コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命でエロパロ 2

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1名無しさん@ピンキー
コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命のスレです。
職人さん、お待ちしています!

過去スレ
コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命でエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217731531/l50
2名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 18:23:39 ID:UuQG7NGo
スレ立てしました!
前スレで容量超過でSSの続き投下不能に。orz
しかもIDが変わってました・・
前スレ>770の訂正。
このIDで→763で
SSの続きは一呼吸置いた頃に改めて
またTから投下しようかなと思ってます。

マターリ続いていくスレになると思いますので
決まりごと、規約・ルールを作って
次にスレを立てる時のことを話し合いませんか^^?
3名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 20:42:30 ID:wko8EuQP
またTからってのはちょっとなぁ〜。
保存庫とか作るのはどうだろう。
とはいえ、これから過疎必死だし微妙だなぁ。

>>762
同期だし意外とアルかも黒田チルドレンズ?
4名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:26:20 ID:oqWv1L8V
>>770
>>771
>>772
>>773
超GJ!!
続き期待
5名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:04:09 ID:IZpFHrfn
いい所で中断(/o\)
続き待ってまーーす!!
6名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:43:32 ID:+vbnf420
>>1
無駄スレ立てんな糞が
文章下手だし死んでくれ
7名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 20:44:50 ID:D8mDTloe
過疎スレなのに2の必要有ったかなぁ。
立てたからには責任持ってスレ全部消費するように
8名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:19:34 ID:6j4gwgCY
前スレの作品はエロパロ板の保管庫に収録依頼してみるけどいい?
9名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 23:27:47 ID:9oWBSkHf
>>1・2です。
保管庫の件自分は賛成です!
>>8是非お願いします><
新スレは必要性がまだあるんじゃないかなと
素直に思ったのと、自分が前スレを埋めてしまったので
新しく立てておくのが筋と自分なりに判断した結果です
文章も途中だったので><
時々覗いてたスレで残っててほしいなって個人的に思ってます
職人さん達のGJな投下どんどん期待してます

では今回はWの続きXから次レスに投下しますね
10藍沢×白石 X:2010/03/26(金) 23:30:43 ID:9oWBSkHf
「どうして‥こんなこと‥」
「自分のものにしたかったんだろうな」
「え..?」
「俺はお前のこと。」
「‥っ、」

拭いたはずの涙がまた溢れてきた。
藍沢の姿が滲んだまま。
泣いてるのは嬉しくてじゃない。悲しくなって。

「どうして、なんで‥そうだろうって、『だろう』って、
 嫌いじゃないからみたいな気持ちでこんなことするの」
「・・・・」
「ひどい、」
「白石」
「好きなの‥!、私は藍沢君のことがずっと好きだった‥」
「・・・・」
「ごめんなさい、勝手に好きになって、勝手に怒って、勝手に傷ついて。」

もうこれ以上、本当に迷惑かけないし、仕事以外で関わらないから。
そう告げようとした途中から、もういいから。というキスで遮られた。
深く深く潜りこむような藍沢の舌が白石の舌と絡み合う。
先ほど藍沢が酒を飲んでいたから、呼気からアルコールの気も伝わってきて、それも心地よい。
肩と腰を二つの腕でしっかりと抱き寄せる藍沢に応えるように、
白石は彼の首元に腕をまわして抱きついて、口を委ねる。
藍沢と白石が生み出す唾液は全部藍沢が白石の口内に送りこんで、彼女の中に呑み込まれる。
息がほとんどできないなかで飲み込むのは相当苦しくて
しだいに飲み込めなくなれば口から溢れた。
「ん、は ..ぁ」
息ができるのは少し唇を離して見つめあう時と
藍沢が口の角度を変える一瞬だけ。
無我夢中。キスしている時間など分からないまま、
二人はどちらかが満足するまでそれを交わし続けた。


「あやまるのは俺の方だ、ごめん。白石のことが、好きだ。」

やっぱり、大切な人へ、大切なことを
伝えたい時に伝えておかないと後悔する言葉はある。
悲しませたり、失ってしまうことが、あるのだから。
そばにいるのが当たり前、言葉で伝えなくても通じると思うのは、
なんて馬鹿なことなんだ。藍沢はそう思う。

「泊まっていかないか?俺の部屋。」
「...、」
「お前に教えてもらうことたくさんありそう、だしな」
「たとえば‥?」
「..愛、とか?」
「‥‥」

「白石?」藍沢が泊まっていくかを問いかける。
耳を真っ赤に染めながら、白石はコクリとうなずいた。
11藍沢×白石 Y:2010/03/26(金) 23:32:43 ID:9oWBSkHf
必要最低限。余計な物は置かない。あえて言うならそれがこだわり。
シンプルすぎるほどの藍沢の部屋。
机とベッドとテレビくらいしかないんじゃないか。そんな部屋だ。
ベッドでは一糸まとわない裸の藍沢と白石が転がる。
すぐ下の床には二人の服や下着が散らばっている。

「なんで居酒屋のトイレ行った」
「(濡れてるの)気持ち悪かったから」

ベッド上での苦い会話はその程度。
再びたっぷりの愛撫を受けた白石の体は、藍沢のそれを受け入れる。
奥へ奥へと進むにつれ感じていく白石の膣内の生温かさ。
身震いがした、気持ちがいい。到達した場所で藍沢は深く息を吐く。
動き始めた腰が挿すとき、今一番に白石の声が響く。
さっきの居酒屋での行為からの名残か、つい白石の口を押さえていた。
もう、いいんだった。手を離し、行き場に迷っているらしい白石の腕を押さえ
彼女の下半身に入っている力を解すために、
顎から耳朶の下までのフェイスラインをたどるように舌を這わせ口付けた。
貫かれて、噴き出すような彼女の涙を舐めたりして。
「キス‥して‥」潤んだ瞳で懇願する白石。
啄むように、優しくする藍沢だった。
それが白石にとってどんなに幸せの瞬間で、
繋がるという途方もなく表現しがたい恐怖を取り除き癒しになったか。
白石の声色の艶やかさが光りはじめた。

白石のあがる声はベッドが軋む音と一緒に藍沢の耳が拾い上げ
自分の動きに合わせて上下に揺れる彼女の故意の腰が、
優しく労るという藍沢の僅かに残された理性を着々と崩す。
藍沢は白石の足を持ち上げ押し込んで上体をぐっと前に倒した。
白石の喚声が響く。
打ち付ける速さと強さ、そして吐息が増していき、
激しくなるこの行為でもっと快楽を求めるように二人は絡んだ。
快感で歪んだ藍沢の顔を見た白石は、気づかないうちに彼をきつく締め付けていた。
掠れたような、音がのらない藍沢の食いしばるような声が聞こえて
彼も気持ちいいと思ってくれていると思うと、白石は嬉しくて..
彼の引き締まった体を、腹から胸板そして首まで撫でて肩を持った。
12藍沢×白石 Z:2010/03/26(金) 23:36:06 ID:9oWBSkHf
白石の中のとある一点。藍沢がそこを突くと
彼女の「あっ」という喘ぎ声が律動から一定に続く。
藍沢の肩に爪を立ててしまい眉を寄せた彼に謝る余裕もなかった。
気を失ってしまいそいな快感がやってくる。
ぐちゃぐちゃになってしまいそうな頭をそのままに、
一気に昇りつめて予兆の収縮が繰り返された。
藍沢が上体を少し起こして白石のイクのが恥ずかしそうに
逃げる腰と太股をガシリと強く掴んだ。
早まる呼吸。押し寄せてくる最高潮の悦びの波。
常だった白石の喚声が止む。もう限界だった。
"藍沢君"。ちゃんとは言い切れなかったが白石は最後彼を呼んだ。

「だめ、イ‥ク‥、」

背中や顎が反る。命を宿したような達した白石の膣は収縮して
藍沢も果てるのを強く後押しした。
「..ッ!」
奥で。気持ちはその勢いだがそうはいかない。
間に合わないうちは白石の内腿に白濁した液体を放って
あとはかっさらったティッシュで自身を覆った。
荒い息が続く中、スタミナをかなり消耗してぱたりと白石の頭の横で肘をつく藍沢。
そんな彼のうしろ髪を白石は愛しく撫でる。
ひとつになれたのに泣きたくなるような至福の時は
果てたあとの優しいやわらかなキスだった。


朝、藍沢はもう出かけていた。
慌てて服と下着をかき集める白石がふと見つけた
藍沢からの置きメモには「起きたか、これ着とけ」の文字と彼の携帯番号が。
メモの横には、綺麗にたたまれた彼の物と思わしき黒のアンダーシャツ。
気遣いに思わずゆるんだ口元。
勘がいいやつは服装で当事者がどこぞかで泊まっていたことを悟るから。

サイズが合わないブカブカの本来七分が普通の長袖状態のインナーの
上からスクラブを着て、この日いつも通り仕事をする白石だった。


END


このカポーの需要がなくなってたらすみません。
藤川×冴島でストックしてるやつ(エロ有りのつもり)があるんですが、
自分ばっか投下するのもよろしくないのかな、と。
読んでいただきありがとうございましたぁぁ!
13名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 01:50:46 ID:uNKeOcWm
>>12
GJ!!
投下してください・・・
14名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 23:44:01 ID:u3i6VUQM
GJ!!!!!
需要あります!やっぱ藍沢×白石が一番好きだぁ♪
15名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 01:09:10 ID:FOa6A0Zv
>>12
GJです!
自分だけとか気にせず投下してください!
そうじゃないとますますスレが過疎る…。

橘×緋山エロあり投下します。橘×三井の良い感じはこの際無視。
キャラ崩壊してます。ただのバカップル?
苦手な方はスルーでお願いします。
16橘×緋山(1):2010/03/28(日) 01:11:12 ID:FOa6A0Zv
急患も少なく、ドクターヘリ出動要請も無く比較的穏やかな、とある昼下がり。
珍しく落ち着いて昼食を取れそうだと森本と連れ立って食堂に足を踏み入れた橘は
窓際の席で何やら談笑している一団に目を留めた。

にぎやかな笑い声に惹かれ同じ方向へ目を向けた森本が思わず口元をゆるめる。
「緋山一人が卒業できなくて気まずくならないかと心配したけれど
杞憂に終わったみたいで良かったですね」
「…そうですね」

脳外に行った藍沢も交えて会話が弾んでいる様子は4人揃って
フェローだった頃となんら変わりない。
藤川相手に軽口を叩いている緋山の表情は橘が着任当初に
見慣れた強気な彼女そのもので。
つい今朝方、自分の腕の中で喘いでいた女の顔とは別人だなと
内心ニヤけつつ緋山達から少し離れた後方の席に着く。

どうせこのメンバーのことだから仕事の話で盛り上がっているのだろうと
高を括り食事を始めた橘は耳に入ってきた会話に思わず箸の動きを止めた。

「…結局異性に惹かれる気持ちって生殖本能に基づいているんだから。
恋愛なんてどんなに綺麗ごと言っても結局はよりよい子孫を残そうとする
本能の赴くまま相手を探してるんだし見かけはもちろん、
頭が良くて仕事もできる人がモテるのは大原則なの!」
「…お前って、頭で考えて恋愛してるわけ?
感情で思わず動いちゃいましたとか経験無いの?」

正面に座る緋山が力説するのに対し呆れ顔の藤川が反論する。
「愛さえあれば外見でも何でも障害なんて乗り越えられる!」
「甘いわよ、そんなの今時、中学生にも通用しない幻想」
少女マンガモードにでも突入しそうな藤川の主張を緋山が鼻先で笑い飛ばす。
「より優秀な遺伝子を求めるって意味では、恋愛も結局はホルモンのなせるわざなの」
「…まぁ、ある意味一理あるんじゃ無いか」

緋山の隣に座っていた藍沢が急に口を挟み、藤川が藍沢を凝視する。
一方、我が意を得たりとばかりに緋山が藍沢に向かってにんまりと笑ってみせた。
「でしょ?気持ちが先にありきじゃ無くてホルモンが指令を出してるのよ」
「脳内ホルモンPEAが脳に刺激を与えると恋愛感情が生まれるって話は
最近ではネットとかでもよく見るぐらい一般的な話になってるしな」

普段は積極的に会話に入ってくることの無い藍沢の援護に気を良くしたのか
緋山がさらりと会話を続ける。
「ノルアドレナリンやアドレナリンを多く分泌させていれば痩せ体質になるって言うし。
綺麗になって異性を惹き付けるのは人に限らず生物学的に共通の観念よ」
「ホルモンを多く分泌させて綺麗に…」
「つまり、脳内のPEAを活性化させて良いセックスをしろってこと」
17橘×緋山(2):2010/03/28(日) 01:14:43 ID:FOa6A0Zv
絶句した藤川に向かって緋山が指を振ってみせた。
「だからあんたはもっと外見も内面も磨かないと振り向いてもらえないわよ。
だ・れ・か・さ・ん・に」
「どういう意味だ!」
わざとらしく一語ずつ切って強調したセリフに憤る藤川に対し緋山は更に追い討ちをかける。
「見た目を磨くのは中身を磨くのと同じくらい大切なの!あんたは修行が足りない。
あの子の心を勝ち取りたかったらフェロモン出せるように努力しなさい」

そんなもん努力して出せるようになるもんじゃ無いとブツブツ言う
藤川を無視し、緋山は藍沢に視線を向けた。
「そういう意味では藍沢はイイ線行ってる」
「…そりゃ、どうも」
黙々と食事を続ける藍沢、顔色も変えずにきわどい話を続ける緋山に圧倒され
藤川は口をパクパクさせていたが理解不能とばかりに頭を振って食事を再開した。

「…今のご高説を聞いてる限り、お前ってプラトニックな関係なんて邪道で
セフレならOKとか思ってるんじゃないか?」
冗談交じりにこぼした藤川に対し緋山があっさり頷いた。
「あ、やっぱり分かる?現に今もそうかも」

口に入れたばかりの米を気管に詰まらせたのか、藤川は盛大に咳き込んだ。
テンポの速い会話に参加できないまま、ハラハラしながら
耳まで真っ赤にして見守っていた白石が我に返って藤川の背をさする。

そんな二人の様子を尻目に緋山は「ごちそうさま」と言うと
サラダが入っていたらしい空の皿を置いたトレーを持ち立ち上がる。
緋山に背を向け座っていた橘には気付きもせず軽快な足取りで歩き出す。
じゃぁまた、と藤川らに短く挨拶して藍沢も緋山のあとに続いた。


…今、あいつが付き合ってる相手って自分以外にいるのか?
いや、緋山はそんなに器用なタイプではない。
だとしたら、今の会話のセフレ認定の相手は自ずと判明するわけで…。


結果導き出された答えに思った以上に脱力し、食事を続ける気も失せた
橘は半分以上残したまま箸を置いた。

落ち込み気分に追い討ちをかけるかのように4人の会話が聞こえる範囲に
居合わせた看護師達が緋山と藍沢の後姿を見送りつつあの二人できてるの?と
囁く声が耳に入り、橘は思わず憮然とする。

「…あれだけドライな考え方ができるんなら、意外とお似合いかも
知れませんね。あの二人」
「…はぁ、どうですかねぇ」
我ながら間の抜けた相槌だと思いつつ、かと言って肯定もできずに
橘は明確な回答を避け言葉を濁す。
そんな橘をよそに、森本は残って食事を続けていた白石と藤川に話しかけた。

「一体なんであんな話になったの?」
小声でたずねた森本に対し、白石が小さくなって答えた。
「…最初は緋山先生の食事の量が少ないって藤川先生が指摘したところから
始まったんです。それが『ダイエットも外見を磨く大切な工程だ。
結局見かけが大事だ』って話になって…」
「…本当に、真昼間からあんな会話を堂々とするなんて信じられないですよね」
話の種を蒔いた罪悪感からか藤川がボソボソと愚痴をこぼす。
「…なるほどねぇ」
18橘×緋山(3):2010/03/28(日) 01:15:57 ID:FOa6A0Zv
トレー片手に歩き出した橘の後を森本が追う。
「いや、ジェネレーションギャップかと思ったけれどあの二人が
ちょっと普通じゃないだけみたいで安心しました」
橘の機嫌の悪さに気付かず森本がニコニコと話しかける。

「実際、白石達は妹じゃきかないぐらい年が離れてますからね。
僕から見れば実の子みたいに可愛いですよ」
本当に子供だったら中学生ぐらいで親になったことになっちゃいますけどとの
言葉を最後に、整形に寄って行きますと森本が無邪気に手を振り歩き去る。

大して自分と年の離れていない森本の邪気の無い言葉に止めを刺され、
心底ゲンナリした橘は嘆息した。

一人になった橘は医局に向かいつつ、思いがけず耳にした緋山達の会話から
分かったことを整理した。

1.緋山は今の自分との関係を恋人同士とは認識していないようだ
 (どうも身体だけの関係だと思っているらしい)

2.散々飲みに行こうと口説いていたのを院内のあちこちで聞かれていたのに関わらず
  自分と緋山が怪しいと噂にも上らないのは年が離れすぎているのが原因のようだ
 (森本先生に言わせると彼らは実の子に見えるほどの年の差らしい)

3.セックス絡みの会話を交わしただけで藍沢と緋山はできているかと
  疑われるほど仲が良いと周囲には思われているようだ
 (自分が着任する前に実際できていたのか?)

順風満帆だと思っていたのは自分だけなのか?
先程森本が言っていたジェネレーションギャップが原因ですれ違うなど御免こうむる。

今夜は緋山をとっ捕まえてじっくり本音を聞きだしてやろうと決意し、
そのためにもさっさと仕事を片付けようと橘は歩く速度を速めた。
19橘×緋山(4):2010/03/28(日) 01:18:45 ID:FOa6A0Zv
インターホンに応えて扉を開いた緋山の顔に浮かんだ笑みに
橘は思わず出迎えた彼女の華奢な身体を抱きしめた。
背中に腕を回しギュッと抱きついてくる緋山の顔を上に向かせ唇を重ねる。
促されるままに口を開いた緋山の口内に舌を忍び込ませると
いつものようにむさぼり始めた自分に気付き、思わず身体を引き離した。

驚いて目を見開いた緋山の首筋に指を這わせながら橘は緋山の瞳を覗き込む。
「…今日の昼間、面白い噂を耳にしたんだが」
「…?」
くすぐった気に身体を捩らせた緋山に顔を近づける。
「『緋山先生が付き合っている相手は藍沢先生だ』」
「…!」

ピクリと身体を震わせた緋山の耳元に口を寄せ、あえて甘い口調で話しかける。
「『しかも、二人は恋人同士という訳では無いらしい』」
「…どこで何を聞いたんですか!」
飛び上がった緋山を壁に押し付ける。
「『二人の関係は…』」
耳に息を吹きかけると緋山の身体から力が抜ける。そんな彼女を抱え込み耳元で囁いた。
「『…セックスフレンド』」
「…!!」
息を呑んだ緋山と視線を合わせ、それまでとは一変した冷たい声で問い質す。
「こんな噂が立つってどういうことなんだ?」

藤川を前にしていた時とは人が変わったかのように言葉に詰まった緋山に苛立ち、
橘は答えを待たずに口付けた。

腰まで覆い隠す長さのニットを頭から脱がせ、下に履いていたスパッツ
(今ではレギンスとかいうらしい)を引きずり下ろす。首筋から胸元まで
唇を這わせながら時折強く吸い付き、所有の証を残していく。
20橘×緋山(5):2010/03/28(日) 01:20:09 ID:FOa6A0Zv
下着姿の緋山を抱きかかえ部屋の奥へ運ぶとベッドに倒れこむ。
鎖骨に舌を這わせ下着をずり上げ露出した胸にキスすると喘ぎつつ緋山が懇願した。
「…ちょっと待ってください!話を聞いて…」
「軽く出した後じゃないと冷静に話なんて出来そうにない」

強引に押さえつけると乳首を口に含み舌で転がす。
「やぁ……んっ……あっ……」
もう片方の先端を指で弾き、きゅっと摘みあげては指の腹で撫でる。
気持ち良いのかくすぐったいのか、ひっきりなしに身体を捩り
敏感に反応を返す緋山にのしかかり、空いた手を腰から太ももに這わせた。

足の間に手を滑り込ませると下着の中に指を差し入れ割れ目をなぞる。
しっとりとした感触に思わず胸元から唇を放して呟いた。
「随分感じてるみたいだな」
返事を待たず緋山からショーツを剥ぎ取り足を持ち上げ肩に担ぎ上げる。
濡れた花弁を指で押し開き顔を近づけた。

軽く口付け下から見上げると期待と不安が入り混ざったような
表情の緋山と視線が合った。初めてじゃあるまいし何を不安に感じる必要がある。
時折見せる生娘のような彼女の表情に苦笑しつつ、秘所に舌を這わせ丹念に愛撫する。
「あぁん!ダメぇ!」
口ではダメと言いつつ橘の髪を掴み股間に押し付ける緋山の動きに思わず頬が緩む。
花芯に舌を絡めると同時に中へ指を挿し入れた。探るようにゆっくりと掻き混ぜ
中から刺激する。指を抜き差しする度にクチュリと音を立て、
淫らな水音が耳に入ったのか緋山は頭の先から爪先まで真っ赤になった。

溢れる蜜を舐め取るように何度も割れ目に舌を這わせ、舌の動きに合わせて指の動きを速めた。
「はっ………あぁ……あっ……!」
堪えられない喘ぎ声が高くなる。花芯を剥き出しにして舌先で弾きながら吸い上げると
緋山の身体が跳ね上がった。びくびくと背中が痙攣し、声にならない絶叫が緋山の
口からこぼれる。
「………!!」
背を仰け反らせ昇りつめたのを確認し、橘は緋山に覆いかぶさった。
21橘×緋山(6):2010/03/28(日) 01:21:57 ID:FOa6A0Zv
絶頂の余韻に震える緋山の腰を抱え、ゆっくりと中に入る。
浅く挿し入れ軽く腰を動かすと張り出した箇所で敏感な内壁をこすられ緋山があえぐ。
中へと誘い込もうとする襞の動きに堪えきれず一息に奥まで押し込んだ。
「あぁ……んっ………あっ、あっ……!」
再び軽く達したらしく身体を震わせる緋山を抱きしめた。
抱きしめられる感触に緋山がきつく閉じていた目を開いた。
潤んだ瞳で見つめられ、愛おしさが込み上げる。

普段どんなに強がっていてもこの子はセックスだけの関係を持てるような女じゃない。
心から守ってやりたいと願う庇護欲と、いっそ壊してやりたいと思うほどの独占欲。
相反する感情を振り切って橘は緋山の腰を抱え直すと動き出した。

挿入する角度を変え奥まで突き入れた時に恥骨が花芯を擦るように位置を調整する。
こいつはコレに弱かったな考えながら突き上げると案の定、脚を絡め強く抱きついてきた。
繋がった場所から蜜が溢れ出し動きに合わせて聞こえる水音が快感を加速する。
背中に爪を立てしがみついてくる緋山の中が再び震えだす。
「……あっ…あつい………やあぁっ…ダメ………!」
激しく突き入れる動きに合わせ緋山も腰をくねらせる。
熱い襞が絡みつき、腰の動きに合わせて奥へと引き込もうとひくつく。
「あぁんっ………!」
再び絶頂に達した緋山が背を仰け反らせ硬直する。
繋がっている箇所をきつく絞られる感触に堪えきれず橘も昇りつめた。
22橘×緋山(7):2010/03/28(日) 01:24:13 ID:FOa6A0Zv
荒い呼吸を繰り返す緋山の汗に濡れた額に張り付く髪を払い除け、
呼吸が落ち着くのを待って上半身を起こすと緋山を膝の上に抱き上げた。

「どうしてなんだ?」
行為後の余韻が冷めないのか問いの意味が分からないのか
焦点の定まらない視線を返してきた緋山の頬に口付ける。
「なんで、俺とは身体だけの関係だと思ってるんだ?」
弛緩していた身体が緊張で強張るのを感じて橘はため息をついた。

「…先週、当直が重ならなかった日に会えないって言われたけれど、
あの時先生はオペ看の子と飲みに行ってたんですよね?」
「…相談があるって言われたら断れないだろう」
「分かってます。別に私以外の女の人と飲みに行くなって言うつもりはありません。
でも、私だってきっかけは飲みに行ったことで、気付いた時にはこういう関係になってた」

確かにあの時はやっと本命の子を誘い出せたことに気をよくして
このチャンスを逃すものかと手練手管を尽くして緋山を口説き落とした。
が、端から見ればその他大勢を誘った時との違いが分かるわけは無い。
自分の迂闊さに我ながら腹が立つが、それを言うなら自分だって
緋山からきちんと気持ちを聞かされたことは無いぞと内心ツッコミを入れる。

「どう思われているかは知らないが、俺は飲みに行った相手を悉くベッドに
連れ込むような真似はしていないぞ」
身体を震わせた緋山の顔を上向け軽くキスすると瞳を覗き込んだ。
「離婚後、こういう関係になったのがお前の前に一人も居なかったって言うつもりは無い。
それでも節操無く誰にでも手を出しているわけがない」
23橘×緋山(8):2010/03/28(日) 01:26:14 ID:FOa6A0Zv
目を伏せた緋山のまぶたに口付け、再び抱きしめた。
「…長らく禁欲生活が続いた後で、一回り以上年の離れた彼女ができたら
男が浮かれるのは仕方ないだろう?」
橘の言葉に緋山が目を見開き顔を上げる。
「私、先生の彼女だと思っていて良いんですか?」
「当たり前だろ。なのにお前ときたら…」

ぎゅっと抱きついてきた緋山の頭をなでる。髪を梳く手の優しい感触に緋山がすすり泣いた。
そのまま甘い雰囲気に浸っていた緋山が橘の動きに思わず顔を上げる。
「…って、どこ触ってるんですか?」
髪から背中に滑り下りた手が何度か背を往復し、尻に到達し撫で回すのに気付き
緋山が顔を赤らめる。

「こんなにちゃんと話ができたの初めてなのに…」
「仕方ないだろ。こっちはいつかちゃんと話そうと思ってたのに終わると
大抵お前は即効で寝るからそんな時間もなかったし。変な勘違いをしたのは全部お前のせいだ」
「だったら、もうちょっと手加減してください!」
「冗談じゃ無い。今でも十分手加減してるぞ。それなのにお前は
昼日中の食堂で付き合ってるのはセフレだと宣言するし、藍沢なんかと噂になるし…」
「皆のいる前であんな話をしたのは謝ります。本当にゴメンなさい」
「それなら、ちゃんと安心させてくれ」
そのまま押し倒され、緋山はどこが手加減してるんですかと苦笑しつつ橘の背に腕を回す。

「…ちょっと待って」
身体に手を這わせ二回戦に突入しようとした橘の動きを遮り、
緋山がはにかんだように微笑んだ。

「…好きです。先生のこと、大好き」
絶句して動きを止めた橘は、一瞬の間を置いてニヤリと笑うとキスを落とした。
「分かってる」

むさぼるように唇を重ね舌を絡ませるうちに理性がだんだん遠のいて行くのが分かる。
腕の中で喘ぐ緋山の表情に見惚れながら橘は思った。

思った以上にのめりこんでいるのは自分の方かも知れない、と。


おわり
24名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 09:36:56 ID:8xValxXA
需要は気にする必要無いと思うけど、流石に飽きたなこのペア
25名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 11:03:24 ID:rFn57wmp
新しい今までにないCPなんかで楽しみたきゃ
その投稿待つしかないしさあ…
同じCPでたくさん読みたい人だっているだろうし。
なんかさあ飽きたとか余計な一文言うから
職人の人たち投稿しにくくならない?
感想を言うなら職人さんの投稿をためらわせる
発言は過疎ることに繋がるからやめてほしい。
ただでさえドラマ終わって過疎まっしぐらなとこをさあ…

遅くなったが>>12さんGJ!!
かわいいなあ白石。
明るいラブなエロで良かったです
>>23さんGJ!!
繊細な描写で分かりやすいです
やっぱこの二人なんかエロいなあw
26名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 23:52:19 ID:WgzWsikl
職人さん投下乙

1スレ目で書かれたCPをカウントしてみた。

■長さ・エロ有無/考慮無し、同一職人1作(同一CP)でカウント

【1S〜】(22作)────────────────
藍沢×白石      3
藍沢×冴島      1
藍沢×緋山      1
藍沢×三井      1
藤川×冴島×緋山   4
藤川×冴島      2
藤川×緋山      4
藤川×1話の女の子  1
黒田×白石      4
黒田×冴島      1

【SP〜】(2作)─────────────────
藍沢×白石      1
藤川×冴島      1

【2S〜】(9作 ※1作品は2スレ目への続き物)
藍沢×白石      4
藍沢×緋山      1
橘×緋山       3
橘×三井       1
─────────────────────────
※1S=1stSeason、SP=新春スペシャル、2S=2ndSeason

≪合計≫
1位:藍沢×白石=8
2位:藤川×冴島×緋山=4、藤川×緋山=4、黒田×白石=4
3位:藤川×冴島=3、橘×緋山=3

≪書かれていないCP≫
藤川×白石、藤川×三井、黒田×緋山、黒田×三井、橘×白石、橘×冴島、
森本先生・西条先生と女性陣

≪1作品のみCP≫
藍沢×冴島、藍沢×三井、黒田×冴島、橘×三井、藤川×S1-1話の女の子
27名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 23:54:24 ID:WgzWsikl
映画観ながらCM中にカウントしたけど我ながら暇だな…。

藤川×冴島×緋山は連載が多いし藤川×冴島や藤川×緋山が
途中から変わってるのもあるので1Sの作品数は
正確にカウントできてるかどうか保証無し。

個人的には書き手が考えた設定によって
同じCPでも作風が全然変わるから同一CP大歓迎派。

だが2S以降に書かれた藍沢×緋山、橘×三井は恋愛要素なしだったから
実質今は藍沢×白石、橘×緋山しか投下が無いことになる。
飽きるという人の気持ちも分からないでもない。

ただ未だSSが1作も書かれてないCPはどうやったらホレタハレタ展開になるか
予想が付かない組み合わせが多い気がするし、新CP投下を期待するなら
書いてくれる人がいるかどうかはさておき、こういうシチュなら
行けるんじゃぐらいのヒントは落とした方が良いのでは。

あえて挙げるなら意外なことに1作しか書かれてない
藍沢×冴島を読んでみたい。
死んだ恋人を差し置いて幸せになって良いか悩む冴島と
藤川の気持ちを知りつつ冴島に気持ちが傾く藍沢とか。
28名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 00:31:26 ID:JKagmLJp
>>26GJ!!そして乙!!
そうだね。数字なんかで見ちゃうと投稿されてんの
限られたCPだけだから飽きちゃうのかもしれない。
気持ちは大いに汲むけどやっぱりなあ…
本音をここに書く人の気は知れないってかんじ。
とりあえず職人さん達には遠慮なく
じゃんじゃん投稿してほしいな。
>>27の藍沢×冴島シチュいいなあ!読んでみたい!
29名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 03:47:18 ID:3W3BtKEo
>>16
GJ!すごく良かったです!!

最初はむしろ嫌橘先生派だったのですが、
前スレにあった橘×緋を見て気持ちが変わりました。

セフレ(と思い込んでいる)の自分を正当化しようとする
緋山先生がいじらしくて萌えましたし、

エロだけじゃなくてストーリーがあって、
緋山先生がたっぷり愛されていて読んでいてとても幸せでした。


まだまだ珍しいCPだと思いますし、需要はここにあるので
またぜひ投下してください。

とにかくとても良かったです!
素敵な作品をありがとうございました。
30名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 11:54:57 ID:a9U2dLmQ
ひそかに藍沢×冴島が好きな私・・・
誰か書いてくれないでしょうか。
31ルーキーズ@:2010/03/29(月) 22:10:55 ID:2Z5WH07l
「早く治してよ〜、フライトドクター(笑)」
緋山がニヤニヤと笑っている。
藤川が苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。

その夜
バーのカウンターに陣取る藤川と白石。
「たくよぉ、ダブりの癖に態度がでかいんだよ!」
藤川が乱暴にグラスを叩きつける。
俯せになっていた白石が顔を上げる。
「緋山先生のこと?」
「そうだよ!」
「どうしたの?いつものことじゃない?」
無言でグラスを振る藤川。
店員が慌てておかわりを注ぐ。
「悩み事?話してごらんよ、同期でしょ。
 藤川先生とは、長い付き合いになるわけだし相談にはのってあげるよ」
「長い付き合い?」
ジロリと白石を見る藤川。
「え、変な意味じゃないから、藍沢先生は脳外科・心臓外科と回るし、
 緋山先生は来年以降どうなるかわからないしって意味ね」
少し顔を赤らめる白石。
「実はさぁ、親がお見合いしろって五月蠅くてさぁ……」
カウンターに肘をつく白石。
「フライトドクターになって落ち着くわけだし、そろそろ孫の顔がってさぁ」
(孫の顔ぁ、お父さんも見たいって言ってたな)
「おい!聞いてるか?」
「あ、ごめんごめん」
白石が慌てたように頷く。
「親の気持ちもわかるっちゃわかるんだ。もう30だしな。
 ただまだルーキーだしさ。何とか上手く逃げる方法を考えたんだ」
「どんな?」
「職場に彼女が居ることにしようと思ってさ」
(そういえば、藤川君はお母様が病院にお見えになったこと知らないんだっけ)
一年前に対面した藤川の母の顔を思い出す白石。
「それでさ、ちょっと頼まれてくれないか?」
「え?私?」
思わず吹き出す白石。
「そんなに驚くことないだろ?」
「急に変なこと言うからじゃない」
「冴島はまだ暗いし、緋山はすぐ調子に乗るからぼろが出そうだし、
 白石しかいないんだよぉ……」
藤川が白石の肩を激しく揺する。
「消去法なの?」
不満そうに頬を膨らませる白石。

藤川×白石を少し考えてみた。
就職も無事決り、母親からお見合いを勧められた藤川が、白石に彼女の振りを頼むという笑劇の展開。
ちなみに藤川が白石を選んだ理由は
緋山→フェローの自分に嫌みかとかみつかれそう。
冴島→前恋人のことをまだ完全にふっきれたわけではなそうなのでという理由(笑)

一方の白石も父を安心させたいと考えていた。

書き出しはこんな感じか
32名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 22:11:51 ID:2Z5WH07l
この先をどなたか書いて貰えないだろうか?
エロ有りでもエロ無しでも構わないので。
33藤川×白石→続き:2010/03/30(火) 00:27:37 ID:5Bcl6yst
便乗してみた。希望してる展開じゃ無かったらゴメン。


「ほら、並んで並んで〜」
ニヤニヤするのを隠しもせず携帯を向ける緋山の態度に藤川が思わず怒鳴りつける。
「お前!!人の不幸を楽しんでるだろ!」
「ちょっと藤川。親の見合いの進めを逆手取って、白石みたいに可愛い子と
ラブラブツーショット撮るチャンスを不幸呼ばわり?」

緋山のツッコミに藤川は凍りつき、白石は赤くなりつつ慌てて遮る。
「ラブラブとか必要無いし!普通に並んで撮るだけで良いから!」
「まぁそう言わず。藤川、もうちょっと首を右に傾けて」
「…こうか?」
「そうそう、じゃぁ撮るね!」

携帯カメラ特有のシャッター音がすると同時に緋山がニンマリと微笑む。
「さすが腕の良いカメラマンにかかると良い画になるわ〜」
「自画自賛してないで寄こせ!」
ひったくるように携帯を奪うと白石が「見せて見せて」と覗き込む。
保存フォルダからつい先程の日時の画像を開いた藤川は、そこに映った
写真に思わず口を開いた。

自分の右手にいる白石は頬を紅潮させ、はにかんだように微笑んでいる。
そんな白石の方に藤川がやや頭を傾けている所為で
二人は頬を寄せ合っているかのようにも見え、
付き合い始めたばかりの初々しいカップルそのままの姿で映っている。

白石が頬を赤らめているのは緋山のからかいが原因だと分かってはいても
何だか俺達超お似合いじゃんとか内心思っちゃったりしていた藤川は、
自分を差し置いて女子二人が盛り上がっていることに気付いた。

「藤川のこと、こんなに可愛く撮れるなんて、私やっぱり天才かも」
「緋山先生、写真撮るの上手いね。これなら本当に恋人って言っても
うちの親でも信じるかも」
「…なによ、あんたも見合いの話が来てるの?」
「…うぅ〜ん、そういう訳じゃ無いんだけど、最近親がちょっと探りを
入れてくるのが煩わしくて」
本当は親の詮索をかわすためでは無く、父親を安心させたいためだったのだが
白井の返答に緋山はあっさり頷いた。

「あぁ分かる。うちの親も仕事熱心なのも良いけど、
いい加減、私生活の方で良い話聞かせろって実家帰る度に騒ぎ立てるし」
そう言うとにっこり笑って藤川に向き直る。
「そういう訳で、その写真、ちゃんと白石にも送ってあげてね!」
自分の親だけで無く白石の親にも恋人報告するのか?

話が大きくなり始めたことに若干胸騒ぎを感じつつ、藤川は黙って頷いた。


→続きヨロシク!
34名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 01:44:51 ID:apyUNuab
>>23さんGJGJ!
エロ有に加え、かなりラブラブな2人で読んでてこっちまで幸せな気分になっちゃったよ。ありがとう!
自分はまだまだ橘×緋山を求めてるぜ〜!
つーか>>24のせいで大好きな橘×緋山が減ったらどうすんだよ〜。そういう書き込みは勘弁してよ〜。
35名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 15:30:44 ID:eNXS6CCa
求めてるとかアピールもうざいし要らないと思う
36藤川×白石→続き:2010/03/30(火) 20:20:55 ID:JX16ynY6
ちょっと思いついたので書いてみた。

少し遅いランチタイム。
閑散とした食堂の片隅で、藤川が眉間に皺を寄せている。
手に持った携帯を握り、首を傾げる藤川。
「はぁぁぁ?」
驚いた看護師達が藤川を見る。
慌てて口を手で押さえながら、電話をダイヤルする。
「どういうことだよ!!!」
「どうもこうもないよ。今夜、白石さんの所のご両親とお食事をするんだよ」
「聞いてねぇぇよ!!!」
「あちらさんはお医者さんの家系らしいじゃないの。
 救命のお医者さんは忙しいだろうから、親同士だけで会っちゃいましょうってなってね」
頭を抱える藤川。
「会っちゃいましょうじゃねぇよ」
「仲人は部長さんにお願いできるみたいだよ。何でも白石さんとこのお父さん
 大学時代からのお付き合いなんだってね」
目をパチパチする藤川。
「仲人?」
「あんたは当日休みとるだけで良いから、フライトドクターって忙しいんだろ?」
「忙しいけどよぉ、それとこれとは……」
「(遮り)一人娘さんだけど、婿養子じゃなくって良いってよかったよ」
藤川が呆然としながら電話を切る。
「黒田から聞いたぞ。結婚するんだってな」
正面の席に西条が座る。
藤川が大きく首を傾げる。
西条が目を細める。
「橘と三井のときも、部長が仲人をしたんだ。
 俺は職場を代表して、黒田が救命を代表してスピーチしたんだ」
37藤川×白石→続き:2010/03/30(火) 20:28:50 ID:JX16ynY6
同じ頃

女子更衣室では、白石が赤面した顔を両手で覆っている。
三井がクスリと笑う。
「そんなに照れなくても良いじゃない」
「私達そういうんじゃなくて、どこかで誤解があったんではないかと」
「緋山は友人としていくだろうし、橘は上司として行くだろうから
 シフトは私と森本先生でカバーするわ」
「すみません……」
「気にしなくて良いのよ。
 ウチで休めるのなんて、こういうときだけなんだから」
慌てる白石。
「そういう意味じゃなくて……」
「子供が出来たら私が取り上げるのかしら?」
顔を真っ赤にする白石。
「私達、ほんっとそういう関係じゃ……」
「もう隠さなくて良いのよ。みんな知ってるんだから
 末永くお幸せに」
フフフと笑いながら出て行く三井。
38藤川×白石→続き:2010/03/30(火) 20:59:16 ID:JX16ynY6
その夜、白石と緋山がバーのカウンターで酒を飲んでいる。
真ん中に座った藤川が頭を抱えている。
「どこで間違ったんだ?」
隣の席の緋山がニヤニヤと笑う。
「もう良いじゃん、しちゃいなよ結婚!!!」
「お前、他人事だと思って気軽にいうなよ」
「インフォームド・コンセントって難しい……」
「ていうか、その席に行けば良かったじゃん。今夜だったんでしょ?」
顔を見合わせる藤川と白石。
「気を遣わなくて良いって、場所を教えねぇんだよ!!!」
苦笑いを浮かべる緋山。
「ありゃりゃ〜」
「意識レベルが下がってくぜ」
「アタシは冴島とお嫁サンバでも歌ってあげるよ」
「冴島は忙しいだろ?元彼の事もあるし」
首を傾げる緋山。
「意外とノリノリだったわよ」
「まさか藍沢先生は忙しいし来ないよね」
「藤川の職場での活躍ブリを語るのは、俺しか居ないって言ってたよ」
「アイツ、何を言うつもりなんだよ?ていうか何でやる気なんだよ」
「知らな〜い。まぁ、お婆ちゃんの面倒とかよく見てたからじゃない?
 他に活躍とかないじゃん?」
「るせーな!!」
白石が大きなため息をつく。
「どうしたの?」
「すぐ離婚するとかも考えたけど、結婚以上に揉めそうだなって」
「ああ、うちも田舎だからそういうのすぐ噂になるんだよなぁ」
ふーんと相槌を打つ緋山。
「まさか、お父さんと田所部長がメル友だったとは……」
「画像で確認されちゃったわけね」

一応不自然なくしたつもり。
→続きヨロシク!
39藤川×白石→続き(6):2010/03/31(水) 00:02:48 ID:5Bcl6yst
6レス目で合ってる?


カルテを見ながら歩いていた森本は突然背後から腕を掴まれ
仮眠室に押し込まれて驚いた。
「…オイ藤川。白石みたいな可愛い子相手にマリッジブルーか?
だからと言って俺を襲うこと無いだろう?」

ピントのずれた森本の言葉に藤川が頭を抱える。
「違います!!昨日、うちの両親と白石の両親が挨拶とか
勝手にしっちゃった上に、やっぱりここはちゃんと本人から向こうの親に
挨拶するのが筋だとか言って白石のお父さんが今日、この病院に来るんです!」

藤川の説明に森本がウンウンと頷いた。
「まぁやっぱり、ちゃんとそこは男から言わないとマズイよな〜。
でもまぁしかし、病院の食堂で『お嬢さんをください』とはお前も色気無いな」
「確かに職場の食堂って風情が無い……。じゃ無くて!!」

藤川を正面からガッシリ掴み、必死の形相で藤川が詰め寄る。
「森本先生は轟木さんと結婚するって決めて、やっぱり轟木さんの
ご両親に挨拶とかしたんですよね?!」
「そりゃまぁ、普通に…」
「つい最近『ご挨拶』をした森本先生に、是非ご指南頂きたく!!」
最敬礼の姿勢で深々と頭を下げた藤川の様子に森本は気を良くして頷いた。

「さすがに腕はイマイチなのにフライトドクターになれただけあって
お前は人を見る目があるな〜。よし!俺が一肌脱いでやろう!」
「…腕はイマイチって何ですか!!」
「いやいや、白石のお父さんが来るのが食堂で良かったな!
医局に来られたら向こうから『この話は無かったことに』とか
言われかねん。お前の場合」
「…お願いですから、これ以上自信が無くなるようなこと言わないでください…」
「よし、本番まで残すところ2時間!練習するぞ!藤川!」
「…はぁ?」
「俺を白石の父親だと思って言ってみろ」

いきなり言われても、例の飛行機事故の際にチラッと見かけた
さすが有名教授といった貫禄のある白石の父と森本では比較にならない。
これなら気楽にできるかも、と思ったのに、その言葉を口にしようと
した途端、急に顔に血が上る。
「お・おしょうさんをボクにくだちゃい…」
藤川のセリフに森本が吹き出す。
「藤川、お前、噛むにも程があるだろう〜?ほらもう一回!」
「お・お嬢さんを…」
回らない口を何とか動かそうとした藤川の頭に、先程緋山に聞いた言葉が蘇る。
40藤川×白石→続き(7):2010/03/31(水) 00:13:02 ID:fg4IzWp9
「…白石のヤツ、親が煩いから気を逸らすためとか言ってたけど、
本当はお父さんが病気らしくて、安心させるのが目的みたい」
「…へ?何だよ、それ」
「さっき、田所部長の様子を見に病室に行ったら、
部長が白石に『これでお父さんも安心して治療に専念できますね』って
言ってるのが聞こえちゃったの」
どんな病気か知らないけど、すぐ治るようなものでは無いみたいとの
緋山の言葉に藤川は言葉を失う。
そんな藤川に向かって緋山が念を押すように言った。
「いい?あんたの持ち味は『良い人』なんだから、それを目一杯
押し出して頑張るのよ!嘘がバレて白石をガッカリさせるようなマネしたら、
私があんたのことを半殺しにしてやるから、そのつもりで」
「…物騒なこと言うなよ…」
きついセリフの裏側に隠れた白石を真剣に心配している緋山の本音が見えたから、
藤川も性根を据えた。ここは真剣に演じきってやれ、と。


「藤川先生、手が空いたら食堂に来てくださいとのことです」
昼過ぎになって急患のオペが終わり医局に戻るとクスクス笑う
看護師の言葉に出迎えられた。
「…ついに来たか…」
腹に力を込めて表情を引き締め「よしっ」と気合を入れなおす。
食堂に足を踏み入れた藤川は、ど真ん中を占める席に並ぶ一団に
思わず目を見開いた。

中央に座っているのが白石。穴があったら入りたいとばかりに
小さくなっている。その右隣に座る、入院中に何度か
見かけたことのあるロマンスグレーの男性が白石の父で。

そこまでは良い。

だが、白石を挟んで左には田所部長、その隣には何故か橘。
そして白石の父親の隣には先程まで挨拶指導に励んだ森本の姿まである。
白石を除いた男性陣は、何故か皆、揃いも揃ってシカツメラシイ表情で
胸の前で腕組みをしている有様で。

藤川の運命や、いかに??

→続きヨロシク!
41名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 09:07:15 ID:Vcj7eWSY
何話だか忘れたが、緋山が手術室で泣き崩れたの見て藍沢はどうしたんだろうな?
そこで終わってるから気になる。

藍沢×緋山も所々にあった気が
42名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 11:08:40 ID:HDa02qiR
なんとしてでも緋山が出ないといけないのか
43名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 13:12:01 ID:Ay0RjH72
>>12
ヘタクソ
気持ち悪い
死ね
ばばぁ
44藍沢×冴島 T:2010/03/31(水) 18:03:22 ID:1vMF9t6L
藍沢×冴島が読みたいという声を見つけて勝手ながら
書いてみました!エロはほぼ無しです。
CPに苦手意識がある方はスルーで・・・。



目まぐるしく時が回る翔北救命センター。
急患や外来。更にはヘリ要請もあり、東奔西走。
救命スタッフが総動員で患者搬送と治療を行う。

「病院着きましたよ分かりますか」「服切りますねー」
「エコー撮ります」「ライン採った?」
「ヘリあと何分?」「こっち、腕やっちゃってる」

初療室では医師や看護師が体がぶつかりながら動きまわる。
そこに居合わせないのは藍沢、冴島の二人。ヘリ担当だ。
二人は交通事故現場で処置した帰りで搬送中の患者の容体に目を配っていた。
患者に神経を使っているところだが、藍沢の視線が冴島へと移り行く。
もう20秒は凝視している。さすがに視線に気づいたのか、
バイタルの確認していた作業を止めて藍沢を見遣る。冴島の頬には、ガーゼ。

「大丈夫ですから。」
「‥‥」

もうすぐ着陸。パイロットの梶の無線報告に窓を覗くと
ヘリポートと迎えに来た藤川と緋山、看護師の辻の姿も見えた。
着陸。ヘリの扉が勢いよく開かれ藍沢と冴島、患者が出てきた。

「胸を強打してる、一度心肺停止して蘇生。おそらく低酸素脳症だ」

藍沢の患者状態の説明を病院内へと皆でストレッチャーを運びながら。
緋山が患者の目を診、声をかけて意識レベルを確認。辻に指示を送った。
藤川は、手は患者。視線は..冴島にだった。
なんで頬にガーゼを。処置中傷でも負ったか。
「どうしたの?それ。」顎の先で指して問いかける。

「患者の服にガラスの破片が付着してた、暴れるのを抑制してる時それが飛んできた」

藍沢が代わりに答える。
お前という者がいながら!とわざと理不尽に責める藤川に
藍沢先生は関係ない悪くないと冴島は弁護。
彼女に言われては何も言い返せない。
二人の間の空気が気に食わなく、少し口を尖らせた。
45藍沢×冴島 U:2010/03/31(水) 18:06:08 ID:1vMF9t6L
オペが必要な患者には執刀医の他に藍沢、藤川が付いた。
特に問題もなく施しが進行し、作業が縫合だけを残して
後はよろしくと任された二人はそそくさと針と糸を手に取った。
藤川はちらりちらりと藍沢を窺い、口を開くタイミングを図って
「冴島大丈夫なの?傷深くなかった?」聞くと「あぁ」とだけ返す。
加えて作業が遅いと辛口をきった。
見えないマスクの裏でまた、藤川は口を尖らせる。
藍沢の脳裏に浮かぶのは、現場で頬から僅かに血を垂らして苦い表情でいる冴島。
本人は大丈夫だとことわっていたが..
術野から目線を逸らした藍沢の黒目を、藤川は見逃さない。
彼の頭の中身を妄想しては嫉妬した。すると藍沢に諭される。

「冴島をものにしたきゃさっさと言えばいいだろ、好きだって」

オペ室ナースもいるのになんということを。
緋山と同じようなことをお前は!
そう言ったら「じゃあずっと竦んでろ」と藍沢に返り討ちにされて。

「お、お前だってなんだ、白石とはやけにくっついてて
 色気づいちゃったりしてんのになんで何も言わないんだよ」
「勘違いも甚だしいな」
「違うのかよ」
「白石は緋山が好きだろう?」
「‥それって大丈夫なの?」
「感情の問題だ、それと同じだ白石に俺が思うのは」
「ふぅん‥じゃあお前が恋愛感情をもつやつは他にいるんだな?」

ピタリと藍沢の縫っていた手が止まる。
どうしたんだよなんだよと藤川が喋りだす前に早くしろと作業を促した。


各患者の治療がほぼ終わり、集中力をほどき救命センターが平安に戻った頃。
もう夕方だ。初療室の床に散らばるガーゼなどの医療廃棄物をトングで拾う冴島。
そこへオペに入っていた藤川が入ってきた。
目が合って、藤川だけが気まずそうにというかやけに緊張した様子で。
冴島は目だけで挨拶をして手を進める。忘れ物を。と藤川は聴診器を取った。
退室しようとした初療室のドア手前で立ち止まり、きびすを返す。

「さっ冴島さん。頬の傷の手当、ちゃんとしとかないと。俺診るから!」
「‥わかりました」
46藍沢×冴島 V:2010/03/31(水) 18:07:35 ID:1vMF9t6L
室内奥に居た辻に後を頼んだ冴島は藤川と初療室を出る。
病棟を歩いていると、外来患者や面会に来た人などがちらりと冴島の顔を奇に見てすれ違っていく。
気にして頬のガーゼを隠すように擦った。それに気づいて、彼女より身長が低いのに
胸を張って冴島の真前を歩く藤川。やわらかな視線が自分の背中に注がれていることには気づかない。
会話をしようとしたそんな時、藤川のPHSがけたたましく鳴る。
足止めをしそれに出る‥お呼びだしがあったらしい。
鼻の前に手を添えてごめんと合図を送ると冴島の元を離れ走っていった。
藤川に会釈した冴島の前方には、また顔を奇に見るであろう人達。
そんな嘆息が出そうな状態、そこに混じっていたのは、藍沢だった。

「冴島、ちょっといいか」
「‥‥」

藍沢に連れられて入ったのは備品庫。仮の名は藍沢たちフェローの休憩所。
そこに傷の手当には丁度いい医療品を積んだ医療用カート。
普段これをこんな場所に保管したりしない。藍沢が持ってきたのか。
外来診察室とかに準備してる医療品を使えばいいものを、わざわざ?

「傷、見られるのが嫌なんだろ。」

傷があるのが顔ときたら女はもっと嫌がるらしいな。
言いながらめりめりとガーゼを取る。
せっせとカートを押す藍沢を想像すると、やけに可笑しかった。
予備に置いてあるベッドに座れと促される。手当をしてくれるようだ。
藍沢は消毒液に浸した脱脂綿の一つをピンセットで掴んで、患部に宛がう。
ジン。と滲みることによって不規則にぴくりと揺れる冴島の体。

「痛むか?」
「..悟史は、悟史の痛みや苦しみは、こんなものじゃなかったはずだった」
「‥‥」

今日ヘリ要請で駆けつけた現場で処置し搬送した患者の恋人の名は、『はるか』だった。
安否を心配し恋人の名を虚ろな目で呼び続けながら暴れていた。
「はるかさんは軽傷ですよ。今向かってる救急車で病院に運びますから」
「はるか‥‥はるか‥」
悟史と患者が重なり、胸が張り裂ける思いで暴れる体を冴島は抑えていた。
そんな中での怪我だった。

「引きずってるのか、田沢さんのこと。」
「簡単には、忘れられません。」
「そうだな」
47藍沢×冴島 W:2010/03/31(水) 18:08:55 ID:1vMF9t6L
藍沢は手当の最終作業に傷口の大きさに合う絆創膏を貼った。
優秀でミス一つ起こさなかった冴島だったが、医療器具の準備を忘れた時もそうだし、
田沢が亡くなって以来、医師や看護師とのコンタクトが上手く取れていない。
冴島の中にある田沢の存在は良いようにも悪いようにも大きくて。

「幸せになれるといいな。」
「え..」
「田沢さんは自分が死んだあと、お前に望むのは苦しみや痛みを感じてもらうことじゃないだろう。だから。」

幸せ‥‥その二文字を思い浮かべたことがあっただろうか。
悟史が自分に望むのは、哀しみ?それとも。
悟史が思い描いていた幸せを差し置いて、自分だけが幸せになるなんて。
そんなのは許されるのだろうか―――
冴島は藍沢を哀願するように見つめ、こくんと唾を飲み込んだ。

「藍沢先生、どこにでもいい。キスしてくれませんか」
「..は、」
「試したいんです、私の中の悟史の存在。」
「‥‥」

リリリ、リリリ。
冴島の私用携帯電話が鳴った。
ポケットから取り出す、だが彼女はそれに出ようとない。
サブディスプレイには『藤川先生』の文字。「出ないのか?」聞くとうなずいた。
怪我の手当なら、済んでる。藤川は良い人だけれど、心のケアだって信頼している藍沢に願いたい。
強く優しい人物であることは、一緒に仕事している中でよく知っているから。
藍沢は顔には出さないが内心戸惑っていた。心配していたのは事実だが、恋人でもない
好きかどうかも分からない女にキスしてと頼まれるなんてこの突拍子もない展開で予想だにしていない。

冴島の着信音が止んだ。
ここで冴島自らキスをするようなことをしたら..
男である自分は気持ちと体が別物になりそうだ。
冴島は立ち上がり、藍沢の鎖骨あたりの肩口に手を添えると踵を少し上げて唇を重ねた。
目を瞑ると獣のような気配を、香りを感じた。
軽い口づけからしっとりと舌を絡ませる濃厚なものになっていく。
冴島の上がっていた踵は床に戻り、つま先が上がりそうになっていた。
48藍沢×冴島 X:2010/03/31(水) 18:13:35 ID:1vMF9t6L
冴島の携帯が再び鳴る。たぶん、藤川。
藤川が今のこの状況を知ったら、どう思うだろうか。
これも治療の一貫だなんて弁解しても怒りを通り越して呆れて話を斬るだろう。
藤川に申し訳ないと思って藍沢は眉を寄せながら、いつの間にか受け身になる。
一回りとまではいかないが年上と付き合っていただけあって、経験値の高い女からのキスに魅了されて。
着信音が止んだのを合図に理性が吹っ飛べば、冴島の首筋に唇を落として朱い痕をつけた。
「あっ‥」冴島の吐息混じりの甘い声。壁際に体を押さえつけて時間がとまったように見つめあい、
彼女の肌に浮き出たキスマークに触れる。冴島の女らしい綺麗な手が、藍沢の手が離れるように促した。
そのひんやりした手が、藍沢の自制心を引き戻す。
我に帰ったのごとく二歩後ずさりをして距離を取った。
自分は今..何をしようとしている。

「‥ごめん」
「、いえ。」

少し乱れた呼吸と着衣を直すと、冴島は頭を下げた。

「私の方こそ失礼しました。でも、ありがとうございます。
 今だけ、悟史を忘れることができた。
 存在は決して消えないし、消すつもりはないですけど。
 いつか、幸せになりたいです。」

ほろりと零れた冴島の涙を、絆創膏を撫でるように拭った。
冴島を抱きしめることはまだできない。
悟史の存在が大きすぎて、奪うには準備が備わっていない。
ただ分かったのは、幸せになってほしいというより、幸せにしてやりたい。
そんな自分の冴島への想いだけだった。

「怪我の手当も、ありがとうございました。‥カート持っていきます。」

冴島は去っていく。
ガラガラと彼女が押すカートのメッキ音が聴こえなくなるまで、
見えないカーテンの向こう側にある背中を見つめていた藍沢だった。


END


>>27の方に書いてあったものを参考にしました。
前に言ってたストックしている藤川×冴島は色々修正していつか投下したいと思ってます。
リレー式の藤川×白石に参加してる皆さんGJです!!楽しませてもらってます♪
橘×緋山のSS職人さんGJです!!物語に引き込まれます。これからの投下期待してます。
49名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 18:45:47 ID:3cLaQFe2
うわぁ!!素晴らしいですっ!!ごちそうさまでした!
やっぱりこの二人の少し大人な雰囲気大好きです。
ドキドキしました・・・
50名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 21:06:06 ID:W3NaVIzL
>>44
ちょ〜GJGJです!!
藍沢×冴島なんだけど藤川の恋心も伝わってきて
全体的に切ないテイストがすごい良かったっす。


>>49
お前さんだけじゃないがsageることをオススメする
51藤川×白石→続き:2010/03/31(水) 21:21:09 ID:H2iuk3n3
夕方ということもあり、夜勤の医師達が夕食を取っている。
みながチラチラと救命オールスターズが陣取った席を見ては目をそらす。
気のせいか男性陣の目は嫉妬に燃えている。
(白石ってファンクラブもあるくらいだもんな)
鼻をフンとならし、席に着く。
「遅くなってすみません……」
白石父がニコリと笑いながら頷く。
「医者同士の待ち合わせなんて、そんなもんですよ」
ホッと息を吐く藤川。
「本日はお日柄も良く、絶好の対面日よりですね」
「雨降ってますよ?」
白石父が窓を指さす。
「お父さん、困らせないでよ!臨機応変な対応苦手なんだから」
「父さん、机を上手にひっくり返す練習とかもしてきたんだけどな」
本人は場を和ませる冗談のつもりのようだが、凍り付く空気。
(ギャグが寒いところは父親似なんだな)
藤川が苦笑いを浮かべる。
「白石は相変わらずだな」
堪りかねた様子で田所が助け船を出す。
不思議そうに首を傾げる白石父。
「ところで藤川先生、どんな急患だったんですか?」
(待ってました)
考えに考え抜いた結果、白石を傷つけずかつ円滑にこの話を潰すためには
こんな奴に娘をやるわけにはいかないと思わせるしかないという結論に至ったのだ。
「ちょっとした右腕切断です。あ〜楽しかった」
わざとらしく舌舐めづりする藤川。
(藍沢風に言えば危ない奴だと思われるはずだ)
「楽しかった??」
田所、そして橘・森本が首を傾げる。
「ここには面白い患者がドンドン運ばれてきて、バンバン斬れるから辞めれないですね」
「ほぉ、患者を斬るのが楽しいかね?」
「外科医は腕が全てですから、一番じゃなきゃ意味ないですし」
ちょっとと口まねし、眉間に皺を寄せる白石。
「田所、お前の所はどういう教育をしてるんだ?」
「いや、これはだな」
「こんなに向上心があって積極的な若い医者は今時珍しいぞ!!」
感心したようにウンウンと頷く白石父。
愕然とする藤川と白石。
笑いをこらえるのに必死な森本。

52藤川×白石→続き:2010/03/31(水) 22:04:54 ID:H2iuk3n3
「それで恵のどんな所が気に入ったのかね?」
「お嬢様っぽいところですかね。僕、偉くなりたいんですよ!」
とにかく徹底的に嫌われようと知恵を総動員する藤川。
今度は白い巨塔の財前教授の真似をしてみることにした。
正直殴られるかもしれないと覚悟したが、一向に気配がない。
恐る恐る目を開けると、満足そうに頷く白石父。
「若者はそうでなければな。甲斐性が無くてはな」
(まさかの高評価かよ。)
白石はもはや諦めたのか、顔を俯けている。
(最初から違和感を覚えてたんだけどさ。
 なんでお前そっちに座ってるんだ?
 こっちでフォローするもんじゃないの?
 泣き崩れたりとかさぁ、色々やることあるだろうに)
沈黙が流れる。
相変わらず難しそうな顔をしている橘。
(というか、何で橘がいるんだよ。俺は自他共に認める森本派だぜ?)
悪ぶるために少し遠くを見据えてみた。
フフフと鼻で笑う白石父。
「橘先生の仰るとおりでしたね。藤川先生は自分を知っているようだ」
「はい???」
「わざと三枚目を演じようとするとは、本当に良い人を見つけたな」
鳩が豆鉄砲を食ったような表情をする藤川。
「付き合ってるって嘘なんだろ?」
目を丸くする白石と藤川。
「え?」
「お父さん?」
「いやぁ、藤川が相談に来たときはどうしようかと思ったよ。
 まさかほんとにこのまま挨拶しちゃうのかと思ってビックリしたよぉ」
森本が腹を抱えて笑う。
「おかしいと思ったんだよ。
部長の田所はともかく職場の人が誰も知らない、
付き合ってる気配すら気がつかないなんて」
「え?じゃぁ、俺がもし挨拶してたら?」
藤川はまだ事態が飲み込めていないのか目を白黒させている。
「殴り飛ばしてたよ。恵も問答無用で東都大の循環器外科に転院させるつもりだった」
「お父さん!どういうこと?」
顔を真っ赤にする白石。
「父さんが居なくなって、恵が一人で生きていけるか心配だったんだよ」
「居なくなる???」
藤川が首を大きく傾げる。
「今日は会えて良かった。これからも恵をよろしく藤川先生」
照れくさそうに頭を下げる白石父。
「あの……、実は俺まだ全然なんですが、いつかきっと一人前になりますんで」
慌てて頭を下げる藤川。
「焦らなくて良いんだ。気長に待つから」
53藤川×白石→続き:2010/03/31(水) 22:05:37 ID:H2iuk3n3
涙ぐむ白石。
頭を上げ安堵の表情を浮かべる白石父。
「着実に一歩一歩、恵さんと一緒に歩いてお父さんみたいな立派な医者になります」
「橘先生、森本先生。二人のことよろしくお願いしますね」
力強く頷く二人。
「さて、そろそろ釧路の講演会に向かうと時間だな」
白石父が立ち上がる。
「あんまり無理するなよ」
「恵がフェローをやるのが、お前の病院で良かった。
 これでもう思い残すことはない。最後の瞬間まで医者でいられる」
藤川に手を差し出す白石父。
慌てて立ち上がり、ガッチリと握手をする藤川。
白石が嬉しそうにそれを見つめる。

誰か続き頼む。
エロとか書いたことないから変な路線にいってすまん
54名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 22:14:45 ID:H2iuk3n3
俺の頭の中では、自分の病気に同情する理由で娘を選んで欲しくないので
白石父は最後まで隠すんだろうなと思ってあえて病気のことには触れませんでした
が後は任せます。文体を真似て書いてみたので変なとこあったらごめん
55藤川×白石→続き(11):2010/04/01(木) 02:44:10 ID:Ol0FDOG/
とりあえずまとめに入ってみた。


白石の父親との面談(面接?)を無事に終えた翌週、
仕事が落ち着いたのを見計らったかのように白石が藤川に声をかけてきた。
「遅くなっちゃったけど、お父さんと会ってくれて、ありがとう」
「…別に白石が御礼言うようなことじゃ無いだろ?
俺だってあれから見合いの話無くなって助かったし」

藤川の言葉に白石が首を横に振る。
「うぅん。事情は詳しく話せないんだけど、本当にありがたいって思ってるの」
そういうと男なら誰でも惚れ惚れするような満面の笑みを向けてきた。
「だから、御礼に今夜食事にでも行かない?感謝の気持ちを込めてご馳走するから」
「いいよ、そんなに気を遣わなくて」

一応遠慮してみたものの、白石と二人で出掛けるなんて、この機会を逃したら
二度と巡って来ないかもと思った瞬間、藤川は考えるよりも先に提案していた。
「…落ち着いて見えても、これから急に忙しくなるかも知れないし。
帰れる時間も不確定だし、いっそ外で食事するより一緒に料理でも作って食べないか?」

一緒に料理を作るってことは、どちらかの家に行くということで。
断られるかなと思った藤川の予想を裏切り白石はニコニコと手を打った。
「それ面白いかも!じゃぁ帰りに買物しに行くってことで良い?」
「了解。帰れそうになったら電話するよ」
浮かれ気分を抑えつつ、藤川は白石と別れ仕事に戻った。
56藤川×白石→続き(12):2010/04/01(木) 02:50:21 ID:Ol0FDOG/
「えーっと、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、白滝、牛肉…」
買物カゴにぽんぽんと食材を放り込む藤川に白石が問いかけた。
「随分手馴れてるね。普段自炊してるの?」
「大学卒業してからは、ほとんどしてないな。
でも、学生時代は生活費抑えるためにも自炊はしてた」
「…そうなんだ」
軽く表情を曇らせた白石の様子に気付かず、藤川が尋ねた。
「白石ん家って調味料とかは揃ってる?醤油はあるだろうけど、みりんとか料理酒とか」

まぁ料理酒は無くても日本酒あれば何とかなるけど、白石って家で
酒とか飲まなさそうだしな、と一人喋り続けていた藤川は
白石から返答が無いことの気付いて振り向いた。
「…みりんとか、普通は家に置いてあるものなの?」
気まずそうな表情に何となく事情を察して藤川が目を丸くした。
「もしかして、自炊とかあんまりしないタイプ?」
「…うん、実はそうなの」
「まぁ、大学も医学部って大変だし、そういうヤツ多いし気にするなよ」

小さくなった白石に藤川が笑いかける。
「だったら、このまま俺の家に来ないか?かなり古いけど調味料一通り揃ってるから」
残りの食材をカゴに放り込むと、遠慮する白石の腕を引っ張って藤川はレジに向かった。
57藤川×白石→続き(13):2010/04/01(木) 02:51:40 ID:Ol0FDOG/
いかにも日本の家庭料理と言ったおかずが並ぶ食卓に白石が思わずにっこり笑った。
「藤川先生って料理上手いんだね」
「白石だって、さすがに器用だよ。食材切るのとか俺よりずっと上手かったし」

切る担当→白石、調理担当→藤川でうまく役割分担すると
思った以上に作業がはかどり、白石が満足気にため息をつく。
「料理ってこんなに良い気分転換になると思わなかった。
忙しいとか言い訳しないで私もちゃんと自炊するようにしなきゃ」
そう言うと藤川に笑いかける。

「でも、藤川先生と結婚する人って幸せだね。仕事終わった後で
一緒にご飯作って食べるって、何だかすごく幸せな気がする」
深い意味は無いのだろうが、白石のセリフに思わず藤川はドギマギした。
そんな藤川の様子に気付かず、白石は一人で食べるより二人で食べた方が
美味しいだの、料理が得意な男の人ってカッコいいだの、
もしかしてコイツ俺のこと誘ってるのと勘違いしそうなセリフを
ポンポンと投げかけてくる。

普段男のくせに、なんてお喋りなんだと罵られることが多い藤川が
やけに寡黙になっていることに気付いて白石が藤川の顔を覗き込んだ。
「…藤川先生?」
間近で見た白石の不思議そうな表情に、ついに理性がブチッと切れて
藤川は思わず白石を力任せに抱きしめた。

バッチン!!

派手な音が鳴り響くと同時に目の前を火花が散る。
頬がヒリヒリする感覚に、藤川は自分が白石に思いっきり
引っ叩かれたことに気付いた。

我に返って白石を見ると、涙目になって自分を見つめる姿に
罪悪感が急激に込み上げる。

「…白石、ゴメン!あんまり白石が可愛かったから、つい」
「つい?つい出来心で手が出たってこと?」

厳しい指摘に声もでない藤川の目の前で猛然と帰り支度を整えると
白石は玄関へ駆け出した。
「…おい!時間も遅いし送ってく!」
「いい!タクシーで帰るから」
飛び出した白石の後を慌てて追うが、白石は家の前を通りかかった
タクシーを拾いすぐさま乗車する。
遠ざかる車を、藤川は呆然と見送った。
58藤川×白石→続き(14):2010/04/01(木) 02:55:17 ID:Ol0FDOG/
ため息をついては白石の様子を遠目に窺う藤川の様子に通りかかった
冴島が声をかける。

「…ケンカでもしたんですか?」
「ケンカって言うか、俺がバカなことしちゃって一方的に怒られてる状態」
「藤川先生がバカなことをする程度で白石先生が怒るとは思えないですけど。
賢い行動をしているの、あまり拝見した記憶が無いので」

あえて怒らせようと投げかけた言葉に言い返しもせず
うな垂れる藤川の様子に、からかい口調を改め冴島が向き直る。
「…何だか真剣に悩んでるみたいですね」
「白石みたいな純情そうなタイプに誤解されるようなことしちゃったって言うか」
「まさか、押し倒したりしたんですか?」
嫌悪感を込めた視線で睨まれ、慌てて否定する。
「まさか!ちょと抱きしめちゃったけど押し倒すつもりなんて全然!」
「………………」
「…あ」

思わず口を手で覆った藤川に冴島がやれやれと首を振った。
「…自分で言うのも何ですけど、藤川先生って私のこと好きなんですよね?」
絶句した藤川に対して冴島がため息をつく。
「藤川先生の気持ちに気付いてない人なんて、この医局には一人もいませんよ」
「…冴島のことは真剣に好きだった!でも今は…」
言いかけて口を閉ざした藤川の様子に冴島が微笑む。

「過去形になってますね。『好きだった』って」
黙り込んだ藤川に冴島がたたみかける。
「…それ、ちゃんと白石先生に伝えました?藤川先生の中ではちゃんと
順序を踏んで気持ちが変わってるんでしょうけど、白石先生からしてみれば
藤川先生の気持ちが昔と変わってるって知る術は無いんですよ?」
「…冴島…」
「ほら、さっさと仲直りしてきてください!藤川先生はともかく、
白石先生が落ち込んでいたら仕事に差し障りが生じますから」
59藤川×白石→続き(15):2010/04/01(木) 02:56:17 ID:Ol0FDOG/
カルテでポンポンと背中を叩くと立ち上がった藤川は
白石の方へ歩きかけたが冴島を振り返って真剣な口調で断言した。
「お前のことを好きだったって気持ちも、絶対に嘘は無いから」
「分かってます。だから早く行って」
白石に近付いた藤川が何やら話しかける。最初は背中を向けていた白石が
めげずに話続ける藤川の様子に、しばらくするとクスクス笑い始め、
二人で顔を合わせてニッコリした。

「…本当に、天然カップルは世話が焼けるよな〜」
冴島に近付き森本が話しかける。
「にしても、お前も人が良いな?藤川のこと、ちょっとは良いなとか
思ってたんじゃ無いの?」
「藤川先生のことはあくまで『良い人だな』としか思っていません」
冴島の強気な言葉に森本は苦笑した。

「藤川みたいに周りを巻き込んでいくのも一つの才能だぞ。冴島みたいに優秀だと
何でも一人でこなしちゃんだろうけど、たまには周りを巻き込むことを考えろ」
「…そうですね」
二人揃って藤川と白石が談笑している様子に目を向ける。
「きっかけは嘘だったかも知れないが、嘘から出た真って展開もあるかもな」
森本のセリフに冴島もそれもあるかも、と心の中で頷いた。


ちょうど、同時刻。

「どうも田所です。暖かくなってきましたがお元気ですか?
あぁ、冴島先生も相変わらずご活躍なようで、何よりです」
部長室で電話に向かって話す男が一人。

「いやいや、私は手術後の経過観察という名目で仕事も満足にできず暇で暇で…。
まぁ、時間を有効に使って、仕事一辺倒な部下の世話でも焼こうかと…」
鷹揚に笑いつつ話を続ける。

「白石教授の娘さんはどうも上手く行きそうなので、次はお宅のお嬢さんをと。
どうです?うちの病院は優秀なの医者が粒揃いですよ?」

田所部長の次のターゲットにされるのが誰なのか。それは部長の胸だけに秘められている。
60名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 02:57:58 ID:Ol0FDOG/
これ以上連載してもスレに迷惑かかりそうだし無理矢理終わらせてみた。
最初に投下した人の意図した物と全然方向が変わってたら本当に申し訳ない。

リレー楽しかった!付き合ってくれた職人さんありがとう!
61名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 08:02:23 ID:R318cwaD
>>44>>48
GJ!!!!
藍沢×冴島ってあんまり読んだ記憶無いから
読めて嬉しかったです!!
機会があったらまた読みたいです!!
藤川×冴島も待ってますッ
リレー小説みんなGJ!!!!
62名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 08:28:45 ID:MPKKO/I9
age
63名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 03:16:52 ID:6uFVn47k
誰か新作頼むよ〜
64名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 23:40:16 ID:yzOcs2er
職人さんお待ちしております
65名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 01:02:03 ID:IcYkg7hX
職人さん!職人さん!
66名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 04:03:00 ID:W/RxPRNY
ハゲ
67名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 00:47:30 ID:qqv1WjpI
面白いと思う。職人さん乙
68名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 01:05:21 ID:qqv1WjpI
面白いと思う。職人さん乙
69名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 08:29:37 ID:4ILoGQjU
職人さん・・・
70名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 01:19:03 ID:4DQTYlnt
あげ保守
71名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 18:23:01 ID:yiJ4AHH8
落とさんよ
72名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 04:30:08 ID:UoDXNgU9
うん
73名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 06:22:57 ID:1iTFK07W
続編町
74名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 02:32:13 ID:CrOz8YSU
ああ
75名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 07:43:32 ID:msSR0kZY
age
76名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 01:09:21 ID:/lgFUqA+
ほす
77名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 19:04:32 ID:GqKHBJ7G
保守
78名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 00:29:59 ID:CYjdUIrK
あさりのボクちゃんと1回だけした環先生の望まぬ妊娠
79名無しさん@ピンキー


SPECに戸田恵梨香と椎名桔平でてるね
コードのときみたいに
絡んでほしいなvv