724 :
橘×緋山6:2010/03/07(日) 01:32:38 ID:nw6Q0NxX
患者との距離感を上手く取れるようになれ。どこかで聞いた話だなと
感じながら緋山は聞いていたが、突然いつ、どこで聞いた話なのか思い出す。
自分が常々周囲から言われていることだ。
それって、私が昔の三井先生と似ているってこと?
脳裏に浮かんだ言葉が胸にストンと落ちた瞬間、何もかもが腑に落ちた。
どうして橘が他のフェロー達に比べて自分を気にかけてくれているのか。
誘われる度、どんなに手酷く断っていても、気を悪くせず何度でも声をかけてくれていたのか。
理由が分かってスッキリしたはずなのに、なぜか全身に急速に広がる寂寥感。
チクリと胸が痛むのを感じて、何を傷付いているんだと気力を奮い立たせようとする。
にわかに呆然とした緋山の様子に気付き橘が怪訝そうに話すのを止めた。
すると、突然生じた会話の空白を埋めるかのように、橘の携帯が振動する。
失礼、と短く断って画面を確認した橘の口元に笑みが浮かんだ。
「…何だか嬉しそうですね」
「誰からのメールか気になるのか?」
「そんなことありません。自惚れるのはやめてください」
「三井先生からだよ」
何と返すべきか緋山が考えをめぐらす暇も無く橘があっさりメールの内容を明かす。
「『子供の熱は下がった。心配無用』だと。俺は最初から心配し過ぎだって言っていたのだが」
「…お子様の体調が悪かったんですか?」
「子供が昨夜から熱が下がらないと心配して、後で専門の先生に相談すると
勤務時間中から騒いでいたからな」
そんなに心配なら仕事は休めば良いと言ったのにそれをしないのは相変わらずだと苦笑する。
と言うことは、三井がタクシーに乗って小児科の先生と連れ立って帰ったのは、
相談を持ちかけた小児科医が子供を心配する三井に気を遣って家までわざわざ
訪問診療したのであって、メールで報告って事は最初から橘も事情を知っていたわけで…。
自分は何を空回りしていたんだと、あまりの展開に緋山はガックリと肩を落とした。
「騙された…」
「人聞きの悪い。君が勝手に勘違いしただけだろう?」
725 :
橘×緋山7:2010/03/07(日) 01:35:00 ID:nw6Q0NxX
ニヤニヤと笑う橘を緋山は睨みつける。そんな緋山に向かって
机に身を乗り出し橘が顔を近付けた。
「つまり、君が急に誘ってくれる気持ちになったのは、三井先生が
他の男と一緒にどこか行くのを見て俺が傷ついたとでも心配してくれたってわけか?」
「別にそんなつもりは…」
曖昧に答えをぼかしつつ、椅子に深く腰掛け直して橘から身体を離すと、
ワイングラスを取ろうと延ばした手を握られ、触れ合ったその手の熱さにドキリとする。
「…情に流されるのは患者に対してだけじゃないんだな」
握った手を指が唇に触れるか触れないかの距離まで近づける。
その辺の男がしてもキザだと鼻白む行為が見事なまでに様になるのが何だか悔しい。
「心配してくれたのは嬉しいが、一つはっきり言っておく」
軽く指先に口付け、真剣な眼差しを緋山に向ける。
「壊れたグラスを割れる前の状態に戻すことはできない。俺と三井先生の関係についても同じことが言える」
「何でわざわざそんなことを言うんですか?」
「寂しさを紛らわすために君にしつこく声をかけていると勘違いされたく無いからな」
「…別に構わないじゃ無いですか。寂しさを紛らわすためであっても」
子供の体調を心配しつつ仕事を休めない三井の生真面目さを笑う
橘の言葉には、明らかに相手に対する愛情が込められていた。
それが分からない程、自分は鈍くない。それでもあえて自分を誘ってくるなら
受けて立とうと開き直る。
「先生は具合の悪いお子様の側に居てあげられない自分が寂しい。
私は今はフリーでしかも仕事に追われて新しい彼氏を探す時間が無いし、
独り身が寂しくないと言ったら嘘になる」
挑むような視線を向け、握られた手に力をこめる。
「オトナのオトコとオンナが居て、お互い寂しいと思っていたら
することなんて一つじゃないですか」
726 :
橘×緋山8:2010/03/07(日) 01:36:04 ID:nw6Q0NxX
「幸せだけど、ちょっと不幸ってあるのかな…」
酔った勢いで幸せか不幸かと迷惑極まりないことを問い続けていた白石から
やっとの思いで開放され、緋山は思わず呟く。
独白のつもりだったのに、その言葉を耳にした藤川は思いがけず真剣な口調で答えた。
「…完璧な幸せなんて、結局どこにも無いんじゃないか」
驚いたように振り向いた緋山に寂しげな笑みを向け、藤川が小声で話す。
「好きな人の側に居られるだけでも自分は幸せだと思う。
でも、その人が本当に側に居て欲しいのは自分じゃ無いって分かっているから、
側に居られること自体が不幸だと思うこともある」
「…そうだね」
藤川が指している相手が誰だか十分過ぎるぐらい分かる緋山は静かに同意した。
それと同時に自分も彼とよく似た立場なんじゃ無いかと考えた。
橘と二人で食事に行ったあの日、結局レストランの近くのホテルで朝を迎える事になった。
割り切った口調で話しているつもりだが、実際には身体が震えそうなのを
懸命にこらえているのは相手にも伝わっていたに違いない。
それでも目一杯背伸びして演じたオトナのオンナっぷりに橘はあっさり乗ってきた。
エレベーターの中で待ちきれないと言わんばかりにキスされた瞬間、膝の力が抜ける。
その場で崩れこみそうになると軽々と身体を抱えられ部屋に連れ込まれた。
ベッドに倒れこむと同時に唇を軽く噛まれ、促されるままに口を開いた。
入り込んできた舌に自らの舌を絡め、思う存分むさぼり合う。
キスの合間に漏れる自分の声の甘さに顔を赤らめると、唇を離した橘は
緋山の顔にかかった髪を指先で払いつつ苦笑した。
「…おいおい、そんなに誘惑するな」
「別に誘ってるつもりは」
「無意識だとしたら、性質が悪いな」
からかうような口調に相手を軽く睨みつつ、スーツの襟元を掴み顔を引き寄せる。
緋山に乞われるままに橘は深く口付けると熱くなった身体に手を這わせる。
ジャケットを肌蹴るとニットの上から胸を手で覆われ緋山は呻いた。
布地越の愛撫が物足りなくて身体を捩るが、焦れる緋山の様子に橘はニヤリと笑みを向け、
固く尖って自己主張を始めた胸の先端を避け、やわやわと胸を揉み続ける。
触れられているのは胸なのに、下腹部が熱くてたまらない。
「…服を着たままでするんですか?」
喘ぎながら何とか発した言葉に橘は手を止める。覗き込まれた瞳の優しさに
緋山は思わず橘に抱きついた。抱きついてきた緋山の身体を強引に引き剥がすと
橘が緋山の服を脱がせ始める。
727 :
橘×緋山9:2010/03/07(日) 01:37:11 ID:nw6Q0NxX
ジャケットを剥ぎ取り、ベルトを毟り取るように外しスラックスを下ろされる。
ニットに手をかけられた緋山は思わず相手の腕を掴み、自分の服を脱がそうとする
男の手を止めた。動きを阻まれた橘が顔を上げ二人の視線が絡む。
たしなめるように覗き込まれ、一瞬躊躇ったが緋山は掴んでいた橘の腕を放した。
ニットとブラを同時に剥ぎ取られ、身体を震わせた緋山にキスすると唇を耳元に這わせて囁いた。
「心配するな」
首筋を伝って胸元を這っていた唇が、傷の跡を辿るのに気付いて
緋山は再び身体を固くする。思わず胸を覆い隠そうとした緋山の腕を
橘がすかさず掴み、緋山の頭上でひとまとめにしてシーツに押し付ける。
「…君って着痩せするタイプなんだな」
傷なんて気にするな、などの慰めの言葉が降って来るだろうと
身構えていた緋山は予想外の言葉に目を丸くする。
「救命の術衣って動きによっては結構身体のラインが出るし、
多分胸はどのぐらいの大きさだろうとか色々想像してたんだけど」
「…仕事中に何考えてるんですか!!」
顔を真っ赤にした緋山は掴まれた腕を振り払い、男の胸を押し退ける。
「ヘンタイ!エロ医者!触るな!離せ!」
「散々な言われようだな」
強引にキスで口を塞がれ、ののしる言葉が続くのを文字通り口封じされた緋山は、
先程までの緊張感が一気に消え失せていることに気付いた。
この人のこういう優しさが好き。たとえ彼が本当に抱きたいと思っている
相手の代わりに自分を抱いているのだとしても構わない。
素直にキスに応え、髪に指を絡ませると重なりあった唇の動きで相手が笑ったことが分かった。
抵抗を止めた緋山を脱がす作業を再開し、瞬く間に一糸纏わぬ姿にすると、自ら服を脱ぎ捨てる。
そのまま覆い被さってきた熱い身体の心地よさに緋山は安堵のため息をついた。
「…どうして欲しい?」
息は上がっているがまだまだ余裕を見せる橘はあくまで緋山にどうしたいのか
言わせたいらしい。思うがままに要求を口にするのは悔しいが、快感の火をつけられた
身体は言う事を聞きそうにない。でも、して欲しい事を口にするのも恥ずかしくて、
涙で潤んだ瞳で訴える緋山に橘は軽くキスするとそのまま胸元に唇を這わせた。
服の上から愛撫され、焦らされ尖った乳首を軽く噛まれ、こすられて、
こらえきれない吐息がもれる。もう一方の胸を手でまさぐりながら
空いた手が脇腹を辿り、ヒップの丸みを確認するかのように一撫ですると脚の間に滑り込んだ。
親指で花芯を触れるか触れないかのタッチでこすられ、クラクラしながら緋山は
橘の手に秘所を押し付けた。中には挿れず入り口をこする指先の動きに
我慢できず「もっと…」とねだるように喘いだ緋山に橘が笑う。
「そんなに焦るな。我慢すればそれだけ後から来る快感が大きくなるぞ」
太ももに押しあてられているソレの硬さは確かで、このままだったら彼も苦しいはずなのに。
自分ばかり焦れているのが悔しくて、思わず「だったらもうイイです」と
無理矢理身体を引き剥がして背を向けた。
すぐに背後から抱き締められ、胸の丸みを確かめるかのように軽く握られる。
柔らかなタッチで乳房を包み込まれる感触に喘いだ隙に手が腹から腰へ滑り下り、
抵抗する間も無く脚の間に滑り込んだ。
「…本当にやめて良いのか?」
濡れた花弁を擦りながらいつもより掠れた声で橘が囁く。
「やめないで…」
快感にすすり泣きながら懇願すると同時に花芯に親指を押し付けられ、
中指が緋山の中に入り込んだ。
外科医ならではの器用な指先が中を探る感触に自然と背が仰け反る。
抜き差しする指の動きが次第に早まり、早まるに連れて嫌でも快感が高まる。
爪先から頭まで突き抜ける快感に緋山は背を仰け反らせて昇りつめた。
728 :
橘×緋山10:2010/03/07(日) 01:38:34 ID:nw6Q0NxX
骨抜きにされるって、まさにこういう事なのかも。
朝ベッドの中でまどろみながら、最初に頭に浮かんだ言葉がこれだった。
散々お預けを食らった後で昇りつめた感覚があまりにも気持ちよくて、
最後にどうなったかも、はたして橘がイッたのかもイマイチ記憶が定かではない。
それでも絶頂の余韻が冷めやらぬうちに自分の中に入ってきた橘に力一杯抱きついて、
普段なら絶対に口にしないようなとんでもないセリフを口走っていた気がして、
一瞬で意識が覚醒した緋山は飛び起きた。
が、隣で眠っていたはずの橘の姿は見あたらず、胸元までシーツを引っ張り上げ
身体を起こすと辺りを見回した。
「目が覚めたか」
シャワーをあびていたらしい橘が生乾きの髪をタオルでふきつつ緋山に近付き覗き込んだ。
彼の瞳に後悔の気持ちが表れていたらどうしよう。急速に現実が目の前に立ちふさがり、
視線を合わせず黙ってシーツを身体に巻きつけ起き上がった緋山に橘が話しかける。
「…ちょっと無理させたか?」
「大丈夫です」
口先だけの答えでは無いことを示すために、意を決して橘と目を合わせる。
「先生と違って若いんで、多少の寝不足は物ともしません」
問われたのが睡眠不足についてでは無いことは重々承知していたが、
あえて質問の意味を捻じ曲げ、にっこり笑って緋山は答えた。
シャワーを浴びようと立ち上がった緋山の腕を橘が掴む。
真意を探るような視線を正面から受け止め、緋山はもう一度きっぱりと答えた。
「大丈夫です」
強気な態度を崩そうとしない緋山に対し、橘の目に一瞬憤りの色が浮かぶが
諦めたように一つため息を吐いた。
「…話をするのは次の機会にしよう」
そのまま緋山の額に軽く口付け、両手で頬を包み込む。
「次の機会があるって、どうして言い切れるんですか?」
すがりつきたくなる気持ちを抑え、あくまで冷静な口調で緋山は返した。
「当たり前だろ」
いつもの調子で笑うと橘は緋山の頬を軽く指ではたく。
「そう簡単に手放したりはしない」
729 :
橘×緋山11:2010/03/07(日) 01:39:32 ID:nw6Q0NxX
その朝はそのまま必要以上に感情を交えず事務的に橘とは別れた。
だが、その後顔を合わせた院内で誰にも気付かれないように、
こっそり手を握り締めてくれた彼の気遣いに泣きたくなる。
追う立場と追われる立場が逆転したことを意識したのもその時だ。
オトナ同士の割り切った付き合いをするなんて、自分にはまだ無理だと
分かっていてもその嘘を信じるフリをしたのは橘の優しさで。
彼が自分だけを見てくれていると、自分を通して彼にとって最愛の人だった三井を
見ているわけではないとの嘘を信じたのは緋山自身の弱さだ。
二人の嘘がいつまで通用するのか、それはまだ分からない。
それでも、いつかきっと自分と三井を重ねる彼に耐え切れず、
自ら別れを切り出すことになるのだろう。
その時の事を思うとそれだけで涙がこぼれるのを止められそうに無い。
でも今は、そんな未来はまだ遠く先の話だと自らに嘘をついて、
避けて通れない事実から目を背ける。
――相手が本当に必要としているのが自分では無いと分かっているのに
側にいる事を望んでいるという意味では自分も藤川と何も変わらない。
「終わりがどうなるか分かってるのに。何やってるんだか、私」
自嘲するかのような言葉に心配そうに耳を傾けていた藤川がポツリと一言だけ口にした。
「事情はよく分からないけど、あんまり深入りするなよ」
「…もう手遅れかも」
誰かに話したくなったらいつでも聞くから。それだけ伝えると藤川は黙って
緋山のグラスにワインを注ぎ足した。グラス半分程度まで注がれるのを待って、
緋山は藤川のグラスに自らのグラスをカチリと軽く当ててみせる。
「私達の幸せに」
「俺達の未来に」
藤川と顔を見合わせ笑うと緋山はグラスを傾けた。
今はこのささやかな幸せに浸っていようと固く決意して。
END
番号振り間違えてスミマセン。
緋山救済ムードの中でさらに貶めるようなマネして申し訳ない。
病院の人事とかどう決まるか知らないので普通の会社基準。
お口直しは他の職人さんの作品でお願いします。
ヒネクレモノの自分としては緋山が三井を慕っている以上、橘・三井の本心はどうであれ
橘×緋山設定は、緋山が後ろめたさを感じるのではというのが持論。
反対意見も含めて橘×緋山派の方々のその辺の考えを聞いてみたいと思って書きました。
当たり前だけど放映中のドラマって毎週話が新たな展開見せるから
早くても年に1回ぐらいしか続刊出ない小説と違って二次創作は難しい。
書くと長くなるし遅筆なんでドラマ展開楽しみにして以後引っ込んでます…。
オオーウ禿萌えた(;`Д´)=3
読み応えのある作品投下ありがとう!
こっそり手を握ったり秘密のスキンシップいいなあいいなあ
備品倉庫とかでそっとハグしてたりしたら萌える
緋山は性格的にずっと後ろめたさを持ってそう
橘先生は大人だから最初は三井先生に似てる子だと思って
興味を持ったのだとしても、関係が進展していくなかで
三井先生とは完全に切り離して考えてそうだけど
晴れて両思い?になったとしていつまでも三井先生ありきな緋山に
ちょっとイラっとする橘先生もいいな
それとは別で、橘・三井とも緋山を過去の自分と重ねて
救ってやりたいと手をつくす橘×緋山で三井×緋山な奪い愛でもいいw
でも緋山自身は過去を投影されてるだけだと気がついてて
いっそう行き場のない思いを抱えてしまうとか
読みごたえあったよ!
成れの果てはどうなるか解ってるにしろ、緋山と橘が一歩踏み出したのは間違ってない
と思う。
橘先生が良い人に描かれていて良かったよ。
書いてくれてありがとう。
GJです!
長いなんて全然感じないくらい読み入ってしまったよ。
緋山が背伸びしてオトナのオンナを演じてるとことか凄い彼女らしくて良かった!
最近橘×緋がたくさん投下されてて嬉しいね^^
橘×緋のエロシーンは藍×白とか他の組み合わせのエロシーンより10倍エロく感じるのは何故…w
キスだけでも凄いエロくない?
他のCPを貶すような余計な一言なけりゃ
>>733同意なのにー
>>733が他CPを貶めてるとは思わないけど…敏感な人もいるんだね
書いてくれた方ありがとう
橘先生の大人の余裕にヤラレましたw
この先どうなるかを予感しながらも進んでしまう、緋山のもろさというか危うい感じが好きだ
貶すというか一言余計だな
前から気になってはいたけど
すごい良かったですGJ
前からこの二人のエロが見てみたかったので嬉しい
橘×緋山投下した者です。感想頂いた皆様ありがとうございます!
ムダに長い話を読んで頂いたことにも感謝します!
>>731 救ってやりたい橘と三井で緋山を取り合うって見方をしたこと無かったから目からウロコ。
三井を気にする緋山にイラつく橘も面白い展開になりそう!
視点によってバリエーションが多彩になりそうなのも橘×緋山需要の多い
理由の一つなんだろうな、と改めて実感しました。
ご意見聞かせて頂いてありがとうございます!
藤川と冴島くっつきそうだね
739 :
[sage]:2010/03/09(火) 00:43:36 ID:OrYvC29f
最近藍沢と緋山も絡み多いね
橘×緋山を書いてくれた人のおかげで、昨日の放送はニヤニヤがとまらなかった
二人の絡み(三井先生も含めて)があるたびに妙に勘ぐってしまう自分がいるw
>>740 わかるw
昨日のヘリに乗り込んで橘が緋山を心配そうに見つめるシーンとか萌えたw
黒田先生復活しそうで嬉しい
再会した時に白石がどんな顔するか今から楽しみだ
743 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 16:59:07 ID:/9q9iCiM
その通りだー
>>740 挿管を引ったくりながら言ってることこそ厳しかったが、
あの(本来の意味でのw)修羅場の中でも
固まってる緋山を見逃さずにきっちりフォローしてた橘先生が素敵すぎるw
それでもラスト前にもう一荒れ来そうな引きだったが…
>>744 今の展開だと緋山がフェロー判定落とされて橘は三井と復縁しそう
ちょっと可哀相だけど橘は三井にガッツリ振られて頂きたい
自分でもよくわからないけれど橘×緋山が好きすぎて困るw
シリアスなシーンでも、いちいち「おっ!」って思っちゃう
自分も橘×緋山好き過ぎるw
2人にはもっと絡んで欲しいよ。
あんだけ前半、橘が緋山を誘ったり、ちょっかい出したりしたんだから、いつかは2人で呑みに行くシーンとかあってもいいんじゃないかって思っちゃう。
橘×緋山好きとしては、三井と復縁はちょっと寂しいね…三井好きだけど。
そういやInRedって雑誌に三井×橘×緋山のスリーオフショットがあってちょっと興奮したw
みんな防寒着スゲーw
>>747 三井×橘×緋山ショット(゚∀゚)=3
さっそく探してくるよ
橘「よ〜し快気祝いに呑みに行くか〜」
緋「よくオペ看と呑みに行ってるって噂ですよ」
緋「どうしてあの三井先生が別れたとは言え結婚したかなぁ…」
橘「付き合えばわかるよ、俺とね。」
橘「男は若い方が好きだけどもね。…おっ若いねぇ!」
緋「どういう神経してるんですか」
これらと
緋「また間違えるかも知れません」
橘「お前のやったことは間違いじゃない。結果が悪かっただけだ。逃げるな!緋山!!」
この会話のギャップにかなり萌えるわ〜!
この2人、かなり良い関係だよね。
750 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 18:02:22 ID:6RsyZw+9
1st藍沢と冴島いい雰囲気だったのになぁ・・結構好きなんですけど
藍沢と藤川のツンデレがなくてヤダヤダ!
>>749 良い関係だし前半の橘・緋山の会話は微妙な駆け引き具合が絶妙だった!
橘と緋山に限らず、エレベータートークは結構好きな会話が多いな〜
藍沢・藤川とか橘・三井とか
最近また過疎ってきたね
もう最終回かあ
うっかり橘&緋山くっついちゃえ!
最終回乙!!
3rdもいけそうな希ガス・・・
藍沢と白石がやけにあっさり元の同期関係に戻ってた気が
中盤のフラグは何だったのか…
橘と三井は某俳優の離婚会見みたく「昔の飲み友達に戻れました」なのか?
三井にちゃんと謝りたいんだろうなって雰囲気は前からあったけど
「このスレも過疎るんだろうなぁ・・・」
「その通りだぁ〜」
by黒田先生
みんなごめん・・
言ってみたかった・・・
>>756 …ならやっぱり橘は緋山と……w
でも明らか橘は緋山だけ特別扱いだよな。
一人だけべた褒めしすぎだろwみたいな。
まぁあのトラウマを乗り越えられたから褒めたくなるのはわかるけど。
ドラマ終わっちゃったし過疎るのは確実だろうね
逆にアンチもいなくなりそうだし藍沢×白石作家さんとかにも帰って来て欲しい
飛行機事故現場は1stカラーの藍沢×冴島コンビも復活してたし
留守電消去してたから藤川×冴島も書きやすい環境になったかと
ラストの何だかやけにほのぼのした橘・三井はお友達ということでw
橘×緋山も書いてくれる人いないかな〜
きれいにまとまったラストだったけど恋愛ネタはスルーされてたから
逆に色々書きやすい環境も整った気がww
白石と藤川の黒田チルドレンカップルとか色々ネタが増えたような
橘×緋また読みたいな〜
しかも激しいやつ
ちょっとチャラくて大人な橘先生とツンデレな緋山が好きだ
黒田チルドレン今まで無かった組み合わせで面白そうだな
フライトドクターになったのに緋山に実力及ばず白石に慰めてもらう藤川とか?
ドラマ本編に沿った切ない系の話も好きだが明るい恋(エロ?)話を読んでみたい
「抱きしめてって言ったら‥どうする、?」
カチャン。藍沢の指先から、遊ばれるのを嫌うかのようにペンが落ちた。
表情を変えずに白石を凝視する様に、巧みに捌くはずのペンを落とすという
分かりやすい動揺の表れは、妙に可笑しかった。
「‥正気か?」
「失礼な。」
「熱は?」
「ないです」
「吐き気は?」
「、ないよ」
寒気はあるか、頭痛はあるか、どこか悪いか。
問診を白石にあしらう。まるで患者扱いだ。
小馬鹿にされてるならなかったことにしてもらうつもりで
しびれを切らして白石はほんの少し語尾を荒げた。
「どこも悪くないわよ」
白石の言葉をちゃんと聞いていたのか否か、
白石にとってはどうにもうなずけないタイミングで
藍沢が落ちたペンをゆっくりと拾い上げ、胸ポケットに差し込み白石に目を遣った。
彼女の雪のように白い肌、頬がほんのり朱に染まっている。
確信に変えてもいいと思った。告白をされたのだと。
藍沢はすっと短く手を横に広げた。その表情から、感情は読みとれない。
数メートルあった藍沢との距離を白石は躊躇いつつソロソロと詰めた。
素直すぎる、自分が。
恥ずかしくて、藍沢の顔を一瞥だけする。
藍沢の微笑む顔を見た気がした。
「え?」と俯きかげんの顔を上げた時、藍沢の腕が白石の体を引き寄せた。
目の瞬きが遅くなる。トクン、トクンと鼓動が溶け合うのを感じながら、白石はこう思う。
――抱きしめてくれた。――
「何か言うことあるんじゃないのか」
「え..絶対言わなきゃ、ダメなの?」
瞬間、白石の視界が暗くなる。
唇には柔らかな感触。
5秒後、離れたかと思って酸素を求めたら、もっと深いキスが待っていた。
歯列をなにか熱い塊でなぞられて、ゾクゾクとした感覚が全身にかけめぐる。
「んっ..ふ ぁ」
息ができない‥自分の舌にまとわりつく熱い塊は彼の舌なわけで。
絡み合うその音はいやらしくて、飲みきれない唾液が口の端から伝え漏れて
いよいよ白石は泣きそうになった。こんなには、望んでない。
激しいキスにびっくりして、力なくドンと藍沢の肩を押した。
少しよろけただけの藍沢は、今の所為で白石の濡れた唇と潤んだ瞳を見て、
自分がどれだけキスに夢中になっていたのかを悟った。
またその白石の顔が彼をそそったのだが。
「好きなんじゃないのか、お前は。俺のこと。」
「だって..びっくりするじゃない」
手の甲を唇に当てて、起こった衝撃に混沌した。
こんなに身体に電気が走ったようなキスははじめてだった。
そんな、痺れるようなキス。とろけていたのかも。
「俺はお前‥白石のことが好きだ、たぶん」
「たったぶん!?そんな気持ちで..」
「そんな気持ちだからキスした、だけど今分かったよ」
藍沢は白石の腕を掴んで引き寄せる。
首筋に唇を落として彼女にちりつく痛みを覚えさせた。
「あっ」と簡単に声が漏れて、さっきのキスの余韻が残ってるらしい。
「男よけになったな」謀ったような僅かな笑みに、白石は目を丸くした。
こんな人だったっけ‥なんだか小学生みたい‥
「好きだ。」
たった、たったそのひと言でだけど。
いつの間にかスクラブのすき間から滑り込んできた熱のこもった手のひらや、
食べられてしまいそうなキスに、藍沢に、自分のすべてを白石は委ねた。
END
おしまいです、ぬるいしなんかまとまりなくてすみません、
キャラ崩壊に思われたらす、すみません...orz
頭に浮かんだのバーッと書いただけなので‥
読んでいただきありがとうございましたぁぁ!
不意打ちでドキドキしました!
やっぱり自分は藍沢×白石が好きだなあ
超GJ!!!
読んでてニヤニヤしてしまったw
GJ!
白石かわいい!
よかったよ!GJありがとう
このIDで藍沢×白石を書いた者です。
感想戴いた方有り難うございます!
エロ有りで頑張ったつもりがどうだろう
またぬるい感じになっちゃうやも...orz
大切なことを、大切な人へ、伝えたい時に伝えなければ、きっと後悔する。
生死と向き合う命の現場でそれを思い知った。
それは、自分の身にも、誰の身にも当てはまる。
そばにいるのが当たり前な大切な人は、
必ずしも当たり前なまま自分のそばにずっと在るのかは、肯定できないのだ。
+++
「今日、会えるか」
「ええ、今日こそは一緒にランチ食べようって、父と話した。」
「‥、そうか」
ほがらかな笑みでうなずく白石を藍沢は納得したように
だけど、少し切なそうに見つめた。
『会えるか』の真意は、実はそこではない。
藍沢は白石と、二人で会いたかった。
大切な人だと気づいたから、気持ちを伝えたい。
それがこんなに難しいとは――
初めて送ったシグナルは失敗に終わった。
そうだ、そういえば彼女が父親と会うことを
なんでも喋り練り歩く藤川から聞いていた。
日勤上がり時の救命..
病室ベッドから転落した入院患者が骨折をした。
白石が担当したのはその症例と救急車で運ばれた急患
2件だけで珍しく今日はヘリが飛ばなかった。
新しく入ったフライトドクター候補生が
それを嘆いているのをなだめたあと、帰宅の準備を始めた白石。
父、博文とのランチタイムを思い出し、
楽しかったなと馳せつつジャケットを羽織った。
ランチタイムで知った、冷や奴ひとつでこだわりがあるらしい
父の舌をうならせる料理を今度チャレンジしてみよう。
意気込んで、ロッカーを閉めた。
病院関係者通用口手前から、警備員による荷物調査を済まし
出口に出て外気に当たった時、藍沢の姿があったので、驚いた。
「藍沢先生‥」
「お疲れ」
「お疲れ、どうしたの、誰か待ってるの?藤川君とか。」
そんなやつ置いて行ってやる。
きょとんとしたというかすましたような白石の反応に少しイラついた藍沢だったが、
自分の感情をコントロールするのはお手のもの。眉周辺の力を解いた。
外にいたせいで冷えた手をポケットに突っ込んで彼女の元に歩み寄った。
「ちょっと付き合ってくれないか、俺に。」
「え?」
「酒でも、飲みに行こう」
「...、」
酒と聞いて白石は目を伏せた。緋山や藤川たちと飲んだときみたいに、
もう潰れて藍沢に迷惑はかけたくない、困惑や心配もさせたくない。
もっとも、藍沢に近づいて寄り添いたいがための、
あの時は酔っぱらいが半分 工作 だったから、気づかれてこの好きな人から怒られたくもない。
もうそんなことはしないと思うけれど。
「ゴメン、お酒飲む気分じゃないっていうか‥」
「そうか、分かった、じゃあな。」
「えっ..」
きっと藍沢は自分を待っていてくれて。
せっかくの誘いを断って、気分を損ねてしまった、
だからこうあっけなく。と、白石は思った。
藍沢としては別にブスッとしたつもりはなくて、
ただ単に断られたから今日は無理なんだなと捉えて諦めて帰ろうとしただけ。
聞こえてきた白石の疑問符に、踵を返して彼女を見遣った。
「どうした?」聞くと白石の目が泳ぐ。言葉を探しているみたいだ。
彼女の視線が藍沢の顔へ定まる。
「もう少し、ねばっても..いいのよ?」
「‥あぁ、そう。」
もっとしぶとく誘ったら付き合ってくれるということか。
嫌々なら誘うのはもう御免としたいところだ。
「ゴメン、私言うこと勝手だよね‥」
「いや。」
「藍沢君とは、またゆっくりお話したいな、って思ってる。」
「..酒は、お前は飲まなくていいから」
"ねばった"藍沢に静かにうなずいて、歩き出す彼に付いていった。
「親とは色々話せたのか」
「うん、久しぶりに楽しかった、怪我がほぼ治ったからって
また講演講演で無茶ばっかなんだから‥‥藍沢君は?どう?脳外は。」
「いつも通りだ」
「そう。」
いつしか決まり文句のようによく聞く言葉。
これさえ聞ければ他科に移っても、
恙なく脳外科の任務をこなしている様子はうかがえた。
訪れたダイニングの居酒屋の個室で、サラダやつまみを適当に口に入れ、
藍沢はウイスキー、白石はグレープフルーツジュースを片手に静かに語らう。
「こっちもいつも通り。」
変わったのはみんなのプライベートの付き合い。
あの飛行機事故からここ1ヶ月で交際や結婚に発展した
救命スタッフがいることを白石は報告する。
「男女の出逢いってやっぱそういう身近なとこから発展していくのが多いのかな」
「俺に聞かれてもな」
「あ、藍沢君はそういうの興味ないか、恋愛、とか。」
カラン。ロックアイスが鳴ったグラスは、藍沢の手が揺れたことをものがたる。
藍沢の中で白石のその言葉が酒を回らせ、その音が彼のネジを一本外したようだった。
暖房が利いている。
ジャケットを脱いだ白石の細い手首を藍沢は掴んだ。
白石は驚いて彼を見る。
見つめ合うたび、沈黙が続くたび、
ギュッとする藍沢の力が強くなって、「痛い。」と発した。
「悪い」手を離すと白石の肌にはくっきりと言っていいほどの、痕。
手首をさする白石の頬に藍沢は手を添えて顔を自分に向かせると
外れたネジの代わりにスイッチが入った。
最初は触れるだけのキス。白石の表情をうかがって
舌で口をこじ開けると彼女の口腔内を堪能するように深いキスをする。
服の上から胸へと手を伸ばすと、「待って..」と制止する白石の声。
その艶やかな声は、居酒屋の雑音と共に藍沢の気持ちをかきたて、
理性をまた1つ崩すには十分だった。
立ち上がり後ずさりする白石だったがもう背中は壁際だった。
藍沢はインナーの中に手をしのばせて背中を上へとたどる..
「白石には興味ある」ブラのホックを外した。
その手を前の膨らみに滑り込ませて包むように揉む。
インナーをブラごとたくしあげれば露になる乳房。
谷の部分から舌を這わして山へ持っていく。
頂にたどりつけばちゅ、と音を鳴らして吸った。
今までずっと我慢していたのか、白石の口から短い甘い声がやや大きく響いた。
お腹にちり、とした痛み。藍沢はそこに唇を落としていた。
更に白石の体を反転させ、背中にも舌を這わして
時おり吸い付いて朱い痕を散らしていく。
「ひ..ッ‥あ、ヤメッ‥だめ、」
片方の手のひらでは胸を揉んで、
もう片方はパンツスーツの中に手を入れて尻や太股を愛撫する
唇は依然彼女の背中。
「あっ、‥や‥ッあ、」
必死に声が出るのを堪えるも、白石の体は気持ちがいいと判断して
声が漏れる間隔が徐々に短くなる、頭が白くなっていく
ぐるりともの凄い力でまた体を反転させられて、
腹への唇の愛撫が再開された
パンツの中にも藍沢は手をかけ、割れ目をなぞる。
すでに潤いきっているそこは藍沢を悦びへいざなう。
一番敏感なところに触れれば子犬が鳴いたような声が聞こえた。
藍沢は白石の中に指を入れて、しばらく穴を広げるように無造作にかき回した。
荒々しいようで、でもその器用さはもろに白石を翻弄する。
快感で足が震え、力が抜けて床に落ちていく白石。
声の大きさが扉の向こうに聞こえてしまうか気になるくらいになり、
藍沢は白石の口を手で塞ぐ。指をもう1本入れて
抜き差しを繰り返そうとしていた。白石は無条件に涙が零れてくる。
彼はどういうつもり、こんなところで‥
グッと握っていた拳をそのまま振り下ろしたら
藍沢の頭をかすって肩に直撃した。「イテ‥、」
白石は振り絞った力で藍沢を押しやって隙間を作った。
涙をぬぐって捲りあがったインナーを下ろし、締めつけのない自分の胸元を抱える
肩を上下に揺らして乱れた呼吸を整えながら。