「俺はお前の裸なんか見慣れてるんだから、気にするな
暑いんだろ?脱げば少しは楽になるぞ」
その顔で気にするなって言われても…説得力無いよ…
でも、もう抵抗しても無駄だろうし、覚悟決めよ…
「分かったよ…」
そう言って、シャツの裾に手をかけて少し上に上げる
お腹とおへそが見えたあたりで、手が止まる…
あれ?…なんか、おかしいな…
ただお腹が見えただけなのに…いつもより…
「ん、どうかしたか?」
「え、や、えっと…」
私が動かないでいると、お兄ちゃんが声をかけてきた。
これって…早く脱げ…って、ことだよね?
手を胸の少し下まで持っていって、お兄ちゃんのほうを見てみる。
お兄ちゃんはもうにやけてないし、無言で、私をじっと見てる。
大丈夫だよ、胸だってお風呂のときに見られてるんだから、大したことじゃないよ
自分に、大丈夫だ、と言い聞かせてみるけど手が動かない。
もう一度、お兄ちゃんのほうを見ても、お兄ちゃんは何も言わない。
私を…ただ、まっすぐに見つめている。
私は目を瞑り、一呼吸してから……シャツを一気に脱いだ!
手で隠すこともできるはずなのに、私の手は体の横から動かせなかった。
汗を吸ってジメジメしたシャツから開放された胸に風を感じる。
ああ、私、今、裸なんだ…胸丸見えなんだ…お兄ちゃんに見られてるんだ…
ねえ、お兄ちゃん、今どこ見てるの?…おへそかな?…それとも、やっぱり…
これでもね…最近、少しずつだけど…膨らんできてるんだよ?
私は深呼吸してから…ゆっくりと目を開けて、お兄ちゃんの顔を見る。
その瞬間、顔が真っ赤になった気がした。心臓もバクバク言ってる。
え…?…なに……これ……想像と全然違う!?
『お兄ちゃんに見られてる』目で見てはっきりと自覚するのがこんなに違うなんて!?
『お風呂に入る』たったそれだけの理由が無いだけで、こんなに恥ずかしいなんて!?
わ、私、こんな恥ずかしいことを…ど、どうしよ…あ、は、早く隠さなきゃ!
私は軽くパニックになりながら、急いで胸を隠そうと手を動かした。
「ひゃっ!?」
「ど、どうした!?大丈夫か!?」
なに?…今の、何かが私の中を駆け抜けたような…
私の頭は恥ずかしさより、今の衝撃のことでいっぱいになったみたい。
胸を見てみると、乳首がピンピンに膨らんでいた。
あ…胸隠すとき…手のシャツで…擦ったのかな?
「なあ、るみ、大丈夫なのか!?」
「え?…あ、うん…」
お兄ちゃん、なんかすごいうろたえてる。私のこと、心配してくれてるんだ…
「なんか…シャツでね…胸の先っぽ…擦っちゃったみたい」
「そ、そうか。なんとも無いのか?」
お兄ちゃん、ほっとしたみたい。私もだいぶ落ち着いてきた。
「うん、ちょっとピリッとしただけだから」
お兄ちゃんに、大切にされてることを、再確認できてちょっと嬉しい…
あれ?…でも、お兄ちゃん、またにやけてる?
「ピリッとしたか…よし、なんともなってないか、兄ちゃんが見てやろう」
……え……えええええ、見るって…どこ見るつもりなの?…冗談だよね?
「さっ、こっち来て、手えどけて」
「お兄ちゃん、じょ、冗談…だよね?」
「いや、何かあったら大変だ、ちゃんと調べないと」
うう…やっぱり、こうなるんだ…さっき良いお兄ちゃんだと思ったのに…
調べるってことは、じっくり見られちゃうって事だよね?
お兄ちゃんが、おいでおいでしてる。私はしぶしぶお兄ちゃんの前に行った。
今、お兄ちゃんは椅子に座ってて、ちょうど目線の高さに、私の胸がある。
私、今からお兄ちゃんに…胸を見てもらうんだ…こんなに近くで…
「さあ、手をどけて」
お兄ちゃんが優しく言った。その声音に、少し安心する。
私は今、自分を抱きしめるみたいに、腕を交差させて胸を隠してる。
お兄ちゃんは、もう何も言わずに、自分から手をはずすのを待っている。
私はさっき、目を閉じてたほうがよかったことを思い出して、目を閉じてから…そっと手を下ろした。
…なんか…まるで…自分から見てって言ってるみたい……
「良く見えるように、胸を張ってくれる?」
…胸を張れって…今でも恥ずかしいのに…もっと恥ずかしいことしろって言うの?
でも、きっと…抵抗しても、無駄だよね?しょうがないんだよね?
…わ、私が見せたいからじゃ…ないんだよ…うん…
私は、手を後ろで組んでみた、自然と胸を突き出す格好になる。
…やだ…なんか…ほんとに…胸を見せ付けてるみたい…
私…今…見せ付けるために…胸を張ってるんだ…
ど、どうかな……か、かわいいとか、…言ってくれないかな?
さわ…。
「ひゃあっ!?」
なぜか、いきなりお腹を触られた。
「な、何でっ!!」
「いや、目瞑ってるから、いたずらし放題だなと思って」
うう…なに考えてるんだか、このバカ兄は…
「いいのかな〜?、ちゃんと見張ってないと、何するかわかんないぞ?」
ああ…そういうことか…
自分が、何をされてるか、ちゃんと見ろ、って言ってるんだよね?
私はもう、目をそらすこともできないんだよね?
私が、お兄ちゃんを見つめていると、にっこり笑って
「るみ、人に何か物を頼むときは、お願いしないといけないんじゃないか?」
お願い…それって、私にエッチなこと言わせたいんだよね?
「お兄ちゃん……お願いします…」
たぶん、意味無いけど…一応、抵抗のつもりだけど……
「何を、どうしてほしい?」
うう…やっぱり、こういうこと言う…
それに、今だってしっかり私の胸見てるくせに…
「わ、私の…む、胸を…し、しら、調べてください…」
うう…私…何で…こんなこと言ってるんだろう?
「兄ちゃん、もうちょっとエッチっぽい言い方してくれたほうが、嬉しいんだけどな
まあいいか、じゃ、今からるみちゃんの胸をじっくり調べてあげよう」
なんで、るみちゃん?と疑問に思ったけど、たぶんお医者さんゴッコのつもりなんだろうなと、気にしないことにした。
それよりも、今問題なのは、お兄ちゃんの顔と私の乳首が、十センチも離れていないことだ
当たり前だけど、私は乳首の観察なんて、されたことない…私の顔……今、きっと真っ赤になってる…
しかもお兄ちゃん、たまに私の顔見てるし…たぶん、私がちゃんと見てるか?とか
どんな恥ずかしそうな顔してるか?とかの確認と、それから…目をそらすなって言ってるんだと思う…
「るみちゃんの乳首、色も綺麗だし、ピンとたって私を見て!って言ってるみたいでかわいいね〜」
お兄ちゃんが、私の顔を見ながら話しかけてくる…お兄ちゃん、お願いだからそんなこと言わないで…
あ……でも……綺麗って言ってくれたのは……嬉しいな……
「はい、こっちのオッパイは異常なし、診察はおしまいです。よかったね、るみちゃん。
それとも、もう片方も擦っちゃったかな?」
……これって…まだ続けるか、私が決めろってことだよね?
すごく…すっごく恥ずかしいから、いますぐ止めたい……けど…
「おにぃ…」
私が何か言いかけてやめると、お兄ちゃん少し残念そうな顔してる。
せっかくだから…少し…ほんの少しだけサービスしちゃおうかな?
お医者さんゴッコなんだから、私も呼び方、それっぽくしたほうが良いよね?
頭に浮かんだセリフ…これを今から言うの?…普段の私なら絶対言わない…
でも、言ったらお兄ちゃん、喜んでくれるよね?
うん、きっと喜んでくれる…それに、言ってしまえば、案外大したことじゃないかもしれない…
うん、きっと、大丈夫、勢いで言っちゃえ!!
「せ、先生、こっちも擦っちゃったの。だから、わ、私の…私の……
私のオッパイ見てください!!」
……うん、すっごく恥ずかしいね。全然大丈夫じゃないや……あははははは……はぁ…
その後はなぜか大変だった。お兄ちゃん、なんか暴走気味になっちゃって
お医者さんゴッコがそんなに気に入ったのか、胸以外にもお腹とか、足とか診察名目でじっくり見られた。
お風呂のときは、冷静なのに。そんなに嬉しかったのかな?
でも、お兄ちゃん、エッチなところ触ったりはしないんだよね。
今日だって、お腹以外のところも触ろうと思えば触れたわけだし
でも、そういうところは、ちゃんとしてるみたい。
……少しくらいなら……良いのに…
お医者さんゴッコの後は、ここまでされたらもう恥ずかしくない、ということにして
親が帰ってくるまで、シャツは着ないですごしたんだ。
でも、きっとお兄ちゃんのことだから
ほんとは、まだ恥ずかしいことくらい、気づいてたんだろうな。
「いや〜、あの時のお前、かわいかったな〜」
「それはもう言わないでよ〜、すっごく恥ずかしかったんだから!」
その日の夜、晩御飯も食べたし、もうお風呂に入って寝るだけだ。
「ねえ、お兄ちゃん」
「ん〜」
「私、お風呂入るね」
「おう、とっとと入って来い」
お兄ちゃん、にやけてる…私が、なに言いたいか…分かってて、わざと言ってる。
うう…緊張するなぁ……でも…今日は特別。
「ん〜、何かお願いでもあるのかな?」
「…ねえお兄ちゃん、お風呂、一緒にはいろっか」
「お〜、始めてお前から誘ってくれたな、兄は嬉しいぞ」
「……バカ」
以上、転載でした。
すみません、補足説明です。
上は、書き込み規制中の原作者依頼による、
ぴんく難民板投下分のssの転載です。
職人が淡々とssを投下するだけのスレ
裕子の新作が読みたい。次でラストらしいけど
>>626遅ればせながらG-J!!!
>>663同じく最高!gJ!!!
いや閑古鳥が鳴いてたあのころとは見違えるわよここ
>>640 全裸サイクリングでピンチに陥る展開希望
何でこんなに職人多いの?
ここにデビューしようと思って書いたのに長いことISPごとアクセス規制されてたんで、
自分のブログで公開した。
……書いた本人まで羞恥プレイしてしまった。
次書いたらよろしく。
久しぶりに覗いたらすごいことに!なかなか読みきれませんが皆さんすばらしいです。
露出とか羞恥(一緒だと思ってますが)の作者さんって遅筆が
常ですが書き込みや感想も多いので創作意欲が刺激されるんでしょうね
>>625 遅くなりましたがGJ!!!です。
相変わらず柔らかい文章でなんだか和んでしまいます
自分の学生時代にこんなことあったら襲っちゃうだろうな
って俺孝幸じゃねえし・・・きっと逃げられるだろうな・・・・・・・・・
とか自分と重ねて読める作品がzooさんの魅力だと思います。
>>637 描写が凄い。GJ!!!
ハラハラドキドキで最後まで一気に読みました。
よい意味でzooさんとは間逆の作風というか張り詰めた緊張感を表現できる文章力がうらやましい。
この展開でもっとがっつり見つかったり、誰かに見せざる得ない展開になったら手を使わずとも発射出来そうです
>>657 GJ!!!
限られた空間での露出って野外露出とは違った趣があると思ってます。
全裸だけじゃなくて触られたり、アソコの中まで見られたりっていうのは外じゃ難しいでしょうから。
お風呂で妹と...のシーンもリクしたい
>>671 どこか教えてくれ。もっと恥ずかしいほうがいいでしょ?
とかいいつつ俺も規制でここに書き込めずに駄作を投稿サイトに投下したことがある
超遅筆ですがマンコ露出リクを書いていたら内容がクリスレっぽくなってしまいました。
まだ完成してませんがアク禁解けたらここに投下しても良いものでしょうか?
いちおうJKの姉ちゃんがバカ弟とその友達に懇願されて脱ぐっていう半強制物です。
>>669 ありがとうございます(^-^)
>>672 私もそのブログ教えていただきたいですw
>>674 ありがとうございます♪
文章、柔らかいですか?
そう言っていただけて嬉しいです…本人、意図してませんがw
次も頑張ります!
>>672でーす。
実は、規制あけたらここにコピペしようと思ってた。
でも、その間に考えてたんだけど、このスレにはちょっと合わないな、と思い始めた。
そもそもそれを書いたのは、ちょっとした実験だったり。
露出系のゲームとか漫画とか、最後に社会的に破綻するの多いでしょ?
そういうのはあまり好きじゃない。
ところで、なんで露出が好きかというと、自分の場合は「羞恥心」。
なら、試しに、露出しない羞恥プレイを書いてみようか?と思った。
というわけで、物理的には露出がない作品なんで、スレタイとずれてるよね。
もしそれでもいいという方がいらしたら、こちらへどーぞ。
ttp://mizukifu.blog29.fc2.com/blog-entry-200.html ちなみに、今書いてる新作はばっちり露出してるんで。
>>676 GJ!
おしっこ持ち歩きが良いです。
周りから見たら何でもないのに、本人は恥ずかしくて堪らないところが良い。
>>677 感想ありがとうございまーす!
あれは、三つのプレイの中でも、全然周りにはわからない(筈な)んで、
とっても純粋に羞恥心だけってことで。
公開したあとに気付いたんだけど、三つ目の電車の中のって、
趣味が周りにバレてるわけで、今回の実験の方針とちょっとずれてるかも?
次回作は、今週末ちょっと用事が入ってるので、少し先になりそうです。
>>678 GJです!
物凄く間接的なのに、物凄くエロな話ですね…
直接的なエロなしで、見事、羞恥のみ掻き立てる…凄い方ですわ(^^;)
私は匂いを付けられてるのが凄いきました。
>>679 ありがとうございます。
ところで件の香料『VULVA』は実在します。
いま、手元に(笑)!
いやー、いつかなんかのネタに使えるじゃないかと買っちゃった。
一応、役に立ったね。
短編、投下します。
どうぞ見てやってください。
682 :
雨1/2:2010/10/23(土) 00:55:15 ID:Y6608A6I
雨…雨が降っている
私は図書室の窓の外を、ぼんやりと眺めていた
最近、雨の日になると、ある事がしたくて堪らなくなる
もう、夕方
そろそろ頃合だ
もう生徒もほとんど残っていないだろう
ここは誰もいない図書室、私だけの空間
一人きりのストリップの始まり
ベストを脱ぎ、ブラウスのボタンをはずしていく
ブラウスを脱ぐと、普段隠された肌が露になる
ブラジャーは質素なもの、飾り気の無い私にはお似合い
前屈みになり、ブラのホックをはずす
右手で肩紐をつかみ、手を下ろす、左胸が露になる
左手でも肩紐をつかみ、手を下ろす、両胸が露になった
私の胸は、大きくも無く、小さくも無い
乳首はもう立っている
私は背中を反って胸を突き出し、中指で乳首に触れる
中指だけで乳首をコリコリする、もどかしい感じがして好き
でも、ダメ
今は家に帰らなくちゃいけない
私は乳首から指を離し、ドアの前に行く
今の私は上半身裸、誰かに見つかったら大変
私はドアを開けて、わざと身を乗り出して誰もいないか確認する
もし誰かが居たら、もしもその人がこちらを見ていたら
そんな事ばかり考えてしまう、そんな事ばかり想像してしまう
やっぱり誰もいない、誰もいないことは音がしないから分かってた
廊下に出る、上は裸、下はスカート
誰もいない廊下に、スカートだけの私
この非日常的な感じに、私はゾクゾクしてしまう
もし、見つかったらどうなるんだろう、捕まっていろいろされちゃうかも
私はスカートの中のショーツに手を掛ける
そのままショーツを下ろし、右足を少し上げて引き抜く
私は今、ほとんど自分の足しか見えない、視界が狭いとドキドキする
もし誰かがどこかの部屋から出てきても、すぐには隠れられないかも
今度は左足、これで私の身に着けてるものはスカートだけになった
私は目を閉じ耳を澄ます、雨の音しか聞こえない
スカートも脱いだら、正真正銘の裸
でも脱がない、全裸ってあんまり好きじゃない
私は図書室の中に戻って、下着を鞄に入れる
ブラウスを着て、ベストと鞄を手に持って昇降口へ
鞄の中には折り畳み傘がある、でも使わない
今着ているブラウスは、水に濡れるとよく透ける
ベストを着ずに雨の中を歩く生徒はいないだろう、私以外は
私は下駄箱で靴を履き、雨の中歩き出す
雨はそれほど強くない、この分だと家に着く前に止むかも知れない
雨に濡れたブラウスが透けてる
今、誰かに会ったら、その人は絶対胸を見る
男の人はいやらしく、女の人は蔑むように
その場面を想像するだけで、私の体は熱くなる
スカートが濡れて腰と太股に張り付く
後ろから見たら、お尻の形がはっきりと分かるだろう
動きにくいけど、いやらしくて好き
雨がだいぶ弱くなってる、急がなきゃほんとに誰かに見られるかも
683 :
雨2/2:2010/10/23(土) 00:55:43 ID:Y6608A6I
帰り道は住宅街を通る、人も車もほとんど会わない
でも、時々人とすれ違う、そんなときは相手に背中を向けて携帯をいじくる振りをする
左腕にベストを掛け、手には鞄を持ち、右手で携帯をいじる
今、私のお尻はスカートが張り付き、背中にブラのラインは無い
それでも背中を向ける、前からだけは見られてはダメ
私の顔も、胸の大きさも、色も、形も、全て見られてしまう
後ろの人は見ているのだろうか、私のお尻を
気づいているのだろうか、ノーブラな事に
ほんとに見られているかは分からない、気にしてさえいないかも知れない
それでも妄想の中の人は、私に蔑みの視線を向ける
形のはっきり分かるお尻を見て、肌色が透けブラの見えない背中を見て
この女は露出狂だ、と
妄想の中の私は、大勢の人に囲まれている
大勢の視線を感じながらも、どこも隠すことができなかった
体にぴったりと張り付いた、ブラウスもスカートも体を隠す役割を果たしていない
子供が一人近づいてきて話しかけてくる。ねえ、お姉ちゃん、ここも見せてよ、と
私は動くことも、声を出すことも出来なくなっていた
その子は私の前に立ち、スカートを掴んでゆっくり持ち上げた
まだ、誰にも見せたことの無い部分が露になる
多分、人より薄い毛も、多分、もう濡れてるアソコも
大勢の人に見られてる
それでも私の体は動かない
私は今、隠すべき場所を何一つ隠していない
そう思うだけで私の心も体も高ぶっていく
あはっ、こんなに濡れてる、お姉ちゃんって、すっごく、エッチだね
その言葉を聞いた時、私の中を何かが駆け上がっていった
その衝撃に私は我に帰った、帰り道で何を考えているのか
今日の雨は特別な雨だ、スカートの中までこんなに濡らすんだから
どのくらい妄想に浸っていたのか、いつの間にか雨は止んでいた
家まであと少しだけど、もう時間がない
私は一刻も早く帰るため、走り出す
普通のサイズでも、ノーブラで走れば結構揺れる
もしも窓から外を見ている人がいたら、ノーブラなのが分かってしまうかも知れない
それにここは家の直ぐ側、顔を見られれば私が誰か分かってしまうかも知れない
私は、右手をおでこの前に出して、顔が少しでも隠れるように走る
だんだん空が暗くなってきている、早く帰りたい
あと少し、そこを曲がればもう家だ
こんなときに限って、家の前で近所のおばさん達が話をしている
ベストを着れば不自然なところは無い、でもそれはもったいない
せっかくここまで来たんだから、この格好で帰りたい
あたりは薄暗くなり、周りの家の照明も強くない
今なら、大丈夫かも知れない
私は胸元を隠さずにおばさん達に近付き、こんばんわと挨拶をする
おばさん達も挨拶を返す、ただそれだけの会話
たったそれだけの事で、私の心臓は早鐘をうつよう
胸を見られて、ノーブラに気づかれたかも知れない
雨が上がったばかりなのに、ベストを着ないで手に持っていた私を変に思ったかも知れない
かも知れないを確かめる術は無い、それでも構わない
私は家のドアを開ける、まずはお風呂に入ってさっぱりしよう
次、雨が降ったとき
私はいままで通りでは、満足できないだろう
終わり
あーたまんねぇ・・・ハァハァ
「……またこの人か」
診療時間ぎりぎりの、夏の日長も完全に暮れようとしている頃。
看護士が用意したカルテに記載された、藤野仁衣奈(ふじのにいな)の名前を見て、俺は呟いた。
今日、最後の患者だ。
「こ、こんにちは、西先生……」
恐らくは熱が原因ではない赤らんだ顔で、藤野さんは俺に微笑みかけた。
「藤野さん、今日はどうされました?」
「え、えーっと、風邪ひいたみたいで、熱っぽいんです……」
藤野仁衣奈、19歳女。
以前の診察で一人暮らしをしていると言っていたことから、恐らく近くのO大学の学生だと思われる。
藤野さんは、俺と向き合いながらそわそわしている。
今日の藤野さんの服装は、とても可愛らしい淡色のノンスリーブのワンピース。
夏場の彼女はワンピース派のようで、端麗な顔立ちとスラッと伸びた細い身体によく映えている。
そのワンピースの膝辺りを掴みながら、俺の一言を待ちながら、もじもじしている。
……いつものことだ。
俺はまず、傍に居たナースの濁川(にごりかわ)さんに外してもらうよう告げた。
基本的には女性の診察にはナースを立ち会わせることが義務づけられているのだが、
患者本人の希望とあらばそれに従うしかない。
以前の診察の時にも藤野さんは、立ち会いのナースがいる方が恥ずかしいので外してほしいと言っていた。
女性の診察にナースの立ち会いが義務づけられているのは、
診療行為に託つけた男性医師による女性患者への性的虐待(ドクターハラスメント)を防止するためである。
しかし、一応言っておくと、患者の裸で欲情する医師など稀である。
立場上、老若男女問わず何人もの裸を見てきているため、男性医師が例え魅力的な肢体の女性の乳房を目にしても、
それも『患部』あるいは『診察部位』としか思えなくなる。
寧ろ、それゆえの医師の女性患者への無配慮が諍いを生み、あらぬ問題の引き金となってしまうことの方が多い
(病院における女性の苦情は、医師のスケベ心よりも医師の無神経さに由る場合の方が多いのだ)。
ナースを診察時に携えるのは、その諍いを生まぬための予防線に過ぎない。
それなのに、そのナースを外すよう、女性である藤野さん自身が要望したのは、二回前の藤野さんの診察からである。
私はそのときに一応、口頭ではあるが、診療行為に対して性的な嫌疑を持たない様に約束してもらった。
俺は内科を専門にしている以上、女性患者の胸を見せてもらわなければいけない場合もある。
必要に応じて、上半身は完全に裸になってもらうときもあるし、ごく稀には、下半身も含めて全裸になってもらうときもある。
女性にとって、裸のまま男性医師と診察室に二人きりになるのは、俺の想像以上に心細いものらしい。
女性の本能的な、異性への不安感ゆえに、それはやむないことだろう。
さて、濁川さんには外してもらい、可愛らしいワンピースを着た藤野さんと診察室で二人きりになった。
ワンピースの裾を掴み、今か今かとうずうずしている藤野さんに、俺は告げた。
「……では、お願いします」
言うが早いか、藤野さんは俺の前で立ち上がり。
裾に手を掛け、シャツを捲り上げる様にそのままするすると裾を持ち上げていった。
医師である俺も、生憎ながら男だ。
そして、藤野さんは細身で可憐な、とても綺麗な美少女である。
その藤野さんの、俺の目の前での、下俗な言い方をするならばストリップショーである。
例え患者が女性だろうと若かろうと、普段は大して何も感じないはずなのに……
残念ながら、このとき俺は興奮してしまった。
ワンピースの裾が持ち上がる。
綺麗な脚が、太股が、どんどん露になっていく。
露になるのは脚に留まらず、とうとう純白の布、すなわちショーツが登場する。
俺の目の前に立っている藤野さんのショーツが、ちょうど俺の目の高さにやってくる。
目を凝らせば、その薄布の向こう側まで透けそうだ。
白いショーツは藤野さんの白い肌と共に目映く輝いているように見える。
ショーツが完全に露になったなら、次は理想的にくびれたお腹が現れる。
余分な贅肉がなく、つい腕で抱えたくなるくらいに細いウエストに、
つい指で触ってみたくなるような小さく可愛いおへそ。
さらに裾は捲り上がり、とうとう胸元に届く。
ショーツとお揃いのブラが顔を出し、そしてブラに隠された膨らみも登場する。
藤野さんの細身な体格に似合わぬ、とても立派な膨らみ。
そして、ワンピースから腕を抜き取り、きちんと処理された腋を見せながら、首から引き抜く。
ブラとショーツだけを身につけた、藤野さんの美しい身体のお目見えだ。
そして、俺が促そうが促すまいが関係なく。
藤野さんはさらに、上半身の着衣に手をかける。
俺の前で立ったまま、手を後ろに回し、ブラのホックを外した。
慣れた手つきで、ためらいも無く、……しかし顔は赤らめながら、そのブラを腕から引き抜いた。
白い……白くてみずみずしい、美少女の乳房の膨らみだ。
ショーツ一枚を残して脱衣を終えた藤野さんは、再び俺の前の丸椅子に腰掛けた。
座るというたったそれだけの動作で、拘束から外れた乳房はぷるぷると弾み、同時にその先端も上下に弧を描いた。
白く大きな理想的な膨らみの中央は、うってかわって濃い(しかし黒くはない)茶色が一際目立っている。
膨らみの先端、すなわち乳頭は、丸くぷっくりと隆起している。
ショーツ一枚だけを着けた、乳房も丸出しの裸の女子大生の美少女と、俺は向き合って座っている。
本音を言えば、理性の箍(たが)を外して、すぐにでもこのたわわな膨らみに手を伸ばし、その先っぽに唇を当てて吸い付いてやりたい。
患者の裸を見慣れた医師の俺ですらも蠱惑(こわく)されそうになる、強烈に魅力的な裸だった。
そしてこの場には、ナースの濁川さんもいない。
残りの、待たせている患者もいない。
完全に二人きり。
この魅力的な裸を、あくまで診療行為という信頼関係が継続する範囲で、思う存分に見て触って楽しめてしまう……!
業務中だが、業務中なのに、心が躍る……!
藤野さんは、……乳房を隠さず、しっかりと俺と向き合い、そして微笑みを浮かべている。
俺は普段この子がどのように人と接しているか、その日常や人となりについては与り知らない。が、
にこにこと可愛らしく微笑みを浮かべる彼女からは、その気だての良さや健気さといった、魅力的なパーソナリティが窺える。
この子は、誰に対しても笑顔を向けるタイプの女の子なんだろう。笑顔が目映い。
彼女は裸になっていて、その魅力的な身体を惜しげもなく晒しているというのに、
あたかもそんなことを意に介していないかのように、胸を張って、毅然とした笑顔を俺に向けていた。
そして、その笑顔は。
彼女は、今自分が裸でありとても恥ずかしい格好をしているということを、決して意に介していないわけではなく、
寧ろその逆で、自分が裸であることを大いに恥じらってか、目は泳ぎ、顔が赤らんでいる。
藤野さんは、慌てている。恥じらっている。
しかし……女性はその感情を顔同様に如実に表現する身体部位がある。
この裸の美少女の乳首は、外気と俺からの視線に晒され、刺激され、痛々しいくらいに固くなっている。
その存在を存分に主張している乳首を、診察とは無関係に、触って捏ね回してやりたいと強く思った。
同時に、彼女のためにもその乳首を、触って、あたかも凝りを解すかのように摘んで捻って、気持ちよくさせてあげたいと思った。
彼女と俺が向き合う。
『ほら、早く触ってください!』と言わんばかりに膨らんだ乳首と、そのいじらしい乳首に魅せられた俺。
そこにいるのは、発情した男と女二人だった……。
彼女を診察し、彼女の魅力的な裸を見ることになるのは、これで何度目かになる。
彼女の診察を繰り返すことで、気付いたことがある。
藤野仁衣奈さんは、露出趣味のある女性なのだ。
診察を受けるという名目のもとに、裸になって乳房を晒すことで、(羞恥もあるだろうが)快感を得ていた。
幾度か診察を重ねることで、俺はそう確信した。
一応、藤野さんの名誉のためにもう少し話しておくと、
藤野さんは、最初から俺相手に露出することを目的にここにきたわけではなかった。
それがいつしか、俺相手に、「もっと私の裸を見てほしい……」というシグナルを発信するようになってきていた。
彼女の通院頻度。初診が今年の1月だったが、それから8月の今日で9回目だ。
定期的に通院する必要があるわけでもない、ごく通常の健康体の彼女が、そんなに病院に通い詰める必要はない。
それなのに、わざわざ診療終了の遅い時間を予約して、俺の元に現れる。
症状は、仮病でもしているかのようなごく他愛ないものだ。
そして、4月の彼女の診察。
一応心音を聞かせてもらわないといけないので、胸を見せてもらうのだが、
そのとき彼女は、わざわざ自ら上半身全てを脱いで、俺に裸を晒したのだ。
普段は心音を聞かせてもらう際に、俺はどうにか頑張って、ブラを着用してもらったままで済ませている
(当然、ブラは完全に外してもらった方が聞きやすい)。
だから、聴診の際は「裾を少し空けてください」とだけ伝える。
その女性の、へそが少し露になるだけ。そこに手を入れ、手探りで心音を聞く。
この診察のやり方を、彼女自身が拒んだのだ。
俺はこのとき、「胸の音を聴かせてください」と言っただけだ。
それなのに、その一言を受けて彼女は、何か意を決したような表情を浮かべたすぐ後に、眼と唇を固く結び、
……上半身裸になった。
しっかりと俺に裸を見せ、恥じらいながらの微笑みを浮かべて、胸を張って俺を見つめていた。
彼女はワンピースを好んで着用するから、常にショーツ一枚の姿になる。
そもそも病院に通う女性は、ほぼ間違いなくパンツスタイルをとる筈なのだ(ショーツまでは見られずに済むから)。
彼女が毎回ワンピースを着用していることも、彼女の露出願望のシグナルだった。
ぺたぺたと、その形の良い魅力的な乳房に聴診器の先端を沈ませる。
彼女の乳房は大きめなので、聴診器をその膨らみに押し付けないとうまく聞こえない。
彼女の乳房が、俺の聴診器によって形を変える。聴診器を離せばふるふると弾み、少しの間その振動を保つ。
乳房を揺すられる刺激のためか、乳頭がにょきにょきと膨らみ、形を整える。
そして、掠れた吐息を漏らす。
単なる社交辞令ではない微笑みの表情と、その吐息の高いトーンから、その吐息が『喜悦』ゆえに漏らされたものだと悟る。
そう、彼女は、診察の過程で裸を見られて触られることに、悦びを感じていた。
「露出症」という精神病の名前を聞いたことがある。
つまりは、所謂露出狂の変質者だ。
一般的に露出狂というと、全裸の上に外套を羽織り、夜道を通りすがった女性の前に現れて、
その外套の中身すなわち陰茎を露出する男性をイメージするものだ。
しかし、露出狂は何も男性に限らず、女性の露出狂も存在するのだ。
そして、露出狂のように社会生活に適合できなくなるほどには重篤ではないにせよ、
潜在的に、裸を見せたい・服を脱ぎたいという内なる願望を秘める人は男女問わずいるらしいのだ。
合法的な範囲内であること、社会性を損なわないこと。
その規制の中で、おおっぴらに裸になってしまえる場所。
彼女にとって、それが病院だったのだ。
そして、彼女はとうとう、ナースの濁川さんにも外してもらい、裸のまま男医師である俺と二人きりになることを希望した。
彼女は至って健康であり、診察など望んではいなかった。
あくまで「医者の診察を受ける」という体裁のもと、そしてその体裁に託つく範囲であるならば、
いかに恥ずかしくて屈辱的な『診察』であろうと、それを信用し、受け入れるということを。
裸の美少女・藤野仁衣奈さんは、望んでいた。
当然これは、本人の意志を言葉で確認したわけではない(無論、できるわけがない)。
だから、彼女が裸になりたがっていたり、身体を触られたがっているということも、確証が得られたわけではないのだ。
しかし、ここまでの情報を総合して、そう考えるしかなかったのだ。
そして、今後も彼女は仮病の状態で、俺の元にやってくるだろう。
もし、この仮病少女の顔や身体が魅力的でなかったならば、俺は彼女の通院を疎ましく思っただろう。
もちろん、わざわざ危険を冒してまで、彼女の『真意』を探ろうなどとは考えなかった筈だ。
しかし、それを乗り越えてでも、俺は彼女の『真意』を探りたかったのだ。
理由はもちろん、彼女の顔と身体があまりに魅力的すぎたから。
その身体を、仕事を度外視して好き勝手に見て触れられるのならば、それはあまりに嬉しいことだから。
だから、今回は『賭け』に出たのだ。
ショーツ一枚のまま、彼女は真っすぐ俺を見つめている。
胸元を隠さない腕を後ろに軽く組んで、少し胸を張るような姿勢になっている。
普通なら、手持ち無沙汰な腕が軽く前方に曲げられていたりするのに。
彼女の両眼を診て、次に喉の腫れを確認する(彼女の開けた口と唇にまた劣情を催したが)。
耳の下に触れ、リンパ腺の腫れを確認。
そして、聴診。
もはや遠慮しない。
ぷっくりと立った乳首をじっくりと凝視しながら、胸の周りに聴診器を当てていく。
心音を聞くのに邪魔な膨らみを片手で押し上げ、その隙間に聴診器を当てる。
その箇所を聴き終えたら、乳房を押し上げている手を急に離す。
支えを失った乳房が、ぷる〜んと弾む。
柔らかく、瑞々しい、弾力。
診察に託つけた、乳房への性的悪戯。
普通なら、これをやられた女性は驚きの表情を浮かべるか、或いは屈辱で眦に涙を浮かべるだろう。
そして俺は、犯罪者として訴えられてもおかしくない立場になる。
……しかし、彼女は顔を赤らめ、歯を食いしばりながらも、笑みを浮かべている。
乳房を玩具のように弄ばれ、観察されたことは、きっと彼女にとっても、屈辱は屈辱なのだろう。
しかし、その屈辱が楽しいのだろう。
……やっぱり、彼女は性倒錯者だ。
……きっと、いける!
(きっとこのときの俺も、もはや抑制が利かなくなっていたのだろう)
さっき外したはずの片手を、もう一度、まだほんの少しだけ振動している乳房に添える。
彼女の左乳房を、俺の左手に乗せる。
左手の4本の指を使って、下から弾ませる。
乳房が波打つ。俺の指が動くままに、彼女の乳房が形を変えた。
興奮で浮かぶ笑みを極力抑えながら、意地悪く彼女の顔を下から覗き込む。
……真っ赤な顔と、一文字に結ばれた唇。彼女の顔の全面に浮かぶ、痛々しいほどの恥ずかしさ。
もはや診察ではない。これこそ、医師の風上にも置けぬ「診察行為に託つけたドクターハラスメント」だ。
俺は、それをあえてやっている。
今俺がやっていることは「診察行為に託つけたドクターハラスメント」なのだと、彼女が気付くようにシグナルを送ったのだ。
……それでも彼女は、俺の意するままに従ってくれていた。
次に、(仮病であったが)腹痛を訴えていたため、ベッドに仰向けになってもらった。
診察から継続してなので、ショーツ一枚の裸のままだ。
ショーツ一枚の姿のまま、彼女に横になってもらう。
そして俺は、掌を彼女のお腹の上に置いた。
ぐにぐにと、広い範囲でお腹を押していく。
真っ平らなお腹。ごく薄く敷かれた腹筋の感触が心地良い。指圧する指先に生きた体温を感じる。
……俺はとっくに興奮していた。
藤野さんは目を潤ませ、マッサージでもされているかのように心地良さそうな笑みを浮かべていた。
魅力的なお腹の中心の可愛らしいおへそに、そっと指を入れる。
ほんの少しだけ驚いたように「あ……」と小さく息を漏らし、また心地良さそうな笑みを浮かべた。
『間違いない……』俺は確信した。腹診時にわざわざへそを押す必要はないからだ。
彼女のおへそに入れた指をくにくにと軽く指圧し、くりくりと擦るように撫でた。
藤野さんは、相変わらず強張った溜息を漏らすだけだ。
これが、最後の確認。そして、最大の賭け……。
俺は、仰向けでもなおたわわな彼女の乳房に手を置いた。
そもそも、俺が彼女にベッドに寝てもらったのは、お腹を診察するためである。
それを、診察の目的も何も告げずに、俺はいきなり胸に触れた。先程の聴診とは異なり、乳房に触れる理由が全くない。
通常、こんなことは許されない。
通常の女性患者にこんなことをすれば、たちまち俺は訴訟され、医師免許を剥奪されかねない。
もしも。
もしも……。
もしも、俺が彼女の胸に触れることで、彼女が我に返ったように真顔になって、俺に詰め寄ったら。
途中までは『診察行為に託つけた触撫』によって性感を高めていた彼女が、現実に還ってきたなら。
俺の人生は終了する……。
俺にいきなり乳房を触れられた彼女は、真顔になるどころか。
興奮の混じった喜色満面の笑みを、俺に向けた。
俺は大いに安堵した。賭けに大勝利したのだ。
それでも、恐る恐る、俺は彼女の乳房に少しずつ指を食い入らせていった。
彼女の身体がより一層強張る。両の拳が握られる。
彼女の乳房に置いた指を少しずつ食い入らせ、少しずつその柔らかい弾力の中にめり込ませる。
俺は、藤野さんのおっぱいを鷲掴みにしていた。
安物のアダルトビデオならば、聴診を終えた内科医役の男優が『はい〜、乳がんの検査しますからね〜』などと言って、
胸を露にさせた女優のその乳房を、触診に託つけて揉みしだいたりする。
たったこれだけのシーンに、ダウトが2箇所ある。
まず乳がん検査のための触診は内科の担当ではない(乳腺外科の所管だ)ことと、触診は『揉む』のではなく『圧し撫でる』動作であることだ。
事情を知る者が見れば、何とも現実味に欠ける三文脚本でしかないのだ(ヌけるからいいけど)。
……その二つのダウトを、今、俺がやっている。
もみもみ、もみもみ、もみもみもみ……
診察ではない。
診察ではないことは明らかだ。
そしてそれは、彼女にも伝わっている。
今の俺は、『診察として胸を触っているのではない』ということを。
彼女が身を捩(よじ)り始めた。
あくまで真っすぐに横たえた身体が、打ち寄せる快感に堪えながら、それでも手足や顔がむずむずと震えている。
ぷにゅぷにゅ、ぷるぷる、……
悔しいだろう?惨めだろう?
俺が医者だっていうただそれだけの理由で、この綺麗な身体を晒し、おっぱいに悪戯されないといけない自分の立場が。
今の君は、ショーツ一枚の丸裸で俺と二人きりなんだ。逃げられないんだ。
おっぱいを触りたい放題にできる立場にあるという制圧感。
おっぱいを触られ放題にされてしまっている女の子の、可愛らしく凛々しい顔。
俺は、生きながらにして天国に居た。
彼女の固くなった乳首を、指先で捏(こ)ね回す。
くりくり、くにくに、……
彼女の身の捩れが、どんどん隠せないくらいに大袈裟になってくる。むずむずしている。
何より……。
彼女のショーツが、はっきりと湿っていた……。
彼女も俺もこのままでは収まらないほどに興奮していた。
願わくは、いつまででもそのおっぱいを揉みしだいて、乳首を捏ね回していたい。
しかし、今日のところは、『診察という最低限の体裁』を繕うためにも、どこかで打ち切らないといけない(今更な危惧かも知れないが)。
何より、もうかれこれだいぶ長い時間を藤野さんの診察にかけていた。
……今日はこの辺でやめておこう。
きっと、彼女はまたやって来る。次に訴える症状は、頭痛か、咽痛か、……。
俺は藤野さんに、起き上がるよう伝えた。
彼女は身を起こし、裸のまま患者用の椅子に腰掛けた。
……愛液が、ショーツ越しに内股を伝っていた。
「夏バテによる夏風邪だと思いますので、解熱剤と整腸剤だけ出しときますので、栄養をしっかり摂ってゆっくり休養してください」
「はい」
「じゃあ、今日はこれで終わりです。お大事に」
「ありがとうございまいた」
彼女は裸のまま、にっこりとお辞儀した。
俺は彼女の裸から眼を離し、カルテの記入を始めた。
「あ、あの……」
彼女に呼ばれ、俺は彼女に目を遣ると……
そこに、全裸になった藤野さんが立っていた。
俺は驚いた。もう診察は終えた筈だった。
さっきまで穿いていた、濡れたショーツも脱いでいた。
彼女自身の愛液で湿り、てらてらと光り輝くヘアが目映い。
素っ裸だ。正真正銘の、すっぽんぽんだ!
美少女女子大生の、誰もが認めるエロティックな、オールすっぽんぽんだ!!
彼女は、両手を後ろに組み、胸を張り、その身体を一切隠そうとしていなかった。
「……下着が濡れちゃったので、替えの下着を貸してもらえませんか?」
なるほど。それが脱ぐための口実か。
いじらしい。何ともいじらしい……。
(彼氏が居るかどうかはいざ知らず、)俺だけに裸を見せてくれるこの子が、ただひたすら愛しい……!
何より、「自分からすすんで」素っ裸になったことが、何より俺を興奮させる。
『私の裸、どうですか……?』と言わんばかりの、芸術性すら帯びた美しい裸体。
人間の、女性の、原始的な美しさがそこにあった。
腰は丸みを帯びて膨らみ、男を魅惑するとともに安堵させる矛盾に満ちたフォルムを呈している。
その中心は、あくまで少女のものではない黒い茂みが、彼女の白い肌とコントラストを採るように黒く生い茂っている。
彼女は、全てを曝け出した。
俺は彼女の全裸を、上へ下へと忙しく眺めた。
彼女はモデルがポーズをとるように、胸と股間を軽く前方に張り出し、俺の視線を待っていた。
彼女は、苦痛そうな笑顔に顔を赤らめていた。
彼女は今日、とうとう初めて俺に全裸を見せた。
俺は、一人の女の子を完全に裸にさせた。
彼女の全てを、露出させた。
彼女は俺から替えのショーツを受け取り、そのまま帰った。
しかし、また暫く時期を空けたら彼女は、また俺の元に裸を見せにやってくるだろう。
次はもう、遠慮も警戒も要らない。
彼女はもはや、自らの意志で俺に『全裸』を見せるほどに、露出行為に耽溺してしまっている。
次はどんな風に彼女の裸を見て、どんな辱めを与えてやろう……
俺は、それだけを考えていた。
最近不調につき遅筆です。リアル(仕事)も忙しいです。
というわけで、今日何とか書き上がった小品をお届け致します。
……相変わらず王道の露出ではありませんが、このような変化球露出作品を少しでもお楽しみいただけますならこれ幸い。
男性視点もいいものだな……
医療用、入院患者用? に下着置いてるの?
いい感じだね。GJ
これは素晴らしい
男性視点良いね
>>693 乙です。男の視点だとねちっこいエロスが感じられますなー
つーか
>>693さんのお仕事がリアルに気になるんだがw
皆様コメントありがとうございます。その一言がリアルに励みになります。
>>695 詳しく知っているわけじゃないけど、病院なんだから下着の汚損の可能性くらいあると思った。
学校だと、女子用の替えの下着は置いているみたい。
>>698 理系サラリーマンです。いわゆる研究開発職ってやつです。
>>699 乙であります。
まずはストレートを鍛えてから変化球をお願いしたい
夜道を見つからないように全裸で徘徊するとか
>理系サラリーマンです。いわゆる研究開発職ってやつです。
世界に誇れる日本の技術を支える理系の人々がこんな変態紳士(称賛)とは……やはり日本は最強だった
やはり羞恥心あってこその露出だよな
学校で露出してたorされてた女の子が薄着の状態で廊下を通る時に男子が溜まってて女の子が通る時に触られる…みたいな小説ないだろうか
覗かれてるのわかってて見せちゃうようなのも読みたい
なぜか肛門だけを見られたくなった少女がマンコを手でかくしながら
肛門だけ見せてくれるようなのも読みたい
トイレ盗撮とかか……?
エロパロで表現するのは難しそうだなw