え、続いて、キーボードの音も消える。

「――はぁ」

「ねぇ、先輩」

「んぁ?」

 一瞬の静寂の間。
 そこに割って入り、

「シナリオを一通り書いてみたのだけれど、目を通してもらっても良いかしら?」

「ん? シナリオ?」

「ええ、どうかしら?」
71名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:52:01 ID:HEaDIvX4

 トントン、と私の隣のスペースを叩く。
 隣に来なさい、と。

「へーへー」

 いつかのように隣に来たこの人は、やっぱり何時かのように――私なんか何も気にしないように、あっさりと隣に。
 ……べつに、誰にでも隣を許している訳でもないのだけれど。
 この馬鹿はどうせ何も気にしないんだろう。まったく。

「はぁ」

「いきなりかよ」

「疲れただけよ。少し」

 ――彼の匂い……香りが、強くなる。
 溜息を吐くように息を吐き、少しだけ強く――香りを吸う。

「これ、どうかしら?」

「ん、少し待ってな」

 初めてお願いした時は、あんなにも照れていたのに。
 今では、だ。
 読むのが少し遅い兄の横顔を、覗き見る。
 本自体、文字自体を読み慣れていないのだろう。
 いつも集中して読むその横顔は、あまり見慣れたものじゃない。
 ……もしかしたら、知っているのは私だけ、か。

「ふふ」

 ん? とその視線が私に向く。
 笑ったの……聞かれた、かしら?

「読めねぇ文字とかないから大丈夫だかんな?」
72名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:52:26 ID:HEaDIvX4

「そんな心配してないわよ」

 馬鹿ね。
 まったく。
 今度は声に出さず、肩を震わせて笑うと――その肩が、もう一人の肩に触れる。
 
「まぁ、読めない時は聞いて頂戴」

「……まだ、大丈夫だ」

 クス、と笑い――ガチャ、とドアが開いた

「きょ――」

 そして、いきなりドアを開けた人は固まった。
 私と、先輩、も。

「……………………………」

「……………………………」

「……………………………」

 よく考えてみてほしい。
 掃除か、用事があったのかはどうでも良い。
 息子の部屋に入ったら、息子は知らない女と一緒にベッドに横になっているのだ。
 しかも、妙に密着して。
 それも……息子はともかく、その少女は多分――そう、満更でもない顔を、して。
 私ならリア充爆発しろ、と。散ってしまえ、と。
 うん。ごめんなさい。今の無し。

「…………今度からは、ノックするわ」

 妙に優しい言葉を残して、今度は静かにドアが閉められた。

「……………………………」

「……………………………」

 しばし、無言。
 視線はドアに。
 ノーパソの起動音が妙に耳に入ってくる。

「ちょっとまてぇぇぇえええ!!!!!」

 はぁ。
 部屋からで、駆けてリビングに向かう背に……小さくため息を一つ。
 どうせ……あーだこーだと、“言い訳”をするんだろうなぁ、と。
 そもそも、貴方の母親は今日は用事で居ないのじゃなかったかしら?
 まったく。
73名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:52:52 ID:HEaDIvX4




「部屋にカギでも付ける事をお勧めするわ」

「うむ、否定の言葉もない」

 なんとか“誤解”を解いてきたと言う彼に、まずは一言。
 その一端が自分にあるとはいえ、まずは言っておきたい。
 というか、言っておかなければならないだろう。

「それとも、両親に見られるのが好きなのかしら?」

「んなわけあるかっ」

「どうだか。それに鍵なんて、そう高くもないでしょうに」

「親父がそう言うのにちょっとな」

 ふぅん。
 そういうものかしら……それとも、娘と息子の違いというものか。
 たしか――あの子、の部屋には鍵が付いていたようだし。

「ま、今度相談するわ」

「お勧めするわ。妹の無茶に付き合うのならなおさら、ね」

「うへ……できれば、勘弁してほしいんだがな」

 それは無理でしょ――貴方が、あの子の兄であるのなら。
 そして、私と一緒に居てくれるのなら。
 ……その“勘弁”を。そういうのを、ちょっと想像できないのは、多分私が……。

「どうした?」

「相変わらず変な顔ね」

「何でいきなりダメ出し!?」

 良いでしょ、別に。
 小さな声で、聞こえるように呟く。
 よ、っと。

「これ」

「ん?」

 いましがた焼き終わったCD−Rをそのまま渡す。

「シナリオ……明日、感想を聞かせて」

「あぁ、帰んのか?」

 パソコンの電源を落とし、それをバッグになおす。

「ええ。さっきの後じゃ、ね」

「気にしなくても……」
74名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:53:20 ID:HEaDIvX4

 貴方が気にしなくても、私が気にするのよ。
 まったく。
 鈍感と言うか、何というか。

「はぁ」

「何で溜息!?」

「判らないなら、判らないままでいなさい」

「え!? 俺が悪いのか!?」

 貴方以外のだれが悪いの? 私?
 そう視線を向けると、逸らされた。ヘタレめ。
 また“呪い”をかけてやろうか――。

「何でそこで黙るんだよ?」

「五月蠅い、ヘタレ」

「酷いよね、それ!?」

 ふん。
 部屋を出、階段を下りると……母親は、どうやらキッチンのようなので。

「お邪魔しました」

 リビングから小さく声を掛けておく。
 一応、礼儀というものだ。
 あまり興味は無い――興味は無いが、もうしばらく……もう少し、厄介になりそうだし。
 他意は無い。多分。あんまり。

「ちょ、ちょ……そこまで送って行くぞ」

「別に。勉強でもしていたらどうです、先輩?」

「んー、でもなぁ」
75名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:54:12 ID:HEaDIvX4


 すぐソコですし、と断る。
 その気持ちは嬉しいが、これ以上迷惑を掛けるのも気が引けてしまう。
 学校でも、放課後でも……私生活でも、迷惑を掛けてしまっている、し。

「いいです、本当に」

「そうか?」

「ええ。さっき渡したの、結構な量ですから早く読んでくださいね?」

 まったく。
 まったく、まったく、まったく、まったくっ。

「先輩」

「ん、じゃ、またな?」

「先輩は多分、凄く鈍いと思うんです」

 キッチンまで届くように、自分でも驚くような猫を被った声でそう“呪い”の言葉を紡ぐ。
 だってそうではないか。

「へ?」

 外に出、ドアを閉める。
 そして、小さくため息を一つ。
 小さく高鳴る胸を感じながら、溜息を深く、深く――吐く。
 鈍いのは彼か、それとも私か。
 そう考えると溜息も出てしまうものだ。
 はぁ……。

76名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 20:55:59 ID:HEaDIvX4


おまけ

「ねぇ、京介?」

 黒猫は、何であんなに怒ってたんだ?
 さっきまでそこまで怒って無かったよなぁ。
 首を傾げるが、理由なんか判る筈もない。
 と、玄関で首を捻ってたら後ろから声を掛けられた。

「ん?」

「部屋に鍵、付ける?」

「おふくろ、妙な気は使わないでくれっ」

 マジで! 勘弁してくれっ!!
 あんたまで黒猫と同じ事言うのは勘弁してくれ。

「そ、そう?」

「そう! 別に、入る時にドアのノック忘れなけりゃいいだけだろ?」

「そうかしらぁ」

 その話は終わりっ。
 とばかりに階段を駆け上がる。
 ったく。
 黒猫にも妙な気つかわれるし、まったく。
 ツいてねーなぁ。
 はぁ。

「でも彼女――」

「彼女じゃねぇつってんだろ!?」

「えー? まー、ねぇ?」

 ったく!!
 ホント、ツいてねぇ。

「……麻奈実ちゃんもだし……」

「ボソボソ不吉な事言ってんじゃねぇ!!」

 しまいにゃ泣くぞ、俺が!


 2〜3日後に俺の部屋にも鍵が付く事になるが、
    多分この件とは関係ない。多分。絶対……関係無いと、思う。
77名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 21:45:20 ID:pHonsSuo
>>76
GJでした。私はこっちの空気がすごく好きです。原作補完というか、心情補完というか、読み終えると溜息が出ます。
また、お待ちしております。
78名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 21:55:04 ID:R+L1Me9n
2日後の夜中、そこにはバールで鍵を破壊するきりりんの姿が!
79名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 22:21:35 ID:9j/9Gd1g
あにぱんでスニーキング・ミッションをシミュレート済みの桐乃にとっては錠開け・潜入などたやすいこと
80名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:08:28 ID:ptULoQog
GJです
黒猫は乙女チックというか、ヘタレだなぁ
この微妙な距離感が、何か良い

あと、ノックしてもらえるようになった上に鍵まで付けてもらえて良かったね
81名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:16:46 ID:scpBM4tD
>>76

そういえば新刊情報来てるな
>>6って本当に表紙だったっぽいね
82名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:31:23 ID:muwP7B6a
>>55
もうダメだろこの兄妹www
GJでした!

>>76
SSに関してはGJ!
一応忠告すると、sageた方が良いと思います
83名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 00:03:14 ID:ssjB9/25
なんという黒猫無双…!
黒猫スキーな俺歓喜!
84名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 00:42:03 ID:gnXjZ9rz
>>55
ホント駄目だこの兄妹wでもこのまま突き進んでほしいwww

>>76
GJ! 鍵ネタ書いてもらえて出した身として嬉しいです^ ^


桐乃の事や自分の事を相談してるうちに京介に惹かれてくあやせ。
思い悩んでいたときに街でちょっとしたトラブルから助けてもらい、
完全に京介に転んでしまう。
その夜、あやせから京介に好意を持っている女の子全員(桐乃、黒猫、沙織、麻奈美)
メールが届く。

from あやせ
タイトル 宣戦布告
本文 京介お兄さんは私が貰いますから

その翌日朝登校しようと家を出ると、麻奈美と黒猫が待っていて、
両脇をがっちり固められ学校に引きずられていく京介。
その様を憤怒の形相で見送る桐乃。
放課後黒猫の買い物に付き合わされ、
更に鍵付きのドアノブに黒猫の監督付きで交換させられる京介。
そんで>>40に書いた流れになるってのを考えたんだが…
アニメとココしか見てないから各キャラがいまいち掴めてない…orz
誰か心優しい職人様書いていただけませんか?
お願いしますm(_ _)m
85名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 00:47:07 ID:iaWHSLJY
今すぐ本屋をたたき起こして原作揃えてくるんだ!
86名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 00:47:46 ID:P2UQIfp3
>>84
そこまで考えてるなら自分で書けばいいのでは?
と思わないこともない
87名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 01:01:36 ID:gnXjZ9rz
>>85
家の近くに24時間やってる本屋はあるんだが、ラノベおいてねえ…orz

>>86
今の状態で書いたらキャラが違っちゃいそうだし、
納得できるモノ出来そうにないからね
88名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 09:08:17 ID:R94meYBX
>>76
GJでした。
この空気がすごくいいですね。この距離感がなんともいえない。
俺妹職人のレベル高いなぁ。
89名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 13:08:36 ID:X5tlZ30d
アニキャラ個別から、良さげだったので転

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/11(月) 06:37:23 ID:8zDGNIuh0
京介「ほーら…血の繋がった兄貴のチンチンが、マ○コにハマりそうだぞ〜ホラ…あと数センチ…」
桐乃「ん……あぁ!」
京介「ああ〜!ハマっちゃた。ほんとうの兄妹同士で性器がハマっちまった。あ〜あ」
桐乃「いや…いやァ!」
京介「あーたまんね!妹のマ○コに兄貴のが…オオ〜…グイグイ締め付けやがって…やっぱり処女かよ」
桐乃「お兄ちゃん…正気に戻って!…兄妹なんだよ!しちゃいけない事なんだよ!」
京介「…とりかえしが付かない事してやるぜ。実の兄妹で生セックスだ。中出ししてやっからよ」
桐乃「お…おにいちゃん…駄目だよ、それ近親相姦になっちゃうよ!」
京介「近親相姦だからいいんだろ?『チンポいい、きょうだいのチンポいい!』って言わせてやるよ。オラ」
桐乃「うあっあっあっ…駄目…突くのは駄目だよ!…あっあっ…ホントに近親相姦に…あァ!!」
京介「へへ…(グチュッグチュッ)…この肌の馴染み具合ときたら…(グッグッ)実の妹だからか?…くぅ〜!」
桐乃「ああーっ!ああーっ!…あは…お兄ちゃんのが出たり入ったり…いけない事だよ!凄くいけない事なんだよぉ!」
京介「もう手遅れだろうが…(ドスッドスッ)…ああ…(ジュッジュッジュッ)あーヤバ…そろそろ…くるぜ」
桐乃「駄目っ駄目っ駄目っ!!兄妹で…あァは!……精液は出しちゃ駄目っ…抜いて!抜いてぇ!!」
京介「あー(ビュビュ)あー(ビュ!)あーもう手遅れ。(ドクドクドクッ)マ○コに出た。今も出てる最中。(ゴプゴプッ!)あ〜あ」
桐乃「いやぁ!馬鹿、馬鹿ぁ!!うあ…うあ、何か温かいよ!…ほんとに出しちゃうなんて…バカァ!」
京介「あーやべ。お前の怒った顔見てまた勃ってきちまったわ。ケツ向けろケツ!バックでハメっからよ」
桐乃「あ!…や…(ニュルン)うはっ!…また…またハマっちゃったよぉ…グスッ…おかあさんにバレたらどうしよう…」
京介「心配ねーよ。仲が良い分には何にも言わねえって」
京介「ふー。あーまだ出るわ(ドプッ…ドプッ)妹のマ○コってこんなに良いのかよ…こりゃ手放せね〜な」
桐乃「グスッグスッ…どうしよう…どうしよう…」
90名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 13:13:10 ID:usbsZpr+
これアニメスレに何回か貼られたコピペじゃん
91名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 13:41:58 ID:GO2oDo3i
これはどう見ても
どこかから拾ってきた俺妹に無関係な文に
京介・桐乃の名前をハメ込んだだけだな
あの二人の特徴が何一つない
92名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 13:48:42 ID:OV7Zm+h2
本当だったら逆に京介が襲われてもおかしくないというのに…
93名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 14:10:20 ID:d/oVmvLH
>>92
何故だろう?
弁護の言葉のはずなのに泣けてくるのは……orz
94名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 14:49:35 ID:8C3PeYUq
>>89
こうして兄妹仲は冷めきったわけか
→原作1巻へ続く
95名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 15:03:41 ID:ztRRs3E0
>>92

桐乃「ほーら…血の繋がった兄貴のチンチンが、マ○コにハマりそうだぞ〜ホラ…あと数センチ…」
京介「ん……あぁ!」
桐乃「ああ〜!ハマっちゃた。ほんとうの兄妹同士で性器がハマっちまった。あ〜あ」
京介「いや…いやァ!」
桐乃「あーたまんね!妹のマ○コに兄貴のが…オオ〜…グイグイ締め付けやる…」
京介「桐乃…正気に戻れ!…兄妹なんだ!しちゃいけない事なんだ!」
桐乃「…とりかえしが付かない事してやるぜ。実の兄妹で生セックスだ。中出しさしてやるよ」
京介「桐乃…駄目だ、それ近親相姦になるだろ!」
桐乃「近親相姦だからいいんだろ?チンポいい、きょうだいのチンポいい!」
京介「うあっあっあっ…駄目だ!…あっあっ…ホントに近親相姦に…あァ!!」
桐乃「へへ…(グチュッグチュッ)…この肌の馴染み具合ときたら…(グッグッ)実の兄だからか?…くぅ〜!」
京介「ああーっ!ああーっ!…あは…妹の中に出たり入ったり…いけない事だよ!凄くいけない事なんだよぉ!」
桐乃「もう手遅れだろうが…(ドスッドスッ)…ああ…(ジュッジュッジュッ)あーヤバ…そろそろ…いかすぜ」
京介「駄目っ駄目っ駄目っ!!兄妹で…あァは!……精液は出しちゃ駄目っ…抜かせて!抜かせてぇ!!」
桐乃「あー(ビュビュ)あー(ビュ!)あーもう手遅れ。(ドクドクドクッ)マ○コに出た。今も出てる最中。(ゴプゴプッ!)あ〜あ」
京介「いやぁ!うあ…うあ、ほんとに出させちゃうなんて…」
桐乃「あーやべ。お前の怒った顔見てまた濡れてきちまったわ。ケツ向けるはケツ!バックでハメさすよ」
京介「あ!…や…(ニュルン)うはっ!…また…またハマっちゃったよぉ…グスッ…」
桐乃「ふー。あーまだ出てるわ(ドプッ…ドプッ)兄のちんこってこんなに良いのかよ…こりゃ手放せね〜な」
京介「グスッグスッ…どうしよう…どうしよう…」

違和感、有る?
96名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 15:07:54 ID:9WBCe6LI
むしろこっちの方が自然だな
97名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 15:12:52 ID:mKWR9gT2
ワロス
98名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 15:31:50 ID:pk7OVV/b
>>95
違和感が・・ない・・・だと?
99名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 15:53:03 ID:h7bbbQaB
>今も出てる最中。(ゴプゴプッ!)あ〜あ
これ桐乃が言うとこ最高w
100名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 16:09:08 ID:HIfy/w/f
これならいつ起こっても不思議じゃないな
101名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 16:09:20 ID:R94meYBX
>>95
ホントに違和感ねぇw
102名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 17:20:44 ID:8C3PeYUq
なんで7巻の内容が流出してんだよ…
103名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 18:15:34 ID:XVECx+YB
「ちょっと、あんたこっち着て」
リビングでくつろいでいたら妹に呼び出された。
「最近 物騒だからあやせの家まで送って行くから、あんたもきて」
「俺も?」
「はぁ、あたしだけだと家に帰る時 あたし一人になっちゃうじゃない」
だからって二人で送らなくてもいいんじゃないか
「お前なら何かあっても走って逃げ切れんだろ、だいたいお前 帰りは俺と
二人で歩きたいの?」
「なっ…」
「桐乃もお兄さんも心配しないで、それほど遠くないし一人で大丈夫だから」
マイエンジェルあやせたん やっぱりかわいい
「よし俺が送ってくる。桐乃は家で留守番してろ」
「ちょっと、なんでそうなるのよ」
ちっ、なんとかこいつを残らせる手を考えねば
「そろそろメルルの放送が始まるけどいいのか?」
「そんなの録画してるから大丈夫よ」
まあ当然か、よしここは
「今日後ろの番組が特番みたいで時間ずれてたぞ」
「えっうそ。ちょっと待ってて」
あわててリビングに戻る桐乃を見て、よしよし
特番なんて嘘だし時間変わっても追従するだろうに、メルルの事となると
我を忘れるやつw
「じゃ行こうぜ あやせ」
「えっ でも」
「いいって、いいって さぁさぁ」
「なんで そんなにうれしそうなんですか」
逃げるように家をあとにした。あいつにばれる前に遠くに逃げないと
数分後 追って来られたら、どうしようかと思ったがとりあえず大丈夫のようだ
突然 俺の携帯が鳴り出した、もちろん相手は桐乃 ここで出ないと確実に追われる
仕方なく出ると
「ちょっと特番なんて嘘じゃない、帰ってきたらひどいからね 覚えておきなさい」
「それとあやせに話しかけたり、近づいたら駄目だかんね、半径5m以内に
近づいたら こ○すから」
隣にいるあやせにも聞こえるほどの大音量で伝えてきた
「それって端から見たら俺 完璧にストーカーじゃん」
「はぁー なんか言ったぁ」
「何でもありません」
「ちゃんと送るのよいいわね」
言いたいことだけ言って切られた。
104名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 18:16:37 ID:XVECx+YB
でっかい釘刺されちゃたよ、しょがなくあやせの後を付いて行こうとすると
「お兄さん、大丈夫ですよ。私も少しお兄さんとお話したかったですから」
おおー ついに俺の心が通じたか、ここはひとつ愛について
「桐乃が帰国した時のことです」
へ・・・そっちかよ
あんまり思い出したくないことを聞いてくるな。
「言っとくけどおまえを呼ばなかったのは、着信拒否されてたからで他意はないぞ」
「その時の話 じゃなくて」
「お兄さんが桐乃をアメリカまで迎えに行ったんですよね?」
なんでこんな事 聞いてくるんだ
「・・・ああ」
「お姉さんの携帯で私に連絡してきたとき、やっぱりお兄さんの所にだけ連絡
きていたんですね?」
「連絡って言っても、業務連絡みたいなもんで たいした内容じゃなかったぞ
言えないけど」
内容教えたら なんで処分しなかったんですかと詰め寄られても困るから 黙っておこう
「言わなくてもいいです。だいたい解りますから」
「へっ?」
「『兄貴に会いたい』って書いてあったんでしょ」
何を言い出すんだこいつは
「あいつがそんな事 書く訳ないだろ」
「でも その日のうちに会いに行ったんですよね」
痛いところを突いてくるな
「それは兄貴として、友達に連絡もしない妹を怒りにだな・・・」
「やっぱりお兄さんには勝てませんね」
あやせが急に割り込んできたので言葉に詰まってしまった
「桐乃って意地っ張りじゃないですか、向こうで全然勝てなくて、それでメールも
電話も止めて陸上に打ち込んでいたけど、それでも駄目で最後の最後に愛する
お兄さんに頼ったんですよ」
「さっきも言ったけど、会いたいなんて書いてないし、あいつは俺のことなんか
なんとも思っちゃいないだろ」
「メールの内容じゃなくて気持ちです。なんとも思っちゃいない相手にそんな
メールは出しません」
なんと返事をしていいものか。桐乃が俺のことを・・・
妙な沈黙が続いたあと、あやせがつぶやいた
「できれば私に頼って欲しかったな」
「でも私じゃ桐乃に会いに行けても連れ戻せなかったと思うからやっぱり
お兄さんでよかったです」
105名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 18:17:28 ID:XVECx+YB
「すみません、私の愚痴に付き合ってもらっちゃって」
「家 すぐそこなのでココでいいです。送っていただいてありがとうございました」
「ああ。じゃあ」
せっかくのマイエンジェルの笑顔なのに、桐乃の事が気になってそっけなく
対応してしまった。
「それと桐乃の事これからもよろしくお願いします」
「ただし桐乃に手を出したら こ○しますから」
やっぱ怖ェ〜

あやせ:
「お兄さんがシスコンなのはしょうが無い、手を出さないように釘も刺してるし
問題は桐乃がお兄さんの事を…なのを兄妹とも認めない事よね。今気付けば
引き返せるはず。あの兄妹 早く何とかしないと」

京介 帰宅後
ちょっと妹の友達とお話したからって、なんで俺は妹の部屋で正座させられて
妹から延々と説教されなきゃいかんわけ。
「あんた、ちゃんと聞いてるの」
桐乃が俺のことを・・・そんなことありえん。やっぱ可愛くない
106名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 19:40:57 ID:jMRRX/pS
乙!
桐乃とあやせ可愛いのう、れろれろ
107名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 20:02:41 ID:w7FZU1sL
GJ!
ホントにこの兄妹、早く何とかしないとな…
108名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:31:43 ID:V38PZXOD
GJ!
そういや、京介とあやせが付き合うことになって桐乃がマジギレする奴あったよな。
あれの続きが見たくなった。
109名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:51:32 ID:d/oVmvLH
先日、京介×黒猫を書かせていただいた者です
今日も一本書かせていただきましたので、宜しければ読んでください

京介×桐乃……かな?
110名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:52:24 ID:d/oVmvLH

「たっだいまー、っと」

 麻奈美と別れ、誰もいないはずの家に帰ってきた。
 これから自分の部屋でダラダラと時間を潰して、晩飯を――。
 というのがいつもの流れ。毎日の光景。変わらない時間ってやつだ。
 なのに。なのに……。

「あ、お帰り」

 なぜウチの妹様はそんな優しい言葉を掛けてくるのだろう?
 えぇー?

「……どったの?」

「え? あ、いや」

 落ち着け。落ち着くんだ京介。
 深呼吸して素数を数えるんだっ。
 すーは―……。

「何アンタ、挨拶もまともに出来ないの?」

「…………ただいま、桐乃」

 そう、そうだよ。
 その情け容赦の無い、ツッコミじゃなくてバッサリがお前の味だよ。

「……チッ」

 そしてこの舌打ちである。
 ふぅ、焦った。
 焦ったね、マジで。
 この妹が「お帰り♪」だなんて、鳥肌どころか気絶モンである。
 いまだにダメージが抜けず玄関に突っ立ったままの俺に「早く上がれば?」と、
 これまた今までに無いセリフを残して妹様はリビングへ。
 何だ? 何が起こっている?
 何時の間に桐乃はエイリアンに拉致されて洗脳されたんだ……?

「――いや、落ちつけよ、俺」

 とにかく、靴を脱いで俺もリビングへ。
 はぁ、ったく。またなんか言われんのかな?
 憂鬱だ。
111名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:53:03 ID:d/oVmvLH
「ただいま、桐乃」

「それさっきも聞いたし」

 へーへー。
 さっきとは打って変わって、相変わらずの不機嫌。
 まぁ、これがいつもの桐乃なんだけどな。
 さっきのはきっと、よほど良い事があったんだろ。
 メルルとかメルルとか、黒猫とか。
 その辺りで。

「なに? あんま見ないでほしいんだけど?」

「あー、スマン」

 いかんいかん。
 とりあえず、何か飲むか。

「麦茶、飲む?」

「ん、持ってきて」

 ここ最近、俺と桐乃の兄妹仲は結構良い――と思う。舌打ちされる回数は多いけど。
 こー……返事をしてくれるようになった。
 前みたいに無視とか、暴言が返ってくるのはかなり減った。……いまだにあるけど。
 これが普通の家庭の兄弟かと思うと、そう悪くないもんだな、って思ってる。
 前の関係はやっぱり、お互いイライラしてたしなぁ。

「ん」

「…………あー……」

 桐乃の分をテーブルに置き、自分用に注いできたのは一気飲みする。
 あー、冷たくて美味ぇ。
 もう一杯、っと。

「あ、ね、ねぇ」

「んあ?」
112名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:53:27 ID:d/oVmvLH

 っと、変な声が出た。
 いやだって、あっちから話しかけてくるもんだし。

「……そ、そんなに喉乾いてんの?」

「へ? あ、ああ」

 どもってしまうのは勘弁してほしい。もうなんだ? 癖みたいなもんだな、うん。
 嫌な癖だな。改めて考えると、泣きたくなってくる。

「じゃぁ、あたしの分、飲んでいいわよ」

「………………」

 どうしたんだ、コイツ?
 なんか悪いモンでも食ったんか?
 熱でもあるとか?

「……なによ?」

 顔が赤いのは怒りからだな。うん。
 目が滅茶苦茶怖ぇ……。

「いや、何でも――良いの?」

「良いって言ってんでしょ?」

 何で飲まないのに俺に注がせるんだろう、この女。
 あれか? 一回会ったら一回使わないと気が済まない性質か?
 否定する要素がねぇってのがなぁ。

「んじゃ、貰うわ」

 飲まないなら勿体無いし。
 相変わらずのワガママっぷりに安心してしまうのは、兄として正常なんだろうか?
113名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:54:23 ID:d/oVmvLH

「ねぇ」

 ほらね、来たよ。
 麦茶を飲みながら、やっぱりね、と。
 この妹が優しい言葉イコール、なぁ?

「さっきお父さんがあんたの部屋のドアノブ交換してたんだけど」

「ぶふぉっ!?」

 吹いた。
 マジで吹いた。ネタとかそんなの無くて。
 気管とか、いろんなとこに麦茶がはいって痛ぇ!?

「汚っ!?」

「す、すまっ」

「こっのっ」

 すわ蹴りかっ!
 と警戒したが、その脚はキッチンへ向き……台拭き用のタオルを取ってくる妹様。
 えぇ!?

「気ぃ付けろっての」

 あたしに掛ったらどうすんの? と言いながら何故か零れた麦茶を拭いてくれる妹様。
 な、何だ!? 何が起きている!? 新手のス○ンド攻撃か!?
 と内心絶賛混乱中の俺。

「なんで鍵なんて付けてんの?」

「し、知らん」

 この前のか? この前の事か? アレか?
 おふくろー? おふくろー??
 俺要らないって言ったよね? 言ったよね?
 っていうか、何で親父が付けてんだよっ。
 もう黒猫は家族公認かよっ、違うってんだろ!?

「……なんか隠してる」

「違うっ!?」

 こっちはなんか勘違いしてる!?
 目、目が怖ぇッす、桐乃さん。

「いい」

 そ、そうか。
 まぁそれでも、蹴りが来ないあたり相当機嫌が良いらしいな。

「後でお母さんに聞くから」

「ヤメテっ!?」

 何でそこでお袋!?
 親父に聞けよ、そこはっ!!
114名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:54:51 ID:d/oVmvLH

「何で?」

「……え、いや」

 マジ怖ぇ。
 コイツ本当に俺の妹か?

「……ふぅん」

「別に良いだろ? 俺だって良く判んねぇんだし」

「ま、別にアンタの部屋がどーなろうが、どーでも良いけどねぇ」

 ですよねぇ。
 アナタ、ワガママですもんねぇ。
 ふぅ。

「チッ」

 凄ぇ露骨な舌打ちだな、おい。
 ったく。

「おい、京介」

「……な、なに?」

 うぉ、親父居たのか。
 ってことは。

「ほら」

 と投げ渡されたのは、多分。

「部屋のカギだ」

「あ、ああ」

「スペアは俺が預かっておく」

「判った」

 っていうか、な。
 聞きたい。凄ぇ聞きたい。

「何で鍵なんか付けたんだよ、親父」

「む、ぅ」
115名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:55:24 ID:d/oVmvLH

 そして何故そこで黙るんだよ……。
 何故そこでチラチラ桐乃を見るんだよ!?

「こっちに来い」

 結果、手招きされて玄関の所に呼ばれた。
 嫌な予感しかしねぇよ。

「京介」

「誤解だ」

 聞いてくれ、親父。
 違うんだ、五更はただの学校の後輩で、前からの友達なんだ。
 部屋で勉強してたらおふくろが勝手に入ってきて勘違いしただけなんだ。
 と、10分ほど説いた。ああ、説いたね。これでもかってほどに。
 かつて俺がこれほど親父に意見した事があっただろうか?
 …………あの春先の事件以来か。
 親父は重々しく頷き、

「判っている」

 判ってねぇ!?
 絶対判ってないよね!?

「まぁ、お前も……」

「違うって!!」

 なに、俺って両親からどんな風に見られてんの?
 ……聞きたくねぇ。

「はぁ、鍵、ありがと、親父」

 言葉が途切れ途切れになるのも判るだろ?

「あまり過信しないようにな?」

「何の話だよ!?」

「俺は、そう言うのはまだ、と思うんだが……かーさんが、な」

「…………」

 いいよ、もういいよ親父。
 泣いていいか、俺? 泣いていいよな、俺。
116名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:55:48 ID:d/oVmvLH

「じゃ、じゃぁ、もう部屋に戻るから」

「そうか、判った」

 もう、放っておいてくれ。色々と。
 はぁ。
 まぁ、鍵が付いたから部屋がいきなり変わるわけじゃないんだけど。
 むぅ。

「何だかなぁ」

 色々と。
 別に何が悪いってわけじゃないんだけどさ。
 ドアを閉めて、鍵を――って、別に良いか。
 このまま晩飯まで時間を潰そうとして……早速、ドアが開かれた。
 ……今度から、やっぱり鍵を掛けよう。

「ノックくらいしろよ」

「うっさい」

 さいですか。
 別に良いですけどね。

「あんた、何したの?」

 もうすでに俺が犯人になってる!?

「な、何の事だ?」

「別に? いきなり部屋に鍵って、不自然じゃん」

「だよなぁ」

 むしろ、俺が勘弁してくれと言いたい。
 …………が。

「んで? なんかやったの?」

「おふくろにいきなり入ってくるなって言っただけだよ」

 こいつに黒猫の事を説明したらどうなると思う?
 十中八九、いや、十割蹴られる。絶対蹴られる。
 なんだかんだで、こいつら仲良いからなぁ。
 そんなこいつに黒猫とのことを説明しよう。したとしよう。
 「二人でベッドに横になってるところを見られた」
 死ぬな。
 確実に死ぬな、俺。

「うそ」

「……嘘じゃねーって」
117名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:56:23 ID:d/oVmvLH

 嘘だけどな。

「ま、便利で良いだろ」

「どこが? 不便なだけじゃん」

 んなわけあるか。

「お前の趣味、バレる可能性が減るしな」

「ん、む……」

 だろ? と言ってやると流石に黙ったか。

「でも」

「あん?」

 まだなんかあんのか?

「別に、もう良いっ」

 ……いや、別に良いんだけどさ。
 そのまま部屋を出ていく背中を見……なんでアイツはドアを閉めないのか。
 しっかし、

「何怒ってんだ、あいつ?」

 部屋に鍵って、あいつの部屋にも付いてるだろうに。
 やっぱりあいつは、良く判らん。
118名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:59:32 ID:d/oVmvLH

「――ってなことがあってな」

「良かったわね、先輩」

 と言っても、素直に喜べねぇんだけどな。

「ま、鍵一つじゃ何も変わんねぇって」

「それもそうね」

 俺の安全は劇的に上がるけどな。
 主におふくろ関係で。

「今日もウチに寄っていくか?」

「迷惑では無いかしら?」

 小さく肩を震わせて笑い、こちらを見上げてくる視線。
 コイツ風に難しく言うなら、試されている、と言ったところか?
 その言葉に肩をすくめ、

「友達を部屋に呼ぶだけだって」

 そう、と小さな声とともにその視線は前に。
 照れ、てるのか?

「だろ?」

「……そうね」

 鍵一つで珍しい顔も見れるもんだ。
119名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 21:59:55 ID:d/oVmvLH

 ソレをどう思ったのか、もしくは、どう勘違いされたのか。
 その視線が再度上を向き、

「あまり変な顔をしないで頂戴、恥ずかしいわ」

「そこまで酷くないだろ!?」

 たぶん。
 そこまで自信ないけどさぁ。
 はぁ。

「……そう思ってるのは、きっと先輩だけじゃないかしら?」

「ひでぇ」

 この後輩容赦ねーよ。
 いや、判ってたけどさぁ。

「ゲームの方の調子はどうだ?」

「そこそこよ。もう少しで、何とか形になりそう……といったレベル」

「そか、なんか手伝える事があったら、また言ってくれ」

「言われなくてもそうさせてもらうわ、先輩」

 そーかいそーかい。なら良いや。
 ま、もう手伝える事も無いだろうけどな。
 良くてこの前したデバッグとか、あとはシナリオの感想くらいか。

「お手柔らかに頼む」

「ええ、もちろん」

 クスクスと、小さな笑いが耳に届く。
 ……こいつもよく、笑うようになったもんだ。
 そう思うのは、最初の頃のこいつを知ってるからか。

「どうかしたのかしら?」

「いんや、別に」

 くぁ、と欠伸を一つ。
 世は事も無し。



        そう思ってる時期が、俺にもありました。
120名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 22:24:20 ID:h+qsYBwl
さるった?
121名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 22:45:46 ID:w7FZU1sL
>>119
まじおつかれ
頑張るなぁw
122名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 23:49:45 ID:X5tlZ30d
乙ですっ



もし沙織がメガネを変えたら
ttp://www9.uploda.tv/v/uptv0002267.jpg
123名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 00:10:58 ID:RQFx8qpH
ご新規さんも増えて良いスタートだ
まとめの来場者数もアニメ始まってから少し増えたかな?
ユニークユーザは実質1/10程度だろうけど
124名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 00:32:10 ID:aC39kSnA
新刊出たの?
あ、でも、いまはアニメ観ないとダメだよね。
うち、U局入らないから(涙
125名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 00:43:58 ID:EMjsgpi0
新刊は来月だよ
10日予定だけど前回は2〜3日早く本屋に並んだ
126名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 00:46:14 ID:6SSyxfIc
7巻は恋愛メインらしいし
いいSS素材になりそうだ
127名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 02:18:28 ID:Dnh5HSWQ
全巻読んだけど真奈美って何で人気ないの?
普通に本命だと思うんだけど
新参ですんません
128名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 02:25:12 ID:Q/vHEWGp
普通に本命に見えるのと、普通にあて馬に見えるのは紙一重。

で、麻奈実に人気がないというより、他が人気あるだけかな。
129名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 02:41:27 ID:ctiNTIh3
>>127
すまんがスレチだ
キャラの人気はここでは問われない
自分の好きなキャラ、シチュを書いて落とす場所だからな
130名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 03:31:30 ID:dnrdMH5O
萌え豚の趣味との接点がないから、人気出ないのは仕方ない
131名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 09:25:09 ID:U97u9NzW
>>119
乙です
おそらく桐乃は数日内に合い鍵をゲットするなw
そして玄関に靴があるので、黒猫が鍵のかかった京介の部屋にいるのを知り
合い鍵を使おうか悩む桐乃
あと合い鍵で安心して、いつもより積極的な黒猫
132名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 11:26:38 ID:OlGFIXeZ
>>131
合い鍵で安心するのか・・・?

スマン野暮なことを言った
133名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 12:06:31 ID:QOUKmLUW
>>119
乙でした。
桐乃も黒猫も可愛かった。
続きがあるんだろうか?
なんとも妄想を掻き立てられる終わり方だw
134633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/12(火) 12:46:36 ID:Tl4Zzxft
お初にお目にかかります。
京介×桐乃ものを投下します。
偶然ですが、アニメ1話を見ただけの人にも通りそうな内容です。
135俺の妹がUSB接続:2010/10/12(火) 12:46:56 ID:Tl4Zzxft
あ…ありのまま、今起こっている事を話すぜ!
『俺は妹の部屋で、妹のパソコンを使って、妹にいかがわしいことするゲームをしながら、
 妹にいかがわしいことをさせている!』
な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をされているのかわからねぇ…
頭がどうにかなりそうだ…催眠術だとか超現実だとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わっているぜ…



それは不用意な一言から始まった。

「どのシーンが一番興奮するか、って言われてもな……どのシーンも興奮しねえよ」
このセリフ、京介にしてみれば「妹キャラの濡れ場に興奮するわけにはいかない」という意味

を言外に匂わせたつもりだったのだが、
兄を部屋に呼び出し、エロゲーの客観的な意見とやらを求めていた妹オタク妹に、真意は通じ

なかった。
彼女のまなじりがダイヴブレーキが必要な急角度に吊り上がり、心臓の毛を一本一本こじるよ

うな目で兄を睨みつける。
「はぁ?この神ゲーで全然興奮できないなんてマジでありえないんだけど!?」
「じゃあ、お前は興奮してんのか」と聞くわけにもいかず、予想外の剣幕に兄はしどろもどろ

になる。

どうやら桐乃は元々性的興奮を催させるために創られたゲームが、全くその目的を果たしてい

ないと聞いたことで、
お気に入りの作品を全否定されたような気持ちになってしまったらしい。
そうと、気付いたときには既に遅く、妹様はなんか一人合点していた。腕を組み、玉蟲を薙ぎ

払う勢いで言う。
頬を心もち赤らめて。
「わかった!実は……このゲームは秘められた全機能を解放していないの!」
「なんか黒猫みたいな言い方だな……」
「ここでアイツの名前を出さないでっ!っ……ともかく、アンタが興奮できなかったのは、そ

のせいに違いないわ」
妹が熱くなるのに反比例して、兄は冷めてきた。後頭部をかきかきジト目で問う。
「で、その機能ってのは、なんなんだ?」
途端に身を引き、言い淀む桐乃。目を逸らしてブツブツと何事か呟いている。
「そ、それは……あたしも持ってないけど」
(いや、しらねーよ)とツッコミを入れるほど大きな声でもなく。
京介は黙って見守ることにした、
いつのまにか光彩を失いかけた目で「布教」「布教」「布教のためなら」「しかたない」とか

なんとか、のたまう妹を。
エロゲー宣教師様が、ようやっと得心がいったように一度うなづくと、目に再び宿った光は妖

しくギラついていた。
嫌な予感しかしない雰囲気に、今度は改宗者が身を引く。
しかし、コンプリートしたつもりのゲームにやり残しがあったと聞いては、一抹の興味を覚え

てしまうのも事実だった。
136名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 12:47:39 ID:Tl4Zzxft
すみません、改行がおかしくなったのでやり直します・・・
137名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 12:48:13 ID:Tl4Zzxft

あ…ありのまま、今起こっている事を話すぜ!
『俺は妹の部屋で、妹のパソコンを使って、妹にいかがわしいことするゲームをしながら、
 妹にいかがわしいことをさせている!』
な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も何をされているのかわからねぇ…
頭がどうにかなりそうだ…催眠術だとか超現実だとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わっているぜ…



それは不用意な一言から始まった。

「どのシーンが一番興奮するか、って言われてもな……どのシーンも興奮しねえよ」
このセリフ、京介にしてみれば「妹キャラの濡れ場に興奮するわけにはいかない」という意味を言外に匂わせたつもりだったのだが、
兄を部屋に呼び出し、エロゲーの客観的な意見とやらを求めていた妹オタク妹に、真意は通じなかった。
彼女のまなじりがダイヴブレーキが必要な急角度に吊り上がり、心臓の毛を一本一本こじるような目で兄を睨みつける。
「はぁ?この神ゲーで全然興奮できないなんてマジでありえないんだけど!?」
「じゃあ、お前は興奮してんのか」と聞くわけにもいかず、予想外の剣幕に兄はしどろもどろになる。

どうやら桐乃は元々性的興奮を催させるために創られたゲームが、全くその目的を果たしていないと聞いたことで、
お気に入りの作品を全否定されたような気持ちになってしまったらしい。
そうと、気付いたときには既に遅く、妹様はなんか一人合点していた。腕を組み、玉蟲を薙ぎ払う勢いで言う。
頬を心もち赤らめて。
「わかった!実は……このゲームは秘められた全機能を解放していないの!」
「なんか黒猫みたいな言い方だな……」
「ここでアイツの名前を出さないでっ!っ……ともかく、アンタが興奮できなかったのは、そのせいに違いないわ」
妹が熱くなるのに反比例して、兄は冷めてきた。後頭部をかきかきジト目で問う。
「で、その機能ってのは、なんなんだ?」
途端に身を引き、言い淀む桐乃。目を逸らしてブツブツと何事か呟いている。
「そ、それは……あたしも持ってないけど」
(いや、しらねーよ)とツッコミを入れるほど大きな声でもなく。
京介は黙って見守ることにした、
いつのまにか光彩を失いかけた目で「布教」「布教」「布教のためなら」「しかたない」とかなんとか、のたまう妹を。
エロゲー宣教師様が、ようやっと得心がいったように一度うなづくと、目に再び宿った光は妖しくギラついていた。
嫌な予感しかしない雰囲気に、今度は改宗者が身を引く。
しかし、コンプリートしたつもりのゲームにやり残しがあったと聞いては、一抹の興味を覚えてしまうのも事実だった。
138名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 12:48:34 ID:Tl4Zzxft

そんな兄に妹は目を伏せながら悲しげに切り出した。
「ほんとは純正品でやってほしいの…」
くねっと身をひねる。今にも泣き出しそうな表情。
「でも純正品は高いからもってないの…」
そして、ぐあしっと肩を掴んできた!
「だから、あたしがやるわ!」
荒い鼻息が京介に掛かる。何をやるのか結局わからなかったが、その迫力におされて彼はコクコク頷いてしまった。

「さあ、席について!」
いまにも清水寺の舞台から飛び降りそうなヤケクソじみた勢いで、桐乃が自分の椅子を引く。
くだんのエロゲーはすでに起動して、シーン回想モードに突入していた。
「いや、座るのはいいんだが……お前、なんで、机の下に入ってんの?」
京介の網膜が水晶体を通して観測したとおり、桐乃は自らの身体を折りたたみ、狭い空間に押し込めていた。
腿を両手で抱えたままキッと見つめてくる。
「いいから!」
「お、おぉ……」
妹の珍妙な格好が醸し出す不気味な迫力に気圧されて、兄は恐る恐る腰かけるとマウスを手に取った。
しかし、足元の気配が気になってしかたがない。

チラッ
「……」
チラッ
「……」
「……」
「……」
チラッ
「こっちみんなッ!!」

ガンッ!

蹴りを食らって椅子が勢いよく滑る。あやうく転倒しそうになる。
京介は溜息をつきながら、着席しなおした。足が当たるので自然と股が開きがちになる。
「はぁ、わかったよ。ともかく、はじめればいいんだろ」
139名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 12:49:27 ID:Tl4Zzxft

カチッ
クリックでメッセージを進めると、それはどうやら妹キャラの好感度が高いときの――

『えへへ、お兄ちゃん。あたしがなめなめしてあげるねっ』

とスピーカー様がおっしゃるシーンであるらしかった。音声の明るさが、かえって気まずい。
カチッ
カチッ
かといって顔色をうかがえば攻撃されるのは目に見えていたので、無言で情景描写を読み進める。
と、膝元で空気の揺れる気配がした。
ガチ
硬質の音に続いて、ズボンに張力。
(!?)
身体がこわばった拍子に、もう一度、左ボタン押し込んでしまう。

『うわぁ、お兄ちゃんのニオイがするよう』

白々しく妹キャラの音声が流れる。リアルではズボンを襲っていた張力が緩み、今度はパンツに……
(いいか。見るなよ。絶対見るなよ、俺!)
だが、冷や汗が耳から顎先まで伝う前に、リヴァイアサンは大気に暴露された。
カチチッ
指を滑らせ、たまらず下をみる。なんとそこには、兄の荒ぶる海獣に鼻を寄せる妹の姿が!
跳ねるように立ち上がらなかったのは、桐乃を蹴飛ばしてしまう危険に気付いたからだった。
「お、おま……な、何してんだよ!?」
それまで首筋まで桜色に染めた妹のどこか陶然としていた目が、色を変えて直上をねめつける。
「実物のニオイを……じゃなくて!見ないでっていったでしょ!!」
「こんな真似されたら、誰でも見るわ!お前は恩返しの鶴か!?」
「だからぁ!あたしがゲームの代わりにシてあげるっていってるじゃん!」
「聞いてねえよ!どんなゲームだ?イリュージョンあたりが質量のある立体映像を開発でもしたのかっ!」
丸出しのまま怒鳴り合う兄妹。唾の飛沫が眠れるリヴァイアサンに降りかかる。
「そ、そうじゃなくて……」桐乃は僅かに言い淀む。そして、淀みを越えれば激流のごとく。
「このゲームは、ォ、オナホールと連動しているの!!あたしをオナホ代わりにしなさいってこと!」
「……!!?」
目元に涙を浮かべて叩きつけられた言葉に、京介は絶句した。思考がフリーズする。
桐乃は吐きだした声の代わりとばかりに、涙を散らしながら兄のペニスにむしゃぶりついた。
「んっ、ちゅっ、んぐっふ、はっ」
稚拙というのもはばかられる有様で彼女は、性器を必死に舐め転がし、しゃぶり、唾液をまぶせる。
それでも、妹をエロゲーの付属品扱いにするシチュエーションの異常と、股間を覆う生温かさが京介の意識に生じた空白域を押し広げた。
自然、本能に委ねられたリヴァイアサンは水に馴染む属性にしたがい元気百倍!
美少女の口中でぐんぐんと怒張してしまう!!
140名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 12:50:31 ID:Tl4Zzxft
たまらず漏れた桐乃のくぐもった嗚咽が、京介の正気をやっと呼び戻す。
その声音には彼の深層意識を刺激せずにはいられない切なげな響きがあったのだ。
あわてて妹の頭を押さえ、ペニスを引き抜く。
唾液がてらてら光る亀頭と瑞々しい唇の間に細い橋を造った。その先にあるのは涙をボロボロとこぼす妹の美貌。
勃起の衝撃に頭のネジが何本か飛んだらしく、その情景を見た京介の股間は甘くうずいた。
それでも性衝動を押し殺して、おろおろと左手を伸ばす。

「だ、大丈夫か?」
「ッ、大丈夫なわけないでしょ!あたしにここまでさせたんだから……ちゃんと最後までプレイしなさいよ!!」

今夜の妹は、いや今夜の妹も予想外のことばかり言う。
Lv.1の勇者は四の五いわせず、再びリヴァイアサンに挑みかかってきた。
「ぐぅっ!」
驚いた京介は桐乃の頭に左手を置くが、突き放すでもなく引き寄せるでもなく。
妹の無理な攻めにされるがままになってしまう。
結果、ファンシーな部屋に淫らな水音だけが満ちる。


見えない出口をもとめて、いまだ動かせずにいた京介の右手がマウスを強く握った。すると、

『あんっ、お兄ちゃん、だいしゅき!!好きなの!好き!お兄ちゃんっっ。んちゅっ、レロ…』

プレイ中だったエロゲーの音声がスピーカーから溢れだす。嬌声を聞いて桐乃の行為が微かに熱を帯びた。

もしかしたら、回想シーンが終われば、同時に罪深い行為も終わってくれるかもしれない。
京介はその直感にすがった。肉感に目をしかめながら、左クリックを連打連打。
セリフが終わるまで進めない設定が、ツライ。

『お兄ちゃん、ココがいいの?』
『おててでもして、あげるね?』
『さきっぽ熱くなってきたぁ〜』

兄妹での行為ことに抵抗感を覚えている京介が思わずムカつくほど明るい声で、画面中の妹は淫猥な行為に耽る。
まるで彼女に対抗心を燃やしているかのごとく、桐乃の奉仕も過熱していった。
カリ裏を舌でほじったり、タマ袋を揉んだり、前立腺に頬ずりしたり……
エロゲーの内容をなぞることで、テクニックの幅が急速に広がっていく。
いつしか京介の意識は、ムカついていたはずのエロゲー主人公と一体化していた。
絶え間ない妹の攻めに、熱いタイダルウェイブが分身にこみあげてくる。

『お兄ちゃん感じて!あたしの口でもっと感じてぇ!』

もはやゲームの音声も、桐乃に直接言われているようにしか、聞こえない!
妹の頭をおさえる手に知らず知らずのうちに力がこもり、さらなる奉仕を貪欲に求めてしまう。
桐乃は桐乃で、そんな反応に抵抗するどころかよりいっそう激しいフェラチオで応えた。
粘膜が溶け合って、二人の境界が曖昧になっていく感覚――

ガチチガチガチガチ!

快楽に痙攣した右手がマウスを乱打をする。
シーンを進めなければ、ずっと楽しめるのではないかと、さきほどまでとは正反対の妄想が脳裏に浮かんだ。
だが無情にも慈悲深く、快楽は頂点に達し、最後の選択肢が目の前に現れる。

1.口に出す
2.顔にかける
141名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 12:51:06 ID:Tl4Zzxft

京介は――1を選んだ。

「くっ!桐乃!!中に出すからなっ!全部飲めよ!!」
「!!!?」

びゅるびゅるびゅるくびゅく――

口をついた自分の言葉に過剰反応して、京介の思考はショートした。
(中に出す、桐乃の、妹の、中にっ!)
いままで溜め込んだ背徳感を、大量の精液と一緒に吐きだし、叩きつける。妹の口腔を白濁液が暴力的に犯していく。
桐乃はただただ必死に、兄を受け止め、腹におさめようと喉を蠢かした。
しかし、後続の量は圧倒的。たまらず唇から溢れたザーメンが形の良い顎を伝う。
あわてて受けた白い手が真っ白に染まるころ、ようやく射精は終わりを迎えた。
「はぁ〜〜」
心底けだるげな溜息が、普段でもだるそうな男の口から漏れる。賢者モードの到来である。

そんな彼でも、目の前の少女が手に溜まった粘液を、苦悶しながらすする姿には驚かされた。
「おまっ、何してんだ!?無理に飲まなくたって……」
だが彼女は言うことを聞かず、首を振り振り、残った子種をゆっくりと嚥下していった。
涙を浮かべた目は咎めるように訴える。「自分がほしいのはそんな言葉じゃない」と。
何度かまばたきしてから、京介は言う。
「えーと、その……すげぇよかったわ」
小さな頷きと微笑みが返ってくる。
おかげで、勃起時にブッ飛んだネジの何本かが永遠に失われたことが確認できた。
そう、淫らな液体でドロドロになった桐乃の顔を見ているうちにリヴァイアサンが
「私が倒されようとも第二第三のタイダルウェイブが……」などと自己主張をはじめたのだ。

(……これ以上ここにいると、マズい)

京介は席を立ち、できるだけ顔を直視しないようにして妹の頭を撫でやると、ドアに向かって踵を返した。
「待って」
小さな声にぴたりと足が止まる。衝突事故の寸前みたいに危険を知りながら身体が動いてくれない。
心のどこかでは“事故”を望んでしまっているのだった。


そんな兄の背中に妹は言葉を投げる。

「あたし……今日から部屋の鍵、かけないから」

言われたほうが深意を理解するのに少し時間が掛かった。掛かっている間に、

「俺の部屋なんか、最初から鍵がないんだぜ」

と、軽く返してしまっていた。息を呑む気配に気付いたときには後の祭り。
もつれそうな足で部屋を立ち去るしかなくなっていた。明日から、どんな顔で妹に会えばいいのか……。
「おやすみ」
「……おやすみ」
京介はドアノブを回す。せっかくあるのに使われなくなった鍵を少しだけ不憫に思う。

だが、本当は気付いていた。
――この鍵を使う役目は自分に課せられているのだということを。
142633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/12(火) 12:51:58 ID:Tl4Zzxft
以上です。
おじゃましました。
143名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 13:38:30 ID:BHFr+d4y
乙でした
三人称もいいもんだね
144名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 14:31:32 ID:B7ldYu+f
>>でも純正品は高いからもってないの…
>>このゲームは、ォ、オナホールと連動しているの!!

桐乃はいったいどうやってオナホールを使うつもりだったんだ?
145名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 14:48:43 ID:dfWEv4e4
GJ!!萌えた
実は京介も事故を望んでるっていうとこが好き
146名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 15:31:24 ID:ZTczQvtu
なにこの投下ラッシュ
まとめて皆さんにGJ!!
147名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 16:39:47 ID:F0HwiRrG
>>142
GJ乙です
続きも期待しちゃうっ
148名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 19:30:01 ID:/qT4N/sP
ツンツンしながら健気な桐乃が一番可愛い
149名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 19:42:58 ID:oI9Wmluq
>>142 エロ過ぎてヤバイw
150名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 19:44:20 ID:W3cC3ZEP
やはりきりりんは兄貴とイチャイチャしてる時が一番かわいいな
151 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/12(火) 21:10:55 ID:ZTczQvtu
息抜き小ネタとして書いてたはずが微妙な長さに……まあいっか!
・前スレ>>429のネタを拝借
・京介×あやせ
・前スレ>>105からのエロくない外伝的続編
・好感度150%
・山なし落ちなしの甘ったるいだけのなにか
・6レス
・以上が平気な方向け
いきます
152 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/12(火) 21:12:26 ID:ZTczQvtu

 ある日の放課後。
 約束の場所で、約束の時間に、約束のベンチにて、俺はある少女と待ち合わせをしていた。
 我が高坂家の近くで、交番の裏にあって、普段からあまり人気のない公園にただ一人、ベンチに腰掛けて座る俺。
 携帯を覗いて時間を確認する。
「そろそろか」
 ふぅ、と息を吐いて、ばちんばちんと自身の頬を叩いた。
 なんたって待ち合わせの相手は、俺の天使であり現世に舞い降りた女神であるラヴリーマイエンジェル、新垣あやせたんだ。
 ニヤけた面で顔を会わせたくない。
 ……気を抜くと、顔のニヤつきが止まらなくなるから、実は大変だったりする。
 今だって、また。
「へへ……」
 脳裏に焼き付いたあやせの笑顔を思い出してはニヤついている。
 クソったれめ、惚けも大概にしろ。
 そんな声がどこかから聞こえた気がした俺は、気合いを入れ直すために再び頬を叩く。
 ばちんばちん!
 ……ちょっと痛かった。
 ヒリヒリする頬を撫でて、再びポケットの携帯に手を伸ばそうとした時。

「おに〜さんっ」

 背後から溌剌とした声が聞こえ、後ろから回されたらしい手に俺の両目が覆われた。
 これ、意外と怖ぇのな……。
 わりと本気でびっくりした。
「さて問題ですっ、わたしは一体誰でしょう?」
 ふふん。 愚問だな。
 そんな簡単な問いにこの俺が答えられないわけがないだろう常識的に考えてっ。
 だってお前は、
「俺の天使、だろ?」
 言いながら、俺の両目を覆うその手に手を重ねる。
 そっと目から離して、ゆっくり振り向いた。
 するとそこには、
「あぅ……」
 と恥ずかしそうに赤面するあやせの顔が!
 ……そうさせたのは俺なんだけどね。
「あ、あんまり恥ずかしいこと言うと通報しちゃいますよっ?」
 視線を泳がせてあたふたとするあやせ。
 完全に照れ隠しだった。
「聞いたのはあやせだろ?」
「ま、まあ……そうですけど」
 あやせは恥ずかしそうに明後日の方向を向いていた。
 俺はにんまりしてしまいそうなのを堪え、余裕の笑みを浮かべて見せる。
「ま、とりあえず座ったらどうよ」
 ぽんぽん、とベンチを軽く叩いて促した。
 あやせは頷き、女性らしい淑やかな動作で隣に座る。
 ……相変わらず甘ったるい香りを漂わせてますねあやせさん。
 何だか、むず痒いものを感じてしまう。
153 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/12(火) 21:14:46 ID:ZTczQvtu

「あは、二日ぶりの再会ですねっ」
「そうだな、元気にしてたか?」
「見ての通り、わたしはぴんぴんしてますっ」
 胸の前で拳を握って体を揺らすあやせ。
 どうやら、元気ですよ!と体で表現したいようだ。
 何とも微笑ましい。
 ……まあ、想いが通じ合ったあの日から毎日のようにメールしてる俺たちに、元気か?などという会話もおかしいのだが。
 いかんせん、あやせの都合が合わないと俺たちは顔を合わせることすらできないんでな。
 こうして数日ごとに会ってはそんなやり取りを繰り返してるというわけだ。
「おにーさんっ♪」
「うぉっ」
 ……そして、こうして顔を合わせる度に、身体を寄せてくる甘えん坊なあやせを愛でるのも、最近の恒例だったりする。
 俺の腕に抱きついては、満面の笑みを浮かべているのだ。
 見ていて、こう、胸が熱くなるのを感じる。
 それに加えて、他人行儀を取っ払ったあやせは人懐っこい仔犬のようで、やばいぐらい俺の庇護欲をそそりやがる。
 いや、根っこがわりと強い娘ってのは知ってるよ?
 でも、こうやって甘えてくる様子を見てると、そんなこと忘れちまう。
 ……いやはや、なかなかご執心だな、俺。

「ね、お兄さん」
「ん、なんだ?」
「今日のわたし、何かいつもと違いません?」
 愛らしく瞳をきらきらさせて、期待の入り混じった声色で問いかけてきた。
 その表情は、なんとなく得意気だ。
「……えと、いつもより可愛い?」
「そ、そういうことじゃなくてっ……いや嬉しいですけどっ、そうじゃなくてっ」
 頬を染め、ぶんぶんと首を振ってはあたふたと忙しい様子で何かを主張してくるあやせ。
 何をそんなに張り切ってるのか、多少戸惑いつつ、あやせを見やる。
 頭の頂点から、爪先までをじっと眺めていく。
「……」
 整った目鼻立ちに、鮮やかな黒の長髪、スカートから覗かせるスラッと伸びた脚、女の子の割には長身だが、それを感じさせないバランスの良いスタイル(ちなみに制服)。
 何という美少女。
 何という女神。
 でも俺の彼女! そう、俺の彼女!
「ど、どうですか? 何か気付きませんか?」
 ……え、えーと?
 正直に言うと、その“何か”とやらはわからなかった。
154 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/12(火) 21:17:20 ID:ZTczQvtu

「すまん、わからん」
 素直に白状した。
 わからないものはわからないのだ。
 するとあやせは、ぷくーっとわかりやすく膨れ面になる。
「ふ、ふんっ。 そうですよね、なんとなく予想してました。 ええ、わかってましたともっ。 もういーですっ、お兄さんにそういう気配りを求めたわたしがバカでした」
 ツーンと口を尖らせてそっぽを向くあやせ。
 しかし、俺の腕を抱く力が緩むことはなかった。
 いやいや何というか……すごく……可愛いです……。
 だがこの状況はよろしくないな。
 拗ねてしまったお姫様の機嫌を治さないといけない。
 悪いのは主に俺だが。
「…………あっ」
「……何ですか、間抜けな声を出して」
 不機嫌オーラを放出しつつも律儀に反応するあやせ。
「前髪?」
 抱かれてない方の手であやせの前髪に触れてみる。
 すると、一瞬目を見開いたあやせは不機嫌状態から一転して、急に照れ臭そうにもじもじし始めた。
「よっ、ようやくわかりました?」
 本当に僅かな変化だと思うが、ちょっぴりだけ前髪が短く切り揃えられている……気がする。
 どうしてそれが重要なのか、正直なところ俺にはよくわからんが。
 ……そういや、麻奈実も前髪をちょっと切り過ぎただけで学校来なかったりしたっけか。
 女の子にとっては、意外と重大なことなのかもしれない。
 大して身だしなみに気を使わない俺には、ちょっとわからない話だ。
 さわさわとあやせの前髪に触れて、頭を撫でる。
「うん、良い感じじゃね?」
 そのまま思ったことを口にすると、あやせはかぁっと顔を赤らめた。
「でも、どうしてそれを俺に?」
 恥ずかしいのか俯き気味になったあやせは、一瞬だけがっかりしたような表情をして小さな声でボソっと一言。
「……ですよね、やっぱり」
「何か言った?」
 ふるふると首を横に振るあやせ。
 それから改まり、僅かに頬を染め、上目遣い(←超かわいい)に俺を見る。
「えと……わたし、普段からよく自分で髪の長さを調節するんですよ。 それが今回はいつもより良い感じにカットできたので、その……」
 言葉に詰まり、視線を泳がせている。
 あえて俺は口を挟まずに、続きを待つ。
 息を呑む音が聴こえた。
 やがてあやせは、意を決したようにバッと顔を上げる。

「つ、つまりですね! わたしはっ、お兄さんにっ、褒めてもらいたかったんですっ!!」
155 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/12(火) 21:20:33 ID:ZTczQvtu

 あやせの叫びが、人気のない公園に木霊した。
 しーん……と、もとより静かな公園に、さらなる静けさが訪れる。
 風による木々のざわめきがやけにうるさく感じられた。
「…………ぷっ」
「えっ……?」
「ぷふっ、はは、はははっ! あっははははは!!」
「な、なっ、何で笑うんですかっ! バ、バカにしてるんですかっ!?」
 突然笑い出す俺に戸惑うあやせ。 顔が真っ赤だ。
「ちが、違うんだって、あはははっ」
「お兄さんっ!」
 怒り顔になるあやせ。
 いやいや、考えてもみてくれ。
 ちょっと上手に前髪をカッティング出来たからって、たったそれだけのことを俺に見せたくて、褒めてほしかったって……?
 え、なにそれ?
 健気とかそんなレベルじゃねぇ……なんなのこの可愛い生き物?
 堪えきれない笑いを引きずりつつ、少し乱暴にあやせを撫でた。
「なんか、懐っこい犬みたいで可愛いなーって思ってさ」
「も、もうっ、それってやっぱりバカにしてますよね?」
「ははっ、そうかもな」
 すると、あやせはますます顔を赤くした。
「おっ、お兄さんのくせに生意気です! そんな意地悪するなら、また着信拒否しちゃいますよ!?」
 なんてことを宣い始めるあやせ。
 だが、そんな脅しをされたところで、痛くも痒くもない。
 何故なら“今”のあやせには、それをする我慢強さがないからだ。
 俺にはその確信がある。
 何といっても、そうさせてしまったのは俺自身だし。
 あやせの行動は、以前よりもずっとストレートになって、尚且つ底抜けに一途だからな。
 そんなあやせが、自分から連絡手段を断てるわけがない。
 ……あれ? 俺、こんな計算高かったっけ?
 まあ、なにはともあれ。
 あやせの発言が単なるハッタリであるのは明らかだ。
 ならば話は早い。
 俺は、努めて涼しげな表情であやせを見る。
「いいぜ? あやせがそれで満足するってんなら、いくらでもしてくれていい」
 あやせはその円らな瞳をますます丸くして「あれ、効いてない?」という感じで首を傾げた。
 続けて、事も無げに俺は言う。
 多少わざとらしさを残しつつ、あやせにしっかり伝わるように、
「あー寂しいなー、あやせと電話で話せないなんて辛いなー、悲しいなー、切なくなっちゃうなー」
 言いながら、ちらっとあやせを一瞥する。
 俺の意図するところに気付いたのか「しまった!」という表情を浮かべていた。
156 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/12(火) 21:23:04 ID:ZTczQvtu

「んん? どうしたあやせ。 何かまずいことでもあるのか?」
「い、いえ、別に? そっ、それより、本当に着拒しちゃってもいいんですか?」
「改めて確認するまでもねぇ。 今ここですればいい」
「えっ、えぇっ!?」
 ……攻められてたのがどっちだったかわかったもんじゃないな。
 そんなことを考えつつ、挙動不審なあやせに追撃をかける。
「ほら、携帯出して」
 自身のポケットから携帯を取り出し、ヒラヒラとそれを見せつけて再度問いかける。
「……するんじゃないのか? “着信拒否”」
 あえて最後の単語を強調し、意地の悪い笑みを浮かべてみせた。
「うぅ……」
 あやせは言葉を詰まらせる。
「ほらほら」
「うぅぅっ……」
「するんだろ? 着信拒h」

「ああもぅーーっ!!!」

 あやせが咆哮を上げる。
 ちょ、調子に乗りすぎたか?
 とんでもない怒号が飛んでくるんじゃねぇかと身構えるも、それは意味を為さなかった。
「着拒なんてウソですっ! ウソったらウソですっ! そんなの耐えられませんっ! お兄さんとお喋りできないなんて、絶対にイヤですっ!!」
 あやせが、必死な様子で声を荒げている。
 ……正直、予想外の展開に若干ついていけてない俺。
 そんな俺をよそにあやせは続ける。
「わたしはどんな時だってお兄さんの声が聞きたいし、お兄さんと一緒に笑いたいし、お兄さんと気持ちを分かち合いたいんですっ!!」
 依然として抱き締められている俺の腕に、ギューッとしがみつくような力が加えられた。
「わた、わたしはっ、わたしは……おにいさんが……」
 徐々に勢いを失って、俯き気味になっていくあやせ。
 ぷるぷると肩を震わせ始めた。
 切り揃えられた前髪が垂れて、表情が伺い知れない。
「……」
 激しい自己嫌悪が俺を苛む。
 はぁ、と自嘲気味なため息が漏れてしまう。
 それから、隣で俯くあやせの頭をぐいっと抱き寄せて、
「悪かったよ……意地悪しすぎた」
 呟くように謝罪を述べた。
 素直に抱かれるあやせはキュッと、シャツの裾辺りを摘まみ返してくる。
 俺は、胸に預けられたその頭を撫でてそれに応えた。
「謝るから、泣かないでくれよ。 ……な?」
 僅かに間を置いて、ゆっくりと小さく頷くあやせ。
 小刻みに震えるその華奢な身体が、次第に落ち着きを取り戻す。
 俺たちは何を言うでもなく体を寄せ合い、噛み締めるように、お互いの存在を感じていた。
157 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/12(火) 21:26:30 ID:ZTczQvtu
―――
――
 一体どれほどの間抱き合っていただろう。
 不意に、ぽつりとあやせが口を開く。
「……お兄さん」
「ん?」
「取り乱して、すいませんでした……」
「……こっちこそ、度が過ぎた。 すまん」
 くすりと笑うあやせ。
「わ、笑うなっての。 反省、してるんだよ」
「……じゃあ、飼い犬から忠告です」
「……はい?」

 ちゅっ

「あ……?」
 唇に触れた、温かい何か。
 俺がそれに気付くのに、数秒の時を要した。
「あや、せ?」
 真正面にいるあやせは、涙で濡らした頬を拭いながら、言葉を紡ぐ。

「わたしの牙を抜いたのも……手懐けたのも……全部、お兄さんだってこと、忘れないでください。 ……飼い犬は、あんまり苛めるものじゃないですよ?」

 それからあやせは――見れば誰もが見惚れてしまいそうな、いたずらっぽくも愛らしい魅力的な笑みを浮かべた。
 ……ああ、こいつには、一生頭が上がりそうにないなぁ。
 漠然と、そう感じた。
 俺は何も言えずに、ただあやせを抱き締める。
 その存在を繋ぎ止めていたくて、ずっと離したくなくて、ただ、俺の“もの”なのだと確かめたくて。
 ギュッと、腕に力を込めた。
 一言だけ胸の奥で呟いて、この愛しい少女に、口付けをした。

『このリードだけは、絶対に手放したくねぇなぁ……』

(おしまい)
158 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/12(火) 21:30:26 ID:ZTczQvtu
以上でした
リードってのは犬の散歩に使うあのヒモのことです(←野暮な上に誰でも知ってるような気もするけど、念のため、わからなかった人へ)
あやせはわんこキャラ、異論は認める
エロい外伝はまた先送り……次こそは!
読んだくださった方々に多大な感謝を
では
159名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 21:44:04 ID:ifa0XuHT
あんたは最高だ
俺がまさに望んでいたSSを書いてくれたな
160名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 22:25:48 ID:UUTm5UCI
あやせが可愛すぎて辛い
161名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 23:08:31 ID:6C3XMmhd
俺を萌え殺す気か!
砂糖吐いたわ!
あやせマジ天使
162名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 23:49:50 ID:nByG9ZxE
デレたあやせたんの可愛さは異常
163名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 00:08:40 ID:y28ejVFA
乙!一日の疲れが吹っ飛んだわ
まじラブリーマイエンジェル
164名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 17:41:11 ID:a5AjMExZ
おいおい襲いたくなる可愛さじゃないか
俺妹Pでもこんなルートを期待してる
165名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 22:37:20 ID:GKx79XQc
あやせが全裸で犬の散歩プレイと聞いて
166名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:05:26 ID:FHtlfbYU
ああ、同意だ。あやせは犬っころキャラだ!素晴らしい!

接近されるのを怖がって唸ってるのも懐いたら忠犬なのもかわいくて仕方がない
167名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:21:01 ID:PhQ0SAdJ
あやせが…ワンワンプレイ…だと
168名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:35:18 ID:wBKqAfCg
黒猫のニャーニャーも見たい
169名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 23:48:28 ID:G3A5vfBw
犬と猫の散歩もいいな
170名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 00:00:55 ID:lvQe+fn4
桐乃は捨て猫みたいだよな。

側に行きたいのに行けない。でも遠く離れるのも嫌。
171名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 00:03:10 ID:Jzo1/gq4
貧乏で京介に奢ってもらう年上女性フェイトさん
172名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 00:23:17 ID:AznNGnyC
犬だの猫だの言ってるが俺が一番首輪を付けて散歩させたいのはお前だぞ、加奈子
173名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 01:06:12 ID:mlyTb5fN
あやせペット化計画はどこ行った
もう5スレ程待機してるんだが
174名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 02:17:41 ID:Jzo1/gq4
桐乃とロックの会話なんていらねー
175名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 02:19:56 ID:Jzo1/gq4
誤爆・・・
176名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 07:33:37 ID:M+iuEr3J
ネタバレいくない
177633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/14(木) 12:40:58 ID:wjhrJfW6
またまたおじゃまします。
>>137-141 の続きにあたる話を投下します。
京介×桐乃 朝チュンあり、濡れ場なしです。
178俺と妹が朝チュン:2010/10/14(木) 12:42:10 ID:wjhrJfW6

口淫の上、お互いに夜這いウェルカムと受け取れる発言をしてしまって以来、
当然のことながら高坂兄妹の関係はふたたびギクシャクしはじめた。
以前の不仲と異なるのは、他に人間がいる状況ではともすれば今まで以上に親密なのに、
二人っきりになると、途端に相手の出方をうかがいあってバトル漫画の対面状態になってしまうことだ。
冷戦状態というよりは開戦前夜といった方が近い。
そして、開戦すれば破滅を避けられないことは、火を見るより明らかなのであった。

それでも、きたる日に備えずにいられないのが人の悲しいさが。
兄から見て桐乃の入浴時間ははっきりと伸びていた。
そんなことを気にしてしまう京介の入浴時間もまた、統計学的に有意な増加を示していることを
妹に秒単位で把握されていた。
二人の風呂がそろって長引いたものだから――家でゆっくりできる数少ない場所という理由もある――
高坂母などは「あんたたち二人で入れば?」などと冗談めかして言ったものだ。
これに過剰反応した京介は「それ、絶対桐乃に言うなよ!!」と赤くなって叫んでしまった。
「言わないわよ〜」と手を振る何も知らない母がうらめしい。
ちょっといいかもと思ってしまった自分はもっとうらめしい……。


また、ふとしたきっかけで妹にムラムラしてしまわないように、京介は性欲処理をマメにするようになった。
問題はどんなオカズを使っていても、最終的には桐乃の顔を思い出し、フィニッシュしてしまうことだ。
妹への欲情を避けるための行為が、妹への劣情を高めていく。
絶望的なループに囚われた兄は、おもむろに雑誌を手に取り――

わずか数日で、ファッション誌にボールペンで眼鏡を描き込む技術に習熟し、
世界選手権があろうものなら出場資格を有する域に達した!

今日も親父の秘蔵コレクションを持ちだし、保存用と観賞用と眼鏡描き込み用とラミネート加工用の4枚を
写真画質でカラーコピーしたいわくつきのヘビーローテーション品を厳重にしまい込み、呟く。
「アハッ☆……死ねよ、俺」
射精後の無気力と罪悪感がからみ合い、酷く憂鬱な気分だった。
(俺がテクノブレイクで死んだら、即部屋が全焼するピタゴラスイッチを作っておきてぇ……!)
ちなみに夜神月がデスノートを隠した仕掛けは既に試作済みである。
奇遇なことに新世界の神も、父親が警察官なのであった。
179名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 12:42:47 ID:wjhrJfW6

こうして長い夜が来る。
あの時、桐乃は部屋の鍵をかけないと兄を夜這いに誘うようなことを言った。
京介は京介で不用意にも、自分の部屋に鍵はないと、意味深に受け取れる発言をしてしまった。
おかげで親が寝静まる時間になると、今にも禁断の扉が開かれるのではないかと気が気ではない。
結果は深刻な睡眠不足。これは桐乃も同じで、最近は学校で寝ているらしい。
あやせから掛かってきた相談の電話には、新しいゲームにハマっていると答えておいたが……
そろそろ気力が限界だった。
気力が尽きれば理性も飛んで、とんでもないところで妹に襲いかかってしまう可能性さえある。

そうなる前にいっそ――そんなことしていいわけがない――だが……

京介の意識は堂々巡りする。この壁の向こうで妹も同じように悩んでいるのだろうか?
妹をふるという最も賢明で議論の必要すらないはずの選択肢をなぜか選べない苦しみを抱えたまま、
なんとかしてやりたいと切実に思った。

やがて京介は疲労困憊した頭で、ひとつの解決策をひねり出した、つもりになった
(いける。これなら確実にいけるぞ!)
目が血走っている。
思いついたままの勢いで、ろくに検討もせず実行に移してしまうのが、寝不足テンションの怖いところ。
枕を持つと、自分の部屋を出る。
人が1階に水を飲みに行く音がやたら大きく響くようになった廊下を桐乃の部屋へ向かった。
ノックをしてドアノブを回すと……

ガチャリ

鍵は本当に掛かっていなかった!もうずいぶんと遅い時間なのに光が廊下にさっと走る。
「桐乃、起きてるか?」
目をすがめながら入室する。寝不足に痛めた目にピンクがきつい。
妹は何をするでもなくぼんやりとベッドに腰掛けていた。弱々しく身構える。
「なに……?」
京介は後ろ手にドアを閉め、鍵を掛けた。その音に桐乃の肩がびくんと震え、瞳が揺れる。
少し前までこれは趣味の話をするために必要なごく普通の手続きだったというのに……。

皆の前では太陽のごとく生気を周囲に発散している妹がみせる儚げなパジャマ姿。
当初の目的を忘れそうになるのを必死でこらえながら兄は切り出した。小脇に抱えた枕を持ちなおす。
「頼みがあるんだが……この部屋で寝かせてくれないか?」
「?」
微妙なニュアンスを感じとって、桐乃は髪を揺らした。透き通った目で先をうながす。
何を求められても受け容れる覚悟ができていることを、その目は物語っていた。
動揺を押し殺し「俺ってシスコンだからさ」と極力軽めに前置きして京介は述べた。
「アレ以来、お前の動きが気になって眠れなくてしかたねえんだ。
 だからいっそ、この部屋でお前の動きを見守りながら寝た方が休めるかと思って……」
自分で口にしているうちに、無茶苦茶な構想だったことに気付く。
思いついたときは我ながら名案だと感じていたのは一体なんだったのか。
もはや、憧れの子を前にしてしどろもどろになっている中学生の気分だった。
だが、ここで口をつぐむわけにもいかない。
「手足を縛って転がしてくれてもいいからさ――」
「なにそれ?キモ!どんだけドMなの?」
いきなり投げかけられたいつもの調子に、だんだん下がりめになっていた京介の目線が跳ね上がる。
言葉の刺々しさとは裏腹に桐乃の顔は笑っていた。
しょうがないわね、とアメリカ帰りのオーバーアクションで肩をすくめる。
「いいわよ、あたしの部屋で寝てっても……」
180名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 12:43:18 ID:wjhrJfW6

「電気消すぞ」
「うん……」
「………………」
「キモ」
「心を読むな!」

本当は心を読んだのではなく、まったく同じことを考えてしまったのであった。
彼女の辛辣な言葉は、兄に対して妖しい感情を抱く、自分にも向けられていた。
そうとは知らず京介は床に枕を放る。敷物のおかげで、そこそこ寝やすそうだった。
さあ寝転がろうかとしゃがみかけた彼に、少女は意を決して声を掛ける。
「ねぇ、兄貴」
「うん?」
「お、おやすみのキスをして……」
妹は消え入りそうな声でねだった。
ベッドに誘われるかと身構えた京介は、なーんだキスかアメリカ帰りめ、と拍子抜けしたあとに衝撃を受ける。
今そんなことをしたら確実にそのまま押し倒してしまう!
というか、自分の言葉に恥じらう声を聞いただけで、抱きしめたい衝動を抑えるのに必死だった。
しかし、勇気を出した女の子に恥をかかせるわけにはいかない。
「わかった……」
顔をこわばらせながら京介はベッドのシルエットに歩み寄ると、そっと手を取った。
うやうやしく甲に唇をおしあてる。細かく震える手はとてもなめらかで、しっとりしていた。
頬にほしかったのか、唇にほしかったのか、手へのキスが期待に沿うものでなかったのは間違いないが、
桐乃は不満を訴えず、ただキスされた甲を自分の口元にそっと寄せた。
その仕草に京介の血液が逆流する。
「お、おやすみっ」
あわてて首を巡らせ、床に身を投げ出す。
頭の中では、眠れぬ幼児が羊を数えるように、魔法の言葉を唱えていた。
(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)
(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)

チュンチュン……

まるでドラマ。窓の外、鳥の鳴き声がして、目が覚める。
時計の針が奏でる音だけが倍々ゲームで大きくなっていく部屋で、
まんじりともできない夜を過ごしていたはずなのに、いつのまにか眠りに落ちていた。
妹の動きが分かる方が休めるという自己暗示に成功したのかもしれない。
京介の身体には知らないうちに毛布が掛けられていた。
妹のものかと思い、すんすんと嗅いでみたりする。
「朝っぱらから何やってんの。キモ」
辛辣なお言葉が上から降ってきた。言い訳を考えながら、そちらに目を向けた兄は息を呑む。
軽く開いたカーテンの隙間から射し込む光を背景に、妹が上半身を起こして佇んでいた。
茶髪が朝日に透き通り、白磁の肌がきらめく。その顔に微笑みが浮かんだ。

「おはよ」

――もう認めるしかない。


高坂京介は妹に恋をしている。
181633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/14(木) 12:46:02 ID:wjhrJfW6
以上です。続く予定です。

シリーズ上の名前は2巻の演説にちなんで「俺と妹の近親相姦は文学」にしようかと思います。
182名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 12:54:14 ID:fFIvcImM
GJすぎるだろ
183名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 13:15:41 ID:rp9HhM1Y
真昼間からなんてモノ見せやがる…ニヤケが止まらんGJ
184名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 13:27:02 ID:kaK0nkMz
いい!!
このもどかしさがたまらん萌えるね
あと文章面白いね
185名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 13:28:13 ID:I1FPNgsf
桐乃が可愛くてたまんねぇ
186名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 14:27:08 ID:u0cozl3g
桐乃かわいいよ桐乃
187名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 15:04:11 ID:evHlseVv
京介は鉄の理性を持っているな
俺なら部屋は言ったとたん襲う
188名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 15:41:09 ID:vf7Ss5NS
全くだ
なんで我慢できているのかが不思議でたまらない

だからいいのだが
189名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 15:58:50 ID:tbcxqucx
すげえ これ面白い
190名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 17:00:24 ID:+uO4P9xP
俺妹ポータブルとはなんだったのか
そんな気持ちだ
191名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 17:29:37 ID:v7vla4rJ
なんだよこれ、ぐっじょぶじゃないよ。
ゴッドジョブだよ。神の仕事だよ。
192名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 18:36:46 ID:5yDuOpPj
>>181
God job!
193名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 21:10:24 ID:PtDO+w/8
>>181
最高でした!
続きに期待します!
194 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:43:42 ID:hhajmN92
>>54からの続き投下します
これまた百合注意
195 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:44:07 ID:hhajmN92
「どちらも同じようなものだけど、……あなたでいいわ」
黒猫の瞳は桐乃を映していた。
「やっぱり〜? えへへ、あんた分かってんジャン!」
黒猫、そりゃないぜ。くっそぉぉぉ、どうして俺じゃねえんだよぉ。泣くぞコラ?
嬉しそうにしている妹の横で悲しみに打ちひしがれて涙目になっていると、黒猫はチラと一瞬だけ俺の方をすがめ見て「フ、フン」とそっぽを向く。
素っ気のない態度。黒猫の顔は涙で滲んでうまく見れなかった。シクシク。
「じゃ、じゃあ早速――ッ!」
泣いている敗者などお構い無しに桐乃が黒猫へ迫ろうとすると、黒猫は手の平をベシと桐乃の顔にぶつけ、
「条件があるわ」
「じょ、条件って?」
「簡単よ。私のことを『あなたが好き』と一言、口にして頂戴。私のことを可愛いと思ってるのなら、これくらい簡単でしょ?  別に嘘でも構わないわ」
黒猫は薄笑みを浮かべてニヤついている。
なーるほどね。こいつらが大の仲良しなのは俺から見ても丸分かりなのだが、どうしてかこの二人はそれを認めて口にはしない。
相手も自分もどう思っているのか充分自覚しているにもかかわらず。
なので黒猫は桐乃の口からそれを認めさせて言わせてやろうって魂胆なんだろうぜ。まぁ、今の変な方向に頭がイっちゃってる桐乃なら言いそうではあるか?
「さ、どうしたの? 早く言って頂戴」
「簡単じゃん。そんなのすぐ言ってやるわよ」
案の定、照れて言い返さないどころか得意げに人差し指を立てたりして、珍しく桐乃が黒猫へ素直に好意を口にしそうだ。
「いい? あたしはアンタのことが…………」
ん? どうした桐乃?
「あれ? アンタのこと……。んぐ、アンタのこと、す、す……」
「どうしたの、一体?」
「ちょッ、あたしも分かんない。なんで? アンタのことチョーす、すっぽんぽん!」
……確かに黒猫はスッポンポンだよ、おまえが嬉々として剥いたもん。
「どして!? なぜか言えない! ハッ!? 誰かがあたしに呪いを……」
口をパクパクさせて何度も条件の言葉を作り出そうとしているようだが、待てども桐乃の口からは全然聞こえてこない。
どんだけ言いたくないんだよ! 細胞レベルで天邪鬼みてえになってんじゃねえ、おまえ!?
黒猫もこれには呆れているようで、
「……すんなり言い出すからおかしいと思ったわ」
「ち、違うってば! あたし、アンタが超可愛いって思ってるのはホントだし、話してんのも面白いし! だからアンタのことす、す――ッ……!?」
「やれやれ、条件は果たせないということね」
「そ、そんなぁ〜。うぅぅ」
桐乃は五歳児の子供みたいな顔になって、涙を浮かべながら黒猫に悲愁を投げかける。
それを見ていた黒猫の呆れ顔に、少し慈愛の色がさした気がしたのは、思い違いではないだろう。
「……ふぅ。困った子ね」そっと桐乃の頬に手を当てて、「こ、今回だけよ……。特別に」と桐乃の唇へ自分の唇を重ねたのだから。
「ちゅ……ん、ふぅ」
静かに口を触れ合わせる桐乃と黒猫。
「んん、あんたの口、冷たいね? んちゅろ……れる」
「あなたが脳みそまで沸騰しているから、ちゅぴ…ちゅ、ん……そう感じるだけじゃないのかしら」
「んはぁん……口の中も冷たくて気持ちイイ。れろ、ちゅぱちゅぱ……ぺろ」
二人は膝立ち、お互いの腰のあたりに両手を添えて、からだを支えあうように濃厚な口付けを楽しんでいる。
たどたどしく相手のからだに触れているけど、放っとけば自然と抱き合いそうな雰囲気。
やっぱこいつらは仲良しだよ。普段口喧嘩ばかりしているように見えても、相手のことをどう思っているかが、この睦まじい光景に凝縮されているようだ
しかし……、
「ば、ばか! 舌吸っちゃ、あっあん、感じちゃうってば」
「フフ、この程度でそんなこと言って。随分と敏感なのね……」
「う、うるひゃい……あむっ、ちゅる、はぁ……んっ、あっ」
しかしエロ過ぎだろ桐乃も黒猫も!
目の前の美少女二人のキスシーンは俺の脳と心臓と股間に刺激を与えることベッドの下に隠してあるコレクションの比ではない。
く、くおおぉおおぉ! ただ魅せ付けられるなんて拷問に俺が耐え切れるわけが無い!
「桐乃、黒猫。俺も!」
二人に割って入って俺もキスに混ざった。
196 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:44:34 ID:hhajmN92
「……ちゅ。黒猫の口、冷たくて気持ち良いなマジで!」
「ちょっと! 勝手に、んっんむ……割り込まないでよね」
「本当にいやらしいわね、ちゅりゅ……この雄は。んん、はぁ。結局こうなるんだから……」
「そんなこと言われたってどうしようもねえだろ? ぺろ。おまえらがエロ可愛い過ぎなんだよ。このエロ妹とエロ後輩」
言葉はすげないが、桐乃も黒猫も俺から離れようとはしない。三人で折り重なるようにベッドに倒れこんで俺、桐乃、黒猫は次第に行為をエスカレートさせていく。
「ちゅれろぉ……んぷっ、んはぁ……あっ、兄貴とアンタの舌がヌルヌルってして……んん、ちゅぴ……き、気持ちイイかも」
「ふぁ……せ、先輩。ひゃっ、はぅん……吸わない、んんぷ……れ頂戴」
「黒猫の舌、冷たくて気持ち良いな。こっちはどうなんだ?」
そぅっと黒猫の秘所に手を伸ばすと、トロリとした愛液が俺の指先を濡らした。
ふわりと包み込んで安心させてくれるような熱、そして柔らかい肉の感触に俺の腕は震える。サーモグラフで診てみたら、爪の先まで真っ赤になっているだろうな。
桐乃にも同じように股間へ手を忍び入れ、伝わってくるヌメりと、指を咥えて吸い付く心地を味わう。
「ひっ、ひゃぅぅ。先輩の指が……はぁぁっ、んっああ」
「ん、ふぁ、ちゅ、ちゅぷ、くちゅる。あっあっ……はん、んはぁぁ。こ、このシスコン」
まさぐる手に自分以外の手が加わる。興奮が高まってきたのか桐乃は黒猫を、黒猫は桐乃をそれぞれ触りあい始めた。
俺も二人の手と一緒になって、どんどん溢れてくる愛液を掻き出すように愛撫を重ね、二人を抱きしめるように近づけてキスを楽しむ。
「ぃんっんぁぁ……ちゅっ、れぷ、くちゅりゅる。んく……こくん」
これは……やべえ。
口の中にこいつらの唾液が流れ込んできて喉が燃えそうだ。
桐乃のやつなんて音を立てて俺と黒猫の唾液を美味そうに飲み下しているしよ、黒猫もざらりとした舌で俺の歯でも磨いてるみたいに擦り付けてくる!
水飴のようにヨダレが伸びて落ちるのも構わずに、三人とも舌を出してクチュリと舌先を遊ばせながら卑猥な音を立てたり、一人の口内深くに舌を這い入れ、奥歯や歯の茎をむさぼり味わう。
強く密着させている体は発汗して水気を帯び、にちょにちょと淫靡な音を立てて相手の肌へと浸透していった。
上唇や下唇を甘噛みされると「ひゃぅん」と可愛くさえずる声が。
薄紅に染めあがる二人の顔が。
三半規管と網膜神経から直に快感を呼び起こして興奮を高め、ますます舌や手の動きを激しくさせた。
「はぷっ……んっん……んく。ちゅぱ、ちゅぷぷ。んはぁ……すごい、コレやばいって。……あたし変になっちゃいそう」
「あなたが変なのは……うんんっ、あん……さっきからずっとじゃない」
「ばか猫。う、うるひゃいぃん……ん、ふぁぁ……ちゅぴ」
口喧嘩をしながらもこいつらはお互いの唇、口内、そして止め処なく蜜を溢れさせている箇所をいとおしげに愛撫している。
俺も快楽と同時に爪先から髪の先まで、桐乃と黒猫を愛しい気持ちが体内を駆け巡っていた。
「いいぞ、二人ともイきたいんだろう?」
言葉をかけながら俺は両手で妹と黒髪の美少女の秘裂への愛撫を加速させる。
「やっ! あっあっん。ダメ、そんな強く!? あたしもう、イっちゃう!」
「……はぁ……はっ、っくぅぅん……ま、また私――ッ?」
桐乃と黒猫の細い肢体がピンと針で刺したように伸び、次いで「ん…はぁ……はぁぁ……」と桃色の甘い息が蕩けた顔から湧き出た。
「ゃあ〜、感じ過ぎちゃったかも。はぁはぁ。へへ、あんたもチョー気持ち良さそうだったじゃん?」
「フン……い、いやらしいこと言わないで欲しいわ」
「まーたまた、嘘乙乙ー♪」
「くっ。口の減らない子ね。――こうすれば黙るのかしら?」
黒猫は桐乃の口へまた自分の舌を挿し入れ、
「んぷっ、あむ……ダ、ダメだってば。ん……ちゅろろ、ふぁ……ぺろ」
そのまま二人で甘ったるい余韻を楽しむ二人。
俺はその情景を慈愛を込めた目で見つめる――――わけねえだろっ!
俺はさっきからまだ一回もイってねえんだよ、満足してないの! 分かる!?
そりゃキスも気持ちよかったし、抱き合う心地に空も飛べそうな勢いだったけどさ! もう俺のリヴァイアサンがギチギチとはちきれ寸前なのよ。
その辺の事情を二人に是非とも分かってもらいたい!
197 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:45:07 ID:hhajmN92
「なぁ、俺のをなんとかして欲しいんスけど?」
「ん? 自分ですれば?」
酷くないソレ!? おまえ自分が気持ち良かったからってあんまりじゃね!?
桐乃の薄情な台詞に泣きそうになるが、俺の情欲がそれを許さない。このままイけずに終えるなんてこと出来るかよ。
俺は羞恥心をかなぐり捨てて二人に頼み込んだ。
「お願いします! 後でいくらでもご奉仕いたしますから、ね?」
「ちょ、土下座するとかありえないんですけど……。うえぇ、ヒクわぁ」
「情けない男ね。そうまでして私たちにいやらしいことをさせたいのかしら」
なんとでも言え。矜持なんぞより目の前の快楽を追い求める、ある意味俺は男らしい行動をしていると自負するね!
そんな俺の性意が伝わったのか、溜息と舌打ちをして快く(?)首肯してくれたぜ、ひゃっほうう!
「しょ、しょうがないなぁ。スケベなの、いい加減直しなさいよね」
「フ、フン。それで? どうすればいいのかしら?」
「お、おう。えと、それじゃあコレを触ったりとか握ったりして欲しい、かな?」
顔を上げて、二人に俺の猛った肉棒を見せる。
「きゃ! ちょちょっ、ちょっと! いきなり見せないでよ! キ、キモい」
「……ッ…………」
「んなこと言われても見ないことにはどうしようもねえんだし」
抱き合ってキスしてるときにも、体にいくらか当たっていたのに今更だろ?
それに桐乃、おまえ目を手で隠してるけど、指の間からガン見してるじゃん。そんなしげしげと見られると、こっちが恥ずかしくなっちまうだろが。
ギャーギャー言う桐乃とは逆に黒猫の反応は静かなもので、顔の色を一瞬変えただけ。
「……けっこう可愛いものなのね」なんて感想を言っている。
「ウソ、あんたどういう趣味してるのよ!? こ、こんなの可愛いとかおかしくない?」
酷い言い様の桐乃をよそに黒猫は「そう?」とそっけなく答えながら、俺のモノに白い手を伸ばしてさすりだした。
「……あ。けっこう熱いのね」
「くっ。そりゃさっきからオマエらと、そのぉ〜、シてたし」
「……っふ。ナニをしていたって言うの? 具体的に言ってくれないと分からないわよ、先輩?」
細い指で俺のをさわさわと軽くタッチしながら、口の端を少しあげて俺に笑いかける黒猫さん。とても愛らしいです、エロいです。
「キ、キス――とか?」
「キスってどんな風に?」
「そ、そそれは〜舌を舐めたりとか、す、吸っちゃったりとか」
「他には? 他にあなたはどんなことをして、このペニスを大きくさせているのかしら?」
「お、おまえらのマ○コに手を入れたり。あとチ○ポが当たったりして気持ち良かった……です」
「クッフフフ……。浅ましいわね、この豚は。キスしながら女の子の大切なところを触って、夢中になっていると思っていたら、小汚いペニスを押し付けて楽しんでいたなんて。先輩、『自分は変態のブタです』って言ってごらんなさい?」
うう……、俺は豚なのか? 年下の女の子にエッチなことして興奮して悦ぶ下卑た豚。
なんだか無性に情けないような、気持ちになったきた。
「ほら、さっさと言いなさい、ブタ」
「は、はい。俺は変態のブ――――って何言わせようとしてんだよ黒猫! あ、危ねええ!?」
「チッ。惜しかったわね」
桐乃みたいに舌打ちしてんじゃねえよ、俺をマゾにでもしようとしてんのか? 怖いよおまえ!?
「っふふ。ちょっとあなたが可愛いから、からかってあげたのよ。どう、嬉しかった?」
俺で遊ぼうとして、イヤな性格してるなー相変わらず。
そんな顔でからかわれて嬉しいとか聞かれても俺は……、ド、ドキドキなんてしねえんだかんな? ケッ。
ふいっと顔をそむけると桐乃が俺の方を見ていて、「キモッ」とジト目で馬鹿にされた。
うっせえ、ほっといてくれ。
「にしても、少し触られてるくらいでさー。なっさけなぁ。ほ、ほら、あたしもシてあげるわよ」
そう言って桐乃は指先を亀頭付近へと這わせた。
198 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:45:46 ID:hhajmN92
「あッく――ッ!」
「え!? い、痛かった?」
「いや、大丈夫。おまえの手、気持ち良い。そのまま頼む」
「ふ、ふ〜ん。そう、あたしの手……気持ちイイんだ」
「ああ……。先の方敏感だから、かなりクる」
「へ〜え。エロゲでもそんなシーンあった気がする。へへ」
機嫌良さそうに桐乃は俺のものをさすり始めた。さっきまでキモいとか言ってたのはなんだったんだ?
不思議には思ったが、指先での愛撫によってぞわぞわと昇ってくる快感によって疑問符は掻き消えた。
「中に骨でも入っているのかと思うくらい固いけれど、弾力はあるのね」
「に、匂いとかどうなんだろ。――ク、クンクン。うぇぇ、くっさ。……スンスン、スン」
「くさいなら嗅がなきゃいいと思うのだけど……?」
そんな黒猫の言葉には反応せず、桐乃は鼻を近づけて匂いを嗅いでいる。
かすかに吹きつける吐息が敏感な部分に当たって、俺はこのまま口でしてもらいたい衝動に襲われた。
なんとなく桐乃の瞳は妖しげな熱を宿してゆらめいているように見え、息を呑む。
このまま黙っていても、やがて口でしてくれそうな雰囲気だと思ったが、我慢が出来ずにおそるおそる、桐乃の唇へ近づけてちょんと触れさせた。
「……ん。…………スケベ……ちろっ」
口に触れた瞬間、ジロリと睨まれたから怒鳴られると覚悟したが、桐乃は俺をスケベと呼びつつも期待することをしてくれた。
舌先をチロチロと猫がスープを啜るようにして舐めている。
「く……、良いぞ桐乃。おまえの舌メチャクチャ気持ち良い。うぐ」
「プッ。情けない顔。ちろ、ちゅぴ……ぺろぺろ」
俺が感じているのを桐乃は面白がって、積極的に舌を動かしだした。
「ちょ、ちょっと。私の指も一緒に舐めないで」
黒猫がびくっとしたように手を胸元へ引っ込めた。しかし、目は桐乃の方を離さずにいて、なんだか同じことしたいように見え、
「なあ、黒猫。おまえも…………頼むわ」
一線一線、艶のある黒髪を手で梳きながらお願いすると、
「フン。ほんといやらしい人ね。……先輩が、その、やれっていうなら。し、仕方無い……かしら」
黒猫はくすぐったそうに首をすぼめてしぶしぶといった態度をとりつつも顔を俺の股間に沈めていき、桐乃の横でぺろぺろと舌を出して舐め始めた。
「ん……ちろ、ちゅ。熱いわね、とても。ちゅく……ぺろ……」
「この辺とかどうなのよバカ兄貴? ちゅぱ、ちゅぱ、んふぅ……れろ」
「超良いに決まってるじゃねえか、うぐ……そこ、カリの部分もっと舐めてくれ。黒猫も筋のところとか」
「う〜ん、こぅお? ちゅぽ、ぺろぺろ。んぁぁ、ぬるぬるが出てきて匂いキツくなったしィ〜」
「ちろ……ちゅぷ。先輩ったら、赤くなって締まりの無い顔になっているわよ?」
「おまえらがチ○ポ舐めてくれてると思うと、おかしくなるに決まってるさ。はは、元に戻らねえかもな」
「そう。じゃあもっと情けない顔にしてあげるわ」
「とっくになってるケドね。んぷ……ちゅぴぴ、ちゅぷちゅぷ、ぺろ」
桐乃と黒猫はどんどん大胆になっていった。
199 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:46:30 ID:hhajmN92
「あむっ……ちゅ、じゅぷ、じゅぽ、じゅぽ……ん、んぷ。ちゅぼ、ちゅぽちゅぽ」
「うご! 桐乃さん、それヤバいっす! く、くぉおぉぉ! チ○ポが吸われてるみてえ」
桐乃は俺の肉棒を口に含んで、卑猥な音を立てながら口内で扱いている。
「これはどうなのかしら? ペロ、ちろちろ……ふも、んむ、もごもご」
「おほう!? ちょッ、舐めちゃダメぇぇ〜、口の中で転がしちゃダメェェ!?」
黒猫は俺のキンタマを舐め上げていたかと思ったら、口の中に入れ歯ざわりを確かめるように転がしている。
桐乃も片方のキンタマを咥えだした。もごもごと口を動かして愛撫する二人の少女。
なんだこれ、俺って今人生の絶頂期にいるんじゃねえかと怖くなってくるくらいだぜ。
「もぐ、じゅるっ、ん……ぷはぁ。もう一回舐めたくなっちゃった。なんか匂いとか味がクセになりそ。ほら、アンタも一緒にしてみなよ」
「んっぷ……ふぅ、そう。……んちゅ、ぺろ。先の方から先輩の愛液がどんどん出てくるわね」
「ガマン汁って言うらしいよ。ちゅ、ちろ……えろ、くちゅぽ、ちゅぴ」
「それは知っているけど……あまり好きな……ちゅぴ……呼び方じゃないのよ。んちゅ…ちゅぷ。あん、私の舌、吸わないで頂戴」
「んく、じゅぴ……そっちから……ちゅるる、ちゅぱ……吸ってきたんじゃん……ふぷ、んちゅ、ちゅぽ」
俺と桐乃が黒猫の乳首を挟んだように、今度は桐乃と黒猫が俺の一物を間に挟んで舌と唾液をねっとりと絡ませている。
「じゅぷ、ちゅりゅ……んぇろ、んぷぁ……あふ……じゅぱ……ん、んっ……」
「ちゅる……じゅぴ……ぺろぺろ……はぁ……はぁ……あっん、んぁぁ…」
桐乃が口内に含んで淫猥に顔を上下しているのに合わせて、黒猫は横から舌を動かす。
唾液とガマン汁でべっとり糸を引く舌と舌で抱擁するように俺の肉棒を包み込む妹の桐乃と黒猫。
二人もおそらく興奮しているんだろう、俺の足にからみついて胸や股間を押し付けている。
見るだけでも発狂しそうなほどの景色だ。
俺は持ちこたえれそうにない絶頂が近いことを覚った。
「ぐくぅ。桐乃、黒猫、そろそろイきそうだから顔を――うあッ!?」
顔を汚すとキレられると思って、離れるように言おうとしたんだけど、二人とも聞いていないのか無言で激しく俺のモノを咥えている。
あまりの快感の激しい渦に結局俺は二人の頭に手を乗せて撫でてやることしか出来ず、そのまま桐乃と黒猫の顔に、ぶびゅびゅッ、ぶびゅるるッッ! と勢いよく精液をぶちまけた。
「んんぷっ……うぷ……んむむぅぅ〜〜〜」
「じゅぷる、ちゅぱっふ、……ふぁ、はぁぁ、っく……んく」
白濁とした精液は桐乃と黒猫の口内を汚すばかりか、端正な顔に思いっきりかかって、まだら模様を形成した。
「わ、わりぃ! 大丈夫か?」
「バカ! 変態! 顔射するとか信じらんない。クンクン。うぅ、変な匂いがするぅ〜」
「はぁ、あなたの顔、かなりお兄さんのがかかっているわよ」
「も〜うサイアク。ん……ペロ。ちゅろ……んぁ、変な味ぃ」
顔にかかった精液をすくいとって桐乃は口の中に運んで味わい、
「あんたの顔にも沢山ついてるよ。ちゅぴ、ぺろ」
顔を寄せて黒猫にもかかっている精液を舐め啜っている。
「あん。……まだあなたの顔にもあるじゃない。ちゅっ、ちゅちゅ……ちろちろ。こく、こくん。そんなに濃い味じゃないのね。……ん」
黒猫も桐乃の顔に付着した俺の精液を舐め取って味の品評。
顔を舐め合いながら精液を飲む二人はとてもエロく、一度イっただけの俺は、まだ性欲が萎えることが無い。
「顔にかけて悪かったな。それじゃお詫びっつか、さっきも言ったけど、今度は俺が奉仕してやるよ」
「ちょ、何する気よ。スケベ」
「いいからいいから。おまえらフェラしてるとき、感じてただろ。俺の足べとべとだもん。今度は俺がやってやるよ」
二人を横にさせ、抱きあうような体勢をとらせてから俺は愛液が溢れてグチュりと鳴っている二人の股間へと顔を埋めた。
200 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:46:57 ID:hhajmN92
舌を出して秘裂を舐め、愛液をずぞぞと音を出しながら嚥下すると、とたんに桐乃と黒猫は嬌声をあげた。
「はっくぅぅん! や、やだ兄貴、ソコは!? うっくん……あっあっあん」
「せ、先輩、止して! わ……いっ、あんああん……わた、私こんなの……ぃんんッ」
「さっきの俺のチ○ポをフェラしてくれたお返しだよ。おまえらのココもたっぷりシてやるからな」
「そんなこと……ひっうん、しなくて……きゃふぅ……はっ、んはっん」
「遠慮すんな黒猫、俺もシたいんだって」
「莫迦、遠慮なんてぇぇ……あっあっあっ、んふぁ、ひん」
言葉を断ち切るように俺は綺麗な紅梅色をした割れ目に舌の根まで浸かり愛液を汲みだす。
黒猫の下になっている桐乃へも愛撫を忘れず交互に舌を這わせながら、指で周りをなぞりあげてやった。
「きっひぃいぃ。も、もうヤダ。濡れて……きちゃう。あっあん」
「俺の舌で感じてくれてるんだろ、良いじゃねえか。もっと感じてくれよ桐乃。黒猫も」
「はぁぁ……うっあん、あっ……ふぅふぅ、くはっ、いっ、んっんっん」
「んむ……ちょっと、ツバが垂れて来てるしぃ〜。んく……んぷ、じゅぷ、ちゅぷるる」
「あ、あなたのお兄さんが……ちゅぱ……いけないんでしょう? ちゅ、ちゅりゅ……」
どうやらかなり感じてくれているようだ、キスをしながら二人は俺の愛撫に夢中になっている。
眼前でタラタラと溢れてくる愛液がその証拠といってもいい。
うっすらと香る匂いと、開閉を繰り返す秘裂の中心にある口。舌に伝わる柔らかな肉と甘い愛液のとろみ。
こんな五感全部で刺激されたら、ガマンなんかできねえよ!
カァ――ッと体に熱が入り、俺は顔を離すと自分の股間を二人へ押し付けた。
「あ、熱ッ……せ、先輩?」
俺の方を振り返る。目の回りそうな快感によく確認せずに押し付けたが、どうやらその先にあったのは黒猫だったようだ。
「黒猫、ガマンできないんだ。……良いよな?」
返答を待つ間も俺の肉棒は血が駆け巡ってジンジンとしている。早くと急くように黒猫の秘裂を棒の先でくちゅくちゅ鳴らす。
自分の股間に押し付けられているものが、なんなのかを理解した黒猫は俺には返答せず再び桐乃の方を向いてキスをし始めた。……少し腰を浮かして。
俺はゆっくりと黒猫の膣の中へと自分のモノを押し込んでいった。
「ぁぁああぁぁぁ――ッ! 〜〜〜〜んんんぅぅ、んはぁ……はぁ」
「は、挿入っちゃってんの? あんたの中に、兄貴のが?」
「大丈夫か? 黒猫」
愛液の量がかなりあったので挿入はスムーズにいったが、それでも黒猫はぷるぷると震えて痛さをこらえているようにも見えたので俺は安否を尋ねた。
「くっ、はぁはぁ……。フ、フン。これくらい、平気」
「おまえがそう言うなら……それじゃあ初めはゆっくり動くからな」
言いつつ俺は、黒猫を痛がらせないように注意を払い腰の抽送を開始しだす。
「くっふぅう……あ、あん……はぁはぁぁっ、んっんん」
「も、もう知らないからね! ん……ちゅぷ、れろ」
桐乃は黒猫の口内へ舌を入れて親愛の情を送るようにディープキスをしている。
多分、黒猫の痛みを和らげてあげようとしてんだろうぜ、優しいところもちゃんとあんだよな、俺の妹は。
桐乃のキスが功を奏したのか、少しすると黒猫はまた徐々に喘ぎ声を出し始めた。
「はっあん……あっあっ、いっいぃ……このサッキュバスとインキュバスの淫魔兄妹は……うっうんん、あっああ、どうしようもないわ…ね」
「ちゅろ、ちゅぷ。どっちがよ、あたしにこんな……んぷ、こくん……ツバいっぱい飲ませておいてさ」
「あなたが飲みたいんじゃないの? あっあん」
「うるひゃいわね、もう……ほらもっとベロ出してよ。ちゅぼ、ちゅぴ、んっく」
口ではなんと言おうと、見ているこっちが赤くなりそうなほどのキスしてるよ、こいつら。
にしても黒猫のマ○コ、気持ち良すぎる! ぐにゅぐにゅとチ○ポに肉がまとわりついてきて放そうとしねえし、奥へ奥へとひきづり込まれていきそうだ。
快楽を追い求めて、俺は腰の動きを少し強めながら黒猫の膣に誘われるまま奥へと抉りこませた。
「ひゃっ、くあっ……ぃあぁぁ、先輩のペニスがお腹の奥に……あっあっあっ」
黒猫の声がするたびに俺のモノは固くなっていってる感じがする。
膣深くをまさぐるうちに、ゾワりと大きな快感がまた押し寄せてきた。
201 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:47:30 ID:hhajmN92
「やべ、またイきそう! く……黒猫。そろそろ俺!」
射精がすぐそこまで来ていることを告げると、黒猫は「中に……」と言った。
びっくりして黒猫の顔を覘き見ると、流し目で俺の方を見ていて視線が合う。
透き通る水晶のような黒い瞳には嘘が見えない。どうやら本気のようだ。
「良いんだな、このまま出すぞ? おまえのマ○コの中に!?」
「今日は……ふぁ、あっん、大丈夫な日だから。んっ、あん……ちゅぷ、ちゅちゅ。ぅん……良いわよね?」
一瞬俺に問うているかと思ったら黒猫はキスをしながら、桐乃の顔を見ていた。
「…………アンタ。――あ、あたしがダメって言ったらどうする気よ?」
「先輩を蹴り飛ばすわ」
数秒にも満たない時間。
桐乃と黒猫はキスを止めて、無言で見つめあい、二人にしか分からない会話をしているようだった。
やがて桐乃が口を開き、
「あ、あんたが大丈夫ってんなら。す、す、好きにすればいいでしょ」
「……そう、ありがとう」
「ば、ばーか。お礼なんて似合わないしキモいっつの。…………アタシ、絶対譲る気はないから」
それから二人はまた口付けをして舌を絡めあいだす。
ひとまずは、蹴り飛ばされることは無くなったようで一安心ではあるのかな。
抽送を続けて快楽に頭を支配されている俺には二人がどういう意図でこんなやりとりをしているか分からないが、今日を無事終わらすことが出来れば、二人の気持ちを受けとめられるのかもしれない……。
「もう、耐えれねえ。イくぞ黒猫! おまえん中に――ッ!」
薄ぼんやりと浮かんだ想いを奥へと沈め、快感が全身を駆けだす。
びゅ、びゅりゅりゅりゅりゅぅぅぅぅ!
射精感が最高潮を越え、精管を通っておもいきり精液が黒猫の膣中へと吐き出された。
「はぁぁッ! んぁぁ。は、入ってきてる、先輩の精液が私の中に……あっあっ……あぁぁッ!?」
黒猫の膣奥へ精液を吐き出すと、黒猫は桐乃にしがみついて嬌声を漏らし同時に達した。
「はぁはぁ。黒猫、超可愛かったぞ。――あっ、めちゃくちゃ萌えたってやつか?」
事の行為が始まる前まで話していたことを思い出し、俺は余韻に浸る黒猫の背を撫でながら言った。
「ば、莫迦ッ。ん……どこが萌えだって言うのよ……んっ、はぁ……」
「はは、そうか?」
確かにな。つうか燃えた? うーんつまんねえ言葉遊びだな、つか親父ギャグかも。
言うとバカにされそうだから黙っておこうっと。
「へらへらしてキモ。どーせバカなこと考えてんでしょ」
「か、考えてねえ…………し……」
「……な、何よ?」
てっきり桐乃は半目で蔑んでいるか意地悪く口を広げているかとおもっていたが、視線の先にある桐乃の表情はトロンと目尻を下げて、口の端から黒猫か自分のか分からないヨダレをこぼしている。
まるでチョコレートやクリームをふんだんに使って胸が焼きついてくる甘いお菓子のような妹の顔。
桐乃、なんちゅうエロいっつかエロ可愛いつうかエロエロしいつうか……ゴクン。
ふと目を落とすと、自分の股の中心には一向に衰えを見せない陰茎。俺のとるべき行動は一つしか無かった。
202 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:47:57 ID:hhajmN92
「……へ? ちょ、ちょっと兄貴!? 何しようとしてんのよ?」
「桐乃……。俺、おまえも抱きたい」
「――ッ!? ば、ばばば馬鹿! じ、自分が何言ってんのか分かってんのアンタ? ダ、ダメだよ! あたしたち……兄妹なのに」
乳揉んだりキスやフェラまでしたのに今更!? そう思ったが俺は桐乃の股に自分のモノを挿入させようとした動作を止めた。
うおおい、そうだったよ。俺と桐乃って兄と妹だよ。た、確かに、これはやっちゃいけないことなんだよ…な? 俺が桐乃をどう思っていようが……。
「ボサっとしていないで、さっさと挿入れたらどうなの先輩?」
俺の逡巡に苛立ち気に答えたのは黒猫だった。
「え? で、でも――」
「でももだってもないでしょ、この鬼畜。兄妹して私を淫らな行為に引き摺り込んでおいて良く言うわ。妹の顔を見てご覧なさい。私には『早く挿入れて』と言ってるとしか思えないわよ」
「ちょっとあんた! へ、変なこと言わないでよ!?」
「早くしなさい先輩。この子の言葉なんて裏返して解釈すればいいのよ」
そうなのか?
「バ、バカ、死ね! 挿入れたら殺すからっ」
「…………つまりこれは。挿入しなきゃ殺すと桐乃は言ってるんだな」
「そうよ」黒猫がしれっと答える。
「マジで待って! あたし初めてだし、こ、怖いし!」
桐乃はキュッと黒猫の肩を抱いて、身を縮こませている。
「私も初めてだったけど大丈夫よ。ほら先輩、可愛いものでしょ? これが熊谷の変態じじいが言っていた萌えってやつよ」
確かに。イヤイヤ言っている桐乃が何故かすんげえ可愛く見える俺。
「そうか、これが萌えか。桐乃! 俺も妹萌えってやつが分かってきたぜ! 萌え萌キュンキュンだ――ッ!」
「シスコン! 変態! 強姦魔! アンタ、兄貴に変なこと吹きこまないでよっ」
「塩を送ってあげたのに、随分な言い草ね」
「意味分っかんないし! 覚えてなさいよクソね――はっ、はぁぁあぁぁあぁぁ!?」
桐乃の言葉が言い終わらないうちに俺は一気に腰を前へと突き上げた。
ズブリと音がして俺の肉棒は桐乃の奥深くに一気にハマる。
「あっはぁぁぁ! 挿入ってるぅぅ、兄貴のチ○ポがあたしの中にぃぃ」
「先輩、初めは少しづつ動いてあげて」
黒猫は俺にそう言うと、今しがた桐乃自身が黒猫へした行為をなぞるように、唇を重ねていたわるように髪を触る。はは、まるで桐乃の姉ちゃんみてえ。
腰を緩やかに抽送して桐乃の体を解きほぐしていると徐々に桐乃の口から感じているような吐息と声が聞こえてきた。
「はっくぁぁっ、あっぁんん。んああ……あたし兄貴とセックスしてるぅぅ」
「そうだ、桐乃。俺も妹とセックスしてる。くぅぅ、めちゃ気持良すぎる! おまえのマ○コ締め付けがたまらねえ! もっと、もっと気持ちよくなろうぜ?」
「キモいっつの。アンタもう死ね、強姦魔! ひあっ、やっ……ダメ、動かしたら」
「動かさなきゃダメなんだな、分かった」
「きゃひっ……っあん、ぷはぁ……んんむぅぅ!? んちゅぷ、ちゅぱ、んく」
「んちゅ……フフ、今のあなた、とても可愛いわよ。萌えってやつね。ちゅろ、ちゅぴ」
「うっひゃいぃ! あっあっあっあっ……兄貴のぉチ○ポがお腹かき回して……いっんん、あん」
淫らな声を上げる桐乃に血が熱く煮えたぎる。
俺は前後に腰を動かしたり横に振ったりしながら桐乃の膣を味わい尽くすようにむさぼりだした。
「あっは、はぅ、あっあっあん……う、動いてる!? あたしん中、チ○ポが動いてるぅぅ!」
やばい、黒猫のマ○コもヤバかったが、桐乃のマ○コもマジでやばい!
桐乃の膣はキュウッと絞めるように吸いついてくる感触だ。それでいてじゅぷじゅぷと愛液を分泌して抽送を助けながら奥へ奥へと誘っている。
じわじわと快感が体をのたうつ。
「ひっふぅ、ぁあっ、あん、ああん……ひゃめ、アタシ頭がぼうっとして……んっんっ、んああっ」
桐乃も黒猫に抱きついて、足を俺の腰に絡めて感じていた。
「桐乃、俺もヤバい! チ○ポ擦るたんびにおまえの中が良くなってきて!」
「へ、へんらい! あっあっ、くっは……はぁはぁ、あっあっあっあっぁあぁ」
シビれるような快感が下腹からつき上がってきて、俺が抽送を強めると桐乃も限界近いのか喘ぎ声のトーンが上がった。
203 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:48:27 ID:hhajmN92
「ひっくう、あたしもうイく、イっちゃう! あっあっ、ひんっ……くぁ」
「俺もそろそろイくぞ、桐乃どうすればいい?」
「うぁぁっ、あっく……な、中にぃぃ〜。あたしも大丈夫……んっ、だからぁ。……これで、アンタと……あっ、おんなじだからね」
黒猫と同じと言いたいのだろうか。俺からは黒猫の顔は見えないが、桐乃の言葉に優しく笑んでいるように思えた。
その刹那、俺は快楽の波にのまれて桐乃の膣深く、子宮の中にまで精液を撒き散らす。
ぶびゅううううううっ、びゅるるるる!
「あ゛あぁぁっ!? 精液キてるううう、子宮にかかっちゃってるぅぅ! んあぁぁあぁぁ――!」
桐乃も絶頂に達したようだ。
ビクッビクッとからだを痙攣させながらも黒猫を強く抱きしめ、押し寄せている快楽の波に身を沈ませた。
「ちゅぷぁ……んく……んん。あなたのイっている顔、とっても可愛かったわよ。萌えたわね。ク、ククク」
黒猫は桐乃を揶揄しながら嬉しそうに汗ばむ桐乃の顔を舌で舐めている。
多分だが、イったときの顔見られたもんだから根にもっていたんだろうな、執念深いやつ。
「く……はぁはぁ。こ…のぉクソ猫、これでも喰らえ!」
「え? ――ひぎぃ!? ちょ、ちょっと、やめ……はぐぅ、なさ…い!?」
余韻も冷めやらないのに桐乃は黒猫に実力行使で仕返しをした。
何をしたかというと、俺の目の前にある黒猫のお尻に桐乃が手を伸ばしてきて、穴の中へツプリと指を挿し込んだのだ。くりくりとほじくったりもしている。
「へ、へへん。なぁ〜にぃ、あんたお尻でも感じてんじゃない?」
「かは……ひんっ、あっ……このビッチ女……!」
「はぐうっ? やめっへぇ……んぎ、くはっ」
黒猫も桐乃のお尻の穴へくにゅくにゅと指を挿入した。
「ひはっ……はっ、くぅぅん、きゃっ……んんく」
「はふ、はぃっ、くぁ、あっあん……ちょっと二本なんて卑怯……くひぃん」
二人の尻は愛液と汗でぬらぬらと光沢して、図らずも指の抽送を助けていた。
超エロい美少女二人が尻の穴をほじくり合って喘いでるってどう思うよ? ここはどこの桃源郷だ!?
スカトロ趣味なんてねえが、お尻の穴がくぱぁと広がっているのを見て俺の鼓動が激しく脈打った。
ここまで戦ってきたリヴァイアサンもまだ衰えを見せようとしない。
俺は亡者のように快感を求めて、桐乃と黒猫の間に肉棒を挿し込んだ。
「はぁっ、ああっ!? このスケベ兄貴、擦れるからぁ……いっ、あん」
「くふん、ふっ、きゃふぅ……先輩の莫迦。し、信じられないわ」
いや、俺にはおまえらのエロさの方が瀬奈似のらぶドールを買おうとした赤城以上に信じらんねえよ。
「オマエらがエロくてそれに可愛くて、全然チ○ポがおさまんねえじゃねえか!」
グチュッグチュッグチュッ、ずパンずパンずパン!
俺は桐乃と黒猫がトロトロに溶けて出来上がった『穴』へと無我夢中で腰を強く振る。
「やぁ、ク、クリが擦れてぇ!? あっあぁぁあ、お尻もぉぉ!」
「はひぃ……お尻広がるっ、駄目、やめて広がっちゃうからぁぁ!」
俺たち三人の情事でサウナのように蒸し暑い部屋の中に桐乃と黒猫の嬌声が反響する。
「はっはっ、〜〜ぃいぃん。ヤダ、感じてきちゃ……きゃん……あっんんん」
「ああぁぁ、あっっはぁっく……ひぅ……ふくぅ、私、私もう……きゃふん」
「くおぉぉぉ! イくぞッ! おまえらの腹に出すからなぁぁッ!」
ぶびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅううううううう!
鈴口から圧縮された水鉄砲のように精液が桐乃と黒猫のお腹にどろりと流れでた。
「熱っ、あっぁぁあああ、精液ぃぃ、兄貴の精液お腹に出てるぅぅう! あっあっあっ! はぁぁぁッ!」
「んんっくぅぅぅあぁぁ! はぅん……イく! くっ、ひん……ん、んんっぅぅぅッ!」
俺と桐乃と黒猫の三人は同時に達し、ベッドにすり寄って横たわる。
「ぁ……はぁはぁ……あつ…いでしょぉ……バカ兄貴」
「火傷したら……ん、はぁ……どう責任取るつもりよ」
そんな文句を言いながらも、お腹に溢れている精液を指ですくって、口へ運んでいく二人。
たまらず俺は、自分の精液が口内にあることも厭わずに二人を抱き寄せてキスをする。
「ちゅ……ちゅぱ。ねえ暑いしお風呂入りに行こうよ。汗流さないと」
「そうだな、この部屋の空気も入れ替えねえと。俺らのエロい匂いがめちゃくちゃしてるし、シーツも洗わなきゃな」
少し体を休めたあと、部屋を出て廊下のひんやりとした空気を素肌に心地良く受けながら俺たちは風呂場へと移動した。
204 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:48:54 ID:hhajmN92
――バスルームに入って、体の汗を落とそうとしたが、場所が変われば性欲も変わる。
いや、そんな諺なんざ無いんだが、お風呂という特殊な環境が俺たち(特に俺)を興奮させ、
「ちゅぶ、ちゅぽ、ちゅぴ……あんたのコレ全然小さくならないんだケド、どうなってんの? エロゲだと小さくなるとかあったのに」
「ぺろぺろ。そりゃ、こんな強烈な経験してんだから小さくなるわけがねえって」
「どこでも勃てる節操なしって言うんじゃないかしら? ちろ、ぺろ……ちゅくちゅく」
桐乃と黒猫は俺のモノをフェラしながらシャワーのノズルから降る霧のような雨に打たれている。
俺はというと、桐乃と黒猫のマ○コを交互に舐めたり手で遊んだりしてたり。
シックスナインて言うんだっけ、こういうの?
「あむ……ちゅぷ、くちゅくちゅ……ん、ふぅん……ぺろ」
「うぐ、いいぞ。やべえ今日は全然萎えねえわ」
普段なら一発抜けばまぁ大人しくなるんだが、素直じゃねえがすこぶる俺の心をかき乱す超絶美少女の桐乃と黒猫の裸を見るだけじゃなく、あんなことやこんなことをヤっちゃってんだから、萎えないのは当たり前と言えば当たり前か。
気持よかったなー。また挿入れたくなってきた。
と、俺の前にある二つの美味しそうなお尻に目がいく。
いや、お尻は元々見ながらペロペロしたりしてたんだが、もうちょっと上。さっき二人がその指でいじくり合っていた穴。
もぞもぞとした奇妙な好奇心が俺を動かして、愛液でねとつく両の指をそろそろと近づけさせる。
「ひゃん! ちょっとスケベ、何を……ひん……あっ」
「んんっ……あん。ふ、ふざけているの?」
「いや、ふざけてない。さっき見てたけど、気持よさそうだなぁってさ」
二本の指を出し入れしながら、どっちからにしようかななんてことを考える。
「はぐ……くふぅ、ひん。あっく……はっ、くひ……このばかぁ」
「んはぁはぁ。やめ、てぇぇえぇ。きゃひん……ひっ、あう、んん。私はお尻なんて感じるわけ……くはっ……ないでしょう」
そんなこと言っても黒猫、愛液がめちゃくちゃマ○コから流れてきてるぞ?
さんざん俺と桐乃でこねくりまわしたせいかは知らないが黒猫のからだは柔らかく、お尻の穴も二本の指を柔軟に伸縮して飲み込んでいる。
これならと思い、俺は黒猫の体を起こして俺の上へと仰向けに寝させ、両足を腕で抱えながらお尻の穴へと肉棒を添わせた。
「ほ、本気なの? こんな不浄なところ、駄目……よ」
弱々しく言う黒猫に俺は優しく言った。
「大丈夫だ、問題ない」
ズプッ!
「かっは……あ゛ぐぅぅあぁぁあ、挿入ってきて……るぅぅ、先輩のペニス、お尻にぃぃ」
カリ首までハメて、一端停止。
「ぐく……キツいなさすがに」
黒猫のケツの穴、チ○ポをギチギチとハンパなく締め付けてくるじゃねえか。全部挿入したら、すぐにも射精しそうだぜ。
「はっく……はぁぁ、んあ、これ以上は、む、無理よ」
口をパクパクしながら搾り出すような声で黒猫は訴える。
しかしそこへ桐乃が傍に寄ってきて、
「きひひ、遠慮しないで全部挿入れちゃえばー?」
と黒猫の足を掴んで引っ張った。
自動的に黒猫の穴へとずぶずぶと入っていくわけで。
「きひっ、かひっ……このマル顔女、なんてことを……」
「くっ……きっつう。桐乃、いきなりは黒猫も。ぶ、無事か?」
「あっあん……ひっ、あん……そう思うのなら腰を……はひっ……動かさないで」
「でも、アンタのここ、チョー濡れてきてるよっ? あは、今日のあんた可愛い過ぎ。ちゅぷ、ぺぇろ」
「ひゃん!? 舐めてぇぇえ? あっあっあっ、ひくっ……んん」
桐乃の助けも借りて、俺は黒猫のお尻を堪能すべく抽送を開始。
205 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:49:19 ID:hhajmN92
「うぐ……尻の穴、超良い。黒猫、気持ち良いか?」
「き、気持ち良いわけ……ひぅん、ひゃう……いっ、あん」
「うわぁ、膣ごしにチ○ポ動いてんのが分かるし。ちゅぷる、にゅぷ、ちゅば」
桐乃は黒猫の秘部に口付けながら指を動かして淫肉ごしに伝わってくる抽送の感触を興味深げに感じているようだ。
「はっ、はっんん! この莫迦兄妹、私はあなたたちと違ってこんな趣味はぁぁ、はぅ、くっ、あっんん……こんなので感じてしまうなん…てぇ……」
「ん……ふぅ、ちゅぷりゅ、ふぅぁ、すごぉ、にゅぷにゅぷ動いてるし。ケツマ○コって言葉の意味が分かる気がするかも」
桐乃はエロゲかどっかから覚えたような、とても普通の女の子が使いそうにない単語をぼそりと呟いている。
ったく、いくらエロゲ好きと言っても、なんて言葉を使うんだよ。
ふざけんなよ? 兄としては後で妹にその卑猥な単語を速攻で頭のディクショナリに記憶しちまった責任をとってもらおうじゃねえか。
そして覚えたエロ単語はノリノリで使っちゃうのが今の俺である。
「黒猫のケツマ○コ、俺のチンポぎゅうぎゅう締め付けてきてる。すげぇな、ケツマ○コがこんなに良いなんてよ」
「ひっひっ、ひっふゅん……げ、下品な言葉を……使わないで。はぅ、あっ、いっ、いん……くっふ」
黒猫は口元からヨダレをたらたら流しながら喘いでいる。どう見ても感じていることは明白だ。無愛想な黒猫のこんな可愛い♀轤見れるんだから俺ってすげえ幸せかもな。
ぬぽぬぽと前の穴とは違った喜悦の音を鳴らしているお尻も、俺のからだをこれでもかと痺れさせる。
「イくぞ黒猫、おまえのケツマ○コに中出しすっからな!」
「きゃ、ぅんん……あっあっあっ……中は、お尻の中はそんな……出されたら私、あぁ……」
「く……出る! エロケツマ○コに出るぅぅぅッ!」
ぶちゅるる、びゅびゅびゅううううう――ッッ!
精液が黒猫の腸内に注がれる。
「いぐぅぅくっぅぁあぁ!? 出て、るぅぅ、私のお尻に精液が、はぁぁあっ……注がれて……ぁあぁぁぁ――!」
力が抜けて弛緩した黒猫の体重が俺にかかるのを抱きとめながら肉棒を抜き去ると、俺の上で黒猫は悶えるように全身を揺らして息をした。
「お尻から精液垂れちゃってるジャン、エッロォォ〜。ちゅぷ、ぺろ、くちゅくちゅ……こく……んん」
「あっ、あっんん! はぁ……はぁ……この変態ども、死んで生まれ変わったらどうなの。ん、んん!? ちゅ……んふ、ちゅぱ、ちゅちゅっ」
「おまえが可愛すぎるからいけねえんだって。ちゅ、ちゅ。ちゅく」
俺は黒猫の口を、桐乃は黒猫の下の口を何度もいとおしく愛撫した。
「少しは落ち着いてきたか?」
「ふぅ、信じられない。……ところで先輩、あなたのペニスまだ固いままなんだけど」
「えぁ? そ、そうだな」
リヴァイアサンはまだ数発はイけるとばかりに血が駆け巡っている。
俺って絶倫ってやつなのか? いや、そうじゃねえな、こいつや桐乃との行為が余りにも良すぎるんだよ。
そんな俺のモノを黒猫は手でさすりながら、桐乃に薄笑みを浮かべた。とっても底意地悪そうに。
206 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:49:43 ID:hhajmN92
「次はあなたの番よ」
「えッ!? ア、アタシはいいってば。そろそろ上がろっかな〜って思ってたし」
桐乃が頭を振りながら、よたよた四つんばいでお風呂場から出ようとする。
それを黒猫がどっから体力出てんのかとばかりに素早く羽交い絞めにして仰向けにひっくり返した。
「まだ、きちんと洗っていないのに駄目よ。ほら、ちょうどいい物があるじゃない」
棚に置いてあるボディシャンプーを手に取った黒猫は、「死ね、エロ猫!」ともがく桐乃のからだにピュピュッとかけて、マッサージするように手を動かす。
「きゃん……やめ、へっ……あっあん……ひきゅ、乳首摘むなバカ猫、厨二猫! あっ!? はぅん、あ、あん」
泡立てて無いので、桐乃の肌はヌメヌメとテカり、非情にエロい。黒猫がおっぱいを摘んだりこねくり回している姿に俺は目を真っ赤にして鼻息も荒く凝視した。
「先輩、いやらしい目で視姦していないで、この子の中を洗って頂戴」
中というのは当然、さっき黒猫とした場所と同じことを言っているのだろう。
「ごっくん……。ま、任せろ! 桐乃のケツマ○コしっかり俺のチ○ポで洗ってやるからな?」
「ざっけんな変態兄貴! あた、あたし綺麗だもん、汚くないもん!」
「そっか。じゃあもっと綺麗にしてやらなきゃな、桐乃」
「ちょ! 本気で挿入れるつもり!? おおお尻の穴だよ? そんなの、ダメだよ」
弱々しく言う桐乃に俺は優しく言った。
「大丈夫だ、問題ない」
「問題あるっつーのぉ! あんたニコ厨かなんかなの!? ひぅっ、はぅ……ゃめ、おっぱい駄目……。きゃん! ひっ、あっん……耳舐めるなクソ猫〜」
「往生際が悪いわね。それじゃあ先輩の前に少し私が洗ってあげるわ。先輩、シャワーを取って頂戴」
「ん? おう、ほら」
黒猫に壁にかけてあったシャワーを手渡し、水量を最大にしてくれと言われたので、これまた言うとおりにする。
シャワーからはぬるい温度の水が勢いよく出ている。
「あ、あんた……どうする、気よ!?」
黒猫はニタリと悪意に満ちた笑みを浮かべて「こうするのよ」と桐乃のお尻の穴にシャワーを押し当てた。
「かっふぅぅあぁぁ!? ひゃめ、ひゃめろって言ってるれしょバカぁぁ! あっあっん、ひっく……ぃぃあぁ」
オー、ジーザスクライスト……。
お尻の穴へシャワーの水を飲み込ませられ、桐乃は足をぷるぷる伸ばしたり曲げたりと襲っている快感に身をよじくっている。
「ひっ、きゃぅん……あっん、あっ。そ、そこダメぇぇぇ! っくふ、ひつっ……えぅ、くんん、あん」
シャワー攻撃だけじゃなく、黒猫は桐乃のおっぱいを細指でしごき、耳を唇と舌で愛撫する。
桐乃のやつ、黒猫からなんて羨ましいことを! 出来ることなら変わってもらいたいよ、お兄ちゃんは!
「そろそろいいかしら、先輩もういいわ」
「分かった」と俺はシャワーの水量を元に戻した。
桐乃は大きく息をしながら股間から愛液を流している。
なんだかんだ言っても、ちゃんと気持ち良かったらしい。俺は桐乃の愛液を肉棒にこすりつけて改めて挿入を果たそうと腰を近づけた。
「じゃあ挿入れていいよな、桐乃」
「んぁぁ……イ、イヤよ。お尻の穴なんかで感じたりするわけ……あんん……無いし」
涙目になりながらも桐乃はまだ強情を張っている。
その顔を見ていると、ふいに俺は、こいつが胸を揉めと言い出したときのことを頭によぎらせた。
「桐乃。どうしてあんとき、胸を揉めなんて言ったんだよ? あれが無かったら俺たちはまだ――」
「し、知らない! あ、あんたがアタシの胸エッチく揉むから、悪いん……じゃん」
逆に胸を触ったことを糾弾され、質問の答えは返ってこなかったが、「そっか」どうしてだか口にした疑問は霧散していた。
改めて俺は桐乃の顔に自分の顔を近づけてもう一度頼みこむ。
「桐乃、俺おまえの中をもう一度感じたい。この通りだ、頼むって!」
「……!? し、しし死ねば!? キモイっつのぉ」
ダメか、と思ったら続いて桐乃は、
「…………変態。ゆ、ゆっくりしないと殺すから」と顔を真っ赤にして答えてくれた。
苦笑をこらえながら、俺は「分かった」と返事をして俺は腰を前に突き出す、桐乃のお尻の穴へと。
ずぷちゅ、ずっぷぅぅ。
「い゛ぃぃ、あ゛あぁぁああぁあ! 挿入ってぇぇえぇ、挿入ってきてるぅぅ!? お尻、兄貴のがぁぁぁ! ずっぷし挿入っちゃってるよおぉ!」
ずぷちゅ! ずぶるちゅ!
水と愛液が抽送を助けたのか、勢いあまって肉棒は一気に根元までハメこまれた。
207 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:50:08 ID:hhajmN92
「はっぎぃ!? し、死ねえぇバカぁ……はっふ……ゆっくりって言ったのにぃぃ」
「えげつないわね先輩。でもあなた、ちゅぷ、れろ……ヨダレたらして悦んじゃってるのかしら」
桐乃の口の端からダラダラ流れるヨダレを舌で舐め取りながら黒猫がからかってきた。
「いや、つい滑って。静かに動していくから、勘弁してくれ桐乃」
謝りながら俺は腰を動かし始める。
「きひゅん……ゃあぁ、あっあっあっあっ! お、お尻ぃぃぃ、」
「ぐあ……おまえのケツマ○コもすげえ締め付け。千切られるみてえ!」
「いっ、んふぁ……あっく、あっああん……おか、おかしくなっちゃいそう」
「兄妹で、ケツマ○コでセックスしてるんだから、おかしいと言えばおかしいかもな。うく、超気持ち良い、良すぎる!?」
ぐちゅぽぐちゅぽ、じゅっぽじゅっぽと桐乃のお尻の穴から生々しい淫猥な水音が耳に届くたびに快楽の波が押し寄せてくる。
気を抜くとすぐにイってしまいそうだ。
「あっ、あっん……おほうぅぅ、ふひっん……いっいっ、んぁぁ、あんあん」
挿入したときは苦しんでいた表情を見せていた桐乃も、徐々に快感に飲まれていっているのか、甘い色声を出している。
「ちゅぴ、ちゅろ……。っふ、ここもすごいことになっているわよ、あなた」
「ひゃっ……あっあっ。ア、アンタ!? そこ触るな……はっ、んっんっあ、あん」
「さっきあなたが私にシたことを真似しているだけよ、気にしないで」
「せ、性格悪すぎ! きゃぃ……いぃっ、あっん、ふはぁ、はん、くっふぁ……」
黒猫は「ありがとう、とても嬉しいわ」と微笑するが手は休めない。
ほんっとコイツは桐乃が大好き過ぎだろ。見慣れない桐乃の可愛い♀轤見て、からかいたくて仕方無いんだろうぜ。
そして桐乃の顔を見て喜んじゃっている黒猫と似たもの同士な俺。
「桐乃のケツマ○コ、チ○ポ放そうとしねえ! くぅぅ、イイぞ桐乃。エロいケツマ○コにチ○ポ挿入れるのマジ良い! ちゅ、ぺろ、ちゅぶ」
顔を寄せてキスをして本気で気持ち良いのだと伝える。
「あっあっん……。ちゅる、くちゅ……ぷちゅちゅっ。へ、変な言葉連呼すんな変態!」
おまえが最初に言い出したんじゃなかったっけ?
「わりぃ。でもマジで気持ちイイんだって。もっと強くするぞ!」
「はぁあぁっ、あっあっひ……ひんひぅぅ……ら、らめ、あたしこんなの無理! あっん、んぁぁぁあ」
ズヌルルゥと引き抜いては、ズパン、ズパンとからだがぶつかるほどに、きつい締め付けに抗うように俺は肉棒を桐乃の穴へと押し込んでいく。
「あっ、あっぐぅ……ひっ、くぅぅうぅ! あ、あたしもう、もうイく……、イくうぅぅぅぅううぅ!?」
「お、俺も限界! 出すぞ桐乃、ケツマ○コの奥に! チ○ポから精液出すからな!」
「あっあっ、中出しされる、あたし兄貴の精液でケツマ○コ中出しされるぅぅ!?」
「イく、イくぞ桐乃! この――ッ!」
ぶびゅるるるるる、ぶっびゅううううううううううッ!
根元まで挿入した肉棒の先から白濁の液が桐乃のお腹の中へと流し込まれた。
「出てる、精液出ちゃってる。あ……あ゛あ゛あぁぁあぁあぁッ!? 兄貴の精液、お尻から飲んでぇぇぇ! いぃぃ、イく、イくぅぅう!」
電気が走ったように痙攣して桐乃は身をよじらせて全身を駆け巡る快楽に身を包まれて、桐乃は黒猫の上へとしなだれた。
ハマっていた肉棒をずぶずぶと引き抜くと、放出した精液がとろとろと穴から流れ、黒猫の上へと落ちていく。
その淫靡な絵を見つつ、俺は疲れた体を風呂場のタイルの上へと倒れさせた。はぁ、どんだけ出してんだよ、今日の俺。
息を整えている俺の足元からは、「あっん……ゃだって。あん、ちゅ、ちゅる、ちゅぷ、ぺろ、ちゅく」と桐乃の声がしているが、黒猫が桐乃に何かしてんのかね?
208 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:50:33 ID:hhajmN92
「はぁはぁ、サイアク。もう、あたし動けない」
「……さすがの私も、疲れたわ」
「きゃん……ちょ、変なトコロ触んないでよ。あっ、ヤダって……ん、ちゅ」
「あなたがいつまでも人の上に乗っかっているからでしょ。きゃ、ちょっとあなた……んっ、ちゅぴ、ちゅろ」
じゃれあっているようなんだが、まだ熱が冷めていないのか、エロい響きを耳に届けている。
………………。
「くちゅ、ちゅっ。――あら? まったく先輩は。っふ、節操無しにもほどがあるんじゃない? まだそんなに大きくしたままで」
「ほっとけや! おまえらがエロい声出すからこうなってんの!」
「やれやれね、放っておくと見境無く女性を襲い出すんじゃないかしら。そうね、この際しっかりと躾けておこうかしら」
黒猫はそう言って起き上がると俺の腰に座り、股間をくにくにと俺の肉棒に押し付けてきた。それに合わせて小ぶりで形の良いおっぱいがぷるぷると揺れている。
「んっ……んん……また少し大きくなったわね、ほんと浅ましいペニス。……っふふ。勝手に使えないように私の聖水で封印しておいてあげるわ」
「意味が分からねえぞ。ど、どうする気だよ?」
内心、また黒猫が気持ち良いことしてくれんのかなぁと期待に胸を膨らませていると、
ショアアアアアア……
人肌のような『温かい水』が俺の股間を濡らし始めた。
「おま!? 黒猫! お……おしっこを――!?」
聖水ってそういうこと!? あったかくて気持ち良……いやいやいや! そ、そんなこと思ってない、思ってないよ!?
「くくく、良い気味ね。私の所有物としての印も込めておいてあげるわ」
「な、あんた! だ、誰がアンタのものになったってのよ」
「じゃあ、誰のものなのかしら?」
「くっ! コレは、だから――」
俺のチ○ポは俺のものだっつうの! 黒猫めぇ、いっちゃん最初は石化してたくせに、一番開き直ってエロくなってんじゃねえか? 千葉の堕天聖様、チョー恐ろしいよ!?
くっそ、言ってやれ桐乃。チ○ポは俺のものだってよ。
「あたしもする!」
そうそうオマエも俺に………………えぇっぇええぇえ――ッ!?
「桐乃、おまえまでふざけたこと言ってんじゃねえ!?」
「うっさいバカ! あんたがスケベなのが全部悪いッ!」
桐乃はひらりと足を広げて黒猫の前へ移動すると、ふとももの付け根からにちゃりとした愛液が滴らせながら、俺の腰へからだを下ろした。
俺が悪いってどういう決めつけよ? エロいのはオマエと黒猫じゃね!?
抗議しようとしたが、桐乃が黒猫と抱き合うようにして俺の肉棒を挟みこんだ感触に「ぁぅ……」出かかった声が引っ込む。
「ん……んん」
ショオオオオオォォ……
俺、妹の桐乃と友達の黒猫におしっこをチ○ポにひっかけられるって。ど、どうなってんのよ?
こんなもん気持ちよくもなんとも!
「あん……、んん……。アハハ、あんたのチ○ポ、大きくなってきてるし。可愛い〜。あっ、んん」
「マゾね。それよりあなた、私に抱きつかないで……。んん、ひゃうん」
「し、仕方無いでしょ。このシスコンが……んん、あっん、チ○ポ擦ってきちゃうんだから。アンタのおしっこもキモぬるいしィ」
「ゃ、あん……はぁ、はぁん。どっちがよ。あなたの方こそ、ペニス越しに流れてきてるじゃない。はん、やっ、あん……ち、乳首が……」
「きゃひ……乳首擦れてる、おっぱいが当たってェ……。あっ、あっああ」
「ん……莫迦なスイーツね。ちゅく、ちゅくちゅぴ……ちゅぷ」
「スイーツ言うな、バカね…こぉ。あん、あっ……ちゅぶ、れろぉ、ちゅぱちゅぱ」
…………こんなもん、気持ち良過ぎです。とっても。
チ○ポ挟んで盛り上がりまくってんじゃねえか二人とも! 見るだけでも鼻血拭きそうなのに、おしっこ流しながら腰をぐいぐいと押し当ててるしよお!
「うきゅっ……っん、んんぁぁあぁ、感じちゃうジャン、ばかぁ! ああっあっん、あん」
「はぅふぅ……ちゅる……あっ、くひっん、くぅっぅうぅぅ。こんな、またなんて……」
「ふっふっゃぁあん。ア、アタシ。また、またクる。キちゃう! あっあっ」
汗で光る桐乃と黒猫の肢体の激しくなっていく腰の動き。
じゅぽじゅぽじゅぶぅぅ、グチュグチュグチュ。ぬっちょぬっちょぬっちょ!
もう出ないだろうと思っていた俺のリヴァイアサンが咆哮をあげた。
「また、俺もイく! ぐ、くぅぅうううぅう――!!」
どっびゅぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅ、どびゅううううううう!
最後の射精は、もう残っていないかと思っていた精巣から根こそぎ持っていくように、精液を二人のからだを越えて、顔にまでぶち上げた。
209 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:50:57 ID:hhajmN92
「ぃいぃイくぅ! イっちゃうぅぅ! 精液浴びてイクッ、イクイク! イ゛ぃいっイ゛クぅぅう!!」
「ひゃうぅうぅ、らめぇぇ。わた…しぃいぃぃ! あ゛あ゛あぁぁぁあぁぁ!!」
幾度目かの絶頂に達した二人は抱き合ったまま、ゆらぁと体をお風呂場へと横たえた。
「はぁ……はぁ……ス、スゴい。あたしもうホントに……ちょっと動けそうにない、かも」
「く、ふぅ……私も。ふぅ……あっ、んん…………」
さすがにこいつらも大人しくなって、体へ染み渡らせるように快感を享受しつつ仲の良い姉妹のように寝そべっている。
俺もダメだ。キンタマがマジでカラッカラ。あ゛〜だけど、やることやらないとな……。
チ○ポもさすがにふにゃっと柔らかくなってしまい、明日は筋肉痛確定の腰も疲労を意識させたが、俺は体に鞭打って立ちあがった。
「はぁ……はぁ。どうしたの兄貴?」
「…………?」
二人はけだるそうに火照った顔から吐息を漏らして俺を見上げている。
「あぁ。ちょっとイタズラが過ぎたオマエらにお返ししようと思ってな……」
ゴシゴシと肉棒を擦って、鈴口を眼下の二人に向ける。
よし、だんだんと集まってきたぜ。覚悟しろ桐乃、黒猫! 粗相なんかするアマにはちゃーんと教えてやらんとな!
ジョオオオオオオ……
「はぷっ!? くぷはぁ、ちょ、な、何を!? あむ、く……んぷぅうぅ!」
「きゃッ! んぷぅうぅ、んく、あく……ふっんん」
俺は二人めがけておしっこをひっかけた。口を開けていた桐乃と黒猫の顔へとおもいっきり。
「ひゃめ、んくぷ、ぷあっ……こく、あふぁっ……あっあん」
「こ、このケダモノ!? ふぷぅ、んく……んぷ……あん、いっ、くふぅぅ……」
なんとでも言え。はっはっはー、超気分が良いぜ! オマエらにおしっこかけるのはなぁ!
イき過ぎて頭に変な脳内物質が溢れかえっていたんじゃなかろうか。後でどんな恐ろしい目にあうかも考えれないくらい、俺は気分が高揚していた。
黒猫の綺麗な黒髪と白く柔らかいおっぱいにも、
「あっ、あっああ……汚され……はっぁん……私のからだが汚されて……ひきゅ、あん、っんん」
桐乃のライトブラウンの髪とヘソの穴にも、
「ひゃひぃん……し、死ねぇ変態……あっあっんん。お腹、おヘソに当って……きひっん、あっあん」
最後は俺と同じように桐乃と黒猫のココにもだ!
「くぅぅ……あっん……あぁぁあ。こんな……堕天聖の私が……。くっ、あぁん……はぁぁあぁ!」
「ああぁっぁあ! ク、クリに当ってぇぇえ!? ひっひきゅ……あ゛あぁぁあっぁぁあッッ!?」
放尿が終わったとき、桐乃はピンと足を伸ばしながら指を折り曲げて、ピクッピクッと小さく震えて再び絶頂を経験しているようだった。
黒猫も息を「ふぅふぅ」と吐きながら口からヨダレを流している。
ぜぇ……ぜぇ……。こ、これでもう精液もおしっこも一滴も出ねえぞ。
壁を背に座りこんで、うな垂れながら、ふぅと大きな息を一つ吐く。
心地良い疲労感が体に広がるのを感じながら俺は午後からの半日を振り返っていた。
数時間前まで桐乃の部屋で普通に話していただけだったのにさ、変な感じだ。へへ、でも間違いなく俺の人生で一番幸せな日になったことは確かかな。
桐乃と黒猫。すげえ生意気だけど、とびっきり可愛い二人。頬を緩めつつ、もう一度二人の愛しい姿を見ようと俺は顔を上げた。
「「………………」」
二人は無言で俺の方を向いていた。
「ど、どうした……の?」
「「………………」」
前髪がかかっていて桐乃と黒猫の顔がよく見えない。
が。
き、桐乃さんと黒猫さんが、とっても怒ってらっしゃることは、良ーく分かっちゃいました俺。
だって……ガクガク……、黒猫さんからはデロデロと真っ黒い気が立ち込めて、桐乃さんは炎を背負った阿修羅像のようなものが背後に見えるんだもん。
「は、話合いが一番平和的解決だと、ゴクン……思うんだが。…………駄目?」
「「…………駄目」」
死ねと同義の意味合いを持つ言葉を呟いて二人は無言のまま左右対称、シンメトリーの動作で手を振りあげる。
陽炎のように残影のある動作がピタリと止まり。
「助けてえええええええええええええええッッ!?」
生にしがみつく俺の叫びを刈り取るように、亜音速に近い速さで断罪の斧は振り下ろされた。俺の顔へと……。
210 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:51:31 ID:hhajmN92
――日が暮れて。
桐乃と黒猫と俺は、玄関に出ていた。
お風呂場で両頬にくっきりと赤いモミジと両目にパンダの痣が作られた俺は、桐乃と黒猫の怒髪を怒鳴られつつ丁寧に洗わされ、からだを爪の先まで舐めさせられた。
それだけに留まらず、お風呂から出るとこれまた罵詈雑言の嵐を身に受けながら、タオルで全身を拭いて、下着と服まで着せるという、さながら奴隷のようなというか奴隷の扱いを受けてしまったのである。
更に更に二人がリビングで体を休めて冷たいジュースを飲んでいる間、俺は桐乃の部屋の換気をして、シーツを洗濯機に回して、お風呂場を綺麗に掃除。
リビングに報告に行くと土下座させられ足を踏みつけられながら、恐ろしいことに『これで終わったつもりじゃないでしょうね』と五寸釘をガッツンと打ち付けられていた。
…………もうヤダよ俺、グスン。
「はぁ……酷い目に合ったわ。今度からこの淫魔の館には相応の聖武具を持ってこなきゃいけないわね」
「あたしが言いたい台詞だっつの。とにもう、まだ足がガクガクしちゃってるし」
俺の服の裾を掴んでぶつぶつ文句を言う桐乃。
「黒猫、今日は色々すまなかったな」
「フン、全くだわ。私をあんな目に合わせた償いは高くつくわよ?」
「うぐ。か、覚悟は出来ています……」
黒猫の書いた小説のちょっとした品評会だったのが、とんだことになっちまったな。
だけど、友達と妹、二人の少女との関係が大きく変わってしまったことに不思議と俺は後悔なんてものが沸きあがってこない。
時間が経てば後悔するのだろうか? そんな自問にさえ「ねえよ」と即答して、心の内にじんわりと染み入るような温かさが広がる。
こいつらはどう思ってんだろ。
「あのさ、怒っているのはしょうがないとして。――後悔とか、してるか?」
言わずもがな、つまらないことを俺は口にした。
「バッカじゃん! 死んだ方が良いよ、このシスコン!」
「呆れ果てるほどのヘタレね、先輩」

夕陽に照らされて、二人の表情が見えづらかったのがとても残念だ――。
211 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/15(金) 18:52:09 ID:hhajmN92
以上
おしまい
212名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 19:15:43 ID:kLI6nwfo
お前GJ過ぎンだよ
213名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 19:25:20 ID:9R2oT3u4
俺も黒猫に罵られながらシコシコされたい
214名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 21:05:28 ID:ER+5jZo3
>>211
乙です
何か、もう、取り敢えずエロいなw
桐乃と黒猫が良すぎる!
215名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 21:30:12 ID:TGMtZOfd
>>211
おつかれ〜
ここまでエロいのも久々じゃないか
桐乃と黒猫で3Pだなんて京介もげろ
216名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 22:55:38 ID:TJ7RJ2zG
ハードプレイ乙!
めちゃくちゃエロかった
この三人は3Pがデフォになりそうだなw
217名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 00:59:12 ID:aWCDOGNC
>>211
GJ!
桐乃、黒猫との3Pとか羨まし過ぎる
218名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 01:16:02 ID:PS7poP4D
GJ!!俺と代われwww
219名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 07:32:32 ID:JLQn50wV
GJ!
「大丈夫だ、問題ない」吹いた
220名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 11:06:12 ID:cH6U7/HE
俺的には「大丈夫だ、問題ない」のくだりさえなければ完璧だったな

GJなのは変わりないがな
GJ!!
221名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 15:25:53 ID:UWG/uVFv
エルシャダイネタはニコニコじゃなくてゲハ発らしいぜ、擁護しとくと

取り合えずGJ
222名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 16:16:40 ID:kqWz0w9m
7巻の情報出てきたね。

>「実姉モノのエロゲーが姉さんに発見されてしまいました」
>「責任を取ってもらいますわ、京介さん」

って一体どういう展開だってばよ!
223名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 16:23:08 ID:K01SARG2
まぁいつの情報だよ、と
224名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 19:38:12 ID:tRgDdcCS
しかし7巻の桐乃服装エロすぎだろ
誘ってるとしか思えない
俺が京介なら問答無用に襲うわ
225名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 20:04:13 ID:gmArvLSg
ニーソはけしからん、履いてるのがあやせだったら完全にやられていた
226名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 20:23:42 ID:ZeGe7eXq
京介そろそろ黒猫にもセクハラしてくれないかなぁ
であまりにも執拗にやり過ぎて涙目になった瑠璃ちゃんを俺が優しく抱きとめたい
227名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 22:29:42 ID:/8vaVZ+d
ヤンデレの桐乃が見てみたい
228名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 22:42:05 ID:Y3/TNWaA
京介が自分のせいで大怪我したりするとヤンデレ方向にぶっ壊れそう。
229名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 22:46:28 ID:O5weu75K
>226
「淫魔に囚われているのね。可哀想に。私がこの聖なる口で祓ってあげるわ」
とズボンを脱がせていきなりしゃぶりつきましたが
230名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 22:50:23 ID:Z8+vT+OH
桐乃は本質的にはMなんだろうな。
231名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 01:51:44 ID:EMnCYZoD
この作品Mしかいない気が…
232名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 02:00:13 ID:Ipf4Xwkh
かなかなは?
233名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 06:32:57 ID:tZ42QGkA
桐乃の誤解してそうなこと
       ↓
男が一回の性交で出す精液の量はコップ一杯くらい
234名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 07:44:42 ID:/qcF1dFQ
黒猫の誤解してそうなこと
       ↓
男のアレのサイズはフランスパンくらい
235名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 07:50:32 ID:qsZ+jk7A

桐乃はあり得ると思うが黒猫のは無い
236名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 08:03:20 ID:YX+gU7L2
桐乃の誤解してそうなこと
       ↓
発射するときはフラッシュする
237名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 08:04:45 ID:/kqZCIPj
>>235
「ニトロプラス フランスパン」でぐぐるとわかる
238名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 08:44:04 ID:qsZ+jk7A
>>237

ニトロプラスってすーぱーそに子の会社でフランスパンはメルブラ作ってるところだよね
239名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 08:47:41 ID:/kqZCIPj
>>238
そに子というより黒猫みたいな厨二病患者御用達のエロゲメーカーとして有名
エロシーンでのナニの大きさが半端なくて「フランスパン」として親しまれてる
メルブラ作った同人サークルとは関係ないw
240名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 09:09:09 ID:zNggjm5+
エロパロじゃないけど、沙織×京介氏のSSって需要ありますか?
SS投下したいと思ったんですが
241名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 09:47:50 ID:/9WfM1KY
需要が供給を大幅に上回っております(´・ω・`)
242名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 10:23:18 ID:YX+gU7L2
カップリングに貴賎無しという言葉があってだな
今考えたんだが
243 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:26:41 ID:wLM3ql8H
ではSS投下させて頂きます

タイトルは沙織さんと京介氏の場合
それではよろしくお願いします
244名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 10:27:05 ID:Ipf4Xwkh
もう誘い受けとか関係ないくらい勢いあるから
投下してくれてる方々みんな神状態

BLとか特殊なの以外なら批判する奴すら出ないから安心して投下して欲しい
245沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:32:08 ID:wLM3ql8H
俺の名は高坂京介。しがない高校生で勉学はもちろんスポーツなどにおいて
平凡以下の能力であり、自己紹介などしたら嘲笑われること間違いなしだと自虐してもいいだろう。
そんな俺には自分とは似ても似つかぬ妹がいる。名前は桐乃。
こいつは憎たらしい事に俺とは全くの正反対で勉学、スポーツ、果てはモデルや携帯小説作家など有り余る才能の持ち主で常に平凡な俺と比べられてきた。
その上俺に対しては兄として敬うことさえなく、それどころか人間として見られているかどうかも疑問だった。

そう、そうだったんだ。あの日の、桐乃がドジ踏んで玄関にエロゲなんつー代物を落としたりするという、今思い出すと馬鹿馬鹿しく思えるあの出来事までは。
その出来事から沙織や黒猫などのオタク仲間の件、桐乃の友達のあやせのオタクへの偏見の誤解解き、携帯小説の時の事件、
長い間知ることのなかった桐乃の過去、後輩となった黒猫のお節介、そして海外でやつれてしまった大嫌いな妹を連れ戻した件。
その全てに俺自身の意志など関係なく巻き込まれていったのだ。
だが、不思議と嫌な気はしなかった。むしろ何か大切なことを脳天にぶち込まれた気がしてそれまでの自分が急に恥ずかしくなった。
いつか麻奈実に変わったと言われたのも今ならばわかる気がする。
……それでもやはり俺は妹の事が大嫌いだ。
今でも俺の事を兄だと思っているかは疑問だし、時々黒猫と一緒に弄りやがるし、相変わらず悪い口も直しやがらないし。
結局のところ、兄と妹など混ざり合うことなどないのだ。
でも、それでも、あいつが人生相談としてこの平凡な志しか持たない兄を頼ってきたのは……正直嬉しかった。
なんだ、こんなんでも何かしてやれるんだなってさ。
へっ、全く世話の焼ける妹だぜ。
246沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:35:00 ID:wLM3ql8H
感傷に浸かっているところ話は変わるが、現在俺はめちゃくちゃウッキウキな気分でいる。
何があったかというと、今日は久々に例のオタク仲間らと新作のエロゲをやることになったのだ。
受験生である俺はもちろんのこと、桐乃も他の二人も時間が合わない中での貴重なみんなで遊ぶ時間なのだ。
それに楽しみだったのは俺だけではなかった。

「ちょっとぉ〜?何そんなとこでニヤニヤしてんの?すっごいキモいんだけど?」

早速来たコレ、妹からの罵倒。せっかく人が良い気分でいたのにこいつには空気を読む気はないのかね?多分ないだろうなぁ、主に俺にだけは。

「そんなとこでくつろいでいる余裕があるんだったらお菓子やジュースぐらい私の部屋まで持ってきて頂戴よね?」

「待て、まだ三時間も先だぞ?まだあいつらは来ていないのに持っていっても意味ないだろ?」

人をパシリとして使うのはもう慣れたから結構だが、もう少し時間を見て言えよな。

「はぁ?何言ってんの?もう先客が来てんじゃない?」

は?と意図がとれない俺。クイックイと二階を指差す桐乃。そっちへ行けってか。
俺は嫌な予感を抱きつつ二階の桐乃の…ではなく俺の部屋の扉を開くと、やはりいやがった。
俺のベッドには既に眠気を催すぐらいに解れていた黒猫の姿があった。

247沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:36:48 ID:wLM3ql8H
「あら先輩、どうしたのかしら?そんなに慌てて」

「どうしたじゃねえよ。お前何時間早く俺ん家に来てるんだ?あと何度も言うがいい加減桐乃がいるときに俺のベッドを使うな」

「ひどいわね、どうして早く貴方の家に来てはいけないの?私だって楽しみにしていたのよ?」

確かにそれは分からなくもないが……。
まあ、黒猫もいつも俺とは学校で会っているとはいえこうやって集まるのは本当に久しぶりだもんな。
俺みたいにようやく取れた休みなのだ。いてもたっても居られなかったのだろう。まさに俺のようにウッキウキだったってわけだ。分かるぜ、その気持ち。

「それに私が貴方のベッドを使うのはいわば習慣みたいなもの。私専用の椅子だと思ってもらえればいいわ」

だからそれが桐乃に大きな誤解を招くんだって前から言っているだろうが。つーかお前、面白いからってわざとやってるだろ、絶対。

「それはとりあえず置いとくが……黒猫よ」

俺は改めて問いかけたい事があったので、何時にも増して真剣な顔立ちで黒猫に話しかけた。

「な、なによ?」

不意を突かれて怯んだのか、黒猫は俺から後ずさった。

248沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:38:59 ID:wLM3ql8H
「この前の部室での話の続きなんだが、あの校舎裏の出来事について詳しく」

「っ!?あの……だからあれは……ブハッ!?」

黒猫が顔を紅く染めてたじろぎながら何かを言おうとしたところで、唐突にやってきた桐乃の豪快なヒップドロップが黒猫の背中に見事にクリティカルヒットした。
まあ、こうなると思ってたよ。だからあれほどどけって言ったのに。桐乃も、黒猫があり得ない声を出すくらい苦しんでいるだろうが。

「だ・か・ら、人の兄貴の部屋で寝るなってあんたは何度言えば分かるのかなぁ〜?」

「うぐっ……だから言ったじゃない。ここは私専用の椅子だと」

キッと俺を睨みつけ「あんたもあんたよ!ほんとサイッテー。はやく何とかしなさいよ」と眼で命令してやがる。
あ〜また面倒臭いことになっちまったな。さて、どう切り抜けるかな……。
と困っている俺への援助か、玄関の呼び鈴が鳴り響いた。

「おっと、誰か来たようだ。様子見てくるわ!」

「あ!?兄貴逃げんな!」

そうはいかんのよ桐乃よ。待てと言われて待つ奴がいたらそいつは真性のドMか従順な飼い犬のどちらかだ。俺はそのどちらでもないんだよ、残念ながらな。
それに呼び鈴を鳴らした奴はもしかしたら沙織かもしれないというのも一つの理由だ。あいつが今日のオフを人一番楽しみにしていたからな。
249沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:40:51 ID:wLM3ql8H
玄関前に来て、ふと考えてみた。あいつはどちらの沙織で来るのだろうか。
いつもの典型的なオタクファッション姿の沙織か、はたまたあの日のコスプレと称した沙織の近所にあった女学院の制服を着たお嬢様姿か。
正直言うと、後者の方を期待している自分がいる。それでもあいつに対する態度は変わらないけどな。
さて扉を開けようとしたらピンポンダッシュでいたずらをするかのごとく凄まじい早さで何度も呼び鈴を鳴らしてきた。
うるせー!マジうるせー!!一回押せば十分だっつーの!!

「わかったからもうやめろー!!!」

怒りのあまり大声で怒鳴ってしまった。やばい、近所の人だったらどうっすっか……。
後悔の念が俺の頭に渦巻いていると、聞き覚えのある声がした。

「申し訳ありません!拙者が寝坊してしまったばかりに、他の方たちはどうなされているでしょうか!?」

沙織だ。間違いなく沙織の声だ。あぶねー、近所の人ではなくて。
安心したのもつかの間、俺は目の前の女の姿を見て茫然とした。
目の前にいるのは、オタク言葉を喋りながら花も恥じらうお嬢様の姿(伊達眼鏡付き)があった。
250沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:43:09 ID:wLM3ql8H
「姉さん、遊びましょう?」

「ごめんね――。私は結婚して海外へ行かなくてはならないのでもう遊ぶ事はできないのです」

「あぁ…………そうですか」

淋しそうに頷く女の子……のようなフィギュアがそこにはあった。
それだけではない。その女の子フィギュアを中心に周りに数体のフィギュアが囲んでいる。薄暗くて顔の表情が良く分からない。
姉さんと呼ばれたフィギュアはそこから離れて消えてしまった。

「皆さん、私と」

「ごめんなさい、オタクじゃない彼氏ができましたので」

「すいません、研究のために海外の大学へ留学するので」

「もっと面白い遊び場所を見つけたので」

「「「ここから抜けます」」」

一人、また一人いなくなっていく。いつの間にかそこには中心にいた女の子フィギュアのみになっていた。
下に俯くフィギュアは今にも泣きだしそうだった。静寂の暗闇の中で一人で。

……誰?貴女は誰なの?そんなに哀しそうな声を出さないで。私まで哀しくなってしまう。ほら、顔を上げて。

淋しそうに俯いている彼女の頭を優しく撫でてあげた。すると彼女は恐る恐る首を上げていき顔がはっきりと認識できるようになった時、私は愕然とした。
そこには、他でもない自分自身の泣き出しそうな顔画あったのだから。
251沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:47:10 ID:wLM3ql8H




嫌なくらいぱっちりと目が覚めた。思い出したくもない思い出を悪意でもって無理矢理ぶり返されるときのように気分が最悪なのにもかかわらずだ。
目覚まし時計を確認すると、午前四時半だった。起きる時間にしては早すぎるし、再び就寝するにしてもそれほど長くない。
まさに帯に短し襷に長し。先程見た夢と合い重なってやるせない気分になる。
仕方ない、展示してあるコレクションでも見に行くか。寝室を出て玄関、渡り廊下へと経て一つの部屋に辿り着いた。
ガラスケース内には百は超えるであろうプラモデル、本棚には千を超える雑誌やDVDが並べてある。
これだけではない。他の部屋にもゲームやコスプレ衣装、サバイバルグッズなどを展示している部屋があるのだ。
それらグッズをすべて合わせると膨大なものとなる。まさに博物館のように塵一つつけることなく手入れをして保管しているのだ。
これら全てが姉と姉の友人が遺したものなのだ。その全てを、私は譲り受けた。
遺されたモノたちはそのまま引き取られる先があるのならばまだいい。大抵はそのまま捨てられてしまうのだ。
それまで大切にされて使われてきたのに、ある日突然捨てられるもしくは全く知らない者の元に行く。それはあまりにも可哀相で――慕っていた主人がいなくなって――。
私はあの部屋は大好きだ。一つ一つのグッズに今までの思い出が溢れんばかりに詰まっているのだから。
ただ、これだけ多くの思い出たちに囲まれていても、部屋が広すぎる。広すぎて目の前にあるのに星に手を伸ばすように届きそうで届かない。
いつしか、自分の内で乾いた風が吹いてきていた。

……いけない、こんな夜中に感慨深くなってしまった。やはり寝室に戻って少しでも睡眠をとった方が良いだろう。
自らを急かすように部屋を出て寝室に戻り、寝床に転がり込む。
あの日から私は変わったのだろうか。不意の訪問とはいえ、京介氏やきりりん氏、黒猫氏には私が一歩踏み出す勇気を後ろから押してくれた。
そのおかげで私は隠していた素顔をみんなの前でさらけ出す事が出来たのだ。なのに、まだ私の中でしこりのように残っているものがある。
まだやり残したことがあるのだろうか?考えてもそれ以上わからなく、徐々にうとうとしてきて重くなった瞼閉じていく。
252沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:48:50 ID:wLM3ql8H
再び目を開いた時には、既に窓から日が射していた。これまた夜中に起きた時のように寝起きが良く、かといって良い気分では決してない。
それを紛らわすために猫のように思い切り背伸びをしていると、ふと何気なしに目覚まし時計に目がいった。

――P.M. 8:01

「……あら、もうこんな時間ですの。随分と眠ってしまったようですのね」

ははははは…………
…………。

ち、遅刻だぁーーーーーーー!!!
や、ヤバい……今日はきりりん氏たちと新作ゲームで遊ぶ約束をしていたのだ!
ただでさえ遊ぶ機会が少なくなっているのにさらに短くなってしまったら折角お待ちして頂いている京介氏やきりりん氏、黒猫氏に悪いではないか!
と、とにかく着替えをして化粧を施して……ってこんなにしていたら時間がなくなってしまう!
適当にこれを着て……あれ、眼鏡眼鏡……どこにもないっ!?
あぁーーーもう!これを付けてそれを着て鞄を持って準備おk!Go!
私は走った。何処までも走った。走行中に妙に強張った表情をしながら私の方を眺めている人がいたが今は気にしてなどいられない。
最寄り駅までまだ距離があるうえに次の電車を逃すと一時間以上は待たなくてはならないのだ。
それだけは絶対に許されない。きりりん氏たちとの約束のためにも。走れ、拙者。間に合え、京介氏たちのもとへ……!!
253 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 10:53:24 ID:wLM3ql8H
ふぅ……。
とりあえず間をおいてまた投下します
254名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 11:13:50 ID:g1Qtre9g
乙です!皆可愛いなぁ…
続き待っています。
255 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 12:48:26 ID:64vAfiJH
少し間が空きましたが続けて投下させて頂きます
それではどうぞ
256沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 12:51:35 ID:64vAfiJH


「……というわけでござる」

いや、というわけ、じゃねぇよ。お前おっちょこちょいっていうレベルの話じゃ済まないぞ?なんか色々とカオス何ですが?
つーかその伊達眼鏡はなんですか?最近の流行は伊達眼鏡ファッションなんですか?

「え……?」

ほい。俺ん家に置いてある鏡をお嬢様姿でオタク喋りの彼女に見せた。

「……きゃあ!!」

今さら気づいたらしく、体育座りをして顔を伏せてしまった。いきなり自分で確認させないで俺から口で言えばよかったか?
しかしあの沙織が自分の着た服を忘れて、あろうことかお嬢様姿でいつものオタク言葉を喋られるなんて思ってもみなかった。
あの日に披露したコスプレの時もあまりのギャップに俺の言動がおかしくなっちまったのに、今度は違う意味で調子が狂いそうだ。

「何今の声!? え? ……沙織?」

「全く、騒がしいわね。もう少し静かに……え?」

沙織の叫び声で二階にいた二人が気付いたらしく、急いで降りてくる桐乃とあくびをしながらゆっくりと降りてくる黒猫。
その二人とも沙織の姿を見て呆然とし、

「あんた……今度こそ沙織を……サイッテー」

「ああ、ついにやってしまったのね。いつか事を起こしてしまうとは思っていたけれど」
257沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 12:52:55 ID:64vAfiJH
桐乃は半ば本気な顔で、黒猫は何があったのか理解したのか醜態ヅラで現在の状況を愉しみながら俺へ罵倒を吐いてきやがった。
だめだ、完全に誤解してやがる。このままでは黒猫はともかく桐乃に何をされるか知ったもんではない。
おい、沙織頼むよ。いつまでも恥ずかしがってないで誤解を解いてくれよ。

「……ふぇ?あぁ!!きりりん氏、黒猫氏!遅刻して申し訳ありませぬ!拙者のせいで貴重な時間を無駄にして……!」

「ちょ!キモい!いきなり抱きつくな!ていうかなんか色々とおかしいんだけどあんた!?」

「……ふっ。これはいつもは見られない貴重な光景だわ。ゆっくりとここで見させて頂こうかしらね」

「ちょっと何遠いとこで眺めてるわけ!?さっさと助けろこの邪気眼厨二病娘!」

「なっ……!?言わせておけば油断ならないとこで邪気眼邪気眼って……!
いいわ、貴女にたっぷりと真の恐怖ってものをみさせてあげる。今更後悔するのはもう遅いわよ……!!」

ああ、もう何が何だか。沙織の次はお前らがカオスになってどうする?……だめだこりゃ、しばらく落ち着きそうにないな。
まあ沙織への誤解がとりあえず解かれたみたいだし、居間へ戻ってお菓子や飲み物を準備しておこうかね。

「……兄貴。あとでこのことについてきっちり説明してもらうからね」

ちぃ!解けてなかったか!あとでどう説明をしておくか考えておかなくてはな!
俺はそそくさとこの場を去ったのであった。
258沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 12:56:13 ID:64vAfiJH
小一時間経過…………

「えっと……まず申し訳ありません。何とお恥ずかしい事を私は」

沙織には悪いが全くだ。あの後お菓子や飲み物を準備して遊べる体制にして再び玄関に行ってみたらまだごちゃごちゃしてるんだもんな。
その時間、実に三十分以上だ。これだけでも沙織(あいつら二人もな)がどれだけ混乱した状態だったのかが想像できる。

「まああんたが盛大に遅刻した理由は詳しくは聞かないけど、遅刻しそうだったら予め連絡してくれてもよかったんじゃない?そんな恰好で、汗までダラダラかいちゃって」

桐乃が不満そうな顔で沙織に問いかける。まあ、久しぶりに全員が集まるオフだから分からんわけじゃないが、そう厳しくするのは可哀相じゃないか?
むしろ俺たちのために時間を惜しんで我が家に汗水たらして足を運んできてくれたんだろ。まさに一刻千金という言葉が似合う行動じゃないか。

「い、いえいえ!これは私が寝坊したばかりに起こした所為ですので、まさにきりりんさんの言うとおりですので、あの、そのう……本当に申し訳ありませんでした」

はぁ〜……。だからお前は謝らなくてもいいんだってば。
桐乃の言った事はこれからやるオフを楽しみにしている裏返しみたいなものだから気にしなくてもいいのに、
そのことさえも気付かないでただただ謝る沙織を見ていると俺まで胸が痛くなってくるっつの。

259沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 12:57:38 ID:64vAfiJH
「チィ。わかってるってば、そんなの。ていうかあんたあの日以来妙に沙織に優しくない?」

桐乃が俺の言うことを認めたと思ったら今度は何だ?俺が沙織と何かやましい事があると思ってんのか?

「そうね。やはりあの日以来かしらね?鼻の下を伸ばしてニヤニヤしながら沙織の事を視姦しているのは」

テメー黒猫、これまた愉しそうにペラペラと喋ってくれているじゃねぇか。
確かに今までの沙織の姿と比べればそういう風に見ていないとは断言できないが、もう少し言葉を選んでくれ。

「お、お二人とも!京介さんは貴女がたが思っている以上に真面目な方ではありませんか!?
……最近は少しアッチ方面も好まれるようにはなられましたが」

「そうそう、俺はアッチ方面も……てちょっと待て!そのアッチ方面っていう単語、
下手をすると俺が皆には言えない性癖を持っているド変態ととらえられてもおかしくありませんよね!?」

「へぇ〜、あんたそんなことまで。……沙織、その話を詳しく教えてくれる?」

「それは是非私にも聞かせてほしいわね。一体何があったのかしら。……ねぇ、京ちゃぁん?」

こ、こいつら、俺を挟み撃ちしやがって……。おい沙織、何とかしろよ?
そう彼女に願うも、口をωにして小悪魔のように楽しそうな顔をするだけだった。
……お前って、その格好でそんな表情も出来んのな。

「そうですね。何処から話せばよろしいでしょうか?
ではまず私と京介さんがぶつかり合った時の出来事について話しましょう」

なにその俺も知らない話?捏造疑惑で警察に訴えるよ?
心の中での思いもむなしく、沙織は次々と身に覚えのない話を続ける。
もうやめて!お兄さんのライフは0よ!
260沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 12:59:43 ID:64vAfiJH
その後沙織の捏造談を止め、桐乃や黒猫に理不尽な尋問が続いたが
これから行うオフの時間が無くなる事への危機感を真剣に語ると、渋々ながら納得したようであった。
そこから先は今までと同じく桐乃の部屋でいつものようにアニメを見たり
エロゲをしたり沙織のプラモ講座を特に桐乃に徹底的に教え込んだり、普通に楽しかった。
またさっきの続きなのか、黒猫が俺の部屋に行こうとしたことを再び桐乃に咎められたり(一応俺の説明によって納得はさせた)
桐乃と黒猫との猫を連想させるじゃれ合いが見られたりした。

それにしても、あの日から沙織もやっと普通に戻ったかと思ったんだがやっぱり少し変なんだよな。
以前と比べれば確かに落ち着いたようだけど、沙織らしくない行動や発言が多いんだよ。
体調面では問題ないみたいだけど、これは精神面でなにかあったのか?何事もなければいいんだけどな。

「ところで、京介さんのベッドで寝転がるのは程々にしましょうね、瑠・璃・ちゃん?w」

「う、うるさい……ていうかその姿でその顔はやめなさい、私の調子が狂うわ」

うん……まあ、大丈夫そうだな。あまり気に病みすぎたみたいだ。
あと黒猫よ、俺からもベッドに寝転がるのは自重してもらいたい。主に桐乃が何かとうるさく言うからな。

「……そう。残念だわ、先輩」

憂いを帯びた表情で返事をする黒猫。そんなに残念だったのか?

とりあえず今日の出来事はこんな感じだ。
沙織がお嬢様姿で登場した事には驚かされたが以前の様な厄介な出来事もなく終わる事が出来た。
こんなにも跡を濁す事もなく終わったのは今まであったのか?俺以外の三人も満更でもなさそうだったし。
……ただあえて気になる事を挙げるとしたら、やはり沙織の事か。暇があれば聞いてみようか。
気になると言えば黒猫もだな。あいつについては近いうちにあの校舎裏での出来事について詳しく説明してもらうよう白状させたほうがいいな。
261名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 13:04:04 ID:U7xCEHbB
C
262沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:04:13 ID:64vAfiJH
とある電車内での出来事……

「ヒソヒソ……ヒソヒソ……」

周りからの視線が異様に痛い。
別に嫌悪感を持たれたりいかがわしい眼で見られているわけではないが、彼ら――ごく普通の過程で生まれた方々――が
何故このような場所に私―― 一般人とはかけ離れた存在――がいるのか疑問に感じているのは典型的な差別であろう。
それにはとうの昔に慣れたはずなのにいつもよりも肩身が狭く感じてしまっている。
無理もない。今日のオフの様に自分らしくないミスを犯した理由は、既に自分自身理解しているのだ。
それに立ち向かわなければいけないのに何の行動も起こさないでいる。私の中で、みんながいなくなった日から時間が止まっているのだ。
京介氏やきりりん氏に励ましてもらったはずなのに、未だに素顔を晒すことに抵抗を感じているのもそのせいだ。
なんというドジ、グズ、マヌケ。自分自身で立ち向かう勇気もなく、ただ誰かに助けてもらう事しか考えない能無し。
……でも。

でも、やはり怖い。彼らは多分信頼するに値する人物だ。そうは思っててもどうしても恐怖の方が勝ってしまう。
また一人になってしまうという恐怖が。実際にきりりん氏がいなくなった時は本当に世界に自分だけが取り残された気さえした。
荒れた大地に吹く乾いた風が再び私の内にも流れ込んだ気がした。

このままではいつまでもこの恐怖を抱き続ける事になるだろう。
あの日、きりりん氏や京介氏、黒猫氏は隠しているもの全てが私自身であると認めてくれた。この時はそれで良かった。
だが隠しているだけではいつまでたっても変わる事は無い。それではいけないのだ。
一度目の勇気はSNSでのコミュニティの幹事を務めた時。あの時に合わせた衣装は京介氏たちと遊ぶ時のあのオタクファッションだ。
二度目の勇気はあの日、みんなでコスプレを披露した時。殆ど京介氏たちのおかげではあるが、ここでようやく自分の素顔を晒す事が出来た。
二度の勇気では足りない。今一度、なけなしの勇気を奮い立たせて。
263沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:06:17 ID:64vAfiJH


――ツーツー

またか。溜息をついて携帯電話を切る。俺はとある友達に電話をかけている。何の用かって?簡単な励ましだ。
あの後も何事もなく帰って行ったがやっぱり様子がおかしかったからな。
お節介かもしれないけど友達が何かあったら見過ごすことはできないんだよ。
んでさっきから電話してるんだけどずっと話し中で繋がらないんだよ。いくらかけてもこの音だ。
仕方ない、少し待ってからもう一度かけ直すか。
携帯電話を机の上に置き、受験勉強の続きをしようとシャーペンを取ると突然携帯電話の着信が鳴った。
確認すると、沙織からだった。

「はーい、もしもし」

「京介さんですか?私沙織でございます」

「ぶっ!!」

まさかの不意打ちだった。一体誰があっちの沙織が出る事を想像しただろうか。
格好だけでなく声色さえ変わってしまうから恐ろしい。

「ど、どうしました!?お体の調子が優れないのですか!?」

「い、いや大した事じゃないから大丈夫だ。それより用があって電話したんじゃないのか?」

「そ、そうですわ。……京介さん、貴方に頼みたい事がありますの」

沙織の口調が一段と真剣なものになった。

「私と付き合って頂けませんか?」
264沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:07:54 ID:64vAfiJH
――午前八時頃

最寄駅近辺の某所。日曜の昼過ぎだというのに人の動きがまばらである。
本格的な夏が近いためか梅雨であるにもかかわらず晴れ晴れとした気候となった。
ただじめじめしているのは変わらないため不快度数は高めだ。
待ち合わせ時間から数十分過ぎたところで聞き覚えのある声をかけられた。

「も、申しわけありません!先日に続いて待たせてしまって……」

そう声をかけたのは、清楚という単語が似合うと誰もが思うであろう、沙織の姿だった。
麦わら帽子に白いワンピース……伊達眼鏡付きで。

「……」

「……え?」

近くのビルのガラス窓があるところへ移動して自分の姿を再確認させた。
途端、沙織は顔を赤らめてそのまましゃがんでしまった。……やはりデジャヴか?

「もう私お嫁に行けませんわ……」

「ま、まあそんなに気を落とすなって。どうせだれも見てねぇよ」

そう彼女を励ますも、どう見ても(特に男性に)一目おかれる格好であるからしてこの存在に気付かないアホはいないだろうなぁ。
俺は彼女の肩を軽く叩いてやり、近くの小さな公園に向かった。
265沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:09:57 ID:64vAfiJH
そう、見れば分かる通り俺と沙織は付き合っt……ということは一切無く、そんな色恋話とはほど遠いものだった。
一週間前。沙織からの電話。
あのストレートすぎるお願いの先は、相談したい事があるから次の週の休みに付き合ってほしいというものだ。桐乃や黒猫には内緒で。
何故あいつらに相談しないでこの俺なのか。わざわざ俺ん家ではなく人気のない公園での相談なのか。
そしてこいつが相談したい事とは何か。その時に全て話すと。
しばらく歩いていると目的の公園に到着した。
このような場所には大抵我らがお婆ちゃんこと麻奈実さんと散歩するくらいしか行かないから妙な新鮮味がある。

「も、もう京介さん私の身体をじろじろと見ないで下さる? 恥ずかしいですわ……」

えーと。突然のことで何の事かわかりませんが何を勘違いされていらっしゃいますのでしょうか?
あなたは俺をどうしてもド変態と決めつけたいのでしょうか?

「そんなこと……さっきだって私の肩を叩いて……もう、スケベ、ですわ」

……肩を軽く叩いたくらいで変態呼ばわりかよ。
しかし実際待ち合わせで顔を合わせた時から気になってはいた。
いや、気にならないっていうのがおかしな話だろうよ。
いつもはぐるぐる眼鏡をかけてオタクファッションを着て飄々と話す姿しか知らなかったんだ。
それが、実は本当に小心者で、おっちょこちょいで、でも根っこの部分は何一つ変わらなくて。
そんな奴が優しいお嬢様のように接してくるんだぜ?
はっきり言おう。さっきからずっとドキドキしているさ。
他の誰かにいかがわしいと言われようがこれが男の性なんだ。否定する事の方が無理な話だよ。

「せっかくなけなしの勇気を振り絞ってこんなにもエロエロな格好とシチュエーションを選びましたのに、流石は京介お兄様ですわね……」

もう分かっちゃいるが、やっぱりあんた根っこの部分は何一つ変わんないのな!
仮にそんな趣味の持つお嬢様がいても、目の前の男にそんな台詞言わねぇよ!
色々とツッコミを入れるのが疲れてきたので、そろそろ本題に入ろうか。
266沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:12:21 ID:64vAfiJH
「沙織、お前俺に話があるんじゃなかったのか?」

「……っ」

途端、沙織の表情がエロ親父の表情から一変して焦燥に似たものになった。
何かにオドオドしているようなそんな感じがした。

「……そ、そうですね!とりあえずあそこのベンチに腰掛けましょうか」

まあ立っているのも疲れるので沙織が見つけた比較的小さなベンチに座った。
あらかじめ家で用意しておいた冷やしておいた飲み物を沙織に渡してやる。

「えっ!?申し訳ありません、わざわざ冷たい飲み物まで頂いて」

「いいんだよ、今日は暑くなるって言ってただろ?俺が飲みたかったから持ってきたんだよ。それに、」

「それに?」

「なぜかお袋に弁当まで持って行けと渡されてな……」

とうのお袋にはいつもの友達と会うとは言ってあるのだが、その友達を麻奈実と勘違いしたらしく
いつも世話になっていて悪いからこれでも持って行きなさい!と半ば強引に手渡されてしまった。
その時の桐乃の鋭い視線がたまらなく痛かった気がする。
267沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:12:46 ID:64vAfiJH
「まあ、良い母様なのですわね」

「色々と抜けている母親だけどな。そういえば沙織は両親とは別居してんだけ?どんな人なんだ?」

「そうですね、母様も父様も厳しい方です。幼い頃から言葉をきちんとしろ、礼儀は正しくしろ、等々徹底的に教え込まれました」

「そっか。そういやお前には姉が……あ」

「……」

やべぇ。触れてはいけないことを言ってしまったかもしれない。
こいつの思い出の中では姉にまつわるものは哀しいものでしかなかったはずだ。
その影響で遺されたアサルトグッズとかで一人で遊んだり、主に眼鏡を変えて自分自身を変えて人と接したりしたのだから。
謝った方が良いかもしれないか。

「なあ、沙織。その……ごめんな」

沙織からの返事は無い。ただ先程までのオドオドした様子はなく、むしろこいつの中で決心を固めたような表情だった。
268沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:15:15 ID:64vAfiJH
「京介さん。長らくお待たせして申し訳ありませんでした。折り入って相談事があります」

「な、なんだ?」

「あの日……京介さんやきりりんさん、黒猫さんが突然私のマンションに訪れた時の事を覚えていますか?」

ああ、覚えているさ。忘れるわけがないだろう。
姉に変装した沙織、幾つもの部屋にあるコレクションの展示の紹介、全員でのコスプレ写真会、そして沙織の初コスプレ披露。
沙織を励ます目的からここまで発展するとは全く思っていなかったが、コスプレっつーのも案外悪くないものだったし、
何より沙織の別の姿とこいつの本心を聞く事が出来たことが何よりの収穫だった。
こいつも人には言えない事を幾つも抱えて、それをようやく吐きだすことができた。嬉し泣きされたときは我ながらむず痒かったんだぜ?

「はい、私もあの日は忘れる事が出来ない大切な思い出だと思います。ですが、」
「あの日から過ぎても、ずっと気持ちの悪くなるような夢ばかり見るのです」

そういえば、沙織が色々とカオスな格好で俺ん家に訪れた時に嫌な夢を見て朝寝坊してしまったと言ってた気がする。
もしかしてそれも何か関係があるのか?
その通りです、と沙織。その夢の内容も聞かせてもらったが……何だよそれ?寂しそうなフィギュア?
そのフィギュア、どうとらえても……。
269沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:19:30 ID:64vAfiJH
「私の姉とその友人方との思い出は楽しかった。それと同時に私だけでは抱えきれないものを置いて行かれました」

そうか、大体読めてきたぞ。こいつは、沙織は未だにその過去を現在まで引きずって生きてきたのだ。
その消えない傷跡が、こいつが見た夢や最近様子がおかしかった原因だったのだろう。
さらに遡れば、桐乃が何も言わずに海外へ行ってしまった時も間接的な原因であるかもしれないのだ。
それまでは面白おかしいキャラを作り続ける事が出来たが、この日を境に今までの溜めてた感情が表へ出ていた。
こいつは……どれくらい苦労して今までやってきたのだろうか。姉や友達がいたときはまだ良かったかもしれない。
彼女らがいなくなった後、多分桐乃や黒猫と同じく自分の趣味を共有できる仲間がいなかったのだろう。
そうでなきゃ一人サバゲーごっこや、千は超えるコレクションにあったプラモなどのグッズの世話なんて普通やらねぇよな。

「正直言うと、あのコレクションたちを遊んであげないと寂しがるかな、と言ったのは嘘だったようです」

それでだ、俺がこいつにしてやれることはなんだ?
270沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:20:04 ID:64vAfiJH
「寂しかったのは……私だったんですね。認めたくなかったんだと、思います」

桐乃や黒猫も呼んでパーティー開いて励ますか?駄目だ。
コスプレを披露した時に実行して沙織自身が現在の状態だ。効果がないのは明白だ。
同じ理由でいつもの三人でエロゲや秋葉原などへの買い物も同様だ。
ならば俺とこいつで……ってなんでそうなる!?
三人がだめなら二人でという発想をしてしまった俺自身を今すぐ蹴り倒したくなってきた!

「私は、今までの過去――姉さんとその友達との思い出――と決別したいのです。」

こいつは桐乃や黒猫ではなく、どういうわけか俺にこの相談を持ちかけたのだ。それは何故か。
あいつらに心配をかけたくないというのもあるかもしれないが、多分それだけではないだろう。
それほど俺は信頼されている……なんて考えるのは自分が天狗になっているだけかもな。

「しかし、恐い。恐いのです。どうしても過去を忘れて未来を見据える。そんな簡単なことが、私にはできないのです」

馬鹿野郎、何がそんな簡単なことだ。
俺だって忘れたい事なんて山ほどあるし、その中でも忘れたいと思って忘れたことはほんの一握りだよ。
俺だけでない。桐乃や黒猫だって同じことが言える。
まあ俺の場合はむしろその逆で悩んでいるんだけどな。
271沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:20:50 ID:64vAfiJH
「私は……どうしたら……よろしいのでしょうか?」

それでもこいつにしたら深刻な問題なのだろう。こいつだって何も努力してないわけじゃない。
わかるさ、オフ会でのこいつの行動や言動を確認してればな。
桐乃と黒猫をくっつけようとした時、落ち込んだ俺を励まそうとパーティーを開いてくれたり。
むしろよく一人でやってきたと思うよ。

「……京介さん?」

そんなことは今はどうでもいいが……だめだ、良い案が思い浮かばねぇ。桐乃の人生相談の時はいつも出てきたのに。
いや、あの時は麻奈実や親父とかの力を借りたんだっけ。虎の威を藉る狐ってまさに俺の事じゃん。
……俺ダメ人間だな。今更だけど。

「……あの、大丈夫でしょうか?」

ちょ、沙織さん!?あまり顔を近づけないでください!?顔近いっすよ、顔が!?
沙織はずっと話しているのに返事がない俺を心配するような表情で覗いている。
しかし覗いてくる顔が近すぎて、焦り出した俺はさらにパニック状態になってしまった。
だめだ、頭の中が真っ白になってきた。……あれ、ていうかどうしてこうなった?
確か沙織が相談事を持ちかけて、話を聞いていない俺へ近づいて……ああ、そうか。
272沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:23:04 ID:64vAfiJH
「沙織。どうしたらいいか、教えてやろうか?」

「は、はい!どんなことでもおっしゃってください!覚悟はできてますから」

俺は大きく息を吸い込み、そして吐く。

「お前はな、……て……なんだよ」

「はい?すいません、よく聞こえなかったので今一度」

「お前は男に対して無防備過ぎなんだよ!」

「え?」

「お前はいつもの俺たちと会っている時のオタク姿やサバゲーするときの姉と自称した姿のときは普通に付き合えていた。
それは何故だか分かるか?男が興味を引かないような格好をしているからなんだよ!今のその姿、いやその格好の時の
お前の性格自体が既に魅力的過ぎるんだ!だから……お前はこれから『恋』をしろ!
お前の姉の友達だって恋人が出来てオタク辞めちまったのもいるんだろ?
それぐらい『恋』をすると人間変わっていくってことだ、わかったかぁ!」

「……」

「……ハッ!?」

俺はようやく頭の真っ白な世界から脱出に成功したと思ったら、隣で座っている沙織が口を小さく空けて茫然としていた。
えっと、私は一体何を喋ってしまったのでしょうか……?
今思い出せることといったら「『恋』をしろ!」という部分だけなのだが……。
ちょっと何してやがんの!?一体何を言ってしまいやがったんですか、俺!?
もしかしてとんでもない事を沙織に口走ってしまったんじゃ……。
273沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:24:55 ID:64vAfiJH
「……っぷ」

「?」

「あっはははは」

沙織さん、どうして笑ってしまっているのでしょうか?

「あはは……申し訳ありません。まさか京介さんがあんなにもマシンガンの如く力説していらっしゃったもので」

「は、ははは……」

「ですから、これからどれだけかかっても構わない。私自身を前へ押し進められるように努力していきますわ」

「お、おう!そう思ってくれて嬉しいわ!」

よ、よし!何を言ったか覚えていないが、どうやら良い方向には進んでいるみたいだ。

274名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 13:25:25 ID:U7xCEHbB
C
275沙織さんと京介氏の場合 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:25:46 ID:64vAfiJH
「さて、お前の機嫌も良くなったことだしそろそろ帰るか?こう暑くては身が持たないだろう?」

そう言って、俺はベンチから腰を上げようとした。
が、鞄を引っ張られている感じがして中途半端に立ち止まってしまった。
隣を見ると、沙織が不満そうな顔で見つめている。

「まだ、相談事は終わっていませんわ」

「へ?だってお前、」

「その前に、京介さんの母様がお作りになったお弁当を頂きましょうか。折角作って頂いたのに申し訳ありませんし」

そういえばお袋に手渡された弁当にまだ手を付けていなかったな。
なにかうやむやにされた気がするが、こんな小さな公園に来て食事をするなんて滅多にできないことなんだ。今は置いといていいだろう。
俺と沙織はしばしお袋の作った下手な手料理を食すのであった。
276 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/17(日) 13:29:14 ID:64vAfiJH
とりあえずここで一区切りです
エロパロではありませんが沙織さんの場合のラブコメ風に書いてみました

現在続きを書いていますのでその時はよろしくお願いしますm(_ _)m
277名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 14:14:22 ID:9Og84GiP
貴重な沙織SS、GJ!
278名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 14:25:06 ID:gM/JWWq7
確かに沙織SSは貴重だな!
GJ!
279名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 15:30:55 ID:9t4sWj/z
誰か真奈美さんにも救いの手を•••
280名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 15:36:22 ID:z6iI2suf
>>221
亀レスだが、最初にエルシャダイが流行ったのは双葉のmayだ
281名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 15:42:20 ID:UNckZ+p+
>>279
地味子ラバー先生はどこに行っちゃたのかな…
282名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 17:15:26 ID:PD7JzSOw
>>276


京介に猫耳生えた話と加奈子SSが見たいな
283名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 20:46:52 ID:127Vr7fX
そういえば前スレで書いてくるわって言ったっきり戻ってきてないな
まあ俺は黒猫にひたすらセクハラするSSでも期待しながら床につくかな
284名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 23:29:02 ID:/iLbX0Fl
黒猫に18禁ゲーム作成のための資料提供するSSきぼんぬ
285名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 01:15:50 ID:c19plci9
初投稿乙!
個人的にこういう過程が書かれているのはツボる
期待してます

>>284
自分で書いてみれば?
286名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 01:58:43 ID:Zjgaz3ca
今週も真奈美可愛いな
287名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 04:18:42 ID:TI9Ebr38
バジーナちゃんや黒猫ちゃんとは仕事が忙しく少し疎遠になりつつあるそんなある日、ここ数ヶ月業績が少し伸び悩んでいる桐乃、そんな人一倍プライドの高い桐乃は誰にも相談出来ずに1人悩む。
そしてそれに気が付く兄は桐乃に声をかけはするがあの兄から気を使われている事への羞恥等もろもろの事情によって邪険に扱ってしまい兄を遠ざけてしま。
兄もまだ心配はしてはいるが心配したのに邪険に扱われた事等により少し距離を置いてしまう。
そんな桐乃の所にゲームの声優のお仕事が舞い込む、そのゲームは普段家庭用ゲーム機をほとんどしないような兄でさえ知っている超有名シリーズの最新作、桐乃個人的にはしかし余り好きではない作品。
少し複雑な心境ではあるが喜び勇む桐乃、そして初打ち合わせの現場、部屋にはお相手のお偉いさんと桐乃二人きり、マネージャーは送れると言う。
さっそく打ち合わせに入るがみょうに肩や腕が体に触れる、気のせいかと思い気にしないようにしてはいたが徐々に肩に手が置かれる等大胆になっていく。
胸や下腹部にねっとりと舐める当たる視線に嫌気が差しつつも、やっと舞い込んできたビッグチャンスにだし、お偉いさんもそれ以上の事はしてこない、内心ムカムカしつつもひたすら耐え話をすすめる桐乃。
お偉いさん曰くまだ未定の部分もおおく、ヒロインも決定していない、そしてやる気があるのならまた1年後位にこの名刺に電話するように、と名刺を渡される。
帰宅後、誰があんな禿親父に頼るか!と思いつつもビッグチャンスに部屋で1人悩む桐乃、そこへノックして入ってくる心配していた兄が黒猫をつれてやってくる、しかし桐乃は入ってくる兄達の姿にすら気が付かない(机に座っているため視覚にも入らない)。
そして肩を叩かれその時はじめて気が付き、ノックが聞こえないかつ無防備な状態でいきなり現れた2人に激しく激昂する桐乃。
2人も内心激しく怒りつつもここで切れたら意味が無いと悟り我慢しつつ、のらりとかわす、そんな時桐乃の手から落ちる名刺、拾う兄、疑問に思う兄とそれを覗き込む黒猫。
その時初めて名刺を落としたことに気が付き兄の手から乱暴に奪い返すが黒猫はばっちり理解した。
黒猫が大好きな作品そして桐乃が普段さんざん馬鹿にしていた作品ののお偉いさんの名前が書かれた名刺とその意味に、さきほどからのうっぷんがたまっていた黒猫は煽る、2人のボルテージはあがり名刺を丸めどこかへ放り投げ2人を追い出す桐乃。

それから1年後名刺の事等すっかり忘れた桐乃、相変わらず業績は伸び悩み、友達のなんとかちゃんやなんとかちゃんはTVの準レギュラー等に出させてもらえているなかまだ足踏みしているのは桐乃たんだけという状況に陥る。
物凄く悩む桐乃、そしてストレスから体調を崩し倒れてしまう、仕事を少し離れるよう言われる桐乃、しかし今の桐乃にはそのままお払い箱にされる未来しか目に入らない。
悔しさに荒れる桐乃、軽く足で壁を蹴り上げる、そんな時本棚から紙くずが落ちてきて桐乃の顔にあたる。
更にいらつき紙くずを破いてやろうと拾い上げるが、それが一年前にもらった名刺だと気が付く、脳裏にあのお偉いさんの顔が浮かぶが桐乃は迷う事無くそこに書かれた番号に電話をする・・・が。
みたいな感じのSSが読みたいです><
288名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 04:27:22 ID:mqR/j9y5
NTRは火薬同然だからNTRスレで書くといいんだぜ
289名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 07:58:49 ID:J9sBPtGT
290名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 08:02:50 ID:vYUjeM2D
過去にもNTRはあるのに純愛以外受け付けないとか我侭にも程があるだろ
291名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 10:45:05 ID:gNGkvzLA
桐乃と京介に心理テストを受けてもらいました。

あなたはこれからインストラクターと共に
スカイダイビングをすることになりました。

Q1いよいよ飛行機に乗り込み空に向かいます
  あなたは今、どんな心境ですか?

 桐乃A「一度はやってみたかったけど、もちろん怖いしドキドキしてる。」
 京介A「なんでこうなったかわからないが、とにかくヘマしないように頑張る。」


Q2いよいよ飛行機から飛び降ります。
  なんと言って飛び降りますか?

 桐乃A「え。。と、誰にも聞かれないように、お兄ちゃんって言うかな・・・」
 京介A「雄叫びみたいなの上げると思う。」

Q3.あなたは無事にインストラクターと共に着陸しました。
  インストラクターがあなたに話しかけてきました。
  なんと言われましたか?

 桐乃A「よく頑張ったね。とかかな」
 京介A「ビビりすぎ、もっと練習しろとか言われてダメ出しされそう。」





これらの設問によって解ること。

Q1→初めてのHの時の心境
Q2→イク時に上げる声やセリフ、仕草
Q3→Hの後に、相手にかけられた言葉
292 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:45:32 ID:o162dc6+
投下します
非エロ
電撃マガジンで付録についてた短編小説の桐乃視点
これ読みたい為だけに720円払ったことに後悔は……ない!
293 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:45:57 ID:o162dc6+
0巻0章 桐乃視点 接点の雷雨



五月のある日曜日の朝。
あたしはお父さんとお母さんを玄関で見送っていた。
一昨日の夜に聞いたことなんだけど、これから福島の叔父さんの家へ法事に出かけるんだって。
うちの家からずっと遠いから、そのまま一泊して明日の午後に帰ってくるらしい。それまであたしはお留守番というわけ。
まぁ、子供じゃないんだし? 寂しいなんてことはない。
どっちかって言えば、ちょっと羽を伸ばせそうであたしは嬉しい。
「はいコレ、今日のご飯代ね。適当におかず買って食べてちょうだい」
「うん、分かった。――それじゃあ行ってらっしゃい。お父さん、お母さん」
気持ち良く挨拶をして二人を送り出す。
「では、行ってくる」
「お土産買ってくるからねー」
バタンと玄関の扉が閉まり、お父さんの運転する車の音が遠ざかっていった。
おっし! これで堂々とリビングでメルルちゃんのDVDが見放題、きゃっほおお!
…………てぇワケにはいかないんだよね。
両親のいなくなった家の中に鬱々とした空気が漂いだして、あたしは口を真一文字に閉ざす。
「……………………」
「……………………」
もう一人、黙りこくってるのは誰かって?
チッ、あたしがこの世でいっちばん話したくも一緒にいたくもなくて、ウザくてキモいヤツよ。
お父さんとお母さんの子供で、あたしの年より三つ上、名前は高坂京介。はい、説明終わり。
これからそんなやつと一日中二人きりで家にいるなんてゾッとするようなことあたしがするわけない。
友達のあやせと遊びに行く予定入れといて正解ね。
待ち合わせにはまだ時間あるし、リビングでくつろいでよっと。
玄関から踵を返してリビングに入っていこうとすると、後ろから「おい」と声をかけられた。
無視。
バタンと扉を閉めて、あたしはソファの定位置に腰を下ろす。
あっ、お昼にどっか美味しい店がないか探しておくか。
ポケットから携帯を取り出して、カコカコとキーを打鍵してブラウザからグルメ情報を探していると、
294 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:46:30 ID:o162dc6+
「返事くらいしろよ。聞こえてんだろうが」
扉が開いて無愛想な雑音が聞こえてきた。
「……ちッ……っさい」
「ああ?」
苛立ち気な声があたしの気分をたちまち壊していく。
うっざ! マジうっざ!
なんなのコイツ、いつもいつも無視してくれちゃってるくせに気安く話しかけてくんなバカ。
「……………………」
「おまえ今日メシどうすんの?」
は? ご飯? ブラウザには美味しそうなパスタのお店。ここにしようかな?
……っとと。聞こえませーん、あんたの声なんか聞こえませんからぁ。
呼びかける声を入ってきた耳の穴から反対の耳の穴へと素通りさせて、構わずに携帯の画面に目を走らせる。
「……………………」
「返事しろっつってんだろ。耳が聞こえねえのかよ」
あぁ〜〜〜〜もう、しつっこいなぁ。あたしがご飯をどこで食べようがアンタには関係ないでしょ!
イラっときたが、このまま放って黙っていても引き下がりそうにないので、しぶしぶとあたしは答えた。
「っさいな……外で食べる。友達と」
「夕飯は?」
「家」
「じゃあ金寄越せよ、スーパーで惣菜でも買ってくるから」
手を出してお金を催促してくる。
「はあ?」あんたアタシのヒモにでもなる気?
「『はあ?』じゃねえ。おまえ友達と出かけんだろ? そんで遊びに夢中になって、買い物忘れられちゃあ困るんだよ」
…………そういうことね。
ご飯どうするかなんて普段口にしないことをどうして聞いてくるかと思ったら、結局自分のお腹が心配だってことか……。
チッ。
「うざ……もう出かけよ……」
愛想の無い冷ややかでぶっきらぼうで、興味も何も無いくせにただ必要だから仕方なく吐きかけられてくる声。
あたしはコイツの口から吐かれるこの声が一番キライだ。
聞きたくもない声を聞き続けて、せっかくのあやせと遊ぼうとする楽しい一日に水を差されたくない。
お母さんから預かった千円札二枚をテーブルに叩きつけて、あたしは立ち上がった。
時間は早いけど、さっさと準備して出かけようとリビングを出る。
「……邪魔。――どけ」
「………………チッ」
眉を寄せて舌を打っている横をすり抜けて、階段を上がって自分の部屋へと入った。
「あ〜〜〜〜イライラするイライラするッ!」
分かったでしょ、あたしとアイツの関係。一緒に暮らしててもこんなもんよ。
さっきのだってめったにない会話で、いつもはもっとシカト決め込んでそこに人がいないように扱っている。
仲が悪いっていう以前に、一言で言えばもう。…………ハ、他人なの。
もう、昔のことなんかも忘れちゃって砂の中に埋まってっちゃいそうになってるくらいにね。
「死ね。バーカ」
姿見に映る自分を見ながらあたしは心底思っていることを口にした。
それから着替えやバッグを用意したりしていると、扉の向こうからまたアイツの声が聞こえてきた。
「俺出かけッからな。玄関、鍵かけとけよ」
階段を下りて、玄関が開閉する音。
はあ? 留守番頼まれてんのにどこ行く気よあいつ。あたしが出かけんだからアンタ部屋で引きこもってなさいよ。また地味子の家にでも行く気? キッモぉ、そんなにあっちが良いなら養子にでもなってろ。
だいたい、
「妹一人、家に置いてくとかサイテー……」
誰にとはなく、一人ぼやくあたし。
やだやだ、くっだらない。あんなやつのことなんて考えてないでさっさと出かけよう。あやせとせっかく遊ぶんだしね! 今日はアクセ欲しいって言ってたから、あたしが良いの選んであげよ。
バッグを手に取って、階段をトントンと下り、玄関でパンプスを履いてアタシはあやせとの待ち合わせ場所に出かけた。
カチャンと鍵を閉め、誰もいない家を後にして。
295 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:46:58 ID:o162dc6+
家を出てから、あやせと合流して街でショップを見て回ったりおしゃべりしていると楽しい時間はあっという間に過ぎ去った。
電車に揺られて自分たちの駅に着いてから、夕日の薄赤い道を会話しながら歩いていつもの別れ路までやってくる。
「桐乃、今日は楽しかったよ」
「あたしも。あやせってば、はしゃいじゃって携帯振り回して落とすんだもん。アハハ、おかしかった!」
「も、もう! 桐乃のイジワル! あれはだって桐乃がアクセをプレゼントしてくれるなんて言うから……っ」
「えっへへ。冗談冗談♪」
あやせってばおかしいんだよね。アクセあたしが選んであげるって言ったら、ちょうど手に持ってた携帯を手をあげて放り投げちゃってんだもん。
ワタワタしてるとこを店員さんが笑いながら拾ってくれて、顔赤くしてぺこぺこ頭さげてんの。チョー可愛過ぎじゃない?
「スッゴイ喜んでくれて嬉しいよ。アタシもあやせのくれたチョーカー大切にするね」
「うん、ありがと桐乃♪ 来週の撮影の時にいっしょにつけて行こっ」
あやせは天使のような笑顔で答えてから、今度は別の話題を振ってきた。
「そういえば、今日はおじ様とおば様が留守だって言っていたけど大丈夫?」
「平気だってー。子供じゃないんだから」
「そっか、そうだよね。あっ今日の夜、雨が降るらしいよ。洗濯物とかあったら――」
「もぉ〜〜〜〜心配し過ぎ! お母さんだよその台詞って?」
「あはは、ゴメン。――えっと、それじゃそろそろ。桐乃また明日学校でね」
「オッケー。ばいばい、あやせ」
手を振りつつあやせに別れを告げて、あたしは家へと帰っていった。
あやせと遊んで楽しかった一時に頬を緩ませながら家へとたどり着いて、玄関の鍵を開けようとすると、
「あれ、開いてんじゃん」
扉を開けると汚ったないスニーカーが一足。
あいつ先に戻ってたのか……、まっどうでもいいけどねー。
ポコンと爪先でスニーカーを蹴っ飛ばして廊下に上がり、さっさとあたしは部屋へと引っ込んだ。
部屋でやるべき勉強に没頭して時間を過ぎ去らせていき、時計が七時近くを指し示す頃。
「夕めし」
あたしの部屋がノックされて木製の扉越しにくぐもった言葉が飛んできた。
もうそんな時間か。
手を組んで大きく伸びをして、「はぁ〜〜」と大きく息を吐いてからアタシはキッチンへと下りていった。
リビングを抜けてキッチンのテーブルを見ると、スーパーで買ってきたのだろう惣菜とちょっとした野菜が皿に盛られて置いてあり、その横でインスタントの味噌汁が湯気を立たせている。
ふーん、ちゃんとあたしの分も忘れずに用意してんじゃん。
椅子に座ると、炊飯器から炊きあがったご飯を茶碗によそってあたしに渡してきた。
黙って受け取る。
自分の分もよそって席に着くのをすがめ見てから、あたしたちは手を合わせてお決まりの言葉を言って食事を始めた。
296 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:47:26 ID:o162dc6+
「いただきます」
「……いただきます」
オカシイっしょ? 自分でもなーんでコイツと二人っきりでご飯食べてるんだろって思うもん。
ずっと続けているとさ、言われなくても続けちゃうもんなのよね。
うちの夕食の時間は七時きっかり、部活の練習とか特別な用事が無い限り、時間に遅れたらもうご飯は出てこない。
頭と体、っていうか胃袋に教え込まれてるから、たとえこんな状況でもそれは変わらない。親が留守だからって門限を破って遊んでようって性格じゃないしねアタシ。
だから黙ったままの味気も無いつまんない時間と分かってても、コイツと二人きりでこうして一緒にご飯を食べているってこと。
もくもくと箸をすすめていると、横から様子を窺うような視線が向けられていることに気がついた。
気にしなきゃいいのにアタシはついつい口を聞いてしまう。
「……………………なに見てんの?」
まさかとは思うけど、なんか言いたいことでもあんの?
素っ気の無い言葉をかけるとこいつはこう言った。
「……家族の前だってのに化粧すんのな、おまえ」
「……えっ……」
え、え!? ど、どうして? なんでアンタから……。
撮影のときのカメラマンさんやスタイリストの女性スタッフさん、それに友達とかと交わされる常套句のような挨拶。
『わたしたちの前でもお化粧してくれてんだね』
化粧とかじゃなくても、そういう言葉には『ありがとう、可愛いオシャレな姿を見せてくれて嬉しいよ』って意味合いが含まれる。
女の子同士、オシャレな格好をして皆に見てもらうのは、もちろん自分を褒めて欲しいってのがあるけど、相手に可愛いモノを見せて喜ばせてあげたいって気持ちが強い。
あたしも言われるだけじゃなく、あやせたちに『今日のピアス良いね』とか言って、それで一緒になって会話に花を咲かせて楽しんでる。
そんな言い聞き慣れていた言葉を、言われるはずも無い相手から耳朶に届けられたせいで、あたしは思わず呆然とした。
けど、瞬時に自分が抱いてしまった想いなんてゴミクズのような勘違いだと理解する。
向けられていた目が冷たい色をしていたから。
ハ、分かってるでしょあたし? そんなこと言うわけないってさ。
こいつが考えていそうなことなんて、どーせ中学生が化粧するなんてバカらしいとか、似合っていないとかそんなところ。
それとも年上ぶって兄貴風でも吹かせようとしてるつもり? マジで死んだ方がいいんじゃない? うっざぁ!
あたしは自己嫌悪する心をぶつけて投げるように言う。
「勝手でしょ? 文句でもあるわけ?」
「………………別に」
あ〜〜〜〜ばっかばっかしいこと考えた。箸を動かしていると、
「…………惣菜、テキトーに買ってきたけど、それで大丈夫だったか」
こっちを見ずに味噌汁をすすりながら、またすげない口調で話しかけてきた。
お皿に盛られているのはマッシュポテトとからあげと野菜。
別に文句は無いけど。それであたしがダメって言ったらアンタどうすんの? 今から走って別のおかず買ってきてくれんの?
もういい。しゃべるなっ、キモい!
「………………」
無視を決め込むことにして、あたしは坦々とご飯を食べた。
「………………」
「………………」
隣に座っているやつも話しかけることは無くなり、無言の食卓にカチャカチャと食器の音と夕飯を咀嚼する音だけが響く。
ふぅ、気分が滅入ってくるっつうの。しゃべればウザイけど、しゃべらなくてもウザイなこいつ。
まともに話が出来ればこんな気分になることは無いんだろうけど、それが出来る間柄じゃ無くなってしまったアタシとコイツにはこうして黙りこくってお互いを見ないのがちょうど良い距離感なのかもしれない。
二人だけで食卓を囲んでいても、いつの頃からか離れていってしまった距離は縮まること無い。
「……ごちそうさま」
さっさと食べて食器を洗ってからあたしは部屋へと戻った。
297 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:47:50 ID:o162dc6+
――リビング。
「はあぁっ〜〜やっぱ大画面で見るメルルちゃんかわいいいぃぃぃぃ!?」
夕ご飯を食べた後に、部屋でキリの良いところまで勉強を済ませてからエロゲー攻略に勤しんでたんだけど、邪魔者がお風呂へ入っていったのを確認してからリビングに戻ってきて、こうやって大型テレビでDVD鑑賞をしてんの。
お母さんたちがいない今だからこそ出来ることよね!
今夜はちょっと夜更かしして劇場版ぜんぶ見よ〜うっと。
お風呂入ってからパジャマに着替えて、メルルちゃんのアニメ観ながらメルルちゃんの抱き枕抱えてメルルちゃんのお菓子食べて。うへへへ、考えただけでヨダレ出てきちゃう。
開放感に身をほころばせながらクッションを胸に抱いてテレビの画面に熱中しているあたし。
だけどそこへ楽しみを邪魔するようにウザイやつがまたまたやってきた。
ガチャリと扉の開く音。
「!?……っ……」
ちょっ!?
慌ててあたしはリモコンを素早く手に取って赤い色をした電源ボタンを力強く押し込みテレビを消す。
くぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜、良い場面だったのに、もうっ!
「………………チッ、なに?」
慌ててテレビを消したことを不審に思ったのかジト目であたしの方を見ているバカに、怒鳴ってやりたい気持ちをなんとか押し込んで静かに威嚇する。
「……そんなに慌てて消して、なんの番組観てたんだ?」
「……なんでもいいでしょ」
苦々しく言ってやると「ま、そりゃそうだ」と視線をあたしとテレビから外して冷蔵庫へと歩いていった。
「うざい、出てけ」
「チッ。これ飲んだらな」
冷蔵庫から牛乳を取り出してコップに注いで飲んでいる。
腰に手なんかやって。クサッ! おじんクサッ! ばかばか、ばーか! 早く出てけ!
「なに観てんのか知んねえがあんま夜更かしすんなよ」
飲んだコップを流しに置いて、あたしが眉間にしわを作って睨んでたのが気に食わなかったのか、そんな捨て台詞を吐いてリビングを出ていき階段を上がっていった。
「フン、年長者ぶっちゃって。アンタなんかに言われたくないんですケド!」
出て行った扉に向かって言葉をぶつけてからあたしは再びテレビを付けてアニメを観始めた。
画面を見ながら。
はー、ちょっとヤバかった。危うく見られるとこだったじゃん。ま、あいつに見られたからってどうってことないのかも知んないけど……。
そんなことを考えつつも、なんでだかアタシの心はモヤモヤとしていた。
メルルちゃん観てたらすぐにどっかいったけどね。
298 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:48:18 ID:o162dc6+
それから少し時間が経って。
「そろそろお風呂入ろ」
DVDを停めてあたしは一旦部屋へ戻ると、着替えと下着を持ってお風呂場へと向かった。
脱衣所で服と下着を脱いでお風呂場に入る。
「っと。その前に〜♪ へへへ」
部屋から持ってきたメルルちゃんが描かれた箱から入浴剤の入った袋――ちなみにこれが最後の一袋ね――を取り出してお湯が張られた浴槽にサラサラサラ。
薄いピンクの色合いがすぐにお湯の中で広がっていき、花の匂いが鼻腔へ届く。
「うー良い匂い。これで最後だったけどまた今度買ってこよう」
空になった入浴剤の箱を脱衣所に置き、髪と体を洗ってから湯船につかり、ちゃぷちゃぷと手で温かいお湯を遊ばせながら、あたしはメルルちゃんの入浴剤を楽しんだ。
あやせと遊んで、リビングの大画面でアニメ観て。あとはこのままお風呂から上がってまたDVD鑑賞の続きをすれば、あいつと話したことがちょっと気に食わないことだけど、まぁまぁ満足な一日が終わりを迎えるかな?
だけど――、
そんな充足感を引き裂いて壊すように、突如として世界が豹変した。
「ッ!?」
蛍光灯とは違う光が瞬いたと思ったら、バリバリバリバリッ! と轟音が家の外で鳴り響いた。
どういう事態が起こったかさえ脳が判断する時間も与えられないまま、バチッと電気が走る音がして視界が闇に閉ざされた。
「へぇぇッ!? な――な、なんなの? ど、どうなって…………キャあッ!?」
暗闇に刹那の青白い光りが走って、バシーンともう一度大きな音が轟き。
間髪いれずザーッと激しい雨音が聞こえ、次いでゴウゴウと強い風が巻き起こる。家の壁や窓に横なぶりに雨が打ちつけられ火薬が爆ぜるような音。
それらに呼応するようにギシリと家鳴りがする。
「か、雷が落ちて……。な、なんで!? 台風なんて来てないのに!?」
あやせが雨が降るって言っていたけど、こんなの知らないよっ!
ようやく身に起こったことを飲み込めたが、あたしはヒドイ混乱状態に陥っていた。
幼いときから嵐や雷がニガテだった。
大人になってもその頃の記憶は簡単に拭い去れるわけじゃないけど、来ると知っていればヘッドホンをつけて考えないようにしたり、さっさと布団の中に包まって寝たりとそれなりの対策をしてやり過ごしていた。
だけど、突然襲いきたことに、服も着ていないあたしは対処しきれず……、
「ゃ……やだ。あ、あたしこんなのキライだもん! ――早く、早く電気点いてよぉぉ!? …………ィヤ、ィャだよぉ」
重く、暗く。恐怖があたしを潰してしまおうと圧し掛かる。
怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い――ッ!
首筋まで湯船に沈め、目と耳を塞いで足を抱きかかえるように折り曲げて、あたしは必死に恐怖から逃れるようとした。
「こんなの…………いや。…………………………助けてよ、…………ぃ」
小さい頃に経験した恐怖が記憶の奥深くから浮かび上がってくる。
あの時も凄い怖かったことを覚えている。お父さんは仕事、お母さんもおらず今日みたいに留守番をしていて、幼いあたしは絶望するように泣いていた。
だけど、それでも。
怖がるあたしを安心させてくれるように柔らかく腕に抱きしめて、頭を優しく撫でてくれる手があった。
でも…………その手はもう、無い……。
299 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:48:45 ID:o162dc6+
「……………………」
体を丸めてジっと嵐が過ぎ去るのをひたすらに待ち続けたけど、一向に雨と風は収まってくれない。
時間にして十分くらいなんだろうけど、そのときのあたしには何時間ものように思えた。
風が当たってガタガタと鳴る窓は恨めしく。
早く、早くどっかいってよ! あたしを怖がらせてどうする気よ!? い、いつまでも怖がってるアタシじゃないんだかんね!?
恐怖心を叩きのめそうと無理やりに怒りを起こして雨と風と雷に向かって心の中で吼えて叫ぶ。
それでも嘲笑うように風雨は激しく吹きつけてきて、「……っ…………ゃだもう」あたしの目には涙が浮かび始めた。
と、
脱衣所の扉が開き、磨りガラスの向こう側から光が現れた。
懐中電灯だろうか、鳥の子色をした丸い光が揺らめいて近づいてくる。
「きゃっ……だ、誰!?」
「うえっ!?」
「だ、だだだ誰!? そこにいんの誰! は――入ってこないでよ変態! 殺すよ!?」
イヤ! なんのホラー映画よコレェッ!? 嵐が具現化して襲ってきたって言うの!?
普通に考えればそれが誰かなど分かろうというものだが、恐怖で混乱していたあたしは色を失って闖入者に金切り声を上げる。
叫んだ言葉にライトの動きが止まって、
「え!? き――桐乃か!?」
「ええっ? あ――」
そこでようやく入ってきたのが誰かを認識した。
「…………なんだ、あんたか……はぁ……」
入ってきた人間がよーく知っている相手と分かり安堵の息を漏らす。
ていうか、そりゃそうよね。この家にはアタシとコイツしかいないわけなんだからさ。
「も、もぉ〜〜〜〜〜〜〜〜! びっくりさせないでよ!」
薄らいでいく恐怖に安心して驚かされたことを責めると「す、すまん」と素直に謝られた。
突発的な事態が精神状態を普通に戻さなかったのか、あたしは自然と口が動いて『普通』にコイツとしゃべりだしていた。
「お、お風呂入ってたら……い、いきなり真っ黒になって……」
「そ、そか」
「電気……点かないわけ?」
「……………………」
ちょ、ちょっと! どうして黙ってんのよ!? な、なんか話してよ!
こ、怖がらせようとしてんじゃないでしょうね、あんた!? だったら許さないケド!
「……………………もう、そこにいないの? いるでしょ?」
薄い扉の向こうへ、不安の色と沈黙していることへの憤慨の色を混ぜ含めて投げつけると、ややあって返事が返ってきた。
「ブレーカーは上げてきたけど、見てのとおりだ。まだ家中の電気が点かねえよ」
「……じゃあ、いつ点くわけ?」
「知るか」ぶっきらぼうな答え。
チッ、使えねー。
電気の復旧はいつになるか不明ってことか。まだビュウビュウと風も吹いてて、雷の音もまだ聞こえてきてる。しばらくはこのままとか?
「……外、風すごいし……窓とか、大丈夫かな?」
「雨戸閉めといたから、平気だろ」
「そ、そう」
「ああ」
へ、へー。
やることやってるんだ、へー。いつもモノグサそうにしてるくせに。ふーん、へぇ〜。
珍しくコイツのことをほんのちょっとだけ見直したアタシ。ちょっとだけよ? う、うん、砂糖一粒ぐらいちょっとだけ……。
300 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:49:21 ID:o162dc6+
会話が途切れ、継穂が探せないままに風の音を聞いていると、今度は向こうから言葉が投げかけられてきた。
「へっ……さてはおまえ、怖いんだろ」
「なッ――」
図星。
湯につかって赤くなっていた顔が更に赤らんできたことに、そんなわけ無いのに見られているような羞恥を覚え、
「なわけないじゃん!」
湯船の水面に音の震えで波紋を広げる。
サ、サイッテー! からかうとかウザ、超ウザ! あ、あたしは怖がってなんかないもん、ちょっとだけビビっちゃって震えていただけだもん!? バ、バカにすんな!
なにをアホなこと考えているのやら。見ているわけでもないの鼻を鳴らしてそっぽを向き、ほんとアタシは何やっているのやらだ。
顔を赤くしたままほっぺたを膨らませ。
こいつがまたつまんないこと言いだしたらキモいって百回は言ってやろうと考えていると……。
思いもしなかった言葉が磨りガラスを通ってあたしへと届いた。
「そうか? いま思い出したけど、おまえガキのころ雷で停電になって泣いたことあったよな。あれ、まだ治ってないんじゃねーの?」
相変わらずあたしのことをからかうような言葉、だけど柔らかく優しい、まるであたしのことをしっかりと見つめているような音律で。
そして、それはあたしがさっき暗闇の中で浮かび上がらせた思い出の出来事。
「……………………」
覚えてたんだ…………あたしと同じように。あんたも……。
現われた記憶の情景が目の前で像を結ぶように描き出され動き出す。

『うえぇん、怖いよぉ! お母さん、お母さん! 雷様怖いよぉ。ひぐっ……っぐ、うえぇぇん!』
あたしはぐずって泣いている。出かけているお母さんを必死に呼んで。
そんなあたしを泣きやまそうとふわりと体に抱き抱えてなぐさめる声。
『だ、だだだ大丈夫だぞ桐乃!? こ、これくらいの雷なんて平気だ。お母さんもすぐに帰ってくるから。ほら、泣くなよ。怖くない、怖くないから』
自分だって怖がっているくせに、必死にあたしが泣いているのをあやす……。
『うぅ……でもまだ雷様怒ってるしぃ。あぐっ、えぐ、えぐ。……うぇ、うぇぇん』
『よしよしよし。だ、大丈夫。怖くない、怖くないから。兄ちゃんがいるから、な? ちゃんとずーっとずっと、おまえのそばにいてやるから』
頭を撫でて、アタシから離れないって。ずっとそばにいてくれるからって……。
『ぅ、ぅえぇぇ……。ひく……ひっく…………』
『ずっとそばにいるから…………』

それからお母さんたちが帰ってくるまで、話もせずに二人きりでずっと一緒にいた。
そんないつか≠フように、今のあたしたちも。
「……………………」
未だ雨も止まず外から風の音がひびいてきている暗い心細い空間に、あたしはなぜか心が安らいでいた。
「あの……まだ、そこにいんの?」
「ん、おう」
そっか。いるんだ、あんた。
「桐乃、懐中電灯つけっぱで、ここ置いとくからな」
「う、うん……」
あたしにそう告げると、置かれた懐中電灯の光が揺らめいて、背を向けて脱衣所の外へと出ようとする影を映す。
「ね、ねぇ……ちょ、待ってよ」
湯船から上がり、薄い磨りガラスの扉一つを隔てて、向こう側にある影へ呼びかける。
「あん?」
「あ、あのさ……」
「あんだよ?」
すげない台詞に一度噤むが、振り返ってあたしを見つめている相手はいつかのようにそばにいる。
あたしはどこかへ繋がっている細い細い糸を追って言葉を紡ぐ。
その糸の先に……、
無くなっちゃったと思っていたものが目の前に……、手の届く場所にあって……、
それを取り戻そうと掴むように……。

「――――てよ」
301 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:50:10 ID:o162dc6+
言葉に重ね合わせるように雷鳴が起こり、あたしの伸ばした指先は消えた。
と、そこでぱちぱちと電灯が煌いて部屋の電気が付き、家の中に明るさが戻る。
心なしか、風の音も小さくなっていってるみたい。
「……なんだって?」
雷の音に邪魔されて聞こえなかったのか、聞き返してくる。
だけど家に明るさが取り戻されると同時にあたしの平常心も戻ってきて、
「な――なんでもないっての! お風呂上がるからさっさと出てけっ!」
き、聞こえてなくて良かったぁぁぁ――――ッ! あ、あたし何を恥ずかしいこと言おうとしてんのよ!?
うかつ。どうかしてた。
よりによってこいつに……〜〜〜〜っくうぅぅあぁあぁぁ! ば、ばばばっかじゃん!?
「…………」
どんな顔をすればいいか分からず顔面をうにうにと動かしていると扉の向こうで舌打ちが聞こえた気がして、イライライラっと頭にいつもの感覚がやってきた。
そうそう、こいつにはこう感じるのが当然なの! さっきのなんて無し無しッ!
「……ちょっと! まだいんの?」
電気ついてるからって、ガラス越しにアタシの裸を視てんじゃないでしょうね、この痴漢!
「へいへいへいへい――邪魔したな」
スケベはそんな言葉を残して去っていった。
いなくなったのを確認してからアタシはお風呂から出て、体を拭いてバスタオルを身に纏う。
はぁぁ、長湯になっちゃったなぁ、ちょっとノボせちゃった。
「早くリビング行って冷たい麦茶でも飲も」
髪の毛をタオルで押さえつけて水気を拭きとっていると、すみに備え付けられたゴミ箱にあるものを発見する。
「えっ! メ、メルルちゃん!?」
ゴミ箱に捨てられた入浴剤の箱を拾いあげてポンポンと丁寧に埃を落とす。
「信じらんない、誰がこんなヒドいことを!?」
って一人しかいないじゃん、さっきまでここにいたあのやろうよ。ゆ、許さないんですけどォ〜!
しかし、はたとそれが自分の重大な秘密事項だと気づいて怒りから瞬転、ちょっとしたパニック状態へ。
「あ、危な! 危なかったあぁぁぁぁッ!? バ、バレてないよね!? 暗かったしなんにも言わなかったし!?」
きっと暗いから足にでもぶつかって、中身も無いから興味も出ずにそのまま捨てたんだ。
「はぁぁぁ〜〜良かったー。…………にしたってさぁ」
捨てるとかふざけてるよね、ほんっと分かってないんだから。中身使った後でも箱には可愛いイラストが描かれてんだから充分楽しめんのに、この愛くるしい絵が目に入らなかったのアイツ?
暗くて目に入らなかったからバレずに済んだんだけど、そんなこと知らない! メルルちゃんをぞんざいに扱う方が悪いっつうの!
箱のイラストを見つめたままあたしは口を尖らせる。それから天井のアイツの部屋の方を睨めつけて文句を言ってやろうとしたけど、諦観が無駄なことはするなとアタシにささやいた。
「分かるわけ……ない、か」
この箱見てなんとも思わなかったのかな……?
ひょっとして、あたしのモノだって気付いてても黙って…………そんなわけないじゃんね。
箱に描かれたメルルちゃんの顔を見ながら、あいつがいなくなった脱衣所であたしは独り呟く。
「あたしとメルルちゃんのことが分かってくれる人。――――欲しいね」
302 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:50:41 ID:o162dc6+

そして一ヶ月後。
あのとき呟いたあたしの願いは叶った。
……ま、叶ったっつっても百聞の一くらい? しかも相手がこいつってのがチョー気に食わないとこなんだけどねー。
誰って。決まってんジャン、こいつよ、こ・い・つッ!
あたしがこの世でいっちばん話したくも一緒にいたくもなくて、ウザくてキモいヤツよ。
お父さんとお母さんの子供で、あたしの年より三つ上、名前は高坂京介。
そんでせ〜〜っかくこのあたしがメルルちゃんの良さを教えてあげようとしてんのに、半目でうんざりしたような顔している――、
「このバカ兄貴=I あんたちゃんと観てんの!? さっきからぼーっとしてさあ!」
「ッちょぉ〜!? 腕掴んで引っ張るな! うぉおぉ、脳が揺れる!? ――し、しっかり観てますって!」
「本当に?」
「ま、マジで」
「じゃあ、今さっきのシーンの台詞、言ってごらんなさいよ?」
「そんないちいち覚えていられるかッ!」
「はぁ゛ん? 頭悪いのアンタ? あるちゃんがメルルちゃんを助けようとしているところで神シーンだったでしょ! 覚えてないとか有り得ないんですケド!? ねえ、聞いてんの?」
「あ〜〜、てゆうか今思い出したけどさ」
とあたしの言葉を聞き流して(あとで殺す)、何やら合点したように話しかけてきた。
「そっか。一月前におまえが観てたのって――メルルだったんだな。だからあんなに慌てて消したわけか。あと入浴剤も」
「は? なんのこと?」
「先月さ。雷で停電になったとき――親がいないからって、おまえリビングでメルルのDVD観たり、メルルの入浴剤使って風呂入ってたりしてたろう」
「あー、あれね。それがどうしたっての?」
「当時の俺、もうちょいでおまえの秘密に気付いてたなってさ。そう思っただけだ」
「ふん、だからなに?」
そう言えば、あんたメルルちゃんの入浴剤の箱をゴミ箱に捨ててたよね?
う〜思い出したら腹立ってきた。今日はまたお母さんたちが法事で留守だからちょうどいい機会ね、もったいない気がするけど入浴剤使ってあげて、捨てるなんてとんでもないって教え込ませてやろう。
なんか言ってきたら浴槽に沈めてやる!
「あのときって、おまえさ、俺に何を言いかけてたんだ?」
303 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:51:18 ID:o162dc6+
な――ななな!? あ、あのときって、ど、どのときよ!? い、一ヶ月も前のことなんていちいち覚えてんじゃないっつうの、こっちは忘れたい記憶だってのに!
「い、いまさらどうでもいいじゃん、そんなの」
追及されたくないのでそっぽを向いて強制的に話を終わらせる。
時間を見やると、夕方か。兄貴とアニメ観てて気付かなかったけどお腹空いてきたな。
「そんなことより、もう六時過ぎてんじゃん。御飯作って」
「え? 俺が作んの?」
「とーぜんでしょ? それともなに? 妹の手料理が食べたかったわけ?」
最近分かったことだけど、兄貴ってシスコンなんだよね。あたしのことでチョー必死になってんの。うひぃ〜三次元の兄貴キモ!
でも認めようとしないけどね。食べたかったら素直に言えばぁ〜?
「冗談じゃねえ」
はいはい無理しちゃって。
「あっそ。じゃあほら、早く、作って」
「しょうがねえな。炒飯でいいか?」
「ばっかじゃないの、そんなカロリー高いの食べられるわけないじゃん。あたしって読モなんだよ? 読者モデル。分かる? ねえ?」
「シリアルでも食ってろ!」
なんかふざけたこと言って目を丸くしてんですけど、このバカ兄貴。スルースルー。
「ホラぁ、早くしてよ。ご飯食べたら、お風呂入って、そんで新作のエロゲーやるんだからさあ」
「へーえ、そりゃスゲー、さすが桐乃、素晴らしい予定でございますね」
ソファから立ち上がった兄貴はキッチンの方でエプロンをしながら、あたしの超満足いく休日の予定を称えてくる。
「まあねー、ちなみに『真妹大殲シスカリプス』っていってぇ、いまチョー流行ってる対戦アクションなの! 今夜も沙織とネット対戦する約束してるんだ! さっきまでずーっと練習してたから、今日は絶対負けないし! あのぐるぐる眼鏡にマジでリベンジかますから!」
ふるぼっこされた恨みは恐ろしいわよ、沙織? あんた踏み台にしてあのクソ猫にもいつか勝っちゃうんだからね!
あーでもその前に、ひっくい土台が勘違いしちゃっているから、釘刺しておかないとねー♪
「あのさ、他人事みたいに言ってるけど、あんたもやるんだよ。また貸してあげるから」
「なんで!?」
冷蔵庫から顔をあげて変な顔をこっちに向けている。
当たり前のこと言わせないでくんない? そんなの……、決まってんじゃん?
「人生相談。まだあるっつったっしょ?」
「……っかぁ〜〜〜〜〜〜〜………………マジかよ…………」
驚いてやんの。言っとくけど、あんた今日はずっとアタシといっしょにゲームだかんね。
顔に手を当てながら天井を仰いでいる兄貴。
足を伸ばしてソファのいつもの定位置からそれを見ているあたしの顔は――――――

自分でも、良く分かんないや。へへ。
304 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/18(月) 11:53:15 ID:o162dc6+
以上
昨夜はかっこいい京介と可愛い桐乃たまりませんでした妄想とまらんです
305名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 12:15:31 ID:mqR/j9y5
GJ
短編未読だけどそこまで仲悪かったのか
まるで冷え切った夫婦だw
306名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 13:42:52 ID:4qN03Sl2
乙です!
一巻前はこんなに仲が悪かったのかw
確かに3話は神回でしたね。
京介は相変わらずのイケメンでしたし、
あの場面をアニメでやるとあれほどの破壊力を生むとは思いませんでしたw
307名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 16:08:36 ID:aAylzoaQ
おつ!!
こんな時期見るとまた今の二人が感慨深いね
にこにこしちゃうなぁ
308名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 16:54:18 ID:47DWOOcp
>>304
まじ乙
7巻発売後も期待してます
309名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 18:09:33 ID:o162dc6+
読んでくれてる方感謝!
百聞てなによ・・・orz こっそりまとめは修正

原作はなんだかんだで京介は桐乃のことを考えててあれが無くても
いずれ今みたいになってんじゃねえの?って脳内変換、萌え萌えでした
オススメだよ
310名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 19:31:51 ID:OE3eVNgR
短編未読だけどこの反対を想像すればいいいのね
一粒で2度美味しいSSだぜw
311名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 21:14:40 ID:Vz57aG5k
短編読んだぜ
伏見がいると思ったw
312名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 21:29:48 ID:1Khvgu2z
●1997年生まれ、千葉
県出身。中学二年生で
陸上部所属。「休日は大
好きなお兄ちゃんと買い
物して過ごしてます♪」
313名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 22:41:44 ID:a2uPsT17
>>312
1巻開始前にこれを記事に乗せるとか桐乃はどんだけ兄貴のこと好きなんだよと
314名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 00:33:35 ID:mpcUReKy
>>228のネタを“ちょっと”だけ拝借
・エロなし(もう何か土下座したい気分)
・ヤンデレ? 何それ食え(ry
・桐乃×京介
・桐乃×黒猫
・微百合
・甘さ控えめ
・4レス
・以上が平気な方向け
いきます
315酉入れ忘れた ◆k7f/kTYrhA :2010/10/19(火) 00:35:42 ID:mpcUReKy

 あたしのせいだ。
 あたしが、兄貴を秋葉になんて誘ったから……兄貴は……。
 何やってんの? バカじゃん? 何で? 何であんた傷ついてんの?
 ねぇ、兄貴。 ねぇ、ねぇ、

「なんでっ、いっつもいっつもあんたはあたしなんかを優先しちゃうのっ!? バカ兄貴!!」

 ……そう。
 あのバカ兄貴は、またしてもあたしに世話を焼いたのだ。
 あの日、体を張って、街中で落下してきた看板からあたしを庇って……。

 一生掛かっても治らないような、大怪我をした。

 具体的には、足の、足の怪我を。
『生死に関わるようなことではありません。 ……ですが、息子さんが、自身の足だけで歩くことはもう……』
 医者はあたしと泣きじゃくるお母さんを見ながら、沈痛な面持ちでそう告げた。
 その時、一番冷静だったのはお父さんで、「そうですか……」と重苦しい表情で話を聞いていた。
 あたしはというと、頭が真っ白になってて、医者の言ってる言葉の意味がまるで理解できていなかった。
 つまりそれは、兄貴が、人として当たり前だったはずの日常から、切り離されてしまったということだと、数日経ってようやく理解したくらいだ。
 それくらい、当時のあたしの頭の中はぐちゃぐちゃだった。
 罪悪感。
 無力感。
 ……後悔。
 様々な感情がせめぎあって、その全てがあたしを激しく苛む。
 あの日から、もう兄貴は、自身の足で体を支えることができない。
 今も、病室で兄貴はベッドで横になっている。
 事故の衝撃からか、未だに眠りから目覚めない。
 何故なら、あたしがあいつの足を、殺してしまったから。
 ……じゃあ、今のあたしには何ができるの?
 懺悔? けじめ? それとも……償い?
 ああ、そうか。 償いか。
 あたしが兄貴から自由を奪っちゃったんだもん。
 だったら……代わりに、あたしの自由を捧げればいいんだ。
 そっか、そっか。
 簡単なことだった。
 今まで何を考えてたのかな、あたし。
 こんな簡単なことにも気づかないなんてさ。
 あは、あはは、あははははは、
「あ……」
 あたしの携帯が、ぶるぶる震えてる。
 見れば、それは着信だった。
 発信元は……バカ猫。
316 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/19(火) 00:38:13 ID:mpcUReKy

 ピッと、仕方なく電話に応じる。
「なに?」
『……あなた、声が震えてるわ』
「いきなり何言っちゃってんの? んなわけ、ないじゃん」
『そう。 なら、それでもいいけれど』
「……で? 何の用?」
『あなたの兄さんが、事故に遭ったと聞いたものだから』
 どういう、経緯で?
 ……ああ、お母さん→地味子→バカ猫か。
 地味子め、余計なことすんなっつーの。
「……あいつのこと、心配になってかけてきたんだ?」
 何でこんな時まで、引っ掛かる物言いしかできないのかな、あたし。
『……バカね』
「は?」
『もちろん、先輩のことを心配していないといえば嘘になる。 けれど、私はあなたに用があるから、あなたに電話をしたのよ。 この意味ぐらい、察してほしいものね』
 ……本当に、あたしはバカだよね。
 だって、素直に人の厚意を受け取れないんだもん。
 本当は、あんたの性格ぐらい、理解してるのに。
「バッカみたい。 そんなの……必要、ないっての……全然、ないってばっ……」

「そう。 そんなことは、百も承知というものだけれどね」

 ……え?
 く、ろ、ねこ……?
「間抜けな顔をしないで頂戴。 ちゃんと玄関からお邪魔したから、安心なさいよ」
「じゃ、じゃなくてっ! 何で、あんた、ここにっ」
 バフッと、あたしの言葉は遮られた。
 黒いのが、強引にあたしを抱き締めたから。
「……大丈夫。 大丈夫よ。 あなたは、何も悪くない」
 な、んで……なん、で、そんなこと、言うわけ?
 あたしは、あたしはようやく、十字架を背負えせそうだったのに、なん、で?
「くろ、ね、こ……」
「……あなたのお兄さんは、もともとお節介な性格だもの。 例え傷つこうとも、あのお人好しは、あなたを責めたりはしないわ」
 知ってる。
 そんなこと、誰よりも、だからこそ、あたしは、あたしはっ……!
 プチンッ
 堪えていたはずの一線が、切れた。
「あたしっ、あたしっ……あいつにっ、なんて謝ればいいのォっ! うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

―――――
317 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/19(火) 00:40:50 ID:mpcUReKy
―――
――
 暫くの間………黒いのは何も言わずに、ただ、泣き喚くあたしを、ギュッと抱き締めてくれてた。
 ぽん、ぽん、と、まるで赤子をあやすように、頭を撫でてくる。
「……あのさ」
「……何かしら」
「あんたが来てくれて、その……嬉しかった」
「……そう」
 気恥ずかしくて、密着させた体を離せないでいるあたしたち。
 正直に言えば、本当はこの小さい温もりから、離れたくなかっただけかもしれないけど。
「……あたし、決めたよ」
「何を、どう?」
「今度はあたしが、兄貴を守る」
 黒いのは閉口して、あたしの言葉に耳を傾けている。
「今まで、何度もあたしを助けてくれた兄貴を、今度は、あたしが守ってく。 一生分、あたしの人生をあげるつもりで」
 くすりと、慣れ親しんだ声で黒いのは笑う。
「……それじゃあ、愛の告白みたいね?」
「……そうかもね。 今回の件で、あたしは気づいちゃったから。 あながち外れてない」
 気づいた。 そう、気づかされた。
 あたしは、兄貴のことが……。
 だからあげる。
 あたしの全てを、あんたにあげる。
 一方的と言われようと関係ない。
 だって、あたしがそう決めたから。
 あんたがあたしを恨んでも、どんなことがあろうとも、絶対にあんたから離れてやらない。
 ずっと側に居座ってやる。
 死ぬまで、ずっと。
 そして、そこには、
「そこには、私の居場所はあるのかしら?」
「ある。 ってか、あんたには、一緒にいてもらわなきゃ、あたしが困る」
 顔が熱くなるのを感じた。
 黒いのの体温も、ちょっとだけ上がった気がする。
「……そう。 なら、先輩は両手に華で、もうウハウハといったところね?」
「そゆこと」
 ニカっと、満面な笑みを浮かべたあたし。
 肩越しにだけど、多分、黒いのも笑った。
「あ、それとね」
「?」
 素早く体を離す。

「あたしは、あんたのことも大好きっ!」

 それから、返事も聞かずに強引にキスをした。
318 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/19(火) 00:42:49 ID:mpcUReKy

 黒いのは驚いた顔で、口を拭いながら、
「そ、そんなっ……口同士のファーストキスを、女に奪われるだなんてっ……!」
「あたしも初めてだケド?」
「っ!! し、知らないわ、そんなことっ」
「ってか、口以外なら初めてじゃないんだ。 兄貴?」
「そ、そう……だけれど?」
「ふぅん……それ、いつのこと?」
「ど、どうでもいいでしょう? そんなこと」
「まあ、いいケド」
 それはさておいて、だ。
「返事、くれないわけ?」
 黒いのは、わかりやすく頬を染めた。
「……応えずとも、わかっているくせに」
「ダメ。 言葉にして。 じゃなきゃ不公平じゃん?」
「……仕方ないわね」
 それから、黒いのはすうと深呼吸して、その小さい口を開く。

「……好きよ、あなたのこと。 二番目に」

 視線を反らしてもじもじする黒いの。
 堪らなくなって、思わずこっちから抱きついた。
「ちょっ……痛いわよ。 離れなさい」
「ヤダ」
「このっ、調子に乗って

「……一緒に頑張ろうね、黒猫」
「……わかっているわよ、桐乃」
 最後に、もう一度キスを交わした。


 二人で、兄貴の足になろう。
 二人で、兄貴を障害から守ろう。

 例え、兄貴に拒絶されたとしても、あたしは引くつもりはないから。
 罪滅ぼしだけじゃないってことが、伝わらなくても、あたしは兄貴に全てを捧げるから。

 だから、もうしばらくは……あんたの妹で居させてね?

(続……けたい)
319 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/19(火) 00:44:25 ID:mpcUReKy
以上でした
桐乃を病ませようと思ったのに、何故か黒猫に阻止された上に百合百合し始めた
どうしてこうなった!!!
でも桐乃×黒猫もたまにはいいよね!
……おや、あやせが涙目でこっちを見(ry
ガチなヤンデレが見たかった人には謝罪を
読んでくださった方々には多大な感謝を
では
320名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 00:44:49 ID:au8jeIhC
レズイラネ
321名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 00:51:08 ID:yiY2vGd1
GJ!!短編読みたくなったわ
ていうかアニメの地味子は5割増ぐらいで可愛いな...
322名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 00:55:27 ID:ycT0WeWj
そういえば麻奈実SS少ないな
書いてみるかな
323名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 00:56:39 ID:iZHdvC2z
GJ!でも両手に華の京介もげろ
324 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/19(火) 00:59:59 ID:mpcUReKy
先にちゃんと注釈入れときゃ良かったorz
>>315-318の話のメインは桐乃×京介であって、桐乃×黒猫ではない、むしろ単なる京介もげろな話だと弁明しときます
今度こそ、では
325名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 01:06:11 ID:pPAeer86
>>319
オツです!
えー、まとめにアップしようと思ってますが、カップリングページ内では二重になりそうなので一つにしようかと・・・
この作品は二つじゃないとダメ!ということでしたら、二重でもそうさせてもらいます
良かったら候補教えてください
・桐乃×京介
・桐乃×黒猫
もしくは京介×桐乃×黒猫

ページ名は 7スレ目315
作品名は 無題:7スレ目315 / ○×○  となります

※ちなみにまとめの掛け算は前後で関係ないです。てゆうかよく分からんw
326名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 01:09:06 ID:pPAeer86
ありゃ
>>324
カップリング了解、ただ>>325の注釈のようにページ上では京介×桐乃になります。
あしからず・・・
327名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 01:44:25 ID:+OEOf/Jl
同性愛ものなんて見せられても勃たねぇよ
二度とかくな
328名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 01:51:31 ID:ycT0WeWj
俺もレズもの好きじゃないけどそりゃねーだろ
労いの言葉かけろとは言わないけどせめてROMってるべき
329名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 01:56:13 ID:wYsYof29
京介看護3Pなら萌えたがのー
足動かない京介カワイソス
330名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 01:59:17 ID:xONnlu8S
注意書きが読めない人は流石にここには向かないと思うんだが……

しかし珍しいな
他所からの流入かね?
331名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 01:59:52 ID:D+YpVNJ3
てめえの嗜好に合わないから書くなとか君は一体何様かな?
まあ身勝手な阿呆は放置しておいて>>319乙でした
まあもげるとこれ以上話は続けられなくなるんで京介殿にはほどぼどにボロ屑のような目にあってほしいでござる
332名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 03:20:30 ID:Wf23cOoI
個人的には投下宣言、直後から雑談とか他SSおねだりしてスレ流すのもどうかと
まあほとんどの人はある程度他の人が読み終えた辺りでポツポツ再開してるからいんだけどさ
……アニメはじまってやっぱ色々増えたてんのかな
333名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 03:29:33 ID:p909DolD
レズ云々はおいといて、偽装結婚も出来るし乙女の結託はいいね!
地味子vs桐猫連合は見たいとこだw
334名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 04:50:13 ID:J9lL/65Q
>>319
黒猫も桐乃もそれぞれ好きだけど
二人が仲良くしてるのもいいんだよね
335名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 07:14:39 ID:N5CDnCFr
>>333
「桐猫」って響き良いなw
336名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 08:22:48 ID:ab4zZQDj
でも桐乃&黒猫っていうより、ネコミミと尻尾つけた桐乃に聞こえるw

桐黒の方が響き悪いけど適切かもだ。
337名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 09:04:13 ID:Wbzu0Fat
じゃあキリルリでどうだ
338名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 10:32:01 ID:qxlJjjqP
黒桐って略すとどっかの焼酎みたいだなとふと思った
339名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 12:34:29 ID:6BJJCGhm

黒霧島か・・・

赤霧島か金霧島がのみたい
340名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 16:38:35 ID:esMhQyMH
京介に彼女が出来たを桐乃が知ったらどうなるの?
341名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 16:47:15 ID:HwxA+zRA
黒猫を味方につけて妨害する
342名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 17:03:17 ID:ab4zZQDj
>>340
どうしようもない。枕を涙でぬらしつつインフルエンザになる。

なぜか、病気が治った頃には全て解決している。
343名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 17:53:45 ID:nVA6Qfn/
>>340
あにぱんくんかくんか→ぺろぺろ→泣く→最初に戻る
344名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 18:04:47 ID:KKFchiqi
俺の妹はそんなにマゾな訳がない
って感じの作品無いかな
345名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 18:21:48 ID:wYsYof29
麻奈美に対するような態度取るんじゃない?
やたら悪口言って京介にキレられるとか
346名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 18:24:23 ID:D+YpVNJ3
お前それ美少女文庫のタイトルのひとつじゃ……
347名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 18:57:35 ID:ROPjERWY
>>341
黒猫が彼女になった場合はどうなるんだ?
348名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 19:02:22 ID:kOilrNdR
今度はヨーロッパに旅立つ
349名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 19:12:29 ID:DmYZ6YNM
>>347
黒猫をペロペロして間接なんとか
350名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 20:19:45 ID:myLwxNXo
8巻ぐらいで桐乃と黒猫の修羅場がくる
351名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 21:39:50 ID:+kXYNOvz
んで、あやせが美味しいところを持っていくと
352名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 22:33:51 ID:wYsYof29
あやせと桐乃の修羅場見たい
353名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 23:55:12 ID:7FSVVJLz
>>347
こうなる
桐乃×黒猫×京介
354名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:02:37 ID:fIWCigz+
修羅場ね〜
「あ……桐乃。その…………」
「どういうこと?」
桐乃が顔を俯かせたまま暗い声で聞いてきた。
失敗だった。今日は両親もおらず桐乃も黒猫たちと遊びに行く予定だったと知っていたので
あやせを家に呼んでいたのだが。
急な予定が入ったためか、それともゲリラ豪雨が降りしきる家の外の天候のためか
桐乃は家に戻ってきて、こうして俺とあやせの前に立っていた。
「桐乃、これは――」
「あんたは黙ってて!」
鋭い声に俺の言葉は呑まれてしまう。
次いで桐乃は顔をあげ、あやせに視線を向ける。
振り出した雨の中を走って帰ってきたのだろう、髪も顔も、服も全てが濡れて痛々しい。
「あやせ、答えて。どうしてアンタがここにいんの?」
重く冷たい声。
「………………………………桐乃、わたしお兄さんとつきあっているの」
ポツリとあやせは俺たちの関係を短く桐乃へ伝えた。
そう、俺とあやせは数ヶ月前から付き合い始め、今日は幾度目かの逢瀬を重ねていたところだった。
「…………ッ……ぎっ!」
桐乃の顔が大きく歪む。
つかつかとあやせに歩み寄り、腕が弧を描いて――
バチン!
「…………さない、…………許さない、許さない!」
桐乃はあやせの頬を張り、搾り出すような声を漏らす。
「ふ、ふふ…………どうして、どうしてあなたに許してもらう必要があるの桐乃……」
頬を抑えながらあやせが桐乃を見上げ、嘲笑するように言う。
「桐乃、お兄さんはわたしを好きと言ってくれたの、妹のあなたなら……祝福してくれたっていいじゃない? わたしたち、親友でしょ?」
嘘だ。
俺は数ヶ月前、あやせに俺の想いを伝えた。それは俺が妹に抱く、抱いてはいけない想い。
どうしようもなく、桐乃のことを考え、このままでは桐乃を襲ってしまいそうな衝動を抱えていた俺はふらふらとあの日公園へ来て自嘲の涙を浮かべていた。
そこに偶然麻奈実の家からの帰りだとあやせが通りかかり、俺はつい自分の悩みをあやせへ打ち明けた。
俺のことを嫌っているコイツなら、俺のことを張った押してくれるんじゃないかと思ったから。
しかし、そうはならなかった。
『わたしとつきあいましょうか、お兄さん。そうすればいずれ忘れられるんじゃないですか』
優しく微笑むあやせ、俺はそれに身をゆだね今に至る。
だが、俺の心には未だ桐乃がいて、あやせへは愛の言葉をささやいてことは無い。
「あやせ、俺は――」
「お兄さんは黙っててください! わたしは、わたしは今更…………せっかくあなたを桐乃から奪ったのに、奪い返されたくない!」
黒く淀んだような瞳を桐乃へ向けるあやせ。
そこにはいつも、笑いかけ桐乃のことを心配しているような優しい笑顔は無かった。
「桐乃。わたしとお兄さん、もう何度も何度もセックスしているの。お兄さんはとても優しくしてくれたわ。アナタだけに優しい人じゃないのよ?」
「黙れ! あんたなんか友達なんかじゃない! 信じていたのに……、あたしの気持ちを知っていたくせに……」
桐乃の容貌はヒドイものだった、目元が濡れていたのは雨に打たれただけのせいじゃない。
「あたしが、あたしが兄貴をどう思っているか知っていたくせに! 応援するって言ったくせに!」
その言葉に俺ははっとする。
桐乃、もしかしておまえは俺のことを?
「そうよ、悪い? は、あたしはアンタのことずっと男の人として見てた。ずっとずっと! …………なのに、こんなのひどいよ………どうしてよ兄貴ぃ」
膝が崩れ、桐乃はその場に泣き崩れる。
俺は桐乃に近寄ろうとした。
が、腕を掴む手がある。あやせだ。
「いや! いかないで下さい! わたしのことを見てください! どうして? 桐乃は妹でしょ? おかしいって知っていたから、あのとき公園でお兄さんは泣いていたんじゃないですか? それをふりきろうとわたしとつきあってるんじゃないですか!」
必死に叫ぶあやせ、爪が俺の腕に食い込み、血がツツと流れたが、俺はその痛みよりも、
「あやせ、放してくれ。桐乃が泣いてる……」
「いやです! いやです! いやです!」
「放せって!」
俺は強引にあやせの腕を振り払い、桐乃のそばへ行き優しく抱きしめた。
「桐乃、俺もずっとおまえのことを見ていた。……………泣かせて悪かった、もうおまえしか見ないから」
「…………兄貴? ほんとに?」
「本当だ」俺は桐乃の涙を指ですくい取り、ずっと抱きしめ続けた。その後ろであやせの嗚咽を聞きながら。
行数いっぱい、即興SS終わり
355名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:04:39 ID:JRpytuGs
初めて書いたSSで恐縮ですが投下します
11レス
タイトル「俺の恋人が…」
356名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:05:34 ID:JRpytuGs

カチッカチカチ…カチ。
「ふぅへへへぇ、あやかちゃんのタコ壺可愛いよ…」
『お兄さん…私、まだ○学生なんですよ……こういうことはイケナイ、っんぁ、です、つうほぉ、しますよ……?』
「イケナクないよ。もうぜんぜんイケナイことじゃないよ。イケナイっていうヤツはアタマいかれてるんだよ!」
『そうなんですか…?でも○学生に手を出すなんて、世間ではロ
「ロリコンじゃないよ。もうぜんぜんロリコンじゃないよ。ロリコンっていうヤツはアタマいかれてるんだよ!!」
……どうしようもない最低な人ですね、お兄さんは……でも、愛してます…チュッ』
「あ、あやかぇ…」
357名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:06:21 ID:SWLJbnpr
俺の名前は高坂京介、ひょんなことから妹にエロゲーをプレイすることを強要されている男子学生だ。
ちなみに今も絶賛エロゲーをプレイ中である。
タイトルは「俺のラブタッチがこんなにEX(エクスタシー)なわけがない」っつって、前に桐乃がハマっていたラブタッチってあるだろ?あれのR-18バージョンだ。
オリジナルのラブッタッチでは通常、名前呼び(京介くん、とか)がデフォだったんだが、
今作では『兄貴』とか『兄さん』とか『お兄さん』とか『お兄様』とか『おにいちゃん』とか呼ばれ方も色々選べるらしい。
しかもそれだけじゃなくて、たとえば登場する女の子を『妹』とか『可愛い後輩』とか『妹の親友』とか『深窓の令嬢』とか『幼馴染』とかにも自由に設定できる優れものだ。
何を言っているのかわからないと思うが、実は俺も何を言っているのかわかっていない。
シナリオ担当とか血反吐を吐きそうだけど、まあその辺は頑張ったんだろう。
そんなこんなで、俺はもちろん黒髪ロングのあやせ…、じゃなかったあやかちゃんを妹の親友って設定にして攻略している真っ最中というわけだ。
…あくまで強要されてプレイしてるんだからね?そこを勘違いしないように。

『あ、お、お兄さんっ!? ぃやぁ…そんなところ、舐めないでくださぃ…』
「ふぇふぇふぇふぇふぇぇそんなところってどこかなぁ?名前で言ってくれなきゃわからないなぁ」
『お、お兄さんはぁ…んぁ、へ、変態、です。妹の親友に、そんなこと言わせるなんてぇ…』
「馬鹿だな…妹の親友だからいいんじゃあないか…ほら言ってごらん、オから始まる言葉だよわかるね?」
『お、オ…オマ、オ、オマ…コ………いゃぁ…変態、変態、変態ぃ……』
「もはは、もはもはは。よいではないかよいではないか」
358名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:06:50 ID:JRpytuGs
……今のあんた、押しも押されぬ立派なエロゲオタね」
!!!!!??!?!!!!
「き、きりきりきり、桐乃っ!!!!??」
気がついたら俺の妹が、俺の背後にいて、俺のことを哀れむような蔑むような目で見下していた。
いや、お前がプレイしろって渡してきたんだろ!そんな目で俺を見るんじゃねぇ、泣くだろが。
「…て、手前ぇ桐乃! 部屋にはノックして入れって何っ回も何っっ回も、何っっっ回も言っているだろォーーがぁ!!」
「……ハァ? ノックならちゃんとしましたケドぉ〜、あんた『俺タッチ』にハマりすぎてて気付かなかったんじゃないの〜?うっえ〜キモぉ〜」
っっっぐっぎがががが、か、可愛くねぇ!アメリカから連れ帰ってきてこっち、少しは可愛いかもと考えを改めてたけど、やっぱ俺の妹は全っ然可愛くねぇ!!
「…つーかぁ、あんたはやっぱ黒髪ロングのあやかちゃんから攻略してんだ」
「やっぱとか言うんじゃねぇ!」
お前はもう少し妹にエロゲの攻略傾向を把握されてる兄貴の気持ちを考えたほうがいいよ?
「キモ…あやかちゃんはあたしの嫁なんだから、アンタには釣り合わないっ…てか何?あんた…『妹の親友』モードでプレイしてんの?」
画面を見る桐乃の目が険しくなる。マジ怖いんですけど…。
「お、おう、まぁな…」
「…前々から思ってたんだけど、あやかちゃんってどことなくあやせに似てるよねぇ、それを『妹の親友』モードでプレイしてるんだぁ、ふ〜ん」
…部屋の気温が3℃くらい下がった気がした。
「そ、そうか?俺は全然、まったく、これっぽっちもそんなこと思わなかったぜ?」
超ウソである。
ったってよ〜あやかちゃんからラブリーマイエンジェルあやせたん(←かわいい)を連想しないわけないだろ?
実は以前のラブタッチ事件(ドラマCD参照)の時もあやかちゃんにエロい声出させてたのはわざとだしなっ!!
359名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:07:23 ID:SWLJbnpr
「……ねぇ、あんたってさ、…あやせのコト、好き…なの?」
!!!
「あんた、あやせと会うとデレデレニヤニヤしてるし……あやせだって…」
!!!!!!
「……………」
「おい、『あやせだって…』なんだっ!?まさかあやせが、俺の事を何か好意的に言ってたってのか、どうなんだ桐乃!」
俺、超必死。である。
だって、実はあやせが『お、お兄さん…初めて会った時からずっと好きでした』とか
一人寝で寂しい夜、無意識に『あぁ…これはお兄さんの指…』と、しとどに濡れすぼる蜜壺に指を這わせている状態だったらどうしてくれるんだっ!!
お前が『あやせだって…』の続きを言わないと苦しい思いをするのは俺じゃない、あやせなんだぞっ!?
それをわかっているのか、わかっているのか桐乃ォォオォォォオォォォォォォオォォ!!!
「…………キモ、キモキモキモキモ超キモい!!!」
桐乃は何が気に食わないのか、いきなり肩を震わせ大声を出して俺を罵り始めた。
「あんたなんかにあやせが釣り合うわけないじゃん!ッハ、現実見たらぁ〜童貞の分際でっ!!」
「ど、どどど、童貞じゃありませんっ! 」
「…へぇ〜、……じゃあ、あんたやっぱり、地味子ともう済ませちゃってるわけ?」
とんでもない誤解を俺の妹様はしているみたいだ。
「だ〜か〜ら〜、俺と麻奈実はそんな関係じゃないっていつも言ってんじゃねーーーか! …あと地味子って言うんじゃねぇっ!!」
「うっさい童貞!…地味子とそういう関係じゃないんなら、あんたみたいなの相手にしてくれんの、心優し〜い二次元キャラぐらいのモンじゃん、うひぃ〜キモぉ〜」
うるせーよ!二次元とマジ恋愛しちゃってるのはウチの部長だけで十分だ!!
360名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:07:59 ID:SWLJbnpr
「……あ、あとあんたの相手してくれそうな娘なんて、…………ぁたし…とか…くらい…?」
「……てかお前、ドサクサに紛れて何言ってんの…?」
何言ってんのコイツ、桐乃が俺の相手をするって?ッハ、ないない、それはない……。
「〜〜〜〜〜っ、だ、だからっ!あんたはシスコンなんだから、シスコンはシスコンらしく妹を相手にすればいいじゃん!!」
そう言って顔を真っ赤にした桐乃はおもむろに俺のベルトに手を掛けた。
「ちょ、っおま、な、なにやってんだよ、手離せって!!」
「ほら……あんた、もうこんなんなってんじゃん。…さすがシスコン、妹に欲情するのもお手の物ってカンジ?」
「こ、これはちげーーーーーっての!?」
「なにが?妹に…その、アレを触って貰えるかと思って、そんな状態になったんじゃん?」
とんでもない誤解である。これは…その、さっきまで『俺タッチ』やってたんだしさぁ、わかってくれよ妹様よぉ!!?
うぅ…こ、これじゃあ兄としての威厳が…
「素直に認めればぁ〜?そしたらご褒美に…」
そう言って一呼吸おいたかと思うと、頬をさらに赤くしながら
「あ、あんたのそれ、特別に口でしてあげてもいいケド…」とのたまった。
え、どっちの口に?と一瞬思っちまった俺は、もうすでに立派なエロゲ脳かもしれない……。
「ちょ、ちょっと何いきなり固まってんのよ、なんか反応くらいしてよねっ!」
っは!! ふぅ…今俺は妹からとんでもない爆弾発言を聞かされたような夢を見たようだけど、そんなことはなかったな。
「ははは、桐乃、兄ちゃん、ちょっとよく聞こえかったんだ、もう一回言ってくれよ」
「だ、……だから、………口でしてあげよっか!!……って言ったんだケド…聞こえた?」
思いっきり現実だったよ、チクショウ!!!
361名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:08:39 ID:JRpytuGs
「きっききききききっききききり、きりきりきり桐乃っ!!?!?!???」
「き、キモいから顔近づけないでっ! これは……そう『人生相談セカンドシーズン』よっ!!」
「な、なんだよその『人生相談セカンドシーズン』って……人生相談は終わったんじゃないのか?」
「だ、だからセカンドシーズンっつってるんじゃん、つまり第二期がこれから始まるのよ!!!」
……まったく意味がわからない。
「も、もういいでしょ。このあたしがシてあげるって言ってんだから、あんたは大人しくしてればいいのっ!!」
そう言いながらも桐乃はズボンを脱がす手を緩めない。ギャーーーッ勘弁してくれ!
「ま、待て待て待て待て待て! これ以上はシャレになんねぇってばよっ!」
「…シャレでこんなこと出来るわけないじゃん。いいからあんたは黙って天井のシミでも数えてなさい、すぐ終わるから」
それって暗に『あんたどうせ早漏なんでしょ……プッ、ださ』って言ってるんでしょうか。 俺は早漏じゃねえよ!
ってツッコむ所はそこでもなければ口でもねぇーーーっ!!
「ま、待てって、桐乃! お前、わかってるのか?使い古された言葉だから言いたくはないが、俺たちは兄妹なんだぞ!!」
「……わかってるに決まってんじゃん。あんたは兄貴であたしは妹。だから何?」
「だから何って…お前……」
困ったことに桐乃の目は本気だった。
「そんなの決まってんだろ、兄妹でそんなこと出来るわけねぇじゃねぇか、常識的に考えて…」
そもそも常識なんてお前が一番弁えてるだろうが、そうじゃなきゃあ世間体なんて気にするわけないもんな。
「常識って、何?」
「何…だと…?」
「…あんたの言いたいことは、わかってる。理解した上であえて言うけど…それがどうしたの?」
362名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:09:15 ID:SWLJbnpr
………………お前はどこの自称革命家さんだよ…。
たしかに彼が言うように、その言葉はこの世で一番強い台詞だった。
どんな正論も雄弁もこの言葉にかかれば意味を失っちまう。だってそれって言い換えれば「あんたの意見?ッハ、聞くわけないじゃん」って事だもん。
…マジかよ…俺は一体いつ妹と恋愛フラグを建てちまってたんだ…?
「…じゃ、脱がす、よ……?」
いつの間にか俺のズボンは脱がされて、防波堤はパンツのみになっていた。
「…今日は中身に用事があんだから……」
わけのわからないことを言いながら桐乃は最後の防波堤を壊しにかかる。
そこで俺は───

@ ハンサムな高坂京介は突如として反撃のアイディアを思いつく
A 仲間が来て助けてくれる
B 脱がされる。現実は非情である

俺がマルをつけたいのは答えAだが期待は出来ない…放課後に別れた黒猫や麻奈実たちがあと数秒の間にここに都合よくあらわれて
アメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場して『待ってました!』と間一髪助けてくれるってわけにはいかねーゼ
逆にここはエロパロだからそのまま3Pや4Pに発展しかねないかもしれねえ。

「…大人しくなったじゃん、そうしてれば優しくしてあげるから…」

答え−B 答えB 答えB
363名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:09:47 ID:SWLJbnpr


「……待って桐乃!!」
「…え? だ、誰っ!!」
った、助かった!?…今まさに桐乃の手によって決壊しようとしていた防波堤はすんでのところで無事だったようだ。
まさかAだとは思わなかったが…。
「だ、誰?隠れてないで出てきなさい、兄貴との逢瀬を邪魔するヤツは馬に蹴られて死んじゃえばって…!!」
その時、パァと部屋が閃光で満ちていく……!
「ま、眩しい!」」
光の奔流が止んでいくとそこには人影が一つ浮かんでいた。
「ま、まさか…あんたは」


「桐乃…やっぱり、お兄さんとそういう関係だったんだ…」


パソコンの画面から一人の天使が舞い降りていた。
364名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:11:10 ID:SWLJbnpr
「あやせ!天の御使いにして『神の楯(イージス)』……あんたもこちらの世界へ『跳んで』くるなんてっ!」
「ふふ、愛する桐乃…あなたを追って、ここまで来たの……」
「そ、そんな、まさかあやかちゃんを媒介に『物質界(マテリアルプレーン)』へ顕現するなんて…っ!」
「…あやせ、あたしは天上には帰らないっ! ここに、この世界に来て真実の愛を知ったんだからっ!!」
「そんなこと言って…かつて天の御使いであり『神の剣(レーヴァテイン)』と讃えられたあなたがここまで堕落するなんて…」
「あやせ、あんたにはわからないっ!…ここに堕ちてきて、こいつの妹として暮らしてきたあたしの気持ちはっ!!」
「…桐乃の気持ちって…? まさかお兄さんのことを愛してるとでも言うんですか?」
「…私たちは天上人とはいえ『物質界(マテリアルプレーン)』にいる間はその法則に組み込まれてしまいます」
「つまり、ここではあなたとお兄さんは兄妹…血縁者です。近親は天上でもっとも禁忌とするところ…親友の桐乃がそんな業を背負うのはどうしても、我慢できない…」
「……あやせ、あんた何を考えているの…っまさか!?」
「そうです、お兄さんを殺せば、桐乃は私の桐乃でいてくれる!この男が邪魔なの、すごく!」
って、おい!俺殺されちゃうのかよ!? 話についていけなくなっていたが、ラブリーマイエンジェルあやせたんに殺されるなら……
い、いや違うぞ京介!そう思わせることがこの天使の思惑なんだ!
ちくしょう、俺は…生きる!生きてあやせと添い遂げる!
「待て……殺さないでくれ……」
「駄目です、お尻の穴から手を突っ込んで奥歯をガタガタ言わせます」
あ、あやせはそんなこと言わないっ!!
「やらせない、たとえあんただろうと、…こいつはぜったいやらせないっ!!」
「…そう、私のお願い、聞いてくれないんだ、桐乃は…」
「!?あ、あんた羽根が、黒く……っ 駄目!正気に戻って、あやせ!! このままじゃ、あんたッ……!!」
「私は桐乃を愛していたわ、たった一人の親友だもの、当然よね。」
「でも親友じゃなかった……そして、私を見捨てた……。」
「手に入らないのなら、いっそ……。」

「堕天(フォールダウン)を起こしちゃうッ!!!」
365名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:11:53 ID:SWLJbnpr
「続く」
「続くじゃねえ!ここまで風呂敷広げておいてなんだそれは!」
……ここは現実世界で俺、高坂京介の自室である。
今日は黒猫が新作の漫画を描いたというから、学校帰りに俺の家で品評会を開くことになったってわけだ。
「つーか最後は滅茶苦茶すぎて置いておくとして、だ。 前半の俺はキモすぎて明らかにキャラ崩壊だろーがっ!」
しかも名誉毀損で訴えてもいいレベルで。
「あら先輩、自分の事を過大評価しすぎではないのかしら?私の目には先輩はこう見えているのだけれど……」
「さも意外そうに言うんじゃねえ!しまいには泣くぞ!!」
まったく、いつもそうだが隙あらば毒を吐くなこいつは…。
「それにしても、お前は桐乃をブラコンって設定にするの好きだよな…これ、あいつが見たら今度こそただじゃすまねぇよ…」
「…あらそうかしら、案外『……ホントの事、知りたい?』という、それなんてエロゲ?展開になるかもしれないでしょう?」
ないないない、俺の妹に限ってそんな事は絶対ない、断言できるぜ!
…まあ、黒猫は俺をからかって遊んでるだけなんだろうが、性格歪んでんなぁ…。
「お前も桐乃の親友のくせに、全然わかってねーな…俺の妹がそんなに可愛いわけがないだろ?」
「……フッ、わかっていないのは果たしてどちらの方なのかしらね…」
俺が怪訝な顔で黒猫を見ると『冗談よ…』とほとんど聞き取れない声で囁いた。
「あなたは周りの人間関係には敏感なのに…自分の事となると、とても鈍感……まるでエロゲの主人公ね」
「よりによってなんて比喩してくれてんだ、コラ!」
「本当の事でしょう?…はぁ、エロゲならあの娘も攻略対象になるのでしょうけど…」
「?……すまん、言ってる意味がよくわからんのだが」
「いいのよ、先輩にはわからないように言っているのだもの…」
黒猫は何かを諦めるように小さく首を振ってから、俺の胸元へ顔を埋め、囁いた。

「…彼氏なのだから妹ばかりではなく、初体験を終えたばかりの彼女をもう少し労わって頂戴……」
366名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:12:41 ID:2i1QltjH
厨二病が行きつくところまで行って
京介の血を飲んでみたいとか思い始めるようになった黒猫。
精神的な不安定ささえ感じるその異常な欲求に応えてしまう京介。
最初の内は指先をちょっと切って舐めるくらいだったけど
次第に手首切らせたり首に噛み傷付けて啜るようにしたりなど
目に見えるところに傷を付けてマーキング的に所有欲を満たす黒猫。
飲めない日が続くとどんどん不安になっていく中毒的な悪循環に陥って
もう完璧にヴァンパイアフィリアの域にまで達して
桐乃の目の届かないところで行為に及び、なし崩しに肉体関係まで。
傷跡のせいで首に絆創膏、腕は長袖かリストバンドを常に付けてなきゃならなくなった京介に
クリスマスプレゼントで桐乃が自分の持ってるものと同じデザイン、ペアのブレスレットを買ってくる。
『あたしのと同じデザインのを持っとけば外れはないのよ!』
とか言って無理矢理はめようと、長袖をまくって手首に触れると蚯蚓腫れのような傷跡が……
367名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:12:54 ID:SWLJbnpr
おまけ

まあ、そういうわけで今、俺と黒猫は絶賛ピロートーク中だったりする。
いや、情事の後としてはかなり色気がないけどなっ!!
だってしょうがないじゃん。 コトが終わった後、黒猫が『見せたいものがあるのだけれど…』って見せてきたんだもん。
これに何か意味あるんスかね、黒猫さん?
ん……?っていうか今俺凄いことに気がついたっ!! く、黒猫が俺のことをか、彼氏って……。
付き合い始めてそんなに経ってないせいか、案外恥ずかしいな、彼氏呼ばわりされるのって。
「べ、別に妹ばかりに構ってる訳じゃないぞ!じ、自分の、か…彼女を放っておいて妹に走るとか、ありえねーって。」
俺の言葉に黒猫がビクンッっと反応する。
「そ、そうかしら?貴方シスコンだし…。 か、彼女よりも妹に走るのかと思っていたわ」
な、なんか今日は妙に絡んでくるな…。
「というか…………先輩に彼女呼ばわりされたの、今日が初めてなのだけれど…」
えーーーっ!?そ、そうだったっけ…? 俺がリードされてどうするんだよ。相手は超恥ずかしがりぃの黒猫なのに…。
「そ、そうだったか? スマン、っか〜、お前に先に言わせるなんて、サイアクじゃん、俺」
「別にいいわ、あなたの妹に『今、あなたのお兄さんに押し倒されてるのだけれど、どうしましょう』と電話を掛ければ済む話だもの」
「す、すみませんでしたーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
俺、必死である。必死の土下座である。
「…許してほしいのかしら……?」
「は、はい。この不肖高坂京介めに出来ることならなんなりと」
「な、なら、私が今一番して欲しい事をして頂戴…」
「一番して欲しいこと……?」
なんだろう?と思って黒猫の顔を見つめていると、黒猫は『や、やっと理解したようね…』と呟き目を閉じた。
あ、そういうことか…察し悪ぃなぁ、俺…。
「じゃあ、するぞ黒猫…」
「いちいち断らないで頂戴。…仕様がない雄ね」
恥ずかしそうに、顔を真っ赤にさせて目を閉じている黒猫を見ていると、胸の中に何とも言えない愛おしい気持ちが溢れてくる。
「…勘違いしないように言っておくけれど、これは『契約』よ…」
だってしょうがないだろう?俺の恋人が…
「私と一生離れないという契約…違えることは許されないわ……自慢じゃないけどね、私は嫉妬深いのよ」

…こんなに可愛いんだから。
368名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:16:26 ID:2i1QltjH
GJです
割り込み短レスすみませんリロしてなかった
369名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:16:53 ID:SWLJbnpr
以上で終わりです。
…最初はガチで桐乃×京介のつもりだったのに、どうしてこうなった!

あと、自分でSS書いてみてわかったけど黒猫の時速6キロバイトって凄いんだなぁ…
370名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:20:57 ID:SWLJbnpr
>>368
吸血行為は性行為のようなもんだと某物語で言ってたような…。

こちらも投下宣言してから間を空けてなかったんで。
これからは気をつけます。
371名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:23:13 ID:Ts+y91AM
桐乃相変わらず狂ってるなぁと思ってたら黒猫SSだった
何を言ってるか(ry
372名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:24:29 ID:lIdvrLF1
いきなり三人称になったのはそういうわけか、わらたw
GJ!
ジョジョネタ好き多いなw
373名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:27:53 ID:SWLJbnpr
>>354
なんと言う修羅場…激しく好物です!GJ!!
374名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:29:29 ID:lIdvrLF1
あれ?ていうか
JRpytuGsさんとSWLJbnprさんと2i1QltjHさんの三人が混ざってんのかこれ?
375名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:30:49 ID:Ts+qXIjW
ここは佳乃さん(桐乃ママ)物もおけ?
キャラスレ見たら、スゲェ惚れたw…

こんなキモチは秋子さんから、ひさしぶりだぜw

376名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:33:37 ID:lIdvrLF1
基本原作からって人が多いだろうが、大丈夫だ、問題ない
百合とか陵辱とかは最初に断っとけばおk
377名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:49:52 ID:HoCuwusw
>>350
某虎と竜のラブコメ小説的な展開ですね、わかります
確かアレも8巻あたりでソーゼツな修羅場来てたと思うし
378名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 00:58:28 ID:USUOMCZe
>>370
gj
最初京介キモ過ぎだろうと思ったらw
こういうちょっと捻った物は大好きですw

しかし、かなり混雑してきてるなw
うれしい半面、書き手さんは気を使うことも増えるかも
投下予定日時を予告しなければならない日が近づいてきてるのか……?
379名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 02:31:50 ID:2orftQ1N
>>354
ナイス修羅場
そのあとレイプ目あやせによるnice boat.展開が来そうで怖いw
380名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 07:42:29 ID:nBWGPj5L
最近原画見てないからそう言われるとあやせと言葉がどことなく似ているように思えてきた

『中に、誰もいませんよ?』
381名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 07:46:22 ID:1vwh//Vy
2秒でわかるあやせルート

京介「桐乃( ^ω^)ペロペロ」

あやせ「通報しました!」ビー
382名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 12:59:54 ID:UNC6T6xz
>>370
黒猫可愛いよ、黒猫可愛い
383名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 13:06:05 ID:eDrIF/M2
>>354
GJ
384名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 13:37:28 ID:koR4ZZ5l
385名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 14:56:30 ID:IobxDWpB
俺が書いたSSね…
1)黒猫は地味子を挑発
2)京介は地味子の事を誤解して、あと地味子を振られた
3)一ヶ月あと、地味子とアカギ兄のセクロス(半分はレイプ)
4)地味子とアカギ兄、みんなの前でイチャイチャ
5)黒猫と付き合い始まった京介
6)京介は、学校で地味子とアカギ兄のセクロスシーンを目撃した->鬱状態に
7)引き篭もった京介
8)黒猫さんのラブはあまり…
9)佳乃おばさんは黒猫が大嫌い(黒猫とゲンカあった件)
10)浪人京介(2浪)、黒猫に「別れよう」
11)無事進学したアカギカップル、卒業したケコーン予定
12)ルリちゃんは諦めなかった、やっと愛のチカラで京介の心を癒す
13)京介は母と冷戦状態、つい実家から離れて、黒猫と同じアパートに
14)n年後、アカギ兄は体育教師、地味子は主婦、京介は会計士、黒猫は大手ゲームデサインナーに
15)その四人は再び出会えて、お互いのミスを許した…のはず



n)CPA・高坂京介の死体発見(笑)

英語から翻訳するのは難しいので、期待しないでください(笑)
386名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 15:11:06 ID:USUOMCZe
某スレで外人さんからの投下もあったな
正直スゴイと思った
387名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 15:24:38 ID:tn6HR+j3
http://www.usamimi.info/~tenohito/cgi-bin/anka/src/vipankae38250.jpg
クンカたんかわいいよクンカたん
388名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 18:02:15 ID:KtO79yOu
これもう片方に誰かいそうだな
389名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 18:37:34 ID:6xKsFofW
>>369
黒猫の初体験についてさらに詳しく
390名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 18:39:27 ID:H+EYQXCx
>>385
和訳してない英文のままのssも読んでみたいかも。
というか桐乃にも出番を与えてくださいwww
391名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 18:45:48 ID:MosfyrtJ
>>354
お前最高
俺はまさにこういうものを読みたかったんだ
392名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 18:51:55 ID:UNC6T6xz
>>384
白ワンピに麦わらでコミケいくとは思えないし
デートだな
393名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 18:55:12 ID:EO1PFQiL
京介とのデートにさり気なく気合を入れる瑠璃ちゃんかぁいい
394名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 19:59:14 ID:eJqsamo/
そろそろ地味子がヤンデレ化というかラスボス化しそうだよな。
「きょうちゃんがほかの娘と仲良くするまではいいよ、でもきょうちゃんの隣をわたし以外の娘にあげたら・・・・・・」

それはそれとしてあやせのサプライズで地味子が派手子になったら日常を失った京介はショックで死ぬんじゃないか?
395名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 20:04:36 ID:k0hUn79x
桐乃の目の前で京介が見知らぬ女に犯されたらヤンデレ化するかな?
396名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 20:16:58 ID:k8ebzi0x
犯してる女を殺して自分が代わりに京介を犯す
397名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 20:32:24 ID:2orftQ1N
きりりんは突発的事態に弱いので固まるか逃げそう
398名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 21:41:39 ID:1vwh//Vy
>>395

桐乃「お兄ちゃんを離して!!」

京介「(…ん?)」

女「ククク…そうだ!お前が兄貴を犯せよ!!アニキのチンポで初めてってどんな気持ちだよww」

桐乃「分かった!ヤればいいんでしょ!?そうしたらお兄ちゃんは助けてくれるんでしょうね?」

女「早くしろw」

京介「止めろ!!!」

桐乃「……んっ!!」ブッスリ

<数十分後>

桐乃「ああっ!!んっ……んん!!!兄貴…もう15発目だよぉ…一番奥に出してぇ……!!」

女「や、ほら、もういいから」

桐乃「あんたまだいたの?心底ウザいんですけどー。はやくどっか行けや!!」

女「」

桐乃「(女GJwww)やぁ……奥が…すごいっっ!!」
399名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 22:07:49 ID:iI25sv8c
>>398
な、なんじゃそりゃー!?

GJです!
400名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 22:11:52 ID:2orftQ1N
>>398
ワロタ
401名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 22:18:50 ID:nLkNTMTk
昔、「痕」というエロゲーがあってだな。
主人公が殺人鬼に捕まったツンデレ次女を犯せと言われるのだが
ツンデレ次女は主人公が大好きなので、イヤ!やめて!と言うが本心ではヘブン状態というのがあったw
402名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 22:19:44 ID:k8ebzi0x
桐乃「計画通り(ニヤッ」
403名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 22:26:52 ID:nHN0m+nC
>>401
すれ違いだか間、俺の嫁を晒すなよ
404名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 23:01:31 ID:4Ihx6zDI
>>398
>桐乃「お兄ちゃんを離して!!」

>京介「(…ん?)」

お兄ちゃんて言葉に物凄く違和感を感じてるなw
405名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 00:54:51 ID:w48y+Iwm
>>390
桐乃は…ね
特別なルートを用意して、京介の精子を手に入れたこと
n年後、京介の葬式に現れた京介にそっくり男の子
ちなみに、桐乃にその「特別なルート」を紹介した人物は…地味子だった
406名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 01:49:30 ID:3EMEr+YC
リアたんとブリジットたん、どっちのローリショー
407名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 04:09:54 ID:3s9FWRWq
鰤一択
408名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 09:19:54 ID:cS9sFURF
ブリジットたんムシャムシャ
409名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 10:13:48 ID:w4b+1zwC
ブリジットと聞く度に某格ゲーキャラを思い出してしまう
410名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 11:07:37 ID:RfeJRO1X
女優のブリジット・バルドーだな
411名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 15:52:56 ID:cmuN2nfv
鰤とカナカナのメルル丼きぼん
412名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 19:20:40 ID:2CN9NRv8
>>411
その発想……貴様、桐乃だな!
413名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 21:37:10 ID:HpTQoQ2v
桐乃に罵られながらしごかれたい
414 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/21(木) 21:59:01 ID:kiW3Lkgt
黒猫もの投下します
415 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/21(木) 21:59:23 ID:kiW3Lkgt
黒猫がやたら可愛い



その日俺たちは遅くまでゲー研の部室にいた。
もう建物からは他の生徒たちの喧騒も消えていたが、黒猫がゲーム作りにのめり込んでいた為、俺もそれにつきあって残ってたんだな。
ちなみにゲー研に所属しているとはいえ俺にゲーム制作のスキルなんて門前の小僧以下、いや皆無といっていいくらいに無い。
それでも少しくらいは手伝えないかなぁなんて考えて黒猫に声をかけたんだが、
『足手まといだから余計なことはしないでゲームでもしていなさい』
容赦の無い言葉に袖の先を濡らしつつも、言われたとおりに黒猫の作業が終わるまで俺は部長の机でパソコンゲーム、ではなくエロ動画鑑賞にいそしんでいた。
いや待て。俺も椅子に座ってパソコンを立ち上げるまではそんな気は毛頭無かったさ。
だけどさ、Dドライブに怪しいZIPファイルが置かれているじゃねえか。
気になってダブルクリックするとパスワードまで聞かれちまってよぉ。
なんとはなしに、俺はあの年上の部長が好きそうなエロゲーキャラの名前をあれこれ打ち込んでいるとパッとパスワードが解けて解凍が始まった。
それで中身を見てみると、どっから持ってきたのだかエロいお姉さんたちのお試し動画がザクザク。
パソコンの音声をカットしてそれを見ている俺を誰が責められようか。
ふへへ、ったくあの部長め。神聖な部室になんてもんを持ち込んでやがんのかね。
……もうちっとだけ、もうちっとだけねと少年の好奇心を膨らませてのめり込んでいく可愛い俺。
いつしか没頭して日が暮れても俺の冒険(エロ動画鑑賞)は続いていた。
まあこれがアダになっちまったわけだな。とホホ。
「……何を気持ちの悪い顔をしてニヤけているのかと思えば、最低ね兄さん」
「ッ!? ちょ〜〜〜〜〜ッ! く、くくく黒猫!? ど、どうしておまえがここに!?」
「どうしてって、ずっといたでしょ。そんなことも忘れて頭の中を薄汚れたピンク色にしていたのかしらこのダメ人間は」
しまったぁぁ、俺のおバカさ――ん!
隣の椅子に座って、慌てふためく俺を呆れたように黒猫はジト目で見やる。
「帰ろうと言っても耳に届いていないようだったし、ゲームしているにしても音がしないからおかしいと思ってみれば。……とんだ変態だわ」
「う――うっせえ! これは違う、違うんだよ! 部長のやつが俺をハメようとトラップをしかけていやがってだなぁ?」
「で、スケベなあなたはあっさり喰いついたのね。情けなくて笑えもしないわよ兄さん」
「違ぇって! 俺は断じてスケベではないぞ? ただちょっと好奇心をくすぐられてしまったいたいけな――」
「じゃあ、この膨らみはどう説明する気なの?」
ぎゅむと股間に走る衝撃。
黒猫は足を伸ばして俺の股間をまさぐり始めた。
「ほら、とても硬くなってしまっているじゃない。私がそばにいるっていうのにエロ動画を観てこんなにしていたなんて、とんだ変態ね」
「や、やめろって黒猫」
「うるさいわよ、変態。……っふふ、どんどん硬く大きくなっていってるじゃない。足で踏まれて気持ち良いって素直に言って御覧なさいな」
「誰が気持ちよくなんて――はぅっ?」
黒猫の足の圧力が一段強くなる。かかとをぐりぐりと根元近くで揺らすものだから刺激が強い。
「顔が赤くなってきて、興奮しているんじゃない兄さん? 全く、エロ動画なんかで大きくしてるからこんなことでも感じてしまうのよ」
「か、感じてなんかいねえよ」
「まだ言うの変態。私がゲーム制作している間ずっと勃たせていたんでしょう? ほんとにあなたって人はスケベなんだから」
いまいましげに言いながら俺の股間を見つめて言う黒猫。
あれ? もしかして――、
「俺がエロ動画観てたの……怒ってたりする?」
俺がそう指摘すると黒猫は図星つかれたみたいに目を丸くした。
「……う、うるさいわね。 へ、変なこと言わないでちょうだい。どうして私がエロ動画なんかに嫉妬しなきゃいけないというの?」
「あ、やっぱ嫉妬していたんだ」
「そ、そ、そんなわけないでしょッ。くっ……この。何をニヤついた顔して私を見ているのよ? 呪い殺されたいの?」
顔を赤く染める黒猫、俺が笑みを浮かべているのが相当気に食わない様子だが。
可愛いじゃねえか、そんな顔されてたらニヤついた顔がおさまんねえよ。
416 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/21(木) 21:59:47 ID:kiW3Lkgt
ただその愛らしさは一瞬で、代わりに股間にドスンと痛みがやってきた。
「いでで、痛いッす黒猫さん! もっと優しく」
「この雄豚。どうやらしっかり調教してあげないと駄目なようね。さっさとズボンを下ろしなさい、兄さん」
「へっ? いや、でもよ」
「さっさとしなさいと言っているのが聞こえないの? このままタマキンを踏み潰すわよ?」
黒猫の口からタマキンて言葉が飛び出てくるなんてな……。
膝を曲げてタメを作っている足が怖えぇぇ! どうやら相当おかんむりな様子なので俺は俺は従うしかなさそうだ。
踏み潰されたくないしな。
「こ、これでいいか」
ズボンとパンツをずりおろすと黒猫は黒いハイソックスを脱いで、素足となった両足を俺の陰茎にこすり付けてきた。
冷たい足の裏の感触にぞわぞわと背中が震えがくる。
「っふ。兄さんたら、ここまで大きくしているなんて浅ましいわね。私の足がよっぽど気持ち良いのかしら」
「うっく。黒猫そこは敏感だから優しく」
「くくく。足なんかでよがっちゃって、情けない顔。ここが気持ち良いのかしら」
片方の足で竿の部分を上下にシゴくと同時に、もう一方の足が亀頭を足の指で包んでキュキュッと握りこんでくる。
痛みがあるがそれが快感に変換されているように気持ち良い。
やべえ、足なんかで感じたらバカにされるっていうのに俺のリヴァイアサンは黒猫のされるがままの蹂躙に言いなりになっちまってるよ。
「いやらしい液が先から流れ出てきてしまってるじゃない。にちゃにちゃして私の足を汚して――いけないペニスね。エロ動画観ながらもこうしていたってわけ?」
「そ、それは悪かったから。も、もういいだろ黒猫」
「反省しているなら小さくしたらどうなの? びくびく痙攣して、悦んでいるとしか思えないわよ」
「おまえが足で擦るからだろうが!」
「く、っふふふ。じゃあ悦んでいるのは確かなのね。ほんと兄さんたらしようの無い人、ほらもっとっしてあげるわ。嬉しいでしょ」
「うぐ!? ちょ、やめ! あぐ?」
裏スジを指の腹で愛撫、次いで尿道から出てくる先走り汁を押し戻すようににちゅにちゅと押し付けたりする。
さらには俺のモノを両足で挟みこんで上下にごしごしと撫で回して。
た、たまんねえ! 足コキなんて何が良いんだって思っていたけど訂正するわ、チョー気持ち良いですぅ!
それに、さっきから両足の裏を合わせるように挟んでいるので必然、膝を曲げている黒猫のスカートからふとももの付け根がおおきく露出して、
「兄さん、いやらしい目でどこを見ているの?」
やべ、バレた!
「兄さんの視線が痛いくらい、私のここに突き刺さっているんだけど、そんなに見たいのかしら……」
黒猫はそういうとスカートの裾を指で摘んでツツツとたくしあげていく。
白いふとももの先から黒いショーツが見えてきた。
「う、うう……おまえ、エロ過ぎだぞ?」
「あら、兄さんはこういうの嫌い?」
口の端を上げていたずらっぽく微笑む黒猫。
嫌いなわけねえだろ! とっても大好きです、もっとしてくださいお願いします!
「ん……私もなんだか。兄さん、あまり見ないでちょうだい」
足を休めずに黒猫は手を自分のショーツに這わせ始めた。
お互い座っている椅子がぶつかるくらいまで接近しているので、黒猫の口からくぐもった吐息が漏れているのが分かる。
こいつもかなり興奮しているんだろう、頬を染めて潤んだ瞳で俺を見つめている。
「どうしたの兄さん? んっ……そんなに息を荒くして」
そりゃおまえのそんな姿魅せられたら我慢できるわけねえだろ?
「黒猫、そろそろ挿入したい。いいか?」
「……はぁ……ん……。こらえ性がないわね、もう少し待てないのかしら」
「無茶を言うなって。ほら、俺の上に来いよ」
誘うと俺は黒猫の腕を抱きかかえて膝の上へと誘導する。
ショーツをずらして黒猫の秘裂にいきり立った陰茎を触れ合わせた。
「あ、ん……熱い」
「それじゃ挿入れるぞ」
ずずずと黒猫の濡れそぼった膣へと沈めていくと、たちまち淫肉が絡みついてきて俺のモノを締め付けてきた。
「は、あ、あん。はぁ……はぁ。兄さんの、私のお腹の中でびくびく震えているわ。可愛いわね」
下腹を撫でながら黒猫は淫靡な笑みを浮かべ、膣に入り込んだ陰茎の感触に身を捩じらせている。
「ほら、こうするともっと震えてくるわ」
「う……おまえの中すげえ良い、すぐイっちまいそうだ」
「駄目よ。ちゃんと私に合わせて達しないと許さないわ」
俺の肩に手をのせた黒猫は腰をくねらせてお腹の中へと侵入した異物を締め付けながら難しい注文を言う。
417 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/21(木) 22:00:31 ID:kiW3Lkgt
「なるべく努力する。……く、くぅぅ」
「ん、あっ……はん……。ふ、ふふ、兄さんたら可愛い声出して。まるで子供みたい」
子供はこんなことしねえだろってヤボな突っ込みは置いとくとして、黒猫の言うとおり俺は粘つく下半身の水音と陰茎から感じてくる黒猫の膣と、そして何より至近距離にある黒猫のエッチで可愛い顔に情けないうめき声をあげていた。
それでも容赦の無く腰を前後左右に揺らしながら抽送する黒猫。
「んあ……、あっあっあん、んぁ……ぁん。私も気持ちよくなってきた……かも」
腰を振っているうちに力が入りにくくなったのだろうか、腕を俺の首にまきつけてしなだれかかってきた。
「ゃあ、んっんっ、あ、あん……に、兄さん。兄さ……ぁん」
耳に口をつけて甘いささやき。
「ど、どうした黒猫」
「ん、んん……抱きしめてちょうだい兄さん。……強く」
「ああ、分かった。でも俺、おまえ抱いたらすぐにイっちまうかも」
「私も……あっん……もう。んっ、あん……だから、だから一緒に……」
「分かった、一緒にイこうぜ黒猫」
背中に腕を回して黒猫の華奢な体を抱きしめると、黒猫は「もっと強く」と言う。
俺はその言葉の言うとおりに力を入れてきつく黒猫を胸に抱いた。
「く、黒猫! 俺もう――」
「私も……一緒に、一緒だから……あっあっ、んんぁ、あん」
俺と黒猫は同時に絶頂に達した。
びゅく、びゅくびゅくびゅくぅぅううぅ!
黒猫の膣へと俺の精液が大量に吐き出され、奥深くへと注ぎこまれていく。
「ん……ぁあ、兄さんのとても熱いわ……」
「俺も、黒猫の中、熱くて気持ち良いぞ」
「ば、莫迦……」
「そう言うなって。ほら、顔をこっちに向けてくれ」
俺の肩で息をしている黒猫のアゴを持ち上げて顔を向き合わせてから口づけをする。
「ちゅ……ちゅりゅ、ぺちゅ、くちゅる……はぁ、はぁ。……兄さん」
「……ちゅ。ん? なんだ?」
「もう、私の許可無くああいうのを観ていたら容赦なく呪うから、覚えておきなさい」
「……えっとおまえの許可があれば良いの?」
「ええそうよ。……っふ、でもそんな許可が出ることは無いでしょうけどね」
にやぁと笑う黒猫はとても楽しそうだ。
それじゃあ俺ってもう永久にエロ動画観ちゃ駄目なわけなのね!?
驚いて目をぱちくりさせられたが、なぜか残念な気持ちは一向に沸いて来ない。
……ま、そりゃそうだよな。こんな可愛い黒猫が目の前にいて俺の膝の上で笑っているんだから。
「わかったよ。一生おまえで我慢すりゃいいんだろ」
俺と黒猫はそのまましばらく抱き合ってキスを続けた。

――それから。
学校を後にして俺たちは二人で帰り道を歩いていた。
黒猫を家の近くまで送り、別れの挨拶を交わす。
「それじゃあ、家はすぐそこだし。ここでいいわ」
「そうか? また明日な」
「ええ、さようなら兄さん」
別れの挨拶をして黒猫はすたすたと歩いて行く。
見えなくなるまで俺は後ろ姿を見つめていたが、
「……ふふ、一生だなんて。ほんと兄さんは莫迦なんだから」
黒猫の口元が嬉しそうにほころんで、そう呟いていることなど俺は知らない。
418 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/21(木) 22:01:14 ID:kiW3Lkgt
以上
419名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 22:13:26 ID:HpTQoQ2v
>>418
お前は最高だな
結婚しよう
420名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 22:26:34 ID:tP3H1ZAD
エロ動画を禁止されムラムラが治まらない京介
421名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 22:51:20 ID:glBy8qag
あやせで発散する京介
422名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 23:03:06 ID:rry6pPLk
桐乃って独占欲強いよね
423名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 23:34:12 ID:Wj84xxHb
お願いですから黒猫エンドでお願いしますお願いします!!
フサフサフサフサつかさたん!!!
424名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 23:48:16 ID:0/XpFmL2
>>418
おつ! もっと長くてもいいよー!
425名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 23:53:42 ID:omaqnFbz
>>418


付き合ったらこんな感じかもね
426名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 00:51:05 ID:GGNowwgb
>>417
エロ動画は黒猫のトラップか!!!

また罠にかけるところを読みたいね
427名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 01:39:19 ID:psgWkV1x
>>421
なんとなく受け入れてしまうあやせ
428名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 02:23:26 ID:Ah19vL9t
一緒にいて一番おちついて、ずっと一緒にいても苦痛じゃない幼なじみという最強のキープがいるからなぁ。
現実でいえばああいうタイプと結婚が良いんだろうけどねー。
もうハーレムルートでいいじゃないと思うこともあるなw
429名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 02:25:24 ID:yGYygPD8
このスレでカプ厨的発言をしたいなら、SSでするんだな。
430名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 02:35:00 ID:GgLddQ8n
基本、投下直後の雑談はマナー違反なんだがな
本当にアニメ化で流入が始まってるんだな
431名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 03:33:01 ID:Ix9W9T9A
だったら次からスレの始めのマナー条項にある「書き手さんが投下しやすい雰囲気づくり」の欄にそう書き加えればいいだろ
新規の奴らに小言臭く文句を言う前にそうならないように自分が何かしらの行動をしろよ
432名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 05:02:29 ID:NZjoNk5S
マナー違反と言うことで自分が古参であることをアピールしているのだろう
典型的な自己顕示欲の強いタイプ
433名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 05:36:57 ID:0Z5s+Xah
投下待ちならもっと楽しい話したらどうなの??アホくさ。
434名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 05:37:43 ID:EWvodrvU
>>432
古参()アピールうんぬんじゃなく
アニメ開始で人が増えたのは事実ダカラナー

前スレから比べたら勢いが違うシナー

まぁ投下してくれる人が増えたことはいいがマナー()は少しは必要カモネー
便所の落書きにマナー()も糞もナイガナ-
と新参()が言ってみる
435名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 10:34:51 ID:5LWKcs6I
あーあ……
荒らしに古参も新参もないってことで

以下伏見つかさエロパロスレ
436名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 11:16:48 ID:oDdmt3RQ
まあ普通の人間ならスレの雰囲気くらい分かりそうなもんだし
一文だけで理解出来るがバカが予想以上に多かったと


◆書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
 ◇投下宣言されたら雑談はストップして待機モードへ
 ◇投下直後からしばらく(スレの流れ見ながらおおよそ〜6時間前後?)は雑談その他自重
 ◇自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること


書いてみたいって人へのテンプレ含め、次スレ立てるときになたらもう一度考えるとしよう
437名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 11:50:24 ID:GgLddQ8n
>>431
は? 行動したけど「現状でいい」「マナー違反はその都度対処」って事になったんだろ?
何を寝ぼけてるのやら
438名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 12:53:33 ID:vbWQK04G
やっぱこれからはマナーについての記述は書き加えた方がいいだろ
なんで「現状でいい」とかの意見が出たのかが分からん
どうせ文句言いだすの自分たちのくせに
まさに>>437がそれじゃないか
439名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 12:59:50 ID:P4VQ9T6x
>>438
や、だから俺はテンプレ変えようぜ、って言ってたんだが、原案も出したしwww
大体文句じゃなくて普通に当たり前の事なんだが……
まさか反論してくるアホが出てくるとはなw
440名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:01:20 ID:P4VQ9T6x
ID:GgLddQ8n=ID:P4VQ9T6xな
441名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:02:54 ID:Ix9W9T9A
>>433
そう思うんだったら楽しい話題出して話の流れ変えろよ
結局はオマエのレスもここで新参がどうとかマナーがどうとか言ってる奴と同じでアホ臭いものでしかねぇよ
442名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:06:47 ID:P4VQ9T6x
>>436
書き手は注意書きをちゃんとする、書きながら投下はやめて、ある程度の量を投下
>>3を参考に
トリップ推奨
こんなもんだろ
443 ◆x8MEL5BF3g :2010/10/22(金) 13:18:42 ID:P4VQ9T6x
まーなんだ、空気悪くしたからちょっとコメディ風のSS落とす

京介×黒猫で体育倉庫で一晩過ごすってやつ

微エロ、途中までなのは勘弁、6レス消費
444 ◆x8MEL5BF3g :2010/10/22(金) 13:20:01 ID:P4VQ9T6x

 ああ……月が綺麗だ。

 まるで暗闇にぽっかりと空いた穴のように、青白く輝いている。
 その月光の下で、黒絹のような髪の一本一本を月に反射させているのは夜の似合う少女だ。
 彼女は桜色の唇をそっと開き……

「……なにを呆けているのかしら? 莫迦面がもっと酷い事になってるわよ」

 ……現実逃避失敗。

「薄ぼんやりしてないで、さっさとここから出る算段を思いついてくれないかしら。
 下僕の分際で役に立たないなんて、とんと見下げ果てたものね」
「いやそれ、体育祭の練習の後片付けを手伝ってやった奴に対する言い草か!?」
「あなたが手伝ったからこんな事になったのでしょう?」


 ――事は数時間前まで遡る。
 
 体育倉庫で一人、後片付けをえっちらおっちらやってた黒猫を見かねて手伝ってやろうと思ったのが間違いだった。
 ほんの少しばかり中で話し込んで……まあ、いつもの沈黙だ。
 俺の方ももう慣れたもので、それ程気まずくなかった、つーか、その沈黙を楽しんでた。

 ……それがいけなかったのだろう。
 教師に扉を閉められ鍵を掛けられてしまい、今の体育倉庫での監禁状態に至るってわけだ。

 有り得ない、と思っただろ?
 俺だって思ったさ。中から叫べばすぐ出して貰えるってな。
 ……喉が枯れたよ、一時間叫んでな……。

 だが、流石に麻奈実や赤城がカバンや着替に気付く筈!
 ……とっくに下校時間を過ぎてしまった……。

 いや、教室の戸締りする教師だっているし!
 ……もう教師も帰ってる時間だろうなぁ……。

 なあ、俺って要らない子なのかな? ……はははっ……グスッ

「全く、兄さんはどれだけ地味で空気なのかしら。ある意味尊敬できるわね」
「てんめえええ!! 今、お前は言ってはならんことを言った!
 つーか、お前がぼっちなのが……っ!」

 言ってはいけないことを言おうとしたのは俺の方だ。
 見開かれた黒猫の瞳には涙が溜まっていた。

「……そうね、私が悪かったわ。……実は今日、魔眼遣いと喧嘩してしまって……」

 ああ、そうか。それでお前一人で……。

「すまん……。……でも、喧嘩なんてそれこそ毎日だろ? 一体何があったって言うんだ?」
「喧嘩の発端は、赤城先輩がゲイかバイかでの言い争いね。……我ながら大人げなかったわ」

 謝るんじゃなかった!! つか、しょーもねー!

「あの娘が『兄はガチホモですうー!』って言い張るものだから」

 いやいや、兄をガチホモって言い張る妹ってどうよ?
 俺は心底赤城に同情した。……ここから出たら何か奢ってやろう。

 ……そう、まずはここから脱出しなければ。
445名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:20:03 ID:kxaPxtiF
>>439
昔っからいるお前にとっては当たり前でも新規の人は分からないだろ
446名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:20:08 ID:Ix9W9T9A
>>438
オマエさっきからそのマナーとかにこだわり過ぎてもはやただの荒らしになってる
そもそもそんなの反対されたからって自分がそうするべきだと思ったのならマナー条項に書き足すぐらい
誰の迷惑にもならんし独断で自分でやればよかっただろ
この状況は言い訳言い連ねてるだけでオマエがやるべきこと怠った結果でもあるだろ
447 ◆x8MEL5BF3g :2010/10/22(金) 13:21:00 ID:P4VQ9T6x

 ……とはいえ、出来る事はもうすべて手を尽くした、と言ってもいいんだよな。
 あとは俺の帰宅が遅いことを家族が心配して……ってのを期待したいところだが、今日に限って家中留守だったりする。
 まあ、桐乃にこの状況が知れたら更に困ったことになりそうだったので、不幸中の幸いか。

「……っふ、妹の事を考えている顔だわ」
「なっ、……ち、違えよっ! 俺はただ……」
「はいはい。……どこかの妹の『兄はシスコン!』には賛同するしかなさそうね」

 くっ、……本当にコイツ、心が読めるんじゃねえか……?
 それともそんなに顔に出てたのだろうか? ……想像がつかん。
 ん? そういえば、黒猫にも妹がいたっけか。

「なあ、黒猫の家の方で探しに来てくれたりはしないのか?」
「……無理ね」

 ……酷くあっさりと言い捨てたな。
 コイツの家庭がどうなってるかは気になる所だが……ここで詮索するのは止めておこう。
                         
 黒猫は俯いて、膝を抱える様にして震えている。
 なにか触れてはいけない話題に触れてしまったのかと思ったが違った。
 寒いのだ。
 ついこの間までは残暑が厳しかったというのに、日が暮れてしまうと気温が下がってくる。
 体育祭の練習中はそれでも暑かったので、二人とも半袖、短パンの体操服姿だ。

 ……ここは男の見せどころだろう。
 俺は倉庫の中から何か羽織える物を物色すると、それを黒猫にかぶせてやった。

「ほら、これ」
「……ありがとう、あったかいわ……ってネットで寒さが凌げるかああ――っ!!」

 黒猫さん、まさかのノリ突っ込みである。
 極限状態と言えるのかもしれない。

「他にもグラウンドに設置するテントとかあったでしょうに……この役立たずが……」

 ひ、酷い……。場を和らげようとしたちょっとしたお茶目だったのに。
 でも冗談ではなく、俺もかなり寒くなってきた。これはマズい。
 二人で手分けしてテントを探すことに。

 ……いや、よく考えたら、もうすでに体育祭に備えてグラウンドに準備されてなかったか?

「なあ、黒ね……っ」

 俺の目に飛び込んできたのは短パンに包まれた小さなお尻だった。
 あっちにフリフリ……こっちにふりふり……。
 華奢であると思っていたのに、その下の太ももは妙に色っぽい。
 こ、これは堪らん……!

「? 兄さん、テントはあったの?」
「ああ、テントならここに」

 俺は自らが設置した股間のテンt

 ズドムッ

 ……遠のく意識の中で俺の見たものは、リヴァイアサンの代わりに生えていた黒猫の華奢な腕だった。
 あやせでもここまではしない。やっぱりセクハラはあやせに限る。
 あやせちゃんマジ天使。
 そして黒猫ちゃんマジ堕天聖ェ…………ガクリ
448 ◆x8MEL5BF3g :2010/10/22(金) 13:21:35 ID:P4VQ9T6x

 気を失ったのは幸いだったのかもしれない。
 何しろ、のたうち回らずに済んだのだから。

「兄さ…………かりして……んなさい」

 ん……頭上からの声にぼんやりと目を開けると、すぐそこに黒猫の端麗な顔があった。
 頭の下にはなにか柔らかくてスベスベした物が……って、えええぇええ――っ!!
 そう! なにを隠そう、俺は今、黒猫に膝枕をして貰っちゃっているのだ!
 しかもむき出しの太ももで! むう……このチャンスを逃す訳にはいくまい……!

「……ウッ……」スリスリ

 苦しんでるフリをして頬ずりをかます。うひょー。なんかいい匂いもするし、サイコー!

「まだ苦しいの? ……無理もないわ。あんなに泡を吹いてビクンビクンと痙攣してたのだもの」
「………………」

 そんな状態だったのかよ、俺! おま、ホントに死んでたかもしれねえじゃねえか!
 くっ、こうなったら遠慮はいらねえ(遠慮してたのかどうかは置いとく)。とことんやってやる!

「く、苦しい……」
「兄さん……ごめんなさい……」

 そうだ、お前は罪悪感に苦しむがいい……! ここは年長者としてきちんと反省を促さなくちゃな。
 黒猫は申し訳なさそうに訊いてくる。 

「その……やっぱり……あ、あそこが……?」
「あ、ああ。……燃えるようだ……くっ」

 嘘は言ってない。黒猫の暴虐にもめげず、俺のリヴァイアサンは不死鳥の如く熱い復活を遂げていた。
 黒猫はチラチラと俺の股間を見ては、なにやら逡巡している。
 ……背中を押してやろう。

「す、すまんが……撫でてくれ」
「……え゛」

 やべっ、引かれたか!? ええい、ままよ!

「た、頼む……お願いだ……」

 俺はいかにも弱っているフリをして懇願した。……必死だな、俺。

「………………に、兄さんが……そう言うのなら……」

 よっしゃああああぁぁあああ――――っ!! 大・勝・利!!
 黒猫はおずおずと立ち上がった。少し名残惜しいが、そんな事はまあいい。
 俺の足の間に膝を付き、頬を赤らめながら手を伸ばしてくる。

「でも……一体どうしたら……た、短パンの上からでいいのかしら……?」
「で、できたら……直接頼む……ハアハア」

 完全に変質者である。
 だが、構やしない! だって通報できねーし!
 しかし、黒猫は躊躇してなかなか動かない。
 しょうがねえ、一気に片をつけてやる! 見るがいい!

「ヒッ……!」

 リヴァイアサン降臨!!
449名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:22:25 ID:Ix9W9T9A
450 ◆x8MEL5BF3g :2010/10/22(金) 13:22:46 ID:P4VQ9T6x

 俺は自ら短パンとボクサーブリーフをずり下ろした。
 ついに……怪物が拘束を解かれその全貌を現す。

 黒猫は小さく悲鳴を上げはしたが、そこはお年頃、視線は確実に俺のモノを掴んで離さない。

「こ、こんなに腫れて……!」

 ……。……いや、まあ、そういう事にしとこうか。
 俺のイチモツが酷い事になっていると勘違い?した黒猫は覚悟を決めたようだ。
 小さく息を呑むと恐る恐るといった感じでその手を――

 ……チョン
 ビクンッ

「な、なにか動くわよ……?」

 そりゃ、つつかれたら反応だってするわ! いいからもっと!

 ………………っふ……完全に堕ちたようだな……俺が。
 だがそれもいいだろう。黒猫もちょっと寄り目になっててスゲー可愛いし。
 好奇心旺盛な猫のようだ。
 しばらく反応を確かめるようにつついていたが、ついにその手をそっと当ててきた。

 ぺとっ さすさす

「……こ、これでいい……? 兄さん」
「ああ…………」

 ……………………。

 っと、思考停止してた! や、やべえ、気持ちいい……。
 もちろん、刺激としては大した事はない、が……あの黒猫が頬を赤らめながらさすってくれてるんだぜ!?
 これを極楽と言わず何と言えと?

「ら、楽になっているのかしら……? 腫れが酷くなっていくように見えるのだけれど……」
「いいから! ……ゲフン、いや、気持ちいいよ、大丈夫、続けてくれ……」
「そ、そう……? でも熱もあるみたいだし……。………。そ、その……っ」
「?」

「……な、舐めて……あ、あげましょう、か……?」

「!?……!!……!!」

 ワッショイ、キタコレ―――――――ッ!?!?
 ………………ふ、……ふふっ、……ふふふふふふ……!

「くぅっ……た、頼める……か……?」

 俺は今にも死にそうな声を上げた。
 喜びが滲み出るのを堪えるのが死ぬほど苦しいなんて、初めて知ったぜ。

 黒猫は、こくり、と頷くと身を乗り出して顔を俺のモノに近づけてくる。

 オーゥ……! 息が当たって……息があぁ…………!

 黒猫はその可憐な唇を近づけ…………また躊躇した。
 そして、今度こそ意を決したように口を開くと……またまた躊躇う。

 うがああ――――っ!! なにこの焦らしプレイ!!
451 ◆x8MEL5BF3g :2010/10/22(金) 13:24:00 ID:P4VQ9T6x

 だが、いつまでもそうしている訳にもいくまい。
 いつか、呪いを施してくれた、その柔らかそうな唇がふるふると震えて、それを見た俺は――

「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」

 …………あれ?
 黒猫はきょとんとして俺を見る。その瞳にはやはり涙があった。
 ……頭を強く殴られた気分だ。
 ……馬鹿だな、俺は。でも、もう少しで本当の馬鹿になる所だった。

「その、気持は嬉しいんだが……やっぱ駄目だ、それは」
「……駄目、って……? 私では駄目、ということ?」
「違う! そうじゃねーよ、ああ、上手く言えねえ!
 とにかく、お前、初めてなんだろ? こんな風にするもんじゃねえ」

 そうだよ、一体俺は何してんだ! 股間への一撃が俺を狂わせていたとしか思えない。

「…………」

 黒猫は押し黙ったままだ。……怒らせちまったか? いや怒られて当然だな。

「……そうね……私もソレ、が初めてなのは嫌だわ」

 ……そりゃそうか。リヴァイアサンだもんな……。悲しいがしょうがない。
 俺はすごすごとパンツを上げようと、

「だから、こちらにしておきましょう」
「え?」

 顔を上げた俺の唇に、柔らかい物が押し付けられた。
 瞑られた瞳。こいつ、こんなに睫毛が長かったっけ。
 サラサラと切り揃えられた髪が俺の頬をくすぐる。
 3秒、4秒、5秒……。
 いや、実際は何秒だったのだろう? 一瞬だったのかもしれない。
 黒猫はゆっくりと離れていく。

「…………これも、呪いか……?」

 やっと出せた台詞は、なんともムードのない物になってしまった。

「…………そうね。どんな醜い生き物も……王子様にすることができるらしいわ。
 ……初めてだもの、よくは分からないけれど」

 真っ赤になってそんなことを言う黒猫に、呪いをくれた、あの日の映像が重なる。

「もっとも、私なんかの呪いにそこまでの効果なんて無いでしょうけど」

 ……そうかな? あの時の呪い、すげー効いたぜ?
 だとしたら今の呪いだって効くに決まってる。
 「私なんかの」だぁ? そんな台詞はもう聞きたくない。
 ……だったらどうすればいい?
 黒猫が教えてくれた。「こうすればいい」って。

「えっ、兄さ…………んっ」

 ああ、王子様になってやる。すげーだろ? 呪いだって使えちゃうんだぜ。

 どんな頑固なお姫様だって目を覚まさずにはいられない、そんな呪いさ。
452 ◆x8MEL5BF3g :2010/10/22(金) 13:24:31 ID:P4VQ9T6x

 大きく見開かれた黒猫の瞳がゆっくりと閉じられていく。
 彷徨っていた両手が俺の両肩に留まると、ぎゅっと握りしめてきた。
 その唇を舌でなぞってやると、中からおずおずと小さな舌が出てくる。
 それを逃さないように更に押し付け、俺は黒猫の口内を蹂躙した。

「ん、……んっ」

 ヤバい、止まらない。
 抵抗もなく、俺を受け入れてくれている黒猫が可愛くて仕方がない。
 けれど、知らない間に、黒猫は大きく身体を反らす形になっていた。
 っと、このままじゃ折れちまう! ストップ、俺!
 唇を急いで離すと、唾液の糸が黒猫との間に一瞬きらめいた。

 手の甲で口を押さえてよろめく黒猫を支えてやり、俺は言う。

「『私なんかの』とか言ってんじゃねーよ! 俺は……おまえが好きなんだから!」
「!!」

 黒猫の目が大きく開かれ、耳までが朱色に染まっていく。
 ああ、そうだ。俺はこいつが……黒猫が好きだ。思わず出た言葉に俺自身が驚いちまった。

「で、でもっ……私は……私は……っ!」

 こんな狼狽えた黒猫は初めてかもしれない。だがこの手を緩める事などしてやるか!

「でも、なんだよ! 言ってみろってんだ!」

 やけくそ気味に叫ぶ。しょうがない。何しろ、これから俺はスゲー恥ずかしい事を言うのだから。

「私は……貴方や……沙織が手助けしてくれなくては友達もいなくて……!」
「んなもん、いいじゃねえか! 俺や沙織と出会ったのは、お前が自分で動いたからだ!」

「すぐに……他人を……妬んで……恨んで……見下して……」
「でもお前は桐乃や俺を助けてくれた! 見返りも求めずにな!」

「好きな道を……進みたくても……力が……無くて」
「でも頑張ってるんだろ! いくらでも背中を押してやるっ!」

「……自分を……作らなくては……グスッ 外も……歩け……臆病……者、グスッ」
「ああ! それがどうした! いくらでも肯定してやんよ! ……愛してやるっ!!」

「私は……こんな自分が……嫌い」
 
 顔を上げた黒猫の頬を涙が伝う。

「でも、好きになろうとしてるじゃねえか。……俺はそんな黒猫が好きだよ」

「うっ、ううっ、うああああぁぁぁ―――っ」

 黒猫が崩れ落ちるように俺の胸に飛び込んでくる。
 俺はそれを受け止め、泣き止むまで頭を撫でてやった。

 ふぅ……はっきり言って恥ずかしい。自分を大分棚に上げてる気がするし……。
 そんな俺の言葉がそれほど説得力があるとも思えない。
 けど……まあ、王子様なんだから、たまには俺だって格好つけてみてもいいだろ?

「……兄さん……ところで……下半身丸出しよ」

 …………ほらな、どうせ決まらないんだし。ちくしょうめ。
453 ◆x8MEL5BF3g :2010/10/22(金) 13:25:36 ID:P4VQ9T6x
以上

黒猫の可愛さに免じて騒ぐのは止めて冷静になりましょう

ではまた
454名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:32:11 ID:kxaPxtiF
とりあえず乙
でももう騒いで荒らすなよ
455名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:35:54 ID:kxaPxtiF
>>453

書き手様ってのはこういう奴ばっかなのかねぇ
456名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 13:36:54 ID:Ix9W9T9A
なにその自演
くたばれ
457名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 14:23:01 ID:oBdlIVXs
>>453
GJ
読み手からすると申し訳ないとしか……

自演野郎は以前からいた奴だな
ID:Ix9W9T9Aもその一つ
セルフツッコミ乙、だな
458名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 14:57:07 ID:matccdDF
>>453
GJ

オチワロタ
459名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 15:03:11 ID:11iNjW8r
>>453
乙です
この後も倉庫に閉じ込められたまま一晩過ごすわけだし
ヤリまくりだなw
460名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 16:22:26 ID:k/y2skvQ
とりあえず
18歳未満のお子様はえっちな本が買える年齢になるまでここには来ないでね^^
461名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 16:28:27 ID:Ah19vL9t
SS投下後雑談自重はなんでしてるのか意味がわからんのだがどうしてなの?
感想がなくて書き手が萎えるとかそういう理由?
462名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 16:36:30 ID:cIgEGSYm
>>461
生活のサイクルが違うから、だれもかれも投下された直後に読むってわけじゃないからな
そして自分が読んだときに雑談が進んでいれば感想レスもされにくくなるからという配慮
463名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 16:36:45 ID:RNrqFYKz
18歳未満のお子様は帰ってね^^
464名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 19:02:12 ID:9dXTS4Aa
>>453GJ!
アホを黙らすのには勿体無い、相変わらずのクオリティです。
行間空けで読み易く、けど限界行数で終えてて無駄がないし、レスごとの「ヒキ」もお見事。
つづく・・・のかな? 楽しみにしてます! 京介カッコいいっすw

>>461
本当に意味が分からないのならROMっとけ。
465名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 19:07:07 ID:xen6NQsm
なんかここも荒れてきたなぁ

落ち着こうぜ
466名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 20:00:14 ID:xN+93VcP
>>438
テンプレを盾に荒らす奴が必ず出るから。そんなわけで保留中だった。
実際他人に絡みたいだけの構ってちゃんもいるしな。見りゃわかるだろ?

>>465
単に構ってちゃんが>>430に「だったらテンプレに書けよ」といちゃもん。
                ↓
いや、テンプレは取り敢えず現状維持という事で落ち着いてる、と反論。
                ↓
さらに以前、新規のためのテンプレ原案を書いた本人と判明。
                ↓
構ってちゃん、辺り構わず絡み始め、空気変えたきゃ自分で話振れ、とか(笑)
                ↓
しょうがないので>>430、SSを投下。その後スルー。
                ↓
構ってちゃん、負け惜しみの捨て台詞しか言えなくなって退散。

まぁこんな流れだな。荒れてるってのとは違うだろw
複数IDみたいだから、また湧くとは思うが。粘着だし。
467名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 20:07:43 ID:oDdmt3RQ
しつこい、いいから黙ってろよもう
468名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 20:30:34 ID:/GuFTqdw
ーーーーーーーーーーーーーーこの話題は終了しましたーーーーーーーーーーーーーー
469名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 20:58:51 ID:KIQal0Q2
黒猫「私が面白いと思った作品なら時間差があったとしても空気読まずに素直に感想つけてあげるわ」
470名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 21:37:47 ID:Ah19vL9t
>>464
テンプレに理由張るなり、一言ですむことなのにROMっとけというのも意味わからんなぁ。
効率悪くね? 逆に荒れるよ?
471名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 21:43:58 ID:NZjoNk5S
いい加減黙れよ
472名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 21:54:43 ID:tk2fhaQI
昔の桐乃と京介って仲良くしてたのかなあ?
473名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 21:57:14 ID:hy+F4ix1
なにこの粘着?キモッ
474名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 21:58:01 ID:KIQal0Q2
アニメで出た昔の写真の京介は勝気な感じでカワイイ
475名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 21:58:48 ID:Ws3DIK7Z
>>472
よくあやしてたみたいだし普通の幼い兄妹だったんじゃない
頭ナデナデは桐乃がぐずった時のいつもの手段だったみたいだし

>>473
お前きりりんだな?ペロペロ
476名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 22:07:05 ID:FN+4QkRu
まとめ、URL間違えだったものを修正
477名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 22:24:38 ID:hy+F4ix1
>>475
バカ、アホ、マヌケ、トンマ、ボケ、抜け作、キチガイ、精神病、分裂病、鬱病、妄想狂
偏執狂、パラノイア、粘着気質、ボッコ、人格障害、行動障害、多動障害、虚言癖、ウソツキ、
二枚舌、見栄っ張り、ハッタリ、ペテン師、詐欺師、道化師、鬼畜、鬼、畜生、ケダモノ、悪魔、
魔物、妖怪、悪霊、怨霊、死霊、地縛霊、浮遊霊、死神、悪夢、貧乏神、疫病神、部落、
よつ、穢多、非人、不可触民、賎民、熊襲、朝鮮人、チョン、エス、アカ、毛唐、三国人、野蛮人、レッドネック、ニガー、
ジプシー、ロマ、猿人、土人、未開の民族、食人族、首狩り族、原人、原始人、猿、エテ公、下層階級、貧乏人、下等種族、
劣等種族、乞食、ルンペン、浮浪者、不潔、汚物、悪臭、糞尿、犯罪者 サイコパス、サイコマニア、電波系、オオカミ少年、
極悪人、人殺し、殺人鬼、シリアルキラー、凶悪犯、猟奇殺人犯、盗人、盗賊、山賊、追い剥ぎ、雲助、スリ、常習犯、死刑囚、
反乱分子、危険分子、邪教徒、狂信者、産主義者、売国奴、鬼畜、鬼畜生、畜生、害虫、ウジ虫、蠅、ゴキブリ、ドブネズミ、蚊、
ボウフラ、ノミ、ダニ、シラミ、ツツガムシ、毛虫、芋虫、毒虫、ゴミ虫、フンコロガシ、マグソコガネ、便所コオロギ、ガン細胞、
ウィルス、ばい菌、エイズ、エボラ、肝炎、梅毒、スピロヘータ、黄熱、マラリア、デング熱、ペスト、赤痢、疫痢、コレラ、O−157、サルモネラ、ビブリオ、
ボツリヌス、カビ、アスペルギルス、コクシジウム、狂犬病、ジステンパー、ポリオ、日本脳炎、脳性麻痺、ジフテリア、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、

















真性包茎 童貞

478名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 22:31:44 ID:yGYygPD8
>>477
バカ、アホ、マヌケ、トンマ、ボケ、抜け作、キチガイ、精神病、分裂病、鬱病、妄想狂
偏執狂、パラノイア、粘着気質、ボッコ、人格障害、行動障害、多動障害、虚言癖、ウソツキ、
二枚舌、見栄っ張り、ハッタリ、ペテン師、詐欺師、道化師、鬼畜、鬼、畜生、ケダモノ、悪魔、
魔物、妖怪、悪霊、怨霊、死霊、地縛霊、浮遊霊、死神、悪夢、貧乏神、疫病神、部落、
よつ、穢多、非人、不可触民、賎民、熊襲、朝鮮人、チョン、エス、アカ、毛唐、三国人、野蛮人、レッドネック、ニガー、
ジプシー、ロマ、猿人、土人、未開の民族、食人族、首狩り族、原人、原始人、猿、エテ公、下層階級、貧乏人、下等種族、
劣等種族、乞食、ルンペン、浮浪者、不潔、汚物、悪臭、糞尿、犯罪者 サイコパス、サイコガンダム、電波系、オオカミ少年、
極悪人、人殺し、殺人鬼、シリアルキラー、凶悪犯、猟奇殺人犯、盗人、盗賊、山賊、追い剥ぎ、雲助、スリ、常習犯、死刑囚、
反乱分子、危険分子、邪教徒、狂信者、産主義者、売国奴、鬼畜、鬼畜生、畜生、害虫、ウジ虫、蠅、ゴキブリ、ドブネズミ、蚊、
ボウフラ、ノミ、ダニ、シラミ、ツツガムシ、毛虫、芋虫、毒虫、ゴミ虫、フンコロガシ、マグソコガネ、便所コオロギ、ガン細胞、
ウィルス、ばい菌、エイズ、エボラ、肝炎、梅毒、スピロヘータ、黄熱、マラリア、デング熱、ペスト、赤痢、疫痢、コレラ、O−157、サルモネラ、ビグザム、
ボツリヌス、カビ、アスペルギルス、コクシジウム、狂犬病、ジステンパー、ポリオ、日本脳炎、脳性麻痺、ジフテリア、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、
479名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 22:34:56 ID:Dta1doUG
>>476
乙乙
いつも感謝です
480名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 22:42:53 ID:j1IvI4JG
ふむ、きりりん氏が大量発生しておりますな
481名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 23:15:43 ID:hy+F4ix1
>>478
ふーん
>真性包茎 童貞
だけコピペできなかったってことはこれだけは確定なんだ〜










キモキモキモッ!  
482名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 23:57:34 ID:GGNowwgb
>>453
黒猫可愛いな

続きはないの?
483名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 00:26:53 ID:pMUs4Xik
キンモー☆
484名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 02:31:25 ID:gVMx2OH6
あやせに殺されて山に埋まったけど、
なぜかゾンビとなって蘇った可奈子がだーくうぃっち化してあやせを襲う
そこへ京介登場、助けたまでは良かったけど
噛まれて仲間になりかけてしまう
最後にセクハラさせてくれと京介が頼むと優しく微笑んだあやせ
翌日千葉公園の池に犬神家状態の京介の死体が発見された

妄想したが書く気が一切起きない
485名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 04:24:07 ID:Dx6AbUkV
>>481
俺の包茎童貞チンカスおちんぽをきりりんちゃんの口でお掃除フェラしてほしい切実に
486名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 06:20:33 ID:1fnIKGhZ
俺は掲示板なんだし好きにやればいいと思うけどな
投下後の雑談も別に悪いとは思わないし 感想なんて好きなときに書けばいいわけだし

いちいちテンプレがどうのって騒ぐ方がわからん。テンプレなんて書いたって荒らす奴は無視するんだから
いろんなところで同じ話題ループして楽しいのかね
黒猫桐乃みたいに言い争うこと自体が楽しいのならいいんだけどココでのそれはそういうふうには見えない
自分の正論で相手を論破してやる みたいな意図が見える
487名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 07:05:28 ID:0yoloNYu
>いろんなところで同じ話題ループして楽しいのかね

自分がまた蒸し返しとるやん? まあ思わず反応した俺も俺だが。



ところで、アニメ前のつかさ先生のインタビューでは、アニメで黒猫の妹の詳細が分かるとのことだったが……。
今のとこ判明してるのは黒猫が風呂に入れなきゃならんくらいの年齢ってことくらいか?
エロいこと出来んな……。
488名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 08:06:45 ID:aJ7b/fRU
tet
489名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 09:19:50 ID:XuuHdH8r
原作では忘れたが、アニメでは「下の妹の〜」つってたな。
妹が複数居るともとれるんじゃね?
490名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 09:53:14 ID:bNhxRrZe
父×佳乃さんの激しいSEX、それをコッソリ覗いて息を殺して
オナニーしている桐乃、イッて、フゥ…となったところに京介に後から口を押さえられて
京介の部屋で美味しく食べられる桐乃…なSSを誰か…。w
491名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:18:11 ID:pRWLWAgY
>>486
最低限の気遣いが出来ない奴はマジで死んで欲しい
492633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/23(土) 10:25:00 ID:cQmzMdZo
おはようございます

>>178-180のつづき「俺と妹の近親相姦は文学3:俺と妹と抱き枕で川の字」を投下します。
内容は、京介×桐乃、くすぐり、69です。
493名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:26:09 ID:cQmzMdZo

高坂京介は今宵何度目になるか分からない寝返りを打った。
「うーん……」
恋しい妹の部屋にいつお邪魔させてもらうべきか悩んでいる。胸を焦がしている。
(親父たちが寝てすぐ行ったら、まるで逢いたくてしかたなかったみたいで兄の威厳が……)
いまさら気にしても詮ないことを気にしている。自覚はあるのに抜け出せない。
妹を想って胸を苦しませることを愉しんでいる部分すらあった。

そんなとき、隣の部屋で物音がして、兄は耳を澄ました。
ガタゴト物を動かす音に、ドアを開閉する音が続く。下に用を足しに行くのだろうか?
否定的に想定して、期待に胸を膨らませる。

とんとん

控えめなノック音が自室のドアから聞こえたときは、小躍りしたい気分だった。
急いで咳払いをひとつすると、できるだけ面倒そうな顔をつくってドアに向かう。
右手と右足を同時に出して――

はたして、廊下に立っていたのは、どこか心細そうな表情の妹だった。
「昨日のあんたと同じ」
切るような口調と、もじもじした動きがまるで一致していない。
枕を持ってやってくる妹……ずっと昔にも似たシチュエーションがあった気がした。

だが、もうあの頃の二人ではない。

何よりそれを雄弁に物語っているのは、既視感のなかで強烈な違和感を放っているデカイ枕の存在だ。
そのカバーにはピンクの髪をもった魔法少女のイラストが等身大でプリントされている。
突っ込むべきかスルーすべきか、頭を悩ませつつ兄は妹を自室に招き入れた。
ブラウンの髪がふわりと空気をはらんで、心地よい匂いが京介の鼻腔をくすぐる。
咄嗟にドアを両手で閉めることにしたのは、実に賢明な判断だった。
この腕を遊ばせたら最後、後ろから桐乃を抱きすくめてしまうに違いない。
494名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:26:58 ID:cQmzMdZo

「……そろそろ寝るか?」
ベッドに並んで腰かけ、ろくに進展しないことが妙に甘い気持ちにさせる会話をしばし交えた後で、
京介はポツリと呟いた。スプリングを利かせて立ちあがり、付け加える。
「お、俺は床でいいからさ!」
その裾をぐいっと掴まれた。不機嫌そうに俯いたまま妹は口走った。
「じゃ、邪魔してるあたしが、アンタのベッドを取っていいわけないでしょ?
 ……3分の1くらい使わせてあげるから、ベッドで寝なさいよ」

妹君はまことに寛大であらせられる!!

もみじ色の耳に免じて、兄はありがたく自分のベッドで眠らせてもらうことにした。

そして、彼女は平等ですらあったことを京介は知ることになる。
なぜなら、桐乃が使うのもベッドの3分の1で、残った3分の1は抱き枕が占拠していたからだ。
(どうしてこうなった)
豆電球の光に照らされた萌え絵と睨めっこしながら、京介はうめき声を呑みこんだ。
よりにもよって“裏面”が向けられているのは拷問以外のなにものでもない。
桐乃と見つめ合うのも拷問には違いないが、それとこれでは意味が違いすぎる。
かといって、目をつぶったり抱き枕に背を向けるのも癪だった。

寝る直前に見るものは、可愛い妹にしておきたい。

枕を抱きしめる作り物めいた手をしばし見つめたあと、京介は声を掛けた。
「なあ……その枕って、抱き心地いいのか?」
布の地平線から突き出した髪が大きく揺れて、お日様みたいに片目が昇る。
まるで電柱の影から様子をうかがうかのようだ。差し入れはアンパンと牛乳がいいだろう。
「はぁ?わざわざ抱き心地悪いものを抱くワケないじゃん」
とりつく島を艦砲射撃で吹き飛ばすような言葉が返ってくる。京介は慣れたもので構わず手を伸ばす。
「ちょっと俺にも抱かせてくれねえ?」
枕を一時的に奪えば、桐乃の顔がはっきり見える。だが、彼女は目を大きく見開き、強い語調で罵倒した。
「何言ってんの?妹の前で抱き枕を抱きたがるとか!キモッ。抱くなら……っっ」
兄の前で抱き枕を抱きしめる妹はそこで絶句、腕に力を込める。
「と、とにかくダメ!」
器用に寝返りを打った。寝姿を見られるのが恥ずかしいから抱き枕を持ちこんだのも忘れて。
このとき“盾”が死角になって彼女からは枕に伸ばされた手がよく見えていなかった。
ために枕に伸ばされていた京介の手は、桐乃の脇腹に掛かることになった。
495名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:27:41 ID:cQmzMdZo

『あ』

ふたりの声が重なって、時間が止まる。
(……マズい!)
強まっていく鼓動に胸が爆ぜる前に、京介は思い切って行動を起こした。
彼は危うい方向に突っ走りそうな空気を混ぜ返すため、触ったのが脇腹だったのをこれ幸い、

こちょこちょ

妹をくすぐる作戦に出たのだ。
「!!?」
予想外の反応に、華奢な身体が小さく跳ねる――予想通りでも跳ねていただろうけど。
くすぐり倒す決意を固めた兄は容赦なく肋骨の鍵盤に指を走らせた。
「ちょ……!!バカ、やめてよっ。ぁはっ」
最初の一音が漏れたのを確認して、京介の指は的確にその点を攻め立てた。
もう一方の手も動員して弱そうな部分を次々なぶっていく。
「あはっ。あ〜はっははははははははははははっ!!ダメだってば!」
「静かにしろ。……いま何時だと思ってるんだ?声を出さすに、笑え」
不条理な要求を突きつけつつ、手の動きは止まらない。止められない。
「っひぃ……!」
健気にも桐乃は音が出ないように息を連続で吐き出し、身体をくの字に折って痙攣した。
腰が股間に押しつけられるが、今のノリならリヴァイアサンも大人しい。
距離が近づいたのをいいことに腕をまわして反対側の脇腹を攻める余裕すらあった。

「っ――もう!なんでっ、こんなこと、するのよ!?」
「お前の笑った顔が見たいからだよ!!」
京介は深い考えもなしに思ったままのことを口にした。のしかかるように妹の顔を覗きこもうとする。
彼女は驚き、恥ずかしそうに顔を抱き枕にうずめた。
その様子に嗜虐心をそそられた兄はなんとか抱き枕を放り出させてやろうと、
無茶苦茶にくすぐりまくった。
本人は自覚していないが、抱き枕に嫉妬すら覚えていた。
496名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:28:42 ID:cQmzMdZo

――十分後

かなりいかがわしい箇所も含め、ありとあらゆるくすぐりどころを攻められた桐乃は、
見事なマグロ状態になっていた。ビクンビクンと周期的に身体を痙攣させている。
目からは光彩が失われ、よだれが口の端から真横に垂れていた。
(しまった!やりすぎちまったーーっ)
やっと我を回復した京介はあわてて妹の介抱にいそしむ。
蛍光灯を点け、深夜に部屋を出にくくなってから常備しているスポーツドリンクを取ると、
脱力した身体を抱き起こし、背中をさすりながら、飲ませてやる。
桐乃は乳飲み子のように諾々と兄のかいがいしい世話を受け容れた。
「っはぁ――」
3分の1ほど残っていた液体を飲み切り、彼女はやっと人心地ついたようで、
ペッドボトルから口を離し、視線を京介に向けた。
陸上部の瞬発力と体力で、くすぐり返されることを予期して兄の背筋が伸びる。
しかし、予想外にも桐乃はボトルを持つ手をつねって、こう言った。
「これ、間接キスなんだけど……」
まぶたを伏せることで目をすがめながら、口元を心なしか吊り上げている。
その表情には兄に現状を再認識させる魔力があった。
すなわち、ベッドの上で好きな女の子を自分の腕におさめている。顔が、とても近い。
兄妹なんだから間接キスなんて……と返せないのが、最大の泣き所。
いつのまにか視線が濡れた唇に凝固して――したいと思ったときには既に口付けてしまっていた。
「ん、ふ……」
桐乃の鼻から甘い息が漏れる。まったく抵抗されないことに励まされて、京介はさらに強く唇を押し付けた。
腕を肩と腰にまわして、そっと抱き締める。妹が胸に当ててきた掌が妙に熱く感じられる。
暴走機関車もかくやと化した心拍を読みとられてしまいそうで気が気ではない。
『…………』
そっと顔を離して表情をうかがってみれば、はにかみ返されてますます血が暴れる事態に陥る。

と、桐乃が視線を横に向けた。京介がその先を追うと、抱き枕が空しく宙を仰いでいた。
「ヤ……めるちゃんに見られちゃってる」
恥じらいに妹の整った睫毛が垂れる。
しょうじき兄には理解しがたい感覚であったが、小さな子が寝ている隣で男女が、
こっそり睦み合っているシチュエーションだと考えれば、確かに滾ってくるものがあった。
「桐乃」
「んっ」
京介は、腕に力を込めて妹を引きよせ、出るところの出た身体をゆっくり撫でた。
くすぐったのと同じ場所を触っても、意味がまったく違ってしまっていた。
どこもかしこも熱く柔らかで、自分の手が溶けかけているのでは、と疑うほどだった。
桐乃も笑い声の代わりに、陶然とした溜息を吐く。
やがて、彼女は兄の胸にすがりつき、うるんだ目を上に向けた。

「あ、あたしも兄貴のカラダ触っていい?」
「……お、おう」
497名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:30:04 ID:cQmzMdZo

せめてこの辺りで止めておくべきだったのだが、自分は触っておいて拒否できるはずもなく……
身体の上下を変えて、万が一にも挿入してしまうことがないようにはからうのが、京介の精一杯だった。

「ぺろ、れろん、む、ちゅ……っ」
「……くっ」
桐乃は京介のズボンとパンツをまとめて引きずり降ろすと、いきなりペニスを舐めはじめた。
いちど経験しているだけに、なかなか手際がいい。
逆にいえば、それしか知らないからフェラチオに走ったわけだったりする。
一方の兄は一枚脱がしたところで、妹の華美な下着に対面し、手が止まってしまった。
兄の部屋を訪れるときに勝負下着をはく妹。
京介は自分たちが狂気の世界にいることを実感した。
「桐乃……」
「ぅむぐっ――なに?」
「中学生で黒はどうかと思うぞ」
「うっさい!」
照れと怒りにまかせて下半身への口撃が強化される。兄は眉をしかめて快楽の嵐に耐えた。
それでも言葉を交わしたことで精神的な余裕が生まれたのか、
彼の興味は黒のレースと見事なコントラストをなす太股の方に向かった。
ぺちぺちと手に吸いつく感触を確かめ、爪先までじっくりと仰ぎ見る。
陸上競技で鍛えられた少女の足は、すばらしく均整が取れていて、
まるで大理石から削り出された一個の芸術品のようだった。
(この足になら踏まれても……)
ふと湧き上がった妄念に兄が囚われた時間は短かった。海綿体が大変なことになっていたからだ。
「うぉ……」
いつのまにか桐乃は口だけではなく、両手も動員して、兄への奉仕に執心していた。
しかも両手を唾液と先走りでドロドロにして使っている。
睾丸をもみくちゃにされて、京介は思わず熱い息を桐乃の股に吹きかけた。
「んなろっ!」
視野狭窄気味の彼は目の前の白い壁に顔を押し付け、舌を這わせることでお返しする。
「あんっ!?」
妹の動きがいったん止まったのをいいことに、右足を舐めては左足に頬ずり、左足を舐めては右足に頬ずり。
張りのある肌を存分に愉しんだ。
それでも満足できず、脚のオーナーが反撃に出る前に内股に熱いキスを見舞いはじめた。
股間に頭を突っ込んだために、彼を包んだ桐乃自身の濃厚な匂いが京介は狂わせていた。
「やんっ!あ、兄貴……そこ、キスマーク付けちゃ嫌……んっ!ミニスカはけなくなっちゃう」
「そんなもんはくな!桐乃のここを見るのは、俺だけでいい!!」
「ああっ!!だからぁ……撮影、がぁ」
498名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:31:10 ID:cQmzMdZo

知ったことではないと兄が手を緩めないのを感じて、桐乃はフェラチオに全力を傾けることにした。
独占欲を向けられたことに、胸が熱くなってもいる。
できるだけ多くの摩擦が与えられるように注意して、逸物を口腔に深く押し込み、吐き出し、押し込む。
彼女は自分の愛する人を悦ばせることに瞬く間に没頭した。
「んぐ……むぐぅ……」
ずるずるずちゃずちゃ猥雑な音が、頭蓋の内側から桐乃の耳を犯す。
「ぐぅぅ!!桐乃!もうっ」
そこに極まった兄の声が外から響いて、ラストスパート!
常軌を逸して激しいおしゃぶりが彼を絶頂に導いた。


「はーーー」
煩悩を強制的に排出させられた京介は、深く息をついた。冷静さを取り戻しかけた彼に下から妹の声が掛かる。
「んく……兄貴、前の時より少ないんだけど」
「………………」(それは毎日お前で抜いているからだよ)
などと思ったまま答えるわけにもいかず、
「その……桐乃は量が多い方が、良かったりするのか?」
品のない質問をしてしまう。
妹は軽く首をかしげて、
「あたしは、兄貴があたしで感じてくれたら嬉しい、かな……」
なんて答えを返した。
その文句は字義通り京介の急所を突いていた。
しおれていたリヴァイアサンが、じりじりと鎌首をもたげはじめる。
(二回も抜いておいたのにっ!?)
兄の焦燥も知らず、妹はあらためて「こんばんは」したリヴァイアサンに挑みかかっていった。
さきほど語った通り、嬉々として。

高坂兄妹の夜は、まだ終わらない。
499名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:32:01 ID:cQmzMdZo

自分の業深さにショックを受けた京介は、妹の奉仕を受けつつ、ぼんやり彼女の股に視線を走らせた。
(ん?)
彼は、勝負下着に不審な反射のムラがあることに気付いた。
その部分をつまんで引っ張ってみたのは、布越しに妹のあそこに触ってしまうよりは抵抗がなかったからだ。
「濡れてる……」
ただ感じたままを述べた兄の言葉を耳にして、桐乃は小さく呟いた。
「っ……だから、黒にしたのに」
パブロフの犬的理由でお兄ちゃんのニオイだけで濡れる身体になってしまった彼女は、
それをやたら気にしていた。
既にいろいろ愛撫を受けているので濡れていても不自然ではないのだが。

京介の関心はむしろパンツの中身の方に傾いていた。それがいけなかったのかもしれない。
「あ」
つまむ指が滑って、黒い布がいきおいよく元の位置に戻っていく。

ぴしんっ

「っぅん!!?」
思いがけない刺激を受けて、桐乃の背筋に電気が走った。抗議の声を挙げようとする。
「ちょっと、なにす――ん゛んん゛っ!!!?」
もちろん、二度目はわざとである。
「くぁっ」三度目もわざとである。
「ひぅっ」四度目も、
「あぁん」五度目、
「ぁ…っ」六度、
「〜〜〜」七、

回を重ねるごとに下着は水分を増し、立てる音が重くなっていく。
生意気な妹の甘い悲鳴が、京介を単純作業の虜にした。そして、ついに

「……も、もう!止ぁ、あ〜〜〜〜っっ!!!!」

「お前、いま……」
「イってないっ!イってないから!!」
あわてて否定することで、肯定する。可愛い言動に兄は苦笑した。
一仕事終えたいもぱんをうやうやしく剥ぎ取り、ずいぶん久しぶりに再会した秘裂に優しく舌を這わせる。
「あ……っ」
「桐乃……最後は一緒にいこうぜ」


言葉にならない言葉を漏らすと、桐乃は再びペニスを口にふくんで返答とした。
京介も、妹の大事な部分を丹念に舌でなぞり、愛液を一滴一滴すくいとっていく。
彼女の全てが愛おしい。
その想いに支配され、互いの体液を循環させ合っている状況に感動を覚える。
この時点における兄の狂気は妹のそれに優っていたかもしれない。

オーガズムの余韻さめやらぬ桐乃の柔肉は、優しい愛撫からも必要十分な快感を交感神経に伝えた。
結果、くぐもった嬌声が断続的に、京介の陰茎を音叉にする。
いっぽうの兄も、甘美な刺激から妹の崩れた表情を想像して、興奮を最高潮にもっていった。
淫らな水音のテンポが加速する。
ふたりは灼けた頭で、快楽の波を懸命にはかり合い――ほぼ同時に最後のひと押しを放った!
500名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:49:05 ID:cQmzMdZo

身体と意識がバラバラになりそうでも、このまま就寝するわけにはいかないのが兄のツライところ。
このまま意識を失って親に目撃されようものなら全てが終わるのだ。
京介は意志を固めて、後始末をはじめた。
とはいえ、精液は桐乃がことごとく飲み干してくれたので半分の手間で済む。
朦朧とした妹の股間を濡らす、唾液と愛液をティッシュでぬぐって、
そのままパジャマのズボンをはかせてやる。乱れた布団を簡単に整えた。
非常に始末に困るのが、迫力たっぷりに愛液を含んだ黒い下着の存在だ。
両手につかみ、洗濯機に放り込んでこようかと悩んでいる兄に、
それまでうっとり意識をさまよわせていた妹が声を掛けた。
「それ、あげよっか?」
「ブハッ!?っっっこ、こんなもん、お袋に見つかったら即死するだろ!」
兄の反応をみて、桐乃は面白そうに鼻を鳴らす。
「つまり、見つからなければ欲しいんだ?」
「チッ……欲しいよ」
反撃したい気持ちが半分に、素直になりたい気持ちが半分で、大胆なことを言ってしまう。
いつものごとく妹も兄と似た気持ちになっていた。頬を染めながらか細い声で、
「中身だって兄貴のものなんだけどな――」
「…………ッ!?」
京介はなんとか息をのみ込み、ベッドにどかっと腰かける。
真っ赤になった顔を向けずに片手で妹の髪を梳いた。
「……言っとくけど、本番は絶対にしないからな」
その言葉は、精一杯突き放すつもりで、次があることを保証してしまっていた。
だから、桐乃は夢見心地の口調でまぜっかえす。
「それって、本番以外は全部しちゃうってコト?」
京介は咄嗟に否定できなかった。
それどころか(本当にそれで済めばいいが……)という思いに囚われていたからだ。
501633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/23(土) 10:50:49 ID:cQmzMdZo
連投規制を食らって少し投稿が遅れましたが、以上です。
野生のぷーりんさんはお手柔らかにお願いします。
502名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:52:10 ID:Fw0mdyhy
>>501
素晴らしい
503名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 10:56:32 ID:DYbBbZfw
>「……言っとくけど、本番は絶対にしないからな」

はい、ここ。このフラグ、テストにでますからねー
504名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 11:06:00 ID:8jAilyUe
GJ!!読みごたえあったよ!
フェチっぽくてすごくいいね!!
505名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 11:30:50 ID:QTwQ0zBb
きりりんカワイイでござるよぉ
506名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 11:39:05 ID:x31G1eH4
>>501
俺のリヴァイアサンが首をもたげたぜGJ!
507名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 11:50:55 ID:b+M0HAKb
いいねいいね
連日、この勢いである
メディアの力ってスゲー
508名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 12:16:22 ID:QTwQ0zBb
京介に付けられたキスマークをあやせに発見される桐乃
そして送られてくるメール
大嘘つきのお兄さんへ
コロス

かーなーしーみのー
509名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 13:43:47 ID:T6YCnJv+
くすぐられまくってレイプ目マグロなきりりん想像して不覚にも興奮したわ…GJ
510名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 14:18:06 ID:1fnIKGhZ
>>491
なにそれ俺のこと?
511名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 16:13:48 ID:AnBP2vZ/
>>500
gj!葛藤する心理描写がうまいしエロい
512名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 16:19:43 ID:axWM/TJc
>>50
乙!

今日のwikiのエロパロ合計来訪者数やばいなw
10万人も盛ってやがるww
513名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 16:20:45 ID:axWM/TJc
間違えた
>>500
だった
514名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 16:30:29 ID:cMxKbL6p
>>491
お前のその暴言は最低限の気遣いができてる内に入るのかよ
他人咎める前にまず自分の発言見つめ直せ
515名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 16:46:59 ID:cGdR1GRt
また基地外が喚いてるな
本当に粘着してるし
516名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 16:53:59 ID:nnZTVI4b
>>512
まあwikiのカウンターは戻る進むだけでもカウントアップする仕様だけどな
実質は百人くらいだと思う
それでもアニメ始まる前までトップの来場者数はいいとこ500〜800だったのが
最近は常時1500以上、普通に倍くらいは増えているな
517名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 17:26:04 ID:HqB7ipww
精神年齢が18歳に満たない人間は書き込まないほうがいいよ
ROMってるだけなら誰にもバレないし何も言われないんだからそうしとけよ
518名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 20:32:36 ID:HtwFTpj6
明日は桐乃のおっぱいを京介が揉む姿が見れるのか
胸が熱くなるな
519名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 21:29:38 ID:QTwQ0zBb
あやせのレイプ目も…
520名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 02:44:44 ID:J3xMz+ja
あやせ目のレイプに見えた…
521名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 03:23:15 ID:zdl9tWo2
>>501
すっごく・・・いい!!
素晴らしい文章力です
522名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 14:22:03 ID:md4ZNUNR
>>501
GJ!
早く「ズブっ!、ドクッ!w…」をw

それから
エロカワ先生ェ…
なんか報告だけでもイイから…orz
523名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 17:22:47 ID:iO1W7fx7
524名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 17:23:37 ID:iO1W7fx7
>>520
目をレイプ?
あやせの眼球を舐めるってことか?
525名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 17:35:41 ID:ebRgKPIe
眼球ぺろぺろは土属性だったか?
526 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:53:20 ID:p9q/IF9r
投下します
あやせ、少しエロ
527 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:53:43 ID:p9q/IF9r
月明かりのあやせ



「はーい、じゃあ今日の撮影は終了でーす」
「お疲れ様でしたー」
撮影が終わってスタッフさんたちが後片付けを始める。
あやせや他のモデルの娘たちも「ふぅ」と仕事を終えて笑みを浮かべながら俺たちマネージャーの元へと戻ってきた。
「おつかれ、あやせ。長丁場だったから疲れたろう」
ほらよとドリンクを手渡して、木製の折りたたみ椅子を勧める。
「ありがとうございます、お兄さん! はぁ〜疲れたー」
天使の笑顔を俺に向け、椅子に座って冷たいドリンクを口に運ぶあやせ。こくこくと美味しそうに鳴らす喉は汗が少し流れていてなんだか扇情的だ。
くぅぅ〜〜〜〜〜〜〜、マジ来て良かったぁぁァァッ!
らぶりぃ〜まいえんじゅえぇぇぇぇるあやせたんのこんな姿が見れるなんて、こんな山奥くんだりまでやってきた機会があったってなもんだよな!
そう、俺とあやせ(正確には撮影スタッフさんや他の事務所のモデルの子もいたがそれは置いとく)は避暑地としても有名な、山あいの高原に撮影のためやってきていた。
なぜそんなところへという説明には話は数日くらい前にさかのぼる。

その日俺は部屋で勉強をしていた。
夏休み、時計が午後三時を示していて俺の集中力もいい加減切れかけていた頃。
机のわきに置いていた携帯から着信音が鳴ったんで出てみると、
『……あ、出ちゃった。……どうも、こんにちはお兄さん』
携帯にかかってきた相手はあやせだった。
「あやせか、久しぶりだなー元気にしてたか?」
『え、ええ。おかげさまで……』
電話をかけてきたのにやけにぎこちない声。
なんだ? やけに歯切れ悪く話してんな、第一声が『出ちゃた』とか言ってたし。
電話かけてきたくせに俺が電話に出ると何か不都合でも?
『えと――あの、お兄さん。あさって辺りって……空いてたりしますか? いやもちろん忙しいですよね、うん忙しいなら仕方無い――』
「チョー暇だ!」
全力で答えました。
赤城と会う約束していたような気もするが、今それは気のせいに変わった。
なにやら俺の予定を聞いてくる辺り、俺の敏感な嗅覚がくんかくんかしちゃったもんね。
「いやーまさかオマエからデートの誘いがあるなんて夢にも思わなかったぜ」
『だ、誰がデートですか! 違います! どうしてわたしがお兄さんをデートに誘わなくちゃいけないんですかっ! 〜〜〜〜っもおぉぉぉぉ、だから電話したくなかったのにぃ』
「そうだな、駅馬のデパートとかはどうだろ? あそこで飯食ったりなんかして」
『ださ! そのデートプランはどうかと思いますよお兄さん? そうですね、わたしが行きたいのは――って違います! 話を勝手に進めないでください!』
「冗談だ。で? もしかしてまた相談ごとか何かか?」
心底いやそうに嘆くあやせをなだめつつ俺は用件を聞きだした。
『えっと、実は来週わたし撮影でロケに行くことになってまして――』
あやせの話はこうだ。
一泊の泊り込みのロケ撮影――くだんの避暑地を雑誌で紹介することも含めて――をする企画があり、あやせもそれに参加することになっていた。
ところがあやせの担当マネージャーさんが急病になってしまい、尚且つ代わりをつとめてくれる手空きがいない。
そこで加奈子のマネージャーとして何度か手伝った実績もあり、あやせのお知り合いでもある俺に白羽の矢が立ったということらしい。
当然二つ返事でOKした俺。
不謹慎ではあるが急病になってくれたあやせのマネージャーさんにはすっげえ感謝だ!
いぃぃぃやっほぉぉおぉぉおぉ! あやせたんとお泊りだっぜえええ!
アルバイト代も出てあやせと一泊。こんなイベントまたと無いぜってなもんよ。
事務所の人にこまごまとあやせのスケジュールを聞いて、んで今日の朝ロケバスに揺られてやって来て、こうして撮影を見守っていたというわけさ。
528 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:54:05 ID:p9q/IF9r
――さて話を現在に戻そう。
「お兄さん、なんだか今日はやけに顔がニヤついていませんか?」
「そう見えるのはおまえが可愛いからさ☆」
「き、キモ! 気持ち悪いです! ふざけたことばかり言っていると許しませんよ!?」
手を交差させて俺の発言に心底引いているあやせ。
気持ち悪いってひでえな、いや自覚はしてるんだけど今の俺はそんなことではたいした精神ダメージを受けないハイテンション状態。
「じゃあどう言えば良かったんだ?」
「どうもしなくていいです! 喋らないで下さい、話しかけないで下さい!」
「それより、あやせ。体冷やさないようにタオルで汗拭きとっておけよ。山だとすぐ気温下がってくんだし」
「くぅぅ、喋らないでって言ってるのに! 言われなくてもちゃんと分かってます」
「はいタオル」
加奈子相手よりも十倍は近い手際良さで、すかさず用意していたタオルを手渡す。
「………………どうもです」
と、俺とあやせが(誰がなんと言おうと)睦まじく話していると女のマネージャーさんがやってきた。
あやせとは違う事務所の人だ。
今回は別の事務所のモデルも参加していて、このマネージャーさんがまとめ役をやってくれていたりする。
何度か仕事を共にした事があるんだろう。あやせとも知り合いなようでバスの中でも楽しげに話をしていたよ。
「あやせちゃん、お兄さんと仲がいいのね」
「な!? 仲なんて良くないですよ、すーぐ変なこと言うし、スケベだし変態だし!」
「あらぁそう? でもお兄さんと話しているときのあやせちゃん、とってもイキイキしてて楽しそうだけどぉ」
「楽しくなんてありません。今だって気持ち悪いこと言われてわたし怒ってたんですから」
「あらあら。お兄さん、妹が可愛いからってイケないことしちゃダ〜メよぉ?」
「いやー可愛いあやせを見ているとついセクハラをしてしまうのが俺のクセって言うんですか? ライフワークみたいな――いっでぇえぇ!?」
「ふざけたこと言ってるんじゃねえですよ、バカお兄さん? そろそろ温厚なわたしでも本気で怒りますよ?」
ニコニコと笑いながら脇腹をおもいっきしつねくってきて、どこが温厚!?
「あやせ、おまえけっこう凶暴な? お兄ちゃんは感心しないぞ」
「誰のせいで凶暴になってるんですか、誰のせいで!」
「あはは、ほんと妬けちゃうくらい仲がいいわね」
俺と『妹のあやせ』の姿をみてマネージャーさんは楽しそうに笑う。
そうなんだ、ここでは俺とあやせは兄妹ということで通している。
ある程度顔見知りが集まるこの撮影スタッフにいきなり俺という異物が入り込む形を取る上で、あやせの兄として通したほうが皆もなんとなく安心するだろうという配慮からだった。
俺はそんなの気にもしないんだが、何しろ撮影チームには女性が多い。俺以外にはスタッフ二人が男性で後はカメラマンも含めて女性という構成だ。モデルの娘たちからすれば見知らぬ野郎がいたんじゃ撮影に集中出来ないってのもあんのかもね?
まあ理由はどうあれ今の俺はあやせのお兄ちゃん。俺たち兄妹が不仲なんて思われてたらそれこそ雰囲気悪くなるよな。
ちゃんとあやせとの兄妹仲が良好だと盛大にアピールしとかねえと!
529 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:54:28 ID:p9q/IF9r
「ええ、俺とあやせは小さい頃から今でもお風呂入るくらいの仲ですから!」
「ふざけんなセクハラやろうぉぉぉおおぉ! 土に還れぇぇええぇぇぇえ――――ッ!」
両手を組んでハンマーのように後頭部へ打ち下ろされて俺は土の味を味わわされた。
うう、良かれと思ってやったことなのに。
「ぐふぅ。すみませんごめんなさい、あやせさん。俺が悪かったです……」
「はぁはぁ……。フン、知りません!」
「ぷっ。ふふふ、ほんと仲良しさんね。あら、忘れるところだったわ。はいお兄さん、これ」
と、土に埋まった俺を助け起こしながらマネージャーさんは一枚の紙切れを渡してくる。
「これはなんすか?」
「今日泊まる場所の部屋割りね、ひとつのコテージで二人寝泊りすることになっているから」
ふ〜ん。
コテージといってもピンきりだが、ここには小さなほったて小屋みたいなものがいくつか建てられておりキャンプ場みてえな感じだ。
それでも新しく建てられたばかりなのか、綺麗だしテントよりはよっぽど豪勢で、小屋の中にはバスルームからトイレ、キッチン。ネット回線まで用意されており、都会もんのお金を拝領するための設備が整っている。
こんな所まできて、自然を満喫しねえのもどうかとも思うが、ケチつけるより素直に楽しんだ方が楽しいのかもな。
で、俺の部屋はどこだ?
「え〜とカメラマンさんはここで、モデルの娘はここで〜」
念のために何かあったらいかんと俺は上からスタッフの人がどの部屋なのかを順番に目でなぞっていく。
顔を寄せてあやせが紙上に目を落とし「えっと、わたしの部屋どこですか?」と聞いてきた。
「ん〜? えと、どこだろ。あ、あったあった」
「あ、はじっこのとこですね」
一番下にあやせの名前。
一部屋二人ずつで、あやせの名前の隣を確認してみると、
「…………俺?」
「へ? へぇぇええええ――――!? ちょ、ちょっと! どういうことですかお兄さん!?」
「ぐえ〜〜。首締めるなって! ど、どういうことっすかマネージャーさん?」
「同姓で割り振っていったらどうしても男性と女性で一人余っちゃうのぉ。でも良かったわぁ、あやせちゃんたちなら兄妹だしそんなこと気にしなくて良いものね」
驚いている俺とあやせを気にもとめないようにケロッとしているマネージャーさん。
「こ、こ、困ります! この人と一緒だなんて! イ――イ、イヤですわたし!」
顔を紅潮させて食って掛かるあやせにマネージャーさんは相変わらず気にしていない様子で。
「大丈夫よぉ、別に同じ布団に身を寄せて包まれ〜なんて言ってないんだし。ちゃんとベッドはふたぁつあるらしいから」
「そ、そういう問題じゃなくてですね!?」
「兄妹なんだから気にしない気にしない。うちにも一人兄がいるけど、一緒の部屋で寝るくらいしょっちゅうよ。それじゃ、後で夕食だからそれまで自由に過ごしててねぇ」
あやせの全力の猛抗議を柳に風と受け流し、決まっちゃってることだからと告げるとマネージャーさんはさっさと行ってしまった。
言うこときかせるための有無を言わせない態度、さすがはプロといった感じがする。
というか単にあの人、天然ぽくね?
「そんなぁぁ〜〜〜〜」
俺がマネージャーさんの背中を見る横で、あやせはへたりと腰を落とし目の端に涙をためていた。
530 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:54:49 ID:p9q/IF9r
――午後十時。
夕食を食べ終えてミーティングを済ませた後、明日に備えて今日はさっさと寝ようということでそれぞれのコテージへと戻っていた。
「おーい、あやせ。風呂沸かしたぞ」
「ち、近づかないでください変態!」
「変態っておまえな……。いきなりベッドルームに引きこもって鍵まで閉めやがって、ひどくない?」
「いいえ! あなたみたいなスケベ野郎にはこれでも足りません!」
くそ〜、さんざん言いやがるなこのアマ。
さすがにここまで拒絶されると悲しくなってくるぜ。
あやせの気持ちも分からんでもないけどよ、いきなり二人して一つ屋根の下に押し込まれてんだから潔癖なコイツとしてはイヤで仕方無いってところか?
元から俺のことを変態呼ばわりしているんだから、なおのこと心理状態は猛獣の檻に入れられた小動物の気分なのかもしれない。
「いいから風呂くらい入っとけよ」
「あなたがそばにいるのに、そんな危険行為するわけないでしょ! この痴漢、スケベ、ど変態ッ! 通報します!」
「してもねえのに、冤罪ふっかけてくんじゃねえ!」
可愛い女の子と一晩なんてかなりおいしいシチュエーションだが、こうまでヒステリックに騒がれると、おかしな気分なんて起きてこない。
やれやれだ。明日の撮影だってあるんだし、コイツもこんな調子じゃ良く眠れねえだろう。
「あやせ、俺がいるから駄目なのは分かった。一時間くらい外でも散歩してくっから、その間に湯船つからんくてもシャワーくらい浴びておけよ」
俺はつとめて素っ気のない口調で扉の向こう側に声をかけると外へ出て行った。
道沿いを歩きながら少し惜しいことしたかなとも考える。
でもよ、年下の子を不安がらせてしまうようなことは避けたい。
それに俺は今、あやせの仕事のマネージャーでもある。アルバイト代貰ってる分きっちりとあやせが満足して仕事に集中できるようにしなきゃなんねえよな。
いつものおふざけは隅に追いやって、あいつが困ってるんならと実はミーティングのときにも、部屋割り渡してきたマネージャーさんにどうにかしてくれってのは言ったんだけどさ。
他のコテージは埋まっちまってるし、人数も合わないから我慢してとニベも無く言われてしまった。
しょうがねえから俺は車で寝ると言おうとしたら、あやせは眉をひそめてはいたものの、『変なことしたら即通報します』と折れてくれた。
さすがに俺一人を車内へ追放するのには気が引けたのか、兄妹という設定上から変に意識しているようなことを悟られたくなかったのか、本心は分からない。
でもなんとなくだけどさ、たぶん前者だろうぜ。
いろいろ無茶な相談ごとを聞いたりしたこともあったが、あいつの言動を制御する根幹は相手を思いやってのことが多い。
俺のことはナメてやがってすぐに変態呼ばわりしてくるが、根は優しい女の子なんだよな、やっぱ。
「へっ。似たもん同士だよほんと」
――適当にぶらぶらと歩いて、頃合を見計うと俺はコテージへと戻ってきた。
置かれているシングルチェアに腰掛けると、ガチャとベッドルームのドアの隙間からあやせが顔をのぞかせた。
「あ……。お兄さん、お風呂頂きました。……ありがとうございます」
「おう、そか」
「はい。…………それと、さっきはちょっとだけ言い過ぎました。ごめんなさい」
さっきってのはいつのことだろう?
「なんのことだ?」
「何って……。さっきわたしお兄さんに痴漢とか言っちゃって」
「ああー。んなもんいちいち気にしねえって」
「そ、そうですか?」
「普段からおまえにゃ変態だのスケベだのさんざん言われ慣れてるからなー」
「む。お兄さんがいつもわたしに変なこと言ってくるからですっ」
「仕方がねえよ。おまえと会っているとなんか胸がドキドキしてくんだよね、俺ってば」
「ほーらまたそういうことを!」
っと、また調子に乗っちまったかな。
あやせはぷぅ〜とリスのように頬を膨らませて睨まれてしまった。(←可愛い)
「悪かったよ。自重することにする」
「もう、いっつも冗談ばっかり。――そんなだからお兄さんがどう考えてるか分か………な………で…か」
なにやらボリュームが下がっていって後半が聞き取れなかったが。
ま、いっか。
531 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:55:18 ID:p9q/IF9r
話を変えることにして「あやせ、もう寝るんだろうけどさ――」と言うと途端にあやせは顔を真っ赤にしだすが、「俺、この椅子で寝るから。なんかあったら起こせ」そう続けると、
「え? あ、はい。分かりました」と素直に首肯した。
「もしかしてエッチなことでも考えたか?」
「バッ、バカ! 死んでください!」
バタンとドアが勢いよく閉まってしまった。
いかん、最後のは余計なこと過ぎたな。どうもあやせの顔見てるとついつい楽しくて軽口叩いちまうな俺。
椅子に腰を深く沈めてため息をする。固いが寝れないことはねえか。
と、閉まったドアがまた開いてあやせが出てきた。
ジャージとティーシャツというラフなスタイルだ。見慣れてない格好だったのでドキッと心臓の音が鳴ってしまう。
「どうしたんだ?」
「ちょっと喉が渇いたのでお茶買ってきます」
ツーンとすげなく答えるあやせ。
「あーしまった。用意すんの忘れてた。すまん」
「別にこれくらいのことは自分の管理内なので、気にしなくていいですよ」
「でもさ。――あ、俺が買ってきてやるよ。さっき最後に変なこと言ったお詫びも込めて」
「な、なんのことか知りません! 一人でいけますから。お兄さんはゆっくりしていてください」
そう言ってあやせはコテージを出て行った。
が、一分も経たないうちに戻ってくる。
「早ッ! つーか買ってこなかったのか?」
「………………その、道がすごく真っ暗で」
少し顔が蒼白くなっちまってるよ。
怖かったんだろうな、さっき歩いてて俺も思ったけど山の中だから外灯もほとんど無く建物から漏れる明かりなんてものも無い。俺たちが住んでいる街とは根本的に違う場所だ。
「分かった。俺が買ってくっから待ってな」
「で、でも!」
「いいからいいから、お茶で良いんだよな」
「ううぅぅ〜〜〜〜〜〜。……わ、わたしも行きますっ」
独りで待ってるのが怖いのかねぇ。
「別に怖がってなんていませんからね? 変な勘違いしないで下さい」
「はいはい」
「ほ、ほんとなんだから!」
どうやら俺に『怖がってんだなコイツ』と思われてるのがカンにでも触ったんだろうぜ。
あやせもついて来ると言い出して、俺たち二人は少し離れて設置されている自動販売機まで暗い夜道を歩き始めた。
「………………」
「………………」
じゃり、じゃり、と土音が鳴る道を歩いているが、あやせは黙りこくってしゃべってこない。
気まずい。今まであやせといてこんな空気になったことってねえよな。
「道、暗いな」
「……そうですね」
「足元気をつけろよ」
「……はい」
「こういうとこの自販機って普通のところより高いよな」
「…………」
う〜〜〜〜〜〜、さっきからつまんねえことしか言えてねえぞ?
あやせは顔を俯き加減にして俺の少し後ろをついてくる。
歩くのが早すぎなのかも知れないと、微妙に歩幅を縮めてもあやせはそれに合わせるように自分も歩幅を縮めるので位置は変わらず。
どゆこと!? 俺の横歩くのイヤなの!? 俺泣いちゃうよ?
そう思っていたら心を読んだようにあやせが心境を聞かせてくれた。
532 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:55:40 ID:p9q/IF9r
「こんなに暗いところ初めてなので……」
ああ、やっぱ怖いってことか。
独りで待っているのも、こうして暗い道を歩くのも怖いから、付かず離れず俺にバカにされないように少し後ろを歩いてるってことね。
「……ぷっ」
「な、なにがおかしいんですか?」
「いやー、なんでもねえよ」
「嘘。絶対わたしのことバカにしてます。」
「バカにはしてねえって。――でも、怖いものくらい誰にもあんだし隠す必要は無いと思うぜ?」
「隠してなんかいません! 怖くなんかも」
「じゃあ、俺少し先いってようかな」
「え!? ちょ、ちょっと待って! 待ってくださいお兄さん!」
速度を速めて距離を開けると、あやせは慌てて俺に追いすがり服の裾を掴んできた。
「やっぱ怖いんじゃねえか」
「イジワル! お兄さんなんてキライです!」
「わりぃ。でもさ、そんな怖がらなくてもいいだろ?」
「え?」
「とりあえず明日帰るまではマネージャーとして俺がついててやるからさ」
「……っ!? な、なんですかそれ? 全然かっこよくないです、キモチワルイです! 変態」
「気持ち悪いって……。相変わらずひでえなオマエ」
「フン。……………………マネージャーとしてですか……」
「あん? 声小さくて聞こえんかったわ」
「……っ。お兄さんのバカって言ったんです!」
なんだそりゃ。
そうこうする内にぽつんと置かれている自動販売機までやってくる。
ペットボトルのお茶を買って、さて戻ろうとしたとき。
「きゃ! お、おおおお兄さん!?」
「え!?」
自販機のそばの茂みが揺れてがさがさと音がしてくる。
さすがに俺もちょっとびびる。だって暗い草むらから何か近づいてきてんだよ! 動物か? 頭をよぎるのはイノシシとか熊とかおっかねえものばかり。
怖えよ、あやせのこと笑えねえぇぇ!?
それでもあやせの手を掴んで背中に隠し、即逃げの体勢で音が鳴る方を凝視する。
「――――――……………ッ!」
「…………あ」
俺たちの前に出てきたのは獰猛な動物ではなかった。
体長四十センチくらいの、見たことはないけど都会にも棲んでいたりするなかなか可愛い顔立ちの、
「タ、タヌキ……ですね」
「みたいだな」
は〜〜、驚かせやがって、このポンポコ野郎!
現れたタヌキはトテトテと近寄ってきてあやせの足元で鼻をスンスンならしている。
「か、可愛い――ッ!」
「餌付けでもされてんのか? 随分人懐っこいな」
「かもしれませんね。きゃん、くすぐったいよ。ゴメンね、わたし食べ物持ってないんだ」
膝を折ってタヌキの頭をスリスリしているあやせはさっきまで怖がっていたのはどこへやらであどけない笑顔を見せてくる。
……やっぱ可愛いなぁ、あやせたん。
タヌキ、よくやったぞ。俺も褒美に頭を撫でてやろう。
「ギャウッ!」
「うおっ! こいつ俺にはその態度かよ!?」
「くっ、あはははは。お兄さんおっかしい。ひょっとして怖いんですかぁ〜?」
「ケッ。怖くねえよ! ちょっとびびっただけだっつうの」
「はいはい。怖いものくらい誰にもありますから隠す必要なんてありませんよー」
あやせは得意そうにさっきの俺の言葉を言い返してきた。
チッ。藪からタヌキって諺が無いか帰ったら辞書でも引いてみよう。
エサが貰えないと知ったのかタヌキはさっさと俺たちにしっぽを見せていなくなってしまった。
533 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:56:02 ID:p9q/IF9r
「戻るか」
「そうですね」
タヌキを見送った俺たちは自分たちのロッジへともと来た道を歩き出す。
「さっきより道が明るく見えませんか?」
「そういえばそうだな。――あぁ、上見てみろよあやせ」
俺が指を空へと向けて指し示すと、あやせは顔をあげて感嘆の声を漏らした。
「あ、月が出てきたんですね。うわぁ〜綺麗」
「雲に隠れてたんだ。にしても街じゃあまり分からねえけど、月の明かりってすげえのな」
「さっきまで暗かったのに、道が光っているみたい」
「目が慣れてきたってのもあるかもな。これで怖くなくなったんじゃないか?」
「もう言わないでください! 自分だってさっきタヌキに驚いてたくせに」
「あー知らね知らね」
「ふふふ〜ん、そんなこといってもダメですよ? わたしちゃんと覚えてるんだから」
軽口を叩き合いながら俺たちはロッジへと戻ってきた。
「携帯持って行けば良かったなぁ。写真撮りたかった」
「はは、明日も少し時間あるからそんときにちょっと探してみるか?」
「ですね! はぁ〜楽しみです」
あやせは早くも明日のタヌキとの再開に心を向けているみてえだ。
子供っぽいなと思いつつもその顔を見ながら俺は嬉しいと思ったよ。この様子だと明日もあやせは気持良く仕事が出来そうだからな。
「――そうだ。俺、椅子で寝るけどさ、毛布ちょっと持ってっていいか?」
「はい、どうぞ」
ベッドルームに戻っていくあやせへ声をかけて部屋に入ると俺は使われていないベッドから毛布を取ろうとした。
そこで見慣れたものを発見する。
「これって防犯ブザーじゃねえか。おまえこんなとこまで持ってきてんのかよ」
手にとって俺に何度か使われたブザーを見ると、あやせが急に驚きの声をあげた。
「あ! そ、それは――」
あん? 何を驚いてるんだあやせは。
何の変哲もない丸っこい形の防犯ブザー。くるりと裏返しにしてみると、
「…………え? あ、あれ? 俺の……写真?」
「ダ、ダメ――ッ! み、見ないでください!」
俺が防犯ブザーの裏に貼られた自分の写真を目にするのと同時に、あやせが俺へと勢い込んで手を伸ばしてきた。
あやせはまるで隠していたものを必死に見られまいとするように慌てていて。
「おわっ、ちょ!?」
「か、返して! 返してください!」
もつれ合う足。
俺たちの体勢は崩れ、ボスンとベッドの上へと体を重なり合わせた。
時間が止まる。
「………………」
「………………」
俺の顔の上にはあやせの顔。
その表情は不安なのか泣きそうなのか眉根を寄せて目元を潤ませている。さっきまでの楽しく会話出来ていた空気も消え、代わりに張り詰めたような静寂が広がっていく。
一分か二分か。見つめ合ったままだったが、俺は意を決して口を開いた。
534 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:56:23 ID:p9q/IF9r
「…………あやせ。えと、なんで俺の……写真?」
俺の問いに顔を歪めて、何かを耐えているような表情を一瞬見せた後、あやせは俺の顔の横へと頭を沈め、両手で俺の肩を抱いた。
「………………そんなの、そんなの決まってるじゃないですか」
あやせは搾り出すように俺の耳に心を吐露し始めた。
「お兄さんは……。あまり親しく無かった頃も、わたしの相談ごとちゃんと聞いてくれて。色々からかって、スケベなことばっかり言ってきたりするけど。
 ……でも、ちゃんと最後にはわたしを嬉しくさせてくれます。――今日だって、マネージャーの仕事してくれて、さっきも背中で守ってくれて。わたしすごく嬉しかったんですよ?」
突然の告白に俺は心臓が急停止するかと思った。
だってよ、
「てっきりおまえには嫌われてるもんだと思ってた」
「キライなら、最初からお兄さんに相談ごとなんて頼むわけないです。今回のことだって。……どうしてそんなに鈍いんですか」
「いつも蹴り飛ばされていたから……かな?」
「バカ。お兄さんがわたしを困らせるようなこと言うからです」
「すまん」
「………………それ、どういう意味でですか?」
肩に置かれた手の力が強くなったのを感じた。体も震えている。
それが、緊張からきているもんだってのはすぐに分かったよ。服を通して心臓の大きな音も聞こえてくるしな。鈍感な俺でもさすがに気付く。
「おまえの気持ちに『すまん』なんて俺が言うわけねえだろ」
俺はあやせの顔をあげさせて正面で向き合い、あやせの秘めていた想いに答えた。
「マジ嬉しい。あやせ、ありがとな」
「…………お兄さん」
「ただ、突然でびっくりしてるってのもある。あやせ、俺――」
「いいです、その先は言わなくても。分かってますから」
そう言うとあやせは俺に顔を寄せてきて、
「……ちゅ。……ん、んん」
「あ、あやせ。……そんなことされたら」
「……ん、はぁ。されたらどうするんですか?」
「こうする」
両腕であやせの背を掴んで俺はくるりと体勢を入れ替えあやせをベッドの下に組み敷いた。
「……あやせ」
「……お兄さん」
気持ちは分かったんだ。あやせは俺に行為でも示した。これからすることに許可を求めるようなくだらないことはしない。
俺は静かに服を脱ぎ、次いであやせの服を脱がせた。
生まれたままの姿のあやせは大人として成熟してきている過程の肢体を俺に魅せてくる。
「は、恥ずかしいですお兄さん」
「俺だってちょっと恥ずかしいって」
「お兄さんはスケベだから平気なんじゃないですか? で、電気を消してください」
「ん、ああ」
部屋の横にスイッチをオフにすると部屋は暗闇に閉ざされた。
「あやせの体が見れないのは残念だな」
「恥ずかしいこと言わないで。お兄さんはやっぱり変態です」
「変態ってほどじゃねえとは思うが。ちぇ、減らず口だな」
俺は再びあやせの体を抱きしめ唇を重ねた。
535 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:56:47 ID:p9q/IF9r
「ちゅ、くちゅ……ん、はぁ。お兄さんの口の中、あたたかい……です」
「おまえの舌も熱い。口がヤケドしそうだ」
「ん、ふぁぁ……ちゅぷ、れろ……くちゅる、ちゅくちゅく……」
あやせの舌を吸い取るように味わうと途端に唾液が湧き出し口内を満たした。
「あむ、……お兄さんの、飲んで。ちゅ、ちゅぷりゅる……く、ん……こくこく」
俺のものを嚥下していく喉の音が重ねあわせている口伝いに振動となって脳を揺さぶって、いっそう俺は体が熱くなってきた。
少し体を曲げ、あやせの胸へと顔を埋める。
「ひゃ……お兄さん、そんな……あっ、んんぅ」
「胸、敏感なんだな」
「やだ、言わないで……ください」
胸の先端は早くも固くなっているようだ。
柔らかい乳房とともに口に含むとあやせは俺の頭尾を掴んで嬌声をあげた。
「やっ、あん……ひぅ、お兄さんやめっ……舐めるなんて……あっ、不潔です」
「不潔なわけねえって」
「んっんん……く、あん。そんな……ゃん、お兄さんの舌がぁ……あふ……わたしの、あっ、んん……吸ってぇ」
官能に身を包まれたあやせは頭上で甘い声を出している。
あやせのこんな声を聴いているだけでも、俺かなりヤバイかも。
さえずりに引き寄せられるようにもう一度俺はあやせにキスを交わし、手をあやせの下半身、少し膨らんでいる丘に手を伸ばす。
「ゃあ、あっ……あん……はぁ、ん、ふぅん……」
くちゅとした湿った感触。丘の谷間からは蜜のようにとろみのある愛液が染み出してきていた。
指を二本揃え、谷間全体を撫でさする。小さな突起部を指の腹でくるくると円を描くように愛撫して弱い力で摘むと、あやせは押し寄せてきている快感に必死に耐えているだろうか。俺の首にしがみついてくる。
「こんなのダメです、わたし、わたし……あ、ゃん……く、ふぁ、あっあっん」
「あやせ、俺のも触ってくれ」
あやせの手を取り、そっと俺の股間へと持っていくと、びくっと怯えたように手が跳ねたが、やがておそるおそる陰茎に指を添わせて拙く愛撫を始めてくれた。
「お兄さんのここ、とても熱いです。……はぁはぁ、それに固くて、なんだかぬるぬるしてて」
「あやせのココと同じだな」
「ひゃん……言わないでください、恥ずかしい。……ん、あぁ。ど、どうですか気持ち良いですか?」
「ああ、超良い。その先っぽの方とか撫でられると……くっ」
単調な指使いだが、濡れてきている亀頭を包んでにちゅにちゅと掌で擦り上げられていくと、電気が走るように腰から背骨を通って全身へと快感が流れてくる。
キスをして舌を絡ませ、お互いに吐く息を相手の口内に受け止めながら手淫を続けていると、むくむくとあやせの中へと入りたいという欲望が急速に肥大していく。
あやせの口内から舌を戻し、俺はあやせに膨れ上がった欲望を口にする。
「おまえの中に挿入するぞ」
「は、はい! わたし、その、頑張ります」
頑張りますって……。うん、よろしくお願いします……。
思いもよらず元気の良い返事に俺は吹き出しそうになるのを堪えながら、あやせの秘裂の中心にある男を受け入れるための穴へと陰茎を近づけた。
薄暗い闇の中で毛布を羽織ったままなので位置がなかなか定まらない。
「この辺か?」
「も、もう少し下だと思います。――あ、その、その辺かな? は、はい。そこで大丈夫です!」
またしても元気な回答。今度はこらえ切れず、
「ぶっ。くくく」
「え? わたし変なこと言いました!? お、おかしかったですか?」
「いや、すまん。なんか必死に教えてくれてんのが可愛かったからさ」
俺がそう言うとあやせは俺の下から口を尖らせてそっぽを向いてしまった。
暗いからあんま分かんねえけど、たぶん耳まで真っ赤になっちまっているんだろう
「ひどいです、お兄さん! こんなときにからかうなんて」
「わ、悪かった! 許してくれって。マジでおまえが可愛くて、ついな」
「も、もう誤魔化されません。許さないです」
「そこをなんとか」
「じゃ、じゃあ。あの……優しくしてくれたら、許してあげる……かも、です」
……こいつ、分かってて言ってないか?
そんな切なそうな声出されたら、今にも全力で抱きしめたくなるって言うのに。優しくなんて、そうするつもりではいるけどさ、今の一言は俺にとってかなり拷問に近いぞ?
536 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:57:08 ID:p9q/IF9r
俺はあやせの台詞で猛ってしまっている欲望をなんとか抑制しながら、膣奥へと自分のモノを侵入させていった。
「あ、くっ……あっは! ん、んんんぅぅ!?」
まだ少し挿入しただけだが、あやせは俺の背中に抱きついて、挿入されていく陰茎から与えられる痛みに耐えている。
長く苦しませないようにと一気に俺は残りをあやせの膣へと挿し込む。
「ひぃぅッ!? ぁ、はぁ……はぁ」
「全部、挿入った。……すまん、かえって痛がらせちまったかも」
「……ん、謝らないでください。わたし、お兄さんと、あっ、……はぁはぁ……嬉しいですから」
「俺もだ、あやせ」
安心させてやるように頭を撫でてあやせを落ち着かせると、腕に頬をこすり付けてきて嬉しそうに笑む。
頬が触れている腕に染み入るような温かさと愛しさが伝わってくるのを感じた。
「動いても……大丈夫です、から」
まだ少し苦しそうにしているようだし、無理しなくても良いと思うんだが。
俺が動かずに頭を撫で続けるとあやせはその手を取り、指をからめてこんなことを言った。
「お兄さんに、気持ちよくなってもらいたいです」
「ぐ……。それじゃ激しすぎたりしたら言えよ」
だから、どうしてそこまで可愛いこと言うかなコイツ。あやせ、今の台詞は卑怯すぎだぞ?
かけられた言葉に抑えられなくなり俺は抽送を開始し始めた。
「ん……んぁ、はぁ……あっ」
腰を引いてまた押し戻す。それだけの動きだが確実にそれは俺とあやせへ快感を伝えてくる。
俺のモノへ膣肉の一つ一つのヒダが吸い付き、じゅわぁと潤滑を良くするように愛液が溢れだす。
「くっ、あっあん……お兄……さんがわたしの中で、はぁ、動いて、る」
狭い膣内をごりごりとかき回し、自分の陰茎とあやせの膣内を摩擦していくとしびれるような感覚に陥っていった。
あやせも徐々に甘い声を漏らし始め、腰を前後させるたびに荒い息づかいをしながら頭を振って快感を受け止めているようだ。
じゅぷ、ちゅぱん、ちゅぱん。下半身から響いてくる卑猥な水音も俺たちの興奮に拍車をかけている。
「あやせ、気持ち良い。おまえの中すげえ気持ち良いからな、俺」
「……言わないで、あっん、ください。恥ずかしい……あっあっ! んっ……んん」
「気持ち良いのは気持ち良いんだから仕方ねえだろ」
「ば、ばかぁ。お兄さんなんて、やっ、あん……スケベな変態野郎です」
「そうかもしれねえ。んじゃもっとスケベになるぞ」
腰の動きを更に早くして、俺はあやせから貰う快感を強めた。
それに共鳴するようにあやせも声のトーンをあげて、身をくねらせ、握っている手に力を込めて痛いほどに握り締めてきた。
「きゃっ……お、お兄さん激し……はっ、んっんんん、あっあぁぁ。わ、わたし変です。ふわふわして体が……ひぃぅ、くぅん……浮いて、浮いてきちゃう」
「く……そろそろイく! あやせ、イくぞ!」
「はぃ、きてください。気持ちよくなってくだ……あぁあぁぁ、はぁはぁぁ……わたしも、わたしもお兄さんと!」
「イくッ! あやせ――ッ!」
限界近くまで抽送をし、絶頂の瞬間にあやせの膣から陰茎をずるりと抜くと俺はあやせのお腹へと精液を振りまいた。
「くぅっ、あっあぁぁ! わたし、わたしぃぃ! ん、くっんんん〜〜〜〜!?」
俺が精液を出すのと同時にあやせの体は痙攣し快楽の絶頂を極めたのだろう。痛いくらいに俺へとしがみついて、荒い息を吐く。
「はぁ……はぁ……。お兄さんの熱い、です。お腹熱くて……ん、んぁ……お兄さんと抱き合って、気持ち良いです」
「あやせ……」
俺は喜びを素直に言葉にしてくれているあやせに口付けを交わした。
自分も同じだと伝えるように。
537 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:57:34 ID:p9q/IF9r
――行為の後、俺たちはしばらく余韻にひたっていた。
あやせはベッドの横で座り込んで、窓の外から聴こえてくる虫の音に耳を澄ませているようだ。
月の明かりが窓から入って、あやせの顔がはっきりと分かる。
横顔は柔らかく穏やかで、俺はそれに見とれている。
こいつってやっぱ綺麗だよな――。
初めに会ったときは素直なお人良しで好印象。次に再会したときは、かなり怖えところもあるって知ってびびったっけ。
だけど根底には誰よりも優しい慈愛が満ちていることがすぐに分かった。
相談ごとされているときも、それは誰かの為ってのが多くてさ。
俺は辟易しながらも、実はその優しさに惹かれて相談に乗っていたのかもしれない。
「お兄さん」
窓の外を見ていたあやせが声をかけてきた。
「わたし、お兄さんのこと見ていたけど、こうなるなんて思ってもいませんでした。だから、不思議なんです。今はこうしているのも夢みたいで」
「そっか」
俺はどう言っていいのか分からず、気恥ずかしさにぽりぽりと頬を掻くばかり。
「…………お兄さん。街に帰ったら、もうわたしのマネージャーじゃなくなっちゃうんですね」
あやせは俯いて寂しそうに言う。
お、これなら分かる、簡単だ。
こんな顔しているコイツに俺がかける言葉なんて決まってる。
ただ、どうやらいつものように俺はあやせに調子に乗るクセが出てきたみたいで。
「あやせ。おまえってさ、俺に相談ごと頼んでくることあるだろ?」
「え? は、はい」
「たまには俺からの相談も聞いてくれよ」
「それはもちろん。良いですけど?」
話が変わったことに戸惑いつつもあやせは俺の相談ごとに乗ってくれると了承した。
んじゃ、遠慮なく言うかね。
「それじゃあ早速だけどさ。――この撮影終わったら、次に二人でどこへ行こうか、決めとこうぜ?」
誰かのための相談ごとじゃなく、俺とあやせ二人のための相談ごと。
「聞いてくれるんだろ?」
「〜〜〜〜っ。……かっこつけて、キモいです。お兄さんには似合ってないです!」
チッ。頑張ったんだぞ、そんな言わなくてもいいじゃねえかよ。

ふてくされながら俺は見つめる。
窓から入る月明り――
その柔らかい光に照らされてた言葉と一致していないあやせの顔を。
538 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/24(日) 17:57:58 ID:p9q/IF9r
以上
539名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 18:17:30 ID:YCtgajgq
GJ

女性マネージャーさんって間違いなくお兄さんと……
540名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 18:32:22 ID:okFmK7pC
>>538
GJ! これはいいあやせSSだ……上手いな。
541名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 18:51:25 ID:Dwb1BZW2
>>538
あやせたんかわいいよ、あやせたん。
542名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 18:57:38 ID:uHq8V6Ix
>>538
良い感じに純愛あやせが増えてて俺は嬉しいぜ
GJ!
543名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 20:17:08 ID:U+DJVB7c
どこが少しエロだGJ
544名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 21:00:32 ID:zzvuxoSS
あやせはデレた時の破壊力がハンパないな・・・。
GJ!!
545名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 22:03:56 ID:/r+DuZLo
もはやあやせは天使から昇格して女神だ
546名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:56:43 ID:DekwpOAE
何だこのあやせは、かわいすぎる
547名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 01:00:30 ID:oEOJy9zf
>>538
さっきまでやってたあやせとのギャップがww
GJです
548名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 01:01:13 ID:oEOJy9zf
あ、さっきまでやってたってのはアニメのことね
549名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 06:22:48 ID:7Uj8q5dc
これは少しエロとは呼ばないと思います
おもいっきり18禁に入ってるかと
あぁ、でも某漫画はあれで全年齢か

どちらにしろ作品はすごく良かった 
あやせがさらに好きになってしまった
550名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 14:26:55 ID:nEIGbV1+
エロい! エロいよ!!
551名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 18:26:35 ID:QSx+vfEs
京介って誰かと付き合い始めても麻奈美にご飯作って貰ったり家に泊まったりしそう
552名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 18:32:09 ID:ZtnaArUF
キープだからな
553名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 18:40:26 ID:CezA6bC8
京介は実はロック狙いだったり
誰得だよ…
554名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 18:44:14 ID:JJT9XuYG
>>553
瀬菜「私得です」
555名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 18:48:06 ID:NmWjFftC
>>552
悲しいことにキープですらないんですよ……。
556名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 19:26:04 ID:5YFrQIHH
wikiにある麻奈美SSの続きが読みたい…。

あと桐乃が麻奈美に対して小姑的な嫌がらせをするんだけど悉く麻奈美に逆襲されるSSも良かったなー。
麻奈美と桐乃の微笑ましい(?)女の戦いとか俺得すぎるw
557名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 19:55:24 ID:0gwS1Dn4
麻奈実「美じゃなくて実だよぅっ、京ちゃんのばかぁっ」
558名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 20:35:30 ID:LcFFXLup
>>556
あのSSはよかったな。
相手があやせのverも見てみたい。

地(所詮こいつもあの女の同類ね……)

みたいな感じで。
559名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 21:22:45 ID:kGjUlnUt
連日まとめwiki 人増えてるな
大手blogあたりが取り上げたのかな、それともアニメ効果
560名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 21:28:55 ID:XgrRA9W5
あやせが麻奈実と京介をくっつけようとするうちに京介に惚れてしまい修羅場になる展開まだ〜
561名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 22:00:19 ID:DYT6l2Vv
兄妹ギシアン親バレ見たい
562名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 22:24:52 ID:eFTXd3K/
マジレスすると麻奈美はいらない
563名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 22:40:08 ID:QSx+vfEs
麻奈実アンチさんいらっしゃい
遅かったわね
564名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 23:14:26 ID:p9ZKqjd1
なんだかんだいって麻奈実好きな人も多いのなw
565名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 23:15:59 ID:W7v3og6X
麻奈実は京介にとって『大好きなお婆ちゃん』的な存在。
自分が懐いているお婆ちゃんが結婚するなんて有り得ないけど、
だからといって自分が結婚するなんてもっと有り得ない。

……って感じだよな? 原作読む限りだと。
566名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 23:17:47 ID:iraC7bSX
今のところはね
ただ京介にとっての大切な存在であることは間違いないからな
この先どう転ぶか楽しみでたまらんよ
567名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 23:38:10 ID:vG7sq3vu
原作はそんな感じだけどアニメの描写はもっと恋人っぽいからこの先人増えたらそういうSSも増えるのかも
568名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 23:40:22 ID:M8DS2Ov8
アニメだと麻奈実普通に可愛いしなw
569名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 00:15:13 ID:OgTn8PVE
そうか?中の人ともども最悪だと思うが
570名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 00:23:14 ID:LbBMVM2m
原作は京介フィルターがあるからな
それを抜いたらアニメみたいな感じなのだろう
571名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 00:29:27 ID:2zF8k1/B
麻奈実可愛いけど
エロSSの需要は中々に下位
572名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 00:44:39 ID:8rCnz1NF
地味子は性格もメリハリが無いから話が書きにくい
573名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 01:00:26 ID:Tg0aFfBp
地味子のおっぱいがでっかければもっと夢が広がったのに!!
顔が地味なのにエロバディなんて最高じゃん!
574名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 01:30:40 ID:JrvMkNOk
おっきくなってきた?みたいなことを作中で京介が言ってなかったっけ
誰かのSSと混同してるかも知らんが
575名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 01:41:28 ID:6nCGPw+v
真奈実とは○○取って〜みたいな気軽さで一発抜かせてるとか、ナチュラルな感じの肉奴隷(セフレ?)関係とかイイ

一緒に登下校する時は、途中で人が来そうで来ない場所辺りでヤってたり、
休み時間はトイレでしけ込んでるパターンのヤツ
576名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 03:21:07 ID:2i8a7hxp
真奈美はもう嫁すぎだからな
577名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 03:25:44 ID:F4CRVHJO
この流れ 需要無いわけでは無いじゃんw
ただ、癖がある娘の方が書きやすいのも事実だよな…
578名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 03:32:14 ID:2i8a7hxp
真奈美はエロなくても癒される貴重なキャラだ
579名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 04:56:12 ID:eViQL1Qs
しばらく見ないうちに新キャラが増えてるな
580名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 05:23:00 ID:b7JqUxMG
もう平仮名でまなみでいいよw
漢字もロクに覚えてもらえないくらいの地味キャラポジションw
581名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 05:34:28 ID:cOrlCgQ4
メガネ+おっとり口調キャラは俺が最も嫌いなタイプ
大型トラックにぶつかって死ねって感じ
582名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 05:36:43 ID:i7ezkeuZ
誰もお前の好みなんて聞いてない
583名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 06:50:30 ID:7wwOGMUc
〇〇は嫌い、死ね、SS書くなとかリアル18歳未満のお子様なのかねえ
もし18超えてコレだったら相当イタい
584名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 06:59:52 ID:Bw7qkp+L
>>583
おいおい、本当のこと言ってやるなよ
585名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 07:22:27 ID:M34/Eznj
麻奈実は誤字が飛び交いすぎて素でやってるのかわざと間違えてるのか、
はたまた他作品の別漢字な「まなみ」のネタを持ち込んでるのか判断に困る
586名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 08:13:38 ID:TqLi2c3P
>>585
多分ただ単に辞書登録するのも面倒だから最初に変換された感じでいいや〜

という推測
587名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 08:22:35 ID:Bo1wTAhz
麻奈美はむしろ許してやれ。決して悪い意味じゃないだろ?
許してくれよ……。
588名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 08:31:04 ID:SBKa33ll
俺のも一発変換できないな
「桐野」とかだと明らかに字が違うからわかりやすいけど「麻奈美」はわかりにくい
589名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 08:41:04 ID:Bo1wTAhz
俺は一応、今じゃ一発変換できるようになったな、麻奈実。
辞書登録とかしたわけじゃないけど、修正してるうちに変換できるようになった。IMって頭いいなw
590名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 09:11:03 ID:xrBWrZ9I
麻奈実ニンキダナー
591名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 09:29:11 ID:fRF3jynm
麻奈美批判の書き込みは桐乃の仕業と思ってます
592名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 09:29:49 ID:5TuYMoD9
>>591
あるなら黒猫もだろうw
共謀してたし目的は一致してるからなーw
593名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 09:30:59 ID:x/ndP3Xh




生中だしほのか奥様
594名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 09:33:22 ID:YA/WB8Sk
黒猫は本人のいないところで悪態はつかないんだぜ?
595名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 09:38:13 ID:34V/PdLM
フェイトさんとの対決時に思いっきり桐乃の悪口言ってなイカ?
黒猫派の人達はちょっと黒猫神聖視しすぎでゲソ
596名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 09:43:43 ID:YA/WB8Sk
そりゃ対決なんだから言わなきゃダメだろ
黒猫批判はみんな桐乃〜♪っと
597名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 09:50:03 ID:Osbw2IkS
アニメの地味子はかわゆい
598名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 10:14:52 ID:L635EHtG
現実的に麻奈美が1番可愛い
599名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 12:37:09 ID:5YuIm6eZ
【俺妹】高坂桐乃は夏コ3でご機嫌かわいい
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1288052857/
【俺妹】黒猫(,,゚Д゚)<表2出なさい、このBitchども
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1287943981/
【俺妹】田村麻奈実は幼馴染可愛い part1
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1286118937/

はいはい
600名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 14:07:18 ID:HNgG+K8J
>>578
>真奈美はエロなくても癒される貴重なキャラだ

なにいってんだこいつ。
601名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 15:31:26 ID:JC/YrpIv
お前らは一体何を争っているん?
602名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 16:09:49 ID:EL1bvNuN
麻奈実はかわいいが萌えない
603名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 16:20:38 ID:JrvMkNOk
このスレは萌えるキャラとか嫌いなキャラを羅列していくだけのスレじゃねぇんだぜ?
レスをするなら、せめてシチュとかネタになりそうな話題を振った方がエロパロ的には有意義
604名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 17:42:31 ID:QJtFLmy4
落ち着け、それは絵だ。
605名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 19:00:13 ID:U1QsC3W2
>>603
確かに
嫌いなキャラをただぐちぐち言っているだけならアンチスレに行けばいい
606 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/26(火) 19:35:31 ID:U1QsC3W2
>>276です
ある程度書きましたので投下させて頂きます

一応前回の続きとして書いております
タイトルは沙織さんと京介氏の場合〜キャンプ編〜です
七月末の未明。
夏休みという学生にとっての最大級の休日も、受験生である俺にとっては全く関係ないものであった。
この時期を逃すようなら合格はあり得ないと、皆参考書を片手に意気込むのだ。
はっきり言っちまうと、周りの奴らには良くこんなに蒸し暑い時期にどうしてそこまで張り詰めて勉強できるのかと呆れながら感心している。
そんな他人事のように言っている俺も現在立派な大学受験生なのだが。
とろとろになるぐらいの暑さでぐったりしながら受験勉強に励んでいたある日の夜、俺の携帯電話の着信が鳴った。
確認すると、沙織からだった。

「もしもし」

「あ、京介氏でござるか! どうもお久しぶりです!」

「よう、元気にしていたか?」

「はい、お陰様で私は元気にやっておりますぞ」
電話に出たのはいつものござる口調の沙織からだった。
確かに桐乃や黒猫たちと遊んでいる時の様な声の高さからして悪くないみたいだ。
以前沙織からとある相談を受けてからしばらく経つから心配していたが元気そうで何よりだ。

「京介氏こそ受験勉強ははかどっていますかな? こんなに暑くてはシャーペンを持つのも億劫にはなりませんか?」

「本当その通りだ。今すぐにでもこの身を投げてプールにでも入りたい気分だよ」

「ふふふ、そんな京介氏に朗報ですぞ。今月末に大イベントを開催しようと思いましてな」

「お、また桐乃と黒猫となにか計画しているのか?」

「いえいえ、今回はSNSのイベントではありません。私自身が身内とやろうと思って主催するオフ会です。もちろんきりりん氏や黒猫氏にもこれから教える予定です」

「へぇ。で、なにをやるんだ? やっぱり海や山でキャンプとかバーベキューでもやるのか?」

「さすが京介氏鋭いですな。そうです、ここから少し遠いですが山間部へと赴いてキャンプ場で二泊三日のアウトドアを満喫しようというわけなのです」
「はは、また面白い事をするな。しかしまたなんでそんな大事な事を桐乃や黒猫の前に先に俺に言うんだ?」

「ええと……実は京介氏に頼みたい事がございまして」

「まあいいんだが、内容によるな」

俺は一応受験生だし、引き受ける内容がえらく難しかったりすると勉強にも大きな影響が出てくるからな。
沙織には悪いがあまり面倒な事は引き受けられないのが現状だ。

「いや、そこまで面倒ではありません。ですが、ちょっとした問題がありまして」

「なんだ? とりあえずどんなことなのか言ってみろよ? 話はそこからだろ?」

「……わかりました。実は……」




「……ということでして、これを京介氏に」

「すまん、切る」

「ちょっと待ってください! そのような反応をされる事は重々承知しておりました! ですがもう少しだけお話を!」

「切るのは冗談だ、悪かったよ。しかしだな、沙織よ」

「?」

「何で……『俺たちと面識のない奴』限定で誘う必要があるんだ? 別に俺たち四人だけでも十分楽しめるじゃないか?」

「えっと、こ、これには深い訳がありまして」

「つーかこの事を桐乃や黒猫に言ってもはいそうですかってすんなり受け入れるとは思えないぞ? 桐乃はともかく、黒猫なんか断固拒否しそうだぞ」

「そ、その事は既に考えました。もし私たち以外、オタクとはかけ離れた『一般人』まで誘うとなると、嫌でもそういう人たちと対面して交流しなければならない。
私も恐いですが、京介氏が仰る通り黒猫氏が一番拒否を示すでしょう。……正直凄く悩みました。しかしこのまま逃げてばかりではいつまでも進歩できないと思ったのです。
私は……それを、このイベントで乗り越える足枷としたいのです」
「沙織……」

そうか、そうだよな。桐乃や黒猫に言えなかった事をわざわざ役に立つか分からない俺に相談したんだもんな。
沙織の意思を無視してしまったら、それこそこいつの勇気や努力を摘んでしまうかもしれない。

「分かった。俺の知り合いをできる限り集めるからそれでいいか?」

「京介氏……。どうも、ありがとうございます! あの……私のためにここまでしてもらって」

「いいってことよ。こんなこといつものことだろ? 桐乃なんて唐突にそれこそ脅迫するような勢いで人生相談された時があってそんときは大変だったんだぜ?」

「ぁ……そうでござるか」

ん? 俺なんか変なこと言ったか? 沙織の声が暗くなったような気がしたが以前の事は極力話さない方がいいのだろうか?
ここは少し話を戻してみるか。

「そういえば人数を集めるとして、いつ頃までにやっとけばいいんだ? そっちだって準備するべきことがあるはずだからそんなに長く待てないよな?」

「そうですね。こちらの準備はそこまで時間はかからないので、できれば一週間以内に集めて頂けないでしょうか?」

「一週間以内だな? 分かった、できる限り早く集めとくから任せとけ」

「繰り返しますが本当にありがとうございます。いつもいつもご迷惑をお掛けして本当に」

「だーかーら、何度も言ってるだろ? 友達なら当たり前のことだって」

「……そうでございましたね。すいません、これから用事があるのでこれで失礼しますね」

「お、おぉ」
それでは、と一言言ってプツッと電話が切れた。

何故か今の言葉だけはいつものござる口調ではなく、お嬢様口調になっていた気がした。
そしてやはり少し暗い印象を受けた。
やっぱり俺、また変な事でも言ったかな?
桐乃のことを話した後に暗くなったのは覚えているがそれは笑うかと思って話題にしたんだが逆効果だったか?
それとも沙織から相談を受けたのは最近のことだから、まだまだ現在進行中で自信を持つには日を要するのだろうか。
……くそ、わかんねぇ。

とにもかくにも乗っかった船だ。やるからにはできるだけ多く集めた方が良いだろうな。
正直なところ受験勉強と暑さが相まってあまり乗り気ではないが今更やっぱり無理でした〜なんて言えないよな。
さて、誰から攻めていこうか。と考えてみたものの、最初に誘う相手は既に頭の中に入っていた。
まあ……あいつらしかいねぇよな。同類的な意味で。
一方その頃。


早く切りたいという気持ちを抑えて静かに電話を切った。
軽く深呼吸をして椅子にもたれながら天井をぼーっと眺め先程の事を振り返る。
嫉妬してしまった。きりりん氏に。京介氏の実の妹なのに。
京介氏がとても嬉しそうに彼女の事を話しているのを想像すると、本来ならば仲が良い兄妹だなあという風な笑い話になるはずなのだが
彼女の京介氏に対する感情は並みの兄妹のものではないことはお二人方と接してきて気がついていた。
いや、もしかするとそれ以上の……考えたくない。考えたくもない。

もう寝よう。今まで感じた嫌なものを抑え込むようにベットで丸くなりがら目を閉じた。
眠ることによって少しでもこの感情が減ってくれればいいと願いながら。
次の日学校にて。
というわけで今日は学校で受験生専用の補習を終え、現在ゲー研部室なうだ。
分かっているだろうがここはゲーム制作を目的とした部活なのだが、れっきとしたオタクの奴らの集まりだ。
その証拠に新作のエロゲやアニメのDVD、漫画などがあちこちに散乱していた……はずなのだが
今年入部してきたお節介好きなとある一年女子によって、今は綺麗に整理整頓されている。
ちなみにその一年女子はいつかの俺たちの策略にはまり、腐女子という他人に知られざるべき属性を自ら暴露してしまったために
ゲー研の一人の男子部員に深い傷を負わせてしまった経験があるのだが、本人はむしろ以前よりも開放的になったみたいだ。
……その男子部員はその後どうなったかって? 彼のことを心配するなら頼むから放っておいてくれ。
と、部室に入ると黒猫が何やらノートに書き込んでいる様子が目に映った。

「よう」

「あら先輩、こんにちは」

色っぽさのある笑顔で挨拶し、すぐさま目の前の作業に入った。
黒猫には悪いが、今やっている作業は一旦止めてもらい昨日の沙織の話をさせてもらおう。

「作業中悪い。昨日沙織から何か話しかけられなかったか?」

「ああ聞いたわ。確か大勢で集まってキャンプをしようだとかなんとか」

「そうだ、それなら話は早いな。お前も暇だったら是非参加を……おい、黒猫?」

黒猫のペンを握っている手がぷるぷると震えていた。それどころか手、足と体全体に広がっていき大量の汗が滴り落ちていた。
……この様子だと沙織と話している時も同じ反応をしたみたいだな。
「せ、先輩は人をど、どのくらい集めるつもりなのかしら?」

「うーん、とりあえず知り合いだけを集めるつもりでいるから十人程度だな」

「じ、十人!? あ、あの本当に私たちだけじゃ……駄目なのですか?」

今にも泣き出しそうな顔で問いかける黒猫。
やはり以前の沙織と同様に、俺たち以外の人との交流を極端に嫌がっているみたいだ。

「ああ、いつものように桐乃と俺、それに沙織と黒猫のメンツだけでも楽しいだろうな。
……しかしだな、俺たち以外の奴らと交流したらもっと楽しくなるかもしれないだろ?」

「それはそうですけど……」

「それに沙織が何でこの企画を考えたのか分かるか? 多分お前と同じ心境だろうけどそういう自分が嫌で克服したいだそうだ。
……俺は沙織が頼ってくれたことは嬉しいし、何より前向きになっている姿を応援してあげたいんだよ」

「むぅ……」

黒猫は俯きながら何か小言のようなものを漏らしていたが、何と言っているのかは残念ながら聞き取れなかった。
潤んだ瞳で顔をあげた黒猫は弱々しくもはっきりとした口調で発した。

「わ、わかりました。考えておきます」

「ありがとよ、頼んだぞ」

やっぱり昨日沙織から連絡がきたときに断ったんだろうか。それが事実なら、黒猫なら十中八九そうするとは思っていたが
予想以上に泣きべそをかくくらいに拒否反応を示したことにこれで本当に良かったのかと胸が痛くなってきた。
だって、今俺が黒猫にした事は説得しているようにも見えるが相手に無理矢理自分の価値観を押し付けている状況にも見えなくはないだろう。
俺のした事って、本当にこれで良かったの? と不安に駆られている最中に突然訪問者が現れた。
616 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/26(火) 20:04:55 ID:U1QsC3W2
とりあえずここまで

沙織さんが桐乃に嫉妬するシーンを書きましたがうまく書けたか心配だ;

ある程度進んだらまた投下します
617名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 20:23:06 ID:OxSJ0zzp
>>616
素晴らしい乙だと言わざるを得ない
沙織SSが増えるのは非常に俺得なので是非とも無理せず頑張っていただきたく存じ上げます
618名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 20:47:37 ID:eqLuJf5r
沙織ssが増えて嬉しいな

とりあえずパンツ脱いで待ってます
619名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 23:27:31 ID:HNgG+K8J
黒猫の口調が…。
620名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 23:57:50 ID:6J9lzSDH
それは確かに思ったが乙なんだぜ
621名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 01:46:13 ID:0dTi4wHV
沙織GJ!
7巻の人生相談が起爆剤になるか楽しみだ
622 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/27(水) 19:59:11 ID:cwYoO1tk
>>619
黒猫は京介に対して焦ったり心の余裕がなくなると丁寧な口調に変わる
・・・と思ったのでこんな風になってしまいました

ただ原作を軽く読みなおしてもそのような描写が見つからなかったので
修正も検討に入れてみようと思います
623名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 22:17:51 ID:ozSdyjPY
焦り口調変化はアリだと思うが敬語はなんか違う気が。
まぁ脳内変換で直せばいいだけだし、書き手さんは気にせず書けばいいと思う。
624 ◆k5DlUjGI1g :2010/10/27(水) 22:53:12 ID:cwYoO1tk
>>623
ふむ・・・確かに口調と私語・敬語は別物ですね
自分としては指摘されたところは直したいと思うので
これからの黒猫登場の時はそれも意識してみようと思います

あと指摘してくださった方々ありがとうございましたm(_ _)m
625633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/28(木) 02:04:11 ID:+uhSK86l
>>493-500の続き「俺と妹の近親相姦は文学4:俺と妹の蜜室」を投下します。
例によって京介×桐乃です。
626名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:05:07 ID:+uhSK86l

おかしいなぁ…どうしちゃったのかな
愛し合っているのわかるけど、実妹じゃ結婚できないんだよ
エロゲのことだけ言うこと聞いてもらうふりで、本番まで無茶するなら
エロゲ黙認の意味、ないじゃない。ちゃんと、常識の通りやろうよ
ねぇ、私の言ってること
私の主張、そんなに間違ってます?
少し、土に埋まりましょうか……お兄さん


がばっ

「っはぁーー、夢か……」
高坂京介は顔に浮いた汗をぬぐった。
自分にエグい得物を突きつけてなじるメルルの姿が、いつのまにかあやせに変わっていた。
メルルの抱き枕を前にして妹と情事にふけり、あやせには日頃から近親相姦を疑われていることが
こんな夢を見てしまった原因かもしれない。
「どうしろってんだ……」
身体を丸めて、すやすや寝息を立てる桐乃を横目で愛でながら、京介はつぶやいた。
「ぅ……あにき」
眠り姫の口から甘ったるい寝言が漏れる。兄は妹を、ぎゅっと優しく抱き締めてあげた。


親の目を盗んだ兄妹の関係は続いていた。
人前では互いに気持ちをセーブしている反動で、深夜に互いの部屋を行き来しては
兄妹じゃなくても人様に見せられないレベルでイチャついた。
変なタイミングでキスをして相手の機嫌をそこねたら、キスで機嫌をなおすような真似が、
二人の間では横行していた。
偽装を意識しすぎた口論――そこに半分は本心が混じってしまうのが高坂兄妹クオリティ――があった日の夜には
しおらしく昼のことを謝る妹の姿と、思わず口付けで慰めてしまう兄の姿があった。
そこまでがお約束の流れなので、最近では罵倒の最中に唇の感触を思い出す始末。
性的興奮を覚えるまでになったら、性癖的な意味でも末期である。
自宅で、ラフな格好でいるときほどコンドームを手放せない男子高校生、
こんなに贅沢で罪深いヤツは自分だけかもしれない。
京介はそう思うことがあった。
627名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:06:14 ID:+uhSK86l

高坂兄妹の変化について、付き合いの深い沙織と黒猫は流石におぼろげながら勘付いている様だった。
あえて何も言わないのは「紳士協定」というヤツなのだろう。
京介は内心感謝しつつ、彼女たちとの付き合いを続けていた。
もうひとり、妹を持ち仲間である赤城浩平にもヒントを与えてしまっているはずだ。
こんな一幕があったから。

「やっぱ、俺の妹は天使だわー」
「……じゃあ俺の妹は大天使だな」
「なら、私の妹は熾天使と言わざるをえないわ」
「おわっ!?いつからいたんだ、黒猫!!」

……黒猫にはバレているのは絶対か。
このときは後輩をハンドルネームで呼んだことに男友達が食いついたおかげで追求を受けずにすんだが、
ベルフェゴールの続編がでた日には自分たちの本当の仲が赤裸々に描かれるのではないかと、
京介は戦々恐々としていた。

――戦々恐々とすることばかりだった。
今だって何かの間違いで母親が息子の部屋に突撃してくれば悲惨な事態になるのは確定的に明らか。
早朝には起きるようにしているからそんな事態はありえない、と常識を頼るには、
自分たちのやっていることは非常識にすぎた。
思わず妹を抱く腕にも力がこもってしまう。桐乃はむずがると、目をこすった。
「ん……おはよ、兄貴」
その微笑みに胸を締めつけられつつ、シスコンは呟いた。
「俺の部屋にも鍵がいるな……」
「?」


そんなのさっさとやっておけ、というのも尤もな意見だが、
嘘を見抜くのが得意な親父が相手では下手に言いだすと藪蛇になりかねなかった。
鍵の掛かる桐乃の部屋だけを使えばいいのだけど、後ろめたいことをしているせいか、
最近の京介は視線恐怖症気味で妹の部屋のぬいぐるみに情事を毎晩見られるのは落ち着かない。
(ま、鍵が付くまでは我慢して桐乃の部屋で寝かせてもらうか)
それぞれ自分の部屋で寝るという考えは彼の脳裏に存在しない。
イルカでもないかぎり、右脳と左脳は別々に眠らないものだ。
628名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:07:05 ID:+uhSK86l

桐乃と打ち合わせた京介は夕食の席でそろそろと切り出した。
「あのさ……俺の部屋にも鍵がほしいんだけど」
両親の顔は(もっともだけど、めんどくせー)と語っていた。
「ほら、最近は桐乃も友達を連れてきたりして、人の出入りが激しいじゃん?
 間違って着替えを見せたりしちゃうかもしれないしさ――」
「アンタの友達が来ているときに鍵を使われる方が、私は心配だけど〜?」
友達にアクセントを置いて母が冷やかした。
妹は黙々とカレーを口に運びながら机の下で思いっきり足を踏みつけてくる。
眉の動きを精神力で制御している兄に、父は重ねて言う。
「突然ドアを開けられても、恥ずかしくない生活をしろ」
京介は天井をあおいだ。素敵に理不尽である。
留学中の桐乃だって2人部屋で暮らしていたのだから、と言われると一理は認めざるをえないが。
助け船は――両親にとっては――意外なところから出た。
「いいんじゃない。鍵を付けてあげても」
上から目線で妹様がつぶやいたのだ。
「兄貴も年頃だしさー。あたしがドアを開けたときに、その、変なコトしてたら……困るじゃん」
「それは、ノックしろ!!」
打ち合わせ通りの言い草なのに、京介は心の底から突っ込んでしまった。
驚いた桐乃はアクシデントに弱いせいもあって、必要以上にもじもじしている。
そんな二人を見て、母は何かを悟ったように声を挙げる。
「アンタ達、まさか……!」
『!?』
「既にそういう事があったのね!?」
「ちげーよ!」
そう、違うのである。兄は叫び、妹はぷいっと顔をそむけた。親父の目が怖い。マジで怖い。
こうして本人のためというより妹のために、突貫工事で京介の部屋にも鍵がつくことになったのであった。
めでたしめでたし。
629名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:08:14 ID:+uhSK86l

「はぁ〜親父に一時間も説教されちまったぜ……」
妙にさばさばとした口調で愚痴りながら、京介は妹の部屋に入った。
親に叱られて当然の生活を毎日つづけているせいか、
別件とはいえ叱られたことでかえって罪悪感が和らいだ心境になっている。
同時に、また一つ嘘を重ねてしまったことは、チクチクと彼の良心を責め苛んでいたけれど……。
そんな兄が鍵を掛けて視線を室内に向けると、ベッドの上でえろかわいい部屋着を乱し、
手を股間に持っていっている妹と目が合った。
「え……?」
「……ッ!!?」
京介は混乱しつつも、あわてて目を逸らす。
互いの性器をドアップで見合った仲だから、もはや見られて恥ずかしいことなどあるまい。
そんな考えが勘違いだったことを彼は知った。
「……ノックしてよ」
「すまん!」
散々ノックしろと繰り返してきた自分が、逆にノックを忘れてしまうとは……
京介は恥じ入りつつも言い訳がましく思う。
「こういう時くらいは、鍵を使えばいいじゃねーか……」
妹は兄が男として部屋に来るのを拒まない意思表示として、部屋に鍵を掛けないと一方的に約束していた。
しかし、これはいくらなんでも律義すぎた。
「それは!……その」
京介が横目でみると桐乃は真っ赤になって俯いていた。
着衣は乱れたままで、健康的な白いブラジャーが目に眩しい。
「ぁにきが、来るかもって……想像して、してたの……」
消え入りそうな言葉に、京介は耳を疑った。
しかし、どんなに小さくても妹が発する「あにき」の三音を自分が聴き逃すわけがない。
(マジか……)
妄想していた通りに兄が来てしまう巡り合わせの悪さ(良さ?)が実に桐乃らしかった。
それとも、見つかるくらい毎日していたのか。そして、見つかったらどうなることを――
京介はそこで妄想を打ち切って、変な空気を打破することにした。
ベッドに乗り込み、改心の笑顔をつくって妹に語りかける。嘘から出た誠メッタ刺しとはこのことか。
「桐乃、俺のも見せてやろうか?」
「…………キモ」
630名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:09:18 ID:+uhSK86l

口では貶しつつも桐乃は京介がパンツを脱ぐのを止めなかった。
ただただ熱い視線を彼の股間にそそいでいる。
手を要所を隠すのに使っていなければ、顔を覆って指の隙間からしっかり見ていた。そんな様子だ。
兄は兄で理想のオカズが目の前にあることに気付き、リヴァイアサンを猛らせていた。
取りだしたるそれをまずは二度、シュッシュとしごいてみせる。
「……っ!」
妹の目に瞬間的にあらわれた嫌悪に、京介の興奮はもっとも煮えた。
一世一代の物凄いオナニーを見せてやろうと、亀頭が踊るように激しく手を上下させる。
「すごっ……」
それを見た桐乃は、胸と股間を隠す手に、知らず知らずのうちに力を込めていた。
「んくっ」
上気したマル顔が、皿をつつかれたプリンのように震えて見える。
(うおお!あの頬っぺたに押しつけてえ!!)
京介はそう望み、実際にその感触を味わっていることを思い出す。
妹の各所にも視線を走らすたびに、恐ろしい勢いで快感が蘇ってきた。
いつもより距離を取ったことで、桐乃の全身を一望できる。それゆえの愉しみだった。
そして、見た中にはまだ知らない場所、知ってはいけない場所があって――
京介は狂おしく肉棒をしごいた。

そのころには桐乃も淫靡な雰囲気に呑まれていた。
振り子のように動く先端ばかり凝視していたものだから、軽い催眠状態に陥ったのかもしれない。
隠すのに使っていたはずの手を、そのまま自分を慰めるのに用いてしまう。
「ふぁ……っ」
浮遊感を口から漏らして、兄の来室で中断していた行為に没頭していく。
その姿が京介を興奮させ、興奮した京介の動作が、今度は桐乃を興奮させる。
合わせ鏡の恐るべき連鎖反応によって、粘液が奏でるエロティックなカノンが、
たちまちのうちに少女趣味的な部屋を満たした。
ふたりの耳の中で血液が脈打つ音が轟く。
「ハァ……ハァ。兄貴、ここイイっ。イイ――!」
ぐちゅぐちゅと淫らな音を立て桐乃は、第一関節を曲げた指をパンツの隙間から、
スリットに差し入れていた。
「!……うぉっ、桐乃ぉ!!桐乃っ!!」
妹の痴態を前に京介の目は釘付けになってしまう。
視覚と聴覚から得た情報を触覚に変換しようと、脳のエロゲ野がフル稼働する。
事情は桐乃も似たようなもので――もっと発達したそれを持っている分、タチが悪かった。
兄妹は非常に良く訓練されたオタクが二次元にダイブするように、
目前の立体を意識の中で自分自身に組み込んでみせる!
「あああっ来る!来ちゃうぅ!!」
親が起きている時間だからというよりは、いつもの癖で桐乃は絞った悲鳴をあげた。

「ぐっ、俺も゛っ!」
遅れじと兄も射精感をトップギアにぶち込む。
膝歩きで間合いを詰め、一足先にエクスタシーを迎えた妹の腹部に――
「うは、ぁああっ、熱ぃい……」
桐乃は今宵はじめて兄の実体を感じて、うっとりと呻く。
二度目の絶頂が余震のように彼女の身体を駆け巡った。
もっと激しい揺れはこれから訪れるのだから、二つとも予震と捉えた方がいいのかもしれない。
631名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:10:17 ID:+uhSK86l

京介が快感の余波と挿入の欲望に狂った罪悪感にさいなまれている間に、
桐乃はお腹に掛かった精液を指ですくい取り、黙々と口に運んでいった。
「……お前、俺の飲むの好きだな」
ちょっと呆れた感じで言われて、妹は気分を害した。
「――ふんっ」
睨まれた兄は大急ぎで頬を膨らます頭を撫でてやった。
「変なティッシュを残すわけにもいかないんもんな。助かるぜ」
むすっと首を縦に振りながら彼女は精液をこくりと呑み込んだ。

ここで兄は話題を変えて、セクハラを続けることにした。優しく問いかける。
「ところで、桐乃が想像した俺は……オナニーしているお前を見つけた後、どうしたんだ?」

ザーメン気管支入った。

撫でる場所が頭から背中に移動する。その手になだめられて機嫌を持ちなおしたらしい。
「そりゃあ……」
妹は真っ赤になりながら、言葉を選ぶ。
「……ルパンダイブじゃん?」
「ルパ……」
想定外の単語がでてきて京介は混乱した。様々な考えが浮かんできて最後に収斂したセリフは、
「桐乃お前……レイプ願望あるだろ」

ザーメン肺胞犯した。

見ている兄さえ余裕を無くすほど悶絶する。それでも、彼女はあまり声を出さなかった。
京介はティッシュを取ってようやっと落ち着いた妹の鼻をちーんさせてやる。
「大丈夫か?」
「ん……」
2枚目のティッシュで涙を拭わせて、桐乃は頷いた。ポツリと零す。
「あたしが想像するの――兄貴だけだし」
今度は京介が顔から火を吹く番だった。
「あああ、当たり前だっ!!」
常軌を逸したアタリマエに桐乃は笑ってしまう。
思わぬところで主導権が転がり込んできたのを幸い、照れ顔で反撃に出た。
「うん。普通、妹って兄でオナニーするものだからね?」
非常識がこの密室にかぎっては常識。狂気の波状攻撃に京介は頭をかきむしる。
「ああもう!お前みたいな妹を持って俺は!……とんだ幸せ者だ!!」

ルパンダイブ
632名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:12:06 ID:+uhSK86l

そのダイブは瞬間的に脱ぐのではなく、装着しているところが本家とは違っていた。
押し倒された桐乃は不安と期待の入り混じった目で、兄の顔を見上げる。
その顔に一度しっかりとキスをして身を起こすと、京介は妹に下をみるようにうながした。
「……ッ」
純潔に突きつけられた凶器に目を見開き、息を震わせる桐乃。

京介自身はその恥丘にむけて、ゆっくりと胴体着陸を――
『つあッ!!!』
接触の瞬間、二人の間に甘いパルスが通電し、兄妹はそろって歓喜の悲鳴をあげた。
それから京介は禁断のタッチアンドゴーを何度か繰り返す。
「ああっ、あああああンッ!」
肉柱が全長を使って、滑水面を何度も擦っていく。
ついには先端が肉芽を押しつぶし、
「きゃふッ!?」
反応の良さに手ごたえを覚えた京介は、そこに集中攻撃をはじめた。
「やっ、だめ……そこばっか、ぐりぐり……しちゃっ!らめ!!」
非弾性衝突が起こるたびに桐乃は悩ましげな表情と声を披露して、兄を愉しませた。
妹の美貌はどんな角度からどんな表情で何度見ても飽きない。
感覚的には接触と同じ回数だけ射精しているはずなのに、まだ勃起が維持されていることが彼には不思議だった。
妹も似た感覚で――こちらは実際に何度かイっていた――声がどんどん大きく高くなっていく。
流石にマズいと判断した兄は、妹の身体に再度覆いかぶさり、自らの口で嬌声の出口を塞いだ。
その体勢のまま、ピンポイント攻撃を放棄して、乱雑に腰を振りはじめる。
「ん゛っ!ぐ……う゛ッ!!」
反射的に生じた悲鳴も動きも京介はすべて身体の下に封じ込めた。
愛する女性を屈服させている実感に彼は雄たけびをあげそうになる。
それすら二人の間に圧縮して、性器同士の摩擦熱に変換していった。

桐乃は半分パニックに囚われ、我が身を組み敷く兄の身体という現実だけにすがった。
すがることで、溺れていた。必死になって京介の腰に華奢な腕をまわす。
そして、いまにも事故が起こって最後の一線を超えてしまいそうな状況が兄妹の興奮に拍車をかけた。
ペニスがクリストスを軸に円を描くように動き、最大の圧力を中心にかけた瞬間、

二人は上の口で繋がり合って果てた。
633名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:13:16 ID:+uhSK86l

けだるくベッドに身体を投げ出し、横に抱きあう余韻の時間。
しばらくして彼女は囁いた。
「どうして……?」
それだけで、挿入しなかったワケを尋ねられていることを、彼は理解した。
頭をガシガシしたくなるが、それもだるい。感覚的なものを一度に説明できる言葉を探した。
「なんというか……けじめみたいなもんだな」
「けじめ……」
神託を受ける巫女のように真剣なまなざしで桐乃は繰り返した。
「やっぱり家にいる間はできねえよ……」
「…………じゃ、じゃあ、またラブホ行く?」
「そうじゃなくて……行くけど……自立もできない内か――

突如!

ドアをノックする音が室内に響いた!!
兄妹は探信音を浴びたUボートクルーのように目を白黒させ、あわてふためく。
「桐乃ー。京介知らない?コンビニまでおつかい頼みたいんだけど〜(ガチャ)あら?鍵が掛かっているわ」
(うわー!うわー!うわー!)
(う…うろたえるんじゃあないッ!クンカーはうろたえないッ)

どたた、ばさばさ、ぎしぎしあんあん

内部でひととおりの擬音が立った後に、妹部屋のドアは開かれた。
顔に汗を張りつかせながら桐乃が応対する。
「し、知らないにょ?」
「そぉ?」
いぶかしげに小首をかしげた母は視界の端に、極彩色に染まったバベルの塔を発見してしまった。
硬直した母に、娘は追って聞く。
「あ、あたしが行ってこよっか?」
「い、いや、いいわ……アンタは勉強大変だろうし」
むしろ母の方が会話を切りあげたがっていた。
訓練された主婦として、息子の現場をおさえたなら、ひそみ笑いのひとつもできるのだが、
優秀な娘のゴッドハンドさえ召喚しかねない暗黒行為に遭遇したと感じれば話は別だ。
「どこ行ったのかしらね、あの子――いっつも暇そうにしているのに」
あくまでもエロゲタワーには触れず、きびすを返そうとした。
しかし、妹からは逃げられない。所定の戦果をあげたのに、彼女は母を呼びとめる。
「あ、あッ!兄貴もがんばっていると思う!!」
そんなことを叫んでしまっていた。母は少し驚いたような顔をしてから、慈愛のある笑みを浮かべた。
「そうね……。買い物は私が行ってくるわ」
タンタンタンッとリズミカルにスリッパが階段を打つ音。それが小さくなって行くのを確認して桐乃はドアを閉めた。
鍵を掛け、その場にへたり込む。心臓に悪いなんてもんじゃない。いっそ一階と二階の間に鍵がほしかった。
妹は呼吸を整えてから秘密の収納スペースをこじ開ける。
「よ!親愛なる兄貴をコレクションに加えた気分はどうだ?」
「はーーっ。バカ……」
押し入れの中から緊張感なく手を挙げる兄に、力なく悪態をつく。
すぐに目を伏せたせいで彼女は、兄の手が小刻みに震えていることに気付かなかった。
634名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 02:14:47 ID:+uhSK86l

肌を往復する戦慄の伝播を抑えるため、京介は無駄に大きな箱を手に取る。
まったくエロゲー様々だった。
桐乃のいかがわしい趣味を薄々知っている母親は、その気配を感じて踏み込むのを止めた。
娘たちが遥かにいかがわしく危険なことをしていたとも知らず、違和感に一人合点を与えて。
そして、兄は母が部屋に踏み込んできた場合に備え、エロゲーが収納されていた空間に
タヌキ型ロボットよろしく潜んだのだ。

こんな誤魔化しが、いつまで続くことやら……。
もし母ではなく父が来襲したら、アクシデントに弱い桐乃に任せるには及ばず、
鍵を掛けて一緒にエロゲーをやっていたと開き直るしかなかっただろう。
先行きへの不安と、親をあざむく罪悪感に、京介は陰鬱な溜息を吐いた(その横顔を妹は惚れ惚れと見つめていた)。
今の生活は良心にできた塞がらない傷口から、血を垂れ流しつづけているようなものだ。
酷く消耗する。
この感覚を分かってくれるのは同じ境遇の妹だけなのではないか。
そう思って同意を求めた兄だが、意外にもかぶりを振られてしまった。
「そうか……桐乃はずっと前から家族に趣味を隠していたもんな」
寂しげな声に、妹は真剣な面持ちで答えた。
「それもあるけど……あたしは、ずっと自分の気持ちに嘘をついていたから……」

好きな人に好きと言える今が幸せ。

そう告げて、高坂京介の恋人は微笑んだ。
635633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/28(木) 02:17:37 ID:+uhSK86l
以上です。
636名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 04:23:10 ID:7f/GfnoC
えくせれんと
637名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 04:40:54 ID:1Tzlmt4C
GJ
しかし、タヌキではない。ネコだ。
638名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 04:56:16 ID:2DRcL/15
脳のエロゲ野にワロタ
639名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 08:09:15 ID:HnzxxqVX
なんだこれ!?
めちゃくちゃツボ入ってるよ!
朝から凄いモン見れたよ!
GJだーよ!
640名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 09:08:10 ID:BsHz0Lgc
きりりんかわゆすなぁ
641名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 11:38:21 ID:V0+xzhhi
>>635
毎度レベルの高いお話ありがとう
心情の細かい描写が特にいい
642名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 12:33:53 ID:LVCdKLsB
寸止めを長く楽しみたいような
合体を早くみたいような入れるまで焦らされた方が盛り上がるような…GJ!!
こっそり罠がちりばめてあるような文章のノリ好きだ
643名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 13:32:05 ID:rmIci+6O
桐乃カワエエし小ネタは面白いし最高じゃなイカ!
クンカーはうろたえないッとその後のぎしぎしあんあんにやられたw
644名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 15:10:07 ID:UDGaL9In
>>635
ちょっとGJなんですけど!
桐乃の想い報われてほしす
645名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 15:10:29 ID:S0Z98xkj
頑張れ、お母さん!
646名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 19:02:24 ID:jCKk68sy
お母さんと言えば佳乃さん需要あるか聞いてたのはどこいった
地味子や加奈子よりもかなりマイノリティだとは思うがそれはそれで読んでみたいw
647名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 19:40:04 ID:Ps9yWLSe
アニメのは若いし可愛いからな。
648名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 20:27:13 ID:h0iBaVnR
三話で京介に向かって「あんたが……ねぇ」って呟いた時の佳乃さん素敵過ぎて惚れそうになった
親父は見る目あるなぁと
649名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 21:58:52 ID:0n0vSZLN
しかし、アレとアレの間に出来たのがアレとアレか
650名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 22:31:53 ID:TwdNbBBH
書きたいんだがどうも俺の妹の登場人物でエロエロしてるのが想像しにくいんだよなぁ
651名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 22:37:45 ID:2ZZumXvE
ネタが思いつかないって意味ならたまにラノベの方のスレでこういう電波を受信してる奴がいるから
そういうのを使うとか

793 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 20:11:24 ID:e2jfXVSp
あやせが京介の手から桐乃を守ろうと性的に体を張ろうとするも、
やり方がわからず真っ赤になって固まる姿を幻視した

疲れてんのかな

733 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2010/10/27(水) 18:44:30 ID:vNsxpEKt
>>729
夏風邪を引いた桐乃のためにシスカリ2限定ディスクを手に入れるため、二人で夏コミに出陣する京介とあやせ
必死になってゲットし、せっかくだからと夏コミを見てみる二人
京介に言われ桐乃が気に入ってるという同人誌の見本誌を見てみるも、18禁だったため真っ赤になって怒るあやせ
帰りの電車、当然すし詰めになる。
人ごみに押され、密着状態のままキスしてしまう二人。
電車を降りた二人。
あまりのことに混乱したあやせは歩きながらフラフラで、誤って池に落ちびしょ濡れになってしまう。
仕方ないので、仕方ないので、近くのラブホテルに連れて行く京介。
びしょ濡れになったあやせをバスルームに入れる。
シャワーを浴びているうちに頭がはっきりしてきたあやせは地団駄を踏むが、
唇や身体に残っている京介の感触を思い出し、体の奥に疼きを覚え――。
一方、そのホテルの仕様上、マジックミラーでバスルームの様子を見ていた京介は――――

こんなシナリオとか。
652名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 07:45:46 ID:qw0GlQCy
>>646>>647>>648
ひょっとして、この人で、いま執筆中でね?
アニキャラ佳乃さんスレにて、量が多いので二つに分けるね

その@

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/22(金) 19:45:16 ID:4xLltyT10
>>130
「後ろ手に縛られ、足首掴まれて、マングリ返しでマダオの太長い剛直(黒人サイズで全部入り切らないw)
でガンガン子宮の奥まで突かれて激しく善がってる」か、

「駅弁スタイルで抱え上げられベロチューしながらマダオの太長い剛直(黒人サイズ〜中略、)でガンガン突き上げられながら
激しく善がってる、上記と違い、抱え上げられ+自分の重さ+重力+マダオの突き上げで
完全に快楽堕ち…」だと燃える


132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/22(金) 22:15:34 ID:bY1kVhFG0
↑人妻佳乃さんの場合コレがあながち妄想ではないから困る。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/28(木) 07:46:56 ID:6usU6CO70
いま>>25を基準に構想中だが
佳乃さんはマダオの事を何て言ってた?
普通に「あなた」だったっけ?


166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/28(木) 08:46:29 ID:hwY5rnKjO
2人の時は知らないが、普通に「お父さん」だったと思う。

然るべき所で投下されるのを期待して待ってます


167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/28(木) 16:25:51 ID:fSL4riwG0
また聞き忘れてた
マダオから佳乃さんは「お前」かな?


168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/28(木) 19:37:20 ID:hwY5rnKjO
調べたらたらマダオ→ママンの呼び方は出てないな
順当に母さんとかじゃないの?
両親が名前で呼び合ってたら気まずいわw


169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/28(木) 20:17:31 ID:izsbckoe0
セックスの時は名前で
653名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 07:46:39 ID:qw0GlQCy
そのA
170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/28(木) 20:43:21 ID:fSL4riwG0
>>169
サンクス
フィニッシュの中出しの瞬間の呼びかけの時どんな風にするか困ってたので…

(いっそ、
マダオ「ウォォオ――――ッ!!(ビュブッ!、ゴビュッ!!、ビュルッ!!!、ビュグッ、ゴビュル―――ッ!!)」
佳乃 「アァああぁ―ー――ッ!………ぁ(ピクピク…ゴポォ…)ビュルッ!…あっ(ピクッ…ピク…)…はぁ…ぁぁ……ァムゥ(マダオとディープキス)…」)
桐乃 「…クチュクチュ…チュプッ(あ…、アッ、パパ、ママ…凄い…、ンッ…私も…あんな風に……、)バカ兄貴…(お兄ちゃん…)、んっ!…」   

な、感じにすっかな?、ってw


171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/28(木) 21:16:50 ID:coqmHv+e0
なんで桐乃が出演してるんだよw


172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/28(木) 21:48:23 ID:fSL4riwG0
>>171
>>25にもあるが「深夜のトイレ帰りの桐乃が二人のエロシーンをドアの隙間からこっそり覗いていて
最初びっくりしたが、段々ドキドキ興奮&濡れてきて指が股間に…」な訳

この後、【マダオ、「駅弁・ディープ」のまま第二ラウンド、固さを維持したまま
突き上げ+尻を抱えていた両手の人差し指・中指をアナルに…】…、

それを見ていた桐乃、真似してパジャマ(下)とパンツをずりさげオナニー+アナニー…
佳乃、二回目のアクメと同時に桐乃も声を殺して絶頂…廊下でグッタリし掛けて
「早く部屋に戻らないと…」と這って戻ろうとしたら、
後ろから京介が「(小声で)指だけで満足か?…」(実は京介は桐乃が二穴オナニーの所から後から覗いてた)と
グッタリした桐乃を自室に運び… 

ここから如何した物か?…w

 これは期待出来るかも…御待ちしております
654名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 14:16:35 ID:o6u68Tb9
麻奈実を口説く男が現れて京介が嫉妬して自分の気持ちに気づくみたいな展開で誰かお願いします
655名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 14:20:04 ID:rJB+BUEg
赤城が麻奈実に近づいて京介が「そうか…俺は本当は赤城のことを…」という展開ですね
656名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 14:50:38 ID:8CDAr2by
>>655
妹天使さんお帰り下さい
657名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 16:09:32 ID:WT92B0nN
1.いろんな作品を読んでみて、「これが読みたい」、「俺も書いてみたい」みたいな感情が生まれる。
2.色々シチュを妄想して、いい展開が思い浮かぶ。
3.少し描いてみるも「無理がありすぎるんじゃないかコレ?」、「うまい表現が思い浮かばねー」ってなる。
4.ああー、誰か描いてくれねーかなーってなる。←以降1からループ
658名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 19:50:37 ID:w4+m48P/
新参なんだけど、桐乃のリビドーが有頂天でとどまるところを知らないシリーズがものすごくツボッた
くんかくんか桐乃可愛い
これってもう更新してないのかな?
659 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/29(金) 22:13:00 ID:GZha/EuL
どうもです。あれはあれで一応完結
似たようなものは頭の中にあるんで期待しないで待っててください
660名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 00:25:02 ID:BU356ta4
>>657
これすごく分かるんだけど、もしそうなら遠慮せずに超展開とかキャラ崩壊なものでも投下してみて欲しい
自分が超展開だとか思ってるのっていざ投下してみると以外とそうでもない。ここがエロパロ板ってのもあるだろうけど
そんなことを気にして良さげなシチュや話を見てもらわないのってすごくもったいないと思うから
661658:2010/10/30(土) 00:46:19 ID:zTpN53tr
>>659
うお作者さんがいるとは思わなかった
あえて期待して待ってます
662 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:32:25 ID:PGYJLB9f
>>661
はいな

で、投下します
京介・桐乃でエロはなし
663 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:32:54 ID:PGYJLB9f
俺と桐乃はある日



「てでいま〜っと」
ある日、家に帰ってきた俺はいつものように部屋へ戻る前に、麦茶を飲もうとした。
リビングのドアを開けて中へ入ると、誰もいない。
「あれ? お袋どっか行ってんのか?」
あのちくりババア、家に鍵もかけねえで井戸端会議でもしてんのかね。
つまんねえことばっか話してる暇があるなら、料理のレパートリーでも少しは増やして欲しいぜ。今日もカレーに味噌汁か? ダチに話したら笑われちまったぞ、ちくしょー。せめてスープにしろ。
お袋の今日の手抜き料理を考えつつも、俺は冷蔵庫からパックの麦茶を取り出してコップへ注いであおる。
ふぅ――。夕飯の時間まで部屋戻って勉強でもしていよ。
空になったコップを流しに置いて、リビングを後にしようとしたが、そこで俺はテーブルの上に置かれているものを目ざとく発見した。
「親父、タバコ忘れて行ったのか」
クリスタルの灰皿の横に、ちょこんと置かれていたタバコと百円ライター。
最近は値上げしまくって、喫煙者も減り、風当たりが強くなっているとはいえ、親父は未だにタバコを吸い続けている。
趣味と言えそうなほど凝るものを持っていない親父にとって、酒とタバコは数少ない娯楽といってもいいのかもしれない。
酒を飲んだらアホみたいに怖え強面になっちまうが、酩酊するまで酔うわけでもなく、タバコだって俺たちの前じゃほとんど吸わない。匂いとかも考えてテーブルの下には小型の空気清浄機があったりする。
なわけでお袋も親父の二大娯楽については何も言わず、俺も特段やめて欲しいとも思っていないんだけどな。
親父の稼ぎで楽しんでいるんだから好きにしろって感じだ。
で、その親父様のタバコが目の前に置かれてあったのを見た俺は、
「…………タバコって美味いのか?」
誰だって思うよな? 健全に育ってきた子供心には当然沸いて出る知的好奇心。
小学生のときにも、親の目を盗んでこっそり吸ったような気がするが、どんな味だったかまでは全然思い出せない。
幸いにも、お袋は留守なようだし? ガキの頃に倣ってちょっとだけ、ちょっとだけ、ね?
俺はソファにどかっと座り込んでから、空気清浄機を取り出してスイッチをポン。
フィィィと機械が空気を吸い込みはじめる。
よし、これで大丈夫だろ。
おもむろに箱から一本取り出して、口に咥えてライターで火をつけて吸い出す。
「すぅ〜〜ボハァァ〜〜〜〜」
……………………マズ。
うげ、なんだよこれ? 苦いっつうかなんつうか、親父のやつ良くこんなの吸ってやがんな。
ダメだわ、俺にはタバコは合わね。
健康にも悪いって言われているし、それで良いのかもしんねえけど。
ただ、一吸いしただけじゃもったいねえし、せっかくなのでもう少しだけ味わっておこうかね?
――ビッグビジネスを成功させて帰ってきた高坂京介。愛すべき家族が戻ってきて、
『お兄様、帰っていらしてたのですね? 桐乃は嬉しいです!』
『ふふん、妹よ。なかなか家に戻れなかったが、今回の休暇はゆっくり出来そうだぞ?』
『本当ですか、お兄様。桐乃はとても嬉しゅうございますわ!』
『はっはっは、愛いやつ』
そしてタバコをくゆらせ、紫煙は仕事に疲れた男の心に清涼とした満足感を与えてくれるのであった――
………………………………まぁこういうのはノリだ。気にするな。
ソファの背もたれに肘を乗せて足を組み、俺はハードボイルドな気分に浸っていた。
664 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:33:22 ID:PGYJLB9f
「何やってんのアンタァァァァァ――――――ッ!」

「ぼへぇぇ!? ぐへ! げへ、かへへッ!?」
ハードボイルド高坂京介、突然の怒声にむせ返るの図。
いやどう見ても様になってねえよ! てかいきなり大声出しやがって!
俺はリビングの入り口で俺を指さしてニヤついているイジワルな家族に言ってやった。
「びっくりするだろうが桐乃! 驚かせてんじゃねえよ!」
「あんたが勝手に驚いたんでしょ。それより、タバコなんて吸っちゃっていっけないんだぁ」
「うるっせえな。てか家にいたんなら返事くらいしろよ」
「は? なんであたしが部屋から出てまでアンタに返事しなきゃいけないのよ。なに? 超可愛い妹に『おかえり』とか言って欲しかったわけ?」
「思ってない。あと自分で超可愛いとか言ってんな」
くっそ可愛くねえ。突然沸いて出てきたかと思えばこのイライラ感。さっき想像した桐乃とは一ミクロンも似てねえよ。まぁ似てたらそれはそれで怖いけど。
「あんたさー、親がいないからって調子のってタバコなんて吸って良いと思ってんの?」
桐乃はさっそくネチネチと俺を苛めだした。
「はぁ〜あ、隠れてタバコだなんてショボすぎ〜。お母さんたちが帰ってきたらさっそく報告するから」
「おまッ! お袋みてえなこと言ってんじゃねえよ? ちょっと一本だけ興味本位で吸ってただけだろ?」
お袋にチクられれば、あのババアは確実に親父へとチクるだろう。そうなれば、説教が飛んでくることは自明。
いい年してタバコ吸ったことを叱られるってどうよ? そんなのゴメンだぜ。
「チクんじゃねえぞ桐乃?」
俺がタバコを灰皿にもみ消しながら言うと桐乃は大人しく従う…………わけがねえだろこの超高慢ちきな妹様がよ。
スタスタと近づいてきてソファにどっかんと座り込むと、人差し指で自分の足元をくいくいと指し示して、
「正座」
こんちくしょぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜! てっめえ、どこまで横柄なんだよ?
兄に対する礼儀無し! 全ッ然無し! すげえ、俺の妹すごいよ。どう間違って育ってしまえばこんな態度するようになんのよ?
傍から見ればいっそ清々しささえ感じるんじゃねえのか?
「早く」
またしても単語ぶつ切りで俺を足元に跪かせようとする。
何が早くだこのやろう! 俺をナメるのもいい加減にしろよッ!?
「あの、喉渇いてませんか? お話長くなりそうなんで麦茶用意してきますね」
俺は桐乃のために麦茶を用意してやり、正座した。
「桐乃さん、タバコ吸っていたことはご内密にお願いしたいなぁ?」
「んっ、んっ。くはぁ〜。――え〜、どうしっよかなぁぁぁ? もう見ちゃったしぃ」
「そこをなんとか頼むよ」
「う〜〜ん、困ったなぁぁ〜。どーして出来の良い妹がダメ兄貴の言うこと聞かなきゃいけないんだろぉぉ?」
すっげえムカつく喋り方してきやがるよコイツ。
「だいたいさぁ? タバコなんて美味しいの? 匂いだってくさいし体に良くないから、アタシとしてはお父さんには止めて欲しいんだよね」
「いや、たまたま置いてあったから吸っただけで、美味くはねえよ」
「へぇ〜」桐乃は箱から一本取り出して匂いを嗅いでいる。
「くん、くん。火がついて無いと良く分かんないじゃん。あたしもちょっとだけ吸ってみようかな?」
おいおい、おまえ俺がタバコ吸っていてそれを責めてんのもう忘れたの? バカなの? 天然なの?
「不味いんだからやめとけって」
「あんた自分が吸ってるくせに妹には吸うなって言うの? おかしくない?」
「おまえ、話が完全にすり替わってんぞ? 俺みたいに興味が沸いて出てきたんかも知れねえけどさ、とにかく吸うなよな?」
桐乃がタバコ吸えば共犯ってことになるんだが、なんでだか吸わせたくはない。
狭量というか兄のエゴっていうのか、とにかく妹のタバコ吸っている姿見たくないって気持ちがぐるぐる渦を巻く。
「健康にも悪いんだし。丈夫な赤ちゃん産めなくなっても知ら――グヘッ!?」
脳天に桐乃の手刀が振り下ろされた。
665 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:33:51 ID:PGYJLB9f
「なにっしやがる! 舌噛んじまったじゃねえか!?」
「ス、スケベ! いやぁぁ〜キモいキモいキモい! 今の発言、超キモかった! あたしにセ、セクハラするとか有り得ないんですけどォ!?」
「か、勘違いすんな!? 俺はあくまで健康に悪いってことをだなぁ?」
「ひぃ〜犯される! こっちくんなシスコン! 変態スケベ! キモ虫!」
ミニスカだってえのに両足でゲシゲシと足蹴にしてくる妹様の正面に俺は座っているもんだから、もろにパンツが見えてしまう。
手で防御しながら俺は妹からの攻撃に抗議した。言わなくて良いことも、ついうっかりと添えて。
「イテ、痛ぇな、蹴ってくんなよ! パンツ見えてんぞ!?」
「ッ!? い、いやあああぁぁ――――! このど痴漢! 死んでよ、もう!」
「ちょ!? 悪かった! 失言でした許してください! クリスタル灰皿を装備しようとすんの止めてぇ――ッ!?」
耳まで真っ赤になっている涙目の桐乃に必死に謝り、おやつにと買ってあったスナック菓子とコーラを献上して、撲殺される危険が去ったのはそれから十分後。
ぱりぱりとスナックを食べ、チッと十秒に一回は舌打ちしながら桐乃は足を組んで俺を睥睨している。
「あーマジきもかった。妹のパンツに欲情しちゃうとか、これだからシスコンはさぁ」
欲情してねえよ、そもそも俺を蹴ったくってパンツを見せてきやがったのはてめぇだろが!?
しかしこんな当然の主張などコイツの前ではまかり通る道理では無い。
今までも俺を右往左往させてきた妹の言動は、しっかりと経験となって俺の中にインプットされているので、言い返す愚を冒さず「悪かったっつうの」とイヤイヤながらも折れてやる。
だったら初めからそうしろって? うっせえ、ほっとけや。
「タバコは吸うわ、チョー可愛い妹にセクハラと痴漢を働くわ。も、最悪。あたしアンタのおかげでめっちゃ不機嫌にされたんですけど、どうしてくれんの? ――む。コーラ、早く」
麦茶を飲み干してコップを差し出す桐乃に、とくとくとコーラをお注ぎする俺は相変わらず正座のまま。
情けない、俺ひたすらに情けない。
なんか素直に説教されてた方がマシだったんじゃねえか?
「だからこうして、菓子をくれてやったんじゃねえかよ。まだ足りねえってのか?」
「あ、の、ね〜。こんなモンだけで許されるとか思ってんの? ありえなくない?」
「じゃあどうしろっていうんだよ」
「死ねば?」
「アホかてめぇ!? 出来るわけねえだろ!」
くあああぁぁ、やっぱコイツに腰を低くすんの間違ってる気がするわ!
「チッ、しょうがないなぁ。それじゃあ別のことでいい、それでアタシを喜ばせることね。――ふつう刑務所送りになって死刑になるのが妥当なところを免除してあげんだから泣いて感謝しなさいよ」
なんでオマエそこまで偉そうなの? 嬉しそうにニヤニヤ笑ってんのも気色悪いしよ。
「別のことでオマエ喜ばせるって、分っかんねえよ。具体的に言え」
「……フン。それくらい、自分で考えてよね」
桐乃はツイと顔をそむけてそう言うと、ソファから立ち上がり、リビングを出て階段を上がっていってしまった。
「は〜、またかよ」
桐乃はなんでだか自分のして欲しいことを言わずに俺に考えさせるフシがある。
いったいなんだってんだ? 要求があんなら口にした方が分かりやすいだろうによぉ。
漠然と『喜ばせること』って言われても、どうすりゃ良いのか分かるわけねえだろ!
またどっかに連れてけば良いのか? それともバカ高いアクセサリーでも買わす気かよ?
だいたいアイツ最近絶好調じゃねえか。俺がどうにかしなくても勝手に黒猫たちとつるんで楽しそうにしてんだから俺にムチャ振りしてどうしよってんだ。
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜めんどくせぇ疲れる! …………はぁ。取りあえず、部屋に戻るか」
なぜか桐乃を喜ばせなきゃならなくなった不条理に肩を落としながら俺は部屋へと戻っていった。
666 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:34:25 ID:PGYJLB9f
次の日、俺は部屋で桐乃をいかにして喜ばせれば良いのかを考えていた。
ムカつく妹になんでこうまで心を砕いてやらにゃならんのかねぇと思っちゃいるが、同時にアイツが喜んでいる顔を見てみたいってのが若干ながら頭の中に入りこんでいる俺。
妹に甘いっていうのかな、こういうのって? ひょっとして俺ってやっぱシスコンなのか?
もやもやとして掴みようの無い桐乃への気持ちにどうも落ちつかない。
くっそ、シスコンなんかじゃねーよ! あいつが生意気なのが悪い。お袋とかにはチクってないようだが、昨日はずっと俺を無視してやがったしな!
…………フン、まぁいいさ。
ご機嫌取る方法だとでも割り切って思案を巡らせるとしよう。不機嫌のまま放置して、もっとヒデェこと言い出されたらたまらんしな。
「はーやれやれ、我侭な妹を持つと苦労するぜ」
頭を振って、それからまた思考すること十数分。
う〜〜〜〜ん、桐乃、桐乃、桐乃。
桐乃といえばクソ生意気、クソ生意気といえば桐乃。
桐乃といえば見た目可愛いけど、中身は可愛くない。
可愛くない桐乃は俺の妹。
俺の妹といえば桐乃。
桐乃といえば妹、妹と言えばシスコン、シスコンと言えば変態、変態と言えばエロゲー、エロゲーと言えば桐乃。
俺の妹はクソ生意気で可愛いけど可愛くなくてシスコンで変態でエロゲー好き。
「お」
ピンポーン。
頭の中で正解の音が鳴る。ループしがちな連想ゲームの果てに行き着いた答え、
「エロゲーを買ってやろう、妹モノの」
我ながら見事な妹へのプロファイリング。これは桐乃は絶対喜ぶはずだぜ、なんせ俺の妹様はクソ生意気で可愛いけど…………、もういいか。
俺は早速机に向かってパソコンを立ち上げインターネットでエロゲーを検索し始めた。
オンラインショップやら沢山出てきたが、適当に大手そうなサイトを選んで妹モノのエロゲーの物色を始める。
が、
「これ、桐乃の部屋で見たぞ。これも。これは押し付けられて先月やらされたな」
サムネイル表示されているエロゲーはだいたい見たことがあるやつばっかだった。
さすが桐乃、さすがエロゲーシスター桐乃!
俺の見込みが甘すぎたのか、妹モノで検索ひっかけたタイトルは桐乃の部屋の押入れにあるものが多数だ。
こりゃあかんわ。見たことないやつもあるが、おそらくチェックした上で買わなかったやつなんだろう。
にわかな俺がそんなの選んで買ったところでアイツは『いらね』とか切り捨てて、その後にこってりと俺に妹モノのエロゲー講義を開始しちまうのが目に浮かぶ。
振り出しに戻って考えなきゃいかんのか?
諦めかけてうなだれていると、そこで俺は「まてよ?」新たな考えを思いついた。
「エロゲーが無いんなら、作っちまえば良いんじゃねえか?」
前に俺は黒猫のゲーム製作を手伝ったことがあるんだが、そのとき黒猫はこの手のノベルゲームは簡単なものならスキルが無くとも作れると言っていた。
そんときはふ〜んとさして興味を抱かなかったが。
「ものは試しだ、聞いてみるか」
携帯を取り出して電話をかけるとコール音が数回鳴って相手が出た。
『こんにちは先輩』
「よう、黒猫。元気してたか?」
『別に、普通よ。それより今日はいったいどうしたと言うの? また妹にでも苛められたのかしら?』
「おう。聞いてくれよ。俺、妹モノのエロゲーを作りたいんだ!」
プッ。ツー、ツー、ツー…………。
「このアマ切りやがった!?」
くっそ、いきなりそれはねえんじゃね? 俺おかしいこと言った? 言ったような気がするけども!
俺は電話をかけなおす。
コール音を二十回くらい鳴り響かせるとようやく黒猫が電話の向こう側に現れてくれた。
『……チッ。分かったわ、話してみなさいな。くだらない内容だったら呪い殺すわよ』
今コイツ桐乃みてえに舌打ちしなかった?
黒猫も毒を吐き散らすことにかけて桐乃と肩を並べる。慣れてきてはいるものの黒猫よ、その嫌そうな口ぶりをもうちょいソフトにしてくれませんか?
ちょっぴし傷ついたチキンハートを慰めつつ俺は用件を話しはじめた。
667 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:34:50 ID:PGYJLB9f
かくかくしかじか。
「――というわけなんだよ」
『ふぅん。確かに先輩でも作れるようなフリーツールはあるわよ』
「本当か? それどうやったら手に入るんだ? 出来れば簡単に説明もしてくれるとありがたいんだが」
『私が持っているから、それを渡してあげる。先輩、チャットソフトはパソコンにインストールしているわよね?』
「ああ。ほとんど使ったことねえけど、たぶん入ったままになってる」
『そう、なら立ち上げてちょうだい、私もログインするから。……文章で教えた方が口頭で伝えるより効率的だしね』
言われる通りに従って、四苦八苦しながらも俺は黒猫からツールを受け取り、使い方を教わった。
どうやら背景や立ち絵ってやつもテンプレート素材として揃っており、足りなければネット上で提供してくれているサイトもあるのでそこからダウンロードすればいいらしい。
『一通り教えたけれど、理解出来たかしら? 分岐せずに一本道のルートだけで作っていけば、あなたでもそこそこのゲームが作れると思うけど』
「ああ、たぶん大丈夫なんじゃないかと思う。他に気をつけるようなことってあるか?」
『ずぶの素人が無理なことはしないことね。一週間でも二週間でもきっちり期間を絞って与えられたリソースの中で作っていくこと。あまり長くすると破綻してしまうわよ?』
なるほどな、無駄にのめり込んでだらだら続けても良いことは無いってわけか。
幾度かゲームを制作していた黒猫を見ていたからこそ俺はその言に信服する。
「了解、サンキューな。――また分からないことがあったら教えてくれ」
『……っふふ。せいぜい妹の為に頑張ってちょうだい』
黒猫は励ましなのか嘲笑なのか分からない笑いを残して電話を切った。
チャットのログウインドウには懇切丁寧に俺でもゲームが作れるようにと大量の文面が残っている。もしかしたら、自分の好きなことを人に教えれたのが楽しかったのかもしんねえな。
出来上がったら、もう一度お礼を言うとしよう。
「おっしゃ! ほんじゃあ、やってみるかね」
それから。
俺は制作期間を二週間と定めて人生初のゲーム作りを開始しだした。
教えてもらったフリーの制作ツールは、黒猫の言う通り俺でもなんとか分かるくらいのシロモノだった。
自分であらかじめ設定しておいたシーンごとのフォルダにそれぞれ絵やら音楽やらを入れておけば、あとは勝手にノベルゲームとして動いてくれるらしい。
と言ってもややこしいことはややこしいんだが、お試し版みたいなあらかじめ付属していたゲームもあるので、それを参考にも出来る。
なかなか便利な世の中になったもんだね。
てなわけで教えてもらったサイトから背景やら音楽やら、桐乃の好きそうな妹系キャラの絵をかき集めてきて準備完了。
いざシナリオを書き始める俺。
「つうても、どう書けば良いんだ?」
黒猫曰く、あまり長くならないようにした方が良いということらしいが、当然身は弁えているさ。
んーと、人が文字を読む速度ってのは一分間に五百字前後ってのを聞いたことがあるな。
「つうことは仮に二時間で終わるシナリオを考えるとしたら、六万字。四百字原稿で百五十枚分かよ。うげ……レポート書いてるんじゃねえんだぞ、おい」
見直しをする時間も含めて計算すると一日数千字はシナリオを書き進めなきゃいかんということか? 無理に決まってんだろ!
こりゃ勉強とかやることやる時間を少し割いてゲーム作りに当てたとしても、せいぜい一時間かちょっとで終わる内容になりそうだな。
早くも前途が多大なことに目の前が暗くなってくる。
しかし、もう後には引き返せないよな。黒猫にも世話になってるんだし。
なによりこれは――自分で言い出したことだ。
勉強もそうだが、少しづつ努力していくことを俺は桐乃から教わった。視線の先に終わりが見えないようなことでも、あいつは一歩一歩前進して今の桐乃になっている。
羨ましくも誇らしい俺の妹。
……そんなあいつの頑張っている姿をちっとは真似てみようと思う。
「ケッ、やってやるよ。チョー面白い妹ゲー作ってやるから泣いて喜びやがれ!」
俺はキーボードを強く打鍵してシナリオに取りかかり始めた。
桐乃を喜ばせるために、なにより俺が満足するために。
668 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:35:17 ID:PGYJLB9f
――かくして二週間。
と、三日。
「へ、へへへ……。出来た……ぜ」
苦心惨憺の末にどうにかゲームが完成した。
とても順調とは言えない苦難の道。
いやー濃い二週間と三日だったぜ。
家の中じゃず〜っとパソコンとにらめっこをしてさ。飯を食ったら直ぐに部屋へ篭もってカチャカチャとシナリオを書く日々だった。
普段と違う行動に桐乃は訝しげに『あんた変なことしてんじゃないでしょうね?』って言ってきたが、上手くかわしてバレないようにこつこつ、こつこつ。
一本道なのにデバッグしてたらなぜか台詞が飛んだりして、黒猫をチャットに呼び出して罵倒されながらどこがおかしいか調べてもらったりして。
「そして今! ひゃっほぉぉ――ッ! やぁっと出来上がったぜこの野郎! 待ってろ桐乃、今持って行くからよぉ!」
エロゲーをコンプリートしたときと同じようなハイテンション状態でUSBメモリに出来上がったゲームを入れて、妹の部屋をノックすると、ドアが開き桐乃が顔を覗かせた。
「何か用?」
「桐乃、エロゲーしようぜッ!」
バタン。
ドアは勢い良く閉まった。
「おまッ!? こら開けやがれ桐乃!」
鍵がかけられる前にパッとノブを手に掴んでドアを開けて部屋に入ろうとしたが、向こうからもノブを掴んでいるのか、なかなか開かない。
「こ、このぉ! 大人しくドアから手を放せ桐乃! そしてエロゲーをしろ!」
「ひぃぃ〜〜キ、キモい! アンタ何考えてんのよ!? 妹の部屋に押し入ってどうする気!? お、大声出すよ!」
「もう出してんじゃねえかよ! だからエロゲーだよ、エロゲー!」
「はぁ? 意味分かんない。ど、どうしてアタシがあんたに言われてエロゲーしなきゃなんないワケ? ――はッ! ま、まままさか。ついにシスコンがおかしくなった!?」
「おかしくなってねえよ! それにシスコンはてめぇだ! 俺の方が力が強いんだから無駄な抵抗はやめろ桐乃!」
「……ッ!? お、犯される! あたし兄貴に犯されちゃう!? ぃやあぁ、スケベ! 変態! 入ってくんなボケぇ!」
「どういう勘違いをしてるんだテメェは!? ちげぇよ、俺が作ったゲームしろって言ってんの!」
「あ、あたしアンタとなんて! ダメ! ダメだからね! あんたの作ったゲームなんか――――――は? ゲーム?」
いきなりドアを放されて、全力で引っ張っていた俺は力の作用に従っておもいっきり体がのけぞり後ろの壁へとぶつかってしまった。
「痛ったぁ! いきなり手を放すなよ。くっそう、頭が割れたらどうすんだ」
「うるさい! あんたがキモいこと言うからでしょ。で? ゲームってどういうこと?」
「おまえ二週間くらい前に俺がタバコ吸ってたら言ったじゃねえか。喜ばせるようなことしろってさ」
頭をさすりながら俺がそもそものことの始まりを言ってやると桐乃は呆けたような顔になって、
「アタシそんなこと言ったっけ?」
すっ呆けているような目じゃない。本気で完全に忘れている目だ。
…………こ、このやろう! 俺がおまえの言葉を真に受けて頑張ってたのにそれあんまりじゃねえ!?
「言ったよ! 確かに言った! だから俺はこうしておまえが好きそうな妹モノのエロゲー考えて作ってやったんだっつうの!」
「あ、あたし……に?」
「他に誰がいるってんだよ」
「へ、へ〜。最近なんか様子がおかしいと思ってたら……。ふ、ふ〜ん。そんなことしてたんだ」
俺から顔を背けて桐乃は腕組みしながら身体をぷるぷる震わせている。
おまえ、笑ってやがんのか?
確かに冷静になって考えるとアホらしい気がしないでもない。
作っている間も実は度々そう思ったが、そこは一度始めたことを投げ出すのはいかがなものかと自分を叱咤して打ち消していた。
「ま、そういうことだよ。ほれ、こん中に入っているから遊んでみてくれ」
「しょうがなぁ〜〜い。今さっきのアンタめちゃくちゃキモかったけどそれは忘れてあげて、せっかくあたしの為に作ったってんならやってあげてもいいよ。超優しい妹に感謝してよねっ」
「へいへい、ありがとうごぜえます」
ゲームが完成して少しハイになり過ぎていたテンションも頭打ったせいか落ち着いてきて、俺はとりあえず受け取ってもらえたことに安堵しながら自分の部屋に戻ろうとした。
「ちょっと勝手に戻ろうとしないでよ。一緒にすんだからね」
「……俺も?」
「当たり前でしょう、あんたが作ったんだから。ほら、早く入りなさいよ」
腕を引っ張られて桐乃の部屋に連れ込まれ、俺たちはテーブルにノーパソを広げて二人並んだ。
さっきまで入ってくんなとか言っていたくせに。
「なんか言った?」
「いやなんにも」
…………鋭いね、桐乃ちゃん。
669 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:35:42 ID:PGYJLB9f
桐乃はUSBメモリをノーパソに挿し込んでさっそくゲームを起動する。
「一応説明すっとだな。ヒロインは一人でルートとかねえし二時間もあれば充分読み終わる内容。二週間くらいで初心者の俺が出来るのはこれくらいだったわ」
「ふーん。ま、そんなもんっしょ」
てっきり短いとか文句を言うかと思ったが、桐乃はやけに楽しそうな顔を浮かべて、マウスをクリックしてゲームを進めだす。
嫌々ながらプレイされるよりはマシだし、こんな桐乃の様子は苦労して作った甲斐があった達成感を与えてくれるので悪い気はしない。
「この妹ちゃん可愛いね。アンタもかなり分かってきたんじゃない」
シナリオを読み進めながら、桐乃は俺が創りあげた妹キャラに対して好感想を言う。
「黒髪ツインテールだしさぁ。『妹と恋しよっ』のしおりちゃんがちょっと大人になったみたいな感じで。素直で健気だし、お兄ちゃんのこと慕ってくれてるし。うへへ、いいなぁ〜可愛いなぁ」
「…………そうか。気に入ってくれてるみたいで良かったよ」
俺の考えた妹のキャラに桐乃は萌え萌えしているようで、しまりの無いデレッとした顔を俺の横で見せてくる。
まあこのキャラは桐乃が好きそうな妹を考える上でモデルにした人物がいるからな。
でも誰がって言うと怒るから内緒にしておこう。
さて、それから。
桐乃がゲームを進めるのを隣で座って見守っているうちに、シナリオも後半部分に差し掛かってくると。
「……………………」
俺はひじょ〜〜〜に挙動不審に陥った。
しまったぁぁ――――! これ俺が書いたエロシーンを桐乃に見られてんじゃねえかよぉぉぉ!?
作っているときは完璧に忘れていたよ!
桐乃に借りてたゲームのそういうシーンを参考にしながら書いてったけど、あんときは書けども書けども終わりが見えてこない閉塞感から抜け出したい一心で、誰に見せるもんだということは頭からすっぽり抜けていた。
この時になって事態を冷静になって見つめることになった俺。
実の妹の桐乃に妹モノのエロゲーを作ってやり、きっちりとエロシーンを読ませている兄。
………………………………………………どうみても変態です。
おぉぉおぉぉぉおお! 血がぁぁぁ、血が沸騰するぅぅぅぅ!? は、恥ずかしいってレベルを超越してるぞこれぇ!?
そうっと桐乃の横顔を盗み見ると、たんたんと読み進めているようだ。
コイツはエロゲーマニアつっても、妹が好きなだけであってあまりそういうシーンは気にしないとか言っていたな。
よ、良し! いいぞ桐乃。そのまま静かに読んどけ!
俺はおまえにエロいもん読ませる為に作ったんじゃないからね? 純真に楽しんでもらおうとしてただけなんだから、そんな優しい兄貴様の心を汲んでくれよ!?
顔を紅潮させてイヤな汗を浮かべながら俺は必死に心の中で桐乃にお願いを捧げた。
口に出していないのにそんな俺の切実な願いが聞こえたかのような鋭い桐乃ちゃんは、
「……あんたさぁ、妹にこんなエロシーン読ませるとか。キモ」
ぃやあああああああああああっ! もう貝になりたい、暗い海の底で貝になってしまいたいよ俺は!
「勘違いすんなよにゃ! こ、こりぇはおまえがエロゲーやらしぇすぎぃらしぇれ〜!」
「なにキョドってんのよシスコン。やっばぁ〜い」
「うるっせえよ! いいからまだ続きあんだから、ちゃっちゃっちゃ〜と進めろよぉバカァ!」
「はいはい。これ以上シスコンを刺激して襲われたら怖いしぃ〜」
「するかッ!」
うぅ、今更ながらやっぱり別のもんにしとけば良かったと後悔しそうだぜ。
なんで俺エロゲー作ろうなんて思っちまったんだろ?
そっぽ向かせて懊悩していると、桐乃は俺をからかうのは止めて、今度は素っ気のない声で話しかけてきた。
「これってさー……、あんたが考えたの?」
「あん? どういうことだ?」
「だってアンタ、よく沙織や黒いのとかに聞いてんじゃん。あいつらに泣きついたら作ってみろとか言われたんじゃない?」
「いや、俺が考えたよ。どうやってゲーム作るかは黒猫に相談したけど」
「……それじゃ、どうしてエロゲー作ろうとしたの?」
「それは――」
670 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:36:11 ID:PGYJLB9f
ちょうど俺も考えていたとこだよ。
黒猫や沙織に聞いて、またオタ系のイベントに連れていくでもコイツは喜んだろう。
それ以前にこのバカ妹は自分で俺に告げたことも忘れているようでもあったし? ひょっとしたら次の日にプリンでも買ってやりゃあそれで済んだ話だったとも思える。
なのにどうしてだ?
俺は二週間前にさかのぼって思惟する。
妹のことを、桐乃のことを考えて、どうすればヘソが曲がった妹が喜ぶのかを悩んだ末に行き着いた答えがエロゲーだった。
吹き出しちまうような話だ。
普通考え付くか? エロゲーだぞ、エロゲー。妹とはいえ女の子へのプレゼントとすれば最低の最低だ。
数年後に黒歴史化して未来の俺は恥ずかしさに絶叫すること間違いないね。
けど……、
「オマエのこと考えてたら、思いついた。もちっと考えりゃ別の案も浮かんだかもしんねえけど、今回は、な。しょうがねえだろ」
けど、の後に色々たくさん理由が浮かんだが、小っ恥ずかしいんで桐乃の顔を見ずにすげない台詞を吐くと、
「ふぅん……。ま、まぁ、頑張ったみたいだから……特別に……よ、喜んであげる。……あんたがしてくれたこと」
桐乃は途切れ途切れに言葉を並べ、一応の俺の目的が達成したことを伝えた。
「そりゃどうも」
「…………フン」と小さく鼻を鳴らして、桐乃はまたゲームを進めだす。
……そっか。いちおうコイツ喜んではくれてんのな。
また少し、俺と桐乃の遠く離れている距離が近づいた気がした。以前は近づこうともしなかった距離が。
カチカチとマウスをクリックしていき、そろそろゲームも終わりが近づく。
俺の書いたシナリオはたいしたもんじゃない。
徐々に心を通わせていくみたいな、あるいは二人を引き裂くような大事件が起こるといった複雑な話を作る技術なんて皆無だからな。
終始お兄ちゃんにイチャイチャ懐いてくる妹のシーンが続いていき、最後の方でちょっとした口喧嘩したあとに仲直りをしてハッピーエンドという、山も谷も無いようなお話だ。
それっぽいかなとネットで見つけた、櫛歯に金属が当たって音を奏でる優しげなBGMが流れて、窓から入り込む夕陽の中で兄妹は幸せそうに笑いあう。
そして終わりを告げるエンドマーク。
「……短いだろうけど、これでおしまいだ」
「……うん、案外良かったかも。妹ちゃん可愛かった」
マウスから手を放して桐乃は感想を漏らす。
「へへん、あんたエロゲーマーとしてレベル高くなってきてるよ?」
「嬉しくねえよ」
「その心意気は大切! そだね、まだまだアンタに足りないものが沢山あるから、これからも精進することね」
これ以上どこを精進しろってんだよ? どこにも伸ばすところなんてねえよ。それに、そういう意味で言ったんじゃねえ、見当違いな合点すんな。
でも、無邪気に笑っている姿が可愛く思わないでも無かったので、隣に座って熱く講釈を語り始めた桐乃につきあって俺は話を拝聴していた……。
「――つうことで、アンタまだ全然ダメ。あたしと同じように語るためには更なるエロゲーが必要ね。はいコレとコレ、来週末までにクリアすること!」
…………拝聴していたら三時間経過しました、ええ。
なげ〜〜〜〜よッ! このバカ妹! バカ、ほんとコイツ妹バカ! 妹バカ、桐乃様と呼んであげて良いと思う!
わざわざ押入れからパッケージ取り出してきて、この作品の妹はこうであれはどうでとかシーンを見つつ説明しだすわ、俺にやらせたゲームの復習とか言い出してそれぞれのヒロインの感想をスピーチされるしよお!?
ようやく開放されて自分の部屋に戻ろうとしたとき、渡されたのは俺が未プレイなエロゲー。もちろん妹モノ。
「桐乃さん、ゲーム作ってたから俺少し休みたい。……ダメ?」
「ダメ」
「……………………」
「泣いたってダメなもんはダメ」
「……………………」
「きったないなぁ、鼻水出してもダメ」
鬼かこいつは?
「チッ。しゃあねえな、まあ時間があるときにやってやるよ」
「ちゃんと報告しにくんのよ。ときどきサボってないかチェックしに行くからねっ」
そう告げてドアを閉めた桐乃の顔はとても可愛くて微笑ましいものではあったが、俺は大きく息を吐く。
自分の部屋で机につっぷして。
「ったく嬉しそうに何時間も話してんじゃねえよ」
来週末? はは。無理に決まってんだろ、アホか!?
俺は一人心の中で文句を言う。
さっきまで一緒にいた桐乃の顔を思い浮かべながら――。
671 ◆BxTeaDzMWc :2010/10/30(土) 01:37:03 ID:PGYJLB9f
次の日曜日。
俺はベッドからもそもそと起きだすと時計を確認した。
「うげ、もう昼近いじゃねえかよ」
桐乃のやつが昨日の夜に部屋に入り込んできて、貸したゲームの進捗が遅いって怒鳴るんだよ。
おかげで昨日は深夜までエロゲー。まだ頭の中にヒロインの声が聞こえてくるようだぜ。
一階へ下りて洗顔を済ませてから部屋へ戻ると、パソコンを立ち上げる。
「もうちょいで終わりだし、今日中にコンプリートすっか」
起きて早々エロゲーを開始する俺ってエロゲーマーの鑑だな。
……嬉しくねえよ、全然。
と、ゲームを進める前にチャットソフトを立ち上げてみると黒猫と沙織がログインしていることに気が付いた。
そういや、まだ黒猫に礼を言ってなかったな。
俺はメッセージウィンドウを開いてキーボードを打鍵する。

           京介 『よう、俺だ』
           沙織 『あらあら凶介お兄様、こんにちは』
†千葉の堕天聖黒猫† 『起きるのが遅いわよ』
           京介 『なんで俺が今起きたって分かんだよ? 沙織、字が違ってるぞ』
†千葉の堕天聖黒猫† 『っふ。私の真実の瞳を持ってすれば人間の行動など眉一つ動かすことなく分かるのよ』
           沙織 『あらあらごめんなさい。狂介お兄様』
†千葉の堕天聖黒猫† 『それにしても珍しいわね、あなたがチャットに入るなんて』
           京介 『あぁ、黒猫。おまえがいるの見かけたからな。沙織、字が違う』
           沙織 『まあ兇介お兄様ったら、わたくしもいるのに酷いですわ!』
           京介 『いや、ゲーム完成したから黒猫にはお礼を言おうと思ってな。沙織、字』
†千葉の堕天聖黒猫† 『ああ、あの子から聞いたわ。ずいぶんと喜んでいたみたいね』
           沙織 『きりりんさんは自慢しまくっていましたわ。
               恐介お兄様に作ってもらったんだって。なかでも萌え〜な妹が良かったとか』
†千葉の堕天聖黒猫† 『私もプレイしたけど……。アナタああいう妹がお好みなのかしら?』
           京介 『違えよ! あれは桐乃をモデルにしたんだよ。沙織、字が違うつってんだろ!』
           沙織 『あら、きりりんさんをモデルにしたというのはどういうことでしょうか?
               わたくしもプレイしましたけど、きりりんさんとはあまり……?』
†千葉の堕天聖黒猫† 『あなた、あの子をどういう目で見ているの? 恐ろしいまでの魔変換が脳で実行された?』
           京介 『違うって。あんなー、実は桐乃の正反対を思い浮かべたキャラにしたんだよ。
               生意気で素直じゃなくて、ずけずけ暴言吐き散らして、ぜ〜んぜん言うこと聞かない可愛げない桐乃の反対』
           沙織 『まぁまぁ叫介お兄様。そ、そんなことをいっては……』
           京介 『はっはっはー。桐乃には秘密だから言うなよ』
†千葉の堕天聖黒猫† 『別に言いはしないけど。…………先輩、今すぐ逃げた方がいいわ』
           京介 『なんで?』
           沙織 『わたくし、良く効くお薬を持っていきますので、それまでの辛抱ですわ』
†千葉の堕天聖黒猫† 『先輩、沙織は家だけど私は自宅でチャットしていないの』
           京介 『? 意味が分かんねえぞ? どこでチャットしているってんだ?』
†千葉の堕天聖黒猫† 『あなたの妹の部屋よ』

………………………………………………………………………。
「は?」
え? 黒猫って俺の家に来てんの、今?
そういや昨日桐乃がなんか言っていたような気がするが眠くて良く聞いていなかったっけ。
え? ええ? えっとつまり俺はどういうことになるんだろう。
まだ来ていない沙織に黒猫はチャットしていて、俺の妹の部屋でってことは、当然このチャット内容は桐乃のも見ていて……。
急激に凍りついて冷や汗が伝う背中。ガチャリと後ろのドアが開く音。やがてモニター画面に映りこむ俺を見下ろしてくる桐乃の顔。
俺は恐ろしくてとても振り向けない。

†千葉の堕天聖黒猫† 『遺言なら書いといてちょうだい。気が向いたら読んであげるから』
           沙織 『あ、わたくしとしたことが字が間違っておりましたわ。京介お兄様♪』

桐乃のご機嫌を直すには次はどうすれば良いのやら。
まずはそうだな。正座してお菓子とジュースを貢いで後ろの妹様自身に伺ってみるとしおう――。
672名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 01:39:11 ID:PGYJLB9f
以上
これで完結してますが前に書いた、俺と桐乃はの続きみたいなもんです
673名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 01:43:04 ID:9KAEG0/d
エロゲ自作とかエロゲーマーの鏡だな
674名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 01:53:56 ID:NKj3g2oV
乙w
ナイスオチでしたw
675名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 02:04:17 ID:blr/Bvn5
桐乃視点といい図抜けるなー
普通に短編と言われても信じるわw
676名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 02:35:52 ID:PpvsS06y
凄いなー凄すぎる
ものすごく楽しませて頂きました乙!!
677名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 02:42:31 ID:xRv6bhRI
えくせれんと
678名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 03:25:00 ID:p1ZhiCsZ
エロゲー作って妹にプレイさせるとかレベル高いなwww
679名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 04:11:44 ID:YFLbE4iF
ギャルゲーじゃなくてエロゲーつうのがレベル高すぎるw
そしてそれを黒猫にもきちんと送るとか、凶助恐ろしい子!
680名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 09:12:12 ID:ouPfQQ3/
うまいな〜
普通に面白かった
681名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 09:41:53 ID:OM54hj9P
面白かったです
妹の為にエロゲー作るとかいろんな意味で京介凄いなw
更なる続編も期待していいんでしょうか?
682名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 11:17:12 ID:6DMQdxHp
序盤、京介居なくなってから、桐乃は京介が吸っていたタバコをチュパチュパするんだろうと思ってた予想が大外れだったぜ!





俺の中の桐乃のイメージどーなってんだよ……
683名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 11:27:18 ID:CEh8DF0z
面白かったww
これは桐乃視点の最後のオチがすげぇ見たいなwww
684名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 11:29:51 ID:CwOamVx8
>>682
兄のパンツをくんかしたり歯ブラシしゃぶったりしてるイメージ?
685名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 11:38:55 ID:NAZg6/wU
家の中ではいつもパンツがぐしょぐしょのイメージ
686名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 15:08:19 ID:LJav0TnP
imagin...
687名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 15:24:12 ID:VOfRmt7k
父親が警察なのに家で喫煙とか勇気ありすぎだろ

おまえらの桐乃に対するイメージって……
688名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 17:12:28 ID:/WKVJEbG
>>687
まだまだ甘いよな。
俺達の想像も出来ないようなことをやってのけているに違いない。
689名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 19:21:58 ID:p1ZhiCsZ
兄の使用済みコップは当然ペロペロ
690名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 19:56:44 ID:3Lr96u9C
健康診断のとき検尿ってあるでしょ。
アニキのとき、こっそり私も付いていく。
アニキと一緒にトイレに入ったらオペレーションスタート。
検尿カップになみなみ放尿させ、
たっぷんたっぷんこぼしながら
「兄は体調を少し崩したので」と看護婦のお姉さんに差し出す。
お姉さんが「…そんなにいりません」
といったらチャンス。一気に飲み干す!
691名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 19:57:21 ID:h4m5hGhx
タバコ吸ったら犯罪だし口移しで味を教えてよ

となるのかと思った…
692名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 20:07:47 ID:p1ZhiCsZ
>>690
へ、変態だー!?
693名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 22:25:42 ID:CdphpoxY
シガーキスの方が萌える!
694名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:24:44 ID:ureSbL05
妹と兄がポッキーゲームとか、超萌えると思わんかね?
695名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:25:49 ID:xuU9ZyAF
その萌えを形にするんだ
696名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:26:18 ID:aGZr2jWr
ツイスターゲームしようず
697名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:34:12 ID:q/U+tT+w
「……タバコの味がする」
「いいじゃねーか別に」
「そういう問題じゃないわよ、バカ。あんたが肺ブッ壊そうと何しようとあんたの勝手だけど
それであたしがキスの度にタバコの匂いを感じなきゃいけないっていうのは何か腹立つの」

「チッ……黒猫はんなこと言わねーぞ」

「――――は?」
「……」
「ぇ、ねぇ、今なんて」

「だから、黒猫は――――瑠璃はキスの時にそんなこと言わねーのになって言ったんだよ」
698名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:39:14 ID:1lmgAVN2
>>697
いいぞ、もっとやれ
いえ、やってくださいお願いします
699名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:41:09 ID:xuU9ZyAF
>>697
最高だな
期待してるぞ
700名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:48:10 ID:6DMQdxHp
桐乃「逆に考えるんだ
    兄貴とのキスがタバコの味がするのではなく
    兄貴味のタバコを作ればいいんだと考えるんだ」
701名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:55:12 ID:o0Ens6Ff
>>697
「なにそれ・・・どういうこと?」
「アンタ・・・アイツにも手ェ出してるの?ねぇ!?」
「だったら?どーせお前は俺の事嫌いなんだろ?よかったじゃねぇかw」
「ッ・・・最ッ低!信じらんない!どういう神経してんのよ!?」
「あぁ?お前には関係ねーだろw」
「・・・・っ・・・関係ないわけないでしょ!?アタシの友達に何勝手に手ェだしてんのかって聞いてんの!」
「おいおい、素直に言えよ。『アタシは兄貴が好きだったのに浮気されて泣いちゃうんですぅ〜』ってさ」
「・・・・・ふぇ・・・うっ・・・・・」


あかん、京介がただの最低野郎にしかみえねぇwww
702名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 23:59:36 ID:q/U+tT+w
>>701
茶化す感じじゃなくて若干うんざりしてキレ気味かな
703名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 00:08:23 ID:dIVDpdq0
加奈子「うぇwwwクソマネてめぇヤニくせえんだよ! 加奈子にも吸わせろおらぁ」
京介「おまえ禁煙してんのにあやせにバレたら埋められちまうぞ?」
加奈子「そ、それは・・・うぅ〜、でも少しくらいいいだろ、どうにかしろよクソマネ」
京介「しゃあねえなぁ。おらケツから吸いやがれ!」
加奈子「おまwwwやめええwwwwあひぃケツからタバコぉぉぉwwwwあひぃぃ!」
京介「どうだうまいか?」
加奈子「はひぃぃww加奈子のケツ、口みたいに吸ってりゅううううwwwタバコ゛ォッォォ!?」
704名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 00:10:16 ID:EfHG0Tce
加奈子馬鹿だけどここまでひどくねぇよw
705名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 00:10:52 ID:myAvldhc
>>703
いくらなんでもそれはない
706名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 00:55:37 ID:EHLKZDrz
加奈子って別に草生やすキャラじゃないしな
707名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 00:59:13 ID:z+a/VWtY
加奈子「おいおめーヤニくせんだよ!加奈子が禁煙中なの知ってて吸ってんのかヨ、お?」
京介「お前の禁煙に俺のタバコは関係ないだろ?あやせにまた埋められたくなかったら我慢してろ」
加奈子「はぁ〜〜?ちったぁ可哀想だとか思わね〜のかよおめー」
京介「思わんね」
加奈子「お願いマネージャーさんっ!一本だけでいいからっ!」
京介「かわいこぶって言う台詞じゃないよなそれ!?とにかく駄目なもんは駄目だ!」
加奈子「ちっ…じゃあおめーの吸ってる奴でいいや」
京介「へ?」
加奈子「おめーの吸ってる残りでいいからよこせっての!一本丸々吸うわけじゃねーんだからさぁ〜」
京介「お前何言ってんの!?まさか他の関係者さん達にも同じようなことしてんじゃないだろうなお前!」
加奈子「んなわけね〜じゃん!おめーだから頼んでんだよクソマネ!」
京介「ったく……あやせには秘密だからな?」
加奈子「………っぷはぁ〜!久々の一服はキクぜぇ〜!」
京介「はぁ……あやせにばれたらホントに殺されるな俺……」
加奈子「えへへ…マネージャーと間接キス…」
京介「ん?なんか言ったか?」
加奈子「ななな、なんでもねーよクソマネ!おめーは黙って見張りしてろ見張り!」
708名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 01:07:35 ID:QOVh9nPk
ふむ
709名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 01:10:57 ID:HJ9PqLsf
かなかな背が伸びなくなるよ
710名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 01:14:38 ID:ZHv4xayF
加奈子は自分の武器が何かよく知っている。
だからあえて、喫煙して成長を止めていた。

あっぱれなプロ根性である。
711名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 01:19:43 ID:H5vLY8fp
加奈子マジプロい
712名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 02:18:58 ID:EXgUshcr
小ネタを即興してくれる人が居ると盛り上がるな
713 ◆K2./.00Iu6 :2010/10/31(日) 04:55:14 ID:fdRKYytK

>>694
京介「ぽりぽりさくさく(←自室でおやつのメンズポッキー食いながら、桐乃が課したノルマのエロゲをやってる@ヘッドホン使用)」
桐乃「(コンコン)ノックしたわよ入るわよ入ったわよ兄貴返事しr……ん?」
京介「ぽりぽりぽりさくさくごっくん(←気づいてない)」
桐乃(お? こないだ貸したの、ちゃんとやってんじゃん? 感心感心)
京介「ぱく、ぽりぽりさくさく」
桐乃(……真横まで来たのに気づかないわね。熱心なのは良いけど、お母さんが入ってきたらどうすんのかしら?)

 桐乃、いきなりニンマリ顔になって、京介の頭を90度横に向けると、口から2/3程度飛び出してるポッキーの尻を咥える。

京介「?!?!????!!!!!!(うぉ? き? 桐乃ッ?!)」
桐乃「さくぽりぽり(目を潤ませた演技をしながらジリジリ食べていく)」
京介「んん?!(おいおいまてまて妹者、一寸待て、時に落ち着けって)」
桐乃「ぽりぽりぽきッ……ごっくん。ッッぷ、ぷぷぷ! 何その顔?
   マジでキスするとでも思った? ばーか、変態シスコン兄貴! キモいっつの!」
京介「ごくんッ ……ッつげほっごほっ! て、てめえ、いきなり人の部屋に侵入して何やってやがる! ノックしろ馬鹿娘!」
桐乃「んあぁ? ノックならしたわよヴァカ兄貴! こんなもん付けてるから聞こえないんでしょ!?
   てか、何でメンズポッキーな訳? 普通のにしなさいよ。苦いの嫌いなんだけど?」
京介「うるせい。お前に食わせるために買ったんじゃねーよ。 つか、生産中止になって貴重なんだから勝手に食うな!
   つっても食うんだろうけど、食うにしても普通に食ってくださいお願いします」
桐乃「何よ? アンタなんか今後一生こんな美女とポッキーゲームする可能性皆無であることは確定的に明らかなんだから、甘んじて受けなさいよ。
   てか、むしろ感涙に咽ぶべきでしょ、シスコン的に考えても。この桐野様の慈悲の心に平身低頭の上、供物として甘いお菓子を差し出すべきよ!
   ……今日はハロウィンなんだしさ」
京介「……無茶苦茶言うねお前……あ」←何か閃いた&机の横のコンビニ袋をゴソゴソ。
桐乃「何よ?」
京介「んじゃ、これが感謝の気持ちな」←チロル(きな粉味)1個を包み紙剥いて差し出す。
桐乃「はぁ? チロル一個? アンタの感謝の気持ちって20円? 送り主の人間的価値と同程度に貧相ね?」

桐乃、文句言いつつもちょっとだけ嬉しそうに手を出す。その指先から逃れたチロルチョコが、京介の唇に挟まる。
正方形のチロルチョコの一角を唇の端に挟んで、さっきのポッキーのようにゆらゆら動かして、口の端を不器用に吊り上げてみせる京介。

京介「ほれ」

 桐乃、流石にさっきのポッキーのように食いつく訳にも行かず、一瞬動きを止める。
 京介、ちょっと勝ち誇った表情。
 桐乃、カチンと来る。

桐乃「んっ!」
京介「んんん?!」
桐乃「んん……ちゅ、もぐ……ん、ごくん」
京介「お、おま、お前……今、俺、おま、キs」
桐乃「(真っ赤)……ご、ごちそうさま! そのゲームちゃんとやっときなさいよ?! あにきのばかッ! …美味しかった!」

桐乃、自室へ走り去る。すぐに隣の部屋から転がり回るような音と、悲鳴とも嬌声とも付かない声が切れ切れに聞こえてくる。

京介「……ファーストキスは……きな粉味、か……」

714名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 05:02:01 ID:6lzDgkIT
>>713
乙です

どうでも良いけど、この小ネタで初めてメンズポッキーが無くなったのに気がついた
ブラックとかビターとか、そっち路線が出ないかしらん
715 ◆K2./.00Iu6 :2010/10/31(日) 05:04:47 ID:fdRKYytK
>>694
ポッキーゲームの筈が……申し訳ない。
京介はエロゲしてる時ヘッドホンはしない筈だが、作劇上仕方なかった、許してほしい。
あと、桐乃の最後の台詞時の表情は単行本1巻P236の挿絵の表情の涙を消して、
眉を八の字のちょっと困りテレ顔にした感じだと思ってくれると当方としては僥倖である。

716名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 05:49:47 ID:tlWfbUzx
みんな乙!
小ネタでも十分萌えた!
717名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 06:21:00 ID:n+ODAWpq
京介と黒猫はちょっと違うんだよ。
休日の昼間から部屋でDVDでも見ながらあれこれ話して
飽きたら飯でも食って、眠くなったら二人で寝転がりながら髪や身体をいじり合うんだよ。
そんな生活だよ。
718名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 06:38:45 ID:gO6rh7kG
きなこ味とは、
やはり和菓子屋娘の影響?
719名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 11:48:29 ID:dqi1wv38
兄貴の嫁は麻奈実をおいて他にはいない!

……はずだが
720名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 11:49:07 ID:yzcRVPa8
そんなはずないだろうが
721名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 11:50:36 ID:z+a/VWtY
地味子自演乙
722名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 11:51:49 ID:yUmbZAI4
まあ京介の嫁と言えば麻奈実だよな
723名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 11:57:14 ID:z+a/VWtY
しつこいぞ地味子
724名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:00:29 ID:3IzFtfi6
ロック、ハウス!
725名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:06:08 ID:k+2iSL2z
麻奈実つか嫁が相手だとお布団の中の描写になるからなw
淫靡なのはお子様向けではないってことなんだろう。
726名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:07:48 ID:EfHG0Tce
その割にこの麻奈実SSの少なさときたら…w
727名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:21:03 ID:yO7iEhqk
おこちゃまに読ませる麻奈実SSはねぇってことじゃね?
728名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:31:39 ID:QOVh9nPk
単に麻奈実好きが少ないか麻奈実好き自体は大勢いるが
不思議なことにその中の誰も麻奈実SSを書こうとしないかのどちらかだな
729名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:56:21 ID:dqi1wv38
原作の麻奈実の嫁っぷりに満足してしまっているということか
730名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:57:55 ID:yUmbZAI4
正直あんだけ独占欲剥き出しの京介見てたら原作だけで満足出来るのが麻奈実好き
731名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 13:29:27 ID:1ot6rvqS
まなじつさんとかどうでもいい
所業の悪さを口実にお仕置きしてやろうと思った京介&あやせとメルルネタでけしかけられた桐乃に調教されるかなかなが見たい
732名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 13:45:28 ID:gO6rh7kG
>>728 :名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 12:31:39 ID:QOVh9nPk
単に麻奈実好きが少ないか麻奈実好き自体は大勢いるが
不思議なことにその中の誰も麻奈実SSを書こうとしないかのどちらかだな

原作ですでに攻略され終わってるからでは?
自由に異性の部屋に泊まらせるほど両方の家族繰るみで公認内縁夫婦状態だし。


733名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 14:16:41 ID:7WVuMjIh
>>732
麻奈実ってエロ想像してみ?
あまりに平凡で正常位でやって終了になりそう
そんなSS読んでもツマンネ
734名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 14:59:12 ID:RosDFIgS
ここはキャラスレじゃねえんだぞと
735名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 15:52:17 ID:xMZXMIs9
麻奈実は正直没個性過ぎて話が膨らませ辛い。
起伏に富んだエロSS書こうと思ったら、キャラ崩壊させるしか手が思い浮かばん。
736名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 15:57:22 ID:3IzFtfi6
>>735
そりゃ事実だ
だから俺脳内の麻奈実たんはまじマーダラー
737名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:04:30 ID:UftTnhgf
>>733
平凡そうと思いきや実はとんでもないドエロで乱れまくる地味子とか最高じゃねえか
738名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:26:31 ID:WIHB4mGX
>>722-以降で一度も「麻奈美」とか「真奈実」とか「真奈実」とかいう誤記がなされてないのにびっくり
愛あるな

かなり高い確率でみんな間違うんだけどな麻奈実

麻の実と覚えると間違わないぞ
739名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:31:16 ID:FCSsw1Dz
このスレはツンデレだらけだから
740名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:32:29 ID:2WUir4ps
>>738
マリファナさんか
741633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/31(日) 17:46:54 ID:RkKCgGah
できないできないと言われると、ついつい書く方法を考えてしまう。

だがそれはスレ住民の狡猾な罠だった!

くやしいっ!でも……!

ビクンビクンッ


そんな感じで生まれた麻奈実×京介 小ネタを投下します。ちょっとSM風味。
742名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:46:55 ID:1vbkjmNp
アニメ化されてから地味子厨の声デカくなったなぁ
743※話の都合により包茎です:2010/10/31(日) 17:47:28 ID:RkKCgGah

「本当になんでもしてくれるのか?」
ガッと幼馴染の肩を掴んで京介は聞いた。
「うん……?」
頬を桜に染め、麻奈実はうなづいた。
「じゃ、じゃあ、眼鏡で……っ!」
そこでいったん言い淀んだのだが、麻奈実は小首をかしげると意をえたりと笑った。
「ベッドに座って、きょうちゃん」
「え……?」
肩を押されるままベッドに腰掛けてしまう京介。その足元に幼馴染は潜り込んだ。
チャックを引っ張り、戸惑う京介のペニスを引っ張り出す。
「わ!」
昔見たときと大分違う様相に、麻奈実は目を大きくした。ただ、皮に包まれていることは変わらない。
「お、おい……!」
それを見られてしまいショックを受けている幼馴染の気持ちも知らず、
麻奈実はニカッと笑うと眼鏡をはずし、その“ツル”を口に含んだ。
「な、何を?」
肝心の眼鏡を外されて、またまた悲しそうな京介の顔を見上げ、麻奈実はいう。
影のせいか表情が妙に邪悪にみえた。
「だって、眼鏡でしてほしいんでしょ?」
そして、唾で濡らしたツルを亀頭と包皮の隙間にさしこみ、こじ広げ、ほじくった!
先端を螺旋状に動かして剥きはじめる。
「う、うぉっ!!?……あっ!」
「えへへ、きょうちゃんの声、かわいー。でも、眼鏡外しているから顔が見えないよ〜」
さも残念そうにベルフェゴールは語った。
どこでこんな技を覚えたのか、京介は怖くてとても聞く気になれない……。
ただ、のけぞり、ペニスをいいように弄ばれるだけ。
744名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:48:16 ID:RkKCgGah
完全に剥ききると麻奈実は、ツルの先端でカリ首の裏をつつきまわしながら、先端を口に含んできた。
いや、つつくなどという生易しいものではなく、恥垢をすりだすように、こすりあげていた。
そのまま鈴口を舌先で舐めまわす!
「ぐあっ!!も、ほんと……やめっ!」
あまりのことに半泣きの京介は、女の子みたいな悲鳴をあげてしまう。
それが快感によるものと分かっている麻奈実は決して手を緩めず、亀頭をすべてふくむと
眼鏡で攻める対象も下にうつす。
ツルの曲面をいかし、肉棒を上下にしごきまわした。
「ひっ、で、出る!麻奈実ぃっ!!」
彼は、眼鏡ェ……と悲鳴をあげるべきだったかもしれない。
幼馴染はトドメとばかりにツルの先端を菊門に――――!!!

京介は表記不能の断末魔を立てると、幼馴染の頭を押さえ、精嚢に溜め込んだものを解き放った。
「ぁ……っ。やん!!」
口の中に出てきた白濁液に驚いて、口を離した麻奈実の顔に精液の雨が降りかかる。
かわいいが地味な顔は、淫らに白くデコレーションされていった……。

「ぐすんっ…………」
あんまりなことをされて涙ぐむ少年に対して、少女はあくまでも朗らかだった。
「きょうちゃん、良かった?また、今度してあげよっか?」
「グズ………………今度は眼鏡二つ持って来てください」

「うん、わかったぁ」


帰宅した麻奈実はPCのキャッシュを覗いてしまった弟にマジ泣きで怒られるのだが、それはまた別の話である。
745633k ◆NlHk4LIgrQ :2010/10/31(日) 17:49:30 ID:RkKCgGah
以上です。では、書きかけの作品に戻りまつ。ノシ
746名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:59:16 ID:FCSsw1Dz


ところで>>697,>>701,>>707,>>713みたいな小ネタもエロパロwikiに張るの?
自分でやりたいんだがやり方が分からない
747名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 18:56:17 ID:RosDFIgS
最初の頃は小ネタもうpしていたがいい加減めんどい
つうわけでうpはしない
748名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 19:18:00 ID:fdRKYytK
>>743-744
乙&GJ
いいですね、普通に使えるじゃないですか麻奈実さん。
そうか、対京介戦のみエロスに対する羞恥心リミッターが自動解除されるキャラとして捕らえるのは、大いにアリですね。
京介が眼鏡フェチと言う設定と相俟って、フェティッシュなエロスが期待できるじゃないですか。
749名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 19:43:22 ID:duJUUI5Y
>>744
素晴らしい
2つ用意ってことは片方はかけさせたまんまぶっかけですね
750名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 19:56:18 ID:1ot6rvqS
>>742
アニメは今んとこ地味子さんの萎え要素がほとんど出てないからな
中の人好きの流入もあり、他キャラはアニメではまだまだ本番を迎えてないのもあり
で、今が相対的には最盛期なんだろう

一旦、好きじゃなくなった視点で見ると3話なんか携帯電話関係で引くけど
でも、いっそ「そういう」キャラに特化してくれた方が書きやすいかもね
751名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 20:09:03 ID:y04sAlJC
次スレの季節ですね
テンプレはどうするのかしら
752名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 20:16:19 ID:L+Wq4xzK
何も決まってないのでテンプレこのままだな
753名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 21:25:39 ID:8yPFXXRc
麻奈実さんと聞いて勢いで書いてみた
以下投下
754名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 21:26:54 ID:8yPFXXRc

 薄暗い部屋に二人の男女がいた。
 一人は冴えない凡個性を振り撒く高校男児、この俺こと高坂京介。
 もう一人はこれまた冴えない容姿に地味な性格の幼馴染み、田村麻奈実。
 俺たちはいつも通り受験生らしく受験勉強に勤しんでいたのだがどうにも捗らない。
 それにはちょっとした理由がある。
 最近、ふとした瞬間に俺の幼馴染みがちょっと困った状態になるのだ。
 一言で言うと俺の幼馴染みは、その……ちょっと性欲逞しかったりする。
 今だってほら、
「あぶ……ふむ、ちゅっ……きょうちゃ〜ん……今日はあんまり乗り気じゃないのぉ……?」
 熱心に俺の一物に貪りついて、股をもじもじさせている。
 いやはや困ったものだ。
 清純?派天然キャラなはずの俺の幼馴染みがこんなエロい女の子だったなんて、なあ?
「ちゅ……ちゅる……れろ……はぁっ……あは、硬くなってきたよぉ〜♪」
 当の麻奈実は、愛しい赤子にするように一物にキスしては恍惚の表情を浮かべている。
 唇の柔らかさと舌のざらつきに一物が刺激されて俺のモノはギンギンに膨れ上がり、物欲しそうにぴくぴくと震えていた。
「えへへ〜……おっきくするの、好きぃ〜」
 麻奈実は一物をそっと一撫でし、妖しく微笑を浮かべながらそれに頬擦りする。
 地味で垢抜けない麻奈実だが意外と肌の艶は良く、そのつやつやな感触はより一層俺のモノを元気にさせた。
 その反応に気を良くしたのか目を細めて笑みを深めた麻奈実は、元気になったそれに舌を這わせる。
 ザラっとした感触は裏筋を辿り、一物の先端を舌先で軽く突っついた。
「おま、わざとやってんだろ?」
755名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 21:28:52 ID:8yPFXXRc

「だってここ好きでしょ〜?」
 麻奈実はちろちろとアイスを舐めるような動きで亀頭に満遍なく舌を走らせる。
 好きな部分というのは事実で、思わず俺はくぐもった声を漏らしてしまう。
 俺の幼馴染みがそれを見逃すはずはなく、ここぞとばかりに一物を口に含み上下運動を開始した。
 同時に根元を握られ強弱のついた動きで扱かれた。
 麻奈実は一物の先端を頬の裏に擦り付け、根元までねっとりとしゃぶっていく。
 口内では舌が器用にカリ首をなぞりつつ絡みついてきた。
 ぐっちょ、ぐっちょと何度も顔が上下する。
 口内の生暖かさと擦れるざらつきが気持ち良い。
 じゅぽっ、じゅぽっ。
 わざといやらしい音を立ててこのシチュエーションに酔う俺の幼馴染みは、徐々に上下運動を加速させていく。
 ぞわぞわとせり上がってくる射精感。
 思わず腰が上がり、麻奈実の頭を押さえ付けて強引に腰を振る。
 奥へ押し込んでは引き押し込んでは引くのを繰り返した。
 口内で蠢くざらざらとした感触に反応し一物がビクンと脈打つ。
 ラストスパートとばかりに腰の振りを早めて摩擦感を存分に愉しみ、思い切り喉奥へと突っ込んでから勢いよく引き抜いた。
「いくぞッ、麻奈実ッッ!」
 びゅくっびゅくっ!
 これでもかとばかりに吐き出される情欲。
 激しく放出されたその白く濁った液体は俺の幼馴染みの顔面へと振り掛かる。
 もちろんそれは麻奈実のトレードマークである眼鏡も例外ではない。
 ぽたりぽたりと垂れていく粘着質なそれは、地味な眼鏡を淫靡な色へと染め上げた。
「……えへへ〜」
 僅かに涙を湛えながらも嬉しそうに笑う麻奈実は、射精した達成感で元気をなくしたそれに再び口付ける。
 先端の鈴口から内に残留した精液をちゅるちゅると吸い上げられ、優しく竿を扱かれた。
 麻奈実のお掃除による刺激と白く染まった眼鏡効果で、一物は再び硬さを取り戻す。
 ちゅぱっ。
 仕上げとばかりに音を立て、麻奈実は白く染まった顔を上げた。
「きょうちゃん……よかった?」
 愛らしく小首を傾げて、聖母のごとく温かい笑顔を浮かべた。
「……おう、気持ち、良かった」
 愛想なくそっぽを向いて俺は答えたが、そっかぁ、と麻奈実は笑う。
 それから麻奈実は立ち上がり、頬を赤くしながらやけに色っぽい表情で俺に顔を近づけてきた。
 小さな声で、ぼそりと囁く。

「……シよ?」

(おしまい)
756 ◆k7f/kTYrhA :2010/10/31(日) 21:30:15 ID:8yPFXXRc
こんな感じの麻奈実さんは素敵だと思います
では
757名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 21:56:18 ID:Mgg050b1
二連発キター

>>754
超GJ
758名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 22:01:03 ID:Pa8LW5Xc
>>754-755
GJ!
いい所で〆てるね。その先が気になるw

>>737
ギャップ萌えで言うと、人が良さそうで実は腹黒キャラの麻奈実とかもいいなあ。
表面ではにこにこしながらその裏ではライバルを蹴落とすべく虎視眈々と策を弄してる地味子たん。

いや、単に小姑桐乃を撃退するSSの麻奈実イメージのまんまですが。
759名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 22:13:45 ID:8/hhBBSd
ひょんなことから京介のマッサージをすることになったあやせ
陸上で疲れた桐乃にしてあげてることも多いためその腕はなかなか良く、
気持良すぎて熟睡する京介。
一方、京介の背中を見て、触れていると、あやせは躰が切なく、そして熱くなっていくことに気づく。
理性がこれはイケないことだと叫ぶが、あやせの躰は止まることは出来ない。
あやせ「はぁ……ダメ、なのにッ」
でも、擦ると、熱く、なって、気持ちが、

目があった。
京介「えー……あー、」
あやせ「うっ……あ、あっあっあっ、あ……」
あやせ「いっ……いやあああああああああ!
     ご、ごめんなさいっ! 私、なんてことを!」
京介「お、おい! 落ち着けあやせ!」
あやせ「で、でもっ、そのっ、これは何かの間違いで!」
京介「落ち着けって! それは誰でもやることだから、何も問題ないんだよ!
    むしろ俺は嬉しかった!」
あやせ「……嬉しかった? 本当、ですか?」


的なイベントねーかな。
760名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 22:30:36 ID:duJUUI5Y
>>754
GJ!!
761名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 22:35:34 ID:Q6iePzg2
>>754
GJ

>>759
それ最近やったエロゲであったイベとまんま同じだわww
762名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 22:41:55 ID:fdRKYytK
>>754-755
凄いな、マジでエロい。GJ
アレだな、地味子さんは京介との関係の積み上げの過程を書かなくていい分、ガッチガチのエロになるのかもしれん。
それは勿論書き手的には難しいんだけど、それだけに上手い人が書くと破壊力がマジパない。
763名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 22:44:12 ID:RosDFIgS
>>751
とりあえず誰もたいして考えてねえようだからもういんじゃね?
またなんかあっても叩きだせば良い
764名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 22:45:48 ID:YrMp14EI
>>759
もういっそのこと俺妹エロゲ化してしまえばいいんだよ
765名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 23:02:30 ID:KQyLrIsE
PSPでゲーム化するけどな
あやせと加奈子は作者が自らシナリオ書き下ろしだ
桐乃と黒猫は本編のネタばれになるのか作者が監修

主要キャラ+人気キャラの4人が攻略できる
766名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 23:13:07 ID:xMZXMIs9
書き下ろし小説のオマケのゲーム、とかいう評価受けなければいいんだけどな。
というか主要キャラ+人気キャラの4人って、>>765見る限りだと桐乃、黒猫、あやせ、加奈子なのか?
地味子と沙織がいないのはどういうわけだw
767名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:10:25 ID:YxZ1o8Mt
主要キャラに+言うてるんだから
桐乃、黒猫は別格扱いでそれ+沙織、あやせ、加奈子、地味子だろうよ。
まあ、まさかの赤城兄が入っていて、瀬奈大勝利!てこともあるかもな。
768名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:15:14 ID:2LRYHDMN
桐乃と黒猫は話の根幹にいるから作者が書かないのは当たり前だな
人気キャラは、沙織、あやせ、加奈子、アニ研部長or赤城兄ってとこか
地味子はとらドラにおける独神エンド扱いで
769名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:26:12 ID:H31piNYo
>>768
地味子は「僕たち、ずっと友達だよね」な雅史ポジか
770名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:31:28 ID:V6KwFyRr
PSPの話は正直どうでもいいや、その話題はこのスレじゃなくてもいいしね
それより次スレはどうするのかって話をしようよ
771名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:51:29 ID:6ByVwFOq
雅史は赤城がいるからなあ
地味子さんはもはや雅史どころか、なんだろうね
わざと他ヒロイン全員の好感度下げ続けると出るネタエンド的な?何か?
772名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:52:47 ID:slWthbFS
ここは伏見つかさ作品のエロパロスレです
次スレは>>980か480KBあたりで立ててください

◆まとめwiki
http://www15.atwiki.jp/fushimi_eroparo/

◆前スレ
【俺の妹が】伏見つかさエロパロ7【十三番目のねこシス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286349444/

◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー



とりあえず案が出なきゃ話が続かんな・・・
今とほとんど変わらない内容だが、これくらいでどうだ?
他のスレとか見てみたけど、書き手とかへこうしてくださいってのは
ちょっと義務感みたいなもんが発生してるからテンプレ化はせんほうがええと思った
773名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:57:37 ID:4aNEn6oU
別に変なことする奴はいないからそれでいいんじゃね?
774名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:58:24 ID:2d+LzhKg
特殊嗜好の注意書きだけは義務化した方がいいよ
あと書きながら投下の禁止も
どちらも新人さんには分かりにくい
775名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 00:59:31 ID:FY3diqh3
>>772
thx
とりあえずそれで問題ないと思います
776名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 01:12:57 ID:slWthbFS
おk
じゃああとは>>774さんの

◆書き手さんへ
 ○陵辱・NTR・百合・ホモなどの特殊嗜好モノは投下前に注意書きをお願いします
 ○書きながら投下はお控えください

これは入れるか入れないかだと、どうしよう?
意見割れるかもしれんけど、そこはもう今日の2時まで待ってレスの多数決でFAって感じで
777名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 01:15:24 ID:FY3diqh3
>>775では問題ないと言いましたが
その二つの注意事項はアニメ化が始まって新規さんも増えることだし
あった方がいいと思います
778名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 01:26:35 ID:V6KwFyRr
>>776
入れるに賛成
779名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 01:40:08 ID:ap1aMR3w
アニメの最後桐乃が「みっくみくにしてあげる」とか言ったら
もっと面白かったな

それにしてもあやせがアニメになったらさらに怖くなった気がする…。
ニコニコで流れたら多分MADの素材行きだな
780名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 02:04:29 ID:slWthbFS
ほんじゃ、>>776も入れるということでスレ立ててきます
781名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 02:10:05 ID:slWthbFS
【俺の妹が】伏見つかさエロパロ8【十三番目のねこシス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288544881/

次スレ立ててきた
まぁまた何かあれば次スレの時にということで
782名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 02:16:26 ID:KcbY14wF
乙。もう498kbか。密度が高いな
783名無しさん@ピンキー
              _,. '":::::::::::::::::::::::::::::::"ヽ{ゞ〉´、ヘケ
     ,、  _,. '":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ^ヾ、〃〉
  /ヽ,',ノ、/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ー.."´
  「jヘ〃:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
  ト〉ゝ /::::::::::::::::::::ii::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
  V-‐´:::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::_i {::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
    ,':::::::::::::::::::::::::| 从_::,. '"_ ,, ..zュ=ュ, ̄|:::::::::::::::::::::::::::}
   ::::::::::::::::::::::>、゛´    〃´ん::::::} } |:::::::::::::::::::::::::::::l
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