専用スレに投下できないSS

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380名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 21:18:45 ID:THFxl3D6
381 ◆X2Xu2CQeCk :2010/05/09(日) 21:30:41 ID:5/XVe3G/
thx。仕方ないから、保管庫のろだにうpした。

ttp://u3.getuploader.com/eroparo/download/25/%E3%83%AD%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%82%92%E3%80%81%E7%89%87%E6%89%8B%E3%81%AB%E5%B7%BB%E3%81%84%E3%81%A6%E2%80%95%E2%80%95.txt
PW;志摩子キルビルw

誰か規制されてない方ここに転載してくださっても構いません。
内容はマリみてグロ鬼畜ものです。
あんま残虐描写ないですが、原作のイメージを大切にされてる方は注意してください。
382失敗:2010/05/09(日) 21:41:05 ID:5/XVe3G/
383名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 23:16:58 ID:THFxl3D6
>>382
超乙、ロザリオぱねえっすwww
384名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 21:42:13 ID:Jl4fTEUi
>>381
乙です。
相変わらず、清々しい程に救いが全くないないね。
385 ◆5xcwYYpqtk :2010/05/11(火) 23:20:32 ID:Jl4fTEUi
規制解除記念

祐巳×乃梨子 「幕間狂言」

――――

 薔薇の館の扉をあけると、福沢祐巳さま―― 現紅薔薇さまが椅子に座って、
ティーカップに口をつけていた。

「ごきげんよう。祐巳さま」
「ごきげんよう。乃梨子ちゃん」
 祐巳さまは、乃梨子の姿をみとめると笑顔をみせながら尋ねてくる。
「乃梨子ちゃんは紅茶、飲む? ちょっと冷めちゃったけれどね」
「あっ、すみません」
「いいからいいから」
 手伝おうとした乃梨子を手で制してから、祐巳さまは台所からカップを持ってきてお湯を注いだ。
 水が陶磁器を弾く心地よい音とともに、琥珀色をした液体の表面から、湯気が一筋、
ゆるゆると立ち昇ってくる。

「いただきます」
 お礼を言ってから唇をカップにつける。
 しかし――

 甘い。いや、甘すぎる。

「…… 祐巳さま」
「なにかな? 乃梨子ちゃん」
 テーブルの真正面で両肘をつきながら、愉しそうな顔つきをした上級生をねめつける。
「これ、凄く甘いですよ」
「そうお?」
 しかし、祐巳さまは含み笑いを浮かべながら、わざとらしく肩をすくめるだけだ。

「あのですね…… どれだけたくさん砂糖、入れたのですか?」
 底に溶けきれなかった粒子が、かなりの量、沈殿している。

「角砂糖4つ分だね」
 いくらなんでも入れ過ぎだ。
 ペロリと舌を小さく出す祐巳さまは、年上とは思えない可愛さでどきりとするけれど、
それとこれとは話が別である。
386名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 23:21:02 ID:Jl4fTEUi
「どうしてこんなに甘くしちゃったんです?」

 祐巳さまがいくら甘党だからって、こんな甘いものを日頃から摂取していたらまずいだろう。
カロリーとか、糖尿病とか、それはもういろいろと。
「ごめんごめん。でもいくらなんでも、普段はそんなに入れないよ」
「本当ですか?」
 乃梨子は、のほほんとした表情で話す紅薔薇さまに疑わしそうな視線を投げかける。

「本当だよ。今日は特別だからね。うん」
「はあ」
 ひとりで何かを納得した祐巳さまは立ち上がり、乃梨子の脇に回りこんだ。

「のーりこちゃん」
 甘えたような声を出してから、乃梨子の肩にゆっくりと手をのせる。
「キス…… していいよね」
 疑問じゃなくて、やっぱり確認だ。
 駄目といったらどんな顔をするのだろうか? なんて考えが浮かぶけれど、すぐに消去する。
 祐巳さまと、薔薇の館で二人きりになった時は、必ずキスをするようになっているのだ。

 乃梨子が首を縦に振るとすぐに、前かがみの姿勢になった祐巳さまの顔が迫って、
拍子抜けするほどあっさりと唇が触れた。
387名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 23:21:51 ID:Jl4fTEUi
「んっ」
 二つの唇が擦れて、小さな吐息が漏れる。

「んっ…… んくっ」
 暫くしてから唇の間を割って舌が挿しこまれる。
「ん…… くぅ」
 祐巳様の舌端が絡みつき、唇の隙間から小さな喘ぎ声が再び漏れる。
「くぅ、んんっ、ん」
 祐巳さまは、ゆっくりと乃梨子の舌の感触を堪能しながら、首の後ろに手をまわしてくる。
「あ…… んんっ、ふうん」
 乃梨子もより深いキスができるように、腰を少しだけ浮かして、セーラーの下あたりに手を回す。
「ん、んんっ」
 小さな嬌声を何度も漏らしながら、年上の少女の身体をぎゅっと抱きしめると、仄かなぬくもりと、
ぬいぐるみのような柔らかい感触が伝わってくる。

「ん…… んんっ」
 祐巳さまは、くぐもった声をあげて、更に奥へと舌を挿し入れてきた。
「んくっ、んむぅ」
「ふっ、あむっ、んんっ」
 えづく度に透明な唾液がわき出て、唇の端から漏れる。
 怜悧なはずの脳みそがとろけ、何も考えられなくなってしまう。

「ぷっ、ぷはあっ」
 時計の秒針が5回程駈け回った後、祐巳さまはようやく身体を離してくれた。
「く、くるしいですよ」
 荒い呼吸を繰り返す乃梨子を見つめながら、紅薔薇さまは小春日和のような
微笑みを浮かべて尋ねた。
388名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 23:23:29 ID:Jl4fTEUi
「どうだった?」
「どうって、何がですか?」

「だからね。キス、甘かった?」
 ようやく言葉の意味が分かって、反射的に口元を掌で拭う。
「砂糖の味なんて、全部吹っ飛んじゃいましたよ」
 乃梨子はため息をつくと同時に、両肩をすくめてみせた。

「あらら、残念…… でもね。昔の貴婦人は、殿方との口づけの前に飴玉を仕込んでいたんだって」
「そうですか」
 舌の先でほっぺたの内側を舐めると、ほんの少しだけ甘いような気がしないでもない。
 しかし――

「祐巳さまのキスは甘いと言うよりも、激しいですね」
 温厚で人畜無害そうな外見からは、とても想像できない程に情熱的だ。

「ふふ。今日は眠れないね。乃梨子ちゃん」
「うっ」
 乃梨子は顔を赤らめ、あからさまにうろたえた。
 祐巳さまとキスをした日の夜は、気持ちが昂り、どうしても我慢できなくて、
布団の中で一人エッチをしてしまうのだ。

 悔しいけれど、おそらく今夜も……

「祐巳さまのせいですよ」
 憤然として、満足そうな顔つきをしている紅薔薇さまを睨みつける。
「えっと、何が?」
「祐巳さまのせいで、私は、その」
 流石に、言葉に出すのはとんでもなく恥ずかしい。
「いや、なんでもない…… です」
 乃梨子は押し黙った。

 しかし、祐巳さまは全校生徒を統べる紅薔薇さまだ。
 そう簡単には見逃してくれるわけがない。

「ふーん。何を隠しているのかなあ」
 ゆらりと近付き、ワキワキと両手を伸ばしてくる。
「言いません、や、やめてくだ…… ははっ、ふははっ」
 両脇をくすぐられて、身体をよじりながらもがく。
「おねがいしま…… ふはははっ、ゆみ……さ、あははっ」
 涙目になりながら逃れようとするけれど、意外に力が強くて離れることができない。
「駄目っ、んふふっ、駄目ですっ、ふははっ」
389名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 23:24:10 ID:Jl4fTEUi
 散々にくすぐってから手の動きをとめた祐巳さまは、至近距離から命令する。

「言いなさい」

「わ、分かりましたぁ」
 乃梨子が情けない声を出して頷くと、祐巳さまはようやく手をひっこめてから微笑む。
「うんうん。やっぱり乃梨子ちゃんは素直で頭が良いね」
「褒められても、全く嬉しくありません」
 毒づきながらも、白状するしかない。
「祐巳さまのせいで、私は…… 」
「私は?」

「一人エッチを、家でする羽目になるんです」

 言ってしまった。
 あまりにも恥ずかしすぎて祐巳さまの顔をまともに見ることができない。
 マリアナ海溝の底にでもうずくまって、『の』の字を書きたい気分だ。

「ごめんね。乃梨子ちゃん」
 しかし、一転して、祐巳さまは乃梨子を優しく抱きしめた。
「ゆ、ゆみさま…… 」
「私、乃梨子ちゃんの気持ちに全然応えていなかった」
 いつの間にか、真剣な顔つきと口調に変わっている。

「い、いえ」
「乃梨子ちゃん。今日、家に来て」
「ゆ、祐巳さま」
 呆然とする乃梨子の掌を両手で包み込むように握ってから、耳元で囁く。

「一人でするよりふたりの方が良いよね」

 まったく、祐巳さまは。
 ほんとに、もう、このひとは――

 どうしてこんなに大事なことをあっさりと言ってしまえるのだろう。


(おしまい)
390名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 23:26:49 ID:Jl4fTEUi
以上です。
このところずっと、一旦解除されても、すぐに規制されてしまいますね。
391名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 05:52:01 ID:0zjAF3K4
GJ
めげずに頑張ってください!
392名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 16:17:56 ID:1FpoEe5a
>>381
規制の中わざわざ乙
ぱっと見やくざの抗争の話かと思った

>>390
キスだけでこれだけ雰囲気だせるのはさすが!

お二方共GJでした
393名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 04:27:22 ID:YmZxHiYv
うわ、来てるー!!
祐巳さま(*´д`*)ハァハァ
>>381もグッジョ!!

ほんと最近規制が酷いけどお二人ともめげずに頑張って!!
394名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 08:33:26 ID:6tISw5dG
>>381
携帯からじゃファイル未対応で読めない……orz
>>390
当然続くんだよねっ?ねっ!!
395 ◆5xcwYYpqtk :2010/05/24(月) 00:21:11 ID:FFS9uDQi
祐巳×乃梨子+全般

「Another Parasol」

――――

「今日も雨か…… 」
 乃梨子はひとりごちながら、薔薇の館に向かうために校舎を出て、黒い傘を開いた。
 既に五番目の小さな季節と呼ばれる梅雨に入っているので仕方がないことではあるのだが、
やはりいくぶんかは憂鬱になる。
 朝からずっと降り注いている雨粒に包まれながらも、己の存在を主張している紫陽花を
ぼんやりとながめながら、校門へと続く道を歩いていると、下校を急いだり部活動に向かう
生徒が開いている色とりどりの傘が視界に入ってくる。
 もっとも乃梨子自身も、傘をさして歩いているので、後ろの生徒から見れば、梅雨の季節にありふれた
景色の一部分になっているのだろう。

 志摩子さんは、もう着いているかな。

 薔薇の館に向かって歩みを進めながら、正式の姉妹の契りを結んだばかりの、お姉さまの顔を思い浮かべる。
 乃梨子は今年の春、第一志望校の受験に不戦敗という大失敗をやらかして、やむなくリリアンの
門をくぐったのだが、入学後間もなく姉妹制度のことを知らされた時は、誰かの妹になるなんて
想像することもできなかった。

 ところが、3か月もしないうちに、しっかりと染め上げられているというか、あろうことに
生徒会長の『妹』になっているのだから、本当に慣れというものは恐ろしいものである。

 まあ、志摩子さんだから仕方ないよね。

 乃梨子のお姉さまである志摩子さんは、超がつく程の美少女なのだけれど、ふわふわとしたどこか
危うげな部分があって、一学年上にも関わらず保護欲をそそるような存在だ。
 乃梨子と志摩子さんとの関係は、新入生歓迎会でのゴタゴタなどがあって、経過は決して順調とは
いかなかったのだけれど、この度、めでたくロザリオの授受という姉妹の契りを結ぶことができたので、
個人的には幸せと言って良いだろう。

 しかしながら、リリアンの生徒会こと山百合会については、乃梨子が薔薇の館で仕事をするように
なってからずっと、暗雲が低くたこめている状態だ。
 紅薔薇さまである小笠原祥子さまと、妹の福沢祐巳さまの関係が急激にこじれているのだ。

 そのせいなのかは分からないが、紅薔薇さまは休むことが多く、妹の福沢祐巳さまも昨日は
姿を見せていない。
 祐巳さまは、美人揃いの山百合会の中にあっては平凡な顔立ちであり、当初からあまり目立たない
ひとだったが、ここ最近は特に沈んだ表情をみせることが多く、同僚かつ親友である志摩子さんは、
祐巳さまのことをかなり心配している。
 一方、乃梨子は新参者でもあるし、上級生である紅薔薇姉妹の仲違いにまで口を挟む資格もないので、
事態の推移を眺めることしかできなかったのだが……
396名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 00:22:26 ID:FFS9uDQi
 鉛色の空から落ちる雨粒をさしている傘で弾きながら、乃梨子は校門近くまで歩き、
薔薇の館へと続く細い道に折れようとした時、背後から人が迫る音が急激に迫ってきた。

 誰?

 不審に思って振り返った途端、その人は大きな水たまりに足をとられて、地面に
前から突っ込むようにして派手に転んでしまう。

「祐巳さま!?」
 水たまりにもろにダイブする形になってしまった生徒が見知った人であったこともあり、
乃梨子はすぐに駈けより、抱え込むようにして助け起こす。

 ずぶぬれになった祐巳さまを立ち上がらせてから、乃梨子は全身をすばやく眺め、
どうやら怪我はなさそうで、少し安堵する。
 しかし、祐巳さまは濡れた制服と目の前にいる下級生の顔を交互に眺めると、瞬く間に涙を溢れさせて、
乃梨子の胸に飛び込んできた。

「うわああああああ」

 乃梨子は、すがりつくように抱きついて、大声で泣きじゃくる上級生に驚きながらも、
なんとか持ち前の冷静さを保って尋ねる。
「一体、何があったのです?」
 乃梨子は片手で傘を持ちながら、ほとんど同じ身長をした生徒に抱きつかれているという、
窮屈な姿勢のまま返事を待つが、祐巳さまは小鳥のように両肩を震わせながら涙を流すばかりだ。

 それにしても女子高というところでは、こんなドラマチックなシーンに日常茶飯事に
遭遇するのだろうか。
 改めて乃梨子は、リリアンという浮世離れした場所に対して、畏怖と空恐ろしさを感じながら、
いささか現実逃避気味の思考を巡らせ始めた時、黒髪を長くのばした上級生が近付いて、
声をかけてきた。
397名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 00:23:15 ID:FFS9uDQi
「祐巳…… 」
 紅薔薇さまこと小笠原祥子さまだ。
 どことなくおっとりとした志摩子さんとは全く違うタイプだが、こちらもずば抜けた美少女であり、
かつ、小笠原グループ会長の孫娘という正真正銘のお嬢さまである。

「あの、祐巳さま。紅薔薇さまが……」
 乃梨子は困惑した顔のまま、嗚咽を漏らしている祐巳さまに声をかける。
 しかし、祐巳さまは乃梨子の胸元に顔をうずめたまま、イヤイヤと二つのテールを左右に振るばかりで
背後で佇む紅薔薇さまの顔を決して見ようとしない。

 しばらく祐巳さまを見つめていた紅薔薇さまは、小さくため息をつくと鞄を乃梨子に差し出した。
「ごめんなさい、乃梨子ちゃん。祐巳をお願いね」
「紅薔薇さま?」
 戸惑いながらも、反射的に手を伸ばして祐巳さまの鞄を受け取るが、紅薔薇さまは心ここにあらずと
いった様子で、あっさりと背中を向けて歩み去ってしまう。

 紅薔薇さまの姿が見えなくなってからも、乃梨子の胸の中で泣き続けて祐巳さまだったが、
自動車のエンジン音が聞こえた途端、急に乃梨子から離れて、よろめくように校門の外に向かって駈けだした。

「お姉さま!」

 祐巳さまはちょうど校門から出るあたりで立ちどまり、校門を横切る道路を通り過ぎる
高級車と思われる黒塗りの車に向かって、掌を握り締めながら大声で叫んだ。
 遠ざかり始めた車に向けて目をこらすと、紅薔薇さまの後ろ姿と、特徴的な縦ロールの髪型をした
少女の姿を認めることができる。

「お姉さま!」
 祐巳さまは再び叫ぶ。
 しかし、紅薔薇さまを乗せた車は、祐巳さまの悲痛そのものの声に気づくことはなく、
水しぶきをあげながら、無情にも遠ざかっていく。
「おねえ…… さま」
 水煙の向こうに車が完全に消え去った時、祐巳さまは双眸に絶望の色を浮かべ、膝から崩れるようにして
濡れた地面にむかって再び倒れこんだ。

 いよいよ強く降り続ける雨に生まれた無数の水たまりは、街灯の光を反射してどこか
幻想的な煌きを放っている。
 衝撃的なシーンの連続で半ば思考停止状態となった乃梨子は、雨に濡れた地面に両手をついてうなだれている
少女の背中を、ただ見つめることしかできなかった。
398名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 00:25:19 ID:FFS9uDQi
続きます。

レイニーIFものは前から書きたかったので。
更新はかなり遅めになりますが、のんびりと待って頂ければと思います。
399名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 00:42:13 ID:4tBsf8ZW
うひゃーktkrktkr!ヽ(^▽^)ノ
続きを楽しみに待ってます!
400名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 01:03:56 ID:WjC+poeX
これは期待です。
レイニーか、なつかしいな…

やはり乃梨子が傷心の祐巳たんを…なのかな
祐乃名手のストーリーテリングに期待。
401 ◆7VwruS0Rhg :2010/05/25(火) 21:37:13 ID:WjC+poeX
おいらも負けちゃられない。
相変わらず規制なのでうpろだに上げときます。

PW:rozoblanka

http://u3.getuploader.com/eroparo/download/31/La+mortant+rozo+blanka+kion+la+belaj+knabinaj+fratinoj+amis++tre+antauxe..txt

相変わらず白薔薇凌辱鬼畜ものなのでご注意。
今回はあまりハードな描写はありませんが。

402名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 13:25:55 ID:arscrE9S
>401
描写は確かに抑え目だけど、ある意味これまでで一番胸に突き刺さったよ、GJ。
403名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 20:29:55 ID:zJFf+agP
>>401
GJ!
相変わらずの救われない展開と結末だったけれど、描写は作者さんのおっしゃる通り、
かなり抑えられていたと思う。
あと、ちょっと展開を急ぎすぎて面食らった部分もあったけれど、
最後の悲劇的なシーンはとても美しかった。
次回作も楽しみに待っています。
404名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 20:22:34 ID:C5rnM7xd
ギガンティアがキネンシスに(;ω;)
405名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 00:06:41 ID:oz6OrTJL
そろそろ完走するけど、次スレは立てずに移動でいいよね
スレの立った経緯を見ると(>>1-6,>>54-57)荒らしが立てたそうだし
重複してるのを完走させたわけだから

住み分け云々言う人がいるかもだけど、そうすると今投下の主体になってる
マリみてはここじゃなく「専用スレのないSS」スレにすべきなんだろうし、
つかこんだけ供給があるならマリみてで単独スレを立ててもいいような気がすんだけど、
立てたらまずいんか?議論するんであれば「エロパロ板自治スレッド11」へ
(この残量で議論し始めたら終わらないかもしれないので念のため貼っておく)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238791725/l50

次スレ
スレに投下し辛い/迷うSS【元・追い出され3】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1242308022/

【うpろだ】専用スレのないSS その2【代わり】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240477403/l50
406名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 07:39:27 ID:Y0m3Ot8a
>>405
新スレを立てるかどうかはお任せだが、追い出されで書く気はないよん。
407名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 01:03:03 ID:Yjp1ZeV2
どこでも良いが、祐巳乃梨神さんが、投下しやすい場所を用意すべきだ。
408名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 05:21:08 ID:z7qc1Fsy
だね。レイニーの連載始まったばかりだし。
祐乃神のみならず、鬼畜陵辱神さんにとっても執筆しやすい形の新スレを用意したいところだけど――
PCの方がまた規制という……orz
409名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 05:55:09 ID:z7qc1Fsy
携帯では立たないと思っていたのに、案外あっさりと立ってしまってビビった。
いちおう貼っとく。

専用スレに投下できないSS 2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1275079758/
410名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 20:38:39 ID:La+i37KK
レス数がまだ400ちょっとで、残り40KBか。
さて、どうやって埋めようかね。
411名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 21:14:30 ID:idGU6tS2
>>382>>401あたりをスレに書き写しさせて頂けば、ちょうどいい感じで埋まるのではないだろうか?

時間ができたらやろうと思う。
412名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 22:24:00 ID:La+i37KK
>>411
かなりハードものなんで、御本人さんの意向を確認してからの方が良いかも。
413名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 22:57:28 ID:C2m7faFu
おいおい、作者の判断でロダに上げたものを書き写すとか
マジでやめてくれ。
414名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 23:08:37 ID:idGU6tS2
そ、そうか、すまん。
一応>>381のレスを踏まえての判断だったのだが……。
とりあえず、作者様のお返事を待つことにするお。
415名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 22:32:17 ID:0IsYHIwh
ID:DQ3氏の埋め立てネタまだー?(AA略

思えば、後紅薔薇ネタ書く職人さんがくれば三薔薇備わるな。
つーわけで、キネンシスネタ頼むわw
416埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:21:28 ID:gKGQjZWh
紅薔薇どころかマリみてですらないけれど、今用意できるのがこれぐらいしかないもので――。

まあ埋め立て目的ということで、仕方ないね、という容認の心で諦めてください。

 光溢れる昼下がり。
 アパートの窓から吹き込む風は、郁子と二人きりで過ごす休日にふさわしいあでやかさを孕み、裸の肌をくすぐるように撫ぜて通り過ぎる。
 何かが起こるような期待でそわそわと落ち着かないような春はすでに終わりかけ、
梅雨に入るまでの短い間、ぼく達はこの、輝かしい初夏の空気に包まれて愛し合うことが可能となる訳だ。

 午睡を誘うような微睡みの風を肩に受けながら、ぼくはベッドに肘枕で寝転がり、
全裸のままで立ち働く郁子の、薄く骨の浮いた背中や、豊穣な曲線を描き出す豊かな
ヒップに眼をくれていた。
 起きぬけの戯れに興じた後、散らかりっ放しのぼくの部屋が気になった郁子は、
ベッドから降りて片づけを始めていたのだった。
 雑多な書籍や雑誌類を大まかに分類してまとめてから、クローゼットを開いて、中にこしらえてある整理棚に押し込めてしまおうとしている。

「全く……こんなしょーもない本なんか全部捨てちゃえば、もっと片付くのに。
ここの、ダンボールに入れてるやつなんかもう二度と読まないんじゃないの?
――って、あら?」

 奥の段ボール箱を開けて覗いた郁子は何かを見つけたらしく、こっちを振り向いて
ぼくを呼んだ。
「守、守ちょっと、こっちに来て!」
 フルチンもなんなので、とりあえずはバスローブを着込み、眼鏡もかけてから、
のろのろ起きあがってクローゼットの方に行くと、郁子は、奥からと発見したと思しき段ボール箱を開けて、ぼくに見せた。
「ちょっと守――これはいったい何なのよ?」

 段ボール箱に入っていたのは、へら鞭、蝋燭、麻縄など――いわゆる、SMのプレ
イ用グッズの数々であった。
「ああ、これか。懐かしいな」
 これは数年前、高校時代の友人達と一緒に自主制作映画を撮った際、その小道具として用意したものだった。
 映画の撮影が終わった後、いったんぼくが預かって、そのまま時の過ぎ行くままに
忘れ去っていたものだ。
 懐かしい青春の一頁に想いを馳せ、頬をほころばせているぼくの隣で、郁子は微かに蒼ざめていた。

「懐かしいって……そんな、当たり前のことみたいに。
あんたって、そういう趣味の人だったの?
私と付き合う前の彼女とかと、その手のプレイを……?」
「いいや。今までそんなことはしたことないよ」
「嘘! したことないなら、どうしてこんなもんがここにあるのよ!?」
 すでに郁子は、ぼくがSM愛好者であると思い込んでしまったようだった。
 彼女がそう思い込んでしまったのなら、その誤解を解くのは容易ではない。
 ぼくは――彼女の誤解を解くことを、あえて諦めることにした。
 何しろ貴重な休日なのだ。
 そんな無益な虚しいことに労力を割くくらいなら、むしろこの状況を利用して、
もっと有意義かつ、愉しいことをした方が、ずっといい。

「OK。お前がそう思うんだったら、それでもいいよ。おれはSMが好きな男だ。
昔の彼女ともそんなプレイをたくさんしてきた。どう? こう言ったら満足?」
「満足なんて……あ、呆れるよ!
あんたって、本好きな大人しい、無害な男の子だとばっかり思ってたのに。
そんな趣味を隠してたなんてさ。私とは、普通にしかしてなかったし……」
「だって、お前に言ったってやらせてくれないだろ? そんな変態チックなこと」
「そんなの! 何で確かめもせずに決めつけるのよ!」
「だったら、やらせてくれるのか?」
417埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:23:43 ID:gKGQjZWh
 じっと眼を見つめて問うと、郁子の瞳は、困惑の色を湛えて揺らいだ。
 「だって、でも」とか、「いきなりそんなの」とか、口の中でもごもごと呟いている。

「ほらね。やっぱり駄目なんじゃん」
 ぼくは、大仰に肩をすくめて見せた。
「いいよいいよ、無理しないでもさ。お前って健全そのものの女の子だから、そういったマイノリティーな性癖を理解できないんだってこと、最初から判ってたんだ。
いいんだ。おれ、おれの中にある衝動は、他の手段で昇華させるから」
「他の手段って……何なのよ?」
 その問いには答えず、ぼくはダンボールの蓋をゆっくりと閉め、箱を、クローゼットの奥へと押しやる振りをした。
 消沈した気持ちを、背中に滲ませながら……。

「わ……判ったわよ! もう、ほんっとしょうがないったら……!
やらせてあげる! やらせてあげるから!」

 郁子の陥落は、呆気ないものだった。
 そもそもが短絡思考の彼女は、物事を深く悩むということができず、だいたいいつでもこんな調子で、ぼくの要求する数々の無理難題をあっさりと飲んでしまうのが常だった。
 全く、駆け引きもへったくれもない。
 別に、SMなどという得体の知れない行為に関心があるじゃなし、避けたい気持ち
でいっぱいだろうに、ぼくが他の女で、その得体の知れない衝動を「昇華」させやしないかとの気掛かり一心で、身を苛まれる恐怖心さえ押し殺してしまうのだから、恐れ入る。

 すっかり観念しきった様子の郁子は、不貞腐れたような仏頂面でベッドに身を投げ出すと、何も言わずにぼくの顔を見た。
 初めての夜の時のように、かちこちに強張っている郁子を見やり、ぼくは苦笑いをした。

「心配しないで大丈夫だよ、郁子。お前に、痛いことや汚いことをさせたりしないから」
「だけど、SMでしょお?」
 全裸の郁子は、ぶすっと頬を膨らませて反発する。
「鞭でぶっ叩いたり、浣腸してウンチさせたりするもんなんじゃないの? SMって。どうあがいても、痛いかばっちいかになるじゃない」
「いやいや、そんなことはないよ」
 ぼくにはすでに、いいアイデアが浮かんでいた。

「郁子、こっちに来て」
 ぼくは、段ボール箱の片隅からある物を取りあげ、郁子を呼んだ。
 郁子は、ぼくの手にした物を見て、顔をしかめる。
「守、それって……」
 ぼくが持っていたのは、赤い麻縄だった。
 ソフトな手触りのしなやかなそれは、まるでファッション小物の類のようにも見える。
 女の柔肌に絡みつければ、さぞかし映えることだろう。

 縄などによる緊縛プレイというのは、SMの基本として、鞭打ちなんかと同様に、
ポピュラーなものの一つに挙げられると思う。
 荒縄できつく締めあげたりするんでなければ、パートナーの躰にもさほど負担をかけないし、ぼくらのようなSM初心者にも入りやすい、ということも、大きな利点だ。
 苦痛や危険が少なくて、しかも視覚効果は抜群。これをやらない手はないのだ。

「はあ……そんなので縛るだけでいいの?
ま、いいけど。でもさ、腕とか足とかには、痕がつかないようにしてよね。
そろそろ薄着の季節なんだから」
「任せとけって」
 諦め顔で注文をつける郁子に対し、自信満々でぼくは答える。

「それじゃ、とりあえずは亀甲縛りでいくか」
418埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:26:37 ID:gKGQjZWh
 束ねてあった麻縄を伸ばし、ぼくは直立する郁子の姿を眺めた。
 こうして、ただすっと立っている郁子の裸体をまじまじと見るのは、これが初めてかも知れない。
 短めの髪がよく似合う、中肉中背の健康的な肢体。
 首筋から、肩にかけての華奢なラインと、すんなり伸びた手脚。
 お椀を伏せたように真ん丸な乳房は、大き過ぎず小さ過ぎず、ちょうど手の平に納まりのいい大きさ。
 そして――乳房を乗せた細身の胴体、腰のくびれから下に目線を落とせば、郁子の最も大きな特徴の一つであり、
その魅力の最たるものであるともいえる、豊穣な腰周りへと行き着くのであった。

「何じろじろ見てんのよぉ」
 ぼくの目線が下半身に留まっていることに気づき、郁子は恥毛を手で隠す。
「いや……綺麗だなって、見とれてたんだよ」
「ふん、どうだか」
 郁子は、ぷいっとそっぽを向く。その郁子の首に、ぼくは縄をかけた。
 首にさげた二股の縄を前で合わせ、結び目を作ってゆく。
 まずは乳房の谷間に。
 次いでみぞおち、下腹の辺り、さらには、性器に当たる場所にも――
長さを測り、クリトリスに当たるよう調整しながらだったので、これにはかなり苦労した。
「こんな風に結んで、何になるの?」
「今に判る」

 不思議そうに尋ねる郁子に曖昧な返事をしつつ、縄を股にくぐらせ、お尻の穴の上、そして、お尻にある二つの窪みの、ちょっと上辺りにも結び目を作った処で、
縄の両端を左右に分けて、腰に廻す。そのまま正面に持ってきて、みぞおちと下腹の結び目によって出来た輪にそれぞれ通した。
 通した縄を背中で交叉させてから、今度はさっきの輪の一つ上の輪に通し、それをまた後ろに廻す、というのを繰り返していく内に、
郁子の肢体は縄化粧によってどんどん彩られ、なんとも妖しげな雰囲気を醸すようになる。

「郁子、どう? きつい場所はある?」
「いや、ないけど……それより守? あんた……何でこんなやり方知ってるの……?」
「雑誌で見て覚えた」
 どんな雑誌だったか、ということには言及せずに、縄で乳房を上下から挟み込み、
最後に、後ろの縄を肩から廻して持ってきて、乳房の上の縄に引っかけ、また背面に戻し、背中で交叉した縄の下に入れ込んで、腰の辺りで縛って留めた。
「さあ、完成したぞ」

 我ながら、なかなか上手いこと縛れたものだと思う。
 ぴっちりと縄に縛められ、きゅっと絞られたように突き出ている乳房を眺め、ぼくは満足して頷いた。
 郁子はといえば、ぽかんとした顔で、縄の張り巡らされた己の躰を見おろしている。
 縄を指で引っ張ったり、結び目のごろごろした部分を弄くったりと、落ち着きがない。

「どんな感じだ? 郁子」
「うーん……」
 神妙な顔つきで、郁子は考え込む。
「ちょっと、窮屈な感じ……かな? でも別に、それだけっていうか」
「そうか」
「うん。どうってことないよ。見た目は物凄いことになってるけどね。
縛られてはいるけど、躰は自由に動かせるし」
 郁子は、ぼくの前で両手を軽くあげてみせる。そして、腰をくいっと捻った。
 すると――。

「あ……?」
「どうしたんだ、郁子?」
419埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:28:14 ID:gKGQjZWh
 何かに驚いた声を出す郁子に、ぼくは尋ねた。郁子は、困り顔でぼくを見る。
「結び目が、変なとこに当たる」

 腰を動かしたことで、クリトリスか肛門か、あるいは両方か――
とにかく、そこいらに食い込んだ結び目に、刺激されたらしかった。
 当然のことだ。そういう風に縛ったんだから。
「別に、痛くはないんだろ?」
「うん、でも……」
「まあ、つっ立ってるのもなんだからさ、ひとまずあっちに行こうぜ」
 ぼくは郁子をベッドに促す。
 歩き出すと、郁子は今度こそ、あからさまに縄目に反応を示した。
足を交互に動かすという、たったそれだけの他愛のない動作で、股間の縄目は強く食い込み、擦れ、郁子を卑猥に責め立てているのだろう。
 ベッドにあがろうと足をあげた時には、とうとう自ら股間を押さえ、呻き声まで出していた。

「ああ、なんか、変な感じ……」
 ベッドにうつ伏せになり、郁子はぼんやりと呟く。
 ぼくは郁子の傍らで、高く盛りあがったお尻の谷間に手を挿し込み、食い込んだ部分がどうなっているかを確かめた。
 思った通り、そこはすっかり熱を持ち、淫らな液に濡れ始めていた。
「感度いいな、お前」
「だって……守が、変な縛り方するんだもん……」
 尻を撫で、縄を引っ張って割れ目をいたぶれば、郁子のそこは堰を切ったように体液を湧き立たせ、赤い縄をぬめぬめと湿らせる。
 これは――なかなか悪くない。

 ぼくは、うつ伏せの郁子の脚を、左右に大きく割り広げた。
 濡れた部分を、まともに見るためだ。
 躰が柔らかい郁子の脚を、横一文字に近いほどにまで開かせれば、白いお尻の中心
で、赤黒く見える陰部から肛門にかけての粘膜が生々しく、さらにその粘膜部分を、
真っ直ぐ縦に通った赤い縄が、いいアクセントになっていた。
「いい姿だぞ、郁子」

 けれど、見事なヒップの谷間に赤い縄をくぐらせた郁子の姿態は、確かに素晴しい
ものだったが、こうしてうつ伏せになっていると、腹側の綺麗な亀甲模様が見えない
ので、
ちょっともったいない。
 それに、なんとなく見た目が物寂しい感も否めなかった。
 何かが足りない。そう思わせずにはいられない違和感がある。

 違和感の原因には、すぐ思い当たった。
 緊縛プレイをするのに、今の状態では足りないもの。
 それは――そのものずばり、緊縛だ。
 躰に縄を這わせてはいても、郁子の両手は放りっぱなしで、自由なままなのだ。
 これじゃあいけない。片手落ちというものだ。

「守? 何やってんの?」
 ぼくは郁子をベッドに残し、サイドテーブルの方に戻っていた。
 そこにある、別の麻縄の束を手に掴む。そしてベッドに帰って来ると、郁子の腕を後ろ手に、背中の処で重ね合わせ、ぐるぐると縛り始めた。
「ちょっ……う、腕は嫌だって、言ったでしょう!?」
「大丈夫大丈夫。この縄柔らかいからさ。そんな、痕なんてつきゃあしないって」
 適当になだめながら、郁子の腕を赤い縄でがっちりと拘束してしまう。
 これでいい。
 両手を縛られ、躰中に赤い縄目を受けて、肩越しに視線をくれる郁子のことを、ぼくは、今度こそ得心して眺めた。
420埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:29:47 ID:gKGQjZWh
 しかし、満足を覚えるぼくとは対照的に、郁子の方は、普段の元気を失っている。
「ああ……なんかやだ」
 弱々しい声で言い、微かに身をよじる。縛られた腕を動かし、拘束から逃れようと
しているみたいだ。
「なんだ、痛むのか?」
「そうじゃないんだけど……こうして縛られてるだけで、なんだか息苦しくて」
 実際郁子は、苦しげな表情をしていた。なんだか顔色まで青ざめているようだ。
 おかしなことだと思った。
 さっきまでの郁子は、縄目を受けているにも関わらず、割合平気そうにしていた。
 それが、腕をちょっと縛っただけで、こんなにも弱ってしまうだなんて……。

「苦しいっていうか……怖いのかも知れないわ」
「怖い?」
「うん。人間ってさ、躰の自由を奪われると、怖くて不安になるように出来てるんだ
よ、きっと」
 なるほど……。
 ぼくは生まれてこの方、縛られたことなんか一度もないので判らないが、そういう
心理は、理解出来なくもない。
 それはきっと、本能的なものなのだろう。
 腕が使えなければ、身を守ることも出来なくなる。
 心の奥底で、そんな心理が働いて、不安に駆られてしまうのだ。

「悪かったな……じゃあこれは、外してやるよ」
 ぼくは、郁子の腕から縄を解くことにした。
「あ、ありがと……ごめんね」
「いや、いいんだ。もっといいやり方を思いついたから」
「いいやり方って?」

 ぼくは、うつ伏せの郁子をひっくり返し、仰向けにさせた。
 そして、両腕を掴んで真っ直ぐ上にあげさせたのち、両の手首を一つにまとめ、縄を巻きつけた。
「えっ……ちょ、ちょっと?」
「大丈夫大丈夫。すぐに済むから」
 手首に巻いた縄の端を、ヘッドボードの方まで伸ばす。
 ヘッドボードは板ではなく、ステンレスの棒が柵状に連なった形をしているので、
縄を引っかけるのにちょうどいい具合だった。

「守! 縄を解いてくれるんじゃなかったの!?」
 郁子は、顔を真っ赤にしてぼくに怒鳴る。
 青くなったり赤くなったり、まるで信号機みたいな女の子だ。
「腕からは外すと言ったけど、縛ること自体をやめるとは、言ってないぜ」
 両手首をまとめあげて拘束された郁子を見おろし、ぼくはにやっと笑う。
「このぉ……!」

 それからの郁子は、ぼくに対する威嚇の言葉をこれでもかと浴びせてきたが、ぼくには応えなかった。
 縛られて動きを封じられた女の子に威されたって、ちっとも怖くない。
 郁子にした処で、さっきまでのように、肘も動かせないほどにがっちりと拘束されているのではなく、
それなりに身動きは出来るという気安さからか、不安を感じている様子もほとんどなくなっていた。

 ――これだったら、大丈夫だろう。
「ちょっとは我慢しろよ。これ、SMなんだから。多少の苦痛が伴うのは、致し方な
い」
 郁子の両脚を高く持ちあげ、ぼくは言った。
 まだ自由の残されている脚。
 蹴りでも入れてくるかと思ったが、郁子は大人しくされるがままになっている。
 その理由は簡単だった。なめらかな素足を撫であげ、内腿に唇を這わせてみて判った。
421埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:32:07 ID:gKGQjZWh
 ぼくに罵声を浴びせながらも、郁子は、郁子の躰は、欲情して敏感になっていたのだ。
 その証拠に――ぼくの愛撫を受けた郁子は、内腿の肉をびくんと震わせ、口を閉ざしてしまった。

 目線を落として、股間の割れ目を覗く。
 脚を高くあげられたせいで、赤い縄は深く食い込んでいた。
 前の方なんかは特に、大陰唇の中にまでめり込んで、中の繊細な場所を、隈なく締めあげているようだ。
「こんなとこまで、入っちゃってるな」
 手を伸ばして、大陰唇を開く。
 ひたひたと蜜に埋もれた赤い縄は、ぬめり光って色も濃く変わっていた。
「食い込んじゃうの……なんとかして」
 ため息混じりに、郁子は言った。

 なんとかすべく、ぼくは郁子の脚をおろして、食い込んでいる二本の縄を両脇に開いた。
 縄に押され、鬱血していた粘膜の穴が、ほっとしたように小さく開く。
 一瞬見えた黒い火口は扇情的で、ぼくは、一気に熱情を呼び起こされてしまった。
 ぬらぬらと紅い、肉汁まみれの淫靡な洞穴。
 一刻も早く突っ込んで、掻き廻して、中にどくどく注ぎ込みたい。
 そんな衝動に心がはやるが、それをぐっと堪えて、耐える。
 だってこれは、SMなんだから。もっと色々やって、郁子を責めてやらないと
――。

 股間の縄目を開いたまま考え込んだぼくは、ふと郁子と眼が合った。それで閃く。
 そうだ。目隠しをしてやろう。
 ぼくはバスローブを脱ぎ捨て、その帯を郁子の眼に宛がった。
「あっ、何? 見えないよ……」
 帯で眼元をぐるぐる巻きにされて、視界を奪われた郁子が、慌てた声で訴えるが、
当然ぼくは耳を貸さない。
「見えない方が、色々想像出来て面白いかもよ」

 対するぼくは、郁子の眼を塞いだことで、今まで以上に遠慮なく、郁子の姿を仔細に渡って観察出来るようになった。
 躰を亀甲縛りにされ、手も縛られ、目隠しまでされてしまった郁子。
 不安げに身をよじり、喘ぐように口を半開きにしつつも、性器だけはしっかり濡らしている処がいやらしく、貪欲な感じに見える。
 それに、こうすることによって、よりSMっぽさが高まった感じがして、ぼくはなんだかぞくぞくした。

「ま、守、ねえ? 居るの? こんなことして、ほんとにどうするつもりなのよ……」
 郁子は本当に視界が利かなくなっているらしく、やたらに頭を動かしながら、ぼくの気配を探ろうとしているようだ。
 ぼくは、そっとベッドをおりて段ボール箱の方へ向かう。
 そこから鞭と、赤い蝋燭を突き立てた燭台に、マッチも取って、ベッドに戻った。
 燭台はベッド真横のチェストの上に置き、まずは鞭を手に取る。
 黒くて小柄な、べらべらと細い帯状に先が分かれた、ハタキのような形状の鞭の、
その先端のべらべら部分で、郁子の脇の下を、つうっと撫ぜた。
「ひっ? やっ、何? やだ!」

 全開の脇の下から腰のくびれ、脇腹の辺りまでを撫でおろし、撫であげ、乳房の膨らみをさわさわとくすぐる。
郁子の尻が、跳ねあがった。
「やはあっ? ひ、ひひ……や、やめて、くすぐったい……」
 そう言って、自由の残されている脚をばたつかせるが、そんな動きをすると、またぞろ股間の縄に締めつけられて、悩ましく喘いでしまう。
422埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:34:08 ID:gKGQjZWh
 これは楽なプレイだった。
 鞭の先端を使い、脇腹やら首筋やら、鼠蹊部の辺りやらをくすぐってやる度に、郁子は腰をくねらせてこそばゆさに耐えるのだが、
その動作は結局、股に食い込む縄の、クリトリスや肛門に当たる結び目の刺激を強めてしまうのだ。
 そのため、郁子の躰は、労せずとも勝手に昂ぶり、独りでに充血しながら、濁りきって淫臭を放つ発情液を、だらだらと垂れ流す結果となった。
「ああ……ああ……ああう」

「郁子、どう? こういうのってさ……結構、悪くはないんじゃないか?」
 喘ぐ郁子の耳元に近づき、息を吹きかけながら囁いた。
 郁子は、二の腕の皮膚を派手に粟立て、乳首をつんと尖らせながら、首をすくめる。
 かなり激しい反応だ。見えないせいで、肌の感覚が鋭敏になっているためか。

 けれど、こんなのも暫く続けていれば、郁子だって慣れてくるし、ぼくにも飽きがきてしまう。
 そこで今度は、燭台に手を伸ばした。
 ロココ調の華美な細工が施された、手持ちサイズの金色の燭台。それには、細身の
蝋燭が三本立てられている。
 暫し考えた後、ぼくはマッチを擦って、中央に立った長めの蝋燭に火を点けた。
「ちょっと? あんたそれ、何やってんの?」
 マッチを擦る音と臭いに感づいた郁子が、震えた声で問うてくる。それを無視し、
ぼくは蝋燭の炎を見つめる――。

 蝋が融けてくると、薔薇の濃厚な甘い香りが、ふわっと漂った。
 この赤い色といい、これには多分、薔薇の成分が溶かし込んであったのだろう。
 紅薔薇の、アロマキャンドルという訳だ。
「あ、この匂い……」
 鼻孔を僅かに膨らませ、郁子は呟いた。そして、悩ましげにため息をつく。
 薔薇の香りに酔い痴れたが如く。
 酔い痴れているのは、ぼくも同様だった。
 薔薇の香りに抱かれながら、赤い蝋燭の先に点った炎を見ていると、なんだか恍惚とした気分になる。
 頭の中に赤い霞がかかり、躰が、心地好い浮遊感に包まれて、どこまでも浮かびあがってゆくような――。

 炎の熱に融けた蝋が、とろりと蝋燭を伝い落ちようとしている。
 ぼんやりとした意識のまま、ぼくは燭台を傾けて、自分の腕にそれを垂らした。
 染み入るような熱さ。
 それは微かな痛みを伴い、赤い蝋と共に肌にへばりつく。
 しかしこれは、耐えられないほどの刺激ではない。
 もっと高い位置から垂らせば、郁子だって平気なはずだ……多分。

「守? 嫌、何?」
 ベッドを軋ませ、ぼくは郁子の真横にひざまずいた。まずは――太ももの上に。
「うっ?」
 郁子の太ももが、きゅっと内側を向いた。
「やだ……何これ? ねえ、何なの!?」
 ぼくは答えず、さらに蝋を垂らす。
 ぽたぽたと垂れる蝋は、郁子の腿に赤いまだら模様を作る。
 血を思わせる赤い染み――それは、猟奇的でありながらも、胸を疼かせるような美しさをも発していた。
「郁子……」

 気づけば赤い蝋は、郁子の腿から恥骨、腹部、さらには乳房の膨らみにまで垂れ落ち、瑞々しい白い肌を赤く侵蝕している。
なぜそんなことになったかといえば、それは、ぼくがそうしたからに他ならない。
「あああ……守、嫌……いやあ」
 赤い縄の食い込む乳房の谷間に蝋が落ちると、郁子の躰は大きくうねった。
 目隠しで半分隠された顔は、のぼせたように紅潮している。
423埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:35:49 ID:gKGQjZWh
 だがそれでいて、蝋に穢された乳房の皮膚は、寒さに震えるみたいに粟立ち、
小さな乳首も、かちこちに尖って勃起しているのだ。

「いや……守……お願い」
 縛られた郁子はしきりに首を振りたて、乳房を、そして腹部を派手に上下させて、
激しく息を乱している。
 平らなお腹がぺこぺこと動く度、入り組んだ縄目も微妙に蠢いて見える。
 それは、珍妙で卑猥な蠢きだった。
「――何を、お願いしてるの、郁子?」
 かすれた声が、喉に絡まる。
 客観的に見て、ぼくも相当興奮しているようだ。
 激しい動悸に燭台を持つ手も揺らぎ、自分でも予想だにしない場所――
脇の下とか、顎の先だとか、そんな処にまで蝋を垂らしてしまう始末だ。

「あっ、やだ、熱いよ」
 顎にまで蝋を垂らされるとは思っていなかったのだろう。
 郁子は驚き、怯えた声をあげる。
 とにかく、蝋から身を守ろうと思ったのか、両膝を内股気味に立てて躰を縮込めるが、
そのせいで、腿の間で充血し、縄を食い込ませてぬるぬるになっている陰部が、
かえって丸出しになってしまった。

 白く柔らかな内腿の肉に挟まれて、熟れきったアケビのような姿を晒す
郁子の女性器――。
 こんなものを見せられては、堪らない。
 興奮に煽られたぼくは、郁子のその、赤紫にぷくっと膨らんで見える大陰唇めがけ、融けたばかりの熱い蝋を垂らした。
「ひっ? ひいっ、あっ、熱っ……」
 淡い恥毛が縁取る部分に真っ赤な蝋が張りつくと、郁子の腰は大きく反り返った。
 よほど熱かったと見えて、今までとは悶え方が格段に違う。

「おい、そんなに暴れんなよ。クリトリスとかにも蝋がかかっちまうぜ」
 軽い脅しの言葉とともに、僅かに顔を覗かせているクリトリスの先っちょを、ちょん、と突付いてやる。
 びっくりした郁子は、口を大きく開けて、悲鳴にならぬ悲鳴をあげた。
「や……は……あ」
 一瞬、本当に蝋を垂らされたと錯覚したのだろうか?
 郁子はぼくの面前で、尋常ではない反応を示した。
 すなわち、淫らな蜜にまみれた女陰の中から、ほんの少量ではあるものの、淡い檸檬色をしたおしっこを漏らし出したのだ。

「あっ、ああぁ……」
 郁子は、なんとも情けない声とともに腿を閉ざすが、今さらごまかしは利かない。
 しょろっと音を立てて割れ目からこぼれ落ち、シーツに染み込んだそれを、
ぼくは間違いなく見てしまったのだから。

「お前なあ……。いい歳して、お漏らしすることないだろう」
 片手で足首を掴んで、ぐっと上に持ちあげる。
 股を開くと、尻の下のシーツの染みから、おしっこのアンモニア臭が漂い、むっと鼻をついた。
「うぅー……だって、だってぇ……」
「だって、じゃないよ。いけない子だ。
お前みたいな奴には、お仕置きをしてやらないと」
 ぼくは燭台をチェストに置き、火の点いていない蝋燭を二本引き抜いた。
 そして、赤い蝋でどろどろになった郁子の前に向き直る。

 しかしあれだ。こうして改めて見直すと、郁子は実に無残な姿になっている。
 全身を蝋に苛まれ、縄で亀甲縛りにされて手首は拘束。
 目隠しをされた上に、おしっこまで漏らしているんだから。
424埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:38:08 ID:gKGQjZWh
 ほんの数ヶ月前――ぼくとの交際を始める前までは、キスの経験すらない完全なる処女だったというのに、
今のこの姿からは、そんな清らかさの片鱗すらも感じられない。
 惨めな――あまりに惨めなこの姿。
 もしぼくが、普段の、素の状態でこれを見たら、ショックで暫く立ち直れないかも知れないほどだ。
 自分でやっといて、なんだけども……。

 けれど現在、すっかり欲情して正気を失い、素の状態とは程遠い領域にいるぼくは、こんな郁子の有様にもへこむことはなく、
むしろ、よりいっそう興奮を高めるだ
けだった。
 憐れな肉奴隷と化した郁子を支配する者として――郁子の肉体を思う存分玩弄すべく、
手に持った蝋燭を、縄に苛まれる陰裂の隙間へと宛がった。
「う……」
 膣口に刺激を感じた郁子は、尻を揺らして微かに呻く。
 ぼくは、蝋燭の尖端で二本の縄を両脇に押し退け、膣の中へと一気に突き挿れた。

「うっ、あっ、ああぁ……」
 蕩けるように、郁子は喘ぐ。
 細く長い蝋燭は、郁子の内部にすんなりと飲み込まれてしまった。
 這入る限界まで真っ赤なそれを押し込めると、膣口がぎゅっと強張り、わなわなと震えた。
「感じるか郁子。じゃあ、こうしたらどうだ?」
 膣に挿入した蝋燭で襞を掻き廻す一方で、ぼくは残りの蝋燭を使い、膣の真下の会陰から尻の谷間を、縄の脇から静かにたどった。

「あああ……だめ、だめ、あ、あ……あ」
 切迫した声をあげた郁子は、ぼくの手を振り払う勢いで脚を広げ、足先を、
天井に向かってぴんと伸ばした。
 どうやら、軽くオルガスムスに達してしまったらしい。
 呆気ないものだ。
 赤黒く鬱血した陰部は自ら呼吸をするが如くもごもごと蠢き、蝋燭で攪拌され、
白く泡立った体液が、膣口から際限なく吹きこぼれる。

 その淫らな光景を眼に焼きつけつつ、尻をたどる蝋燭の先を、今度は肛門の辺りへと突きつける。
 肛門の皺襞に埋没している縄の、赤い結び目をほじくり返し、蝋燭尖端の芯で、窄まりの中心をくすぐってみた。
「あっ、ひい」
 淫液やらおしっこやらで濡れそぼって光る肛門は、突き立てた蝋燭の先を、数センチばかり飲み込んでしまう。
 これは――いける。
 そう踏んだぼくは、柔軟性のある縄の結び目を下から上に押しあげ、肛門の粘膜を、
蝋燭でぶすりと貫いた。

「やっ? はあん……あぅああうっ!」
 肛門内部を襲う異物感に、郁子は躰の動きを止める。
 油気の多いなめらかな蝋燭は、不慣れなアナルにもたやすく潜り込んでしまい、
あっという間に、半分くらいまで没してしまった。
「二輪挿しだな」
 膣と肛門それぞれから赤い棒を突き出させた郁子を見て、ぼくは呟く。
 郁子はM字に脚を開いたままで、喘ぎ混じりの呼吸を繰り返し、その身に突き刺さった二本の蝋燭を、そよぐように上下に揺らした。

 ぼくは蝋燭の根元を掴み、二本交互に、膣と肛門の間の肉を扱くような感じで、
ごしごしと出し挿れをし始めた。
 郁子は首を反らして白い喉を晒し、うーうー唸りながら内腿をひくつかせる。
 暴れて抗いたくとも、躰の中核を成す二つの穴を穿たれていては、そうそう身動きが
取れるものでもないのだろう。
425埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:40:21 ID:gKGQjZWh
 そして、そのように郁子が大人しくしていてくれるおかげで、ぼくの方は、心ゆくまで郁子の内臓を扱く行為に没頭できるという訳だ。
 そう。まさにこれは、郁子の内臓を扱いていることに他ならない。
 陰門と肛門の間の、意外に薄い感じのする隔たりを、二本の蝋燭挟み、押し潰しながら摩擦する。
 これが、どんな感覚を郁子に及ぼしているものか……
男であるぼくには、到底想像し得るものではなかった。

 そこでぼくは、郁子に尋ねる。
「なあ郁子、どんな感じなの?」
 郁子の返事はない。
 言葉を成さぬ呻き声を漏らすばかりの彼女の耳には、ぼくの声が届いているのかさえ不明だ。
「なあ、なんとか言えよ」
 ぼくは、肛門に挿した蝋燭を、大腸にまで届かせる勢いで奥まで押し込めた。
「あえ……えぁああ」
 郁子は変な声を出し、腹を上下動させて、尻を窄めた。
 肛門の、膣穴の深い部分がきつく締まった手応えを、蝋燭越しに感じ取る。
 折れそうなほどに喰い締めている郁子の感触。
 よがり汁とともに、甘い匂いを振り撒きながら……。

「うあ……ま、守ぅ」
 穴の力をふっと緩め、荒い息を交えて郁子は言葉を発した。
「やめて守、もうやめてぇ……こんなのぉ、変だよぉ……」
 言いながら、上の方の肉襞がぎりぎりと蝋燭を絞っている。
 吸い込むような蠢き。
 その言葉とは裏腹に、躰の方は、もっともっと欲しいと言っているような。

 肉襞の蠢きに逆らうように、ぼくは、郁子の膣から蝋燭を引っこ抜いた。
 甘酸っぱい匂いのする温かい粘液に包まれ、どろどろの糸を引くそれを後ろに放り投げ、シーツに両腕をついて、郁子の腹に圧しかかる。
そして、極限まで硬直しきって涎を垂らしているぼくのものを、空いた膣口に持ってゆく。
「ああっ、待って守。お、お尻のも、抜いてから……」
 郁子が何か言っているが、もう一刻の猶予もならない。
 邪魔な縄を左右に退かせるのももどかしく、ぼくは性急に、郁子と躰を繋いだ。

 縄に押さえつけられて大きくは広がらない小陰唇を割り、腰を捻りながら、
ほとんど無理やり押し入れる。
 ぐずぐずと濡れそぼった粘膜の襞はぼくを締めあげ、亀頭冠にしこしこと絡みつく。
 ぼくは喘いだ。
 さっきまで蝋燭で扱いていたためか、腫れぼったく膨れて狭くなった郁子の内部は、
凄まじい熱さえ帯びていて、とてつもなく気持ちがよかったからだ。

「おお、郁子、持たない、持たないよこれ……」
 堪らなくなり、夢中で腰を振りまくってしまう。
 そんなぼくの腰を押さえるように太ももで挟み、郁子は叫んだ。
「いあ、あ、そんな、そんなに……お尻、響くぅ」
 その声と同時に、郁子の尻の穴から蝋燭の突き出る気配がして、膣の狭窄感が減った。
 ぼくが押さえるのをやめたから、肛門から蝋燭が抜け出てしまったのだろう。
 ぼくは脇から手を廻し、肛門に蝋燭を挿れ直す。
 蝋燭が中に潜ってくる時、裏側から尿道に物凄い圧迫感を受け、ぼくはぞくりとした。
 これはいい。
 ぎこちなく腕を動かし、ぼくは何度も肛門の蝋燭を出し挿れする。

「ま、守……ねえ、守」
 今にも射精が来そうになるのを、この快楽を一刻でも長く味わいたい一心で引き伸ばし、
休み休み肛門や膣の出し挿れに耽っているぼくに、郁子が弱々しく声をかけてきた。
426埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:42:37 ID:gKGQjZWh
「お願い守。私の……手首の縄、ほどいて」
 ぼんやりと、夢の中にでも居るような声。唾液が糸引く郁子の唇を見つめる。
「ね、お願い。お願いだから、ほどいて……」

 郁子の口調に、何かしら切実なものを感じたぼくは、望み通り腕の自由を戻してやることにした。
 繋がっている郁子の躰ごとヘッドボードの傍に寄り、ステンレスの棒杭から縄を外し、次いで、手首からも解いてしまう。
 手が自由になったら、何をするつもりなのだろう?
 そう考えて見おろすぼくに向かい、郁子の腕が伸ばされる。
 それはぼくの背中に廻り――ぼくの躰は、郁子に強く抱き寄せられた。
「ずっと……こうしたかったの」
 ぼくの胸板に乳房の膨らみを押しつけ、郁子は、自ら、くねくねと腰を使い始めた。
「ああ……いい。守、好き、好きぃ」
 ぼくの局部を、温かく包んで扱きながら、耳元で囁きを繰り返す。甘ったるい鼻声
と、吐息の熱と――。

 眼球の奥底で、赤い閃光が炸裂した。
 自分でもどうしようもないほどの激情が、煮えたぎった精液を強制的に尿道管から押し出し、重苦しいほどの快感を伴う絶頂へと叩き込んだ。
 めくるめく射精の快感の中、ぼくは郁子の首筋に向かって吼え、幾度も躰を律動させる。

「うあああ、出てる……入る、入るうぅ」
 郁子はぼくにしがみつき、同じようにわななきながら声をあげ、膣の最奥のこりっとした突起で吸いつき、肉襞を蠢かせて、
ぼくの精液を吸いあげようとしていた。
 ああ、なんて素晴しい――。
 意識が遠のきそうになるほどの陶酔に躰の芯を痺れさせつつ、ぼくは最後のひと搾りを郁子の中に放つ。
 自らのたうつ、ぼくの分身の迸りを受けて、郁子の入口が、ぴくりぴくりとエロチックな痙攣をした――。


 僅かな時間、眠っていたようだ。
 躰は繋がり合ったまま――郁子が、ぼくを放してくれなかったからだ。


「お願い……もう少しだけ、このままでいて……」
 縄に縛められた腹部を波打たせ、しっとり汗ばむ腕に力を入れて、郁子はねだった。
 ぼくにつられるように絶頂を極めた郁子の肉には、その快感の余韻が引くことなく留まり続け、蕩けるような感覚で、
いつまでもいつまでも苛み続けているようだった。
「ああ……いいぃ……もう、どうなっても……死んでもいい」
 世迷言を呟く郁子の目隠しを取ると、それは温かく湿っていた。
 目隠しの中で、郁子は涙さえも流していたのだ。

「泣くほどよかったのかよ」
 照れ隠しに笑ってからかったが、郁子は、いつもみたいに言い返したりはしなかった。
「うん……よかった」
 素直に頷き、ぼくを見返す。とろんと半開きの、潤んだ瞳。
 二人分の体液を溢れさせる膣口が、きゅっと窄んでぼくの根元を甘噛みした。
 なんだか、ぼくの胸まできゅんとしてしまう。
 いい加減脂ぎった眼鏡を脇に放り、郁子の唇に口づけた。心からの愛情を込めて。
 郁子は、しおらしいほど従順に唇を窄め、ぼくのキスを受け入れた。何度も何度も。 
 強く、甘く、吸ったり吸われたり、舌をくるくると絡め合って、ぬるい唾液を交換したり。

 そうこうしている内に、郁子の胎内で、ぼくのペニスはどくどくと膨らんで、復活してしまう。
427埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:44:45 ID:gKGQjZWh
 充溢するのを感じ取ったのか、郁子はうっとりとため息をついて、腰をもじもじくねらせ出した。
「ああん、ああ……また……また、よくなっちゃうぅ」
 ぼくの下で悶える郁子を好きにさせようと腰を軽く浮かせると、それを追うように郁子は腰を突きあげ、
本格的な上下動をさせながら、己の陰阜を手で押さえた。
 おそらく、クリトリスを縄目で刺激しているのだと思う。

「はあん、ま、守、おっぱい……おっぱいも、弄ってぇ」
 がに股でぼくの下半身を支え、腰をひょこひょこ動かしている郁子のおっぱいを、
リクエスト通りに弄くってやる。
 縄で絞られ、突き出た膨らみを揉みしだき、舌や指先で、ちっちゃな乳首を玩ぶ
――。
「ああ、それ、いい、いい、ひいぃ」
 郁子は入口をこれ以上ないくらいきつく喰い締め、全身をがくがく揺さぶった。
 ペニスが肉襞で激しく扱かれる訳だが、前ほどきつくないなあ、などと考えるに、
その理由が明白になる。
 それは、さっき一発姦った際、尻穴に挿した蝋燭が抜け落ちてしまっていたからだ。
 身をよじって股の下を探ると、果たしてそこには、細い棒状のブツの感触がある。
手探りでそれを拾い、持ちあげて、郁子の肛門に戻してやった。

「やはあんっ、いやあん、お尻ぃ、もう、いやあぁ」
 郁子は足をばたつかせるが、許してやらない。
 小粒のグミみたいな乳首を舌で転がし、膣の奥底を亀頭で捏ね廻し、肛門の内部を蝋燭で摩擦する。
 やがて、喰いちぎられそうな勢いで膣口を締め、奥から熱した液体をどっと迸らせながら、郁子は果てた。

 普段より三オクターブは高い郁子のすすり泣きを聞かされ、ぼくのペニスの快感も高まったが、今回ぼくは、いかなかった。
 いこうと思えばいけないこともない感じではあったのだが、ぼくにはまだ、したいことが残っていた。
 唇の端を持ちあげ、微かな笑みを浮かべる。
 何しろこれはSMだ。パートナーに多少の苦痛や恐怖心を与えなければ、意味がない。

 快楽を与えただけでは、駄目なのだ。

「まだまだ、休んでる場合じゃないんだぜ、郁子」
 快楽の余韻にぐったりしている郁子をうつ伏せに引っくり返し、さっきと同じように、
後ろ手に縛りあげた。
 それでも未だ、縄の束は残っている。
 突然の乱行に驚き、腰をにじらせ逃げようとする郁子の分厚い尻にまたがり、
ぼくは足の拘束作業にかかった。
「えーっと、どういう風にやるんだったかな……」

 とりあえず片方の脚を持ち、腿とふくらはぎをくっつけるように折り曲げ、ぐるぐる巻きにした後、
腿とふくらはぎの間に、垂直に縄を通して固定する。
余った縄を、先に縛って拘束済みの腕と背中の隙間に通し、腕に引っかけ手前に戻して、
反対側の脚も同じように巻いてから、しっかり結んで仕上げをする。

 これで完成だ。
 今や郁子は、胴体を亀甲縛りにされただけではなく、腕は背中の後ろに拘束され、
脚も、股を広げた状態で二つ折りに縛られているという、完全に身動きの取れない、
芋虫のような姿にされてしまった訳だ。
「これでますます本格的になったな。どうだ郁子、ご感想は?」
「うぅ……こんなのって、あんまりだよぉ」
 シーツに顔を伏した郁子は、情けない声で不平を漏らす。
 まあ確かに、SM初体験の躰だというのに、いきなり全身拘束までされては、あんまりだと思うのも当然だ。
428埋め立てネタ:2010/06/04(金) 00:47:24 ID:gKGQjZWh
 ちょっぴり可哀想な気もしたが、ここまでやって今さら後には引けない。
「泣き言をいうのはまだ早いぞ。まだ準備が終わっただけなんだからな。
本番は、これからだ」
 心を鬼にして、郁子のお尻をぺちんと叩いた。

 本番に入るべく、ぼくは段ボール箱からありったけの道具を持ってきて、
ベッドに並べた。
「何よ! 店でも開こうってえの!?」
 不自由な躰でごろんと寝返りを打った郁子は、雑多な責め道具の数々を眼にして、
怖がるより先に呆れてしまったようだった。
「なんだ、勝手に動くなよ。お仕置きすんぞ」
 ぼくは、手近にあった黒い鞭を手にして言う。
 蝿たたきとか、お好み焼きをひっくり返すへらのような形をしたこの鞭は、いわゆる、スパンキングプレイをするのに使われるものだ。
 西洋の貴族が小娘のメイドを躾ける時にしたように、お尻をまくって引っぱたいたりするのだ。
 なんというか――郁子にぴったりのプレイじゃないか。

 ぼくは郁子をうつ伏せに直すと、膝に郁子を抱きかかえ、豊満なお尻の肉に、尖端の平らな部分を、軽く叩きつけた。
「きゃあっ?」
 思った以上の派手な大きな音に、郁子の甲高い悲鳴が被さる。
 叩いた場所の皮膚を見たが、これといった変化はない。
 なら、もう少し強く叩いてみようか。

「やっ、まもっ……ちょっ!」
 調子に乗ってぱんぱん叩くと、郁子は素っ頓狂な声をあげ、鶏のように頭をあげたりさげたりする。
痛がっているというより、驚き戸惑っている様子。
 これならまあ、大丈夫だろう。ぼくは遠慮なく続けることにした。

 プレイ専用に、強過ぎるダメージは与えないよう工夫して作られたヘラ鞭ではあっても、繰り返し叩き続ければ、それなりの結果は現れる。
 ぼくが満遍なく叩き続けた郁子の尻は、今やすっかり赤味を帯び、全体的に腫れあがった感じで、
いつもより一周りくらい膨らんでいるようにすら見えた。
 凄く――綺麗だ。肉を打つ小気味いい音色と、弾力の手応えもいい。
赤くまだらに染まってゆく郁子の尻を、ぼくは陶然となって叩き続ける。

「うっ、うっ、もっ、もうっ! いい加減に……してよおっ」
 お尻を真っ赤に腫らした郁子は、耳たぶまでも赤くして叫ぶと、いきなり身を捩らせて、ぼくの膝からおりた。
 肩や背中をぎくぎくと動かし、縛られた躰を尺取虫のように蠢かせ、ぼくの打擲から逃れようとしているのか?
「馬鹿。そんなことしたら、余計きつくなるぞ」
 腿を、腹側に引きあげようとしているのを見てぼくは言ったが、彼女は聞かない。
 案の定、無理に躰を折り曲げた郁子は、腕に引っかけた脚の拘束用の縄にきつく締めあげられ、
完全に身動きが取れなくなってしまう。

「随分といい格好だなあ、郁子?」
 尻を高く持ちあげた格好で、丸くうずくまったまま静止した郁子を見て、ぼくは笑う。
 だってこれじゃあまるで、もっともっとお尻を叩いて下さいと言って、自ら突き出しているようなものだから。
 しかも、股は開いたままなので、お尻の谷間からはちっちゃなアナルやら、
その下でぷっくり膨らんでいる陰部までが、あからさまに見えてしまうのだ。

「そんなとこ丸出しにしちゃって。こっちにも、何かして欲しいってこと?」
 縦にしたへらで、縄の通ったお尻の谷間をいびる。へらの先で、硬く窄まる肛門皺襞に、縄の結び目を埋め込むように。
429埋め立てネタ
「やっ、やだ……ねえ、もう、本当に……」
 懇願の言葉には耳を貸さず、ぼくは尻の下、紫色に膨れて割れた、陰部の膨らみを手で触れる。
 そこには、さっきぼくがしこたま流した精液が逆流して溢れ、生臭いにおいを発しながらべとべとに汚れていた。

「凄いことになってんぞ……欲しがって、涎を垂らしているみたいだ」
 股間の縄目を指先で引っ張り、責める言葉を投げかければ、郁子は呻いて肩を揺らす。
 広がった陰唇の狭間で、粘膜に没した赤い縄が、巨大ミミズのように、ぬめり光ってのたくった。

「もう……いやあっ! もう許して……ひどいこと、しないでよおっ!」
「ぎゃあぎゃあうるさいな……これでも咥えてろ」
 いい加減、郁子の喚き声が疎ましくなったぼくは、数ある責め道具の中から、無数の穴の開いた、赤いゴルフボール大の玉を選び取って、口にねじ込んだ。
 玉の両端にくっついている革のベルトを、後ろ頭に廻して留める。
 これは、ボールギャグと呼ばれる猿轡の一種で、やはりSMプレイにおいて、
ポピュラーな道具の一つだ。

「お、おご……」
 中が空洞になっているプラスチックの玉によって言葉を封じられた郁子は、
もう呻くことしかできずにいる。
 顔をシーツに伏せ――尻の谷間をくぐった二本の縄を両脇に押し広げ、さっきの蝋燭の尖端を肛門の口にめり込ませてみても、目立った反応は示さない。
 もう、観念したってことなのか。

「そうそう。そうやっていい子にしていれば、悪いようにはしないからな」
 ぼくは、肛門に押しつけた蝋燭をいったん外し、その下にある、ぬめった陰裂に擦りつけた。
 すりすりと、蝋燭全体に満遍なく淫液をまぶした処で、ほどけてひくついている膣穴へ、ぶっすりと突き挿れる。
「ぼ……おぉ、お」
 くぐもった唸り声と共に、膣の穴が蝋燭を飲み込む。
 自らの力で。
 ずっと、餓えていたかのように。

「欲しかったんだな。じゃあ、もっとやるよ」
 埋没してゆく蝋燭を、ぼくはさらに押し込めてやる。
「まだ入る。ほら、まだまだ入る……」
 細く長い蝋燭は、半分くらいまで郁子の中に入った。
 もうこれ以上は入らない、という処まで到達させた後、今度はそれを、ずるずると引きずり出した。
 そして、また中に戻してゆく。
 始めはゆっくりと。
 段々と動きを速くし、最終的には、ぐちゅぐちゅと音を鳴らしての、素早い出し挿れに発展させる。

 膣の内壁を激しく擦り立てられた郁子は、言葉では形容し難い呻き声を断続的に
発しながら、狂おしく身悶える。
 くねくねと。
 ピストン運動をする蝋燭が、膣内の、特に弱くて敏感などこかを擦る度に、なまめかしく誘うような動きで、尻を振った。
 やがて、扱かれる膣内の温度が伝染したように、陰部から会陰、肛門の辺りまでに血の気が差し、膣口から、
堰を切ったように白濁した体液が噴出し始める。
 それは引き出した蝋燭全体に、とろろ汁のように絡みついていた。

「どろどろじゃないか……これだったら、アナルに挿れても平気かな?」