まあ、レスが欲しかったみたいだから、気になるところを述べさせてもらったけど、
しがない物書き氏の文章は上手いし、読みやすいと思うよ。
ただ、やはり二次創作の場合には、原作キャラの扱いについて配慮する必要があるだろうね。
「オリキャラは添えるだけ」だよ
937 :
しがない物書き:2011/05/10(火) 22:40:50.84 ID:pupSxfEg
たくさんのご意見、ありがとうございます。
>>928さん
少しやりすぎてしまったかなと思います。
>>930さん
自分で「スルーせよ」と言っておきながら、KYでした。以後気を付けます。
>>934さん
…タイムマシンがないのが悔やまれます。できれば一か月前に戻りたい…
同じ趣味を持つ友人に相談してみたところ、「読者の人は真九郎の活躍が見たいのであって、一成を見たいわけじゃない。オリキャラは超重要人物にはなれるが、主人公は無理だ」
と言われました。全くその通りだと思います。
そこで、考えてみました。
真九郎と一成の立ち位置を、デスノートでいう「夜神月とL」にしてみてはどうかと。(物書きは月が主人公だと思ってます)
先日書きこんだ「真九郎・一成ダブル主人公体制」は撤回させていただきます。
ですが、それでも一成は重要人物としてこれからも登場します。
また、登場人物の性格は、物書きの主観で決定します。人によっては、「こんなの真九郎じゃねえ」「誰だこの紫」という感情を抱かれてしまうかもしれません。
しかし、それでもできる限り多くの方が楽しめるようなssを作れるよう全力を尽くしていきますので、よろしくお願いします。
938 :
BOLT:2011/05/12(木) 00:51:26.65 ID:fBUfAl4K
そんじゃあ続きを書いたファイルが見つかったので
俺も久しぶりに投稿します。
これ以降続きは書いてないので
またしばらく投稿できないけど・・
相変わらずのキャラ崩壊・駄文は、皆様の広い心で見逃してw
この前の続きです。
939 :
BOLT:2011/05/12(木) 00:52:19.23 ID:fBUfAl4K
「ふぅ・・・」
雪姫の電話から2日後、今日は休日。美夜は自宅アパート近くの人気のない喫茶店にいた。
逮捕直後はまさか自分がこんな風にして社会に出て、人並みの人生を満喫できるとは思えなかった。本当に贅沢なことだ。
しかし、今はその贅沢を満喫している余裕がなかった。これも贅沢な事だろうか。
理由は2つ、1つは昨日、電話した内容、柔沢ジュウが結婚していたこと。
美夜自身これは自分の事のように嬉しいのは確かだが、なにか胸に複雑なものがうずくのはなぜだろうか?
そしてもう1つは―――――――
「久しぶりだね。元気だった?美夜ちゃん」
「・・・うん、久しぶり雪姫ちゃん」
――――久しぶりに友人に会える喜びからである。
940 :
BOLT:2011/05/12(木) 00:54:27.67 ID:fBUfAl4K
「そっか、雪姫ちゃんはOLさんかあ」
「エヘヘ、まあね」
雪姫は現在、大手の音楽関係の企業の会社員として働いているらしい。
その会社は結構有名なので驚きである。
音楽といってもTVでみるような歌手アーティストとかそういうのではなく、
音響機器関連のデザイン関連の事務員として働いているらしい。
そういうのは、電化製品の会社がするものだと思ってたが、
雪姫は音楽会社の名義でそういった仕事をやっているらしい。
「まあ、ややこしくてあたし自身も良く分からない場所にいるんだよねー。
まあそれでもきちんと働けて、きちんと生活できてるから不満も文句もないよ。」
「うん、雪姫ちゃんも元気そうで良かった」
話しているうちに注文したハンバーグが雪姫の席にきた。
「不満も文句もないんだけど・・・。」
雪姫がハンバーグとともに置いてあったナイフを持つ
「不安があるとすれば美夜、友人である君がそんな暗い顔をしている事かもな」
「え?」
雪姫が先ほどとは違う眼差しで美夜を見据える。
941 :
BOLT:2011/05/12(木) 00:58:36.96 ID:fBUfAl4K
「先程言った通り、あたし自身今いる場所がよく分からない。というよりは想像できなかったんだ。今この場所にいる自分が。」
「雪姫ちゃん?」
「君もそれは同じことだろう?あたしも君もお互い友人としてこうして喫茶店でダベるなんて、数年前からは想像付いたか?」
「・・・・」
すこし冷たい雰囲気、だが、とても暖かい笑みを私に向けながら続ける
「そういうものだ人生は。何も考えず衝動だけで少年院に、君に会いに行ったことを思い出す。
あんな風に何も考えない、あたしらしくもないあの行動が、今こうして君といる時間につながった。
君を心から友人と呼べる絆にまでつながった。だから――――」
雪姫が優しく笑う
「美夜、君も君自身の思うままに動いてみろ。
柔沢に謝りたいんだろ?言いたいことがあるんだろ?」
「雪姫ちゃん・・・」
「あたしも女だ、君の感じることは大体分かる。たしかに柔沢は結婚して幸せになった。
だが、自分が会いにいって柔沢の幸せな気持ちを壊してしまうんじゃないか?なんて考えている。違うか?」
雪姫ちゃんは心が読めるのだろうか?どこまでも私の心を読み当てる
「その疑問にあたしが答えてやる。そんなわけがないだろう?
あたしの友人があたしの好きな男の幸せを壊すはずがない。
あたしの友人を邪険にする男をあたしが好きなはずがない。
なにを馬鹿なことでウジウジしてるんだ美夜。」
「――――っ」
「君が会えば柔沢も喜ぶと思うぞ。今も心のどこかで柔沢は君の事が引っ掛かっていたみたいだったしな。
それと―――――――」
雪姫が言葉を紡ぐ
「また何か悩んでるんだったら、遠慮せずにあたしに言え。
何度も言うが君は私の友人だ。
―――――もう君はひとりじゃないんだからな」
なんていうか
とりあえず人がほとんど居ない喫茶店を選んで本当に良かった。
だって、こんなこと言われて涙を我慢するのなんて無理だもん。
942 :
BOLT:2011/05/12(木) 01:08:25.16 ID:fBUfAl4K
日も暮れてきて喫茶店を出て、美夜は雪姫に聞く
「ねえ、雪姫ちゃんってさ・・ひょっとしてジュウ君の事まだ好き?」
「・・・実を言うとハイ、そうです。」
雪姫がはずかしそうに呟く。
「まあ、でもまだ諦めてないしね〜」
「・・・んん?」
美夜は一瞬思考停止した。
「ちょっと待って?」
「ん?どうしたの美夜ちゃん?」
「まだジュウ君を諦めてない?」
「うん」
「ええと・・ジュウ君は結婚してるよね?」
「うん。そうだね。」
「つまりジュウ君は愛する奥さんが居ます。ここまでは大丈夫だよね?理解してるよね?」
「うん、そりゃ結婚したら奥さんは出来るよね。当たり前じゃん?何言ってんの?美夜ちゃん」
「それじゃあもうジュウ君とは恋人とか結婚とかは無理でしょ?」
「何言ってんの?まだ愛人枠が残ってるじゃん?
それに柔沢くんは今のところ愛人は一人もいないわけだし?」
「―――――ハァ?」
「いやーでも今日の美夜ちゃんの相談であたしも心のわだかまりが吹っ切れたよ!」
「え?なに、どういう事?」
「まさか、美夜ちゃんも柔沢くんの愛人枠を狙っていたなんて!」
「・・・・・・・・」
アレ?思考が追い付かないんだけど。
943 :
BOLT:2011/05/12(木) 01:09:33.89 ID:fBUfAl4K
「・・ねえ雪姫ちゃん?私何の事で悩んでたか、ちゃんと分かってるよネ・・?」
「もちろんだよ?要するに柔沢くんが結婚したのを知って、柔沢くんに昔の事を謝って、なんとか愛人になりたいけど
新婚ホヤホヤの柔沢くんの幸せムードをぶち壊しにしちゃうんじゃないかなって悩んでるんでしょ?
でも大丈夫!美夜ちゃん可愛いし、なんたって柔沢くんの初恋の子なんだし!あたしも結構スタイル自信あるんだよ?
2人で攻めれば柔沢くんもコロッと落ちるって!」
「・・・・・・・」
尋常じゃない頭痛に襲われる中、美夜は今日の雪姫の言葉を思い返す。
―――――――美夜、君も君自身の思うままに動いてみろ
―――――――あたしも女だ、君の感じることは大体分かる。
―――――――自分が会いにいって柔沢の幸せな気持ちを壊してしまうんじゃないか?なんて考えている。違うか?
―――――――君が会えば柔沢も喜ぶと思うぞ。今も心のどこかで柔沢は君の事が引っ掛かっていたみたいだったしな。
まさか、この子、私の悩みをそんな風に受け取っていたのか?
だとしたら私のあの涙は一体・・・
「ねえ!美夜ちゃん!」
「・・・・なにかなぁ?雪姫ちゃん?・・」
まっすぐな目で雪姫は言う
「いっしょに仲良く柔沢くんの愛人になろうね!
なんたって美夜ちゃんはあたしの友達なんだから!」
「・・・・・は・・あははは・・・・・」
なんていうか
数分前の私の涙、一滴残らず返せ。
支援
945 :
BOLT:2011/05/12(木) 01:15:58.45 ID:fBUfAl4K
うん、笑える話を書くのは俺には無理だw
なんていうか、似てるといわれた雪姫と美夜の
決定的な違いを書きたかったんだ。
とりあえずまたしばらく投稿はできないけど
気長に続きを書きます。
それと、万が一にも俺のss読んでる人がいれば
読んでくれてありがとうございます。
946 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/12(木) 01:37:55.02 ID:xy+Nxl0E
>>BOLT氏
美夜SSの投下、乙でした
こちらも気長に待たせていただきますので、また続きを書いてください
万が一とか自虐はいらねーんだよ
948 :
しがない物書き:2011/05/15(日) 12:56:14.61 ID:hOIHaRdk
BOLTさん、gjです!
とても面白かったです。次回の投下楽しみにさせていただきます!
ここで御報告。
定期考査が迫ってきておりますので、3週間ほど続きを投下できません。
私事で申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。
ここ暫くキツい書き込み多いからどうしようかと思ったけど
>ここで御報告。
>定期考査が迫ってきておりますので、3週間ほど続きを投下できません。
>私事で申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。
いい加減こういうのやめたほうがいいと思う ブログじゃないんだから
950 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/15(日) 20:33:28.71 ID:hOIHaRdk
>>948 発言する前に言っていい亊かどうか考えたほうが良いぞ。
迂闊な発言が多い気がする。他の作者の人の事見習ってくれ。
せっかくssが面白くても、マナー違反じゃ意味無いだろ?
>948 名前:しがない物書き メール: 投稿日:2011/05/15(日) 12:56:14.61 ID:hOIHaRdk New!
>950 名前:名無しさん@ピンキー メール: 投稿日:2011/05/15(日) 20:33:28.71 ID:hOIHaRdk New!
>
>>948 >発言する前に言っていい亊かどうか考えたほうが良いぞ。
>迂闊な発言が多い気がする。他の作者の人の事見習ってくれ。
>せっかくssが面白くても、マナー違反じゃ意味無いだろ?
???
もうNGにぶちこんどきゃいいだろ
いちいち構うな
953 :
しがない物書き:2011/05/18(水) 22:46:28.47 ID:TlZyRAPf
どうも、しがない物書きです。
今から続きを投下しますが、その前に。
―警告―
このssは、オリキャラ登場&ifストーリー&文章力ゼロの三文ssです。
そういうのが苦手な方はスルーしてください。
なお、948&952は、僕の書き込みではありません。
おそらくは、僕の名前を勝手に借りた通り魔的なイタズラでしょう。(なぜ僕かは謎ですが)
これに気づいたときは、大きなショックを受けました。
抗議文を掲載することも考えましたが、やるだけ時間の無駄かと思いますし、読み手の皆さんもそんなものは読みたくないことでしょう。
なので、僕個人としては、完全スルーという対応を取らせていただきます。
結構怒っていますので、少し乱文になってしまいました。お許しください。
あれから一夜、一成は…
では。
954 :
しがない物書き:2011/05/18(水) 22:47:44.72 ID:TlZyRAPf
八年間受けた苛烈な修行の賜物か、真九郎の体内時計は一般的な高校生のそれに比べてかなり正確だ。
今朝も真九郎はいつも通りの時間に(時計が合っていれば、だが)起床し、いつも通りに三人分の朝食を用意し、制服に着替えた。
自分の分は先に手早く食べてしまい、残り二人の分はいつも通りにラップをかけておく。
あとは、各々好きにするだろう。
そう考えて、真九郎は部屋から出て階段を下りる。
そして、靴を片方だけ履いた時、初めて昨日ここに来たクラスメイトのことを思い出したのである。
(そういえば、あいつはどうするのだろう)
昨日の料理の腕を見る限り、おそらく自分の朝食を作るのには不自由しないだろうが。
念のため、三人分作っておくべきだっただろうか。
(戻って、もう一人分作っとこうかな)
一瞬だけ迷う。
結論は。
(まあ、今さら言っても仕方ないか)
昨日来たばかりの得体のしれない新参者のために、遅刻する気にはさすがになれない。
真九郎は一瞬部屋に戻ろうとした足を返し、そのまま玄関へと向かった。
955 :
しがない物書き:2011/05/18(水) 22:49:09.94 ID:TlZyRAPf
第12話 『サボり男と眠り姫』
20090913 07:49
星領学園高校 一年一組
がらりと、通いなれた教室の扉を開ける。
いつも通りの、日常の光景。
静かな教室には、カタカタというテンポの良い軽い音が響き続けている。
無愛想な幼馴染の背中に向かって、真九郎は声をかけた。
「…きのう、一成が五月雨荘に引っ越してきた」
昨日の会話の重要な部分も一緒に伝える。
といっても、二つだけ。
一成が《歪空》の直系だと認めたこと。
どうやら、運び屋をやっているらしいこと。
「!…そう」
それが、教室で朝一番に交わされた言葉だった。
意外と薄い幼馴染の反応に、一瞬拍子抜けする真九郎。
しかし、自分が声をかけた瞬間から、あきらかにキーボードを叩くスピードは上がっていた。
訊くまでもない。彼女は、一成に関する情報を集めているのだ。
「そんなに疑うことないじゃないか」
そう言いかけて、やめた。
裏社会の事情を知らない者には、おそらく銀子の対応は過敏すぎるように見えていることだろう。
しかし、そんなことは全くない。というか、おそらく真九郎のほうがおかしいのだろう。
≪裏十三家≫とは、呪われた血。
夜の闇に暗躍し、数多くの命を奪ってきた家。
今ではその半数近くが断絶、あるいは廃業しているとはいえ、長年培われてきた様々な技術は、今もなお次代へと伝えられ続けていることだろう。
八年間も自分を優しく厳しく育ててくれた、《崩月》のように。
その上、半数は廃業しているということは、半数は存続しているということ。
その半数に《歪空》が入っていないという保証はどこにもないのだ。
しかも情報が全く入ってこないとなれば、厳重に警戒されるのは至極当然である。
だが、真九郎は一成のことを≪裏十三家≫であるという理由で警戒することがどうしてもできなかった。
「人や書物から得た知識だけでは、真実はわからぬものだ」
自分が守ると心に誓った少女の言葉が、そうさせているのかも知れない。
そんなことを考えているうちに、どうやら銀子は情報の海を一通りさらい終えたらしい。
結果は、不機嫌そうな顔を見れば、一目瞭然である。
とまあ、こんな具合に、世間一般の常識からは少し外れているとしても、真九郎の日常は今日も以前と変わらず続けられた。
以前とは、すなわち三日前から。
昨日は一成がいた、隣の席。
そこは、結局放課後を迎えるまで、誰も座ることがなかった。
早い話が、一成は学校に来なかったのである。
終業のベルが鳴り、真九郎は急いで玄関へと向かった。
今日は新聞部には寄らない。銀子には、もう伝えた。
特に表情を変えることもなく、銀子は「そう」とだけ言った。
こんなにも家路を急ぐ理由は一つ。
きょうは、紫が五月雨荘に遊びに来ることになっているのである。彼女を待たせたくはない。
なにより、彼女の声を聴くことを、真九郎は内心楽しみにしているのだ。
一緒にいて楽しい相手という条件には、年齢はほとんど関係ないと思う。
そんな思いを天が助けたか、真九郎は実にスムーズに公共交通機関に乗り、五月雨荘に着く事ができたのである。
いよいよ五月雨荘が見えてきて、真九郎は少し小走りになる。
そして、門に入ったところで。
真九郎は、目を丸くした。
まず見えたのは、大量のトランプで作られたピラミッド。
それと、その傍らで膝立ちになり、一心不乱にカードを積み上げていく、なぜか制服姿の一成。
そして、一成の背中にもたれかかるようにして、天使のような顔で眠る九鳳院紫だった。
―――とりあえず、話を聞くか。
真九郎は、トランプを積み上げている一成に歩み寄った。
956 :
しがない物書き:2011/05/18(水) 22:50:17.81 ID:TlZyRAPf
今日はここまでということで。
感想・疑問点などなど、書き込んでいただければ幸いです。
957 :
麗しの変態王子:2011/05/20(金) 02:56:34.66 ID:qMYNjt7G
GJ!オリジナルなストーリーも悪くないね。俺から見れば面白いからいいけど、あまり長く続けると飽きられちゃうヨ。時に、原作のキャラだけでエロパロ小説は無いのかィ?
「よお」
「やあ、柔沢」
「久し振りだな、伊吹」
「ここのところ、大会とか、練習試合が立て込んでてね……あ、アイスティーを一つ」
「主将も大変だな。俺はコーヒーで」
「いや、そうでもないよ。皆、優秀だし、
俺のことをしっかりサポートしてくれている」
「そうか……ところで最近、光とはどうなんだ?」
「どうもこうも、前から言っているが、俺と光さんは、なんでもないよ。まあ、以前のように仲良くはしているけどね」
「本当かよ? あんなにベタ惚れだったのに、全然信じらんねーよ」
「一度突き放したのは俺のほうだし、愛想をつかされちゃったんじゃないかな」
「ふーん……うまくいくと思うけどな、お前らなら」
「そうかな」
「そうだろ」
「……まあ、君はアレな感じだし、しょうがないのかな」
「? なんだ?」
「いや、光さんも、苦労するなと思って」
「はあ?」
「こっちの話だ……と、噂をすれば」
「ん?」
「柔沢ー!! なに伊吹さんに絡んでんのよーっ!」
「うぐぉっ!? ひ、光!?」
「あんた! いくら伊吹さんが良い人だからってたかってんじゃないわよ! あんたの血は何色!?」
「現在進行形で赤い血が流れてんだろうが! てか、いきなりなにすんだ!」
「善良な一般市民を、野獣の手から救いにきたのよ!」
「誰が野獣だ!」
「やあ、光さん。久し振りだね」
「あ、伊吹さん。大丈夫でしたか? こんな不良に絡まれて、可哀想に」
「はは、本当にね」
「てめ、伊吹!」
「ほら柔沢! あんたはこっち来なさい!」
「ああ!? どこ連れてく気だよ!?」
「あんた、この前あたしの傘壊したお詫びに、荷物持ちするって言ったでしょ」
「はあ!? 今からかよ!」
「当然! でなけりゃ、なんであたしがあんたを引きずって歩かなきゃならないのよ!」
「知るか!」
「いいから、ほらいくわよ」
「わかったから放せよ! 自分で歩ける」
「そんなこと言って、逃げる気でしょ! 騙されないわよ!」
「なんでだよ!」
ギャーギャーワーワー!!
「まったく……罪作りな男だよね、君は……」
「はあ……本当に、羨ましいよ、柔沢」
『………………わかりました』
『いえ、今、言わせてください』
『今、はっきりと返事をさせてください』
『………………』
『あなたのことは好きでしたけど』
『これから好きになる人に失礼だから』
『私は、もう二度と、あなたを好きになることは無いと思います』
『これからは以前みたいに』
『先輩と後輩として、仲良くしてください』
『私に恋を教えてくれて』
『ありがとうございました!』
おわり
半分他人のせいと言うことは、残り半分は自分のせいと言うこと
もしも伊吹が想いを伝えたとして、それが叶うことはきっとないんだろうなって
そんな妄想
あと、一人称、他人称が違うとこは指摘してください
原作が手元にないんで確認できなかったんです
すんません
光ちゃんかわいい
>>962 乙〜
>一人称、他人称が違うとこは指摘してください
光は初登場で一度フルネームで呼びかけて以降は一部例外を除いて苗字も名前も呼ばずに
あんた・あいつ・こいつで通してるね 呼び捨ては今のところ藤嶋香奈子とナイフ雪姫かな
あと空手部の主将は鏑木で伊吹は副将
>>964 あ、鏑木って伊吹より一つ学年が上だとおもったので、
鏑木が卒業して伊吹が主将になった感じの設定で書いてました
もし違ってたら……一連の問題(光のこととか)が発覚して鏑木が退部させられたとか
966 :
しがない物書き:2011/05/27(金) 21:04:47.77 ID:XNG2OAO0
前回は書き込めませんでしたが
BOLTさん、乙でした!
とても面白い話でした。続きを楽しみにさせていただきます!
958-960さん、前半の明るさと後半の切なさのバランスが素晴らしかったです!
>>957さん
お褒めの言葉、ありがとうございます。
自分もダラダラ続くことは避けたいのですが、漫画紅の全エピソード+オリジナルストーリー1個
という進め方をするつもりですので、どうしても長くなってしまう予定です。
やはりどこかカットするべきなのでしょうか…
967 :
BOLT:2011/05/27(金) 21:59:02.99 ID:saXG3DrN
>>966 しがないさん、さすがに全エピソードは長すぎるんじゃないかなww
見せ場だけを凝縮して、最低限の長さにしたほうが
読んでるほうは絶対面白いと思うよ。
あくまで俺が読むとしたらだけど
あんまりssが長いと、書き手側は苦労して書いたのに
読み手側は長すぎて読む気がしなくなっちゃったりする事が多いんで・・
968 :
しがない物書き:2011/05/27(金) 22:24:00.95 ID:XNG2OAO0
そうですね…
長く続けすぎれば飽きられてしまって当然ですよね
注意するようにします。
969 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/28(土) 01:51:40.06 ID:wpLlzm+p
>全エピソード+オリジナルストーリー1個
それはブログや個人サイトでやる事
さすがにおかしいとおもうわ
放置しろよ。日本語通じないし、マジキチだぞ
ここエロパロだよね
エロどこ?
972 :
名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 09:46:12.11 ID:JhZ6MWHP
上の方にあるよ
あった
素直w
久しぶりに来たら結構SSがあったのでwiki更新しておきました。
私は絶奈のおっぱいの話しかまだちゃんと読んでいないので
作者様方、
直したいところがあったら訂正よろ。
あと人を呼ぶために意図的にageるのでなければ
E-mail (省略可)に『sage』と書いてから
書き込んでくださいな〜
乙
「雨か」
「はい」
「お前じゃない、天気のコトだ」
「はい、そのつもりでお答えしました」
「そうか」
「はい、今日は午後の降水確率は70%で、この後から更に雨脚が強くなる予報でしたので」
「そうだったか。チェックしてなかったな」
「そんなコトもあろうかと……どうぞ」
「流石、準備がいいな」
「光栄です」
「んじゃ、帰るか」
「はい」
「ん、あれ? お前の傘、穴空いてんじゃん」
「は? あ、その様ですね……ですが大丈夫です。本当に小さな穴ですし、この程度の雨なら」
「いや、この後から雨が強くなる予報だったんだろ? ならこっち使えよ」
「いえ、それではジュウ様が」
「俺は男だし、ちょっとやそっとの雨じゃどうにもなんねーよ。ほら、そっち寄越せ」
「いえ、ジュウ様の性別は関係ありません。従者が王を雨に濡らすなどもっての他です」
「雨から従者も守れない王なんてなんの価値がある?」
「そのお言葉だけで十分です。さ、行きましょうか」
「お前がこっちの傘を使わないと、俺は傘をささずに帰るぞ」
「お戯れを。そんなコトはなんの意味もありません」
「お前が濡れずに帰れる」
「…………」
「…………」
「……わかりました。ではこうしましょう」
「ん?」
「…………あ、相合傘で、帰りましょう」
「……は? い、いやいや……それこそ意味ないだろ。お前がいくら小柄でも、俺と一緒じゃ二人ともはみ出しちまうぞ」
980 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 13:38:53.56 ID:wUajP/7e
「大丈夫です。私は濡れても、ジュウ様が濡れなければ」
「だからお前が濡れるなら、俺はこの傘は使わずに」
「いえ、先ほどジュウ様は、この傘を私が使わなければ、と仰いました。ですから、私が濡れるかどうかは関係ありません」
「じゃああれだ、そこらへんの置き傘を借りて」
「王であれ、下々の者の所有物を無許可に拝借するのは宜しくありません」
「…………」
「……では、行きましょうか」
「……おう」
「はい」
なんかこんな感じの登下校だろうなぁと思って書いた
電波安定しねえ
おお…原作に沿った感じで、しかも雨可愛い
乙!
983 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 14:17:38.19 ID:nprHAmWx
GJ!原作に沿った感じでイイ!
「紅」のも書いて下さらないかしら