【1・2・4】ペルソナ旧作総合エロパロ1 【トリニティ】

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355名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 00:00:35.88 ID:hedkUMDy
ほしゅ
もう数日でリメイク版ペルソナ2罪出るね
文才ない自分としては、ここに投下されるSSが楽しみだ
防空壕で、達哉と栄吉を救う為、康夫の条件を呑んだリサ・舞耶・ゆきの
リサは康夫の彼女なり、口で奉仕したり、尻穴開発されたり
舞耶とゆきのはカス高やゾディアックにいた不良や仮面党員に輪姦される
精液まみれになった3人をゆきののカメラで撮る
とか妄想するけどね
356名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 23:19:08.65 ID:cAuOrYr1
リメイク版2よりも4のアニメ化に期待
357名無しさん@ピンキー:2011/04/13(水) 00:02:27.08 ID:2sOVqa6p
じゃ俺は4のアニメ化よりもリメイク版2に期待
358名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 20:39:00.63 ID:ygM/H+c0
PSPペルソナ2罪、発売おめ!
噂で地震など無かったことに出来たらいいのにな
359名無しさん@ピンキー:2011/04/14(木) 22:35:17.48 ID:I4F6lIkO
予想よりテンポが悪いな
しかしメッセンジャーとの会話は相変わらず楽しい
360名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 23:46:53.75 ID:d6yPsXyt
リサの麻薬と援助交際まがい設定消えなくて良かったw
361名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 16:02:02.37 ID:HSP5eWQU
シャドウ舞耶×達哉を受信
362名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 21:13:53.72 ID:dJ5UhQdg
配信よろ
363名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 21:55:42.95 ID:Eqxa4BWU
>>361
読んでみたいな。エロく責められるのか…
シャドウ達哉×舞耶も読んでみたい。軽いリョナもあったら萌える
364名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 21:43:52.55 ID:Whj67YKC
シャドウ舞耶×達哉はパイズリフェラ+騎乗位か
軽いリョナなら、腹パン・刀で服や下着がズタボロ→刀の柄を膣に無理矢理突っ込むとか?
シャドウリサ×舞耶は本体のリサの舞耶に対する嫉妬心からねちねち責めるたり
シャドウ達哉×リサなら、偽物だと解りながらも感じちゃうリサとか
シャドウ克哉×舞耶は、欲望のままに膣・直腸・口内に大量中出し
365名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 22:10:58.73 ID:TjY9njWg
移植で新規の人流れてくるかと思ったけど
そうでもなかったぜ!!

4アニメやったらまたスレ分割とか何とかで荒れそうだ
366名無しさん@ピンキー:2011/04/26(火) 01:40:05.68 ID:9ZC1Lmmc
今更移植で新規が来るとは思えん・・・
367名無しさん@ピンキー:2011/04/26(火) 01:58:59.71 ID:4oGd0bgP
まあ3、4程女キャラ多くないしねえ
アニメからは新規さんが結構入ってきそうだけど2には関係ないし
368名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 01:27:47.61 ID:HSu7hlsV
アトラススレは落ちた?
SS保管庫が新しくなってる??
管理人の方、お疲れ様です感謝です。
369名無しさん@ピンキー:2011/05/08(日) 23:21:39.61 ID:lGT6Unwg
もしかして管理人さんは俺の為に、サイトごとリニューアルしたんじゃないだろうな……。
ゆかり×キタロー投下した時、2chのスレは表示に問題は無かった。
だけど当時の保管庫の方は行間が空いてるから、AAが縦長になって嫌だなあと思ってた。
今の文章を載せる形式が2ch仕様っぽいんなら、これからss投下する時、挿絵としてAAも挿入できるな。

そういう意図があったのかどうかはわからないけど、お疲れ様です、いつもありがとう。
370名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 23:49:33.09 ID:6We5bsh6
ほす
371名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 21:23:44.02 ID:ANK2QqLr
ふむ
372名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 05:20:07.28 ID:2HNJW6be
保守
アニメ始まらないと盛り上がらないのか。。。
373名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:01:31.58 ID:74MrBfOX
折角世界観が繋がっているし、アニメ同士ってことでTS×P4な設定で

・P4二年後、もし鳴上番長が京大に合格して諒兄ちゃんと先輩後輩になったら〜というお話。
・でもメインは鳴上×綾音の微エロ
・尿注意
・番長は少なくとも三股中(りせ、綾音、小夜子)である
374名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:02:16.08 ID:74MrBfOX
ギシリ、と女が腰を振る度にベッドが揺れた。
俺の上に跨って、女は熱っぽい息を吐く。
「んっ…はぁ……あっ…あっ……」
栗の実のような形をした乳房を伝う汗が、色素の濃い紅色の頂点から滴り落ちる。
俺の胸板に落ちたそれを、女の細い指が刷り込むように撫でた。
「ふぅ…んっ…ぁん……あっぁっ……」
怒張を飲み込んだ女の下腹部はゆるゆると揺れ、肉感を視覚的に感じさせる。
着やせするのだな……
今度は弧を描くように腰を滑らせる女の臀肉に、しかし何故か触れる気が起こらない。
だと言うのに女の狂態は留まることを知らず、粘液がシーツに染みを作っていく。
「…はぁっ…ん…んぅ……ぁはっ……」
独りで上り詰めようとする女に……いや、確かに俺自身は生体反応として男性器を硬直させ
刺激を受けて精巣から種を女の膣内に放とうとはしているのだが、心が全く震えない。
俺のその姿に何も思うことはなく、女は俺を組み敷いてよがっている。
「はぁあ…んふぁ……っ…ぉ……ぁおっ……」
熟したサクランボのように赤い髪。
瑠璃のガラス細工のように青い瞳。
人形のように、決められた表情を動かさない。
「はぁっ……諒……っ」
視線が合う。
ああ、独りではない。
俺とこの女は同じだ。
この女も、心は死んでいる。




「……っ!」
古い、染みだらけの天井。
それだけでは不安で、窓の外を見た。
いつもの――借宿の光景。
枕元のメガネをかけ、時計を確認する。十二時を回っていた。
「……休むか」
今日の大学の講義の内容と単位修得状況を鑑みて、呟く。
夢……淫夢のせいだろう、気怠かった。
不快感は寝汗の重さもあったが、下半身の生理現象による部分が大きい。
375名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:03:35.26 ID:74MrBfOX



シャワーのぬるい湯が、夢の形跡を洗い流していく。
だが記憶も一緒に、とはいかないらしい。
(映子の身体だった……)
顔こそ父と母が犠牲にしてしまった少女――小松原アヤネのものだったが
あの身体は自分の記憶の中の、幼馴染みである二階堂映子のものだった。
それが余計に嫌悪感を誘う。
このまま気怠さに任せていては嫌悪感は拭えない……
シャワーの蛇口を閉めると、俺は機械的に外出の支度を行った。




「貸し出し中?」
「はい。四日ほど前ですね」
司書がパソコンで履歴を確認する。
別に覗こうとした訳ではないが、ディスプレイが目に入った。

―― 鳴上 悠

貸し出し履歴の名前欄には、知った文字が並んでいる。
俺は司書に礼を告げると、図書館を後にした。

外は雨が降っていた。
雨といっても霧雨で、アパートまでなら途中で傘を買う必要もないように思えた。
早足で歩きながらも、慣れた道の変化には自然と気づくことがある。
例えば、古びた家の軒先にあじさいが咲いていた事とか。
確か梅雨入りはまだたった筈だ。よほどせっかちな花なのだろう。
ふと、弟の慎の事を思い浮かべた。
アイツもせっかちというか、そそっかしい所がある。それに早生まれだ。
それを言ったら洵も……結祈も、二月生まれか。

三ヶ月前、綾凪市にある被災者墓地に献花に赴いた。
父さんと、母さんと、結祈の分の花を墓に添えながら
しかし、結祈は死んでいないのではないかと、あの場所に立つ度に思う。
正確に言えば……洵の中に結祈がいるのではないかと
四年前、空港で別れた日から俺はずっと考え続けている。
いや、怯えているのか。
確かめるのが怖くて、俺は慎と洵を預けている叔母さんの家を避けていた。
376名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:05:17.09 ID:74MrBfOX
結局大学に足を運んで、何をするわけでもなく戻ってきた。
それはいい。多少の気は紛れた。それだけで目的を達したと言えるだろう。
だが物憂さは離れずに付きまとっている。
一人でいると気が滅入りそうで、本を又貸しして貰うという口実で俺は隣に住む後輩に会いに行った。

「…んっ…ちゅ…ふ……先輩……んん…」

考え事をしていたからだろう、俺はノックもせずに鳴上の部屋に上がった。
それがこの結果だ。
敢えて部屋の主である後輩の非を挙げるとすれば、鍵を掛けていなかったことぐらいか。
弟の事をそそっかしいなどと、よく言えたものだ。
しかし……
「…!」
少女を膝に乗せた鳴上は、彼女との唇の間に糸を引きながら横目で俺の存在を認めた。
よりにもよって女を連れ込んでいた(さらにいうなら、コトに及ぼうとしていた)のを知り合いに目撃されるとは、コイツも運がない。
ないのだが、鳴上は驚きの声を挙げた以外は平静を崩す様子がない。
平素からこの男の動じ無さには感心していたが、このような状況であってもそれを発揮するとは……
慎がコイツと同い年くらいに成長したとしても、決してこうはいかないだろう。
「………」
しかし女の方も相当度胸がいい。胸もいい(形、大きさ的な意味で)
普通、悲鳴の一つでもあげてもおかしくないだろうに、そくささと服装の乱れを直していた。
おそらく、この場にいる人間で一番動揺しているのは俺だ。
こんな風に変に冷静でいるのは、動揺している証拠だろう。
「あのぉ〜……どなたか知りませんけど」
「神郷諒。俺の大学の先輩」
「先輩の先輩?」
沈黙を破ったのは少女だった。
「私がここにいたこと、内緒にしてもらえないかなーって」
「大丈夫、先輩はそういう人じゃない」
こんな事になっても鳴上は俺の事を評価してくれているらしい。
「別に構わないが……隠す必要も無いと思うが?」
つきあっていることをやたらと周囲にアピールするのは一種の迷惑だが
隠すというのも何かやましい事があるようではないか。
と、俺の発言に二人は顔を見合わせ、音にするなら「キョトン」とにでも形容されるような表情を俺に向けた。
なんだ? これがジェネレーションギャップというヤツか?
鳴上とは三つしか違わない筈だが……
鳴上でこれなら、慎や、あまつさえ洵なんてどうなる?
俺は学生時代、映子と親密な関係になった事はあった。
生々しい言い方をすれば、俺達はお互いに童貞と処女を捨てた間柄だった。
周囲は清い関係だと勘違いしていたようだが、それは聞かれなかったからであって
訊ねられれば俺はちゃんと映子との関係を認めるつもりだった。
それはもう古いのか?
慎や洵に彼女が居たとしても、唯一の肉親である俺に秘密にするような事が普通だというのか!?
ある日突然、義理の妹が増えたり、姪っ子が出来たりするのが普通だと!?
「馬鹿な! 俺は長男だぞ!!」
「は?」
377名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:06:58.60 ID:74MrBfOX
「……スマン、取り乱した」
暫し沈黙。
「え〜っと、先輩の先輩?」
「神郷でいい」
「私のこと、知ってますよね?」
鳴上の彼女が、己の顔を指さしながら訊ねてきた。
「……どこかで会ったか?」
改めて彼女を見ると、とても整った顔をしている。
長い睫毛にパッチリ開いた瞳、ルージュを引いてないのにほんのりと桜色に染まった唇は元々の素材の良さを証明していた。
人形のような美しさではなく、女性の柔らかさや瑞々しさを持ち合わせた美しさなのだ。
「ふむ……」
しかし、彼女とは初対面だと思うのだが。
大学にいれば嫌でも目立つだろうし……大学関係でなければ地元の人間か?
まさか、小松原の関係者……いや、その可能性は薄い。もしそうなら、このタイミングでバラさないだろう。
「せんぱ〜い、私ってもしかして復帰前より売れてない?」
「オーラがないんじゃないかな」
「ひっど〜い! りせ、泣いちゃう〜〜!」
自分をりせと呼んだ少女は鳴上の胸元に顔を埋めた。
「オーラのあるりせも、オーラの無いりせも、りせだよ」
鳴上は彼女の赤毛の髪を撫でる。尤も、彼女も本気で泣いている訳ではなく、一種のスキンシップだ。
しかし話が見えない。
もし彼女と俺が知り合いならば、申し訳ないが俺は彼女の事を覚えていない。
ノックも無しに部屋に踏み込んだ事と合わせてその事を謝罪すると、鳴上は黙って付けっぱなしのテレビを差した。
一人暮らしらしく、15型の小さなものだ。しかし、テレビが何か関係があるのだろうか……
首を傾げる俺に、鳴上はテレビそのものではなく、画面に映るCMを見るように促した。
新発売のシャンプーの宣伝をするそれは、ウェーブのかかった赤毛の女優が美しい髪を謳ったものだった。
「……ん?」
この女優、どこかで見たような……
「久慈川りせ、アイドルから女優へ脱皮中の売れっ子芸能人でーす」
「……という訳です」
なるほど。芸能人と付き合っているとなればマスコミなども煩いのだろう。
関係を隠して欲しいと頼むのは自然な流れだ。
「……自分で言うな、とかツッコミはないの?」
「そっとしておいた」
「ツッコミ不在!? 里中先輩ー! 花村先輩ー!」


378名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:08:21.33 ID:74MrBfOX
久慈川りせの言によると、京都に居たのはドラマの撮影があったかららしい。
しかし雨で撮影は中止になった為、鳴上の元へ会いに来たという。
「まぁ、どのみち時間見つけて先輩と逢うつもりだったんだけどね〜
 先輩、こっちの大学受けちゃうんだもん。東京なら私や直斗はちょくちょく逢えると思ってたのにぃ!
 京都じゃみんなだって簡単には会いにいけないじゃん! 先輩のいじわる!」
「ごめん。どうしてもここの教授の講義を受けたかったんだ」
鳴上に腕を絡ませる久慈川、優しく微笑む鳴上、居心地の悪い俺。
「鳴上、俺はもう帰る……」
「え? そういえば、何しに?」
「いや……本を借りにな。お前、図書館で借りていたろう? 
 読み終わってないなら、無理にとは言わないが……」
「ああ、あれならもう読み終わってますから……」
鳴上は立ち上がると、机の上から図書館のラベルの付いた本を引っ張り出した。
「先輩の先輩も同じ心理学部なの?」
「京大に心理学部はないぞ。コイツは文学部の心理学専攻だ」
「それで神郷先輩は法学部。司法試験、どうでした?」
「まぁまぁだな」
鳴上が苦笑する。
「それは合格のパターンだ」
本の重みを腕に感じながら、俺は久慈川に聞こえないように鳴上に確認した。
「外で時間を潰したほうがいいか?」
「……じゃ、2時間ほどお願いします」
「3時間後に帰ってくる」




(しかし、芸能人か……)
ファミレスでコーヒーを注文し、俺は本を開いた。
普段よりページのめくりが遅いのは、鳴上とその彼女の事を考えているからだろう。
どうやらこの本は二度読みする必要がありそうだ。さいわい、時間はたっぷりある。
(俺は芸能人については詳しくないが……)
詳しくないが、それが一般人とはあまり縁の無い世界の人間であることは理解できる。
一体あの鳴上と久慈川はどこで知り合ったのだろうか。
(芸能人と付き合うのは大変そうだな……)
もし慎や洵がそういった類の職業についている女性と付き合うことになったら……
いや、本人達が納得しているんだ、俺が口出しするべきことじゃない。
(まあ、まだまだ先の事だろうが……)
慎は10歳、洵は7歳だからな。
(7歳か……)
ファミレスの向かいの写真屋には参考写真として七五三の写真も飾られてあった。
あんな立派な、写真屋さんで撮るような写真じゃなくてもいい。
家にあるカメラで、近くの神社で、父さんと母さんと慎と洵と結祈が一緒に映ってる写真を撮りたかった。
そんな普通の、幸せな、在るべき未来を……
――ガシャン
音に振り返ると、若い店員が頭を下げていた。おそらくコップか何かを割ってしまったのだろう。
俺は冷めてただ苦いだけのコーヒーを飲み干した。


379名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:09:50.12 ID:74MrBfOX
> 数日後

メールボックスの郵便を確認していると、一つ宛先違いのハガキに気付いた。
宛名の住所は間違っていないので、郵便配達員が間違って入れたのだろう。
住所の部屋番号が一つズレている。つまり鳴上の元に届いた手紙だった。
そのまま隣のメールボックスに入れておいてもよいのだが、鳴上のメールボックスは空。
既に今日一度メールボックスに目を通した後なのだろう。俺のところにだけピザ屋やらのチラシが入ってるというのも不自然だ。
ハガキは裏に写真が印刷されている。洵と同じぐらいの年の女の子の写真だ。
送り主は『堂島菜々子』となっている。この少女の名前だろうか。
鳴上とはどういう関係なのだろう。
「……あまり他人の事を詮索するべきではないな」
階段を登り、鳴上の部屋のドアを今度はしっかりと叩く。
インターホンは壊れてて聞こえたり聞こえなかったりするのでこのアパートの住人は使用しない。
「不在か?」
もう一度ドアを叩き反応が無いのを確認し、俺は踵を返そうとした。
が……

ガタン

鳴上の部屋から大きな物音が聞こえてきた。
「……!」
もしや泥棒か?
俺は息を潜め、ゆっくりとドアノブに手をかけた。
鍵はかかっていない。
「……」
そのままノブを回し手前に引こうとしたが、反対側の人物に留められた。
ドアを挟んで俺と鳴上の部屋の中にいる男とで綱引きになる。
拉致があかない……
俺は自らのペルソナ・カインを発動させようとして……
「神郷先輩?」
ドアが開いた。
急に力を弱めた向こう側の相手は、この部屋の主だ。
「何か用ですか?」
「ああ、お前宛てのハガキが俺の所に紛れていたからな……」
鳴上本人……か?
「何回かノックをしたが?」
「そうですか? 気付かなかったな」
「それに物音もした」
部屋の奥を除くと、楽器(トロンボーンだろうか)のケースが倒れていた。
物音の原因はソレだろう。
しかしあんな楽器は鳴上の部屋に無かったと思ったが。
「それで!」
俺が記憶を探る暇を与えないかのように、鳴上は自分宛のハガキについて訊ねてきた。
この男が珍しく焦っている。
380名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:13:40.00 ID:74MrBfOX
「鳴上……何か困ってるのか? やっかいな事に巻き込まれていたり?」
「……困ってると言えば、困っているし、厄介な事になっているけど」
ボソっと何事か呟いた彼は、改めてハガキを求めてきた。
話題を逸らしたがっているようにも見えたが、俺自身ハガキを渡しにやってきたのだから拒絶することはできない。
「これだが」
「菜々子から?」
鳴上の顔がふっと緩む。
「その様子ではよほど大事な人らしい」
「ええ、まあ……」
一体どういう関係だろうか。
「……まさか隠し子か?」
「何歳の時の?!」
「……お前には既におつきあいしている女性がいるだろう?」
「恋人でもありません!」
それはそうだ。
「妹です」
「ん? しかし名字が……」
鳴上ではなく 堂島 菜々子とハガキには書かれている。
もしやデリケートな家族の問題に触れてしまったのだろうか。
「スマン、余計なことを聞いた」
「いや、勘違いしないで……」
鳴上は頭を掻いた。
「立ち話を長くするのもアレだから、部屋に入ってください」
「いいのか?」
「……実はあまりよくない」
「ん?」
「ナンデモナイデス」




「……それではこの子は従妹ということか」
鳴上の部屋で出されたプリンを掬いながら、鳴上の高校二年生時の話を聞く。
両親が海外赴任の為に叔父の家に預けられ、稲羽市という場所で1年を過ごしたという。
久慈川りせともそこで出逢ったそうだ。
「まるで故郷のコトを話しているようだな」
「故郷……そうですね、あそこは俺の帰る場所だから」
「そうか」
「自分の居場所って、生まれた場所とか住んでいる場所とかじゃなくて、
 そこに居る人との絆なんだって。絆がある場所が、自分が守りたい場所なんだって
 昔、親友が言ってました」
「…………俺もそう思う」
卵をふんだんに使ったプリンに、スプーンがゆっくりと沈んでいく。
市販の弾力の強いものとは違う、優しい口当たりだった。
「しかし、ハガキとは古風だな。メールもあるだろう」
「でもこうやって手書きの文字を見ると、嬉しくなりません?」
「そうだな。三年生だったか? 歳の割にはしっかりとした文を書く。
 俺の上の弟よりもしっかりしているかも知れん」
といっても俺の中の慎は3年前で止まっているが。
3年前といえば慎も7歳だ。鳴上の従妹よりも一つ幼い。
叔母さんに話を聞いたり、最近は少なくなったが(俺が返信しないからだろう)慎達のメールを読んだりはしているが
どうしても成長した慎が想像できない。想像力が足りないのかも知れない。俺は両親のように芸術のセンスはないからな。
「ええ、菜々子はいい子ですよ」
「そうか。まあ、俺も下の方の弟は上と違ってしっかりしているがな。
 容姿も愛らしくてな、俺なんかと違ってさらさらの髪で……」
「菜々子も髪を下ろすと意外と大人びて見えるんですよ」
「しかし子供は子供らしいほうがいい。その点、ウチの慎は無邪気というか、素直というか……」
「菜々子も空気は読める子だけど、ジュネスの歌がお気に入りだったり子供らしい所があって……」
「慎も洵も決して空気が読めない訳ではない。鈍感な俺と違って、映子を思いやって……」
「菜々子だってお母さんがいなくて寂しい思いをしていたけど、堂島さんの事も理解していて……」
381名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:14:47.13 ID:74MrBfOX
ふと、ある事に気付き口を止める。
俺を見返す鳴上も同じ事を考えてるのだろう。
「…………」
「…………」
俺達は同じタイミングでそれぞれの主張を叫んだ。

「 菜 々 子 の 方 が 可 愛 い ! 」

「 慎 と 洵 の 方 が 可 愛 い ! 」

再び無言が続く。
「確かに話を聞くに、お前の従妹は良い子だ。愛らしいと言ってもいい。その点は認める。
 だが愛らしさなら洵も負けていない。お前を立てて菜々子ちゃんを洵と同等の可愛さと認めてもいい。
 だが俺には洵の他に慎がいる。俺の弟達が愛らしさで負ける筈がない!」
「厳密に言えば菜々子は一人っ子です。でも菜々子は俺だけの妹じゃない。
 菜々子はみんなの妹なんだ!
 地雷y…陽介、千枝、雪子、完二、りせ、直斗、くま……それに長瀬や一条だって菜々子を可愛がってる。
 いや、菜々子を愛さざるを得ない! それだけ菜々子は良い子なんだ! 最強の妹なんだ!!」
「俺は兄として慎達の為ならどんな敵とも戦える。むしろ戦っている」
「俺は兄だから菜々子の為にどんな敵とだって戦える。むしろ戦った」
鳴上がどれだけ妹の可愛さを主張しようとも、これだけは譲れん。
俺の兄というペルソナにかけて!
「……お馬さん」
「え?」
「お馬さんをしたことがあるか、鳴上」
「お馬さん!? 」
お馬さんとは兄弟間における基本的なコミュニケーション!
上の兄弟が馬になり、下の子を乗せて家の中を動き回る、子供が最も喜ぶ遊びの一つだ!!
「つ、つまり俺がオロバスで、菜々子がヴァルキリーで、合体してアルカナは正義的な!?」
「何を言ってるかよくわからんがつまりそういうことだ!」
「く……さすがは実の兄弟。俺と菜々子が会ったときは17歳と6歳
 6歳でお兄さんにお馬さんをお願いするのは難しい……」
敗北感でOTZという姿勢を取る鳴上。
ふ……やはり俺の方がブラ力が高かったようだな。
「……手品」
「何?」
「手品をしたことがありますか?」
「手品……だと……」
鳴上はおもむろに拳をつくると、野球のバットを握るように上下に重ねた。
「親指が……移動しちゃった!」
「そ、それは!!」
こ、子供だましな手品とも呼べない芸!
しかしそれだけに子供相手には絶対的な人気を誇る定番の隠し芸!!
「鳴上……その技を彼女の前でっ!」
「お父さんの帰りを待っている菜々子は……大喜びだった!!」
「ぐっ……寂しい思いをしている子を笑顔にする、それこそ正に兄の仕事かっ!」
訳あって別々に暮らしている俺にはできない「寂しい時はいつだって側にいるよ」というものか!
幾千の呪言よりも、幾万の真言よりも強力な、たった一つの行動!
みごとだ、鳴上悠……今はお前がナンバー1だ。
敗者である俺は差し出されたプリンの皿と紅茶のカップを片づけると
何も語らず鳴上の部屋を後にした。
382名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:15:47.14 ID:74MrBfOX
そして現在、俺は鳴上の部屋に接する壁に向かってペルソナを向けている。
「カイン!」
腕に銃を持つ俺のペルソナは、面制圧の連射から長距離の狙撃まで可能だ。
威力も大木一つを消滅させるビームから、針の穴のようなサイズまで調整できる。
「………やれ」
口径と威力を最小に絞り、壁に穴を開ける。
(鳴上は何かを隠している……)
急に俺がやってきたというのに、手作りのプリンが二つあったというのも不自然だ。
玄関での慌てようも気になる。それに謎のトロンボーンの存在……
兄談義でそのことをすっかり忘れて帰ってしまったが、逆に俺が帰ったことで鳴上は行動を起こす可能性がある。
俺はカインの開けた穴から鳴上の部屋を覗いた。




「ふぅ……帰ったか」
鳴上は椅子に背中を預けると、俺の方を見て言った。
「もう出てきていいよ」
一瞬気付かれたかと思ったが、それは穴を開けた壁に接したベットに向けて言ったのだと分かった。
正確にはベットの下に隠れていた少女にだ。
「き、緊張しました……」
小柄な、黒髪の少女だ。
見たことのない制服を着ている。
「ごめん、でもここ女人禁制だから」
……そんな話は聞いたことがないが。
だいたいこの前女を連れ込んでいたのは鳴上本人だ。
「は、はい……お邪魔してすみません、先輩」
「別に怒ってない。嬉しいって気持ちはあるけど」
「う、嬉しい……ですか?」
「吹奏楽の大会、頑張ったね」
吹奏楽……確か全国大会が京都で行われていたな。
つまり彼女は鳴神の後輩で、吹奏楽の大会で京都に来て、そのついでに鳴上の所にやってきたのか。
しかしそれを何故俺に隠す?
「それに綾音が俺に会いに来てくれたことも嬉しい」
「先輩……」
背中からでも分かる程に、少女は鳴上の言葉に照れ、赤くなっている。
しかしアヤネか……俺個人としては、小松原の娘を思い出してしまう名だ。
別人と分かっていても、嫌悪感を抱いたかも知れない。
そう考えれば理由は分からないが、鳴上が俺と彼女を引き合わせなかったことには感謝したい。
「で、でも大会の成績は……」
「関係ないよ。俺は綾音が頑張ったことが嬉しい。
 吹奏楽を続けて、ちゃんと自分のパートも持って、成長していた」
「先輩のおかげです。先輩が居なかったら私……」
鳴上が少女の肩を抱く。
「ご褒美」
有無言わさず彼は少女の口を塞いだ。
383名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:16:59.13 ID:74MrBfOX
鳴上と少女は身長の差がありすぎて、座っていても鳴上は腰を屈め、横から少女の口を奪う形になる。
「んっ…んぁ……ちゅふ…はぁっ…せ、先輩……ぁ……」
その様はライオンが小さな子ウサギを補食する姿に似ていた。
さしたる抵抗もできず、綾音と呼ばれた少女はベットに押し倒される。
「…ぁっ…くふ……んんっ…はぁっ……ちゅぱ…」
舌で口をこじ開け、唾液を流し込み、鳴上は少女から呼吸の隙を奪う
同時に馴れた手つきで少女のスカートに手をかけ、奪う。
そのまま返す刀で鳴上の手は彼女の太股を撫で上がり、制服の中に潜り込んでいく。
「ぁ…先輩……はぁ…んちゅ……ふ……ぁぁ……んぅ……」
少女は自分の状態が分かっているのだろうか。いや分かっていないだろう。
彼女は既に鳴上の愛撫によって思考も奪われている。
「いい?」
ささやかな胸をまさぐられ、身体を高ぶらせられた彼女は鳴上に問われる。
ここまでやっておいて今更セリフはないだろう。
「せ、先輩、待って……」
「?」
鳴上は意外そうな顔をしてみせた。断られるとは思ってなかったらしい。
「シャ、シャワーを……」
「問題ない」
「そ、そうじゃなくてですね……シャワーじゃなくてもいいんです……
 けど一旦離れてというか……その、ずっとベットの下に隠れていたから……」
少女はさっきまでとはうってかわって、自分の意志を押し通そうとしている。
が、彼女の言葉は要領を得ない。
とにかく仕切り直しを要求しているようだが、その理由が分からない。
「落ち着け」
鳴上の口癖が炸裂する。やや不満そうなのはお預けを食らったからか。
その鳴上の姿に、綾音は申し訳なさそうに俯く。
「生理?」
「ち、違います!」
鳴上の疑問は俺も思ったが、それならシャワーを浴びさせて欲しいとは言わないだろう。
「だ、だから……ト、トイレです!」
「は……?」
「ず、ずっと我慢してて……も、もう……」
なるほど。確かに俺が居た時間、ずっとベットの下に隠れていたのであれば用を足す時間はない。
俺に差し出された紅茶はやや冷めていた。俺が来る前に淹れられていたもので
利尿効果のある紅茶を彼女が飲んでいたなら、この状況はありえることだ。
「そうか」
鳴上も納得したらしい。
だが鳴上は平然と続けた。

「ここでして」
384名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:18:01.04 ID:74MrBfOX
真顔だ。
あまりに自然に語った為、俺も少女もリアクションを一瞬忘れた。
「え……ええ!? こ、ここでって……!?!」
「綾音がおしっこするところを見たい」
「sあfがえwgたがげk☆めsbf……」
少女は混乱している。
味方を攻撃したり、お金をばらまいたりしかねない勢いだ。
だが彼女が混乱している間に、鳴上は風呂桶を持ってきた。
しろというのか。あの中に。
……恐ろしい男だ。
「で、できません」
「いいから出せ」
普段の柔らかい口調からは想像できないほどの命令系。
これが本当に鳴上か……
俺は以前、彼が語った「親しい人からは番長と呼ばれたりした」という言を思い出した。
あの時は冗談かと思ったが、もしかしたら本当のことなのかも知れない。
「せ、先輩……」
涙目の後輩に向かい、鳴上は拳を握りしめて言った。
「気の済むまで漏らせ」
その気迫はペルソナの召還に似ていた。
一瞬、鳴上からペルソナが放たれたような錯覚すら覚えた。
緑色の、肉の棒の形をした御立派なペルソナだ。
「トロンボーンの練習を思い出すんだ。河原で練習したことを」
「か、河原での練習を……?」
「河原に人が居る中で練習したから、ソロパートでも緊張しないようになっただろ?
 それと一緒だ。俺の前でおしっこをしても綾音ならもう恥ずかしくないよ」
いや、その理屈はおかしい。
「俺との練習の成果を見せてくれ」
「せ、先輩……わかりました! 私、やります」
なぜか納得した少女は恥じらいながらもショーツを脱ぐと、ベットの端に腰掛け、床に置かれた桶に狙いをつけた。
「ぁう……」
「どうした?」
「き、緊張して……出ない…です……」
「大丈夫、手伝うから」
鳴上は少女を励ますように手を握ると、彼女の秘所に口づけをした。
「あっ…せ、ん……輩ぃ…ふぁ……」
そのまま鳴上は一心不乱に彼女の尿道を刺激し続ける。
「そんなところ…んぁっ…舐めたらぁ…ぁっ…はあぁんっ……」
俺の位置からはよく見えないが、鳴上が水音を立てる度に少女は身体をよじり、刺激にあがらおうとする。
それは本来の目的からは外れた行為だが、その抵抗ですら鳴上は愉しんでいるように見えた。
「んぁあっ……そんな……駄目ですっ…ぁあっ…ダメぇ…ぁっ……こじ開けないでぇ……」
イヤイヤと少女は頭を振り乱すが、その下半身はしっかりと押さえつけられ鳴上の舌技を受け続けている。
「綾音のココは前と変わらない。ツルツルだね」
「い、言わないで…んぁっ…ください……はぁっ……」
「お喋りする暇があったら舐めろって事? 綾音はエッチだな」
「そ、そういう意味じゃ……ああっ……」
彼女の卵のような彼女の肌の真ん中の一筋を、鳴上の舌頭が丹念に擦り上げる。
その度に彼女が握るシーツの皺が深くなり、小さな背中がピクピクと震えた。
385名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:19:07.32 ID:74MrBfOX
「はぁっ…ぁっ…ぁあ……んぁあ…も、もうっ……出ちゃう…んぁ……おしっこ……」
その涙混じりの声に、鳴上は舌の動きを弛める。
だがそれは彼女を解放したのではない。
今度は吸い付くように彼女の水口にキスをし、ゆっくりと責め立てる。
巣に懸かったテントウ虫が一通り抵抗し終わり、動けなくなった後に糸でがんじがらめにする蜘蛛のように
鳴上は少女の尿意を確実に決壊させる意志はそのままに、その様を長く愉しもうとしている。
「あぁっ…ぁっ…せ、先輩……もう…ふぁっ…いっそ…ぉ……」
弱い攻撃が彼女に理性を呼び覚ます時間を生ませる。
やはり人前で尿などしたくない。
それでも鳴上に強引に弄られ、玩ばれ、精一杯抵抗したけどダメだった……そういう言い訳を自分にしたかったのだ。
その逃げ道を鳴上は断つ。
最後の引き金は彼女自身に引かせるつもりだ。
「あぅ……ふぅ…ふぅ……はぁぁ……ああんぁ……」
もはや鳴上は彼女の秘部にすら触れない。甘い吐息で刺激するのみだ。
「綾音、力を抜いて……しちゃおう?」
「…ぁ…はぁ……は、はぃ…ぃ……しますぅ……おしっこ……先輩の前で……ぁぁっ……」
それまでの鳴上がたてた音とは明らかに違う、流れる水音が部屋に響く。
「あっ……ぁあっ……してる……私……先輩の前で……おしっこ……しちゃってる……」
チョロチョロチョロと風に揺れる柳のようにか弱い音が、永遠かと思われるほど長く続く。
「止まらないです……先輩…んぁあ……止まらないよぉ……はぁあぁ……」
黄金色の液体と一緒に羞恥心も流れていったのだろう、
垣間見た少女の横顔は弛緩し、小刻みに揺れる身体は歓娯に沈んでいた。
「しちゃったぁ……はぁぁ…先輩の前でおしっこ……ぇへへ……私しちゃったぁ……」








「……すごいものを見てしまった」
尿プレイか……
今度映子にやらせてみよう。
「だが……」
隣では未だ鳴上が少女を喘がせている。
快楽に思わずベットの上を滑り逃げようとする彼女を追いつめ、小さな身体を己と壁で挟んで肉棒で貫いている。
揺れるから止めて欲しい。
安普請のアパートでのセックスはもっと計画的にするべきだ。
「鳴上はあの久慈川とかいう少女とつきあってるのではなかったのか?」
二股、だろうか……
あまり感心できんな。
特に鳴上は誠実な男だと思っていただけに、失望の気持ちは大きい。
慎や洵もこういう風に育って欲しいものだと思っていたが、俺も見る目がないというべきか……
いや、女関係以外なら鳴上は立派な男だ。その評価まで変える必要はない。
ただちょっと下半身がだらしないというだけだ。
それに全く異性が寄ってこないよりマシだろう。
しかし……鳴上を反面教師に慎や洵を男子校に通わせるべきか……?
いや、それで異性に免疫がなくなって悪い女に引っ掛かったら目もあてられん。
それに特に洵は男子校にいたら狙われかねない容姿をしているしな。
普通に共学で充分だろう。
俺は一人頷くと、所在なく部屋を歩き回った。
隣から嬌声が聞こえてくるこの状況、どうするべきか。
やはり外で暇を潰して……
そこまで思案したところで、部屋のインターホンが(珍しく故障せずに)鳴った。
386名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:19:42.81 ID:74MrBfOX
「……はい?」
「あら?」
玄関に立っていたのは妙齢の女性だった。
切れ長の瞳に、赤い口紅、黒髪……それ自体はそれぞれ魅力的な女性のパーツなのだが
全てが揃うと妙に蠱惑的な印象を持たせる女だ。
そう、先程まで考えていた慎や洵を惑わす「悪い女」がいるとしたら丁度こんな感じの……
初対面の相手に失礼なコトを考えていると、女は小首を傾げて話した。
「鳴上君、暫くみない間に随分と大きくなったのね」
「鳴上は隣の部屋ですが」
「うふふ……分かってるわよ。でもそうか、部屋を間違えちゃったみたい」
「失礼ですが、どちらさまで? 鳴上は俺の後輩ですが」
「悪い女よ。……ふふ、そんなに睨まないで。冗談よ。
 私の名前は上原小夜子。まあ鳴上君の昔の上司ってところかな。あと初めての女?」
俺が眉を顰めるほど、相手は喜ぶらしい。俺は表情を消した。
「海外のNGOで活動してたんだけどね、久々に日本に戻ってきて、関空だったから彼に会いに来たの」
「はぁ……」
「貴方とはまた今度ゆっくりお話がしたいわね」
「ご遠慮しておきます」
「うふふ、そういう子、好きよ? それじゃあね」
去り際に彼女はウィンクを見せた。そのセックスアピールに俺は何も感じなかったが
ウィンクが様になる人を初めて見、妙に感心してしまった。
「……おい、ちょっと待て」
上原小夜子と名乗った女は鳴上に会いに来た。
そして俺から鳴上の部屋を聞いて、隣へと歩いていった。
鳴上は今、綾音という少女と部屋で……
「………」
部屋に戻る。
隣から「沢山…出しましたね、先輩……」などという声が聞こえてくる。
さて、俺は鳴上にあの女の存在を教えるべきだろうが?
だがこれは鳴上自身の問題でもある。
文字通り、自分で撒いた種だ。それは自分で刈り取るべきだろう。

> そっとしておこう……

俺は心の中に浮かんだ選択肢を決定した。





おわる。
387名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 19:22:28.02 ID:74MrBfOX
ドラマCDの浪川ボイスの優男イケメンあんちゃんな番長と
ゲームの男前選択肢の番長がゴッチャになってて
さらに諒相手に敬語なんでキャラがブレまくってる気がしないでもない
(まあ、ぶっちゃけブラコン談義を描きたかっただけなんだけど)

番長、心理学専攻で大学院に進んで
警察官である肉彦と諒兄ちゃんが持ってきたペルソナ絡みの事件を解決する
みたいな学者探偵モノが似合うような気がする。探偵は直斗と被るけど(向こうは現場型の足で捜す探偵っぽいんで)
388名無しさん@ピンキー:2011/07/31(日) 22:44:17.79 ID:/YAH3S99
ナースと節子がでてくるとか初じゃね?

389名無しさん@ピンキー:2011/08/01(月) 09:57:16.45 ID:XcK5phdY

神郷家長男が出てくるのも初じゃね?
トリニティってP3から10年後ってことはP4からは8年後なんだな
番長25歳か

諒ってテレビの中ブチ込んだら相当ヤバいシャドウ生まれるんだろうな
両親にほったらかしにされた事と、妹を救えなかった事と、弟の記憶を奪った事と、人殺しをした事の罪悪感
が全部煮詰まった鍋に長男としての責務っていう蓋をしている人だし。一日も持たなそう
390名無しさん@ピンキー:2011/08/04(木) 01:32:36.84 ID:Hx5+81ct
投下乙
391名無しさん@ピンキー:2011/09/07(水) 23:09:14.31 ID:wsIUoLuT
保守保守
392名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 02:50:41.75 ID:xmMyZSA1
半角二次元板のメガテン画像スレ落ちたのか
ペルソナの画像ってどこに投下すんだろな
ここじゃだめか?
393名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 03:56:12.86 ID:WvYfc4E+
ほしゅ
394名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 23:07:58.36 ID:qyzOIdYc
保守
395名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 04:16:11.77 ID:r5iuf9u+
今更罰やってるが兄貴と舞耶、パオとうららいいな
396名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 12:05:18.79 ID:UuXEKePW
_
397名無しさん@ピンキー:2011/12/02(金) 18:39:57.71 ID:y7kPKhip
保守
398名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 21:01:18.43 ID:e43MY4Uu
保管庫みれない…
399名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 02:56:36.78 ID:HSJd2bIp
ほすん
400名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 22:12:59.66 ID:11ENSaPf
>>398
保管庫、移動したようだが
PCで見るとなぜかウチじゃセキュリティーソフトが反応したから閲覧注意。
誰か問題解消できるかな?
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/
401名無しさん@ピンキー:2011/12/17(土) 23:56:46.70 ID:efY6R7YJ
保管してる各スレで保管庫見れないというのをちょいちょいみるけど
もしかして結構な頻度で鯖おちてます?
ただ>>1のアドレスに飛んでるだけ?うーむ
402名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 21:59:20.28 ID:Eyboz+io
ありがとう、保管庫行けたよ!!
でもうちもセキュりティソフト反応したけど愛のため無視したwww
403名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 23:11:07.07 ID:uUkwjkRH
保管庫だけど、
>>1のリンク先は無くなってるし
>>400のリンク先は携帯版な気がする
404名無しさん@ピンキー
ほす