【強制】サイボーグ娘!SSスレ 第2章【任意】

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1名無しさん@ピンキー
サイボーグ娘に萌えるSSスレです。
人工皮膚系・金属外骨格系どちらも(それ以外も)OKです。

アンドロイド娘は完全人工な娘、サイボーグ娘は生身だったのを機械に改造した娘です。
区別の目安としては、脳味噌が生身か造り物か、という事になります。

前スレではSS作家への誹謗中傷が酷かったので、その辺に注意して下さい。
個人サイトへの批判、荒らし行為もまたNGです。2chの中で解決すること。

■関連スレ
【機械化】サイボーグ娘!十九人目【義体化】
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1215818219/

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α9 (SSスレ)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1247619319/

■まとめサイト
サイボーグ娘スレッドSS保管庫
http://pinksaturn.h.fc2.com/hokanko/

■前スレ
【大量投下】サイボーグ娘!SSスレ【連投注意】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209161019/
2名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 09:11:20 ID:7B6XguMX
保守
3名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 09:54:32 ID:5pkbzAIH
スレ立てお疲れ様です。
4名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 11:35:28 ID:xgV5gzFY
>>1
乙彼
5名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 14:01:56 ID:75s2gCd4
まずはスレ立て乙でした。
進行はsageでよろしいのでしょうか?
6名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 18:44:37 ID:1VGOy1Vm
いちおつ
7名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 20:25:29 ID:15aStkAz
スレ立て乙です。
今発表されてるssとそれに続く良作が出ることに期待。
あと荒れも起きないように…
8名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 21:46:07 ID:5Y+g/mV9
乙です
9名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 00:06:27 ID:U1u6fiSC
10名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 02:55:10 ID:B5BrmSd2
>>1
乙です。ご褒美に改造してあげよう
11名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 11:11:07 ID:xUu0CH3/
>>1
「これがあたしの身体…」幼い頃、ある病気により身体が言う事を聞かなくなり、大人になる前に死ぬと言う宣告を受けて居た彼女

だが、医者の知人でサイボーグ技術では天才的なある>>1博士により新たなる身体を手に入れる。
「あ…あたし歩けるんだ、走れる…ッッ!」
「この身体を与えてくれてありがとう、>>1博士!」

脳と子宮以外全て特殊な人工臓器に変えられて、特殊な素材で作られた身体、見た目は人の身体と変わらず、皮膚まで再現され、子供を産む事さえ可能な夢の身体だが、彼女の身体には彼女が知らない秘密があった。

12名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 09:48:48 ID:0aeyJSOa
人形者さんが帰ってきてうれしい。また人形姫にも活気が戻るかな。
13名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 09:56:08 ID:fUxsohJ+
期待ですね
14名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 12:46:22 ID:OUSxCEg+
人それぞれなんだな
実は漏れはあそこ、ちょっと(ry
意識はそのままで、改造されたことを自覚して苦しむのが漏れの萌えポイントなのに、あそこは「自我を消すともっといいですね」とか、他の人にまで押し付け過ぎに感じられてさ
15名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 12:56:35 ID:xu1J+7rH
>>14
いちいちそんなこと書かんでいい
ソフト路線かハード路線かってだけのことだ
161-904:2009/09/06(日) 14:00:40 ID:WEMJ3TEE
遅ればせながらスレ立て乙。順調な滑り出しでなにより。

>>11に、おそらく>>10を受けてだと思われる作品が早速投下されているが、
作品としては短すぎる上に、本人も知らない秘密があったと、
思わせぶりで終わっているのはいかががものか。続きがあるのなら書き足して欲しい。

それから、
>>12-14の人形姫についての事は、テンプレにもある通り慎むべきだと思う。
あそこもオープン参加なのだから、その方面が好きならそちらに行く事。
17名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 21:49:40 ID:IciQMGUl
んん?>>11のは、SSってより>>1乙の長文版では?
何か過敏に勘ぐり過ぎじゃないか?
18名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:04:07 ID:POqbGyaq
もう少し調子が出てきてからでも遅くないでしょ。
他人の発言にイロイロ言うのはいかががものか?
19名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 01:53:48 ID:kjLcZoRE
>>11のはよくある展開じゃないか。
どーせその後に
「代償は、わが社の備品として働け。」
とか病院のナースアンドロイドとしてとかはたまた、戦うアンドロイド姫としてとかだろ?

一々いかがなものかとか言わずに今後の展開位想像しとけ。
以上即死回避のレスでした。
20名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 01:55:21 ID:kjLcZoRE
うぐわああッ!
アンドロイドじゃねえぇぇ!
サイボーグだろおぉ〜!
俺のバカアアアア!

済まん、サイボーグに改造されてくるわ…
21名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 05:04:18 ID:wpueQEeC
Virtua Fighter の デュラル はサイボーグに当たるのだろうか?
改造素体とか。部品入手云々。。。は言われているが。
221-904:2009/09/07(月) 06:25:42 ID:xRxz8c1W
>>17-19
すまない。言い過ぎた。自分から荒れる火種を作っても仕方ないな・・・
SSの投下を期待しつつ、様子見するよ。
23名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 09:56:02 ID:Rrms3fLv
http://ncode.syosetu.com/n5994g/
非18だけどこんなのを発見した
いまいちシリアスになりきれてないけど兵器としてもっと上からもうどうしようもないレベルにまでなってくれないかな

てかちょい違うけどイリヤの夏の最後あたりイリヤがどうしようもなくなっていくところに
興奮した
24名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 21:57:47 ID:nyT+2D52
>>23
俺は結構好きかな。
あまりにシリアス過ぎると最彼っぽくなる。
シリアス過ぎなくても最彼かも
25名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 11:53:54 ID:tIDmm4tv
>>23
サイボーグものとしては微妙だな。
ヒロインにはもっとメカメカしい描写がほしい。
あと日常風景がダラダラ長すぎ。
作者が最彼好き、ゲーム好きということはよく分かった。
26名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 14:05:00 ID:4SEOiXVh
(1-558 続)

 後部座席、上半身横臥った形で我に還り、身じろぎせず周囲様子視界から気配を伺う。
ワンボックスカーの中、薄暗い。手足に拘束具はない、自分一人だけか…。
身を起こして思わず肩を抱き身震い。
監視者の影、再びの拘束に怯え暫く動けない。
恐る恐る外を伺い見回し、そこが家電量販店地下駐車場と判ったのは売場出入口誘導灯からだった。
意を決して、車から売場出入口へまっしぐら、店内様子を伺いつ早歩きで抜け出、タクシーで帰宅。

 誰もいない家。
リフォームで体の外観大半金属貼りにされてしまった・・・
ドレッサーの鏡で、しょぼくれた顔と再会、着衣を解く、きっと目を覆いたくなる様子。
怖いもの見たさ鏡に映す上半身、体形はもとのまま、鎖骨から下、スティール貼りにされてる。
部位事に分断され大きく動く部分は黒いゴム状のものが塞ぐ。しなやかだった貧しい乳房に
怯え緊張のまま固まった起立した乳首。
嘆息し下を向いた時下半身が気になった。
洗面台に右足を掛け、少しだけ膝を外に開く。藪が払われつるりな恥丘の谷間奥があらわになり、
鏡の中覗き込む。
つま先伸ばし腰の角度変え変な形のアナルを映したり、白いシリコンゴムのような包皮指で剥く、
クリトリスはパチンコ玉みたい。
スライドハッチみたいな小陰唇から奥、膣は元の色様子のまま。
腕と頭部、それにこんな場所が人間の自分を留めている。

・・・小学5年初秋、初経を迎えた。寄り道で公園ブランコに乗って、パンツが濡れヌルヌル纏わる。
え?漏れちゃた?っていう感じ、慌てて家に帰りると赤に染まったパンツにびっくり、
血が出る不思議を母に言うとにっと笑い「おめでとう」と一言。
夕方、晩御飯仕度の買い物袋からロリエのナプキンが出てきて手渡された。
 学芸会、着替えで生理用品使っていた娘に恐る恐る聞くと「学年で半分位の子はもうあるよ」と言われた。
好きだった男子ヨークンが自分より子供に見えてきたのもその頃だったな・・・。

はーぁ、赤ちゃん産めない体になっちゃったよー。
虚しさ。度を越え胸が一杯で泣けなかった爺ちゃんの葬式の時みたい。
ぽっかり胸に穴が空いたよう、、、あとから、、、込み上げて来るんだろうな・・・。
<続きはこちら>
ttp://www1.axfc.net/uploader/He/so/243388
27名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 16:02:07 ID:xyWkW13h
>>26
読んだ感想 
文章が非常に読みづらく、話の内容についても全然ダメですね
281-904:2009/09/11(金) 18:43:01 ID:VTeR+T3H
>>26
前回分を失念して読んでない為もあって、内容がさっぱり解らない。
最後は夢オチだったのだろうか?
アップローダーで上げるのなら、前回分も再録してほしかった。
文章も、句読点の使い方がまちまちで、助詞が少なく変な名詞止をしているので読みづらい。
冲方丁のシュピーゲルシリーズの様に、リズム感をとる為にそうしているのであれば、
それは止めた方が良いだろう。

お節介だが、冒頭の一行はこうなるのではないか? 普通は。
>後部座席へ上半身を横に臥った形で我に還り、身じろぎせず、周囲の様子を
視界が利く範囲で気配を伺う。
29名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 20:00:06 ID:Bt6SqvnL
文芸板の批評スレでよくあるような
修正したくなる文章だな。

ネタは悪くなさそうな気がするんだが。
30名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 20:35:20 ID:6sszp2FT
えーっと、確か前回のを要約するとこんな感じかな?

主人公は通学路にあるスーパーにやってきた。
そしてそこのトイレに駆け込むが停電が起きてしまう。
急いで出ようとするが催眠ガスで眠らされてしまう。

そして主人公は「労働寿命延命計画」の実験台として
サイボーグに改造されてしまったのだった・・・。
31名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 21:10:04 ID:Qe7TuFhd
>>26
乙でした。
歌詞の様な書き出しですね…
って感想述べようとしてDLして読んだら、マジ歌詞タップリあったw
32名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 21:50:16 ID:xGkBoLrz
>>26
乙です!面白い文体だね!
最初読み難いと思ったが、読み進むと不思議とそうでもなく、むしろイマジナブルな気がした。
前スレでドドイツみたいな詩的なのを書いてた人だっけ?
33名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 21:57:57 ID:4SEOiXVh
>>28 1-904様、>>29
批評有難う。
指摘はとても有難い、勉強になりました。
スレ保守、常連陣の幕間寸劇程度なんで余り拘らないで下さい。
語法音律がヘンなのはRIO(反対派)のアバンギャルド傾倒、頭がサイケなのです。

添削、校正や転用、再利用はお任せします、お好きにどうぞ。

>>30
読んでいて呉れて有難う。
加えると「その改造様子、担当医師の嘆き場面が有り」ました。

>>31様、>>32
今回分は鎮痛剤で腰痛抑え♪Caminhante_Noturno聴きつ、
「ビザール」の没を一本に纏めてみました。
34名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 00:30:22 ID:FQ2u5u0s
某書き手以外は批判批評塗れか、酷い物だ。
35名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 14:13:41 ID:QFP4Q4tA
某書き手って?
36名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 15:39:49 ID:Ke4x9WzU
M.I.B氏かYガンデル氏のどちらかだろうね
>>34は批判的な感想が酷いと感じたのかも
37名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 15:53:17 ID:QFP4Q4tA
ああそういうことか
褒めてるのがある書き手だってこと知ってるんだぜ、ていう意味かと思たw
だったらおれは書き手じゃないよ?誰かと混同してない?てw
38名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 22:42:46 ID:eEarg5Dc
>>37
意図貫いた点についてのみ評価する。
けれどその表記、1-904氏が大喜びするのでは。口語表記でも主語がないのは不自然だ、とか。

ところで「奇譚クラブ、団鬼六、宇能鴻一郎」を下地に「サイボーグで高所恐怖症」なんてどうだろう?

そろそろタノン・トックでカオカームーたべたいよぉ〜byまじょ〜(謎
39名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 23:03:31 ID:Tl7g8RtN
>>38
その面子だとSMチックなサイボーグ物になりそうだな
>>38はタイ料理好きなの?
40名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 23:52:51 ID:eEarg5Dc
>>39
話題元は1-891様「高層ビルの天辺で…」辺の流れです。
>タイ料理好きなの?
あれ、台湾にもありますね(名称は判りません)。
カオカームー、S&Pの冷食は、ちょっと・・・です。屋台で食すのがイイ!
麺はバーミーも好き、プリッキーパクチやゆるいマナオ香り抗せないですぅ
41名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 23:53:41 ID:ZzQtShEC
昔からこんな空気なのか?
42名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 00:26:13 ID:pNq1/k+K
なんか厳しく批判してる奴らも、感性が鋭そうには感じないし、感想の文が説明力不足なのがなんとも
43名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 00:37:25 ID:pl9+2Tl/
何にせよここは、俺達が書き手を育ててるんだ的な空気に満ちてますね。
こうなると、彼等が支持する特定の書き手しか投下出来ない気がする。
44名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 01:04:19 ID:lkLLr3I0
久しぶりに来ましたが投下し辛い空気ですね…。
某書き手って…(;´Д`)
けど予告通り今から投下します(今回色々やばかった…おのれ黴菌)。
45Υガンデル:2009/09/13(日) 01:05:56 ID:lkLLr3I0
結羽が改造手術を受ける前、結羽同様オーディションを受けにいって捕らわれた他の三人の少女達の改造手術が既に行われていた。
その中の一人であるタイヤ・ユティラ。
彼女は手足を拘束され天井から吊るされていた。その状況で今から自分に恐ろしい事される事を想像して怯え震えながら泣いていた。

「何をそんなに泣く?貴様にとっては嬉しい事ではないか。」

タイヤの手術を担当する『葉月』が意味深な事を言いタイヤをなだめようとする。

「貴様の経歴を調べさせてもらったぞ。貴様はその気弱な性格が嫌なんだそうだな?サイボーグ改造手術を受ければその性格は変えれる、新しい自分に生まれ変われるんだぞ?」

タイヤは小さい頃に両親を亡くし孤児院に引き取られ今に至る。
性格は気が小さく自己主張が苦手。そんな自分を変えたくて今回のオーディションを受けにきたのだ。
そんなタイヤにとって、その性格を変えれる話は魅力があり直ぐに食いついた。

「…本当…ですか?」
「ああ、本当だとも。実はお前達を拐うのに使ったカッサンドルも人間の頃は自分の雑な性格を嫌っていてな、サイボーグ改造した事により変わる事が出来たんだぞ。どうだ、サイボーグ手術を受けないか?」
「わ、私も…変われるかな…?」

実は『葉月』の話、全くのデマカセである。だがタイヤは何一つ疑うことなく信じてしまった。

「ならサイボーグ手術を受けてくれるな?」

『葉月』はあと一押しと心の中で笑っていた。
タイヤは最初サイボーグに改造されるのを嫌がっていたが、今ではサイボーグになりたいと自らの意志で思うようになっていた。
そして遂にその悪魔の誘惑に負けてしまう。

「…ぉ、お願い…します。わ…私をサイボーグに改造し、して…下さぃ…。」

タイヤは声を震わせながらタイヤなりに勇気を振り絞って『葉月』に懇願する。

「やっとその気になったか。ならば、まずはこれを飲んで貰おうか。」

『葉月』はタイヤの口にあるモノを押し付ける。
結羽も飲ませられた「ゼメルキシンs-513」なる薬が入った瓶だった。例によって男性器の形をした瓶である。
その形に卑猥な形をした瓶をタイヤは拒絶するが『葉月』は苛ついて無理矢理口に押し込み飲ませる。

「んっ…ぐ…んんっ…ぶはっ!ゲホッゲホっ!」

その薬の強烈な味が一気に流し込まれた為、タイヤはむせて吐き出してしまう。

「ほぉ貴様、痛い目に遭いたいらしいな?良いだろう、麻酔無しで改造手術してやる!」

『葉月』はタイヤの態度に腹を立てて用意した麻酔をスタッフに指示を出し取り下げる。

「これより素体タイヤ・ユティラ『RF-7333do』のサイボーグ化手術を行う!」

『葉月』は力任せにタイヤの体の部分部分にメスを深く入れていく。

「ああああぁっ!痛い、痛いです!痛いのは嫌です!助けてくださいっ!」

タイヤは痛みに耐えれず許しを請うが『葉月』はそんな事はお構いなしにどんどんメスを入れていく。

「貴様、その性格変えたいんだろう?変わるのに痛みは付き物だ。耐えるんだな。」
「は…はい!」

タイヤは素直に言うことを聞く。死ぬほど痛いけど、新しい自分に生まれ変わりたいからと歯を食いしばって耐えた。
46名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 01:09:02 ID:pNq1/k+K
>>43
住人を単純にひとくくりにまとめないでくれ
おれは 1-558 さんも面白いと思ったし、M.I.B.さんも前から好きだ
対立構造を決めつけないでくれ
47Υガンデル:2009/09/13(日) 01:09:08 ID:lkLLr3I0
手術がある程度進行していきチップの埋め込み作業が終わった後の事である。

「素体、心停止しました!」

麻酔無しの無茶苦茶な手術にタイヤの身体は耐えれなくショック死してしまったのである。
目が虚ろで口が半開きでよだれを垂らしている絶望に満ちた表情で身動き一つしない。
だが『葉月』は慌てる事なく落ち着いていた。

「ふん、脆弱な奴だ。だがラッキーだったな。コレで貴様を蘇らせてやる。」

『葉月』は用意された注射器をタイヤの胸に刺し中の銀色の液体を注入する。
するとタイヤの胸の辺りが薄緑に変色しながら痙攣を始める。
そしてタイヤは息を吹き返した。

「ゲホッゲホッ!」
「どうかな?ナノマシンの味は。このナノマシンは試作に試作を重ね作り上げた特別な代物なのだ。貴様は俺の担当でなければ生き返る事はなかったのだぞ?感謝して貰いたいな。」
「あ…ありがと…ぐあっ痛い!胸がぐちゃぐちゃ…!死んじゃうよ…助けて!」
「安心しろ。ナノマシンが貴様の体を機械に変えていっているのだ。貴様は脳がやられない限り死にはしないぞ。」

タイヤの身体に異変がおき始めた。ナノマシンの作用によりタイヤの胸だけでなく体全体が薄緑に変色し細胞組織が機械に置き換えられていく。
この細胞の変化はかなりの激痛を伴う。

「あ…んんっ!」

タイヤはこの死ぬ程辛い痛みに耐えれなくなり股間から黄色い液体を勢いよく吹き出してしまった。
それが周りに飛び散り機械にもかかる。
それにより一つの機材がショートし使い物にならなくなってしまった。

「この馬鹿女!高価な手術道具をパァにしやがって!どうやら貴様はその機能を取り除いた方が良いみたいだな?」
「ご、ごめんなさぃ…。」
「謝っても許さん。貴様には更に苦しんで償って貰おうか。」

勿論タイヤは悪気があってやった訳ではないが、『葉月』は許さなかった。
今進行中の作業をロボットにやらせ自分は怒りに身を任せ、怪しげに泡を吹き出す紫の毒々しい液体の入ったタンクをホースに繋ぎ、そのホースの先端をタイヤの股間に思いっきりぶち込んだ。

〈挿絵ttp://www.pic-loader.net/picfile/668cyss4.png

「あああんっ!痛いっ!壊れるよぉーっ!うぐぅっ!焼けるよぉっ!助けてよぉぉっ!!」

タイヤの股から血が出てホースに垂れる。その後股から煙が出てきた。タイヤの膣内がその薬品で爛れはじめたのである。
48Υガンデル:2009/09/13(日) 01:10:07 ID:lkLLr3I0
暫くして『葉月』はホースを引っこ抜く。
するとタイヤの股から溶けた肉塊が滴り落ちてきた。それは膀胱と子宮の成れの果てだった。

「うぅ…痛い…よぉ…。」
「貴様がいけないんだぞ。だが安心しろ。貴様の出来損ないの膀胱と子宮よりもっと良いモノを取り付けてやろう。」

タイヤの様子に気遣うことなく今度はナノマシンの侵食具合を遅らせる注射を打ち、タイヤの腹部を切開する。
ナノマシンに侵食された部分もあって切開は少々困難なモノだったが何とか成功する。

「いやああああぁぁっ!」

切開された事で中身が見えてしまい悲鳴をあげてしまった。
タイヤの見たその中身は、ピンク色の腸が途中で灰色に変色し蛇腹のホースの様な機械に変わっていた。
体が大体ナノマシンで機械化されていたせいか意識は保たれていた。
『葉月』は膀胱、子宮が抜けて空っぽになった部分に中で怪しげな動きを見せ光る卵のようなコアを取り付けて穴を塞ぐ。

「これで貴様は生まれながらのサイボーグの子供を産める。その埋め込んだコアは貴様の新しい性器だ。手術が終わったらまずは俺の子を産んでもらおうかな。」
「イヤ!…そ、それは…嫌…です。」
「クカカカカ…馬鹿め、俺の奴隷である貴様に拒否権はない。ナノマシン処理が終わったらたっぷり可愛がってくれてやるわ。」

細胞組織の変化には時間が掛かる。そこで『葉月』は時間を有効に活用すべく別の仕事をするために後をスタッフに任せ手術室から退出していった。


一方その頃、他の手術室では…
カルメン・ジルベールは脳改造まで施され、男達の操り人形と化していた。
カルメンはオーディションの参加者の中では一線を画する存在でかなりの美人だった。
実際カルメンの国ではファッション誌の人気モデルをやっていたくらいだから。だが今はもう身体は機械仕掛けで無惨なモノに成り果てていた。
ちなみにここの、カルメンのサイボーグ手術担当は『菊月』。
彼は『皐月』らの様に強烈な個性は無く、典型的な科学者のイメージを持つ人物だった。サイボーグ改造が大好きな事は除いては。

「ボディ換装、人間体から武装体の換装開始。」

スタッフの一人が『菊月』の指示でカルメンのボディ換装を開始する。
49Υガンデル:2009/09/13(日) 01:10:31 ID:lkLLr3I0
カルメンの胸部をハンガーで固定されてその周辺が展開されて分離をはじめる。
虚ろな表情の頭部と胸部残して分離して胸像のようになったカルメンをハンガーが持ち上げる。
そこに別に用意されたミサイル等、物騒なモノをたくさん取り付けた身体が運ばれてくる。
そこにカルメンの胸像がはめ込まれる。

「装着完了。引き続き動作テストに入ります。」

スタッフがカルメンの身体の起動させようとする。だが、ここで問題が発生する。

「ERROR!コノデータハ本機二対応シテイマセン。コノママ本機ヲ起動スルト本データニ不具合ガ生ジル恐レガアリマス。実行シマスカ?」

カルメン本人の声ではあるが機械的な喋りで警告をする。

「何っ!?何処に不備があったのだ…?データはちゃんと組み上げた筈だが…。」

『菊月』は急いでプログラムチェックを行う。そしてプログラムミスと思われる箇所を修正し起動させる。

「データ読ミ込ミ開始…50…78…93…Complete!」

武装体を装着したカルメンが動き出す。最初はぎこちなかったが次第に滑らかな動きになっていった。

「『菊月』さん、成功ですね!」
「ああ、これで私の人形が完成したと言う訳だ。」

サイボーグ改造に成功した事を喜ぶ『菊月』ら一同。
しかしそれも束の間。カルメンの目の色が変わる。その異変に『菊月』が気付く。

「なんだ…バグか?」

カルメンの異変の様子を見ようとしたその時である。
カルメンの手術室が爆発した…!!

― つ づ く
50Υガンデル:2009/09/13(日) 01:22:51 ID:lkLLr3I0
以上、4話目「別室の手術」でした。

今回色々問題が起きて危うくうpが遅れるところでした。
インフルではないけど風邪ひいたり、
挿絵描いてる途中、話と違う展開いなってる事に気付き急遽話を若干変更したりと。

実は本来この回は1章のラストの回になる予定でしたが他の事を考慮したりで一話増やした回でもあります。
なので基本テンポ重視で進行してる(つもり)なので若干テンポ悪いかもしれない。
そこは本当に申し訳ないです。
いっそ三人分書こうと思いましたがgdgdになってしまったのでワンダだけ後に書く予定です。

次回で1章のラストです。月末にうp予定…遅れたらすみません。
511-904:2009/09/13(日) 07:20:32 ID:sfKjK/zG
前スレの965でも書いたが、今まではM.I.B氏ばかりが贔屓にされ、
他の作者の作品は、無視か酷い時には他の特定サイトを叩く為の踏み台扱いにされていた。
今回起因となった1-558氏の前作だって、M.I.B氏の投下直後という不幸も重なって、
全く無視され、M.I.B氏への感想が数レス続く有様だった。
その感想だって単に「GJ」「良かった」「萌えた」とあるだけの何ら具体性のないものだ。
こんな状況にあって、それこそどんな奇特な作家さんがSSを投下するというのだ?
自分もこのスレの存在意義は無いと思った。
ところが終盤に来て、そんな逆境の中をYガンデル氏の連作や高層ビルシリーズといった良作が投下され
スレも良い方向に進み始めた。
その動きに自分も好意を持ち、作家さんを叱咤激励する意味で今まで一言だけだった感想も
より具体的にカキコしたまで。
その感想が辛口の批評になのは咎められるかもしれないが・・・
もちろんM.I.B氏の作品が投下され、それが腑に落ちないものであれば、その時は堂々と指摘するつもりだ。
自分のこの行いが、良い方向に進んできたスレをかっての状態に逆行させるものであれば止める。
ただ、かって踏み台にされた作家や作品と同様、荒らしの道具とされるのであれば、反発する。

Yガンデル氏への感想は様子見した上でにします。長文スマソ。
52名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 09:15:57 ID:LKZdcwrn
>>51
つか、あんたSS書くでもなくコテ使い続けて
長文批評と何様?
マジで空気悪くなるんだけど

それとも透明あぼんしろってこと?
53名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 09:16:25 ID:pl9+2Tl/
読み手の分際で感想ならともかく、特定の書き手以外文句や批判批判するなんてどうかしてるよ。
俺達が書き手を育ててるんだ的な?
おこがましいにも程があるよ。

何か特定の書き手以外追い出したい意図が見えて気持ち悪過ぎる。
54名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 09:20:52 ID:CL+6x+rz
スレの住人の好みに合わなければスルーされたり叩かれたりするのはしょうがないとおもうがー
大体主に投下してた中で好評だったのがMIB氏だっただけで単発ではそこそこ好評なのもあった
それに確かに住人がひどい面もあったが
スレの住人の好みに合わないものを投下するんだから好評を得られるわけじゃないのは当たり前だろ
なのに躍起になって投下する一部の作者がいるもんだから明らかに不評を買ってただけのこと

マイナーだからこそ各々にこだわりがあるのはしょうがないが
だからこそ住人のことも考えて投下するときに配慮しておけばそこまでひどい状態になることはなかった

要は住人も悪かったが作者も悪かった
ただそれだけの話
55名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 11:58:00 ID:1Ym56hYf
>>54
叩かれるの分かってるなら、投下してもいいんじゃないか?
56名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 12:34:45 ID:CL+6x+rz
>>55
叩かれるのわかって投下してるんだからこうやってスレが分派したのに
スレ住人にばかり責任を押しつけようとしてたんだよなぁ
その上もっと評価しろもっと評価しろとかいうのがうっさいし
57名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 13:17:18 ID:FllI2vXj
Yガンデル様
乙です!。

創作過程判らないから聞き流して欲しいけど、
挿絵は後からでもいいのでは?
ストーリー構成で負担に成っていない?
58名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 15:45:19 ID:CVC+aZMQ
ほんとに気持ちの悪いスレになってしまったな
59名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 17:16:57 ID:/y4dR8zy
たった一言でここまで酷くなるとはね・・・
結局は41-43の発言が引金となって今の状態になっている

>彼等が支持する特定の書き手
勝手に断定する時点で荒らしと大差ないよ
60名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 21:58:55 ID:pl9+2Tl/
>>50
GJ
61名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:21:57 ID:tRDS7bKx
魚魚…アレ天皇…。
ケジメみたいなものつけないといかんかも知れないけど、
いい加減この話は終いにしませんか?
…ハイ終了!

>>51
1-904さん。過度なバッシングじゃなきゃ遠慮なくどんどん指摘しても構いませんよ。
自分としてはスキル磨きたいし。
>>57
やっぱ分かりますか…。実は挿絵が足枷になってるんですよ。
自分は絵を描く速度遅いので…(ちったぁマシになってきましたが)。
今回も有休取らなかったらどうなっていたか…。
が、自分で決めた事なんでやり遂げたい(じゃ無ければキリの良いところまで)。

>>60
有り難うごじます。何よりの励みになります。
62名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:33:10 ID:sWlSFD/S
>>61
批評して下さいと本スレで頼むのも良くないと思うよ?

批評ならちゃんと別にスレあるんだし、技量向上狙いたいならそこに一度投稿してみたらどうだ?
解らなければ、そのスレに誘導貼るけどどう?
63名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 01:02:53 ID:5ARYpg2v
PC電源落としたので携帯から失礼
>>62
まあ、今こんな状況だから…かな。
別のネタ浮かんだら一度そうしてみるわ。
64名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 13:34:55 ID:IDV9TOs6
なんでスレ住人が、とか作者が、とか強引に一くくりにして
不必要な対立を煽ろうとするのかね。
住人にとっても作者にとっても迷惑な話だと思うけど。
65名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 14:14:09 ID:QHfaosH+
皆エロが好き!
66名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 14:38:41 ID:dxTTf6d6
上手い人、褒められてる人の真似から入るのも一興
アイデアは自分で用意したものをつかわにゃダメだが

俺は文を書いてる途中でたまらなくなって発散するのを繰り返してしまうから
基本的にフェチや18禁の作品は書けないのが悔しいぜ
改造シーンを書いてるとムラムラしてきてダメだ
67名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 17:11:26 ID:QHfaosH+
>>66
賢者乙彼
681-904:2009/09/14(月) 19:40:24 ID:IKSlFArY
自分はどうも角の立つ高慢な書き方をしてしまうので、反感を持たれてしまう。
申し訳無いorz
こういう態度でいれば「あんた何様?」となり、次には「文句があるなら自分で書け」と
言われるのは、容易に想像できる。
自分も多少の経験はあるので、ゆくゆくはSSの投下も考えていた。
しかし、今の状態では荒れるのは必至だろうし、現状プロットも思いつかない。
書けたところで投下する機会は訪れないかもしれない。
評論家が必ずしも名作家になる訳ではないのごとく、酷い駄文になるだろうけど。
自分に作家を育ててやろうなんて壮絶な思いは毛頭無い。
自分がカキコするのは、書く事で自分を省みる意味合いもある。
ただ、当たらず触らずの上っ面だけの体裁のカキコもいかがものかと思う。

そしてYガンデル氏、ありがとう。
今回分においては、宙吊りにしてだとか、立ったままの姿勢で(だと思う)
上半身と下半身に分割し、機械体の下半身をくっつけるといった多彩な改造法は、
強制改造といったら、金属ベットに括りつけてという方法しか思いつかない自分には
目からウロコだった。
災難があったにも関わらず、約束を守って投稿するといった姿勢も快い。
これからも皆の期待に応えて、がんばってほしい。

>>66
何で発散させているの?w

今回も長文になってスマソ。
69名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 00:17:55 ID:D+AdLEmg
1-558は、元々粘着払拭で討死確信していたから、覚えていてくれた人へ改めて感謝申し上げたい、
本当に有難う。
そんな訳で不幸な扱いされたなんて少しも思っていない。
今回の駄文に頂いた評から、一人の読み手側から判らない様子も見え、新しい視点、解釈を教わりました。

けどね、ある人物について、はっきり記してやらないとその尊大な態度では理解できないようだ。
冲方丁/シュピーゲルシリーズを擬えていたけどあれは叫喚劇への自己解釈表現。
「それは止めた方が良いだろう。」については心外。
廃れた手法で現代にはどどいつw、歌詞を以っての解釈は妥当か自然な感覚。
貶すのも勝手、捉え方も自由だけど、素養、感性が未成熟な意見は不興買うばかりだよ。

本音、良識的な人達や駄文投下した方が萎縮する雰囲気だけはご勘弁。
70名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 01:29:56 ID:VN87TOYs
えっちな話しようぜ
711-904:2009/09/15(火) 18:38:14 ID:4CEjArJD
>>69
はっきりとした指摘ありがとう。自分の無能さを思い知らされた。
厚顔無恥で申し訳なかった。山にでも籠って出直すよorz

シュピーゲルシリーズはそういう解釈もあるのか。
しかし、好きな奴は好きだが、嫌いな奴はとことん嫌いと、大きく分かれる作品だと思う。
自分は当然後者。文章表現もだが、ガンスリのパクりみたいに思えて腹立たしい。
肯定派は自己表現を押通した作品として評価されるのだろうが。
72名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 19:41:10 ID:6lXM0Vi6
ハードル上昇中↑
ここは、プロレベル修行の場になりました。
73名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 19:57:19 ID:KGaxlhDt
此所はエロいタンを吐く場所です。
74名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 22:02:23 ID:3rU3FF9c
このジャンルの問題点は定番と呼べる作品が無いことだ。
極めて知名度が高くて真似たり設定やキャラを流用できるくらいクオリティが高ければ
SSも投下しやすくなるはず
75名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 23:06:38 ID:g5sQ7DVb
うはw
レベルとか修行とか、考えた事も無かった。
やっぱ「職人」と呼ばれる人達はしっかり考えてやってるものなんすかね?

…職人への道は遠いナァ…このままじゃ駄文書きにもなれやしないよ;;
76名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 23:25:42 ID:3pBN5wxG
知名度が高くてもクオリティーが低い作品もある。
定番だからといって真似やすいとは限らない。

ここでの問題点は「このジャンルには作品が少ないこと」だと思われ。
母数が少ないんだから良いものはもっと少ない。当然だろ?

だ・か・ら、もっと書け。たくさん書け。
二次創作なんかに頼らずオリジナルをバンバン書け。
まず、屋台骨のしっかりした名作ありき。
派生作品は後からついてくる。

我、天地の創造主を求む。
77名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 01:39:02 ID:vW3aQkBZ
そうか、並レベルのサイボーグ物は、投下に迷うスレ行きだよな、叩かれるから。
78名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 17:40:14 ID:CdmXx1ej
つまりここに投下されるSSは、レベルが高い。
79名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 20:02:17 ID:J/p6TsNN
どうしてもブチ当たってしまうのが「サイボーグにされた後」の話。

フェチ板住人が大好きなのは、初期若松孝二監督ぴんく映画みたいな密室で
完結できる改造場面、そこに被虐陵辱描写で成り立った作品が殆ど。
その嗜好の人なら、皆様々な改造までのプロット持ってると思うけど、
「サイボーグに何かが起こる」妄想で何か持ってる人いるかな?

架琉魔様や「高層ビルの天辺で」1-891様といった特撮系の流れをもった、
広い舞台場面、躍動感描写考えるのって難しいなあ〜
80名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 20:41:13 ID:CdmXx1ej
俺は、改造場面はどうでも良くて、サイボーグが犯されるのが読みたい。
機械の部分がいうこときかないとか。
81名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 00:13:10 ID:mk+ViwNB
細けぇことはどうでもよくて、エロいのが読みたい。
82名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 13:31:53 ID:0M9bDNIA
サイボーグヘルス嬢とかどうよ?
83名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 14:04:18 ID:ijsbtFNg
最中にハングアップしたり・・・。
84名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 14:13:32 ID:+g4dfCzJ
いいね、自宅訪問型ヘルス嬢なサイボーグ娘
85名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 14:21:37 ID:HZ0Fvqq1
逃げようとしても逃げられない
そして客の要望に応じてカスタマイズできる
86名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 15:19:09 ID:oukILyk1
>>85
良いね。
顔はいやそうにしてるけど、体は……とか。
87名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 16:53:08 ID:PRupWGhB
処女膜を何度も何度も何度も破られるプレーとか本当に便器の代わりにされちゃうとかできるんですね
88名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 03:34:46 ID:6VW1J+aY
>)74
モデルなど不要
二次創作など推奨するなかれ
流用はあくまで遊びごころでやるものでしかない
89Υガンデル:2009/09/23(水) 22:23:45 ID:RA8ipmbe
批難覚悟でお詫びします。
今月末に次回の話の投下を予定していましたが、不慮の事故により発表を延期させて戴きます。
楽しみにしていた方々、申し訳ありません。
今回の件は自分の不注意によるもので、誤って完成した話のデータを消してしまいました…。
修復は絶望的で一からやり直しの状態です(構想自体は大体固まってるのですが、手直しするつもりなので)。
次の話は暫くお待ち下さい。
最後にもう一度、本当にすみません。
90名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 16:21:12 ID:nj7smw97
(´-`).。oO(まさか事故が原因で肉体を機械化?
91名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 16:31:53 ID:H382xAdK
ついに実践神が降臨か?
92名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 17:54:29 ID:TP2qq266
スレ住人は改造人間である。
エロSSを読む事でエネルギーを補充するのだ。
93名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 19:51:37 ID:P3XyZgVg
しかも漏れみたいなオサーンの強制改造シーンなんておぞましいだけだぞ?

それよりこの中に1人くらい美少女を改造しちまった奴いないのか?w
94名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 23:08:17 ID:BGefEl/n
美少女フィギュアを魔改造ですね
95名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 10:19:44 ID:fTBxT4Rn
フィギュア「に」改造する。
96名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 12:44:59 ID:ZCO7QiPP
>>93を美少女フィギュアに改造する…というのは解決策になるだろうか?
97名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 14:37:51 ID:85rTNV9P
いくら美少女フィギュアでも、元がオサーンじゃあなorz
98名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 20:58:02 ID:cT+ynpKp
神SS職人を強制改造、SSのことしか考えられないようにして
エネルギー供給が続くかぎり永久にSSを書きつづける

とかなら、オサ−ン改造でも
私は一向に構わんっ!!
99名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 23:59:24 ID:85rTNV9P
それには賛成
100名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 00:13:30 ID:BmlXVwMb
言い出しっぺの法則
101名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 22:04:09 ID:qS3GH8rz
言いだしっぺは可及的速やかにSS職人(おっさん)を捕獲して改造せよ!
102名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 01:17:51 ID:SQ5fl73u
なんだおっさん限定か
美少女を改造したんだが、じゃあ解放するわ ノシ
103名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 02:28:32 ID:C3g/8to1
>>102に改造されたまま解放された少女は無限大パワーをなんとか隠しつつ日常を送っていくのであったというコメディ
104名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 17:39:03 ID:b1trMvBz
>>103
エロエロコメディにして!
105名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 01:03:16 ID:lsRRL4SQ
個人的には、最後は壊されて捨てられちゃう可哀想なサイボーグッ子のトラジェディをきぼん
106名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 16:44:20 ID:IKq6fnLh
ちょっと保守
107名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 07:20:09 ID:bhz5wCN8
以前から疑問に思っていたのだが、保守カキコって意味あるの?
他スレでは数ヶ月から下手したら1年くらいカキコ無しでも氏んでないところも
見られるのだが・・・
どれだけカキコ無しだと氏ぬのか、知っている人は教えてちょ。
得意になって「保守」とか書かれていると、ウザいんだが。
108名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 08:48:15 ID:0D+nCHJ/
一定の書込みはされたから特に意味は無いだろうね
VIPとか+と比べたらPINKはあまりdat落ちは見かけない
でも俺は見ているよって意思表示だと思えばいいんじゃないかな?
109名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 09:07:59 ID:lqVBwobn
一応、書き込みが多い時は1週間ちょいで落ちるよ
エロパロはPINKでは流れが早いから
110Dear sisters(架琉魔):2009/10/11(日) 22:15:52 ID:JJp8zc4E
act5 梨沙の覚醒

『熱い…苦しい……』
何も見えない状態で、少女は茫然としていた。
体を支配しているのは、本来の性能を発動したことによる歓喜に近い火照り。
そして、息ができないのに死ぬ事も出来ない苦痛。
ナノマシンで形造られた『怪人の体』の内側では、コードが小さい体を縦横無尽に締め付け
あるところは接続し、あるところはぐちゃぐちゃに溶けて自身が機械と融合している。
しかし、そんなあまりにもヒトの脳では耐えきれないような変形より…何より少女を絶望させたのは…
『おかぁさん…モミジ…おおやさん……』
人の死を、再び間近に見たことだった。
今は爆発の影響で届かないが…蟲達は正確に、自分の絶望が放った爆弾羽虫達の資格情報を総て少女に送り込んでいた。
混乱と恐怖のうちに全身に羽虫を詰められ絶命した人もいた。
何も知らずに突然の爆発に巻き込まれ何も気づかずに絶命した人もいた。
そして爆発に巻き込まれたのは、自分を助けてくれて…少しの間でも大切にしてくれた大家さんと紅葉、そして壱織の姿もあった。
無事を知る術もない…少女は再び、ファウスト基地の地下と同じ闇と熱の中に居る。
闇雲に腕を振り回して、いやな感触が腕に伝わった。
そこを見ると、変異した自分の腕に血がこびりついていた。

また、自分が人を殺したのだ。

『「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!」』

怪人が人間の耳では理解不能な重低音の咆哮をあげたのと、紅葉の跳躍は同時だった。
111Dear sisters(架琉魔):2009/10/11(日) 22:16:23 ID:JJp8zc4E
軍服のファウスト戦闘員(女性タイプ)達が腕に内蔵した槍を紅葉に延ばす。
総てが地震に突き刺さる前の一瞬の動作、その内一本を掴む…
「うざってぇっ…んだよ!!!!!!」
…そして、力任せに振るった。
押し流されるように周囲の軍服達が紅葉の周りから離れる。
距離はだいたい20m、その間も、怪人の生み出した巨大蟲と軍服達がひしめいて争い合っていた。
そして、紅葉は怪人の咆哮をほぼ本能的に音声解析すると同時にその優れた視力で怪人自身を見る
複眼と外骨格の隙間から無限に血の涙を流しながら、怪人は…梨沙は暴れていた。
「梨沙………っ」
梨沙の感じている、戦闘機械と化してしまった自分がとうに忘れてしまった『殺人に対する罪悪感』…
それを紅葉は生体部分の唇が少し切れるまで噛みしめ、正確に、直線的に、梨沙の居る場所を向き
狼のように四つん這いに身を屈めた。
怪人に向かう軍服の壱段は、自身の金属部分に不自然な力がかかっている事に気付き紅葉の方を向く。
着地し、低くかがんだ紅葉の全身に…放電するほどの激しい電流が走っている。
「これ以上、梨沙を泣かせるなぁぁああ!!!!!」
紅葉が吠えた瞬間、咆哮の末尾がドップラー効果で高くなる。
それは最早、紅葉が銀の光を放つ砲弾と化したとしか表現できなかった。
軍服達の金属部分をレールとして、レールガンの原理で一気に跳躍したのである。
紅葉に一部でも触れた者は、軍服達も蟲達も、そのあまりの運動エネルギーと紅葉自身の放熱によって
ボフッ、
と、紅葉の征く道から放射状に破裂した。
112Dear sisters(架琉魔):2009/10/11(日) 22:16:44 ID:JJp8zc4E
「くぁぁぁぁあああああ!!!!!」
足を紙面に突き立て、クレーターを作り減速する。
しかし、次の瞬間紅葉の眼前に在ったのは
紅葉自身を噛み砕かんとする機械蟲の巨大な顎。
「どけぇ!!!!」
紅葉の電磁加速ブロウで、蟲の頭部はバシャア、と水風船のように破裂した。
「フーッ…フーッ……っぐうぅっ!!!??」
しかし次の瞬間に、蟲の頭があった場所から巨大な手が生えて紅葉の全身を掴んだ。
怪人が、蟲の後ろに手を入れている…蟲は怪人にとって児であり、体の一部でもあるのだ。
蟲の遺された体を吸収しつつ、怪人はビュルン、と紅葉を掴む巨大な手をすぐそばに引き寄せる。
怪人が紅葉を凝視し、呟く
「『も……視ジ…………御ね得血ゃン……?』」
そうつぶやいた直後、紅葉をつかむ巨大な手がどろりとケロイド状に溶け、紅葉を侵食する
「いっ…!!?ぎ…あぁぁぁぁぁぁああっ!!!!」
関節をはじめとした銀の甲冑の隙間から、体の内部へと侵入される異常事態に
痛覚、熱気、寒気、触感、性感…体中のあらゆる神経細胞が警告を発している。
しかしナノマシンが浸食した部分からハッキングされ、浸食による神経の警告まで体の内側まで這ってくるのである。
紅葉は悲鳴を上げて電流を発そうとする…しかし。
「あぁぐっ…ぐ……ぅぅぅぅぅぅぅっ」
耐えた、相手はナノマシンの塊として暴走した梨沙だ。
今電流を流せば梨沙も無事では済まない筈だ。
「り…さ………ぁ…」
ケロイド状の怪人に呑まれる形で、紅葉は意識を手放した。
113架琉魔:2009/10/11(日) 22:22:52 ID:JJp8zc4E
久しぶりの投稿とです、架琉魔です。
三つ巴の戦闘の初パートは紅葉vsファウスト集団vs暴走梨沙と蟲
しかしこうしてみるとライダーっぽいとこからアームズっぽくなってるなぁと
114pinksaturn:2009/10/12(月) 11:33:21 ID:cFHMvA9N
>>111
レール代わりにされると、「ひ、で、ぶ、」なのが怖い。
アメリカの電気イス処刑で沸騰して目玉が飛び出したという話を思い出します。
115Dear sisters(架琉魔):2009/10/12(月) 13:38:15 ID:euLWidE8
三井教授は、彼女たちのスペックを熟知したうえで来たはずだった。
彼女たちには到底…まして生身の人間にさえ後れをとる筈などないという確信があった。
なのに何故、彼女たちは…特にNo.4は強化戦闘員を圧倒し、あまつさえNo.5への前哨戦とすら扱わないほどの結果を出しているのか。
紅葉が怪人に呑みこまれたから良いようなものの、壱織達と戦っているこちらの戦況はあまりいいモノとは言えない。
「何故だ、スペックでは貴様らなど強化戦闘員の足元にも及ばない筈だ…!!!」
「てめぇは趣味に走りすぎなんだ…よっ!!!」
大家さん…大樹が軍服の殴りかかる腕を寸前で避け、背負い投げる。
実際、軍服達は女性型だ。
先ほど五花宅に押し寄せていた男性型ならいざ知らず、質量を小さく小型高性能化した戦闘員たちなら技術さえあれば投げられる。
そうでなくても、鍛え抜かれた大樹の腕力と技術なら相手が男性型であろうと投げ飛ばせていたに違いない。
軍服同士がぶつかり合って、一帯がドミノ倒しになる。
そこへすかさず大樹は手榴弾ともいえる弾頭を投げつけた。
瞬間、爆風が軍服達を襲い、後には何も残らなくなる。
「その気になりゃ壱織だって投げ飛ばせらぁ。」
「それはどういう意味でしょう?」
背中合わせになった壱織が静かに怒りを込めた口調で大樹に聞き返した。
いや、旧式のサイボーグである時点で重量自体はあるし、そもそもサイボーグである時点で体重は気にしたって関係ないようなものだが
さすがに女性として、体重の事を言われるのはショックであるらしい。
そう言っている間にも、軍服の一体がレイピアを壱織に放った。
壱織はカメラアイで確認した瞬間、サポートコンピューターの指示も間に合わないような反射速度と計算能力で、裏拳をレイピアに充て軌道をそらした。
紅葉もそうだった、本来の放電加速機能を、独自の解釈と戦闘本能でさらなる能力に開花させている。
「ち、調教しきったこいつらでは話にならないということか…下 が れ ぇ !!!!」
三井教授の怒号におびえるように、軍服達は滝割りのように三井教授と壱織達との間をあけて空間を作った。
一方で三井教授は作務衣を脱ぎ、人形のように白い少女の肌を露出する。
「なら、私が相手になろうじゃないか…久しぶりになぁ…No.1。」
三井教授が、機械少女のあどけない顔を恐ろしい狂気に歪ませる。
「変身。」
グパン!!
三井教授の立っている多脚機械が、花開くように展開し三井教授をその生体部品に取り込んだ
そして折りたたむように多脚機械が変形を繰り返し、やがて人型の巨人へ変形する。
胸にはトルソーのように無防備な上半身をさらけ出す三井教授が組み込まれているが、その周囲には硬質な防弾ガラスが張られている。
「久しぶりに、実験体を踏み砕く快感を、私に与えてくれ!!!!」
116Dear sisters(架琉魔):2009/10/12(月) 13:39:32 ID:euLWidE8
「……悪趣味ここに極まれりだな、あれ元はあのじぃさんだろ?」
「・・・・・・・。」
吐き気が込み上げて、大樹は口元を押さえる。
一方で壱織は、確かな憎しみを込めた目で三井教授の本体を見つめていた。
「そんなに怖い顔しちゃいやよぉ、No.1…これは総て貴女の研究が招いた事なんだからねぇ」
三井教授は、外見相応の口調で壱織に言い放つ。
「あぁそうか…貴女の『妹』、もうNo.5に呑まれちゃってるんだっけ?」
今ここに居るのは、調教によって完全に思考能力を奪われた軍服達を除き当事者である三井教授と壱織、そして大樹のみ。
「そう、だから話す事は何もない…」
壱織は剣を構え、三井教授の巨体に構える。
「つめたぁい♪それでこそ我がファウストの誇る最狂冷徹の技術者だわ!」
「紅葉は帰ってくる、貴方は本当に分かってないの?
信号解析すれば、すぐにわかるものを…だから私が居なくなって初めて教授になれた。」
三井教授の目が、これ以上ないほどに大きく見開かれた。
「…………………なに?」
117Dear sisters(架琉魔):2009/10/12(月) 13:40:26 ID:euLWidE8
「ここは…」
紅葉が目を覚まし気付いた事は、体の感覚が総てなくなっていた事だった。
「死んじゃったのか?…あたし……ハハッこの体でそう言うのもおかしい気がするけど…」
自問自答して軽く笑う。
その余裕が何処から来るものか、紅葉はとうに見当がついていた。
目の前でうずくまりすすり泣く、クリーム色の少女。
否、そこはもう意識だけの世界なのだろう…少女の髪は栗色だし、自分は生来の赤い髪の色をしていた。
気付いて自分の生まれた家が本当に外国由来の良家だったんだな…と内心で驚きつつも、その赤毛をいじくりながら紅葉は梨沙に歩み寄る。
「………こないで…」
怪人の発していた超低周波の咆哮…それを解析して得た『悲鳴』…
少女は…梨沙はその口で、少女本来の消え入りそうなか細い声でそれを呟いた。
「わたしは…人を殺しちゃった…いっぱい、いっぱい…あの人たちとも、おねぇちゃんたちとも同じ…
もうやなの……誰もこないで…そうじゃなかったら…私を……ころ…」
梨沙が言いきる前に、紅葉は梨沙に駆け寄り、梨沙の体を起して抱きついた。
懐かしい生身の感触を、その世界は忠実に再現していた。
「梨沙、現実を見て」
紅葉は、話してやっと自分が鼻声である事に気付く…しかしそれも気にせず梨沙に話しかけて行く
「壱織姉ぇも、大家さんも、梨沙のために戦ってる」
「わたしが、哀れだから?」
梨沙の問いに、違う。と紅葉は断言する。
「違う、生きてほしいから…人間として、どんな体でも人間として生きたいから
これが私たちに残された、人間らしさだから…
それを正しいことだって証明したいんだ」
紅葉の梨沙を抱く腕に力がこもる、生身の頃のひ弱な腕…しかし梨沙には紅葉の熱が確かに伝わっていた。
「ファウストでも、誰かを殺してまでそれを得ようとするのは身勝手な我儘かもしれない
でも、梨沙…罪は誰でも背負うものだよ。
それを償うのが、生きるってことなんだ…生き物として、人間として…
だから、梨沙…生きよう、一緒に!!!」
少し離れて、梨沙を見る紅葉の瞳は何処までもまっすぐで
梨沙は、四季紅葉という人間の心の在り方を…その目に映した。
そして梨沙は、この体になって初めて…自分の意思を口にした
「・・・・・・・・・生き・・・たい・・・っ!」
その目からはもう、涙は止まっていた。
118Dear sisters(架琉魔):2009/10/12(月) 13:49:32 ID:euLWidE8
三井教授は生粋の変態ですな!!
というかいろいろアウトローな気がしてならないわけですが…
サイボーグ娘と言うと私はその生きざまが大好物です。いい話やバッドエンド関わらず。
ガジェットとかヤギーみたいな話が復活してほしいと切に願ってます。当然他の話もですよ?

>>114 :pinksaturn様
電気椅子怖えぇぇ;
119Dear sisters(架琉魔):2009/10/13(火) 04:52:48 ID:jA/JQ/eq
「貴様ぁぁぁぁぁああ!!!!!」
三井教授の悲鳴に近い叫びが響く。
三井教授とダイレクトに連動した巨人の体は、その巨体に人間と同等の反応速度を与え
教授の猛攻を、壱織も回避することしかできない。
「貴様が居たから…!!!私の名声は地に落ちたんだ!!!
こんな処で隠れて研究する事になったのも!!!
誰もついてこないのも!!!!
貴様がもてはやされて、私に視線が来なかったからだ!!!!
自覚していて尚私を侮辱するか、桜壱織ぃぃぃぃぃぃいいい!!!!!」
「うぁっ…!!?」
巨大な拳が地面を削り、壱織は土砂に巻き込まれた。
「やはり変わらんなぁ〜、いくら戦闘に慣れようが、スペックを超える事なんて出来る筈がないのだ」
三井教授は狂気の笑みを浮かべながら、壱織の足に巨人の足を乗せる。
ミシッ…ぎり、バキっ
「ぐ…ぅっ…ぅあ、あああぁぁぁぁっ!!!?!」
右足を潰された痛みに、壱織は悲鳴を上げる。
「ひゃひゃひゃひゃ…!!!」

「ガラ空きだ馬鹿野郎。」
ガコン、
大樹の放った銃弾が、三井教授の肩に命中した。
一瞬の間をおいて、爆発。
「ぐぁぁぁあああっ!!?!…なんだと、『蓮獄』の装甲にそんなもの通る筈が…っ!!!」
それは融合型が故の視点の違いだった。
先ほど大樹が放ち、瓦礫で防がれた炸裂弾は確かに三井教授に命中する事はなかった…
しかし、瓦礫をわずかに貫通し多脚機械自体にはわずかながら傷を与えていたのだ。
そのわずかな傷の隙間から、炸裂弾を爆破させた事により、三井教授には致命的な装甲の欠点が出来てしまった。
「ぐ…くっそぉ…っ」
しかし、大樹は苦痛に負けてその場に膝をつき、肩から倒れこんだ。
それを撃った大樹自身も、既に肩が限界に来ていた。
不敵な笑みで隠してはいたが、先ほどの戦闘での消耗も激しかったのだ。
壱織も片足を損傷しては、技術による攻撃も不可能…三井教授の有利には変わりがなかった。
「貴様らぁ…そのうす汚い脳漿を今ひりつぶしてやる!!!」
巨人の足を持ち上げ、三井教授は壱織の頭部に狙いを定めた。

スト ん

「……あ?」
足が下せない、何かが下そうとさせない…
体の中に芯が通って、固定された感覚を三井教授は感じていた。
120Dear sisters(架琉魔):2009/10/13(火) 04:53:57 ID:jA/JQ/eq
三井教授は、何とか動く本体のみを捻り巨人の肩を見た。
クリーム色の杭が刺さって、機械の内側に浸食しているのが目に見えた。
「なんだと……これは…まさか!!!!」
「それが原因だよ、三井教授…貴方は独りよがりすぎたんだ。
だから誰も近づかないし、誰の事も貴方には理解できないんだ。」
壱織が諭すように呟いた。
杭の放たれた先、遠く半kmは離れた位置に、パイルバンカー状の鉢を腕に泊まらせ構えたクリーム色の少女の姿があった。
そして、亜音速で駆け寄る銀色の光が眼前に迫る。
「…!!!うごけぇぇぇぇえええ!!!!!」
危機を感じた三井教授の執念が、杭の呪いに打ち勝ち、壱織を外したとはいえ
巨人の足をおろしそれを避けることに成功した。
銀色に輝くそれは、銀色の狼を擬人化したような甲冑に身を包み
三井教授の巨人の肩の上に着地していた。
そして銀色の狼…紅葉は左腕を強く握り、体内の電気を放電させる。
「歯ぁ食いしばれぇ!!!」
乾いた音は防護ガラスが割れた音、そして…紅葉はそこで拳と放電を止めた。
「装備のバッテリー切れ…ならば私の身でも!!!」
巨人から分離した三井教授本体の腕が変形し、異形の鉤爪となって紅葉に襲いかかる…しかし紅葉は左手でそれを受け止めた。
「言ったろ?歯を食いしばれって!!!!」
そして右手を握りしめ、電磁加速も放熱もない渾身の拳を三井教授に打ちつけた。
やがて、巨人の肩に刺さった杭が溶け、巨人の体を溶かしていく…
巨人の体は完全に消滅し、気を失った三井教授とその胸ぐらをつかむ紅葉が残った。
121Dear sisters(架琉魔):2009/10/13(火) 04:56:16 ID:jA/JQ/eq
「…これだけの失敗をしたんだ……私をファウストに送り返しても、いずれは実験隊として殺されるだろう
私を生かしたところで、それは偽善でしかないぞ……?」
力なく軍服に抱きかかえられ、ヘリに乗り込みつつ三井教授は言う。
負けて冷静さを取り戻した彼の言うことはもっともだ。
しかし紅葉は、その三井教授に反す。
「でも、償って少しでも生きなよ
偽善なんかじゃない、少しでも生きるべき奴は生きてほしいだけだよ」
こちらも紅葉に抱えられながら、壱織は言った。
「互いに犠牲は大きかった
ファウストの上層部もそろそろ 人 員を割けなくなってきている筈でしょう?
とくに、最初から『あの男』の研究に関わっていた貴方なら尚の事よ」
「…壱織姉ぇ…あの男って何なの?
…そろそろ本当のことを話してよ、何も隠さずに」
紅葉の有無を言わさない問いに、答えたのは三井教授だった。
「教えていなかったのか…No.4
お前の考えている通り、その女は私の元同僚…いや、私以上の『実験』を成功に収め…
それなのに良心の呵責に耐えきれず出て行ったのさ…そして」
言葉をさえぎり、壱織は続けた。
「『あの男』はね、私たちの元であり原点…最初に『発見された』サイボーグ
私たちの知らない組織の歴史を総て収めた…オーバーテクノロジーの申し子…
私たちの、最後の患者だったのよ…」

              To be continued
122Dear sisters(架琉魔):2009/10/13(火) 05:05:43 ID:jA/JQ/eq
連続投稿規制は気にしているんですが、早く送信してしまった…架琉魔です。
次は気になってる人が多いといいな、壱織の過去話です。
123名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 18:06:10 ID:L2iM00Z4
>>122
いつエロくなるのか気になってる。
124名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 20:10:46 ID:PJpuREeE
相変わらずKYな架琉魔君だなw
作中の教授と同じく独り勝手にテンションだけは高い作者本人と作品。
受けるこちら側としては痛々しいばかりで返す言葉もありませんw
まあ文章の描写力は上がってきている様には感じるけど・・・
125名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 05:45:58 ID:z4homoAl
>>122
投稿乙

エロはないけど、俺はこの作品好きだよ
126名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 23:20:50 ID:3/xibmWN
>>122
投稿乙

デタラメな改行が目に痛いんですけど?
内容以前に読む気を削がれました。

まず日本語の改行ルールを知るべき。
それからWEB上で読みやすくする工夫をするべき。

127名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 02:19:14 ID:wVUZb2uJ
>ヤギーみたいな話が復活してほしい
自分はあれは勘弁
ヲタと腐女子しか存在しないかのような狭い世界観が苦手すぎる
128名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 09:24:32 ID:Js/Bh50/
>>126
改行の仕方は俺も他所で指摘されたんで調べてるんだが
ネットにはhtmlの<br>の事とか自動改行くらいかないのね
一応自己流で『、』や『。』をつけるまで改行はしないって決めてるがそれでいいのかわからん

そういう作法を紹介してるサイトがあったらぜひ教えてほしいし
テンプレにも載せるべきだと思う

というかこの文章ですら下手糞な改行の仕方だと思わざるをえない
129名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 11:04:23 ID:ORQCKcoZ
ちょっと長文になる。興味ない奴はスルーでヨロ。
自分が思うところの改行のポリシーは二つある。

一つ目の方法は自分で一行あたりの字数制限をつける。
たとえば全角30文字で改行すると決めたら、30文字に達した時点で
単語の途中だろうが何だろうが強制的に改行してしまう。もちろん
禁則処理もコントロールすること。いうなれば原稿用紙に書くような
イメージで書いていく。一文が長文になりやすい人にお勧めする。
(しかし、長文は読みにくいので100文字程度に収めるべきだと思う。)

この方法には二つ欠点がある。(次の2行が好例になっている?)
ひとつは一文が30文字を少し超える文章は微妙なところで改行さ
れる非常に読み難くなること。
もうひとつは読者の環境が、たとえば25行強制改行だったりする
と読みにくさが倍増する。

二つ目の方法は、改行はシステムに任せるという方法だ。(以下5行が例示。)
このルールに従うなら一段落は改行しないという日本語表記に従って、読点と台詞以外では改行せずツラツラと書くことになる。
この記述方法は、改行禁止タグの入ったページではページが延々と横方向に伸びてしまい恐ろしく読み難くなる。
少なくとも、ここ(サイボーグ娘!SSスレ)では自動改行がないので使うべきではないと思われる。(私見)
ただ、このポリシーも読者側でメモ帳にコピペして『右端で折り返す』をすると読めなくもない。
また、読者側が(ケータイなどの)強制改行のブラウザを使っている場合は読みやすくなる場合もあり。


さて。自分が長文を書く場合のルールは…。
・一行あたり30文字を目安にし、30文字を超えるあたりで改行を入れる。
・一文は2行を目安にする。
・3〜5行で一段落を形成し、段落ごとに空行を入れる。
・一行30文字になるように言い回しを考えて単語が切れないようにする。

欠点として、ケータイなどでは読みにくくなってしまうことが挙げられる。
(これは改行を自分でコントロールする際には必ず発生する問題)

とりあえず、句読点がなくても適当と思われる文節で改行するだけで
今よりも読みやすくなるように思う。

なお、これは自分が読みやすいように採用している方法なので、自分が
読みやすいだけなのかもしれない。その意味で、これは私の自己流だ。w
以前「奴の文書は長方形が並んでいる(笑)」と言われたこともあるが、
他人から読みにくいと言われたことはないので参考にしてみて欲しい。
130名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 17:40:08 ID:wVUZb2uJ
普通の日本語のルール通り書けばブラウザが改行してくれるだろ
IEとかの糞ブラウザ使わなければ大丈夫じゃない?
131名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 20:39:03 ID:6JubMcvL
まるでネット草創期にやってた議論のようだな
改行位置は禁則文字以外全て揃える派
改行位置はできるだけ揃えるけど短い単語は切らないようにする派
だいたい文節単位で改行する派

まあ単語が切れるのは勿体無いが
132名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 21:45:05 ID:xcgfx8VL
くだらねえな、こまけえことはいいんだよ
133名無しさん@ピンキー:2009/10/20(火) 19:20:28 ID:2qU25h+K
サイボーグ娘がエロい目にあってればいいよ。
134名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 02:24:09 ID:JS8/030k
投下の度に批判とかわざとか?
135名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 02:35:02 ID:9wCPoIhM
>>134
ずっとそう。
136名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 11:41:18 ID:MjMOAdMS
>>134
普通に考えろ
批判されるのは読者のせいなのか?
面白かったら褒めたくなるよ
137名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 01:35:18 ID:1bYKiImU
何故書き手を責める事に?
138名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 13:59:35 ID:oIfk+1I9
俺は別に書き手のやる事にイチャモンつける気はない訳よ。
書き手がそれを書きたいから書いた。それで良いと思う。
書き手それぞれの味があるし色々なサイボーグ娘に対する考え方が見れて面白いし。

もし書き手が、ここの住人に評価される事を望むなら、評価される傾向を分析して戦略を練って挑めば良い。それ+自分のやりたい事、オリジナリティで。

俺が思うに変化球が多い気するんだよね。だから評価されにくい。
139名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 23:55:07 ID:csHZJg2s
ここは有志達、同好の士交流の分室と思ってる。

初心者以外、恐らく大半の作家は確信的意図でのSS投下だから揶揄や黙殺は承知、
読み手のレスが感想未満で、絶賛、賛美評価とか、細かな表記表現の校正より
「ワタシならこう想う」なんて貶しなら妄想への原資。

大半のタタきはちゃんちゃら可笑シい。けど、誤り指摘されたら省み修正努力するし、
その趣旨是認し妄想のネタにする。

書き手/読み手の区分より、雑談に近いものでやっていければいいなあ・・・。

P.S.
1-904氏は架琉魔様の評論しないの?。
140名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 23:59:10 ID:1bYKiImU
批評スレなら専用なのが他にあるよ?
ここは品質向上用の作家指南スレって事?
141名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 00:16:58 ID:DIaAYAeY
自由にSS投下してごらん、
読んでいる人はちゃんと楽しんでいるよ、っていう事。
142名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 04:40:00 ID:IXAdlaNU
いや、無理だろ。
このスレは、プロかプロを目指す者しか投下出来ないらしいから、プロレベルの相当な腕前が無いとぼろ糞に叩いて良いスレみたいだから。
それでも良いなら覚悟して投下しなよ、遠慮無く叩いて鍛えてあげるから。
143名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 04:43:20 ID:IXAdlaNU
って言う読み手ばかりだから書き手達は、覚悟するように。
144名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 12:06:15 ID:IT6gQqTj
俺は面白ければ賞賛してるし、つまらないときはスル?してる
多くの人がそうだと思う
なのに受けないからって読者のせいにするなよ
以前あっちのスレで、書き手ばかりで馴れ合ってる生ぬるい状態だったことがあったが
、あれは書き手にとっても最悪だと思う
145名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 12:21:19 ID:AY1oyyAR
細かい作法とかはどうでもいいんだよ
どんなに文が上手くてもつまらないものはつまらないからな
まず、エロに向かってストーリーを作り
書き進めていくうちに手が止まったら、窓の外をじっと見つめて『エロ』とひとりごちる
そしてまたエロに向かって走り出すのだ
困った時はエロが助けてくれる
何も恐れる事はないんだよ
146名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 14:00:43 ID:IXAdlaNU
書き手は腕を上げて貰い黙って投下
読み手は、好き放題叩いてプロレベルになるまで鍛えてやるってか。
147名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 15:01:39 ID:nUmTCxQj
>145
つまらん、出直してこい
148名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 21:40:49 ID:YycSGOaM
ttp://pic-loader.net/picfile/274cyss01

これってこのスレで貼られた絵でしょうか?
Googleイメージ検索で偶然見かけたら、ここの過去スレへのリンクがあったんで…
(違ったらすみません)
149名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 21:51:51 ID:DlljrUS5
ここで連載してたYガンデル氏の描いた絵で合ってるよ
150名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 21:58:24 ID:DlljrUS5
×してた ○している
やっべ、過去形じゃ失礼だよな
151名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 13:48:41 ID:aVUna72h
最近、アク禁のお陰で減ったなー…。
他の書き手さんも困ってるんじゃ…。

ところでネタバレ的な話になるけど一つ質問。
大体予想つくけど、サイボーグ娘でサイボーグと見せかけて実はサイボーグじゃなかった、生身の女の子だった…と言うのはアリかな?
152名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 10:43:29 ID:qT4QlLLp
一発ネタとしてはアリかも知んないけど出おちかねぇ…
とくに変なところで執着する此処のスレ住民にはうけないかも?
153名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 11:41:34 ID:mDUrPr00
>>151
高確率で叩かれるなそりゃ、ここの住人は書き手に対してかなりハードル上げてるから余程頑張らないと酷いよ?
ストーリー、設定、心情描写等々プロでも通用する腕前じゃないとな。

あんたがマゾで、絶対に叩かれても構わないと言うならば止めはしないが。
154名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 13:18:56 ID:u0TS+dUH
オチで住人のストライクゾーンから大きく外れるってのはよほど面白くないと難くはあるかもだが、予想を超える高品質なら興味あるな

ここの住人はいいものはいいって言うし見る目あるから、面白ければありなんじゃないかな
155名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 10:09:08 ID:dByFPRK7
何この投下したら叩くぞ的な流れは?
156名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 10:55:06 ID:yJg1q0Z1
この板に来る前の元になった板での因縁らしい。
157名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 22:17:25 ID:JNkyiXZf
いわゆる、「ないものねだり」だな。
自分ではろくな話も書けないのに、書き手に高質なSSを求めること自体が滑稽すぎる。
158名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 02:40:13 ID:cb/tXTf5
いや、そういうわけじゃないんだ。
面白い作品が投稿された時はみんな素直に、萌えただの抜いただの面白かっただのと感
想書いてたよ。
ただ一時期、小学生以下の文章力・文法力・内容の超長文が大量投棄(作者自身の弁)
され、読者たちの意見も聞き入れられず、一切改善されることなく大量投棄の嵐が吹き
荒れたことがあったんだ。
そういう背景があるから、新住民さんには「作者叩き」と映るのかも知れないね。
だから高質なSSが要求されてるというほどのことじゃなくて、素人なりにちゃんと考
えられた内容で、並の文章力で書かれてさえいれば、温かく迎えられると思うよ。
159名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 23:09:38 ID:d3D4Yf4B
具体的にはmanplusとpinksaturnだな
両者とも長文なのは共通してるが、前者は文法崩壊しまくり日本語でおkな長文、
後者は中途半端な2ch語だらけで中身一切無しの長文でログばかり無駄に消費してた
160名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 06:58:26 ID:pAfrKoVD
ただの超長文、ただの大量投棄ならまだいい
実質的にスレ埋め荒らし同然に機能してしまったのがまたマズかったわけで
いつの間にか500kb超過してスレ見失ったりして最悪だった

1スレmanplusとかどう考えても異常すぎただろ
161名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 07:50:41 ID:CNGyeUJF
むしろあんた等の書いてる長文レスだの内容に拘ってるだけだのレス埋めにしか見えないわけだが。
いいんじだよ此処はアマチュアが書いてたって、むしろその為の創作板だろ。
プロの文章が見たいんだったら立川のオリ○ンとか本屋でも行って18禁コーナーあさればいいだろあそこ小説多いから。
確かにそう言った内容薄いとも思える作品書いてるやつがいるのは事実かもしれんがあえてスルーしてその中から名作を見つけたりその中で自分で書いたりすればいい話じゃないか。
長文レスとか無駄に長いとか明らかに埋めてるようなやつがいれば叩けばいいが、少なくともこんな論議してる事こそ容量の無駄だと思う。
少なくとも>>144、お前の言うぬるい時期の空気が好きだった奴も居るんだよ。
攻撃的なレスの返し合いにうんざりしてるやつもいるんだよ。
スレの歴史見てきたようにほざくならsage機能くらい理解して書け、お前の態度が一番気に入らない。
162名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 08:32:57 ID:Yr6nYdT0
これは間違いなく叩かれたSS職人
163名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 10:35:44 ID:P6Pj2EgR
とりあえず落ち着け。あの時期は
>実質的にスレ埋め荒らし同然に機能してしまった
これが一番マズかった訳だろう。

まあ、特にMの方は「まとめてからあぷろだに上げてくれ」言われても
無視して続けて、あげく容量間際に大量投下し埋め立て→次スレ誘導無し、
次スレ立てるもテンプレすらロクにはらず、大量投下再開→投下完了後
テンプレの残りをはるでもなくそのまま放置、なんてことしたからな。
こんなことされりゃ「にどとくんな!!」言われてもしゃーないけどな。
164名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 10:56:14 ID:UXup2S1q
また、いつもの揉め事か
これで定着しかけたSS作家が逃げて
また、次のカモが迷い込んでくるのをまつ…と
165名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 16:40:19 ID:SWxsHY+q
test
166名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 16:54:21 ID:SWxsHY+q
>509 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 17:59:36 ID:
>あいかわらず、人のせいにしかしていないな。
>〜(後略)

>511 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:33:29 ID:
>スレ主の人格じゃなくて一部の住人の人格が問題かと。

>512 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:39:21 ID:
>つーかあのままほっといてフェチ板いても空気読まずにあれが大量投下して今と同じような状況に陥ってるだろ
>雑談情報交換でほどほどに盛り上がる→あれが大量投下→住人逃げる→数週間経つ→人が戻り始める→大量とry
>で住民が根付くことがほとんどなかったからなぁ
>〜(後略)

>513 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:50:12 ID:
>まあ、その、なんだ、スレ主は考えなしにただ立てたかっただけだろ
>後先考えてないと思う
>514 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 20:48:26 ID:
>スレの空気をぶち壊す投下をやっても、今と変わらないなら
投下してもいいんじゃない?
>スレ分割の時点で過疎化するのはたくさんの人が指摘していたことだし
投下しなくても、住人いないでしょ。
>なんか ググレカス とかわずかにいるだけで あれが望んだスレの議論なのかねえ

批判側(難癖、いちゃもん)連中って、進歩無いな〜
167名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 17:21:22 ID:iFi7gOza
>>159が言うように特定の人物が気に食わないなら別にいいんだけど、
このスレ自体をつぶしたがってるやついるだろ。
168名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 22:13:58 ID:og+8zIw4
>>151
KEYって作品かね?
169名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 02:18:15 ID:nlRi3ozz
KEYかぁ。
「さ・くら・ちゃん?」って奴ですね。
170名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 13:37:09 ID:f4OWrCcr
一見サイボーグとは関係なさそうな某スレまとめで
強制改造とか記憶を弄ってとか、悪徳大企業がとかいうSSがそこそこあって驚喜乱舞
171名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 13:44:00 ID:f4OWrCcr
ただしそのスレの主属性がNG要素になりえるし、直リンするとあれるかもしれないから貼らないが
172名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 01:41:29 ID:6VbdPpqi
妄想してみました。フェチ板スレ15に感謝。

・人物、設定等は「ふおんコネクト!」番外編をお借りしました。
 (姫様の身体については捏造設定あり)
・グロあり、エロなし。
・原作をなぞっています。ネタばれ注意。

NGはタイトルで。
173女の子の錬金術師 1/15:2009/11/15(日) 01:43:25 ID:6VbdPpqi
 冷え冷えとした空気の中に漂う黴の匂い。
 天井付近に作られた格子入りの窓から差し込む弱々しい日の光。
 牢獄の狭苦しさをより一層際立たせる石壁の圧迫感。
 僅かでも身じろぎをすれば、足枷に繋がれた鎖が耳障りな音を立て、今の自分の立場を思い知らされる。

 先の戦で虜となり地下牢に入れられて5日経った。
 もうそろそろ期限が切れる頃合だ。
 国の滅亡か私の命か、どちらを選ぶかの決断を下さなければならない期限の時が。


 ◇◇◇


 作物を植えてもろくに実りの得られない荒れた大地。
 厳重な囲いの中にさえ忍び込み、家畜たちを食い荒らす狼の群れ。
 いくら掘り進んでも、金銀はおろか銅や鉄さえも採れない険しい山並み。
 周辺の強国からは歯牙にもかけられない貧国だった我が国も、錬金術師さまのおかげで少しずつ変わっていった。

 国力をつけるための良い特産品をと言う私の願いを聞き入れて、錬金術師さまは1ヶ月がかりで複雑な仕組みを組み上げられた。
 新しい錬金術の器具と思い込み渋い顔をしていた家臣達も、それがブランデーの蒸留器と知り顔を綻ばせていた。
 ブランデーはどの国でも珍重され、白ワインなどとは比べものにならない高値で取り引きされている。
 試作品を携えて行商に出た者達が戻って来て献上した上納金の中には、初めて見る異国の金貨が混じっていた。
 狭い国土の中には葡萄畑に適した斜面はそれほど多くは無いけれど、無駄に欲をかかなければ十分な蓄えを作っていけることだろう。

 かつての火事騒ぎを覚えている者達も、いつしか錬金術師さまの姿に笑顔を向けるようになってきた。
 錬金術師さまを、危険な実験で世を騒がせる異端者としてではなく、我が国に繁栄をもたらす賢者と見る者が増えていく。
 出会ったばかりの頃は、私と同じ年頃で黄金の練成という不可能事を追い求める錬金術師さまの姿に元気付けられたものだった。
 錬金術師さまが皆に受け入れられていく様子を見て、私も頑張ろうという気持ちになれた。
 毎日がとても幸せだった。
174女の子の錬金術師 2/15:2009/11/15(日) 01:45:27 ID:6VbdPpqi
 でも、そんなささやかな幸せさえ、長くは続かなかった。
 噂を聞きつけた強欲な隣国の国王が、突然国境に攻め込んで来た。
 どこでどう歪んだものか、ブランデーの交易で得た金貨が国庫に山積みになっているという噂。
 確かにブランデーはどこに持ち込んでも好評を得てきている。
 だからといって、そんなに大量の金貨が入ってくる程の量を作ってなどいない。
 人の噂が欲望で歪むのは珍しくは無いとはいえ、これはあまりにも酷すぎる。

 一旦、欲望に火がつくと鎮めることは難しい。
 否定すればするほどに隣国の国王は意固地になり、交渉はほどなく決裂した。
 一気に攻め込んで来た敵軍を家臣達が迎え撃つ。
 愛国心にも忠誠心にも非の打ち所のない家臣達も、その装備は国力を反映した貧しい物だった。
 そして最後の戦いで大敗を喫し、王族の勤めとして陣頭で指揮を執っていた私は敵の手に落ちた。


 ◇◇◇


 翌日の正午。
 地下牢から出された私は城壁の上に立っていた。
 城の前の空き地には思い思いの得物を手にした家臣たちが集っている。
 およその数を計ってみて、最後の戦で失った者達の多さを思い知る。

「金は用意できないようだな! ならば人質は手足を落とし首を撥ねた上で投石器で返してやるわ!」

 覚悟を決めているとはいえ、国王の口からでた言葉の非情さに背筋が凍りつく。
 そしてその言葉の奥にある物に。

 今までは誰一人私の身体に触れようとする者はいなかった。
 大事な取り引きの商品に傷をつける愚か者はいないはず。
175女の子の錬金術師 3/15:2009/11/15(日) 01:48:31 ID:6VbdPpqi
 でも、身代金が用意できないからには、最早私に商品としての価値は無い。
 価値の無いものを壊して捨てる前に、得られる物はどんな些細な物でも私から奪い去ろうとするだろう。
 僅かばかりの装身具と絹織りの衣装。
 そして私の身体そのものも……。

 ちらりと私の顔を盗み見た国王の瞳には、獣じみた欲望の色が浮かんでいた。
 私を両脇から押さえつけている兵士達の瞳にも。

 命を失うことよりも、いままでずっと守り続けてきた物を奪い去られる方が遥かに辛い。
 だからと言って、ここで私が自害すれば戦が再開されてしまうだろう。
 身代金か私の命。
 どちらかを得る事が、この取り引きの条件なのだから。

 見下ろす家臣達の中にも動揺が広がっていく。
 改めて得物を握り直す者がいる。
 手綱を引き締める者がいる。
 私を力づくで取り戻そうという意気込みは見誤りようがない。

 けれど。

 城攻めに必要な破城槌も投石器も持たない家臣達。
 この上刃を交えれば、どれほどの命が失われていくことか。
 王族に名を連ねる者として、ここで言うべき事はただ一つ。

「撤退を!! 勝ち目はありません! 私はここで……」

 家臣達の忠誠心の厚さはよく知っている。
 私が何を言おうとも、私を取り戻すために命を賭して戦ってくれるだろう。
 そしてそれは、私が最も望んでいないこと。
 どうすれば彼らを止めることができるのだろう……。
176女の子の錬金術師 4/15:2009/11/15(日) 01:50:51 ID:6VbdPpqi
 その時、小さな人影が家臣達の中で動いているのが目にとまる。
 あれは……錬金術師さま?
 錬金術師さまは、最後の戦いで私に付き従い、私を庇って全身に矢を受けていた。
 ずっと身を案じていたのだけれど、あれほど元気ということは、不老不死の術を完成させたと冗談交じりに言われたのは本当のことだったのだろうか?

 錬金術師さまが何か秘策を出されたのか、程なくして家臣達は撤退していった。
 残ったのは後見人と錬金術師さまの二人だけ。
 錬金術師さまがこちらに向かって大きく手を振って叫ばれた。

「んじゃそこのチョビヒゲ、殺っちゃってくださ〜い! そしてスルーミー!」

 いともたやすく私の運命を決めるお言葉だった。

 国王が受けた衝撃の大きさは、私が受けた物よりも遥かに大きかったことだろう。
 衝撃はすぐさま怒り変わり、私の身体に抱いていた欲望の炎をあっさりと消し去った。
 城壁に立つ者達は、皆、同じ衝動に突き動かされている。
 絶対的な優位に立つはずの自分達を愚弄する者への見せしめとして、人質を即座に殺して返すという狂気。


□□□


 手際よく用意されていた拷問台が引き出され、仰向けに縛り付けられる。
 更に打ち込まれた何本もの釘が、私の身体を拷問台にしっかりと固定する。
 私がどれほど暴れようと、拷問台から転げ落ちてしまうことはない。
 口の中には布切れが押し込まれ、叫び声をあげることも、『間違って』舌を噛むこともできくなる。

 頭からすっぽりと頭巾をかぶった大男が、黒光りする斧を手に拷問台の脇に立つ。
 振り上げられた斧の刃が日の光を反射して煌いた。
 ドスッという重い衝撃と同時に鮮血が飛び散って、周りを取り囲む者達の身体を真っ赤に染めていく。
 落ちた右腕を拾い上げた国王が城壁の縁に歩み寄り、狩りの獲物か何かを見せびらかすかのように頭上に腕を差し上げた。
177女の子の錬金術師 5/15:2009/11/15(日) 01:57:11 ID:MdCjeRMK
「これが見えるか! 1本目だ!」
 肩口の激痛にもがく私の耳に、国王の叫び声が突き刺さる。
 下で見守っている者達は、どんな想いをしていることだろう。
 いっそのこと一思いに首を撥ねてくれた方がどんなに楽だろうか。

 左腕、右足、左足。
 斧が振り下ろされる度に私の身体が小さくなっていく。
 4本目を数えた後、国王が一際大きな声を張り上げる。

「最後は首だ! 楽しみにしていろ!」

 身体のほとんどの血を流しつくして朦朧とする私の目に、首筋目掛けて振り下ろされる斧の刃の煌きが焼きついた。
 刃の落ちる衝撃と同時に、世界が闇に覆われた……。


 ◇◇◇


「……様! 姫様!」

 聞き慣れた声が私のことを呼んでいる。
 それは生真面目な私の後見人の声。

 でもそんなはずはない。
 寝室で私の身の回りの世話をしてくれるのは侍女だけだ。
 馬の背に揺られて居眠りをした子供の頃ならいざ知らず、今、寝台の上に横たわる私を彼が起こすはずがない。

「姫様っ!」

 夢の中にしてはあまりに大きな声がして目が覚めた。
178女の子の錬金術師 6/15:2009/11/15(日) 02:00:05 ID:MdCjeRMK
 見上げる天井からガラス玉が沢山吊り下げられていた。
 その各々が眩い光を放っている。
 部屋の中は真夏の屋外にように明るかった。

「姫様、気がつかれましたか!」

 そこは私の寝室ではなかった。
 壁際には見慣れない機械が並んでいる。
 ここは……錬金術師さまの工房らしい。
 でも、なぜこんなところで私は眠っていたんだろう?

 寝台の脇には後見人と錬金術師さまが立っている。
 まるでいく晩も眠っていないかのような顔色の後見人。
 丸い帽子も口元を覆う布もゆったりとした服も全て白尽くめの錬金術師さま。
 なんとも異様な取り合わせ。

「手術は成功だよ」

 口元の布を引き下げて、錬金術師さまがにっこりと微笑んだ。
 しゅじゅつ?
 一体何のことだろう?
 錬金術師さまが、私の身体に何かなさったのだろうか?
 私の身体……?

 振り上げられた斧の煌きと、振り下ろされた時の重い衝撃が蘇る。
 そして、身体を走る激痛も。
179女の子の錬金術師 7/15:2009/11/15(日) 02:03:42 ID:MdCjeRMK
 私は手足を切り落とされ、首を撥ねられて……死んだ……はず。
 咄嗟に首筋に手を当てる。
 何かの軋む音がして、首筋に硬くて冷たい物の触れる感触がした。
 首筋に当てているはずの指先からは、何も伝わってはこなかった。

 混乱して目の前に差し上げた右手は人形のように白く、天井からの光を反射して輝いていた。


 ◇◇◇


「まさか殺されてから助けられるとは……」

 改めて左手で触れた首筋には大きな傷跡が付いていた。
 左腕と右足には、記憶にある斧の刃が落ちた場所に首筋と同じような傷跡が残っている。

「手足の一部は作り物なのですね」

 開いたり閉じたりしてみる度に、作り物の右手がカチャリと金属音をたてる。

「あ〜、ごめん。首とか胴体以外は四方に散ったから見つからなくて〜」

 私が死んだ後、切り刻まれた身体は投石器で城外に投げ出され、錬金術師さまと後見人の元へと戻っていた。
 巨石を数十メートルも飛ばす投石器で、人間の身体のような軽い物を狙った場所に届かせるのは難しい。
 二人して夜中まで捜してくださって、それでも見つからなかった部分は諦めざるを得なかった。
 多分、その場に居合わせた獣にでも持ち去られてしまったのだろう。

「それと、身体の中身も結構とっかえたから〜」
「え? そうなのですか……?」
「地面に叩きつけられた時に、かなり潰れたりしてたからね〜。心臓とか肺とかも〜」
180女の子の錬金術師 8/15:2009/11/15(日) 02:07:35 ID:MdCjeRMK
 そこでふと言葉を切り、足元の大きな器の蓋に手をかけ、私の表情を窺うような上目遣いで仰った。

「見る?」
「れ、錬金術師殿っ!」

 すかさず、後見人が割り込んだ。

 あの城の城壁はとても高かった。
 その城壁から更に上へと投げ上げられたのだから、地上に落ちた時の衝撃も並大抵のものではなかったのだろう。
 無くなった手足以外にも、作り物で置き換えられた部分があってもおかしくはない。
 だからといって特に違和感を覚えるようなところはない。
 それも錬金術師さまの技の凄さなのだと思う。

「ホムンクルスに心を移す方法もあるけど〜。材料が……その……。乙女的に……」

 いつもはご自身のなす技に何のためらいも見せない錬金術師さまが、俯いて言いよどむ。
 不老不死の錬金術師さまにも、恐れるものがあるのだろうか?
 いや、恐れるというよりは……。

「何より将来近親相姦はどうかと」

 言いよどんだ後、錬金術師さまの口から出たのは、日ごろから私達が心の奥底に秘めている想いを見透かすかのごとき一言だった。
 不意を突かれた私と後見人の顔が、その一言で火がついたように真っ赤になった。
181女の子の錬金術師 9/15:2009/11/15(日) 02:10:43 ID:MdCjeRMK

 ◇◇◇


 その日の夜。

 大事をとって早く休むよう錬金術師さまに言い渡されたものの、なかなか寝付かれずに何度も寝返りをうっていた。
 そろそろ真夜中になろうかという頃に、扉が軋む音がした。
 誰何する私の声に答えたのは、私の後見人だった。

「姫様……」

 彼が私の寝室に入ってくるなど、一体何年ぶりのことだろう。

 父上の葬儀が終わった日。
 主のいなくなった空っぽの書斎の片隅で、暗くなるまで膝を抱えて蹲っていた。
 もう私の頭を撫でてくれる大きくて温かい手はどこにも無い。
 心の中まで空っぽになったような気がした。

 その夜も、今日のようにいつまでたっても眠れなかった。
 そして真夜中を過ぎた頃、後見人が寝室に入ってきた。
 私に声をかけるわけでもなく。
 私の身体に触れるわけでもなく。
 ただ静かに寝台の脇に座って私を見守ってくれていた。
 翌朝、目が覚めた時、もう心の中は空っぽではなくなっていた。
 そうやって、私の心が挫けそうになる時は、いつも後見人が傍にいて、見守ってくれていた。

 でも、今夜、彼が寝室を訪れた目的が私を見守るだけのはずはない。

 法外な身代金には足らなかったけれど、私が他国に嫁がなくてもよい程度の蓄えは既にできている。
 国の発展に尽くした彼の努力は、国民が一番良く知っている。
 国民の中にも家臣達の中にも、彼を王室に迎えることに異を唱えようと思う者は一人もいない。
 彼が、たった一言「好き」と言ってくれさえすれば……。
182女の子の錬金術師 10/15:2009/11/15(日) 02:13:24 ID:MdCjeRMK
 今までは、その一言がどうしても出てこなかった、。
 彼はあまりにも長い間、『後見人』の立場に身を置いてきた。
 私がどれほど望もうとも、その立場ゆえに最後の一線を越えることができずにいた。
 歯がゆい想いを抱きながらも、彼がその気になってくれるのを待つことしかできなかった。

 錬金術師さまが、『殺せ』と仰った時の彼の狼狽ぶりは、城壁の上からでもはっきりと見て取れた。
 この戦で、彼は私を失うという恐怖を味わった。
 いつ何時、どんな不幸にみまわれて、想い人を失うことになるか分からない。
 そうなれば、彼の想いも私の想いも叶わないままに終わってしまう。
 それはどちらにとっても耐え難いことだ。

「私は……姫様が……好きです」

 長い間待ち望んできた一言をついに聞くことができた。

 でも……。

 今の私に彼の想いを受け入れる資格などあるのだろうか?

「……本当によいのか?」
「はい」

 頭を僅かに傾げて、首筋の傷跡がはっきりと見えるようにする。

「継ぎ接ぎだらけの身体でも?」
「はい」

 この程度では彼の表情は変わらない。
 幾多の戦場を駆け巡ってきた彼は、普通の傷跡などは見慣れている。
 たとえ私の首を撥ねた時の物だったとしても、傷跡には変わりが無い。
183女の子の錬金術師 11/15:2009/11/15(日) 02:17:32 ID:MdCjeRMK
 それならばと、白く輝く右腕を彼に向かって真っ直ぐに差し出した。
 掌を広げた時にカチャリと小さな音がした。

「硬くて冷たい作り物の身体でも?」
「……はい」

 滑らかな曲線を描き出す作り物の腕は、人形の美しさと冷たさを持っている。
 それは人の身体とは異質な物だ。
 ほんの少し、彼の顔に翳りが浮かぶ。

 あと一押し。
 それでも彼の気持ちが変わらないのなら……。

 寝衣の紐を解き胸元を露にする。
 胸の谷間を上から下に真っ直ぐに走る大きな傷跡。
 敵国の者達につけられたものではない。
 『身体の中身を取り替えた』時に、錬金術師さまの『手術』でつけられたもの。

 胸の中身全てと、お腹の中のかなりの部分を取り替えたと、錬金術師さまは仰った。
 その傷の縫い目からはみ出した何本もの管や紐のような物が、寝台の傍らの大きな箱に繋げられている。
 取り替えられた物が身体になじむまでは、しばらくその箱に繋がったままなのだと聞いている。

「お主の事を想って胸をときめかせる事すらできない身体でも?」

 胸がドキドキするのは『心臓』があるからだと錬金術師さまから教わった。
 心臓は私の心とも繋がっていて、嬉しい時や悲しい時は、その動きも変化する。
 その心臓の替わりに胸の中に入れられたのは、いつも同じ速さで回る小さな羽根車。
 取り替えられた物は皆、私の身体の中にありながら私の身体や心とは切り離されて動き続けていく。
 本当の私と言える部分は、ごく僅かしか残っていない。
184女の子の錬金術師 12/15:2009/11/15(日) 02:21:19 ID:MdCjeRMK
「………………」

 彼の表情が大きく歪む。
 彼には私が何に見えているのだろう?
 人間だろうか?
 それとも人形だろうか?

 彼は俯いたまま長い沈黙が続き、やはり駄目かと思い始めた時。

「……でもそれが、私が愛する姫様です」

 私の顔を真っ直ぐに見つめる彼の目には、何の躊躇いの色も残ってはいなかった。
 ゆっくりと伸ばされた彼の手が私の胸に当てられた。
 そして傷跡をなぞるようにして上へと動き、そっと顎を持ち上げようとする。
 その手の温かさを信じて、目を閉じる。

 唇を通して伝わってくる彼の想いは、とてもとても温かかった。


 ◇◇◇


 数日後。

 工房の一角で回復のための訓練をしていた私と後見人の所に、旅支度を整えられた錬金術師さまがやって来た。

「ここまでやると教会が怖いから旅に出ます〜」

 錬金術師さまは、一度死んだ私を蘇らせるために不老不死の秘術を使い、さらに身体の一部を作り物で置き換えた。
 神様から授かった身体を人の手で弄ぶ行為を、教会は最も忌み嫌う。
 その憎悪の激しさは、硫黄から黄金を生み出す錬金術などに対する物とは比べものにならないらしい。
 事の顛末を教会に知られれば、すぐさま刺客が送り込まれて来る。
 もしもそんなことになったら、私達は全力をあげて錬金術師さまを守り抜く。
 刺客が一人二人の間はよいけれど、そんなことを続けていれば、いずれは教会も本気を出すだろう。
185女の子の錬金術師 13/15:2009/11/15(日) 02:24:23 ID:MdCjeRMK
 国同士の争いの目的は、互いに滅ぼしあうことではなく相手国の富を奪い取ることにある。
 強欲な隣国の王が攻めてきた時も、国土を焼き払い民を根絶やしにすることなどを望んでいた訳ではない。
 けれど神の御名の下に刃を振るう者達は、自分達とは相容れないもの全てを滅するまで、その手を休めることは無い。
 広大な版図を持つ教会の力の前に、我が国のような小国などは瞬く間に消え去ってしまう。

 そうなることを錬金術師さまは恐れている。
 自分が国に留まることで、私達にも累が及ぶ。
 だから一刻も早く、この地を去らなければならないと仰っている。

「そうですか……残念ですが、仕方ありませんね」
「できることなら別れの宴を催したいところですが……」
「あ〜、そんなのいいから〜。私、あなた達に何もしてあげれてないし〜。金の練成も結局できてないし〜」

 何もしていない?
 やはり錬金術師さまにとっては、黄金の練成こそが意味のあることなのだろうか?

 確かに黄金を無尽蔵に生み出すことができるなら、我が国を大陸一の強国にすることも夢ではない。
 でも、その道のりを進む間には、きっと多くの血と涙が流される。
 隣国だけではなく、周囲を取り巻く全ての国々を敵にして金の力に物を言わせた血みどろの戦にあける日々。

 私はそんなことをしてまで、我が国を大きくしたいとは思わない。
 この小さな領地の中で、静かにブランデーをつくり世に送り出していければ十分だ。

 国境で見送りに立つ私達に、何度も振り返り手を振っていた錬金術師さまの姿も、いつしか小さくなり消えていった。
186女の子の錬金術師 14/15:2009/11/15(日) 02:26:52 ID:MdCjeRMK

 ◇◇◇


「これでどうかしら?」

 テーブルの上の羊皮紙には、我が国の紋章に錬金術師さまの髪飾りをあしらった絵が描かれている。

 錬金術師さまが我が国に残していかれたブランデーも、今では方々の国々から是非取り引きをという声があがる程の評価を受けるようになった。
 そうなると、ありきたりの樽や皮袋に詰めただけの外見は、中身と釣り合わなくなってくる。
 私よりも遥かに商才のある後見人が、ガラスの瓶を使ってみてはと提案した。
 鮮やかな色彩のラベルを貼ったガラス瓶は、それ自体が宝飾品と言えるくらいに美しい。
 扱いが少し難しくなる代わりに、商品としての価値は更に高まるに違いない。
 そのラベルの図案を私に任せてくれるよう、後見人に頼み込んだ。

「なるほど。錬金術師殿の贈り物に相応しい図柄ですね」

 錬金術師さまにとって、大陸の片隅の小国の事など、いつまでも記憶に留めておく程の価値があるとも思えない。
 それでも、この瓶を見て、ほんの少しでも私達のことを思い出してくださればという気持ちがある。
 私の命と国の未来の両方を与えてくださった錬金術師さまのことを、私達は決して忘れない。

「いつか目にとめていただけるといいですね」
「ええ。それにもしかしたら、私自身が直にお目にかかることがあるかもね」

 私の身体は、錬金術師さまの手で不老不死にされている。
 よほどの事故に遭わない限り、死ぬことはない。
 だとすれば、何年後か、何十年後か、あるいはもっと先かもしれないけれど、いつかはこの広い世界のどこかで巡り会うこともあるだろう。
187女の子の錬金術師 15/15:2009/11/15(日) 02:33:50 ID:MdCjeRMK
「そう……ですね……。でも、それは姫様が……」
「この世界に一人取り残された後のことだと思ってる?」
「……はい」

 私の言葉に後見人が寂しそうな表情を浮かべて頷いた。
 私が永遠の時を生き続けていくのに対し、彼はごく普通の人としての生涯を送るはず。
 彼だけではなく、私が見知っている人たちは皆、いずれは私を置いてこの世界からいなくなってしまう。
 子供の頃、父上を亡くした直後の私が、たった一人この世界に取り残された寂しさに震えていた姿を彼はまだ覚えている。
 私はこれから先、何度も何度も同じ想いを繰り返す。
 その事実が彼の心に暗い影を落としている。

 でもそれは間違っている。
 私はもう一人ぼっちになることはない。

 彼の首に回した右手がカチャリと鳴った。
 たとえ元の身体と同じように温かく柔らかくても、ホムンクルスの身体ではこの喜びは得られなかった。
 錬金術師さまのご配慮に改めて感謝する。

「だから、子供をたくさんつくりましょう。私が寂しくならないように」
188名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 02:34:20 ID:MdCjeRMK
以上です。
189名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 19:39:59 ID:KQ3qtoC0
>>179
久々のss投下だ。わーい\(^o^)/
&乙!

…しかし、ここの住人にとって、この内容はどうかな?
ハッキリ言って叩かれそうな匂いがする。
ぶっちゃけた話、これは普通のところで書いた方が良い。ここはエロ場なんだから、もう少しエロ要素を濃く。
あと、今月のふおんの内容知らん奴にとってはこの内容はつまらんものと思う。

…でもね、俺としてはヒットしたよ♪
うん、面白かった!今月のふおんを熟読したんだな〜と感服したよ。
雰囲気出てた。GJ!
190名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 23:28:22 ID:TBkRrtGN
漸く再規制解けた…
乙です!。

今日元ネタみました。ストレートだったんですね。
フルカネルリとかクインテセンスで嗤いの意味探る野暮していました。

「この世界に一人取り残された後のこと〜」へ「ワッハマン」を不意に想起したり、
残酷描写、場面の流れと様子はとても楽しめました。
191172:2009/11/19(木) 01:07:03 ID:w+rcV9Kh
レスありがとうございます。

原作への依存度が高すぎる点やエロ要素が薄い点は申し訳ないです。
姫様萌えの勢いだけで書いてしまいました。それでも楽しんでいただけたようで嬉しいです。
雰囲気出ているというのも、二次創作に対してはとてもありがたいお言葉です。

ワッハマン最終話の姿は、自ら決断した結果とはいえ過酷な運命だと思いました。
姫様には、あんな孤独を味わって欲しくはないですね……。

では。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。
192名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 02:08:11 ID:s+TtV8Yw
5レスお借りします。

・属性的妄想のみ。
・エロ無し、グロ無し。
・妹大好き。

NGはタイトル『妹のいる生活 trailer』で。
193妹のいる生活 trailer 1/5:2009/11/24(火) 02:09:18 ID:s+TtV8Yw
 午後8時。
 慌しく過ぎていった1日も、この扉を開けることで一区切りが付く。
 郊外のマンションの5階にある、僕と妹が住む家の扉。
 他の扉と全く同じ物が使われていても、これが自分の家の物かと思うとなんとなく温かみを感じるあたり、人間なんていい加減なものだといつも思う。
 いや、温かみを感じるのは、家ではなくてその中に住む者のせいなのかも。

「ただいま〜」
「おまえりなさい〜」

 パタパタと足音がして、妹が玄関口に駆け寄ってきた。
 明かりのついた台所からは温かい空気といい匂いが漂ってくる。

「ご飯にする? お風呂にする? それとも……」
 言いかけた言葉を切り、上目遣いで僕の顔色を伺っている。
 既に儀式と化した、帰宅した僕を迎える妹との会話。

「お腹空いたからご飯、だな」
「は〜い。あとちょっと待ってね」
 微かに失望の色を浮かべつつ、それでも特に言い返す気もなさそうで、妹はそのまま台所に戻っていく。

 はて?
 いつもなら、ここでもう一押しありそうなものだけど……。

 まあいいか。

 1週間後に迫った初めての学会発表の準備のため、今日は朝からずっと忙しくて、間に合わせのゼリーとか栄養ドリンクで凌いできた。
 少しでも早くまともな夕食にありつけるのは、とてもとてもありがたい。
 実際、駅から家までの15分ほどの道のりの間で、何度お腹が鳴ったか分からない。
 かといって、妹が夕食当番の日に寄り道して外食なんかして帰るわけにもいかないし。

 妹の嗅覚が犬並みに鋭いことは、僕が一番よく知っている。
 さっきの短いやり取りの間でさえ、僕が今日一日、ろくな食事をとっていないことは、妹には分かってしまっただろう。
 あえて絡もうとしなかったのは僕を気遣ってのことだったのかと、ぼんやりと考える。

 ダイニングでしばらく待っていると、妹がお盆を手にして入って来る。
 青系の模様の付いた僕用の食器。
 赤系の模様の付いた妹用の食器。
 取り違えることの無いように色合いを異にした食器の上に、見た目は同じ料理が盛られている。

 温かそうに湯気を上げている料理を前にして、僕のお腹が一際大きく鳴った。
 それを聞いた妹の口から、くすりと小さな笑い声が漏れて出る。
 今更恥ずかしいという気は起こらないけれど、僕ばっかりが笑われるのは不公平だ。
 今度の点検の時には、『お腹の虫が無く回路』でも取り付けてやろうかと、つまらないことを考えた。
 テーブルの上に食器を並べていく妹の手際のよさに感心しつつ、ポケットから携帯を取り出して、おおよその構成のシミュレーションを組み立ててみる。
 ええと……ネットストレージに保存してある妹の腸の形状データを読み込んで、筋肉の分布として標準型に6%の乱数パターンを重畳して、収縮率を12%、円筒管の共鳴係数を0.38にすると……。

 ガキッ

 小さいけれど、耳に突き刺さるような金属音がして、妄想が破られた。
194妹のいる生活 trailer 2/5:2009/11/24(火) 02:11:21 ID:s+TtV8Yw
 金属音は、妹が立っているあたりから聞こえてきた。
 妹は、見つめる僕の目には気づいた風もなく、食器を並べる作業を続けている。

 金属音のように聞こえたけど、食器の触れ合う音だったのだろうか?

 携帯の画面に目を戻し、シミュレーションの続きを再開する。
 ……円筒管の共鳴係数を0.38にして、腸の1/4が液体で充填され、その中に100ccの気体が混じっている状態で収縮が起きた時に生じる音の大きさは……。

 ガキッ!

 今度はさっきよりもずっと大きな音がした。
 聞き間違いようもなく、金属同士がぶつかり合う時の音。

「後はご飯とお味噌汁だけだから、もうちょっと待っててね」

 口を開きかけた僕を避けるようにして、妹が台所に戻っていく。
 食器はあらかた並べられているけれど、後のほうに並べられた物ほど、その置き方がぞんざいになっている。

 うーん……。

 調子が悪ければすぐに教えてくれるように、いつも言い聞かせてあるんだけどなあ。
 いくら科学技術の粋を凝らしているとはいえ、自己修復機能とかいうようなものはまだ魔法の範疇なんだし。
 放っておいて酷くなったら、直す僕の手間が増えるだけなのに……。

 台所の様子をうかがっても、妹が忙しげに動き回る音が聞こえてくるばかり。
 声を掛けるきっかけが掴めない。

 仕方がない……。

 シミュレーションの途中結果を保存して、自鯖へアクセスするアイコンをタップする。
 指紋認証と4重のパスワードを通過した先にあるのは、メンテナンスプログラム。
 妹がどこにいようとも、日本国内である限り、ワイヤレスリンクを経由して24時間365日休むことなくデータを収集分析し続けている。

 普通のメーカー製品を使っていれば、こういうことは全部、サポート契約の中に含まれている。
 製品の利用者がいつどこで何をして、その結果、製品にどんな負担がかかったか、調整を要する箇所は生じていないか、部品交換の必要はないか、etc、etc……。
 まがりなりにも生命に直結する物ゆえに、サポート契約に基づいてメーカー側が行う情報収集は非情なまでに徹底している。
 そして、それと同程度のことは、好むと好まざるとにかかわらず、管理責任を負っている僕もやらざるを得ない。
 それは妹も了承済みのこと。
 妹からの自己申告が無いのなら、僕が自力で原因を突き止めるしかない。

 携帯の小さな画面に中に表示されたトップ画面には、簡略化された人体のシルエットが描かれている。
 その左肩のあたりに小さな警告マークが浮かんでいる。

 『!軽度の障害:肩関節ギアボックス - 軸歪 (0.4)』

 さっきの音はギアが噛み合い損ねた時の物だったのだろう。
 あれくらいの音がするのなら、無理に動かし続けるとギアの歯が欠ける可能性もある。

 でも、どうしてこんな障害が?
195妹のいる生活 trailer 3/5:2009/11/24(火) 02:13:12 ID:s+TtV8Yw
 メニューアイコンから、ログ表示を選んでタップする。
 切り替わった画面の中には、表示するログの内容に対応するアイコンが並んでいる。
 衝撃センサーを選んでタップして、表示されたグラフをゆっくりとスクロールさせていく。

 「うーん、これかな?」

 妹の下校時刻と思しき時間帯に大きな山が描かれていた。
 何か外から強い衝撃を受けたことは間違いない。
 でも、なぜそれを言おうとしないのだろう?

 苛めにでもあったのか?
 それとも犯罪絡み?

 なんであれ、黙っている理由が分からなければ、僕の方からも切り出しにくい。

 仕方なく、最終手段に訴えることにする。
 トップ画面に戻ってから、映像記録のアイコンをタップする。

 浮かびあがった認証入力画面に、僕の手が止まる。

「ええと……なんだっけ?」

 しばらく記憶をまさぐってみたけれど、大分前に聞いた物なので当然のごとく覚えてなどいない。
 そもそも英数字32桁のランダムな組み合わせなんか、普通の記憶能力の持ち主が覚えられるはずないし。
 こんなこともあろうかと、定期入れにはさんでおいたメモを見ながらパスワードを入力する。
 何度か打ち間違えた後、ようやく画面が切り替わる。

 入力欄に衝撃を受けたはずの時間帯を打ち込むと、画面の一角に再生映像が浮き上がる。
 この時間、妹が見ていたはずの映像だ。
 画素数も駒数も、本来の視覚データから大幅に間引かれたものだけれど、何が起きたかは判読できるはず。

 画面の中では、妹の視点そのままに、僕も知っている通学路のさまざまな物が映っては消えていく。
 見守っていくうちに、その映像の中に交差点が現れる。

 ……まさか、交通事故?

 だとしたらあの程度の損傷ですむはずが無いと思いながらも、動悸が少しだけ早くなる。

 交差点の真ん中に何か小さな物が飛び出して、視点がそこに釘付けになる。
 あれは何だろう?
 ボールだろうか?
 いや、何か手足が生えた物?

 それが猫らしいと分かったのとほぼ同時に、映像が激しく動きだした。
 視点を猫に据えたまま、周囲の光景が大きくぶれ、後ろへ後ろへと流れていく。
 猫の姿が大写しになり、猫を掬い上げる妹の手と視界の右半分を覆う大きな影が見え、世界がくるっと一回転して大きく揺れた後、映像は真っ暗になった。

 数秒後、映像に現れたのは、走り去っていく軽トラックの後姿と胸元から見上げている子猫の顔。
196妹のいる生活 trailer 4/5:2009/11/24(火) 02:18:19 ID:s+TtV8Yw
 なるほど……。
 トラックとの接触は避けられたけど、その後の受身をしくじったのか。

 妹の身体は、民生品規格の中でも一番低い水準に合わせて作ってある。
 日常生活を送っている限り、それでも何の支障もないし、この程度の障害が起こる可能性もほとんどない。
 その代わり全力で走った後で転んだりすれば、衝撃を受けた箇所の駆動軸に多少の歪は出るだろう。

 日頃から、自分の身体は大事にしろと口を酸っぱくして言い続けてきた。
 壊れたら修理すればいいとか、簡単に考えられては妹の精神発達上よろしくない。
 たとえ機械じかけでも、それが妹の身体であることに違いはない。
 自分の身体を大事に思えなくなれば、他人の身体だって大事に思うことはできなくなる。
 そう考えてのことだったけど。

 猫を助けようとして身体を壊しましたとは、確かに言い難いだろうなあ……。

「きゃあっ!」

 さて、どう声を掛けようかと考え始めたとき、台所から妹の悲鳴と何かが落ちる大きな音が響いてきた。
 携帯の画面には大きな警告メッセージが浮かんでいる。
 メンテナンスサーバーから僕の携帯宛に送られた、緊急通報用のメッセージだった。

 『!!!重度の障害:肩関節ギアボックス - ギア歯欠損』

 しまった!

 自分の迂闊さに舌打ちして、僕は台所に駆け込んだ。

 台所の床には鍋が転がり、床一面に広がった味噌汁からまだ湯気が上がっている。
 それを見下ろして立ち尽くす妹の右手が左肩を掴んでいる。

「あ、お兄ちゃん……」

 消え入りそうな声で妹が呟いた。

「……ごめんなさい……」

 何を謝っているのだろう?

 味噌汁を駄目にしたことに対してか?
 不具合を隠そうとしたことに対してか?
 それとも、結局隠し切れなかったばかりか、不具合を故障にまで進めてしまったことに対してか?

 咄嗟に答えを返せずに無言でいる僕を見て、悲しそうな顔をした妹は、その場にしゃがみ込んで鍋に向かって両手を差し伸べようとした。
 ガキッと嫌な音をあげ、左腕の肘から先だけが不自然な形で動き出す。
 それは、肩がまともに動いていれば、鍋の取っ手を掴んでいたであろう形だった。
 動かないことが分かっていても、身体が覚えこんでいる動作をすぐに変えることは難しい。

 しゃがんだまま、溜息をついて右手だけで鍋を拾おうとする妹の頭にそっと手を置いた。
 伸ばしかけた妹の手が停まる。
197妹のいる生活 trailer 5/5:2009/11/24(火) 02:19:15 ID:s+TtV8Yw
「猫が助かってよかったな?」
「…………うん」
 相変わらず小さいけれど、安堵の感情が篭った声。
 何が起きたかを僕が知っていることも、それをどうやって知ったかも、妹には分かったはず。

「怪我はしてなかったか?」
「……うん」
 妹の声に、更に温かみが篭る。

「じゃあ、今度はお前の身体を直そうな?」
「……でも、お兄ちゃん、お腹空いてるでしょ?
 朝から今までちゃんとしたご飯食べてないでしょ?」

 ああ、まったく分かり過ぎるのも考えものだなあ……。
 嗅覚のパラメータ調整は見直そう。

「まだ少しくらい大丈夫だよ」
「でも……」

 まだ言い募ろうとする妹の手を引いて無理やり立ち上がらせ、そのままそっと抱き締める。

「お兄ちゃん……?」
「怖かったろう?」
「………………うん」

 たとえ壊れてもすぐに直せるとはいえ、車の前に身を投げ出すのは、そう簡単にできることじゃない。
 もし僕だったら、きっと気づかないふりをしてその場をやり過ごしていただろう。
 身体のことを別にしても、妹が今日したことは賞賛に値する。

 ガキッと小さな音がして、妹の右手が僕の身体に回された。
 押し付けられてくる小さな身体は小刻みに震えていた。

 壊れた肩のことを隠す後ろめたさで恐怖が押さえ込まれていたのだろうか?

 すすり泣く妹の頭を、僕はゆっくりと撫で続けた。
198名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 02:19:53 ID:s+TtV8Yw
以上です。
199名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 07:55:48 ID:+j542KTG
また設定だけか
200名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 08:28:49 ID:aKR5gQr5
>>192
読みやすいし悪くない。

難を言えば妹の性格がファンタジー過ぎる気がする
201名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 12:32:16 ID:zjKDIwmz
試しに導入部だけ描いてみる

そいつはいつのまにか復活していた。
DQN一家の娘で家族全員高速道路での事故でセンスの悪い改造ミニバンと共に灰燼と帰したはずだった。
だが、転校生としてのうのうと教室に入り込んでる。
小奇麗な制服に上品そうな髪型、野放図な褐色の肌から決めの細かい美白、
少年と変わらない貧相な胸元から上品ささえ漂う女性的なライン、
しかし顔から抜けきらない肉食を思わせる無駄なアグレッシブさと育ちの悪い口元はそのままだった。
苗字も違うしそれっぽいいオーラだけで他人の空似と言うこともある。
なので、俺は席が近くてもスルーを決め込むことにした。

「何ドキドキしてんの?惚れちゃった?」
「まさか、どこかでお会いしました?」
「忘れたの?小学校のときに近所に住んでたじゃない?」
「昔はいろんな事がありましたから」
「あしもね、いろいろあったから」
「いろいろって?」
「奇跡よ」
「いいからノート取れよ」
「嫌よ、デフラグ中だから」
「変な奴だ」
202名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 20:32:38 ID:/++4SkmF
>>192
乙です。

まだ先が読めないのですが、また動的描写を期待してもいいですか?
とても展開楽しみにしています。

>>201
乙です、と云いたいけどもう少し続きを投下してもらえませんか?
203名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 01:04:12 ID:S571LU4y
導入部よりやや先

「あいつ、きっと電波だ。躁鬱とかじゃね?」
「体育のとき女子たちが騒いでたな。運動神経も抜群なんだって」
「体育会系だったのか?」
「フォームはでたらめだし、胸とか揺れまくってたけど、ゴールした時は息も乱れてなくて汗ひとつかかなかったってよ」
「優雅だな。どことなくお嬢様っぽいし、あの顔と胸だし…セレブかも」
「どこか怪しい。やけになれなれしいし、人のリアクションを楽しんでる。きっと性悪だ」
「もう喋ったのか?」
「運がいいな」
「無関心が一番だ」

昼休みが終わって午後の授業が始まると、時間ジャストにあいつが来て席に座ると口を尖らせて話しかけてくる。

「ちょっと、人の悪口言ってたでしょ?」
「足だけでなく、耳も早いのか?」
「聞こえたんだからね」
「悲劇のヒロイン気取りですか?」
「あたしはすごいのよ、生まれ変わったのよ」
「団長にでもなったつもりか!腕章つけさせるぞ」
「何といわれようと、あんたには思い出してほしいのよ」
「訳の分からない物には、関わらないことにしてる」
「分かるチャンスがあればいいのね、放課後来て」
「さて、どうするかな」
「約束したからね」
204名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 23:59:00 ID:g5HQ0kKV
過疎ってるなぁ・・・とりあえず保守
205名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 02:14:50 ID:52PZXcrq
どう見ても駄文なんだが途中でダメ出しするのも悪いかと思って様子見していたんだが。
結局続きは投下されず、グダグダと過疎っていたわけだな。

いろんな意味でダメな子ですね。
206名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 22:48:25 ID:jA2xBoon
vipのスレみたいに勝手に続き書いてもいいんじゃね

サラコナークロニコルで女ターミネーターがジョンと学園生活してたけど、あれはロボだしな。
207名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 18:55:24 ID:i8bamCHk
幸いキャラの名前がないのでフェチ板の真姫・尚という事にすればいい。
208名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 13:14:20 ID:5vbzTmDt
投下の度に批評批判叩きとか、勝手に続き書けとか、言いたい放題な住人が居るスレだもん。
過疎るよそりゃあさ。
209名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 14:39:55 ID:G4DxjVZL
INHUMAN!! , INHUMAN!!

こ、この、
ジャ、ジャンルの、
ス、スレは、
非人間的なんだな。。。

だ、だから、
こ、これで、
か、完結して、
つ、潰れなきゃ、
な、ならないんだな。。。

さ、さようなら。。。

210名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 22:04:57 ID:Xxrc/i8V
>>209の続き

その後、ここで行われていた研究機関は廃墟と化した。
と言うのも何があったか定かではなく、その時起きた事件の事を知る者
(その場に居た者のこと)は全員謎の失踪を遂げたからである。
爆発が起きた訳でもなく何者かに襲撃された形跡も無く
この事件は迷宮入りとなり、ここで行われていた研究は凍結されることとなった。

―それから一世紀も経とうとしていた・・・。

木原セントラル・ミュージアム
そこで一世紀前と全く同じ事が起きていた。
しかも今度は規模が大きい。
人々はこの不可解な事件に恐怖で震え上がった。

その事件が起きてから数日後の事。
一人の少女が町を闊歩していた。
211名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 22:30:56 ID:Xxrc/i8V
「ふ…ここなら丁度いいかもね。」

少女は町の中心に来ると不振な笑みを浮かべ、手を天にかざした。

「INHUMAN!! , INHUMAN!!

こ、この、
ジャ、ジャンルの、
ス、スレは、
非人間的なんだな。。。

だ、だから、
こ、これで、
か、完結して、
つ、潰れなきゃ、
な、ならないんだな。。。

さ、さようなら。。。 」

何かの呪文めいた事を呟く。
すると空が急に黒くなった。

「これで足りるかしら?首領を目覚めさせる為に必要な人間は…。」
「そんな事させない!このサイボーグ…
いや開発コードG4DxjVZL、通称雑魚ッポイド!
その命、神に還しやがって下さい、このおおばかやろう!(棒読)」

「な…ざ、雑魚ッポイドだと?人間の分際でサイボーグを愚弄
そしてこの姉を大馬鹿者呼ばわりするかあああああああ!」
「私にサイボーグの姉なんていません。勝手に知らない人達に変な情報植え付けないで下さい。
この雑魚ッポイド。」
「何度も雑魚ッポイド言うなああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!その度に傷つくだろうがああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「…あ、認めた。(プッ」
「…お前いい根性してんなぁ?あ?お前、サイボーグなるか?お?
今なら無料で屈辱的な改造してやるよ。
フフフ…お前の様な気の強い奴が屈する様はたまらないねぇ…。ケッケッケ…。」
「お前の頭の方こそどうかしてる。一度脳を弄くりまわして私に従順な家来にしてやる。ありがたく思え!」
「言ったなあああああああ!泣いても知らねぇぞおおおおおおおおお!」

こうしてサイボーグの少女VSその妹(?)の戦いの火蓋が切って落とされた!


※勝手に続き書いちゃって下さい。
212名無しさん@ピンキー:2009/12/30(水) 18:49:00 ID:/xZhpx+1
百合期待
213名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 10:32:58 ID:D01bJmsg
みなみけ?
214名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 08:52:16 ID:YtnugaEk
もうネタが尽き始めているのだろうか?
215名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 21:28:07 ID:KPzNwMCN
書く人居なさそうなので勝手に書いてみた。

>>211の続きから

3秒後・・・決着はついていた。

「あれ?どうしたのかな?サイボーグってこんなもんだったのかよ。ガッカリだな」

サイボーグ、通称雑魚ッポイドはその少女に負け、顔を足蹴にされていた。

「ぐぬぬ…何故サイボーグである私がお前みたいなメスガキ如きにいいいいいぃぃぃ!!」

サイボーグは見上げた。その時ある事に気付いた。

「んぬ?…まさか、お前は男の娘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

「チッ…バレたか。だからと言って、この状況がひっくり返る訳じゃないがな!」

少女はそう言うとサイボーグの右腕を左足で破壊した。

「ぐああああああああああ!おのれ、人間めえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
しかも、こんな女装趣味の変態に負けるとは、なんて言う屈辱なの!」
「ひとつ言っておく。俺は好きで、くぅおぉーんーなぁ格好をしてる訳じゃないぃっ!!」

少女…いや少年はそこには触れられたく無いらしく
顔を赤らめながら左手に持っていた対サイボーグ用の刀で
サイボーグの顔を踏みながらサイボーグの体を滅多切りにする。

「さあて、約束通り脳改造して家来にしてやるよ!有り難く思うんだな。」
「…これで勝ったと思うなよ人間め!」
「あ?人間んんん〜?『様』はどうした?『様』はああぁぁぁ?」

調子に乗った少年はサイボーグの顔をグリグリと踏み続ける。

「だ、誰が貴様ら下等生物にひれ伏すもんか。」
「おやぁ?サイボーグになる人ってドMって話は本当のようだな?
これは調教しがいがありそうだな。ウプププ…お、そうだ!」

少年は何か思いついた。しかも良からぬ事を。
216名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 22:08:52 ID:KPzNwMCN
「俺の名前は葵って言うんだ。さあリピートアフターミー?」

イキナリ自己紹介をしてサイボーグに繰り返すように強要する。しかし

「ウクククク…女の子みたいな名前だな?葵ちゃん?」
「…あ?“葵ちゃん”だぁぁぁぁ?」

女の子みたいな呼ばれ方をされて、その可愛らしい顔がおぞましく歪みきり
刀でサイボーグの体の下から縦に刺す。

「もう一度チャンスをやる。有り難く思え、おおばかやろう。もう一度言ってみ?」

暫く時間が止まったように空気が凍りついた。 その中でサイボーグの少女の表情は次第に変わっていった。

「あ、あ…葵様あぁぁぁぁっ!この愚かなサイボーグめをお助けくださいませえぇぇぇぇぇ!!」

目と鼻からオイルをたらした惨めな表情で許しを請う。

「やっと屈したか。良いだろう。お前を俺の家来にしてやると同時に新しい体をくれてやる。
有り難く思え、おおばかやろう。」
217名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 22:09:47 ID:KPzNwMCN
そう言うと葵は動けないサイボーグの体を引き摺って自分の変える場所を目指し始めた。

「…サイボーグって重いって予想していたけど重すぎだろ。女なのにそこは気にならない訳?」

葵がサイボーグにそう質問した時だった。

「な…なんだ?」

葵の体が急に痺れて動けなくなったのだ。
このサイボーグにしてやられたのか?一瞬そう疑った。
だが違った。その理由はこの後、明らかになった。

「あ…SWQkVLgfOユーナ!助けにきてくれたのか!」
「G4DxjVZL…メイア。情けないですわね。こんな人間如きにあっさりやられてしまうなんて。」

目の前にユーナと呼ばれた新しいサイボーグの女が現れたからである。
そう、葵の体が動けなくなったのはこのユーナの仕業である。

「全く、人間の存在力の回収が遅れてるから来てみればこのザマとは
呆れてちゃう。」
「ご、ごめん…なさい。」
「まあ良いでしょう。
サイボーグにするに相応しい素体が手に入った事を考えればお釣りが来るようなものですから♪」
「な…お、俺をサイボーグに改造するのか!?」
「もちろんですわ。そこのメイアを負かしたんですもの。
貴方をサイボーグに改造してあげますわ。しかも可愛らしい女の子の体にね♪」
「な…女の子の体あぁぁぁ!?冗談じゃねぇぞ!このおおばかやろう!」
「五月蝿いわねぇ。転送〜☆」

ユーナは葵の方を向き指で円を描いて、そこに軽く息を吹きかける仕草をする。
すると葵とメイアはその場から消えた。転送されたのだ。
場所は不明だが間違いなくサイボーグ達のアジトだろう。
残ったユーナはメイアの遣り残した作業に取り掛かった。

「INHUMAN!! , INHUMAN!!

こ、この、
ジャ、ジャンルの、
ス、スレは、
非人間的なんだな。。。

だ、だから、
こ、これで、
か、完結して、
つ、潰れなきゃ、
な、ならないんだな。。。

さ、さようなら。。。 」

そして、その町から人々は消え去った。
218名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 22:22:22 ID:KPzNwMCN
色々批難の声はあると思いますが、敢えて自由気まま書かせて頂きました。
「前回とキャラ違くね?テメーこの野郎ムッコロス!」
と言うのはリレー何かにおける書き手補正みたいな奴と思って楽しんで下さい。

この続き誰かが勝手に書いてもいいのよ。てか見てみたい。
219名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 01:45:20 ID:CgKFJ7Sd
しまった…過疎ったかや・・・
(理由はなんなくわかってます。

なんか悪い方向行きそうだったのでそっから脱却しようと即興で書いた事、
即興故に多方面のパロ多かったりした事とか。)

アレなんで考えていた続きを投下します
(結局全部自分で書いてる。・゜・(つД`)・゜・。そっか…コレが自作自演というものなんだね。

なるべく滑らないように気をつけます、ハイ。

>>217の続き

ユーナと言うサイボーグに何処かに飛ばされた葵は洋風の屋敷の中に居た。
その屋敷はホラーじみた不気味なものではなく、普通に金持ちが住んで居そうなモノだった。

葵は辺りを見回した。

人の気配を感じれない。

どう言う事なのか?

ユーナの脅しだったのか?転送に失敗したのか?
とにかく無事かな?と安堵の息を漏らした。

その時左足が何かに当たった。
それは葵によって無惨な姿になったメイアであった。

「なんだカスか。」

見下した表情でメイアを足蹴にする。
だが次の瞬間、葵は「きもちわるい」感覚に襲われた。

普通、蹴られると睨まれると思っていたのだがメイアは不気味に笑っていた。

「どうした?蹴られて回路でも狂ったのか?お〜お、サイボーグにはなりたくないねぇ…。」
「ウクククク…おめでたい奴だ。ここが何処かも知らないとは。」
「何!?」

地面から突如、少女達が這い出てきた。12、13人くらい?それ以上か?
見たところ少女達は所々機械を纏っている・・・いや、構成されている。

彼女達はサイボーグなのだ!
220名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 01:46:05 ID:CgKFJ7Sd
「そこの畜生、逃げようと抵抗しようとしても無駄です。諦めて私達に拘束されなさい。」

葵はその畜生とは自分を指してると分かりカチンと来る。

「うるせぇガラクタ共だな!コイツがどうなっても良いのか?お?」

動けないメイアを人質にとる。当然メイアは仲間に助けを請う。

(これで何とか時間は稼げる。あとはどうやって逃げるか、だな。)
葵は不敵にニンマリと笑う。

だがサイボーグ達は動揺しない。

「ああ、その仕事も満足に出来ない肉塊ですか。
そいつはミートパテにでも加工してサイバーガーとして我々の血肉になってもらいます。」

「流石はサイボーグ。動じないか、それどころかブラックジョークを言うとは・・・」
思わず関心してしまった。
だがそれは冗談ではなかったみたいだ。
それを聞いたメイアの表情は形容しがたいモノで兎に角、恐怖で顔が引き攣っていた。

「サイバーガー!!それだけは勘弁して下さい!許してください許してください許してください許してく・・・」

メイアは何度も同じ言葉を繰り返し続け今度は許しを請う。

「メイア、忘れましたか?『失敗は死をもって償え』。コレは我々サイボーグ族の理念であり掟。例外は許されない。
スクラップ処分と言う古い風習じゃないだけでも有り難く思いなさい。」

少女の一人がユーナの様にメイア目掛けて指で円描きフッと息を吹きかける。
メイアは転送された。恐らく彼女らの言うとおりミートパテにでも加工されたのだろう・・・。

「さて、これでテメエの望みの綱も無くなりました。観念しなさい。」
「俺は悪足掻きと嫌味を言うのが好きなんでね、KO・TO・WA・RU!!」
「強がりはよしなさい!」

葵は簡単に拘束されてしまった。

「俺もこれまでって訳ね・・・。」
「いえ、これからです。テメエはユーナの推薦でサイボーグ手術を受けるのです。有り難く思いなさい。」

「・・・やっぱりそうなるのか。せめて男前に改造してくれよ。俺、女みたいな顔してるのにコンプレックス持ってるんでさ。」
「ほう・・・その格好は無理矢理されられたと言うのですか。それは災難ですね。…だが、断る。
ユーナ様からは男の娘サイボーグとして首領の侍女として使えされろと推薦状には書かれていますから。」
「・・・。」

葵は絶望で落胆し声が出なかった。
そしてそのまま少女達に改造手術室に連れられ少女達に改造される。
221名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 01:46:36 ID:CgKFJ7Sd
「さて、改造する前にテメエの事喋っていただきましょうか?」
「俺の事か?俺は葵、趣味はヒトカラとプチトマト栽培、尊敬する歴史人物は藤グッ・・・!」

腕に注射を打たれた。怪しい薬を打たれ葵は変な気分になっていく。

「おふざけはよしなさい。改めて訊きます。テメエは何者ですか?」

薬のせいでまともに回らない呂律で何とかしゃべる。

「う、あ・・・名は…葵・R・ディーボルト、所属はSEPC・機械治安維持科・・・上層部の・・命令でサイボーグの破壊を・・・」

先程まで仏頂面だった彼女らが急に態度を変えた。

「なるほど、良く判りました。では改造手術を行います。」

少女の一人がそういうと葵を眠らせた。
臓器と言う臓器は機械のモノに取り替えられ、胸はそのまま、性器は大幅に改造され普段は収納され普通に見れば少女にしか見えない。
あとは脳改造だけとなった。
その時、任務を終え戻ってきたユーナが入ってきた。

「あらあら、皆さんの仕事振りには感心しますわ。ここまで仕上げるとは。」
「お帰りなさいませユーナ様。あとは脳改造だけとなっております。」
「そう…あ、その脳改造、待って下さいまし。面白いことを思いつきましたの。」

ユーナは執刀している少女に耳打ちをする。

「なるほど、了解いたしました。」
「じゃあ私は早速、首領を目覚めさせに行きますわ。」
「おお!遂にこの時が・・・なるほど理解しました!ユーナ様がコレを侍女に改造しようと言う意図が!」
「そういうこと☆後はヨロシクね〜」
「あ、ユーナ様、一つ知らせておかなければならない事が…」

少女はユーナに葵が喋った事を伝える。
ユーナの表情は険しいモノになる。

「どうやら人間の政府は私達を裏切る気満々でいる様ね。ふふ…いいでしょう。」

―首領の寝室。首領は棺の中に眠っている。

「お待たせいたしました我らが首領、セルマ様。人間達のエナジーをお受け取り下さい。」

ユーナは瓶に詰まったを液体を首領の棺にたらす。
すると棺が動いた。そして開く。
サイボーグ族の首領、セルマが姿を現す。

サイボーグ族の首領、その姿はどう見ても12、13歳くらいの少女であった。
背丈はユーナより遥かに小さく、一糸を纏わぬ姿である。
体のあちらこちらが破損しており機械が露出している。
髪は長く地面にまで届いており自分の髪に足を引っかけ転びそうになる。
咄嗟にユーナが支える。

「すまないなユーナ。色々と。」
「おはようござますセルマ様。」
「ああ、おはよう。」
222名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 01:53:00 ID:CgKFJ7Sd
今回はこれまでにしておきます。

とりあえず様子見・・・。
不評なら打ち切りの方向で。

この話は男の娘サイボーグのお話として話を進めていこうかなと思います。
自分的にはSで嫌な男が男の娘サイボーグに調教されてく様を描写していこうと画策しております。
223名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 04:34:00 ID:G3AV5uBi
>>222
2ゾロおめwith投下乙
他人の評価など気にせず、先にご自身が述べた様に書きたい様に書く事をお勧めします
224名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 21:09:43 ID:9MygLytx

おっ、真打ち登場
乙です。
大方規制でレス出来なかっただけじゃないかな?
(フェチ板は、規制解けた途端、古株連中への陰口が散見してるし)

とまれ、続き希望します。
225名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:28:18 ID:Si179hmn
>>222
俺の気に入らない話だからやめろ的な奴は気にしなくて良い

多分、「野郎はいらない」とか、「展開が気に入らない」とか「誰も○○路線なんて求めてないんだよ!
俺の求めてる××こそこのスレみんなが求めてるんだ」みたいなのは気にする必要はない
226名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 18:30:25 ID:WTNMGnte
このスレ過疎ってるししかも規制でだいぶ死んでるだろうから
反応なくてもあんまり気にしない方が良い
227名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 21:04:50 ID:8cBT/lhu
野郎はいらないとまでは言わないがone of themであるべきだろう
そろそろ規制が段階的に解除されるだろうからな
228名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 23:22:59 ID:F3DDgSJ+
なんか過疎ってるので、現在作成中のSSの没ネタを元に一発ネタを書いてみました。


【バストウェポン】

          ≪研究室?≫

助手(以下じ)「博士、なんで巨乳に改造したのですか?」

博士(以下は)「武器を仕込むためよ。」

じ「見栄えのためじゃなかったのですね。」

は「そうよ、仕込んだ武器のサイズの関係で1mのLカップになったのよ。」

じ「仕込んだ武器はおっぱいミサ… は「違うわよ。」」

じ「じゃあ、毒ガス噴射装置ですか?」

は「それも違うわよ。」

じ「え、ええとバズーカ?」

は「それはもっと大きくしないと入らないわよ、それにそんなことしたらバランや見た目もおかしくなるし。」

じ「じゃあなんですか?」

は「ガトリングよ。」

じ「マシンガンではなくガトリングですか、それは大きくなりますね。」

は「移動してテストするわよ。」
229名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 23:23:20 ID:F3DDgSJ+
≪射撃場≫

は「じゃあ、準備お願いね。」

じ「分かりました。」
「はらり」という布すれ音が室内に響いた…。




は「じゃあ撃つわよ。」
ガガガガガ…

は「ア、アーン… 乳首から熱いのが出てくの…。」

じ「的の真ん中にそれぞれあたっていますね。」

は「ん… 体の中で熱くて硬い物が激しく動いて胸の奥でぶつかっているの…。(身もだえしながら)」

じ「それは、薬莢をそのまま排出せずに体内で左右を合流させているからですよ。」

は「イ、イク、イチャウー… 熱いのがアソコから出ていくー…。(ガクガク震えながら)」

じ「薬莢の排出口を尿道にするからですよ。」

じ「しかし、すごいですねそんなに動いているのに一発も的の中心から外れていないなんて。」

は「はあ、はあ… それは体が動いても外れないようしっかりと制御しているからよ。」

じ「博士、この仕様だとノーパン、ノーブラ、スカートで生活することになりませんか?」

は「そうよ、別になくてもサイボーグだから分泌物や型崩れする心配がないから困らないのよ。」

じ「恥ずかしくないんですか?」

は「恥ずかしいわよ、人がせっかく考えないようにしていたのに思い出させないでよ。」
230名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 23:25:36 ID:F3DDgSJ+
SSの方は年内に書けたら良いな…。
一発ネタの方はスレの状況見つつ書いていこうかな。
231名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 12:41:20 ID:zG6jVQZK


7871:名無し調教中。:2553/06/08(月) 001:45:11.5 ID:っっっx

貞操帯は苦労が絶えませんでしたね。
その苦労が快感なんでしょうけど。。。

7892 :7871:2553/06/11(木) 023:11:33.0 ID:っっっx
えーっと、始まりは彼からでした。
「明日一日だけそれをはめて欲しい、自分の彼女が制服の下に貞操帯をつけてる姿が見たいから」
って言われました。

 で、翌る日、起きてトイレでパンツを下ろし便座に腰掛けると堅い響きが。
「あ、いけない」
それからシャワーで流しながらオシッ●。朝ご飯を食べずに出ました。
昼御飯でも水分は最小限にしていて、もう喉はカラカラ。
だんだんと夕方近くになったら尿意が。。。。
夜を待ちかね彼の部屋に。
解除して戴く代償は、ウェッブカメラと彼の目の前でお風呂場で立ち小●。
無上な緊張からの開放感、その後もらう浣腸とトイレの心地よさ・・・。

 明日一日、それがもう一日、もう一日と伸び、拒みつつも再び装着し三日目には、
生えてると発汗排尿で汚れたり蒸れて臭いそうだから彼の見守る中、脱毛してツルツルにしました。
トイレに行けないから水分や食べ物も抑え、昼休みはカロリーメートで維持し、
着替えを見られるわけにはいかないから、朝はなるべく早くに出掛けて、
更衣室は人気のない時を見計らって、スカートをさっと履き替えました。
ジャージのまま帰ったこともあります。 普段着も装着バレないようなのを選び、
仕草動きに注意を払い、人の目を忍びだんだんと日陰な自分が惨めに思え、
気力は萎え、パフォーマンス、実験は断りましたが・・・ハッテン場の公園を下半身貞操帯露出して
歩くとか、路上でカテーテル挿し立ち●便とか。。。

 私の場合一週間が限界でした。
彼の態度が明らかに支配欲を越え、御主人様と奴隷から愛無き拷問〜DVへのすり替りを見ていました。
ある晩「貞操帯外れないオモラシ女!!」と罵られ脇腹に容赦ない蹴撃されでとうとう
「これ以上できない、もう限界よ、助けてえ」泣き叫び、驚き宥め賺す彼を拒絶、歪な恋愛は終止符を
打ちました
貞操帯を付けている間は不自由で、自我もなく・・・あの、正直ほっとした気持ち、開放感が快感でした。

7911 :7871:2553/06/13(土) 002:31:56.0 ID:っっっx

白痴で一途な恋愛終えました。
けれど割り切った同好の士というか、二人だけの友情の中シュールリアリズムな価値観模索が始まりました。
お互いもの足りなかったんです。
関係回復では、彼の暴走に保険を求め、戸惑いながらもその提案を受け入れました。
彼の恥ずかしい写真と動画を撮影し〜
「拘束具で固め、お尻の穴からモップ串刺し、首からアヒルのオマルぶら下げオシッ●垂れ流す様子」〜
これをデータサーバに忍ばせ、何かあったらウイルス仕込スパムメールで流せるようにしました。

もっとアップタイト、束縛感を求めてさらなるものを色々考え、ある日 道具探しに医療機器リストを見ると
イメージ写真で無機質な介護補助ロボが目にとまりました。
彼の狂気がこの介護補助ロボに詰め込まれ、懐き抱え介抱されたり行為を施される自分を空想しそんな話を
するうちに、どちらが言い出したか覚えていません。私がサイボーグになる事を思い付きました。
産業用ベースサイボーグに私を移植、内的にも外側からも支配する・・・。
232名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 13:34:48 ID:zG6jVQZK
7956 :7871:2553/06/22(月) 000:01:41.5 ID:っっっx

彼は肉体再現したものを望みました。産業用といっても、第三次産業大分類Rもアリですから。
「全身全霊、滅び老い行く自らの肉体、修理やメンテナンスで容姿を保つ私とのアイロニーと逆説的被虐を構し、
 機械化され隷属行動する自分を空想しろ」といいバイブを私の尻穴に入れを貞操帯をはめ正座させ、
選択を強要し屈服で説得を試みていました、悔しさとアヌスの痛みに泣いて態度は曖昧にしていました、、、
この体の残り少ない歓びを思い出に焼き付けていました。

公証人役場、保証人協会から証明をもらい、手続きは全て一人済ませ、テストは結果は・・・
情緒判定備考欄に特記事項がw
再市民登録と税裁定、外部制御用ワイヤレス端末権限登録を済ませ、これからの使用用途、職場斡旋はファ
クトリーのエージェントに一任しました。

ボディは意中は抑圧隷属苦痛を共にした肉体から次のさらなる挑発、物質的抑圧を求め硬質なロボへの憧れから
メタリックなポリグラス樹脂に置き換えた四肢〜乏しい乳や恥丘とその谷間もそっくり形だけ模し、社会生活と
自己への繋ぎ止めに頭部、胸元から上、肘からの腕は元のまま再現した外観を選択、それに・・・
再転配置に際し、黒い腕やマニピュレータ、髪は無いアクリル板で脳が覗く私のライブマスクが張付りついた
メタルタイプ頭部制作に合意しサインしています。
233名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 00:06:19 ID:IMmZ86WZ
8209 :名無しさん@ピンキー:2553/07/03(土) 014:39:55 ID:G4DxjVZL
INHUMAN!! , INHUMAN!!
こ、この、 ジャ、ジャンルの、 ス、スレは、 非人間的なんだな。。。
だ、だから、 こ、これで、 か、完結して、 つ、潰れなきゃ、 な、ならないんだな。。。
さ、さようなら。。。

8230 :7871:2553/06/22(月) 000:01:41.5 ID:っっっx

>>8209
>非人間的
そうですね、既に人間廃業してます。
8209 、人匪者はちゃんと人間らしく生きていますか?。



あ、はい。彼の反応ですね。

着衣解き露わになった、その意志に叛意したボディに艶々した勃起で固定した尖った乳首を撫でながら
「まるで・・・体全身が貞操帯だね」と。
その言葉に興奮ともはや係わらないはずの人工心臓が過動作している錯覚を覚えました。

後ろから抱き臀部、お尻からアヌスに指が運ぶ様子が鈍い何か一枚隔てた感触の中伝わり、耳元から、
「その体での心地は?、痴女から機械の気分は?
 周囲にさらされ、からだ中から外まで晒された気分は?
 サイボーグも女なの?、そのからだでも、排便するんだろ?見られながらのオシッ●はどうだった?・・・」
愛撫のなか、口撃プレイは続きました。
この体でもいいんだ・・・ホっとして、
「ねえ、私のことを想ってくれてる?」
234名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 19:20:22 ID:DZOWr6hs
永久平和全人類機械化計画ってどうよ?
235名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 18:31:54 ID:AwYgqTDd
それって、ボーグっていうんだよな。
236名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 23:36:02 ID:wL7eN4oh
8270 :7871:2553/06/25(木) 002:02:21.0 ID:っっっx

ファクトリーの改造行程は、エンジニア達に体弄られ、まるで器具使った輪姦状態。
脳が露出矯正加工される中、意識回復する事も度ありました。
 「恐ろしさと後悔」「殺されて楽になりたい」「新しい自分自身(サイボーグ)との対峙」
疲弊した思考に、ぼんやりこんな事が逡巡したのを覚えています。



彼の下腹部を探る左手はクリに達し、
「機械が愛欲を?そんな資格あるの?、木偶人形」
一瞬の激昂、肩越し覗く彼の顔面を[軽く]叩くとすぐさま顔面を覆い隠し
暫くしゃがみ込みました。
軽くとはいえ顔面に手を上げた後誨が。いいえ内心は彼がキレるの期待していました。
触発からどんな技がこのボディにもたらされるのか・・・。
「Would You feel Spank Happy?」

  立ち上がると、顔は鼻血で血まみれ、それでワタシ思わず口に手をあて「ゴメンナサイ・・・」って。
「<走り泣く乙女>にしてやる」
とか云って足蹴にされるのを期待したけど・・・醒めてしまいました。

日常と往来する狂気のひと時の愉しむのに、疲労感無い堅牢な私が無限な脅威と悟った時でした。
237名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:57:21 ID:op72bm+e
8288 :7871:2553/06/26(木) 022:42:21.0 ID:っっっx

鼻血のあと、気を取り直して・・・フェラして、クンニ〜クレゾールや金属臭するって言ってた。
普通な性行為だけど、サイボーグ女とS男っていう取り合わせが滑稽で・・・
けど、その辺で止めました。どちらにも恐怖感があって・・・
<サイボーグ女・オーガ●ム中に相手殺害>(笑)。

再会約束しました、逢うときは友人同士として。

8295 :7871:2553/06/28(木) 001:02:31.0 ID:っっっx

PINKのSM板ってM男のレスばかりなんで、あんまり参考にしていません。

(だ・か・ら、関連字句検索しフェチ〜SM板、荒らしても無駄なのだ 〜 )

>マザコンって…。
彼のこと貧弱コンプレックス野郎なんて思ってないよ。
理想から乖離し恋愛抜きで行為を求めるサイボーグパートナーへの畏怖、普通でしょ?

心の弱さから拠所を求め隷属で満たしたい、体変えたのは、彼の為ではなく自分の為。
あっ、それを調教っていう洗脳と云わないの。
いつの間にか私が、パートナーとして大事な協調無視し、誇大な絶対服従の妄想に溺れ威圧
凌駕しちゃった。
エージェントの口入れ決定したら、多分逢う機会や時間制約で程なく自然解消していたと思う。
子供が一つのおもちゃに飽きてしまう様に・・・もし征服満足感持った彼がサイボーグになったり、
心境変化しても結末はみえてた。
238名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 00:30:31 ID:qsGYTgAL
8365 :7871:2553/07/17(金) 002:03:45.0 ID:っっっx

  配置決定しました。
「国際関税監視吏補助員」
すごい肩書きですが魚河岸冷凍倉庫番人でございます。
パーククローンで花や野菜に囲まれ慌ただしい毎日が理想だったけど・・・。


>囚われない、彼岸
そうです。人智圧倒する超えられない壁、唯物論狭義認識に為す齟齬を
並べ立てる様なものです。
彼を通し選択の行方なんて、愛着のない、執着のない、何もない状態から
全体を見通し、愛欲包括手段から思考の終末の無為、そして実存解放出口が
アナルなんです。アヌス考察での思考閉塞。

 ちょっと淋しいから貞操帯しめてみました。
んー、変わらずフィットし…このボディの一部分みたい。
あ、これ、お尻の穴開放タイプでした。
アナルは大切なサービスホールの一つ、変な事するモノでナーイ。

過日、貞操帯付けたままメンテナンスサービス入って、5,6人いたサービススタッフに
ぎょっとされちゃいました。
『やば、こいつ変態サイボーグ女って思われたかも』
さりげなく外し、着衣の中に紛れ込ませ、診察台へ。
アクセスライン次々接続され、問診を一人が端末でログと照らし合わせ進む中、
普段と違い、数有るモニターの一つにだけ、他のスタッフ達が顔を寄せ群がって
覗きこむ様子が見えた。
あぁ私のプライバシーエリアデータベース遡って見てるんだなーって、直感。
メンテナンスは1時間程で終了。
それから着替え様子ニヤニヤ何時までも見ているスタッフ二人(♀)に去り際、
「機械女らしい下着でしょ?クリスティベルトって。
 夜な夜な耽る八百屋ごっこと重ねて想像してるんじゃないの?」
人を人と思わぬスタッフが下を向き赤面させちゃった。
239名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 00:36:36 ID:qsGYTgAL
一旦おしまいです。
金属製貞操帯が体を覆う妄想が元ネタでした。
240名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 19:05:42 ID:/1gs6rOZ
>>239
とりあえず、日本語でおk
「ですます」調も何だか変に感じるし、ワケの分からない単語を並べられた上に、ストーリーも分かりづらい。
これは、何とも言えないよ
241228:2010/01/30(土) 22:20:21 ID:zVxZuw42
反応なしというのは…。
アドバイスとかほしいです。

とりあえず>>228-229に追加修正したものをはります。
242バストウェポン 1/6:2010/01/30(土) 22:21:21 ID:zVxZuw42
≪研究室≫
博士(以下は)「新しく開発したガトリングを内蔵した結果とはいえ…。」

助手(以下じ)「…見事な魔乳ですね。」

は「まさか1mのLカップになるとは思わなかったわ。」

じ「攻撃力と連射性を重視した結果ですね。」

は「ただ、攻撃力を重視するなら別な方法もあったのだけど…。」

じ「おっぱいバズーカですか?」

は「それは、普通の人間サイズに収まらないわよ。」

じ「じゃあ、おっぱいミサイルですか?」

は「そうね…、撃った後バランスが崩れやすくなるからあまりよくはないけど。」

じ「補給も工夫が必要ですしね。」

は「ともかく移動してテストするわよ。」

≪射撃場≫
は「じゃあ、的の準備お願いね、初めは試験用の模擬弾左右100ずつで。」

じ「分かりました。」

は「私も準備しないと…。」
(上着を脱いで…。)
「はらり」という布すれ音が室内に響いた…。
(各センサの感度を最大に設定)
「ん…。」
(体勢を整えて)
(体の動作をロック)
(発射数を100のオートに設定)
(銃口を前に出して…。)
乳首がゆっくりと立って行き中から銃口が出てきた。
(標準を合わせて)
おっぱいがゆっくりと的の中心に向いた。
243バストウェポン 2/6:2010/01/30(土) 22:22:03 ID:zVxZuw42
は「じゃあ撃つわよ。」
ガガガガガ
おっぱいが射撃の振動で小刻みに震えている。

は「あぁ… 乳首から熱いのが出てくの…。」
ガガガガ

は「ふぁ… 体の中で熱くて硬い物が激しく動いて胸の中でぶつかっているの…。」
ガガガ

は「あぁん… 熱いのがあそこから漏れてく…。」
ガガ
コンコン
薬莢がおしっこのように勢いよく出ていき博士の足元に転がっていく。

じ「左右の薬莢を体内で合流させて、排出口を尿道にするからですよ。」

は「ふう… 撃ち終わったわ。」
(乳首の銃口から煙を出しながら。)

じ「的から外れた弾はありませんね。」

は「今回は体を動かさないようにしていたから外れるはずはないわよ。」

じ「そうですね。」

は「じゃあ、次は動きながら模擬弾左右1000ずつ撃つわよ。」

じ「的の準備出来ました。」

は「次は…。」
(体のロックを解除して)
(射撃中薬莢の排出に問題が出ないように自動修正するようにして)
(発射数を1000のオートに設定)

は「じゃあ次撃つわよ。」
ガガガガガ
コンコン
撃ちながら何度もM字開脚をしたり立ったりしている。
動きに逆らうように小刻みに震えながら上下におっぱいが動いている。
244バストウェポン 3/6:2010/01/30(土) 22:33:51 ID:zVxZuw42
じ「今のところ的から外れた弾はありません。」

は「あっ…じゃ次は左右に動くわよ。」
ガガガガガ
コンコン
撃ちながら左右に移動、体を揺らしたりしている。
動きに逆らうように小刻みに震えながら左右におっぱいが動いている。

は「はぁ…次は激しく動いてみるわ。」
ガガガガガ
コンコン
撃ちながら斜めにM字開脚、体を揺らす、いろいろな方向に動くなどしている
動きに逆らうように小刻みに震えながら上下左右斜めにおっぱいが激しく動いている。

じ「問題はなさそうですね。」

は「んうっ…そうnふわっ!?右が詰まったみたい。」
ガガガガチガチ
コン

じ「試験用の模擬弾が実弾と規格が違うのが原因ですかね?」

は「あぁあ…そうかもしれnきゃふ!…左も詰まったわ。」
ガガガチガチ
コロン

じ「どうしますか?」

は「もみながら前後に動かせばとれるはずだからやってみるわ。」
もみもみカチ
おっぱいをもみながら前後に動かしている。

は「ふぁああ…とれない…。」
もみもみカチ

は「あううぅううう!左側とれたわ。」
もみもみカチン

は「はぁーっ!右側もとれたわ。」
もみもみカチン
245バストウェポン 4/6:2010/01/30(土) 22:34:34 ID:zVxZuw42
は「はぁ…とれたから残りの弾ゆっくり撃つわ。」
ガガガ
コンコン

は「ふう… なんとか撃ち終わったわ。」
(乳首の銃口から煙を出しながら。)

じ「次回模擬弾使うときは規格のあった物を使った方がいですね。」

は「そうね、じゃあ最後に動きながら実弾を左右1000ずつでいくわよ。」

じ「的用意します。」

は「最後は…。」
(発射数を1000のオートに設定)

は「じゃあ実弾撃つわよ。」
ドドドドド
おっぱいが射撃の振動で勢いよく震えている。

は「はぁぁーっ!体の中で熱くて太い硬い物が激しく動いて胸の中でぶつかっているの…。」
ドドドドド
前回と同じように博士は動いている。
前回よりもおっぱいの震え方が激しくなっている。

は「ふぁぁー!熱くて太いのがあそこから出てく…。」
ドドドドド
コンコン

は「ひゃぁーんっ!薬莢がおなかの中で詰まったわ…。」
ドドドドド

じ「大丈夫ですか?」

は「あああ…オートで撃ったから途中で止まらないわ。」
ドドドドド

は「ううぅ…おなかの中に熱くて硬いのがたまって苦しいわ。」
ドドドドド
おなかがどんどん膨らんでいく
246バストウェポン 5/6:2010/01/30(土) 22:35:08 ID:zVxZuw42
は「うぁ…動けば詰まりが治るかも…。」
ドドドドド
体を上下に動かしている。
それによりおなかの膨らみも動いている。

は「あっ…撃ち終わったけど詰まりが取れなくて苦しいわ。」
(乳首の銃口から前回より多く煙を出しながら。)
激しく体を上下に動かしている。
それによりおなかの膨らみも激しく動いている。

は「PIぎゃぁPiiiii…詰まりが取れtふぁぁああああああああああああっあっ、あぁー!!」
詰まりが取れたことにより薬莢があそこからすごい勢いで出ている。
博士は体が折れそうなくらいのけぞりそのままブリッジをした。

は「あぁ…詰まりをとる前にセンサの感度を落としておくべきだったわ。」

じ「完全にイってましたね。」

は「ううぅ…改良が必要ね。」

じ「なんでブリッジしていたのですか?」

は「倒れないように動きが自動修正された結果よ。」

じ「そういえば、体の制御は専用のCPUがしていましたね。」

は「そうよ、問題が発生しそうな動きをすると自動修正するのよ。」

は「じゃあ、片付けするわよ。」
(銃口を中に戻して…)
乳首の銃口がゆっくりと中に入り乳首が元に戻っていく。
(センサの感度を標準にして)
「あぁ…。」
(上着を着て…)

じ「そういえば、上着とスカートしか穿いてなかったのですね。」

は「それは、テストのためよ…。」

じ「本当ですか?研究室からここに来るまでの間に更衣室にもよりませんでしたよね…。」
247バストウェポン 6/6:2010/01/30(土) 22:35:30 ID:zVxZuw42
は「本当よ…。」

じ「…。」

は「1mのLカップだからなかなか売ってないのよ。」

じ「それでも下くらいは…。」

は「うぅ…悪かったわね、普段から下着着けてなくて…。」

じ「って普段もなんですか?」

は「そうよ、別につけなくても分泌物や型崩れする心配がないから困らないのよ。」

じ「それは、普段からつけない理由にはならないのでは?」

は「あう…昔から煩わしかったのよ、たぶん困ることがなければ生身のころでもつけなかったわよ。」
248228:2010/01/30(土) 22:37:12 ID:zVxZuw42
もともとが没ネタなので多少の矛盾とかは無視していただけるとありがたいです。
249名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 22:45:25 ID:X9qgsXf4
おっぱい武装はロマンだよね、GJ
ただ擬音がちょっとくどいかな?
250名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 19:50:57 ID:39YW1KtO
>>228
台詞だけの文章なのがあまり良くないと感じた。
情景が浮かびづらい。
251228:2010/01/31(日) 20:09:41 ID:z4yqvMlR
擬音は次回から減らそうと思います。

>>250
状況説明をもう少しした方が良いということですね。
多すぎるのは問題だと思ってなるべく書かないようにしたのですが、少なすぎでしたか。
252名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 15:46:56 ID:rmM661FL
>>251
 状況説明と言うより情景描写ではないでしょうか?
 説明は有りすぎるとくどくなりますが、描写は物語の骨子になり得るので、場面によっては台詞より多くても問題ありません。
 そうなると、台本形式ではなくきちんとした小説形式の方が良いと思います。
 台詞の前に「誰がしゃべっているか」を記載しなくても読者が感じられるべきでしょう。
 登場人物が2名なので、それ程難しくないと思われますし…
 ネタとして面白いので、是非頑張って欲しいです。
253228:2010/02/02(火) 17:07:26 ID:UgG7RvfH
規制されたみたいなのでしばらく書けないです。
規制が解けたら練習がてらに短編書いてはります。
254228:2010/02/04(木) 17:34:45 ID:LWtp8KuT
3日で規制解除
思ったより早かった、まだ、1レス分しかできてないよ。
255名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 23:31:05 ID:ewpOXmmZ
64kbpsのGreen WiFiでは手も足も出ないし、帰国したら規制って何だよ。。。

>>240
文が下手なのは認めるよ、悪かったね。
ただ、菊地成孔、原ミドリによるある曲がずーっと頭にあったから、
「ワケの分からない」「何とも言えないよ」は最大の賛辞かな。

某板のあるスレがパロディ素(〜って発想のみ、ほぼ創作だけど)で、
ストーリーは、ほぼ無い。
元ネタ等説明省いたのは、先方某板へ再三荒らし野郎が彷徨き迷惑係るから。

ただ「分からない単語を並べられた上に」で「日本語でおk」はヤメロ。
己れの品格汚し何になる?。

>>228
邪魔してしまったね、ゴメンね。

漫才コンビが、セット無し、最小限の小道具で、その会話やり取りに、
場面や説明織り交ぜ進行する様子を思い出すといいですよ。
相方が「狂言回し」になって吐く状況説明、科白とか。
保管庫管理人氏「オプションパーツ」も参考になると思います。

あまり形態や表現に拘らないで、想い描いたものをラフスケッチに
する積もりでザックり書き下ろしては如何でしょうか?。
256ID:qDlC1vsh :2010/02/10(水) 00:23:50 ID:Xgl1c2qX
私の身体が生身だったころ その3



「ねぇ No30 んっ あむ んん・・・今日の改造手術 どこだっけ」

後方支援用に改造されたNo28が男の人のモノを舐めながら尋ねてきた

「ん・・・えっと・・・ね」

後背位でなすがままに犯されてた私は網膜に直接投影された予定表をスクロールする

「人工臓器に交換と・・・ あっ あっ 胸の整形手術だって んっ はっん」

「む・・・むねのっ んっちゅ 整形って?」

「胸が大きい子・・・はっん! あっ・・・ そこ・・・ いいよぉ・・・んっ・・・ 戦闘中・・・ んん! 邪魔になるか

ら あぁ・・・ ちいさくっ うっ・・・ あっ するんですって・・・・」

「じゃ んんっ おっぱい 切っちゃうんだ んぁんー 」

「せっかく ここまでおおきくなったのにぃ」

下を向き前後に揺れる乳房を見る

突き上げるタイミングにワンテンポ遅れて乳房が揺れる
 
力任せに何度も突き上げる男の人

「はぁん!あっ あん」
257ID:qDlC1vsh :2010/02/10(水) 00:24:24 ID:Xgl1c2qX
背中から露出したセンサーやコードを引っ張られ肉棒がさらに奥へと差し込まれる

肉棒が膣を隔てた神経回路を突っつく 回路を突付くたび度 視界にノイズが走る

「うっうぅっ ううっ はあっ くっ! うぅっ! う…ぅっ」

混信した信号が体を駆け巡りが腰がびくんびくと跳ねる

ギシギシと音を立てる手術台

隣のNo28も男の人に両足を抱えられると肉棒の上に何度も落とされ刺し貫かれていた

小振りの乳房をぷるぷると揺らし気持ちよさそうに喘ぐNo28 

男の人の腰の動きが早くなる もう終わりが近いみたい

腰をしっかりつかまれ玩具のように揺すりたてられる

「あぁ!あぁ!んん!  ああ…っはぁ あ…あ うぅ! あぁ…あん…」

シーツをぎゅっと握り締めて男の人がイクのをじっと待つ

(もぉ・・・・ だめ・・・っ)

「あぁあ!あ…ぁ い…いっ!くぅ  あぁ ああ……っ!んん…はあっ!」
258ID:qDlC1vsh :2010/02/10(水) 00:24:57 ID:Xgl1c2qX
身体がのけぞり男の人のモノを締め上げる

その瞬間、男の人の肉棒が爆ぜた

ドクドクと脈打つ肉棒 たっぷりと熱い精液が流し込まれる 

「あ・・・・あぁ あっ・・・・」

いろいろな機能がフリーズして セーフティーモードに切り替わりぐったりと横たわる

再起動している間 ぼーっと手術台を照らす照明を見つめ快感の余韻に浸る

いつのまにか男の人が手術着に着替えて戻ってきた

カチャカチャと手術道具と人工臓器が用意される

(あんなのいれちゃうんだ)  

動けない私のお腹にメスを押し当てる

「あっ!  あっ!  あっ!」

お腹の上を遠慮なくメスが走り ハサミが組織を切りさいていく

切り開かれたお腹 何本ものチューブや器具が入れられる

保護回路が働いて身体の力が入らない お腹の中をいじられるのをただ見ているだけしか出来ない

ずるるるぅ   臓器をわしづかみにされ取り出される

「んっんーーーーーーー!」

手を握り締め背中をそらし引きずり出される感触に耐える
259ID:qDlC1vsh :2010/02/10(水) 00:25:20 ID:Xgl1c2qX
取り出された内臓がステンレスの容器に捨てられプラスチックの人工臓器に入れ替えられる

「はっ はっ はぁ はぁ あっ ああぁ あっ」

もったいなさそうに私の胸を触る男の人

下乳のラインにメスが入れられる

乳房に冷たい金属のメスが入り込むのを感じながら 明日は何処を改造されるのだろうと考えていた

260名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 13:45:10 ID:QZJ3YpRE
こんだけ叩かれても頑張る人にGJ!
261INHUMAN:2010/02/13(土) 15:51:31 ID:jNqgKuoF
ちょっと、あんたたち!
こんなスレッド立てて恥ずかしくないの!?
そのうち削除依頼を出して、
消してもらうつもりだから、
覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ〜!!
まともに潰れなさいよ〜!!
262この世で最も酷いサイボーグ物語伝説:2010/02/13(土) 18:40:48 ID:+4rPnQgS
>>261からの続き

やあ、
俺の名は山田 十一郎。
私立鬼血害工業高等学校の美術科に通うごく普通の高校生だ。俺には目的がある。

「ああ早く世界を滅ぼしてえよおぉーー!!」

そう、俺は今の世の中にとても絶望している。今の日本といい世界といい。だから一刻も早く世界を滅ぼさねばならない。
今書いているコレ(>>261)は世界を滅ぼすための計画書である。

「何いってんのよ!この糞半ニート!久しぶりに登校して来たかと思えば!」

霧生 真依だった。奴は幼馴染みで、ま、腐れ縁と言うやつだ。

「うるせぇ!男の言うことに女が口出しすんじゃねえぇーっ!」

窓の外に放り投げてやった。ここは4階。しかもその下には名前は忘れたが見事な針葉樹が植わっている。
当然即死である。
しまった!
俺はついカッとなって人殺しをしてしまった…!
どうすればいいんだ…!
俺のとるべき道は…

・家に連れ帰って死体を隠す。
・先生に事情を話して警察に自首する。

どうすればいい?
時間は刻一刻過ぎていく。俺は…後者を選んだ!

急いで職員室に駆け込んだ。
「先生!俺、ついカッとなって血がたぎって真依を殺してしまいました!警察に自首します!」
「なんだってぇ!先生をからかうんじゃない!」

先生は俺の言うことを冗談だと思って信じない。

「本当に殺したんです!ほら、外のあの木の上!」

先生は見上げ驚愕した。

「な…本当だったとは…。」
「何ですぐに信じてくれないんだよ!先公のバカヤロォー!」

俺はついカッとなって近くにあった大技林の角で先生の頭を強打した。
…あれ?動かない。しまった!先生は体が相当弱いんだっけ?俺はまた人を殺してしまった。
ああ…どうすればいいんだ?
仕方ないから死んだ先生はそのまま放置して真依を回収して早退した。

血だらけの真依をおぶって無事に家に着いた。幸いな事に両親はいない。
何故なら一週間前に俺が殺してしまったから。

「さて、これからどうしたものか?」

閃いた!真依をサイボーグとして蘇らせ、俺の野望の尖兵にすれば良いのか!
俺は早速真依をサイボーグにするべく準備に取り掛かった。
しかし完璧な設計図があっても材料が足りない。
そこで俺はどうしたかと言うと近くの大きな自動車工場を襲って制圧しようとそこに向かった。
263名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 19:07:39 ID:wTfcKqBp
>>261
ナイス!
GJっちゅね!

>>262は終了しました。
264この世で最も酷いサイボーグ物語伝説:2010/02/13(土) 19:22:06 ID:+4rPnQgS
そして、ここから伝説ははじまった!

自動車工場に着いた!早速襲おうと武人らしく正面から正々堂々と乗り込んだ。

「うるあぁーーっ!」

しかし、俺を不審に思ったらしく守衛が駆けつけ、取り押さえられてしまった。こんな所で時間喰ってる訳には行かないのに…。
すると工場のお偉いさんらしい見事なリーゼントのオッサンがやって来た。

「何事かね?」
「ハッ!このキチガイが斧を振りかざして入って来ましたので取り押さえ所です!」
「そうか、いけないな少年。何故そのような行為に及んだのか詳しく聞かせてもらえないかね?無理にとは言わん。黙秘するなら明日の新聞の三面記事にでも載る事になるぞ?」

話すか話さないか、俺は迷った。こいつらに俺の野望のなんたるかを理解できるはずもない。しかし、これと言って突破口もなく、このまま時間が過ぎれば警察につき出されるのは時間の問題だ。
仕方ないので俺は正直に話すことにした。

「実は俺のせいで真依を死なせてしまったんです。真依には罪もないのに
…だから、この工場の施設を利用して真依をサイボーグとして蘇らせようと思ったんだよ!」
「…言いたいのはそれだけか?バカヤロウ!」

そのオッサンは俺の顔を殴った。その表情はどこか熱いものが感じられた。そしてこう言った。

「なぜ、そうならそうと早く言わない!君の熱い気持ちは分かった!よかろう、君に協力しよう!」

オッサンは隠し持っていたガトリング砲で守衛を蹴散らした。

「ぐわーっ!」

一体どういう事なのか俺には理解不可能だった。

「キミ!早くその娘を連れて来ないか!ここは私が制圧する!まかせておけ」

そう言うとオッサンは工場内に入っていった。つい唖然としてしまったが俺はオッサンの言うことを信じて真依を連れるべく家に戻った。
265名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 20:11:31 ID:wTfcKqBp
>>264も終了しました!
266名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 20:51:49 ID:9rGLDcVx
>>265
相変わらずwTfcKqBpはバカなヤツだな
>>261もお前だろ? 

まあこの文を見たら「266も無視」だの「266もスルー」だの書き込むんだろ?
267この世で最も酷いサイボーグ物語伝説:2010/02/13(土) 21:06:28 ID:+4rPnQgS
前回(>>265)からのあらすじ

そう…終了した

…気がしたのは気のせいだった!だが、ここから悲劇が始まるのは誰も知るよしもなかった。
新西暦22年、9月5日の事であった。

俺は死んだ(殺した)親父の車に真依を乗せ工場に向かった。当然だが俺は無免だ。運転したことないので車をいろんな所にぶつけた。家の玄関を皮切りにコンビニ、猪牧場、幼稚園児数人…気付いたらパトカーまで破壊していた。
そしてなんとか工場に着く。例のオッサンが待っていた。

「おお、キミか。工場は無事、制圧した。さあこっちだ。彼女をストレッチャーに乗せて運ぶんだ!」

俺達は真依をサイボーグ改造出来そうな場所に急いだ。しかしその途中の事、屍だらけの中で一人生きていた奴が居た。

「このまま行かさせるわけにはいかん!一緒に地獄に行こうぞ!」

そいつは爆弾を身体にくくりつけていた。もうすぐ爆発しそうだ。

「まずい、このままでは皆あの世逝きだ!仕方ない、私が奴を引き付けるから後の事は頼んだぞ!」

オッサンは自爆小僧に取りついて俺から遠ざかった。

「頼んだぞ少年!」

そう叫ぶと爆発が起こった。オッサンは自爆小僧と一緒に吹き飛んだのだ。

「…バカヤロウ!三流映画みたいな死に方しやがって。ま、どうでもいいんだけどさ。」

無事らしき場所にたどり着いた。
俺は真依を台に固定して服を脱がしていく。
「綺麗な体だ。サイボーグ改造したらもっと綺麗になるんだろうな…。」

真依の亡骸を眺めて妙な事に気付いた。
真依はあの時、針葉樹に突き刺さって死んだはず。なのに、その痕が無い。何故だ!?

「…気付いたようね。」

嫌な予感は当たった。そう、真依は生きていたのだ。

「あの時、私は死んだふりをしていたのよ!まんまと引っ掛かったわね!」
「クククク…。」
「何がおかしい?」

俺は笑わずにはいられなかった。

「だから何だ?今の貴様は台に張り付けられて身動き一つ取れないではないか!」
「…!しまった。なんて事なの!」
「クククク…さあサイボーグに改造されて、俺に忠誠を尽くし世界を滅ぼす為に働くのだ!」
「イヤアアアアアアア!!」

二人しかいないこの工場内に真依の悲鳴が木霊した。
268名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 21:25:02 ID:wTfcKqBp
>>266-267にもエサをやらないように!
269名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 23:04:24 ID:MN9167tI
もう少し、丁寧に書いたらいいのに。。。
270名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 23:08:09 ID:cyfpUqKs
規制の関係で携帯がauだとばれたいつもの荒らしだな。
PCも何処なのかそのうち分かったりして。
規制乱発の時に荒らしたりすると何処のISPか頑張れば特定出来るのに。
271名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 09:42:16 ID:/mZ9awIy
引きつった悲鳴・・・だった、はず。
針麻しカウント「・・・4っつ、5っつ、6っつ、なにゃにゃ〜っつ、落・・・」
   ○
『あー?身動き出来ない、俺どうしたの?』
「お目覚め? ネオウヨで半島チュン制服しか視界に無いファッショ君」
白衣を羽織った真依が其処に立っていた。
裸だったはずなのに、ピッタリしたホワイトシルバーのボディスーツが覘き、
ノーブラだろう、立っているビーチクが白衣に浮き出ている、思わず視線を落とし
股間見たら「ω」だ。
「スケベね、モニタに反映してるよ」
くるくる見回しモニター捜し、首だけが自由なことに気づいた。
俺が手術台に固縛されている!
「おふざけはおしまい。私とっくにもうサイボーグだったんだな〜」
思わず叫んだ、
「詐欺だ、腎臓やるから勘弁して」
「日栄とちゃうねん。けど街金業者より性質悪かな、イデオロギー違うみたいだけど
 貴方もサイボーグにして、あ、げ、る。ボディに選択権ないから。」
猟奇的な彼女、真依。こいつ何モンだ?
「『>>268にヱサをやらないように!』って云わなければ放置プレイ、覘姦監視さらしで
  助けてあげようと思ったけどね。さあ、将軍様に忠誠を尽くし世界を滅ぼす為に働くのよ!」
272名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 12:43:13 ID:M8SX/n87
>>271もスルー。
273この世で最も酷いサイボーグ物語伝説:2010/02/14(日) 15:11:21 ID:qYQgEJkn
前回(>>267)のあらすじ

俺、山田十一郎は真依を自動車工場に何とか運び、医務室と思われるベッドに固定する。しかし真依は生きていた!だが関係ない。てゆーか死んだふりしていたならあの時逃げるか車運転してる時殺せばいいのに間抜けな奴…。
さあショータイムの始まりだあぁーー!!


真依はわめき散らした。抵抗が激しい。

「うるせぇんだよ!とっとと俺に改造されろやあぁーー!」

あまりにも、うざかったから俺はついカッとなって近くに置いてあったバインダーの角で真依の額を強打した。すると額からおびただしい流血、次第に真依の動きが鈍くなり目が虚ろになり…そして死んだ。今度こそ間違いなく。

「フ、フハハ!この俺に逆らうからいけないのだ!俺に媚びへつらっていれば可愛いものを!」

俺は真依の改造手術を始めた。改造手術?俺はそんなものやった事はない。初めてだ。まあ、洋画やアニメや漫画やゲームで得た知識を生かせばなんとかなるさ♪うん!
俺はまず真依の胸部を開いた。

「・・・・・?」

真依の体内に何か人的な処理を施したような痕がある。心臓を見て気付いた。

「な、これは人工心臓じゃねえかあぁーー!」

他にも臓器を取り替えられている。

「な…どういう事だ。真依の身体は、真依の身体は…!」
「そう言う事なのだよ。」

気付くと背後に謎の老人が立っていた。その風貌はまるで仙人みたいだ。

「わしは超ロリコン仙人。真依の主治医じゃ。」

超ロリコン仙人と名乗ったその老人は言葉を続けた。

「真依の身体はな。重い病を患っておったんじゃ…。じゃからな、わしが数年前に手術を施したんじゃて。」

超ロリコン仙人は回想に入った。

「しかしわしは無免。それは当然まずい事でな、わしは警察に捕まった。しかしな、わしはこの娘が心配でカルフォルニアの刑務所からわざわざ脱獄してここまでやって来たのじゃ。」
「それはご苦労なこったなあ!それがどうしたクソジジイィーー!!」
「ぐわぁーー!!」

俺は呆れを通り越して憎しみに似た感情に突き動かされ、近くに置いてあった尖ったデザインのロボットのフィギュアで刺した。

「…うぅ。これも運命かのう…。わしは愚かな選択をしたばっかりに惨めな最期を遂げる。少年、お主はこうなるんじゃないぞ。冷静になって感情、人情に突き動かされるのはどれほど愚かな事か…オブフゥッ!」

超ロリコン仙人は死んだ。余計な奴が現れたせいで計画が大幅に狂った。
真依の体が腐敗し始めたのだ。

「くっそー!取り敢えず脳だけでも取り出して置くか。」

急いで頭を開いて脳を取り出して容器に入れる。不安だったがなんとかなるもんだ。俺は真依の体を可燃ゴミ、プラゴミ、不燃ゴミに分けて棄てて、工場内から使えそうな材料を集めて加工する。
こういう作業は高校でオブジェを造る課題をやった事あるのでお手のもの。
分からない部分は根性で何とかする。それが昭和男児ってもんだ。まあ、何とかなるさ!苦労の末真依の新しいボディは完成した。まるでおもちゃのブリキロボだ。まあ気にしない。俺は守備範囲広いからな!んで頭部に真依の脳をセットする。
少し寸法ミスしてしまったが無理矢理押し込めてやった。
そしていよいよ動かす時。

「動けえぇーー!!」

俺は真依の起動キーを目一杯捻った。すると真依はエンジン音とともに目を開けゆっくり起き上がった。
274名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 15:43:19 ID:py7oFJki
>>261
ナイス!!
GJ!!
275この世で最も酷いサイボーグ物語伝説:2010/02/14(日) 17:03:20 ID:qYQgEJkn
「…ワタシハ一体。コノ体ハ何?」

真依は起きて機械と化した自分の体を見つめた。

「やったああああぁぁぁぁーーーー!!起動したぞおおおおぉぉぉぉーーーーっ!!」

真依が無事動いた事に俺は喜んだ。子供のように大声で叫び、はしゃいだ。

「さて、真依。これから貴様は俺の野望の尖兵として働くのだ。さあ忠誠の証しに我が肉棒をしっかりしゃぶるがよい!」

俺はズボンを下ろして真依の顔に俺のナニを押し当てた。

「ハイ、ゴ主人様…。」

真依は顔がブリキみたいなので表情は分からないがきっと恥ずかしいながらも喜んでいるだろう。その証拠に俺の肉棒を手で握り…握りいぃーっ!?

「…市・ネ!コノキチガイ。誰ガアンタノ言ウコト聞クモンデスカ。私ノ体ヲコンナニシヤガッテ!ソノ罪、市ヲモッテ償エエェェーー!!」
「ぐぎゃあぁぁーー!!」

俺は真依に自分の肉棒を握り潰された。

「マダマダ、コレカラヨ!」

真依は俺に悶え苦しむ間も与えないようにラッシュを掛けてきた!
まず尖ったデザインのロボットのフィギュアで刺し、バインダーの角で額を叩く。
そこに俺の乗ってきた車で工場の正門破壊を皮切りにコンビニ、猪牧場、幼稚園児、気付けばパトカーを破壊して俺を撥ね飛ばし、カウンターで大技林の角で俺の後頭部を強打する。
最期にジャイアントスウィングで空高く飛ばされ心臓が落下地点にあった名前がよく分からない針葉樹に突き刺さった。


「AHAHAHAHAHAHAHA!!!」
「…う、人殺しをしちゃ・・・いけないんだぞ!」

俺は薄れる意識の中で真依にそう吐き捨て、あの世へ旅立った…。
276名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 17:25:47 ID:M8SX/n87
>>275もルースルース。
277この世で最も酷いサイボーグ物語伝説:2010/02/14(日) 18:15:47 ID:qYQgEJkn
「山田十一郎、登録No.py7oFJki-M8SX/n87-wTfcKqBp-jNqgKuoF、ノ死亡ヲ確認。フフフ…アノキチガイガシンデ、コレデ世ノ中ガ、マトモニ成ルト言ウモノ!」

真依は山田十一郎が死んだのを確認したら工場を後にした…。

それから数日後…
死者が多数出たこの事件、犯人の山田十一郎の自殺によって解決したと警察から発表された。

私は霧生 真依。
サイボーグになる前は私立鬼血害工業高等学校の美術科に通うごく普通の女子高生だった。けれどあの日、幼馴染みと言うには吐き気がする山田十一郎が偶々、登校してきたばっかりに私の人生は大きく変わってしまった。
そう、この血も涙もない奴の奴隷のサイボーグとして。だが私はあのキチガイから解放された。
しかし解放されたとはいえ、これからどうすれば良いのか…。
私はブリキロボみたいな姿で人は私をとても人としては見てくれない。それどころかリアルなサイボーグが珍しいらしく見せ物扱いにされる始末だ。
取り敢えず私は家の中でこれからどうすべきか考えた。
家族?両親?ああ、この間殺しちゃったんだよね〜。みんな私を化け物扱いするから敵と認識してミンチにして肉屋に売り払ったんだっけ…。
え?声が滑らかになったって?ああ、どういうわけか分からないけど転けた拍子にこうなったんだよね。

「さて、どうしたものか…。」

私が悩んでいるとチャイムがなる。
ああ、めんどくさい。嫌だ。
出たくはなかったけど、あまりにもしつこいので出ることにする。何かの勧誘か何かだろう。あまりにしつこいなら殺害してやる!

「…はぁ〜い」
「あの私、『聖心教育セミナー愛の会』のものですが…。」

…宗教の勧誘の様だ。私の最も嫌いなモノだ。ああ〜宗教なんて滅んでしまえばいいのに何て思っています。

「お断りします!」

私は即答してドアを閉めようとした。しかし勧誘の糞野郎はさせまいとドアに腕を挟んで閉めさせない。

「酷いですよ!耳寄りな情報なのに〜。」
「嘘つけ。」
「今、貴女はサイボーグである事に深く傷ついていらっしゃいますね?私は、そんな貴女の心をお救いしたいと思っているのですが…。」
「うるさいうるさいうるさあぁーーい!!」

私は堪忍袋の尾が切れた!

「私を救うだと?戯れ言を!私は宗教が大っ嫌いなんだよ!宗教が政治に絡んでくると戦争とかロクでもない結果を引き起こしている。私を入信させたければ今すぐ世界中の宗教間の争いを止める事だな!」

私はそう言って蹴飛ばしドアを完全に閉めた。これで安心と思っていたら急にモーター音らしき音が外から聞こえてきた。暫くしたらなんとチェーンソーでドアを切り始めてるではないか!

「入信してくれないと、このドアを破壊しちゃいますよ〜?」
「貴様あぁーーっ!!」

私は完全にブチ切れてドアを激しく開け勧誘の糞野郎を吹き飛ばした。そして逃げる隙を与えないように、まず近くにあった尖ったデザインのロボットフィギュアで腹部を刺し、奴の持っていたバインダーで額を割る。
続けて山田十一郎の遺品の車で玄関を皮切りにコンビニ、猪牧場、幼稚園児、気付けばパトカーも破壊して勧誘の糞野郎を跳ねた。悶えてるところに奴の持っていた聖書の角で叩き止めに空高く上げてサイボーグ正拳上段突きで奴の体を貫いてやった。
当然、奴は死亡した。

「ああ〜また人殺しをしちゃった〜。テヘッ♪」

私は家の中に戻った。玄関で靴を脱いでると奴が持っていたであろうパンフレットが落ちていた。
そのまま捨てても良かったのだが、やる事がないので見ることにした。
その内容はあまりにもキチガイ染みていて吐き気がした。…私はサイボーグだから本当に吐くなんて事はないけど。
しかし次の瞬間、やる事が決まった。

「そうだ!入信しよう!」

早速私はその何とか会のある建物に向かった。
278名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:17:50 ID:M8SX/n87
>>277もスルー。
279名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:26:23 ID:qYQgEJkn
>>278
M8SX/n87 shall not be really stupid. Laughter has a lump in one's throat because it passes amazed. Cannot other expressions be done?It is too conventional.
280名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 20:26:43 ID:qYQgEJkn
>>278
M8SX/n87 shall not be really stupid. Laughter has a lump in one's throat because it passes amazed. Cannot other expressions be done?It is too conventional.(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)
281名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 22:37:42 ID:BUkK9ukJ
>>278
そこまでしつこいと、ダチョウ倶楽部の「押すなよ! 絶対に押すなよ!」みたいに思えてくるね。
282名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:22:51 ID:DhwISTgG
荒らしはスルーしてバレンタインデーなんだから誰かバレンタインネタ書こうよ。
とりあえず書いてみた、急造だから矛盾とか誤字とか気にしないで。
283名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:23:44 ID:DhwISTgG
≪研究室≫
研究室のような場所で男女が話をしているようだ。
「今日はバレンタインね。」

「そうですね。」

「今日のために体を再改造したのよ。」

どうやら女性はサイボーグだったようだ。

「どう改造したんですか?」

「まずは、おっぱいからチョコレートが出るようにして。」

「次に、唾液もチョコレートにして。」

「最後に、愛液もチョコレートにしたのよ。」

「そこまで変えたんですか?」

「そうよ。」

「で、相手は?」

「あ、いなかった…。」

「あの、私は…」

「え?何?」

「いえ、なんでもないです。」

「町にいって相手を探そうかしら?」


「ねえ、そこのあなた私の相手しない?」

≪???≫
どこかで、姉妹が話をしているようだ。
「お姉さま、チョコレート。」
284名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:27:43 ID:M8SX/n87
>>282-283も当然放置でね!
285名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 23:52:52 ID:qYQgEJkn
>>284
Can you say only the same thing?The intelligence quotient is still low. Society's castoffs. Madman. It says even times how many. Say a different thing when it is mortifying.(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)
286名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 09:52:05 ID:efp3zM22
盛況だな。草葉の陰でスレ立て人も喜んでいるだろう。
287名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 10:55:39 ID:QuD/7QnL
>>285も日英関係無くスルー。
288名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 12:17:59 ID:g0HiDZGN
>>287
Est-ce que tu es, une tte mauvais?(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)
289名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 19:05:04 ID:YgZc6F9P
>>262さん「 この世で最も酷いサイボーグ物語伝説 」
乙です。アバウトでナンセンス、じゃんじゃん続けてください。

どマゾ文盲(「もんもう」と読むんだよ、荒らしクン。意味ぐらい自分で調べろ!!)が、
向こうで陵辱に喘いでいる間にどーぞ。
290名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 21:59:41 ID:NtGJd/Dh
ミイラ取りがミイラになってどうするんだ。
荒らしに反応した人も荒らしだ。
スルースキルを持とうよ。
連投防止に丁度良いし。
291名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:39:39 ID:x+Kc93Q4
せっかく活性化していたのに
連投防止なんてしてどうするんだよ
292名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 23:43:27 ID:3wewsCKK
>>289-291もスルー。
293名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 00:33:28 ID:ay03rFvF
>>292もスルー

とかやって、このまま最後まで埋めるか?
294この世で最も酷いサイボーグ物語伝説:2010/02/16(火) 01:24:34 ID:RYIG0sre
『聖心教育セミナー愛の会』…
ぶっちゃけた所、宗教団体の一つで、とある団体の滅亡に変わって新たな指導者、アウザー・グロイゼンによって設立されたものらしい。
けど、その実態は以前あったその組織の原形は留めておらず、ある国ではある意味、最も危険なカルト集団と認定して排除を呼び掛けているくらいのものだとか。
それは私が、その団体のアジトに赴いて漸く理解したくらい・・・。

「…な、なによこれ。」

私が着いて初めに発した台詞がこれ。これ以上は呆れてものが言えないくらい凄まじいオゥラがその場所から立ち込めていた。
なぜなら皆、全裸で変な踊りを踊っている…いや、奇声を発しながらキチガイの如く踊り狂っているのだから!その中の一人の少女が呆然としている私の姿を見つけたようだ。

「あや?ロボットとは珍しい客人ですね。」
「私は元・人間です。つまりサイボーグ。しかしこれは何なんですか!しかも見たところ貴女は私と同い年くらい。そんな事していいのですか…?」

私はこの異様な雰囲気から逃げたくなり始めた。しかし運命がそれを許さないのか少女が私の腕を捕まえて私の問いに答える。

「いいんですよ〜。今日は一日に一度のスーパー全裸祭なんですから。それに、このssのタイトルに乗っ取って『この世で最も酷いサイボーグ物語伝説』を体現しなくてはいけないじゃないですか。このままじゃタイトル詐欺になっちゃいますからね♪」
「…いや、最初からブッチギリでまんまなんですが・・・(汗。」
「それよりも入信しに来たんだよね?ならさ、こっちに来て。」

少女は私の了解も取らずに勝手に引っ張っていく…。少女が導いた先はその団体の名前とは似つかわしくないまるで西部劇にでも出てきそうなバーの様な建物だった。
どうやらこれがアジトらしい・・・(汗。入り口にはカンフー映画の悪役にでも出てきそうな巨漢の男二人が仁王立ちしていた。全裸で…(汗。
中に入るとスーツ姿の似合いそうな中年の男性がいた。彼も全裸なのだが…(汗。どうやら彼がここを統括している人物らしい。少女は案内を済ませると外に出て外の連中に紛れた。

「やあやあ、入信希望とは関心関心。私は『聖心教育セミナー愛の会』の幹部の味田 石雄だ。君みたいなサイボーグは是非とも入ってもらいたかったのだよ。君が入れば、我々の組織の知名度が上がるどころかイメージアップにも繋がる。嬉しいよ。」
(一体どこがイメージアップに繋がるのよ…?)

私は味田 石雄という男の言うことに全く着いて行けなかった。

「では信者になった暁に、君もスーパー全裸祭に参加してもらおうか。さあ来ているものを脱いで皆と一緒に騒いできなさい。それが我々の洗礼だ。」
「…脱ぐも何も私はサイボーグだから裸同然なのですけど・・・?」
「おおっと!これは失礼した。裸がコスチュームと言うのは盲点だった。さあ、行ってきたまえ。」

言われるがままに私は外に行く。すると手厚い歓迎を受けた。

「ようこそ!『聖心教育セミナー愛の会』へ。君も我々と同じ様に清らかな心を持つために精進したまえ。さあ一緒に騒ごう!」
「黙れええぇぇーーっ!!」

勝手にホイホイ決めつけるもんだから私はとうとうブチ切れて叫んでしまった。回りが水を打った様に静まり返る。

「私がいつ貴様らの下らない会に入ると言った!?え?」

沈黙が続いたが暫くして先程の少女が口を開く。

「え?だって前回の最後に貴女、

「よし、入信しよう!」

って言ったじゃない?」
「ああ、言ったさ!けど、入信するのは自分教、即ち『霧生 真依☆教』だああぁぁーーっ!!そして手始めに貴様ら入信しろおぉぉーーっ!!」

この後、私はどうしたか覚えていない。気付けばここの連中全員が『霧生 真依☆教』に入信していた。
295名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 01:36:02 ID:RYIG0sre
>>289
感想ありがとうございます。
この話はタイトル通り酷い展開を目指してるので「酷い」とか言われたり突っ込まれるのは自分としては嬉しいです。

このままブッチギッていきま〜す。(ぶっちゃけ荒らしタン自ら、俺様にエサ(インスピレーション)を与えてる皮肉には気付いてるんかねぇ…?)。

読み返すと…あのRPG動画に毒されて、それが思いっきり反映されてますが(汗。まあ、二番煎じと言われても構わないかな。染まり過ぎた。
296名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 12:50:53 ID:snd4UuHS
>>291
連投規制防止ということ。
297名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 01:27:43 ID:Wp5F5hjO
>>259 エロいGJ 表題にその3って書いてあったけど前後あっぷしてくれないかなぁ
298INHUMAN:2010/02/20(土) 17:19:03 ID:Wan8Bflt
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
そのうち削除依頼を出して、
消してもらうつもりだから、
覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ〜!!
まともに潰れなさいよ〜!!
299この世で最も酷いサイボーグ物語戦記:2010/02/20(土) 18:57:10 ID:F9DJ4d74
この話は『この世で最も酷いサイボーグ物語伝説』から続いている。

霧生 真依は、カルト集団を強引に自分の即興で作り上げた『霧生 真依☆教』に改宗させた。それと同時に才能ある信者をサイボーグに改造して部下として取り立て、自らを神として崇めるよう洗脳する。
それから一年後、真依率いる『霧生 真依☆教』は立ち上がった!
日本の腐敗した民衆政治を行う政治家を保健所部隊を使い徹底的に駆除して日本に革命を起こした。
それは外国からの脅威に脅かされる日本を憂える日本国民から圧倒的支持を受ける事となる。だが、それは地球史上最悪な時代の幕開けとなるとはこの時は誰も思いもしなかった。
日本に革命が起きてから数年後、真依は無謀にも思えるアジア、アメリカ同時侵略を開始する。
一部の真依を危険な存在と認識する日本人と、外部の人間には日本は惨敗すると予想していた。だが驚くべき事にそれに成功してしまう。それは予てよりその国の重役を密かにサイボーグ改造し洗脳して降伏させたからである。
霧生 真依は国名を日本から『超現実主義国家 地球帝国』と改名する。
不穏分子として弾圧される事を予想していた人々はヨーロッパ、あるいはアフリカに亡命した。
そして舞台は東ヨーロッパの、とある国から始まる。
300名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 19:08:02 ID:QVg01/bv
>>299
待っていました!

>>298は、日本語不自由な害人なんでスルー。
※根拠:コピペ繰り返すばかりで「恐ろしく」語彙少ない。

http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265962888/l50
>>89氏の質問、
>いや、接触厳禁とかそんなことはどうでもいいから、
>「誹謗中傷や批判」に当たらないで潰れて欲しいスレを挙げる方法を教えてくれよ

此れに早く答えてよ
301この世で最も酷いサイボーグ物語戦記:2010/02/20(土) 19:48:32 ID:F9DJ4d74
ここは王宮の玉座の間。

「おお、聖戦士キチガイン。よく来てくれました。早速で申し訳ないですが、帝国軍の駆逐を頼みます。」
「ハッ!マト・モナー女王陛下。命に替えましてもこの聖戦士キチガイン、見事に使命を果たして御覧にぎゃあああああああ!」

突如、聖戦士キチガインが何者かによって心臓部をサイレンサー付きのレーザー銃で撃ち抜かれた。

「ふん、戦士No.Wan8Bflt…聖戦士キチガイン。大したことないな。所詮は下等生物の底辺に位置する存在か。抵抗は辞めて我が神に支配を受ければ良いものを…。」

帝国の将、ストラテーゴス・エリカであった。
股間から煙が出ている。そう、先程のサイレンサー付きレーザー銃と思われたモノはストラテーゴス・エリカの股間から放たれたものであった。
致命傷は与えたもののキチガインはまだ生きていた。だが虫の息であった。

>>301はスルーで。」
「フハハハハハ!キチガインだけに白痴と言う事か。ボキャブラリーのなんと乏しい事。」
「…>>301にエサをやらんようにな!」
「貴様は気付いておらんようだな。貴様、自らが我々に行動力…貴様の言語で言うならエサとやらを与えてる事に!愚かな奴。」
>>301は無視。」
「その台詞、聞き飽きたわああぁぁーーっ!同じ台詞しか言えんとは、貴様は壊れたロボット以下、人間にとっては有害でしかないようだな!」

エリカは死にかけのキチガインを壁に蹴飛ばす。

>>301は終了しました。」
「終了?お前の生命活動がな。」

エリカは自らの「人類の桃源郷」と比喩される豊満な胸を片方を、もぎ取りキチガインに投げつける。するとキチガインの首は爆発とともに跡形もなく消し飛んだ。

「ふん、精神患者らしく大人しく病室の床に伏せていれば良いものを!」
「聖戦士キチガイン、どれ程の勇者かと思えば…チッ!使えないチンカス野郎だ。これなら野生のゴリラでも雇った方がマシだったな。」

その始終を見ていたマト・モナー女王は態度を一変させ床に唾を吐き、逃走した。
エリカは追わなかった。何故ならこの国はほぼ制圧、女王一人でこの状況が覆される可能性がゼロだからだ。

「こちら、ストラテーゴス・エリカ!ナサケ・ナーイナ公国の王宮は無事制圧。しかしマト・モナー女王は逃してしまいました。」
「そうか、ご苦労であった。後は部下に任せ、お前は本国に帰投せよ。」
「了解致しました。我が神、霧生 真依。霧生 真依バンザーイ!!」
302名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:36:56 ID:drdibLfR
>>299-301はスルーするように!
303300:2010/02/20(土) 22:42:12 ID:Mialbw33
>>301
いやー笑わせてもらいました!サイコー!
表現力欠如なアフォーが、此処迄おちょくりネタ小道具、ボケになるとは!
304名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:46:46 ID:drdibLfR
>>303も完全放置で!
305名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:58:04 ID:Mialbw33
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265962888/l50
>>89氏の質問、
>いや、接触厳禁とかそんなことはどうでもいいから、
>「誹謗中傷や批判」に当たらないで潰れて欲しいスレを挙げる方法を教えてくれよ
此れに早く答えてよ

[つうやく]
>>89様はこう聞いています

そのスレットぜんぶにレスされたことを面白くないと思うなら、自己中心(あなた自身)の
勝手な言いがかりや、悪口(わるぐち)を言わないで、あなたが見ているPCや携帯の画面、
ひいてはあなたの視界にある世界から無くなってしまう方法を、あなた自身の表現で
答えて下さい。
306名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 23:19:08 ID:Mialbw33
89氏では無いと断っておく。

スルー、放置、無視なんて日常だ。
こっちは、マイノリティだから孤独、孤立で居心地いいんだよ。
わかるか?

何があったか知らないが、見えない人びとを小馬鹿にするのはやめろ。
307この世で最も酷いサイボーグ物語戦記:2010/02/20(土) 23:38:43 ID:F9DJ4d74
ここで挿入歌

"Overthrow!" Crazy

Idiocy came over!
The seaweed which I have it stolen, and position obstinate obstinate cockroaches increase that the vocabulary is poor as for that fellow who wakes today because a malevolent deity plays with it
But it sweeps it away with a black hole gun in front of the malevolent deity between eyewink く looking like garbage refuse!

OK, stand up to defeat that fool!
We are a malevolent deity, young girls of the cyborg!

And power ... of the fear to exercise
308INHUMAN:2010/02/21(日) 15:42:53 ID:5gsrOuz3
>>298の修正

ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか、
分からないけど覚悟してなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ〜!!
まともに潰れなさいよ〜!!
309名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 18:30:35 ID:S/+Qe8Ug
そういや俺の代わりに誰か話(この世で最も酷いサイボーグ物語伝説)を書いてたけど誰かな?
あの時は偽者騙られてるみたいで嫌だったが、個人的には続き見てみたい。
310名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:37:28 ID:IxzNHOi8
早朝電話が鳴る
「タケフジだ、あんた保証人だろ、金返せ!」
「ちゃんとスジを通そうよ。きちんと纏めて裁判所通して…」
憂鬱な朝、目覚め。
PCでメールボックスを開く。

from:INHUMAN:2010/02/21(日) 15:42:53 ID:5gsrOuz3
>>298の修正
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか、 分からないけど覚悟してなさいよね!!
さあ、潰れるざます! 逝くでがんす! フンガ〜!! まともに潰れなさいよ〜!!

『修正じゃないって、改訂。おまけに直ってない・・・』

重い気分だ。もう…、病院に行って診断病名付け足してもらおうかな・・・。
昔、親に言われた事、
「あんたを罵る奴がいたら、そいつも同じトラウマ抱えてるから。
 落ち着いて、言葉変えそのまま返してごらん」
ママ・・・あたし負けそうだよ、
箪笥かかえてアラバマへ行きたい。
♪友よ聞いておくれ、夜明けだ
 昨日の雨は去った 立ち上がろう
涙でぐっしょり髪を濡らしアパートのドアを蹴破る
Kickout_Jam! Mother Fucker!
隔てた通りへ赴きペコちゃんを足蹴にし
「私は知っている
 世の欺瞞が独善と逆回転する時間軸
 夜明けに口笛吹く悪魔
 無向阿鼻叫喚に絆され尊む優しき人
 驟雨に霞む乗合乗用車の行方・・・」
路上のエセ評論家のつぶやき「シャウトが絶妙だね」
そいつを助走つけ蹴り飛ばした。
「あんたは商売ネタに敵作るやくみ●るか?」
シャッター商店街が嘆く「最低だよ」
言葉はこだまする。
「最低だよ、最低だよ、最低だよ、最低だよ、最低だよ・・・」
たまらず叫ぶ。
「ざまあみろ、左翼SL。代々木で銭たかってろ」
基地外はスルーで
「この蛆虫〜!」
さりげなく立てかけてあったゲバ棒でブチのめし、
「都合悪くなったら立場誤魔化し、福祉福祉と喚いて他人から小銭巻き上げる位なら
 乞食の方が人間として立派だぁ〜」

「警察だ、其処を動くな。現行犯として緊急逮捕する」
「うへへへ、基●外はあとで不起訴になるんだもーん、おまけにワタシ二重国籍なの〜」
「特高だ、治安維持法が優先、逮捕だ」
「きゃはは、わたしの前世は出●王仁三郎だ、滅ぶのはおまえらだ〜」
カンタータが響く、幸福の学問なんて無いのにね。
なぜか持っていた国旗を懐から出し
「ふふふ、撃てるモノなら撃ってみろ、おまえらも不敬罪だ〜」

言い捨てると傍にあった盗んだバイクで走り出す。
このバイク月賦残ってるんだろうな〜
311名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 22:35:33 ID:IxzNHOi8

キックダウンヘマで、乗慣れないバイクごと、タコ焼屋に突っ込んで
しまった。
「あちゃ、おじさんごめんなさい。あー!タコ立ってる!」
「失礼な、火星人だ」
「じゃあここ、火星人焼き屋?」
お馬鹿な小娘だ、倫理観ないのか・・・。
「おまえを拉致・・・じゃねーな、屋台弁償にその体を貰おうか」
「ちょっと、ちょっと、タコとどうやってセックスするの?ペニスはどこに・・・?」、
「わてホンマにかなわんわ〜って性奴対象にじゃない。体よりその脳みそに用事だ」
♪困っちゃうな〜火星人シェフに中華風脳みそ料理具材にされそう〜って、
大人しく食われてたまるかっての!
すかさずタコ頭部を一撃パンチ喰らわせ、吸盤に粘られると、かつ節と青のりまき散らし、
粘着を封殺、ビーチク舐められたりマヨネーズ、ソース和えの肉弾戦の末、火星人の足を
縛りまくり、コケミドロで深緑なす公園の池に放りこむ。
「INHUMANなタコは水の中に居て蛸よね。」

エロい粘着タコ始末し、公園のベンチで一服。
朝から続いた憂鬱な出来事を思い返す。
『やっぱり、病院だよね、診察してもらおう…』
312名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 21:19:28 ID:QVzgn24/
>>311は不毛スルーで!
313名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 21:39:10 ID:QVzgn24/
>312「たわけがっ!」、
もう蹴散らすのも面倒・・・。
ちょっと隙作ったらすぐ涌いてくるんだから。
バポナ欲-しーいー!
         ●
歩いて約5分の病院前。
<リッキー武・メンタルクリニック>
あれぇ〜病院の名変わってる、この前まで<ちから武病院>だったのに。
「サワディーカー」
窓口で思わぬ挨拶、同じに自然とワイ(合掌)と返す「サワディーカー」
って、ここ何処の病院だよ。
         ●
「おけけの無い女性ばかり撮ってるフォトグラファーと紛らわしいから、名称変えちゃった〜」
気さくなドクターだけど…何か奇特。
「で、今日はどうしたの?」
「朝からワタシを煩わすことが多くて・・・変えたばかりのメルアドに名指しで、
ワタシがSM関係者って根も葉も無い誹謗、< 餌やるな、スルー、放置>って、挙げ句…」
「挙げ句?」
「<貴様は正しースや新聞はすべて陛下おんみずから発表すべきである。
  陛下の言葉を信じることが皆が平和になるのだ、そして支那やちょんを
  帝国軍隊の力で鎮圧しよう>って、もう・・・正気保てないかも」
ドクターが少し顔状曇らす。
「えっとね、近くの病院の紹介状書くから検査受診してきて、リハビリテーション科。
 そんな深刻なものじゃないからね。ここのところ主治医の僕の顔ばかりだったから違う科の
ドクターやスタッフさんと世間話してきて。」

<  紹介状  きよおか脳神経外科御中 担当医殿 机下 >

こんな封筒持たされ、3ブロック先にある病院に到着。
ここは挨拶ない無愛想な受付だった。

診察室。
ベリーショート威厳ある気難しそうなお婆さん先生は、
何も語らず紹介状に目を通し書き込みしたあと、
電子カルテに目を通し、ワタシと目を合わせ漸くし口を開いた、
「西村さーん、用意して頂戴。」
白衣の看護士さん4人程現れる、全員西村さんかぁ?
あっという間に羽交い締め猿ぐつわで、手術室に連れ込まれた。
「脳みそえぐって弄くるからトンカチと発破用意!!」
「えー?また脳みそだけ?」
【和服】なぜか水着に羽織の関取がいる、
「関取!一発で失神させちゃって」
「ごっつぁんです!」・・・・ばちーん☆・・・

〜麻酔は増位山大志郎って・・・♪そんな夕子にほれました〜
314名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 22:00:14 ID:QVzgn24/
        ●

「仮称西村里香26号!」
貧乏臭いカーキ色国民服みたいなの着た見た事無い丸顔親父が怒鳴る。
「はい!」(って、思わず反応したけどワタシそんな名だっけぇ)
「引き渡し先決定迄、それがオマエの仮名だ、いいか仮称西村里香26号!」
「はい!承知致しました。」
勝手に喋ってる上、体に自由が無い。
「聞き分けがいいな」言うや否や、床で作業している奇妙な出で立ちの女の子を蹴り飛ばした。
床に四つに突っ伏せたその子に吐き捨てる。
「西村23号よ〜、オマエ使えねー奴だな。おぉらあ!立てや」
軽く尻を小突かれ立ち上がったその子の容姿〜裸体をなぞった硬質なメタリックなポリグラス樹脂で
間接部分を繋ぐ部分を黒いラインが走り頭部はそのままのようだけど、スイムキャップみたいのに
髪を押し込み表情は薄くどこか虚ろ。

「メタリックなサイボーグでもすっぽんぽんだとエロいな〜」
着衣のまま股間を押しつけ、首筋うなじを嘗め回し、
後ろから手を回し乳房を撫で両の手を下げ恥丘をいじり始めた
西村23号と呼ばれた少女は小さく、か細い声で、
「止めて下さい、要領・良・く、頑張りますから、やめて・・・あ、あぁぁ」
エロカッパ親父のあからさまな猥褻行為にふつふつと怒りが込み上げ、重鈍で動かなかった体が
激昇のまま惰性で大きく回り、蹴りが飛ぶ
「喰らへ〜、あぬすキーッックゥー」
ヒットしと悶絶する間も無くうずくまり気絶した。
「あちゃ、金玉から蹴り上げちゃった〜、これってデッドボール?。」
ワタシも力が抜け、その場でガックリ膝が崩れた。
「だ、大丈夫ですか?」
西村23号が寄り添う。
程なく自分も西村23号と同じ体にされていることに気づいた。
「改造されちゃったんです、私たち。」

変態フェチが多い北欧向けロ●ータ体形の少女を無作為に選んで輸出しているという。
「機械器物にしちゃうんなら元の体形なんて関係ないのに。」
「それは・・・」
おぞましい・・・納品されたサイボーグ体素性証明でサービスで添付される、
肉体が切り刻まれ元の容姿から寸分違わず置き換えられた証拠映像の為・・・。

顔を濡らすものがあった。
315名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 22:20:41 ID:p0NwRBp0
すが漏りしてるよ、ここ」
        ●

ところでロリー○って・・・。
西村23号は身長150cm程で胸は・・・たっぷり、処女太りと言えなくも無い。
ワタシは、Bカップ貧ヌー、丈は169.99p(自称)、くびれ無し幼児体型には違いないけど
ロリー○な容姿から外れると思う。
「チャ○ルド売春、人身売買ブローカー組織の元締、スラブ系ウクライ○人ボス、その人達から
 幼く見えれば何でもいいみたいです。」
アジア系でスタイル悪なら誰でもいいじゃないの!?(怒

彼女は続ける。
「マイ・フェアレディのドクターみたい人ばかりじゃないです。キッズ、大きくなる。
 人形みたい、いつまでも変わらない…、サイボーグにして売る事思いついた、です」
「ところで、西村23号さん・・・あの、本当のお名前とお歳は?」
「キラトラ・アチャポーン、21歳。普段キフィ−呼ばれています」
ワタシよりお姉ェじゃん。
「ワタシは永和子、トー子って呼んで。キフィーさんも掠われたの?」
「掠われた・・・、騙されたです・・・。バイトのハウスキーパーで、変なバディスーツ着てワーキングしたら、
 御主人様がギャランティーアップする、言い出して。もっと学校行きたかったからOKしたら、コンナされて、
 ここでコキ使われるスレイヴにされてました・・・。」
「ひどい・・・。ねえキフィ−さん。で、端折っちゃうけど、落ち着く先ある?」
「はいー、クラスメートとか、いぱっいです。で、これからドウするの・・・」

キフィ−さん、それにこの重いカラダを繰り出すのには不利だ。
「パーッと行きましょう、パーっと」
失神卒倒中のオヤジから貧乏国民服を剥がし、キフィ−さんに着てもらう、だぼだぼ。
サルマタ一丁になったオヤジに今度こそアヌス攻撃!〜ついでに金玉袋グニグニ。
「あび〜」
「死んだね、オトコとしてはw」
ガス栓開き、オカマにも使えないオヤジを背負い窓近くへ、キフィ−さん抱くようにして屈み、
パーティクラッカー放った。

ドカーンと一発、!

ガスに引火、ガラス突き破りオヤジを緩衝材にくるくる空中転げ、物置の屋根に着地。
「ふぅ、やっぱり稲葉だ!サイボーグ落ちても大丈夫!。」
「あの、オレの立場、わかって下さい」
白ウサギならぬ白豚オヤジは血まみれ。一言呟く、
キフィ−さんと一緒に蹴り落とした。
「あの夏の日とともに忘れたよ!」
316名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 22:22:26 ID:p0NwRBp0
>>315も終了しました!
317名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 22:40:31 ID:p0NwRBp0
>>316
・・・謂われなくとも終り!

脱走出来たけど、本当の逃走はこれからだ。
「キフィ−さん・・・、これからどうするの?」
「又、学校で勉強したい・・・です。けど・・・」
「けど?」
「さいぼーぐメイドとして冷遇、調教してくれる旦那様探しますぅ」
        ●

以上、完全スルーで!
318INHUMAN:2010/02/24(水) 15:30:13 ID:x8th8BjV
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか、
分からないけど一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ〜!!
まともに潰れなさいよ〜!!
319名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 18:41:45 ID:g/E9WVyN
>>318
なんだ、性戦士キチガインか
勝手にお決まりの台詞でも吐いていなさい
320名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 20:12:06 ID:FGR+e/hS
ここは基地外の巣かよwwww
すっかり腐り果てたもんだ。廃墟だな。
321名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 22:22:32 ID:2ajinuq4
>>319-320はスルー
322適当な話・その1:2010/02/24(水) 22:34:55 ID:tJozdcPI
 それは廃墟と呼ぶに相応しい場所で起きた、ある日の出来事―

 ある町の寂れた場所の、とある建物の奥、冴えない格好の男と、
 それなりに整った姿形をした女性が、不釣り合いにも寄り添いあい、
情事に及んでいた―
 「うっ……ン」
 「マスター」
 「マスターはよせ、名前で呼ぶんだ」
 「イエス、マスター」
 「だから!」
 冴えない格好の男は博士で、この女を製造した本人。
女は、いわゆる機械人間(ロボット)だった。
 情事に及んでいたのは、自分の作った作品は、如何なる場面でも、適切な対応ができるのか?
と、純粋に性能を確かめる為の実験でもあった。
 「女性局部を正確に再現はしたが、どうも…」
 「アッ…アッ」
 「音声に感情が無いし、会話も何処か不自然な感じが拭えないな…」
 「モット、オクー!」
 「喧しい」
 博士は、女の首の付け根にある、それを知らない者には決して分からない程の、
小さなスイッチを触り、電源を切った。
 「ふぅ…」
 博士はズボンをあげ、普段着に着替える。
 「とてもじゃないが、現段階では、ハニートラップなんて役目には使えんな」
 博士は、動かなくなった女の体を軽く足で蹴った。 「失敗作(クズ)め」
323名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 02:00:43 ID:zduTlExS
get stoned now, ha,ha,ha,ha!

>>320 
基地外だって?、アグネスみたいに表面なぞってる馬鹿そのものだな。
トレースにあっぷあっぷなINHUMANの方が、未だ可愛いぞ。

>>318
折角、出番用意したのに、他スレに出ばって! 本物のタコだな。
私怨あるならその理由、ここにレスしなさい!
  ●
「この世で最も酷いサイボーグ物語戦記」二番煎じ投下だったり
誹った対象同様に転記誤植したり読者無視した点お詫び申しあげます。
   ・・・・・・・・・・・
児童ポルノを連想する記述については「子供 ヌード 写真」で検索し浮かび上がった
固有名詞をもじったもので、それ以上の意図はありません。
324名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 20:58:24 ID:SAW/t+5s
>>323はスルー。
325名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 21:54:59 ID:EGjI/Ymi
>>322
続き乞う!
我続記述期待的要希望!!。

>>324 学校でいじめに遭ってないか?
326名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 01:15:12 ID:ag51i5f8
>>325もスルー
327名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 03:37:41 ID:U3ICgLj1
Veuillez sympathiser avec un >>326 !!
328名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 09:53:58 ID:DUp6sS1D
>>326
生きていて楽しいか?
329名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 14:19:59 ID:ag51i5f8
>>328もスルー。
330名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 14:42:26 ID:U3ICgLj1
>>329
Un idiot t'aime n'est pas une place prochaine ici
331名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 14:49:04 ID:tSJb56jL
>>329 Ich bin Sie ein kleines!!
Ich stellte so einen Faden auf und glaube nicht, daß ich unmenschlich bin!?
Obwohl ich es nicht verstehe, bereite ich mich vor und macht es, ob Sie Sie geben lassen, bittet eine Streichung und löscht es!!
OK wird zerstört! Ich sterbe! Wird definitiv zerstört; ...
332名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 19:43:16 ID:tSJb56jL
Der Narr liest nicht 、>>329
However, it is on the speculation street of foolishness to abuse foolishness by the alphabet.
Someone, please write the sentence.
333名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:40:46 ID:CA0UhcdR
そしてこの顔である、か。

へえ

成る程。

イタリア語でss言うのもオツだな〜。

じゃあ俺はポルトガル語で書いてみようかな?ネタは全く無いけど。

やはり王道の拉致&強制改造がベターかな?
334名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 16:33:21 ID:F70ocveh
 
335名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 15:04:11 ID:TT3oPrrf
>>334
投下乙

凄ぇ斬新なssだな〜
俺には理解できない。しかし凄いのはわかる!
336名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 11:45:05 ID:rgtcLWp4
>>335
行間を読むんだ。きっと理解できるぜ
337名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 10:26:05 ID:iNuojEtC
“Don't think, feel.”ww
338名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 12:33:16 ID:l+OK/pAS
人形姫にあったキャラクター作成フリーソフトのlapで作られた絵をlapで別のキャラクターに作り直せるようにしてみた。
以下、lapがダウンロードできるリンク。
ttp://sakurachan.dip.jp/up/src/up16616.zip
ただ、ボディの色が変更はできなかったorz

これを使って、誰かがギャグゲー風ノベルを作ってくれたらな...
339名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 13:28:15 ID:l+OK/pAS
>>338
何をとちったかlumなのに、lapと書き込んでしまったorz
340名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:35:40 ID:yur4x+VS
ギャルゲー?
ギャグゲー?
341名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:56:33 ID:v/xYcfEj
342名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 15:42:12 ID:X9woK585
保守(メンテナンス)
343名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 19:28:25 ID:zE/8vjWv
保守だけはしておこう
344名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 22:47:07 ID:g9f97C54
次の定期メンテナンスはいつですか?
345名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 20:08:51 ID:iF87Z7yn
338氏のデータ借りてみた
ttp://www.nijibox3.com/magical/futaba/ms-girls/src/1272708712340.jpg
(出来栄えはスルーで、絵なんて描いた事無いから。改めてTHX!338氏)

宵宮、露店がならぶ境内を歩くとしゆきとふたば
やがて高揚した二人は喧騒はなれた巨木の陰に入り接吻、
昼間より艶めいたふたばに、もっと二人きりになれる場所へと誘うとしゆき
歩きながらTVや仲間のタメ口に花を咲かせ、街灯スズラン灯の遠く微かな河原に
腰を下ろし。。。
346名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 05:06:33 ID:+EK50/Nm
ありや〜久々に来てみたら荒らしのせいで見事に過疎ってるな〜住民は、もっと頑張れ!!荒らしは巣に帰れ!!
347名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 03:22:39 ID:T117XRf+
1から読んで見たが繁栄してるスレでは、明確なルールがあって
先ずはどんな駄作が来ても最初にGJの言葉で、指摘は、誤字、脱字だけ。
投下は、必ず間を開ける。他作品が投下終了直後は、三レスは、開けて投下する
作品批判をする者がいたらスレ住人全員で書き手を庇うなど厳格な決まり事がある。
作家にウンチクを言いたいのなら、なろうやムーンライトやノクターン
など直接作家に意見が言えるサイトに行けばいいのだし
エロパロ板では、GJの言葉と労いの心が無いとスレは、直ぐ潰れる。
私は部外者だが今回の荒らしは、遺恨の匂いがするので意見しておく。
勿論荒らしを容認する事は出来無いがスレの住人も猛省が必要ようだと想う。
後かっては名作揃いのスレ
だけあって強く復興を望む
348名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 10:29:56 ID:sSyWdksz
349名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 02:57:03 ID:OvFz+hwc
ほっす
350名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 10:56:21 ID:Di/52niB
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
351名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 15:24:31 ID:WRm+zkvs
メンテナンス
352名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 15:42:50 ID:ye0uHIKp
今日はどこのメンテナンスをシテくれるんですか…?
ワタシどんな格好をしたらイイですか?
353名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 17:15:58 ID:vmb8+eEE
もう‥ここまで廃虚状態だと復興なんて無駄だから新スレ立てたら……サイボーグガール萌え‥とか
354名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 19:38:22 ID:1wx7ewl7
君には羞恥心なんて無い、なぜなら
355名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 01:02:18 ID:jIluhegZ
マジレスすると、この趣味の世界でこれぐらいの過疎はよくあるのよ。
盛り上がりの上下っつーか
356名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 18:07:31 ID:te+s78Ev
元が現実遊離し儚く揺れやすく、それぞれの嗜好もバラバラ。
この御題からフェチ分野でスレ立てた人はセンス在るな。
まあ、そのうちに誰かが投下して呉れるよ。

規制解除の度、投下予告している奴より、破壊力抜群なナンセンス、軽いお戯びに期待してるよ。
完結迄の勢いなんて期待しない…。

今のところ、ドール衣装細工やボディ加工に目が疲れ、サンプルも読了していない始末だけどね。
357名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 19:12:36 ID:Qg3D9fKl
とある機械人間の電磁砲…とか誰かやらないモノか?
358名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 20:40:05 ID:QdCnLCuV
とある陽電子頭脳の電子崩壊、とかどうよ?

オレ、アク禁だから書けないけどな。
359名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 16:07:34 ID:ZPQFIsG/
部分的に機械で生身の部分が残ってるサイボーグ娘に造形美を感じるの自分だけなのかな(´・ω・`)

心優しくて賢く美人な女の子が、事故で左半身を失い瀕死の重傷を負う。そこを、科学者に拾われ、
蘇生と生体実験目的で、生身の右半身に左半身だけ機械兵器のサイボーグ娘として復活する。
心は優しいままの彼女は無差別殺人の代わりに、悪と戦う。


てな感じの小説考えたけど、いらないか…(´・ω・`)
360名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 00:07:06 ID:uObqWNJm
>359 ちゃんと話を書いて終わって仕上げてあるなら、そのSSを
投下してもいいんじゃないかな?…

俺は単純にそれ、読みたいな。
361名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 00:29:10 ID:HUkKLpSI
>359

ウェルカーーム!!!!
362名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 22:01:46 ID:ox5mDXoK
結局新作投下はなしか
363名無しさん@ピンキー:2010/09/26(日) 21:43:45 ID:ONqCA0pM
学園モノで二人のヒロインが対決するもので、
二人共サイボーグでも素材から形状まですべて対照的だったりしたら個性的で真新しいかも
364名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 08:59:20 ID:zE6XAqew
>>363
例えばどんな感じ?
365名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 13:03:07 ID:nxe2awVP
どんどん身体を改造できるほどの財力のあるお嬢様ってのはその作品に一人というのが定番だから、
二人にするには設定が大変かも
366名無しさん@ピンキー:2010/09/28(火) 10:16:52 ID:WS1WNLha
片方がパワードスーツのお嬢様ならどこかで見たような気がする。
367名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 23:35:05 ID:c27yAni+
痴漢やセクハラを繰り返してくるランドメイドに乗ったストーカーに対抗するために時には
二人で組んで戦うなんて場面もシロサマの世界っぽいな
368名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 12:10:51 ID:0m21evPA
>>366kwsk
369名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 16:18:56 ID:uzakM15p
SS作品の投下が無いみたいだから、半端ながら、私の脳内妄想設定と話を少し。

主人公は一般的な男子中学生。
ヒロインがサイボーグ娘。(外見は一般的(勿論、ヒロイン並の容姿は確保済み。デブとか不細工ではない)女子高生)

ある日、主人公がたまたま授業をフケて屋上に出ると、ヒロインと
ライバルサイボーグ娘とがバトってる場面に遭遇する。
その戦闘に巻き込まれて、瀕死になった主人公をヒロインが助ける。
しかし、その際にヒロインもライバルサイボーグからの攻撃で重症(大破)級のダメージを負う。

そこから反撃に転じる為に、主人公とヒロインは渋々ながらも協力する事となり、
辛くもライバルサイボーグを撃退する。

その翌日、主人公の学校にそのヒロインは転校してきて、
秘密(サイボーグって事)を共有する事になった二人は、様々な事に巻き込まれていく…

なんてな。
370名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 03:49:16 ID:scuU+3r+
あるあるwwwwwwwww




だけど美しいな
371名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 19:17:54 ID:xXtprzfi
ヒロインの性格は陽気で純真かツンデレで父親が孤独な科学者
ライバルはエリート主義か傲慢なお嬢様気質で親はスターク・インダストリーズ並の軍事企業のボス

校舎や街が破壊されても警察沙汰や大騒ぎにならないのもあえてスルーするかライバルがマスコミ等に圧力を加えている設定で済むだろう
372名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 21:43:34 ID:t4l0MzlC
で、誰がその話を書くんだ?
373名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 00:09:42 ID:pjbn9k1h
いざ書こうとしたら叩きにあうのがこのスレなので、外部が望ましい。
374名無しさん@ピンキー:2010/11/03(水) 22:30:04 ID:AtxTW7Km
「プロジェクトA子」というかなり昔のアニメ映画が近いんじゃないか?
ヒロインA子は何だか解らんけど超人的能力を持っているので、サイボーグ的だし
ライバルB子はパワードスーツ着用の金持ちの傲慢お嬢様だし。
375さささ:2010/11/05(金) 01:08:03 ID:yG0U6rLV
メグミ


時は20XX年
上でも下でもない成績の人が通う工業系の高校に通学する3年生の少女メグミ

茶髪のロングの髪
大き目のベージュカーディガン
チェックの短めのスカート、
紺のハイソックス
茶色い皮のローファー

どこにでもいる普通の女子校生である
ただ1つ他の女子校生とは違うところがある

顔こそ目はパッチリ やや卵型の輪郭
大き目の口 高い鼻

周りと比べると可愛いといえる顔つき
ただ、顔から下
すなわち首の部分

本来なら肌色の肌が覗いているハズなのだがメグミの場合は

首は鈍い光沢の金属に覆われていた
首だけではない、カーディガンから覗く手も
短いスカートから覗く脚も同じく鈍い光沢の金属に覆われている
球体の周りを蛇腹が覆うような関節
太ももの中心には1本の線が縦に走っている
うち側はシンプルな作りに対して外側は中心の線に向かっ何本もの線が直角に入っている

それは顔以外の全身が金属に覆われている

そう、メグミはサイボーグなのだ

376さささ:2010/11/05(金) 01:08:55 ID:yG0U6rLV
脳こそは自前だが、体の中は全ての臓器は機械に置き換えられ
手や脚や体中全てが機械でできている
そして歩くたびにかすかなモーター音
こうなったのも3年前の事故で・・・この話はまた別の機会に
「おはよう!」
友人のカナだ
「おはよー」
メグミもあいさつを返す。
周りの誰もが全身が機械の少女に対して特に違和感は無いようだ
この時代では大体1つの学校に1〜2人はサイボーグの子が通っている
理由は人様々
事故や病気や先天性の障害やら

サイボーグの存在はそんなに珍しくはないのだ

ただメグミほどの全身サイボーグは珍しい
そしてだいたいの人は機械化された部分を隠したがるものだがメグミみたいに普通に露出してるのも珍しい
「昨日のドラマ観たー?」
「観た観た、私泣いちゃったよー」
全身機械でも会話の内容は普通の高校生と変わらない
「おはよー」
「おはよー」「おはよー」
クラスに入ってもカナ同様全身が機械の少女に対して特に違和感は無いようだ

午前中の授業も終わり 昼休み
メグミとカナが学食に向かって歩いてると廊下の反対側から3人の少女が歩いてくる
「あらメグミさん、機械の体なのに学食でご飯を食べるの?」
この学校の理事長の孫のキョウカとその取り巻きのミスズとノゾミだ
やたらといつもメグミにつっかかてくる存在だ
理事長は学校以外にも会社も経営している、その会社の規模といったら国民の20人に1人は関連会社に働いてるような巨大な財閥
食品、医療、車、飛行機、そして軍事産業など幅が広い企業だ
キョウカは理事長のたくさんいる愛人の息子の子
「機械の体だってお腹は減るよ!」
サイボーグとはいえエネルギーの補給は口から入れた食糧からでも大丈夫なのだ
ちなみにキョウカもそのことは知っている、わざとからかっているのだ
「またあんた!いい加減にしなよ!」
カナがメグミの代わりに反論する
「気にしない気にしない早くご飯食べよう、お腹ペコペコ〜」
メグミは能天気に返す
「んま!メグミさん! お昼はガソリン? ホホホホホ」
と捨て台詞を残して高らかな笑いを残して去ってゆく
377さささ:2010/11/05(金) 01:10:47 ID:yG0U6rLV
キョウカは内心機械の体が羨ましいのだ
しかし故意のサイボーグ化は法律で禁止されている

それ故にメグミになにかとつっかかるのだ



放課後


「バイバーイ」

カナとさよならをして5分も歩けば自宅だ


全身サイボーグ、そんなハイテクの塊みたいな少女が住むには余りにもみすぼらしい家、それがメグミの家だ

壁はトタン、屋根もトタン、玄関は木製の引き戸

ガラガラガラ
「ただいまー!」

「お帰りー」

母親のナツミだ

「あれ?今日はメンテナンスじゃなかったの?」

「あー!そうだった!いってきマース!」

帰宅して5秒で家をでる  よくあることだ


378さささ:2010/11/05(金) 01:11:58 ID:yG0U6rLV
「ごめんなさい遅れました!」

「いいよいいよ、予約入ってないし」

優しそうな中年の男性、白髪交じりの頭に垂れ目
メグミの主治医である

この時代には内科や外科と並んで機械科がある
この男性は機械科の先生なのだ

「じゃー・・今日は定期メンテの日だから・・・服脱いでもらっていいかな?」

「恥ずかしそうに言われるとこっちがてれるんだけど!全然脱ぎますよ」

メグミは制服を全て脱いだ
一応ブラもパンティーも履いている、そこは女の子のたしなみなのだ

そのブラもパンティーも全て脱いだ

「はいどーぞ」

足の先から首まで完全に金属に覆われた体
体の中まで機械が詰まったサイボーグの体

「じゃーそこの台に横になって」

メグミは素直に従う

「お腹開けてくれるかな?」

379さささ:2010/11/05(金) 01:12:50 ID:yG0U6rLV
「ハーイ」

メグミはそう言って眼を閉じる
眼お閉じればパソコンのデスクトップのような画面が浮かび上がる
そこをいろいろいじると カチ、プシューと腹部の表面のパーツが浮かび上がる

浮かび上がった腹部のパーツを横に置き先生はメグミのお腹の中に手を入れて中の機械をいじる

「くすぐったいしー」

「しょうがないでしょ、我慢してよー。 お腹は問題ないね
  次は全身を解体するから」

「えー!あれやるのー!」

「しょうがないじゃん、一応決まりなんだから」

「んん〜」

メグミがだだをこねるのも無理は無い
首から下をバラバラに解体して関節などの調整をするのだが、頭だけの状態はとても暇なのだ

と言ってるまにメグミは頭だけでベルトで天井から吊るされている

「暇〜暇〜」

「ちょっとはしずかにしてよ〜もう」

「だって〜手も足も無いんだよ〜、頭だけだよ〜何もしようがないじゃん!」

「しょうがないじゃん〜、・・あっ!そう言えばメグミちゃんはもう18になったんだっけ?」

「そうだよ〜先週で18になったよ。なんかくれるの?なに?プレゼント?」

「18になったら人口性器をつけていいようになるからさー」

「え!?まじ!?やったー!これでやっとHできるんだー!」

「もう女の子の言う事じゃないよ〜」

380さささ:2010/11/05(金) 01:13:43 ID:yG0U6rLV
法律で全身サイボーグの人は18歳になったら人口性器をつけてもいいとされているのだ

「よしっと」

頭だけのメグミに仮接続で人口性器を取り付ける
それは頭から垂れ下がっている脊髄のような素子にケーブルをつなぎ
その1mほどのケーブルの先に人口性器が取り付けられている状態

「じゃーとりあえずチェックするよ」

「チェックて何するの?」

「まー簡単な動作チェック・・・一応・・マニュアル通りだからね!」

「また恥ずかしそうに!いいよなんかわかんないけど早くやってこの頭だけの状態から解放してよ〜」

「じゃーまずは・・」

といい先生はク○トリスにあたる部分の人工性器を軽くつまんだり刺激したりした。

「あ!なに!ハァハァ・・気持ちいい・・」

381さささ:2010/11/05(金) 01:14:15 ID:yG0U6rLV
メグミの人工性器からは付属のタンクから液体がでてくる

「よし正常に作動してるな、いい感じに濡れている」

先生は横から後ろから正面からと様々な角度から眺めてチェックする これも仕事なのだ

「先生・・恥ずかしい・・・早く体もとに戻してよ・・」

「まだチェック事項は残ってるんだよ、ごめんね」

そう言うと先生は人口性器の中に手で疑似ペ○スを押し込む

「ハァ〜〜〜壊れちゃう・・気持ちいい・・・・」

「え!壊れる?おかしいな〜こんな程度で壊れないだけどな〜」

先生はあまり冗談は伝わらない、メグミの言葉のあやもあまり理解はしていない
耐久テストもかねて疑似ペニスを握る手をさらに激しく上下した

「先生・・ハァハァ・・もうやめて・・ハァ・・もう限界・・」

そう言うとメグミの意識は途切れてしまった。


「ぉーぃ」
「おーい」

フィーーン

起動音と共にメグミの意識は戻った。

「ごめんね、メグミちゃん、大丈夫だった?」

体は元の状態に戻されメグミは台の上に寝かされていた。

「あっ先生!あれ?私イっちゃって・・」

「びっくりしたよ〜、まー初めてだったね、とりあえず体は異常なしだから」

「あ、ありがとうございました。」

意識がもうろうとしながら、服を着て帰宅した。

続く(かな・・)
382さささ:2010/11/05(金) 01:17:29 ID:yG0U6rLV
こんばんは
初めて書きました。
糞みたいな話しで申し訳ありません
誤字脱字、おかしな点などいろいろ言いたい事はたくさんあると思います。
続きも書けたら書きたいです。
383名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 15:20:37 ID:5jNz4lAz
久々に降臨した神は機械的なまでの早さが魅力
できればメグミの絵が見たい。無理ならモチーフにしたキャラを知りたいものだ
384名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 20:14:01 ID:ZEamTJnH
続編期待
385名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 05:33:15 ID:3YLPJTxy
GJ
386名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 11:29:23 ID:5hWCRxOq
金属でいかにもなのやゴムやシリコンで遠目からは区別がつかない義体もいいけど、ゴスロリと相性がよさそうな球体素体や
外国製なのでボディラインも日本人離れしたのなどの異形も捨てがたい。

義体は首から下でいいと感じるのは少数派だろうか?
387名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 11:31:27 ID:5hWCRxOq
球体「関節」素体だった('A`)
危機対処向けにやたら装甲やフィルターの多い義体もありえるかも
388さささ:2010/11/08(月) 00:50:03 ID:zvy/0LH/
メグミ

メンテナンスも終わりフラフラになりながらメグミは帰宅した。

辺りはもう真っ暗、

「ただいま〜」

「お帰り〜、遅かったのね〜、ご飯食べるんでしょ?」
台所兼お茶の間から母の声がする
「今日はいらない〜・・・」

「食欲ないの?」

「(無いっていうか・・ある意味お腹いっぱいっていうか・・)」

「え〜?なんか言った?」

「なんでもない〜とりあえずお風呂入る〜」


そう言うとメグミは脱衣所に向かった。
服を全てぬぎ制服はハンガーにかけ、下着はネットに入れて洗濯機に放り込む

脱衣所にある鏡にわが身を写す
普段見慣れてる機械の体だが、今日は新しく人口性器を取り付けた日、新鮮な感じがする

「もうこの体になって3年か〜」

3年前・・

中学3年生の頃、いつもの通学路を帰っていたら道の脇に段ボールが置かれていた。

ニャーニャー

中には1匹の子猫が
「わ〜かわいい〜」

動物が好きなメグミは反射的に抱き上げる
次の瞬間、驚いた子猫はメグミの腕をすり抜け走り出す
子猫を追いかけたメグミを次の瞬間大型のトラックが襲う


次に意識が戻ったのは20日後、多少やつれた母親と父親が目に入る
おき上がろうにも体が動かない そもそも大型トラックに跳ねられた私は無事なのか?
389さささ:2010/11/08(月) 00:50:46 ID:zvy/0LH/
色々考えてるうちに視界に【起動可能】の文字が浮かぶ

するとさっきまで動かなかった体が動く
「あれ?お母さん?お父さん?私し・・」

ふと手を前にさしだす、そのときメグミは異変に気づく
入院患者が着る淡い黄緑色の薄手の服から覗く自分の手が銀色になってることを

メグミはあわてて袖を片方の銀色の手で肩までめくりあげる
その銀色は肩まで続いている

眼を体に向けるとえりから覗く体も銀色、
銀色というよりもそれは機械のようだ

「これ・・なに? 私どうなっちゃたの・・」

白衣を着た男性が
「・・君は事故にあったんだよ、そして全身を重度の火傷そして骨折、様々な要因で君の体はほとんどダメになってしまった
それでも今の技術なら死なさない方法もあるんだが、それでも元の生活に戻るには時間と体力がいる
君の両親とも話させて貰って君をサイボーグ化することにしたんだ」

それが先生との初めての出会いだった

「そんな・・・」

メグミは体をおこしベッドから降りようとした首の後ろ辺りを何かに引っ張られた。
機械化された手で恐る恐る首の後ろをさぐるとそこには直径5cmぐらいのケーブルがついていた
後ろを振り向くとそのケーブルはベッドの枕元にある機械につながっていた
その機械には部分的にガラス状になっている
メグミはその中を覗きこんだ

「・・脳・・味噌・・?」

「う、うん、・言いにくいんだが・それは君自身の脳なんだ、、君自身というか・・君は脳しか残ってないんだ、
今は体の仮起動なんでまだ体との接続は外部からおこなっている」

「これが私・・・私・・イ・イヤァーー」
390さささ:2010/11/08(月) 00:51:25 ID:zvy/0LH/
メグミは悲鳴をあげた
それも無理はない、なかなか自分の脳を自分の目でみる事はなかなかない

こんなの嘘だ、でも現実を受け止めよう、

頭の中がゴチャゴチャになり気を失ってしまった


3時間後

メグミは目をさました

ベッドは直立して下半身ははずされておりお腹は開き、中の機械が見える状態になっていた

「私、本当に機械になっちゃたんですね・・」

「目を覚ましたみたいだね」

「はい」
その時にはメグミは冷静に現実を受け止めていた
「仮起動は成功したから脳はきちんとメグミちゃんの頭の中に入っているよ、今は最終調整中なんだ」
先生は言った

横を見ると、大小様々なハッチを開けられ調整を受けている下半身があった

「あれが私の脚ですか?」

「そうだよ、もう調整も最終段階だから」

そう言うと助手の人が下半身のハッチをしめストレッチャーに下半身をのせ上半身のそばまで運んできた

私の上半身の中に先生が手を突っ込みケーブルを引っ張り出す
それを下半身からぶらさがったケーブルとつなぐ

「接続スタンバイ」
先生が号令をだすと近くのパソコンを助手が操作する

カチと上半身と下半身が重ねられ、視界に【接続完了】の文字が浮かぶ

お腹のハッチも閉じ視界に【体固定解除】の文字が浮かぶ
すると体の感覚がじわりじわりと戻っていくのがわかる
391さささ:2010/11/08(月) 00:52:14 ID:zvy/0LH/
「もう歩けるよ」
先生がそう言うと私は恐る恐る銀色の脚を前に出した
カチャ、カチャと言う足音とともに私は数歩前に歩いた
しかし数歩歩くと足がもつれ前のめりに倒れる

ガシャン!

「今の音は私が倒れた音ですか?まんま金属の音ですね・・」
受け身もとれず前に倒れたのに痛みは感じない
次の瞬間

「ハハハハハハ」
先生が笑ってる

「顔面からいったねーハハハハハ」

今日体が機械になってしまった
これからの生活の不安やらモロモロ全てがその笑いでふきとんでしまった

「ハハハハハハ」

メグミも顔面地面にめり込ませたまま笑った


先生はショックや不安な気持ちのメグミに気を使ってくれたのだろう
変な励ましなんかより励みになる

「すぐリハビリはじめような!なぁにすぐ元のように動けるよ!」

「はい!よろしくお願いします!それより先生そろそろ起こしてもらっていいですか・・?」




392さささ:2010/11/08(月) 00:52:33 ID:zvy/0LH/
リハビリは順調に進んだ
予め補助コンピューターに運動のソフトはインストールされている
それになれさえすればそんなに難しいことではないのだ

鏡の前に立ってみると顔こそは目がカメラみたいなレンズが奥に見える以外は生身の時のままなのだが
体は金属、シルエットこそはなめらかな女性の体だが、まさにロボットみたいな銀色の体になってしまった
体を顔みたいに人口皮膚で作る事は保険の対象外らしく、もし体も人工皮膚にするには何千万ものお金がかかる
うちにそんなお金はないのでメグミは我慢した


2か月後には退院した。
3日後には学校にも行くことにした

機械の体になってから初めての制服
隠しても、隠さなくても体が機械なのにかわりはない
金属の肌は隠さず普段どうり登校した

クラスの何人かは病院にも来てくれてサイボーグになった事をし知ってるがやはり最初は気まずいものだった
しかしみんなは前とかわらず受け入れてくれた

ただ休んでた間の学力はおいつけず、元々上の中ぐらいだった成績は中の下ぐらいになってしまった

そして地域で有名な進学高はやめて今の高校にいったのである




ふと我にかえる、鏡の前でどれぐらい立ってたのだろうメグミは3年前を思い返していた

「そうだ!お風呂だった!」

続く・・・
393さささ:2010/11/08(月) 00:56:20 ID:zvy/0LH/
続き書いてみました
メグミのモデルはメタリックエンジェルなどです。
僕には絵心は皆無なのでどなたか挿絵やらかいて頂けたら嬉しいかぎりです

今回もおかしな点誤字脱字はご了承ください
394名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 02:32:10 ID:SwEO7Bf3
メグミがいる世界でもQ10のようなドラマがやってたり、
萌え文化の歴史に誉れ高きメイドロボHMX-12も語り継がれてるのでしょうか?
銃夢や攻殻は教師の世代かもしれませんね
395pinksaturn:2010/11/10(水) 10:01:54 ID:SPXjAet0
>391 もう歩けるよ〜ガシャン
恐るべき奇遇でこのシーンは、身につまされた。
実は10月29日に旅先で血球が減少する急病になって11日間入院し、<a href=http://pinksaturn.asks.jp/115565.html>絶対安静7日からの起き上がりを経験</a>した。
治ってもいまだに足が間接制御で動いている感じがして、借り物のようだ。
396名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 21:53:41 ID:6+v1g9VZ
>>393
乙です。
久しぶりに続編が楽しみなSSに出会えた。
397名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 18:26:49 ID:WqjHkpnm
>pinksaturn様
P1-865(他)の者です。いつもお世話になっています。
直リンク巧くいかないですね
> ttp://pinksaturn.asks.jp/115565.html
検索してみたけど自己免疫性血小板減少症か、類列疾病かな?
なんか難しい病気みたいだね。
紋きり見舞い文句しかないけど、お大事に、大丈夫心配無いって。
早く元気に、どんどんよくなーれ。

自分も脳挫傷、慢性硬膜下血腫に頭蓋骨頚椎圧迫骨折で数日彼岸彷徨ったけど、今は元気だよ。

>さささ様
お疲れ様です。
勢いでガンガン行って下さい。設定ストーリーで戸惑い鈍るより書き殴って、
あとから修正、校正したほうが満足出来るものになりますよ。
(自分のは棚に上げて傲慢な言動ですが)
398名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 19:16:19 ID:ke3Ehfp3
>>393GJ! ライバルがどうやってサイボーグになるのかも楽しみだ
399さささ:2010/11/12(金) 00:49:48 ID:TIqpM4dl
メグミ 2

「ふぁ〜今日も疲れた〜」

「あんた、ずーと寝てたじゃん!」
カナに突っ込まれる

すでに時間は放課後、生徒の半数は下校や部活動にでむいている
メグミもカナも一応家庭部には所属してはいるがその部はほとんど活動していない

「お腹すいた〜、ね〜マック行かない?」
「あ!いいね〜、新しいハンバーガー食べたいと思ってたんだ〜」

メグミとカナが盛り上がってる所に、ガラガラー
教室のドアが勢いよく開く

「メグミさん!ちょっとよろしくて!」
キョウカとその取り巻きだ
「メグミ〜お呼びだよ」
カナがだるそうにメグミにふる
「なに〜、今からマック行くんだけど〜」
メグミも気だるそうに返事をする

「遂にあなたと決着をつける日が来たわよ!」
「ハァ?」
「今から第2校舎の裏に来なさい!」
「ハァ〜」

しぶしぶ付き添う、どうせ断っても結果は同じになる事には変わりない


「ここでなにすんの?」
メグミが問う、ここ第2校舎は機械工学科の校舎、その校舎裏は屋外での大型の機械の起動実験などをする場所だ

ガション ガション
なにかがこちらに歩いてくる音がする

「さぁー、この軍事用歩兵ロボットと戦ってもらうわよ!」

校舎の向こうからロボットが歩いてくる、それはキョウカの横で停止した
高さは3m、首が無いような頭部にモノアイのカメラがついている自衛隊が使うロボットだ
キョウカの祖父の会社製で、
オリジナルは迷彩柄だが、このロボットはパープルとゴールドに塗装されている、恐らくキョウカの趣味だろう
さすがに火器や武器は搭載されてないようだがそれでも威圧感はある

「え?本気でいってんの?」
「キョウカ!シャレになんないって!」
400さささ:2010/11/12(金) 00:50:16 ID:TIqpM4dl
「うるさい!いずれは決着をつけなきゃいけないのよ!安心しなさい、メグミさんが壊れてもわが社で直してあげるから
さーぶっ潰しなさい!」

合図と同時にロボットはブーストをうならせてアッという間にメグミの目の前で攻撃のモーションをとる
ドゴン!

振り下ろされたロボットの拳が地面をえぐる

メグミは紙一重でそれをよける

メグミの体は戦闘用ではない、普通の生活が送れるぐらいの性能しかない
しかしもともと持っていた運動神経と空手を習ってた経験がある程度の戦闘能力をもたらしている
「え〜本気〜、もうしらないからね〜」

メグミは近くにあった鉄パイプを拾い構える
ロボットも上半身、下半身の順にメグミ側に体勢を整える

だが先にメグミの鉄パイプがロボットの膝にヒットする
ガーーン

しかし得にロボットに影響は見られない
「そんなパイプが私のロボットに効くわけないでしょう!さぁ今よ!」

「キャー!」
ロボットの左のパンチがメグミにヒットし、5mほど吹っ飛び近くの瓦礫の山に突っ込む

「メグミ大丈夫!?キョウカいい加減にしなよ!」
「大丈夫!大丈夫」
瓦礫の中から声が聞こえる、しかしメグミの服はやぶれて右腕は肩から千切れ潤滑油が流れていた

「キャー!メグミ腕・・・」
「安心なさいわが社が直すわよ!さぁーとどめよ!」

キョウカの合図とともにロボットが突進するメグミはそれをかわす、ロボットはそのまま瓦礫の中に突っ込み身動きが取れなくなっている

「動きずらいんだよね」
そういうとメグミは制服とソックスと靴を全て脱ぎ、見せパンと下に着ていたタイトなTシャツ姿になる
金属の肌がむき出しの姿だ
401さささ:2010/11/12(金) 00:50:54 ID:TIqpM4dl
目を閉じて浮かび上がるデスクトップ画面を操作する
【右腕接続解除】
視界に文字が浮かぶと破壊された右腕の肩口から外れて地面に落ちる

すでにロボットは体勢を直してこちらに体をむけ今にもとびかっかてきそうな勢いだ

「さぁ〜かかってきなさい!」
残った左腕の手のひらを上に向けて指をそろえて手招きをする
ロボットにそれが伝わったかどうかは解らないがこちらに突進してくる

メグミもロボットの方に走り出し、スライディングでロボットの股をぬく

その先にある鉄パイプを再び拾い反撃してきたロボットの肩の関節の隙間めがけて鉄パイプを刺しこみテコの原理で内側にひねり倒す
ロボットの勢いもあいまり肩関節から腕を破壊する

「これでお互い片腕どうしね」

「キー!わが社のロボットが!こうなれば奥の手よ!」

「そんなことさせないし!」
鉄パイプのフルスイングがロボットの頭にヒットする
ロボットの頭は付け根からはずれコードを何筋か残しぶらぶらとぶら下がる
プシュー 音とともにロボットは活動を停止した
「まだ奥の手あったのに!覚えてなさいよ!」

そういうとキョウカ達は去って行ってしまった。

【左腕接続解除】
ゴト!

メグミの左腕が地面に落ちる
最後の一撃が肩に相当な負荷をかけてしまったのだ

「両腕無いのはまずいな〜」

「メグミ大丈ばないよね・・・」

「キョウカ直してくれるっていったのに!まーいいや先生とこ行って請求書をまわそうと、
それより、えっと・・カナ服着させてもらっていい?」




「メグミちゃん!どうしたの!?両腕大破って!」

「いや〜ちょっと・・」
メグミがモゴモゴしてると
「理事長の孫にやられたんですよ!もうなにかとメグミを目の敵にして!」
カナがフォローする
402さささ:2010/11/12(金) 00:51:21 ID:TIqpM4dl
「孫ってキョウカちゃん?根はいい子なんだけどね〜」
「あれ?先生知ってるの?」
「ま〜ね〜、ヨシッと」
もともとあるスペアパーツを取り変えるだけの簡単な作業、そんなに手間はかからない

「どう?新しい腕は?」
ギュウン!ウィーン
メグミは手を握ったり開いたりする
「あれ?なんか変えました?」

「ちょっとね、また同じことあったらアレだから強化しといたよ」

「先生!よけいなこといいから〜!ま〜いいか」



変わってキョウカサイド

「くそー!悔しい!いつかギャフンと言わせてやるんだから!」

「キョウカさん私どもはここらへんで」
取り巻きの2人別方向に帰って行く

自宅まではそれほど遠くない、しかし普段なら迎えがあるのだが今日は歩きたい気分

「次はどうやって・・ブツブツ・・」
キョウカは考え事をすると周りが見えなくなる、それでよく家の中でも柱にぶつかったりするわけで、
道路では危険なので考え事をするのは気を付けていた

「・・・ブツブツ・・」

考え事をすると周りが見えない、たとえ目の前に階段があろうと・・・

「キャッ」

ドカ、ドゴ!グシャ!

階段を真っ逆さまに落ちた、しかもその先は道路
薄れる意識の中で最後に見えたのはトラックだった
「嘘でしょ・・」

ドンッ!



意識が戻ったのは病院の中、白衣を着た男が
「大丈夫ですか?キョウカ様?」
病院もキョウカの祖父の会社がからんでいる

全身が痛い、生きてるのが不思議なぐらいだ
それでも力を振り絞って

「わ、私を、・・サ、サイボーグにし・・て・・・・」

それだけを医者に伝えるとキョウカの心肺機能は停止した

403さささ:2010/11/12(金) 00:54:45 ID:TIqpM4dl
続きです。

ちょっとエロくもないしメカバレも半端ですいません

いずれ頑張ります。

今回もおかしな点誤字脱字はご了承ください
404名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 06:18:36 ID:SVvMmYXa
>>403
おお! とうとうライバルもサイボーグ化。
次回が楽しみです。
それと、ライバルが主人公に突っかかる理由も今後のストーリーで入れてみてはいかがでしょうか?
すみません。口出ししてしまい
405名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 20:16:22 ID:IVUvKJ8A
軍事用ロボットのイメージはロボコップ2でしょうか?
406さささ:2010/11/12(金) 22:43:11 ID:TIqpM4dl
アドバイスありがとうございます。

助言を頂けると助かります。
ただうまく僕がストーリーをつなげれればですが・・

ロボットのイメージはアイアンマン2の量産型ロボットです。
407名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 15:23:39 ID:BxqddWPR
キョウカの義体はどんなイメージだろう?
普段は生身っぽくてやるときはやるタイプかダークヒロインらしい黒か
あるいは単なるド派手か
408名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 22:13:56 ID:5CIRHLZT
最新最高の技術を注ぎ込んだハイエンドモデルを!

ということで現状で最も小型軽量化しつつも従来の型と同等の機能をもった○学生型ロリボディを。
409さささ:2010/11/13(土) 23:43:08 ID:BOv8cKhM
メグミ 3

「昨日は散々だったね、今日こそはマック行かない?」

「ごめ〜ん!今日は・・」

「あっ!そっか!今日は大事なあの日だ!」
カナは何かに気づきメグミの言葉を遮った

「ごめんね〜、あっ!もう行かなきゃ!お先!」
メグミは走って教室を出た

こんな時は機械の体は便利だ、特別早く走れるわけではないが疲れないので長距離も走り続けてられる
当たり前だが汗はかかない

家までダッシュで帰る、到着すると
プシューー
体内から水蒸気がでる、どこから出てるかは秘密だ

「ただいま!」
シーン・・誰もいないようだ
410さささ:2010/11/13(土) 23:43:48 ID:BOv8cKhM
部屋に入り制服をぬぐ、金属の体が空気に触れる

そしてこの日の為に創業100年近くのファッションビル『109』で買った服に手を通す

デニムのショートパンツにチェックのタイトなシャツ、その上にファー付きのベストを合わせる
そして頭には大き目のニット帽を被る

メグミの祖母の時代に流行ったファッションのリバイバルだ、

「急げ!急げ!」

小声で呟きながらメイクを直し、髪を丸アイロンで巻く
人工毛だが熱でクセはつく、もちろんカラーもできる

ローカットのブーツを履いて再び家から飛び出る
ショートパンツから覗く脚は金属の光沢

10分ほど走った辺りでようやく繁華街の駅に着く

「お待たせ!待った・・よね?」

「全然、メグミの事だから予定より遅くきたよ」
メグミより2歳年上の男性、
身長は178cm、一般的に見ればイケメンと言われる顔だ

「お腹すいてるでしょ?行こっか」
名前はコウヘイ、工学系の大学の2年生ながらサイボーグ産業会社の社員でもある、いわゆるできる男
そしてメグミの彼氏だ
普段は東京にいるのだが時間があると地元に帰ってくる

こじゃれたカフェで食事をする
「・・・でさーキョウカがアーだコーだ」

いつもメグミが喋りっぱなし、コウヘイは絶妙なタイミングで相槌を打つモノだから話しは終わらない
「久しぶりに会ってカフェにずっといるのもなんだからさ、そろそろ行かない?」

「あ!ごめん私喋りっぱなしだった!」

「いやいやそれはいいよ、メグミの話し聞いてると飽きないからさ」

会計を済ませ店をでる
411さささ:2010/11/13(土) 23:44:52 ID:BOv8cKhM
夜更けの街を手をつないで歩く、さすがに全身サイボーグに周りの視線は刺さる
しかしコウヘイは気にはしていない、もう付き合って1年になる

中学校は同じ、先輩と後輩
そしてメグミが機械の体になってからも変わらず接してくれた
コウヘイが先に別の進学校に行ってしまってからは会う事も少なくなってしまったが、
大学に進学したまたま東京から帰ってきた時に再開
そこから親密になり付き合うようになった


「あのさ〜、コウヘイ・・」
甘えたような口調で言う
「どうしたの?お腹へったの?」
「なんでだよ!今食べてたじゃん!・・違うよ〜・・」
「何?ん?」
「あのさ〜私・・Hできるようになったんだよ・・」

「お!そっか〜・・」
コウヘイの顔が赤くなる、しかし平然を保つのに必死だ
「Hしたいな・・」
412さささ:2010/11/13(土) 23:45:22 ID:BOv8cKhM
少し歩いたらラブホテルがある、
「よし」
コウヘイが意気込みを入れて入口に入る
部屋を選び出てきた鍵を受け取りエレベーターに乗る
カチカチと音がする部屋まで行き鍵を指して部屋に入る

ここまでは慣れている、別にメグミとコウヘイがラブホテルに行くのは初めてではない
Hができなくでも雰囲気だけでも味わう為に何度か行っている

そしてH以外の事は全てする、厳密に言うとそれ以上のこともする

普段のコウヘイは口数が少ないが頭も良く温厚でオシャレな男だが
機械や装置をみるとどうしても解体して隅々までくまなく調べたくなる

つまりそういう癖があるかどうかはわからないが、コウヘイには解体癖があるのだ

それはメグミにも同様だ、メグミの機械で造られた裸体を見るとどうしても我慢できず
頼みこんだ挙句、頭以外の体全てを解体してしまった事がある

最初は驚いたがメグミもHができない分これも形を変えたHだと思い受け入れた
それからは再開の度にメグミは解体され体中のメカをくまなくチェックされた

メグミにはM気がある、解体される度にコウヘイに隅々までチェックされ快楽をえるのだ

Hができるようになった今回は一体どんな解体ショーがまってるのかメグミは楽しみでしょうがなかった
413さささ:2010/11/13(土) 23:45:55 ID:BOv8cKhM
軽く談笑した後二人でお風呂に入る、そしてベッドへ
ここまでも慣れている

「で・・えっと・・」

コウヘイもメグミもここからは未知の世界、

コウヘイはパソコンをとりだす、この時代のパソコンは高さ8mm奥行20mm幅20mm小さな箱
そこからホログラムのキーボードが浮かび上がり、空間にモニターが浮かび上がる

コウヘイはパソコンとメグミを無線で繋ぐ
これでメグミの体の制御はコウヘイのモノ

「じゃー・・触るね・・」
「うん・・アッ!」

コウヘイの右手の指が人工のメグミの秘部に触れる
その刺激は電気信号になり機械の脊髄を通り、補助コンピューターを経由し
脳に実際の刺激となって伝わる

「あッだめ・・あっ!」

反射的にメグミの両手はコウヘイの腕を掴む
コウヘイは左手でパソコンのキーボードをたたく
414さささ:2010/11/13(土) 23:46:24 ID:BOv8cKhM
【右手接続解除】
【左手接続解除】

「あれ?」
メグミの視界に浮かぶと同時に両手の力がぬけ、メグミの両腕は肩から抜け落ちベッドに転がる

「これで邪魔できないね」
コウヘイが無邪気な少年のような笑みを浮かべる、
そして指をさらに奥へと入れる
「あ〜ああ〜」
メグミが抵抗しようにも両腕はベッドの上で意志を失い転がっている

「気持ちいい?」
コウヘイが聞くがメグミは応えない

コウヘイはメグミの中から指を抜き、転がってるメグミの腕を拾う
メグミの腕をパソコンを無線で繋ぐ

体から離れたメグミの腕の中指とひとさし指が意思なく動き出す

コウヘイはそれをメグミの秘部に押し当てる
「いや・・、自分の手でなんてぇ・・」
口では嫌がってるが人工性器は愛液をどんどん量産する
415さささ:2010/11/13(土) 23:46:54 ID:BOv8cKhM
ひとしきり前戯が終わったところでコウヘイのぺ○スを挿入する
「ん、、あ・・」

「あ!入ってくる・・あ、」
コウヘイは正常位で腰を振る
「あっあっあっ!」

メグミは頭が真っ白になる
コウヘイは体位を変える、メグミは頭と膝で体を支えお尻を高く突き出す

コウヘイはメグミの腰を掴み後ろから攻める

【腰部接続解除】

視界に文字が浮かぶ
「え?」
メグミは腰から外れ上半身がベッドに落ちる
コウヘイはメグミの下半身を攻め続ける
「アッアッアッあっ〜イクッ〜!」
下半身と上半身が離れても無線で快楽は伝わる

メグミがイクと同時にコウヘイも果てる

しかし果ててもなお営みとメグミの解体は終わる事はなかった




もはや解体されつくし頭部以外はただの機械の部品に成り果てたメグミ

生命維持が続く限りコウヘイの腕の中で頭だけを愛撫される
メグミのオリジナルは脳だけ、今の姿が一番本来のメグミの姿に近い




「今日はすごく楽しかったよ」
「また今度な」

そう言うとコウヘイはリニア電車で帰っていった
416さささ:2010/11/13(土) 23:47:29 ID:BOv8cKhM
数日後


「おはよ〜メグミ」
「おはよ〜カナ〜」

「そう言えば聞いた?キョウカがあの日からずっと休学してるんだって」
「なんで?最近平和な日々が続いてるな〜とは思ったけど」
「しらな〜い、メグミに負けたのがショックだったんじゃないの?」
キョウカが事故にあったのは伏せるあり、休学ということになっていた

ザワザワ

何やら廊下が騒がしい

ザワザワ

どんどん近づいてくる

ガララッ!

教室のドアが勢いよく開く
「メグミさん!ちょっとよろしくて!」
キョウカとその取り巻きだ

だがキョウカの姿は体操服の短パンにTシャツ
そこからでてる腕や脚は金色の機械に置き換わっていた
417さささ:2010/11/13(土) 23:54:02 ID:BOv8cKhM
続きです

今回はエロいんですけど問題ないですかね?

キョウカの体は成金な金色にしてみました
単なるド派手です
次回でもう少し掘ってみます

個人的に銃夢とかメタリックエンジェル
とかシリウスの痕とか魔境のシャナナに出てくる
顔は普通、体がメタリックか無機質な機械がツボです
418名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 01:02:57 ID:LmV0dnpZ
>顔は普通、体がメタリックか無機質な機械がツボです
いいですよね!
自分もこういうタイプのデザインが好きです
419名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 11:13:39 ID:GQcVkDt0
学園モノとサイボーグって銀魂の作者が書いたヤンキー物みたいだな
420名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:58:10 ID:uB0mW/9P
誰かカスタム少女なりキャラクターなんとか機なりでメグミとキョウカを画像化してくれないかな
421名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:31:16 ID:xGLTmlQt
そんぐらい自分でやれ。
422名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:57:52 ID:qwIxj8wC
Hシーンで萌えるものを書くのは難しい。
423名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:08:31 ID:a7zOi+Fc
直球のエロでなくてもサイボーグ版ToLoveるでいいでゲソ
424名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:11:38 ID:FMwkMAeM
積み重ねた世界観を完全に破壊するグロテスクHよりは、
無難な萌え、普通Hな展開だけ、みたいなのも許すよ。

今更、ヒロインが触手責めされて「ひぃぎゃぁあああ」とかじゃ周りが困惑するし。
425名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 20:31:29 ID:DXugRn7p
人の性癖だからなんとも言えんが、
コウヘイは解体のどんなところに萌えてるんだろうか。

嫌がるところを無理に解体するS性とか
中身をすべて開いて見せるM性とか
426名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 20:42:01 ID:ChUf3+ap
重さで体位で限られるし、力加減できてなかったらクマと戯れるぐらい危険そうだ
それに膣が人工物だとを思うとオナホに勝てるのだろうか?
427名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 21:02:19 ID:tZUvhn/c
イク瞬間にぎゅーっと抱きしめて大惨事。
428名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 01:06:13 ID:zg4S8Kfg
アシュレイ・ウッドがデザインした義体を希望する少女もいるんだろうか?
429アルファケンタウリに依存するコロニー:2010/11/29(月) 00:50:19 ID:533j0P8X
「カオルー! かーおーる!!」

 カオルの前には、数多の輝く星の光に照らされた、真っ白で平坦な地平の続く世界が広がっていた。
通信機からジリジリと響くノイズに交じって、上司のサイトウの声が聞こえた。

「あ、は〜い。サイトウさん」
「はーいじゃないわよバカ、ばかっ! とりあえず戻ってきなさい! あなたの総メンテするわよ!!」
「えー、でも私の仕事が途中…」
「しかもカオル!! あと45秒で『朝』よ!!」
「マジで!?」

 カオルが振り向けば、そこにはどこまでも高くそびえる一本の塔があった。
東京ドームほどの半径を持つ塔は、大地のように真っ白で、どこまでも無骨で飾り気のないソレを辿って見上げると、
塔はある高さ……途方もない高さ「球」を作り、途方もない半径はカオルの視点からはバレーボールに思えた。
カオルが両腕を掲げると『宇宙服』上腕に付けられた推進装置がボウ、と一瞬明るくなるり、その反動で彼女は垂直に飛び上がる。

「ごめんね、アルファ」

 無重力での慣性でゆっくりと上昇し続ける彼女の眼下で、近すぎることで大地の様だったものは、果てしなく広大な曲面に過ぎなくなった。
それはドーナツであり、ドーナツの中心……彼女の向かう「中心の球」から、6本の巨大な柱が均等に伸びてドーナツを貫いていた。
そしてドーナツの表面が波打ったかと思うと、白い大地は遮光率を切り替え『ガラス』に変わった。
ガラスの中には、町があった。森があった。湖があって…町があった。
そこに、日が注ぎ込む。人工太陽の光が、徐々に出力を上げ始める。

 ここは惑星アルファ・ケンタウリの軌道上、100万人規模のスペースコロニー。

「こちら宇宙間構造物技師カオル、センターAIどうぞ?」
『こちら都市コロニー管理センターAIアルファ・コンプレクス。どうぞ』
「ただいま中央区に帰還します。回収お願いします」
430アルファケンタウリに依存するコロニー:2010/11/29(月) 00:51:35 ID:533j0P8X

 エア・ハッチに酸素が満たされるのを待ちながら、天井あたりのスピーカと会話をする。
『しかしお嬢様のセリフ「ごめんね、アルファ」には萌えました。そこまで私の心配をしていただけるとは至極恐悦』
「いや、あんたじゃなくて都市機構だから、アルファ。しかし人工太陽が管理センターを兼ねるってどういうことなの」
『心ではなく体目当てですか。これは手厳しい。ところで私は都市コロニー管理センターAIアルf』
「あなたは口を挟まないで、ゲデヒトニス」
『はい、お嬢様』

 チン、とエレベータの到着音のようにエアロックの気圧調整の終了音が聞こえると、
こめかみに皺を寄せて眼鏡の鼻先を指で押さえているサイトウさんが扉の前で仁王立ちしていた。
「…いや、漫才を聞きに来たんじゃなくてね?」
「あたしなら大丈夫よ。別に太陽風の電磁波くらい」
「万が一があったらどうするのよ!? ちゃんと総点検しないと!!」
「え〜、あとでアルファと『TRPGパラノイア』して遊ぼうと思ったのにぃ」
『都市管理AIが、狂った都市管理AIを演じる。これほどに反面教師なゲームが存在するのでしょうか、市民』
「市民言うな。市民だけど。ほら、文句言わずにプロトコルに従う!」

 私みたいな『宙間作業用サイボーグ』は、磁気嵐などの強い影響だろうと受けないよう特殊加工がされている。
でも太陽風みたいな恒星規模のものは、たとえ水準レベルの物でも必ず点検を受けることが義務付けられている。ま、自然の脅威には過敏なくらいがいいってことね。
「しゃ〜ないなぁ。んじゃ、せめて『普段着』に換装させてよ」
「ちゃんと付き添いますからね!」
『お嬢様をよろしくお願いいたします、サイトウ様』

「それでは、只今より『カオル』様の宇宙観作業用サイボーグ体・大澤重工製GR−COLaの総点検プロトコルを開始します。
 メインエンジニア、サイトウと…」
「サブエンジニアのカオルでっす」
 サイボーグを総点検…すなわち解体するというのは、人を解体するということだ。
このとき必ず複数の技師の立会いが義務付けられる。この場合はサイトウさんと、私自身が免許持ちだね。
まあ、あれだよ。自分で自分を改造しようとして途中でヤバいことになってお陀仏なアホが、ほ〜んの少しだけいるらしいし?
431アルファケンタウリに依存するコロニー:2010/11/29(月) 00:52:34 ID:533j0P8X

「では生体部分の移し替えを行います。今回は標準の生命維持装置ではなく
 本人の生活用サイボーグ体、ニャイキ製SweetChocolateVol6.9を対象とします」
 やっぱサイボーグ体のネーミングって工業用と娯楽用で差が激しいなぁ。
「生体部品は標準型の頭部。以上の1点。小型生命維持装置の連続稼働時間は10分。換装時間は2分なので安全プロトコルレベル1で作業を行います」
 簡単にいえば、あまりにも生存時間がギリだったりするとオートメーション化された専用機のパラメタ調整とかうざったい状況が必要になる。
プロトコルレベル1はざっくり言えば『手移し』になるよ。MAXレベル10でアンパンマンの顔レベルで頑張る必要がある。速さ的な意味で。

「では、失礼します」
「わ〜い、もふ〜」
 そっと被せられた柔らかい作業用クッションの心地がすき。具体的には低反発マットレス的なもの。これ寝るときにいいのよね〜。
 サイトウさんが私の首筋をくすぐったくなる様な指の動きでハッチを探り出し、優しく首部の取り外し安全装置を解除してもらう。
「んしょ、んしょ」
あとは慣れたもので、 サイトウさんの頑張る可愛い声を聞きながら。

 プシュ。

低反発マットの優しい感触に身をゆだねて、何も考えず眠るように身…頭しかないけど…をゆだねてしまう。
せーかくには、ていしょうひもーどになって…ねむ…んにゅ〜♪

 ガシャコン…

「…顔、落としたでしょ」
 なんかホッペ痛いんですけど。
『あれは安全マットが無ければ最悪タンコブが出来るダイナミックな自由落下でした。
 アルファ・コンプレクスは市民の反逆的な兆候をばっちり記録しましたよ、サイトウさん』
「ううっ、ごめんなさい〜!!」
「謝ればよし!」
 ひれ伏すサイトウさん可愛いからナデナデしてあげた。
 人の命を扱う職業は誠実さが重要よね!
432名無しさん@ピンキー:2010/11/29(月) 18:18:32 ID:s6eSDio3
pink氏かな?
ダークなイメージから、ずいぶん明るいイメージになりましたね。

別の人だったらごめんなさい。
433名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 12:40:32 ID:CGeDQt8/
434名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 15:17:00 ID:423gWrpi
ちょっと書きこんでみる

「木星に行くのには生身の身体を捨てなければいけないというの?」
私がそう問いかけると、困った顔でその社員は言った。
「いえ、そうではなくて自我同一性保持さえされるのであれば、
知性を義体に移植したほうがローコストで済む、ということですよ」
「ちょっと待って・・・ たしかにそうだけれど、地球にもどってきた際に、
私の元の身体に戻れるという保証があって、会社は義体に私の知性だけを移せ、
そう言っているのよね?」
「はい、ですが生体をそのまま保管するわけではなく、地球帰還時に遺伝情報から
生体を再生し、知性を再移植する、というプロセスになります。
生を冷蔵庫にしまったままだと鮮度が薄れて腐るのは冷蔵庫でもよくありますよね?
保管コストも掛かりますから、生体をそのまま保管するのは社の方針じゃないそうです。
まあ、ようはあなたの言うとおりですね。ですが、あなたの身体は責任を持って処分させて
頂きますよ」
「人のからだをモノ扱いすることに、わたしは反感を抱いているのよ」
435名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 15:22:12 ID:423gWrpi
「落ち着いてくださいよ、確かに自分自身の身体だから愛着が沸くのは分かりますが、
木星圏で生身の人間が生きていくのにどれだけのコストが掛かるのかはよくご存知のはずでしょう?」
私は頭を抱えた。
「ちょっと待って、ちょっと待って・・・ いくら辞令とは言ってもね・・・」
「木星圏での経験は高評価されますし、地球帰還時の生体再生その他のプロセスは社が持ってくれますよ。
なにより、出世コースまっしぐらじゃないですか。
抵抗感はあるでしょうけれど、いい機会じゃないですか?」
436名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 11:30:17 ID:tWrsgbta
>>434-435

続編キボンヌ
437名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 19:50:27 ID:EcEJfB02
「確かにね。でもこの場合、自我複製分岐権を買うというのも一つの案じゃない?」
情報というものの性質の一つに、複製可能というものがある。
生体脳から情報を読み出す技術が確立されてからというもの、人格そして知性の複製が
行われるようになった。問題とされたのは、自我が2つに複製され、分かたれたその瞬間から
彼もしくは彼女は同一の存在ではなくなるということである。
知性体が持つ学習能力があるかぎり、彼もしくは彼女は変化し続けるのだから
同じものであり続けることはない。
自分自身のコピーを行った人々は、同じ自分であるはずなのに意見が分かれたり、
議論の結果衝突したり、果てには自分自身に憎しみを抱いて片割れを殺害するに至った人もいた。
438名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 19:56:53 ID:EcEJfB02
知性が情報として扱われるようになった時代、人格保持権と自我同一性保持権の
人権拡大が行われるようになった。
情報化された人格、そして記憶の改竄には本人の意思表示が必要であるとするのが人格保持権、
不幸の事故などにより身体が失われた場合、人格のバックアップから自己を復元した際に同一人物であるのが保証されるのが自我同一性保持権である。
「わたし」という存在を保証する権利とも言われた。
439名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 20:01:45 ID:EcEJfB02
具体例としては、「わたし」が自分の意思表示なく人格のコピーが行われ、
義体に封入された挙句に陵辱されたり、
肉便器として風俗街に設置されるなどの犯罪を防止するためのものである。

そのために、それぞれの個人を識別するためのユニークな管理IDが与えられている。
主体となる自我を分岐するためにはその管理IDをもう一つ買わなければならない。
440名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 20:11:34 ID:bjDnd6yr
C
441名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 01:03:08 ID:gH6SHMFd
>>431


でも顔落とすってものすごい重大インシデントなんじゃ…
絆創膏つけときゃ治る生身部分を打っただけで済んだから良かったものの
首の開口部が下になって落ちてたりしたら
ジョイント部分が歪んで制限時間内に繋ぎ直す事が出来なくて生命が危険に曝されたり
そこまでいかなくてもジョイント部分の清潔が保てなくて
重大な感染症を招いたりなんて事態が起こりそう
442名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 22:27:03 ID:IXHhUxcc
規制ウザイ
443名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 20:11:16 ID:a+ZHEcVq
「さささ」さんの『メグミ』はもう見れないのだろうか・・・
444さささ:2011/01/03(月) 10:58:18 ID:q1eCLPr6
メグミ 4


教室のドアが勢いよく開く
「メグミさん!ちょっとよろしくて!」
キョウカとその取り巻きだ

だがキョウカの姿は体操服の短パンにTシャツ
そこからでてる腕や脚は金色の機械に置き換わっていた


「はぁ?どうしたの?キョウカその体?」
金色に輝く体にメグミがつっこみをいれる

「ついに私も機械の体を手に入れたわ!
メグミさん!近々あなたとも決着をつけるわよ!」

機械でできた拳を突き立てながらキョウカが叫ぶ

「一体なんの決着だよ・・・」

「それでは私は体育の授業があるからメグミさん御機嫌よう。ホホホホホホ」


「キョウカがサイボーグになってた・・」
カナが呟く
「なにがあったんだろう?テンションは高かったけど・・・」


放課後


「カナバイバーイ!」
「メグミバイバーイ!」

自宅についたメグミは自己メンテの為にパソコンと接続する

モニターに
[自己メンテナンスを開始します・・・・・・・問題ありません]

[新しいプログラムがあります、更新しますか?]

「なんだろ?ダウンロードしとこっと」

サイボーグの人は定期的に自己メンテナンスをする
その際に新しい動作プログラムを更新したりする
445さささ:2011/01/03(月) 10:58:55 ID:q1eCLPr6
そしてメグミはご飯食べたり、テレビみたり、お風呂入ったりして時間をつぶして就寝した。



次の日

「おはよ〜・・」

「おはよー!あれ?メグミどうしたの?」
メグミのの様子がいつもと違うのでカナが訪ねた

「朝から調子悪くて・・・風邪かな〜?」

「サイボーグなのに風邪ひくの?」

「う〜ん?体の中は機械なんだけどな〜」

サイボーグだからもちろん風邪はひかない、
どうやら昨晩の更新プログラムにコンピューターウイルスが混ざってたようだ
しかしメグミにはそんな経験も知識もないので気づく事はない

「早退したら?」
カナがメグミを気遣う
「いや〜たぶんそこまでではないと思うから、なんとか雰囲気で乗り切るよ」

なんとか午前中の授業は乗り切った。そしてお昼休み

「調子どうよ?」
お昼ご飯を終えてカナが聞く
「う〜ん・・不調・・意味あるかわかんないけど保健室行ってみる」
「ついてく?」
「大丈夫、お昼休み終わっちゃうし」

メグミは教室をでて保健室に向かう
「あ〜なんかすごく暑い・・」
メグミはコンピュータウイルスによって意識も少しづつ侵されている

「なんか服着てらんない・・」
メグミは上着を脱ぎだす。普段なら羞恥心でそんなことはしない

「暑い・・暑い・・」
スカートも脱ぐ

ソックスも下着も・・
446さささ:2011/01/03(月) 10:59:36 ID:q1eCLPr6
遂には全裸となり甲冑のような銀色の機械の体がむき出しとなる

幸いここは特別教室が並ぶ校舎なので人気はいない、しかし

「あら〜メグミさん」
よりにもよって全裸のところをキョウカとでくわす。いつもの取り巻き達はいない

「まぁ!メグミさんどうなさったの?服を着てらっしゃらないじゃない!?」

「暑くって暑くって、エへへ・・」

「暑いからって・・これだから庶民は・・あれ?なんか確かに暑いわね」
コンピューターウイルスは通常の人には移らない
しかし、体を完全に機械化したキョウカには近づいただけで簡単にうつってしまった。

「暑い・・暑いわ・・」
キョウカも遂に服を脱ぎだした。

金色に輝く機械の体がむき出しとなる
メグミの中で変化したコンピューターウイルスは即効性のモノになっていた

「なんだか・・変な気分・・メグミさん、あなたいい体してますわね」
「そうかな〜エへへ、言ってもこの体は機械でつくりものなんだけど〜」
次の瞬間にキョウカは近くの無人の教室にメグミを押し倒した。

ガシャン

「なにすんの〜キョウカ〜へへへ〜」
「メグミさん・・私はずっとあなたにあこがれてたんですわ
あなたを手に入れたくて、めちゃくちゃに壊して私のモノにしたっかったんですのよ」

お互いに意識は混濁している
息荒くお互いの金属の肌をこすり合わせる

「メグミさんちょっと失礼」
キョウカの金属の指がメグミの秘部をなぞる
「あっ!キョウカやめて・・」

そしてキョウカはメグミの腕を掴むと力ずくで右腕を引きちぎった
「アレ〜腕が〜あとで直してよ〜」

意識が混濁してるメグミはあまり気にしてないようだが、
キョウカのサディスティックな部分が全開だ

「んは〜いいわよメグミさんそのかわり好きにさせて下さいね」

キョウカはメグミの左腕も引きちぎった
メグミは両肩口からコードや潤滑油や火花をちらしている
447さささ:2011/01/03(月) 11:00:08 ID:q1eCLPr6
キョウカはさらにメグミの秘部を刺激する
「あっ!あ〜!」

「さぁ〜メグミさん次はあなたの番よ」
「は〜い。でも両腕ともキョウカに壊されちゃってるけど」

「あらメグミさんその口はかざり?」

メグミはキョウカの秘部を舌を使ってなめた
「んふぅ〜、いいわメグミさん、もっとこうしたらやりやすくなるかしら」

そう言うとキョウカは目をつむり体を操作した。
カチッという音と共にキョウカの性器が外れた

「さ〜メグミさん私を気持ちよくさせて」

メグミは両足の金属の指でキョウカの性器を掴み口で愛撫した

「いいわ〜メグミさん」

興奮ししたキョウカはメグミの腹部に力いっぱい指を差し込み装甲を引きはがした
露わになったメグミの機械にキョウカは右手を差し込みかき混ぜた

「あっ!あっ!あぅあ〜、やめて、あっ、壊れる〜」

・・・・・


・・・・・
448さささ:2011/01/03(月) 11:01:00 ID:q1eCLPr6
それから幾分か時間が流れた

[再起動]
視界に文字が現れブーーンというモーター音が微かにする
目のレンズには特別教室の天井がうつる

「あれ?私なんでこんな所にいるんだろう?」
メグミの目が覚める、コンピューターウイルスの影響はもう残ってないようだ
しかしお昼休みあたりからの記憶はない

メグミは体を起こそうとした

ガチャ ガチャ
「あれ?体が起こせない」
449さささ:2011/01/03(月) 11:01:41 ID:q1eCLPr6
唯一動かせる首を起こしてメグミは自分の体を眺めた

衣服は一切身に着けておらず
両腕は肩から千切れ
腹部は開かれ
両足も右脚は太もも、左脚は股関節あたりで砕かれ千切られていた

「はぁ!?なに?なんで?」

周りを見渡すと目の前に自分の右足が転がっていた
その他にも周囲には右腕、左腕、左脚、その他腹部の機械や部品が散乱している
生命の維持に必要な機械類には被害は及んでないようだ

「なんで私バラバラなの?え?なんで?」

「目が覚めたかしら?」
聞き覚えのある声が聞こえる
「今、わが社の機械技術班が来ますからもう少しお待ちなさい」

特別教室の入り口にキョウカが立っていた。
教室にだれも近寄らないようにしていたみたいだ

キョウカはなぜか右腕が肘から千切れている

「あキョウカ!これなに?私どうなってんの?」


「コンピューターウイルスで錯乱して・・また今度ゆっくり話すわ・・」
キョウカは自分でしたことをなんとなく覚えている為、煙に巻いた

「キョウカは腕どうしたの?」

「あ・・ん〜・・メグミさんの・・」

「え?私?なに?」
メグミは体をもう一度見渡した
するとさっきは気づかなかったが性器に金色の機械の腕が手首までささっている
体全身の違和感で気が付かなかったがかなり深く入っている

「ちょ!なにこれ!?キョウカ抜いてよ!」

「ホホ、それはできないわメグミさん右腕が千切れた時に手が開いた状態でロックがかかってしまったんですわ」

「はぁ〜?そもそもなんでキョウカがこんなことしてるのよ?」

「ホホ・ホ・・それは〜・・・ん?
 あら?メグミさん機械技術班が到着したみたいよ」

「え!ホント!?   え?私キョウカの腕が入ったまま運ばれるの?  恥ずかし・・・死にたい・・・」



続く(といい)
450さささ:2011/01/03(月) 11:06:23 ID:q1eCLPr6
ご無沙汰です。

続き書いてみました。

方向性が少し変わってきちゃいましね・・すいません


僕一人だとわずかな力なので
どなたか別ストーリーとか挿絵とかかいて下さったら感激です。

相変わらずおかしな点、誤字脱字はご了承ください
451さささ:2011/01/03(月) 11:08:53 ID:q1eCLPr6
わ〜行きなり脱字が!

方向性が少し変わってきちゃいましね・・すいません

ではなく
[方向性が少し変わってきちゃいまたね・・すいません]

です。すいません
452さささ:2011/01/03(月) 11:09:58 ID:q1eCLPr6
方向性が少し変わってきちゃいましたね・・すいません
です・・・
453名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 23:39:59 ID:bQAf22lW
>420
作ってみたぞ。
ttp://sakurachan.dip.jp/up/upload.cgi?mode=dl&file=19416
某悪堕ちサイトさんの素材を若干加工してみた。
メグミ分しか作れてないが、キョウカ分もそのうち作ってみたい。
いろいろ作ってみてくれ。
454名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 23:40:59 ID:bQAf22lW
pass:cyborg
455さささ:2011/01/04(火) 07:32:57 ID:dzSqwduU
おお!すごい!
ありがとうございます!!
ところでサイボーグの体になるのとならないのがあるのはなんでなんですか?

あんまりパソコンくわしくないのですいません


ありがとうございます!
456453:2011/01/04(火) 08:53:02 ID:LZVQdnD+
>455
サイボーグの体にならないのは、体が服からはみ出してしまうため、変な絵になるのでそのままにしました。

>444-449
グッジョブ
新年から楽しませていただきました。
457さささ:2011/01/04(火) 23:34:39 ID:dzSqwduU
なるほど!

また新しいのもお作りになられたら是非拝見させてください!!
458さささ:2011/01/06(木) 00:14:23 ID:cY8P51FA
メグミ 5


最終的にはコンピューターウイルスは
コンピューターワクチンの開発により被害は拡大せずにすんだ

そもそもこのウイルスは全身、
即ち脳以外を脊髄レベルまで機械化した限られた条件下でしか発動しないウイルスだ

ウイルスの効果としては風邪のような嫌悪感から
神経を乗っ取られての体温の上昇を感じ
そこから意識が錯乱する

メグミはもともともっていたM気質がよりドMに

キョウカはもともともっていたゆがんだS気質がよりドSに

言わば酒に酔ったような状況になるのだ

そして頂点に達したら自然に消滅する
だれが作ったかはさだかではないが・・


ある日の学校

「キョウカオッス〜!」

「あらメグミさん御機嫌よう」
すれ違い様に挨拶をする

「・・・?あれ?メグミなんかあったの?」
いつもと違う様子の2人にカナが訪ねた

「別に〜」
笑みを浮かべながら煙に巻く

「あ〜!なんかあったんだ〜教えてよ〜!」

「だ〜め〜」

「も〜!」

あの日の事はとても言えない2人の秘密だ
459さささ:2011/01/06(木) 00:15:06 ID:cY8P51FA
そして放課後


「こんにちは〜先生〜」

「お!今日は時間どりだね、今日は先にお客さんだよ」
今日は定期メンテナンスの日だ、どうやら知り合いが来てるらしい
「え?誰?」

「御機嫌ようメグミさん」
金色の機械の体、キョウカだ
「あれ?キョウカ!なんで?あんたは自分の技術班があるんじゃないの?」

「そうよ、ちなみに先生もその中の一人、というか技術班の班長なのよ」

「キョウカちゃんは小さい頃から知ってるよ、それが行き成りサイボーグになっちゃうんだもん、びっくりしたよ」
先生はキョウカの祖父の企業の一員、
小さい頃からサイボーグに興味があったキョウカは
よく機械科やサイボーグを開発してる部署に遊びにきたりしていた
その頃からの顔みしりだ

「あ〜ら先生、私はいずれ体を機械化したいと小さい頃から言ってたじゃありませんか」

「ま〜そうだけど・・さ〜て定期メンテナンスを始めますか」

「は〜い」
そうしてメグミはメンテナンス室に入っていく

・・・・・

・・・・・

「殆ど異常無し、むしろ体は新品に近かったけど」
メンテナンスが終わり先生がメグミに告げる

「ははっ、こないだキョウカと派手にやっちゃって・・その時ほとんど体の部品交換したから・・」

「喧嘩?交換がきく体とはいえきをつけてよ〜」

「は〜い気をつけます!」

「ところで、キョウカちゃんがメンテナンス終わったら話しがあるって言ってたよ、103号室にいるから」

「キョウカが私に?なんだろう・・・?」
460さささ:2011/01/06(木) 00:15:35 ID:cY8P51FA
疑問を抱きながら103号室まで来る
ノックをして入る

「キョウカ〜入るよ〜」

「待ってたわメグミさん」
部屋に入ると天井からつるされたベルトに固定されたキョウカの生首が吊るされていた
頭部からは人工脊髄がぶら下がっている

「うわ!キョウカまだメンテナンス中?首だけって暇だよね〜」
慣れていても他人の生首状態はさすがに驚く

「いいえメグミさん、私はこの状態は好きだわ
決して生身では味わえな経験だわ」

生粋のサイボーグフェチ、体は別室で調整を受けている

「ところでメグミさん、あなたに話しがありますのよ」

「あ、そうだった、話しってなに?」

「来週の金曜日の夜8時半に一緒に着いて来て頂きたい場所がありますのよ」

「キョウカが私を誘ってんの?いつもの取り巻き達がいるじゃん」

「彼女達ではダメなんですわ、まだ詳しくは言えないのですが、どう?お付き合いしていただけるかしら?」

「んん〜・・?怪しい〜・・ま〜空いてはいるから付き合うよ」

「嬉しいですわメグミさん、では来週の金曜日の夜8時に半繁華街の大時計の所で待ってますわ」

「(キョウカに誘われるなんてなんだろう・・?)」


461さささ:2011/01/06(木) 00:16:08 ID:cY8P51FA
そして金曜日の夜8時半

一旦帰宅して着替えてから繁華街の大時計を目指す

大時計はこの地域の待ち合わせ場所でよく使われる場所だ

「ヤバい!遅れそう!!」
繁華街を全力で走る、やはり全身が機械のメグミはよく目立つ
タイトなモスグリーンのワンピースにショートパンツ
露出はやや高めだ

大時計まで来ると100m先からでも目立つような出で立ちでキョウカが待っていた
ピンクのフワッとしたミニワンピに黒いゆったりとしたストール、高いハイヒール
そして金色の機械の体

周り目線を一身に浴びていた

「お待たせ!!」

「メグミさん5分35秒の遅刻よ、私を待たせるなんてなかなかの度胸ね」

「ごめん!ごめん!ごめん!」

「ま〜いいわ!さーメグミさんいくわよ、着いて来て」

「は、はい!」

繁華街を2人のサイボーグ少女が歩く
1人でも目を引くのに2人だとザワつきは尋常じゃない

キョウカは快感に浸り
メグミは恥ずかしそうにしている

「キョウカどこまでいくの〜?」
不安そうにメグミが訪ねる

「もう少しですわ」

しだいにメインの通りから外れ、暗く少し怪しめな場所に辿りつく

「ここですわ!」

「なにここ・・・?」
目の前にあるのは古びた雑居ビル
462さささ:2011/01/06(木) 00:16:39 ID:cY8P51FA
「メグミさんいくわよ」
不安なメグミをよそにキョウカは雑居ビルのエレベーターのボタンを押した

チーンッ!エレベータに乗り込むボタンが地下3Fまである
外の作りの割に中は広いみたいだ、どうやら雑居ビル自体はカモフラージュらしい
キョウカはB3Fのボタンを押した

「ね〜キョウカ〜帰ろうよ〜」
メグミは不安でいっぱいだ

「メグミさん、とりあえず体験よ」

チーンッ!エレベータが到着する
ドアが開いたらそこには分厚いドアがあり、ドアの前には女性が椅子に座っている

「あれ!?」
メグミは驚いた、その女性はメグミやキョウカと同様に全身を機械化したサイボーグのようだ
細身のデニムに上半身はビキニブラのみ、とてもセクシーな出で立ちだ

「いらっしゃいませ、お2人ともサイボーグのようですね、どうぞ中へ」
その女性はそう言うと分厚いドアを開けた

ドアを開けるとそこにも全身を機械化した女性が立っていた、奥には更に分厚いドアがある

「いらっしゃいませ、それではお2人とも衣服を預かります」

「よろしくてよ」
キョウカはすんなり応えた

「いやいやいや!なんで脱ぐの?」
さすがにメグミは拒否をした

「あらメグミさん、今さら機械の体を晒すのに抵抗があるの?」
そう言いながらキョウカは服を脱ぎだす

「そういう問題じゃなくて、生身だろうが機械だろうが人前で裸にはなれないでしょ!」

「つべこべいってないで早くお脱ぎになって」

「え〜!!!ん〜・・・おりゃ〜!!」
やけくそになってメグミも服は全て脱いだ

「準備が整ったようですね、それではどうぞ」
そう言う女性はそこの部屋のドアを開けた

ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!

大音量の音楽が鳴り響く

「なにここ〜・・?」

「フフフ、メグミさんここはサイボーグのユートピアよ」

中には大勢の人々、そしてそこにいるすべての人がサイボーグだった


続く

463さささ:2011/01/06(木) 00:20:51 ID:cY8P51FA
続きです。

路線がだいぶ変わってきました。

この先どうなっちゃうかは僕もわかりません

どなたか助言を下さい!

おかしな点、誤字脱字はご了承ください
464名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 12:12:37 ID:sMzss+6Q
>>463
思うまま書き、思いっきり突っ走っていいと思うよ。
ここまで来て他者からアレコレ言われて変えて、結局つまらない
作品になったら、後悔すると思うんだが…
465名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 11:34:29 ID:m8RqT6C5
どういう環境がサイボーグの楽園なのかが問題ですな。
ヌーディストビーチ紛いのものが、サイボーグにとって楽しい物なのか、
ハーレムセックスクラブならいいのか。意外と難しい。

興奮ばかりじゃなくてリラックスの方向もあるかな。
466名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 14:40:07 ID:3kEZ1yZr
キョウカの事だから新党「機械化党」とか立ち上げて世の中に打って出るかも
467さささ:2011/01/13(木) 00:36:35 ID:afVE4eaj
メグミ 6




サイボーグのユートピア

それは体を機械化した者だけが入れる施設


全年齢が入れるような国営の施設もあるが、今メグミとキョウカがいるのは18歳以上でないと入れない私営の施設



もともとは機械化した人々の精神ケアや交流の場として国が作った施設だったが、
私営のモノは国営の施設に比べると年齢制限もあり、国営ではできないようなセクシャリティな施設になっている

ほとんどの私営の施設が非合法行為も行われ、言わばヤバい場所である


メグミとキョウカがいる施設、[クラブ・アンダーフロント]は他の施設に比べれは遥かに巨大なハコだ


ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!

音楽が鳴り響く

「キョウカなんかヤバそうなとこだよ…」
メグミはこういうクラブというモノには初めて来た

「メグミさんはこういうとこは初めてかしら?安心して周りの皆さんもみんなサイボーグ、
周りの目を気にせず思いっきり楽しんで」

「と言っても何をすればいいやら…」
メグミはずっと胸と股関を手で隠している

周りは確かにサイボーグの人ばっかり、
一心不乱に踊ってる人もいれば
ソファでタバコをふかしてる人
壁際で何やら怪しい事をやってる人

メグミにとっては初めて見るよう人種ばっかだ

「そもそもなんで服ぬぐのさ〜」

「サイボーグの体を晒してこそ初めて心から開放されるのよメグミさん」
「(なんか宗教じみてるような…)」

「なんか言ったかしらメグミさん?
あっ!そうだわ、ここの支配人を紹介いたしますわよ」

「え〜いいよ〜」
とりあえずメグミは拒否る

「つべこべ言わずついてきなさい」
468さささ:2011/01/13(木) 00:37:31 ID:afVE4eaj
「メグミさんはこういうとこは初めてかしら?安心して周りの皆さんもみんなサイボーグ、
周りの目を気にせず思いっきり楽しんで」

「と言っても何をすればいいやら…」
メグミはずっと胸と股関を手で隠している

周りは確かにサイボーグの人ばっかり、
一心不乱に踊ってる人もいれば
ソファでタバコをふかしてる人
壁際で何やら怪しい事をやってる人

メグミにとっては初めて見るよう人種ばっかだ

「そもそもなんで服ぬぐのさ〜」

「サイボーグの体を晒してこそ初めて心から開放されるのよメグミさん」
「(なんか宗教じみてるような…)」

「なんか言ったかしらメグミさん?
あっ!そうだわ、ここの支配人を紹介いたしますわよ」

「え〜いいよ〜」
とりあえずメグミは拒否る

「つべこべ言わずついてきなさい」


そう言われて、なすがままに奥の部屋に行く

部屋の中は数人の女性がいる

「ご機嫌よう、マダムさん」
キョウカはその部屋の大きい横長のソファに座っている女性に挨拶をした

「久しぶりね、キョウカ。
その横にいる子が前に言っていた…、え〜と…メグミてっ子ね」
とても綺麗な女性だ、そして全身が黒い金属製のサイボーグ

「あっ!はい!メグミです!よろしくお願いします!
とりあえず勢いで挨拶をした

「固くならないでメグミさん、ここはあなたのようなサイボーグは大歓迎よ、ゆっくり楽しんで」

「ありがとうございます〜!」
メグミは勢いでお礼も言った
469さささ:2011/01/13(木) 00:38:13 ID:afVE4eaj
「ここの事はこの子に聞いて」
マダムはそう言うと横にいたサイボーグの女性が前に出てきた

「よろしくメグミちゃん、私はスミレ」
スミレもとても綺麗な女性だ、体は銀色の金属でおおわれている

マダムに挨拶をして部屋をでた

「それではメグミさん私はあっちで踊ってるわ」

「えっ!キョウカそんな〜…」
メグミはまた一気に不安になった


「それじゃ、ここの説明をするわね」
不安そうなメグミにスミレが優しく語りかける

「お願いします〜!」
メグミも頼る気持ちで委ねた

「ここは[クラブ・アンダーフロント]
基本的にはサイボーグしか入れないのはわかってるわね?

[アンダーフロント]は大小様々なハコが隣接してる空間なの、
もともとは使われてない地下鉄を改造して造ったものだから全体はとても広いわ

ここはNo.5と言われるハコよ
全部でNo.12まであるわ

No.1〜8はサイボーグだけ
それ以外の所は普通の人も入れる場所もあるわ
それぞれのハコには支配人がいて、それぞれルールも違うわ」

「ルール?」

「そう、No.5の主なルールは衣服の着用は禁止、それと男性は入れないわ
場所によっては女性が入れない場所もあるから気をつけてね
なにか質問はあるかしら?」


「いや〜、わからない事がわからないというか〜…」

「そう、またなにかあったら聞いてね、私はこの部屋にいるから」
470さささ:2011/01/13(木) 00:38:52 ID:afVE4eaj
………


「キョウカどこ行ったんだろう…
言われれば周りは女の人しかいないな〜」
メグミは1人でNo.5の中を彷徨う

「こんばんは〜」

「こ、こんばんは〜…え〜と……」
同じ歳ぐらいの可愛い女の子に声をかけられる

「〇〇工業高校の人だよね〜?」

「はい!あなたは……?」

「やっぱりそうだ!私は△△商業高校のユウリ、いつも朝の通学途中にすれ違ってるんだよ」

「え!そうなの!私はメグミ、
朝にユウリちゃんのようなサイボーグの子にすれ違ってたかな〜?」

「はははっ、絶対気づかないよ!
私は普段はスカートの下は濃いタイツ履いて、
長袖に手袋つけて、制服の下はタートルネック着てて肌は見えないようにしてるから
サイボーグなのにいつも当たり前のような女子校生の格好をしてるメグミちゃんに憧れてたの」

「憧れるだなんて!!そんないいもんじゃないし!
ユウリちゃんはよくここ来るの?」

「18歳なってからそんなに経ってないから、よくまではいかないけど、ちょくちょくくるかな
メグミちゃんは?」

「いや〜実は…初めてなんだ〜右も左も…なにをしていいやら…」

「そうなんだ!だったら私が案内するよ!」

「え〜!助かる〜!」


ユウリは△△商業高校の3年生、中学ぐらいから体を全て機械化している
もともと大人しめの性格から普段は肌を見せるような格好はしない
メグミと同じような型の銀色の機械の体がユウリの体だ
471さささ:2011/01/13(木) 00:39:17 ID:afVE4eaj
………

「と、ま〜No.5は要するに音楽に合わせて踊るとこ、なんか人によってはHな事もしてたりするみたいだけど…
女の人だけだから安心だけど、裸だからレズっ気ある人も多いし…」

「へ〜、なるほど〜
でも、ま〜いきなり踊るって言ってもね〜…」

「だったら別のとこ行く?」

「別のとこ?」

「ついてきて」

促されるままにメグミはユウリについて行く
入り口とは別のドアに向かう、そこにはまた女性のサイボーグが立っている
そこで預けていた服を返して貰い、服を着てからNo.5を出る

「メグミちゃんこっち」
ドアを出たらそこは通路になっている

「広いんだね〜、凄いな〜」

通路には地下鉄だった頃の線路の後がある


「ついた!」

5分ぐらい歩いたら[10]と描いてあるゲートにたどり着く

「途中でいっぱい分岐点あったね」

「いっぱいハコがあるからね〜メグミちゃん初めてだし、迷わないでね」
ユウリはメグミに注意を促すとゲートを開ける


「ようこそ」

そこには大柄の男性のサイボーグが立っている
メグミとユウリを足から頭まで見定めると

「どうぞ」
と言って次のドアを開ける


中はかなり広い、中心は大きな金網で囲ってあり周囲には大勢の人がどよめいている

「レディース&ジェントルメン!

お待たせしました!

今夜こそチャンピオンを倒すイカレたヤツはあらわれるのか!」

甲高い声が場内に響きわたる

「さてチャンピオンの登場だ〜!!
472さささ:2011/01/13(木) 00:39:46 ID:afVE4eaj
只今25連勝

ミスターーアンドレー!」


「アンドレー!」
「ぶっ殺せー!」


金網の中に男性のサイボーグが出てくる
巨体から水蒸気を巻き上げている

それに合わせて周囲は興奮の熱が上がる


「対して相手は無名の新人…果たしてチャンピオンを打ち負かす事はできるのか!

ルーキーーー!キサラーー!」


金網の反対側からキサラと紹介された少女が出てくる

「帰れー!」
「引っ込めー!」

ブーイングの嵐し


「ここなんなの?」
メグミはユウリに訪ねる

「ここは地下格闘技場、非合法に体を改造したサイボーグどうしが戦い合うの
飛び道具以外はなんでもアリ
ギブアップか戦闘不能になるまで戦うの」


「また凄いとこ来ちゃったな〜…」
メグミはまた不安になる


続く
473さささ:2011/01/13(木) 00:44:23 ID:afVE4eaj
続きです

書き込みが一部ミスってすいません

自分で思うままに、なるほどありがとうございます!

自分でサイボーグのユートピアと書いて対して案もなく詰まっちゃいまして…


続きキョウカ サイドもご覧ください
474さささ:2011/01/13(木) 00:45:10 ID:afVE4eaj
メグミ 7



「ふ〜、あれから踊りっぱなしですわ」
ここはNo.5、メグミがユウリと別の場所に行ってしまってることをキョウカは気づいてない

「そう言えばメグミさんはどうなってますかしら…」

………

「見当たらないわね〜」
キョウカはNo.5の中を一回りするがメグミは見当たらない

「ま〜いいですわ、他の方でいいわ」
キョウカには何か目的があるみたいだ
そしてNo.5の中を物色する

「あら、あの子よさそうね」
キョウカの目線には同じ年ぐらいの1人の少女が脇のソファで座っている

「ちょっとあなた、よろしくて」
キョウカはその少女に話しかける

「え!?私ですか?」
急に喋りかけられた少女は戸惑う

「他に誰かいらっしゃるかしら、あなたよあなた、
あなた名前は?私はキョウカ」
高圧的な態度でその少女に話しかける

「え!チハル…です」
少し青みがかった金属の機械の体の少女、髪はお団子状に頭の上でまとめている
身長は低め、可愛らしい印象の少女だ
475名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 12:02:34 ID:n47eY8T8
>>473
お約束フラグバッキバキの展開でお願いします。
・アンドレ超いい人
・アンドレ圧倒的実力差で勝利orキサラの姑息な策略で敗北
・キサラは性格最悪のヒール
↑こんな感じでヨロ
476さささ:2011/01/14(金) 06:59:03 ID:nrLVILG+
メグミ 7



「ふ〜、あれから踊りっぱなしですわ」
ここはNo.5、メグミがユウリと別の場所に行ってしまってることをキョウカは気づいてない

「そう言えばメグミさんはどうなってますかしら…」

………

「見当たらないわね〜」
キョウカはNo.5の中を一回りするがメグミは見当たらない

「ま〜いいですわ、他の方でいいわ」
キョウカには何か目的があるみたいだ
そしてNo.5の中を物色する

「あら、あの子よさそうね」
キョウカの目線には同じ年ぐらいの1人の少女が脇のソファで座っている

「ちょっとあなた、よろしくて」
キョウカはその少女に話しかける

「え!?私ですか?」
急に喋りかけられた少女は戸惑う

「他に誰かいらっしゃるかしら、あなたよあなた、
あなた名前は?私はキョウカ」
高圧的な態度でその少女に話しかける

「え!チハル…です」
少し青みがかった金属の機械の体の少女、髪はお団子状に頭の上でまとめている
身長は低め、可愛らしい印象の少女だ
477さささ:2011/01/14(金) 06:59:33 ID:nrLVILG+
「チハルさんね、少しよろしいかしら」

「はい?なにを…?」
キョウカは有無を言わさずチハルを奥に連れ出す

「ここが丁度よさそうね」
奥に少し入り組んだ空間を見つける

「チハルさんそこに横になって頂きますか」

「え?なんでですか?そもそもあなた誰?」

「さっきもいったわ、私はキョウカ、心配しないで悪者ではないわ」
キョウカは説明をするがまるで説明になってない

「そういうことじゃなくて…ん?キョウカ…あの大企業の?○○工業高校の?」
チハルはなにか心当たりがあるようだ

「あら、私の事をご存じで?なら話しは早いわ、さ〜横になって」

「(私がた年上なのに…)」
チハルは□□大学の2年生、童顔なので少し若く見える

「なにかいったかしら?今から何があっても私が保障するわ、
さー私に身をゆだねて」
そういうと勢いに負けてチハルはその場に横になる

キョウカは自分の金色の金属に覆われた太もも付近に手をかざす

カシャ!ウィーン

キョウカの太ももが開き中から棒状の物を取り出す
それは男性のペニスのような形をしている
478さささ:2011/01/14(金) 07:00:02 ID:nrLVILG+
「え!何するんですか!?それ何?」
チハルはキョウカに訪ねる

「これはメカペ二ス、そして今からチハルさんあなたを犯すわ」

「(うわ〜…ストレート!)」
キョウカは全くじらさない、チハルはうすうす気づきながらも
わからないふりや嫌がるふりを演じてたが、
キョウカのこの言葉で全てをゆだねる事を決めた

と、チハルが覚悟を決める前にキョウカの左手の指はチハルの性器に深く食い込んでいた

「あッ!…」
チハルの口から吐息が漏れる

「いい声出しますわねチハルさん」
キョウカは自分の性器を取り外す、そしてそこにメカペニスを接続する

「さー、いきますわよ」
キョウカはチハルの性器にメカペニスを押し込む

「あっ!太い!キョウカさんダメ」
キョウカは激しく腰を振りながら、チハルのうなじ付近に右手を添える
右手の人差し指の先が割れ、細い糸状の端子が首筋からチハルの人工脊髄を侵食する

「あれ?体が動かない…」
チハルが自分の体の異変に気付く

「チハルさんの体の自由は私が頂きましたわ、安心して感覚までは奪ってないわ」
キョウカは更に腰を激しく動かす
チハルは全く抵抗できない

「あっ!……イク!あッう、あ〜」
あっという間にチハルはいってしまった

「チハルさんまだ終わらないですわ」
そう言うとキョウカはチハルの頭を両手で掴む
479さささ:2011/01/14(金) 07:01:04 ID:nrLVILG+
「え?」
抵抗もできないままキョウカによってチハルの頭は180度回転されそのまま上に引き抜かれる
ズルズルと頭に連なって濡れた質感の脊髄がその他のコードなどと一緒に引き抜かれる

「キョウカさんだめ、戻して、死んじゃう」

「大丈夫よ、チハルさんの体の形式は熟知してるわ、この程度では死なないわ」
キョウカはサイボーグマニア、大体の出回っているサイボーグの体の構造は熟知している

「もう体の自由は戻してありますわよ、と言っても体とは離れてますが」

「キョウカさん元にもどして〜」
チハルは濡れた質感の金属性の脊髄をウニョウニョ動かしながら哀願する

「大丈夫よ最後には元に戻しますわよ」
そうしてキョウカが意識を集中すると、頭の無いチハルの体がムクりと起き上がり動き出す

「さ〜チハルさん自分で自分を犯すのよ」
チハルの腕がチハル自身の脊髄を掴む 
そしてところどころ露出した人工の神経をチハル自身の指でなぞる

「!!!…ッあ……くぁ…!」
今までに感じたこともない快感が脊髄からダイレクトに脳に伝わる

「っ…死……ん…じゃう……あ…」

「いいわ、いい表情よ」
それをみたキョウカは元に戻した人工性器にメカペニスを突っ込みオナニーを始める

「あ…!も……戻し…て…」
途切れそうな意識を必死に保ちながらチハルはキョウカに哀願する

「わかったわ、チハルさん自分の体に戻して差し上げますわ」
チハルの体が両手でチハルの頭を抱えだす 
チハルがホッと安心したのもつかの間、頭はチハルの下半身の方に持ってかれる

「キョウカさん戻して、まだなにかするの?」

「ちゃんと体にもどしますわよ」
キョウカはチハルの体を更に操る
するとチハルの体はチハルの頭からぶら下がってる脊髄を自らの性器に押し込んだ

「かぁ………あ………」
チハルは秘部の快感と脊髄の直接の快感を二重に味わって気絶した


………

「はッ!」
チハルが目を覚ました、ほんの5分ぐらいの時間だ

「チハルさんよかったわよ、また機会があったらよろしくですわ、さてメグミさんを探しに行きましょうかしら」
そしてキョウカはNo.5を後にした


続く
480さささ:2011/01/14(金) 07:04:51 ID:nrLVILG+
キョウカサイドです。

連続で投稿できる数が限られていることを知らず、
途中で途切れてしまったんで
また最初から書き込みさせて頂きました。
すいません

481名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 07:44:17 ID:YmKqFWY0
サイボーグならではのプレイがイイ
キョウカGJ
482さささ:2011/01/20(木) 00:38:01 ID:jRXyIMpm
>>453さんにつくって頂いたものや拾った画像などをもとに
挿絵付きの『メグミ』のブログを作ってみました。

もし著作やなんらかの法に触れることや
なにかしら不快な思いをされたら教えて下さい、
すぐ消去するので


http://sasasacyborg.seesaa.net/?1295450991

いろいろもともとの文章と絵があってないかもしれないですが
そこは僕の技術不足です。申し訳ありません
483名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 01:38:21 ID:cEMz83r1
おつGJ
484名無しさん@ピンキー:2011/01/20(木) 07:12:57 ID:xbvGlTJF
>>482
とてもGJ
見た感じですと、けっこうなんとか機を使いこなしている思えて、光栄に思います。
下のサイトさんから持ってきたもので、他にもいろいろとパーツがあります。
サイボーグものはちょっと少ないですが
ttp://akuotinantoka328.blog56.fc2.com/
サイトには、パーツの作り方が載ってますので、探して作ってみるのも良いかもしれません。

キョウカ用パーツは金曜日か土曜日にあげれると思います。

今後もどんどん作ってもらえるとありがたいです。
485さささ:2011/01/21(金) 00:08:30 ID:jRXyIMpm
>>484
ありがとうございます!

お見苦しいブログになると思いますが続けてみます!

キョウカパーツも楽しみにしてます

p.sどうやっても男性キャラがつくれないです
486名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 19:00:39 ID:ZQk3yclC
赤いジェイムスン型少女なんてダメか?
しゃべるときだけボックス型ボディから薄型モニタが出てきてそこに顔が表示されて表情を見せるとか
487名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 10:18:52 ID:g5RpEBme
ダメって事は無いと思う
でも個人的には顔が無い(立体映像)ってのはちと萌えにくいかなとw
首から上だけは残ってるが首から下は人間の形してないとかなら萌えるかな
488名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 22:29:18 ID:28E46tXF
最初は男女兼用の安物の義体でたまに会うごとに豪華になっていく娘とか
489名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 02:11:51 ID:zQLsCqjP
最後は小林幸子的とんでもない事に?
490名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 02:51:25 ID:8ooIUuEg
なんか、他人の死体からパーツを漁る(そして自分に装着する)サイバーグールを連想した。
491名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 14:12:08 ID:JMlxW1ip
ド貧乏のサイボーグが、解体屋にバイトに潜り込む。
仕事の傍ら、スクラップ部品を自分のと交換して、なんとか生きていく。

いつのまにかスキルが上がって修理のプロになり、
業界でもバカにならない規模に。

でも本人はがんとして中古部品以外使わない。
492名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 16:24:53 ID:C8htE5jh
娘とは違うけど、中古パーツを扱う店の話とか読んでみたい
493名無しさん@ピンキー:2011/01/24(月) 18:43:59 ID:JMlxW1ip
肩のモータの減ったブラシを交換するときに両手両足の電源遮断しちゃって、
悲しそうに助けを呼ぶドジっ娘。

気づかれたのは、月曜日。
朝に仕事に出てこなかったかららしい。
494名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 01:50:30 ID:CzziC2Y8
「四肢着脱」(3-73)を思い出したw
495名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 17:57:57 ID:8jMr1Fje
サイボーグ医を開業している姉と
中古パーツ販売屋の妹
サイボーグ修理工場を開いている末の弟

この3件が収まっている長屋風の家。

入り口は別だが、裏側はひとつの3人の自宅である。
496名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 20:04:20 ID:d/SeRQkg
サイボーグ医の所へおずおずと入っていく一人のサイボーグ娘。

そのまま治療されて帰ってくるか、
中古部品になって、店頭に並ぶか、
強化改造されて出てくるか

それはだれにもわからない。

497名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 00:43:05 ID:Is6erdWk
サイボーグ娘は生命維持装置のメンテや再チューンなどを施された
そのついでに転職のために形状・機能の違う体になって出てきた
前の体のパーツはリファインされて中古パーツとして店頭に並ぶ

とか
498名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:23:42 ID:05ceH/+s
サイバーパーツが実現したら、絶対ケータイやMP3を内蔵しようとするマニアが出てきそうだ
499名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:53:57 ID:6FlK2BYo
頭に端末埋め込んで視野にAR表示やる
500名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 09:24:00 ID:IaFNXEPV
「ドクター。なんでアタシのお古のパーツ、あんなに高く売ってるんですか?」
「需要と供給」
「だって、あんな中古、いくらでもあるじゃないですか。
そもそも、楽に新品が買える値段ですよ」
「お前の素体のオリジナルは何処だ」
「脳と顔面。後、子宮と肝臓の一部は残っています」
「だからだ」
「?」
「交換しても、美少女の使っていた下半身は、男には貴重品なのだ」
「わかりませんよ〜」
「いいから股を開け。
新品が、ちゃんと融着しているか試してやる」
「あん!どくたぁ。
そんなに強く、指を入れないで下さい」
「フン。潤滑液の分泌も問題ない
入れるぞ」
「モウ。せっかく新調したのに、すぐに中古にしちゃうんだから……」



とか……
ブルセラ、ブルセラwww
501名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 13:04:32 ID:dPHwzDHf
そのお古のパーツ売ってる店おしえれ。行ってくる。
502名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 22:47:31 ID:EddFAv1l
>501
たしか、三月兎のビルの8階だった。
503とあるビルの8階にて 1/12:2011/02/13(日) 23:29:00 ID:IL5aqqTJ
>>500-502
何か変な方向になりましたが、ご容赦くだされたく。


 ***


 アキハバラがオシャレ系の店舗で侵食され始めたのは、いつ頃のことだっただろうか。

 駅前デパートがatreに変わり、建て直されたラジオ会館にはかつて入居していたテナントが
一つも戻ってはこず、100円ショップの類は全て姿を消した。

 道を行く人々も装いも、いわゆるアキバ系から原宿系へと移っていった。

 そんな時代の流れの中にあっても、長年の間にこの土地に染み込んだ妄執は、そう簡単に
消え去ってしまうものではないようで、立ち並ぶ華麗なビルの隙間のそこここに、アキバ独特の
雰囲気を醸す怪しげな店が細々と営業を続けている。淘汰の末に生き残っただけあって、他の
土地では決して見ることができない、限りなく特異な性格を持った店々が。


 ***


 中央通りの信号を一つ越えた路地裏の、ビルとビルに挟まれた幅2メートル程の細い道。
道の両脇に立てられた網ラックには、質素なパッケージに包まれた商品が無数にぶら下がって
いる。

 気泡アリB級品義眼 (ヘイゼル) \30,360
 補修用人工皮膚 (Y28%/M16%) 30cmx45cm \580
 生セルバッテリー 24V 8.0Ah \18,226
 ………
 ……
 …

 第二次世界大戦後の真空管ラジオから始まって、家電製品、アマチュア無線、マイコン、
家庭用ゲーム機と、この街には常に先端テクノロジーに属する商品が集まって来た。

 そして今、この街の商品で主流を占めるテクノロジーと言えば、「義体」。
504とあるビルの8階にて 2/12:2011/02/13(日) 23:33:24 ID:IL5aqqTJ
 このビルには地階から8階まで、義体に関する商品を扱う店が集まっている。義体メーカーの
正規品だけでなく、平行輸入品や中古品の豊富な在庫。一山いくらのジャンク品の中には、
シリアル番号が書かれていたと思しき箇所を削り取った跡が見て取れる物さえある。

 そんな商品の合間をぬって、狭苦しい店内の奥へと進んでいく。一人乗ったらもう一杯という
感じのエレベータにカートと共に乗り込んで、辿り着いたビルの最上階。

 8階にあるその店の前には、通路の殆どを占領して大きな立て看板が置かれていた。看板には
羽飾りのついた緑色の帽子と同色の服をまとった小さな男の子の絵が描かれている。悪戯好きな
天使のキャラは、この店の主の性格そのものだと言われている。

 怪しげな店が多いこの街でも、「濃さ」で言えば5指に入るだろうというのが、マニアの間での
もっぱらの噂。

「いらっしゃいませ〜」

 店内に入るなり、典型的なメイド服の少女が声をかけてくる。くりっとした大きな目と笑みを
絶やさない口元が印象的なその顔は、こんな店には不釣合いな程に愛らしい。いや、この顔が
あるからこそ、この店の商売が成り立つのだろうけれど。

 メイド服の袖や裾からすらりと伸びた手足。そのハリのある艶やかな肌が、地階の店頭に並んで
いた商品と同類とはとても思えない。一見したところでは、この少女は、ごく普通のどこにでもいる
女の子以外の何者でもない。

 でも僕は知っている。

 店舗紹介に載せられた義体番号から検索できる公開情報では、脳と顔面、子宮、肝臓の一部以外
は、全て造り物のはず。義体技術が進んだ今でも、全身が機械というケースはそんなに多くはない。

505とあるビルの8階にて 3/12:2011/02/13(日) 23:38:06 ID:IL5aqqTJ
 この店に来た目的は決まっている。けれどこの娘を前にして、その目的をストレートに切り出す
のは躊躇われた。切り出す頃合を見計らいながら、中古パーツを買いに来た普通の客のふりをして、
棚に並んでいる商品を適当に見て回っていく。

「何をお探しですか?」

 気がつくと少女が隣に立っていた。ニコニコと無邪気に微笑むその顔さえ、後ろめたい気持ちを
隠し持つ身ににとっては、心の内を見透かされているように感じられる。

 実際、1日に何人もの客を見ている目からすれば、何にも手を触れることもなく、分類にも無頓着
に目を彷徨わせている様子は、ここにある商品に関心なんか無いことは明らかなのかも。

「え、えーと、あの、その……」

 言葉にすればたった数語ですむ用件を口に出せず、少女と目を合わせることもできず、その場に
立ち尽くす。

「お客様、限定サービスをお望みでしたこちらへどうぞ」
「え〜!? ドクター、なんで分かるんですかぁ〜??」

 ……どうやら少女の方は素で分かっていなかったらしい。

  声をかけてきたのは、この店の主。ドクターと呼ばれている通り、義体医師の資格を持って
いる。義体化が極めて困難なケースのみを扱い、法外な謝礼を要求するのだとか、この店を
やっているのは趣味に過ぎないのだとか。マニアの好みそうな怪しげな背景の持ち主だ。まあ、
これも単なる噂でしかないけれど。

 「あ……はい。お願いします」

506とあるビルの8階にて 4/12:2011/02/13(日) 23:41:59 ID:IL5aqqTJ
 こうまで図星をさされては逃げようもなく、観念して店主の言葉を肯定する。さすがに少女と
目を合わせるのは躊躇われたけれど、ちらっと盗み見た彼女の顔は見間違いようもなく赤く
染まっていた。顔面が生身というのは本当らしい。


 ***


 狭いフロアを二つに仕切る壁の向こう側は、この店の目玉商品である限定サービスだけを扱う
異空間だった。中央には診療用のベッドが一つ。左右に置かれたサイドテーブルの上には様々な
器具や部品が並んでいる。

「では、こちらにご記入を」

 この雰囲気の中でも、店の主はビジネスライクに事を進めていく。サイドテーブルの空いた
スペースに差し出された書類を置き、記入欄を埋めていく。

 書類を書かされる理由は……。

 中古品を売るためでもなく、高額商品を分割払いで買うためでもなく。あの少女の身体の一部を
一晩借り受けるため。機械でできた身体を持つ彼女がいて初めて成り立つ「限定サービス」だ。
それが、この店が「濃い」といわれる所以なのだ。

「あれ、ここ年齢を書く欄じゃないですよ?」

 書類を覗き込んでいた少女が声をあげた。店主に代わり、書かれた内容が正しいかどうかを確認
するのも彼女の役目なのだろうか。怪訝そうな表情を浮かべて、書類と僕の顔とを交互に見比べて
いる。ため息を一つついてから、その欄の文字の上に振り仮名を書き添える。

507とあるビルの8階にて 5/12:2011/02/13(日) 23:45:43 ID:IL5aqqTJ
 いそ はじめ
 五十 一

 小学校にあがって、自分の名前を漢字で書けるようになって以来、何度同じ事を繰り返してきた
だろう。自分自身では、もう間違われることを何とも思わなくなったけれど、間違えた方のリアクション
に付き合うのは未だに気疲れする。

 少女は、書き加えられた文字を目にして、目を丸くする。そして何か言いかけそうになった瞬間。

 ごんと小さな音がした。

「ドクター、痛いですぅ〜」
「失言の報いだ」
「え〜、だって、だって、これはどう見ても……」
「年齢のはずは無い」

 頭を押さえて涙目の少女の言葉を、言下に切り捨てる冷徹な店主の声。

 まあ確かに。いくら老け顔だとしても、三十以上も年上に見える、なんて普通は無いよなあ。

「ご記入内容はこれでよろしいですね?」

 結局、店主が書類に目を通して、記入内容を確認する。

「はい。よろしくお願いします」
「ドクター、ご希望の部位はどこですか? 腕? 脚? それとも胸?」

 名前欄に気を取られていたためか、貸し出す部位は確認していなかったらしい。書類は既に店主
の手の中にあり、少女が立っている位置からは見ることができなくなっている。

「下半身」

 素っ気無い一言が返される。

508とあるビルの8階にて 6/12:2011/02/13(日) 23:48:55 ID:IL5aqqTJ
「はい。下半身ですね……って……え〜〜っ!?」

 確かに書類には様々な部位に混じって「下半身」という選択肢が載っていたし、この店に来た
目的は正にそれなのだし、そもそもこんな大きなカートを引きずって歩いている理由はそれ以外に
無いのだし。

 ……そんなに驚かれるくらい珍しいのか……orz

 少女の様子はと言えば、口元に手を当てて、目をまん丸に見開いて、顔は真っ赤を通り越して
湯気が立ち上がりそうなくらい。漫画でも、ここまで見事な驚きと恥じらいの表現は、滅多にお目に
かかれるものじゃない。


 ***


 気まずい雰囲気のを破ったのも、冷静な店主の声だった。

「では、一晩、下半身をお貸しします。破損・紛失の際には実費賠償となりますのでご注意
ください。何らかの事由で汚損した場合は、お客様負負担で洗浄・消毒をお願いします。なお、
生体箇所は除装いたしますので悪しからず。さあ、緋乃子、こっちへ」

 通り一遍の警句を口にして、少女の名前と思しき名前を呼ぶ。

「……はい」

 少女は俯いたままベッドに歩み寄る。表情は読み取れなくても、上ずった声色やふらつく足元が、
少女の内心の動揺を物語っている。店主は既にサイドテーブルから器具を取り上げて、解体作業に
入る準備を淡々と進めている。

 機械が詰まった造り物の身体とはいえ、目の前で、彼女の身体が分断される。そしてそれを家に
持ち帰る。

 そう思っただけで、背筋をぞくりと快感が這い上がった。

509とあるビルの8階にて 7/12:2011/02/13(日) 23:53:15 ID:IL5aqqTJ
 ***


 服を着たままで解体作業を進められるはずがなく、ベッドの脇に立った少女は、ちらちらと僕の
方を窺いながらメイド服を脱いでいく。

 腕の付け根。
 脚の付け根。
 胸の周り。
 お腹の周り。

 身体を覆う布が無くなっていくにつれて、今まで隠されていた人工皮膚の分割線が露になっていく。
最後に外したチョーカーの下にも、くっきりとした分轄線が見えている。胸元と股間をそれぞれの手で
覆って立っている彼女の姿は、人間のそれであると同時にロボットのそれでもある。公開情報の通り、
外から見える範囲では、彼女の身体の全てが造り物だった。

 しばらくそうしてから、店主の視線に促されて、少女はベッドの上に横になった。両手と両足を
伸ばした状態で枷を嵌められて、もう彼女には身体を隠す術は無い。

「緋乃子、ハッチを開けて」
「はい、ドクター……」

 店に入った時に聞いた元気さからは想像も付かないほどの弱々しい、消え入りそうな声。面識の
無い相手に裸体を晒すのと、身体の中の機械を晒すのと。彼女にとって、どちらが辛いことなの
だろう?

 かちりという小さな金属音と共に、彼女のお腹の分轄線に沿ってメンテナンス用のハッチが開く。
鈍色の光を放つ機械の中央に収められた、唯一つ透明なガラス様の物でできた丸いケース。微かに
濁った液体で満たされたそのケースの中に、ピンク色の何かが見えた。

 身体の内に隠れていた、数少ない彼女の生身の部分。

510とあるビルの8階にて 8/12:2011/02/13(日) 23:56:41 ID:IL5aqqTJ
 多分、彼女の脳もまた、同じようなケースの中に収められている。彼女自身と言える生身の部分は
全部を合わせても数kgにも満たないはずだ。外見は元と変わらなくても、こんなケースの中に収められて
生きていくのは、どんな気持ちなんだろう。

「あ……んんッ……」

 店主の手が彼女の身体の中を弄るたびに、少女が小さな呻き声をあげる。彼女の身体は、中の
機械にまで感覚があるのだろうか? そんな仕様になっている義体なんて聞いたことが無い。これは
店主の趣味なのか、それとも大金を払う客へのサービスなのだろうか?

 少女の赤く染まった頬の上を、いく筋かの汗が滴り落ちていく。吐く息の甘い香りがここまで漂って
くるような気さえする。お腹の中の機械を目の前で見ていてさえ、これは快感に酔いしれる少女
以外の何者でもない。限りなく精巧に作られて膨大なデータを与えられたロボットでも、CG技術の
粋を凝らして制作された3D映像でも、この存在感には遠く及ばない。

「ん……ふ……ぅ……」

 少女のトロンとした目が見つめているのは、店主の手の中にあるケース。身体から取り出されても
なお、培養液の中で生きている少女の一部。彼女が確かに『少女』であることを証明する部分。
もしも何かの手違いで、除装されないまま貸し出され戻ってこなかったら……。

 ケースを見つめる視線から何を読み取ったのか、店主は僅かに眉を寄せ、ケースを傍らの機械に
取り付けた。かちりと鍵を掛けるその音で、邪な妄想が破られる。

 自分の性癖の対象が機械の身体にあるのは間違いない。だからといって、純粋な機械に萌えは
無い。どれほど良くできていても、ロボットには欲情しない。生身の身体を機械に変え、なおかつ心を
保ち続けている。そんな『サイボーグ』こそが理想の相手。

 生身の箇所を除装すると言われたのを至極尤もと思いながらも、心の底では納得していないの
かもしれない。こんな形の取引ではなくて、素の彼女と縁を結ぶことができたなら……。

511とあるビルの8階にて 9/12:2011/02/13(日) 23:59:31 ID:IL5aqqTJ
「お客様、手を貸していただけますが?」

 店主の声で妄想が再び破られた。既に彼女の両脚は付け根から外されて、何本かのケーブルで
繋がっているだけの状態だった。固定用のネジ穴が等間隔に空いている鉛色の人工骨。ジョイントを
外されてだらりと伸びきった人工筋肉。いく本ものチューブの端に取り付けられたバルブから僅かに
漏れ出た冷却液や潤滑液が、シーツをカラフルに染めている。

 機械仕掛けの脚の重量は20kgくらいあるはずだ。筋肉質とは程遠い店主一人で運ぶには少し
ばかり荷が重い代物には違いない。まあ、これもサービスを兼ねてということで、拒む客はいない
だろう。

「では、いきますよ?」
「む……ん……」

 残ったケーブルも外されて、脚は完全に少女の身体とは別個の存在になった。2人がかりでも
まだ重い少女の脚。店先で見た通りの艶やかな肌は、電力の補給を失って温かみを失いつつ
あった。それでもなお、吸い付くようなもち肌の手触りも、握る手に合わせて適度な弾力で押し
返してくる筋肉の柔らかさも、造り物とは思えない程の心地よさを与えてくれる。できることなら、
いつまでも触っていたい。

 そんな願いが叶う訳もなく、店主に促されるまま、サイドテーブルの空きスペースに両足を揃え
て並べ置く。両脚を失った少女の姿は、意外な程に小さく見えた。枷の束縛が無くなって自由に
なった脚の付け根の部分が、股間を隠そうとするかのように悶えている。

「緋乃子、無意味だからやめなさい」
「でも、ドクター……」

 精一杯の努力を無意味と決め付けられて、不服そうな少女の声。貸し出されたその先で、どんな
扱いを受けるかも分からない。それでも自分の身体に付いている限り、羞恥心の対象から外れる
ことはないのだろうか。

512とあるビルの8階にて 10/12:2011/02/14(月) 00:03:42 ID:IL5aqqTJ
「下半身のデバイスを取り外して。電源はそのままで」

 少女の気持ちを気遣う様子もなく、ハッチの中の機械にコードを繋ぎ、モニターに映し出される
グラフを睨んでいる。目を閉じた少女が何か呟くたびに、グラフが一つずつゼロのラインへと落ちて
いく。全てがゼロのラインに集ったのを確認し、店主は大型の電動ドライバーを取り上げた。

「やっ……ん……ドクター……もっ……と、優しく……」

 店主がハッチの中へドライバーの先端を突っ込むと、また少女が呻き声をあげて懇願する。

「……くっ……う…ん……あぁ……ぁ……」

 ドライバーのモーターが唸りを上げ、下半身を繋ぎ止めている太いボルトが外される度に、身悶えと
共に嬌声が彼女の口から漏れて出る。サイドテーブルに置かれるボルトの本数が増えるにつれて、
少女の上半身と下半身の動きがちぐはぐになっていく。

「これで最後だ。緋乃子、接合部が傷つくから、動かないように」
「はぁ……はぁ……ハ……イ……、ドクター……」

 荒い息遣いの中、呂律の回らなくなった口調で少女が答える。人工筋肉も人工骨も、接合を全て
外されて支えを失った下半身。不用意に動けば、予期しない部分が接触して傷つくこともあるのだろう。
両手でシーツを握り締め、唇を噛み締めて耐える構えをする少女。店主の手が、ぐいぐいとハッチの
開口部の奥深くへとドライバーを押し込んでいく。

「あ、……あああぁぁぁぁッ!!」

 噛み締めた唇の奥から絶叫が漏れ、それでも下半身は僅かに揺れただけだった。

「うむ。よく耐えたな、緋乃子」
「…はぁ……はぁ……は……ぁ………あ…り…がとう…ございま……す」

 店主は、少女の頭を軽く撫で、ほんの少し表情を緩めたようだった。

513とあるビルの8階にて 11/12:2011/02/14(月) 00:07:05 ID:IL5aqqTJ
「では、これからお持ち帰りの梱包をいたしますので、お客様は表の部屋でお待ちください」
「え、ええ……。分かりました」
「あの、はじめ……様?」

 薄っすらと目を開けた少女が、こちらの方を見上げている。

「え?」

 枷を外された少女の右手がすっと伸び、ベッドの脇に立つ僕の手を握る。その柔らかくて暖かい
手は、じっとりと汗で湿っていた。

「優しく、してくださいね?」

 答える前に、店主の手が振り上がり……。

 ごんと大きな音が室内に響き渡る。

「いっ……たぁ〜〜っ。ドクター、痛いです〜」
「痛いのはこっちの手だ。訳の分からんことを言うんじゃない」
「でも、これはお約束と言うもので………ああ、ごめんなさいっ! ……って……あああ〜っ」

 再び手を振り上げようとするドクターの姿に、少女は両手で頭を押さえようとして、その反動で
上半身がベッドから転げ落ちそうになる。

「一度頭から落ちてみろ。打ち所によっては、少しはましになるかもしれん」
「ドクター、それ、どういう意味ですか!?」

 両手でシーツを掴んで、あわや転落という寸前で踏ん張っている少女。彼女には分からなかった
かもしれないけれど、店主がとっさに手を伸ばして彼女を受け止めようとしたのは、見なかったことに
しておこう。

514とあるビルの8階にて 12/12:2011/02/14(月) 00:11:05 ID:ttL26/GJ
「失礼しました。どうぞ、表へ」
「はい」

 店主と少女の間には、何人たりとも割り込む隙は無いようだ。湧き上がる羨望の想いを宥めながら、
ベッドに背を向けて仕切りを隔てた表の店へと歩みだす。


***


「では、お借りします」
「はい。よろしくお願いします」

 店主が大きな包みを台車に載せて奥の部屋から出てきたのは、それから10分ほどたってからの
ことだった。バッテリーの一部を取り外して軽くなっているとはいえ、40kg弱もある義体の下半身。
用意してきたカートに載せかえて、車までたどり着くだけでも一仕事だ。でも、これがあの彼女の
モノであるならば、どれほど重かろうとも苦にはならないだろう。

 そして、家に帰り着いたその先は……。

 ベッドの上の少女の姿を思い出し、前にも増して強い快感が背筋をぞくりと這い上がった。
515503:2011/02/14(月) 00:12:33 ID:ttL26/GJ
以上です。
516>505:2011/02/14(月) 02:13:12 ID:ETZTB2A2
異常です。
517名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 20:38:13 ID:VmpJW4Ln
「ぱき」
「はむはむ」

誰かさんに渡すわけでもなく、ただ単にちまたに並んでいるチョコレートの大軍を見て、
ちょっと買ってみたくなった一枚のチョコレート。
最新の味覚センサーが噛み砕いたチョコの成分分析を開始する。

いくつかのセンサの信号が総合的に分析され、データベースに一致した成分が
検出された物質としてリストに上がる。

[ココアバター18%]
[乳脂肪4.1%]
[蔗糖55%]
[カテキン1.2%]
[アントシアニン0.8%]
[タンニン0.5%]
[クロロゲン酸0.5%]
[セルロース2.1%]
[テオブロミン1%]
[カフェイン1%]
[その他]

これらの分析結果をもとに、脳に伝える味覚神経系の刺激の強さを
計算する。直接脳に作用する糖分やカフェインは脳に流れる血液に、
適度な量が放出される。ただ一部のポリフェノール群は添加薬物としての
持ち合わせがないため放出しようとしてもできない。

「う、ね、眠れない、そして体かなんだか熱いよう」
本当に体温が上がっているわけでもないが、脳だけは妙に熱くなっている。
布団の中で火照った体に悶えているうちに、ある場所に手が伸びていくのは
まあ、仕方が無いことであろう。

普段、そんなものと無縁の生活を送っているせいか、チョコレートが効き過ぎたらしい。
恋の武器としてチョコレートを送るのにはそういう意味もあるのである。
518名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 01:44:36 ID:kyuNlrLz

>>503
お久しぶり!ですよね?

本音炸裂、コミカルな遣り取り仕草様子、とても楽しませて頂きました。
有り難うございます !

分解etc,の細い描写も,とても冴えていますね!
主題のフェティシズムのなんですが、すみません少し苦手・・・。
(ドールの分解も気が引く方で・・・)一番筋の部分ですが・・・ごめんなさい。

余韻の中でエログロナンセンス(猟奇)な二人の絆へ妄想広がります。
519503:2011/02/16(水) 23:05:30 ID:tSAOHBQl
>>517
触発されたので書いてみました。

・エロ無し。
・解体無し。
・ 「食べる」というより「舐める」のニュアンスで読んでください。

NGワードは、「バレンタインの餐劇」で。
520バレンタインの餐劇 1/5:2011/02/16(水) 23:09:03 ID:tSAOHBQl
 くんくん。

「……あれ?」

 くんくんくん。

「……なんだコレ?」

 くんくんくんくん。

「……これは……チョコレートの匂い??」

 目が覚めたら部屋がチョコレートの匂いに満ちていた。

「夕べの作業で、身体に匂いが染み付いちゃったの……かな?」


***


 去年の今頃、お客様へ感謝の気持ちを込めて、商品のお買い上げ毎にチョコレートの小さな包みを
お渡しするサービスをやってみた。期待していた以上に喜んでいただけたのと、14日が日曜日にあたる
ので、今年は包みをちょっと多めに用意することにした。

 業務用の大きな塊を湯銭で溶かし、ドクターが作った型に流し込む。形は普通のハート型だけど、
表面には継ぎ目やネジのモールドがあり、一部分を切り欠いた表面から中の歯車なんかが見えて
いるという、とても凝った造形だ。受け取ったお客様は、どんな顔をするだろう?

 なにしろ、これはアタシの胸の中にある人工心臓のスケールモデルなんだから。
521バレンタインの餐劇 2/5:2011/02/16(水) 23:12:35 ID:tSAOHBQl
 外形をどう作ろうと、ちゃんと動きさえすればいいという理屈は分かる。分かるけど、まさか本当に
ハート型をした物を作るなんて、ドクターみたいな変人でもない限り思いつかないんじゃないかなぁ。
アタシの身体は、全部ドクターが設計した物だ。『これはねーよ』的なパーツが他にも一杯ある中で、
これが一番キワモノだと思っている。

 チョコにはアタシの手書きのメッセージカードも添えてある。機械仕掛けの手にかかれば、たとえ
何百枚のカードだって一瞬のうちに書きあがる……はずはない。アタシの脳みそが腕のモーターを
動かして、1文字1文字書いていくんだから、丁寧に書こうと思えばそれなりに時間がかかる。

 マーカーペンを握って悪戦苦闘しているアタシの姿を見て、ドクターは「補助電子脳用の高速
清書プログラムでも書いてやろうか」って言ったけど、丁重にお断りした。そんな物を使ったら、
プリンタで打ち出すのと何も変わらなくなってしまう。まあ、ドクターも、からかい半分っていう
表情だった。

 余裕を持って作業を始めたつもりなのに、結局全部が終わったのは、夜中をだいぶ過ぎた頃
だった。ご苦労様と言ってドクターが出してくれたホットチョコレートを飲んで……その後の記憶が
無い。眠り込んだアタシを、ドクターがベッドまで運んでくれたんだろうか?


***


 お店を閉めてから、ずっとチョコレートまみれだったのは確か。それにしたって、こんなに強い
匂いが染み付くものだろうか? 姿見の前に立ってみても、特にチョコが身体についているという
訳でもない。でも、寝巻きを脱いだとたん、チョコの匂いは一段と強まって、謎は深まる一方。

 とはいえ、ここで考えていてもどうなるものでもないので、着替えをして部屋を出た。

 アタシの、いや、ドクターの家はお店があるビルの屋上に建てられている。非常階段を下りて
行けば、ものの数分でお店に着く。

522バレンタインの餐劇 3/5:2011/02/16(水) 23:16:10 ID:tSAOHBQl
 ………………



 屋上から8階に下る踊り場で、アタシは固まった。

 普段は誰一人使うおうとしない狭くて急な非常階段に、びっしりと人が詰まっていた。その先は、
お店の前で終わっている。しばらくそうして立ち尽くしていると、アタシの姿に気づいた何人かが
小声で歓声を上げ、それが周りへと広がっていく。そのざわめきは階段のずっとずっと下の方からも
上がってくるみたい。

「……これは………!?」

 軽く頭を下げながら人の塊を掻き分けて、お店の中に入って行く。ドクターは既にカウンターに
立ち、お店を開く準備は整っていた。

「ドクター、アレ、みんなうちのお客様ですか!? いったいどうし……て……」

 ドクターを問い詰めるアタシの言葉が途中で止まる。カウンターの後ろの壁にぺたぺたと貼って
あるお品書きに、張り紙が一つ増えていた。

 ―――――――――
 ・新入荷 人工皮膚&皮下層充填材 ホワイトタイプ
 (食用ジェル使用/チョコレート含有率 83%) 30cm×30cm \4,980

 ・バレンタインデー限定サービス (Taste Me!) \部位によりご相談
 ―――――――――

「ドクター? これはナンですか!?」

「ん? 何のことだ?」

 昨日、お店を閉めた時には、こんな物は絶対に無かった。新入荷の人工皮膚なんてアタシは何も
聞いてない。そんな荷物は、ここしばらく届いてない。ましてや、訳の分からない限定サービスに
至っては……。

523バレンタインの餐劇 4/5:2011/02/16(水) 23:19:44 ID:tSAOHBQl
「チョコレート入りの人工皮膚って、いつそんな物入荷したんですか? いや、それより、この限定
サービスは何なんですかっ!?」
「お約束」
「……はい?」
「お前がいつも言う『お約束』だ」
「お約束って………」

 ドクターはそれだけ言って、アタシの顔をじっと見つめている。

 バレンタインデーのお約束……?

 身体にチョコレートを塗って、リボンを巻きつけて、『私を食べて』っていう……アレ?
でも、身体に塗るようなチョコなんて用意してないし……。

 ……あ……。

 まさか、この新商品って……。それに、あの部屋の匂い。

 昨夜、睡眠薬入りのホットチョコレートで眠った後に。

 ドクターが、アタシの身体の人工皮膚を、『新商品』のチョコレート入りの人工皮膚に張り替えた?

 アタシの顔から理解の色を読み取ったのか、ドクターの口元が僅かに緩む。

 ……いや、待て。ここでこのネタを肯定したら負けだと思う。切羽詰まったアタシは、
とりあえず口からでまかせを言ってみる。

「えーと、えーと、バレンタインデーば、ヴァン・アレン帯を発見したことを記念して設けられた
記念日で、この日にギブミーチョコレートと唱えると、どこからともなくチョコレートが降ってくる
という……」

 思いついたことを並べてみても、そう長くは続かず、すぐに行き詰る。ネタは全然繋がらないし、
ドクターも冷ややかな目で私を見てるし。

「……ドコを変えたんですか?」

524バレンタインの餐劇 5/5:2011/02/16(水) 23:23:44 ID:tSAOHBQl
 観念して、恐る恐る聞いてみる。

「変えたって、何を?」

 ここまできて、ドクターは何も知らないっていう口調で聞き返してくる。どうしてもアタシの
口から先に言わせたいらしい。悔しいけど、仕方がない。

「アタシの身体のどの部分をアレに変えたんですか?」

 それを聞いたドクターは、ようやく勝ち誇った笑みを浮かべて、一言。

「全部」
「ぜ、ぜんぶ〜〜!?」

 ドクターの答えは、まさかと思っていた言葉そのものだった。

「腕も?」
「うむ」

「脚も?」
「うむ」

「胸も?」
「当然」

「アソコ……も?」
「そこが一番苦労したな。さあ、店を開くぞ。今日は1日、しっかり働いてくれ」

「どくたぁ〜〜〜!!!」

 アタシの悲鳴が木霊する店内に、ドクターが開け放った扉から、期待に顔を輝かせたお客様が、
あとからあとからなだれ込んで来た。


***


 その日。

 お客様の列は閉店時刻まで途切れることはなく、売り上げ額は過去最高を記録しました…… orz
525503:2011/02/16(水) 23:32:54 ID:tSAOHBQl
以上です。

>>518
お久しぶりです。楽しんでいただけたようで、何よりです。

作品に対して感想を書いていただけて、とても嬉しいです。本当にありがとうございます。
526名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 12:38:50.64 ID:GvJsngUJ
GJ!!
ども、>>500です
私のしょうもないネタを拾って下さり、感謝感激の到りです
自分の読みたいシチュを書いて貰えるって、実に楽でいいなぁ
527503:2011/02/23(水) 23:37:46 ID:usIzW9gv
>>526

レスありがとうございます。

勝手に設定を付け加えてしまいましたが、楽しんでいただけて嬉しいです。

自分で考えだせるシチュには偏りや限界があるので、萌えるネタの
投下があると、いろいろ想像できて楽しいです。
528名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 20:46:34.47 ID:0c9h2Nh/
test
529名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 16:37:49.17 ID:2vkHIYE9
保守
530名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 16:26:51.65 ID:nGQ4lYWW
>>359 可愛くて優しい半身メカ娘いい。


>>374 二人で決闘中にライバルの装備が壊れるか脱げて(全裸か下着姿に)、死を覚悟したライバルは主人公に殺せ
というが、主人公はライバルを助けてあげる。殺すことも用意な位に無力化したライバルと、それを優しく労る主人公。
2人でいい雰囲気になり、仲直りするかに思えたが、復帰したライバルは主人公を攻撃し(大事には至らない)去っていく。
呆気に取られながらも去り行くライバルを心配する優しい主人公と、影で涙を流し主人公に感謝するライバル……

みたいな展開が素敵だと思うのは俺だけだろうか。キャストオフ、エロ、百合、ツンデレ…とあらゆる萌え要素を
網羅したストーリーができる。
531名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 08:13:28.67 ID:72A89Y9O
さささ氏のサイトが無くなってる…
ここんところさささ氏の音信が無いけれども
ご無事なんだろうか…
532名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 16:50:29.55 ID:PI7B+G45
>>530
サイボーグである必要性以外は網羅してるかなww

いっそ、戦いの結果、お互いの重要パーツが壊れてしまう
治せる場所までニコイチ運用で……
冷たい機械で繋がれ、暖かい肌が触れ合い続ける
不自由でぎこちない旅の終わり
繋がりを断ち切り、パーツを奪い去って行くライバル
執念で生き延びた主人公の追う理由は憾みか、それとも……

なんてのはドヤ?
533名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 07:05:14.35 ID:dDOgnLvP
良いね
534名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 14:13:06.04 ID:iJWVhj5F
>>486

出だしの部分だけ考えてみたことはある。

NGワードは、「赤い箱」で。
535534:2011/05/05(木) 14:39:30.66 ID:iJWVhj5F
忍法帖のレベル制限にひっかかって長文書き込みができないようなので、別の機会にします。

すみません。
536名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 19:37:55.97 ID:tGSgCk7X
ロボ娘、それも生身と機械のハイブリッドが好きで好きでしょうがなく、自分でもいろいろ設定考えて、あちこち探し回っていたらここを見つけた。
けどエロパロ板ってことはエロ限定?俺の考えているものはガチバトルものなんだが…
537名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 19:50:35.53 ID:0eGE1wqI
ほかにサイボーグスレは無いだろうから良いんじゃないの?
538名無しさん@ピンキー:2011/05/07(土) 20:53:31.86 ID:tGSgCk7X
そうか、ありがとう
でも忍法帖とかいうのがまだ作ったばっかなので長文書き込めないから、その内レベル上がったら書こうと思う
539名無しさん@ピンキー:2011/05/14(土) 08:22:22.60 ID:4bCM/ZEr
なるほど、レベル上げないと長文書けないのか・・・。
少し考えないといけないな。
540名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 20:26:52.49 ID:G9U3k/R4
せっかくLv9まで上げてさあ書こうと思ってたのにリセットって…
541名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 23:12:36.19 ID:Zjq7U/s8
無理せず複数のレスに分割してゆっくり投降すれば問題ないよ
期待してますから
542536:2011/06/02(木) 19:46:25.85 ID:6bVkZx10
まだレベルも足らないが…我慢できねえ、プロローグだけでも投下する!
っていってもそのプロローグも詰めに詰めたせいで20行も無いっていう!
543536:2011/06/02(木) 19:51:08.39 ID:6bVkZx10
――――1971年
モスクワ近辺に突如として現れた、"異次元の門"「XAX'IS」と、その住人「XAX」
あらゆる動物を攻撃対象とする凶暴性と、銃弾をものともしない頑強な皮膚、そしてXAX'ISから無尽蔵に湧き出してくる数の暴力。
圧倒的戦力差の前に、最初は優位だった人類も敗退を余儀なくされてしまう。
存亡の危機に立たされた人類、増え続けるXAXに絶望する中、ある一つの物質が発見される。
異次元の金属「ザクステン」 XAXの体内に大量に存在し、彼らの頑強な皮膚を実現しているとされる物質。
―――これを体内に取り入れれば、XAXと同等の身体を手に入れる事が出来るのではないか
窮地に立たされた人類は、神に背き、人類種の冒涜に挑んだ。
「Feeling with Metal計画」
クローン技術、サイボーグ技術など、人類最高の叡智を結集した"強化兵士産増計画"。
だが、その計画は完成するすんでの所で、研究所がXAXの襲撃に遭い――凍結されてしまった。
もはや人類に打つ手はなかった、北半球全域をXAXに占領され、日に日に生活圏を脅かされる生活。

だが、"希望"は生きていた。
稚拙な機械制御の中で、奇跡的に生き続けた"希望"
それは、今まさに誕生の刻を迎えようとしていた。
544536:2011/06/02(木) 19:52:49.13 ID:6bVkZx10



  -Feeling with Metal-




近日公開予定(たぶん)
545名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 21:56:32.07 ID:GkjdZNCy
超期待
気長に待ってる
546536 ◆I0lFgwZ0r2 :2011/06/11(土) 13:55:29.79 ID:dfBOBwEf
本業のイラストも描こうと思っていたけど現実の本業の学校が忙しくて描く暇なさすぎワロエナイ
とりあえずコテハンつけて本編書こうかと思います。
547 ◆I0lFgwZ0r2 :2011/06/11(土) 13:56:58.07 ID:dfBOBwEf
1:誕生

『FM-146 ヴァンガード』

「…!」

ぱっ、と視界が光転した。白く眩い光が、今まで使っていなかった目を焼く
あまりの眩しさに目をそむけると、足元から濁った溶液が排水されているのが見えた。

『覚醒、確認。生体反応、あり。身体組成、異常なし。グリーン。』

淡々としたコンピューターの声がくぐもって聞こえる。ボトルの中なのだから当然だ。
そしてそのボトルは、カシュ、という軽い音と共に上向きに開いた。
コンピューターの声は淡々と、プログラムの通りに事を進めていく。

『アーマーデータ、ロード完了。麻酔、注入。』

首の後ろから麻酔が注入され、意識が朦朧としてくる。ぼやける視界は、痛いほどの光を弱めてくれた。
意識の片隅で、マニュピレーターが自分の周囲をせわしなく動き回っているのが分かる。
装甲を装着しているのだ。夢の中で扱いなれた緋色の装甲が、自分の体へと同化していく。

『テストモーション、異常なし。アーマープラクティス、グリーン。意識、覚醒。』

一連の流れが終了すると、同じように首後ろから打たれた覚醒剤によって麻酔が中和され、意識と身体が自由になる。
身体を抑えていた枷が外れ、足が地を踏む。目はもう痛くはない、この光にも慣れてきたようだ。
周囲を見回す、様々な検査機器が雑多に置かれた、白い部屋だ。無菌室なのか、出入口らしい場所は2重扉になっている。
後ろには、先程まで自分が入っていたボトルが、ちょうどハッチのような半円柱状のガラスを閉めた所だった。
少し、その様子を眺めてみた。頭上のマニュピレーター群が格納されると、ボトルは脇へと退けられる。
そして、左手側にあった別のボトルが中央へと流れてきた。カチャリ、カチャリと固定された音がし、溶液が排出されていく、
濁った溶液、まだ中に入っている物は見えなかったが、何となく予想は出来た。

『FM-147 ストレイト 意識―――――』

溶液がほぼ排出され、ボトルの中が見えるようになる、中に入っていたのは、肉塊。
548 ◆I0lFgwZ0r2 :2011/06/11(土) 13:58:20.41 ID:dfBOBwEf
『―――意識、覚醒。生体反応、あり。身体組成、異常あり。レッド。』

表面に浮かぶ脈動する血管は、非常に気味が悪く、また同時に"それ"が生きている証ともなっていた。
「意識」の戻った肉塊は、暴れるかのようにもごもごと動いているが、頑丈な枷は外れる事など無い。
ボトルはそのまま右へと移動すると、壁に開いた穴の中へ消えていった。

「……けっ」

何かを吐き捨てたい衝動に駆られたが、言葉は見つからない。舌打ちだけすると、部屋を出ようと歩きだす。
ごん、ごん、ごん、と重い足裏の装甲が床とぶつかり大きな音を立てた。
滅菌用の2重扉をくぐり、部屋を出れば、薄暗い廊下に出る。非常灯が点灯し、通常の明かりと思われる蛍光灯は全て消えていた。

そこを少し進むと、また部屋。
真っ白で清潔感のあった先程の部屋とは違い、壁は打ちっ放し、天井は鉄骨がそのままで、見たままの「倉庫」だった。
広さは先程の部屋より遥かにあるはずだが、所狭しと並べられているラックのせいで、全くそうは感じられない。
ラックの中身は銃だ。馬鹿でかい口径が特徴の「対XAX用ライフル」、盾の役目を果たす重厚な装甲には"XRf-19 Buster"と書かれていた。
その中の一丁をおもむろに取り出す。重さは20s程度、それを片手でブンと振ると、まじまじと見つめる。
そして、先程自分が来た道、正確には、蠢きながら消えていった肉塊を見て

「借りるぜ。」

聞こえるはずの無い相手に一言声をかけると、もう片方の手でもう一丁ライフルを取り、腰のストッカーに携えた。
何も意識せず、また歩き出した。どこへ行けばいいのかは感覚が知っている。夢の中で幾度となく覚えさせられた事だ。
549 ◆I0lFgwZ0r2 :2011/06/11(土) 13:59:45.63 ID:dfBOBwEf
「………誰もいねーのか?」

さすがに、違和感は隠せなくなっていた。
ここへ来る途中も、ここにも、誰一人人間がおらず、また居る気配も、使われていた気配もしない
歩く速度は変わらないが、異質な空気に、歩幅を詰め足音を立てないようにしてしまう。
キィ、と両開きの扉の音が大きく響き、今度は本当に広い、ホールのような場所に出た。
床も壁も、やはり打ちっ放しだ。あまり高くない天井に開いた窓から、わずかな陽光がホールを寂しく照らしている。

「…誰も、いねーのか」

先程の言葉を、確認するように復唱する。
困ったな、という風に溜息をつくと、

「いるぞ」

後ろから声がした。反射的にライフルを構えかけるが、声からしても相手は人間。上げかけた腕を下ろし、声の主を探す。
いや、探すまでも無い、入ってきた扉の、すぐ横に佇んでいた。
浅葱色の装甲を身に纏った女性。肩装甲には『FM-021 Axis』と書かれている。

「FMか…人間は?」

少々残念そうに、率直な疑問を投げかけてみた。

「辺りを調べてみたが、誰一人いない。…外でXAXがうろついているのも見えた。
 おそらく、ここ周辺は既に破棄されたんだろう。私達は、放置されたという訳だ。」
550 ◆I0lFgwZ0r2 :2011/06/11(土) 14:01:05.71 ID:dfBOBwEf
「…そうかよ」

想像通り、だが最悪な状況を現実に突き付けられる。

「俺達は…どうすりゃいい?」

再度、疑問を投げかけた。
取り残された、という孤独感を紛らわしたかったという理由もある。
しかし、浅葱色のFMはそれを聞いて怪訝な顔をし、質問に質問で返してきた。

「『俺』?君は…女性だよな?」

「ん…ああ」

少々困ったようにぽりぽりと頭を掻く
さらさらとした赤髪は、肩に落ちる程度まで長く、体つきも細く小柄だ。

「別に一人称なんてどうでもいいじゃねーか、俺はそう習ったんだ。ま、性別は一応"女"だけどよ。
 それよりも、これからどうすんだって、あんたはFM-0番代…隊長格の"主力型"だろ?
 こう言う時に能力発揮してくれねーと困るぜ?生まれたばっかで、ここで死ぬのは勘弁だからな。」

無駄に愚痴を付けくわえて、先程の質問を返す。
浅葱色のFMは、さすがに少々ムッとした表情になり、何かを応えようと口を開きかけた、その時
天井に申し訳程度に開いていた窓が割られる音がホールに響いた。
今度こそ、反射的にライフルを構える。腰にストックしていたもう一丁も同時に
一匹のXAXが、ホールに降り立っていた。
ブレード状に発達した両腕と、太く関節の多い脚、頭でっかちな頭部のような部分は、その頭を真っ二つに裂くような口だけの顔。「リッパー」だ。
リッパーは自分が飛び込んできた窓を一瞬睨むが、すぐに二人に気付いたのか、ゆっくりとこちらに振り向く。

「キァァァァァァ――――――ォ!」

XAX特有の、金属を擦る様な甲高い声を上げ、リッパーは二人にむかって飛びかかってきた。
551 ◆I0lFgwZ0r2 :2011/06/11(土) 14:06:42.82 ID:dfBOBwEf
とりあえずここまで、ピクシブあたりの小説機能で投稿しようかと思ってた奴なのでSSでは無い気がすると今思った。もう遅い
初投稿&初書きなので至らない点、読みにくい文章も多々あるかと思いますが、やれるだけ頑張って、これから一週間か二週間に一回ほどのペースで投稿していきたい次第です。
ではでは、「Feeling with Metal」 これからよろしくお願いいたします
552名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 01:34:55.16 ID:Wux8j4jT
すみません
空気を読まずにちょっと投下してみます。

タイトルは「コンパクトな少女」
553名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 01:40:22.32 ID:Wux8j4jT
私は運び屋である。私はあるスペースコロニーに住んでいる。産まれたときからだ。
私の体は仕事のためにバイクの様な形状をしている。21世紀辺りに地球で発生したと言われるバイク便屋の末裔みたいなものか。
今まで私は、ずっと平穏な日々を暮らしてきた。事故で体の多くを失いサイボーグ化した時の事を除いて。
しかし今日は様子が違った。

朝、早朝というほど早い時間では無かったが、大きな爆発音がした。
といっても耳をつんざくような大騒音だったのでは無い。耳を傷めるほどの音量でこそ無かったが、その音ははるか遠くで巨大な爆発があった事を伺わせた。
間もなくして、あちこちで警報音が聞こえるようになった。その時は気付かなかったが、徐々に人工重力が弱まっていったのだった。
「緊急事態発生、なるべく外出を控え、用事が無ければ家に待機するように」との緊急放送が、テレビなど色々なメディアを通じて繰り返して報道されていた。
自宅兼営業所に居た私も、仕事がまだ入っていなかったし、できる事もする事も無いので、自宅での待機指示に従いつつ、万一の重力完全喪失に備えていくらかの部屋の整理をするしかなかった。
ところが、しばらくしてまさかの客がやってきた。緊急で荷物を運んでほしいという依頼である。
渡された荷物は旅行カバンのような形状のバッグであった。サイズは旅行カバンより二回りほど小さい。
行き先は説明が難しいのでこれを見ながら行くようにとPDAを渡された。目的地はだいぶ遠いらしい。
では早速とバッグを積み込んだところで「中身は人間なので気を付けて運ぶように」と告げられた。何を言われたのかその時は理解できなかった。バッグのこの大きさでは人が入るはずなど無い。
既に人工重力は0.5Gを切っていた。重力が無くなってしまってはバイク型の私には仕事は出来ない。時間が無い。とにかく急ぐ必要がありそうだ。
554名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 01:45:44.14 ID:Wux8j4jT
少なすぎる重力でフワフワしていて、いつも通りには走れなかった。
少しでも重力の多いところを走るため、ルートはなるべく標高の低い場所を選んだ。宇宙コロニーの人工重力は遠心力によって作られているので、
標高が低い方が中心から幾分は離れていて、より多い重力が見込まれるからである。何とか気休めにはなるだろうという程度ではあるが。
ある建物に着いたとき、入口の守衛に進入を咎められた。すこし慌てながらPDAを見ると、荷物のバッグに付いているマークを見せろとの指示が書いてあった。
幸いバッグのマークはすぐに見つかった。かなり大きいマークを見せると、守衛がしばらく何やらどこかと通信会話したあと、建物の中に通された。
とはいえその建物が目的地では無かった。地下深くに通路が隠されていたのである。建物はその入口という事らしかった。どうやら政府専用道路の様である。
「とんでもない依頼を受けたな」と思いながらも、まだ長い先の道へと急ぐのであった。
555名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 01:47:16.66 ID:Wux8j4jT
どれくらい走っただろうか。「中枢軌道」と書かれた施設?に到着した。どうやらここが目的地という事らしかった。
一般人の目に触れない場所である。だから装飾など一切無い、武骨な入口だった。
中に通されてもやはり武骨すぎて、この施設の規模も重要度も見た目では測りかねた。
荷物を降ろし、確かに受け取りましたと言われ、更に用が済んだので帰っても良い、お疲れさまと言われたのだが、生憎まだ報酬を受け取ってない。
ただ働きなどさせられてはかなわない。当然まだ報酬を受け取ってないと抗議した。また、荷物の中身が何なのか不明なままというのが嫌という気持ちもやはり少しはあった。
「前金で支払われませんでしたか。それは申し訳ない。何ぶん緊急事態でこちらも何もかも大慌てなものですから…
ちょっと余分な人員も居ないですし、ここで待っていただくのも何ですから、一緒に来て頂けます?」との言葉に従う事にした。
二人と荷物が一緒にエレベーターの様な部屋に入ると「これから重力の及ばないエリアに行きます。浮かないようにロックされるので気を付けてください」と言われ、
その通り私のタイヤはロックされた。
と言っても頑丈なロックで自由を奪われたという感じでは無い。私が全力を出せば壊せそうなロックだ。頼りないとも言えるがおかげで恐怖心は無かった。
入口にあった「中枢軌道」というのは、要するに宇宙コロニー中枢部に行くためのエレベーターという事らしかった。
556名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 01:52:53.45 ID:Wux8j4jT
「中枢軌道エレベーター」が到着しても、そこは中枢部の入口に過ぎなかった。
最終目的地はまだ少し距離があるようだった。二人+荷物はゴンドラの様な乗物に乗り換え、
再びロックされ目的地に向かう。
しばらくすると「オペレーターズルーム」と書かれた部屋に到着した。
中に入ると何やらコンピューターやら配線やらが大量にあるような部屋だった。部屋には何人か居るようだ。
私と一緒に来た施設の人は、自分と荷物のロックを解き、荷物を持って既に部屋に居た人たちと何やら話している。
私にはしばらくそこで待っているようにと告げられた。
そしていよいよ荷物の中身が開けられ、荷物が何であるのか判明するのだが、信じられない光景がそこにはあった。
バッグを開けると、なんとそこには少女が詰まっていたのである。
バッグは人が入れるような大きさでは無かった。少女は両腕と下半身の無い、上半身だけの姿でバッグに入っていた。
いやバッグに組み込まれ融合し、バッグ本体と合わせて「一つのもの」になっていた。それでも少し窮屈そうなサイズのバッグである。
バッグに何かマイクの様な物が接続され、マイクに何か言葉をかけている。
すると目を閉じて動かなかった少女が眠そうな顔で何やら動きだした。今まで眠っていたようだ。
部屋の人たちは色々な配線を次々にバッグにつないでいった。その間にもマイクで何かを説明されているらしい。
説明を受けバッグの少女の顔つきがだんだん真剣なものになっていった。配線が終わったのだろう、バッグの少女はバッグごと壁に固定された。
私があまりの光景にぽかんとしていると、ようやく少し手の開いた人が私に説明してくれた。
557名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 01:55:35.19 ID:Wux8j4jT
説明によると、このコロニーは巨大なコンピューターによって制御されていて、そのコンピューターを操作・管理する係の人も居るが、
今回の事故(まだ原因までは判明してないとの事だった)で皆ダウンしてしまった為に、予備人員として送ってもらったのが「荷物」の鞄という事だった。
元々のコンピューターオペレーターもサイボーグ少女で、普段はやはり両腕無し上半身だけの形状でこの部屋の壁に固定されているが、
今回の事故の衝撃で全員気絶してしまい、一部にけがまでした人まで居たという事から、すでに壁から取り外され搬送されたとの事だった。
全員命に別状は無いとのことであった。
今回の非常事態に制御コンピューターの一部がパニック、情報が溢れたショックによる気絶であり、
一部のケガはコンピューターが暴走した事による機器の誤動作によるものだったとのことだった。
みな脳に損傷は無くしっかり休息を取れば復帰出来そうではあったが、それまではかわりの人員が必要だという事らしい。
今回の緊急事態を検出した制御コンピューターが人工重力を始めとしたコロニーの機能群を緊急停止、
状況の調査と暫定復旧指令を送ろうにもオペレーターがみな気絶してしまったので予備人員に交替、
というのが今回の事態のあらましだったようだ。
壁を見ると確かに、何かの機械が入っていた痕跡のような場所が幾つかあった。
本来のオペレーター少女たちはそこに居たらしい。
558名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 02:00:54.23 ID:Wux8j4jT
バッグの少女は「状況はどうか」とマイクで問われると、接続されたプリンターから紙を印字してよこした。
どうやら「現在はコンピューターシステムに異常は無し、コロニーに致命的損傷は無し、
非常モード運転なら支障無く行える模様」という返事らしかった。
また「一人でやれるか」というマイクごしの質問には、バッグの少女は「まかせろ!」とばかりにニッと笑って返した。
オペレーター少女の交替作業がひと段落し、緊急事態に備えて作業員が二人ばかり部屋に残り、それ以外の人は去る事になった。
最後に挨拶でもしたら、と促されたので、にこっと笑顔で軽く自己紹介するも、バッグの少女の目は虚ろで視線が定まらない風だった。
どうやら彼女は私の姿が見えていないらしい。彼女の視覚はコンピューター接続に取られていた。
「マイクが無きゃ彼女は何も聞こえないから」と言われてマイクを渡された。やっぱり彼女はマイクを通してしか聞こえなかったのか。
マイクを使い改めて自己紹介すると、初めて彼女は私に笑いかけてくれた。やはり私の姿は見えないので、私の方を向いてはいなかったのだが。
そして作業員二人とバッグの少女の合計三人を部屋に残し、私を含めた残りが部屋を去った。
559名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 02:02:06.13 ID:Wux8j4jT
間もなくして「中枢軌道」の入口まで戻ってきた。最初中枢軌道の入口で出会った係員と同じ人と今、二人で居る。
人工重力は普段の80%くらいまで回復していた。
そこでようやく、今回の仕事の報酬を渡された。いつもの仕事の相場よりは幾分高かったが、非常時に重要な仕事を請け負った事、
事後説明で「人間」を運ばされた事なんかを考えるとそんなものか。って一応荷物が人間だとは言われてたんだっけ。
帰り道、あんな姿のサイボーグも居るのかという驚きを反芻したり、もう彼女らと会うことも無いんだろうなと思わず感傷にふけったりした私だったが、
後にまたバッグの少女に会う事になるとは、それどころか今日は会えなかった壁に固定された少女達にも会うことになるとは、思いもしなかったのだった。
家に辿り着く頃にはもう夕方になっていた。
560名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 02:03:29.60 ID:Wux8j4jT
以上でひとまず終わりです。
割り込みすみませんでした。
561名無しさん@ピンキー:2011/06/18(土) 15:08:47.17 ID:ga2rs9xT
>>552-560

…イイ。
562名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:03:48.62 ID:+B/nOMEC
ポータブル組込み少女って萌えるよね
手足省けば省スペース!

カバン型だとちょっと難しいけどユニット型なら
手足が欲しければオプションで用意すればおkだし
563名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 09:03:27.59 ID:TO+R5wuO
GJ!
564名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/23(木) 23:25:22.08 ID:H+JOMXhX
565 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/06/28(火) 00:28:01.13 ID:qjRFpHNg
>>564
404なんだが何だったんだ?
566名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/28(火) 06:26:46.12 ID:qxyI4KNq
567名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 21:11:14.86 ID:tYjHQ0b9
火が消えたような静けさだなあ
568名無しさん@ピンキー:2011/07/01(金) 23:24:24.74 ID:EZMrOBJ3
誰か>>553-559のイラスト描いてくれないかなぁ…
バイク型サイボーグ(娘?)
かばん型サイボーグ娘
壁固定サイボーグ娘
ハァハァ
569名無しさん@ピンキー:2011/07/02(土) 03:15:59.26 ID:4yIGP7F/
SSスレで作品のコメントは燃料
燃料なけりゃ消えるわな。
570名無しさん@ピンキー:2011/07/17(日) 00:36:45.88 ID:pdihgw+a
ぎゅっと彼女を抱きしめる
彼女の着る服ごしに伝わる彼女の硬い身体の感触
彼女の着る服ごしに伝わる彼女の金属の身体の冷たさ
そして彼女の生命維持装置の発する微かなモーター音
わずかに香る機械油…

彼女も抱きしめ返してくる
ぎこちなく機械的だが意志の感じられる腕の動きと感触
背中に当たる彼女の手は二本指のロボ手の形
腕の動きに連動した微かなモーター音
そしてステッピングモーターの微かな振動…

彼女に唯一残された生身の頭部
ほんのり赤らむ頬は間違いない生身の証
頬に触れる彼女の頬はほんのり暖かく僅かに残った生命を主張している
しかし見つめてくるその瞳はガラスのレンズ
複雑なメカニックが複雑な動きでピントを捉えようとしている
571名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 23:59:58.77 ID:xDDfyfHs
深くもっと深く、私を確かめて
落ち行くデータが全てじゃない
見えない、見え透けない心がすべてが
愛するということが通り抜けてゆく
体が換え移りゆき沈み果てても

昨日から明日を奪い去った辛苦
言葉は掻き消され甘酸っぱい雨は続く
雨に追われ散策する人も無く雑踏は遠く
橙に染まる白昼夢遠く今生の地平は儚く
きざはしを求め天空に願いを捧ぐ

ここに君がいるから
不意な運命、奪われた変わり果てた未来
ここに君がいるから
青い鳥が居なくとも
明日の答えは一つじゃない朽ち果て砂塵に環るその時迄
572名無しさん@ピンキー:2011/08/06(土) 08:13:48.47 ID:piHkC0xQ
最下層か・・・
573マカ:2011/08/29(月) 12:59:39.58 ID:gJloH7ub

間違ってフェチ板の方に投稿してしまいましたが、フルリライトの上、改めて投稿させていただきます。
当方むしろ切断フェチで、あまり機械的な所に興味が無いので、経済小説仕立てにしています。

「ヤギー」世界観で書いています。

---------------------------


「物品課」という札が天井から下がったオフィスの一角。

新任課長の日向谷隆英は分厚い資料に目を通していた。
「ここの会社も結構やることいっぱいあるんだね・・・」

「フフ、子会社て言うても馬鹿にしたもんやないでしょう」義肢掛長の下隅田が笑う。
「いや、別に馬鹿にしたしないとかじゃなくて」別に子会社に出向させられたことが不満なんじゃない、見透かしたつもりになるなと言わんばかりに下隅田の言を否定した。

ただ、新任早々自分の言葉の端々にそういう気持ちが見え隠れしているのかもしれない。
そういうつもりで仕事に臨んでいたら、部下たちの信頼など到底得られないだろう。それが頭では分かっているのに、なぜそれを行動にできないのか。
そもそも子会社の課長クラスでの出向なんて2年か3年で戻る人事慣行だし、しっかり勤め上げて本社に錦を飾ればそれでいいのだ。
前任者の人はちょっと違ってたみたいだけど。
574マカ:2011/08/29(月) 21:14:26.16 ID:eyBPbrXa
「で、下隅田さんさ・・・ちょっと教えてよ」
「はい」
「この女の子たちの義手・・・というか部分義体って言うのか、今は。でこれ2社購買かけたりなんかはしてないの」
「今やとイソジマだけになりますね。前はギガテとかのも使ってたんですけど、イソジマの方がサポート体制がいいんですわ。あと何より、実際に使ってる女の子たちの評判がいい。値段は高い高い言われてるんですけどね」
「そう・・・。その『ギガテ』ってのは、ギガテックスという会社のこと?」
「そうですそうです」

さしあたり分厚い資料を読んで分かったのは、国内の義体メーカーは、「イソジマ電工」「ギガテックス」の大手2社がシェアのほとんどを占めていること。
これに加え、アメリカの「ウォーケシャ・ウェルフェア」「ホイットコム・プロステーシス」が日本市場を虎視眈々と狙っているらしいということ。

部分義体を大口で納入するこの会社にとって、アメリカの2社は価格面で魅力があった。
中国や東南アジアと言った、人件費の安い国に工場を建てて、全世界向けの出荷体制を確立していると言うことだった。
アメリカの人口が日本の人口の2倍だとすれば、単純に考えて障害者(いや、今は「障がい者」だっけ?)も2倍いることになるだろう。そういう所が彼我の資金力の差になってるのだろうか。こっちの業界のことはそれほど分かるわけではないが・・・
575マカ:2011/08/29(月) 21:17:12.52 ID:eyBPbrXa
ただ、下隅田の言った「サポート体制が良いんです」という言葉は妙に耳に残った。

やっぱり、そこなんだよな。
日向谷自身、サポート体制と言うことには思い当たることがあった。

自宅にインターネットを引こうと思った時、駅前でモデムを配っていたYBBというプロバイダーと契約したはいいが、サポート体制はまるで駄目だった。
「値段一流、サポート三流」という世間の噂を、ちゃんと検討して選べばよかった。

「まあね、そういう商品そのものに出ない部分も大事だね」
机の上に国内外の義体各社の宣伝資料をぶちまけるように並べながら、腕組みをして宙を向いていた。

と、向こうの机から、
「ヒュウガタニ・・・あ、それヒナタヤと読むんです。ああ、いえいえ。ああ、ではお繋ぎしますので少々お待ち下さいませ」

程なく、自分の内線電話が鳴る。
「はい、お電話変わりました。日向谷でございます」
576マカ:2011/08/29(月) 21:20:53.41 ID:eyBPbrXa

「もしもし。いつも大変お世話になっております。イソジマ電工の古川と申します」

噂をしてたら影だ。義手屋・・・いや、義体屋さんからの電話だった。
とはいってもこっちは新任で義体のことについてまだ通暁しているわけではない。
あまり込み入った話なら、下隅田なり誰なり、現時点で詳しい者に電話を代わってもらおうと思って、視線は課内を見渡していた。

「ああどうも、こちらこそお世話になっております」
「今度物品課長さんが代わりはったとお伺いしまして、それでお忙しい中とは思うのですが、御挨拶かたがたお邪魔させていただこうと思っておりまして・・・」
「ああ、そういうことですか。こちらはいつでも結構です。お待ちしておりますので」
「お忙しい所済んません。ほな午後の早い時間にお伺いさせていただこうと思っておりますので」
「はい、はい。午後一ですね。お待ちしております」
577マカ:2011/08/29(月) 21:24:45.22 ID:eyBPbrXa
『毎度ーご乗車ありがとうございます。この列車は鈍行 千早赤阪行きでございます』

連結部分や屋根の上にまで人が乗ろうかと言うほど込み合った電車のドアにしがみ付きながら、上司と部下の2人は、堀江新地を目指していた。

「ええか。先方はうっとこの福祉事業の大口さんやからな。失礼があったらあかんで」
「はい・・・! しかし随分込み合ってますねこの電車」
「振り落とされたらあかんで!」

東京が東京府になってしまった今、大阪も大阪でアジア諸国からの流入者で、香港の九龍城のような無国籍都市の様相を呈していた。
この電車も、いつかテレビで見たような、ムンバイやジャカルタの電車のような鈴なりで乗客を運んでいた。

『次はー堀江新地 堀江新地でございます。大正橋・木津川方面はお乗り換えとなります』

支線が分かれる駅なので4番線まである堀江新地の駅のホームで、本社から転勤になったばかりの樫淵はグッタリしていた。
「大阪広域市だけの移動でこんなに疲れるなんて・・・」

市長が現在の李元洙(イ ウォンス)になってからと言うもの、大阪の「国際化」と言うやつはどんどん進行し、市名までが「大阪広域市」という韓国の大都市のような市名になってしまったと言うのである。
そもそも、日本国籍の無い市長が誕生したこと自体「国際化」「多民族共生」の表れと言うことなのだろう。
578マカ:2011/08/29(月) 21:27:53.01 ID:eyBPbrXa
兎も角も、これから目指す「お得意さん」と言うのは、「3級義体の少女による歌劇団」の事務所だった。
「3級義体」というと、それは国内有数の義体メーカーの立場の言い方で、世間的に平たく言えば「両腕の無い少女たちの歌劇団」ということになる。

その名も「ヴィーナス歌劇団」。
そしてその専用劇場が、堀江新地の駅前にある「山梅大劇場」なのであった。


満員電車にしがみついてやってきたイソジマ電工の福祉事業課長の古川と、課員の樫淵は大劇場の裏口から、「物品課」という札が天井から下がったオフィスに招じ入れられた。
「まあ狭い所ですけど。お掛けになっていただいて」

程なく下隅田がコーヒーを4人分持ってきた。
「ああ、これはいつもどうも。御丁寧に」
そして下隅田自身も、その座に座った。

まずは名刺の交換から。
「この御苗字は『ひなたや』さんと読むんですねー。先程は失礼いたしました」
「あーいやいや、別にいつものことですんで。で、イソジマさんの担当者様は古川さんとおっしゃる」
「はい。いつも山梅さんにはえらいお世話になっております。こちらは新任の樫淵と申します」
「樫淵貴弥ともうします!よろしくお願いいたします!」
579マカ:2011/08/29(月) 21:30:37.00 ID:eyBPbrXa
「樫淵さんは・・・イソジマの東京本社から?」下隅田が親しげに切り出す。
「はい!」
「ずっと福祉関係で来よるん?」
「ずっととは言いましても、入ってそれほど経ってるわけではありませんので・・・ 採用は福祉事業本部でしたけど」
「そうなんや。学校は生体工学とかそっちの関係?」
「いいえ。電気工学でした」
「あーそれやったらイソジマの本業の電気機器やりたかってんけど福祉に回されてもうたとかそんなん?」
「そういうわけでは・・・」

「別にいいじゃない、そんなの」言葉に詰まった相手先の樫淵をかばうように、日向谷が下隅田を制した。
「ま、お互い義体屋なんて陽の当たらへん所にいますからね」今度は古川が下隅田をかばうように言った。
「そうそう。そうなんですよね」下隅田が嬉しそうに同意した。

会社こそ違えど、下隅田と古川はそれぞれの会社のプロパーの「義体屋」という一点で、むしろ上司である自分以上に通じ合っている所があるようだった。
何にしても、仲良きことは良いことだ・・・。

580マカ:2011/08/29(月) 21:33:17.74 ID:eyBPbrXa
「ほんで、日向谷課長はいかがです? 親会社の仕事と比べたら全然違う仕事でしょう」古川も下隅田と同じ点に触れてきた。
「そうね・・・こんな芸能関係って言うんですか?ショービジネスみたいなのは全く初めてなもので、どれだけお役にたてるのか、とにかく誠心誠意やらせていただきますよ」

日向谷の「こんな芸能関係」と言う部分に、オフィス内の空気に緊張が走ったような気がした。
またまずい事を言ってしまった。

「そうそう。僕らこんなんでもギョーカイ人の下っ端になるんですよね」下隅田が自嘲気味に言った。
「いや、その、人を楽しませることを仕事にしたことが無かった、と言う意味でね」日向谷は言い訳するように言った。
「僕らはその下支えです」下隅田の言葉には、その下支えのプライドがこもっているようだった。
「そう、そうだな。肝に銘じておくよ」自分の会社にいるのに、下隅田はともかく古川以上にアウェイな感覚を覚えた。
少なくとも、古川は「義体屋さん」として数年来このオフィスに通い続けていることだろう。そういう意味ではその感覚は正しい。

・・・と、古川の眼光が変わったように思えた。
古川の視線の先には日向谷の右肩。
そしてその先には古川の机の上に散乱した、国内外の義体メーカーのパンフレット。

581マカ:2011/08/29(月) 21:36:30.12 ID:eyBPbrXa
古川の眼光の変化の意味を瞬時に悟った日向谷は、
「あ、コーヒー無くなってますね。おかわりお持ちしましょう」と席を立とうとした。
「そんな事でしたら僕が」下隅田が代わりに立とうとする。
「いや、いい!」少し強い言葉で制して、コーヒーを持ってくるより先に自分の机のパンフレットを資料の中に素早く挟み込んだ。

そして日向谷がコーヒーを持ってきた頃には、古川はすっかり居ずまいを正していた。
「山梅さんにはこの方ずっとお世話になっております。山梅さんの御指導で弊社の技術力が上がった点も多数あります。弊社は今後ともしっかりした製品を作って、それをケアしてまいりたいと誠心誠意思ってますので」
「ええ、ええ、もちろん。イソジマさんの義手がサポート体制が充実してて女の子たちの評判もいいという話は下隅田からも伺ってますので、その点は、ええ」


古川たちが帰った後。
「課長・・・コーヒーに気付かなくて済みませんでした」
「ああ、いや、何。大した話じゃない。この課じゃ俺が新人だから」
下隅田君、君が気にすべき所はそこじゃない。古川さんの目付きが変わったことを君は見抜いていたか? 君は義体のプロとしては優秀でもビジネスマンとしてはまだまだ・・・
とはいえ、そもそも同業他社のパンフレットを、見える所におっ広げておいたのは自分である。
自分自身、ビジネスマンとしてまだまだではないか。

「はぁ〜ぁ、本社は遠いね」
582名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 12:38:25.05 ID:mRzE4JDh
大阪市長が韓国人とか
583マカ:2011/08/30(火) 22:48:16.28 ID:KGoe4HX4
突っ込む所それだけ?

兎も角も「やめれ」と言われるまで投下していきます
584名無しさん@ピンキー:2011/08/30(火) 23:17:31.34 ID:AD10Qm7e
>>582
つまんねー茶々入れは辞めれ
585マカ:2011/08/30(火) 23:23:52.44 ID:BCTOlJiA

堀江新地から北埋田の関西支社に帰る淡路行きの電車は比較的空いていた。
とはいえ、中学生か高校生みたいな子供が電車の屋根の上で架線や架線柱をよけたりしながら飛び跳ねて、周りの友達が奇声を上げて囃し立てている。

「大阪じゃこんなのが流行ってるんですか」
「今問題になってんねん。何でも南アフリカで流行っとったらしいねんけどな。トレインサーフィン言うねんて」
「トレインサーフィン・・・ しかし感電したり振り落とされたりする子供もいるんでしょうね」
「そら仰山おるで。鉄道会社はそんなんに対して一銭たりとも補償はしません言うとったらな・・・」
「そりゃ補償はしたくないでしょうね。自己責任でどうぞ、ですよ」
「それが人権問題になって、ややこしいことなってるらしいねん」
「それって人権問題なんですか?」
「まあ大阪には・・・いろいろあんねん。こないな会話も誰が聞いてるか分かれへんからな。滅多なことは言わん方がええ。朝になったら突然家の周りを大勢に囲まれとったやの、ヤクザみたいなんが来てどこかに連れて行かれたやの、そんなん結構あるからな」

樫渕は、それ以上聞かない方がいいような気がして、息をのんで黙り込んだ。
586マカ:2011/08/30(火) 23:26:32.69 ID:BCTOlJiA
北埋田のイソジマ電工関西支社。

樫渕がネットをいじりながら感心する。
「しかし、ヴィーナス歌劇団って色んな所で随分評価高いんですね。奇跡の美脚とか、世界有数の本格的ラインダンスチームとか、日本版ラジオシティ・ロケッツとか・・・
ヴィーナスの子たちって、基本、薬害裁判のイメージしか無いですけど」

「あれはな、厚生省もとっくに和解しとってもええ話やってんけどな」
「実際、被害者の女の子達は歌劇団やなんかで人並み以上の収入を得てるわけですしね」
「それと同じことを官僚が言うてん」
「原告団に対して?」
「そう。親の会の神経逆なでさすようなこと一言、官僚が言うたせいで、親の会も振り上げた拳を下ろされへんようなってん」
「・・・被告の立場で『金もらって自立してるんだし、もういいじゃないですか』みたいな?」
「そやねん。あの一言で親の会も意地になって徹底抗戦するようなった」
「そうだとしても不毛な裁判戦ですね」
「不具の娘を生んでもうたゆう負い目もあったやろうしな。ちょうどあの頃俺とこもカミさん妊娠しとったし、もし自分にそないな子が生まれとったらと思えば、気持が分かれへんでもないな」
587マカ:2011/08/30(火) 23:30:08.81 ID:BCTOlJiA

今を遡ること約20年前の話。

全国至る所で両腕の無い畸形児が生まれるという事態が発生した。
すわ環境ホルモンか、それとも原発によるものか。

この原因不明の奇病は「サリドマイドの再来」「第2のサリドマイド事件」として、新聞や週刊誌は連日、ページを割いての大騒ぎとなった。

不思議なことは、その畸形児に共通していたのは、全員女の子であったということである。
このことから、まず疑われたのは、胎児の性別を決定する染色体のトリソミー(重複)であった。
しかし、どの女児からもトリソミーは検出されず、いたって普通の染色体であった。

両親の居住環境から病歴から、微に入り細にわたって詳細に調べた結果、最初に共通点を突き止めたのは、国立浪速大学の「畸形女児事件研究チーム」だった。
どの母親も妊娠中期に、風邪をひいていたことが分かった。
そして病院に行かずに、市販の薬だけで回復させた。
そして、その薬の名は「塊丹」。
富山県の小さな売薬業者がつくった薬であった。

「第2サリドマイド事件」という中吊り広告の表現は、果たして当たっていたことになる。
588マカ:2011/08/30(火) 23:33:26.41 ID:BCTOlJiA

売薬で知られる富山県の、その小さな売薬業者の主人は、和漢薬の知識の他に、自らラテン語や古英語の文献を読みこなし、独自の薬の開発に熱心であった。
自らの労苦の結晶であるこの和洋折衷の「究極のセキドメ」に余計な名前は付けなかった。
ただ「塊丹」と命名し、雪深い富山から全国に出荷したのだった。

その結果は、人々の称賛、ましてノーベル生理学・医学賞ではなく「畸形女児事件」として跳ね返ってくることとなった。

人間なんて、時代が経ったからといって本質がそう変わるものではない。
まず政府が実施したのは、富山県内に本社・工場をもつ医薬品の流通停止。
そして妊婦は駆け込み検査で産婦人科の長い列。

富山では江戸時代から続いていた伝統ある薬種商や、たまたま富山県に工場があった製薬会社が次々と倒産し、富山県立薬学専門学校からの伝統を持つ伝統ある富山大学薬学部は定員を大幅に割り込み、
まさか本人も合格すると思っていなかった記念受験の受験生が合格し「Fランク国立大」とまで揶揄される事態となった。

ここまでの事件を引き起こした当の近江屋薬舗は、さぞや恐慌しているだろう。
おそらく、一生かかっても払いきれないような賠償金に苦しむことは確かだろう。

そう思って茅屋のような研究所に行くと、意外と主人はあっけらかんとしたものだった。
「なあに、科学の発展に犠牲は付き物でしょう。華岡青洲だってあれだけの犠牲を払って当時としては画期的な麻酔薬を発明した。そんなもんですよ。生まれた女の子達には気の毒しましたがね。
でも今は手なんか無くたって義手の技術だって発展してるし、そんなつらいもんでもないでしょう。ハッハッハ」

589マカ:2011/08/30(火) 23:37:38.56 ID:BCTOlJiA
この浮世離れした発言はテレビに写され、youtubeに転載され、それが何百万回と再生され、国民的な怒りの感情に油を注ぐこととなった。

富山の売薬業を壊滅させ、不幸な子を次々と生み出したマッド・サイエンティストの茅屋にセスナ機が突っ込んだのは、その1ヶ月後のことだった。

そのマッド・サイエンティストと共に遺体で見つかったセスナ機の操縦士は、「塊丹女児」とは何の関係もない神奈川の無職の青年であった。
しかし、神風特攻隊員の遺書から抜き出したという文言がネット上で評判を呼び「国士様」「殉国烈士」と、一時期はもてはやされたが、やがて「他人事に命を張る食い詰めたDQNは怖い」「セスナ機の免許持ってるならもっと有意義に使えばよかったのに」
「国のために散華した特攻隊員もこんなニートの辞世に使われるとは思ってなかっただろうな」「炉というには余りに対象若すぎないか?」と蔑まれ、そして他のニュースに埋もれるように忘れられていった。

この事件に責任のある製薬会社が、そのような形で消えてしまった以上、親たちの怒りのやり場は、霞ヶ関しかなかった。
そんな催奇性のある大衆薬を、なぜ認可したのか・・・


ちなみに、「塊丹」による催奇性の機序は、今もって解明されていない。

本家サリドマイドの場合だと、1961年に西ドイツで催奇性に関する初めての論文が発表されて50年近くが経過した、2010年にやっと東北大と東工大の研究チームにより一定の結論が得られている。
おそらく「塊丹」の全貌が解明される頃には、歌劇団の団員たちは皆お婆さんになっているかもしれない。

「塊丹」開発の過程を記したメモが、あの跳ね返りの無職青年によって灰燼に帰した今は、尚更のこと・・・
590マカ:2011/08/30(火) 23:40:30.05 ID:BCTOlJiA

「塊丹薬害事件」の裁判は、数年に1度、忘れられたようにニュースに出てる程度になっていた。
裁判所で堅い表情をつくる塊丹女児も、それぞれが次第に成長していった。


アジアに版図を広げる、大阪の大企業の会長室。
「第2サリドマイドの被害者の子たちも、結構可愛い子がいるもんだな」
「なぜか女の子にだけ症状が出ましたから。可愛い子もそれなりにいるでしょうね」
「ああいう子たちだけで、歌劇団でも作ったらどうだろうね」
「歌劇団・・・ですか?」
「文化を自分で作るんだよ。かつての関西モダニズムのようにね。両手が無い分、美脚で勝負させてみたいじゃないか」

591マカ:2011/08/30(火) 23:43:41.15 ID:BCTOlJiA

社長室や弘報部門・文化事業部門を中心に、通常業務の合間に幾度も打ち合わせが設けられた。
そもそも障害児を見世物にすることが、道徳的に許されるのか。
企業イメージ自体を失墜させることになりはしないか。

「まるで映画『フリークス』やないですか。こない可哀想なことを、一企業が総出でしてええもんなんですか」
「その『フリークス』を禁じたことに対して一番怒っとったのは誰やと思います? 当の障害者たちやったらしいですよ。『自分らの生活の糧を奪われた』言うてね」
「そやからって、今の塊丹症の子たちに、生活の糧が無いわけやないんでしょう? 人権意識も向上してるわけやし、義手も発達してんねんし」
「障害を見世物にするんはプロレスいう前例もあるやないですか」
「あれかてあくまで自分からやりたい言うたんと違いますの?」
「そうでもなかったらしい。発起人は健常者やで」

夜も更けた頃、
「とにかく、当事者に話してみてからやな。賛同してもらわれへんようやったら、そこでやめにしたらええ」


初めて確認された「薬害女児」は、その頃すでに成人式を迎えていた―――
592マカ:2011/08/30(火) 23:47:07.53 ID:BCTOlJiA
親の会の説得を任されたのは、本社文化事業課長の平口敏郎だった。

塊丹女児を全国回って探していたのでは効率が悪い。
一番手っ取り早く、彼女らを集めるにはどうしたら良いか。
それは、結局例の裁判の原告団である、薬害女児の親の会である「コルチカムの会」以外にあり得ないのだった。

同会のホームページによれば、コルチカムという植物は別名イヌサフランといい、葉を付ける前に花を咲かせる、一見葉のない花のようで不思議な印象を持たせ、園芸植物としても人気があるということだった。
「葉を付けなくても大輪の花を咲かせてほしい」そのような願いが、コルチカムの会の名前に込められているのだという。

手元のメモを見ながら震える手で電話機のプッシュホンを押し、言葉を選びながら親の会の事務局長にその趣旨を説明した。
胡散臭さを隠そうともしなかった事務局長であったが「一応お話だけは聞いてみようと思います。次回の例会は来週の土曜日ですので」との回答を得た。
とりあえず、門前払いを食う事は無かった。
ここに一つ橋頭堡ができた。
593マカ:2011/08/30(火) 23:50:23.17 ID:BCTOlJiA
東京へ向かう中央リニア。
サムソナイト一杯に入った資料を、幾度も読み直して赤を入れていた。

収益のほどは分からないが、おそらくは画期的な文化事業になるに違いない。
障害を乗り越えた感動的なステージとなるか、はたまた単なる見世物小屋に堕するか。

自分自身で納得できないものを、胡散臭い目で見ている彼らに説得し切れるのか。
東京までの時間は、それを考え尽くすには、あまりに短いように思えた。

リニアモーターカーは瞬く間に赤石山脈をくぐり抜けていく。



東京・菖蒲端駅の近くにある菖蒲区民ホール。
いつも「コルチカムの会」例会が行われているのは、ここの中会議室Dであった。

親の会の視線は、全く初めての珍客に注がれていた。

「本日の例会は、皆様の娘さんにお話ししたい事がある、ということで大阪からお客さんが参りました」
「はじめましてお世話になります。平口と申します」

各参加者の机の上に一枚一枚置かれた名刺をしげしげと眺める親たち。

何日もかけて作成したパワーポイントの資料を、会場に準備してもらったプロジェクターで丁寧に説明した。

「・・・以上になります。何か質問意見等ございましたら」

部屋が明るくなった。

「つまりそれは、うちの所の娘を見世物にしたい、という事なんですか?」
「見世物やいう事で言うなら、ハリウッドかてプロ野球かて、広い意味では見世物いう事にはなるでしょうね」
「娘たちを見世物にして、いったい何をしたいんですか!?」

その後は感情的なやり取りの応酬・・・いや、感情的な親たちの罵詈雑言を、平口独りがただ聞くだけだった。

言うだけの事を言い、しゃべり疲れた親たちは、次第に静かになっていった。
594マカ:2011/08/30(火) 23:54:00.20 ID:BCTOlJiA
「手前共も、この件を立ち上げるにあたって、社内的にも同じような議論になりました。中には勿論皆様と同じ年頃の子どもを持つ親もいます。
当方も、薬害事件発生当時の新聞資料から、皆さんの所のホームページの裁判資料から何から、見せていただきました。
その中でひとつ、気付いたことがあったんです」
「何を」
「当の娘さんたちの声が、全く入っていないことです」
「仕方ないでしょう。あの子たちは声を上げたくても上げられなかったんですよ!」
「成人してもですか? 両手は無かっても、中身は立派な大人になりはったんと違うんですか?」
「そうやって、なんだかんだ言って、お金儲けに使いたいんでしょう? あの子たちの障害を利用して!」
「お金儲けはそんな悪いことなんですか? 皆さんかって大なり小なりお金もうけして、毎日のおまんまにしてるんでしょう?」
「でも大阪の人は信用できないから・・・」
「大阪の人・・・? この会の人で、何でそんな発言が出るんですか? 皆さんは、娘さんへの偏見と闘ってきたのんと違いますか? 結局人間は、偏見から逃れられへんということを、当の皆さんが今証明したようなもんやないですか!」

会議室に沈黙が走った。

「別に無理やり大阪に連れて行こうとは、当社の誰も言うてません。娘さん御本人が嫌がるんでしたら、それはもう手を引きますさかいに、どうかなにとぞ・・・」

「・・・まあ、会うだけでも会わせてみたら」

翌日は日曜日であった。
平口が泊まる菖蒲端駅前のホテルから一番近い順に、家々を回ることにした。
個人宅が嫌であれば、新宿なり池袋なりの喫茶店でも構わないと言った。

「ま、あまり出たがらない子なんで、無駄足になるかもしれませんけどねえ・・・」
それは、あくまで平口が何の釣果もなく帰るのを期待しているような口ぶりだった。

ホテルへの帰りしな、社長室長の個人携帯に電話を入れた。
「もしもし?なんやねんこんな夜中に・・・急ぎ?」
「例の件です。親の会のOK取り付けましたわ」
「ほんまに?」
「あくまで娘さんたち本人に会うんがOKゆう話です。出演がOKかどうかはその先の話です」
「いや、それでもようやった。一歩前進やで」
595名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 01:40:00.05 ID:IAj8/y0B
作者さんはミロのヴィーナスに萌えるタイプとみたw

経済小説とは新しい切り口ですね。
SFでもエロでもないけれど、ストーリーで魅せてくれそうですので
期待して投下を待ちます。
596名無しさん@ピンキー:2011/08/31(水) 03:50:54.03 ID:9nM+orQ1
摂津弁に間違いが多すぎて萎えるな。
もうちょっと勉強してから書いた方が恥かかんですむで。
597マカ:2011/08/31(水) 06:54:32.35 ID:9Eg6UlXy
>>595

ありがとうございます。
SF・エロ苦手なんで。

>>596

そう。実は悩み。
知ってる関西人は茨木・奈良・神戸・芦屋・堺・姫路なんですよね。
そこら辺どうしようかと思って。

ロボット工学で言う「不気味の谷現象」(中途半端に似てるので気持ち悪い)というやつですね。

吉田戦車の「ぷりぷり県」みたいに「適宜読者の脳内で方言に置き換えて下さい」にしようかな。

598マカ:2011/08/31(水) 06:59:16.71 ID:9Eg6UlXy

舞台突然札幌にしようか。

599マカ:2011/08/31(水) 07:13:01.80 ID:9Eg6UlXy

日曜日の東京。
朝から平口は忙しかった。

朝食もそこそこに、まずは恵比寿の駅前で落ち合う予定がある。
午前中は恵比寿と渋谷、午後には新宿と上井草と亀戸というスケジュールである。

先方のどの親御さんにも自分の携帯の番号は渡してある。
果たして、恵比寿に着いた頃、携帯が鳴った。

「もしもし?平口さんでいらっしゃいます?」
親と言うには随分若い女の声だと思った。

「はい。平口でございますが」
「両親から聞きましたけど、大阪の会社の方で、薬害の子をスカウトしたいんですって?」
「・・・ええ」一体何が言いたいんだろう。
「JRから出て日比谷線に入る所でお待ちしておりますので」

おお!何と! 会ってくれるのか。

期待に胸を躍らせ、日比谷線の出口に行くと、随分とグラマラスな女性が立っていた。
膝上20cmもあろうかと言うミニスカートから、紫のカラーストッキングに包まれた美脚がのぞく。
もう初夏となり、街にはノースリーブの女性もちらほら見られたが、彼女はカーディガンを羽織っていた。
やはり、腕の継ぎ目は見せたくないものらしい。

何より、彼女は両親同伴ではなく、一人で来た。

「あの・・・ コルチカムの・・・」
「平口さんでいらっしゃいますか? 初めまして」
「ああ、どうも初めまして」名刺を差し出した。
名刺の受け渡しの時、一瞬彼女の手に触れたが、驚くほど生身の手であった。

「立ち話も何ですから喫茶店で」
600マカ:2011/08/31(水) 07:15:55.48 ID:9Eg6UlXy
駅前の喫茶店。

「はあ、フジコさんとおっしゃる」
「このメモ見せていただいたけど、随分あからさまにコルチカム人脈じゃない」
「コルチカム・・・?」
「この人たち、親の会の息がかかってる人達でしょ?」
「見れば分かりはります?」
「分かるわよ。そりゃもう裁判に熱心ですもの。この子たちにも私と同じようにスカウトに行かれるの?」
「一応、会うだけでも」
「たぶん無理ね」
「そんな」
「たぶんどの子も御両親と一緒に来ると思う」
「そらまぁ、こない怪しい人間に会うにはねえ」
「いつだってそうなのよ」
「いつだって?」
「塊丹の子が初めて成人式になった時に、テレビでドキュメンタリー撮ることになったの。その時、当たり前かもしれないけどコルチカムに協力してもらうことになったんだけど、凄い口出してくるのね。あの親たち。うちの親もだけど。
成人式迎えようっていう子によ? 何かあたし途中から嫌になっちゃって、結局テレビに映らなかった。コルチカムで撮って欲しいように撮ってもらったらいいじゃないっていう。で、それに対して何の文句も言わない子たちもどうかと思った。
ああもうこの人たちにかかわるのやめよう、みたいな」
「・・・。」
「この先、何か所か回って塊丹の子たちと会うんですって?」
「ええ、そらまあ」
「たぶん親同伴で来て、無理ですって言わされて終わりよ。行っても無駄だと思う。たぶんね、そういう子達は一生カジテツで終わるわよ。親が死んでからどうするのか分からないけど」
「何や本音が噴出したはるね」
「ねえ、そんな子よりも私の知ってる子で、たぶん言えばやるって子は何人かいるわよ」
「ホンマに? やりたい言うても、手は・・・?」
「大丈夫。ちゃんと『ない』。私と同じ症状」

平口は思わず吹き出してしまった。
601マカ:2011/08/31(水) 07:18:46.44 ID:9Eg6UlXy
「どうして笑うの。そういう子探してるんでしょ?」
「いやいや、まあそらえらい助かりますわ」
「いま呼ぶ?」ヴィトンのバッグから携帯を取り出した。
「ちょぅ待って下さい。お気持ちはありがたいんですけど、来週も東京きますんで、それでお願いできひんですかね」
「何で? たぶん新宿とか亀戸って会っても無駄よ?」
「一応、アポ取るだけは取ったんで、それをすっぽかしたとなると、またそこで何言われるか分かれへんもんですから」
「それもそうか・・・ じゃ来週、新宿でいい?」
「ああもう、どこでも行かさしてもらいます」

「ところで・・・ フジコさん御自身は?」
「この企画に賛成かどうかって?」
「そう」
「私は別にいいわよ」
「ありがとうございます。助かりますわ!」

のっけから、思わぬめっけもんやった。
あの子ええわ。
何よりスタイルがええし、性格も何と言うか・・・男前や。

山手線の電車で新宿を目指す。

602マカ:2011/08/31(水) 07:21:40.86 ID:9Eg6UlXy
果たして新宿の子は、母親同伴で来ていた。
彼女自身は俯いている。

フジコによれば「まあ無理でしょうね」とのことではあったが、一応情理を尽くして説明するだけはした。

「薬害の被害で生まれた女の子が集まる、ってことですか・・・?」
「そう」
「なら行ってみたい・・・」

平口の顔に喜色が溢れたと同時に、母親が娘を肘で小突いて睨み付けるような目つきになった。

娘の顔色が変わる。
「・・・やっぱりいいです。何か大阪って怖いですし・・・」
「あ・・・そう」

母親はホッとしたような表情になり、
「そういうことですので、申し訳ございませんが御縁がなかったということで」

それでも落胆している暇はない。
再び山手線の人となった。
そして高田馬場で西武新宿線に乗り換える。

しかしさっきの新宿の子は、呑舟の魚を逸すというやつだろうか。
こっちだって採用試験の面接官を何回もやってるので分かるのだ。
彼女自身は興味を持ってくれていた。
しかしそれを、母親が邪魔していた。

フジコの言う通りで「親がああやと、子供も大変やろな・・・」

603マカ:2011/08/31(水) 07:23:34.81 ID:9Eg6UlXy
兎も角も上井草に到着した。
上井草の彼女は緑の黒髪にショートボブの美人。
ただ、やはり両親同伴だった。

恵比寿や新宿で行ったの同様、趣旨について説明し、彼女の意志を尋ねた。
「今まであんまり同じような病気の子と会うとか無かったから・・・ たくさん集まって話しできるなら行ってみたいかな」
「そうですそうです。悩みは大勢で分かち合うた方がええですよ」
「そういうことはもう間に合ってます!」母親が制す。
「間に合うてるって、当事者の娘さん同士がですか?」
「そうじゃないですけど、親同士は昨日みたいに綿密に情報交換をして・・・」
「いや、いや、私が聞きたいんはお嬢さん御本人の意見です。どうですか?」
「私ダンスの経験とか無いですけど。大丈夫ですか?」
「そりゃもう。そんな子ばっかりでしょうし」
「私なんかでよければ行きます」
「ちょっと!」偽らざる母親の本音だった。
「まあまあ、なんぼ何でもこっちかてこう見えても上場企業の幹部ですんでね。お嬢さんを取って食いやしませんから」

やった!2人目ゲットや!

心躍る気持ちで、中央線で神田を目指す。
これまでの3人と会って思ったのが、彼女らが意外に「孤独だった」のではないかと言うこと。
綺麗な衣装を着てステージに立つ以上に「同じような障害を持つ仲間に会える」ことに関心を示していた。
もしかすれば、そういう観点から本人を攻めれば、親がどうであれ意外にたやすく落ちるかも知れない。
ちょっと、そういう観点から交渉してみようか。

しかし、神田は「けんもほろろ」だった。
亀戸も同じ。

それでも、ゼロではないだけマシだった。
それも、来週は「やってくれそうな子を何人か」を連れて来てくれる。

それだけでも、東京に来た甲斐はあったというものである。
社長室長には、良い報告ができそうだ。
604マカ:2011/08/31(水) 08:30:07.25 ID:9Eg6UlXy

本社。
「薬害女児レビューショー」に関するプロジェクトチーム。
平口が東京でのスカウト結果を報告する。

「おお、ようやった!」
「もしかしたら全員に拒否されて終りやと思ってましたからね」
「じゃ次のフェーズに進んでもいいですかね。ダンス指導の先生を見つけることと、会場押さえること」
「ダンス指導って・・・どんな人に頼むんですか?」
「SKDとかやってたような人がいれば、一番良いんですけど」
「弘報で誰か知らない?」
「やっぱりそこはうちのマターですかね・・・ ちょっと広告代理店のツテで探してみます」

会議が終わった頃。

平口の個人携帯に電話が掛かってきた。
フジコからだった。

何?まさか今更「都合が悪くて出れません」とか?
緊張しながら電話に出る。

「はい?もしもし?」
「もしもし、平口さんでいらっしゃいます?今構いませんか?」
「結構ですよ」
「大阪の会社なら、コルチカムの関西支部にも声かけられました?」
「・・・でもコルチカム人脈は期待できないんでしょ?」
「そうだけど。1人思い当たる子がいるの。大阪なら」
「ほんまに?」
「平口さんの携帯番号教えといて良いですか?」
「ええ、そりゃもう。思い当たる子には大阪でも九州でも北海道でもバンバンいったって下さい」
「その大阪の子はリオちゃんって子」
「リオさんね。了解しました。ところで今週末いけます?」
「ええ、他の子にも連絡取れたわ」
「ほんまにありがとう。助かります」

やってくれるわ!神様!仏様!フジコ様!
605マカ:2011/08/31(水) 08:36:21.97 ID:9Eg6UlXy

果たして週末。
再びリニアで東京を目指す。

場所は新宿東口の喫茶店。
フジコは約束通り、何人か連れて来てくれていた。
「いや、皆さん美人やね・・・」
思わず息を飲んでしまった。

「どうしょう? こういうプロジェクト。腕はない分、脚線美で勝負っていう」
「腕を外して踊るんですよね・・・」
「前にクラブ行った時、酔って踊ってたらいきなり腕ポーンしてDJ殴っちゃった」
「ある、ある、それ」
「で、そこで周りの人に義手バレするじゃない。いきなり優しくなるの」
「その前にみんなギョッとするよね」
「そう。そう。そう」

凄いな彼女たち。
やっぱり言うに言われぬ思いってみんな持ってるんだ。

「で、踊るなら踊るで練習は?」
「ウーン・・・ 皆さん仕事や学業を持ってられますからね・・・配慮はしたいとおもってはいるんですけど」
「ずっと大阪に通うんですか? 住むとか?」
「そこね・・・」

要するに、いちイベントとして1回集まって終わらせるのか。
はたまたプロのダンスチームにしていきたいのか。

そんなもん、1回やってみて観客の反応を見なければならない。
「不謹慎だ」とか言って、石でも投げられる可能性だって否定はできない。

かといって、今それをはっきり示さないと、彼女たちだってどうしていいか分からないだろう。

「とにかくイベントとして成功さすことです。大阪まで来られるんは御不便でしょうから、練習は東京でやると言うのもいいかもしれませんね」
「リオちゃんどうだった?」
「全然連絡なし」
「あれ?結構乗り気だったけど。今かける?」

フジコは携帯を取り出してかけた。
606マカ:2011/08/31(水) 08:39:44.25 ID:9Eg6UlXy

フジコは携帯を取り出してかけた。

「あ、リオちゃん? あの件平口さんって人に連絡した? え? 携帯かからない?」

そんなはずはない。
もしかして携帯の番号間違ってる?

「今ジュンちゃんとか他の子もいるし、平口さん本人も来てるの。直接話す?」
携帯を差し出した。

「あ、これはどうも。平口と申します。リオさんでおられます?」
「初めまして。なんか腕外してダンスって聞いたんですけど・・・」
「ええ、そういうコンセプトで。腕は無くても脚線美というか、そんな」
「いい!それめっちゃいい!」
「ありがとうございます。涙が出ますホンマに」


最大の難関であったスカウティングは、どうにか行けそうだった。

607マカ:2011/08/31(水) 21:01:51.71 ID:9Eg6UlXy
例によってプロジェクトチームであるが、それぞれのメンバーが本来業務の合間に集まっていると言うのが実情で、一番上からトップダウンで降りてきたとはいえ、なかなか集まりも良くない。

「正味の話、女の子のダンスだけ見せても間が持たないでしょうね。所詮素人芸ですよ。どうします? 歌でも歌わせます?」
「歌うまいんですか?」
「その点についてはちょっと未知数ですね・・・」

「こんなんどうでしょうね。第1部はトークショーみたいにするんです」
「トークショー」
「あの子たちに会ってみて思ったんですけどね、結構言うに言われぬ本音が渦巻いてるみたいなんですわ。そんなんを一気に言わしたら、結構福祉的な面からも勉強にもなると思いますよ。」
「それええな」
「いっそ芸人にでも司会さして本音引き出してもええかも分からんね」

ここは大阪。芸人に事欠くことはない。

「誰にする?」
「素人イジリのプロやないと」
「丼池四太郎みたいな?」
「そう。ドブヨン!」

丼池四太郎は「相方はお客様全員」と言ってはばからない客イジリ芸の代表格とも言うべきピン芸人で、一時期は深夜枠ながら全国ネットで「丼池四太郎のお盛んですか」という冠番組も持っていた程である。
今でも、司会者などで引っ張りだこだった。

「本当にドブヨンみたいな大物持ってくるんですか?」
「やるしかないしょう」
「どのくらいギャラ発生するんですか」
「知らん」
608マカ:2011/08/31(水) 21:04:37.18 ID:9Eg6UlXy
ミナミのお笑い劇場の控室。
丼池本人とマネージャーが企画書を険しい顔で読む。
それを緊張した面持ちで平口と広報課の戸田が待つ。

いつもの「素人イジリ」してる軽妙な顔は無かった。

「これは・・・」丼池が重い口を開く。
「なかなかしんどい仕事やね」

「やっぱり無理ですかね」

「いや、別にやりたないとは誰も言うてへんねん。
むしろおもろい仕事やと思う。
そ や け ど ね ・・・ 普通の素人と違うからね・・・
ちょっと特殊な素人やからね・・・
要らんこと言うて訴えられたらシャレなれへんしね・・・
かといってイジリのキレが鈍ったらしまいやしね・・・
イジってほしくて僕にこの仕事持ってきてるんでしょ?」
「ええ、それはもう」

控室に重い沈黙が走る。

「いや、やっぱりこれは僕やないと無理やろうね。
素人イジリも、アホではそうそうできひんもんやからね」
「お受けいただけますか?ありがとうございます!」
「その前に」
「は、はい」
「どこまでいじってセーフなんか、いっぺん本人達に会うてみたいんやけど」
「大阪にも1人いてるんですけど、大体が東京なので・・・」

「東京でしたら、金曜日にクイズの収録があるからそこはどうでしょう」マネージャーが付けたす。
「そうやな。あっこのテレビ局やったら1階のロビーにちょこっとしたラウンジもあるしな」
「そうですか! では本人たちとも連絡を取ります」


電話の先のフジコは言葉を失った。
「司会が丼池!? すごいじゃない!!」
「で、金曜日の夜なんやけど・・・」
「行く!行く!丼池に直接会えると思ってなかった!!」
609マカ:2011/08/31(水) 21:07:35.48 ID:9Eg6UlXy
「しかしドブヨンすごいギャラだね・・・」
「文化活動の枠を超えてるよ。これは」
「これはお客さんが入るようにささな首飛ぶよ」



テレビ局の1階のラウンジ。

「初めましてー丼池です。皆さんが例の・・・薬の事件の?」快活ながら恐る恐る話しかけた。
「うそ?マジで?本物の丼池?ってか丼池さん?」
「この人って『お盛んですか』の人でしょ?」
「人がHしてる所に忍びこむ番組の人?」
「そやねん忍びこんでな、お盛んのところ大変恐縮ですが・・・って見てたんかい!あんなん子供の見る番組とちゃうわ!早よ寝え!」
「キャハハハハハ」
「イヤー何で?」
「しかしみんなむっちゃ可愛いね。今からでもアイドル行けるで。僕と一緒に大阪来よ」
「丼池さんなら行く」
「何てイジられてもドブヨンなら許す」
「どこをイジってほしいねん」
「ヤーダー! 口で! っていうか言葉で!」
「まず手ぇからもいだろか」
「もいで!私を好きなようにしてー!」

平口は言葉を失ってしまった。
これがプロか。

終わってみてドブヨンの感想は、
「いいね。いけるいける。むっちゃノリいい子達やん。僕も意外やったわ」



「なんかもう、丼池さんのOKもらうと、むしろ『丼池四太郎が障害者をいじる』みたいな丼池さんメインの企画になりそうですね」
「それやったらそれでもいいと思うねん。その中で、障害の問題に対して問題提起できたら、企業としてこういう企画やる意味も出てくるやろ」
「ポスター出すなら、ドブヨンメインの方が、客も来そうですね」
610マカ:2011/09/02(金) 06:47:20.17 ID:vI9uZMgp
弘報部門の努力で、ダンス指導は元ラジオシティ・ロケッツのメンバーでもあったという日系人ダンサー、キャサリン樋口に当たってもらうことになった。
現在は千里租界でダンス教室を開いており、舞台演劇の振り付けでも「キャシーさん」としてそこそこ名の知れた存在であった。

とても50がらみには見えないような美貌だった。
「とても良いテーマだと思います。最大限、協力させていただきます」
「ありがとうございます。助かります」
「ただ、女の子達は東京なんですって?」
「大体は・・・」
「毎週大阪まで来ていただくの?」
「そこが難しい所なんですよね・・・ キャシー先生は毎週東京まで出ていただくのは難儀ではないですか?」
「あら、そんなことは全然。東京どころか毎月香港とかロサンゼルスに行きますもの」

練習は毎週末、東京でやることにした。
よって、キャシーとリオには毎週平口と一緒に上京してもらうことになる。



そして練習に入る。

ラインダンスの肝はハイキックである。

しかし、足を上げると、全員が前に倒れて、元に戻れなかった。
「腕が無い分、バランスの取り方が違うのかしら・・・」

それでも、どうにか上げる方と逆の足の踏ん張り方を工夫することでこの問題はどうにかなりそうだった。
611マカ:2011/09/02(金) 06:50:13.39 ID:vI9uZMgp
今度は衣装さん。

衣装はハイレグのレオタード。
ラジオシティ・ロケッツもSKDもこの衣装である。

しかし、全員が「これはない!」という。

「何で? 風邪引きそう?」肌の露出に不満があるのかと思った。
「そうじゃなくて。腕なしで踊るんですよね?」
「そうよね」
「だったらこのビスチェはない」ビスチェとは、肩ひもの無いキャミソールのこと、
「激しく踊ってる最中にペロっと行きそう」
「絶対なるね」
「もしかしてそれ狙ってる?」
「まさか、まさか!」
「こうしたらどうかしら。透明なストラップ(肩ひも)を付けるの。日本人は胸が小さいから結構やってるわよ。それかアメリカンスリーブとかホルターね・・・」
「それで大丈夫なら・・・」



会場は埋田のユニオンホールを取る事ができた。
交通の便が良い、中規模のイベントスペースである。



それでも、何もかもが着実に進んでいた。
612マカ:2011/09/02(金) 06:59:36.61 ID:vI9uZMgp

宣伝ポスターの構成については、広告代理店も同じ意見だった。
「丼池さんをメインに据えた方が良いです」

そうしてできた告知が、
「丼池四太郎が塊丹女児をイジリ倒す」
黒を基調としたポスターの真ん中で、陰翳の中で丼池が不敵に笑うという仕上がりとなった。



芸能レポーターが、丼池と同じ事務所で親交の深いモノマネ芸人の朴るーへのインタビューの中で、
「何か、丼池四太郎さんが、薬害事件で生まれた子供たちをイジるイベントをやるという事ですが」
と、丼池の新しい仕事について触れて来た。

「ああ、四ちゃん本人から聞いた。俺はほんまにそんなんやってええんか?下手したら問題なって芸人やめなあかんようなるでって言ったんやけどな」
「ですよねえ」
「そしたらな、四ちゃんは『パクちゃん、僕は今エベレスト・・・いやマナスルかカンチェンジュンガぐらいかも知れへんけど、命がけでそこを目指そうとしてんねん。
たとえばパクちゃんが命がけでエベレスト登ろ思った時に、死ぬからやめぇ言われて素直にやめるんか?』そう真顔で言うねん」

24時間テレビで「100kmマラソンよりヒマラヤ登頂やらしてくれ」と頼んだほどの登山芸人として知られ、登山情報誌にも連載を持つ朴るーをして納得させるに十分な理屈だった。

「四ちゃんやったら、単なる弱い者いじめには終わらへん。四ちゃんもプロやから」
613マカ:2011/09/02(金) 07:45:55.28 ID:vI9uZMgp

>>519

読みたくない人向けに、題名をNGワードにするっていう工夫をしてるのね。
俺もそうすれば良かった。
さすがに「マカ」がNGワードだと他のも引っかかりそうだ支那・・・

614名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 17:34:35.01 ID:aCWc8Hfa
>>609
そこは丼池四太郎がフジコをお持ち帰りして両腕もぎ取ってあんなことやこんなことをする所じゃないのか
エロパロ板的には
615名無しさん@ピンキー:2011/09/02(金) 21:42:48.84 ID:tJ0mU6MZ
藤林丈司は裏切り者
616マカ(ヴィーナスおとめ):2011/09/02(金) 23:08:26.83 ID:vI9uZMgp
>>614

本当は俺はエロは嫌い。でもエロパロ板でそんな事も言ってられないか・・・
では即興で作ります。
---------------------
渋谷の駅を降りて、賑やかな通りから裏路地へ入った坂道に怪しくネオンが並んでいる。

シャワーを浴びると、女は生まれたままの姿で・・・いや、肩先についてるそれは、生まれたままのものではない。
この女・・・ ほんまに日本人やんな?

「さあ、五体満足の私の体から・・・」
五体満足やって? ・・・いや、俺この女に完全にのまれてる。何やってんねん俺!
「2を引くのは、あなたよ」 挑戦的な目で見つめて来るやないか!
ほぉー! この小娘が!
男は、売られたケンカを買うように、女をベッドに押し倒した。
形の良い豊満な胸のすぐ上からすらりと伸びる2本の白い肢を、あらん限り残酷に引き離そうとした。

ベッドが軋む。
2本の白い手は、死んだようにベッドの上で、揺れるままに漂流(たゆと)うている。
赤黒く逞しい、作り物ではない本物の手は、暗い海の中で海藻を掻き分けている。
その海藻の中に真珠を探り当てた時、「あぁ・・・」声が漏れた。

2本の白い手は、嵐の中の小舟のように、さらに激しく、大波の中でなすすべも無く揺れ動いていた。
・・・な、な、何やねんこれは!
こんな女に握り潰されるなんて・・・!
手ェの無い女に握りつぶされるって・・・! どんなオチやねん!
ああっ、ちょ、ちょぅ! ああああーーーっ!!

空は白んでいた。
すずめが鳴いている。
男は、昨晩の余韻に浸るように、煙草に火を付けた。
「今頃目覚めたの」
「おう、起きとったんか」
「私に、何かすることがあると思わない?」
「何て?」
「私の・・・腕」
「ああ、そうやった、そうやった」
余韻から一転、いきなり現実に現実に引き戻された。
最後までこの小娘のペースにまるはまりやんけ。
何ちゅう小娘や・・・
---------------------
これでどうでしょ?
617マカ(ヴィーナスおとめ):2011/09/02(金) 23:20:08.38 ID:vI9uZMgp
エロ小説読んだこと無いけど、大体こんなもんだろう。
618名無しさん@ピンキー:2011/09/03(土) 15:30:57.40 ID:sdSB7Z/3
凄い。ストーリー作るの早っ
619さささ:2011/09/23(金) 19:59:15.03 ID:MUD7fXTs
前にSS投稿してた者ですが、また投稿していいすか?
620名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 20:52:10.73 ID:EkvZFoKM
妄想ドカン無くなった?
621名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 21:01:23.63 ID:6FbtbOAy
「耐熱、耐化学変化、耐衝撃の複合装甲に駆動部には遺伝子組み換え高タンパクハイブリッド人工筋肉を採用、期待の戦闘用人工義肢NL-CB-TR505シリーズ発売!!」
「再生能力が当社比4倍!滑らかな人工皮膚と、内蔵型小火器のシビリアン・パーソナル・ディフェンス・アームズ」

郵便受けに放り込まれた、肉体改造主義者向けのチラシを読みながら、今度はどこを換装しようか、と悩んだ。
622名無しさん@ピンキー:2011/09/23(金) 23:38:27.95 ID:3FOdE62D
>619
お待ちしておりましたーー!
623名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 14:35:36.15 ID:vNEWBLie
>>620
前にどっかでちらっと聞いたけど
サイト主の知合いには引退を表明してたとか
ずっと前からヲチってたサイトだけに残念
624名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 16:51:17.22 ID:zXKCN7gt
妄想ドカン、まだ見れるぞ?
625名無しさん@ピンキー:2011/09/24(土) 17:10:11.98 ID:RQXmcsLv
「固めてポン」も別場所で保存されてるよ
626名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 06:32:37.11 ID:zPGbVjiq
>>619来ないね…
まあ気長に待ちますか。

じゃあちょっと別なのを投下しますね。
627名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 06:36:23.28 ID:zPGbVjiq
私は、とあるお金持ちのお屋敷に招待された。
何でもそのお屋敷ではメイドロボを試験的に大量採用し、様々な型のメイドロボを実際に使用する事で
実際どのくらい役に立つのかや、大量導入にあたっての問題点などをメーカーとの共同調査しているのだそうな。
私は全くの畑違いという訳でも無いので、技術者として視察させて頂く事にしたのである。

はたしてお屋敷には、様々なタイプのメイドロボが居た。
容姿を見れば、一目には人に見えるようなものから、顔から体までロボット然としたもの、やや人の形から逸脱したような作業用ロボットまでもが居る。
それぞれが掃除をしたり、食事を運んだり、お屋敷の主の指示を聞くために待機していたりと様々な働きをしていた。
聞けば人間のメイドはメイド長をはじめとした数人しか居ないのだという。いずれもロボットたちを監督する側の人たちである。
628名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 06:47:52.19 ID:zPGbVjiq
しばらく視察していたところ、部屋に妙なロボットが居る事に気づいた。
いわゆる「顔無しロボット」のような顔で、両腕が無く、脚も移動能力があるわけでなく体を支えるためだけのためにあるようだ。
何にも動く様子が無く、何も働いていないように見えた。背中から伸びるコードがコンセントに繋がっていて、ただ立っているように見えた。
命令を聞くために待機しているにしては部屋の片隅に目立たず立っている訳でも無く、そういえばメイド服を着ている訳でもそのようなデザインの体をしている訳でも無い。
そこでこれが一体何なのか、お屋敷の住人に聞いてみることにした。
メイドたちの統制をする役割なのかと聞いたが、そうでは無いと否定された。
それどころか今回のメイド視察とは関係の無いものだという。
お屋敷の人が話す「彼女」の正体は、驚くべきものだった。
629名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 06:57:34.24 ID:zPGbVjiq
なんと彼女はロボットでは無いのだという。
つまり機械化した人間、サイボーグである。
彼女は屋敷の人たちの遠い親戚なのだという。事故で体を失い、サイボーグになったとの事である。
サイボーグ化に急を要したために、仮の義体を使用せざるを得なかったらしい。
しかも残った生体部分、つまり彼女の場合脳だけであるが、その部分への負担が掛かるため未だにちゃんとした義体に換装出来ないのだ。
可哀想な事に、本当に急を要したため、試作品の生命維持機能しか無い、随意筋を一切持たない義体なのだそうだ。
脳が何を訴えたくても、体を動かすことも声を発する事もできない。意思表示を一切行う事ができない体なのだという。
なぜそんな義体が存在するのかというと、義体の慢性的不足により、とりあえずでも生命維持ができる義体を大量に生産する必要があり、その為の研究の試作体の一つなのだという。
もちろん、すみやかにちゃんとした義体に移す事が出来なくなったのは予定外の事である。
彼女の家族は、意思表示も出来なくなった彼女の扱いに困り、彼女を疎んじるようになってしまった。
そこで、お屋敷の一家が引き取ることにしたのだという。
勿論、もし意思表示の行える体になったときに彼女が望めば元の家族に帰すという前提で。
630さささ:2011/10/22(土) 22:14:51.17 ID:aZxWyYXW
アイアンナイト


「暗いな〜、怖いな〜・・・」

ここは深い森の中

「近道とは言ってたけど〜、キチンとした道を通るんだった・・・」


森の中を少女が1人で歩いている

ガサッ!

「キャ!」

風が木々を揺らすだけでもビクついている

「なんだ〜風か〜・・・、もう早く脱げないかな〜」


ガサガサ!

「どうせ風でしょ!!(ビクビク)あーー!あーー!」


虚勢をはって大声をだす。

ガサガサガサ

「えっ?風じゃないの?」


ガサ!

「あれれ〜?お嬢さんが1人でどこ行くんだい?げへへ、俺の相手してくれよ〜げへへ」

「キャ!何?何なのよあなた?」

現れたのはこの森に巣くうミュータント
皮膚はイボイボで紫色、2mぐらいの身長の気持ち見た目からして気持ち悪いミュータントだ


「げへへ、俺の子を生んでくれよ〜げへへ〜、優しくするからよ〜」


「いやよ!どっか行ってよ!」

とっさに防犯用のスタンガンを相手に打ち込む

針だけが飛び出るタイプのスタンガンだ

「げへ、ゲビバビババババ!」

「気絶したかしたら?」
631さささ:2011/10/22(土) 22:15:15.92 ID:aZxWyYXW
「げへへ〜、それはニンゲン用だろ?きかないな〜げへへ、でもちょっと痛かったからお仕置きだな〜」

そう言うとミュータントは一気に間合いを詰め少女を押さえつける

「やっぱりカワイイな〜げへへ、今直ぐ俺の子を生んでもらおうかな〜げへへ〜」

ミュータントの下半身から触手が伸びる、するすると少女の股関辺りまでのびる

「いや!やめて!誰かー!」

「げへへ、誰もこないよ〜げへへ〜、子を生むといっても10日もあれば、腹を食い破ってでてくるからげへへ、つわりもないから安心しな〜」


「いやあああぁぁ」


ドゴ!


「いや・・あれ?」

ミュータントは前のめりに地面に倒れこんでいる


「大丈夫かい?」

そこに立っていたのは頭から足の先まで白銀の甲冑を着こんだ騎士

「ありがとうございます・・」

「ビックリしたよ、ミュータントを追ってきたら悲鳴が聞こえたから」

「すいません!助かりました!ありがとうございます!」

「怪我はないかい?」

「はい!あなたは?」

「私は帝国軍の騎士、近くを通ったら悲鳴が聞こえたものだから・・とりあえず、近くの集落まで送ろ」


そういうと近くに停めていた電馬(馬の形したバイクみたいな乗り物)まで案内される


ウィーン

電馬は15mぐらい浮かび上がり、森の中を抜ける、今まで少女がいたのはそんなに森の奥ではなく、それがわかった少女は赤面する。


「どうかしたか?」

「いいえ、なにも・・・」

「集落まではそう遠くない、しっかり捕まって」
632さささ:2011/10/22(土) 22:15:40.40 ID:aZxWyYXW
しばらくの空中遊泳だった。

「さっ中に入ってくれ」

案内されるままについた先の施設に入る、集落はそんなに大きなものではなさそうだ、およそ300人ぐらいの規模だろうか

「そうだ、自己紹介が遅れたな、私はシャルだ」

そう言うと頭に被っていたフルフェイス状の鉄兜を脱ぐ、中からロングの黒髪が広がる

「あっ!女性だったんですね!てっきり・・・ぁ!私はチスです。」

「よろしくチス、もう日が落ちる、今夜はここに泊まるといい」



雑用をすませるとすっかりあたりは暗くなった

「シャルさん?どこですか?トイレをおかりしたいんでが」

「チス!こっちだ!」
通路の奥の部屋から声がする

「シャルさん、トイレ・・キャ!、う、腕・・」

部屋に入るとシャルは片腕、そして外した腕はたくさんのコードに繋がれて台の上に転がっている

「?チスはひょっとしてサイボーグをみるのは初めてか」

「シャルさん、腕が・・・サイボーグ?」

「ははは、サイボーグというのは・・私の体は脳以外は全部が機械でできてるんだよ」

「機械?」

「そう、だから今も別に
甲冑を来てる訳ではない、この金属の体が私の体なんだ」

言われれば甲冑にしたら妙に体のラインがでたデザインだ

「機械ですか・・?」

「そうだ、帝国軍の騎士、特に帝国機動隊の者は全身機械化が当たり前だ」

シャルの体をよく見ると間接の隙間からは機械やコード類が見え隠れしている

そして体のあちらこちらに紋章が刻印されている

「体の紋章は古代の文字、国に忠誠を尽くすという意味が込められている、それを上から服を着て隠す事は許されていない」

「・・・格好いいですね!・・どうやったらなれるんですか?」


「まずは軍に入る事だな、そして武勲をあげる事で軌道隊に任命される」

「簡単・・そうではないですね・・失礼でなければシャルさんはお幾つなんですか?」

「私は21になる」
633さささ:2011/10/22(土) 22:16:54.05 ID:aZxWyYXW
「えっ!同じ年!?」

「なんだ、チスも、同じか!」

「なんていうか・・しっかりしてますね・・・」

「そんな事はない、そうだチス、体ノメンテナンスを手伝ってはくれまいか?」

「簡単だ、私のもう片方の腕を外してそのコードにつないでくれればそれでいい、後は指示をだすから」

「はい!わかりました。」

「それでは頼んだぞ」

ゴトッ!

シャルのもう片方の腕がはずれる、チスはそれを持ち上げてコードを繋ぐ

「すまないな、両腕を一緒に繋いだ方がた調整が楽なんだよ、そのキーボードのそのボタンを押してくれないか」

「はいぃ!(どうしよう、こんなの触った事ないぞ・・・)」

「そのキーだ」

「はい!(これかな?)」

ポチ

『感覚機能増大!全身の感覚機能を一時的に増大します。

チェックをおこなって下さい』

「はふ、、あっ、チセ、、なにを、、あっ!何を、押したんだ」

シャルの様子がおかしい、

「え?間違いましたか?えっ?どうすればいいですか!?シャルさん大丈夫ですか?」

「大丈・夫、だ、あっ、、く、、しょうがない、、チセもうひとつ頼みが、ある、、」

「はい!!」

チセは挽回しようと必死だ

チセはシャルの全身の感覚機能をチェックするボタンを押してしまったようだ

「チセ、、そのボタンを押してしまったら、はぁはぁ、、チェックが終わるまでは、ん、、この状態から抜け出せない」


プシューー

「ここを刺激してくれないか、、はぁん!」

シャルの下半身の金属装甲が開く

開いた中からは性器が現れる
中からはドロリとした液体があふれていた

「そんな!私そうゆう経験初めてなんです!」
634さささ:2011/10/22(土) 22:17:56.80 ID:aZxWyYXW
「お願い、い、んっ」

シャルは必至にもがく、両肩の接続部はウィーンウィーンとモーターが動いている、無い事はわかっていながらも腕を動かそうと必至だ

「え〜い!」

チスは意を決して指をシャルの人工的な性器に入れる

「あっ・・もっと、もっと奥まで・もっと」

「シャルさん、これ以上は入らないですよ!」

「ダメ!たりない!そこにある私しの腕をぶち込んで!」

チセはいわれたままに腕を広い上げる

「んあ、、早く、」

チセは金属の腕を手首まで押し込む

「もっと、奥まで」

チセは力を込める、すると金属の腕の肘までグリグリとおしこんだ

プシューー、


「は〜、は〜、ありがとうチセ、もう落ち着いた。助かったよ、ありがとう」

「い、いえ、、サイボーグてっ大変なんですね」

「すまないな、そういえばトイレの場所を探してたのではないか?

この部屋をでて突き当たりだ」



・・・・・

635さささ:2011/10/22(土) 22:18:13.19 ID:aZxWyYXW
「おはようチセ」

「あっ!おはようございます!・・・キレイ・・」

シャルの金属の体が朝日に反射して輝いていた

「ん?

昨日はいろいろあって聞けなかったがチセはどこか目指してる所があるのだろ?」

「はい、そうなんです!それで迷って森に、、」

「いったいどこを目指してたのだ?」

「それは・・」

ドガーーーン

「なんだ?」

「大変だ〜!ミュータントが村で暴れてる!軍人さん助けて下さい!」

集落の村人が慌ててシャルのもとにきた。

「なに!?すぐいく!チセここを動くなよ!」


そうしてシャルは出て行った。
636さささ:2011/10/22(土) 22:21:06.93 ID:aZxWyYXW
お久しぶりです。
相変わらずの誤字脱字はご了承ください

ちなみにこの先はなんもうかんでないので誰かにお任せします。
よろしくお願いします。

私は別の話しを考えます。
637名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 05:32:52.29 ID:GluZ58tw
>>630-635
乙です。久しぶりの作品出展に嬉しく思っております。
もしよろしれけば、続編を執筆いたしましょうか?

もしよろしければ、お一つお願いがあるのですが、ヒロインの名前が「チス」なのか「チセ」なのか統一したいのですが、どちらが正しいのですか?
638さささ:2011/10/25(火) 10:13:04.67 ID:cwtlLNCH
ありがとうございます。

続編お願いします。
名前間違えてた!

なら〜チスで、お願いします!
639637:2011/10/25(火) 23:04:36.28 ID:GluZ58tw
>>ささささん
続編の前に少し手直しを加えさせていただきました
640637:2011/10/25(火) 23:06:59.84 ID:GluZ58tw
「暗いな〜、怖いな〜・・・」
 深く暗い森の中を一人のショートヘアの少女が歩いている。茶色の髪に小さな花の髪留めをしている可愛らしい少女。
「近道とは言ってたけど〜、キチンとした道を通るんだった・・・」
 どうやら少女は、近道をしようとしたところを迷ってしまったらしい。森は昼間であるのに薄暗く、鳥の鳴き声が不気味に聞こえる。

ガサッ!

「キャ!」
 風が木々を揺らすだけでもビクついている。
「なんだ〜風か〜・・・、もう早く抜けないかなぁ・・・」
 森の不気味さが木々の揺れる音でさえも恐怖心を引きたてさせる。

ガサガサ!

「どうせ風でしょ!! あーー!あーー!」
 少女は耳を塞ぎ、声を出し、必死で現実逃避をする。

ガサガサガサ

 しかし、木々の揺れる音は鳴り止まない。これは明らかに風によるものではないと、少女は気付く。
「えっ?風じゃないの?」

ガサ!

 不気味に生い茂る木々から出てきたのは、この森に巣くうミュータントだった。
「あれれ〜?お嬢さんが1人でどこ行くんだい?げへへ、俺の相手してくれよ〜げへへ」
 皮膚はイボイボで紫色、2mぐらいの身長の気持ち見た目のミュータント。そのミュータントがゆっくりと少女に近づく。
「キャ!何?何なのよあなた?」
 少女は近づくミュータントから離れようとする。
「げへへ、俺の子を生んでくれよ〜げへへ〜、優しくするからよ〜」
 一方のミュータントは舌をチロチロと動かし、不気味に笑いながら少女を追い詰めていく。
「いやよ!どっか行ってよ!」
 少女はとっさに護身用のスタンガンを出し、ミュータントに打ち込む。針だけが飛び出るタイプのスタンガンだ。
「げへ、ゲビバビババババ!」
「気絶したかしたら?」
 少女のスタンガン攻撃に怯むミュータント。
「げへへ〜、それはニンゲン用だろ?きかないな〜げへへ」
 しかし、少女のスタンガン攻撃はミュータントを倒すほどの威力を持っておらず、撃退することはできなかった。
641637:2011/10/25(火) 23:07:45.16 ID:GluZ58tw
「げへへ〜、それはニンゲン用だろ?きかないな〜げへへ」
 しかし、少女のスタンガン攻撃はミュータントを倒すほどの威力を持っておらず、撃退することはできなかった。
「でもちょっと痛かったからお仕置きだな〜」
 そして、ミュータントは少女に向かってジャンプし、少女の体を押さえ込む。
「やっぱりカワイイな〜げへへ、今直ぐ俺の子を生んでもらおうかな〜げへへ〜」
 ミュータントの下半身から触手が伸び、するすると少女のスカートを捲り、パンツを破り、秘所の部分まで伸ばす。
「いや!やめて!誰かー!」
 必死に泣き叫ぶ少女。その顔は恐怖と絶望で溢れていた。
「げへへ、誰もこないよ〜げへへ〜、子を生むといっても10日もあれば、腹を食い破ってでてくるからげへへ、つわりもないから安心しな〜」
「いやあああぁぁ」
 もうダメだ。少女がそう思った。その時だった。

ドゴ!

「いや・・あれ?」
 狂気に満ち溢れていたミュータントは、後ろから胸に剣を差し込まれ、少女の横に倒れる。
「大丈夫か?」
 そこに立っていたのは頭から足の先まで白銀の甲冑を着こんだ騎士だった。騎士はミュータントに突き刺さった剣を引き抜き、少女に手を差し伸べる。
「ありがとうございます・・・本当にありがとうございます」
「ビックリしたよ、ミュータントを追ってきたら悲鳴が聞こえたから」
 少女は、白銀の騎士に何度も御礼を言う。
「すいません!助かりました!ありがとうございます!」
「怪我はないかい?」
「はい!あなたは?」
「私はこの近くの集落に在中している帝国軍の騎士だ。近くを通ったら悲鳴が聞こえたものだから・・ とりあえず、近くの集落まで送ろう」
 そういうと騎士は近くに停めていた電馬(馬の形したバイクみたいな乗り物)まで案内される。電馬に跨ると、15mぐらい浮かび上がり、森の中を抜ける。
 少女は今までいた場所が森の奥ではないことが分かり、赤面する。
「どうかしたか?」
「いいえ、なにも・・・」
「集落まではそう遠くない、しっかり捕まって」
642637:2011/10/25(火) 23:09:01.79 ID:GluZ58tw
「さっ中に入ってくれ」
 騎士に案内されるままについた先の施設に入る。集落はそんなに大きなものではなさそうだ。およそ300人ぐらいの規模だろうか。
「そうだ、自己紹介が遅れたな、私はシャルだ。シャルロット・アインハイト」
 そう言うと騎士は、被っていたフルフェイス状の鉄兜を脱ぐ。中からロングの黒髪が広がる。正義感に溢れる目元と美人の象徴とも言える口元。
カッコイイ甲冑と美しい顔に少女は憧れの感情を抱く。
「あっ!女性だったんですね!てっきり・・・ぁ!私はチスです。」
 ミュータントとの戦闘で、シャルを男性だと思っていたチス。しかし、騎士の正体が美女だと気付き、またもや赤面する。よく見てみれば、シャルの甲冑の胸元はふっくらと膨らんでいる。
「よろしくチス。もう日が落ちる。今夜はここに泊まるといい」
 シャルとチスは互いに握手をする。

 チスが雑用をすませると、すっかり辺りは暗くなっていた。
「シャルさん?どこですか?トイレをお借りしたいんですが・・・」
 チスはシャルを探し回る。
「チス!こっちだ!」
 通路の奥の部屋からシャルの声がする。声の聞こえた部屋へチスは向かう。
「シャルさん、トイレ・・キャ!、う、腕・・」
 部屋に入るとシャルの左腕は取れており、その左腕はたくさんのコードに繋がれて台の上に転がっている。
「チスはひょっとしてサイボーグをみるのは初めてか?」  
「・・・サイボーグ?」
 チスはシャルに尋ねる。
「サイボーグというのは・・・ 私の体は脳以外は全部が機械でできてるんだ」
「機械?」
 シャルの言葉に首を傾げるチス。
「そう、だから今も別に 甲冑を来てる訳ではない。この金属の体が私の体なんだ」
 言われれば甲冑にしたら妙に体のラインがでたデザインだ。 女性特有の膨らんだ胸もくびれも再現されており、甲冑というより、機械でできた人形と言ったほうが良い。
「機械ですか・・?」
「そうだ、帝国軍の騎士。特に帝国機動隊の者は全身機械化が当たり前だ」
 シャルの体をよく見ると間接の隙間からは機械やコード類が見え隠れしている。また、左腕の断面からはコードやモーターが見える。
 そして体のあちらこちらに紋章が刻印されている。
「体の紋章は古代の文字。国に忠誠を尽くすという意味が込められている。それを上から服を着て隠す事は許されていない」
 そう言って、シャルは胸に刻まれた赤色の帝国の紋章を見せる。
「・・・格好いいですね!・・どうやったらなれるんですか?」
 チスはシャルの機械の体を見て、さらにシャルへの憧れが増す。というより、帝国機動隊への憧れが生まれてくる。チスにとってカッコイイ甲冑のような体に、国に尽くすシャルの姿がかっこよくて堪らなかった。
「うーん・・・ この体になるのは、決して良いことじゃないんだ。チスにも分かって欲しい」
 シャルはチスの憧れの言葉に戸惑いながらも、サイボーグへの大変さを話す。
「でも私、シャルさんみたいな女性、カッコイイと思います!」
 チスの熱い想いに負け、シャルは機動隊入隊の話をする。
「まずは軍に入る事だな。そして武勲をあげる事で機動隊に任命される」
「簡単・・そうではないですね・・」
 シャルの話からすると、チスにとってはかなりハードルの高いものだった。
「ところで、シャルさんはお幾つなんですか?」
 チスはシャルの年齢を尋ねる。チスにとって、カッコイイお姉さんというイメージのシャルで、何歳離れているのか気になったのだ。
「私は今年で21になる」
「えっ!同じ年!?」
「なんだ、チスも、同じか」
 互いに同い年であることに驚く二人。
「なんていうか・・しっかりしてますね・・・」
 チスは同い年であるのに、真面目でしっかりしているシャルに感心する。チスもしっかりしている方なのだが、シャルほどしっかりはしておらず、むしろおっちょこちょいな方が多い。
「そんな事はない。まだまだ、私は機動隊の端くれだ」
 そう言って、シャルは照れながら謙遜する。
643637:2011/10/25(火) 23:10:31.60 ID:GluZ58tw
「そうだチス、体ノメンテナンスを手伝ってはくれないか?」
「え、え!?」
「簡単だ。私のもう片方の腕を外してそのコードにつないでくれればそれでいい。後は指示をだすから」
「はい!わかりました。」
「それでは頼んだぞ」
 シャルが目を瞑って、ぶつぶつと呪文を唱えるような仕種をすると、右腕も根元から外れる。チスは右腕を持ち上げて、コードへと繋ぐ。
「すまないな。両腕を一緒に繋いだ方がた調整が楽なんだよ」
 チスはシャルの指示に従い、シャル自身にもコードを繋いでいく。シャルに繋がれたコードは、小さなコンピューターに繋がれる。
「そのキーボードのそのボタンを押してくれないか」
 シャルのうなじ部分に最後のコードを差し込むと、次の指示が出てくる。
「はいぃ!(どうしよう、こんなの触った事ないぞ・・・)」
 初めて触るキーボードに戸惑うチス。
「そのキーだ」
「はい!(これかな?)」

ポチ

 ついつい焦ってしまい、チスは別のボタンを押してしまう。
『感覚機能増大!全身の感覚機能を一時的に増大します。チェックをおこなって下さい』
 コンピューターから聞こえた電子音声がチスのミスを伝える。
「はふ、、あっ、チセ、、なにを、、あっ!何を、押したんだ」
 シャルの様子がおかしくなる。喋り方もさっきまでの落ち着いた喋り方ではなくなってしまう。
「え? 間違えましたか? えっ? どうすればいいですか!? シャルさん大丈夫ですか?」
 シャルの様子を見て、チスは自分のミスに気付き焦る。自分のせいで、シャルに迷惑をかけてしまったこと、早くこの状態を直さないといけない。その思いが彼女の思考回路をより空回りさせる。
「大丈・夫、だ、あっ、、く、、しょうがない、、チス。もうひとつ頼みが、ある、、」
 今のシャルに先ほどのような冷静さはなくなっていた。呼吸が荒くなり、なにかを堪えるのに必死の状態である。サイボーグが呼吸をするかは分からない。しかし、生身の時の名残から息を荒くしているのだろう。
「はい!!」
 大きく返事し、挽回を試みようとするチス。実はチスが押したボタンはシャルの全身の感覚機能をチェックするボタンだった。
「チス、、そのボタンを押してしまったら、はぁはぁ、、チェックが終わるまでは、ん、、この状態から抜け出せない」
 つまり、性的な刺激を与えて、シャルが絶頂を迎えるまで、シャルは性欲を抑え続けなければならないということだ。

プシューー

 煙とともにシャルの股間部分の金属装甲が開く。出てきたのは、一部分だけ人間味ある女性器だった。シャルの女性器からは愛液がドロドロと溢れ出てきている。
「そんな!私そうゆう経験初めてなんです!」
 チスは未経験な上に、女性同士の経験も無い。そして、さらに焦る。
644637:2011/10/25(火) 23:11:08.70 ID:GluZ58tw
「お願い、い、んっ」
 シャルは必死にもがく。両肩の接続部はウィーンウィーンとモーターが動いている。無い事はわかっていながらも腕を動かそうと必死だ。
「え〜い!」
 チスは意を決してシャルの人工性器の中に自身の指を入れる。ヌメヌメとしたシャルの愛液に塗れながらも、奥へ奥へ指を押し込む。
「あっ・・もっと、もっと奥まで・もっと」
「シャルさん、これ以上は入らないですよ!」
 チスの指が小さいため、シャルの性器の奥まで入らず、感じてはいるが、絶頂まではいかなかった。
「ダメ! たりない! そこにある私の腕をぶち込んで!」
 シャルは半分、我を忘れていた。絶頂を味わいたい。早く絶頂を迎えたい。その思いで一杯だった。
「は、はいっ!」
 チスは言われたままにシャルの腕を拾い上げる。
「んあ、、早く、」
 チスは金属の腕を手首まで押し込む。
「もっと、奥まで」
 チスは力を込める。すると金属の腕の肘までグリグリと入り込む。
「あ、あーーーーっ」

 プシューー

 シャルが絶頂を迎えると下半身から蒸気があがる。
「は〜、は〜、ありがとうチス・もう落ち着いた。助かったよ。ありがとう」
 息を荒げながらもシャルはチスに礼を言う。
「い、いえ、、サイボーグてっ大変なんですね」
「すまないな、そういえばトイレの場所を探してたのではないか? この部屋をでて突き当たりだ」
「・・・」
 チスはシャルの愛液で濡れた手を洗うため、トイレへと向かう。当初の目的を完全に失っていた。


「おはようチス」
「あっ!おはようございます!」
 昨日の惨事の後、シャルのメンテナンスを終えると、すっかり眠り込んでしまったチス。そして、眠っていたチスを起こすシャル。
「・・・綺麗」
 窓から照らされる朝日がシャルの白銀のボディに反射して輝いていた。
「そういえば、昨日はいろいろあって聞けなかったがチスはどこか目指してる所があるのだろ?」
 シャルは昨日の惨事で聞き忘れていたチスの目的地について尋ねる。
「はい、そうなんです!それで迷って森に、、」
「いったいどこを目指してたのだ?」
「それは・・」

ドガーーーン

「なんだ?」
 部屋を大きな揺れと爆音が襲う。
「大変だ〜!ミュータントが村で暴れてる!軍人さん助けて下さい!」
 集落の村人が慌ててシャルのもとにきた。
「なに!?すぐいく!チセここを動くなよ!」
 そうしてシャルは出て行った。
「シャ、シャルさん・・・」
 シャルの家にチスは一人残されてしまった。

645637:2011/10/25(火) 23:15:23.37 ID:GluZ58tw
若干ストーリー性を出すためと誤字脱字修正をさせていただきました
私自身も誤字脱字、表現ミスが多いので、偉そうなことを言えませんが・・・

ここからは独自ストーリーですので、原作レイプしてしまったらすみません
あと、この後のストーリーはもう少し執筆に時間がかかりそうですので、しばしお待ちください
646さささ:2011/10/27(木) 19:57:04.00 ID:2uMZaxNB
ありがとうございます。

誤字脱字の訂正どころか、いい感じにまでしていただいて!
続編楽しみにしてます!
647637:2011/10/30(日) 00:44:35.70 ID:3Lj/jna4
遅くなりましたが、続きです
たぶん、ストーリーの展開は読者の方々は予想ついていると思いますが・・・

 ミュータントの襲撃により、街の4分の1が被害を受けた。建物も全壊したもの、半壊まではいかないが、人が住むような機能を失った建物。
死者は5人、負傷者は80人と住民の約3分の1は被害を受けたと言える。
 シャルを含めた8人の駐在部隊が駆けつけたのだが、ミュータントの数が多いことから苦戦され、襲撃から2日かかってようやく鎮圧することができた。
「チスは大丈夫だろうか・・・」
 他の駐在部隊のメンバーと解散し、シャルは自宅に留守番しているチスを心配する。食料はシャル自身が食べないが、客人用のものがある。
襲撃の心配もしていたが、シャルの家と襲撃のあった地区はそれなりに遠いから問題はないはず。
「ただいま」
 シャルは自宅の扉を開ける。ただいまの一言を言ったら、チスが「おかえり」とかけてくれるはず。しかし、その言葉は返ってこず。シャルは静まり返った自宅で、黙ってチスの気配を探る。
「チス。いるのか? いるなら返事が欲しい」
 寝室。トイレ。メンテナンスルーム。まるで、自宅に迷い込んだ子猫を探すように、家の様々な場所を探すシャル。しかし、残念ながらチスの姿は無い。
「いたずらでもしているのか・・・」
 しかし、チスがするような性格ではないと思う。チスが自宅にいないことを認識すると、シャルはチスがいなくなった原因を考える。
 台所の食料はあまり減っていない。ということは、襲撃当日か翌日にチスは出て行ったのか。チスはシャルに会う前に、どこかの目的地に向かっていた。
なら、その目的地に向かったのか。しかし、それなら置手紙の一つくらい残しておくはず。
「ふむ・・・」
 椅子に座り、顎を白銀の手に乗せ、考え込むシャル。
「大変です! シャルさん! 女の子が一人攫われたそうです!」
 突然家に入り込んだのは、同じ駐在部隊のメンバー。機械化はしていないが、立派な帝国の兵士だ。
「な、何だと!」
 攫われたのは、チスではないことを祈るシャル。
「それで、その情報を詳しく聞きたい」
 焦る気持ちを抑えつつ、冷静になってシャルは仲間の話を聞く。
「はい。襲撃された翌日に街の南部で一人の女の子を攫ったミュータントの目撃がありました。女の子の特徴は、茶色のショートヘアで花の形をした髪留めをしていたそうです」
「・・・」
 最悪の予想が当たってしまった。仲間の情報はチスの特徴と完全に一致してしまった。シャルはチスを一人で留守番させたことを後悔する。
「分かった。急いで情報を集めてくれ。できれば、早めに女の子の救出に向かいたい。ミュータントも下等な獣よりは知識がある。すぐには殺さないだろう。ただ、油断は禁物だ。すぐに仲間にも伝えるように」
「分かりました」
 仲間は急いでシャルの自宅から出て行く。
「シャル・・・ 無事でいてくれ・・・」
648637:2011/10/30(日) 00:47:03.27 ID:3Lj/jna4
 シャルが攫われてから3日が経った。情報収集は思ったより難航し、チスを攫ったミュータントの行き先はなかなか決定的なものがでてこなかった。
シャル自身は、情報を待ちきれず、南部の森を捜索した。しかし、チスは見つからなかった。
 そして、3日後。シャルは南部の森から東へ行った、研究施設を見つける。随分昔に放棄された研究施設。シャル自身、研究施設の存在を知らなかったし、何の研究をしていたのかも分からない。
ただ、森を捜索しているうちに、辿り着いてしまったのだ。
「ここが臭いな・・・」
 ミュータントは、雨風防げるような場所ならどこでも住むことができる。そのため、このような建物の中に住み着く可能性は十分ありえる。
「私一人か・・・少し心配だな」
 帝国機動隊の精鋭部隊にもいたシャルなら、ミュータントの数匹くらいは一人で倒せれる。しかし、何故か嫌な予感がするシャル。
「仲間を待っている時間は無い。私が行かなければ」
 チスのことが心配で堪らないシャルにとって、仲間を待っている時間は無い。シャルは研究施設の内部へ向かう。

 剣を構え、いつでも戦闘ができる体制をとりながら、シャルは施設の奥へ奥へと向かう。
 施設内には、大きなカプセルや何をするのか分からない機械がたくさんあった。ただ、今のシャルにとっては、その施設の研究内容よりもチスの安否を思うことで一杯だった。
「ここも・・・ハズレなのか」
 そう思っていた。その時だった。

カタッ

 小さな物音がシャルの背後から聞こえた。シャルの聴覚器官は、普通の人間よりも感度を高くすることが出来る。100メートル先の内緒話も感度を上げれば聞くことができる。
「誰だ! チスなのか?」
 臨戦態勢をとりながら、物音の聞こえた方向へと向かうシャル。シャルの義眼は赤外線機能で、薄暗い施設の中でもある程度ならみることができるが、義眼では物音の正体を見ることはできなかった。
ただ、何かいる。それだけは確信できる。
「ふふ。ふふふふふふ」
 不気味なミュータントの笑い声だ。しかし、今まで戦ってきたミュータントの笑い声とは違う。どことなく、野蛮な中にも知性を感じさせるような、不気味な笑い声だ。
「ミュータントか? 攫った女の子を返せ!」
 シャルがそう言った途端、施設の灯が急に灯る。古いながらも、何故か電気が通っているらしい。しかし、シャルはそのことを考えている暇はなかった。
「もう来ましたか。帝国機動隊のお姉さん」
 そう言いながらでてきたのは、全身を紫色の皮膚で覆われたミュータント。しかし、大きさは一般的なミュータントよりも小柄で、シャルと同じくらいの身長である。
そして、何よりも違うのが、喋り方だ。ミュータントの中には、人間の言葉を喋れるものも少なくない。しかし、それは街のチンピラが話すような喋り方。このミュータントは敬語を喋っている。
何かある。シャルの勘がそう告げていた。
「返せ! チスを返せ!」
 怒鳴るように言うシャル。
「ほう。彼女はチスという名前なのですか。興味深い。実に興味深いですね」
 しかし、ミュータントはシャルの言葉を軽く受け流す。
「貴様は何者だ! ただのミュータントではないのか?」
「ふふ。そうですね。簡単に説明すれば、進化したミュータント・・・というべきでしょうか」
「進化・・・した」
 ミュータントの言葉からシャルは警戒を強める。
649637:2011/10/30(日) 00:48:03.14 ID:3Lj/jna4
「この研究所には、様々な機械があります。その一つに学習装置というものがありましてね。人間の言葉はもちろんのこと、様々な学問、思想、そしてこの研究施設で行われた研究内容のこと。
その学習装置を使ったおかげで、今の私はあるのです。お分かりになれました?」
「なるほど。そういうことか。では、チスはどこだ! 彼女を出せ!」
「まあまあ。感情的になる人間は実に愚かに見えますね」
 まるでシャルを小ばかにしたような喋り方をするミュータント。
「この研究所では、サイボーグ兵器の研究もしていたんですよ。あなたみたいな」
「何・・・だと・・・」
 ミュータントの言葉に、頭が一瞬真っ白になるシャル。
「ええ。そして、チスさん・・・でしたっけ? 彼女には私の最初の作品になっていただきました」
「何?」
 そうシャルが思ったそのときだった。
「うっ!」
 突然左腕に激痛が走る。
『左腕の感覚を遮断します』
 シャルの脳に直接伝わる警告。左腕を見ると綺麗に根元から左腕がなくなっていた。まるで、何かに切られたように。
「おやおや。彼女は遊びたくて堪らないようですね」
 ミュータントの言葉を無視し、後ろを振り向くシャル。
「チス・・・」
 シャルが見たもの。それは、首から下を黒の金属骨格で覆われたチスだった。虚ろな目をして、シャルを見つめている。チスの右腕には、シャルの持っているような電子サーベル。
シャルの左腕を落としたのは、そのサーベルだろう。
「チス・・・ そんな・・・ 嘘でしょ?」
 シャルは泣きそうな顔で、チスに喋りかける。
「そんなこと言っていていいんですか?」
 ミュータントのその言葉に一気に怒りがこみ上げてくるシャル。
「お、お前!」
 落とした左腕の電子サーベルを拾い、ミュータントに向かって走り出すシャル。
「チス!」
 しかし、ミュータントの前に立ちはだかったのは、チスだった。サイボーグであるだけあって、動くスピードは早い。
「彼女のボディはテストモデルですが、あなたより性能は上だそうですよ。まあ、せいぜい頑張ってください」
 そう言いながらミュータントは笑いかける。
「くそ・・・」
 ミュータントを倒したいが、その前にチスを何とかしなければならない。でも、どうすれば良い? チスを殺すことは難しいことではない。過去の戦いでも、左腕が無い状態で生き延びたことはある。
だが、相手はチスだ。ここで、彼女を殺すことは、絶対にできない。シャルは考えながら、チスと距離を離していく。一度、体勢を立て直さなければ。そう思ったその時だった。
『右腕の痛覚を遮断します』
『左足の痛覚を遮断します』
 一瞬の出来事で、痛みも感じなかった。シャルは気がついたら、バランスがとれず、後ろの壁に倒れこんでいた。右腕も切られ、左足も腿の部分から無くなっていた。
チスはサーベルを一振りするとともに、左腕のレーザーナイフでシャルの右腕だけでなく、左足も綺麗に切断してしまったのだ。
「もう何も出来ない状態・・・ですか」
 シャルが反撃できないことをいいことに、にやけながら近づいてくるミュータント。
「殺すなら、殺せ」
「ふふ。その前に面白いことをしたいのですよ」
 そう言ってミュータントはチスの首筋のボタンを押す。すると、チスは電子サーベルとレーザーナイフを収納する。
650637:2011/10/30(日) 00:48:47.13 ID:3Lj/jna4
「さて。ここからがお楽しみです」
 ミュータントがそう言うと、チスの股間部分のハッチが自動的に開く。開かれたハッチからペニスロッドが展開される。女性型のチスの体に備え付けられたペニスロッドは異様に見えた。
「チス・・・ 嫌・・・ 止めて・・・」
 シャルは、右足だけを動かしてチスから逃げようとする。必死で逃げようとしているため、接続先を失った両腕と左足の接続部分のモーターがウィンウィン動いている。しかし、右足だけでは五体満足のチスからは到底逃げることができなかった。
このときのシャルは闘志に満ち溢れていた時とは違い、完全に強姦に襲われる女性にしか見えない。
「実に興味深いです。サイボーグ同士の交わり。あなたの処分はその後で考えることにしましょう」
「そんな・・・ 嫌・・・」
 チスは体を下ろし、シャルの股間部分の金属装甲を外す。出てきたのは、シャルの秘所。そして、その秘所めがけてチスはペニスロッドを近づけていく。
「チス・・・はぅう」
 そして、チスは自身のペニスロッドをシャルの女性器に押し込む。もちろん、チスは虚ろな目で無表情なまま。
「おね、が、い・・・はうぅ。チス・・・やめ、て」
 ペニスロッドがシャルの奥へ奥へと入り込んでいく。それを感じてしまい、シャルはなかなかうまく喋れない。
「彼女のペニスロッドは、ただ入れ込むだけじゃないんですよ」
 そう言うと、チスのペニスロッドに凹凸ができる。そして、チスのペニスロッドは回転しだす。
「いやぁ! お願い! チス! 止めてぇ!」
「ふふふ。普通のミュータントでもできないことですよ。あなたは初めてこの快感を味わっているのですよ」
 ペニスロッドの凹凸が回転することで、性器内を常に刺激し続ける。それに加えて、チスは上下運動を始める。
「あん。や、めて。。」
 快感に負けそうになるが、シャルはチスに止めるように言い続ける。
「ふふ。体は正直ですね。ほら、愛液もでてきてるじゃないですか」
 シャルの性器からは人工愛液が流れてきている。
「だめ、イクぅ、ダメ!」
 そこには、一人の帝国の戦士としてのシャルはおらず、快楽に酔いしれる女性としてのシャルしかいなかった。
651637:2011/10/30(日) 00:50:22.50 ID:3Lj/jna4
もうあとちょっと続きます
エッチシーンはとても難しかったです
乱文失礼しました。
652637:2011/11/14(月) 20:03:15.99 ID:+Sw7WWqB
投下が遅くなり、すみません
今週末あたりに投下できる予定でいます
653名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 21:59:27.81 ID:Jd0CYi2T
投下がないなら投下してもいいかな?
露骨なエロシーンは無いけど…
654名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 23:00:53.63 ID:YMiRur0h
期待
655名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 05:31:52.74 ID:eNahtRpr
>>653
ちゃんと同じ作品なら同じ作品、別作品なら別作品と
分かるようにさえなってればいつでも投下WELCOME!!
656637:2011/11/24(木) 08:03:05.85 ID:J4onnK3d
>>653
すみません。パソコンが壊れてしまい、SSのデータが消えてしまってで、投下が遅れています
投下はできそうですが、投下が少し遅くなりそうです
できれば、先に投稿していただけるとありがたいです
657名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 08:52:51.87 ID:b4NILQOO
んでは投下してみますん
本来は設定作っただけのつもりだったんだけど、思いのほか気に入ったのでちょろっと書いた…ってだけの作品なので中途半端かもしれんけどご勘弁
658名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 08:55:03.15 ID:b4NILQOO
「いや!いやあああああ!」

「うわああああああ!!」

天を焼かんとばかりに燃え上がる炎、満月の明かりに照らされ、立ち込める黒煙がほんのりと青みを帯びている。
その業火の中心には、一匹の竜がいた。
炎よりも紅い深紅の鱗に、煤で黒ずんだ翼。ばさり、とその翼が羽ばたくたびに、炎はより勢いを増し、村を、人を、焼き尽くしていった。

「お父さん!お母さん!どこ!?熱いよぉ!助けてよお!」

一人の少女の悲痛な叫び声が、他の悲鳴にまぎれ天にこだまする。
竜はその声に、持ちあげていた首を傾け、声の主を見下ろした。

「ひっ」

竜に睨まれた少女は、途端に声が潰れてしまう。一歩、二歩と後ずさりをするが、竜は悠々と半歩だけ踏み出して、その距離を縮めた。
腰が抜けてしまったのか、少女は尻もちをついてなおずるずると足掻く。竜はまた半歩踏み出して、その右足を軽く踏みつけた。

「ぎゃあああああああああああ!!!」

めきり、という音と共に、気絶しそうなほどの激痛が走る。竜は足にこびり付いた肉片を鬱陶しそうに掃うと、再度舐めるように少女を見下ろした。

「あ゛…あ゛ぁ…」

かろうじて意識は失わなかったが、気絶した方が断然良かっただろう。
竜が顔をずいと寄せ、焼けつくような鼻息に少女が顔をそむけると、竜は彼女の意識がある事を確認したのか、さも楽しげに喉を鳴らした。

「殺して…殺してよ…」

少女の悲痛な懇願も、竜はただ鼻で笑うだけ。
そして、彼女の右腕へひと吹きで草原を焼き尽くす吐息を吹きかけた。

「ああああああああああああああああああああああああ!!!!」

じゅううううという肉の焼ける音と臭いが立ち込める。
竜にとってはごちそうのような臭いだが、少女にとっては吐きたくなるほどの悪臭でしかない。
臭いと音と、右腕の熱さと左足の無感覚…少女の精神は限界に達し、ヒューズが弾けるように意識がブツリと途切れた。
659名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 09:00:41.03 ID:b4NILQOO
「…っ」

目が覚める、見なれたオリエンタル調の天井が目に飛び込んできた。
むくりと身体を起こすと、はあ、と溜息をついて手で顔を拭う。

「またあの時の夢…」

気落ちした表情で時計を見てみれば、少々早いようだが起きていても問題の無い時間だった。
先程の夢を振り払うように頭を何度も振り、ベッドから降りる。夏の時期は寝巻なんて着ないから、下着のままだ。
そのままいつものTシャツも着て、そこで気付いた。
右腕が無い
一瞬どきりとしたが、すぐに思い出す。

「あ…そっか」

そう呟きながら、右肩を優しく掴む。
ジョイント部分の堅い感触が、薄いシャツ越しに感じられる。

「んっ…」

関節部分に布が触れ、かすかな痛みとくすぐったさが襲う。
何とも言えない快感だが、博士からは「故障の原因になるからやめてくれ」との事だ。

「…いけないいけない、朝っぱらから何やってんだ私は」

右肩から手を離し廊下に沿って台所へと向かえば、初老の淑女が朝食の支度をしていた。

「おはよう、レヴィンおばさん」

声をかけると、彼女は振り返り「あら、おはよう」とにこやかに返してくれる。

「ハルさん、今日は早いのね、何かあるのかしら?」

「ううん…ちょっと早く起きちゃっただけ。別に急ぐ必要はないから大丈夫よ
 それより、ロイス博士は?」

「あの人なら、昨夜から研究室にこもりっきりよ。もう若くはないって言うのに…無理はしないで欲しいものねえ」

「…んー、それ私のせいかも…右腕の調整頼んだの」

ひらひらと何も無いTシャツの右袖を揺らす。レヴィンおばさんはあらあら、と苦笑いして言った。

「そうだったの、貴方は別に悪くはないわよ。あの人なら、それくらいちょちょいとやれちゃうもの」

「ちょちょい」の部分で、おばさんは指を振う。すると、鍋がテーブル上の鍋敷きへとふわりと飛び、ついでとばかりにコンロについていた火もふっと消えた。

「その"ちょちょい"とやれちゃうところを丹念に時間をかけてやるのは、良くも悪くも博士の癖ね」

レヴィンおばさんの見事な魔法に少し感心しながら、ハルは「ふふ」と笑うと、台所を後にし研究室へと急いだ。
660名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 09:02:15.97 ID:b4NILQOO
「博士ー、起きてるー?」

離れにある研究室の、重々しいメタル製の扉をこんこんと叩くと、中から「うーむ…」という声が聞こえてきた。やはり寝てしまっていたようだ。

「開けるよー?」

ドアノブに手を掛けようとした時、扉が内側に派手に開く。
そして、ガツン!という音

「…―――うむ、目が覚めた」

額にたんこぶを作り、精一杯の強がりを見せる初老の男。
それを見て、ハルはやれやれ、と溜息をついた。

「また扉が重いと思って…チタン製にしない方が良かったんじゃない?」

「寝ぼけた頭にゃそんな事は出来んだろ、察してやれ」

後からやってきた痛みに額を抑えて「うむむ…」と唸るロイス博士の後ろから、20代半ばの男が現れる。

「…うぐ、父親に向かってその言い方は酷いんじゃあないのかね、ファーヴァン…」

「親父ももう若くはねーんだ、俺なりの心配だと思って欲しいね」

ロイス博士の息子、ファーヴァンの言葉に、ハルはくすくすと笑う。

「…んで、お前は何の用だ?」

ファーヴァンは不機嫌そうにハルを睨む。

「博士から聞いてないの?私の腕、調整してもらってるんだけど」

「…ああ、手伝わされた。おかげで寝不足だぜ」

痛がるロイス博士に湿布を渡すと、ファーヴァンは「ついてこい」とハルを促す。
研究室の中は相変わらず薄暗く、机の上だけが天井に浮かんだ光球の光に明るく照らされていた。
その机の上に、雑多な道具類に囲まれて、一本の人間の腕が転がっていた。
いや、それはよく見ると、人形の腕のように球体関節が付いた、作り物の腕だった。
"代体魔道機" そう呼ばれる、「魔法」で動く「機械」の一つで、身体の一部を失ってしまった人達を補助する為のパーツだ。
今椅子に座り、頭をさすっている彼、ロイス・エメリッヒ博士は、この代体魔道機の設計の第一人者。
息子であり助手であるファーヴァンと、彼を慕う部下達と共に、様々な障害者を救ってきた。ハルもまたその一人である。
661名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 09:13:36.25 ID:b4NILQOO
「ほれ、付けてやるから座れ」

ファーヴァンは荒っぽくハルを座らせると、慣れた手つきで魔道機腕のハードポイントを露出させた右肩にあてがった。

「あっ…ん」

朝の時と同じ、痛くすぐったい快感が襲う。

「変な声出すんじゃねえよ。あと動くな、やりずらいだろうが」

「…仕方ないでしょ、んっ…神経と直結してるんだから」

ハルとファーヴァンのやり取りを、ロイス博士はニヤニヤと眺める。

「ほれ、付け終わったぞ…たく、夜の内に調整させてもらうくらいなら、予備くらい作って貰えっての」

「そんな余裕あったらとっくに作って貰ってるわよ…自分の父親の性格知らない訳ないでしょ?」

「うむ、その腕は特注じゃからな。予備を作るというならおそらく借金が2倍になると思うぞ
 もちろん、脚の方もしかりじゃ。そうそう、脚の方はまだ調整せんでっ!?」

ロイス博士はニヤニヤと笑ったまま話しはじめる。ファーヴァンはそんな守銭奴な父親の額にデコピンを食らわした。

「脚の方はまだいいわ
 それに、調整なんて半年に一回くらいだし。予備を作ってもあんまり役に立たないから」

うずくまる博士をくすくすと笑いながら、ハルは付け足す。

「うう…老人虐待じゃ…居候と息子が老人虐待する…」

「1日の睡眠時間が3時間無い老人がどこにいるんだよ」

今度はファーヴァンがロイス博士の言葉に即座につっこんだ。

「皆さーん、朝食が出来ましたよー」

丁度、朝餉の支度も出来たようだ。ハルは右手を何度か動かして、違和感のない事を確認する。

「ほら博士、朝食食べれば元気付くからさ」

うずくまる博士を起こして、3人は研究室を出る。

「ほっといてもすぐ元気になるだろうけどな」

一番最後に出たファーヴァンが、部屋に鍵を掛けながら呟いた。

「なんでわしの息子はこんなに捻くれてるん?」

「知らないわよ、自分の子供なんだから自分が一番知ってるでしょ?」

「むむ…ほとんど仕事をしていてあんまり構ってなかったから分からんの…」

「どう考えてもそれが原因だろうが」

いつも通りのやりとりに、ハルはくすくすと笑う
機械都市ジェイクトの、いつも通りの朝。透き通る青空を、機竜メックが飛んでゆく
自然と、魔法と、機械が融合した世界「ディエ・ウェルト」の、何の事はない朝の一幕。
662名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 09:22:44.72 ID:b4NILQOO
とりあえずここまで、世界観的にはファンタジーものです。一話完結のストーリーみたいなのしていきたいと思ってます
露骨なエロは苦手だけどその内ヤる気になったら入れるかも
663名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 20:25:42.54 ID:ygWWB3i8

これからの展開に期待
664名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 02:08:34.37 ID:PxeGLPm/
乙です
665名無しさん@ピンキー:2011/12/06(火) 20:29:31.46 ID:MJADX2N9
カタツムリは焼いて食え
666さささ:2012/01/09(月) 23:53:54.59 ID:5qOGJh8r
ここはとある工業高校のある教室

「急に呼び出してなんだよ〜バイト間に合わね〜じゃん」

「・・ブツブツ・・も、もう、帰っていいですか・・?」

「ま〜ま〜諸君!待ちたまえ、遂に完成したんだよ!」


ここはロボット研究部の部室

ヤンキーみたいな男子高校生と引きこもりぽい男子高校生が白衣を来た男子高校生に呼び出されている


「あ?なにができたんだよ?」

「・・ブツブツ・・」

「今度ロボコンの全国大会がある!それに出場するロボットができたんだよ!」

「まじかよ!つ〜かそんな大会にでるのかよ!」

「・・ブツブツ・・」

「何を言う!ロボット研究部のメインイベントであろう!」

「ダリィーよそんな大会!1人でやってろよ!」

「・・ブツブツ・・イヤ・・」

「それは困る!ロボット以外にも3人一組ででないと出場できない決まりだ!普段は幽霊部員の君達だが、頭数はそろえなけれ ばいけない!」

「はぁ〜?他さがせよ!」

「・・ブツブツ・ブツブツ・・」

「これを見てもかね?」


彼等はロボット研究部の部員達

白衣の生徒はこの部の部長のスガワラ、実質的に活動してるのはこのスガワラただ1人
そして、入学式の時に無理やり入部させられたヤンキーのヤザワ
同じく無理やり入部させられた、不登校のカネイ
667さささ:2012/01/09(月) 23:55:05.93 ID:5qOGJh8r
「さー!入りたまえ!」
スガワラが呼ぶと奥の部屋から1人の少女が入ってきた

「し、失礼します、え〜と・・」
少女はでてきたはいいが、このあとどうすればいいかと困惑している

「お?部長さんよ〜新入部員が入るんならそういえよ!なかなか可愛いじゃね〜か
よし!カネイお前帰っていいぞ!大会にはこの子と部長と俺ででるぜ!」

身長は160cmは無いぐらい、大きな目に胸まで伸びた髪、可愛らしい感じの少女にヤザワは急にテンションが上がる

「コラコラ、ヤザワ君、カネイ君に帰って貰っては大会にでる人数が足りなくなってしまうではないか」

「なに言ってんだよ!さっき3人てっ言ってたじゃね〜か!?」

「この子が新入部員と誰が言った、彼女こそがロボコンにでるマシンだ」

「はぁ?」

「キミ、服を脱いでみたまえ」

「は、はい!」

スガワラに言われてその少女は服を脱ぎ出す

「うおい!部長さんよ!なかなか激しい展開だね!」

ヤザワは興奮が収まらない
しかし、その興奮はすぐに収まった
少女は黒いタイツを脱ぎ、手袋をとり、制服を脱いだ
668さささ:2012/01/09(月) 23:55:34.08 ID:5qOGJh8r
「な、なんじゃこりゃ?ロボット?」

制服の下から出てくるハズの少女の肌からはとてもほど遠い金属の肌、身体中に継ぎ目があり、関節からはコードが覗く

「ヤザワ君、おしいが彼女はロボットではない、サイボーグだ!
 彼女の頭の中には我々と同じ脳が詰まっている」

「脳?は?・・・で、この女使ってなにすんだよ?」

「・・ブツブツ・・」

「もちろんロボコンに出場する!」

「!!!・・ロボットじゃないんだろ!?」

「ルールには生体部品は使っちゃいけないとは書いてない!というかバレないだろう」

「ブツブツ・・バカな・・」

「なかなかぶっとんでるな部長さんよ、その女どこで手に入れたんだよ?」

「幽霊部員の君達は知らないだろうが、この子はうちの部員だよ、いろいろあって体を失ったから脳を利用させてもらった」

「マッドだぜ・・」
ヤザワは青ざめる

「あの〜・・自己紹介していいですか?
 私はカオリてっ言います。
 部長さんには一応命救って貰ったんで恩返しも兼ねて大会に出場しますんでよろしくお願いします」

そう言うとカオリは深々と頭を下げる、動く度にモーター音が聞こえる


「とりあえずヤザワ君にカネイ君、大会は明日だ、朝7時半に駅に集合だしぞ!それでは解散!」
スガワラはそう2人に言う


「お、おう」

「ブツブツ」
2人は返事をして帰宅した。
669さささ:2012/01/09(月) 23:56:11.35 ID:5qOGJh8r

次の日


「さて、集まったな」
五分遅刻してきたヤザワにスガワラは挨拶代わりに声をかけた。
すでにカネイは到着している

「・ん?あれ?あの子まだきてねーじゃん」

「ヤザワ君、カオリ君はココにいる」

「オハヨーございます。ヤザワさん」
スガワラが盛っているトランクケースから声がする

「こん中にいるのか?体やらかいんだな・・」
スガワラが持っているトランクはいくら女子とはいえ入れるようなおおきさではない

「一応、ロボットとしてでてもらうから、普通に同行しては不自然だろ、
 ヤザワ君とカネイ君はその2つのトランクを持ってくれ」

「大事に扱ってくださいね」
スガワラのトランクケースからカオリの声がする

「ん?このケースの中身はなんだよ?」
ヤザワはカオリに言われて中身が気になる

「それにはそれぞれカオリ君の腕と脚が入っている」

「お、、おう」
ヤザワはカネイは微妙な気持ちでそのトランクを運んだ

大会会場に到着

「結構人多いな」

「この地方での最終大会だからな、これに勝てば、決勝大会だ」

「ブツブツ」

「大会は10時からだ、さてカオリ君を組み立てるか」
そう言うとスガワラはトランクケースを開ける

そこには手足が外された、機械の美少女が収まっていた

「やっと外にでれますね」
その機械の少女、カオリは久しぶりの外の空気にテンションがあがる

「まずは腕をつけよう、ヤザワ君そのケースを開けてくれたまえ」

「本当にこの子、機械なんだな〜・・」
関心しながらヤザワはケースを開ける

そこには銀色の機械の腕が二本入っていた

ガチャガチャと手早くカオリの腕を接続した
670さささ:2012/01/09(月) 23:56:34.89 ID:5qOGJh8r
「ではカネイ君、脚をだしてくれ」

「・・ハイ・・」
カネイがケースをあけると二本の銀色の機械の脚が入っていた

脚も接続し、カオリが立ち上がる
「ん〜〜!あ〜やっと動ける〜」

カオリは接続した腕やあしの感覚を確かめる為に背伸びしたり、屈伸したりする



しばらくしてそれぞれの高校のマシンの検定が始まる

検定場では他校の視線を釘付けにした

それもそのはず、他校が四角い箱にアームとタイヤがついたようなデザインが多いのにもかかはらず、スガワラ達のマシンは完全な人型、それも美少女
否応なしに目立つ

「スガワラさん、なんかすごい私の身体を見られてる気がするんですけど・・」
いくら機械の身体とはいえ、大会に来てる以上、服を着る訳にはいかない
思春期の年頃のカオリにはとても恥ずかしい

「カオリ君、心配しないでくれたまえ、君は完璧だ、むしろもっと見てもらえ
 さて、次は我々の検定の番だぞ」

出場するマシンが大会規定に違反してないかを査定する順番がきた

「はい、次の高校〜」
検定人に呼ばれる

「大丈夫だカオリ君、サイズは規定内だ、それではよろしくお願いします」
検定人もいきなり人型のマシンが入って来て驚く

「き、君の高校は凄いね・・きみが作ったのかい?」

「はい、そうです。」

「ほ〜、ま〜規定に人数がだめとは書いてないからね、サイズは問題ないようだ、ただ・・・」

「ただ・・?」

「重量がオーバーしてるね、これでは出場ができないよ、なんとかならないか?」
 
「重量!?(しまった、見落とした)
 少々お待ちを」
重量がオーバーしてる事を指摘され一旦検定場から撤退する
671さささ:2012/01/09(月) 23:57:04.07 ID:5qOGJh8r
「どうすんだよ?部長さん」
ヤザワが問う

「もっとダイエットすれば良かったですね」
カオリが言う

「カオリ君、そういう問題ではない
 ・・・よし!こうしよう」


しばらくしてスガワラ達は再び検定場を訪れる

「これで重量問題は解決です」

「確かに、では大会頑張ってくれたまえ」
スガワラ達は検定をパスした

「スガワラさん、これで本当に勝てますかね?」
カオリが不安げに聞く
「大丈夫だ、計算では問題はない」
スガワラはカオリを軽量化した

脚を無くしては機動力に欠ける、と言うわけで両腕を肩から外して大会に望む事にした
肩口からは内部のメカが見える、否応なしに機械の体という事を実感する

「カオリちゃんよ、腕外して痛くはないの?」

「大丈夫ですよ、ヤザワさん痛みはないですから、ただバランスがとりずらいですけど」
と言ってヤザワに笑顔をみせる


大会まで後30分 
672さささ:2012/01/09(月) 23:59:31.03 ID:5qOGJh8r
お久しぶりです。

相変わらずつまらないですが、よろしくお願いします。

続きはまた書かせていただきます。
673名無しさん@ピンキー:2012/01/10(火) 07:45:43.12 ID:jvo1Nf7y
いい。俺もロボコンに女性型が登場するの夢想したことあるわ。支援。
674名無しさん@ピンキー:2012/01/12(木) 18:03:41.84 ID:RbdDC1/U
いいね。

別に服着せてもいいんじゃね?とか思ったのは置いておいてw
重量問題対応のために手足、というか外せるもん全部(頭部と生命維持部を除いた、下半身全部とか)
一旦外してロボコン用に設計した義体に換装してたりでも面白かったかも
でもハダカで腕無しのシュチュが目的という事であればそれもいいな
675名無しさん@ピンキー:2012/01/12(木) 18:05:00.19 ID:RbdDC1/U
あ、ロボコン用義体=ロボコンの課題クリアの能力だけに絞った簡易義体、という意味ね
676名無しさん@ピンキー:2012/01/15(日) 14:31:39.63 ID:PT75Z2gN
ロボコンにも最低限のルールと規格がいるな
でないと数年前みたいに韓国が飛び入りで規格外機体を投入してきてトロフィーを奪うなんてことが起きる。
677名無しさん@ピンキー:2012/01/27(金) 13:53:29.78 ID:sY4xy5y0
ターボヘザーって知ってる?
678名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 07:47:58.07 ID:YDTTVWLp
新作無いね
679名無しさん@ピンキー:2012/03/02(金) 08:01:37.97 ID:dre7NX4A
で、結局ターボなんとかって何なんだよ?
680名無しさん@ピンキー:2012/03/14(水) 08:09:04.64 ID:VZwZc7oN
SSスレも本家サイボーグ娘スレも過疎ってるか
新作出してもノーリアクションになりそうだから、このままだと新作で無いんじゃないか?
681名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 10:44:56.43 ID:YjVeNdF+
682名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 10:45:20.84 ID:YjVeNdF+
よっしゃ!規制解除!
さあさっさと今書いてるのを書きあげちまおう!
683名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 23:02:39.49 ID:Toz8/cPH
>>682
wktk
684名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 07:17:13.49 ID:JZ1iFS7M
ずっと規制されてたのか
お疲れさんですwktk
685名無しさん@ピンキー:2012/03/31(土) 23:17:22.94 ID:vOdyBhdn
規制はまだ解除されないのか?
686名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 20:40:11.41 ID:4gBzIVFM
まだ
687名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 20:41:26.77 ID:4gBzIVFM
解除されてた…だと…?
やべえ連続規制とネタが思いつかなかったせいで萎えてしまって全く書けてねえ
688名無しさん@ピンキー:2012/04/02(月) 01:05:07.10 ID:odrQTBQb
ターボヘザーってのはオフロード系のラジコンカーで
なんとその上にボディでなく人形が載っていて強引に少女向けにしたような
アメリカらしいおもちゃ
689名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 22:03:08.58 ID:sIgrvXak
ガチ百合なサイボーグがサイボーグならではのエッチをするのが読みたい
690名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 23:36:05.01 ID:2T5n37oj
男性向け女性同性愛(レズ)モノと同性愛女性向け女性同性愛(ビアン)モノって結構内容が違ってくると思うんだけど
ガチ百合ってことは後者?
691名無しさん@ピンキー:2012/04/11(水) 23:56:47.41 ID:oeRUgee/
>女性同性愛
ボンテージ系盛んな海外ASFRでそこそこあるけど、ロボ化(生体脳無)、
改造転換は電子変換、ナノボット、宇宙人&電送ばかり。
熱望のサイボーグ・ロボ女化も改造後性生活行動は全般イマイチ(当然だよね)。

「アルミ色の陰唇」「正確に繰り動くメタル舌」等の表現や描写、
サイボーグ・ロボ女設定に硬質系(金属、ポリ)ボディ体多くて、それは好みだけど、

股間のクラムシェルカヴァが跳ねあがり、開放され茂みのない恥丘が現れた。
その部分は弾力ある明るいグレー、包皮は無く黒真珠のようなクリトリスが
おさまっていた。
思わずそこへ顔を斜めに沈め、カヴァ根元から谷間、「黒真珠」を舐めまわす。
いつもはダベって他愛ない噂話を広げ、心の冒険で臨み新鮮さを忘れず、
いたわり無い直情的肉欲でせめること無かったのに・・・。
植物油、金属、プラスチック臭がする完成間もない彼女の股間・・・。
「黒真珠」は序々に隆起し・・・、抑揚無い、淫靡な吐息で見上げると、
体は微動だにせず直立不動なのに、ニップルは明らかに延び立っている、
その様子で膝落としたとき自分の股間へ下ろした左手が思わず胸へ回った。
寂しさ欲情赴くまま立ち上がって押し倒し、もっと「知りたかった」けど、
サイボーグ化間もないボディの生体脳、神経伝達はちぐはぐ、ぎこちない
にぶい機械的反射動作と直線動作に自制がはたらいてしまった。
692拾い物です:2012/04/22(日) 22:18:56.46 ID:8IA9wupc
アタシハ夢ヲ視テイルノ?
 少女は意識の中でそう、呟いた・・・
 夕暮れ、夏休みの一日前、少女は一人楽譜を抱えながら両の手には白い手袋を嵌め家路を急いでいた。
 少女は明日のピアニストを夢見る、近くの音楽学校の生徒だった。
 少女は最後の意識を辿る。
 車の眩し過ぎるほどのライト。
 強烈な匂いがした、薬物がたっぷりと染み込んだガーゼ。
 意識が遠のいて行くとき感じた幽かな男の吐息・・・

アタシハ生キテイルノ?
 少女はすでに崩壊していく己が肉体にそう尋ねた。
 少女の身体は血まみれの寝台の上にあった。
ほんの一時間にも満たない間に少女はそのかわいらしいおしりの穴から体内の器官・内臓をすべて抜き出されたばかりだった。
 注射針を皮膚の下に何本も差し込まれ、薬物が投与され少女の身体は何の痛みも感じていない。
 ただ、ずるりと自分の体内から抜き出される自分の塊を感じていただけだった。
 アタシハピアノが弾キタイ
 少女は眼球から薬物の匂いがする涙を流す。
血色に汚れた体液は、少女の頬をツタイ寝台に新たな染みを作った・・・
 
ゴリゴリと自分の頭が切断される音が響く。
ヤメテヤメテ
 少女は声にならない叫びをあげる。
 しかし、空しくも少女の頭の皮膚はズルリと剥ぎ取られ頭蓋骨までもが円形に外された。
 ゆっくりと脳みそが抜き取られ、特殊な培養液が入った硝子ケースに入れられる。
 
『死ネナイ』
 その苦しみに少女は喘ぐ。
 少女の肉体は、金属血液(リキッドメタル)と特殊な防腐効果のあるコーティング剤で、とても柔らかい金属へと変化していく。
 抜き取られた脳みそも、ICチップを埋め込んだ、腐敗しない生きた機械。
心臓の変わりにマイクロコンピューター・・・
 少女の臓器のすべてが機械と化した。
 不必要な記憶だけ抜き取られ、綺麗に消毒し、飾り立てられた少女の背中には、大きく、立派な翼が移植されていた。

ピアノ・ガ・弾キタイ・・・
 少女はその記憶だけ残されていた。
 少女の身体はどこか、サロンのような場所へと運ばれていく。
そこには、少女と同じ運命を辿った多くの美しい人々が楽器を奏でていた。
 少女は、中央に置かれたグランドピアノの前に降ろされた。
 高価そうなそのピアノはもう、何百年も前から存在する、とても、贅沢なものだった。

サアイクラデモ弾イテゴラン
 誰かが、そう少女に囁きかける。
 ゆっくりと瞳を開く、少女にはその男の姿は映らない。
ポロン、ポロン
 天使のアリアがサロンに流れた。
それに合わせて他の演奏者も奏ではじめる。
 一人、この館の主のみ、極上の音楽にワインを傾け・・・
ワタシノ音楽天使タチヨ、永遠ニ美ヲ奏デテオクレ・・・
693名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 22:23:58.02 ID:8IA9wupc
フォルダを整理したら出てきたものなんですが、
どこで拾ったものか今となっては全く不明の作品です。

この作品を発表されたサイトは既に閉鎖してしまったらしく、
検索にも引っかかりませんでした。
694名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 08:16:15.29 ID:VP50rnJQ
>>693
他の作品ってあった?
695693:2012/04/24(火) 20:42:31.07 ID:ySSDRE1V
>>694
99年ごろのことなのでよく覚えていませんが、
たしか、そのサイトで発表された作品はこれだけだったと思います。
>>692も偶然検索に引っ掛かったもので、当時はページの保存方法を知らず、
メモ帳にコピペして保存しておいたものなのでこの作品の当時のアドレスすら不明です。
696名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 11:36:17.51 ID:UNJFq6mY
先週のハムナプトラを見てて妄想した。
ミイラって改造された人間ではないかと。

烏賊妄想メモ列挙
ミイラ→サイボーグへの改造。
ピラミッド→ミイラの格納する場所。

ミイラは当初エジプトではサフ(サァエフ/カフ)と呼ばれていた。

古代エジプトの文化を色濃く残す文明にて。
古代、ミイラは死体を加工して作られるモノだったが、現代では生きた人間を加工する、改造する技術となった。
つまりサイボーグに。
なぜミイラとなるか。
王家が代替わりするとき、王位を継承するもの以外の王族はサフに改造され、ピラミッドなどに格納される。
その際、サフと化す王族に殉じて一緒に改造される側近やら奴隷やらがいた。
必要なときにサフは起動され、使役される。

うーん。まとまらん。
697名無しさん@ピンキー:2012/05/13(日) 20:34:09.35 ID:vWvfkke5
無理からで行けばクトゥルフにもサイボーグ出てくるな
698名無しさん@ピンキー:2012/05/15(火) 01:53:47.21 ID:95LVsuEo
ヨグ=ソトースと殴り合っちゃう人か
あれ石川賢の極道兵器みたいな感じのサイボーグなイメージ
699名無しさん@ピンキー:2012/05/27(日) 00:47:47.64 ID:Ow1PeFu0
>>692
なんか良さげな感じの拾い物ですね
でも一つちょっと残念なのは、ピアノはバイオリンなんかと違って
絃を90kgもの力でグイグイ引っ張る状態を保ちつづける楽器なので
数百年もずっと楽器として機能しつづけるのは難しいし、
ましてや製造から数百年後がベストな状態になるという事も無いのです
数百年前の楽器を何とか修理して楽器として鳴るようにまでなら何とかなる場合もあったかな。

拾い物といえば、昔どこかのサイトで公開されていた
両手両足を除去されて宇宙船に組み込まれたサイボーグ少女の宇宙船パイロットと
野性的な先住民族の少年の二人が宇宙を旅する小説があったはずなのですが
いくら探しなおしても見付からないですね…
ご存知のかたいらっしゃいます?
700名無しさん@ピンキー:2012/06/06(水) 01:10:38.66 ID:rSNTCPI+
まず体をがっちり固定し、動いても脱落しないようにして、
手足を取り外して上半身と下半身を分離、胸部・腹部もガワを外し、外部生命維持装置を接続、内蔵生命維持装置を止めて
人工視覚機器や人工聴覚機器もとりはずし、聴覚神経を部屋のマイクにつなぎ替えて
保守(メンテナンス)。
701名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 00:52:09.77 ID:lx+Kl2Ai
――私の身体は、誰の物なのでしょうか?

生体メモリ領域の記憶履歴を漁ると、次々にデータが発見される。
私はどうやら、ナマモノに移植されたと判断される。非常にエラーが危惧される状況。
そんな中でカメラをずらし画像化された身体を眺める。
脳内で立体モデリングされたそれは年端もいかぬ少女の物で、
記憶メモリにある断片化した内容の、『バイオメカトロニクス科落第生』の物と一致した。

私の名前はICメモリ曰くAIRISなのだが、生体メモリでの記録は亜里沙である。

どうやらむりやり搭載されたらしい私がその生体をまさぐっていると、
首裏に電流が走り、回路の通電が報告された。
挿されたのはUSB、そう判断を下した途端にオートランが開始される。

AIRISモデルE上書きパッチ01.exe

それが読みこまれると共に、志向性AIである私は書き換えられ、
プログラムのままに陵辱されていった。

そして……『done! オートランを正規終了します。//』とともに再び私は目を開けた。

「お、動き出したぞ……!」
「まさか、教授の指示どうりにやったらこんなことが……」
「で、肝心の上書きは成功したのか!? おい、アリス!」

そう、ざわめく音波の中にキーワードを見つけ、対処ログより読み込んだ言葉を返す。

「お呼びでしょうか、ご主人様?」

生体パーツである口角を内臓電極で駆動させ、私は微笑む。
すると取り囲む集団がうごめき、私を呼んだマスターが言葉を発する。

「お前は何者だ?」

その声に、脳内検索の結果を掲示する。

「私はARISです。父である皆様の為に生まれ変った性奴です。」
「「「おお〜っ!!」」」

そして、言語を読み込み四肢を駆動させる。
どうも廃熱がスムーズにいかず、熱を帯びて紅く火照る。

「こちらにて、ご奉仕させて頂きますが、よろしいのですよね? 私は拒否権を有しません。」

そして、私は指間接をぎこちなく動かし裸の秘所を広げた。
廃熱性能の向上が見込まれ、それもデバック領域に無事保管される。
本来接合部であると生体メモリに記憶されるそれに、マスターのアタッチメントが挿入された。

そして私ARISは、ご奉仕を始めた。

――ロボット三原則第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。

こうして私、亜里沙は落第の罰として脳器官半サイボーク化処理と、
性処理化プログラムを噛まされた機械的性奴隷へと無理矢理転身されられてしまった。
だが、そんな私も、いずれ修正パッチの上書きで消されてしまうのだろう。
主導権を奪われたCPU、脳味噌にはどうする事も出来ない事だった。
702名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 09:12:06.50 ID:kzPsNOcw
GJ!
703名無しさん@ピンキー:2012/07/26(木) 13:12:21.14 ID:3i+cT1r9
全身義体でなくてもよさそうだけど、
無理にエロと絡めようとしたら義足で歩けるようになったのはいいが、
スタイリッシュで高価なのにしたせいでローンに追われて改造した脚で夜の街頭に立つことになったとか
704名無しさん@ピンキー:2012/08/17(金) 15:08:34.94 ID:0WURGWyP
自我がなくてもいいならボッタクリバーの女や援交のビッチを騙して
生体脳を取り出してフォーマットしてから利用する手もあるな
705名無しさん@ピンキー:2012/09/15(土) 01:12:46.54 ID:GGpD3Ega
ほしゅ
706名無しさん@ピンキー:2012/09/19(水) 11:46:31.16 ID:e9+IcsDo
このスレ、三周年かな。
707名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 16:57:19.36 ID:CrkxvOq5
「あはっ、若いのにこんなにガバガバに広げちゃっていいの?
前の穴も後ろの穴もこんなにユルユルにしちゃったら、まともに
生活できなくなるわよ?」
「そうしたらクローニングすればいいじゃない。
まぁ、生身に飽きたら義体化して人間じゃできないプレイを試してもいいかもね」
とか浮かんできた
708名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 22:52:47.29 ID:mv8Qtwix
レナセルクでありえないキャラが不死のゾッドを演じてたけど、小さくても凄まじいパワーの義体があれば
ぅゎょぅι゛ょっょぃを再現できそう
709名無しさん@ピンキー:2012/10/08(月) 19:18:12.17 ID:1fMRRiMp
newcomer氏のページが見れなくなっているけど、詳細知っている人いる?
復活してくれなかな
710名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 19:40:32.11 ID:vGjPwZ1D
>>709
何だか掲示板で鬱患ってたって書いてあったから難しいかもな
711リハビリ室:2012/11/15(木) 13:22:13.89 ID:ZXsuqIAt
どうも、はじめまして。こちらのスレには初めてお邪魔します。
なんとなく思いつきで書いてみたので、例に投下してみます。

男女それぞれのサイボーグリハビリと言うネタです。
誤字脱字等有るかと思いますが、笑って許していただければ幸いです。
タイトルはリハビリ室です。6レス分ほどお付き合いください。
よろしくお願いします。
712リハビリ室1:2012/11/15(木) 13:23:13.75 ID:ZXsuqIAt
 キュイーン・・・・
 
 腕一本で逆立ちをしたままバランスを取る男性型サイボーグが一体。リハビリ室でゆっくりと稼動していた。
 その姿をジッと見つめる眼がひとつ。部屋の片隅の、少しばかり丈夫そうに作られた椅子の上にあった。
 まだ傷の碌についてない軽金属と炭素繊維のフレームが丸見えで、ところどころネイキッド構造になっている
女性型のサイボーグ。

 まだ体内機器の構造バランス取りが終わっていないのだろうか。
 フレームのあちこちに付箋で寸法調整操作の指示が書き込まれている。

 チラリと見える頚椎上部には、鈍く光る球体。
 脳髄などの重要パーツが納められてるのだろうか、大きく[NOTICE]の文字が見えていた。

 その球体の前半分には、ハイブリット人工筋肉で作られた表情筋に覆われる女性の顔がある。
 年の頃ならまだ16か17か。未成年と言って良い位の顔立ちなのだけど・・・・

「俺になんか用?」

 まるで玉乗り曲芸の練習中とでも言いたそうな男性型サイボーグは、目を向ける事無くそう言い放った。

「あの・・・・」
「なに?」
「何してるんですか?」

 ヒュンヒュンと音を立てるモーター駆動部分の音に混じり、プシュップシュッと音を立てて駆動する空気シリ
ンダーの作動音。
 そして、僅かに聞こえるピピピピピと鳴る警告音。

「君とおんなじ」
「え?」
「稼動域を確かめながらバランスカウンターを調整してるんだ。胸の部分の3Dジャイロに誤差が多い」

 右腕一本でまっすぐに逆立ちしている姿に女性型サイボーグは見とれている。

「君も三半規管無くなっちゃったんだろ?」
「うん」
「じゃぁ、ちゃんと調整しておいた方が良いよ」
「そうなんですか?」
「例えば、歩いてるときに、何かにつまづいたりするじゃん」
「うん」
「その時にさ、3Dジャイロの姿勢制御パラメーターに誤差があると、変な方向へジャンプしたりするんだ」

 唐突に『ピー!』と警告音が響いた。
 右手一本で立っていた姿勢から肘を曲げて顔を床に近づけていたのだけど。

「おっと、危ない危ない」
「今のは?」
「関節部のアクチュエーターが負荷限界超えたんだ。壊れる!って機械が悲鳴あげたんだよ」
「・・・・・・・」

 水平に広げてバランスをとっていた左手をそっと床について。
 そのまま両手で身体を再び持ち上げた。そしてそのまま、逆立ちのままの腕立て伏せ。
 
 キュイーン ガチャン キュイーン ガチャン プシュー・・・・・
713リハビリ室2:2012/11/15(木) 13:24:21.30 ID:ZXsuqIAt
「やらないの?」
「・・・・立てないの」
「どうして?」
「立ったこと無いから」
「リハビリ担当の人は?」
「何か確認してくるって言って事務所行ったきり」
「ふーん」

 逆立ちのまま下半身を折り曲げると、今度は勢いをつけて反対側へ振り上げた。
 その反動を使って半分の宙返りを行い正常立位で立っている男性のサイボーグ。
 
 あちこちに接触痕や打撲痕が残っている外装金属は、だいぶ艶の無くなったつや消し状態だった。

「もう長いんですか?」
「なにが?」
「あ、いや、あの」
「サイボーグ?」
「はい」

 まっすぐに見つめられてちょっと恥ずかしくなったのか。
 ピョイと顔を背けて部屋の隅にあったガウンに袖を通し始めた。

「・・・・・・7年目かな。16の時にバイクでミスってどうしょもなくなってさ」
「7年・・・・ですか」
「うん。で、今ンところ本体更新を2回やってるからね。この身体はまだ4ヶ月なんだ」
「よんかげつ?」
「そう。前に使ってた人が相当荒れてたらしくてさ。あちこちガタガタなもんだから、ゆっくり調整中」
「使ってた?」

 不思議そうに聞いてくる女性の声。
 その声に男性の方もまた不思議そうだった。

「君は?」
「わたしですか?」
「そう。もうどれ位?」
「・・・・・・たぶん。四日目です」
「じゃぁ、まだ慣れないね。歩けないのも仕方ないか」

 女性はコクリと頷いた。
 頚椎部分の駆動系から空気シリンダーの排出音が僅かに漏れた。

「ところでそのボディ。もしかしてまっさら新品じゃない?」
「新品?中古ってあるんですか?」
「仕方ないでしょ。だってこれは国からの借り物なんだから。仕様許諾の書類にサインして宣誓しなかった?」
「なっ なにも・・・・ して・・・・ ません」
「そうか。じゃぁこれからなんだね」

 男性はガウンの脇においてあったカバンから書類を取り出した。

「指が金属むき出しだと、紙を摘むのが大変なんだよ。床に小銭落としたりすると、まず取れないし」

 書類と一緒に指サック状のゴムカバーを指に被せている。
 その仕草がまるで男性器にコンド−ムを被せているようにも見えている。
714リハビリ室3:2012/11/15(木) 13:26:42.58 ID:ZXsuqIAt
「先端に空気が入るとダメなんだ。密着させないと接触センサーに誤差が出るし、温度センサーが狂う」
「危ないんですか?」
「例えば、えらく熱を持ってる金属とか油断して掴むと、まずセンサー類が全部焼ききれて、それからエラー信
号が光神経に入ってくるから、脳がすごく痛がる。おまけに稼動部分の油圧系統が全部やられて動かなくなるん
だよ。自分の手が全く動かなくなったら、生身だってサイボーグだって大変でしょ?」
「そうですね」

 男性の取り出した書類はA4版の紙に20枚以上有るようなものだ。
 あれこれ事細かに諸注意と契約事項が書かれていて、最も重要な免責条項だけで5ページもあった。

「保険が効くから個人負担は最終的に87150円だけど、この身体は本体だけで約3億するんだって」
「サンオクエン????」
「そう。3億。だから、ある程度使いまわししないと国もたまらないって話なんだよね」

 事も無げに言う男性の言葉が、逆に女性には驚きだった。

「でも、何で使いまわしを?」
「そりゃ、しょうがないよ。だって僕らはモルモットみたいなもんだから」
「モルモット?」
「そうだよ。まだまだ全身義体は進化の途中だからさ。使いながら改良してるような状態」
「そうなんですか。知りませんでした」
「この身体は科学技術庁の機材で厚生労働省が間に入ってレンタルしてるって訳だよ」
「・・・・・・・・」
「レンタル料が毎月25万だか26万だかって話だけど・・・・」
「そんなお金ないですよ。どうしよう・・・・・」
「あ、平気へいき。俺達はタダだから」
「なんでですか?」
「これ(身体)はメーカー側から動作テストのモニターと言う大義名分でさ」
「・・・・・・・・・」
「アルバイトみたいなもんで、レンタル料をメーカーが払ってくれてるんだよ」
「だからモルモット・・・・」
「そうそう。たぶん君の身体は最初から神経回路が光ファイバーだろうし、駆動系は静穏型の空気式だと思う」
「違うのもあるんですか?」

 何も知らないんだね・・・・
 どこかちょっと呆れている。
 そんな空気を女性が感じ始めている。
 気を使ったのかどうかはともかく、男性は声色をちょっと変えて話し始めた。

「うん。僕が最初に入った型のサイボーグは駆動系が水圧式で、おまけに駆動コンプレッサーがピストン型だっ
たから、そもそも同じ体積のボディで重量が3倍強あってさ。スリム体系なんだけど体重200kg越えてた。おまけ
に水圧式は駆動速度が遅くてさ。指先とかある程度早く動いて欲しい所は全然ダメだったんだよ。パソコンの
キーを叩くのに1分で120文字が精一杯だったり、あと、自転車すら乗れなかったし。一番困ったのが神経回路に
使ってたメタル結線部分で、水圧式だと中でさびたりするし、僅かに進入した水でショートして、真夜中に勝手
に体が暴れ始めたり。今はだいぶ良くなったけど、7年前は生活防水どころか雨の日には外出できなかったんだ
よね。君の身体はたぶん10気圧防水位になってると思うよ。ほら、ここにパッキンの取り付けマウントがある」
 
 男性の黒いゴムカバーが付いた指先が、女性の炭素繊維で作られた鎖骨部分をなぞった。

「うぅっ!」
「あ、ごめん!もう神経回路繋がってたんだ」
「あ、いいんです。いいんです。私も初めて・・・・知りましたから。知らない事だらけです」

 重い沈黙。そして、椅子から見上げる眼差しと、それを受け止める眼差し。
 男性は書類を隣の椅子に置くと、そっと女性のほうに手を出して立ち上がる事を促した。

「立ってみなよ。まっすぐ立てるように成るには練習あるのみだよ」
「練習?」
「そう。3Dジャイロの学習機能にデータをためておくんだ。生まれたばかりの子供って寝返りすらうてないっ
て言うでしょ。それと一緒だと。まず立てるように成るには、100回くらいは立ったり座ったりを繰り返して」
715リハビリ室4:2012/11/15(木) 13:28:01.64 ID:ZXsuqIAt
 男性の差し出した手に女性が掴まっている。

「圧力センサー正常?バランス崩してビックリして、俺の手を握りつぶさないでね。怒られるから」
「はい」

 両手を添えてもらって、彼女はやっと立ち上がった。
 男性型とは違う作動音が部屋に響く。
 ヒューンと言う小さな送風音と、そして、空気シリンダーが伸び縮みするシューと言う音。

「やっぱり空気式だ。いいなぁ静かで」
「あなたは?」
「俺のは油圧と、あと、形状記憶合金を使った電熱式瞬発駆動の板ばね併用型なスプリング動作」

 確かに男性型の方からは空気式とは違う音がする。

「力は油圧式の方が有利だけど、煩いんだ。早くカバー付けたいよ」

 男性がゆっくりと後へ下がった。

「歩ける?片足で立つって結構高度な姿勢制御だから」
 
 男性の手に掴まっていて尚、女性の身体は前後左右に揺れている。
 両足の空気シリンダーがプシュポシュと細かな姿勢制御を繰り返しているのが聞こえる。
 やがて段々と振れ幅が大きくなってきて、明らかに女性の顔に狼狽の色が浮かぶ。

「キャッ!」

 僅かに悲鳴を発して女性がバランスを崩した。
 ただ、倒れこんだのは男性の両腕の中。
 不可抗力で抱きしめられるような形に・・・・

「ごっ ごめんなさい・・・・」
「大丈夫?」
「すいません」
「慣れて無いんじゃしょうがないよ。リハビリって重要だよ?」

 両腕に支えられて女性は椅子へ再び腰を下ろした。
 丈夫に作られているはずの椅子がギシリと軋んだ。

「まっさら新品の身体なんだからさ。なるべく傷入れたり壊さないようにしないとさ」
「そうですね」
「次に使う人に、出きるだけ綺麗に引き渡してあげたいでしょ」
「・・・・・・私もこの身体を更新するんでしょうか?」
「たぶんね。だって、中身は最新式に切り替わってかないとつまらないでしょ」
「つまらない?」
「そうそう。最初はさ、動かすのが簡単なのに入るんだよ。考え方としてはロボットに乗ってると思えばいい」
「あぁ、そうか。段々と難しいのに」
「そうだね。反応が早かったりパワー制御的にピーキーなのだったり。サイボーグ慣れしてくると・・・・」

 唐突にリハビリ室のドアがガチャリと開いた。
 男性のほうはすばやくドアの方に顔を向けたのだけど、女性は一瞬部屋を見回してからドアを見た。
716リハビリ室5:2012/11/15(木) 13:29:34.01 ID:ZXsuqIAt
「サイボーグ慣れすると、いきなり女の子口説いたりするようになるな」
「先生勘弁してくださいよ」
「だいぶ慣れたね」
「えぇ」

 白衣を着た医師と思しき男性が入って来た。
 胸のネームプレートには[義体制御内科/義体構造外科]の文字があった。

「ちょっとモニターとるよ」
「あ、はい」

 タブレットPCを起動させてタッチパネルで何事かをいじっている。
 男性の胸部にある埋め込み型のモニターにPC-LINKの文字が浮かんだ。

「あ、繋がってる」
「中身が見える?」
「あー 何もストアされてませんね。制御ソフトもバージョン一緒だし」
「おかしいなぁ」
「昨日の夜にQRコードのキー貰ったんで夜中の間にバージョンアップしておいたんですが」
「え?マジ?ほんとに?まだデバック終わってないよ!」
「まじっすか!んじゃ!」

 医師と男性型サイボーグは二人揃って女性を見た。
 その眼差しに一瞬気圧されるのだけど・・・・

「ちゃんと手を握れた?」
「はい。おまけに抱きしめちゃった。役得だった」
「危なかったなぁ・・・・ 出力制御パラメーター空欄だったんだよ」
「え゙?じゃぁ!」

 もう一度女性を見た二人。
 さすがにちょっと怖くなったようだが・・・・

「あの、何か問題があったんですか?」

 女性型サイボーグが口を開いた。
 その問いに男性型のほうが口をパクパクとさせている。

「いや。危うく君が彼の胸でプレスされてぺしゃんこになるところだった。彼の上腕部出力のパワーリミッター
が掛かってなかったんだ・・・・」
 
 ちょっと青ざめてる医師。
 だけど女性型のサイボーグはちょっと笑顔になった。
 
「じゃぁ、危うく私、もう一回死ぬ所だったんですね」
「そうなるね。いやぁ危なかった」
717リハビリ室6:2012/11/15(木) 13:31:22.78 ID:ZXsuqIAt
 冷や汗をハンカチで拭きながら、医師がタブレットPCをいじり始めた。
 何かをインストールするのだろうか。男性型サイボーグの胸部インジケーターが高速で点滅してる。

「うわ、これは重いなぁ」
「制御周りのソフトはパワーリミッタだけじゃなくって暴走防止のセーフティが多いからね」
「自動でインストールしますよ?」
「あぁ、走らせて良いよ。こっちでモニターするから。ああ、その前に一旦椅子に座って」
「へい」

 ドサリと椅子に腰を下ろして何かを考えてる風な男性型サイボーグ。
 医師はタブレットPCの画面を見ながら、書類に何かを書いている。

「一旦コントロール切るよ」
「はい。OKです。いたずら書きとかしないでね」

 ヒュン!と音がして、男性の姿勢がロックされた。
 顔の表情だけが動いて目をキョロキョロさせている。

「眼球と表情筋だけは機械駆動じゃなくて筋肉なんだよ。だから姿勢制御ソフトをロックしても動ける」

 僅かな間にソフトの上書きが終わったのか、再びヒュイーンと音がし始めて男性が動き出した。
 スッとまっすぐに立ちあがって直立不動の姿勢になると、まず右手から自動で前に上がり始め、各関節の駆動
部を可動限界まで動かしてゼロ点へ戻る動作を始める。
 右腕・左腕・右足・左足・腰部・臀部・頚部・背面・頚椎と動いていき、約5分後に再起動を完了した。

「あ、さっきより滑らかだ」
「そうか、じゃぁこっちの方が良かったんだな」

 アレコレと話をしながら姿勢制御を調整しているのを女性が眺めている。
 その視線に気が付いたのか、男性は笑顔を向けている。

「早く自分で動けるようになろうよ。結構楽しいぜ。自分で動けるようになったらデートしようよ」

 女性は僅かに頷いて微笑んだ。
 枯葉舞う季節の、とある大病院のリハビリ室での一こまだった。

 −終−
718名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 23:01:25.16 ID:nEO7GnqV
GJ!
サイボーグ4日目の娘か。いいね!
出来る物ならゆっくりで良いから続きを期待しています。
妙な粘着が居ますけど気にしないで続けてください。
719名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 09:40:01.98 ID:KU0fYtyZ
あら、気が付かないうちに新作が!
おいでやす。新人さん歓迎します!
マッタリ続きよろしくです。
720名無しさん@ピンキー:2012/11/19(月) 16:28:44.96 ID:GE5TyP7R
ヤギーがいきなりできた印象があるのでロボット残党兵の世界とリンクさせたら三船がちょうど祖父の世代で、
ヤギーは戦後のよりハイテク化が進んだ義体と位置づけれるかも
721名無しさん@ピンキー:2012/11/21(水) 04:09:41.09 ID:rP2DyvLK
新作GJです!
722名無しさん@ピンキー:2012/11/22(木) 11:40:43.07 ID:3ZeB6P4h
4ヶ月ぶりのSSな新作、良いなぁ。超好みです。GJですよ。
個人的には闘わないサイボーグ娘の話がツボなんで、ほのぼの路線で行って欲しい。
723名無しさん@ピンキー:2012/11/24(土) 06:19:06.81 ID:2SJQhbN+
戦わないサイボーグ娘は自分も大好物だよ
724名無しさん@ピンキー:2012/11/24(土) 22:41:33.84 ID:6bFbtLeW
  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ   俺も非戦闘物のSS大好き
      r /      ヽ  ヽ  _Lj    軍隊用語考えなくて済むから好きw
 、    /´ \     \ \_j/ヽ     なんか現実とか常識と戦ってるようなのが大好物ですw
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´
725卒業・保健室にて:2012/11/24(土) 23:38:43.96 ID:ioMXdppu
初めまして。こちらのスレ、と申しますか2ちゃんねるに初めて書き込みします。
ムラムラと自分の中で膨らむものを文章に出しました。

ノリとしては特撮ヒーロー物の最終回後みたいだけどちょっと違うかなという感じですが、あまり深く考えずお楽しみいただければ幸いです。
白衣・保健室属性が好きという方は特に。
とりあえず書き上がっている前半部分をアップします。
726卒業・保健室にて1:2012/11/24(土) 23:48:56.31 ID:ioMXdppu
「失礼します」
 扉を開けて保健室に入った俺を、いつもの人物が出迎える。
「いらっしゃい、待ってたわよ」
 校医の宮村絵里先生が微笑みながら椅子から立つ。
「いよいよ剣也君も卒業か。ここで私達が会うのも今日が最後ってわけね」
 名残惜しそうに絵里先生は言う。
「そう言えば先生、今年度で校医を辞めるそうですね」
「あなたがいない学校なんて、いたって仕方ないでしょう? そもそも『組織』が壊滅するずっと前から、私がここにいる意味は無くなってたのよ」
 自嘲するように絵里先生──いや、元『組織』の諜報活動用スパイサイボーグSSB068は答える。

 3年弱くらい前、入学したばかりの、ごく普通の高校生だった俺は、ある休日交通事故に遭い、病院に運び込まれた。
 ところがその病院は、人間を薬物や機械化で改造し、愛玩用の人形や兵器として売る『組織』の隠れ蓑の1つで、俺は表向き事故で死んだ事にして、改造用素体にされるはずだった。
 だが手術台に上げられたその時、重傷を負い、苦痛にさいなまれながらも鮮明だった意識を走る絶対的危機に、陳腐な表現ではあるが、眠っていた能力が目覚めた。
 全身の傷が瞬く間に治癒し、常人の何十倍もの身体能力を発揮するサイキックとして覚醒した俺は、病院の医師やその他のスタッフ、警備員──無論『組織』の構成員達を倒した。
 そして『組織』の非人道的な活動──改造され、自我を奪われ『組織』の操り人形と化した者達や、失敗作として無残に破棄された素体を目の当たりにした。
 そして俺から平穏な日常と両親を奪った事故が、『組織』によって仕組まれたものだという事実を知り、俺は『組織』への復讐と壊滅を誓った。
 そうして俺と『組織』との戦いが繰り広げられる中、俺の動向を密かに探り、機会があれば俺を籠絡、
もしくは暗殺するために、俺の通う高校に校医として送り込まれた『組織』のスパイが絵里先生だった。
(もちろん名前は偽物だし、『諜報活動用スパイサイボーグSSB068』という呼称も長ったらしいから、正体が分かった後も俺はそう呼んでいた)
 スパイの任務というのは情報を集めるだけに留まらず、集めた情報の分析や正誤の判断、その他様々な状況で柔軟な思考と判断が必要とされ、
戦闘用サイボーグのように薬物や機械で洗脳し、自我を奪ってしまうとそうした能力が著しく失われるので、ある程度は自由な思考ができるようになっているそうだ。
 しかしそのために常に『組織』の上層部では常にスパイサイボーグの反逆を警戒しており、正体が露見するしないに関わらず、一定期間使ったら破棄する事になっていたという。
 先生もその例外ではなく、ある時組織の戦闘用サイボーグとの戦いで、俺を抹殺するための捨て石にされそうになったのだ。
 いくら『組織』のスパイだったとは言え、保険医としての絵里先生は綺麗でスタイルも抜群、かつそれを鼻に掛けず優しく誠実に毎日の勤めを果たしていて、男女を問わず生徒からの人気は高かったし
(俺自身、気が無かったと言えば嘘になる)、他人が使い捨てにされるのを黙っているほど俺は鬼でもなかった。
 そして半ば成り行きとは言え、俺に助けられた絵里先生は当然ながら『組織』を見限り、俺の戦いに協力してくれる事になった。
727卒業・保健室にて1:2012/11/24(土) 23:51:16.21 ID:ioMXdppu
 いくら100メートルを5秒も掛からず走り抜き、素手で厚さ50ミリの装甲板を打ち破る戦闘能力を持つサイキックとは言え、それを除けば俺はただの高校生でしかない。
 『組織』から送られる刺客を撃破する事はできても、手がかりを探し、『組織』を追い詰めていくための情報を手に入れる事では全くの素人だったから、絵里先生の情報収集、分析能力は『組織』との戦いで大きな助けになった。
 そうして戦闘担当の俺と、バックアップ担当の絵里先生のコンビで『組織』の拠点を1つ1つ潰し、2年以上に渡る戦いの末に去年の暮れ、最後に残った『組織』の基地へ俺と、強硬に同行を主張した絵里先生は突入した。
 絵里先生が基地の防衛システムにハッキングして混乱に陥った所へ、先生のナビゲートを受けた俺が中の敵を片っ端から倒し、施設を破壊し、遂には『組織』のトップを打ち倒し、基地を完膚なきまでに破壊して『組織』を壊滅させたのだった。
「さてと、いつまでも感傷に浸ってても仕方ないしね」
 絵里先生はそう言うと保健室の扉の鍵を掛け、俺は窓のカーテンを閉める。
 保健室の壁や窓ガラスは先生が密かに防音、防弾製にしているので、カーテンを閉めたら中で何が起こっているか、外からは何も分からなくなる。
 俺と一緒に『組織』と戦うに当たり、絵里先生は1つの『お願い』をしてきた。
 先生のような、生体脳を除く全身を機械化したサイボーグは人間の中に紛れて活動する必要上、人間と同じように食事はできるが、
飲み込んだ物は全て体内の貯蔵庫に一旦納められた後、ミンチにして排出するだけで栄養を摂る事はできず、エネルギーは生体脳を活かすためのブドウ糖と、機械の体を動かすための電力のみだ。
 加えて味覚・嗅覚もないので食欲は満たされず、それを補おうとするように他の欲望が突出的に増大するという。
 他の『組織』のサイボーグ達はほとんど破壊衝動、殺人衝動が増大していたが、絵里先生の場合はいわゆる『性欲』で、俺を探る任務に送り込まれる前から捌け口を求めて夜な夜なあえいでいたそうで、
そこへ俺という若く健康的な青少年の味方になる事は、向こうにとってもある意味渡りに船だったのだ。
 そんなわけで、俺と絵里先生は大体週1くらいのペースで、この保健室で『やっていた』のだった。
「最後だもの、思い出に残るようなものにしましょう」
 俺の背中に両腕を回し、先生の顔が間近に迫る。
 茶色がかったミディアムボブの髪が俺の首筋を撫で、両目の瞳に俺の顔が写る。
 それが放熱索と頭部への衝撃吸収機能を備えた特殊繊維製の人工毛髪と、カメラセンサー搭載の義眼だと知っていても、数え切れないほど繰り返してきたシチュエーションだとしても、
この時点で俺の心拍数は速くなり、呼吸を落ち着けるのも一苦労だった──

続く
728卒業・保健室にて1:2012/11/24(土) 23:52:57.23 ID:ioMXdppu
あ、上の番号は2の間違いでしたね。
失礼しました(汗)。
729卒業・保健室にて3:2012/11/25(日) 23:12:58.64 ID:XQuPI9ef
「始めましょう」
 絵里先生の甘い吐息が俺の顔に掛かる。
 サイボーグである先生に呼吸の必要は無いが、僅かな違和感からでも正体を気取られないためで、ガスを混ぜる機能も付いていた。
 先生がまだ敵だった頃、これで催眠ガスを吸わされかけたことがあったのも、今では思い出の1つだ。
 俺と絵里先生は互いに顔を更に近づけ、唇を重ねる。
 人間の肌の質感を完璧に再現した、特殊樹脂製の人工皮膚。
 だが、作り物の肌、作り物の唇と分かっていても、先生の唇は柔らかく、俺の唇を離さない。
 やがて互いの唇を重ねたままわずかに開けると、口腔から舌を伸ばす。
 初めは舌先を触れ合わせ、次いで奥まで伸ばし、互いの舌を絡め合わせる。
 俺の舌が先生の舌の裏側を舐めたかと思うと、今度は先生の舌先が俺の舌の奥を突く。
 負けじと先生の舌を横から包み込もうとするが、生身の人間よりも遙かに長く伸びる先生の舌は逆にそれを絡め取ろうとして、攻めて攻められての応酬が口の中で続く。
 長い接吻の後、俺と先生の唇がゆっくりと離れる。そこに掛かった銀色の橋が切れて、数秒間沈黙が流れる。
「上手くなったわね。私が攻めっぱなしだった最初の頃とは大違い」
 頬の人工皮膚を仄かに紅くして、絵里先生は言う。
 それから先生は俺のブレザーのジャケットを脱がせ、俺は抵抗せず、更にネクタイ、ワイシャツと脱がされていく。
 すぐに俺の上半身が露わになる。『組織』との戦いと、そのための訓練で、細身だが筋肉質で引き締まった体。
 先生は俺の胸板にその白い手を触れ、細い指先でなぞっていく。
 先生の手は胸板から腹筋へ、下に向かって撫でていき、ズボンまで行き着くとためらいなくボタンを外し、ファスナーを下ろす。
 そしてズボンを下ろし、更にパンツを下ろすと、既に限界まで怒張している俺のモノが現れる。
730卒業・保健室にて4:2012/11/25(日) 23:15:12.16 ID:XQuPI9ef
 絵里先生が俺のモノに、根元からゆっくり指先を伝わせると、敏感な部分への刺激で俺は思わず「うっ!」と叫んで体をビクッと震わせる。
 先生は「あらあら、こういう所は全然変わらないわね」と微笑むと、先端まで行った所で指を離し、今度は根元からぶら下がっている袋に手を遣る。
「うわっ、重たい。いっぱい詰まってるわね」
 2つの睾丸を手の平で転がしながら、嬉しそうに声を上げる先生。
 絵里先生との関係が始まって間もない頃、年頃の健全な男子としての性で、いわゆる男性向け写真集をオカズに出したら、翌日先生にバレて烈火の如く怒られたのだ。
「私という者がいながら、他の女に出すなんて!」と。
 何しろ絵里先生の電子義眼はサーモグラフィーの機能も付いているから誤魔化す事もできず、その日の放課後保健室でどんな事になったかは想像にお任せする。
 一つだけ、直後にその手の写真集の類は全て処分した、とだけ言っておく。
「こんなにいっぱい溜めてきてくれて、嬉しいわ」
 先生がパンパンに膨らんだ副睾丸を指で軽く押すと、思わず出しそうになった俺は歯を食いしばって耐える。
「アハッ、ごめんね」
 絵里先生は笑って詫びると袋から手を離し、俺のモノに両手を添えると先端を口に含んだ。
「あぁ……」
 小さく声を上げる俺をよそに、先生は更に奥までくわえ込み、舌を絡みつかせ、攻め立てる。
 その絶妙な舌技に、俺はプライドと精神力を振り絞って耐えるが、
「くっ……あぁぁぁぁっ!!」
 結局限界を超えた俺のモノは、激しく脈打ちながら先生の口の中に精液を吐き出す。
 先生は喉を鳴らして1滴もこぼす事なく俺の精液を飲み干し、更に鈴口にも舌を絡めて絞り出す。
「濃厚で量もあったわ……でも、これで終わりじゃないでしょう?」
 絵里先生は俺のモノから口を離し、口元を拭うと、一度は放出して萎えていたがまたすぐに反り返るモノを見て満足げに頷く。
731卒業・保健室にて5:2012/11/25(日) 23:17:35.01 ID:XQuPI9ef
「それじゃ、次は剣也君が先生を気持ち良くさせてくれる番よ」
 先生はベッドに腰掛けると、来ている物を脱ぎ始める。
 まずは白衣、次はスカート、ブラウスも床に脱ぎ捨てて、先生は下着姿になる。
 ブラウスがはち切れそうになっていた胸を包むブラジャーと、秘所を隠すショーツが、白い肌と対称的な黒で俺の目の前に入る。
「さあ、いつも通りここから先は剣也君が脱がせて」
 微笑みを浮かべ、先生が俺を誘う。
 俺は先生に歩み寄ると、背中に両手を回す。
 流石に慣れた動作なのだが、あまり早く済ませると先生が物足りなさそうな顔をするので、わざと手間取っているふりをしてじらしてからホックを外す。
 そうしてブラジャーを外すと、豊かな膨らみの頂に薄桃色の乳首が立った、白い乳房が露わになる。
「先生、この胸、前より大きくなった気がするんですけど?」
「そうよ。前回の後で改造したの。機械の体って、こういうのが簡単だから便利よね」
 剣也君も大きい方が好きでしょう? という先生の問いに、俺は答えずそれぞれの乳房に手を乗せる。
 言われなければ作り物とは分からない、柔らかく、温かい感触が両手に伝わる。
 最初は優しく、ゆっくり力を込めながら、俺は先生の乳房を揉む。
「あぁ……」
 漏らすように、先生が声を上げる。
 俺は更に緩急を付けながら手を動かし、時折乳首にも指で刺激を与える。
「ああっ、そうよ、良いわ! 本当に、上手になったわ!」
 先生は喘ぎ声を上げながら、右手をショーツの中に差し入れる。
 既にショーツは内側からにじみ出る愛液で濡れていて、そこから引き出された指は蛍光灯の光を反射してキラキラと輝いた。

続く
732卒業・保健室にて:2012/11/25(日) 23:19:36.09 ID:XQuPI9ef
 途中ですが今回はここまでと言う事で。
 続きは早ければ次の土日に。
733名無しさん@ピンキー:2012/11/26(月) 05:35:56.61 ID:GYhIYB5M
これは良い!
「作り物」を強調した文章がツボですw
734名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 00:11:46.59 ID:bwp6BYdF
なんぞこの淫魔ロボはwwwすごくイイ!
735名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 03:48:54.94 ID:w/UQLp0D
サイボーグはロボじゃないもん!
あくまで人間だから萌えるのに
736名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 10:01:39.99 ID:OTs9CMVq
ロボットでは有りませんよ。
ア・ン・ド・ロ・イ・ドです。

まあ、ロボとアンドロイドの間にも絶望的な差があるよな。
あくまで被操作体であるロボットと自立AI作動のアンドロイド。
その意味じゃアンドロイドと完全義体化なサイボーグの間の方が、
実は差が無いのかも。

AIと言うただの「プログラムされた仮想人格ソフト」に人格権が有るのか否かって話なだけだし。
737名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 20:02:39.24 ID:+DkqAgMR
脳を左右分離して二体のサイボーグに移植するとか
738名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 00:33:15.27 ID:UUz6dV8D
>>736
いやアンドロイドはロボットの一種だけど
サイボーグはそもそもロボットに入らないから

R・TYPE…じゃなかったR・田中一郎君は人間じゃありません
739名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 09:26:27.15 ID:pItaZjeE
ひさしぶりに来ました。
MIBさんが大好きだったんですが、もう書いてくれないのかなあ。
740名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 17:49:20.35 ID:Kai8JSP1
ヤギーの社会人生活をもっと読みたいな。
藤原との結婚生活とかも見たい。
741名無しさん@ピンキー:2012/12/01(土) 23:24:47.82 ID:NHhzHW/c
ヤギーは苦手だなあw
742名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 08:45:44.43 ID:jid1wqs5
ヤギーさんは機械フェチにはもの足りないんだろうな。
サイボーグでなくとも薄幸普通女で話が成り立つ部分多いし。
逆に言うとそこが良いんだけど、戦うサイボーグ娘スキーとは相容れないのかもしれない。

個人的には戦闘兵器が女性型サイボーグであるべき蓋然性を全く理解出来ないのでw
ヤギーさん路線大好きです。そんで、スレの隆盛を願いたいから、どっちの路線でも投下を歓迎します!
743名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 08:56:14.57 ID:LPWBgaf3
自分もヤギー大好き
世界観とか設定とか日常って舞台がいいよね
744名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 09:30:05.58 ID:bmmWe60e
ヤギーは結構好きだったな
攻殻のような技術設定感の中にある日常のような感じで「サイバーパンク」な日常感が良かった
ただ、細かなメカネタであっちの掲示板が騒いでいた時には萎えた
内輪感がハンパなかった
745名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 12:40:28.64 ID:qyiE79Ho
ヤギーは腐女子敵世界観?が苦手だったな
あとサイボーグものには悲劇性を求めてしまうので、そのあたりも
拉致られて強制的に改造、不条理な扱いを受ける、っていうのは漏れにとっては大前提なんだよorz
変態スマソ
746名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 15:23:46.53 ID:WwnTQy4g
>>742
>戦闘兵器が女性型サイボーグであるべき蓋然性を全く理解出来ない

 俺も俺もw

 たとえるなら「ガンダム」よりも「パトレイバー」なんだよなぁと思う。
 日常生活の中に普通にサイボーグが居る世界を妄想すると妙に楽しいw

 サイボーグ娘の日常生活とか楽しそうだよなぁ
747名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 18:12:14.43 ID:qyiE79Ho
SF的観点からじゃなくおれは萌えるのが目的だから
悲惨な境遇に持ち込むには拉致、改造、兵器化が一番萌えるシチュエーションと思う
748卒業・保健室にて6:2012/12/02(日) 19:10:36.36 ID:C2wk20KW
「舐めてみて」
 愛液で濡れた指を目の前に出して、絵里先生が言う。
 俺は先生の乳房への愛撫を続けながら、先生の指を口に含む。
「どう?」
 若干不安そうに、先生は尋ねる。
「甘くて、良い香りがして、まるで蜜のようです」
「良かった。先生、味覚と嗅覚が無いから成分分析だけが頼りだったんだけど」
 安堵する先生。
「前に出してたのは、こんなのじゃありませんでしたよね?」
「ええ、女性器のパーツも、今日のために新しく換装したの。もっと舐めていいのよ」
 絵里先生は上体を反らせて俺の手を胸から離す。
 俺は視線を下に向けると、愛液で濡れたショーツが目に入る。
「脱がせて……早く……」
 囁く先生に、俺は両手をショーツに掛けると、ゆっくり、ゆっくり下ろしていく。
 それと共に、絵里先生の隠されていた箇所、女性の最も神秘的とされる場所が露わになっていく。
 余計な物に一切隠されていない、気持ち開いた綺麗な花弁。
 先生が両足を開くと、俺はその付け根に顔を近づけ、口を付ける。
「あ……」
 先生が小さく声を上げる下で、俺は花弁の中へと下を入れる。
 中に溜まって今も外へ溢れている愛液の、濃厚な甘味と香りが、俺の味覚と嗅覚へ洪水のように押し寄せてくる。
 俺が蜜を舐め取るために下が花弁に触れる度に、絵里先生は快感に身を震わせ、太股で俺の頭を挟み込む。
 溜まっていた愛液をあらかた舐め取ると、また新しく染み出して来たが、俺は舌を止めて上を見上げる。
 絵里先生の顔はすっかり紅潮していたが、更なる期待を込めた目で俺を見ている。
 俺は先生の秘部から顔を離し、立ち上がって先生の肩を掴むとベッドの上に倒し、その勢いで俺自身もベッドに乗る。
 俺は屹立を続け、先走り液が垂れるモノの先端を、入口に当てる。
 恐怖1割、期待9割の表情でそれを見ている先生の顔を見ながら、俺は腰を突き出す。
 入ってすぐ、先端が何かに当たり、「?」という俺の表情を見た先生が、
「いいから、入れて」
 そう促され、腰に力を入れると、呆気なく突き抜け、同時に、絵里先生が「んっ──!」と身を震わせる。
 俺のモノは襞を押し分けながらどんどん先生の奥へ向かい、遂に根元まで俺のモノが入る。
 それを合図のように、俺と先生は互いの唇を合わせる。先生が俺の肩に手を回すと、俺も先生の細く締まった腰を抱く。
 俺達は互いに腰を動かし合い、絵里先生の襞が俺のモノに絡み、締め付け、俺のモノも先生の中を激しくこすりつける。
「どう、新しいパーツは? これまでの、データを元に、再設計、したの!」
「はい! 前よりも、強く、締め付けてきて、襞も、吸い付いてくるようです!」
 快感の洪水の中で、ベッドを揺らしながら、互いに言葉を絞り出す。
 やがて先生が最高潮に達したらしく言葉にならない叫び声を上げ、同時に俺も先端まで迫ってきた熱い物を先生の中に、奥深くまで放出した──。

「凄かったわ……今までで一番激しくて、一番たくさん出したわね……」
 互いに絶頂を過ぎた後、絵里先生が先に口を開く。
 やはりこういう時はサイボーグの方が回復が早いのか。
 思い出したように、俺は先生の中からモノを出す。
 愛液に塗れていたそれは、すっかり萎んで小さくなっている。
 きっと、溜まっていた物も、出し尽くしているだろう。それだけ激しかった。
 その証拠に、2人の体が離れても、俺はベッドの上から立ち上がる事もできない。できないはずだったが──、
「あっ」
 不意に先生が声を上げ、俺が顔だけ向けると、続けて絵里先生は思いも寄らない事を言った。
「今、受精を確認したわ」
749卒業・保健室にて7:2012/12/02(日) 19:13:18.42 ID:C2wk20KW
「受精って、何だよそれ!?」
 反射的に俺は跳ね起きて、上体を起こした絵里先生に向き合う。
「保健の授業で習わなかった? 精子が卵子の中に入って細胞分裂によって成長可能な状態になる事よ」
「そんな事訊いてるわけじゃねえ!」
 思わず声を荒げる俺に、先生はフフッと笑って、
「冗談よ。計算上では射精からもっと時間が掛かるはずなのに、流石は剣也君の精子だわ」
「答えになってないだろ!」
 受精というのはつまり妊娠、俺と先生の子供が出来たと言う事だ。絵里先生はサイボーグ──機械の体なのに!
 俺の困惑を見透かしたように、先生は話を続ける。
「去年の暮れ、『組織』の基地へ攻めに行った時、私、無理言って一緒に行ったでしょ。剣也君のサポートをするためというのも本当だったけど、もう1つ理由があったのよ」
「理由?」
 何となく察しは付いていたが、俺は問い返す。
「そう、『組織』のコンピューターシステムから研究データ──妊娠可能な人工子宮の設計図やその他諸々を頂くためにね」
 以前、俺は絵里先生から聞かされた事があった。『組織』は改造人間や、素体から摘出した臓器だけでなく、人工臓器も金持ち相手に売っていたという。
 そう考えれば、不妊症や、病気で生殖器を摘出した女性が子供を産むための人工子宮を『組織』が研究していたとしても、不思議ではなかった。
「私がサイボーグになる前に、研究用に供出して、冷凍保存していた卵子が、処分されずに残ってたのも幸いだったわ」
 そして、俺の卒業式を前に人工子宮の現物を完成させ、自身の卵子をセットして体に組み込み、それから色々あって今に至る──と言う訳か。
「何でそんな事したんだよ? もう『組織』はなくなったんだし、俺と先生が一緒にいる理由なんてないだろ!?」
 事実、『組織』の壊滅後も残党は散発的に活動していたが、既にあらかた潰していた。だから今日で最後のはずだったのだ。
「甘いわね。『組織』がなくなっても、犯罪組織や結社は他にもたくさんある。そいつらが剣也君の存在に気づくのは、遅かれ早かれ時間の問題よ」
 生徒の間違いを指摘する教師の口調で、先生は言う。
「そいつらを相手に、1人で戦い抜ける? 少なくとも私は無理。賭けてもいいわ」
 絵里先生は俺に向かって体を寄せ、右手で俺の頬に触れる。
「それに、体は機械になったって、脳は生身なんだもの。人並みの幸せが欲しいって思っても、変じゃ無いでしょう?」
 顔を近づけて、先生は囁く。
「ほら、前に言ってくれた事があったでしょう? 『生身でも機械でも関係ない。自分の心が、意志がある限り、先生は人間だ』って」
 ああ、『組織』の幹部との戦いで、先生の事を『裏切り者のスパイ人形』と呼ばれた時に俺が返した言葉か。良く覚えてたな。
「あの時、私は思ったわ。剣也君と一生を共にしたい、と。愛し合って、子供を作って、家庭を築いて、普通だけど、当たり前の、幸せを──」
 そこまで言って、先生は不意に言葉を詰まらせる。
「けど、もしあの言葉が剣也君の本心じゃなくて、その場の勢いとかで出たものだったら……怖いから、ずっと、考えないようにしてたのに……」
 そう先生が言った直後、ベッドのシーツに数滴、滴が落ちて染みを作る。
「あれ、おかしいわね、目から水が出るなんて。改造のせいで、体がシステムトラブルを起こしたのかしら?」
 うつむいて、嗚咽を漏らしながら、不思議そうに言う先生。俺は小さく溜め息を吐いて、
「なあ先生、いくら復讐のためだからって、俺が気のない相手と何度もエッチをするような鬼畜だとでも思ったか?」
 呆れた口調で俺は尋ねる。
 本当に呆れるよ。学校じゃ絵里先生のファンは数え切れないほどいて、かくいう俺もその1人だってのに。
 『組織』のスパイでサイボーグだと知っても、俺が先生と保健室で密かにエッチしてるのが、先生を独り占めできるようで嬉しかったのに。
 内心じゃ『組織」を潰して卒業してからも一緒にいたかったけど、下手に告白して断られたら格好悪いから、黙って別れようと思ってたのに。
 甘党な俺に合わせて女性器から分泌する愛液を味付けしてくれたり、処女膜まで付けてくれたりして、俺に気があるんじゃないか、いや、ただのサービスかもと内心葛藤してたのも知らないで。
 言いたい事はいっぱいあったけど、俺は黙って、顔を上げた絵里先生の、まだ嗚咽が漏れていた口を、自分の口で塞ぐ。
「止まるまで、こうしているよ」
 それから俺は先生を抱きしめて、耳元で囁く。
「そんな事されたら、余計、止まらなくなっちゃうじゃない──」
 俺の肩に落ちる絵里先生の涙は、とても温かかった。
750名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 19:16:35.83 ID:LpqxdvNo
自分の場合、「戦闘兵器が女性サイボーグである事の蓋然性」への疑問というより
「女性サイボーグが戦闘兵器である事の蓋然性」への疑問の方がむしろ大きい
結局「戦闘兵器たる女性サイボーグ」があんまり好きじゃないというところは同じなんだけどもw

サイボーグは強化改造というより失われた生身の体を補う物という側面で見てるので
生身を完全に再現しきれないが最大限の努力が払われているような描写が好き
どうしても生身を再現できない部分はせめて機械の長所をQoLにつなげようとするのも好きなので
機能や形状が生身から逸脱しちゃってるようなのが好きだったりする

悲惨という観点から言えば、事故なり病気なり犯罪なりで生身を失って機械にならざるを得ない時点で悲惨なので
わざわざ強制改造とかは個人的には必要無い。あくまで個人的な好みの上ではだけど。
むしろ何とか日常を取り戻そうとする、何とか人間らしく生きようとするのが好き。

というわけで、個人的にはヤギーは結構好みに近いタイプの話だったりする
751名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 19:17:05.27 ID:LpqxdvNo
わ、ごめんなさい!割り込んじゃいました…orz
752卒業・保健室にて8:2012/12/02(日) 19:17:42.69 ID:C2wk20KW
「すっかり顔がグシャグシャになっちゃったわね。直してくるわ」
 ようやく涙が止まった絵里先生が、恥ずかしそうに笑ってベッドを降りる。
 ここで言う『顔を直す』というのは、一般的な表現と同じ、化粧を直すということで、先生は洗面台の鏡に向かって化粧を始める。
「先生、サイボーグの人工皮膚って、そのままでも十分綺麗なのに、何でわざわざ化粧なんてするんですか?」
 そう尋ねる俺。言った直後、『あっ、失礼かな?』と思ったが、先生は怒りもせず、「何言ってるの」と呆れた口調で、
「それはまあ、すっぴんでも綺麗なようにこの顔は作ってあるけど、女は化粧で色々と変身するのよ。サイボーグでもそれは同じ」
 覚えておいた方が良いわよ、と言いながら、それでも男の俺には分からない微妙な色を先生は乗せていく。
「良し、完成」
 出来映えを鏡で確認して、絵里先生はベッドに戻ってくる。
 確かに、以前は『オトナ可愛い』という雰囲気だったが、今の先生はより『大人』の雰囲気を纏わせている。
 先生の言葉が真実だった事を間近で確かめ、感嘆する俺に、先生は満足げに微笑む。
「この部屋でのエッチは今日で最後だけど、これからはもっといろんな場所でしたいわね。例えば、お風呂でお互いの体を洗いながらやるとか」
 先生の話を思わず想像して、出し尽くしたはずの俺のモノが再び元気を取り戻し始める。我ながらなんて素直なんだ、俺の本能は。
「まあ、それはともかく剣也君、喉が渇いたでしょう?」
 それを見た先生が、笑顔で尋ねる。
「でも、ここには飲み物はないでしょう? 自販機はここを出ないと行けないし、水道しか……」
「大丈夫」
 いたずらっぽく微笑みながら、先生は言う。
「さっき、胸を改造したって言ったでしょう? 実はね、かなり気が早いと思ったけど、生まれてくる子供のために、授乳機能も付けちゃったの」
 少し恥ずかしそうに言う先生。
「黙ってたとは言っても、剣也君の胸を揉むテクニック、凄いんだもん。こぼしちゃいそうで不安だったわ」
 今回3番目の衝撃に、俺はパニック寸前になる。1番目と2番目は、言うまでも無いだろう。
「摂氏40度でミルクを温めてあるわ。剣也君、味見してくれる?」
 そう微笑みながら両の乳房を持ち上げて見せる絵里先生を見て、俺は先生の化粧の意味を悟る。
 ああ、これは、母親の顔なんだ、と──。

 こうして俺はこの日、高校を卒業したが、絵里先生からは一生卒業できない身となった。
 けれど、こういうモラトリアムなら悪いものじゃない。
 だって、俺も、絵里先生も、互いをこれ以上無いくらいに愛してるんだから。

753名無しさん@ピンキー:2012/12/02(日) 22:42:21.63 ID:jid1wqs5
投下乙!
そして良い完結だった。
うむ。こう言うのも良いな。

んで、ヤギーさんネタの件。
好きか嫌いかを言うのは良いけど、嫌いなネタを追い出さないように気を付けような。
自分好みじゃない話しを作る人にも感謝とリスペクトを。
そうして行けば、スレ全体が必ず隆盛するからさ。

いま現時点でも栄えてるスレは、様々な切り口からでも話が紡がれて、
共存共栄できてるところばかりだからさ。
754名無しさん@ピンキー:2012/12/03(月) 23:44:47.88 ID:vy+vejsx
好みの問題だな
自分は拉致強制改造が萌える
非人道的扱いの最たる物はやはり兵器化とか軍や戦争に利用される、とかだから戦闘に使われて破壊されるのが萌える
故障したら使い捨てられる、みたいな
755義体音声機能 1:2012/12/04(火) 00:59:33.50 ID:kJj9ND/S
私は、機械の身体になりたての頃、この身体が大嫌いだったんだ。
まず、ごはんを食べられないことが嫌。うー、正確に言えば、食事はできます。
栄養カプセルっていう世にも味気ないシロモノを水なしで飲み込むことが、私に
とっての食事でした。でも、一般的には、それは食事と呼べるものではないし、
それ以外のものを口にできるような構造に、この身体は、なってない。舌はついて
いるけど、飾りみたいなもので、味なんてこれっぽっちもわかりはしない。食欲、
性欲、睡眠欲が人間の三大欲求ってよく言われるけど、そのうちの三分の一が
永遠に私から消え去ったことになる。これって、人生が三分の一短くなったのと、
ほとんど同じ事だよね。
他にも、嫌いなトコロは沢山ある。ありすぎて、いちいち挙げていけばキリが
ないくらい。義体なんて所詮、生身の身体の代用品でしかないわけで、生身の
身体の感覚を、完全に再現することなんて、まだまだ夢物語だって分かっては
いるけど、地球が50億年かけて作り出した肉体の神秘に比べると、余りにも
稚拙でお粗末なお人形さんには、失望することばかりだった。
もちろん、機械の身体になったからこそ、得たものも、ないわけじゃないよ。
女性にとっては、憧れともいえる永遠の若さってものを、外見だけでも手に入れた
ことになるし、物理的な衝撃には、生身の身体に比べたらずっと強くて怪我知らず。
風邪だってひかずにいつだって健康そのもの。リミッターを外せば120馬力も
出せる力持ち。他にも他にも・・・。まっ、どれもこれも、メリットっていうより、
活用すればするほど自分が、もうニンゲンとはかけ離れた存在なんだってことを
思い知るだけのような気がするけどね。はは。
・・・でも、イソジマ電工に入社して、ケアサポーターとして義体化一級のユーザー
さんたちの担当をさせていただく立場になりますと、やっぱり、そんな考え方も多少は
変わってくるわけです。
突然の事故に、不治の病。理由はイロイロあるけれど、義体化一級のユーザーさんは、
私も含めて皆、死の淵に片足どころか両足までどっぷり浸かった状態から、奇跡的に
生き返ることができた人たちばかり。たとえ身体が全部機械になってしまったとしても、
せっかく助かった命なんだ。新しい身体に一日も早く慣れてもらって、できるだけ早く
社会に復帰してほしいって思うよね。
756義体音声機能 2:2012/12/04(火) 01:03:07.72 ID:kJj9ND/S
そのために、まず、私が、自分の身体と向き合わなきゃいけない。それで身体の機能を
ばんばん使いこなして、ユーザーさんに、義体って便利なのですよー、こんなこともできるの
ですよーって、実際に示してあげなきゃいけないって思ってる。自分の身体を使って
お手本を見せられるっていうのは、他のケアサポーターには無い、私だけの個性なんだからね。
と、まあそんなわけで前置きが長くなってしまったけれど、最近は、私も義体の機能も
積極的に使うようにしている。以前は、時計機能を使うことすら抵抗あったから、大きな
進歩だって思いませんか。私って、オトナになったって思いませんか。
ちなみに最近のマイブームは、義体の自動発声機能。しゃべりたいことを前もって録音して
おきさえすれば、自分で意識せずとも義体の補助AIが勝手にしゃべってくれるという
優れもの。どんなときに使うかっていうとさ、たとえば、今みたいなときに使えばいいんだよ。
ふふふっ。

えーっと、今、私がいるのは、菖蒲端のワイ横の、とある価格破壊系のラブホテルの一室。
ラブホとは思えないほどの飾りっ気のなさで、下品な言い方をすれば、やれればいいやって感じ。
藤原も私も忙しくて、ようやく菖蒲端駅で落ち合えたのは、金曜日の終電も間近の時間帯。
もう少し時間があれば、ホントは藤原に付き合って、どこかお店に飲みにでも行くところなんだけど、
時間も時間だし、もう直接ホテルに行こうってことになったってわけ。
でね、鼻息荒くしている藤原には、大変申し訳なくって直接言えなかったんだけど、正直今日、
私は、「してしまう」ことについて、余り乗り気ではない。実は、ここ一週間、あるユーザーさんの
義体トラブルが続いて、ずーっと残業だったんだよね。機械の身体だから、働きづめでも肉体的に
疲れるってことはないけれど、それでもロクに睡眠も取れないとなれば話は別。もし生身なら、
たぶん目の下に大きなくまを作っていてもおかしくない。藤原には申し訳ないけど、やっと仕事から
解放されて緊張感が緩んだこともあって、今すぐにでも寝たい気分なんだ。とはいえ、せっかく
ホテルまで来て、バタンキューでは、ここまで付き合ってくれた藤原に余りにも申し訳なさすぎるよね。
そこで役に立つのが、この義体の自動発声機能です。
757義体音声機能 3:2012/12/04(火) 01:06:35.39 ID:kJj9ND/S
藤原がシャワーを浴びている隙に、義体が汚れていないから、今日はシャワー浴びなくていい、
なんて適当に一緒にシャワーに入らない理由をつけた私は、着ているスーツやら下着は綺麗
さっぱり脱いで、いつでも藤原君を受け入れられますよ的体制を整えた後、ベッドにごろんと
仰向けに寝そべりながら、早速、これからの準備することにする。
「んっ」
 目をきゅっとつむって、サポートコンピューターにアクセス。まぶたを閉じた私の視界に表示
されるのは、サポコンの義体設定とメンテナンスの画面。
 まず、義体の性感の数値は最低にしておく。藤原には申し分けないが、今日は性欲より睡眠欲が
勝っているのである。変に感じてしまって、眠れないと困るのだ。
 それから、いよいよ自動発声機能を使う。藤原のナニが、あそこに入っている間は、あらかじめ
録音しておいた
「藤原大好き、藤原大好き(中略)、もっとして、もっとして(中略)、いいよう、いいよう、すごく
いいよう、あっあっあっ(以下省略)」
 というフレーズが、私の意志と無関係に喉の奥のスピーカーから出るようにセッティングして
おく。ちなみにこれ、寮で、皆が寝静まった夜中に、ゼッタイに音漏れしないように布団を頭から
すっぽりかぶりながら録音した自信作だ。 
 藤原は、小さなシャワールームから出てくるとすぐ、ざっと身体を拭いただけの、まだ湯気が
ぽかぽかたつ身体のまま、ベッドに寝ている私に向かって、一直線に飛びかかってきた。
「よしよし、いい子ちゃん、いい子ちゃん」
 上から覆いかぶさる藤原の顔をそっとつかんで、お互い目を見つめ合ったあと軽くキス。
それから、藤原の背中に手をまわして、ぎゅっとお互いの身体と頭を抱き寄せる。
(藤原、ごめん。本当にごめんね)
 私は天井を見つめながら、軽く微笑んだ後、すとんと眠りに落ちて行った。あとの、藤原との
おつきあいは、補助AIくん、君にまかせたからね。

 どのくらい、時間がたったものやら。
・・・・・・ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
両方の、ほっぺたを手のひらで、軽く叩かれ続けた私は、夢の世界から無理やりゲンジツに
引き戻された。
「いいよう、いいよう、すごくいいよう!」
なんだ、この耳障りな声はって、一瞬思ったけど、よく考えた補助AIに操作をまかせた
私の声だった。
758義体音声機能 4
「ふじわら、一体なんなのさ」/「あっあっあっあっあっ」
 しまった。うっかり、自動発声機能もセットしたまましゃべってしまい、一人ハモリをしてしまった。
あわてて、目をつむってサポコンを操作して、自動発声をカットする。恐る恐る目を開けると、
目の前で藤原が睨んでた。やばい、ばれたかも。

「裕子さん、ちょっといいかな」
 藤原は、私と身体をつなぐのをやめて、ベッドの上で正座。ちんちんおっ立てて裸で正座とか、
超恰好悪いんですケドって、からかいたかったけど、そう言える雰囲気でなし。私も、裸で正座して
藤原と向き合う。
「あのね。俺が気づかないと思ってる訳?」
「え・・・えと、何をですか・・・」
 すっとぼけて、天井を見上げる私。もう心当たりがありすぎて、藤原を正視できない。
「俺から全部言わせる気?じゃあ、はっきり言わせてもらうけど、俺、機械人形を抱く趣味は
ないから」
「あ・・・言っちゃったね。藤原、言っちゃいけないことを言った」
「言うよ。言うさ。何やったか知らないけど、さっきの明らかに裕子さんじゃなかったよね。
そうでしょ」
「う・・・えと・・・それはその・・・疲れてたから・・・」
 図星を突かれた私は、あっさり白旗をあげた。確かに、さっきの私は、私でない違う何かだった。
機械人形と言われるのも無理はない。
「裕子さんが疲れてるのに気が付かない俺が悪いのかもしれないけど、疲れてるなら、疲れてるって
言ってほしかった。ちょっと人を馬鹿にしすぎじゃないか」
 そう言うなり、立ち上がって服を着始める藤原。
「ちょっと、どこ行くのさ」
「やる気失せた。帰る」
 後は、私が何を言っても全部無視。最後に
「そんなことばっかりしてると、裕子さん、いつかきっとしっぺ返しが来ると思うよ」
 なんて言い捨てて部屋から出て行ってしまった。私は、閉じたドアに向かって、しばらくあっかんべー。
 なんて憎たらしいんだろうね。確かに私も悪かったけどさ、私の言うことに耳も貸さないで一方的に
出ていくなんて、ひどすぎるよ。いっとくけど、こっちは義体化一級の身体障碍者なんですからね。
そういう私に対するいたわりの気持ちなんて、一切ないよね。こっちがどれだけ、ヒトとして当たり前の
ことができなくなってるのか、知りもしないくせに。そんな私が、少しくらい機械の身体の機能を使って
ラクしたっていいじゃないか。そんなの、できなくなっってしまった、もっとずっとすっとたくさんのことに
対する、ほんのちょっぴりのお返しみたいなものだ。使って当然の権利だ。しっぺ返しなんて来るわけ
ないよ。