戦隊シリーズ総合カップルスレ 13

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1名無しさん@ピンキー
こちらは戦隊シリーズの総合カップルスレです。
「天装戦隊ゴセイジャー」、「侍戦隊シンケンジャー」等、
戦隊作品のカップルについて新旧問わずマターリと語って行きましょう。

煽り・荒らしはスルー推奨。
他カプ批判は絶対NG!釣られる人もウォースター。
愛を護るは住人の使命!

【ネタバレについて】
特撮板本スレに準じ、放映日当日・映画公開終了までのネタバレは控えてください。
もしスレ住人からの要望により映画等のネタバレを投下する場合、
投下前にネタバレであることを明記し、NGワード用タイトルをつけること。
バレを見たくない人はあぼん推奨。

【女性キャラ同士の表現について】
百合板で行ってください。投下後の該当スレへの誘導書き込みはOKです。

【男性キャラ同士の表現について】
801板で行ってください。

【エロなし作品について】
投下OK。が、スレの趣旨から外れ過ぎることのないようご留意ください。
エロなし作品であることの注意書き必須でお願いします。

【投下前の確認について】
「○○需要ある?」「投下していいですか?」等、
住人のレスありきの問いかけは敬遠される可能性があります。

【その他投下の際の必須事項】
作品タイトルとカプ名を明記してください。
2名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 18:13:54 ID:yFeMcVuN
前スレ
戦隊シリーズ総合カップルスレ 12
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1261265598/

過去スレ
戦隊シリーズ総合カップルスレ 11
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253459964/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 10
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246803714/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 9(dat落ち)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1237195392/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 8(dat落ち)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223385863/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 7(dat落ち)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207095178/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 6 (dat落ち)
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187689343/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 5 (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176541347/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 4(dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161010229/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 3(dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142719752/
戦隊シリーズ総合カップルスレ 2 (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114938210/
戦隊シリーズ総合カップルスレ (dat落ち)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105953664/
【S.P.D】デカレンジャー総合カップルスレ【S.E.X】(dat落ち)
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080011602/

戦隊シリーズ総合カップルスレ保管庫一覧


戦隊シリーズ総合保管庫@wiki  (←現在機能している保管庫はこちら)
ttp://www37.atwiki.jp/sentaicouple/

戦隊シリーズ総合保管庫
ttp://sentaieroparo.blog100.fc2.com/

地球署の図書館
ttp://tfb.fc2web.com/index.html
保管庫の避難所
PC版 ttp://spdlib2.h.fc2.com/index.htm
携帯版 ttp://spdlib2.h.fc2.com/i/index.htm


関連スレ(といっても住み分け用です、百合の話は百合板↓へ)

特撮@百合 第三話
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1239189157/
3名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 18:15:25 ID:yFeMcVuN
前スレいっぱいになったぽいので立てた。
テンプレなど突貫工事の為、申し訳ないが不備があったらフォローして頂けると有難いです。
4名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 19:12:41 ID:btRW2EnZ
>>1
素早い対応超GJ!
5名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 03:16:50 ID:D2WvDEsr
>>1
6名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:45:23 ID:JwCtyEuK
即落ちってあるんだっけ?
とりあえず防止カキコ。

護星、青に肘鉄の桃が可愛かった。
7名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 10:58:55 ID:66hwsnCj
護星
黒と手を取り合って喜ぶ桃をわざわざ「ちょっとどいて」と押しのけて
「やったねお兄ちゃん!!」

なんというブラコン
本当に有難うございました
8名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 12:05:10 ID:UI1OJaRW
>>1GJ!
前スレ>>787もGJ!
赤ぱんつワラタがヘソまでぱんつは姫ならありそうだW
膝枕もうらやましいがぜひ最後まで進ませてやって欲しい

青姫は生真面目で時代錯誤な所が気が合いそうだし
意外と和風のベストカップルになりそうだと思ってる。
9名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 12:31:54 ID:9/3+xpbM
真剣青姫か…書いてみたくなるな

今日のゴセイはアラタの腕の傷を手当てするモネが
かわいかった
10名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 13:31:27 ID:HMc5cHV8
前スレ>>792
GJ!腹抱えて笑ってしもうた!
そして>>1もスレ立て乙
11名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 21:06:53 ID:AUT6PxW1
護星青桃投下します。
エロ的には未遂状態。
期せずしてラストが青桃←赤っぽくなってしまったので、お好みでない方はお気を付け下さい。
またネタを思いつけば、この流れで続くかも知れません。

NGは護星青桃「Flower」でお願いします。
途中、連投規制に引っ掛かったらすみません。
12護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:07:35 ID:AUT6PxW1
「よいしょっ…と、届かない…けど大丈夫!何とかなる!」
天知天文研究所の内部。
納戸として使われている部屋から響く苦しげな足踏みの音に、ハイドは足を止めた。

「――何をしているんだ?」
覗き込んでみるが、内部は廊下の明かりでどうにか窺える程度。
「あ、見つかっちゃった」
まるでかくれんぼをしている子供のような声を上げたのはエリで、無意識に高鳴る鼓動を感じた。

足を踏み入れてみると、デッドスペースを利用して造られた納戸なのか、随分と小さな空間であることが分かる。
「ッ!」
作り付けの棚に頭をぶつけそうになり、ハイドは慌てて身を屈めた。

「大丈夫?出てた方がいいよ、ここ、すごーく狭いから」
「こんなところで、一体何をしてるんだ?」
今にも触れそうな天井を警戒しながら、再び問いかける。
「片づけ。これ、ここにしまっておいてって言われたから」
手にしているのは、ひと抱えほどの段ボール箱一つ。
それほど重くはないようだが、はて。何故そんなにも手こずることがあるのだろうか。

「ちょっと高くて、届かないんだけどね」
種明かしのような言葉に見ると、ちょうど自分の目前の棚に空きを見つける。
なるほどこの位置では、背の低いエリが踏み台もなく載せるには苦労するだろうと合点が行った。
ハイドは肩を竦めると、彼女から奪った荷物を易々と隙間に収める。

「すごーい、いきなり片づいちゃった。ハイド、ありがと!」
あざやかな解決を全力で驚き歓び、感動すらしているエリの様子に、何と返していいか分からなかった。
たかがこれしきの、単純なことなのに。
半ば呆れたように黙ってしまいながらも、せめて唇に笑みを浮かべようと試みるが、果たして出来ているのかどうか。

どちらかと言うと喜怒哀楽の激しい仲間たちの中にありながら、最年長のハイドは感情を表に出すのが不得意だった。
笑顔一つも表せない、上手く行かない歯がゆさを常に抱えて生きている。

そんな彼とは真逆に、楽天的な傾向の強いスカイック族のエリは文字通り天真爛漫、元気いっぱい。
初めのうちは、どんな時も決して悲観せず、困難さえ笑って受け入れるかのような彼女の能天気さが理解出来ず、何処か疎ましく感じてすらいたのだが。

『何とかなる』。
自らへ響かせるようにそう唱える彼女を頼もしく、またいじらしく感じられるようになって、ハイドの心に宿った一つの想い。
それは花のようにゆっくりと芽を出し、やがて慎ましくも大輪の花を咲かせ、今も育ち続けていた。
13護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:08:59 ID:AUT6PxW1
廊下からの明かりはハイドの背に阻まれ、最早室内に届いてはいなかった。
小さく四角い闇。
壁に両手を付くだけで、あっという間に閉じ込められてしまうエリの身体。

「ん?」
暗がりの中、その表情は知れない。
が、少しの不審さも感じていない無邪気な声に、ハイドは唇を噛みしめた。

何とも思われていない。
疑われてすらいない存在なのだと、実感させられる瞬間。

「……。」
何かが自らの内に宿り、意地になったかのように、その場から身を退くことが出来なかった。
「ハイド?」
答えないハイドに、さすがに不思議そうな様子を見せ始めるエリ。

――誰か、俺を止めてくれ。
消しきれない理性の狭間で、ハイドは足掻き始める。

このままでは、どんなことをしてしまうか分からない。
そんな自分を恐れても、既に手遅れかも知れないが。

「あ、そっか」
ふいにエリから洩れた感嘆は、何とも頓狂な色合いをもたらす。
「さっきからあたし、すごくドキドキしてて。どうしてかなって、思ってたんだけど…」
突然、ひんやりと細い指先に頬を包まれた。心底驚き、ハイドは屈めたままの背を震わせる。

「今、分かった。ハイドが近くにいるからだ、って」

そう言って、彼女はにっこりと笑ったような気がした。
見えはしないが、確かにそうに違いないという不思議な確信。
「…エリ」
小さく囁いた名前は跳ね返り、優しさと共に沁み込んで行く。
14護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:10:03 ID:AUT6PxW1
愛している証を残すには、一体どうすればいいのだろう。

きっと想いの謎を解いてくれるに違いないエリの指先をそっと包み、勇気を込めてキスをした。
「あったかい…」
与えられた柔らかさを受け止め、くすぐったそうに笑う。
胸が切なくなるほどの愛しさに、縮めた背を更に折りたたむようにして、ハイドはその唇をふさいだ。

初めはしっかりと結ばれていた線は、次第に互いの吐息で潤んでほどけ出す。
しっとりと甘やかな感触がたまらない。
「…っ、」

軽く口を開き、エリの唇のかたちを確かめるようにゆっくりと啄ばみ始めた。
濡れた範囲を追いかけて舌を伸ばし、彼女のそれを探り出す。
あっという間に不可思議なぬくもりの虜になり、夢中で突いて絡め合うと、ちゅくちゅくという水音が内側から耳の奥に抜け、興奮を覚えた。

逃がさないように、或いは縋るように包み込んだエリの肩。
服の上からでも壊れそうな細さは明らかで、ハイドは自戒しながら掌に込めた力を緩める。
「…そ」
「ん、」
ようやく、暗がりに目が慣れて来た。ゆっくりと瞼を開くと、同じように細められたエリの瞳を捉える。

「うそ、…どうしよう、分かんない…嬉しい。ハイド。ほんとに、ハイド…?あたし、ハイドと…キス…」
降って湧いた幸せに悶絶する声を遮り、高い音を響かせて口づけを落とした。
触れるだけのキスを何度も繰り返し、もう一度正面から顔を覗き込む。

「――エリ」
今度はしっかりと、その名を呼んだ。
疑うことなどない。
真実だと、確かな想いがあると、知らせる為に。

腕に触れ、服を掴もうとするエリの指は、実に頼りなく震えていた。
首の後ろに廻るように導くと、居場所を見つけたようにしがみついて来る。
15護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:10:57 ID:AUT6PxW1
「ハ…、っん…!」
上体を預けるようにして、ハイドは再び柔らかな唇に噛みついた。
飽くことのない柔らかな交わりが酸欠を引き起こし、擬似的な生命の危機が益々二人を煽って行く。

ハイドの手が腰に落ちると同時に、外れたファスナーがエリのジャケットの袷を分断した。
裾から潜り込み、肋骨の輪郭を撫でながらじわじわとせり上がって来るぬくもりに、エリはやや緊迫した吐息を洩らす。

ブラのワイヤーの上を、乳房のかたちをなぞるように滑るひとさし指。
反射的な恐怖と期待を混ぜ合わせ、息を詰めるエリをキスを与えながら、キャミソール越しに胸の頂点に触れた。
「――!」
反対の手は強張る背を撫でて下降し、ヒップラインをなぞり始める。

「ん、…は…っ」
懸命にハイドの肩に縋りつくエリの息は徐々に荒く、そして甘いものに変わって行った。
それが耳たぶにかかる度に、ハイドの背に走る艶めかしい獣性。

直接触れられないもどかしさが、お互いの物足りなさを燻らせる。
その証拠に、エリはハイドの胸に手を置くと、自分がされたように彼の服のファスナーを下げ始めた。

ハイドはその動きに誘われるように、いつもは健康そのもの、艶とは程遠い元気印のミニスカートの下へと手を忍ばせる。
後ろから足の間に滑り込み、腿の内側を揉みながら真上を撫で上げると、エリは切なげに身を捩り、無意識にハイドに腰を擦りつけて来た。
16護星青桃「Flower」:2010/03/21(日) 21:11:56 ID:AUT6PxW1
「あ、っん…!」

片手はブラの内側に入り込み、ふっくらとした肌の弾力を楽しみ始めた――その時。

「エリー。エリ、何処ー?」
「片づけしてたから多分こっちだよ、アラタ」

望たちの声が聞こえて来て、闇の中の二人は目を見開きながら固まった。
一瞬の後、慌てて身体を離し、無我夢中で衣服を整える。

「あれ?ハイドもいたんだ」
「あぁ、たまたま通りかかったんだ」
目を合わせられず、ハイドは部屋を後にした。
いつになく、不自然なほどぎくしゃくした後ろ姿に疑問の眼差しを向けたものの、幼い望には真相など気づきようもないのが救いだった。

「エリ、大丈夫?呼んでくれたら手伝ったのに」
「へ、平気!…何とかなった!」
笑顔を浮かべてはいるが、心ここにあらずな風情のエリ。
バッサリと言いきる口調は、気紛れなところのある彼女には珍しくないこと。
だが、いつもとは何かが違うということを、アラタはひっそりと見抜いていた。

ほんのちょっと。とてもささいな、だがとても重要な変化。

小さな花であり光であり、力であり希望でもあるそれは、ある者にはとてつもなく強大な嵐となる。
そのことを、この時はまだ誰も知らなかった。


<終>
17名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 22:41:50 ID:JwCtyEuK
GJ!
黒いアラタに期待したい。
18名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 02:27:03 ID:WHBMqRch
GJ!青桃すきだー
ぜひ本番を!
19名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 11:05:51 ID:YPIDM5U/
保守カキコ
20名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 17:13:44 ID:AhYoWA0y
真剣VS轟音エンディングのダンスを観てて

最初は丈瑠を温かく見守ってたけど、段々自分も踊ってみたくなって、丹波の目を盗んで見よう見まねで踊ってる姫を見てしまった流さんとか、
意外とキビキビ踊ることはに呆気にとられる千明とか妄想した
21名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 07:04:44 ID:+fYexEmq
>>20
その妄想を発展させてエロい逸品に仕立てるんだ。

しかし人いないなw
春休みで規制厳しいからだろうか。
22名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 09:56:20 ID:gwSQS/fR
>>21
今、ライダー板がW祭りだから皆そっちに行ってるんじゃないのか?
23名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 13:55:46 ID:+fYexEmq
確かにw
自分もライダースレには行ってるwww
24名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 16:06:51 ID:93mgnR9L
ゴセイはまだまだ初期だからな。
これから盛り上がっていくといいなー
25名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 01:06:56 ID:IrUe67X7
夜這いに来たモネを返り討ちにしてしまうハイドの話を
考えてたら意外にハイドったらテクニシャンでまぁ
26名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 01:49:58 ID:UAQ7tB3j
番組開始前は青が一人な印象だったが始まってみれば黒が「俺、余ってるだろ」状態だなぁ
まあ一人は妹でもう一人は赤といつも一緒だし…
でも来週は黒桃回かな。楽しみ。
27名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 15:37:20 ID:MM4pvHfw
予測不能な天然マイペース女子と
比較的常識人なツンデレ(?)男子
場合によってはかなり面白そうだと思ってたけど、はたしてどのくらい絡みがあるのか

あと黒割烹着のまんまで変身してるエリがダサかわいいな
古風な女房プレイでもすんのか爺さん
28名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 17:19:17 ID:68fka3T3
エリをシーイック・レイプするハイド。
天然すぎて状況を飲み込めていないエリ。
29名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 21:57:55 ID:36DnW1IP
今頃だけど>>1乙でした!

前スレからの誘導が無かったから、新スレに移ったの判らない人が
居るかもしれない。私もその一人。前スレの最後の真剣青姫の感想レスが
中々付かないから、どうしたもんか?と思ってたよ!発見出来て良かった!
30名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 00:51:20 ID:n4J5lny7
>>27
まるで遠藤淑子のラブコメ漫画みたいだなw>マイペース女子と常識男
爆発と説教(荒川ホン)と動物(…ヘッダー?)が漏れなく入るところまでそっくり

って書いたけど、某の/だ/めもそのパターンか。
ある意味カップルモノの定番のひとつなんだろうな
31名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 04:33:17 ID:MbXzcke3
>>29
正直前スレ972にはSSは別にしてBJと言わざるを得ない。
容量のことを知らなかったのかも知らんが、半年ROMれと言いたいよ。
32名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 07:14:47 ID:MbXzcke3
あ、ごめん792だった。

まあ容量のことを知らなかったのなら「SSに反応がない!!!!」
としばらく苦悩しただろうから、それでいいにしてやらないこともない。
33保管庫の人:2010/03/25(木) 08:49:35 ID:y25q9vad
普段専ブラなもので、IEで見なかったので
容量のことをすっかり忘れ、スレが以降したことに気づきませんでした。
スレ立て乙です。
それで確認なんですが、前スレは792で終了で間違いないでしょうか?
34名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 08:56:35 ID:MbXzcke3
792て容量502kb、間違いないっす。
35名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:41:16 ID:z/wikkIm
次回のゴセイ黒桃が楽しみだ。
どことなくマジ黄桃ぽい雰囲気になりそうだと思ってる。
存分に振り回されてくれ。
36名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 22:09:55 ID:gIw6+a/d
上げとこう。

ゴ☆繋がりでダイレンの赤桃とか読んでみたいなー
37名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 23:47:41 ID:xxrbMZzG
「夜這いに来たよー」
ふと目が覚めたら自分の体の上に女の子がまたがっていて、その子から
いきなり楽しげにこんな言葉をかけられたら大抵の男は驚き慌てる。
もちろんハイドも例外ではなく驚愕した上に寝たまま腰を抜かした。
「がっ!!でゅあ?モネ?なっ!?」
寝ぼけた頭が覚醒し状況を把握するまで普通の男なら20秒程度かかるが
ハイドはたっぷり30秒ほど要した。だがこれはまたがっている相手がモネで、
しかも全裸であったことに驚愕し失神した18秒間を含むため、これを除外
すればなかなかの好成績と言えよう。さすがハイド。

「わぁびっくりした。起きてすぐ気を失うなんて器用だねハイド」
「びび、びっくりしたのはこっちの方だぁぁっ!!」
慌てて起き上がるハイド。だがモネの手がその体をやんわりベッドに押し戻す。
「だめよーん。逃がさないんだからぁ」
女の子とは言えランディック族。そのパワー侮りがたし。モネに全体重をかけ
乗っかられ、ふとももでがっちりと両脇を挟まれ肩を押さえ込まれているため
ハイドもまったく身動きが取れない。
「なっ!モネぇっ!いったい何を!?」
「だからぁ。言ってんじゃん。夜這いよ夜這い。ヨバーイニ来マシータ。OK?」
「片言交じりで言うな!夜這い?夜這いとは…確かこの国に近世まで続いた
風習で、夜中に恋人や想い人の寝所に忍んで行って情を交わすこと、では
なかったか?」
「そんな小難しい言い方しなくてもいいのに」
「と、いうことはつまり…」
「つまりぃ」
「なっ!!なんだってぇぇぇぇえ−−−−!!!」

再びガバと起き上がる。今度は驚きと混乱した頭が「貞操の危機」という言葉を
思い浮かべてしまったため必死である。さすがのモネも振り落とされそうになり
「きゃぁ」と叫んでハイドの首に両腕をまわしぎゅうとしがみつく。抱きつかれた
ハイドの顔にモネのやわらかな乳房がむにゅ、と押し当てられる。
「ぽ!ぶわっふ。まふ」
「やぁん、ハイドったらそんないきなりぃ」
大喜びしているモネの乳首が偶然にもハイドの唇にすっぽりとはまり込む。
自分が何を口にしているか気付いたハイドはまた失神しかけたが何とか意識を
保ってその咥えたものを口から静かに離す。この男はこんな時でも礼儀正しい。

「す、すまんモネ!決してそんなつもりでは…あれ?ここは俺が謝るところか?」
「そうだー。謝れー。責任とれー。責任とって最後までやり遂げろー。おー!」
「待て待て待て待て。何かおかしい。何か間違ってる。違う、これは断じて違う!」
「ちょっと落ち着きなよハイドったら騒々しいわねー。いま何時だと思ってんの」
「う、夜中の2時…って落ち着いてられるかぁっ!なんだ!何なんだいきなり。
夜這いなどと。こ、こんなことが許されるのか!ここここういうことはお互いに
愛し合う者同士が行うべき行為であって、これは決して膨張した男性生殖器と
バルトリン腺液がいい具合に潤滑油となった女性器とを結合させその粘膜に
対する接触と連続した摩擦による性的快感を得るためだけの行為では」
「ストップ。ハイド。なに言ってるか全然わかんない。むつかしく考えすぎー」
「俺にも自分が言ってることが判らん!あーっ、もう何が何だかっ!」

「ハイドはあたしのこと嫌い?」
急に切なそうな表情になったモネにそう問われ、ハイドはぐ、と言葉に詰まる。
「あ、いや。モネ。違うんだ。決して嫌いとかそういうわけではその」
「あたしはハイドのこと、好き。だから来たんだよ」
言いながらモネはハイドの頬をそっと両手で挟む。顔を寄せてくる。
近づきながらモネの目が閉じる。唇が薄く開く。ゆっくりと押し当てられる。
やわらかな感触と甘い香り。モネの髪がふわりとハイドの顔を覆い隠す。
ハイドの視界が閉ざされ、その世界の全てがモネになった。


と、ここまで考えたがこの二人の場合はここからどう展開するべきか。
38名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 06:33:03 ID:aSqld/ru
知らんがな。
好きにしなされ。
39名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 12:51:12 ID:aRpyoVYg
そうだ!そうだー!
モネの好きにしたらよかんべよ!
40名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 15:49:03 ID:Lkiwxy61
事後、ハイドのメモリーウォッシュを奪ってモネが使う。に一票。
41名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 18:25:45 ID:cSZ80bFN
異種族の道具って扱えるのか?
42名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 19:43:27 ID:TrCbPreP
じゃあハイドがモネにメモリーウオッシュして、何回も何回も夜這いに来させるオチで
記憶にはないけど、徐々にハイドに開発されて
初めてなのにこんなに感じちゃってると焦って、夜這いをかけたつもりが逆に調教されていくモネで
43名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 21:21:31 ID:J8KG+tTF
鬼才現るwww
44名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 22:32:11 ID:fBTwthUs
>>42
その展開神www
ぜひ書いてくれ

しかしメモリーヲッシュの可能性は無限だな…


>>37
いきなり始まったので驚愕したが萌えたw
次回はちゃんと前置きしてくれると嬉しい
45名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 15:57:02 ID:WtQuIb6i
護星
黒→→→→←←桃の若干気にしてデレてるとこが可愛かった。
黒が初々しいのがいい
46【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:37:20 ID:LmOskJoZ
※前スレで書いたエリとアラタの話の続き
※続きだが前回とはノリの違う話になった。特に注意書きはありませんが
  二人はお互いに初めて同士、という設定

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
アラタは隣のベッドですやすやと眠っているエリの寝顔を見つめている。
このところのエリの様子。毎日わざとらしいほどにアラタを挑発し誘ってくる、
その素振りと行動。
最初は戸惑った。何やってんの?と思った。だがいくらアラタでもここまで
あからさまな態度を取られればエリが何を求めているかくらい気付く。
─エリは、待ってる。
自分に抱かれることを待っている女の子。そのために懸命に努力している
女の子。それが他の誰でもないエリ。この世で一番大好きなエリ。
アラタもその気持ちに応えたいと思う。でも、どうしても踏み出せない。
アラタにはエリを強く想えば想うほどに立ち止まらせる理由がある。それに
囚われてアラタは文字通り手も足も出せないでいる。
アラタはまたエリのかわいらしい寝顔を見つめ、ガクリと肩を落とす。



「モネおはよ」
「ん〜、アラヒャ。おあよ」
歯を磨いているモネ。後ろに並んだアラタに「ちょっと待って」と言いつつ、
うがいのための水を口に含む。
「あのさぁ、モネ」
「ガラガラコロコロガラ…あに?」
「モネって処女?」
ぶふぁっ!っと口に含んだ水を盛大に噴出したモネ。洗面台がそこら中
水びたしになるが、あまりのことにアラタを呆然と眺めつつモネはゲホゲホと
咳き込んでいる。
「ゲホッ!ゲホホッ、なっ、なに言ってんのあんた!ゲホッ!」
「処女じゃないの?もうした?貫通?開通?何ていうのかよく判んないけど」
「な!なんであんたにそんなこと!あんた、あんたねぇっ!!」
「痛いのかな、やっぱり」
「…へ?」
「痛いんでしょ?そう聞いたことある」

ぴちょん、ぴちょん、と滴る水音を聞きつつ、モネは何やら珍しく暗い顔に
なっているアラタのことをまじまじと見つめる。
そしてピンと来た。この話の行き着く先が判って来た。
そうだ、エリのことなんだ!アラタが話したいのは。間違いないっ。

「ちょ、ちょっと待っててよアラタ!」
モネは慌ててタオルで鏡や洗面台を拭き始める。
「その話はちょっと、ちゃんとしなきゃ!ほら早く、拭くの手伝って!」
47【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:38:12 ID:LmOskJoZ


「昔、指切りしたんだ。エリと」
アラタは空を見上げながら、何かを思い出すような遠い目をする。
「エリのこと、守ってあげるからねって。エリを泣かせたりとかしない、
ひどいことなんて絶対にしないって。約束したんだ。ずっとそうしてきた」
アラタは照れくさそうに顔を伏せ、とろけるような笑顔を浮かべる。
「いっつも笑っててほしいんだ。元気に笑顔で。幸せでいてほしい。エリの
人生にちょっとでもイヤなこと、哀しいことがあってほしくないんだ」
アラタはまた顔を上げる。「エリのこと、大好きなんだ」

優しすぎるよ、アラタ…。モネは半ば呆れつつ、ちょっぴり感動もしている。
律儀に守ってきたんだ。アラタはエリとの約束を。だから手が出せないんだ。
何なのよもう。スカイックってこんな風なの?こんなに好きなのに。バカね…。
でも、だけど。
でもそれ、やっぱり間違ってる。間違ってるよアラタ。

「だけどさ、今はその…アラタにね。されるのが。エリには嬉しいこと、なんだよ。
ずっとほっぽっとかれる方が辛いよ。女って、そうだよ。たぶん」
「うん。うん…うーん」
「アラタだってさ。したいでしょ?エリと本当は。ずばこーん!って」
「え!?あぅ…そ、そんな!」
あらかわいい、とモネは心の中で笑う。アラタもやっぱりね、男の子だよねぇ。
「あんた達二人、よく言ってるじゃない。とにかくやってみる。何とかなるなる!」
「あ、だけど…その」
「答え、出てるね。あとは自分で決めて…あ、そうだ」
モネはまた含み笑いをしつつ、アラタにそっと耳打ちする。
「その気になったらね。エリにね。”がおう”って。言うんだよ」
その言葉が耳に入ったのか入らなかったのか。まだ呆然としているアラタに
ひらひらと手を振り、モネは去っていった。

その夜−。
エリはふんふん、と鼻歌を歌いつつベッドにうつぶせになり雑誌を読んでいる。
アラタはエリの姿をチラチラと盗み見る。
無防備に安心しきったパジャマ姿。やや裾がめくれて背中と脇腹がちらりと
見えている。
その白いすべすべとした肌。
かわいくて丸いお尻。
何やらリズムを取るように左右に振られている綺麗な爪先、足首、ふくらはぎ。
─エリは、待ってる。
見つめてくるアラタの視線に気付き、エリは「ん?」と顔を上げる。
「あ、もう寝る?そろそろ電気消そか?」
問いかけるエリの顔。小首をかしげてアラタを見つめるそのかわいい表情。
─エリは待ってる!
ぎゅっ、と目を瞑り、アラタは歯を食いしばる。
今朝、モネが別れ際に言った言葉を思い出す。何だっけ。その気になったら…。
確か何か動物の鳴き声だった。何だっけ何だっけ!?動物、動物…!
アラタは目を開く。そして立ち上がる。モネのベッドの脇に立つ。
ドキドキが止まらない。心臓が破れそうだ。だがアラタは決意している。
もう迷わない。エリを今夜、今夜きちんと。エリの望みを叶える…!

何やら真剣な表情で見下ろしてくるアラタ。そのただならぬ雰囲気にエリは
はっと息を飲む。まさか…まさかアラタ?ねぇ、そうなの?アラタ!
期待に胸を震わせ待ち構えるエリに向かい、ついにアラタが口を開き、吠えた。

「ぱおーん!」
48【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:38:50 ID:LmOskJoZ
─ぱ、ぱおーん?
ガク、とずっこけたエリ。何それ?象さん?何なの?と問いかけようとしたエリは
既に次の瞬間にはアラタにベッドに押し倒されている。
─やぁっ、何?どうしたのアラタってば!?
エリが大混乱に陥ってる間にもアラタはとんでもない速さでエリのパジャマを
するすると脱がし瞬く間に裸に剥いてしまう。その手は一秒たりとも止まらない。
まるで一度でも躊躇し手を止めればそのまま身動き取れなくなる、と怖れている
かのようだ。目の据わったアラタは「エリ!エリ!エリ!」と呪文のように呟きながら
最後に残ったエリのパンツを毟り取り背後へ放り投げる。
「きゃぁっ!アラタ、待っ。んっ……」
言いかけたエリの唇をアラタの唇が塞ぐ。これまでにされてきた遠慮がちに
小鳥が啄ばむような軽い口づけではない。貪るが如くの深いキス。侵入してきた
アラタの舌がエリの口の中で一番くすぐったい上あごの部分をチロチロ舐める。
エリの舌に激しく舌を絡めてくる。

「ん、ふぅ…」
エリの体から力が抜ける。目がとろんとしてくる。押しのけようとした手が何故か
アラタの背中にまわり、ためらいがちにそっと撫で始める。
─わ。あたし、何やってんの?
「ア、アラタぁ。だめぇ…」
「エリ!ぱおーんだ!ぱおーんなんだっ!ごめん!ぱおーんだっ!」
なに言ってんのよぅ、と思う。さっぱり判らないがアラタに体のあちこちを撫でられ
触れられ、エリはもうそんなことはどうでもよくなる。
─もういい、もう何でもいい。アラタ。好き。大好き!
また激しくキスをされとろけたエリはアラダの体に腕をまわす。アラタがせっかく
「その気」になってくれたのだ。エリは全てを受け入れる覚悟ができた。
─誰も来ないでよ。邪魔しないでよ。もし誰か邪魔したら…竜巻でこの世の果て
  まで吹っ飛ばしてやるんだからっ!

などとエリが恐ろしい決意を固めている間にも早々とアラタはエリの乳房に
むしゃぶりついている。
ちゅうちゅうちゅばちゅぱ、などとあまり品のよろしくない音を立てながら乳房に
吸いつかれつつ、エリはそれでもぽわわん、とした気分になる。
─愛しいって。こういうことかな。
夢中で自分の体を求めてくる男。自分より背が高く細身ながらも筋肉質の逞しい
体を持つこの男のことが、何故かエリにはかわいくてかわいくて仕方ない。
─もう、大好き!
こみ上げる愛しさに促されエリはアラタの頭をぎゅうと抱く。乳首に吸いついてた
アラタの鼻と口がその乳房に押しつけられ潰れる。息ができなくなる。
アラタは呼吸困難でジタバタと暴れるが、うっとりとしているエリは気づかない。
ようやくぷはぁっ、と顔を離したアラタがエリの顔を見つめる。
「ど、どうしたの!?エリ???」
きょとんとしたその顔、その表情。エリにはたまらない。何だかんだ言っても
やっぱり自分にはアラタが一番だ。その強い想いにエリは涙が出そうになって
きた。鼻の奥がツン、と痛い。浮かんだ涙で視界がぼやける。
「好き…、なの」
エリは涙声で呟く。
「アラタのこと。大好きだよ」
49【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:39:31 ID:LmOskJoZ
これまでは一応「エリの望みを叶える」という大義名分にてエリの体にむしゃぶり
ついていたアラタだったが、このエリの言葉で全てが吹っ飛んだ。
頭の奥でバチンと音がする。何かが外れた。元々乏しいアラタの性知識の中でも
それなりに存在していた愛撫やらその手順に関する茫洋としたものが、もの凄い
勢いで忘却の彼方へ消え去る。アラタは愛の暴走機関車と化す。
「エ、リ…」
焦点の合わぬ目でエリの両足を押し開く。エリのぽよよんすべすべとした太腿の
手触りがアラタの心と股間をさらに昂ぶらせる。
だがアラタは一番大事なその脚の付け根にあるやわらかい部分を確認もせずに
その体に覆いかぶさりいきり立ったものを突き当て始める。それで入るなら苦労
しないが、もはや彼は何かを考えられる精神状態ではない。

─ひゃっ!いきなりなの?
エリは驚いたが、それでもいいと思う。エリの方ももはや一刻も待っていられない。
無意味な突撃を繰り返すアラタの物に自らそっと手を伸ばす。その手に柔らかく
握られた感触にアラタの背筋がぞくりと震える。
─わぁっ!わぁっ!触っちゃったぁっ!
などと心の中で大騒ぎしつつ、何かに急き立てられるような思いでアラタの先端を
自分の潤ってきた場所に導く。
「ここ、ね?」
ちゅぷ、と音を立ててその先っぽが当たる。
お願い、ゆっくりね、そっとね。そうエリが囁こうとする間も与えず。
我を失っているアラタは一気にそれを突き入れてきた。
「あぁっ!………痛っ」唇を噛み、顔を歪ませるエリ。
「あふぁ」などと何やら情けない声を漏らすアラタ。

ついに二人は一つになった。
アラタはエリの中の感触に驚愕した。とにかくあったかい。そしてやわらかい。
ぬる、とした感触がすっぽりと包み込んでくる。やわやわ締めつけてくる。
女の子のカラダって…すごい。エリすごい。すごいよエリ!
そのあまりの快感と感動でアラタは暴発寸前だ。身動きひとつ出来ない。
だがここに至ってようやくアラタはエリを気遣う気持ちを取り戻した。
「エリ!だいじょうぶ?あ、痛くなかった!?」

首を振りながらエリは幸福感に包まれていた。
最初に突き入れられた時に感じた鋭い痛み。まだその痛みは多少残っているが
アラタがじっと動かずに(動けないのだが)いてくれるおかげか、少しづつ和らぎ
つつある。
失ったことを悔やむ気持ちはない。一番好きな男と結ばれたのだ。これ以上の
幸せはない。やっとアラタとひとつになれた喜びが溢れる。
嬉しくてまた泣きそうだ。こんなに幸せだなんて!エリは思わずアラタの首に
きゅっと腕をまわし、腰に両足を絡みつけてしがみつく。
そして耳元でもう一度小さな声で「だいすき…」と囁いた。
50【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:40:08 ID:LmOskJoZ
エリに何とかホールドとか呼ばれている技でがっちりとしがみつかれながら、
その「だいすき」の言葉でアラタは再び我を失う。ぐいぐいと腰を動かし始める。
「んひゃっ。や。あうっ…痛、ア、ラタッ、んっ…」
これは突かれることによりエリの口から息が漏れるだけで特に喘ぎ声、という
わけではないがアラタにはそんなことは区別できない。このエリの甘い声は
アラタを早々と快感の頂上へと導く。だがアラタは耐える。アラタとしてもまだ
頂上に辿りつくわけにはいかない行きたくない。何と言っても彼も初めてなのだ。
頂上に辿りつく前にちょっと八合目あたりで休憩して眼下に広がるエリの景色を
楽しみたいとか、つながってる部分をまじまじと眺めて「なるほどなるほど」と
うなづいたりしたいと思うのが男の子というものだ。アラタとしても是非そうしたい
ところだが、エリが愛情たっぷりに包み込んでくるあたたかくぬるりとした感触は
それを許さず一切の容赦なくアラタを頂上へと無理矢理ひきずっていく。
アラタはあっと言う間に限界を迎える。

「あぅ、エリ!…」
あとコンマ2mmほどで頂上、という地点でアラタは何とか最後の抵抗をする。
顔をくしゃくしゃにして必死の形相で耐えているアラタ。薄目を開けてその顔を
見たエリは状況を理解する。エリも涙目になりつつアラタに囁く。
「いいよ、アラタ」
「でも、でも!…」
「いいの。だいじょぶだから。ね?」
エリの手がアラタのうなじを抱き寄せる。二人のおでこが触れ合う。
「あたし…うれしい、よ」
二人の唇が重なる。アラタの頭の中で何かがぼん、と爆発しついに頂上に達する。
重ねられた唇から「…あふっ」とアラタの押し殺した息が漏れる。
─あぁ……アラタ!
エリの中にもの凄い勢いで何か熱いものが来た。びくん、と中のものが跳ねる
たびにその熱いものがじんわりと広がっていく。
─あ、こういう感じなんだぁ…どくん、どくん。って。すごい。
体が震えるたびにアラタが荒い息を吐く。ちょっぴりそれがかわいい。
溜まりに溜まったものの全てをエリの中にほとばしらせたアラタの体から力が抜け
エリの上に覆いかぶさる。
エリは喜びの吐息と共にその体をぎゅっと抱きしめた。



しばらく後。後始末を終えた二人は並んで横たわっている。
アラタが天井を向いたまま、照れくさげに申し訳なさそうな顔で呟く。
「エリ…。その。…ごめん」
「何でよ。あやまんないでよ」
「だけど…、あの」
「あたしうれしかったよ。アラタがしてくれて。すごくうれしかった」
何だろう。エリは不思議に思う。うれしくて幸せだ。でも前まで思ってたような、
世界中に「わーっ!」って叫びたいような嬉しさじゃない。
すごく穏やかだ。穏やかで幸せだ。何だろうな、この気持ち。
51【護星赤桃】「がおう」2:2010/03/29(月) 01:40:52 ID:LmOskJoZ
ふと思い出し、エリはクスクスと笑う。
「どうしたの?エリ」
「だってぇ。アラタったら。”ぱおーん”って」
「え?なんかおかしいの?」
きょとんとしたそのアラタの顔を見てまたエリは「あはは」と笑う。
─いいよね、もう「ぱおーん」で。こっちの方がなんかかわいいもん。
「ね、アラタ?」
「ん?」
「またね、アラタがしたくなったら…。ぱおーん、って。言ってね?」
「あ、あぅ」
「あたしも言うから。もしアラタが欲しくなったら。ぱおーん!って」
「…ぱおーん?」
「そう。ぱおーん!」
ぱおんぱおん、とぶつぶつ呟いているアラタの横顔を見て、エリは微笑む。
そっと手を伸ばしアラタの手を握る。アラタもぎゅっと、握り返してくる。

二人は見つめあい、愛情のこもった笑みを交し合う。
エリは「これからもずっとこの手を握っていくんだ」と小さな決意をする。
今夜二人の関係に、これまでにない、新しい不思議が入ってきた。
この不思議はまだまだ得体が知れなくて奥深くて、何が起きるのか判らない。
たぶんあたしとアラタは。これからぎこちなくおっかなびっくりで。この不思議を
ちょっとづつ探検していくんだろうなと思う。
まだまだ二人で迷ったり悩んだりするんだろうなと思う。
でもこうして。アラタと手をつないで。二人で一緒に向き合っていくんだ。
ぱおーんのことだけじゃない。これからどんなこともアラタと一緒に立ち向かう。
だから怖くない。アラタとなら、だいじょうぶ。何とかなるなる!

「エリ、大好きだよ」
アラタも何かを決意したように、いつになくまじめな顔でそう言う。
アラタが小指に小指を絡めてくる。子供の頃にしたみたいな、指切り。約束。
エリの目に涙が浮かぶ。泣き笑いの顔になりながらアラタの胸に飛び込む。
─へっちゃらだよ。こわくないもん。もう、もう何でもかかってこいっ!

アラタとのこれから。二人の未来。その前に立ちはだかるかもしれない何か、
二人で立ち向かうべき何かに向けて。エリは心の中で「がおう」と呟いた。

─終わり─
52名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 01:44:06 ID:LmOskJoZ
以上です。
くだらないノリで書きたかったのに。まさかこんな話になるとは思わなかった。
53名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 02:08:14 ID:9IApiEMS
いいよいいよ!GJ!

ぱお〜んにリアルに吹いた。
赤桃好きだ。ありがとう!
54名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 03:24:16 ID:7mqm69bV
>>52
GJ!
今回黒桃でテンションガク落ちしてたけど元気でたよ
ぱおーんに激しく吹いたww 
赤桃最高だなぁ・・・・GJ!
55名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 05:02:42 ID:+q3ik0Jb
GJ!
可愛い二人だ!!
56名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 09:48:52 ID:LPg9Q139
ぱwwおwーんwwww
リアルに口から出たw
可愛いよ赤桃可愛いよww
57名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 22:37:42 ID:/6y8DkDc
GJ!!!
赤桃かわいすぐる!!!
アラタのぱおーんもエリのがおうも可愛すぎで狂うww
ありがとう!!!
58名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 11:22:20 ID:rSE1ocDy
大根のひっこぬき方と洗い方をアグリに教えてもらった
モネが早速アグリのをパンツからひっこぬいて優しく優しく
さわさわこちょこちょしたりする話を希望します
59名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 15:59:26 ID:Yw1H3aTs
そういえばアグリの大根を洗う手はやらしかった。
60名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 20:38:21 ID:3vu97nQK
誰もいないようなので携帯から投下。
投下間隔開きます。
最悪途中で切れるかもしれません。

爆竜赤黄
・最終回後の話
・ヤツデンワニの恋は報われません

苦手な方はスルーで。
NGワード【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道
61【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道01:2010/04/02(金) 20:39:36 ID:3vu97nQK
「星、見えないね」
「東京はねー」
ぽつりと言うと、ぽつりと返してくれた。
らんるは凌駕と並んで、ビール片手に恐竜やの屋上で夜空を見上げている。
恐竜やは両脇を高いビルに囲まれているから、星だけじゃなくて空も、ちょっとしか見えないけれど。

何もかもが終わって一年が経ち、約束通り集まった今日。
幸人さんとえみぽんは、次の仕事があるからと、夕方早々にまた旅立っていった。
そしてスケさんも、なんと野暮用とやらで何処かへ出掛けてしまったのだ。
『イヤ凌駕くん達が来てくれたんで、私も久しぶりに外出できます。明日、店頼みますよ』
せっかく私たちがいるんだし、何も今日出掛けなくても…… とは思っても、そう言って飄々と出ていく後ろ姿を思い出すと、変わってないなとらんるはつい笑ってしまう。
そのらんるも、明日早朝には仕事の関係で出なくてはいけないのだ。
みんなを見送った後、凌駕は明日の仕込みを終え、その間らんるは舞をお風呂に入れて寝かしつけてきた。
そして凌駕からビールを渡され、星の見えない夜空を今二人で見上げている。
一年前と同じように。

62【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道02:2010/04/02(金) 20:43:26 ID:3vu97nQK
上を見ながら、らんるは今日のことを思い出していた。
「ね、あの人達……」
「ん?」
「ほら、昼間のあの人達のことよ。幸せそうだったね」
「…… そーだね」
今日という記念日に、まさかまさかの偶然で、もう二度と会うことはないと思っていた彼らとそっくりな人達と会うことができた。
それはみんなにとって、何より嬉しい奇跡だった。
でも凌駕は、遠慮がちに聞いてくる。
「らんるちゃんは…… 大丈夫?」
「もー全然」
らんるの返事には無理がない。
あのひとにそっくりなあの人は、奥さんと娘さんに囲まれて、よく笑っていたっけ。
おまけにちょっと尻に敷かれぎみなところに、なんか納得したりして。
らんるはくすっと笑った。
「きっと、向こうでも幸せなんだろうなって思って、私もなんか幸せだったわ」
「そっか」
ふっと安心の息を吐いて、凌駕がビールをぐいと煽る。
「凌駕さんのおかげよ。ありがと」
「いーえいえ、どーいたしまして」

一年前。アスカは妻子と爆竜たちと共に、次元の向こうへと帰っていった。
かなわない恋だとわかってた。こうなる覚悟だって、ちゃんとしていた。
だからそれからも普通に過ごせたし、えみぽんは気遣ってくれたけど、全然平気と笑ったくらいだ。
ただ、夜、眠れなくなってしまったのだ。
一人で部屋にいるのも退屈で、らんるはこの屋上で、ぼんやりと夜空を眺めるようになった。
そうして明け方まで、小さい暗い空を見ていた。
そんならんるに気付いてくれたのは、凌駕だ。
一日の仕事を終えてから、しばらくの間毎日、一緒に星の見えない夜空を眺めてくれた。

そういう夜を幾晩か過ごして―― 何がきっかけでそうなったのかはよく覚えていないのだけど―― らんるは、凌駕の前で泣くことができた。
ポロポロポロポロと、目玉が溶けちゃうんじゃないかと思うくらい、凌駕の胸にすがって、泣いて泣いて――
そしてそれを境に、らんるはようやく眠れるようになった。
次の進路に踏み出す決意が出来たのも、きっとそのおかげだ。

63【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道03:2010/04/02(金) 20:46:26 ID:3vu97nQK
だから今日、はっきりさせなくてはならないことがある。
目を閉じ自分を奮い立たせてから、らんるは口を開いた。
「凌駕さん」
「ん?」
奮い立ったはずなのに、呼び掛けられてこちらを向く凌駕に、らんるはすぐに言葉が出ない。
少し間が空き、凌駕が再び缶を煽る。
それに気付かないらんるは、思い切って言った。
「…… 凌駕さんあの時、私にキスしたでしょ」
「!!!」
ガボッ、ゴホッと、凌駕が噎せた。

一年前のあの時。
らんるが眠れるようになってからも、二人のプチ飲み会は、時々開催されていた。
幸人と笑里はもうその頃にはいなかったし、新しい進路のこととか、お互い話すことはたくさんあった。
たいがい屋上でだったけど、その日は雨だったし、なにより凌駕と舞の旅立ちが明後日に迫っていた。
だから、らんるの部屋を会場にしたのだ。
いろいろ話して、笑って、そのうちらんるはウトウトして……
ふわり、と持ち上げられた気がした。
薄目を開けると、凌駕さんが近い。
温かい体温と力強い腕の中。
起きてるよって言うのがもったいないような気がして、らんるはそのまま、寝たフリをした。
そっと優しく、ベッドに横たえられる。
そして――
(あ!)
思わず目が開き、慌てて閉じる。
静かに戸が閉まったあとも、口に残る柔らかい感触はしばらく、消えなかった。

64【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道04:2010/04/02(金) 20:50:52 ID:3vu97nQK
「だ、大丈夫、凌駕さん?」
「あ、うん…… ゴホッゴホッ」
もうちょっとタイミングに気を付けるべきだったと思いながら、らんるは凌駕の背中を擦っている。
暗闇でも誤魔化せないほど、凌駕の顔は赤かった。
口に手を当てたまま、凌駕が聞いた。
「らんるちゃん…… 気が付いてた……?」
「う、うん」
照れ臭くて、つい下を向いてしまう。
凌駕がまた、ちょっと噎せた。
「なんと言うか、その…… ごめ」
「謝らないで」
絶対謝ると思ってたからすぐに止めたし、気まずいままが嫌だから言葉を続ける。
恥ずかしくて、顔はつい反れてしまうけど。
「気付いてないフリしてたのはね、嬉しかったからなの」
「え……?」
「嬉しくて、でももし自分の気持ちが中途半端だったら、きっと凌駕さんのことすごく傷つけるって思って。
だから一年間、考えてたの。ずっと」
らんるは手を伸ばして、凌駕の裾をぎゅっと握った。
「…… 私やっぱり、凌駕さんのこと、好き」
そこだけはしっかりと、凌駕の目を見ながら言えた。

沈黙。
凌駕の手が、恐る恐る裾を掴んだらんるの手に重ねられる。
でも彼からの行動は、それだけだった。
らんるが、か細い声で問う。
「…… ダメ?」
「まさか! ダメだなんてあるわけない、俺だって……」
重ねられた手が固く握られ、その力強さに救われる。
しかし凌駕は、言葉が切れたその先をとうとう言わなかった。
「らんるちゃん…… 俺からあんなことしといて、無責任だって、わかってるけど……」
言いにくそうに言葉が揺れてる。凌駕の目だけが、真っ直ぐだった。
「俺らんるちゃんのこと、一番に考えてあげられない」
「わかってる」
そういうことも言うと思ったから、直ぐに返事をすることができた。
「いいの、それでも」
「ダメだよ、 そんな、俺にばっかり都合のいい関係――」
「ううん、違うの。都合のいいこと言ってるのは、私の方よ」
らんるが凌駕の言葉を遮った。
「私だって、凌駕さんと舞ちゃんの側にいつもいてあげられない。レースでやりたいことはまだまだあるし、だから今も、この先もやめられない。それでも……」
今度は、らんるがぎゅっと手を握る。
「それでも私、凌駕さんの彼女になりたいの」

65【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道:2010/04/02(金) 20:54:39 ID:3vu97nQK
「らんる、ちゃん……」
空いているほうの彼の手が、らんるへ伸びようとして迷っているのがわかった。
凌駕はまだ躊躇している。
そうだろう。それはわかる。この人はとても大きなものを背負っているのだから。
でもらんるは前に踏み出すつもりだ。
今度は、後悔したくない。

繋げられた手を引いた。
そして彼の手を自分の上着のポケットに導き入れる。
「……?」
中のものを凌駕が探り、取り出した。
出てきたのは、小さく四角い包みだった。
「!! ら、らんるちゃん、これ……」
「…… 用意、しといたの、ゴム」
小さな声で白状しながら、頬が燃える。一年かけて結論を出したらんるの、これは背水の陣だ。
自分でやってることとはいえ消え入りたいほど恥ずかしい、でも耳まで真っ赤になりながら頑張って、小さな声で訴えた。
「だって、今夜しかないの。私、凌駕さんのこと好きだし、でもまたずっと会えないし。凌駕さんは……」
潤んだ瞳で、不安げに凌駕を見上げる。
「ダメ?」
「らんるちゃん……」
負けず劣らず赤い顔で、凌駕は少し声が掠れた。
「すっげー、嬉しい…… けど……」
けど。その言葉にらんるの顔色が変わる。
見開いたままの目から大粒の涙がポロリとこぼれて、凌駕が大いに慌てた。
「ちっ、違うっ、そうじゃなくて! あの、コレ…… サイズ、違う、っていうか……」
「へ?」
思わず、涙目がきょとんとなった。
「多分俺、入らない……」
「…… えええええ!!」

一瞬の間を空け、えっとかウソッとか違うのとか、色々意味のないことをあわあわと呟きながら、らんるは目一杯挙動不審だ。それを凌駕に笑われている。
そして息の詰まるほど抱きしめられて、らんるの心臓が跳び跳ねた。
「らんるちゃんごめん! 俺、らんるちゃんにここまでさせちゃって……」
凌駕の腕の中で、らんるはふるふると首を振る。いろいろあったから、言葉は上手く出てこない。
ふっと力が緩み、赤い顔を覗き込まれる。
随分近くで、目が合った。
「らんるちゃん、好きです。俺と付き合って下さい! って、今更だけど……」
「は、はい」
またぎゅっと抱きしめられて、耳元で小さく囁かれた。
「それから…… 合うやつ、俺、買ってくるから」
広い胸に顔を埋めたまま、らんるはただ頷くだけだ。
想いが叶って二人の夜はまだこれからだというのに、らんるはなんだかもう、ふらふらだった。

66【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道06:2010/04/02(金) 20:57:57 ID:3vu97nQK
外出して戻ってきた凌駕を、らんるは明かりを落とした部屋で迎え入れた。
入るなりキツく抱きしめられて、彼の後ろで戸が静かに閉まる。
凌駕の体は外の空気に冷えていて、それは自分のせいだと思って気が咎めた。
「あの、凌駕さん」
「なに?」
乏しいが単数ではない過去の経験から、てっきり男の人ってみんなこんなだと思い込んでしまっていた。
そのことを言い訳しようとして口を開きかけ、でも何を言っても墓穴と気付いて、らんるは結局何も言えない。
「…… やっぱり、何でもない」
気まずく思って胸に顔を埋めていると、凌駕がよしよしと撫でてくれた。

「きゃ」
突然、ひょいと持ち上げられ、慌てて凌駕にしがみつく。
ベッドまでの短い距離を軽々と運ばれて、ちょっとドキドキしてしまった。
優しくベッドに降ろされて、すぐ隣に凌駕が座った。
「らんるちゃん」
「うん……」
顔を紅らめて目を伏せるらんるを、凌駕がそっと引き寄せる。
口が触れ、吸われた。
ふぅっ、はっと息を継ぐ度、凌駕の吐息が甘く思えて、それでらんるの理性がじわりと痺れた。
(あ、やだ、もうこんなに……)
ふと気付き確かめるように少し身を捩ると足の間に滑りを感じ、らんるの頬が染まる。
もどかしそうに服の上から這わされていた凌駕の手が、らんるの裾を掴んだ。
「脱いで」
短く指示され、大人しく両手を上げた。上も下も半ば強引に引き剥がされて、白い体が闇に浮かぶ。
らんるは両手で前身を隠しながら、凌駕が上半身を一息に脱ぎ捨てるのを見た。
戦いが終わって一年が経つというのに、未だ鍛え上げられたかのような男の体に、思わず喉が鳴る。
そして凌駕の手が腰に掛かり、らんるの脳裏に彼の言葉が蘇った。
多分入らない…… って、ど、どんだけ?
(今見たら、怖くなっちゃうかも……)
まあそれ以前に恥ずかしくて、らんるはそっと目を伏せた。

67【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道07:2010/04/02(金) 21:01:59 ID:3vu97nQK
「らんるちゃん」
「あん」
下を向いていたら、後ろから抱きしめられた。耳に舌を熱く這わされ、回された彼の手がらんるの腕をほどく。現れた乳房を包み込まれた。
「はっ…… ぁ……っ、んん」
ちゅっ、ちゅっと啄むようなキスをたくさん落とされる。掌はさわさわと丁寧に肌を滑り、次第にらんるの躰を下りていった。
そして乳房の先を大きく食まれ、吸い付かれた。口元を両手で覆い声を堪えて、白い裸体がふるふると震える。
片方の掌が優しく股を撫で、らんるの大事なところが期待にヒクヒクと蠢いた。
「ふぁ!」
くちゅくちゅと音をたてて、指が溝を滑っていく。手の隙間から、塞ぎきれない声が漏れた。
「あ、あ……っ ふぁ、ぁん」
身がいやらしくくねる。指に犯されたまま、足の間に凌駕の頭が埋まり、蕾を舌で捕らえられた。
伸びた手に乳房の先をコリコリと弄られ、下のお口から涎の垂れる様を隠しようもない。
「んぅんっ」
指は更に奥を突いて蜜壺を丁寧に犯されて、その嬉しさに身が震えた。
程なく、らんるの腰が浮く。凄いところを探り当てられ、責められた。
(あ、あ、あ…… やぁっ、も、少し……)
ん、んんっと唸り腰を浮かしながら、次第に限界へと登り詰めていく。
「!?」
突然、らんるの動きが止まった。いや、凌駕の動きが止まったのだ。手も口もふっと離され、身を起こした凌駕が熟したらんるを見下ろしている。
「凌駕、さん……?」
問いかけるらんるの口が吸われた。何でもいいから欲しいと願う躰のせいか、すぐに二つの口が溶け合うほどのキスになる。
ふぁっと離れた二人の口を、たらりと垂れた唾液が繋いだ。
「ねぇ……」
首にすがり付いて、涙声を漏らす。精一杯のおねだりに凌駕が熱い吐息を漏らし、再び指が這い込んだ。

68【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道:2010/04/02(金) 21:07:20 ID:3vu97nQK
どうしてか、今度はキツい。腰を捩りナカを圧迫される感覚に眉根を寄せ、やがてらんるは指が増やされたのだと気づいた。
ぁん、ウソ、うそっ。
啜り泣くような呟きが漏れる。
たくさんの指にされちゃってる、その自覚がらんるの躰を急に良くした。
指を呑み込んでしまいたいとばかりに肉が疼き、そこをまた指に犯されて、らんるはまた限界が近いと身を震わせる。
グイグイと凄いところを責められて、期待と興奮に達しようとした瞬間。

「あ、イヤ!」
また、指が抜かれた。
イヤ、イヤ、と涙声で凌駕にすがる。腰はもう勝手にくねり、たらりと垂れた汁がシーツを染ませた。
「ね、凌駕さん、ねえ」
トロトロに蕩けた瞳を凌駕に向ける。
「…… いじわるしないでぇ」
言いながらポロポロと零れた涙を、凌駕が口で拭ってくれた。

凌駕の胸に躰を押し付けられた。今着けるから待ってて、と囁かれる。
じゅくじゅくに熟れた躰をベッドに横たえ程なく、凌駕が覆い被さった。
軽いキスを顔中に落とされる。掌が足を撫で上げながら、大きく開かせた。
「痛かったら、言って」
言いながら、凌駕のモノが当てられた。

「ぅう……」
先端が入り、その圧力に思わず唸る。
しかしすぐにそれは引かれ、じんじんと残る感触が消えない間にまた圧迫された。
ん、んんっ、あん。
そうやって少しずつ、らんるは凌駕に犯されていく。出入する度にソコが凌駕のサイズに押し広げられ、内蔵がどうにかなってしまいそうだ。

やがて、らんるは限界まで呑み込んだ。
はぁっ、はぁっと短い息を吐きながら、その圧迫感に眉根が寄る。
凄い、こんなに奥までいっぱい。
「らんるちゃん、痛い?」
凌駕の問いかけにふるふると首を振ると、深く口付けられた。

ぅん、ふうっ……
一体どうなってしまったのか口中がまるで性器のように敏感で、舌が絡められ吸われる度に、らんるの下のお口の奥が欲にヒクヒクと疼いてしまう。
思わず腰が動き僅かに捩ると、それだけで奥の奥まで快楽が駆け抜け、らんるはそのまま、軽く達した。
そして達した後も変わらず深々と犯されていて、イク前よりも焦れったくて、なのに凌駕は動いてくれない。
のし掛かられ不自由ながらもジリジリと身を捩るらんるの耳元に、凌駕の声がした。

69【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道:2010/04/02(金) 21:11:38 ID:3vu97nQK
「動いちゃダメだよ」
「だっ、だってぇ……」
動くなだなんて。
無理。こんなに固くて太くてステキなモノを下のお口いっぱいにくわえ込まされて、動かないでいられるなんてあり得ない。
「だって、勝手に、動いちゃうの」
凌駕の下でそう訴えると、なんと躰ごと押さえ込まれて腰を止められた。
お腹の中であちこちがピクピクに蠢いて、欲しい欲しいと一生懸命おねだりしている。

やがて。
ガクガクと身を震わせたらんるが、凌駕にひしとすがり付いた。
う、ぅう、と呻きが漏れる。
力が抜け、気が付けば、ふわふわ、くらくらとする倦怠感に全身を包まれていた。
(私…… イッちゃった……)
でもこんなの、初めて。
荒く息を吐くと唾液が垂れ、慌てて拭おうとした手を止められた。
凌駕が近づき、垂れた雫を舐め吸い取る。
その口にらんるの方からむちゅっと吸い付き、深く深く繋げ合った。

口が外され、凌駕が言う。
「動くよ」
未だらんるの中で力強いソレが、ずるりと外へ引いていった。
「!!!」
思わず叫びそうになり辛うじて堪える。
緩やかに退いていくだけなのに、ナカの全てを持っていってしまわれそうだ。
そしてまたズンと侵入され、らんるの躰が跳ねた。
「…… め、だめ…… りょ、が、さ……」
言葉が上手く出てこない。たった数度の出入でまたイカされ、なのに凌駕のはまだ逞しいまま、らんるのナカを目一杯往き来している。

70【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道10:2010/04/02(金) 21:17:01 ID:3vu97nQK
良すぎて凄すぎて、らんるは乱れる。もう数え切れないほど達してしまった。
「凌駕、さん…… 」
乱れ蕩けた瞳で凌駕を見上げた。
でも焦点が合わない。彼の顔がよくわからない。
らんるは、苦しい息の間から聞いた。
「ね…… ち、いい?」
「え?」
「凌駕さん、私のナカ、気持ちいい?」
らんるの問いを理解して、凌駕が一瞬硬直し、苦しげに必死に何かを堪えた。
辛そうに眉根を寄せ、しかし口元には笑みを見せながら答えてくれる。
「めちゃんこ、気持ちいー…… も、出そっ」
「嬉しい」
腕を回して、凌駕に抱きつく。耳にちゅっと吸い付いてから、囁いた。
「来て、一緒に」
その願いに再び凌駕がゆっくりと動き、らんるもそれに応えて腰を動かす。
穏やかな律動を繰り返し闇の中で蠢きながら、二人で熱く、熱くなっていった。

ぁ、イク……
押し殺した声で呟いた。
歓びうねる自分の中で、凌駕のモノがビクンビクンに跳ねている。
あん凌駕さん、凄いわ。
快楽の波は長々と続き、やがて全てが洗い流されたかのような解放感に包まれる。
一瞬置いて、凌駕がその身を引き剥がした。
ほうっと満足の溜め息を聞き、らんるはじわりと嬉しくなる。
凌駕さん大好きって、彼が戻ったら言おうと思った。
でも次の瞬間に意識が落ち、らんるは寝入ってしまったようだ
71【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道11:2010/04/02(金) 21:22:52 ID:3vu97nQK
ふっと目が覚め、らんるは一瞬慌てた。
「やだ私、寝ちゃった……」
「大丈夫だよ。ほんの、十分くらい」
声がして振り返ると、凌駕がベッドに腰を降ろしている。
ぱさ、と服の塊を渡され、凌駕が背を向けた。気遣いに有り難く思って、らんるは服を身に付けていく。
ふと顔を上げると凌駕は既に下半身を履いていて、シャツを手に取りさっと被った。
「あ」
「え? ちょ、らんるちゃ……」
らんるが突然、凌駕のシャツを捲った。
「キャー、エッチ!」
「ちょっともー、なに言ってるのよ」
ついくすくす笑って、でもらんるは熱心に彼の上半身を眺めている。
「……? な、なに?」
「痕付けちゃってないか、確かめてるの」
らんるにまじまじと体を見られ、凌駕は少し顔が赤い。
「いっ、いいよそれくらい」
「ダメ。 舞ちゃんは女の子なんだから、ちゃんと気を使ってあげないと」
「ええ? まだ全っ然、早いでしょ?」
「早くなんてないわ。今はわかんなくても、後でわかるってこともあるじゃない」
言いながら、らんるは凌駕のシャツを降ろした。
「うん、大丈夫」
「サンキュ」
凌駕がふうっと熱を散らす息を吐く。
あれだけのコトをした割にはよく自制できたと内
72【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道12:2010/04/02(金) 21:26:40 ID:3vu97nQK
「…… なのに、何でもない顔して舞ちゃんのお世話して、夜は私の面倒見てくれて。私、本当に凌駕さんに甘えてばっかで」
ちょっと泣きそうになって、らんるは凌駕の胸に顔を押し付ける。
「私は凌駕さんに救われたけど、凌駕さんは……」
「それは違うよ、らんるちゃん」
抱きしめながら、凌駕はらんるの髪を優しく撫でた。
「俺だって、らんるちゃんと一緒にいて楽しかったし、救われたよ。らんるちゃんがいてくれたから……」
凌駕の腕に力が籠る。
「俺さ、この一年、地球のどこかにらんるちゃんがいるって思うだけで、幸せだったから」
「凌駕さん……」
「らんるちゃん、ありがと」
「…… 凌駕さん、ありがと」
互いにお礼を言い合って、その温もりを確め合った。

少しの間が空き、どちらともなく体を離す。
目が合って、それから最後のキスをした。
「凌駕さん、また離れちゃうけど……」
お別れを言おうとして口に笑みを貼り付けてみたけど、顔の曇りを消すことができなかった。
これでいいのだろうか。凌駕さん達と一緒にいる道を選ばなくて、本当にいいんだろうか。

しかし凌駕は笑って言った。
「らんるちゃん、さっき言ったでしょ。俺達、同じ地球の上にいるんだよ」
言われて、らんるもふっと笑顔になれる。
「…… そうよね。同じ地球にいるんだものね」
別の星にいるのでも、まして異次元にいるのでもないのだから。
「だからさ。らんるちゃん、またね」
「またね」
笑顔で別れることができた。
戸が静かに閉まる。
そして、らんるは深く眠った。

73【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道13:2010/04/02(金) 21:30:48 ID:3vu97nQK
早朝、まだ外は暗かった。
片付けられている恐竜やの店内で、両手に荷物を下げて、らんるは今出ようとしているところだ。
上を見上げ、建物の上階で寝ているはずの二人に、心の中で最後の挨拶。

そうして暗い店内で足を踏み出そうとして、突然のダミ声に、らんるは思わず飛び上がった。
「るゎんるちゅわああぁぁんん!!!」
「きゃあああああああ!!!」
振り返ればそこに、一体のトリノイドが立っている。
「ヤ、ヤツデンワニ……!!」
お、思い出したくなかった。
ていうか完っっ全に忘れてた!!!!!

「ぅんんん、もぅ〜〜、ワニに黙って行っちゃうなんて、ひどぉおいっ!」
言いながらワニはクネクネと身を捩る。
「ぉお、我が愛しのケイベツのマナコよ! お別れにワニのベロベロチュウを、受ーけ取ってぇえ〜〜!!!」
「ひぃっ!!」
両手には荷物。トリノイドの脚力から逃れるだけの距離もない。

らんるはぎゅっと目を閉じ覚悟した。
もうダメ。あの座布団みたいな舌べらで私、身体中べろんべろんに舐め回されちゃうんだわ!
そしてネトネトのヨダレでぱんつまでぐっちょりにされて、お風呂入り直して洗濯もして……

ダァンン!! ガラドシャン!!!
「ンのぉおおおおおお!!!」
「????」
突然の破壊音とワニの叫びに、らんるは恐る恐る目を開いた。
目の前の床で、ヤツデンワニが転がりのたうちまわっている。
そして脇から、歯ブラシをくわえた凌駕が出てきた。
74【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道14:2010/04/02(金) 21:37:01 ID:3vu97nQK
「あ、ごめーん。ワニ、大丈夫かー?」
「凌駕さん……」
舞も飛び出してきて、らんるに駆け寄る。
「らんるちゃーん!」
「舞ちゃん?」
らんるはしゃがんで、抱きとめた。
疑問を込めて顔を上げると、凌駕は頭をかきながら苦笑している。

「いやー、舞ちゃんに叩き起こされちゃってさ。らんるちゃんにちゃんとご挨拶するんだって」
「そーなんだ……」
腕の中のいとおしい小さな体を、らんるはぎゅっと、抱きしめた。

その美しい光景の向こうで、凌駕とワニが言い争っている。
「りょ、りょーがっっっ!! 今、ワニに足カケたでしょっ、ワ・ザ・と!!!」
「何言ってんの、俺ちゃんと謝ったでしょー。いきなり飛び出すオマエも悪いよ?」
「ワニはぜぇーんぜん、悪くなぁい!!」
「店の中で暴れるなって言ってんの!」
「だぁってー! ワニはただ、らんるちゃんにお別れの熱〜〜いチュウを……」
しかしヤツデンワニは、そこでその大口をピタリと閉じた。凌駕が一瞬だが凄まじい殺気を放ったのを感じ取ったからだ。

そして舞はまだ、らんるにしがみついたままだった。
「ほら舞ちゃん、らんるちゃんはもう行かなくちゃいけないんだよ。さよならって言うでしょ?」
75【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道15:2010/04/02(金) 21:39:02 ID:3vu97nQK
ちなみにワニは、凌駕にしっかりと尻尾を踏んづけられていた。
「るゎんるちゅわーん! ワニは!? ワニにご挨拶はぁぁ!?」
「はいはい、ヤツデンワニ、またね」
「ちょぉおっとぉ! ワニだけなんか、冷たくなーぁい!?」
「ほらワニ、今日は俺達で店やるんでしょ。よーっし、せっかく早起きしたことだし、店中ピカピカにしちゃいますか!」
「るゎんるちゅわああぁぁん!!!」
「はいワニさん、お仕事お仕事」

らんるは、賑やかな店を後にした。

歩きながら、今度会ったらただいまって言おうとふと思って、なんだか無茶苦茶に幸せだ。
空が白まり目覚めかけた街を、らんるは軽い足どりで進んでいく。
76名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 21:41:29 ID:3vu97nQK
ラストに〈終〉って入れるの忘れた。
以上です。
77名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 21:53:08 ID:jqUshAMA
かなりGJ
しかし内容も一部抜けているような…?
78【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道11-2:2010/04/02(金) 21:57:14 ID:3vu97nQK
すみません、今読み直したら11のあとすっぽり抜けてました。
11ラスト1行からこれ↓繋げてください。



あれだけのコトをした割にはよく自制できたと内心自画自賛のらんるは、幸いそれに気付くことがなかった。

「らんるちゃん、明日…… ていうか、もう今日か。朝、早いんでしょ?」
「うん。暗いうちに出ないと」
「見送るよ」
凌駕の申し出に、らんるは首を振る。
「早すぎるし、いいわ。舞ちゃんにもそう言って、夕べのうちにさよならしたの」
「え、そうなの?」
「うん。舞ちゃん、疲れてたみたいですぐ寝ちゃったし。ゆっくり寝かせてあげて」
「…… わかった」
すぐに凌駕に抱きしめられた。
「らんるちゃん、ホントーに色々、ありがと!」
「なっ、何言ってるのよ」
思わずらんるは顔を赤くした。
「こっちこそ…… 一年前だって……」
そうだ。もうここでさよならなんだから、言おうと思ってたことは今言わないと。
凌駕の腕の中で、らんるは言葉を続ける。
「あのとき…… 凌駕さんだって本当は、辛かったでしょ?」
一年前。彼が救いたいとひたすら願ったあの人は、大きな星になってしまった。
79【爆竜赤黄】それぞれのアバレ道14-2:2010/04/02(金) 22:05:03 ID:3vu97nQK
すみません、また抜けてましたorz
14のあとにこれ↓入れてください。



凌駕が促すと、舞が顔をあげる。
「違うもん! サヨナラじゃないんだよ」
「え? じゃ何て言うの?」
凌駕に言われて、舞が笑顔でらんるに向き直った。
「らんるちゃん、いってらっしゃい!」
「え……」
「お?」
いってらっしゃい、その言葉が不思議と心に響いて、らんるは思わず凌駕を見上げる。
凌駕も同じ思いらしく、胸をつかれたような表情だったが、すぐに満面の笑顔になった。
「舞ちゃん、それいいご挨拶だね!」
凌駕に褒められて、舞は得意そうだ。
その可愛い笑顔に、らんるはまたぎゅっと舞を抱きしめた。
「いってきます、舞ちゃん」
心を込めて挨拶を返す。
「じゃー俺も。らんるちゃん、いってらっしゃーい!」
「いってきます、凌駕さん」
「レース一番になってね! 舞、りょーちゃんと応援してるから!」
「わかった。任せて!」
約束をして、らんるはドアに手を掛けた。

80名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 22:14:54 ID:5JUbON/L
とりあえず落ち着こうか
81名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 22:30:18 ID:3vu97nQK
>>80
落ち着いて読み直しました。
以上で間違いはないようですorz
82名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 06:51:32 ID:pbnhGjvP
投下乙です!
最近書き込みも少なかったから嬉しい
こうして過去戦隊シリーズが読めるのもありがたいです
83名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 10:41:43 ID:xPfoz4cT
>>81
GJ!&張り直し乙です
爆竜赤黄読めて嬉しかったよ
たっぷりエロくて幸せで爽やかで良かった!

ワニが無事でなによりww
凌駕さんは怒らせるもんじゃないな…
84名無しさん@ピンキー:2010/04/03(土) 16:35:01 ID:SiYQ3rQ1
GJです!
85名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 12:30:01 ID:1xzGYuXn
ライダーが盛り上がってるのも相まって、こっちに人来ないなw
まあ去年のカオスを思えば平和だなあと。

護星は本編でこれといった燃料がないが、その分妄想に自由度があっていいと思う。
そんな自分は本編見ながら護星赤黄で細かいところに萌えてる。
86名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 14:09:16 ID:Me6PuLJh
保管庫更新されたね
管理人さん激しくお疲れさまです
護星赤桃作品3つのタイトルが並ぶとカオスでワラタ
87名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 23:17:13 ID:jxlbQWIl
保管庫更新乙です、管理人様いつもありがとうございます!

なんと無く下から見ていったら大戦隊の黒桃に禿萌えた!
元作品知らないから読まなかった事を後悔した。
DVDってレンタルになってる?見てみたくなった!
88名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 05:02:49 ID:SS836zSE
保管庫更新乙です!
管理人様ありがとうございます!!
89名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 08:17:31 ID:b+k6gOp5
モネが意外と細かい綺麗好きだと分かり(エリに比べれば誰でもかもだがw)
実はハイドと気が合うんじゃね?とますます青黄熱が上がりますた
90名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 12:34:43 ID:mXrXwrV8
>>87

もうレンタル出てるよ
古い作品だから置いてない店も多いけど
黒記憶喪失話見た後に読むと更に萌えるから是非探してみてくれw
91名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 23:37:01 ID:G/hDH07m
ゴセイジャー ハイドとモネを投下
いきなり事が始まる以外は特に注意書きなしだがハイドがエロ黒い
NGは”【護星青黄】−Rapturous Blue −”でお願いします
92【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:37:37 ID:G/hDH07m
「この指、好き。きれい」
モネはハイドの指をそっと手にして、愛しげに頬を寄せる。
自分の指を「きれい」と思ったことなど一度もないハイドは「うーん?」と唸る。
モネはハイドのこの指が、何でも器用にこなしていく様子を見てきた。
決して女性的とは言えない大きな手のひらだが、その指はほっそりと長く美しい。
それが機械のように精緻に、しなやかに動く様子。それをずっと見てきた。

あの指が自分の肌の上を滑っていったら、どんなだろう。
背中を下から上につー、なんて撫でられたら。どんな感じだろう。
そしてあそこに…。そっと触れられたら。あたし、どうなっちゃうだろう。
なんて、ずっと想像してきた。こっそりと。
今夜、それが判る。どうなっちゃうのか判る。

ハイドの人差し指がモネのあごの下にそっと添えられる。
唇を寄せてくる。モネは喜んでそれを受け入れる。
甘いキス。優しいキス。
モネの唇を味わいながら。ハイドの指はモネのあごから首筋をすーっ、と滑り、
そのまま胸元まで落ちる。そしてそこで一旦、止まる。
とんとん、とそこで軽く足踏み。指は右に行こうか左に行こうか考えている。
指は左を選ぶ。その乳房のゆるやかなカーブに沿って、ゆっくりと進んでくる。
モネはドキドキする。わぁ、来る。来る来る。
ハイドの指先が円を描くように、乳首を中心にして撫でてくる。
時々、指の腹だけでなくハイドは爪も使う。カリ、とした感触をアクセントに。

「あん…」
やだ、あたし。あん、だって。かわいい声だしちゃってる。やぁん。
もうすぐだ。もうすぐ…いちばんてっぺんにくる。あぅ、なんかやらしい。
ハイドやらしい。もう、もうもう、もう。
「ところでモネ」
「…な、に?どうした、の。ハイド…?」
急にハイドに話しかけられ、うっとりとしていたモネは目を開く。
「本当にいいんだな?」
モネの答えを待たずに、ハイドは指先でモネの乳首をぴん、と弾く。
「ひゃうっ!」
この男はなろうと思えばこのように狡猾にもなれる。モネの口から漏れた声は
その問いに対する答えの言葉ではない。だが思わず熱い吐息を漏らしながら
ハイドの肩におでこをもたれさせたモネの様子を、ハイドは肯定と受け取る。
わざとらしく重々しく頷いたハイドは、了解したと言わんばかりに、そして有無を
言わさずモネの体をベッドへ横たえる。
「ず、る…い」
甘く喘ぎつつ、ようやくそう呟いたモネにも知らん顔で、ハイドはモネの乳首に
自分は指だけではなく唇と舌も使えるのだということの証明を始める。
93【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:38:29 ID:G/hDH07m
ハイドの指がまたモネの肌の上で動き出す。下の方へと。そして辿り着く。
モネは照れている。ここまで優しく女の子扱いされるのは初めてだ。
ハイドの、真綿で包むような。壊れ物をそっと扱うような愛し方触れ方。それは
モネには馴染みがない。もじもじするくらい恥ずかしくなる。
だがハイドは容赦なくモネを女の子扱いする。その指がまるで陶磁器を扱うかの
ように、愛しみ労わるような繊細な手つきでモネのやわらかな場所へ触れてくる。
「ひゃ……やだぁ。ハイ、ド。あん…」
ハイドの指が複雑に重なり合った部分をゆっくりと押し開き、露わにする。
ぴん、と伸ばされた指先がそこを探る。下から上へ。掠めるように撫で上げて、
そこに既に大量に滴っているものをすくい取っていく。

やだぁ…ハイドやめて。判ってるよぅ。すごいことになっちゃってるんだからぁ。
だって仕方ないじゃん!あんなにいっぱい胸、触るんだもん。ハイドのせい
なんだからね。もう!

モネには見えないがハイドはその濡れた指先をまじまじと見つめている。
そして「ほぅ」と呟く。何かを理解したような、疑問が解けたかのような呟き。
なに…?なんなのハイド、ねぇ!
モネには判らない。だがその呟きに何故か凄まじい恥ずかしさを覚える。
ジタバタと暴れているモネにも知らん顔で、ハイドはまたその指先をやや深く
沈め、そこをゆっくりとかき回しながら、丹念で執拗な愛撫を開始する。

あぅ…されてる。ハイドの指、で。されてる…。
思ってた通りやっぱり。すごく、きもち…いい。でも、でも…。
何故かハイドの、その手馴れた指の動きが。自分の、女の身体の何もかもを
熟知しているかのようなその動きが。何故かちょっぴり憎らしい。
「もう、ハイドの。ばかぁ」
思わずそんな憎まれ口を叩いてしまう。自分でも何故そんな言葉を口にしたのか
判らない。愛しさ、照れくささ。少々の忌々しさがない交ぜになったこの感情。
片方の眉を上げ、ハイドがモネを見つめる。
「何故?」
「わかんないよっ!もう!」
泣きべそのような顔になったモネを優しい瞳で見つめ、ハイドはふむ、と頷く。
「なるほど」
なるほど何よぅ。モネはさらにそう問いかけようとしたが、その時には
既にハイドの唇がそこに触れられている。舌先がそこをつつく。
モネは貫かれるような快感を覚え、また悦びの声以外の言葉を失う。

優しい、優しい愛撫。繰り返される舌と指の動きにモネはこれまでに感じたことの
ない快感と、何やら切なさすら覚える。
ちらりと薄目を開けてハイドを見る。大きく拡げられた自分の脚の間で、ハイドの
頭が微かに揺れながら見え隠れしている。その舌の動きと共に。
あ、もう何か…やぁん。
何故かその光景にモネは激しく昂ぶる。じっとしていられない。脚をきゅっと閉じて
ハイドの頭を挟む。手を伸ばしハイドの髪をくしゃくしゃに乱しながら身を捩る。
その腰が浮く。そしてすとん、と落ちる。
ハイドはそんなモネの様子はまるで気にせず、ようやくモネの最も敏感な突起に
取りかかる。舌が触れる。そっと。そしてやや強く。
94【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:39:01 ID:G/hDH07m
「ふあぁっ!!」
思わず声を上げてしまう。抑えきれない。刺激が、快感が強すぎる。シーツを
掴んでいたモネの手がハイドの頭を押しのけようとそこに伸びる。
だがその手が途中で止まる。
怖い…。
でも、もっと。
相反する感情と欲望を表すかのようにモネの手が宙で踊る。ハイドの頭に伸び、
押しのけようとするが途中で止まり、また戻るが快感に貫かれるとまた伸びる。
どうしたらいいの。どうしたらいいの!?
ひらひらと行ったり来たりするその手のひらにハイドは気づかない。ハイドも
既に夢中だ。これ以上楽しいことはない、と言わんばかりにそこに吸いつき、
舐め、舌先でつつきリズミカルに転がし始める。
「んっ、あぅ。やっ、やぁっ。がっ!……んわぁっん!」
モネの息が荒くなる。かわいい声を造る余裕もない。叫ぶような吼えるような
声に変わっているがモネは気づかない。快感は既に優しく包むようなものでは
なく、怒涛のように続けざまに襲いかかるものになりモネはなす術がない。
ハイドがそこに唇をつけたまま何か喋っている。覆われたその口から発せられる
その言葉自体はくぐもって耳には届かない。だが身体の中心を通じて頭に
直接届く。ぶん、と骨と体を通じて震えるようなその響き。
何を言ってるのかは判らない。だがそこに口をつけられて何か話しかけられて
いるということ自体にモネは気が狂いそうなほどに感じてしまう。その間にも
ハイドの舌の動きは止まらない。どうしてそんな器用なことができるのか。
モネの体は翻弄され右に左に身を捩るが、ハイドは両腿を掴んだまま離さない。
身動き取れぬようにがっちりと押さえつけられているのに、あくまでも優しく
繰り返されるその愛撫。剥き出しにされたその突起にまとわりつく舌の動き。

モネは悦びで文字通り心と体をめちゃくちゃにされる。そして絶頂へと近づく。
あ、もうだめ。やぁ。いく、いっちゃう。やだ。ハイド。いい。やだ、ハイド!
「あうっ!い、っちゃ…。ふわぁっ!!!」
ハイドがまた口を当てたまま何か言う。今度はその言葉が何か判った。
ハイドは「いいぞ」と言った。淡々と。ひと言。
だがその口調とは裏腹にその舌先はこれまでで最も激しくそれを抉った。
ハイドの許可の言葉と快感が槍のようにモネの体の中心を一気に貫く。
そして爆発する。びく、とモネの体が震える。全身がぴん、と硬直しのけぞる。
「あぁっ!やあぁぁ!!」
モネは甘い絶叫を上げつつハイドの腕をぎゅっと掴む。何かに掴まっていないと
自分がどこに飛んで行ってしまうか判らない。
ガクガクと身を震わせ痙攣しながらモネはもう一度悲鳴にも似た声を上げる。
ハイドはモネの体の痙攣が治まるまで、そっと優しく肌を撫で続ける。

モネはまだぼうっとしている。
ハイドが自分の上に覆いかぶさり、「いいな?」と問う言葉をかけたが、ただ
黙って小さくコクンと頷くことしかできない。
ハイドがモネの太腿をぐいと開く。指先でまたそっとそこを拡げる。
ぴくん、とモネの体が震え「あふ」と声が漏れる。
95【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:39:30 ID:G/hDH07m
モネの意識の片隅。誰かが、ここまで男にされるがままになるのは初めてだと、
それでいいのかと躍起になって騒いでいる。
だって。だって。だって…。
モネが自身に対する言い訳の言葉を考えつく前に。ハイドが入ってくる。

「んっ…」と眉を寄せるモネ。またシーツをきゅっと掴む。
最初は浅く。先端だけが入り、また戻っていく。
二度目は先程より少々深くまで入り、また戻る。
一気には来ない。ゆっくりと根気よく、モネの中を押し開くようにしながら
ハイドは抜き差しを繰り返す。寄せる波と引く波。
あぁ、もう、ちょっとだ。もうすぐ、奥に…。
モネがぼんやりとそう考えた途端、いきなりハイドは最深部まで突き入れてきた。
「あぁうっ!!」
その衝撃にモネは背をのけぞらせ深く息を吐く。これほどの快感がこの世に
存在するとは信じられない。
あぁ…ハイドの…。はいってるんだ…。ハイド……あたしの、中…。
モネは何故か、自分の目に涙が浮かんでいることに気づく。
あれ?何で?何であたし泣いてんの?もう…わかんない。わけわかんないっ!
ハイドがモネに顔を寄せてくる。その目に浮かんだ涙をじっと見つめる。
そして唇でその涙の粒をそっと拭い、優しく吸っていく。
モネの胸の中で何かが弾けた。
「うぁ。う、うわぁぁぁんっ!」
モネはハイドにしがみつく。ハイドはモネの体を抱きしめながら、ゆっくりと、
長いストロークで突き始める。時に腰をまわしモネの中を掻き混ぜたりしながら
ハイドは決して焦ることのない動きでモネの身体を楽しんでいる。

狂わされる、溺れる。よく耳にする言葉だがそんなことは現実にはあり得ないと
思っていた。だが実際にあるのだ。本当にあるのだ。モネはそのことを自分の
身体で思い知らされている。
「あ、やぁ、あっ、やっ、やぁっ!ぐすっ……はぁぅ…うっ、くすん…」
モネが漏らす声は既に啜り泣きに近い。知らず知らずその手はハイドの腰に
伸びて本能的にそれを引き寄せてしまう。ハイドの腰の動きが徐々に速度を増す。
股間にハイドの腰が打ちつけられる音、それに混じり微かに水音が聞こえる。
ちゃぷ、と控えめに聴こえていた音がじゅぶ、じゅぶっと断続的に繰り返される
音に変わる。その音を出しているのが自分の身体、自分がハイドを飲み込んで
いる場所なのだという事実にモネは気が狂うほどの羞恥と昂ぶりを覚える。
「いやぁっ!いやっ!ハイド、そんな、音!やぁっ!!」
言いながらモネはハイドに再びしがみつく。快感が津波のように押し寄せる。

ハイドがモネのあごをそっと掴む。
「俺を見ろ」
「あぅ………」
「モネ、俺を見るんだ」
モネは目を開ける。目の前にハイドの顔がある。その瞳がモネを見つめている。
荒れ狂う海のようなその瞳。その瞳の中にいる自分が見える。その海の中で
翻弄され溺れながら漂っている自分が。
「最後まで俺を見ていろ。そして、俺の名を呼べ」
「そんな、の…む、り……あぁぁっ!」
襲いかかる快感にモネは目を閉じてしまう。だがハイドは容赦せずに再びモネの
名を呼び、「俺を見ろ」と繰り返す。
96【護星青黄】−Rapturous Blue −:2010/04/05(月) 23:40:36 ID:G/hDH07m
悦びに喘ぎながらモネは懸命に目を開ける。涙に滲んだ目の中にハイドが映る。
津波が来る。真っ白な光のような津波が来る。その光の中にハイドの顔が浮かぶ。
「あぁ、ハイ、ド。ハイド…ハイ、ドォッ!!うわぁぁん!」
轟、という音と共にモネは快感の波に連れ去られる。結局モネは目を閉じてしまう。
その一瞬、ほんの一瞬。時が止まる。全ての音と光が消える。
その目の奥に残像のようにハイドの顔が残る。荒れ狂う瞳。穏やかな口元の笑み。
………ハイド…………あのね、あたし……ハイドのこと、あの……
だが再び爆発が来る。先程とは比べ物にならない凄まじい爆風が全身を鷲掴みに
して吹き飛ばす。モネは一度だけ短い悲鳴を上げ、あとは声すら出せなくなる。
モネの身体がのけぞりびくびくと震える。爆風はいつ終わることもなく続く。
その震えの中でハイドも息を押し殺すようにして、ひそやかに達した。


ようやく落ち着いた。
横たわりハイドに後ろから抱きしめられながら、モネは「はぁ…」と溜息をつく。
ハイドはモネの髪に顔を埋め、その香りを楽しんでいる。
唇を突き出し、モネは呟く。
「ずるい。ハイド、ずるいよ」
「何が?」
「こんなふうになるなんて、思ってなかったもんっ!」
「こんなふう、って?」
「もういい!もう知らないっ!」
モネはぽふ、と枕に顔を埋める。いやいやと恥ずかしそうに首を振る。
「モネ?」
「やんっ」
「俺を見ろ」
「やぁ。…やぁっ!やあだぁっ!!」
「モネ」

「うぅ…」と泣き顔になりつつモネは渋々と顔を上げる。何故かハイドの声に
抵抗できない。言いなりになんかなりたくないのに、何だか胸の中がちょっとだけ
甘ったるい感じ。どこかそれが嬉しい感じ。何だろう。これ。わかんない。
自分は変えられた。ハイドに。ハイドの指と。唇と舌と。そして………に。
変わったのは全部じゃない。ちいさな何か。だけど決定的な何か。
変えられた。「おんな」に、された。

ハイドを見る。彼ははあの顔をしている。穏やかな表情。あの残像の中の微笑み。
「あぁ…」と溜息をつきながらモネの体から力が抜ける。
ハイドはそのやわらかくなったモネを胸に抱き寄せる。そっと優しく。
そして耳元で囁いてくる。少し掠れた声で。
「好きだ」

モネは目を見開く。
顔が真っ赤になる。頬も耳も。
ずるい、いまそれ言うのずるい!モネはハイドの胸にぐりぐりと顔を埋める。
そんな、そんなのずるいよっ。もう!いま頭ん中ぐちゃぐちゃなのにぃっ。
「べー、だ!」
「本気だぞ」
「嘘ばっか嘘ばっか、嘘ばっかぁ!」
「嘘じゃ、ない」
ハイドはモネを抱きしめた腕に力を込める。モネの体からまた力が抜ける。
やだやだやだやだ。もう、もうもうもう…大好き……あぁぁ、でもやっぱきらいっ!

愛しさと憎らしさが混ざり合った気持ちに突き動かされ、モネは口元に触れる
ハイドの肩を。かぷ、と噛んだ。

─ 終 ─
97名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 09:12:25 ID:X5LfWlat
GJ!!青黄読みたかった!
98名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 10:56:03 ID:v2XoHAPn
ぐっじょぶだよう。。。
あ〜もうなんか。やられたあw
黒ハイドごちそうさまでした!
99名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 21:30:32 ID:LDW0hsi0
GJ!これからハイドさんの指見る度にnynyしちゃいそうだ!

戦隊という番組の性質上か攻めキャラな女子ってあんまりいない気がするけど、
護星は二人とも天然エロっ娘な感じで楽しみ拡がるな

100名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 23:59:23 ID:AxoTNTVu
青黄GJ


>>42のネタ見たせいかモネは調教されるたびにメモリーウォッシュされて、
精神はSのつもりでも体がどんどんドMになってく妄想が広がって仕方ない
101名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 12:56:43 ID:GogeXO7L
ちょっと書いてみたい気もするがSMっぽいのは難しそうだな
M側の心理描写がよく判らん
102名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 22:07:23 ID:8P/yY1EE
忍者赤白投下します。
萌えが滾って仕方がなく、ずるずる長くなってしまいました。
連投規制に引っ掛かるかも知れませんが、<終>の文字が付くまで続きます。

NGは忍者赤白「Cloud Nine」でお願いします。
103忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:08:12 ID:8P/yY1EE
質素極まりないアパートの一室で、サスケは柿の種を肴に酒を呑んでいた。
程良く回ったアルコールは湯上りの身体を更に温め、眠りにつくのに最高の状態へと導く。
「そろそろ寝るかぁ」
深夜のニュースが終わった頃、一人呟いてテレビを消した。

バラエティ番組が始まってしまうと、賑やかさに嫌でも神経が昂る。
そうなれば杯を重ねることになって不経済、と変に細かいことを気にしてしまう性質は、妖怪退治の貧乏旅をしていた頃の名残だろうか。
当時、リーダーの鶴姫はあらゆる無駄は敵とばかりに、厳しく男たちを戒めて管理していたから。

当代きっての名家(大金持ち)の生まれであることを忘れさせる程に庶民的だった彼女も、旅を終えてからは父の待つ屋敷に戻り、名門女子高に通って無事卒業、今や普通の大学生。
外見は凛とした「和」の雰囲気だが、屈託のない捌けた性格。
それに加え、年頃を迎えてちょっと近付きがたい程の美貌を深めた鶴姫はさぞ引く手あまただろうと思うのだが、どういう訳か未だに男とは縁のない生活を送っているらしかった。

会う度に、「あんたたち見てたら夢も希望もなくなった」と責められて困るが、ならば意識を塗り替えようと立ち回る輩はいないのかと問うと、世の中破れ鍋に綴じ蓋とはよく言ったもの。
所謂「気の強い美人」を好む男たちに、それなりのアプローチは受けていなくもないという。
仲間たちは、騙されたと思って飛び込んでみろ、とからかい半分で焚きつけるが、結局先の文句を返されて堂々巡りとなる。

だがサスケは、何やかやと言い訳をする鶴姫を見るにつけ、内心ほっとしてしまうのだった。
近付きはしないが、遠ざかってもらわれても困る。
決して牙を剥き出しにはしないが、いざとなれば一発で敵を噛み殺せるだけの鋭さは保っている…などと言うのは、いささか物騒ではあるが。

つまりは、独占欲。
そういうことだ。

とりたてて動き出そうとしないのは、まだ鶴姫が自分の手の届く範囲にいると自惚れているから。
と言って、彼女が離れて行くと分かった瞬間に、果たして回収に向かうかどうかも定かではない。
先のことは分からない。そう嘯き続けて早何年が経つのか、慣れっこになり過ぎてもう自分でも分からなくなってしまった。

缶を捨てて歯を磨き、水を飲みながら一間の片隅にマットを積んだだけの簡易ベッドに座った時だった。
――ピンポン。
「んんっ?」
飲み下し損なう手前で喉を鳴らし、サスケは玄関と時計を交互に見る。0時過ぎ。こんな遅くに、一体誰がやって来ると言うのか。
サイゾウ達だとは思えなかった。どんなに仲が良くとも、彼らは突然の訪問の前には携帯を鳴らすことを忘れないから。
だとすれば、可能性は一つ。
隣家の訪問者が、暗がりの中で押すべきベルを間違えたのではないかということ。

推測を断ち切るように、もう一度響く呼び出し音。
「勘弁してくれよ…」
開けたら寒いとか、もし酔っ払いだったら面倒だとか、厄介事が渦を巻く。
いずれにしても、間違いを知らせてやらない限りこの音が止むことはないだろうから、膝を叩きながら立ち上がった。
「おい。こんな時間に誰だか知らねぇが、こっちは――」
言いかけた「違う」という言葉は、ドアの向こうに立っていた人物を目にした途端に消える。
104忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:08:46 ID:8P/yY1EE
「…は?」
軽い混乱。
棒で突ついた蜂の巣のように心臓がざわつき、衝撃による酸欠が頭を回らなくさせた。
「もうっ。寒いんだから、早く中入れなさいよ!」
動揺の元凶たる鶴姫は、さらりと生意気な台詞を口にし、サスケを押し退けるようにして部屋に上がり込んだ。

「あー寒かった。桜が咲いても、まだ夜は冷蔵庫みたいよね」
ガサガサと音を立ててコンビニの袋を置き、鴨居から外したハンガーにコートを掛けて座る。勝手知ったる他人の家。
「こら、何やってんだよ。つか何の用だ、こんな夜更けに」
抗議しながら、はて鍵はかけるまいかどうしようか、などと考えてしまう心中の温度差。
それこそが混乱の証なのだが、認めている隙もない。
とりあえず、ということで施錠し、サスケは振り返った。

「はい、サスケの。発泡酒じゃないのよ、ビールなんだから。しかも一番高いやつ。ご飯は食べただろうから、おつまみでいいわよね」
何も訊くなと言いたげに、あっという間に店を広げる鶴姫の顔色は、やけに蒼白く見えた。
「……。」
唇を尖らせて僅かに思案した後、サスケは逡巡を溜息に溶かし込んでベッドの横に腰を下ろす。
突飛な行動もそれなりの理由があってのことなのだろうし、折を見て突っ込むしかないと腹を決めた。
今の段階で言わないことは、どれだけ訊いても絶対に言わない。
そんな意固地で頑固な性格など、とっくの昔に知り尽くしているのだから。

「親父さんは?」
「出張。ブンも一緒」
「あぁ、んなこと言ってたっけ、そう言えば」
妖怪研究家として活動している鶴姫の父親は、フィールドワークや講演で地方に出向くことが多い。
「いつも思うんだけど、あんたは何でそんなに私のお父さまの情報に詳しい訳?」
「仕事中だと、酒の誘いがかかんなくなるからな」
「全く、雁首揃えて人の留守宅に出入りしてくれて。お父さまもお父さまよ、呑み仲間手近に持ち過ぎ」
「お前、そんな家空けまくってんのか?何やってんだかねぇ、この放蕩娘は」
「だから、勉強でしょうが!親不幸なことなんて一つもしてないわよ」
小気味良い会話ではあるが、煽るビールは何故かひどく苦く感じられた。

「違うんだな?」
2本目の缶が軽くなる頃、ようやくサスケが吐き出した疑問。
アルコールのせいで少し掠れている声は、妙に神妙な空気を作り出す。
「違うって?」
ぼちぼち問われ、伝える頃と分かっていたのだろう。鶴姫は両手で包み込んだ缶を見つめたまま、だがはぐらかすことなく受け止めた。

「親不幸なつもり、本当にねぇのかってこと。何で来たのか知らんけどもう電車はないし、俺は酔っ払ってて送って行けないってのも分かってんだろ?」
「だって、退路を断ったんだもの」
「退路って」
認めず煽る。全く、お互いどれだけ負けず嫌いなのかと自嘲するサスケ。

「…私、今年二十歳なのよね」
「へぇ、もうそんなんなるか」
分かっていた筈だが、改めて聞かされると驚きだ。
出会って5年。その分歳をとっている筈なのに、ちっとも大人になりきれていない感覚。

「化石なんだって」
「化石?」
こちらを見る鶴姫の眼差しに手掛かりを探してみたが、何も読み取ることは出来なかった。
「今まで男の人と付き合ったことも、…経験もないなんて。化石みたいな存在だって言われたの」
統計学の典型。ごく「一部」も、取り上げ方次第で「大部分」に変わる。
105忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:09:22 ID:8P/yY1EE
「んなこたねぇだろ。そんな奴、案外いっぱいいるぜ?」
「あんたがどう思おうと、私の周囲の文化はそれを否定するのよ」
「…くっだらねぇ」
ステディな付き合いだけじゃない。要は初体験を済ませたかどうか、どれだけそっち方面の歓びを知っているか。
サスケにとっては心底どうでもいいそんな価値観が、世にある最大の奇跡のように扱われる、鶴姫はそんな年代真っ只中な訳だ。

「――で。言われっぱなしが悔しくて、お前は俺に抱かれに来たって訳か?」

酒の力か弊害か、まどろっこしい話を吹っ飛ばし、サスケは無神経なほど単刀直入に切り込んだ。
「だ、だだだ、だっ…!」
耳たぶまで真っ赤にしてのけ反る鶴姫に、当たりか、とひっそりと溜息をつく。
違っているなら、もっと激しい否定と突っ込み(勿論拳で)が入るだろうから。

「つーても、下準備がなぁ。言っとくけど、男はいつでもOKってのは幻想だぞ?特に酒はな、呑み過ぎるとどうにも…」
思わず股間を窺いながら、自分の中の状況を確かめてみる。
「…そうなの?」
両手で頬を覆いながら、きょとんとした顔をする鶴姫。顔は相変わらず赤い。
「ま、どうしてもってんなら出来なくもねぇかなぁ」
とんとご無沙汰という状況が、吉と出るか凶と出るか。それを推し量る方法さえ、もう忘れてしまった。

「って言うか。あの、何でそんなに前向きなの?」
「何でって、お前が言い出したんだろうが」
空になった缶を集め、ビニール袋に放り込む。
淡々としたサスケの様子が解せないと言いたげに、鶴姫は更に混乱を口にした。
「だって、私が相手よ?もっと好きな男が出来るまで取っとけとか、そんな気ないからとか言うとこじゃないの?」
「そんな気なくねぇもん、俺」
開き直ると、鶴姫は「あ、そう…」と何とも言えない表情で吐息を洩らした。

袋をキッチンに置いて戻る。
「それ、は」
「ん」
必死で答えを掴み取ろうとする声は、何とも頼りなく儚いものだった。
「…嫌いじゃないって、こと?」
「だったら言わねぇわな。――あ、でも」
視線を棚に移した時、サスケははたとあることに気づく。

「悪ぃ、やっぱ今日無理かも」
「どうして?」
「や、その。…持ってねぇんだ、必要な物を」
今更恥じらいなど片腹痛いが、何と言うか男として微妙に情けない。
言葉を探せずにいるうちに事情を察したのか、鶴姫は小さく息をついた。

「それ、私の鞄。その中のポーチ、開けてみて」
狭い室内。大概のものは、手を伸ばしさえすれば届くのが利点。
「ポーチ?」
何だどれだそれはと中を漁り、それらしいものを見つける。
と、化粧道具の奥のポケットから、明らかに質を異にするものが現れ、目を疑った。
106忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:10:12 ID:8P/yY1EE
「何で持ち歩いてんだ、ゴムなんか」
「違うっ。と、友達!友達に押しつけられたの!」
「あぁ、押しつけられたぁ?」
袋を手の中で弄ぶと、鶴姫は髪が乱れる勢いで頷く。
「いざって時に困らないよう、持っておけって。後で泣き見るのは馬鹿のすることだって」
「…まぁ、一理あるけどよ」
とはいえ、鉄板処女のくせに支度が良過ぎるのは、妙な誤解を招かないか。

「サスケ、引いた?」
「俺?別に。びっくりはしたけど」
「…じゃあ、いい。誰にどれだけ引かれたって、あんたがそうじゃないなら」
「……。」
これはまた、随分微笑ましいオチになったものだと感嘆しばがら、サスケはゆっくりと鶴姫に近づいた。
困ったように瞳を揺らし、肩を竦めて避けようとする一方、懸命に従順さを保とうとしている姿がたまらなくなる。

手の甲で髪を掬って肩の後ろに流し、首筋を撫でた。
背けられてしまいそうな顎を持ち上げ、親指で頬をなぞる。
「真っ赤だな」
「あんたもよっ」
思わぬ反撃に遭い、闘争心に火がついた。
あっさりと唇を奪い、ざわつく瞳を閉ざさせてしまう。

乱れ、ぶつかり合う吐息。
表面の柔らかさを吸い取りながら味わうと、乱れ始める呼吸を助けるように隙間を開かせた。
「っ、…ん!」
悩ましげな喉声と、離した唇を繋ぎ合う銀糸。
気だるげな睫毛はほんのりとした色気を湛えていて、鶴姫の覚悟の深さを感じさせた。

5年分の日々が、あっという間に塗り替わる瞬間を見る不思議。
それを、他でもない鶴姫と感じ合うことになるとは思わなかった。
彼女の方も同じ心境なのか、照れくさそうに、だが少し淋しそうに笑う。
その顔が何とも頼りなくて可愛くて、サスケは強く抱きしめた。

「サスケ」
「ん?」
「何言ってんだって思うかも知れないけど、信じて。…私、ずっとこうしたかった。こんな風に、されたかったの。だから…」
「――。」
こんなにも、いきなり初々しく素直になるなんて反則だ。
生命の危機と隣合わせな程の欲望が気力を漲らせ、サスケは鶴姫を担ぎ上げてベッドに放り出す。
「い、いきなりなにっ…」
「限界点に自信がねぇんだよ」

異なる種類の緊張に、鶴姫は照れ隠しの抵抗を始めた。
それを封じるキスは、唇を割り開いて舌を送り、啄みながら繰り出す弾丸のような勢い。
初めは拒むようにサスケの胸を押していた掌も、やがて力を失ってだらりと布団に沈む。
身体を跨ぐ形で片膝を立てると、頭と頬を固定するように手を這わせ、深く貪った。
濡れた音が響き、彼女を食べているような錯覚すら抱きながら、荒くなる鼓動を隠せそうにない。

「ふ、ぁっ」
髪をかき分けて耳を覗かせ、肩を過ぎて胸の表面を撫でると、鶴姫は背を擦りつけるようにして硬直した。
拒絶の言葉を聞かないよう唇に蓋をしたまま、指を動かして膨らみを軽く握る。
「んっ、あ…!」
頭と言わず肩と言わず叩かれても気を払う余裕などなく、トラップのようなカーディガンのボタンを外しにかかった。

「あーめんどくせぇな、もうっ」
決して不器用な方ではないサスケだが、気持ち的に繊細にならざるを得ないものは苦手だ。
まして、女ものの小さな服のボタンになんて、一つ一つ付き合いきれる訳がない。
「ちょっ、馬鹿!引っ張らないでっ」
不自然に引き伸ばされる布地を奪い返して、睨み合う束の間。
107忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:11:45 ID:8P/yY1EE
「…自分で、やるから。ちょっと目、反らしてて」
これから目の当たりにしまくるのに何を言っているのかと思うが、からかえば先が遠くなるので呑み込んだ。
脱いだカーディガンを丁寧に畳む鶴姫。もういいかと手を伸ばすと、
「電気消して!」
防御するように肩を抱いて叫ばれ、手早く従った。

カーテンの隙間から入り込む水銀灯に導かれ、横たわった首筋に唇を落とす。
ビクッと震える鎖骨の窪みを舌で辿り、骨の頂点を少しずつ下がりながら、サスケは歯を立てた。
「…!」
ほんの少し歯形が刻まれた肌をゆるく吸い、鶴姫の身体を少しばかり横向かせる。
裾から手を入れて無防備な背中を露にし、まっすぐな背骨をそっと撫でた。
「っ…」
肩甲骨を舌でなぞって肩に口づけ、うなじに鼻を埋めて甘い香りを吸い込む。
鶴姫は枕をぎゅっと掴み、ゾクゾクと駆け上がってするくすぐったさに耐えているようだった。

すかさず小さな頭を掬い上げ、トップスを引き抜いて脱がせる。
雑な仕種ではあるが、それを鶴姫自身には向けぬよう彼なりに気を払いながら、サスケは背後からブラ越しに胸を掴んだ。
「わぁ!」
色気も追いつかぬまま背を強張らせる鶴姫の耳の裏にキスをし、舌を這わせる。
「あ…」
戸惑いの中に、妖艶さを含ませた吐息。
カップの隙間から手を入れ、肉の柔らかみを感じ取るべくゆっくりと揉んだ。
「んやっ、痛い……あんっ」
抗議の声は、きゅっと先端を抓んだ指先によって断たれる。
見知らぬ甘い感覚に脱力する一瞬を突き、サスケは首の斜め後ろに歯を立てながらホックを外した。

もっと色々と文句をつけられるかと思っていたのに、存外大人しく愛撫を受け止める鶴姫。
抗議する余裕もないのか、物凄く頑張って耐えているのか。
どちらにしても、恥を忘れるくらい夢中にさせてしまえそうな流れ。

困難にこそ挑まずにはいられない己の資質を鑑みると、彼女が相手に自分を選んだのは正解と言えるかも知れない。
そうか、初めから収まるべき所にあったのだ。
妙に納得しつつもしっかり自惚れ、サスケは鶴姫を仰向けにして囲い込んだ。
両脇に肘をついて額へするキスを、くっきりと揃った睫毛が心地好さげに受け止める。

身体の芯に新たな熱が篭る感覚に、サスケはパジャマ代わりのTシャツを脱ぎ捨てた。
不自然なまでに薄っぺらな、鶴姫の肩と背中。折れそうに細い腕。その一つ一つを、確かめるように撫でる。
――こんなだったんだな、こいつの身体って。
実感しながら身体をずらし、緊張によって血の巡りが悪くなって冷えた彼女の指先を解いた。
「ちょっ」
ようやく目の当たりにする二つの乳房。
ちゅっ、と音を立てて先端に吸い付き、舌先を尖らせてくりくりと転がした。
「ふ、ぁ…!」
くすぐったさと、濡れた温かみと心地好さ。曖昧な境界を持て余し、困惑の声を洩らす鶴姫に眩暈がする。

質量自体は、ずっと昔に忍之術で戯れに覗き見た時と大して変わっていないような気もするが、そんなものは何の問題にもならなかった。
まるでマシュマロのように甘い柔らかさと、刺激に起ち上がり、果実のように赤みを増して見える乳首は、サスケの欲望を高めるばかり。
もっと知りたくて舌を這わせ、時に軽く歯を立てながら、反対側の先端を指先で摘み取るように挟み込んだ。

「ん――そ、ればっかり…っ…」
「気持ちいいか?」
「ばかっ…へ、変態…!」
「じゃ、そいつにエロいことされてるお前は?」
笑いをこらえながら、サスケの手は鶴姫の腰をなぞり始める。
ここもまた、信じられないくらい細い。
思わず砕いてしまいそうで怖くなり、必死で力を分散させた。
108忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:14:24 ID:8P/yY1EE
スカートのホックを外しながら、捏ねるように肌を感じ取る。
「ぅ、…ひゃ、っ」
魚のように跳ねる身体を押さえ付け、舌先を臍の中心に捻じ込んだ。
外周に吸い付き、ぐりぐりと窪みを愛撫する。
「ん、や、ぁんっ」
脇腹をくすぐると、無意識に防御してしまうらしく、腹筋が硬くなった。
が、その分ぴんと張って跳ね返す皮膚表面の瑞々しさを味わい尽くすように、サスケの唇が下がって行く。
「え、いつの間にスカート!?」
脱がしたのかって?今頃何を。

膝に手をかけると、ぐぐぐぐぐ、と思いっきり足を押し下げ、テコでも動かない勢いで布団に踏ん張る鶴姫。
「興味いっぱいなくせに、素直じゃねぇこと」
「誰がよ、ばかッ!」
薄闇にも真っ赤と分かる顔を上げ、鶴姫は蹴りを繰り出そうともがく。
が、足先が浮くと同時に膝の裏を持ち上げたサスケは、素早く隙間に身体を入れ込んで腿にキスをした。

「ッ!」
「これって何色だ?」
「…な、にが」
下着の中を透かし見るようにしながら、股関節の外側を撫でる。
「可愛いっぽいし、勝負下着ってやつなのかと思って」
「どうしてそんなこと訊くのよっ」
小さなリボン、控え目なレース。この日の為に用意したと考えて良さそうな、真新しい手触り。
「色気のねぇカボチャパンツ履いた子供のまんまかと思ったら、こんなだとな。…燃えるんだよ」

実際のところは、当時どんな下着を履いていたかなど知る由もない。
なのに言ってみたのは、ようやく時を追い越せた自分たちを誇りたかったからかも知れない。
たかが5年、されど5年。
誰にともなく、何にでもなく。
宛のない表明は、これからの未来に繋がって行く筈だから。

「…誰でもいいくせに」
「え?」
突然、苦しげに声を搾り出す鶴姫に驚き、サスケの動きが止まった。

「“そんな気なくない”って言うのは、ヤれるなら誰でも一緒ってことでしょ?」
「はぁ?」
この期に及んで何を言い出すつもりかと、焦りを通り越して呆れる。
「……。」
見つめ、探り、求め、決めるルート。
それは、妖怪退治の旅をしていたあの頃と変わらないやり方。

「ド平日の真夜中に30近い男の部屋に乗り込んで来といて、随分分かった風な口きくじゃねぇか」
吐き出す溜息に、鶴姫は怪訝な表情を浮かべた。
「綺麗な花も、盛りを過ぎれば残るは枯れ枝のみだろ?」
女と乳繰り合っている暇があったら一人でぼうっとしたいし、少しでも長く眠りたい。
情けなくなるような現状を、一体どうしてこの場で説明せねばならないのか。

諸々面倒になったサスケは、細い指を今にも破裂しそうに猛っている自らのものの上へと導いた。
「…!」
そんな状態の男を生まれて初めて知り、息を呑みながら固まる鶴姫。
が、指先は一瞬興味ありげにそこを探る動きを見せ、サスケは零れ落ちそうな吐息を噛み殺し、厳然とした口調で言った。
「いい加減、こうなってることの理由くらい分かってもらわねぇと困る」
「誰にでも、なるんじゃ…」
「お前とじゃなきゃ、そもそもこんなことしねぇっつの」
早口で言い、サスケは堰を切って進み出す。
109忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:15:22 ID:8P/yY1EE
ショーツの端から指を滑り込ませ、縦に走る襞の奥を確かめた。
「あっ」
初めては濡れにくいと聞いたことがあるが、その心配は不要と分かる。
鶴姫のそこは熱く、惜しげもなく蜜を溢れさせていて、サスケの指先をずぶずぶと容赦なく浸した。
「濡れまくってんな、お前」
「な、なに言って…!」
ショーツを捲り、僅かに現れた隙間を縫うように一舐めする。
「あ、ぁんっ」
鶴姫は呼吸のタイミングを逃し、猫のようにかぼそく喉を鳴らしてシーツを引っ掻いた。

ひとさし指と中指で、ふっくらとした合わせ目を開く。
濡れた範囲を広げるように舌で掬い、水源の少し上で初めての刺激に震えている蕾にちろちろとまぶす。
「っ…、んぅ――!」
強くし過ぎないよう意識を払いながら、浮かび上がらせる輪郭。
時に吸い付いて緩急を付けると、切なく甘い吐息が答えるように漏れ、サスケの背を粟立たせた。
「あ、あ…ぁんっ、ん」

甘い女の匂い。たまらない。
正直こういうことには疎く、機会があっても段階を踏むのが厄介だと避けてすらいたのに、ひと度始めれば滑稽な程に夢中になってしまう自分。

あんなに遠かった鶴姫を、その身体を、好き勝手に弄んでいる現実。
白く儚い肌にしるしを刻む、指で唇で舌で。
あぁ、何だこれ。遠回りが一番の近道だったなんて、一体どんな運命なのか。

「は、ぁん…んん、ん、あぁっ」
鶴姫の意識を惹き付けさせたまま、サスケはゆっくりと彼女の奥へと指を沈めて行く。
「っ、…ふぁ!」
粘膜の壁を切り拓くように軽く動かして抜き差しすると、鶴姫は困惑気味に息を乱した。
狭い。が、ねっとりと濡れて篭った体温は何とも秘密めいていて、暴きたくて仕方がなくなってしまう。

「あ、あん、や…っ…あぁっ…」
舌での愛撫を止めることなく奥を解し、サスケは上目遣いに様子を探った。
鶴姫は目を閉じて頭を振り、胸の先を震わせながら背を反らせる。
大丈夫そうだ。興奮の中、拭いきれない冷静さで判断し、指を増やして天井を擦るように引っ掻いた。

「ん、くっ!」
「痛いか?」
鶴姫は首を振る。
「苦しい…みたい、な…」
驚かせてしまったらしい。この程度のことで平気か?と言葉を投げかけてやめた。
そんなの、どうせもうじき嫌でも分かることだ。
110忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:16:37 ID:8P/yY1EE
「ゆっくり息して、力抜いてみな」
「んっ…」
鶴姫は僅かに身じろぎし、自らの小指を噛みながら腕で半分顔を隠す。
「でき、ない。分かんないよ…」

羞恥と恐怖。際限なく溢れそうなままならなさを封じるべく、サスケは身体を起こして鶴姫と唇を合わせた。
指先で甘く蕩けそうな内側をかき混ぜ、その動きを舌にも倣わせる。
「っ、…ん…ぅ」
鶴姫がリラックスし始めたのを、身体を通して感じ取るサスケ。
「…挿れたい」
濡れた唇の端を拭いながら囁いた声は、自分でも驚くほど切羽詰まっていた。
それを聞いた鶴姫は、心なしかうっすらと微笑んでいた。まるで、許しの声の代わりのように。

「ずっと、お前が…」
――好きだったんだ。

耳元に吐息置き去りにし、サスケは鶴姫の下着を取り去った。
次いで、自らの着衣をずらして勃ち上がった自身を解放し、猛々しい形状のままに冷気を受けながら、ヘッドボードに置いたコンドームの封を切る。
まだ堅いと分かっている入口に宛がって力を込めると、くちゅりと濡れた音が響いた。
進み始めると、先端から拡がる温度。だが、そこからがまさに茨の道。

「う、っん」
苦痛の声。どうしようもない。
少しずつ沈み込んで行くのを感じるが、恐ろしい程の存在感を見せつける異物の侵入に、柔らかな肉の壁が驚きの悲鳴を上げているような気がした。
拒絶の感覚は実は快感と表裏一体で、サスケは奥歯を噛んで波をやり過ごす。

「大丈夫だ。あと、ちょっと…」
実際はまだ3分の1程度しか埋まっていないが、励ましになるならばどんな嘘でもつく。
足を更に開かせ、鶴姫に労わりと詫びの気持ちでキスをした。
目元に触れると、ほんの少ししょっぱい気がする。涙の味。胸が痛むが、ここで不安を持ち越してもろくなことにはなるまい。
サスケは強く目を閉じて唇を噛むと、心を鬼にして腰を送り込んだ。

「…った…痛、い――!」
訪れた限界。
が、鶴姫が切り裂くような声を上げると同時に緊張が抜け落ち、サスケのものはするんと一気に中に収まった。

容赦ない圧力と、残酷なまでに優しいぬくもりが一点に集中する。
走る快感と誘惑を、細い肩を掴んで耐えた。
全身に滲んだ汗が目に入る。払うように頭を振ると、鶴姫は伝わる振動に眉をひそめた。
111忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:17:36 ID:8P/yY1EE
根元に感じる水気は、破瓜による出血だろうか。それだけを思うと、サスケは怯みそうになる。
好きな女を、こんな風に物理的に傷つけて得た快楽が、急におぞましいものに感じられて。
だが、酷なことと分かっていて、求めずにいられない行為。
ごめん、と小さな声で詫びて、サスケは腰を動かし始め、彼女の内側を削ぎにかかった。

「はぁ…っ、あ、ぁ、あっ…」
未熟な身体が徐々に拓かれ始め、痛みの記憶とないまぜになって鶴姫を恐れさせる。
それでも、通じている道に新たな潤いが満ち始めると、棒のように硬直していた身体は徐々に丸みを帯び始めた。
目覚めたように、四肢がゆっくりと動き始める。
「ん、ん…あ、」
なめらかなぬるみと、切ないまでのあたたかさ。

「やん、あ、あん、…あん、んっ」
鶴姫の痛みが薄れたという事実に甘えきり、サスケは夢中になる。
同じ温度に染めたまま、上昇して行かんとする調子の良さは、我ながら救いようがない。
――あぁもう、ごめんどころじゃねぇわこれ。
ジレンマとは逆に、突き上げる動きが加速した。
苦しげに、ひっきりなしに喘ぐ鶴姫。
追い付ききれない。だが、一つも取りこぼすまいと縋る腕の力が愛しい。

「サスケ、好き…っ」
今にも吹き飛んでしまいそうな意識を繋ぎ止めようと、紅潮した泣き顔で上げる声。
しなやかな肌に残るしるしは、サスケの独占欲の証明のように紅く深く刻まれる。

貫いたところに走る期待感と高揚に、唇を近づけた。
啄み、乱しながら腰を打ちつけると、逃げ場をなくした嬌声が悲鳴のように危うく響き続ける。
荒くざらついた呼吸がやけにうるさい。それが自分自身のものだと気づいて、サスケは心底驚いた。

こんなにも、灼き尽くされそうに高まっている。
心臓が激しく脈打ち、血流は高まって暴れるばかり。動き回って駆け上がる。脳が溶けそうだ。

鶴姫を置き去りにしている罪悪感がよぎった。
だが彼女はそんなサスケを許し、不器用に高め合う快感。

「…、鶴姫、――ッ!」

伸ばした腕で頭を、腕を、肩をかき抱いて。
白く小さな彼女を庇うようにしながら、サスケの熱は限界を越えた。
112忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:18:22 ID:8P/yY1EE
「拷問過ぎる」
「んぁ、」
久々に感じる倦怠感。鶴姫を胸元に乗せたまま伸びていたら、うっかり眠りそうなった。
只でさえ繊細な思考は苦手とあり、アルコールが入っていた頭は整理もつかない程ごっちゃになっている。

「痛くて恥ずかしくて、損よね女って。なのに…嬉しいなんて、ホントばかみたい」
「…んー」
長い髪を掬い上げ、さらりと弄んだ。掠める毛先が残す、甘い香りとくすぐったさ。

「ま、次からはも少し楽に…」
「次なんかない」
「え、」
思わず身を起こしたら、鶴姫の頭は真っ直ぐすとんと枕の上に落ちた。
「気が済んだから。これだけで、もう充ぶ――」
「おい、俺はどうなるんだっ」

諦めにも似た儚さをぶった切るリアルに、鶴姫は目をぱちくりさせる。
「どうって、好きに生きたら?」
クールな物言いは、今までの鶴姫と何ら変わりない。
それなのに、サスケは頭を掻き毟りそうになる。
何でこんなに必死に縋っているのか、情けないほど独りにさせられるのが怖いのか、ちっとも分からないままで。

「…忘れられんのか?俺のこと」
苦肉の策で焚きつける。
「大きく出るわね」
かわしはするが、鶴姫は思った以上に分かりやすく顔を曇らせ、サスケに宿る一条の光明。
「あのさぁ、」
「何よ」

気が強いが、きらきらした眼差し。
さっきまでの、羞恥をこらえて閉じていた瞼が嘘のようで、サスケは上半身を彼女に被せるようにうつ伏せになった。
「お、もいっ!」
胸を叩かれてもめげずに耳たぶを甘噛みし、白い顎のラインに噛みつく。

「っ…!」
コントロールしきれず、即座に入ってしまいそうなスイッチ。
覚え込まされた感覚を受け入れかねて、鶴姫は戸惑いを見せた。
「キス、」
「ん…っ」
「してくれ、鶴姫」
113忍者赤白「Cloud Nine」:2010/04/09(金) 22:18:42 ID:8P/yY1EE
暴れ出す馬鹿者。愚かで怠惰な弱虫。
そんな俺でも、必死だったんだ。
必死に守って、信じて愛して、保ち続けて来たんだ。

流れ星の如く撒き散らす想いに、鶴姫は泣きそうな顔で首を振る。
それを断ち切るように、サスケは半ば強引に額を合わせ、鼻を寄せて見つめた。

「もぅやだ…」
意地っ張りな二人のにらめっこは、鶴姫の涙によって終わる。
「何で私、こんな奴のこと…!」
「諦めな」
サスケは笑って、理不尽そうに膨らむ頬を包み込んだ。

「俺んとこ、来ちまえよ」
「……。」
歯を食いしばり、口をへの字にする鶴姫。
「って、お前もう自分から来てんだよな。帰れると思うのが間違ってるって言うか」
「どうしてそんな風にしか言えないのよ、あんたは!大体昔から、」
「――大事にする」
小鼻の横にキスをした。

「ちゃんと、気持ち良くさせてやりたいし」
頬に触れる。
「…傍にいて欲しいんだよ」

頬を伝って消える涙の雫。
それが哀しさから来るものではないことを、次の瞬間知らされた。

そっと、だがしっとりと触れた、鶴姫の唇の感触。
やけにしんみりと感動して、サスケは目を細めて微笑み、髪に指を差し込んで梳いた。
地肌を包み込むように、ゆっくりと深く、慈しみながら。

朽ちていくのみと思われていたサスケの枝にも、遅い芽吹きが訪れた。
不安定な春は、花を咲かせて世界を彩り、風を吹かせて雨を呼ぶが、この上ない優しさとあたたかさで幸せにさせる。
もしかしたらそれは、鶴姫そのものかも知れない。

笑顔も泣き顔も、傍にある。喧嘩して曇り、抱き合って晴れる。
新しい二人の季節が始まって行く。


<終>
114名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:34:16 ID:CSJA3+Di
読みごたえありまくりGJ!!
忍者は知らないけど楽しめた。
鶴姫かわいいな!
115名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 05:38:54 ID:7uh9oca7
来たー!
超GJ!!!

しかしサスケの一見冴えない感じの描写に笑ったw そして妙に萌えたww
上手いなー。
116名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 16:02:52 ID:0Faw2vT7
忍者とか懐かしい〜!
超GJ!

いつか和風戦隊でコラボレーションしてくれないかな、
忍者、ハリケン、シンケンなどなど
117名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 19:30:02 ID:9tGnfiEB
カクレンジャーなつかしっ!!GJ!!
118名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 23:22:13 ID:dDdV//1J
うわぁ懐かしいー!
GJでしたー!久々に本編見たくなった。

>>116
その3戦隊が揃ったら、たぶん嬉しくて泣く。
119名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 20:21:23 ID:/UFkqZE2
今日のゴセイジャー、エリ&モネ×アラタって感じだったな
120名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 20:54:49 ID:N/wI0OJU
なんとかあなるなる!
121名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 02:44:14 ID:32nypo4v
忍者赤白GJ!赤がおっさんぽくていい

いつか来るはずのゴセイ赤黄ペア回にものすごく期待している
その前に予告でエリを突き飛ばすハイドさんを見て青桃的にもわくわくした


122名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 04:07:50 ID:Jk9LbgVj
>>121
> 忍者赤白GJ!赤がおっさんぽくていい
そうそう、そこがいいんだよな。
おっさんに良くされちゃう鶴姫も読んでみたい。

> いつか来るはずのゴセイ赤黄ペア回にものすごく期待している

同志よ!
自分もものすごく期待してる。
123名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 11:56:17 ID:Oa2sLD8U
苦労人の黒兄ちゃんを2人がかりで無理やり慰める
桃黄の話はスレ違いになるから残念だ
124名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 13:25:12 ID:+VRlRF0N
3Pなら魔法にも真剣にもあるし、>>123を読む限りスレチ要素はないような。
もしかして特撮ヒーローピンチSSな内容なのか? だったらこのスレでは新し過ぎるなww
125名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 15:34:27 ID:CbWO7DlR
ちょww確かにヒロピンと言えば言えるがw
お兄ちゃんは振り回される苦労人ポジションがはまりすぎるよなー
桃も黄も強い女子だし

いつか魔法黄みたいに
ゲストの物静かなおにゃのことの恋愛譚があると予想
126名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 23:54:32 ID:hyDb0V91
荒く息を吐き出しながら。アグリは暗闇の中、地面に手を当て目を閉じる。
大地から伝わる「気配」。それを読み取る。
─来る!
右側から、物凄い勢いでこちらに走ってくる。殺気にも似た、凄まじい
二つの気配。自分を執拗に追ってくる者達の気配。それを感じる。
ぞくりと背筋に冷たいものが走る。捕まったら。俺は……終わりだ。
恐ろしさと焦燥感に駆られ、再び走り出す。逃亡を続ける。
何故俺は逃げなければならないのか。と、理不尽な運命を呪いながら。

もうこれ以上は走れない。
アグリはたまたま通りかかったとある学校の校庭の先にある、プレハブ
建ての小屋に向かう。
無理矢理扉をこじ開け中に飛び込む。周囲を伺いながら扉を閉じる。
暗闇の中で自分が吐き出す荒い息の音。追跡される恐怖心によって
爆発しそうな心臓の音が鳴り響く。少しだけ、少しだけ休もう。
具合の良いことに、小屋の中にはやわらかなマットが積み上げてある。
走り続けた疲労感と恐怖心による精神的な消耗がアグリを眠りに誘う。
横たわり目を閉じる。ほんの少し。ほんの少しだけ……。
崩れるように眠りに落ちる。だが、その油断が命取りとなった。

しばらく後。先程アグリが通り抜けた校庭に二つの影が立った。
そしてゆっくりと。着実な足取りでアグリが眠る小屋へと向かう。
獲物を追いつめた喜びを感じ、二人の口元に笑みが浮かぶ。
一切の容赦の無い。残忍な笑みであった。
頬を撫でられる。
研ぎ澄まされた鋭い爪が。カリ、とひっかくようにアグリの頬を撫でる。
微かな痛みを感じアグリは身動ぎする。だがまだ目は覚めない。
その爪の持ち主がアグリの耳元に唇を寄せる。
そしてわざとらしく甘い声で、そっと囁く。
「おにいちゃぁん……起きて」

ひぃっ!!と叫んでアグリは目を覚ます。慌てて体を起こそうとする。
だが動けない。手が。足が。何かに縛られ、繋がれている。
そして何と言うことか。寝ている間にいつの間にか全裸に剥かれている。
─しまった……!捕まった!!
絶望と共に闇の中に目を凝らす。小さな窓から差し込む月明かりの中、
二つの影が見える。その影が動き、明かりの中に出てくる。
「つーかまーえたっ」
「もう、おにいちゃんたらぁ。何で逃げるのぉ?」
口調こそにこやかだが。その二人の目は爛々と、これから始めようと
することへの興奮と淫らな期待に輝いている。
アグリは体を捩る。だがどうしても己を縛る縄を振り解けない。
「モネ!エリ!頼む……勘弁してくれぇっ!!」
「ううん。だめぇー。」
ニコニコしながらエリがアグリの頬にそっと唇を寄せ、ぺろりと舐める。
「おにいちゃん、だいじょうぶだよ。怖がらなくていいってば」
「おいっ!おまえ達!落ち着け!こんな、こんなことはやめ……!」
ずい、とモネがアグリの顔に自分の顔を近づけ、睨みつける。
「うるさいよ。おにいちゃん」
そして急に笑顔になり、うっとりとアグリの顔を見つめる。
「そんなうるさい口はねぇ……」
さらに顔を寄せながらモネが囁く。
「ふさいじゃうぞっ」

そしてモネの唇がアグリの唇に押しつけられた。
三人の長い、アグリにとっては果てしなく長い夜が、幕を明けた。

黒お兄ちゃんピンチものなら、こんな感じだろうか。
127名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 00:14:09 ID:6HyzZje/
ネタとはいえ、長くなるなら一応断り書き入れようよ
128名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 00:30:03 ID:8veSSfkX

>>127の言うとおり断りは必要だな
以後留意してくれ

で続き希望
萌えたよ!お兄ちゃんヘタレで最高だw
前回の「アグリ君何か?」「…なんでもありません」で妹に組み敷かれる運命が見えた

129名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 04:20:30 ID:zQNkt6nE
>>126
ちょwww 肝心なのはその先じゃねえかwwww
ハードに頼むぜw
130名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 05:58:32 ID:MupYdgxp
こっそりと今さら誰得な真剣青姫を置き逃げ。
注)
・やたら長いです
・最終回後、皆が志葉の屋敷にちょくちょく集まってきていることを
 前提とした本編無関係設定無視捏造妄想系チラシの裏
・一部緑黄あり
・一応シーンはあるもののエロではない。よってスルー、NG推奨
・NGタイトルは 【真剣青姫】−心− でお願いします
131【真剣青姫】−心−:2010/04/17(土) 05:59:17 ID:MupYdgxp
「ではお願いします!」
一礼の後、竹刀を構える流ノ介。視線をひた、と前方の姫に向ける。
姫もコクリと頷き、同じように竹刀の切っ先を流ノ介に向けて構える。
姫と流ノ介の、初めての手合わせが開始された。
向き合う二人を見て、茉子が片手を上げ「始め!」の声をかける。

普段はその端正な顔立ちに似合わず何かと騒々しい流ノ介。この男が
最も冷静になるのは剣を手にした時である。ひとたび剣を構え倒すべき
敵と対峙した時、この男の体は自動的に冷徹な戦闘機械と化す。
長年叩き込まれ、骨の髄まで沁み込んだ侍としての姿勢。
例え相手が姫、訓練上の手合わせであろうとそれが揺らぐことはない。

流ノ介は瞬時に戦法を組み立てる。
力、間合いの長さは私の方が上だ。普通に戦えば私に分がある。
だが姫のスピード、手数の多さは筋力の不足を補って余りある。長期戦に
なれば体力で私が優るが、それだけ姫の反撃を許す危険性も増す。
姫の力量を侮ってはならない。
流ノ介はじり、と一歩右の方向へ踏み出す。姫の竹刀の先が流ノ介を追う。
長引かせず、一撃で決める。狙うのは、姫の肩。
流ノ介はほとんど無造作にも見える動きで、竹刀をゆらりと上げる。
そして電光石火、踏み込みと同時に凄まじい速さで突きを繰り出した。
見物していた千明が思わず「うおっ!」と声を上げたほどの雷速の突き。
だが姫は、流ノ介のその攻撃を間一髪でかわした。
ガキッ!と甲高い音が響く。姫は流ノ介の突きを竹刀の柄で弾いた。
何っ!?
流ノ介は必殺の一撃をかわされ驚愕する。だが瞬時に姫の間合いから
外れるため地面を蹴りつけるようにして後方へ退却する。
その流ノ介を姫は滑るような速さで追ってくる。素早く間合いに踏み込んだ
姫は横薙ぎに竹刀を払い流ノ介の胴を狙う。
かわす流ノ介。再び交差する二人の竹刀。姫は流ノ介の胸の中に飛び込む
ように入ってくる。
交差する竹刀を挟んで、互いに口を真一文字に結びながら二人は睨み合う。

「見事であった」
縁側に座り込み、茉子と千明の試合を眺めている流ノ介の横に、姫が腰を
下ろしながら声をかけてきた。
「はっ!姫の方こそ。さすがとしか言い様がありません。お見事でした」
流ノ介は畏まって答える。その言葉にお世辞はない。二人の手合わせは
結局勝負がつかず引き分けで終わった。流ノ介は心底から姫の技量に
舌を巻いている。
「本気で私を倒す気であったな?」
姫は責めるでもなく、半ば面白がったような口調でそう問いかける。
「も、申し訳ありません。ですが、例え訓練と言えど戦いというものは…」
慌てて言い訳を始めた流ノ介を姫は制する。
「構わぬ。流ノ介の存在、心強い。味方でいてくれて良かった」
「はっ。ありがたきお言葉」

「しかしあの突きには少々、背筋が冷えた」
しばらく黙って座っていた姫が、唐突に口を開いた。
132【真剣青姫】−心−:2010/04/17(土) 05:59:48 ID:MupYdgxp
「流ノ介は私のことが嫌いなのか?」
いきなりのその言葉に流ノ介の口がガク、と開く。
「け、決してそんなことはありませんっ!私は家臣として姫をこの命に代えても
お守りするし続ける所存でありそれが侍としての私の義務であり…」
長々と忠義の言葉を並べ立て始めた流ノ介を、姫は途中で遮った。
「それは答えではない」
「は?」
姫はどこか寂しげな、そして流ノ介を哀れむかのような視線を向けた。
「私は義務のことを話しているのではない。心、のことだ」

心……。
「姫、それはどういう?」
意味を理解しかねた流ノ介が問いかけた時、ことはの「一本!」の声が響いた。
見れば頭を抱えて「痛ぇっ!」とのたうちまわる千明の姿。その前で得意げな
顔で茉子が「腕は落ちてないでしょ?」とでも言いたげに丈瑠に向かって
竹刀を高く掲げている。
「勝負がついたようだな」
姫は立ち上がり、皆の元へと歩き去っていった。
取り残された流ノ介は独り、呆然とした表情でその後ろ姿を見つめる。
心……?

流ノ介は眠れなかった。
昼間の姫の言葉がどうにも気にかかる。そしてあの表情。「私が嫌いか?」と
問いかけられた時の、あの瞳。
どういうことなのか。
仕えるべき相手に対して己の感情で態度を左右するなど、流ノ介にとっては
考えられもしない概念である。主と従。それが全て。それが義務だ。
無論、当主ではないとは言え流ノ介の心にもあの少女としての姫を労わり、
守りたいと思う気持ちはある。正直に言えばあの逆境でも決して弱さを見せぬ
姫の強さ健気さに惹かれてきていることも事実だ。だがその想いは、姫の
ことを「女」、「少女」として見ることに繋がる。流ノ介の心はそれを無意識に
避けている。
起き上がり、額を押さえる。もう少し体を疲れさせれば眠れるかもしれない。
流ノ介は浴衣姿のまま、竹刀を手に庭に出た。

縁側で草履を履いた時。流ノ介の耳に庭の奥の池のあたりから、何やら誰かが
クスクスと笑い合っている声が届いた。
あれは・・・千明とことはか?こんな時間に何をしているのだ。
まったく、明日も早いというのに。こんな時間に遊んでいる場合か。
一言注意してやろう、と思い流ノ介は足音を殺して近づく。だがその耳に、
今度はことはの何やら甘く切なげな叫びが聞こえてきた。
何!?
いや、まさか・・・?
133【真剣青姫】−心−:2010/04/17(土) 06:00:17 ID:MupYdgxp
信じられない思いを抱え、やや足を早めて近づく。木の枝の隙間から覗き
見ると、そこには流ノ介が思い浮かべた通りの二人の光景があった。
月明かりの下、松の木にもたれていることは。その前で膝をつく千明。
ことはの服の前は開かれ、その薄い胸を露わにしている。うっとりと目を閉じ、
口元には微かな笑み。
ことはのスカートはたくし上げられ、その足の間に千明が顔を埋めている。
何をしているのかは明らかだ。ことはは愛しげにくしゃくしゃと千明の髪を
掻き乱しながら、途切れ途切れに小さく甘い喘ぎを漏らしている。

流ノ介は衝撃でぐらり、とよろめいた。
あの二人、出来ていたのか!
見てはならない。衝撃を受けたまま、足音を立てぬようにその場を離れる。
これまで何故気づかなかったのか。二人とも見事に隠し通していたものだ。
いや、気づいていなかったのは私だけか?私はこの手のことに疎く、鈍い。
色恋沙汰など、最も苦手な分野だ。
とても竹刀を振る気になどなれない。部屋に戻ろうとした流ノ介は、進む先に
誰かがいることに気づいた。
「流ノ介も、先客に遠慮したのか?」
見れば姫。流ノ介と同じく浴衣に丹前、という軽装で縁側に腰を下ろしている。

「ひ、姫!」
姫は「先客」と言った。まさか、姫も千明とことはの姿を・・・?
「あの場所は屋敷からは死角になるし、独りになりたい時には好都合だ。
今夜は月がきれいだから、立ち寄ろうとしたのだが・・・」
姫は微かに頬を染め、複雑な表情を見せた。
「邪魔をしては悪かろう」
「も、申し訳ありません!私の仲間が、姫に何という恥ずかしい姿を・・・」
その場に土下座せんばかりの勢いの流ノ介の口元に自分の指をそっと当て、
姫は「しぃっ」と囁く。そして流ノ介の腕を取り、その場から離れる。

「大きな声を出すな。あの二人に聞こえる。邪魔をしてはならぬ」
姫と並んで歩きながら流ノ介は反論する。
「お言葉ながら。しかし侍ともあろうものが、あのようなふしだらな・・・」
「何が悪いのだ?」
「何って、それは」
「ただでさえ辛い我らの生活。外道衆が再び現れればまたいつ命を落とすかも
知れぬ日々が始まる。例えひと時でも人のぬくもりを、生きることの喜びを
確かめられるなら……」
姫はどこか寂しげに、遠くを見つめながら呟く。
「それは悪いことでは、ない。実際、羨ましいくらいだ」

その言葉に、流ノ介は「うむ」と考え込んでしまった。
確かにあの二人は単に若さ故に快楽を貪っているだけではないのであろう。
本気で互いに愛し合い、求め合い心を通わせ合っているのだとしたら……。
あれこれと考え続ける流ノ介に、姫はクス、と微笑んだ。
134【真剣青姫】−心−:2010/04/17(土) 06:00:44 ID:MupYdgxp
「流ノ介は羨ましくはないのか?」
「は?いえ。私はそのようなことは」
ありません、と続けようとして言葉に詰まった。本当にそうか?
そんな流ノ介の様子を何やら興味深げに見つめつつ、姫は溜息を漏らした。
「普段のあの二人の様子は遠目に観察していた。お互いを思いやっている。
二人の会話、触れ合う様子の端々にそれが見て取れる。決して浮ついた
気持ちではなさそうだ……だがそれ故、とても哀しい」
語りながら姫は夜空を見上げる。月が並ぶ二人を見下ろしてくる。
「我らに約束されたものは無い。確かなものは何一つ無い。だがあの二人は
それでも、僅かな可能性を信じて共に生きようとしている。きっと二人の将来の
ことや夢について、何度も話し合ってきたことだろう」
その言葉を聞いて流ノ介はうーむ、と考え込む。
「あの二人…私は羨ましい。これまでもこれからも。自分の立場から離れる
ことのできない私には。当主ではなくなった今でさえ、己の立場、義務と責任に
囚われて生きざるを得ない、私…には」
姫の言葉が何故か途切れ、涙声になる。流ノ介は驚き顔を上げ姫を見つめる。

姫は泣いていた。
泣きじゃくるでもなく、声を荒げることもない。ただ静かに月を見上げながら
その瞳から大粒の涙を落としている。
流ノ介の胸がズキ、と痛んだ。
姫は。この細い肩にどれほどの重荷を背負ってらっしゃるのか。
どれだけの孤独に耐えてこられたのか。

「恥ずかしいところを見られた」
姫が呟く。人前で涙を流してしまった自分に対して戸惑っているようだ。
「普段は独りで泣くのだ。だが今日はあの二人の幸せそうな様子を見てしまった
せいか……だめだな」
姫は唇を噛む。目元に溜まった涙を指先で弾き飛ばすように拭き取る。
「私も女だな。流ノ介…このことは口外せぬよう、頼む」
姫は背を向けた。そのまま歩き去ろうとする。
「姫!」
「もう遅い。二人とも休むべきではないか?」
「は、しかし……」
このまま姫を行かせても良いものか。何か、何か自分にできることはないのか。
その姫の哀しみを和らげる言葉はないのか。
何か!
何でもいい!何か、自分にできることを!
衝動に突き動かされ、流ノ介は姫の体を背中から抱きしめた。
姫がハッと息を飲む。その体が強張る。
だが流ノ介の手を払いのけたり、無礼なと声を上げたりする様子はない。
二人は固まったまま、しばらく抱き合った。
姫の体の強張りが解けてゆく。

先に体を離したのは流ノ介の方だった。
自分が仕出かした事に対して、急激に後悔の念が込み上げる。
何故こんなことをしてしまったのか。自分自身が信じられない。
その場にガバと膝をつき、頭を垂れる。
「も、申し訳ありません!!姫!どうか、お許しを……」
姫は無言。背中を向けたまま立ち尽くしている。顔を伏せその表情は伺えない。
135【真剣青姫】−心−:2010/04/17(土) 06:01:19 ID:MupYdgxp
しばらく黙っていた姫が、ぽつりと呟いた。
「越えられるか?」
「は?何と?」
「立場を越えられるか?殻を破れるか?長く自分自身を縛りつけてきた諦めを
乗り越え、心が求めるままに振舞うことを自分に許せるか?」
姫は問いかけを口にする。だがその口調は流ノ介に、というよりもむしろ自分
自身に覚悟を問うかのような口ぶりであった。
「変えなければ変わらない。先の見えない不安を抱えるよりも慣れ親しんだ
この孤独に耐えることを選んできた。だがもう、それは終わりにしたい」
姫は振り向いた。その目が潤んでいる。涙声で振り絞るように呟く。
「私はもう……独りは、いや」

姫は膝をつく流ノ介の前にしゃがみ、目の高さを流ノ介に合わせた。
「私に力を貸して。流ノ介……お願い」
「は、何なりと。私にできることであれば」
はらはらと涙を落とす姫の姿を見て流ノ介は、自分の心が制御できないほどに
乱れていることに気づく。さすがの流ノ介も姫と自分が何か取り返しのつかない
危険な領域に足を踏み入れつつあることを理解している。普段の自分であれば
普段の凛として強い姫が相手であれば例え姫自身の頼みと言えども互いの
立場を考え、頑としてそれを拒否することも可能だったろう。
だが泣いている姫が相手では。肩を震わせ今にも壊れそうに脆い姫が相手では。

「忘れてほしいのだ。ほんのひと時でも良いから。そして感じて欲しい」
「何を忘れ、何を感じれば?」
問いかける流ノ介の頬に姫は両手をそっと添え、挟む。
「義務。そして心を」
姫は、流ノ介の唇に自分の唇を重ねた。

姫は流ノ介の前で浴衣の帯を解き、その美しい身体を露わにした。
流ノ介もそれに倣う。月明かりだけが差し込む薄闇の中。全てを脱ぎ捨てた
姿で向き合う二人。
互いに手を伸ばし、その肌に触れ、そして抱き合う。

「一つ問題が」と流ノ介が言い出し辛そうな表情を浮かべる。
姫に問われ、苦しげに自分は初めてなのです、と呟く。
それを聞いた姫は小首をかしげながら、だが嬉しそうな表情を浮かべる。
「私も初めてだ」
そしてまた流ノ介の頬にそっと自分の唇を寄せる。
「それで、”あいこ”、だな?」

抱き合い、互いの肌をまさぐり、撫でる。
愛撫、などとは程遠い互いの体を確かめるような触れ方。
姫は流ノ介の背中の引き締まった筋肉の手触りに驚きながら、その体の
あちこちについた傷跡の一つ一つを確かめるようにそっと撫でている。
流ノ介も姫の肌のなめらかさ、やわらかさ、すべすべとした手触りに感嘆しつつ
その身体の全ての曲線を指先でなぞる。
姫の指は求める流ノ介がどれほど固くなれるのかを知った。
流ノ介の指は受け入れる姫がどれほど熱くやわらかくなるかを知った。
136【真剣青姫】−心−:2010/04/17(土) 06:01:45 ID:MupYdgxp
共にぎこちなく、おそるおそるといった様子の二人の触れ合い。
性急さも、ガツガツとした貪欲さもない。激しい快感を与え合うほどでもない。
だが二人の手には互いを慈しむ優しさが溢れている。
それで充分だった。

二人が体を重ね、流ノ介が姫の中へと入った時。姫の顔が微かな苦痛に歪んだ。
声を殺し耐えている姫の顔を見て、流ノ介は思わず身体を引こうとする。
「姫!あの……止めましょう、か?もし、その。辛いなら」
「だめ!」
姫の目に涙が浮かぶ。だが姫は流ノ介と離れることを怖れるかのようにしがみつく。
「私を、離してはだめ。………離さないで。最後まで……、して」
流ノ介はそうする。流ノ介自身も、既に止められる状態ではなくなった。
既に遅い。引き返すには遅い。姫が求めるからではない。流ノ介自身が求めている。
姫を。姫の心と身体を。押し殺してきた姫への想いが激情となって溢れる。
その強さに流ノ介自身が驚く。止められない。止められるものか!

姫の中に包まれるあたたかさ、やわらかさ。それを感じながら流ノ介は心の中で
ただ一途に繰り返し、腕の中にいる相手の名を呼ぶ。
一度も声に出しては呼んだことのないその名前。
幾度目かも判らぬその名を呼ぶ聞こえぬ絶叫と共に、流ノ介は姫の中で果てた。
崩れるように姫の体の上に倒れこんだ流ノ介の背を、姫の手がそっと、撫でた。

二人は闇の中。寄り添いながら横たわっている。
流ノ介の胸に頬を押し当て、目を閉じている姫。
姫の肩を抱きながら身動ぎ一つしない流ノ介。
「後悔しているのか?」
目を閉じたまま姫が問いかける。
「いえ!そうではありません!むしろ…」
チラ、と流ノ介は姫の表情を伺う。
「もしも…姫が悔やんでいたら、と思うと」
姫は顔を上げる。流ノ介の顔を不思議そうな瞳で見つめる。
「相手が流ノ介だから後悔などない。もう、気づいているのかと思ったが」
「?」という表情の流ノ介に、姫は困ったような、呆れたような顔をする。
「私が相手を選ばず誰でも良いからこうしているとでも思っているのか?流ノ介…。
……本当に、本当に鈍いのだな」
さすがに流ノ介でもこうまで言われれば気づく。
姫が!?姫が私を……!!??
「千明が言っていた通りだ。天然記念物並みの朴念仁。国宝級の鈍感」
「千明め!あいつ、そんなことを!?」
いきり立つ流ノ介を見て、姫がふふ、と微笑む。
「その通りではないか」
「は、はぁ」
複雑な表情を見せる流ノ介に、また姫はクスクスと笑った。

「私は変化を恐れていた。変わることを望んでいるのに、それが怖かった。
孤独を憎みながらも立場や義務を言い訳に、いつでも先が見通せる慣れた
世界に逃げ込んでいたのだ」
体を起こした姫の、やわらかな乳房が微かに揺れる。
137【真剣青姫】−心−:2010/04/17(土) 06:02:21 ID:MupYdgxp
「私の世界がすぐに変わるとは思わない。だが私自身が今日、自分が勇気を
振り絞ることで自分を変えられることを知った。この違いは大きい」
姫は手を伸ばし流ノ介の髪を愛しげに撫で始める。
「流ノ介に出会ったことが。流ノ介の存在が私を変えた。私の心が求めるもの、
ただ素直にその心に従うこと。流ノ介のおかげで私はようやく、踏み出せた」
ふと、髪を撫でていた姫の手が止まる。
「流ノ介が私を……愛していないことは判っている」
そして目を伏せる。声がまた震えている。
「安心してほしい。流ノ介を縛ろうなどとは思っていない。私のことは気にせず
自分の人生を、生きてほしい。この夜のことは……忘れてくれていい。私は
今夜、流ノ介とこのひと時を過ごせただけで……それで充分に……」

ちょっと、ちょっと待ってください。姫……姫!!
流ノ介はがば、と体を起こす。姫の肩を強く掴む。
「いやです!忘れるなど、冗談じゃありません!!」
その剣幕に驚き姫は息を飲み、流ノ介を見つめ返す。
「私はこれからも姫のお側にいます!姫をお守りします!そうしたいのです!
た、確かに以前のように屋敷で四六時中お側につくことはできませんが、
ですが、ですがその。私は、あの。姫と。これからもずっと一緒に、その」
あわあわと自分でも何を言ってるのか判らなくなっている流ノ介を、姫は
哀しげな瞳で見つめてくる。
「流ノ介。もし今夜のことで何か私に対して責任を感じているのなら。そんな
必要はないのだぞ……」
「責任とか、義務とかじゃないんです!!」
いったいどう言えば良いのか。流ノ介は今、新たに自分の中に浮かび始めた
この感情に戸惑っている。自分自身でも理解できない。いったいこれは何だ?

「だが、私を愛してはいないだろう?」
「判りません!!」
愛?これが愛なのか?何なんだこれは。判らん!本当に判らん!だが!
「とにかく!私にはこんな気持ちは初めてで。もう自分でも何がなんだか。
ですが私は姫を。その侍としてではなく、池波流ノ介個人として!これからも
お守りしたいのです。ずっと、側にいたいのです!」
そうだ。これだ。侍としての義務や責任ではない。私自身が。私の心がそれを
求めている。侍の義務だから守るのではない。私が守りたいから、守るのだ。

それはこれまで長きに渡り侍としての人生を歩んできた流ノ介にとって、
まったくの新しい概念であった。
己に定められた道を歩むこと。それを全うすることこそが我が人生、と信じて
これまで生きてきた。
だが今この胸に浮かんだ心。どうあっても側で姫を守り続けたいという感情。
それは侍の立場はまるで関係ない。定められ決められ、先の見える道ではない。
私が、この池波流ノ介が選び、切り開く道なのだ。
私は私自身で決めた道を歩むこともできるのだ。それを選べるのだ!

その新たな考えに呆然としている流ノ介を見て、姫が複雑な顔で微笑む。
「愛しているか判らない、か。まったく。はっきり言ってくれる。こういう時は
男というものは何か嘘でも甘い科白で女を喜ばせるものではないのか?」
「は。ですがしかし。姫に嘘をつくわけには」
大真面目な顔でそう答える流ノ介に、姫は目を潤ませながら苦笑いする。
「良い。流ノ介はそれで良い。そんな流ノ介だから。私は……」
言いかけたその最後の言葉は。また涙で途切れた。
138【真剣青姫】−心−:2010/04/17(土) 06:03:43 ID:MupYdgxp
「流ノ介の心の中で答えが出たら。私に聞かせてくれるか?偽りのない、
本当の心を。私に対する気持ちを。きちんと、言葉にしてくれるか?」
「必ず。お約束します」
「義務ではなく。責任でもなく。個人として心から私を守りたい、側にいたいと。
そう言ってくれた。だから、待てる。私は待ってる」
姫は顔を上げ、潤んだ瞳のままで微笑んだ。
「もう、私は……独りぼっちじゃ、ない……から」
二人は再び抱き合った。固く、強く。
夜風の音以外何も聞こえない薄闇の中で。二人はいつまでも寄り添っていた。

その後再び、流ノ介と姫の手合わせの機会が訪れた。
向き合う二人。ことはの「始め!」の声がかかる。
流ノ介はゆっくりと竹刀を構える。だが以前の時と異なり、心に動揺が走っている。
私は…姫を倒せない。
自分の竹刀がどのような形でも姫の身体を攻撃することなど、想像もできない。
姫には毛筋ほどの傷もつけたくない。今、真っ向から自分に対峙する姫の姿に
対して、流ノ介の心には愛しさ以外の感情は一切浮かばない。
私は、本気で惚れてしまったのだ。
躊躇し立ち竦む流ノ介に、姫が素早く切り込んできた。振り下ろされた姫の竹刀を
流ノ介は意識すらせず単に条件反射でかわす。
交差する二人の竹刀。あの時と同様に姫が流ノ介の胸の中に飛び込んでくる。
二人の顔が近づく。姫の熱い息がかかる。
かろうじて流ノ介にだけ聞き取れるほどの小さな声で、姫が囁いてくる。
「どうした!流ノ介、手加減しているのか?」
「いや、私は…その」
「私を気遣っているのか?何故だ!」
「それは…つまり。私が」
流ノ介は唇を噛み締めながら、搾り出すように本心を露わにした。
「姫を、愛してしまったから」

姫の目が見開かれ、瞬時にその頬が紅に染まる。恥ずかしげな笑顔が浮かぶ。
「嬉しい。流ノ介」
姫が背伸びしながらできるだけ流ノ介の耳元に唇を寄せる。二人の頬が触れ合う。
そして一言、消え入りそうな声で囁いた。
「好きよ」
その一瞬、時が止まった。
二人の心と心が重なった。
姫のその言葉を聞いて衝撃を受け、流ノ介は思わず竹刀を取り落としそうになる。
そんな流ノ介に姫は顔を赤らめたままで叫ぶ。
「だが今は勝負の時だぞ流ノ介……はっ!!」
気合と共に姫は流ノ介の胸をドン、と突く。その勢いを利用しつつ流ノ介から離れ
後退しながら、いまだ呆然としている流ノ介の頭に真正面から竹刀を振り下ろす。
パシーン!と乾いた音が響く。
やられた………。
貫く痛みを脳天に感じながら、流ノ介はどう、とそのまま後ろ向きに大の字になって
地面へと倒れた。
寝転がったまま空を見上げる。流ノ介の心に、突き抜けるような爽快感が浮かぶ。

未来のことなど判らぬ。この先姫と私の関係がどう転がるのか、それも判らぬ。
だが私は一歩を踏み出した。作れるのだ、この手で。自分の人生を!
流ノ介はまだ先の見えぬ「これから」を思い、そして目を閉じて微笑んだ。

ことはが叫ぶ「一本!」の声が、五月の澄み切った青空に広がっていった。

−終−
139名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 06:10:15 ID:MupYdgxp
以上です。
もしこんな長ったらしいのを読んでくれた人がいたら感謝。
140名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 09:11:00 ID:Zro0+fU1
GJです。爽やかだなー。
141名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 09:51:02 ID:5BPzOppT
この胸キュンをどうしてくれるんだ!
チキショーGJだぜ!

姫口調から女の子口調に変わるところなんか激萌えた。
142名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 18:49:23 ID:anVosSZx
わー。久しぶりのシンケン、うれしい。
GJGJ!>139
姫がすごくかわいいね。
他のみんなの後日談とか、観てみたいな。
143名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 14:30:30 ID:zxb4mMWp
今日の両サイドの女子からプリン食われてたアグリ見て>>126思い出したw
144名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 20:50:06 ID:MY7GNvgR
6話で軽い気持ちで青に肘鉄したら
今回10倍にして返された桃

予想以上にキレられてびっくりしてるの萌えた
145名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 08:39:48 ID:02ZHufof
>>144
あの後、平常心に戻った青は謝り倒して
桃は知らなかったから前も一人で大変ねとかいっちゃってごめんね、辛かったね
とギューとして慰めてあげると良いな。
青も桃の胸で初めて素直に泣けると良い。
146名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 17:13:46 ID:+tj+nXg5
>143の「両サイドの女子から食われるアグリ」で何かが目覚めた

>145のかわいいのも捨てがたい魅力

どっちのも漲るね〜
誰か書かん?
147名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 01:36:03 ID:jiUKfsyM
>>143
>>146
桃→黒←黄は、桃vs黄 →黒 が始まり最終的に
桃→←黄         ←黒 になりそうな予感
148名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 17:23:41 ID:pIuBj1E9
刑事緑黄投下します。

本編見ているときに途中放置していたものが出てきたので手を入れて完成させてみました。
Episode.45『アクシデンタル・プレゼント』の後設定で、次の回放映のショックで放置したものだと思われます。
なので季節外れもいいところです。バーチョもちらっと出ます。

NGワードは【刑事緑黄】パッショネート・ニューイヤー
許せる人は暇つぶしにどうぞ。
新年が明けた朝、と言うには少し遅い時間に目覚めた。
カーテンを開けて窓から外を見ると良く晴れた空が広がっている。この窓を開けると寒いだろうなと思いつつ、スイッチを入れたばかりの炬燵に滑り込む。
当然のようにその中は冷たくて、独りには慣れているはずなのに少し寂しい。
今頃皆は暖かい家族と楽しい新年を迎えているのかな。
そう思うといつもと同じはずなのに、空虚な気分。
突然チャイムが鳴った。新年早々、尋ねて来るような人に心当たりがなくて、少し警戒しながら受話器を取る。インターホン越しに聞こえた彼の声に驚いて、まだパジャマのままだということも忘れて玄関のドアを勢いよく開けた。
「やあ、ジャスミン。って、ごめん、まだ寝てた?」
「センちゃん、どうしたの?実家に帰るって言ってなかった?」
突然の訪問に嬉しさと驚きが交じり合い、何が起こったかよくわかってない私を気にすることなくセンちゃんはいつものように穏やかな笑顔を浮かべている。
「うち兄弟多いから俺がいなくても平気だよ。」
「でも、家族が集まる機会なんてあまりないでしょうし…」
「それよりさ、寒いよねぇ、今日は。」
私の言葉を遮り、大きな体を丸めて両腕で体を抱えて身を震わせて伺うような視線を向けてくる。
彼のペースに乗せられているのは重々承知。だけど、私が拒めないとわかっての行動だから余計に悔しい。
「どうぞ。」
「ありがとう。うぅ、寒い寒い。」
私の言葉を待っていたかのように部屋に上がり、そのまま炬燵に滑り込んだ。

「あったかい。生き返るなぁ。」
しみじみとした彼の声。なんでそう、貴方はいつもそんなことで幸せそうなの。
気が抜けたようなため息を吐きながら、でも私も嬉しいのだと思う。
「でもよかった。」
「え?何が?」
「ひょっとして出かけてるかもとか、誰かと一緒にいるかも、なんて気もしたからさ。」
緑茶を煎れていた手が止まる。声にも言い方にも棘がある、と思えた。いつものセンちゃんらしくない。
「どういう、意味?」
うまく笑えない。顔が引きつっているのが自分でもわかる。心当たりがないわけではないから。
そんな私を彼はどう見ているのだろう。相変わらずにこにこと笑っている―ように見える。まるでさっき感じた冷たい空気がなかったかのように。でも。
「俺は情熱的、とはいえないからねぇ。」
「え…」
嫌な予感が再び湧き上がる。
「で、直接告白してもらったら、どうするつもりだったの?」
穏やかな笑顔。一見そう見えるけど、明らかに彼の目は笑っていない。
「あれは、ほら、その場のノリで…」
「それにしても悪ノリが過ぎるんじゃない?ウメコはともかく、ああいうのってジャスミンらしくないと思うんだけど。」
「だって…でも、センちゃんだってニワンデとか、囮捜査だとか楽しそうにしてたじゃない。」
貴方がそういうから、私も引くに引けなくなったなんて、貴方には思いもよらないでしょうけど。
「確かに言ったよ。でも、囮捜査の時も必要以上にノリノリだったよね。俺はハラハラしてたんだけど。残念、とか言いながら内心相当安心してたんだよ。ボスほどわかりやすくはなかっただろうけどね。」
私だって本気で言っていたわけじゃない。それをわからないセンちゃんじゃないはず。なのに何でそんなに怒っているの?
そう考えてふと思いついた。もし逆の立場だったら。バンとホージーが女の子を口説きながら言い合っている中にセンちゃんが加わったら…?
たとえその場のノリとわかっていても絶対に嫌な気分になるに違いない。
そんな思いを彼にさせていたと思うと、心がチクリと痛む。
「ジャスミン、覚えてる?俺が君に想いを伝えた時のこと。」
忘れるわけない………私はゆっくりと頷いた。
昔の自分に似た、あの子を救おうと必死になっていたとき。
我を忘れてがむしゃらに能力を使いすぎて、必要以上に神経を擦り減らし、事件をコンプリートした後、私は過度の疲労と事件解決の気の緩みから倒れてしまった。
そして次に気がついた時はデカベースのメディカルルームのベッドで、最初に視界飛び込んできたのはセンちゃんの顔だった。
心細いときに一番いて欲しい人が、目覚めたときにいたのは本当に偶然、だったと思う。
そして彼が言った。
頼むからもうこんな向こう見ずな能力の使い方はしないで、と―。
何故?と聞く鈍感な私に、彼は見たことのない何ともいえない表情で私を見つめた。その双眸に深い悲しみを宿して。
君が心配なんだ、と目を細め、大きな手が私の頭を優しく撫でて、そして―

「君がいなくなるのが、何よりも怖いんだ。俺、ジャスミンが好きなんだよ。」
私の記憶と彼の声が重なる。あの時と同じ瞳が見つめてくる。
『俺の一方的な想いだからジャスミンは気にする事ないよ。』
と、やさしく笑うセンちゃんに言った言葉は今でも少し後悔してる。
「ドキが、ムネムネする。」
コキン、と空気が固まる音が聞こえた気がする。目の前のセンちゃんはぽかんと口を開けたまま硬直していたけれど、しばらくしてククッと噴出した。
「言うと思った〜。」
バンバンと炬燵を叩きながら爆笑する彼。今でこそこうやって笑ってくれるけど、あの時の『わかりにくいよ、ジャスミン』と言いながら心底困ってた、あの顔が忘れられない。
そんな彼に『わからなければ逆立ちでもしてみる?』なんて言う私も私だけど、本当にシンキングポーズをとる彼も相当な変わり者。思い出すと、笑いがこみ上げてくる。
「情熱的な告白、だったと思うんだけどねぇ。俺にしては。」
和みかけた空気が彼の言葉でピシリと張り詰める。
そう。わかってる。あまりに真っ直ぐですごく嬉しかったけど、素直じゃない私は照れ隠しであんな返答をしてしまったの。
昨日のこともセンちゃんに不満があるとか、彼を妬かせようとかではないし、もちろん本気で思っていたわけでもなくて、本当にその場のノリだけで言っただけ。
でも、センちゃんにとってはそれが気に入らなかったんだと思う。だから実家に帰る予定を変更して突然家に来たのだろう。
「本当は俺のこと好きじゃなくて、適当に付き合ってくれてるの?」
そんなわけないじゃない。センちゃんが気持ちを伝えてくれたずっと前から私も貴方のことが好きだったんだもの。
心ではそう思うものの、口から出る言葉はそっけない。
「そういうわけではないけど。」
「ジャスミン、いつもそうだよね。」
呆れたように、困ったように、彼が顔を顰める。
「俺の気持ちはわかってるよね。」
わからないはずがない。触れ合うときはいつもセンちゃんの希望で手袋を外しているから、嫌でも本心が伝わってくるのだから。俯いてコクリと頷く。
「俺には、ジャスミンがわからないんだ。気持ちが、見えない。」
「それは私が言葉で伝えないから?」
「そうかもしれない。」
「言わなくてもセンちゃんはわかってると思ってたから。」
「わかってる、つもりになってるだけかもしれないからね。」
「センちゃんが感じたことが、きっと正解よ。センちゃんに“たら”はないわ。」
そう、いつかも言った言葉。センちゃんの推理は常に完璧で、私は絶対的な信頼を置いている。彼自身もそう思っているはずなのに悩むということは、それだけ私の気持ちが伝わってないということ?
「そうだね。でもそれじゃ俺が満たされないんだ。」
センちゃんの言うことは理解できる。だけど、言葉で伝える事が苦手だということも彼はわかっているはずなのに。
一言、貴方が好き、と言えばそれで貴方は満足してくれるのかもしれない。でも、考えれば考えるほどに、私の心は頑なになってしまう。
しばらく、重い沈黙が続いた。その重圧に耐え切れなくなり、搾り出そうとした言葉が、彼の言葉に遮られた。
「もう、終わりにした方がいいのかな。」
呼吸が止まった。顔を上げてセンちゃんを見る。いつも優しく私を見つめてくれる瞳はすでにもうそこにはなく、射抜くような冷たい視線が向けられている。
ゾクリ、と背筋に悪寒が走る。がくがくと震えだす足をとめられず、でもそうと気づかれないようにダイニングテーブルで体を支えた。
「俺だけがジャスミンを好きで…些細な事でおかしくなりそうなほどにさ。バカみたいだけど、君が他の男に笑いかけるだけで嫉妬心を抑えられなくなる。昨日のバンとのやりとりとかね。
 君の気持ちはわかっているつもりだけど、俺の想いが大きすぎて、君にも同じものを求めてしまう。傲慢だけどね。正直、このままだと君を傷つけてしまうと思うから。」
言葉は重い。だけど淡々とした、そして冷酷な口調でその言葉を紡ぐ。
突き放されそうな、そんな気がして固く結んだ唇が小刻みに震える。
気がつくとセンちゃんが目の前に来ていた。
私が見上げると、見下ろす彼と視線がぶつかる。それは変わらず冷たくて、いたたまれない気持ちになる。お願いだから、そんな目で私を見ないで…
「ジャスミン、君の本当の気持ちを、教えて。」
全身が震えて、言葉にならない。怯え戸惑う私に向かう、彼の視線がふと、和らいだ。
「以下同文、とか、ばいなら、とかはなしだよ。」
え、いけないの?じゃあ右に同じ、にしようかな―――じゃなくて。これはセンちゃんの優しさ。私の緊張を解いてくれようとする気遣いだと思うと、嬉しい。
「終わりになんてできない…したくない。センちゃんが好き。」
考えるより先に言葉が口をついた。もしかしたら好き、と言葉で伝えたのは初めてかもしれない、今更だけど。
これできちんとセンちゃんに伝わったかな。もう別れるなんて言わないよね?
すぐに嬉しそうな幸せそうないつもの笑顔になってくれる、そう思っていたけど、彼の表情は険しい。
「ありがとう。でもだめなんだ。やっぱり俺と君の気持ちの大きさがつり合っているとは思えない。」
「じゃあ、どうすればいいの?」
言葉にできなかった分、態度では表してきたつもりだけれど。
「よっこらせ。」
何を思ったか突然彼は逆立ちで推理を始めた。しばらくして「そうだ」と言う言葉と共に元に戻り、私の前に立ちニヤリと含み笑いを浮かべた。心に湧き上がる嫌な予感。
「え…」
いきなり強く腕を引かれ、バランスを崩して彼の胸に倒れこんだ。背に回された温かい腕の感触は、力強く私の身体を抱きしめる。
「愛してるよ、ジャスミン。」
耳元に囁きかける彼の声。なぜこの人はこんなにもあっさりと言えるのか、正直羨ましい。頬がカッと熱くなる。反射的に気恥ずかしい気持ちを隠そうと、何か誤魔化すような言葉を発しようとしたが、それは彼によって吸い込まれた。
突然、呼吸を奪われて反射的に身を捩るけれど、彼の両腕に拘束されて動けない。
「んっ………!」
歯列を割られ彼の舌が入り込み、私を絡めとった。いつもの優しい口づけとは違い、激しくかき乱される。ぴちゃぴちゃと湿った音が部屋に響き、それに気を取られ、恥ずかしくて応えられない。
それでも彼はやめることなく、深く、激しく私を求め続ける。はっきりと伝わってくる、センちゃんの情熱と欲望。こんなことは初めてで、少し驚いたけれど、頭が朦朧として思考が働かない。
「はぁ、っ……」
開放されたときは、呼吸は途切れ途切れで何も考えられず、心臓はバクバクと脈打っている。足に力が入らなくて立っていることもできず、その場にペタリと座り込む。
見上げると彼は嬉しそうな笑顔で私の名前を呼び、しゃがみこんで視線をあわせて私の頬に手を添えた。
「…何を、考えているの?」
彼の思惑がまったく見えなくて率直に聞くと、眉がピクリと吊り上がり彼の顔に不遜な笑みが浮かぶ。
「俺、いつも自分の気持ちが大きくなりすぎるのを恐れて抑えてたところがあるんだ。でも、それがもう限界っていうか、自問自答繰り返してるうちに、ジャスミンの気持ちもだんだんわからなくなってきてさ。」
「そんなこと…」
「だから俺、今日は遠慮しないことにしたから。もしジャスミンが俺と同じぐらいに俺のこと好きでいてくれるんだったら、身をもって教えて。俺が不安にならないぐらいにね。」
言われている意味が一瞬理解できなくて。しばらくして、顔が火を噴いたように熱くなった。
「セ、センちゃん、それってまさか…」
「そ。こういうこと。」
慌ててぶんぶんと手を振る私の体はひょいと持ち上げられ、ベッドの上に横たえられる。
「ちょっと、まだ朝…」
「時間なんて関係ない。俺は今、ジャスミンが欲しいんだ。」
「でも…だってそんな!」
「今日は遠慮しないって言ったはずだよ。それとも俺のこと、好きじゃない?」
真っ直ぐに見つめてくる請うような視線。センちゃんはきっと、私の気持ちを試している。今、彼を拒んだら彼が離れていくように思えて拒めない。
「センちゃん、ずるい。」
「そうかなぁ。」
「だって、そんなこと言われたらダメって言えないじゃない。」
「ってことは、いいってこと、だよね。」
不意に首筋に吸いつかれて、体が強張る。センちゃんのペースに乗せられるのが悔しいと思いつつも、体は彼を求めて疼く。
まるで初めての時のように緊張している私の心を解すように、触れるだけの優しい口づけを落としてくる。
「じゃあこれはどう?キスは嫌い?」
嫌いなわけない。首を横に振る。触れるか触れないかの距離で彼の唇が動いた。
「ちゃんと教えてくれないとわからないよ。」
「意地悪。」
「知らなかった?」
おでこに、頬に、首筋にキスが落とされる。彼の愛が伝わってきて幸せな気分にしてくれるそれに促されるように、
「………好き、かな。」
消え入りそうな声で呟くと、クス、と彼の笑い声。
「よし、いい子だね。可愛いよ、ジャスミン。」
幸せそうな笑顔が目の前に戻ってきて、また一瞬、唇が重なる。不意打ち。恥ずかしくて体を起こそうとするが、いつのまにか体が組み敷かれていて思うように動けない。鎖骨を舌が這う感触にビクリと体が跳ね、思いがけず声が漏れた。
「あんっ…!」
そうだ、今パジャマだったんだ…
SPDの制服をはじめ私服も襟の詰まった服を着ることが多いから、突然の刺激に過剰反応してしまった。そんな私の反応は、彼を一層刺激してしまったようで。
「ジャスミン、来た時から気になってたんだけどさ。下着、つけてないでしょ。」
「え……!」
言われて。そういえば…体中がカッと熱くなった。
「俺、わりと自制には自信あるんだけど、これはさすがに厳しいよ。」
「そういうつもりじゃ………あっ…」
布越しに突起を突かれて反論しかけた言葉が遮られる。
「実は気づいたときすぐに襲いたくなったんだけど、地球所一、紳士で通ってるしね、俺。」
確かにいつもは無理強いはしないし、私のペースに合わせてくれる。求めて来てくれるけど、決してがっついているわけではなく、私を満足させてくれることを一番に考えてくれている行為。単に場数を踏んでいるからかと思っていたけれど。
こういう顔も見せるんだ、と嬉しいような怖いような複雑な気分。
「でも、ジャスミンが魅力的すぎて襲わずにはいられませんでしたから。残念。」
「ほんとにね。残念。」
嬉しいことを言ってくれているのに、返す言葉は可愛げがないと自分でもわかってる。
「あらら。まだ余裕なんだ。」
「ええ、おかげさまでね。」
「じゃあこれはどう?」
服の上から乳房を包むように触れられた。親指で突起を転がされ、思わず声が上がってしまう。
「ジャスミン。」
余裕たっぷりの笑顔が何だか悔しい。
「こんな格好で客を迎えるのは感心しないよ。」
「センちゃんが突然来るから開けてしまったのよ。他の人だったら開けるわけないわ。」
「それってすごい殺し文句だねぇ。」
不意に言った言葉の凄さに気づいて、顔が熱くなる。
「でも気をつけてね。誘ってると勘違いしちゃうからさ。」
「え…?」
「普段ガードが固い君がこんなに無防備だと、襲われても文句言えないよ?」
「そんな………やぁ……っ!」
いつの間にか肌蹴られていた胸の突起を吸い上げられて突然の刺激に声が漏れた。
「可愛い声。もっと聞かせて。」
いつもは絶対言わないような言葉に怯んでしまう。
彼の舌が胸を離れ、お腹をスーッと下降していく。その感触に反射的に身を捩るけれど、彼の体が覆い被さっていて逃れられない。
「ね、ちょっと腰浮かせて。」
言われるがままに腰を浮かせると、瞬時にズボンを抜き取られた。割られた足の間にはいつの間にか彼の体が入り込んでいて、内股を舌が這う感触に中心がじわっと熱くなる。
「い、やっ……あん………」
焦らすように布越しに割れ目をなぞられ、どんどん溢れ出てくるのがわかって声をあげてしまった。
「すごいな。」
吐息混じりに感嘆の声が聞こえたと思うと、息を吐くまもなく突起を探られた。
「だめっ……!」
「ジャスミンはいつもイヤ、とダメ、ばっかりだよね。本心を言ってくれないから、不安になるんだけど。」
これは私を乱そうとする、彼の詭弁。本気で私が嫌がっていないことなんて、わからないわけがない。でも、
「ねえ、嫌?」
優しく問いかける声に、それでも私は返す事ができずに。
「やっぱり、やめようか。」
彼の手が止まった。彼の体温を失ったことで、凄い喪失感が私を襲う。
「いや…」
「だから嫌、じゃわからない――」
「して……センちゃん、お願い。」
彼の言葉を遮って無意識に出た言葉に自分でも驚いたけど、センちゃんにいつもの嬉しそうな笑顔が戻ったことが嬉しかった。
下着が引きずり下ろされ、蕾を吸い上げられる。ぴちゃぴちゃと響く水音と、秘所を襲う刺激が私を快楽へと押し上げてゆく。
トロトロになった中心は、彼の長い指を難なく受け入れて締め付ける。
敏感な部分を嘗め回されながら、中を容赦なくかき乱されて、そこで私の理性は飛んだ。
「んっ!………はあっ………気持ちいい………」
「そう、それでいい。もっと俺を感じて。」
「いいっ………!もっと………」
私の言葉に彼はさらに愛撫を深めてゆく。
「あああっ………!もう、だめっ………」
もう少しで絶頂に上り詰める。そう思った瞬間、彼の指が抜かれた。限界寸前で放り出された体は熱をもったままどうしようもなく疼いてならない。
「センちゃん…」
潤んだ瞳で彼を見る。そんな私をきっと彼はわかっていて、そのくせ涼しい顔で笑う。
「そろそろ限界、かな?」
この顔。何を考えているのかわからない、底の見えない笑顔。でも、快楽を求めて止まない私の体は、彼の策だとわかっていてもどうにもならない。
小さく頷いた私の体をセンちゃんが抱き起こした。
いつの間にか裸にされてしまった私と対照的に、かっちりと服を着込んだままの彼の姿。余計に恥ずかしくなり、慌てて隠そうとする手が遮られた。
「隠さないで。ジャスミンの体がもっと見たい。」
「嫌よ。私ばっかり恥ずかしい思いしなきゃいけないなんて、不公平。」
言ってしまってからハッと気づく。なんだかとっても凄いことを口走ってしまった気がする。彼の顔を見上げた。案の定、何やら嬉しそうな笑みを浮かべて。
「じゃあ、俺も脱げばいいのかな?」
そう言って脱ぎ始める彼からなんとなく目を背けていると。
「はい。じゃあ後はよろしくね。」
振り返ると、下着一枚の姿で彼がベッドの柵にもたれ掛かっていた。いったい私に何をしろと?まあ予想はつくけれど。でも、これって――
「ふにゃふにゃクン?」
「………ジャスミン。」
深いため息の後、搾り出すような彼の声。どうやら私の一言でセンちゃんは撃沈してしまったと思われる。
「やっぱり俺、だめかぁ…」
がっくりと肩を落とすセンちゃんは、さっきまで私を翻弄していた人とはまるで別人に思える。だけど、こういうところが何かカワイイって思ってしまうのは惚れた弱みなのだろうか。
理性はすでに飛んでいる。私はセンちゃんの体に覆い被さった。自分の乳房を彼の胸板にゆっくりと擦り付ける。
「ジャスミ…」
驚いたように声を上げる彼の唇を塞ぎ、舌を差し入れる。最初だけほんの少し戸惑う様子を見せたけど、すぐに深く絡めあった。
一旦唇を離して彼の首筋に強く吸い付き、赤い跡をつける。
「うわ、ここ見えちゃうんじゃない?」
「微妙。」
きっと見える位置だと思う。
「でもま、いいか。虫に刺されたって言えば。」
そう言って彼も私の鎖骨に噛み付いて跡を残す。
「これでおあいこだね。」
耳元で低く囁く彼の声。こういう時の彼の声はやけに色気を含んでいて、体が熱くなる。
ふと気がつけば、布越しに下半身を圧迫する感触に気づいた。
ぐいぐいと押し付けてくる彼の腰を、私の熱が濡らしてゆく。
「もういいかな。おいで、ジャスミン。」
熱い吐息を耳元に感じて、促されるように立ち上がった彼自身に腰を宛がう。そしてゆっくり、腰を落とすとずぶずぶと淫猥な音を立てて、彼を私の中に飲み込んでゆく。
「あっ………!はあっ………ん………っ!」
求めていたものを得て、あまりの快楽に思わず声が漏れた。我知らず腰が動いてしまうのを恥ずかしいと感じながら、それでも体はすでに官能の虜になっていて自制できない。
「ジャスミンってこんなにいやらしい子だったんだね。君のこんな痴態、初めて見たよ。」
「いや……そんなこと、言わない、で………」
「また嫌って言ったね。そんな否定的なこと言わないで、もっと可愛い声を聞かせて。」
「ダメよ、そんな………はぁっ……」
「ほらまただ。よっこらせ。」
体を反転させられ、引き抜かれた。刺激を失った体は快楽を求めて疼く。
「素直じゃない子は、お仕置きだね。」
両足がぐいと持ち上げられ、彼の肩に掛けられる。熱く堅い欲望が蕩けそうな私の秘所に宛がわれた。
「っ………!」
思わず期待に息を呑んだけれど、望む刺激が与えられない。焦れったさに体を震わせると、いつの間にか目の前に来ていた彼の目が怪しく光った。
「ねえ、ジャスミン。どうしたい?」
この期に及んで何を聞いてくるのか、この人は。そんなことわからないわけないくせに。
「欲しいなら、お願いしてみてよ。」
甘えるような彼の声。この声に弱いのだけれど、さすがに恥ずかしくて言葉にできないでいると。
「んっ………」
熱い剛直が秘所から沸く滑りを伝って、尖った蕾をすりあげる。一番敏感な部分を彼自身に容赦なく愛撫され、思考は完全に絶たれた。
「欲しい、はやく…」
「何を?」
「わかってるくせに、意地悪。」
「俺は、お願いして、って言ったよね?」
止まっている頭でも彼に翻弄されているのはわかっている。でも今はいつものように彼と駆け引きしている余裕なんて無い。
「センちゃんの……入れて、はやく。おねがい……」
「んー。ジャスミン、いい子だね。よくできました。」
よしよし、と大きな手が私の頭を優しく撫でる。
「ひっ……!あ……!ああああっ………!」
気を抜いた瞬間、一気に貫かれた。最奥を突かれてびくびくと震える私の体が彼をきゅうきゅうと締め付けている。全ての神経が鳥肌を立てて、その快楽に酔いしれた。
「あら〜、ひょっとしてもうイッちゃった?」
真っ白の頭に彼の言葉は入ってこない。息を荒げる私に、センちゃんはさらに体重をかけてきた。
「ごめんね。もうちょっとだけ、俺につきあって。」
最初はゆっくりと、浅いストロークで時折ぐるぐると中をかき回される。
「はあっ………」
一度上り詰めて余計に敏感になったのか、すぐに次の波がやってきた。足に力がこもり、彼の首に絡まる。
徐々に動きが早くなり、パンパンと腰がぶつかりあう音が官能をあおる。
「あっ………!いい、センちゃん………もっと………」
最早羞恥心はどこかへ飛んで、欲望のままの言動が自分でも信じられない。
快楽に再び溺れそうになる瞬間、引き抜かれた。喪失感に震える体はすぐに引き寄せられて、後ろから温かい腕に包まれる。でも、それで安心したのは束の間のこと。
両足が彼の腕によって大きく開かれて、そのまま突き上げられた。胸を鷲づかみにされて揺さぶられながら、結合部が視界に入った。
いやらしく光る私の中が、ぱんぱんに膨れ上がったセンちゃんのものをくわえ込んでいて、その隙間から二人の愛液が滴り落ちている。
さすがに見てられない。と目を瞑り顔を背けた私の顎を掴んで、彼はやや強引に唇を奪った。
下から容赦なく突き上げられてその振動で体が大きく揺れる。さっき見た光景が頭から離れなくてそれが一層、私の官能を育ててゆく。
「あんっ………もっと……!激しくして………」
私の声に呼応するように彼の動きは激しく私をかき乱す。敏感な部分を何度も擦られ、快感に喘ぐ私の中は彼を容赦なく締め上げる。
潤んだ瞳からはいつの間にか涙が溢れていて、彼の唇に掬われた。
「すき…センちゃん、大好き…貴方じゃないとだめなの…」
「やっと言ってくれたね。」
満足そうな彼の声。再び仰向けにされて、彼がまっすぐに見据えてくる。
「もっとジャスミンの可愛い顔、見せて。」
耳元で甘く囁く彼の声に、それだけで感じてしまう自分の体が恨めしい。
貪るように激しく舌を絡めながら、彼の腰はゆっくりと、でも的確に私の一番弱い部分を攻め立てる。愛しさと快感が全身を渦巻いて。
「おかしく…なりそう………」
「いいよ、狂ってよ。俺はとっくにジャスミンに狂ってるから。」
手袋を抜き取られて、手が絡められる。同時に彼の想いが私の思考に流れ込んできた。いつもの優しい想いとは違って、今日のそれは熱く激しい。センちゃんのこんなにも強い想いを感じたのは初めてかもしれない。
「センちゃん、愛してる………もっと感じさせて……」
無意識に漏らした言葉に彼の喜びは増して、私達は再び荒々しい口づけを交わした。
「クッ…!凄い、ジャスミン。絡み付いてくる…こんなの、初めてだよ。」
「あっ………!あんっ………もっと、ちょうだい………ッ!」
最早歯止めを失った私の浅ましい喘ぎ声に呼応するように、一層激しく打ち付けてくる彼の腰に足を絡めて自らも腰を揺らす。
激しく出入りする熱く堅い彼の欲望を感じ、快楽と悦びに支配された体と心は一層彼に落ちてゆく。
少しずつ限界が近づいているのか彼の呼吸が荒くなり、一心不乱に突き上げてきた。
「はぁっ………ジャスミン、そろそろ…」
「んっ………私も………」
センちゃんの腕が私の体を抱き寄せて、そのまま何度も激しく貫かれた。
「ひゃっ……!センちゃ……ッ、もうダメ……!いく…いっ……!」
頭が真っ白になって思考が途切れた。ビクビクと痙攣する体だけが欲望のままに彼を求めて締め上げている。
「クッ…」
苦しそうな低い呻き声。
「ジャスミン、もうだめだ。離して。」
そう言われるものの、足が強張って離せそうもない。でも、そんなことはどうでもいいかと思えて。
「いいから、このまま…」
「でも…」
「だいじょーV」
彼の背にそっと手を回し、キュッと抱きしめた瞬間。彼の情熱と欲望がじわりと私の中に流れ込んできた。
それを感じながら、一層センちゃんに焦がれて仕方がない自分に気づかされる。身も心も私のすべてが彼のもの、そう実感できて嬉しかった。

「本当に大丈夫?」
呼吸を取り戻し、彼が尋ねてくる。本当は大丈夫なんて言い切れるほどでもなく。
「微妙、かな。」
「うそっ!ゴメン…で済めば警察いらないよね。」
「ま。ケセラセラってとこね。」
「ジャスミンが嫌じゃなかったら、俺、ちゃんと責任取るから。」
責任、ってひょっとして……センちゃんの気持ちを本当に嬉しく思いながら、けれど、私の口から出る言葉は――
「くりびってんぎょう」
「それ、やめようよ。俺、本気と書いてマジ、で言ってんだからさ。」
やっぱり、センちゃんって変。プッと噴出した私につられるように、彼がケラケラと声を上げて笑った。
「いやだといえば?」
「嫌よ嫌よも好きのうち、じゃないの?」
「そうだそうだといいました、まる。」
結局はこんな空気に戻るけど。それが私には心地いい。
それに、伝わったはず。彼の情熱も、私の想いも。
「来年はジャスミンもうちで正月一緒にしようね。」
そう言ってセンちゃんが嬉しそうに笑う。見るだけで幸せになれる彼の笑顔。
それが向けられている私は最高に幸せなんだな、と改めて感じた。
――― 次の日

三が日を待たずしてデカルームにはいつもの顔ぶれが揃っている。
いつもは真っ先に来ているセンちゃんが、まだ来てないな。と思った矢先に。
「明けましておめでとうございまーす。」
暢気な笑顔で彼が入ってくるなり、「あっ!」と驚くためごろう。じゃなくてウメコの声でセンちゃんに視線が集まった。
とても嫌な胸騒ぎ。もし私がエスパーでなくても簡単に見当がつくだろう。
案の定、ウメコがセンちゃんに駆け寄り、思いっきり背伸びをして届くはずもない彼の身長に近づける。そして徐に彼の首筋を指した。何ともいえない響きの声が耳に届く。
「ちょっと、センさん!これな〜に?」
「え?いや、これは…」
「小梅ちゃんの目は誤魔化せないんだから!白状しなさい。」
「まいったねぇ。」
頭をかくセンちゃんと一瞬目があった。でも彼のことだからきっと虫にさされた、で無理やり通してしまうのだろう、とあんまり心配はしていないけど。
「ちょっと天使に噛まれちゃって、ね。」
て、天使ですって!?一体何を言い出すの、この男は。飲んでいたお茶を危うく吹きそうになったけど、幸い平常心を保つのは得意なほうだから、事なきを得た。はずなのに。
「えー!なになに!それって、やっぱりそういうこと?」
「センさん、下手な隠し立てはナンセンス!ですよ。」
「何で!いっつもセンちゃんばっかり!ずりーよ!」
こういう時、鬱陶しいほど食いつく仲間を恨みたくなる。
「で?ユア・エンジェルはまたお得意のワンナイト・レディーってとこか?」
「いやぁ、はは。まあその…」
「違うわよ!」
考えるより先に彼の弁解を遮って否定してしまったことに激しく後悔した。声もきっと、怒気を含んでいたと思う。瞬時に静まり返ったデカルームの静寂は、嵐の前の静けさ以外の何ものでもない。
「うっそー!!」
「ナ…ナンセンス…」
「アンビリーバボー」
「??何でジャスミンが怒ってんだ?」
鳩が豆鉄砲を食らったようなみんなの顔。そして顔を見合わせて微笑みあうボスとスワンさん。
みんなが何を思ったか、心を読まなくてもわかりきっている。約一名、多分理解できてない人がいるけど。
そして当のセンちゃんは、あんぐりと口を開けたまま驚いている。本当は言った私が一番驚いているのだけれど。
でも、まあいいか。別に特別隠す必要もないんだし。
センちゃんを見ると視線がぶつかった。悪戯っぽく笑いかけると、彼は眉を上げていつもの得意げな笑みを浮かべた。
「俺、そういうの、もうとっくに卒業したんだ。やっぱり不特定複数の人よりも、一人の大切な人に愛される方が、幸せだよねぇ〜。」
ホージーの肩をポンと叩いてセンちゃんが席に座る。
「そういうことで今年もよろしく。じゃあ仕事はじめ…」
周りの視線が痛い。きっと掴みどころのないバカップルだと呆れられてるんだろうな。
まあでも。これが私たちの自然な姿だから。
「どーんといってみよう!」
彼の視線を受けて自然と言葉が口をついた。
―おまけのEDコーナー―

バン「しっかし、あいつらいつの間にくっついてたんだ?ぜんっっぜん気付かなかったよ。」
ウメコ「バンが鈍すぎるの。なんとなーく、わかってたんだから、私は。」
バン「嘘つけ!ウメコだって驚いてたじゃんかよ!」
ウメコ「ぶー。そんなことないもん!」
ホージー「気付かなくても無理はない。あの二人のことだ。よっぽどのミステイクしない限り、ボロは出さないだろうからな。」
バン「っつーことは確信犯かよ!やっぱセンちゃん、悪趣味だぁ。」
テツ「まあ、いいじゃないですか。でもいいなあ、幸せそうで。羨ましいですね。」
ウメコ「ふぅ〜ん、テツ、彼女欲しいの?」
テツ「あ、いや、別にそういうわけじゃ…」
バーチョ「ア・モォ〜レ〜ッ!オレがいるじゃないっかぁ〜んv」
テツ「うわぁ、出たぁっ!!お、お前っ!どっ、どこから沸いてきた!」
バーチョ「酷いなぁ、もォ。沸いてきただなんてぇ。オレはいつでもお前の側にいる、よぉ〜んv」
テツ「よっ、寄るな!く、く、来るなぁぁぁぁ!!!」
バーチョ「ア・モーレーッ!照れてんのか?逃げるなよぉ〜んvvv」
ボス「やれやれ。新年早々この調子か。色々ありそうだな、今年も。」
スワン「いいじゃない、退屈しなくて。」
ボス「ま、そうだな。」

そしてテツとバーチョの追いかけっこは続く。



以上です。
長くなりましたが、暇つぶしにでもしていただけたら幸いです。
では続けてまったりどうぞ。
159名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 20:45:35 ID:E3X0q29u
>>148
GJ!刑事緑黄大好きです!
二人の冗談で煙に巻くようなやりとりがいかにもありそうで凄い!萌えました〜。

以前も刑事緑黄書いてくれた方いらっしゃったけどあの時規制でGJ出来なかったんだよね。続き書いてくれないかな。
緑黄もっと増えてほしいな〜。

ジャスミンはライダー、センちゃんはゴセイに出てくれたし他のキャラもまたSHTに出てくれないものか…。
160名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 21:31:48 ID:4x2hj3el
GJ!
なんて読ませる文章なんだ!

刑事緑は紳士なようでいてベッドの上では意地悪だと思っていたよ。
妄想通りのSSをありがとう!
161名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 01:34:14 ID:uWfeHO9G
GJだGJだよ…!
デカ緑黄いいものですね
センちゃんはソフトな言葉責めが本当に似合う
162名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 09:00:32 ID:0vdohjkh
モネのチアダンスを見てるハイドさんがチアコスでヤルのもいいなぁ
と思ってみてるようにしか見えなかったw
163名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 09:09:38 ID:HY+zJqiq
チアモネのスカートをめくりながら後ろから、とか考えるハイドさん
騎乗位で上に乗らせてチアコスで「お兄ちゃんファイトー!」と
腰を振らせてみようかとゴクリと唾を飲むアグリくん
チアコスで踊りたがるアラタ

あ〜、アラタだけ妄想できん
164名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 19:18:50 ID:6PGR9d1r
アラタは見る限り性欲とかまるでなさそうだもんな。
165名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 20:14:34 ID:tNTGjJv9
チアコスアラタを攻めるのもいいなぁと考えるエリなら浮かぶんだがなぁ
166名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 23:32:37 ID:RKcyTslZ
モネにチアコスを貸してと頼むアラタ。最初は嫌がるモネだが押しきられ渋々貸すことに。
嬉しそうに服を脱ぎ始め上半身裸になるアラタ。細身ながらも、それなりに筋肉はついてて。
だけど、女である自分よりきめの細かい綺麗な肌だったりして、急にドキドキしてしまうモネ。
その横でエリが平然と「アラタ、似合う〜」なんて言っててもいい。
アラタの身体は見慣れてるって感じで。
>165には同意w
167名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 12:52:04 ID:RmRmYtzN
「あいつに限って彼氏など」というアグリの言葉を
一緒にシャワーを浴びてたエリから告げ口されたモネが
バスタオル一枚を体に巻いただけの姿でアグリをしばき倒しつつも
「こんな心配症なお兄ちゃんがいたらあたしいつまで
たっても恋できないじゃん責任とってよぅ」と急に甘え始めて
アグリの目の前ではらりとバスタオルを落とすところまで
滞りなく受信した
168名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 21:15:19 ID:ePH8/oKp
>>162
思ったわww
ハイドさんだけ視線が性的すぎる
169名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 20:40:40 ID:c7Oxb6Uo
ハイドさんは絶対むっつりだと思うんだよなぁ。
アラタは本当に草食過ぎてむしろ女の子たちに迫られ、攻められのほうが妄想が簡単だ。
170名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 21:41:59 ID:sPJ9y/Zj
171名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 22:05:36 ID:Lxl2BWlU
寧ろアラタは三大欲求の区別がついてないタイプかと
「眠い!」と「腹減った!」と同じ勢いで「やろう!」って感じ






ゴセイの女の子ズは強いんで
攻められアラタにも十分萌えですが
「草食系」だけには異を唱えたい…外見だけじゃん
172名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 23:39:09 ID:W2RXz5Zh
>>171
がっついてないという意味なら草食系だと思うが確かに無い訳じゃない感じだよな

「今日はイイ天気だねー、ヤろっか?」

とかいきなり言い出しそうなイメージがあるw
173名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 00:37:47 ID:Hw/mekba
モネやエリに騎乗位でぐりぐりされて「わーい」とか
言ってるアラタは想像できるが
後ろから「おらおらー!」とか言いながら攻めてるアラタは
想像できない感じ
174名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 00:51:30 ID:z2T/jIrK
アラタ「あ、する?」
エリ「おっけ〜♪」
的なやり取りが毎日のようにされてると俺は思ってた。
175名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 01:09:09 ID:4YLK9yn0
>後ろから「おらおらー!」とか言いながら攻めてるアラタは
>想像できない感じ

まあオラオラじゃハイドさんでもお兄ちゃんでも想像し難いけどなw
176名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 08:21:15 ID:/9C2cVOC
自分はむしろ、アラタは外面草食系だけどその実Sって思っている。
知ってる限りでは爆竜赤とか刑事緑とか轟音緑とかも、自分の中ではそのカテゴリ。

その逆(外面肉食系、その実M)は
百獣黄、忍風藍、刑事青、冒険黒、獣拳紫、獣拳黒、轟音黒、真剣緑、天装黒…
あくまで個人的主観なんで異論は認めるw

こう考えると、そもそも外面草食系って少ないよね。
177名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 11:50:28 ID:4YLK9yn0
下のカテゴリ(外面如夜叉・・・じゃない外面肉食内面M)
はほぼ別のカテゴリ分けも可能な気がする

ヒント:ツンデレ
178名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 19:59:06 ID:/9C2cVOC
>>177
あっ、そっか!
179名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 20:16:45 ID:FT9nkD8G
なんか、アラタは子供みたいに「ねーセックスって何?」とか真顔で聞いてきそうなイメージがある。

180名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 20:23:06 ID:K9NcP88f
>>179
ホントに知らずに手取り足取りエリに教えて貰う純粋アラタもよし
わざと知らないフリをして頑張って教えてあげようとするモネにイタズラする腹黒アラタもよし
181名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 22:07:13 ID:nPfmuVt0
>>176
外面草食系で他に思いつくのは、
激青、魔法金、刑事白、時間赤とかかな。
時間緑とか、ちと古いが激走青なんかは中身も完全に草食系だろうな。
182名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 22:21:13 ID:4YLK9yn0
天使とはいえ、20歳の男がほんとに知らなかったらちょっと…カマトt
(10代後半の女が恋人云々言われるくらいの性愛意識はあるようだし、そのへん人間とそんな変わらんよね)
183名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 09:19:29 ID:koPeYT6i
>>181
外も中もSだったら銀河緑と魔法黄を推したい。
184名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 13:52:25 ID:c1wfkTs/
銀河緑←シェリンダ←艦長の歪んだ三角関係の話が読みたい。
ちょっと真剣の太夫と御大将を彷彿とさせる妖しげな空気が好きだった
185名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 16:07:52 ID:8dT1mRkb
敵組織の歪んだ恋愛いいよねー
ゴセイだとイリアンさんがよさげだったけど1話で倒されちゃって残念。
レギュラー女幹部こないかなー。
186名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 23:30:35 ID:p9YsUPev
女幹部に捕まってあちこち弄くられまくる男子チームの
誰かの話をまた書きたいがゴセイでは難しそうだな
187名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 11:42:55 ID:UJofsZ7J
>>186
そのネタ 銀河緑×シェリンダ で読みたいなあ。
電磁銀×シボレナ とかでもおもしろそうだが。
188名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 19:56:07 ID:aXRZKC92
>>186
ゴセイはこの前の男を道具にする奴がいいんじゃないか?
189名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 20:43:13 ID:H0KHDziK
>>173
変身すると男らしさがアップするから案外…
190名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 00:28:31 ID:Mrh5ybaT
スーツでのエロと申すか


すごく…見たいです…
191名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 01:03:24 ID:4aFSGnHV
「天装!」
アラタとエリは同時に叫び、それぞれの赤とピンクのスーツを纏った。

変身後しばらく見つめあった後、二人は互いの体に手を伸ばし、抱き合う。
互いのヘルメットをコツンと押し当てる。エリはもどかしさに泣きたくなる。

─アラタとキスしたい……したいのに、もう!

固いヘルメットの向こうにあるはずのアラタの唇。だがそこにはどうしても届かない。
エリはたまらなくなり、アラタの背中にまわした腕にきゅっと力を込める。
そのエリの体を、普段とはまるで異なる無造作で乱暴な動きでアラタは地面へ押し倒す。
ヘルメットの奥で、エリは「あぁ……」と甘い吐息を漏らしたがアラタには聞こえない。

アラタが白いスーツに纏われたままのエリの脚をぐい、と大きく開いた。
そのままそこに覆いかぶさる。エリは地面に手をついたアラタの肘を支えるように
下から掴んで、そして叫ぶ。
「来て、来てよアラタ。このまま、このまま来て。お願い!」
アラタは「おぉ!」と力強く叫び、エリの股間に自分の股間を押しつけた。
スーツに包まれたままでも充分に判るアラタのその盛り上がったふくらみ、その固さ、熱さ。

─すごい、アラタ……突き破りそう。そうなったら。そうなってくれたらいいのに!

エリは熱狂と興奮に包まれ、自らも腰を持ち上げアラタのそこに自分の股間を押し当てる。
アラタは打ちつけ始める。激しく。強く。アラタの方も、激怒にも似たもどかしさを感じて
いるが、そのもどかしさこそがアラタに気が狂うほどの昂ぶりを与えている。

アラタの強い腕と体に押さえ込まれながらも、エリはスーツ姿のまま絡み合う自分達の姿に
激しい興奮を感じる。アラタに打ちつけられる快感に激しく身を捩り腰をくねらせる。
エリのピンクのスーツの胸をアラタは薄手のグローブをはめた手の指で掴み、撫で始めると
エリの快感はさらに高鳴り、「あぁっ……!アラタぁ!」と叫んでアラタの首に腕をまわし


すまんが、やっぱこれは無理だわ
192名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 01:06:33 ID:4aFSGnHV
連投スマソ

長い行数になったの断り入れるの忘れてました。申し訳ないっす。
193名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 02:01:07 ID:ccpFP2Vp
>>192 ちょww
どうせなら最後まで書けww
194名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 05:42:59 ID:mIeGZFB5
あっ、おちんぽヴァニラください…
あっ…ひゃんっ!アグリのおちんぽヴァニラください
195名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 02:52:48 ID:Q2DjLzN1
>>192
お前www焦らしプレイはんたーい
最後までイッテから去れ

ていうか真面目にこれは興奮できる
196名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:06:55 ID:8sRg/SQA
書いてみたけどやっぱり無理があった>191の続き。
スーツ同士、というのを書いてみたかっただけのネタ。長いのでスルーしてください。


エリの快感はさらに高鳴り、「あぁっ……!アラタぁ!」と叫んでアラタの首に腕をまわし
思い切り引き寄せた。二人のヘルメットがぶつかり「ガチッ」と激しく音を立てる。

アラタは一瞬体を引き、指先でエリの大きく拡げられた脚の間、その肌にぴっちりと
貼りついているスーツの上から、浮かび上がった二つの膨らみの間にある窪みを
さらに押し開いた。
その窪みに己の昂ぶった物をぴたりとフィットさせるように押し当てる。二つに盛り上がる
膨らみの間に挟まれるようにアラタの物が沈む。
エリがヘルメットの奥で息を飲み、その体がびく、と震えた。
アラタは動き出す。打ちつけるのではなく、激しく擦りつけるように。アラタが動くたびに
スーツとスーツが擦れ合い、二人の股間からキュッキュと音が響く。
その動きにより股間の最も敏感な部分を刺激されエリはあまりの快感にがく、と首を
のけぞらせて、「あぁうっ!!」と叫ぶ。

─あぁアラタ、だめ!そんなふうに動いたら、だめだよぅっ!

強すぎる快感にエリは「あ、あぁ、あ、だめ」と繰り返し呟きながらいやいやをするように
首を振る。首を振りながらもさらに求めるようにアラタの体にしがみつく。無表情なはずの
エリのヘルメット。中の表情がまるで伺えない黒いゴーグルと真一文字に結ばれた唇。
それが快感に震え、首を振りのけぞる様子。組み敷いた体の下で快感にのた打ち回る
ピンクと白のスーツ。ヘルメットの奥から微かに聞こえてくるエリが漏らす甘く切ない
喘ぎ声、アラタの名を呼ぶ声。
目にしているもの耳にするものによりアラタは倒錯した興奮で全ての己への制御を失った。

「エ……リ……!!」
アラタはさらに速度を上げて動き始めた。その動きにさらに加速度がつく。
生身の体では不可能な速さ。スーツを装着した者のみに可能な動き。再び二人の股間、
その薄く強靭なスーツの裏側にある二人の体がスーツ越しに擦れ合う。
だが今度のアラタの動きは先程までは僅かに残っていたエリへの気遣いは無くなり、
一切の容赦の無い激しい動きに変化した。アラタはもう自分で自分を止めることが
出来ない。例えエリが泣いて頼んだところで自分を抑えることは出来なかっただろう。
アラタはそれほどに興奮している。
「エリぃ!!」
アラタは再び叫ぶ。股間が擦れ合う。エリもスーツを装着しているからこそアラタのこの
激しい動きに耐えられる。激しい摩擦が二人の股間に凄まじい熱を与える。エリも
アラタも股間に炎が燃え盛るような熱を感じる。だが苦痛は無い。二人が感じるのは
その熱が生み出す激しい快感のみ。
キュキュキュキュキュ!とさらに擦れ合う音が高鳴っていく。スーツ姿のエリがアラタの
体の下で快楽に激しく身を捩り、びくんと震え、声にならない叫びを上げている。
197名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:08:07 ID:8sRg/SQA
─アラタ、あぁ、あたし、あたし……もう!だめ!
エリは意識の片隅で理解する。スーツを装着することで研ぎ澄まされた五感により、
生身の体で味わう以上の快感を与えられているのだということを。
あぁ、あたし、いくんだ。いっちゃうんだ。こんな、こんなスーツ着たままで。
あたし天使なのに。護星天使なのに。こんな、こんなのだめ!だめなのに!
だが快感は容赦なくエリを絶頂へと導いていく。エリはヘルメットの中でとろんと潤んだ
薄目を開き、口元に溢れる雫を拭き取ることも叶わぬままがくがくと体を震わせる。
エリがついに「あぁ、アラタ!!」と叫ぶ。その声を耳にしてアラタも絶頂を迎える。

「エリ、エリ!、お、俺も……!」
「アラタ、アラタいっしょに、いっしょに!あぅっ!」

地面に投げ出されたエリのグローブに包まれた手をアラタの手が強く握ってくる。エリも
強く握り返す。
びく、とこれまでで最も激しく体を震わせたエリがアラタのヘルメットに火花を散らすほどの
勢いで自分のヘルメットをぶつけ、絶叫した。
エリのブーツに包まれた両足が限界まで大きく開き、天に向かってぴんと突き出される。
エリは自分のその足の間にあるもの、股の付け根に押し当てられたアラタの固い膨らみが
痙攣し震えるのを感じる。エリの心に絶頂と共に喜びが溢れる。

─あ、うれしい。アラタも。アラタも。いっしょに……あたしといっしょに……いって……。

その喜びと共にもう一度背を反らせ頭をのけぞらせたエリの爪先まで伸びたその足先が
ぶるぶると震え、そして最後に、アラタの腰に落ちた。

肩で息をしているエリが腕をアラタの背にまわし、ぎゅっとしがみつく。
アラタはヘルメットを装着していたことも忘れ、いつも通りにエリの顔にそっと唇を寄せ
キスをしようとしたが、また互いのメットがぶつかり乾いた「コツン」と音がするのを聞いて
苦笑いした。
クスクスと笑ったエリのヘルメットが微かに震える。ヘルメットをコツコツと押し当てながら
二人でしばらく笑い合った後、赤とピンクのスーツの二人はまた互いにぎゅっと抱き合い、
地面の上を抱き合ったままころころと転がった。

「こんなの、バレたら叱られちゃうかなぁ」
「うーん。そうかも」
ようやく落ち着いた後、まだスーツ同士のまま横たわった二人は星空を見上げて囁きあう。
「でも俺。……すごく。良かった」
「……あたしも」

うつむいて照れたように呟くエリの様子を見てまた火がついたのか、アラタはエリの体に
ずい、とのしかかろうとした。
「わ、アラタぁ。だめぇ。ちょっと。ちょっと待って。一回、戻って」
「え?何で?」
きょとんとした声で尋ねるアラタを眺めつつ先に変身を解くエリ。後に続くアラタ。
エリは変身解除後もやっぱりきょとんとした顔のアラタを愛しげに見つめ、にっこりと
微笑みながらその唇に自分の唇を重ねた。

─うん、やっぱり。キスはこっちのが、いい。
198名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 17:22:37 ID:8sRg/SQA
あんまりエロく書けなかったのは自分の力量不足

それはそれとして来週はアラタエリ回っぽいので楽しみだ
予告で一瞬映ったのは子供時代の二人の姿なのかな
199名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 18:37:18 ID:JWYFsS22
作品とカプ名、特殊嗜好ならそれも記載。
投下の基本ルールくらい守ってくれ。
200名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 21:58:11 ID:dLwu2l//
何でもありの俺的にはちょっと面白かったww
惜しいがルールは守れってのは同意
以後注意な
201名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 22:48:42 ID:pLZO9eni
>>198
おまいその上のレスで「表記忘れたスマン」とか言ってるくせにどんだけうっかりさんだw
どんまい

なんかアメコミの二次創作でこんなんありそうだなと(超人同士のH)
萌えるっていうか、面白かった
筆力あるねー。
次は変身前赤桃でよろしくw
202名無しさん@赤黄:2010/05/06(木) 21:52:50 ID:xMFUU3pO
遅いけど真剣vs轟音銀幕版観て轟音にハマった。
赤黄最高。
203名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:51:26 ID:DFTxZdwL
「走輔かっこいい〜」「だろー!?」の能天気な轟音赤黄にワロタw>真剣VS轟音
本編では頑固オヤジと娘扱いだったけど、走輔が「早輝ちゃん!」というたびに
ちょっとニラニラしてた。お正月のG3プリンセスでは早輝にだけ声援送ってたし
204名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 01:29:56 ID:u9U3KzEK
6話かなんかで早輝に彼氏できたと思って失神するほどショックだった走輔に赤黄を大期待したなぁ
轟音は金黄も好きだ 
早輝が大翔にお姉さんぶるのすごいツボった
205名無しさん@赤黄:2010/05/07(金) 04:11:30 ID:hd0giCBq
>>203
まさしくww銀幕版のあのシーンを観て本編でくっついたカップルだと普通に思ってた。

本編じゃ銀→赤に対する一方通行片思いがメインだったから意外だった
206名無しさん@赤黄:2010/05/07(金) 04:13:32 ID:hd0giCBq
>>204
第6話観て赤→黄フラグ立ってると思ったが中盤から銀→赤シーンばかりで赤→黄がほとんどなかったから残念。
207名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 04:18:10 ID:WgtavA2P
護星ネタが少ないよね

護星に問題あり?たんに規制で書けないのかな?


208名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 04:21:52 ID:blxSyXsR
>>205
>>206
違うよそれはw
轟音はメインなどなくてすべてが前フリ、オチで出来ているw
209名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 04:23:32 ID:blxSyXsR
>>207
> 護星ネタが少ないよね
>
> 護星に問題あり?たんに規制で書けないのかな?
>
>
>

たしかに数が少ないよね
どうしたんだろう?
210名無しさん@赤黄:2010/05/07(金) 05:04:07 ID:hd0giCBq
>>208
なるほど。そういう見方もあるんですね。轟音ファンになってからまだ日が浅く本編チラ見程度なのでじっくり本編観てみますww
目が真っ赤になるまで見るしかないww
211名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 09:58:36 ID:TbF4fIlY
>>209
こんなもんじゃないの?真剣が多すぎただけだよ。
激気・轟音と比べると少ないってこともないんじゃないかな。

大いに盛り上がる戦隊もあり、まったり進行する戦隊もあり。
盛り上がるとSSが次々に投下されたり雑談も活発になる一方、カプ争いで荒れたりもする。
まったり進行だと過疎気味になるけど荒れないし、過去戦隊が投下されやすかったり色々楽しみもある。
212名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 10:38:26 ID:Bl3yhZxh
シンケンジャーの時は本当に色々荒れたもんな…
「シンケンジャーだけ別にしろ」とか言ってくる奴もいたし。
シンケン好きな自分には本当に迷惑だった
今のスレは平和になってくれて本当によかった。
213名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 11:39:06 ID:DFTxZdwL
んだんだ
まったり平和、テケトーに雑談、たまに萌え
今のペースは最高

次週の護星赤桃には非常に期待
いままでどっちかっていうと桃がイニシアチブを取りがちだったこの組み合わせ、
今回は赤が桃を仕込むらしいんで楽しみ
214名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 11:41:52 ID:ryjGDTYw
>>211
護星も真剣も大好きだけど、過去作のエロパロも捨てがたいよな。
保管庫みて興味湧いた作品あるけどDVDレンタルしてないとか
そもそもまだ出てないとかで悔しくなったりしたけどw

個人的に読みたいもの→冒険青黄、電磁銀桃、超力青黄。

マイナー思考な自覚はある・・・
215名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 12:17:45 ID:2UN8qHtx
今まで読み専だった人もこの機会に書いてみたらいい
好きなカプへの愛と情熱は全てを超える
216名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 12:25:59 ID:wu9cNxve
VSは轟音緑黄にハマった
二人とも顔真っ黒だったのは、地べたでいちゃいちゃしていたのかと妄想中
217名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 14:09:08 ID:CoaKj++y
>>216
あの布の下は着衣乱れ&キスマークのオンパレードなんですねわかります
218名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 21:51:54 ID:TbF4fIlY
保管庫更新されてた!
管理人さんGJです!
219名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 00:16:52 ID:JcocC6N4
管理人さんいつもありがとう

>>214
冒険青黄と電磁銀桃自分も好きだよ
大人の男+天然っ娘は自分の中では鉄板の萌え
護星は大人が博士しかいないんで青→桃→←赤←黄←黒で妄想中。
220名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 00:45:34 ID:/KVgI7/K
天装黒桃同士いない?
7話見てからやたら萌え
221名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 01:05:42 ID:80KUcysP
>>220
ノシ
ヒロマで変身後の桃の中の人がよく黒にちょっかい出してると言ってたから
今後かなり期待してる
222名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 01:21:17 ID:JcocC6N4
黒桃も意外にボディタッチ多いよね
思ったより仲良いし、アグリ優しい。
7話はあのまま爺さんとこで息子夫婦として暮らし始めても違和感なかったww
223名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 03:02:26 ID:YiBqHsUx
管理人様、保管庫更新おつかれさまです。

保管庫の護星のとこ見てたら、まだアグリくんのネタが無かったので書いてみた。
アグリとエリのエロ無しの小ネタ。NGは 【護星黒桃】その味はストロベリー で。
224【護星黒桃】その味はストロベリー:2010/05/08(土) 03:03:32 ID:YiBqHsUx
「おいエリ!ちょっとは手伝え!せめてこっちの軽い袋くらいは!」
アグリは両手に重たい買い物袋を持ち、背中にも大きな荷物を背負いながら叫んだ。

少し前を軽い足取りで鼻歌を歌いながら歩いていたエリは、手にしたアイスクリームを
ペロリと舐めながら振り向いた。
「もー、アグリったら早く歩きなさいよー。みんなお腹すかせて待ってるんだからぁ」
「だから少し手伝えって!いくら何でもこんな……」
ドサリ、と南瓜や大根、牛乳パックなどが入ったスーパーのレジ袋を一旦地面に下ろし
手のひらを痛そうに振りながらアグリは溜め息をつく。
「しょうがないでしょー。あたし達がくじ引きで負けて買い物係になったんだから。ほら、
家までもうちょっとだよ。がんばれがんばれ」
「ったく……おまえと組むといっつもこうだ」
ぶつぶつと不満げに文句を言いながら、それでもアグリは再び荷物を持ち上げた。
「さっすがー、アグリ。やっぱりパワーではあたし達のナンバー・ワンだね」
「やかましい」

顔を歪ませているアグリをニコニコと眺めつつ、エリは手にしたアイスクリームを
アグリの口元に差し出した。
「はい、少しあげる」
「ん?あぁ……」
両手がふさがっているアグリはそのままあむ、とかぶりつく。
「甘っ……。イチゴ味か。うん、うまいなこれは。モネがこの店のを気に入るわけだ」
「元気でた?じゃ、行こ……あ、ちょっと待って」
口の端に薄桃色のクリームを付けたアグリの顔を見て、エリはクスクスと笑った。
「動かないで」
エリはいきなり、アグリの口元に唇を寄せてきた。
驚いたアグリが顔を引くよりも早く、エリはアグリの後頭部にそっと手を添え、そこに
付いたクリームを舌でペロリと舐め取った。
エリの唇がアグリの唇の端に触れ、やわらかな舌先がそこをかすめていく。
その甘い感触にアグリの背筋に電撃が走った。
「はいオッケ。ん?アグリ、何してんの。行くよー」
「え!!あ。……はい」
また軽い足取りで前を歩き始めたエリの背中とかわいく揺れるお尻を眺めながら、
アグリの心臓はバクバクと破れんばかりに高鳴っていた。
イチゴ味……ストロベリー。

まずい。これは。非常に、まずい。
今日はくじ引きで勝ったため、他の皆が買い物に言ってる間アグリは留守番をしながら
部屋で一人、ベットの上をごろごろと転がりまわっている。
心と体が騒ぐ。あの日以来、アグリの心は完全にエリに奪われていた。
あの出来事、エリに口に付いたアイスクリームを舐め取られた時のあの感触が、目を
閉じて近づいてきたエリの顔のドアップが、ふわりと漂ったエリの髪の甘い香りが。
ふとした瞬間に心に浮かび上がり、時に夜も眠れない有様だ。
ストロベリー。あの味は、イチゴ味だった。
俺は中学生か……何で、何でたったあれだけのことで。こんなに……夢中に……。
アグリはズボンの前を押し上げている股間の膨らみを眺め、情けなく溜め息をついた。
225【護星黒桃】その味はストロベリー:2010/05/08(土) 03:04:31 ID:YiBqHsUx
「アグリー、いるのー?」
いきなり部屋の外から声をかけられた。しかもその声は、エリ。
アグリは思わず「ぎゃっ!」と叫びそうになったが何とか声を押し殺した。
「何してんのー?昼寝ー?自分ばっかずるーい」
ドアの端から顔だけをぴょこん、と覗かせたエリが呆然としているアグリの顔を見つめて
悪戯っぽい瞳で笑った。顔を傾げたエリのポニーテールがぷらぷらと揺れている。
「エリ!?お、おまえ……買い物は?」
「だってー。ハイドがさー。またあっちの店もこっちの店もってさー」
ぽふ、とアグリのベッドの端に座り込んできたエリが天井を見上げる。
「疲れたから先に帰ってきちゃった」
「まったく。それじゃくじ引きの意味ないだろうが」
「いいじゃない。で、何してんの?お昼寝するの?みんなあの調子じゃまだまだ帰って
来ないよ。せっかくだから一緒にお昼寝しよか」
「な!い、一緒って!あ、あのなエリ。そんな、そんなことは……」
「よっこいしょ。じゃアグリこっちね。あたしは壁側〜」
「待て!待ってくれ!何なんだ、どうしてそんな!」
「いいからおいでよほら」
エリがぽんぽん、とベッドの自分の横を叩き、アグリを誘ってくる。
「ったく。ここは俺のベッドなんだぞ」
「そんなのどうでもいいじゃない」

アグリは呆気に取られる。何なんだ。どうしてこう無防備なんだ。俺のベッドに勝手に
入ってきて横になって。俺に横に寝ろと誘ってくるとは。まるで俺のことを警戒して
ないのか、エリは。
仲間だし。信頼されてるんだろうとは思うが。それにしても。これはある意味、拷問だ。
「早くぅ。先に寝ちゃうよー」
目を閉じ幸せそうな笑みを浮かべているエリを見て、またアグリは溜め息をついた。
もうどうにでもなれ。いや……どうにもならないに決まってるが。
アグリはそっと、エリの隣に横たわった。

横になるとすぐに、エリがアグリの左腕にぎゅっとしがみついてきた。
アグリは驚いて体をびく、と震わせエリの顔を盗み見る。だがエリは目を閉じたままで
「この方があったかいよ」と呟いただけだった。
確かにあたたかい。
しがみつかれた腕と、エリのおでこが押し当てられた肩からエリの体温が伝わってくる。
そして同時にエリの肌のやわらかさ、なめらかさも。その甘い呼吸音も。
これは確かに悪くない……だが、やはり拷問だ!
喉から手が出るほど欲しい、惚れた女の子の身体。それが真横にあるこの状況。
アグリはとてもじゃないが昼寝ができるような状態ではない。内心は気が狂わんばかりだ。
あぁ、神様!どうか。どうか俺が何もしませんように!俺が間違いを犯しませんように!

心の中で神に祈り続けていると、しばらく黙ったままで本当に眠ってしまったかのように
見えたエリが、突然ぽつりと呟いた。
「あたし、ちゃんと知ってるからね」
「わ!!起きてたのか。な、何?何を知ってるって?」
「アグリがいっつも。頑張ってくれてるの、知ってるから」
「………え?」
「アグリって不器用だよね。何かいっつも損な役回りよね。あたし達に振り回されて苦労して。
でも頑張ってくれてるのよね。ちゃんとみんなのこと、考えてくれてて。あたし、アグリの
そういうとこ、知ってる」
「……エリ……」
「みんなもきっとアグリに感謝してる。もちろんあたしも。……それに、感謝だけじゃない」
エリは一瞬言葉を途切らせ、しがみついた腕にきゅっと力を込めた。
「大好きだよ、アグリ」
226【護星黒桃】その味はストロベリー:2010/05/08(土) 03:06:38 ID:YiBqHsUx
アグリは思わず真横にあるエリの顔に振り向いた。
エリは目を開き、アグリの顔をじっと見つめている。
その瞳が潤む。微かにその頬が紅く染まってくる。
エリが指を伸ばし、アグリの唇に触れてくる。ふくらみに沿ってやわらかく撫でる。
「またここに、アイスクリームが付いてたら良かったのにな」
「え?」
「そしたら。ためらわずに……ここに、キスできるのに」
アグリは思わず口を開いた。ってことは……あの時のあれは。
エリが顔を寄せてくる。二人のおでこがこつんとぶつかる。
二人の唇の間の距離、あと2cm。

「甘かったな、あれ」
エリが目を閉じる。あの時に嗅いだのと同じエリの髪の香りがアグリの鼻をくすぐる。
あと1cm弱。
「とってもおいしかった」
あと数mm。
「アグリは?あたしのキス、どうだったか覚えてる?」
「あ、あまり……覚えて、ない。その、一瞬だったし。あまりに突然で」
「それなら。ちゃんと。もう一度。後で思い出せるように」
あと1mm。
「ね?」

距離0mm。
アグリは後で思い出すためとしては充分すぎるほど長く、そのキスを記憶に刻み込んだ。
クリームは無かったが、アグリの心に刻まれていたあの味が甦り、そのキスはやはり
ストロベリーの味がした。

エリがアグリの首に腕をまわし、そっと抱き寄せてくる。
ようやく離れた唇からエリの甘い吐息が漏れる。目を閉じうっとりとした笑みを口元に
浮かべたエリの首筋にアグリは唸りながら噛みつかんばかりに唇を押し当てた。
「やぁん、アグリったら。落ち着いてってばぁ」
「エリ、俺……俺は!」
「いいよ……アグリ。あたしも……アグリと。ずっと、こうしたかった……」
「好きだ、エリ!俺は本当に、本気でその……あぁぁぁ!!」
昂ぶった気持ちを爆発させるように叫んだアグリに、エリは微笑みかけながらも自分も
アグリを求める強い気持ちに促されぎゅっと抱き返してきた。
「エリ……!」
「アグリ……好き!」

二人の気分が最高潮を迎え、さぁいよいよ事を始めようとした時。
残念ながらハイドモネアラタの買い物組が帰宅した。「おにいちゃんただいまー!」と
大きな声を上げたモネの声に一瞬で顔から血の気が引いた二人は即座に体を離す。
「あぁ、もう!何で……帰ってくんの、早いよぅ!」
「あ、ぐぁ。そんな、そんな……」
エリは切なげで非常に名残惜しそうな視線をアグリに向けると、もう一度素早くアグリの
唇に軽くキスをした。
「今度また、ね?待っててね?」

今度って、またって。そんな……そんな!!
ドタドタと部屋から出て行ったエリの背中を呆然と見つめながらアグリは本日最大の、
いやこれまでの人生でも最大の溜め息をつき、そして、絶叫した。

「ストロベリーーーーーーー!!!!」

─終わり
227名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 03:26:14 ID:U6XXFjj4
アグリがんばれwwwww
このままいくと、モンモンと悩んでのたうちまわってるところに、エリのほうから夜這いかけそうだw

乙でした!ぜひ続き待ってます!!
228名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 05:55:59 ID:KotlWBcv
すごい、なんか凄くアグリを応援したくなるwww
二人の特徴掴んでて読んでて楽しかった、GJ!
229名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 09:02:13 ID:7uG8Y3w5
なんだよこの萌え萌え感wwwwwww
GJ!
230名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 10:21:11 ID:0ZyE0dNJ
最後のストロベリーで爆笑してしまったw
GJでした!
231名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 14:14:10 ID:/KVgI7/K
GJ!
大好きな組み合わせだから感動も一入です!
夜這いしちゃうエリもされちゅうアグリも目撃されちゃう二人も見てみたい
232名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 18:17:28 ID:FrmAY/Kx
ストロベリーwwww
(萌えと笑いの)神が降臨したw
GJ!
また黒桃回があればいいなあと思わせる出来でした
233名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 08:35:26 ID:2x74/J1Y
デートしているようにしか見えない赤桃もよかったけど、最後の最後に青黄に萌えた
来週も楽しみだ
おっさん呼ばわり…w
234名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 08:43:23 ID:49x7IozT
このスレのせいでエリがイチゴ食べてるシーンで笑ってしもた
そして何気なくついにハイドさんにモネのコーヒーが
235名無しさん@轟音赤黄:2010/05/09(日) 09:33:46 ID:ZZogXWg4
来週は青黄回!まさかの組み合わせ。
236名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 14:39:13 ID:G/uNwM7h
青黄フラグになり得るのか一週間wktkすぎる

しかし
9話エリモネ回
アグリ「俺との時より息あってるじゃねーか(動揺)」
14話ハイドモネ最強タッグ誕生
アグリ「…」
237名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 14:41:01 ID:nW7LhvQy
ストパ食わせて「しあわせ?」
「俺のお気に入りの場所なんだ」

どう見てもただのデートです
本当にありがとうございました。
バトル後のハイタッチといい、カードしてる赤を見つめる桃の視線といい
どこから見ても出来上がってるカップルなんですが。もうツッコミすら入れられない

来週は異空間に青黄二人きり!
青黄自体も楽しみですが、お兄ちゃんがキーッってなってくれたらもっと嬉しいんだが
(期待薄か…黒黄はそこまでブラコンシスコンじゃないからなー
黒は黄と陸コンビだが、血縁ということを考えると
カプ的にはまさしくお兄ちゃんが俺余ってるだろ状態になる件)
238名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 14:42:17 ID:nW7LhvQy
>>236
やばい、
妹の自立でお兄ちゃんのアイデンティティが崩れそうw

実は依存してるのは兄貴の方だったっていうのも萌えるな
239名無しさん@ヒッキー:2010/05/10(月) 00:48:38 ID:46FdW5/E
今回のアラエリはめちゃくちゃ萌えた。
しかし夏コミは真剣本の方が多そうな予感…
240名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 00:59:03 ID:cRJxIpNj
抽象プレイ
「ジュブってやって、ジュポジュポってするの。」
「こう?」
241名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 01:55:48 ID:cpRVFibt
>>237
丸々同意
完璧にバカップルの幸せデートでした。本当にあ(ry
前々から言われてるが、特訓中も、戦闘中も、それ以外も全般的に
赤桃の絡みはイチャイチャしてるようにしか見えないw
戦闘後のおでこツンがでこちゅーに変わっても驚かんぞ

そして来週への期待ポイントも同じだ
おいしすぎるシチュエーションの青黄化学変化にwktkしつつも、
陸兄妹萌えとしては、お兄ちゃんのやきもきにも期待したい
242名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 02:12:54 ID:1IjK4J5G
デコつんといえば、
Aパートのコンプレッサー使えない桃ガワに黒ガワがお前なー!とデコつんしたのに
地味に萌えた

初期の黒黄の拳コツンに凄く萌えてたのに
最近無くて寂しいなあ
それにしてもお兄ちゃんは相手が女といわず男といわずスキンシップが多い

>>240
エロいなwしかし笑えるという不思議
護星赤桃ほどエロギャグ(ギャグエロ?)が似合うCPも珍しい
公式がアホップルすぎるもんな
243名無しさん@赤黄:2010/05/11(火) 00:40:47 ID:3X0BWzcd
護星の黒黄は轟音の赤黄のノリに似ている。
走輔よりアグリの方が落ち着いてて大人だが。
244名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 01:13:04 ID:U6CjAJGA
ゴセイはあの屋敷で寝る時の部屋割りはどうなってるんだろうか
男子組女子組か
種族単位か
それぞれに個室があるのか
いつもの部屋でみんなで雑魚寝か
245名無しさん@赤黄:2010/05/11(火) 21:45:08 ID:3X0BWzcd
>>244
同じく気になった
246名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 21:50:44 ID:dGHb1dqf
247名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 13:14:18 ID:TSq3ao1F
書き上げたらPC規制中orz
248名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 00:07:38 ID:0jZTHKbJ
楽しみに待ってるよん>247
249名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 00:19:51 ID:7wX4fmdD
>>244

寝 室 : 博士、アラタ、アグリ
子供部屋: 望、エリ、モネ
納 戸 ; ハイド
250名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 03:53:42 ID:FC7+JBnd
>>249
望一人勝ちww
251名無しさん@轟音は赤黄:2010/05/13(木) 11:26:49 ID:3tcutSFY
>>247
楽しみです
252名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 17:13:30 ID:VPigQCSS
>>251
細かいことを言うようでアレだが、その名前欄はやめた方がよくないか。
「自分の萌えは他人の萎え」という、この板に古くから伝わる格言もある。
253名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 19:51:55 ID:bYhslhvn
>>251みたいなのが美串とかで名前+@でカプ押ししたり、夏冬にはサクルNo.堂々と書いちゃうんだろうな。
中の人も関係者もゴロゴロいるし、マジやめろって思うわ。
254名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 11:09:03 ID:1hnCUZph
明日の護星の青黄をwktkしながら待つ
一週間長かったぜ…


しかし本気でおにいちゃんが「俺余ってるだろ」になる悪寒
255名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 11:33:37 ID:yInySBnF
>>254
そこで赤桃黒の3Pじゃまいか
256名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 20:50:01 ID:dRsK00Uk
あのバカップル疑惑のあるスカイック族二人に混じって3Pなんてそれ黒が可哀想な気がするw
青黄に混ざるのはどうだろう
257名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 00:57:08 ID:xlfoCa2W
>>256

モネに「お兄ちゃん、邪魔」とか言われそうな気がしないでもないw
258名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 01:11:27 ID:a2l+Ixpe
ここはデータスが僕っ娘だったというオチでひとつ

259名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 08:49:05 ID:u7iDTSQ3
異空間に送り込まれてからモネが気付くまでにハイドさんは
周りの空間調べただけじゃなくモネを調べまくった挙句
気絶したモネにメモリーウォッシュした…ってことでいいのだろうか?
260名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 10:07:45 ID:vthBx455
アグリ「行方不明になっている間に、妹と友人がやたら仲良くなって帰ってきた・・・
い、一体何があったんだっ!?」
261名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 13:41:45 ID:FEIOXL/y
ロボ内でハイドのセリフ先に言っちゃうモネに
ええ!!
みたいな感じで身を乗り出すアグリがほほえましかった。
妹とハイドの仲疑ったんだろうな
262名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:08:58 ID:3KwRuO0f
>>259
@異空間のみならず、それがハイドさん日常のルーチンだったらと思うとw

以前轟音害悪のみなさんで艶笑小噺、てのがスレにあったが
護星もあの手のネタと親和性高そうな気がしてきた今日この頃w
あの書き手さん、またやってくれないかなあ。
263名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 21:17:28 ID:RM/1YN6A
ゴセイジャーでは何故かアグリがキャラ的に一番好きだ
お兄ちゃんにも春が来てほしい
264名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 22:31:13 ID:mosYXqfz
そこでシーイックの女性(青の姉)が追加戦士としてですね
265名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 23:43:48 ID:eTgxWGZM
>>262見て、試しに書いてみた。轟音のあの書き手さんじゃなくてごめんね。
職人様の投下まで、軽いおつまみにでもして頂ければ幸いです。
・護星赤桃&青黄メインでアホエロジョークあれこれ。ほんとにアホエロでしかないので、苦手の方はNG推奨。
・元ネタはネットからの拾い物、又は自分の記憶してたものです。
・NGタイトルは【護星】エロジョーク集・有頂天使 でお願いします。
266【護星】エロジョーク集・有頂天使 :2010/05/17(月) 23:47:33 ID:eTgxWGZM
アグリとハイドの間に深刻な議論が始まった。
「セックスする体位は33通りだ」とアグリ。
「いいや、俺は断言する、32通りしかない!」とハイドが言い返した。
アグリ「よしこうしよう、簡単なことだ。いっしょに数えてみようじゃないか。まずひとつめの体位は普通のやつだ!」
ハイド「……普通っていうのは、どれなんだ?」

6歳のエリが母親のところへやってきて訊きました。
「ママ、あたしの年でも子供はできるの?」
「できるわけないでしょう。ばかなこと言わないで」と母親は大笑い。
それを聞いたエリは、庭の奥で待っていたかわいい5歳になるアラタのところへ走って行って、
「エッチしてもだいじょうぶだって!だからはやくしよう!」

望くんは隣の両親の部屋の物音で目を覚ましました。
何だろうと思ってベッドを下りて廊下に出ると音がしなくなりましたが、浴室の灯りが点いていたので行ってみました。
すると天知博士がコンドームをはずしているところでした。
「どうしたの父さん?」
あわてた天知博士はいい答えはないかと必死に考えました。
「ああ…、ねずみを追いかけてきたんだよ」
望くんは怪訝そうな顔をして訊きました。
「父さん、ネズミとエッチするの?」

「ねぇエリ、おへその中に指入れてもいい?」
「うん、指ぐらいならいいけど、あ、だめ、アラタ、そこ、おへそじゃないわ。」
「うん、俺も入れてるの、指じゃないんだ。」

「なぁモネ。お前最近、その……男ができたのか?」
「やだぁお兄ちゃんたら。産まれてみなきゃわかんないよ」
「…え?」

男と女の会話。
ハイド「キスしていいかい?」
モネ「またにして」

男と女の会話。
エリ「キスしていーい?」
アラタ「たまにならいいよ」

アグリが帰宅すると、自分達兄弟の部屋のベッドに裸のハイドが寝ており、
タンスを開けるとモネが隠れていた。
アグリは怒り、モネに怒鳴りつけた。
「何回言えば分かるんだ、隠れなきゃいけないのはハイドの方だろうが!」

ゴセイジャーに倒されたデレプタは地獄に墜ち、閻魔大王に出迎えられた。
大王はデレプタに、これから3つの罰の中からひとつを選ぶ事ができると説明し、獄卒の鬼に案内させた。
最初の部屋では、若い男がムチで討たれている。
その次の部屋では、中年男が釜茹でにされている。
そして最後の部屋では、年老いた男が金髪美女にお口でご奉仕してもらっていた。
「どれがよいかね」と鬼に問われたデレプタ、
「最後の部屋にしよう」と言った。
「あいわかった」
鬼は答えると金髪美女に向かって歩き、彼女の肩を叩いて言った。
「もういいぞ。今からこいつと交代だ」

--------------------------
おそまつ。
お目汚し失礼致しました。
267名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:01:02 ID:mosYXqfz
>>266
乙w
デレプタさんの運命にwwww

とりあえず、アホエロに赤桃が全く違和感無くはまることが良く分かった
さすがバカップル。
間男ハイドさんもクソワロタ
モネが隠れてどうするwww
268名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 00:24:32 ID:Lb9WqWxt
個人的には突っ込みのズレたおにいちゃんにクソワロタwww
呼ばれて飛び出てくれた職人さん超GJでした!!!

個人的には外道衆も合わない事はないと思ってる。
前回の百夜通いの好きだった。あれは純情系な話だけどw
269名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 22:07:20 ID:lFi48d64
なんか地元ラジオの「大人の勉強室」なネタもあるけど
面白いから超GJ!!!!!

タンスに縮こまってるモネを想像してワロタwwwww
270名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 01:45:02 ID:lk1ez3+4
>>244の書き込みの種族単位部屋割りから連想、発展させてみたネタを投下します。

心の繋がりは赤桃、身体の繋がりは青桃という特殊設定なのでご注意。
ハイド×エリの行為を見ているブラックアラタという図式なので、苦手な方はスルーを強力推奨です。

携帯からなので1レスあたりの区切りが短い為、途中で規制されたらすみません。

NGは護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」でお願いします。
271名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 01:45:39 ID:lk1ez3+4
「…っ、ん、…あぁっ…」

うっすらとしたまどろみに沈みかけていたハイドは、ベッドの真横の壁の向こうから響いて来る甘い吐息に目を開いた。
あぁ、またか。うんざりしながら寝返りを打って枕に左耳を押し付け、腕を上げて右耳を塞ぐように被せる。
「あ、やんっ…やぁん、だめぇっ。声、でちゃうからぁ…!」
驚きだ、耐えているつもりだったのなら。
そして手遅れだ。もう充分響いているのに。
高まる鼓動を懸命に抑えつけて布団に潜り込んだ。ぼちぼち蒸し暑い時分、まさに地獄の一歩手前だ。

「あぅん、アラタぁぁっ……!」
エリの声が、彼女にとってかけがえのないパートナーの名を紡いだ。
ハイドは聞こえないふりをして、安らぎとは程遠い眠りを自身に課す。

天文学者・天知秀一郎が解放してくれたこの家は、5人もの人間が住み着いても充分な広さと部屋数があった。
だが、当然男女に分けてするものと思っていた部屋割りが、いつの間にか種族別と決まっていた時の衝撃は忘れられない。

リビングを出てすぐの部屋がランディック族だが、彼らは兄妹であるから特別気を払うことはなかった。
隣がハイド。シーイック族は彼一人とあって気楽と言えば気楽だが、更に隣の部屋のスカイック族に問題があった。
片づけを終え、各部屋で就寝するようになった夜から、アラタとエリはそれまで二人がして来たであろう行為を、恥じらいもなく展開するようになったのだ。
272護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 01:47:44 ID:lk1ez3+4
一応気配を潜めているつもりではあるようだが、天使と言えど感情と官能が高まれば制御も限界なのは人間と同じこと。
睦み事はすぐに隣室に伝わり、ハイドは若い興奮に望みもしない刺激を受け続けることなった。

が、元来生真面目な性質であるから、痴態を想像させる声を利用――所謂「オカズ」状態――して性欲を解消しようなど考えもしなかった。
いくら深い間柄であるとは言え、大胆にも程があるアラタとエリに苛立ちすら抱いていたし、ランディック族や望たちの部屋に聞こえはしないかと無駄に気にかける方が先で、そもそも便乗利用どころの話ではない。

だが、デリケートな問題であるだけに注意するのも憚られ、知らぬふりを決め込むしかない毎日。

動揺。嫌悪。その一方で人並みに煽られる興奮と、…アラタに対して抱く、形のない嫉妬。
じきにハイドは睡眠不足も手伝って、日中も目に見えて塞ぎ込むようになった。
それにも構わず襲い来るウォースターとの戦いに支障を出さないようにすれば、精神の疲弊は深まるばかり。


また今日も、いびつな眠りに揺られて行くのかと辟易しながら枕に頭を乗せたある夜、突然響くノックの音。
答える間もなく開かれたドアから、アラタとエリ。問題の二人が同時に顔を覗かせ、ハイドは仰天した。
273護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 01:50:08 ID:lk1ez3+4
――何だ。何なんだ?
一体どうしたと言うんだ、これは!?

ハイドの目の前には、柔らかな二つの乳房が揺れていた。
腿を跨いで座り込み、露になった白い肌が惜しげもなく押し付けられる。

「エリ!やめ、――ッ!」
困惑の叫びを上げる口を、小さな唇が乱暴に吸い付いて奪った。
口内を舐め上げる舌。艶めかしくも必死な動きは、ハイドの抵抗を封じるスイッチを探しているかのようでもある。
気を抜けば忽ち惹き込まれてしまいそうな巧みさに、うっかり閉じてしまいそうになる瞼をどうにかこじ開けた。

「どうエリ、気持ちいい?ハイドは悪くなさそうだよ?」
あろうことか、アラタは床に体育座りの姿勢のまま自分たちを眺めている。
にこにこと。実に善良そうに。
いつもと全く変わりのない無邪気さで。
「なっ!ん…、ぐっ!」
ねっとりと見境なく、貪欲に動き廻るエリの舌。
注ぎ込まれる唾液を唇の端から垂らしながら、軽い酸欠にハイドはもがいた。

「ね、ハイド。しよ?気持ちいいこと。アラタが見てるの。見てるの。見て、アラタ。もっと、もっと見て…!」
手を持ち上げられ、乳房へと導かれた。
押し付けられた掌は、尖った乳首をますます固く大きく育てて行く。

「エリ、すっごくかわいい。ねーハイド、早くエリを良くしてあげて?もっともっと可愛くなるとこ、俺に見せてよ」
「!?」
何を言っているんだ、アラタは。
耳を疑って見遣るが、彼は相変わらず楽しげに笑っているだけ。
274護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 01:51:56 ID:lk1ez3+4
まるで、悪戯をする幼馴染に手を貸しはしないが止めもしない、そんな距離感。
そして、その悪戯に巻き込まれているのが自分と言う訳か。
エリに指先の強弱すら支配され、胸を程好く揉まされた状態で、ハイドは尚も冷静さを保とうとする。

今すぐ振り払い、叱りつけてドアから叩き出せばそれで済む話だというのは分かっていた。
なのに、徐々に身体が重たくなってベッドに沈み、拒否することも出来ない罠に嵌っている事実。

「ハイドが動いてくれないならさ、とにかくやってみちゃえば、エリ?」
「OKアラタ、何とかなるなる!」
朗らかに言い放って、エリはハイドの腿に手を這わせた。
寝る時はせめて楽な恰好をと、この家に来て最初に買いに行ったスウェットの紐を解き、ゴム部分をずり下げて中を探ろうとする。
「や、めろ!もうよせっ!」
ハイドは慌てて手を押し止めたが、間一髪間に合わなかった。

「あ、もうビンビン♪」
「やったね〜」
今にも笑い転げそうな空気。
これまで感じたことのない羞恥と屈辱に、ハイドは血が滲みそうなほどきつく唇を噛みながら二人を睨みつけた。

「じゃあさ、エリ。食べてあげちゃう?」
「うん!ちゃんと見ててね?」
アラタに念を押すなり、何のためらいもなくぱくりと、エリはハイド自身を口に咥えた。
「うぁぁっ!」
んぐんぐと楽しげに喉の奥を鳴らしながら、素早く唾液と先走りの汁をまぶして塗り付けて行く。
滑りが良くなった唇が前後し、吸い込まれては現れる自身に、冷や汗と興奮が混じり合った汗粒が零れた。

上顎で先端を擦り、竿を突いた舌が根元の茂みを這う。
その下に隠れていた柔らかな袋を含み、軽く転がした。
同時に指先で押し出すように先端を刺激され、抗いようのない快感が腰から駆け上がって来る。

「気持ちいい、ハイド?エリ、すっごく上手だろ?」
何処か勝ち誇ったような物言いに抱く苛立ちも、途切れず与えられる快感の前に力を失って。

膝に当たる乳房の感触。
ハイドの足の上に寝そべるようにしながら、エリの愛撫は続く。
「んっ、おっきくて、口入らないぃ。あたしもムズムズして来ちゃった…ねぇ触って、アラタぁ…」
「だーめ。今夜はエリのかわいいところを見せてもらうんだから」

だから何だそれは!
真っ当な憤慨も、快楽の吐息になって溶けてしまう屈辱。
275護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 01:55:20 ID:lk1ez3+4
「え〜!んんーっ」
泣きそうに苦しげな声を上げ、エリはミニスカートの尻を高く上げて求めるが、座ったまま決して動かないアラタ。
その眼差しは日中望と遊んでいる時と変わらず、まるでテレビでも見るかのように楽しげに受け身を貫いていた。

恋人と言ってもいい間柄のエリが、他の男とここまでの痴態を演じていると言うのに、少しの困惑も嫉妬も見せないなんて。
ハイドはいよいよぞっとする。

――狂ってる、のか?
そうは思いたくなかった。仮にも大切な仲間だ。
だが、そうでなければこの状況に説明がつかない。
性的嗜好が特殊、そんなことで片付けられる事態とも思えない。

「もーハイド、気散らしちゃだめっ!」
一際強く吸い上げられ、舌が先端をぐちゃぐちゃに舐め回して乱す。
「ふぁぁっ!」
腰に震えが走り、ハイドは軽い到達の予感に熱い息をついてしまった。
「ん、んんっ…!もう、こんなにぐちゃぐちゃなのにぃ」

エリは口での愛撫を止めぬまま、スカートの裾から自身の奥に向けて手を忍ばせ、円を描くように動かす。
上半身同様、下着をつけずに来ていたらしい。驚愕と同時に言い知れぬ興奮を覚え、ハイドはそんな自分を心底嫌悪した。

「あぁ、あ、あ、あっ…きもち、いい…!アラタ見てる?えっちでしょ、あたし…?」
「うん、すごくえっちですごくかわいい。もっと気持ち良くなって?」
「んっ、あっ…なるぅ、えっちになっちゃうぅ」
止め処なくいやらしい言葉を口にするエリと、にこにこという音すら聞こえそうなアラタの笑顔。

――嘘だろ、こいつら。
もう意味が分からない。こんな状況にあって、理性を保とうとする自分の方がおかしいのではないかとすら思わされてしまう。

くちゅっくちゅっ。熱の篭った水音は、エリが聞かせるように自身の蜜壺を掻き回す音。
あぁ、聴覚すら犯されている。

だが、悪いのは自分自身だ。
浅ましい男としての性は、さっきからまるでエリを拒絶していないではないか。
自己嫌悪の込もった背徳感が、急激にハイドの身体を言い知れぬ悦楽へと押し上げた。

「ふ、ッ!――あぁぁッ…!!」
嚥下する白い喉。ちろりと尿道を割り、探る舌先。
おぞましくてたまらない。
だが、信じられないくらい気持ちがいい。
粗相をした子供のように情けない心持ちになりながら、ハイドは一滴も零さぬようモノに吸い付くエリを見下ろすことしか出来なかった。
276護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 01:58:10 ID:lk1ez3+4
「いっぱい出たね〜。はい、じゃあごろーんっ」
解放感と倦怠感に襲われて脱力した彼の背を、エリは素早く押し倒す。
何を、と訝しむ気力すら持てずにいる間に、彼女はハイドの腹を跨いで座った。
「ココ、まだ終わりじゃないって言ってるよ?」
耳元で囁き、後方に伸ばされた手が、柔らかく勃ち上がったままのそこを扱き始めた。

「っ…!エリ、いい加減にやめ…」
「自分だけ良くなって終わるなんてフェアじゃないよ、ハイド。エリのこともしてあげなきゃだーめっ」
相変わらず体勢を崩さず見守ったまま、アラタは妙に品行方正な学級委員のように言い放った。

「そうそう、ちゃーんとしてくれなくちゃっ」
真上から覗き込んで来るエリは、髪型も笑顔もいつもと少しも変わらない。
が、露になった乳房はジャケットの間で窮屈そうに揺れ、下半身から溢れる蜜はハイドの腹を濡らしている。
興奮と期待に赤らむ頬が艶めかしい。
眩暈がするのは現実感のなさか、はたまたひっきりなしに下肢に与えられてる刺激のせいか。

「そろそろかな?エリ、いっぱいイイとこ見せて?」
「目反らしちゃだめだからね、アラタ。瞬きもだめ。ずっと見てなきゃ絶交なんだから!」
離れているにも拘らず、まるで互いが目前にいるかのようにくすくす笑い合うスカイック族。…心底憎らしい。
277護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 01:59:51 ID:lk1ez3+4
エリは片足を上げ、ハイドのものを狙いを定めるように前後に動かした。
「あ…!」
先端に感じるぬるみ。
潰されるような狭さは、位置を正しながら導かんとするエリの腰つきによって緩和される。

「あ、ぁん、ふぁ、あんんん」
顎を上げ、艶めかしく舌なめずり。
柔らかな肉の壁はハイド自身を捕えて逃さず、忽ち根元まですっぽりと浸してしまった。

「あ、おっきくなった。ん、…いっぱいになってるぅ」
エリの細い腰が前後にしなる。
蜜壺の内部で行き場を失くした液体が、ごぷりと音を立ててハイド自身を包み込んだ。

「アラ、タ…久しぶり、きもちいい…あんっ、良過ぎちゃう…!」
「えっちだね。ほら、もっと動いてみせて?」
「んッ!でも…でも、イッちゃいそうだから…あぁぁっ」

声を上げるエリに、きつく搾り取られる感覚を奥歯を噛みながら耐えた。
いつの間にか自分の腰が動いていることに、ハイドは気付いていない。
天に向けて突き上げる度に、先端を擦って絡み付くエリの最奥。
もっと欲しい。感じたい。欲求にまみれた下半身は、果てのない快感を追い求めて行く。

「あぁぁっ!んん、あ、あ、あぁ、イク!イッちゃう、アラタ!――!」
ぴんと背が伸び、開いたままの形でエリの足指が硬直した。
やがて動きを取り戻して走る震えが、繋がったままのハイドのものを揺さぶり、きゅっと掴んで離さない。
278護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 02:01:56 ID:lk1ez3+4
「は、…あっ…、すごくいい…あ、また来ちゃう、…アラタ、あたし…っ!」
「いっぱいイッて?俺に、かわいいエリをもっと見せて?」

――お前は一体誰に抱かれてるんだ、エリ?

答えのない問いも、思った端から自嘲に消える。
分かっていること。
彼女は、自分に受ける辱めを通してアラタの視線を奪い、官能を煽り、心を惹きつけているのだ。
所詮自分は、二人の愛を深める道具に過ぎない。自慰の為の玩具と同じだ。

冷めた心とは裏腹に、責任感のなさが下半身に走る快感を深めさせた。
繋がり合う根元に手を伸ばし、溢れ返るエリの蜜に触れてみると、息苦しいほどの快さが広がって指が痺れた。

すっぽり咥え込んだ彼女の奥が痙攣し、水質を読み取るシーイック族の特性が相乗効果となって、ハイドに最後の扉を開かせる。
「ッ!う、あっ…!」
反射的に足を突っ張り、浮き上がりそうな心を懸命に抑えつけた。
反して、身体は機械的に放熱に向かって走り出し、エリの中を熱く迸る精で汚して行く。

「あ…つぃ!あ、…ん、ハイ、ド…ハイド…ッ…!」

最大の快感の波に襲われたエリが、最後の最後に呼んだのは自分の名前だったことに、ハイドは気付かなかった。
279護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 02:02:55 ID:lk1ez3+4
瞼を開くと、エリが荒い息をついて傍らに寝そべっていた。
ようやく動き出したアラタが、身づくろいをしてやりながら彼女の髪を撫でている。実に奇妙な光景だが、今更なことだ。
「……。」
ハイドは起き上がって二人に背を向け、数枚引き抜いたペーパーで淡々と自身を拭った。

こんなことをした理由を訊ねる気持ちは、もうなかった。
能天気なスカイック族の理屈や世界など、所詮理解出来はしない。
これ以上気持ちを揺さぶられるのも、疲れさせられるのも御免だった。
今は、ただひたすら泥のように眠ってしまいたい。

「もし、赤ちゃんが出来たらー」
まるで寝言のようなエリの声にドキリとさせられて、危機的状況に気付いた。
そうだった。記憶が蘇り、ハイドの顔が青ざめる。
所謂「避妊」と言う段階を踏まぬまま達してしまった自分。
結論がそこに繋がるのも当然のことではないか。

「あたしとアラタとハイド。あとアグリとモネと、皆で育てようね」
「そうなったら楽しいよね。とにかくやってみなくちゃ」
「なっ!なな、何を言ってるんだお前たちは!」
楽観的で剣呑な二人に呆然とするが、悪いのは自分だ。大きく出ることも出来ず、ハイドはぱくぱくと口を動かすのみ。
280護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 02:09:08 ID:lk1ez3+4
内心、アラタはほくそ笑む。
エリには、種子を結実させない為の薬を事前に服ませていたが、そんなことは知らせなければ分かりようがあるまい。
この話をダシに、これからも自由に今夜のような行為を促せる。
ハイドの困惑に利用価値を見出して、歓びを隠せなかった。

アラタがエリの身体に触れはするものの、最後まで至らなくなって数ヶ月が経っていた。
「地上に取り残されてしまったストレス」で誤魔化して来た現象。
だがその真実は、歪んだ性癖への目覚めであった。

大好きなエリが他人に犯され、汚されて行く。
それを淡々と見つめる自分に向け、行為が進むごとに許しを乞う瞳の潤いを想像するだけで、アラタはたまらない興奮を覚えるようになったのだ。

今夜のことを持ち掛けた瞬間のエリの表情は、もう覚えていない。
だが、「アラタがいいなら」と許してくれたのも、たとえ他の男を使ってでも、我慢続きだった彼女の身体を満足させようとするのも、全ては深い愛ゆえ。他人には到底理解されないだろうが。

既にアラタは罪悪感より、自分自身で彼女に触れる以上に強く感じられた禁断に夢中なのだった。


「ん、きれいになった。もう寝よっか、エリ?」
「うんっ。じゃあハイド、おやすみー」
口々に言って、あっさりと二人は去って行く。不気味なほど爽やかに、何事もなかったかのように。

あらゆる事実を知らされることなく、一人取り残されるハイド。
額に滲む脂汗は、情けない焦りと憤り、そして理由の分からない僅かな期待を指先に伝え、やがて大気に溶けてなくなった。


<終>
281護星青桃←赤「Y〜ゆがむ〜」:2010/05/19(水) 02:10:08 ID:lk1ez3+4
以上です。
一話目にタイトルを付け忘れました。
人を選ぶネタにも関わらず大変申し訳ありませんでした。
282名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 02:13:59 ID:KCPP+fXO
これはもはや天使の顔をした悪魔だなwww
最初に倒錯的との注意書きが欲しかったが…GJでした!
283名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 07:37:08 ID:y9JmaESx
>>270にきっちり注意書きあるじゃん
「特殊設定・ブラック赤」にシチュの説明まであるのに
まだ足りないとかどれだけ読解力無いんだ

それはそれとして>>271GJ!
アラタドSだなw
284名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 01:08:02 ID:nCe27o/q
これは見事な堕天使赤桃ですなw
>>271超GJ!

あと自分、>>262です。
何日ぶりかに来たら、まさか自分の願望が現実になっていようとは。
265職人様、ありがとうございました!GJ!
自分もお兄ちゃんのズレツッコミに腹筋がwww
285名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 23:43:04 ID:yWy+Lie7
自分も部屋割りは気になってたがやはりランディック兄妹は同部屋なイメージ。

それを前提に、>224で書いたアグリとエリの話の続きを書いたので投げます。
長い上にくだらない以外は特に注意書きなし。
NGは 【護星黒桃】その味はストロベリー2 でお願いします。
286【護星黒桃】その味はストロベリー2:2010/05/20(木) 23:44:09 ID:yWy+Lie7
久しぶりに全員で買い物に出た日の、夕暮れの帰り道。
先頭を歩いていたアラタが道の先に野良猫を見つけ「あ、にゃんこだ!」と叫んで
走っていく。その後ろのモネとハイドが今夜のおかずはハンバーグか焼き魚かで
言い合いを始め、数歩後ろを夕焼け空を眺めながらエリがのんびりと歩いている。
そのエリの後姿を眺めつつ、大きな買い物袋を抱えた最後尾のアグリが「はぁ」と
深い溜め息をついた。

エリとのあのキスの日以来、いまだに二人きりになれるチャンスが無い。
アグリの悶々とした心と体は暴発寸前である。いま目の前数メートルの距離にて
右に左に可愛く揺れているエリのお尻、ミニスカートからすらりと伸びた太腿、
それを眺めているだけで股間のスネークヘッダーが駄々をこね騒ぎ始めている。
今にもその鎌首をもたげ獲物に向かってこの場で突撃を開始しかねないほどだ。

落ち着け!静まらんかっ!皆がいる前で……そんなこと、できるかぁっ!
不満げなスネークヘッダーを叱りつけつつ、アグリはエリの姿が目に入らないよう
視線を落として歩道を凝視したまま歩き始めた。
しばらくそうして歩いていたら突然、背中のシャツの裾を誰かにきゅっと掴まれた。
振り返ると真後ろにエリがいる。歩きながらいつの間にか追い越してしまったようだ。
アグリの心臓はドキンと高鳴る。エリはアグリの裾を引っ張りながら照れくさげに
うつむいて唇を尖らせている。
「エリっ?ど、どうした?」
前を行く皆から見えないようにアグリの背中に隠れるようにしつつ、何か言いたげな
様子のエリ。だがどこか嬉しそうでもある。
二人はそのまま無言で、だがほんのりと甘い気分で歩き出す。

「えへ」
エリが何か企んでいるかのように笑う。その手がまた強くアグリの裾をきゅっと掴む。
アグリは背中にエリの指先がつん、と押し当てられたのを感じた。
エリがその指でアグリのシャツの背中に何か文字を書き始める。
横に棒を一本。
その横棒の真ん中を通るように縦棒を書き、くるりと丸を描いてまた縦に落ちる。
「す」、か?
一拍置いて、また次の文字。今度は横棒を二本。その横棒の真ん中を通るように
やや斜めに落ちた縦棒がくるりとカーブを描いて止まる。
「き」、だな。
って………「すき」?す、すすすすすすっ、すきぃっ!?

アグリはあまりの照れくささに思わず「うがお」と叫んだ。
もし誰か赤の他人のカップルがこんな甘ったるいことをやってるのを見かけたなら
怒りの鉄拳制裁を食らわせていただろう。だが自分がされるとなるとまた話は別だ。
鼻の下がみっともなく伸びたのが判るがどうしてもニヤつく顔を抑えきれない。背筋が
ぞくぞくと震える。スネークヘッダー狂喜乱舞。興奮は最高潮で鼻血が出そうだ。
287【護星黒桃】その味はストロベリー2:2010/05/20(木) 23:44:53 ID:yWy+Lie7
もう、たまらん!もう、もうもう、うおおおおおおおっ!
「あ、エ、エリ。あの俺、その。も、もしその。こ、今夜、今夜……」

「今夜は絶対ハンバーグだよっ!ねっ、おにいちゃんっ!?」
いきなり振り向いたモネが後ろの二人に叫んできた。アグリは顔が真っ赤だったが
運の良いことにその顔は夕陽に照らされて目立たない。
「あたしハンバーグぅ!」
アグリの背中からひょい、と顔を覗かせたエリがモネに向かって叫ぶ。だがまたその
指がアグリの背に素早く大きなハートを描く。アグリの全身にまた電撃が走る。
「こっ!こここ今夜は俺もハンバーグですっ。ひぃっ!」
叫んだアグリの後ろからエリがたたたっと走り出した。モネとハイドに合流し、苦虫を
噛み潰したような顔をしているハイドに二人揃って「ハンバーグ!ハンバーグ!」と
シュプレヒコールを始めた。
前の三人のそんな様子を眺めつつ。
「あぁ……やっぱり。今夜もダメか」とアグリはまた深く溜め息をついた。

その夜。
悶々とした思いを抱えてなかなか寝つけなかったが、深夜になってようやくアグリは
ウトウトとした眠りについた。
しばらくして、唇や胸にやわらかな圧迫感を覚えて徐々に目を覚ました。寝ぼけたまま
薄目を開くと視界は暗い肌色に覆われている。ふんわりしたものが唇に押し当てられ
熱い息が鼻先や口元にかかる。額や頬を長い髪の先がつつく。
何だこれは……。これじゃまるで誰かにキスされてるみたいじゃないか。
キス……そうだ。この感触は………ストロベリー……。
ん?
なっ!!??

「うがお!」と叫びかけた口にまた誰かの唇がぎゅっと強く押しつけられ、その叫びは
くぐもった「むぉふ」という微かな声に変わる。素早く顔を離した相手からアグリは口元に
指を一本を押し当てられ、「しーっ」と囁かれた。
「エ、リ……?」
驚愕に息を切らしつつ何とかそう言ったアグリの顔を見つめ、エリがクスッと微笑む。
「もう。何で寝ちゃうの?来てくれるのかと思って、待ってたのにぃ」
エリの指がアグリの頬をつん、とつつく。
「自分で今夜って言ったのに。ひどーい」
「え、あ!あれ、ちゃんと聞いてたのか?」
「聞いてたよぅ。それに背中にハート描いたでしょ。いいよって、意味だよ」

うわ!あれが返事だったのか……しまったぁっ!
「すまん!エリ、俺はてっきり」
「声、大きいよアグリ」
エリがアグリの耳元に唇を寄せてくる。そして小さな声で甘く囁く。
「モネが起きちゃう」
288【護星黒桃】その味はストロベリー2:2010/05/20(木) 23:46:02 ID:yWy+Lie7
あ!と思わず顔が青ざめたアグリの耳に、部屋の奥、間仕切り代わりの衝立の向こう
からモネの豪快なイビキが聞こえてくる。アグリは思わず安堵の溜め息を漏らした。

エリが微笑みながら、指先でアグリの胸にまた文字を書く。夕方に書いたのと同じ
あの二文字。
アグリの心はズキューン!と撃ち抜かれる。既にアグリはエリの一つの仕種、一つの
言葉だけでいちいち撃ち抜かれ舞い上がってしまう状態だ。完全に虜にされている。
今もう一度キスの一つでもされたらこの場で蜂の巣になって死にかねない。
書き終えたエリがアグリの指を優しく掴み、自分のやわらかな胸元へと押し当てた。
そして「私にも書いて」とねだるように、甘い笑顔で小首を傾げる。
ズキューン!

喉をぐるる、と鳴らしたアグリはエリの胸に震える指で「す」と「き」と「だ」の3文字を
繰り返し繰り返し無我夢中一心不乱で書き込み始めた。
声が出せぬ状況でエリに自分の想いを伝えることに必死になるあまり、アグリはこの
行為がどんな効果を持つのか気づいていない。何度も乳房を撫でてくるアグリの
指の動きはエリにとっても当然心地良いわけで、パジャマの下にある乳房の先端を
アグリの指に掠められエリが思わず漏らした「あん…」という甘い声は無防備だった
アグリの耳を容赦なく直撃した。
バキューン!

おお……頼む、もう勘弁してくれ……俺はこのままじゃ心臓がも、もたない。
ぜいぜいと息を切らしているアグリの心中には気づかぬまま、エリがアグリの耳元に
また唇を寄せてきた。そしてかろうじて聞き取れるほどの小さな声でそっと囁く。
「こないだの続き……しよ?」

ズキューン!バキューン!ドキューン!バゴーン!
アグリは失神しかけたが何とかギリギリのところで踏みとどまり、ぶんぶんと激しく
頷いた。その様子を微笑ましく見つめながらエリはまた小さな声で、恥ずかしげな
真っ赤な顔でもじもじしながら囁いてくる。
「できるだけ、がまんするけど……声、でちゃったら。ごめんね」

そのあまりのかわいらしさに完璧にノックアウトされ、「ぐぁぁ」と断末魔の吐息を
漏らしたアグリの魂が2秒ほどふわりと体から抜けた。
だがここで昇天したらまさに死んでも死に切れないというものだ。アグリは戻ってきた
魂が所定の位置に収まるよりも早くエリの身体をひっ掴んでベッドへと押し倒した。
スネークヘッダー、テンションMAX。

アグリに着ていたパジャマをもの凄い勢いで毟り取られつつ、エリの心は嬉しさで
はち切れんばかりとなる。エリにとっても待ちわびていた瞬間だ。いま自分の上に
ずいと覆いかぶさってくるアグリの欲望に血走った目と荒い息、それすらも愛しい。
あぁ。アグリに「大好き」って、言いたい!
あたしだってずっと待ってたんだよ、アグリが欲しかったんだよって言いたい!
好きにしていいんだよって、そうしてくれたら嬉しいって言いたい、言いたいのに!
だが声は出せない。もどかしくてたまらない。
289【護星黒桃】その味はストロベリー2:2010/05/20(木) 23:46:48 ID:yWy+Lie7
だからエリは自分にできる唯一のことをした。アグリの体を強く抱きしめ、またその
背中に指先で文字を書いた。その全ての想いが凝縮されたあの2文字を。

すき。

そしてアグリの腰を抱き引き寄せる。凄まじく熱く固いものが下腹にぴとっと当たり
内心できゃぁと喜びの声を上げつつ、エリはアグリに向かって頷く。
一応は礼儀正しく首筋あたりから順序良く愛撫を始めようとしていたアグリだったが
一瞬でエリの意図を理解した。アグリは大歓喜する。もちろんアグリとしても股間の
エレクトリカルパレードがエリのウェルカムドリンクに満ち溢れた場所に一刻も早く
飛び込みたいその中で溺れたいと熱望する気持ちに変わりはない。
二人の望みは共に同じ。誰にも何にも邪魔されずつながること一つになること。
今はただそれだけだ。段取りやら作法やらはまた次の機会にでも考えればいい。
アグリはエリの白くやわらかな脚を開く。その脚の付け根にあるものにそっと触れる。
指先に絡みつくようなしっとりとした感触。エリが「あっ…」と声を漏らしかけて慌てて
唇を噛む。そしてアグリを見つめ声は出さず唇の動きだけでその強い想いを叫ぶ。

来て!

アグリはそのエリの望みに応え、有無を言わさず一気に突入した。
「んっ!」と眉を寄せたエリが痛いほどにアグリの腕をぎゅっと掴む。衝撃と快感に
その体をのけぞらせ熱い息を漏らす。
二人はこうして。ようやく、やっと、ついに。一つに結ばれた。

アグリは心の中で狂乱の雄叫びを上げた。そして動き出す。
エリが唇を噛みつつ必死に声が漏れないように我慢する様子、それでも口の端から
漏れてしまう微かな吐息。アグリはめちゃくちゃに興奮してしまう。
声が出せないもどかしさにエリがアグリの背中にまた文字を書き始める。繰り返し
繰り返し、その背中に綴られるあの2文字。
だがアグリがさらに激しく動きエリの快感が高まるにつれて、その文字が乱れ始めた。
「す」の字の丸の部分がぐにゃりと歪み、「き」の字の最後のカーブが止まらずアグリの
尻のあたりまでずずずず、と伸びていく。
あぁ、もう無理!書けないっ!
きもち、よすぎる……あぁっ、アグリ………!
激しく首を振ったエリはアグリにしがみつき、声が漏れないようにアグリの肩に唇を
押し当て、必死に耐え始めた。

「ん……んんっ!」と耐えながらも切なく喘ぐエリのその姿そのかわいらしさ。触れ合う
肌のあたたかさ。熱くやわらかく潤った場所に優しく包み込まれるその感触。そして
何よりもエリに愛され求められるというこの事実がアグリを早々に限界へと導く。
やばい……このままじゃ俺は、あっと言うまに終わっちまう!
それにあまり激しく動くとベッドがギシギシ軋むぞヤバイぞ、モネが起きる!
落ち着け俺!セーブしろ俺!そうアグリは自分自身に言い聞かせるがもうここまで
きたら巌のランディックパワーは猪突猛進、当の本人すら止めることができない。
アグリは「誰か止めてくれぇぇぇっ!」と心の中で絶叫しながら全力疾走を開始した。

その激しさに頭の中が真っ白になりながらも、エリはアグリがクライマックスを迎えつつ
あることに気づく。
好きだよ、アグリ……大好きだよ!
290【護星黒桃】その味はストロベリー2:2010/05/20(木) 23:47:36 ID:yWy+Lie7
こみ上げる愛しさ。好きって叫べたらいいのに。気持ちいいよって、言えたらいいのに。
そう思うがエリにできるのはアグリをただ強く抱きしめることだけだ。
アグリが泣き出しそうな苦しそうな表情でエリの顔を見る。何か言いたげだ。
いいよ……アグリ。いっちゃっても、いい。今日はいい。
アグリが満足してくれればいいから。それがうれしいから。アグリ、ねぇ!
伝わってほしい、そう思いながらエリはおでこをアグリのおでこに押し当てつつ、快感に
震える指で何とかアグリの背中に、少々歪んだ大きなハートを描いた。

─いいよって、意味だよ─
アグリは先程のエリの言葉を思い出した。ぐわ、と高まった気分がとどめの一撃となり
「ひっ」と微かな叫びを上げつつ、アグリの快感が爆発した。
……エリ!好きだぁっ!
……アグリ……大好き……!
アグリがぐぐ、と身体を震わせながら自分の中で達したのを感じて、エリは泣きたい
くらい嬉しくなった。アグリが満足してくれた。何よりそれが嬉しい。
崩れ落ちてくるアグリの体を抱きとめ、エリはその背中にそっとあの2文字を書いた。
しばらく息を切らしていたアグリが顔を上げ、小さな声で囁いてきた。
「俺も、だ」
エリは幸せに微笑む。今度、またしようね。これからも、いっぱいいっぱい、しようね。
そして二人はまた強く抱き合う。アグリも最高に幸せだった。

だが残念ながらアグリのこの幸せな気分は翌朝、どん底へと叩き落されることになる。


皆が朝食を食べている時、遅れて起きてきたモネが不機嫌そうに席についた。
アラタに「どしたのモネ?怖い顔してるよ」と尋ねられたモネは、ジロリとアグリを睨む。
「だって、おにいちゃんが一晩中うるさかったんだもん!もー、ギシギシギシギシ!」
アグリは「なっ!?」と叫んで固まる。たまたま背を向け冷蔵庫からコンデンスミルクを
取り出そうとしていたエリもびく、とその身を震わせた。
「おにいちゃん寝相悪すぎ!何で静かに眠れないのよっ!まさか独りでヘンなこととか
してたんじゃないでしょうね!?もーっ、今夜からおにいちゃん外の物置で寝て!」

「なっ!?独りで?ヘンなこと?おいモネ!おまえ何を言ってんだぁっ!」
真っ赤になって口をあわあわさせているアグリに、ハイドが「ははぁん」と頷き、ゴホンと
咳払いをしながら肩をぽん、と叩いてきた。
「アグリ、その。男として気持ちは判るのだが。まぁ……ほどほどに、な」
そう言ってハイドは目を逸らしコーヒーを啜る。横にいるアラタもうんうんと頷きながら
「判る、判るよアグリ」などと同情の視線を送ってくる。
「待て待て待て!ハイドッ、アラタッ!おまえら何を言ってる!違う!違うんだぁっ!」
エリが席に戻ってきた。「みんなが何を言ってるのか全然わからないわ」といった涼しい
顔で、嬉しげにデザートのイチゴに甘いミルクをたっぷりとかけ始める。

「あー!食欲ないっ!あたしもう一眠りする!おにいちゃんっ、今日のあたしの分の
お掃除もお買い物も、全部やっといてよね!」
ぷりぷりしながらモネが出て行く。ハイドとアラタも立ち上がり順番にアグリの肩を
ニヤニヤしつつわざとらしく同情たっぷりに叩くと、続けて出て行ってしまった。
291【護星黒桃】その味はストロベリー2:2010/05/20(木) 23:48:19 ID:yWy+Lie7
おいっ!ちょっと待ってくれ!みんな、違うんだ!そんなことじゃないっっっ!
呆然としたまま体を震わせる。だが真実は言えるわけもない。思わずガクリと肩を
落としたアグリに、エリがイチゴを食べながら声をかけてきた。
「あーあ。誤解されちゃったねぇ」
誤解って……!おいエリッ。そんな呑気な。俺、俺の立場が。俺のプライドがぁっ!
「まぁ、これでも食べて元気だしなよ」
エリがイチゴのヘタをつまんでぷるぷる振っている。アグリはとてもそんな気分になれず
それには答えずまた肩を落とす。
「はい。あーんして」
いつの間にか横に来ていたエリがアグリにイチゴを差し出す。仕方なくアグリはそれを
咥えてもぐもぐと食べる。甘い。だが気分は暗い。俺はこの先どんな顔してここで
過ごしていけばいいのか?もう、お先真っ暗だ………。

「だいじょうぶだよ。何とかなるなる」
エリがいつもの調子でそう言う。「なるかぁっ!」と叫んだアグリが思わず顔を上げると、
エリがすっと顔を近づけてきた。
そしてアグリの唇についたイチゴのミルクを、あの時のようにペロリと舐め取った。

エリが「ね?」と微笑む。その微笑にアグリはとろける。
「あたしどっちでもいいよ。どうせいつかはバレるんだから、もうみんなに知られてもいいし。
ま、アグリがどうしても物置で寝たいって言うなら、秘密のままでもいっけどー」
そう言った後に「ん?」と何かを思いついたような顔をする。悪戯を思いついた子供の顔。
「でも物置なら……声、出せるかな?」」
そう言ってほんの少し恥ずかしそうな表情で。呆気に取られているアグリの唇に、また
その唇を重ねてきたのだった。

やわらかな感触。鼻をくすぐるエリの髪の香り。
そのキスの味はやはり。どこまでも甘い、ストロベリー。


─終わり
292名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 06:14:04 ID:ifQKpOFg
うわぁ!続きだ!
グッジョブです!
二人とも可愛えぇ…。
293名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 08:50:52 ID:2gTasG4W
これはwwww
笑いすぎて腹痛いww
でもすごく萌えたよ!エリがすごくかわいい!
アグリも良かったね!これから物置で思いっきりできるねww
乙でした。ありがとー!
294名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 00:17:12 ID:vBv3rY3O
おいおい、アグリのスネークヘッダーは激しいのうwww
萌え過ぎて死ねるわ〜GJGJGJ!!
295名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 10:56:35 ID:K7P3buFB
明日から東京ではVS放送か…自分は見れないが
明日のオーVSカクは忍者赤白の出番が多いので、このスレの作品で忍者赤白が気になった人は是非見てほしい
296名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 19:02:30 ID:zU3UVoKE
>>295
前後編だから出てくるとしたら来週じゃないか?
297名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 05:51:40 ID:6GKXCwlC
護星に忍者の赤白が夫婦役で出るってさ中の人のblogにあった。ここ見た後だったからワロタ。19話だと。
298名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 09:15:15 ID:u+u2lBfq
マヂか???
それは必ず見なければ!
299名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 11:41:13 ID:ru/4qSe8
>>297
マジで!?絶対見ねば!
自分の中で忍者赤白ブームが始まりそうだ!
300名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 11:46:26 ID:uIwrUzli
普通にガセだろ。白の人もう引退してるじゃん
301名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 12:10:39 ID:6GKXCwlC
赤の中の人、本人のblogでUPしてたよ。事実だべ。てか引退してても白の人去年から340さん系のイベントとか出てるべ。嘘だと思うなら赤さんのblog見てきなよ。
302名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 12:49:17 ID:2R/FfGFx
ストロベリーの職人さんGJ
桃に翻弄されつつ幸せな黒っていいな
他3人との掛け合いもGJ 面白かったです
303名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 12:06:57 ID:nXBtPfy4
あんま盛り上がってないな…
昨日のゴセイジャーにはあんまネタなかったしな。
304名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 12:41:56 ID:mHvo1y5L
>>301
忍者赤の中の人、ブログやってるっけ?ざっと探してみたけどわからん
305名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 13:19:40 ID:VAb4YKlu
赤の人飴風呂でしてるよ。リンク貼っていいか分からんので貼らんけどterの名前で書いてまふ
白の人の名前打って探すと出て来ると思う。
306名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 13:29:20 ID:F+fHmbyE
>>303
昨日のゴセイは泣けたけどカップル要素は薄かったね
307名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 13:37:04 ID:XyRB5hXP
きっと敵組織壊滅させたことで気が緩んだメンバーの内の誰かが
その晩羽目外してちょっと大胆なプレイに及んだりしたに違いない
308名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 14:20:01 ID:OftXcPgz
>>305
あれ一応FC限定ブログだし、声高にバラすのはどうかと思うんだが。
鍵付いてないし偶然見つけた場合は楽しめばいいけど、赤の人が公表してない理由も分かって欲しい。
309名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 15:44:51 ID:frOnuvzk
>>305
今回は思いとどまってもらったけど、ここから公式系へのリンクは絶対禁止だぞ。

スタッフや出演者も二次創作の存在くらいは知ってるだろうが
直接目の当たりにすれば不快になる可能性が十分あるし。
同人すらきっちり隠れてやらねばならないジャンルなので
積極的に公式に知らせるようなまねは全体への迷惑行為、問題に繋がりかねない。

再度基本を周知徹底すべきだと思ったので書かせてもらった。
スレ違いの話を引っ張って申し訳ない。
310名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 19:12:18 ID:VAb4YKlu
>>305

> 赤の人飴風呂でしてるよ。リンク貼っていいか分からんので貼らんけどterの名前で書いてまふ
> 白の人の名前打って探すと出て来ると思う。
311名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 19:25:14 ID:VAb4YKlu
308・309》
すんませんm(__)m305です。
赤さんのblogの件はかなり前に偶然、自分で発見して、FC経由(公表してないのも)なの知らんかったんだわ。
書き込みしちまったので手遅れかとおもうが謝っときます。m(__)m
二次については自分も理解してるつもりだったけど軽率だった。

ごめんなさい<(__)>
312名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 19:34:54 ID:frOnuvzk
>>311
もういいから半年、いや一生ROMっててくれ。
313名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 22:10:18 ID:HTNZLOlL
それ以前に、ここはネタばれ禁止だよね。
>>1にも書いてあるし
314名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 22:48:27 ID:F+fHmbyE
まあまあ。本人も知らなかったわけだし…
次同じ失敗をしなきゃいいじゃないか。
315名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 23:43:56 ID:8uVLfuT7
空気を読まずに265です。前回はGJと温かいコメントありがとうございました!
調子に乗ってパート2。気分転換に笑って頂ければ。
・今回は護星以外の作品多めです。作品やCPは各ネタの冒頭に記しておきますので、地雷踏みそうと思われたらスルー願います。
・例によって元ネタは拾い物。どっかで見た事あるネタも多々あるかと思いますが、まぁジョークは万国共通ということでひとつ。
・NGタイトルは【護星】エロジョーク集・有頂天使2【他色々】でお願いします。
【まずはさっくりと】
モネ「H度が増すほど硬くなる、黒光りして棒みたいなものなーんだ?」
アグリ「も、モネ! なんてはしたないなぞなぞを! 男のナニだなんてそんな…」
モネ「正解は『鉛筆の芯』でしたー♪」


【艶笑蛮とのネタ被りですごめんなさい…どうしても護星でやりたかった】
望はある日エリとモネに、
「赤ちゃんはどうしたらできるの?」と尋ねた。
二人は驚き、純真な子供に本当の事はまだ教えられないし自分達も口にするのが恥ずかしかったので、
「スカイックパワーでコウノトリが運んでくるのよ」
「ランディックパワーのこもったキャベツの中から出てくるのよ」
と言ってごまかした。
その夜の望の日記。
『スカイック族とランディック族の天使はセックスしなくても子供ができるらしい。天使ってすごい。
 今度はハイドに、シーイック族はどうなのか聞いてみよう』


【深読みしたら怖い護星赤桃】
「ねぇアラタ。アラタはカワイイ女の子と知性派の女の子、どっちが好き?」
「どっちも嫌い。俺が好きなのはエリだけだもん」


【真剣血皮・某艶笑落語のパロ】
今日も今日とて飲んだくれの血祭ドウコク。
「おおい太夫、酒持ってこい!」
「この船には、もう酒なんかないよ」
「買ってくりゃいいじゃねえか!」
「酒買う金だってありゃしないのに」
「そこを何とかするのが女の度量って奴だろうが!」
ドウコクが言い出したら聞かないタチなのは重々承知の薄皮太夫、仕方なく六門船を出て行った。
しばらくして太夫は一升瓶を抱えてドウコクの元へ戻ってきた。全 裸 で。
なんと太夫、身ぐるみ全てを売り払って、その金で酒を買ってきたのだという。
さすがのドウコクも、これを聞いては鬼の目にも涙。たまらず太夫を抱き締めて、後はすっかりしっぽりねんごろに。
やがてドウコク、太夫のあそこに手をやってひと言。
「おぉ、ここにもあと一合残ってたぜ」
【獣拳黒緑】
ある日リオは、臨獣殿に大理石製の裸婦像を飾った。
ところが不届き者がいて、裸婦像の股間をスミで黒く塗ってしまったのだ。
リオはこれを落とそうとして雑巾でこすったが、なかなか落ちない。さらに強くこすると、はずみで裸婦像は後ろに倒れて粉々に砕けてしまった。
それを見ていたメレは、
「仕方ありませんわリオ様。私だってそんな所を強くこすられたら、立ってなんかいられませんもの」


【轟音赤銀前提】
ある日の走輔とスピードルの会話。
「ひどい目にあったぜ。美羽が俺の誕生日を祝ってあげるって言うから須塔邸へ行ったんだ」
「それで?何がひどい目なんだ?」
「まあ先を急ぐなって。超高級なシャンパンとかつまみとかいっぱい出してくれてさ。甘い音楽をかけてあいつこう言ったんだ。
『プレゼントを用意してあるの。わたしこれから寝室に行っちゃうけど5分たったら来てね。いい?5分よ?それより早く来たらダメだからね』って」
「いい展開じゃないか、ドルドルー!何が不満だったんだよ?」
「最後まで聞いてくれよ!5分後に彼女の寝室へ入っていったさ。そしたらみんなや大翔までいてハッピーバースデイ歌いだしたんだよ!」
「みんないい奴だなあ。それが何でひどい目なんだ?相棒」
「だって俺真っ裸(マッパ)全開だったんだぞ!しかもギンギンにおっ立ててさぁ!」


【もうやだこの地球署】
署員の風紀紊乱(びんらん)を憂いたドギー・クルーガー署長はデカたちを集めて訓辞をたれた。のたまわく、
「たかが一時間ほどの快楽のために、残りの一生を棒に振ってはならん。
 誘惑に負けそうになったらこの事を思い出せ。俺の言ってる事がわかるか?」
デカたちは一斉に挙手で質問した。
「一時間も持続させる方法を教えてください、ボス!」


【薫姫ネタ2連発】
ある日病にかかった薫姫。しかし日ごろの鍛錬の賜物か、ほどなく快方に向かいまして。
丹波「医師殿、姫の容体はいかがかな」
医者「はは、あらかた快方のようでございます」
丹波「なにか食べさせてはいけないようなものはあるか」
医者「いや、もうここまで来れば、なんでも召し上がっていいでしょう」
丹波「それではマツタケの様なものは」
医者「ええ、マツタケの様なもの?!それはいけません、それだけは絶対にいけません。いくら姫がご所望とはいえ病み上がりにそんな無茶は…」
丹波「あの、マツタケであるが」
医者「え、マツタケ?……ああ、マツタケならよろしいが、決してマツタケの様なもの、はいけません」

ある日の千明と源太、不埒にもこんなひそひそ話をしてまして。
「姫ってさ、なんだかんだいっても可愛いよな」
「けどよぉ、ちっとオッパイがちっちゃくねえか。俺ぁやっぱりボンキュッボンて方がさぁ…」
これを丹波殿に聞かれてしまったからさぁ大変。
「なんと無礼な寿司屋に青二才! 即刻ひっ捕らえて打ち首に致せ!」
てなわけで薫姫付きの黒子に引きずられて行く二人。それを見た薫姫、なぜか茉子とことはを近く呼び寄せておもむろにその胸をタッチ。
そして自分のたもとに手を入れまさぐって、やがてこれもおもむろに。
「待て丹波。その二人は無罪にしてつかわせよ」

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ここまでのお付き合い、誠にありがとうございました。
薫姫でアホエロ書けるなんて自分でも思ってなかったw
318名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 00:26:11 ID:CVGc8JXC
超GJ!
夜中に声出してワロタ
カワイイ子と知性派が嫌いってことは、エリは(略
だめだこの地球署wwwwプリーズボス
後のメンツにも爆笑しますたww
319名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 07:22:58 ID:NfhtYaSB
イヤ面白いんだけどね。
面白いんだけど、「しかし改変なだけのネタ多いな」感が先立つんだよね。
320名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 07:44:04 ID:NfhtYaSB
ああごめんなさい、前書きに元ネタは拾いものってあったね。
自分が悪かった、謝る。
こういう遊びってことだね。


お詫びに自分も護星赤桃で

アラタとエリの初めての夜。
アラタがエリに入ると、エリは「イヤ、出して」。
そこでアラタが出すと、今度は「イヤ、入れて」。
アラタが「一体どっちなの?」と問うとエリは
「入れたり出したりして欲しい」
321148:2010/05/26(水) 03:29:30 ID:IGLYXW+x
刑事緑黄投下します。
前回書いていて何気に萌えが再燃したので、当時のネタメモを蔵出ししてSSに起こしてみました。

以下注意書き
・マジVSデカの宴会中から。魔法の人もちょっとだけ出ます。
・緑の人が黒いです。
・黄の人がやたら乙女になってしまいました。
・多少長めです。

NGワードは【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング
苦手な方はスルー推奨で。
それではよろしくお願いします。
322【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング 1:2010/05/26(水) 03:32:03 ID:IGLYXW+x
小津家のファンタスティック・ハッピーデー。その日を地球署のメンバーが一緒に祝っていた。
ある者は食事を楽しみ、またある者は酒を嗜み。戦いの最中の束の間の平和を満喫していたのだが、ただ一人、礼紋茉莉花は少し複雑な心境でその中にいた。
想いを寄せる彼に、自分なりの踏ん切りをつけようと決心したのは一週間前のこと。しかし、だからといって時間をかけて心に宿った感情を簡単に捨てることが出来るはずもない。
その想いは決して単純ではなく、彼と彼の横で楽しそうに笑う親友の姿を目の当たりにするには抵抗がありすぎた。
「ボス、残してきた資料の整理が気になるので、一旦デカベースに戻ります。」
「何だジャスミン。別に今日じゃなくてもいいぞ。」
「いえ。私が気になるので。」
「そうか。」
適度にアルコールが入り、いつものドギーとは少し違った印象がある。どことなく浮かれているように感じるのは、これまたアルコールで上気したいつになく艶やかなスワンの視線のせいだろうか。
「ドゥギー。」
対面からスワンに呼ばれ、無理するなよ、と言い残してスワンの元へ歩いていった。その姿は飼いならされた犬のようで、普段の彼からは想像できないほどに可愛く、そして微笑ましくもある。
改めて部屋の中をぐるりと見渡す。未来への希望に溢れた幸せな人たちの姿が葛藤を持った自分には眩しすぎて、茉莉花は気づかれないようそっと小津家を後にした。

外はすでに闇に包まれていて、街灯だけが寂しく瞬いている。その暗がりに少し恐怖を感じつつも、早く大きな通りに出てしまおうと歩き出した。その時。
「ジャスミン!」
名前を呼ばれて振り返る。思わず足を止めると、闇の中から影が走り寄ってくる。誰の声かはすぐにわかった。しかしそれがすぐに現実とは思えなくて、輪郭が浮き上がるまで口を開けずにいた。
「センちゃん…?」
「気づいたらジャスミンがいなかったから、慌てて飛び出してきたんだけど、よかった。遠くに行ってなくて。」
「私を追ってきたの?どうして…」
「デカベースに戻るんだよね?そこにブル置いてるんだ。一緒に行こうよ。」
仙一が茉莉花の肩をポンと軽く叩き、ポケットから出した車のキーを人差し指でくるくると回している。
「説明になってないんだけど。それに、飲酒運転はご法度よ。」
人差し指を顔の前に突き出すと、街灯が彼の得意げな笑みを照らし出す。
「大丈夫。俺、飲んでないから。」
「え、うそ。だって…」
「あれ、ワインに見せかけて実はグレープジュース。ジャスミンが資料のこと気にしてたから、ひょっとして作業しに戻るとか言い出すかと思って、飲まなかったんだ。スペシャルポリスといっても、夜中の女性の一人歩きは物騒だよ。」
茉莉花は驚いた。どうして彼はこんなにも細やかな気配りができるのか。自分でさえ、少しとはいえど飲んでしまったというのに。
嬉しい反面、己の自己管理能力の乏しさが嫌になる。そしてもうひとつ、気にしないではいられないことがあった。
「ウメコは?」
「ああ、芳香さんとやけに盛り上がってたよ。」
そうじゃなくて。心の中で突っ込んでみるものの、その質問の意図するところをわかって言っているのかそうでないのか、仙一の考えはよくわからない。それ以上聞くことは憚られて、茉莉花は口を噤んだ。
「じゃ、行こうか。」
言葉が耳に届くのと手袋越しに暖かい感触を感じたのは同時だった。驚いて見上げるといつもと変わらない顔が薄明かりの中で微笑む。
どきり。茉莉花の胸が大きく鳴った。
何を慌てているの。メンタルコントロールは得意なはず。それに彼は誰にでもさり気なくこういうことをする人だから、この行動には深い意味があるわけないじゃない。
そう自分に言い聞かせながらも、心の奥の嬉しいという感情のせいだろうか。繋がれた手を無意識に握り返していた。
323【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング 2:2010/05/26(水) 03:35:10 ID:IGLYXW+x
「こんな日まで仕事のことを気にしてるなんて、ジャスミンらしいね。」
言われて茉莉花は仙一の横顔に視線を移した。普段マシンブルには彼と小梅のコンビが乗っている。いつも小梅が乗っているその席に、自分が座っていることが不思議に思えてならない。
いつもこの車内で二人はどうしているのだろう。もしかして愛を語り合ったりなどしているのか。そんなことを無意識に想像して胸が締め付けられる。
茉莉花にとって仙一の存在は絶対的だ。読み取った残留思念を事件解決に紐付ける彼の鮮やかな推理。彼の閃きの瞬間、茉莉花の見せる安堵の表情は仙一への信頼の証。心地よく包み込んでくれるほんわかとした空気を醸し出しながらも、細やかな気遣いを忘れない。
そんな彼に強く惹かれたのは必然であり、諦めなければと思えば思うほど、心は裏腹に彼を失いたくない思いに強く駆られるのだ。
「ジャスミン?」
信号待ちで止まったのだろうか、呼ぶ声に反応して彼を見ると、優しい笑顔が茉莉花を包む。だが、茉莉花にはその笑顔が自分に向けられたものだとはどうしても思えない。
「どうしたの?着いたよ。」
「え…」
様子を伺うように覗き込む彼の顔を見ていられなくて、思わず顔を背けてしまった。
「なんでも、ない。」
「だったらいいけど。あんまり溜め込まないようにね。」
「うん。ありがとう。」
「よし。ほら、行くよ。」
車を出て、当然のようにデカルームに向かって歩き出す彼の後を小走りに追いかけた。
「センちゃんはどうするの?」
「手伝うよ。二人でパパッとやったら早いからね。」
「そんな、悪いし…」
「俺が好きでやるんだから、気にしないで。」
「でも。」
「いいから、いいから。」
デカルームの明かりをつけ、引き出しから書類を取り出して席に座り、手早く資料を振り分けていく。
「ジャスミンは拘束中のアリエナイザーのエージェントXとの繋がりを調べて。俺は指名手配中のやつらの情報を分析して経路をシミュレートするよ。」
「え、ええ。」
言われるがままに作業を進めると、思った以上に早く仕事が片付いた。二人とも情報処理能力が高いので、分担して効率よく作業すればこの程度の仕事量は物の数ではないのである。
「ありがとう、センちゃん。」
「どういたしまして。ちょっとのど渇かない?お茶でもいれてくるよ。」
颯爽と立ち上がる仙一の姿。彼は本当に、ものすごくまめで感心する。気遣いも細やかで、さりげない優しさが決して嫌味にならない。彼が女性を惹きつけるのは当然だと思えた。それは自分にとっても例外でないのだと。
「ジャスミンは何がいい?」
「私が行くから、センちゃんはゆっくりしてて。」
「そう?じゃ、一緒に行こうか。」
どうぞ、と彼が手のひらを差し出して促されるままにデカルームを出る。休憩室に着くと、ドアを開けて茉莉花を先に通し、彼は後に続いた。英国紳士を思わせる彼の仕草が何だか嬉しい。
肩を並べてお茶をいれている自分達がまるで新婚夫婦のように思えて、そんなことがありえるわけがないとわかっていても、気持ちは昂ぶってくる。
二人がけのソファに並んで座り、お茶を飲みながらくだらない話で笑い合う。彼といる時間が嬉しくて、楽しくて、何より心地よくて、この時間が永遠に続けばいいな。不可能だとわかっていても、そう願わずにはいられない。
「でもジャスミンさ、思い切ったよねぇ。」
言葉を交わしている中で彼が言った。
「え?」
「髪。長くて綺麗だったから、惜しいかな、って。」
それはどういう意味なのか。疑問に思い、真意を知りたくて、言葉を選ぶ前に口が動いた。
「センちゃんは、長い方が好き?」
「んー。まあ、どっちにしてもジャスミンだしね。」
ぐさり。その言葉が胸に突き刺さる。髪型以前に君に興味はない、そう言われているようで辛い。先程までの温かい空気はなんだったのか。突然奈落に落とされたような絶望感が湧き上がる。
324【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング 3:2010/05/26(水) 03:36:13 ID:IGLYXW+x
そんな茉莉花に追い討ちをかけるように。
「ジャスミン、俺のこと好きでしょ。」
予想だにしない彼の言葉。まさか仙一の口からそのようなことを言われると思ってなかった茉莉花は、動揺を隠せるはずもなく、ドクドクと煩いほどに響き渡る動悸だけが体を支配していた。そんな茉莉花とは対照的に、仙一はいつもと変わることなく、穏やかな口調で続ける。
「俺がそういうことに鈍感だと思ってた?こう見えても俺、結構鋭い方なんだよ。プロファイリングに観察眼は絶対不可欠だしね。誰が誰をみてるかなんて、手に取るようにわかる。」
わかってる。彼の推理は常に完璧だから。観察力も洞察力も、地球署で右に出る人はいない。
「とはいってもジャスミン、感情制御に長けてるからかな。気付いたのはウメコの婚約騒動からちょっと経ってからだけどね。」
そうだと思う。あれ以来、二人の姿を見るたびに、自分でも驚くほどに心が揺れていたと思うから。それでもまだ、唯一の救いは彼の心が彼女に向いているかがわからなかったことだった。でも。
「で、その推測が確信に変わったのは、俺がウメコのデートの誘いに初めて応じた翌日。つまり、一週間前だ。ウメコの性格からして、すぐに君に報告したことは間違いない。」
仙一の手刀が茉莉花の首筋を捕らえる。ぞくり。これから何を言われるのかを予測して、体が震えた。
「女の人が長く美しい髪を落とす理由―――タイミングからして、そうとしか考えられなかったよ。」
「………」
「と、俺の推理はそんなところなんだけど?」
どうかな、と聞かれても、素直にはいそうです、と言えるはずもなく。だからといって違うと伝えたところで、彼はすでに確信しているので単なる悪あがきにしか思われないだろう。
そもそも、何故仙一はこんなことを聞いてくるのか。小梅とうまくいっているはずであるから、茉莉花の気持ちをわざわざ暴いてみせる必要もない。下手をすれば仲間であり、親友同士である二人の間に確執を生みかねないのだ。
だが彼は言い放った。その心情がどういうものかわからない。不可解な仙一の言動の理由を探して頭を巡らせていると。
「俺の推理は当たってるようだね。」
沈黙を肯定と取られ、観念して顔を上げると、仙一の顔が目の前に来ていた。思わず体が仰け反る。
「かわいいよ、ジャスミン。」
触れそうな程に近い距離で彼の唇が動く。何を言い出すのか、この男は。恥ずかしさに目を瞑った瞬間、唇に柔らかい感触を感じた。心臓が破裂しそうな程に膨れ上がり、思わず目を開く。一瞬にして沸き上がった頭では何が起こったか想像はできても理解できない。
「ちょ…セ、ンちゃん、何を…」
「キスだけど。いけなかった?」
悪びれもせず、仙一が茉莉花の顎を軽く持ち上げ、今度は深く口づける。ゆっくりと味わいながら、少しずつ彼女の官能を引き出すように丹念に舌を絡めてゆく。
胸を押していた手の抵抗がなくなり、その手が力なく下ろされたのを感じて仙一が茉莉花を開放した。
「………っはぁ…」
呼吸が上がり、背筋はゾクゾクと震え、神経は鳥肌を立てている。しかし体は彼を求めてどうしようもなく熱く疼く。
「ジャスミン、君を抱きたい。」
耳元に彼の唇が寄せられる。耳朶を甘噛みした口が熱い吐息と共に囁きかけた。
まさか仙一とこのようなことになるとは思ってもいなかった。彼は相手の気持ちを利用して手篭めにしてしまうような男だろうかと疑問が浮かぶ。
深い口づけを交わしたにも関わらず、彼の思念はまったく読み取ることができない。おそらく、読み取らせないように意識的に隠しているのだろう。本心を知られたくない、すなわちそれは茉莉花にとって都合のいいことではないのだと、否が応でも考えてしまう。
そう考えると辛くもあるけれど、しかし想いを寄せる相手に求められて嬉しくないはずがない。一時でもいい。彼を自分のものにしたい。彼のものになりたい。茉莉花が理性を手放そうとした瞬間、その脳裏に小梅の顔が過ぎった。彼の制服をギュッと掴んでその体を押し戻す。
「…だめ?」
切なそうに覗き込む彼の瞳に心が揺らいだ、その瞬間。
「ウメコのこと考えてるの?」
「………!!」
茉莉花がはっとして目を見開いた。戸惑う彼女の前髪をさらりと梳いて、うなじに手を差し入れる。
「今だけは他のこと考えずに、俺だけを見てくれないかな。」
普段の飄々とした彼からは想像もつかないような熱っぽい瞳で乞うように見つめられて、茉莉花が陥落した。
325【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング 4:2010/05/26(水) 03:37:58 ID:IGLYXW+x

ごめん、ウメコ。私、センちゃんが好きなの………

おそらく次の朝が来ると、いつもの二人に戻るのだろう。何事もなかったように振る舞い、彼の笑顔はまた小梅のものになる。まるで今日のことは夢と消えたかのように。
だが、それでもいい。今この瞬間だけでも彼に愛されたい。たとえそれが幻の愛だとしても。
制服を掴んでいた手を離す。茉莉花の両腕が仙一の頬を掠めて、彼の首筋に絡みつく。肩口に顔を埋め小さく頷き、消え入りそうな声で呟いた。
「センちゃん…好き…」
その言葉を合図に強く抱きしめられた。ドクドクと脈打つ鼓動が密着した体を通して彼に伝わりそうで恥ずかしい。こういうときこそ冷静に、少しは余裕を見せておいたほうが、彼にとっても事を運びやすいのかと思う。
しかしエスパーである茉莉花は触れ合う事で図らずも相手の思念を読み取ってしまうので、現在に至るまで他人と深く触れ合った事がなく、今の状況を頭で理解しようとするだけで精一杯だ。
一体どうすればいいのか。抱きついたまま途方に暮れていると、仙一がフッと笑った。
「緊張しないで。俺に任せてたらいいよ。」
首筋に舌を這わせながら制服の上から胸を撫でると、茉莉花の白い首が仰け反った。
眉を寄せて零れそうになる声を必死に耐えている顔はどこか初々しく、仙一の欲望を刺激する。
「ふふ。ジャスミン、かわいい。ほとんど犯罪だよね、君がそんな顔するなんて。」
「そうやって他の女の人も口説いてるの…?」
「だとしたら、妬ける?」
彼の言葉に顔がカッと熱くなる。確かにその通りだが、図星を突かれただけに悔しい。そんな茉莉花の心中を察してか、仙一がフッと笑った。
「冗談だよ。俺、自分から口説いたことってないんだよね。ジャスミンだから特別。」
「その割には慣れてる気がするんだけど?」
「そうかな。それはきっと、君の魅力がそうさせてるんだよ。」
「嘘ばっかり………んっ………」
唇を塞がれて言葉が遮られた。そのまま深く絡められながら、インナーの中に手が滑り込んだ手がお腹を伝って胸へと潜り込む。その刺激に体がピクリと跳ねた。
彼の手が背中に回り、ホックが外されたと感じた瞬間、既に硬くなった突起を長い指が器用に刺激する。
「気持ちいい?」
「ゃ………」
「ここ、固くなってるんだけど?」
「違っ………」
反射的に体を引いた瞬間、アンダーシャツを捲り上げられた。露になった白磁のような肌。形のいい膨らみの真ん中には刺激されて尖った乳頭が上を向いている。
「綺麗だ…」
仙一が感嘆の声を漏らした。咄嗟に隠そうと動いた手を彼の腕が掴む。
「隠さないで。君の綺麗な体をもっと見せて。」
「だめ………」
言葉では否定してみるがその声に抵抗の色はない。仙一が茉莉花の体をぐいと引き寄せて尖った突起にチロチロと舌を這わせた。
「………っ!」
生暖かい湿った感触に身を捩る。乳首を吸い上げられながら、もう一方は彼の大きな手に包まれて優しく愛撫されている。やがて男の唇が胸を離れ、女の口元に戻ってきた。普段の飄々とした彼からは想像できないような熱い口づけを受けながら、下半身が熱く湿る感触を感じた。
気づくと仙一に跨り密着する体勢になっていた。溢れ出る愛液の感触が薄い布を通して彼に伝わることを恐れて腰を浮かせようとする。が、それは彼の手によって阻まれた。熱い吐息が耳元で囁く。
「濡れちゃった?恥ずかしがらなくていいよ。俺を感じてくれた、ってことだよね。」
恥ずかしくないわけがない。そもそも他人に肌を触れられるのが初めてなので、自分の反応が普通なのかもわからず戸惑ってしまう。
「それに俺も、もうこんなになってるしね。」
仙一が茉莉花の体を引き寄せて、腰を押し付け少しだけ擦るように動かすと、彼女の湿った感触が男の欲望を刺激してそれはさらに固くなる。熱く固い欲望を敏感な部分で感じて茉莉花の体がビクリと跳ねた。
「皆まだ盛り上がってるのかな。」
「え…」
突然の彼の言葉が理解できなくて。
「俺達が抜けたこと気づいてるかな。」
他の事など考えるなと言っておきながら自ら話を振る彼の考えもよく解らず呆気にとられていると、ガクンと体が揺れた。彼がソファの背もたれを倒したのだ。体が反転させられ、組み敷かれる体制になる。
「お開きになって誰かがデカルームに戻ってきたら、さすがにヤバイと思わない?」
テーブルの上のリモコンを手に取り“LOCK”と書かれたボタンを指が辿る。直後、暗闇に覆われたと同時にガチャリと無機質な施錠音が部屋に響いた。
気をとられた隙に慣れた手つきで下着が抜き取られる。茉莉花は思わず声を上げた。
326【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング 5:2010/05/26(水) 03:43:59 ID:IGLYXW+x
「ちょっ…何…?」
「別に逃げられないように、って訳じゃないから心配しないで。それに、ジャスミンもこの方が都合がいいんじゃない?」
確かに灯りが煌々としている部屋よりは暗くて何も見えない方が恥ずかしいという気持ちは和らぐ。少し安心しかけた瞬間、秘所に温かく湿った感触を覚えた。
「ひっ……!」
その刺激に驚いて思わず体を離そうとするが、がっちりと固定されていて逃げることは叶わない。
少々パニック状態になってしまった茉莉花を気にすることなく、突起をチロチロと舌で転がしたり、吸い上げたりして、まるでその反応を楽しんでいるかのように仙一の愛撫が容赦なく続く。
「あ……センちゃん………やめっ……あんっ………!」
体の奥から湧き上がる官能に戸惑いながらも、しかし体は正直に快楽を求めて熱い液を流す。それを彼の指が掬って入り口付近を軽くかき回すと淫猥な水音が響く。自分が淫らな女に思えて恥ずかしい反面、体は快感にビクビクと震えて熱く疼く。
「感度いいんだ。君の体をこんなにした男に嫉妬するよ。」
「なに、言ってるの…そんな人いないわよ。」
「え、うそ……」
「本気と書いて、マジ。」
「でもだって…ほんとに?」
疑わしげな彼の声が困惑の色を含んでいる気がして辛い。遊びの場合、初めての女は面倒だと聞いたことがある。そう思われているのかもしれない、そんな疑惑が脳裏を過ぎり、思わず嫌味を言ってしまった。
「センちゃんがこういうの上手いからじゃないの?」
「そんなふうに思われてるんだ、俺。」
「だって、そうでしょう。」
「厳しいねぇ…」
困ったように頭を掻きながら、苦々しく笑う彼の顔が目の前に近づいてくるのが、すっかり暗闇に慣れた目にはよくわかった。
「でも初めての相手に俺を選んでくれたこと、絶対後悔させないからね。」
耳元に低く囁いて唇を重ねる。深く絡めとりながら、蕩けそうな蜜壷に熱い塊を押し当てた。手袋越しに絡めあった手が、さらに固く結ばれる。
仙一がゆっくりと腰を落とし始めた。狭い茉莉花の中を掻き分けて剛直が食い込んでいく感触に鈍い痛みが走る。
「っ…!」
「大丈夫?」
仙一が動きを止めて痛みに歪む表情を気遣うように真っ直ぐに見つめてくる。
「うん。ちょっと驚いただけ。続けて…」
「少しだけ、我慢してて。」
大きな手が頬を撫でる。茉莉花が小さく頷くと仙一が再び動き始めた。
確かに痛みはあるが、スペシャルポリスになるために数々の訓練を受けてきた茉莉花にはそんなにも苦痛な痛みとは感じなかった。
やがて、ゆっくりと進んでいた彼の動きが止まる。子宮の奥に彼の熱を感じて膣内が締まるのが自分でもわかった。

一方、仙一はというと進入した女の中の予想以上の感触に余裕を保っているように見せることが精一杯だった。初めての女を抱いた経験はあったものの、スペシャルポリスとしての訓練を受けてきた茉莉花の体は格別だ。
鍛えられたしなやかな筋肉は適度な弾力をつけていて、しかしそれでいて女性特有の柔らかさを保っている。彼女の中はきつ過ぎることなく、絶妙な加減で締め付けられて思わず漏れそうになる声を押し殺し、努めて平静を装った声で耳元に囁いた。
「ジャスミンの中、すごく気持ちいい。」
恥じらいに戸惑う茉莉花の首筋に唇を落とすと、白い喉が仰け反る。痛みから意識を逸らすように首筋に舌を這わせながら、胸を右手で愛撫する。そうしながら腰はゆっくりと、だが確実に女の弱い部分を攻め立てるように、その中をかき回す。
全身のあらゆる性感帯を刺激されて、元よりそんなにも辛いと感じなかった痛みは、容易に快楽に飲み込まれた。目の前で揺れるその首筋にしがみつく。疼く体は彼を求め、腰が無意識に動いてしまう。
「あっ………んっ……はぁっ……」
茉莉花が嬌声をあげるのを合図として、仙一が腰の動きを大きくしていった。浅く深く、緩く激しく、強く弱く。彼の巧みな動きが茉莉花の快楽をさらに引き出してゆく。
「はぁっ……センちゃん………」
快楽に耐えるように口が固く結ばれ、眉間が皺を刻む。薄く開いた瞳は扇情的な色を帯びていて、今にも崩れ落ちそうだ。ぎりぎりで理性を保っているだろう、そんな彼女の耳元にそっと唇を寄せて仙一が囁いた。
「ジャスミン、気持ちいい?」
困ったように恥じらいながら、茉莉花が小さく頷く。
「ちゃんと教えてくれないとわからないよ?君のこの可愛い口から聞きたいな。」
唇を指でつと辿ると薄く開いた唇が震える。
「……ゃ……」
「嫌ならやめようか?」
あっさりと引き抜かれると喪失感に体がどうしようもなく疼いた。ひくひくと名残惜しげに震える秘所に、男の欲望が焦らすように擦り付けられる。
327【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング 6:2010/05/26(水) 03:45:55 ID:IGLYXW+x
「嫌っ……やめないで…センちゃんが欲しいの……!」
恥も外聞も忘れて彼を求める言葉を口走っていた。にやりと不遜に笑う仙一の勝ち誇った顔。手玉に取られているようで何だか悔しくなる。
「意外に大胆なんだ。ジャスミンがこんなにいやらしい子だって、知らなかったな。」
「ちがっ……」
否定の言葉は与えられた刺激によって遮られた。再び奥を突かれて嬌声が漏れる。仙一が腰を打ち付けると茉莉花の体は快楽に揺れた。
「驚いたねぇ。初めてとは思えない感度のよさだよ。」
「そんなこと…知らないわよ……」
「俺じゃなくても、他の男の前でもこんなふうに乱れるの?」
「バカなこと言わないで。そんなわけ、ないでしょう……」
「どうかな。それは俺にはわからないからね。」
「センちゃんこそ…火遊びは誰でもいいんじゃないの?」
ピタリと仙一の動きが止まった。苦し紛れに言った言葉に激しく後悔したけれど時すでに遅し、である。
「そう見られてても仕方がないのかな、俺の場合。」
その声は聞いたことのない冷たさを帯びていた。当然だと思う。小梅を裏切るような形で彼に抱かれている以上、自分が言うべき言葉ではないのだから。たとえ彼から手を出してきたとは言っても合意の上での行為であるし、彼を非難できる立場ではない。
「ごめんなさい…」
「君が謝ることじゃないさ。」
言葉と同時に、体から仙一の体温が離れた。それが喪失感を湧き上がらせ、彼の興を覚めさせてしまったのかと絶望的な気持ちになる。
「ごめんね、ジャスミン。謝らなきゃいけないのは俺の方だよ。」
なぜ貴方が謝るの?私のことを好きじゃないって、所詮は遊びだってわかってる。でも、そんなふうに謝られたらそれを現実だって思わされて、惨めになるだけじゃない。
「謝らないでよ………」
彼のシャツをギュッと握る。
「え……?」
「今は私だけを見てよ。」
驚きに見開かれた仙一の細い目に潤んだ瞳が真っ直ぐにぶつかる。
「お願い、センちゃん……」
収まりきらず零れた雫が頬を伝ってゆく。
「ジャスミン……」
そこで仙一の理性は崩れ落ちた。茉莉花を抱き起こして我を忘れてその体を抱きしめる。貪るような熱い口づけを交わしながら、細い腰に手を添えて自分のほうへと引き寄せる。
促されるままに茉莉花が仙一の上へ腰を落とすと、激しく突き上げられた。彼の突き上げる動きに合わせて体が揺れる。
「ああんっ………センちゃん、いい……もっと…」
「ジャスミン………俺も………ジャスミン……」
「はあっ……センちゃん……好きよ……」
「ジャスミン………」
狂ったように求めあいながら、耳元で繰り返し名前を呼ぶ仙一が愛しくて、その頭をギュッと抱きしめた。体はすでに快楽に飲み込まれ、突き上げられる度に一歩ずつ高みへと押し上げられてゆく。
きゅうきゅうと締め付ける刺激で仙一の動きも激しさを増す。思うさま突き上げられて茉莉花の快楽が頂点に達した。
「あああっ………!もう、だめ……っ!センちゃん………」
ビクビクと体を震わせながら、茉莉花の中は仙一を容赦なく締め上げる。
「俺も、もうダメだ……」
体を引き離そうと肩に手を掛ける。だが抗うように茉莉花は仙一の首筋にしがみついた。
「ジャスミン、このままじゃヤバいよ。」
「いいから……」
「でも―――」
「センちゃんが、欲しいの…」
反論を遮って首筋に回った腕に力が篭る。そんなことを言われて拒絶できるはずがない。茉莉花の背に腕を回し、その華奢な体をきつく抱きしめた。
「ジャスミン………」
そう何度も呟いて、己の中の欲望を茉莉花の中へ注ぎ込みながら、仙一が大きく息を吐いた。
328【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング 7:2010/05/26(水) 03:48:10 ID:IGLYXW+x
怖かった―――

余裕を見せてはいたけど、本当は余裕なんてなかった。
女性の扱いには慣れているはずの俺が、冗談抜きで緊張していた。まるで初めての時のように…いや、それ以上に。
初めて会ったとき、なんて寂しい目をした人だと思った。彼女の寂しさを少しでも埋めたいと思いながら接するうちに、包み込むように優しく、だけど、しなやかな強さを持つ彼女の内面を知って、急激に惹かれていった。
ジャスミンに対して抱いた感情は今までまったく感じたことのないもので、俺にとっては本当の初恋なんだろう。遅すぎると笑われるかもしれないけど。
狂おしいほど恋しくて、些細なことでも滑稽な程に一喜一憂して。それでもジャスミンの気持ちはまったくわからなかった。
そんな時、ウメコが積極的に誘ってくるようになって、ジャスミンに変化が見えた。だけどそれは確信できるほどではなくて、正直焦っていた。
ウメコに、好きな人がいる、と伝えたら「センさんの片思いでしょ?大丈夫。あたしのこと、好きにさせてみせるから。」なんて言われたこともある。
片思い。確かにそうかもしれない。確信に近いと思ってはいても、お互いの想いが通じ合わない限り、それは俺の独りよがりでしかない。
そういう葛藤があって、ウメコの誘いに応じたのは俺の中では賭けだった。決して負けられない、賭け。俺の気持ちがウメコに向いたように見えたらジャスミンはどうするのか。
何も行動を起こしてくれなければ、彼女の俺に対する気持ちはその程度のものと諦めよう、そう思っていたんだ。
だが反応は予想以上に早く出た。俺は内心凄く安心したよ。ああ、俺の推測はやっぱり間違ってなかったんだ、ってね。
だからチャンスを狙ってた。ウメコとの約束の日にこんな事件が起きて、そして皆の気持ちに隙が出来るこの宴会。今しかない、千載一遇のチャンス。だからマシンブルを近くに停めてアルコールは控えて彼女の動きを待った。
ジャスミンに気持ちを聞いたのは二度目の賭け。ここを踏み出したらもう後戻りはできない。今までのままではいられない、そんなハイリスクな賭け。
だがどうしても聞かずにはいられなかった。俺の探偵としての推理力は自分で言うのもなんだけど、かなり高いレベルを誇っていると思う。だけど、それを事実にするにはジャスミンの言葉がどうしても必要だった。
三度目の、そして最後の賭けは俺の全てを賭けたとも言える。負けると同時に俺は全てを失う。仲間も、仕事も。
職場で、それも警察署内で卑猥な行為を強要されたなどと、ジャスミンが上司に告発しようものなら俺はスペシャルポリスでいられるはずがなく、それどころか犯罪者だ。
ヘタをすればその場でジャスミンにライセンスを突きつけられて強姦罪でデリートされかねない。
だがそこまでして、俺がジャスミンに自分の気持ちを伝えなかったのは、言い方は悪いけど、彼女の気持ちを試したかったからだ。
気持ちを伝えれば、ジャスミンは多少なりとも安心するだろう。そして思う。俺がジャスミンを好きだから求めるんだ、って。
普通はそれでいい。だけど俺はすでに普通じゃなくなっている。どこまでジャスミンの気持ちが俺にあるかを知らなければ気がすまなかった。
俺は自分でも狂ってると思うぐらいジャスミンに落ちてるけど、肝心のジャスミンの気持ちが、俺とウメコが想いあってると思ったぐらいで諦める程度じゃ話にならない。
正直、そんな中途半端な想いなんていらない。俺が欲しいのは形振り構わず俺を愛してくれる彼女の心。
親友を裏切ってまで俺への想いを貫けるぐらいの気持ちがないと、ただ俺のジャスミンへの想いだけでジャスミンとウメコの関係に亀裂を入れるわけにはいかない。
もしそうなったとしても、ウメコはすぐに新しい恋を見つけるかもしれない。だけど納得はできないだろう。
俺とジャスミンが他の者を一切映さない程にお互いを想いあっている、そう感じない限り、ウメコは俺達を心から祝福できないだろうし、彼女に祝福してもらう資格もない。
手口は相当、悪趣味だ。やりすぎたと自分でも思う。でもジャスミンの身も心も手に入れるにはこんなことしか思いつかなかった。それだけ俺も必死だったから、手段を選んではいられなかった。
許して欲しい、なんて口が裂けても言えないけど。今の俺が君に言えることは―――
329【刑事緑黄】スリー・ギャンブリング 8:2010/05/26(水) 03:49:38 ID:IGLYXW+x
「君を愛してるよ、誰よりも―――茉莉花。」
一瞬驚いたような顔を見せたが、彼女はすぐに微笑んだ。その悪戯っぽい視線に仙一は何やら気づいて苦々しく笑いながら頭を掻いた。
「不覚だね、ちょっと気抜いちゃったみたいだ。俺の思念、バッチリ伝わった、かな?」
「白々しいわよ、センちゃん。それも計算ずく、でしょ?」
「はは、お見通しなんだ。さすがだねぇ。」
降参、と両手を挙げてみせる仙一は普段の彼と変わることなく。ただひとつ、違うといえば。
「でもセンちゃん、何でその…」
濁した茉莉花の言葉尻を「ああ」と拾って仙一が続ける。
「前から呼んでみたかったんだ。愛しい人の名前だからね。」
「ちょ…センちゃん…」
「照れてるんだ、かわいい。」
「そうじゃなくて、慣れない、から…」
焦る茉莉花を可愛いなあ、と微笑ましく思いながら、頬に手を沿えて顔を近づける。唇が触れるか触れないかまで近づいた時に仙一の携帯が鳴った。
「いいところで邪魔が入るんだねぇ。」
ボヤキながら電話を取る。電話の向こうからがやがやと騒がしい音が聞こえた。
『センちゃーん、どこにいるんだぁ?せっかく話しようと思ってたのに気づいたらいないじゃないか。』
蒔人だ。どうやら相当酔っぱらっているようで、絡む相手がいなくなって仙一に電話をしてきたと思われる。
『大家族を持つもの同士、家族の愛について語り合おうって言ってたじゃないか。何も言わずに消えるなんてひどいぞ!』
興奮のせいだろうか、大きい声が耳を劈く。電話を耳から離していても煩いぐらいだ。
「ごめんね、蒔人さん。今はちょっと。その話はまた今度ゆっくり…」
『ダメだダメだ!俺は今語りたい気分なんだ!早く戻って―――』
蒔人の声が急に遠くなった。どうやら暴走しすぎて誰かに電話を取り上げられたらしい。
『ごめんなさい。お兄ちゃん、酔っぱらうといつもこうなんです。』
「麗さん?いや、こちらこそごめんね。どうしても抜けられない、大切な用だから。」
『こちらのことは気にしないで下さい。お兄ちゃん、家族とか愛とか、語りだしたら止まらないんです。』
「でもその気持ち、少し解る気がするなぁ。愛する人への執着って、抑えられないものだしね。大切にしたいって、強く思うよ、俺も…」
仙一の茉莉花を抱く右手に力が篭る。麗が電話の向こうでフッと笑った気配がした。
「また今度、今日の埋め合わせはするって、蒔人さんに伝えて。急に消えちゃって、本当にごめんなさい。」
『はい。大丈夫です。それでは、また。センさんも大切にしてあげてください。今一緒にいる人のこと。』
「うん、ありがとう。じゃあまた。」

「麗ちゃん、何て?」
仙一が電話を切るのを確認して、茉莉花が問いかけた。
「ジャスミンさんのこと、大切にしてあげてください、って。」
「………えええっ!?」
「冗談。ジャスミンとは言ってないよ。」
しかしあの場で一緒にいた麗なら、茉莉花の視線が誰に向いていたかわかるだろう。自分でも自覚するほど、今日は二人の姿にダメージを受けていたから。
「でも、多分彼女は気付いてると思う。それに私のことを応援するって言ってくれたから…」
「そうだね。俺も絶対気付いてると思った。でも、誰に知られたって俺は構わないよ。寧ろ知ってもらいたいぐらい。君に他の男が近寄ったら、嫉妬で狂いそうになるしね。」
強く抱きしめて、耳元に囁く。
「新しい大家族、いつかは作りたいって思ってる。できればジャスミンと一緒にね。」
「………ウメコにも似たようなこと、言ってなかった?」
「あれはほら、テツも言ってただろ?地球署の皆が家族みたいだって、そういう意味。それを芳香さんが勘違いしたんだよ。」
「どうだか。」
「俺まだ信じてもらえてない?」
「んー。」
何やら考える素振りを見せているが、彼女の次の言葉は、きっと―――
「「信じるものは救われる。」」
重なる声。二人が顔を見合わせてプッと噴出す。室内が二人の幸せな笑い声で満たされた。
お互いに焦がれ合い、しかしすれ違い続けた二人の新たな希望に向かって、今、時が動き始める。

おわり
330148:2010/05/26(水) 03:52:10 ID:IGLYXW+x
長くなりましたが最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

それにしてもマジVSデカから緑黄ネタを妄想するって、当時の自分どんだけ…
萌えは無限大ということで寛容な心で見ていただければ幸いです。

エロパロに発展できそうな蔵出しネタはこれぐらいだったで、スレの反映を願いつつ再び名無しに戻ります。
それでは以下続けてまったりどうぞ。
331名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 09:47:44 ID:BK+d3Jvk
>>330 GJでした!

未見の戦隊だけど楽しめた。幸せエンドでいいな
またぜひお願いします

ここは前よりは投下もレスも落ち着いたけど
いま書いてくれる人は本当にそのカプやシリーズが
好きだって感じがしていい
作品のレベルも高いしうれしいです
332名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 20:58:10 ID:5AvrQvp/
306 :名無しより愛をこめて:2010/05/17(月) 22:18:00 ID:2XSvH6Pd0
鹿鳴館 香(ろくめいかん かおり) / ホワイトスワン

小説版では、自分の美しさに魅入られた男性を玩弄する狡猾な面があり、
雷太に対しても農業に興味を抱く振りをして弄び、竜を思い通りに出来ない憂さを晴らしている。
一度は凱とジェットマンを脱退した時、彼と爛れた生活を送っている。



307 :名無しより愛をこめて:2010/05/17(月) 22:19:49 ID:2XSvH6Pd0
早坂 アコ(はやさか あこ) / ブルースワロー

ジェットマンの空中分解時に行きずりの相手と
性行為に至って全てを忘れ逃避しようとしたことがある。



308 :名無しより愛をこめて:2010/05/17(月) 22:22:08 ID:2XSvH6Pd0
何なのこのヒロイン達・・・・スイーツ(笑)ドラマより酷いな
333名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 21:00:51 ID:5AvrQvp/
小説版も脚本だったか監督だったかが執筆してるんだろ
子供向けなんだからヤリ万設定とか止めろよな・・・・
架空の世界のヒロインは基本処女なんだよ
334名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:02:35 ID:z6H/Vbpq
井上だもの

勇介×コロンとかは特殊すぎるかしら
335名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:56:48 ID:gymmkp62
コロン可愛いから自分は大歓迎!
「勇介だーいすきっ」
336名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 04:08:02 ID:RqXIRMuw
>>333

そんな基本はどこにも無い。
337名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 10:31:32 ID:8SCoXy0r
>>333
そんな基本はどこにもないけど、子供向けではできないからな。
その鬱憤を小説に書いたんだろ。
と言ってもそんなの戦隊にはまったく求めてないけどな。
338名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 12:37:10 ID:TFdSi2EP
子供時代あっちこっち本屋回ってようやく買って、読み始めたら冒頭から竜とリエの濡れ場で度肝抜かれたなw>鳥人小説版
339名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 16:34:55 ID:Gcue3v1r
>>334-335
超獣は未見だが、確か「ガオvsスーパー戦隊」での勇介の回想でコロンが
勇介を敵の攻撃からかばう場面があって、その場面だけでも勇介×コロンに
萌えたので個人的には大歓迎だ。

本編も見ればもっと萌えられるんだろうけど、DVD化はまだまだ先なのが…。
>>335のセリフが実際に本編でもあったかと思うと気になって仕方ないよ。
340名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 01:14:13 ID:TiXyBp2z
>>339
実際にあったから是非萌えて欲しい。VS戦隊は見てないんだが、多分その時の話のラストだったと思う。

敵に勝てず焦る勇介にアドバイスするコロン→「俺は君みたいなロボットじゃない」と八つ当たりする勇介→
ショックを受けながらも彼を助けて傷だらけになるコロン→勇介は謝罪し、アドバイスに従って敵に勝利→
タンデムバイクで走り出す二人→「だ〜いすきっ」発言

って流れじゃなかったかと。
もう当時のVHSがカビだらけで再生出来ないので、思い出補正入ってるかも知れない。スマソ
いかにも女の子なボディ&高坂さんの甘ボイス、コロンは本当に可愛いロボットだったなあ。
341名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 01:47:49 ID:tVS+sv2R
>>315
規制で書き込めなかったんで遅ればせながらGJ!
血皮好きなんで血皮ネタがあって嬉しいです!落語が似合う!
姫の意外な相性の良さとスカイックカプのハマりっぷりにも噴いたw
>>320も粋なお詫びGJ

デカのひともGJです!センちゃんモテるなー
342名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 11:09:05 ID:wPwbT571
引退宣言


大作(注:言い過ぎました)のアイデアが頭の中に浮かんで、
死ぬほど考えてプロットを組み立てて書き始めたつもりだったのに、
なにかがおかしい!そう思った時、続きが書けなくなった。

いつまでたっても手がキーボードを打ってくれなくて、無理やり動かしてもまともな物が作れない。
出来上がったと思っても、推敲する度に「すべて選択(A)→Delete」の繰り返し。
頑張ってやり直しても、結局は削除地獄に嵌っていく。
馬鹿の一つ覚えみたいに同じシチュを言葉を変えて書き直すだけの、破滅の無限ループから抜け出したのは、
歴戦を重ねたヒロインを書いたつもりが、実は歴戦とは同じ戦いが繰り返されただけのことに過ぎないと気付いた時だった。
見事なまでに成長の無いヒロインの話を長々と投下した事が恥ずかしくなり、それがおかしい物の正体だと気付いた時にはもう手遅れだった。
俺が途中まで投下したSSにGJをくれた人たちには申し訳ないけれど、俺はもう書けなくなってしまった。

もう一度やり直そうとしても、途中まで投下した部分が破綻するだけ。
頑張っても頑張っても満足のいく続きが書けなくなってしまったんだ。

バイバイ、スレのみんな。
ろくでもないSSばっかり投下した上に、途中で投げ出してしまって申し訳ないと思ってる。



生みの苦しみに負けた書き手より……
343名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 11:12:00 ID:e6Cu0hmC
これは壮大な誤爆
344名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 11:00:11 ID:9cAoSrDI
誤爆w
しかも2ちゃんで作家気取り恥ずかしいな
黙って投下止めればいいだけなのに
345名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 11:37:48 ID:YDdhgZez
それはコピペで、しかも縦読みだということを
他スレで知りました
346名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 13:43:23 ID:DYHzEwIY
久しぶりに炎神の赤黄小説見て萌えた
347名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 23:40:05 ID:hs5FOBXZ
オーレンVSカクレンジャー見た。赤白確かにラブラブ。痴話ゲンカにしか見えなかったw
348名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 19:53:42 ID:XfHntVaZ
>>347
一回ケーブルで見たから知ってるけどあれ明らかに嫉妬してるよな鶴姫www
349名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 04:21:03 ID:Hrv750wW
サスケは本編でも、中が透けて見える忍具で鶴姫の胸を見て
「無い。」って言い切ったからなwwどんだけセクハラだよww
350名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 22:39:46 ID:4iu0Cb/J
オーVSカク見て、赤白、萌えたわー
鶴姫、めちゃくちゃ可愛いよ。
ちょっとレンタル逝って来る・・・。
351名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 23:28:20 ID:MjWEVdpm
こんなにもいきなり評価の上がる過去作カポーも珍しいな
VS放映はこのスレ的にもかなりいい刺激かもしれないから他作品にも期待したい
352名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 23:31:05 ID:4fN9hQ1F
>>321
GJ!ジャスミン可愛いし健気で色っぽい!
センちゃん意地悪だなw
また書いてほしいです〜。
353名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 23:44:27 ID:8VmKru6R
珠緒のオパーイのでかさに全ての記憶が飛んだ……。
354名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 01:02:07 ID:SLkcglye
>>345
あちこちに貼られてるなあとは思ってたが
縦読みだったのかww初めて知ったわ
355名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 01:21:07 ID:8U+nahXA
え、何処をどう縦読むの…?
356名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 10:23:02 ID:LAKkmY70
よそでやれ
357名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 00:01:03 ID:O4wAfemR
明日のゴセイが楽しみだ
358名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 01:56:18 ID:cJLzhkYM
>>355
頭の字をそのまま読めばいい
いん・たい・し・な・い・で・がん・ば・れき・み・おれ・も・がん・ば・ろ・う

スレチすまん
359名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 19:32:50 ID:swbLG4da
本編放映後でも全然盛り上がってないな…
まあ、新キャラもからませるには難しそうだしな…
360名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 19:42:55 ID:rHSWq3ZU
本編は普通に面白いし盛り上がってるんだけど、
カプ的にはなぁ…
とりあえず新戦士中心の話が終わらないと本編でも燃料なさそう。
新キャラは生身ないからこのスレでは取り扱いにくいし…
361名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 23:23:45 ID:QBIkgC1u
久々に青桃のコンビ攻撃あったしちょっと萌えた
それがあるまでは空族と陸族で別れて調査だったら
またしても青がぼっちかと危惧したww

それにしても青の変身能力が他人にも使えるとは…
無限の可能性すぎる
362名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 21:53:04 ID:vtHV4vsE
新キャラ生身ないからって・・・前回着ぐるみでだって萌えられた、おまいらの情熱はどこにいったんだい?
363名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 00:06:36 ID:+Np/THbc
生身ないっていうか、「生じゃない」感じがひしひしするからなw
おーれはーなーみーだを流さないーだだっだー
ロボットだからーマーシーンーだーからーだだっだー的な。


ナイト氏がいずれ感情の芽生えを自覚するという萌えイベントが今後待ってると思う
364名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 00:26:28 ID:sGMvWNTH
同じ着ぐるみでも、人外の肉体を表現する為の着ぐるみじゃなくて
ありゃ機械系だからなぁ…

いやしかし同じ機械系のガイアークだって本番エロSSがあるんだからナイトさんだっていけるよ!
365名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 20:54:09 ID:hK5wLRlM
エリとかモネに抱きつかれて今まで感じたことのない
柔らかい感触にパニック起こしたりするんですねw
366名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 21:26:51 ID:67GRW1P7
ガッチャゴセイ乳無しガールズでもナイトさんの
鋼鉄のタートルヘッダーは反応するのかしら
367名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 01:16:22 ID:PLkCRzxB
保管庫更新

管理人様お疲れさまでした
368名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 14:58:01 ID:wqtePFe8
管理人様ありがとうございます!
369名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 19:50:58 ID:fDO2678O
ゴセイナイトが出てきたけど全然絡めそうにないキャラだから全然盛り上がってないね…
370名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 22:18:36 ID:Px+IFWuD
うんうん、全然盛り上がってないことにしたいんだね。
でももう少し様子見してもいいんじゃないかなあ。

個人的には来週の陸族兄妹がとらわれの騎士(騎士なのにw)と絡むっぽいから
そこらへんで期待する

っていうか、モチーフ動物がライオンって時点でそれってランディックじゃね?
と思ったのは私だけか
まあ空海全部の力使えるみたいだけど、超進化する1万年前はもともとランディックブラザーの
一人(一体)だったんじゃないかと勝手に妄想してる
371名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 00:17:11 ID:Njazi4wG
思いっきさ話題変わるんだが。


今ハリケンVSガオ見たんだけど、ヤバイバがツエツエにプロポーズしててブッ飛んだwwwww
あの世で一緒になってんのかなー。ヤバイバ尻に敷かれてんだろうなー。
372名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 00:26:29 ID:faP5czqU
自分は今日ゴーオンvsゲキとゴーオン劇場BANGを初めて観たが
あんま萌えどころは無かった

ゴーオンの幼児向け雑誌を読んだらシルバーの人の紹介に
「走輔のことが好きらしい」とかちゃっかり書いてあったがいいのか
373名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 00:28:24 ID:JIurQX5B
明日はランディック兄妹とカクレン夫婦に期待!!
374名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 19:17:46 ID:FEcI/d45
今日見たけど、マジであの夫婦サスケと鶴姫じゃん!!聞いてたけどビクったよ!!
あれが二人の将来って考えるとかなり萌えるね。

375名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:23:28 ID:ebZp0FzN
ゴーオンVSゲキにはゴー黒×ゲキ黄があるじゃないか
ゲキ黄が本編よりも成長して(てか、一番赤が成長しまくってて中の人の演技力パネェと思ったが)
余裕あるお姉さんになってて良かった。本編じゃ削られまくってた
ヒゲ白→→黄も堪能しました
376名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:30:54 ID:PDp30BmN
ゴーオン赤×銀にしか興味ない人なんでしょう
こいつに限らずいちいち否定してくる奴はうぜぇ
377名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:42:27 ID:ebZp0FzN
いや別に否定されたとまでは思ってないけど…
「面白くなかった」とかならともかく、カプ的に萌えどころがないってのは
否定とは言わなくないか?

私はゴーオン赤銀も大好きで、件のPVは萌えまくった口だから
376みたいな言い方されるとそれはそれでなんかがっかりするな
378【護星青黄】:2010/06/21(月) 00:16:38 ID:3ab6X4ix
「じゃあん、どーだっ」
 セーラー服なびかせて、今日もモネは彼女らしく笑う。

「何がだ」
 瑞々しい少女に対しても、この青い男のリアクションは淡白なものだった。
「ちょっと、何それ。もうちょっといい反応できないの?」
「いい反応って、何のことだ」
「ほらほら、むらっと来るでしょ?ミニスカセーラーよ〜?」

「どこで拾ってきた」
「そっちかい!もう、この朴念仁。いいわよ馬鹿、やっぱあんたじゃ『がおう』ってなんないわよねっ」
 ったくこれだからシーイック族は、とぶつぶつ呟く少女はひどく無防備だった。

「へ?」
「なるほどな」
 だから、気付くのが遅れた。距離が詰められていたことに。
「要するに、誘っていたというわけか」
 少し涼しくなった胸元、そして彼の手には紺のスカーフ。さらに彼の発言。
彼女の処理は追いつかない。

「ちょ、返してよ」
「断る」
 手のひらで弄ばれるスカーフ。その長い指が綺麗で。
モネは怒るどころか、つい見とれてしまって、やっぱり後手に回ってしまう。

「え?やだ、何すんの!」
 少女の手首をまとめて持ち上げたかと思ったら、頭の上でスカーフをくるりと回してきっちり結び。
「なんだ、こうして欲しかったんじゃなかったのか?」
 モネの頬に長い指を滑らせて、薄く笑うハイド。

 ああ、駄目。捕まってしまった。
379【護星青黄】:2010/06/21(月) 00:17:18 ID:3ab6X4ix
「んッ」
 少女の頬を包み、引き寄せて青年の唇と重なる。
「……っ、ぅ……」
「……息、できなくなるぞ」
 歯を食い縛る少女に、ハイドは呆れた顔をする。

「だ、って、口開けたら舌入れてくるでしょ」
 荒い息を吐いて、モネは上目使いで彼を睨む。
「まぁそうだな」
「あ、あたしが唾飲むまで離さないくせに」
 その状況を思い出したのか、少女の顔がじわりと熱を持ち出した。

「嫌だったのか?」
「え……ぅ、い、いやとかそういんじゃなくて、あの」
 否定するのも、肯定するのもどちらも選べずモネは下を向いた。
ハイドの唇からため息がひとつ零れて。
拘束をあっさりと外すと、何も言えない少女の細い手を見つめた。

「好きなんだが」
 ぽつんと零れた言葉に、少女は耳を疑った。
「は、えっ?」
「お前が必死に俺について来ようとしている所が、好きだ」
「へ、な、何言ってるの!?」
 思わず顔を上げると、いつも通りのつまらない顔をした彼がいた。
「本音を言ったんだけどな」
「うそでしょ」
380【護星青黄】:2010/06/21(月) 00:18:24 ID:3ab6X4ix
 反射的に言葉が出た。
「何故そう思う」
「だ、だって、あんたエリの方が好きでしょ?」
「エリ?確かにまあ、魅力的ではあると思うが、どうして彼女の名前が出る」
 咄嗟に知っている女性の名前を挙げただけで、大した意味なんてない。

「だって、私のこと好きになる理由なんてないじゃない……」
 いつだってそう。最初からなんとなく気に入らなかった。
元より他種族に対して色眼鏡をかけてしまう自覚はあった。
が、スカイックのふたりは能天気でけんかの売り買いもままならなかったし。
最愛の兄は対象外。
彼だけにその偏見は向いていた。
少女のつまらない言葉を冷静に矛盾点を突いて、意味のないものに変えてしまう彼。
面白くなくて、ますます愛想のない態度を取っていた。

 そしたら、キスされた。意味が分からなくて、思いついたのは嫌がらせくらいしかなかった。
だから、敢えて彼を煽るような態度を取っていた。何も知らない子どもを気取って。

 ――なんで?やっぱり、あたし何にも分かってなかったの?
381【護星青黄】:2010/06/21(月) 00:19:43 ID:3ab6X4ix
「……モネ」
 困った声に、ようやく少女が我に返る。
見上げると、彼の顔が歪んで見えた。

「そんなに嫌だったのか」
 また、指が伝って。そこで自分が泣いていることに、彼女はやっと気付いた。
「ち、ちが……わかんない、よ……」
 少女はいやいやをするように首を振って、それでも彼の指を握った。

「だって、あたしのこと嫌いだって思ってたし」
「俺は、嫌いな相手に手を出すような男に見えるのか」
「違う、好かれてるなんて頭になくって、う、あ……」
 また、少女の瞳から涙が零れた。

「頼むから、泣き止んでくれ……」
 青年がそっと少女の頭を撫でた。優しい感触に、モネはやっと気付いた。
彼の何が面白くなかったのか。どうしてこんな格好で夜になってから彼の元を訪れたのか。
そして、どうして、今泣いているのか。

「ハイド」
「ん」
「屈んで」
「何故?」
 理由も何も言わなかったから、理屈屋の彼はやはり首を傾げた。
「いいから」
 そのまま少女が黙って待つ。彼もすぐに諦めたようで、腰を折った。
382【護星青黄】:2010/06/21(月) 00:23:29 ID:3ab6X4ix
「……ん」
 小さな影が、長身の彼に重なった。
「モネ、お前」
「あたしも、……すき、みたい。悔しいけど」
 熱い顔を見られたくなくて、彼の胸板に顔を埋めて、少女はたどたどしく想いを伝えた。

「そうか」
「……嬉しい?」
 そっと見上げる少女の眼差しは、ひどく無邪気だった。

「そうだな、……ああ、嬉しい。ただ、な」
「?」
「悪いが、これでもう手放してやれなくなった」
 腰を抱く手が、ざわりと動いた。

「ぁ……っ、な、なに?」
「あまり我慢強い性質でなくてな」
 プリーツスカートの中を弄る。張りのある太股、そしてその奥。
「ひゃぅっ?や、なに、するの」
「本当に無理だったら、殴って逃げろ」
 肌蹴たままの胸元にも手が伸びる。
この制服は前をボタンで止めるタイプで、だからそれを外せば見えるのは自ずと知れていた。
383【護星青黄】:2010/06/21(月) 00:28:09 ID:3ab6X4ix
「んっ、あぁ。やぁ、こわい、なにこれ、やだ、ぁあっ」
 身体に打ち込まれた杭に何度も刺され、少女は泣いた。

「っ、モネ……」
「はい、どぉッ。ふあぁっ、あ、っん」
 少女の細い指が、彼の指に絡みついた。

「すき……んっ。ハイド、好きッ。あたし、すきなの……ああっ」
 縋るように漏れた声に、彼は熱が高まるのを感じた。

「はぁん、やぁ……っ、……ハイドっ」
「……く」 

 そして、解き放つ。
「あ――ぁ、ひあ、ぅああッ。くぁあああ……ッ」

 少女の目の前が、白く爆ぜた。
384名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 00:30:27 ID:vUWuvRb+
保管庫のコピペやめれ
385名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 01:10:03 ID:HtDza1mw
>>377
その作品に萌えを見出だしたり好きだと思う人に対して失礼だし否定してるだろ
悪気はないのかもしれないけど無神経な言い方だと思うがね
「私にとっては萌え所がなかった」というならともかく
386名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 01:43:29 ID:r/QZbbcp
>>384
即阻止GJ

去年も保管庫コピペ荒らし出たが今年も忘れた頃に出たか…
387名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 02:18:21 ID:qciK+uap
>>385
もう互いに争いはやめろよみにくい人
こんなところでなにしてんのかね
恥ずかしいよ
388名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 02:46:22 ID:0V1WGg/H
ゴーオンVSシンケンならゴーオン赤黄の絡みが最大の萌えポイントだったんだが…
389護星青桃:2010/06/21(月) 03:29:23 ID:50l9uGug

「よいしょっ…と、届かない…けど大丈夫!何とかなる!」
天知天文研究所の内部。
納戸として使われている部屋から響く苦しげな足踏みの音に、ハイドは足を止めた。

「――何をしているんだ?」
覗き込んでみるが、内部は廊下の明かりでどうにか窺える程度。
「あ、見つかっちゃった」
まるでかくれんぼをしている子供のような声を上げたのはエリで、無意識に高鳴る鼓動を感じた。

足を踏み入れてみると、デッドスペースを利用して造られた納戸なのか、随分と小さな空間であることが分かる。
「ッ!」
作り付けの棚に頭をぶつけそうになり、ハイドは慌てて身を屈めた。

「大丈夫?出てた方がいいよ、ここ、すごーく狭いから」
「こんなところで、一体何をしてるんだ?」
今にも触れそうな天井を警戒しながら、再び問いかける。
「片づけ。これ、ここにしまっておいてって言われたから」
手にしているのは、ひと抱えほどの段ボール箱一つ。
それほど重くはないようだが、はて。何故そんなにも手こずることがあるのだろうか。

「ちょっと高くて、届かないんだけどね」
種明かしのような言葉に見ると、ちょうど自分の目前の棚に空きを見つける。
なるほどこの位置では、背の低いエリが踏み台もなく載せるには苦労するだろうと合点が行った。
ハイドは肩を竦めると、彼女から奪った荷物を易々と隙間に収める。

「すごーい、いきなり片づいちゃった。ハイド、ありがと!」
あざやかな解決を全力で驚き歓び、感動すらしているエリの様子に、何と返していいか分からなかった。
たかがこれしきの、単純なことなのに。
半ば呆れたように黙ってしまいながらも、せめて唇に笑みを浮かべようと試みるが、果たして出来ているのかどうか。

どちらかと言うと喜怒哀楽の激しい仲間たちの中にありながら、最年長のハイドは感情を表に出すのが不得意だった。
笑顔一つも表せない、上手く行かない歯がゆさを常に抱えて生きている。

そんな彼とは真逆に、楽天的な傾向の強いスカイック族のエリは文字通り天真爛漫、元気いっぱい。
初めのうちは、どんな時も決して悲観せず、困難さえ笑って受け入れるかのような彼女の能天気さが理解出来ず、何処か疎ましく感じてすらいたのだが。

『何とかなる』。
自らへ響かせるようにそう唱える彼女を頼もしく、またいじらしく感じられるようになって、ハイドの心に宿った一つの想い。
それは花のようにゆっくりと芽を出し、やがて慎ましくも大輪の花を咲かせ、今も育ち続けていた。

390護星青桃:2010/06/21(月) 03:29:50 ID:50l9uGug
廊下からの明かりはハイドの背に阻まれ、最早室内に届いてはいなかった。
小さく四角い闇。
壁に両手を付くだけで、あっという間に閉じ込められてしまうエリの身体。

「ん?」
暗がりの中、その表情は知れない。
が、少しの不審さも感じていない無邪気な声に、ハイドは唇を噛みしめた。

何とも思われていない。
疑われてすらいない存在なのだと、実感させられる瞬間。

「……。」
何かが自らの内に宿り、意地になったかのように、その場から身を退くことが出来なかった。
「ハイド?」
答えないハイドに、さすがに不思議そうな様子を見せ始めるエリ。

――誰か、俺を止めてくれ。
消しきれない理性の狭間で、ハイドは足掻き始める。

このままでは、どんなことをしてしまうか分からない。
そんな自分を恐れても、既に手遅れかも知れないが。

「あ、そっか」
ふいにエリから洩れた感嘆は、何とも頓狂な色合いをもたらす。
「さっきからあたし、すごくドキドキしてて。どうしてかなって、思ってたんだけど…」
突然、ひんやりと細い指先に頬を包まれた。心底驚き、ハイドは屈めたままの背を震わせる。

「今、分かった。ハイドが近くにいるからだ、って」

そう言って、彼女はにっこりと笑ったような気がした。
見えはしないが、確かにそうに違いないという不思議な確信。
「…エリ」
小さく囁いた名前は跳ね返り、優しさと共に沁み込んで行く。

391護星青桃:2010/06/21(月) 03:30:15 ID:50l9uGug
愛している証を残すには、一体どうすればいいのだろう。

きっと想いの謎を解いてくれるに違いないエリの指先をそっと包み、勇気を込めてキスをした。
「あったかい…」
与えられた柔らかさを受け止め、くすぐったそうに笑う。
胸が切なくなるほどの愛しさに、縮めた背を更に折りたたむようにして、ハイドはその唇をふさいだ。

初めはしっかりと結ばれていた線は、次第に互いの吐息で潤んでほどけ出す。
しっとりと甘やかな感触がたまらない。
「…っ、」

軽く口を開き、エリの唇のかたちを確かめるようにゆっくりと啄ばみ始めた。
濡れた範囲を追いかけて舌を伸ばし、彼女のそれを探り出す。
あっという間に不可思議なぬくもりの虜になり、夢中で突いて絡め合うと、ちゅくちゅくという水音が内側から耳の奥に抜け、興奮を覚えた。

逃がさないように、或いは縋るように包み込んだエリの肩。
服の上からでも壊れそうな細さは明らかで、ハイドは自戒しながら掌に込めた力を緩める。
「…そ」
「ん、」
ようやく、暗がりに目が慣れて来た。ゆっくりと瞼を開くと、同じように細められたエリの瞳を捉える。

「うそ、…どうしよう、分かんない…嬉しい。ハイド。ほんとに、ハイド…?あたし、ハイドと…キス…」
降って湧いた幸せに悶絶する声を遮り、高い音を響かせて口づけを落とした。
触れるだけのキスを何度も繰り返し、もう一度正面から顔を覗き込む。

「――エリ」
今度はしっかりと、その名を呼んだ。
疑うことなどない。
真実だと、確かな想いがあると、知らせる為に。

腕に触れ、服を掴もうとするエリの指は、実に頼りなく震えていた。
首の後ろに廻るように導くと、居場所を見つけたようにしがみついて来る。

392護星青桃:2010/06/21(月) 03:30:30 ID:50l9uGug
「ハ…、っん…!」
上体を預けるようにして、ハイドは再び柔らかな唇に噛みついた。
飽くことのない柔らかな交わりが酸欠を引き起こし、擬似的な生命の危機が益々二人を煽って行く。

ハイドの手が腰に落ちると同時に、外れたファスナーがエリのジャケットの袷を分断した。
裾から潜り込み、肋骨の輪郭を撫でながらじわじわとせり上がって来るぬくもりに、エリはやや緊迫した吐息を洩らす。

ブラのワイヤーの上を、乳房のかたちをなぞるように滑るひとさし指。
反射的な恐怖と期待を混ぜ合わせ、息を詰めるエリをキスを与えながら、キャミソール越しに胸の頂点に触れた。
「――!」
反対の手は強張る背を撫でて下降し、ヒップラインをなぞり始める。

「ん、…は…っ」
懸命にハイドの肩に縋りつくエリの息は徐々に荒く、そして甘いものに変わって行った。
それが耳たぶにかかる度に、ハイドの背に走る艶めかしい獣性。

直接触れられないもどかしさが、お互いの物足りなさを燻らせる。
その証拠に、エリはハイドの胸に手を置くと、自分がされたように彼の服のファスナーを下げ始めた。

ハイドはその動きに誘われるように、いつもは健康そのもの、艶とは程遠い元気印のミニスカートの下へと手を忍ばせる。
後ろから足の間に滑り込み、腿の内側を揉みながら真上を撫で上げると、エリは切なげに身を捩り、無意識にハイドに腰を擦りつけて来た。
393護星青桃:2010/06/21(月) 03:30:49 ID:50l9uGug
「あ、っん…!」

片手はブラの内側に入り込み、ふっくらとした肌の弾力を楽しみ始めた――その時。

「エリー。エリ、何処ー?」
「片づけしてたから多分こっちだよ、アラタ」

望たちの声が聞こえて来て、闇の中の二人は目を見開きながら固まった。
一瞬の後、慌てて身体を離し、無我夢中で衣服を整える。

「あれ?ハイドもいたんだ」
「あぁ、たまたま通りかかったんだ」
目を合わせられず、ハイドは部屋を後にした。
いつになく、不自然なほどぎくしゃくした後ろ姿に疑問の眼差しを向けたものの、幼い望には真相など気づきようもないのが救いだった。

「エリ、大丈夫?呼んでくれたら手伝ったのに」
「へ、平気!…何とかなった!」
笑顔を浮かべてはいるが、心ここにあらずな風情のエリ。
バッサリと言いきる口調は、気紛れなところのある彼女には珍しくないこと。
だが、いつもとは何かが違うということを、アラタはひっそりと見抜いていた。

ほんのちょっと。とてもささいな、だがとても重要な変化。

小さな花であり光であり、力であり希望でもあるそれは、ある者にはとてつもなく強大な嵐となる。
そのことを、この時はまだ誰も知らなかった。


<終>
394名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 03:42:58 ID:TWGe1Gwk
GJ!

青桃いいね!
395名無しさん@ピンキー :2010/06/21(月) 07:40:39 ID:V7Xop+hU
また保管庫コピペじゃないか。
いつも同じやつがやってるのかそのたび別人なのかは知らんが
いい加減にしなよ。

>>394
保管庫見ておいで。これ新作じゃないから。
396名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 09:50:25 ID:LT/ez0Qn
普通投下するなら、職人さんの前書きがあるのが、このスレのルール。
それを知らずにGJ送るのは、半年ロムってないか、保管庫(過去スレ?)コピぺ荒らし本人でしょ
397名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 19:03:26 ID:28XTtVcz
たまにこのスレにも荒らし来るよな…
前もシンケンジャーのアンチらしき奴らが来たこともあったし。
398名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 19:11:57 ID:73DZKz9X
轟音緑黄です。
VSシンケンで、ジャンクワールドに飛ばされた二人が流ノ介と出会うまでの話。
・流ノ介は出てきません。
・範人が小悪魔。
・エロは省略気味
NGワードは「ガレキノ楽園」でお願いします。
399轟音緑黄「ガレキノ楽園」1:2010/06/21(月) 19:13:27 ID:73DZKz9X
バッチードの攻撃で、ジャンクワールドに飛ばされた早輝と範人。
約一年ぶりに訪れた世界は、相変わらず瓦礫と草原以外は何もなかった。
それでも成長した二人は、ある人物を求めて探索を始めていた。
「お仙さぁぁぁん!お仙さぁぁぁぁん!いたら返事してよぉぉぉ」
範人の声が、広々とした大地に響く。
彼らが探しているのは、ジャンクワールドに住む魔女『お仙さん』こと、魔女博士オーセン。
しかし、オーセンの姿はもちろん、彼女の家すら見つからない。
「お仙さん、どこいっちゃったんだよぅ」
「仕方ないよ。お仙さんの家知らないじゃん。あっ、範人、あそこ……」
早輝が指差したのは、工場みたいなもの。
範人も、それを見てハッと気づく。
「あそこってもしかして……」
「ウガッツたちを製造していた工場よね。範人、行ってみよ!」
「うん」
工場に入るが、以前と違い室内は暗く、機械も動いている様子もなかった。
「誰もいないね」
「早輝、今夜はここで休もうよ」
「えー!ウガッツたちが襲ってきたらどうすんの?」
「全然使っている形跡ないじゃん。三大臣も死んじゃったし平気だよ。それに――」
範人が指差したのは、窓からぽっかりと照らすお月様。
「もう夜だし。電気もないのに外を歩くのは大変だよ。体力は温存しとかなきゃ」
範人の言わんとしていることもわかる。
このまま当てもなくオーセンを探すよりは、朝が来るまで待ったほうがいいだろう。
「そうね」
素直に従うことにした。
入り口に近い隅っこで、並んで腰掛けると、早輝はさっそく常備していたお菓子を取り出す。
「はい、範人」
「ありがとう」
とりあえず飢えは凌いだが、二人にとっては別の問題があった。
400轟音緑黄「ガレキノ楽園」2:2010/06/21(月) 19:14:46 ID:73DZKz9X
「ハックション」
範人が大きなクシャミをする。
「大丈夫?範人。やっぱり、寒いよね」
無人の工場は、当然のことながら暖房器具などあるわけなく、あちこち錆びれ、隙間風が入ってきた。
あまりの寒さに、ジャケットの上からガンマンワールドで着用しているマントを羽織っているが、防寒には気休め程度にしか役に立っていない。
焚き火もできないので、二人は自然と身を寄せ合っていた。
その姿は、まるで親からはぐれた動物の子供たちが、ぴったりと身体をくっつけてお互い暖をとっているよう。
「お仙さん、どこいっちゃったんだろう。呼べば会えそうな気がしたのに」
範人は、鼻をすすりながらも、まだオーセンのことを言っていた。
「もしかしたら、またヒューマンワールドでゴミを集めてるんじゃない?」
「そうかも。ちぇっ。せっかくジャンクワールドに飛ばされたんだから、お仙さんに会いたかったな」
確かに、ジャンクワールドは自力で行ける場所ではないが……。
本当に残念がっている範人を見て、早輝は満開のスマイルを浮かべる。
「範人、なんだか、ジャンクワールドに飛ばされたの喜んでるみたい」
「だって、お仙さんに会えると思ったから。でも、早輝も強くなったよね。前にここに飛ばされた時は、スマイルできなかったのに」
「あっ……」
確かに、そうだった。
401轟音緑黄「ガレキノ楽園」3:2010/06/21(月) 19:15:57 ID:73DZKz9X
通信手段は使えず、
ゴーオンジャーにも変身できず、
脱出できる方法など思い浮かばなくて、絶望すら感じてしまって、スマイルなんかできっこなかったあの時の自分。
以前飛ばされた時は昼間だったけど、今回は夜だし寒いし、状況はもっとひどいはずなのに。
それでも、ネガティブじゃない自分がいる。
「ホント不思議。ベアールやバルカもいないのに……。でも、スマイル平気。きっとみんなが迎えに来てくれるって信じてるし。それに」
前にジャンクワールドに飛ばされた時、
ネガティブな自分を励まし、変身せずにウガッツと戦って、元の世界に戻ることができたのは範人のおかげだった。
「一人じゃないもん。範人と一緒だから大丈夫!」
……まさか同じジャンクワールドで、焚き火をしている男がいるとは、早輝も範人もこれっぽっちも思っていなかったが。
「うふふふ」
「えへへ」
お互い笑みがこぼれる。
最初はぴたっとくっつけていた体が、どちらからともなく身体を押し合い、おしくら饅頭になったり。
寒さを忘れるように範人とじゃれまくる。
元々家族のように暮らしていたゴーオンジャー。
その中でも未成年の二人は、双子の子供たちという位置づけ。
おまけに範人は女の子のような顔立ちだったから、早輝は余計に意識していなかったのもある。

―― 一人じゃないもん。範人と一緒だから大丈夫!

そんな言葉が自然と言えたのも、他人として見ていなかったから。
「ねぇ、早輝」
「ん?」
だから、範人の瞳が段々熱を帯びていったのにも早輝は気づず返事をした。
「チューしてもいい?」
402轟音緑黄「ガレキノ楽園」4:2010/06/21(月) 19:17:06 ID:73DZKz9X
「え?」
目をパチパチさせる。
まるで「ご飯先に食べてもいい?」みたいな自然な感じの言い方だったから。
チューと聞こえたような気がしたけど、聞き間違いかと思ったほど。
でも、まぎれもない事実だった。
「なんか僕……、胸がすごくドキドキしてきちゃった」
腰に感触があったので見下ろすと、後から右手がしっかりと回されている。
反射的に離れようとしたが、早輝の方が端に座っていたので、ほとんど身動き取れなかった。
「あっ!」
壁にを見ると、そこには範人のもう片方の手。
完全に範人に塞がれる形になってしまって、早輝の頭の中は大パニック。

とにかく、なんとかしなきゃ。

引きつりながらも、スマイルを浮かべて両手でガード。
「範人、何冗談言ってるの?範人はキレイなお姉さんが好きなんでしょ?あたし、違うし……」
「でもチューしたいのは、早輝だよ」
女装しても全く違和感のない柔和な顔。
月明かりで妖しく光る頬笑みに、ついつい見とれてしまう。
それでも、身の危険の方が大事大事と言い聞かせる。
「だ、ダメだよ。こんなところで……」
「こんなところだからだよ。今この世界には、早輝と二人しかいないんだよ。誰もいない。相棒たちもいない」
耳元で、わざと熱い息を吹きかけながら囁く声。
ぼぉっとなりそうな頭を振り切るように、早輝は両手だけでなく、首もぶんぶんと左右に振り始める。
「僕のこと、嫌い?」
「……」
嫌いじゃない。
だから困ってしまう。
先ほどよりも、小さく首を振るしかなかった。
「よかったぁ」
頬に温かい手を感じて、小動物のようにびくっと動く。
壁をついていたはずなのに。
気がついたら頬を優しく撫でまわしている手。
「ねぇ、早輝もドキドキしてる?」
今度は縦にうなづくと、少年は目の前で笑みを見せた。
「もっともっとドキドキしようよ。そうしたら、寒さも忘れるよ」

――チュッ。

柔らかいものが、音を立てて頬に触れた。
範人の言うとおり。
胸がドキドキして、頭がクラクラして、血液がドクドク流れてパニックが収まらない。
「えへへ。チューしちゃった」
「ダメだってばぁ……」
言葉だけの抵抗なのは分かっている。
そして、範人には全く効果がないことも。
ダメといえば言うほど、額、目尻、こみかみ、耳たぶ、と触れる回数が増えていって。
「うぅぅ」
言葉にできなくて目で訴えると、範人の顔がまた近づいてきた。
「早輝、かわいい」
とがらせた下唇に、また短く音を立てて押し付けるとすぐに離れる。
目を見開いて驚く間もなく、ニ陣三陣と降ってくるキスの雨。
「ダメだよぅ…」
覆いかぶさろうとする体を、両手で避けようとするも、その力は弱弱しい。
逆に、両手首を優しく掴まれた。
「あっ」
そっと両手を地面に下ろされる。
もうガードする気力もない。
再び唇が重なると、行き場のない両手は、ぎこちなく緑のマントを掴んでいた。
403轟音緑黄「ガレキノ楽園」5:2010/06/21(月) 19:18:21 ID:73DZKz9X
今度は、中々離れない範人の唇。
ぷっくりとした唇を舐めるように器用に舌でなぞると、軽く開いた口の中へ侵入していった。
カチンコチンの早輝の口の中は、同じように固まっていて。
リラックスさせるように、舌で溶かしながら絡みつく。
真っ赤にしてされるがままになっている早輝を見ていたら、もっといじめたくなったのか。
範人は、早輝のマントの中から手を潜り込ませると、やわらかい部分で止めた。
「あぁん、ダメだってぇ」
我に帰った早輝は、パッと唇を離すが、範人の顔は目の前。
「どうして?」
「どうしてって……。そんなのダメに決まってるでしょっ!」
「何度も言ってるじゃん。ここには、誰もいないんだよ?二人きりなんだよ?恥ずかしい?じゃぁ、僕が先に脱ぐね」
「え?」
早輝が驚いている間に、範人はさっさとマントを取ると、ジャケットとポロシャツをズボンを脱いだ。
それらをきれいに畳むと、その上にマントをかぶせる。
「はい、ちょっとゴツゴツするけど。……ハックション!」
派手にくしゃみをしつつ、範人は笑みまで浮かべて余裕綽々。
「寒いよぅ。……早く枕と掛け布団がほしいな」
「もうっ!」
ぷいっと頬を膨らませながらも、早輝はその場からは離れなかった。
だって、決して嫌じゃなかったから。
でも、範人のペースに巻き込まれっぱなしなのが悔しい。
むーっと睨みつけても、おかまいなしに範人は脱がしにかかる。
緑のマントの上に折りたたまれたまくら代わりの黄色いジャケット。
その横には白いポロシャツと黒いミニスカート。
「あぁん!返してよぉ」
さりげなくブラをしまおうとする範人を、手で隠しながら、もう片方の手でぽかぽかたたいたり。
なんだかんだいいつつ、結局イチャイチャ。
「あん……」
「もっと、よく見せて」
真っ暗とはいえ、月の明かりで、ツンと上を向いた二つの果実が範人の前に晒される。
「恥ずかしいよぉ……」
「すごく、きれいだよ、早輝の胸。ドキドキして、寒さなんか吹っ飛ぶよ」
「やだったらぁ……」
誰もいない二人の世界。
一度見られたら、もうどうでもよくなっていって……。
ミニスカートの枕に寝かされると、
早輝のマントを両肩にかけて抱きしめてきた。
404轟音緑黄「ガレキノ楽園」6:2010/06/21(月) 19:19:35 ID:73DZKz9X
舌で押しつぶされた先端。
転がしたり、つついたり、甘い声を聞きながら、
範人は柔らかい麓まで唾液を塗りたくる。
ぎゅっと閉じた太ももを撫でながら、下着の中に忍び込ませると、ねっとりとしたものに触れた。
「うううぅ」
胸から唇を離すと、早輝は潤んだ目で見上げている。
「気持ちいい?」
そっと指先で撫でながら聞くと、返事の変わりに高い喘ぎ声。
「そうだよ。誰もいないから、もっと大声出していいんだよ。もっともっと気持ちよくしてあげるね」
閉じた太ももが、徐々に開かれていって。
下着に手をかけると、果実の皮のように簡単に取れた。

「範人ぉ……」
とうとう、全部脱いでしまった。
寒さも恥ずかしさも二の次。
目を閉じても聞こえる、くちゅくちゅという水音。
自分の足の間から出ているなんて信じられない。
「あぁ……ん!」
最初は小さな声だった。
しかし、一度大きな声を出てしまうと、もう止まらない。
「ああっ!!!」
真っ暗だし、
誰も来ないし、
ガンマンワールドでの禁欲的な生活が高まって
二人をさらに大胆にさせた。
あれほど恥ずかしがっていたのが嘘のように。
範人の舌が、もっとも敏感な所をいじるのを許してしまっている。
掛け布団かわりのマントも役立たず。
「早輝、僕のこと好き?」
うんうん、とうなづくと、範人がもう一度「僕のこと好き?」聞いてきた。
わかってるくせに。
だから、こんなになっているのに。
「好き……範人、大好き!」
早く続きをしてほしくて、早輝は夢中で叫んでいた。
「じゃぁ、入れるね」
返事は聞かれなかった。
充分潤った秘所に、あてがわれた若い肉棒。
「あん、あぁっ……」
一際高い悲鳴にも似た声を、範人が唇でふさぐ。
ただただ、範人にしがみついて。
ぎゅっと目をつぶって。
唇に意識を集中すると、次第に足の力が抜けて行く。
少しずつ範人を受け入れていきながら。
「僕も、早輝が大好きだよ」
ゆっくりと目を開けると、そこには女の子みたいな少年の笑顔。
405轟音緑黄「ガレキノ楽園」7:2010/06/21(月) 19:20:20 ID:73DZKz9X
ガンマンワールドにも朝が来る。
「おはよう、早輝」
目を覚まして起き上がると、そこには何も身に着けていない自分。
そして横には、同じくすっぽんぽんで笑顔であいさつする範人。
でも、やっぱり寒いのか、クシュンと大きなくしゃみをして。
陽の光は、電気の必要もないくらい、明るく二人を照らす。
「いやぁぁぁん。範人の馬鹿ぁ。エッチ!ブラ返してっ!」
範人の笑い声を背中に聞きながら、早輝はあわてて服を着始める。
「範人も早く着なさいよ」
「だって、早輝が座ってるじゃん」
見下ろすと、敷かれていたのは緑のマント。
あわてて離れると、範人は前にぶらさがっているのも隠す様子もなく服を着始めた。
「もう、知らない!」
ぷいっと顔をそむける早輝だったが、それくらいで動じる範人ではない。
「早輝、すごいキレイだったよ。それに大胆ですごくドキドキした」
「知らない知らないっ」
本当に我ながら、どうしてあんなに大胆になってしまったのか。
思い出すだけで、かーっと真っ赤になってしまう。
「ほらっ、そんなこと言わないでさ。スマイルスマイル」
範人は、早輝を振り向かせると、ぷーっと膨らんでいるほっぺをつまもうとした。
そして……。
お互い、ぷっと吹き出してしまった。
「範人、すごい汚れてるよ」
「早輝だって、顔真っ黒」
「ひどーい」
埃っぽい工場で。
唾液で濡れた顔で寝ころんだせいか。
明るい所で改めてお互いの顔を見て、あまりのひどさに大笑い。
「ホント、不思議。この前の時は、スマイルなんてできっこなかったのに」
「行こっか」
「うん」
えへへ……と笑いあうと、二人は工場を後にした。

誰もいない二人の世界。
だから、あんなに大胆になれたのに……。
実は、遠く離れていない場所で、たき火をしていた一人の男と出会うのは、数時間後のこと。
<終わり>
406名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 21:51:08 ID:K4bCnO2G
<<398 GJ!!もうなんだこの人目を憚らない(というか実際にないのだけれど)でいちゃいちゃしている二人は!
こうやってふたりで心も体も暖めあっている時に流ノ介はと思うと・・・不憫すぎていっそ最高だ!
小悪魔範人がエンジェル早輝の事好きすぎてどうしようかと。もうとにかく可愛いというかなんというか。
ごちそうさまです。
407名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 21:00:18 ID:NN/xmCxd
轟音緑黄GJ!
可愛すぎるぜ!
408名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 20:16:35 ID:zXb7fcSL
今日のゴセイジャーは萌えたな。
恋を知らないゴセイジャーの男達に身体で恋を教える女の子達とかありそうだな。
409名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 21:44:40 ID:JdbIqMl8
来週の「エリをほっておけない」ハイドさんが気になりまくり
先日はモネと名コンビ振りを見せてたくせに!w

でも動揺してたお兄ちゃんと違って、アラタはハイドさんがどれだけエリに接近しても
余裕のよっちゃんって気がする
410名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 13:16:26 ID:9Mned3zd
>>409
まあ、アグリとエリが一緒に連れて行かれても、平気な顔してたしな、アラタ
411名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 14:45:00 ID:Y09k1qGb
まだ目覚めてないのかすごく自信があるのか…どっちにしても侮れない奴だなアラタは
412名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 19:42:22 ID:GsYtprmL
まあ、先週の話を見るとアラタはまだ恋とかよくわからないみたいだから目覚めてないだけかもしれん。
しかし、アグリとハイドも恋したことないのは意外だったな。
413名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 23:24:26 ID:TN4+qATt
話の骨折るが、気になって仕方がないことがある。
ゴセイジャーのエリ関係のスレ、いくつか投下されているけど書くのに抵抗ないか?
だってヘキサゴン(メンバー)だよ中の人。おバカキャラが定着してしまっているし…。
414名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 23:39:23 ID:nZRwVNHr
>>412
モネに一瞬彼氏疑惑が浮上した時、アグリが動揺したのは
可愛い妹に彼氏なんか!ってだけじゃなくて
俺もまだ彼女なんていたことないのに妹に先越された!って焦りが
あったのかと思うとなんか笑える
しかし最年長のハイドもチェリー確定とは…
性的年齢としてはモネ:中1レベル ハイド:高2レベル くらいなのかな
415名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 23:41:45 ID:LmS+jADL
書く時は中の人のことなんか全然考えない(思い浮かびもしない)
ヘキサゴンも観たことないから本人がどんなキャラかも知らん


お兄ちゃんには恋愛エピソードが1回欲しいな
幽魔獣から助けた清楚な年上の女性に惚れて頑張るが
実は夫と子供がいた、みたいなベタな展開でいいから
416名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 00:17:43 ID:y0ZTqeLr
彼氏持ちとかならともかく、夫子供持ちはキツいなwww
417名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 01:38:02 ID:YTU8j63Z
>>398遅ればせながら轟音緑黄GJでした!

先週ゴセイナイト相手に
「あなたのこともっと知りたいな」って上目遣いで触るエリが何かえろかった

来週の身長差コンビも楽しみ
418名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:43:44 ID:t6jXUhNs
>>413
そんなもん気にしてたらなにも書けんだろ。
419名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 17:51:57 ID:2jl2pwe2
>>413
「スレ」の使い方違うぞ。
てか、んなこと気になるならこんなスレ見なきゃいいのに。
420名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 21:37:38 ID:0SJezPOE
ちなみに折るのは話の腰だぞ
骨じゃなく
421名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 23:13:17 ID:t+Z481GP
とんだおバカキャラだなww>>413
422名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 02:33:29 ID:rGZ6AP8v
>>413
控えめに言っても
ゆとり乙
としか表現しようの無い感覚に駆られる良レス
423名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 01:43:46 ID:7rwUBOFe
このスレで扱ってるのって最近の戦隊ばかりかと思ってたが、
まとめサイト見たら古い作品も少し扱ってるのな
フランスとダイアンまであるのには驚いた

昔の戦隊(ゴレンジャー、デンジ〜ファイブ辺り)って
ストイックで隊の中で恋愛しないイメージがあるけど(ファイブは兄妹だからまず無いか)保管庫のゴーグルの小説読んだら
作品見たことある人が妄想でカプ小説書いてくれたらちょっと読みたいかも、と思ってしまった


そういや昔、どっかで電撃竜×人魚な妄想を見た記憶が…
424名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 19:32:51 ID:ad3zbwdG
>>423
マジレンジャーの所見たら普通に姉弟が絡む奴あったからファイブマンも大丈夫だ。
425【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:29:39 ID:it+QxAk8
2月ごろ、天知家に護星界からやって来た5人の護星天使が居候することになった。
天知家の長男である望は当初びっくりしたが、護星天使の1人であるアラタと望は友達になったため、
望は父の秀一郎と相談し、快く彼らを家に迎え入れた。

現在でも望と護星天使たちは天知家でゲームをしたり、トランプをしたりと平穏な一日を送っているが、
望は気になることが1つだけあった。

それは、護星天使の1人であるエリの存在であった。彼女はちょっと天然なところがあるが、
やる時はやり、今までにも数々のウォースターからの刺客を倒してきた。
そんな彼女を、望は友人であるアラタと共に慕っていた。
しかし、望はエリを慕うと同時に、一つの感情を彼女に抱いていた。

…その感情とは愛である。望は彼女のことを密かに愛していたのだ。
彼が彼女を愛した理由は簡単である。彼女は毎日のように、
小学生の望には刺激が強すぎると表現していいほどの過激な姿を見せているためである。
426【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:30:05 ID:it+QxAk8
たとえば、望が学校から帰ってきたとき、きわどいミニスカートで寝そべっていたりしていることである。
望を視点にして見てみると、あともう少しでエリのパンツが見えそうなのである。
ただでさえ美女であり、誰にでも優しい、
しかも艶やかな太股を持つ彼女のパンツが見れるというのは、望にとってはかなり至福な事である。

だが、彼女のミニスカートは何か強い力で守られているかのように、決して中身が見えないのだ。
望は彼女のパンツの見たさに、ちょっと背を屈もうと考えるが、彼女に気付かれるのを恐れて実行することが出来なかった。
エリの艶やかな太もも、見えそうで見えないミニスカ、毎日このきわどい光景を見なければならず、
望は喜と苦が交じり合った気持ちに駈られていた。

もう一つは、エリが風呂から上がり、たまに望の前にバスタオル一枚で現れることである。
望は天知家の住人で風呂に入るのはいつも最後であり、風呂に入る前はリビングで本を読んだり、
絵を描いたりしている。そして、そんな時バスタオル一枚のエリが望の前に、
「望、お風呂上がったから次いいよ〜」とやって来て、あられもない姿を小学生である望に見せるのだ。
望は自分が愛しているエリのあられもない姿を見たら顔を真っ赤にし、エリから視線を離す。
当然、望はエリのその姿見たさに、横目でちらちらと彼女を見ている。
そんな時、エリは「どしたの望? 熱でもあるのかな〜」と望の額を触ろうと、体を密着させてくるのだ。
当然、風呂の湯で濡れ、艶やかが増しているエリの太股とほぼ生の胸が望の体に密着し、望の息遣いは荒くなる。
望は無理やり息遣いを抑えようとするため、周囲から見れば不自然な状態である。

エリと毎日のように一緒にいた護星天使から見ると普通に思えるのかもしれないが、
望から見るとエリは普通ではない位、望を惹きつけている「何か」があった。
望は小学生であるが既に思春期を迎えているため、彼の中ではエリを我が物にしたいと欲望が蠢いていた。
しかし、小学生である望にそんな勇気はあるはずはなく、毎日苦しい日々を送っていた。
427【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:30:44 ID:it+QxAk8
ある日、エリを含むゴセイジャーはどんな攻撃を真似し、オリジナルの攻撃よりも
攻撃力が勝る攻撃を相手に放つ星人「変わり種のパワードダーク」を苦戦の末、何とか撃破した。
今回の戦いはアラタとエリの頑張りの末、2人が起こした奇跡で得た勝利であった。
そんな2人を3人の護星天使と望は祝福したが、2人はかなり疲れきった表情だった。
…無理もない。普段起こることがない奇跡を2人は起こしたからだ。
やはりエリは自分よりもアラタが支えてあげなければならないと、望は考えた。

その夜、秀一郎はちょっとした用事でどこかに出かけていた。どこへ行ったのかは一切不明である。
また、9時半ごろになると護星天使たちのほとんどは眠りについていた。
パワードダークとの戦いで疲労がたまっていたのだろう。

そんな中、アラタ、エリはまだ眠りについていなかったらしく、エリの部屋から2人の話し声が聞こえてくる。
(アラタとエリの話し声だ…やっぱりあの2人、とても仲が良いな)
廊下を望が歩いていた。今起きている護星天使はスカイック族の2人しかいないのだ。
望は彼らの話しに自分も加わりたく、エリの部屋に向かっているのだ。
しかし、本心で望は3人で話すよりも、エリと2人きりで話したいと思っていた。
428【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:32:12 ID:it+QxAk8
「アラタ、エリ、僕だよ」
望はエリの部屋のドアをノックした後、そう言った。
しかし、いつも元気な声でアラタかエリは返事をするのだが、なぜか今回は返事がなかった。
「あれ、おっかしいな…エリ、僕だよ、望だよ!」
今度は少々大きな声で叫んだ後でドアをノックしたが、相変わらず返事はない。
(もしかして、2人に何かあったんじゃ…?)
望は考えた。今回の星人は今までの星人よりも少々強く、
スカイック族は奇跡を起こして何とか勝てたために疲労で倒れてもおかしくない。
「アラタ、エリッ!!」
望は寝ている護星天使を呼ぶことを考える間もなく、思いっきりドアを開けた。

「アラタ、エ…あ、あれ?」
そこには床で眠っているアラタと、ちょっと膝を曲げてベッドの上で眠っているエリの姿があった。
(何だ、疲れて寝ていただけか…今回の戦いは、2人が頑張ったおかげで勝ったからね)
望は床で寝ているアラタに疑問を持ちつつ(おそらくエリにベッドから落とされたと考えた)、エリに毛布を掛け直そうとした。
429【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:32:49 ID:it+QxAk8
すると、「ん…」とエリは寝返りをうった。そのとき、拍子でエリのミニスカートが捲り上がり、
すらりと伸びる脚とむちむちとした太股が露わになった。しかし、エリのパンツは見えていない。
「!!」
望は自分が夢見るような光景に仰天した。エリは眠っている。しかもアラタは床でぐっすり眠っている。
このままだと、エリのパンツを見ることが出来る上、エリの豊満な胸の谷間を拝むことが出来る。
思わず望が生唾をゴクリと飲み込んだとき、エリは「あん…」などと、甘く吐息を桜色の唇から漏らす。
望はエリが寝ぼけているのをわかりつつ、自分を誘惑するような甘い声に誘われていった。
「エ、エリ…」
望はエリの股の間を割って入り、エリの頬を右手で撫でた。エリの頬はすべすべであり、
まるで卵のような肌であった。望の心臓の鼓動は高まり、頬にキスしたくなる衝動に襲われた。
しかし、望にもちゃんと理性というものがある。彼女に同意なくキスすると、逆にエリを傷つけてしまう。望はそう考えた。
だが、いまさら自分のような小学生がエリみたいな年が離れた美人と関係を持つことなどありえないと望は考え、
「エリ…!」
そのまま望はエリの卵のような頬にキスをした。その感触は、自分が今まで味わったことのないようなものであった。
「あぁん…」
そのとき、エリは妖艶で嫌らしい吐息を出した。エリの行動一つ一つが望の欲を酷く駆り立てる。
望はエリの誘われるかごとく右手でエリの後頭部を抱き、
左手でエリの背中を支えた後、エリの艶があり桜色である唇に自分の唇を重ね合わせた。
これが望にとってのファーストキスであり、エリの唇はとても柔らかく、味はかなり甘かった。
更に望はエリと密着しているため、自分の鼻腔にエリの甘い香りが届き、望は不思議な気分になっていく。

(気持ち良い…ずっと、このまま…)
望がエリの唇を味わっていると、突然エリの唇から桃色の舌が伸び、一瞬で望の口内に侵入した。
「!!?」
突然のことに望は驚く間もなく、エリの両腕は望を優しく抱きしめ、よってエリの豊満な胸が望の胸と密着する。
そればかりかエリの舌は望の舌と絡み合い、望の歯列をなぞっていく。
(フフフ…)
「んっ、くっ……」
望の目が微睡む仲、エリの舌は望の口内深く侵入し、望もエリの口内に舌を入れ、エリの綺麗な歯列をなぞっていく。
呼吸をする間もなく繰り返される望とエリの口付けは、かなりねっとりとして厭らしいものであった。
「うっ! はぁ、はぁ、はぁ…」
望とエリは唇を離したことで光る唾液の糸がアメ細工のように伸び、二人の口元を結んでいく。望の息遣いは荒かった。
430【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:33:29 ID:it+QxAk8
「え、エリ……どゆこと?」
「フフフ、一杯食わされちゃったって感じの顔かな? の・ぞ・む♡」
エリが色っぽく望の耳元で囁くが、望には全く理解できなかった。
なぜエリが突然起き、しかも自分の舌を絡ませたことで自分を極上の快楽の中に誘い込んだのかが。
「実はね、望むが風呂に入ってる間、皆にこのカードを使ったのよ」
エリはそう言うと、懐から1枚のゴセイカードを取り出した、そのカードには「スメーリング(SMERRING)」と書かれていた。
「これは…?」
「このカードはね、甘い香りで周囲の動物を眠らすことが出来ちゃう能力を持っているの。
でもね、なぜかウォースターを眠らすことは出来ないんだよね〜…」
説明を終えた後、エリはスメーリングカードに口付けたあと、懐にカードを入れた。
その姿には男を欲望の中に誘い込むような何かがあった。
「何で、エリは寝ているふりをして、僕を誘ったの?」
「フフ、望の様子が最近おかしかったからよ。私がミニスカート姿でソファーに寝そべっている時、
いつも顔赤くして、私を見ないようにしているじゃん。」
「い、いや、それは…」
「きっと私のスカートの中身が気になったと思ったから、毎日望が喜びそうな格好をしてあなたに近づいてみたら…」
「……」
「んもう、正直な子ねぇ〜♡」
そう言うとエリは自分のベッドに大きく腰掛けた。彼女は膝を大きく折り曲げ、
自分のパンツに左手を添えて望の視界から見えないようにした。望は顔を赤くしつつ、大胆な格好をしているエリを直視した。
「…」
「ねぇ望、私がこの格好であなたを誘っているとしたら、あなたはどうするのかな?」
「…当然、僕はエリに誘われるよ……」

望はエリを優しく抱きしめ、彼女をベッドに押し倒そうとした。
望にはエリをベッドに押し倒す力はなかったが、エリは望が望むまま、彼女は自分からベッドに倒れた。
そのまま望はエリの額、頬、唇と、自分の唇を落としていった。唇を落とすたび、望の息遣いはだんだんと激しくなっていった。
「エリの…太もも…」
そして望はエリの艶やかな太股に自らの唇を落とし、口付けるだけでは飽き足らず、エリの太股に自分の舌を這わす。
「ん…ぁっ…」
エリの甘い声の誘われるかごとく、望は右手でエリの太ももを上下、内股と掌を滑らせつつ左手でエリのスカートをめくり上げた。
「これが…エリのパンツ…」
「どう、綺麗…?」
エリのパンツの色は淡いピンクであり、前にはかわいらしいリボンが付いていた。
望は念願のエリのパンツを見れたことに喜びながら、両手でエリの太ももを添えつつ顔をエリのパンツに近づけた。
望がエリのパンツに顔を近づけると同時に、エリは自ら脚を大きく開く。
望は彼女に誘われるかごとくエリのパンツに自分の鼻と唇を密着させ、そのまま首を上下に振った。
「ぁ…ん……」
「エリのパンツ、肌触りが良い上にいい香り…」
望はエリのパンツの今までにないいい香りに酔いつつ、
両手でエリの太股を自分の頭左右に寄せ付けると、今度は首を左右に振りながらパンツを舐め回した。
「ん…気持ちいいよ、望…」
「エリ…」
望の意識はエリのパンツの香りのせいか、朦朧としてきた。否、自分にとって初めての情事であるからであろう。
今、エリは自分のものとなり、自分はエリを滅茶苦茶にする事が可能となったのだ。
431【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:34:17 ID:it+QxAk8
エリのパンツを望は十分に味わった後、彼はエリの上着にあるファスナーを下げ、
彼女のアンダーシャツをぎこちない手つきで脱がせた。
そこにはパンツと同じ色のブラジャーのみを上半身に着ていたエリの姿があった。
望は自分の鼻から鼻血が出るような感覚に襲われつつ、芸術的なエリのブラジャー姿を激視した。
「さあ、続きといきましょうか?」
「うん…」
エリは望が自分のブラジャーに自分の頬を擦り付けているのを見ながら、ブラジャーのホックをはずした。
望の目にはエリの雪のような白い肌と、白い双丘の先にある蕾が浮かび上がり、彼はそこに釘付けとなる。
そして望は問答無用でエリの豊満な乳房を両手で揉みつつ、エリの唇を自らの舌で舐め回す。

「はぁ…んっ…」
「エリ…なんだか僕も気持ちが良くなってきた…」
望の右手はエリの豊満な乳房を揉むのを続け、左手をエリの秘所へと伸ばした。
「いやん、望ぅ…」
「…ごめん。僕、もう我慢できない」
エリのパンツ越しに、望は人差し指で彼女の秘所を弄る。そのため、部屋にはくちゅ、くちゅと卑猥な音が響き渡る。
「んっあ…」
望はエリの愛液がついているパンツを脱がせ、彼女の秘所を自分の舌で愛液ごと丁寧に舐めまわす。
「あぁん!望、私…」
「僕は今エリとやっていることが夢のようだ。今、エリのを舐めているのすら現実だと信じられないほどだよ」
「でも、私が気持ちよくなっていることが現実だっていう証拠だよ、望」
「じゃあ、続けるよ、エリ…」
エリの愛液を自分の舌で綺麗に拭き取った後、望はエリの丸みを帯びた尻の右側に自分の左手、右頬を擦り付ける。
432【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:34:48 ID:it+QxAk8
エリは望が至福の表情を浮かべているのを見て、望の耳に囁いた。
「うぅん…望って意外と、えっちなのね♡」
エリはそう囁くと、自分の太股を望の股間に割って入らせ、彼の大きくなったものをズボン越しに擦り付ける。
「うっ… エ、エリ…!」
望は至上の快感に身を包まれ、エリに掛けた手を一種だけ緩める。その隙をエリは見逃さず、彼女は望を押し倒す。
「望、あなた自分が敏感なところわからなかったの?」
「敏感なところ? い、いや、全く…」
(まあ、望は小学生だからそこまで知らないか…仕方ないわよね)
エリはそう思うと、先ほど彼のものを擦り付けた太股を今度は深く押し当てた。
「うっ、くっ…!」
「どう…気持ち良い?」
エリは繊細な指先で彼の頬を撫でた後、彼のズボンと下着を下ろした。そこには大きくなった望のものが顔を出していた。
「こんなに大きくしちゃって…じゃあ、仕上げだよ、の・ぞ・む♡」
「し、仕上げって…うぐ!」
望の顔をエリは両手で押さえた後、自分の唇を望の唇に再び重ね合わせた。今度のキスは舌を絡ませあうようなものではなく、
彼女は望の上唇、下唇の順にくわえ込み、彼を幻想的な世界へと誘い込む。
「え、エリ…」
エリは望の胸板に自分の豊満な乳房を押し付けつつ、望の唾液がついたことで艶やかさを増した太股で彼のものを挟み込んだ。
「あっ、あっ…!」
「小学生のあなたにはまだ早いから、私の太股で我慢してね…」
望にはもはや何のことだかわからなかった。自分を包み込む甘い香りとエリのこれまでにない濃厚なキス、
自分の胸板に押し付けられている豊満な乳房、そしてむちむちとした太股に挟みこまれている自分のもの…
彼はエリから齎される快感に浸され、望の頭の芯は彼女によって呆けさせられていった。
「……っ!」
「望、良いよ出しちゃって…」
「………うっ!!」
望はエリの太股の中で自分の欲望全てを出し、彼の欲望はエリの太股を垂れていった。
望にとって見えそうで見えなかったエリのパンツを見れたことができただけでも至上の快感であったが、
これまでにない多くの快感を味わったことで、力なくエリの胸の中に倒れこんだ。
433【護星】望×エリ:2010/07/02(金) 20:35:41 ID:it+QxAk8
「ねぇエリ、何で僕にえっちなことをさせてくれたの?」
望はズボンと下着を穿きながらエリに尋ねた。エリは上着を着ながら答えた。
「私ね、毎日望の不満そうな顔を見てきたから、もうその顔を見たくなかったの」
「だって、エリのピンク色のパンツを見たかったから…
でも、今日でエリのパンツを見れただけじゃなく、エリの秘密を奥まで知ることが出来たよ」
「フフフ…正直ね♡」
エリはそう言うと、懐からテンソウダーを取り出し、一枚のゴセイカードを望に見せ付けた。
「それは…」
そのカードには「メモリーフライ(MEMORYFLY)」と書かれていた。
望はこのカードの効力を知っている。相手の記憶を消すということを。
「まさかエリ、僕の記憶を…?」
「…望がもう少し大きくなったら、また記憶を戻してあげるよ」
そう言うと、エリはメモリーフライカードをテンソウダーにセットした。
その直後、望の意識がぼやけ、彼の視界は真っ暗となった――

「あれ? エリ、望寝てるけど何かあったの?」
数分後、床で寝ているアラタが目覚めた。アラタの目にはベッドに腰掛けているパジャマ姿のエリと、
エリの太股の上に頭を乗せて眠っている望の姿が見えた。
「それどころかエリ、先に風呂入ったの?」
「うん、アラタぐっすり寝ていたからね。それにしても、可愛い寝顔だったよ」
「え? いや、ハハハ…」
アラタは顔を赤くして言うと、エリは望を抱きかかえて自分の部屋を出て行った。
「エリ、望なら僕が運ぶよ」
「いや、望は私が運ぶわ。アラタはベッドに座って待っててね!」
エリが望と一緒に部屋を出て行くとき、エリから「くちゅ♡」と言う卑猥な音が聞こえた。
しかし、その音は自分の幻聴だろうとアラタは考えていた。
また、彼はエリの部屋がやたら良い香りで包まれている事も気付いていなかった…。


他のスレにあるネタと被ってしまったかもしれないが、許せ!
434名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:21:28 ID:WfH8PZGr
遂に戦隊カプスレにもおねショタが…(ごくり
GJ!だが注意書き…はあったほうがよかった?wかも?w
まぁタイトル見ればショタなのは分かるけどw
435名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 14:03:15 ID:6exgQ+eW
おぉぉ…大GJ!
おねえさまと少年がツボな自分にはたまらん
モネと望、も読んでみたいのぅ
436名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 22:52:49 ID:2k+HQJYN
博士も入れてやって
437名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 23:34:32 ID:hSKvYW0J
今日のゴセイを見て
青「エリ!料理じゃなくて性行為も手順がだい…」
桃「大丈夫、大丈夫!えっちいことはフィーリングよ!」
青「ま、待つんだエリ…服はまず女性から脱ぐものであってうきゃああああ」
な桃×青を妄想した
知性派と感性派のやり取りって感じがもろに出てて面白かったなぁ
438名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 00:14:40 ID:lfedRm09
っていうか、
エリ丼を照れつつ褒める青のデレっぷりときたらw
なにこの新婚さんって感じで当てられたw
439名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 00:24:13 ID:lspxlRtG
後片付けをエリに命じられたアラタの姿に微かなジェラシーの念を覚えて
「エリ……俺に命令してくれればいいのに」とかこっそり考えてハァハァしたり
エリとの一夜の前に前戯の時間や攻め方を秒単位ミリ単位で考えたり
挿入時の角度や深さまできっちり計算しつつ挑んだりするハイドさんは
ちょっとイヤだ
440名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 10:38:54 ID:T6+c22bE
自分はそんなハイドさんが好きだ
441名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 13:49:16 ID:+lOPml+U
今週分見た。素晴らしいスーパー青桃タイム!幸せだった!
442名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:53:05 ID:tBlfV4eG
なかなか次が投下されないので自分の希望を一つ

>>36にゴセイ繋がりでダイレンジャーの亮×リンを見てみたいとあったけど
自分的にはゴセイのコラボレーションを見てみたい
亮×エリ、将児×モネ、リン×アラタとか

443名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 07:22:50 ID:U+6z9xuB
>>423
前に特撮版で書いてあったなあ、と思い出して探したよ。
すごい昔の過去スレから見つけた。
2002年うpだった。
ゴーグルファイブで 赤間×ミキ なんだけど、以下コピペ
444ゴーグルVコピペ1:2010/07/10(土) 07:27:35 ID:U+6z9xuB
「手を、握っていてください・・・」
ミキの言葉に、赤間は少しどきりとした。
こんな状況で、理性を保てるのか不安なのに、ミキの手を握っても大丈夫なのだろうか。
二人きりの薄暗い部屋で、ミキの顔はいつもよりも憂いがあるように見える。
憂える女の顔は、男の理性をどこかへ飛ばせるくらいの威力がある。
一瞬の間、迷いは出たが、「ああ」といって、軽くミキの手を握った。
何か言いたかったが、何もいえない。
言葉を口にすると、この状況は軽く壊れそうな気がする。
沈黙のなか、握った掌が汗ばんでくるのがわかる。
「・・・・・・私」
ミキが口を開いた。
「小さい頃、こうして父に手を握ってもらわないと眠れなかったんですって」
先ほどまでの憂い顔は、安心しきった、柔らかな笑顔になっている。
「一人だったら、どうなっていたか想像がつかないけど・・・、赤間さんがいてくれてよかった」
ニコリと微笑み、身体を赤間に持たれかける。彼は鼓動がミキに伝わらないかと心配になる。
「・・・少し、身体を借ります」
そういうとミキは眼をつぶった。赤間は何も考えられず、ただミキをやさしく抱きしめるだけだ。
安心しきった彼女は子供のように寝息を立て始めた。
445ゴーグルVコピペ2:2010/07/10(土) 07:28:27 ID:U+6z9xuB
ことの起こりは、2週間前にさかのぼる。
5人に宛てて、誰からか判らない招待状が届いた。
デスダークとの戦いは終了し、5人はすでにそれぞれの生活に入っていた。
赤間は商社に入社後、つい最近海外勤務が決まったところだ。
黒田は大学を何とか卒業し、本郷博士の温情と、水のあった職場、ということで、未来科学研究所の所員として、研究に明け暮れる日々。
青山はホッケーの実業団に戻り、練習・試合と忙しくすごしている。
黄島は以前世話になっていた動物園の園長から、「獣医師免許を取らないか?」と言われ、医学部受験のための日々を送っていた。
ミキは休学していた大学へ戻り、キャンパスライフを謳歌している。
だが結局、海外勤務が決まり、ある程度の有給が使える赤間と、学生のミキだけが招待に応じることにした。
黒田は研究結果を招待日までに出さねばならず、断念。
青山はちょうど遠征試合の日程と重なっていて断念。
黄島は、動物園のシフトがうまく調整できずに断念。
少し動揺した赤間に黒田は「結果が速く上がれば、俺も合流するからさ」と言った。ことの起こりは、2週間前にさかのぼる。
5人に宛てて、誰からか判らない招待状が届いた。
デスダークとの戦いは終了し、5人はすでにそれぞれの生活に入っていた。
赤間は商社に入社後、つい最近海外勤務が決まったところだ。
黒田は大学を何とか卒業し、本郷博士の温情と、水のあった職場、ということで、未来科学研究所の所員として、研究に明け暮れる日々。
青山はホッケーの実業団に戻り、練習・試合と忙しくすごしている。
黄島は以前世話になっていた動物園の園長から、「獣医師免許を取らないか?」と言われ、医学部受験のための日々を送っていた。
ミキは休学していた大学へ戻り、キャンパスライフを謳歌している。
だが結局、海外勤務が決まり、ある程度の有給が使える赤間と、学生のミキだけが招待に応じることにした。
黒田は研究結果を招待日までに出さねばならず、断念。
青山はちょうど遠征試合の日程と重なっていて断念。
黄島は、動物園のシフトがうまく調整できずに断念。
少し動揺した赤間に黒田は「結果が速く上がれば、俺も合流するからさ」と言った。
446ゴーグルVコピペ3:2010/07/10(土) 07:29:22 ID:U+6z9xuB
車で目的地まで2人で行くことにした。
とりあえず、ミキを迎えに行くと、彼女はスカートをはいていた。見慣れない彼女の格好は、赤間には少しまぶしい気がした。
アイボリーでロング丈のマーメイドカット。ショートの編み上げたブーツを履き、髪はアップにしている。
淡いピンクのアンサンブルを着て、人待ち顔で待ち合わせ場所にいる。
少し大きめのボストンバッグを持っているのにもかかわらず、数人の若い男にナンパされ、ちょっと困っているようだ。
シルバーのセダンを降り、彼女に声をかけると、男たちは一様に舌打ちをしながら、ミキのそばから去っていった。
ミキはほっとした表情で「赤間さん」と呼びかける。
「ごめん。待たせたね」
「ううん。私が早く来ちゃっただけ。でもちょうど助かっちゃった。」
ニコ、と微笑む安堵した表情に気を良くしながら、赤間はミキの荷物を持って車へ彼女を誘導した。
「あ、ありがとう。・・・・・・でも、誰なのかしら。私たちを招待した人って。」
心当たりはある?と赤間の顔を覗き込む。彼は首を横に振り、トランクにミキの荷物を収めた。
「行ってみたら待ってるかもしれない。とにかく行ってみないと。」
そうね。ミキは同意し、自然助手席に身を滑り込ませた。
こうして、2人は東京から招待された場所へと向かった。
447ゴーグルVコピペ4:2010/07/10(土) 07:30:46 ID:U+6z9xuB
到着したのは、伊豆の山荘。
一通の手紙がおいてあり、本郷博士の署名になっている。
手紙には山荘が博士の別荘であることや「5人の慰労のため、ここへ呼んだ」ことが簡潔に書かれていた。
とりあえず、2人が使用する部屋を決めた後、リビングでこれからのことを話し合った。
招待状には2泊3日の日時が書いてあったため、どうするのか、ある程度決めてはいたものの、
いざ2人になってみると、計画を変更しなければいけないことが多くなっていた。
「さて」
「どうしましょうか」
時間は夕刻。山荘の2階から見える海に日が落ちる時間だ。
食事は朝だけ時間を決めて、ほかはお互いに聞きながら、ということにした。
ほかに決めることは何もない。
「これからの予定なんだけど」
「私、これからお夕食作るわ。それから、なんだけど」
「なに?」
「あの、海に行きたいの」
上目遣いでミキが提案する。赤間はもちろんOKした。
448ゴーグルVコピペ5:2010/07/10(土) 07:31:55 ID:U+6z9xuB
車から下りると、ミキは波打ち際まで歩いた。赤間は彼女についていく。
「すごーい!もう真っ暗ね!」
海は黒く見えるが、波打ち際までいくと、波の白さが際立つ。ミキの声は子供が夜の海を怖がるような恐怖を楽しんでいる。
波打ち際で、波が靴にかからないように、ぎりぎりのところを散歩している彼女を赤間はほほえましく思いながらタバコに火をつける。
紫煙をはき、視界からミキが消えない程度距離を保ちながら、後を追う。
不意に、周りが明るい感じになった。雲に隠れていた月が姿を現したのだ。
月光はスポットライトのように、ミキをやさしく包む。
「きれいだ」
口から自然と言葉が出る。その言葉はもちろん彼女には聞こえていないのに、ミキはくるりと振り返った。
「赤間さん!見て!海が光ってる!」
その言葉に海面に眼を走らせると、月光で所々きらきらしたものが見える。
ミキは赤間のもとへかけてくる。
「きれいじゃない?」
「ああ。きれいだ」
その言葉はミキに向けられていた。
彼女は嬉しそうににっこり笑い、光っているものを確かめに、波の来る場所へ近づく。
楽しそうな彼女を見ながらタバコを携帯している灰皿で消した。
途端、彼女が小さな悲鳴を上げた。聞こえた瞬間、彼女は水の中に腰を下ろしている。
赤間は彼女のそばへ駆けつけた。
「ミキ!だいじょうぶか?」
「ああ、・・・・・・ええ。平気・・・とはあまり言えないわ。濡れちゃった」
いたずらっぽく上目に赤間を見るミキがあまりにも愛らしい。ミキの身体を抱き起こすつもりで背に回した手に力が入る。
「ミキ」
「赤間さん?」
赤間の顔が近くにあることへの恐怖を無意識に感じ、ミキは彼の真意を探るために視線を合わせる。
「っ・・・!」
唇に彼の熱を感じる。自然瞳が見開かれる。
「ん・・・っふ」
声が出てしまう。赤間は唇を離そうとしない。ミキの頭をかき抱き、項の辺りをまさぐりながら、ミキの唇を吸い続ける。
「あ、ん。や・・・む」
逃げるために小さく開けた口腔に舌が滑り込んでくる。ミキの背筋から頭まで、あまやかな痺れが走る。
互いの舌が絡まりあう頃には、ミキの瞳は閉じられていた。彼女はこの初めて味わう快感に身を委ね始めていた。
449ゴーグルVコピペ6:2010/07/10(土) 07:32:50 ID:U+6z9xuB
ふ、と、ミキの身体から力が抜けた。赤間はそこで初めて唇を離した。
彼女の腕がだらりと下がり、彼女が失神しているのがわかった。赤間はミキを抱きかかえ、車へ戻ることにした。

運転席で紫煙をくゆらしていると、小さくうめき、彼女は覚醒した。
「あ、・・・わた、し」
かすれた声で現状を把握しようとする。赤間と眼を合わせ、なぜ自分が車の中にいるのか、記憶が戻ると、急に羞恥が身体に沸き、眼をそらした。
「戻ろうか。風呂に入ったほうがいいと思うし」
事務的にいいながら、エンジンをかける。ミキは何も答えない。黙って車を山荘へ走らせた。
ミキは濡れたために感じる寒さで、身体に掛けられていたタオルをかき合わせていた。
山荘に着くとすぐ、赤間はバスルームに彼女を抱えていった。
「身体を温めたほうがいい。俺は後でいいから」
脱衣所に彼女一人残し、赤間は部屋へ戻った。
しばらくすると水音が聞こえてくる。泣いているかもしれない。思うが、後悔はない。
1年以上片思いだったことを、彼女に知らせただけだ。そう思いながら、身体の中から沸き起こる、痒みに似た思いにどうしようもなくなる。
濡れたシャツとスラックスを脱ぎ、着替える。と、股間が屹立している。
彼女の唇の柔らかさを思い出すと、怒張が強まる。そのままバスルームに行きたい気持ちを何とかなだめ、衣類を身につける。
リビングで、タバコに火をつける。気分が落ち着くような気になる。
どのくらい時間がたったのかわからなかった。灰皿の中には6本の根元まで消している吸殻が入っていた。新しいタバコに火をつけ、一息すった。
「・・・あの・・・」
背後からミキの声がした。
450ゴーグルVコピペ7:2010/07/10(土) 07:35:37 ID:U+6z9xuB
濡れ髪がまっすぐ胸の辺りまで降りていた。
怯えと、ギリギリのところで何とかバランスを保っているらしい彼への信頼感とが鬩ぎあっている、複雑な表情をしていた。
「・・・お風呂、お先に・・・。あの・・・、バスタブにお湯、はってありますから・・・」
「髪、伸びたんだね」
赤間はミキの言葉を聴いてないのか、関係ないことを口にした。ミキは不思議そうに赤間を見ながら「ええ」と答える。
「これ、吸い終わったら入るよ。ありがとう。」
そう言いながらフィルターを口にする。話があちこちに移動して、ミキは訳が解らなくなる。
「・・・?どうしたの?突っ立って」
「え、と。あの・・・」
言葉に迷いが出る。どう言葉をつなげればいいのか判らない。聞きたいことがありすぎる。
「あの・・・、先に、休みます。おやすみなさい」
何とか出てきた言葉だった。とにかく自分の考えをまとめなければ。どう言えばいいのか判らないなんて。
「風呂に入って、疲れが出たのかもな。ゆっくり休んだほうがいい。おやすみ」
口の端を持ち上げ、微笑む。ミキはどう答えていいのか判らないまま、薄く微笑み伏目がちに下を向いた。
451ゴーグルVコピペ8:2010/07/10(土) 07:37:04 ID:U+6z9xuB
部屋へ戻り、ドライヤーでぬれた髪を乾かしながら、今日のことを思い返していた。
熱風が耳に当たり、少しくすぐったく思う。自然口の端が笑ってしまう。だが、海でのことを思い出すだけで、表情は沈む。
どうして、あの時・・・・・・キス、なんて・・・・・・。私、・・・・・・。
顔に化粧水をピタピタつけていく。頬の辺りを押さえながら目を閉じる。唇が、熱い様に感じる。
両手を口元へ当てる。彼のキス・・・・・・。
ミキにとって初めてのキス。頬が朱くなる。熱を帯びた何かが、身体の奥から湧き上がってくる。背筋に甘い痺れが走る。
どうして・・・、キスしたの? 赤間さん・・・。
考えても解る訳がなかった。
気づいて、部屋に干したハンガーに眼をやる。
スカートは洗えば平気だけど、ブーツはちゃんと手入れをしないと。
もやもやするこの気持ちも、洗ったりできればいいのに。
あと2日。一緒にいても、大丈夫なのかしら・・・・・・。赤間さん、迷惑じゃないかしら。
私・・・・・・どうすれば、いいのかしら・・・・・・。
カーテンを引くと、黒い海が見える。
・・・・・・海に行こう、なんて、言わなければ良かった・・・・・・。
泣きたいような、泣きたくないような気持ちで、海を眺め続けた。
452ゴーグルVコピペ9:2010/07/10(土) 07:38:01 ID:U+6z9xuB
階下から電話の音がした。
赤間はシャワーを浴びているらしい。水音が聞こえる。
ミキは戸惑いながら、階段を折り、受話器を上げた。
「もしもし?」
っと、こういう場合はなんていえばいいのかしら?
「ミキか?」
耳慣れた声が聞こえた。
「黒田さん?どうしたの?、って言うより、ここの番号、どうして」
「書いてあっただろ?」
知っていて当然と言われたようで、記憶を探る。書いてあったかしら?
「どう?そっちは。」
気さくに話しかけてくるが、なんと答えればいいのか判らない。逡巡しているうちに、向こうから声がかかった。
「なにか、あった。」
「え?」
「声が暗い。どうした?」
黒田が目の前にいなくて良かった。いればきっと表情から察してしまう。
「なんでもないわ。あの、黒田さん。こっちには、来れそう?」
2人だけの、いたたまれなさに、つい聞いてしまう。どうか、なんでもないように聞こえていますように。
「イヤ、ちょっと難しいかも。ところで赤間は?」
「あ、と。今、お風呂に入って・・・・・・あ、ちょっと待って。今代わります」
濡れた頭を拭きながらバスルームから出てきた赤間に、「黒田さんからよ」と言って、受話器を渡す。
言葉を交わし始めたのを見て、リビングの奥にあるキッチンへ行く。
コーヒーを淹れよう。
453ゴーグルVコピペ10:2010/07/10(土) 07:39:46 ID:U+6z9xuB
照明を少しおとしたリビングのソファに座って、淹れたばかりのコーヒーを飲んでいた。当然、赤間の分も置いてある。
彼は微笑み「ありがとう」と言って、カップに口をつけた。
「黒田さん、何か言ってた?」
「ん? いや、大したことは話してない」
言いながら眼が泳いでいる。ミキは気づかない振りをした。
赤間が煙草に火をつけた。テーブルの上においてある箱から、不意に思い出したことがあった。
パパも、これと同じのを吸ってた。
コーヒーを一口のみ、この、2人で並んで座っている状況を確認する。そんなことに意味はもちろんない。
「なに?」
紫煙を吐きながら、ミキの小さな視線に気づいたのか、赤間は尋ねる。
「あ、の」
確かめたい欲求に駆られた。赤間は自分にとってどんな存在なのか。
「手を、握ってください」
パパのような人なのか、黒田と同じで兄のような存在なのか、はっきり判るような気がした。
454ゴーグルVコピペ10:2010/07/10(土) 07:42:02 ID:U+6z9xuB
「手を、握っていてください・・・」
ミキの言葉に、赤間は少しどきりとした。
こんな状況で、理性を保てるのか不安なのに、ミキの手を握っても大丈夫なのだろうか。
二人きりの薄暗い部屋で、ミキの顔はいつもよりも憂いがあるように見える。
憂える女の顔は、男の理性をどこかへ飛ばせるくらいの威力がある。
一瞬の間、迷いは出たが、「ああ」といって、軽くミキの手を握った。
何か言いたかったが、何もいえない。
言葉を口にすると、この状況は軽く壊れそうな気がする。自分が壊してしまうかもしれない。
沈黙のなか、握った掌が汗ばんでくるのがわかる。
「・・・・・・私」
ミキが口を開いた。
「小さい頃、こうして父に手を握ってもらわないと眠れなかったんですって」
先ほどまでの憂い顔は、安心しきった、柔らかな笑顔になっている。
「一人だったら、どうなっていたか想像がつかないけど・・・、赤間さんがいてくれてよかった」
ニコリと微笑み、身体を赤間に持たれかける。彼は鼓動がミキに伝わらないかと心配になる。
「・・・少し、身体を借ります」
そういうとミキは眼をつぶった。赤間は何も考えられず、ただミキをやさしく抱きしめるだけだ。
安心しきった彼女は子供のように寝息を立て始めた。
赤間はどうしたらいいのか判らず、とりあえず、煙草を消した。
そして、起こしてしまうのが可哀相な気がして、抱き上げ、部屋のベッドへ寝かせる。
キスしても判らない。
思うだけで、何もせず、小さく「お休み」と言い、部屋を出た。
455ゴーグルVコピペ11:2010/07/10(土) 07:43:46 ID:U+6z9xuB
眼が覚めると、カーテンの隙間から光は差し込んでいた。時計を探るが、いつもの場所にはない。
ああ、私、本郷博士の山荘にいるんだっけ・・・。
おぼろげな記憶をつなげながら、今度こそ時刻を確認する。午前7時。いつもより少し遅い起床だ。
ゆっくりベッドから起き上がり、カーテンを開ける。太陽光が海に反射して、輝いている。
いい天気!
とても清清しい気分に、昨日の記憶が翳りを射す。
が、それを振り捨てるかのように頭を軽く振り、洗面所へ降りていった。

「おはよう!」
階下に降りた赤間に、ミキが声を掛けた。その声は昨日のことなど忘れてしまったかのように、溌剌としている。
「よく眠れた?」
「・・・・・・ああ。」
「私、昨日眠っちゃったみたいで・・・ごめんなさい。お部屋まで、あの・・・重かったでしょ?」
恥じらいを感じさせながら、2人しかいないのにこっそり聞いてくる。寝起きでまだ頭が覚醒していないのか、どう答えればいいのか判らない。
「いや・・・・・・。大丈夫」
何とかやっと答えると、安堵した笑顔でミキは「良かった」と言った。
456ゴーグルVコピペ12:2010/07/10(土) 07:46:54 ID:U+6z9xuB
ミキの作った朝食を終え、コーヒーを飲みながら今日の予定を話し合う。
とりあえず、車で30分ほどのところにある美術館へ行くことにした。
「・・・運転、たまには代わってもらおうかな・・・」
ボソッと赤間が言うと、ミキは大きく眼を見開き瞬きを数回する。
「・・・ミキ、どのくらい運転してないんだ?」
「え、っと、1年位・・・・・・以上かな?だって、都内に住んでるし、車、持ってないし・・・」
「運転の自信は?」
激しく頭を横に振る。赤間はそんな彼女がなんだかほほえましく、ちょっと意地悪いことを考え付いた。
「午後は運転しよう」
「えっ!イヤッ!」
「大丈夫だよ。前は運転できたんだし」
「前は必要だったし、免許を取ってすぐだもの。今はダメ!絶対できない!」
「できるよ。アクセルとブレーキさえ間違わなければ」
「怖いからダメ!」
断固として彼女は拒否する。そんなミキを見るのは初めてで、驚きながらも嬉しくなる。
「じゃあ、この件は保留しておいて、そろそろ出かけようか」
保留、と言う言葉に引っかかりながらも、美術館へ移動することにした。
457ゴーグルVコピペ13:2010/07/10(土) 07:48:21 ID:U+6z9xuB
美術館では、マリー・ローランサンやピカソなど近代フランスの絵画展が開かれていた。
館内は観光シーズンから外れていることもあり、人は疎らだった。が、気になったのは美術館職員や警備員、その他の男性客が、必ずミキに視線を送ったことだ。
彼女はタートルネックの茶色いカットソーに、薄いピンク色のパシュミナを着けていた。下はコーラルピンクを少し薄くしたミニスカートに小さな1センチヒールがついたサンダル。
髪は横を編みこんで、きれいに伸ばしている。もちろんナチュラルメイクだ。
すらりと伸びた細い足が、視線をさらい、そこから上へ上がっていく。
ミキは何も感じていないようだが、赤間は気がきではない。
ローランサンの暖かい色調で描かれた額の前で、赤間はさりげなくミキの腰に腕を回した。ミキは少し驚いて赤間を見るが、薄く微笑むと、次の額へ移っていった。

美術館から出て、車を海のほうへ走らせる。
今日の昼食は、ミキが作ったサンドイッチだ。
「ありあわせのもので作ったから、おいしいかどうかは自信がないけど」
ミキはそういうが、昨日からの食事で、腕前は立証済みだ。
「自炊してるんだな」
「ええ。だってお金かかっちゃうでしょ?外食ばかりだと。カロリーも高いから、すぐ太っちゃうわ」
それを聞いて、もう少しくらい太ってもいいかも、と思ってしまう。昨日抱きしめたとき、折れてしまうかと、少し心配したことを思い出した。
458ゴーグルVコピペ14:2010/07/10(土) 08:06:43 ID:U+6z9xuB
「ごちそうさま」
赤間は言いながら、パンくずを払った。ミキも同じ言葉を言ったあと、彼と同じ動作をする。
二人の間を海風が心地よく通る。
「じゃあ、そろそろやろうか」
「なにを?」
「運転」
腰掛けていた堤防からヒョイと降り、ミキは浜辺へ駆け出す。
「イヤッ!絶対ダメ!」
「大丈夫だよ!」
いいながら彼女を追いかける。サンダルに砂が入ったらしく、立ち止まり、サンダルを脱いでいる彼女を捕まえる。
「ミキ・・・・・・」
はっとする。この状況は昨日の夜とあまり変わらないこと。
彼女も同じように感じているらしく、頬を染め、俯く。
「・・・離して」
ミキの口から出た言葉に、素直に従う。
「ミキ、昨日のこと・・・・・・」
言いかけて、迷う。彼女は赤間をまっすぐ見ている。視線を絡ませる。口が開く。
「謝る、つもりはない。ただ、言い忘れてたことがあった」
「なに?」
まっすぐな視線は、確実に彼の胸を射抜いていた。言葉を待っていると感じた。言わなければ。
「好きだ。ミキのことを、愛している」
459ゴーグルVコピペ15:2010/07/10(土) 08:19:27 ID:U+6z9xuB
言葉が見つからなかった。
結局赤間の運転で山荘に戻ったが、2人とも必要以上の会話をしなかった。
午後3時過ぎ。
リビングで、お互いを意識している。何をすればいいのか判らず、何も手につかない。
部屋で独りになってしまえばいいのに、それもなんだかしづらい。結局、リビングで過ごす。
お互いが今までの言動を反芻していた。今までの関係が壊れていくのを感じながら、新しい関係が築けるのか心配だった。
吸殻で灰皿が埋まっていく。煙草のケースにはあと1本しか残っていない。赤間は部屋へ行ってストックを取ってくるか迷った。
カップに手をつける。と、底の方にほんの少しの茶色い液体が残っていることに気づく。新しくコーヒーを淹れなおそうか、ミキは迷った。
同時に腰を上げた。視線が合う。逡巡し、また腰掛ける。
外を見ると、陽が落ちかけている。時計の針は4時過ぎを指している。同時にため息をつく。眼が合う。
俯いた瞬間、なんだかおかしくなり、笑ってしまう。
「やだ、もう」
「おかしいこと、何もしてないのにな」
2人とも笑い続け、笑いが止んだ時には見つめあっていた。
「ミキ」
赤間の声とともに唇が近づいてくる。重なった瞬間、どちらからともなく、互いに腕を回した。
止まらなかった。2人とも何も考えることなく、互いの唇を感じていた。
「好きだ」
赤間の言葉に、顔を赤らめて「私、も」と答える。キスの続きをしたかった。
460ゴーグルVコピペ16:2010/07/10(土) 08:22:00 ID:U+6z9xuB
やっとの思いで唇を離す。
見つめあい、抱き合う。離したくなかった。
頭がぼうっとする。キスのせいなのか、夕暮れの赤い日差しのせいなのか、判断できない。
ミキはそのままソファに身を倒されると思っていた。知識では知っている事を、初めてされるのだと思っていた。
はっとして、身体を離した。おもむろに口を開く。
「もし、今黒田さんが来たら、なんて、・・・・・・」
「こないよ」
ミキの言葉に赤間は即答した。ミキは大きな眼を動かす。
「昨日の電話、覚えてる?」
でんわ?思い出す。そうだ。どうしてここの番号を知っていたんだろう。
あの後確かめてはいないけれど、招待状には書いていなかったように思うのに。
「俺たちは、黒田にはめ・・・のせられたんだ」
二人きりなら、関係はきっと進展する。良くも悪くも。海外へ行ってしまう前に、想いに決着がつけられる。
ミキは少し混乱した。
「・・・・・・赤間さん、あの、聞きにくいんだけど・・・」
なんて聞いたらいいんだろう。
「え、と、いつ、から・・・・・・わたしの、こと」
「はじめから」
赤間は目を伏せる。きっと今抱き合っていたら、お互いの鼓動が、皮膚まで動かしていただろう。
赤間は残っていた最後の一本に火をつける。
「感情を抑えるのが、大変だった」
いいながら煙を吐き出した。
461ゴーグルVコピペ16:2010/07/10(土) 08:27:05 ID:U+6z9xuB
食事を終え、交代でバスを使う。結局、キスから先には進めずにいた。
「赤間さん、海外勤務って、どこなの?」
バスルームから出てくるなり、ミキに聞かれた。
「フランス。リヨンなんだ」
「どのくらい?」
「2年。まあ、ずっと行きっぱなしってわけじゃないし、4ヶ月に一度は本社へ戻って報告会に出席しないといけないんだ」
いいながら、何か思い出したらしく、あわてて部屋へ戻る。
「赤間さん?」
「ごめん!なんか、渡しそびれてて」
リビングへ降りてきた彼の手にはリボンのかかった箱があった。
「フランス土産・・・・・・渡せないかも、とも思ってたんだけど」
「いつ行ってたの?」
驚いて聞いてしまう。箱を受け取ると、少し重みのあるのがわかった。
「2週間前。向こうで暮らすためのアパートとか決めないといけなくて」
答えを聞きながら、リボンを解き、箱を開ける。中から翼の形をした香水瓶が出てきた。
「こう、ミキに似合うのは、どれか、な、と思って・・・。かなり迷ったんだけど」
目を泳がせながら説明する彼が、なんだかほほえましい。
「レール・デュ・タン・・・」
時の過ぎゆくままに。ニナ・リッチの有名な香水。キャップをひねると甘いバニラのような香りが鼻腔をくすぐった。
462ゴーグルVコピペ17:2010/07/10(土) 08:30:11 ID:U+6z9xuB
「ありがとう!嬉しいわ。今、ちょっとつけてみてもいい?」
笑顔のミキに安堵しながら、「どうぞ」と促す。キャップの栓を、耳朶の裏側へ軽く当てる。
伏目がちに行うその動作が艶めいている。なんだかこの旅行で、ミキの愛らしくも色っぽい動作がやたらと目に付く。
待ち合わせをしている彼女。暗い海辺ではしゃぐ彼女。月光の下のキス。
「これから、大切に使うわ。ありがとう!」
優しい笑顔は、昨日の夜とは違う。心を許した相手に見せる笑顔。
ミキを、愛している。確信した途端、欲情してきた。体中の血流がスピードを増す。
「もう、寝ましょう。明日、帰らないといけないし」
きゃ、と小さく悲鳴が上がった。赤間の腕の中で、これから起こりうる出来事を予測しようとする。
が、考えようとすればするほど、真っ白になっていく。どうしよう。どうすればいいの?
「帰したくない」
言いながら理性は感情に押し流されようとしていた。このまま二人でずっといたい。
「赤間さん」
身体が熱くなってくる。どうしよう。私・・・・・・。
すっと身体が離れた。ミキは驚いて赤間を見た。
「・・・・・・おやすみ」
それだけ言うと、赤間は部屋へ戻ってしまった。
肩透かしを食わされたようで、でもほっとした感じで、ミキの胸中は複雑に鼓動を打っていた。
463ゴーグルVコピペ18:2010/07/10(土) 08:38:33 ID:U+6z9xuB
犯したい女が一番犯しがたい。
ベッドの上で寝返りを打つ。
女を知らないわけじゃない。学生時代から、何人かと関係を持ったし、ちゃんと機能しているのもわかっている。
だが、今回はどうにもできずにいる。しかも一年以上もだ。
原因は多分わかっている。
ミキの口からはっきりとした気持ちを聞いていない。
「あ〜」
言葉とため息が同時に漏れる。

眠れない。

赤間の手を握ったときに感じた安堵感。
パパに似ているのかも、と思ったが、それ以上の何か違う甘い感情を感じた。
これが「好き」っていうことなの?
異性にこんな感情を持ったことは今までなかった。
キスを受け入れたのは、好きなのかもしれない、と思ったからだ。小説で読むよりも複雑な感情。
「好き、かな」
言葉にするだけで、下腹の奥に熱い塊が疼く。
寝返りを打つと、甘い、官能的な香りがした。

明日、東京へ帰るのだ。
東京から・・・・・・。
先のことは、考えたくなかった。
464ゴーグルVコピペ19:2010/07/10(土) 08:42:24 ID:U+6z9xuB
高速を走る。
つかの間の休暇も今日で終わりだ。
どうすればいいのか二人ともわからないまま、山荘を後にした。
甘い感情はどこへいってしまったのか。二人ともたわいのない話を朝から繰り返す。
互いの気持ちを推し量りながら、それには触れないように会話をする。
レースの型押しがされているグレーのスカートの下で、つま先がチョコチョコ動く。
山荘に来るときに来ていたピンクのアンサンブルの上には会話をするたびくすくす笑うミキがいる。
赤間は楽しい気分ながらも、もやもやした感情を持て余しながら、東京への道のりを走らせた。
交通渋滞がところどころあったため、都内に車が入ったのは3時過ぎだった。
ミキに住所を尋ねる。答えが返ってきた辺りで、首都高を降りる。
「あ、近くの駅で降ろしてもらえれば大丈夫よ。電車で帰れるわ」
聞かない振りをする。ハンドルを左へ回す。
「赤間さん。あの、本当に」
「送るよ。荷物もあるし」
住宅街へ入っていく。
「行くときも、迎えに行けばよかったな」
待ち合わせの状況を思い出してしまう。
「赤間さん・・・・・・」
「この辺り?」
「え、あ、そこを左です」
反射的に答えてしまう。ミキは自宅までのナビゲーションに集中することにした。
「住んでるの、一戸建て?」
「ええ」
一人暮らしで、一戸建てなんて、不自然かしら。でも。
「あ、そこです。あそこの、植え込みの辺り」
植え込みにはコスモスがきれいに咲いていた。
465ゴーグルVコピペ20:2010/07/10(土) 08:44:57 ID:U+6z9xuB
ボストンバッグをトランクから降ろす。
「じゃあ」
「ええ。ありがとう。いろいろ」
にこりと微笑む彼女が、愛しかった。
キス以上が、踏み込めずに恋は終わってしまう。焦りと諦めがしのぎを削る。
玄関で、鍵を開けようとしているミキに呼びかけた。彼女はゆっくり振り向いた。
抱きしめて、顎を上げる。大きな瞳がゆっくり閉じる。唇を重ねる。甘く官能的な香りが鼻腔をつく。
互いの身体に腕を回す。離したくなかった。諦めることもできなかった。1年以上の恋を終わらせたくはなかった。
「もう一泊くらいしても、大丈夫?」
低い声でたずねる。ミキはこくりと頷く。体中から鼓動が伝わる。瞳には怯えが少し見える。
「愛してる」
なだめるように、キスをした。
466ゴーグルVコピペ21:2010/07/10(土) 08:48:36 ID:U+6z9xuB
高層にある部屋から東京タワーが見えた。
「あ」
甘い声をキスでふさぐ。ゆっくりと、唇を舌で開けていく。
「は、ぁ」
声が漏れる。股間が充血していく。もう我慢することはなかった。優しく背中を愛撫しながらベッドへいざなう。
ピンクのカットソーの中に手を入れる。小ぶりな乳房を探り当て、ブラジャーのうえから揉みしだく。
「ゃ、あぁ」
首筋にキスしながら、ブラジャーのホックをはずす。やおら上半身を持ち上げ、カットソーを脱がせる。
自分のシャツもボタンをはずし、ミキの体中にキスをしていく。グレーのスカートとストッキングも、ミキが気づかないうちにはずされた。
「ちょ、・・・ああっ!」
待って、と言う前に、乳首を食まれる。
「やあっ、ぅっく」
左手で乳房をもまれ、甘く乳首に歯を立てられる。
「ああん!や、あ、はあっ。あ、あかまさ・・・んっ!あはぁ」
「ミキ・・・・・・かわいいよ」
「やだっ!あん!はっ、あふ」
そろそろと唇がミキの鳩尾へと近づく。赤間の右手は下着の中へもぐりこむ。
「や!だめ!あか、あっ!そこ、っはぁ。やぁ・・・ああん」
中指を割れ目に沿ってやさしく動かしていく。
左手でサテン地の下着をはずしていく。じわじわと秘所から透明な粘液が出始める。
「ヤ、ダメ・・・あぁ。それ以上・・・うぅん。あはぁ、ああ」
もう言葉も出ない。気持ちいいような恥ずかしいような。まともに眼を開けていられない。
それをわかっているのか、赤間がまぶたにキスをした。ミキの顔中にキスをし始める。唇が反応する。どうにもできない。
467ゴーグルVコピペ22:2010/07/10(土) 08:50:52 ID:U+6z9xuB
耳朶をかまれる。途端「ひっ」と声が出て、体中に電気が走る。
その間も赤間の右手はミキの秘所を攻め続けている。
「あっ、あっ、や、あ」
声が途切れ途切れに、甘く漏れる。ミキの細い足が震えだす。
「好きだ。ミキ」
キスを繰り返しながら、同じ口で愛の言葉を繰りだす。
「あ、かまさ、んんっ!はぁっ、」
赤間の唇がミキの秘所へと近づいていく。赤間は両手でミキの両足を押し広げる。
「いやあっ!だめっ!だめぇっ!」
拒否の言葉は赤間の耳には届かない。愛液で十分に濡れたその場所を、舌で更に湿らせていく。
「ああん!やぁっ!やめ、てぇっ、あああ!」
ミキのかわいらしい喘ぎ声は心地よいBGMだ。舌の動きを激しくしていく。ピンク色に染まった小さな突起に舌先が触った。
「ひゃあああああん!っくぅ・・・・・・っはぁはぁ、あ!」
びくりとミキの身体が波打った。とろとろと愛液が流れ出る。
「ミキ・・・・・・いくよ」
言いながら、ミキの秘所にはちきれそうになっている赤間自身を押し当てた。
468ゴーグルVコピペ23:2010/07/10(土) 08:54:35 ID:U+6z9xuB
「や、あ、」
股間に熱い感触がしたかと思うと、いきなりそれはミキの中へと入ってきた。
「ううっ、くぅ」
痛いとは聞いていた。だが、想像したのとはまるで比べ物にならない痛みだ。
「あっ!つぅ、・・・・・・っあっ!や!」
首を左右に激しく振り、唇をかみ締めて耐えようとする。
「ったい!いたっ!あふ・・・・・・っくぅ」
「ミキ!」
グイ、と腰を浮かされ、押し込まれた。声にもならない悲鳴がミキの頭を貫いた。

「ミキ、大丈夫か?」
意識がなくなっていたらしい。ミキの上で、赤間が心配そうに、荒い息遣いで聞いてくる。
涙があふれる。痛くて痛くて死んでしまうのかと思った。
「ミキ、ミキ。愛しているよ」
抱きしめられ、やさしく甘い言葉を体中で感じる。私、赤間さんのこと。
「ごめん、なさい。もう、大丈夫」
言いながら、涙が止まらないままにこりと微笑む。
「赤間さん。好きよ。私、あなたのことが、好きです。だから」
お願い、と赤間を促した。赤間は頷くと、ゆっくり腰をグラインドさせていく。
下腹の奥に未だ痛みを感じながらも、ミキは必死で赤間に応えようとする。
「っはあ。あ、あ、あっ、くぅ」
痛みは次第に快感へと変わっていく。その快感を増幅させるかのように、赤間は腰の動きを激しくしていく。
「ミキ、ミキ!」
名前を呼ばれ、快感は増幅する。高みへと意識が上っていくのがわかる。
「ミキ!ミキ!」
「あっ!あっ!あ!あああああああああん!」
赤間は、ミキの中に思いの丈を放った。
469ゴーグルVコピペ24:2010/07/10(土) 08:57:18 ID:U+6z9xuB
1週間後。
空港に二人はいた。
ミキから、あの日と同じ香りがする。ニナ・リッチの香水。
「私、待ってますから」
赤間の胸の中で、そっと涙を流す。赤間は気づかない振りをする。
「日本に帰るときには、必ず連絡するから」
出逢ったときと同じ髪型で、でもきれいに伸びている長い黒髪をなでる。
唇が吸い寄せられるように重なる。甘い快感が二人に走る。
「2年たったら、・・・・・・その」
「なあに?」
「想いが、一緒なら、・・・・・・結婚、しよう」
言いながら赤くなる。ミキは驚きながらも、嬉しそうに頬を染め、「はい」と小さく頷いた。
搭乗のアナウンス。
せきたてられるように、もう一度キスをする。
「愛してる、ミキ」
「赤間さん。私も、愛して、います。」
頬を染め俯く彼女を独り占めできる日は近い。確信して、ゆっくりとゲートへ向かった。

〜voyage,amore〜FIN
470名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 09:26:09 ID:U+6z9xuB
コピペ2失敗してるね。
スマソ

意外に長くて驚いた。
ほかにもいろいろSS書いてあったが、
オリキャラあったりとかしたので、これだけうp
誤字はなおした。
471名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 18:46:13 ID:jDTPZoxr
>>442
戦隊は全部世界観が繋がってるって言う説もあるから良いとは思うけどコラボって色々大変なんだよね。
472名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 22:14:49 ID:sgNdZkf5
何もしてないのに規制くらった
473名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 07:23:09 ID:0G86ivky
>>470
サルベージ乙。何か得した気分だありがとう。

>>471
下手するとガッカリな感じになっちゃうしね。しかしVSで接点のある同士でなんかあってもいいはず。
ここでよく言われているのは轟音黒と激気黄だが、個人的に銀河赤と救急桃なんかいいなあ。
474名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 23:45:34 ID:I3q6SuX+
戦隊物には珍しいスマートなコマ師である冒険青が
VS激気では黄もカメレオンもスルーだったのは何気に残念
(まあ激気白が冒険黄をナンパしようとしてたし、キャラ被りを恐れたんだろうな
そもそも真面目っ子の激気黄や黒獅子ひとすじなカメレオンがナンパされても
気づかなそうだしw)
475名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 00:40:20 ID:CFAOVMz2
VS激気で冒険黄をナンパしようとし、轟音VSで轟音黄を励まして(また激気黄も
しっかり口説いて)いた激気白に、刑事VSで暴黄に言い寄るばかりか刑事黄も
口説いていた暴のワニに通じるものも感じたw

…もしVS戦隊が仮にあるとして、激気白が真剣黄か護星黄と(あるいは別の
戦隊の黄と?)共演する事があったら、彼女らも口説いてそうだw
別のワニの下駄さんも、真剣VS轟音ムックのインタビューで「真剣メンバーで
コンビを組むとしたら?」という問いに「真剣黄さんで」と答えていたのが
何とも…。
476名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 00:56:59 ID:2w2hCu+d
なんでモテ期は黄色ばっかなんだろうね?w
ピンクは決まった男がいるorちょっと厳しいお姉さん率が高い?

魔法桃は…
刑事に女好きがいないもんなー
魔法VS冒険がなかったのが悔やまれる
477名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 06:30:05 ID:itR/lL4i
昔はアイドル扱い=ピンクだったのにな。
478名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 09:20:48 ID:kHq/NEv6
>>476
真面目な恋愛にはならなさそうだが冒険青と魔法桃はすげー相性よさそうw

VSでなら刑事青と暴黄の絡みが好きだったな
武器を交換するってのが、戦士として対等で認め合ってる感じでいいなぁと思った
479名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 11:37:48 ID:2w2hCu+d
>>478
戦隊では近年稀に見るヤリチンと魔性の女だからなw>ボウケンブルーとマジピンク
芳香ちゃんのボーイフレンドリストに蒼太が末席を連ねていても何の不思議も無いw

って、ヤリチンと書いたものの蒼太が実際おにゃのこと付き合ってる描写って、猫娘回の
回想くらいか?
ナンパ相手ならシズカ・セレネー・ミスサージェスのマッキー?、フェミニスト描写なら菜月・未夢と
あるわけだけど。(さくらさん相手には流石に軽口は控えている様子)
しかし、「何で青い服なの?ひょっとして僕のこと忘れられなくなっちゃった?」とサラリと
口に出せる蒼太は中々の辣腕w普通言えねーよ
480名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 23:07:56 ID:xVaUdb1r
この流れなら言える

93年以前の戦隊ものでのクロスオーバーとか何年も前から妄想している。
恐竜青と鳥人青とか結構いいと思うんだよな。
481名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 23:37:46 ID:6QgHMGJv
スレ違いを承知で


真剣金とキュアパッションの組み合わせを思い付いたが、
この二人が抱き合ってるコラ画像を思い出して妄想が終了した。

せっかくだから保存しておけばよかったorz
482名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 08:48:37 ID:25gpCmQ3
>>479
逆に言えば、冒険青と魔法桃はどの戦隊とも絡められる、ってことにならないか?
昭和戦隊は時系列合わせるのが難しいと思うが。

魔法に関して言えば、全部「魔法」で片付けられるので、大丈夫かw
マルデヨーナ世界もあるしな。

護星も天使だからなんとでもなりそう<コラボ

ずいぶん昔(それこそ昭和)にゴーグルX×ダイナマンで考えたこともあったが、
ここの住人には昔過ぎてきつかろう・・・
そういえば保管庫にはダイナマンはないんだな。
立花レイのヤリマン設定、どっかで見た記憶があるんだが。
桃園ミキは肉奴隷多かった希ガス

今はVSシリーズあるから、前後の戦隊コラボはやりやすそうで裏山
483名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 17:31:44 ID:BreelMfP
>>482
むしろそういう設定の話は、内容からいけばヒロインピンチ系のスレか、
あるいは板違いになるが、昭和特撮板の18禁同人誌で見たいキャラスレで
探した方が良い気がする。

…例えばゴーグルXでもこちらのスレに投下されるのは、>>444-470の赤桃
のような話である事からしても、そういう設定が前提のネタの話は、こちらの
スレでは好まれないから投下されないし、まして保管庫にも置かれる事も
ないと思うのだが。
484名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 21:27:36 ID:Ndec7VQQ
>>481
↓これ?金は殿とプリキュアの映画を見に行く約束をしてたんだっけw

ttp://www.restspace.jp/gazo/img-box/img20100715212235.jpg
ttp://www.restspace.jp/gazo/img-box/img20100715212320.jpg
485481:2010/07/16(金) 03:55:48 ID:KwtecSXZ
>>484
それそれ!ありがとう。保存した。
でも、やっぱり妄想は再開しない。
486名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 18:57:54 ID:Q8FMFB5a
きんもー☆
487名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 02:58:38 ID:9dMaRkQ/
>>479
保管庫の貧乏神の祠〜の人のシリーズを読んでから
蒼太はシズカと以外は考えられなくなったww(それまではどんなスケコマシでも

文章力がすごいあるからチーフ姉さんが旅立った最終回後のカプとして違和感がない
何気に黒黄描写も出てくるし、続編で猫×青×シズカとか書いてくれないかな〜
流石に当時の冒険職人さんとかはもういないんかね
488名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 13:20:20 ID:pKE+iier
しかし今冒険が投下されたとしたら、当たり前だが過去戦隊ってことになっちゃうんだなあ。
あの頃のフィーバーぶりを覚えている身には感慨深いわ。
489名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 21:46:01 ID:uf413Une
今更、CSで冒険にはまって保管庫の作品読みつくした
どれもクオリティ高すぎる
あの頃のフィーバーとやらをリアルタイムで体験したかったよ
490名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 17:24:23 ID:vAW8CVj3
黒黄が最初からコンビ扱いの上「お前が可愛かったからだー!」
だし、青は全方位的におにゃのこスキーだし
桃は赤に悶々、途中加入の銀は黄に勧誘され桃には一目置きつつ一触即発

冒険は全てのカプに優しい作品でした
数字板でも同じことが言われてたけどw
491名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 00:12:43 ID:9nCPaY6O
ジェットほど、前面に恋愛押しではないんだけど途切れなくそういう描写を挿入して
1年を放映した戦隊だからな。それぞれにそれなりの決着をつけてるし。
最たるものは密航だろうがw
492名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 00:22:48 ID:lKNpdz+/
冒険の銀桃好きだなぁ。
493名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 16:00:37 ID:38+6GuiI
シンケンは水着すらなかったが、ゴセイはビキニかよ…
494名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 20:32:49 ID:nkq991o9
>>493
シンケンは和を意識しているから
495名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 22:51:07 ID:N6z73yYT
江戸時代って着物で泳いでたんだよね

濡れてぴったり肌に張り付く着物…
これはこれで凄く良かったのに、残念だな
496名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 04:50:51 ID:a5g/imhi
>>444-470
エロに行くまでの焦らしがハンパねーなw

>>495
シンケンで水着話があったら、着物ではなくふつーに水着だろ?
着物(浴衣?)で水に入るのは太夫しかおらん。
ことは→ワンピース(スク水でもOK)
マコ→ビキニ(パレオ付)
流之介→ビキニw
殿・千明・源太→トランクスタイプ
ってところだろうな。

千明「つーか、ことはスク水かよ!」
ことは「おかしいかなあ? うち、これしか持ってへんねん。」
マコ「まあ、いいんじゃない?」
ことは「マコちゃんはええなあ。スタイルいいし・・・。」
マコ「そんなことない。ことはだってry」
こーゆー展開?

ゴーオンなら、
海の家でバイトに励む範人
だけは確定だろうw
497名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 21:51:22 ID:TetrW0LP
>>496
最後の褒め合い見る前から、真っ先に浮かんだのが水着茉子に目ぇキラッキラさせることは
と両者に対して出遅れた男性陣だったんだが特別幕のせいだろうか…
姫付きでハワイ乗り込みでも久々に集合でもして海行ってほしいw
498名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 23:16:28 ID:4E7aB/8P
なんで女ってそうやって互いに褒めあうんだろうね
自分も褒めて欲しいから率先して相手を褒めるのか?
(「自分がされたら嫌なことは相手にはしない」の逆で)
499名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 01:41:16 ID:tMuqTM5A
うんそうだね
でもスレ違いだしどうでもいいよね
500名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:07:41 ID:5uFmwjqP
ディスりあうよりは建設的なんじゃねぇの

ゴセイ水着回が楽しみです
501名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:13:26 ID:vtLTnsKB
>>490
お前が可愛かったから 最終回前のバック抱きしめ等少女漫画の黒黄
最初から最後までガッチリ夫婦漫才だった赤桃
色んなカプで想像できる戦隊もいいけど組み合わせが決まってて
尚且つ色んなエロ(>>492みたいに)に持って行きやすいノリの冒険は良かったw

シズカの衣装はエロかったなー全身青なのは独り身の蒼太の対になるフラグだと思ってたw
そういやああいう賑やかし的な女性準レギュポジションて最近ないよね
メレ・ケガレシアは味方側になるとはいえちゃんとした女性幹部扱いだったし
502名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 00:29:40 ID:zseeBR07
蒼太×シズカは、プライベートでナンパしつつも
職務に入るとガチで殺し合いしかねない関係がなんかエロかったw
(「シズカちゃんちょっとどいて!」だもんな)
そのくせ終盤凹みまくってる蒼太を勇気付けるのはシズカだし
503名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 01:04:53 ID:Eh3n4uq0
蒼太はニコニコ優しそうなのに、元スパイの危うい色気がジクジク出ててヤバイ
赤×桃、黒×黄の枠組みがしっかりしてる割に、油断すると奴が全部さらっていき
そうな感じがあって、シズカちゃんとかゲストキャラ含めて色々、妄想が膨らむ

でも、本命はぬこなのかな
504名無しさん@ピンキー:2010/07/24(土) 23:55:39 ID:tBa5sPnd
ボウケン話、なんか秋田

そろそろ誰か投下してくれないかな。
505名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 00:17:12 ID:FkqkDOnW
投下した所で自分のお気に入りのカプじゃなかったら、
スルーされるんだろうな
506名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 20:20:11 ID:8H+t6K3i
今日のゴセイジャーはすごかったな。
まさかのビキニ外しwwwwww
507名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 14:04:38 ID:ivykEyLq
まさかのポロリだったな。
508名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 20:53:53 ID:P+8GKifV
砂浜で高々とあげられた桃のお尻が目に焼きついて離れません。
あの姿勢のままで長いの突っ込んで抜き差ししていじめたくなったのは自分だけか。

509名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 00:27:13 ID:FAWXOylD
落ちた水着を拾うアグリとアラタの俊敏さに噴いた
あの水着にはエリとモネのぬくもりと匂いが残って…

いや花火として打ち上げられた際に発生した熱と
火薬の匂いか…
510名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 12:59:14 ID:Oyvdaa8q
>>509
あれを真っ先に奪ったのがハイドさんだったら…お兄ちゃんどうなったんだろうw
511名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 21:22:55 ID:eOrETR98
シーイック族の女性って凄い潮吹きしそう
512名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 22:21:36 ID:IaAeWbc1
次週は、まさかのナイト&モネ?
513名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 19:50:06 ID:vsvm2DnV
冒険の話で盛り上がっていて嬉しくなったので、
書いたまま寝かせていた冒険黒黄を投下させていただきます。

・真墨がチーフになった後のお話。
・とにかくイチャイチャ、甘々。

苦手な方はスルーしてください。
NGワードは【冒険黒黄】君のとなりは宝物

514【冒険黒黄】君のとなりは宝物:2010/08/04(水) 19:51:38 ID:vsvm2DnV
新しいチーフになった真墨はとっても忙しい。

“元チーフ”を追い越そうと今まで以上にがんばってる。
難しい本をたくさん読むようになったし、
苦手だったパソコンの操作も蒼太さんにからかわれながら、一生懸命おぼえようとしてる。
そんな風にがんばる真墨に菜月ができるのは、おいしいココアをいれてあげる事と、
疲れてサロンで寝ちゃった時にそっと毛布を掛けてあげることくらい。
ホントは…前みたいに一緒に遊んだり、おしゃべりしたい。もっと真墨に触れたい。
だけど、がんばってる真墨の邪魔しちゃダメだから。

そう思ってたの。





深夜、菜月は一人で資料室の整理をしていた。
膨大な量の本とのにらめっこに疲れてきてはいたが、
別の場所でがんばっている真墨や蒼太に迷惑をかけられないと一生懸命やっていた。
しかし、集中力がだんだん途切れてくる。本を持つ腕が重い。

「えーっと、これは…?」
「ここだろ。」

右手に持っていた本が自分ではない誰かの手によって本棚に戻される。
聞き慣れた、でも、ここにいるはずのない人の声。
菜月は驚いて声の主を確かめようと後ろを振り返った。

「うそ…真墨、何でここにいるの?」
「仕事終わったから、ちょっと調べ物しにきただけだ。」

目もろくに合わせずにそれだけ告げると、
真墨は突然、机の上に積み上げられていた本を抱え始めた。

「待って、それは菜月が…」
「これじゃ本探せないからな。まったく、お前トロいんだよ。」

すたすたと奥の方の本棚へ歩いて行く真墨の後ろ姿を見つめながら、
菜月は自然に口元が緩んでいくのを感じていた。
ぶっきらぼうに言いながらも、しっかり手伝ってくれる真墨の優しさ。
そして、仕事とはいえ久しぶりに二人で過ごせる時間に、
胸の奥からが嬉しさがこみあげてくるようだった。
515【冒険黒黄】君のとなりは宝物:2010/08/04(水) 19:53:25 ID:vsvm2DnV





「やっと終わったな…ったく、お前がお菓子の話なんかしてるからなかなか進まないんだ。」
「えへへ、ごめんね。」

もうすぐ日付が変わろうとする頃、ようやく資料室の整理が終わった。
久しぶりの真墨との時間が嬉しくて、
おしゃべりをして仕事を長引かせてしまったことを菜月はほんのちょっとだけ反省した。

「手伝ってくれて本当にありがとう。それじゃ菜月は先に寝るね。おやすみ。」

本当はもう少し一緒にいたいんだけど。
そんな気持ちを顔に出さないように気をつけながら、
おじぎをして資料室のドアを開けようとしたその時だった。
後ろから伸びてきた真墨の手が重々しく扉の鍵をかけたのだ。

「真墨…?」

振り向いて何か問いかけの言葉を発しようとしたが、
真墨に後ろから抱きしめられたことで、それらの言葉はすべて宙へと消えてしまった。

「何で最近俺を避ける?」

低く苦しげな声が耳元に響き、思わず心臓が跳ねる。
そして、真墨のためにと思っていた自分の行動が、
まさか真墨を悩ませていたとは思いもしなかった。

「避けてなんかないよ。」
「じゃあ、何で最近、俺と一緒に居ようとしないんだよ。」
「だって・・・そばに居たら迷惑かなって。
菜月はきっと、がんばってる真墨の邪魔しちゃうから。」

本当は誰よりも近くにいたい。
以前のように一緒に話したり、遊んだりしたい。
ただ、その自分のわがままで、
新しいチーフとしてがんばっている真墨に迷惑をかけるのが怖かった。
今までと同じように真墨といてはいけないと思っていたのだ。

「ごめんね。本当は菜月も一緒にいたいの。」

自分が抱えていた気持ちを素直に告げ、
体に回された真墨の腕におそるおそる自分の手を重ねる。
516【冒険黒黄】君のとなりは宝物:2010/08/04(水) 19:55:02 ID:vsvm2DnV

まだ怒ってる?それともやっぱり迷惑だったかな?

不安な気持ちを抱えながら真墨の顔をチラリと見上げる。
意外にも真墨は微笑んでいて菜月は驚いた。

「バカだな。邪魔なわけないだろ?お前は俺のパートナーなんだから。」
「真墨・・・。」

近くにいてもいい。それが真墨の口から聞けた。
たったそれだけでこんなにうれしいなんて。
菜月は真墨から顔をそらして泣きそうな目をこすった。
すると、真墨が不意に菜月の体を強く抱きしめ、首筋に顔を埋めてきた。

「菜月。」
「・・・!」

主張を始めた真墨の固い欲望が太もも押しつけられていることに気がつき、
菜月の顔は端から端まで一気に熱を持った。

「あ、ダメだよ・・・こんなとこで・・・。」

体に回されている真墨の腕を引き離そうとする。
しかし、それも形だけの抵抗。
久しぶりに感じる真墨のぬくもりを離すことなどできない。

「菜月・・・ダメか?」

さらに強く抱きしめられる。
体だけではなく心までもきつくしめつけられるようで胸が痛い。
掠れた声が熱く耳元に響く。真墨が自分を求めている―。

「ずるい、真墨。」

拒むことなどできるわけがない。
だって、ずっと触れて欲しいと思っていたんだから・・・。
菜月は力を抜くと、静かに自分の手を真墨の腕からどけた。

517【冒険黒黄】君のとなりは宝物:2010/08/04(水) 19:58:04 ID:vsvm2DnV

力を抜いて真墨を受け入れたことが合図になった。

見えない何かに突き動かされるように、
真墨の唇と舌が菜月のうなじや首筋を這い回る。
そして、その間にもその柔い肌に早く触れたいと、
真墨の指は菜月のジャケットのボタンをもどかしげに引きちぎるように外していく。

「んっ、ちょっと待って…あっ!」

しかし、菜月の言葉に耳を貸す様子も余裕も真墨にはない。
アンダーシャツとブラジャーが一気に捲り上げられ、柔らかな乳房があらわになる。
下着と胸の先が擦れる感触にさえ感じてしまう。
その中心は触れてくれることを期待するように、すでに痛いくらい膨らんでおり、
菜月は耳の端まで真っ赤になっていくのを感じた。

「あッ…」

真墨の指が直に肌に触れて胸を包み込む、それだけで体の奥が疼く。
そのまま激しく揉みしだかれ、先端を指で摘まんで転がされれば、
自分でも驚くほど淫らな声が唇からこぼれていく。

「やぁ…はぁ…真墨ぃ。」

じわじわと溢れ出す快感に耐えきれず、脚をぴったり閉じようとした。
しかし、もう耐えきれないとでも言うように、真墨の手がスカートの中へと入ってくる。
太ももを撫であげられてショーツの上から秘部を軽くなぞられただけで、
体がびくりと大きく跳ねた。

「っ、お前、もうこんなに…。」
「だって…真墨とずっと……したかったんだもん。」

うつむきながら小さく吐き出した本音に応えるように、
真墨の喉がごくりと鳴るのが聞こえる。
それと同時に、ぐっしょり濡れて張り付いたショーツの中へ指が強引に入り込んできた。

「ひゃっ…ダメ!あっ…やぁん。」

熱くなった奥を何度も何度も掻き回され、
蜜を絡ませた指が敏感になった花芯を摘まみ、擦り上げる。
肌にかかる真墨の荒い息づかいさえも媚薬のようで、ぞくりと甘く体が震える。
その度にそこはひくつき、体の内から熱を滴らせていく。
もはや意味を持たないほど濡れてしまったショーツを真墨が一気に引き下ろす。
後ろでベルトを外す金属音が響き、菜月の胸は高鳴る。
518【冒険黒黄】君のとなりは宝物:2010/08/04(水) 20:00:31 ID:vsvm2DnV

だけど―。

「あ!お願い…ちょっとだけ待って。」
「ここまできてやっぱりダメとか言うなよ?」

おあずけを喰らった真墨が拗ねたようににつぶやき、ぐいと腰を押しつけてくる。
その熱さと硬さに体の奥が甘く疼く。だけど、今はまだ受け入れられない。

「そんなこと言わないけど…」
「じゃあ、何だよ?」
「えっと、あの、きょ…は…して…いの?」
「え?」
「だから…その、今日はチューしてくれないの?」

いつもより早急で乱暴な愛撫。
真墨が自分をどれほど求めてくれていたかを感じられてうれしかった。
けれど、それだけでは足りなくて、愛されているという証が欲しくて―。
消え入りそうな声でおねだりしてみたけれど、何だか恥ずかしくなり、
赤く染まった顔を静かにうつむけた。

あきれてしまっただろうか?
それとも子どもっぽいとバカにするだろうか?
ほんのわずかな沈黙が不安になる。
ちょっと離れていた間に甘え方まで忘れてしまったような気がする。

「ごめん、今のやっぱり…」

“忘れて”と言うよりも先に肩を掴まれ、真墨の方へ顔を向けさせられた。
自分を見つめる真墨の顔は驚くほど優しい。

「あんまり可愛いこと言うな。」

そのまま触れるだけの優しいキスが唇に落とされる。
目を閉じるのも忘れてあっけにとられていると、再び唇が重ねられる。
今度はゆっくりと目を閉じて自分から真墨の唇を食み、舌を絡めてみる。
互いの舌の温もりが交わり合い、頭の中が心地よくしびれていく。

「すごい、うれしい…。」

キスの合間に照れ笑いしながらつぶやくと、熱を帯びた真剣な眼差しにとらわれた。
519【冒険黒黄】君のとなりは宝物:2010/08/04(水) 20:05:04 ID:vsvm2DnV

「もう、我慢できない。」
「え?あッ―」

一気に自分の内がぐっと押し拡げられ、熱いもので奥の方まで満たされていく。
頭から足の爪の先までを快感が駆けめぐり、息をつく間もなくすぐに達してしまった。
しかし、乱れた呼吸はそのままに真墨が耳元で低く囁く。

「まだだ、菜月。」
「えっ、あっ…ひゃ…ん!」

腰を抑えつけられ、再び熱い欲望をねじこまれる。
ドアに手をつき、快感に翻弄される身体を必死に支える。
自分のすべてを感じようと真墨の手が再び胸を包んで揺らす。
その唇は名前を何度も囁きながら、首筋に消えない痕を残す。
肌と肌が触れる感触。
どちらのものともわからない息の音。
二人の繋がりから聞こえてくる水音。
身体を貫く熱。
それらすべてが二人の離れていた時間を埋めていくようで、高められていく。

「あっ、やん、ダメ…もっ…立ってられなっ…また…っっ!」
「な、つき…!」

菜月の中でドクドクと脈打ちながら真墨の白濁が放たれる。
急激に刺激を与えられてふらつく体を真墨がしっかりと抱き止めた。

「悪い…。大丈夫か?久しぶりだから加減が…。」

少し視線を上に向ければ、怒られてしゅんとした子どものような顔が見える。
それがおかしくてつい微笑んでしまう。

「ううん、いいの。菜月、真墨のこと大好きだもん。」

そう言って真墨の頬に軽くキスを落とす。
あっけにとられた後に、真墨の顔がみるみる赤くなる。
だけど、その後に注がれる穏やかで熱いまなざし―。

「俺もだ、バカ。」

唇に優しいキスが落ちてきて、菜月はうっとりと目を閉じる。
しかし、それと同時に感じる下半身の甘い痺れ。

「あ!やだぁ、真墨の、また…おっきくなってる。」
「え!?あ、これは……」

慌ててうろたえる真墨がおかしく、そして、たまらなく愛しくて自然と笑顔になる。
そして、ひそひそ話でもするみたいに真墨の耳元に唇を寄せて囁いた。

「いいよ。今日はもっといっぱい…ね、お願い。」

真墨の顔がまた赤くなる。
しかし、嫌なわけじゃないのはもうわかっている。
体を一旦離すと、先ほどまで本が乗っていたテーブルへ真墨が自分の体をそっと横たえる。

「その言葉後悔すんなよ?」

苦笑いを浮かべた後に、真墨が顔を近づけてくる。
覆い被さった真墨の体にしっかり腕を回すと、菜月は満たされた気持ちでゆっくり目を閉じた。
520【冒険黒黄】君のとなりは宝物:2010/08/04(水) 20:07:32 ID:vsvm2DnV





「どうして起こしてくれなかったんだよー!?」
「だって、真墨気持ち良さそうに寝てたし、蒼太さんもいいって言うから…」
「ああーっ!もう最悪だ!」


それは遡ること三時間前―。


目が覚めた菜月は、ぼんやりした頭で思考を巡らせた。
そして、今自分の居る場所と隣に眠る人物を見てすべてを思い出し、顔を熱くした。
ふと見れば、真墨の黒いジャケットが体に掛けられている。
やっぱりチーフになっても、真墨は真墨なんだ。
トレジャーハンターの時と同じ気遣いに、胸の奥の方にくすぐったさが生まれる。
ありがとうと囁いて、眠ったままの真墨の頬に優しく触れる。
それと同時にアクセルラーが鳴った。
真墨を起こさないように慌てて取ると、爽やかな声が機械の向こうから届いた。

「おはよう、菜月ちゃん。」
「蒼太さんおはよう!」
「もしかして、真墨と一緒?」
「うん…って、何で知ってるの蒼太さん?」
「だって、真墨に資料室に行けって言ったの僕だしね。」
「え…?」

そこでようやく真墨が本を探しに来たというのが、口実であることに気がついた。
真墨は自分に会うために、ここに来たのだ。

「菜月ちゃん、真墨と一緒にいるの我慢して無理してたでしょ?」
「うん。」
「真墨も同じだよ。忙しいけど、本当は菜月ちゃんの側に居たくて仕方ないって感じだったんだから。」

そうだったんだ。
自分は真墨の邪魔をしちゃいけないと必死だったから、気づかなかった。
お互いが側にいたいと願っていたこと。

「だから、たまには菜月ちゃんのこと構ってあげなってね。
 相手のこと考えるのも大事だけどさ、あんまり我慢ばっかりしてちゃダメだよ。」
「うん、そっか。そうだね!」
「まあ、仲良くできたみたいで良かったよ。」
「ありがとう、蒼太さん。」
「いえいえ。どういたしまして。」

蒼太のほっとしたような笑いが聞こえてきた。
隣を見れば穏やかに寝息を立てて眠る真墨の寝顔。
周りに流れる穏やかな空気に思わず笑顔になった。

「まあ、そんなわけで、今日はゆっくり出勤していいからね!
 何たって久しぶりの二人きりの時間なんだから。」
「うん、本当にありがとう!」

蒼太は楽しそうに笑うと、アクセルラーを切った。
そして、隣でまだすやすやと眠る真墨を見ている内に、
菜月もまたうとうとしてきて再びゆっくりと目をつぶった。
521【冒険黒黄】君のとなりは宝物:2010/08/04(水) 20:09:30 ID:vsvm2DnV

それで、今に至るというわけだ。


本来の出勤時刻はとっくに過ぎていた。
チーフとしての威厳丸つぶれだとか、蒼太は後で絶対に冷やかしてくるだとか言いながら、
真墨は真っ青になって慌てて身支度を整えている。
いつもの習慣で、自分の髪の毛も結んでくれたが、
その手つきはいつもよりずっと雑で乱暴で、思わず声をあげてしまう。

「いったーい!そんなに強くひっぱらないでよぉ…。」
「急いでんだから仕方ないだろ!もとはと言えば誰のせいだと思ってんだ。」

軽くおでこを小突かれた。
焦ってドアを開けようとする真墨の背中を見つめていると、ちょぴり胸の奥が痛んだ。
真墨はどんどんチーフらしくなっているのに、
自分が気持ちのまま突っ走ってこのまま側にいたら、
やっぱり迷惑をかけてしまうんではないだろうか。

「菜月、本当に真墨のパートナーでいいのかな?」

やっぱり迷惑なのかなという不安から、思わずこぼれた言葉。
振り返った真墨がため息をつきながらこちらをじっと見つめる。
怖くて視線が合わせられない。

「本当に…しっかりしてくんなきゃ困るぜ。“これからも”俺の隣で働いてもらうんだからな。」
「…真墨!」
「ほら、行くぞ。」

いつもよりずっと優しい声と微笑み。
泣きそうな気持ちはどこかに行ってしまって、代わりに微笑みが唇からこぼれる。
差し出された真墨の手に自分の手を重ねると、
明るくなったドアの向こうへと二人で並んで歩き出した。
522名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 20:11:53 ID:vsvm2DnV
以上です。

可愛いこの二人が今でも大好き!
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
それでは失礼致しました。
523名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 20:58:31 ID:uiVDMkiI
GJ!
何この可愛い子たち。和みました
524名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 21:06:16 ID:OqG4BjLI
うっわ、超大好きなカプが投下されてるヒャッハー!!
GJ!!!
525名無しさん@ピンキー :2010/08/06(金) 01:36:55 ID:Rl1rYWXl
黒黄やっぱり可愛いな。久しぶりの冒険堪能したよ。
GJ!
526名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 01:59:44 ID:c6WAotvC
かわいいかわいいかわいいかわいいいい
超きゅんきゅんしました。GJ!
やっぱり冒険お子ちゃま組は自分的ベストカプだなー
527名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 09:46:01 ID:G/oZIgVr
GJ!!すぎて泣きそうだ。
やっぱりこの二人はいい!
久しぶりの冒険黒黄をありがとう。
528名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 15:36:55 ID:jLkXEAn4
保管庫覗いたら、管理人さんが冒険赤桃の未完のやつの続き持ってるってメッセージに今気付いた。
個人的には気になってたんで保管庫で読めるようになったらいいなって思うんだけど、RJスレに投下されてたらしいし、どうなんでしょう。
529名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 19:12:53 ID:aLDGQ7x3
今日、レンタルしたゴーオンVSゲキレン見たけど、結構萌え要素あったな。
ランの「軍平さんには私がいるでしょ」とか。
530名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 22:14:15 ID:KIKyIGYo
ゴセイの桃って、赤青黒の誰とでも、それなりに妄想は進むんだけど、
黄は青オンリーなのが残念。

頭の固い自分の為に誰か赤黄とか書いてくれないものか…
531名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 23:58:04 ID:9hFTnbxZ
>>529
ランちゃんが随分柔らかいというか、いい意味で世慣れた女になっててちょっとドキっとしたわw
「私がいるでしょ」とは中々言えん台詞w
ケンの猛アタックも余裕で交わしてるし、一体この一年で何があったんだ?
女は変わるな…
532名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 15:19:50 ID:6Qr2TraA
真剣金桃投下します。
秘伝音盤第二幕(夏祭りに遊びに行くやつ)の一年後の話。
といっても、あまりCDの内容には絡んでません。

!注意!殿姫っぽいニュアンスあります。

NGワードは【真剣金桃】夏祭り
でお願いします。
533【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:21:10 ID:6Qr2TraA
「来年も参りましょう!」「俺ぜってー来るから!」

約束といえば、この言葉くらいだった。
私を捨て情を捨て、命を懸けた戦いの日々の中で、来年のことなどわかるはず
もない。
それでも、皆笑いながらその言葉にうなずいていた。



「殿様!茉子ちゃん来はりました!」
嬉しそうなことはの声に迎えられ、広間に通されるとそこには、流ノ介と
千明が待っていて、
数ヶ月の時間を巻き戻したかのような気持ちに茉子は襲われた。
「なんだー、あたしが最後?」
そう呟きながら、いつもの席に腰を下ろす。
と、たちまち黒子に取り囲まれ、卸したてと思われる浴衣にあっという間に
着替えさせられた。
「殿、この浴衣は…?」
代表して問う流ノ介に、同じく浴衣姿の丈瑠が答える。
「母上がお前たちにと誂えたものだ。さぁ、今からお礼に伺うぞ。祭りは
その後だ。」
「お姫様が…。みんなぴったりや。」
喜ぶことはの言葉を合図に、5人は広間を後にした。
534【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:21:56 ID:6Qr2TraA
隠居住まいの薫の屋敷で、改めて再会を喜び合う。
どうやら流ノ介とことはは、前もって今日の訪問を告げてあったらしく、
千明は涼しくて勉強がはかどるという口実で志葉家に入り浸っては、彦馬
にしごかれているらしい。
連絡をしなかったことを茉子が詫びると、丈瑠と薫は顔を見合わせ
「茉子は海外だからな」
「来られないなら連絡するだろうと丈瑠が言っていたが、その通りだったな」
と、笑いながらうなずきあう。
「流ノ介から連絡がある前から、丈瑠が落ち着かなくてな。」
「祭りの話をしたら、すぐに浴衣を作らせたのは母上ではありませんか。」
主君二人が、家臣達の訪問を心待ちにしてくれていたことを知り、流ノ介など
は感極まって泣き出してしまう。
「流ノ介は置いて、早く祭りに行こーぜ!」
千明に急かされ、一向は賑わう街に繰り出した。
535【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:22:50 ID:6Qr2TraA
流ノ介と千明が、お互いに軽口を叩きながら先を行き、
薫が屋台を珍しそうに眺めるたびに、ことはが謎の解説をする。
楽しげな4人について歩いていると、最後尾を歩いていた丈瑠が声をかけた。
「茉子、元気がないな。」
「えっ?!そ……そう?」
見透かされた気がしてあせったが、汗をぬぐう仕草でごまかしながら
「ほら、気候が変わったっていうか…、やっぱり日本は湿度が高いね。」
と、視線をはずす。

久しぶりに仲間たちと顔を合わせて、嬉しくないはずがない。
それでも、用意されていた浴衣は4着。
屋敷にいたときはそう強くは思わなかったのに、なぜか急に心の中に足りな
いものを感じていた。
もう一人、会えると思っていた。疑ってもいなかった。
でも、約束なんてしていない……。

少しの沈黙に、丈瑠は「しょうがないな」と言いたげなため息をついて言った。
「茉子、神輿が来たぞ。」
顔を上げた茉子の目に飛び込んできたのは、


わっしょい、わっしょい


ねじり鉢巻に半被姿で神輿を担ぐ源太の姿だった。

「おー!遅いぞみんな!早く来いよ!」
「源ちゃん!よーし、俺も!」
「殿!我々も参加しましょう!」
ハイテンションな二人に誘われ、「あぁ、今行く」と答えた丈瑠は、茉子の
耳元で「ようやく笑顔になったな」と囁いて傍を離れた。
……丈瑠にはお見通し、ってわけね。
苦笑しながら、茉子はあきれている薫とことはの傍に歩み寄る。
「……去年と同じだね。」
「源さん、先に来てはったんや。」
「……源太は1週間間違えて早く来ていたと丈瑠が言っていたが、遅いより
はましだな。」
薫のつぶやきに、茉子とことはの苦笑いが高い笑い声に変わった。

536【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:24:09 ID:6Qr2TraA


その夜は、源太の修行の成果と成人したばかりの千明を肴に宴は大いに盛り
上がった。
「俺もう無理。」
慣れないアルコールに千明が音を上げたのをきっかけに、なんとなく座は
お開きとなり、茉子は縁側で酔いを醒ましていた。

「茉子ちゃん」
背後から声をかけられ振り向くと、やはり酔いで顔を赤らめた源太が立って
いた。
「ここ涼しいなー。隣、いい?」
「どうぞ」
二人で並んで腰をかける。
酔いで火照った体に、夜風が心地いい。
宴での興奮を冷ますかのように、二人はしばらく黙ったまま夜空を眺めた。

「くしゅんっ」
「お、茉子ちゃん大丈夫か?」
くしゃみをした茉子の肩に、自然に源太の腕が回される。
戦っていた頃は当たり前だったスキンシップに動揺した自分に、さらに茉子
は戸惑った。
Tシャツ越しに伝わる源太の体温に、軽いめまいを感じる。

……どうしよう……。私、どうしたいんだろう……

おずおずと身をゆだねると、肩に回された手に力が入ったような気がした。
源太の腕に抱かれ、茉子は幸せな気持ちに包まれた。
「茉子ちゃん」
名を呼ばれ、顔を上げると、当たり前だが吐息のかかるほどの距離に真剣な
表情の源太がいて、その瞳に促されるように茉子は目を閉じ、二人の唇は自
然と重なり、すぐに離れた。
537【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:24:50 ID:6Qr2TraA

……なにか…なにか言わなきゃ。
「げ…源太」
「ごめん」
「なんで…?」
なんで謝るの?
傷ついた気持ちをごまかすように、攻撃的な言葉が勝手に飛び出してくる。
「源太、フランスで女慣れしちゃったの?もーしょうがないなぁ。」
勢いをつけて立ち上がり、源太に背を向けたまま強がった言葉ばかり
が飛び出してしまう。
「まこちゃ…」
「キスが挨拶代わりってお国柄だもんね。そっかー、そうよね。
でも、あたしだからいいけど、ことはとか姫にはこんなことしちゃダメよ。
さ、酔いもさめたし部屋に戻ろうかな。」
「茉子ちゃん!待てって!」
腕を強く引かれ、そのまま強く抱きしめられる。
「茉子ちゃん、俺そんな挨拶代わりなんて、そんなんじゃないから。
茉子ちゃんがすげーきれいになったって思って……いや、前から別嬪さん
だけどさ。
あーその、だから……。」
源太の腕の中で、茉子は期待と不安の入り混じった複雑な思いでうつむいて
いた。
「………茉子ちゃんが、好きだから。」
抱きしめた腕に、更に力がこもる。
強く抱きしめられたまま、茉子は顔を上げることができなかった。
うつむいたまま固まる茉子に、源太が恐る恐る声をかける。
「ま…まこちゃ……」
肩を震わせ涙ぐむ茉子に、源太は驚いて土下座せんばかりの勢いで謝りだす。
「ごめんっ俺……あの、いや無理にとかそんなつもりじゃ……
ごめん、今の無し、忘れて!いや、あの、忘れてっつーか……」
「ちがうの。ちがう……いやじゃない。」
「え……?」
「嬉しかった、から。…ごめん、泣いちゃって。」
「本当に…?」
こくんとうなずく茉子を源太は再び抱きしめ、二人の唇がまた重ね合わせられる。
二度三度と触れては離れ、離れるたびに角度を変えながらより深く重ねていく。
「茉子ちゃんの部屋に、行っていい?」
茉子がうなづき、二人は体をそっと離した。ただ、つないだ手はそのまま離すこ
とはなかった。
538【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:25:47 ID:6Qr2TraA



源太の手が触れた背、胸、体中から生まれた熱が、
唇が触れた目、耳、胸から生まれた電流が、
茉子の身体の中の奥深くに溜まって、潤みとなって溢れ出す。
溢れ出たそれを潤滑剤に、源太の指が茉子の中に入り込み、かき回す。
「あっ……あんっ…んんっ……」
「茉子ちゃん、すげー可愛い…」
耳元に上ずった声で囁かれ、茉子の気が遠くなる。
それを引き止めるように、中指を入れたまま同じ手の親指で赤く充血した芽
を優しく押しつぶす。
「んああぁっ!あっ、あっ……」
シーツを握り締め、イヤイヤするように髪を振り乱す茉子に、追い討ちを
かけるように胸に舌を這わせ、その先端に軽く歯をたてる。
「っっっ!」
びくん、と茉子の腰が跳ね、手足が強張る。
源太はそっと指を引き抜くと、息を荒げて脱力する茉子に優しく口づけし
「茉子ちゃん……いい?」
そう言うと、自らの高ぶりをまだ痙攣するそこに押し当てる。
「ん……ぁっ」
2度3度入り口を行き来した後、簡単に茉子の中に入ってしまった。
「あぁっ!」
身体の中の疼きが出口を塞がれ、甘い声となって茉子の口から解放される。
「あっ、あっ、あっ」
源太の腰のリズムに合わせて声が漏れる。
539【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:27:03 ID:6Qr2TraA

──源太と一つに繋がってる。
嬉しいの。気持ちいいの。
それを源太に伝えたいのに……

「あぁっ、あっ、んっ、んんっ、げ……あんっ」

言葉にできないもどかしさを感じながらも、嬌声を止めることができない。
茉子は源太の首に手を伸ばした。

「ん?どうした?」

やっと動きを緩めてくれた源太が、顔を覗き込む。

──今、言わなきゃ。
まだ言ってない。一つになってる今、言いたい事……

急に気恥ずかしくなり、顔を隠すように源太の頭を抱きしめて耳元で囁く。

「源太……すき……」

言った途端に、中がきゅうっと締まる感じがした。
中に感じる源太が、大きさと硬さを増したような気がする。

「茉子ちゃ……、今そんな…
ごめん、もうダメ」
源太は呟くと、より激しく突き上げを再開した。
「きゃっ!や……あぁん、あぁっ!」
やがて動きが止まり、茉子の中でどくどくと脈を打つ感覚が伝わる。

覆いかぶさったまま脱力する源太を抱きしめながら、茉子は幸せを感じていた。
少しして、余裕を取り戻した源太が茉子をからかうように言う。
「あの状況で、あれはずるいだろ」
「え……何が?」
「あそこで好きって言われたら、そりゃイクって」
ほんのさっきの自分の発言を繰り返されて、茉子は真っ赤になってそっぽを
向く。
「なによっ……言いたかったんだもん」
「茉子ちゃんは本当、可愛いなぁ」
笑いながら抱きしめてくる源太に振り返り、キスを交わす。

「……源太……これ……」
再び大きさと硬さを取り戻したものを腰の辺りに感じて、茉子はそっと手を
伸ばした。
「ほら、茉子ちゃんのキスがエロいから」
「なによ、それ」
「じゃ、責任とってもらってもう一回ってことで」
「ええぇ?んんっ」
キスで唇を塞がれ、抗議をすることもできない。
真夏の夜は、まだまだ終わることはないようであった。
540【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:27:31 ID:6Qr2TraA



「お世話になりましたー。」
志葉の屋敷を後にして、茉子は歩き出す。
久々の帰国で、したいことはたくさんあるのだ。

「じゃ、茉子ちゃん、後でな」
そう言って屋台を引く源太を見送りながら茉子は思う。

──私の帰る場所。
東京の白石の家。
ハワイの両親。
シンケンジャーの要であり、主君である志葉家。
そしてもう一つ……
場所は定まっていないけれど、心の落ち着く大切なところ。

未来を共に歩んでいける、大切な人。

──戦いのために捨てた物を、全部抱えて現れたみたい。

伸びをして、茉子は心の底からの実感を言葉にする。
「うん、平和が一番!」
541【真剣金桃】夏祭り:2010/08/12(木) 15:28:52 ID:6Qr2TraA
以上です。お目汚し失礼しました。
542名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 17:13:15 ID:towFbhrW
おお!GJ!
夏祭りの雰囲気って何かエロくていいよなー
金桃待ってたから超嬉しい
543名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 22:11:34 ID:/xTO6i85
まぁ、なんつーか
シンケンって玉石混淆だよね。

投下乙でした。
544名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 22:43:22 ID:/QzhCN/8
>>543
性格悪いね
545名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 22:56:23 ID:/xTO6i85
>>544
まーねw
でも>>544も否定はしないんでしょ
546名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 23:02:58 ID:XCjKTxK5
外道衆がいる……
547名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 23:18:50 ID:p5FYLRo+
>>541 GJ!
久しぶりの真剣で嬉しい
寿司屋の女房も悪くないかな?なんて想像してる茉子とか超萌えるわ
548名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 00:14:09 ID:/pmet68o
ここって旧作でもいいのか……
549名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 01:27:51 ID:GAJwWOlO
いいんだよ
550名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 07:31:45 ID:/fFY5pWv
昭和〜平成初期視聴の自分はむしろ大歓迎
551名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 14:53:42 ID:wF2EStlE
それ以前に548は半年ロムれ
信じられん
552名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 16:41:21 ID:dNuW1iYd
まあまあここはこの年寄りに免じて
553名無しさん@ピンキー:2010/08/17(火) 22:12:51 ID:2motqdsv
護星者映画見てきた


エロい姉ちゃん見てニヤける黒のケツをぎゅぎゅ〜っと捻りあげる桃が最高w
もうしません!と平謝りのヘタレ黒
なんかこう、打たれ弱さでは黒が最高峰だな(赤や青は色んな意味で強い)
本編じゃ赤桃・黒黄コンビが多いけど、黒桃もいいものだ
554名無しさん@ピンキー:2010/08/17(火) 23:36:09 ID:3+/7xaQ6
カプ厨の腐女子キメェwwww
消えうせろよ
555名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 04:02:51 ID:vPBeky8X
だな…ちょっとここは嫌な臭いがするぜ
556名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 09:52:59 ID:PwJ/aIUe
>>553
俺も見た。個人的にはアラタとラシルが良いかなと思ったけど、なんかラシルは彼氏いるっぽいからな…
557名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 16:37:54 ID:itg2vGPt
エリがアグリのお尻つねつねキューしたシーンは護星天使にも
嫉妬という感情があることを表した貴重な場面であったと言える
いずれにせよあのシーンはかなり萌えた
黒桃かわいいよ黒桃
558名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 17:54:23 ID:Cc/z0rKT
護星の桃は青でも黒でも赤でも想像出来るが黄は青黄しか想像出来ない…
黒は桃に押されっぱなしなのが萌える
黒と言えばいつかの青黄が良い感じなのに動揺してた場面も萌えた
559名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 21:47:06 ID:ANW1uhFH
保管庫更新されてたぜ!
管理人様本当にありがとう!!
560名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 23:07:53 ID:DI5IAPfO
>>556
久々に(っても三年ぶりか)赤とゲストヒロインのラブ展開キター!と思ったが
恋の片道切符で終わっちゃったな…
赤のほっとしたような泣きそうな微妙な表情に萌えた。

桃にとってはやっぱり赤は弟みたいなもんなのかな…まるで意識してなくてアラララな感じ
その代わりといっては何だが予想外の黒桃で萌えたけど。
4年前のボウケン映画でも黒桃でごっつぁんだったのを思い出したw
561名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 18:48:31 ID:xsYWq5vp
そういや魔法の映画はゲストじゃなくて本編のヒロインとのラブ展開だったな
562名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 19:26:09 ID:CVS3bDdL
映画観るつもりないのに、観たくなってきたー
563名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 01:01:24 ID:8Wh53v2z
>>558
黄は赤黄が絡んだ話がないんだよね。
もう少し仲良しエピソードが欲しい。

逆に青は桃とも黄ともエピソードがあって美味しいです。
564名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 08:04:49 ID:a+/tqH+C
お兄ちゃんは散々だったろうけど、アイス屋のシーン可愛かった
565名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 09:25:23 ID:/ITS/Lra
護星黒桃がやっぱり好きだー また小説書いてもらえないものか…
566名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 11:41:30 ID:ypl0yaQ8
>>565
ウザイ^^
567名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 20:52:35 ID:cti5Sj0B
>>566
ここはそういう事を話すスレなんだよ。
お前の方がウザいわ。
568名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 21:00:27 ID:EJCM+vpf
ゴセイジャーの映画見た。
で、イエローが戦闘中の頭(?)あたりを股に挟んで駈けずりまわっていた
ちょっと吹いてしまったw
569名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 21:02:12 ID:EJCM+vpf
あ、ごめんなんか意味不明な説明になっている。

イエローが戦闘中に敵の頭(?)あたりを股に挟んで駈けずりまわっていた

が正しい。
570名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 01:49:12 ID:Bccx8TtX
今回は割と辛い回だったけど「元お兄ちゃん」がとどめだったのに爆笑したわ
後でフォロー入ったよかったなアグリ
571名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 09:50:15 ID:LV17CtP9
元お兄ちゃんだから、ヤってもいいよね?
572名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 16:14:30 ID:YuQGCZQ9
てか轟音の緑黄派が少なくてショック
もっと緑黄見たい
二人でお留守番中にとか…
皆が酔っぱらって二人でいい雰囲気になって…とか
だれか書いてくほしい。
ネタはたくさんあるのにエロが書けない俺orz
あと、護星の兄妹のも見たいw
573名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 16:16:07 ID:YuQGCZQ9
sage忘れたorz
574名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 20:46:45 ID:b+GoTPWF
>>572
兄妹ではまずくないか?
575名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 20:51:08 ID:OO+c4FMs
>>574
大丈夫。保管庫のマジレンジャーの所では普通に姉弟相姦があった。
576名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 21:47:04 ID:P5oLN2/5
魔法黄桃は大変おいしいです>姉弟相姦
血縁CP嫌いな人にはすまんけど。
577名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 23:20:58 ID:82mFWghT
近親は書くな・語るなとは言わないから注意書と空欄開け徹底してほしいわ
エロだけならまだしも恋愛入ると気持ち悪い
578名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 23:50:39 ID:77PA52MU
轟音の金黄ラブでまた読みたいんだけど、保管庫にあるの少ないよね?

早紀の処女話やらその他諸々は何処へ?
579名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 00:11:33 ID:zkjEA3DX
>>572のせいで早輝が範人を思ってG3プリンセス ラップを歌ってるのかとか考えたw
580名無しさん@ピンキー :2010/08/24(火) 02:28:30 ID:ULlOLR5r
>>578
職人さんが保管しないでくれって言ったのかもしれないよ。
ここでじゃなくて管理人さんに直接頼んでたらわからないし。
581名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 17:49:25 ID:NTDXHQpi
>>577
激しく同意
轟音の黄金好きって、結構少ないのかな?
582名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 17:50:25 ID:NTDXHQpi
間違えた
>>578だった
583名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 10:46:47 ID:oNtTE0wJ
>>581
仲間を求めたいなら、そのカプの好きな所を素直に書いたら?
好きな人は反応するだろうし。
584名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 13:26:05 ID:Iib+3qLq
俺は、いつもは元気な黄が、金の前だとちょっとモジモジしちゃうみたいな感じが萌える
585名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 14:18:48 ID:HH/RFkW6
黄が緑とカップルにしか見えなくてそのへんに萌えてます。
子供っぽい二人が可愛い

>>584
ちょっと分かる。
586名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 16:15:13 ID:LUe1PScF
そんな雑談どうでもいいからSS投下してほしい

しばらくないよね
587名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 17:41:08 ID:oNtTE0wJ
大翔さん呼ばわりだった娘が突然呼び捨てになって
動揺するオカンにお腹いっぱいだった
588名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 17:46:23 ID:HT2JJGYg
>>586
たしかに
そろそろカプ妄想を文にして表さないと

このままじゃ気持ち悪い流れのままだ
589名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 18:00:01 ID:mV9v7KCL
>>586
>>588
言い出しっぺの法則。
この機会にクレ厨を卒業出来る名作を綴ってくれ。
590名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 22:59:43 ID:oNtTE0wJ
雑談を燃料にできたSSだって過去にあるのに
591名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 00:12:25 ID:maif8HvW
俺はエロが書けないからな…
職人来てくれないかな…。
クレクレゴメン。
592名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 09:48:17 ID:fPYvY4zJ
>>589
雑談がぽちぽち盛り上がるとそれに水をさすって流れが最近多いな。
無視していんじゃね?
593名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 11:19:56 ID:fpxoXEzQ
クレクレ装った、単なる確信犯の荒らしだろうからね。
スルーが吉
594名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 20:26:45 ID:Q6iy7b/s
馬鹿だねえ
雑談が盛り上がると、というより雑談だけになってるから言われてるんじゃん
595名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 21:56:31 ID:ALUKbhFL
馬鹿だねぇ
雑談の盛り上がりと投下は関係ないよ。
投下したい人は投下するし。
596名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 22:19:04 ID:CIuXFAtR
>>595 は >>592 へのレスか
597名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 04:50:27 ID:iUxrmsNJ
>>594
ゴセイが糞だから雑談だけになっちゃうんだね〜
598名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 07:39:09 ID:rka5VF7O
>>597
作品の悪口はやめてくれないかな?ここで言うのはスレ違いだから。
599名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 08:13:01 ID:KDyCsATt
>>598
おまいスルー検定に落ちたぞ
600名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 17:57:17 ID:sz45raEn
まあゴセイアンチが真性のバカなのは!板では周知の事実だからな
601名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 21:10:45 ID:v8UFmO+F
>>600
バカかこいつは
ゴセイに限らず安置はバカだろ

なんでゴセイと限定するんだ?
602名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 21:43:10 ID:5UTpAylG
爆竜青×えみぽん投下。
保管庫の「アバレなんちゃって女子高生!」の続きです。

・時系列とかは気にしないで欲しい
・幸人さんは相当のムッツリスケベだと思う
・お笑いってほどでもないコメディ路線

NGワードつ【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?
603【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?01:2010/08/27(金) 21:44:42 ID:5UTpAylG
 ガチャッと勢い良くドアを開けると、笑里は元気に叫んだ。

「こんばんはー! 今中整体院出張サービスでぇーっすっ!!!」

 一瞬の間が空き、幸人が手にしていた雑誌を取り落とすのが見えた。

「幸人さん、肩とか凝ってないですかぁ?」
「…… 何から質問していいかわからんことをするな!」
「やだな、見てわかりませんかぁ?」
 笑里はくるりと回ってみせる。

 笑里が身に着けているのは、薄桃色の白衣である。以前に通販で買ったのだが、その時のサイズ表示が間違っていたのか自分が思いのほか肥えてしまったのか、少々キツいのが難点ではある。
 ちなみに何故それを着ているのかというと、気分を出すための、まあ演出だ。

「一体何の真似だ?」
「もぉ、マネだなんて! 最近幸人さんお忙しいでしょ? あたし、幸人さんの癒しになるようなこと、してあげたいんですぅ」
「…… 俺の、癒し……?」
 口の中で呟きながら、幸人は笑里の姿に上から下までざっと視線を走らせる。

 その口調や視線に込められた意味を敏感に察し、笑里は指をビッと突きつけた。幸人の目を見て、きっぱりと宣言する。

「そーゆー意味の癒しじゃ、絶っっっ対にありませんからね!!!」
「…………」
 幸人はムッと、目を逸らした。
604【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?02:2010/08/27(金) 21:45:28 ID:5UTpAylG
 数日前、いつものごとく幸人が洗濯をしアイロンをかけた笑里の女子高生時代の制服が、超マイクロミニと言うべきスカート丈に縮められて笑里のもとに返ってきた。
 以来、笑里は“そーゆー意味”で、幸人に指一本触れさせてはいない。

(…… ホントに全くもぉぉおおお、幸人さんのバカバカ、ムッツリスケベ、ヘンタイ!!!!)

 裾が短くなっちゃってるという事実を発見したときのあの脱力感を思い出し、笑里はひとしきり心の中で幸人に毒づく。ちなみに手縫いで(てゆーかアンタ、自分で縫ったんですかあ!)、その縫い目の綺麗な事には妙に感心してしまったのだが。
 
(あーでも今はそーゆーこと考えてる場合じゃなくて)
 心の中で頭をブンブンと振り、笑里は気を取り直した。

「お肩お揉みしますねっ!」
「待て」
「いーからいーからーぁ」
 状況を掴めていない幸人に構わず、笑里は背後に回ると肩を揉む。こういうことは、ペースに乗せてしまった方が勝ちなのだ。

「けっこー凝ってますねぇ」
「…………」
 本当に凝ってるかどうかなんて素人同然の笑里にはよくわからないのだが、なんかテキトーに言ってみた。しかし何のかんの言って大人しく揉ませてくれる辺り、幸人さん実際に凝っているのかもしれない。

 そして揉みながら、笑里は猫なで声で話しかける。

「でね、幸人さぁーん」
「―― 何が望みだ?」
 ペースに乗せたつもりが先制され、笑里は慌てた。
605【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?03:2010/08/27(金) 21:46:08 ID:5UTpAylG
「えっ?? やっ、ヤダ、あたしまだ何も言って……」
「賃上げか? 休暇か?」
「やっ、あのっ、そのーぉ………… 休暇、ですぅ……」
「フッ、そんなことだろうと思った。いつだ?」
「来週末なんですけどぉ…… 父の日に、実家に帰りたいんです。ほらぁ、今年は母の日にも忙しくて帰れなかったしぃ…… うち、こーゆーイベントって外さない家風なんですよぉ」
「好きにしろ」
「やった!! ありがとうございますぅ!!」
 喜びのままにムギュッと抱きつくと幸人のポーカーフェイスが一瞬崩れたが、笑里は気付かないフリをしてあげた。

 しばらく揉み続けていると、ぽつりと幸人が言う。
「お前、意外に上手いな」
「ホントですかぁ? あたし本とか読んで、けっこー勉強してたんですよぉ!」
 褒められて、笑里は結構得意だ。

「休暇のために、そこまでやるか」
「やだ、お休みのためだけじゃありませんよ。あたし今度の父の日に、肩たたき券贈ろうと思ってるんです!」
「…… それは普通、小遣いの無い子供がするもんだろ」
 お前そんなに金無いのか? と言いたげな幸人の口ぶりに、笑里は猛然と抗議した。

「違いますーぅ!! うちのパパもママも、そーゆーお金とか物とかじゃないプレゼントを、いっっっちばん喜んでくれるんですぅ!!!」
「そうか、それは……」
 ここで幸人は、一瞬黙る。

「…… いい親だな」
「はい、いい親なんですよ」

 もしかして、こんなに会話するのって久しぶりかもしれない。そう思いながら、笑里はそのまま熱心に揉み続けた。

606【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?04:2010/08/27(金) 21:46:45 ID:5UTpAylG
「…… はい、じゃこれでお終いです」
「フン、まあまあだったな」
 本で読んだ手順を一通り終えると、幸人にしては最上級の褒め言葉が出て、笑里はご機嫌だ。

「えー、じゃとりあえず今日はこれでぇ……」
「待て」
 一歩下がろうとしたところを、幸人の腕に掴まれる。

「休暇の代償を肩揉みで済ますな。俺を癒しにきたのなら、もう少しやってもらおう」
 言いながら幸人が服を脱ぎだしたので、笑里は大いに慌てた。

「ゆっゆっゆ、幸人さん!!!! そーゆー癒しは無しって言ったじゃないですかあ!!!!!」
「何の話だ。お前、背中をマッサージするのに服の上からやるつもりか?」
「え、え?? あっ、そーか、そーゆーことでしたかぁー……」
 でも本当にそれだけなんだろうか? 怪しい思いでいると、幸人はさっさと上半身を脱ぎ、ベッドの上にうつ伏せになる。

「…… ホントーに、無しですからね? 変なとこ触らないでくださいね???」
「この体制で手出しが出来るか。いいからさっさとやれ」
 確かに、うつ伏せになり顔の下で手を組む幸人は、無防備といってもいいほどだ。

(えっと、背中マッサージって、どうやるんだっけ……?)
 本の挿図をあやふやに思い出しながら、笑里は幸人の背に手を当てたのだった。

607【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?05:2010/08/27(金) 21:47:29 ID:5UTpAylG
 揉んだり擦ったり、笑里は熱心に背中をマッサージしている。
 その度に浅黒い肌の下のしなやかな筋肉を、手のひらいっぱいに感じてしまう。

―― やっぱ、逞しいなぁ。

 幸人さんは細身だから服を着てるとあまりわからないけど、こうして触れてみるとよくわかる。
 これが、選ばれたのに戦士になれなかったあたしと、戦士になれた彼の違いなんだ。
 そしてこの背中に何度も守ってもらったんだと思い出して、笑里はなんだか、きゅうんと胸が熱くなった。

 そして熱くなると言えば。
 笑里は、次第に自分の中で別の意味の熱が上がるのを自覚して、困っていたのだった。

 アノ時だって幸人さんをこんな風に見下ろしたことはなかったなと、改めて思う。
 組んだ手の上に乗る彼の横顔が、気持ち良さそうに目を閉じている。ツボを押せば時折眉根が寄り、んっ、ふぅ、と小さく息を漏らしていた。

(これって、いつもと逆だよね……)
 ふと思って、逆ってナニと!!?? と慌てて心の中で自分に突っ込んだ。

 集中しなきゃ、集中、しゅうちゅううぅううう!!
 無駄に気合を入れてみる。しかし気合だけでは当然足らず、そっちの方に意識を引きずられないようにと手を止めると、幸人が目を開け軽く問うた。

「…… ん?」
「いえ、何でもありませんっ」

 そんな風に可愛く『ん?』とか言わないで欲しい。
 八つ当たり気味に思いながら、笑里は背中をきゅうきゅうと押していった。

608【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?06:2010/08/27(金) 21:48:17 ID:5UTpAylG
「…… はい、終わりました」
「ああ」
 幸人がむくりと起き上がり、笑里の目の前で男の体がぅんんっ、と伸びをした。

(え、ちょっ……)
 カァァアアッと一気に顔が熱くなる。焦って、笑里は横を向く。

「じゃ、これでっ」
「待て」
 また、腕を掴まれた。腋の下にじっとりと汗を感じて、笑里は逃げ出してしまいたい。

「お前は思いのほか上手いな、こめかみもやってもらおうか」
 言いながら幸人は笑里の手をとり、頭の脇に持っていった。

「こう、ですか?」
「いや、両手で、頭を挟むように…… そう、親指を当てろ」
「…… こうかな…… うーん、上手く力入りません」
「じゃもっと近寄れ」
 誘導されるまま体勢を取り、そして笑里はいよいよ焦る。

 両手で幸人の頭を挟んでいる。体は足を開いて彼の膝の上。
 そして笑里の首の辺りに、幸人の鼻先がある。

「ゆ、幸人さん…… これちょっとぉ……」
「わかってる、指一本触らんから安心しろ」

 って、もしかして幸人さん、ニヤついてやしませんかぁ?
 何だか見透かされちゃってるようで、笑里は泣きそうな気分で、指に力を込めていく。
 
609【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?07:2010/08/27(金) 21:49:28 ID:5UTpAylG
 さっきよりも、熱の上がり方がひどい。ていうか、密着度がひどい。
 お尻の、太ももの下に幸人さんがいる、そしてすぐ前に幸人さんがいる。
 その思いを振り払っても振り払っても現実そうなのだから、意識せずにはいられない。

 体のあちこちが、じんじんと疼いている。彼に覚えこまされたコトを、もう勝手に期待しているのだ。
 指圧が効いているのかワザとなのか、さっきと同じに、幸人が時折ふぅっと息を吐く。その息が笑里の首筋を掠めていって、腰から力が抜けそうだ。

 でも拒否しているのは自分なのだ。もう一度その原因を思い出して彼を拒絶する気分になろうとしてみたけれど、今の笑里に効果は無い。

―― もういいです。幸人さんが喜んでくれるなら、あたし何だってします、何だって着ちゃいます。

 ヤケクソ半分でそんなことを考えて、紅い顔で、笑里はふうぅっとため息をつくのだった。


「…… もういいぞ」
「はい」
 今度は幸人から終わりを言い出した。ほうっと息を吐いて、笑里が幸人の膝から下りる。
 そのとたん、膝からカクンと力が抜けた。

「きゃっ」
「おいっ」
 ドスン!!

「いった〜あ……」
 笑里は思いっきり、床に尻餅をついてしまった。

「気をつけろ。ったく、何をやって…………っっ!!」
 足を開いて床に痛む尻をつけている笑里の頭上で、幸人が息を飲む気配がする。

(??????)

 もしかして。
 このキツめのパンツの大事な部分が裂けてしまったのではないかと思いついて、笑里はハッと自身を見下ろした。

「え………??」

 確かに、裂けてはいなかった。
 代わりに、オンナノコの真ん中、パンツが食い込み気味のその場所に、くっきりと染みが浮き出ている。
610【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?08:2010/08/27(金) 21:50:16 ID:5UTpAylG
「きゃぁ…… って、ゆ、幸人さん!!!!!!!!!」
 咄嗟に叫んで手足を閉じ隠そうとしたが、もう幸人の体が割り込んでいた。
 かっ、加速装置でも付いてんですかアンタ!!!

「どぉおおしてこんな時ばっかり瞬間移動みたいに速いんですかあぁああ!!!!」
「俺はいつだって素早い。ノロマのお前と一緒にするな」
「あーーーもうそんなことどーーーーだっていいですぅうう!! ちょ、ダメェ、ダメだったら!!!」
「隠すな、足を開けっ」
「だめぇええ、見ちゃだめ、見ないでぇえ…… って、匂い嗅がないで下さいいい!!!!!!」
 笑里の必死の抵抗空しく、もう既に幸人は最深部に顔を埋め、クンカクンカと熱心に堪能しているところだ。

「嗅がずにいられるか。これは男のロマンだ」
「知りませんよそんなコト!!! …… あっ、ダメっ、ちょっ、やぁっ…… もぉおお幸人さんのバカバカバカ、ヘンタイぃ……」
「―― その変態に欲情して、ココをこんなにしているのは誰だ?」
「やぁんっ!」
 濡れているソコを服の上からグリグリとされて、思わず声があがる。

「答えろ」
「ぁんっ」
 幸人さんの声が近い、そう思った瞬間耳たぶをベロリと舐められた。股の間で幸人の指は動きを止めず、笑里はもうカタカタと震えて染みを一層広げている。
 もうダメ、そう思った瞬間に、甘い痺れがブルッと体を駆け抜けていった。

「………… あたし、ですぅ……」

 はぁはぁと息を吐きながら素直に答えると、顔を上に向かされて、優しいキスが降りてくる。
 こんな時に優しくするなんてずるい、そう思っていると幸人は笑里の手をとり、今度は自身の中心へと導いた。そこはもう限界といっていいほど滾っていて、笑里はそれを込み上げる愛しさのまま、優しく撫でる。

「っ…… ここも、お前がほぐせ」
 低く囁かれ、素直にコクンと頷いた。

611【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?09:2010/08/27(金) 21:51:16 ID:5UTpAylG
 こんな体勢でするのは、初めてだ。

 全てを脱いで、幸人が仰向けになっている。その彼を見下ろし、ソソり立つ中心に、下だけ脱がされた笑里が跨った。
 たらりと涎を垂らす下のお口に、そっと当てる。それだけでひどく感じて、頬を紅くしながら身を沈めた。 

「っん、んん」

 欲しがっていた笑里のソコに、熱いモノがぐいぐいと食い込む。その快楽に、一気に腰を落とすのが怖くなって、ゆっくりゆっくりと呑み込んでいった。
 やがて、腿がぴたりと幸人に密着する。

「はぁっ、入りましたぁ……っ」
「動けるか?」
「ん……」
 足を一杯に開いて咥え込んでいるので、奥の奥まで熱く感じる。仰向けの幸人を見下ろすと、彼はこっちをじっと見ている。
 恥ずかしくなって、目を閉じる。そのまま恐る恐る、今中整体院特別マッサージを開始した。

 彼をほぐすのだからと、いつもよりよほど締めているつもりだ。でもそのまま上下をすることの、なんて熱くて気持ちのいいことなんだろう。

「ゆきとさん…… どぉ、ですかぁ……?」
「なかなか、いいぞ」
 良かった。
 そう思った瞬間、幸人の手が伸び、乳房を白衣ごと鷲掴みにされる。
 幸人は白衣の上から器用に下着をずらしていき、隠されていた乳首を的確に摘み出す。白い布の下に透けて見えるそれを、彼の指がコリコリとしごいた。
612【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?10:2010/08/27(金) 21:52:46 ID:5UTpAylG
「ぁあんっ」
「止めるな」
「はぁぃ……」

 あぁっ、はぁん。甘い声が漏れてしまう。うまく足に力が入らない。世界一の整体師に開発されてきた女体では、感じ過ぎてもうこれが精一杯だ。
 キツめの白衣の中で、笑里の体がぷるぷると震えている。

「どうした?」
 尋ねられて、目を開けた。幸人さんがこちらを見ている。恥ずかしくてつい目を伏せると、布越しにもわかるほど勃ち上がった自分の乳首が、彼の指にいやらしく弄られているのが見えてしまった。

「動きが鈍いな。難しいか?」
 ふるふると首を振る。

「気持ち、良すぎて…… あたしが先に、ほぐれちゃいそうですぅ……」
「っ!!」
「きゃあっ!」
 思わず叫んだ。突然、下から凄い突き上げを感じたからだ。

「お前……っ、鼻血の出そうなことを言うなっ」
「あっ、やあっ、ゆきと、さん……っ」

 腰を掴まれ、ズンズンと容赦なく突かれた。たまらず座り込もうとすると、奥の奥にまで衝撃が走る。腰を浮かせば、ナカの凄いところを犯される。
 ひっ、ひぃっとすすり泣きのような喘ぎをあげた。凄すぎてぽろぽろと泣いてしまう。

「ゆきとさん、あたし、もぉ……」
 うわ言のように訴えると、幸人は女体のツボを責め上げてくれた。

 あ、ああ、ああっ!!
 背を逸らせて、胸の前で組んだ両手を白くなるほど握り締める。

 あ。
 目一杯咥え込んだ幸人さんのが、ナカでピクンピクンと震えていた。

(だ、出されちゃったぁ……)
 ふらふらと前に倒れると、逞しい腕が、ぎゅっと笑里を迎え入れる。
613【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?11:2010/08/27(金) 21:53:31 ID:5UTpAylG
「幸人さぁん……」
「まだだ。わかってるな?」
 耳元でゼイゼイと、幸人が囁く。
 同じく荒い息を吐きながら、笑里はコクンと頷いた。

 今度は笑里が下になり、ベッドの上で四つ這いの姿勢を取る。
 上半身を沈め、混じり合った二人の体液がたらたらと滴るソコを、彼に向けて高く捧げた。

「幸人さん、お願いしますぅ……」
 ズブリと、また逞しくなった幸人に犯される。

 ん…… んん……
 さすがに先ほど深々と達して、笑里の反応はいつもよりよほど鈍い。
 とはいえとろとろのナカに出し入れされて、ゆるい快楽をそれなりに愉しんでいたその時。

「ぁあああ!!!」
 突然の刺激に、思わず背が反れた。

 すごいすごいすごい。一体ナニをされちゃってるのか、よくわかんない。
 ヒク、ヒクと身を震わせながらもう達してしまった。達しながら、笑里は後ろの穴を捏ねられているのだと気づいたのだ。

 幸人の責めは止まず、達したばかりの女体なのに、もう怖いほどの高みに持っていかれてしまった。

「やぁっ、やめ、やめてくださいぃいい!! ダメ、そこはだめですぅうう!!!」
「ダメって、何がダメだ……っ」
「だぁって、ダメなんです、ダメぇ……」
 だめ、駄目と喘ぎながら、笑里のナカはきゅうきゅうに幸人を締め付ける。

「駄目なんですぅ…… 凄すぎてダメなんです、感じ過ぎちゃいますぅ……」

 拒否しているのかおねだりしているのか、よくわからない言い方になってしまった。当然幸人は後者だと決めつけ、腰を叩きつけながら責め抜いていく。
 幸人さん、あ、あん、いやぁ……っ、んん、も、もっと。
 そのうわ言のような笑里の言葉を、幸人は聞き逃してくれなかった。
614【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?12:2010/08/27(金) 21:54:09 ID:5UTpAylG
「―― もっと、何だ?」
「何だ、って……」
 責めながらそんなことを聞かないで欲しい。

「言えっ」
「きゃあ」
 また下半身に熱い熱い圧迫を感じ、笑里はとうとう白状した。

「もっと…… つ、強くぅ…… きゃぁああああ!!!」

 望み通りに一際きゅううんと強くされて、笑里は再び、ビクンビクンに達してしまった。
 ぱさりと床に突っ伏すと、尻に、そして白衣の背に、温かい液をぶちまけられているのがわかる。

 はぁっ、はぁっと上からも下からも涎を垂らして喘ぎながら、おしりに指入れられちゃったのかなと考えて、下半身の甘くも鈍い痛みが笑里にはとても恥ずかしい。

615【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?13:2010/08/27(金) 21:54:42 ID:5UTpAylG
 結局、色んな意味で癒してしまった……

 最後には上も脱がされて色んなことされて、また彼を中で受け入れてしまった。着ていたものは結局全部汚されたから、笑里は幸人のシャツを羽織っている。

 後悔のような満足のような、うれし恥ずかしな気分で今、笑里は床に散らばった衣類を拾い上げているところだ。
 それを見た幸人が、からかうように声を掛ける。

「それも俺が洗濯するのか?」
 笑里はキッと睨んでみた。

「いーえ、結構です!! またなんかイタズラされたらかないませんから!」
「まだ怒ってるのか」
「当たり前です! もーひとの制服を勝手にぃ!!!」
「お前のは元々短過ぎだ、一度着て……」
「ぜぇぇーっっったい、ダメですから!! 何の罰ゲームですかぁ!!!」

 プンプン怒って見せたが、やっぱりあんなことの後では効果も薄いようだ。幸人がくっくと笑っている。
 ドサリとベッドに寝転んで、幸人が話題を変えた。

「お前の休暇は来週末か。親父さんとお袋さんによろしく言っといてくれ」
「はい」
 返事をすると、彼が背を向ける。

 笑里は薄々気が付いている。家族の話になると幸人さんはほんの少し、距離を遠くする。
 そのちょっとだけ遠い背中に、声をかけた。
616【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?14:2010/08/27(金) 21:55:16 ID:5UTpAylG
「幸人さん」
「ん?」
「来週、一緒に行きませんか、東京に」
「俺は仕事だ」
 ばっさりと切るような、短い返事だ。
 患者がいて大金を払うならいつでも対応する、そんな幸人の方針で、三条整体院は日曜だろうと仕事が入る。

「…… 実はその日の予約、今日キャンセルになったんです」
「何? 俺は聞いてないぞ」
「だからあたしもう、飛行機のチケット、幸人さんの分まで手配しちゃいました」
「なっ、お前、勝手なことを……!」
 カバッと幸人が起き上がった。ちょっと本気で怒ったようだ。
 でも笑里はそれに気付かないフリをして、陽気に喋った。

「ね、行きましょーよ一緒に!」
「俺がわざわざ行く用事などないだろう!」
「東京に行けば、スケさんや凌駕さんやヤツデンワニに会えますよぉ!」
「フン、ワニなんぞに会いたくはない」
「じゃースケさんと凌駕さんには会いたいんですねぇーっ」
「!! いちいち揚げ足を取るな!」

 真っ赤になって否定するところなんかカワイイじゃないですか、そう言おうとして笑里はやめた。
 ちょっと待ってて下さいと言い置いて部屋を出て行き、すぐに戻る。
 手には、封筒を持っていた。

「はい。これ、幸人さんの分です。東京へ行けば、渡せます」
 差し出すと彼が受け取り、中身を取り出した。

「…… これは……!」
 薄いグレーの紙に、簡単に『肩たたき券』と印刷されている。そして隅には小さく『三条幸人より、父へ』と。
 大会社を経営し東京に拠点を移している幸人の父親に渡せるようにと、笑里が作ったものだった。
617【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?15:2010/08/27(金) 21:57:42 ID:5UTpAylG
 穴が開いちゃうんじゃないかと思うくらい長いこと、幸人はその紙片を見つめている。やがて、それらを床に叩き付けた。
「誰が、こんなものをあいつに……!」
 そう吐き捨てて部屋から出て行こうとする彼の前に、そうはさせまいと笑里が立ち塞がった。

「退け!」
「どきません!」
 怖い目で睨まれたが、笑里はひるまず幸人の目を真っ直ぐに見返す。

「幸人さん、幸人さんはいつも簡単な施術だって何十万って取るじゃないですか。
 あたしたくさん作りましたから、これ渡せば、お父さんに数百万円って返したのと同じになります」
「…………」
「現金で渡すより、あたしよっぽどいいと思います」

 金が全てだと言い切り、金の力で息子の人生まで変えようとしたことのある父親に、幸人は以前『あいつが俺に掛けた金を全額返す!』と巨額の現金を叩き付けたことがある。
 結局それは凌駕が『三条さん、それじゃお父さんとやってること同じじゃないですか』と言って、取り返してきてしまったけど。

 そして未だに断絶したままの親子に、このままじゃいけないと笑里は思っている。
 ほんの一歩でいい、歩み寄るきっかけになればいい、そう思って行動している。

 しばらくの沈黙の後、幸人が不意に目を逸らた。

「それで、飛行機は何時だ」
「幸人さん……!」
 思わず声をあげた笑里に、彼は煩そうに手を振った。

「勘違いするな。俺はただ、あいつに借りを返しにいくだけだ」
「わかってます。午前十時の、羽田行きです。忘れないでくださいね」
 笑里はにっこりと、微笑んだ。
618【爆竜青ぽん】白衣のアバレ整体師!?16:2010/08/27(金) 21:58:17 ID:5UTpAylG
 そして当日。
 笑里は夕方になる頃、実家に着いた。
 大騒ぎなほどの大歓迎を受けて、そしていよいよメインイベント!

「はいパパぽん、父の日のプレゼント!」
「おぉ〜、えみぽんありがとう!」
「ママぽんのもあるんだよ! 母の日は忙しくて帰ってこれなかったから!」
「んまぁ〜嬉しい! あらぁ、肩たたき券ですって、綺麗に飾りつけしてあってぇ! えみぽん、ママぽんホント嬉しいわ!」
「う〜ん、これは……」

 黄色い声を張り上げて嬉しがる母とは対照に、何故か父の反応が薄い。
 ひょいと母が父の手元を覗き込み、同じく変な顔をした。

「あらぁ、これって……」
「ママぽんのは、いいんだけどねぇ」
「なんだかねぇ、えみぽんにしちゃ、なんていうか……」
「地味、だよねえ」
「だわねえ」
「え??」
 思わぬ両親の思わぬ言葉に、笑里は一瞬ポカンとする。
 だってパパぽんのだって、ママぽんのと一緒にゴージャスにデコってきたはず…………

「ああああ!!!!!」
 突然笑里は大きく叫び、父の手から券をひったくった。
 穴が開くほどそれを見つめ、そしていきなり、自分の手荷物を漁り出す。

「ない!! ない!!! なぁああいいぃぃいいいい!!!!!」
 あっけにとられる両親の前で、笑里は蒼白な顔で、カタカタと震えた。

「これ…… 幸人さんのだ…… あたし間違えて持ってきちゃった……」

 そして自分のは今、持ってない。
 と、いうことは。

(まさかね、あははははは……)

 そう、幸人さんなら出す前に絶対気がつくハズ!
 ていうか気がついてくださいどうかどうかお願いします…………

 笑里はただもう、祈るしかない。


 そしてちょうど同じ頃、三条コーポレーションのCEO室で、長らく断絶していた父子がただ、黙って向かい合っていた。

 笑里の必死の祈り空しく、二人の間には、ど派手なピンクにハートだの星だのラメだのが踊っている『パパぽんへ! 愛をこめて』と丸文字で大書された肩たたき券が何枚か、キラキラキラと輝きを放っていたという。

<終わり>
619602:2010/08/27(金) 22:00:37 ID:5UTpAylG
すまん

・時期を思いっきり外した時節ネタ(父の日ネタ)

って注意書きするの忘れた
620名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 01:39:16 ID:Hnky2Ceb
>>602
GJ!面白かった。
青えみぽんのギャグはやっぱり和む。何かかわいい。
621名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 02:43:33 ID:x5RSs3GX
>>602
GJ!!
可愛いな(笑)
622名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 03:54:40 ID:RurgSY6e
あげる
623名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 15:03:05 ID:+GnXGvJE
よしじゃあ自分も上げ。

過去戦隊ならタイムも捨てがたいと思う今日この頃。
624名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:16:55 ID:xSRfMKSq
>>623
竜也×ユウリとかドモン×ホナミとかあるしな
個人的にはドモン×ホナミが特に好みだ

そういやドモンとホナミの子供は「変わっていい未来」「変わる未来」の象徴なんだっけ?
625名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 02:06:23 ID:coaxe4/S
そういう意味があったのか!

未来赤桃はいきなりパンケーキ焼きながら(だっけ?)距離が縮まって
いたのに驚いたw
もっともっと時間がかかりそうな気がしてたんだけどなw
626名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 17:44:30 ID:3ygpq6P3
>>625
本来、未来人であるドモンと現代人であるホナミとの間に子供が生まれる事は
時間保護法的には相当やばい事になると思うんだが…
リュウヤ隊長も私情(自分が生き延びるために)で歴史を弄繰り回してたし、
どっかで時間保護の辻褄合わせるんじゃなかろうか?
人一人の存在程度では歴史に影響を及ぼさないとかで大して問題は無いのかもしれないが
親父が死なず、竜也が浅見グループ継ぐ事にならなかったのと同じように
627名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 23:59:18 ID:coaxe4/S
それでオッケーなら竜也とユウリもオッケーにしてほしいよな。
この二人で幸せエンドなSSが欲しい…
628名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 01:20:36 ID:lks/ZpBf
まあヤスコ作品の男女カプは最初から出来上がってるんじゃなければ
唐突にラブラブ展開、ってのが通例だからな…自分3話くらい飛ばしたか?と勘違いしたくなるような。
男同士はジワジワ絡め手なのになw
629名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 07:45:20 ID:ucL4jfcS
>>628
なに?アンチなの?
630名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 18:39:08 ID:xq2bt6kQ
>>628
それこそ上で挙げられているドモンとホナミなど、ジワジワ絡め手の典型だと
思うが。しかも最初から出来上がっているわけでもないし。


あと話題は変わるが、昨日のゴセイのラストで、座り込んだエリの手を取って
アラタが立たせる場面に萌えた。
状況は異なるが、ボウケンEDのさくらと手を繋いで崖の上に上がらせるチーフも
少し思い出されたよ。
631名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 19:39:50 ID:mXIzVfiE
あそこは良かったね赤桃
「普段からあんな感じだろうなぁ」って微笑ましい
同じシーンで背中合わせに仲良く座ってるランディック兄妹にもなんかキタ
モネの背中がぴっとり……ハァハァ
632名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 20:40:27 ID:B9QkDUHh
何今日の騎士桃展開…激萌えた!

桃の願いを知り何やら胸が苦しくなっちゃう騎士、生真面目に「この胸の痛みは何なのか」と
桃に尋ねて「私が教えてあげる」展開とか妄想止まらん。
633名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 00:41:07 ID:9eBkN+6L
騎士桃がっつりご馳走様でした。
なにこれ萌えた
634名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 04:23:27 ID:VeGOO10H
アレ、完全にフラグ立っちゃってるよな
ホントご褒美でしたわい
635名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 20:53:38 ID:wCfbICmm
ナイトさん人間になれれば色々できるだろうに…
636名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 17:02:23 ID:khDMskjs
人間じゃなくても色々出来るんじゃない

エリ達だって人間じゃなく天使

誰か騎士桃書いて下さーい
637名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 19:34:13 ID:MBELuf2g
ゴセイナイトはロボットみたいな物だからなあ…
想像しにくいし絶対描きにくいぞ
638名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 20:39:16 ID:r0i3LmQG
決めつけたらそこで試合終了ですよ
639桃騎士「ハピネス・エリ」1/2:2010/09/14(火) 20:49:18 ID:qiTLah09
エロなしですが、桃騎士かいてきました。

「ねえ、ゴセイナイト??」
夕暮れどきの河川敷だった。幽魔獣との戦いを終え
彼はただ一人、歩いていた。甲冑が音を立てている。
「なんだ、ゴセイピンク」
彼はちらりと見て答えた。そこにいる女の姿を見て、
特に感慨ももらさずに、向き直った。目の前に沈む夕日が見える。
「なんだとは、ないじゃない?」
見習い護星天使の五人とは先ほどわかれたばかりだった。
「なんだ?」
彼はきいた。用事があるなら言ってくれればそれでいい。
護星界からは見習たちを導くように言われている。
だが少なくとも、手取り足取り教える必要はないはずだ。
「もう、愛想がないなぁ」
「私にそんなものは存在しない」
「もう…」エリは口元を膨らませて彼の前に立っている。
「それで、ゴセイナイトは幸せなの?」
「幸せ?」
「そう、幸せなの?」
幸せとはなんだ。そうきこうとした。きくだけ
彼には理解出来ない概念で説明されるだけだとも解った。
「私の幸せは――幽魔獣を殲滅することだ」
「ゴセイナイト!?」
「なんだ」彼の前で、エリはいきり立った。
「幸せっていうのは、誰かを憎み恨むことじゃない!」
「憎み? ――恨み?」
この見習い天使もまた、彼と同じターンの中で、
幽魔獣を倒すことに力を注いでいる。だのに、
この天使はそれは幸せではないという。
640桃騎士「ハピネス・エリ」2/2:2010/09/14(火) 20:50:51 ID:qiTLah09
「幸せっていうのはね、誰かのことを好きになること。
もっと好きなものを持つこと…だよ?」
エリは彼を見上げていた。
「私には理解出来ない。お前たちゴセイジャーも
また、幽魔獣を倒す為に――」
「私は、人々を護るために戦ってる」
それにどういう違いがあるというのか。彼は彼女の態度が
不審なところがあることに気がついた。
「ゴセイピンク、何を隠している?」
彼はそれを言葉に出した。
「えっ?」
「その態度は、何か隠し事をしている態度だ」
それをきくと、エリは黙ってしまった。彼女をみていた。
「ただ、私は、ゴセイナイトに夢を持って幸せになって欲しいだけ」
「何を言っている?」
「ゴセイナイトには、誰かを憎むことじゃなくて、
誰かを好きになるために、欲しい。それだけ」
彼は一歩前へ出た。がしゃり、足音が大きな音になった。
風が一瞬吹いて、エリの髪を撫でた。彼は言葉の意味を己に問いた。
言葉を理解は出来なかった。だが、目の前の天使が涙を流していた。
「その涙の意味はなんだ」
左右の腕を肩へ手を伸ばした。華奢な肩だった。
幽魔を追って1万年の眠りにあった彼には何も解らなかった。
「私は、このままゴセイナイトがただ夢をみない機械みたいな
ままであって欲しくないだけ」
エリは背筋を伸ばし、つま先を伸ばした。その唇が黄金の甲冑に
包まれた銀色の口元に差し出された。細い腕が冷たい身体に通された。
キスが終わり、彼が見ると、エリは微笑んだ。笑顔という奴だった。
「じゃあ…」
「待て……! ゴセイピンク!」
エリは走り去った。彼が声をかけると一瞬だけ振り向いた。
なんだったんだ。問答した。理解出来なかった。
だが、解るような気がした。
641名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 22:31:30 ID:KJSFQJ9T
>>639-40
おいおいおいおい
冷たい甲冑に乙女のチューか!萌えるね!
乙女のキスで魔法が解けて王子様には…無理か

文章の書き方はもうちょっとブラッシュアップして欲しいが、
(表現が二重になってたり、単語の意味がたぶん間違ってたりとかある)
「ロボットみたいなもの」の固い心と体に女の子が触れるっていう
騎士桃の重要ポイントはがっちり突いてて中々良いと思う。
何よりみんなの要望に即座の回答、その心意気や良し。
今後に期待しています
642名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 22:38:20 ID:QwZ7ns2r
>>639
まぁ乙
643名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 08:19:54 ID:nj7j5dOf
>>639投下乙。
特に出だし、なんというか「美しく書けているSS」と「酔ってる感が笑いどころのコントの台本」と
どっちにより近いかっていうと47対53でビミョ――に後者な感じ。

雰囲気いいんだけどなあ。
644名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 20:19:45 ID:zm8UoqYT
……お前らなあ
645名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:49:17 ID:Rq5l1rS6
ゴセイナイトのナイトって騎士なのか
夜だと思っていた

だから、また追加戦士で「ゴセイモーニング」とか言う
明るいネーチャンでも出るのかなあと思ってた
で、ハイド辺りと絡むと言う
646名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 21:50:37 ID:ZnMKw03D
>>639
気持ち悪い
ひとまずあなたはここに
エロパロでエロネタ書いて叩かれた 原稿用紙4枚目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1282172177/l50


もうちょっと練習してからまたおいで
647名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 22:33:41 ID:2C08ktWx
>>646が見本になる素晴らしい神作品を書けばいいよ
648名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 01:13:25 ID:i9srvvi1
なんか変な空気だが自分も書いてみたよ騎士桃
勢いでやっつけだから内容にかなり無理があるよ
薄め表現でエロあり
元ヘッダーvs天使を特殊嗜好と思う人は読み飛ばせばよろし

NG用タイトルは 【護星騎桃】−Lesson− で
649【護星騎桃】−Lesson−:2010/09/17(金) 01:14:15 ID:i9srvvi1
「ゴセイナイトって、昔はヘッダーだったんだよね」
夕焼けを見上げていたゴセイナイトは、横にいたエリにいきなりそう問いかけられた。
エリは足元にちょこんと座り、何やら思案げに、自分と同じく空を見上げている。

「あぁ、そうだ。私はグランディオン・ヘッダーだった」
「お友達はいたの?ヘッダーの」
「友達?くだらん」
「えー、なんでよ。一緒に戦ってた仲間達がいたんでしょ?ほら、何て言うか
戦友?みたいな感じじゃなかったの?」
「無論、互いに危機を迎えれば庇い合い援護した。誰かが攻撃され戦闘力を失えば
それは全体の戦力低下を意味する。幽魔獣との戦闘においては……」
長々と説明を始めようとしたゴセイナイトを、エリは呆れ顔で遮った。
「そういうのじゃなくてー。ほら、もっとさ。仲良しさんとかいなかったの?一緒に
遊びに行ったりー。おいしいもの食べに行ったりー。恋愛相談したりとか!」
「ゴセイピンク。私にはおまえが何を言ってるのか理解できない」
「いなかったのかー。そっか」
エリは立ち上がり、スカートのお尻に付いた砂埃をパンパン、と叩いて払った。
「寂しかったね」

寂しい?
ゴセイナイトは呆気に取られた。何を言ってるんだ、ゴセイピンクは。
「私には寂しい、などという感情はない。人間で言えばそれは弱さだ。そんな弱さを
抱えていてはこの地球を守るためには戦えない」
「ちがうよ!寂しさって……うーん、確かに弱さでもあるんだけど、でもね。その
弱さを知ってるから、寂しさが哀しい、切ないってことを知ってるから、誰かがもし
寂しそうだったらそばにいてあげたいって思うし、守ってあげたいって思う心が
持てるんだよ」
エリは腰に手を当て、自分の言葉にうんうん、と頷いている。
「戦いの時だって独りより一緒に戦ってくれる仲間がいてくれる方が心強いでしょ。
そして実際に強くなれるんだよ。そうだよ。弱さを知ることで強くなる!……って
あれ?あたし何か今、すっごくいいこと言った?」
何やら得意げな顔になるエリ。ゴセイナイトはその顔にまた呆気に取られ、
やれやれと首を振った。
「やはり、何を言っているのかさっぱり判らん」
「えー、ちょっと!いますっごくいいこと言ったんだよあたしー。もーっ」
ほっぺたをふくらませながら。不満げに。だがどこか嬉しげに。
エリはゴセイナイトの肩にそっと寄り添ってきた。

弱さを知ることで強くなる。
おそらくゴセイピンクが言っている意味とは異なるのだろうが、戦力の強化、という
意味なら理解できる。一人では手に負えない相手でも二人なら作戦次第によっては
倒せる。援護があるのと無いのとでは大違いだ。
そんなことを考えていると、寄り添っているエリが今度は手を握ってきた。

「……何をしている?」
「んー?だって。ゴセイナイトって今までお友達いなかったんでしょ?」
「それが何だ」
「だからー。あたしがお友達になるってば」
「何を言ってるんだ?」
「おっきな手だよねー」
「おい、ゴセイピンク。おまえはいったい何を……」
650【護星騎桃】−Lesson−:2010/09/17(金) 01:14:52 ID:i9srvvi1
「ね。あたしの手。触った感じ、どう?」
「どうって。小さい。そして脆い。よくその手で剣が握れるものだ」
「それから?」
「柔らかい」
「うんうん、それからそれから?」
「何の意味があるんだこれは。それを聞いてどうする?」
「いーから。どんな感じなの?どんなふうに感じてくれてるの?教えてよ」
「……あたたかい」
「うん、まぁ。そんなとこね」

エリがまた嬉しげに笑う。ゴセイナイトの手を握ったままで。
「ちゃんと感じてくれてるんだぁ。女の子の体を、ちゃんと」
「ちゃんと?」
「おっきくて、強い手。でも敵と戦ったり何かを壊したりするだけじゃない。この手は
きっと、ちゃんと優しくもなれるんだね。ふふ。なんかうれしいな」
「……」
「ね、ね。あたしのこと。ぎゅってできる?」
「ぎゅ。とは何だ?」
「だからー、ぎゅって。抱きしめるのー。できるでしょ?してみて!」

抱きしめる?
目の前で腕を広げ、抱かれることを待っているエリの姿にゴセイナイトは混乱した。
いったいどういうことなのか。これには何の意味があるのか。
自分の知識の範囲ではそれは「友達」同士が行う範疇を超えているはずだが、
まだ自分が知らない何かがあるのか。
「ゴセイピンク?」
「もー、早くぅ」
エリが軽く地団太を踏む。唇を尖らせながら手を広げてせがむ。
ええい!と心の中で少々声を荒げつつゴセイナイトは一歩足を踏み出し、エリの
体を抱き寄せた。それでも一応はその力を手加減し、エリに痛みを与えぬように
気遣ってはいる。
「わぁ」
抱きしめられ、エリが嬉しそうに声を上げる。その頬を胸に押しつけてくる。
そして自分もゴセイナイトの背中に腕をまわし、その体を強く抱き返した。

目を閉じて、しばらくその姿のままじっと黙っていたエリが小さく呟いた。
「どう?」
「何だ?」
「どんな感じ?あたし。あたしの、からだ」
「先程の手と変わらない。小さくて、柔らかくて、あたたかい」
「気持ちいい?」
「どういう意味だ?」
「こうしてぎゅってされると、気持ちよくない?」
「私には判らん」
「あたしは気持ちいいよ。とっても。大きくて、硬くて、つめたい。けど」
エリが顔を上げる。少々潤んだ瞳でゴセイナイトを見上げる。
「すごく気持ちいい。うん、何か……思ってたよりもずっと………」

ゴセイナイトは、真下にあるエリのその戸惑っているような表情を見て自分も
戸惑った。エリの頬は紅潮し、少々呼吸が荒い。その吐いた息が金属で出来た
自分の胸を白く曇らせている。
「具合が悪いのか?私の力が強すぎたのか?」
慌てて腕を緩めながら声をかけるとエリはうつむいて首を振った。体を離そうとした
ゴセイナイトにまたぎゅっとしがみついてくる。
エリは頬を染めながら、そんな自分に戸惑いながら、そしてどこかうっとりとした
表情で。ただでさえ柔らかいその体のさらにやわらかな部分。胸や太腿をそっと
ゴセイナイトの体にすりつけ、押し当ててくる。
651【護星騎桃】−Lesson−:2010/09/17(金) 01:15:17 ID:i9srvvi1
「……感じる?」
「何を?」
「何も感じないの?」
「だから何をだ」
「女の子にこんなふうにされても、何にも感じないの?全然?なにも?」
「ゴセイピンク。私には本当におまえが何を言ってるのか理解できない」
エリが切なげに見上げてくる。溜め息をつき、親指の爪を噛みながら何かを
考え始めている。まだほんのりと頬を染めたままで。

「無意味なことは終わりにしよう。おまえももう……」
帰って休め、と言おうとしたゴセイナイトに向かって、エリが叫んだ。
「そんなの、寂しいよ!そんな、何にも感じないなんて!」
「何だ?」
「あたしは……!あたしはあなたに、ただの戦うだけの機械でいてほしくない!」
「何だと?」
「だって、ゴセイナイトにだって、心、あるもん!知ってるもん。さっき、ぎゅって
されて判った。とても優しくて、気持ち良かった。嬉しかった!あなたがただの
機械だったら、あたしあんなふうに、嬉しくならない!」
叫んだエリが、またぎゅっと抱きついてくる。

「あなたにも嬉しくなってほしい。あたしを感じてほしい。抱きしめられて嬉しいって、
そう思ってほしい」
「ゴセイピンク……私には無理だ」
「無理じゃない!絶対、絶対、そうなれる!」
エリがまた体を離す。唇を噛む。睨むように、挑むようにゴセイナイトを見つめる。

「目、つむって」
「目?」
「今からあたしの言うこと聞いて。絶対逆らわないで。逆らったら……もう、二度と
口をきいてあげないんだから!」
「何を言ってるんだ!?」
「いいから!言うこと聞いて。目、つむってよ!できるんでしょ!?」
「視覚機能を一時的に停止することは可能だが、いったい何を?」
「だったら止めて!見ないで、絶対!」

言葉よりもそのエリの剣幕に気圧され、ゴセイナイトは素直に視覚機能を止めた。
「止めたぞ」
「ほんとね?……いい?絶対見ないで。それからあたしの言う通りにして」
いったい何をする気だ。戸惑うゴセイナイトは、自分の手が掴まれるのを感じた。
エリがその掴んだ手のひらを上に向ける。そして中指を一本、上に向けて立てる。
「何だ?」
「そのままにしてて。見ないで。見ないでよ」
その中指に触れ、握る。手のひらでやわらかく包む。その指の長さや太さ、大きさを
確かめているかのように。
何も見えないゴセイナイトの耳に、エリが小さく息を飲む声が聞こえた。

衣擦れの音。
律儀に視覚を止めているゴセイナイトには何が行われているのか判らない。
一瞬音が止まる。しばらく様子を伺い、彼には本当に何も見えていないと安心した
ように、そこからは慌しくまた衣擦れの音が響いた。
いったい……何が?
訝しんでいるゴセイナイトの両の肩に、エリの手のひらが乗せられる。
「じっとしてて」
また抱きつかれたと感じる。だが先程とは何かが違う。自分の金属の肌に触れて
きたのは、服越しのエリの体ではない。
それは生身の、全てを脱ぎ捨てたエリの裸体であった。
652【護星騎桃】−Lesson−:2010/09/17(金) 01:15:53 ID:i9srvvi1
「ゴセイピ……!」
「黙って」
ぴしゃりと言い放ち、エリがしがみついてくる。素肌から伝わる体温が彼の体を
少しづつあたため始める。
「見ないで。感じて。あたしの、からだ。わかるから。きっと、わかるから」
何が判ると言うのだ。そう問いかけようとした時。
エリが手の上に。跨ってきたような気がした。
空に向けて立てた中指に。何やらあたたかく、ぬるりとしたものが触れた。

「あぁ……」
胸元に顔を押し当てているエリの口から吐息が漏れる。さらに肌を押しつけて来る。
指先に触れるものが前後に動き、何とも形容しがたい感触をその指に伝える。
これはいったい……何だ!?
しばらくそのまま動き続ける。徐々に指先に伝わる感触にしっとりとした何かが
混じる。前後だけでなく左右にも、上下にも。くねらせるような動きが加わり、エリの
口から漏れる吐息が荒くなってくる。
「見ちゃ……だめ。動いちゃ……だめ」
エリが甘く囁きながら、やや手のひらに力を込めてゴセイナイトの肩に体重をかけ
体を持ち上げる。ゴセイナイトは指先が何かやわらかいものに包まれ始めたことに
気付く。それは濡れている。熱を帯びている。疼くように震えている。
「あたしを、感じて」
消え入りそうな声でそうエリが呟いた後、指がゆっくりと根元までその何かに
やわらかく包み込まれた。

「はぁ……っ!!」
エリの切なげな声が響く。だがゴセイナイトには何も見えない。何が起きているか
まるで判らないが、心の奥底では見てはいけないことが行われていることを
何となく理解している。
「あぁ……すごい」
またしがみついてくるエリ。指先が熱い。ありえないことだが溶けてしまうほどに熱い。
やんわりと、だがきつく。包み込まれている。

「あたしの声と、体温と、肌触りと、匂いと」
エリがまた小さな声で囁き始める。
「心で感じて。この肌から伝わるもので感じて。知ってほしいの。あたしが今どんなに
嬉しいか。どんなに気持ちいいか。あなたに、それを自分が与えられる、自分が
誰かを喜ばせることができるってことを。それを知ってほしいの」

私が誰かを喜ばせるだと!?
ゴセイナイトは驚愕した。そんなことはこれまでに一度として考えたことはなかった。
概念としてすら存在しなかった。
驚愕のあまり身動ぎ一つできないゴセイナイトとは逆に、エリは動き始めた。

ゆっくりと、彼の肩に掴まりながら。腰をくねらせる。
「いいよ……あぁ、すごくいい!……ゴセイナイト、あなた知ってた?自分がこんな
ことができるって知ってた?その手が敵と戦うためだけにあるんじゃないって、
知ってた?知らなかったなら……いま、覚えて。それをちゃんと知って。わかる?
あたし、こんなに……気持ち、いい」
動きが激しくなる。包み込まれた指先が小さな水音を立て始める。
「あたしのからだ。あったかい?あたしが感じてる声は?あたしの匂いは?感じてね。
心で感じてね。あたし、嬉しいんだよ。すごく嬉しいんだよ。あたしが嬉しいってことを
感じて。あたしが気持ちいいってことを感じて。あなたには、それが……あっ……
でき、るの……あぁ……っ、できるんだからっ!」
653【護星騎桃】−Lesson−:2010/09/17(金) 01:16:31 ID:i9srvvi1
指先を包み締めつける力がやや強まってきた。だが今のゴセイナイトはそんな事に
気付く余裕はない。エリが囁いてきた言葉が頭の中をぐるぐると回っている。
正直なところ全ては理解できない。エリが自分に何かを伝えたがっていることは
判るがその核心には手が届かない。もどかしくて叫び出しそうになる。
その間にもエリはさらに激しく動き続ける。徐々にその囁く言葉が途切れ始めて
繰り返し繰り返し彼の名を呼び、そしてただ甘く、切なく喘ぐだけになる。

エリのさらに激しくなる息遣い。汗ばむ肌。甘い喘ぎ。触れてくるぬくもり。
そこから伝わるものを懸命にゴセイナイトが掴もうとしていた時、これまでよりも
さらに強くエリがしがみつき、そして叫んだ。
「あぁっ!あたし、あたし……あなたに……あぁ、もうっ、だめっ!!!」
叫んだエリの体が激しく震える。ガクリとのけぞり後ろに倒れこみそうになり、
ぎゅっとまた首に腕をまわししがみついてくる。びくびくと震えるその体。啜り泣く声。

しばらく荒く息をついていたエリが顔を上げ、微笑んだ。
「ちゃんと目、閉じてたんだね?」
我に返ったゴセイナイトは頷く。まだ視覚は元に戻していない。
エリがゴセイナイトの頭を愛しげに抱え込み、その胸を頬に押し当てる。
そしてどこか泣き出しそうな声で、恥ずかしげに呟いた。
「大好き」

ゴセイナイトはその言葉に再び驚愕し、また身動き一つできなくなった。

「もう目、開けていいよ」
エリのその言葉にゴセイナイトは再び視覚を元に戻す。先程までと何も変わらない
姿のエリが、悪戯っぽい瞳で見上げてくる。
「ちょっとはわかった?」
するりと胸元に入り込んできてまた抱きついてきたエリがそう囁く。正直なところ、
彼には全てを理解できたわけではなかったが、あえて沈黙を守った。
この事についてはもっとじっくりと、時間をかけて考える必要がある。
二人はしばらくそのまま、じっと抱き合っていた。

「あーあ、そろそろ帰んなきゃ。みんなが心配しちゃう」
唇を尖らせながら呟いたエリが、名残惜しそうにその体を離す。
「またね。また今度ね。あ、それから」
ゴセイナイトの手を取り、その手を両手で包むように握り、エリは小さく頷いた。
「今日はありがと……あたし、すごく。嬉しかった」
そして背伸びをして、ゴセイナイトの頬にそっと唇を当てた。

「じゃあね!」
頬を染め背を向けエリは駆け出す。ゴセイナイトが別れの言葉も言わぬうちに。

その遠ざかっていく背中を見つめながら、ゴセイナイトはあることに気付く。
先程まで抱き合っていたこの体。エリが握った手。唇が触れた頬。
そこに残っていた彼女の体温が、徐々に薄れ始めている。消えていく。
彼女が残したぬくもりが、去っていく。
ゴセイナイトはそのことを少々、残念に思った。

それを寂しいと、思った。

─終
654名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 08:33:11 ID:hyqRZi+3
GJ!!
クール(+ツンデレ)と無邪気女の組み合わせは良いねえ
最初はハイドがその役割だと思っていたが
途中から彼はギャグ要員ぽいし
ナイトにギュされてー
655名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 15:50:20 ID:hyqRZi+3
ナイトエリの行為を陰からそっと盗み見して…
後から笑顔で「僕はエリの事諦めないからね♪」と
言いながら、エリを激しく犯す黒アラタ

なーんて考えちゃった
656名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 17:42:58 ID:GU9smQdO
ああ
ツンデレツンと奔放な子の組み合わせかあ
なんで騎士桃に萌えるのかわかったよ
超自分ツボだったw

>>649
エリ可愛いよエリ
エロも満足しました!
次回ナイトさんのリベンジ回を期待w
657名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 02:54:32 ID:t4el+9Jc
「寂しい」から覚えてく騎士さんいいなー
傍目には凄い光景だろうが、ゴセイガールズは天真爛漫で規格外だから全然ありだなwww
GJ!
658名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 10:15:40 ID:0ZlaK/tZ
確かによく考えたら青姦+駅弁?というとんでもないことをしてる
二人なのにどうしてこうロマンチックでムーディーなのか
659名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 14:51:37 ID:bPQa+xXx
>>648
萌えちゃったぜ。
超GJ!
660名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 11:55:50 ID:25Huqsw7
今日の護☆
冒頭からの青黄展開で吹いた
手当ても黄→青だったし、なにこのご褒美

ぼっちのお兄ちゃんカワイソス
661名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 12:46:04 ID:Sa7yL9C+
黄「はい、おにいちゃん、コーヒー」
青「俺には!?」
黄「自分でいれれば?」

って昔はやってたのになw
662名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 18:26:12 ID:XlV5VlNF
個人的な今日の見所ツートップは
ハイドのおでこに消毒液をペタペタしてるモネと
攻撃を受けたゴセイナイトに駆け寄って体にそっと手を触れてるエリ
あと幽魔バスター発射時の筋ちゃんと膜さんの体位は
ぜひゴセイ側でもやってほしい
663名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 00:04:12 ID:uxVtzviU
やっぱり先週の青黄に食いついてる人多いなw
自分もそうなんだが、手当てのシーン
赤桃→ニヤニヤ
青黄→ニヤニヤ
ニーサン→上着を脱いで、着ただけって…

あと昔の雑誌が出てきたんだけど、
冒険の黒が黄にカワユス告白するシーンキスしてもいいよ!とか言われてたらしいな
664名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 00:09:30 ID:2b36mWnQ
>655 こういうのをここで書いたら怒られるのかな
鬱エンドでも注意書きしとけば大丈夫かな
665名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 04:44:23 ID:NSVZbD4f
人を選ぶネタが落とされることもあるからね

個人的には最初のレスに注意書きやNGワードがっつり書いておいてくれれば大丈夫

つーか読んでみたいのでおながいします。
666名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 11:54:47 ID:SKaxwK4A
こんなスレあったんだ
青黄のじわじわ親密さの増す感じがツボすぎで困る
お笑いについてモネに首を傾げつつ語るハイドさんとか、ああ本当に仲良くなったんだなと
コーヒーも淹れて貰えなかった頃に比べたら進歩w
667名無しさん@ピンキー:2010/09/25(土) 21:40:25 ID:Mp9zNN7C
>>664
期待していいかい

>>666
ようこそw
668名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 23:26:59 ID:TxvDn7Cs
機会があって冒険の最終巻DVDを借りて観た
初見だったがこれはすごいな・・・荒ぶる萌えの宝庫じゃないか
最終数話を見ただけでもハァハァしっぱなしだったよ
オープニング曲すら大好きになっちまった
自分は戦隊はシンケンジャーから入ったので知らなかったが
世の中にこんなプレシャスがあったとは
669名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 02:17:32 ID:3izy2duG
>>668
めくるめく戦隊ワールドへようこそー!
冒険は内容も萌えも満載で自分の中では今尚最強ランクだ。保管庫に沢山名作があるから是非悶えて来てくれ。
中でも個人的には青シズカのシリーズと赤桃の恋一夜シリーズ、VS激後話と
姐さんがパフェ食べてチーフが目の前で本読んでる話がオススメ。
他の戦隊も保管庫で気に入ったのがあったら逆入りしても楽しいかもね。轟音金黄はそれでハマッたw
職人さん素敵作品を本当に有難う!
670名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 05:11:43 ID:iNLX27cP
ゴセイの種族って、ゴセイ界の新聞では、ス族、ラ族、シ族とか書いてあるのかな?

ラ族のモネ…
671名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 11:28:02 ID:DTLhqdjN
陸族は裸族でも正直違和感ないw
672名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 17:58:22 ID:p7GhTQfM
モネが風呂上がりにタオルを首から下げただけの全裸で「あぢぃー」とか
言いながら「やっぱお風呂上がりは牛乳よね」と冷蔵庫の中を覗き込みつつ
お尻をプリプリ振ってて、たまたまキッチンに入ってきてそれを見つけた
アグリを卒倒させたり同じく入ってきたハイドの股間の奇跡の怒涛が
どうしようもなくガッチャしてしまい
「あ、やだハイド。こんなとこじゃダメだってば…えっ、立ったまま?
後ろから?もう…またもう一回あとでお風呂入んなきゃ…あっ…やんっ」
みたいな感じだとちょっとかわいいかも
673名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 22:30:11 ID:sqJnin+a
>>672
個人的にはそれやるのってエリっぽいイメージだ
モネって意外ときっちりしてるとこあるし
どっちにしても護星女子は可愛くていいなー
674名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 00:16:05 ID:iWh/ZGk5
>奇跡の怒涛がガッチャ

クソワロタw
お兄ちゃんなら奇跡の巌っすかww
675名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 20:38:05 ID:SCFgdQHz
目の前にそそり立つアグリの奇跡の巌
それを嬉しげにそっと握り「あぁ…素敵」と甘く囁きながら
跪いたエリがあたたかい奇跡の息吹を吹きかける
それを覗き見たアラタの嫉妬と欲望に猛り狂った股間の奇跡の嵐
いつの間にかアラタの後ろから忍び寄るモネ
「あたしじゃ、だめ?」
切なげに囁いたモネはその艶めかしい体をくねらせながら下着を
ゆっくりと脱ぎ捨て、床に座って膝を立てる
モネは妖しく微笑みながら、開いた脚の間で震えながら息づく
己の奇跡の恵みがどれだけの快楽を与えられるかをアラタに
見せつけながら、心の奥底に沈めた哀しみを断ち切ろうとする
「これで忘れられる…あたしのここを何度も愛してくれたあの人の、
奇跡の怒涛を」
676名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 21:26:34 ID:aepFxW2E
>>675
なにその泥沼堕天使たちwいいぞもっとやれwww
677名無しさん@ピンキー:2010/09/29(水) 22:49:26 ID:iWh/ZGk5
エロティカ小説ってさ、モノをどう美しく表現するかが結構萌えを分けることもあると思うんだが
(男性向けはまた別かもだが)
なんだこの奇跡の連荘はwww茶吹いたww
678名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 08:41:33 ID:l2vS6l/n
「皆… 少し落ち着けよ…」
性欲を浄める宿命の戦士が、皆にそっと寄り添う。
そんな騎士に寄り添っていったエリが、
耳元にふっと奇跡の息吹を吹きかける。
「な、何を…」
戸惑う騎士の横には、更に
「ふふ。本当芽萌ね」
と股間をまさぐるモネ。

急にはぶかれた嵐と巌と怒涛が、
苦々しげに騎士を睨みつけていた。
679名無しさん@ピンキー:2010/09/30(木) 11:33:11 ID:rOUG8UQs
この奇跡ネタ使って大乱交書いたらわけ判んなくなって面白そうだ
以下乱交描写注意

「ん、んぐっ!む…、ヒィんっ!」
容赦なくモネの喉の奥に突き入れられる奇跡の怒涛。
苦しげな表情を浮かべながら、だがそれでも嬉々としてそれを
口の中いっぱいに頬張り舌を絡めるモネの尻の肉をアラタが
後ろからがっしりと掴んだ。
「んぐっ!ん…んー!」
口を塞がれ声も出せぬまま悦びの唸りを上げるモネ。ハイドの奇跡の怒涛に
口の中を蹂躙される悦びに早くも熱を帯びトロリと雫を溢れさせている
奇跡の恵みをアラタの奇跡の嵐がズブリと、一気に貫く。
「んあっ!んー!んー!んー!!」
口と奇跡の恵みを同時に責められる初めての淫らな行為に狂喜しながら
モネがちらりと目を移すと、すぐ横で抱き合うアグリとエリの姿がある。
目の前で、猛々しくいかにも固そうな奇跡の巌が、何度も繰り返し
とろけそうなほどに蜜を滴らせたやわらかな奇跡の息吹に激しく
出入りしている。ズブズブと根元まで沈み込み中を掻き出しガツガツと
貪るようにえぐり続けている。
エリが甘く淫らな歓喜の叫びを上げる。その声がモネの快感と
興奮をさらに高ぶらせる。

エリ、お兄ちゃん、ずるい…次はあたし…あたし…。
気が狂うほどの快楽と陶酔にさらに唾液と愛液に溢れたモネの
口と奇跡の恵みを奇跡の怒涛と奇跡の嵐が激しく一切の容赦なく、
そのさらに奥へと突き入れられ始めた。
680名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 00:28:52 ID:MeGEaCul
アラタがエリをガチレイプする話を考えてみたが
やっぱりどうこねくりまわしてもアラタはそんなことはしない、という
結論に達して挫折した
ゴセイの人たちはもっとほんわかした話じゃないと合わないな
681名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 00:29:05 ID:N/N27UG9
なんだこの奇跡の連載www
GJすぎるwww

ナイトさんも股間の宿命の騎士で奇跡の淫乱天使たちを浄めるべき
682名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 11:06:31 ID:BYUy409I
騎士…股間…あるのか?
以前の騎士桃みたいに手マンならともかく
683名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 11:25:50 ID:2DM8xlXI
>>680
ならばそのほんわかストーリーを書くがよい。

>>682
ヘッダーから人型に進化したナイトさんなら
684名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 15:36:19 ID:n96R4pzS
なんか電波キタ
アラタエリのレ○プもの、騎士が淫乱桃黄を浄める3Pもの
どっちかチャレンジしてみるか…
685名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 16:03:47 ID:vqP7vGpm
>>684
どっちか?

両方お願いしまつ
686名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 01:14:56 ID:Vm6SNhZ3
両方だ!両方だ!両方だああああ!


お願いします
全裸で正座して待ってる
687名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 01:17:56 ID:omKfVh5+
>>680
エリがアラタをならありそう
688名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 14:59:26 ID:dobTPP3y
※注意※
おまいらスレがあと20kb切った。
前回の轍は踏むんじゃねえぞ。
689名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 14:59:33 ID:CAaHQkqm
そういえば黒黄は兄妹だからともかく、せっかくコンビ設定あるのに
赤桃あんまりない?赤黄も少ないイメージだし「どうしてもほんわか」のせいかw
たまにアラタはエッチの時は笑顔で無茶や勝手言うとか
(男女カプで男相手になんだが)小悪魔系とかだったら
面白いのになーと思うがネタも文章も作れない…
690名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 19:33:45 ID:NNv88RaV
ゴセイジャー達は本編だと恋自体知らないって感じだったからなぁ…
特にアラタは本気でセックス自体知らなそうだし。
691名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 22:46:56 ID:gwEC8RtK
スレ容量がギリギリか
投下は次スレにした方が良さそうね

ゴセイ赤黄は確かに本編でもあまり目立った絡みがないね
チアモネにチアダンスを教わりつつ
「いーい?ここはこうしてお尻を振って…」とか演じて見せてる
モネを後ろから思わず、なアラタくらいしか思いつかない

あと個人的には熱血ドシリアスなアラタも有りだと思う
692名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 23:36:33 ID:ev4xX4KJ
1クール目は赤桃コンビバナが多くてうれしかったのに
最近アラタがピン扱いでエリ放置
ちょっと寂しい…
693名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 02:34:18 ID:2Zlo9eKf
シンケン終盤に毎週コンビっぷりを絵面で主張されてた分
期待も大きかったんだよなあ。あと序盤にこういう関係で一年見れると思いこんだしw
レッドだからって極端に一人特別ってしなくてもいいのになあ
694名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 09:25:57 ID:bMYA7gsN
特板に冒険赤桃専用スレがあることを初めて知った
あの二人に対する住人の愛の深さに脱帽
695名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 12:51:06 ID:Z+pFR0Av
>>694
見てきたが、最近は
「戦隊レッドと他女性メンバーの恋愛を期待するスレ」化してるみたいだな。

自分は別にレッドの恋愛には拘らないけど…
やっぱり絡みという名の燃料くらいは欲しいな
それさえあれば勝手に妄想するw
696名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 14:28:59 ID:VLwCpKpI
敵の攻撃で子供になって記憶を失ったアグリをかわいがりつつHなアタズラをするモネ
そんなのが見たくなった。
697名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 22:44:34 ID:KwwOxCtn
アタズラ?

新しいヅラ?
698696:2010/10/07(木) 01:01:57 ID:9NnmqEcn
×アタズラ
○イタズラ
699名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 01:08:15 ID:cQpFDzG9
>>695
ジェットマンは男女男だったけど、この現代なんだし
女男女(イエローとピンクでレッド取り合い)みたいな戦隊どうよ?というレスがあったな。
ぶっちゃけ昨年のここってそんな感じだったけどな。かなりギスった空気だったんで
あれを公式でやられちゃたまらん
700名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 01:13:12 ID:sx8g2A08
黄と桃でナイト取り合い、みたいな話なら今書いてる

今年は赤黄はほぼ無いねぇ
青桃・青黄・黒桃・黒黄はあれど赤黄回そのものが無いよね、確か
普段はのほほんとしてるアラタの熱血な一面を見たモネが「あぁん」って
なる感じの話があってもいいのに
701名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 02:21:16 ID:xUqr5HL8
ダブルメイン回が後のほど、破壊力が強いと書いてみる。

モネが自分のこと子供と自覚していたが、
ハイドとのケンカップルが好きだったので、ちと寂し
702名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 10:46:50 ID:cQpFDzG9
バカお前、自覚してる事柄こそ他人から指摘されると腹が立つもんなんだぞ
ハイドさんからお子ちゃま扱いされてモネがキーッ!となる展開は十分に成り立つ
703名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 11:11:19 ID:O1C5RPTV
「だったらオトナにしてよ!」と怒ったモネがハイドの前で服を脱ぎ捨てる
驚愕するハイドの前に露わになる彼女の美しい裸身
思わずゴクリと唾を飲み込むハイドのその顔と反応を始めた彼の股間を見つめ、
真っ赤な顔で恥ずかしそうに、だがどこか期待に高ぶった表情を浮かべてモネが呟く
「あたしをオトナにして」
モネが体をすり寄せ、そのやわらかな肌をハイドの胸に押しつける
「オトナにして。あなたがして。あなたのその、奇跡の怒


もうこのネタはいいや
704名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 18:55:54 ID:mq7sXYJa
いやいや、是非続きを・・・
705名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 20:10:46 ID:U3gteksQ
ネタの勢いは凄かったが正直
奇跡の○○を連呼されるとちょっとこっぱいw
706名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 21:30:07 ID:q9wvAjl7
しかし残り14kbか。中途半端だなー。
今書いてるって人や書いたのに投下控えてるって人のためにも
張り切って埋めてかなくては。

護星は赤黄な瞬間を公式でも見てみたい。
妄想の方はニコニコSなアラタに絡め捕られるモネって展開で
バッチリなんだけどね。

次スレ、現役はもちろん過去戦隊も投下待ち望んでます。
てか過去戦隊は次何が来るのかなーって楽しみがある。
707名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 22:25:34 ID:poiF7qux
やっぱアラタってニコニコSなイメージかな
嫉妬に狂った怒りのアラタがエリを無理矢理、という話を書き始めてるが
いまいちしっくり来ないのはそのせいか
708名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 14:22:22 ID:zauy1E8M
敵の攻撃で子供になり記憶を失ったアグリ
そのアグリを可愛がりつつイタズラするモネ
今は自分が兄より年上になっていると思うと妙に興奮するモネとか有ると面白そうだ
自分の書いた文章だと抜けない
ベタなところで子供アグリを裸にしてチンチンをいじるモネしか思いつかないし
709名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 18:37:37 ID:I7rrPUpd
もうそろそろかと新スレ立てました。
初めてなので不備もろもろなところは申し訳ないのですがフォローよろしくおねがいします。

ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286616706/2
710名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 19:18:39 ID:0LV7wbUo
>>709 激しく乙乙!
>1の「ウォースター」の文字を見て何か懐かしくなったw

次スレでも血沸き肉踊る萌えでハァハァできますようにっと
711名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 23:57:08 ID:Vv0asVDz
>709 スレ立て乙っす
>708 書いたら近親でショタ?、という非常にハードルの高い話になるなぁ
こういうのはどこまで書いて良いのか匙加減がわからんし

自分が書くとしたら、お兄ちゃんの幼児化に大混乱したモネが
「どうすりゃいいのよーっ!」って叫んでる後ろで、望に借りたぶかぶかの
服を着てるちっちゃいアグリがソファに座って短い足をぷらぷらさせながら
両手で持ったカップのココアをふーふーしながら飲んでる場面はぜひ入れたい

記憶を失ったちっちゃいアグリはすっごく弱虫泣き虫で、アラタやハイドや
エリには懐かなくてモネにだけべったりで、仕方ないからお風呂に一緒に入ったり
一緒に添い寝とかしたりして、そのあたりでいろんな間違いが起きたりしつつ
やっと元のアグリに戻った後にモネが

お兄ちゃん、ちっちゃい頃は本当はあんなに弱虫だったんだね
だけど頑張って強くなって、今はあたしのこと、守ってくれてるんだね
お兄ちゃん……
大好き!

みたいな展開にしたらどうだろうな、とか考えつつスレを埋めつつ、ここまで
書いちゃったらもういいか
712名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 01:53:37 ID:UUXY26Xv
>>711
ショタにハァハァしすぎやろwww
713名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 08:00:16 ID:op9P/Hjz
ナイト×アリスに禿萌えた!
714名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 16:23:03 ID:Bnisf/Xj
ナイトさんに機械にはあるまじき感情と欲望を抱き戸惑うアリス
日増しにつのる思いが抑えきれず、ある日、人間の男女とナイトさんを拉致
マトランティスの科学力でナイトさんと自分の精神をその男女に転送
敵同士である二人、許されぬ関係、限られた時間
「お願い、今だけは忘れて。私達がただの男と女でいられる、今だけは…」
人間の体となったことに驚愕しているナイトさんの胸に寄り添いながら
アリスはそのやわらかな唇をナイトさんの唇に甘く重ねていく
みたいな感じでどうだろう
715名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 22:39:33 ID:k4Gz645I
>>714
いっそ人間じゃなくて護星天使の体だったらナイトの戸惑い倍増だな
サスケと鶴姫の役者さんが演じた夫婦でもいいけど
716名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 23:00:52 ID:qcZF0aB1
>>715
なにそれどっちもすごく萌える…
関係ない人だとオリキャラっぽくなってしまうかも。
関係者の方が読む方もわかりやすいよね。

つーわけで埋めの一声
時間赤桃大好きだー!
717名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 14:59:57 ID:bEqgOuvw
>>714
気持ちは分かるがマトランティスなんか違うw


引き続き埋め
真剣慟哭太夫好きだー
メタルAさんにも期待してまっす!
718名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 17:30:23 ID:SCRKy6/w
護星黒桃とか真剣青桃とか、その他いろいろ好きっス
このスレで自分は、普段はツッコミタイプのキャラが奔放キャラや暴走キャラに翻弄される、という
展開に妙に萌えてしまうことを知った
次スレも期待してますので職人さんの方々、よろしくお願いします
719名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 20:11:10 ID:wIyqzE6H
んじゃ、便乗して


護星赤桃、真剣赤桃・緑黄が好きだー!
もっと初期のようなエリの尻にひかれるアラタをみせてくれい。
真剣は赤赤というか、殿姫も好きだ。
720名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 22:49:23 ID:SdEqS/0u
どんな組み合わせでもどんと来い!な自分だけど
護星で一番好きなのは青黄かなー

あと轟音黒黄が見てみたい
お姫様抱っこして殴られた時最高に萌えた
721名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 23:14:48 ID:HOcj67Jg
>>719
あがったカプ全部好きだ
ついでに金姫もいい
722名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 00:21:23 ID:K4ArsGSp
真剣青姫の妙な和風チックカポーも好きだ
次スレで職人さん 
様々なお話、期待しています
723名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 22:58:53 ID:0KEvm9qY
いろんな萌えがあるなぁ
あれこれ妄想してたら護星青黄電波がキタでござる
でも先に書きたいネタが多くて手がつけられん哀しみと共に埋め
724名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 23:12:57 ID:ehJmoscf
>>723
次スレあるし、もうそっちに落としたらどうだろう。
別にこっち埋まり切らなくても、SS投下なら活用していいと思う。
725723:2010/10/13(水) 00:09:32 ID:ezrtt1V0
いいのかな?>次スレ活用
でも自分の手持ちは護星騎桃黄の3Pものだったりするので
いきなり新スレ開始1発目が変化球っつーか下手すりゃスレ違いネタは
どうかと思って遠慮してます
726名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 13:50:22 ID:HLBJvzwf
遠慮してたら投下機会逃しかねないぞ
規制とかかかる前にやっちゃうんだ
727名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 17:17:31 ID:KNF010ZX
注意書さえあれば3Pだって
728名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 23:44:21 ID:T7Y049Uv
アグリとメタルAさんをどうにかくっつけられないものか
729名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 07:40:19 ID:kBFvlcfu
ロボットだから絡めないぞ多分
730名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 12:18:01 ID:Icp74cSM
でも手で抜くことは出来るはず
731名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 13:21:48 ID:afv6e3+Z
護星天使の弱点は何かを探るべくアリスがアグリを拉致し拷問
「あなたが一番メンタル弱いって分析済みよ」と不敵に笑うアリス
だが体力ではずば抜けているアグリは単なる苦痛ではなかなか音を上げない
ならばと今度は欲望をコントロールすることでアグリを支配しようと
マトリィンティスの科学力で作り出した人間の女と質感も構造も同じ
生体パーツを手や口や胸や股間に装着しアリス自らアグリを攻める
凄まじい快楽に何度も達してしまうが実は使う機会がないだけで
護星天使随一の絶倫男であるアグリは何度でも復活
アリス轟沈
「きょ、今日はこれくらいで勘弁してあげるわよ」とふらふらになりつつ
満足げに頬を染めながら帰っていくアリス
勝った…とやつれた顔で夕陽に向かって微笑むアグリの股間は
それでもまだビンビン
みたいな感じで
732名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 22:47:55 ID:DJPw786M
まずはここをうめなくちゃ
733【護星騎桃黄】ゴセイナイトは眠れない:2010/10/16(土) 22:48:33 ID:DJPw786M
「おまえ達は幽魔獣に操られている」
ゴセイナイトは淫らな笑みを浮かべながら足元へとにじり寄ってくる二人の女、
すっかりあの淫魔の虜にされているエリとモネの姿を睨みつけた。
「淫魔のサ吸バスめ……ゴセイピンクとゴセイイエローにあの術をかけるとは」
「さきゅばすぅ?……なにそれぇ。あはっ」
「ゴセイナイトぉ。ねぇ、ねぇってば。ね……して?おねがぁい」
二人は共にその裸身を艶かしくくねらせ、自らの手で乳房を撫で回し股間へと
指先を這わせている。ゴセイナイトを挑発すると言うよりは、もうそれをせずに
いられない、欲しくてたまらないと言った様子だ。
時折甘い吐息を漏らし淫らな言葉を口走りながら、もう我慢できないとばかりに
何と二人で抱き合い、互いに身体を弄り合い、舌を貪り合ったりすらしている。

何と情けない有様だ。
苦々しくちらりと部屋の奥に目をやる。そこに倒れ込む3人の男達の姿。
ゴセイレッド、ブルー、ブラックの3人が痩せ細り股ぐらを剥き出しにした姿で
無様に寝転がっている。操られた女二人に精を吸い尽くされ失神しているのだ。
そのやつれた顔には皆一様に猥雑な笑みを浮かべている。見ようによっては
実に幸せそうな顔だ。
馬鹿者どもが!
自分の到着が遅れていたらあのまま女二人に攻められ続け間違いなく死んで
いたであろう男どもに対して、ゴセイナイトは毒づいた。

皆を救うには、まずゴセイピンクとゴセイイエローの二人を……。
忌まわしさに気が滅入る。救うには何処に潜んでいるとも知れぬサ吸バスを
倒すか、二人の際限の無い淫らな欲望を満たす事で術を解いてやるしかない。
だが後者は普通の男には無理だ。どんな男でも、生身である限りその精力には
限界がある。吸い尽くされてしまうのだ。まともな男なら、とてもこの術に操られた
女には太刀打ちできない。快楽に浸り続けて吸い尽くされ命を落とし、そしてこの
地球の大地に毒を撒き散らす悪しき屍となる。

だが、私なら。
機械であるが故にこの女達の滋養となる精を持たず、そして限界も持たない
自分であれば、二人を救うことができる。
だがその為にしなければならないことを考えると心底、気が滅入る。

ゴセイナイトは古びたカードを取り出した。
ためらいが浮かぶ。できれば使いたくはないのだ。だがこれ以外に手が無い。
サ吸バスに対する呪詛の唸りを上げ、カードをレオンセルラーにセットする。
そして番号を押す。いっそ知らなければ良かったとすら思う、忌まわしい番号を。
0・7・2。
その番号を押すと同時にゴセイナイトの全身を光が包んだ。どこか生温かい
その薄桃色の光がゴセイナイトの腰のあたりに収斂し、そして一気に弾けた。
サモン、ナイティックパワー!マッチレス・ディック!
光の中でゴセイナイトがうおぉ!、と叫んだ。

そのゴセイナイトの様子にはまるで無頓着に、エリとモネは夢中になって抱き合い
鼻を鳴らしながら快楽を貪り合っている。
ゴセイナイトが生殖器官を持たないため興味を失っているようだ。アラタ達三人が
目を覚ますまで二人で慰めあいながら待つことにしたのだろう。
734【護星騎桃黄】ゴセイナイトは眠れない:2010/10/16(土) 22:49:06 ID:DJPw786M
互いの股間に顔を埋め、吸い、舐め、指を挿し込み合う。ぐちゅぐちゅと音を立てて
掻きまわしほじくり返し舌を這わせ合う二人の嬌声が交互に響く。
「あ、エリ。それ……いい。ぅあ。あ、なんか、なんか……あぁっ、気持ちいい!」
「モネぇ。あたし、あたしも、いい。指、モネの指、ゆび、いい!」
だが二人は物足りない。これではまだ物足りない。もっと欲しいものがある。
この熱く火照った恵みと息吹の中に欲しくて欲しくてたまらないものがある。
よって二人は。いつの間にか側に立ち、快楽に浸る自分達を見下ろす存在に気付き
その存在の股間を見上げた時に。満面の笑みとなって歓喜の叫びを上げた。

これを何と表現すれば良いのか。
ゴセイナイトは己の股間に隆々と天を向きそびえ立っているその物を見下ろした。
そして情けなさに大きな溜め息をつく。
巨大である。大の男の二の腕ほどもあろうか。その先端にこれもまた男の握り拳
ほどもあるつるんとした卵のような塊りが繋がっている。
それは陰茎であった。この体と同じ鋼鉄製の。だがどういうわけか生々しく息づき
湯気を立てるほどに熱を帯びている。
あのカードによって呼び出された天装術。その結果がこれだ。
赤黒い銅色のその物体。自分の股間から何かの冗談のように生えたその物。
巨大さと鋼鉄の硬さを備えた、凶悪とも言えるその面構え。
我ながら……なんとみっともない姿だ。

元々、この天装術は古くから存在し護星界では何かの秘儀に使用されていたもの
だと言う。種の保存や受胎に関するものだと聞いているが、どうだか怪しいものだ。
だがこの術が、まさにあの憎むべき幽魔獣サ吸バスの術に対抗する唯一のものと
判明した。ゴセイナイトはまだグランディオン・ヘッダーだった遥かな過去、当時の
護星天使達がこの技を使い、サ吸バスの術に囚われた女達を次々に「解放」して
いく様子を見てきた。
それはおぞましく、すこぶる下品で、どこか滑稽で、かつ淫らな光景だった。

まさか自分があの役目を負うことになるとは。
また情けない溜め息をついたゴセイナイトの股ぐらに、いつの間にかあの二人が
飛びついてきて、何やら取り合いを始めている。

「エリ、エリずるい!あたし、あたしの!これ、あたしのなのぉ!」
「いやん。んぅ……ふふ。すごい。これ、おっきぃ。すっごくおっきぃ」
「エリ!いっしょに!ねぇ、いっしょにってば!」
それに手を添え、うっとりとした表情で先端の丸みにチロチロと舌を這わせていた
エリは、泣き顔で懇願するモネに向かって妖しげな笑みを浮かべた。
「んふ。いいよ。じゃ、いっしょに。ね?」

嬉々としてむしゃぶりついてくる二人。仲良く並びまた先端を両側から舐め始める。
慌しく舌を這わせ大きく口を開き、「むぐ」「ふぁ」などと喉や鼻を鳴らす。大きく口を
開き半分づつ先端を咥え込む。どういった役割分担なのか、一方が幹の部分を
横咥えにすれば、もう一方は先端にちゅうちゅう吸いつくといった具合で一つの物を
仲良く分け合って愛撫を続けている。二人ともそれを自分の唇や舌や指で愛撫する
こと自体、その行為自体から理解できない快楽を得ている様子だ。
機械故に快楽そのものは感じないが感覚はある。二人のやわらかく濡れた舌が
まとわりつきぷよぷよとした二つの唇が左右から同時に挟み込んでくるその感触に、
ゴセイナイトは唸り声を上げた。
735【護星騎桃黄】ゴセイナイトは眠れない
「んふぁ。お、おっきすぎて口に入んない」
「あたしにさせて。モネ、あたしにぃ」
いい加減にしろ!と。こんな物を夢中になって奪い合っている二人にゴセイナイトは
激しく苛立つ。だが二人はただ操られているだけなのだ。
本来の二人はこの淫らな仮面の奥で、恥辱に泣き叫んでいることだろう。

すぐに解放してやる。
ゴセイナイトはまだ一心不乱に先端をしゃぶり続けているエリの肩を掴んだ。
「きゃぁ」
「あ、ずるい!」
嬌声を上げるエリと自分が後回しにされることを察知し抗議の叫びを上げるモネ。
ゴセイナイトはかまわずにエリの脇の下に手を入れその体を引きずり上げた。
赤ん坊を高い高いするように持ち上げ、その顔を見上げる。
エリの顔は昂ぶった期待で上気している。何するの?何してくれるの?問いかける
その顔はまるで無邪気な子供のようだ。
だがその表情の上には淫靡な飢えがべったりと貼り付いている。

まだ抗議しているモネが足元で叫ぶ。
「ずるいよ。エリばっかり!ねぇ、ねぇってば!もーっ!!」
よく見ていろ。これから私がゴセイピンクにする事をよく見ていろ。それでもおまえは
それほど欲しがるか?
ゴセイナイトはゆっくりとエリの股間を、自分のそびえる陰茎の先に当てた。
「あぁ、あぁ……すごいぃ」
先端がめり込むように当てられたその感触にエリが震える。その大きさと太さ硬さに
怖れをなしたようにエリの表情が一瞬、曇る。激しく息を飲む。
ゴセイナイトは手の力を抜いた。
自らの体重でエリの身体が一気に沈む。それに伴い、ゴセイナイトの陰茎がエリの
股間のその最も奥まで、ずぶりと突き刺さった。

「…………!!!!」
声を上げることもできずエリの首が後ろにがくりとのけぞった。
白目を剥く。裂けるほどの巨大な物が突き入れられた、その凄まじい衝撃。
それを苦痛と捉えるべきか快感と捉えるべきかエリの身体が決めかねている。
ゴセイナイトはエリから手を離す。エリの上半身と腕、首がだらりと下がる。
だが信じがたいことにその体は床に落ちない。繋がっている。ゴセイナイトのその
あまりに巨大な物で貫かれたその部分だけで、しっかりと繋がっている。
仁王立ちになるゴセイナイトの巨大な陰茎に、エリは文字通り串刺しにされた。
「ぁぁ……ぁぁぁあっ、んぁぁぁあああっ!!」
ようやくエリが叫ぶ。焦点の合わぬ目で。口元にうっすらと笑みを浮かべながら。

「うぁ。す、すごい……」
真下にいるモネがその目の前にある繋がった部分を見つめて慄いている。
禍々しく膨れ上がったその巨大な物をずっぽりと飲み込み、おそらくは限界まで
押し広げられているエリのやわらかなその部分。
その場所がひく、ひくと息づいている。あまりの大きさに苦痛を感じ突き入れられた
物を押し出そうとするように。あるいは歓喜のあまりさらに奥に飲み込もうとして。
震えている。ひくひくと、震えている。
あれを、あとで。自分も。
そう考えただけでモネは昂ぶりが激しく増す。焦らされることになったモネの股間が
熱を帯びまた滴るほどに溢れてくる。とてもじっと待ってなどいられない。