ファイアーエムブレム&ティアサガ第34章

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
ファイアーエムブレムシリーズやティアリングサーガの18禁SSスレッドです。

【前スレ】ファイアーエムブレム&ティアサガ第33章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253780740/
2名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 12:55:50 ID:+ACnFYPZ
>>1
愛してる。結婚しよう。
3名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 15:08:05 ID:8ZCPkGHP
レテかわいい
4名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 18:25:46 ID:LpDE/Aen
>>1

とりあえずテンプレ

※著しい捏造、激しいキャラ崩壊、近親、百合等を扱う場合は一番初めに注意書きを入れること
※投下する際に数話に分ける時は全て完結させてから投下すること(途中で荒らしが発生することがあるから)
※内容が気に入らないもの、自分の主義主張と違う場合でも作品叩き、キャラ叩きはしないこと
 (注意書きを見て読まないようにするのが人間として最低限のマナーです)
※ここは18禁作品用スレです
 801やエロ描写のないものは該当スレへお願いします。
※嵐・煽りはスルーしましょう。反応したら嵐です。

以前にあったテンプレに最近の流れを見て加えたものもあるが、他にも何かあったらよろしく。
5名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 21:01:20 ID:HSmRcHvu
初代保管庫 (part1〜part13)
ttp://members.at.infoseek.co.jp/fire_emblem2ch/fe18.html

二代目保管庫 (part13〜part28)
ttp://derheiligekrieg.h.fc2.com/safekeep.html

三代目保管庫(現在収録作業継続中、part1〜part32まで収録済み)
ttp://fets.x.fc2.com/dir/index.html
6名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 21:01:32 ID:HSmRcHvu
過去スレ
「ファイアーエムブレムのエロネタでハァハァ… 」
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1004/10044/1004451716.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第二章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1020/10200/1020016530.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第3章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10338/1033828837.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第4章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1042/10422/1042292300.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第5章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1048/10487/1048789718.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第6章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1053/10532/1053271621.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第7章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10572/1057238909.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第8章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10653/1065356946.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第9章
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073706816/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第10章
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085577911/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第11章
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091716927/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第12章
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1097309108/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第13章
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1101369533/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第14章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105165398/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第15章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1111765740/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第16章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115994347/
7名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 21:01:43 ID:HSmRcHvu
ファイアーエムブレム&ティアサガ第17章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120208359/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第18章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124204091/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第19章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128218993/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第20章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132488917/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第21章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138489104/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第22章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142609475/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第23章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147260205/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第24章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152266336/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第25章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157873554/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第26章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166627802/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第26章(本当は27章)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174208120/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第28章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178528489/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第29章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200019005/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第30章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213922499/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第31章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1226213010/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第32章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1249181765/
8名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 23:58:00 ID:x+uPTf6Z
>>4
質問なんだが女の子のエロとホモ描写が同時にある作品はダメ?
例えばマルスマリクシーダで3Pして、
マルスがシーダを責める傍らマリクがマルスをバックから…みたいな
9名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 00:03:57 ID:wf50soWK
変態王シリーズはどうなるんだ。801になるのかな。
アレ大好きなんだけどなー
10今頃ファミコン版:2010/03/25(木) 03:21:15 ID:wnxW7hSi
前スレで書いたとおり、レナ←ミシェイル←ミネルバのSSに挑戦してみたいと思います。
読み返してみると、この話題けっこうえらいことになってますねえ。

>>4のルールは、努力はするけど100%守れる自信がないなあ、勘弁して。
>>8さんも、好きなもの書いて遠慮無く投下してはいかがでしょうか。
是非とも見てみたいです。僕も次ネタは、若干アブノーマル気味のネタを考えて、投下
してみたいと思っております。
それでは。

補足。近親相姦ネタが今後出てきます。ご了承ください。
11今頃ファミコン版:2010/03/25(木) 03:29:17 ID:wnxW7hSi
【竜騎士とその兄とその花嫁 第1話・花嫁強奪(1)】
見渡す限りの菜の花。その中で、レナは小脇に籠を携え、萎れかかった花を摘んでいる。
見る者の心を和ませるためではなく、修道院に集うシスターたちの食用のため、そして
油の原料として業者が買い取ってくれるため、荒れ地を開墾して植えたのだ。菜種と
葡萄酒による収入で、レナが暮らす修道院はなんとか税を納めている。少なくとも彼女は
そう信じていた。マケドニアは農業に適した土地が極端に少ない。シスターたちは荒れ地
でも育ち、徴税の対象にならない蕎麦や高粱などの雑穀を食べ繋ぎ、厳しい修行に耐え、
戦さの度に従軍して兵たちの傷を癒すのだった。
「レナ、仕事が終わったら収穫高の見積を提出なさい。急いで!」
遠くから修道院長の呼ぶ声が聞こえた。みなが粗食に堪え、痩せ細っている中、彼女だけは
不自然に肥満している。
「はい!すぐにとりかかります!」
籠の重さに息を切らしながら、大声で応えるレナ。不意に彼女は、妙な気配を覚えた。
高い高い、青い青い空。その彼方から、何かが飛んで来る。摘み取った花で満たした籠を
取り落とすレナ。解放されたはずの恐怖に、全身が再び包まれるのを感じる。
空の彼方から飛んで来たものは、次第にその姿を明らかにした。黄金飾りの鎧を纏った、
一騎の飛竜。翼を器用にはばたかせ、ホバリングしたのち花を踏み荒らして着地する。
その凶悪な姿も、天地を震わせる叫び声も、まったく恐くはない。それよりも……。
「久しいな、レナ」
飛竜の主が呼び掛ける。この声、二度と聞くことはないと思った。聞きたくはなかった。
「ミシェイル王子……!今更このわたくしに、何の用があって来られたのです!?」
ミシェイルは答えない。
「『あのお話』は、はっきりお断りしたはずです!」
修道院長が慌てて駆け寄って来た。
「ミシェイル王子!?殿下!このようなところでお目にかかれるなんて、光栄……」
ミシェイルの右手が一閃した。放たれた手鎗は修道院長の肥ったからだを貫き、地面に
縫い付ける。彼女は手足を痙攣させ、ごぼりごぼりと吐血して絶命した。
突然の惨劇に、悲鳴を上げるのも忘れて立ち尽くすレナ。
「来るのだ。レナ」
ミシェイルは彼女を抱えると、飛竜に鞭を入れた。翼を広げた巨体は、凄まじい勢いで
滑走して空へ舞う。
「放してください!は、な、し、て!」
竜騎士に対し、空中のレナに抗う術などあるわけもない。
続く
12今頃ファミコン版:2010/03/25(木) 03:40:07 ID:wnxW7hSi
【竜騎士とその兄とその花嫁 第1話・花嫁強奪(2)】
「なぜ!?なぜ修道院長様を殺めたのです!?」
錯乱気味に問い詰めるレナ。
「うるさいぞ。俺は、理由のない殺生はせん」
「だったら……!」
「お前の『いた』修道院は、禁制品の芥子栽培に手を出していた。その『制裁』だ」
理解するまでに時間がかかった。
「芥子……?丸いきれいなお花を咲かせる、あの?」
「お前はシスターのくせに、呆れるほど無知なのだな」
ミシェイルの口角がわずかに上がる。嘲りの笑いだった。
「芥子の花弁からは、人の心を狂わせる薬が採れるのだ。法外な金で売り買いされる上に
軍の士気や民の生活を容易く壊してしまう」
途中、竜騎士の一団とすれ違った。『いた』『制裁』……まさか!?
「万死に値する罪だ。これからマケドニアの厳正なる法にしたがい、修道院は破壊され、
連座した者どもは皆殺しにする」
事も無げに言ってのけるミシェイルに、レナが哀願する。
「わ、わたくしも帰してください!知らなかったとはいえ、わたくしも同罪です!」
「そうはいかん。お前だけは王子の権限において、俺自ら救い出したのだからな。それより」
レナの僧服が引き裂かれた。寒風で身が凍りそうになる。
「暴れると、地面に叩きつけられるぞ」
猛烈な寒さが、抵抗する気力を奪い去っていた。
「痩せたな……どんな乏じい暮らしをしたら、こんな無様なからだになるのだ?」
無遠慮に乳房のにおいを嗅がれ、乳首を吸われ噛まれる。空駆ける飛竜の上で。
「からだも満足に洗っていない。修道院とはよほど劣悪な環境だったのだな」
「〜〜〜〜ッ!」
「女の体臭を好む輩もいるが、俺は清潔な女が好きだ。これからはあらためてもらうぞ」
レナは屈辱の涙を流した。この男は、わたしの乙女を力ずくで奪ったばかりでなく、
心の奥深くまで辱しめなければ気がすまないのか?
後方から、煙のにおいがする。丹精こめて育てた菜の花が、葡萄畑が、仲間と生活を共にした
修道院の建物が悉く焼かれているのだ。振り返り、上がっているであろう炎を見る勇気は、
レナにはもはやなかった。

「着いたぞ、レナ。我が花嫁よ」
マケドニア王宮。台地をくり貫いて築いた要塞である。
「湯浴と新しい服、食事を用意しろ。大至急だ」
中庭に着地した飛竜は、十数人の衛兵が厩舎に連れて行った。
「一休みしたら、父と妹に会ってもらうぞ」
レナにとって、王子以上に会いたくない存在であった。
続く
13名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 13:35:04 ID:BE8fRTBG
ミシェイル×マリアなんか近親なうえに強姦で妊娠までしてたから前に書かれた似たような内容の投下を参考に注意書きすりゃいいんじゃないかと。
14名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 15:54:01 ID:d4o/+oPe
GJです!
ミシェイルはカッコいいし、レナさんは芯がしっかりしていて可愛いし
続きも楽しみです。ミネルバ様登場にwktkする。
15名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 18:12:01 ID:S3+HtWv7
>>12
これは・・・ミシェイルが登場するとみんながみんな外伝氏に見えてくるな
だが実際にこんな荒ぶる王子だったんだろう
まじでミネルバが大丈夫なのか気になる
グロあり近親ありといったところか
なんにせよ荒れていても投下した勇気に敬意を抱いたぜ
16今頃ファミコン版:2010/03/25(木) 18:45:04 ID:wnxW7hSi
【竜騎士とその兄とその花嫁 第2話・魔窟】
マケドニアはアリティアや聖アカネイアと異なり、正統な系譜をもたない。現在の王国は、
今の王が群雄を力で抑えつけ、殺戮につぐ殺戮の果てに、夥しい屍を積み上げた山の頂で、
飛竜の咆哮と共に建国を宣言したのだ。略奪に近い形で集められる富と、峻厳たる法。
そして抗う者に対する、絶対強者の容赦無き制裁。王国は、暴力が具現化された三本の柱で
支えられている。その象徴たる王宮は、贅をこらした内装に反して、重苦しい死の恐怖に
支配されていた。

湯殿の中。レナは四人の侍女に傅かれ、からだを洗われている。
焼け石に湯を振りかけて、立ち上った蒸気が肌に心地よい。ラベンダーをふんだんに使った
石鹸と海綿、漁網屑で、髪の脂や全身の垢が落とされていく。侍女のひとりは跪き、
足指と爪に溜まった汚れを丁寧に取り除いていた。
侍女の手は、淡い叢にまで及んだ。身を固くして、嫌悪を示すレナだが、侍女たちは
そんな彼女に哀願する。
「ご無礼何卒お許しください。王子殿下のご命令なのです」
レナが拒み徹せば、侍女たちは職務を全う出来なかったことを咎められ、全員殺されるだろう。
レナは観念して、両足を開いた。
湯から上がり、用意された服の中から、できるだけ僧服に近いものを身に着ける。通された
別室には、食事が用意してあった。料理人が挨拶する。
「とにかく滋養になり、お腹に障らぬものを、と王子殿下の仰せのままに急ぎ整えました」
もし、わたしが口をつけなければ、この人も殺されてしまうのね……わたしがいた頃から
何一つ変わっていない。
レナは胡椒をまぶした鶏の炙り焼きを一片取り分け、口に運ぶ。心が折れてしまうほどの
美味だった。悔し涙を流しながら、並べられたその他の料理を平らげていく。今まで一人前の
シスターになるため、厳しい修行に堪えてきたつもりだった。だがすべてが自己満足だった。
たかが空腹に、屈伏してしまうなんて!

「堪能したか?レナ」
王の間。ミシェイルが迎えた。
「妹たちは支度に手間取っていてな、とりあえず父王に目通りしろ」
「とりあえずとは何じゃ、慮外者」
玉座から、豺狼のような声が響いた。レナは、この人物に会うのは初めてではない。
マケドニア国王。生涯を戦いに費やし、王座と莫大な富を手にした代償に、左腕と左脚、
左眼と顔左半分、声帯の一部を失いつつも、今もなお現役の竜騎士として君臨する男である。
続く
17名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 20:12:47 ID:d4o/+oPe
石鹸や料理の描写がすごく良かったです。
石鹸は本当にいい匂いがしそうだし、料理はおいしそうだし。
続きも楽しみです。ミネルバ様wktk
18名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 20:37:19 ID:S3+HtWv7
そういやオズモンドってどんな父親だったんだろうな
コーネリアスと仲良かったみたいだから騎士道精神を重んじる好人物だったのかな
19名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 20:58:20 ID:jZa9cx1k
>>18
デザイナーズノートを見る限りでは性格が温厚であるのと、
アカネイアに対してかなり情けない描写が目立っていた
ttp://web.archive.org/web/19980211010259/intsys.co.jp/game/fireemblem/note/3.html
20名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:57:32 ID:kWH/aaaA
まぁ設定は後から発表されたブツだし、
ゲーム本編から読み取れるイメージとずらしてるっぽいのも多いよね
FCの人のはトラキア思い出す世界観で面白いっす
妹二人がどんな感じになってるのか見たい
21名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 03:45:14 ID:9lo6S8+c
アカネイアに対して弱腰だったのは
ミシェイルがドルーアについた理由の一つだったね。
22今頃ファミコン版:2010/03/26(金) 20:16:47 ID:OKWVgMsL
【竜騎士とその兄とその花嫁 第3話・女竜騎士、逆上】
母の形見の貴重な香水を、乳房の谷間に一滴、両腋下に一滴ずつ点す。
高すぎる自分の背丈に合わせて作り直させた夜着を裸体に纏い、鏡の前に立つミネルバ。
……母上、若い頃のあなたは、こんな娼婦みたいな格好で父上を誘っていたのですか?
幼い頃死んで、貌すらおぼろげな母。家中で見つけた形見の品々を開封してみると、どれもこれも
淫靡なものばかりだった。この身が乙女なら、母は軽蔑の対象にしかならなかっただろう。
しかし、兄ミシェイルと愛し合うようになっている今、遺してくれた品々は、悦びを
深めるための『宝』になってくれるかもしれない。
兄は今日、禁制品に手を出した修道院の焼き討ちに赴いている。大勢の罪人を殺して
帰って来た兄は、けだもののように心を昂らせ、からだ中の血をあの愛しい部分に集中
させているだろう。鎮められるのは、このわたしだけ。母の姿になりすまし、母の香りを
身に纏ったわたしを見た兄は、幼い記憶をくすぐられ、乳飲み子のように甘えてくるだろう。
もう何年も続いてきた兄妹の交歓に、新しい悦び、新しい愛のかたちを与えてくれた
母には、感謝しなくてはならない。……ミネルバの妄想はそこで途切れた。父王からの
呼び出しを受け、慌てて軍装に着替える。

王の間には、家族が揃っていた。
「父上をお待たせしてはいけませんわ、姉上」
マリアから叱られるミネルバ。
「父上を待たせてはいかん、ミネルバ」
「兄上!?こんなに早いお戻りだったなんて……罪人どもはみな、片付けてしまったのですか?」
「傭兵の類いを雇っている様子もなかった。手下の者だけで充分だ」
ミネルバは、悲しげに俯くもうひとりの少女を見咎めた。こいつは。
「レナ。レナなのか……?」
放逐したはずの彼女が、なぜここに?
「俺が修道院から連れ戻して来たのだ。我が妻に迎えるためにな」
「妻…………」
ああ、兄上。あなたはまだ、この女に未練を残していたのですか?
「控えよ、ミネルバよ!ここは宮中であるぞ!」
父王の怒声で、彼女は正気に返る。無意識の内に、剣の柄に手をかけていたのだった。
マリアがレナを庇い、床にうずくまる。ミシェイルがミネルバに近づき、その顔を激しく殴打した。
「ひとを殺めてよいのは、戦場だけじゃ。ミネルバよ、それがなぜわからぬ?」
父王の諫める声を、彼女は聞いていない。……殺す。兄上を誑かす女は必ず殺す。
続く
23名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 20:59:10 ID:FbkX//4d
GJです!
なにげにミシェミネ投下は初めてだったような…
なんかニヤニヤするな。続きも楽しみです。
24名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 01:05:17 ID:e8a/HyLn
いきなり顔を激しく殴るとかwwwすげえなミシェイル
まあ本作なんか槍で攻撃してくるからやりかねないか
25名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 03:36:12 ID:TxLIiZYl
侍女に爪先を洗ってもらう所にやたら興奮したwww
エロなしマッサージでエロい気分になるアレと同じなんかな…
26名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 06:50:16 ID:mGBhPKVU
イイネイイネー
盛り上がってまいりました!! って感じ
27今頃ファミコン版:2010/03/28(日) 02:55:53 ID:xuz+IiAh
【竜騎士とその兄とその花嫁 第4話・女竜騎士の回想(1)】
「眠ってしまったのか?ミネルバ」
深夜。ミネルバには、突然訪れたミシェイルを迎え入れる準備は何一つ出来ていなかった。
化粧も、湯浴すらしていない。両瞼は泣き腫らし、夜着は剣でズタズタに切り裂かれている。
ミシェイルは己が殴打して傷つけた、ミネルバの頬の痣を気遣う。
「歯は折れていないか?許せ、ミネルバ。お前にレナを殺させるわけにはいかなかったのだ」
だったらなぜ、わざわざ連れ戻すようなマネを?兄上の視線を捉えた女共が、どんな最期を
たどったか、知らないあなたではないでしょう。
「常々言っているだろう。王女とはいえ、安直にひとを殺めてはいかんと。……それより」
ミネルバの胸に、顔を埋めるミシェイル。
「嫌」
「嫌、だと?」
計算か、女ゆえの浅慮か。彼女の拒否が、ミシェイルの欲情を助長する。
「このような香りをふりまいておいて、俺が冷静でいられると思っていたのか?」
ミネルバの服を、強引に裂くミシェイル。この男の性癖らしい。残りの服も、荒々しく
剥ぎ捨てる。
「兄上、兄上」
腋下を吸うミシェイルの頭を激しくかき抱いて、甘い喘ぎ声を上げるミネルバ。
その唇も、腕も胸も、何もかもわたしのものだった……昨日までは。
心に他の女を宿した、愛するひとに抱かれるのが、こんなに切ないことだったなんて。
裏切られ、凍えた心がからだを燃え上がらせていき、虚しい絶頂に導く。
ミシェイルは眠ってしまっている。ミネルバは裂かれた服の切れ端で、ふたり分の後始末をして、
逞しいからだに添い寝した。意識がなくても、反射的に抱き寄せてくれる左腕に、彼女の
すべてをあずける。
小指と薬指が欠損している、ミシェイルの左手。飛竜に食い千切られたその痕を、
ミネルバは兄妹の過去に思いを馳せながら、愛しげにねぶるのだった。

母を亡くした悲しさを、兄はほんの少しだけ知っている。だからだろうか、幼い頃から兄は
優しかった。わたしもまた、身近にいるただひとりの肉親である兄に甘えた。
当時、王ではなかった父は、マケドニア制覇の野望に燃える竜騎士のひとりに過ぎなかった。
隻腕。盾を構える左腕が無いゆえに、父は出撃のたびに左半身を負傷して帰ってきた。
「一人前の竜騎士になって、父上をお扶けしなくては」
父の惨い姿を見ながら、涙と共に誓うふたり。十に満たぬ身ながら、兄妹は既に天馬騎士
として従軍していた。
続く
28今頃ファミコン版:2010/03/28(日) 03:13:15 ID:xuz+IiAh
ところで……他の職人さんの作品も見たいのですが……俺の書き方が何か癪に障って
スレ進行を止めちゃってんですかね?
あらためないと。

前スレでは容量の続く限り、小ネタや雑談を書き込んでいます。そちらもよろしく。
29名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 04:19:33 ID:Z2P9gpni
>>28
あんた結構他の職人のこと気にするね。
配慮は大事だけど、ちっと過剰になってきてるよ。

年明け前からずっと規制激しいだろ?
少なからず引っかかってる職人もいるさね。
30名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 09:23:47 ID:YXmZQ5tf
このスレはそんなに投下が多いわけじゃないと思うが…。
変態王の生産力のせいで投下が多かったと勘違いしてるだけだと思うよ。
31名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 20:52:53 ID:Y1TWZYlJ
ファミコン版の人のミシェミネを読んでいると心が和む。
殺伐系なのに。続きも楽しみです。
32今頃ファミコン版:2010/03/29(月) 02:54:38 ID:GimSdHQE
【竜騎士とその兄とその花嫁 第4話・女竜騎士の回想(2)】
戦場では、幼いことすら武器になった。天馬騎士は、弓の斉射で容易く撃ち落とされる。
地上に落下した兄妹を包囲した敵は、その姿に必ず驚き、当惑し、油断し、侮り、致命的な
隙を作ってしまう……彼らの恐ろしさも知らずに。劣勢であるにもかかわらず、敵将の
首級を奪ることも、生還することも、兄妹にとっては既に困難なことではなかった。
凱旋する彼らを迎えてくれるのは、異母妹のマリアだった。生んだ女のことは、すぐに
死んだということしかふたりには聞かされていないし、興味もない。戦い、帰って来たら
末妹が待っていてくれる。それだけで充分だった。
戦場で直面した死の恐怖。ひとを剣で、鎗で殺めて生じた獣性。ミシェイルとミネルバ、
ふたりの心に宿った歪みを、マリアは力の及ぶ限り癒してくれる。
「マリアがいてくれなかったら、僕は……僕たちは、けだものに成り下がっていただろう。
そうだろう?ミネルバ」
ふたりの妹を見つめるミシェイルの瞳は、このときはどこまでも澄んでいた。
「兄上、姉上。わたしもっと修行を積んで立派なシスターになりますわ。……でも、あまり
無理をなさらないで」
この身を案じ、愛情を惜しげなく注いでくれるひとがいる。これ以上の幸せがあろうか。
戦さが終わると、兄妹は子供に戻る。三人で湯を浴び、同じ閨の中で川の字になって眠る。
ミネルバは悪戯心を起こして、真ん中のマリアを隅に追いやると、ミシェイルの裸の胸に
顔を埋めて眠る。ミシェイルがうなされているときは、反対に抱きしめてやるのだった。

兄妹のからだは、成長に伴い変化を見せる。
ミシェイルは数日おきに、朝目覚めると下半身を汚すようになっていた。白く濁った液体が、
隣で眠っていたミネルバの下腹や太腿も汚している。
「ミ、ミネルバ。僕はどうなってしまったんだろう?」
狼狽するミシェイル。哀れなことに、この兄妹は戦いに明け暮れるあまり、年齢相応の
知識を持ち合わせていなかった。
粉をふいたようなふたりの下半身。ミシェイルの股間には、ミネルバに無いものが奮い
勃っている。ミネルバには、それがふたりのあいだにに授かった赤ん坊のように見えて、
愛しく感じるのだった。
「兄上、わたしに任せて」
彼女は可愛い『赤ちゃん』を擦ってやる。父様を困らせちゃダメよ。
やがてうめき声と共に、精を放つミシェイル。ミネルバが、何かを学んだ。
続く
33今頃ファミコン版(難航中):2010/03/30(火) 03:01:01 ID:T0uG7fB8
【竜騎士とその兄とその花嫁 第4話・女竜騎士の回想(3)】
三兄妹は、しばしば誰かが夜具を汚した。末妹マリアは前の晩に牛乳や果汁を飲み過ぎると、
粗相をする。兄ミシェイルは成長と共に、精を洩らす頻度も、その量も増えていた。
「ミネルバ、お前のせいだぞ」
後始末をするミネルバを、羞恥に赤面しつつ責めるミシェイル。
「なぜです?兄上」
「お前のことを考えると……お前が夢に出て来ると、必ずこうなってしまうのだ」
ミネルバのからだも、女のしるしを迎えるようになった。夜具に残る血痕を見て、マリアが不安がる。
「どうしましょう、姉上?」
「心配はいらないわ。大丈夫……大丈夫よ」
戦さでも、これまでに経験した病いでも感じたことのない、下腹部の重く鈍い痛み。己の
傷を焼刃で平然と塞ぐミシェイルですら、ミネルバの苦しみにはなす術もない。マリアが
師事している老シスターに助けを請うて、この兄妹は漸く、殺しよりも遅れはしたが、
性の知識を得るに至ったのだった。

兄妹の成長は、春の花のように慌ただしい。ミシェイルの声は微かに太く、威厳を伴うものに
変わった。ミネルバの乳房は鎧を圧迫し、腋下と脛に剃刀を当てるよう心掛けるようになった。
それでも彼らは、同じ閨で眠ることをやめない。戦い、殺し、破壊すること。それに反して、
幼子に戻って癒し合い、慈しみ合う。そうすることで、この哀しい兄妹は精神の平衡を
保とうとしているのだった。

天窓を通して、月の光が射し込んでくる夜。ミシェイルの胸の中で眠るミネルバは、彼の腕に
力がこもるのを感じた。
「兄上……??」
「しっ」
出かかった言葉はミシェイルの人差し指で、次いで唇で塞がれた。
朝晩の挨拶とは違う、艶かしい口づけ。
「マリアが起きてしまう。声を出すな」
耳元で囁かれ、再び唇が吸われる。
ミネルバは、普段『赤ちゃん』と呼んでいるミシェイルのあの部分に手を伸ばした。
熱を帯び、濡れた先端。毎朝可愛がっているときとは比べ物にならないほど猛り狂っている。
「ミネルバ、僕は」
……わかっています、何も仰らないで、兄上。こんなわたしを、求めてくれて嬉しいのです。
マリアとは違う、妹とは違う愛情を、わたしに注いでくれて嬉しいのです。今のわたしなら、
兄上のたぎりを掌だけでなく、からだ全体で受け止め、る、ことが……!
兄と妹。けっして成就することのない愛。それすらわからないほど、我を忘れた稚いふたり。
続く
34名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 12:19:25 ID:1GOHy7lV
不思議なノスタルジーを感じてしまうのは何故だろう。
孤独ゆえに近親、という部分がすごくいい。
続きも楽しみです。頑張ってください。
35今頃ファミコン版:2010/03/30(火) 16:09:42 ID:T0uG7fB8
【竜騎士とその兄とその花嫁 第4話・女竜騎士の回想(4)】
悦びが深まるにつれ、兄妹の交歓は密やかではあるが、激しさを増していく。
「ミネルバ、そんな声をあげたら、マリアが起きてしまうというのに!」
「だって、兄上、だって……」
交わりのさ中、突然マリアが、がば、と起き上がった。寝ぼけ眼で、つながったままの兄妹に
「何をなさっているの?兄上、姉上」
と尋ねてきた。
「あ、いや、まあ、お馬の稽古とかしどろもどろ……」
「ふうん……」
マリアは答えも聞かずに、ぱたん、と寝付いて、ぴよぴよと寝息を立てる。
「ほら、見たことか」
「ごめんなさい、兄上……」
ミシェイルは、別に怒っているわけではない。
「ミネルバ、すまないが驚いてしまって、僕のこいつが、その……」
「わかっていますわ、兄上」
一旦からだを離して、ミシェイルの下腹に潜り込む。
「さあさ、恐がらないで。わたしの可愛い赤ちゃん」
誰に教わったわけではない。互いに求めるまま口を使い、奉仕することを覚えていた。拙い
唇と舌で責められ、回復したミシェイルは、再びミネルバに挑みかかる。彼女もまた、
兄を悦ばせるためだけに、ひたすら磨き込んだからだで迎え入れた。

「俺は、竜騎士にならなければならない」
領土の境界線を競い、隣接する豪族との争いが迫っていた。緊張が高まる中、ミシェイルは
父の前で決然と言い放った。いつの間にか己を「俺」と呼んでいる。体躯も、凡百の騎士とは
比べ物にならないほど逞しい。ただ残念なことに、背丈だけは妹ミネルバの方がはるかに
勝っていた。
「これからの戦いは、竜騎士が一騎でも多く必要だ。そして俺には、その資格がある。
そうでしょう?父上」
家族は、夕餉の最中だった。左半身の無い父は、マリアの献身的な介護で、漸く食事をしている。
戦場では一騎当千の竜騎士でも、ひとたび飛竜から降りたら、日常生活もままならないのだ。
「伜よ。竜騎士を目指す、それは結構なことじゃ」
父は潰れた声で、ミシェイルを諭す。
「だが伜よ。竜騎士として儂に伍す。それがどういうことか、わかったうえでほざいて
いるのであろうな?」
独眼で、息子ミシェイルを睨み付ける。
「『飛竜の谷』へ参ります」
ミシェイルの言葉に、驚愕して立ち上がるミネルバ。マリアも銀器を取り落とし、慄え出す。
「飛竜の谷へ赴くか!その若さで!これは面白い!」
凍りついた空気。その中で父の哄笑だけが響き渡る。
続く
36今頃ファミコン版:2010/03/30(火) 19:28:39 ID:T0uG7fB8
【竜騎士とその兄とその花嫁 第4話・女竜騎士の回想(5)】
「兄上、そのような戯れ言を……」
ミネルバは、とりなすつもりで言った。単身で飛竜の谷へ行くなど、正気の沙汰ではない。
意地が口走らせたと考えても、無理からぬことだった。だが
「戯れ言、だと!?」
烈火のごとく逆上したミシェイルが、ミネルバの顔を拳で激しく殴打した。彼女のからだが、
床に叩きつけられる。
「男の決意を、お前は戯れ言と揶揄するのか!」
なおも踏みつけにしようとするミシェイルの足に、マリアが泣きながらすがり付き、
許しを乞うた。
竜騎士の飛竜は本来、人間が卵から孵して『刷り込み』を利用して育てる。
しかし、より強い竜騎士になるには、野生の暴れ飛竜が必要なのだ。
「伜よ、飛竜の谷へ赴く者には二つの道が拓けておる。一つめは己のすべてを犠牲にして、
命懸けで暴れ飛竜を御する道。この儂のようにな」
父は左腕と引き替えに暴れ飛竜一頭を得て、マケドニアを震撼させる竜騎士になった。
だが、その人生を顧みると、このひとは結局敗残者であるといえないこともない。
「二つめの道は、わかっておろう、死じゃ」
マリアが失神する。
「生還できる確率は二分の一じゃ。簡単であろう?」
ミシェイルは、翌朝の出立を命じられた。

「許せ、ふたりとも、許せ。俺は悪い兄だ」
閨の中。ミシェイルの腕の中で号泣するふたりの妹たち。
「だが、誓う。お前たちのために、俺は全てを懸ける」
天馬一騎、剣、鎗、飛竜の鞭。出立するミシェイルに与えられたのはそれだけだった。

十日後、瀕死のミシェイルを背負った裸の飛竜が中庭に降り立った。救助された彼は、
左手の小指と薬指を食いちぎられていた。

「父上、飛竜の鞭を」
「ミネルバよ、お前も赴くか?」
霧深い谷の一角。ミネルバは乗って来た天馬を斬り殺すと、はらわたを地面にぶちまけ
暴れ飛竜を誘った。天馬の屍体に残った体温で暖をとり、なまの肝を食らって体力を維持する。
やがて飛竜の咆哮が迫ってきた。ミネルバは天馬の血で汚れた唇をぬぐい、剣を構える。

隻腕、片足ゆえに、全身を鎖で飛竜に縛りつけ、戦場に臨む老竜騎士。その両翼には、
若過ぎる兄妹の竜騎士が控えている。少しでも侮った者は、己の甘さを地獄で後悔する
ことになる。
だが、そんな彼らの前に家中の富をかき集め、積み上げて見せて服従を誓う者も出始めた。
レナの家も、そうやって鏖殺を免れた一例である。
続く
37名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 15:18:15 ID:fB+hdjhO
切なくも残酷、生々しくも幻想的ですごくいいな。
38名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 01:14:37 ID:6oA9cD+I
保管庫管理人さんに質問ってか提案だけど、一応さ保管庫のタイトルに使われてる
実在の人の名前伏字にした方が良くない?
細かいかもしれないが、こういうエロパロネタのタイトルに実在する女優の名前って
まずいんじゃないかなと思うんだが…。内容的には関係ないとわかってるけど
39今頃ファミコン版:2010/04/01(木) 02:45:55 ID:jFwFFxAS
【竜騎士とその兄とその花嫁 第5話・没落貴族(1)】
こんなときのために集めていた傭兵や蛮族たちだったが、彼らは戦いが始まった途端、
用意した報酬も受け取らず逃亡してしまった。
グルニアから大金を払って取り寄せた、対竜騎士戦の切り札になるはずだったシューターは、
鉄屑と化して黒い爆炎を上げている。
代々仕えているわずかな騎士や衛兵は、遠くにいる竜騎士群の影に脅えつつも、味方の
屍体を片付け続けていた。
領主の嫡男として最前線に立ち、采配をふるっていたマチス。彼も今では兵たちに混じり、
すさまじい死臭に耐えながら、五体が比較的満足に残っている者と、……そうでない者を選り分けて、荷車に
積む作業を黙々と続けていた。
……かわいそうに、レナ。お前が一生懸命学んでいた治癒の杖は、この戦さに限って何の力にも
ならなかったなあ。せめて、この哀れな同朋たちを、俺たちで弔ってやろう。彼らの魂が、
天国へ逝くことを祈ってやろう、心から。

作業は深夜に及んだ。マチスの全身は血で汚れ、綿のように疲れきっている。
「マチス、おお、マチス。この愚か者め!」
恐怖と怒りで、正気を失いかけた父が、怒声と共に真っ先に出迎えた。
「此度の敗戦、どう責任を取ってくれるのじゃ!儂らの財産や命はどうなるのじゃ!?」
父に胸ぐらを掴まれ、詰られるマチス。返す言葉もなかった。生涯懸けても遣いきれない
富を持った家に生まれ、『労働』という言葉に背を向け、放蕩の限りを尽くしてきた。
騎士として、あるいは政を執る者として研鑽を積んでいれば、この事態は避けられたのでは
ないのか?
「お父様の、卑怯者!」
レナが叫んだ。彼女は未だ不慣れな治癒の杖を奮い、夜を徹して戦傷者の手当てを続けていた。
「危ないことは兄さんに押し付けて、自分は安全なところでのうのうとして!恥を知りなさい!」
「う、うるさいぞ、レナ!小娘ごときの出る幕ではないわ!」
兄妹の父は怒りで頭に血が上り、床にへたりこんでしまった。美食と大酒で肥満しきった
からだからは、蒸気が噴き出している。
「マチスよ、マケドニア王国側から講和の申し出が来ておる」
講和?戦勝国から?いや、それよりも『マケドニア王国』とは?
「わからぬ、何もわからぬ!マチスよ、お前は儂の代わりに赴き、真意を確かめて来るのじゃ!」
敗戦。死こそ免れたが、その次に待ち受けている地獄の恐ろしさを、マチスは身を以て
知ることになる。
続く
40今頃ファミコン版:2010/04/01(木) 02:54:15 ID:jFwFFxAS
【竜騎士とその兄とその花嫁 第5話・没落貴族(2)】
「マチスとやら、講和の席に領主が着かないというのは、どういう了見なのだ?」
『マケドニア国王』と称する、左半身のない中老の竜騎士が、恐ろしい声で恫喝する。
「父は永らく病に冒され、政務を執ることもままならず……」
弁解するマチスの言葉に偽りはない。もっとも『病』とは糖尿と痛風だが。
「……それゆえ、代わりに嫡男のわたくしが全権を委ねられ、参じました次第でございます。
何卒お赦しを、陛下」
境界線の撤廃、領民の帰属、財産の供出と課税の取り決め、全て独断で決裁に従うつもりでいた。
領民も家族も恨むだろう。だが今、この場で国王をはじめとする竜騎士たちと向き合って、
あらためて思い知った。我々には服従か死か、それ以外の選択肢はないのだ。

『理不尽』という言葉すら生ぬるい、最初の要求。それは政とも金とも関係ないものだった。
「交合の可能な、みめよい男女を可能な限り集めよ」
マチスは最初、要求の意味がわかりかねた。
「我らマケドニア軍の兵は、出撃直前まで禁欲を命じる。士気を高めるためじゃ」
国王が説明しているが、マチスの人間としての良心が、理解することを拒んでいる。
「戦いも終わり、男女問わず兵たちの我慢も限界にきておる。その捌け口が必要なのじゃ。
わかるじゃろう?儂らは急いで兵を労う必要がある」
マチスは、全身が怒りで慄えるのを感じた。領民が凌辱されるのを看過するばかりか、
その手助けをしなくてはならないとは!
「一応、最低限の礼儀は尽くしたつもりだ。拒むのは自由だが、それならば我らはいつも
どおり勝手にやらせてもらうぞ」
『王子』ミシェイルが言い放つ。
「お、男も用意せよと仰るのは……?」
マチスは、やっとの思いで尋ねた。
「お前は、父王のお言葉をどう聞いていたのだ?」
『王女』ミネルバが代わって答えた。
「我が軍には女騎士や兵士も多い。却って役得ではないのか?」
美しくも淫らな笑みを浮かべるミネルバ。
「男色の性癖をもつ者も少なくないしな……。兵たちのあらゆる要求と嗜好に応えられるよう、
幼子や初老も用意しておけ」
マチスは絶句した。あなたも女なのに、どうしてそんな酷いことが言えるのだ?俺たちの
ことなど、ひととは思っていないのか?
要求はなおも続く。
「マチスよ、お前は執政官として有能のようだ。見習いシスターの妹も王女の侍女として、
兄妹共に宮中に仕えよ」
続く
41名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 09:52:12 ID:OdbTzrDn
マチスいいやつだなー。
レナのお兄さんだし、優しいんだろうとは思ってたけど。
続きも楽しみです。
42今頃ファミコン版:2010/04/01(木) 18:34:30 ID:jFwFFxAS
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(1)】
「兄さん、どうか悲しまないで」
憔悴しきったマチスを優しく抱きしめてやるレナ。
先祖代々受け継いできた財産は、全て没収された。父母からは口を揃えて、能無し、不孝者と
罵られた。領内のあちこちでは、けだものと化したマケドニア兵が暴れ狂い、民は情欲の
犠牲になっている。
「民を殺しはせぬ。マケドニア国王の名においてな」
恐怖と屈辱、絶望に満ちた講和の席で、唯一取りつけることの出来た約束だった。そう、
救えたのはただひとつ『命』だけだったのだ。
「充分じゃないの、兄さん。これからは、わたしも頑張るから。兄さんばかりに、苦労は
させないから」
救済され、解放される心。マチスはこのときまで堪えてきた涙を、レナの胸でありったけ流した。
「ごめんな、レナ。不甲斐ない兄さんでごめんな……」
アリティアとグラの島々を眼前に望む、穏やかな海辺に建てられた別荘。マチスの尽力で、
一族が所有を認められたその場所に父母を移すと、兄妹は住み慣れた屋敷に別れを告げ、
マケドニア王宮へ向かうのだった。

国王の与える恐怖は、幼稚で単純なものだと、レナは思った。玉座の上から醜い姿を
曝して見せて、楽しんでいるだけに過ぎない。
「ほう、我が娘たち以外で、儂の姿を恐れぬ女は初めてじゃ」
その程度の戦傷者は、見習いシスターのわたしでもさんざん見てきた。あなたたちのせいで!
「瞳に、炎を宿しているな……。そういう女は、嫌いではないぞ」
ミシェイルが見透かしたように言う。剣を右腰に吊り、左手には女物の絹手袋をはめている。
彼の言葉に、ミネルバが猛獣のように反応した。陽炎のような殺気がレナを襲うが、彼女は
けっして怯まない。
「もうひとり、マリアという末娘がいるが、もう眠ってしまっていてな。レナよ、これからは
娘ふたりに仕えてもらうぞ。シスターの修行も赦そう」

ミネルバの寝室。
「いくら大女のわたしでも、この広さはもて余す……。つい最近までは、兄妹三人同じ閨で
眠っていたのだがな」
下品な柄の夜着に身を包んだミネルバが寛ぐ。
「わたくしも……兄の閨に潜り込むのは楽しゅうございました」
「あの腑抜けた兄にはもう抱かれたのか?」
「は?」
突然ミシェイルが入って来た。レナの存在など意にも介さず、舌を噛み合う口づけを交わし、
閨に縺れ込む兄妹。
レナはただ驚き、錯乱する。何!?一体何が始まるの!?
続く
43名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 21:49:24 ID:OdbTzrDn
ミシェイルとミネルバの関係をレナさんが知ってしまう、
っていう展開を見たいと思ってた!!!
ありがとう、続きも楽しみです。
44名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 22:15:45 ID:xH8uXIbj
そういや前スレの残り容量ってどのぐらいなんだ?
専ブラなら見れるらしいが持っていない俺涙目
45名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 23:41:17 ID:KjseF2Ls
いや普通のブラウザでも携帯でも表示されるけど
498.76kbだからあと1kbちょいで埋まるな
ファミコン版の人は毎度お疲れ様です
46今頃ファミコン版:2010/04/02(金) 02:25:25 ID:EsFaKX4G
>>45
ありがとうございます。

前スレに1024文字程度のショートを一本投下したら、総容量が502KBになっちゃいました。
auからの投下は、今のところ大丈夫。ていうか大丈夫であり続けて欲しい……。
47名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 07:31:00 ID:X48HgOtq
ファミコン版の人乙。
2chの方も携帯書き込みはあるから、あっちはドコモかお父さんは無事なんだよなぁ。
auは結構な期間言いたいことも言えないこんな世の中状態な訳だが。
48名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 00:40:34 ID:8sXN6do6
ドコモもダメだぞ

ソフトバンクだけが無事だ
49名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 03:42:11 ID:vxxB8EFS
規制で書き込めないので携帯から。
フュリーが好きだ幸せにしてあげたい
50名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 11:21:43 ID:/OdunvR5
DoCoMo余裕だけどな。ちょいちょい雑談してるよ
ティアサガもの読みたい
折角スレタイに入ってるんだし仲間はずれ反対
51名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 11:08:45 ID:Y0esooYp
ティアサガはいっぱいいすぎて妄想の種がね
綺麗なお姉さん系が多いのは好きなんだが
52名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 11:48:53 ID:7638JQPT
>>51
???「そうだね。それがティアサガが他の作品に負けないポイントだと思うんだ。…知名度は少し低いけどさ
    やっぱり沢山のムチムチお姉さんが男達に……(プバアアアアア!!?」
?? 「はいはい兄さん早くスレの方に帰るよ」
53名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 11:49:02 ID:U7rItWW1
そもそも主人公二人で、おまけに分割されるから組み合わせが…
54名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 14:54:17 ID:7yL/Ig63
ちょっとまた
55名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 01:21:27 ID:I7d7QQMH
乱交か…ホームズ軍なら若い奴多いから
偶然カップルのを覗いたとか、きっかけ次第でイケるんじゃないか
てかシーライオン自体何でもアリに見える。ホームズがウブなだけで
56名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 02:01:04 ID:PV9HI7Lu
シゲンは顔がエロそうに見える。デュラハンのおかげで尽き果てることを知らない。
ゼノはお姉さま方に大人気間違いなし。
ガロは男らしい筋肉成分をカバー。
ホームズ(とナルサス)は鍵空けを持っているからテクニックに期待できる。

シーライオンの男衆に隙はない。伊達にヴァルス提督の傘下にいるわけではない。
57名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 11:16:35 ID:7Xjm/QyI
NPC側に妄想できる組み合わせが多いのがまた泣ける
58今頃ファミコン版:2010/04/06(火) 20:57:12 ID:tpvcqgh6
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(2)>>42の続き】
遠くで雷鳴が轟く夜。激しい雨風が窓を叩く嵐の夜。積もる雪が全ての音を消し去る冬の夜。
そんなとき、幼い頃のわたしたちは独りであることに我慢できなくて、一番身近な存在である
兄の閨に潜り込む。妹の臆病さに苦笑いしながら、どちらの兄も優しく妹を迎え入れてくれた。
……例えば主従の身とはいえ、そんな昔話でもしながら、お互いを知り合う。そんな夜に
なるのだと、甘い考えをレナは抱いていた。
だが、しかし。
目の前に繰り広げられている行為は、彼女の常識では、『兄』と『妹』の営む行為ではない!
「し、し、失礼いたしまし……」
慌てて部屋を出ようとするレナの腕を、ミシェイルの裸の左手が掴んだ。その指は三本しか無い。
このときばかりは、レナにはミシェイルが人外の化け物にしか見えなかった。
「俺たちから逃げたら、殺す」
ミネルバの両乳首にむしゃぶりつきながら、ミシェイルが恫喝した。
「目を瞑っても殺す。背けても殺す。耳をふさ、い、でも……殺す!」
ミシェイルの頭をかき抱いて、長く伸ばした赤毛を噛んでいるミネルバが、喘ぎ声と共に
レナを睨み付け、脅し上げる。
他人に見られながらの交わり。新しい刺激と興奮に目覚めたふたり。
だが乙女であるレナには、それは拷問以外の何物でもなかった。奮い勃つ男性自身も、
己のからだにもある、あの部分が男を欲するとき、どんな形になるかも、生まれて初めて目にしてしまった。
あまつさえ、それを互いの口で貪る姿まで!
ミシェイルとミネルバは、離れていたひとつの生き物が元に戻ろうとするかのように、
からだを、肌を、ぶつけ合っている。
「兄上、『あれ』を。あれを」
ミネルバが哀願した。ミシェイルが戸惑いの声を上げる。
「『あれ』を……レナの前でか?」
「あの娘に見せつけてやるのです。早く、はやくぅ!」
ミシェイルは腰を激しく動かし、一足早くミネルバを絶頂へ導いた。淫らな言葉を吐き散らし、
全身をのけ反らせるミネルバ。ふた呼吸ほど後、ミシェイルが男性自身を離し、彼女の
顔前でしごき始めた。やがてうめき声と共に放たれた精の塊が、ミネルバの顔を髪を白く汚す。
絶頂の余韻でからだを、びくん、びくん、と震わせていた彼女は、舌を伸ばしミシェイルを
清めてやるのだった。
……狂ってる。このひとたち狂っているわ!崩壊寸前の理性を、なんとか保つレナ。だが。
続く
59名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 14:56:42 ID:eyyJlY6F
ティアサガには、ドS心をくすぐるというか、苛めたくなるオーラを醸し出している
女キャラが多い気がする。俺の、思い込み!(長井秀和風)

それよりもこのスレ、職人独りしか居らんのか!?
60名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 17:30:06 ID:VfoOG/6D
チキ、マリア、ユミナもドS心をくすぐられる
虐めたくなる(性的な意味で)
61名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 18:24:01 ID:G7rUbxW1
>>60
茶々組の同人誌で、その三人が触手責めにされてたなぁ
62名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 18:38:33 ID:JiIShjIy
>>58
ミシェミネ大好きなのにレナさんの反応が何となく嬉しい。
レナさん可愛いなあ。続きも頑張ってください。
63名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 19:10:03 ID:nTAEC47h
>59
ティアサガは実際、シチュの都合で怯えてる女子多いから思い込みとは言わん
比較的気楽なのはサン・メリエル・サーシャ・エステル位だろう

しかしクラニオン(ティータ)が、倒されては人形態で休んでたりしたら
それはそれで萌えられる自信がある
64名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 20:02:26 ID:7nNizWgN
追っ手を差し向けられて、従者と二人きりで追い詰められた状況というのが気楽というのも、なかなか無いよな。

海賊にとっ捕まって「私は……もう……」とかになるとか、
人攫いに騙されて一服盛られてストリップの真似事をやらされれうとか、
山賊にとっ捕まって牢屋にぶち込まれて「ぐひひひ……」とか、
家が賊に襲われてとっ捕まって奴隷として売り払われ虐待され続けたとか、
拷問で鞭打たれて火炙りで処刑されそうになるとか、
魔物がうにょうにょしているフロアで力尽きて立ち往生してみたりとか、
蛇にちゅーちゅー体力座れたりとか、色々あったもんな。
65今頃ファミコン版:2010/04/08(木) 01:12:05 ID:mv3rHbMT
>>60
前スレ(まだ落ちてない)の終わり際で、チキをヒロインにしたネタを投下した。
ダダ滑りでした……。

俺脳内の苛めキャラ(性的な意味も含めて)は、なぜかカチュアをロックオンしてしまった。
前スレで投下した諸作品でも、彼女にはつらくあたってしまった。なんでかな?

チキ「マルスお兄ちゃん、すきすきー」
マリア「わたしもー」
マリーシア「あたしだって!」
セシル「わたしも……」
マルス「はっはっはっ。いやー、まいったなあ」
カチュア「わたしも……ゆるされるなら……」
シーダ「てめえ、ぶっ殺すぞ!」
カチュア「ええっ!?何でわたしだけ!?」
なんてネタも考えてみたけど、ご覧のとおりつまらないので断念しました。
66名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 02:00:05 ID:fr6AUAv0
今更思う
ペガサス3姉妹の髪の色
何故あんなにバラバラ
(まぁFC時代のキャラ分けの都合だけども)
混血まくりの結果?
ミシェミネマリアはみんな赤なのに
カチュア→マルス…青
パオラ→アベル…緑
と惹かれているところを見るとDNAがそう想わせるのか?
正直エストにはアベルじゃなくカインを持っていって欲しかった
猛牛と妹系ならきっと可愛いバカップルになったはずだ
67名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 02:28:59 ID:+lBf/Eoj
同感。
カインはたぶん生真面目で、恋愛に関しては天真爛漫なエストに引っ張られている気がする。
でも何だかんだで前向きだから、一線越えたら結構惚気るはず。
アベルはスマートだけどなんかくよくよしがちなイメージがあるので、パオラ姉さんの包容力が必要だ。
しっとりした感じのいい組み合わせになってくれると思ったのだが。
68名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 08:30:21 ID:p2AxuAnU
紋章3姉妹の描き分けが一番好きかな

「……それはよろしいのですが」の人達みたいに
3人瓜二つってのも怖いから
69名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 10:05:22 ID:HZyVInT8
アラン×パオラが何だかほのぼのして好きだ
70名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 22:17:11 ID:9cOl+n7D
>64
奴隷になったのは売られたんじゃなくて拾われたんじゃなかったっけ
しかも男だし

あと本人の承諾があればシゲンから無限に体力吸えるんじゃないかと思った
シゲン強すぎる。M的な意味で。
71名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 23:14:31 ID:+lBf/Eoj
>>70
>しかも男だし
それはたぶんゼノ? 俺が言いたかったのはユニ。どっちも似たようなものだが。
そのせいかEDでは、そこで生き別れた兄妹であることをほのめかす会話があったはず。
72名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 11:37:53 ID:4tBZ8sgc
前スレ落ちたな
新作情報今月来ないといよいよ…かもな
73名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 11:42:28 ID:vk3DP6cY
職人も頑張らんと!
74名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 18:02:32 ID:bmwZ0Cu2
>71
その文章だとユニに生き別れの兄弟がいるようにも取れる訳で…
どんだけうろ覚えなのかと
ゼノはあの人の双子の弟らしいけど、奴隷になったのって養父が死んだからじゃなかったっけ
75名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 06:46:05 ID:plO2sHF1
>>66
それだとウルフ、ロシェ、ロジャーが一番近いと思う
76アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:28:11 ID:gnqvg6pt
アク禁で書き込めなかた。
まだこのスレを知って1ヶ月しか経ってないのですが、
良作品に創作意欲が湧いて書きました。
当初はバース×ウェンディの予定だったのに
アストールに変わってしまったのは何故だ。

エロ4割、エロなし6割で長文です。
暇な時に読んでいただけたら幸い。
77アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:29:17 ID:gnqvg6pt
ベルンとの戦争は終わり、オスティア並びにリキア復興の日々が続く。
願っていた平和。人々は支配される恐怖に怯えることなく、
人生を謳歌している最中のことだった。
「あ……がっ…。いいい…い痛ええぇ…!! おゆ、ゆ…お許しを!」
「ウェンディさん、待ってください! このままでは、その者を殺してしまいます!」
振り挙げていた腕を停止させる。
そこでようやく、己がやろうとしたことの重大さにウェンディは気付いた。


たまたま、だったのだ。

新入騎士数人を連れて稽古場へ行く道中、追い剥ぎを見つけた。
その手には血塗られた剣を持ち、血が垂れる先には女性が腹を押さえ倒れていた。
物色中の盗人はウェンディ達に気付くや、すぐ背を向けて逃げようとした。
それをウェンディは逃さなかった。戦いの中で培われた慣れがそうさせなかった。
すぐさま持っていた鉄の槍を捨て、新入りの持っていた手槍を何も言わず奪う。
それは「あっ」という間だったという。
ウェンディが重いはずの鎧で素早く盗人に近づき、逃げる背中に手槍を投げるのは。
彼の背に刺さった槍と彼女が振り上げた槍は、
彼に「この世とはお別れだ」と告げようとしていた。

告げられそうになった罪人を救ったのは、奇しくも殺そうとしていた処刑人の手下だった。


「私は、何ということをしてしまったのでしょうか…」
「まあまあ、殺してはねえんだろ。ウェンディは偉いねえ。
俺だったら止められても、もう殺しちまってるよ」
「…そんなの、慰めに入りません」
見上げれば綺麗に光った月が挨拶をするが、ウェンディはぼうっとしているだけだった。
78アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:30:36 ID:gnqvg6pt


ウェンディは塞ぎ込んでいた。というのも、四日間前のことだけが原因ではない。
どうやらあの盗人を殺しかけた場所に、何者かが居合わせていたようだ。
その者が周囲にこの出来事を話し、もはや一週間経たぬ内に街の住人全体が知るぐらい、
街にはこの話が知られているらしい。

そして流れてしまった噂に尾びれ、背びれが付いてしまうのは、必然である。
案の定、話は「軍のある女が男女関係のもつれで、交際相手と女を殺しかけた」と、
とんでもない話に変わっていた。
そんな噂をついさっき、アストールから聞かされたウェンディは愕然とした。
非戦闘時に軍人が殺しを働くことは、軍の評価を落とすこととなる。
ただでさえ真面目なウェンディは、誰よりもその責任を重く感じていたのに、
事情を知らぬ者達には私情で殺そうとしたと勘違いされ、尚更落ち込んだ。

自棄酒をするには、十分な理由だった。
「おい、三本目にも手を付けんのかい。飲み過ぎだ。
あんたまだ、酒が飲める年になったぐらいだろう?」
「酒を勧めた方が…何をおっしゃりますか」
「ああ、もうかなり酔ってるねえ。しかも酔うと絡んでくる質ときたもんだ」
腕を掴みながら迫って来る責任感の塊を、さらに落ち込ませた男が独りごちた。


事件の時、アストールは他国の復興具合、重臣の行動を探っていた。
その仕事を終えるとアストールはオスティアに戻ったが、
真っ直ぐ城には行かず、ぶらぶらと街中で遊んだ。
重大な報告はなし。加えて、数ヶ月に渡る密偵をこなすのは堪えた。
入れ過ぎた気合いは適度に伸ばして、気軽にいきたい。左は彼の言い分である。
アストールが遊んだ場所は夕方でありながら、人数が斑で他と比べれば静かな所だった。
だから噂を聞くには打ってつけな場所で、そこで初めて彼は事件の存在を知った。
79アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:31:41 ID:gnqvg6pt
噂の軍のある女、とアストールが聞いた際、すぐにウェンディを思い浮かべた。
別に、ウェンディが起こした事件だと思った訳ではない。
女性の騎士はあの娘がまとめていたはずだ。聞けば正確な情報が聞けるかもしれない。
そう思い、刻々と暗くなる空の下で一人、鍛錬をしていたウェンディに話しかけたのだ。


憂鬱になってしまったウェンディを明るくする為に、アストールは多少無理に酒を勧めた。
結果的に酔った勢いで愚痴を吐いたりして、明るくなった。が、後が悪かった。
場所も悪く、時間も悪い。諸々悪かった。
「それで、バースさんが……」
「へいへい」
「聞いてますっ?」
アストールは乾いた笑いをしながら困った。

愚痴を細かく聞いている内に大分経って、月が真上に来てしまいそうな時間になっていた。
こんな時間に酔いどれを舎に連れ込むと、寝ていた兵達が起きてしまうだろう。
アストールは職業柄知られても、目立ってもいけないし、
ウェンディは正気に戻ってから酔った自分を恥ずかしく思うに違いない。
ウェンディを舎に送ることは出来ない。
かといって、このままウェンディを寒い外で寝させる訳にはいかない。

仕方なく、アストールは稽古場からある部屋へウェンディを連れていくことにした。
途中何度かウェンディが吐きかけたり、寝かけたりと大変であった。
やはり、ウェンディを一番近いこの部屋に連れて来て正解だった、
とアストールは安堵したのだった。



続くと打つの忘れてました。続きます。
80アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:32:30 ID:gnqvg6pt
「…ここは?」
ウェンディが飛んでいた意識を取り戻した。
眉間にしわを寄せながら、やつれた顔で周囲をきょろきょろと見渡す。
「アストール殿の部屋ですか?」
「違うよ、滅多な時にしか使わない部屋さ。今日はここで寝てくれや」
「………?」
ウェンディは蝋燭の頼りない火で照らされた壁を見て、辛うじて城の中だとわかった。
それにしても見覚えのない部屋だった。
アルコールの抜けていない頭でアストールの言葉を不思議に思いつつも、
まだ城には私の知らない部屋があるのか、とウェンディは軽く気にするだけだった。

ここはレイガンスらの反乱時、使われることのなかった隠し部屋。
バースからは存在を知らされてはいたものの、ウェンディは具体的に知っていなかった。
もし知っているならば、今頃アストールに掴みかかっているところだ。
「最近全く使われてないようですね。埃だらけで…」
野宿は慣れたが、こう人が長らく使用していなかった部屋で
あまり寝ることがなかったウェンディは嫌そうに言った。
その言葉へ何も応えずに、アストールは何の部屋か勘付かれてしまう前に
ウェンディを寝させようと寝台へ連れた。


寝台は二つあり、その二つはヘクトルとリリーナの物であった。
けれどアストールが「滅多な時にしか使わない」と言ったように、
この部屋は二人の身に危険が迫った際しか使用されない。
それに甘んじてアストールは時偶、隠し部屋の点検を兼ねて寝たりしていた。
それが、ベルンとの戦いでヘクトルが亡くなるまでのことだ。
今では、シングルベッドにしては大きめなサイズのリリーナの寝台しかなかった。

「鎧脱いで早く寝るこった」
布団代わりに、自身のマントを押し付けたアストールにウェンディは問う。
「アストール殿はどこで寝られるのですか?」
「床さ。年頃の娘さんを床で寝させるような無神経じゃあないんでね」
アストールはへらへら笑いながら、下を指さす。
本当なら女と相部屋はしない方がいいだろうが、隠し部屋の位置を知られない為だ。
朝になったら、アストールは寝ているウェンディをこっそり外へ出すつもりでいた。
そんな彼の考えを察せず、ウェンディは慌てて寝台から後ろへ下がった。
「と、とんでもない! 私が床で寝ます、アストール殿が上で寝てください」
「いや、俺はあんたにちゃんと寝て貰わないと困るんだよ。
床で寝させちまったら、ボールスさんに何て言われるか」
「で、ですが…」
「ま、気持ちは頂いておくさ。一緒に寝れたら、一番良いんだけどねえ」
最後の一言は言わなきゃ良かった。アストールがそう後悔したのはすぐだった。


続きます
81アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:33:27 ID:gnqvg6pt
何度も説得した。何度も説明した。
ボールスが何言うばかりか、卒倒してしまうことを仕兼ねないとも言った。
その度にウェンディは「私は騎士なので心配ありません」と関係あるのか、ないのか
わからないことを理由に、アストールの冗談を決行しようとした。
酔った頑固者には何を言っても通用しないと、その時アストールは身をもって知った。

結局、二人とも寝台で寝ることになった。
どちらも寝台の上で距離を置き、背を向けて横たわっていた。
片方は目を開けたままだった。言わずもがな、アストールの方だ。
彼は条件を飲む振りをして、ウェンディが寝たとわかれば床で寝る用意をしていた。

ウェンディを一刻も早く寝させる為、アストールは自分の寝酒にとっておいた酒を飲ませた。
その効果が現れたようで、アストールの後ろからは寝息が聞こえてくる。
もしこれで早く眠らなかったなら、悔しいだとかで済むものではなかった。
「うーん…」
ウェンディがアストールの方へ寝返りを打つ。
それだけでも、アストールは撫で下ろした胸が持ち上げられるような心地がした。
ちら、と後ろを見る。そこには酔ったせいか、ハの字眉をしているウェンディの顔があった。
寝台から降りれば、ウェンディが起きてしまうかもしれないと不安に駆られ、
アストールはしばらく、様子見をすることにした。


ウェンディは、夢を見ていた。
兄が騎士になる以前の、自分がやんちゃだった幼い頃の夢を。

小さなウェンディは、一生懸命に短い腕をボールスの手に伸ばしてねだっていた。
「お兄ちゃん、おんぶして! おんぶして!」
「しょうがないな、お前は言い出したら聞かないんだから」
おぶってもらえるとわかった途端、ウェンディは嬉しくなってボールスに抱きついた。
ボールスは抱きついて来た桃色の頭を髪を梳くようにして撫でた。
それからウェンディは屈んだボールスの後ろに回ると、望んでいた特等席に座った。
妹を気遣って、少し前屈みになる肩から無邪気にはしゃぐ笑顔が覗く。
あまりに低い子供の背では、ボールスの伸び盛りの背でも世界がとても広く見えた。
だから、妹は兄のおんぶが好きで、早く兄のように大きくなりたかった。
夢の中で幼くなったものの、どこかでウェンディは懐かしさを感じていた。


続きます
82アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:34:55 ID:gnqvg6pt
その時突然、何を思ったのかボールスが体を揺さぶり始めた。
ウェンディが背中から落ちないように、ぎゅっ、と手足に力を入れた瞬間。
「ウェンディ!」
兄とは全く違う、低い男の声を聞いた。聞き覚えはあるが、誰だか思い浮かばなかった。
兄以外、見渡しても誰も居ないのに、何故男の声がするのか。
疑問に思いながらも、ボールスから離れないようにウェンディは強く抱きついた。
その努力は空しいもので、妹はあっさりと兄の背から落ちる。
ウェンディは反射的に地面に落ちる衝撃を覚悟したが、
奇妙なことに、尻と背中が地面へ落ちても痛みを微塵にも感じなかった。
またも疑問に思う前に、何か、が仰向けに倒れたウェンディに覆い被さった。
その何かが被さった時は痛さを感じて、ウェンディは益々訳がわからなくなっていた。
取り敢えず、この何かを退かそうと奮闘して、押したり叩いたりしてみるが、
全然動かない。動く兆しさえなかった。
そうこうしている内に、何かの所為で抵抗していた手足が動かなくなっていた。

もう、どうしようもなかった。
兄には振り落とされ、姿の見えない誰かには名を呼ばれ、何かには身体の自由を奪われ。
酒に潤けた頭で夢と現実を混合してしまい、ウェンディは理解出来なかった。
「……っ、なんでぇ…?」
寝ぼけたウェンディの瞳から涙が零れ落ちる。
焦点の合ってない目線の先には、何か、もといアストールが居た。


様子を見ようと決めて程無く、ウェンディの手がアストールの背中に触れた。
触れられた拍子にアストールは驚いた。誤魔化しに、肩を竦めてウェンディを見る。
「何だ、ウェンディ?」
俺が床で寝ようとしてたことが、バレちまったのかねえ。
迂闊に出掛けた言葉を飲み込んで、あくまで平然とアストールは聞く。

と、触れているだけだったウェンディの手が、アストールの上腕を包んだ。
「!!」
それと同時に二人の間が急激に縮まる。ウェンディが近づいたのだ、零距離まで。
「寝ぼけてんのかい?」
「………」
アストールが慌てて上体を起こそうとすると、ウェンディが黙ったまま胸に腕を回す。
腕を回されることで焦る前に、背中に当たる二つの柔らかさが彼を焦らせた。
おまけに、いつの間にかウェンディの片足が彼の足に絡んでいた。
もう一つの足は、身体から離れないようにぴったりとくっ付けて。

元々は、噂を確かめたら娼婦と一発楽しもうと計画していた。
その代わりにウェンディと楽しめばいいじゃないか。誘って来たことだし。

それは、ない。
ウェンディは純粋な騎士だ。たまに尊敬したくなる程、立派に務めている。
数時間前の愚痴で「私は今まで、殿方と男女関係なんて築いたことないのに」
と、鼻を赤くして言っていたことを思い出す。
そんなウェンディがアストールを誘惑するなど、有り得ない話だ。


アストールはマントの擦れる音がないことに気付いた。
寝ている内に、ウェンディがマントを寝台の下に落としてしまったようだ。
それで、寒くなって抱きついて来たのだろう。
折角寝ていたのに、起こすとは。けれども、今はそれどころではない。
後ろ手でウェンディを揺さぶった。正直、背中に当たって揺れる胸には名残惜しかった。
「ウェンディ! 起きてくれ」
「………ぅ」
揺さぶられて、ウェンディはやっと小さく唸った。

続きます。
久々の投稿で時数制限忘れた
83アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:36:24 ID:gnqvg6pt
それで起きると思いきや、アストールはさっきよりも強く抱き締められた。
「うお、おい!」
アストールは、寝台の小規模な崖に落ちるぐらい傍で寝ていた。
元よりそんな場所に居たから、バランスを崩せば簡単に落ちるのは当たり前だった。
何とか落ちないよう、身体を落ちる方向とは逆に捻る。
身体を捻ると、ウェンディの拘束から逃れられた。逃れた勢いで安全地帯に倒れ込む。
「!」
位置を確認せずに倒れたせいで、ウェンディを下に敷いてしまった。
「いた、いててっ」
不服になったか、ウェンディがアストールを叩く。退かそうと蹴ろうともしてきた。
これ以上やられて堪るか、とウェンディの大腿の上に座り込んで手を押さえる。
酔っていたお陰で、力のないアストールでも容易く押さえることが出来た。

抵抗する力が弱まると、ウェンディが薄ら目蓋を開けた。
「……っ、なんでぇ…?」
ウェンディが日頃とは違う、誠実な騎士とは思えぬ口調と態度でアストールを訴えた。
敬語で責められると予想していたアストールは目を疑った。


「うう、…うう…ううう」
「…おー、よしよし」
酒を飲むと人は変わるが、ウェンディは絡むだけではなかったか。
幼時期の口調と性格になった。アストールは憶測でそうと判断した。
アストールが押さえを解いて、楽に泣けるようにウェンディを起こした。
乙女座りで歪な四角形に囲まれ、支えをアストールに預けるウェンディ。
泣いている時には抱きつかないウェンディに安心しながら、でたらめに右手で背中を擦る。
左手は腰を適当な間隔で痛くないよう打ってやった。
ウェンディが流れる粒を拭う間、アストールはずっと腕がだるくなるまであやし続けた。
流石に、ウェンディが泣き終わるまで動かしたくはない。
限界になったアストールは、擦っていた手を停止して重力に落ちるのを任せた。

終点の尻の存在を忘れて、背中からそこまで伝ってしまった。
何分力を抜いていた。揉んではいないが、掴むような手の形で割れ目まで触れてしまった。
アストールがやってしまった、ラッキーだとか思う直前。
「ひっ!!」
ウェンディが尻に触れられた瞬時、首を震わせて弓なりに身体を反らした。
咄嗟に弓なりになった身体を支えることが出来なかったので、ウェンディは後ろに倒れた。
腰を抜かしたウェンディは、完全に夢より脱するまで石像になっていた。
「…ん。あすとーる殿?」
夢から覚めると、ウェンディは固まった男の名を回らない舌で呼んだ。


ウェンディに抱き締められた時、興奮はしたものの一物は少々大きくなっただけだった。
それ故、アストールは自分を抑えることが出来た。

今はどうだろうか。
触れただけでも鳴くような、敏感な女が近くに居たことを知った。
よほど男に免疫がないのか。全く触られたことがなかったのか。並外れて純粋な生娘を。
尻に触れてこの反応なら、他の箇所を触ったらどんな反応をするだろうか。
吐息を当てただけでも、彼女にとって強い刺激になるのではないか。
ウェンディの身体を震わせたい。女の声が聞きたい。
オフとオンを交互に押されていた理性のスイッチが、オフに留められた。

ウェンディに名を呼ばれた時、疾うに一物は勃起していた。


続きます。
かなり埋めてしまいそうです、すみません。
84アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:38:12 ID:gnqvg6pt
抱かないと決めた意思はどこへ行ったのやら。
アストールはウェンディを押し倒した。

「え?」
視界が天井を映す。ウェンディは自分が押し倒されたことに気付かなかった。
そんな彼女を尻目にアストールは服を脱がしに掛かっていた。
服を捲くられて出た肌が、外の寒さを感じて
酒で思考する速度が遅くなったウェンディでも、今度は何をされたのか気付いた。
「あすとーる殿、なにを…ひゃあ!? あ、アストール殿っ?」

最初は小さな濡れている物を当てられたと思った。
それが移動してから、アストールの舌が身体をなぞっているのだとわかった。
ウェンディはアストールの頭がこれ以上、上へ移動しないように手で押さえた。
「やめて、やめてください。やめ…」
上手く喋れないウェンディの言葉は、聞き入れて貰えなかった。
下着に手を掛けられたことに戸惑った隙を突かれ、固定出来そうだった頭が動いた。

ブラジャーのホックが手早く解かれる。
胸が今まで窮屈だったと言わんばかりに、外れると左右に垂れた。
それを急いで隠そうとするウェンディの手をアストールが握り、
ウェンディの上半身を裸にさせた。
それから、手を抵抗し難いように寝台と括りつける様に指を絡めた。
彼女の肌は僅かな光に照らされ、一層際立っていた。特に胸に目が行く。
「いつも鎧で見えなかったけど、大きいおっぱいしてたんだねえ」
「!! 嫌! やだ、見ないで」
「あらま、敬語じゃなくなったな」
指摘する意地悪に、生真面目が言い直す。
「御止め下さい、アストー……あ!」
こんな時でも礼儀正しくあろうとするウェンディを可笑しく思いつつ、胸にしゃぶりついた。
組んでいる腕が人形劇の人形のような動作をして、逃げようとした。
手が熱く脈打つのが伝わって、その感覚が彼を良い気分にさせた。


一方、ウェンディはぐちゃぐちゃとした気分だった。
アストールは自分を襲わないと信じていたことが裏切られた怒り。
それを成敗出来ない、己の無力さを情けなく思う悲しみ。
心構えもなしに初めてを体験することへの惑い。様々な感情が混ざっていた。

ウェンディは女になることに、恐れを抱いていた。
普通の市民として暮らしていた頃。
彼氏がいた友人達から聞いたことがある。女の初めては、とても痛みが走ると。
とても気持ち良く出来るものじゃないと。悪い場合は、次の日も痛みが続いているのだと。
せいぜい三回目辺りから、やっと気持ち良く感じるとも聞いた。

女になった友人達が、させた男によって考え方や性格を変えてしまったこともある。
母になって慈悲深くなった友人。思慮があったのに駆け落ちをした友人。
不格好になってしまい交流を止めた友人。彼氏のことばかり話すようになった友人。

どれだけ痛いのだろうか。私はどうなってしまうのだろうか。
ウェンディは心細くて、仕方なかった。


続きます
85アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:39:01 ID:gnqvg6pt
唾液塗れの肌が空気に晒されると妙になる。冷たく感じ、何かが物足りない気になるのだ。
いつもなら濡れたら拭くのに、拭けないことに違和感がする。
触って欲しいなんて勘違いだ。ウェンディは否定した。

葛藤するウェンディを露知らず、大きな赤ん坊と表現出来ない髭面が乳房を吸う。
母親になると、子供にこう吸われるのだろうか。慣れるまでこそばゆいのだろうが…。
「あなたは、あかごで…ないのに」
ぽつりと考えていたことが口から出た。止めてくれと催促したつもりではなかった。
それを呟くと、アストールが吸うのを止めてこちらに目を合わす。
瞬刻にウェンディは表情が見られないように顔を横に逸らした。
横に逸らすだけでは意味がないとわかっていても、逸らさずには居られなかった。
どんな顔でも見られたくなかった。何を思われるのかわからなくて、怖かった。

強張った顔に影が重なる。影はウェンディの頭と同じ位置に移動したアストールの頭だった。
ウェンディが横を向けば、ぶつかってしまいそうなぐらい近くにあった。
もしかしたら、アストールにキスをも奪われてしまうのではないか。
いよいよウェンディは怖くなって、目を強く瞑った。


「すまねえ」
「…アストール殿?」
アストールは、ウェンディに出来てしまった皺に触って言った。
ウェンディが待ち構えていたこととは、まるきり違う優しさを掛けられた。
「あー、これでわかったかねえ。男と一緒に寝ちゃあいけないよ。
 わかったなら、一人で寝るんだね」
正面を向くと、平常のおちゃらけた彼が脱がした服と落ちていたマントを持って居た。

目を合わした時のウェンディは、諦めたような顔付きをしていた。
アストールはそれを見て、罪悪感を覚えた。
萎えて取り戻した理性で自分を戒めた。それは良かった。
騎士道を誇り高く思うウェンディは、女を襲いかけたこの男を軽蔑するだろう。当然だ。
この過ちが夢であって欲しい。今後はどんな顔をして彼女に会えばいいだろうか。

「っ、御待ち下さい!」
渡された服で前を隠して、ウェンディは出口に向いたアストールを呼び止めた。
「なんで、止められるのですか?
私は、殿方は一旦火が点いたら消えない…。
…つまり、その、抱こうと思えば無理矢理にでも抱くものだと。……聞きました。
………………、私は…そんな気を消すような女でしたか?」
いつの間にか、蝋燭は溶け切ろうとしていた。間もなく、傾いた火口がなくなる。
「聞いたのが女っていうんなら、その嬢ちゃんは悪い男に引っ掛かっちまったんだろうねえ。
良い男っていうのは、女を気遣うもんさ。だがまあ、俺は良い男じゃないが」
「………」
無言ということは納得したのだろう。アストールはそう解釈した。
この際だ、隠し部屋云々いってはいられない。部屋から出よう。


続きます
86アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:41:43 ID:gnqvg6pt
行こうと進むと、服が引っ張られていたことにアストールは気付いた。
「悪い男に何か用かい、嬢ちゃん?」
火が消え、しばらく何も見えない中での会話だった。
「ぁ…あの、私は。私には、アストール殿が…悪い方とは思えません」
「…まさか。ウェンディ、それは酔ってる勢いだよ。大事な物は取って置いた方が」
「わ、私は! アストール殿の、そのような情けに大変感服致しました!
 そんな方に、だ、大事な物を捧げたいと……思うのは、いけないことでしょうか?」

暗がりには慣れてきて、影ぐらいはわかるようになった。
それだけでは顔が見えなかったが、一人はそれに感謝し、一人はそれを恨んだ。
「…わざわざ今、誘ってるってことは、気持ち良かったってことかい?」
「そ、れは………。わかりません」
ウェンディは口を噤む。アストールがそのウェンディの傍に座った。
気持ち良いかわからなかったのは、本当だ。でも、言われてみれば…と彼女は思う。
初めてなのに、男を誘ったり。はしたない女だ。アストールにも思われているのだろう。
心配になったウェンディは腹の上辺りが苦しくなって、穴があれば入りたかった。

当のアストールには、ウェンディの初初しさが可愛く思えていた。
普段の堅気な彼女からは想像出来ぬ、しおらしい躊躇う仕草が男心をくすぐった。
「マントと服」
「え?」
「邪魔になるんじゃないかねえ」
「あ、はい」
義務的に感じ、了承された嬉しさを感じることなく、ウェンディはマントと服を床に落とす。
その上に新しく、アストールの上着も落ちた。


アストールはウェンディに揃い、最初はズボンを履いたまますることにした。
折角、半端男が良い男と判定されたのだ。彼女をとことん、大事に扱ってやろう。
意気込んだアストールは大人しく座った彼女の後ろへ回り、腰を下ろした。

あやしていた時と同じように足でウェンディを囲む。
その時とは違い、ウェンディの向きは逆向きで相当緊張していた。
「そんなに力んでねえで、気楽にな」
「は、はい」
言っても力を抜かなかった彼女に先が思いやられた。
まあ、これも楽しみの一つだろう。アストールは気楽に考えた。

ウェンディはアストールに後ろから抱き込まれた。
早速、アストールが揉んでくると思いきや、胸には触りもせずに腹を触った。
「あんな重そうな鎧着てて、腹筋は縦に少ししか割れてないんだねえ。こりゃ驚いた」
「…こういう時に、こんなことされるんですか」
「俺はそんなに腹が割れてないんでね、自分より割れてるか心配するさ」
アストールはウェンディの肩に頭を乗せて、頷きながら言った。
その行動にウェンディは呆れるが、アストールの言うことをわかってはやった。

続きます
87アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:42:55 ID:gnqvg6pt
後の、腹を押さえたり、突くことはわかってやれなかった。
「いつまで触ってるんですか、お腹はもう止めて下さい」
「気にしてるのかい。それは腹筋のことかねえ、それとも太…」
「! もうっ、止めて下さい! おこりま」
既に怒っているウェンディの首筋をアストールが舐めた。
「ひゃ!?」
警戒を解いていた時にやるなんてずるい。
距離を取って体勢を整えようとウェンディはしたが、肩を掴まれて身動きが取れなかった。


ウェンディは友人達からある程度の性行の知識を得た。
それは彼女達が体験した全体像の結論であり、過程は教えられていなかった。
よって、身体を舐める行為は、ウェンディの性交マニュアルには載っていない。

載っていない手順があることを知って、ウェンディは落ち着かなかった。
「く、首を…舐め、な、いでください」
あまりにも首を舐められるので、彼女はアストールが吸血鬼ではないかと思えてきた。
実際、アストールはウェンディに吸い付きたかった。
吸血鬼ではないが、吸い付いてウェンディの反応が見たかった。
が、限度を忘れて強く吸い付き、彼女に痕を付けてしまうかもしれない。
それで、吸う代わりに執拗に舐めていたのだった。

「ううぅ…」
胸を舐められていた時にもあったが、違和感がする。違和感の原因は今、わかった。
舌が熱くて、唾液が冷たいからだ。それを交互に当てられて、変な感じになったのだ。
その変な感じの正体はわかりそうだったが、わかり切っていない。
わかると、淫らに振る舞ってしまいそうで、ウェンディは嫌だった。

アストールの体温は冷たくはなかったが、ウェンディの方が高く、よく汗をかいていた。
彼の乾燥気味の肌が肩と手に触れると、
彼女は熱と汗が彼に吸収されるような気分になって、良い気持ちになった。
ウェンディが素肌で男と接触したのは久方ぶりであった。
最後に触った相手は、飲食店の親父だった気がする。確か、釣銭を貰った時だ。
その時とは逆に、異性と意識して長く触れ合うとウェンディの鼓動が全く止まなかった。
それがアストールにばれてしまわないように、彼が自分の胸に手を当てないことを願った。
ウェンディは、あまり彼に気を遣わせたくなかったのだ。

肩と鎖骨も舐め終わると、アストールは片手でウェンディの手首を取った。
もう片方の手は、微かに指先が触れる加減で裸足に回す。
「………! こ、こそばゆいです…!」
足の甲にそうすると、徐々にウェンディは足を震わせて肩を上げた。
面白い反応だったので、アストールはもっとやりたかった。
「や、や、アストール殿…。そん…な、そんな触り方しないでください………」
ウェンディが足を伸ばして拒否したので、それは駄目になったが。

続きます
88アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:44:04 ID:gnqvg6pt

肩に置き場をなくしたアストールは、今度は背中に舌を下から上へ這わした。
「う!? ひィ…っ」
背筋を伸ばしたウェンディの体重がアストールの頭に掛かった。
これぐらい彼は耐えられるが、後後面倒になりそうなので調整する必要があった。
彼が脇近くから下乳にあのお触りをする。ウェンディの手がそれを阻止しようとした。
予め、一つは使えないようにしておいた。
彼女の手一つではアストールの動きを止めることは出来なかった。
下乳を終えると乳首を人差し指と中指で触った。胸の形を変えることない愛撫で。
「……っは、やだ………んん…」
アストールの狙い通り、ウェンディは前屈みになった。
それでも愛撫は続けていた。し続けていたら、いつの間にか乳首は固くなっていた。


ウェンディは舐めたり、指先で軽く触れるとよく感じるタイプらしい。
手を剥がそうとか、嫌がる素振りをしてしまうが、
それは慣れていないだけで気持ち良さの扱いがわからないのだろう。
「…はあ、…ん……ふぅ、……」
ウェンディの息が荒くなっているのが証拠だ。
力が入らなくなってきたので、自由に身体を触れるようになった。
アストールはウェンディを、ズボン越しに脚や太股を触ったり、手を舐めたりしていた。

ウェンディは酒の所為もあり、ほとんど何も考えられなくなっていた。
頭で考えが浮かんでは消え、という動作を何度も繰り返していた。頭の中が真っ白だった。
思考を鈍らせるアストールの愛撫は、確実に彼女を心地良くしていた。
アストールに舐められている所、触られている所だけが存在しているような。
身体の感覚が麻痺して、そう錯覚してしまう程の心地良さだった。
一ヶ所、触られてもいないのに熱くなっている所があった。
どこかとは、ウェンディには考えられなかった。

頃合いと見たアストールは、ウェンディの前に移動した。
一時愛撫を止められたウェンディは我に返って、気を引き締めた。
姿勢を正しくし、咳払いしたウェンディを思わずアストールは笑ってしまった。
「そんな畏まらなくて良いんだけどねえ」
「そ、そうですか?」
呂律が回っていない返事をするウェンディ。
何時までも敬語を崩さずやっていたが、それがウェンディらしくて、
ちゃんとウェンディを抱いている実感がする。一癖のある女性だ。

ズボンを脱がす、と一言入れてからウェンディのズボンにアストールは手を掛けた。
それから膝までズボンを下げると、ウェンディが自分から寝てズボンを脱いでしまった。
パンツもウェンディが脱ごうとしたが、脱がせるのは男の仕事だ、とアストールが止めた。
彼女は初めてなので、それを簡単に納得してしまった。
感じさせながら脱がす目的もあるが、脱がすのは単なるアストールの性癖であった。
彼曰く、脱がせる作業が一番の楽しみなんだとか。
布で隠れていた女の部分と対面するのが、彼には乙なのだ。
「…ぅ。は、速く脱がして下さいっ」
触られて感じた所為もあるが、秘所を見られているように感じたウェンディが言った。
アストールは盗賊なのだ。暗くてウェンディには見えなくても、彼にはとっくに見えていた。
ウェンディを脱がすと、アストールは自身のズボンを脱ぎ下ろしに掛かった。
男はやることが多くて大変そうだ、とやや意識の戻った頭は考えていた。


続きます
89アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:45:44 ID:gnqvg6pt
彼女の秘所は随分濡れていて、尻まで濡れていた。
平常ならここらで挿れるが、男を知らない穴に挿れることは控えた方が良いか。
アストールは指で軽く割れ目をなぞった。
「ふ…! …え!?」
これだけでウェンディは目を大きく見開いて腰を浮かした。やはり、準備要用だった。
続けて割れ目をなぞる。尻の割れ目にも手をやった。
「ひ…あっ! ん、…んんっ!」
ウェンディは身を細かく震わせた。
大きく出してしまった声を抑える為に、彼女は自身の手で口を覆った。
使っていた呼吸器が一つになってしまい、呼吸が荒くなった。
これなら目を瞑っていてもアストールは彼女の反応がわかるようになった。

アストールは目を閉じて熱心に彼女が反応する箇所に指を往復させた。
「ふうっ、フーッ…ひぃ!」
覆っていた手が寝台の布を掴んだ。ウェンディは泣きながら喘いでいた。
ウェンディがよく感じた箇所に、アストールは追撃を止めない。
「や、ああ…ん、あ、あっ…はあ」
朦朧とする彼女は、アストールにすがった。
「あっ、んゥ…やだ……わた、し…変……」
ウェンディはぽろぽろと涙を零した。感情の整理がつかないのだ。
快楽の波に飲まれて、理性を手放してしまいそうだった。
彼女はどう対処すればわからなかった。わからなくて、アストールにすがりついた。

女の乱れる姿を見て欲情しない男は居ない。
寝ていたウェンディを抱き起こして、アストールは彼女の足を上にして座り開かせた。
ウェンディはいよいよだ、とは考えたが、定まらない意識でそれ以上考えられなかった。
アストールは自身の滾る一物を秘所に宛がった。
そうしてゆっくりと、ウェンディの中に侵入した。
「あ…」
挿入されるのを感じて、彼女の首筋にぞっと何かが走った。手や腰に大量に汗が出てきた。


異物が腹に入る感覚。その感覚に胸焼けがする。喉が痒いように感じる。
何かを持っていないと落ち着かなくて、ウェンディはアストールの首に腕を回した。
回した手に、しっとりとしたアストールの背中があった。
ウェンディはそこで、アストールも熱くなって汗を流していたことを知った。

自分だけが熱かったのではなかったとウェンディは意外に思い、安心した。
腰に触れていた汗ばむ手も、整えられていない息遣いも心強かった。
そうすると、不快に思っていた感覚も素直に受け入れられた。


続きます
90アストール×ウェンディ:2010/04/10(土) 23:46:43 ID:gnqvg6pt
少しずつ挿れて、根元まで挿れることが出来た。
アストールは膣の温かさと締め付けを感じた。ウェンディは陰茎の固さと大きさを感じた。
その状態でどれぐらいの時が経ったかはわからなかった。
息荒い二人はどちらがということなく、見つめあった。
「…ウェンディ。いいかい」
「はい」
涙の止まった瞳は穏やかだった。

ウェンディの腰を持って、アストールは遅く上下に動いた。膣の中で脈打つ物体が動く。
奥まで入っていた物が少し抜かれると、物足りなく、寂しそうに痙攣した。
亀頭部が戻ってくると、それを求めてきつい締めで迎える。
その運動を中途から、ウェンディは気持ち良いと感じた。
散々友人達に痛いと聞かされたが、これはどう考えても気持ち良かった。
性交を始めた時のウェンディなら私は淫乱なのかと疑っただろう。
満ち足りたウェンディはアストールが気持ち良くしてくれているのだ、と確信していた。
「はあっ、…ふあ、あ、すとーるどのぉ…」
名を呼ぶことに意味はない。意味はないが、呼びたかった。
揺られた声で呼ばれる彼もわかっていた。呼ばれると、彼はウェンディの頭を撫でた。
夢の中の兄の撫で方とはまるで違うが、同じ優しさを彼女は感じた。

アストールは段々、腰を振る速度を速くしていった。
それにつられて、ウェンディは制御を失いつつあった。力、思考、声、理性の制御を。
首に回された手が爪を立てていて、アストールはほんの少し痛かった。
壊れていく彼女を見る分には、何の不便もなかったので良かった。
「…もっと……んん、あぁんっ………」
言われて一段階飛ばして速くすると、愉悦した彼女は声を上げた。

二人は達してきた。最後の仕上げとアストールは抜き挿しを止めて、
ウェンディの中に陰茎を挿れたまま腰を振った。
激しく動かされて、アストールの物が外れてしまわないように膣は強く締まる。
「ひいぃぃっ!」
快楽の奥へ落ちる。絶頂だった。
下と同じように、アストールとウェンディは強く抱き合った。
「あああぁ!  あぁぁぁぁぁんっっ!」
大きく乱れたウェンディは、先に意識を手放した。




続きます
91名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 00:08:06 ID:MZCUeRh0
おお。なんか、かなりの力作と見た。
がんがれ!
92今頃ファミコン版:2010/04/11(日) 01:22:55 ID:I/eUnY7v
新作だ!傑作だ!イエーイ!!
可愛過ぎだぜウェンディ!続き楽しみにしています。頑張ってください。
93アストール×ウェンディ:2010/04/11(日) 02:26:35 ID:zxj4Jryo
よく晴れた天気だった。
こんな日はオスティアの森で寝ると気分が良いだろう。
それか、血と汗がほとばしる闘技場を観戦するのも良いかもしれない。
仕事も何もなければ、アストールはそうして暇を潰していた。


若き領主リリーナがエトルリア王国と親睦を深める為に、エトルリアに赴くこととなった。
それについて重臣を集めた会議には、アストールとウェンディも加わっていた。
「…して、ミルディン王との謁見は終了致します」
「ええ、わかったわ」
リリーナは一通りの予定を聞いた。

玉座に鎮座する姿はまだリリーナには不似合いだった。
エトルリアには、ベルンとの戦いの時に軍に居た馴染みある顔がたくさんある。
エルフィンとやつしていたミルディンはその中の一人だった。
リリーナは何度もエルフィンに助けられていたし、この親睦でより仲を深められるだろう。
だからといって、油断してはならない。
不穏分子と成り得る者たちは、どこにでも居るのだ。
それが経験の浅いリリーナに難癖を付けて、オスティアに敵対するかもしれない。
それを避ける為にも、細かく段取りを決めて補わなくてはいけなかった。
まだ少女であるリリーナに、重い責務を背負わせることを家臣達は労しく思っていた。
同時に、日に日に指導者たる顔立ちになっていくリリーナに
家臣達は亡くなったヘクトルの面影を重ねた。
オスティアを統べる者はリリーナしか居ないと信じて、
小さき領主を守り支えることを家臣達は固く誓っていたのだった。

予定は決め、次はエトルリアに連れて行く家臣を決めることとなった。
将軍のバースが行くことは確実だった。オスティア国軍の強さを代表するには必要である。
アストールは顔見知りが居るとのことで、連れて行くことは出来なかった。
探られると相手方に疑われてしまうからだ。
万が一の為に、ボールスとウェンディの兄妹はオスティアに残ることとなった。
あとは、どの政の者を連れるかで決まる会議だった。


ちょっと訂正するのに時間が掛かった。
94アストール×ウェンディ:2010/04/11(日) 02:27:17 ID:zxj4Jryo
その人選に内心、複雑な思いをしていた者がいた。アストールだ。
予想は付いていたが、アストールはウェンディ達と共に国内に残ることが気まずかった。

あの情事があった日以来、アストールはウェンディと会うことを避けていた。
冷静になった彼女から責任を求められる可能性があるからだ。
中出しはしなかったが、真面目にそんな言い訳が通用するとは思えない。
密偵だから恋人を作ることは出来ない。それがウェンディに通用するか、危ういのだ。

それにもう一つ避けているものがある。兄のボールスだ。
アストールは高を括っていた。ウェンディは個人的なことは報告しないと思っていた。
だが、情報交換でボールスに気軽に話しかけた時だ。
ボールスがアストールと気付いた途端、しかめ面で「ウェンディと…」と言ったのだ。
それを聞き、急いでアストールは「用事はない」と言い捨て去った。
アストールはボールスともそれ以来、会うことを避けていた。

アストールは人の良いボールスに戻って欲しかった。
元の関係に戻りたかった。友に近い親しみのあった仕事仲間が、怖くなっていた。
そんな状況でこの会議だ。
会議では二人と顔を会わせた上に、共にオスティア防衛をすることになり。
二人が会議中、アストールにそれぞれ違う目線を送ってきて。
同じ職場の女と関係を持つんじゃなかった、と後悔しても、後の祭りであった。


即刻、会議が終わるとアストールは城の外へ出た。
周りには礼儀知らずと思われるだろうが、元々そうなので問題はない。
城に行き場を失ったアストールは、どこへ行こうか迷っていた時。
赤の鎧が目に付いた。

認めたくないが、ウェンディだった。
「アストール殿!」
移動中だったウェンディがアストールを見つけると、進路を変えて来た。
追いかけられていたようだ。気付いていれば、遠くへ行っていたのに。
来るべくして来たということか。アストールは観念して会話することにした。
「おやー、ウェンディかねえ?」
表面は笑っていたが、本音は引き攣った笑いがしたいところだった。

続きます
95アストール×ウェンディ:2010/04/11(日) 02:29:53 ID:zxj4Jryo
アストールの前に立つと、ウェンディは一礼した。
「先日の件は、どうもお世話になりました」
「はあ? …ああ。アレかねえ、体重についての相談…」
「ち、違います! 私は一言もそんなこと言ってません!
 一週間ほど前、アストール殿に酒を頂きました。覚えてませんか」
「あー、まあ。…うん。覚えてるよ」
話題を逸らしたかったアストールは頭を掻いた。
そんなアストールの心知らずで、ウェンディは話題を進めた。

「実は、私…責任を取って騎士を辞めようと考えてました。
 アストール殿から噂を伺った時…、そうするしかないと…。
 しかしあの時、アストール殿が私に情けを下さいました。本当に感謝しています」
酒の話なのだろうが、アストールは「情け」と聞くと
どうしてもウェンディが誘ってきた時を思い出してしまった。
「そのお陰で、私は正しいことをしたのだと
市民に理解を得られるまで持ち堪えることが出来ました」
「…『我々の誇り高いオスティアの重騎士が盗人に襲われた女性を助けた』。
 今流れてる、我々の誇り高いウェンディのお噂だねえ」
「茶化さないで下さい」
照れたウェンディが鎧を鳴らした。
アストールが言った噂は、盗人に襲われた女性とその家族、知人が流した。
正しい情報を流すのにアストールが貢献していたことは、ウェンディも誰も知らない。

「盗人を殺しかけてしまったことは、深く反省してます。
 そればかりに囚われず、アストール殿が『振り返ってる時間はない』とおっしゃった
言葉を胸に、これからも励みます」
「ん…ああ」
それはウェンディの兄からの受け売りだが、知らぬが仏。
あのボールスが怒ることもないだろう。

それからウェンディは女性と家族に礼を言われたこと、
会議でのアストールの態度についてつらつらと話していった。
それは一つも、アストールの耳には入らなかった。
アストールの頭には一つのことしかなかった。
「ウェンディ」
「していて……はい?」
話の腰を折って、聞いた。


「あの日、何をやったか覚えてるかい?」
遠まわしに聞かず、率直に。

「…え。何を、と言われても」
覚えてないらしい。

続きます
96アストール×ウェンディ:2010/04/11(日) 02:30:54 ID:zxj4Jryo

酒を飲んでいたし、忘れるものか。
アストールは今まで背負っていた気苦労を溜息で追い出した。
何のことだか、見当も付かないウェンディはアストールを変に思った。
「飲んでいた時に私が妙なことでも?」
「んー。したって言やあ、してるなぁ。…いや、してないさ。
ところで、酒を飲んでからどこまで覚えてんだい?」
「……はっきりとは覚えてないもので。
どこかの部屋で寝たように思うんですが、目覚めると外で寝ていたので
自信がありません…。ただ、夢ははっきりと覚えてます。幼い頃の夢でした。
 兄と遊んでいて、おんぶして貰ったり、くすぐったり、くすぐられたりしていました」
「………」
「楽しかったんですが、起きると身体が疲れてて…。
 飲み過ぎは良くないと痛感いたしました」
「…………そうだねえ」


話し込む二人は建物の陰から見守るリリーナ達に気付かなかった。

「ボールス。あの二人、良い雰囲気だと思わない?」
領主となっても、リリーナの乙女らしい性格は変わらなかった。
ウェンディがアストールを追いかけたのを見て、気になって尾行していたのだ。
自身が動けば家臣達が付いて来るのを承知で、というところが曲者である。
「…私は認めません。……ウェンディからアストール殿と飲んだと聞けば…」
二日酔いをしたことがなかったウェンディを非行の道に引き摺るのではないか。
リリーナの言われた仲に進展しているのではないか、ともボールスは危惧していた。
妹には女として幸せを掴んで欲しいが、だらしない相手とは認められなかった。
そんなボールスをただの妹離れの出来ない兄と周りは見ていた。
「ボールス殿は相変わらずですなあ」
一人が言い出すと、口々に皆が言い合った。
「気持ちはわかるが、口出しはしないことだ」
「にしても、やってくれましたな。密偵でありながら恋人を作るとは」
「だからこそ燃えるというものではないですか」
「きゃ〜、素敵ね」
「わしの若い頃を見るようじゃ」
「我々の居ない間、どうされるのか気になるところで…」
「あぁ…ウェンディ殿とお近づきしたかった」
居ない間、狙ってた発言でボールスは向きを変え、大きく音を立てしまった。

「…兄上? どうしてそこに…」
「リリーナ様も…それにお偉い方まで。盗み見とは趣味が悪いねえ」


怒ったウェンディに弁明とはいえない弁明を言うリリーナ達。
言われたそれをウェンディ達は否定したが、それをきっかけに質問攻めにされた。
兄のボールスにまで言われ、たじろいだが、
あの夜を知らぬウェンディは何を言われても否定した。
あの夜を知るアストールは演技でウェンディに合わせた。

期待の目をしたリリーナと疑いの目をした家臣達。
心配しているような、悲しい目をしたボールス。
そんな目を見て、不安になりながらも否定をするウェンディ。
アストールが彼らに何もなかったと思わせるまで
長い時間が掛かったことは言うまでもない。
97名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 02:34:11 ID:PHnTlKs3
すごいところで切れているな。
ここから最後の押しどころだろうが、既にかなり萌えてしまった。
アストール殿が最高すぎるぜ。
98アストール×ウェンディ:2010/04/11(日) 02:39:14 ID:zxj4Jryo
終わりです。
台詞の段があってないミスは見逃してください。
本格? エロは>>87>>90までです。
改めて読むと少ないエロパロで申し訳ない。勢いで書いた。
99今頃ファミコン版:2010/04/11(日) 08:20:35 ID:I/eUnY7v
>>98
GJでした!
次回作楽しみにしています。

『封印』か……実に興味深い。いつかは取り組んでみたいものです。
100名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 23:27:51 ID:qdDGo3RQ
規制チェック
101名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 01:48:47 ID:5Jt5gXUY
俺も
102名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 23:48:44 ID:r00ONENa
期待させやがって…
テスト
103今更封印の剣:2010/04/17(土) 04:01:40 ID:NsNSdeCT
【よろめき隼馬騎士 その1】
「ああ、あなた、あなた。もっと、もっと強く抱いて!」
ユーノを抱き締めて、ゼロットが泳ぐように腰を上下させている。ユーノもまた、互いの
快楽を高めるため、必死にからだをくねらせてゼロットに応えていた。
「ユーノ、ユーノ、もう……ダメだ!」
「えっ!そんな、あなた……もう少し頑張って!?」
彼女の願いもむなしく、ゼロットはうめき声を上げて自分勝手に達し、早々とからだを
離してしまった。
眠りについた夫を、恨めしげに見るユーノ。もともと夫婦の営みには淡白なうえ、娘が
生まれてからは回数そのものが減ってしまった。久々に夫婦同閨できた、貴重な夜だったのに。
「あなたぁ……」
からだに残る未練をもて余し、いま一度求めてみるが、夫は既に寝息を立てている。
起こさないよう気を遣い、彼女は裸のままバルコニーへ出ると、火照るからだを夜風で冷ましながら、
自らの指で慰めるのだった。嫁ぐ前は、それなりに欲望のおもむくまま、何人かの男たちと
開放的に愉しんでいたけど、傭兵騎士団長の妻になった今は、そんな勝手は赦されない。
でも、でも。誰かに鎮めてほしい。女ざかりの、このからだを。月光が、裸身を照らす。
夫は単身、あるじ亡きオスティアの城塞に向かっている。エデッサの守りは、妻のわたしが
担わなくては……と気負ってはみたものの、練兵も哨戒も万全。することのないユーノは
暇になってしまった。娘を乳母に託し、閨に籠る。慌ただしく着衣を脱ぎ、本来夫を迎え入れる
ところに指をねじこみ、真珠を摘まみあげる。一度火が点いてしまったからだは、自ら慰めた
虚しい絶頂では鎮まらない。
……男が、男のひとのあれが欲しい。淫らな妄想に心が支配されてしまった、そのとき。
「いやあ、お楽しみのとこ、すみません」
トレックが無遠慮に入ってきた。周章てて服をたくし上げ、裸体を両手で隠すユーノ。
「トレック!?わたしたちの閨まで入り込んで来て、どういうこと!?」
彼はユーノの怒りなど意にも介さず、淡々と答える。
「奥様と隊長の夜が、ここんとこうまくいってないって仲間内で話題になってましてね」
するすると全裸になった。股間のものは、隆々と天を仰いでいる。
「そこで奥様をお慰めしようと、こうして馳せ参じたわけですよ」
トレックが近づいて来た。
「だめ。わたしには夫と娘が……」
と言いつつも、ユーノはトレックのものから目を離すことができない。
続く
104今更封印の剣:2010/04/17(土) 04:09:23 ID:NsNSdeCT
【よろめき隼馬騎士 その2】
青筋を立て、しずくを滴らせているけだものを目の前にして、ユーノがさっきまで抱いていた、
貞淑な妻であろうという誓いは消し飛んでしまった。
「おねがい……カーテンを……できるだけ暗くして……」
閨に入り込み、ユーノの前に仁王立ちになるトレック。股間のけだものが彼女の頬を撫で、叩く。
ユーノは思い切り口を開けて、トレックを受け止めた。鈴口を尖らせた舌先で突つき、
皮から顔を出した亀頭を唇でねぶる。先端を責められただけで、トレックは快感の呻き声を上げる。
「うふふ……気持ちいいのね?早くても構わないから、遠慮しないで汚して、ね?」
上目遣いで微笑むユーノ。唇にさした紅は崩れ、表情に一層の淫蕩さを増していた。
トレックの股間に隠れていた、柔らかい袋も丁寧に舐め上げ、再び涎まみれのけだものに口を戻す。
潔癖な夫は、愛の営みの最中であっても、このような行為を、淫らだと嫌った。
女が犯して欲しい穴は、ひとつだけじゃないのに……。
トレックが跪いた。それにあわせ、彼のものを頬張って離さないユーノも、四つんばいになる。
彼女の興奮が、高まってきた。夫の部下に、犬みたいな格好でお口を犯されてる!
突然部屋の扉が開き、誰かが入って来た。だがそれが夫ゼロットであっても、ユーノは奉仕を
止めなかっただろう。それほど夢中になっていた。
「あーあ、もう始めちゃってたのかよ」
声の主はノアだった。彼もいそいそと全裸になる。股間にそそり勃つものは、長さはトレックには若干負けるけど、
先端は大きく笠が張っている。
(ああ……男の人ふたりがかりで愛してもらえるなんて、久しぶりだわ……)
「では、奥様。俺のもよろしくお願いします」
ノアは不満そうなトレックに並んで、奮い勃ったものをユーノの鼻先に突き付けた。
「いいわよ。ふたり一緒に、ね」
ふたり分のご馳走を、交互に、同時に、ときどき手を添えながら味わうユーノ。
「奥様……すみません。俺、もう、我慢……!」
いつもは茫洋としているトレックが、切羽詰まった声を上げ、くわえてくれているものを
自ら離してしごき始めた。
「ダメよ、顔に、顔にちょうだい!」
舌を伸ばしてトレックを追いかけ、裏筋を舐め上げる。もちろんその一方で、手と髪を使った
ノアへの奉仕も忘れない。
やがてトレックが限界に達した。二発に及ぶ白い迸り。一発めは舌上に、二発めを鼻から
眉間に浴びせ、擦りつけた。
続く
105今更封印の剣:2010/04/17(土) 04:22:22 ID:NsNSdeCT
【よろめき隼馬騎士 その3】
「おまちどおさま、ノア。今からたっぷり……むふ!?」
汚された顔もものともせず、ノアへ挑みかかろうとしたユーノだったが、
トレックの次なる行動に阻まれてしまった。
背後に回った彼の目の前に広がる、人妻の尻。その見事な曲線が撫でられ指が食い込み、
陶器のような表面が舐め回され、ところどころ強く吸われ、痕を付けられる。
「ん、ん、んふうぅ〜ン!」
ノアのものを喉の奥まで頬張りながら、尻を高く掲げ悦ぶユーノ。過去にからだをゆるした
男たちは、みんなわたしのお尻に夢中になってくれた。結婚して娘を生んだ今でも、まだまだ
わたし、捨てたもんじゃないのね。嬉しい!
トレックは両手で肉を広げると、叢や不浄の穴まで蹂躙してきている。
「いいわよ、挿れて」
命令するユーノだが、トレックは冷たく
「『お願いします』でしょ?奥様」
と言い放った。
「ほら、お口がお留守ですよ、奥様」
ノアも自分のもので、ユーノの頬を張る。
「ふたりとも……意地悪しないで犯してえ!」
もはや騎士団長の妻たるプライドも棄て、哀願するユーノに、トレックは
「はい、はい」
と、彼女に犬のポーズをとらせたまま、背後から挿入した。
迎え入れるところは、熱く濡れていた。トレックは尻を抱え、激しく突いてくる。
「そうよ、そうよ、もっと、もっと」
ちょっと仲間外れ気味のノアが、ふたりを促した。
「トレック、奥様を起こせ」
ふたりはつながったまま、後背位から背面女性上位に移行する。
「へへ、これをして欲しかったんだ」
ノアはずっと舐めてもらって濡れた自分のものを、ユーノの乳房に押し付けた。谷間に挟み、
涎をかけながら上下させ、ときどき乳首に擦りつける。やがてノアも、思いのたけをユーノの
胸元にぶちまけた。
「早いな、ノア」
ユーノを下から突きあげていたトレックがからかう。
「うるせえな、独り占めしてないで代われよ!」
「わかってるって……奥様、そろそろイかせて差し上げたいのですが」
もはやロデオ状態のふたり。
「うんん、もう、イくの。イっちゃうの!あッ、んンん〜ッ!」
ちと下品な叫びと共に、ユーノの魂は空を飛ぶ。脱け殻に近いからだに、今度はノアが挑んできた。
「……ふぁあ、だめぇ、イったばかりであたし、敏感になってるのにぃ……」
若いふたりの精を浴び、注いでもらって、ユーノは我にかえる。許して、あなた。
でもあなただって悪いのよ……。
終り?
106名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 00:44:13 ID:MTdgPEGV
ほしゅほしゅほしゅ
レナ、ミシェイル、ミネルバはその後どうなったん?
107名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 10:29:30 ID:jyNv9Q8u
キャラはよく知らないけど他の人の投下で興味出て
やっつけで書いてみたって感じがした
あとこんなに連投するんなら鳥付けてほしい。NGにするから
108名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 09:05:10 ID:+2tsA/pg
途中でやめるなよ
109名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 09:48:06 ID:74Ga+Wve
確かにキャラ知らないって感じが滲みでてるね
110今頃ファミコン版(深謝):2010/04/20(火) 17:36:25 ID:XM8RTjXF
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(3) >>58の続き】
レナは思った。わたしたちは、敗れたがゆえに、何もかも奪われた。ひととしての誇り、
尊厳すらも。だからあのひとたちは、わたしの目の前でも、あんなまねが出来るのだ。
あのひとたちにとって、わたしは人間ではないのだから!
自ら汚した顔ではなく、ミネルバの両乳首に口づけするミシェイル。醜く紅の崩れた唇の端から、
白濁液を、だらり、と流すミネルバ。
負けてはいけない、あんなひとたちなんかに!でも、でも、一体どうやって抗えばいいの?
レナは、いつの間にか自分が昏倒したことにも気づいていない。

「起きろ」
頬を蹴られ、床に倒れ伏していたレナは意識を取り戻した。そのまま全裸のミネルバに、
顔を踏みつけられている。
「侍女の分際で、あるじよりも長く眠っているとは結構なご身分だな?」
レナが倒れてからも、兄妹の交合は続いたのだろう。全身から男のにおいを放っている
ミネルバに、侍女のひとりが声をかけた。
「王女様、湯浴のお支度が……」
ミネルバは応じ、レナから足を離した。
「レナ、お前も湯を使え。その腫れた顔を何とかするのだ。今日はマリアにも会わせるからな」
数人の侍女に、大丈夫?と助け起こされるレナ。この娘たちも、わたしと同じ境遇なのだろう。

「レナさんね?わたくし、マリアです。よしなに……」
からだの不自由な父王の半身を支え、健気に付き従う可憐な少女が微笑んで挨拶した。
「まず父上と俺、ミネルバが先に食事を済ませる。俺たちが退出した後、マリアが食事を
するから、お前たちはその給仕も引き続き行うのだ」
ミシェイルが、奇妙な説明をした。
「??あの……王子?」
レナや侍女たちには今一つ、納得がいかない。
「国王陛下のお世話は、わたくしどもがいたします。マリア様もご一緒に、お食事をなされては
いかが、で、しょう……?」
言い終わらないうちに、ひっ、と息を飲むレナ。
マリアは相変わらず、花のように微笑んでいる。だが、その瞳には凄まじい怒りの炎が宿っている。
「レナさん、今のは善意から出たお言葉なのですね。だから一度だけ許して差し上げます。
この務めは、あくまでわたくしに課されたものですから」
マリアの言葉に、レナは心が凍るのを感じた。ここは結局、四匹の竜の巣窟なのだ。生き残る
ためには、彼らの喉に生えた逆鱗に触れぬよう、慎重に振る舞わなければならない。
続く
111今頃ファミコン版(深謝):2010/04/20(火) 17:47:48 ID:XM8RTjXF
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(4) >>110の続き】
マケドニア。アカネイアの南西に位置している、大陸に匹敵する広大な大地。
竜騎士や天馬騎士を擁する大小無数の豪族たちが割拠する中、ミシェイルとミネルバの父は
マケドニア全土の王たることを宣言し、統一のため嘗てない規模の戦いに乗り出している。
出撃の儀式は、強い風が吹く王宮の屋上で行われる。王族の侍女として参加を赦されている
レナは、僭越を承知で従軍を願い出たが、彼女の願いが聞き入れられることはなかった。
「そんなにシスターの真似事がしたいのなら、マリアに杖を伝授してやれ。中庭で待っていれば
傷病兵が帰還して来るからな」
鎧った父王のからだを鎖で飛竜に結わえつつ、ミネルバはレナに命じた。
「盾」
続くミシェイルの声。
衛兵ふたりがかりで、錆び付いた一基の盾が運ばれてきた。革職人が織革と鉄鋲を使って、
ミシェイルの左腕に盾を固定した。出撃の準備が整い、楽兵がラッパを鳴らす。竜騎士、
天馬騎士が整列し、鎗をかざし鯨波を挙げた。ミシェイルの鎗は、対地上戦を想定した、
特別長い拵えだ。ミネルバは穂先の垂直にも刃を生やした薙鎗。彼女の腕力で振り回せば、
対峙する敵に、死以外の運命など考えられようか?
隻腕、老齢の父王は衰えた腕力を補うべく、穂先と刃を折れるぎりぎりまで研いた、巨大な
剃刀のごとき凶々しい鎗を携えるようになった。
「父上、兄上、姉上、ご武運を……」
マリアが両手を握り祈る。レナはむしろ、この怪物たちと命懸けの戦いに臨むひとたちの
ために祈りたい気持ちだった。
衛兵が紅白の手旗を振り、滑走路状になった細長い石畳の端へ、ミシェイルの飛竜を導く。
飛竜は翼を広げ盛んに足踏みするが、白旗が掲げられている間は勝手に飛ぶことはない。
やがて衛兵は右手の赤旗を正面に掲げ、『飛べ』の合図を出した。咆哮、轟天。ミシェイルの
飛竜は石畳を疾走し、蒼天へ勇躍していった。竜騎士群は次々と飛び発ち、一際高い砦の頂では、別の衛兵が
黒黄の旗で方向を指示している。
城門からは、軽騎士と弓騎士の一団が出撃していた。さらに続いて、重騎士に護衛された
従軍シスターや輸送隊が追いかけている。マチス兄さんは、それらのどこかにいるのだろう。
お願い、どうか無事でいて……!
「レナさん」
出撃が終わり、マリアが話しかけてきた。
「ふたりきりでね、お話ししたいことがあるの」
続く
112今頃ファミコン版(お詫び):2010/04/20(火) 17:52:46 ID:XM8RTjXF
みなさんすみませんでした。これからは初心にかえり、真剣に取り組みます。
もう少しやらせてください。
113名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 17:55:27 ID:zkc8xy/q
待ってました、GJです!
マリアのキャラも一癖ありそうで今後が楽しみです。
ミシェイル&ミネルバの突き抜けた倒錯ぶりも
レナさんの芯の強さも独特のリアリズムもすごいな…
これからも頑張ってください。
114名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 20:25:31 ID:74Ga+Wve
トリップつけてください
115名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 20:25:51 ID:74Ga+Wve
トリップつけてください
116名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 20:51:00 ID:r/j/DyDA
GJ
何を書こうがやっつけで書こうが一生に一度の気合い込めて書こうが
書き手の勝手だから気にせんでよし
目立つと煩いのが纏わり付いてくるのは2chじゃ珍しくない
ただ、いちいち他人への感想にまで名乗る必要はない
ここは「匿名掲示板」だ
117名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 23:07:21 ID:XffW6Mmn
武装や竜の離陸に迫力があるな〜
パオ姉達がCCしてもこうはいかない気にさえなる
レナの葛藤もGOOD
118名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 00:40:30 ID:jBM88Axt
投稿するときはまとめてからにしろよ
119今頃ファミコン版(禊):2010/04/21(水) 00:42:52 ID:vpO3ujov
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(5) >>111の続き】
竜騎士と天馬騎士は、西の空へ飛び去ってしまっていた。これから還ってくる傷病兵のために
必要なもの。大量の湯と木綿布、傷を洗う蒸留酒、傷薬。何よりも、わたしたちシスターと
治癒の杖を集めて待機していなくては。そう、王女とはいえこの娘もその責を担う義務が。
「マリア様。よい機会と存じます。わたくしが治癒の杖と、怪我の手当てについて……」
「レナさんって、とても優しい方」
そんな言葉とは裏腹に、マリアの振舞いは非情だった。にこやかに微笑んだまま、レナの
片頬をつねり上げ、己の鼻先へ強引に持って来る。
「わたくしは、お話しがある、と申し上げたのです。手当てのご教授など、いつ求めましたか?」
マリアの親指が、レナの口腔内に入り込んでいる。ああ、わたし、また逆鱗に触れてしまったのね……。
自由にならない唇の端から涎をひとすじ流しつつ、レナは頷くしかなかった。

マリアの寝室にとおされたのは初めてだった。姉ミネルバと同じく、色とりどりの夜着や
下着で、広いはずの部屋は足の踏み場もないほど散らかっている。身に付けて汚れたものと、
そうでないものとの分別は、ついているのだろうか?部屋全体が、青さを残した少女の放つ
独特のにおいに包まれていた。男なら、これだけで欲情しかねない、甘ったるさと
けものくささが混じったにおい。レナは自分自身を省みた恥ずかしさもあって、すぐさま
掃除と洗濯にとりかかりたい衝動にかられたが、自制するのだった。望んでいないことを
今のマリアに直言したら、今度は何をされるかわかったものではない。
「レナさんも、こんなのはいかが?」
マリアが一着の下穿を広げて見せる。黒絹に、蝶の刺繍。ミネルバも、同じものを身に付けて
いたことを思い出して、気分が悪くなった。
「ね、こんなのも」
股の割れた下穿や乳首のくりぬかれた乳当てをレナに見せ、きゃははは、と躁ぎ気味に笑い
寝台にひっくり返るマリア。
「姉上がね、アカネイアからの行商人から購うのよ。面白いからって、わたくしのまで。
何を考えてらっしゃるのかしらね?」
家族が戦さに出ているというのに、こんなくだらない話などして、どういうつもりなのだろうか?
「少なくともこれは……乙女の身に付けるものではないと存じます」
レナは率直に答えた。
「姉上は、毎晩こんなものを付けて兄上を誘っているのよ?」
続く
120名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 06:44:44 ID:MCVAWccu
話自体は面白いのでGJ。

でも、いいかげんにsageを覚えてほしい。書き込むときの名前の横にメール欄ってあるでしょ?
そこに半角でsageって入力すればいいだけだからさ。

それと単発でじゃなくて、ある程度書き溜めてから投下してほしい。他の人も言っているけど。
121名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 07:23:38 ID:0V66JHVU
sageろというのは同意だが
1レスで終わっているんじゃないんだから書き溜めろまでは言い過ぎじゃ

俺は1回で大量にあるとあまり読む気しなくなって一気に下にスクロールしてしまうからな…
122名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 08:46:48 ID:5n6z+cp1
名前は毎回変更してるのにsageないとか
ここまでくるともう意図的でしょ

名前ワードNGしたんでそのまま変えないでね
123名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 10:11:39 ID:jBM88Axt


※投下する際に数話に分ける時は全て完結させてから投下すること(途中で荒らしが発生することがあるから)
124名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 10:30:12 ID:4ZV8TZXq
>>119
GJです、マリアのキャラがたまらん。
年下のロリっ子に苛められるレナさんがたまらん。
これからも頑張ってください。楽しみにしています。
125名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:15:20 ID:ODoA1dmk
>>123
住人に何の相談もなく、一個人が勝手に決めたテンプレが有効だと本気で思ってんの?
だったら俺が次はテンプレ作ってやろうかww

毎日雑談や萌え語りで盛り上がってるスレならぶつ切り投下は迷惑だが
こんな過疎スレで誰か困るか?
もし変態王氏の連載並の長さが一気に投下されたら誰も読まねぇよ
強いて挙げるなら、保管庫の管理人さんは拾うの大変かもしれんが
126名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:21:41 ID:1skEp5si
うちの携帯のブラウザ的に8レス位ならまとめ投下でも構わんよ
どうせ支援してもらわなきゃイカンだろうし
127名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:32:02 ID:Z6Whnin6
たしか今頃さんは環境の問題であまり書きだめ出来ないって前スレで言ってなかったっけ?
それに>>125の言うとおり特に問題があるとも思えないなぁ

なんにせよ続きを楽しみに待ってます!
128名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:39:17 ID:jBM88Axt
>>125>>126>>127
ずっと前からあるスレの過去ログに書いてあるんだが・・・
他の職人が投下したい場合もあるからまとめてほしいという文言も過去ログにあったから見直して欲しい
正直迷惑している人もいると思う

129名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:42:23 ID:Z6Whnin6
投下したい人は気にせず投下すればいいと思うが。

流れがどうとか言う人もいるけど、正直気にしすぎだと思うな。
130名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:43:48 ID:jBM88Axt
それに変態王氏みたいな明らかな長編だと分かるんだがこの程度の長さでブツ切りにするのはおかしいんじゃないか?
言わせてもらうと思いつきで推敲もせずに書いた駄文としか思えない
131名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:49:12 ID:5n6z+cp1
もう聞く耳もたないって感じだから仕方ないよ
「もう少し」とやらが終わるまではさ
ドラゴンボール並みに引っ張られると困るが

>>130
まぁまぁ、中身についてはいろいろと思うところがあるが
そこは言わないってことで
132名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:49:31 ID:Z6Whnin6
>>130
完結してみないと長編かどうかなんてわからんが。
それに今頃さんって入院中って言ってなかったっけか?
携帯にあまり保存できないからって言ってた気がする。

人それぞれなんだからいいじゃない。
他の職人さんも気にせず投下すればいいじゃない。
前の人が投下した直後とかだって俺は構わないと思うんだがなんかまずいの?
133名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 13:52:50 ID:1skEp5si
連載中は雑談減るし投下もなくなる。タイミング被ったらどうしようも無かろう
そんな訳でぶつ切りも望ましくない
質がどうのはついでに因縁つけたいだけだろ
描き込み細かいとそれだけで好きだ。設定も初っ端からズレてたから気にしてない
134名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 14:13:44 ID:Z6Whnin6
>>133
そっかぁ…でも3〜4日おきくらいだとそんなに被らないと思うし、どんどん投下すればいいと思うんだけどなぁ…
まだ今頃さんが入院中ならぶつ切りも仕方のない事情だと思うしね。

あと変態王氏の話が出たから…新章を心待ちにしてる。
あのコメディチックなノリが好き。
エロというよかギャグだよね。
135名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 14:24:00 ID:yHTTLznh
急にレス増えたからwktkして見にきたのに…w
136名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 14:56:27 ID:nUlDu+EF
内容はどうでもいいけど、一話(1)〜(3)とかは一度に投下すればいいのにと思う
一話(1)だけ投下、一話(2)だけ投下とかでぶつ切り投下する意図が分からん

>>125
変態王の時は一話分はまとめて投下してくれてたじゃん
しかもちゃんと一話ごとに完結してたし、今回とは違う
137名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 15:54:15 ID:ODoA1dmk
>>136
長編連載SSの例として変態王氏を出しただけで、
ファミコン版の人と比較してどうこうとは一言も言ってない
おわかり?
138名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 16:26:57 ID:4sW1N/yg
ファミコンの人にGJ付けたり擁護してるやつがいるけどさ
全部とはいわないがどうも自演臭く見えるんだよなあ
入院なんて相当前の話じゃなかったか?
そんなもん覚えてねーしどうでもいいよ
139名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 18:09:32 ID:4ZV8TZXq
余所のスレのルールを押し付けるのはいかがなものか。
ファミコン版氏以外の職人の投下もあるわけだし、
過密スレではないのだから、このままで問題はないだろう。

つーか、他の職人の投下のしやすさを本当に考えているなら、
細かいことをごちゃごちゃ言わない方がいい。
140名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 18:39:00 ID:+NGoIzrv
よくわかんないけど、前スレの後半くらいからなんかギスギスしてんね。

まぁファミコン版の人はさ〜
ケータイでもsageはできるんだから、sageた方がいいんじゃないの
ケータイなら名前もsageも毎回打ち込まなきゃで面倒だけどさ>>122も言ってる通り、わざとageてんの?って思っちゃうよ。
他のみんなだって作品は楽しみにしてるし、叩きたくて叩いてるわけじゃないと思うよ。

作品投下だけで手一杯だ、みたいなことを前スレで言ってたのは覚えてる。
でも感想やらには返信レスできるなら、投下前に1,2ページ読み返すことはできるでしょ?
自分に対する注意系があれば、反応こそしなくてもいいけど、理不尽な内容じゃなければ直すべき所は直した方がいいんじゃないかね。
141名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 21:54:10 ID:nUlDu+EF
>>137
じゃあ他の例で言うけど、ティニー総受けの投下の仕方だって疑問だったよ
合間に投下された別の人のSSがちゃんと完結分で投下されてたから
その時は何も言わなかったけどさ

今更〜の人はほんとsageてトリップ付けてくれよ
にちゃんねる トリップの付け方 で検索すればやり方出てくるからさ
そんで毎回名前欄にそれ入れてメール欄にはsageって入れてから投下してくれ
もしくは自分でサイト作ってそこで公開してくれ
今は無料の携帯鯖とかも腐る程あるだろ
今より感想貰えるだろうし自分の好きなようにやれるんだから本望だろ
142名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 04:13:36 ID:DeegSo9q
sage強制については、今となっては疑問だけどね。
そもそもsageは、(スレに書き込まれるロボット)広告除けのための措置。テンプレにもLRにも書かれていない。
もうsage進行する実質的な理由なんて無くなっている(してはいけない理由も無いが)

だいたい、そんなにファミコン版の人の書き込みが読みたくないのならば、
それっぽい書き込みを見たときにIDで弾く位各自でしてくれてもいいんじゃないの?(俺はしてる)
人に要求してばっかりじゃ、快適な閲覧環境は作れないよ。

ホント、これ以上FEと無関係なことでスレを消費しないで欲しい。
専ブラ使っているなら、レス番号が進んでたときの期待感は分かるでしょうが。
投下があったと思ってみれば、とんだぬか喜びだ。
143名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 11:49:35 ID:ntoS6aFg
>>142
結局IDではじいていることを明言しているとかw
俺は一応呼んでいるが感想は全て読み終わってからいう事にしている

ファミコン版の人に限らず大量に公表する時には「長くなります」「もうちょっと続きます」なり言うべきだよね
変態王氏も確かに長いけど、1章1章(相手女キャラごと)に区切りをつけて投下している気がする
1段落1段落とか1節1節ぶつ切りでやられると保存サイトもあるわけだし読み手も忘れてしまうから章ごとぐらいで切ってくれるといいんじゃないかとは思う


144名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 12:09:35 ID:VgKf2xoY
近親という時点でアウト
145名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 14:53:53 ID:H2SsFr42
近親は注意書きでギリセーフにしてやってよ
146名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 16:46:33 ID:ntoS6aFg
ここへの投下はセーフだが>>144は近親が嫌いだから読み飛ばすという意味じゃね?
147名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 17:21:47 ID:DeegSo9q
FEには毎回のようにシスコン・ブラコン描写が出てくる気がする。

……と思ったが、せいぜいノディオンとカレルオンとルネスぐらいかね。
(ノディオンも殆ど大沢版のせいだろうし)
カナン王家も、セネトの叫び以外はそこまででもなかったし。
148名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 20:40:44 ID:QyuFAFtT
ノディオンはゲーム中では殆どそういう描写無かったよね
ルネスも支援会話だから人によってはスルーだろうし
最初に読んだマンガが4コママンガ劇場だったからかもしれんが
未だに通常以外のカップリングが想像出来ん
読むし好きだけど自分では作れないってことね
149名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 00:53:24 ID:/YNGtaAQ
一番ガチっぽいセリス・ユリアやアリオーン・アルテナは?
危険だから敢えて避けてる感じ?
並べるとどちらか片方が強烈な事が多いような気がする。特にラケやセネト
150名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 03:17:55 ID:ina3iinF
アリオーンとアルテナは実の兄妹じゃないから近親じゃないだろ。
151名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 03:26:35 ID:4HKAdN1b
クラリーネのブラコンは可愛いから好き
ガチは苦手だかぎ
152名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 08:57:58 ID:/YNGtaAQ
>150
アルテナはそうと知らないうちから好きなんだし、足突っ込んでると思う
誰ともくっつかないのがまた…
アーサーもティニーにデレてるし、終章で会話まであるからグレーゾーン
アミッドは冷静っぽいのに
あとブルームも裏設定やばいし。聖戦はどうしてああなった
153名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 09:20:38 ID:yrfkOfst
聖戦は道ならぬ愛がひとつのテーマだと思っている。

アルヴィスとディアドラは父違いの兄妹でくっついちゃうし、
セリスとユリアも初見で「愛してしまったようじゃ」だし、クロードとシルヴィアもグレーゾーン。
近親以外だと、主従や敵国の王族同士とか(これはFE以外でも頻繁に見られるが)
そもそも占い師の愛して「しまった」ってのがそれを暗示していると思うのだよね。
154名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 09:23:14 ID:yrfkOfst
>>152

>あとブルームも裏設定やばいし

ちょっとここ詳しくお願いしたい。フリージ贔屓としては見過ごせない発言だ。
俺もブルームに後ろ暗い設定つけたことはあるが、公式にそんな話があるとは聞いてないだ。
155名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 10:00:05 ID:25Y9osqx
>>153
そういう側面が公式であると知ってから聖戦はプレーしたくないと思っている

近親相姦といえばツタンカーメンが実際に実の兄妹姉妹間の交配でできた子供だったらしいな
生まれつき身体に欠損があって杖をつかないと歩けない身体で夭逝したのも近親交配故の脆弱さのせいだったとか
生まれつき足の指が足りなくて背骨も奇形だったそうだ
そのうえ、ツタンカーメン自身も姉妹との間に子供を設けたそうだが姉妹の胎内で死産していたということも判明したらしい
156名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 10:08:05 ID:mpMDdYv6
>>155
エジプトのファラオは兄弟や親子など極めて近い親族内でしか結婚が許されない。
逆に、そうした近親者以外を妻とすることは不道徳というか、王位への冒涜であった。
根本的に道徳観念が違う分化だからあまり参考にはならんね。

>>152
アルテナは本当に知らなかったのかどうかちょっと良く分からんけどね。
ゲイボルグ持ってる理由が説明できんし、そもそも母親は誰やねん、ってなるし。
王宮内では公然の秘密だろうし、まぁ本人もある程度はわかってたんじゃないかな。

逆に本当に知らなかったからこそ、なのはセリユリだけど、
あの二人は分かった後の関係が色々微妙すぎてよくわからん。

>>153
全て占い師が仕組んだ罠って気もするなw
あの占い師マンフロイなんじゃねーかw
157名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 11:27:02 ID:nRDug+I9
「よう、シャルロー!」
シャルローが城にあてがわれた自室に戻ろうと歩いていると、突然酒臭い息を吐く男に絡まれた。
役立たずと評判のロドルバンとトリスタンだ。さっさと部屋に戻って寝たい自分としては、この2人は邪魔でしかない。
「な、なにか…?」
「軍隊とは思えないほどのカップル発生率!そしてそれに乗り遅れた俺たち!」
「マナはセリス様と、フェミナちゃんはあのキザのアミッドと、ラドネイに至ってはあのクソ野郎のヨハンだ!キザ、キザ、キザ!なぜ俺を選ばねぇ!」
「そう叫ぶな盟友…俺なんか妹がユリア様に目を付けられているんだよ…毎日が命の危機だ…ああ…もうダメだ、おしまいだ!」
「わかるよな、分かってくれるよなシャルロー!」
「は、はぁ…」
シャルローはただ適当に、飲んだくれ2人に相槌をうつばかりだ。どうやら自分たちに恋人がいないことを嘆いているらしい。
「もはや我らに残されたのは、高嶺の花のアルテナ様か…」
「さもなくば我らのカリスマアイドル、レイリアか…」
「うーん…アルテナ様って体固そうじゃね?」
「だよなぁ…」
「そ、それじゃあ僕は戻りますので…お酒はほどほどに…」
あの2人のようになりたくはないなと思いながら、シャルローは足早に自室へと戻った。

自室に戻り、鍵をしめてひと息つく。今日は誰もいないようだ。
耳ざといユリアですら知らない男女関係に、シャルローは困り果てていた。
「あらシャルロー、遅かったじゃない」
「れ、レイリアさん!?」
前言撤回。すでに部屋には先客がいた。オレンジと黒を基調にした、露出度が過剰に高い服を着た女性…踊り子のレイリアだ。
「もう、お部屋になかなか誘ってくれないものだから、勝手に忍び込んじゃったじゃない?」
「あ、は、はい!」
この少年兵の多い軍隊においても、シャルローは最も年下。
そんな少年には、レイリアのふりまく色気むんむんな雰囲気はあまりにも刺激が強すぎた。
「ふぅん…意外と質素な部屋ね。フェミナの部屋にだってもう少し色々置いてあるわよ?」
「そ、それは父が不要な私物は持つなと…わっ!」
「へぇ、あのお堅そうなお父様の言いつけってわけね…ってことはシャルローはまだ、いいことしたことがないわけか〜」
レイリアは悪戯っぽく笑うと、その健康的な色気の漂う体を、まだ成長しきっていないシャルローの体躯に絡ませた。
「レイリアさん、胸が…」
「当・て・て・ん・の・よ」
鼻にかかったような声で
158名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 12:04:36 ID:25Y9osqx
>>156
参考にならないというかさそもそも近親間で交配したらそういう欠損のある子供しか生まれて来ないのが現実だってことが言いたかったわけ
いくら2次元の世界の話でも読み手やユーザーは影響を受けることもあるだろうからそれについて配慮したほうがいいんじゃないかと思っただけだ

古代はエジプトに限らず近親交配が一般的だったことは確かだが何故それがキリスト教によって禁じられ現代でも禁じられているかは5体満足で生まれる可能性が低いというのが大きい理由でもある
つまり聖戦で近親交配で生まれたとされているキャラはリアリティという点では設定的に無理があるわけだな
奇形が生まれる近親交配というだけで自分的には充分無理だけどな
159名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 12:33:07 ID:GAsPyANd
>>158
近親でエロ書くときは冒頭に、
「近親ものです、苦手な方は注意」
これでいいんじゃない?
陵辱とか寝取られレズホモ、触手獣姦などの人を選ぶようなものも同じようにすればOKだと思う。

ちょっと違った考えかもしれないけど、
作り話を話しとして割り切れず、影響受ける人間にはここに着てほしくないなぁ…
ここは20歳以上の場所でしょ?
あくまでもフィクションです。とかテンプレに入れなきゃならないかね?
160名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 12:45:59 ID:25Y9osqx
>>159

自分は20歳以上だ
あと正確には18歳未満禁止だ

>いくら2次元の世界の話でも読み手やユーザーは影響を受けることもあるだろうからそれについて配慮したほうがいいんじゃないかと思っただけだ

この部分については一般的な常識で書いてみただけだが?
フィクションだとしても奇形が生まれたり死産の可能性が高い近親相姦を自分の性欲を満たすためだけに書いたような文章や漫画は読む気がしない
正直奇形なんていうのは生まれてきた子供には何らの責任もないのに死ぬまで苦しむ内容だ
他人から受けた強姦で生まれた子ですら奇形にはならず出生の秘密さえ知らなければ幸福に暮らせるというのにな

そんな作品を生み出している人間の人間性というのも所詮その程度なのかとしか思えないというだけの話だ
あんたが来てほしくないと言っていても、ここだって実際に18歳未満で姉妹がいるヤツが見ていて影響を受けないともかぎらないし、そうでなくても上記理由で生理的に受け付けない俺みたいな人間もいる
それをさも公式だからいつでもどこでもやってよし、みたいに思うのはやめてほしいわけだ
そもそも公式自体地におとしめているように感じる
161名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 12:56:37 ID:nRDug+I9
音節を区切りながら、耳たぶを唇ではむ。
背に感ぜられる柔らかな感触。女と接することにすらなれていないウブすぎる少年には、あまりにも刺激の強い接触。
レイリアのファンが見たら、怒りのスキルでも習得しそうだ。
「ねぇ、シャルロー…私、今日は帰りたくないな…」
耳元での、鈴の鳴るような甘いささやきに、シャルローの理性はとろかされていく。
「キス、して…」
甘い甘いレイリアのささやきに、シャルローの胸は高鳴る。そしてそのまま、レイリアのなすがままにされかけたとき…
「そうはいカリオン!」
「きゃっ!?」
突如、開いていた窓から、茶髪で体格のがっしりとした女が侵入してきたではないか。
その女は唐突にレイリアを突き飛ばし、シャルローを抱きしめる。
トラキアの王女にしてレンスターの王女、がっしりとした体躯が魅力的な、リーフの姉ことアルテナだ。
口の下のほくろが、大人っぽさを演出している。
「シャルロー、大丈夫だった?」
「な、何よあんた、勝手にひとの部屋に入ってきて!」
「あんたもそうでしょう!?」
「私はドアから入ってきたわよ、この筋肉女!そんな岩みたいな体に抱かれたら、シャルローの骨が粉々になっちゃうわよ!この怪力女、さっさとシャルローを離しなさーい!」
「あら…シャルロー、どう思う?」
アルテナは母性的な微笑を浮かべ、シャルローを見つめる。
「や、柔らかいです、ふわふわして…」
そう、育ちというものがある。アルテナは貧しい国とはいえ王女。栄養豊富な食事を摂取できる。ゆえに肉付きもよい。
一方レイリアはもともと貧民だ。いくら発育がよくても、セクシーな衣装を着ていても、元の栄養摂取量が違うのである。
「シャルロー、私のお部屋に来ない?飲みやすいワインを取り寄せたのだけど…」
アルテナはそう言いながら、首筋に舌を這わす。くすぐったさと妖艶さに、シャルローはぞくぞくとしてしまう。
シャルローが頭を悩ませているのはこれだった。大人の2人が、自分に迫っているのである。
かたや、健康的な色気のあるレイリア。かたや、豊満な体躯のアルテナ。
この板挟みを解決する策を出せるほど、シャルローは遊び慣れていなかった。
「私、一人は寂しいわ?シャルロー、お酌…してくださるわよね?」
婀娜っぽい目つきで頼むアルテナ。
「シャルロー、まさか私をひとりにはしないわよね?」
艶やかな声で頼み込むレイリア。
シャルロー少年は、人生最大の選択を迫られていた。
162名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 12:59:36 ID:2NbYrH2O
こいつキメェな。
偏った知識と思い込みで自分の気に入らないものを排除したいだけだろ。
精神的奇形児の同属嫌悪やシャドーボクシングにしか見えんわ。
もしくは自分の容姿にコンプレックスがあって
テメェの人生がつまらんのを容姿のせいにしてるとかな。
163名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 13:01:42 ID:L8rR0vih
>>160
自分は>>159じゃないが
>自分の性欲を満たすためだけに書いたような文章や漫画は読む気がしない
だから、近親注意って注意書きしてあるのを読まなければいいんじゃない
って話じゃないの?
18歳未満立ち入り禁止ってのは、肉体年齢だけのことじゃないんじゃないかなあ?
164名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 13:06:02 ID:mpMDdYv6
>>160
>近親間で交配したらそういう欠損のある子供しか生まれて来ないのが現実

生物学を勉強してみよう。それこそ、自称道徳家のデマに踊らされることは無くなるから。
無論、劣性の遺伝子が発現する可能性が高くなるのは事実だけどね。
聖戦におけるインブリードの「超人が生まれるかもしれない」という表現も間違いではないし
それこそロプトの血が厄介な遺伝病みたいなもんだと思えばそれも間違いでもない。

日本じゃ一昔前まで不思議でもなんでもなかった従兄弟同士の結婚も、
海外では近親相姦として極めて背徳的な行為であるとされているところが多い。
結局、こういうものはそれぞれの文化的背景の中において議論されるべきものだし、
道徳という名の下で一律に批判することは何にもならない。

「奇形が生まれてくる」なんてデマの行き着く先が、優生学なわけだしね。
遺伝病のリスクがあっても子供が欲しいという親たちの気持ちを、
現代社会では一律に非道徳的であると決して排除はしてないことも理解しないと。

無論、だからといって野放図にそうした描写が氾濫することが良いとも言えないが、
それを言い出したらそもそもこの板の存在自体が議論の対象になってくるわな。
165名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 13:07:22 ID:2NbYrH2O
つーか近親相姦の何が悪いのかまっっっっっっっったく理解できん。
二次、三次問わずまっっっっっっっっっっっっっっっっっったく理解不能。
家族や血縁なんて概念は、人間の作った幻想だよ。妄想とも言う。
そんなものをいちいち気にするなんておめでたい奴らだ。頭大丈夫か?
双方合意の上なら何やってもいい。家族がナンボのもんじゃ。そんなものぶっ壊せ。

あと近親交配では奇形だけでなく天才も生まれる。
まあ、奇形なら不幸、天才なら幸せというのも勝手な思い込みだがな。
166名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 13:07:34 ID:GAsPyANd
>>160
ああ18だっけ?
別にアンタを20歳未満と言ったわけじゃないよ、そう聞こえたなら悪かった。

だからその配慮って部分への返答が冒頭に注意書き入れればいいんじゃない?
ってなったわけだ。
それが受付ない人たちへの配慮でしょ。
注意書きも無しで厳しい属性のもの書いたらそれは書き手が悪いと思うけど。

人間性うんぬんの話までいくとは思わなかったが、それ言ったら
陵辱ものとか強姦、SM等ハード系エロはみんなそういう話になるな…
フィクションと割り切って楽しめる人とそこまで考える人との温度差なんだろうかね?
俺は割合ハード系とかも好きだし近親も話的に面白ければ好きなほうだが、
書き手がどうこうなんて思わないなぁ…
あくまでも娯楽だし、性風俗とかそういった不健全な文化も人間に必要なものだと思ってる。
人間的に褒められた部分じゃあないけどね。
(誤解のないように言っておくけど、リアルで陵辱だの強姦だの近親は胸糞悪い)

ぶっちゃけ作り手の人間性なぞ興味ないし、別に悪い人だとも限らないしね。
その考えでいったらハード系エロ同人誌書く人もAV撮る人もSM系風俗嬢も人間性が低い人たちになるわけだし、
エロ業界に携わる人もみんなそうなるわけだが…
俺はそうは思わないなぁ。
167名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 13:17:26 ID:2NbYrH2O
近親相姦否定とか、マジで宗教的狂信者の狂気だと思ってる。
おまえは家族教の狂信者か、ありもしないものを有難がってて
キメェなとしか言いようがない。コレ言うと基地外扱いされるけどな。
168名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 13:19:31 ID:iE+0HSKp
>>157
>>161
GJ、だけど…。
何か言いづらい空気だわ。
とりあえず前置きがあると読みやすいと思います。
169名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 13:52:26 ID:GAsPyANd
>>157
>>161
とりあえずまとめて投下するといいんじゃないかな?
GJ!
続き楽しみにしてまっす!
170名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 14:03:22 ID:2NbYrH2O
近親相姦全否定、ボクちゃんがこんなに不幸なのは
奇形レベルの醜悪な容姿のせいだブヒブヒと言わんばかりの
キメェこと極まりない家族教狂信者はご逝去されたか、良かった。

人格障害のイケメンなんぞより性格のいいデブの方がよほど好感が持てるが
趣味は荒らし、90kg超えの基地外デブは確かに救いようがねえな、
世間様に押し付けられたいびつな倫理観を有難がって思考停止し
家族教などという宗教にすがりついてサイバーテロに走るのも致し方ない。
171名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 14:30:33 ID:bG7c4DKh
ベルサガはないのかな
172名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 16:09:47 ID:OGCLx/vB
前に一回落ちてなかったっけ
保管庫にあるかも
173名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 16:51:29 ID:FHMEzcwV
>>160の言い分だと、変態王やファミコン版のSSが嫌だって人の言い分も通っちゃうぞ。
そんな事言ってたらSSなんて投下されなくなる。読みたくないならNG登録するべき。

自分は変態王やファミコン版のSSは改変具合が嫌なのでNG登録で弾いてる。
NG登録でスッキリするんだし、>>160にそれが出来ないならエロパロ板自体に来ない方が良い。
174名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 17:29:26 ID:+whYuSwJ
近親厨まじきめえ
本気で兄弟姉妹間でガキ作ってそうだ
ここは古代でもないしロプトもいない日本だからさっさと逮捕されろよ
175名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 17:49:13 ID:EMEqHWPk
正直な話兄弟や従兄弟に欲情したり可愛いとか思ったりするけど
キスとかセクロスとかHな想像するだけで気持ち悪くなる
176名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 18:39:45 ID:l8oLnakf
右に同じ
うち一般家庭だから家族とそんなことになるのは想像しただけで悲しくなる
本能で無理
177名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 19:04:07 ID:fZ504S6y
いつからこんなに荒れるようになったんだよ…所詮はパロだろ?
文句垂れ流してないで勝手にスクロールなりNGなりしろよ、それでもお前ら18以上か?
178名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 20:13:45 ID:GAsPyANd
同じやつが別ID使ってやってんじゃないの?
パロで近親OKとリアルは別だろうにね
179名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 20:17:07 ID:p52lwn+6
基本的に近親好きって二次でだけ萌えてる人がほとんどなんだと思うけど、
>>165は本気で兄妹親子間でズッコンバッコンしてそうだな。
180名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 20:26:14 ID:FHMEzcwV
エロパロ自体が公式なりリアルを貶めてんだからギャースカ騒ぐのはおかしよな。
181名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 21:45:59 ID:4HKAdN1b
>>158
>近親間で交配したらそういう欠損のある子供しか生まれて来ないのが現実
そんなことない
近親婚で奇形が生まれる確率なんてノーマルと似たり寄ったり
何代も何代も重ねると少しあがるけどね
182名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 22:28:34 ID:1kVUf1Pf
世代重ねたらかなりの確率になるだろ。
ハプスブルグ家とか有名だぞ。

人間以外でも、地形の変化によって周りの群れから離され
数十頭だけになったライオン達が、世代重ねてくうちに
奇形やら遺伝的劣化で絶滅寸前ってのも見た事ある。
183名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 22:36:20 ID:GAsPyANd
いい加減スレ違いだろ。
この辺でやめようぜ。

書き手は人を選ぶ作品は配慮して注意書き。
見る側は受付なさそうなのは>>177の言うようにスルー。
それでいいだろう。
184名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 00:03:24 ID:qSsCatss
うむ
毎回近親の話題になると荒れる
いいかい現実ではよい子のみんなは近親相姦しちゃだめだよ

あとここでは嫌いな内容はスルーしような
185名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 00:12:17 ID:ZbvGrHRr
NGしたいから鳥付けるかコテハンにして下さい
『今更』をNGにすると他のレスも巻き込まれるんで
186名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 01:04:01 ID:QEwSqWWz
だみだこりゃ
187名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 02:53:45 ID:fWir0vxc
自分の主張が通らないからって…やだやだ
他の人も言ってるが、陵辱は勿論、猟奇やらスカやら獣姦といった
リアルで説いたら人格疑われるようなジャンルも、この板に存在してる
つまりこの板にいる限り、割り切る事は大なり小なり前提とされてるんだよ
その辺り弁えてほしい。エロ"パロ"板なんだからさ
少しでも読み手を選ぶようなものは全面排除、とかいうような流れは、絶対に御免被る。

>>171
ベルサガで今のとこ出てるのは秘書の人とクリスくらいか?
名前忘れたけどマージナイトの娘とか、アイギナにフェイにサフィアとか
動かしやすそうなキャラもいるんだけどね
188名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 03:18:41 ID:M8/YXUoX
自分は聖戦プレイ中、デューをやたらと子持ちにしてたなあ。
現代日本で彼くらいの年の子が父親になるのはアレだが、
あくまで創作の中の話だもんな。
それも現代日本からは程遠い架空の世界が舞台だし。
二次創作もそうやって割り切らんとな、嫌なら見なきゃいいって。
189今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/24(土) 03:55:17 ID:9MNfQJWt
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(6) >>119の続き】
棘を含んだマリアの言葉に、からだを固くするレナ。
「レナさん、あなたはわたくし以外でただひとり、兄上と姉上の愛し合う姿をご覧になった
方なのよね?」
不寝番をつとめている間、レナの目の前で繰り広げられる、もはや見せつけることそのものが
目的になってしまっているかのような、ミシェイルとミネルバの激しい交合。ふたりは幼く
無垢?な妹の前でも『ああやって』けだものみたいに愛し合っていたというのか?
「うふふ、レナさん、何てお顔してらっしゃるのよう」
笑顔も仕草も、マリアが他者に見せる振舞い『だけ』は抱きしめたくなるほど愛らしい。
だが、今まで誰ひとり彼女の円かな瞳に宿っていた闇の深さ、噴き上がる
炎の熱さに気づいてやれなかったのか。
「わたくしたち兄妹はね、かなり大きくなるまで一緒の閨で眠っていたの」
その件は既に、ミネルバから聞いている。
「兄上が女を欲しがる年頃を過ぎても、それは続いたの。かわいそうな兄上。本来なら婢女の
五、六人あてがわれてもいいはずだったのにねえ」
品のない、ませた口をきくマリア。確かに、家族には聞かせられない口調だ。
「欲しくて欲しくて我慢できなくなった兄上は、『たまたま』隣に眠っていた姉上を……
うんん、別に恨んでいるわけでも責めているわけでもないの。ただ……どうしてそのとき、
隣にいたのがわたくしではなかったのかな、って」
マリアが僧服を脱いだ。白絹の下着も取り払い、レナの前で全裸になって見せる。
「姉上は背ばっかり高いだけ。わたくしだって、女としてはけっして負けてはいませんわ。
あの頃も。今だって。そうでしょう?そうだと仰い!」
レナから見ても、マリアの裸は美しくはあるけど幼すぎて、男の劣情を催すに至るものではなかった。
「わたくしも、兄上に愛されたかった……あたしたちきょうだいは、いつもずっとこれからも、
心もからだも一緒だと思ってた。なのに、わたくしだけのけ者に!なぜ!ねえ、なぜ!!」
ミシェイルの、ミネルバに対する愛とマリアに対する愛は明らかに違う。それ以前に、この兄妹の
愛のあり方が根本から間違っているのだ。
「マリア様、愛とはけっして思うままに成就するものではございません」
こんな空虚な言葉しか浮かばなかった。嗚咽する裸のマリアを、抱きしめてやることしか
できない自分が、もどかしく情け無かった。
続く
190今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/24(土) 04:09:44 ID:9MNfQJWt
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(7) >>189の続き】
一夜が明けた。マリアの閨で目覚めたレナは、王宮内がただならぬ緊張に満ちていることに気づいた。
「負傷。国王陛下、負傷ーっ」
信じ難い内容の、切迫した声が響く。レナは驚きと共に、己の成すべきことを直感的に感じとった。
「マリア様、マリア様、一大事です」
むずがる彼女を強引に揺り起こす。
「国王陛下が戦さで負傷なされたそうです。すぐに屋上へ参りましょう。帰還される陛下の
お手当てをしなくてはなりません」
屋上では衛兵たちが情報を把握すべく、口々に騒いでいる。
「敵は大胆にも、夜襲を仕掛けたらしい」
「ばかな!?飛竜も天馬も互いに夜は眠ってしまうし、だいいち夜目がきかぬ!」
「それがな、敵は大量の照明弾を打ち上げたうえに、かねてから昼夜逆転の練兵をして
此度の戦さに臨んだそうだ。飛竜も天馬も、わざわざ薬で昼間眠らせて馴らし……」
「あの……っ!すみません!」
レナが浮き足だった衛兵たちの会話を遮った。
「陛下のお手当てをさせていただきます。ご帰還について詳しく教えてくださいませ!」
強気なレナに反し、マリアが彼女の袖を引き、不安気に尋ねる。
「レナさん、わたくしたち未熟なシスターだけで……」
涙ぐむマリア。だがレナは突き放した。
「出来なければ陛下のお命はなくなるのですよ。腹をおくくりください」
レナはマリアにも走らせ、手当てのための道具一式を用意させる。一方で革職人に頼んで、仕事道具を借り受けた。
鉤針を煮沸し、縫い針を焼き、糸を熱湯で洗い塩で揉む。リカバーの杖を未だ使えないため、
深い傷を治すには、代わりに原始的な外科手術を行わなければならない。
「西南西、竜騎士一騎、天馬騎士二騎、目視確認!」
砦上からの声に、緊張が高まる。
よろけながら飛んでいる飛竜を、二騎の天馬が両側から綱で繋ぎ、曳航している。力で勝る飛竜に
引っ張られたら、天馬は失速、墜落するか、絞め殺されかねない。危険を承知でこの任にあたる
ふたりの天馬騎士も、勇気ある傑物といえよう。
竜騎士、すなわち国王は飛竜を御する力すら残っていないらしい。砦上で管制を行う衛兵は、
黒黄の手旗で天馬騎士に状況説明を乞う。
『国王陛下重症。一刻も早い治療が必要』
『飛竜の自力着陸は困難。地上からの救援求む』
天馬騎士たちが適格に報告し、砦上の衛兵たちはそれに基づき次なる指示を出す。
続く
191今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/24(土) 04:22:27 ID:9MNfQJWt
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(8) >>190の続き】
「緩衝網、展開!」
二騎二組の重騎士が網を張り、石畳の上で待機する。
「シスター!飛竜が着陸でき次第陛下のおからだを降ろします。すぐにお手当てを!」
巨大な鉄鋏を構えた重騎士が、レナに呼び掛けた。国王のからだを飛竜に縛りつけている
鎖から解放する役回りだ。マリアはといえば目を瞑り、耳を押さえ、しゃがみこんでいる。
空から血の滴が降ってきた。国王の飛竜が、天馬に曳かれながら王宮の上空を旋回しているのだ。
背負ったあるじは死にかかり、己も深い傷を負い、恐慌をきたしている。
「発煙」
衛兵が鉄籠に豚の脂を入れ、火を付けた。立ちのぼる煙のにおいで、何とか飛竜の誘導を試みる。
腹を減らしているからうまくいくはずだ。果たして飛竜は、鉄籠を抱えた衛兵を追いかけて
滑走を始めた。両脇の天馬が引っ張られる。
「曳航綱、切断。天馬騎士は離脱せよ」
砦上からの指示がとび。ふたりの天馬騎士が迅速に従う。どちらも切断した綱を、安全のため
地上にとり落とさず、騎上に回収していた。尋常ならざる冷静さである。
砦からの指示は、石畳で待機している重騎士にもとんだ。
「陛下の飛竜は、うまい具合に橋堡の端ギリギリから着陸してくる。緩衝網を二重にして、
強引に止めてしまえ。但し、陛下の安全が最優先だ!」
重騎士たちは、めちゃくちゃに暴れながら石畳へ滑り込んで来る飛竜を網で受け止め、巨体を
包み込んだ。そのまま逆方向へ突進して、着陸の衝撃を最小限に抑える。同時に国王のからだに
戦傷以外の負担が生じていないかを確かめ、飛竜の傷や骨折の有無をも気遣う。
停止した飛竜にとびついた重騎士が鎖に鉄鋏を差し込み、国王の血塗れのからだを解放した。
「国王陛下、救出成功。飛竜の被害、甚大に非ず」
歓声が上がる。だが、レナの出番はここからだ。
国王を、衛兵の詰所にある寝台に横たえ、裸にした。まずは意識があるかどうか。レナは
呻き声を上げている国王の横っ面を思いきり張った。
「陛下!」
「……う……む……この……無礼者……」
「陛下は先日の戦さでけちょんけちょんに敗けて、大怪我して逃げ帰って来たのです!」
「ま……敗けてなど……あくまで不か……」
「そういうの、わかりませんから!どこをどうやられたのか詳しく!」
国王は意識も記憶もしっかりしていた。負った傷の数、深さ、全て把握している。
続く
192今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/24(土) 04:40:31 ID:9MNfQJWt
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(9) >>191の続き】
傷は、剣によるものが多かった。太い血管と傷口を塞いで、これ以上の失血を防げば助かる。
「陛下!」
今度は国王の額を張りとばすレナ。
「呼ばれたら返事!治療中に気力が衰えて、助かるはずなのに死ぬ怪我人が多いのです!」
「う……うむ」
「これから、戦さ傷のひとつひとつを治していきます。稀に治療中、激痛で死ぬ怪我人もいると
聞き及びます。陛下にはそのようなこと、無きよう!」
目を白黒させる国王。
「心得た……」
「ご安心ください、陛下。此度の治療には、マリア様もあたります」
「ええっ!?そんな、わたくし……無理です!」
「従軍している高位シスターの戻りを待っていたら、死んでしまうのですよ!?そのような
弱気で、陛下のお命を救えると思っているのですか!」
怒声を上げ続けるレナを、国王が弱々しくたしなめた。
「マ……マリアを叱らないで……いっ!痛……ぅぅ……!」
傷口に、本来鞍や鞄を作るための糸がするすると入り、見事な模様を描いていく。針の数が
多かったかしら?……まあいいわ。縫い目を酒で洗い、次の傷にとりかかる。体力の衰え
が著しいとき、マリアを叱咤してライブの杖を使わせる。その繰り返しだった。

「陛下のご様子は、どうなの?」
国王の飛竜を曳航して来た天馬騎士のひとりが、屋上まで上がってきた。青い髪の美少女だ。
鎧を緩めた豊かな乳房の谷間から、汗が湯気になって立ちのぼり、本人も気づかぬ色気を
振りまいている。
「順調に進んではおりますが、なにぶん治療にあたっているシスターの破天荒ぶりが……」
衛兵が、困ったように説明した。
「破天荒?」
焦げ臭いにおいがした。出血の止まらない血管を焼き塞いでいるのだ。
「痛いですか?陛下」
「う、うむ。痛くて堪らん。ええと……」
「レナです!」
「レナよ、もう少し優し……」
「あなたに殺された方々は、もっともっと痛かったのですよ!?」
「…………」
「もっともっと生きたかったはず。何の権利があって、あなたたちが……!」
「あらあら、ずいぶん鼻息の荒いシスターねえ」
もうひとりの天馬騎士がやって来た。緑色の髪を汗で濡らした、物憂げな美女だ。
「さっきから聞いてたけど、不敬の極みよ、パオラ姉様」
青い髪の少女が眉をひそめつつ、入ってきた美女に語りかけた。
「まあ、治療の様子を見ていましょうよ、カチュア」
続く
193今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/24(土) 04:44:34 ID:9MNfQJWt
なんだかえらいことになってるねえ。
194名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 05:00:14 ID:itsnIFGu
気にしなくて良い。エロパロ板は自由な場所なんだから書きたいこと書いて。
195名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 08:13:54 ID:iqLBBRDb
この流れではさすがに
196名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 08:52:24 ID:Q0UYGcGL
>>194に同意。
大人板で子供の文句はきちらしてる連中は無視でいいかと。

ファミコン版の人GJ!
レナさん、つええw
切羽詰まるほど肝の座るタイプと見たw
こりゃジュリアンがかなわないはずだ。
197名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 10:26:51 ID:go3Umeer
そんぐらいでなきゃサムスーフに単身乗り込んだりはしないっしょ。

エロパロといえど、FEである以上は戦場の描写に力が入っている方がいいよね。
ファミコン版の人にはこの調子でいてくれると嬉しい。
198名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 12:10:34 ID:QEwSqWWz
乙でした
続き楽しみにしています
結末がどうなるのかwktkwktk
199名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 12:37:18 ID:v3R/Le+D
GJです!
レナさんカッコいいな。
肝の据わったナースの婦長みたいだ。
戦場の描写も説得力があるし、マリアも可愛い。
百合のようで百合じゃないレナとマリアのやり取りが好きです。
これからも楽しみです。頑張ってください。
200名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 13:40:10 ID:fWir0vxc
竜は本来魔法的な生き物だし、馴らされた奴らでも夜目利くんじゃないかね
でも兵士達の連携っぷりがナイス
竜クラスになると安全な着陸は誘導なくして有り得ないんだなと思った
個人的には重騎士出て来たことだけで感激してしまった…
武器LV高そうなレナさんがリカバー使えない辺りも時代を感じる
マリアも後でこんだけの事をする羽目になる訳だ…多分一人でw
201名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 17:48:10 ID:DWdkWQX2
ほしゅ
202今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/25(日) 19:34:23 ID:+fNvtsix
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(10) >>192の続き】
手術による体力の衰えと、マリアの杖による回復とのバランスが悪い。国王の意識も混濁
しかかっている。何とかして、気持ちを奮い立たせなくては。レナは僧服の袖を破ると、
国王の右手をとって、隙間から己の乳房に導いた。
「!?」
あまりのことに驚く一同。いや、誰よりも国王が当惑している。
「ど、どういうつもりじゃ!?レナよ」
「貧弱な乳でご不満かと存じますが、少しでも痛みを紛わらすことが……」
「い、いや、そうではなく……」
「一応乙女ではありますが、揉まれれば感じますので、適度な強さで願います」
けっして戯れや酔狂ではない。国王の体力と気力を量るための行動だった。
「レナよ」
「何でしょう」
「わが生涯で触れた女体は、そなたで三人めじゃ……痛てっいてててっ!」
突然の発言に驚き、鉤針と糸を変な方向へ入れてしまったレナだが、面倒なのでそのまま
縫ってしまった。
「あ……『今のは』失礼いたしました」
「いや、かまわ……ぐっふっうっ!やっぱり痛……」
やはり技術は未熟なのだ。だがこうして痛がるのは、生きる力があるからだと考えることにした。
「そんなことより陛下、わたくし以外のふたりの女性についてお話聞きたく存じます」
死ぬほど痛いめにあわせているのに、そ、『そんなことより!?』
「おひとかたは王子と王女の母御前、もうひとかたはマリア様の母御前なのですよね?」
国王は、レナの乳房から手を離した。思い出の中に生きる女たちに、気を遣ったのだろうか。
「うむ……ミシェイルとミネルバの母は、まこと気性の激しい女であった……」
「おふたりを見ればわかります。杖!」
マリアが慌てて、ライブの杖を傷口にかざした。
「儂と同じ竜騎士でな、飛竜の上で子供らに乳を吸わせるような女であった……戦さで
死んでしまったが……」
まずい。気持ちを落ち込ませてはいけない。とはいえここまで聞いてしまった以上、好奇心には
勝てないのも事実だ。
「マリア様の母御前は、どのようなお方だったのですか?」
治療も峠を越えつつある今、訊いてしまってもいいだろう、と勝手に決めつけた。
「マリアの母はミシェイルとミネルバの乳母でな。先の妻とは反対に心の穏やかな女であった。
儂は寂しさのあまり、ついつい手を……」
マリアが苦い顔をする。親のそういう話を聞かされるのは、いい気分ではなかろう。
続く
203今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/25(日) 19:49:47 ID:+fNvtsix
【竜騎士とその兄とその花嫁 第6話・シスターの回想(11) >>202の続き】
「だがマリアを生むと、あれもすぐ死んでしまった……それ以来儂は、女色を断つことを
自らに課したのじゃ……命懸けで良い子らを遺してくれた妻たちへの、裏切りになって
しまうからのう」
亡き母を思いだし、涙ぐむマリア。
レナは突然気づいた。この王宮には『後宮』という場が存在しない。故郷の家では、贅沢に
浸った兄が、博打や女遊びに耽って省みない時期があった。父と母は、金目当てに集まった連中から
選んだ、数知れぬ互いの恋人と、道ならぬ情を交わしていたのを見て悲しい思いをした記憶がある。
それに比べれば、ここは遥かに健全な場所なのか?恋人のように愛し合う兄妹と、それを
妬み、己も兄に抱かれることを望む末妹がいるような家族が正常なのか?何よりも、戦さと
殺し合いに血道を上げているような一族が……わからない、わからない。
「治療は終わりました、陛下。しかし完璧なものではございません。戦さには戻らず、このまま
療養すべきと存じます」
血塗れのレナが宣言し、一同から安堵の声がもれる。マリアは、木片と化したライブの杖を抱え、
その場にへたりこんでしまった。
「うむ……従おう。白騎士パオラよ」
国王の声が、鋭く厳しいものに変わった。
「補給隊隊長リュッケに伝えよ。進軍を中止し、その場で防御を密にせよと。特に傭兵と
猟兵の襲撃に備えるのじゃ」
国王の命令は続く。
「白騎士カチュア。お前は騎士隊長ベンソンに全軍突撃、掃討戦への参加を伝えよ」
ふたりともマケドニアを支える優秀な軍人である。
「儂は……少し眠る」
意識を失った国王を案じて、マリアと白騎士が駆け寄ったが、彼は寝息を立てている。
命の危険は回避されたようだ。
「レナ『さま』!」
僧服が汚れるのもかまわず、マリアがレナに抱きついた。
「ありがとう!ありがとう!レナさま!」
緊張から解放され、泣きじゃくる。
「マリア様、あなたとわたし、ふたりで乗り越えたのですよ」
パオラとカチュアがレナに語りかけた。
「シスター、わたしたち姉妹は、心から尊敬するわ」
両側からレナとマリアを抱きしめ、それぞれの頬に口づけする。
「白騎士のみなさま、どうかご無事で……」
「ありがとう、レナさん。もうひとり、男好きの困った妹がいるの。ついでに祈ってくれると嬉しいわ」
替えの天馬が用意され、ふたりは再び戦場へ飛び発って行った
続く
204名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 20:44:14 ID:tZB8PCmA
性獣に堕ちた兄と姉をしり目にマリアと父親は泣かせるな
レナにもぐっときた
205名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 20:55:04 ID:DsOZjVjJ
> レナは突然気づいた。

からのくだりがすごく好きです。

どの家族も大なり小なり問題を抱えているものだと思う。
完全無欠の人間はいないのだから、当たり前と言えば当たり前だけど。
逆に言うと、家族として破綻している一家にも何らかの美点はあるということか。
206名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 21:25:42 ID:kMVD1vF7
母親が命がけで生んだのに快楽にふける
草葉の陰からどう思っているんだろうかと泣きそうになったぜ
207 ◆5ExCfmOitest :2010/04/26(月) 10:58:27 ID:5Q1s2YjY
微妙なタイミングで申し訳ないですが初チャレンジしてみました
読んで頂ければと思います

『ロプト育成計画』寝取られNTR注意

この名前+トリで投下します

・カップリング(アルヴィス×ディアドラ)です
・設定上の寝取られ、NTRなので
 許容いただけない方はNG登録願います(中身はラブいちゃです)
・時間軸は3章〜4章移行期を想定。シグルド一行はシレジアで療養中あたりでしょうか

次レスから中身行きます
『ロプト育成計画』1


クルト王子暗殺に揺れるグランベル王国。
私欲と野望が渦巻き、側近バイロンが追われるという事態の中。
ヴェルトマー家は燃えさかる炎のように存在感を増し
着実にバーハラとの距離を近づけつつあった。

「ランゴバルトは先走ったな。だがこれで我が計画は……」
若き党首・アルヴィスは自身の部屋から広がる夜景を前に策謀を練る。
病床のアズムール王、後継者問題。
そして王子暗殺事件の顛末。準備は整った。

あとは時計の針が進むのを待てばいい。
そして最後に審判を下し歴史の表舞台に立つ……
すべては計画通りに思えた。

自身こそが闇に捕らわれている者だということを除いて。
『ロプト育成計画』2


若くして才能に溢れ、党首ともてはやされているが
個人的には不幸ともいえる。
特に家族の暖かさなどというものとは無縁だった。
だがようやく手に入れようとしている。
世界と、そしてかけがえのない家族を。

「どうかされましたか?……厳しい顔をされています」
背中越しの心配そうな声で我に返った。
窓にはディアドラの姿が映っている。
「ああ、なんでもない。公務で少しね……難しい顔をしていたようだね」
心労が表情に表れてしまっていたのかもしれない。
肩をすくめると促されるままにソファに身をまかせた。
用意してくれた晩酌のグラスに口をつけ、他愛もない日常の会話に華を咲かせる。
自分にとって心安らぐ一時だった。
『ロプト育成計画』3

それよりも……と姿勢を正すと畏まって切り出した。
「近いうちに陛下に君を紹介したいんだ。正式に妻に迎え入れるためにね」
ディアドラの大きな瞳が戸惑いで揺れる。
昨日今日のことではない
何度か繰り返したやり取りだ。
「アルヴィス様の気持ちは嬉しいです。でも……」
踏み切れず躊躇するのは、やはり記憶と出生のことを気にしているのだろう
親子揃って身元のわからぬ娘を……
などという下賤な噂は自分の耳にも入っている。
だからこそ、と誓っていた。父のような愚行は犯さないと。

隣に腰を降ろすと安心させるように肩に手を置く。
「周りの声など気にすることはない。私は君に傍にいてほしいのだから」
「それは、はい……わかっています」
柔らかく頷くディアドラを軽く引き寄せベッドに導いた。
「急ぐことはない……時間はある。ゆっくり考えればいい」
明かりが落され抱き合った影が崩れ落ちる。
二人だけの熱く、長い夜が始まった。
『ロプト育成計画』4


当主に相応しい煌びやかなベッド。
周囲には脱ぎ捨てた衣が散乱し二人を被うものはなにもない。
「んふ、んっ………ぁ、はぁぁ」
互いの唇が奏でるくちゅくちゅという艶のある音が響く。
ゆっくりと名残惜しげに延ばされた舌同士に唾液の橋が架かり、途切れた。
「大丈夫だ……いつものように委ねてくれればいい」
まだ緊張が残っているのだろう。
紅く頬を染め、微かに頷く彼女の耳たぶを甘噛みし囁いた。

身体を隠す腕をゆっくりと横においやり。
あらためて魅入られるように眼下の肢体に目を向ける。
ゆっくりと息づかいにあわせて上下する胸の膨らみ。
なだらかに括れた腰は掻き抱くと折れてしまいそうなほど細い。
それでいて下半身は肉付きを失わず、時に乱暴なまでの行為すら受け入れてくれる……

「あ、あの……じっと見ないでください」
堪りかねて身じろぐ姿すら官能的だった。
「なぜだ?これほどまでに美しいというのに……」
上気した頬を撫でてやり、陶器のような滑らかな肌に手を這わせる。
「私以外誰も見ていない。君のすべてを……見せてもらう」
掌で円を描くように胸を揉みしだく。
淡い色の先端を口に含み、唾液を乗せた舌で転がし時折強く吸う。
「ふぅ…ぁぁっ!……アルヴィ…スさ…まぁ」
悩ましく鳴く甘い声が耳を愉しませ、理性を奪う。
もっと聞きたい、その思いで貪るように指を轟かせる自分がいた。
『ロプト育成計画』5


控えめに閉じられた太腿の内側に手を滑り込ませ。
軽い抵抗を視線で押しのけしなやかな脚を片方ずつ開かせ
露わになった秘裂を上下にそっとなぞる。
「…ぅん、くぅ…ぁぅん!」
いやいやと首を振りながらわななくディアドラ。
抑えきれず漏れる喘ぎが耳に心地よい。

つぷりと埋没した指にしっとりと暖かい、濡れた感触
花弁をくつろげると淡い色の襞が誘うように顔を見せている。
あまりの淫靡さにドクンと心臓が高鳴った。
「もう、こんなになっている……」
羞恥で真っ赤に染まった顔
手をきゅっと握り、小刻みに震える身体は心細げだ。
「ア、アルヴィス様……私、恥ずかしすぎてっ……」
……が、それでも健気に視線は外さないでいてくれる。
「すまない……だが、愛する君の姿をこの目に焼き付けたい。嫌かい?」
「そん…な言い方、ずるいです……っ」

耐えるように唇を噛みしめる姿に沸々と嗜虐心がこみ上げた。
漂う色香に引き寄せらるように顔を埋め。
花弁に口付け、微かに覗く秘口へと舌を差し入れる。
「んっ、ぁぁんっ!……ぁぁ…」
思わず手が伸ばされくしゃりと真紅の髪に指が絡まる。
秘口に差し入れた指を増やしペースを上げ掻き回してやると
両脚が跳ね上がり暖かい飛沫が口元に飛び散った。
『ロプト育成計画』6


肩で荒い吐息を繰り返すディアドラと下肢を絡ませ
そそり立つ肉塊の先端を濡れぼそった秘部に擦りつける。
「いくよディアドラ……力を抜いて」
「んぁぁ、来て……ください。お願いします」
手を差し伸べる姿に心がかき乱された。
ほんのり口を開いた花弁にゆっくりと腰を送り込む。
ずぶずぶと広がった秘口に埋没し奥まで到達したのを確認しあい
ゆっくりと、徐々に律動を始めた

一度火が付いた身体は止まらない。
ぴったりとあつらえたように受け入れてくれる膣襞に。
我を忘れて音を立てるほどに激しく己自身を突き入れる。
「んっ、んぅぅっ!強すぎてアル…ヴィス様ぁ」
「あ、ああ……もっと傍に…くっ!」
気を許すと果ててしまいそうになるのを堪えて
ディアドラの腰を抱いて身を起こす。
向かい合う形で座らせ一層深いところでひとつになる。
その瞬間、互いの限界を察した。
「ッ!……わ、わたしも……うっ」
「クッ、いくぞっディアド…ラッ!」
弓なりに反らす身体をしっかりと抱き留める。
絶頂の悦びにうねり、震える膣襞を渾身の力で突き上げ
最も奥、入り口にあてがって欲望を解き放った。

脱力したディアドラを腕の中に抱きとめたままベッドに転がる。
意識があったのはそこまでだった。
『ロプト育成計画』7


行為の後の心地よい余韻。
触れ合った肌に感じる互いの暖かさと心音が満たされた気持ちにさせてくれる。

腕を枕に上の空でじっと天井を見つめるディアドラに問いかける。
「どうかしたのか?、ディアドラ」
「いえ……ただ、初めてお会いした時のことを思いだして」
記憶が戻ったのだろうか?
時々遠くを見つめている姿が見受けられる。今回のように……
だがあえて聞くことはしなかった。
今のこの温もりを失うことが怖かったのだ。
「もう一人ではない。私が一緒だ……今も、そしてこれからも」
不安を押し殺して宣言するように投げかける。

身を寄せあったままどれくらい時間がたったのだろうか。
静寂が部屋を支配していたそのとき
そっと掌が重なり神妙な面持ちのディアドラが口を開いた。
「先ほどの陛下との謁見の話ですけど……お受けすることにします」
しっかりとした言葉。絡ませた指がそっと握られ決意の強さが伝わってくる。
「そうか、ありがとう……」
そんな彼女の額にはいつものサークレットが見当たらない。
もっとよく顔を見たいといって外したその下には……聖痕があった。
「こんなに愛し合っているんだ。きっとお認めになってもらえるはずさ」
再度横たえた身体に覆い被さりまだ硬い物を押し当てる。
「はい、アルヴィス様……ぁ、ぁぁっ!」
露わになった痣に唇を落としつつ指をくわえて喘ぐディアドラに向かって囁く。
夜はまだ始まったばかりだ……と。
『ロプト育成計画』8


水晶玉に映る二人の営み。それを覗き込む老人がいる。
奥深く被ったフードから覗く口元は緩み、悦びを隠せない。
「幸せそうな顔をしておるわ。哀れな兄妹よの……
我が神ロプトの闇を宿す者同士……束の間の栄華を噛みしめるがよいぞ。ふぉふぉふぉ」

『終わり』
216 ◆5ExCfmOitest :2010/04/26(月) 11:51:29 ID:5Q1s2YjY
1レスあたりの文章量管理ミスにより
投下時に悪あがきをして見苦しくなってしまいました
申しわけありません。

駄文失礼しました
217名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 23:35:29 ID:eeg0iUe8
乙。
なんか久しぶりにごく普通のSSをみた気がするw
218名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 00:43:59 ID:cDcP6tdr
これも今頃の人じゃないの?って思った

そういえばアル×ディアって最初は普通に結ばれたんだよな
拾って貰った恩もあるけど、それ以上に愛し合って結ばれたはずなのに
一瞬見ただけで記憶を取り戻すディアドラって改めてすごい
219名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 00:50:29 ID:m1mi1ayx
職人が今頃の人だけになっていたら泣ける
違うだろ
他の人たちもがんがれ!!
220 ◆5ExCfmOitest :2010/04/27(火) 01:17:33 ID:2U5uAiG6
自分は投下は初めてです

前スレでの
アル×ディア言いだした>じゃあ自分で、の流れでした
またこれか別の形で。拝聴?ありがとうございました
221名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 11:41:15 ID:ZqOKkG7h
GJ。女体描写ある方が好きなんで有難く頂きました
222今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/27(火) 17:57:52 ID:f4qye12/
>>220
お疲れ様でした。GJ!
なんか久しぶりにごくふつうのSSを見た気がします。
223今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/27(火) 18:02:28 ID:f4qye12/
【竜騎士とその兄とその花嫁 第7話・闇の司祭(1) >>203の続き】
夜襲。何という愚かなことをしてくれたのだ。しかも父王や自分、妹を狙った暗殺まがいの
姑息な襲撃。もはや命ある者全て、惨たらしく滅ぼしてやるしかないではないか。
劣勢をものともせず、緒戦の敵を皆殺しにしたミシェイルの頭の中を占めているのは、
それだけだ。
「兄上」
全身を鮮血で濡らしたミネルバが、両手に鎗を携えている。彼女の薙鎗と、父王がとり落とした、
剃刀のような鋭く軽い鎗。
「ミネルバ、脱がせてくれ。盾のせいで左手が利かぬ」
鎗を打ち捨てると、彼女はすがり付いてきて、ミシェイルの着衣を剥ぎ始めた。晒されたものは
熱い息を浴び、殺戮の興奮と相まって爆発寸前にそそり勃っている。骨を与えられた犬のように、
ミネルバがむしゃぶりつき、喉の奥まで飲み込んだ。
「ミネルバ、お前も脱ぐのだ」
屍の山、血でぬかるんだ地面、腐臭漂う空気。それゆえ欲情し、これ以上ない穢れた場所で、
下半身半脱ぎになり、対面座位で交合う兄妹。野外では立ったままミネルバに尻を向けさせ、
背後から貫くのが楽なのだが、彼女はこの体位を嫌った。あくまで兄に『抱いて』ほしいのだ。
「……ああ、兄上、兄上、もっと、もっと!」
羞恥の欠片も無く、乱れるミネルバが与えてくれる快楽に没頭することにしたミシェイル。
やがて鎧が擦り切れるほど激しいふたりの交合は、同時に絶頂を迎えた。ミネルバの熱が冷めた頃を
見計らい、ミシェイルが切り出す。
「負傷した父上から俺に、帰還命令が出ている」
繋がったままではあるが、ミネルバにもこの異常さは理解できたらしい。
「要である父上と兄上が前線から離れて、補給隊は遥か後方……これは暗に撤退命令では?」
「父上の真意を質さねばならん。俺のいない間、面倒なことは白騎士どもに任せて、お前は
次なる戦いの際はひたすら殺しまくれ」
ミネルバの、女の部分が再び濡れて締まってくる。ふたりは腰を上下し始めた。
「力の続く限り、酷く殺せ!俺たちを愚弄した者全てだ!」
「は……い、いいっ……兄上っ!」

父王は命こそとりとめたが、失血による体力の消耗が激しく、一日の大半を睡眠に費やしている。
ミシェイルは、自室でひとり考える。帰還命令は、出ていないことがわかった。偽の命令を、
誰が、何のためにどうやって?
「ふふふ……いくらお考えになっても、わかりますまい」
闇。闇からの声。
続く
224今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/04/27(火) 18:20:45 ID:f4qye12/
【竜騎士とその兄とその花嫁 第7話・闇の司祭(2) >>223の続き】
なんたる不覚、この俺がこんな近くまで、何者ともわからぬ者の侵入をゆるすとは!ミシェイルは
剣を取ろうとする。だがその柄には無数の百足が群がり、たちまち腐って床に落ちた。
天井には幾塊の蚊柱が立ちのぼり、縞模様の蜂群が耳障りな羽音と共に鋭い針を誇示している。
そればかりではない。壁も床も、この部屋はいつの間にか名も知れぬ毒蠱に支配されていたのだ。
「ウォームの魔導書でございます。蠱どもは、わたくしめの命令ひとつで王子のお命を奪いますので、
これからのお話しはなにとぞ穏便に……」
声の主が姿を現していた。黒い僧服を纏った老人。だが細長い瞳孔をたたえた虎のような瞳や
皮脂玉が滲み出た鷲鼻、異常に長く尖った犬歯など、顔のつくりひとつひとつが化け物のように醜い。
「きさまは……何者だ!?」
呻くようにミシェイルは尋ねた。それしかできなかった。
「おお、申し遅れました。わたくしめはガーネフ。早晩貴国と国境を隣接する、ドルーア帝国の
宰相を拝命しております」
ドルーア。かつては暗黒竜メディウスを封印した地として、戦いの絶えぬマケドニアにあっても
そこは長い間不可侵領域とされてきた。『百余年の時を経て、暗黒竜復活す!』という
噂が流布されるまでは。
新興国家ドルーア、いや、底知れぬ大地へ穿たれた穴を塞いだだけにすぎない城塞の住人、
闇の司祭どもは、たった一枚のカードを提示しただけで、世界を真っ二つに割ってしまった。
グルニア、グラ、カダインは暗黒竜のもたらす恐怖に早々と屈し、アリティアと聖アカネイアは
徹底抗戦を挑んだが、狡猾極まる奸計の前に敢えなく敗れ去ってしまった。残りの国々、
そう、われらの築く王国も、いずれかを選択せねばならぬのか?
「わたくしめが参りましたのは、王子、あなた様を啓蒙するためでございます」
「俺が蒙昧だと?」
「左様。いずれマケドニアは統一されましょうが、王位を継ぐあなた様に、未来への展望が無いのでは
隣国のわたくしどもも困りますのでな……。これを機に、両国のあり方を話し合うべきと存じます」
ガーネフが指を鳴らした。毒蠱の群れ、そして彼自身の姿も消え失せる。
「またお目にかかりましょうぞ。なに、ご安心を。王女様とご一緒のときは隠れておりますゆえ」
あ奴、どこまで知っているのだ!?羞恥と怒りで、顔を紅潮させるミシェイルだった。
続く
225名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 23:40:20 ID:nGlKEYAk
乙です。
ミシェイルにも一応恥ずかしいという感情があったんだなw

ところでシャルローの続きはまだですか?
226名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 02:38:51 ID:2g/JZR4H
>>220
やっぱり前スレの人だったか、職人デビューおめ!

感想が『普通』ってのも久しぶりに見たわ。
227名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 23:54:08 ID:3boDAPL6
ほす
228名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 00:51:32 ID:f/KfSC06
ぼすにみえた
229名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 23:33:58 ID:ZAkzvy4O
何この過疎っぷり
230名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 01:02:40 ID:0VYPxd8N
ネーGWだから投下ラッシュかと期待していたのに
231名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 19:59:43 ID:kNhi2NEA
俺は明日からGWだけど、ネットなんてしないで思う存分リアル満喫予定だよ。
そう言う人のが多いんじゃない?
期待するならGW明けがいいよ。
232名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 22:07:55 ID:Cs+BXljO
リアル漫喫予定に聞こえて一瞬涙しそうになった
233名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 02:00:09 ID:jWIimxWS
リアル漫喫……それは個室すなわち自分の世界に浸ることを許されない漫画喫茶である。
お世辞にも社交性に富むとはいえぬ男女が遮蔽物のない部屋の中、
黙々と読書を続ける様は異様という他ない。
だがミカヤやソフィーヤと一緒ならこんな私でも楽しいリアル漫喫生活が贈れそうである。
ターナはいけない。じっと読書しているタイプではないだろうし、あの乳房は反則的だ。
リンディスでも駄目だ、あのFUTOMOMOは私を獣に変える。
ルイーズ!ルイーズ!ルイーズ!ルイーズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!人妻ルイーズたんのブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!

234Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo :2010/05/01(土) 03:03:34 ID:pW8fjFa0
 あらすじ

 私はイザークの平民娘、マナ。幼いころからお世話をさせていただいているセリス様と恋仲になっていたところ、ユリア様の嫉妬の的にされてしまう。
 セリス様とちゅっちゅするのに夢中になっていた私は、背後から近付いて来る、セリス様の妹、ユリア様に気付かなかった。
 私はそのユリア様にスリープの杖をかけられ、目が覚めたら…豚小屋でいじめられてしまっていた!

 そしてその1週間くらい後のこと…ユリアのマナに対するいじめは、陰湿になる一方であった。
 ユリアはセリスとのかなわぬ愛によって溜まる鬱憤を、最大の障壁として認識しているマナを虐めることで晴らしていたのだ。

 さて、この日のユリアは、マナがセリスからもらったものすべてを、マナの目の前ですべて破壊し尽くし、その残骸を掃除させるという蛮行を行った。
 マナがやめろといえばオーラの書をぶっ放し、許してくれといえばオーラの書をぶっ放し、何もしなくてもオーラの書をぶっ放すという暴君っぷりを発揮。
 マナが特に大切に飾っておいた髪飾りやドレスはすべて燃えかすも残さず消え去り、ユリアの気が晴れるころには、マナの部屋はすっちゃかめっちゃかになっていた。
 泣き叫ぶマナの頭を踏みにじって「セリス様を寝取ってしまって申し訳ございませんでした」と何度も謝らせ、今日のマナいじめはおしまい。
 そのマナいじめの際に体力を使いすぎてしまい、疲れ果てたユリアは、今日は早く寝てしまおうと部屋に戻ることにした。
 今回の話は、ここから始まる。
235Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo :2010/05/01(土) 03:06:00 ID:pW8fjFa0
 「ああ、セリス様…今日もりりしいお顔でしたわ…いつか、あの隣で…」
 ユリアがそんな不埒な妄想にふけりながら自室に戻ろうとすると、不愉快な男の声がそれを邪魔した。
 「ユリア様、もうお休みですか?珍しい…」
 部屋の前に立っている近衛兵の護衛は、不思議そうな顔でユリアに声をかける。
 近衛兵が違和感を覚えるのも当然だ。ユリアが普段、ベッドの中で眠りにつく時間より、2時間以上早いのだから。
 「ええ、セリス様に似合いそうな髪飾りを探して街に出たの。そしたら少し疲れてしまって…」
 「ユリア様、まさか御忍びで…!」
 護衛の形相が途端に、驚愕と憤怒のそれに彩られる。ユリアは仮にも、彼ら近衛兵士が忠誠を誓う王の妹。もし何かあれば、国を挙げての大混乱に陥ってしまう。
 「まったく、そのようなときは我々護衛をつけろと何度申せばお分かりいただけるのです!」
 「ふぁぁ…ごめんなさい、もう眠いの。お叱りは明日にしてくださらないかしら…」
 ユリアは眠たげな表情を作って、不機嫌であることをアピールしながら目をこする。
 こうなれば部下は叱るにしかれなくなる。ユリアの気まぐれが放ったたった一言で、兵士の生活は破綻するのだ。
 どんなに素晴らしい忠言だって、ユリアが「この兵士がいけすかない」といえば、明日から兵士は閑職に回される。
 このまま説教モードに入ったら、明日から飯が食えなくなる。そう判断した兵士は諦めたような表情でユリアに当たり障りのない忠言を送った。
 「…分かりました。ではこれだけは覚えておいてください。お外に出るときは我々に一声かけてくださいませ」
 「ええ。ごめんなさい、セリス様をびっくりさせたかったの…それじゃあ、おやすみなさい」
 ユリアは虫も殺せぬようなたおやかな笑みを護衛兵士に向け、そのまま部屋の中へと入っていった。
 「ふん、忠誠心の塊のような護衛をだますことなんて、グラオリッターを壊滅させるのより楽よね…」
 扉を閉めた途端に、小声でつぶやくユリア。猫かぶりもだいぶ板についてきたようだ。
 「お前たちのような役立たずの護衛なんかなくても、賊くらい街ごと潰してやるわよ…」
 そう言いながらユリアは、普段から携帯しているナーガの書とオーラの書を机の上に丁寧に置く。
 事実この2つの書さえあれば、ユリアはグラオリッターどころかグランベル全土を滅ぼすことだってできるだろう。
 「にしても…アッハッハッハ…!マナのあの顔ったら…!」
 豪勢すぎるほどの装飾品に溢れた私室にて、ユリアは哄笑する。
 「泣きながら許して、許してと連呼するあの腐れ売女の顔ったら…アッハッハッハ!ああ、おかしい!」
 ユリアはそう言いながら、柔らかなベッドの上に座る。
 「あの土臭い蒙昧な平民も、セリス様からものを頂戴することが分不相応だってことを少しは理解できたかしらねぇ?
 さてと…明日はどうやっていじめてあげようかしら…兄のディムロだったかディンゴだったかの拷問ショーを目の前で見せつけるとか…マナがいい悲鳴を聞かせてくれそうね。
 あの女の生まれ故郷を焼き討ちするって脅すのもいいかもしれないわね?…宴会の余興で裸踊りをさせるというのもありかもしれないわねぇ…ストレートに地下牢で水攻めとか…」
 ユリアは呟きながら明かりを消し、ふかふかのベッドの中にもぐりこんだ。…ちなみにマナの兄の名はディムナである。
 「さてと、おやすみなさい…セリス様、いつか私をお傍においてくださいまし…」
 ユリアはそう呟き、目を閉じる。そしてその数分後、ユリアは最愛の兄であるセリスとの幸せな一時を、過ごしはじめたのであった。
 
 …といっても、自らの、夢の中でだが。
236Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo :2010/05/01(土) 03:07:46 ID:pW8fjFa0
 半刻ほど後だろうか。静まり返った、暗いユリアの寝室に、小さな影が、ふいにゆらりと現れた。
 「…」
 その小さな影の持ち主…小柄で細身の平民の少女、マナは、手にしていたリワープの杖を、絨毯の上にそっと置いた。
 そして眠っているユリアの付近に魔導書がないことを確認するや否や、マナは流れるような手際の良さで、手にしていたもう一本の杖…サイレスを、ユリアに向けて放った。
 ほどなく、ユリアの寝息は少し苦しそうなものになった。サイレスの杖が効いた証拠である。自分の攻撃の成功に、マナはほっと胸をなでおろした。

 いくらヘイム直系の聖戦士とはいえ、ユリアは今は夢の中…つまり完全な無防備だ。
 しかも杖の使い手は、いくら平民とは言え、マジックリングとMアップの杖で念入りな強化を受けた、杖使いのプロフェッショナル。
 つまり条件さえそろえば、平民のマナにも、世界最強の女であるユリアの魔法を無力化することは、理論上は可能…のはずである。

 とりあえず、ユリアを無力化することには成功したが、それだけではまだ足りない。マナは持っていた小袋の中からロープを取り出した。
 「…ふふふっ、この時を待っていたんですよ…」
 そう。気弱で献身的で儚げで優しそうなマナとはいえ、ユリアの蛮行を許しておけるほどよくできた女というわけではなかった。
 殴られ、蹴られ、踏みにじられ、貶され…あらゆる屈辱を味わわされ、心をズタズタに傷つけられたマナは、じっくりと、じっくりと、復讐の機会を待っていたのだ。
 しかし相手は世界一強い魔女。安易に食ってかかっても、返り討ちは必至だろう。

 ゆえにマナは、彼女がナーガの書を手放し、かつ眠っている間…つまりコンディションが最低になっている間を狙い、さらにマナ自身のコンディションを最高に高めた状態で、サイレスの杖を放ってユリアお得意の魔導書攻撃を封じ込めるという作戦を取ったのだ。
 最初の虐待のときにユリアから受け取ったリワープの杖を使ってユリアの部屋に忍び込み、そしてユリアにサイレスをかけて無力化し、ロープなどによって物理的に拘束する。
 この作戦がうまくいくかどうかは、はっきり言ってトリスタンがアレスとの一騎打ちで勝つくらい低い確率であった。
 しかしこのまま泣き寝入りをしているだけなら、マナはユリアに虐め抜かれた挙げ句、愛するセリスを奪われてしまうだろう。
 だからマナは、ほんのわずかでも勝算のある賭けに出た。そして、それに勝ったのである。
 
 「…あら?」
 マナがユリアをベッドから引きずり下ろそうとしたとき、ユリアの机の上に無造作に放られた杖が、マナの目に入った。
 「あ、これ、ワープの杖…そうだ、いいこと思いついちゃった!」
 マナはにっこりと笑うと、そのワープの杖を丁寧に置き直し、ユリアをベッドから引きずりおろした。
 「んっ…セリ…スさまぁ…乱暴…」
 ユリアがぶつぶつと呟く。夢の中では、さぞかし最愛の兄に激しい抱擁を受けているのだろう。
 「(乱暴にしているのは私なのにね…)」
 マナはクスクスと笑い、ふかふかのベッドから絨毯の上に引きずりおろしたユリアの腕を、きつく縛りあげる。
 スプーンより重い物を持ったことがないような王女とは違い、マナは生まれついての平民だ。野良仕事にも多少慣れている。
 たとえ線が細かろうと、まっとうな仕事の経験があるマナにとって、これくらいのことは造作もない…というわけでもないが、女の子を縛りあげるのなんて朝飯前である。
 ほどなくして、ロープで簀巻きにされたまま眠りこける、丸腰の上にサイレスまでかけられたユリアと、それをにこやかに見おろすマナの図が出来上がった。
 マナは、手に持ったワープの杖をふるう。ユリアの姿が光に包まれて消える。
 「…ユリア様。私が受けた屈辱…たっぷりお返しいたしますね」
 マナはそう呟き、自身もリワープを詠唱して、ユリアの部屋から姿を消した。
 わずか5分足らずの、護衛ですら気付かないほどささやかな出来事であった。
237名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 03:10:41 ID:pW8fjFa0
 「(ん…ここは…)」
 ユリアが目覚めると、そこは薄暗くせまい空間の中であった。
 「(…動けない…!しかも声も出ない…!誰かがサイレスでもかけたの?…でも誰が…)」
 ユリアは考えを巡らす。そして思い当たる節をひとつ見つけた。
 「(あの土くれ女のマナが寝込みを襲ってきた…?…あり得ない話じゃないわ。
 でもどうするつもりかしらね、こんな変なところに閉じ込めておいたら護衛たちが黙っちゃいないはず…)」
 冒頭で「護衛なんかなくても街だって焼ける」と豪語しておきながら、結局護衛に頼っているのだが…まぁ指摘するのは野暮だろう。
 「せーりすーさまーっ♪」
 そんなことを考えていると、ユリアの耳に、鈴を転がすような甘ったるい声が聞こえてきた。
 「(この声は…マナ!あの平民女…よくもこんな目に遭わせてくれたわね!この仕返しは絶対…)」
 「おや…いつにもまして甘えん坊だね、マナ。どうしたんだい?」
 その直後に聞こえてくる、若い男性の声。それを聞いて、ユリアの心は歓喜に満ち溢れる。
 「(この声はセリス様!…ってことはここは、セリス様のお部屋!?)」
 そう。ユリアが閉じ込められていたのは、セリスの私室のクローゼットの中だったのだ。
 拘束されていなければ、ユリアはおそらくセリスの服の香りでも嗅いで色々していたに違いないだろうが…
 「(セリス様!?セリス様、ユリアはこちらでございます、そこの泥棒猫が私をここに閉じ込めるんです…!)」
 今のユリアには、そんなことをしているる余裕はない。ユリアは叫ぼうとする。しかし、声は出せない。
 それどころか、体すら動かせない。呪文は唱えられず、助けだって求められない。
 今のユリアに許されているのは、紡がれる愛をクローゼットの隙間から見ることと、セリスとマナの声を聞かされることだけだった。

 「顔が明るくなったね。…悩みが吹っ切れたのか?」
「ええ。ちょっと最近暗いことが続いていたんですけれど…セリス様が頭をなでてくださるだけで、そんなのが吹き飛んでしまうような気がするんです♪」
 「なんだ、そんなことでいいのならいくらでも撫でてあげるよ。おいで」
 セリスは両腕を広げて笑いかける。そこに飛び込むマナ。まさに絵に描いたかのような恋人同士のスキンシップだ。
 「(くっ…あの土くれ、平民、塵芥がどうして、どうしてセリス様のご寵愛を…!ああ、殺したい、むごたらしく命乞いをさせて殺したい…!)」
 ユリアは歯噛みして悔しがる。普段のユリアなら、マナを塵も残さず殺すことなんて簡単だっただろう。しかし今のユリアは、シビリアン以上に無力だった。
 「よしよし…」
 「…セリス様ぁ…」
 マナは舌をちろりと出し、セリスの頬をぺろりと舐める。普段なら、恥ずかしがって絶対にやってくれないようなことである。
 「おいおい、今日はずいぶんと積極的だね?あのしっかりもののマナがこんな甘えん坊になっているところなんて、誰かが見ていたらきっと驚くだろうね?」
 「それなら見せつけてあげればいいんです。私たちは心の底からこんなに愛し合っているってことを…ね?
 それに私…セリス様の激務を少しでもお手伝いしたいけれど、身分が身分だからそれもかなわないし…
 だからこうして、少しでも疲れをいやしていただきたいんです。セリス様…」
 マナはセリスに抱きつき、そのまま胸板に頬ずりをした。照れるセリスを見てユリアは歯ぎしりをする。
 本来あそこにいるべきなのは、自分以外にありえてはいけないというのにという、あまりにも身勝手すぎる嫉妬から出た歯ぎしりだった。
 その音が聞こえたのか。腕の中に抱かれながら、マナは微笑をクローゼットに向ける。その微笑に、ユリアは背筋が凍りついた。
 ユリアをわざわざセリスの部屋のクローゼットなんかに閉じ込めたマナの目論見が、ユリアにはたった今理解できた。
 マナは自分に、決定的な屈辱を与えようとしているのだ。
238Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo :2010/05/01(土) 03:12:25 ID:pW8fjFa0
 「セリス様も大変でしょう…?妹君のユリア様や、従弟のリーフ様、脚フェチのセティ様とのこととか…」
 「そうだな…確かにセティの趣味は理解したくないし、リーフはレンスターの王になったがおそらく次世代の王は血族的に彼の子供ではないだろう…
 やっぱり血族的にアルテナ王女の子供になるんだろうな。…そういった時のアルテナ王女とリーフの細君の確執とか、それに関する政治がらみの争いなんて、今から考えるだけでも頭が痛いよ…」
 セリスは頭を抱える。
 「(ああ、お力になってあげたい…!セリス様、そういう時こそ私をお使いになれば…!母上のおかげで無知な平民より多少ものは知っております、だからそいつより私を…)」
 「でもそれにもましてユリアだな、あいつには本当に困らされてばかりだ…」
 「(え?)」
 ユリアの心は、音を立てて凍りついた。…まさか、自分が?誰よりもセリスを想い慕っている自分が、セリスの枷になってしまっている…?
 「あら、セリス様からそんな言葉が出るなんて心外…どうして?」
 「(心外でもなんでもない癖に!自分で誘導した癖に!セリス様、あなたはこの平民に騙されてしまっているんです!)」
 「…マナにも関係のあることだと思うんだが…何日か前、厩の近くで食事を運ぶための台車が見つかったことがあっただろう?」
 ユリアの心臓が跳ね上がる。マナを最初にいじめた時に犯した、最大の失態だ。
 「調べた結果、あんなことができる者はユリアしかいないって結論になってね…信じたくはなかったが…マナ、君はユリアに何かされているんじゃないのか?」
 …まさか本当に嗅ぎつけてくるとは。今ここでマナが首を縦に振れば、ユリアに対するセリスの信頼はガタ落ちになる。
 どうか、首を縦に振らないでくれ。ユリアは必死になって祈る。
 「いいえ、ユリア様はお優しい方です。平民の私に、この城でのあり方を教えてくださるのですもの…台車もきっと、誰かが何かを運ぶために持っていったのでしょう?」
 静かな怒りと多大な皮肉を含みながら、それでも作り笑いは崩さず、マナはよく通る声でそういった。
 「(くっ…あの女、いけしゃあしゃあと…!)」
 ユリアは怒りを覚える。…首を縦に振らなかったら振らなかったで癇癪を起こすのだから自分勝手なものだ、という指摘をするのは無粋だろう。
 「…そうか。でも…マナ、これだけは言っておくよ」
 その皮肉に気づくはずもなく、セリスはマナの肩を優しくつかみながら、マナの瞳を真摯に見据えて言った。
 「私が愛するのは、君だけだ。生涯それは変わることはない。ティルナノグにいた頃から献身的に世話をしてくれた君を捨てろなんて、そんなことは神に言われたってできないよ」
 「…本当ですか?フィー様や、ユリア様や、アルテナ様に傾いたりしませんか?」
 「当然だ。この体に流れる聖戦士の血に誓ってもいい。マナ、私は君が好きだ。君が一番好きなんだ…他の女の人なんて、もう目にも入らないよ…」
 セリスはそう言って、マナの額に口づけをする。歯ぎしりして悔しがるユリアと、幸せそうな表情でさらにべったりとくっつくマナ。
 「セリス様…マナは幸せです…そのお言葉、何度言われても、私は舞い上がるように嬉しくなって…でも今日は、少し意地悪をさせていただきます」
 「え?」
 意外そうな顔をするセリスに、マナは満面の笑みを向けて、甘ったるい声でささやくように言った。
 「セリス様、素敵なお言葉だけなら詩人でも紡げます。ですので…態度で示していただけませんか?」
 その言葉の意味するところは、セリスにもすぐに理解できた。
 「…分かった」
 セリスは優しく笑い、マナの簡素な衣服に手をかけた。衣擦れの音と甘い吐息が、静かな部屋の中に響く。
 その音が意味するところなど、知れたことだ。ユリアは必死に、このまま時間が止まってくれればいいのにと願う。
 しかし…たとえ神にだって、時間を止めることなどできるわけがないのだ。
 現実はユリアに対し、あまりにも残酷だった。
239名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 03:15:14 ID:pW8fjFa0
 それからはユリアにとっては悪夢のような時間だった。
 目を開ければ、いとしい兄と、何よりも憎い平民女が、生まれたままの姿で激しく愛し合っているのが見える。
 目を閉じても、唇同士が吸いつく激しい音が聞こえてくる。目を開ければ、激しい抱擁が見える。
 自分の幸せな夢の中よりも激しい、愛と愛のぶつかり合い。口づけが頻繁に行われ、少女の抑えるようなあえぎ声と、少年の荒い息遣いが聞こえてくる。
 「セリス様…ぁ…!」
 「ああ、好きだ…マナ、好きだよ…!」
 目を閉じても。身をよじっても。夢であってくれと願っても。クローゼットの扉越しに行われている情事は現実であり、そして止まらない。

  「(…セリス様…どうして…私だって、私だってこんなにも愛しているのに…!)」
 ユリアは涙を流しながら、羨望と嫉妬で自らの身を焦がす。どうして自分じゃないのか、どうしてあの女なのか、と。
 もし嫉妬で人が殺せたら、目の前のカップル2人は間違いなくユリアの嫉妬で跡形もなく消え去っていただろう。それほどにまで、ユリアの嫉妬は深かった。
 「ひっ、ひゃん…ひゃぁ…あっ、あっ…」
 体を小刻みに震わせながら、マナはベッドの上で果てた。その顔は、性行為後特有の気怠さと、愛する者に果てさせられたことへの幸せに彩られていた。
 「…イっちゃったのかい、マナ?」
 「はい…セリス様、お上手ですね…」
 セリスの胸の中で、勝ち誇ったような微笑みを浮かべながらクローゼットを見るマナ。
 「…おや、あちらに何かあるのかい、マナ?」
 「いえ、セリス様のお顔を見続けていたら…また気をやってしまいそうな気がしますので…」
 「ハハハ…じゃあもう一回いこうか!」
 「もう、セリス様ったら…元気一杯ですね。実はユリア様ともご懇意にされているのではありませんか?」
 マナはセリスに抱きつきながら、そんなことを尋ねる。すると楽しそうなセリスの表情が、露骨に不機嫌そうなものに変わった。
 「ユリアは妹だ、そういう間柄になることはできないだろう?私はアルヴィスのように、自分の妹に手をかけたりはしないよ。
 …それに何より、もう私にはマナだけしか見えないと言ったはずだ。マナといるときは、別の女のことなんて話したくないな」
 「あ、も、申し訳ありません…」
 「まったく。そんな悪いマナには、お仕置きが必要だなぁ?」
 セリスは意地悪くにやりと笑うと、マナを四つん這いにさせ、そして後ろからマナを激しく抱擁した。
 「あっ、やめて…激しすぎますぅ…!」
 「やめないよ、これはお仕置きだからね…」
 口ではそういうが、それは愛のスキンシップ。四つん這いになったマナに、獣のように挿入されるセリスの剛直。
 唇同士が、腕同士が絡み合う、あまりにも下品で、淫乱で、それでありながらディープな愛情表現。
 そんなものを、最も見たくないものを、ユリアは目の前でまざまざと見せつけられる。

 「(セリス…様が…あのセリス様が…私のことを…他の、女、扱いなんて…)」
 呆然とするユリアの耳には、マナのあえぎ声とセリスの歯の浮くような口説き文句が入り、そして反対側の耳から抜けていく。
 ふしぎなことに、涙すら流れなかった。悲しさも、悔しさも、怒りもこみあげてこなかった。
 ユリアの心の中にあるものは、喪失。ただそれだけ。
 セリスに愛されているという勝手な思い込みと、セリスを誰よりも愛しているという勝手な心、その2つが、崩壊した。ただそれだけのこと。
 そのまま2人のまぐわいを見ながら、ユリアは自らが平民と侮っていた女に、完全な敗北を喫したことを、実感した。
240Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo :2010/05/01(土) 03:17:35 ID:pW8fjFa0
 数カ月後。
 「ユリア様、お食事をお持ちいたしました」
 「…いらない…食べたく、ない…」
 「さようですか。でしたら、こちらにお料理を置いておきますので…お召し上がりになるようにと、セリス様がお命じになられておりますよ」
 「…うん…」
 食事を運びに来た執事は、慣れた様子で食事の入った台車をユリアの前に置き、淡々とその場を去っていった。
 どれだけ説得しても、ユリアは絶対にこの食事をすべて食べきらないだろう。そのことは執事には、よく分かっていたのである。

 ユリアは、目に見えてやつれた。元々大柄な方ではなかったが、体躯はひょろりとやせ細り、今や細身のマナよりもさらに細くなってしまっている。
 あばらが浮き出て、目の下には常に泣いた後のような涙のあとがある。目はうつろで、常にぼうっとしたような印象を受けさせた。
 「…セリス様…」
 時折思い出したかのようにそう呟き、そして食事を一口、口に運ぶ。涙が一筋流れる。そしてまた再び、ぼうっとする。その繰り返しだった。

 「ユリア様、失礼いたします!」
 どれくらい経っただろうか。皿の上の食事が半分ほど減ったとき、笑顔満面のマナが、革袋を持って部屋の中へずけずけと入ってきた。
 細身にもかかわらず、その腹はぽっこりと膨れている。その中に、新たな命が宿っているのは、誰が見ても明らかだった。
 「…マナ…この泥棒猫…泥棒猫…!」
 殺してやりたい。いや、殺さなければならない。マナを殺して自分がその後釜になるのだ。
 いや、むしろマナの腹にいる赤子を殺し、自分がセリスと子を成せば嫡子は自分のもの…!
 「殺してやる…殺してやる…!」
 狂気に駆られて全力でマナの腹に殴りかかろうとするユリアの手を、マナががっしりとつかみ、ひねりあげる。
 「あぐっ!」
 「食事も碌に取っていない、炊事も裁縫もできないような女が、毎日王女に似つかわしくない仕事をしている私に勝てると本気で思っていらっしゃるんですかぁ〜?」
 涙を流しながら怒りをあらわにした、すっかりやせ細ったユリアの顔を、マナは軽蔑しきったような眼で覗き込み、挑発する。
241Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo :2010/05/01(土) 03:20:52 ID:pW8fjFa0
 しばらくの睨み合い…実際には「侮蔑の視線と憎悪の視線のぶつかりあい」…の後、マナは笑ってユリアの手を離した。
 「安心してください、私、ユリア様と違ってサディスティックな趣味はありませんから。今日はユリア様に言伝があってやってきたのです」
 「ことづて…?」
 「色々あるんですよ。えーっと…まずはこちらをどうぞ。イザークで有名な、滋養の出る食事です。ユリア様がそのようにやつれてはよくないと思いまして…あーっ!」
 マナは白々しい声をあげながら転ぶ。革袋の中身がユリアの顔にぶちまけられた。整った髪が一瞬にして崩れ、白くて粘っこいものがユリアの顔にかかった。
 ねばねばしているが、生臭さはない。少なくとも、男性の精液ではないことは確かだ。しかし、ユリアにはなじみのないものだった。
 「…何、こ…れ…」
 「トロロイモという名前の食べ物です。少しは元気がでるんじゃないでしょうかと思って食べていただこうかと…まぁ顔にかかっても多分大丈夫でしょう」
 「トロロ…?なに、それ…卜占の兄弟?」
 「イザークの野菜、とだけ覚えておいてください。栄養満点で刺激的ですよ、そのうち身を持って効能を知ることになります」
 マナはそう言いながら、顔にかかったその白い物を拭きとろうともせずに、満面の笑みをユリアに向ける。
 「あ、それで言伝なのですが。セリス様がユリア様の健康状態がよろしくないということなので、レンスターのサナトリウムで療養させることを検討してらっしゃいました。
 レンスターのリーフ王子がユリア様のためだけに特別に建てさせたものでして、既にユリア様の受け入れの準備は完了しているとのことです。
 それとナーガの書なのですが、再びヴェルトマー城へ封印することが、セリス様の意向で決まったようですよ。平和な世の中に戦争の道具は必要ない、とのことです。
 言伝は以上です。それではユリア様、ごゆっくり養生なさいませ。ユリア様の療養、私も微力ながらお手伝い致しますゆえ…」
 マナはこの上ないほど晴れやかな顔で呆然としたユリアにそう伝え、鼻歌交じりに部屋を出ていく。
 「私は少女マナ。治療の杖しか使えませんが、ユリア様より健全な恋愛をすることができます。よろしければご一緒に寝かせてくださいませ〜」
 これがあの、ユリアにいじめられてへこへこしていた少女と同じ人間なのだから、まったくもって女というものは恐ろしい。
 いけすかない女だ、とユリアがはらわたの煮えくりかえるような怒りを覚えていると、突如ユリアの体に異変が起こった。
 
 「…!?か、かゆ…かゆい!?」
 
 猛烈なかゆみが、ユリアの顔を襲い始めたのだ。頬が、額が、そしてそれをかきむしる手までもが、猛烈にかゆくなり始める。
 専門的なことはともかく、トロロイモというのは、肌にかかるとその部分が猛烈にかゆくなるのである。そんなのが顔にたっぷりとかかればどうなるか…想像に易いだろう。
 「かゆい、かゆい、かゆい…!ぐっ…かゆい…ああああああ!!!!」
 かきむしっても、かきむしっても、まだかゆみは止まらない。ベッドのシーツに顔をこすりつけてトロロを拭き取っても、かゆみはまったくおさまらない。
 「がっ…くっ、くぅっ…!」
 かきむしりすぎて、皮膚に血が滲み始める。美しい顔がかぶれて荒れていく様は、その手の趣味を持つ人が見れば退廃的な興奮を覚えることだろう。
 「くっ…がっ…かゆい、かゆい、かゆい、かゆい…かゆい…!あの女、あの女、あの女め…呪い殺してやる、絶対に呪い殺してやる…」
 激しいかゆみに顔をかきむしりながら、ユリアは激しい憎悪と復讐の念をマナに向けた。

 しかしユリアは、二度とマナに復讐などできないだろう。
 なまじ健康を悪くしたばかりに、療養という名目でセリスから引き離されることになり。
 マナにセリスの妻という座を取られてしまい、しかも目の前で2人が愛を激しく語らう姿を見せられ。
 ナーガの書という最大の牙は抜かれてヴェルトマー城に封印され。
 そして挙句、最後の復讐と言わんばかりに変な薬(正確にはすりつぶしたイモなのだが)をぶっかけられ、笑顔で勝利宣言までされたのだから。
 「どうして…どうしてよ…どうして私がこんな目に…!神様…どうして私が…どうしてよ…どうしてよぉ…!」
 ユリアは呟く。しかしそれは元はといえば、自分の醜い嫉妬心が招いたこと。
 マナに嫉妬したユリアは、マナを虐め抜いて、セリスから引き離そうとした。その結果として、自分がセリスから、最も残酷な形で引き離されたのだ。
 「セリス様ぁ…セリス様ぁ…!セリス様ぁ!」
 ユリアはかゆくてたまらない顔をかきむしりながら、一人泣いた。
242Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo :2010/05/01(土) 03:24:07 ID:pW8fjFa0
 「ねぇ、セリス様。この子の名前、何がよろしいでしょうね?」
 「そうだなぁ、男の子だったら父の名から…いや、そんなことよりマナ、子供のためにもきっちり栄養をつけなきゃだめだよ?君は体が細いんだから…」
 「分かってます。セリス様の方も!他の女の人に手を出したら、私、怒りますからね?」
 バーハラ王宮の玉座の間では、お腹の膨らんだ、ほっそりとした黒髪の少女が、若き王の太股の上にじゃれついている。
 「ふふっ…因果応報。己が所業を呪うことですね、ユリア様」
 胎の中の子供が、マナの中で動く。その命を授かった幸せをかみしめながら、マナはセリスにさらに深く抱きつく。
 「ん?何か言ったかい?」
 「いいえ、何も。…子供の名前、何にしましょうね」
 マナは微笑む。
 その笑顔は女一人に最大の復讐を遂げた後とは思えないほど、清楚で純粋で、そしてそれゆえに、残酷だった。
243Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo :2010/05/01(土) 03:30:04 ID:pW8fjFa0
あとがさ
黒マナ1点消費して脅迫使います。手札の「神の怒り」捨ててください。
ユリアがマナを虐待する話なんて覚えている人いるのかなぁ…


保管庫様へ

29スレ目の「ユリア→セリス×マナ」
http://fets.x.fc2.com/dir/cont/29-7.html
と、31スレ目の「ユリア×マナ」
http://fets.x.fc2.com/dir/cont/31-06.html
そしてこの作品の作者名を「Samon.avi ◆Ap3U4XAzTo」に変えておいてください。
244名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 21:34:16 ID:HSGHC9tk
>>243
いやちょっと言ってる事わかんない
245名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 21:52:55 ID:NqaQkuM6
わかる人にはわかるんでいいんでないかん?
まぁ、あんま好ましい処理じゃないけど。
246名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 22:19:00 ID:z4j7bz0B
それよりこういう人を選ぶネタは冒頭で注意書きを入れてくれよ
ギャグとしての黒ユリアは好きだけど、これはちょっと…
ものすごく読後感が悪かった
247名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 22:35:29 ID:HQnTGM1X
ユリア優位だった頃の話は好きだったんだがなぁ、
今回はティニー総受けの話並に後味悪かった。
248名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 23:14:10 ID:y4Yz/6gs
個人的にはこういう黒いハードなのも好きなんで楽しめたぜ!
陵辱とか鬼畜なのももっと読みたいけど、ここじゃ少ないよね。

ただ他の人も言ってるけど、注意書きは入れたほうがよかったな。
次回作を楽しみにしてる。
249名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 23:54:51 ID:VJAaMFv3
きついと思ってたの自分だけじゃなかったか…。
ホント注意書きって必要だな。
250名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 01:27:44 ID:49TR+6ji
きついかなー
どの程度までならいける?
251名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 01:27:54 ID:A5WTdEa/
手札とか意味わからん。
遊○王とかか?

個人的意見で悪いけど、話としてはよくある昼ドラの印象。
ただのオリジナル作品ならいいと思うけど、ここはエロ『パロ』板だから。
ここ最近ずっと注意書き云々でもめてたんだから、そこだけ配慮すべきだったんじゃないかな。
252名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 01:29:16 ID:cwN1UnKP
ユリアはいじめる側よりいじめられる側の印象だ
トロロイモの描写には笑ったけど
253名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 02:04:22 ID:6y8qEKgR
個人的には

SユリアMユリアどちらもノーマルより好きな俺としては、そこは理解できた。
黒マナも、のけぞりそうなインハイの際どいところって感じだ。
だからGJ付け……たかったんだが……

セティの脚フェチ云々は作劇上の存在意義あったのかね?
あれで俺はがっくりきて読むの止めようかと思ったぞ。
あ、もし意味があったとしても説明はいりません。ただ、疑問に思ったということだけ伝えたかったので。
254名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 02:34:11 ID:jafpyENi
"マナ、最後の逆襲"的な感じでホッとしたりしたけど
その後のユリアまで書いたのはちょっと蛇足だったような気がする
物語として終わらせたかったのであればトロロイモか最後か、
どちらか切る位でバランス取れたのではないかと
最後までスイーツ脳だったのも個人的には寂しかったな

…因みに某所でディンゴネタ書いたのは自分だったりする
255名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 02:37:21 ID:8WAP43N1
おまえら添削まではいらんのじゃないのか…

そもそもこの程度で注意書きとか繊細すぎんだろ
何の前触れもなく死姦グロネタを見せられても
ある程度までは黙っていたあの頃の俺らはどこへ行ったんだ
全然戻りたくないけど
256名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 02:46:26 ID:TvyGBwmq
なんつーか過剰反応すぎる…
普通に読めたけどな…人それぞれなのは当然だが…

SS来るたびにこれじゃもう新規の人とか来なくなりそうだな
257名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 03:23:17 ID:HYaO4NQS
GJつけたいところだったけどためらったってのには同意だな
これだけレスがついてGJ一つもない辺りがなんとも・・・
外伝の場合は毎回のようにグロかったし、短かったからあまり気にならなかったよ
今回の場合は設定のまずさより、ねちっこい書き手の空気読めなさが不快だった
258名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 09:27:01 ID:csnSRKQp
なんていうかユリアへの対抗意識丸出しの作品という感じが否めない
キャラ崩壊著しいと作者の何かが透けて見えて確かに不快だな
259名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 10:27:25 ID:r5NLUDuq
繊細とかそういう問題じゃない
キャラ改悪なんて注意書きあって当然だし
人を不快にする可能性があるならそこは配慮すべき
その可能性にすら気付かないなら自分の日記にだけ書いとけばいい
260名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 11:23:20 ID:vZm6UE2b
出て来たのがユリアとマナって時点で前のマナいじめの人かって想像出来たし
読む内にああやっぱりかと思ったけど、まあ注意書きはしてほしかったよね
でも個人的にはきちんと完結してくれたのでGJ
261名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 12:08:04 ID:sN9ZEU3B
二度と来るな
262名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 12:16:17 ID:sP7KOoP7
いつからここの住人はこんなに沸点低くなったんだ?
注意書きに気づかなかったのは落ち度にしても、トリつけるとか配慮はしてたと思う。

昔はこれくらいで騒いだりしなかったのにな
263名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 12:30:38 ID:LCY+p+pN
乞食の方が調子に乗りやすい
もらった果実をただ食うだけだから
264名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 12:44:17 ID:sP7KOoP7
そんで味にはケチをつけるのな。
いつから職人の指導員になったやら。
別にマンセーオンリーにしろとは言わんけど、
これじゃダーク系やハード系は投下しにくいことこの上ないな。
265名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 13:17:41 ID:49TR+6ji
えるしっているか
トリップをNGにいれると
そいつの作品をみなくて済む
266名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 14:14:13 ID:vZm6UE2b
いや、初めて見るトリじゃ対処しようがないだろ
トリは長く書く予定のある人推奨だけど、注意書きは誰でもあった方がいい
内容説明が難しいとしても、せめてCPぐらいは書いてほしいよ
外伝とかだみゃーん氏みたいに最初っから内容が予想出来るならまだしも
267名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 14:19:54 ID:5cJUlEmj
そういえば最近だみゃ〜んを見ないが
生きているのだろうか
268名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 15:59:14 ID:rtRn5o/x
きっとつくばあたりの研究所に監禁されて新素材の
開発させられてるんだろう >だみゃ〜ん
269名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 17:32:16 ID:jafpyENi
>262
ユリアの肩持ってる意見が多いから、(便乗以外は)新しくここ来たと推測
そうでなきゃ以前の段階でもっと紛糾してた可能性もあったんだし
ただどこか削ったり、正直前回までで終わらせるのも、選択肢としてはアリだったんでないか
ギャップで戸惑ってるのかも知れんぞ
270名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 19:14:55 ID:qgDnG6nk
SS投下される度にこの流れじゃもうどうしようもないな
271名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 21:16:10 ID:QPQJn2Ec
不快とかいってる奴らこそマジで自重しろ
そこまで配慮してもらわんと自分を守れないのか?
なら2ちゃんなんかこないほうがいい
272名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 21:49:06 ID:ZD6cqDm1
俺も不快だとか書きこむのはお門違いもいいとこだと思うわ
んないちいちエロパロにまで元のキャラの性格がどうのこうのとかアホかと
今までこんなことなかったよね
273名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 22:40:20 ID:WmPvIscY
だから注意書きがあればいいんだって。

>>269
前の話読んだことあるけど、
当時のは別に紛糾するほどではなかったな。
正直続編が出るとも思わんかったし内容にも驚いた。
しかし以前は注意書きがあるのが普通だった気がするけど、
書かない人増えたんだな…。
274名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 22:51:10 ID:wOkc2mQE
あとNGワード設定な
275名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 22:52:35 ID:oYhSlAiX

お前ら本当にいい年した大人か?
276名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 23:35:59 ID:Wp4qFvTm
作者が注意書きをちゃんとしてれば、こんなに荒れることもなかったろうに。
でも、だからって騒ぎ過ぎだろjk もう投下から丸二日近く経ってるんだぞ。
277名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 23:52:53 ID:puWZk//U
注意書きだのNGだのピーピー喚いてないで、過去の保管庫の作品に負けないようないいSSを投下すればいいんじゃねえの?ま、何書いても性根の賎しいやつは文句言ってくるだろうからしんどいけどな。
278名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 01:58:18 ID:TUEwEg0s
まあ、読み手を選びそうな作品は、注意書きはしたほうがいい
その点に関して、異論のある人はいないと思う

あとは、それにかこつけて、自分の気に入らない傾向の作品を叩いたり、
排斥しようと騒いでいるやつらがいるだけ
279名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 13:21:13 ID:6VyeaY84
成長しないスレだよな
280名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 13:57:56 ID:G7vC/1m5
本人達がID変えて執拗に擁護しているのか?
叩いているわけじゃなくて読んだ感想を素直に書いているだけだと思うぞ
ファミコン版の人にしろ黒ユリアの人にしろキャラが言っちゃ悪いが「誰てめ?」状態になっているのは否定できない
そう感じた人数が多いだけの話だろw


281名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 14:34:46 ID:0WXClOxm
二次創作してる時点でキャラ崩壊してるのはどれも同じだろ
今更「誰てめ?」もねーよwwww
282名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 14:45:12 ID:VJY6fJMG
なんでもかんでも本人だの擁護だの言われたら何も発言できないだろ
匿名掲示板なんだからよ

とりあえずまともに話する気があんなら草つけるのはよせ。
意見が合わない相手を嘲笑してる時点でお前らクソだわ
283名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 14:47:07 ID:VJY6fJMG
それとID変えて本人たちがっていうなら叩いてるヤツがID変えて叩いてるって言い方もできるんだぜ?
そう感じた人数とやらを多く見せかけるためにな。
284名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 15:43:38 ID:ZCAI3dGE
そろそろ誰かが流れを変えるためにSS投下する頃
285名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 15:45:01 ID:+PtkJ2H2
>>281
>二次創作してる時点でキャラ崩壊してるのはどれも同じだろ
……これはギャグで言ってるんだろうか?
286名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 16:52:14 ID:ZFhj8DEY
ギャグとしてのキャラ崩壊や、シリアスであえてこのキャラにこういう役回りをっていう書き手の目的ありきなら
ここまで叩かれてないと思う。もちろん注意書き必須での話だけど。
作品の出来よりも「何でこのキャラでこんなことを?」ってのが先に立ってしまう。
黒ユリアの人の場合、単純に原作やキャラに対して愛着がないんだろうなって印象。
287名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 16:57:05 ID:TUEwEg0s
自分と反対する意見の持ち主が、すべて自演だと思い込む人なんて、久しぶりに見た
288名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 16:59:15 ID:TUEwEg0s
>>286
他人の思い入れの有無なんて、どうして君に分かるんだ?
そして、"仮に"、本当に思い入れがなかったとしてだ。どうして、思い入れがなければSS書いちゃ駄目なんだ?

君の言ってることは、結局、自分と同じような感性の持ち主以外は、全部、邪道扱いしようっていう偏った主張にしか見えないぞ
289名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:16:07 ID:VJY6fJMG
結局感想なんて主観でしか語れないからな、
批評は結構だが叩きの域に入っちゃダメだろ

まじめにテンプレ整備を考えたほうがいいかも知れんな
290名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:23:09 ID:G7vC/1m5
叩かれるていと感じる程度の感想しか貰えないなかった場合さ、数年後にもう一度自分のSSを冷静に読み返してみるといいんじゃないかな?
みんな「いい作品だ」と思うなら素直に褒めるだろうから
自分に批判的なコメにもせっかく書いてくれたんだから、感謝の気持ちを持ったらどうだろう
もういい大人なんじゃないのか?
291名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:39:48 ID:VJY6fJMG
言ってることは間違ってないがお前はまず言葉から草を外す事と、
違う意見を出した人間を自演扱いするのをやめることから覚えろ
292名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:47:26 ID:+sfFJMkg
スレが進んでるから変態覇王氏が新作を出したかと思えば…
293名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:56:07 ID:G7vC/1m5
>>291
やだ
294名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:58:36 ID:G7vC/1m5
というか>>290の発言では草なんて生えてないんだが
295名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:00:29 ID:VJY6fJMG
>>293
なんぼ>>290で正しいことを言っててもこれじゃな…
お前こそ大人になれ、お前と違う感想や意見を持つ人もいるんだ。
擁護に見える意見が全て作者本人の自演とか言い出す時点でお前はどうかしてる
296名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:01:59 ID:VJY6fJMG
>>294
>>280の時は生やしてたろ、ああいうのは相手に失礼だからやめたほうがいい
297名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:02:03 ID:TUEwEg0s
>>290
で、君のしていることは、SSへの批評でも何でもなく、「自分と違う感性の持ち主は全部自演」と思い込んで、
見当違いの噛み合わない発言を続けているに過ぎないけどね

君を窘めている人たちは、別に、件のSSを良いと感じているなんて、一言も言ってないんだよね
だから君は、「自分と違う感性の持ち主」どころか、「自分に意見する人間全て」を自演だと思い込み始めているわけだ

数年後と言わず、半年後くらいに、冷静になって読み返してみるといいぞ
298名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:03:47 ID:TUEwEg0s
>>291-293
おいおい・・・、「やだ」って・・・
何が何でも、「自分以外は、全部一人の自演」だと思い込みたいのか
299名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:04:09 ID:G7vC/1m5
この人誰と戦っているんだ?


282 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 14:45:12 ID:VJY6fJMG
なんでもかんでも本人だの擁護だの言われたら何も発言できないだろ
匿名掲示板なんだからよ

とりあえずまともに話する気があんなら草つけるのはよせ。
意見が合わない相手を嘲笑してる時点でお前らクソだわ


283 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 14:47:07 ID:VJY6fJMG
それとID変えて本人たちがっていうなら叩いてるヤツがID変えて叩いてるって言い方もできるんだぜ?
そう感じた人数とやらを多く見せかけるためにな。

289 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:16:07 ID:VJY6fJMG
結局感想なんて主観でしか語れないからな、
批評は結構だが叩きの域に入っちゃダメだろ

まじめにテンプレ整備を考えたほうがいいかも知れんな

291 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:39:48 ID:VJY6fJMG
言ってることは間違ってないがお前はまず言葉から草を外す事と、
違う意見を出した人間を自演扱いするのをやめることから覚えろ

名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:00:29 ID:VJY6fJMG
>>293
なんぼ>>290で正しいことを言っててもこれじゃな…
お前こそ大人になれ、お前と違う感想や意見を持つ人もいるんだ。
擁護に見える意見が全て作者本人の自演とか言い出す時点でお前はどうかしてる
300名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:05:25 ID:VJY6fJMG
>>299
思ってた以上のキチガイだった
諭すだけムダだわ
301名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:07:49 ID:TUEwEg0s
まあ、ID:G7vC/1m5 は、これからもずっとこんな感じらしいので、もう良いんじゃね?

>>278でも書いたけど、「読み手選びそうな作品は、注意書き入れたほうがいいよね」って点に関しては、
おそらく大半の人の意見の一致するところだろうし

あとは、便乗して、自分の気に入らない作品を追い出したい人(たち)が頑張ってるけど、気にしなくていいでしょ
302名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:09:17 ID:G7vC/1m5
論点と本題が完全にずれているんだが

297 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:02:03 ID:TUEwEg0s
>>290
で、君のしていることは、SSへの批評でも何でもなく、「自分と違う感性の持ち主は全部自演」と思い込んで、
見当違いの噛み合わない発言を続けているに過ぎないけどね

君を窘めている人たちは、別に、件のSSを良いと感じているなんて、一言も言ってないんだよね
だから君は、「自分と違う感性の持ち主」どころか、「自分に意見する人間全て」を自演だと思い込み始めているわけだ

数年後と言わず、半年後くらいに、冷静になって読み返してみるといいぞ

287 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 16:57:05 ID:TUEwEg0s
自分と反対する意見の持ち主が、すべて自演だと思い込む人なんて、久しぶりに見た
278 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 01:58:18 ID:TUEwEg0s
まあ、読み手を選びそうな作品は、注意書きはしたほうがいい
その点に関して、異論のある人はいないと思う

あとは、それにかこつけて、自分の気に入らない傾向の作品を叩いたり、
排斥しようと騒いでいるやつらがいるだけ

288 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 16:59:15 ID:TUEwEg0s
>>286
他人の思い入れの有無なんて、どうして君に分かるんだ?
そして、"仮に"、本当に思い入れがなかったとしてだ。どうして、思い入れがなければSS書いちゃ駄目なんだ?

君の言ってることは、結局、自分と同じような感性の持ち主以外は、全部、邪道扱いしようっていう偏った主張にしか見えないぞ


298 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:03:47 ID:TUEwEg0s
>>291-293
おいおい・・・、「やだ」って・・・
何が何でも、「自分以外は、全部一人の自演」だと思い込みたいのか
303名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:10:50 ID:VJY6fJMG
>>301
そだね。注意書きに関しては俺もそう思う。
万人に受け入れられるSSなんてないんだし、
書く側の配慮と読む側のスルースキルがあれば問題ない話なんだよね。
304名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:15:54 ID:TUEwEg0s
>>302
だから、最初からズレてるんだよ、"君が"ね

君は、自分に意見する人間は、全部、同一人物=件のSSの作者だと思いこんで、
SSの叩きや、「叩きを受け入れろ」、と言う主張をしている。それだけを続けている

他の人は、投下前に注意書きはして欲しいという話と、注意書きしてくれたら後は自衛できるからって話をしてる
で、内容叩きするのはお門違いだろうと窘めている

君が、自分以外は全員自演だと思い込むのを辞めない限り、話がかみ合うことはないんだよ
じゃ、半年後くらいに、また会おう
305名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:17:43 ID:VJY6fJMG
>>304
もうほっとけ。
言うだけ無駄だ。どうみても確信犯の荒らしだろ…

ここも変なのが居座っちゃったな
306名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:32:05 ID:uFxiDPlC
ポケモンスレや山田スレと同じだな
いろいろおかしいのが棲み付いて荒らされ続ける
307名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 19:05:44 ID:GVa1R7Vs
ageてると変なの入って来るなぁ…。
308名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 19:47:53 ID:qcg22IOx
こんな風に荒れることってなかなか無かったのにな。
このスレまでそんな風になってしまって残念。

とにかく注意書きさえあればいいんだ。
それでこの先、この荒れた雰囲気が完全になくなるとも思えんが。
309名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 20:56:49 ID:ZCAI3dGE
age
310名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 01:07:43 ID:ujHAy78s
ええと…これは投下してもいいんだろうか…

聖魔のゼト×ナターシャで書けたんだが
311 ◆5ExCfmOitest :2010/05/04(火) 01:21:19 ID:iAFtvwuG
>>310
いいんじゃないでしょうか
……ど自信なさげに言ってみます
聖魔も好きです
312私だけの騎士さま 0/11:2010/05/04(火) 01:25:05 ID:ujHAy78s
>>311
ありがとう、背中押してもらったので投下していきます

ゼト×ナターシャで聖魔ED後
ゼトとナターシャの支援会話に関連あります

すみませんちょっと長いですが、おいていきます
313私だけの騎士さま 1/11:2010/05/04(火) 01:25:36 ID:ujHAy78s

 このままでは焦がされてしまう、心の底にどろどろと沈殿するそれが焼かれ、いずれ心臓だけで無くこの身を焼き滅ぼして

しまう。
幾度となく自分に襲い掛かる悪夢に、ナターシャは何度目か分からぬ深夜の目覚めを迎えた。
静まり返った部屋に、自分の荒い呼気の音だけが妙に響き、それさえもナターシャの恐怖を煽っていく。

「…っ、あ、あ…!」
 金色の髪が乱れ、だがそれを直す余裕もない。
ナターシャはかぶりを振って、わが身を抱きしめる。
それだけでは急速に冷えていく体温を繋ぎとめることなどできず、その上にナターシャに自己嫌悪の芽を出させた。

 これ以上、まだ護られたいのか。
314私だけの騎士さま 2/11:2010/05/04(火) 01:25:56 ID:ujHAy78s

「将軍!」
「…ああ、フランツ。どうした?」

 金髪を揺らし、フランツが駆け寄る。
彼に、常に着込まれている鎧は無く、普段着だ。
鎧の触れ合う音がなく、見習いになる前の生活をフランツに思い出させる。
鎧というものは、敵の斬撃から身を護るためにある。
それ故、重量があるのだ。
フランツのものは大分軽いものであるし、アーマーナイトのギリアムたちに比べればなんてことはないだろう。
だが、とフランツは緋色の頭をした尊敬する将軍を見る。

 なんて凛とした立ち姿だろう。
先頭で馬を駆り戦っていたあのときよりは随分と軽装になったものだが、きっちりと鎧を着込み、フランツの渾身の攻撃でも倒れることはないだろう。
こうして目の前にすると、思わずこちらまで背筋が伸びてしまう。


 だが、今回はその格好よく凛々しい将軍に、フランツは軽口を叩きにきたのだった。
「聞きました、ゼト将軍が、結婚なさると!」
「…、………」

 実はネタを仕入れてきたのはフランツではなく、兄のフォルデだった。
間違いないぜと笑いながら、フランツに度胸試しだと追求を焚きつけられてしまったのだった。
フランツ本人はすっかりゼト将軍という身近な人間の浮いた話に興味津々で、ゼトはといえば、急な話に瞠目したまま動かなくなってしまった。
 今まで将軍という地位にありつつ、ゼトには恋愛だの結婚だの、そういう甘い話題は上がってこなかった。
それは、ゼトが真摯に国のために動いている証拠だという結論で、騎士たちの間のゼトの恋愛についての話は打ち切られるのが常だった。
なのに、大きな戦い――魔王との決戦が終結したのちに、いきなり数段階をすっ飛ばしての「結婚」という大きなイベントが浮上してきたのだ。
315私だけの騎士さま 3/11:2010/05/04(火) 01:26:37 ID:ujHAy78s

「戦場で出会ったのですか? 相手は…あっ、求婚は将軍からっ?」
「フランツ」
「綺麗な方なんだろうなぁ…!」
「フランツ、聞いているか」
「何か贈り物をしたとか、…そういえば将軍まだ指輪してな」
「落ち着きなさい、フランツ!」

 急激に勢いを上げていくフランツの口を止めるために、ゼトは珍しく語尾を強めた。
目を丸くして、フランツは口を閉じる。
全く、と、やはりフランツはフォルデの弟なのだなと実感していた。
よく回る口と沸いて出る質問はまさしく兄弟そのものなのだと。

 一方、口を閉じさせられたフランツは、じわじわとある結論に辿り着く。

「では、将軍…あの、まさか」
「……、…」

 沈黙に重ねられる沈黙と、それから、ゼトがふっと視線を逸らす。
大きな掌で自分の口元を覆い隠すその仕草を見て、フランツの結論は確信へと変わった。
息を呑んで、なんということを聞いてしまったのだろうかと自分を責めた。

 きっと将軍が結婚するというのは、フォルデの間違いで、将軍は結婚相手など――!
「も、ももも申し訳、申し訳ありませんでしたあぁ!」

「…、…ふ」

 意を決して顔を上げた瞬間に、部下に逃げられた将軍は、口に出せなかった秘密を心の奥底にもう一度しまってしまう。
いつかは向き合わねばならぬと思っているというのに、と、逃げてばかりの自分に自己嫌悪が沸き起こった。

 ゼトは、先の大戦が終わってから多忙続きで、彼女と話す時間を得られなかった。
それだけではない、戦闘中にほんの少しだけ急いたせいで雰囲気も何もあったものではない求婚未満の口約束を更新することもできていなかった。
 さきほどフランツが口走った指輪――結婚するときに誓いを立てるために好ましがられるそれも、用意したまま渡せずにいる。
316私だけの騎士さま 4/11:2010/05/04(火) 01:27:00 ID:ujHAy78s

 逃げてばかりなのだ。
戦いのさなか、ランナーズハイで良い返事をしてくれたのではないか。
この会えぬ間に、他のいい相手を見つけてしまったのではないか。
考えれば考えるほど怖くなり、今日も会えなかったと夜遅くに寝台に潜りこむのが最近だった。
夜が明けるたびに、昨日行けば間に合ったのではないかなどと考え込んでしまい、こんなに考え込んでしまうような男は彼女には似合わぬのではないかとまた恐怖する。

 迷う王女の背を押すことは容易かった。
彼女が、彼女自身が幸せになれる道を見据えられたのを確認できたから、それが正しい道なのだとエイリークを励まし、彼のもとへ送った。
なのに、自分自身の背は自分では押せず、立ち止まったまま一人相撲を続けている。

「……」

 ふっと、ゼトの心の蓋が開く。
雪崩れ込んできたのは、戦いの中で、幾度と無く自分を癒してくれた彼女だった。
戦場に現れる癒しの精と、そう呼ばれるようになったのは、最初に呼んだのは誰だろう。
そんな奴らには負けようもない、彼女にそれを教えたのはゼト自身だった。
ほんのりと頬を赤らめ、小さく華奢な体を縮こまらせ、それでも嬉しいのだと伝えてくる視線を受け取ったのもゼト自身だったのだ。

 ようやく会いにゆけると、ゼトの背中を押してくれたのは、紛れも無くナターシャだった。
317私だけの騎士さま 5/11:2010/05/04(火) 01:28:02 ID:ujHAy78s

 なのに、と、ゼトは呆然としていた。
扉の向こうから、ごめんなさい、と小さく返ってくる。
「…扉を、開けてはくれないのか」
「ごめんなさい」
「顔が見たい、…君の顔が」
「ごめん、なさい…」

 この部屋の扉の向こうに、抱き潰してしまいたいほど愛しい女性が居るというのに、樹で出来たたった一枚のドアが再会を隔てる。
ナターシャ、囁いた名前は自分の口から出た音だというのにひどく心臓を騒がせた。
このままでは、あのときのように自分ひとりが急いてしまい、伝えたいことを伝えられないまま――誰かに、彼女を掻っ攫われてしまうかもしれない。

 かっと頭に血がのぼる。
その血流の勢いと熱さに、冷静な思考の糸がちぎられ、扉の鍵を引きちぎってでもこの壁を乗り越えようとゼトがノブを回す。
そのまま、勢いに任せてそれを押した。

 かちゃり、と、軽い音がして、ゼトはつんのめった。
え、と口から洩れる文字が情けなくて、一歩たたらを踏み、そして、
「…ゼト、さ、ま」
 目の前で目を瞬かせるナターシャを腕の中に抱き寄せた。


「………よかっ、た…」
「…ゼト、さま…ごめ、ごめんなさい…わ、たし」
「少し、痩せた」
「…あなたも、…お忙しいのですね」

 抱きしめて、ドアを締める手間さえ煩わしく、ゼトは腕の中にナターシャを捕らえたまま、壁にもたれてずるずると座りこんだ。
安定した地面に腰を下ろし、首の後ろに優しく手を当て、彼女の柔らかな金髪の頭を引き寄せる。
318私だけの騎士さま 6/11:2010/05/04(火) 01:28:30 ID:ujHAy78s
 ナターシャは、ぼろりと涙をこぼした。
驚きで緩んだ涙腺はゼトの体温でほぐされ、いろいろなものが去来して涙となってしまう。
しゃくり声をあげぬようにと呼吸を潜めるが、二人の距離では気づかぬほうが無理だ。
ナターシャの震える肩を、さらに強く抱いて、ゼトは彼女の耳にキスをする。
「わ、たし、私、…っ」
「ゆっくりでいい、…私はここに居る…」

 泣きじゃくるナターシャに、ゼトは安心していた。
こんな風に感情を露にしてくれるようになるなんてと、いつも誰に対しても綺麗な表情を崩すことがなかったナターシャが自分に心を開いてくれているのだと感じられた。
それに、離れぬようにと強く結んだ腕の中から逃げようとするそぶりも、触れ合いを嫌がる仕草もないことに、彼女に心変わりがないことを悟る。
離すつもりなど無いけれど。

「…怖いのです」
「…」
「私は、ぐ、グラドの人間で、あなたはルネスの…騎士です」
「そうだな…」

 考えたことが無いわけでは決してなかった。
ルネスを護る騎士が、他国にまで名が知れてしまった騎士が、今回の件の敵国であるグラドの女を娶るということは、多分一部の者にとっては気に食わないことだろう。
しかも彼女は神に身を捧げたシスターだ。

「ごめんな、さい…っ、私は、あなたを、信じています、なのに!」
 そこまで聞いて、もうこれ以上彼女の口から辛い言葉を出させたくないと、ゼトは唇を塞ぐ。
一秒にも満たない口付けだったが、ナターシャの言葉をさえぎるには十分だった。
唇を離したあと、彼女の耳元で囁きかける。

「…あなたがグラドの人間であろうと…私が、ルネスの騎士であろうと、想いあう気持ちが変わることはない」
「…ゼト、さまっ」
「あなたを護るのは、私だけのはずです…」

 そうでしょう、と、答えをひとつしか与えないずるい問いかけをして、ゼトは彼女の青い瞳を見つめる。
ゆらりと水分の張り詰めた瞳が瞬くと、涙の粒が白い頬に滑り落ちていく。
目の縁が赤くなっていて、自分がいない間に何度この瞳を涙で濡らしたのだろうかと自分を叱咤する。
だけれど、そんなことはもう二度とありえない。
彼女の涙は自分のこの手で拭ってやれるのだから。
319私だけの騎士さま 7/11:2010/05/04(火) 01:28:53 ID:ujHAy78s

「ぜ、と…さま」
「…ナターシャ、本当に…」
「構いません、…神も…許して下さいます…」

 抱えたナターシャの体をベッドに沈み込ませ、白いシーツに金髪が散らばるのを見てゼトは目を背けてしまいそうになる。
だめだ、と、ゼトは押しとどめる準備をする。
きっとこのままもつれこんでしまえば情欲のままに掻き抱いてしまい、彼女に無理をさせてしまうかもしれない。
同意の上とはいえ、ナターシャに無理をさせてまで繋がりたいとはどうしても思えなかった。

 きゅ、と、指先を彼女に触れられる。
「…ゼトさま、…」
「…」
 触れあうだけだった指先が、彼女に掴まれ、そして、その手が固く結ばれたときに、ゼトはナターシャの上に覆い被さった。


 自分の体ではないようだ、と、ナターシャは熱に浮かされたまま考える。
左右に割られたナターシャの服の間から滑り込んでくる手のひらは大きく、熱く、そして傷だらけだった。
その手は今まで国を護るために使われてきた、だけれど、これからは、その手に「自分」という一個体のためにその力は振るわれる。
ゼトの熱い手が胸元、腹部と滑っていくのに、どくどくと心臓が早鐘を打つ。

 ゼトは思う、服を脱がしてみると、更に華奢だということが分かった。
色の白いナターシャが、ベッドのシーツに埋もれながら、肌をほんのりと桜色に染めているのがとても美しい。
乳房に触れると、彼女はびくりと体を震わせた。

「…やめておく、か?」
「いえ、…やめ、ないで…」

 逡巡さえも奪い取られ、ゼトは、それならばせめて苦痛だけは少しでも無くなればいいと、乳頭をやわやわと刺激する。
反応は悪くない、むしろ愛しすぎて止まりそうもないほどゼトは追い立てられていた。
320私だけの騎士さま 8/11:2010/05/04(火) 01:29:16 ID:ujHAy78s

「ナター、シャ」
「…」
 こくり、と、彼女の首が上下する。そっと下半身へと手を伸ばし、ゼトは茂みの間へと指を進めた。
接触とともに、軽い水音がする。
ナターシャはシーツの中へ顔を潜らせ、ゼトから隠れてしまう。

「顔を、見せてくれ」
「あ、ゼト、さまぁ…っ! みない、で」

 優しい愛撫に、ナターシャは困惑してしまっていた。
こんな、体が熱い、熱いのに決して不快ではない。
沸き上がる何かに体が乗っ取られてしまいそうで、ふわふわとした気分はナターシャの中で大きくなっていく。
それが快感というものなのだが、彼女はまだそれの正体を見つめることができない。
甘い吐息を漏らして、ぎゅうっと目を閉じてしまう。
 しかしそれを許さないといわんばかりに、ゼトがシーツの海をかき分け、汗ばんだナターシャの額に口づける。
一度二度、それから、三度目のキスを目元に落とすと同時に、くいっと、ナターシャの中に入り込んでいる第一関節を折り曲げる。
驚いたように跳ね上がる肢体は、徐々に限界へと上り詰めてゆく。

 ひくり、ナターシャが仰け反り、シーツをかきむしりながら甲高い矯声をあげた。
「ひ、あ、…ああぁっ…!」
「…具合はどうかな」
「あ、ぅあ…ゼトさ、ぜと、さま…ぁ」

 涙で濡れた睫を震わせ、ナターシャがゼトをみた。
耳を真っ赤にして、弛緩してしまった体を無理矢理に引き起こし、それからゼトに自分からキスをする。
押しつけるだけの幼稚なそれだったが、ゼトは思わず目を大きく見開いた。
 いつもの、用意された笑顔ではない。
前髪は汗ばんだ額に張り付いているし、瞳は熱に浮かされゆらゆらと揺れている。
だけれど、それはまるで幼子が見せる安心しきったような表情で、「きて…ください」
321私だけの騎士さま 9/11:2010/05/04(火) 01:29:37 ID:ujHAy78s

「うっ、…くううぅっ!」
「はっ…」

 一瞬つっかえるような感覚があったが、それに戸惑う姿を見せる前に、彼女に無粋なことをいわさせてしまう前に、ゼトはそれをひと思いに突き破る。
苦痛に歪む彼女の瞳から涙がこぼれ、それを、自分が握りしめてしまっている彼女自身の手の代わりに拭ってやる。
じわじわとナターシャの奥の先へとゼトは踏み込んでゆく。
粘性の水音とともに、こくり、とナターシャが咥内に溜まった唾液を飲み込む。
浅くしか息のできない彼女の髪を撫でてやり、少しでも苦痛を和らげてほしいと、ゼトは切なげに眉をよせて彼女の唇に噛みつく。

 痛みに耐えるナターシャをベッドの上で抱きしめて、根本まで埋めようとゼトは腰を進める。
何度押し返されたか分からず、ナターシャも、未だに終わらぬ侵入に息をつく暇もなく、互いの唾液をぱたぱたとシーツに散らす。
熱い体温を伝えてくる緋色に、ナターシャは悪夢のあの炎を見た。

 自分を焼き焦がし、心の底に沈んでいるきれいでないものを外に出そうとしてしまう、あの炎。
熱くて苦しくて、それはまるで今の目の前の男の髪の色のような赤だった。

 だけれど。
ナターシャは、そっと絡められていた指を解き、ゼトの頭を抱え込む。
自分の汗ばんだ胸元へ彼の頭を導き、自分の鼓動を相手に移すように抱きしめる。
苦しげな息使いに、ゼトが視線を彼女と絡めると、ナターシャは淡く目元を赤らめた。

「…すき、です」
322私だけの騎士さま 10/11:2010/05/04(火) 01:30:11 ID:ujHAy78s

 焼き滅ぼされてもいい。
この心の中を知っても、きっとゼトならば受け止めてくれる。
シスターという職業柄、みなの打ち明けられないものを受け止めるだけで、受け入れてもらうことなど考えてはならなかったから、ナターシャの憂いた表情に浮かべられるのは決まった笑顔だけだった。
だけれど、今は違う。

 ぎゅうっとゼトの首に回した腕できつく抱きつき、彼の律動に耐える。
なのに、粘着質な水音の中に、痛みだけではなく仄かに浮かんでは消える何かが現れ始めた。
たまに苦しそうに胸元に熱い吐息をかけてくる彼も、ナターシャの中で硬度を増したそれを、擦り付ける。
じわじわと、二度目の波が近寄ってくる。
不確かに口から洩れる嬌声は苦しげで、美しい歌声のようなとはいえないけれど、ゼトはそれさえ愛しいと思っていた。

「ぜ、とっ……!!」

 果てる寸前に、最後の理性を振り絞り、ゼトが破裂寸前のそれを引き抜く。
高い叫びを上げたナターシャは、自分の腹部に撒き散らされる熱い粘液を、指でなぞった。
323私だけの騎士さま 11/11:2010/05/04(火) 01:30:36 ID:ujHAy78s


「鍵、どうしても、掛けられなくて」
「…ああ…扉を破らずに、すんだ」
「…来てくださって、嬉しかった…」

 彼女に指輪を渡すのは明日の朝に、すっかり頭も冷え切ったときにしよう。
そうしたらその返事は、二人の本当の始まりになれると思ったから。

 ナターシャは微笑む。
 もう悪夢は見ない、その悪夢さえ切り払ってくれる、彼女だけの騎士がついているから。
324名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 01:32:02 ID:ujHAy78s
すまなかった
ゼトエイも好きなんだけれど、過去ログにゼトナタが一個もなかったもので
やってしまった
EDもあるんだけど…やっぱ騎士と王女っていう方がうけるんだよなぁ

ななしにもどります、ありがとうございました
325名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 03:12:09 ID:8faPx2vn
gjだぜ。エロさもあったが、じれったさが萌えた。

そういえばナターシャって、支援相手全員男だな。
その割には魔性の女の香りがしないような気がする。
326名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 03:49:52 ID:JiFfXewu
こうして言い争いはなくなったのであった
327名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 04:14:25 ID:sxxyqsJP
GJでした。
真面目な騎士と真面目なシスターの組み合わせって、進展遅そうですよね。
しかも敵国同士というのがまた…壁が厚くて燃えるじゃないか。
328名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 09:09:41 ID:gWrmpEuk
乙です。

確かにナターシャは支援相手男ばっかだなw
実はポストエーディンだったのか
329名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 10:09:57 ID:4RVxh0kw
GJ!

こういうしっとりした作品もいいね
キャラもよく掴めているし安心して読めました
後味もいいですね
330名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 12:16:37 ID:ykmlB3GM
>>328
ポストエーディン(支援会話が異性のみのキャラ)

■封印
・キャス
・フィル

■烈火
・プリシラ
・イサドラ

フィルとイサドラは意外かも
331名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 13:30:20 ID:JwmfwQ0a
フィルは女同士の会話があんまり想像できないから、当然といえば当然かもw

しかしFEの中でエーディンよりモテる女っているのかな。
シーダがかなりアレだけど、会話を見る限りは、説得に応じるも特別な感情を持ってシーダに接してる男はごくわずかだし。
332名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 13:52:53 ID:JKkQbIm3
ナターシャフィル辺りは魔性の女って感じがしないのにプリシラはする、不思議!

>>313−323
荒れた土地に芽吹いた一つの花みたいな感じだ
GJ!
333名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 15:46:47 ID:XBsdM1is
エーディンのモテぶりは異常だよな。
ジグルドとキュアン以外の男はほぼ全員、エーディンが気になるから。
個人的なことだが、初プレイでアイラがアゼルに気を持った時もびっくりした。

聖魔はやったことないけど、小説GJ!
FEは人気があって、ソフトを手に入れるのが難しい。
アマゾンでGBA系の値段をチェックしたが、烈火の剣なんて値があり得ないな。
持っている人が羨ましい。
334名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 16:16:15 ID:sxxyqsJP
>>331
エーディンよりモテるっていうと微妙かもね
エーディンの場合、少なくとも3人の男が、シナリオ内で彼女に好意を寄せてるし。
他の女性キャラは、会話を重ねていくうちに男性からの友情や親愛が愛情に変わるって感じだからね。

>>332
プリシラは魔性の女というよりも、単に気が多いだけって気がするw
レイヴァンは勿論、エルク、ヒース、セインに対してもプリシラ→男な雰囲気だったし。ギィだけは逆っぽいけど。
335名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 16:18:28 ID:N4zAsrdp
ナターシャを通してグラドの悲しみが表現されてるような所あるからなぁ
どちらかというと二次で超シリアスに読んでみたい気はしないでも無いが、
今回みたいな展開だと正直ホッとしてしまう

個人的には、若干苦手だった(ごめん…)フランツのキャラがやっと理解できたのも収穫
その辺の感謝も込めてGJです
336名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 21:24:24 ID:Py65snje
>>334
ニーナ←カミユ、ハーディン、ジョルジュ
337名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 21:38:32 ID:sxxyqsJP
あぁニーナは悪女だな…w
でもジョルジュってニーナに恋愛感情持ってたっけ?
338名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 22:00:59 ID:4RVxh0kw
>>337
持っているよ
ニーナから支援受けるから

>>336
カミユにはバレンシアにいい人が・・・
339名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 22:54:11 ID:TYPbAj+M
カミュが最初に愛したのはニーナでニーナが最初に愛したのはカミュだった
だけど戦乱でニーナはカミュが死んだと思い
シーダへの配慮もあってハーディンとの結婚を決めた
カミュは生きてはいたけど記憶を失って
助けてくれたティータと愛し合う様になった

カミュがどっちをより愛してたのかは分からないけど
彼の気性から恩人のティータを捨てる事は出来ないだろうね

もしカミュが記憶を無くさなかったらニーナとやり直せたのかもしれないけど…
これが「ファイヤーエンブレム」を使ったニーナにかかった
アルテミスの呪いなのかもと思うと、悪女とは少し違う気がする
340名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 22:56:58 ID:kBtq4qfz
とりあえず
>ファイヤーエンブレム
これだけつっこんでおこうか
341名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 23:23:40 ID:YRIKug+J
>>338
支援受けるから恋愛感情って発想が、イマイチわからないんだよな
いや、大半の奴はそうだけど、ゴードンとライアンの間には、別に恋愛感情はないよねw

ジョルジュ<ニーナもそうだけど、俺が一番、違和感があるのは、オグマ<シーダの支援
あれは男女の恋愛じゃなくて、忠誠や庇護の想いだとずっと思ってた
でも、FEのキャラクターは基本、恋愛脳で解釈するのが正しいっぽいので、やっぱり恋愛感情なのかなあ・・・


>>339
ニーナが悪女だと言われるのは、そういうことじゃないでしょ
てか、カミュとやり直してたら、ますます悪女評が増してたよw

大陸の宗主国の王女として夫を迎えながら、昔の男の思い出ばかり求めて、ハーディンを振り回した件が一つ
まあ、そこは自身が望んで結婚したわけじゃないので、同情されるべき部分はあるけど(俺も恋愛脳だなw)
何より、自分の態度がきっかけ(の一つ)で国を(大陸全土を)戦火に巻き込んでおきながら、戦後、
全く反省せず、王族としての責務も、荒廃した国家も、守るべき国民も捨てて、女の幸せを求めて出奔したからだよ
342名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:12:42 ID:6QmQZ9TF
>>341
オグマ→シーダの感情に関しては、紋章6話でサムトーをオグマで説得してみればわかる。
あとニーナの方は、ハーディンにもっと甲斐性があれば、ああはならなかったと思う。
343名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:36:53 ID:zC4cBkRn
>>342
>オグマ→シーダの感情に関しては、紋章6話でサムトーをオグマで説得してみればわかる。
やったけど、俺には、その想いが恋愛感情には思えなかったんだよね
あれが支援効果たる想いのきっかけである事件だろうってことに異論はないんだけど
でも多分、恋愛解釈の方が正しいんだろうな

ニーナについては、俺が上で書いた後半が大きいでしょ、世の悪女評の理由として
344名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:41:24 ID:dbblrwGx
解釈は何通りにもできる。
恩義とかでもいいじゃない。
ロリコンでもいいじゃない。
345名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:59:34 ID:KG0rLeLk
まあ、はっきりと好きだ惚れただの言ってる相手以外は
こちらの解釈に委ねられるわけだ

支援会話があって期待したのに、ペアEDがなかったり、な…
好きな組み合わせに限ってなかったりする俺は、そうかマイナー思考か
346名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 01:21:04 ID:geVzifk4
マイナーな俺カコイイ厨UZEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!



というのは冗談で、俺も期待したのにペアEDがなくてガッカリした組み合わせがいくつかある。
烈火だとヘクセラ、セイプリ、聖魔だとフラナタ、ノルルテ、アスネイに期待したもんだった。
今でも脳内でペアEDが展開されてる。
347名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 01:30:15 ID:S2hqxZT8
オグマのあれは恋愛感情というか、俺の心の女神様的な感じかねぇ。
恋愛感情も忠誠も尊敬もなんか全部ごっちゃになってる感じ。

ジョルジュのニーナへの感情は忠誠心といえばそうなんだけど、
明らかに「アカネイア王女」ではなくニーナ個人に向けられた強い感情に見える。
ニーナが出奔するとジョルジュも地位を捨てて行ったのは、追いかけていったのかねぇ。
まぁ、これもオグマと似たようなところがあるのかもしれない。

FEは割りと泥臭い現代風のダメ恋愛が描かれることが多いけど、
伝統的な「騎士道」物においては、むしろオグマはジョルジュのような
「婦人に全てをささげる騎士」という恋愛像はむしろ普通なんじゃないかとも思う
348名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 04:10:01 ID:RehP4hP0
単純なモテるとは意味合いが違うけど
ミカヤが別格の扱いだった(途中までだけど)

漆黒が救助に来てくれたり。突然総大将に担がれたりと
みえないカリスマがまとわりついてる感じだった

>>334
システム上仕方ないんだけど、と前置きしておいて

エーディンの相手方3人って
アレクじゃないが惚れっぽくていい加減なヤツってイメージ
特に弓二人
第二候補に容姿そっくりの姉ってのがどうにも
349名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 05:05:17 ID:r6HTHulW
ニーナの失踪は自分の無責任さが国を乱したって
分かってるからマルスにアカネイアを委ねて
姿を消したんだと思ってたけど違うのかな?

まぁニーナをビッチとか悪女って云う人間は
消えたら責任放棄したって云うだろうし
残ったら自分の責任を自覚してないと云うのかもしれんが…
350名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 06:17:09 ID:Ni7pnwO7
ジョルジュは攻略本の一部の相関図でニーナに片思いと書かれてたな
二部の相関図でカインがアカネイア所属になってたけど
351名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 06:23:45 ID:zC4cBkRn
>>349
あなたがどうして二段落目みたいに妄想するのかは知らないけど、
ニーナに限らず、アカネイアの姫たちは、無責任な奴ら多すぎるよ、ミネルバとかシーマとか
ミネルバは、部下の三姉妹が復興に尽力してるってのに
だから、短期間で大陸が二度も戦火に苛まれたんだろうな(実際、ミネルバは一度、無能ゆえに国を乱したという公式設定だけど)
352名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 07:30:18 ID:RehP4hP0
ちょこっと説得されただけで
敵対してる正規兵や王族連中がホイホイ裏切って仲間になるからね
(ダロス・ナバール・ファバルみたいな民間兵・傭兵はともかくとして)

あまり自軍や祖国に対しての責任感は考えてない作り方だと思う
説得蹴るイベントはカミユだけだしね

にしてもシーダ並みの有無を言わさぬ説得力があれば総理もラクだろうな
353名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 08:38:53 ID:RX84Dttg
>>351
349じゃないが、俺はどうしてニーナが女の幸せ求めて出奔した
という解釈をしたのかが分からない。

もし残ったりしたらニーナ派とマルス派で国が割れるかもしれんし
マルスをすんなり王にする為に身を引いたってのが素直の解釈だろ。
加賀的に考えて

終章会話でカミュとも終わってしまったんだし、幸せな余生とかはありえんよ
354名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 09:58:07 ID:+ShFtjHy
アゼル、ミデェール、ジャムカ、デュー

…4人じゃないか!
355名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 11:01:14 ID:yUUe1BPJ
大陸一(笑)さんにはリンダがいるからいいじゃない

ぶっちゃけ、
マルス:統一アリティア=タリス連合王国
ユベロ:グラ
ジョルジュ・リンダ・アストリア・ミディア:貴族共和政アカネイア王国
ハーディン兄:オルレアン

残ってるのってこのへんじゃないかなあ
マケドニアはどーすんだべ。個人的にはマルスが姉妹のどっちか(どっちも)迎えて
子供作ってアリティア=マケドニアでも作ればいいんじゃねえの、と思うが

しかし貴族共和政アカネイアは不吉な感じだ…
ポーランドの大洪水時代へようこそ!って感じがするな〜
356名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 11:19:47 ID:geVzifk4
>>354
デューのは恋愛感情と言うには微妙かなぁ、もちろん恋人になればその時点で恋愛ではあるがそれは誰で同じだし

>>355
ユベロはグルニアな。
しかしこうしてみると、アカネイア大陸の女王族ってろくなのいないな…
357名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 11:42:38 ID:2nYDlXam
>>352
俺は返って寝返りをリアルに感じたなぁ
戦国時代や三国誌みたいで。

劣勢だったらなおさら寝返りたくなるのも自然だし、
負けた武将とか降伏した敵を登用するのってよくあることじゃん。
それだけに忠節を守って死ぬ人間が際立ったとも思う。
358名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 12:04:40 ID:EtpP1EVB
なんだこのスレ
359名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 13:46:17 ID:yMF1c1AC
やっぱりマルス大王が各国の姫を全員後宮に囲うのが一番だな
360名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 14:02:48 ID:hH9ptDs1
いいSSのアイディア思いついた

マルスが女性登場人物ほとんど全員とやっちゃう連作SSとかどうかな? 「○日目」とかタイトルつけて
361名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 14:21:15 ID:yUUe1BPJ
>>360
正直それはかなり期待しているんだが…。

しかしあれだけの大作をものしてしまうと
ネタの引き出しがそろそろ厳しいんじゃねえの、ガ板的に考えて
362名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 14:43:24 ID:2nYDlXam
>>360
完全に4日目氏そのまんまじゃんか。
書いてくれるなら嬉しいけど。
363名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 14:56:42 ID:geVzifk4
どうみても二番煎じだからなぁ・・・
ネタとしては面白いと思うけど、タイトルは変えたほうがいいと思う。
364名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 17:44:40 ID:gHnGF9uq
エルトシャン×エスリン←キュアン
365名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 20:30:16 ID:RehP4hP0
この偏向カップル提案にここまでスルーが続くとは
366名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 23:05:09 ID:OMEJURk9
21を越えたいい年した大人の集うスレとは思えない
367名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 00:50:59 ID:wXR3jsDd
まったくだ
368名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:23:21 ID:hXjMCx6u
360は、まんま四日目神やんってツッコミを期待したボケだったんじゃないのか?
普通に二番煎じとか言っててあまりのボケ殺しにびっくりした

あとニーナとシーダは悪女っていうのが共通認識みたいになってるけど、
俺はそういう風に思った事無いなあ
シーダはシーダでマルスの為に頑張ってるし、ニーナはニーナで小さい時に
辛い目に遭ってるから、周りの目を第一に気にして変な判断してもおかしくないと思う
369名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:39:58 ID:l57PxwGE
そういえばニーナは、アカネイアがドルーアに潰されたあと、
カミユが来るまでずっとパレスに幽閉されてたんだっけ。
あんまり覚えてないけど、設定ではマルスがタリスにいた間は、
カミユが逃がしてハーディンが拾うまでそんな感じだったはず。
370名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:45:29 ID:6oc+muKz
>>368
別に共通認識じゃないだろうw
一般的にはシーダは正統派の健気ヒロインだし
ニーナもどっちかと言うと悲劇の王女だ
ただ一部のアンチ寄りなのが声高に叫んでる
昨日のもしつこくニーナ叩きしてたのは同じ人っぽいし(ID見てると)

FEシリーズの王族が軽率なのは紋章の女キャラだけじゃないし
そこも含めてシリーズが好きだけどな
371名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 03:16:17 ID:nGXqdZ43
ガキばっかじゃん
372名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 04:55:33 ID:0ghxykTQ
>FEシリーズの王族が軽率なのは紋章の女キャラだけじゃないし
・・・
373 ◆5ExCfmOitest :2010/05/06(木) 05:24:52 ID:ISroKo36
失礼します

『蛮族と公女』陵辱注意

この名前+トリで投下します

・エーディンの蛮族陵辱&堕落ネタです
 (ガンドルフはキャラ膨らませる自信がないのでご退場頂きました)
・特殊な内容なので
 許容できない方は『蛮族と公女』orトリップでNG登録お願います

次レスから中身行きます
374『蛮族と公女』陵辱注意 ◆5ExCfmOitest :2010/05/06(木) 05:29:12 ID:ISroKo36
『蛮族と公女』1


エバンス城では軍議が開かれていた。
指揮官シグルドに若き参謀のオイフェ
レンスターのキュアン・エスリン夫妻が顔をそろえる。

「オイフェ、これはどういうことだ?」
苛立ちを隠せないといった表情でシグルドが現地待機の命令書をテーブルに叩きつけた
「エーディンは無事なのね?」
心配そうな表情のエスリン。

議題はヴェルダン側から侵略行為について釈明が行われた件だ。
独断行為を行ったとしてガンドルフ一党も差し出された。
日程を調整しバトゥ王自らバーハラまで謝罪に訪れることに落ち着いた。
……そこまではいい。
しかしエーディンが帰ってきていない。

「わかりません……ただ侵略者ガンドルフ一党が差し出されたこの状況で
我々が両国間の約束を反故して攻め入るのが得策とは思えません……」
神妙に考えをめぐらしてオイフェが口を開く。
「バトゥ王としてもこれ以上グランベルと事を構えるのは、
という判断なのだろう。ヴェルダンが歩み寄ったのは悪いことではないはずだ」
相変わらずの冷静な言葉はキュアンだ。

「仕方がない……皆に駐留の伝令をだしてくれ」
歯がゆい想いをかみ殺しながらシグルドはオイフェに伝えた
以後、シグルド軍はエバンス城に待機することになる。
375『蛮族と公女』陵辱注意 ◆5ExCfmOitest :2010/05/06(木) 05:31:06 ID:ISroKo36
『蛮族と公女』2


一方マーファ城。

「か、神よ、どうかこの者たちに……っぅぅ」
喘ぐ声の主は虜囚の身となったユングヴィ公女エーディンだった。
どれほどの欲情にさらされたのか
組み伏せられた裸身は汗と精液にまみれ、
乱れた髪から覗く紅潮した表情がなんとも扇情的だ。

「こんなに締めてるクセになに言ってやがる?」
一方、蛮族の男が皮肉たっぷりに投げかける。
筋骨隆々の体つきに卑下た笑みはいかにもといった風体だ。
しなやかな脚を肩に担ぎ、悩ましく揺れる胸を無遠慮に揉んでいる

「もっと鳴いてみろよ、聖女様はここがイイんだろう?」
蛮族はエーディンの身体を折り曲げ
貫いた秘部を見せ付けるように大きく腰をつかう。
野太い怒張が秘唇を出入りし、ずちゅずちゅと淫猥な音がもれた。

「そのようなことっ……あっあぁぁぁっ!」
エーディンの体力はすでに尽き、抵抗など望むべくもない。
できることは胎内を穿つ熱く痺れるような感覚に
金髪を振り乱し快楽に悶えることだけだった。
376『蛮族と公女』陵辱注意 ◆5ExCfmOitest :2010/05/06(木) 05:32:41 ID:ISroKo36
『蛮族と公女』3


雲の上の存在だった公女を前に欲望は尽きることはない。
蛮族達は花畑を踏み荒らすように
高貴な身体に群がり、情欲をぶつけ続けた。

「また汚してやるぜっ。おおっ」
蛮族の男が呻き、より一層強く腰を打ち付ける。
深く埋没させた怒張をグリグリと抉るように擦りつけた。
「やめてくださっ……アッ、あああーッ!」
エーディンはたまらずに顎を反らし何度かもわからぬ絶頂を告げる。
引き抜かれたペニスからほとばしる精が白い肌に飛び散りべっとりと汚す。

「クク……まだまだ可愛がってやるぜ
こんな上玉をくれた神様とやらに俺達も感謝しないとな」
蛮族たちの嘲笑が飛び交う中。
終わったのだと安堵感に瞼を閉じる。
意識が途切れる瞬間……それはエーディンにとって安息だった。
377『蛮族と公女』陵辱注意 ◆5ExCfmOitest :2010/05/06(木) 05:33:47 ID:ISroKo36
『蛮族と公女』4


再びエバンス城。
バーハラからの待機命令から一週間が経過していた。

「オイフェ、エーディンとの面会はまだ叶わないのか。
保護されているとはいってもいまだ無事は確認できていない」
シグルドは呻くように声を搾り出した。
心労のためか顔色も優れない。

「お気持ちはわかりますがまずは今は両国間の関係修復という大事な時期です」
相変わらずの押し問答をつづける二人。
「ヴェルダン側には続けてエーディン様の引渡し要請を行っています
返答を待ちましょう」
オイフェは今にも飛び出しそうなシグルドを必死で説得している。

「フッ……相変わらず生真面目だな。だが子供にあたるのは褒められないな」
執務室に懐かしい顔が現れた。
精悍な顔立ちと特徴的な金髪。
腰に挿した伝説の魔剣ミストルティンが鋭い輝きを放っている

「エルトシャンか……いいところに来たな。聞いてくれないか?」
横で溜息をつくオイフェを尻目に
先ほどまでと同じ事をエルトシャンに力説し始めた

そして、その不安は的中することになる
378『蛮族と公女』陵辱注意 ◆5ExCfmOitest :2010/05/06(木) 05:35:39 ID:ISroKo36
『蛮族と公女』5


そのマーファ城では連夜の宴が行われていた。
屈強な蛮族達が堕ちた公女を貪る肉欲のそれだ。

ベッドにうつ伏せになったエーディンは。
高々と掲げた桃尻を蛮族の剛直に深々と貫かれていた。
パンパンと腰を打ち付ける子気味よい音が響く。
「あぁ、ダメです……またおかしくな……て」
半開きの唇から漏れる悩ましい喘ぎ。
紅潮した顔は快楽に蕩けており、
かつての清楚な面影からは想像できないほどだ。

「アッ……ッ」
「なんだ、またイクのか?何度でもイカせてやるぜ。そらっ」
変わり果てた様子にほくそえむと
蛮族はエーディンの両腕を手綱のように掴んで引き起こし、
野獣のように激しくスパートをかける。
「ひッアアッ…ンッゥゥッ!」
「くっ、たまらねえっ!出すぜっ受け取れよっ」
突然エーディンの身体が仰け反る。
同時に男も限界を向かえ欲望を轟く胎内に吐き出した。

「んぁぁ……熱い、また」
熱い奔流を身体の隅々まで注ぎ込まれ力なく身悶える
その顔は満ち足りているようにさえ見えた。
379『蛮族と公女』陵辱注意 ◆5ExCfmOitest :2010/05/06(木) 05:37:17 ID:ISroKo36
『蛮族と公女』6


そして月日はながれ……

ようやく面会が実現し
待ちきれないといった様子でシグルド直々に出迎えた。
「エーディン、無事だったのか。よかった!」
エバンス城城門に姿をみせたエーディン一行。
元気そうな姿に全員が胸を撫で下ろした。

「シグルド様。ご心配をおかけしました。私のことでご迷惑をかけてしまい申し訳ありません」
「気にすることはない。それよりも皆が君の帰りを待っている早く戻ったほうがいい」
気遣うように城内へと導くシグルドに
「おっと騎士さんよ、公女様はまだ俺達が保護している。そこはわきまえてもらいたいな」
「どういうことだ?」
ふてぶてしく会話に割り込む男の言葉に思わず声が荒くなった。
さらに続けようとした時、エーディンの思わぬ仲裁が入る。
「彼らは私を保護してくださったのです。今回の件が治まるまでは」
「エーディン。君は……?」
微かな違和感を感じ取った。

予定通り面会を終えると
エーディンは男達に連れ添われヴェルダンへと戻っていった。
そして……また蛮族と公女の宴が始まる。

『終わり』
380 ◆5ExCfmOitest :2010/05/06(木) 05:42:52 ID:ISroKo36
もっとハードな感じでしたが書いてる途中で
ここでエーディンの話題を偶然みかけ思わず躊躇……な感じでした

投下自体は前回のようなミスはないのでご覧いただければと思います

駄文失礼しました
381名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 13:25:15 ID:qvjNfIIO
GJ!
陵辱好きとしてはこういうの好きだぜ!

なんかこのスレの初期の頃を思い出したよ!
382名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 15:00:44 ID:4uW8R3uy
GJ!ものすごい好みだった、ありがとう!

ガンドルフが今回不在ということで
部下の勝手な騒ぎに怒りのガンドルフ…とエーディンの
ラブストーリーまで想像させてもらってしまった
重ね重ねありがとう
383名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 18:33:16 ID:l57PxwGE
言葉にしにくいが……
淡々としているのが、そそる、というか、くるね。
展開をすっ飛ばしてるのも、いけない想像力をほどよく働かせてくれていい感じ。
エーディンのエロさも再確認できた。

それにしても、もうすぐ聖戦から14年か……
384名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 19:06:36 ID:nGXqdZ43
ぬるい
385人造人間だみゃ〜ん ◆v7zmEWdRdjls :2010/05/06(木) 21:48:08 ID:Z9cov484
ラーマン神殿には、死の女神がいて、侵入する者をすべて焼き尽くすという。

アリティアのマルス王子は、苦難の旅の末、遂にアリティアの奪還に成功した。
国民は皆、老若男女に至るまで、祝着申す事限りなく、戦時中とはいえ、この夜はお祝い気分に酔いしれていた。
だが、マルス王子の戦いはまだ終わりではない。
姉のエリスはどこかに連れ去られていたし、まだガーネフやグルニアの黒騎士団、マケドニアの竜騎士団といった難敵が行く手に立ちはだかっている。
特にガーネフの操る闇魔法・マフーの威力は凄まじく、これを食らうと、反撃の術をすべて封じられてしまう。
この恐ろしいマフーという魔法に唯一対抗できるのが、大賢者ガトーの持つスターライト・エクスプロージョンという魔法だった。
だがその魔法も今は無く、新たに作るには、星のオーブと光のオーブという二つの宝玉が必要だった。

すべてを破壊し、すべてを焼き尽くす死の女神のいるラーマン神殿。二つの宝玉はここにある。
マルス王子は意を決して、このラーマン神殿にやってきた。

狭い神殿内、その中には十数人の兵士たちが厳重な警備を敷いていた。
一人ひとりが屈強な兵士たち。だが屈強さではマルス王子たちも負けていない。
現れる敵を次々になぎ倒してゆくマルス達。その中でもドーガの頼もしさは特筆に価するものだった。
抜群の信頼感。彼がいるだけで、不思議と負ける気がしない。
もろちん他のメンバーも強者ぞろいである。これだけのメンバーなら、たとえ死の女神相手であろうとも、そう簡単には破れまい。

「あれが・・・死の女神・・・」
襲いかかる敵をすべて撃破し、二つの宝玉を手に入れたマルス達。彼らの目の前に今、一人の少女がいる。
少女は中央の玉座に座っていた。そして虚ろな目でマルス達を見ている。
「あんな幼い子が・・・死の女神か・・・」
少女とはいえど、まだ子供である。マルスの隣にいるシーダと比べれば一目瞭然だ。
シーダは少女ではあるが、大人に近い。出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる起伏に富んだ体型。まさに、妊娠させたい体型だ。
だが玉座の少女は、起伏に乏しい体型で、背も低い。まさしく子供の体型。誰がどう見ても、妊娠させてはいけない体型だ。
わずかに髪型だけが、彼女を女らしく見せている。
「さて、どうするかな・・・?」
どうやら目の前の少女は、マルス達を敵視しているらしい。敵であるならば、情けは無用。
だが、まだ幼い少女だから、殺すのには躊躇いがある。戦争なのだからそのようなことは言ってはいられないのだが、こんな幼い子供を屠るのには抵抗があるのだから仕方ない。
殺らなければ殺られる、戦争の非情さ。それを知らないマルスではない。
だが今、マルスは躊躇っている。それほどこの少女は幼く見える。こんな子供を殺すのは忍びない。
386人造人間だみゃ〜ん ◆v7zmEWdRdjls :2010/05/06(木) 21:48:34 ID:Z9cov484
「マルス王子、お待ちくだされ!」
マルス王子の後ろから、しわがれた老人の大声が響いた。
マルスが振り向くと、そこにいたのは、マルス達に同行しているマムクートの老人・バヌトゥ。
「あの娘は・・・・・・わしが探していたチキですじゃ。」
そしてバヌトゥはマルスの前に進むと、振り返ってマルスの方を向いた。
「ここは、わしにお任せ下され。」
そう言うとバヌトゥは前を向いて、少女に歩み寄った。
「おお、チキよ。ガーネフに魔法をかけられておるのじゃな?」
少女は殺気立った目でバヌトゥを見る。だが少女は攻撃しようとしなかった。
「大丈夫。わしが今、術を解いてやるからのう。」
バヌトゥは少女の肩をそっと抱き寄せた。そして彼の左腕が少女のスカートの中に食い込んでゆく。
「!!!」
一瞬、少女はかっと目を見開いた。バヌトゥのしわがれた指先が、彼女のスカートの奥底の突起物に触れたのだ。
白く生気のない少女の顔が、次第に赤く染まっていく。
バヌトゥの指先が、さらにその突起を優しく擦り付ける。すると少女の身体がどんどんと熱を帯びてきた。
少女の口が開き、時折声が洩れる。
「・・・あ・・・ああ・・・」
「大丈夫じゃよチキ、もうすぐお前は自由になる。」
指の腹でぐいぐいと突起を押し込むと、今度はそのすぐ外の割れ目を、筋に沿って前後になぞった。
「・・・はああ・・・あふう・・・」
彼女の口から、喘ぎ声がはっきりと聞こえだす。その吐息は、まるで湯気が立っているかのように熱く感じられた。
その熱気は少し離れた所にいるマルスにも感じられるほどの熱さだった。
「もうすぐじゃ、もうすぐじゃよチキ。」
幾度目かの往復の後、バヌトゥの指は急激に少女の割れ目の奥に食い込んだ。
「ひあっ!!!」
少女は思わず大声を発した。
先ほどまでの虚ろな目は、今や恍惚の輝きを帯びている。
バヌトゥの指の腹が、少女の割れ目の奥の、さらにその奥の一番敏感な部分に触れた。
その瞬間、バヌトゥの腕から少女の淫靡な雫が滴り落ちた。
そしてバヌトゥは少女から腕を離した。

「あ・・・おじいちゃま・・・」
「おお、チキよ、もう大丈夫じゃからな。」
彼女は先ほどの興奮が冷めやらぬ表情でバヌトゥを見上げた。
「私・・・すごく怖かったの・・・ずっとひとりぼっちで・・・」
「これからはみんなと一緒じゃ。なに、みんな優しい方々ばかりじゃからな。」
「ほんとっ!?約束よおじいちゃま。もうひとりぼっちは絶対いやだからね。」

おしまい
387名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 22:01:37 ID:znvCYw7u
おお、だみゃ〜ん久しぶり
388名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 22:05:16 ID:dOIJAReJ
だみゃ〜ん久しぶりだな!
全然意味分からんかったけど嬉しいぜ
389名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 22:08:03 ID:zubTktzw
だみゃ〜んおかえり!
おじいちゃまのテクはさぞかし凄いんだろうなww
390名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 23:57:28 ID:7h277gXL
二人共GJっす
>380
あえて淫語言わせない辺りがエロい
そこら辺は計算のうちだったんだろうな〜
>だみゃ〜ん氏
ドーガとか比較とか唐突過ぎるw氏らしいというか何というかww
さりげに嫌な予感しかしないオチひどいw
391名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 02:59:59 ID:53yerrTA
また鳥変えたのね。

だが、これを書けるのはだみゃ〜ん氏以外にいまいだろうなw
392名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 09:02:47 ID:eOwmgKfD
ああ、このノリを出せるのは彼しかいないw
393名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 16:05:15 ID:a6WeC9LU
妊娠させたい体型とか妊娠させてはいけない体型とか、どう見てもだみゃ〜ん氏の言い回しだろwww
394名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 11:14:33 ID:0F3RMMcV
だみゃ〜ん氏節蝶サイコーッ!!
GJ!
395名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 09:36:07 ID:KfllK42R
この停滞をうち破るSSを
396名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 10:00:24 ID:6aUnYt+R
だみゃ〜んのあとはいい意味で書きにくい。
397名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 23:25:25 ID:4kgJFJ7j
ついでに、またどこぞのアホタレが暴れまわっているせいで、
こんな辺境板にも規制かかったらしいな。
398名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 00:11:06 ID:jcN3Y3D5
多分だけどここの作品叩きまくった上に、諌めた人をおちょくってたバカじゃないのソイツ?
2度と来ないでほしいわ
399名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 00:11:51 ID:jcN3Y3D5
すまん…言ったそばからageちまった…
釣ってくるわ…
400今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/05/12(水) 02:10:27 ID:/yemT2H1
【竜騎士とその兄とその花嫁 第8話・国王の企み(1) >>224の続き】
レナとマリアは厨房に赴き、牛と鶏の肝を国王の食事に取り入れてくれるよう頼んだ。
流水や牛乳で洗ったあと、牛はにんにくや香草と一緒に焼く。鶏は葡萄酒で煮込む。
どちらも造血に効果のある料理である。レナは料理人とマリアの前で、実際に作ってみせたが
「これは……確かに旨うございますが、『街の食堂』って感じですな。手前どもがお味を
整えましょう」
と、微妙に酷評されてしまった。
「まったく!父上の召し上がるものなのですから、もっと真面目に考えてくださらないと
困りますわ!レナさま!」
マリアに頬をつねられ引っ張られながら、国王の寝室へ連れて行かれるレナ。
「ふ……ふいまふぇん。あの……口の中に指を入れるのはおゆるひを……」
いつものマリアに戻って、いいんだか悪いんだか。
国王は臥せったまま、ミシェイルと現在の戦況について話している。こんなときくらい、
休ませてあげてもいいのに、とレナは思う。
「おお、マリア、レナ。すまぬな、苦労ばかりかけて」
国王の険しい顔が緩んだ。
「何をしに来たのだ、ふたりとも」
反対にレナとマリアを睨み付けるミシェイル。
「父上の回復が遅い。シスターがふたりもついていて、一体何をしていたのだ?」
確かに、あの荒療治ではどんなに責められても仕方ない……。
「話なら夕餉のときに聞く。出ていけ」
「兄上、そんな言い方」
マリアを制し、レナが退出を促した。
「失礼をいたしました。さあ、マリア様」
国王が、父が、名残惜しそうな表情を浮かべた。

ミネルバを欠いた夕餉の席。マリアは国王の、レナはミシェイルの給仕をそれぞれつとめている。
「悪くはないが、この手の料理は野趣あった方が……というかむしろ、『街の食堂』くらいで
ちょうどいいような気がするのう……」
国王の饒舌ぶりにミシェイルは苛立つ。王たる者が、なぜ女どもに気遣うような口のききかたを
しているのだ?左手に持った杯を取り落としそうになるが、レナが支えてくれた。
二本の指が欠落し、残る三本は極限まで鍛え抜いているため、甘薯のように膨れ上がっている。
戦場で、盾を構えること以外何の役にも立たぬ、醜い俺の左手。
「高杯は不安定で危のうございます。背の低い器をご用意いたしましょう」
善意で言ってくれている。怒鳴りつけるわけにはいかない。
「そうしてくれ」
ミシェイルは杯を呻った。
続く
401今頃ファミコン版 ◆Bu64Q3wti6 :2010/05/12(水) 02:26:59 ID:/yemT2H1
【竜騎士とその兄とその花嫁 第8話・国王の企み(2) >>400の続き】
夕餉の後も、ミシェイルによる国王への戦況報告は続く。
「前線との距離を縮めるべく、補給隊の前進を具申します」
ミシェイルは力説した。
「リュッケは父上の命令を愚直に守っているだけです。戦況が見えていないのでは?」
前線で戦い負傷し、後退して治癒を受けている竜騎士、天馬騎士らの総意も代弁している。
「負傷した儂がなぜ、補給隊を飛び越えて王宮まで退いたかわかるか?伜よ」
国王の、父の、こういう諭すような口調も煩わしい。
「父上を追った敵が、補給隊にたどり着くことを懸念されたのですね?」
「わかっているではないか。戦さにおいては非戦闘員を危険にさらしてはならん。儂の負傷は
とんだ失態だったが、お前が学んでくれたからな、無駄ではなかった」
一体父王はどうしてしまったのだ?確かに理屈に適ってはいるが、戦さに赴く前はこのような
弱気とも受け止められかねない発言をする方ではなかった。
「父上、最前線ではミネルバが六割の戦力で敵の第二波に当たっております。そのためにも……」
国王は鼻で笑い飛ばす。
「ミネルバへの心配など無用だからこそ、おまえは儂のところへかけつけてくれたのじゃろう?」
当然のことながら、国王はガーネフの存在と、彼が仕組んだ偽の命令を知らない。
「それに、第二波とな?全く笑止の限りじゃ。何のためにベンソンの騎士部隊を前進させたか、
わからぬお前ではあるまい?」
戦場における、彼の暴れ狂いぶりは充分承知している……だめだ、この父には論戦でも敵わない。
「補給隊は現状維持。第二波の掃討戦が終わったら、先の戦さと同じく講和の使者を出すからのう。
全財産没収、代わりに生き残りの命だけは保証する。彼奴らは飛び付くだろうて」

国王を治療して以来、レナは王宮内で知らぬ者のない存在となってしまった。新参者の侍女が
目立ったまねをして、同じ立場の者から嫉まれるのでは?という心配は杞憂に終わった。
元々誰からも愛される、そういう星のもとに生まれた娘なのだ。衛兵や重騎士たちまでが、
親しみをもって接してくれる。
「あんたが来てくれたおかげで、あたしらは正直楽だわよ」
おそらく自分と同じ境遇なのだろう、先輩格の侍女が言った。
「国王のじい様とお子様たちを手懐けただけでも大した手柄よ。ついでに玉の輿に乗っちまえば?」
この発言、けっして突飛なものではない。
続く
402名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 08:54:46 ID:s+obJM+y
>>398
話を蒸し返すな馬鹿
こいつ絶対いつもの嵐野郎だろ
403 ◆5ExCfmOitest :2010/05/12(水) 10:21:39 ID:gUSUvO6G
お二人ともお疲れさまです
特にだみゃ〜ん氏の勢いと展開が自然と伝わる文は憧れるばかり
あと、ご意見くださった皆様にも感謝を

保管庫の管理人さんありがとうございました
404名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 04:12:54 ID:kXZB4vqK
おおファミコン氏の続ききてた
相変わらず描写の丁寧なとこが好きだわ
405名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 06:26:31 ID:A9yp7k+0
作家は良質でも住人はこれだからなぁ
もうダメだなこのスレ
406名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 09:59:44 ID:23WvTLp8
ケッ
407名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 20:22:38 ID:qGZ1MWs4
今日は一位全部鉄鉄鉄か
408名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 23:19:01 ID:oKwNuo+4
個人的にロイド×ウルスラが見たい。
409名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 02:58:21 ID:owzQnyK5
俺はその二人だと攻守逆だなw
個人的に、ウルスラはなんであっち側にいたのか最後まで分からんキャラだった
あまりにも分からなすぎて、実はモルフだったんだよ!何だってー!という結論に至った
410名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 14:06:37 ID:3Apz9kuN
えっ
411名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 15:27:45 ID:f4Uvp4Uh
ソーニャ様に盲従してる辺り、見方によっちゃあ彼女よりモルフっぽいかもなw
それでも肉体的には受けだと思う、何となく
412名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 12:54:08 ID:0/Fm2IHM
ソーニャ様人間臭いからなw
エフィデルも死ぬ時は恐怖を顔に出してたが。
413名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 00:15:07 ID:OHzetr1x
ttp://www.youtube.com/watch?v=2TpbXJJNe4U

鈴木修の和ロックって、FEの終章BGMと似てるかも
特にラスボスが屋内にいる作品に合いそう
414名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 23:48:30 ID:N6W6ihXm
保管庫更新しないな
415名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 23:58:38 ID:XJ3BkbPG
このスレも終わりだな
416名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 11:43:15 ID:L9NyB6eH
正直住みにくくなったからな。
創作したい職人連中は、一部を覗いてエロである必要はない感じだし、普通の創作板でスレ立てした方がいいのかね。
417名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 21:35:29 ID:Q5LU5+tz
そりゃ困る
もし鬼畜で救いのない陵辱ネタを思いついても、投下する場所がなくなるから
418名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 00:31:32 ID:iLB+o3rM
ここはエロパロスレなんだから普通の創作やりたいなら別な場所に立てればいいんじゃないか?
別にこのスレを無くす必要はないな
419名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 00:49:49 ID:SbM4/2t8
そもそも、十年以上前の作品のSSが投稿されているって時点ですごい。
(まぁ、暗黒龍はリメイクされたけど)

FEはSFC世代の二次創作勢力が未だに強いよな。
他のシリーズではあまり聞かないぞ。
420名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 09:12:22 ID:iLB+o3rM
アカネイア編はネ甲
421名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 13:29:54 ID:sluxKosO
>>420
どれの事?
422名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 15:19:06 ID:E6PFa+oY
サテラビューのやつじゃない?
やったことないけど
423名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 16:04:44 ID:hwnIOAuY
アカネイア戦記と紋章の謎をセットでリメイクしてくれないかな
424名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 20:15:55 ID:3Fkuj12d
公式で紋章の謎リメイク来たな
425「マルスの結婚」 ◆jQI5IbUtNc :2010/05/25(火) 21:10:20 ID:cUIQ5JcF
カイン×女マルスで。

バルコニーでマルスは一人たたずみ、新月の近い月を仰ぐ。
猛牛の二つ名があるとも思えぬ静かな足取りでカインはマルスに近づき、あと数歩のところで跪いて声を掛けた。
「ジェイガン閣下より全てお聞き申し上げました…」
「そうか。これで僕の秘密を知っている者は姉上とじい、そしておまえ。僕を含め四人だ。
どうか役目を果たしてほしい。王家存続のために。
おまえのような忠義者がわが先祖マルセレスの血を母方から引いていたのは幸いとしかいいようがない…」
マルスとシーダの婚礼は数日後に迫っていた。
女であることを隠して育ったマルス。
彼女の代わりにシーダの寝所で新郎の務めを果たす者としてカインに白羽の矢が立った。
「ジェイガン閣下にはただお受け致しますとだけ申し上げました。
しかし、マルス様にはこの役目を果たすに当たり、私の願いをひとつ叶えて頂きたいのです」
「そうか。僕にできることならなんなりと褒美を取らそう。言え」
「私はまだ女を知りません。そしてシーダ様のことは敬愛申し上げておりますが、女性として愛する気持ちがわきません。
この私めに、どうか我が意中の女を最初に抱くことをお許しください」
「僕に願い出るということは、この城の女の誰かか。良い。さし許す。その女におまえに抱かれることを命じよう」
カインは礼の言葉も述べずに立ち上がり、マルスに歩み寄った。
そしていきなりマルスの肩を抱きすくめ、唇を貪った。
「…うっ…!」
マルスはカインの腕の中でもがいた。しかし、剣の腕では優れど男の膂力にかなうわけがない。
カインはマルスの唇を舌でなぞり、そのまま口腔へと滑り込ませた。
きつい抱擁と熱い舌にマルスが窒息しそうになり、気が遠くなりかけたころ漸くカインはマルスの唇を開放した。
だが、マルスを抱きしめる腕は華奢な体をより強く捕らえている。
「…何をする!」
「今、おっしゃいました。私に意中の女を抱くことをお許しくださると」
「…何!?」
カインは右腕でしっかりとマルスの腰を引き寄せ、左手をマルスの薔薇色の頬に当ててその碧い瞳をのぞき込んだ。
「ずっと…マルス様だけを見つめておりました。この想いは一生心に秘めておくつもりでしたが、
あなたが女だということを知り、そして許しが出た以上もはや抑える理由がない…」
426「マルスの結婚」 ◆jQI5IbUtNc :2010/05/25(火) 21:10:48 ID:cUIQ5JcF
男の腕がマルスの膝を掬った。
そのまま彼女は寝室へと運び込まれ、天蓋の付いた寝台へ置かれた。
素早く服を脱ぎ捨てたカインは、マルスから部屋着を取り去ってゆく。
「…や、やめてくれ…! 僕は…僕は…!」
「知っています。あなたは…アベルを愛しているのでしょう」
「……!!」
カインの好敵手である黒豹と呼ばれる男。
マルスは体を硬直させた。
「アベルが瀕死の重傷を負ったとき…あなたは人目を避けて彼の剣に口づけ、泣いてらした。
見てはならぬものを見たご無礼をお許しください。
あの時はまだあなたが女だとはつゆ知らずとはいえ、あの涙の理由は一目で分かりました」
誰にも知られていないと思っていたマルスは蒼ざめる。
驚きで麻痺したようになった女をカインは組み敷き、肩口に深く口づけ、その白い肌に深紅の痣をつけた。
「愛している…俺のものになってくれ…」
耳元で囁かれる呻くようなカインの声を聞きながら、マルスは体を震わせるしかなかった。
カインの全体重がマルスの上にかかる。
厚い胸板、引き締まった腹、力強い腿。全てがマルスを包む。
そして、最も毛深いところからそそり立ったものがマルスの下腹に当たっていた。
怖い、と男を知らないマルスは思う。
だが、自分がこれからシーダに引き受けさせようとしているのは、まさにこれなのだ。
シーダのことは子どもの頃から慈しんできた。
まだ自分が女だと知らなかった幼い頃、マルスはシーダを花嫁にすることを何も考えず楽しみにしていたのだ。
シーダを偽ることの罰だと思えば、耐えねばならない。
427「マルスの結婚」 ◆jQI5IbUtNc :2010/05/25(火) 21:11:16 ID:cUIQ5JcF
カインは知っていた、アベルもまたマルスを愛していたことを。
だが、アベルはそのような禁断の恋には耐えられなかった。
エストが自分を愛してくれてることを知ると、穏やかでなんの障害もない関係のほうを選び取った。
  ──しかし俺は──
カインは思う。
彼は小器用に身をかわすことができなかった。
それが主君に対する邪な恋心であろうと、一度心についた火は消えようがない。
端正な顔に似合わぬ猛牛の異称は、この猪突猛進な性ゆえであった。
この不器用さでいつも自分はアベルに比べて損をしていると思っていた。
しかし、マルスに懸けた想いだけは圧倒的な勝利を収めようとしている。
  ──アベル、この女は俺のものだ。
  おまえたちは愛し合う者同士だった。
  だが、おまえは逃げた。
  逃げなかった俺は、最愛の女を今抱いている──

月明かりが窓から差し込み、マルスの無垢な体を照らした。
上背はあってもほっそりとした体はあまりにも華奢で、形の良い乳房は小さく、小さな茂みは慎ましく淡かった。
この女の体を甲冑に包んで戦場を駆け巡っていたのかと思うと、カインの胸は締め付けられた。
カインはマルスの細い両手首を掴み、寝台に押しつけた。
唇でうなじの肌の柔らかさを充分に楽しんだあと、薔薇色の乳嘴をそっと吸った。
マルスの体がぴくんとのけぞり吐息が漏れる。
「…あ…あ…」
カインが今まで想像もしたことがないほど、甘い女の声だった。
乳房に頬ずりした。
極上の絹もかくやという肌触りにカインは陶然とする。
マルスは固く目を瞑り、顔を背けた。
一刻も早く終わってほしいと言わんばかりの態度にカインの胸は痛んだ。
「俺は…あと何日かしたら愛してもいない女を抱かなければならない…。
それをもし哀れと思ってくれるのなら、お願いだ、委ねてくれ…」
マルスは大きくひとつ息を吐くと、震えながら体の力を抜こうとしたが上手くいかなかった。
しかたがないことなのだと思いながら、カインは口づけを胸からみぞおちに移す。
細い胴を掌で愛撫しながら、思う存分舌をおののく肌に這わせた。
428「マルスの結婚」 ◆jQI5IbUtNc :2010/05/25(火) 21:13:59 ID:cUIQ5JcF
カインの舌が叢に近づくにつれ、マルスの体はさらにこわばる。
カインは躊躇った。
戦場で雑兵たちの猥談を耳にしたことがあるが、女は初めての時に酷い痛みを感じるという。
それを少しでも防ぐには、最も敏感な部分を充分に舌でほぐすのが一番良いと。
それにカインは女の奥まったところの景色を全く知らないのだ。
思い切ってマルスの膝の裏に手をあてがった。
そのまま脚を押し広げ、処女の部分をむき出しにする。
驚いたマルスが膝を閉じようとしたが、カインはそれを力を込めて押しとどめた。
淡い翳りの中に薄桃色の花が咲いているのが月明かりの中に浮かび上がる。
「見るな…! い、いや…!」
マルスの小さな悲鳴をカインは黙殺した。
そのまま舌をこじ入れ、花芽を探り当てて深く吸った。
「あっ…ああーっ…!」
マルスの嬌声とも泣き声ともつかぬ声が天蓋に吸い込まれる。
女が男を迎え入れるという場所はどこだろうかと、カインはさらに唇と舌をさまよわせた。
いつしかマルスの花は艶やかに咲き誇り、豊かな蜜をたたえていた。
「…いや…いや…」
震えるその声は、本当に嫌がっているとは思えない。
そして、カインの舌はとうとう狭隘な通路のとば口を見つけた。
カインはマルスのすらりとした足首を掴み、両肩に担ぎ上げた。
そのままマルスの体を深く折り曲げ、体重をかけて腰を進めた。
充分に濡れそぼっていたはずの場所は、それでも初めての闖入者に悲鳴をあげた。
マルスは白い喉をのけぞらし、目を見開いてうめき声を漏らす。
カインは初めての目も眩むほどの快感に我を忘れた。
うねる熱い秘肉に囲まれて全身に稲妻が走った。
一瞬で果てそうになるのをこらえ、眉根を寄せながらマルスの中を味わった。
それは押し包んだかと思うと、奥へと引きずり込むように締め付けた。
カインは夢中になって腰を打ち付けた。
次第に周囲が真っ白になるような錯覚に陥り、
今まで自分の掌では決してもたらされなかった一瞬の嵐が体の中を駆け抜けた。
全てが終わるとシーツには純潔の証しが紅く落とされていた。

カインは寝台から起き上がると身繕いし、黙って部屋から出ようとした。
扉に手を掛けたその時、マルスが白い半身を起こしてカインを呼び止めた。
「シーダは何も知らない。閨は真闇で初夜は無言で行われる。
おそらくシーダはおまえを僕だと最後まで信じて身を任せるだろう。
どうか…彼女にはあんな乱暴をせずに優しくしてやってほしい…」
言い終わるとマルスは横を向いて涙ぐんだ。
カインの胸に苦さがよぎる。
愛を込めて抱いたつもりだった。しかし、マルスには愛してもいない男に犯されたという意識しかないのだ。
「…御意…」
カインは振り向かずに返事をすると、そのまま扉を閉め、流れる涙を拭いもせず暗い廊下を一人去っていった。

(おしまい)
429名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 21:56:11 ID:xxJKEOI9
GJ!!!
430「マルスの結婚」 ◆jQI5IbUtNc :2010/05/25(火) 22:17:03 ID:cUIQ5JcF
>>425の訂正

「そうか。これで僕の秘密を知っている者は姉上とじい、そしておまえ。僕を含め四人だ。

×姉上→○チェイニー

オリジナルで書いてるFEのパクリと混ざってしまいました。
(ニーナっぽいのとマルスっぽいのが姉妹という設定だったりする)

チェイニーがなんでマルスの秘密を知っているかというと、
マルスに何度も変身しているから。
431「マルスの結婚」 ◆jQI5IbUtNc :2010/05/26(水) 00:08:15 ID:cUIQ5JcF
さらに>>425の訂正。

バルコニーでマルスは一人たたずみ、新月の近い月を仰ぐ。
×新月→○満月
(月明かりが部屋に差し込んでいるのだから、満月近くないとだめだ)

×僕の秘密を知っている者は姉上とじい、そしておまえ。僕を含め四人だ。
→○僕の秘密を知っている者は姉上とじい、チェイニー、ジェイガン。そしておまえ。僕を含め六人だ。
(エリスが知らないのはやはりおかしい。
ジェイガンから話が来ているのだから、ジェイガンも知っているはず)

…反省。

432名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 22:06:14 ID:OVC5sxjB
433 ◆ka5BrNUzcE :2010/05/27(木) 00:06:37 ID:EgtRQ5Og
紋章DSキタコレ
434名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 06:50:07 ID:N49BFa70
暗黒竜、紋章ときたら次は聖戦くるのかな?

紋章やったことないから絶対買う。
今から楽しみだなぁ。
435名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 23:46:43 ID:8zSg51ua
エディットキャラで「パオラは俺の嫁」とか出来たりすんのかな
436名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 00:35:35 ID:hiQR1LcL
おおお、公式サイト見たけどマイユニットとやらがなかなかいいなw
これは購入意欲そそられる。
キャラデザの人は同じかな?
だがマイユニットって、エロパロ的にはどうなんだろう。
437名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 05:47:06 ID:n9KcdehO
マイユニットって、言ってみればドラクエの勇者みたいなもんじゃない?
その存在を中心に物語は繰り広げられるけど、性格や口調は不明って感じ。

結局のところオリキャラになるわけだし、人によっては書きやすいかもしれないけど、オリキャラ苦手な読み手も結構いる。
オリキャラ絡むと荒れやすいし、パロに入れてくるのは難しそうだね。
作品投下前にマイユニットの簡単な設定でも書けば多少読みやすくなるか?
438名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 05:48:56 ID:n9KcdehO
すまん、変なミスしてあげちまった。
439名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 07:40:32 ID:G+JwIElZ
紋章は群像劇だから主人公視点の入り込む余地はないなぁ。
そもそも、それはそのためにカスタマイズされた性格にされたマルスの仕事だし。
440名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 09:10:02 ID:B44UiH/E
注意書きにマイユニット出ますとあればいいだけのこと。
441名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 10:48:27 ID:8RiPpkUc
このスレだって過去に烈火軍師を絡めたSSもあったし、大して気にならんと思う
442名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 13:47:21 ID:z5xhJyrL
お前ら×女キャラなんざ読む気しないから数行読んだら飛ばさせてもらうわ
443名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 14:19:30 ID:JMGmPAE/
烈火の軍師×キャラの時は結構荒れなかったっけ
最初に注意書きさえあれば何が投下されても気にしないよ
444名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 14:57:49 ID:G+JwIElZ
これが山賊A×キャラなら荒れはしないんだけどな。
ジャンル注意が必要になりそうだがw
445名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 15:07:02 ID:OwHxuJ2m
キャラ男×マイユニット女とか投下された日にゃ
スレ荒れまくりそうだなw
446名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 15:38:42 ID:G+JwIElZ
そのパターンは荒れないと思うが、誰得?って感じだと思うw
447名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 16:32:22 ID:Lvuv265p
腐女子のオナニー乙、とか言われそうだな
448名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 20:08:21 ID:PBt83MOd
現代のアイテムが登場したらやっぱりおかしいかな?
それとも登場しても違和感ないかな?
449 ◆v7zmEWdRdjls :2010/06/03(木) 21:13:44 ID:b9Xvxfw0
マイユニットの女の子かあいいなあ・・・・・・ハァハァ
450名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 01:40:36 ID:1yoWLp9u
紋章リメイクかぁ。
するなとは言わないけど、この間暗黒龍リメイクしたんだから、
次にリメイクするなら聖戦だと思ったのに。もし聖戦だったら絶対買っていたよ。

マイユニットとやらはともかく、烈火の軍師は動かしにくかったな。
キャラ、と呼べるほどの特徴や物語上の位置づけが無いから。
451名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 02:10:43 ID:CTv1cCX3
新暗黒竜のチェイニーとチキの会話で伏線らしきものを張っちゃったから
紋章出さないわけにもいかなかったかも

聖戦でプレイヤーの分身ユニットが異性キャラと結婚できるようになったらすごいなw
452名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 02:16:54 ID:GwRRDqo5
>>451
>聖戦でプレイヤーの分身ユニットが異性キャラと結婚できるようになったらすごいなw
そんなことになったら確実にソフト買うよw
ギャルゲーも乙女向けゲーも及びつかない新境地だw
453名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 02:51:55 ID:zmBSQ5YF
しかし子供は代替ユニットになると想像
強いトリスタンとか作れるのであれば歓迎しなくもないがハァハァ

いやそれより、外伝をスルーするたぁどういう了見だゴルァ
454名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 11:21:04 ID:pQsFZgkX
たしかに、外伝のリメイクは見てみたいね。
ただ、ハードの都合でシステム的にものすごい省略が多々あるから
オリジナルからかなり大胆に離れたリメイクになっちゃうだろうけど。
455名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 04:43:31 ID:sMTULNW3
456名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 22:00:34 ID:8kjBPrai
また兵種変更で迷う仕事始まるお・・・
457名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 14:02:03 ID:JsukNXSi
誰かイグレーヌのエロを書いてくれお
458名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 14:33:06 ID:vIjbAg5l
他のキャラはともかく、イグレーヌだけは
四日目神のアレだけで充分だろ常識的に考えて…

三日目夕方は本当にえがった
459名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 18:41:16 ID:JsukNXSi
>>458
保管庫でシリーズごと見つけました、ありがとう
日曜の午後2回も抜いたのは久し振りです。なんつーか、純愛風なのにねちっこくやりまくる描写が好きです
460名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 18:59:38 ID:vIjbAg5l
    l ヽ. |   |  |   |
.   | __| | __ | |^)_ |    ,-、
   _ |  | |   | .|ノ  |.    i  ヽ
  i'i. ヽ. -‐、 !   !-! ‐- ヽ.  〉、 l
 / _ ノ.ヽ. `' (ノo(ヽο/ ヽノ (ノ |
 ヽ. ,`ヽ,ソ    )ノ   ノ/o   |
   \ '  / / l     ()ヽ l
    ヽ.   '    |  (⌒ヽ  |
     ヽ.     |   しノ  /

  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´
461名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 23:56:01 ID:kQU2PS7h
あの4日目の人のロイ×イグレーヌってもう一つ最後に中出しする奴あったけど、
あれは保存庫にはないんだよなぁ
確か同じパートのスレが2つあって片方が消えちゃったんだよねぇ
前までアーカイブで見れたけど、最近見れなくなった
462名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 00:36:02 ID:NQDcTcCm
だれか保管庫作って
463名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 01:46:42 ID:eht6XrLl
人が来ない…
いよいよこのスレも終わりですかえ
464名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 02:40:00 ID:l+TwZNhn
いるけど書く事ないからROMってるだけだよ
465名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 14:00:46 ID:Y5hqFhYJ
ファミコン版の人はミシェミネレナの続きはどうなったんだ?
嵐に辟易してやめてしまったのか?
アランハーレムも期待していたのだが。。。
466名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 12:42:59 ID:gReX/BLn
俺も待ってる…
467名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 19:52:45 ID:/7ZekbSR
>>461
23章辺りになるのかな?
過去スレ漁ってるけどなかなか見つからない。
468名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 02:56:42 ID:y/03bJDJ
ネタがあって書き始める↓
ちまちま書いてたけどそんなにまとまって時間とれないし、度々中断

数日間隔があく→そう言えば書いてたな、でもめんどくせ

気分を変えて違うネタ書こう

1番最初へ

というループは職人なら誰しも1回は経験があるはず。
雑談ならここでやる必要はないし、とにかく投下がないと盛り上がらないのはしょうがないな。

俺も頑張る。
うん、頑張る…。
469名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 11:53:17 ID:knXSbJAl
ありすぎるw
俺はもう完成させるのは諦めたよ…
470名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 12:12:06 ID:I7kj7ysC
まじか?!
FC版の人のは未完のままかよ
続きが気になるんだぜ
471某人造人間:2010/06/25(金) 23:59:28 ID:Arlivxiz
今規制中スマン
472名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 05:52:15 ID:298b1ZhZ
ある程度の形にしてはボツの繰り返し
473名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 13:33:25 ID:Yc5kaNA9
>雑談なら〜
じゃあどこで下ネタ雑談するのが望ましいか言って貰おうではないの
TSの某キャラスレでグレーなネタ振りしたら、現在進行形でスレが止まってるしw
SRPG板の住民は意外にウブだと思った まる
474名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 16:59:05 ID:tLxSQmPp
妄想が浮かんでは書き起こせずみたいな
475名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:37:27 ID:sdjVWEhD
イレースとツイハークとガトリーでどれだけ妄想した事か
476名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 01:04:10 ID:qcffAVyr
是非書いて投稿するんだ!
477名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 01:46:50 ID:ebdhauXV
久しぶりに封印を始める。

…あれ、スーってこんなかわいかったっけ…。

世間的にはウォルトやシンなんだろうけど、
ロイとのさっぱりしたやり取りにハマる。というかムラムラする。
考えてみりゃ出逢いのエピソードからして色々妄想の余地ありだよな…
478名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:58:07 ID:bYgdgAjy
FE大全発売記念に投下。
蒼炎ティアマト×一般兵士たちです。
479性欲処理部隊(ティアマト)1/5:2010/07/02(金) 23:59:22 ID:bYgdgAjy
アイク率いる、クリミア=ベグニオン軍は、デインを目指して進攻を開始。
国境の長城を攻略し、まずは初戦に勝利。
いよいよとなるデイン国内の戦いに備え、軍は近隣の村で休息をとっていた……


「ねーちゃん、俺たちと遊ばないかい?」「神使の名の元に、ベグニオンの兵士様がかわいがってやるぜ」
武器の調達などを終え、天幕に戻ろうとしていたティアマトの耳に、下卑た声が聞こえて来た。
何事かと振り返ると、若いベグニオン兵が3人ばかり、村娘の手を引いて裏路地に連れ込もうとしている。
腕を抑えつけられた娘は首を振って抵抗しているが、男、しかも3人相手となってはまったく意味をなしていない。

「へへ、いいおっぱいしてるじゃないか」
娘の前に回り込んだ兵士が、いやらしい笑みをうかべながら娘の胸に手をのばそうとしたその時、
辺りにティアマトの凛とした、威圧するような声が響いた。

「あなたたち、何をしているのかしら?」
ぎょっと振り向く兵士たちに歩を進めながら、ティアマトは続ける。

「ベグニオン神聖帝国の兵士が、嫌がる娘に手を出すの?この行状、サナキ様にご報告したらなんと仰るのかしら」
ティアマトの鋭い眼光に押され、しぶしぶながら娘を解放する兵士たち。
娘は泣き出しそうになるのを必死に押さえながらティアマトに頭を下げると、どこかに走り去って行った。

「今度このような場を見つけたら、ただじゃすまさないわよ。覚悟しておきなさい?」
一喝し、立ち去るティアマトの背中に兵士たちが叫ぶ。

「俺たちはあんたらクリミアのためにわざわざ来てやってんだよ!」
「命張って戦ってやってんだから、好きにさせろよ!」
「こんな戦場に送りこまれて、溜まってんだよ。この欲望をどうしろっていうんだよ!」
「俺たちだけじゃねえぜ。みんな我慢してるんだ。どの道いつか爆発するぜ?」


兵士たちの叫びを聞きながら、ティアマトは口を結んだまま、静かに立ち去って行った。
480性欲処理部隊(ティアマト)2/5:2010/07/03(土) 00:00:47 ID:bYgdgAjy
夜。天幕の中で、眠る事もせずティアマトは考えていた。
昼間、兵士たちから投げつけられた言葉。もちろんあれは苦し紛れの強がりにすぎない。
自己を正当化するための、ただそれだけのための言葉。
まともな頭なら、まずは手を出すつもりがなかったと主張するだろう。
何も言い返せなかった腹いせに、口をついて出ただけ。考えられた言葉ではない――

しかし、とティアマトは思う。考えられていない言葉、それはつまり、
それだけ本能に近い言葉ではないのか。
普段はベグニオン帝国で安穏と暮らしている兵士たち。
突然戦場という場所に送り込まれ、多少なりとも精神が興奮するのは当たり前だろう。
そうした状況で、理性が麻痺して、本能の赴くままに女に手を出してしまうのも理解できる。
大陸で最も繁栄し、神使の元に秩序で治められているベグニオンで暮していればこそ、
戦いの興奮は、異常なほどに人間を高ぶらせる。

ましてや性的な欲求など誰にでもある。生理現象だ。
今日はたまたま通りかかって村娘を守れたが、今後もこのような事は起きるだろう。
もしかしたら、すでにもう、そういう事は起きているのかもしれない。
元々寄せ集めに近いこの軍で、厳しい軍律に従わせるのは不可能だ。
将であるアイクに相談する?こんな事で?それにアイクには理解できないかもしれない。
そう考えて、ティアマトはふっと笑う。もう一人前の男なのに、未だ異性に興味があるようには見えないアイク。
精悍ながらも幼さの残る顔を思い出す。そこに重なるグレイルの顔。ティアマトの胸がきゅんと痛んだ。
決して満たされない想い。これから先も、この渇きが癒される事はないだろう。

――どうにかしなくては。


少しの後、一般兵士たちの天幕へと向かうティアマトの姿があった。
厳しい面持ちのティアマトのその表情は、夜の闇に隠されて見えることはなかった。
481性欲処理部隊(ティアマト)3/5:2010/07/03(土) 00:01:37 ID:bYgdgAjy
昼間の兵士たちの天幕を見つけるのには苦労しなかった。
天幕の間を歩いていると、ぼそぼそと昼間の声が聞こえてきたからだ。
「……くそ、今日のやつ、かわいかったのにな!……」
「……胸も結構あったぜ、ったくあの赤毛女さえ邪魔しなければな……」

やれやれ、絶好のタイミングだなと思いながらも、躊躇う事なくティアマトは天幕に入ってゆく。

「こんばんは。楽しい夜のお話にわたしも混ぜてくれるかしら?」
今まさに陰口を叩いていた当の本人が姿を見せたのだから、兵士たちの驚きと言ったらなかった。
口をぽかんとあけたまま、しばらく固まっている。

「どうしたの?せっかくおねえさんが来てあげたのに」
「お、お前なんでここに!?」「まだ俺たちに文句あるのかよ!」「いいから帰れよ!」兵士たちが口ぐちに叫ぶ。
「あらあら残念ね。あなたたちの溜まった欲望をおねえさんが解き放ってあげようと思ったのに」

ティアマトの声には昼間には全くなかったねっとりするような色香が混じっている。
しんと静まり返る兵士たちは、ようやくティアマトの姿が昼間と違う事に気づく。
装備をつけている時には分からなかった大きな胸。腰からふとももにかけてのむっちりとした体つき。
床に腰をおろし、体をくねらせるティアマトの姿に、兵士たちが燃え上がらないはずはなかった。

「お、おまえ、どういうつもりだよ」
「どうという事もないわ。わたしがあなたたちをかわいがってあげる、それだけの事。
溜まっているんでしょう?我慢できないほどに。女に飢えているのよね?」
ティアマトは妖艶に微笑みながら続ける。

「でも、条件があるわ。これから毎晩でも、幾らでも、わたしがしてあげる。あなたたちの性欲を解消するのに、協力してあげるわ。
ただし、わたし以外には手を出さない事。昼間のように、村娘に手を出したりする事はだめ。これが守れるなら――」


「わたしの事、好きにしていいわよ?」
そう言って、ティアマトはボリュームたっぷりの乳を見せつけるかのように上着の胸元をゆっくりと開ける。
兵士たちはごくりと喉をならし、そして、ティアマトの白い乳の先にツンと立っているピンクの乳首が晒された瞬間、
獲物に群がる獣の如く、一斉に襲い掛かった。
482性欲処理部隊(ティアマト)4/5:2010/07/03(土) 00:02:48 ID:bYgdgAjy
「ああん、そうよ、もっと、もっと精液かけて!おねえさんにかけてぇっ!」
夢中で腰を振りながら、ティアマトがあられもない声を上げる。
戦闘中や昼間の時に聞く威圧的なティアマトの声からは想像もできない淫らな声だった。
1人に跨り、騎乗位の姿勢で腰を振りながら、両手で2人の男のものをしごく。

「ねえ?いいでしょ?おねえさんのなか。どう?きもちいい?」
「あ、ああ、すげえいいぜ。おかしくなっちまいそうだ」
「ふふ、かわいい。おねえさんの虜にしてあげる」

さすがに若い兵士たちの性欲は並々ならぬものがあった。
ましてや、それがティアマトのような女が相手であればなおさらだ。
下から腰を突き上げる一人はティアマトの90はありそうな乳を鷲掴みにし、揉みしだく。
そのたびにぐにゃぐにゃと大きく形を変える乳。
昼間の凛々しい女騎士の顔は、今や快楽に溺れる雌そのものだ。
よだれを垂らしながら喘ぐその姿のギャップに、兵士たちはより一層興奮する。

「あら?出そうなの?今度はどこにかける?顔?おっぱい?」
右側の兵士に終わりが近い事を察知して、手の動きを一層早める。

「む、胸、おっぱいにかけていいですか?」
「うふふ、よっぽどおっぱいが好きなのね、いいわよ、かけて?おっぱいをあなたので汚して?」

ティアマトの赤い髪、顔、胸、すでに全身が男たちの白濁液によって汚されている。
それでもなお男たちから精液を搾り取ろうとするティアマトに、襲いかかった男たちの方が翻弄されていた。

「くっ、もう、もう出る」ティアマトの中を味わっていた男にももう何回目かの限界が訪れそうだった。
「あんっ!まだ、まだだめ、もっと、もっとほしいのっ!」
そう言ってより一層激しく腰をくねらせるが、男の絶頂を早めただけだった。

「うあっ、駄目だ。出るっっ。ティアマトさん、出ますっ……」
「ああああっ、待って待って。中に出てるっ!はあああああああっ!」
483性欲処理部隊(ティアマト)5/5:2010/07/03(土) 00:03:21 ID:bYgdgAjy
「中々楽しめたわ。若いっていいわね」
ティアマトは微笑むと、天幕を出た。中から返事はない。力尽きた男たちは積み重なるように眠っていた。
日の出前の暗がりの中、ティアマトは静かに自分の天幕へと戻った。


――これから、兵士たちの、若い男たちの性欲処理を、わたしがするんだ。
固い決意と裏腹に、ティアマトの表情には、満たされたもの、期待のようなものが浮かんでいた。
484名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:05:42 ID:bYgdgAjy
以上です。少しでも燃料になれば。
読んでくださった方、ありがとうございました。
485名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 09:34:51 ID:2oixyndP
486名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 09:55:21 ID:2+2euMwX
どうしてFEの女性はこんなにえろいの
487名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 12:08:53 ID:w1oEX0XD
>>479-483
                   ∧∧∩
                   ( ゚∀゚ )/
             ハ_ハ   ⊂   ノ    ハ_ハ
           ('(゚∀゚ ∩   (つ ノ   ∩ ゚∀゚)')
       ハ_ハ   ヽ  〈    (ノ    〉  /     ハ_ハ
     ('(゚∀゚∩   ヽヽ_)        (_ノ ノ    .∩ ゚∀゚)')
     O,_  〈                      〉  ,_O
       `ヽ_)                     (_/ ´
   ハ_ハ           キタ――――!           ハ_ハ
⊂(゚∀゚⊂⌒`⊃                       ⊂´⌒⊃゚∀゚)⊃

GJ!
488名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 09:33:14 ID:7U18dKa3
>>484

God Job!

ティアマトさんのオパーイ美味しかったです
489名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 13:50:05 ID:qlCX+Oxx
残念それはアイクさんのオパーイだ
490名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 13:54:24 ID:baA8fSlr
いやそれオパーイじゃないから!
100%大胸筋だから!


アイクさんマジぱねえ。
ゴリラなんて目じゃないぜ!
491名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 02:17:04 ID:J13IMG8/
読んでくださった方々ありがとうございました。
一応続きになります。蒼炎ミスト×兵士たち。
492性欲処理部隊(ミスト一人称)1/6:2010/07/07(水) 02:18:19 ID:J13IMG8/
わたしは見てしまいました。
ティアマトさんがベグニオンの兵士さんたちの天幕に入って行って、
その、え、えっちな事をしているのを。
いつもお母さんやお姉ちゃんのように優しくしてくれるティアマトさんが、
まるで別人のようになっていて、兵士さんたちもティアマトさんも
すごく気持ち良さそうで、夢中になっていて、わたしは目がはなせませんでした。

その日、寝る前から、ティアマトさんは何かを考えているようでした。
その気配が少し怖くて、わたしは何も聞けなかったのだけど、
夜中にこっそりと天幕を抜け出すのに気づいて、わたしは興味津々でした。
ティアマトさんはこんな夜中にどこに行くんだろう。
好奇心だけで着いて行ったわたしの目に映ったのが淫らなティアマトさんの姿だったんです。

でも、それを見ながらわたし、段々と興奮してきちゃったんです。
誰にも言っていないけど、わたしは経験済みでした。
――クリミアで山賊に捕まった時。
あの時、わたしを捕まえた山賊はその場でわたしを組みふせて、
無理やり事に及んだのです。
裸を見られるのは恥ずかしかったけど、
そんな事より痛くて痛くて仕方がなくて、裸なんて気にしてられませんでした。
本当に、あの初めての時は痛みに死んでしまいそうでした。
でも、山賊のアジトに連れていかれて、
ずっと親分さんに体を触られ続けて、わたしは段々感じ始めてきちゃったのです。
触られて、気持ちよくなって、あんなの初めてでした。
親分さんがわたしの中に入ってきた時、口では嫌と言っていたけど、
本当はもっと、もっとって思っていたのです。
山賊さんたちに言われるまま、えっちな事をいっぱいさせられて、
えっちな言葉を言わされてるうちに、わたしは本当にえっちになってしまったみたいでした。

ヨファが連れて来られて、二人で縛られている間は何もありませんでした。
その後、お兄ちゃんたちが助けに来たので、傭兵団のみんなはこの事は知りません。
わたしだけの秘密。
はじめてを奪われちゃったのも、犯されて気持ち良くなっちゃったのも、わたしだけの秘密。
あんなえっちな自分が信じられなくて、わたしはこの事を忘れようとしました。

そう、この晩、ティアマトさんの姿を見ながら、
あの忘れているはずだった記憶がよみがえってきたのです。
体中が熱くなって、じんじんとするあの興奮。
自分でも思いもよらなかった。わたしはずっと、あの興奮を求めていたのかもしれません。


わたしはこっそりと自分の天幕に戻りました。
目を閉じると、沢山の精液で汚されたティアマトさんの姿、快感に溺れる声が思い浮かび、
それはいつしか、山賊たちに次々と犯されたあの時の情景に重なっていました。


わたしも、わたしも、気持ちよくなりたい。
火照る体を持て余しながら、わたしは眠りにつきました。
493性欲処理部隊(ミスト一人称)2/6:2010/07/07(水) 02:19:05 ID:J13IMG8/
次の日の朝、寝起きのティアマトさんは心なしか嬉しそうでした。
やっぱりあれが気持ちよかったのかな。わたしはどきどきと期待に胸を膨らませていました。
どうしよう、わたしもしたいけど、どうやったらさせてもらえるかな。
それから毎晩、わたしはティアマトさんが夜中に抜け出すのにこっそり着いて行ったのです。
ティアマトさんの相手は、毎日次々に変わりました。この天幕、明日はあの天幕。明後日はあの天幕。
兵士さんたちも、ティアマトさんも飽きることがないようです。

今日は一つの天幕の中にいっぱいになるぐらい兵士さんたちが集まって、
ティアマトさんはその真ん中で喘ぎながら、兵士さんたちの精液を浴びせかけられていました。
うっとりとなっているティアマトさんは本当に色っぽくて、わたしが見てもどきどきします。

もう、我慢できない。わたしも、わたしもしたい。
気持ちよくなりたい――!
494性欲処理部隊(ミスト一人称)3/6:2010/07/07(水) 02:19:47 ID:J13IMG8/

「お?なんだこの子」
兵士さんの言葉が響いて天幕が静まり返り、みんながわたしに注目しているのがわかりました。
どうやらわたしは夢中になってしまっていたようです。
知らず知らず、天幕の中に入ってしまっていました。
真ん中にいるティアマトさんと目が合います。

「ミスト!ど、どうしてここに!」
ティアマトさんは茫然とした顔をしていますが、すぐに我に返って叫びます。

「ミスト、戻りなさい!ここは駄目よ。あなたが来るべき所じゃないわ!」


ティアマトさん、やっぱりわたしに内緒だったんだね。
自分だけ気持ちよくなろうなんてずるいよ。
天幕の中は汗ばんだ空気や精液の匂いが充満していて、
立っているだけで興奮で頭がくらくらとしてきます。わたし、やっぱりえっちなのかな。

「だって、わたしもしたいんだもん。わたしも気持ち良くなりたい」
ティアマトさんに向かってかしげた自分の顔が、妖しい微笑みになっているのがわかりました。
うふふ、わたしだってできるもん。

「え……!?」
兵士さんたちも、ティアマトさんも驚いて固まっています。
わたしは固まっている兵士さんに近づいて、オチンチンを手で握ります。
うっ……と、呻く兵士さんの顔を見上げながら、わたしは甘い声を作ります。

「ねえ、わたしにもして、わたしも気持ち良くなりたいの」
そう言って、オチンチンをしごきます。もう何回もティアマトさんのを見ているからやり方はばっちりです。
オチンチンってたくましくって固くって素敵。こんなものがわたしの中に入っちゃうんだ。

「ね?ミストにもかけて?わたしを犯して、気持ちよくして?」
そう言って上目遣いで兵士さんを見上げた瞬間、
手の中のものが一段とふくらんで、わたしの顔に精液が飛び散ります。

「あ、熱い……」
顔にかけてもらったのは初めてです。山賊さんたちは中に出してばっかりだったし。
これってどんな味がするんだろ?
わたしは迷わず顔についた精液を指ですくいとって唇につけます。
ぺろりと舌で舐めるとちょっぴり苦い味が広がります。でもこれ、好きかも。
もう我慢できません。あそこがとろとろになって、欲しくなっているのがわかります。
わたしはぱんつを膝まで下ろすと、四つん這いの姿勢になってスカートをめくります。

「兵士さんたち、わたしにもください。ミストも気持ちよくしてください」
495性欲処理部隊(ミスト一人称)4/6:2010/07/07(水) 02:20:36 ID:J13IMG8/
「はあん、あん、すごい!すごくいい!」
後ろから激しく突かれて、わたしは恥ずかしい声を出してしまいます。
やっぱり、わたしがずっと求めていたのはこれだったのです。
待ち望んでいた快感に、わたしは夢中になってしまいました。

私の周りにはティアマトさんにも負けないぐらいの兵士さんが集まっています。
四つん這いになったわたしは後ろから入れられて、手にもオチンチンを握らされ、
周りの兵士さんたちは自分の手でしごいて、わたしに精液をかけてくれます。
こんなに沢山の兵士さんがわたしを見て興奮してくれるなんて、うれしい。

「あんっ、はあん、もっと、もっとミストにかけて!精液ほしいの!もっとくださいっ!」
わたしがおねだりすると、兵士さんたちも興奮するのかいっぱい出してくれるのです。
それがうれしくて、わたしはどんどんえっちな事を叫んでしまいます。

「オチンチン気持ちいいっ!すごくいいのっ!あん、もっと、もっと突いてっ!」
「ミストちゃんはえっちなんだね。オチンチン好きなの?」
兵士さんがうれしそうに聞いてきますが、その間腰の動きは止まってます。
「うんっ、好きっ!わたしえっちなの!オチンチン好きなの!だから、やめないで!もっと、もっとしてえ!」

わたしは夢中で腰を振りながら、目の端に映るティアマトさんの様子をうかがいました。
ティアマトさんの周りにもまだまだ沢山の兵士さんがいて、ティアマトさんは一人の上にしなだれかかりながら、
甘く囁いています。

「ほら、これがいいの?おっぱいに挟まれるのが好きなのよね?」
ティアマトさんはおっぱいでおちんちんを挟んであげているようです。いいなあ。わたしもしたいな。
おっぱいおっきくならないかな。
そんな事が一瞬頭をよぎり、わたしはますますえっちになってしまいます。

「あん、はあん、おっぱいもっと触ってぇ!」
ティアマトさんに比べたら、まだまだ全然おっきくないおっぱいだけど、
兵士さんたちに触られてたら大きくなるかな。

「おっぱい触ってほしいの?ミストちゃんはおっぱい触られると感じちゃうのかな?」
「感じちゃうっ!おっぱい感じちゃいます!もっと、もっと触っておっぱい大きくしてぇ」

「すげえ淫乱だな」
「これが俺たちの将の妹なんだぜ」
「ティアマトさんでも敵わないぐらいかもな」
兵士さんたちが囁き合うのが聞こえます。そう、わたしはえっちなんです。
だから、だからもっと、気持ちよくしてっ!

「きゃん、あん、さきっぽはだめぇ。感じすぎちゃう!はああん!」
兵士さんたちはおっぱいを捏ねまわしながら、その先の乳首をつまんだみたいです。
まるで電流が走るみたいな快感が、体を通り抜けます。

「乳首はだめっ!おかしくなっちゃう!あん、そんなに激しくされたら、いっちゃいますう!」
おまんこの奥までオチンチンで突かれ、おっぱいを揉まれ、乳首を摘ままれて、
わたしは本当におかしくなってしまいそうでした。

「いっちゃう!だめっ!兵士さんたち激しいっ!あん!はあん!ああん!ああああっ!」
496性欲処理部隊(ミスト一人称)5/6:2010/07/07(水) 02:21:11 ID:J13IMG8/
この日一回めの絶頂を迎えたわたしに構わず、
兵士さんたちはその後もわたしの中に、外に精液を浴びせ続けました。

「んあっ、熱いっ!熱いのあたってますぅ!」
わたしのふとももに、兵士の精液があびせられ、白く汚れて行きます。
体中に精液をかけられ、そんな自分を見て、わたしは興奮してしまうのです。
たくさんのオチンチンに囲まれて、後ろからオチンチンで突かれて、
おまんこのなかをじっくりと舐めまわすような腰の動き、私はめろめろにとろけてしまっていました。

「ああ、それ、それいい!すごくいいです!あん、すごいっ!」
「またいっちゃう?ミストちゃんいっちゃう?」
「あん、いきますっ、だめっ、いっちゃう。ああ、すごいのっ!はあん!いっちゃいます!」
わたしは自分がどんどんのぼりつめて行くのがわかります。
力が抜けてしまって、頭で自分の体を支えています。開けっ放しの口からはよだれがつたっていますが、
そんな事はもうどうでもいいぐらい、気持ちいいのです。
「ああんっ!もうだめっ!いっちゃいそう!いっちゃいそうです!」
「はああん、おまんこに、奥にくださいっ!精液くださいっ!!」
夢中でそう叫んだ瞬間、わたしの中に熱いものが流れ込んできてわたしの頭は真っ白になってしまいました。

「はああああん!!!いっちゃぅぅぅぅ!!!!」

497性欲処理部隊(ミスト一人称)6/6:2010/07/07(水) 02:21:49 ID:J13IMG8/
天幕を後にして、わたしは歩きながらティアマトさんに今までの事を話しました。
山賊に襲われちゃったこと。それ以来ずっと欲しかった事。
今までずっとティアマトさんをこっそり見てた事。

「ティアマトさん、今夜の事はお兄ちゃんたちには内緒だね」
「ミスト、でもこんな事……」
ティアマトさんはまだ悲しそうな苦しそうな顔をしています。

「いいの。わたしがしたくてしてるんだし。わたしも気持ち良くなりたいんだ」
えへへ、と笑うわたしにティアマトさんはぼそりと言います。

「……あなたは正の気が強すぎるから、レイプされても負の気を感じないのかもね」
うーん、そういうことなのかな?よくわからないけど、気持ちいいって事だよね。

「じゃあ、ティアマトさんに聞くけど、兵士さんたちにされて気持ちよくないの?」
「そ、そりゃあ、き、気持ちいいわよ……」
「えへへ、そうだよね。沢山の男の人に囲まれてると興奮しちゃうよね」


「ティアマトさんっ!」
わたしはとびきり明るい声を出して言いました。

「わたしもこれから、性欲処理部隊としてがんばるねっ」


ティアマトさんはなんだか呆れるような顔をしていたけど、
これでわたしも毎晩してもらえるようになるのかな。
今晩も何回もいかされてすっごく気持ちよかったし、これからの夜が楽しみです。
498名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 02:25:27 ID:J13IMG8/
以上です。ありがとうございました。
エムブレマー紳士のみなさんのお気に召せばよいのですけど。
499名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 03:13:47 ID:qoDzDxOh
GJ!
一人称語りは読み手の好みもあるだろうけど、個人的には楽しく読めた。
ミストの口調的にも軽い感じで良かった。
500名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 13:13:23 ID:QNakF2W0
…ちょっくらミストを犯した山賊どもに天空してくる
501名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 22:06:45 ID:QwdIdT1x
>500

肉好きゴリラ兄乙
502名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 23:17:55 ID:zhePddnL
山賊は中出ししかしねーのかよ。汚いのに。
503名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 12:04:06 ID:E1/KaurT
そろそろ発売だというのに過疎
504名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 16:27:03 ID:5T5/o8oB
マイユニットはどう絡んでくるのだろうか
505名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 08:12:24 ID:m/qvszXa
カタリナちゃんのノルダ時代はもう、ズッコンバッコンらめぇぇぇで犯りまくりな日々だったんだろうか
506名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 16:21:36 ID:TgD/t86C
さらにエレミヤに調教され、ローロー軍団に輪姦され、
クライネにSMされかけて攻守逆転して逆に責める
507人だみP ◆v7zmEWdRdjls :2010/07/16(金) 22:29:34 ID:4dccONbZ
やっと規制解除か

セシルが乱暴者なのにちょっと萌えた
508名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 21:02:29 ID:0weczLrz
セシルも意外だったけど俺はルークとロディの性格に驚いたわ
もっと真面目なのと弱気な感じだと思ってた
509名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 01:40:26 ID:8KFz9RK1
ルークは見た目と後日談的に考えて、イメージした通りだったな
510名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 11:49:25 ID:kplGAof/
個人的にアンソロ本がこれほど待たれる作品は久しぶりだわw
マイユニットのペアエンド無いんだもんなあ……
511名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 18:45:05 ID:8KFz9RK1
深読みや曲解しまくればペアエンドを妄想出来るよ!

ユベロきゅんに色んな意味で勉強を教えてるクリス(雌)とか
512名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 19:43:58 ID:kplGAof/
今回報われないのはハーディンと悪役勢ぐらいかw
ニーナとアストリア氏ねぃ
パオラ姉さんの癒しぶりやマリーシアのメンヘラぶりがすごいわ
513名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 10:01:18 ID:aK71sX4O
大陸一さんはどうなったんだろう
514名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 17:04:51 ID:BoSf4lUm
お前らのせいで大陸一が出てくるだけで笑ってしまう様になったw
515名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 20:40:22 ID:y5HmRxYn
ジョルジョさんは取り巻きとか、お家の人が勝手に「大陸一」とか言ってるだけだから……
516名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 21:41:39 ID:xkFZE4TB
どっかのスレで聞いた「大陸一の弓使い」じゃなくて
「大陸一の弓」使いみたいな解釈には笑った
517名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 14:05:14 ID:wMCMWEtT
毎回大陸一の弓を持って来てくれる人だからな
518名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 16:15:18 ID:bqSlUPFW
ジョルジュさんを馬鹿にするなー!
うちでは強く育ったトーマスにこころよくパルティアを譲ってくれた人なんだぞ
519名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 17:30:09 ID:RknS+lW7
カタリナって完全にマイユニの嫁だな
520名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 22:37:59 ID:zfAnOOMZ
カタリナちゃんはクリス(雄・雌)が浮気とかしても我慢するだろうけど
自分以外の女が「ご主人様」とか呼んでたら、問答無用で後ろからサクサクして心中しそうなイメージ
521名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 23:50:11 ID:+5LSIIcx
マイユニをご主人様と呼ぶ可能性のある女の子は何人いるか?
522名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 00:25:53 ID:eVkexAAo
マリーシア アテナ リンダ チキ 4人くらいか?
523名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 14:39:42 ID:DrpdAb36
カタリナはボクっ娘になる予定だったのか

「ね、ねぇ○○ 何かボクにしてほしい事って無い?
 ○○の為だったら、ボク……なんでもするから…」
「焼そばパン買ってこいよ、ダッシュで」

とかになる予定だったんだろうか
524名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 05:56:11 ID:rA4NWnty
>>512
ロレンスとかボアとか…
525名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 18:47:23 ID:7p43YwIj
FEって健全SSスレないのかな?
ネタ考えてたら健全にしたくなった。
526名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 21:26:20 ID:XV5fLs5N
エロ無しの小ネタとかも有ったし、エロ無しって注意書でもして投下すれば良いんじゃない
527名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 00:14:19 ID:Q+MDAuNX
カタリナはカワイイと思うが、軍師ならオイフェ見習って実戦訓練しろと
そこは残念

>>508
ルークはおk。正直明るくても卑屈でもブレないキャラだと思う
ロディは…ロシェみたく若干ハブ気味くらいの距離が良かったと未だ思う
んでいい人だったのが、終盤で初登場時のアレになる感じ
528名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 21:53:18 ID:x5sl6CEr
カタリナのマイユニへの依存具合半端ないな
そしてあの支援会話は絶対わかって言ってるだろ…
529名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:09:19 ID:C7d84+zF
マイユニ(女)とシーダ二人でマルス様を攻めるお話カモン
530名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:21:38 ID:wV61n+4p
その中にカチュアを入れてくれっ…!
531名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:26:47 ID:1KhI5tOx
リメイクのリンダは随分立派な胸になってくれて、ちょっと嬉しい
532思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 02:58:03 ID:wV61n+4p
・エロなしです
・カイン→パオラです
・前置きが長い割には、肝心なところは少なめかもしれません
・それでもいいよって方はどうぞ見てやってください
・見てやんねーよって方は、名前欄をNG設定してください

それでは次のレスから落とします。
533思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 03:00:57 ID:wV61n+4p
――どうして、こうなったのだろう。

猛牛と謳われ、敵兵からは恐れられる程に成長したカイン。
自身でも、主君であるマルスの為なら、
何事にも動揺せず、命を賭けることを躊躇わない覚悟も出来ていた。
そう、恐れるものなどない。マルスの命と理想の為なら、死すら厭わなかった。

――そう、思っていたのだ。

だが、このとき、あっさりとその自信と覚悟は砕かれることになったのだ。



きっかけは些細なことだった。
物資の補給と今後の方針を決めるため、街に留まることになったマルス一行。
本来ならば、カインはマルスの側近として彼の警護に当たるはずだった。
だが、マルスは生真面目な彼の性格を見通してからか、しばしの休暇を取らせたのだった。
幸いながら、現在のところオーディンたちの追撃は小康状態にあり、それぐらいの余裕はあった。
それに、マルスの近衛騎士を勤めるクリスは、新兵ながらも才覚を如実に現しはじめており、
経験を積んだカインから見ても驚かせることもあり、安心して、マルスのことを任せることができた。

本当ならば彼と共に、マルスの警護に当たりたかったのだが、
折角主君が与えた休暇だ。無碍にすることも出来ない。
この日、カインは、此処でしか入らないと噂される武器を拝見しに、武器屋へと出かけたのだった。

534思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 03:02:17 ID:wV61n+4p
「はぁ……結局、ただの銀の剣じゃないか。確かに、多少は加工されて使いやすくなってるようだが、
 値段がとんでもないことになっていたな。客の足元を見ているな、あの店主」
出かけたのは良かったが、期待外れだったのだ。
銀の剣――、その素材故、市場に出回る数はそう多くなく、
店頭で見かけたら衝動買いしても損はない武器である。
当然のことながら、切れ味は抜群だが価格が高く、一般の騎士なら背伸びしても買えない代物である。
カインが訪れた店は、その銀の剣をほんの少しだけ加工を加えているだけで、
ただでさえ高価な相場より、さらに高値をふっかけていたのだ。
確かに、この地域では銀の採掘量は多くなく、銀の剣自体が希少である。
とはいえ、あの価格は、客の足元を見過ぎているような気がする――そうカインはぼやきながら、大通りを歩いていた。

…しかし、折角の休暇だ。
無駄に時間を過ごしたのでは、マルス様に申し訳ない。
生真面目なカインは、そう思い直し、次の予定を立てようとしていたその時だった。
――突然、大降りの雨が、降り始めたのだった。


「……まったく、災難だ」
あの大雨の中を駆け抜けて一行が宿泊する宿に戻るまでは、時間が掛かりすぎる。
カインはたまたま裏通りに抜け、廃屋の軒先で雨宿りをすることになった。
「こういうこともあるのだろうか……」
どうも釈然としない。運が悪いのだろうか。やれやれとかぶりを振りながら、ぼんやりとカインは雨雲を眺めていた。
―――と、そこへ見知った仲間が走りこんでくる。
「おや、パオラ殿」
「あ、カインさん…カインさんも雨宿りですか?」
「は、はぁ、そうですね。突然雨に降られまして。此処から宿までは遠かったものですから」
ペガサスナイト三姉妹の長女、パオラ。
普段はどこかマイペースな部分があり、おっとりとしているが、
一度戦場に出ると別人のように凛々しく、槍を振り貫く姿はまさに戦乙女と呼ぶに相応しかった。

535思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 03:03:08 ID:wV61n+4p
彼女も休暇中なのだろうか、いつもの軽鎧姿ではなく、
一見普通の街の娘に見紛うような白のブラウスにロングスカートの姿だった。
雨に濡れてしまったせいか、そのブラウスは透けて見えてしまう。――当然のことながら、下着も薄らと見えてしまった。
(紫か……はっ!)
無意識のうちに彼女の胸に視線を向けてしまっていたカインは、さっと視線を背けた。
(騎士の俺としたことが…このようなことではルークたちに笑われてしまう!)
第一、パオラに失礼だと、無意識ながらも自身の行いを悔いた。
一方当人はというと、そのカインの視線すら気づいていないようで、きょとんとした表情をカインへと向けていた。
「どうしたんですか、カインさん?」
「あ、ああ、いえ……こほん。なんでもありません。パオラ殿は、買い物ですか?」
「ええ、そうなんです。カチュアに美味しいパン屋さんがこの街にあると聞いたもので、
試しに買いに行っていたんです。そうしたら、いきなり雨に降られてしまいまして…」
そう言って、パオラはちらりと抱えていた紙袋に視線を落とす。
紙袋は彼女の服よりはあまり濡れてなく、抱えたことで多少は濡れずに済んだようだ。
「先ほど街の人に聞いたんですけど、この時期、この地方では通り雨が凄いんだそうですよ。
だから雨が降ってその勢いがよくても、すぐに晴れるんじゃないかって言ってました」
「なるほど、しばらくは此処で雨宿りしていけということかもしれません」
「ふふ、そうかもしれませんね……くしゅんっ!」
と、可愛らしいくしゃみが一つ。
「いけません。風邪を引いてはいけない。少しこの中で暖を取りましょう。
 幸い、火を起こす道具はあるようですし…お借りしましょう」
「す、すみません…」
鼻を啜りながら、パオラとカインはその廃屋へと入った。

しかし、この選択がのちのちカインを悩ませることとなる。


536思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 03:04:03 ID:wV61n+4p
暖炉は綺麗だとはお世辞にも言えなかったが、暖を取る分には申し分なかった。
早速暖炉に薪をくべて、火を起こした。早速、カインは濡れてしまった服を脱ぎ、絞って干した。
――と、そこで、ふと視線が自分に向けられるのを感じた。パオラだ。
「どうかしましたか?」
「あ、いえっ、な、なんでもないです」
「――あ、これは失礼しました」
上半身裸になってしまったカイン。視線はそこへ向けられていたのだった。
パオラは赤面して、カインの上半身から視線を逸らした。
そんな彼女を見て、カインは確かに見せて喜ばれるものじゃないな、と苦笑を浮かべる。
「あ、い、いえ、いいんです。そのままだとカインさんも風邪を引いてしまいますし」
「ですが、それを言うならパオラ殿だって―――」
と、そこまで言って、今度はカインが赤面してしまう。これでは、風邪を引くから服を脱げと言っているようなものだ。
パオラも、そのように受け取ってしまったようで、ますます顔を赤くして、俯いてしまった。
「す、すみません!別に、そういう意味じゃなくてですねっ!」
「分かってますよ、その、カインさんはそういう人じゃないということは」
赤面しながらもそう言うパオラに、カインはほんの少し罪悪感を感じる。
どれだけ騎士の道を目指して、マルスに忠誠を誓っていると言えども、男であることには違いない。
その証拠に、先ほど雨に濡れた彼女の胸元に視線を向けてしまった。そういう意味では、彼女の信頼を裏切ることになる。

そんなカインの内心を知ってか知らずか、
パオラはすくっと立ち上がり、赤面したままの表情で、おそるおそる彼に話しかけた。
「あ、あの・・・後ろを向いていて貰えます?その、私も服を乾かしたいので…」
「は、はい!」
もちろんカインは、すぐに回れ右をした。
537思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 03:05:12 ID:wV61n+4p
しゅる、と服を脱ぐ音が聞こえる。なまじっか、振り返ればそこにその光景が待ち受けている分、
想像はより掻き立てられ、カインの心臓はばくばくと音を立てていた。
これほど緊張したのは、騎士団入団試験の時以来だ。
(落ち着け、落ち着くんだ、カイン!こういうときはクールになるんだ、KOOLに!)
そう自分に言い聞かせようとするが、一向に、心臓が鳴り止む気配はまったくない。
それどころか、意識は背中の向こうの音へ注がれてしまい、ますます緊張感は高まってしまう。
…と、しばらくすると、音が聞こえなくなった。続いてじゃっと水の落ちる音。
彼女も服を脱いで、含んだ雨水を絞ったのだろう。
「……カインさん」
「は、はい!」
ふと、彼女に名前を呼ばれれば、普段の彼らしからぬ素っ頓狂な声を挙げてしまった。

「私って…女の魅力、ないんでしょうか?」
「…え?」
真剣なパオラの声に、思わずカインは耳を疑った。
まさか。何を以ってそう思うのか、カインにはまったく分からなかった。
だが、彼女の声は真剣味を帯びており、少なくとも彼女自身はそう信じているのだろう。
カイン自身の答えとしてはNOだ。でなければ、朴念仁な自分が、こんなにどぎまぎする訳がない。
しかし、考え直してみると、ようやく彼女がそう思う理由に思い当った。
「…アベルのことですか?」
「分かっちゃいました?」
カインの言葉に、茶目っ気を含んだ口調で返したが、パオラの本心がそうでないことはすぐに分かった。
アベル――カインの最大の好敵手にして、無二の親友。同時に、パオラの想い人だった。
だが、そのアベルは彼女の妹であるエストと付き合っていた。姉としては複雑な心境なのだろう。
姉としては、妹の幸せを祝福したい。だが、アベルを想う気持ちは妹には負けていなかった。
――朴念仁なカインだが、親友と常にいる身としてはその視線に気づかない訳がなかった。
538思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 03:06:07 ID:wV61n+4p
「ふふ、秘密にしてたんですけどね」
「分かりますよ。どれだけ俺があいつと一緒にいると思ってるんです?
 貴方たちよりもずっと長い付き合いですよ。あいつに注がれる視線に気づかないはずがありません」
――と言っても、彼女がアベルのことを思っていると知ったのは前の戦いの終わり頃だったのだが。
おどけて話すパオラに、カインは調子を合わせた。敢えて彼女がそう振舞っているのは、すぐに悟った。
だから、カインもそれに付き合うことにした。だが、言葉自体は選んで、彼女に投げかける。
「あいつの親友としては、どちらを応援したらいいのか分かりません。
 ただ決して女の魅力が無いなどと言わないでください。そんなことを言われては、貴女に惚れた俺の立場がありません」

「え?」
「…あ」

言ってしまってから、カインは後悔の念に駆られた。
そう、彼女がアベルのことを想っていたことを知ることが出来たのは、彼がアベルの親友だからではない。
カインもまたパオラのことを見ていたのだ。もちろん、そう自覚して彼女のことを見ていたわけではない。
彼女の戦う姿、アベルや妹たちと話す姿、無意識のうちに視線で追っていたのだ。
―――だから、今の今まで、それが恋愛感情だと気づくことはなかった。

「…今の、本当ですか?」
「嘘では、ありません。俺も、今の今まで、気づかずにいましたが」
カインは後悔と共に、包み隠さず本心を口にした。もっと、気を利かせた台詞のひとつやふたつでもあるだろうに。
自分でもボキャブラリーの少なさを恨みながら、嘆息した。
「でも、だからといって、貴女の恋路を邪魔しようとは思いません。だから、忘れてください。今の言葉は」
真剣な口調ではっきりとそう言い置くと、乾いた服に袖を通す。
539思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 03:06:50 ID:wV61n+4p
(――綺麗ごとばかりだ)
彼女の好意を口にしておいて、それを忘れろなどと身勝手にも程がある。
結局は彼女の口から、その好意を拒否されるのが怖かったのだ。相手の為ではない、自身の為なのだ。
騎士道を目指す自身の中に、こんな利己的な自分がいると思うと吐き気がする。
早く、この場を立ち去りたい―――カインにしては、弱気な思いでその場を立ち去ろうとした。

が、そのカインの背中を、パオラの言葉が引き留める。
「いいえ、私はその言葉を忘れません」
はっきりとした言葉。
「止めてください。俺がみじめなだけです」
「貴方が私に女として魅力を感じてくれているとするなら――、私は女として素直にその言葉が嬉しいと思います。
 いつか、貴方を好きになれたら―――私は、きっと今の貴方の言葉を思い出すと思います」
柔らかな口調で、パオラはそう呟く。
今はまだ、心に残る思いがあるけれど――、もし、貴方のことが好きになれたのなら。
「パオラ殿…」
「殿は止めてください。私たちは仲間でしょう?
 それに――女性としてみてくれるのなら、その呼び方はよそよそしいですよ、カイン」
「ぱ、パオラ……」
「ん、それで宜しいです」
呼び捨てで自身の名前を呼んでくれたパオラの言葉に、カインも恐る恐るながら彼女の名前を呟く。
パオラはそれが嬉しかったのか、声のトーンが少しばかり明るくなった。
「さぁ、雨も上がりました。カイン、行きましょう?」
「はい!」
服を着直して、外へ出てみると、先ほどとは打って変わって、からりと晴れていた。
太陽の眩しさに、カインは目を細めながら歩きだした。その背中を見守るように、パオラはくすりとひとつ微笑みを漏らした。
540思慕連鎖のレイニーデイ(カイン→パオラ):2010/07/24(土) 03:10:34 ID:wV61n+4p
以上です。
新紋章の謎のカイン加入後以降の話と見てくだされば。

本当はエロまで持って行きたかったけど、
一旦区切りをつけておかないと、このままじゃパオラさんが尻軽な女になっちゃう!
ってことで、エロなしを取り合えず投下させて頂きました。
こいつを踏み台に、続きでエロものを書ければなぁとは思うのですけれども。

マイナーなカップリングだけど、いいと思うんだ!俺は!

それにしてもマイユニは色んなキャラとフラグを立て過ぎだw良い意味で
541名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 06:23:41 ID:GI4NQglP
>>540
いい雰囲気GJ!エロありの続き期待してます

あと多分誤字だと思うけどハーディン(´・ω・`)
542名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 18:48:25 ID:g1jNRAxq
>>540
朴訥なカイン、いいねー。続きにも期待。
543名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 21:25:36 ID:oDfPSm+E
>>540
おおおおおGJ!カインとパオラ姉さん好きにはたまらんです
続き待ってる!

オーディンと聞いてオーシンとディーンが混ざった ちょっと似てるよね
544名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 02:59:47 ID:++UI7gqp
>540
534辺りのカインがイメージ通りでグッときた
武骨とか大雑把とかでも、後で彼なりに自省してそうな感じがあったし
パオ姉の女性としての自信という部分も同情できる
デリケートな感じがイイっす。GJ

今回はマイユニも引くとこ引いてるから好感持てる気がする
特に♀
545名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 17:09:20 ID:9LSl7Yhf
gj、そして乙だぜ。
久しぶりに紋章やりたくなってきたじゃんか……
546名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 23:49:48 ID:Giz0FiaI
GJ!GJ!GJ!
続き待ってます
547名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 01:03:51 ID:61jLmL9B
>>545
つ 新紋章

やっと新紋章クリアしたけどカタリナ周りは実にエロいな!
あとマイユニとシーダの会話はマイユニ×シーダ×マルスの3Pフラグかとw
548名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 13:10:48 ID:KiKf4cGp
>>547
シーダの魔の手はマイユニにまで伸びるのかw

新紋章プレイ予定ないなー。
安くなったら買うか…。
549名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 13:45:45 ID:qT7EKoal
どうしようかね……未だに紋章もSFCも現役だし、
友人が蒼炎・暁・新暗黒龍と連続で突撃して散っていったからな……
もはや俺も立派な懐古厨か……

でもDSでごろ寝しながらってのもいいなぁ……
公式ぺーじ見てきたけどビジュアル的にも順当なパワーアップを遂げたようで……うぅぅ
550名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 16:43:18 ID:q/JX55rs
昔の綺麗な思い出をとっておきたいならやめておいたほうがいい内容だった
俺も散った一人だorz

551名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 17:26:49 ID:zT4k/cj4
プゲラ
552名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 23:51:39 ID:KpeyPoYd
>>548
シーダ×カチュア×マイユニ♀でマルス総受けでしょ?
553名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 01:36:40 ID:wSjDItu4
もしかして新紋章は評判悪いのか?
紋章を烈火風に改造してみましたって感じで、俺はかなり楽しめてるんだけど……

まあ、俺のセシルはこんなんじゃねー!とか思わなくもないけど
SFCの紋章はWiiでも出来るんだし、いっそこれぐらいはっちゃけてくれた方が清々しいような
554名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 01:40:35 ID:divlTjaJ
美化された過去の思い出に勝るリメイクなんてありえないってだけの話じゃね
555名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 01:48:40 ID:DO1FgvKB
まぁ、確かに顔はSFCの方がいいが
ゲームとしては色々はっちゃけた新紋章はマジ良リメイク
どんな脇キャラにも背景あるしな……

リンダ胸大きいな…
556名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 03:11:21 ID:Uz262CbS
本編は改悪されてると思う(説得とか魔法とか司祭達の地位の低さとか)が、
支援会話に今までの厭味成分(上から目線と褒め殺し)を自重する向きが見えた
なのでそれ目当てにやれば少しは旨味ある気がする

マイユニ♀カワイイけど百合がいいなぁ
557名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 03:32:16 ID:uiXkYb6v
高難易度でやると魔法のありがたみがわかるよ
が、変わりに魔道士の脆さもわかって配置に悩む
558名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 03:43:19 ID:O+d93b+l
>>553
自分はすごく楽しめてるよ
559名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 03:54:17 ID:Uz262CbS
>557
脆いのがイイんだろ
SFCのリンダもシューター一発で瀕死だったし、手槍ボスにオーラ使うなんてgkbrものだった
今までどんな魔道士使ってたのかと
560名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 04:02:31 ID:uiXkYb6v
>>559
文の意図を読み違えてないか?
561名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 07:38:53 ID:fb2SDM9G
新紋章は軒並み男の絵柄は良くなってるが、新キャラ以外の女キャラが基本しもぶくれ…ゲーム内容は面白いと思うけど、エロパロ的には美味しくない。
ユミナとユベロが可愛いから満足だけどね。
あとナギさんマジエロイ。
562名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 09:45:10 ID:k0xUeSov
>>556
司祭4人は確かに冷遇されているな
新キャラだの新暗黒からの継続キャラだのには会話が豊富なのに司祭4人には変更点なしだったからな
結果的に旧作で一、二を争う名シーンだった箇所も素通りされているみたいだ

563名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 13:49:13 ID:L6TrGLuM
新紋章はSFC版と別物と考えれば楽しめる。裏ルナティックマジで狂気の沙汰。でもメディウスは新旧揃って弱いという…
しかしマイユニ支援会話はカタリナを筆頭にフラグたてすぎだろ…
564名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 15:01:54 ID:vuI9lRcJ
カタリナとマイユニの百合に萌え狂った俺がいる
男マイユニ?イラネ
565名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 19:19:02 ID:sjqKcF4O
カタリナの依存レベルはまさにルナティックだな
男女問わず依存し、長年育てられてきた司祭にもマイユニのためならと反逆し
物を拾っても、戦場で倒れてもマイユニ優先…
そして急いでてソシアルマイユニと正面衝突しても無傷とか凄すぎる。

そして負けず劣らずの依存軍団、狼騎士団も凄すぎる。
ビラク、説得して欲しかったらステータス上げろ。ついさっきまで部下だったパラディンに殺されるな!
566名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 23:17:54 ID:71W4H43p
新紋章は出撃枠だけだな、ゲーム部分でも文句あるのは。
後はアレだけ会話増やすなら後日談ももうちょっとなんとかしろ。
567名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 23:20:10 ID:DO1FgvKB
会話3まで行ったらモノに出来るとかな!
会話3まで行ったら末期の台詞がマイユニの名前呼ぶようになるとかな!
568名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 08:05:59 ID:QgO3VLaJ
リメイク前やった者からすれば
後日談判ってるの前提だからこそ会話にモニョモニョせず楽しめるのではないかと
例えが他ゲーで悪いが、SOでオペラさんとかNTR可能のは嫌だったクチだ
ましてモノにできるって表現は微妙
あと、マイユニ女は例えソシアルでも弓兵並に軽装備なイメージがある
569名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 09:07:01 ID:jXb8NFFz
まぁSFCの結末知ってる以上いまさらマイユニとペアエンドとかされてもモニョるしヤダ

これでOKだと思うね
マイユニは親しい知り合いまででOK
570名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 23:43:12 ID:HAm3iZCG
後日談よりも散り際のセリフをどうにかして欲しかったな。いや、忠実再現ではあるんだが……
571名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 21:10:29 ID:0wvM9Vxp
マイユニ×カタリナも駄目け?
572名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 21:43:17 ID:JzIT/U2n
俺は女マイユニなら可

男はイラネ
573名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 02:59:46 ID:GYzOCRRE
変な髪型・顔の男マイユニネタは俄然見たくなってきた
モヒカンやアフロの老け顔マイユニが、小隊のテンションに付いていけるか気になってもうね
シチュエーション次第で色々と変な所に転がっていけばいいと思った

あと、ハード以上で散々苦労した魔道士マイユニとかが
説得後のカタリナの順応を見守ってたりしたら萌える
574名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 17:04:32 ID:bCviZHKK
ナギ様
575名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 18:48:33 ID:Xii2KhXO
ニーナとレナはアカネイア戦記があるからともかくエリスとマリアは…
576名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 23:34:59 ID:Xp2tJSZV
クライネはガイルのようなキモい山賊とかに無理矢理犯されるのがいいな。
577名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 09:44:07 ID:P5v5Z4Qi
>>575
エリスはまだ追加の登場シーンがあったからいいがマリアは…
助けてやったミシェイルから一生口をきいてもらえない罰までついてしまった
可哀想すぎて目も当てられない
578名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 11:19:58 ID:F5Y3t5HK
>576
んな事せんでも彼女はノルダにいた訳で
路地裏に引っぱり込まれてもおかしくない
579名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 11:37:04 ID:VzP8NG7v
いや、ノルダ出身なのはアイネ…カタリナだろ
580名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 03:59:27 ID:L3tz3sZm
じゃあサムシアンに襲われるクライネだな。
581名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 23:53:01 ID:8SdL7oKw
昔には興味ない。
今のドSっぽい性格、毒舌、 美貌、成熟した体、プライド高いクライネが

ゴミクズと言ってる奴にボロボロにされて泣く姿想像しただけで興奮するぜ

582名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 16:56:03 ID:tSMmt0ad
ニニアンが裸で踊るところ見たいお
583名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 19:58:38 ID:i7P9YOKs
>>581
サジマジバーツマイユニの四人に囲まれて陵辱されるんですね、分かります
584名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 05:46:44 ID:q8VSLQXe
このスレって女体化やグロ・エログロはOK?
585名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 15:14:18 ID:YS6BaQbc
女体化は前例があるはず。まぁセリスだから特例扱いかも知れんが。
グロは結構前例が多い。匙加減は保管庫読んで測ればいいとおもうよ
586名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 15:26:49 ID:q8VSLQXe
わかった。有難う
587クライネ陵辱0/7:2010/08/13(金) 23:55:30 ID:yTOCvbAb
夏コミにいけなかった腹いせで突貫作業した

クライネ陵辱
相手はサムシアンかな
588クライネ陵辱1/7:2010/08/13(金) 23:55:52 ID:yTOCvbAb
「ふん、この下種が」
 目の前に轟然と立ちふさがる男の岩盤のような筋肉に圧倒されながら、
クライネは懸命に自分の優位をひけらかそうとしていた。
自信に溢れた整った顔立ちは、今はほんの少しの恐怖に蝕まれ、歪んでいる。
もはや手持ちのきずぐすりも使い果たしてしまったクライネには、
頼れるものはひとつしかなかった。
――弓だ、幼い頃からエレミヤに見捨てられぬようにと必死に磨いた、弓の腕。
それは自分。

「道を開けなさいよ、ゴミクズ!」

 相手を脅すために、もしくは自分を鼓舞するために声を張り上げて、
クライネは硬い弓の弦を引いた。ぎりぎりと鋭い音が空気を揺らし、
銀の装飾が施された、高価で威力のある矢を男に向ける。
クライネの武器は身軽さにある。
森の中にその細身の体を潜ませ、相手が油断しきっているところに容赦ない一撃を食らわせて、
離脱を試みる。ローローのような戦い方は彼女には似合わないのだ。
だから、こんな、至近距離で大柄な男たちに囲まれるような状況は、クライネには慣れないことだった。
589クライネ陵辱2/7:2010/08/13(金) 23:56:15 ID:yTOCvbAb
 弦が跳ね、すさまじい勢いで矢がクライネの指を離れた。
風切り音が空気の中で唸り、その身を爆発させ、
一筋の凶器となって男の胸を深々と貫くために奔った。
だが、それは悪夢のような光景の前に脆くも折れた。

「な、…なんでよ! 死になさいよ!」

 男はクライネの矢を受けたが、そこに立っていた。
もう一撃を確実に射れば、男は絶対に絶命する。
それはクライネの驕りでもなんでもなく、事実だった。
だがもう一度クライネの細い腕が弓の弦を引いた、その途端に。

クライネの唯一の味方であったはずの弓は手の中で暴れ狂い、
力の限り振り絞った弦が弾けて、切れた。

耳を劈くような音を立てて切れたクライネの最後の砦は、一瞬で機能しなくなった。
岩でさえも砕いてしまいそうなおそろしい力を秘めていそうな腕が、
肩に突き刺さった矢をこともなげに抜きさると同時に、
クライネはぞっとするような気配を背後に感じる。瞬時、振り返る。
「なっ…」
 斧の攻撃範囲内の至近距離にまで詰め寄られていた、
これでは弓は本来の威力を発揮できない。
慌てて左に飛びのこうとしたが、クライネの視線にもう一人男がにじりよってきていた。
右に、と思うが、右も既に敵の行動範囲に入りきってしまって、
盗賊らしき男がこちらに駆け寄ってくるのが見えてしまう。

 嘘よ。クライネは口の中で呟く。
「こんなの、許さないわ、あたしは…っ!」

 一か八か、クライネは男の隙を窺って、唯一の逃げ場であると思われた正面に向き直り、
男の横を駆け抜けることを決心した。そして零コンマ五秒後には実行に移す。
だが、男たちもサムシアンというならず者という生活の中、
そんな行動に走る人間を何人も見てきていた。だから、クライネだけを見逃すはずもなく。

 ――駆けたクライネの柔らかな鳩尾に、凶悪な拳が音を立てて叩き込まれた。
590クライネ陵辱3/7:2010/08/13(金) 23:56:36 ID:yTOCvbAb
「あたしに触っていい価値が自分にあると思ってんの!?」

 もはや服として二度と機能しないであろう布を辛うじて引っ掛けた状態で、
クライネは気丈に叫んだ。
そうでもしないと、大柄な男たちに組み敷かれている今の状況に押しつぶされてしまいそうだった。
さきほど殴られた腹部が鈍く痛んだが、そんなことは現状にどれほどの影響を与えただろう。
 クライネの下着を、盗賊がナイフで切り裂いた。
肌に傷つけることなく行われた小さな破壊は、クライネの白い肌を露出させ、
たわわな胸をこぼれさせた。
真っ白な双丘は張り詰め、瑞々しさを持ちながらも触れるのを躊躇わせるほど、柔らかい。
かっと羞恥心で頭に血を昇らせたクライネの頬が赤くなり、むちゃくちゃに体を暴れさせた。
その動きのせいで胸が上下左右に揺れ動き、男たちの劣情を更に煽らせてしまったことは
クライネの知らぬことだったが。

「ひぃっ!? いた、痛い、痛いぃっ!」
 皮膚の下の心臓までを踏みしだかれたかと錯覚するほど、乱暴な手がクライネの胸を掴んだ。
一人の男が手を触れてしまえば周りの男も我先にと飛びついて、
クライネに引っかかっていた布切れはすぐさまどこかへと放り投げられてしまう。
クライネの細いがちょうどよく緩急のついた滑らかな肢体が、男たちの性急な欲望の前に、汚されていく。
「どきなさいよ! 触らないで、汚らわしいっ!」
 クライネの抵抗など、屈強な腕力を持つ男たちの前には何の意味も成さなかった。
腕がクライネの頭の上で束ねられ、男に抑えつけられる。
もうそうなってしまうと、抵抗の余地もない。
ばたばたと足を上下させるが、それもすぐに別の男によって制される。
身動きひとつ取れないまま、クライネの下半身に、手が伸ばされた。
こんな状態になってされることといえばひとつしかないが――ようやく現実味を帯びた、
自分の身に行われるであろう行為に、青い瞳が恐怖を湛えた。
591クライネ陵辱4/7:2010/08/13(金) 23:57:21 ID:yTOCvbAb
「……あ」
 まさかここまでの、愛撫とも言えない一方的な前戯で濡れるはずのないクライネの秘部に、
男のいきり立った昂ぶりがぴたりと狙いを定める。
乱れた金髪が右目を覆い隠して、片方の視界をそのおぞましいものから隠してくれていたのが、
クライネにとってほんの少しの幸いであった。どんどん早くなる鼓動に、滲む冷や汗。
「いぃ…やあああぁぁっ!」
 それは、想像を絶するほどの痛みだった。
 未だに誰にも開いたことのない重なりを、潤滑油もなくこじ開けられていく。
渇いた壁を抉りながら、力で何もかもを無視したそれが、クライネの体を引き裂いていった。
さすがに一度では奥まで入らず、一度入り口まで先端を抜く。
その瞬間にだけ得られた解放感だけが無情に甘く、だがそれはその続きの痛みが更に辛くなっただけ。
喉を男にさらけ出して胸を反り、痛みに満足に声を上げることもできないクライネのつま先がぴんと伸びる。
「か…はっ……い、ぁ…」
 意味を伴わない声が喉の奥から洩れた。
まるで自分の体が紙切れになってしまったかのように、簡単に、ちぎられていく。
合わせ目の中に飲み込まれていくそれは、びくびくとクライネの中で跳ね回り、それが更に苦痛をもたらした。
592クライネ陵辱5/7:2010/08/13(金) 23:57:45 ID:yTOCvbAb
「――」
 痛みに慣れたわけでない。
だが、今まで暗殺者として生きてきたクライネのプライドが、
それ以外を削ぎ落とされていった心の中で立っていた。
その一本の柱が今までのクライネを生成していた根幹であり、培ってきた全てでもあった。
だが、それは男の蹂躙という暴力によって音を立てて傷つき、無数にひび割れていく。

 内部に収まっていくそれは、寄せて、引いて、クライネの内臓を掻き回していく。
淫らな水音は愛液などではなく、ただの無茶な挿入による内部からの出血でしかなかった。
クライネの中のそれが、クライネの膣を擦り上げるたびに、クライネの喉が痙攣したように震える。
 ようやく最後まで入ったそれは、クライネに休息など与えない。
かたく閉じられ、これ以上何も入らないほど膣内を圧迫するそれが、肉壁を擦り上げ、
クライネを二つに引き裂くかと思うほどの凶暴な力をもって突き上げた。
「いやああああぁっ!!! こ、れ以上はっ、むり、いや、あああああああっ!!」
 首を左右に振り、男に中断を嘆願するが、
ただ男は腰を揺すぶることに夢中で他のことなど聞いてはいなかった。
がくがくと揺さぶられ、クライネの手入れされた金髪が振り乱される。
ごりごり音を立てて子宮口にぶつけられるそれが熱く、
その熱と痛みしか感じない時間の中で、クライネの柱の中枢に、亀裂が走った。
593クライネ陵辱6/7:2010/08/13(金) 23:58:13 ID:yTOCvbAb
 もう限界だった。
 決して零すまいと誓った涙は、
クライネの止められるラインとは遠い場所で管理されている場所を破壊され、
あふれ出ていた。白くすべすべした頬に大粒の涙が滴り落ち、
血の気が引いた唇は痛々しげに悲鳴ばかりを上げる。

「――ひっ!? あ、いや、やめ、て…やめてよおおおぉっ!!」
 男の動きが徐々にスピードを上げていく。
その行動に、クライネはこのあとの恐怖を察知し、双眸を固く固く閉じた。
叫んだ途端、クライネの膣内で男の肉棒が膨れ上がり、最奥に突き立てられた。
「いやあああああアアぁァっ!!!」
 熱いそれが脈を打ったのを感じられた瞬間に、
すさまじい勢いでマグマのように煮えたぎった精液がクライネの中に吐き出された。
狭い尿道から出口を求めて殺到したそれは、同じく狭いクライネの中で暴れまわる。
内部を満たしきってしまった精液は逆流し、男との結合部へと押し出されていった。
まだ繋がっているにも関わらずぼたぼたとあふれ出す精液のむせ返るような匂いに、
更にクライネの屈辱が誘われていく。
594クライネ陵辱7/7:2010/08/13(金) 23:58:55 ID:yTOCvbAb
 ――エレミヤ、さま…。
 引き抜かれ、クライネの開かれた中央の栓が無くなると同時に、
なかに納まっていた白濁がこぼれた。
その喪失感と同時に、クライネの中で、大事な人間の顔が浮かぶ。
それが、あっという間に塗りつぶされ、消えていった。

 クライネの心の柱が、根元から折れ、彼女の青い瞳から光が失われる。

「あ……あぁ……」
 もう、一瞬前に失ったものが何だったのか、クライネには理解できない。
とめどなく溢れる涙を止める術も、次の蹂躙を防ぐ方法も、もう彼女には残ってはいなかった。
595名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 00:00:58 ID:yTOCvbAb
以上です。
クライネ可愛いよ、できれば愛があるのも書きたい。

書き込んでから気づいたので遅くて申し訳ないが、
クライネって目青かったっけか…
596名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 13:25:48 ID:KVnn5mCU
>>588-594
GJ!
とりあえず愛があるものならカタリナ&マイユニとの3Pが出来そうだな


…ちょっくらサムシアンの山賊たちの根城に、
うちのHP力技速守がカンストしたマイユニ勇者を送り込んでくる
597名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 18:45:00 ID:8MR4Dr/L
速さカンストしたBANZOKUに襲われて2回攻撃で沈む>>596のマイユニが見えた
598名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 19:59:32 ID:yXEYTVfh
サムシアンのBANZOKU乙
599名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 21:38:28 ID:pvfGod6q
クライネ陵辱よかった!
徹底的にヤられるほうが興奮する。泣き顔とか想像しただけでたまらん。

ゲス山賊に言葉責めとかされればなおよかった
600名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 05:39:47 ID:wiSzitpO
パイズリしてほしい。
601名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 18:17:41 ID:0gN0sHeg
おっぱいと言えばシグルーン隊長
602名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 19:32:51 ID:ViA57I6c
クライネって名前はカタリナに向いてるよな
性格クライね?なんつって☆
603名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 04:00:16 ID:4Am7iVh4
オリキャラ女×カタリナ(前日編)の百合って俺以外の需要あるの?
604 ◆UCC0ebT.po :2010/08/16(月) 05:01:24 ID:hZiNNzcR
実に何年ぶりかのFE…今頃になって新紋章開始。

何か電波受信出来るかな…。
605名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 14:01:08 ID:8ZvjmL4i
順当にいくと次は聖戦リメイクか?

個人的に1番楽しみだけど、アレにはマイユニ系も新キャラもほしくないなー。
606名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 22:41:47 ID:6D96OaVl
あれにマイユニとか無理だろ
個人的にはそろそろ新作欲しい
607名無しさん@ピンキー:2010/08/17(火) 17:09:55 ID:Ye2gP2rd
新作は確かに欲しいな。…その次には外伝リメイクが欲しいよ

ってエロパロスレの会話の流れじゃないな
608名無しさん@ピンキー:2010/08/17(火) 19:21:42 ID:elWlzNHA
トラキアのリメイクはまだかのう
609名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 01:04:10 ID:9hk1uG6N
外伝は顔グラ変わったら
いろいろと想像できそうだから是非ともリメイクを
610名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 16:35:20 ID:tshIrEzU
新紋のパオラはNTRになっていたことから浮かんだ小話を一つ
即興、微エロ、おふざけ注意


アリティア内にあるアベルの店。
パオラは義理の姉であるという免罪符をかざし、しょっちゅうアベルと顔を合わせていた。
そして、とうとうその決行の時はやってきた。

パオ「アベルさん…私あなたのことが前から気になっていて…その…」
いきなり服を脱ぎ始めるパオラ

アベ「パ、パ、パオラさん?? よ、よ、よしてくださいっ
   私にはエストがいるんですよ?!」

パオ「…分かっています
   でも、諦めきれないんです…」

裸になってアベルにしなだれかかるパオラ
ぎょっとしたアベルが覗きこむと目にはうっすらと涙が…

パオ「私、ずっと貴方のことを想ってました…」

アベ「パ、パオラさん…」

パオラの巨乳が当たって男の本能的に突き放せずに葛藤すること5分が経過しただろうか間が悪く、エストが配達から帰ってきた。

エスト「きゃあああああああああっっ!!
    姉さん!
    それに…アベルッ
    し、信じられない。最低っ。
    うわあああああああああああああん」

我に返りパオラを振り払い、エストの後を追ったアベルだった。

後に残されたパオラは独り床に座り込んで…泣いていた。

「ここまでしても駄目なのね…。」




611名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 16:36:40 ID:tshIrEzU
>>610続き



それから数ヶ月、アベルとエストが共にいずこかへ消え去ったことを知り反省しつつも苦い日々を送っていた。
結局2人の行方が気になり、別大陸へと向かうパオラ。

パオ「…勢いこんで来てみてはいいけれど、ここは、どこなのかしら?」

しかし、すっかり道に迷い、自慢のペガサスにまたがりながら途方に暮れてしまった。
あてもなく空を彷徨っていると耳に聞き憶えのある重い羽音が響く。

パオ「…!…あ、あなたは…」

ミシェ「見覚えのある天馬がいると思ったら、やはり、お前か。
    こんなところで何をしている?」

パオ「…あ…ええっと…」

思い出しただけで恥ずかしいことをしてしまったものの、アベルとエストの行方を追っていることだけを説明した。

ミシェ「ふむ…まあ、よかろう。
    昔の馴染みだ。手を貸してやる。」

パオ「エ?? よ、よろしいんですか?」


そこには何故かミシェイルがいて、アベルとエストの行方探しを手伝ってもらうことになった。
頑張れパオラ。
負けるなパオラ。

きっと明日は恋の花咲く日も来るさ。


612名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 22:48:09 ID:/VJHxXGV
そのままパオラ×ミシェイルでお願いしたい。
613名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 00:28:52 ID:PmRtq6IG
パオラ姉さんが攻めなのかwww 
614名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 00:47:15 ID:Kj+L1bq7
>>611です。

>>612
導入がちょっと長くなりますが、頑張って書いてみます
615名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 04:49:01 ID:oPDoeO3j
パイズリしてほしい。
616名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 10:26:38 ID:+n3dt0rY
>>610
GJ!
新たな扉を開いてしまった
パオミシェパオか…ちくしょう萌えた
617名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 12:15:43 ID:ZKr+WR6U
>>614
えっ、良いの?こんな無茶振り聞いてくれるなんて良い人だ…。

何か、ミシェイルが威厳無さげな感じだったから、パオラ主導
が良いなーって思って無茶振り。楽しみにしてるよ。
618名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 12:16:33 ID:ZKr+WR6U
ごめんなさい、ageちゃいました…。
619 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/19(木) 16:46:57 ID:Kj+L1bq7
>>610です。昨日の続きです。
長いのでトリップつけました。


その日の夜、どこにも寝泊りするあてのない2人は森の中で野宿することに決めた。

ホゥホゥと得体の知れない鳥が鳴いている。

パチパチと火のはぜる音がし、木々の中に出来た小さい空き地を照らしている。

その火に携帯用の干し肉をかざし、炙っている。
パンはパオラがアカネイア大陸を出た時に持ってきたものを、お礼にとミシェイルにも分け与えた。

マケドニアにいる頃は下々の者などが気軽に声をかけることや同じ食事の席に座ることのできない、畏怖や恐怖の対象でもあった男が目の前にいる。
先ほどから黙々と食事だけをしているのみだった。

(ハァ…助けてもらったというのに、気まずいわね。何か話さなければならないわ。)

先に口を開いたのはパオラだ。

「あの、ミシェイル様。実は疑問に思っていることがあるのですが…。」

既に国を捨て、王位も捨てた相手に「様」づけなのはおかしいか、とも思ったが風習というのはなかなか抜けないものだと内心おかしい気持ちになった。
もしかすると、なにか咎められるかと思ったが、気にする素振りも見せず、ミシェイルは続けろと促した。

「こちらでは、その…どのような暮らしぶりをされておいでなのかと思いまして…」

実際、今のミシェイルにアカネイア以外の大陸に知り合いやツテがあるはずもないのだ。
マケドニアに残して来たミネルバ王女やマリア王女もその後の彼の行方を案じていた。
今後のことも併せて、気になり、聞いてみたが、そんなにいい暮らしをしているわけがないのに変なことを聞いてしまったと、言った側からパオラは後悔した。
620 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/19(木) 16:48:52 ID:Kj+L1bq7
>>619続き

「…竜騎士としての腕を買われて用心棒をしたり、荷運びの仕事をして食い繋いでいる…」

ミシェイルはしばらく思案してから無愛想に答えた。

パオラはその答えに一瞬、息を止め、すぐに視線を下に落とした。

「こうして、誰かと仕事以外で話をするのはアカネイアを出て以来数年ぶりになる。特に、女とは…。」

最後の一言は無意識に出たものだったのだろうが、パオラは驚いて顔をあげた。

瞬間ミシェイルと目が合った。

その目に様々な感情を読み取ってしまい、しばらく逸らすことができなかった。

「…久しぶりの話し相手になれて嬉しいです。ここのことは来たばかりで、分からないので、よろしくお願いします。」

前半、少し動揺してしまったが、いつもの冷静さでそう告げると、ミシェイルはクスクス笑い出した。

「ふ…お前はあまり昔と変わっていないようだな。」

どうやら、からかわれただけだったみたいで、ミシェイルも昔と変わっていない相変わらずの人なんだと少し緊張が抜けた。

「そうかもしれません。」

パオラも首を少し傾けて、穏やかに微笑んだ。
こうしていると、豪腕により槍を扱う天馬騎士には見えない。

「…もしや、昼間に私と会った時も荷運びの途中だったのですか?」

「さすがだな。その通りだ。明日は届け先に向かい、依頼主のもとに引き揚げ報酬を受け取らねばならん。」

「そうだったのですか。私なんかのために、お仕事を遅れさせてしまって申し訳ありませんでした。」

「いや、構わぬ。大して急ぎの仕事でもなかったからな。」


随分、人が変わったのかもしれない。
以前だったら、このような形で誰かを助けたりといったことはほぼ皆無に等しかったというのに。
今のミシェイルならマケドニアに戻って王位に復帰すれば以前よりも優れた為政者になるかもしれない。

(きっと、ミシェイル様も未知の土地でご苦労されたのね…おいたわしい。)

アベルとエストを探すのにどうするか具体的に話しあい対策を練った後、パオラは、そんな感想を抱きながら、固い木の幹を枕代わりに眠りについた。




感想等ありがとうございました。
今回はここまでです。
続きはまた後日になります。
621 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/20(金) 19:50:17 ID:CoZ0TrVB
>>620続き

翌朝、太陽がうっすらと昇り、空が白みはじめた頃には既に、その空き地には燃え残った薪の残骸のみが残っていた。
朝の光を受けて、1頭の竜が空を駆け、少し遅れて天馬が続いていた。

大きい山を一つ越えた所で、前を行くミシェイルから下へ降りる合図が送られてきた。
指し示された方向を見ると、谷間に小さい村が見える。

手綱を操り天馬の軌道を下に行くよう修正する。
ふわりと重力が抜ける感覚が起きると、風を切って滑るように下降していく。

竜と天馬を木に繋ぎ、村に入り向かったのは手入れの行き届いた庭のある素朴な木造の民家だった。
ミシェイルが小さい扉を叩くと中から陽気な初老の女性が出てきた。

「あんれまー!よう来なすったぁ。お兄さん、いつもの荷物かねぇ?」

「ああ。これが届け物だ。」

「はい、はい。いつもありがとうねえ。」

届け物を受け取りながら、女性はパオラに目を留めた。

「こんりゃ、ためげたあ。綺麗なおなごだあな。
 お兄さんも隅におげねえなあ。」

にこにこといかにも人の良さそうな顔で嬉しそうに言う女性に2人は同時に否定しようとしたものの、その言葉を飲み込んでしまった。

「お兄さんも上品ないい男だもんな。ようけ今まで独りでおったんかと思うわ。」

その後も、パオラに質問したり、ミシェイルにあれやこれや言って来ていたが、上手くかわし帰路についた。
622 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/20(金) 19:51:23 ID:CoZ0TrVB
途中、山の中腹にある泉に立ち寄り、その近くの岩場で昼食をとることにした。
パオラが泉から水を汲んできてミシェイルの杯に注いでやる。
さきほどの女性とのやりとりが思い出されていた。
ミシェイルのことはマケドニアでも有数の美男子だと思っていたが、君主でもあり、また畏敬の対象でもあり、その気性から近寄り難く思っていたこともあり、恋愛対象としてみたことは一度もなかった。
妹のエストなんかは、よく「ミシェイル様、今日も素敵だったわー。あんなハンサムで金持ちで偉い人と恋仲になれたら最高だわ。」と言っていたのを思い出した。
ぼーっと杯を持つミシェイルの指を見るともなしに見ていたら、声が聞こえてきた。

「おい!水がこぼれているぞ!」

はっと我にかえってみると、とんでもないことになっていた。

「はわわわわ。す、すみません。ミシェイル様!!」

零れた水を拭こうとするパオラを手で制すと、仕方ない奴だ、と言った表情をしながら立ち上がり、ミシェイルは外套を脱いだ。

「…汚れてしまったついでだ。泉で洗ってきてくれないか?」

ぶっきらぼうに言い放つと外套をパオラに放り投げた。
慌てて受け取ると、パオラはとぼとぼと泉に向かって、林を下って行った。

(大変なことをしてしまったわ。丁寧に洗って返さなければ。)

そんなことを考えながら、鎧や武器を外し、乗馬用ブーツを脱いでから短いスカートが水につくかつかないかの位置まで、バシャバシャと泉の中に入って行く。
ゴシゴシ、ぎゅっぎゅと厚い生地で出来た外套を必死になって洗い、泉に張り出すように伸びて来ていた枝に干した。

(ふぅ…これでいいわね。)
623 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/20(金) 19:52:37 ID:CoZ0TrVB
気がつくと結構な汗をかいてしまっていた。
思い返せば、数日間体を洗っていない。
行軍経験もある歴戦の女騎士でもあるから慣れてはいるがせっかくのチャンスを活かさないこともないと思ったらしい。
きょろきょろと辺りを見渡し、人影のないことを確認してから衣服を脱いだ。

もう一度泉の深い場所へと入っていく。
冷たい澄んだ水が日の光を浴びて輝き、彼女の白い肌を照らす。

(やっぱり水浴びは気持ちいいわ。)

そう思うとばしゃんと大きい音を立てて泉の中に潜り泳ぐ。
再び頭を水面から出し、頭皮をもむように洗髪する。

(これでサボンでもあれば最高なんだけど。)

久しぶりの沐浴にすっかりくつろぎのびのびと泳ぎを楽しんでいるパオラ。
そのせいもあり、泉の周囲に不穏な気配が立ち込めていることに気がつかなかった。

(さてと、そろそろ戻らなければ。だいぶ経ってしまったわ。)

泉のほとりの草地にあがり、軽くかわかした後、まず乗馬用ブーツをはいた。
ところが、さきほど武器を置いたはずの場所には槍と剣がなくなっていた。
一瞬事態が把握できなかった。
その首筋に冷たい感触が当たる。
624 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/20(金) 19:53:53 ID:CoZ0TrVB
「へへへ。おい。こりゃ凄い上玉じゃねえか。」

「ああ。たまんねえなあ。」

どうやら数人の山賊に囲まれてしまったらしい。
目の前にリーダーらしい大男が立って、裸で乗馬ブーツだけというパオラを上から下まで眺めまわしている。
ゴツゴツとした分厚い手がパオラの豊満な乳房を遠慮なく掴み揉みあげる。

「…!」

「おっと。動くなよ。お嬢ちゃん。」

首筋に当てられた剣の切っ先に力がこめられる。痛みが走り、生温かいものが流れる感触がした。
見るとパオラの武器や衣服を山賊が好きなように投げたり破いたりしている。
他の仲間も同じようにパオラの臀部や太股を眺めては好きなように弄びはじめた。

リーダー格の男がしゃがみこんでパオラの秘部を指で割り開き、舌でねぶる。

「お嬢ちゃんここが湿ってきているみてえだな。え?おい。」

他の男がそれを聞いて囃し立てる。

「ひひひ。大人しそうな顔して淫乱なのか。こいつは最高だなあ。おい。」

「よし。縄で縛れ。連れて帰るぞ!!」

そのうちの一人がパオラの両手に縄をかけようとした。

その時だった。
ひゅっと空気を切り裂く重い音がした。

後ろで剣をパオラの首に当てていた男の額に1本の槍が刺さる。
間髪を入れずに群がっていた男達に打撃をくわえ、武器を取り返すパオラ。
あとは簡単だった。
リーダー格の男に背中越しに槍が突き立てられる。

ぐらりと巨体が倒れ、その後ろから現れたのはミシェイルだ。
パオラの後ろからも山賊が斧をふりかざす。
それを軽くかわすと、振り向きざま束に手を添えて、その体に剣を突き刺す。
625 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/20(金) 19:56:44 ID:CoZ0TrVB
「くっそっ!!てめえら!引き揚げるぞ!!」

残された数人は自分達では叶う相手ではないと悟ったのだろう。
早々に逃げ去った。

結局もう一度身体を洗い直し、今度はミシェイルまで水浴びするはめになった。
ミシェイルは早々に衣服を身につけ、木にかけてあった外套を手にとった。

しかし、パオラの乗馬ブーツと武器は回収できたのだが、下着以外が破り捨てられてしまっていた。
仕方がないので、天馬にかけてあった荷物からマントを取り出し、下着の上から直接着ることにした。

自分自身の気の緩みから来る失態のせいで、かつて君主であった相手の手を煩わせてしまった。
緊張した面持ちで外套を着ている途中のミシェイルの前に立つ。

「あ、あの。ミシェイル様、さきほどは私の気の緩みのせいで、お手を煩わせてしまい申し訳ありませんでした!」

最後にがばっと深く頭を下げて心から謝罪した。

「顔をあげろ。パオラよ。」

何か文句の一つでも言われるかと思っていたパオラは拍子抜けして顔をあげた。
そんなパオラにミシェイルが一歩近づくと、次の瞬間、驚くことが起きた。

バサッ

パオラのマントが大きくめくれあがる。

「きゃああああああああ?!」

先ほど戦闘していた時はしなかったが、思わず手で胸を隠す。
何をするんですか?と言おうとパオラが口を開く前にミシェイルがぼそっと呟いた。

「…大きいな。」

「…」

パオラはしかし、そんなことをされているにも関わらず、下腹部が熱を帯びていることを意識した。
そして、マントの中は下着だけという格好で天馬に跨ると真っ赤な顔で、上空へ向かった竜の後を追ったのだった。


長くなりましたが、今日はここまでです。
続きはまた後日になります。
626名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 21:56:30 ID:tZpgXpI3
>>619-625
GJ!
スカートめくりならぬマントめくりするミシェイルww
627名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 02:48:29 ID:XfMaw/K5
>>624
このまま山賊に連れさられて壮絶レイプバージョンも読みたい…
628 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/21(土) 16:35:57 ID:Krd89ozk
コメありがとうございます

>>626
そこはやっぱり捲るところでしょう
新紋の前のイメージなら他にも色々やらかすところですが少し丸くなりましたw

>>627
すみません
さすがにそこまでは手が回りそうになりです。

次回はちょっとお時間頂戴します。
629名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 08:22:36 ID:78crvp/g
誰かハーケンかヘクトル×エリウッド♀書いて下さいな
630名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 16:00:01 ID:ZKHqrE4M
801板にファイアーエムブレムスレなかったっけか?
631 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/23(月) 20:46:44 ID:rcpldMic
遅くなってしまいましたが>>625続きです。



ミシェイルの仕事の依頼主のいるという、町の外れにたどり着いた。
飛竜が着地するとそこから飛び降り、パオラも後に続く。

いつも以上に下着がお尻の割れ目に食い込むのが気になり、天馬から降りるとすぐに完全に食い込んでしまっていた下着を元に戻す。
そして、人目も多くなるため、マントの前が開かないようにしっかりと押さえる。

「俺は、これから報酬を受け取りに行くが、お前はどうする?」

「はい。私はまず洋服を買いに行こうと思っています。」

「そうか。そうだろうな。では、ついでと言っては何だが、今夜の宿を押さえておいてくれ。」

「分かりました。部屋はどうしますか?」

「細かいことは任せる。後は頼んだぞ。」

ミシェイルはそこで会話を打ち切り、金を渡し、スタスタと歩いて行ってしまった。
残されたパオラはマントの前が開いていないかを気にしながら、ゆっくりとした動作で洋服屋を目指した。
さきほど山賊に触られて敏感になっているせいもあるのだろうが、人とすれ違う度に視線を意識してしまう。

(……私おかしくなったのかしら。さっきからずっと変な気分。)

下半身が火照って息も荒くなりながら、ようやく洋服屋にたどり着いた。
急いで、天馬騎士用の戦闘服を探す。

(あったわ。…でもサイズが小さいかもしれないわね。)

それでも試着してみたが、やはり全然だめだった。
小さすぎるのだ。
胸はきつすぎ、スカートは短すぎてお尻が半分近くまで、見えてしまっている。

「すみません。このサイズより大きいものはないんですか?」

店の主人に声をかける。
出てきたのは脂の乗った太った初老の男性だった。
小さくピチピチと今にも破けそうな服を着たパオラを見て、店の裏に来るように促した。
632 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/23(月) 20:52:02 ID:rcpldMic
>>631続き

「お客さん、困りますよ。その服を今すぐ脱いでください。」

「え?あ…はい。す、すみません。」

どうやら小さいのに無理して着てしまったせいで服が使いものにならなくなったみたいだ。
慌てて服を脱いで返す。

再びマントの下は裸というとんでもない格好になったパオラは恥ずかしそうに俯いている。
店の主人は巻尺を持って、そんな彼女をじろじろと好色そうな目で眺めながら顔を近づけて言った。

「この店には、今そのサイズのものしかないので、仕立てなければなりません。サイズを計りましょう。」

パオラのマントの中に手をいれ、巻尺を胸に回す。
わざとなのだろうが、べたべたした手で思いっきり触りながらバストトップを探し尺を合わせてメモを取る。

「お客さんの胸はFカップですか…。もしあれなら、胸用の下着も見てみますか?」

「え?いいんですか?」

実はブラジャーも紛失していて困っていたのだ。
店の主人が倉庫から何個か持ってきてパオラの後ろに回ると着せてくれた。
そこまではよかったのだが、いちいち形を整えると言って手を入れられ、ぐいぐい揉まれてしまった。

「すみませんね。こうやって脇の肉とか背中の肉を集めると正確な下着が選べるんです。ちょっと我慢してくださいよ。ブヒヒ」

「…は…はい。」

普段ならやめさせるところだったが、ここに至るまでに情欲を刺激され続けているため、ますます秘部を湿らせる結果にしかならなかった。

その後、お尻も形を確かめるように撫でまわした後、一番高いと思われる場所でサイズを取った。
もともと敏感になっているところを色々触られてしまい、手が当たる度、声が漏れないよう気をつけるのに必死だった。


633 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/23(月) 21:02:28 ID:rcpldMic
>>632続き

しかし、努めて正常心を保ち、サイズが計り終わったのを確かめると、金を払い、いつ仕上がるのかを尋ねてから逃げるように店を後にした。
正直なところ誰でもいいから男に抱かれたいぐらいの状態にまで昂ぶってしまっていた。

「…はぁ……ん…どうしよう、なにかしら?私おかしくなったみたい…」

パオラは自分の陰部の肉が擦りあわされるだけで感じてしまっていた。

(だ、だめ。だめよ。早く今夜の宿を予約するのよ。)

そうしないと大変なことになる。
焦りながら足早に町で一つしかない宿屋を目指す。
場所が分からなかったので、人に尋ねながらようやく宿屋にたどり着く。
扉を開けて中に入り、マントが少しでも開かないように気をつけながら部屋の空き状況を聞いた。

「部屋が一つしか開いてないんですか?!」

驚いてカウンターに乗り出してしまった。
その瞬間マントの前が開いて、受付のお兄さんはぎょっとした顔で見てから、不自然な作り笑いを浮かべた。

「はあ。申し訳ありません。この町では宿屋はここしかない上に部屋数も少ないもので…。」

「う、馬小屋は、それがなければ倉庫でも構わないんですが!」

「うちはそういうのはちょっと…。それにお客様のその格好では…。」

パオラの胸元をチラっと見てからすぐに目を逸らしながら受付のお兄さんは拒否した。

詳しく聞くと、寝台は2つあるということだったので、結局、その部屋で決めた。
連れの名前も伝えると、急いで上の階にある部屋に向かい、たどり着くなり腰からさげた武器と革ベルトを外し、マントを脱ぐと、寝台に倒れこんだ。

(今日は散々な1日だったわ。ミシェイル様がいなければ大変なことになっていたかもしれない。)

マケドニアにいた頃のミシェイルは横暴で傲慢な振る舞いが多かった。
特に父王が死んだ後には歯止めがなくなったため、泣かされた女性も数多くいたが、今は変わったのかもしれない。
そんなことを思い出しながらパオラの意識はまどろみに入り、やがて浅い眠りを迎えた。





今日はここまでになります。
長々と申し訳ありません。
634名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 07:12:23 ID:TpmRH0tg
パオ姉がパイパンでノーパンでペガサスに跨っているところを考えるだけでオッキする
635名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 08:03:10 ID:oYJlfyGE
新紋章のマリーシアとミシェイルからはメンヘラ臭がする
636名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 22:52:01 ID:aaHhTBl+
パオラとマイユニの会話でドキドキしちまうたあ俺も末期だ
637名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 09:32:54 ID:vvU4Mz4q
当然そのマイユニは女だよな。うちのもそうだ。
男キャラとのほのかなラブラブ会話もいいが、
女キャラとの百合百合会話にドキドキする昨今。
638名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 12:25:33 ID:ficEqBzn
百合レズ板にファイアーエムブレムスレあるだろ
そこに行くと仲間がたくさんいる
639名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 14:13:53 ID:U47AQp+G
ここにも仲間はいるぜ
俺とかな

っつーわけでマイユニ女の百合エロSS希望
640名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 14:49:39 ID:yS1yfVzq
マイユニ百合エロか がんばってみようかな
相手は誰でもいいのか?
641名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 14:52:44 ID:l0LCrX6n
百合ならミネルバ×パオラ一択
保管庫にあるが萌え間違いなしだ
642名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 15:00:48 ID:U47AQp+G
個人的にはカタリナ辺りを希望。
でも書き手さんが書きやすい人を書いて欲しいよ。

楽しみにしてるよ〜
643 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/25(水) 18:09:27 ID:1fErvUpa
>>633続きです。


「…きろ。」

あれからどのぐらい時間が経ったのか。
どこからか声がしている。

「起きろ。…おい。」

ぐいぐいと肩を揺すられてもいるようだった。
目をうっすら開ける。
光が眩しい。

濡れた長い赤い髪から滴る水滴が頬に当たった。

「…!」

何も着ず、シーツもかけずに寝ていることに気がついてガバっと飛び起きた。
慌ててシーツで前を隠す。

「も、申し訳ありません。はしたない姿を晒してしまいました。」

シーツを身体に巻いて床に足を下ろし、心底後悔しながら下を向いてそう言った。

「…いや構わない。それより晩飯を買ってきたぞ。」

壁に沿うようにL字型に置かれたソファの前のテーブルに食べ物と飲み物が見えた。
空腹も喉の渇きも限界だった。
ミシェイルが座った後、離れた位置に腰かける。

「そういえば、お前、洋服はどうした?」

パオラがついだ葡萄酒を受け取りながら怪訝そうな顔で尋ねてきた。
サイズの合う服がなかったこと。
仕上がりに2日ほどかかることを説明した。

「そうか。この町にあと2〜3日いるのか。俺は明日からまた仕事でいない。幸い、この町の依頼主からのものだから戻ってくるが。」

「は、はい。これから、このような失態のないよう気をつけます。」

そこまで言ってからぎゅっと目を閉じて、喉の渇きを潤すため葡萄酒を一気に飲み干す。
そして、パオラは路銀や洋服代のことは心配には及ばないと伝えた。
変な話だが、昼に襲ってきた山賊の頭領の懐に結構な額の金が入っていて、山分けしたおかげでもある。
644 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/25(水) 18:11:25 ID:1fErvUpa
食事に手を伸ばして一通り食べて空腹を満たしてから、酌をしようと改めてミシェイルを見た。
部屋に入ってから初めてちゃんと見たが、風呂に入ったらしく上半身は裸で、濡れた髪を垂らしていた。

(だ、だめよ。また変なことを想像してしまっては。)

昼間のことを思い出し、酔いも手伝って顔が熱くなり、鼓動が早くなる。
洋服がないことがうらめしかった。
気持ちを落ち着かせようと目の前にある葡萄酒を自分の杯に入れて飲む。

その杯を置いて、何か食べようと手を伸ばした時だった。
背中に違和感を覚えたのだ。
次の瞬間、シーツが剥ぎ取られ宙に舞い、向こうの壁にあるソファに投げこまれた。
肩に手が回され、引き寄せられる。

「お…お戯れを…」

怖くて目が見れない。顔を背けながら掠れる声で言う。嬉しいような悲しいような複雑な気分だ。

パオラの胸は上気しているせいもあり、ピンク色に染まっている。
ひたりとたわわに実った乳房に掌が乗せられる。
驚く程柔らかく弾力がある。

汗ばんだ手が下着の中に入れられる。
大きい胸は手の動きに合わせて形を変え、柔肉を弾けさせる。

羞恥心を快楽と酔いが打ち消すのに時間はかからなかった。

(もう、もう我慢できない)

気がつくとパオラは自分からミシェイルの膝の上に乗っていた。
大した愛撫がないにも関わらず、充分すぎる程潤っている秘部を自分の指で広げ、屹立する男性器をそこにゆっくり入れる。

「…ん…ふっ…」

長い間味わうことのなかった痛みと快楽に思わず声が漏れる。
つとミシェイルの手がパオラの尻に回される。
ぐいっと掴むと腰を持ち上げ、準備のできてぬめっている中へと屹立する己自身を押し込んだ。

645 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/25(水) 18:12:05 ID:1fErvUpa
「っつぅ…はぁあ…」

パオラもたまらず甘い吐息を漏らす。

ミシェイルは丸く肉付きのいい尻を撫でながら下から突き上げる。
腰の動きに合わせて、パオラの大きい胸がぶるんぶるんと、目の前で大きく揺れている。
たまに突き上げるのをやめ、勃起した乳首を口に入れると舌でなめまわしたり歯で噛んだりする。

「や…やめっ…」

それは勘弁してと頭部に強く抱きついた。
汗ばむ豊かな乳房に顔が埋まって圧死されそうだった。
そこから顔を出す。

「息ができないんだが?」

潤んで溶けそうな緑色の瞳を下から見ながら、また激しく突き上げた。

「ん…ふぅ…っ…」

ぐちゅっ、ずちゅっという粘着質な音に合わせて、小さい高い悲鳴が続く。

(周りの部屋の人に声が聞かれたら…)

パオラはそんなことを考えながら、声を押し殺していた。

そんなパオラをよそに、最後に激しく打ち付けると、引き抜いてから精を放った。
が、まだ勢いは収まらない。

それはパオラも同じなようだ。
肩を大きく上下させながらミシェイルの膝の上から降りる。

(やはりまだ、満たし切れていなかったようだ…。)
646 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/25(水) 18:12:36 ID:1fErvUpa
微かな失意と歓喜を胸に抱いたミシェイルを他所に、パオラは目の前のテーブルに両腕を置くと、自ら汗で光る尻をつきだした。

「はぁはぁ…お、お願いします……もう一度入れてください…」

切なそうに眉根を下げ、顔を上気させながら、まだ蜜の滴る秘唇を指で押し広げながら、パオラは懇願する。
その淫らな光景と匂いに再び股間に血が集まって来るのを感じた。
息が自然と荒くなる。

「…っ…」

熱く火照った尻を手で掴んで、割れ目に男根を入れるとまだ熱くドロドロしている。
2回目だからだろうが、すんなりと入った。
そのまま後ろからさっきより強く腰を叩きつける。

じゅっ……じゅぽっ……じゅぽっ…

打ち付ける度に揺れる胸が後ろからでも分かる。
ぶるぶると厭らしく揺れる乳房を両手で掴むと思うままに揉みしだく。

「んん…ぅううん…あぅ…はあっ…ん…」

腰と手の動きに合わせて膣がひくひくと中で動く。
揉みしだかれる乳房は掌では収まりきらず自然と、こぼれてしまう。
嗜虐心を刺激され、その先端にある柔らかい乳首をぎゅっとつまみあげる。

「っひっ…や…やめてぇ…」

その声とは裏腹に乳首は再び勃起しはじめる。
指で乳首をぐいぐいと掴んだまま更に強く腰を動かす。

パン…パン…パン…

「ん…ひぃ……ち…乳首……はなしてぇ……あん…ああん…はあっ…んふぅ……」

本当ははなしてほしくもなさそうな様子で腰を震わせよがり狂う姿は、いつもの彼女からは想像できない。
647 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/25(水) 18:13:09 ID:1fErvUpa
(もっと深いところまで行きたい…)

ぺろりと舌で唇を舐めるとパオラの右足を持ち上げる。

「はあはぁ…はあっ…な…なにを?……っ…ん…あっ…あん」

大きく足を開かされた格好になったパオラめがけて、そのまま貫いた。
テーブルから顔をあげてこちらを向く格好になったため、動きに合わせて揺れる胸も、泣きそうな表情も全て見える。

(なんてことなの…私、なんてはしたない格好をしているの…)

自分から誘っておいてはしたないというのも何だが、一方のパオラは、結合している部分が見えてしまい、全身を羞恥がかけめぐる。

「っつふぅ…はあああん…もう…もう…だめぇ!!…ああっふ…ん…あああああああ!!!」

更に激しさを増した腰の動きに堪えられず、パオラはついに絶頂を迎えてしまう。

「…くっ…俺も限界だ……」

ようやく解放された白い精が勢いよく飛び出し、汗ばむ裸体が彩られた。

648 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/25(水) 18:13:31 ID:1fErvUpa
翌朝、微かな物音で目が醒め部屋の中を見るとミシェイルが出掛ける用意をしているところだった。
むくりと上半身を起こし、再びシーツを身体に巻きつける。

「起こしてしまったようだな…。」

パオラが起きたことに気がつきバツの悪そうな表情でミシェイルは呟いた。

「…はい。もう行かれるんですね。」

「ああ。…朝飯を一応、置いておいたから好きに食べてくれ。」

テーブルを見ると簡単な食事と飲み物が用意されてあった。
だいぶ昔のことになるが、王宮で暮らしていた時は彼はそういうことは全て身の周りの世話をする女官がしていた。
それを考えると違和感を覚えるが、ひとかたならぬ苦労があったのではないだろうか。

「…あ。ありがとうございます。」

少し戸惑うパオラにミシェイルが何かを手に取って近づいて来た。
昨夜のこともあるせいだろうが、パオラの胸の鼓動が早くなり、頬が熱くなる。
手渡されたものを見ると、白いシャツだった。

「……その格好では色々まずいだろうから、洗っておいた。よかったら、使ってくれ。」

照れ臭いのか横を向いたままそう言うミシェイルの胸元を見ると、外套の下のいつものシャツがなくなっていた。
一方のパオラも色々なことが思い出されたのか真っ赤になって下を向いている。
気持ちを落ち着かせて何かを喋ろうと必死になっているようだ。

パオラがいつ戻るのかを聞こうと顔をあげようとした。
その瞬間だった。
唇に何かが当たった。

「…?!…」

数秒間の口づけだったがパオラは力なく座りこんでしまった。
俄かには現実が信じられない。

「それじゃ、行ってくる。2日後には戻ってくるから、また部屋を用意しておいてくれ。」

左手をあげながら言い、ミシェイルは部屋を出て行った。

その後すぐ朝食を食べたパオラはその部屋を引き払い、一人部屋を借りた。
ミシェイルから借りた服もありがたく活用させてもらいながら、当初の目的であるアベルとエストの情報収集を行った。

それから2日後、ミシェイルの到着を待ってから助兵衛な服屋に一緒に取りに行ってもらい、シャツを貸してもらった御礼にと新しいものを贈った。
服屋の親父は残念そうな顔でパオラのことを見ていたが、渋々と仕上がった天馬騎士用の外衣とシャツを手渡した。

そして、翌日から再び、何故か仲間になったミシェイルとパオラのアベルとエスト探しの旅は続くのだった。

649 ◆nOQBfpsv7. :2010/08/25(水) 18:14:56 ID:1fErvUpa

以上で投下終了です。
長いことかかってしまい申し訳ありませんでした。
650名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 18:43:59 ID:yS1yfVzq
>>643
GJ!!萌えた!
これからも俺はパオラ姉さんをDナイトにCCさせよう…

連投になって申し訳ないけど、
カタリナ×マイユニできたんで置いていきますね。
6レス消費・NGワードは百合です
651カタリナ×マイユニ(女) 1/6:2010/08/25(水) 18:44:51 ID:yS1yfVzq
「か、カタリナ…?」
「マイユニ…私…」
 消え入るような溜息をもらして、カタリナはマイユニの胸元に額を擦り付ける。
そんなことをされてもマイユニの軽鎧はまだ装備されたままなのだから、
カタリナのなめらかな肌は固い金属に密着するだけだ。
だけれど、それでも十分だ、とカタリナは思う。
自分の熱が軽鎧に伝わっただけだとしても、
その体温がまるでマイユニのぬくもりのような気がしてならなくて、
それだけでもたまらなくなる。

「えーと…」
 マイユニは困ったように固まるばかりだった。
稽古をつけてほしいというからわざわざカタリナの部屋まで赴いたが、
部屋に入るなりカタリナに抱きすくめられてしまって、どうすればいいのか分からない。
今は自分の胸に埋められているから見ることはできないが、
さきほど暗がりで一瞬だけ見えた表情には見覚えがあった。
 あれは、二人がまだ騎士見習いのとき。忘れもしない叙勲式の前日。
マイユニは確かに、カタリナの頬に涙を見た。そのときに見たあの表情、
思いつめて今にも切れてしまいそうな張り詰められた糸を彷彿とさせるような危なっかしい顔。
――確かに、さっきの顔は同種のものだった。
652カタリナ×マイユニ(女) 2/6:2010/08/25(水) 18:45:17 ID:yS1yfVzq
「カタリナ」
「…なんですか?」
「あなた、私に…打ち明けようとしてる?」
 ぴくりと、腕の中のカタリナが動きを止めた。
やはりそうなのだと、マイユニは自分の考えに確信を持った。
薄暗く、ベッドサイドのランプにしか明かりの灯っていない部屋の中で、
温かみがあるものといえば今はお互いしか居ない。
こんな部屋に一人で居るのがいやになることもあるだろう、だとしたら自分は、頼られている。
マイユニは心の中に何か暖かいものが流れ込んでくるのを感じていた。

 今までの暗くて嫌な思い出を追い越すほどのたくさんの綺麗な思い出を作っていこうと約束したのだ、
その手伝いができるならば“悩みぐらいいくらでも”聞くのに、とマイユニはカタリナの頭を撫でる。

「いいのよ、教えて」
「…あ、あの、いいんですか?」
「ええ、もちろん」
「マイユニ…!」

 だが、間違いなくここですれ違った。
 カタリナはマイユニを見つめたのち、歓喜に頬を染めて、そのままベッドへマイユニを押し倒した。
反射を鈍らせるほど急なそれに反応する暇もなく、
先の戦争ですさまじい戦果を上げた近衛騎士も素直に引き倒されるほかない。
目を白黒させながら、故意的にしか思えなかった行動にも関わらず、
まだ状況を把握できていないマイユニは、自分の体に乗っかったままのカタリナを気遣う。
「めまいでも? 大丈夫、カタリナ…?」
「…好き…」
「え?」
「好きなんです、マイユニっ」
653カタリナ×マイユニ(女) 3/6:2010/08/25(水) 18:46:00 ID:yS1yfVzq
 ベッドの上に転がされたマイユニの上に馬乗りになるカタリナは、
おもむろにマイユニの軽鎧の金具を外し始めた。
そこまではまだ、ああ悩み事を聞くのに訓練用の鎧はいらないから、などと考えていたが、
さすがに服をめくり上げようとしてきたところで何かがおかしいことに気がついた。
ひやりとしたカタリナの手が地肌に触れ、間抜けな声が飛び出す。

「ちょ、ちょっと、ちょっと待ってカタリナ!?」
「大丈夫です、私はどんなマイユニでも好きですから…」
「おか、おかしい…どうして脱がせるの」
「脱がなきゃできないですよ?」

 …身体的な悩みだろうか。
 まだぼんやりとそんなことを考えながら、
全く想像のつかないこれからの展開に少しだけ怯えも見られる。
カタリナはそれに気づいているのか、マイユニの質素な服を剥ぎ取って、
ぱさりとベッドの下に落とした。
露出した引き締まった腹部にキスをして、へその周りを舌でなぞる。
マイユニは驚きに声をあげ、慌ててカタリナを引き剥がそうと起き上がった。

「カタリナ、何をっ」
「任せてください、ね?」
「ひあっ! だ、だめ、何…っ?」

 マイユニの腰辺りに乗り上げ、有利な体制を保持するカタリナも上着を脱ぎ捨て、
マイユニの服の上に自分のそれを重ねる。
ぷつ、と軽い音をさせて背中の小さなホックを外し、胸部補正下着をも床に投げた。
暗殺稼業をしていたとはいえ、力仕事というものはカタリナの仕事にはなかったため、
余計な筋肉のついていない柔らかな真っ白い肌がそこにあった。
桃色に薄く色づく乳頭は既にぴんと張り詰め、
その二つの突起をマイユニの腹部に押し付けるように抱きつく。
その硬さを増した二箇所が擦れあい、マイユニはなんだか、くすぐったいような心地がする。
654カタリナ×マイユニ(女) 4/6:2010/08/25(水) 18:46:20 ID:yS1yfVzq
「きゃっ」
 そしていきなりの解放感に瞠目した。
カタリナが胸を押し付ける体勢になったのは、
マイユニの背中に手を伸ばしていたため――下着を取り外そうとしていたからだ。
柔らかさを期待するとちょっとがっかりするような、
筋肉質なマイユニの胸が緩められた下着からこぼれる。
熱い溜息をついて、カタリナがそれに手を伸ばした。
指先で触れ、それから、掌で優しく包み込む。
じんわりと汗をかいているため、吸い付くような感触があった。
自分でも風呂で洗うときぐらいしか触れることのない場所を、他人にこねくり回されると、
こんな感覚になるのか…マイユニは乳白色の思考で考える。

「ふふ、マイユニ、可愛い…」

 満足そうに微笑み、カタリナはマイユニの乳頭をちろりと舐めたのち、それに吸い付いた。
自分の行動ひとつで、あんなにかっこよくてあんなに強いマイユニが、可愛くてたまらなくなる。
マイユニのこんな姿を見たのは、きっと私だけ。
そう思うと、カタリナの愛撫にも熱がこもる。
鎖骨辺りに舌を這わせながら、カタリナの指がマイユニの指を絡め取った。
剣を握り、鍛錬を重ねたマイユニの指は硬く、それは可愛らしい女の子のものとは遠い。
だけれど、どんな指より、愛しい。

 この指が、手があったから、カタリナは闇の中から抜け出すことができた。
そしてきっと、この手についていけば、幸せで明るい未来が得られる。

「大好きです…」
 堪えきれずとうとう茂みへたどり着いたカタリナの指は、
焦らすように徐々に中心へと近づき、そしてとうとう触れた。
びくりと震えるマイユニの体を抱きしめるように、胸と胸とを触れ合わせた。
優しい愛撫で敏感になったマイユニの乳首とカタリナのそれが重なり、擦れ、
微弱な電流のような快感が胸元からつま先へと駆け抜ける。
鼻にかかった甘い声がマイユニの唇からもれる。
「気持ちいいですか、マイユニ…?」
「きもち、いい…っ? わからない、なんだか、ぞくぞくする…」
「それを、気持ちいいって言うんです…」
655カタリナ×マイユニ(女) 5/6:2010/08/25(水) 18:46:43 ID:yS1yfVzq
 わからない、と重ねたマイユニだったが、すぐさまその呟きをかき消す嬌声もどきを上げた。
カタリナの指が狭い入り口に入り込み、湿り気を確認するように内部をかき回す。
胸をいじられたときよりもものすごい、比較にならない電流がせわしなくマイユニの背筋を走り続ける。
つま先までぴんと伸ばして、未知の感覚に涙目になるマイユニ。
それを眺めて、カタリナは体勢を変えた。胸を押し当てたまま、
ずるずると自分の体を下へ下へとスライドさせる。
そして、足の間にもぐりこみ、真っ赤な舌がマイユニの秘所へと伸びた。

「ひゃああぁっ!」
「ん…ふ、…、マイユニの味…」
「か、カタリナ、かたりなぁっ」
「ここに、居ますよ…」
 切なげに眉をひそめ、マイユニは自分のあられもない姿を省みることもできず、
喉からひっきりなしに飛び出してくる声を抑えようと努力していた。
だがそれはカタリナの望むところではないから、
相変わらず優しい愛撫が徐々に的確に弱いところを攻めはじめる。
「んあぁ…っ!」
 ひくひくと震え、今にも泣き出しそうなマイユニの内太ももをなで上げながら、
カタリナは彼女の限界を察した。
すっと舌を引き、自分も下着を脱ぐ。
喘がされ続けていたマイユニに訪れた休息はあんまりに唐突で、
息を荒げたまま焦点の合わない瞳でカタリナを見つめる。
その瞳の奥に、この部屋に来たときには無かったはずの熱情を見つけて、
カタリナは胸の奥が締め付けられるような思いがした。

 くちゅりと粘質の水音。
二人ともベッドの上でありのままの姿になり、カタリナはもう一度マイユニの上に乗り上げる。それから、マイユニへの愛撫で興奮しきって濡れたそれを、マイユニのものへと重ねた。
「――ッ!!」
「あ、やあっ!? な、何? あっ!」
 濡れそぼったお互いのそれが、引き合うように吸い付いてくる。
充血したクリトリスが擦れあい、それだけでもう、
ここまでの経緯などがどうでもよくなってしまうぐらい、ばちばちと目の前で火花が散る。
喘ぎながらマイユニを呼び、激しく腰を振るカタリナ。
「あんっ、マイユニ…いいです、いいですぅっ! ああっ!」
「おか、おかしくなる、だめ、んうぅ! カタリナぁ!」
 秘所だけでなく乳房も重なり合い、自在に形を変えながら二人の間で揺れ動いていた。
ぱたりと二人の汗がシーツに飛び、
ベッドサイドに備え付けられたランプの光に二人の影が映し出され、
その影はベッドの下の服へと落ちる。
ギシギシとベッドが音を立てて軋み、だがカタリナもマイユニも、
もう行為をやめることなどできなかった。
「ふぁっ、マイユニぃ、もう、だめえっ!」
「カタリナ、や、ああああぁっ!」
656カタリナ×マイユニ(女) 6/6:2010/08/25(水) 18:47:05 ID:yS1yfVzq
「……マイユニ」
 息を荒げながら、カタリナがマイユニの隣にぼすんと落ちる。
シーツが波打ち、しっとりと湿ったカタリナの体を包み込んだ。
マイユニはまだぼうっとした瞳をしていたが、しっかりとカタリナを見つめる。
「怒ってます?」
「…ん…少しね」
「ごめんなさい…私、あの」
「次は、ちゃんと私の了承を得てから」
 え?
 カタリナが驚いてマイユニを見つめると、
彼女は驚くほど優しい顔をしてカタリナを見下ろしていた。
そして、まるでお芝居のようにすんなりと、マイユニの唇がカタリナのそれに押し当てられた。
行為の最中には無かった、二人の、初めての口付けだ。
触れるだけのそれだったが、カタリナにはそれ以上はなんだか怖くて、
マイユニに抱きつくことで顔を隠す。
そして、カタリナの肩を抱きしめ返してくれた腕のぬくもりに、泣きそうになった。

「…だいすき、マイユニ」
 キスより告白より行為が先走ったけれど、本当に本当に、大好き。
657名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 18:49:42 ID:yS1yfVzq
以上です。

>>637>>639たちの百合分の足しになれば
カタリナが話を聞かない子になり、マイユニは受けになった
あと名前はクリスがよかったのだろうか…
658名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 19:50:03 ID:RA3pnI3O
ハァハァした…たまらんかった。

名前はまぁクリスでよかったんじゃないかな?
659名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 22:11:09 ID:VLd7XGzV
これはとても良い百合だな。GJ!
クリスに脳内変換して読んでたから特に問題はなかったな
660名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 01:28:30 ID:ApGQRaon
二人ともGJ!

>パオミシェ

新たな萌えが発掘できた
続きも想像すると楽しいな
ミシェイル振られそうフラグ出ているのが何とも


>カタリナマイユニ

百合あまり読まないが萌えた
マイユニは名前つけてあげたほうが読みやすかったかもな
661名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 09:03:49 ID:Kx/hky2c
>>657
カタリナ×マイユニキター
百合たまらないですGJ!
662名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 09:25:36 ID:sj76la3y
新紋でもDナイトパオラの強さは際立っていたな
難易度上がってもスタメン
その上気遣い美人でもある
もてない理由がわからん
663名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 10:25:02 ID:bFe0eO5d
気遣いが気違いに見えた、もう寝るか
664名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 10:30:13 ID:DWEpf7O8
マイユニ男×マイユニ女はいろいろな意味でナシだろうな
そもそも名前が一緒の時点で使いにくいし
カタリナを交えてなら行けるか
665名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 10:39:51 ID:4juiPGm7
>>649

これはw
パオ姉のおっぱいたまらんとしか
ミシェイル代われよ
666名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 20:00:42 ID:juPpuFYP
パオ姉は心配性だから、知り合い以外の男に好かれた場合
しつこくないかとか、あの時臆病だったかもとか
自分をマイナス評価して落ち込んでそう
そのせいでアベルみたいにソツなくフォローする奴、または知り合いに走る気がする

>>649
羞恥パートもそうだが、ミシェイルも雰囲気がやたらエロかった
うまかったです
667名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 00:41:14 ID:VedOiSf/
>>666
>パオラ
分かる気がする
長女で面倒みがいいみたいだから世話の焼けるタイプに取りつかれそう

しかし後日談のアベルとエストはいつも謎だ
仲良く暮らしましたのほうがいいと思う

668名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 00:51:52 ID:NPZWn9OX
パオ姉がアベルを諦めてマイユニに走った場合
エストの問題は無くなるだろうが、カチュアとの問題が浮上するかもね

エスト「もう、折角姉さんの為にアベルの事諦めようとしたのに…」
パオラ「ありがとうエスト、でも私は他に気になる人が出来たから……」
エスト「えっ本当?! ねね、誰?」

最初は中々言わなかったパオラだが、エストの執拗な質問に遂に折れ

パオラ「…マイユニ えっと、あくまで気になるっていうだけで、別に好きだとか何とかいうんじゃなくて」
カチュア「…えっ?」

後日談まだ見ていないので推測での妄想です
669名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 01:07:03 ID:AUQxM12T
うーむすでにSFCの時代からイメージが出来上がっちゃってるからなぁ

個人的にはぽっと出のマイユニ相手ってのは抵抗がある
670名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 01:28:25 ID:xtcXJK32
確かに
非エロだけどパオラがミシェイルの妃になっている話なんかも見掛けるからな
671名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 04:03:05 ID:iYLXxPO5
>>669
そんな自分個人のイメージをされても…
672名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 07:13:24 ID:NPZWn9OX
>>670
原作無視ってなら新以上じゃない?それ
SFCだとミシェイル生存していないんじゃなかったっケ?
マイユニ否定している人って、ぽっと出の奴と既存のキャラをくっ付けるなっていう人多いけど
そんな妄想している以上同じ穴のムジナだよ


FCの暗黒&外伝以降プレイしたことの無い昭和の遺物ですが何か?
673名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 08:04:26 ID:MB42xYK/
>>672
やってもいない奴が何故こんなスレに来ているんだ。
674名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 09:02:23 ID:NPZWn9OX
すまん、言葉が適切ではなかった

× プレイしたことの無い
○ プレイしたことの無かった

新・紋章はやっています
675名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 09:07:55 ID:DVl5YsE8
二次創作なんだから、って言われてしまえばそれまでだしなぁ・・・。
幾らマイユニ否定したところで「二次創作だよ、これ。自由に書けるのが最大の利点なのに原作こだわる意味あるの?」と言われたら本物の作者以外にこだわる意味なんてある筈もなくてね。

・・・うん、所詮マイユニを否定しようがしまいが同じ穴のムジナなんだし楽しくやれればそれで良いんじゃないかな?
676名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 09:09:21 ID:RGM9SZc0
マイユニは女にすれば丸く収まるよ
マジオススメ
677名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 09:20:26 ID:VedOiSf/
こんなこと言うとあれだが、紋章の謎の2次創作なんて原作無視の宝庫みたいなもんだぞ
マルスじゃなくミシェイルが大陸制覇する主人公になって何人も妃にしていたりマルスが腹黒設定になって邪魔物を消しまくったりハーレム作っていたりな
パオラとミシェイルなんかも珍しくないから今更騒いでいるのが不思議なぐらいだ

ただマイユニと女キャラというのは新紋章が始めて取り入れたし名前じゃなく「マイユニ」とそれが名前みたいに呼ばれていることが???となるのは確かだ
マイユニっていうのは俺の嫁の「俺」なんだろうから他のユーザーにとっては「誰?」状態なんだよな
そこを上手く設定してクリアしてくれないと読み手としては読み辛いってことが言いたいんだと思う

678名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 09:26:34 ID:jpkdSExa
アレを自分自身の代役として考えるのはちょっと厳しい気はするけどな
そういう用途に使うには、キャラクターが少しばかり固まりすぎてる
679名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 11:17:35 ID:/r9LWFtA
代用かどうか以前に何種類かあるからどれなのか分かるようにして名前つけたらいいんじゃないか?
680名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 22:56:08 ID:RZnmDVcV
なんかね・・・
やっぱパオラにはアベルのがあってると思うんスけど・・・
オレだけか?
681名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 23:02:18 ID:LInMdDlH
いや、俺もそう思う
正確にはパオラ←→アベルじゃなくてパオラ→アベルだが…
682名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 23:42:35 ID:IRx5p0b1
パオラ→ミシェイルなら、ん?と思ったかもしれないけど逆だから気にならなかったな。
パオラ姉さんがエロ素晴らしかった。それだけでもう何の問題もないじゃないか。
683名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 23:48:57 ID:LInMdDlH
いやおそらく気にしてる人らはパオラ→マイユニ男のことだと思う
俺もこの組み合わせは正直受け付けない

ミシェイルの話は俺もたまらんかった
684名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 01:47:23 ID:aMfFWPGs
自分の好みを押しつけてるだけとじゃんか
685名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 02:07:59 ID:2XTT3wD5
自分の好き嫌いを語ってるだけであって他の人に強制してるわけでもあるまい
686名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 06:38:01 ID:IEKii0M4
パオラとミシェイルなら妹の一番の側近と主君の兄という、かなり昔からの接点があるからな
それに現実の歴史でも原作のレナのように王子の姉妹の側近は王子の嫁候補でもある
原作やってないと分からないかもしれないがレナは大貴族の娘でミネルバ付きの女官でありミシェイルから強引な求婚を受けマチスが見かねて逃がしたとあった
ミネルバの副官的立場にあるパオラがミシェイルと仲良いかは微妙だけど家柄はミネルバの近くで働けるだけのものがあるんじゃないか
687名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 07:00:02 ID:fju/vLHh
懐古と言われるだろうがパオラがミネルバ様に水を上げたりマッサージするなら分かる
だがマイユニはだめだ特に男はなおさらだめだ
箱田版漫画でもパオラはそんな安いキャラじゃなかった
688名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 07:33:52 ID:MF6HcC1u
新しいものを受け付けられない懐古老害はどうしようもないな
男は尚更駄目って単純に、『僕が今まで考えたカップリングを汚すな!』
なんだろうがw

パオミシェ自体かなり無理な設定なのに


おっと、投下してくれる作者を非難しているわけではないよ
この板にいる以上エロければ満足だよ、あたしは
ごめん、俺は妄想でしか生きられない男なんだ
だから、この流れに逆らってカインとパオラの物語を投下する
いいだろ?可能性なんて、無数にあるのだからっ!
というわけで>>533-539の続き。前編。

NGな方は名前欄のキーワードをNG設定してね?

今回もエロ無し……すまん!
でも、きっと次回には!


(恋愛とはなんだろう―――)

カインは騎士を目指して、ただひたすらにその青春を過ごしていた。
思えば恋人を作ろうなどと、考える余裕などなかった。それは相棒であるアベルも同じだろう。
アベルが、エストというパートナーを手に入れたのも、積極的なエストのアプローチがあったのが原因の一つと考えられる。
アベルもまた、自身とはベクトルが違うが、真面目な男である。
真摯に彼女の想いを受け止めた結果、彼女の良さに気づき、アベルもエストに惹かれはじめたのだろう。

それはそれでいい。親友が幸せになる姿を見ているのは、カインとしても喜ばしいことだ。

しかし、問題はカイン自身だ。
気が付けば今まで恋などしたことがなかったのかもしれない。
幼い頃より、騎士として父親から厳しく指導され、士官学校時代もひたすら訓練に打ち込んできた。
勿論、周囲でそういう恋愛話を聞いたことはある。
…が、それが自分はどうかと尋ねられると、殆どそんな体験はなかったのだ。
幼い頃には、そういう淡い想いを抱いたこともあるかもしれないが、その記憶も殆ど薄れてしまった。

(パオラ、殿―――)

ベッドに大の字になったまま、ぼんやりと天井を見続ける。
あの雨の日の彼女のことを思い出していたのだ。
あの時、彼女は、自分に女としての魅力があるかどうかと聞いてきた。そして、自分は、彼女に対してYESと答えた。
だが、しかし―――、まともに恋愛体験の殆どない自分が、答えても良かったのだろうか。
もしかしたら、世間で言うところの基準からはズレているかもしれない。

だが、少なくともカイン自身にとっては、彼女に対して―――

(恋を、しているのだろうか―――)

そんな取り留めもなく浮かんでくる疑問に、解答が出ないまま彼は眠りに就いた。



翌日。
もやもやとした思いを抱いたまま、カインは拠点となっている城内の廊下を歩いていた。
外はいつかに比べて、からりと晴れていた。

「いい天気だな…」

絶好の訓練日和だ。
仕事も一段落着いたところだ。この曇った心を晴らす為にも、ルークかロディに声を掛けて訓練に付き合わせようか。
そう考えていたところに、歩く先にきらりと光るものが廊下に落ちていることに気がついた。
拾い上げてみると、それはロケット付きのペンダントのようだった。
「誰かの落し物か…?」
どうやら年代物のようで、それなりの貫禄がある。
しかし、手入れは欠かさずにされているようで錆びている様子もない。
これを誰かが落としたのなら、よほど大事にしているはずで困っているに違いない。
届けてやろう。そう思い、何か持ち主の分かるヒントがないかと、裏返してみる。
しかし、持ち主の名前は刻まれておらず、誰のものか全く分からない。…しらみつぶしに聞いて回るしかないか。
そう判断したその時、ふとロケットを開いてみた。すると、そこには一人の女性の肖像画が入っていた。

女性は、温和そうな表情を浮かべており、どこか凛々しさも思わせる。
じっと向ける視線は母性を感じさせており、まるで誰かを見守っているような気配さえ感じさせた。
成る程、持ち主が手入れを欠かさないのも、何となく頷けるような気がした。

「しかし、どうしたものか…この顔、どこかで見た覚えがあるのだが」
そう呟き、カインはじぃっとその肖像画を眺めた。
「カイン!」
と、その時、慌てたような声が彼へと注がれる。
「パオラど……パオラ。どうしたのですか、そんなに慌てて?」
「ペンダント…ペンダント、見ませんでしたかっ!?」
此処まで必死な彼女を見るのは、戦場以外ではない。よほど慌てているのだろう。
カインは彼女をなだめながら、心当たりがあることを思い出し、先ほどのペンダントを差し出した。
「お、落ち着いてください!ぺ、ペンダントなら、今先ほど、そこで拾いましたが…これですか?」
「……!はい!あ、ありがとうございます!」
やはり、先ほどのペンダントは彼女の物だったようで、安堵の表情を浮かべると、ぎゅっとペンダントを握り締めた。

近くにあった中庭のベンチに座り、ふたりは話した。
どうやら、ペンダントを繋ぐ鎖が切れてしまっていたようだ。
パオラも用事があり急いでいたようで、落としたことに気づいていなかったらしい。
「…そうでしたか。しかし、持ち主が見つかってよかった」
「ごめんなさい…ありがとうございます」
先ほど取り乱した自分が恥ずかしいのか、恐縮と言わんばかりに小さくなって、パオラは赤面していた。
「その中の肖像画……、もしかして」
「見ました?ええ…私の、私たちの母親なんです」
こくんと頷くパオラ。彼女は瞳を細くして、じっと蒼穹を眺めた。
「それは…母の形見なんです。本当は、カチュアやエストにも秘密にしているんですが」
「も、申し訳ありませんでした!無遠慮に、中を覗いてしまったりして!」
「不可抗力ですよ。カインはペンダントを届けてくれようとしたんですよね?」
「え、ええ…まあ」
いくら不可抗力とはいえ、踏み入ってはならない個人の領域というものがある。
そこに踏み入っていいのは、真に心を許した者のみだ。他人である自分が、踏み込んで良いわけがない。
幾ら鈍感なカインでも、それくらいのことは理解しているつもりだ。
軽率な自分の行動に悔いるカインを見透かしてか、パオラは苦笑する。
「気にしなくてもいいんですよ。見られて困る…というわけでもありませんし」
「なら、無礼を承知で聞かせていただきたいのですが…、どうして、カチュアやエストには秘密にしているのです?」
妹たちにも秘密にしているペンダントの存在を、いくら不可抗力とはいえ、覗いてしまった自分を許してくれるのだろうか。
それだけのものであれば、いくら温厚な彼女でも嗜めることぐらいはしそうなものだが。

「カインは、私が……その、アベルのことを想っているということは、知っていますよね?」
「え、ええ」
パオラは気まずげに、カインに尋ねる。
当然と言えば当然かもしれない。カインはパオラに惚れていることを告白してしまっているのだから。
とは言え、カインは別にそれを気にしているつもりはない。
勝手にこちらが想いを伝えてしまっただけであるし、むしろ彼女にとって迷惑だと思っていたからだ。
カインが疑問に思ったのは、なぜそのことがペンダントと関係しているのかということだ。
母の形見だと言ったからには、アベルとはあまり関係ないように思えたのだが。

「私は…エストに嫉妬しているんです」
「嫉妬?」
「ええ」
嫉妬。当然だろうと思う。
片思いをしている異性が、他の女性と仲良くしているのなら、ましてや恋仲であるなら嫉妬して当然だ。
カインとて、アベルにそういう感情がないと否定しきれない。
だが、カインの場合はパオラへの想いに気づくのがつい最近の話であったし、
親友であるアベルがエストと仲が良くなろうと、パオラと恋仲になろうと、それは祝福するべきだと思っていたからだ。
―――逆に言えば、パオラと恋仲になろうとすることは諦めていたのだが。
「ですが、それは仕方が無いのではないのですか?」
「でも、やっぱり……私はあの子たちの姉であり、母親代わりですから」
悲しげな微笑を漏らすパオラに、はっとカインは気づく。
そう、彼女も自分と同じなのだ。アベルとエストを応援したい、祝福したい――、けれど、その想いも捨てたくない。
パオラは、姉としての自分と女としての自分の二背反律に悩んでいるのだ。
誰にも打ち明けられない想い―――、それこそが彼女を苦しめているのだ。
「だから、せめて、私はお母様に甘えていたいんです。私だけに笑顔を向けていて欲しい…」
ロケットを開き、肖像画を眺めるパオラ。
どこか憂いを含めつつも、肖像画を眺める彼女の表情は、肖像画の彼女の母親の笑顔とそっくりだった。

「パオラ」
「は、はい」
パオラの独白を聞いていたカインは、真面目な表情で、彼女を眺めて名を呼ぶ。
思わずパオラも畏まって返事をしてしまう。
「アベルに想いを告げないのですか?
 たとえ、エストと恋仲とは言え、想いを伝えてはならないと言うことにはならないはずです」
そんなカインの言葉に、パオラは困惑したような表情を浮かべると、くすりと笑った。
「カインらしいですね。ですが、私は貴方のように強くもなければ、清廉でもないんです。
 きっと言葉を伝えれば、アベルは困るでしょうし、私も彼を欲してしまうでしょう。
 そして私はきっと、エストの前で『姉』でいられなくなってしまう……そういう女なんです、私は」
そのパオラの言葉に、カインは深く後悔した。
そう、パオラは他人を気遣ってしまう。優しさが故に、自身のことは後回しにしてしまうのだ。
そんな彼女の性質も考えることなく、軽率な発言をしたカインは、自分を恥じた。
だがパオラは気にした様子もなく、そんな彼を見透かしてか笑った。
「気にしないでください。これは勝手な私の言い分ですから。
 それに、カインが私のことを考えて言ってくれたことは分かりますから」
優しく微笑むパオラ。カインは、そんな彼女に見蕩れながらも、痛ましくも思えてしまった。
更に翌日。
近隣の村々に盗賊団が現れたとのことで、カインたちはその掃討に出撃していた。
拠点の守りを手薄にする訳にも行かず、今回は少数精鋭で臨むことになった。
「カイン、気を抜くな」
「分かっている。アベル、お前も余所見しないようにな」
「言ってくれる」
互いに笑いあう深緑の騎士と深紅の騎士。
長年パートナーを務めていれば、戦場でもこのようなやり取りも自然と出てくる。
ロディやルークといった新米騎士にはまだその余裕はないだろうが、決してこれは油断ではなく、
ベテランの戦士が見せる独特の緊張を和らげるコミュニケーションだった。

(今回出撃するのは、我々と…三姉妹か)

後衛にはマリーシアやリフが備えているが、主力となるのはこの五人だろう。
機動力に長けており、戦歴もあるこの五人であれば、村が制圧される前には盗賊団を追い払うことが出来るだろう。
しかしながら、盗賊団は騎士団とは違う独特の連帯感やコンビネーションが予想される。
以前、サムシアンという盗賊団に所属していたジュリアンによれば、今回のように掃討に出撃する騎士団を、
考慮して組まれた戦術も勿論考えられているらしい。
勿論、正規の軍師に比べれば、戦術と呼べる程ではないにしろ、その連携には一部の専門家も一目を置くほどだ。
特に新米騎士であれば、一網打尽にされてしまうだろう。
――マルスはそこも考えて、彼らに出撃命令を下したのだろう。

「カチュア、エスト――行くわよ!」
「はい!」
「分かったわ、姉様!」

パオラたちも意気高揚しているようで、その瞳は油断なく敵である盗賊たちを捉えようとしている。
斥候によれば、盗賊団も此方に気づいているようで、戦闘準備を行っているらしい。
「今回の指揮はアベルに従う。後は各個人で臨機応変に―――行くぞ!」
五人はそれに頷き、戦場へと駆けて行った。


戦況は攻勢。盗賊団も構えていたことから、苦戦も考えられていたが、戦いの経験が全く違っていた。
あとは、リーダーである首領を討伐すれば片がつく。
そう考えていたが――――。
「パオラ!」
予め伏兵を忍ばせていたのだろう。パオラの周りに、林から複数の盗賊たちが姿を現したのだ。
周りで戦っていたエストやカチュアも現在応戦しており、援護に回れない状況だった。
アベルも、パオラの援護に回るには距離が離れていた。
――気がつけば、パオラの救援に向かう為に馬を走らせていた。
冷静になれば、此処で駆けつけず彼女の実力を信じるべきなのだろう。伏兵がこれだけとは限らない。
だが―――、冷静さを捨ててでも彼女を守りたいと想った。思った時には、既に身体が動いてしまっていた。

「カイン!?」
「油断するな!此処を切り抜けるぞ!斧戦士は俺が片付ける!
 君は、剣士たちを相手にしてくれ!」
「は、はい!」
普段の丁寧な言葉など忘れていた。その余裕など無かったからだ。
カインは斧を振り下ろす盗賊を、軽くいなしながら、背中に剣を叩き込む。
苦悶の声を上げる仲間を尻目に次々と襲い掛かってくる盗賊たちを、カインは流れるような動作で受け流していく。
やはりと言うべきか、当然と言うべきか。奇襲を受けたとはいえ、経験を積んできたカインには相手にならなかった。
幾ら不意を打っても、実力が伴わなければ敵うわけがない。
それがアリティア宮廷騎士であり、カインという人物の強さであった。

―――だが、奇襲を受け、ダメージを負っていたパオラは違った。
いつもの彼女であれば、あっという間にこの程度の盗賊たちは一掃していただろう。
だが、ダメージを負っている身では、満足に身体が動かず、痛みで動きを躊躇ってしまう場面もしばしばあった。
本来ならば、彼女を避難させるべきなのだろうが、伏兵に取り囲まれていて、身動きが取れない状況だった。
「パオラァッ!!」
斧戦士をある程度片付けると、カインはパオラとの間に割って入り、剣を向ける。
その勢いはさながら文字通り、猛牛。彼の勢いを止める者は誰一人いなかった。たかが盗賊。
その技量、力、速度、どれを取っても敵うはずがなかった。―――だが、このとき、ひとつだけ欠けていたものがあった。
それは、冷静さ―――。

「カイン!」

――背後より忍び寄っていた盗賊に気づかず、背後から襲撃されたのだ。

ここで、カインの意識は途切れてしまう。
今回は以上です。
・前回の反省
 もうちょっと色気があればよかった。でも今回はもっと無い。
 オーディンって北欧神話かよ。ハーディン……指摘サンクス。
 廃屋って都合主義杉。まあいいか。


箱田版も好きだぜっ。でもパオラの活躍がすくなs
…カインはジュリアンに突っ込みいれたり、アベルとの絡みで活躍してたのに。

以上独り言終了。
どうもありがとうございましたっ。
次回こそエロを…っ。
696名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 08:05:23 ID:3HqJLKhT
おお待ってた!GJ!
バトル描写好きだ、無理せずがんばって!

パオラ姉さん好きの俺としては
この流れはパオラ同士が多いなって喜べばいいんだよな!
捏造というか妄想なんて日常茶飯事だろ…
俺は髪の色だけでザガパオとか夢見てた男だぜ…
697名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 11:36:28 ID:rBlaouAw
いやいやGJでっせ!
カイン×パオラなら俺も妄想したことあるし!

>>696
皆これだけ熱く思い入れを語ってるんだ
同志はかなり多いと思うぞ
おれ自身既存の相手ならいくつか考えたりしたもんだ

懐古老害といわれようがポッと出のマイユニ男だけはどうしても抵抗あるけどな
新しけりゃいいってもんでもないしなにより誰とでも支援あるっつーのがなんか嫌だ
(すべてが恋愛的なものではないにせよ)
698名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 12:26:46 ID:uTMf2o04
>>695
GJ!!パオラが健気だなあ…

マイユニ男×パオラは賛否両論あるようだが、あの支援会話の内容についてはどう思う?
「マイユニそこ代われ」と思ったやつは正直に挙手しようぜ…ノシ
パオラ姉さんに強引なお節介焼かれたい。肩ほぐされたい。頭なでられたい。弟扱いされながらおっぱいに顔埋めたい。
699名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 13:18:45 ID:2oqHBNsx
>>698
何と言うオレオマ
というわけで挙手しておく

あれは嬉しい会話でもあったが、やりすぎな気がしたんだぜ
だが、おっぱいには顔を埋めたい
ペガサスに乗る瞬間に見えてしまう下着をチラ見したい
寧ろペガサスに(ry
700名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 13:40:34 ID:A6UVtIBw
正直する相手が違うだろ。とは思った
パオラお姉さんがアベルに強引なお節介
目撃したエストと修羅場……カチュアとミネルバが仲裁とかが見たかった
701名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 18:16:55 ID:hmNmVwiZ
俺は特に何も思わなかったけどな・・・。
マイユニ男ってのが不都合かと言われると「書き手個人の勝手、それについて文句言う資格は誰もなし」で片付く問題。

既存のキャラカプにしたって大体、地位とか無視したものがほとんど。
リアルに考えたら一国の王女付の騎士(パオラ)と国王(ミシェイル)なんて絶対ありえん。そんな事をすれば良からぬ噂が立つのは避けられんし、血筋を保つ事を史上とする中世王家の理屈を見ても分相応な身分の相手を選ぶから。
まっ、どうしてもって考えるなら妾・・・愛人としてだろうね。

筋が通るとしたら王家絡み(マルス×シーダ)とか双方好きあう場合(ジュリアン×レナ)等だけだろう。
702名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 20:44:26 ID:O3p6W+n1
地位とかっつーよりはもうイメージ固まっちゃってるってこったろ。
紋章は人間関係固定だからね。

その時代で他キャラ相手とか色々妄想したりもしたが今頃になって新キャラと新フラグと言われても正直戸惑った。
書き手の自由なのは勿論そのとおりなんだが。
703名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 23:26:40 ID:w9aSUG9B
最近重用されたばかりのマイユニよりは接点あるだろ
ミシェイルについてはミネルバから相談受けたり悩みきいてやったりするぐらいだからなパオラは
704名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 23:34:18 ID:puQRBlRk
まあ、アレだよな。
マイユニとのカプ妄想をしたい人はどんどんすればいいと思うし、
他のキャラとの妄想したい人もどんどんすればいいと思うし、
安易なカプ化が嫌いな人は、画面をスクロールさせればいいと思うし。

妄想を受け入れられなくても、泣かない。
受け入れられれば、素直に喜べばいいと思う。

べっ、べつに自分を正当化してるわけじゃないんだからねっ!?
705名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 01:20:29 ID:17SPoM06
>>704
ですよねー
職人さんは気にしないで好きなものをどんどん投下してくれればいいと思います
嫌なら見なければいいだけですしおすし
706名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 21:22:16 ID:KL7abxaZ
NG登録すればスッキリじゃん。書き手は書きたいもの書いてくれれば良い。
707名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 23:36:32 ID:DxfTe/NZ
パオラ姉さんは個人的にはミシェイルだな。だが話を妄想してもなかなかまとまらん。

好きなキャラだから幸せになって欲しいのだが、
ミシェイルのそばに置いて救いを持たせるのが難しいし、
>>701の妾的な立場から退廃的に堕ちていく方が興奮はする。
708名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 00:54:57 ID:oDZgLQpg
カイン→パオラのエロパート全裸待機しているお
709名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 01:17:13 ID:J0kuha4P
パオラの相手でミシェイルは盲点だったな、おかげで目覚めたありがとう
カインの方も超期待してます
710名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 03:30:26 ID:7eFeDRrn
流れ見てるとアレだ、カイン×パオラの妄想経験者の中には
他男子とのネタも同時に考えてた輩もいるな…自分はドーガだったw
何かのんきに夫婦。if設定過ぎて昔の己に頭突きかましたいorz

>695
以前のままでも雰囲気あって良かったんだが
つ、続き有り…だと…!?わっふるわっふる
カインの割り切り方がえらく清々しくて眩しい
711名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 15:39:20 ID:RNYgU5L8
結局みんな、パオラには幸せになって欲しいと思っているんだよ
712名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 18:02:35 ID:T97OG6K2
まあ、どう見ても人に幸せ譲って不幸になりそうだからな
放っておけない感じがするんだ
でも公式でパオラとくっつく可能性があるのがアベルとマイユニだけだからな
他に男性キャラとの絡みってあったっケ?
あくまでゲーム内のみで
713名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 18:49:29 ID:8eku2B5s
ない
が紋章2次において公式ガン無視は常識というか普通
捏造カプがごろごろあるからぐぐってくれ
714名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 19:00:24 ID:ncGW5wDT
一応フレイとは支援効果があるな。会話はないし、Lv2までだけど
715名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 20:49:40 ID:rydszp5e
公式でくっつく可能性…

残念だが一人もおらん
パオラ→アベルで片思い

マニユニはちょい仲良くなった感じだが結局エンディングでサヨナラ

公式って点にこだわるならパオラ姉さんに恋人がいた試しは無い
716名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 21:50:48 ID:IIqC53Wq
だが、そこがいい
パオラがその後張り切って人々のために真面目に働いている責任感と優しさ強さが好きだ
717名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 00:12:06 ID:52hL8ese
やめて!もうパオラさんの適齢期はゼロよ!
718名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 00:25:51 ID:Dy2FAtXT
晩婚だっていいじゃない

…ただ確かにパオラさんは結婚遅そうなイメージがある
つか下手したら独身だと思う
719名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 01:07:01 ID:g2eDbEEc

よほどミシェイルと絡みのあるSSが羨ましかったんだな
お前らパオラより美人なのかよ
とっくに結婚はしているんだろうな
720名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 01:31:04 ID:AFrD3TvW
>>719
日本語でおk
721名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 01:46:59 ID:EqPQhmmk
こういう流れだと俄然パオラとミシェイルのラブラブ結婚エンドを書きたくなるな
722名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 08:14:29 ID:gV2YEJTM
まあ、DSでミシェイル生存しているから
全くの妄想にはならないな
723名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 09:10:38 ID:S1BKYuLz
パオラはジュリアンと会話はあったぞ
ジュリアンは彼女持ちだけどもしレナを助けられなかったらどうなるのか…
とりあえず騎士団で国の為に働いてるパオラと修道院で孤児を養ってるジュリアンは立場的にほとんど接点がないな
パオラがミネルバやマリア達を守る為に常に近くにいるとかならまだなんとか…
まあ互いに傷を舐め合うカップルにしかなりそうにないな(パオラ×レナがいない場合のジュリアン)
724名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 12:01:39 ID:ci2EdRiE
ジュリアンまでは読んだ
725名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 12:17:09 ID:3jPvU5XJ
>>723
FC暗黒流だと、レナさん死亡でもジュリアンは結婚してるんだったっけか
二次創作だから、しっかりと注意書きして好きなように書けばいいとおもうんだぜ
726名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 12:58:40 ID:F+//9C1T
ここまでマチスなしか
マチス新しい顔グラますますきもいもんな

ところでミシェイルの相手は誰がいいと思っているんだろうか
ちなみに文書けないから聞くだけになるが
727名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 19:19:58 ID:n+YOhZBv
マチスは能力も高くもなく低くもなくだからなぁ・・・。

状況によっては能力がやたら伸びるカチュアやマイユニより使い辛い。

せめてもう少し素早さか防御があればなぁ・・・ギリギリ二軍って感じだよ。
728名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 09:19:38 ID:TBoeO9Fn
新マチスの顔グラ結構好きなんだけどな
妹は綺麗なのに兄ちゃんの方はなんか冴えない、でも兄妹と言われれば確かに兄妹にしか見えないって感じがリアルだと思う

性能は…せめてSFC版並みの癖の強さがあれば……
729名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 10:24:29 ID:SQScQbf6
最近トラキアにはまり出したんだが
二次創作の少なさに泣いた
730名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 12:30:23 ID:IFKIRLN7
トラキア同志よ
そこで つ自家発電

俺は二次創作知る前からFEプレイしてたんだが
今になって見てみると、お気に入りCP少ないなと気づいて自家発電さ
731名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 13:09:32 ID:6rQtesRG
自分もお気に入りCPはマイナーだから自家発電している
叩かれることもあるだろうけど愛で堪える
もしかしたら同志がいるかもしれないし書いてみようず
732名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 14:25:59 ID:u2TFffzO
軍師関連やマイユニ関連は絶対叩かれるから自家発電するしかないわ
733名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 15:52:45 ID:HATubrjl
マニユニはまだわかるが軍師で書く人なんているのか?
顔もわからんセリフも無いような奴じゃ妄想のしようもない
734名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 17:05:17 ID:u2TFffzO
たまに見かけるよ
ほとんど女軍師設定の夢小説ばっかだけど
735名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 18:49:10 ID:/k8lgd3R
久しぶりにお気に入りの封印烈火小説サイトめぐりしたら
ほとんど消えてるかリニューアルしますで2年ほど更新なしかとかでワロスwwwww

ワロス・・・
736名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 19:27:24 ID:YWUtO2IJ
烈火の軍師といえばエッチしよor女のドリームものが大半だわな
残りは好きなキャラを再現した系。
キャラによっては面白そうだけど、専用スレあるのでそっちでやる方が安全かと

マイユニはキャラ固まってる上、略奪もできるから叩かれる訳で
他に相手のいない組み合わせなら普通に歓迎するけどな
カタリナもいるし
737名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 21:05:35 ID:GBVjMA8S
>>735
まあアレだ、最萌でイキのいい支援SSとか投下されるよ! たぶん
738名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 13:32:47 ID:DbFApNJ3
新紋章買ってきてまたキチガイ百合厨が騒ぎ立てそうだと思ったけど案の定だな
739名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 17:54:06 ID:OiOh6P+U
ラディは「戦火の中で出会った少女に〜」とEDでなるが
それを悪い方に曲解した話を全然見ないな
740名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 01:12:46 ID:QvLXm3wT
ラディは純粋そう。
あまりの性知識の無さでシーザを呆れさせてそう。
741名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 20:40:00 ID:oAmLE/9T
>>739
悪い方に曲解ってまさかsenkaのことか?
742名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 09:31:28 ID:oImxfcab
最萌でもパオ姉の人気が凄くて吹いた
そりゃしばらく荒れるわな
743名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 17:02:41 ID:5Ff/RNhP
>>741
旧暗黒竜時代ならともかく紋章以降のは間違ってもそういう事をするキャラには見えんな
744名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 23:48:15 ID:sr+xptdM
>>740
シーザ「おいこないだ貸した本だが…」
って中学生か!
745名無しさん@ピンキー:2010/09/10(金) 01:54:44 ID:b0c0jQF8
シーザはもう完全に男として認識されてるのか
残念だが、インテリキャラについては昔から妄想してたので許す
746名無しさん@ピンキー:2010/09/10(金) 19:54:48 ID:+7gymqfS
シーザは後日談見る限り男なんだが、もしかして女だった?
それはそれで個人的にそそるが。
747名無しさん@ピンキー:2010/09/10(金) 23:11:09 ID:bzh27DBQ
シーザが女だとか考えた事すらなかった
俺にはあの面で女と認識するのは無理だ
748名無しさん@ピンキー:2010/09/10(金) 23:30:23 ID:bcYNStRs
SFCでプレイしているときは姐さん格の女だと思ってた
クリア後の後日談で「彼は姿を消した」とか書いてあったんで
ああ男だったのかと
749名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 20:53:29 ID:m31OUo5D
最萌の支援SS書いてたらエロも無いのに死ぬほど長くなってしまったでござるの巻
今回は見送ろう
750名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 21:19:48 ID:rEGZktsm
何を言ってるんだ。
折角の支援SSを今投下しないでいつするというんだ!
エロがなくてもいいじゃないか!俺は読みたいぞ。
751名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 21:26:42 ID:hQ3zuh0+
>>749
投稿したほうがいいよ
寧ろ最萌はエロなしじゃないとだめらしいよ
752名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 21:39:39 ID:m31OUo5D
>>750-751
ありがとうございます。読んでもらえるよう工夫した上で投下してみます。
753名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 10:26:19 ID:ZZv3LNrF
>>748
男としてのシーザがいなくなっただけで実は女に戻ったと妄想するつわものもいるとか
754名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 03:58:01 ID:ikN66POo
シーザはSFCだとキツネ目と細い鼻がなんか女っぽかったから
どっかで女説を見たとき即納得してしまった
リメイク版の鎧着込んだ姿さえVPのジェイルっぽく見えるんだ
末期かな
755名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 17:18:51 ID:C68SCcc1
加えて(DSは知らないけど)紋章だと、
シーザはマルスに対して丁寧な口調で話している、
港町ワーレンのあれしか、プレイヤーが確実に見る台詞ないってのもあるだろう。

今さらだが>>724のパオラ×レナがいない場合の〜を、
間違えてパオラ×レナの百合と読んで、
その発想は無かったぜ! と思わず膝を叩いてしまった。
756名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 19:48:20 ID:ce/C7lMK
そういや角煮落ちていたが、もう立てないのかな
まあ新作発売直後の割に過疎っているし、そろそろポケモンが来てそっちに流れるだろうし要らないか
757名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 20:01:39 ID:HjgtO/un
ピクシブがあるのに必要ないだろ
だれがあんなトコに絵をあげるか
758名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 08:55:20 ID:kufYe5HN
>>756
新作出ても結局SFCの簡易(劣化)シナリオだから新しく妄想する事も無いし
新要素の目玉であるマイユニットを否定する人(懐古)がいたりで
新規が入ってくる環境じゃないもん
一寸上でも○×マイユニを否定する人が出てきたし
自分たちで窓口狭くしているよ
759名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 10:29:45 ID:jRUh1d+A
新しいものをある程度受け入れないと、結局は前に進めないんだよね。
窓口狭くしたせいで今のこのスレの停滞招いたようなもん。
760名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 16:36:53 ID:1G+AHcCe
最近はパオラ姉さんばかり出てくるな
姉さんも好きだが妹達もなにかいいネタないかな
761名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 17:10:41 ID:KlwDZqXs
被害妄想ぶるのがエムブレマーの良くないとこだ
とりあえず百合おkなこのスレで、誰がカタリナを叩いたというのか
若しくはそんなにアベルやアストリア等の相手持ちとクリス♀をくっつけたいのか、それはサイトでやれ

クリスたんに付いてる文句はそんな内容じゃない筈だ。過去ログ嫁
762名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 17:25:42 ID:+5nzdnju
最近のスレの反応を見ている限りではマイユニ関係が叩かれたというよりパオラの相手がミシェイル・カインなのが不満なのかと
ミシェイル・カインだってたまには女にモテたっていいじゃないかとしか思わなかったが

マイユニ関係の作品も自分は特に否定しないから「こんなマイユニです」ぐらいの説明つけてどんどん書いてくれればいいと思うな
名前もつけてくれたほうが分かりやすくていいかもしれないな
763名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 18:38:14 ID:8FfEbrf6
カインはともかくミシェイルは別にモテないってイメージないな

と思ったらレナに振られたんだったな
本当になんで新暗黒竜でその話削ったんだかわからん
764名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 00:56:29 ID://Vh9udU
今回のミシェ死亡フラグ回避を見るに
スタッフにミシェイルファンがいたんじゃない?
リメイクドラクエ4の六章でのピサロの扱いみたいに


>>761
女マイユニ否定している人はいないぞ
否定されているのは男マイユニ
>>669
>>670
>>683
>>687
>>697
>>703
で証明

それで分かるのは、パオラ姉さん人気者!って事さね
765名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 04:01:06 ID:gJnZghdc
ミシェイルかー。
昔書いたSSではエリスとくっつけたなあ。マリクはリンダで。
766名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 04:46:18 ID:PY31P+db
マイユニ♂×カタリナorリンダorノルンorユミナとか大好きです(^p^)
パオラは弟扱いだったのが残念
カチュアはフラグ立ってるのか立ってないのか微妙、だがそれが良い
マイユニ♀は別にイラネ、クリスって名前もイラネ、マイユニで良い、♀ならクリスでも可

まぁこういう俺みたいなのもいるって事で
767名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 05:01:59 ID:qLcZofVq
アテナをディスる>>766
768名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 10:12:19 ID:8iAUacL5
>>764
ミシェイルファンいそうだよな
マリアとの会話がないからミシェイル・ミネルバファンでもありそうだとも思った
ミシェイルにもミネルバにも興味ないから復活してもらってないしどうでもいいんだがw

>>765
マリリンの人乙ですw

職人さんはボランティアで書いてくれているから細かい要望も批判もほどほどにな
嫌なら自分で書けばいいんじゃないかと思う
そろそろスレ容量どうなんだろうか
769名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 12:55:16 ID:CSas0gv2
>>766
むしろ俺はパオラやカチュアが特にフラグ立たなかった点はほっとしたな
すでにこの人らの恋愛感はイメージ出来上がってるからね

なんでもフラグ立てればよいってもんでもないし
770名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 14:01:33 ID:ldU7RBbb
まぁ会話=恋愛でもないからな
内容もいろいろだし
771名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 14:07:37 ID:gJnZghdc
>>769
イメージできてるけど、だからこそって部分もあるな、俺は。
パオラもカチュアも、はっきりしている範囲じゃ報われない恋だからさ。
幸せになってほしいというか。上から目線なのは承知だけど
772名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 18:42:35 ID:majmWXTX
リメイクドラクエ4のピサロ生存は
もともとFC時代からの構想じゃなかったっけ
773名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 18:55:15 ID:mL+Kc4nD
そうだね堀井雄二がやりたかったらしい
774名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 00:21:22 ID:6BjMywNu
カチュアもエストもパオラから支援を受けるのにパオラは受けないんだよな
ちょっと悲しかった
でも3姉妹ではパオラが一番好きだ
775名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 00:49:44 ID:WbydO3pK
>>772,773
それガセだよ
少なくともリメイク六章が堀井の構想通りの物ではない
776名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 01:48:53 ID:o3lB5x2l
>762
ことごとく組み合わせがダメと書いてあるのに無視とか。
性格的に想像しやすい対抗馬が複数いるんだから仕方ないべさ
無理こいてマイユニ♂とくっつける方がリスクでか過ぎ
余ってる女子も複数いるというのに何とワガママな…

カタリナは当然として、ノルンとの組み合わせも旨味十分と言っておく
777名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 05:19:41 ID:I28zHbHC
>>764
ピサロの場合はファンどうこうじゃなくて
もともと6章の展開を考えてたのに
容量足りなくて削ったんだよ
778名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 05:20:53 ID:I28zHbHC
>>775
ガセじゃないよ
ソースは当時の堀井インタビュー
779名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 06:02:37 ID:uNZ/Idg8
何でもいいけど、ここで書いてる分にはどんなシチュエーションでもどんなカップリングでも文句言う気はないわ
気に入らないなら読まなきゃいいし
780名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 06:57:02 ID:WbydO3pK
>>777
あのストーリー展開なら削って正解だったのにな
1〜5章から積み重ねてきたのが崩れている
会話システムの所為かもしれないが
ラッキー7おめ

>>778
kwsk
781名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 07:09:55 ID:AQWb/omr
いい加減スレチ
782名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 09:59:08 ID:6BjMywNu
>>779
本当そう思うわ
「アテクシの気に入らないカップリングじゃないわ
 アテクシの大好きな○○が××とじゃなくて△△と愛しているなんてありえない!!!
 許せないから反省して謝るまで延々カプ論議続けるわ」

そう思うなら自分で書けと

文章書く職人>>>>まともな感想を言う読み手>>>>ROM専>>>>>超えられない壁>>>>>>>>>>文句言うアホ・荒し

783名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 18:41:30 ID:+4aq9X4d
書いていたのが60Kbチョイになってしまったんだけど、
このスレに投下してもだいじょうぶじゃろか。
主に容量的に。
784名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:02:32 ID:+4aq9X4d
時間的におしているので、とりあえず投下開始してみます。
投下がこの日になってしまったのに他意はないというか、
もっと早く仕上がる予定だったんですが……。
どこぞの企画の支援になるなら、それはそれでうれしいってことで。

------------

FE聖戦。セリス×マナ(ラナ代替キャラ)を投下させていただきます。
シリアスに見せかけるそぶりさえなく、ただのエロです。
以下の要素を含みますのでご注意ください。
785成長率140%:2010/09/16(木) 21:03:06 ID:+4aq9X4d

「ひ……う!」

マナがか細い嬌声を上げたのは、セリスが自身を引き抜いた直後だった。

「マナ? もしかして、まだ足りない?」

セリスの声には、かすかな驚愕が混じっている。
それもそのはず、抜かないままに三回続けてマナの胎内に放った後だったのだから。
対するマナとて、数え切れないほど頂点に追い詰められ、幾度もの痙攣に腰も砕けていたはず。
最後の最後などは、セリス自身を締め付ける力さえ失われてしまい、
セリスは自らを高めるため、かなり手ひどくマナを突き上げなければならなかったのだ。
実際今も、マナの肉体はぐったりと、仰向けにベッドに沈んでいる。
ただし、上半身だけ。

「あ……いえ、その……」

こぼれてしまった唾液と涙のあとも拭わずに、マナは大慌てで目をそらす。
顔ごと背ける力は、もう残っていない。
それなのに彼女の腰は微妙に持ち上がり、その中心をきゅっきゅっと、収縮させているのだ。
やわらかくとろけた薄紅の襞がゆるむたび、真っ白に泡立った愛の雫が垂れ落ちる。

「すごく、物欲しそうだよ……」

そこを凝視していたセリスの喉が、ごくん、と鳴る。
同じ雫にまみれ、僅かに力を失っていた彼自身に、再び熱い脈動が戻ってくる。

「その……ちがうんです。体が、勝手に……」

呂律の回らない舌で、マナが抗弁する。
それと同時にまた一滴、愛の雫がこぼれて……。
マナの小さな小さなおしりが、きゅっとすぼまった。

「わかったよマナ。もう動けなくなるまで、満足させてあげるね」

セリスの親指が、マナの柔らかな肉に触れる。
吸えば吸い込めるのではないかというほどに蕩けたそこを、親指の腹で何度もなぞる。
ぷにぷにとした感触をもてあそび、ぐっとくつろげて中の雫を溢れさせ、いざその中を愛撫しようと……
したところでマナが、最後の力を振り絞って身をよじらせた。

「違っ……そこじゃ……!」

「え?」

思わずこぼれたマナの言葉に、セリスはきょとんとしてしまう。
逆にマナは大慌てで自分の言葉を取り繕った。

「あっ……。いえ、その……っ。今日はもう、これくらいで」

「そう? マナがそう言うなら……」

セリスは少しだけ名残惜しそうにマナのそこから手を離し、ほっそりした腰を抱き寄せた。
そうして抱き合って眠るのが、この若い夫婦の常だったから。

だけどセリスは、気がつかなかった。
腰を抱き寄せるとき、マナのおしりがもじもじと動き、少しでも恋人の手の感触を受け取ろうとしていたことを。
背に回されたマナの指先が、何かをえぐるような形で、わなないていたことを。
そしてマナが唇を噛んで、零れそうな吐息を押し殺していたことを。
786成長率140%:2010/09/16(木) 21:04:40 ID:+4aq9X4d
------------

セリスが眠ってしまった後、マナは熱っぽい目を彷徨わせる。
腕の中の夫が、ちゃんと眠っているのか?
多少のことでは起きないか?
落ち着きの無い目で寝顔を探り、いまだわななく指先で、セリスを何度かつっついて。
セリスが少し身じろぎすると、パッと手が止まる。慌てて目を閉じる。
そうして、ほんの少しだけ寝たフリをして……。またすぐに、セリスの様子を伺う。
何かが待ちきれないというふうに。

やがてマナの目はもう完全に浮かされたものになってしまい、
セリスの様子を探るのを諦めてしまったようだった。

「セリス様……お願い、目を覚まさないでください……お願い……っ」

そう、小さな声で哀願して、マナは行動を開始した。
手をセリスの背から離す。その指がそろそろと行く先は、セリスの手。
マナ自身の腰を抱く、セリスの右手だ。
それにぐっと手をかけて、少しずつ、少しずつ、下へとずらしてゆく。
つまり、彼女の薄いおしりのふくらみのほうへ。

「はあっ……」

マナの息に、上ずったものが混じる。
それは期待と罪悪感がさせるもの。
ちらり、と目が周囲をうかがうのは、2人の体を包むものがなにもないから。
激しく愛し合って眠りに落ちる彼らは、なにもかけずに休むのが常だから。
……だから、いま誰かが覗きに来たら、マナが秘密裏にやろうとしていることはすぐにわかってしまう。

「でも……止められないんです……ごめんなさい、セリス様……!」

セリスの指先を、おしりの割れ目の上におく。
いまだ残る交情のぬめりに滑らせて、割れ目の中へと軽く押し込む。
指の先が、マナの後ろのすぼまりを掠めた。

「ああっ……!」

その瞬間マナが上げた声は、今夜の長い愛の行為の中でさえ、一度もあげたことの無いような声だった。

「ああっ……いい……ここがいいのっ……! ここがあ……っ!」

セリスの指を辿るようにして、自らの指をおしりの割れ目にねじ込む。
熱く疼くすぼまりに触れる。その中心の小さな穴に指先を押し当て、軽くこじ開けて……僅かに侵入した指の腹を、きゅっと締める。
自らの指としてではなく、愛しい人の指の代わりとして。

「セリス様のっ…… セリス様のゆびが、わたしの……っ!」

さっき零した愛の雫が、まだたっぷりと、おしりの割れ目の中に残っていた。
そのぬめりをかき集め、すぼまりのなかに押し込む。

「ああっ! ああっ! 入ってくる……!」

零れ落ちた泡立つ雫に刺激され続け、それでも慰めることかなわなかった快楽の園を、今マナは夢中になって弄っていた。
指の形は、先ほどわなないていたままのかたち。
中指ですぼまる穴の周囲を撫で回し、人差し指で穴をこじ開けくじる。
あまり大胆に奥へは進めない。だけど本当はもっと奥を刺激したい。
その本能に従って、マナの体はかすかに反り返る。指がより上手に、より長いものとして扱えるように。
787成長率140%:2010/09/16(木) 21:05:19 ID:+4aq9X4d

本当は、胎児のように丸まりたい。
本当は前から手を回し、胎内にあふれる雫を指にたっぷりとからめて、思う存分おしりに注ぎ込みたい。
でも、それはできないのだ。セリスの腕に抱かれてしまっているから。
だからこうして、ひどく不自由な体勢で、自分を慰めるしかない。

いや、それさえも、本当ではない。

「セリス様の……セリス様が……入ってくる……っ!」

もしも今、自分のおしりを辱めているのが、セリス本人の指だったなら。
それを想像するだけで、マナの小さな胸は鼓動ではちきれそうになる。
あの力強くて、剣ダコでごつごつした指で、おしりの穴を広げられてしまったら。
中の傷つきやすい粘膜を、無慈悲にえぐられてしまったら。

「はふっ……!」

自らそこに爪を立て、マナは苦痛に身悶えた。
じゅわ……と愛の雫を蓄えた洞が溢れ、マナが自らいたぶる場所へと、あらたなうるみを供給する。
たまらずに追加されたもう片方の手指が、そのうるみをすくいとって、大きく広げられた中に塗りこみ、かきまわす。

「もっと……もっとほしい……! もっとぉ……!」

そう、本当はなにがほしいのか。マナにはよくわかっていた。
粗相をしたかのように濡れた場所を、ぐっと押し付ける。
先ほどまで、その場所を思うがままに貫いていた、セリス自身に。

「セリス様……!」

それが柔肉を割って往復するたびに、痺れるような快感に打ちのめされていた彼女である。
もしもこれが、いま、一番熱く燃えているすぼまりを突いてくれたなら。
この力強く脈打つものが、刺激に餓えた粘膜を強引に押し広げ、激しく往復してくれたならば。
どんなに、どんなに……。

「あ……あああ……!」

想像もできないほどの快感を想像してしまい、マナはぶるる……っと身悶えた。
飛びゆく意識のその片隅で、マナは一粒の涙を流した。
それは快感の涙ではなく……。
願ってやまない快感が、決して与えられることは無いのだと悟った、悲しみの涙だった。
788成長率140%:2010/09/16(木) 21:07:27 ID:+4aq9X4d
------------

新王セリスと、王妃マナとの間には、まだ子供が無い。

「やはり相応の家柄の妻でなければ、直系の子は孕めないのではないか」
とは口の悪い旧臣たちの言葉だが、多くの人々は似たようなことを考えているようだった。
グランベルの場合、家柄というのはつまり、心身の資質のことであり……
ざっくばらんに言ってしまえば、聖戦士直系の配偶者は、多少なりと聖戦士の血を引くものが相応しいということである。
そうでなければ、直系が持つ力を配偶者側の因子が支えきれず、子の形にならないのだ……と。

迷信とも言われているし、事実だとも言われている。
実際、『そういうこと』には淡白そうな前フリージ公が2人も子を為せたのは、相手がファラの血を濃く引いていたからだ、
というのがもっぱらの噂ではあるし、
かなりの好色で知られたダナンの子が3人しかいないのは、平民出しかいない奴隷女たちと致すのが趣味だったからとも囁かれる。

「私はティルフィングの継承にはこだわらない。むしろ、絶えていいとさえ思っている」

セリスは常日頃からマナにそう言っているし、親しい家臣にもそう伝えている。

「子供を産んでもらうためだけに妻として迎えたわけじゃない」

とも。
とはいえ、セリスは別に子供嫌いではないし、内心、子供を楽しみにしている風もある。
子供が生まれれば、やかましい旧臣たちを少しは黙らせられる……ということもあるだろう。
その想いは、マナだって変わらない。
まして愛しい人の子供なら、この手に抱いてみたいと強く思う。

「ダナンにだって、結局は3人も子供がいるんだから。要はこなした回数の問題だよね」

「はい。いっぱいしましょうね」

以前、2人で限界に挑戦してみたときに、朦朧としながらそんな会話をした……とマナは記憶している。
あれはいつの頃だったか。
最近はそんな軽口も気軽に言えない雰囲気にはなってきた。

公にした結婚式から数えてみれば「まあ、まだ急がなくても」という程度の夫婦生活しかしていないけれど、
本当のところはリボー城制圧のあたりで、子供が二三人居てもおかしくないほど、愛しあってきたのだから。
789成長率140%:2010/09/16(木) 21:07:59 ID:+4aq9X4d

(……もう随分、口で受け止めてない。かけてもらってもない……)

王でも王妃でも無い頃にやっていたことを思い出す。
まだ互いに未熟で、つたない快感に戸惑いながら、文字通りの手探りで愛し合った。
そんな性生活が、今はひどく贅沢なものに思える。少なくとも、セリスの精の扱いに関しては。

(はやく妊娠するために、全部、中に注いでもらっているから……)

マナもセリスも、それはそれで納得しているし、それが気持ちよくもあるのだ。
しかし、それだけでは物足りなくなってきたマナがいる。
特に、零れ落ちた愛の雫がすぼまりに流れ込む、その異様な快感を知覚するようになってからは。

「……おしりに入れてほしい、おしりで出してほしいなんて、今はとても言えない……」

安らかなセリスの寝顔を見ながら、マナはぽつりと呟いた。
散々に乱れてようやく落ち着いた今、悲しさとむなしさ、そして痴態を演じてしまった後悔だけが募る。

「……ううん。今でなくたって、そんなところが気持ち良いなんて言ったら、セリス様はどんな顔をなさるか」

かなり色々なことをやってきた2人だったが、『そこを使う』などという話は口に上ったことも無い。
むしろ、ずっと以前に『仲間がそこで楽しんでいる』のを知ったとき、セリスもマナもひどく困惑したものだった。
踊り子さんに頼めばそういう行為もできるとは聞き及ぶけれど、かなりの追加料金がかかるとも聞いている。
つまりは、あまり一般的な嗜好ではないのだ。

「……わたし、ヘンタイさんになってしまった……」

こんなことで悩むなんておかしいと、草原の娘としてまっすぐ育ってきたマナは思う。
しかし、そこで一番感じてしまうという事実から、目を逸らすことはできなかった。
790成長率140%:2010/09/16(木) 21:08:48 ID:+4aq9X4d
------------

翌日、長らく望んでいた懐妊を告知されたときの二人の喜びは、想像してもらうしかないだろう。
周囲に走った衝撃も大きく、祝いを述べに来る者や、これを機に旧交を温めにくる者、はたまた過去の失言を取り繕ったり土下座したりするものと、以後数日は落ち着かない日々が続いた。

そんな喜びも一段楽し、夫婦ともどもおなかの子供の存在に慣れ始めたある朝のこと。

「……わあ」

目覚めた瞬間、目の前に突きつけられていたモノのご立派さに、マナは思わずうっとりした声を上げた。
若い血流でぱんぱんに張り詰めたそれは、窓から差し込む朝の光を浴びて、艶やかに輝いている。
その反り返り具合たるや、まだティルナノーグでいちゃついていた頃のそれにも匹敵し……。

「ごめんマナ。ちょっとおさえ切れないから、なんとかして」

「はい」

苦しそうな夫の顔を、かわいいと思いながら、マナはそれに頬を寄せた。
髪の毛を揺らして、張り詰めた先端部分をさらさらと刺激し、細めた吐息を付け根のほうに吹き付ける。

「……ううっ。それ、いいよ……」

たちまちセリスの腰が震えだす。溜まりに溜まったものの勢いに、自ら弄ばれるかのように。
791成長率140%:2010/09/16(木) 21:10:54 ID:+4aq9X4d






妊娠初期ということで母体に負担をかけないよう、夜毎だったお勤めが差し止められた。
手指や口なら良いということで、たまにこうして睦みあってはいるけれど、回数的にも内容的にも若いセリスには物足りないところがある。

「マナがどんどんうまくなってくれるから、これはこれでいいんだけど…… ううっ……!」

夜着の合わせから突き出したものをびくびくと震わせて、セリスは果てた。
(このときのマナのお口のテクニックに関しては、またどこかで語られるときもあるだろう)
二度三度と腰を揺らし、マナの口の中に搾り出す。
マナの頭をゆるゆると撫でながら。

「……ほんとはちゃんと抱き合って、マナの体を感じたいなあ」

はだけられたマナの胸を見下ろし、そう嘆く。
抱き締めたり持ち上げたり縛ったりと、いままでは好きなようにしていたその体が、今は迂闊に触れられない。
こうして目の前にあるのに、いや、あるからこそ、欲求が募る。
ましてマナの乳房が、心なしか膨らんできているというのに。

「……そ、う……ですね……」

だが物足りないのはセリスだけではない。
むしろ、体を愛してもらえなくなったマナは、ひたすらに情熱をもてあましてしまっている。
おなかの中にいとおしくも脆い命が有るとわかっていても、それはそれ。
セリスの指が髪を梳いてくれる感覚に悶え、指先が耳を掠めようものならば、満たされぬ欲望のままに暴れたくなってしまう。
でも今の彼女にできるのは、こうしてセリスの前に跪き、舐めしゃぶることくらい……。

「……あ、あ……」

鼻腔いっぱいに広がる精液の香りにくらくらしながら、マナは衰えないものをひたすら貪り続けた。
そうすることで、少しでもごまかしたかった。
張り詰めた胸のふくらみの疼きを。失禁よりひどい濡れ方をしている秘所の渇望を。
そして刺激を求めてひたすら収縮する、知られてはならない場所の蠢きを。
792成長率140%:2010/09/16(木) 21:11:44 ID:+4aq9X4d

「……セリス様の、いつもより大きいから……」

唇で輪を作り、その太さを確かめる。
ぐっと喉の奥まで飲み込んで、その長さを確かめる。
……それが、自分のおしりにねじ込まれてゆくところを想像してしまう。

「……んん!」

折り目ただしく座っていた脚が崩れる。膝を開き、おしりを寝具にぐいぐいと押し付ける。
割れ目の奥にあるすぼまりに、あたるように。

「マナ、あんまり強くしちゃダメだよ」

押し付けている場所を勘違いしたのだろう。セリスが心配そうに言った。
真実を口にすれば、多少の刺激は許してくれるだろう。
だがマナは、それを口にすることなどできない。だから、

「はい……」

と切ない瞳で応え、腰を僅かに浮かすしか道が無いのだ。
少しだけ刺激され、愛液で濡れてしまったそこは目覚めてしまい、掻き毟りたいほどに疼きはじめているのに。

「セリス様……」

口の中に含んだものに、少しだけ犬歯の先を当てる。
自分だけは満たされている夫へに対する、マナの心が許す限りの復讐だった。
793成長率140%:2010/09/16(木) 21:12:50 ID:+4aq9X4d

------------

寝台に仰向けに身を沈め、マナは少しぼうっとしていた。
口元から溢れていたものを指に絡め、喉元から乳房へと塗り広げる。
それは、いままでに身についてしまっていた癖。
そして綺麗になった手指を、へその下あたりにもっていき、暖めるように包むのが、あたらしい癖。
まだ膨らむ兆候さえ見せていない痩せたおなかでも、その中には確かに、命を感じられたから。

そんなマナの手を、大きくて少しごつごつした手が包み込む。

「マナ、おつかれ。ありがとう」

傍らに跪き、セリスは恋人の目蓋にキスをした。

「マナにはいろいろ我慢させてしまって、すまない。でも今の私には、何もしてあげられないんだ。ごめんね」

「そんな……。そのお言葉だけで、十分です」

二人の愛の証の上で、指と指が絡む。ぐっと、握り締める。
することはするけれど、決していたわりを忘れない。それがセリスという人間だった。
その手が貴種らしからず節くれだってしまっているのは、その手で何でも扱って、仲間や恋人を守り続けてきたからだ。
きっとこれからは、2人のいとし子をも。
そう思うと、先ほど歯を立てたことでさえ、申し訳なくなってしまうマナである。
あの刺激で、ひとたまりもなく発射させてしまったことを、別としても。

忙しい一日が始まる前の、ほんの僅かな朝の逢瀬。
――今日は夜まで、顔を合わす間もないかもしれない。
そう思うと、2人は握った手を離すことができなかった。

「マナ、もしも私にできることがありそうなら、なんでも言って。なんでもするから」

「ありがとうございます。そうですね、それじゃあ……」

セリスの何気ない言葉に、何気なく答えようとして。
そこでフッと、マナの目つきが変わった。
794成長率140%:2010/09/16(木) 21:13:14 ID:+4aq9X4d

「……マナ?」

「セリス様! なんでも、と仰いましたよね!?」

がばっとマナが跳ね起きて、セリスの顔を覗き込む。
握った手に力が篭る……。セリスが逃げられなくなるほどに。

「う、うん、マナには妊娠してもらったし、我慢もさせてるから……せめてものお礼とお詫びのつもりで」

「お礼とお詫び……。それなら、ちょっと無理なお願いでもいいですか?」

「国とか指揮権とかでなければ……」

「そんなものはいいんです! わたし、わたし……ああ……」

それ欲しさに戦争だって起こるものを「そんなもの」と一蹴しておいて、マナはなお、逡巡する。
言ってしまってもいいのか。それを口にしてしまってもいいのか。
だけど、この機会を逃したら、次の機会は無い……。

「……して、ください」

堅く堅く目を瞑り、頬を真っ赤に染めながら、しかしマナは、大きな声でこう言った。

「おしりで、してください! わたし、セリス様のを、おしりの穴に入れて欲しいんです!」

「……え、ええ〜……? そんなところで?」

その勢いに押され仰け反りながら、セリスはちょっと嫌そうな表情を浮かべていた。
795成長率140%:2010/09/16(木) 21:14:18 ID:+4aq9X4d

------------

「はい、赤ちゃんのほうには問題ないから、いいですよ」

こと国王夫妻の問題だからと典医を買って出ていたシャルローは、その問いに対してもさらりと応対した。

「もちろん下腹部を強く圧迫するような体位は厳禁ですが……。ああ、セリス様が入れられるほうなら、かまいませんけど」

「「……そういうのもあり!?」なんですか!?」

シャルローが本当にさらりととんでもないことを言うので、国王夫妻のほうがびっくりする。

「カルチャーショックだよ。マナのおしり趣味なんて、まだまだ普通のことなんだなあ」

「セリスさま、あんまり大きな声で言わないでください……はずかしい」

「あはは、まあ恋人関係とかでするのは一般的ではないですけど、妊娠中の夫婦にとっては、選択肢のひとつだと思いますよ」

まあ普通は男性側の要望で採られる選択肢ですけど、という言葉をシャルローは飲み込んだ。
彼は別に、女性をいじめて喜ぶ性癖はなかったし、彼自身の場合も要望を出したのは女性側だったから。
(シャルローとその恋人の性生活に関しては、また別のエロ物語。またどこかで語られるときもあるだろう)

シャルローが、必要な道具や手順をひとしきり説明すると、最初引き気味だったセリスもだんだんと納得した顔になる。

「ちゃんと前もって準備しておけば、汚いとかも無いですから」

「う、うん。腐って落ちる、とか心配しなくていいんだね?」

「安心できるパートナーとなら、その心配は要りません。……手当たり次第・準備なしとかなら保障できませんけど」

「セリス様、わ、わたし、念入りに準備しますから……」

マナがもじもじと腿を揺らしながら言う。

「おなかの中、きれいにしておきます。だから……」

「……わかった。シャルローも問題ないって言ってくれてるしね」

セリスはぽんと膝を叩くと、マナの耳元でささやいた。

「約束どおり、今夜はマナのおしりに入れてあげる。いままで我慢させてごめんね。その分、たっぷり愛してあげるから」

「たっぷり……っ?」

セリスがそう言ったときのすごさを、マナは子宮で知っている。
彼女はがくっと膝から力が抜けるのを感じながら、今夜の快楽に思いを馳せた。
796成長率140%:2010/09/16(木) 21:15:10 ID:+4aq9X4d

------------

(今夜いっぱいしてもらえる。おしり弄ってもらえる、入れてもらえる、出してもらえる……)

行水所の縁に腰掛けて、マナは指を噛んでいた。
噛んでいないと、声に出してしまいそうだったから。

その約束があったのが朝方のこと。夕方になる今の今まで、マナはほとんどそのことしか考えていなかった。
セリスが忙しく、一緒にいられないので、なおのこと想いばかりが募る。
想像の中にある、理想化されたセリスの指。そしてセリスの……。
それが、マナ自身が一番気持ちいいリズムでおしりを嬲ってくれる想像は、マナの意識を桃色に混濁させてしまう。
まして今夜は、その想像を超えることをされてしまうのだと思えば。

「ふ……うっ!」

とろとろになった柔らかな部分を、指で軽くなでると、それだけで一瞬上り詰めてしまう。
堅く尖った核を指の腹で揉みこむと、全身の筋肉がびりびりと張り詰めて、噛んでいるほうの指が痛くなった。
行水所といっても、要するに浴場の一種であり、布の一片たりとも身に着けては居ない。触りたいところはどこでも触れる。
まして質素で知られるバーハラの行水所だ。狭くて使用人もいないから、誰に見つかるわけでもない……。

このままひとりあそびで狂ってしまいたい。そんな即物的な欲求がマナに襲い掛かってくる。

「でも、でも……。今夜はしてもらえるんだから……!」

ぎゅっと腿を閉じて、脚の間の指が動いてしまうのを制する。
特に、濡れそぼる前の割れ目をたどって、後ろのほうまで弄りに行ってしまうことが無いように。
だがそうして脚を強く閉じてしまえば、柔らかな部分の奥にある敏感な神経が圧迫されてしまうのだ。

「あ、ああ……」

体が前傾しないように、おなかにだけは、無理な力が加わらないように。
今のマナにはそれを考えるのだけが精一杯だった。
だから誰かが入ってきたのにも、しばらくは気が付かなかった。
797成長率140%:2010/09/16(木) 21:16:42 ID:+4aq9X4d

「……まぁマナ様、頑張っておられますね」

二つに結った銀の髪が、笑い声とともに揺れる。
マナのぼうっとした頭でも、それが誰だかはすぐにわかった。

「ティニー様。わざわざすいません、こんなこと……」

「何度も言いますけれど、フリージ公はあくまで臣下。『様』はいりませんよ、王妃様。でも、こんなお呼びなら大歓迎です」

自らの身に纏った白襦袢を珍しそうに弄りながら、ティニーは言う。

「女の子でおしりがスキって人、少なかったから。これで同志ですよね、私たち」

「はい、その節は、変な目で見てすいませんでした……」

上り詰めかけた肉体の熱と、それを見られたという恥ずかしさで、すでに真っ赤になっていたマナの顔が、過去の記憶でさらに赤らむ。
夜中、セリスと2人でいいことをしようと出かけた森の泉でティニーを見かけ、なにをするのかと見ていたら……。
人形のように愛らしい銀髪の少女が、物々しい器具で自分に浣腸しはじめた光景は、なかなか忘れられるものではない。
そして今日彼女にきてもらったのは、「そのやりかたを詳しく教えてもらうため」なのだから、二重三重に恥ずかしい。

「まあ私のも、人から仕込まれたものですから、どこまで正しいか……。そもそも正しいやり方なんてあるのかわからないですけど」

ティニーはそう言いながら、黒い皮袋を取り出す。
袋の端からは長くて細い管が伸びていて……つまりは以前ティニーが『使って』いたものと、同じ機能のものだった。

「最初は石鹸水で3回くらいかな。それで綺麗にしたら、指で仕上げ……と言いたいところですけど、はじめてさんにはちょっと刺激が強いかも?」

「あっ、は、はい。それに、できれば入ってもらう人は、その……セリス様に」

「せっかくですものね。じゃあ、その分、2回追加で。……マナ様、耐えられますか?」

「わ、わかりませんけど、頑張ります」

道具の解説も、石鹸水の調合も手際よく進めるティニーの姿に、「なんでそんなに慣れてるんだろう」と一抹の恐れを禁じえない。

「あ。ここのってぬるめのお湯なんですね。バーハラは行水だって聞いたんで、心配してました」

「普段は水なんですけど、病人と妊婦のためには、お湯が使えるようになってるんです」

「ああ、なるほど」

「……水だとまずいんですか?」

「体温奪われちゃいますから……。最初の1回くらいなら、冷たくて気持ちもいいんですけど」

ティニーは桶に調合した石鹸水を、ざぼざぼと皮袋に移す。
きゅっと、袋の口を閉じ、軽く頬擦りするのは温度を確かめているからか。それとも……。
798成長率140%:2010/09/16(木) 21:17:35 ID:+4aq9X4d
「……これがマナ様のおしりに入ります。全部入りきるかな……? くすくす……」

「えっ……? それが5回分なんじゃ……」

「もちろん、1回分ですよ! さ、左を下にして横になってください」

「そ、そんな!? そんなにたくさん、はいりません!」

シャルローから説明を受けてきたから、何をしなければならないかは知っていた。
しかし皮袋にたっぷり詰められた液体の量は、想像を絶していたのだ。

「コップに半分くらいだと思ってたのに……」

だって、想定対戦相手のセリスのそれの体積は、それくらいだったから。

「大丈夫です。人間、詰め込めば入るようにできてますから」

「で、でも……」

「やらなきゃ、おしりでなんてできませんよ? それでもいいんですか?」

「そ、それは……」

ずるずると、ぐずりながらも体は動く。
憂いを帯びた顔で体を横たえ、マナは小さく息を吐いた。

「……おねがいします」

「大丈夫です、やさしくしますから」

こちらはむしろうずうずしながら、ティニーが持参の皮手袋に指を通す。
そしてゆっくりと、マナのおしりを押し開いた。

「まあ、きれいですね。でもちょっと小さいかな。良くほぐさないと、痛いかも」

「お、お任せしま……ひゃあっ!?」

マナの腰が、びくん! と前に跳ねようとした。
しかし、ティニーの手は相手を押さえ込むつぼを心得ていて、それをさせない。
だからマナは、耐えるしかなかったのだ。すぼまりにたっぷりと滴らされた、ぬめる油の感触に。

「ああっ……な、なんですか、これ……!」

湯煎されて人肌より僅かに高い温度にされたそれは、女性の柔らかな肌の上でよく滑る。
ティニーはそれを指先でこね回し、狭いすぼまりに塗りこめ始めた。
799成長率140%:2010/09/16(木) 21:18:45 ID:+4aq9X4d

「何って、ほぐしてるんですよ。これしておかないと、差し込むとき傷つきますよ?」

「そ、そうなんですか……? でも……」

「大丈夫。初めてはセリス様に、ですよね? 奥までは入れませんから」

「は、はい……。あっ……ひっ……!」

「まあ、敏感。自分で鍛えてるんですか? それとも、生まれつきえっちにできてる?」

第一関節までをうずめ、ぐねぐねとを小さな円を描きながら、ティニーはマナに問いかけた。
悶え上気し、赤らみ始めた耳元で。

「……ちが……えっちなんかじゃ……」

「だって普通の人なら、最初は不快感ばっかりで、そんな甘い声なんて出せませんよ。私が最初にされた時だって」

ティニーの指に、そこから離れようとする力が入る。
しかしマナのすぼまりはきゅっと吸い付いて、入ってきたものを逃がすまいとするのだ。
暖かくぬかるむ油がたっぷりとあるはずなのに、ティニーの指はくわえ込まれたまま動けない。

「……すご……。セリス様のものでなければ、持って帰って一晩中いじめたいくらい。どれだけ欲しがりな穴なんです?」

「や、やめて。言わないでください。恥ずかしい……」

「いいえ、これは是非聞かせてもらわなきゃ。これはマナ様の素質なの? それとも、イザークの子はみんなそう?」

ずるっ……と音がしそうな勢いで、ティニーの指が第二関節まで入り込む。
そしてその中でカギの形をつくって、マナの体内に食い込んだ。

「ひぐうっ! ふ、深い……っ! そんな、急にされたら……」

おしりの中を支配され、もがき暴れることもままならず、マナはただ上半身をふるわせる。
噛み締めた歯の間から、とろりと唾液がこぼれた。

「答えてくれなきゃ、二本にしますよ。傷は絶対つけませんけど、ほぐれてないところに二本は、きついでしょうねえ……」

「言います! 言いますからぁ! だから、動かさないで!」

かふっ、と息を吐くと共に、顎の力がゆるむ。
暖かな湯気の中にあってなお白く濡れる吐息と共に、マナは懺悔の悲鳴を上げた。

「……してます! 毎日してます! セリス様が眠った後、その横で毎日……!」

「ですよね。そうでなきゃ、こうはならないですもん」

目を瞑り、マナのそこが締め付ける力を堪能しながら、ティニーは呟いた。

「マナ様は、おしりが大好きなんですね。私の同志ですね。ヘ・ン・タ・イさん」

「ああ、違う……違うんです……わたしだけじゃない……わたしだけじゃないはず」

マナははらはらと落涙する。
普段ならば決して考えない『自分だけがこんな目にあうなんて嫌』という利己的な心が、ことこの件に関してだけは強く強く浮かんでいた。
それだけ、マナの心は追い詰められていたのだ。
800成長率140%:2010/09/16(木) 21:19:24 ID:+4aq9X4d

「……子供の頃、下穿き無しでヤクの背に揺られていたとき。気持ちよかったんです。前も……後ろも。今思えば、それが……」

「まあ」

ティニーの目が丸くなり、次いでとろんと蕩けた。

「それはとても、ちくちくしそうですね。ステキ……。イザークの女の子たちはみんな、そうやって目覚めてしまうのでしょうか」

「はい、だから、わたしだけじゃ……んっ」

涙ながらの告白は、短い嬌声で途切れさせられる。
つるんと、白んだ油の雫を飛ばしながら、ティニーの指が引き抜かれたのだ。

「これ以上虐めてはかわいそうですし、セリス様の前にいかせちゃいそうですから。今聞いたことでよしとしてあげましょう」

軽く指先を払い、手袋を水で清めながらティニーが微笑む。
その言葉に、こわばっていたマナの肉体は、ようやく安息を得ることができる。
ふぅ……と息を吐いたマナの背に、ティニーが一声かけた。

「マナ様。おしりの穴、少し開いちゃってます」

「ひう!」

あわててきゅっとすぼめるマナを見て、ティニーはごくりと唾を飲んだ。
――セリス様が寵愛なさるはずだわ。
本当にさらって帰ろうか、という考えが頭をよぎってしまい、ティニーはかぶりをふる。

「うらやましいです、セリス様。こんなかわいい子を妊娠させて、おしりまで捧げてもらうなんて、最高じゃないですか。私も好きな子を妊娠させられたらな……」

ティニーは心に強く思った。
この劣情、今夜従姉妹たち相手に昇華するとしよう、と。あと、早いうちにラクチェのところに遊びに行こうと。
(お預けを食った怒りと劣情をぶつけられた『従姉妹たち』やラクチェの苦難は、また別の物語である)

「うぅ……」

散々にいじられ、恥ずかしい言葉も聞かされて、マナはぐったりと脱力する。
荒い呼吸と共に上下する小さなおしりに、再びティニーの手が触れた。

「あっ……?」

「なに休んでるんですか? 本番はこれからですよ?」

その黒光りする手袋には、たっぷりと液体が詰め込まれた、例の器具。
マナの顔がさぁっと青くなる。そう、本当に必要な作業は、これからだった。
801成長率140%:2010/09/16(木) 21:20:07 ID:+4aq9X4d
「あっ、ああああ…… 冷たい……っ! いやぁ……!」

入り込んでくる冷たい金属管の感触に、マナは悶える。
反射的にうつぶせになってしまいそうなのを、ティニーの手がガッチリと押さえ込む。

「左が下の体勢は保ってください。それに、もっと奥まで入れないと、ダメなんです」

「そ、そんな……! もう、こんなに深いのに!」

「まだ指の長さほども入って無いですよ。これじゃちゃんと液が入りません」

真っ白なおしりの中に、きらめく管がずるずると飲み込まれていくのを、ティニーはうっとりと眺めていた。
その光景自体も、摩擦の感覚でマナのおしりがびくびくっと痙攣するのも、どちらも楽しい眺めだったから。

「ひ、あ、あ……!」

そしてついに、いかなるものも触れ得なかった場所が、器具によって犯される。
度重なる快感と、精神的に打ちのめされた疲労で、マナにはもう抵抗する意思さえ残っていなかった。
ただ、時折指先を握りこみ、甘い叫びが零れそうになるのをこらえるだけ。

だがその指先さえも、ティニーの手によって奪われる。

「マナ様。手はここ。下腹に置いてください」

「は、はい。でも、どうしてです……?」

「それはね……ふふふ」

たぷん、と揺れる皮袋を手のひらでもてあそび、ティニーは笑った。

「……注入される初めての感触を、全身で知ってもらうためです」

ぎゅうっ……と。皮袋が少しずつ握りしめられる。
そのゆっくりした動きに反し、マナの体を襲った変化は、劇的だった。

「あっ! ひ! ああああああ!?」

生暖かい液体が、マナの柔らかな粘膜の中で弾け、たちまちその中を埋めていく。
胎内で射精されたときの感覚に似ていると、ショックで混乱する意識の中、マナは考える。
しかし決定的に違うのは、いままでそんな感覚を味わったことの無い場所に、注ぎ込まれていること。
そして、流れ込む液体に、終わりが無いということだった。

恐怖を覚えた肉体が、すぼまりをぎゅっと締め付ける。
しかし金属の管はたくましく、そんなマナの僅かな抵抗を無視して、液体を注ぎ込み続けるのだ。
802成長率140%:2010/09/16(木) 21:21:40 ID:+4aq9X4d

「あああっ! んっ! ん〜〜っ! ま、まだ……!? まだですか!?」

じょろじょろと音がしそうな錯覚と共に、体の奥へと液体が流れ込んでいく感触があった。
マナを驚かせたのは、下腹を押さえる手のひらが、体内が膨らむ様子を感じ取ったこと。
――わたし、注ぎ込まれてしまっている。こんなに、こんなに……!
それは快感や驚きというよりも、純粋な恐怖となってマナを襲った。

「ああ〜〜っ! いやああっ!」

「暴れてないで、ちゃんと締めてください。でないと零れてやり直しですよ? それとも、やり直しで回数増やしたいほど、気に入ったんですか?」

「違……っ、違います! でも、でも……こんなの……っ!」

皮袋を握る手に力を込めながら、ティニーはマナの嬌態をじっくりと観察していた。
マナは気が付いているのだろうか、と思う。
この作業、次からはセリスの手で行われるということに。

いくらはじめてさんとはいえ、同性の、かつ愛撫を交えない処置でこんなになっては、
いざ恋人とことに及んだときはどうなってしまうのかと。

――マナ様、感極まって死んでしまうのではないかしら。

そんな心配までしてしまう。
こんなに色っぽい声を出して、腰をくねらされたら……。セリスは絶対に、手を出さずに居られないだろうと。
おしりに注入されながら、柔らかな割れ目を指でこね回され、口にはセリス自身をつきこまれるマナを想像し、ティニーはかすかに身震いした。

だが、精神的な絶頂を迎えるほどの想像よりもなお楽しみなのは、これから迎える甘美な時間だった。

「はいおしまいです。抜きますから、しっかり力込めてくださいね」

ずるり、ずるり……。と、マナの体内の熱を吸った金属管を引っ張り出す。
マナは既に息も絶え絶えだったが、その生来の素直さからか、ティニーの言葉どおり必要な場所に力を込めた。
つぽん……っと、数滴の雫をたらしながら、管が引き抜かれる。
ひくり、と濡れた色のまま収縮するすぼまりを見て、ティニーはホゥ……と嘆息してしまった。
それからほどなくして。

「うう……。く、苦しいですティニー様。おなかが、おなかが……っ!」

あれほど甘かったマナの声が、熱っぽくも苦しげなものに変わる。
おしりのすぼまりが、ぴくり……と盛り上がったのを見て、ティニーは慌ててそこを指で押さえつけた。
803成長率140%:2010/09/16(木) 21:22:12 ID:+4aq9X4d

「ひっ……!? ティニー様、いま、そこ触ったら……!」

「別に汚しちゃってもいいです。そのための手袋ですから。でも、石鹸水の効果が出るまで、もう少し我慢してくださいね」

「は、はい、そうでした……。でないと体の中、綺麗にならないんでしたね……」

じわり、とマナの額に汗が浮く。

「大丈夫、大丈夫ですよ。壊れたりしませんから……」

ティニーはもう片方の手で、ゆっくりとマナのおなかをマッサージした。
たっぷりの石鹸水で張っている下腹から、新しい命が育つ場所の周囲を巡るようにして。

「う、うう……」

マナの額の汗がみるみる大きくなっていくのを見て、ティニーの心が僅かに冷える。
もしかして、マナの小さな体には、量が多かったのだろうか。過剰な負担をかけているのか……? と。

「マナ様、失礼」

ぐっと内股になり縮こまった両脚を、前に織り込むようにして、その隙間から覗きこむ。
散々に蹂躙され、無力に震えるそのすぼまりのすぐ近く、愛を交し合う本来の器官を。
そこは、皮袋の中身を間違えてぶちまけたのかと錯覚するほどに、濡れきっていた。

「あんっ……! くっ、はっ!」

マナのすぼまりを押さえる指に圧力がかかり、マナの苦痛の声が大きく……そして甘さを帯びたものに変わった。

「あ、問題ないみたいですね」

ぎゅっと指先を強く押し付けて、ティニーは笑った。

「も、問題なくないです……っ! まっ、まだですか……!?」

「まだまだ……限界まで我慢しないと効果は薄いです」

「そんなっ……。もう限界……!」

ティニーのほうに顔を向け、マナは涙を滲ませる。
苦痛と屈辱に染まった、哀願の瞳で。
しかしティニーは首を振る。

「まだまだです。本当に限界が来たら、声も出ませんから」

「でも、もう耐えられない……! で、出ちゃう……! もれちゃう……!」

ぷしゅ……と小さな音。
しかしそれはティニーが押さえている場所からのものではない。
さらに潤みを増した割れ目をうっとりと眺めながら、ティニーはくにくにと押さえる指をくねらせた。

「……! あ! あああ!」

「まだ感じられるくらい、余裕あるじゃないですか」

腰を堅くしたまま悶えるマナを、ティニーは上気した笑顔で眺めていた。
804成長率140%:2010/09/16(木) 21:23:47 ID:+4aq9X4d

------------

もちろんセリスは王様だから、このバーハラのどこに侵入しても咎められない。
でも、他人の居る場所に入るときは、きちんと先触れするのを常としている。
もちろん、それが妻が待つ寝室であっても。

「……あれ?」

しかしその夜は声を掛けてみても反応が無い。
確かに先ほど「準備はできましたので、いつでも来てください」との連絡があったのに。
どうしても外せない仕事があったので少し遅くなってしまったのがまずかったか……? とセリスは思う。

「もしかして、待ちくたびれて寝てしまったのかな? だとしたら……」

悪いことをしたし、なにより残念だとセリスは思う。
マナをいつもとは違う場所で愛するために、彼なりに決意を固めてきたからだ。
とても苦しい決意だった。
そもそも、その場所につっこむとどんな感覚になるのかが、まるで想像ができないのだ。
欲望が湧くどころか、禁忌への恐れと、漠然とした恐怖心が先に立つ。
欲しがって泣くマナを前にして萎えてしまったとしたら、いったいどうしよう……。今日のセリスはそればかり心配していたのだ。
それでもやるしかないと、なんとか腹をくくってきたのである。

その決意をもう一度やり直せるか、彼ほどの精神力を持ってしても、少々自信が無い。
あるいは数日禁欲すれば、勢いでいけるかもしれないが……。

「まず今夜は禁欲かもね。寝てるところを起こすのはかわいそう……」

扉を静かに押し開け、中に踏み入る。
そこでセリスは、ベッドの上に横たわり、目を閉じているマナの姿を見た。
眠っているどころか、歯を必死に食いしばり、目を硬く瞑って、何かに耐えている彼女の姿を。

「はぁ……はぁ……はぁ……っ!」

ぎゅっと握り締めた両の手は、手首の布で乱雑に結わえられている。
おそらく、マナが自分で縛ったのだろう。その理由は、すぐに見て取ることができた。

「だめ……だめ……ひとりあそびはだめ……! セリス様にしてもらうまでは……!」

もじもじと太ももをこすり合わせ、小さなおしりをひくつかせながら、マナはうわ言を口にしていた。
絹の夜着はすでに汗で湿気を帯び、華奢な体の線を浮かび上がらせている。
ランプの赤みがかった光に明々と照らされた彼女は、淫らな衣装の踊り子のようだった。

どれほどの時間こうしていたのか。セリスの声も聞こえなくなるほどに発情した肉体を抱えて。

「マナ、そんなに……」

セリスが言葉を失う。驚きと、こみ上げてきた劣情ゆえに。
マナのかわいい姿はすべて見た、と思い込んでいたセリスだったが、ここまでひとりで乱れる姿を見るのは初めてだった。

「はあっ……!」

かくん、とマナのあごが上がり、かすかに突き出した舌から、きらめく雫が垂れる。
それと同時におしりの位置が僅かに上がり、その奥に力が篭るのが見て取れた。
805成長率140%:2010/09/16(木) 21:24:50 ID:+4aq9X4d

「……マナ、そんなにそこに欲しいんだね」

その言葉は、音にならず、口の中で消え去る。彼の唇が、ぐっと引き締められた。
今朝のマナの告白を受け、セリスは今夜の行為の決意を済ませてきたつもりだった。
しかし、この光景を前にして悟ったのだ。自分の考えが、まだまだ浅かったと。
今までどれほどマナを渇望させていたかを知らず、それを満たすために必要な情熱を甘く見積もっていたと。

「マナ、私はがんばるよ。きっと君を満足させてあげる」

既に彼の分身は、マナの熱量に感化され、熱く立ち上がっている。
たとえ視線の先にある場所が、どんな感覚を与えてきたとしても、けして萎えはしまい。
マナが望む限り滾らせ続けてみせる。たとえ明日の朝までであっても。
セリスはそう、決意を新たにした。多少なりと、悲壮な決意ではあったけれど。

「マナ」

静かに、しかし力を込めて、愛しい人の名を呼ぶ。驚かせないようにゆっくりと、寝台に上がる。
身を震わせていたマナが、ゆっくりとその動きを止め、セリスのほうを振り返る。
焦点の合わない彼女の目に、セリスの青い姿が映りこむ。
その姿がぐっと大きくなったのは、セリスがマナを抱き寄せたからだ。

「セリス様……?」

いまだ結わえられたままの手が、何かを求めてさまよう。
セリスが指を絡めてやると、10本の指が争うようにしてそれに応えた。
その動きはまるでおぼつかない。何かを求めているのに、そのやり方を忘れてしまったかのように。
いや、まさにそのとおりなのだろう。
マナは情欲に浮かされた瞳のまま、ただひたすらに、セリスに体を押し付けた。

「セリス様、セリス様、セリス様……っ!」

抱き寄せた細い肩は、セリスの手のひらよりも熱い。
絡み合う指も、喉元にかかる吐息も、セリスを求めて押し付けられる肌の全てが……熱かった。
その尋常では無い熱量に、セリスは戦慄する。

「もしかして今朝からずっと、熱いまま……? 自分で慰めずに、ずっと溜め込んで……?」

先ほどのマナのうわ言を思い出し、それが事実であると確信する。
セリスは知らない。マナが体内を清める際に、気の狂わんほどの快楽に襲われていたことを。
それにさえ耐え切ったことが、どれほどの偉業かをまだ知らない。
しかし彼が察した事実だけでも、彼の胸を震わせるには十分だったのだ。

「マナ、ありがとう……。それほどに私を求めてくれて……」

セリスの唇が、何かを求めてわななきさまようマナの唇を捕らえる。
押し付けるように、支配するように、そして、その過ぎたる熱量を吸い取るように。
長く長く口付ける。

悶え続けていたマナのからだが、次第に脱力していく。

「あ……」

やがてマナの瞳に理性が戻り、セリスの姿を確認する。
いつしか枷もほどけていた腕が、よろよろとセリスの背に回り、互いに抱き締めあう形になった。
806成長率140%:2010/09/16(木) 21:26:22 ID:+4aq9X4d
------------

「落ちついたかい、マナ」

「はい、なんとか……」

いまだバラ色の頬を恥じるように、マナは顔を伏せた。

「ごめん、随分待たせてしまっていたんだね。今日も、いままでも……」

「そんな……」

マナは首を振ろうとしたけれど、自分自身の姿に気がついてしまい、果たせない。
汗と熱気を吸った夜着は完全に肌に張り付き、半ば以上透けている。
欲求不満で濡れ切った人妻以外の何者でもない光景であった。素裸であったほうが、まだ健康的な姿だといえるだろう。

マナのそんな考えを肌で感じとり、セリスは彼女の服に手をかける。

「……すいません、こんな淫らな女で」

肌が冷たい夜の空気に触れてゆくにつれ、マナの心に後悔が走る。
あんなことを頼んでしまい、あんな姿を見られ、セリスに気までつかわせて。
草原に居た頃の自分であったら、おめおめと生きてはいられなかっただろう、と思う。
解放戦争を通じ、自らの居場所がセリスのかたわらであり腕の中であるとわかったからこそ、こうして居られるけれど……。

(……わたしは、堕落してしまった。性欲で動くヘンタイだ)

と、思うのだ。
そうでなければ、あのような場所を犯してもらいたいなどと思わないはずだ、とも。

「あの、やっぱり、今朝の話はなかったことに……」

上半身があらわにされ、セリスの手が下――イザーク人は夜着でも脚が二つに分かれたものを履く――にかかったとき、マナはそう言った。
自らのぬかるみに沈んだ後ろの穴が、喪失感にきゅっ……とすぼまる。

そしてそのすぼまりは、一気に夜の空気にさらされた。

「えっ……!?」

セリスの手は夜着を膝まで一気に引き下ろし、そのまま膝を持ち上げる。
マナはひとたまりもなく後ろに転がり、濡れたおしりをさらす形になった。

「やっ……!」

反射的に脚をぴったり閉じるのは、女性としての羞恥心がさせること。
しかし膝が持ち上げられては、命を宿した秘密の園や、小さくても艶やかな2つのふくらみを、隠すことなどできはしない。
ふくらみの奥で悲しく息づくすぼまりを隠すのが精一杯。
807成長率140%:2010/09/16(木) 21:27:18 ID:+4aq9X4d

「セリス様、は、恥ずかしいっ……!」

「もっと恥ずかしがって。私はそんなかわいいマナが大好きな、好色家だから」

するすると、マナの膝から夜着を抜き取りながらセリスは言う。

「……気取った言い方はやめよう。私はマナの体で射精するのが大好きだ。今だってこんなに勃起してる」

「あ……」

マナの視線が、セリスのそこに集中する。
セリスの夜着が大きく盛り上がり、ランプの光によって鮮明な陰影を作っている。
彼の言葉に、嘘はなかった。

「マナが淫らなのは、私がこの欲望のままに、君の体を育ててしまったから。そして君の体が、良く育ってくれたからさ。嬉しいと思いこそすれ、謝って欲しいなんて思わない」

「で、でも。今夜のお願いは、ちょっと行き過ぎで……」

「そうだね。マナは私よりもずっと、好色な人になってしまったかな。私を欲しがってあんなに乱れるなんて。しかも、こんなところに欲しいって……」

セリスがさらりと放った言葉に、マナが打ちのめされずに済んだのは、彼の手がしっかりと彼女のおしりに触れていたからだ。
とろりとした体液にまみれた滑らかな皮膚を、ゆるゆると撫でていたからだ。
その奥で震える器官に、挨拶をするように。

「ずっと私が上だったのに、追い抜かれてしまって悔しいよ。また追い抜くために、私も新しい経験を積まないとね?」

「セ、セリス様……それじゃあ?」

夜の空気で冷えた皮膚が、体内で燃え盛っていた熱で、一瞬のうちに炙られる。
ほうっ……と暖かくて丸い息を吐き、マナは許しを請うように問うた。

「ああ。無かったことに、なんて言わないで。マナがあんなに私をもとめた場所だ、きっと気持ちいいに決まってる」

「ああ……」

その言葉に、マナの心はどきんと震えた。
驚きや悲しみではなく、とうとう満たされる、満たしてもらえる……という期待に。

目が泳ぐ。すぐ頭の上にあるランプへと視線がうつる。

「……セリス様、その……」

マナは少し体を起こし、セリスの前で膝を抱えるような姿を取った。
そしてランプを取って、セリスに渡す。
きりり……と唇の端を噛む。

「……お……」

膝をつけたまま、両足の指先が少しずつ距離を離す。次いで、ふくらはぎ。
その奥にある花園がセリスの瞳にちらりと映ったかと思ったとき、マナは僅かに腰を浮かせた。
おしりのふくらみががぴたりと合わさる線が、セリスに良く見えるように。
セリスの手にしたランプが、そこをあかあかと照らせるように。

「……おねがいします……」

胸の奥底からようよう搾り出した、消え入るような声。
その息と共に、マナは大きく膝を開き、その奥にあるものをセリスの目に晒したのだ。
808成長率140%:2010/09/16(木) 21:28:36 ID:+4aq9X4d

「……これが、マナの……!」

セリスは思わず呟いていた。
そこはかつて、見てはいても目には留めない場所だった。
見つめるのも、触れるのも、口付けるのも、いつもその上にある柔らかな泉。
2つの小さなふくらみを愛撫することはあっても、奥底にあるそれに、意図して触れることはなかった。
だが、マナが羞恥におぼれそうな顔をしながら広げて見せたそこは、感動的なものだったのだ。

「……開いてる」

人差し指が入ってしまうほどの穴が、そこに生まれていた。
かつてそこを目にしたときは、かたくかたくすぼまっていたはずなのに。
今はとろとろの愛の雫に濡れながら、いかにも柔軟そうな色を秘め、奥の見えない空洞を形成している。

「……いっぱい準備したんです。きれいにするのと、セリス様に気持ちよくなっていただくために。そうしたら……」

きゅっ、と空洞が閉ざされ、また開く。
それはセリスが馴れ親しんだ膣の光景に似て、それよりも伸縮性に飛んだものだった。
おう……といううめきが、セリスの喉からもれる。
マナの胎内に入れば、いつも気持ちよく包み込んでもらえる。強く、弱く、時にきつく、時に滑らかに。
記憶と肌に刻まれた感覚が、今の光景と合わさって、より強烈なものとして神経を駆けたのだ。

(きっと、あそこでするよりも、きもちいい……)

いままで漠然としていた、そこで愛し合うというイメージが、セリスの中ではじめて確かな形を持つ。
刺し貫いたものの根元が、しなやかに締め付けられる様を想像し、セリスは胸を逸らせた。

(もっと良く見たい……)

ランプを寝台に置く。両の手で2つのおしりのふくらみをつかみ、左右に押し開く。

「きゃ……!」

まだまだ開く余地のあったそこは、一気に限界まで広げられてしまう。
マナの、恥ずかしい谷底があらわになってしまう。
他人の目どころか、自分の目、そして恋人の目からも隠されていた場所は、日の光を知らぬ弱弱しい白色。ランプの赤が良く映える。
だがセリスが見たいのは、そこでは無いのだ。

親指を、かすかに開いた穴のフチに沿わせる。
小さな悲鳴と共に閉じるその部分の動きは、先ほど見た以上に力強く、伸縮性に富んでいた。
そしてあまりにも艶やかで……ランプの光に溶け込んで、その部分の色がはっきりとは見えない。

もっともっと良く見よう……、そう思ってかけた指先はつるりと滑ってしまう。
その部分があまりに柔らかく滑らかな上に、直上の割れ目から新たな雫が溢れてきたから……だけではなかった。
ランプの光を反射する、てらりとした表面。その光の様子に、セリスは覚えがあった。

「……これ、油?」

かつて遊びで使ったときのことを思い出し、セリスはつぶやいた。

「は、はい。きれいにしたあと、滑りやすいようにって……」

そう答えるマナの膝は、がくがくと震えている。
持ち上げるように開く体勢が辛いのがひとつ。
塗りこまれているときの感触を思い出してしまったのがひとつ。
だがそれ以上に、自分のそこに愛しいセリスの指が触れている喜びから。
そして、こじ開けようとして滑る指の動きが気持ちよくて、声が出てしまいそうだから。
809成長率140%:2010/09/16(木) 21:29:54 ID:+4aq9X4d

「あ……はっ……。その、希少な香油だとかで……、すべりが良くて、いい香りだって……」

「へぇ……」

と言われたセリスがとった行動は、反射的なものだった。

「……あ、本当だ。オリーブの香りかな……」

そこまで言って気がつく。
マナのそこに触れんばかりに鼻を寄せ、嗅いでしまったという事実に。

「セッ、セリス様……!? そんなっ! だめっ!」

マナの腰が逃げようとする。だがセリスの手は、マナのおしりをがっしりと捕らえて離さない。
いや、離さないのではない。離せないのだ。自分がとってしまった行動に動揺して、次の行動が取れない。

「セリス様……いけません! そんなところを嗅いでは……」

「だ、大丈夫。いいにおいしかしないから……っ!」

もう二度三度、鼻を動かして、セリスはようやく顔を離した。
その顔はかつて無いほど赤く染まっていて……つまりは性欲や興奮などとは桁違いに、
頭に血が上ってしまったことをあらわしていた。

「……うわぁ」

「……ああっ。こんなの……」

マナも自分の腕で顔を覆ってしまう。全身が赤らんで、息が荒い。
ひくり……と、セリスの指先にある部分が蠢いた。
その拍子に光の反射面がずれ、その部分の色が、良く見える。

「……素敵な色だ」

周囲の真っ白な皮膚と違って、そこは少し色づいているようだった。
セリスとのふれあいしか知らない柔らかな部分とも、違う色。
生まれてからずっと伸び縮みしてきた部分だから、色濃く、柔らかさよりも強靭さを感じさせる色合いだった。
(マナの膝の裏の色に、近いかも)
セリスはそう思った。その色合いが、その部分のしなやかさを保障し、引き立ててくれているのだ、と。
そして、その部分の奥に垣間見えた粘膜の、血のような赤い色をも引き立てている……と。

(……もっと奥まで見たい)

すぐに見えなくなってしまった奥の色を求め、セリスの血が騒ぐ

(入り口は、少し乱暴にしても大丈夫だよね。丈夫そうな色だもの……)

きつく絞られたすぼまりの中央。ちいさな皺が集まって、かすかに沈み込んだところに指先を押し当てた。
810成長率140%:2010/09/16(木) 21:30:41 ID:+4aq9X4d

「ひいっ!?」

マナの声は悲鳴に似ていたけれど、確かに悦びの混じったものだ。
セリスの力に抵抗して、きゅっと力を込める。色づいた部分が内側に引っ込んでゆく。
だがセリスはその奥にあるものを見たいから、指先に力を込めてしまうのだ。
ぐい、と押し込む。すると丁寧に香油が塗りこまれた皮膚は、つるりとその指先を誘導して……。

「あっ……ああああっ!」

マナは顔を覆ったまま、かつて無いほどに声をはりあげた。
その細い腰が、セリスの力を振り切って跳ね上がる。
逃れようとしたのか、それとも、ずっとずっと欲しかったそれを、もっと味わおうとしたのか。
それはもうマナの意思を超えた肉体の反応だったから、マナは叫ぶしかなかったのだ。

そう、セリスの指が入ってくる感触におびえ、一瞬そこの力を抜いて……。
次いで肉体の反射が、ぐっとすぼまりの輪を閉じたとき、セリスの指先は、すでに彼女の中にあった。

「あっ……セ、セリス様ぁ……!」

痛くは、なかった。幾度もの洗浄でほぐされたそこは、柔軟に異物を受け入れる。
入り込んできた指の、爪の硬さまではっきりと、感じ取る。

(わたしのおしり、セリス様の指を、こんな風に感じるんだ……!)

自分の思うが侭にならない他者がそこを支配しているというのは、肉体に緊張を強いる。
マナの手足が張り詰め、おなかの筋肉が硬く締まる。
だが抵抗の準備を始めた肉体と裏腹に、マナの精神は幸福に満たされていた。

(広げられてる……。恥ずかしいところを、セリス様に広げられている。なのに、きもちいい……!)

ゆっくりと息を吐きながら、そこに篭ってしまった緊張を解く。
力を緩めて、ただセリスの指の感触だけを純粋に味わえるように。
その途中でぴくり、とセリスの指が動くと、それに刺激された神経から、えもいわれぬ感覚が走った。
それはあるべき場所を貫かれているときとはまったく違う、安心するような、それでいてむずむずするような、感覚。
その感覚がもっと欲しくなって、マナは再び力を込めてしまう。

「……マナ……吸い付いてくる」

セリスもまた、かつて無い感覚に戸惑っていた。
マナの体の中に指を埋め込むのは慣れている。しかしそこは馴れ親しんだ場所とは違い、もっと熱くて、きつかった。
くいしばる……。そんな言葉が浮かぶほどの力でセリスの指をぴったりと締め付ける。
筋力というものを感じさせる力は、良く訓練された動きで、そこに存在するものに圧力を加えてくる。
もちろん、本来は何のためにある筋力なのかは明白。だが今そこにあるのはセリス自身の指なのだ。
目的を果たそうとして果たせず、いたずらに締め続けてくるその動きに、セリスは訳もなく血が滾ってくるのを感じていた。

これをこじ開けてしまおう。もっと広く、奥まで覗き込めるように。
そんな心の声に突き動かされ、セリスはもう片方の指先を、色濃くなっているふちへとあてがう。

「マナ、開くよ。少し力を抜いて」

「……!」

マナからの返事は、顔を隠したままの、かすかな頷き。
そして、押し広げられた場所の少し上、いつもなら可愛がってもらっているはずの場所からとろりとこぼれた、輝く雫。
セリスはそれをもう一方の指先に絡めると、既に入り込んでいる指とマナの肉との僅かな狭間に、強引にねじ込んだ。
811成長率140%:2010/09/16(木) 21:31:26 ID:+4aq9X4d

「ああっ、開いてしまうっ……!」

マナの腕が、顔を離れた。指が寝具を掴み、ぎりぎりと力を込める。足の指も同様だ。
だがそれは、セリスに言われたとおりに、その場所の力を抜くための緊張だった。
二本目の指はたやすくマナの中へと入り込み……もう一本の指と力をあわせ、マナのそこを左右にこじ開ける。
するとそこは、くにゅ……と。あっけないほどにやわらかくセリスの力を受け止めて…… 暗い空洞を、あらわにしたのだった。

「こ、こんなに……!」

さっきまで堅く堅く閉じていた場所が、これほどまでに従順に開かれる。
その事実にセリスは驚愕した。
押し開かれたすぼまりは、横に並べた指が三本は入ってしまいそうなほどに広がっている。
もちろん、縦の幅はそれほどでも無いけれど……。

「マナ、痛くない?」

「は、はい、平気です……! でも、そんなにいっぱい開かれたら、わたし……!」

マナがはぁっ……と熱い息を零すと、セリスの指に一瞬強い力がかかった。
気を抜けば、たちまちに広げた穴が戻ってしまいそうなほどの。
大きく広がり、小さくすぼまる。その柔軟性は、セリスがいつも弄っている場所には無いものだ。

セリスの体の奥が、一気に燃え上がる。
今夜これから、そこに自分自身を埋めるのだと思うと、くらくらするような興奮が襲ってくる。
倒錯的な行為への抵抗と期待が、初めてのときのような心理をよみがえらせていた。

セリスの視線の先、くつろげられた空洞は、ランプの光でかすかに内容を見せている。
真っ赤に息づいたそこは、小さな皺に覆われた入り口や、複雑な形を持つ前の空洞とは違い、滑らかな表面を保っているように見えた。
指先を少し奥に進める。たしかに、弱々しくも滑らかだ。
怪我をした皮膚が治るときに張る、生まれたての皮膚のように。

そんなか弱そうな場所をさらけ出しておきながら、マナはもっと奥へ……といわんばかりに、その小さな腰を前にずらすのだ。
とめどなく流れ落ちる愛の雫が、ポタリと空洞の中へと落ちた。

セリスは躊躇いなくその雫を追った。細く突き出した、彼の舌で。





812成長率140%:2010/09/16(木) 21:32:07 ID:+4aq9X4d


マナはぼうっと霞む目で、自分のそこがセリスの好きなようにされる様子を眺めていた。
見ているだけでも、胸にどんどんど熱がわきあがり、こらえがたい快感へと変わっていく。
だから、セリスの顔がぐっとそこへ近づいていくのを見たとき、快感が見せた幻覚だと思ったのだ。

しかし、彼女の下半身を未知の快感が突き抜けたとき、それが幻覚などではなかったと、マナは理解する。

「いけませんセリス様! そんなところっ……! ああっ……! あ……!」

熱く濡れ蠢くものが、マナのそこをいっぱいに押し広げながら入ってくる。
指ならば、自分自身のものでも代用できた。だが『それ』ばかりは、肉体の構造上不可能なこと。
……考えたことさえも、なかったけれど。

「セリス様! 舌……舌でなんてダメ……! ひ、あ、ぁ、ぁぁ……」

両手でセリスの頭を掴み、押しのけようとする。
だがセリスは頑としてマナのおしりから顔を離さない。
暴れる脚を両手でつかみ、高々と差し上げて、よりそこが舐めやすいようにさえしてしまうのだ。

腰から下が浮き上がる。不安定な体勢は、余計に快感を増幅してしまう。
すぼまりに生じていた燃えるような疼きは、セリスの舌の動きで煽られて、マナの体をしびれさせる。
そして体の奥を舐められるという、あってはならない行為への戸惑いが、そのまま麻薬となってマナの脳を冒した。

「う……あ……! こんな……こんなの……はじめて……!」

マナは切ない息の中でなんとか声を絞り出す。
今まで、そこに感覚があるとは思っていなかった体の奥底。
そこをしなやかな舌がつつき、えぐり、ぐるぐると円を描いて踊る。

舌が活発に動くたび、舌の根元の形も変わる。押し広げられたすぼまりも、形を変えられてしまう。
さらに言うならば、お預けされて泣いていた本来の場所も、セリスの呼吸にくすぐられて健全な性欲を燃え立たせるのだ。

「ひうっ……! あ、ああっ、あっあっ……! セリス様……いいっ……。すごく、気持ちいいです……!」

マナの体が不規則に痙攣する。先ほどまで暴れていた脚が、今は素直に大きく広げられ、ただ指先に力を込めるだけになる。
丸一日の間こらえていたものが、一気にマナに襲い掛かろうとしていた。
溜まりに溜まったものは、一度決壊してしまえば、もう抑えることなどできない。

マナの喉から、今まであげたこともないような金切り声が上がった。
セリスの名を呼び続け、快楽が襲い来る様子を甲高い声で叫び続ける。
いつもの交わりならば、とっくに気をやってしまっているところなのに、
普段と違う場所で愛されているせいで、気のやり方をつかめずに居るのだ。
813成長率140%:2010/09/16(木) 21:32:51 ID:+4aq9X4d

「わ、わたし…… おかしくなる……おかしくなってしまいます……ううっ!」

ぐぐっと仰け反った胸元には大粒の汗の玉。それを自らの指で跳ね飛ばし、薄い乳房を握り締める。

「ダ、ダメっ! 気持ちいいのに、気持ちいいのに……! ああ!」

がくりがくりと腰が揺れる。その動きでセリスの舌が抜けてしまう。
きらめく粘液の糸が、尖った舌の先から、ぽっかりと開いてしまった空洞の奥へと伸びていた。

セリスはその舌先で、もうすぼまりとはとても呼べない場所の縁を、つつっ……となぞる。
マナの体が反射的に屈みこみ、何かに耐えるような姿勢になった。

「はっ……ふぅ……っ」

一瞬金切り声が収まり、安堵の息が漏れる。それがすぐに、咳き込むような、笑いをこらえるような息に変わる。

「セリス様……。そこ、あ、熱いです……」

こめかみに流れる汗を拭う余裕もなく、マナは肩を震わせた。
散々に嘗め回され唾液と愛液にまみれたそこは、神経が過敏になってしまい、舌先の僅かな刺激にも反応してしまう。
熱いような、痛いような……そんな気持ちのいい感覚と同時に、おなかの中の深い部分が震え、力が篭ってしまう。
もう、外にこぼすようなものは何もはいっていないけれど……。
その感覚自体が、マナに残された理性を、粉々にかき乱していった。

「ああ、セリス様。お願いです、もう…… もう……!」

熱く掠れる嘆願に、セリスはようやく顔を上げた。




814成長率140%:2010/09/16(木) 21:34:05 ID:+4aq9X4d

(……はじめてのときは、道具で濡らすといいと聞いていたけど、必要なさそうだね)

気をやるにやれず、ただ荒い息で身悶えるマナを見下ろしながら、セリスは口内に溜まったものを飲み込んだ。
不快な味は感じない。よほど丁寧に洗われていたのか、塗りこまれた油の風味と、滴るいつもの雫の味がしただけだ。
だが、締め付けられて痺れた舌の感覚が、あらぬ場所を責めたのだ……と自覚させてくれる。
萎えてしまうかと案じていた彼自身は、そんな心配などどこ吹く風で、痛いほどに高ぶっていた。

これから侵入するはずの場所を、じっと見つめる。
粘つく雫にまみれ、マナの呼吸とともに収縮する、虚ろな空洞。
あんなに柔らかくて、これほどまで広がるなんて、かつては考えたこともなかった場所。
それを、自分の舌でここまで広げたのだと考えると、わけのわからない感慨が胸を満たした。
艶やかに濡れ光る奥の壁に、誘われているような錯覚を覚える。

早くそこに入り込み、全ての感触を自身で味わいたい……。
そう思いはしても、その準備のために一度身を離すのさえ、惜しいと思えた。
だから、せめて、良く見ながら……と思う。

「……マナ、自分の指で、開いてて」

「は、はい……」

言われるがままに、マナの指が自らのそこに触れる。
しなやかにくつろげるしぐさは、良く慣れたもの。
四本の指に引っ張られ、マナの胎内はセリスの前に全てをさらけ出す。
ぐぐっと、奥の壁が盛り上がり、何かに吸い付かんとしているのが見えた。

「……はぁっ、はあっ……ああ……」

指先はわななき続け、その目は既に虚ろ。
もう半ば意識が混濁しているのか、なんの恥じらいもなく腰を反らし、その部分を誇示してみせる。

セリスはその素晴らしい光景を楽しみながら手早く自らの夜着を解く。
自身を開放するのには苦労した。
それは僅かに曲げることさえできぬほど、堅く堅くなってしまっていたから。

いつもなら喜ばしいとさえ思うその現象に、セリスは不安を覚える。
いつもの場所なら、マナは喜びを持って迎え入れてくれただろう。
だが、今回ばかりは、マナの体を傷つけてしまうことになるのではないかと。

あれほどに広げ、柔らかいと思えた場所も、自らを傍にあてがってみれば、不安になるほどに狭い。
大丈夫だろうか……。そう思いながら、すぼまりの少し上、いつも楽しんでいる場所との間あたりに押し付けると。

「違っ……セリス様……そこじゃあ……!」

マナの腰が限界まで反り上がり、セリスのそれを、自ら望むところにあてがおうとした。
お互いの雫でセリスの先端がぬるりと滑り、そこへと滑り込もうとする。
しかし、僅かに果たせない。マナの体はもう、ほとんど限界まで反っていて、ほんの僅かしか持ち上げられなかったから。
815成長率140%:2010/09/16(木) 21:35:10 ID:+4aq9X4d

「はぐ……っ! ううっ……!」

マナの焦点の合わない目から、涙がこぼれた。
何度か口元が歪み、躊躇った後。彼女は喉も裂けよと叫ぶ。

「はやく……! セリス様! はやく……っ!!」

髪の毛が左右に暴れる。涙の粒が散る。

「入れてくださいっ!! 入れてくださいっ……! セリス様……っ! はやく……っ! お願いですから……っ! 入れて……っ!」

普段は立場をわきまえ、セリスにお願いなどしないマナである。
それなのに、これほどにはしたない願望を、叫んでしまった……。
それに絶望するだけの理性が残っていたのは、彼女の意志の強さゆえ。
だが同様に、恥を知る精神の強さと、肉体の健やかさゆえ……欲望と快楽も強くなる。
とても、逆らえないほどに。

そしてそれは、セリスも同じことだった。

「マナ……っ!」

いくよ、とも、力を抜いて、とも言わず。
セリスはただマナに覆いかぶさるようにして、自らの腰を沈めた。
くつろげるマナの指を押しのけるようにして。溜まっていた大量の潤みが押し出されるほど強引に。

マナの体内を守る門は、一瞬の抵抗をした後、歓喜のわななきと共に開放された。
セリスの耳元で上がる声は、すでに意味を持たない叫び声。
開放されたとはいえ、侵入して行く先はまだまだ狭く、ねじ込むような力を加えざるを得ない。
穂先の一番太い部分が、門を通過しようとする頃には、マナの体のあちこちがあらぬ方向へと暴れだす。
それが苦痛によるものでは無いと信じ、セリスはマナの手足を押さえつけ、ことを押し進める。

「あぐっ、かはっ……!」

何度か咳き込んで、マナの声が止まる。収まったのではない。もう、声にするだけの空気が、彼女の中には無いのだ。
なお痙攣し、ひゅうひゅうと喉を鳴らして、マナは声なき叫びを上げ続ける。
そんなマナを少しでも早く救おうと、セリスはさらに自らに力を込め……。
みしみしと、マナの骨盤がきしみはじめたその瞬間。重々しい衝撃と共に、セリスの先端はマナの内へと滑り込んだ。

「ううっ……!」

上がった声はセリスのもの。敏感な穂先はぴったりとした粘膜に包まれ、強烈な締め付けの洗礼を受ける。
窒息する……。かつて憶えた感覚が、再びセリスを襲う。今度は自分自身を媒介にして。
とても熱くて、痛いほどに狭い。そしてなによりも、マナの処女地を自らのものにした……。
たちまち射精感がこみ上げてくる。
このままこの入り口で、放ってしまおうか……。
そうセリスが思ったときだった。
816成長率140%:2010/09/16(木) 21:35:38 ID:+4aq9X4d

快感に震えるセリスの唇に、甘くて柔らかいものが触れる。

「セリ……スさま……」

それはマナの唇だった。
汗と涙と唾液で濡れ、乱れた髪が何本も張り付いていたけれど。呼吸困難にあえぎ、少し青ざめてはいたけれど。
ずっとずっと口付けを交わしてきたマナの唇に間違いはなかった。

「あり……がと……」

光の戻った瞳には、無限の感謝がともる。
その身は貫かれる快感にのたうち、その精神は快楽に負けた屈辱に苦しみ、もしかして痛みもあるかもしれないのに。
マナがセリスに対して伝えたいことはただ、願いを叶えてくれたという感謝だけ。

「あり……がと……ございま……」

「マナ、いいよ。今は何も言わなくていいから」

セリスはあえぐマナの唇を自らの唇でふさぎ、腰の奥にぐっと力を込めた。

「今はただ、気持ちいいことだけ考えて」

答えは聞かない。ぐっと力を込め、ゆっくりと根元までマナの中に埋める。
マナの髪が再び宙に踊る。一見苦しそうに見えるほどに顔をゆがめ、身悶えるマナを見下ろしながら、セリスは一心に体を動かした。

「ふ、あ、ああ……!」

マナの舌が熱い息と共に伸びてくれば、それを吸ってやり、
寝具を握り締めていた手が宙を泳ぎ始めれば背に誘導してやり、
抱き締められて動きづらくなっても、体のバネを使って動き続け……。

やがて、あれほど暴れていたマナの体が、緩やかなリズムを刻み始める。
それはまだまだぎこちない動きではあったけれど、確かにセリスの動きにあわせたものだった。

「気持ち、いい……」

その言葉と共に、口から唾液がこぼれた。
光が戻ったと思った瞳は再び焦点を失っている。
大胆にひらかれた腿の内側が引きつり続けているのは、もう既に彼女の体が、快感の波に耐えられなくなっているからだろう。
いつもだったら数限りなく上り詰めているはずの快感が、そして今日は彼女の中で暴れ続けていた快感が、
今ようやく行くべき方向を見つけて一気にあふれ出そうとしている。

全てが満たされた幸福感。満たされるあまりはじけてしまいそうな圧迫感。
一番太い部分がごつりごつりと往復する衝撃と、ほんの僅かな痛み。
それが坩堝のように溶け合って、マナの意識はどろどろになってゆく。
817成長率140%:2010/09/16(木) 21:36:17 ID:+4aq9X4d

最後の瞬間は、唐突に訪れた。

セリスの太い部分がぐいと引き抜かれようとする。
マナのそこは離すまいとしがみつき、体の外までも付いて行こうとする。

「ふあ……!」

その引きずり出される感覚に、マナがさらわれかけた瞬間。
セリスが一気に切り返し、奥の奥まで身を沈めたのだ。

「……!」

声なき叫びをあげながらマナは全身をつっぱらせた。

「マナ……!」

そのマナの表情と、根の部分を思い切り握りしめられたような感覚に、セリスの中からも熱が迸る。
だがその流れは、マナのおしりの力で押し潰され、中で一瞬で詰まってしまう。

「うあっ……!」

自分自身が詰まってしまうというはじめての体験に、セリスの腰が反射的に弾けた。
それは歓喜に震えるしたマナの心と体をさらなる高みにおしやり、
同時に更なる深みへセリス自身を導いて……。
行き場を失っていたセリスの熱が開放される。
後から後から押し寄せ、道を膨らませてさえいた精液が、
それは引き絞った弓もかくやという勢いで、セリス自身の中を一気に走りぬけてゆく。

それをマナの中に放出する瞬間、セリスもまた、声なき叫びを漏らしていた。
818成長率140%:2010/09/16(木) 21:37:45 ID:+4aq9X4d

------------

マナをうつぶせにさせ、おしりのふくらみを押さえながら、自身を引っ張り出す。
その一連の作業を、セリスは自分の力だけでやらなければならなかった。

マナは目覚めてはいたけれど、ひどく疲労困憊していたし、
なによりおしりに物が入ったままではろくに体を動かせなかったから。

「……ごめん……なさい……セリス様、わたしまだ、慣れなくて……」

「いやいや、それがまたいいよ」

愛しい人のおしりを開いて眺めながら、セリスは機嫌よく言った。

「やあっ……。そんなに見ないでください」

マナは恥ずかしげに寝具に顔を埋めるけど、ぽっかりと開いてしまった穴が閉じる気配は無い。
それどころか、さっきの快感がまだ忘れられないのか、かすかに震えてさえいるのだ。

「わたし、体中しびれてしまって、なにがなんだか……」

「実にいい」

「セリス様……?」

あまりに上機嫌なセリスの声に不安を覚え、振り返る。
その視線の先には、衰えるどころかさらに太さと角度を増したセリス自身が聳えていた。

「こんなに初々しいマナは久しぶりだよ。初めてした頃みたいだ。あの頃の興奮が蘇る」

「そっ、そんな……! だって仕方ないじゃないですか!」

慌てて体の要所を隠そうとするマナの、その動きよりも早く、セリスの手が動く。
背後からマナの片足と脇を抱えあげ、不安定に立ち上がらせて、自由を奪ってしまうのだ。
819成長率140%:2010/09/16(木) 21:38:39 ID:+4aq9X4d

「あ、ああっ、やめてください……っ! わたしのそこ、まだ……」

強引に、そしてはしたなく広げられた足の付け根に、高ぶったものの熱が押し当てられ、
しかもそれが前ではなく後ろ側に滑っていくのを感じたとき、マナは悲鳴を上げて哀願した。
だが脇から回った手が、胸を強くもてあそぶので、その悲鳴にも力が入らない。
まして、閉ざし方さえわかっていない部分に、再び熱いものが触れてしまえば。

「あっ……ああああっ!」

熱くて甘い嬌声をあげ、マナはセリスに体重を預けた。預けるしかなかった。
まともに動けないマナに対し、セリスは器用に腰を使って、思うまま攻め立ててくるのだから。

「マナ、かわいいよ。君がこんなに、されるがままなんて」

「セリス様……ずっ、ずるい……! セリス様のほうは、いつもと同じなのに……!」

「同じじゃないよ。さっきはすごかった」

先ほどの射精感を思い出しながら、セリスは自分が気持ちいいようにマナと自分を操る。
もう一度、さっきの感覚を味わえるように……と。

「まあ、マナを責める動きのほうは、慣れたものだけどね」

「やっぱり、ずるい! ずるいです……っ! ああっ……!」

「あはは。その分気持ちよくしてあげるから、許してよ」

非難するようなマナの目が、だんだん蕩けてくるのを見ながら、セリスは思った。
こんな風に言っていられるのも、ごく僅かな間だけなんだろうな……と。

(マナのことだから、後ろでの腰使いも、あっという間に習得するよね……)

恋人の閨における成長速度を実感してきた彼としては、
追いつき追い越されていく運命に、悲しみと期待を禁じえない。

(どんなきもちいいこと、してくれるようになるのかな……。でも、それまでは、こうやって好きにさせてもらおう)

早くもこみ上げてきた射精感を、マナの奥底で絞ってもらうことで抑制し、セリスは腰を使い続けた。



  # おしまい
820名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:41:36 ID:+4aq9X4d
投下終了です。長々と失礼しました。
そして、注意書きの肝心な部分コピペしそこなうとか、どんなトラップなの……?

#以下の要素を含みますのでご注意ください。
#
#自慰・アナル・妊婦
#
821名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:49:12 ID:6otOfN7I
とりあえず次立ててみる
822名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:51:47 ID:6otOfN7I

ファイアーエムブレム&ティアサガ第35章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1284641397/
823名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:52:39 ID:+4aq9X4d
>>822
ありがとうございます。お手数おかけしました。
824名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 22:05:17 ID:6otOfN7I
失礼、スレ勃てに夢中になって申し遅れた

GJです
825名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 11:31:26 ID:0VM4eMPq
GJ
個人的にはティニーがツボだった。
826名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 16:43:58 ID:aYJ56W+0
GJGJ!!
でもとりあえずこれだけは言っておこうか

>「……わたし、ヘンタイさんになってしまった……」
まさかここでブレンを見ようとはwww
827名無しさん@ピンキー
もしかして次スレが立ったのかな?