1 :
名無しさん@ピンキー:
3 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 21:19:18 ID:otTZ90v+
乙。
9 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 14:13:17 ID:HSppaBJV
ほお
俺にはスレ立てができない。だが、
>>1を乙ることはできる。
ごめん真魚ちゃん!
俺、乙らなきゃ!!
>>1乙!
あらゆる世界で鳴滝さんに要らない子扱いされしょんぼりする士。
夏「士君は破壊者なんかじゃありません。私は信じてますから」
と、シンケンピンクばりに士をぎゅっとする夏海
士「夏・・・・メロン・・・・」
しばらくの間その感触を顔で楽しむ士であった。
みたいなシーンを本編で入れて欲しかった。
入れて欲しいがそんなシーンあったら朝から大変なことにww
やっぱり夏メロンは最高のお宝だね!
俺の事を乙らない人間は邪魔なんだよ…!
トリガー
>>1乙バースト!
前スレ終盤の流れでなんか和んだ
映画見たよ。士×タックルと海東×夏海を妄想したぜ。
仮面ライダーキバーラにディケイドが腹パンチした所に興奮したぜ
23 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 02:11:18 ID:KeP0Zes0
結果帽子おじさんとキバーラの関係って謎じゃん?
まだつながってて鳴滝の命令でキバーラが夏美を犯すのとかどうかな?
キバーラが誰か洗脳して…まどろっこしいか…
そんなんならまだみんなは鬼畜士見たいよな?
とりあえずsageろ
鬼畜士見たい方ーノ
園咲さんちのお正月はどんなだろう。
特に姉夫婦。
そりゃ紅白みながら奥さんに喰われてるわ
誰もいない間に、こっそり投下。
Wや鬼畜の流れ豚切りでスマソ。
士夏でTV最終回〜冬の映画の間
ネタバレちゃいないと思うが、できれば視聴推奨
ダメな奴はスルーしてくれ。
ベッドサイドのライトのスイッチをいれ、ベッドの上でぼんやりと天上を見
つめる。精神的な疲労から逆に眠気が遠のき、寝返りをうつ度に洗いざらしの
髪が枕の上でもつれる。
何度目かの寝返りをうつと、ライトの下にあるカメラをじっと見つめた。
「……士くん」
カメラを残し姿を消した男の名を口にすると、胸の奥がキリキリと痛んだ。
宵闇の中に浮き上がるマゼンダカラーのカメラを、愛おしむように指先でそっ
と撫でる。いつかきっと帰ってくると信じようとする気持ちとは別に、二度と
戻ってはこないだろうという予感が咽喉を締め上げる。
賑やかな居候達を失ってすでに一ヶ月。
待つと決めたはずの心が、少しずつ絶望に乾いていく。心と体に残る士の記
憶を確かめるように、夏海は布団の中で自分の体を強く抱きしめた。
「士、くん……」
せめて、夢でいいから会いたい。
圧し掛かる暗闇から逃げるように、ひたすら瞳を閉じて思考を停止させる。
ようやく忍び寄ってきた眠りの誘惑に、ゆるゆると身を委ねた夏海のきつく閉
じた瞳から、涙が一つ零れ落ちた。
気がつくと、誰かの手が頬に添えられていた。
うっすらと瞳を開けると、ひどく悲しげな顔をした士の姿が映った。幾分や
つれた士の瞳は暗く、幾度となく垣間見えた彼の孤独が、より一層強くなった
のだと思った。
泣きたいのに泣けない、そんな士の姿があまりにも切なくて、夏海は頬を包
む大きな手に自分の指を絡めた。
(私、とうとうおかしくなってしまったのでしょうか)
士の帰りを待ち望むあまり、自分が狂ってしまったのかと思った。しかし、
指先に感じる温もりはあまりにもリアルで、夏海は嬉しさと悲しさの入り混じ
った笑みを浮かべ士の掌に頬を摺り寄せた。
夢でも幻でもいいから、士に触れたい。
幾筋もの涙が、こめかみを伝って枕に零れ落ちる。とめどなく溢れる涙を、
士の指がそっと拭った。その仕草が嬉しくて、さらに涙が溢れる。
困惑した気配と共に、士がゆっくりと覆いかぶさってくる。道に迷った子供
のような、不安に彩られた瞳を見つめ、縋るようにその首筋に両腕を絡めた。
躊躇いがちに触れてくる唇に、自分のそれを押し付ける。
それが、起爆剤となった。
「んっ……」
唇を割って侵入する士の舌に応えようと、懸命にその動きを追う。次第に深
さを増す口付けに、呼吸も意識も追い詰められていく。少しでも離れれば消え
てしまいそうで、夏海は必死に士の服を握り締めた。
一つ、二つとパジャマのボタンが外され、冷え始めた秋の空気が侵入してく
る。士の大きな手が、キャミソールの上からゆっくりと胸を揉みしだいた。
「ふぁ……んっ…」
幾度となく士に抱かれた体が、いとも簡単に熱を帯びる。硬く反応する胸の
頂を指先で転がされ、夏海の体は小さく震えた。重ねた唇の奥でくぐもった声
をあげるが、士はそれすらも奪い取ろうとでもいうのか、より激しく舌を絡ま
せてくる。
性急な動きで欲を煽る指先に踊らされ、つま先でシーツを蹴り体をよじる。
噛み付くようなキスと容赦のない愛撫に翻弄されるうちに、気がつけば夏海
は一糸纏わぬ姿となっていた。乱れた呼吸にあわせ、士を誘うように胸が揺れ
る。その先を含まれ舌で嬲られるだけで、体の奥から何かが背筋を這い登って
くる。
得体の知れない何かから逃げようとする体を、士がシーツに縫いつけた。
「ああっっ!!」
何の前触れもなく、士の指が夏海の中へともぐりこんだ。長い指が、慣れた
動きで濡れた秘部を刺激する。とっさに膝を寄せようとするが、逆にねだるよ
うに士の体に足を絡ませることになった。不意に自分の痴態が恥ずかしくなり、
せめてとばかりに口元を手で覆う。だが、それも士の手であっさりと外され、
お仕置とばかりにより激しく責め立てられる。
「やっ……だ…め……あぁっっ!!」
最も敏感な部分を指先で押し潰され、たまらずにあられもない声を上げる。
戦慄にも似た震えが背筋を走り、夏海はあっさりと絶頂へ追いやられた。
ほんの数秒だけ、呼吸を忘れ押し寄せる快楽の波に溺れる。
濡れた音を立てて士の指が離れると、意識とは関係なく腰が揺れた。より深
い快楽を知る体は、この程度の刺激では満たされない。もっと奥深い場所に凝
った欲望が、士の存在を感じ取りたいと夏海の意識を揺り動かす。
欲情と理性がせめぎ合う瞳で見つめると、士は獣めいた笑みを浮かべ耳朶に
噛み付いた。
「……言えよ、夏海」
欲望に掠れた声で囁かれ、全身の肌が粟立つ。名を呼ばれただけで、理性の
箍はあっけなく外れた。堪えきれず全身で士にしがみ付くと、体をくねらせな
がらその先をねだる。
「お願い……きて…っっ」
「……ああ、やるよ」
満足げな声と共に、楔が打ち込まれる。圧倒的な質量で穿たれた体が、弓な
りにのけぞった。
「つ、かさ…く…んっっ」
激しい欲望に揺さ振られながら、夏海はうわ言の様に士の名を呼んだ。その
存在を確かめるように、力の入らない腕を伸ばし頬の輪郭をなぞる。一瞬たり
とも目を逸らしたくはないのに、全身を駆け巡る快楽に視界がゆらぐ。
責め苦にも似た愉悦に翻弄され、夏海は救いを求めるように士の首を抱き寄
せた。
「士くん、つかさく…ん……っっ」
「そうだ……呼べ」
「はっ……あぁんっっ!」
ぐん、と一際大きく突き上げられ、絶叫に近い喘ぎが咽喉をついて出る。与
えられる快楽に乱れ狂う姿に、士の口元にも欲望に彩られた笑みが浮かぶ。
「呼べよ、夏海」
「つ…かさ…くん……」
「もっとだ」
「っっ……士、くん……士くん!」
うねりとなって押し寄せる快楽が、一気に背筋を駆け上る。恐怖と期待が混
同する感覚に、意識が侵食される。目前に迫った限界に、夏海は無意識のうち
に腕を伸ばした。
縋る先を求めて彷徨う指を、力強い手が包み込む。
「士く…あ、あああぁぁっっ!!」
「なつ、み……」
絶頂の波に浚われ、悲鳴とも嬌声とも突かない声が咽喉の奥から迸る。その
声に隠れるように、切なげな囁きが耳の奥へと滑り込んできた。
意識が途切れる刹那、夏海は繋いだ手を強く握り締め、涙と共に微笑みを浮
かべた。
「……あ、れ?」
気がつけば、空は白い光に溢れていた。どこかだるさが残る体を起こし、室
内を見渡す。明かりがつきっぱなしのライトも、そこに置いたカメラも、なに
もかもが昨夜のままだった。
「やっぱり、夢だったのでしょうか……」
溜め息と共に視線を落としたが、パジャマにも布団にも乱れはない。夢の名
残など何一つ残らない部屋が無性に悲しくて、夏海は最後に士の手を握り締め
たはずの手を、そっと胸におし抱いた。
夢でも幻でもいい。会えるなら、どうしても伝えたかった言葉があった。
「士くんは、士くんです……」
仮に本当の悪魔だとしても、あなた殺されるのなら構わない。
だから、連れて行って欲しかった。その旅路がどれほど血塗られ、過酷なも
のになろうとも、せめて側にいさせて欲しかったのに。それすらも叶わぬ願い
なのかと、朝焼けの光に包まれたベッドの上で、夏海は声もなく泣き崩れた。
すまん、短くしたつもりが結構長かった。
どこでもドア状態なオーロラは夜這い最強アイテムだと思うw
GJ!士夏待ってた!
士が自分の名前呼ばせるとことか責め方がすごく好きだな。
そして夏みかん・・・切ねぇ・・・。
下から四行目
あなた殺されるならかまわない
おいw
それ以外はよかった!新スレ初投下乙!
35 :
29:2009/12/30(水) 17:23:01 ID:+YnEzOmH
× あなた殺されるなら
○ あなたに殺されるなら
家族が起きてきて慌てて投下したら、この様だ……orz
ちょっくらネオ生命体に吸収されてくる
>>34 突っ込み感謝
キター!士夏!
GJ!
夏美、切ない。
オーロラって便利ですね。
37 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 03:11:17 ID:WPlpdXNd
あけましておめでとうございます。
今年も煩悩満載で行きたいですね!
クリスマスに投下しようと思って書いていた話があるのですが、
どうにも纏まらず今日になってしまいました。
W、翔亜樹、若菜姫とフィリップの回が終わったあたりの探偵事務所クリスマス捏造話です。
どうやらこのスレの新年一発目の投下になりそうですが、思いっきり聖夜の話ですみません。
NGの方はタイトル「酒は飲んでも飲まれるな」をNG設定お願いします。
初めて投下するのでドキドキです。不備があったら申し訳ありません。
「しょおたろおく〜ん、お酒おいひいね〜」
まさか亜樹子がこんなに酒に弱いとは思っていなかった。
フィリップが間違って飲んだシャンパンの残りをもったいないからといって飲み始めたはいいが、
グラス半分もいかないうちにこの調子だ。
「おい亜樹子、その辺でやめとけ」
「やらあー」
「やだじゃねえ、っつーか何言ってるか分かんねーぞお前!」
「らって、へっかくのくりふまふらも〜ん」
「いや、マジでその辺にしとけ」
「えええ〜〜〜? しょおたろおくん、いじわるだあ」
いつも以上ににこにこ笑いながら、上機嫌で亜樹子が喋り続けている。
最初女子中学生に見間違えたほどあどけない顔が、上気した頬と潤んだ瞳で彩られると年相応に見えてくるから不思議だ。
それに、昼間の羞恥で赤く染めた顔以上に、アルコールで赤くなった顔の方が凶悪にかわいかった。
「あ、わかっら、しょおたろおくんのみたりらいんれしょ」
「いや俺はいい。 お前送って帰るのに酒飲んでたら運転できねーし」
お前が帰ったら飲むよ、と告げると亜樹子は少し考える顔になった。と、何かを思いついたように手を打つ。
「じゃあ今日はここに泊まる〜」
だったら翔太郎くんも飲めるでしょ、とろれつの回らない口が告げると同時に、グラスがずいっと差し出された。
それは今まで亜樹子が口をつけていたグラスで、しかもそれをこちらの口元に近づけながら当の本人はへらん、と笑っている。
……かわいいなオイ。
(って……だああああ何なんだよ! 相手はあの亜樹子だぞオイ! 何でさっきからかわいいとか思ってんだ俺!!)
普段は気にしない胸元やらふとももやらに猛烈に意識が集中して、翔太郎の頭の中には煩悩がどんどん蓄積されていく。
「も〜、のまらいの〜? ならあらひがのませてあげるわよ〜」
反応が、一瞬遅れた。
気付いたら唇が触れて、少し温んだ液体が注ぎ込まれていた。
肩に置かれた両手が温かい。触れる唇は柔らかい。そして目の前から香るどこまでも甘い女の匂い。
反射でごくりと液体を飲み込んで、そんなことばかり冷静に考えた。
「なっ……! おま、お前何やってんだよ!」
「らってしょうたろうくん、のまらいんらもーん」
思いっきりうろたえる自分のことなどどこ吹く風で、亜樹子はまだ上機嫌に笑っている。
「あ〜れむくなっれきたな〜。 ベッドかりる〜」
ベッドではフィリップが撃沈している。にも関わらず、亜樹子は何の躊躇いもなく千鳥足でそちらへ歩き出していた。
(……ちょっと待て、それはマズイだろいくらなんでも!)
「オイちょっと待て亜樹子!」
「へっ!? うわあ!」
「痛って……」
あわてて引き留めたせいで思いっきりバランスを崩した。
咄嗟に倒れ込む方向を変えたせいで強かに尻餅をついたが、何とか相手にダメージを与えずには済んだらしい。
衝撃で思わず閉じていた目を開くと、普段は結わいてあることの多い髪のつむじが見えた。
「……大丈夫か?」
「だ、だいじょぶ……」
そろそろと上げた顔は相変わらず赤い。潤んだ瞳は伏し目がちだが、それがかえって普段微塵も感じない色気を滲ませている。
そして、先ほど自分に触れた唇が舌っ足らずに自分の名を呼んだ瞬間―――
張り詰めていた糸がぷつり、と切れた。
「しょうたろうくん?―――んむっ」
吸い付いた唇は柔らかく、さらに翔太郎の理性を溶かしていく。
「んんっ……!ふ、あ……んぅ」
突然の侵入に驚いたか、さしたる抵抗もなく受け入れられた舌の動きに合わせ、重なり合う隙間からちいさく甘い声が漏れる。
(やべ、止まんねーかも)
絡まる舌が感じるのは、アルコールの味と亜樹子の舌の感触。
耳には唾液の混ざり合う音が聞こえて、そのどちらもが翔太郎を焚き付けていく。
頬に添えていた手を、首筋に沿ってゆるゆると下ろしていくと、やがて鎖骨に行き着いた。
そのまま鎖骨のくぼみに沿って指先を滑らせると、面白いようにびくびくと肩が震える。
「ァ、ひゃう……んんっ」
それに気を良くしてさらにうなじを撫で上げると、ひときわ高い声が上がり、亜樹子は体ごと震え上がった。
その反動で絡み合っていた舌がほどけ、それと同時に溶けていた理性が再凝固して―――
翔太郎は、心底後悔した。
(何、やってんだ、俺……)
亜樹子の方を見ることはできなかった。ついさっきまで麻薬のように支配していた快感が罪悪感へと変わっていく。
視線を床に彷徨わせると、今日被っていた白いハットが目に入った。
「寝るならそこのソファで寝ろ、俺はガレージに行く」
拾い上げて亜樹子の目を隠すようにそれを被せると、返事も聞かずに足早にガレージの階段を駆け下りた。
(酔っ払ってんのは、俺の方なんじゃねーの……)
「ん……」
「起きたかこの酔っぱらい」
「あれ? しょうたろうくん……?」
悪態を吐きながらも心配した様子で、翔太郎が自分を見下ろしていた。
「とりあえず水飲め、水」
差し出されるままに水を飲む。からからの喉に冷たいそれが気持ちいい。
「気持ち悪かったり、頭痛かったりしねーか」
「うん……大丈夫」
「ならまだもう少し寝てろ、10時になったら起こしてやるから」
「うん……」
未だボーッとしたままの頭で、昨日のことを思い出してみる。
(昨日はみんなでご飯を食べて、お酒を飲んで……)
ふと、昨日被せられたハットが目に入った。
その白に引きずり出されるように昨夜の記憶を思い出した瞬間、頭が沸騰しそうになって慌てて起き上がる。
「しょ、翔太郎くん……っ!」
「ああ?」
「き、き、昨日の夜って……っ」
振り返った視線が逸らされた。それと同時に
「……お前が酔っぱらってフィリップのところに行きそうだったから引き留めただけだ」
早口で、一気に告げられたぶっきらぼうな台詞。
「これに懲りたら、無防備に男の前で酔っぱらうんじゃねーぞ、亜樹子」
ひらひらと後ろ手を振り、翔太郎はそのままキッチンスペースに空のグラスを戻しに行く。
その背中に向かって、絶対に聞こえないように呟いた。
「……別に、イヤな訳じゃなかったもん」
酔いのせいで感触もおぼろげだけど、首の後ろに添えられた大きな手も、
想像よりも柔らかかった唇も、好き勝手に動き回る舌もイヤじゃなかった。
むしろ、もっとしてほしかった……。
(……って、何考えてんの私ってば!!! おかしいでしょそれは!!!)
毛布を頭まで被り、悶絶しながらも亜樹子の頭はまたあのとき触れた唇の感触を思い出そうとしていた。
忘れられない聖夜の記憶が、それからしばらく亜樹子の眠りを邪魔して寝不足になるという悪循環が続き、
ときどき挙動不審になる所長をフィリップが訝しんでいたのはまた別のお話。
以上です。読んで下さった方、ありがとうございました。
翔太郎はこの後、亜樹子が覚えていなければいいと思いつつ悶々としていればいいと思いますw
あんまりエロなくてすみません。事前に断るのを忘れてしまいました。
もっとエロく書けたらな……翔太郎同様、自分もまだまだハーフボイルドです。
新年早々GJでした
まさか元旦から新作読めるとは思わなかったぜ!
しかし翔太郎と亜樹子はなんかお前らは中学生か!みたいな
進みそうで進まない感じが萌えるなww
新年から、翔亜樹とは。GJでした!
ベッドではフィリップが爆酔中らしいけど、実は起きていて…
何て事になったら、大変だったかもw
しかし、Wはどちらの組み合わせでも、
なかなか先に進まないのが、彼ららしいな
47 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 14:36:37 ID:ryvuOZ9X
GJするけどいいよね?答えは聞いてないけど!
あけましておめでとうございます。
とりあえず元旦ネタでフィリップ×エリザベス書いてます。
3.4日お待ちください。
ほんとGJでしたよ!
エリザベスのおっぱい、あれはいいものだ……
劇場版で死人返りに興味を示した時のフィリップに迫られるザベスは間違いなく濡れていた
元旦投下翔亜樹GJ!
新年一発目、越えそうで越えないでもどかしさと
ほほえましさを兼ね備えた二人がよかった!
ほんとこれでフィリップが実は起きてたら・・・
と思うとまた大変なことになりそうだなw
士は今頃夏みかんを剥いて姫は(ry
夏みかんは髪切ったら、顔の膨らみが強調されるな。
一日からGJ!
翔太郎亜樹子、ありがとう。
なかなかそれより先に進まない感じがいいです。
今年も妄想がんばろう。
54 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 23:27:26 ID:IVwUQp28
今日の放送はいろいろとおいしかったw新年会早々ご馳走さまだw
自慢の婿と嫁で話を書きたいと思うものの、ネタが・・・
来週再来週の展開で何か書けるかな
「お前に会えてよかった」で翔亜樹「もう大丈夫だ」でフィリ亜樹、健気な婿殿と嫁…
こいつぁ年の初めから縁起がいいや!
しかし亜樹子の手が血だらけで痛そうで辛かったなー
翔太郎はもっと労わってやれwwお前を助けるために手ぇズタズタになってんだぞ!
57 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 22:32:35 ID:CrI8/wSo
今度は股から血を(((
今日は久しぶりに熱い夜が過ごせそうで良かったね尻彦さん
婿殿健気ってレベルじゃねぇ
全くだ。園咲夫婦はわりと好きだったけど、正直自分は最初あの夫婦見た時
お互いになんか裏のある印象だっただけに、霧彦さんの一途さには驚く。
冴子さんはデレるのに時間かかりそうな人に見えるけど、
これから霧彦さんにどう接するのかちょっと楽しみ。
またそれに加えて主人公側も妄想しがいがあったし、いい年明けだな。
しかし次回は「さらばN」な罠
亜樹子身体張りすぎw
しかしせっかく落ちる寸前まではけっこういい雰囲気だったんだから
もうちょっと…ねえ。
というわけで本編では描かれてないけど
亜樹子の手当てはきっちり翔太郎がしたということで
霧彦さんできた婿だなあ
あの後のお姉さまに恋愛相談すれば相当のろけてくれるだろうこれはw
63 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 23:49:37 ID:jFt1WCpS
あの後はそっこくセックスだろ
霧彦さん、かっこよくなってきたからな。
65 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 11:39:25 ID:VUDcEG4E
映像化したら尻彦さんの尻しか写んないだろうな
66 :
失礼します:2010/01/06(水) 13:59:58 ID:/1CRZxHn
もう尻彦さんとはよべないねwww
68 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 10:55:37 ID:eCO9ijKS
だけど尻二回写ってるのはライダー初だろ?
尻二回は初めてだな。
そういえば、浅倉の中の人が「乳首が映るとカットになる」って言ってた。
裸に革ジャンだったから、たまにカットになったらしい。
龍騎後半はカットになってなかったけどな。
俺は夏みかんや冴子さんや若菜姫の裸革ジャン姿と、
そこからたまーにチラリする乳首が見たいわ。
71 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 11:03:44 ID:2qp0v+j/
それより尻彦さんの小説読みたいわ。
72 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 12:38:44 ID:IynMmiPT
尻彦…大きくなって…
茜ちゃんはもうあのDQNにヤられちゃってんだろうなあ…
76 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 11:42:59 ID:KuQmI04N
次回尻彦さん死ぬな。
ここの人ってやっぱり天野雨乃の特撮本買ったの?花がカイに寝取られるやつ
78 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 13:10:38 ID:KuQmI04N
知らないなぁ。
フィリップ+翔太郎×亜樹子書きます。
タイトルは…『男の子の朝×女の子』
「コレがあれば、俺達はブブカになれる」
しかし、選りにも選って腕に打つのかよw
ヴァイラスがあるんだから、ドラッグメモリとかもあるんだろうか。
あの4人は空中セックスしてるな。
>>79 性行為の記憶から創った『セックスメモリ』もありそうだw
今日の霧彦さんと冴子さんのシーン妙にエロいと感じたのはオレだけか?
カメラのはけ方とか…
さらば霧彦・・・。
安らかに眠れ。
三条先生のことだ。
「私は風都を愛している!」
翔太郎「お、お前は!!!」
なんていう展開が10話くらい後に・・・こないかなー。
>>83 そうなんだよなあ。
三条は死んで二度と出てこないかと思ったらそんな事は無かったぜ!って事があるからな。
ただその展開もう辞めた!と三条が思って本当にに死ぬ展開になるかもしれないし、
自分らしく生きようとメモリを捨てても結局渡され、あの家からは逃れられなそうな
若菜との対比として生きてあの家から離れるパターンってのもあるかもしんない。
ネタバレ見てないから先の展開は全く分からないけど、なんか今回の霧彦さんのエピソードは
どっちに転んでも霧彦さんだけでなく、若菜や冴子さんも含めて今後園咲家で味方が出てくるのか、
結局敵のまんまなのかって部分にちょっと引っ掛かってきそうな気がしている。
>>81 いやあもちろんそう思ったとも!
というかこの二人はなぜかいつも妙にエロい感じがする。
85 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 14:00:49 ID:H8jBDk49
電王につながるのはなしだろうか…
劇場版できるし…
>>84 確かアバン再登場劇は、「ダイ一行やその仲間達の中に、キルバーンに対抗出来る奴がいない」という理由&
展開的に新キャラ出せる状況じゃないから、頭脳明晰なアバンを再登場する必要に迫られたとかだっけ
>>84 これで、一時園咲家を離れようとも、妻をあの家から救う為に、
パワーアップして戻ってきた。とかやられたら、確実に泣く!
>>85 どうした?もっとわかりやすく言ってくれないか?
あのオフィスでのシーンでカメラがパンした後
獣のように互いの衣服を剥ぎ取り合った霧彦と冴子
夜景が見えるオフィスの窓の前に全裸となった冴子が立ち、
ガラスに額と手のひらを押しつける
ゆっくりと後ろから冴子の足を開かせその白い尻をつかみ
ずぶずぶと後ろから立ったまま己の物を挿入する霧彦
霧彦に後ろから責められ、冴子の顔が快感に歪む
汗ばんだ冴子の首筋を甘く噛む霧彦
「こんなの、いや・・・外から見られちゃう」
言いながらも冴子は決してその場から離れようとはしない
むしろその状況によって快感が増幅されているかのように
冴子の口から漏れる喘ぎ声がさらに激しくなる
その冴子の悦びの声を聞き、さらに激しさを増す霧彦の腰の動き
絶頂を迎えた冴子の乳房がガラスに押しつけられて歪む
霧彦は冴子の耳元に唇を寄せて
「愛しているよ」と呟く
その言葉が冴子に向けられたものか、眼下に広がるこの街に
向けられたものかは定かではない
みたいなシーンがあったんだろうと思うが何故それを放送しない
日曜の朝からそんなの放送できるかwww
自分は霧彦さんは死なないんじゃないかと思ってるけど
とりあえず園咲家と離れる事は確定な気がするので、
どちらかというとその時の冴子さんの霧彦さんへの
対応の方が気になっている。
でも
>>89見たら本編がどうあれ
勝手に妄想すればいいやと思ったww
>>89 その状況で街に言ってるんだったらバロスwwwwwwwwwwwwww
93 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 23:53:19 ID:ov9er6ru
っていうか
「冴子」「霧彦」ってネーミングが実に昼ドラ向きだって今気付いたぜ
>>89 全編ノーカットで放映しなさい
94 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 14:49:44 ID:TV8fnU6I
>>88 霧彦死んでから劇場版制作。
W×超電王。
それよりベットの下にトランクスがあったことか気になる。
あれ、フィリップの?
フィリップはノーパンだと思うので違うと思います
97 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 02:02:34 ID:pHgRTYB9
>>94 デンライナー走行中に傷だらけor全裸の尻彦さんが時の砂漠に倒れてるんですね分かります。
>>96 ちょっと待てええぃ!!?
ALLライダー見たが海東や鳴滝と走りながら逃げる
夏みかんの夏メロンが揺れまくりで抜いたw
今のドラマでも一回有ったらしいけど
100 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 00:23:47 ID:bDN2HqUo
ノーパンフィリップ…
…ありだな。
101 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 00:59:54 ID:MDsJP/vT
ゾクゾクするねえ
102 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 22:38:56 ID:dB6KhI4V
「フィリップ君…駄目だよ…」
「なぁ、なんで履きたくないんだ?」
「
>>107だからだよ。」
これは酷い無茶振り
ksk
ksk
靴下を履かないなんて…ゾクゾクするねえ
なんで靴下の話になってんだよ…
ちょっと灰になって散ってくる
ちょwどうしたww
霧彦さん…最後に若菜姫ともフラグ立ったのに…
よりにもよって奥さんに葬られるとは…
好感度が足りなかったか
冴子さんは新しい夫探すのか?
113 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 22:25:17 ID:SGpXw6N0
「おいフィリップ!」
「なんだい?翔太郎?」
「お前がパンツを履きたくなる理由が見つかったぞ!」
「へぇ、なんだいそれは?」
「
>>117が
>>120」
「なるほど…ならちょっと買ってくるよ」
靴下では逃がさんぞ…
亜樹子が経営の苦しい探偵事務所を何とかしようと
フィリップの超天才遺伝子を精子バンクに売ろうと思いついて
ノーパンで寝るフィリップは取得するには好都合だから
こっそりと朝立ちしているフィリップに近づいて
堅くなってる物を見て「わぁやだやだでも頑張らなきゃ」とか思いつつ
顔を逸らしギュッと目をつむりながらしごいてみたり
うまくいかないので「うー、こんなことしたことないよぅ」とか呟きながら
口で咥えてみてその複雑な形状を舌先で確かめて
なにこれ変なのー、でもちょっと面白いなーとか思いながら舐めてみたり
それをしてるうちに何となく我慢できなくなっちゃって
頭がぼーっとしたまま自分がフィリップの上に跨っちゃったり
さすがに目を覚ましたフィリップから「何してんの?」とか言われながら
「だめ・・・とまんないの・・・」とか顔を真っ赤にしながら腰を振り続けたり
ダメだな、いい案が浮かばんパンツネタ
115 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 19:30:27 ID:q+zWpzXa
フィリップのは包茎としか思えないんだが。
ノーパン健康法…ゾクゾクするねぇ
士がフィリップの協力を得て夏海の性感帯を知り尽くすというなんともカオスな夢を見たんだがww
それはそれで面白いが、協力得なくても全部知ってるレベルだろうw
119 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 22:36:33 ID:q+zWpzXa
いや、わからんぞ?
士も包茎の可愛い感じする
>>117 フィリップ「キーワードは光夏海、性感帯…まだ本が多いな…」
士「じゃあ、一番と入れてみろ」
フィリップ「あった…どうやら光夏海はここが一番感じるようだよ」
士「よし、御苦労」
こんな感じかな?
こんな感じ?
ごめん、最後の二文は間違いだ。
そのあとフィリップが
フィリップ「性感帯か・・・一体どんなものなのか・・?」
士「知りたいんなら、お前も来るか?」
フィリップ「いいのかい?ならお言葉に甘えて。」
という感じに2人の鬼畜に夏海が苛められる姿が容易に想像できるなwww
オールライダーのDVD見たがやっぱり夏みかんはエロく感じる
ユウスケ×夏海、士×夏海で投下します。
士鬼畜。
ユウスケ哀れかも。
NGな人は「夜の訪れ」で。
125 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:22:00 ID:y/SkEP4M
「……う、……」
思わずオレは呻いてしまった。
逃げ出したいほど苦しい。
「ユウスケ、痛かったですか?」
夏海ちゃんがクスッと笑みを浮かべて首を傾げる。
「や、そうじゃ、ないけど……」
よかったと、また笑う。
笑って、……また、オレを、困らせる。
オレはベッドの上にだらしなく座っていた。
ベッドヘッド沿いの壁に寄りかかって上半身だけおこして、膝までジーンズどころかパンツまでおろした状態。
これをだらしないといわずなんとういうんだ。
そして、さっき笑った夏海ちゃんは裸で、オレのだらしない下半身の上にいた。
正確に言うならばオレの股間の上に夏海ちゃんの顔がある状態。
で、その、オレのナニを。
食べている。
……いや、これ、食べてるんじゃなくて、えーと、そうだ。
咥えている。
突きつけられた現実に頭がちかちかした。
ふっと夏海ちゃんが見透かしたようにオレを見る。
その上目遣いはヤバイ、本当にヤバイ!
猫みたいな大きな目で見上げないで!ちょっと潤んでたりしないで!
瞬きをしてから、綺麗なピンク色の唇と舌をねっとり絡ませてきた。
わぁぁぁ、そこ、だ、駄目駄目駄目……!!!!裏側、オレ弱いてのっ……!
あまりの刺激的な光景にオレは目をとじた。
すると、じゅる、じゅるっという啜り上げる音が聞こえててくる。
きつく吸い上げては唇全体を上下させて、薄い皮膚を擦り上げられているんだ。
同時にオレのしょうもない部分が敏感に反応して、全身が熱っぽくなった。
「な、夏海、ちゃんっ……!!!」
もう限界。
ああどうすりゃいいの、オレ!?
126 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:22:41 ID:y/SkEP4M
「いかせてやれ、夏海」
冷静な低い声が夏海ちゃん越しに聞こえた。
その声の主を夏海ちゃんはちらりと振り返り見て、より一層激しくオレを擦り上げた。
ほ、本当に、もう駄目だっ!!!抑えきれない!!!
腰の辺りでくすぶっていた何かが脳天まで突き上げる。
「夏海ちゃん、ゴメ……!!!」
言い終わらないうちにオレ自身が暴発した。
「うぐ、……ん、ん……」
夏海ちゃんの柔らかい口は、中でビクビクと暴れているオレをしばらく包み込んだままだった。
最後に舌でずるり、と舐め上げると、またオレをあの大きな目で見つめてくる。
細い首がごくん、と何かを飲みこんだせいで上下した。
「……ユウ…スケ……」
「ゴ、ゴメン、本当に…ゴメン!」
くらくらとした頭で思いつくことは謝罪の言葉しかなかった。
「…いいんです…」
フフッと夏海ちゃんが笑う。
少し赤らんだ頬とうるうるとした目、そして綺麗なピンク色の唇から滴る白く濁った液体。
取り返しのつかないことをしてしまった、という自覚はある。
……が、ふっとんだ理性はなかなか戻ってこない。
夏海ちゃんを見た瞬間にまた心臓がバクバク動きだした。
……情けねぇな、オレ。
127 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:23:12 ID:y/SkEP4M
「夏海、飲み込んだのか?」
「はい、だって、口の中ででちゃったから」
「ふうん」
夏海ちゃんのまあるいお尻の輪郭、その向こうに冷笑を浮かべた男。
士だ。
アイツは四つんばいの夏海ちゃんの向こう側から顔を上げてオレをニヤリと笑った。
うう、ちょっとハズい……。
なんでこんな事になったかというと。
それもこれも士のせいだ!
さっきまで、オレは眠れなかった。
いやあれは眠らせなかったというのが正しい。
だって、しょうがねぇってば!
隣から大音響の喘ぎ声が聞こえたら寝られるわけないってっ!
オレだって健全な男子なんだぞ?!
あんな音が聞こえたらこっちだって気になるっての!
まぁ。
隣の士の部屋からそういう声やら物音が聞こえてくるのは今に始まった事じゃないんだけど。
いつからだろう、夏海ちゃんと士の間に流れる空気みたいなものが代わったのは。
なんだか時々、オレの立ち入れないような雰囲気が増えた。
オレ、お邪魔ですか?って心の中でつぶやいた事が何度もあった。
そして、そのうち、夜中に目を覚ますと小さく聞こえる夏海ちゃんの声。
壁越しにくぐもって聞こえるんだけど、時々猫みたな高い声とゴソゴソとした音は、しばらくそういうことにご無沙汰なオレには十分刺激的だった。
何度か士にどうにかしてくれと言おうかと思ったけど……。
翌朝、相変わらずかわいい笑顔を振りまく夏海ちゃんに「聞こえてます」なんていうことになると思うと。
無理。
オレには無理!
というわけで、聞こえても聞こえないフリを通してきた。
正直言うとそれでも、堪えられないことはたびたびあって、その。
……抜かせて頂きました、ごめんなさい。
128 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:24:41 ID:y/SkEP4M
そして、今夜の物音はいつもに増して激しく、はっきり聞こえた。
士と夏海ちゃん声が一言一句はっきりと。
『もうダメッ!ユウスケに聞こえちゃいます!!!』
……夏海ちゃん、もうだいぶ前から色々聞こえてるんだけど。
『いいだろ。聞かせてやれよ』
……ちょっ、士!!!わざとかよ?!
何だか生々しくて、さすがに、耐え兼ねたオレは居間でテレビでも見ようと部屋を出た。
そこに。
「よお」
はい?
「オレの部屋の前になんでいるんだよ?!士っ?!」
慌ててドアを閉めようとするとぐいと無理矢理こじ開けて入られた。
片手に夏美ちゃんを抱きかかえていた。
「ちょっと士君!駄目です!戻りましょう!」
士の腕の中で夏美ちゃんがバタバタしていた。
「何だ、大人しくしてろ。お前が悪いんだろう」
言うなり、夏美ちゃんの顎を持ち上げて。
キス。
しかも、くちびる同士で食べ合うようなディープなやつ。
ん、ふぅっという夏美ちゃんの甘い吐息とその光景にオレは呆然となった。
士が唇は離すと、とろんとした表情のまま黙ってしまう夏美ちゃん。
そして、オレを見てニィっと笑う士。
何、どーなってんの!?
129 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:25:49 ID:y/SkEP4M
「ユウスケ、悪いな。夏みかんが絶対声出さない自信があるっていうから、試させてもらった」
「は?!何だよそれ!?」
「いつもユウスケに聞こえてるかもしれないから、今日は声出さないでやってみるっていうんだ、コイツ」
夏美ちゃんは顔を真っ赤にして俯いている。
「……だからって、何でオレの部屋の前?!」
「あそこで声だしたら、お前に丸聞こえだからな。
自信があるならそこまでやってみろってな」
あー……、士、お前どうかしてる。絶対どうかしてる。
つか、夏美ちゃんもそんなの反対してよ?!
「……ユウスケ、ごめんなさい」
士の腕の中から夏美ちゃんが紅色に染まった顔と困ったような涙目でオレを見た。
そのとき不覚にも。
カワイイ。
と思ってしまった。
「夏海、負けたら罰ゲームって言ったよな?」
「え、ええ、言いました……けど」
「じゃ、ユウスケのアレ何とかしてやれ」
と言って士はオレを指さした。
何とかしてやれって、オレの何を?!
あ。
ヤバ。
さっきのキスと夏美ちゃんの困った顔を見たときに、なんか熱いし痛いと思ったんだよな。
すっかり、元気になってるよ……。
あはは、……どうしよう。
「いや、夏海ちゃん、いいよ?!別に大丈夫だから!
……ちょ、待って。そんなに寄ってこないで
……って士っ!止めろ止めろ!羽交い締めにするなぁぁぁ!
夏海ちゃ、あ、ジーンズに触らなっっ!ないっで!
ウソウソウソウソォォォォォォ!!!!!!!」
「ユウスケ、ごめんね?」
ぺろっとピンク色の舌を出して夏美ちゃんが笑った。
そして、二人に快楽と名の付く地獄へオレは突き倒された。
130 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:26:47 ID:y/SkEP4M
そんな経緯で、こんな状況になっているんだけど。
まだぼーっとしている頭のオレの目の前には、やっぱり裸の夏美ちゃん。
さっきまで四つんばいだったのに、今は膝立ちになっているので、全部見えちゃってる。
白い肌、形のいい首から繋がる鎖骨、すらりと長い腕
そして、おっぱい。
お、大きいよ……な。
前から思ってたけど。
間近でしかも裸だから余計にそう見えるのかな……。
「ふっ……ああんっ!」
あ、揺れた。
夏海ちゃんの背中からのびたごつごつした手がおっぱいの片方だけをぎゅむと握った。
指の間からはみ出してる。
やっぱ、大きいんだよな……。
くびれた腰には筋肉質な腕が添えられていて、時々前のめりになりそうな彼女を後ろから抱き支えている。
「んんっ、やだあ、士くんっ!ユウスケに見えちゃう!!!」
……うん、見え見えだよ。
「つまらないこと言うな。
せっかくだから声だけじゃなくて見せてやれよ。
なぁ、お前も見たいだろユウスケ?」
少し俯き気味の夏美ちゃんの肩越しに士の不敵な笑みが見えた。
えーと、ここは夏美ちゃんのために「駄目だ」とか「止めろ」とかいうのが正しいのかもしれない。
でも。
もうオレの視界はすっかり欲情フィルターがかかった状態で、正直なところ目が逸らせない。
自分でもコントロール不能な欲望。
この非現実な二人の狂乱に巻き込まれているのも悪くない、と思ってしまった。
131 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:27:25 ID:y/SkEP4M
士の右手はおっぱいを弄ぶ。
左手は腰から回されて、柔らかそうな茂みを撫で下ろした。
「やだっ!ダメです!!!」
「ユウスケ、ほら見とけよ」
手が、指先が、茂みの奥へ入り込む。
ゆっくり掻き分けて隠されている秘密の場所を拡げた。
「ああ!やぁ、だぁ!」
夏美ちゃんがびくりと肩を震わせて叫んだ。
士の指で押し広げられたそこは、綺麗な赤に染まってイチゴみたいだった。
指先と柔らかそうな肉の谷間にゆるい蜂蜜みたいな液体がまとわりついている。
「あ、ああ、み、見ないでっっ!」
耳まで朱色になった顔の夏海ちゃんが目を閉じて喘ぐ。
肩越しの士はニヤニヤと笑うばかりだ。
オレは、身動きがとれずゴクリと唾を飲み込んだ。
「どう、思う?ユウスケ?」
そんなこと答えられるかよっ!?
「夏海がここまで見せてるんだ、気の利く言葉の一つもかけてやれよ」
「え?あ……、綺麗だと、思う……」
うわ、何いってんだオレ?!
「だろ?」
士の唇が妖しく笑う。
「…ユウ…スケェ……」
切なげな夏美ちゃんの視線がオレに向けられた。
「よかったな夏海」
「ひあぁっ!ああん!!!」
夏美ちゃんの奥に入り込んだ士の指が器用に蠢いている。
ぐちゅぐちゅという聞いたことのない卑猥な水の音が聞こえた。
夏美ちゃんの身体はいつの間にか桜色で、何度も揉みしだかれているおっぱいの先はツンと尖っていた。
「ああ、士くんっ!ダメぇぇぇぇ!」
士は夏美ちゃんの首筋に唇を押し当てている。
そして絶え間なく聞こえる夏美ちゃんの中を掻き混ぜる音。
士の手はもうびっしょり濡れいていて、その蜜は夏美ちゃんの太股を流れ落ちていた。
夏美ちゃんはそのたびに全身を震わせて鳴いた。
「そろそろ、いいな」
じゅぷり、と音をたてて士が指を引き抜く。
同時に夏美ちゃんがくたりと、身体を傾けた。
132 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:28:59 ID:y/SkEP4M
士が目を細めて夏海ちゃんを背後から抱きかかえる。
「ちゃんと最後まで見てやれよ?」
え?な、何を?
その時、オレは無言で、目を見開いた。
背後から抱いた夏美ちゃんの綺麗な長い足を士は不作法に大きく割り開く。
ぱっくりと割れた真っ赤な花びらがオレの目の前に現れ、そこへ士の太く膨らみきった肉の塊が沈み込んでいった。
「…あぁあ……あ……」
夏美ちゃんの目はうつろで、どこを見ているのか分からない。
唇から吐息とも嬌声ともとれない声が途切れ途切れに零れていて、オレの頭にその光景と一緒に焼け付いた。
目眩のするような絶景。
「士くん、あああ、や、深いっっ!」
全てをさらけ出した夏美ちゃんを士は容赦なく蹂躙して抜き差しをする。
そのたびに揺れる、夏海ちゃんの黒い髪、大きな胸、長い脚。
士が突き刺しているのか、夏美ちゃんが飲み込んでいるのか。
そして、赤く膨らんだ花の中心を出入りする欲望の塊。
こすれ合うたびにスブスブとあられもない音をたて、時々めくれ上がる。
「……うわ、スゲぇ……」
思わずぽつりと呟いた。
そのオレの声に夏美ちゃんがはっとした。
一瞬正気を取り戻して泣きそうな顔をする。
「…ユウスケぇ……や、そんな、見ないで……」
「あ、ゴメン!そんなつもりじゃ…っ!」
「黙れよ」
士がキリッとオレを睨んだ。
瞬間、夏美ちゃんは何度も揺さぶられる。
ガクガクと脚を震わせて、喉が上を向いた。
「は!あああっ!!!んっ!んあ!あああ!」
夏美ちゃんの叫び声がオレの身体に響き渡る。
「……イケよ、ちゃんと」
士の意地悪い声が夏美ちゃんに向けられた。
そしてより激しく突き刺された夏美ちゃんの肩が大きく震える。
「ひぁぁぁっや!あ!ああ!!つ…かさ…くんっ!!!!」
士がぐっと夏美ちゃんを強く抱え込む。
同時に繋がった部分から染み出してくる白くどろりとした体液。
みるみるうちに夏美ちゃんの躰から溢れでてぽたぽたと落ちていく。
夏美ちゃんははぁはぁと肩で息をして、項垂れてしまった。
133 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:30:52 ID:y/SkEP4M
それから、ずるりと士のモノが夏美ちゃんから引き抜かれる。
同時に夏美ちゃんの体内からさらに吐き出される白濁した液体が糸を引いてまとわりついていた。
ぼたり、と大きな滴になってシーツの上に落ちる。
「は、あ、あ、……あ」
士から解放された夏美ちゃんはごろんとベッドに横たわった。
「……ユウスケ、……ごめんね?」
またピンク色の唇が優しく笑う。
もう何て言っていいのかわからない。
ただ、呆然と夏美ちゃんを見ていた。
「夏海、ベッドを借りた礼くらいしてやれ」
士が不敵な笑いを浮かべて夏美ちゃんの躰を起こす。
「そうですね、なんか、ユウスケのもまた元気になってるし」
え?
はっとしてオレは自分の股間に目をやる。
うわあ!な、何てこった!
あんなの見せられて勃たないほうがどうかしてるとは思うけど!
でも今は収まれ!収まってくれぇぇぇ!!!
「いや、いいです!大丈夫。大丈夫だから……!!!
え、わ、ちょっと、士っ!押さえつけるな!やめっ!!
あ、あの、夏海ちゃん?ダメだって、ダメぇぇぇぇ!!!」
……その後、オレは頭も身体も二人にまた空っぽにされてしまった。
134 :
夜の訪れ:2010/01/20(水) 21:32:47 ID:y/SkEP4M
翌朝。
なんとなく気まずいが、顔を出さないわけにもいかないので恐る恐る、食卓へ向かう。
ダイニングテーブルにはいつも通りの不貞不貞しい顔の士、そしてトレーにお茶を乗せてきた夏美ちゃん。
「あ、おはよう……」
「よう」
「ユウスケ、おはよう!」
二人とも何事もなかったかのようにいつも通りの朝だ。
夕べのことは夢だったのかもしれないと思いながら、椅子に座る。
「……ユウスケ」
「ん?」
「勝手に夏みかんを食うなよ。また今度誘ってやるからな。それまではおあずけだ」
……はい?
しれっととんでもないことを口走った士を慌てて見つめる。
ただ彼はあのニヤニヤした笑みを浮かべているだけ。
夏美ちゃんを見上げると、やっぱりにこにこと笑っている。
「ユウスケ、また今度遊びに行きますから」
……はい?
起きたばかりの頭にゆっくりと暗幕がかかる。
ぐらぐらと頭の奥で二人の声が遠くに聞こえた。
「あ、ちょっと!ユウスケ、こんなところで寝ないでください!」
「たく、寝起きの悪いヤツだ」
誰の…せいだよ…。
そして意識はフェードアウト。
夜はオレにまた訪れる。
終わり。
なんか長くてすいません。
いやいやGJ
ユウスケには悪いけど、本当こういう位置やらせるとハマるなぁ…
GJ
確かにユウスケ似合ってるわ。凄い良かった
少し細かいけど
夏美× 夏海○
少しじゃないよ。名前は大事だろ……
気持ちはわからんでもないが、このくらいの間違いなら
ディケイドに限らず今までにも多かれ少なかれあったし、内容見れば
悪意があってわざとやったって訳じゃないんだから許してやれ
140 :
125:2010/01/21(木) 11:55:01 ID:zB7Rqn5q
うわ、夏海と夏美がごっちゃになっとる!
名前は大事だよね。気をつけます。
すいません、風都の灰になってきます。
願わくば保管庫収納時に訂正をお願いします・・・。
GJ
なんというプレイの一環w
夏みかん絶対楽しんでるだろコレww
142 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 17:47:47 ID:ZG3nXzga
GJ
ユウスケ一人でつっこみすぎww
ナニが勃起してだらしない様子が想像できんのだがwww
…それと前にもユウスケ書いた人ですか?
夏海×士で興奮して風呂で抜いた奴。
144 :
125:2010/01/21(木) 19:57:08 ID:zB7Rqn5q
>>143 別の人です。
ディケイドでユウスケは初めて書いたのにこの様・・・。
スマン、ユウスケ、夏海。
よかったよ。
ユウスケの作品で一番好きだ
保管庫見たが、クウガの小説って一個もないんだな。
まあ、五代ってあんまそれらしい女性と絡んでないもんなあ
去年保管庫見てついにクウガキター!と思った記憶があるから
今見てみたが、クウガの作品保管庫にあるぞ?
なんか別のところ見たりしてたりしない?
148 :
連投すまん:2010/01/23(土) 20:23:20 ID:TnE00iLs
慌てて変な言い回しになってた。正しくは
〇見てたりしない?
×見たりしてたりしない?
です。
>>148 正しくは「見たんじゃない?」ではないかと。
こまけぇこたぁいいんだよ!!
って通りすがりの仮面ライダーさんとおばあちゃんと検索終わったフィリップが言ってた。
しかしついにクウガの作品も発掘されたのか。
なんかついでみたいな言い方で申し訳ないが、管理人さんいつも乙です。
アクセルメモリとか早そうだな(性的な意味で
152 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 15:56:14 ID:FcTNtb+l
新キャラ出たけど、今の所はだれとも絡められないな。照井竜は。
まあ今週はどっちかっつーと翔亜樹回だったなぁ
犬を飼いたいと言い出したフィリップを、亜樹子が言葉巧みに着ぐるみとかで、
誤魔化していたのかと思った自分的には、フィリ亜樹回でしたw
さりげなく翔太郎と二人乗りとかしてたじゃないか
>>155 あと亜樹子がちゃんと所長って呼ばれたの、今回が初めてじゃないか?
亜樹子は照井の事なんて呼ぶんだろうか…照井さん?
160 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 23:29:39 ID:2TOqQ9MN
今さらオールライダーのDVD見たが良かったな
士の妹とか下水に落ちた夏海とか良かったわ
オールライダー最後の
士夏の見つめ合いたいシーンがよかった
そして、そんな2人を見つめるユウスケ・・・w
ユウスケにはキバーラがいるじゃないか。
なつみかんは士に食われて、キバーラなつみかんはユウスケを食うというわけか
ネガの世界の夏海なら逆レイプもできそうだ
冬映画後の士夏はすぐに
こども出来そうな
勢いだな
>>165 つまり、こういうことか
「な〜つみちゃ〜ん」
「はい?」
戦い終わって日が暮れて、ではないが、新しい世界への旅が始まって早くも一カ月。
あの日々がウソだったように穏やかな時間が流れる写真館で、キバーラの声になんと
はなしに振り返った夏海は、小首をかしげるように小さな仲間を見た。
穏やかな午後の昼下がり、士は相変わらず写真を撮りに出かけ、海東はせっせとトレ
ジャーハントにいそしんでいる。栄次郎は趣味のちぎり絵の為の写真撮影へと出かけ、
現在家に残っているのは夏海とキバーラ、そしてユウスケの三人だけだった。
一人で静かにコーヒーを楽しんでいた夏海に、キバーラは(そうは見えないが)にっ
こりと微笑むと、意味のよくわからない言葉を呟いた。
「ちょっとだけ、借りるわね」
何が、と夏海が問うより先に、キバーラは夏海の手首にかぷりと噛みついた。変身時
よりは少ない、けれども人間にとってはそれなりに衝撃を与えるだけの魔皇力がそこか
ら注ぎこまれる。
突然与えられた負荷に耐えきれず、夏海は意識を失うと机の上に倒れこんだ。だらり
と力なく落ちた左の手首に、細いカテナが幾重にもからみつく。隙間なく重なったカテ
ナは一瞬後には深紅の皮のベルトへと変わり、そこにまるで飾りのようにキバーラの体
が収まっていた。
ゆらり、と体を起こした夏海は、自分の左腕を見つめると、妖艶な笑みを浮かべた。
「……ごめんね」
そう言って笑った夏海の瞳は、キバーラの瞳と同じ深紅に染まっていた。
こんこん、という控えめなノックの音に、ベッドの上に寝転んでバイク雑誌をめくっ
ていたユウスケは、のんびりと返事をした。
「はい?」
どうせ士だとうと思い何気なく視線を上げと、予想に反し夏海がするりと体をすべり
込ませてきた。しかし後ろ手で扉を閉め、にっこりと笑うその姿は、なんとなくいつも
の夏海らしくない。
そこはかとなく漂う色香に妙な胸騒ぎを覚えつつ、ユウスケは体を起こした。
「どうしたの、夏海ちゃん」
「……ユウスケ」
囁くように名前を呼ばれ、ユウスケの心臓は瞬間的に速くなった。心なしか潤んだ瞳
で見つめてくる夏海から目が離せないまま、どことなく逃げ腰になったユウスケは、な
んとか話題をそらそうと懸命に頭を働かせた。
「えっと、何?ってゆうか、夏海ちゃん、カラコン入れたの??」
まるで血のように真っ赤な瞳に、間の抜けた疑問を投げかける。そんなユウスケの狼
狽っぷりを楽しむように、夏海はゆっくりと隣に腰を下ろすと、突然細い腕を首に巻き
つけてきた。
「ちょ、ちょっとたんま!!どどどどどどうしたの、夏海ちゃん!!!?」
「やぁね〜、ユウスケったら。あたしよ、あ・た・し」
くすくすと笑いながら夏海がかざした左手首を見たユウスケは、そこにある見慣れた
姿に思わず目を見開いた。
「まさか、キバーラ!?」
「そのまさか。ふふふ、驚いた?」
「驚くも何も、一体何のつもりだよ!?」
「だぁって〜、だぁれも血を吸わせてくれないんだもの。だったら、こうやってライフ
エナジーを貰うしかないじゃない?」
「分かった!血でいいんだな!?それでよければいくらでも吸っていいから!!」
なんとか振りほどこうにも、肝心の体は夏海のものに間違いない。そうなると、どう
しても力技には出られず、結果としてユウスケはキバーラに操られた夏海に抱きつかれ、
徐々に体を押し倒されていく形になった。
「あらぁ、据え膳食わぬはなんとやらっていうじゃない……ね?」
普段の夏海が清純派だとしたら、キバーラに操られた夏海は妖婦である。エロティッ
クな仕草で唇を小さく舐める姿に、どうしても視線が釘付けになった。
が、ここで理性を失うことは、命を失うことと同意語である。
「ね、とか言われても困るから!とりあえず離れろってば!!」
「イヤ♪ユウスケって、本当に可愛いわね〜」
「夏海ちゃんの顔と声でそういうこと言われっと、かなり凹むんだけど!」
「あら、誉めてあげてるのに。でも、そういうところも好きよ」
すす、とユウスケの頬を両手で包みこんだ夏海(というか、キバーラ)は、うっとり
とした表情を浮かべた。
「大丈夫。優しくするから……抱かせてちょうだい?」
「優しくとかそういう問題じゃないんだって!!それと、夏海ちゃんの声でそういうは
したないこと言うなってば!」
「いいじゃないの、あたしユウスケのこと好きなんだもの。それに、少しは気にならな
い?」
何がだと、完全にまっ白になった頭のまま視線だけでユウスケが問い返すと、夏海は
まるで劣情を煽るようにゆっくりと耳元に唇を寄せ、吐息を吹き込むように囁いた。
「あの士くんが御執心の、夏海ちゃんのこの体。どれだけいいのか、あなたも確かめて
みたくない?」
とどめとばかりに耳朶を甘噛みされ、ユウスケの体は完全に硬直した。思わずゴクリ
と咽喉を鳴らすと、してやったりとばかりに夏海の姿をしたキバーラが体を起こした。
ユウスケに見せつけるように、視線は外さないまま、シャツのボタンを上から一つずつ
外していく。基本的に夏海は重ね着なので、一枚脱いだぐらいではどうということはな
いのだが、その体を操るキバーラのせいで些細な動作一つがこの上なく煽情的だった。
するりとシャツから腕を抜くと、再びユウスケにのしかかる。カットソー一枚となっ
たその胸元は、ユウスケの予想以上に大きかった。
「……ね?夏海ちゃん、意外と着やせするタイプなのよ」
つ、と細い指先で首筋をなぞられ、ユウスケはようやく現状の危険度の高さを実感し
た。バクバクと早鐘を打つ心臓と、意思に反し反応を見せそうな愚息をどうにか理性で
押さえこみつつ、額に脂汗をにじませながら必死の抵抗を試みる。
「だ〜〜〜〜!!何でもいいから、とにかくどいてくれ!」
「あらぁ、これでもダメなの?」
ならばとさらなる行動に出そうな夏海の肩を必死に押しのけ、ユウスケはとにかく一
刻も早くこの状況から脱しようとした。
このままじゃまずい。
そう遠からず実現するであろう未来を予測し、ユウスケは脂汗どころか胃痛まで覚え
た。いくら中身がキバーラとはいえ、体は間違いなく夏海なのだ。そして夏海は、悪魔
で破壊者で大首領なあの士が、俺の女と公言して憚らない恋人なのである。
つまり、この場合のユウスケの立場は、完全なる間男でしかない。
「そうじゃなくて!!こんなところ万が一士にでも見られたら、俺は間違いなく」
「殺す」
気配もなく突然乱入した第三者の声に、ユウスケは完全に凍りついた。ザザー、と音を
立てて全身の血が引く。まるで油の切れたロボットみたいにぎちぎちと首を回すと、口元
を笑みの形に引きつらせた士がドアにもたれて立っていた。
「つ……つ、かさ…?あのな、これは」
「あらぁ、残念。もう戻ってきちゃったのぉ?」
完全にユウスケを組み敷いた夏海が、本気で残念そうにつぶやく。その声がまたひどく
色っぽくて、きっと夏海はこんな声で毎晩啼かされてるんだろうなと、ユウスケは思考回
路の吹っ飛んだ頭の片隅でそんなことを考えていた。
その間にも、士が靴音を鳴らしながら近づいてくる。当然ながら、その眼は完璧に据わ
っていた。
「士、まずは落ち着け!!これは不可効力だ!」
「ああ、そうだな」
絶対そうは思っていない。
まるでライダー狩りをしていたころのような凶悪な眼をした士の低い声に、ユウスケは
本気で死を覚悟した。今にも意識を飛ばしそうなユウスケを尻目に、士は夏海の腕をつか
むと強引にベッドから引きずりおろした。
「あんまり乱暴にすると、夏海ちゃんが怪我するわよ?」
「いいからとっとと出ていけ」
「なによ、ケチ。減るものじゃないし、ちょっとぐらいいいじゃない」
ぷい、とそっぽを向いた夏海の左手を捻じりあげると、士はキバーラのいるベルトを外
そうと指をかけた。当然、キバーラもそれに抵抗するように腕を抜こうとするが、どうや
ら士は本気で腕を押さえこんでいるらしく、びくともしなかった。
「ふざけるな。そんなに他人の体を使いたけりゃ、適当な女を選んでヤってこい」
「いやよ。あたしの眼鏡にかなう体と資質を持った女なんて、そう簡単には見つからない
もの。それに、あたしは夏海ちゃんも気に入ってるの。スタイルもいいし、なにより感度
がいいもの」
「却下だ」
ばちん、と強引にベルトをはぎ取った士は、ぐったりと力を失った夏海の体を抱きとめ
ると、不満そうに飛び回るキバーラを睨んだ。
「こいつは俺のものだ。こいつの体で他の男に指一本でも触れてみろ。問答無用でぶっ殺
すぞ」
「ふ〜んだ。そう簡単にあきらめないわよ」
べ〜、っと舌を出してキバーラは姿を消した。それを見た士は、そのままユウスケへと
視線を動かした。その顔を見たユウスケは、思わずアルティメットゴウラムに変身してで
も逃げだそうかと思った。
これは自分たちが知っている士の顔じゃない。
完璧に、悪魔の顔だ。
「………お前もせいぜい気をつけろよ、ユウスケ」
手を出せばお前も殺すぞ、とその後に続くであろう脅しの言葉を即座に読み取ったユウス
ケは、音がするほど激しく首を縦に振った。気絶したままの夏海を横抱きにした士が扉の向
こうに消えたのを確認し、盛大なため息とともに今度こそベッドの上に崩れ落ちた。
「俺、本当に生きてられるのか……?」
助けて、姐さん。
極度の精神的疲労のあまり遠のく意識のなか、ユウスケは思わず八代の面影に縋った。
おまけ
翌朝、完全にとばっちりを受けたであろう夏海が起きてきたのは、日も高く昇ってからだ
った。一体何ラウンド付き合わされたのかはわからないが、可哀想なぐらい消耗しきってい
る。傍目にもすぐにそうと分かるほどふらふらになった夏海とは対照的に、寝不足のねの字
も見せない士の姿に、ユウスケはどれだけ精力ありまってるのかと心の中で冷たい汗をかい
ていた。
絶対に、何があっても間違いは起こせない。
自分と夏海の身を守るには、命がけで貞操を守るしかないことを思い知らされ、ユウスケ
はあらためて八代の面影を思い描いた。
すまん、予想以上に長くなった……
即興で書いたから、誤字脱字があるかもしれん orz
>>172 GJ!
悪魔な士イイ!キバーラなつみに翻弄されるといい。
GJ!
ユウスケの慌てっぷりがらしくていい。
亜樹子、照井のこと竜くんって呼んでたな
呼んでたねぇ
今回は照井のデレと事務所に馴染むのが異常に早かったwことと
生身で翔太郎を暴走アクセルからかばう亜樹子の男前さがよかったわ
あとジャスミンの人は仮面ライダーでも刑事役なのなwww
亜樹子が翔太郎をかばったシーンで「おおっ!」と翔亜樹モードに入り掛けたが
「竜くん!」と亜樹子が呼んだ瞬間、竜亜樹の稲妻が落ちた
心に傷を持つ男が、普段はとぼけているけど芯は強くて真っ直ぐな女に癒され、そして惹かれ始める…
いーーんじゃね、これ!!とか一人で興奮していたけど、デレるの早かった…w
もうちょっとツンツン期間に妄想させて欲しかったんだぜw
>172
GJ GJ!
かなり楽しいなコレ...
シリーズ化してくれ
>>172 GJGJ
悪魔で破壊者で大首領…あらためて考えるとすごい肩書だな士w
頑張れユウスケ!そして夏海!ww
>172
GJ
まさか何気なく書いたレスがこんなことになるとは思わんかった
立て続けの悪魔な士とそれに振り回される夏海に興奮したwww
というわけでそれに乗っかって士夏投下失礼します。
ちょっとエロめの少女マンガみたいなノリで・・・。
―――この間、抱こうとしたら「しばらく駄目なんですっ!」と真っ赤な顔でおもいっきり拒否されてしまった。
そのあたりの事情は士といえど、まあ多少は知っているので、仕方なく(渋々)一週間ほど我慢することにした。
で、昨日の夜。
我慢していた分を取り戻すかのように夏海の身体を好き勝手に翻弄して、今朝は今朝で彼女が起きるのを今か
今かと待って二回連続で及んだ。
そしたら・・・・・・なんだかわからないが怒ったのだ。
ベッドの上でシーツにくるまって座る夏海を、寝そべったままで士は眺めていたが、なにやら不穏な空気を
感じて自分も身を起こした。
「・・・・・・・・・もう、士くんとはしたくありません」
動きこそゆっくりとして気だるげではあったが、その声音と瞳の奥は確かに怒りに燃えていた。
むすっ・・・と唇を尖らせた顔。覗き込もうとすると思いきり逸らされてしまう。
その表情はいつもと違い、彼女の本気が見て取れた。
「・・・なに怒ってんだ」
「知りません!」
士が珍しく戸惑ったように訊くと、噛みつかんばかりの勢いで返される。
・・・なんなんだ。
俺は、言われた通りに一週間も我慢したぞ。
本音を言えば、毎日だって抱きたいのに。
さすがにそれが無理なことは士だってわかっている。
でも、彼女を求める気持ちには歯止めがかけにくいのだ。
ただの肉欲だったら相手は誰でもいい。
こんなに欲しがってしまうのは・・・・・・相手が夏海だから。
そういうことを―――彼女は、多分わかっていない。
気持ちを言葉にするのは苦手だ。
どんな感情でも、形にして相手に伝えることは士にとってはひどく難しい作業。
それでも・・・夏海は言わなくてもわかってくれていると思っていた。
でも、それは自分の思い込みでしかなかったのだろうか?
黙ったまま、ぐるぐると思考のスパイラルに陥っている士の前で、シーツをまとったままの夏海はよろよろと
ベッドを降りようとする。
「おい、夏海」
士が咄嗟に夏海の肩を後ろから掴むと、身を捩って彼女はその手を振り払おうとした。
本気で嫌がっている様子に士は少なからず傷つくのだが、それに自分で気付けない。
「離して・・・っ。私は、士くんのはけ口じゃありません・・・・!!」
叫ぶような夏海からの言葉。
その言葉に、心のどこかが抉られた気がした。
・・・・・・はけ口?
はけ口だと?
そんなこと、一度だって思ったことはないのに。
俺は、ただ、おまえが―――。
そこまで考えて、士はハタと気づく。
今まで、何かを・・・・・、彼女に対する気持ちの何かを言葉にしたことがあっただろうか。
得意じゃないからと、きっとわかってくれているからと、それをしてこなかったのではないだろうか。
なら、今すべきことはたったひとつ。
手の中の小鳥を、外に逃がしてしまわないために。
「・・・きゃっ!」
後ろからおもいきり抱きしめると小さな悲鳴があがる。
彼女の都合などお構いなしに、腕の中にすっぽりと納まった身体にありったけの力を込めてやる。
痛い、と苦しそうな声が聞こえても力を緩められない。
「つかさく・・・!」
士は夏海の耳元に唇を近付ける。
そして今まで誰にも、一度も言ったことのない、とっておきの言葉を―――
「・・・・・・」
「・・・・・・」
沈黙が妙に痛い。
腕の中ですっかりおとなしくなってしまった夏海の、髪から覗く耳や後ろから見える頬が真っ赤になっている。
自分の顔も熱いことを自覚して、士も居心地悪そうに身じろいだ。
今まで散々色んなことをしてきたのに、こんなことで二人して真っ赤になってしまっているなんて今更妙に
純情な話だ。
でも、抱きしめたいと思うのも、身体が欲しいと思うのも、すべてこの気持ちが原点。
すっかり固まってしまった夏海の肩に後ろから顔を押しつけると、強張っていた彼女の身体から力が僅かに
抜けた。
「・・・・・・。
・・・はじめて、聞きました」
「・・・・・・そうだったか?」
士はしらばっくれる。
これ以上の恥ずかしさは苦痛以外のなにものでもない。
「それ・・・・・・ほんとですか?」
「・・・・・・今更だろ」
これ以上言わすな、このバカ。
そんな想いを込めて、緩んでしまった腕に再び力を込めると、やっと夏海が笑った気配がした。
たったそれだけで。冷えかかっていた心に何かあたたかいものが満ちてくる。
こんな感情も、彼女が思い出させてくれた。
「嬉しいです・・・」
「・・・・・・」
嬉しそうな夏海の声に士の頬も自然に緩む。
こういう時、彼女はどこまでも素直だ。
それは自分が持っていないもので、士にはとても眩しいものだと思えた。
「ねえ、士くん・・・・・・」
夏海が首や身体をよじって後ろを見ようとしてくるのを、士はますます腕に力を込めることで抵抗に変えた。
今、自分がどんな顔をしているのかはわからないが・・・・・・絶対に、見られたくない。
「・・・見んな」
「いいじゃないですか、ちょっとだけ・・・」
夏海はどうにかして振り向こうとしてくる。
士は苦し紛れに体重をおもいきり前にかけると、ベットの上にうつ伏せになる状態に夏海を押し倒して
のしかかった。
項にきつく吸いつきながら胸に両手を這わせて弄ぶと、あっという間にお互いが高まるのがわかる。
「やっ・・・!ばかぁっ・・・!!」
感じた甘い声でなじられても、効果などあるはずがない。
彼女のイイ部分をくまなく指でなぞって、同時に自分も高まっていく。
「あっ、あ・・・!つかさ、く・・・!!」
「・・・・・・俺はおまえにしか、こうならねぇよ」
士は荒い息とともにそれだけを夏海に告げると、再びいちばん深い場所で彼女と繋がった。
終了です。
失礼しました。
>>186 GJ!!
しかし、本当に士は夏みかんと公式でヤッたって言われても全然驚かないキャラだな。
>>186 GJ!士のデレッぷり素晴らしい。
公式でチューくらいあってもいいのにな、朝8時の壁は厚い。
さすがアクセル、デレるのも高速だぜ…
だがまだ復讐が終わっていない以上
私は竜亜樹を諦めない
お久しぶりです。保管庫管理人です。
本日、保管作業を進めましたのでご連絡いたします。
残りは8スレ
>>92以降と現行スレになります。
もう少しで、過去スレ全て保管出来そうなので嬉しいです。
>>188 朝8時と聞いて、ナンパ亀を思い出したのは自分だけだ。
そして、ヒロインに憑依してあんな事やこんな事をするという電波を受け取った自分はどうかしてる/^p^\
THX&乙です
しかし士ほど、鬼畜キャラが似合う奴もいないな。
そのせいか、ライダー大戦2010でタックルが士に付きまとってるシーン見て、
「この子、士に襲われんじゃねえの?」とか本気で思ってしまった。
夏海がユウスケを介抱しているシーンに
いちゃいちゃしてる士・タックルが出くわすシーンは、
修羅場にしか見えなかったなww
仮面ライダーキバーラを襲いたい
>>193 っていうかタックルvs夏美がなかったのが悔やまれる
ここのせいでDCD対キバーラで変な妄想してたんだが
逆に嫁に刺されて果てたと言う
夏海に掘られる士とか誰得…
今更だがクウガをTSUTAYAで見直して…力を得たゴウマが今まで虐げられていた復讐にバルバを押し倒すと言うシチュを受信した
マグロってか、行為中ずーーーーっと冷ややかな目でゴオマを見るバルバ姐さんが容易に想像できる……
>>198 それ、掘られるって言わない。逆レイプって言う
Wはバレンタインネタ来るのかな?
203 :
小ネタ:2010/02/07(日) 01:20:42 ID:lnZ2Wixn
士「待たせたな夏海。今日はスペシャルにハードなのをお見舞いしてやる」
ブゥン ガシュン!
夏海「ちょ…士くん、何をする気ですか!?」
士「通常の3倍、ってヤツだ」トントン
アタックライドゥ イリュージョン!!
夏海「さ、3倍って…」
士1「さて」
士2「どう料理してやろうか?」
士3「全身使って頑張って貰おうか、な・つ・み♪」
夏海「つ、士くん、達…いやぁ〜」
ユウスケ「今日は一段と激しいなぁ」 ギシギシアンアンソンナニハイラナイデス-!>|壁
既出かもしれん&稚拙でスマソ
だがその情景が容易に想像出来るから困る・・・
竜くん、せっかく相手候補見つかったとおもったらドーパントとは…
フィリップと亜樹子の身長差に萌えた
てかホステスでスケベって亜樹子あっちは相当疎い気がする
竜くんジャスミンといい感じだったのにね。
報われないな。
海東兄が見たくて6巻借りたんだが
捕まって洗脳される夏みかんエロイな
規制の嵐、なんとかならないか……レスし損ねた orz
フィリップ「なぁ翔太郎」
翔太郎「どしたー」
フィリップ「彼女(ジャスミン)はガイアメモリを使いこなしている…」
翔太郎「あぁ…らしいな」
フィリップ「でも検索してみたら、体に酷い副作用が起きてるみたいなんだ」
翔太郎「副作用…?」
フィリップ「これをみてくれ」
ttp://s.pic.to/1237l3 翔太郎「ぉおーこれは…酷く腫れてるな」
フィリップ「だろう?ゾクゾクするねぇ」
翔太郎「亜樹子にゃー真似出来ないだろうしな!」
亜樹子「…こンのドスケベ共!」
翔太郎もフィリップも年頃だからな。
翔太郎はエロ本とか絶対隠してそうだよね。
>>214 で、そのエロ本を見たフィリップが好奇心を刺激されて
あれこれ検索をかけまくるということか
星の図書館がウィルスに感染しちゃったりしてw
ワンクリック詐欺にも引っ掛かりまくるフィリップw
んでフィリップがエロ関係にどっぷり嵌るも、若菜姫に対してだけはエロい目で見れない、
エロい事をしてはいけないとジレンマに駆られるわけですね
>>213 ジャスミンってこんなに立派なW…いやωのメモリを持ってたのか
そりゃなんたってデカいエロですから
>>214 フィリップ「さぁ、検索を始めよう。
キーワードは?」
亜樹子「キーワードは左翔太郎、エロ本、隠し場所…」
フィリップ「フッ、そんなの検索するまでも無い。
翔太郎のなら確か…」ガサゴソ
翔太郎「ただいm…っててめえらー!なにしてんだ!?」
フィリップ「画像はバットショット、素人の投稿動画はスタッグフォンに。
DVDはハードボイルダーの中、紙媒体のはおやっさんの帽子が掛かった壁の隠し戸の中に…」
亜樹子「ひどい…」
翔太郎「ウァァァァァァァァァーッ!!!」
こうですかわかりません
てかおやっさんごめんなさい
なるほど
だからまだ翔太郎には帽子がはやいのか。
亜樹子「竜くん」
翔太郎「?お前…照井の事竜くんなんて呼んでたか?」
亜樹子「え?呼んでたけど……どうかした?」
翔太郎「い、いや……なんでもねぇ」
(照井の野郎ォ…君付けは俺とフィリップだけで十分だ!)
竜「所長」
亜樹子「…ねぇ竜くん、所長じゃなくて名前で呼んでよ。所長って呼ぶのは仕事の時だけにして」
竜「……亜樹子」
亜樹子「うん、それがいい!」
竜(アイツからの視線が痛い…)
翔太郎(亜樹子呼びは俺だけで十分だ!)
フィリップ(嫉妬とは……まだまだハーフボイルドだね翔太郎)
竜くん呼びになんか違和感を感じた。
そして照井、どうか所長を亜樹子と呼んでくれ!……俺はまだ竜亜樹を諦めない!
翔亜樹は決定
フィリ亜樹だって父亜樹だって霧亜樹だって美味しく頂きなさい
生放送のヒーリングプリセス見てそんな考えぶっ飛んだわw
士夏の子づくりエロがみたいなぁ
227 :
士夏あまあま:2010/02/12(金) 01:17:27 ID:Qa5oSiLZ
―ふふ。士くんの寝顔、かわいい。
夏海は目の前に横たわりスヤスヤと寝息を立てている士を見て微笑む。
今日の戦闘で受けた傷に、夏海に薬を塗られながら他愛の無い話をして
いる間に、士はいつしか眠り込んでしまったようだ。
以前の士であれば、例え相手が夏海であっても、このように無防備な寝顔を
晒すことは無かっただろう。
常に自分の本心を隠し冗談に紛らわせはぐらかす、そんな士であったが、
初めて二人が体を重ね合った日以来、そんな士の頑なな態度が
ほんの少し緩み、夏海と二人きりで過ごす機会には、このように以前より
気を許した姿を見せることが増えてきた。
―私といると安心できるのかな。そうだったらいいなぁ。
夏海が愛しげに士の髪を指先でそっと梳いていると、士が身動ぎしながら
目を覚ました。
「あ・・れ?俺、寝入っちゃったのか?」
「もう少しでお薬塗り終わるから。寝てていいですよ」
「いや・・・」
そう言いながら士はおもむろに体を起こす。
「時間がもったいないだろ?」
そして夏海の肩を抱き、自分の胸に引き寄せる。
―まぁ、こんなに怪我してるのに士くんったら。
士は自分が欲しいのだろう、そう思い士が押し倒しやすいように、と夏海が
体から力を抜くが、士は夏海を抱きしめたままでいる。
「しばらく、こうして・・・いてくれ」
夏海の髪に顔を埋め、その甘い香りを吸い込みながら士は目を閉じる。
夏海も嬉しげに士の腕の中で小さく丸くなり、その胸に頬を寄せる。
夜風が庭の木の枝をさらさらと揺らす音だけが遠くに聞こえる、しんと静まり
返った部屋の中で。二人はただ黙って寄り添う。
目を閉じた夏海の世界が、頬から伝わる士のぬくもりと心臓の鼓動、
ただその二つだけで満たされてゆく。
―あぁ、私・・・幸せだ・・・
228 :
士夏あまあま:2010/02/12(金) 01:18:13 ID:Qa5oSiLZ
夏海は目を閉じたまま、士の存在を確かめるように手のひらで優しくその肌を撫でる。
―士くんの体、やっぱりすごいなぁ
二の腕、胸、腹筋・・・一見細身に見えるが、ボディービルダーのような観賞用の
筋肉とは異なり、士の肉体はまさに実戦用として引き締まっている。
自分もこの旅を繰り返す日々の中でそこそこに鍛えた体になっているはずだが、
一切余分な贅肉のない士の肉体とは比べるべくもない。
―逞しいな、士くん・・・
半ばうっとりとしながら士の体を撫でさすっていると、夏海の指先の動きに
反応してか、士の股間にある物がむくり、と下着を押し上げる。
「あら」
夏海はそれを見て、思わずふふ、と口元をほころばせる。
「・・・夏海・・・」
士が夏海の手を握り、ためらいがちに己のその部分へそっとあてがう。
見れば何やら切なげな瞳で夏海を見つめ、何か言いたげに唇を震わせている。
―触って欲しいんだよね。そっかぁ。ふふ。
「はい、士くん」
目の前に立ち上がった士。夏海はその足元に跪き、士の下着を脱がせる。
そこに現れた物に、夏海思わず「わぁ」と息を飲む。
これまでにも偶然に手が触れたことはあるが、これほど間近にしたのは初めてだ。
おそるおそる、といった調子で、親指と人差指で輪を作り、夏海は士の物の
根元をそっと握ってみる。
―硬い・・・あぁ、ここはすごく硬い
人間の体の一部がただ血液が集まるだけでこれほど強靭になれることが、
女である自分にはいまだに信じられない。
そのまま指を上下にすべらせ、今度は先端をそっとつまんでみる。
―ここはちょっとだけ、やわら、かい
怒張、という言葉がまさに似つかわしい、今にもはちきれんばかりに見える
その先端は、触れてみるとさほどでもなく、弾力があることが判る。
―ふしぎ不思議・・・これって、ほんとに不思議
何度も指先で先端をつまみ、すぼめながらその微妙な感触を確かめる。
―でもだからこれが私の中に・・・入っても、痛くないのかな?
229 :
士夏あまあま:2010/02/12(金) 01:18:47 ID:Qa5oSiLZ
前回、士に抱かれ、己の体に受け入れた時にこれまでになく感じた
突き抜けるような快感と、涙が溢れたほどの「満たされた」という思いが夏海の
胸に甦り、急激に心と体に士への愛しさと欲望が渦巻く。
体の奥から浮かび上がる何かに突き動かされ、目の前の士のその物に
両手をそっと添えて、夏海は思わず唇を近づける。
―士くん・・・
夏海は目を閉じ、思い切ってその物を口に含む。
「うわ、夏海!?」
まさかそれをされるとは想像もしていなかった士が思わず叫ぶ。
―うわぁ、私・・・すごいことしてる・・・
自分でもまさか、と思うほど大胆な振る舞いに我ながら驚きつつ、初めて
口に含んだその物の先端の切れ目を、舌先でチロリとつつく。
ビクン、とその物が口の中で動き、士が息を飲む声が聞こえる。
意を決して少しづつ舌を絡みつかせながら、先端の丸み、つなぎ目や
さまざまな部位の舌触りを、夏海は一つづつ確かめながら愛撫する。
―これでいいのかな?士くん、気持ちよくなってくれてるかなぁ
先程から無言のままでいる士をチラリと薄目を開けて見上げてみる。
すると士は目を閉じ歯を食いしばって、必死に何かに耐えている。
―あ、これでいいんだ。士くん、感じてくれてる。嬉しいな。
自信を得た夏海は唇をすぼめ、今度は口に含んだまま喉の奥にまで
それを飲み込み、続けてその先端が唇から抜け出すギリギリまで
ゆっくりと顔を前後に動かす往復運動を始める。
―こんな感じかな?
しばらく往復を繰り返していると、士が突然「な、夏海・・・ちょ、ちょっと
待っ・・・」と口走り、慌てたように腰を引く。
その勢いでちゅるん、と音を立て、先端が糸を引きながら名残惜しそうな
夏海の唇から離れてゆく。
「どうしたんですか?」と問いかける夏海に、士は「あ、いや、その。このまま
続けられると、その、俺は・・・」などとモゴモゴと呟き続ける。
今まで見たことがない士の焦る姿、夏海はこっそり「かわいい」と思う。
「ううん、嬉しい。士くんが気持ちよくなってくれたら、私嬉しいから」
そう言って夏海は、士が次の言葉を口にするより早く、再度その物を
口に含み、先程よりも少し早く動き始める。
230 :
士夏あまあま:2010/02/12(金) 01:19:45 ID:Qa5oSiLZ
「う、・・・・っく」
士の口から漏れ聞こえる声にさらに自信を深め、夏海は動きを早める。
突然士が夏海の頭をつかみ「うぁっ」と声をあげる。
―あ、来る?・・・わっわっ、どうしよ
夏海が思わず動きを止めたのと同時に、口の中で士が激しく跳ねる。
ビクンッと痙攣するようにその物が動くたびに、夏海の口内にねっとりとした
液体がほとばしり、その味と匂いがいっぱいに広がる。
―ひゃぁ・・・すっごい
いつまでも終らないのではないかと思うほど繰り返し痙攣は続いたが、
何故か夏海は口の中のその動きを少々楽しんでいる自分に気づく。
だがこれまでに口にしたどんな物にも似ていないそのトロリとした液体の
舌触りと味にはかなり戸惑う。
―うぅ・・・これが士くんの・・・味・・・うーん
―でも嬉しいな。嬉しい嬉しい。士くん、ちゃんと満足してくれたんだ。
最後にニ、三度、残った液体を拭き取るようにその物を吸った後、
唇を離しつつ舌と喉に絡みつくその液体を、しばらく迷った末に、コクンと飲み込む。
―「苦い」って聞いてたけど、ほんとはちょっとしょっぱいんだなぁ
―私はまだ覚えなきゃならないことがいっぱいあるなぁ
―うーん・・・これ好きになれるかなぁ。難しいなぁ。でもがんばろ。
唇の端についた最後の一滴を舌でペロリと舐め取りながら、士の顔を
見上げると、士は半ば放心状態のような顔で夏海を見下ろしている。
精も魂も尽き果てた、という風情で士はそのままゆらり、と夏海の
体に倒れこんでくる。
荒く息を吐きつつ何やら申し訳なさそうな顔で「夏海・・・」と囁く士。
夏海は愛しい男の体に腕をまわし、きゅっと抱きしめながら呟く。
「士くん、だいすき・・・」
終
ここ向きじゃないかもしれんが何となく。以上です。
GJ! 終わってもまだ飽きないなw
甘〜いGJ
何だこの胸を掻きむしりたくなる感じ
たまにはいいなw
甘甘もいいよー、GJ!!
ディケイドは終わった今でもネタに困らないな。
冬の劇場版で海東が夏みかんの事、「夏メロン」じゃなくて「夏美」って呼んでたけど
士がいない間になんかあったのか?
>>236 シリアスなシーンで、本気だっていうことを出すためらしい
とマジレスしてみる
個人的には海東につまみ食いされたんじゃないかと勘ぐってるw
NTRですかあいつらしい
マジレスだと夏美はそんな安い女じゃないし
挑発すべきもやしが居ないとつまらないから手を出さないかもしれないが
それはそれで楽しめそうなネタだよね
朝から翔ちゃんがモテモテでビックリだよ!!
てか恐竜系のガイアメモリってなんであんなにエロいの!?
翔亜樹良かったなぁ
欲を言えばちゃんとデュエットして欲しかったw
やっぱ翔「ついてきな」亜「一生ついていきます!」だろ
楽しみだぜぇぇぇぇっと!!
>>240 2人で歌ってたがあれはデュエットというよりマイクの所有権の問題かなww
最近ほんとに翔太郎と亜樹子は夫婦漫才のような、所帯じみた熟年夫婦のような香りが強くなってきたな
つーか鳴海探偵事務所はみんな何をするにもいちいちお互いの距離が近い気がするwww
クイーン達とカラオケに行く流れで
モテモテの翔太郎にイライラする亜樹子に朝からニヤニヤしたぜw
実際は飯を奢ってもらえなくなるからイライラしていたんだろうが、そこは脳内変換でw
クイーンの義理チョコでカモフラージュしつつ、本命を翔ちゃんに渡すエリザベス……あると思います!
エリザベスの義理チョコでカモフラージュしつつ、本命を翔ちゃんに渡すクイーンでも可。
亜樹子の本命チョコは誰の手に……
1 翔太郎
2 フィリップ
3 照井
4 マッキー
5 刃さん
( iωi)
ファングに一票
>>246 5ならむしろ義理チョコの方が萌える
刃さんにほんのりおやっさんを重ねてしまう亜樹ちゃん
でも段々ちがう感情が混ざって来る
義理チョコもらって年甲斐もなくはしゃいじゃう刃さん
でも段々(ry
スレ違いだけどもどかし甘酸っぱい年の差恋愛とかも結構好きだ
>>246 1、と言いたいのだがフィリップと亜樹子にニヤニヤしたいのであえて2を選択するぜ
しかし昨日のマッキーと亜樹子は何だか…マッキーちょっとそこ代われw
>>246 翔太郎とフィリップにはんぶんこづつあげて、チョコレートにハマったフィリップに結局全部喰われるとみた
>>239 Tレックス→服引っ張って鎖骨
トライケラ(ry→タイツ太もも
次はおっぱいかヘソ周りだな!
例の昼ドラで夏みかんの夏メロンが鷲掴みにされたぞ
なんやて!?
夏みかん短髪ネタないかなぁ
たぶん士はむせび泣く
>256
しかも走輔にw
気をつけろ走輔
夜道で背後からディケイド畳が襲ってくるかもしれんぞw
以前士夏+ユウスケで台所ネタ書いたものです。
今回も台所設定で、冬の劇場版後。その夜の話です。
記憶の底に閉じ込めて自ら手放したはずの日常が
彼女と一緒にまた腕の中に落ちてきた。
久しぶりに全員そろったお祝いだと、栄次郎は大喜びで夕飯に腕を振るった。
酒もすすみ、誰もが離れていた日々を埋めるように、饒舌に語る。
−−ようやく元通り。止まっていた時間は再び動き出し、賑やかに音を刻み始めた。
つい昨日の自分達からは、想像もつかなかった今日。夏海は数ヶ月ぶりの士の横顔をまじまじと眺める。
少しやつれたように見えるけれど、その顔には穏やかな笑みが浮かんでいて、
夏海はようやくホッと胸を撫で下ろした。
これからたくさん食べさせなくちゃ。そんなことを考えていると、
視線に気づいた士がなんだ、と目だけで問うてくる。
ふてぶてしい態度もちっとも変わっていなくて、でもそんなところもやっぱり彼らしくて、
夏海はただ花が綻ぶように、笑った。
酔いも回って眠そうに部屋へと引き上げて行く面々を見送り、夏海は後片づけを始めた。
覚束ない足取りで食器を運ぶのを手伝おうとするユウスケからグラスを取り上げると、
いいからもう寝てくださいと促す。
ユウスケはふにゃりと笑ってお礼を述べると、フラフラとダイニングを後にした。
夏海もほろ酔いで気分良く食器を洗い終えると、空気を入れ換えようと窓を開けた。
窓枠に肘をついて、夜空を仰ぐ。冬の空気は冷たく澄んでいて、ほんのりと火照る身体に気持ちいい。
今日一日色々なことがありすぎたなぁと、目を閉じて一人静かに思いを巡らせていると、
突然夏海の尻を誰かが撫で上げた。
驚いた夏海がきゃぁと悲鳴を上げ、ばっと身体を反転させると、寝たと思っていた士が立っている。
「やっ、なっ、・・・・・・つかさくん!」
「・・・さみーだろ。風邪引くぞ、ほら、閉めろ」
「寝たんじゃなかったんですか、もう!」
「寝るとは一言も言ってないしそもそもあの位飲んだところで何ともない」
長い手が伸びてくる。その手は、抱き締められる、と一瞬強ばった夏海の身体を通り過ぎて、
ぴしゃりと窓を閉めた。
ほ、と身体を弛緩させた瞬間、強い力で引き寄せられて士の腕の中にすっぽりと収められ、
再び夏海は身を竦ませる。
「なぁ」
「な、んですか」
至近距離で吐息が絡んで、一気に鼓動が速くなる。恥ずかしくて視線を合わせられない。
俯いたままで懐かしい士の体温と匂いをリアルに感じて、もう夢ではないのだと改めて認識する。
「・・・夏海」
伺うように求めるように耳元で囁かれるその声だけで、不覚にも感じてしまう。
アルコールのせいか士のせいか、目元まで桜色に染めた夏海がおずおずと顔を上げた次の瞬間には
唇を奪うように貪られていて、堰を切ったように溢れ出る感覚の奔流に、二人は呑まれていった。
好き勝手に口内を犯す舌は吐息さえも奪い尽くすようで、息をつくことさえ許されない。
テーブルの上に、遠慮のない力で押し倒される。背中に伝わる硬質な感触に、ここが台所だったことを思い出した。
十分な酸素を与えられず朦朧とした頭の片隅で、以前にもこんなことがあったっけと考えて、
そしてその思考は襲い掛かる快楽によってあっけなく中断された。
熱を孕んだ指先がやっぱり服の隙間から侵入してきて、無遠慮な掌が太股のつけ根をしつこく這い回る。
「ん、や、あ・・・っ」
この後自分がどうなるのか、痛いほどに理解している夏海の唇はひどく甘い声を漏らした。
・・・士は下着を剥ぎ取ると、割れ目に沿ってそっと触れるように指でなぞる。
たいした愛撫もしていないのにとろとろに溶け出している蜜口に、喉が鳴る。
「もう、こんな濡らして・・・そんな声出しやがって」
夏海に久々に触れているというだけで、いとも簡単に振り切れてしまう自分が滑稽にも思える。
性急に繋がりたい衝動を抑えきれず、張り詰めた自身をヒクリと震える蜜口へあてがった。
いつもは前儀だけで何度も絶頂に押し上げ、指と舌でさんざん奥を解してからの行為。
だが今日の自分には余裕がなくて、手加減してやれそうにない。
濡れた瞳を驚きに見開いた夏海の耳元に「悪い」と一言だけ呟いて、貫いた。
・・・十分に潤んでいたそこは、久々の進入を拒むかのような心地よい抵抗を伴って、士自身を包み込んでいく。
「う、あ・・・!」
狭く滑るソコを無理矢理押し広げられてゆく快楽。
常とは異なる挿入にいつもよりずっと士自身を感じて翻弄され、あられもない声が漏れるのを止められない。
「っは・・・ん、あっ!」
奥から溢れた蜜が結合部からトロリと流れ落ちて、テーブルに小さな水たまりをつくった。
「夏海、呼べよ」
「あ、あ、あ」
「名前、呼んで」
「・・・ん、あ!・・・つかさ、く、あっ、ああ!」
「もっと」
深く、深く、突き上げられて、その度に身体にじんじんと染み渡る快楽が夏海の感覚の全てになる。
「・・・っ、つか、さくん、つかさく・・・」
彼女の小さな唇に自分の名が乗せられるたび、士の背筋をゾクゾクとしたものが這い上がった。
−−−彼女がここに居ることで、自分は自分で居られるのだと、唐突に心が理解する。
数時間前、彼女に殺された。
そして、その彼女に再び新しい命を与えられて、今またここに居る。
・・・・・あの瞬間、その存在を赦され、絶望と孤独の淵から掬い上げられた、そう思った。
世界を救うと言いながら、本当に救われたかったのは、紛れもない自分自身−−
「ん、あっ・・・!−−−っっ!!」
一際高く啼く声に、ほんの少し彼女の元を離れていた思考が引き戻される。
士に求められるまま激しく揺らされ続けた夏海の身体はあっけなく絶頂に達し、
急激な収縮に身構えなく自身を絡め取られた士の顔から血の気が引く。
「おいバカっ・・・、っ!」
間に合わない。
射精のタイミングから数拍遅れて引き抜かれたそれは、残滴をわずかに夏海の腹部に放ち、力を失っていった。
・・・・・これは。息を整えるのに精一杯で気づく様子のない夏海に、余韻に浸る余裕など吹っ飛ばされてしまった士は
どう説明したものかと纏まらない頭で考え始める。
が、そもそももうどうしようもないことなので、とりあえず夏海の上にぐったりと身体を重ねると、
その柔らかな身体をぎゅうと抱き締めて瞼に唇を落とした。
キスに促されるように重い瞼を開けると、困ったように笑う士の顔が目の前にあって、夏海は息も荒いまま首を傾げる。
「・・・・・・悪い。中に、出した。というか不可抗力、だった」
「!!!・・・・な、なんですかそれ・・・!ど、うするんですかぁ・・・・」
達したばかりで未だ快楽に蕩けたように彷徨っていた瞳が、みるみる色を取り戻し生気に満ちていく。
まともな判断ができる状態ではない頭にこれ以上はない衝撃をガツンと受け、今にも泣き出しそうな顔で、
それでも夏海は懸命に何かを考えはじめた。
・・・逡巡の後あからさまにうろたえ取り乱した彼女の様子に、リスクが高い日だったのだということを察し、
さてどうすべきかと士は思案する。
が、要は形の問題だけで、障害は特にないはずなのだ。−−ならば答えはひとつ。
「できていたなら産めばいい。手はたくさんある、皆喜んで育てるだろ、安心しろ」
あっけらかんと言い放った青年に、夏海は眩暈がした。
「だ、だってそれって・・・」
「子供は苦手だが、嫌いじゃない」
「え・・・・・・あの、でも・・・!」
もう黙れ、と言うように、肌蹴ていたブラウスがさらにぐいっと広げられ、士の唇が胸の先端を吸い上げた。
「あっ・・・!」
白い肌に鮮やかな赤が幾つも落とされていく。
「・・・っ」
甘やかな感覚に酔いながらも、士の結論が「産む」一択だったことに、夏海は驚きを隠せなかった。
照れ隠しのような愛撫に不安な気持ちは跡形もなく溶かされて、代わりに温かい気持ちが入り込んで
満たされて、鼻の奥がツンとする。
そうだ、今はまだ可能性の話。とりあえず本当にその時が来たら覚悟を決めよう。
夏海は甘い吐息を一つ吐くと、士の少し癖のある髪をかき上げ「・・・はい」と呟くと、再び快楽に身を任せた。
−−最初は、彼女へと分け与えた命。次は彼女から自分へ。
そして、きっとこうやって命は次代へと繋がっていく。
もう二度と、自分を、彼女を、互いを、見失わなければそれでいい。
甘い身体をテーブルに繋ぎ止めながら、"家族"ができるのも悪くない、と、
かつて孤独に愛された青年は思うのだった。
終わりです。
読んでくれた人ありがとう。
おおGJ!>266
中に出して少し焦る士が可愛いなw
産む一択すがすがしいw
やはり士夏にはずれなし だ!
>>263-266 エロもGJだがそれ以上にじーんと来るラストでしたGJ
物語がないと存在と言われた士に次々と居場所が出来てく感じが嬉しいですな
>>226 GJ!!
エロさとラストのあったかさが胸にきた
271 :
269:2010/02/18(木) 05:35:39 ID:l3acegA/
226→266の間違い。
すまん……風都でドーパントに一発殴られてくる
272 :
sage:2010/02/18(木) 12:30:12 ID:H1IXy0KN
ここってクロスオーバーOKだっけ?
某昼ドラネタで士夏とかやっぱりスレチ?
乳もまれたやつでかw
実は二回揉んでた事が判明
スカイの如くどこまでも追いかけ回され消されるぞ走輔w
オーロラ蹴破ってインディゴの世界に乱入するディケイド激情態の姿が目に浮かぶ
アルティメットクウガゴウラムに乗ってると尚ゾクゾクするねぇ
カードにされるw
別のカードになるけど
アタックライドゥ……カァンカァンマァンタァンガァンッ!
280 :
小ネタ:2010/02/18(木) 16:22:23 ID:WcdJ3nVl
敵のドーパントと戦っていたWだったが、突如現れた男たちに囲まれ、
その隙に敵に逃げられてしまう。
「ちっ、囲まれたか…だがどうせいつものマスカレイドだろうし、一気に片付けるか!
さぁ、さっさと変身しやがれ!」
変身していない人間を攻撃することをよしとしないWは、男たちがメモリを使うのを待つ。
だが、男たちが取り出したのはいつもの『M』と書かれたメモリではなかった。
「『S』だと!?」
『ストリーキング!』
メモリが男たちの身体に飲み込まれていく。
と同時に、男たちの衣服が消えていき…
「ぜ、全裸だと? どうなってるんだフィリップ!」
『これは…ストリーキング・ドーパントだ』
男たちは素顔のままで、一糸まとわぬ裸身を晒してこちらを取り囲んでいる。
「ドーパントって…どう見ても人間じゃねぇか!それも裸の!」
『でも間違いないよ。さっきのは「ストリーキングの記憶」から生み出されたメモリだ』
そうこうしているうちに男たちが飛び掛ってくる。全裸で。
「うぉっ、気持ちわりぃ…!」
Wはなるべく下半身に攻撃しないようにしながらドーパントを捌いていく。
だが。
「しょ、翔太郎くんって、きゃあ変態!」
突然、背後から聞こえてくる悲鳴。
Wが振り返ると、全裸の男もといストリーキング・ドーパントに取り押さえられた亜樹子の姿が…
「このヤロウ!なんてことしやがる!」
慌てて亜樹子を救出に向かおうとするW。
しかし亜樹子の首筋に突きつけられたメモリを見て、動きが止まる。
「動くな!動くとこの女にもストリーキング・メモリを使うぞ!」
「ちっ、卑怯者め…」
力尽きたorz
「仮面舞踏会の記憶」なんてのがありなら、「ストリーキングの記憶」があってもいいよね!
281 :
269:2010/02/18(木) 16:53:48 ID:G6oY9Fz+
夏メロン鷲掴み事件でこんなに燃料補給されるとはw
もちろん自分の中では、激情態でインディゴの世界に乱入確定なんだがww
>>272 自分もオケ
つか、是非投下してくれ
>>280 すまん、思わず「S(サド)」と「M(マゾ)」と読んでしまった orz
ところで、この場合亜樹子は目を開けてられるのか?
>>272 いいんじゃない?
俺も見たい
>>281 そう言えばSとMだw
亜樹子は、手で目を覆いつつも指の間から見てそうなイメージがある
「この場合」か…
取り押さえられてるんだから手で覆うのは無理だったな
そうなると…薄目?w
もっとエロいドーパントのアイデアは無いものか
「バイブレーターの記憶」から作ったバイブ・ドーパント…うーん、イマイチ
オクトパスとかプラント(植物)で触手プレイとか…
>>283 マリオネット…相手をコントロールし他人への夜這いやオナ強制
スライム…粘液プレイ
ステルス…透明化しイタズラし放題、他人の服を透かしたり
マッスル…鍛え上げられたビッグマグナムを(ry
ウイップ…鞭、束縛プレイ
キャンドル…ろうそくプレイ
ミルク…白濁液ぶっかけ
コスチューム…服装チェンジ
グロー…体の成長を操作しロリからセクシー熟女まで
アシッド…服を溶かす
ソナー…超音波で体内から責める
ここまで思い付いた
エロ漫画の読みすぎだ…ちょっくらこの命神に返してくる
エロ漫画のメモリとは実に興味深い
>>285 勃起って筋肉がどうとかじゃなくて血液の流入によるものじゃなかったっけ
マッスルよりブラッドの方が良いような
>>266 GJ!
ラストが泣ける!
じんときた。
好きとか愛してるとか
そういう言葉がなくても
子供を産む決意までできる士夏は凄いな
>>280 ミュージアムはミュージアムでもサージェスミュージアムのチーフがプレシャスとして回収しそうなメモリだw
292 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:54:31 ID:ifPsIg8w
誰か〜 士×タックルを投下してください。
思い切って自分で書いてみたら?
夏メロンと一緒に暮らしてる士とユウスケが羨ましい
>>294 光写真館の店内っていい匂いしそうだよね
296 :
272:2010/02/21(日) 05:29:56 ID:/YZI1ytY
どうもです。
レスつけてくださった方々、ありがとうございました!
というわけで某昼ドラとのクロスオーバー・・・というほど大層なものではなく、パロディ?
投下します。
あくまで士夏なので、昼ドラの世界の夏みかんが走輔に乳を揉まれたwwwという事実のみを
知っていればオッケー。
士がおっぱい星人になってます。
面白いクロスオーバーを期待されていた方・・・いたらすみません。こんな出来で。
笑い飛ばしてやって下さい。
ある夜だった。
夏海が自室で寝支度を整えていると、ゴンゴンと荒っぽいノックの音がしてすぐに扉が開けられた。
無遠慮に入ってきたのは、やはり士。
「あれ、士くん、どうかし・・・・・・」
ずかずかと近付いてくる士にぐいっと引き寄せられて、いきなり与えられるキス。
あまりの唐突さに夏海が驚いていると、パジャマの上から胸を乱暴に掴まれて、咄嗟に士を突き飛ばして
しまった。
「な、な、いきなり何するんですか・・・!」
自分の胸を両腕で隠すようにして士に背中を向けると、夏海は首だけで彼に振り返った。
突き飛ばされたことなどなんのその。ゆらり・・・・・・と立つ士の目は何故か据わっていて、夏海は
僅かに怯えを感じる。
「ちょっ、やだ」
逃げ場のない部屋の中でどうすることもできずに、今度は後ろから抱き締められる。
腕を無理に外されて、再び大きな手に胸が包み込まれて強く揉みしだかれる。
士の動きに痛みを感じて、夏海は眉を寄せた。待って、と彼の手に自分の手を重ねて制止しようと
しても許してもらえない。
自然と呼吸が乱れてきて、目が霞んでくる。
「・・・・・・二回も触られやがって」
唇で耳朶を挟まれながら告げられた言葉。
苛立ったその口調と意味を理解できないまま、ベッドの上に押し倒される。
ボタンを外すのももどかしいのか、士はパジャマを引き裂くように強く引っ張った。
男の力に耐えきれなかったボタンがぶちぶちと音を立ててはじけ飛ぶ。
夏海が怯えたように士を見ると、滅多に見れない、切羽詰まった彼の表情。
「俺のもんか、確認する」
士はそれだけを告げてパジャマの前を大きく広げると、間髪入れずにブラを押し上げて淡い色をした
頂点に吸いついた。
「あっ・・・!」
反応するなというのが無理な話で。
思わず感じた声を上げてしまった夏海に一瞬満足したような表情を見せると、士は夏海の胸を執拗に
弄り始めた。
ゆっくりと両手で揉みほぐし、硬くなってきた頂点を指の間に挟み揺らし、そのままきつく吸いつく。
歯を立てられたり、舌で転がして遊ばれたり・・・思いつく限りなんじゃないかというようなあらゆる
責めに、身体の奥が緩んでくる。
胸だけを責めてくる士に、夏海は切なそうに膝を擦り合わせた。
「士くん、やだ・・・」
身体にあっけなく火を点けられて、夏海は涙声で士に乞うた。
士の腕に爪を立てると、部屋に入ってきた時の苛立ちが嘘のような穏やかな目が笑う。
腰を抱えられ下着ごとパジャマを脱がされて、骨ばった指が薄い茂みをくすぐった。
「安心しろ、こっちもちゃんと可愛がってやるよ・・・・・・」
指が割れ目を何度か往復して、濡れた中心にすぐに押し込まれる。
びくっ、と背を反らせる夏海に満足したように目を細め、士はすぐに指を二本に増やした。
「あああ、や、士くんっ・・・!」
夏海の中を指で探っていると、とめどなく蜜が溢れてきて滑りが良くなる。
空いている方の手で片方の胸を揉み、もう片方は下と唇、歯で嬲る。
感じる場所ばかりを責められて、夏海の目から涙が零れた。
「あっ、や、・・・ああ・・・!!」
内襞が指を締め付ける。
一瞬強張った夏海の身体がゆっくりと弛緩する。
夏海が絶頂に達しても、士は手の動きを緩めない。
―――涙を流して喘ぐ彼女は確かに、間違いなく自分だけのものだ。
ここではない世界で見た、ふざけた映像を追い出すように士は軽く頭を振ると物騒な笑みを浮かべた。
とりあえずあの男を、探し出して始末してやる・・・・・・。
再び達しそうな夏海の中からぐちゃぐちゃに濡れた指を抜くと、士は彼女の脚を抱えてゆっくりと
侵入していった。
存在をしっかりと感じさせるように、ゆっくりと。
「ん、ふっ・・・!!」
ぶるる、と夏海の身体が慄くように震える。
軽く達してしまったのだろう彼女にのしかかるようにすると、細い両腕が首にきつく回されてきた。
ぴくぴくと引きつる赤く染まった肌と荒い息、涙に濡れた瞳に、感じた可愛い声・・・・・・なにも
かもが愛おしい。
士は自分にしがみついてくる夏海の髪をそっと撫でた。
「いいか、夏海、よく聞けよ・・・」
顔が見えないのをいいことに、緩やかに動きながら士は夏海に語りかける。
「俺は、おまえの幸せなんざ願っちゃあいない。おまえが俺以外の奴のものになるっていうんなら、
そいつをぶっ殺してでも俺の傍に置いておく。
俺の・・・『悪魔』の手を取ったのはおまえだろう。
おまえが不幸でも、俺はおまえを手放すつもりはねぇ。
・・・・・・忘れるな」
喘ぐ夏海が背中にきつく爪を立ててきて、士はそれを了承の合図だと受け取った。
「あんっ!あっ!!・・・やっ、ああぁ・・・!!」
士は夏海の身体を引きはがして、腰を動かしながら再びしつこく胸を責める。
体位を変えて、後ろから、下から、突き上げながら手と指でそこを弄る。
激しい喘ぎがすすり泣くような声に変わるまで、ずっと。
―――その夜は、とても長かった。
数か月後。
「もうっ・・・・・・」
背中に両手を回してブラのホックを止めようとしていた夏海は顔をしかめた。
何だか・・・・・・また、きつくなった気がする。
ちょっと前にサイズアップしたばかりなのに、また買い替えなければいけないのだろうか。
あれ以来、士はことあるごとに胸に触れてくるようになった。
一体何が何だか夏海には理解できないままだったが。
でも、正直、あまり大きくされると・・・・・・困る。
やめてくれと言ったところで、聞き届けてはもらえないに決まっているけど。
「・・・・・・ああ、もう」
女として、執着されることはある意味幸せなのかもしれない、
それでも、士は見た目からは想像できないほど異様に独占欲が強い。
身に覚えのないことで、今度は何を言われるのやら・・・・・・。
愛しい恋人を思って、夏海は深いため息をついた。
終わりです。
なんかすんません。
>>301 GJ!
エロさと独占欲全開な士の軽い鬼畜宣言がイイw
でも亘と間違って11次元を駆け回ってる正義のロード野郎とバトルしてそうだ
GJ!
士独占欲強いなぁwそこがイイ!
今日のWは翔亜樹だったよな。……たこ焼きw
とばっちり食らう前に逃げろ走輔ww
>>301 GJ!!メロンサイズまで育てるんですねわかりま(ry
今日のWていうか予告ひどかったなw(翔太郎的に)
あの学生服着てたのってもしかして亜樹子?
先週に引き続きまっきーそこ代われ、だったなぁ
亜樹子に肩抱かれたり亜樹子の肩抱いたり…っていうか掴みかかったり…うらやますぃ
あと、睨みあう竜と翔太郎の間に割って入るのはいつの間にか亜樹子担当になってるっぽいな
お母さんかwww
仮面シンガーがステージに上がった時、不安そうに見守っているのもお母さんぽかったw
>>307 視聴者としても不安だったが普通に上手くて安心したわw
みんな亜樹ちゃんばっかりだけど
冴子さんが相変わらずエロくて良かった
フィリップに夢中な若菜も普段と逆で新鮮だったわ
冴子さん、裏の診察はまだでしょ?とか朝っぱら飛ばしすぎです
次狼さん並みのエロ台詞だな
今更だが・・・
夏みかんは着痩せする
タイプだから初めて脱がせたとき
士は夏みかんの夏メロンにびっくりしたいだろうな
てかメロンだし美脚だし
美人だし夏みかんの
中の人は凄いな
>>312 訂正
したいだろうな
↓
しただろうな
すみません
>>312 おまけに声も可愛く目は大きくキラッキラ、笑顔も素敵
夏みかんのキャラも献身的で敬語口調
ついでに黒髪ロングと来た
まるで2次キャラみたいな厨設定だなw
ディケイドと一緒だ
ユウスケもオナネタに一回ぐらいしてるだろうな
>>314 最初違和感あったけどね演技とか
まぁ今でもディケイドの話あるのって
やっぱり凄いと思う
ディケイドは演技に
ちょっとと思うことが
あるけど士とか夏海とか
登場人物の関係性が
二次とかエロパロ的に
良いネタの宝庫なんだよな
もう、ちょっと経ったら演技は気にならなくなったけどね。
考えてみたら士って序盤からエロかったよね。
「皮剥くぞ」とか。
士の演技はああいう演出なのか、キャラなのか、それとも中の人が下手なのか考えた事があるww
今じゃあの芝居がかった、俺様的な感じが良い
ディエンドの映画で夏海は出んのかな
是非頼む
321 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 23:23:22 ID:cktRZIGr
すまん
あげてしまった・・・
>>319 白倉Pが士の中の人に
「(オーディションで?)もっと演技の上手い子はいた。
それでも君が選ばれたのは何故か考えなさい」
とかなんとか言ったらしいと雑誌か何かで読んだ気がする
324 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 00:00:04 ID:EVxCm924
>>323 白倉・・・あんたは黙ってれば優秀なんだ
海夏需要ある?
水島ヒロにも「君の一年を俺にくれ」とか言ってたそうだな
んで今じゃ水嶋は売れっ子
夏海はTGクラブ時代に結構ヤリまくってそう
>325
需要あるよー
お願いします!
上から目線は煙たがられるんだな……
左翔太郎のハードボイルド妄想日記……
どこら辺がハードボイルド?
主に翔太郎の股間がハードボイルド
翔太郎Xあの白服秘書で俺達もマキシマムドライブだな
翔+フィリ+亜樹で投下失礼します。
エロなし。お昼寝ネタ。
妄想日記見て来た
…なぁ、あれってライアーのメモリがあれば実現出来そうじゃね?
「お前は左翔太郎の秘書だ」とか
翔太郎は調査へと外出し、フィリップは地下から出てこない。
−−誰もいない事務所はそこだけ時間が止まったような静けさの昼下がり。
亜樹子はたまの一人時間も悪くないわねと、お気に入りの紅茶を淹れてふうふうとカップに口をつけた。
ガラス越しに差し込む陽光は近く冬の終わりを告げるように麗らかで柔らかく、
いつしか心地よく襲ってくる眠気に抗うことを諦めた彼女は、うつらうつらとまどろみ始める。
いつものラジオから流れる声が遠くに聞こえ出して、亜樹子はソファに身体を投げ出した。
◇
フィリップは、穏やかに寝息を立てる亜樹子の前に佇んでいた。
なぜか神妙な面持ちで、けれど好奇心に満ちたフィリップの瞳は彼女を捉える。
(亜樹ちゃんには、陽の光がよく似合うねぇ・・・)
陽だまりの中に浮かび上がるような温かみのある乳白色の肌。
そのきめ細やかで滑らかな質感が彼女のあどけない寝顔とは対照的にひどく艶かしくて、
これは大きな誤算だったとフィリップは内心苦笑した。
年齢的には立派に大人だけれど、どちらかといえば女性というよりもまだ少女、という形容が相応しい印象を与える彼女。
咲きかけの花の様に瑞々しい生命力に満ちるその身体に、触れてみたい、と突発的に思った。
純粋培養の彼に一度芽生えた探求心とそのベクトルの向かう先は紛れもなく眠る亜樹子で−−−
柔らかな髪を梳いてみる。頬をふにふにと押してみる。唇をなぞってみる。首筋に指を滑らせてみる。
そしてその一方的な悪戯に少し満足すると、やはり何一つ反応を返さない相手ではちっとも面白くないのだと理解し、
次になるほど、と納得した。
そうして思い立ったように亜樹子のブラウスの胸元をくつろげると、そっと鼓動に耳を傾けた−−−
◇
事務所のドアを開けて飛び込んできた光景に、翔太郎は言葉を失った。
亜樹子のはだけられた胸元に頭をもたれるようにして、フィリップが寝息を立てている。
かつ、
それを意に介する様子は微塵もなく亜樹子自身も間の抜けた顔でくうくうと眠っている。
(お前ら一体何なんだ・・・・)
手際よくネクタイを抜き去りながら、呆れつつも平和の二文字に尽きる寝顔たちに自然と笑みが零れる。
二人を起こさぬよう喉の奥でクツクツとひとしきり笑うと、自分も彼らの傍へと歩み寄った。
亜樹子の眠るソファにもたれ、亜樹子に頭だけ預けて床に横座りしているフィリップの隣に陣取る。
差し込む陽は西日となっていたが尚も暖かく反射し、温室効果と独特の湿気でぬるま湯に浸かっているような
空気の室内は、程よく疲労していた翔太郎も眠りに引き込むのに最適な環境だった。
(気持ちよさそうに昼寝しやがって・・・俺も混ぜろ・・・)
翔太郎はソファからくたりと垂れ下がる亜樹子の小さな掌を取るとしばらくその細い指で遊んでいたが、
やがてゆっくりと意識を手放していった−−−
◇
辺りが黄金色に染まる夕刻、長い昼寝から亜樹子の意識はようやく浮上する。
重い・・・そしてあたたかい・・・
なんだろ・・・?ぼんやりと目線だけで周囲を伺い、そうして視界に入った二人の姿に驚いた亜樹子は
一気に覚醒を促された。
「ひゃあ・・・」
自分の素っ頓狂な声に思わず口元を覆おうとして、右手を翔太郎にしっかりと握られていることに気がつく。
起き上がろうにもフィリップの頭が乗っていて身動きが取れない。
(な、なに、なんなのよこれ・・・!こんなのあたし聞いてない・・・っ!)
−−事務所を包む穏やかな空気と静寂を破るように、乾いたスリッパの音が二度、小気味良く響いた。
おわり
みんな亜樹子に癒されてればいいと思います。
読んでくれた人ありがとう。
乙!
あきちゃん好きになったわw
イクサが受けるなんて…
>>341 GJ!
なんかこれは、俺があの三人に求めていたものかもしれん
和んだわーありがとう
347 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 01:01:48 ID:wqpVCw68
>>343 これは…
夏みかんに変換した場合
「夏海がキバーラの影響でムチッムチでセクシーな淫乱女になる」って妄想が実現した事になるなw
いや、身体だけどんどんエロきなってもやしに解消してもらうルートも有りか!
とにかくたまらんな!SICもやるじゃないか
>>341乙です!
ぽかぽかっとした、温かな気分になりました
フィリップが、まるでネコのよーだw
>>301の後で申し訳ないが、自分も便乗させてもらう。
インディゴの夜のクロスオーバーだが、力及ばずエロは入れられなかった orz
士×夏前提、インディゴ第7週(特にvol.34)一部捏造。
メモ帳で18KBと結構長め。
あと、知らない人の為にインディゴの簡単なあらすじ。
夏ミカンの中の人が演じる性同一障害のホスト、テツが女だってバレたエピ。
強盗犯人と女取り合ったが振られた揚句乳まで揉まれた。(しかも2回も)
最後は鉄パイプでガイアクア飲んだ轟音レッドをタコ殴りにし、U橘さんの背中で大号泣。
そんなインディゴの世界に、ディケイド組突入。
ダメなヤツはスルーしてくれ。
「久しぶりの東京ですね〜」
「本当に久々だよな」
「ここのところ、郊外に行くことが多かったですからね。お買いものも久しぶりです」
いったいどこのお上りさんかと思える会話をかわしつつ、夏海とユウスケは揃って渋谷駅前の交差
点に立っていた。
スーパーショッカーとの戦いの後は、とくに目立った戦闘もない平和な旅が続いている。とはいえ、
新しい世界に行けば、それなりに何かはあるようで、今回士にはまたしても警察官の役割が振られた。
しかも平の巡査ではなく、渋谷東署の刑事課の新人刑事らしい。
ちょうど渋谷界隈で窃盗事件が多発しているらしく、今日はその被害を受けた店を回るのだと言っ
ていた。地味なスーツで渋々出かけた士を見送った夏海とユウスケは、情報収集という名のもとにち
ゃっかりショッピングへと繰り出しているというわけである。
とはいえ、夏海とユウスケとではやはり見たいものが違う。
時間を有効活用するべく、一度別行動を取り昼食時にもう一度落ち合うことで合意した二人は、足
取りも軽く人ごみの中へと飛び込んで行った。
定番である109を一通り覗いた夏海は、bunkamuraで行われている写真展を観に行くか、それともマ
ルイでさらにショッピングをするか悩んだ末に、結局井の頭通りへと足を向けた。センター街を歩き
ながら、ふと士に言われた言葉を思い出す。
「そういえば、細い道には入るなって言ってましたっけ」
人が集まる場所には、良くも悪くもいろいろなことが起こる。大通りは賑わっていても、一つ路地
を曲がった先にはよからぬ人種がたむろしていることがあるのだと、まるで地方から上京する娘を送
り出す親のように士が念を押していた。
まさか怪人やショッカーが飛び出してくることはないだろうが、普通の人間の中にもあまりお近づ
きになりたくない人々はいるので、そこは素直に従うことにする。それでも、ふと路地の奥にある店
が気になり、少しだけ足をふみんでしまった。
「あれ〜?」
気になった店とは別の店から出てきた男が、夏海の姿を見た瞬間妙な声を上げる。そこに好意のか
けらもないことを即断した夏海は、警戒心を抱きつつもあえて視線を合わせないようにその横を通り
過ぎようとした。
しかし男は、何故か夏海の腕をがっしりと掴むと、にやにやと厭らしい笑みを浮かべてきた。
「誰かと思ったら、テツじゃねぇか。なんだ、ホストは辞めたのか?」
ホストということは、男と間違われたのだろう。どこをどうやったら自分が男に見えるのかと、夏
海は不躾な男の言動に不快感をあらわにした。
「人違いです。離してください!」
「しらばっくれても無駄だぜ。歩美に振られたショックで、男のふりすんの辞めたか?それとも……」
「きゃぁあああ!!」
何を思ったのか、男は突然夏海の胸を両手で鷲掴みにした。あまりの出来事に、反射的に両腕を伸
ばし男の体を突っぱねると、予想に反し男はあっさりと離れた。両腕で自分の体を抱きしめながら、
夏海は目の前の乱暴な男を恐怖と侮蔑の混じった視線できつく睨んだ。
「何だ、いい声で啼くじゃねぇか。俺に二回も揉まれて、女に目覚めちゃったとか?」
舐めつけるような視線もそうだが、言葉一つとってみても、男の態度はいちいち夏海の気に障った。
胸を触られたショックよりも、自分を見下すような態度が何よりも腹立たしくなり、思わず声を荒げ
る。
「いい加減にしてください!一体何なんですか!?」
「ふん。そんなヅラまで被ったうえに、キャラまで変えたのかぁ?」
「止めてください……痛っっ!!」
男は問答無用で手を伸ばすと、下ろしたままの髪をつかみ力任せに引っ張った。容赦のない力に、
思わず夏海が悲鳴を上げると、そこでようやく男のにやけた笑みが消える。
「地毛?」
「当たり前です!警察呼びますよ!?」
「サツぐらいでびびるかよ。お前、ひょっとしてあいつの双子の兄妹か何かか?」
「だから人違いだって言ってるじゃないですか!!!」
これだけの言い争いをしているのに、すぐそこの通りを歩く人々は一向に足を止めようとはしない。
群集の中の孤独というものを嫌というほど見せつけられた夏海は、じりじりと体を下げながらキバー
ラを呼ぼうかと身構えた。
すると突然、別の腕が夏海の髪を掴んでいた男の腕を捻りあげた。
「何をしてる?」
いつになく怒りをにじませた声で男を睨んでいるのは、ショップの袋を手にしたユウスケだった。
無言で腕を振り払い剣呑な顔を見せた男から視線を外さないまま、ゆっくりと夏海と男の間に割って
入る。男の方も大分喧嘩慣れしているようだが、ライダーとして激戦を潜り抜けてきたユウスケとは
圧倒的に気迫が違っていた。
しばらくの間ユウスケを睨みつけていた男は、敵わないと悟ったのか、忌々しげに舌打ちをすると
雑踏の中へと消えていった。
「大丈夫、夏海ちゃん?」
「ユウスケぇ〜……」
安心のあまりその場にへたり込みそうになりながら、夏海は半ベソをかきながらユウスケの名を呼
んだ。怪人達に襲われるのとはまた違った恐怖に震えていると、ユウスケが本当に申し訳なさそうに
顔をゆがませた。
「ごめん、やっぱり離れるべきじゃなかった」
「いいんです、横道に入った私が悪かったんですし……」
ぐしゃぐしゃになった髪を直しながら、俯き加減で呟く。ユウスケは夏海の肩をそっと叩くと、さ
り気ない仕草で大通りへと促した。
「とりあえず、今日はもう帰ろう」
「はい。あの、今の士くんには……」
「言わないよ。まぁ、変な男に絡まれたってことぐらいは言っておいたほうがいいと思うけど……髪
を鷲掴みにされたなんて言ったら、一般人相手でも変身するぞ、あいつ」
本当は髪どころじゃないのだが、それを口に出したが最後恐ろしい結末が待ち構えているのは、想
像に難くない。夏海は今起こった出来事は、全て胸の内に収めておこうと内心で固く誓った。
だから、その日の夜士の報告を受けた時は、心の底から驚いた。
「私そっくりのホスト、ですか……?」
「ああ。さすがに髪の毛は短かったけどな」
そう言うと、士は夏海の髪をひとまとめに掴み、マジマジと顔を覗きこんだ。吐息がかかりそうな距
離に、思わず胸がどきりとするが、士は納得がいかないといったように首をかしげていた。
「あの店の奴らも、他の刑事も、本気であいつが女だって分からないんなら間抜けな話だ」
「………実は男顔なんでしょうか、私」
思わず頬を両手で包んで悩みこむ。確かにそこいらの男子よりも身長は高かったが、それでも男に間
違われたことはない。自分が特別女らしいとは思ってはいなかったものの、さすがにホストでも通じる
と言われると凹みたくなってくる。
微妙に自尊心が傷ついている夏海を抱き寄せ、士はあっさりとそんな考えを否定した。
「奴らの目が節穴なだけだ、気にするな」
「でも」
「少なくとも、俺には一度もそう見えたことはねぇぞ」
ごろり、とベッドに転がった士は、ついでとばかりに夏海の体も一緒に引き倒した。勢いのまま士の
上に倒れ込んだ夏海は、しっかりと抱きしめてくる士の胸の頬を寄せながら昼の出来事を思い返した。
「じゃあ、その人と間違われたんですね、私」
「何がだ?」
「今日、渋谷で変な男の人に声をかけられたんですよ。ホストは辞めたのかとか、ええと、歩美さんっ
ていう人に振られたせいなのか、とか」
「男に絡まれたのか?」
にわかに気色ばんだ士の声に、夏海は慌てて顔をあげると大仰に否定した。出かけるとは言ってあっ
たものの、ユウスケと一緒だから大丈夫だとも付け加えていたことを思い出し、内心で冷たい汗をかく。
このままでは、下手をするとユウスケまでとばっちりを食いかねない。
「絡まれるってほどでもありませんけど、誰かと間違ってたのは確かです。まぁ、どうみてもその人と
仲がよさそうには見えませんでしたけど」
「ってことは、例の強盗事件が絡んでる可能性が高いってことだな。歩美ってのは、引き込みの疑いが
かかってる女の名前だし……しょうがねぇ、もうしばらく様子をみるか」
「きゃっ……んんっ」
一瞬にして体を入れ替えられ、唇をふさがれる。次第に密度を増してゆく甘やかな空気の中で、夏海
は絶対に今日の出来事は漏らすわけにはいかないと、密かに決意を新たにした。
しかし、運命というものはどこまでも意地が悪いものであった。
「マリンを捕まえて!!」
倉庫街の一角で、ようやく捕物劇が幕を下ろす。実行犯であった男三人の身柄を押さえたホスト軍団
が、何故か一匹の犬を追いかけて一気に駆け去ってゆく。残されたのは亘という男と、その仲間であっ
たという歩美、ホストクラブの店長である晶と、黒ぶち眼鏡をかけた犬マンという長身の男。
そして。
『女のくせに!』
亘が捨て台詞のように叫んだ言葉に、苦悶の形に顔をゆがめたテツというホスト。ナイフを突き付け
られた歩美を助けようと、捨て身の攻撃を仕掛けたことで逆にナイフで足を切りつけられたテツは、左
の足を押さえたまま亘の姿を睨みつけていた。
「なるほど、大体わかった」
重苦しい空気が漂う中、近づいてくるサイレンの音をバックに、突然士がこの修羅場に割り込んだ。
「あんた……!?」
こつこつという靴音と共に現れた士の姿に、晶が眉を大きくしかめる。刑事として一度だけ店に顔を
出した人間が、何故ここにいるのかと、言葉は発せずとも視線が問いかけている。
士はゆっくりと5人の姿を見回すと、いつもの如く上から目線で鷹揚に話を始めた。
「ま、今までそいつが女だってのを、誰も気づいてない方がおかしい話だけどな」
「ふざけんな!デカが口出すところじゃねぇんだよ!!」
すっかりスイッチの入った晶が威勢のいい啖呵を切ったが、士はあっさりとそれを聞き流すと、僅か
に首を傾けた。にぃ、と口の端を吊り上げた姿は、どう見ても悪役そのものである。
ますます話をややこしくしている士の態度に、物陰で事態を見守っていた夏海とユウスケは小さくた
め息をついた。
「ま、俺もこんな茶番につきあうつもりはなかったんだが、ちょいと事情があってな。それに、そのテ
ツってやつに関しちゃ、こっちには端から切り札がある」
「なんだよ、俺はあんたなんか知らないぞ?」
俺様的な態度を崩さない士に、テツが不審そうな眼を向ける。だが、士にしてみれば、その顔も声も
見慣れたものであり、どんなに凄まれても迫力など感じるはずがなかった。
「出てこいよ、夏海」
積まれた荷の陰に視線を向けると、士は独占欲を滲ませた声で夏海の名を呼んだ。その声に引き寄せ
られるように、おずおずと足を進めた夏海は、自分に集中する5人の視線に僅かに身をすくませた。
改めて顔を上げると、その先にはこれ以上ないほど大きく眼を見開いたテツの姿がある。
「………こんにちは」
なんとなく間が持たなくなり、夏海は見当違いなのは承知の上でぺこりと頭を下げた。
「え……?テツ、じゃないよね??」
「当たり前じゃないっスか!俺、ここに居るんスよ!?」
「これは……」
テツと晶の間抜けなやり取りに、犬マンも絶句したように夏海とテツの顔を見比べている。同じよう
に驚愕の視線を向ける歩美の向こうで、亘が嘲笑うように唇を歪めた。
「夏海、ユウスケ。こいつで間違いないな」
鉄パイプで殴られ無様に転がる亘を見下ろし、士が抑揚のない声で確認を取る。改めて亘の顔を見た
二人は、僅かに不快感を滲ませた渋面を浮かべた。
「はい」
「ああ。あの時の男に間違いない」
何のことかさっぱり分からないといったインディゴの面々を余所に、士は亘の目の前に立つと、冷や
かな視線を落とした。氷のような士の視線に、亘は何故か咽喉を鳴らすようにして突然笑い出す。何が
おかしいと士が眉をひそめると、亘は上半身を起こしぎらりとテツの姿を睨んだ。
「なんだよ、やっぱ双子だったんじゃねぇか。惜しいよななぁ。まともに育ってりゃ、てめぇも結構な
上玉だったのによぉ」
逆説的にまともじゃないと言われたテツが、悔しさに眉を寄せる。そのテツの肩を掴んだ晶が、相手
にするなとでもいうように指先に力を込めた。
頭上から突き刺さる士の視線を無視したまま、亘は夏海とテツの姿を比べる様に見ると鼻で笑った。
「お前の妹、随分といい体してんじゃねぇか。啼き声もいいし、二人して風呂に沈めときゃよかったぜ」
「何?」
亘の言葉に、士の眉が僅かに動く。一瞬にして空気が変わった気配を察し、夏海とユウスケが顔を青
くしたが、当の亘は負け犬の遠吠えよろしく饒舌に語り続けていた。
「結構胸でけぇな、あんたの女。あんときヤっときゃよかったぜ、マジ勿体ねぇことした」
「てめぇ……夏海に何しやがった?」
地を這うような士の言葉に、亘は品のない笑みを浮かべた。
「そんなに怒んなよ。ちょいとサイズ確認しただけじゃねぇか。あの感じだと、EかFだろ?」
「………夏海。お前、何された?」
亘を睨んだまま、士が恫喝に近い声で問いただす。逃げも隠れもできない夏海は、観念したように下
を向くと、蚊の泣くような小さな声で答えた。
「……いきなり胸つかまれて、髪の毛引っ張られました」
夏海の言葉に、ユウスケの顔にまで怒りの色が浮かぶ。当事者であるはずのテツや歩美を完全に放置
したまま、士はおもむろに亘の胸を力任せに踏みつけた。
「うぐっっ!」
したたかに背を打ちつけたうえに、まるで格闘家のようなすさまじい力で胸骨を圧迫され、亘が苦し
げに呻く。突き飛ばされた歩美が咄嗟に駆け寄ろうとしたが、士の鋭い眼光を受けて瞬時に身を固くし
た。
「ちょっ、待て士!」
「ダメですって、士くん!!」
豹変という言葉がまさに相応しい士の行動に、ユウスケと夏海がその体に飛びつくようにして必死に
亘から引き離そうとした。だが、士は二人を纏わりつかせたまま、さらに転がった亘の脇腹に皮靴の先
を力いっぱい蹴り込んだ。
「灸をすえる程度にしてやろうと思ってたが、気が変わった」
吹っ飛ばされた挙句、積まれた荷物に背中から激突した亘は、蹴られた脇腹を押さえて声もなく呻い
ている。完全に虐殺モードに入った士は、断罪を告げる死刑執行人のように一言だけ宣言した。
「ぶっ殺す」
「だから待てって!相手は丸腰の一般人なんだってば!!」
「そうです、人殺しはいけません!」
完全に蚊帳の外になったテツと晶、歩美、犬マンは、ただ茫然と事の成り行きを見守ることしかでき
なかった。いつもならそういった相手に事情を説明するユウスケと夏海も、今はとにかく士の暴挙を押
さえる方が先であるため、構っている余裕などこれっぽっちもなかった。
「少し落ち着け!お前がマジになったら、あっというまに血の海だ!!」
「うるせぇ!夏海、お前もあとで覚悟しとけ」
「分かりました!3倍返しでも10倍返しでもいいですから、とにかく落ち着いてください!」
なんかドラマみたいだなと、その様子を傍観している晶の口からお約束のように突っ込みがもれる。
思わず同意を示したテツと犬マンだったが、その向こうで怒りと共に体を起こした亘に気が付き、思わ
ず顔を引きつらせた。
「なめんじゃねぇぞ、この野郎!!」
「危ない!」
パイプで殴り飛ばされたナイフを拾った亘が、怒りの形相で腰だめに構えて士達へと突っ込んでいく。
思わずテツが叫んだが、その直後に士達の口から飛び出した言葉は、完全に彼らの常識の範疇を超えて
いた。
「「「変身!」」」
KAMEN RIDE DICADE !
「………は?」
ホストとはいえ一般的な常識の中で生きてきた犬マンが、あまりの事態に間の抜けた声を上げる。同
じく晶とテツも、呆気にとられた顔で目の前の出来事を凝視していた。
「今、変身って……」
「っていうか、あれ、何?」
テツの突っ込みを受けて、さらに晶がダメ押しとばかりに呟く。揉み合う様にして立っていた筈の士
達の姿はそこになく、代わりに何だか変な着ぐるみのような恰好をした謎の人物が三人、亘を取り囲む
ようにして立っていた。
「うっ……」
自分を取り囲む異形のものよりも、のど元に突きつけられたものに気がいっているのか、亘が引きつ
った声を上げる。その様子をつぶさに観察した晶が、士を指して思わずと言ったようにぼそっと呟いた。
「バーコード?」
「店長、それはちょっと……」
「だって、そうとしか見えないじゃん。あっちはクワガタと蝙蝠??」
「………この状況で、よくそんな突っ込みできますね」
テツと犬マンを横に一人で突っ込みまくる晶の声は、当然ながら3人の耳にも届いている。だが、今
はそれよりもやることがあると、それぞれがマスク越しに亘の顔を睨んでいた。
「てめぇみてぇな奴は、ワームの餌にでもしてやりてぇところだな」
「本当なら、人前で変身はしないんですけど……でも、あなたは少し痛みを知った方がいいと思います」
ライドブッカーとキバーラサーベルをクロスさせるようにして、士と夏海が亘の咽喉に左右から刃を
押しあてる。完全にぶち切れモードの士を押さえてはいるものの、夏海もまた怒り心頭なのは明らかで
ある。亘の頭を間後ろからがっちりと掴んだユウスケは、ため息と共に浅はかな男に警告をくれてやっ
た。
「手を出す相手が悪いよ、あんた。この夫婦は怒らせると怖いんだって」
「まだ結婚してません!っていうか、突っ込むところはそこですか!?」
「肩書なんざどうでもいい。俺に喧嘩売ったんだ、きっちりカタつけさせてもらうぞ」
ディケイドの力で亘の胸倉を掴み上げた士は、片手で楽々と亘の体を投げ飛ばした。床の上で大きく
バウンドしたその体を冷やかに見下ろしながら、士が変身を解いた。後に続くように変身を解除した夏
海とユウスケが、士の前に立ちはだかるようにしてその体を押しとどめた。
「こんだけやりゃ充分だ、あとは警察に任せよう。な?」
「こういうのは、司直の手に委ねるのが一番です」
ぐいぐいと体を押す二人と、背後からどやどやと音を立てて戻ってくるホスト達の足音に、士も不満
そうな顔のまま体の力を抜く。面倒事はご免だと、夏海の腕を掴んで胸元に引き寄せると、士はあっけ
にとられる4人に現場を丸投げした。
「後は任せた」
「は?任せたって、ちょっと!!」
「すいません、失礼します」
晶の声に、律儀に夏海が頭を下げようとしたが、士の腕にしっかり閉じ込められているため首だけで
謝る。軽く会釈をしたユウスケも指先で呼び寄せ、当たり前のように呼び出したオーロラを潜った士の
姿が消えたのを見て、テツも晶も犬マンも歩美も、揃ってがっくりと体の力を抜いた。
まるで嵐が去った後のような疲労感の中、暢気にやってくる豆柴に無性に腹を立てた晶を犬マンが必
死に宥めていたのだが、それは全て士達の預かり知らない話であった。
「大丈夫でしょうか、テツさん」
犬マンの背に背負われ、声も押さえずに泣いているテツの背を離れた場所から見送った夏海は、心配
そうに呟いた。性同一障害がどんなものか分からないが、その心に抱える葛藤は想像を絶するものがあ
るのだろうと、僅かに顔を曇らせる。適当な壁に背を預けた士が、腕を組んだまま遠くなるテツや晶の
背を見送った。
「乗り越えるのは、あいつ自身だ。俺達がとやかく言うことじゃない」
「まぁ、そうなんだけどな。士が言うと、なんだか素直に受け取れないんだよなぁ」
「ほっとけ。俺達も帰るぞ」
気遣わしげにテツ達が去った方向を見ていたユウスケの額を、指で思いっきり押した士は、視線を戻
さないままの夏海の髪を指先にくるりと巻き付けた。
「にしても、ネガの世界といいこの世界といい、ロクな人生歩んでないなお前は」
「なんでそこに私まで入るんですか!?」
「ああ、訂正だ。お前の人生が一番最悪だ」
「何でですか!?」
むっとしたように眉をしかめた夏海をぐいと抱き寄せ、士は耳元に唇を寄せると低い声で囁いた。
「当然だ。なにせお前は、悪魔と一緒に居ることを選んだんだからな」
「そんなことありません!っていうか、いい加減に離してください!!」
ムキになって反論する夏海の体を、笑みと共にさり気なく腕の中に閉じ込めた士は、にんまりと口元
によからぬ笑みをたたえるとユウスケを見た。生ぬるい目で見守るユウスケには、もはや士がどれだけ
夏海にちょっかいをだそうと、突っ込む意思など欠片も残っていないらしい。それ幸いと、士は夏海を
抱えたままさも当然とばかりに顎で命令した。
「俺達はこのまま飲みに行く。ユウスケ、爺さん上手く丸めこんでおけよ」
「何ですかそれ!?」
突然の士の朝帰り宣言に、夏海が面食らう。だが、そんな抗議の声を聞く耳など、当然ながら士にあ
るはずもない。まさに悪魔の笑みを浮かべた士は、楽しげな声で囁いた。
「幸い、行き先に事欠かないからな。言ったよな、10倍返しでもいいって」
「それは……」
夏海の顔が、みるみるうちにまっ白になる。この後夏海の身に降りかかるであろう災難を察しながら、
馬どころか悪魔に蹴られるのは真っ平御免とユウスケは心の中で合掌した。
「渋谷の夜は長い。楽しみにしてろよ」
「ちょっと、士くん!?ユウスケも何とか言ってください!!」
「ごめん、夏海ちゃん。俺も命が惜しいからさ」
両手をぱんと頭上で合わせ、ユウスケは神棚に祈るように頭を下げた。まるで荷物のように肩に担ぎ
あげられた夏海の懇願空しく、士の足は意気揚々とネオンの海へと向かっている。
インディゴ・ブルーに染まった夜は、始まったばかりだった。
以上です、お目汚し失礼いたしました。
ビデオデッキぶっ壊れたので、インディゴのシチュと台詞はうろ覚えです…
長々とすいません。
でもって、書き終えた後にキバーラの存在忘れてたことに気づいた orz
一応その場にはキバーラも居たってことにしといてくれ。
変身した瞬間に爆笑したwww
それまで結構真剣に読んでたはずなのにw
ごちそうさまGJ!
GJGJ!
直接的なエロはないけど
そこはかとなく漂う
エロさがGJ!
変身ワロタww
オチの付け方もキャラのつかみ方も超GJ!
インディゴ見てると「何でここで変身しない!?」と歯噛みすること多すぎるので
溜飲下がったw
(ゴーオン赤好きだったのであのガチ悪党は(上手すぎて)ちょっと辛くて正視できなかったが…
ゴーオン組突入のパラレルを妄想して心を癒そう。スレチすいません)
まさかの変身wwGJww
>>341も乙!和んだ!
>>335 ありがとう!
いやしかしまじかディッエーンしかもシアンじゃないのかw
>>341 GJ!すごく和んだわぁ!
そこはかとなくエロスを感じましたwフィリップ羨ましいぞw
>>351 店長のバーコードでも吹いたw
あっちのSSも見てみたかったし二倍GJですw
スレチだが犬マンさんは俺たちのよく知るあの人とは違い頼りになるなw
橘さんは頼りになるじゃないか
ただちょっと騙されやすいだけでw
夏みかんてテレビ版じゃ
茶髪だったよな?
>>365 広瀬さん「橘さんは頼りにならないし…」
今日のWよかったわ…
亜樹子は男装似合ってたし、冴子さんエロかったし
ライアードーパントは面白そう
いろいろな意味で
冴子さんが朝からありえないくらい色気振りまいてて驚いたわー子どもに見せて良いのかアレw
個人的には冴子さんの婿は霧彦さんだと思っているが、アダルトな付き合いの井坂&冴子ペアもいいな
wチームは最初からちゃんと亜樹子に変装頼むつもりだった翔太郎と
「所長じゃ無理だ」な照井と「お姫様みたい…」→フィリップをぽかぽかする亜樹子がよかった
最近照井が頑なに「所長」と呼び続けるのがなんかイイ!と思えてきたわ
主人公側がニヤニヤほのぼので敵側がアダルティーなのがバランスいいよな。あ、若菜姫はほのぼの側か
声と服装だけでフィリップを思って自慰する若菜姫とか想像した俺は死ぬべき
逆のことを考えたいた俺も死ぬべきなのか
「女の子どうしだからいいじゃない」とよくわからない開き直り方をして
女装フィリップを襲う亜樹子を受信した自分も死のう
照井は囮という危険な役を亜樹子にやらせたくなかったんじゃないのか?
…ラストの所長可愛かった。「女の子だもん」……分かってるよ
フィリップの女装の時の服って、若菜とお揃いなんだよね?
ガレージでにこにこしながら、着てたりしてw
逆に若菜が喜んでたりしてw
>>374 やだ…それ、凄い萌えるんですけど!!w
亜樹子に「何で私じゃ駄目なのよー?そんなの私聞いてない!」とかキャンキャン騒がれて
どう説明していいのか内心うろたえている照井(でも表情はいつも通り)とか超見たい
>>377 同じ事思った。
亜樹子がショック受けるから「亜樹子にやらせて」と言った翔太郎と
危険な目に合わせたくないから却下した照井、なのかと
井坂×冴子にすげぇ興味あるけど、問題は井坂が「女体に興味が無い」のがネックか…
タブーの脚の無いデザインでどないせーと?
>>380 普段人魚スレとラミアスレにいる俺に隙はなかった
口、胸、脇、手、踏みつけ…どうとでもなるもんだ
亜樹子自身は不満だったみたいだが、男装姿めっちゃ可愛くなかったか?
スーツも髪型も似合ってたし、却って亜樹子の幼げな可愛らしさを強調してるというか…
特に竜と並んだ時の体格差にえらいときめいたんだが
>>370 フツーに喘ぎ声だったな、アレ。
朝からけしからんわwww
ドーパントでもエロいよな、タブーはおっぱいあるし
子供がヘンな方向の性癖に目覚めたらどうするw
>>382 男装亜樹ちゃん、アップでじっくり見たらかなり、いやめちゃくちゃよかった
ショタ顔ジャニーズ系美少年って感じで、新たな何かに目覚めてしまったよ
>>317 だって平成ライダーの中で主人公&ヒロインに恋愛要素が少しでも見えるのって
実はディケイドくらいなんだもん・・・
クウガ:まあただの友達 アギト:真島くんとのほうが仲良くなりそうだ 龍騎:恋愛とかいってる場合じゃない・・・
555:最初が険悪すぎる 剣:もうただの仕事仲間 響鬼:ヒビキ「俺以外の鬼は幸せそうだよね・・・」
カブト:まあ妹だし 電王:まあ実際姪っ子だし キバ:753とお幸せに W:基本子供扱い
>>386 龍騎はファム、キバは深央さんがいるけど死別するしな。
今回の話のあと翔太郎がどうやって亜樹子の機嫌をとったのか気になるw
変身する寸前まで床でいじけてたのに
フィリップが倒れる瞬間しっかり受け止めてる亜樹子は
根っからの王子様属性なのだと思った
頑張れ漢前所長
ヒビキさんそれらしい相手いなかったけ?
曖昧だが緑さんってDA作ってる同級生の
>>382 美少女が男装するとなんかスペックが追加されるらしいと特撮板のインディゴスレで読んだ
自分も男装亜樹子に萌えた
>>386 巧と真理は激情版だともう何か出来上がってるな
>>386 電王もゲストで女友達いたけど、良太郎役の役者と脚本が「そういう関係ではない」と言ってるしな
良太郎にしろ渡にしろ後々結婚する事になるのは確かなんだが
渡の相手は静香ちゃんじゃないかなあ、と思ってる。
というか、前にこのスレで見た渡×静香が良すぎて
巧と真理は幼すぎるけど3年後には期待できる感じ
龍騎の北岡→玲子とか結構好きだった
お見合いの話は面白かったなあw「花鶏の鍋です!」には笑ったよ
最初、優衣の言うことは聞く蓮の様子やカニ刑事の誘拐事件なんかで
蓮と優衣がいい仲になるのかなと思ってたけど、普通に彼女いたしねw
真司も蓮も根っからのお人好しだから、特定の相手とその他への態度の差が分かりづらい気がする
蓮が終盤「それでも優衣か恵理は助かる」って言ったときに特にそう思った
>>396 蓮は恵里を助けるっていう最初の目的も大事だけど優衣も大事になってたからな
北岡もなんだかんだ言いつつお人よしだし
どうせだったらサノマン×百合絵さんとか読んでみたいなw
翔一くん×真魚ちゃんを書いてみようとするけどどうあがいてもエロにいかないのな
>>397 翔一くんは色んな面で達観しすぎてて、性欲とかあるのか疑わしいwww
所長「だが私は聞いていない」
冴子さん朝っぱらからエロさ全開でワロタwww
ドーパントって肉体変化した怪人だから感じてるのは自身に変わり無いんであって…
唇キラッキラだし目大きいしスタイルよいし完璧すぎるな
流れをぶった切るけど
まだ冴子が未亡人になる前、
妻のいなくなった父と近親相姦に陥っていて(ただし愛情はなし)
まさにタブーという妄想が駆け巡っていた。
改行。
うつぶせになった女のなだらかな曲線に舌が這い、ゆっくりと内部をまさぐる指。
「お前の白い肌は本当に美しいな。冴子、ここはもちろん霧彦くんには…」
「お父様、勿論ですわ…、ああ…」
快楽の声を従順に漏らす女の双眸は、声とは真逆の冷たい色に染まっていた。
(いつか私は貴方に復讐する…その行為も、この関係も、全てがタブー…)
……お目汚し失礼しました。
>>386 いやいや、クウガは若干五代←桜子さんが入ってると思うぞ
「窓の鍵、開けておくから」にはぐっと来た
そういや保管庫にもSSあったような
402 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 22:46:18 ID:MT9irh8O
夜中に一条さんから桜子さんの携帯に連絡が来た時、五代が出てしまった時はいろいろ妄想したっけ
もう10年経ったんだなあ
フィリップと所長はキレイ&可愛かったな
それに引き換え翔太郎…いいのかあれで?
最初誰だかわからなかったよ 中の人スゴいな
海老のほうの冴子さんと琢磨君も色々濃かったな。赤ちゃんプレイとか
最後海老冴子さんは王と一緒に地下に行っちゃったけど
予告で亜樹子の前に大量のティッシュがあるシーン、あれ亜樹子が自慰した後処理に使ったように見えて興奮した
いや鼻水と涙拭いたやつだとはわかってるけど
最近途中まで見てストップしてた555をまた見出したんだが、
ちょうどこないだ赤ちゃんプレイのとこ見たわww
膝枕とか羨ましいな琢磨くん
あと真理が二回目死んだあたりのたっくんは愛が溢れまくっててたまらんかった
責任感じてるってのもそりゃあったんだろうけど
映画はこれからなので楽しみだ
>>392
エロマンガの読みすぎなのか、劇場版のファイズで
「人間が少ないなら産めばいいじゃない!」とK太郎とヤりまくってる真理とか読みたくなったわ
巧とヤった場合小説版見る限り子供もオルフェノクなのかな
ディケイド再放送視聴
ネガ編で夏海の写真とりまくる士とか
高校時代のアルバムを
夏海と士が二人で見てるシーンは完全に出来上がってるカップルにしか見えん
>>406 真理死→復活あたりの巧真理はホント良い雰囲気だったな〜
それを見てジタバタしてる草加さんとかw
映画は冒頭からラストまで終始一貫、
「あんたらデキてるだろう?」状態だったし
草加もねーいろいろアレだけど
劇場版も本編も、一貫して真理を守るための一生だったと思うと感慨深いんだよね
カイザのベルトが体を蝕んでも真理を助けにラキクロに独り挑むとことか
最期の口パクは中の人の話だと「真理」って言ってたらしいし
小説版はマジ外道すぎるがw
巧も結花もオリジナルだからオルフェノクの記号は遺伝するんだろうな
>>380 個人的にウェザー×タブーってのに興味津々
>>411 ウェザーさんはもうドS変態プレイの1択になってしまうからなぁwwww
>>401 激しく同意。
五代×桜子は最終回付近の雨のシーンがよかった。
>>406だけど、今日早速映画見た
>>392>>406のとおり、なんかもうつきあってるのが暗黙の了解なんだろってくらいデキてた…
何あの信頼しきったカップル
闘技場から手繋いで帰る途中に絶対一回やってから帰ったに違いない
あと本編では結花は啓太郎とくっついたけど、映画は海道さんと思いあって最期を迎えるんだね
こちらもいいカップルでした
蛇×鶴読みたくなったわ
>>410 草加→真理の強烈さも好きだから、感慨深くなる気持ちわかる
檻から真理を助け出したときの、たっくんの真理を見つめる視線が熱すぎて妊娠しそうだなw
復活記念投下。
でもW未見なのでやっぱり士×夏です。
なんでライダーの地上波放送ないんだ、ここ……
そしていつになったらレンタル争奪戦に勝てるんだ、自分 orz
士くんが、口をきいてくれない。
洗い髪をタオルで拭きながら、夏海は本日何度目かわからないため息をついた。今までも喧嘩ら
しいことはそれなりにしてきたが、ここまで本気で拒絶されたのは初めてだ。口をきくどころか視
線すら合わせてもらえないとなると、かなり憂鬱になる。
そもそもの発端は、多分、今日の戦いにある。
スーパーショッカーとの戦いは終わったが、どういうわけだか思い出したように怪人達に襲われ
る。どうせ裏で鳴滝が動いているんだろうと、士は気にも留めない様子だったが、今日は少々とい
うか、結構危なかった。
(………でも、間違ったことはしてないはず)
自分が取った行動と、その時の状況を思い出し、心の中で自己弁護をする。予想以上の強敵を相
手に、士とユウスケが負傷した。特に士は、右肩を脱臼するような大けがをし、とても戦える状況
ではなかった。だから、無傷の自分が変身して戦ったのだが、何故かその後士の態度が一変した。
「何がいけなかったんでしょう………」
はぁ、と大きくため息をついて背を丸めたが、背中に受けたダメージが響いて思わず軽く背をの
けぞらせる。
確かに、いろいろと無茶はした。基本的に、士は自分が変身することを好まないから、実戦なん
て数えるほどしか経験していない。そんな自分が、歴戦練磨の士とユウスケと同等の戦いができる
はずもないし、二人にしてみればもどかしい部分も大きいだろう。それでも、どうにか敵を倒した
のだから、誉められこそすれ怒られる謂れなんてないはずである。
とはいえ、変身を解いてみたら口の端が切れてたり、あちこちに擦り傷ができてたり、背中に受
けた攻撃の痕が大きな痣になってたりと、確かに全身ボロボロではあったけれど。
「あ〜〜〜〜、もう!!」
タオルを被り、がしがしと頭全体を乱暴に拭きながら、夏海は思わず苛立ちを口に出していた。
何で怒られるのかと理不尽な憤りが胸の奥で渦を巻くが、どうせ士のことだから、向こうから折れ
ることは絶対にあり得ない。となれば、結局自分が折れるしかないのだけど、今の心境ではとても
そんな気分にはなれそうにないかった。
相手にされない切なさと、どうしてという怒りがないまぜになり、なんだか無性に泣きたくなっ
てきた。
内心で葛藤を続けながら、ドライヤーを当て髪を乾かす。あまりに考えすぎて、同じ所ばかり乾
かしていたのだが、頭は完全に士のことで一杯だった。時間ばかりが無駄に過ぎていることによう
やく気付いた夏海は、これ以上はもう無理だと、髪の先が濡れたままの中途半端な状態で切り上げ
た。
重たい足を引きずり、自室へと戻る。久しぶりに変身したせいなのか、体はすぐにでもベッドの
上に倒れこんでしまいたい程疲れているのに、興奮のせいか頭は妙に冴えている。アロマキャンド
ルでも焚いて、少しは気分を落ちつけようと部屋の扉を開けた途端、突然腕を掴まれ中に引きずり
込まれた。
「えっっ!?」
何が何だか分からないまま、誰かの体に音を立ててぶつかる。背後で鍵がかけられる小さな音が
聞こえたと思ったら、首の後ろを掴まれ上を向かされると同時に、噛みつくように唇を奪われた。
「んんっ………!!」
驚愕に目を見張り、思わず相手を突き放そうと手を突っ張る。だが、左手に包帯のような感触が
あったことで、反射的にその腕を引っ込めた。フロアライトしかつけていない自分の部屋で、ここ
まで傍若無人な行動に出るような相手など、この家には一人しかいない。
苦情を言おうと唇を離そうとしたが、角度を変えてより深く口腔内をまさぐられる結果となった。
「っは……ぁ、んっ………」
舌を絡め取られ、呼吸すら支配される。何もかもを奪いつくすような激しいキスに、あっという
間に視界が白濁した。上手く力の入らない体をどうにか支えながら、目の前の体にしがみつく。
肩にかけていたタオルが、乾いた音を立てて足元に落ちた。
「………つかさく、ん…?」
息苦しさに涙が滲み始めた頃、ようやく唇を解放される。荒い呼吸の合間に、確かめる様に名前
を呼ぶと、胸の中に深く閉じ込められた。背中の傷を気にしているのか、腰にまわされた左腕が痛
いくらいの力で抱きしめてくる。生乾きの髪に顔をうずめる士の姿に、夏海は軽い混乱を覚えた。
「…………この、馬鹿」
耳元に聞こえる士の声は、いつも強気な彼のものとは思えないほどに弱々しい。風呂に行く前と
は180度違う士の様子に、どう声をかけたものか分からなくなる。それでも、抱きしめられる心
地よさに抗いきれず、怪我をした右腕を動かさないように注意しながらそっとその背に腕をまわし
た。
抱きしめる腕により力を込めた士は、相変わらず無言のままだ。
(あ………そう、か)
何故士が怒っていたのか、そして何故こんな行動に出るのか、ようやく夏海の中で納得がいった。
一人で戦いへと赴き、傷だらけになって帰ってくる士を待つ間、自分はどんな気持ちで彼を待って
いたのか。それを思えば、士が怒るのも無理はないことだと、いとも簡単に理解できた。
立場が逆転してそのことに気が回らなかった自分を内心で責めながら、夏海は甘える様に士の左
肩に額をすりよせると、小さな声で呟いた。
「……ごめんなさい」
ごく自然に、謝罪の言葉が口をつく。心配をかけていたのだと、理解してしまえば素直に謝れた。
少しだけ体を離し、薄暗い光の中で士の顔を仰ぎ見る。ようやく合わせてもらえた瞳には、苦痛の
色がありありと浮かんでいた。
その切なげな瞳に、彼がどれだけ自分の身を案じていてくれたのか痛感する。
「あんま、無茶するな………心臓がいくつあっても足りねぇ」
「………すいません」
「お前の命は、俺のもんだって言ったはずだ。それを、勝手に賭けてんじゃねぇよ」
「でも……」
「言い訳はきかねぇ。こんな痕まで作りやがって……」
つ、と指先でなぞられた背中に、痛みとそれ以外の感覚が同時に走る。士の腕に抱きしめられた
ことで、ようやく張りつめていた精神の糸が緩んだのかもしれなかった。くらくらと眩暈がするよ
うな感覚に、縋るような瞳を向けると、士の目にも同じ色をした情欲の炎がちらちらと揺らめいて
いた。
体の奥からこみ上げてくる衝動に駆られるままに、夏海は自ら士の唇に自分のそれを重ねた。
濡れた音と荒い息が響く闇の中で、士の左手が器用にパジャマのボタンを外していく。服の上か
らがっちりと固定された右腕を動かさないよう、夏海はシャツの隙間から注意深く手を差し入れる
と、引きしまった士の肌へと指を這わせた。
ベッドに腰をおろした士の頭を抱き寄せると、キャミソールを歯でずらされ胸の尖りを口に含ま
れた。
「あっ………」
軽く甘噛みされると、その刺激が痺れとなって脳へと駆け上る。腕に絡まるパジャマと下着を自
分から脱ぎ捨て、その眼前に惜しげもなく裸身を晒す。いつもならば羞恥心が勝ってしまうような
行動も、今は何の抵抗もなく出来そうな気がした。
「夏海……」
ちょうど目の高さにある膨らみを舌と片手で嬲りながら、士が甘い声で名を呼ぶ。たったそれだ
けのことで、体の奥で情欲の炎が勢いを増す。胸への愛撫だけで、全身が鋭敏な反応を示すのを制
御できない。強請るような甘ったるい喘ぎ声を押さえきれず、夏海は士の髪をすくように指を差し
入れ、その頭を抱きしめた。
「あぁっ……あんっ!」
「すげ……もうこんなに濡らしてるのか?」
背中から腰を撫で下ろした手が、そのまま下着ごとパジャマを引き下ろし、白い双丘を割って奥
へと忍び込んでくる。淫靡な音がそこから漏れるのを聞いた士が、楽しげに笑みを深くしたのが分
かった。
溢るう密を掬った指が、何の前触れもなく花芯を押しつぶした。
「やぁ………っっ!!」
一瞬、背筋を何かが駆け上り、軽く脳髄が痺れる。それだけで小さく達してしまったことが信じ
られなかったが、同時に僅かに残っていた理性が焼き払われ、本能が体を支配し始めるのを頭の片
隅で感じ取っていた。
かくん、と床に膝を落とした夏海は、ぼんやりとした瞳で士を見上げた。自分の顔を見下ろす士
の目には、獣性を感じさせる男の欲が溢れている。好戦的なその眼差しに刺激され、夏海は恐る恐
る指を伸ばすと、服に閉じ込められた士の欲の証を解放した。
天をつくその熱を、舌で包みこむ。
「んっ……」
慣れない行為に悩みながらも、懸命に舌を這わせる。先端の形をなぞるように、舌の先でくすぐ
るように舐めると、士が軽く息を飲んだ。やり方が間違っていないことに僅かに安堵をおぼえ、更
に深く飲み込む。口腔内に感じる士の反応を確かめながら、自らを穿つ欲望の刃を研いでいるうち
に、自然と体の奥が熱くなる。
密が溢れてくる感覚に、思わず膝をすり合わせると、それを見た士がゆっくりと髪を撫でた。
「感じてるのか…?」
「……っっ!」
欲を見透かされ、思わず全身で反応する。硬度を増した士のそれを離し、筋肉で引きしまった下
腹へと唇を落とす。少しずつ上へと唇をずらし、ちょうどバックルが装着される位置に残る一つの
傷跡へと舌を這わせた。
それは、あの時自分がつけた、絶対的な罪の証。
「……つかさくん」
情欲に濡れた視線を上げれば、独占欲を隠そうともしない士の瞳に射抜かれる。彼の体に、消え
ることのない痕を残した。そのことに対し、罪悪感よりむしろ充足感を感じる自分は、きっと悪魔
よりももっと性質が悪い。
「……来いよ、夏海」
恐ろしくも愛しい悪魔の囁きに、体が引き寄せられる。向かい合うようにして、ゆっくりと腰を
下ろすと、自ら育んだ欲の楔をそこへ誘う。蜜を溢れさせ彼を迎えるそこが、満たされる歓喜に震
えた。
「ふっ……っくぅ…んんっっ!」
濡れた音をたてて士を飲み込んだ体は、完全に制御不能に陥っていた。さらなる刺激を求め、淫
らな動きで腰が揺らめく。全身で快楽を追い求めるその姿を、士が満足そうな目で見つめていた。
その視線だけで、どうしようもなく煽られる。
「はぁ………ああっ!」
自分では思うように快楽を得られず、もどかしさに体をくねらせると、一瞬だけどこかが深く抉
られた。その刺激に、下肢に甘い痺れが瞬間的に走ったが、波はすぐに逃げて行ってしまった。士
の手でいつも容易く押し上げられる絶頂も、自分だけではその頂きに指先すら届かない。望む場所
に到達できない切なさに、もう気が狂いそうだった。
「つかさくん……つか、さ、くん……」
「どうした?」
「お願い……もう…」
うわごとのように名前を呼び、苦痛からの解放を訴える。背筋にじわじわと広がる愉悦の炎に、
士を受け入れた場所が妖しく蠢いているのが、自分でも分かった。
「どうして欲しいんだ?」
左手を後ろについて支えていた体を起こし、耳朶を噛むようにして士が囁く。甘い毒のようなそ
の声に、夏海の頭は真っ白になった。
「……イかせ、て……っっ!」
涙交じりでそう訴えると、肩を強く掴まれ一気に体を引き下ろされた。自分で動くのとは比べ物
にならないその刺激に、あっという間に神経が焼き切れる。背中の痛みも忘れ、大きく弓なりに体
を逸らせると、ようやく辿りついた絶頂に肌を戦慄かせた。
「はっ………あ、んっ」
ぐるりと体を反転され、腰を高く引き上げられる。四つん這いになった背中に覆い被さってきた
士が、苛立たしげに舌を這わせた。
「ったく、こんなでかい痣作るんじゃねぇよ……」
「ん、んんっ!」
「お前に痕つけていいのは、俺だけだ。それを忘れるな」
胸をまさぐられながら、背筋をきつく吸い上げられ、ひくりと咽喉が震える。所有権を主張する
士の声に、不思議な充足感が込み上げてきた。再び侵入してきた欲に揺さぶられ、体の隅々にまで
快楽が満ちてゆく。愛した男に身も心も支配される歓びに、女としての心が大きく打ち震えた。
悪魔に魅入られたのか、それとも自分が悪魔を捕えたのか。
「…かさくん、士くん!」
「忘れんなよ、夏海」
「ああんっ!」
自分では知ることのなかった、最奥の敏感な部分を激しく突き上げられ、獣のように啼き叫ぶこ
としかできなくなる。全身の感覚が徐々に麻痺し始め、もうすぐ何もわからなくなる。間近に迫っ
た限界に震える意識に、欲望に満ちた士の声が支配者の烙印を押した。
「お前の命も体も、全部俺のものだ」
甘美な呪縛に全身を縛りあげられ、痛いほどの幸福感に包まれる。快楽の波に沈んでゆく意識の
中で、夏海はゆったりと艶めいた笑みを浮かべた。
以上です、お目汚し失礼しました。
それにしても、早くWネタに乗りたいぜ……
>417
朝からキミに送るGJ!
支配欲に満ちた士がエロすぎる
夏海、可愛い
士夏ネタまだまだ投下お願いします
>>416 GJ!
傷跡に反応する夏海の執着心イイ
>>416 GJ!!
大人のエロスを感じる
士夏ネタは尽きませんな
そのうちコスプレとか
アブノーマルなのやってそう
>>416 GJ
夏海の執着心もよいものですなあ
業が深くてw
もう二人とも悪魔でいいんじゃないかな
>>416 GJ!!
夏海って士には弱いよなぁ
可愛かった!
428 :
age:2010/03/05(金) 14:56:41 ID:YNVzyLBk
だれか8スレのログ見れるサイト知ってたら
教えてくれ orz
すまん
あげてしまった
第25話「Pの遊戯/人形は手癖が悪い」
……エロイ妄想しか出来ない
いきなりですが士夏ERO投下させて下さい。
隣にある気配が動いて、士は目を覚ました。
僅かに目を開けると、薄明るい部屋の中で夏海の白い背中がすぐ前に見えた。
彼女はベッドの中でもぞもぞと動いて、どうやら起き出そうとしているらしい。
それに気づいて、士はそっと目を閉じる。
狸寝入りは得意中の得意だ。
―――昨日の夜、彼女を自分の部屋に連れ込んで抱いた。
繰り返される甘い蜜事の後、抱き合って泥のように眠った。
こういうことをするのはいつも夏海の部屋だから・・・・・・珍しく部屋が
違う今日、たぶん皆が起き出す前にこっそり自室に戻ろうとしているのだろう。
静かに動いていた気配が止まる。
多分、背後にいる自分が起きていないのか確認している。
しばらくして、彼女はベッドをそっと降りた。
今度は、床に落ちた―――昨夜脱がせて放り投げた―――着衣を拾っている
気配がして、士は再び薄く目を開ける。
やっぱり背中を向けた夏海が下着を身に着けているのが見えた。
両手を後ろに回して、ブラのホックを留めている。
上下揃いの、ピンクの下着が色白の彼女によく似合っている。
昨夜、背中にいくつもつけた赤い痕も髪の隙間からよく映えて見え、
「着替えを盗み見ている」その事実に士は僅かな興奮を覚えた。
実は見られているのに、夏海はそれに気づきもしない。
彼女が白い半袖のシャツを拾い上げ、それを羽織って・・・・・・そこで
そーっとベッドの上に起き上がった士は、長い腕を伸ばして背後から夏海の
腹部にぐいっと手をまわした。
「きゃあっ・・・!!」
不意をつかれて悲鳴が上がるのもお構いなしでベッドの上に引き倒す。
士は自分の身体の下に、驚いた表情の夏海を鮮やかに組み敷いた。
「・・・いい格好だな」
魅惑的なその身体にじっくりと視線を這わせながら小さく笑うと、夏海の頬が
徐々に赤く染まっていく。
羞恥からだろうか・・・それとも怒りからだろうか、薄く開いた彼女の唇は
わなないていた。
「つ、士くん・・・いつから・・・!」
「さあな」
士は飄々とした態度を崩さないままで、夏海の両手を自分の片手で一纏めに
すると頭の上に押しつけて拘束する。
上から二つだけボタンが留められた女性らしいデザインの白い半袖シャツと、
その下から覗くピンクのブラ。
くびれた腰に形のいい小さな臍・・・下腹部へ視線を降ろしていくと、
嫌がって身を捩ろうとする彼女の顎を空いている方の手でぐいっと掴んだ。
「や・・・やだっ」
「いい眺めだったぜ?」
「や、やっぱりっ・・・起きてたんですね・・・!!」
その問いには答えず、ニヤリ、と士は笑うと夏海の唇を奪った。
「っ・・・ふ、ん・・・」
ねっとりと舌を絡めると、くぐもった声が彼女の唇の端から漏れる。
唇を離すと、既に潤んだ瞳。
それに満足しながら、士は夏海の上から僅かに身体を浮かした。
両手はまだ・・・拘束したままで。
レースがあしらわれたショーツの、サイドの部分に指を引っかけて僅かに
ずり下げる。
「や・・・・・・」
きつく目と脚を閉じて、真っ赤な顔を横向ける夏海に興奮を煽られた。
「・・・着たばっかの服、脱がせるってのも悪くないな・・・・・・」
士は脱がせかけていたショーツからあっさりと手を離すと、今度は申し訳程度に
留められたシャツのボタンに手を伸ばす。
ぷちぷちと音を立ててゆっくり二つのボタンを外すと、前を完全に開いた。
彼女の、新しい『部分』を知る度に、求める気持ちをどうしても抑えられなくなる。
「だめぇ・・・・・・」
朝だから?それとも、明るい場所だから?・・・僅かに涙の混じった恥じらいの
声が聞こえる。
士は夏海の弱々しい抵抗に強い興奮を感じるのをはっきりと自覚していた。
こんな可愛い抵抗に、煽られはしても制止されるわけがないのに。
征服欲、独占欲、可虐心・・・・・・そういう、よくないものが徐々に背中を這い
上がってくる。
俺のことしか考えられないようにしてやりたい。
他の何も、考えられないようにしてやりたい。
こいつの全部を手に入れたい。
隅々まで知り尽くして、俺だけのものに―――。
・・・それは、隠された願望だった。
ショーツの脇から指を入れて、濡れ始めているそこを撫でる。
びくっ!と強く震える身体、その予想以上の反応に、彼女も興奮しているのだと
知った。
「やらしいな・・・もうこんなになってるなんて、おまえだって興奮してんだろ?」
「あ・・・あ・・・・・!」
やや乱暴な言葉で責めると、夏海は目をきつく閉じていやいやと首を振る。
士は空いている方の手でブラを僅かに押し上げると、その下から窮屈そうに顔を
覗かせているピンクの突起に吸いついた。
指を夏海の中に押し入れてゆっくりと回しながら、硬く尖る胸の先を存分に
嬲ってやる。
胸で散々楽しんだ後、士は顔を上げるとくちゅくちゅと音を鳴らす指先に目をやった。
もう既に役割を果たしていない、濡れた布に隠れてその動きはよく見えない。
ぞくぞくとしたものが、強く這うように背中を駆け上がった。
一気にショーツを引き下ろしてはぎ取る。
士は夏海の脚を大きく広げながら抱え上げると、真正面から深く繋がった。
―――二度目は、立ったまま。後ろから。
壁際に立たせた夏海を背後から貫いたまま、胸がくたくたになるまで手で
揉み込んでやる。
触ってくれと主張している頂点を指の腹で焦らすように撫でると、小さな
悲鳴のような声が漏れた。
熱い息を吐く夏海の上気した頬が、白い板張りの壁によく映えている。
彼女は壁に額や頬を耐えるように押しつけては、時折、肩を震わせ喉を
反らした。
「あっ、は・・・・・・ん、ぅ・・・」
「なぁ・・・いいだろ?」
士は浅く深く腰を動かし、胸を包み込んだ両手の動きも止めないままで夏海の
耳元に唇を寄せた。
気持ちよくないはずがない。そんなことは知っている。
夏海の中は悩ましげに蠢いてきつく絡みついてくるし、彼女の脚には混ざり
合って溢れだした蜜が伝って床に落ちていた。
「いいなら、いいって言えよ。ちゃんと」
「くっ・・・ふ!・・・んんっ!!」
士が中を味わうように腰を回すと、夏海が切なげに眉を寄せた。
一度出しているから、今度は長くもつ。
何度か強く突き上げた後、また緩やかな律動に戻して士は夏海からのその言葉を
待った。
「夏海・・・・・・」
耳朶を唇で挟んで、そっと囁く。
ねだるように。
「・・・・・・い、」
「ん?」
「・・・いいっ・・・・・・つかさく、・・・」
涙の混じった、掠れた声だった。
懇願するように呼ばれた名に、瞬間的に血が沸騰する。
夏海の声や言葉は特別だ。
いつだって、自分の中の激情にあっけなく火を点けてしまう。
夏海の背中に自分の胸を重ね、士は彼女を壁に強く押しつけた。
指の間に尖った胸先を挟んで揺らしながら、身体の奥まで深く突き上げてやる。
「あ、や・・・い、いっ・・・・・・きもちい・・・!」
「・・・はぁ、いいな・・・・・・おまえの中も、すげぇいい・・・」
「あふっ、あふ・・・」
「な、つみ」
個々の境界線すら曖昧になりながら、士はこの世でたった一人の存在に溺れる。
夜だろうが朝だろうが、そんなものはお構いなしだ。
すべてを手に入れて、飽きるほどに貪り尽くしたい。
誰も知らない、自分ですらも気づいていなかった姿がここにある。
世界中をどれだけ探しても、きっともう二度と見つけられない・・・自分の命と
引き換えにしてもいいとすら思った、かけがえのない女を確かに愛しいと思う
気持ち―――。
そして、身体も心も全部手に入れたいという願いに彼女は応え、自分の腕の中で
抱かれて感じている。
鳴いて、しがみついて、名前を呼んで。
「つ・・・かさくぅ・・・!!」
切羽詰まった声が耳に届くと、そこが果てだった。
夏海に引きずられるように全身を震わせて、士は深い息を吐く。
(ああ・・・・・・そう、だな)
でも、多分、こいつとなら・・・・・・更なる果てに手が届く気がする。
そんなことを朦朧とした頭で考えながら、よろよろと二人でベッドへ倒れ込んだ。
荒い息も治まらないままに遊ぶように軽く唇で触れ合って、求めあった余韻に酔う。
甘えるように擦り寄ってくる夏海の背中を抱いて撫でながら、士はやっとひとつの
結論に辿り着いていた。
どうやら、おまえがいればそこが俺にとっての『世界』・・・・・・らしいぞ。
漏れそうになる笑いを無理やり押し込めながら、士は夏海の汗ばんだ額に想いを
込めたキスを落とした。
以上です。
読んで下さった方、ありがとうございました。
着たままエロにしようと思ってたのに、違う方向へ行きました…。
文章は難しい。
職人様方、尊敬いたします。
>>438 GJ!
寝起きの頭に一発目覚めのエロをありがとう
おかげで一気に覚醒したw
そういや夏海って、何気にピンクの服やタイツ着てたりするんだよな…
実は士が服も下着もディケイドカラーにさせてたりしてww
「所長、大丈夫か」だけでも充分だったのに・・・今日のWは何のサービスデイだ?w
「夏みかんの下着はピンクじゃない!マゼンタだ!」
「ちょっ、なんで知ってるんですか!?」
「いいや、夏メロンに似あうのはシアンさ。水色じゃないよ?」
「大樹さん!?どこからそれを!」
「もちろん夏メロンのタンスさ?これは大したお宝だね☆」
こんなディケイドはいやだ
さすが長谷川
ライダーでもいい萌えを落としてくれるぜ
翔太郎は亭主関白になりきれないところがハーフボイルドだな
ベタベタ頼られたいってw
焼き餅焼いてる翔ちゃんが良かったよ…
最初は亜樹子邪険にしてたのになぁ…
照井に何の感情もなかったのに
今日のWですっころんだ。いいよ照井と所長。竜くんだし。竜くん。
そして翔太郎ぶにぶっとんだ…ジェラシーww
まず久々の亜樹子回で喜んで、
脚本が長谷川で興奮して、
そしてなんだあれはw
フィリップがあまり絡まなかったのが残念だが、完全に翔亜樹、竜亜樹だったぞw
あれでひっついてる亜樹子にさりげなく照井が頭ぽんぽんしてたりとかいいなと思ったw
所長が可愛い回だった。
次回のタイトル的に所長が誰かに乗られるんだな
亜樹子にべったりされたくてふてくされてたのか翔太郎お前!!
ジンさんの直球尋問GJ!翔太郎の否定の声がやたら小さいのも萌えた
亜樹子のおでこツンてしたり、手引っ掴んでいこうとするところもよかった
…なんかもう熟年夫婦にすら見える
照井は夫婦喧嘩に巻き込まれたみたいな感じだったけど、邪険にせずいちいち亜樹子を労うし
「大丈夫か」とか「よくやった」とか「下がってろ」とか、べったりされて弱った顔してたのとかレアショットだったなー
フィリップは間に挟まれた息子に見えたww
>438
すごく爽やかな朝のGJ!
狸寝入りで夏海を視姦する士変態w
士夏はネタ切れがないほど
エロ萌えの宝庫なことに驚きww
盗み見士夏GJ!
俺も盗み見したい。
あと
>>441のネタを受けて……
マゼンタの下着を夏海にプレゼントする士。
何故かサイズぴったりwww
>>445 頭ぽんぽんいいなぁ!
所長は照井の妹さんと同年代くらいだろうか。
懐く所長を見て、妹を思い出し邪険にできない照井とか。
しかしあの変態医師は本当にエロいな。
園崎姉妹が姉妹丼にされてしまう。
>>285の一番上が今日のパペティアードーパントで実現したんじゃね?w
>>447 >べったりされて弱った顔
振りほどかない辺り照井もまんざらじゃないのかもw
「所長」呼びにやたらと萌える
名前で呼ばない硬派な所に、そこはかとないエロスを感じるw
ベッドの中だけでは名前呼びで
亜樹ちゃんは照井に名前を呼ばれるだけで感じてしまう体になってるといいなw
>>441 ふいたwそんなお前らが愛しいw
しかし今日のWはほんと色々振り切りまくりで驚いた
照井と所長…すごくいいじゃないか
普段亜樹子と一緒にいるのが当たり前になってたことに気づいた翔太郎のジェラシーも微笑ましいな
>>441 小ネタが浮かんでしまったじゃないかww
「亜樹子、スリーサイズ、カップ……なるほど、わかった」
「んなもん検索するまでもねぇだろ。いいとこBにきまってる」
「いいや、わからないよ。世の中にはAAカップというものも存在する」
「………Aの悲劇、底上げ疑惑浮上か」
「って、何変なこと調べてんのよ!!」
スリッパ攻撃であえなく撃沈。
「夏みかん、誕生祝いだ」
「え?あ、ありがとうございます……ってななななんですかこれは!!?」
「安心しろ、サイズはばっちりだ。形が崩れる原因になるからな」
「どうして士くんがそんなこと知ってるんですか!?しかも一つ上のサイズですよ、これ!」
「最近きつくなってきただろ?試しにつけてみるか」
「って、えええええええ!?ちょっと、こんな明るい時間からダメですってば〜〜〜〜!!」
自分でラッピングしたメロンを美味しくいただく士。
………だめだ、末期だな自分
ちょっくらJに踏みつぶされてくる
>>455 DCDの面子がWの世界に来たら、あきちゃんが夏みかんのWメロンに妬くんですね?
まあ、共演してるから書きやすいかもしれないな。
Wの世界に来た士達とかね。
「検索したよ、亜樹ちゃん。胸は揉んでもらえば大きくなるそうだ」
あまりの翔亜樹、照亜樹回にさっき録画見てたまらんかった。
ジェラシー翔太郎可愛いよ。自覚がないとこがいいよwww
そういうわけでエロなしで翔亜樹投下します。
NGワードは「未経験領域」でお願いします。
>>456 翔太郎「ディケイドのヒロインすげぇな」
461 :
未経験領域:2010/03/08(月) 00:23:34 ID:ot7+0ZEZ
未経験領域
夜も更けてきて、いつもだったら「そろそろ帰るね」と腰を上げる亜樹子が、翔太郎に向かって言い出したのはいつもとはまったく別の
台詞だった。
「ねえ、翔太郎くん」
「何だよ」
「私、こっちに引っ越してこようと思うの」
「は?」
「だってー、上の部屋空いてるでしょ?だからね、私、そこに引っ越しするから」
「別に引っ越してこなくても、今までどおり通いで問題ないだろ?」
亜樹子は、近所に別に部屋を借りていて、探偵事務所には「出勤」してきているのだ。
「上の部屋なんて、がっつりしっかり掃除しなきゃ、埃だらけで使えたもんじゃねえぞ」
「ええー!困るー!」
「だから別に引っ越してこなくても」
「だって、経費かかるじゃない。今の部屋借りてると」
「おまえ、自分の家賃、経費にしてんのかぁぁぁぁ!」
「だってぇ〜。あ、じゃあ、上の部屋が片付くまではここでいいよ」
「ここって?」
「事務所。寝られれば十分だから、毛布被ってソファで寝る」
「んなことさせられるか」
仮にも一応、多分、おそらく亜樹子だって性別は女の子なのだから。
ハードボイルドの流儀に反する。
「とりあえず今夜のとこは帰れ」
「帰っても寝る場所ないもん」
「どういう意味だ?」
「借りてる向こうの部屋、今引越し準備中でダンボールだらけで寝る場所ないのよね。だから今夜は事務所しか寝る場所ないんだ」
もう決定事項か。
ああ、ならしょうがない。
亜樹子がそうしたいのなら、結局頷くほかないのだ。
「仕方ねぇな。おまえ、今夜のとこは俺のベッド使え」
「え?」
「俺はフィリップとガレージで寝るから。あ、ちゃんと事務所のカギはかけておけよ」
「だめだよ、翔太郎くんのベッドなんだから。あ、じゃあ私がガレージでいいよ。フィリップくんのとこ広いし」
いや、待て、ちょっと待て。
おまえ、何をさらりととんでもないことを!
462 :
未経験領域:2010/03/08(月) 00:24:40 ID:ot7+0ZEZ
「だめだ」
「なんでよ。ここより広いし問題ないでしょ?明日から上の部屋頑張って片付けるから、そこが片付くまでだし」
「いや、あのな。フィリップが何かに没頭してたらどうすんだ?寝られたもんじゃねぇぞ」
「……それ言うなら、翔太郎くんだってフィリップくんのとこじゃ寝られないんじゃない?」
「……」
「私なら大丈夫。どこでも寝られるし」
「いや、いいから、俺のベッド使えって」
「翔太郎くんが寝られる場所なくなるじゃない」
「だから、俺がガレージに行くって」
「だって寝られないかもなんでしょ?」
堂々巡りの果てに、翔太郎はがしがしと頭を掻いた。
一応、年頃の娘であるはずなのに、何だ、亜樹子のこの緊張感と警戒心のなさは。
「おまえな。一応女ならそれなりの警戒心ってもんをだな」
「けーかいしんー?」
「いや、だからな。ここは男二人の所帯なんだから」
「……それがどうかした?」
本気で分からない、という目はどうにも脱力感を誘う。
(おやっさんは、亜樹子にどういう教育を……ってそうか)
亜樹子には、父親の記憶はほとんどないのだ。
だが、その寂しさを口にも態度にも出さないから、忘れそうになる。
「……なあ亜樹子」
「ん?」
「その、じゃあここで一緒に暮らすか?」
「だからそうするって言ってるじゃない。引越しはねー、サンタちゃんたちが手伝ってくれるって」
「……約束済みかよ、っていうかいつの間に!」
「翔太郎くんとフィリップくんがいいって言ったら、連絡くれって言われてるの。行動は素早く!が探偵でしょ?」
「フィリップにももう言ったのか?」
「うん。『亜樹ちゃんがそうしたいならいいんじゃない?』って言ってくれたよー」
ああ、そうだ、あの相棒はさらっとそんな事を言ってしまうのだ。
「だからね、あとは翔太郎くんだけだったの」
「なるほどね」
「えへへ、じゃあ引越ししてくるねー」
「はいはい、分かった。じゃあ引っ越し終わって上の部屋がちゃんと片付くまで、俺のベッド使え。それが引越しの条件だ」
「翔太郎くんはどこで寝るの?」
「フィリップのとこで寝る」
「……なんか申し訳ないんだけど」
「亜樹子にしちゃ殊勝なこと言うな」
「私にしちゃって、どういう意味よ」
「言葉通りだ。まあ、ドーパントの動きも活発になってるし、おまえは目の届く場所にいてくれたほうがいい」
「まるで私が無茶なことするみたいな言い方」
「おまえが無茶以外の行動を取ったことがあったか?」
「記憶にございません」
463 :
未経験領域:2010/03/08(月) 00:26:48 ID:ot7+0ZEZ
天真爛漫と傍若無人が混ざったような亜樹子に、振り回されて、だけどいつの間にかいてくれることが当たり前で。
この胸の奥に疼く、後悔と悲しみと痛みをいつか亜樹子に打ち明けても、こうやってそばにいてくれるだろうか?
ずっと三人でいられるだろうか。
いつ頃からか、こうやってここで三人でいることの心地良さに甘えている。
「翔太郎くん」
「ん?」
「あのね、お願いがあるんだけど」
「何だよ」
「今日は翔太郎くんも事務所で寝てくれない?」
「は?」
手を合わせて、少し上目遣いに見上げてくる亜樹子の表情に、一瞬油断する。
(あれ……可愛い?)
などと考えている翔太郎に亜樹子が言葉を続ける。
「いやーここで一人で寝るのちょーっと寂しいかなーって。そっちのソファ、ベッドまで引っ張ってきて、隣で一緒に寝ようよ」
「……おまえなぁ……」
まるで子供が強請るように。
甘えるように。
こんな時、言葉にはしなくても、亜樹子の中にある消えることのない寂しさを翔太郎は感じるのだ。
そして、まちがいなくその寂しさの理由は自分のせいで―――。
「ね、お願い」
「分かった分かった。だけど、ソファまで引っ張ってくる必要はないだろ?俺はこっちで寝るからおまえそっちな。こっち来るなよ」
「何よそれ」
「襲われそうだ」
「何であたしが翔太郎くんを襲うのよっ」
「じゃあ、俺がおまえを襲うとか?ないない」
「うっわ、失礼ねっ!私だって年頃の女の子なんですからねっ」
「自分で言うか、それ」
「とりあえず言っておかないと損な気がして」
「いや、どっちにしてもないない」
「うわぁー!ひどいー!傷ついたー!」
むくれてジタバタ暴れる亜樹子は本当にまるで、子供のようで。
可愛い子供のようで。
ああ、そうだ、聞き分けのない子供にはお仕置きが必要だな。
おやっさんも鉄拳制裁だったしな。
半分やけくそな気分で、翔太郎は立ち上がり、亜樹子の前に立った。
「亜樹子」
「何ようー!」
「とりあえず黙れ」
両手で亜樹子の肩を掴み壁に押し付けると、鼻先が触れ合いそうな距離でその瞳を覗き込む。
あと少し顔を近づければ何の障害もなくキスしてしまう距離に、亜樹子が体を固くするのが分かった。
「へ?え?え?」
「女扱いしなくて傷つくって言うなら、今から女扱いするけど?ホントにいいのか?一緒に寝て女扱いするって言うのがどういうことか分かってるのか?」」
「あ、あの、翔太郎……くん?」
「分かってて、そうしてほしいって言うなら今すぐ隣とは言わず、一緒にベッドに入ってやるけど?」
翔太郎の挑発するような言葉と、少し低い声の響きに亜樹子は何も言えないでただ翔太郎を見上げた。
「……ばーか、冗談だ」
「へ?」
「この程度でビビるなら、一緒に寝ようとか言うな」
464 :
未経験領域:2010/03/08(月) 00:28:45 ID:ot7+0ZEZ
じっと亜樹子が翔太郎の瞳を覗き込んでくる。
戸惑いながらも、何かを一生懸命探そうとしているような。
先に目をそらしてしまったら、何かに負けてしまう気がして、翔太郎は息を詰めてただじっと亜樹子の瞳を覗き込んだ。
僅かな沈黙の後、先に亜樹子が口を開く。
「……ごめんなさい」
「分かりゃいい」
「じゃあ、その……ソファは引っ張ってこなくていいから、事務所で一緒に寝てくれるのはいい?」
「分かった」
一瞬だけ、お互いの吐息を唇に感じて離れる。
それがひどく甘く感じてしまった理由は、今口にしてしまったら、戻れない何かが始まってしまいそうな予感がして何も言えない。
「おやすみ、亜樹子」
「おやすみなさい、翔太郎くん」
灯りを落とした暗闇の中で亜樹子の気配を感じて、無理やり目を閉じた。
手を伸ばしても届かない距離が、今は必要だ。
ここから先は、未経験の領域。
決して触れてはいけない場所。
翔太郎は暗闇の中、少しだけ手を伸ばしてみた。
今、この手に亜樹子が触れたら自分は何をしてしまうだろう。
そう考えて、ぞわりとした感覚が背中を駆け上がり、頭の中を不埒な妄想が駆け巡る。
間近で見た瞳が綺麗だった。
少し半開きの唇が甘そうで触れてみたかった。
掴んだ肩が華奢で、もう少し力をこめたら壊れてしまいそうだった。
(何考えてんだ、俺は!)
必死で否定して、だけど胸に広がっていく欲望はぐるぐると巡るばかりだ。
(……明日一日で、絶対上の部屋片付けよう、そうしよう。こんな心臓に悪い夜は今夜だけで十分だ)
朝までの遠い時間を、どうにか目を閉じて耐える他ない。
何やらベッドのほうから盛大ないびきやら寝息やら聞こえてくることに無性に腹は立つが、この際気にしないことにしよう。
さっきまであんな戸惑ったような、男の欲望を刺激するようならしからぬ表情を見せておきながら、気持ちよく寝てるのはさすがに亜樹子と呆れるべきか。
(……可愛いとか思ってないからな!気の迷いだからな!)
ああ、ハードボイルドな男は、こういう時どうしたらいいのだろう。
まったく答えが見つからない自分は、やはりまだまだハーフボイルドなのかもしれない。
手を伸ばして、もし触れたら。
きっともう止められなくなる衝動と欲望を無理やり押さえ込んで無視して、夜が深くなっていく。
明日の朝、確実に寝不足の顔をしている事をフィリップにどう説明しようかと考えながら、睡魔が翔太郎の意識を侵食していく。
さて。
ハーフボイルドな探偵と、天真爛漫な所長の恋は、やっぱりまだ始まらない。
終
以上です。
最初は何とかヤらせようとしたけどダメだったwww
どうしても翔太郎が何もできない男になってしまう。
そんなヘタレすぎる男ではないと思ってるんだが。
だけど、今日のジェラシーな翔太郎がかなり良かったので、ぜひ次回はエロありにしてみたいです。
ありがとうございました。
>>465 GJ!もやもや翔太郎かわいいなw
今週はいい翔亜樹だったな。亜樹子のほうもわざと当てつけてるっぽかった
エロありも期待してます
寝ようと思ったら、翔亜樹がきてるw
後一歩が進まない、微妙さがいい
GJでした!
色っぽさ全開のディケイド組と対照的に、
もどかしさいっぱいのW組と、どちらも美味しいなぁ
468 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 00:53:46 ID:gVztdfLY
>>465 GJ!!!
うだうだ考えるハーフボイルドと無自覚な所長のじれったさに萌えた…
というかほんとにこんなやり取りしてそうだw
エロありも全力で期待してる!
>>465 GJ!!
素晴らしい!
翔太郎が超かっけえ亜樹子のこと思っている翔太郎はやっぱいい最高だ!
>>465 GJ!
ハーフボイルドは青春の葛藤の色だぜ…
次回に全力で期待
亜樹子の手引いて行こうとする翔太郎が
照井から引き離そうとしているようにしか見えなかったw
そして所長呼びは本当によいものだ
>>447 ジンさんGJに同意
今回今までで一番いい仕事をしたと割と本気で思うわw
GJ!
翔亜樹のもだもだした感じがたまらなく好きです!
素敵なお話をありがとう。
あ、エロ有りも勝手に期待させていただきます。
今さらだが、ここで話題のパラダイス・ロスト借りてきた
何あのエロさww
あれで巧と真理ができてないとかいわれても信じらんねぇ…
本編未見だったが、もの凄く見たくなってきたぞw
>>473 自分もそうだがパラロスを最初に見てしまったら、その後本編見ても巧と真理はデキてるようにしか見えない
もしくは、後々そうなるんだろ・・・みたいな目で見てしまうww
「バカバカバカ」と罵り合ってるのさえいちゃついてるようにしか見えないよw
>>465 GJ!
この一線を越えるまでの葛藤が翔亜樹らしくてよかった!
朝、翔太郎が亜樹子を起こそうとして、寝ぼけた亜樹子がおやっさんと間違えてすり寄り
慌てる翔太郎を興味深く見つめるフィリップ…まで受信したよ
もしくはフィリップはその光景に無意識にムッとして、その気持ちに悩んでもいい
間違えるのがおやっさんだとシリアスになりそうだから照井でもいいかな…
「さすが竜くん、頼りになるぅ〜…」という亜樹子の寝言にジェラシー再び
>>465 君にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられないな。
>>473 ライオに襲われて離れ離れとか二人だけの仮面舞踏会とか無駄に演出ロマンチックだし
最初から最後までやたらお互いを信頼しあってるからな、そう見えるのも無理はないw
少なくとも映画版の巧と真理は間違いなく恋愛関係だと自分は勝手に思ってるよww
本編も見ようによっては
>>474の言う通りイチャイチャしまくりだから見て損はないと思う
本編といえば、同窓会の集合写真を見たたっくんが写真の中でタイプの子はいるかと真理に聞かれて
当の本人と気づかず写真に写る真理を指差してたのには笑ったし萌えた
真理も夏みかんも正当派ヒロイン路線だし
ネタ的にも書きやすいのか
皆急いで亜樹子のブログを見るんだ!ww
おい亜樹子ここ見てんじゃねぇか?www
しかし自分が演じてるキャラで妄想するってのはどういう感じなんだろうか…
下手すると投稿していきかねんなw
俺は一向に構わんッッッ!!!
実は職人さんだったりして・・・・
555話が盛り上がっててうれしいな
本編もパラロスもすごくいい!
本編序盤の何話目かで、たっくんが初めて真理のことを名前呼びするところとか激しく萌える
あとは夢に向かって頑張る真理を守ってる巧とか
>>473 もし機会があれば異形の花々もどうぞ
>>477 そんなに美味しいシーンがあるのか!?
わかった、5本1000円キャンペーンな今のうちに逝ってくる!
>>479 ワロタ
ねらーなのは有名だからBBSpinkも見てるかもなw
初めてブログ見たけどこんなにオタク全開の人だったのかw
翔フィリとかじゃなくて安心したw
しかし中の人がカップリングに触れると色々言われそうで心配だ
もう言われてる
相変わらず色んな意味でぶっ飛んだヒロインだなwww
おもしろいわwww
>>483 3話だね
巧は基本、初対面の人ことは苗字呼び捨てだからあの回の「真理!」「巧!」には萌えた
初めて名前呼ぶのにファーストネーム呼び捨てかよ、と
あと、草加が死んでキレて家出した巧を探しにきた真理をぎゅうっと抱き締めたとことか萌え死んだwww
もっとやれ、とw
よく考えれば本編、パラロス、異形全て、真理が最後に選ぶのは巧なんだよな
作品自体が古くなってきたからもう何年もひっそり、でも激しく好きだったのに、このところのここの
巧真理祭りはいったい何なんだ。
みんなありがとう嬉しいぞもっとやれw
また新作も読めるといいな。
>>479 自由だ!ワロタwでもちょっと不安になる発言だったな
Wのヒロインは最後まで「彼女の亜樹子」でいてほしいからこそ、なんだけどね
また別の話だが電王の時はかなり悲しかったし…
パラロスDC版の追加映像が、草加の「君の女の〜」くらいしか思い出せない。強烈だった…
巧真里はメイキングでもニヤニヤできる。厳密に言えば中の人だけど
>>490 同感
最後までずっと彼女が演じる亜樹子を見ていたい
555は啓太郎と結花が好きだったな
あの結末は悲しかった
巧と真理はパラロス当時二人とも10代であの色気はスゴイ
>>484 カプ目線で見ればDVD一枚につき最低一回は巧×真理シーンがあると言っていい
最近見た自分が言うんだから間違いないw
>>490 映画のメイキング気になってたんだけど、これは買った方がいいということか
ちなみに巧(の中の人)が風呂に行こうとした真理(の中の人)に
「混浴ですか」と冗談言ったというのは本スレで見たことがある
メイキング持ってるけどそれ萌えたw
混浴は好きですかーとか散々言っててなんか可愛いよ
>>493 劇場版本編がまだ未購入なら、ディレクターズカット版がオススメ
ボーナスディスクとしてDC補完版のメイキングとか試写会なんかが色々入って2枚組
巧と真理の人の絡みはまさにそのお風呂ネタの部分
真理の人が「たっくんたっくんー」って近づいたり、巧の人が混浴ネタでからかったり
555の映画は本編よりも巧と真理の関係が親密になってたよね。
「混浴ですか」が本スレのサブタイトルになったときは噴いたw
本編でも映画でも巧×真理は大好きなんだけど、結花がらみも
いいんだよなぁ。
映画の海堂とのやり取りも本編の啓太郎とのひとときも、どっちも
切ないけど大好きだ。
あと、話題にならないけど三原と里奈がひっそり好きだな。
498 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 21:41:46 ID:afDzp51P
俺も三原君と里奈のカップル好きだな。
499 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 21:43:01 ID:afDzp51P
l
>>493 レンタルにもあったよ。メイキング。
自分は借りた。
真理の中の人「たっくんv」
巧の中の人「ゆりあv」
とか呼び合ってて、ホームビデオでお互い撮り合ったりとか、もう、ね……
もっとやれw
??「だが真理に一番相応しいのは草加雅人ただ一人だと思うのさ」
と思う草加でした。
夏みかんの中の人って
スリーサイズ結構良いけど
夏みかんはDかEはあるんかな
>>495 わざわざすすめてくれてありがとう!
>>500 それが自分の家の近くのレンタルショップにはなかったんだよ…
期待以上に巧真理萌えできそうだしその内買うわ
>>503 個人的にだけど、中の人とのスリーサイズは同じだと思った方が萌えるw
夏みかんは劇中でも体型について冷やかされたりしなかった筈だし
(真理の「丸顔のおねえさん」みたいにw)いい身体してるって解釈が全然できる
意外と巧×真理って人気なんだな
しかも最近ハマったって人が多いな
自分もそのクチなんだがw
何かと話題の「異形の花々」も読んだ
草加のアレとか結花のソレとかが話題になりがちだけど、
この小説もめちゃくちゃ巧×真理じゃないか!!
期待してなかっただけに感動
今更だがU夏海のエロさは
異常だったなぁ
眼鏡で女性のフェロモンは
3割増しするな
あのままほっといたらU夏海は逆ナンとかしたんだろうか
それとも中身はウラなんだから女性を狙うのか?
>>507 中身ウラで女性を狙うSS……
興味深い
士の目の前でストリップ
そんな事したら士にヌッ殺されるよw
平成ライダー巨乳陣
広瀬さん
ハナさん
夏みかん
ハナさんって巨乳だっけ?
くびれから膝にかけてのラインがエロかったのは記憶にあるが
>>507 そういや、イマジン達が夏みかんに憑依しまくってエロい事する小ネタがあったな。
>>512 ハナさんは足の美しさが際立ってたからねぇ。
亜樹子はきっと抱えたら超気持ちいい。抱き枕に最適。
赤ちゃんみたいにふくふくして温い気がする。子供体温。成人女性だけどw
メイド服や探偵服や男装とか似合ってたけど、亜樹子は何着ても健康的だなあww
しかしこうして見ると、結構コスプレ系多いね。探偵業って素晴らしい…
広瀬さんかわいかったなあ。
巨乳といえば八代姐さんも巨乳だな
と、
>>516のサイトを見て思い出した
>>514 自分も健康的だと思っていたけど
今週、批評家の家に上がった時に靴脱いでたじゃん?
タイツを履いた爪先に妙にエロスを感じたw
考えてみればショートパンツで思い切り足出しているんだよなー
いつも足元がガッチリしているから余り感じなかった
巨乳っていったら
剣劇場版の夏美とか
龍騎のめぐみとかもかな。
キバのめぐみじゃないの?
キバの恵は小さくはないけど巨乳でもないだろうw
それよりも、キバのヒロイン達の魅力はあの太ももだ
北岡の元秘書のめぐみだよ。
>>524 カブト映画の幹部服がエロかったあの人か
>524
勘違いか…
なんかスマンカッタ
まぁ偶然だったんだろうけど
たっくんと真理って特撮に出て来たタイミングも同じくらいだったよな
たっくんはゴーオン
真理はキバ
ところでマッキーってあだ名は亜樹子が付けたのか?
528 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 23:58:18 ID:EHG437IE
やっぱ霧島美穂だよな
冬服の時は気付かなかったけど
薄着になった桜子さんの美しい胸にはびっくりした
巨乳というより美乳
話し方やさりげない動作の端々に色気があるよね桜子さん
桜子さんみたいないい女がいつも自分を思ってくれているのに
友達止まりでいられる五代はマジで仙人なんじゃないかと思う
奈々ちゃんに積極的にアピールされても、その場で桜子さんの事口に出しちゃう五代と
椿さんに積極的にアピールされても、五代の事しか頭にない桜子さんがなんかいい
ずっと長く親友でいて、ふと気付いたらお互いしかいないねー
みたいになってくれないかと妄想してしまう
情事の時、五代はすごく優しいと思う
桜子さんがちょっとでも「いや」とか「痛い」とか言おうもんならすぐ止めて
「ごめんね、大丈夫?」
「もー五代君ったら、大丈夫だってばぁ。ちょっとくらい強引にしてくれたっていいのにー」
「うーん…でも俺、桜子さんの事泣かせたくないんだもん。」
とか言ってそう
ごめん、8行目と9行目ちょっと書き方嫌な感じになってしまった
友達としてなんだろうけど
お互いの事しか考えてよなって言いたかったんだ
広瀬さんは白井農場の大黒柱みたいな役割だったね
ひとりになるんじゃないかと不安がる虎太郎に力強く微笑みかけたり、ヒーローとして悩む剣崎を叱咤激励したり。
虎太郎も剣崎も、広瀬さんがいなかったり元気なかったりするとオロオロアワアワしそう
広瀬父の話とか劇場版とか、広瀬さんがいないとダメなんじゃないかこいつらwって思った
最終回後、自分達なら傍にいても大丈夫、とか言って虎太郎連れて剣崎を探しに行ってくれてたら嬉しい
さて、明日はWな訳だが。
果たして明日も翔亜樹、竜亜樹が見れるのだろうか。
長谷川だから、期待…してもいいよな?
>>531 劇剣と言えば広瀬さんと王子と牛乳のサウナシーンか
うわっはー!!
「所長の事を一番理解している」で翔亜樹かと思ったら、最後ww
いや、ギャグなんだろうけど、ギャグなんだろうけど!
長谷川、すげえもん落としてったな…。
冴子さんの胸元なでなでして耳舐めてぇぇぇぇぇぇ!!
若菜姫を縛って操りてぇぇぇぇぇぇ!!
伊坂さんまじ羨ましいです
今日…竜亜樹&翔亜樹度が先週より低かった気がする
というか翔太郎→亜樹子→照井だと思う。
最後の「所長。君は美しい…最高の女性だ」も含めて
何故クレイドールを操って辱めたのに所長をそうしなかったんだ…!!
Wとアクセルの前で強制自慰とかさせられちゃう展開を期待したのにwww
ダブルにおひめさまだっこされる亜樹子かわいい!
ライダーと女の子の組み合わせはやっぱいいなあ。
辱めだの直刺しだのエロイ、エロすぎる
亜樹子を安心させようと思って家宅捜査に呼んだ照井は優しいなー
「所長」「君」呼びも凄くいい。亜樹子の尻タッチして叩かれる翔太郎もコミカルでよかった
そしてライダーではわりとお約束だが、いつの間にか行われてる照井⇔亜樹子の番号交換にもこっそり萌えた
しかし園咲姉妹とそこに井坂を加えたときの禁断の香りが半端ない
やはりパペティアーのメモリは俺が使うべきだったな。
俺も満足できるしお前らにネタも提供できるし
惜しい事をした…!
>>451 亀だがすげぇw
残りのも実現しないかなー
548 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 11:30:11 ID:ezvsXhl+
亜樹子に尻タッチしたのフィリップじゃね?
ファングじゃないならそれはない。
しかしお子様も見てるのに(と言うかお子様向けなのに)このエロス感…
来週もなんかエロ衣装な人が出てくるっぽいし
4歳児と見てるんだけど先生とお姉さんのとこさりげなくとばしてるよ…
ほのぼのでエロスの香りがほとんどしない事務所組が最後の希望。
まあ、起きたら見知らぬ女性の部屋にいました〜(ウラの仕業だけど)をやらかした電王も一年間通したんだから大丈夫じゃね?
苦情来る前にエロ先生倒せば大丈夫だ!
所長相当照井のこと気に入ってるなあw
本編の後、ムキになった翔太郎が例のメモリで亜樹子に言わせたい台詞を再生して
お互いに相手の声でおかしな会話をしているうちに段々妙な方向へ向かっていく翔亜樹を妄想した
>>551 仮面ライダーは大人向けに変わっていってるらしいぞ
>>555 書けるなら書いてくださいお願いします
>>555 さあ、さっさとその妄想を文章におこす作業に戻るんだ。
亜樹子を案じて動き回る照井と、亜樹子を理解して後ろから見守る翔太郎の対比がいい感じだった
しかし照井→亜樹子はキミ、なんだかアンタ、なんだか…照井にしては砕けた感じのアンタ、も好きだけどね
あと照井さん立ちポーズで毎回笑うw決まりすぎw
照井は頭の先からつま先まで役が詰まってる感じだよなww
仮面ライダー×仮面ライダーで書きたいんだけど、まだDVDになってない作品って良いのかな?
注意書きすれば
良いんじゃない?
俺は全然OKだぜ
これはただの質問でしょ。
まだDVDになってないから気遣ってくれてるだけだと思うけど。
そうそう、誘い受けじゃないよな。
完成したら注意書き付で投下するんだ。
>>547 次回透明人間だっけ?
このまま行くと地味に実現して行きそうだなww
568 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 09:53:54 ID:UzPYnZRf
次回のWには、ハリケンブルーが出るんだって。
ルナジェルが出たりジャスミンが出たり七海が出たり、何気に戦隊からの女子ゲスト多いね
透明人間が女性なのはやはりヒーロー的な気遣いなんだろうかw
なんか、ライアーと言い、パペディアと言い、次回の透明人間といい、
エロに使えそうなメモリばっか出てくるなwwww
本スレのせいで、夏映画に頭の中で妙なフィルターがかかったw
やさぐれたヒモな士がGACKTの説教のおかげで夏海とよりを戻すって
どこかの素人参加番組のコーナーみたいだww
となると、冬映画のあれは壮絶な痴話喧嘩か?
wの流れブチ切りで士夏ホワイトデー小ネタ投下します。すみません。
「夏みかん、俺からのプレゼントだ。ありがたく受け取れ。」
そう言って、突然夏海の部屋に入って来た士がベットに腰掛け雑誌を読んでいた夏海に向かって
紙袋を差し出す。
「プレゼント?士くんが?わたしに? どうしたんですか急に・・・」
士の突然の行動に不思議そうに首をかしげながらも夏海はその紙袋を受け取った。
紙袋には某有名百貨店のロゴがプリントされている。
「お前なぁ、今日はホワイトデーだろ。忘れてたのか?」
士が溜息交じりに言った。
先月の2月14日、夏海は士に手作りのチョコクッキーを渡していた。
「違います!でも、まさか士くんからお返しもらえるなんて思ってなかったから・・・」
夏海だって女だ。ホワイトデーに好きなヒトからお返しをもらえたら嬉しいに決まってる。
だが相手は士だ。だからそんなもの正直期待していなかった。
だから驚きと嬉しさで、ついとんちんかんな返答をしてしまった。
「ありがとうございます。嬉しいです、すごく・・・」
夏海は紙袋をその胸に抱きしめ、士に対して輝くような笑顔を見せた。
そんな夏海を見て士は今すぐに押し倒してしまいたい衝動に駆られたが
ありったけの理性でそれを制した。
そして夏海に意地の悪い笑顔を向ける。
「そうか。なら良かった。今日の夜、もう一度お前の部屋に来るからその時にちゃんとそれを着ておけよ。」
それだけ言うと士は扉のドアノブへと手を回す。
そして部屋からの去り際、夏海の方を振り返り悪魔の一言を囁いた。
「いいか。着てたらご褒美をやる。着てなかったら・・・お仕置きだ。」
「ご褒美?お仕置き? どういうこと・・・」
士が去った部屋に一人残された夏海は再び混乱する頭で「それ」、つまり士からの
プレゼントを開いた。
紙袋からはビニールの袋に丁寧に包まれた服のようなものが現れた。
これって、まさか・・・
不安な気持ちでビニールから「それ」を取り出す。
「それ」は一見すればキャミソールワンピにも見えた。
濃いピンクが鮮やかな生地で作られた「それ」・・・。
胸元にある黒いリボンとのコントラストが眩しい。
しかしワンピースにしては丈が短すぎる。
これは男を挑発するためのものだ。
「ベビードール」
士が夏海に送ったものはいわゆるセクシーランジェリーだった。
こんなものどうやって・・・
っていうかこれ着て待ってろって・・・
夏海の脳裏に士の悪魔のような笑顔が思い出される。
「ご褒美・・・お仕置き・・・士のばか! 」
夏海の中で二つの単語がぐるぐると渦を巻きだした。
夜は近い。
「はぁ・・・」
夏海の部屋から出た士は深い溜息を漏らした。
扉に背を持たれジャケットのポケットを探る。
出てきたものはピンクのリボンが施されラッピングされた小さな箱。
「俺も腑抜けたもんだな。これひとつ渡すだけなのに・・・」
そう言って掌の箱を眺める。
『士くんのバカ!』
扉越しに夏海の怒声が聞こえる。
士は苦笑いを浮かべながら再びその箱をポケットの中へしまった。
本当のプレゼントは夏海が快楽の海に溺れた後、こっそり贈ろう。
明日の朝、左手を見た夏海がどんな反応をするか想像して士はまた笑みをこぼした。
以上です。
初めての投下なのでいろいろと
ご指摘あると思います。すみません。
576 :
572:2010/03/16(火) 19:05:27 ID:TopLqI3v
すみません。
「士のばか!」
↓
「士くんのばか!」
の間違いですorz
保管庫収納時に訂正して
頂けるとありがたいです
Wは翔亜樹も照亜樹もどっちも捨てがたい
翔太郎の「おい亜樹子!」という呼びかけにいつも萌える
亭主関白きどりたいのにいまいち思うようにならないような雰囲気が
翔太郎は自分がイニシアチブ取ってたいタイプなんだろうな
>>572 GJ 夏ミカンがベビードールを着たのかどうかが気になるw
素直になれずついつい夏ミカンをからかってしまう士いいな
>>579 「おい亜樹子」で定形な感じがいいよな。状況によってイントネーションが変わる、みたいなの。
翔太郎は亭主関白=ハードボイルド認識してそう。
何か関白宣言に憧れてそうな節がある。
本当にどっちも捨てがたい
亭主関白翔太郎に対して
照井は亜樹ちゃんだけには甘えていたら萌えるw
つらい過去を亜樹ちゃんの強くて真っ直ぐな性格で癒してもらうといい
どうでもいいけど照井の靴下が灰色なのに驚いたwあの格好なら黒じゃない?w
照井が亜樹子のことを妹みたいに思ってたら萌える
危なっかしいんだけど、実はしっかりしてる亜樹子に
翔太郎と照井がときめいてればいいよ
>>572 GJ!
士夏ブーム去ったかと思ってたけど
まだまだ士夏は熱いな!!
このまま士夏は鉄板になって、古びずネタ投下を続けられそうだw
でも、亜樹子萌えの俺は亜樹子受けのSSも読みたいw
ああああ!文才よ俺の頭に舞い降りろ!!
亜樹子の涙を見たら、翔太郎も照井も同じようにおろおろしそう。
でもフィリップだけが
「大丈夫だよ、亜樹ちゃん」
とかにこにこ慰めつつ、ほっぺにチューとかしてるといい。
年下ならではの可愛さを武器にしてるのを見て、更におろおろしつつも嫉妬する
翔太郎と照井とかどうだ。
>>586 それだ!!!
フィリップは触ったりしても警戒されなそうだな
>>586 俺は翔亜樹も竜亜樹も勿論フィリ亜樹もいっぺんに愛してやる!!
だから早くそれを投下するんだ!!!
亜樹子の手を掴んで行くぞと言ったりフィリップに早く変身しろとせかしてたのは
照井と亜樹子のことがあったからなんだろうか
連携プレイで人形捕まえた後の「よくやった所長」や電話の相手が照井だとわかった時の
翔太郎の表情は刃さん言うところのジェラシーなのか?
照井と亜樹子絡みで翔太郎がイライラしてるのが好きだwぜひ今後も見たい
規制解除北
翔亜樹投下いきます。
ぬるいエロあり。
NGワードは
いつか、恋になる日
でお願いします。
いつか、恋になる日
翔太郎くんが帽子を取った手と、その横顔を見て、あ、好きかもって何となく思って、それから少し寂しそうだとも思った。
フィリップくんもだけど、二人はいつも私の知らないどこかを、何かを見ている気がする。
私も二人と同じ景色を見たくて、触れたくて、背伸びして同じ方向を見てみようとしてみるけど、いつもさりげなく翔太郎くんに邪魔されている気がする。
おまえは見なくていい、って。
そう言われてる気がする。
言葉にしなくても、私は鈍感かもしれないけど、それでも分かる。
翔太郎くんが抱えている何かは私のせいだって。
「竜くんたちと?」
事務所に戻ってきた時、フィリップくんの姿が事務所にもガレージにも見当たらなかったので翔太郎くんに聞いてみると、竜くんたちとついさっき出かけたらしい。
「ああ。何やら『温泉とは興味深い』とか言って照井や刃さんたちの出張に着いていった。何でも温泉に慰安旅行を兼ねて一泊だってさ」
「ええーいいなぁ、私も行きたかった〜。もー竜くん、何で私も誘ってくれないのよぉー。フィリップくんだけずるい〜」
「……っていうかあの部署ヒマなのかよ」
「そんなことないよ。竜くん、昨日も疲れたって言って転寝してたくらいだもん」
「……なんでおまえがそんなこと知ってんだ?」
「昨日、翔太郎くんが出かけてたとき、ここに来てフィリップくんに温泉の話をした後。フィリップくんが温泉の検索してる時、そこでぐったり寝てた」
ソファを指差すと、翔太郎くんが不機嫌そうにため息をついた。
翔太郎くんは、基本的に竜くんが気に入ってない。もうちょっと積極的に言うと、どうやら、認めてはいるけど認めていることを認めるのも気に入らないらしい。
竜くんがハードボイルドな匂いをさせているのが不愉快らしいけど、ないもの強請りだろうなーと私は思う。
これ言うと不貞腐れるだろうから言わないけど。
「……たく、フィリップもフィリップだ。ドーパントが出たらどうすんだ」
「一日くらい大丈夫でしょ。さーて、私も今日は出かけてこようかな」
「どこ行くんだよ」
「うーん。今日はフィリップくんもいないわけだし、ドーパントも出ないって前提でー。映画とショッピング!」
「遊びかぁぁぁ!」
「たまにはいいじゃないー。それにほら、街を歩いたら何か気になることもあるかもでしょ?翔太郎くんも一緒に行こうよ」
「俺も?」
「うん。今日は天気もいいし、きっと街を歩くの気持ちいいよ」
「……そうだな、行くか」
翔太郎くんが壁に掛けた帽子に手を伸ばす。
あ。
やっぱり、少し寂しそうな横顔と手。
翔太郎くんは自分ではきっと意識していないだろう。
私はいつもその横顔と伸ばした手に、胸の何処かがちくちくと痛むような気がするんだ。
どうしてなのか、分からないけど。
翔太郎くんが泣いてるような気がして。
「……誰の日ごろの行いが悪いと思う?」
「……照井」
「竜くん今、風都にいないし」
「照井で決まりだ、俺が決めた」
「やつあたりー」
「うるっさい!あーもうとにかく着替えるぞ!寒くてしょうがない!」
春先の雨は柔らかいけど夜ともなると冷たくて、しかも勢いも良くて、前触れもなくいきなりで、事務所に走って帰ってきたときには私も翔太郎くんもびしょぬれだった。
「亜樹子、早く着替えてこいよ。風邪引くぞ」
「うん」
最近引っ越してきたばかりの上の部屋に戻ると、濡れた体をバスタオルで拭いて服を着替える。
乾いた袖に手を通すと気持ちよくて、冷え切っていた体を意識して、今夜は熱めのお風呂に入ろうと決めて、事務所に戻って、ふと見回して翔太郎くんがいないことに気づく。
ガレージにでも行ってるのかな?
「あ」
翔太郎くんがさっきまで被っていた帽子は壁に掛けられて、ポタポタと雫を落としていて、ふと、雫の音に引かれるように目に付いたのは白い帽子だった。
鍔の部分が斜めに切り裂かれていて、だけど真っ白で綺麗な帽子。
……そういえば、これ翔太郎くんが被ってるの見たことないな。
なんて思って、興味が沸いて手を伸ばす。
「何してる!」
帽子を取ろうとしたところに、翔太郎くんの大声が耳を貫いて、びっくりして帽子を床に落としてしまい翔太郎くんが駆け寄ってきて帽子を拾い上げる。
「ご、ごめん、ちょっと見てみたくて」
「いや、悪かった。大きな声出して」
「……って、きゃーーー!!」
思わず両手で目一杯、翔太郎くんを突き飛ばし、両手で顔を覆う。
だだだだだだって…!だって、裸ぁぁぁーーー!
「おっまえ…っ!何だよ、突然!」
「乙女の目の前に、上半身裸なんかで現れるほうがいけないに決まってるでしょーーー!」
「乙女?誰が?」
「花も恥じらうぴちぴち乙女がここにいるでしょ!」
「……花も恥じらうぴちぴち乙女は、指の間から男の裸は覗き見たりするのか?」
へ?
……うん、いやちょっとはね?興味があったりしなくもない、というか。
「あ、あはははー。翔太郎くんって結構鍛えてるんだなぁーとか所長しては感心しましてですね……」
「の、割に目つきがエロい気がするんだが」
そ、そんなことないもんー!と反論しようとして、ふと、翔太郎くんの二の腕に視線が引き寄せられた。
細いがっしりとした腕に引き攣れたような傷があった。
そんなに古い傷ではなさそうで、まだ少し赤みが強い。
「どうした、亜樹子」
「……その傷、どうしたの?」
「え?」
私の視線の行方に気づいた翔太郎くんが自分の二の腕を見て、少し眉を歪めた。
しまった、と思った。
明らかに翔太郎くんが後悔しているような眼をしたのが分かったから。
私は触れてはいけないことに触れすぎるんだろうか。
「……一年ほど前かな。ちょっとドジった時にな」
「痛かった?」
「え?」
「怪我した時。痛かった?」
一瞬迷って、翔太郎くんが今までに見たことがない痛みや悲しみや喪失感が混じった瞳をして、ぎゅっときつく閉じた。
「……痛かった」
ああ、私は本当にひどい事を聞いたんだと思った。
翔太郎くんの泣きそうな声に、どうしていいか分からない。
考えてから、言葉にすればいいのに、私のばかばかばか!!
「……ごめんなさい」
「なんでおまえが謝るんだ」
「その、聞いちゃいけないこと、だったよね」
「……そんなことねえよ」
「わ、分かるよ!私は無神経で鈍感だけど、分かるもん!」
「いいから、気にするな。亜樹子が、気にすることじゃない」
「……」
「これは、俺の未熟さが招いた怪我なんだ。だから、背負っていかなくちゃいけないんだ」
翔太郎くんの覚悟に満ちた言葉に、私は翔太郎くんの前に膝を落とした。
「亜樹子?」
「……触って、いい?」
「え?」
「あの、翔太郎くんの怪我、ちょっとだけでいいの。触っていいかな?」
迷ったように視線を彷徨わせた後、小さく翔太郎くんは頷いてくれた。
私は、そっと、本当にそっと翔太郎くんの傷に触れてみた。
盛り上がったヤケドのような痕は、翔太郎くんの心を今も蝕んでいるんだろうか。
そんなのやだな。
本当に……やだな。
「……いたいのいたいのとんでけー」
「何だよ、それ」
「昔、お父さんがしてくれたおまじない」
「あのおやっさんがね」
「あんまり私も覚えてないけど、でもお父さんはいつも一緒にいる時は優しかったよ」
「そうか」
「……優しくしたい人に、優しくしなきゃ、って教えてもらってたんだと思う」
だとしたら、私が今優しくしたいのは翔太郎くんだ。
今度は両手を伸ばしてぎゅうっと翔太郎くんの頭を抱き締める。
「ちょ…っ!亜樹子!?」
「翔太郎くんは、もっと泣いてもいいんじゃないかな、って思う」
「え?」
「ハードボイルドな男に涙なんて、とか思ってるんだろうけど、翔太郎くんはハーフボイルドなんだからいいんだよ」
「おまえ、俺をけなしてんのか、慰めてんのか」
「翔太郎くんの好きなほうでいいよ」
「……じゃあ、ちゃんと全部俺のこと、慰めろ」
「え?」
私の顎の下で響いた声に、何だろう。ゾクッとした。
……これはあの時だ。
翔太郎くんに、私が一人で寂しいから一緒に寝て、と言った時「それがどういう意味か分かってるのか?」と私に詰め寄った時に感じた不思議な感覚と同じ粟立ち。
私は、意味は分かってる、嫌じゃない、とあの時、どうしてか言えなかった。
だけど、今なら言える気がする。
「……慰めてあげる、って言ったら翔太郎くん、嫌がらない?」
「え……?」
「私、翔太郎くんなら……その、嫌じゃないっていうか、……あの、むしろ、いいよ?」
翔太郎くんは驚いたように私を見上げてきて、それが何だか可愛らしく思えて翔太郎くんのおでこに唇を寄せた。
まだ冷たいおでこ。
ああ、好きだなぁ、とかしみじみ思う場面にしては、ちょっとおかしな気がしたけど、私は翔太郎くんが好きなんだなぁ、とひどくあっさり認めてしまった。
夜の風の匂いはいつもと同じはずなのに、何だか今夜は濃い気がする。
「……余所見すんな」
「ん…ッ」
耳を軽く噛まれるように囁かれて、風の匂いより翔太郎くんの肌の香りに私の体は反応する。
ちょ…っあの、ですね。
お、思ったよりあの、翔太郎くんが積極的と言うか、何だか翻弄されてて、ですね。
私の体が、触れられる度に反応して、翔太郎くんの指を、手のひらを、唇を記憶していくのが分かる。
何、これ。
体を通して、他の誰かの温度が心に刻み込まれていくみたいな、不思議な感覚。
「ふ…ッぁあ…ッ」
ぎゅっと肩にしがみつくと、翔太郎くんが私の胸に歯を立てる。
噛み付かれるような痛みと、それだけじゃない痺れるような甘さに体の奥が反応する。
いつもの翔太郎くんからは想像もつかない、野生的なものさえ思わせる大きな手の熱さと大胆さは、私を確かに気持ちよくさせるためだけに動いていて、それに応えるように私の肌は翔太郎くんの熱と同じ温度になっていく。
……どうし、よう。
好きだよ。
私、翔太郎くんが大好きだよ……。
「…亜樹子?」
ふと、訝しげに翔太郎くんが私を呼んだ。
「どうした?……今の、痛かったか?」
「ち、違うよ!気持ちよかったよ!」
「ストレートにそーゆーこと言うな。ムードも何もあったもんじゃねえな」
「あ、ご、ごめん」
「……ま、亜樹子らしいか。えっと、ここまでしといて今更だが、……いいんだな?」
「……そういうの女の子に聞くことじゃないよ、ハーフボイルド探偵さん」
「……たく。はいはい、俺が悪かった」
そのまま、キスを重ねられた。
手が、動く。
胸の先端はすでに固くなっていて、翔太郎くんが何度もきつく吸い上げて、歯を立てて、舐めて、どんどん快感が広がっていく。
翔太郎くんが私の体のどこに触れても、おなかの奥がきゅん、とする。
……気持ち、いい。
だけど、足りない。
「ひぁ…ッ」
ぐちゅ……
不意に、おなかの奥に一番近い場所から聞こえた音と痺れに声を挙げた。
「……すげ、濡れすぎ」
ぐちゅ、ぐちゃ……と翔太郎くんの指が絡むように奏でる音に、私は声を堪え切れなかった。
「あ…ッぁ、あ……ッやだっやだやだぁ……っ」
必死で頭を振って逃げようと腰を引くけど、翔太郎くんの手がそれを許さない。
まだ足りない、と本能が訴えてるのに、体に刻まれる気持ちよさは溢れて止まらなくて、……怖い。
私、どうなっちゃうの?
聞いてないよ、こんなのー!
「あ…っ!や…ぁぁッきもち、い……ッんぁ…ッ」
「ここも、か?」
翔太郎くんの指が、熱く潤った尖った花芯を撫でた。
声にならない痺れが喉の奥で熱く焼ける。
「……ッ!」
「ここ、膨らんでる。……やらしい音まで立てて、なんだよ、ムードのある声も出せるじゃん」
「いじわ…ッる…、ひぁ…ッだめ…ッ弄っちゃ…ッぁあんッ!」
翔太郎くんの指が、唇が、私をおかしくしていく。
「ああ…っぁあッ、ん…ッ!」
軽く達した瞬間、私の耳元で風が凪いだ。
「わり……もう、限界」
「え……?」
「……挿れたい」
ごくり、と息を飲んでそれから翔太郎くんの背中に手を回す。
「……私も、翔太郎くんがほしい」
「ほんと、おまえやらしい」
「だめ?」
「……馬鹿」
熱いモノが、いやらしい音を立てて、私の中に侵入してくる。
痛みと、熱と、血管が膨張してドクドクと音さえ聞こえそうな程の快感。
命を繋げてるみたいな独占欲に、私は私を組み伏せる翔太郎くんに潤んだ視線を向けた。
もっと。
もっと、私を見て。
私と繋がって、私と一緒にいて。
「動いて、いいか?」
「うん…」
ぐい、と翔太郎くんが私の腰を抱いて動き始める。
ゆっくりと打ち付けられる、体を広げていくような痛みと快楽が、頭の中を白く濁らせていく。
「ぁあ…ッ!あ、やぁ…っん…、あふ…ッ」
「亜樹……子……ッ」
ぐちゅぐちゅといやらしい音と、太腿を伝う感触が私の理性なんてこてんぱんにしていく。
ただ、気持ちよくて翔太郎くんが大好きで、そう感じるたびにきゅう、とおなかの奥が収縮するのが分かる。
「は…っあんましめ、ん、な…ッ」
「わ、かんな…ッ!翔太郎く…っすき…ッ!」
足の先から体の真ん中に痺れが集中していく。
おかしくなる。
もう、だめ……!
「ぁあああッ!ぁ、ぁああッッッ!」
ぎゅう、と体の中心がはじけ、翔太郎くんの背中に爪を立てた後、ぷっつりと私の意識は途切れた。
……明るくなってる、と分かって目が覚めた。
私の部屋じゃない。……ここは、翔太郎くんのベッドの上。
ふと、隣がすーすーと軽いことに気づいて毛布から顔を出す。
「……ん」
翔太郎くんが、いない。
……どこ?
寝癖で跳ねた髪を軽く手で撫で付けて、きょろきょろと視線を動かす。
「……翔太郎くん」
いた。
ベッドに寄りかかるようにして、床にへたりこんで、うなだれてる翔太郎くんが私のすぐ傍にいた。
「……翔太郎くん、どうしたの?」
「……おまえの顔、どうやって見ていいのか分かんねぇ」
小さな声には自責の響きがあった。
「……わりい、こんな事言うのだめだよな」
「翔太郎くん……」
「誤解すんな。嫌じゃ、なかった。後悔もしてない。むしろ……その、嬉しかった、とか思った。だけど俺はそんな事思っちゃいけないんだ」
「どうして?」
「……まだ、終わってないから」
翔太郎くんが壁に掛けた白い帽子を見つめる。
その横顔は涙を堪えているようで、まだ私には届かない翔太郎くんがいるんだと思い知る。
だけど、私はそんなことには負けない。
「まだ、何も終わってないから、だから……」
「……うん」
分かってるよ。
私はこの事務所の所長なんですからね。
ベッドの中から起き上がって手を伸ばして、翔太郎くんの横顔にキスをした。
私の大好きな寂しそうな横顔に、やっと触れることができた。
「だけど、傍にいてくれたんだね。ありがとう、翔太郎くん」
逃げないで、私の傍にいてくれたことが、私は何より嬉しい。
「……」
「十分だよ。翔太郎くんがここにいて、一緒にいてくれて、それだけで私、嬉しいよ。何かに苦しんでても逃げない翔太郎くんが好きだよ」
「……亜樹子」
「いつかこの街が、翔太郎くんが望む街になった時、私たち、改めて恋をしようよ」
「……」
「風都に平和を取り戻してからでも遅くないもん。私たち、生きてるんだから。だから、その時、また私と恋をしよう」
「そうだな……」
翔太郎くんが笑う。
そのまま、唇を重ねた。
いつかの日まで、このキスを最後にしようと誓って。
いつか、もっとちゃんと恋をしよう、翔太郎くん。
この街で手を繋いで笑って歩いて走って。
私たち、きっと恋をしよう。
その時はきっと私たちは同じ景色を見て、寂しさの欠片もない横顔に、私はまた恋をするから。
終
以上です。
亜樹子が積極的にならない限り色っぽい展開は、翔亜樹は無理だったwww
ギャグだと照れ隠しに「下手くそ!」とかってスリッパで翔太郎を叩いて「亜樹子ォォォ!」ってキレる翔太郎になって
エロ展開は無理だし。
やたら乙女くさい亜樹子になってしまったのは展開の都合ですwww
照井相手だと、亜樹子はもっと違った顔も見せそうだが。
ありがとうございました。はーやっとエロ書けてスッキリしたのでロムに戻りますwww
リアルタイム遭遇!翔亜樹GJです!
おやっさんのことがあると切ないな…二人の中で片がついた時、本当のはじまりになるのを待ちたいと思った
それとなく照井の前の、違った顔を見せる亜樹子も気になったりしてるww
599 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 02:15:45 ID:JlD/Q2D0
うおおおこれはいい翔亜樹!!
所長がかわいいのに最後のくだりは男前でいい!翔太郎の弱った感じもたまらん!
GJ!!!
>>597 これだ!俺はこういうのを待ってたんだ!シリアスな中にもギャグがあり
ラブ要素もある実に素晴らしい感動したぜ!本当にありがとうございます。
やべえすっごくいいよ、感動した!
>>597本当にGJ!
読み返すたびに何度も最後で泣ける…
>>597、本当にありがとう!
テラGJ!!最高の翔亜樹だ!!
スッキリしたとか言うな!また書け!!
いや書いて下さいお願いします!!
GJGJGJGJGJ!!
最高だぜ
>>597!
萌えるやら切ないやらエロイやら、もうどうするつもりだ!
もっと書いてくれ!お願いします!
>>597 この日を待っていた…最高の萌えを得て、お前をGJする日を!
いやマジでGJすぎます!翔亜樹のいいところ全部詰め込まれたすごいお話だ…
>>597 みなさんがGJしてますが自分にもGJ!!! させてください!
またこんな面白可愛いホロリ話を是非!
>>597 うぉ〜!翔亜樹GJです!
切ない2人に、ほろりときました
そしてその頃フィリップは、マッキーと温泉で、
バンバンバンバンバン♪とか、遊んでいたのだろうかw
一度GJしたけれど…再度読んだらまたGJしたくなるこの感情が湧き上がる…。
という訳で
>>597GJGJGJGJGJ!!
ああ…、いいSSを読ませてもらった…。
>>597 GJGJGJ!!
ROMに戻るだなんてもったいない…!!!すごく良いもの読ませてもらったよありがとう!
涙と萌えが止まらん
GJの嵐だな
自分からもGJさせてくれ!
何度も萌えさせていただいたよ
一線を越えたあとに、全部終わるまでなにもしないと誓うとは…
亜樹子の首筋やふともも見たらあの一夜を思い出して
翔太郎はムラムラしてしまうんじゃないだろうか
それもまた良い
昨日新番組の予告にもやし登場
次はプロゴルファーの世界か
>>597 せつない感じ。
萌える。
よかったです!!
もし気が向いたらまた投下してください
>>597の素晴らしさも勿論だが、
スレ住人がいかに翔亜樹に飢えているかを示す反応っぷりだなw
この二人の半熟っぷりがたまらない
本編でしばらく放置…
というかニアミスが続いているフィリ若の進展も祈りたい
615 :
597:2010/03/19(金) 21:11:23 ID:Y1var7W+
びっくりした。こんなにGJをもらってるとは。
ありがとうございました。
で、誤字脱字発見。2レス目の
「指の間から男の裸は覗き見たりするのか?」
↓
「指の間から男の裸を覗き見たりするのか?」
同じく2レス目の
「所長しては感心しましてですね……」
↓
「所長としては感心しましてですね……」
です。
保管庫管理人様、お手数ですが保管時に修正をお願いいたします。
それから、連続投下で失礼しますが、投下後にちょっと翔太郎側のフォローをいれたくなったので
それを投下します。
2レスだけいただきます。
NGワードは
まだ、恋にならない夜
でお願いします。
まだ、恋にならない夜
雨の音が終わっていることに気づいた。
月が出ているのか、青白い光が窓の向こうから床を染めていく。
「……やんだか」
タバコの一つでも燻らせるのが、隣に女を寝かせたハードボイルドな男としては絵になるのだろうが、正直、そんな気分ではない。
心の中に混じる、痛みにも似た苦しさと、それでも後悔はしていない心地良さ。
(……おやっさんに知られたら、俺、殺されるかな……)
だが、そうだとしても、もう一度会えるのなら。
殴られても蹴られても殺されても構わないのに。
「んー……」
ごろりと、隣で亜樹子が寝返りを打った。
先ほどまでこの腕の中でしどけなくも甘い「女」の顔を見せていた彼女とはまったく思えない、涎を垂らした幼い寝顔。
苦笑して、肌蹴ている肩が寒そうで毛布を引き上げてやる。
うなじに自分が残した赤い焦げ痕があることに気づき、どれだけ夢中で亜樹子を抱いていたのかと、冷静さを取り戻して呆れる。
亜樹子があまりに可愛くて、信じられないくらいの色気と積極さで、多少意地悪なことでも言わないと壊してしまいそうなほどだった。
セックスは、こんなに理性を無視できるものだっただろうか?
いや、理性など無視しないとあんな事は出来ない。
(……フィリップに気づかれないような服着せないとな)
バレたが最後、フィリップの事だ。
何の検索を始めるか分かるからこそ、頭が痛い。
「は……」
違う、そんな現実逃避な考えは後回しだ。
(……俺は、だめだ)
亜樹子に伝えなくてはならない真実をまだ言えない。
こんな卑怯な唇を、亜樹子に重ねた。
だが、この腕に亜樹子を抱いて嬉しかったのも嘘じゃない。
「……」
手のひらを、一瞬躊躇って亜樹子の頭に乗せる。
小さな頭だ。
華奢で、白くて、壊れそうでだけど包み込む強さも持っていて。
「……俺のほうが、弱い」
いつだって守るつもりなのに、守られてる。
荘吉にも、フィリップにも、……亜樹子にも。
心に決めたものがある人間は強いと教えてくれた人がいた。
だが、どんなに強くあろうとしても足掻いているだけの自分がいるのだ。
亜樹子は気づいただろうか。
気づかなかっただろうか。
……一度も、好き、と言わなかった自分を。
(言えなかった……)
亜樹子がうなされるように、好きだと紡ぐ言葉が耳に甘く痛く刺さり「俺もだ」と言い掛けては言えなくてキスを重ねただけだった。
体を重ねただけの事に、何か意味はあるのだろうか。
亜樹子の優しさを、気持ちを、強さを利用して縋っただけではないのか?
(……だから、言えなかったのか?)
欲望がなかったとは言わない。
抱き締められて亜樹子に誘われるように囁かれて、男の欲望に負け、受け入れてもらったと言う傲慢な安心感があったからこそ、抱いた。
亜樹子に一瞬でも本気で拒まれれば、きっとできなかった。
(俺は卑怯だな……)
こんなに弱いくせに、欲しいものだけ一人前以上で。
「ん……しょうたろ…く……」
亜樹子が呟いた声に、視線を落とす。暗闇の中で見る寝顔に、思わず涙が零れそうになった。
いつか亜樹子が知る真実は、この夜をどんな記憶にしてしまうのだろう。
忘れたい嫌悪しか残さない夜になるのだろうか。そうならないためにはどうすればいい?
どうすれば、亜樹子に本当に何もかも全てを許してもらえるのだろう?
(……ごめん、亜樹子)
もう、顔を見ていられなかった。
だけど、亜樹子の気配を遠ざけることもできなくて、ベッドから降りて毛布に包まってその場に崩れ落ちる。
(おやっさん……すみません)
きっと荘吉は許してくれない。
また、許してもらえないことが一つ増えてしまっただけだ。
(だけど……俺は、亜樹子が好きです。俺にこんなに優しくしてくれた女は、亜樹子だけなんです。……いつか亜樹子が全てを知って、もし、万が一、それでも俺を許してくれるなら、亜樹子を俺に下さい)
荘吉はもちろん応えない。
だからこそ、思うしかない。この道を行くしかない。
いつか終わらせて許される未来があると信じて。
(……俺も、幸せに、なりたいです)
きっとこんな事を言ったら荘吉はただ翔太郎の頭を撫でるだけだろう。
だが、もうここには主人を失った白い帽子しか、翔太郎の思いを知るものはいない。
少しだけ泣こうと思った。
亜樹子は泣いてもいいと言ってくれた。
だけど、泣くのなら一人で泣こう。
亜樹子にもフィリップにも、この涙は押し付けてはいけない。
「……ッ……ふ…」
握り締めた手の甲に落ちる涙を、翔太郎はただ、見つめていた。
「いつか、私と恋をしよう」
はにかんだような笑みで、亜樹子にそんな未来を提案された。
悪くない、と思った。
いつか許される日、亜樹子の手を取ってこの気持ちを言葉にできるのなら。
「そうだな……」
それはきっと幸せな未来だ。
今は夢のような儚さでしかなくても、信じる力は亜樹子がくれた。
「いつか、な」
「うん」
その日を誓う最後のキスは、ひどく甘くて、翔太郎は亜樹子の頭を抱き寄せて深くキスをねだった。
いつか、言おう。
たとえ許されなくても、亜樹子と向かい合えるなら。
(好きだ)
今は、心の中でしか紡げない言葉を。
恋の始まる夜明けは、まだ、遠い。
終
連続投下失礼しました。
翔亜樹に飢えてるのは自分も同じwww
もっと翔亜樹が増えるといい。でもフィリ亜樹も照亜樹もそそられる。
個人的には、変態医者と冴子様もかなり気になるwww
若菜姫とフィリップも、もっとちゃんと絡んで欲しい。
ありがとうございました。
一回スッキリしたけど、また萌えが溜まって、書けたら投下させて下さい。
>>618 前回も今回もGJ!
何か…こう心に優しい文章書いてくれる職人様だなぁ(;∀;)
次回もお待ちしております。
なんかもうさあ…!
翔亜樹とか最高だな!!
>>618 何回GJと言えども言い足りねぇ…!
俺はいつまでも待っている!!
ありがとう!!
なんというGJなのだろう……!
目から汗が出てるんだぜ。
>>618 GJと涙が溢れて止まらない。
みんな幸せになってほしいよ…!
次回もお待ちしております!!
>>618 GJです!!
ハーフボイルドくんの自問自答(?)に
人としては未熟かもしれないながらも
人間的な魅力を感じてやまないです!
翔亜樹ほんとに最高です!!
また待ってますね。
照亜樹もみたいなあ(´∀`)
>>618 ああもうGJという言葉しかでないあなたは神か何かですか?
そして翔亜樹の最高さ、ああ何かもう幸せだ・・・・
>>618 翔太郎切ねーなあ。GJでした
いつか翔太郎が亜樹子におやっさんの件を話す時が楽しみでもあり怖くもあり
照亜樹の神の降臨も期待
自分は園咲待ちなんだが、
霧彦さんがもうちょっと長生きしていてくれたらな…
でも変態医者×未亡人もwktk
>>627 自分も園咲好き。
霧彦さんの冴子への一途で無償の愛が大好きだ。
いつか翔太郎が、ふうとくんを冴子に突きつけて
「あんたを、心から愛してた男がいたことを忘れたのか!」
とか怒鳴ってくれる日を夢想してるw
しかし、ダブルは戦闘力に比例して怖い女が多いので男たちは大変だ。
そういう意味では、裏のない天真爛漫な亜樹子が男たちには癒しなのかな。
俺はむしろ、霧彦さん復活を夢想している。可能性皆無だけどな…。
生きて、事務所組と絡みが増えたら、亜樹子について翔太郎をちゃかしたり、フィリップの奇怪な行動に戸惑ったり、竜と対立したり、忘れちゃいけない、亜樹子にスリッパではたかれたりとか、色々あっただろうにな…。
唯一の救いは、ちょくちょく霧彦ネタで遊ぶ中の人のブログ。あれはいいw
夏みかんの中の人
新しい役に挑戦中らしい
ブログのセミロングに
タンクトップ?の夏みかんがかなり可愛いかった!
なんとなく照亜樹だと少女漫画の主人公とヒーローで
翔亜樹だと少年漫画の主人公とヒロインというかんじがする
そしてどっちもいい。というか翔亜樹照の三角関係?に萌える
>>632 同意です。自分も三角関係にかなり萌えます。
普段はクールだけど静かな情熱を持っていそうな照井と
かっこつけてるけど、感情むき出しでわかりやすい(←けどそこがかわいい)翔太郎との
対比がみたい
>>633 「静かな情熱」という言葉に禿萌した
自分の中の照井ってまさしくそんな感じ
フィリップも入れて四角関係でお願いします
弟みたいに甘えて甘やかされて一番おいしいポジションゲットw
漁夫の利でフィリップがおいしいところ持っていくんですねw
亜樹子はフィリップのこと年下だし弟みたいに思ってるのか距離が近くてかわいい
序盤は特にスキンシップ多くて萌えたよ。フィリップの亜樹ちゃんって呼び方もかわいい
でも若菜姫とフィリップも好きだ
「フィリップ君は弟みたいで、つい甘やかしたくなっちゃうのよね〜」という亜樹子の発言で、「俺は弟は無理だが兄なら出来るぞ」と自分を売り込む照井に、翔太郎が猛反対する所まで想像した。
照井が妹萌えなんじゃないかと、どうしても考えてしまう…。すまん照井。
今日の放送も色々とエロかったな…けしからん、もっとやってくれ。
照井さんはあんな美人マジシャンに騎上位されても喜ばないのかよ。
今日は展開は激しくシリアスだったけど
序盤の照井と亜樹子の並んでごはんに激しく動揺した。
冗談も言うって何のご褒美ですかと。
向かいの席の人の表情も笑らたwww
今週は熱い展開だったなー。冒頭の照井と亜樹子が恋人同士のように見えた
照井絡みだと亜樹子がヒロインらしく見える不思議w
ウェザーとの決着がついてわだかまりがなくなったら所長→亜樹子になったら激しく萌える
次週倒れた翔太郎を支える亜樹子にも期待
今日の冒頭の、照井の柔らかな態度はかなり萌えた。
亜樹子相手だとああなるのかwww
そして相変わらずジェラシー全開な翔太郎もいい。
でも今日はマジシャンに騎上位された時、喜んでた翔太郎にスリッパツッコミ2回も入れる
亜樹子のほうがジェラシーを感じてるように思えたよ。
亜樹子は同じ騎上位への反応でも対翔太郎の時と対照井の時では反応違うんだよな
照井のことかなり気にいってはいるみたいだけど本命は翔太郎なのか
翔太郎は、照井と違ってわかりやすくデレっとしてたからっていうのもあるかも
ていうかヤキモチなら亜樹子の方が先なのかな。クイーンとエリザベスにカラオケ誘われた時とか
しかし冒頭のすっかり慣れ親しんだ感じの照亜樹はおいしかった…
照井は何かにこにこしてるし亜樹子にごはん取ってもらったりしてるし
事務所組のソファの座り方も萌えた。フィリップ、亜樹子、翔太郎で亜樹子がソファ跨いでるのがいい
ラスボスっぽいウェザーさん見てたら、秋には終わる事を思い出して切なくなった。1月越えもしたしな。
最終回にはいつぞやのキバみたいに、挙式したりしないだろうかw
翔亜樹なら、キスするのに時間が掛かって「早くせんかい!!(スパーン)」「お前こんな時までスリッパ持ってんのかよ!?」的な、結局あまり変わんねーなけど少しは成長した?エンド、
フィリ亜樹だったら、フィリップに「検索したよ」で結婚式でも色々と振り回されつつ、最後には「何だかんだ言って頼りになるね」エンド、
竜亜樹なら、翔太郎とフィリップに冷やかされつつも、お互いに自分の家族を思いだして、「幸せになります」エンド、
フィリ若だったら、「僕はずっと、あなたを守ります」で、憧れが成就して良かったねエンド、
あったらいいな霧冴だったら、
「もう一度愛の契りを交わしても…いいかしら」
「ああ、君となら断る理由なんてない。大歓迎さ。で、式場はどこにしようか。物凄く豪華な式場を用意しなくては…」
「いいえ、今度はね、私、希望があるの」
「なんだい?」
「森の奥の…小さくて真っ白な式場…」的な、マジで幸せになってくださいエンド。
…あー、すまん、妄想過ぎた。やっぱり寝ないと駄目だ。おのれ風…。
>>643 いや、GJ!特に霧冴。
あ〜そんな幸せエンドなら、ここ祭だろうな…orz
今日の騎乗位に対する亜樹子の態度は
照井→亜樹子→翔大郎に見えた。
振り向かせるため無理矢理押し倒して
「俺じゃダメなのか?」とかいう照井に萌え
食事のシーンで亜樹子が髪下ろしてちょっとめかしこんでたのは照井が来るからだろうか
照井も亜樹子には基本優しいし。今は溝ができてしまったが復讐に蹴りがついたらもっとデレ井になってくれればいいのに
デレ井ワロタ
>>645 そんな照井、萌えるじゃないか。
で、あわあわしてる亜樹子だな。
そこに翔太郎が現れて
「俺の亜樹子に手ェ出すな」
と凄んでるところまで受信したw
亜樹子に食事に誘われて内心wktkしてたら翔太郎たちがいてちょっと面白くない照井さんを受信した
冒頭の照井の亜樹子への柔らかい態度にも照井に怒鳴られて悲しそうな亜樹子にも萌えた
今日は本当においしい回だった。
冒頭もよかったがウェザー先生もエロかったしな。
Wは毎回おいしいな。
ウェザー先生、あの女の子の体めちゃくちゃ触ってたよねwww
霧彦さんは尻出してたし、冴子さんの旦那(ウェザー先生は未定)は、(自覚無き)変態というジンクスが出来そうだw
今朝のあまりにカワユスなwたちにたぎった妄想小話を投下します。
・照井→所長←フィリップ +左
・エロなし。
・所長総受け気味。
↓ドゾー
654 :
W小話:2010/03/21(日) 21:37:40 ID:gyaYyhmW
古ぼけた扉をノックもせずに開け、わがもの顔で様々な探偵事務所に入って行く赤い革ジャンを着込んだ男。
室内を見渡すと、資料が机の上に散乱したままで人気を感じなかった。眉根を寄せて、男は留守か、と心中でつぶやく。
「翔太郎とあきちゃんは、調査で出かけてるよ」
室内の奥から落ち着いた少年の声が響いてきた。
華奢だが長身な少年が室内の奥から姿を見せると、照井は片手に下げた紙袋を突き出した。
「……なら、帰ってきた所長に渡してくれ」
「なに? それ」
好奇心に瞳をきらめかせて近寄ってくる少年に、紙袋を手渡す。
「所長が以前、食べたいと言っていた菓子屋のクッキーだ。有名な店らしい。
俺の家の近所だと言ったら、買ってきてくれとせがまれた」
紙袋の内容物を聞いて、途端に興味が失せたのかフィリップは紙袋をぞんざいにテーブルに置いた。
「ふーん。照井警視が、わざわざパティスリーに? 興味深いねぇ」
そう言う少年の瞳は、セリフとは裏腹に少しも面白がってはいなかった。
「家の近所だ。今日は非番だったし、約束をしたから守っただけだ」
「そんな言いわけに興味はないよ。僕が興味があるのは、動機の方だ」
無遠慮に顔を近づけてくるフィリップに、照井は眉をしかめた。
「何が言いたい?」
「あきちゃんが好きなの? 照井 竜」
歯に衣を着せない、直球な質問に照井は眼を見開いた。
「だとしたら、非番の日にわざわざ事務所へ来るのも理解できる。
あきちゃんが好きなお店のクッキーを持ってきて、褒められたコーヒーを入れて、あきちゃんの調査を手伝う理由もね。
僕が予想する中で、それが最も論理的な回答なんだけれど」
どうかな、と首をかしげる少年の様子は、単なる好奇心から訊いているようにも思える。
だが、その瞳には敵対心のような感情が光っていた。照井はフィリップの鋭い視線から逃れるように顔を背ける。
「……好きに考えていればいい」
「質問の答えになっていないよ」
「俺に質問するな」
「じゃあ、ぼくから言っておく。──あきちゃんは、ぼくたちのだから」
だから、絶対にあげないよ。
照井は一瞬、反射的に何かを言おうとして、口をつぐんだ。……何を言っても、先ほどの質問を肯定する意味になりそうだった。
「まるで、俺は人攫いみたいに聞こえるな」
「それは悪かったね。……そんなこと、できるわけないし」
明らかな挑発の言葉に、照井の短い堪忍袋の緒に火がともった。
一瞬で事務所内は一触即発の空気が張り詰める。どちらともなく、何かを言おうと口を開きかけた、その時──
655 :
W小話:2010/03/21(日) 21:39:08 ID:gyaYyhmW
「たっだいまー! フィリップくーん!! 遅くなってごめんねー」
「猫3匹同時に捕まえる、なんて依頼、亜樹子が受けなきゃこんな引っかき傷だらけにならなかったんだからな!
主にオレが!!」
「来た依頼は何でも引き受ける! それがプロってもんでしょー?
はいはい、手当してあげるからこっち来てー……って、あれ竜くん! 来てたんだ!! いらっしゃいませー」
賑やかなメンバーが戻ってくると、一気に張り詰めた空気は霧散した。
その変わりざまに戸惑っている照井を押しのけて、フィリップは笑顔で所長と相棒を迎えた。
「翔太郎、あきちゃんお帰り。その様子だと、依頼は達成したんだね?」
「うん。フィリップくんが猫ちゃんたちの逃亡記録データを検索してくれたおかげで、
よく逃げ込む場所を絞れたから結構早く片付いちゃった。ありがとうね」
所長の笑顔に釣られて、少年も満足そうに笑う。彼女の笑顔が、少年の何よりのご褒美だ。
「亜樹子―。消毒液と絆創膏どこだー?」
「ああ、はいはい。ちょっとまってね……それで、竜くんは今日はどうしたの?」
「……所」
「クッキーの差し入れだって。ほら、あきちゃんのお気に入りのお店のだよ」
照井の言葉にかぶせるように、簡潔に要件を伝えるフィリップ。照井が少年を見ると、
少年はどこか誇らしげに照井を見つめ返した。「どうだ、伝言は伝えたぞ」と言わんばかりで、正直むかつく。
一方、亜樹子はフィリップに促されるままテーブルの上の紙袋を見て、おおお! とあまり女らしいとは言えない歓声を上げた。
「これ、ここのお店のクッキー大好きなの! 竜くん、覚えてくれてたんだー!」
「ああ」
「すっごいうれしい!! ありがとうー!!」
今にも抱きつかんばかりの喜び具合に、照井もまんざらではない気分になる。たかがクッキーだが、
似合わない場所に足を運んで買ってきた甲斐はあったのではないだろうか。
「……今、コーヒーを入れよう」
「おー、悪いな照井」
ソファで亜樹子の手当を待つハーフボイルドの声に、なぜかかちんとくる。別にお前らのために入れるんじゃない!
それでも照井は、きちんと人数分のコーヒーを入れた。感情云々よりも、几帳面な性格が出ただけだが。
左の手当を終えた所長は、テーブルでコーヒーの香気を楽しみながら、クッキーをほおばる。
「うーん、相変わらずおいしー! あれ、竜くん食べないの?」
隣に立つ照井は、コーヒーを飲むばかりでクッキーには手も延ばさない。照井は、逡巡してからぽつりと
「……甘いものは、あまり好きではない」
と言った。亜樹子の逆隣を陣取っていたフィリップは、好きでもないものをよくも買って来られたね、とじとっとした視線を照井によこす。
そんな2人の視線のやり取りに気づきもしない亜樹子は、驚きにええ!? と声を上げた。
「でもでも、これ、甘さ控えめでオトナの味だよ? せっかくこんなに買ってきてくれたのに……」
「所長が好きなだけ食べるといい」
そう言われて喜ばない亜樹子ではないが、それでも買ってきてくれた人がその味を知らないのはさみしいものだ。
特に、こんなにおいしいものを……。
「まー、そう言わず! 一口だけ! はい、あーん」
クッキーを一枚、照井の口元に運ぶ亜樹子。無邪気な視線が、照井の瞳を捕らえた。断ったら、怒るか怒鳴るか、泣く。
どれも所長にふさわしい表情とは言えず、照井はいろんな感情を抑え込んで、できるだけ無表情を装って差し出されたクッキーを齧った。
「どう? どう?」
期待に瞳を大きく輝かせる亜樹子。口の中に、心地よく崩れるクッキーのほのかな甘みを感じる。
656 :
W小話:2010/03/21(日) 21:41:23 ID:gyaYyhmW
「……わるく、ない」
「でっっしょー?! よかった、竜くんもあたしとおんなじものが好きで!」
正直、正しく味覚が機能しているとは思えなかったが、にこにこと笑いながらそんなことを言う亜樹子を見て、
照井は胸のあたりが温かくなるような心地がした。
だが、そんな照井の気分に水を差す男がいた。
「ねえ、あきちゃん、ぼくもして。あーん。今本読んでるから、手が離せないんだ」
「ええー? もう、しょうがないなぁ、フィリップくんてば」
そうは言いながらも、特別たしなめる様子は亜樹子から感じ取れない。
はい、あーん。
そう言いながら、手慣れた様子で亜樹子の手からクッキーを食べる少年に、照井はぎょっとした視線を送る。
「うん、おいしいね。あきちゃん」
「でしょでしょ? いつか2人でお店に食べに行きたいねー」
「そうだね」
にこにこと微笑み合う年少の男女の様子は大変ほほえましいものだったが、
少年の方がちらりと黒い視線を送ってくるのを照井は敏感に感じ取った。
妙におとなしいと思ったら……。「普段からしてることだから勘違いするなよ」と言いたいのか、こいつは。
「おー、いいなぁ、亜樹子。オレにもくれ」
ソファから立ち上がってテーブル付近までやってくる左を、照井とフィリップは思い切り睨んだ。引く左。
「な、何だよ……お前ら」
「「別に」」
左からわざとらしく視線を外す照井とフィリップ。
「翔太郎くんも、あーん?」
「はいはい、あーん」
亜樹子に差し出されるクッキーをその手元から齧り、咀嚼する左。こちらも手慣れた様子に、照井は憮然とした表情になる。
「お、そうだ亜樹子。今日の清算やっといてくれよ。保険とかの振り込み、もうじきだろ」
「あ! そーだった! じゃ、ちょっと奥の部屋いってくるね。竜くん、ごゆっくりー」
ちゃっかりコーヒーと自分の分を寄り分けたクッキー皿を持って、亜樹子は別室へ移動した。
途端に、男ども剣呑な空気が部屋に籠る。
「……では、俺は失礼する」
「ああ、そうしてくれ」
照井に返すフィリップの言葉で、また室内の緊張が高まった。
「まあ、2人とも落ち着けって」
声をかけたのは左だった。何だか状況が飲み込めるような飲み込めないような、よくわからないことになっていそうだったが、
もし自分が思っている通りなら、一つだけ言っておきたいことがある。
「亜樹子は……おやっさんの形見みたいなもんだ。おやっさんの娘なら、オレの妹でもある。
だから……亜樹子がほしいなら、まずはオレを倒してからにしろ」
照井とフィリップはすかさず左の顔面を殴りつけた。ふっとぶ左。
「ってーな!! なにすんだよ!!」
「今、きみが言ったんじゃないか。あきちゃんがほしいならきみを倒せ、と」
「……まずはお前から血祭りに上げてやる、左」
「たとえ話だろ!? どんだけ本気なんだよお前ら! そんな奴らには、ぜったいに亜樹子は渡さん!!」
「何父親ぶってるのさ。あきちゃんがお嫁さんになったら寂しいだけのくせに。でも大丈夫だよ、翔太郎。
ぼくがあきちゃんをお嫁さんにしたら、二世帯住宅にしてあげるから」
「……安心しろ。月に一度くらいはここに帰してやる」
「よーし、お前らの意見は大体わかった。全員ぶっ倒す!!」
亜樹子が戻ってきた時、事務所の壮絶な状態に全員がスリッパの刑を喰らったのは言うまでもない。
終わる
小話GJ!
照→所長いいね!
W小話、GJでした
翔太郎がカッコイイ兄貴役か!と、思ったのに、
情け容赦なく殴り飛ばす、フィリップ&照井に爆笑w
>>656 GJ!
もうみんなまとめて「鳴海家」建てちまえよw
家族も増やして園咲家に対抗だ!
激しくワロタww
ニヤニヤが止まらねえ!!GJ!!
今日の照井と元ハリケンブルーなマジシャンの騎乗位でのやりとりを見て
「これはフラグなんじゃないか!」と思ってしまった。
しかし照井は元ジャスミンとのフラグ?もあっさり潰したしなあ
やっぱりないんだろうなあ・・・・・
電王映画で侑愛のエロネタ復活を祈ってる
>>656 照井VSフィリップいいな。あえて照井VS翔太郎じゃないところが
フィリップは自分の立場うまいこと利用してそうでいい
結局亜樹子が好きだと認めてる照井さんw翔太郎の扱いにもワラタ
本編でも本当に照井→亜樹子フラグ立ってくれないかなとひそかに期待している
>>656 GJGJ
翔太郎まで慣れたようにあーんしてもらってるのが不思議とすんなり想像できた
迷わず殴る二人にハゲワロタww
今日の放送は…シリアスはシリアスとして、色々萌えどころがありすぎるw
照井さんマジパネエっす
>>656 GJです!フィリップと照井の息の合った拳にワラタ。
亜樹子はみんなに愛されてるといいよ。
誰とくっついても、亜樹子はきっと幸せそうに笑う子だ。
再びGJ!!
俺は未だかつてここまで癒やされるヒロインを見た事が無いw
本当、事務所組はほのぼのしてていいなー。
Wの良作ラッシュなので、迷ったのですが、
ライアーの回から、フィリ亜樹風で、エロなしを投下します。
Wに変身して、身体から意識が離れる直後に聞いた、
彼女の声が気になった……
ライアーとの戦いを終えて、自分の身体に戻ってきたフィリップが見たのは、
しょんぼりとうな垂れている亜樹子だった。
「あっ、フィリップ君、おかえりなさい」
いつもなら、お日様のような笑顔で迎えてくれるのに、元気が無い。
やっぱり、あれは聞き間違いではないんだ。
と、フィリップは身体を起こすと、亜樹子と向かい合うように座った。
「亜樹ちゃん、若菜さん役が僕になったのは、体形では無く体格のせいだ。
若菜さんがヒールを履くと、約170センチ。
遠めに見た場合、背の高さは重要なポイントとなる。その証拠に……」
「ちょっ、ちょっと、いきなり何するんねん!」
突然、フィリップが服を脱ぎ始めたので、
慌ててスリッパを取り出そうとしたまま、亜樹子が固まった。
「この服を着てみれば、体形じゃないのがわかるはずだけど、どうかしたの?」
「……若菜さんになるのに、そこまでやってたの?」
「ああ、これか。洗濯板でもナイスバディになるボディスーツだと、照井竜が言っていた」
「竜君ってば! そんなモノ、どっから持ってきたのよ〜!」
「警察からおとり捜査用のを、借りてきたんじゃないかな。
翔太郎が言ってたけど、探偵は変装を完璧に行わねばならない。
今回は遠目から、若菜さんだと思わせるのが一番のポイントだったからね」
「この作戦が成功したのも、亜樹ちゃんが出待ちのファンを上手く誘導して、
僕を若菜さんだと、ライアーに思い込ませてくれたおかげだ」
一連の説明を聞いて、亜樹子がどこか諦めたように笑う。
「それでもさ、私は男の子役なんだよね。
フィリップ君はお姫さまみたいに綺麗だから、仕方が無いけど」
フィリップは思わず、首を傾げた。
いったい、僕のどこが綺麗だと言うのだろう。
生気溢れる亜樹ちゃんの方が、ず〜っと綺麗だ。
くるくると変わる表情は、いつだって見飽きる事が無い。
探偵事務所も翔太郎と2人きりだった頃とは全く違う雰囲気となって、
僕達がここまで笑うようになったのは、亜樹ちゃんが来てから。
あの復讐心一色に塗り篭められていた照井が、
こんな風に共同戦線を組むほど馴染んだのも、亜樹ちゃんの影響が大きい。
もしかすると亜樹ちゃんって、自分がどれほどの事をしてきたのか、自覚がない?
亜樹子に気付かれないよう、フィリップは口元だけで笑う。
この事はちょっと可哀想だけど、教えてはあげない。
照井の「所長には無理だ」のもう一つの理由、
一般人には危険すぎるからと言うのも、説明してあげない。
何も知らずに、このままずっと僕達の元にいればいい。
無意識に伸ばしたフィリップの手が、あと少しで亜樹子の肩に届きそうな時……
「こらっ、フィリップ、勝手に変身解除しやがって。
今の俺の格好がどんなだか、わかってんのか!」
勢い良く扉を開けて、翔太郎が飛び込んできた。電波塔の道化師の衣装のままで。
「しょ、翔太郎君、もしや、その格好でここまで?」
「仕方ないだろう!フィリップが気になる事があるからって、
勝手に変身解除しちまったんだから。
おかけで俺は、全力疾走する破目になっちまった」
こら、亜樹子! 笑うな!」
翔太郎を指差して笑い転げる亜樹子を見て、笑顔になって良かったと思いながらも、
それをしたのが自分では無かった事に、もやもやっとしたものがフィリップの胸に残る。
その感情が意味するものを、フィリップはまだ知らない……
以上です
萌えの嵐だなまったく!GJが追いつかねぇ!!
GJです!あの格好のまま飛び込んでくる翔太郎想像してワラタ
もやもやしてるフィリップ萌えです。
671 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 13:24:34 ID:Ch8NU4Vz
リリィ白銀のコスチュームがエロくて萌えた♪
井坂の「君の身体を診せてくれ」という際どい発言も相変わらずだった。
そしてリリィは翔太郎と照井に騎乗位もどきをやってっていたし、照井に至っては顔が間近に…。
日曜朝8時から妄想せずにいられなかったぜwww
GJ!!
本当、Wはおいしいなw
亜樹子総受け…ゾクゾクするねぇ
マッキーや刃野さん、何なら井坂先生や園咲パパにも愛されちゃってもいい
後半は18禁どころか20禁になりそうなんだぜ…
>>673 後半はドーパントにならないと無理だと思うから、安心しろw
でもマッキーと刃さんはアリだな…あの職場女っ気ないもんな…。
W祭りに便乗させてください。
先週から今週にかけて、何か振り切れてしまったのか萌えと妄想が止まらないwww
本命翔亜樹で、フィリ亜樹と照亜樹も混ぜた感じのギャグ投下行きます。
エロは省略、エロちゅーあり。
NGワードは キスの温度 でお願いします。
676 :
キスの温度:2010/03/22(月) 15:53:51 ID:WDlbHwT0
キスの温度
翔太郎が事務所に帰って来た時、視界に飛び込んできたのは亜樹子の膝枕で気持ち良さそうに眠るフィリップの姿だった。
まだあどけなさの残る少年らしい丸みを帯びた頬が亜樹子の太腿にぴったりとくっつけられ、くうくうと寝息を立てている。
(何だ、これ?)
「あ、翔太郎くん、おかえり」
「……ああ、ただいま。で、何やってんだ亜樹子」
「フィリップくんが眠いって言うから」
「それで膝枕かよ」
「だって、亜樹ちゃんの膝枕がいいって言われたら断れないし」
よしよし、という感じでフィリップの柔らかそうな髪を撫でる亜樹子が何だか気に入らなくて、翔太郎は少々、ムッとしつつもデスクに戻
った。
「……また、なんかハマってたのか?」
「未解決事件、ってやつにハマってたみたい。検索結果に引っかからない古い事件がいくつかあったらしくて調べたいんだって。
で、竜くんがきたら起こしてくれって頼まれてるの」
「照井が?」
「いつものお礼に、風都の昔の未解決事件のファイルを見せてくれるって約束したみたいなの。
それで昨日はウキウキしてて眠れてなかったみたい」
「なるほどね」
検索対象にとことんまでのめりこむフィリップには、知識は何よりのご褒美だろう。
「ん……」
微笑ましい目でフィリップの寝顔を見ていたが、次の瞬間、翔太郎の視線が険しくなる。
亜樹子の太腿に頬を摺り寄せるようにして寝返りを打ったのだ。
「あーあ、ぐっすりだね」
にこにこと嬉しそうに、フィリップの頬をつついたりなんかしてる亜樹子にも何だかイライラする。
「フィリップくんって無防備でほっとけないとこあるよね。だから、こうやって安心して寝てたりするの見てると何だか嬉しくなっちゃう
」
ああ、亜樹子は本当に何と言うか、優しすぎるくらい優しいところがある。
当たり前のように誰にでもそうしてしまうところは、翔太郎が尊敬してやまない彼女の父親にそっくりだ。
だが、荘吉に対しては憧れでしかなかったそんな性質が、亜樹子だと妙にイライラしてしまう。
その時、足音が響いて、無造作にいつものように照井が事務所のドアを開けて入ってきた。
「邪魔するぞ」
「あ、竜くん、いらっしゃい」
亜樹子の声に視線を向けた照井が、一瞬だけ眉を寄せる。
それはもちろん、亜樹子の膝枕で眠るフィリップを目にしたからだ。
「……寝てるのか?」
「うん。あ、でも竜くんが来たら起こしてくれって頼まれてるの。ほら、フィリップくん、起きて」
「う……んん……」
うっすらとフィリップが目を明けて頭上の亜樹子を見上げ笑みを浮かべる。
「おはよう亜樹ちゃん……」
「おはよ。竜くん来たよ」
「うん、ありがとう……」
亜樹子が手を貸して起こそうとするが、うまくフィリップの頭が持ち上がらない。
「ん……あれ?」
「ぐっすり寝てたからね。ちゃんと目が覚めるまで、頭動かさないほうがいいよ」
「うん……」
フィリップが甘えるように亜樹子の膝から彼女に笑いかける。
それを、にこにこと見つめる亜樹子の笑顔もこの上なく優しくて、フィリップの髪を撫でる手のひらからも何やら妙に甘々しいオーラが出
ているように感じる翔太郎と照井だった。
677 :
キスの温度:2010/03/22(月) 15:54:37 ID:WDlbHwT0
「うーん……ふぁぁ、よく寝た。ありがとう、亜樹ちゃん。気持ちよく眠れたよ」
ゆっくりとフィリップが立ち上がり背を伸ばす。
「どう致しまして」
「またお願いしてもいいかな?」
「もちろんよ」
いやいや、ちょっと待て、と突っ込みたい男が二人口を開きかけたとき、亜樹子が今度はその笑顔を照井に向ける。
「あ、そうだ、竜くん。ちょっと待っててね」
ぱたぱたと自室へ駆け戻ると、亜樹子が何やら小さな紙袋を持って帰ってきた。
「これ、竜くんにあげる」
「?所長、これは?」
「開けてみてよ」
亜樹子に言われるまま、紙袋を開けて、中のものを取り出す。
「……ふうとくんキーホルダー?」
翔太郎の声に、ふうとくんが照井の指の間でひらひらと揺れた。
「そう。竜くんも、この街をもっと好きになってもらいたいから、おすそわけ。いつものお礼も兼ねてね」
「俺に、か?」
「うん。あ、気に入らなかった?でもあのね、きっとずっと持ってたら馴染んで気に入る日が来ると思うんだ」
一生懸命説明する亜樹子に、照井の口元に小さく笑みが浮かぶ。
「ありがたくいただこう」
「え、ホント?ホントに?」
「ああ。ちょうど、バイクのキーホルダーの新しいのが欲しいと思っていたところだ。所長にもらったこれを使わせて貰おう」
「良かった!あ、じゃあ竜くん、フィリップくんをお願いね。竜くんに任せるのなら安心だけど」
「分かった。フィリップ、行くぞ」
「ああ、それじゃ翔太郎、亜樹ちゃん、行ってくるね」
「いってらっしゃい。気をつけてね」
ひらひらと手を振って見送る亜樹子の背中に翔太郎は、剣呑な視線を向けた。
分かってはいる。
だが、どうして亜樹子はこうも無防備で誰にでも優しくて、誰にでも好かれて、そのくせ鈍感なのだろう。
「おい亜樹子」
「ん?なぁに?」
「……おまえ、ちょっと油断しすぎじゃないか?」
「油断?何が?」
「その……」
言葉を選ぼうとするが、うまく選べずに言いあぐねて手だけが宙を彷徨う。
「ああ、もういい!」
「ちょ、ちょっとちょっとぉ!」
こんなのハードボイルドじゃないと思うのに、苛立ちを抑えられない。
亜樹子の優しさも天真爛漫さも好ましいものなのに、どうしてこんなに気になるのだろう。
自分に向けられていないから?
だから?
これは独占欲という事か?
もやもやした思いを「嫉妬」と呼ぶのだと、翔太郎は認めたくなかったのだ。
「えーっと、翔太郎くん、ちょーっとこっちきて」
「何だよ」
「いいから!」
ぐい、と手を引っ張られ勢い良く亜樹子の胸に引き寄せられる。
「ちょ…っ!」
ダイレクトに膨らみを感じる場所に思わず硬直してしまう。
「よしよし、大丈夫。翔太郎くんのことも大好きよ」
「なんだ、それ」
「フィリップくんも、竜くんも、大好きだけど、翔太郎くんだって大好きに決まってるでしょ。やきもち妬かないのっ」
「妬いてなんかないっ!」
「ふふーん。名探偵鳴海亜樹子様には分かりますー。翔太郎くんは、私の事が大好きなんだよねー。妬いちゃったんだよねー」
「お、おまえなぁ…っ」
「でも、翔太郎くんのことだって大好きよ?だから、拗ねないの」
まるで子供をあやすように頭を撫でて、亜樹子が笑う。
678 :
キスの温度:2010/03/22(月) 15:57:09 ID:WDlbHwT0
拗ねるって何だ、俺は子供か?
ああ、もう何だか全部気に入らない。
「亜樹子」
「ん?ご機嫌は直ったかなー?」
ちゅ
一瞬の出来事だった。
翔太郎は亜樹子の顎の下から顔を近づけて、軽く、唇を重ねてみた。
甘い一瞬の感触が唇に優しく残る。
「……っ!」
慌てて口を押さえて飛びのいた亜樹子に、翔太郎が舌を出す。
「ばーか、油断するからだ」
「なななななにぃー!今の何ー!?」
「何ってキス……」
「ぎゃああー!言うなーーー!」
スパパパパーン!
亜樹子のスリッパが的確な角度とスピードで翔太郎の顔面に叩き込まれる。
「…っおっまえ、顔はねーだろ、顔は!」
「翔太郎くんが悪いんでしょーーー!」
「おまえが油断するからだろ!」
「うっわ、責任転嫁!卑怯者ー!」
「何がだよ!」
「い、いきなりキスとかねぇ!何ていうか、こう、そういうのには手順とか、ムードとかねぇ!」
「……つまり、ちゃんと口説けばいいってことか?」
「へ?あれ?え?うーん……」
「ったく、めんどくせぇな。亜樹子」
「へ?は、はいっ」
「確かに妬いてる。俺は妬いてる。文句あるか」
「え、ええっと」
「フィリップに膝枕してたのも気に入らない。照井に懐くのも気に入らない。ぜーんぶ妬いてる」
「……それ、口説き文句?」
「……悪いか」
「いやー、その……翔太郎くんらしいなぁ、とは思うけど。うーん、なんか口説かれてるっていうよりお説教な気が……」
「説教も兼ねてんだ。おまえが油断してるのが一番気に入らない。いいか、おまえにその気はなくてもな。
今みたいにキスくらい簡単に奪われるんだ。隙がありすぎなんだよ、おまえは」
「わ、私、そんなつもりないもん!仲良くしたい人と仲良くして何がいけないのよー!」
「だから、そういうのに妬くんだよ!」
ぎゃんぎゃん言い合ってる内容は馬鹿馬鹿しいことこの上ないのだが、だけど、何だか亜樹子はおかしくなってきた。
ああ、なんだ、私も翔太郎くんが大好きなんじゃない。
679 :
キスの温度:2010/03/22(月) 15:58:06 ID:WDlbHwT0
いい加減、不毛な言い合いにも疲れて、翔太郎が諦めたように亜樹子に背中を向ける。
「ねえ、翔太郎くん」
「何だよ」
「こっち向いて」
ぐい、と翔太郎の肩を掴み、視線を合わせたかと思うと何か言葉を紡ぐ前に亜樹子からキスを重ねた。
「んん……ッ!?」
一瞬、油断した翔太郎の口の隙間を縫って、積極的に舌を合わせる。
少し背伸びして硬直した翔太郎の首筋に両手を絡めてキスの続きを強請る。
「お返し!」
「亜樹……子……っ」
柔らかな感触は甘く神経を刺激して、体を熱くする。
ぷつん、と頭のどこかで理性の糸が切れる音がした。
(あー!もうやめた!我慢やめた!)
これで我慢できるほど子供でもなければ、男の欲望を自覚していない鈍感でもない。
(ああ、そうだ。俺は亜樹子がほしいんだ)
翔太郎は自分の中の欲求に素直に従うことにした。
悪いのは亜樹子だ。
「……ッ?」
不意に腰を抱き寄せられたかと思うと、位置を反転させ、亜樹子の体は壁に押し付けられた。
「ん……っ!?」
頭の後ろを支えられるようにして、顔を上向きにされ、ねじ込むようなキスが応えてくる。
「しょう……た、ろ……く……っ」
名前を呼ぼうを息をついた瞬間、舌を奪われた。
くちゃ……と濡れた音が合わせた唇の間から漏れ、亜樹子はその音の生々しさに驚いて、油断した。
その隙を逃さず、亜樹子の両耳を翔太郎の大きな手が覆う。
外の雑音から遮断された鼓膜の中に響くのは、キスの音だけだ。
自分のものではない感触と熱が、ねっとりと口内を支配し流し込まれた唾液に喉が鳴る。
敏感な粘膜が奏でる甘い水音は耳の中に響き、ストレートに脳に突き刺さるような刺激を亜樹子に与える。
(なななななに…っ?これって何よぅー!)
大胆さとは裏腹に、こんな大人のキスの経験は皆無の亜樹子には刺激が強すぎる。
頬が赤く逆上せて、拒みたいはずなのに拒めない。
もっと、と心のどこかでねだっている自分がいる。
だからこそ、唇と手が離れた時、少し寂しささえ感じて、涙目で翔太郎を見上げると、彼もまたどこか潤んだ目をしていた。
それを情欲と呼ぶのだと、亜樹子は知らなかったけれど。
「……仕掛けたのはおまえだ」
「……先に、したのは翔太郎くんでしょ……」
「舌までいれてねぇ」
「倍返ししただけだもんっ!」
「ああ、そうかよ。じゃあ、3倍返しされても文句言うなよ」
「へ?ええ?私聞いてな…っ!」
と、絶叫しようとした亜樹子の唇は、再びねじ込まれてきた翔太郎のキスで封じられ、反論の言葉を噛み砕かれた。
じたばたともがこうとしても、やはりそこは力の差で、頑強に抵抗を止められ有無を言わせない熱で更に深くキスを重ねられる。
舌に噛み付いてやろうかとも考えたが、何故だろう。
体が、いや、重ねられている唇が言う事を聞かない。
むしろ、積極的に応えてしまう。
濡れた音が耳に熱くて恥ずかしくてたまらないのに、もっと欲してる唇が翔太郎の舌に絡みつく。
(や、やだやだっ!私、何してんのよーーー!)
頭の中でツッコミをいれるのだが、まるで違う体になってしまったかのように翔太郎が与える熱に従ってしまう。
亜樹子は自分の体に起こっている変化に気づいてなかった。
彼の欲望に応えようとしているのだと。
それは他の誰でもない、翔太郎にだから芽吹く許しなのだと。
680 :
キスの温度:2010/03/22(月) 15:59:08 ID:WDlbHwT0
(や、やだ…っ立ってらんな…っ)
ガクリと足の力が抜けて、翔太郎の手から亜樹子の体が床に滑り落ちた。
「どうした?」
「こ、腰……抜けた……」
「そりゃ、ご愁傷様」
「だ、誰のせいだと思ってんのよー!」
「はいはい、俺のせいだな」
ぽん、と亜樹子の頭に翔太郎の帽子が被せられる。
「……これで分かったろ。変に男を刺激したり油断したりするな」
「べ、別にそんなつもりは……」
「おまえになくても相手にはある。……妬くのも楽じゃないんだ」
「へ?」
「あんまり、妬かせるな。しまいにゃキレるぞ」
帽子の鍔の向こうに、呆れたような、だけど亜樹子が初めて見る翔太郎の表情があった。
(……あれ?翔太郎くんって……こんな顔してたっけ……)
普段見ている翔太郎ではないような、不思議な感じがした。
胸のどこかが騒いで、疼いて、……熱い。
数え切れぬ程重ねあったキスの温度が、まだ引かない。
嬉しくて、ちょっと切なくて、胸が痛くて。
もう一度、してほしい、なんて思っている。
「あ、あのー、質問です」
右手を挙げて、躊躇いつつも翔太郎と視線を合わせる。
「何だよ」
「……その、翔太郎くんキレたらどうなっちゃう?」
「おまえなぁ……。これだけされても、まだ……」
「そ、そうじゃなくって……えっと、今の別にいやじゃなかったし、むしろなんか嬉しかったしって、その!ああ、私何言ってんだろ、も
ー!」
「……亜樹子」
「ははははははいっ」
「……今、キレた。悪いのはおまえだからな。俺がキレたらどうなるのか、今からじっくり覚えてもらう」
「へ?」
ぐい、と抱き上げられて目をぱちくりとさせる。
……これはいわゆるお姫様抱っこというやつですか?
と、何故か敬語で考えつつ、とりあえずスリッパを握り締めてみた。
「ああああの、翔太郎くん?」
「……殴られながらするってのはどうなんだ、とは思うが、ここは諦めて殴られてやる。だから、おまえも覚悟しろ」
するって何をですか、覚悟って何のですかっていうか、答えは聞きたくないー!
「ぎゃー!おろしてー!ばかばかばかー!エロ探偵ー!」
という亜樹子の響きは残念ながら、事務所の外にまでは響かなかった。
681 :
キスの温度:2010/03/22(月) 16:00:39 ID:WDlbHwT0
……のだが、ここに亜樹子の叫びを察知した(妖怪アンテナを持つ)聡明な少年が一人。
「ん?」
「どうした、フィリップ」
「いや……なんか亜樹ちゃんの叫び声が聞こえたような……」
「所長の?」
「ああ。……どうも、今は事務所に帰らないほうが良さそうだね」
「今は、とは?何かあったのか?」
「今、何か起こってる最中だと思うからさ。翔太郎は、ハーフボイルドだけど、キレたら開き直って暴走しちゃうタイプだからね。
事によっては、ほうっておいて近寄らないほうが面倒がなくていいんだ」
「?」
訝しげな照井にちらりと視線を投げて、それからまた山積みにされているファイルに視線を戻す。
(まったく……亜樹ちゃんも翔太郎をつつくのは程々にしておかないからだよ)
まあ、どうせなる様にしかならない。
フィリップにしては整然とした理論からは懸け離れた結論だが、この世で一番大事な相棒とこの世で一番大事な女の子のことだから、ただ見守るしかない。
(まあ、今がどうだって、この先翔太郎があんまり油断してるようなら、亜樹ちゃんは僕がもらうだけなんだし、今はいいけどね)
たとえ、何があってもきっと三人でいることは変わらないと分かってるから。
翔太郎は亜樹子に恋をしていて、亜樹子も翔太郎に恋をしている。
そう、今の段階ではそれが結論だ。
ただ、少し形が変わるだけで、フィリップが亜樹子を大事に思う気持ちはこれっぽちも翳らない。
どんなことがあっても、翔太郎も亜樹子も、フィリップの手を離しはしないだろう。
最後の最後まで自分たちは離れないだろう。
そう信じてる。
だとしたら、そのうち亜樹子が自分の恋人になるのも別におかしなことじゃない。
未来は、誰にも決められないのだから。
「ところで照井竜」
「なんだ」
「君が亜樹ちゃんを気に入ってることは知ってるけど、あまりちょっかいかけるのはやめてくれないか。仲良くするなとは言わないけどね」
「……どういう意味だ?」
「亜樹ちゃんは、僕らが、僕と翔太郎が、この世で一番大切にしてる女の子だからさ」
「……」
「本当に大切なんだ。君は分かってるはずだ。僕と翔太郎がどんなに亜樹ちゃんを大好きで大切に思ってるか。一言で言うと独占欲だね」
「……所長の気持ちはどうなんだ?」
「亜樹ちゃんの気持ち?それも君は分かってると思うけど?」
にっこり笑って、フィリップは今頃ある意味大騒ぎであろう事務所での二人の事を思う。
(翔太郎にだから、しょうがないって思うんだよ)
他の誰かなら、絶対に許さない。
翔太郎がフィリップにとってこの世で唯一無二の相棒だから、こうやって笑っていられるのだ。
「僕らは、何があっても亜樹ちゃんを、他の誰かにあげるつもりはこれっぽちもないんだ。分かるよね?」
魔少年の微笑みに、何か言いかけた照井が口を閉ざして不機嫌そうにコーヒーを煽る。
フィリップはあと数時間だけここで時間を潰してから帰ろうと決めて、ファイルにまた視線を戻した。
とりあえずこの未解決事件の山を検索するだけで、今日は十分に楽しめそうだ。
さて、そして、そろそろ夕暮れの時間が始まりそうな事務所では。
傷だらけの翔太郎と、怒りのスリッパを握り締めた亜樹子がベッドの上で背中合わせで、沈黙に耐えかねてそろそろ視線を合わせようかと考えて、今更だけどお互いの気持ちの在り処を確かめようと相手の指先を捜す。
「大好き」
と、ちゃんと言葉にできるのは、翔太郎が先か亜樹子が先か。
たぶん、フィリップでも分からない言葉の行方が決まるまで、あと、5秒―――。
終
682 :
キスの温度:2010/03/22(月) 16:04:12 ID:WDlbHwT0
亜樹子が大好きでたまりません。
ギャグできるヒロインは大好きだ。
エロ省略してすみません。祭り便乗失礼しました。
投下に遭遇しちゃったぜ! gj!
今後翔亜樹のままかフィ亜樹に転ぶかわかんなオチ大好きだ!!
翔亜樹もフィリ亜樹も竜亜樹も大好きだ
このW祭いいよいいよ〜
職人さんたちマジでGJ
アバンの食事シーンの照井の穏やかな笑みは萌える
なんつーかあのシーンは妹の彼氏と食事する兄と弟に見えなくもない
>>682 GJ!
やっぱ翔亜樹は最高だな来週の展開も超たのしみだ
ここんとこ随分GJを言ってる気がするな…w
何はともあれGJGJ!!
W祭り最高だな
>>668も
>>681もGJ!
来週は翔亜樹の膝枕が楽しみだ。でも照亜樹的には照井を睨みつける亜樹子の図が切ない
最近のWは燃えて萌えられるし続きが楽しみすぎる
祭りはいいけど、最低半日、10レス程度はあけるってルールはどうした?
せっかくの良作が流されるのは切ないよ……
>>656 >>668 >>682 全員乙!
どれもこれも萌えるな!
亜樹子って本当にいいヒロインだ
まあでも
>>688の言う通り
>*作品投下後、数レスまたは半日後の作品投下のご協力をお願いします(作品が流れるのを防止するためetc.)。
らしいから気をつけた方がいいかも
>>682GJ
亜樹子表情豊かで自分もも好きだ
普段コミカルだからこそ
女の子の顔をのぞかせる瞬間のギャップがタマラナイ
乙女乙女してる女の子よりも、明るくてサバサバしてる、だけども時には乙女っていう女の子の方が、親しみやすいっていうのがあるのかもな。
俺の近くにこんな子がいたら、間違いなく嫁にする。
亜樹子かわいいよ亜樹子。
しかし映画の赤あらすじ見ただけで愛ニード侑がたまらんね!
赤映画は侑愛の愛の物語ですね
わかります
694 :
693:2010/03/23(火) 00:03:04 ID:OunihvjD
夏みかん、次は警察の世界に行くらしい
いつか亜樹子が照井のバイクの後ろに乗らないかな
もしくはバイクモードのアクセルでもいい
本編もすべての職人も、すばらしいお宝をありがとうと言いたい。なんという萌え!
どの作品のフィリップも、まずずっと3人でいることを前提に考えてるところがらしくて好きだ
翔太郎と亜樹子がフィリップの世界の中心なんだろうなあ…
>>696 いい女になっていくなカンナは
そして下の方のリンクで渡とユウトとミライ君とリオ様がユニット組むと言うページ合って吹いたw
>>696 ホント、どんどん綺麗になってくな
これで数年後、別のドラマか映画で再度井上と共演してくれたら
確実に萌え死ねる自信があるww
>>699 更にそこでいちゃついてくれたら、確実に祭りだなw
>>696 ディケ陣がその世界に乱入→W夏みかんと3Pとか良いかも
早くそのドラマ見たいぜ
いっそのことゴルファーの世界のもやしと失踪人の世界の夏みかんで
いちゃつけば良いよ
>>702 世界を超えた愛………ゾクゾクするねぇ!
と思ったが、そもそもオリジナルが世界を超えた愛だった。
今のとこ09特撮の中じゃ夏みかんが一番の出世コースかな
だね。夏みかんが一番仕事がコンスタントだと思う。
本当に何年後かに士と夏みかんの中の人で、ゴールデンでドラマとかしてくれたら最高なのに。
ところで連休にWを一話から見直していたら、初期のフィリップの亜樹子への懐き具合に萌えた。
計算外の亜樹子に興味津々で、一気に距離を縮めてる感じでいい。
若菜姫との行方も気になるけど、フィリップにとって亜樹子も大事な存在でいてほしいよ。
>>706 何言ってんだ
すでにゴールインしてるだろw
あの噂ってマジなの?
士と夏みかんの人が付き合ってるって噂のことか?
所詮噂だし。事実でも本人たちの好きにさせてやればいいしな。
園咲姉妹って妊娠したら周りに対して一気にデレそうな気がする
W全盛期に今さらな質問でなんだが、士と夏みかんは一応公式認定でいいんだよな?
手持ちの雑誌の相関図には、「(夏海を)守る」と書かれてるんだが……
ちゃんと公式認定されてるのは平成だと名護恵とトドロキ関係ぐらいだと思うけど
はたしてW内で公式カプは成立するのか…まず無理っぽいが
照井→亜樹子をやってくれないかな。成立しろとは言わないから
>>712 公式でらレビや映画でも士→夏海は確定だが
夏海は士のことは仲間止まりのような・・・
>>715 だが見てる側には映画のあれは明らかに愛してると妄想出来るのも凄い
>>715 でももやしに実質的なプロポーズしてたよなw
「士くん1人くらい暮らすスペースはあります!」だっけ
あれはキタワ
ユウスケ…(´・ω・`)
>>713、
>>712 いろいろと納得した、ありがとう
キバの印象強すぎて、どうもそういった目で見てしまう癖がついたようだ
719 :
712:2010/03/24(水) 19:05:29 ID:71XcQnP7
すまん、アンカーミスった上にリロードしてなかった
>>718のは、
>>712じゃなくて
>>715だ orz
>>715 確かに逆プロポーズだw
つか、すでに二人の居候抱えてるだろうと画面に突っ込んだのはいい思い出ww
720 :
719:2010/03/24(水) 19:08:48 ID:71XcQnP7
721 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 23:23:52 ID:zH6tZclu
テレビ→仲間止まりだったかもしれないけど
夏・冬映画後は恋愛感情として意識するだろ
あの流れは
>>722 「俺にはお前しかいない」って言ってる人に扉の向こうから「帰ってください」
これなんて昼ドラ?
まじかよ…ちょっとDVD借りてくる
7スレで渡×静香投下したものです。
ダブルと士夏海流れぶったぎりで申し訳ありませんが、名護めぐ絡めた続きを書いたので
投下します。エロなしです。
中身は一応、渡静香と名護めぐで。
短いです。
言葉より確かな幸せの数
「名護さん!僕、今日は名護さんに報告があるんです!」
「ほう、何かいいことでもあったのかな?聞こう、言ってみたまえ」
「僕、結婚することにしました!」
ぶっっっっっ!!!
めいっぱい噴き出したコーヒーを、とっさに盆で防いだのは見事な反射神経だった。
「ど、どういうことだ、渡くん!」
「いやその、ですから、僕、結婚することにしたんです」
「誰と!」
「静香ちゃんです」
満面の笑みで、少し頬を染めたりなんかされると、そこらの女の子より可愛らしい。
「そ、そうか、うん、それはおめでとう」
取り乱したところを見せたくはないのだが、隠しきれず、不審な行動になってしまう。
「しかし、まだ彼女は高校生じゃなかったか?」
「今年の春には卒業なんです。それで、彼女が高校を卒業したら、ってことで決めました」
「なるほど」
「それで、やっぱり名護さんには早く報告しないとと思って。ほら、結婚に関してはずっと先輩なわけですし」
先輩?
耳に心地良い単語に、名護の顔が引き締まり、心が高揚する。
そうだ、俺は結婚に関しては先輩だ。
よって人生の先輩でもあるわけだ。
ここは、先輩としてあらゆる助言をしなければ!
「渡くん」
「はい」
「もう、彼女のご両親には挨拶は?」
「ええ、先日」
「そうか、ご両親はびっくりしていただろう。だが、それが正常な反応だ……」
「あ、いえ。何だか、感激して泣かれちゃいました。『うちの静香でよければさっさと持っていってください』とかも言われました」
「そ、そうか。それじゃえっと、プロポーズはしたのか?」
「いやその、されました」
「え?」
「静香ちゃんからプロポーズされて、僕、うんって答えたんです」
ちょっと待て。
それは男としてどうなんだ?
いけない、それは許されないことだ!
「渡くん!」
「は、はい?」
「では君は生涯の伴侶となるべき女性に、プロポーズをしていないわけだな?」
「……されたんじゃだめなんですか?」
「それはいけないことだ。考えてもみなさい。男からプロポーズもせずに結婚など、彼女の女性としての矜持はどうなる」
「はぁ……」
困惑したような渡に、名護は更に言い募る。
「だから、君はきちんと彼女にプロポーズをするべきだ!分かったら、さっさとプロポーズをしてきなさい!」
とカフェ・マル・ダムールに名護の一喝が響いた。
「……と、言うわけで、言ってみようと思うんだけど……」
ちょこん、と正座した渡がまっすぐに静香を見上げる。
「……うーん、渡がそうしたいのならいいけど」
何やら大事な話があると言われ、静香が渡の家に駆け込んできたとき、そこでみたものは玄関ホールで正座をして静香を出迎える渡の姿だった。
何事かと聞いてみると、素直に名護に言われた事を話すものだから呆れる。
まあ、尤も、そういう素直なところがほうっておけなくて可愛いのだが。
「えっと、それじゃ、はいどうぞ」
静香も渡の前に正座をして、まっすぐに視線を合わせる。
「……ええっと、その、し、静香ちゃん」
「はい」
「……なんて言えばいい?」
「……あのね」
はあ、とため息をついて静香は膝を立てて渡の両頬を手のひらで包んだ。
「渡が言いたいように言ってくれればいいんだよ」
「……」
と、言われても難しい。
プロポーズをしなくても、もう静香をお嫁さんにすると決めてしまった気持ちが揺らがないのだし。
だが、名護に言わせると、それは男としてあるまじき事らしいし…。
「ね、渡」
「え?」
「渡、あたしをお嫁さんにするの嫌になった?」
「そ、そんなわけないよ!」
「だったら、難しく考えないでいいよ」
そう言われて、渡はじっと静香を見つめた。
大きな目、白い肌、よく喋る賑やかな声を発する唇。
何もかもが自分と違っていて、何もかもが愛おしい。
静香のどこが好きなんだろう?
今まであまり考えたことのなかった当たり前の事を考えてみる。
出会った日から、自分の世界に飛び込んできた女の子。
ずっと一緒にいてくれた。
ずっと繋がっていてくれた。
世界を見せてくれた。
何も怖がらないで、受け入れてくれた。
音楽以外何もなかった世界の中で、音楽以外に傍にあったたった一つの優しさ。
……彼女は、僕を、信じられないほど大事にしてくれた女の子。
ああ、そうか。
渡は自分の頬に当たる静香の両手に自分の手を添えた。
この温もりこそが、誰にも譲れない、手放せない愛おしいもの
「……静香ちゃん」
「何?」
「僕、静香ちゃんが大好きだよ」
「うん、知ってる」
静香がにっこりと笑って、渡に手を添えられたまま額と額をくっつける。
鼻先が触れ合いそうで少しくすぐったいけど、これは何て心地良い距離。
「あたしも、渡が大好きだから分かってる。渡はあたしが大好きだって」
「うん。だからね、僕を幸せにしてください、じゃなくてさ。僕と一緒に幸せになろうね」
「渡……」
「僕も静香ちゃんを幸せにしてあげたいから、だから、一緒に頑張りたいな」
「……素直でよろしい」
なんて渡らしいまっすぐな誠実さだろう。
静香は、胸の奥がきゅん、と音を立てるのを聞いた様な気がした。
(大丈夫。あたしたちは絶対に幸せになれる。ううん、ずっと幸せでいられる)
ずっと奏でられる心地良い音楽のように。
彼のバイオリンの音のように。
「あたしも渡を幸せにしてあげたいの。生きてて良かったって笑っててほしいの。何があっても渡を守りたいの」
「静香ちゃん……」
「一生、渡と一緒にいるってもう決めちゃったんだからね!」
あの頃、少年と少女だった二人は、今、恋を知って大人になった。
不思議なくらいに全て、何一つ二人の間にあったものを壊すことなく、揺らがせることもなく。
この絆がある限り、幸せになれないわけがない。
幸せになれると、強く確信して繋がれた手はキスが終わっても離れることはなかった。
「……つくづく、余計な方向への説教が得意な人ね」
「どういう意味だ」
「はぁ、あのねぇ。渡くんたちには渡くんたちなりのスピードとか空気とかあるんだから、無駄口突っ込まないほうがいいわよ。……もう遅いけど」
「何を言ってる!いいか、俺は人生の、結婚の先輩としてだな……」
ああ、こうなると何を言っても聞きゃしないのだ、うちの旦那さんは。
と、恵は呆れて何やら熱心に言い募る名護に背を向けてため息をついた。
(……プロポーズしてないのは自分だって同じじゃない)
何だか勢いに飲まれるまま結婚を決めて、別に後悔はしてないくらい幸せだけど、自分もしていない事を渡に説教する通りはないだろうと思うのだ。
(まあ、してないのを忘れてるだけなんだろうけどね)
恵は名護が何やらくどくど言葉を続けているのをさらりと受け流し、キスで言葉を封じた。
「な、な、な……」
「おしゃべりは終わり!夫婦の時間にしましょ?」
「は、はしたないことを言うな!」
「はしたないって何よ!夫婦なんだからはしたないわけないでしょ!渡くんたちに、いい夫婦のお手本を見せたいのなら、ちゃーんとあたしと仲良くしなきゃ!」
恵にそう言われ、それもそうかと思い直す。
今後、渡に夫婦生活についてたずねられた時に、何も応えられないようでは先輩としての立場がない。
「……ひとつ言っておくけど、渡くんに何を聞かれても、こういうことだけは夫婦の秘密よ?」
「……それくらい分かってる」
それからもう一度キスをして、灯りを消した。
自分たちにはプロポーズは必要ない。
恵は、そう思っている。
何故なら、彼がこうやって傍にいてくれること。
それは言葉より確かな幸せなのだから。
それぞれの想いの形を繋いで、きっと未来は幸福以外あり得ない。
そう、この世界はきっとずっと幸せに満ちていくだろう。
終
以上です。書いてみて思ったけど、やっぱり名護さんは最高です!
730 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:43:28 ID:3q2R8NYY
>>729 ああったまらん!GJGJ!
やっぱり渡はヒキの癖に美少女の通い妻、753は太もものまぶしい嫁がいて羨ましいわ
過去編のメンツも幸せになって欲しかった…
>>729 GJGJ!
今度はぜひ名護恵の夫婦の時間が読みたい!
DCDは士の方が夏海への思いが強いって方が
ネタ的にGJだなぁ
>>729 GJです!
久々のキバSSで実に嬉しいこんなに嬉しいのは(ry
>>729 GJ!!渡と静香は本当に可愛いなぁ〜。見てて和む。
そして、やっぱり名護さんは最高です!!
おおお久しぶりのキバ!
>>729さんの渡静香好きだったので続編めっちゃ嬉しいです
名護恵もキバ最萌えカプだから読めて幸せ!甘くて幸せな雰囲気GJ!!
>>730 過去編といえば今まで投下されたキバの作品で、音ゆりの長めな話がないので読んでみたい
ラブラブカップル時代でこっちが恥ずかしくなるくらいの二人とか
二人とも戦士だから体力あるだろうし、一晩の回数多そうw
うおおおおおGJ!!
渡静も名護恵も大好物だ!!
>>729さんも最高です!
渡静&名護恵GJ過ぎる!良いなぁ和むなぁー。昼時に最適だ!
>>729さんは最高です!
GJGJGJGJGJGJGJGJGJ!
くそうGJが足りない気がする
前回の渡静香も最高に萌えました
幸せなSSが一番読んでいて楽しい
名護さんはやっぱり最高です!
渡静もいいな。
>>729 渡と静香ちゃんいいなあ・・・
可愛いカップルだよな、本当。
名護恵も最高だー。
このスレは過去作品もコンスタントに投下されるし、投下できる雰囲気なのが良い。
保管庫も更新されてて、じっくり楽しんできたとこだよ。
管理人様、いつも乙です。
さあ、明日のWでまたどんな祭りが起こるかw
個人的には、亜樹子に膝枕されるボロボロの翔太郎が楽しみだ。
>>740を読んで、早速保管庫へ行ってきました。
管理人様、いつもありがとうございます。
初期の頃、書きづらいと言われてたWが10個もあって、ちょっとびっくり。
保管庫更新乙です!
特に例のコピペが素晴らしいwww
まとめて読むと改めて職人gj!
743 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 08:29:30 ID:l2qhWsCk
マジシャンはレギュラーになんの?
リリーもエロいけど心配してる冴子さんもエロい!!
てか竜は童貞か
照亜樹派としてはラストで所長に焼いてほしかったw
次回夢の中の亜樹子と刃さんの結婚式に照井がいたのでその場面に期待
冴子さんセクシーだな
今日のW・・・翔亜樹やっぱ最高だああああああああーーーー
尻彦さんのガウンで先生と冴子さんは直差しを…
リリィと照井のエロが読みたいです…
リリィにキスされて真っ赤な顔で俺に質問(ryな照井に笑った
二人して自分の唇を指さす亜樹子&フィリップに和んだ
フィリップは「キス」を検索して実際に試そうとすればいい
照井さんはフラグ多いな
753 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/28(日) 14:06:10 ID:KdOGCCS3
リリィ→照井→亜樹子に萌える
来週の結婚式亜樹子だと思ったら妹だったんだな
ついにシスコン属性まで付加される照井もそれはそれで楽しみだw
照井妹は髪型とか雰囲気が亜樹子に似ている気がする
妹に似てる亜樹子を放っておけないと思ってたけど実はそれだけでもなかったという展開を妄想したい
>>744 俺も間違いなく童貞だと確信した
あのシーンで亜樹子が嫉妬していなくて残念だったわー
翔太郎がされていたら怒髪天を衝く勢いで引き剥がして欲しいw
全編頭の翔太郎への反応と後編ラストの照井への反応を比べると
亜樹子的には翔太郎>照井なのかな
個人的にはリリィと取り合ってくれたほうが嬉しかったけどw
今日のWよかったけど
ディケイドの再放送もよかったなぁ
真剣世界の後編は公式士夏認定回だと信じてる
>>755 むしろ照井さんが内心
亜樹子が嫉妬していなくて残念がっていたらいいな
>>751 キスの相手は亜樹子で把握した
>>758 人形話の時はあんなにベッタリだったからなww
それを思い出して残念がってる照井が見てみたい
ナスカ商品化おめ
ナスカ商品化おめ
お姉さまどんどんエロくなっていく…
生理用品のCMに夏みかん発見!
きっと士とした後は
あれをつけてるんだなw
上のほうで翔亜樹エロ投下したものですが、先週と今週で翔亜樹熱がたぎって抑えられませんでした。
27、28話視聴前提ネタバレありで、翔亜樹エロ投下します。
ほのぼのラブラブで、前よりはエロ度は増してるはずです。
「ねえねえ亜樹子ちゃん」
「何ですか、リリィさん」
鳴海探偵事務所の和む午後に、女二人の会話が弾んでいる。
尤も、リリィがここに来る理由は照井会いたさになのだが。
最近では、しょっちゅう来るようになり、すっかり亜樹子とも仲良くなってしまった。
今日は、先ほど翔太郎とフィリップと三人で出かけてしまったと聞いて、盛大に残念がりながらもお土産のプリン片手に亜樹子とのおしゃべりを決め込んだというわけだ。
「亜樹子ちゃんはさ、照井さんじゃなくってあの探偵さんが本命なんでしょ?」
「へ?え?」
「見てれば分かるもんー。やきもち妬いてたし」
「そ、そんなことないよっ。リリィさんの勘違いだと思うなっ」
おもわず口いっぱいにプリンを掻き込んでむせ返ってしまう。
「えー、そうなの?せっかく応援グッズ持ってきたのに」
「応援グッズ?」
「うん、これ」
じゃーん、とリリィが広げて見せたものに亜樹子は思わずスプーンを取り落とした。
「ただいまー」
「うぉーい、今帰ったぞ、亜樹子ー」
そう言いながら翔太郎とフィリップが事務所のドアを開ける。
だが今日は、いつもだったら当たり前のようにある亜樹子の「おかえりー」の元気な声と笑顔がない。
「あれ?おい、亜樹子どこだ?」
「ここにはいないみたいだね。自分の部屋じゃない?もう今日は遅いし、先に休んだのかもしれないよ」
「そうかもな。さて、俺たちも休むか」
「ああ、僕はガジェットのメンテナンスをしてからにするよ」
「それじゃ、コーヒー淹れていってやるよ」
「遠慮しておくよ。君より照井竜の淹れるコーヒーのほうが美味しい」
「……悪かったな」
「紅茶は亜樹ちゃんのほうがおいしいしね。亜樹ちゃんが起きてたら紅茶を頼みたかったところだけど。それじゃ、おやすみ翔太郎」
「ああ、おやすみ」
ガレージへ消えるフィリップを見送ってから、翔太郎は帽子を掛け、ネクタイを引き抜き、息をついた。
(に、しても亜樹子のヤツ、本当にもう寝てるのか?)
時計を見ると、12時少し前を指している。
確かに遅い時間だし、今日は遅くなると前もって連絡もしてあったのだからいなくても仕方ないかもしれないが、何だか少し寂しい。
(おやすみ、くらい言ってきても問題ないよな)
翔太郎はそう思い、亜樹子の部屋へ脚を向けた。
以前、翔太郎が使っていた元々物置だった部屋を綺麗に片付けて、今は亜樹子が使っている。
建物の奥まった場所にあり、もしも敵にここが襲撃された時でも一番に亜樹子を逃がすことができると思い、ここを亜樹子の部屋にしたのだ。
ドアをノックしてみる、一応、控えめに。
こんこん、とくぐもった音が響いた。
「おい、亜樹子、もう寝てるのか?」
「え?しょ、翔太郎くん?おかえりなさい」
そあの向こうからはっきりとした声が聞こえ、何だ起きてたのかと分かりフィリップに紅茶を頼もうと口を開きかけた時
「あ、あの、翔太郎くん、ちょっと入ってきてくれる?」
と何処か慌しいような亜樹子の声がした。
「どうした?なんかあったのか?」
「いや、その……ちょっと見てほしいものがあるなぁ、なんて」
「何だよ、じゃあ入るぞ」
ノブを回して無造作にドアを開けて、油断しきっていた翔太郎が見たものは
「……へ?」
と間の抜けた声しか出せないような光景だった。
「ちょ、ちょっとさっさと入って閉めてよ!」
「は、はいっ」
慌てて部屋に入ると後ろ手にドアを閉める。
「……おまえ、それ、何の真似だ?」
と、至極当然の台詞を翔太郎が口にする。
目の前には思ってもみない、というか、何でそんなもの着てんだ、と突っ込む以外ない亜樹子が立っていたからだ。
藍色のスカーフも眩しいセーラー服。
しかしこれがまた童顔とよく合うものだから、現役にしか見えない。
「リリィさんが、探偵なら潜入調査とかも多いだろうし、こういうの役に立つんじゃない?って、昔着てたのをくれたの。
で、ちょっと着てみたんだけど……」
「今日、リリィが来てたのか」
「うん。で、その、えっと、これどうかな翔太郎くん」
ちょっとスカートの裾をつまんだりなんかしてみて、少し恥ずかしげに翔太郎の反応を伺う。
「あー、うん、その……いいんじゃねぇ?」
直視には少々刺激的で、翔太郎は少し目を反らして無難な感想を口にする。
いつもはもっとあっけらかんを出されている脚も、スカートとなると妙な色気をかもし出しているように感じてしまう。
「もう、仕事に使えるかどうか確認したいのに」
「まあ、高校に潜入とかあったらイケるかもな。じゃ、確認終わりということでおやすみ、亜樹子」
「ちょ、ちょっと待った!」
背を向けて部屋をさっさと出ようとした翔太郎の背中を、亜樹子が思い切り引っ張る。
「何だよ、もう感想は言ったぞ」
「うん、えっと、その、ね。もう一個聞きたいなぁって」
「何だよ」
「……こういう格好、翔太郎くん嫌い?」
「へ?」
「や、やっぱりリリィさんみたいな色っぽい格好のほうが好み?」
「いやそりゃあの格好で反応しない男は、たぶん照井くらいで……って」
と、そこまで言って亜樹子が膨れっ面になっていることに気づいた。
「……おまえ、何怒ってんだ」
「怒ってないもん」
「じゃあ、拗ねてんのか?」
「拗ねてもないっ」
むーっと頬を膨らませてツンツンした態度を取られると、何だかひどく可愛らしく見える。
(あー、そっか、そういうことか)
と、気づいた翔太郎が頭を掻いて亜樹子の前に座る。
スイッチが入ってしまった。
そりゃもうしっかりと。
「あのな、亜樹子」
「何よ」
「俺の一番の好みは何も着てないおまえ」
「へ?」
「一番良く見てるおまえが、一番好み」
「ばばばばばかー!」
飛んできたスリッパに大人しく殴られた後、あーあ、疲れてるのに疲れることしたくなっただろ、と耳元で囁いてやった。
しかし、何だか犯罪気分になるのはセーラー服のせいか、似合いすぎる亜樹子のせいか。
スカーフを落として紺サージのプリーツスカートの中に手を入れると、何だかいつもと違う興奮を感じる。
「ひゃう…っ」
まだ行為に慣れていない初心な反応が翔太郎にはどうしようもないほど、愛おしい。
回数を数えるなら、両手の指を往復できるくらいだろう。
にも関わらず、亜樹子がこんな挑戦めいたことをした理由がどうにも分からない。
(まだマンネリになるほどしてるわけでもないのに。……また、何を変な事考えてんだ、こいつは)
どうせ素直に聞いても答えるようなヤツじゃないのは分かっている。
だとしたら、この後ででも構わないだろう。
白い制服の上から腹を撫で、膨らみに辿り着くと優しく指を埋める。
布の擦れる音の下に感じる柔らかな肌の感触がもどかしく伝わってきて、ゆっくりと手を動かすと亜樹子が甘い声を鳴らした。
(猫みたいだな)
気まぐれで、無邪気で、飽きない。
こんな女は初めてで、おそらく、こんなに本気になったのも初めてで。
だからこそ、まだ言えない想いを心の中に翔太郎は抱えているのだけど。
「…は…っぁ……ぁっ」
亜樹子が彷徨うように手をシーツに投げ出し、その手に翔太郎は自分の手を絡めた。
小さな手が汗ばみ始めていて、亜樹子の体の隅々に刻まれつつある自分の痕を確信する。
「亜樹子……」
「ん……?」
「脱がすぞ」
「……せ、宣言しなくていい…っ」
「おまえ、黙って脱がせようとすると殴るだろ」
「……だって、びっくりするんだもん」
「だから宣言しただけだ。まあ……ちょっとセーラー服のままってのもいい気はするけど」
「スケベ!」
「男なんだからしょうがないだろ」
「うっわ、開き直った!」
「悪いか」
そのままスカートのファスナーを外し、セーラー服を脱がせる。
ふんわりとした肉付きの綺麗な白い体が視界に眩しい。
まだ男の手に慣れていない体を見るたびに、翔太郎の中に広がるのは独占欲だ。
他の誰も触れていない瑞々しい花のような体に手を這わせる。
「ひぁ…っあぁ……っ」
切ない声を挙げて敏感な反応を返す亜樹子にキスを落とす。
「ん…っやぁ、そこぉ……っ」
指の腹で柔らかな乳房の先端を撫でると固く起き上がり、しっとりと汗を纏いまるで潤滑油のように翔太郎の指を馴染ませる。
「は……っぁあっ」
小振りだが感度の良さはよく知っている。
翔太郎はちゅ、と音を立てて唇にキスを落とすとうなじから鎖骨へ辿るように唇を這わせ、尖らせた舌先で指で愛撫していた薄桃色の綺麗な蕾をつついた。
「ひゃう……っ」
背中をしならせるように反応する亜樹子の声が可愛らしくて、もっと聞きたくて口の中に含んだその固さを、歯で、舌でたっぷりと堪能する。
「あ、あぁ……っやぁ…んっ」
「いやか?」
「ちが……っああぁ……っ」
そんなことはない。
まだ慣れないし、恥ずかしさで死にそうになるけど、だけど翔太郎にこうやって触れられる時間は贅沢で幸せだと思う。
(だって……翔太郎くんだから、だもん)
悔しいけど、好きだ。
自分でも分からないくらいに、翔太郎が好きだ。
だけど、彼には自分より大事なものがある。
それは亜樹子にとっても大事なものだ。
だからこそ、こうやってお互いを確かめ合うことの意味を探している。
翔太郎の手が亜樹子の脚を撫で、そろそろと内腿を撫で上げる。
爪先で引っかくように手を上下させると、亜樹子が脚から力を抜こうとしているのが分かる。
「亜樹子……」
「ん……しょ、たろ……くん。お願い……触って……」
潤んだ目で亜樹子が翔太郎に強請る。
「……いつの間にそんな強請り方覚えた」
耳元で攻めるように囁くと亜樹子の脚の付け根に指を沈める。
粘着質な淫らな音が零れ、亜樹子は自分の中に侵入する指の感触に神経を集中させた。
骨ばって、長くて綺麗な指。
彼の手は戦う手、守る手、いつでも他の誰かのための手。
だけど今だけは自分を愛するためだけの手。
そう考えるだけで感じてしまう。
セックスは回数じゃない。
相手の愛情を信じて受け入れて、馴染むのだ。
「あ、…ぁっ、ん……っ!や…っ動かしちゃ…っぁあっ!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と滴るような甘い水音に翔太郎の喉が渇く。
まだ男に馴染んでいないそこは、ともすれば指を押し出そうと蠢き、そのくせ奥へと誘おうともしている。
押し広げるようにしてもう一本指をねじ込むと、きついのか亜樹子が眉根を寄せる。
それがまた苦痛と快楽の色を同時に内包していて、翔太郎にはたまらないのだが。
熱い肌より尚熱い粘膜の内側で指を擦らせ、その甘い熱を指で楽しむ。
「はぁ…ぃ、い……っ、しょ、たろ……く……っ」
「いや?いい?聞こえない」
「い、い……よぉ……っ翔太郎……く……っ」
切なげに訴える声はいつもの元気な亜樹子の声とは違い、翔太郎に縋るような甘さに潤んでいて、ほのかにピンク色に染まる汗ばんだ白い体を捩る様はたまらない。
「あぅう……っ!」
亜樹子の内側で一番感じる場所を探り当て、ぐい、と力をこめるとバネの様に翔太郎の腕の中で亜樹子の体が跳ねる。
「や…っ!だめだめ……っそこ……ぉっあぁ、……ああぁっ!」
軽く達した悲鳴を聞いて、蜜が絡みついた指を引き抜いてペロリと舐める。
生暖かい「女」の味がした。
(やべ、限界)
「亜樹、子……っ」
「ひぁっ……あぁぁ……っ!」
蜜が伝うそこに一気に根元まで挿れると、亜樹子の体が悲鳴と共に震え上がった。
「……っき、つ…ッ亜樹子、大丈夫、か……?」
「ふぁ…ぁ、あ……ッ……んっ」
返事になっていないが、痛みはなさそうだ。
締め付けてくる震えは、翔太郎の頭の芯まで突き抜けそうで少しでも動くと達してしまいそうだった。
「も……とっ翔太郎く……っ」
軽い震えの中で翔太郎の腕に縋るようにして、何処かへ飛んでいきそうな体を縫いとめる。
「ぁああっ!」
不意に腰を抱えられ、動き出した翔太郎の攻めに亜樹子が切なく悲鳴を挙げる。
体の中を掻き回され、熱く擦られ、交じり合う水音と荒い息と嬌声が夜の部屋の空気を濃密に染め上げていく。
「ぁ、ぁあっ!しょ、たろ……く……っ」
まだ、慣れない。
だけど気持ちよさも分かってきた。
好きな男に抱かれる快楽は、女だけの特権だと。
「や…っぁあっ!あ…っだめ…なんかだめ…っ」
亜樹子が涙目で組み伏せている翔太郎を見上げる。
言われずとも、繋がっている場所で感じている。
繋がり、濡れた場所の奥から蠢く様にきつくなってきているのが分かるからだ。
ぽたり、と翔太郎の汗が落ちて亜樹子の肌で流れた時、ぐい、と強く奥へと突く。
「ぁああっ!ぁっ!」
のけぞるように背中をしならせて亜樹子が翔太郎にしがみつくと、力の入った脚を宥めるように腫れた花芯を翔太郎の指先が撫で上げる。
「やぁ…っそれだめ…っだめ…っ!」
一番感じるところを攻められるのは、絶頂が近い体にはいっそ酷だ。
だが、翔太郎は構うことなく、今度は指先で敏感な肉芽を抓りあげた。
「あぁああっ!あ…っあっ!」
「く…っ!」
「だめ…っも…っだめぇ……っ!」
亜樹子の中が奥から波が押し寄せる。
自分では止められない苦しさに身を任せると、それは絶頂に変わる。
「や…ぁっだめだめ、……あぁああっ!」
亜樹子の中に痛みにも似た締め付けが走った瞬間、翔太郎もそのまま絶頂まで誘われる。
「う、あ…っ!」
まずい、と思った時は遅かった。
外に出すつもりだったのに、しっかりと中で出してしまいしかもそのままぐったりと亜樹子に倒れこむ。
(やべ……ゴム忘れてた)
尤も、今更思っても仕方ないのだが。
「は……ぁっはぁ……」
亜樹子はといえば、まだ弛緩しきった体でゆっくりと視線だけを翔太郎に向けた。
「……翔太郎くん」
「何だ?」
「……このばかー!」
スパーン!
どこからか出したスリッパで翔太郎の頭を亜樹子がはたく。
「ちょ、中で出したでしょ、今!中で!」
「不可抗力だ!」
「我慢しなさいよ!」
「できるか、あんなもん!おまえが締めすぎなんだ!」
「なんてこと言うのよー!」
「俺だってそのつもりはなかったんだ!」
「でも結果的にダメじゃないー!」
「だから不可抗力だって言ってるだろ!気持ちよすぎて我慢できるか!」
「何か嬉しいけど嬉しくないー!あああ、シャワー!シャワー行って来るからね!もうばか!」
べーっと舌を出して、亜樹子が脱ぎ散らかしていたセーラー服を着て部屋をせわしなく出て行く。
「……つか、まあ俺が悪いよなぁ」
だけど、もしそうなったらそうなったで悪くないんじゃないだろうかと思ったりもする。
今すぐには無理でも、今三人のこの事務所に家族が増えるのは構やしない。
むしろ歓迎だ。
「……ま、でもしばらくはさせてもらえそうにないな」
まあ仕方ない。
しばらくは、頭の中にある亜樹子の記憶だけで自分を慰めることにしよう。
「……今日はここで寝るかな」
疲れきった体をベッドに倒して、翔太郎は目を閉じた。
熱いシャワーを頭から浴びて亜樹子は体に残る余韻を洗い流す。
太腿を伝う感触が生々しくて、さっきまでしていた行為を否が応でも考えずにはいられない。
(もう…っ信じらんないっ)
だけど、同時に思い出す、翔太郎の視線、手、汗、肌の熱、匂い。
全部が亜樹子をちゃんと愛してた。
(……誘ったのは、あたし、だもんね)
セーラー服だって何だって、翔太郎の反応が一番気になるのだ。
リリィが「男の人っていつもと違う刺激に弱いから、これ着て迫っちゃえ♪」とセーラー服を差し出して来た時だって拒みきれなかったのは、
以前翔太郎がリリィのマジシャン姿にデレデレしていたことを悔しいくらい覚えていたから。
自分の目の前で、翔太郎が他の女の人に優しいのが腹が立つようになったのはいつからだったか覚えていないけれど、
リリィの時にはそりゃもう完全に嫉妬だったと今なら自覚できる。
(翔太郎くんだし、しょうがない……よね)
シャワーを止めて息をつくと笑みを浮かべている自分に気づいた。
リリィの言葉を思い出したからだ。
「やっぱり、女の子だから恋に頑張れるんだよね!」
そうだ、世界中の女の子が持っている力で共通しているたった一つのもの。
それは恋の力だ。
恋のために戦う、なんて歌もあったっけ。
そう、それは女の子だけの力で、特権で、強さだ。
(よし!もっともっと頑張れあたし!)
今だってかなり幸せだけど、今からの未来はもっと幸せにならなきゃと思うから。
翔太郎と、フィリップと三人で。
(ずっと、三人でいたい)
ずっと、翔太郎とフィリップと三人でここで、この街で生きていきたい。
翔太郎とフィリップだけじゃない。
この街で出会った全ての人たちが愛おしい。
誰も欠けて欲しくないほど、もう亜樹子はこの街を愛していた。
シャワールームを出て窓を開けると、風が亜樹子の頬を撫でた。
ああ、今夜もいい風が吹いている。
きっと自分のベッドでぐっすり眠ってしまっているであろう翔太郎を思って、亜樹子はスリッパを握り締めた。
起こして叩き出すか、キスして添い寝してやるかは、寝顔を見た瞬間に決めてやる。
終
フィリ亜樹も照亜樹も大好きなんですが、どうも自分に書き易いのは翔亜樹のようです。
先週の、リリィにデレデレしてる翔太郎に容赦ないツッコミをいれる亜樹子に萌えまくってしまいました。
ら、今日の膝枕で更に萌え、ベッドの隣に亜樹子が普通に腰掛けるので撃沈し書かずにいられませんでしたwww
あああ、他の職人さんもカモーーン!!
翔亜樹もフィリ亜樹も照亜樹も読みてぇぇぇ!!!
>>770 GJ!
最高もうほんと最高翔亜樹最高今週の翔亜樹も最高そしてあなたの作品も最高
もうほんと最高しか出てこない!
>>770 あんたがW好きで本当に良かった…!
最高だったよGJ!!
生理用品のCMに夏みかん出てない?
>>770 うわああGJ!!!
あなたの描く翔亜樹がものすごく好きだ……いつもありがとう!
>>770 GJ!
亜樹子のセーラー服って、マジで犯罪じゃないすっかww
甘々な翔亜樹って、いいなぁ
翔亜樹大好きだー!
>>770も大好きだあああ!!
心の底からGJ!!!!
>>770 もうホント良すぎる!良すぎるよ!
GJだけじゃ足りんけど、やっぱりGJ!
>>770 うおおおおGJ!
亜樹子が色っぽくてナイス
今週も色々最高だったな
リリィ可愛すぎる
硬直する照井面白すぎるww
フィリップはきっとあの後色々検索した揚句
フランツ・グリルバルツァーのキスの格言とか見つけて
実践しようとするに違いない
乙乙!
ちょっとバカップルっぽいのが良いぁw
>>768辺りのやり取りを書ける文才が羨ましい
>>770 GJ!何だ……あなたは神か!
前回のせつない感じも今回みたいなラブラブな感じもどっちもいいな
今週はタイプライター奪うところで亜樹子顔近づけすぎだと思ったw
ナチュラルに距離が近すぎるわw
今日やっと28話見た。
照井×リリィが、最後の最後で萌え爆弾だった……!
堅物な照井に、天然なリリィの押しの強さがたまらん。
このままリリィに迫られ倒して、いつの間にか既成事実でくっついてそうだ。
で、それを翔太郎に言われると、キレるより硬直しそうだ。
ぜひリリィには再登場してもらいたいwww
翔太郎は出番こそ少なかったけど、存在感はバッチリでさすが主人公。
しかし、翔太郎の服は誰が脱がせて手当てしたんだろう?
フィリップはそれどころじゃなかったし、亜樹子だといいのに、とか妄想してる。
怪我して意識を失ってる翔太郎を着替えさせたり手当てしながら
「もう、何でこんな無茶すんのよぅ。ばか、ばかぁ」なんて涙目になってる
亜樹子の手を、苦痛に魘されながら翔太郎の手がぎゅっと握る
目を覚ましたと勘違いして「なっ!何っ!こらっ!」って真っ赤になりつつ
いつものスリッパを掴んだが、翔太郎は亜樹子の手を握ったまま
「あ、き…、大丈夫、か?…」と呟き、また意識を失う
こんなになっても、あたしのこと心配して…ばか、もう!もうもう、ばかぁっ!
また泣きながら、それでも呼吸が安定してきた翔太郎の様子にほっとしつつ
剥き出しの翔太郎の胸を、その逞しい体にちょっと頬を染めて
「元気になったら…覚悟してなさいよ、もう」と呟いて
その胸をそっと優しく撫でさすりながら、翔太郎の頬にキスを
わっふるわっふる
わっふるわっふる
照亜樹28話後で書いてみたんですけどエロが無いです、すいません
初めてなんで色々不備等あったらご指摘下さい
「その後、リリィさんとの関係はどうですか?」
「…俺に質問するな」
「えぇ〜、進展無いの?リリィさんかわいそー」
ドーパント絡みの事件に関して左に用があったので鳴海探偵事務所に顔を出すと、事務所には所長1人しか居なかった
左は別件で外出中
フィリップは先日俺がここでリリィにキスをされてからずっと検索中らしい
所長は話したそうだったが、あえて何について検索しているかについては聞かなかった
2人分のコーヒーを淹れ、ソファに座ると嬉々として俺の隣に座った所長が
スリッパを差し出しながら言ったのが冒頭のセリフだ
只でさえ所長の前で頬にキスをされるという失態を犯したのに
その上、所長にスリッパをマイクに見立ててインタビューされている俺の方がよっぽどかわいそうだ
それなのに、あの女となぜくっつかないのかとブツクサ言っている所長に少しイラッとする
「そういえば、所長。あのレストランで今度から金を貰うと言ったこと覚えて…」
「すいません、もうリリィさんの事聞かないから勘弁してください」
あっさりと引き下がる所長に、そのまま許してしまおうかと思ったが
ふっと、イタズラとしか言い様の無い考えが浮かんだ
「わかった」
「良かった〜。さっすが竜くん」
「その代わり…」
「えっ…」
所長の肩を引き寄せてそっと口づけする
何すんのよ!という所長の言葉と共にスリッパが振り下ろされる
…と思っていた
しかし
…反応が……無いだと?
おそるおそる舌を差し入れてみる
「んっ…」
甘い声と共に手にしていたスリッパを落とす音が聞こえた
拒絶反応が無いのを良い事に所長の唇を吸って、舐めて、貪る
「うぅ…くぅん…」
何か言おうとする所長の言葉を飲み込む様に更に激しく求めると
事務所には艶めかしい水音と甘い声が響く
やがて投げ出されたままの所長の手がジャケットの裾を握り、舌を絡めてきた
理性が振り切れそうになりソファに押し倒す寸前
聞こえてきた足音に、所長の体を引き離し立ち上がる
困惑と欲情が入り混じる目でこちらを見つめる所長が今まで以上に
愛おしく感じるのはなぜだ?
「なんで?私…こんなの聞いてない……」
「代わりと言ったはずだ。この続きは今度、だ」
と言って笑ってみせたが、果たして所長には自分の思惑通り
軽口として受け止めてもらえたかは甚だ怪しかった
「なんだ、照井。来てたのか」
「あぁ、ドーパント絡みで少し聞きたい事があってな」
さて、どうしようかと悩む暇もなく帰ってきた左に珍しく感謝したくなった
いや、元々こいつが戻ってきたせいで途中でおあずけになったのだから
こうして場の空気を変えるくらいはしても当然だろう
「おい、どうした亜樹子?顔色おかしいぞ?目も潤んでるし」
「えっ…あっ……もしかしたら風邪かな〜?…なんて」
「所長、無理はしない方がいい。左も帰ってきたんだ、部屋でゆっくりしたらどうだ?」
さっきのことがあった直後で、俺と一緒の空間には居辛いだろう
本来なら俺が帰った方が良いのだろうが、仕事で来ているのでそういう訳にもいかない
「うん…そうするよ。じゃあ、あとはヨロシク」
そう言って所長が出て行こうとする時にちょうどフィリップが顔を出した
「おや、亜樹ちゃん帰るのかい?」
「うん、ちょっと風邪みたいで…」
「そう、お大事に。ところで翔太郎、君はディープキスと言うものを知っているかい?」
ドカッ
ガシャーン
全く同じタイミングで所長は開けようとしていた扉に頭をぶつけ
俺は手にしていたコーヒーカップを手元から滑らせていた
「亜樹ちゃん、大丈夫かい?」
「う…うんうん、大丈夫!ぜんっぜんヘーキだから」
「おいっ、照井!お前何やってんだよ!」
「…スマン」
実はフィリップにしっかり見られていたのではないかと思いつつ
零したコーヒーを拭きながらこっそり様子を伺うと所長と目が合った
急に気恥ずかしくなり慌てて目を逸らすと、所長がニヤリと笑って宣言した
「じゃああたし帰るから。竜くん、また今度…ね?」
ガシャーン
「照井ーっ!お前ホントに何やってんだよ!」
「……スマン」
再びコーヒーを拭きながら、所長の言葉の意味を考える
誘われた?まさか…
それともキスされた事への仕返しか?
とりあえず左への用件が済んだら所長の部屋へ顔を出してみよう
「今度」が今日でも問題は無いだろう
それに今度は邪魔が入らないはずだからな
すいません、自分にはこれが精一杯の照亜樹です…orz
どなたか照亜樹エロを書ける方はいらっしゃいませんかー!
>>782 ネタのまま終わらすのはもったいない、ぜひ作品にしてください。
照亜樹GJGJ!!萌えたよ!
>>790 GJGJ この二人もいいw
照亜季GJ
>>790 GJ!
ごめん、笑うところじゃないのに、
>…反応が……無いだと?
なぜかここでウケてしまったw
>>790 GJ!
本編見て思ったけど、フィリップはキスを知らないって事は性欲とかまだないんだろうね。
でもフィリップが性欲に目覚めたらすごい事になりそうだ。
やっぱ照亜樹が好きだ。GJ
照井×亜樹子×翔太郎的な関係は25〜26話限定だったんだろうか。惜しい
GJ!!
翔亜樹もいいが、照亜樹も増えろ!!
いや増やしてくださいお願いします。
GJGJGJ!!
照亜樹はいいな!
押し方をまったく知らない、不器用な照井が良いです!
不器用同士の恋愛は微笑ましくていいのう。
Wは亜樹子のキャラが満遍なく生かされてるから、誰と絡んでも萌え要素が
たくさんあって非常に美味しいです。
28話絡みでフィリ亜樹で。と、思って書いてみたら、
甘さ不足の小ネタ話になってしまいました……
とある日の探偵事務所の昼下がり。
翔太郎はカップを片手に報告書作成、フィリップと照井は、コーヒータイム。
「ただいま〜」
中身がいっぱいに詰まったエコバッグを手に、亜樹子がドアを開けて入ってきた。
「あっ、お帰り亜樹ちゃん」
フィリップがにこにこと笑いながら亜樹子に近寄る。
荷物を持ってくれるのかなっと期待した亜樹子だったが、ふと気付けばフィリップの顔がアップになり、唇が頬を掠めた。
ドサッ!グシャ!
ブフォ!
……ゴフゴフ
その場で硬直した亜樹子の足元には、エコバッグから飛び出した買い物が散乱。
飲みかけのコーヒーを盛大に噴き出したのは翔太郎で、コーヒーを気管に入れてしまい、派手にむせているのは照井だった。
「……それでフィリップ君、今のは何なのかな」
少しして落ち着きを取り戻した亜樹子が、突っ込み専用スリッパを手に、フィリップを問い詰めたところ、
「先日、リリィ白銀が照井竜にした行為だが、後でもう1度彼に意味を聞いても『俺に質問をするな』
翔太郎に聞いたら『ヤボは言いっこ無しだぜ』
なので検索した結果、相手の頬にキスをするのは親愛の情を示す為と出たので、まずは亜樹ちゃんからする事にした」
好奇心に目を輝かせたフィリップにそう言い切られてしまい、亜樹子は軽い目眩を覚えた。
気持ちとしては間違ってはいないようだけど、何かが違う気がする。
パコっと軽い音を立てて、フィリップの頭の上にスリッパを乗せるような感じで叩く。
フィリップが傷付いた表情を浮かべたので、亜樹子は苦笑いしながら言う。
「理由はわかったけど、日本の風習じゃないから、頬にキスするのはこれから禁止。
それと今のは、驚いて落として割っちゃった卵の分ね」
亜樹子の足元では、エコバッグから飛び出した卵が、半分以上割れてしまっていた。
そして、おもむろに残り2人の方を向いた亜樹子の両手には、スリッパが追加装備されていた。
「亜樹子、待て、話を聞け」
「お、落ち着くんだ、所長」
「そもそもこれって、2人がフィリップ君にちゃんと説明してくれれば、何の問題も起きなかったのに〜!」
……翔太郎と照井にツインマキシマムならぬ、亜樹子の怒りのツインスリッパが炸裂したのは、言うまでもない。
以上です。
甘い雰囲気のフィリ亜樹になるハズが、何でこうなったんだろう orz
GJ!!
フィリ亜樹可愛い!
でも、亜樹子が一番警戒しない相手ってフィリップだと思うんで
ほっぺチューはこのくらいあっさり奪われると思うんだwww
次も期待してます!甘いフィリ亜樹を!
>>800 たった1レスでお前って奴は…!
GJ!!
>>800 GJ!フィリップも亜樹子もかわいいなぁ
同じ28話後でも翔亜樹・照亜樹・フィリ亜樹で
全然雰囲気が違って楽しいなw
>>800 フィリ亜樹きてたー!待ってましたー!
しかも1レスでこのかわいさとおもしろさ…GJ!!
このくらいの甘さでも大変おいしいです。
でもまた甘いフィリ亜樹期待してる!
そしてこんなたまらないフィリ亜樹を読んだ後に
ネタ被りも甚だしいフィリ亜樹を今ちょうど書いて
いたのだが…投稿しても大丈夫だろうか
二番煎じだが、10数レス空いたら出直してくるかもです
GJレスと一緒にこんなこと書いて失礼した
>>800 フィリ亜樹かわいいな!GJ!!
かわいいし楽しいしで
読んでるとつい顔がニコニコしてしまうww
またの投下お待ちしてます!
>>805も待ってます!
何度観てもリリィかわいいよリリィ
たまにでいいから照に絡んで出てこないかな
東映ビデオOHPに載ってるオールライダーDC版追加要素が
このスレ的にwktkだったのでポチってきたー
最近士夏投下減ったな
また士夏のエロパロも見たいなぁ
これこれ、他の作品が投下されづらくなるような書き方はいかんよ
812 :
竜とリリィ:2010/04/01(木) 23:54:18 ID:9TEY5WJ0
「はい、竜ちゃん。あ〜んして」
「俺を……竜ちゃんと、呼ぶなぁっ!!」
「えー、いいじゃんかわいいもん。はい、ウィンナーだよー。あ〜ん。ふふっ」
ええい、どうしたこうなった!!
リリィに半ば無理矢理たこさんウィンナーを口の端に押し込まれながら、
竜はイライラと貧乏ゆすりなどしている。
昼休みにコーヒーでも飲もうか、と左の探偵事務所に向かって歩いていたら
リリィとばったり出くわしたのだ。
と、言うよりも明らかにリリィは竜を待ち伏せしていた。このように手作り弁当
なんぞを持って。
嬉しげに駆け寄ってきて。あたりまえのように腕を組んで。楽しげにまとわりつき
事務所まで一緒に付いてきた。
いったいどういうつもりなんだ!恋人気取りか?ふざけるな!
それにあいつらもあいつらだ。どうして俺に留守番などをさせる!?
左とフィリップ、そして所長は自分とリリィが事務所に来た後、何故か三人で
「用事がある」などと言って連れ立って出かけてしまった。
まさかあいつら……妙に気をきかせたつもりではあるまいな…。
「竜ちゃんどう?おいし?」
目を輝かせ、とろけそうな笑顔を見せているリリィ。どうしてこの女はこんなに
楽しそうなんだ。何か悩みとか無いのか!
「俺に、ウィンナーの質問を、するな…」
「えー、いいじゃんそれくらい。あのね。朝から早起きして作ったんだよー。
もう、頑張ったんだからぁ」
頑張った、だと?こんなくだらないことを「頑張った」だと!?
健気さの演出か。そんなことで俺がほろりとするとでも思っているのか。
俺を、なめるなぁっ!
と、叫ぼうとした口に有無を言わさず今度は玉子焼きが押し込まれる。
その砂糖たっぷりやたら甘い味の玉子焼きに竜の怒りはさらに倍化する。
あ、甘すぎる!!!!!!塩気が足りぃぃんっ!!!
「はーい。じゃぁこれで命の恩人の竜ちゃんへのお礼、終了〜」
てきぱきと弁当箱を片付けているリリィの姿に、竜はやれやれと安堵する。
これで帰ってくれるのか。まったく、これでやっと……。
「では次はお礼、パート、2〜!じゃじゃじゃーん」
パート……2、だと?
ガク、とテーブルの上についていた肘が崩れる。目の前が暗くなり竜は
「あぁ…」と目頭を手で押さえて天を仰ぐ。
その姿勢のまま目を閉じていた竜に、何やらごそごそしていたリリィが声を
かけてくる。
「りゅーぅ、ちゃん?」
「………なんだ?」
「こっち、見て?」
げっそりとした顔で目を開ける竜。その目の前には。
予想していた通り、一糸まとわぬ全裸で微笑むリリィの姿があった。
813 :
竜とリリィ:2010/04/01(木) 23:55:52 ID:9TEY5WJ0
「やはりか…」
「え?なに?」
「わかりやす過ぎる!!」
「あれ?おっかしいな。ここは『竜が目を開いたら目も眩むような美女の裸身が
目に入ってきた。愛する女のその輝かんばかりの美しい裸体に思わずごくりと
息を飲み言葉を無くす竜。そんな竜にリリィが優しく微笑みながら、好きにして
いいのよ…と呟いた』みたいな感じのシーンじゃないの?」
「自分で言うなぁっ!だ、誰が愛する女だ。あぁっ、もう早く服を着ろ!」
「いやだよぅ。これ、お礼だもん」
言いながら抱きついてくるリリィ。椅子に座っている竜の脚の上にひらりと
跨ると、その豊かな乳房をむにゅ、と竜の口元へと押しつけてくる。
「離、れろ」
「いや」
「やめないか!」
「やめませーん」
リリィは嬉しげに自ら乳房を手で持ち上げ、乳首の先で竜の頬やら口元へと
えいえいっ、などと言いながら攻撃し始める。
竜は「ぷは」などと言いながら顔を背けてその攻撃から逃れつつ叫ぶ。
「お、俺はおまえを逮捕することもできるんだ、ぞ!公務執行妨害!
猥褻物陳列罪!ごごご強姦未遂…」
リリィはぴたりと動きを止め、何やら切なげな顔になり竜を見つめる。
「未遂じゃ、やだ」
するりと竜の脚の間に滑り降りる。そしてそこに跪く。
急に真面目な顔になったリリィはその姿勢のまま竜を見上げる。
「あなたは私の命の恩人です」
その手がそっと、竜の腿へと添えられる。
「これがあたしの…感謝の気持ちです。こんな、こんなことしかできなくて
ごめんなさい。でも一生懸命、しますから。どうか…受け取ってください」
突然態度が豹変し、しおらしくなったリリィ。
その姿にさすがの竜も呆気に取られたが、態度とは裏腹にリリィの手は
凄まじい速さで動いた。竜の皮パンのベルトのバックルを外す、チャックを
引きおろす、トランクスの中から竜の物を引っ張り出す、この3つの動きを
リリィは何とたった1.8秒でやってのけた。
速い!……何と言う速さだ!
アクセルとして圧倒的な動体視力を持つ竜の目にすら残像のようにしか
映らなかったその手の素早さ。手先の動きだけならリリィの指は竜と同等、
あるいはそれ以上の速さを持っている。
これがマジシャンの手なのか…。
確か幼い頃から徹底的に手品師としての技術を仕込まれていたと聞いた。
竜は初めて、リリィに対して感嘆と、微かな尊敬の念を覚えた。股間の物を
にょろりと丸出しにしたまま。
「竜ちゃん…お願い。あたしから逃げないで…」
白い指先が竜のまだやわらかい状態のそれをそっと握る。涙目になった
リリィが顔を寄せながら、熱い吐息を吹きかけてくる。
竜は戸惑う。ふざけた軽い態度のリリィなら文句も言えるし拒否もできる。
だが、急にこんな殊勝な様子を見せられると…。
814 :
竜とリリィ:2010/04/01(木) 23:56:51 ID:9TEY5WJ0
俺も甘くなったな、と竜は苦笑いする。いったい誰のせいだ。左達のせいか。
ふん、と鼻を鳴らした竜の顔をリリィが見上げる。
竜はリリィの脇の下にそっと手を入れ、自分と一緒に立ち上がらせる。
「?」という表情のリリィのあごに指先を添え、顔をくい、と上に向かせる。
「俺は忙しいんだ」
リリィの顔がくしゃ、と歪む。竜は今にも泣き出しそうな表情のリリィに微笑む。
「だから、手早く済ませる」
そして唇を重ねる。有無を言わさず。
窓から午後のやわらかい陽射しが差し込む事務所の部屋。その床の上で。
横たわったリリィと竜は体を重ね合っている。
ゆっくりとしたリズムでリリィの中に突き入れ腰をまわしながら、竜はなんだ
かんだ言いつつもそのリリィの美しく素晴らしい身体を存分に堪能している。
「あぁ……竜ちゃん…うれしい」
「ちゃん、は。よせ」
「竜…これ、ね。本当はお礼のパート3だったん、だよ…あ、あん……」
「パート2は?」
「あ…、く、口で、さっき、できなか、った……あ、あぁっ!やぁ、あぁぁっ!」
「それはまたの機会だ」
忙しいからな、と呟きつつ、それはそれでも良かったか、などと思いながら
竜は腰の動きを早めて今度こそ本当に急ぎ始める。
「ひゃ、や、あぅ、りゅ、りゅぅ、りゅう!やぁ、あぅ、だめぇ、だめぇぇっ!」
竜が突くたびにリリィの乳房が揺れ動く。右に左に回転するように揺れる
その景色はなかなか風情があるものだ。
だが残念ながらあまり時間がない。左達が帰ってくるまでに終わらせねば。
もっと楽しみたいが…また、次の機会があるだろう。
一回限りではなくリリィとの「次」のことを考えている自分に竜はまた苦笑い
しつつ、ふん、と鼻を鳴らしてまた勢いを上げる。
しがみついてくるリリィの乳房が胸の下で潰れる。そのやわらかな感触を
楽しみつつ、竜はフルスロットルでさらに加速する。
「あぁ…いやぁ。怖い!こんな、の。す、ご。激し、怖い!やぁっ!」
その速度、強さ。リリィにとっては重機が道路のコンクリートを断続的に
破砕する勢いに等しい。がががががとほじくり抉られ、もうなす術もなく
啜り泣きながらあっと言う間に絶頂を迎える。
「あぐぁ、も、もうだ、め。い、いぃ、いっっっ!いぃぃ、!っく!!」
「行ってこい」
「つかまえてて。つかまえてて!怖いの、お願い!怖い、つかまえて!」
「もちろん」
竜はリリィの身体を強く抱きしめる。身動き取れぬほどがっちりと抱きしめ
られたことが最後の一押しとなったのか、リリィは「あぅっ!」と一声叫ぶと
その快感の爆発の中に巻き込まれていく。
リリィの身体がのけぞる。甲高く長い悲鳴を上げながらがくがくと痙攣する。
「…っく」
竜も顔を歪め、息を殺しながら達する。
竜に注ぎ込まれつつリリィはもう一度甘い叫びを漏らす。
全てを終え、竜がリリィの頬に優しくそっとキスをする。リリィは「ふえぇん」と
号泣しながら竜の体にしがみついてきた。
815 :
竜とリリィ:2010/04/01(木) 23:57:39 ID:9TEY5WJ0
「ただいまー!」
大声で叫んで帰ってきた所長は、落ち着いてコーヒーを飲んでいる竜を
横目に物凄い勢いでベッドへと向かう。
「あれ?」
何やらシーツや毛布に触ったりぱんぱん叩いたりしつつ、くんかくんかと
匂いまで嗅ぎながら怪訝そうな顔をしている。
「あ、まさか!?」
ドタドタとソファの方へ走る。同じようにクッションをひっくり返したり匂いを
嗅いだりしつつ、何かの痕跡を探している。
素知らぬ顔でまたコーヒーを口にする竜を複雑な表情で見つめる所長。だが
後から入ってきた翔太郎とフィリップにはニッコリと笑って、グッと親指を
突き立てた手を伸ばし勝ち誇ったような顔をする。
「え?マジで??」
「…意外だなぁ。僕の予測では二人は98%の確率で性行為を行うはず
だったのに…」
「ほらね、言った通りでしょ?竜くんはそんな人じゃないんだもーんだ」
所長は二人に向かって手を突き出し「1000円!1000円!」と騒いでいる。
どうやら賭けでもしていたようだ。何て奴らだ。まったく。
「照井ー!おまえなー!!普通、その。するだろぉぉ!?何やってんだよ!」
「リリィさんはどうしたんだい?」
「あぁ、もう帰った。俺はおまえらの言いつけ通り残ったがな。留守番、として」
竜は立ち上がる。ここにはもう用は無い。
大回りして3人から離れて歩く。この3人の中ではフィリップの次に勘が良い
のは所長だ。意外にこの子は、なかなか侮れない。
自分とリリィの身体が床にこぼしたものは拭き取った。部屋に漂う淫らな
匂いはコーヒーの香りで消した。だがもう一つ。
俺の身体にはリリィの残り香がある。これさえ気づかれなければ、セーフ。
「また来るぞ」
難なくドアまで辿りつき、自分をニコニコと見送っている所長に少しばかりの
罪悪感を覚えながら竜は片手を上げる。
竜は既に気もそぞろだ。先程、別れ際にリリィが言った言葉が頭の片隅で
引っかかっている。
リリィは「お礼はパート4まである」と言った。パート2は説明を受けた。
パート3については充分にこの身体で味わった。
だがパート4、とは。何だ?パート2、3を超える行為……?
俄然、興味がでてきた。何なら今夜のうちにその答えを知るのもいい。
出て行きかけた竜の背中に、翔太郎が叫んでくる。
「おい照井!待て!おまえ、ほんっっとうにやってないのか!?」
竜は口元に微かな笑みを浮かべつつ、ゆっくりと振り向いた。
「俺に…質問を、するな」
─おしまい─
以上です。俺得な竜とリリィでつなぎネタなので、>805さん含めて
投下準備中の方がいましたら続けて投下願います。
照井×リリィ、キターーー!!!
GJGJGJ!!!
リリィがエロ可愛すぎだ!
このくらい強引に迫りまくってくれるのが、リリィらしくていい。
最高です!ごちそうさまでしたぁぁぁぁぁ!!!
818 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:59:53 ID:Z01gLAmo
>>815 君のせいで俺のメタルシャフトがメモリブレイクしちまった
GJw
てか、エンジンメモリのエロクトリックで感電セクロスも出来るなと一緒思った
>>815 GJ!
たこさんウインナーを、あ〜んさせられている、照井ww
食・色共に、リリィの実力行使の勝利ですね
終わった後の優しいキスといい、ごっちになりました
照井×リリィ、すばらしくエロかったww
最高GJ!!!
>>815 良かったよ〜!!
続編も期待してます!
お礼パート4は何じゃあ!
むっちゃ気になるじゃねえかw
>>815 GJGJGJ!
あっちもフルスロットルな照井さんwww
>>815 手作り弁当→フェラ→生中を上回るパート4…
まさか照井に新しい家族を作ってやる気か!?
今日の昼ドラの世界の
テツみかんは夏メロンが
強調されてたな
>>825 相変わらず立派な夏メロンだったなw
なんか、龍騎の世界のときよりさらに強調されてた気がする
>>826 「俺に食わせろ」
「僕が収穫してあげよう」
「オレは香りだけで充分だよ」ウンウン
「か〜ぷっ」
「両胸を揉ませなさい!」
「あなたね……!あたしがいるでしょうが!」
「……メロン?」
「今すぐ死ぬ?爆誕して死ぬ?」
「まあ落ち着きなさい、さっきのはただのノリだ。俺はお前以外は受け付けない」
「もう、……ばか」
ここまで妄想した。
>>829 めぐみんはノーブラでも谷間あるもん!
名護さんもたまには恵にデレてすりすりしたりしてんだろうか
たまにはどころか毎晩爆現だろJK!
すぐさま子供できちゃうといいよ
フィリップの「おやすみ亜樹ちゃん」に妙に萌えてしまったw
亜樹子の竜くんラブっぷりがちょっと復活してたのも嬉しい
翔太郎の夢、無意識に亜樹子にお前さんって呼ばれる関係になりたいのかとニヤニヤした
フィリップの「お休み、亜樹ちゃん」は色々活用できそう
照井はやっぱり亜樹子と妹を重ねて甘かったのかな。名前も春子だし…
名前と言えば、今更だけど
「左」翔太郎、(多分)園咲「ライト」、鳴海「亜」樹子ってよくできてるなーと思う
今日のW、めちゃよかった…
夢の中で翔太郎は「亜樹」って呼んでたよな?
>>805です。
今日の話で盛り上がっているところ、フィリ亜樹失礼します。
28話を観て触発されました。あまり甘くないかもです。
ネタ被り・エロ無しでごめんなさい。
>>816 照井×リリィGJでした!
自分もお礼パート4が気になります。是非続編を!!
「亜樹ちゃん、最近照井竜とよく話すようになったよね」
「へっ?」
領収書の整理をしていた亜樹子の隣に腰をかけ、
フィリップはそんなことを呟いた。
鳴海探偵事務所は、ただいま臨時休業中。
何故かというと、先日の事件で無茶をした翔太朗が療養中だからだ。
主に聞き込みなどの役割を請け持つ彼が動けないとなると、
探偵事務所は探偵事務所として機能しなくなるに等しい。
組織に狙われているフィリップが翔太朗のように
外を動き回るわけにもいかず。
「ここはあたしの出番ね!」と意気込んだ亜樹子が依頼を受けよう
としたらしたで、人形事件のように危険に晒されないとも限らない
と勢い虚しく止められてしまった。
それならばたまの休みも兼ねてしばらく探偵業をお休みしよう、
と事務所最高権力者の所長が決定したためである。
「そうだねぇ。確かに前よりも竜君と話せるようになったかな」
「照井竜も、随分接し方が変わったみたいだ」
「んー…それはほら、竜君もだんだん打ち解けてくれてきてるんだよ」
整理の手を止め、ニコニコと照井の話を始めた亜樹子。
以前よりも彼との距離が縮まってうれしいようだ。
今みたいな、うれしそうな彼女の笑顔は好きだ。
見ていて自分もうれしくなるし、どこかあたたかくなる気がする。
それなのに、今日は笑顔を見てもすぅっと冷えていく感じしかしない。
加えて胸辺りに普段感じることのない感覚がある。
(何だ、この感覚は。言葉にするとしたら………もやもや?)
そのもやもやなるのもの正体について思考する。
が、自分の頭にある知識は答えを導いてはくれなかった。
気になって思わずこの場で地球の本棚に入りかけた時、
「わ、フィリップ君がすっごく難しい顔してる!なんか珍しいかも」
なんてくすくすと笑う亜樹子の指先がフィリップの眉間に触れた。
「!…っ…」
「そんな顔して、何考えてるのー?」
彼女に触れられるのは嫌いじゃない。
むしろ心地好いと感じる。
でも自分以外の誰かを気にかけたり、触れたりしているのは
あまり気持ちがいいとは思えない。
(例えばここにいるのが僕ではなく、照井竜だったら)
仲良さ気にしている彼女と照井竜の姿が脳内を占めていく。
正体不明のもやもやが、一気に全身を蝕んでいく気がした。
(…それは、嫌だ)
思ったら、自分のほうへ伸ばしていた彼女の手を掴んで引き寄せていた。
「…ねぇ、亜樹ちゃん」
「ふぇっ?」
急に引き寄せられたせいでバランスを崩した彼女を、
フィリップが支えるようにして抱いた。
「この間リリィ白銀が照井竜の頬に唇を当てていた行為、
アレは『キス』というものらしいね」
何故このような状態なのか理解ができず、身動きのとれない亜樹子。
そこへ追い討ちをかけるようにわざと耳元で囁くと、
彼女の身体がびくりと震えた。
「あの時、亜樹ちゃんも反応していたから気になっていたんだ。
そうしたら検索してみた結果が非常に興味深くて、」
抱いていた身体を少し離し、今度は彼が亜樹子へ手を伸ばす。
「試してみたくて仕方ないんだよ。こんな時、亜樹ちゃんだったらどうする?」
フィリップの指が輪郭をやさしくなぞり、
そのまま顎を捕らえ少し上へ向かせる。
彼の瞳をこちらを見つめ、逸らすことを許してくれない。
「ね、フィリップく「僕だったらこうするよ」
戸惑う亜樹子を余所に、その唇を奪った。
ぱしんっ
事務所に乾いた音が響いた。
一瞬何が起きたのかと、頬を撫でればじんじんと、熱く、痛い。
(今僕は…いや、亜樹ちゃんに…。何故泣いている?)
「…フィリップ君の、ばかっ!」
ぽろぽろと零れ落ちる涙が、亜樹子の頬を幾重にも濡らしている。
(…違う…)
今まで見たことのない、彼女の哀しげな顔。
(亜樹ちゃんにそんな顔させるつもりじゃ)
今度はフィリップが戸惑いの表情を浮かべる番だ。
(『キス』でこんなふうに泣かせてしまうなんて、書いてなかった…)
もやもやと、好奇心と。
キスの代償。彼女の涙。
自分がしたことを、意味を、もう一度検索しなければ。
いや、どうしてこんなことをしてしまったのか。
沸き上がる疑問に処理が追いつかない。
そんな彼に、亜樹子は止まらない涙を拭いながら言葉をぶつけた。
それはフィリップが求めていた答えだった。
「き、キスっていうのはね、好きな人とするものなんだよ…!」
「そうか、それだよ亜樹ちゃん。亜樹ちゃんのこと、僕は好きだよ」
「!」
躊躇いもなく出た言葉が嘘でないことはわかる。
でも彼女にとって、それは余計に哀しいことだった。
「違う…違うよフィリップ君…」
「何がだい?『キス』とは好きな人にするもので合ってるんじゃないのかい?
そこに間違いはないはずだよ。
それとも亜樹ちゃんは、僕のことが好きじゃない?」
「っ、そう、じゃない…。好きだけど、違うんだよ…!」
フィリップが口にした『好き』という言葉。
彼の『好き』と、亜樹子が思う『好き』は違うという。
では、何がどう違うのだろうか。
まだ熱を持つ頬に手を当てて考えるも、やはりよくわからなかった。
「…ごめん。違うという理由を、僕は理解できないみたいだ。
でも、ただ…亜樹ちゃんを泣かせたかったわけじゃないことだけは
わかって欲しいと思う」
俯いている彼女の頬を伝う涙を、そっと拭った。
その涙に触れて、ようやく自分のしたことの軽率さや愚かさを自覚した。
「…うん。わかった」
亜樹子は顔を上げて真っ直ぐフィリップを見た。
「じゃあ、あたしからも」
「…何だい?」
「ほっぺた、ごめんね。それと」
赤くなったフィリップの頬の熱を収めるように触れ、言葉を続ける。
「今度は試すだとか、調べてわかった意味の『好き』じゃなくて
フィリップ君が心から…好きって思った、大切にしたい人にするんだよ」
さっきまでの哀しそうな表情ではなく、
「だから今日のことは忘れて、次は…大事にしてあげてね」
何かを見守るような、やわらかい笑みで言うのだった。
―――彼はいつ、この言葉を意味を知るだろう。
それはすぐそこかもしれないし、遠い未来かもしれない。
(その時は…ちゃんとしてあげてね、フィリップ君)
心の中で彼の心配をしつつも、
(………でも。初めて、だったんだけどなぁ…)
少し複雑な想いをしばらく抱えそうな亜樹子であった。
以上です。
攻め攻めフィリップを書くつもりでしたが、
どうにもしんみりと長くてすみません。
また、
>>806さん
>>807さんの言葉で投下する決心がつきました。
どうもありがとうございました!
では通りすがりのROMに戻ります。
失礼しました。
>>840 GJでした。フィリ亜樹かわいいなー
亜樹子とフィリップは亜樹子がフィリップの保護者っぽいところが好きだ
時々姉と弟と言うより母親と息子に見える。男の子の初恋は母親とも言うしw
今週の翔太郎の夢の中では亜樹子が奥さんになってたよな?お前さんって呼んでたし
夢は深層心理の表れというから興味深いな。次週の亜樹子の夢も楽しみ
>>840 GJ!純情カップルっぽくて良いね。
翔太郎は絶対あのDVDプレーヤーでエロいビデオみてるな。
>>840 GJ!
先週ラストの、向かい合って口を尖らせる二人が可愛かったので御馳走様でした
>>842 AVに夢中になってるとこを所長に見つかってスリッパ、もいいし
変なふい(ryになってなだれ込んでしまうのもいい
時代劇のDVDのパケに間違えてAVしまってしまう→そのまま所長に返す
腹を立てつつ、それでオナニーする翔太郎を想像して、自分もいたしてしまう所長もいい
巨乳系だったりして余計腹を立てるんだなw
亜樹子はホステスくらいでスケベと怒るくらいだからAVなんか発見したら怒るより先にパニックになりそうだ
>>840 GJ!
こういう微妙な気持ちのすれ違いってもどかしいけど大好きだw
予告で脳波調べる装置を亜樹子がつけてたってことは
あのおやっさんと同じデザインの白いスーツ着た翔太郎は
亜樹子の夢の中の翔太郎のイメージかな?
今週の「お前さん」と言い公式が物凄く翔亜樹です、ありがとうございますw
公式見たら来週翔太郎のベッドで亜樹子が寝てるみたいで萌えた
亜樹子が風邪ひいてた時も翔太郎のベッドで寝てたよね
自分が寝るときにちょっと亜樹子の残り香がしてドキドキしてしまう翔太郎を検索した
普段は「もう!汗臭ーい!洗濯しなさいようっ」とか
文句ばっか言ってる亜樹子が
ある日翔が帰ってくるとそのベッドでタオルケットに
くるまって幸せそうな顔でスヤスヤ寝てて
前に座ってその寝顔をニヤニヤ眺めていた翔の視線に
気づいて目を覚まして
「きゃんっ!」て驚いてタオルケットの中に潜り込んで
やだやだぁ、とかジタバタ暴れつつも
恥ずかしそうにそ〜っとタオルケットから顔の上半分
だけ出して真っ赤な顔で
「おかえりなさい…」と呟くとか
平気でベッドサイドに座るわあまつさえ寝るわ距離近すぎだなw
>>848 その亜樹子の顔を見て翔太郎の胸がドキン、と高鳴った。
─やっべ……かわいい。
口をへの字に結んで恥ずかしそうな顔を見せている亜樹子。今にも泣き出し
そうなその表情に、翔太郎はなかなか次の言葉が見つけられずにいる。
亜樹子はいつもケチをつけていた翔太郎のベッドでタオルケットにくるまって
幸せそうに寝ている姿を見られてしまい、こちらも照れる以外に何もできない。
見つめあったまま固まる二人。
「あ、はは。はっはっは。なんだよー亜樹子ぉ。おまえ何で俺の……」
「…何で帰ってくんのよ」
「え?なに?」
「何で。予定より、早く、帰ってくんのよぉぉぉぉ!!!」
そんな無茶な、と思いながら翔太郎は「ばかぁっ!」と叫んだ亜樹子から
タオルケットを頭にばさりとかぶせられる。
亜樹子にそのまま体当たりされたような形となり、かつタオルケットを頭から
かぶせられて視界を奪われた翔太郎はぐらりとよろめいて床に倒れこむ。
「どわぁっ!」
「きゃっ」
でん、と一度尻餅をついて翔太郎は床に寝転がる。その上に覆いかぶさる
ように亜樹子も倒れこんでくる。
「痛ててててっ」
「あぁ、いったーぁい!もうっ」
「ったく。何やってんだよ」
まだ頭の上にかぶさったままのタオルケットを翔太郎は取り去ろうとする。
亜樹子がその手をがしっと掴んで止める。
「み、見るなぁっ」
「へ?」
「は、恥ずかしいから顔、見るなぁっ!!」
「……亜樹子?」
「だって。だってだってだって!しょ、翔太郎の匂いがするんだもん。だから
このタオルケットにくるまってゴロゴロするのが好きだったんだもんっ!
あったかいし何か、抱きしめられてるみたいで。うれしくて。気持ちよくって。
そんでそんで……って。うわぁぁん!あたし何いっちゃってんのぉぉぉ!」
思わぬ亜樹子の告白に翔太郎は再び固まる。
─え!?ええぇぇ!マジ?
「亜樹子、あの」
再びタオルケットを外そうとした翔太郎の動きに亜樹子は慌てる。
「きゃっ。やだぁっ」
亜樹子はタオルケットに包まったままの翔太郎の頭を両手で抱きかかえて
必死にそれを取らせまいとする。何としても亜樹子の気持ちを確かめたい
翔太郎と恥ずかしさに顔を見られたくない亜樹子の攻防。二人はジタバタ
ゴロゴロと床に転げまわる。その体と顔の間にタオルケットを一枚はさんで。
「だぁーー!!!もういい加減にしろっ!」
苛立った翔太郎はついに亜樹子を床に組み伏せる。翔太郎の頭と背に
ふわりとタオルケットがかぶさり、よそから見たらタオルケットが山型に
盛り上がっているように見える。そのドーム状の山の中に包まれる二人。
薄暗がりの中で二人は見つめ合う。
亜樹子はまた「ふぇぇ」と泣き出しそうな表情だ。
「亜樹子…あの…」
勢いで組み伏せてしまったがこの先どうしたらいいのか。翔太郎は亜樹子の
そのかわいい顔を見つめつつまた身動き取れなくなる。
くすん、と鼻を鳴らしながら亜樹子が翔太郎の頬にそっと手を伸ばす。
─え?
と、驚いた翔太郎の頬っぺたをその指がつまむ。「むにゅ」と思いきりつねる。
「ひ、ひてててて!亜樹子ぉっ!おまえ何すん…」
「恥ずかしい思いさせた罰だよっ!」
「恥ずかしいったって、俺が何したってんだ!だいたいおまえがなー!」
「何よ!」
「おまえが、その」
翔太郎は自分の体の下で唇を尖らせ「うー」と唸っている亜樹子の顔を見つめ
そしてゴクリと唾を飲み込む。
「お、おまえが…あの。かわいいから………あれ?」
「なっ!!……なに言ってんのよぅ……もう。ばかぁ」
「いや、その何だ。つまり」
ここで翔太郎はようやく現在の状況に気づく。
二人でタオルケットにくるまって。チープながら二人だけの空間に閉じこもって。
体の下に亜樹子を組み敷いているこの状況。
目の前には亜樹子の顔。薄く開いたそのかわいらしい唇。
「あ、亜樹子…」
「ああぁぁぁ!あんた。あんたその目!キ、キスしようとしてるでしょ。だめ!
だめよ!だめなんだからね許さないんだからねいくら翔太郎だってそんなに
簡単にあたしのこのキュートな唇は奪わせないんだからねもし本気であたしを
愛してくれてて好きだって言ってくれるんなら考えてもいいしあたしそういう
ストレートな押しに弱いんだけどでもそれはナイショなんだからねとにかく
絶対だめなんだからねっ!!」
「おまえ、される気まんまんじゃねぇか」
「そんなことなぁぁぁぁぁぁい!!」
「亜樹子」
「だ、だめ!」
「あの、な」
「だめよ!好きとか言っちゃだめっ。特に優しく囁くように言っちゃだめぇっ!」
「あー、ゴホン。はーひーふーふーへーほーはーほー。よし」
「何で発声練習してんのよっ!だめよ!だめだめだめだめ絶対だめぇっ!」
「好きだ」
「あぁん………もう。しょうたろうぉ………」
山の形に盛り上がっていたドーム型のタオルケットがふわりと崩れて低くなる。
二人の顔が重なり合った高さまで。山から丘に変わったそのタオルケットは
ぴたりと動きを止め、しばらくそのまま静かに固まっていた。
と、ここまで受信した。
所長の魅力の一つは男をくん付けで呼ぶ事なのでそれは残念だが
そこ以外は果てしなくGJ
うむ。くん付けは大事だなくん付けは
でもすごく萌えちまったよw亜樹子カワイス
キスの後のシーンもぜひお願いします
855 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 10:25:03 ID:p/XMh/eH
規制解除まだ?
亜樹子にくん呼びされてないのはマッキーと…ゲストキャラはどうだったかな
Wは男衆が何気なく自然に亜樹子を大事にしてる感じなのがいいな
翔太郎、照井は言わずもがな、フィリップもちゃんと亜樹子を背に庇ったりするし
こう言っちゃなんだが本当ファミリーって感じだ
亜樹子のほうも生身で翔太郎たちを庇ってるしな。4人でひとつのファミリーだな
翔太郎とフィリップが二人で一人のライダーなら亜樹子と照井も二人で組めばいいのにとふと思った
照井初変身の時の演出がいまだに気になって仕方ない。アクセルを見つめる亜樹子のカットが
やけに長々と強調されてたように見えて
28話のエンディング前、その前夜はこうだったろうという妄想が滾ったのに、
意を決して書き込もうとしたら規制だって。。。
タイミング逃した気もするけど、投下します。
翔亜樹でエロくないちゅーだけ。
『特になんでもないキス』
・・・決して爽快とは言いがたい眠りから覚めた。
苦痛と不快を伴う、だが、目覚めることができるという喜びとともにある覚醒。
一旦引き戻された意識を、ファングメモリの変身によってまた深いところへ引っ張っていかれて、
そしてまた現実に戻ってきた。
・・・正直、疲れた。
短時間で片付けてくれたのはありがたいけどもさ・・・。
事務所に戻ってきて俺の顔を見たフィリップが、今までに見ない表情を見せて、何も言わずに
ガレージに引きこもったのは、検索馬鹿小僧にも何か思うことがあったからだろう。
大きく息をついてから体を起こそうとして、何か重石が胸の上に乗っかってることに気づいた。
「ん?」
「・・・あ、翔太郎くんっ。だ、大丈夫?」
・・・胸の上に凭れていた亜樹子が勢いよく体を起こした。
ああ、いてくれたんだ。
今回も、ずいぶんと苦労をかけた。
「ああ、大丈夫だ。ちょっと疲れたけどな。つーかお前、何してんだ?」
「えとえとえーと、あの、大丈夫かなぁって。意識戻ったっていっても、だって。
・・・あれだけ、傷ついたんだもん、・・・心配だよ・・・」
「・・・そか」
少し俯いた亜樹子の表情が、髪に隠れてよく見えない。
まだ重い腕を上げて亜樹子に触れる。
いつも明るくてきらきらとした瞳を隠す前髪をかき上げる。
少し潤んだような瞳が見えた。
「・・・泣くな」
「泣いてないよ・・・。嬉しぃんだ、あたし」
「嬉しい?」
そのまま、やらかい感触を味わう。
髪、額、頬。
手のひらと指でたどる、柔らかい女の肌。
「うん。・・・あのね、こんなときなのにね、翔太郎くんが大変なことになったのにね、
・・・あたし、ちょっと嬉しかったんだ」
ふる、と揺れた瞳が、静かに笑む。
「嬉しいって、何が?」
「・・・フィリップくんがね」
小さく沈んだ声をもっと間近で聞きたくて、ベッドの傍らに腰掛けた亜樹子の体を引き寄せた。
もともと近い位置にいた亜樹子が呆気なく俺の上に重なる。
「ひゃっ、ちょっと翔たろくんってば!」
「うわ、っ・・・く、ふ・・・っ」」
亜樹子の華奢な体ですら、ふいに体の上に振ってきた衝撃に、一瞬息がつまる。
大きく息をついて、衝撃をやり過ごす。
「・・・何にもしねえって。つか無理。今はまだ、しょーぉじき、無理」
近くにいて欲しいだけだから。
弱音を吐息に紛れさせた。
微かな言葉は、亜樹子の耳にちゃんと届いたらしい。
「・・・うん、いるよ。あたし、ここにいるから」
あまりに近くて顔は見えないけれど、いわゆる腕枕の位置で亜樹子が小さく応える。
ささやきが聞こえる距離で、それなのにもっと近くにきて欲しくて、甘い肌を強請る。
「も少し、こっち寄れるか?」
「ん、と。・・・ちょっと待って。靴が・・・」
ごそごそと動く気配がしたが、待つほどもなく、するりと、亜樹子が体を寄せてきた。
わー、これマズイよなー・・・普段だったら。
意識の片隅で、そんなことを思いつつも、温かい体温とやわらかい匂いに、むしろ心が凪ぐ。
どんだけ疲れてんだ俺。
子猫が匂いを嗅ぐような仕種で擦り寄った亜樹子が、俺の胸の上で大きなため息をついた。
「・・・あのね。・・・フィリップくんがね」
あ?
あー、えっと、さっきの話に戻るわけね、はいはい。
「嫌だって言ったのが、嬉しかったの」
「・・・嫌? ・・・って、なにが?」
ささやく声がそれでも聞こえるくらいの近い距離。
「フィリップくんね、竜くんに怒ったの。・・・翔太郎くんが、怪我してぼろぼろに傷付いたのは、
・・・竜くんのためだろう、って、怒ったんだ。
なのに竜くんが、リリィさんを助ける手段を使えるのは竜くんだけなのに、協力を拒んだから・・・。
それでも協力してくれって言うのは嫌だって。翔太郎くんを傷つけた人に、・・・力を貸してくれ、
なんて言いたくない、って。そんなのは嫌だって、言ったの。
・・・あんな、感情的なフィリップくん、初めて見た。
あんなふうに怒ったり、嫌だとか・・・。翔太郎くんが傷付いたことにあんだけ怒ったのが、なんて
いうか。・・・自分の感情、出せるくらいになったんだなぁって、嬉しくなって」
訥々と紡がれる言葉に、泣きたくなったのはどんな理由か、いくつも理由はあって。
・・・亜樹子が、いてくれてよかった。
ここにきてくれてよかった。
華奢な体にあふれるくらいのパワーを詰め込んだ、強い女の子。
女の子ってのは失礼か。女子中学生じゃあなかったっけ。
いい女、だな。
今はまだ、思いを口に出すことはできなくて、言葉を選べない唇を、亜樹子の髪に押しあてた。
髪の匂いを吸い込んで、前髪の間から額にキスを落とす。
「しょ、翔たろ、ぉくん・・・っ、ちょっと・・・っ」
「・・・言ったろ、何にもしないって」
心の震えを押し隠したつもりで、それでも語尾が震えたかも知れない。
亜樹子が少しだけ体を起こした。そういう、人の感情に敏感なやつなんだ。
抱き寄せた腕には、まだあまり力が入らない。
あーちくしょ、この状況でこの状態かってのは死ぬほど悔やまれる、けども。
・・・これで、いいのかもな。今はまだ。
少し離れた体温をまた近くに引き寄せたくて、せいいっぱい力をこめると、
亜樹子が自ら体を寄せてきて、今度は柔らかい頬に唇が当たる。
軽く音を立てて、触れる。
「・・・な、なにも、してなくないし・・・」
「俺的には、なーんにもしてない」
間近で、本当に近い距離で囁きあう。
いつもは甲高いくらいなのに、ささやくボリュームで胸に落ちる、甘くてかわいい声。
「・・・ホントに、なんにもしない?」
「つか無理だって。正直まだ体キツイし」
「あ。だ、大丈夫?」
今度は勢いよく体を起こした亜樹子が、じぃぃぃっと俺を観察してから、そっと、
そぉっと体を沈めた。
「ホントは・・・無茶なことしないでって言いたいけど」
「・・・亜樹子?」
「無茶なことしても、この街を守る、仮面ライダーなんだから、それっくらい当たり前、って
思うことにする。・・・だから無茶するときはせめて前もって言っといて。心の準備、しとく
から・・あたしだけ、おいてかないで」
胸の上で、ぎゅうっとパジャマの生地ををつかんだ手が、小さく震えた。
「・・・あ、き・・・」
返す言葉を失った。
無茶な真似はするなと言われたって、心が動くままに体が動けば、それが無茶な真似だろうと
後で気づいても、それが俺の仕事だから。
この街を守る。この街に住む人を守る。
それは託された使命であり、大切な師匠との最後の約束。
なんで亜樹子が、俺のその気持ちをわかってるのか。
無茶するならせめてそう伝えていけと、そんなこと普通言えるか?
・・・あーあ。
ホント、たまんねぇな。
泣きたくなるくらいの、いい女。
唇が今はまだはっきりと形にできない言葉の代わりに、キスを落とす。
頬にキス。
・・・特に何もしてない、よな。
うん、触るだけ。
まぶたにキス。
なんだか抗おうとするのを唇で封じる。
ふせた長いまつげが、少し震える。
やわらかい唇にキス。
触れるだけで、それ以上は、まだ。
深くは触れずに、そっと触れる。
何度も、静かに。
・・・閉じたまぶたはそのままで、すうすうと安らかな寝息が聞こえてきた。
自然と笑みがこぼれてしまう。
そこで寝るか、ったく。
もっといろいろしたいのは山々だけど。
あー、ほんっと今はまだ、無理。
気力体力回復さしてください。それからだったら、もう何でもいくらでも。
もう少しだけ休まして。
これが甘えだとわかっていて、甘えさせてくれる女にすがった。
それを許して欲しくて、もう一度だけ唇に触れた。
体のしんどさとは裏腹に、心の中はすっかり安らかに温まっている。
亜樹子の寝息につられるように、こっちまで眠くなってきた。
甘い匂いのやらかい体をもう少しだけ引き寄せて、俺も目を閉じた。
おしまい。
翔太郎くんは何にもしないって言っといても、触るくらいはできる男だろう、と思ってます。
年相応にすけべというか。
甘いぜ甘いよ!
GJ!
GJ!普段騒がしいけど亜樹子は時々大人だよなあ。いい女だ。
実際のところ翔太郎と亜樹子ってどうなんだろうな
恋愛感情あるようにも見えるし仲間や家族的な感情にも見える
女にデレデレする翔太郎に対する亜樹子のスリッパや刃さん曰くのジェラシーもどっちともとれるし
本編ではどっちつかずなままかな。どっちでもおいしんでかまわないけど
今は翔太郎がおやっさんの事とそれを亜樹子に隠してる事について
自責の念を持ってるから、恋愛感情になってもそれは許されない事だと線を引きそう
亜樹子の事だから翔太郎を許すだろうが、問題は翔太郎がその後自分を許せるかだろうな
翔亜樹の場合は愛から恋になりそうな気がする。色恋云々よりまず「大切な人」が先に来る感じ
…うーんうまく言えない
何はともあれ
>>863 GJ!
心が温まったよ。亜樹子の癒し効果は計り知れないな
GJ!
亜樹子可愛いなぁ。
みんな亜樹子に甘えて癒されるといい!
翔亜樹に癒されつつ、本命のフィリ若を投下したい!
規制中なので携帯から貼るけどいいよね?答えは(ry
フィリップ×若菜、電話越しエロありです。というかエロしかありません。
NGワードは「深夜、電話、若菜」だ翔太郎。
GJGJGJ!
亜樹子優しい上に可愛いよ!
いい女だなぁ、所長は。
夜風が巨大な風車を廻している。
月の光が差し込む窓辺で、若菜は不安げに風都第3タワーを見上げていた。
レースのたくさん付いたアンティークふうの寝間着に上品なカーディガンを羽織り、たたずむ様子はまさに白磁の人形のようだ。
ただしその瞳には人形にはない強い想いが光っていた。
「…声が聞きたい…」
意図せず声になった言葉に、若菜は自ら動揺する。
探偵事務所の銀色のドアの向こうに居る彼。翻る緑色。あまりにも若菜はその姿を知らなかった。
でも声は知っている。
彼も若菜の声をよく知っている。
でも声は知っている。
彼も若菜の声をよく知っている。
今日のラジオの収録は、自分でもびっくりするほど楽しかった。
今までは仕事として、かわいらしく喋ればいいんでしょう?と無機質なマイクに人形のような声を叩きつけていたけれど。
向こうで、彼が聞いている。
そう思うと自然に楽しくなって、夢中になって喋っていた。
気がつくと収録は終わっていて、いつものスタッフがOKを出して、でも彼はそこには居なくて。
若菜はひどく寂しい気分で屋敷に帰ってきたのだった。
今夜は眠れそうにない。若菜は少し冷えた肩をぎゅっと抱いた。
その時だった。ばかに陽気な音が深夜の空気を引き裂いた。
若菜は陰鬱な気持ちで携帯電話に手を伸ばす。画面を見ずに通話ボタンを押す。
「何時だと思ってるの!?眠れないじゃない!」
そう怒鳴ったのは行き場のない寂しさを紛らわしたかったからだ。
『失礼、若菜さん…』
耳に飛び込んできたバリトンに、若菜は身を震わせた。
『こんな時間にごめんなさい』
「いいのよ貴方なら!私も眠れなかったの!」
大声で言ってから、矛盾に気がついて若菜は顔を赤らめた。こんなに慌ててしまうなんて。
「あ、えっと…フィリップ君、何かご用かしら」
『用…か、用は無いんですが』
身体の奥に落ちてくるような妙に響く低い声。とても心地よくて、若菜はつい目を閉じてしまう。
『君の声が聞きたくて』
「私の声?」
目を閉じたまま若菜は問いかける。
『そう。まあ、昼もラジオで聞いたんですけどね。今日のは良かったですよ。何だか、本当に話をしているみたいだった』
それは貴方のことを考えていたから。答えそうになって若菜はそれを飲み込んだ。
『眠れないんですか?若菜さん』
「ええ…」
『僕もです』
ふう、と溜息をつく音を電話が拾って、若菜は首筋が甘くそばだつのを感じた。
『つい貴女に電話してしまいました。許してください。では、おやすみなさい』
「待って!」
待ってと言いながら話すことのない若菜は、そのまま黙ってしまう。
『若菜さん、呼吸が荒い。苦しいんですか?』
そう、苦しい。この名探偵には何でも知られてしまう。若菜のほうは何も知らないのに。
若菜の目から涙が溢れた。
「フィリップ君…!」
『泣いてるんですね?大丈夫ですか?』
大丈夫じゃない。身体の芯がぼうっと熱くて、苦しくて、恋しくて。
「どうして会えないの!?貴方に触れたいのに、貴方に触れてほしいのに、どうして?」
『すみません』
抑えていた気持ちが嗚咽となって喉から溢れて、若菜はそのまま泣き出してしまった。
夜の闇に、うっ、ひっく、という若菜のしゃくりあげる声だけが響く。
しばらくそれを聞いていたフィリップが、妙に冷静な声で言った。
『今から僕が、若菜さんに触れます』
「え?」
『いいですか、若菜さんの右半身を、僕だと思ってください。右手で、若菜さんが、触れて欲しいところを、触れて、それで、苦しくなくなると思うから』
「…」
『僕を信じてください』
彼の言うことはいつだって正しい。
それを望んでいたのか、それとも本当に何かに操られているのか、若菜の右手は寝間着の裾をたくしあげ、そっと内股を上った。
「んっ…」
唇から甘い声が零れる。
指先が熱い秘裂に触れた瞬間、耳元で彼の声が言った。
『熱い』
そのタイミングが完璧で、耳元で囁かれながら触れられているようで、若菜は小さく悲鳴を上げた。
『可愛い声です』
「あ、あ、やだ、私っ…」
『大丈夫、ほら』
声に導かれるように、指先がそっと割れ目をなぞる。くぷ、と蜜が溢れて指にからみつく。
「ひゃ、ああ…」
『凄い、もう。若菜さん…中指を、入れますよ』
「あっ、や、あ!」
ぐちゅ、と音がして、若菜の中に、細い指が入れられた。
『若菜さん、可愛い。可愛いから、掻き回してあげます』
巧みな誘導に羞恥心を抱く間もなく、若菜は自身の中に差し込んだ指を動かした。
ぐちゅ、ぐちゅ、と秘肉が掻き回され、ほのかに香る蜜が滴ってくる。
「やだ、あ、き、きもちい…っ!」
『気持ちいいですか?ふふ』
フィリップは嬉しそうに笑って、ちゅっ、と舌を吸う音をさせた。
「は、あ、あ…!あっ!あ!」
ある部分を探し当てた若菜の指は、ためらわずそこを突き上げた。快感が身体の芯に届き、若菜は全身を振わせた。
『若菜さん、飛んで。怖くないから』
「んあっ、あ、フィリップ、くん…んっ」
『僕が一緒ににいます』
「ひゃ、あ、あああああああああああっ!」
想いと快感を一気に吐き出すように若菜は高く叫んで、背筋を硬直させ、そして、月光の濡らす冷たい床に身を投げ出した。
「は、は、う、ふうっ、ふう、ふ…」
愛しい声が満ちるのを聴きながら、フィリップは右手でいつものように唇をなぞった。
若菜の呼吸が落ち着くまで、どれくらいそれを聞いていただろう。
涙声で若菜が言った。
「あ、ありがとう…私、こんな…恥ずかしいわ」
『恥ずかしがることはありません。僕が言ったようにしてくれただけじゃないですか。それに、僕も…まだ、怖いから』
「怖いって、何が?」
『実際に貴女に触れることが。壊してしまいそうで』
「私は壊れても元に戻るわ」
一瞬、今までの甘い空気を固めたような時間が過ぎた。
『それは…比喩と受け取ればいいんですか?』
「…ええ」
クレイドールメモリのことを言ったつもりはなかったが、相手の鋭さに若菜は自分がそのことをはっきり意識しているのだと知った。
「ありがとう、貴方の声が聞けて、眠れそうだわ」
『良かった、また電話します。今度は違う方法を検索しておきますよ』
みるみる若菜の顔が赤らんでいく。それを知ることのないフィリップは、冷静な低い声で、それでも彼なりの優しさを込めて、言った。
『おやすみなさい』
おわり
以上です。
貼るのとろくてスマソ。多分どっかミスってますすいません。
あー緊張した。
>>874 GJ!乙でした。
リアルで遭遇出来てよかった。こっちもドキドキしましたw
フィリ若にこんなにたぎったのは本編以来だ…。
GJです!割り込んですみませんでした。
魔少年な感じのフィリップがいいな!
本編でも早く遭遇して欲しいものだ。
でも二人が出会うときって若菜姫の死亡フラグな気もしてならない。
それはイヤだしなぁ。
ともあれ、携帯からお疲れさまでした!
規制解除されたら
手が滑って途中送信してしまった…。
規制解除されたら、またぜひ次の検索を終えて実践するフィリ若を!
フィリ若GJ!
まだちゃんと出会っていないのに、お互いに惹かれあう二人というのは大好きだ。
若菜が恋する乙女モードになるのが、フィリ若の最大の魅力だと思ってるwww
早く井坂先生の毒牙から救ってあげてくれ。
だけどそんな井坂先生と冴子さんが、最近やたら退廃的で萌えて仕方ないwww
ところで、翔太郎って童貞かな?
何となく、経験は少ないけど非童貞なイメージなんだが。
素人童ry
DVD3巻の妄想日記シリーズが楽しみだ
専属メイド妄想とかするんだろうか
そういうシリーズだからだけど毎回亜樹子でばかり妄想してる翔太郎がw
W祭りの中、あえて士夏投下させていただきます。
流れ豚切りですいません。
冬の大戦直後、お初ネタ。
微妙に捏造ありです。
衝動に突き動かされるままに強く抱き寄せると、夏海が腕の中で息を飲み体を竦めた。
数か月ぶりに足を踏み入れた写真館で、どういうわけだかちゃっかり居座っていた海東と部屋の取
り合いになり、あげくのはてに何故か夏海の部屋へと転がりこむはめになった。一応、自制心は働か
せるつもりだったのだが、倒されたフォトフレームの中に自分を映した写真を見つけ、しかもそれを
真っ赤になって隠そうとする夏海の姿を見たとたん、そんなものはあっさりと吹き飛んだ。
第一、寝場所がないなら自分の部屋を使えばいいと言ったのは、夏海のほうだ。
俺はこいつを、一度ならず二度までも切り捨てた。そのくせ、こいつになら殺されてもいいと、そ
う思った時点ですでに結論は出ていたのに、それでも俺は自分の欲望から強引に目を逸らしていた。
だけど、死の淵から戻ってきて真っ先に夏海の姿を探していた自分に、もう押さえも誤魔化しも通じ
ないのだと痛感した。
風呂上がりの肌から燻る甘い香りに眩暈を覚えながら、耳元に口を寄せ後にも先にも口にすること
のないであろう一言を囁く。
顔から湯気が出そうな程真っ赤になった夏海の体を、足元をすくうようにして横抱きに抱え上げる。
素直に首筋に両手を回し抱きついてくるその体の柔らかさに、知らず体温が上昇する。体の奥深い場
所からぞろりと這いだしてくる獰猛な感情をどうにか押さえこみ、すぐ側にある柔らかな耳朶に息を
吹きかけた。
「……いいな?」
何がという説明など一切口にせず、ただその一言だけを囁く。ぴくん、と小さく体を跳ねさせた夏
海が、恥じらう様に指先に力を込めてくるのを了承と取り、真新しいシーツの敷かれたベッドの上に
静かに下ろす。
覆いかぶさるようにして覗きこむと、恥ずかしそうに少しだけ身を捩って、戸惑う様に視線を泳が
せていた。
「……あの…明かり………」
必死になってようやくその一言だけを呟いた夏海に、少しばかり残念に思いながらも素直に体を離
して明かりを消してやる。幸い、今日は月が明るい。もともと夜目は効くほうだから、足元の常夜灯
と月明かりだけでも十分に夏海の姿は見える。
改めてその上に覆いかぶさると、柔らかい唇の感触を存分に味わった。
「……んっ…」
「ばか、息止めんな」
「で、も…」
「ほら…口開けろ」
ぎこちない動きで、ほんの少しだけ力を緩めた夏海の唇を、舌先で軽くなぞる。宥める様についば
んだりなぞったりしていると、ようやく緊張が解けたのか甘い吐息がそこから零れた。すかさず舌を
忍び込ませ、逃げようとする舌を捕えると、柔らかく絡める。切なげな吐息と濡れた音に意識を奪わ
れている夏海の首筋を、指先で誘う様にそっと撫でると、重ねた唇の奥で小さな声が響いた。
と、それまで力なく投げ出されていた腕が、不意に胸元を軽く押してきた。
「あのっ……士、くん…」
「何だ?」
「その、私………」
顔を横に向け、俯き加減のまま言葉に詰まっている夏海の姿に、まさかという予感がよぎる。自分
と違い、学生生活を満喫していたのだから、とっくにこの手のことは経験済みだと思っていた。
しかし、確かにキスには全く慣れていないというか、反応がいろいろとぎこちなさすぎる。
「お前……ひょっとして、初めてか?」
思わず声にして確かめると、夏海は両手で口元を覆い、涙目になりながらほんの少しだけ顔を動か
した。
一応それなりに経験はしてるが、バージンの相手なんかしたことないぞと、顔に出さないまま僅か
に動揺する。しかしその一方で、大事にしてやりたいという思いが胸の奥からじわりと込み上げてく
るのも、また事実だった。
完全に硬直している手を外し、もう一度唇を重ねる。
「なら、教えてやるよ……一から全部な」
白状すれば、本当は理性なんて殆ど残っていない。それでも、羞恥心と恐怖とに体を固くしながら、
懸命にたどたどしいキスを返してくる夏海が愛しくて仕方がなかった。
ゆっくりと、少しずつ隠されていた素肌を晒し出していく。柔らかな耳朶に舌を這わせると、くす
ぐったそうに肩をすくめ、顔を逸らして逃げようとする。その体を抱きしめながら、ボタンを外した
パジャマの合わせを開き、なめらかな肌の上に掌を滑らせる。
すると、今度こそくすくすと笑う声が聞こえた。
「やっ……そこ、くすぐったい、です……」
「ここもか?」
脇腹に這わせていた手を背中へと滑らせ、背筋を指先でなぞる。
「や、んっ」
背を軽く逸らせ、甘い声と共に身を捩る姿は、どう見ても誘っているようにしか見えない。そうい
えば、くすぐったい場所はそのまま性感帯に変えられるって話をどこかで聞いた気がする。というこ
とは、くすぐったがりであるということは、相当感じやすい体になる可能性が高いってことになる。
思わず笑みが浮かんだのは、殆ど条件反射だった。
「お前、くすぐったがりだったんだな」
「いけませ、んかっ……やぁっ……んん!」
掌を滑らせる側から、微妙に色香を滲ませた声を上げて身を捩る夏海の姿に、つい調教という言葉
が頭をよぎった。これは、思ったよりも楽しいことになるかもしれない。
少しずつ女の表情を見せ始めてきた夏海を、もっと乱してやりたくなる。焦る気持ちを押さえつつ
キャミソールをたくしあげると、不意に白い肌に残る痣が目に入った。
柔らかな腹部に残る、醜く大きな赤黒い痕。
「………っん」
思わず指先でそれをなぞると、夏海の体が小さく震えた。この痣の原因は、おそらく自分が入れた
腹部への一撃だ。スーパーショッカーやドラスとの戦いにも耐えた細い体に、まるでタトゥーのよう
に刻まれた自分の罪の証に、胸の奥がずしりと重くなる。
「………痛むか?」
痣の上に掌を合わせ尋ねると、涙を含ませた睫毛の下で大きな瞳が僅かに震えた。
「いえ……」
「悪かったな。痕になっちまった」
「いいんです、これぐらいなんともありません。それに……」
意図的に止めたであろう言葉と共に苦悶に瞳を歪ませた夏海に、数時間前の出来事が一気に脳裏で
フラッシュバックする。変身した夏海を殴りつけた感覚も、キバーラのサーベルに腹部を貫かれた感
触も、全てはっきりと体に残っている。だがそれは、夏海にとっても同じことだ。
怪人達とすら戦ったことのない夏海の無垢な手を、俺は自分の血で赤く染めさせた。
「気にするな……って言っても無理だな」
その瞬間のことを思い出したのか、カタカタと小さく肩を震わせる夏海を深く抱きしめる。さっき
までとは違う涙を滲ませる眦に唇を寄せ、小さなキスを落とした。
「お前が俺を止めなきゃ、アスムやワタル達の世界は元に戻らなかった。お前がやったことは、間違
っちゃいない」
「でも……っ!!」
「俺を止めるのがお前でよかった、俺は今でもそう思ってる。それに、お前はちゃんと俺を呼び戻し
てくれた。忘れろなんて言わないし、言えるはずもねぇ。お前が俺を受け止めてくれたのと同じよう
に、なにもかも全部ひっくるめてお前を受け止めてやる」
すぅ、と涙が一筋白い肌の上を滑り落ちる。それを指先で拭ってやりながら、俺は真っ直ぐに夏海
の目を見つめた。
「だから今は、何も考えるな」
嘆きすら奪い取るように、そのまま唇を深く重ねる。恐怖に震える腕で素直にしがみ付いてくるそ
の指先を捕え、自分の首筋へと押しつける。しっかりと脈打つ拍動を確かめさせ、自分は間違いなく
ここに存在していることを伝える。
それでもまだ不安そうに揺れている瞳が、どうしようもなく愛しかった。
「俺はちゃんと、ここにいる。それでもまだ不安だってんなら……」
胸元をはだけさせ、そっと手を添えると、羞恥心に吐息が震えた。掌から零れおちそうなその膨ら
みをゆっくりと押しつぶしながら、細い首筋に唇を押し付けて軽く歯を立て、肌に直接囁きを響かせ
る。
「生きてるってことを、全身で確かめさせてやるよ」
「士くん……ぁっ」
二つのふくらみを両手で包みこむように持ち上げ、その先を指先で軽く潰す。でかい、というのが
率直な感想だった。力を入れすぎないよう、慎重にその頂きを指先で弄んでいると、徐々に固さを持
ち始めてきた。予想以上に豊かな胸を揉みしだきながら、つい耳元で意地の悪い言葉を囁きたくなる。
わざと音を立てて固くなった胸の尖りを吸うと、切なそうに眉が寄った。
「胸が大きいってのも、知らなかったな」
「やっ……気にしてる、のに………っっ」
「そうだな、隠したままでいい。他の奴には、見せる必要なんてねぇ」
うっすらと赤みがさした耳朶に舌を絡めると、今度は笑い声ではなく明らかに甘い声が零れた。普
段とは全く違うその声に押さえきれない興奮を覚え、背筋がぞくぞくと震える。今まで何も知らなか
った無垢な体が、自分の腕の中で甘く乱れてゆく様子は、この上なく煽情的な光景だった。
早く先へと進みたいと焦る気持ちとは裏腹に、もっと啼かせてみたいという欲求が指先を動かす。
無意識なのか、妖しく揺らめく腰のラインに沿って掌を滑らせ、そのまま残った服を脱がせる。一糸
まとわぬ姿となった夏海を上から見下ろすと、ふるりと白い素肌が震えた。
月明かりに浮かぶしなやかな肢体を、純粋に綺麗だと思った。
「あの、あんまり見ないで欲しいんですけど……」
恥ずかしさから、両手で胸元を隠して夏海が顔を背ける。そんな些細な仕草一つが、どれだけ男を
煽るなんて、こいつはそんなことすら知らないらしい。今すぐにでも力づくで体を開かせたい衝動を
なけなしの理性で抑えつけ、自分も手早く服を脱ぎ捨てる。直に肌を重ねると、そこから生まれた熱
だけで意識が吹き飛びそうになった。
「見せろよ、全部……」
興奮のせいか、声が低く掠れている。胸を隠す手首を取り、薄い肌に浮かぶ血管を辿るように舌を
這わせると、僅かだが反応があった。
そこからはもう、夢うつつの状態だった。
貪るように肌をまさぐり、胸を嬲り、唇を吸う。反応がある場所を見つける度に、新しい興奮が湧
き上がってきて、それに突き動かされるようにひたすら夏海を求めた。僅かな痴態一つ見落とすもの
かと、余すことなくその姿を目に焼き付ける。
すっかり上気した肌が桜色に染まったころ合いを見計らい、柔らかな茂みをかき分け指を滑り込ま
せると、濡れた音が響いた。
「やっ…ダメっ」
短い抗議の声には、明らかに甘い響きが含まれている。くちゅくちゅと音を立てて蜜口をかき乱し
てやると、切なげに両膝をすり合わせる。溢れる蜜を掬い、花芯へと塗りつけると、はっきりとした
嬌声があがった。
「あっ……ぁあ、あっ…ん!」
愉悦に濡れた甘く細い声に、脳髄が痺れるような感覚に襲われた。初めて知る感覚に怯え無意識に
逃げようとする体をキスで縫い止め、さらなる快楽を容赦なく与え続ける。指先で花芯を転がすよう
にして押しつぶしてやると、重ねた唇の奥でくぐもった悲鳴が上がり、一気に細い背中が緊張してゆ
く。上へと逃げようとする肩に腕を回し、徐々に与える刺激を大きくしてゆくと、白い咽喉を綺麗に
そらせながら夏海が甲高い声を上げた。
「ふっ……ぁ、あ…ああぁぁっっ!!」
全身でしがみつきながら、腕の中で初めて絶頂へと上り詰める夏海の姿に、自分も限界を覚える。
蜜が溢れるその奥へと指を侵入させるが、そこは確かに濡れているのに、指一本をやっと入れられる
かどうかの狭さだった。
これで本当に入るのか?
誰の侵入を許したこともない場所を解しながら、そんな疑問が頭をもたげる。現に夏海は、指を入
れただけでも痛みを感じているらしく、苦しげに眉根を寄せている。
「くっ……ぅ…」
「力抜け…」
無駄だと思いながらも声をかけてみるが、ふるふると首を振る夏海自身、どうしたら楽になれるの
かわからないのだろう。どうにかその苦痛を逃してやりたくて、せめてものかわりに、苦しげな呼吸
を繰り返す唇に口づける。
少しずつ指を増やし、どうにか緊張を解すと、痛いぐらい張りつめた自身をそこへ押し付けた。
「あっ…」
僅かに怯えたような声が上がるのは仕方のないことだが、もう止められそうにはなかった。
「大丈夫だ……力、抜いてろ」
「士くん……っっ!」
ぎちぎちと音がしそうなぐらい狭いそこを、無理に押し広げているのが自分にも分かる。緩んでい
るのにきつい、そんな不思議な感覚にあっという間に引き込まれそうになる意識を、どうにか持ちこ
たえさせる。
「いっ……っ、ぅ…」
「ば、か…唇噛む、な……」
「だって…っ、う……!!」
噛みしめた唇に、うっすらと血が滲んでいる。まだロクに挿入もしていないのにこれでは、本気で
こいつが壊れるんじゃないかという懸念すら覚える。我慢できる状態じゃないが、これは一度やめた
方がいいかと吹っ飛びそうな意識の片隅で考えていると、それまでシーツを握っていた夏海の指が不
意に腕を掴んできた。
「大、丈夫……いいか、ら…」
こちらの考えを見透かしたように、涙をいっぱいに溜めた瞳でいじらしく見上げてくる夏海に、快
感とはまた違う眩暈を覚える。
「無理すんな」
「へい、き…お願い……」
荒い息の合間に懇願され、首筋を強く抱きしめられる。男には想像もつかないような痛みに耐えな
がら、それでも俺を受け入れようと必死に堪える夏海の姿に、胸の奥が熱くなるような感情がこみあ
げてくる。
薄い背中へ手を回し、しっかりと抱きしめながら、ゆっくりと腰を進めた。
「つかまってろ」
「っ……くぅ、んんっ!」
背中に爪がきつく突き立てられる感覚があったが、痛みは感じなかった。俺がこいつに与えた痛み
に比べれば、こんなものは物の数にも入らない。
ようやく全部入った時には、お互いの息はかなり荒くなっていた。
「夏海……」
呼吸が乱れたままの唇を乱暴に割り、舌を絡める。体はすぐにでも快楽を貪りたがっていたが、そ
れをどうにか宥めすかし、夏海が落ち着くのを待つ。遊びで抱く女だったら、多分これだけの手間と
時間をかけるのを面倒だと思っただろう。
だけど、相手が夏海だというだけで、全てが愛しく感じられた。
「ん……」
キスの合間に、見つけたばかりのイイところを攻めていると、少しだけ吐息に甘いものが混じるよ
うになってきた。徐々に体の力が抜けてくる気配に、緩やかに腰を引いてみると、切なげな表情が目
元に浮かんだ。
「きつかったら言え……我慢すんなよ?」
こくり、と小さく頷く夏海の体を組み敷いて、ゆっくりと動き始める。ぎりぎりまで引き、時間を
かけてまた奥まで進める。より強い刺激を求めて動きたいという欲求をシーツごと握りつぶし、きつ
く絡みついてくる感覚を存分に味わう。
「ふぁ……あっ…!」
緩やかな動きを繰り返す間に内壁の一部をすりあげると、痛みではない別の声が上がる場所があっ
た。体の奥深い場所で、自分を感じている。そう思った瞬間、限界まで堪えてきた歯止めがついにき
かなくなった。
なるべく乱暴にならないようにと思いつつも、抑制の利かなくなった欲望で幾度も細い体を穿つ。
溢れてくる蜜で滑りが良くなってきたのか、夏海のほうにも少しずつ変化が出てきた。
「あっ、ああ!」
「そうだ……何も考えるな。感じてればいい」
「ふっ……ぁんんっ!!」
ぐん、と奥の深い場所を突きあげると、一瞬だけ夏海の体が震え、深くつながった場所がきつく締
め付けられる。どこまでも素直な反応に、知らず笑みがこぼれる。自分の命を削ってでも助けたいと、
それほどまでに惚れ込んだ相手の心と体を支配する歓びに、胸の奥で暗い歓喜が湧き上がってくるの
が分かった。
命を奪う苦痛を与え、その心に深い傷をつけただけでなく、何も知らない無垢な体に淫靡な快楽の
灯を宿した。痛みも快楽も、全て自分が与えたものだ。征服欲だとか支配欲といった性質の悪い感情
が、夏海というただ一つの存在を求めて激しく猛る。
「士くん…つかさく、ん……!」
「ああ、俺だ」
「つ、かさく……んっ…ああっ」
不埒な欲望で狂いかけた耳に、熱に浮かされたような甘ったるい声がすべり込んできた。助けを求
めるように何度も名を呼ばれる、たったそれだけのことなのに心が温かく満たされゆく。妖しく蠢く
内壁がきつく絡みついてくる感触に、互いの限界が間近に迫っているのが分かった。
「や!なに……やだやだ!怖い!!」
背筋を駆けのぼる強烈な快感に、ありとあらゆる感覚が破壊される。無意識のうちにその気配を感
じ取ったのか、夏海が狂ったように抵抗を見せ始めた。それを強引に腕の中に閉じ込め、快楽の頂き
へと誘う。
「つかさ、く……やっ…あ、ああああ!!」
「くっ……!」
細く高い声と共に、夏海の背がしなやかに逸らされる。引き込まれるような感覚に全力で抗い、体
の奥深い場所で滾っていた欲が迸る寸前に、どうにか夏海の中から自身を引き抜く。
血と欲と、自分が犯した二つの罪を記すように、白い肌に残る痣の上に白濁した欲望をはきだした。
「おい……大丈夫か?」
後始末をつけ、ぐったりと力なく横たわる夏海の顔を覗きこむ。初めてだというのに、少々無理を
させたという自覚はあった。
けだるげに瞼を持ちあげた夏海は、俺の顔を見ると弱々しくほほ笑んだ。
「ん……大丈夫…」
「……ったく、強がりやがって」
こんなときでも、憎まれ口しか叩けない自分が少々情けない。言葉が足りない部分を誤魔化そうと、
ゆるやかな弧を描く唇を塞いだ。
ためらいがちに伸ばされた腕が、柔らかく抱きついてくる。
「痛かったけど、でも……嬉しい、です」
だから、さり気なく殺し文句を吐くのは止めて欲しい。
はにかみながらそんな可愛いことを囁かれては、欲望を押さえる枷がいくつあっても足りない。再
び目を覚ましかけた自分の獣性から無理やり意識を引きはがし、柔らかい体を抱きしめる。シーツに
残る紅いものに若干の後ろめたさを覚えたが、ようやく手に入れたという歓びのほうが遥かに上回っ
ていた。
そうやって互いの温もりに身をゆだねていると、両の頬をそっと包まれた。
「………お帰りなさい、士くん」
いつかも言われたことがあるその言葉に、ぐっと胸が締め付けられる思いがした。帰ってきてもい
いのだと、ここが自分の居場所なのだと、夏海の瞳がそう物語っている。
どこかで張りつめたままだった緊張の糸が、呆気なくほどけてゆく。
「ああ………ただいま」
今度こそ、素直にそう言い返せることに、痛いぐらいの幸せを覚える。長い間探し求めていた居場
所を得たことを確かめる様に、俺は夏海の細い体に取り縋った。
長く深い夜の闇が、ようやく明けたような気がした。
889 :
881:2010/04/10(土) 16:25:28 ID:T74bkTZt
以上です、長文失礼しました。
でも、処女がいきなり中でイケるわけねえww
GJGJGJGJ!!
久しぶりの士夏でテンション上がった!
やっぱり士夏は鉄板だなぁ!
>>879 俺は童貞だと思う。
あれで非童貞だったらちょっと驚くかも
>>879 俺も童貞だと思う。
妄想ばかり先に突き抜けたタイプかと。
ただし、AVはきっちり見てそう。
先週亜樹子はいきなりベッドまわりのカーテン開けてたけど場合によっては危険なのではw
普段あのプレーヤーでエロDVD見てるだろw
士夏GJ!
やっぱりラブ度の高さはさすがな二人だな!
処女でイッてもいいじゃない。それが妄想の素晴らしいとこだwww
ちなみに自分も翔太郎は童貞だと思う。
>>880 妄想日記楽しみだよな。フィリップも執事服着るみたいだし
メイドの次は怪盗だっけ?
翔太郎は亜樹子でどれだけ妄想膨らませてるんだろう…
照井が探偵だったら、も密かに楽しみだ
ハードボイルド探偵照井と所長亜樹子のやり取りは見てみたいな
なぜかアキちゃんの執事という単語が浮かんできたw
久々の士夏海GJ!
夏海がいじらしくて可愛いよw
セル発売まであと一ヶ月弱かー。
映画は一回しか行けなかったので、うちでじっくり見るのが楽しみだ。
>>896 そういや尻彦さんも執事ドラマ出てたっけ。
妄想日記に出たらカオスになりそう。
士夏海大好きだ!GJ!
やっぱり鉄板の両想いカップルだなこの二人は。
しかし士が、やたら優しくて萌えた。
普段俺様な士がこうやって労わる感じってどうにも好きだ。
自分もやっと規制解除されたんで翔亜樹投下に来たんだが、まだ早いなw
また明日の朝にでも来る。
士夏グッジョーーーーブ!
久々に萌えた。すごい。
いいなあ〜。職人さんはやはりまだ
書いてくれる。ネタの尽きない士夏最高だ!
こんばんは、保管庫管理人です。
保管作業が進みましたので、ご連絡いたします。
前回も今回も、見事に規制にかかり報告ができませんでしたorz
あと、以前提案したパスワード制ですが、導入しようかとおもいます。
冒頭に「sage」と入れた後に、表示してあるクイズの答えを入力して下さい。
予定では、5月の連休前までにはパスワードでロックをするつもりです。
よろしくおねがいします。
保管庫の更新履歴欄に記載がありましたので代筆です。
管理人様、いつもありがとうございます。
ディケイドSSの数に驚きつつ、職人様方にも心からGJ!
>>900 代筆乙です。
そして、保管庫管理人様。
規制中だったんですね。にも関わらず、更新と改装本当に乙です。
いつもありがとうございます。
>>900 保管庫管理人様、いつも乙です。&代筆乙です。
大規模規制、いつまで続くんでしょうね……
それにしても翔太郎がナチュラルに亜樹子の手を握った瞬間変な声出たわw
ラストシーンで、からかわれて「あーもう!」ってなった翔太郎に
不意打ちでちゅーとかされて真っ赤になる亜樹子を受信した
以下ちょっと小ネタ。
「だーもう、うるせー亜樹子!」
確かに頬は熱いが、どうも頭にまで血が上っていたらしい。
目の前で囃し立てる唇を黙らせる方法なんて、ほかにもいくらでもあったはずなのに。
なんでか選んだのは、キスだった。
本当はたぶん、触れただけで止まるはずだった。
だけど自分の唇に伝わる感触が想像以上に柔らかくて、味なんてあるはずないのにひどく甘い。
強請るように絡めた舌におずおずと応える亜樹子に気を良くして、加減も忘れて貪った。
「しょ、翔太郎くんのばか……」
「バーカ、大人をからかうと痛い目に遭うって分かったろ、勉強料だと思え」
にらんでくる目元は潤んでいて、その顔も真っ赤に染まっている。きっと俺以上に赤くなっているだろう。
大人の―――ハードボイルドな男はたぶんそんなことしないだろうけど。
とりあえず、もうすぐ飛んでくるだろうスリッパにはおとなしく殴られることにしようと決めて、
翔太郎は熱いコーヒーに口を付けた。
保管庫管理人様、いつも乙です…。
自分も昨日解除されたばかりですよ。
早く解除されることを祈ります。
>>902 そんなステキ電波の続きも、ぜひ受信していただきたい。
そして投下してくれ!
そういうわけで小ネタの後ですが、翔亜樹投下させていただきます。
リリィ出てるので27、28話視聴推奨で。
エロは少なめ。ちょっと長いです。
904 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:15:29 ID:SL/V1Y/V
「これこれっ!見てよー可愛いのー」
とある平和で天気のいい昼下がり。
亜樹子とクィーンとエリザベスとリリィがオープンカフェで仲良くお茶をしている時のことだった。
エリザベスがテーブルの上に出したのは、可愛い香水の瓶が4つ。
丸っこいフォルムのハート型にゴールドのリボンの装飾のデザインこそ同じだが、それぞれに色が違う。
「わぁ、可愛い!」
「エリザベス、これどうしたの?」
「うふふー、セールで発見して一目ぼれで買っちゃった。全部同じ香りなんだけど、4つ一組だったから、4人でお揃いで分けるのいいなーって思って」
女が4人も集まれば、基本的に賑やかで人目を引く。翔太郎が聞き込みついでに立ち寄ったカフェで、目に付いた光景なのも当然だろう。
(亜樹子?それに……クィーンにエリザベスにリリィか)
彼女たちとしっかりと馴染んで友人になっている亜樹子の順応性の高さを、今更のように感じる。
実際、亜樹子の人好きは翔太郎には不思議なほどで、誰もが亜樹子にはすぐ馴染み仲良くなるのだ。
「ね、みんなどれがいい?」
「私、これがいいな。赤いの。竜さんの色だし」
リリィが赤い小瓶を手に取る。
現在、風都署の刑事さんにラブラブ一直線猛進なリリィの選択としては当然だっただろう。
「私はこれがいいな。紫の。綺麗」
クィーンは綺麗にネイルを施した爪先で紫色の小瓶を陽にかざした。
大人っぽい彼女らしい。
「亜樹子ちゃんは?」
「んー…じゃあ、この青かな」
深い海の色にも似た小瓶を、亜樹子が視線の高さまで持ち上げる。
「綺麗な色だね。あたし、これがいいな」
「じゃあ、亜樹子ちゃんはそれね!あたしはこのピンクの。みんなでお揃いっていいねー」
お揃いの小瓶を、それぞれの手のひらに転がして笑いあう少女たち4人の光景は、それはそれは愛くるしいものだった。
「ただいまー」
事務所に帰ってきた亜樹子を迎えたのは、フィリップだった。
「おかえり、亜樹ちゃん。あれ?翔太郎は一緒じゃないのかい?」
「え?ううん、違うよ。今日はあたし、一人で出かけてたし」
「そうか。じゃあ、翔太郎はまだ帰らないね。亜樹ちゃん、何か飲むかい?」
「うーんとね。じゃあ、コーヒー」
「分かった」
フィリップにコーヒーを淹れて貰い、和やかな事務所の午後が過ぎていく。
そして、コーヒーが空になった時、事務所のドアが開いた。
帽子を取りながら入って来たのは、この探偵事務所のハーフボイルド探偵だ。
905 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:16:18 ID:SL/V1Y/V
「ただいま」
「おかえり、翔太郎」
「おかえりなさい、翔太郎くん」
「ああ。…っと、いい匂いだな」
「コーヒーのお代わりを淹れようと思っていたところだよ。翔太郎も飲むかい?」
「ああ、頼む」
ふぅ、と疲れたようにため息をついて、翔太郎がドサッと音を立ててソファに沈み込む。
「どうしたの、翔太郎くん」
「ん?何がだ?」
「うーん、何かあったのかなって思って」
「……別に」
視線を反らしてそう答えれば、何かあったと言っているようなものだ。
基本的に馬鹿正直な翔太郎は、感情を態度に出しやすい。
(……何があったんだろう)
ちらりとフィリップを見てみるが、翔太郎の様子を気にしている様子はない。
聡明な彼のことだから、気づいてはいるのだろうが。
基本的に信頼し合っている二人だからか、何も言わなくても通じ合っている部分が大いにある。
フィリップが、今は翔太郎に何も聞こうとしないのであれば、それは正しいのだろう。
時々亜樹子は、二人の間にある空気が羨ましくなる。
二人とも大好きで大事だし、二人が自分を大事にしてくれているのも知っているけれど、割り込めないものがあることも知っているから尚更だ。
(あたしにだって話してくれてもいいじゃない)
まだ少しカップの底に残る冷めたコーヒーを飲んで、亜樹子は拗ねた表情を隠した。
風呂上りのほのかに温かい体の温度が気持ちいい。
亜樹子はベッドに横になって、今日エリザベスにもらった香水の小瓶をかざして見つめていた。
(……翔太郎くんの、シャツの色に似てるなって思ったんだよね)
基本的にオシャレな翔太郎は、シャツも大抵何を着ても似合うのだが、亜樹子が一番好きなのは綺麗な青い色のシャツだ。
自分には似合わない色だから、余計にいいなと思うのかもしれない。
ふとした瞬間に、翔太郎のことを思う自分がいる。
毎日一緒にいて、一緒に仕事をして、戦う彼らを見つめてきて。
いつの間に、翔太郎のことをこんなに好きになったのか、もう亜樹子は覚えていない。
だが、気持ちが募る程に、彼の態度が必要以上に気になってしまうのも確かなのだ。
(明日は、何があったのかちゃんと聞いてみよう。まったく、所長に心配ばかりかけるんだからっ)
などと、普段から無茶ばかりの自分のことを棚にあげて決意すると、灯りを消そうと立ち上がった。
その時。
コンコン
とノックの音がした。
「はい?」
「亜樹子」
「翔太郎くん?」
「ああ」
「どうしたの?何か用?」
「あー……まあな。入っていいか?」
「ちょっと待って」
亜樹子は香水の瓶をテーブルに置き、ドアを開けた。
まだ休む気はなかったのか、洋服のままだ。
ああ、そうか、今日は亜樹子の一番好きな青いシャツを着ている。
「どうしたの?――――――んんッ!?」
声をかけた瞬間、肩に手を置かれキスを重ねられた。
よろけた拍子に後ずさってしまい、そのまま部屋の中に押し入られる形でドアを閉められる。
翔亜樹も士夏もGJ!
管理人さんも、いつも乙です
今日のW
眠る亜樹子の手をぎゅっとする翔太郎はげ萌えて、クリアすぎる寝言にワロタ
淫夢とか見たらどうすんだ
907 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:17:51 ID:SL/V1Y/V
「ん…ッ」
熱い。
重ねた唇が融けそうに熱くて亜樹子の頭まで逆上せさせる。
押し付けるような強引で激しいキスは、亜樹子の足元をふらつかせそのまま壁際まで追い詰め、更に深いキスを貪られることを許してしまった。
息苦しさに必死で翔太郎の胸を押すとやっと解放され、彼の顔を見上げる形になる。
「や…っ何…っ!?」
「おまえを抱きに来た」
「はぁ!?」
素っ頓狂な亜樹子の叫びとは裏腹に、翔太郎の目は据わっている。
(へ?え?ななななな何ッ!?)
こんな風に唐突な展開は初めてだ。
もちろん、翔太郎とそういうことをするのは今夜が初めてではないし、最近ではお互いの気持ちというか雰囲気で何となく今日かな、
という予感みたいなものを感じたりするようになったし、何より翔太郎はこういう場面に関しては少し臆病で、亜樹子が「いいよ」
と言わないと事を進めない部分もあり、そういうもどかしささえ嬉しかったりもするのだが。
(こここここんな強引な翔太郎くん、あたし聞いてないー!)
混乱は隙を生む。
両手を取られ、壁に押し付けられてぴったりと体を寄せられる。
抵抗一つ許されない体勢に、せめて亜樹子は言葉で抵抗の意を示した。
「なっ何っ!?何なのようー!」
「何って言っただろ。抱きにきたって」
「ちょちょちょっと待った!」
「何だよ」
「だめ!なんかだめ!」
「なんかって何だよ」
「わかんないけど、なんかだめなのー!今日の翔太郎くん、ヘンだよ!」
思いっきり暴れようとしてみるが、綺麗に手足を押さえ込まれてもがくことさえできない。
「今日の俺って?」
「な、なんかなんかヘンだよ!怒ってるみたいだもん!」
「……」
「だ、だからいやなの!」
「……たく、しょうがねぇな」
解放されるか、と油断した瞬間、抱きかかえられ、ベッドに押し付けられるようにして倒され、圧し掛かってきた翔太郎の瞳を間近に見ることになった。
(わわわわっ)
場違いかもしれないが、綺麗な顔だと思った。
フィリップのように、まだ完成されていない柔らかな中性的な綺麗さとは違う、成長した大人の男だけが持つ硬質な綺麗さ。
実際、顔立ちは整っているので、こうやって目の力に凄みが増すと綺麗さも際立つ。
「しょ……翔太郎……くん?」
「したい」
「へ?」
「我慢できねぇ。したい」
真正面で息が掛かるくらいの距離で囁く声はゾクリとするような色気を含んでいて、亜樹子の体を震わせる。
(な、なんかあれ?あれ?翔太郎くんって、こんな顔できるの?)
こんな風に力ずくで迫られるのは初めてで、亜樹子はジワリと自分の体が熱くなるのを感じた。
それが翔太郎にも伝わったのか、強引な手が亜樹子のパジャマの下に潜り込んでくる。
「ひゃ…っ!」
風呂上りの熱を残す体に、少し冷たい翔太郎の手の形をくっきりと意識してしまう。
大きくて少しごつごつした手が優しく亜樹子の腹を撫でる。
「ちょ…っ!あ、あたし、いいって言ってない!」
「そうだな」
と言葉でだけは同意するのに、お構いなしに手は亜樹子の肌に触れ、動きが愛撫に変わる。
「ちょ…っ、……んっ!」
思わず、声が出た。
その声に翔太郎が小さく微笑む。
それがひどく意地悪い笑みに見えて、亜樹子は頬を膨らませた。
908 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:18:59 ID:SL/V1Y/V
「や、やだって言ってるのに…っ!」
「ああ」
「こ、こういうのは良くないと思う!」
「同意してないからか?」
「そうだよっ!」
「じゃあ、おまえが今すぐ同意すりゃいいんだろ?」
「ええっ?」
「抱かせろ」
「ちょ…っ!」
これは、何だ、何なのだ。
翔太郎らしからぬ、不敵な強引さ。
いつものハーフボイルドで、優しい彼とはまるで違う手管。
「ん……ッ!」
強引に割り入ってきた舌を絡められ、唾液の絡まる音が耳の奥から頭にダイレクトに響いてくる。
熱が籠もり始める体を意識する。
この熱の正体を、もう知っているから、認めざるを得ない。
(あたし……したがってる)
彼の欲情を受け止めて、満たしあいたいと体が疼いている。
求められる優越感にも似た心地良さを知ってしまった体は、先に素直になり始めていた。
だが、どうにもそれを心のほうが素直に認めてしまうのが悔しいのが、亜樹子だった。
(て、抵抗…っ!抵抗しなきゃ!)
だが、想いとは裏腹に、頭上で両手首を翔太郎の片手で押さえ込まれ、自由なもう片方の手が肌に触れる。
圧し掛かってくる翔太郎の体は強引そのもので、亜樹子から何もかも奪いつくすかのようなのに、そのくせパジャマの中で愛撫を重ねる手は優しく焦らしているかのようだ。
「ん……っ!やぁ……っ!」
胸の膨らみの頂から下の部分を指先が撫でる。
敏感な場所をわざと避けて、それでいて肌の薄い場所を選ぶ指先が憎らしい。
「は……んっ」
柔らかな膨らみに指を埋め、その弾力を楽しむ。
刺激を待つ膨らみの頂には触れずに、腹からのラインにだけ指を滑らせる。
もどかしい愛撫に火照っていく体を、亜樹子は自分ではどうしていいのか分からない。
いつも気持ちよさは与えられてばかりだから。
ぷち、と軽い音がしてパッと視線を向けると、パジャマの前はすでに開かれて、白い肌が翔太郎の視界に晒されていた。
「や、やだやだっ!」
「今更だろーが。おまえの裸、もう何回見てると思ってんだ」
「ぎゃー!そういうこと言うなぁぁぁ!」
いつものようにスリッパを取り出そうとしたが、その前にまた手首を掴まれベッドに沈むように圧され、キスで抵抗をふさがれる。
「は…っぁっ」
くたりと手足から抵抗の気力が抜けてしまい、それを理解したように翔太郎の手が亜樹子の鎖骨に滑り、その形を楽しむとそのまま柔らかな膨らみへと下りていく。
指の腹で擦るように弄られた蕾は、待ちかねていた刺激に素直に固くなり反応する。
「あ…ッ!」
顔を捩ると、晒されたうなじに翔太郎の顔が埋められ、白い肌をきつく吸い上げた。
チリッと焦げ付くような熱は、そこに刻まれた痕を亜樹子に理解させる。
「ちょ…ッ痕つけないでよ…ッ」
「もうつけちまった」
「し、信じらんないっ!他の人に見られちゃうじゃないっ!」
「構やしねえよ」
「は?」
一応、公私のけじめというか、そういうことは大事にしようと約束しているはずなのに、
そこを乗り越えてくるなんてますます翔太郎らしからぬ。
909 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:19:27 ID:SL/V1Y/V
(あ、あたし、なんかしたっけ?)
亜樹子が、ここでようやく何か自分に落ち度があるのではないかとの考えに至る。
だが、記憶をフル回転させる前に、翔太郎の愛撫に飲まれてしまう。
いつもより優しくなくて、乱暴で、強引な手。
「ん…っはぁ……っ」
シュルッと翔太郎がネクタイを引き抜く音がやけに大きく響いて、だがそれを意識する前に脱がされる自分の体を確認する。
あっという間に残っていたパジャマも下着も剥ぎ取られ、晒された自分の体が頼りない。
翔太郎の視線がじっくりと舐めるように亜樹子の体を見つめる。
少し潤んだ、欲情まみれの視線を亜樹子は直視できなくて、だけど目を閉じることも怖くて、少し視線を外してネクタイを引き抜いた後の第二ボタンまで外された翔太郎の首筋に視線を向ける。
少し細いけど、やっぱりがっしりとしたラインの首筋から、襟元から覗くごつごつした鎖骨も妙に色っぽい。
(見たい、な)
男だけが、女の裸に欲情するわけじゃない。
女だって、男の裸には。
唯一、好きな男の裸には欲情する。
見て、触って、触れ合って引き寄せて交じり合って、感じたいと思ってしまう。
(……もうもうもう!悔しいッ!悔しいけど……好きなんだからーーー!)
心の中でヤケになって絶叫すると、そっと亜樹子は翔太郎の胸に手を伸ばした。
「亜樹子?」
「……翔太郎くんもちゃんと脱いで」
亜樹子の震える指先が、翔太郎のシャツのボタンを一生懸命に外していく。
その慣れない指先が愛しくて、翔太郎は苦笑した。
「……ちゃんと脱がせろよ?」
「慣れてないんだから、急かさないでよ…っ!」
「待っててやるから」
シャツのボタンを全て外すと、翔太郎の肌が亜樹子の目に晒される。
がっしりとしていて、柔らかくはないけど女とは違うラインの色気だ。
大好きな人の体。
そんなもの目にしたら、欲情するに決まってる。
「翔太郎くん……」
「ん?」
「キスして」
悔しいけど、本当に悔しいけど、今はもう彼が欲しくて仕方ない。
亜樹子の声に、翔太郎は望みどおりキスで答えを返した。
910 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:20:06 ID:SL/V1Y/V
「あ…っはぁ…ぁ、あ……ッ!」
喘ぐような切ない響きは、翔太郎の耳に心地よい。
繋がる体も、快楽の波の中にあって上り詰めかけては一度引くリズムがどう動けばいいか、教えてくれる。
「く……ッ」
「ん、ぁっ!あ、ぁ…ッぁふ……ッ」
熱い。
熱に潤みきった柔らかな粘膜の中を擦って突き上げて、体の奥深くまで繋がっているのに、まだ足りない。
もっと奥へ、もっと熱く。
このまま混じり合ってしまえばいいのに、なんて思いが突き上げる勢いに現れる。
「や…ぁん…ッ!あ、ぁ、……ふぁ……っ!しょ、たろ……く……ッ!」
切ない声で亜樹子が翔太郎を呼ぶ。
翔太郎の背中に両手を回して掻き抱いて、重ねた体の重みと熱が甘くて優しくて、言葉にするのは恥ずかしいけれど愛し合ってるとはこういうことか、なんて思ってしまう。
汗に濡れた翔太郎の背中が熱くて、隙間が少ない肌と肌の間にある空気も熱くて、何より繋がっている場所が濃厚な熱さで融けそうだ。
「あぅぅ……ッ!」
腰を抱えれられ、ズン、と奥深くを抉るように突かれ、腰にギュウ、と力が入る。
まだセックスに慣れていないぎこちない体だけど、回数を重ねるごとに翔太郎から与えられる刺激に翻弄され、馴染みつつある。
どう合わせれば気持ち良くなれるのか、彼が気持ち良くなれるのか。
必死で追いつこうとする健気な亜樹子の仕草や動きに、翔太郎もまた、ただ亜樹子の高ぶる姿をもっと見たいと突き動かされる。
お互いを感じて欲して、求め合って、ただそれだけの行為。
だが、もう他の誰ともしたくない。
「は…っ!ぁ、あ……ッ!あん……ッ!」
「……ッ!は…ッ亜樹子……ッ!」
余裕のない翔太郎の声を聞いて、彼が感じているのが分かる。
その悦びにも似た感情が翔太郎を体の奥で更に締め付け、お互いの高ぶる荒い息遣いと嬌声と交わる粘着質で淫靡な響きが、切なく亜樹子を攻め立て高みへ押し上げていく。
「や……っ!あ、も……ぉっ、きちゃ……ッ!」
「俺、も……ッやべ……っすげ、イイ……ッ」
体の奥でズキン、と疼く熱が爆発しそうになっているのが分かる。
まるで破裂寸前の風船のようなギリギリの快楽。
「や…っ!やぁ……ぁっ!翔太郎く……っ!も……ッ!」
翔太郎の背中に爪を立てて、亜樹子が小刻みに体を震わせる。
いつも、怖い。
絶頂を迎える瞬間は、翔太郎にしがみついていないとどこかへ飛ばされそうで、必死で手に力をこめて甘えるように縋りつく。
その様が融けた頭にガン、と響くようで翔太郎にはたまらない。
「く……ッ亜樹子……ッ!」
「イ、ク……ッ!やぁぁぁぁぁ……ッ!」
亜樹子の体の奥からぎゅう、と痙攣するように締め付けられ、そのまま絶頂で翔太郎も解放される。
たっぷりと吐き出したものが亜樹子の中でひろがり、その感覚にまた未熟な体が震えてしまう。
引き抜く瞬間、ブルッと震えた亜樹子の小さな体が愛おしい。
全部受け止めて、恍惚とした表情は童顔に似合わず色っぽく、大人の女を感じさせた。
「は……」
そのままぐったりと亜樹子の上に倒れこむ。
セックスの余韻が気持ちよくて汗で濡れた体も心地良くて、翔太郎は優しく亜樹子を抱き締めた。
「……好きだ」
「え……?」
「……好きだ、亜樹子」
耳たぶに触れるような掠れたような甘くて優しい響きに、亜樹子の心臓は素直に反応する。
ただでさえ悔しいくらいドキドキしてると言うのに、そんな声でそんな告白は反則だ。
(も、もー!何!?今日の翔太郎くんてば、一体何なのー!?)
今まで見たことがないくらい強引で、ちょっと意地悪で、大人で優しくて、何だ、一体どうしたと言うのだ。
いつものツッコミ甲斐のあるハーフボイルドはどこにいった!と胸に沸き起こった衝動そのままに、はふ、と息をついて翔太郎の頬に手を滑らせる。
亜樹子の手に感触を感じて翔太郎が顔を上げて、亜樹子の顔を覗き込み、名前を呼んだ。
「亜樹子……?」
「……ずるいよ、翔太郎くん」
「何が?」
「……あたしだって、翔太郎くんが大好きなんだからね」
「……」
「だ・か・ら!説明してもらいましょうか!一体、何!?何がどうしたっていうの!?」
優しく伸ばした手を瞬時に凶器に変えて、亜樹子が翔太郎の首を絞め上げる。
このまま事後の甘い雰囲気に、呑まれて流されてごまかされてなるものか!
911 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:22:06 ID:SL/V1Y/V
「お、落ち着け亜樹子!」
「落ち着けるかぁ!あたしがどれだけびっくりしたと思ってんのよー!」
「おま……っ!ちょ、苦しい!」
「いいから吐けぇぇぇ!」
「わー!分かった!分かったから、首絞めんな!死ぬ!」
亜樹子の手から解放されて、翔太郎が亜樹子の横に体を横たえて、ふう、と息をつく。
さっきまでの狂おしいような欲情が嘘のようだ。
「……今日、リリィたちとサザンウインドにいただろ?」
「え、うん。お茶してたんだけど、見てたの?」
「通りかかったんだよ。で、だ」
「うん」
「……そこにいた奴らのさ。会話が耳に入った」
微笑ましい少女たちの光景を見て、翔太郎は邪魔も無粋だと思い、声をかけないで立ち去ろうとした。
その時、ふと、耳に入ってきた会話。
「あの子達、可愛くね?」
「うん、全員レベルたけー」
「あの子、リリィ白金だろ?」
「あー、あのマジシャンの。へぇやっぱ可愛いな」
「あの制服は風都高校の子かぁ」
「だな。その隣の子も可愛いな」
「俺、その隣の元気な感じの子、好みだなぁ」
「分かる。いいよな、ショートパンツが似合ってるし、ああいう子って初心そうでいいよなぁ」
「ああ、そうそう。元気で明るいけど、守ってやりたくなるって感じだよな」
「しかも、ああいう子ほどエッチの時は大胆だったりなー」
「そうそう。大胆だけどちょっと恥ずかしがったりとかなー。ギャップがたまらないタイプだよな」
不愉快だった。亜樹子へ向ける視線に混じる好奇心と、値踏みするような口調と、それから同じ男だから分かる、好色なもの。
「……すげーいやだったんだよ。お前が、その、そういう風に見られるのが」
「……」
「外見だけで亜樹子の何が分かるんだってムカついたし、勝手に値踏みされるのも腹が立つし、
……それでイライラしてた」
はあ、と息をついて翔太郎は亜樹子を抱き寄せた。
「自己嫌悪だ、悪い。……きつい思いさせて悪かった」
ああ、何だ、つまり
「……ヤキモチ、ってことね」
「う……っ」
亜樹子の突っ込みにぴくっと反応するところが、やはりまだまだハーフボイルド。
「ふぅーん、そういうことかぁ」
抱き寄せられたまま、翔太郎の胸に寝そべるようにして、少し拗ねた様な彼の顔を覗き込む。
年上の男の拗ねた顔は何だか可愛くて、亜樹子の口元に笑みを浮かべさせた。
この人はこんなに可愛かった?
しまった、今まで知らなかった。
ちょっと勿体無かったかもしれない。
912 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:22:38 ID:SL/V1Y/V
「……ニヤニヤすんな、ムカつくから」
「ニヤニヤなんかしてませーん。へぇ、そうなんだぁ。翔太郎くんがそーんなにあたしを好きだったとはねぇ」
「……うっせ、知ってんだろーが」
「いやいや、知りませんでした」
こんな風にストレートに妬かれるのは初めてで、悪くないなんて思ってしまった。
そうか、だからこんなに強引で押し付けるみたいにして、だったのか。
独占欲に満ちた強引で激しい愛撫も、貪欲な求め方も、今まで一度として経験がないものだった。
いつもこういうことに関してはこっちが申し訳ないくらい優しい彼だから、驚いたけどちょっと新鮮だったのも確か。
(まさか翔太郎くんが、こんなにヤキモチ焼きだったなんてね)
普段亜樹子の知らないところでは、意外にジェラシー全開なことを知っている刃野辺りが聞いたら、全力で突っ込みそうなことを考えて、クスクス笑う。
「でもびっくりしたし、きつかったなぁ」
「だから悪かったって」
「だーめ、お詫びしてもらわないとねー」
「何しろってんだよ」
「ちょっと待ってね」
体を起こすと手近にあった翔太郎のシャツを手に取り、羽織る。
さらさらとした感触が肌に気持ちいい。
(あれ?あのシャツ、あんなに大きかったか?)
亜樹子が着ると、まるで一枚のワンピースのような大きさに見えることに翔太郎は驚いた。
袖も余っていて、指先しか見えなくて、翔太郎が着たら肩にきっちりはまる縫い目は二の腕までずり下がっていて、開いてしまう襟元から少し見える裸の肩のラインがやたら色っぽい。
たった一枚のシャツで、先ほどまでこの腕の中で抱いていた亜樹子の小ささを実感して、不思議なほど胸が締め付けられる。
どんなにタフで、気が強くて、突拍子もない事でも平気でやってのける亜樹子でも、やっぱり女の子なんだと思う。
フィリップがこの世で一番大事な相棒なら、亜樹子はこの世で一番大事な女の子だと、今更ながらその後姿に愛しさが募った。
(つか、その格好、かなり反則だろ……)
と、モヤモヤした感情が沸き上がってきた翔太郎のことなど見えていない亜樹子が、ずり落ちそうになる肩をたくしあげる後姿もひどく扇情的な光景だ。
「ふふーん、こ・れ」
何やらテーブルのところでごそごそしていたと思うと、小さな小瓶を持って満面の笑みで振り返る。
「これ、今日もらった香水なんだ」
「で?」
「これつけて、三人でデート!」
「は?」
「だからー、これつけて翔太郎くんとフィリップくんと三人でデート!」
「何だ、それ」
「三人で出かけたいなって思って。それで今夜の事は許してあげる」
「……つまり俺に、フィリップに一緒に出かけるよう説得しろってことだな」
「そういうこと」
「なるほどね。で、どこに行きたいんだ?」
「ふうとえんがいいな。三人でジェットコースター乗るの!」
などとはしゃぐ彼女はまだ幼さを残していて、先ほどまでの艶めいた表情の持ち主と同一人物とは思えない。
「フィリップがジェットコースターねぇ」
「そこを乗るように説得するのが翔太郎くんの役目よ。あたし、フィリップくんはもっと色んなこと経験したほうがいいと思う。経験に優る知識はなし!ってね」
「まあ、組織の連中に見つからなければそれもいいな」
「見つからないようにするのも、翔太郎くんの役目!」
「ちょっと待て、俺の仕事多くないか?」
「これだけしたんだから、まだ足りないくらいよ。めいっぱい好き勝手したんだからっ」
「……おまえだってちゃんとイったくせに」
「何か言った?」
「いや、別に。はいはい分かりました、その依頼、引き受けます」
確かに、最近は三人で出かけることもあまり多くなかった気がするし、結局自分たちは三人でいるのが心地良くて楽しいのだ。
翔太郎がこの世で一番大切にしている相棒を、亜樹子も同じくらい大切に思ってくれているのが分かるから。
だから、三人が、こんなにも幸せで心地良い。
913 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:23:06 ID:SL/V1Y/V
尤もフィリップには先ほども
「君の怒りはとても不条理だと思うけど、興味深いね。ただ、不用意に亜樹ちゃんを泣かせたら、僕が許さないよ」
と釘を刺されてしまったけど。
(フィリップも最近じゃ、融通が利くようになってきたよな)
翔太郎と亜樹子の関係はフィリップにとっては興味深いものであったが、人の心は検索できないと知ったから、彼は踏み込んでは来ない。
だけど、亜樹子を泣かせるようなことは、宣言どおり、きっとフィリップが一番許さないだろう。
亜樹子が風都にやってきて、この事務所が三人になって、お互いを同じだけの強さで思いあうようになって。
それは何と奇跡的な幸せなのだろうか。
「亜樹子」
「ん?」
「ちょっとそれ貸せ」
翔太郎が突き出してきた手に、香水の小瓶を乗せる。
シュッと一拭きすると、淡い花の香りが先ほどまでの濃厚なセックスの余韻を紛らわしてくれた。
「いい匂いだな」
「でしょ?四人でお揃いなの」
亜樹子が翔太郎から瓶を受け取り、今度は自分の手首に吹き付ける。
肌の温度と混じると、また少し違う香りになることに翔太郎は気づいた。
そうか、これは亜樹子の香りだ。
きっと同じ香水をつけても、この香りになるのは亜樹子だけで、だからこんなに惹かれる。
「女同士はお揃いって好きだよな」
「うん、大好き。すごくテンション上がっちゃうよ。こういう盛り上がり方は、女同士の特権だね」
そう言って笑う亜樹子が可愛かったから、翔太郎は思わずその手を取って引き寄せ、薫り高い手首に音を立ててキスをした。
「へっ?しょ、翔太郎くん?」
「香水もいいけど、その格好もいいな」
「え?何が?」
「男物のシャツ一枚ってお約束だけど、実際見たらお約束万歳ってやつだ」
「へ?え?」
「こういうので盛り上がるのは、恋人同士の特権だな」
亜樹子が何か喚く前に、キスで塞いで抱き寄せて閉じ込める。
まだ夜は長いのだし、今度はもう少し優しくしてみたい。
背中の爪の痕も増えたってかまわないから。
甘い花の香りが移ってしまいそうだが、それもいいかと諦めて、それから亜樹子を値踏みしていた男たちに心の中で毒づいた。
――― ざまぁみろ、こんな亜樹子を知ってるのは俺だけだ。
914 :
翔亜樹:2010/04/11(日) 09:26:37 ID:SL/V1Y/V
それからきっちり移り香を消せなくるほど頑張ってしまい、亜樹子に「馬鹿!ドスケベ!当分させないー!」とスリッパで突っ込まれまくって宣言された挙句、腰を抑えてデスクに突っ伏して撃沈している時にフィリップに
「……まさか、亜樹ちゃんを泣かせてないだろうね、翔太郎」
と凄まれた。
おまけに、数日後に約束どおり行ったふうとえんでは、怒りの解けない亜樹子がやたらフィリップとベタベタして、二人で一つのソフトクリームを分け合ってるのを見せ付けられる羽目になった。
腕を組んで笑顔を交わす二人を背後で見つめながら
(今夜、ぜってー泣かす!いやむしろ鳴かす!覚えてろよ、亜樹子ー!)
と、心の中で絶叫したヤキモチ焼きな青年は、結局恋人に振り回されるのがまだまだお似合いな半人前だ。
だからこそ、きっとこれからも、ハーフボイルドな探偵とオトコマエな所長の恋は実に波乱万丈で面白い。
終わり
以上です。
シャツ一枚のネタが書きたかった。
そして今日の放送で更に亜樹子好きになった。
被り物最高。寝言最高。
照井の「亜樹ちゃん」も最高。
来週のおやっさんも楽しみだ。
>>903 リロードせずに、割り込み申し訳ない
翔亜樹超GJ!甘いよすげー甘い!
ほんとに所長は良い子だし、可愛いなあ
>>914GJ!
所長が男前だからこその翔亜樹だよなー
翔太郎のヤキモチも半熟でかわいいしwそして3人一緒を大事にしてるのもいいな
あああ自分も電波の続きを受信したいものだ……!
そういえば照井さん「亜樹ちゃん」って言ってたねwすっかり忘れてたw
夢の中だけじゃなく亜樹子を名前で呼ぶ照井が見てみたい
そろそろまた照井と亜樹子のやり取りも見たいな
前篇の照井が来て嬉しそうな亜樹子はかわいかったけど
夢の中とはいえ翔太郎と亜樹子が2人で1人に
しかも亜樹子の体に翔太郎って
何気にとんでもない回だった気がするw
>>914 超GJ!亜樹子のテンパり具合と翔太郎の未熟さとフィリップの心遣いが絶妙だ
甘い…甘ったるすぎて耐えられん!もっとやれ!やって下さいお願いします
しかし亜樹子のここぞという時の頼りがいは異常
最初の頃こそ足手まといのお荷物扱いだったのになあ
翔太郎とのギャグチックな「お前の罪を数えろ」も息が合ってて好きだし
追いかけっこも、それを眺めるフィリップの笑顔も、事務所組のアットホームな空気が大好きだ
もう規制解除されたかな?
所長の夢面白かったなぁ。
所長夢双も最高だったw
今日は腐すぎて・・・
>>914 GJ!男物のシャツ一枚とか大好きだ!お約束最高だ!
そして、男の側が女に脱がされるというのも大好きだ!
この後、翔太郎は亜樹子に更にお預け食らって、もっとイライラしたという
ところまで受信したw
>>902 この後、亜樹子から翔太郎を引き寄せてキスして
「ざまーみろ」って亜樹子が照れて毒づいてる電波が飛んできたよw
今日は所長が大活躍だったな。
井坂に襲われてる時、逃げようとしないでフィリップを庇ってるとこは男前だったし、
翔太郎に、フィリップは無事って教えてもらってホッとしてるのは可愛かった。
被り物も実に似合うヒロインで最高だ。
ここから後半のシリアスモードが増えていくんだろうけど、亜樹子には亜樹子らしく
いてほしい。
まずは来週、おやっさんのことを亜樹子がどこまで知るのか気になる。
「亜樹ちゃん」と亜樹子の名前を呼び捨てにした白スーツ翔太郎に
喧嘩売ろうとする照井が今日の照亜樹的萌ポイントだと思うw
>>925 たしかにあれは翔太郎パパの「おい亜樹子ぉ!」に反応したように見えるw
竜くんにああいう反応してほしいのか亜樹子は
29話で照井が研究室に入ってきてキャッキャしてる亜樹子もかわいかったけど
また25、26話みたいにコンビ組んでほしいな
このスレもそろそろ終盤かな?
今日は関西チームの夢の中のノリに笑ったwww
照井とフィリップが息が合いすぎで、亜樹子のツッコミも良すぎた。
で、今日やっとDVDの二巻見たら、やたらフィリ亜樹に萌えたので
短いの投下します。
15,16話とビギンズナイトのネタバレ含むので、未見の方はご注意下さい。
笑顔の予感
「亜樹ちゃん、こっちおいでよ」
「なぁに、フィリップくん」
「手当て」
「え?」
「手当て、しなきゃ」
「あ、おい、フィリップ、いいよ、俺が……」
「僕にやらせて、翔太郎」
きっぱりと翔太郎を見据えて言うフィリップに、翔太郎も感じるものがあったのか、
翔太郎もそれ以上は何も言わず亜樹子に
「ちゃんと手当てしてもらえ」
と頭をぽんぽんと撫でた。
「亜樹ちゃん、こっち」
「あ、うん」
フィリップに言われるままにガレージに足を踏み入れる。
今更だけど、さすがに痛かったなぁ、とか思いつつ亜樹子は自分の手のひらを見た。
倉田の仕掛けた悪趣味な「ゲーム」だったけど、あの時、離すわけにはいかなかった
ロープを離してしまった自分が悔しい。
(フィリップくんが間に合わなかったらと思うと……)
背筋を冷たいものが駆け上がって行く。
想像だけで吐いてしまいそうなほど、最悪な光景だ。
「亜樹ちゃん、そこ座って」
「あ、うん」
ガレージのソファに座ると、フィリップが救急箱を出してくる。
「フィリップくん、手当てできるの?」
天才だが、常識には程遠い少年が手当てのやり方なんて知ってるのだろうかと思ったが
「翔太郎もよく怪我をするしね。それに、翔太郎より、僕のほうが器用だよ」
と笑った。
「それもそうね」
翔太郎が聞いたら、おい!と突っ込みそうな会話を交しながらフィリップが亜樹子の横
に座る。
「手のひら、見せて」
「うん」
そっと開いた亜樹子の手のひらの傷に、フィリップの眉が寄る。
それは、不愉快で怒りにも似た感情からくる表情で、フィリップはそんな自分の感情に
うまくついていけない。
(何だろう……ものすごく不愉快だ)
以前繋いだ時には柔らかくて白い手だったのに、今は血の痕も生々しいひどい状態だ。
「亜樹ちゃん、ごめんね……」
「え?」
「ごめん……」
「どうしてフィリップくんが謝るの?」
「……僕のせいだから」
ファングを恐れて、翔太郎だけでなく亜樹子まで危険な目に合わせて。
「僕のせいだよ」
「……こら」
亜樹子が血でがさがさの手とフィリップの両頬をパチン、と音を立てて挟み込む。
そのまま、ぎゅーっと押すとタコみたいな口になって、亜樹子は大きな笑い声を立てた。
それはフィリップがびっくりするくらい、晴れやかな笑顔だ。
「フィリップくんのせいじゃないよ。そういう風に考えちゃうのだめだよ」
「だめ?」
「そう、だめ。だって、あたしはこの事務所の所長なんだから、部下を守るのは当然なの
よ」
「……」
「ま、まあ尤も助けてくれたのはフィリップくんだったけど。えっとね、フィリップくん
は確かに天才で何でも知ってるけど、何でもできるわけじゃないでしょ?」
亜樹子の言いたいことをちゃんと噛み締めたい、と思い、フィリップはじっと耳を澄ます。
「例えば、紅茶いれるのはあたしのほうがうまいし、人脈とかこの街のことなら翔太郎く
んのほうが詳しいし」
「……」
「何でもできなくていいの。できること頑張ればいいの。それってすごい事なんだよ?
翔太郎くんから聞いたけど、フィリップくん、ファングのこと、怖がってたんでしょ?」
「うん……」
理性と意識を焼き尽くして食らい尽くすような底知れぬ「力」を持つファングが恐ろしか
った。
「だけど、今はもう怖くないでしょ?」
「ああ、翔太郎が見つけてくれたから」
理屈でなく動く、と決めて一番に考えたのは相棒のことだった。
自分たちは二人で一人の探偵で仮面ライダーだ。
地獄の底まで悪魔と相乗りしてくれると、躊躇わずに飛び込んできてくれた相棒のためな
ら、恐れるより大事なものがあると分かった。
怖いのは、ファングなんかじゃなかった。
本当に怖いのは、翔太郎や亜樹子がいなくなること。
大事なものを、あやうく見失うところだった。
「それは、フィリップくんだけじゃ無理だったことでしょ?」
「そうだね。翔太郎がいなきゃ無理だったよ」
「翔太郎くんもね、捕まってる間、ずっとフィリップくんのこと心配してた。ファングがあ
れば、って言ってたけど、フィリップくんが嫌なら使ってほしくないって」
「翔太郎が?」
「翔太郎くんらしいね」
「……そうだね」
まったく、あの相棒は少しは自分の事を気にすればいいのにと時々思う。
「ほら、一人で抱えなくてもちゃんとフィリップくんには翔太郎くんがいるし、あたしもい
るよ。だから、大丈夫、責任なんて感じないで。あたしは、翔太郎くんやフィリップくんが
無事だったことのほうがずっとずっと嬉しい」
こんな血だらけの手のひらで、それでも笑う亜樹子がフィリップには理解不可能だった。
だが、何故だろう。
亜樹子だから、と納得もする。
そして思う。
(もう、怪我なんかさせたくないな)
絶対に、させたくない。
こうやって笑っていてほしい。
「さ、手当てしようか」
「うん」
差し出された手のひらの傷は深くはないが、摩擦でヤケドのようになっている。
痕が残らないといいのだけど、と考えながら、フィリップは優しく丁寧に消毒薬を亜樹子の
手のひらに当てながらガーゼを当て、包帯をきつくないように巻いた。
「これでいいよ。あ、しばらくはスリッパ禁止だからね」
「ええー」
「あんなもの振り回してたら、傷が塞がらないよ。いいね、亜樹ちゃん」
真剣な目で詰め寄られ、亜樹子は仕方なく頷いた。
「ちょっと不便かな」
「一週間くらいで取れると思うよ」
「一週間かぁ」
「日常生活は不便かな」
「うん、これじゃごはんも食べられない。お箸持てないもん」
一番にそれを心配するのが実に亜樹子らしい。
「じゃあ、包帯が取れるまでは僕が亜樹ちゃんのお箸になるよ」
「フィリップくんが?」
「うん、亜樹ちゃんにごはんを食べさせてあげればいいんだろ?」
にこにこと提案する笑みは、年相応の可愛ささえあって、亜樹子は思わず笑みを返した。
「そうだね、それじゃ、お言葉に甘えちゃおうかな」
何だろう。
うまく言えないけど、若菜に対するゾクゾクするような感情とは違うけど、亜樹子といると
とても「楽しい」
ああ、そうか、これが「楽しい」ということか。
知識を得た時の満足感とは違う、安らぎにも似た飽きない空気。
(亜樹ちゃんとずっと一緒にいられたら、きっと「楽しい」だろうな)
翔太郎と亜樹子と三人で、ずっと一緒に。
だけど、時々は亜樹子と二人でこうやってるのもいいなと思う。
翔太郎には悪いけど。
(亜樹ちゃんといたいな)
「ね、亜樹ちゃん」
「ん?」
「僕、どうやら亜樹ちゃんが大好きみたいなんだけど」
「ふぇっ?」
素っ頓狂な声も亜樹子らしくて、フィリップの口元に優しい笑みを増やすばかりだ。
「こういう気持ちは何て言うのかな。すごく興味深い」
「それはきっと、検索しても分からないよ」
「どうして?」
「答えは、フィリップくんの心にしかないから」
亜樹子の言葉に、何故かすんなりと納得してしまう。
翔太郎や亜樹子と出会って、検索だけでは分からない、理解できないものもあると知ったか
らかもしれない。
「じゃあ、自分で探すよ」
「うん、そうだね、それもきっと楽しいよ」
「亜樹ちゃんが言うと、本当にそんな気がする」
目の前の少女はきっと奇跡。
強くて、たくましくて、だけどどこまでも優しい。
(彼の娘なだけある)
あの時
「おまえは一つでも自分で決めて何かをしたことがあるか?」
と問いかけ、名をくれた人。
翔太郎と出会わせてくれた人。
二度と会える事はないだろう男の事を、目の前の少女はまだ知らないでいるけれど。
(だったら、僕らが守る)
彼の代わりに、いや、彼の代わりじゃなく、自分の意志で。
(今、決めた。僕が自分で決めた。僕は、僕らは亜樹ちゃんを守る)
「亜樹ちゃん」
「何?」
「亜樹ちゃんが僕らを守ってくれるんだよね?」
「そうよ。所長様にどーんと任せなさい」
「じゃあ、僕らは亜樹ちゃんを守るよ」
絶対に、何があっても。
この先、何が起こっても。
翔太郎と二人で、亜樹子を守る。
「絶対に、亜樹ちゃんを守るから」
「うん」
すっと亜樹子がこうやって笑っていられる毎日がここにあって、手を伸ばせば届くものであれ
ばいい。
まだ自分の事をわずかしか知らないけど、きっと翔太郎や亜樹子と出会ったことには強い意味
があって、二人に出会って生まれ成長した自分もいるだろうから。
「だから、僕らとずっと一緒にいようよ」
そう言ったフィリップに、亜樹子は「当たり前じゃない」とやっぱりはじけるように笑った。
地獄の底まで相乗りしてくれる相棒が翔太郎なら、亜樹子は地獄の底まで守らなきゃいけな
い女の子だ。
(亜樹ちゃんの笑顔を、僕はなくしちゃいけない)
それを「恋」と呼ぶ感情だと、未熟な少年はまだ知らない。
そして、その日から朝、昼、晩と翔太郎の目の前で繰り広げられるフィリップの亜樹子に対する
「あーん」の光景は、何故かひどく翔太郎に居心地の悪さを感じさせたのは、仕方ないけれど、
フィリップも亜樹子もまったく気にすることはなかった。
終
DVD特典のハードボイルド日記は、やたらフィリ亜樹濃度が高くて
萌えて仕方ない。
3巻の執事フィリップとメイド亜樹子が楽しみですwww
>>914 翔亜樹GJGJ!
亜樹子が青い香水を選んだ理由をまだ知らない翔太郎が
それを知った時にはまた色々ありそうだなw頑張れ亜樹子!
>
>>931 フィリ亜樹もGJGJ!
まさかのフィリップからのあーん、この発想、すばらしい!
所員は所長と街を守り、所長は所員と依頼人を守る。素敵な関係だ。
>>931 GJです!
オトコマエな所長と、ちょっとだけ自覚し始めたフィリップ。
がんばれフィリップくん。と、応援したくなってしまいました。
そして、「あーん」の光景、ぜひとも見たい!
久々のフィリ亜樹!GJ!
フィリップと亜樹子って一緒にいるとやたら距離が近いというか、よくくっついてる気がする。
そこが微笑ましくて可愛くて好きだ。
最近、雑誌で亜樹子と夏海の中の人の対談を読んだんだけど
「共演できたら面白いね」
みたいな会話を読んで、夏海が翔太郎に笑いのツボを押して、亜樹子が士にスリッパで
突っ込んでる構図が何故か浮かんだwww
ちょっと見てみたい。
亜樹子が夢の中でドーパントを見つけた直後の現実で
翔太郎が覆い被さらんばかりにベッドに乗り出してたのに萌え驚いた
真剣にWメンツはパーソナルスペース狭すぎだろW
しかし来週はもう31話か…あっという間だなぁ
交代の時期がこれまでと違うから、まだまだ来年まで続きそうな気がしちゃうな
>>934 それ、ディエンド映画で期待したけど士夏ユウスケ出ないらしいと聞いて泣いた自分がいる。
W、夢の中とは言え夫婦になっちゃった翔太郎と亜樹子にニヤニヤが止まらん。
大樹が一人で頑張ってる間もやし夫婦はイチャ付いてるのだろうな
>>936夏メロン達映画でないのか…(´・ω・`)
海東が初登場時メイド服姿の夏メロンに実は一目惚れしてて、そんで自分は孤独な一人旅なのにあんなに可愛くて立派な夏メロンとイチャつきながら旅してるもやしに嫉妬してたらいい
だからあのシーンは少しキレ気味に社員みんながエースランチをガチャンとやって食い逃げしたんだと思って見たら楽しい
そんでディエンド世界が終わった後、夏メロンに兄さんはあんな感じだし自分は独りぼっちなんだ、夏メロン慰めたまえみたいな事を言ってもやしの見てる前で夏メロンの豊満な夏メロンに顔をうずめる海東
ディエンド世界での海東の扱いがあんまりだったのを不憫に思った夏メロンは海東を胸に抱きながら今まで辛かったんですねよしよしと頭を撫でて欲しい
その光景を見て顔には出さないが腹の底でワナワナしてるもやし
よせ!夏みかん、そんな指名手配犯に情けをかけてやる必要は無い!とか言うけど、大樹さんにそんな事言うなんて士君はひどい人です!とか言って逆にもやしを非難したらいい
夏みかんに叱られてざまあみろニヤリみたいな顔でもやしを見る海東
あ〜あ夏海ちゃんに嫌われちゃたね士、とユウスケにも言われいじけるもやし
そんな友達以上恋人未満な甘酸っぱい関係をつづった映画かと思ってたのに…おのれディエンド
亜樹子の手をとる翔太郎が出産に立ち会ってるように見えてきた
いいぞその調子だ!とか励ましてるしw
940 :
881:2010/04/14(水) 16:04:37 ID:5NF6RdpH
>>937 うっかり妄想したじゃないかw
夫婦と書かれて何の違和感も感じない自分も相当重症だww
「やっ……士くん、大樹さん助けに行かない、と……」
「ああ?聞こえねぇな」
「そんな……ああんっ!」
「せっかく邪魔者が一人いなくなったんだ、たっぷり可愛がってやるよ」
「んんっ…ダメですって、ば…」
「こっちは嫌がっちゃいないぜ?」
「………俺、海東の手伝いに行ったほうがいいのかな?」
「そうね、とりあえずあと三時間は立ち入り禁止ってとこかしら?」
「妙に慣れてるな、キバーラ」
「まぁね〜。さ、休みの札でも出して、あたし達はディエンドの見物にでも行きましょ♪」
「あのなぁ……ま、いっか」
多分この二人は、休憩(二時間)じゃ足りないと思うwww
>>934 いつもの美人依頼人に対する調子で
夏みかんにハードボイルド(?)な態度をとる翔太郎、
そして亜樹子ともやし激怒までは容易に想像できるが
亜樹子に対して士がどう接するかはいまいちつかめないな…
でも確かに士にスリッパは見てみたい
いいなぁ
ディケイドとWのコラボネタみたい!
>>941 士が亜樹子に
「あれはおまえの男だろ。どうにかしろ」
って言って、真っ赤になった亜樹子が
「士くんこそ、ちゃっちゃと夏海さん取り返してこんかいー!」
ってスリッパで突っ込むかなと思った。
でもって士が無造作に夏海の手を取って、二人の前でベロチューかまして
「悪いが、これは俺のだ。おまえのはこっちだろ」
とかって亜樹子の背中を押して翔太郎が亜樹子を受け止めるとこまで
受信したwww
やっぱり亜樹子には「士くん」と呼んで欲しい。
亜樹子の「くん」づけは破壊力抜群に萌える。
>>939 笑ったwそう見えるようになっちまったよww
翔太郎は面倒見いいし、いい父親になりそうだな
左亜樹子が現実になったら、フィリップも交えてドタバタ賑やかな幸せ家族になるんじゃないかなあ
子供が女の子だった場合は「大きくなったらフィリップくんのお嫁さんになる!」
と言いだして翔太郎を不機嫌にさせるんだなw
>>939 確かに!なんか見たことある光景だなぁと思ったんだww
ついでに小ネタ投下します。
フィリッぱち、翔たろさんの夢の世界を知ってるんだよなぁと思ったら
面白いやら何やら。
無自覚に爆弾落としそうだなと思って。
948 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 23:16:07 ID:nFxj2GpL
翔太郎くんの夢に一緒に入ってたフィリップくんに話を聞いてみた。
ひとの夢の中ってどんな感じなんだろ?
「ああ、夢というものは面白いね。簡単に外部からの影響を受けてしまうというのが
身をもってよーくわかった。だって時代劇だったんだよ?」
ぷ。
「えー何それっ、DVDの影響受けまくりじゃない!」
思わず笑っちゃった。
「なになに何、どんなんだった?」
翔太郎くんに聞いたんだけど、教えてくれなかったんだよね。
なんでだろ?って不思議だったんだ。
なぁんだ、結局おもしろかったんだって丸分かりだよ。
「江戸の町を走るハードボイルダーってのはちょっと、いくらなんでもありとは言え
違和感というか衝撃的だったけど、うん、なかなか楽しめたね。
翔太郎が岡っ引きの『左の親分』でね、僕が下っ引き。フィリッぱち、って名まえは
どうかと思わないかい?」
「あははは、探偵だから岡っ引きなんだ、大体合ってる!」
「照井竜は同心だった。実際は刑事なんだからこれも大体合ってるね。サンタちゃんが
どざえもん役だったな・・・富くじの宣伝看板持ってたから、サンドイッチマンなのは一緒かな。
で、亜樹ちゃんがおかみさん」
「へぇー。・・・・・・ん?」
さらっと言われて聞き流すとこだった。
「おかみさん??」
「うん。なかなか面白かったので時代劇について調べてみたんだ。岡っ引きは同心に協力したり
情報提供したりする役目の町人で、いわば私立探偵だね。下っ引きと呼ばれる助手がいることが
多く、僕がその助手役というのはちょっと納得行かないんだけど。相棒というのは対等な存在
じゃあないのか?」
「いやいやいや、そこじゃなくて、そうじゃなくて」
「ああそうだった。様々な情報の中に、江戸時代のファッションについての項目があったんだ。
町人と侍で服装や髪型が違うのはもちろん、年齢や立場によっても変わるものなんだそうだ。
そうしたら、翔太郎の夢の中に出てきた亜樹ちゃんの服装や髪型は、町人の既婚女性のものだと
わかった。だから、おかみさんで合ってると思うんだけど?」
「・・・・・・いや、うん。それは合ってると思う、けど・・・」
うろ覚えだけど、娘さんと奥さんでは髪型とか違うよね、たしか。
フィリップくんが調べてみたんなら、それはそれで合ってるんだと思う。
思うんだけど。
えっと。
なんと言いますか。
えーっと。
・・・・・・おかみさん、ねぇ。
「・・・・・・亜樹ちゃん?どうかした?顔、赤いよ?」
フィリップは「誰の『おかみさん』」とは一言も言ってませんしww
書き逃げ失礼しました。
そしてごめんなさい、sage忘れました。。。
>>948 GJ!
言ってないのに、「おかみさん」ってだけで翔太郎の嫁だと思った亜樹子カワイスw
規制解除されたみたいなので記念パピコ
まず、代筆ありがとうございました。
感謝しております。
>>952 ざっと見た感じ、陵辱色が強いみたいなのですが、
このスレと別にヒロピンがあるのを考えると、悩みどころです。
>>953 派生スレでないようなので、同じく保管するか否か、現在悩んでいます。
代筆していただいたパスワードですが、5月1日に導入しようかと思います。
新スレが近いので、テンプレに、冒頭に「sage」が入ると加えて頂けると助かります。
>>954 >>1にはなんでもありって書いてるし、別に問題はないんじゃね?
初代スレっぽいとこで関連スレって言われてるし
>>949 GJ!
亜樹子かわいいよ亜樹子
>>954 いつも乙です!
派生じゃないけど似たようなもんだし、俺もまとめるのに賛成です
自分も問題ない、まとめた方がいいって気がする。
そしてテンプレの追加を考えてみた。
現テンプレの最後に
*保管庫にはロックがかかっています。解除方法については
>>2へ
と追記して
「ねぇ、保管庫ってこれからは鍵がつくんだよね?ここでちゃんと説明しなくちゃだめじゃない?」
「よく気がついたね亜樹ちゃん!もちろんそちらも検索ずみだよ。保管庫の鍵は『sage』
次に出てくる質問に答えれば、今までに投下された作品が閲覧できる。
歴代ライダーの作品も揃ってるんだ。すごく興味深いよ」
「なぁ、ここのスレに関する情報は他にもあるのか?」
「明文化されてないけど、『お約束』という項目があるね。
*作中にネタバレを含む場合は名前欄に明記するか前書きで説明する
*雑談でネタバレを含む場合は警告+改行を入れる
*(追加項目はこちらに)
などが見つかったよ」
「ちょっと堅苦しいけど、みんなが楽しくいられるためには必要だってことね!
それじゃあさっそく、いっくわよ〜〜〜!」
現テンプレに組み込む腕がなくて分けちゃった・・・ごめん
前スレで劇場版公開時に揉めたの思い出してこんな感じになったけど、どうかな?
冒頭照井と亜樹子が一緒にいるだけで萌えた
サムと翔太郎が出ていった後亜樹子の方へ近付いただけで萌えられる辺り
自分も照亜樹に飢えてるようだw
シュラウドさんは何がしたいんだw
あきちゃんおやっさんが死んだの知ってたのね…
>>960 今回の話は少し冬映画とリンクしてるからな
おやっさんが死んだって事は10分位でバレてる
ママン(仮)は友達は選びなさいって事だろw
DVDも来月発売だしな。
亜樹子の出番はかなりカットされたらしいので、DC版に期待してる。
しかし、今日の翔太郎はハーフボイルドな部分が全面に出てたな。
来週に期待だ。亜樹子へのおやっさんの死についての真実の告白は
来週がなければ、また別エピソードに期待か。
自分のハーフボイルドぶりをおやっさんの知人から指摘され
フィリップのパワーについていけなくなるという事実も追い討ちをかける
結構しんどい状況の中、次回予告の亜樹子のセリフは救いだなぁ
あと亜樹子がおやっさんの死を口にした時の翔太郎の表情が
何とも言えないらしいんだがうっかり見逃したんだ…悲しい…
今日の放送を見て、補完の小ネタ
亜樹子は強いなぁ、とも改めて思ったけど自分で父親の死を口にしたのが、なんかすごく切なかったんだ。
尾藤を追って出て行った翔太郎を見送った三人に僅かな間、沈黙が落ちる。
「えっと、コーヒー冷めちゃったね。淹れなおそうか、竜くん」
「所長」
「何?」
「鳴海荘吉というのは、どういう男だったんだ?」
照井の言葉はストレートで、亜樹子は少し、言葉を選んだ。
「……あたしも、あんまりよく覚えてないの。一緒に暮らしたのは小さい頃だけだったしね。だけど、すごく大好きであたしにとってはたった一人のお父さんだよ」
大切に持っている父親の写真を照井に差し出す。
「翔太郎くんにも見せたことないんだよ。このお父さんの写真」
「ガイアメモリを流通させている組織と戦っていた男だ。……仮面ライダーでもあった」
亜樹子とフィリップの言葉に、照井が写真をまじまじと見る。
「亜樹ちゃん」
「何?フィリップくん」
「……翔太郎は、君に話をしたのかい?」
「ううん、まだ」
「どういうことだ?」
「お父さんがどうして死んだのか、何があったのか、あたしは知らないの」
照井とフィリップが、亜樹子を見る。
だが、亜樹子は二人の視線を跳ね除けるように笑った。
「だけど、いつかちゃんと翔太郎くんが話してくれるって信じてるから平気。待つことはイヤじゃないし、辛くもない。本当に辛いのは翔太郎くんのほうだと思うから」
彼の性格上、何も言えないままなのがどれだけ辛いか、重いか。
そして、勇気が必要なことなのか。
分かってしまうくらいに、もう翔太郎という男を亜樹子は理解してしまっている。
「……だが、君も辛いだろう?」
家族を亡くす痛みを知っているから、照井の言葉が真摯なものだと亜樹子にも分かる。
「翔太郎くんを信じてるから、大丈夫」
だから返す言葉も真摯に。
そう、信じてる。信じられる。
出会った時、何一つ躊躇わず、ドーパントを前にして生身で自分を背に守ってくれた彼なら。
「あのね、竜くん。誰も信じられないって辛いでしょ?きっとね、生きてて一番辛いのって、誰も信じられる人がいないことだと思うの。
だけどあたしは、翔太郎くんを本当に心から信じてる。それだけであたしの人生は全然辛くなんかないの。翔太郎くんやフィリップくんや竜くんや、信じられる人がいっぱいいて、むしろ幸せ者でしょ」
「亜樹ちゃん」
「フィリップくんも約束守ってね。あたしは、本当の事は全部、翔太郎くんから聞くから。絶対に何も言わないで」
「……ああ」
さすが、鳴海荘吉の娘と感嘆すべきか。
一度心を決めたら、決して揺らがない譲らないこの強さにフィリップも照井も今更ながら驚く。
(翔太郎……。君はそろそろ覚悟を決めるべきだ)
この不安定な状況をまだ気づかない相棒を思う。
シュラウドが告げた予言も、亜樹子の想いもまだ翔太郎は知らない。
「すごい男だったみたいだな。……会ってみたかった」
照井が亜樹子の手に写真を返す。
ここにはもう戻らない男が、今まで言葉にすることの出来なかった場所に波紋を投げた。
その広がりの行き先を、まだ誰も知らない。
>964
ありがとう。いいものを読ませてくれて…すごくよかった。亜樹子好きだあぁぁ
ここの神々のおかげで最近すっかり翔亜樹ですw
初期はほのぼのフィリ亜樹にときめいていたのに…w
そいや最近はフィリ亜樹色皆無ですね<本編
やっぱし人外君に女は不要なのか、とは家族の弁
今回は話の方が気になってカップリングとか気にしてなかったな…
967 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 20:34:54 ID:sza3bg8Q
翔の大事なものを失う…のくだりで亜樹ちゃんを映したのが気になった…。やめてそんな展開。
サムとベルとマルの三角関係はちょっとアダルティだ
ビーストでベルで美女と野獣で野獣死すべしで
アダルティな三角関係なのになんとなくまとまってるのがすごい
おやっさんの死を受け入れる亜樹子を見つめる翔太郎・フィリップ・照井の視線の優しさが良かった
三人それぞれの想いで亜樹子を見守る、いいなあ
所長はみんなのもの!とか言いたくなるw
今回の放送で、本当に所長は男前だと思った。
「父は死にました」
のあとに、笑顔に戻ってまだ動揺してる翔太郎の袖を引っ張る辺りが特に。
一度くらい、父親の事をちゃんと語る亜樹子が見たいなぁ。
>>964 GJ!あの3人は本当にこんな会話してそうだ。切ないなあ…
「翔太郎君が話してくれるまで聞かなかったことにする」と言っていた亜樹子が
おやっさんの死を自ら口にしたのは辛かったが
あの状況で、嘘をつかずに、尾藤に答えられるのって亜樹子だけだったのかもね。
死んだとなれば死因を説明する必要が出てくるが
翔太郎は尾藤や、特に亜樹子の前で「自分のせい」だとまだ言えない。
フィリップは翔太郎の気持ちを知っているから何も言わない。
結果、死んだことは知ってるが死因を知らない亜樹子が「不慮の事故」と答えざるを得ない。
翔太郎を庇うように「父は!」と割って入ったところに亜樹子の強さと優しさを感じたよ。
直後の翔太郎の「言わせちまった」みたいな表情が辛いところだ…
あの後、事務所で独りになった時にこっそり泣いてる
亜樹子をたまたま訪ねてきた照井が慣れない様子で慰める
なんてのもいいな
亜樹子の本気泣きを一回見てみたいと思ってしまう
>>973 昔、小さかった妹が泣いた時にしてやったように
ぎこちない動きで頭をわしゃわしゃと撫でるんですね
所長はそれにほんのりおやっさんを思って抱きついたりするんですね
肉親を失う痛みは照井が一番わかるはずだしな
この共通点や妹の髪型が亜樹子に似てたりするのは
何かあるからだと思ってたんだが今のところ何もないw
刑事の世界で夏みかんの
夏メロンが揺れまくってたなw
パンツスーツがメインだろうけど
またすべすべ美脚がみたいなぁ
>>975 その様子をドアの向こうで聞いて入るに入れない翔太郎を受信した
照亜樹を書き始めたはいいが照井が自分の部屋を訪ねてきた亜樹子を
押し倒すまでしながら手を出そうとしない……orz
次スレどうするの?
980過ぎたけど…
テンプレに足した方がいいんじゃないか?
>957さん案に異論が出てないようなのでこちらを使用させてもらうとか
異論なし、それで頼む
>>980 実に興味深い。
このエロパロスレで、士は何度もソレを揉んでんだなww
>>986から妄想してみた。
お前ら×夏みかんでインタビュー形式です
夏海「こんばんは、光夏海です。
今夜はエロパロスレの皆さんにだけ、夜の士くんのがっつき具合を教えちゃおうと思います。
えっ、夏みかんはそんなキャラじゃない?ディディディディケイドしますよ?」
夏海「それはもう凄いんですよ。
毎晩いきなり部屋に入ってきて。私が何か言おうとするとぶつけるようなキスしてくるんです。
キスの特徴?そうですね…あ、よく下唇を甘咬みされます!あれされると口が開いちゃって…。
そこから舌を入れてくるのが士くんのパターンですね」
夏海「で、顔を離すと髪を撫でてくれるんです!これ嬉しいんですよ!
でも私が喜ぶのを見せると、打って変わって押し倒してくるんです。ベッドもぶつかると結構痛いんですよ?
そしたら、大抵は首筋に顔を埋めながら器用に脱がしてきますね。
ブラジャーとかまじまじ見られるの、結構恥ずかしいんですけど…士くんわかっててやってますね。はぁ…」
夏海「えっ、いじられ方kwsk!ですか…じ、じゃあ…部分的に。
体位に関係なく胸は散々にされますね、なまじ大きめなばっかりに…。
基本は揉んだり舐めたりです。乳腺とか押されるとビクッってなっちゃうのが悔しいですね…士くんのバカ。
あ、そういえば先週、ぱいずり?ってのやられました!あれ気持ち良いんでしょうか…」
夏海「あとは、内腿とかお腹を撫でてくれます。!士くんの手って暖かくて良いんですよ!裸って結構寒いですし…。
えっ、喜んでないかって?私、そんな飢えてるつもりは…。
でも、ときどき腕枕とかしてくれると…結構嬉しいです、はい。」
夏海「で…そのー、はい。下半身、ですよね。
恥ずかしいんであんまり見てないんですけど…士くんって指が長いんで、その、かき回されると…。
下腹部って言いますか、お腹の中から脚のほうまでじわじわして。独特な感じします…結構好きです」
夏海「士くんののサイズですか?比べる対象を他に知らないんですけど…。
多分ですが、それはもうさすがの悪魔と申しますか…でも士くんは悪魔なんかじゃないですよ!
で…はい、最終的にその悪魔が入ってきます。最初の頃は痛いやら熱いやらで…最近ようやく良さがわかってきたかな…?
突き方は例外無く激しいと思います!よくあんな体力ありますよね。
どきどきグリグリしてくるのがあって、それやられると…なんかガクンッと来るんです。あれ何なんでしょうか?」
夏海「え、フィニッシュまで言うんですか…?
はい、その、大抵は…中、ですね…。なんか、断る気が起きなくて…。
ヤダって言えば胸とかにしてくれるんですけど…私、大丈夫なんでしょうか?
この間から士くんに、ふぇら?っていうのを教えられてるんですけど…まだ慣れません…」
夏海「あっ、それではそろそろ終わりにしたいと思います!
エロパロスレの皆さん、これからも仮面ライダーシリーズをよろしくお願いしま… <トントン
あれ?誰でしょう、こんな時間に。
あ、それでは!おやすみなさい!」
おわり
おしまい。スレ汚し失礼しましたm(_ _)m
インタビュー形式って初挑戦だったけどいかがでしたでしょうか?
さぁ、次スレの世界だ!
DVD.Vol3の妄想日記、メイド亜樹子vs執事フィリップ、
もうちょっとロングバージョンで見たかったなぁ……
スレ梅がてら。
>>978 照亜樹楽しみにしてるぜ!
自分が書いてる照亜樹の竜は何かスイッチ入ったみたいで
亜樹子に狼藉に及び始めたのでメモリブレイクしてやった埋め
照亜樹期待
最近飢えてる。先週隣にいただけでにやにやしたけど
明るく振舞ってても無理してる所長を気遣う照井が見たい
埋めがてら、質問
テンプレって、以前のものは、保管していないのでしょうか?
ディケイドしか知らないのですが、そのまま消えてしまうのは、
もったいないと思うのですが……
携帯から埋め埋め
規制じゃないことを願います。
保管庫更新しました。
ご確認下さい。
長かった…。
>>995 時間ある時に保管しますね。
こっちもちょっと思ってましたので…
997 :
995:2010/04/22(木) 02:03:52 ID:73wCeN8N
管理人様、いつもご苦労様です。
即座にお返事頂けるとは思っていなくて、びっくりしました。
余裕がある時で宜しいので、お願い致します。
>>990 おつ
真理とかにやっても面白そうだなw
>>985 スレ立て乙!
>>996 管理人様、更新お疲れさまです
いつもありがとうございます!
それじゃ次スレまで振り切るぜ!埋め!
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