卓上ゲームエロパロ総合スレ29

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1名無しさん@ピンキー
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卓上ゲーム板
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水晶の欠片亭 ソードワールド19号店
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卓上ゲーム板作品スレ その4
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2名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 00:19:17 ID:lFCIeDHc
乙乙。
べ、別にこれはお疲れ様なんかじゃなくてただのスレ立てに対する評価なんだからねっ
3名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 02:35:52 ID:+1IC9aj2
初めての>>1乙〜。
4名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 08:42:59 ID:iTYfux0j
>>1乙でやんすよ
5名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 18:51:15 ID:Ye/KMUtG
>>1さま、スレ立て乙です〜。
コノスレモニギヤカニナルトイイナ……
6名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 00:15:31 ID:sv6U2025
なんでエルザ姉はあんなにエロいんだろう
7|ω・`):2009/05/12(火) 01:01:44 ID:diCaHS4B

 |ω・`) <どなたかいらっしゃるでしょうか、壁のものです。

 前回の続きがえらい長くなっちゃったので、ちょぴっとずつ投下していこうかと思いますがよろしいでしょうか。
 頑張って書いてるのになかなか終わらないんだぜ。

 前提条件は前回と同じく

 元ネタ:アリアンロッド・サガ無印
 時系列:メルトランド戦役(後編)・ミドル02直後
 カップリング:アル×ピアニィ

 です。
8|ω・`) 1/2:2009/05/12(火) 01:21:21 ID:diCaHS4B
※  ※  ※


アルとピアニィが、どちらからともなく体を離した時には、中庭に夕闇が迫り始めていた。
互いに気恥ずかしくて、顔を逸らしあう二人の間を、沈黙が行き過ぎる。
「っと…もう暗くなるな。ホラ姫さん、部屋まで送るから、行くぞ」
アルが背を向け、城に向かって歩き出したその時。
「……あ、あーーっ! アル、まだ答えてないですよっ、質問っ!」
ピアニィが先ほどの質問を思い出し、叫ぶ。すっかり忘れていたアルが渋い顔で振り向いた。
「質問ったって…………答えたようなもんじゃねえか。もういいだろ別に」
ホラ行くぞ、と歩き出そうとするが、ピアニィは譲らない。
「良くないですよっ。はっきり答えてくれなくちゃわかりません! …アルは、あたしの事、どう思ってるんですか?!」
「ちょっと待てっ!! 質問変わってるだろうっ!?」
薄闇の中、妙な緊張感で対峙する二人。アルが片手で顔を覆い、観念したようにひとつ息を吐く。

「……まあ、その、嫌いじゃねえよ。形だけでも姫さんに婚約者がいるって聞いたら、腹が立つくらいには、な」

耳どころか、首筋まで真っ赤にして、不器用な告白を口にする。
あまりにも遠まわしだが、アルから引き出したとすれば十分に甘い言葉といえよう。
ピアニィも頬を染めて、言葉を噛み締めつつ…上目遣いに囁いた。
「…………それだけ?」
「……………勘弁してくれ……っつか、そういう姫さんはどうなんだよ?」
思わぬ逆襲に、今度はピアニィが慌てだす。
「えぅ!? あ、あたしですかっ!?」
「俺に言わせてばっかりで、姫さんからは何も聞いてないからな。『はっきり答えてくれなくちゃわからない』だろ?」
「うぅ……い、いじわる…」
あー、うー、となにやらうめきながら言葉を捜していたらしいピアニィが、不意に沈黙する。
「……姫さん?」
「………………………」
アルが思わず声をかけると、ピアニィは言葉もないまま、湯気でも出そうなほどに赤面し…そして。
9|ω・`) 2/2:2009/05/12(火) 01:22:08 ID:diCaHS4B

「…………………あたしは…その、『証拠』…をあげてもいいくらいに…好き、です…」

その意味するところを理解して、言われたアルも即座にこれ以上ないほどに赤面する。
日の名残が消えた空に、星が瞬き始め―訪れた夜闇の中に、アルとピアニィはただ立ち尽くしていた。
星明りの下、ローブの紐を外したピアニィの姿が妙に無防備に見えて、アルは思わず一歩踏み出し、華奢な体を抱きしめる。
「あ、アル…っ…んっ…」
ピアニィの戸惑う声は、強引に重ねられたアルの唇に飲み込まれた。差し入れたアルの舌がピアニィの歯列をなぞり、濡れた音を響かせる。
強く、深く。口付けながら、アルの手は静かにピアニィのローブの中へ滑り込む。
「ふぁ、アル、や、そんなっ…」
形良いふくらみを服の上から愛撫され、ピアニィの声が甘い響きを帯びる。
「姫さん…意外に胸、あるんだな」
「そ、そんなこと言わないで…っ、やぁ、あんっ…」
乳房をこねあげられ、耳元で囁かれて、ピアニィは身をよじる。
生まれて初めて与えられる『快楽』にどう対処していいかわからず、瞳からは困惑の涙がこぼれた。
その涙を唇で掬い取り、アルはピアニィの頬や首筋についばむようなキスを重ねる。
右手で両の乳首を刺激し、空いた左手で背中から太股まで撫で下ろすと、ピアニィの体が弓なりに反りかえる。
「ひあ、ああ…んっ…!や、もぉ、だめっ…っ!」
足がガクガクと震え、崩れ落ちそうになったピアニィをアルが両手で支え、そのまま抱えあげる。
いわゆるお姫様抱っこの状態で、アルはそのまま自分に与えられた居室へと歩き出した。
「あ、る…?」
愛撫だけで軽く達したのか、夢見るような瞳でピアニィが囁いた。
「いくらなんでも、ここでそのまま最後までは、まずいだろ…」
小さく苦笑しながら―内心では、理性を総動員しつつ―アルはピアニィに囁き返す。
余裕がないのを押し隠し、平静を装って―だができる限りの早足で、目標の部屋へと廊下を辿った。
10|ω・`):2009/05/12(火) 01:25:07 ID:diCaHS4B

 …こんなんです。この後がまた長くてのう…。
 いっぺんに投下するとコピペ間違いしそうで怖いので、小分けにしてみた次第。

 |ω・`)ノシ <それでは、続き書いたらまた来ます。
11名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 09:00:47 ID:Lv2qHM30
乙。ベネットさんが見ている。
12名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 12:07:13 ID:Wpfu3aBg
乙。だが服は脱がすな。俺の趣味的な意味で。

そいや前スレの話だが、ナヴァールとステラがくっついた場合、
ピアニィにとっては「お義兄ちゃん」になるんだよな
13|ω・`):2009/05/12(火) 13:10:42 ID:Gud3r0sQ

>>12
ゴメン、脱がしてしまいました(´・ω・`)
しかしただでは脱がさない。自分の趣味で。

しかし、ヒュー兄様にとっては最悪な義弟ですなw
14|ω・`) 1/2:2009/05/12(火) 13:20:19 ID:Gud3r0sQ
 
ついでにちょびっと投下していきますわ。
そうでもしないとほんとに長くってorz


※    ※    ※


装飾も少なくシンプルな室内は、城の客間というより兵員宿舎に近い。
設えられた寝台に壊れ物を扱うようにピアニィを下ろし、アルは扉に鍵をかけ、寝台に腰掛けた。
いまだ陶然とした表情のピアニィを引き寄せ、みたび口付ける。
舌を差し入れると、ためらいがちながらもピアニィの舌が応えてくる。
先程より大きな水音が室内に響き、ピアニィの細い顎に透明な唾液が糸を引いた。
「んぁ…ふ…ぅん…」
重ねた唇の隙間から鼻にかかったような甘い喘ぎがもれる。
そのまま、ピアニィの服に手をかけようとして―アルは手を止めた。
ピアニィの旅装は、おそらく意図してであろうが、一見してどう脱がせたらいいか迷う作りになっている。
唇を離し、キスの余韻に浸るピアニィに、アルは気まずい表情で声をかける。
「姫さん…その、自分で服、脱げるか? 俺がやると破いちまいそうだ」
「は、ぃ……え、あの、あの、えぇぇ!?」
条件反射で答えてからその内容に気づいて、ピアニィは一気に赤面する。視線と表情でそんなの無理、とアピールしようとするが、
アルはアルで、恥ずかしいのか気遣っているのか、さっさと背を向けて服を脱ぎ始めていた。
「え、あ、うぅ……も、もぅ…」
あるのばかー、などとつぶやきながら。
ピアニィはローブに手をかけ、いくつかの飾り紐を外し、肩から落とす。スカートのホックに手をかけると、どうしようもなく指が震えた。
異性の前で―それも、その後相手に抱かれるために自ら服を脱ぐという行為が、ピアニィの羞恥と幼い官能に火をつける。
王室で、囲い込まれて育ったとは言え、年頃の娘ともなればそれなりの知識はある。
これから自分の身に起こる出来事に、ピアニィは小さな恐怖と―大きな期待を抱いていた。
震える指で、後ろボタンのブラウスと格闘していたピアニィがふと見上げると、真剣な表情のアルと目が合った。
渇望、という言葉そのままのような強い視線に、ピアニィは慌てて背を向ける。
「あ、アルっ…、そんなに見ないでっ…」
恥ずかしさと同時に、自分の中心に熱く潤むものを感じて、ピアニィが動揺する。その背中にアルが近づき、そっとボタンを外していく。
ボタンがひとつ外れ、肌が露になり、アルの指が背中に触れるたびに、ピアニィは小さく切なげな声をあげる。
全てのボタンを外し、ブラウスを脱がせると、アルはそっと背中に―目を凝らさないと見えない、うっすらとした傷痕に口付けた。
15|ω・`) 2/2:2009/05/12(火) 13:22:06 ID:Gud3r0sQ

―それは、アルにとって、二度とピアニィを傷つけさせないという誓いの証。

そのまま背後から抱きしめると、ピアニィの口から甘い吐息が漏れる。
アルがピアニィの肩を抱き、振り返らせて―ふたりは互いの一糸纏わぬ姿を見つめる。
ピアニィの肢体は、美しかった。服の上からは想像もしないほどの、艶かしい曲線に満ちた身体。
胸元を隠そうと寄せた腕が丸みを潰し、より扇情的な姿になっているのも本人は気づいていないだろう。
まぶしいほどの白い肌に、アルは知らず息を荒げる。
ピアニィもまた、アルを見る。細身ではあるが筋肉のついた、引き締まった身体。皮膚の上には無数の、小さな刀傷がある。
しっかりと見るのは初めてで、視線をゆるゆると下ろしていき…下腹部にいきり立ったソレを見て、慌てて胸板に目をそらす。
そこに走るのは、深く、長い傷痕。右肩から左脇腹へと続く、ほとんど致命傷とも見える傷に思わずピアニィは息を飲む。
「……悪い、驚かせたか?」
「いえ…アル、その傷が…?」
「あぁ……師匠が、つけた傷だ」
泣いているような、怒っているような―複雑な表情で、アルは傷に触れる。
信頼していた師に付けられた、命をも奪いかねない傷。それを胸に抱えたアルの苦しみは、悲しみはどれほどだろう。
ピアニィはそっとアルに寄り添い、傷痕のもっとも深い部分―心臓の上に、そっと小さな唇を寄せる。

―それはピアニィの、ずっとアルのそばにいたいという願いの証。

胸に寄り添うピアニィを、アルはそっとシーツの上へと横たえた。
「……綺麗だな、姫さんの髪」
シーツに広がるピアニィの薄紅色の髪を一房手に取り、そっとくちづける。

※     ※     ※

すんません、ほんとに長い…orz
16名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 17:33:16 ID:ONwIAVDd
お姫さまのエロってなんか興奮するよねっ!
続き待ってるんだぜ
17yuzu:2009/05/12(火) 23:07:52 ID:g0Ivzk9U
遅ればせながら、>>1さまスレ立て乙です〜。
それから、アル×ピアの壁のお方、早々の投下、乙でした〜。
初々しい二人……続く素敵体験への予感に、もうどうしてやろうかと。というかアル、許さん!(歯軋り)
行為に至る直前の二人の台詞のやり取りとか、触れ合いの仕方が、なんかもうムードあるなー(髪に口づけとか)。しかし、結構手馴れてるな、アル!
続きをwktkしながら待つんだぜー。



んで。
ちょっと切りのいいところまで書きあがったところなので、少し短めですがこちらも投下予告させていただきます〜。「Scars So Deep」、本編開始です。二十三時半過ぎ頃、また参ります。ではでは〜。
18名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 23:13:14 ID:R9xopE+6
壁の人GJ。次も期待してます。しかし…
ピアニィってそんなに胸あったっけ?どう見てもひn

うわなんだこの羽根の生えた犬はよせやめr

>>yuzu氏
頑張ってください〜
19〜Scars So Deep〜:2009/05/12(火) 23:39:08 ID:GAZE0f6S

     ※

 梶浦市セルで真神修夜という名の少年と引き合わされた直後のこと。
 読後必ず廃棄するようにと厳命された上で手渡された彼のプロフィールを、伊織はいま、ただひとりきりで読んでいる。
 A4の用紙でわずかに二枚。しかし、紙面をびっしりと埋め尽くすようにプリントされたゴシック体の文字群は、華々しくも圧倒されるような彼の経歴と戦歴を、十二分に物語るものだった。
 チルドレンとして“ホーム”に居たころから、真神は他の群を抜いて優秀だったようである。
 教官たちの評価はどれもAA+(ダブルエープラス)という最上級のもので、投入された任務においては、初戦は勿論、それ以後の活動においても多大な利益と勝利とを組織にもたらしている。
 戦闘能力。
 諜報技術。
 また、レネゲイドウィルスに関しての知識も非常に高く、優秀な研究者としての一側面をも、真神は兼ね備えているのだという。
 戦闘においては、甚大なる実損害をUGNに与え。
 諜報活動においてもたらされる正確な情報は、常に敵対勢力に一歩先んじることを可能とし。
 そして彼の研究は、組織において停滞または休止を余儀なくされていた、幾つかの計画の再開を促すほどに、革新的かつ画期的であったらしい。
 かさり、と音を立てて伊織の手が資料を畳んだ。
「……なんだか息、詰まっちゃいそう」
 そこに記載されたデータがあまりにも“出来すぎて”いて、伊織は溜息を吐く。
 強くて、頭が良くて、将来有望。梶浦市セルを背負って立つチルドレンですって?
 どこを読んでも真神を貶す一文は欠片も見当たらない。
 それがまるで意図的に、完璧に作成されたデータのように見えて、逆に胡散臭い。
 伊織は、そんなことを思った。

 履歴書だって、ここまで書いたらやりすぎだよ ―――

 半ば呆れつつ、半ば苦笑しつつそんなことを内心呟いてみる。だが、その心の動きの裏側に、微かな嫉妬心が疼いているのを自覚して、伊織は細面の端正な顔をしかめた。
 チルドレンとして恵まれた ――― それが幸せなことであるかどうかは別として ――― 彼。
 そんな真神に、私は嫉妬している、と。
 私では到達できない。私には届かない。そんな高みにいる彼を、私は羨んでいるのだ、と。
 いくら研鑽を積もうが、いくら努力をしようが、すべてが私には無駄なのに ―――
 そう遠くない未来、伊織を待ち構えているものは『破滅』の二文字である。
 決して避けえぬ運命の前では、いくら足掻いたところで、すべてが無駄なのだ。
 だから、伊織は報告書にある真神に嫉妬する。
 未来あるチルドレンなら、もしかしたらこのデータを見て、真神のそんな姿を己が目標とするかもしれない。対抗心を燃やして、より己を成長させようと努めるかもしれない。

 でも、私には未来がない ――― それが、伊織の胸には棘のように突き刺さっている。
 いずれ彼女の身体を蝕む十年前の負の遺産は、その肉体を傷つけ、朽ち果てさせていくのだから。

 十年前の遺産。
 UGNとFHの共同研究として立ち上がった一大計画 ――― 『プロジェクト・アダムカドモン』。

 伊織はそのプロジェクトの生存者のひとりである。そのときに受けた実験の後遺症が、確実に彼女の肉体を蝕んでいることに、伊織はとうの昔に気づいている。
 いまはまだ、いい。
 しかし、前線に立って戦い続ける限り、オーヴァードとして力を振るい続ける限り、いずれ近い未来、自身のウィルスによって伊織の身体は自壊していくだろう。
 その身に宿した特別なウィルス ――― “対抗種”の暴走によって。
20〜Scars So Deep〜:2009/05/12(火) 23:40:07 ID:GAZE0f6S
 そんな陰鬱な未来など、微塵も感じさせることのない、輝かしくて眩しく見える真神の経歴に、自分は嫉妬しているのだ。
 それに気がついて、だから伊織はきつく唇を噛んだ。

 私って嫌な子 ―――
 自己嫌悪の嵐が心の中を吹き荒れる。造り上げた仮面の笑顔は、脆くも崩れそうだ。

 だけど ――― 伊織の中からそれに反駁する感情もまた、同時に首をもたげる。

 心の中でそう思うくらいいいじゃない。
 チルドレンとしての価値を失って、自分の価値を見失う瀬戸際にあるんだから。
 私だって、必死なんだから ――― と。

 それが自己弁護に過ぎないことは承知の上で、相反するもうひとつの感情を引きずり出す。
 そうでもしなければ、自分を保持することが出来ないのだ、とでもいうように。
 自分はいずれ崩れていく。いずれボロボロになって朽ちていく。
 UGNチルドレンとしての価値は、誰かの日常を護ることだ。だから、伊織は他のチルドレンと同様に、その行為に自分の価値を見出していた。
 でも、それができなくなったチルドレンには ――― 崩れ、朽ち、存在意義を失ってしまうことが宿命づけられた私には、いったいどんな価値があるというのだろう。
 もしそこに価値を見出すことが出来ないとするならば、私という存在には一切の意義が認められないということにはならないだろうか。
 怖い。それはとてつもなく怖いことだった。
 チルドレンが『チルドレンとしての意義』を見失うということは、自分自身を否定するということだ。居なくてもいい、ということだ。無意味で無価値であるということだ。
 自分の肉体の変調に気づき、思考がその一点へと辿り着いたとき ――― 伊織は『裏切り者』であることを自ら選び取った。
 自身が自身であるために。自身の意味を確保するために。彼女の目的のために。
 そのためだけに、伊織はFHに与することを選んだのだ。
 きっと彼女の目指すそれは、UGNに居続けることでは獲得できない未来である。
 そのためにこそ、伊織は背徳という選択に身を委ねたのである。
(私は生き残る。生き残るために、裏切り者になる)
 それは幾度となく繰り返してきた、自分が何者であるかを再認識するための言葉だった。
(私は裏切り者。私は生き残る)
 柏木伊織が何者であるかを、そうやって幾度となく繰り返す呪文のような言葉で、魂の芯まで叩き込む。心の一番深いところに刻み込む。
 手渡された書類は、いつの間にか無意識に、手のひらの中でくしゃくしゃに握り潰されていた。
 と、そのとき ―――
 伊織は背後に立つものの気配を肌身で敏感に察し、弾かれたように振り返った。
「……柏木」
 くぐもった低い呼びかけは、たったいま伊織が握り潰した資料の中の少年 ――― 真神修夜のものだった。瞬間、背筋に氷の塊を押し付けられたような寒気を覚える。
 どうかしていた。
 ただそこに在るだけで威圧するほどの真神の気配を、なぜ背後に立たれるいまのいままで察することが出来なかったのであろうか。
「……真神」
 短く応え、真神の目を正面から見据える。
 目を背け、逃げ出したくなるほどの威容を放つ相手。
 だけど目をそらしたら負けだ、と、そう思い込む。
 恵まれた境遇(と、まだこのときは思っていた)にある真神に対する、せめてもの抵抗。
 いや、もしかしたらそれは、ただの強がりだったのかもしれない。
21〜Scars So Deep〜:2009/05/12(火) 23:41:34 ID:GAZE0f6S
「……なにか用?」
 素気ない受け答えをしたのは、内心に燻る子供染みた反発心のせいだ。だが、真神はそんな伊織の態度を意に介することはなく、ただ射抜くような視線で伊織を見つめ返している。
「なに?」
「……いや。そっちの顔が、お前の本当の姿なのか ――― 、と思っただけだ」
 伊織の質問をはぐらかすように真神が言う。
 それは責める口調ではなく。また、そこには嘲りの色もない。
 ただ、真神の率直な感想のようであった。
 それでも、普段貼り付けている笑顔の仮面を外した素顔を見られ、それを指摘されたことには違いはない。なぜか伊織は、それがひどく自分を辱める言葉のように感じられて、真神を睨みつけた。
「質問に質問で返さないで。なんの用かって聞いているの」
 口調が、自然と刺々しいものになる。
「……それになかなか気も強い」
 今度は、微かな笑いを含んだ呟きであった。今度こそ、伊織の頬が羞恥に赤く染まる。
 なにか気の利いた台詞で返してやろうと思って開きかけた唇からは、しかし一言半句の言葉も搾り出すことは出来なかった。
 なぜか頭に血が昇って ――― これも伊織にしては珍しいことだった ――― 、真神の不躾な態度を責める言葉を、ついに思いつくことが出来なかったのである。
「……すまん」
 意外にも、真神のほうが謝った。感情の動きを宿す瞳は、長めの前髪に隠れて垣間見ることすら出来なかったが、このときの真神は本当に自分の失言を後悔しているように思えた。
 伊織の怒りの熱が、急速に冷めていく。
 拍子抜けしたと言ったほうが正確だったかもしれない。
「用事は……ある。柏木と少し、話がしたい」
 そう言うと真神は、握り拳から親指だけを上に向けて突き出し、二、三度、上のほうを指し示した。屋上に行こう ――― 多分、そう言いたいのである。
 伊織は、真神を正面から見据える。
 ぶつかった少年の瞳の色は、果てしなく暗い。
 だがいまは、さっきまでの荒れ狂うような激情や、負の感情を凝らせたような揺らめきは、その双眸から見出すことは出来なかった。
 突然のセルリーダーからの呼び出しで、さっき初めて引き合わされたばかりの少年。
 出会ったときに感じた圧迫感や、ふてぶてしい態度を見れば、屋上で話をしたいという誘いを素直に受け入れるのは無防備に過ぎる。
 いくらここがセルの施設であっても。たとえ、彼が同僚のFHチルドレンであったとしても。
 真神はそれほどまでに ――― 同志である伊織にまで警戒心を抱かせるほどに ――― 異質な佇まいの少年だった。
 人がこれほどの闇を纏うことができるのか。
 人がこれほどの情念を心に宿すことができるのか。
 できるとしたら一体なにが。どんな過去が彼をそうさせるのだろう ――― そこについてだけは、伊織も興味をそそられる。
 だが、人の心の闇を覗くということは、大いなる危険を伴うことだ。
 日常を平穏に暮らす平凡な人間であれば、その闇を嫌悪し、顔を背ければそれで済んでしまう。
 闇から逃げれば、それで事足りてしまう。
 だが自分は ――― 心に翳を持つものは ―――

 ――― その闇に惹かれ、その闇と同調し、その闇に呑みこまれてしまうかもしれない。

 ああ。
 だから私は、初め真神に拒絶感のようなものを抱いたのか ――― 伊織は初めてそう得心できた。
22〜Scars So Deep〜:2009/05/12(火) 23:42:40 ID:GAZE0f6S

(ただの同族嫌悪じゃない。最低)

 真神のことではなく、伊織はむしろ自分自身を心の中で罵った。
 自分で自分の首を絞めてやりたい、という衝動が胸をちくりと刺す。
「……で。付き合うのか、付き合わないのか」
 伊織は、苛立ったような真神の声に、現実へと呼び戻された。
 自分について屋上に来るのか。話を聞く気はあるのか。
 その質問への回答を、保留にしたままだったことを思い出す。
 真神の顔を、伊織は改めて見つめ返した。
 答えのない自分に怒りを覚えているのではあるまいか、とも思ったが、彼の表情に伊織へ向けた負の感情の色はない。
 むしろ ――― その苛立ちはどこか、真神自身が焦りや不安を抱いているせいのようでもある。
 伊織に拒否されることを懸念しているのだろうか。
 そんな真神の様子に、伊織はなぜか謂れのない、無意味な罪悪感に捕らわれた。
 だから ―――
「屋上ね……分かった」
 伊織は結局、真神の申し出を拒絶することができなかった。
 彼を拒絶するということが、彼を“見捨てる”ことと同義だと ――― なぜかは分からないが、このときの伊織は強烈にそんな錯覚を覚えたのである。
「そうか……」
 真神が、ぼそりとそれだけを呟いた。
 そのとき、表情こそ変わることはなかったが、真神の顔から険しいものがわずかに除かれたような気がして、伊織は少しだけ彼への警戒を解いた。なぜか、解いてしまっていた。
「手っ取り早く済ませてね。私もあまり暇じゃないから」
 なるべくそっけなく聞こえるように釘を刺すこと。
 真神への態度を軟化させてしまいそうになる自分に内心狼狽しつつ、せめてもの反抗のつもりでそうするしかない伊織であった。

     ※

 組織が拠点とするビルの屋上に出ると、空は抜けるような快晴であった。
 FHの施設内にいると、昼夜の別も気候の移ろいすらも、忘れがちになってしまう。
 陰鬱な空気が淀む閉鎖的なFHビルの中では、そんな日常の風景を感じる暇もない。
 そして、誰もが当たり前のように持っている感覚さえも磨耗してしまう。
 穏やかな気候と肌を撫ぜる緩やかな風の匂いに、伊織は思わず空を見上げ、ふうっ、と大きく息を吐いた。
 最近ではこうやって、青い空を眺めることもなくなった。
 のんびりと空を進む白い雲の、あまりにも緩やかな動きすら見失うほどに ――― 自分は生き急いでいるのだろうか。
「……ここなら誰も来ないわ。話って、なに?」
 つまらない感傷を振り払うようにして、伊織が詰問するように言い放つ。
 自分の背後から数歩離れて、真神は伊織の影であるかのようにひっそりと立っていた。
23〜Scars So Deep〜:2009/05/12(火) 23:45:06 ID:GAZE0f6S
 真神は ――― 依然として、無言である。
 正面から伊織の顔をじっと見据え、なにごとかを考え込むかのように黙りこくっている。
 それは、話をどう切り出したらいいのか、迷っているようにも見えた。
「なに?」
 伊織は苛立ちも露に、屋上のコンクリートの床を爪先で踏み鳴らす。
 言葉を急かすようにきつい口調で促すのも、無意識ながらも放たれている真神のプレッシャーに抵抗するつもりであったからだ。
 しかし、いまの真神からは、どことなく初対面時の威圧感が薄れているようにも見えた。
「ああ……」
 真神が低く呟いた。それは、伊織の性急な要求に応えるためではなく、次に発するべき自分の言葉を探しあぐねているが故の呟きだった。
 燃え立つような鋭い瞳を閉じ、真神が重たい口を開く。
「 ――― 初めに……お前にとっては不愉快かもしれない話から始めるぞ」
 躊躇いがちに切り出された台詞の内容は、のっけから伊織の眉をひそめさせた。
「だが、これはお互いにとって重要な話だ。だから最後まで聞け。いいな?」
 言葉の内容そのものはひどく命令じみている。
 しかし、淡々と語るその口調は、決して他者を貶めるような高圧的なものではなかった。
 他人との ――― 特に、伊織のように同年代の少女との ――― コミュニケーションに不慣れであるせいで、自分の「素」のままの話し方しか出来ないのだ、と思われた。
 それに気づくことがなければ、伊織はきびすを返して真神との会話などさっさと切り上げていたであろう。
 そして、なによりも彼女を屋上から去ることを思い留まらせたもうひとつの理由とは ―――

 真神が言うところの、自分にとって重要な話、というただその一言である。

 初対面の真神が、自分にとってどんな重要な話を切り出すというのか。
 初対面のはずの彼が、どうしてこれからする話が自分にとって重要だと言えるのか。
 興味が湧かなかったと言えば嘘になる。いや、むしろ大いに興味をそそられたと言っていい。
「……いいわ、聞く。そのかわり、つまらない話だったらすぐに帰るし、この話もなかったことにさせてもらうから」
「つまらないかどうかと訊かれれば、面白い類いの話じゃないことだけは確かだ」
 伊織の言葉に、真神が真剣な顔をしていちいちクソ真面目な反応を返す様子が、どことなく可笑しい。このとき初めて、伊織は真神のことを「なんだ、あまり怖くない」、とそう思えた。
「わかってるわよ。そういう意味で言ったんじゃないから。いいから始めて。話を聞く準備はできてるから」
 できるだけ柔らかな物言いに聞こえるように真神を促す。
 どうして、わざわざ彼が話しやすいようにこちらが気遣わなければならないのだろう ――― そう思うと、伊織はそれもなんだか可笑しいような気がするのであった。
「ああ」
 微かに、真神の口元が吊りあがる。
 後に伊織も知ることになるのだが、これがどうやら真神の表す“笑い”の形のようだった。
24〜Scars So Deep〜:2009/05/12(火) 23:46:22 ID:GAZE0f6S
「実は……お前のことを、かなり詳しく調べさせてもらった」
 最初に、真神はそう口火を切った。
「お前がUGNを裏切って組織に身をおいていること。裏で、セルリーダーに隠れて組織内の“何事か”の情報を嗅ぎ回っているということも。そして ――― 」

 そこで真神が言葉を切る。
 不意に、穏やかすぎる風が止んだ。
 世界が音を失くしたように静止し、伊織は真神の声だけを聞いた。

「お前が十年前、何処に居て、どんな境遇にあったのかということも ――― な……」

     ※

 密談、という言葉には相応しからぬ、青空の下という場所で。
 伊織と真神の二人の会話は、おそらくは三十分近くも続けられた。
 お互いがお互いの真意と目的を曝け出し(それはひどく危険なことかもしれなかったが)、ある共通の意識の下で『共闘』という手段を採択したとき ―――
 ビルの屋上から重たい鉄の扉をくぐり、階段の踊り場へと戻ってきた伊織の顔は、どこか普段よりも物憂げであった。
 屋上へ上がったときと同様に、帰りも彼女の数歩後ろを、真神がひっそりとついてくる。
「……怒ったのか……?」
 会談の後、最初に真神が発した言葉がこれであった。
 伊織の沈鬱な表情と固い沈黙を、どうやら彼はそう感じたらしい。
「怒ってはいないけど、不愉快」
 溜息混じりに吐き出された気だるげな囁きに、真神は眉をひそめる。
 怒ってはいない、という言葉と不愉快、という言葉が、彼の頭の中ではどうしてもイコールで結ばれないようだった。
「ああ、つまり……私のことを調べられたのはいい気分じゃないってこと。できれば触れられたくない過去だし。でも真神がそうしなければいけなかったのはわかるし、共感もできるから ――― 」

 だから、決して真神のことを怒っているわけではないのだ ――― と。
 なんとか苦労して、そのことだけは説明しようと、伊織は言葉を継ぎ足していく。

 十年前。

 伊織が『プロジェクト・アダムカドモン』の検体のひとりであったこと。
 ある事件で崩壊し、永久に封印されたその研究の、数少ない生き残りが彼女であるということ。
 その伊織が、UGNとFH双方の組織に身を置くことで、過去の遺産について極秘裏に調査を進めているということ。
25〜Scars So Deep〜:2009/05/12(火) 23:47:27 ID:GAZE0f6S
 真神が淡々と、伊織の正体と自分の秘密を暴いていくうちに、
「最後まで聞け」
 と念を押した当初の言葉も忘れて、伊織はその場を立ち去りそうになったものである。

 誰にも踏み込まれたくはない領域というものは、誰もが心の中に持っている。
 伊織にとってはまさしく『十年前の研究』そのものが、そういうエリアなのであった。
 しかし、続く真神の言葉が伊織に彼との永遠の決別を思い留まらせた。

「……俺も、十年前、お前と同じ場所に居た」
 もしかしたら、いつかどこかで顔を合わせたことがあるのかもしれないな ――― 自嘲気味に薄く笑った真神の表情には、あの荒ぶる激情の影は微塵もなく。
 そしてそのことが、伊織の胸をつまらせた。
 真神の申し出を受け、自分に協力しろという要求に伊織が一も二もなく頷いたのは、そんな理由からであったからかもしれない。

「俺のほうから、連絡はする。それまでお前は下手に動かないほうがいい」
 連れ立ってビルから戸外へ出た後で、真神は伊織にそんな忠告をした。
 FH内部にも、プロジェクトのことについて嗅ぎ回っていることに気がつくやつは必ずいる。
 いまだ未確認情報ではあるが、日本支部のトップである“プランナー”が、梶浦市に腹心のひとりを送り込もうと算段している気配もある ――― 真神の言葉に伊織も息を呑んだ。
「“ナイト・オブ・ライオン” ――― 乗り込まんでこられると厄介な相手だ」
 そのコードネームにこそ聞き覚えはなかったが、真神が気を引き締めなければならない相手というのならそれなりの手練なのであろう、と伊織は思う。
「普段は、廃棄された“あの研究所”を俺は根城にしている。なにかあったらそこへ来い、柏木」
 伊織に背を向け、足早に歩き出しながら、真神はそれだけを言い残した。
 立ち去ろうとするその後姿に、伊織は思わず呼びかける。

「伊織、よ」

「……なに?」
 訝しげな顔で振り返る真神に、伊織はもう一度自分の名前を告げた。
「伊織でいいわ。苗字じゃなくて、ね。みんな、そう呼んでるから」
 つい反射的に自分を名前で呼ぶことを許してしまい、伊織は内心うろたえる。
 自分を伊織と名前で呼ぶみんな ―――
 そのとき伊織の胸の中に浮かんだ“みんな”の面影というのが、彼女が本心から裏切りきることのできない、同じチルドレンとしての『仲間たち』の顔であったからだ。

 たとえばそれは、ひとりの少女 ――― 生真面目で融通の利かない、だけどいつでも真摯に自らの役目に忠実であろうとする“彼女”の面影だとか。
 たとえばそれは、ひとりの少年 ――― 少女にいつも叱られてばかりで、どこかやる気のなさそうな、しかし根っこの部分では誰よりも強い心を持つ“彼”の面影だとか。

 そんな『仲間たち』と同じように自らの名前を呼ぶことを、伊織は真神につい許してしまい、だからこそ、伊織は動揺した。
 つい小一時間ほど前に出会って、わずかな会話をしたばかりの少年なのに何故、と。

 真神は、無言で伊織を凝視する。
 数瞬、視線を交し合っただけの時間が随分と長く感じられた。

「ああ ――― またな、伊織」
 別れを告げる真神の声が。
 自分の名前を呼んだ真神の声が。

 ――― しばらくの間、伊織の耳から離れることはなかった。

(続)
26yuzu:2009/05/12(火) 23:48:54 ID:GAZE0f6S
投下終了です。
なんか一切エロなしですが、書きながら思ったこと。
NPCをメインにして書くのがこれほど難しいとは思わなかった……(落涙)。
PCよりも台詞や出番や設定の面で情報が少ない分、想像力に頼って書かなければいけない部分が多くて、やっぱり大変ですね……。
でも、ポジティヴに考えると。
それはある意味、自分の個性を出して「いお×しゅう」が創造出来るということなのかなー、という気もします。よし、それはそれでオッケー(前向きに、前向きに)。
それでは次回投下まで。ではでは〜。
27|ω・`):2009/05/13(水) 02:20:23 ID:qDKLoREY

 |ω・`)ノ <yuzuさま乙でございます。壁のものです。

真神くんがとても素敵です。こういう無表情系に弱いのですよ。続きが楽しみです〜。 
しかし実はオリジンを読んでいないのでこの後どうなるのか不安で仕方ない…orz

髪に口づけは、自分の好きシチュなのですよ〜。…手馴れてますかね、アルw
ピアニィがお姫様なので、アルがリードしないとどうともならないかな〜と思ったらこんな風に…。
wktkしていただいてうれしいです〜。

>>18さま。
そんな貴方に無印一巻の表紙を。ロゴに隠れてますが、なかなかの丸みがありますぜ。
ちょうど胸元の隠れるデザインなので、触ってみたらびっくりというのをやりたかったw
 

 
28|ω・`) 1/4:2009/05/13(水) 03:14:16 ID:qDKLoREY
そして、やっと書き終わった…続きから投下していきます。分割が増えたらゴメン。

※     ※     ※

切なげに身を震わせるピアニィに覆い被さると、アルはそっとピアニィの頬に触れた。
「…怖いか?」
そう囁くと、腕の中でピアニィがふるふると首を横に振る。
「平気、だけど…優しくして、ください…」
その言葉に小さく笑うと、アルはピアニィの手を取り自分の分身へと導いた。
「……そうしたいけど、約束はできない、な。今は姫さんが、欲しくてたまらない」
「…………っ」
生まれて初めて触れる男のモノに、ピアニィの顔が真っ赤に染まる。既に十分な硬さを持ったそれは、ピアニィの手に反応して強く脈打った。
「……すごく、熱い…」
熱に浮かされたような表情でピアニィがつぶやく。
「そうだな…姫さんは、どうだ?」
そう、耳元で囁いて。アルはそっとピアニィの脚の間に手を滑らせた。

くちゅり…「ひぁ、ぁあん!」

濡れた音と、ピアニィの嬌声が同時に響く。
その声をもっと響かせたくて、アルはそのまま指で、ピアニィの秘唇を擦り、撫で、弄る。
蜜のような愛液が溢れ、アルの指をしとどに濡らしてゆく。
誰も、ピアニィ自身ですら触れたことのない奥までも、アルの指がうごめき抉る。
「ぁあ、やあぁ、そんな、や、こんなの、だめぇっ…」
あまりの快感に、ピアニィは首を振り背を反らして喘ぐ。
それは自然とアルの目の前に胸を突き出すような姿勢になり、アルの空いた手が揺れる乳房を掴み、硬くしこった乳首を擦る。
「や、あ、そこ、ふぁ、あああん、やぁああ…っ!」
すすり泣くような甘い叫びが、ピアニィの喉からとめどなく響く。両手の動きはそのままに、アルはもうひとつのふくらみに顔を寄せた。
「……や、アルっ……そんな、そんなことっ…!」
アルの意図に気づいて、ピアニィがアルの頭を掴むが腕に力が入らない。アルの唇が、舌が痛いほど張り詰めた乳首を責めたてる。
「ひぁ、あぁあ、だめぇ…っ、何か、なにか、きちゃう…! きちゃう、のぉっ、や、あああぁぁぁぁ…っ!!」
甘く悲鳴じみた声を上げて、両脚を強く張り、きつく眉根を寄せて―アルの腕の中で、ピアニィは初めての絶頂を迎えた。
29|ω・`) 2/4:2009/05/13(水) 03:15:08 ID:qDKLoREY

くったりと横たわるピアニィの膝をそっと開くと、薄紅色の淡い茂みの奥から、透明な蜜がとろりと流れ出た。
その美しさと淫靡さに、アルは思わず生唾を飲み込んだ。
「姫さん、悪い…俺も、もう我慢できねえ…」
放心状態のピアニィの耳に低く囁くと、アルはピアニィの脚を大きく広げ、その間に体を入れた。
限界まで怒張した肉棒に手を添えて薔薇色に充血した秘唇を探り、溢れる蜜で先端を濡らす。
「ぁあ…んっ、や、アル、すご、あつい、のっ……」
喘ぐピアニィをゆっくりと引き寄せ、四度目の、互いに貪るようなキスを交わす。
深く、深く、舌を絡めながら、アルは狙いを定め腰を突き入れた。
熱く滾った肉の楔はピアニィの秘裂を抉り、充分すぎるほどに濡れた先端が一気に薔薇色の柔肉に侵攻する。
「―――…!! い、あぁ、だめ、アル…っ!」
強く突き入れられたアルの陽物の感触に、ピアニィは唇を放して激痛と恐怖の悲鳴をあげた。
身体の最奥部まで一気に貫かれ、突き通されるような感覚がピアニィを襲う。
大きな碧い瞳からは涙が零れ落ち、失った処女の証がアルの肉棒を伝い、滴り落ちた。
「はぁ、あ、んっく、ぅっ……」
声もなく痛みに耐えるピアニィを、アルはそっと抱きしめる。
「姫さん…少し、動くぞ。……優しくするから」
その言葉どおり、アルがゆっくりと抽送を開始する。太い肉棒が膣内を浅く擦り、じりじりとかき回す。
流れた血が、動きに合わせて溢れる愛液に混じり、結合部から小さく水音を立てる。
やがてその音が大きく、粘りを帯びたものに変わってくると、
「んん、っ…あ、は、くぅ…んっ、ふぅっ…」
痛みに耐えるピアニィの声に、少しずつ艶めいた響きが混じり始めた。
「ん…痛くないか? 姫さん…」
「すこ、し……でも、アルがつらそう…あたしが、優しくしてって言ったから…?」
ピアニィの指が気遣わしげに、アルの頬に触れる。その手を取って口付けながら、アルは知らず微笑んでいた。
「まあな。…激しくていいなら、そう言ってくれ」
半ば本気の軽口に、ピアニィは頬を染め、目を伏せながら…そっと頷く。
その表情のあまりの可憐さに、アルの呼吸がきっかり5秒停止した。
30|ω・`) 2/4:2009/05/13(水) 03:15:45 ID:qDKLoREY
「………………言っておくけど、本当に激しいぞ…」
照れ隠し気味に早口で囁いて、アルはピアニィの腰を両手で掴み、ぐいと強く引き寄せては打ち付ける。
それまでと違うきつい刺激に、ピアニィがひときわ高い声を上げた。
「ひぁ、や、ぁうんっ! あ、アル、ほんとに、はげしぃっ…!」 
思わずしがみつくピアニィの耳に、激しい動きを止めぬままアルは囁く。
「…だから、言った、だろ…今更言っても、止めねえからな…ピアニィ…!」
「…! あ、アル…あたし、の…っ!!」
名前を呼ばれた―それだけで、ピアニィの背中に激しい戦慄が走り、甘美な法悦に満たされる。
同時に、猛る肉棒を包み込む膣内も収縮し、アルはすんでの所で爆発を堪えた。
「……名前、呼んだだけで、イッた、のか…?」
はっきりと指摘されて、ピアニィの顔が羞恥で真っ赤に染まる。
「………や、は、恥ずかしいから…見ないで…」
「恥ずかしくはないだろ。……可愛いとは、思うけどな」
そういうと、アルはぐい、とピアニィの両脚を抱え上げる。腰が密着し、奥の奥まで貫かれる間隔にピアニィは息を呑んだ。
「っく、あぁん! あ、アル、すごい、深いのっ…あたし、もうっ…!」
「…ああ、俺ももう、限界だ…しっかり、しがみついてろよ…」
そう囁くと、アルはピアニィの華奢な身体をしっかり抱え込み―さらに激しく責めたてる。
寝台が軋み、汗が散る。例えようもなく淫猥な、粘り気のある水音が響く。
早く、早く。突き上げられて、ピアニィの身体にこれまでにない戦慄が走る。
「やぁ、あああぁ、アル、アルぅっ! また来る、きちゃう、いや、こわいのっ…!」
あまりの快感に恐怖すら覚え、ピアニィはアルの首にしがみつく。その細い体を強く抱き返して、
「ピアニィ…っ! 俺が、いるから…っ!」
低くかすれた声で囁き、さらに腰を打ち付ける。終わりへ向けて、アルの動きが速さを増す。
「……ピアニィ、ピアニィ…っ、く、おおおっ!!」
「あ、アル、アルぅっ…! ぅ、ああ、ああぁん! ふああああああああぁっ!」
同時に絶頂を迎え、アルが吠え、ピアニィが叫ぶ。
熱く滾る奔流を胎内に受け止めて、ピアニィの意識はそのまま白い闇へ飲み込まれていった―

31|ω・`) 4/4:2009/05/13(水) 03:16:59 ID:qDKLoREY
夜半。
(暗いのが怖い、という理由で)アルに手を引かれ、自分の客間に戻りながら、ピアニィはそっと恋人の名を呼んだ。
「ね…アル?」
「…ん?」
照れくさいのか、振り向くことさえなくアルは答えを返す。その背中に、ピアニィはポツリと疑問をぶつける。
「……やっぱり…みんなには内緒、ですよね?」
「…まあ、今の状況だからな…それに落ち着いていようといなかろうと、今は無理だ」
「今は? …どうして?」
妙にきっぱりと言い切るアルに、ピアニィがさらに問い返す。
「…………今話すと、うるせえのがいるだろ…約数名…」
足を止め、地獄でも覗いたような暗い声でアルが答える。アルの実家―ブルックス商会での一夜を思い返し、ピアニィもぶるりと身体を震わせた。
「……あぅ、た、確かに…」
「フェリタニアに帰ってからならまだしも、ノルウィッチだからな…帰っても油断はできねえが…」
ぶつぶつと、実家対策を考え始めたアルの背中に、ピアニィは思わずくすりと笑ってしまう。
「……アル、そんなに実家が苦手なのに、どうして一緒に来てくれたんですか?」
「………………………、ホラ、ついたぞ姫さんの部屋」
「あ、はいっ」
突然のアルの沈黙に疑問を感じたものの、素直にピアニィは扉を開ける。
「じゃあ、おやすみなさい…アル」
「ああ、しっかり寝ておけよ。――それと、俺が実家に来た理由な?」
「――え?」
閉まる寸前の扉から聞こえたアルの声に、ピアニィが振り向いた。

「………惚れた弱みって知ってるか? ピアニィ」

ぱたり。
扉の閉まる音と同時に、アルの言葉の意味を悟り――ピアニィは、真っ赤な顔で床にへたり込んだ。


                                                                ―end―
32|ω・`):2009/05/13(水) 03:20:25 ID:qDKLoREY

…投下終わりです〜。
>>30は 2/4 × → 3/4 ○ です…orz

そして実は、この後にオマケもあったりする。しかし眠気が限界点。
33名無しさん@ピンキー:2009/05/13(水) 22:13:22 ID:BPFeC9bW
うむ、正統派GJ!
名前呼びイベントはいいよねぇ。
34名無しさん@ピンキー:2009/05/13(水) 22:38:12 ID:KSXMkZTf
ぐっじょ〜ぶ!
35|ω・`):2009/05/14(木) 00:11:50 ID:w/TDNth9

 |ω・`)ノ <ぐっじょぶありがとうございます。壁のものです。

 オマケ分投下しに参りました。
 みんなのジェネラル、ベネットさんの登場でやんすよ〜。
36|ω・`) オマケ1/2:2009/05/14(木) 00:13:27 ID:w/TDNth9

切り札を、手に入れた――
これで勝てる。
これさえあれば――

彼女は、そう確信した。


「おっはよーでやーんすっ、ピアニィ様〜!」
上機嫌でピアニィの客間の扉を開け、ベネットは挨拶した。
「おはようございます、ベネットちゃん♪ 朝早くにどうしたんですか?」
ブラウス姿のピアニィもにっこりと応じる。傍らでは、ヤンヤンがいつものローブを咥えて浮いている。
「いや〜ハハハ、ピアニィ様のお支度をお手伝いしようと思ったんでやんすよ〜」
太鼓もちの如く揉み手をしながら、ベネットは鋭い目でピアニィの様子を窺う。――切り札を、効果的に使うために。
そしてその目が、ピアニィにおきたひとつの変化を探り当てた。
――間違いない…コレでイケるでやんす!
確信したベネットは、ピアニィの背後に慎重に歩みより…

むにっ。
「ややっ、ピアニィ様! なにやら胸がでっかくなったんじゃないでやんすか?」
もにもに。もみもみ。

「――――っっ、ちょ、ちょっとベネットちゃんっ!?」
背後から胸を揉まれ、ピアニィが狼狽した叫びを上げる。身をよじり逃れようとするが、ベネットの身のこなしがそれを許さない。
「く、くすぐったいからやめて…っ、大きくなんてなってないから…っ!」
「イヤイヤイヤ、この揉み心地は間違いなくCカップ…! メルトランドに来る前よりワンサイズは増えてるでやんす!」もにもにもに。
この世界にカップサイズの概念はないだろう、という心のツッコミを他所に、ベネットはピアニィの胸を揉み続ける。
「さーぁ姫さん、白状するでやんす! 一体誰とどんなことをして胸が大きくなったでやんす〜!?」むにむに。
「そ、そんなの知りません! もぅ、ベネットちゃんやめて…っ」
――むぅ、なかなか強情でやんすな…
なかなか口を割らないピアニィに、焦れたベネットは切り札をちらつかせる。
「しらばっくれてもムダでやんすよ〜? 昨日の中庭の事、ネタは上がってるでやーんすっ!」もみもみもみ。
「っ!! ベ、ベネットちゃん、見てたの…っ!?」
《ブルズアイ》――まさにど真ん中を打ち抜かれ顔色を変えるピアニィに、ベネットはにやりと笑う。
「ふっふっふ、あっしはなんでもお見通しでやんす。お望みなら昨日見たものを事細か〜に再現するでやんすよ?」
「―――……………っ」
その言葉に、ピアニィはがくりと項垂れる。
――…勝った! あっしの勝利でやんす!
内心で快哉を叫びながら、ベネットはうつむいたピアニィの正面に回る。
「ささっ姫様♪ あっしとスレの皆様の好奇心の為に、昨夜の出来事を洗いざらい白状するでやんす♪」
なにやらメタな事を言いながら、ベネットはウキウキとメモ帳を構える。
うつむいたままのピアニィが、震える唇をわずかに動かした。
「――……ア……」
「あ?」
にこにことベネットが聞き返したその瞬間。

「――――――《アヴェンジ》」

ピアニィのスキル使用宣言と同時に、ベネットの周囲を凄まじい雪嵐が吹き荒れた。
哀れ三下犬娘は、あっという間に一個の凍れる彫像と化した。


37|ω・`) オマケ2/2:2009/05/14(木) 00:14:13 ID:w/TDNth9

――まったくもう、ベネットちゃんったら…!
ぷんぷん怒りながら、ピアニィはベネットを残し部屋を出た。
早足で廊下を曲がると、目の前にはアルがいた。
「――っ、お、おはようございます、アル…」
「お、おう。おはよう姫さん…」
ほとんど反射的に挨拶を交わしたふたりに、この上なくぎこちない空気が流れる。
アルの顔を見た瞬間に昨晩のあれやこれやが甦ってきて、ピアニィは思わず顔を伏せた。
「…そうだ姫さん、ベネットの奴見なかったか?」
「――べ、ベネットちゃんですか? …えーと…」
さすがにたった今雪だるまにして来ましたとも言えず、ピアニィが視線をさまよわせると、アルは小さく溜息をついた。
「……やっぱりそっちにちょっかいかけてたか。…ベネット、不憫な奴…」
「ぅ。ふ、不憫って何が…」
「大方、中庭で見てたとか言って揺さぶりかけてきたんだろ? んで姫さんの《アヴェンジ》あたりで返り討ち。違うか?」
「…………」
まるで見てきたようなアルの言葉に、ピアニィは絶句する。
「まあ、こそこそ嗅ぎ回ってた奴にはちょうどいい薬だろ。それより姫さん――」
「あ、はいっ。わかってます、普通に――ですよね?」
ふつうふつう、と小さく言いながらピアニィは顔を上げる。――まだ誰にも、二人の関係は秘密にしなければならない。
「ああ。昼間は別行動だけど、油断はするなよ? 俺は先に出るから――」
そういって、立ち去ろうとしたアルの服の裾を。
ピアニィがきゅっと、両手で捕まえていた。
「――………ひ、姫さん…今、油断するなよって言ったばかりだろ…」
「―――――…普通にしますから……頑張りますから」
泣きそうな顔で囁いて、ピアニィは静かに顔を上げ、そっと瞼を閉じる。
「………………今だけ、だぞ?」
溜息混じりに囁きながら。
だけど、口元にはかすかな笑みを浮かべて。
アルはそっと、ピアニィの唇にキスをした――。


ちなみに。
その後、ピアニィ女王の客間で見つかったベネットは、
「寒い怖い寒い怖い寒い怖い」
と繰り返しており、昨夕からの記憶の一切を失った(本人申告)とのことである。
―――――合掌。
38|ω・`):2009/05/14(木) 00:22:04 ID:w/TDNth9

 …オマケ分も終了です。いやあ長かった。
 読んでくださった方、GJ下さった方、ありがとうございます〜。
 
 姫君と騎士なんていうありがちシチュなのに誰も書いてないのが寂しくて、がんばってしまいました。
 ネタはあるので、なんか出来たらまた投下しに参ります。
 

 |ω・`)ノシ 
39名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 20:11:26 ID:tepEjrXh
GJ!それでこそピアニィ。壁のものさんのピアニィは殺意の高さと可愛らしさの同居っぷりがすばらしいです
40名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 20:29:54 ID:lG0t4sbk
乙。次回作も楽しみにしております。
個人的にはナヴァステとかも読んで見たい。ステラの方が押し押しで。
41名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 22:07:34 ID:HNprk8JX
ベネット・・・(苦笑)。

>>40
お前に勝つ為にはどうすればいいかわかった!
と言って、いきなりキスで口塞いで押し倒しちゃうんですね、わかります。
42名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 22:21:41 ID:ypZsOkjl
そしていつの間にか攻守逆転されていて押し倒されてヤられちゃうんですね、わかります
43名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 23:12:15 ID:3MSqmzYD
その流れを唐突にぶったぎって投下

……エロく見えないのは俺の未熟。スマン。
44あかいいのち:2009/05/14(木) 23:13:28 ID:3MSqmzYD
 紅い世界が終わっていく。
 赤さが薄れ、白み、青さがじわじわと増していく。光の色の配分の天秤を変えるように、紅い世界の向こうから青い空が現れた。
 嘆息。

「うあー……疲れたぁ、であります」

 地面に寝転がった状態では、空が実によく見える。
 現在地はよくわからない森の中。

 任務終了後自力で帰投するように言われ、冥魔と一緒に戦ってくれた仲間とともに一番近い支部に報告に行こうとしたその時。
 何の因果か侵魔によって月匣内にご招待。
 なんとか仲間とともに敵を倒して、彼女―――ノーチェはぐたー、と空を仰いでいた。

「大丈夫か?」

 心配そうな仲間の声を聞いて、ノーチェはぱたぱたと手を振る。

「もう無理。疲れた。動きたくなーい、でありますー」
「地面にごろごろしながら言うな」
「いやだって無理でありますから。
 もともと体力ないでありますし、朝に食べたご飯だけではえんぷてぃえんぷてぃ言ってるでありますよ」

 もう動けない。一歩も動きたくない、と訴えるノーチェ。
 彼女は元々の体力があるほうではないし、魔法も連戦で連発しまくった。それはもうしまくった。
 純粋に疲れた、という彼女の心情も当然のものといえば当然である。

 が、しかし。彼女が疲れていれば、彼女とともに戦っていた仲間も当然同じだけ疲れているわけで。
 その仲間は、呆れたように言う。

「……こっちも疲れてるんだよ、さっさと立たねぇと足引きずって運んでくぞ」
「スプラッタっ! それスプラッタであります、絶対お断りでありますよっ!
 ていうか、他の案はないのでありますか? おんぶとか、今すぐわたくしにごはんをおごってくれるとか」

 ぶーぶー、と暴力的でない(上に図々しい)要求を口にするノーチェに、相手はため息。
「人の携帯用食料を月衣にもぐりこんでまで食い尽くした奴が言う台詞か。
 あと、悪いが今片腕に力入らねぇから両手使ってお前運ぶのは無理。よって引きずる」
「引きずられるのはお断りであります。けど、そういえば結構派手にやらかしてたでありますな」

 ノーチェが相手の方に目をやれば、利き腕ではない方の腕が戦闘中にいくつもの光の矢を盾代わりに受けた局面があり、いくつもの穴や傷跡が穿たれていたはずだ。
 今はその腕に布が巻かれているためどうなっているかは見えない。
 相手もウィザードである以上ある程度の自己治癒力はあるだろうが、治癒魔法を受けた方がいいのは確かだろう。
 彼女も治癒魔法が使えるといえば使えるが、魔力も体力も枯渇した状況では使用が不可能。何の意味もない。

「傷と布が癒着しちゃったらどうするでありますか?」
「聞くだけで痛そうなこと言うな。痛い思いするのは実際やる時だけで充分だ。
 ……けど、今はこれ以上やりようがないだろ。回復魔法もなけりゃポーション類も使いきっちまった、任務終了報告は実際に出向けっていうんだからどうしようもない」
「それもそうでありますが……うーん、さすがに悪い気がしてくるでありますよー」
「悪い気がしてるなら自分の足で歩け」

 そう言った相手は、立ったままノーチェの返事を待っている。
 しかし彼女が動けないのも事実なため、自分の意見ははっきり言う。

「でも無理でありますー。ほんっとに力入らないのでありますから」
「その割に元気に口は動くみたいだけどな」
「栄養ー。栄養補給ー」

 ばたばた、とどう見ても子どもが駄々をこねているようにしか見えない状況に、相手はため息。
45あかいいのち:2009/05/14(木) 23:14:34 ID:3MSqmzYD
 腐れ縁というべきか、図々しい要求はするものの、彼女が嘘をつくような娘ではないことは知っている。
 つまり、彼女が動けないほど疲れている、というのは事実なわけで。
 どうしたものかと考えて、思いついたことを言ってみる。

「なぁ、ノーチェ」
「どうかしたでありますか? 月衣の中にお菓子の家を隠し持ってたことを今思い出したとか?」
「そんなもんあったら真っ先にお前に食われてるって。
 そうじゃなくて―――確か、お前吸血鬼だったよな?」
「確認しないといけないほど忘れられがちな事実なので―――」

 益体もないやり取りかと反射的に彼女は言いかけて。
 ごろごろするのをやめ、相手の目を見据える。

「―――それはつまり、わたくしに『吸え』と言いたいわけでありますか?」

 彼女の目は真剣だ。

 吸血鬼。
 いわゆる血を吸う鬼、と呼ばれる人外の種族。人間の血を吸い永久を生きる不死者の王(ノーライフキング)。
 そんな彼らが、ウィザードとはいえ人間社会に混じって生きることになった時、第一に守ることになるのは種族本能ともいえる「血を吸う衝動を抑える」ということだ。
 血を吸うのは、彼らにとって性欲と食欲を掛け合わせたような極上の快楽。
 吸うことで心身ともに満たされる、最高の欲求の解決法。

 しかしそれは、人間社会に出た以上は基本的には行ってはならないことだ。
 基本的に、と述べた以上、例外ももちろん存在する。
 全ウィザードの把握も行っている一大組織・世界魔術協会と、吸血鬼たちの組織・背教者会議との間の交渉により認可されている条件は、
 1 吸う相手との了解が取れていること。
 2 切羽詰っている状況であること。
 3 相手がウィザードであること。
 この三つが揃っていなければならない。
 今回2と3は当てはまっているし、1に関しては相手からの誘いだ。3つ全てクリアしているといっていい。

 しかし、ノーチェは生きている相手から血を吸うことを嫌う。
 それは数少ない彼女の矜持のようなものだ。血を吸わないことが人間と一緒にいるために守るべきラインであると、個人的に強く考えているところがあるらしい。

 そんなことは彼女と付き合いの長いのでとうに知っている相手は、ノーチェを気遣うように言った。

「お前がそういうの嫌がってるってのは知ってるよ。
 けど仕方ないだろ。ここで力ほとんど使いきったまま一晩過ごすってのはしたくないし、できるだけ早くお前んとこ行ければその分安心して休めるし。
 俺からの頼みなんだから、お前が罪悪感感じる必要もねぇよ」
「罪悪感云々の問題ではないのでありますよ」
「あーもう……ムダに頑固だなお前。いいからやれって。お前も困るだろ、このままってのは」

 実際、いつ外敵に襲われるかわからないのにろくに戦う力がないのは勘弁してもらいたい。
 相手のその言葉にむーむーとうなっていたものの、ノーチェは折れた。
46あかいいのち:2009/05/14(木) 23:16:30 ID:3MSqmzYD
 真剣な目で相手を睨んだまま、不機嫌そうに言った。

「……わたくしもいつもよりポーション買うのケチってたでありますし、今回だけでありますよ」
「頼むわ。それで魔力と体力回復させて、ついでに俺にヒールかけてくれると嬉しい」

 その言葉には答えることなく、彼女は相手に近寄っていく。
 生の人間から血を吸うのは、彼女にとっても久しぶりのことで。
 強く禁制をかけていた吸血への欲求に歯止めがなくなったことで、意識せず胸が高鳴る。喉がからからに干上がっている気がした。
 そういった自分がいることを否定するために、これから行うことが医療行為の一環であることを再び強く意識する。

「……首筋からいただくのはやめておくでありますね。痕を残すと色んな方が言ってくるでありましょうし」
「そんなもんか?」
「もう少し自覚を持った方がいいと思うでありますよ。
 と。ちょうどいい具合に右腕にざっくり傷があるでありますし、ここからいただくでありますね」

 布をまいていない腕の肘に近い二の腕部分に、大きな裂傷がある。
 涙のように赤い雫を零すその傷から血を奪うのだ、と考えると、ノーチェは相手の傷とこれから奪う血に焼き焦がれるほどの高鳴りを感じた。

 自身の息がふいごのように熱くなったように感じる。
 これは医療行為だと考えているにも関わらず、どうしても相手を蹂躙するための行為として行おうとする本能が、彼女の理性を削りとっていく。
 相手の腕を掴む。
 いつもならばそんなに気にするような行為ではない。腕を掴んだり肩を触ったり抱えられたりすることなど、体の小さな彼女にはよくあることで。

 しかし今回は、いつもは禁じている行為を行うための前段階として行うこと。
 彼女が相手を侵蝕するために、自発的に行うことだ。
 ごくり、と息を呑む。すい、と目線を上に向ける。相手と目が合った。

「……ホントに、いいのでありますか?」

 それは、自分の声ながらノーチェ自身早く早くとねだるような声音に聞こえた。
 しかし相手は自分の身を気遣っているとでも考えたのだろうか。

「やれって言ったのは俺なんだから、お前が許可得る必要はないだろうが。
 むしろ、こっちが悪いくらいだ。まずいかもしれないもん飲ませるわけだからな」

 笑って言ったその言葉には、ノーチェへの気遣いすら含まれている気がした。
 これからのことに背徳的な期待を寄せていた彼女には、その信頼が胸に痛い。
 痛みを飲み込むように。なんとか笑顔を作って、人外に信頼を寄せて身を差し出そうという人間に安心を与えるために、いつもの調子で話をした。

「わたくしたちにとって血の味は、ほとんどプラーナの量と質で決まるであります。
 多少肉体の調子にも左右されるでありますが、あなたは大病を患ってるようには見えないでありますし。
 量も質もウィザードである時点で一定ラインをクリアしてるでありますから、気にしなくていいでありますよ」
「ならいいんだが……あんまり無理はするなよ」
「こっちの台詞でありますよ。苦しかったら言うであります」

 あぁ、と頷く相手を見て、ノーチェは視線を下に下ろす。
 そこには、彼女に吸われることを待つように赤い赤い血をたたえた肉がある。
 身を委ねてはならない、と衝動に言い聞かせながら、それでも少しずつ少しずつ、屈していくように吸い込まれるように唇が相手の腕に近づいていく。
 腕を掴んでいる手が、相手の腕を流れる血流の音を捉える。
 生命としての本能が、自分を信じて身を委ねてくれている相手の全てを奪えと言っているように。
 その衝動に必死で蓋をしながら、傷口に溜まっている血を、ためらいがちに舌でぬぐい呑む。

 前述しておくが、彼女は確かに最低限の吸血でその行為を終えるつもりだった。
 だが、想定外の事態は起きるものだ。
 仲間を裏切っているような状態での背徳心と、通常の吸血鬼からは考え難いほどこれまで長期の吸血衝動の禁欲生活が重なったことも相乗し。
 相手の血が衝撃的に官能的に艶かしく趣深く―――有体に言ってしまえば、極上の美味だったことで。
、彼女の理性を吹き飛ばしてしまったのだった。
47あかいいのち:2009/05/14(木) 23:18:04 ID:3MSqmzYD
 ***
 
「ア―――」

 甘い。蕩けるようでいて、涼やか。それでいて喉越しは鋭く強い。
 足りない。たった一度、舌の先で撫でた程度の量では、こんなにも味わい深いものを到底味わい尽くせない。
 は、と息をつく時間すらももったいない。もっともっと、むしゃぶりついてしまいたい。
 傷口を覆うように大きく口を開けて、吸う。
 苦痛を飲み込むような小さな悲鳴が聞こえた気がした。
 それすらも心地いい。蹂躙し、屈服させ、そして奪う。傷口をなぞり上げながら、溢れた血を口中で味わう。びくりと、痛みに反射的に動いた腕が愛おしい。

 なんて、たのしいことなんだろう。

 楽しい。愉しい。たのしい。
 こんなにも愉しいことを、なんでこれまで敬遠していたのか理解に苦しむ。

 あはは。あはははは。

 笑い声を上げる時間ももったいない。口はたのしいことに使っているから、そんなことには使えない。
 吸い上げる血では足りなくなってくる。もっともっと、おいしい血が呑みたい。呑みつくしてしまいたい。この蕩けるような全てを。
 だったら簡単だ。吸い上げる血を増やすには、傷をつけてしまえばいい。
 傷つける、という行為を思いついてしまえば、その甘美さにさらに酔いしれてしまう。
 それは、このおいしいものに自分の痕をつけるということ。
 さらに強く相手を蹂躙するということ。さらに激しく相手を弄るということ。吸血による嗜虐がむくむくと頭をもたげる。

 それはただ吸っていることなんかよりも、よっぽど深い、沈みおぼれるような快楽だ。
 欲しい。その行為は確実にキモチイイ。それを感じたい。
 相手をより深く侵し、より深くより強く、奥の奥まで触れぬくことが。キモチイイことだとわかっているのに、ガマンする必要なんてない。
 そう分かれば、やることは単純だった。
48あかいいのち:2009/05/14(木) 23:20:49 ID:3MSqmzYD
 吸血鬼ならば誰もが持つ、吸血のための道具。
 長らく使わなかった口内の凶器である牙を、傷口に思い切り突きたてる。

 自身の牙が、肉を穿っていく感触。
 深く深く、抉り抜く。ずぶずぶと自分が埋没していく。そのまま引き抜けば、どろりと命があふれる。
 あぁ、ああ。震えがきそうなくらいのあまりの快感が、体の奥から湧き染み出す。
 深い淵に溺れそうなほどの快感に、体が思わず反応する。涙すらあふれてしまいそう。

 気持ちいい。きもちいい。キモチイイ。思った通りに、それ以上にきもちいい。

 内(ナカ)に収まりきらない腕(モノ)が、びくびく震えてる。
 あふれるどろどろした命の塊を、遠慮なく味わってごくごく飲み下す。
 こんなにもたくさんドロドロしたものを溢れさせて、胃の中も体の隅々もあなたで染まってしまいそう。
 あなたの苦痛のうめきも全て、もっともっと従属させたいという気持ちで埋め尽くされてしまいたい。
 なのに。

 さっきから聞こえる、耳障りな音が、邪魔をする。
 叫ぶのなら痛みに叫んで。苦しいと声を上げて。恐ろしいと嘆いて。そうすればもう戻らないことができる。
 なのになんであなたは―――

「……ー、っ!」

 あぁ、なんだろう。ざわざわする。
 この声を聞いたら、もうこんな気持ちには戻れないと告げている。
 聞きたくない。でも忘れたくない。そんな声が

「ぉー……っ!」

 やっぱり、イヤだ。
 捨てられない。忘れたくない。堕ちてしまえばどれほど楽でも、堕ちた先にはきっとないものが、たくさんたくさんある。
 思い出す。思い出してしまう。
 堕ちかけた心を、強引に引きずり戻して口を離し、思い切り相手を突き飛ばした。
49あかいいのち:2009/05/14(木) 23:22:20 ID:3MSqmzYD
 ***

「ノーチェっ!」

 相手が何度も何度も繰り返し叫んでいたのは、彼女の名前だった。
 吸血行為を行いだして、様子がおかしくなった彼女の名前を、何度も何度も呼んでいた。
 欲望のままに動いていた彼女に、『誰かから名前を呼ばれる』という行為を行うことで、相手が彼女の『ともだち』であることを思い出させた、とでもいうべきだろうか。
 ともあれ、彼女にそれが届いて、結果的にそれが吸い尽くされるかもしれなかった命を救った。

 ノーチェは相手を突き飛ばして、その反動でごろごろと転がり、後ろにあった大きな木の一本に思い切り頭を打ち付けて目を回している。
 そんな彼女のもとに駆け寄り、肩を揺すった。

「大丈夫かっ? 頭バグってないか? おい、起きろバカっ!」

 がっくんがっくん揺すられ、回転運動に振動が加わったことで彼女は目を覚ました。
 じんじんと響く頭を押さえながら、呻いた。

「うぅぅ……頭バグは酷くないでありませんか? いや確かにバグってたでありますけど」

 彼女が声を発したことで安堵した表情を見せる相手から少し距離をとって、彼女は風を裂く勢いで頭を下げた。

「申し訳ないでありますっ!!」

 いきなりの謝罪に目を白黒させる相手。
 そんな相手に、ノーチェは素直に己の罪を告白した。

「わたくし、あなたの好意に甘えて血を……」

 ぐ、と小さな手を握り締めて、悔しそうにぶるぶると震えながら目に涙を溜めている。
 事実、悔しいのだろう。
 吸血行為を行うことをこれまでずっと禁じてきた自分が、欲望のままに吸い(ころし)かけた。
 忘れたくないものや大事なものがたくさんあったはずなのに、それを衝動に負けてあの一瞬完全に忘れた。
 完全に忘れてしまえば、もう二度と触ることができないものだったはずなのだ。
 悔いても悔いきれない。
 相手は信じてくれたのに、その信頼を裏切ることをしてしまった。

 何を言われても仕方ないと覚悟して沈黙したノーチェに、相手は沈黙を壊すように言った。

「……で、いつヒールかけてくれるんだよ?」

 その言葉は、どこからどう聞いても催促の言葉にしか聞こえなかった。
 怒りや悲しみ、恨みなどどこにもなく、ただ少し疲れたような声音。
 弾かれたように相手を見る。相手はあぐらをかいて、困ったように頬をかきながらノーチェを見ていた。

「あのな。嫌がってること無理矢理させたのは俺なんだから、お前が変になったのも俺のせいだろうが。
 どういうことかは知らないが、今のお前はノーチェだろ? 回復したんなら早いとこヒールしてほしいんだが、まだか?」

 相手は、いつも通りで。
 自分の大事なものを自分で壊してしまったと思ったのに、ノーチェを仲間として信じてくれている言葉を投げかけてくれて。
 まだ帰ることがあることを提示してくれた相手を、思わず飛びつきながら抱きしめてしまい。


 ……貧血を併発していた相手が、ヒールをかけ終えるまで意識を飛ばしていたのは、内緒の話。

 おしまい。
50名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 23:23:25 ID:3MSqmzYD
 えぇと……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
 エロ分とかほとんどなくてごめんなさいごめんなさいごめんなさ(ry
 どうしようもなくここにふさわしくない投下でごめんなさいごめんなさ(ry
 ノーチェさんが似非軍人口調一部忘れてるのは仕様ですごめんなさいごめんな(ry

 ……しょっぱなから土下座しそうな勢いの謝罪で申し訳ないです。はい。
 知り合いから受けた指令が『女から攻める感じのちょいエロ』。この辺が限界ですごめんなさい勘弁してください

 それからノーチェさんの「相手」ですが、誰かは特に決まってません。
 ちょっと口の悪い相手なら誰でも相手になれます。具体的にはあなたのPCとか(やかましい)。
 かなりオリジナルな設定突っ込んでるので、『こんなんノーチェじゃねぇー』というのはある意味当然です。申し訳ありません。

 え? この後? そこは妄想で補完してほしいなぁ。
 それはともかく、こんなにもエロ分薄い話で申し訳ありませんでした。では。
51名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 23:46:10 ID:/0pyah2m
乙、しかしノーチェは万能だなw
52|ω・`):2009/05/14(木) 23:57:53 ID:NfCscOJo

 |ω・`)ノ <どうも、また出ました。壁のものです。

 >3MSqmzYDさま
 イヤイヤ良いですよー、良いですよおぉぉ。
 以前からかねがね、「吸血行為=性衝動」と思っていましたが、
 まさにそれを具現化したかのような!
 これもまたエロスの形ですよ〜。
 素晴らしいです。ぐっじょぶ!

 そしてお返事を。
 >>39さま。
 >殺意の高さとかわいらしさの同居
 最高のお褒めの言葉です!ありがとうございます〜。
 殺意がなくっちゃピアニィ様じゃないですからw

 >>40さま。
 ナヴァステか…!
 ステラ姉様はひょっとしてピアニィよりウブいというか、
 そっち方面に疎い気がします。思い切って迫ってキス止まりとか。
 その後の流れは>>41さま、>>42さまの言う通りにw
 そしてベネットは…仕様です。オマケ編は構想2時間・製作1時間でしたw
 なんて書きやすいんだジェネラル。
53名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 01:14:24 ID:UnTZYWCU
ビバ! ビバ! ノーチェっち!!

そして血の代わりにコッチを吸わせてもらうでありますとか考えてた俺マジ外道。
コッチ? コッチはコッチであってソッチやアッチではありませんよ?
ええ、具体的には白く濁(もう逝け
54名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 05:58:12 ID:MDImb9aM
相手は柊ではなくそれぞれのPCだというお前の心意気に惚れた!

ノーチェと添い寝する権利をやろうじゃないか
55名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 12:48:54 ID:W5YKF6uN
ねこさんはノーチェ好きだなあ
56名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 17:01:48 ID:PfI8K1g5
前スレ終盤で話題にでていた変態眼鏡の件、お相手はアソソソで良いんじゃね?
エゼルバルド派の反論は認める
57名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 18:03:39 ID:V0EB9PHG
眼鏡と逆で、きくたけの方はエゼルバルドがかっこよさげなんだよな
社長編だと愚直な振られキャラ…
台詞が無いからボロが出てないだけかも知れんけど
58いつふた:2009/05/17(日) 18:33:20 ID:WUDMrEz2
ゲーム:ダブルクロス(アライブ完結)
 形式:いつものふたり。
レス数:7+1
 分割:なし。
エロ度:エロネタギャグ。SM注意。強姦注意。男同士注意。
 時節:アライブ完結時分。
59アライブ完結 1/7:2009/05/17(日) 18:34:25 ID:WUDMrEz2
◇姦ケツ

「ねぇねぇ」
「あ〜?」
「ダブルクロス・アライブ、ついに終わっちゃったね」
「ああ」
「望み得る最善の結末、とはいえ、個人的には三郎にはもっとず〜っと紫帆と
一緒にいて欲しかったな」
「ホログラム状態で? 鴉と一体化した状態で?」
「んー……どっちでもいいけど、敢えて選ぶならホログラム状態のちっちゃい
まんまで」
「ほほう、通人好みの選択だな」
「え、そ、そうかな?」
「そうだとも。
 松尾芭蕉も言うておる。実物の富士山を眺めるよりも、雲に隠れて見えない
富士山を想像する方が趣がある、と」
「はあ」
「これを応用すれば、鴉に実物のチンチンを突っ込まれるよりも、決して触れ
得ぬ三郎にチンチンを突っ込まれるところを想像しながら一人Hに励む方が趣
がある、と理解できる」
「違うだろ!? かなり色々違うだろっ!?」
「たとえ視姦と言葉責めしかできなくとも、二十四時間フルタイムで房事を仕
掛けることができる――それが三郎という存在の利点」
「どーゆー利点だよバカッ!」
「そういえば紫帆は、鴉に夜這いを掛けられても、パジャマ姿のまんま平気で
応対していたな」
「『夜這い』ではないと思うし、ある意味『平気』でもなかったとは思うが、
椅子を勧めたり茶菓子を出したりして鴉をもてなす前に、確かに一般の婦女子
なら、まずは自分が着替えることを考えそうなものだよね」
「寝起きであるという現状をすっかり忘れ去るほど慌てふためいていた、とも、
『なんだかやさぐれた男の人』が唐突に来訪するパターンは三郎で慣れた、と
も言えなくはない。
 が、しかし、影絵のような質感を有する小さい男と、物理的に実在する実物
大の男とを比べた場合、前者は性的な意味での危険度は小さいと予測できよう
が、後者は全くそうではない。
 要するに、紫帆は年頃の少女としては、とんでなく無防備だ」
「言われてみれば、そうかもね」
「このため紫帆は、相手が誰であれ、また、その行為の意味もよくわからない
まま、状況に流されて簡単に股を開く可能性が大きい」
「待て」
60アライブ完結 2/7:2009/05/17(日) 18:36:04 ID:WUDMrEz2
「すなわちビッチ予備軍」
「だから待てとゆーに!」
「さて、トートの説明を信じるなら、鴉は人造人間ではあるが、『人間として
の機能は持ち合わせている』」
「う、まさか……」
「機能的に正常である以上、鴉とて性欲もあろうし勃起もしようし射精も可能
であろうな」
「うーわ、やっぱりそう来たか〜」
「彼が死ななかったと仮定した場合、性格が鴉のまんまだと済し崩し的に、性
格が三郎のそれであれば何やかんや憎まれ口を叩きつつも、最終的に鴉は紫帆
と上手いことくっつきそうなものだ」
「あ、それはそれでハッピーエンドっぽくて好き」
「だが、……痛い」
「へ? 何が痛いの? 有りえないハッピーエンドを想像するのが痛いってこ
と?」
「結晶化したチンチンを膣に突っ込まれたら痛い。きっととても痛い」
「そーゆー『痛い』かよ。あと結晶化してること前提かよ。てか結晶化してる
んなら突っ込むのやめたらどうなんだよ」
「もっとも紫帆はオーヴァードなのだし、ダイヤモンドぐらい硬いチンチンを
突っ込まれる方が、普通の硬さのチンチンを突っ込まれるよりも気持ちいいと
感じるかもな」
「物には限度ってものがあるぞ」
「とはいえ、生みの親に『ミュール』と仇名されるぐらいであるから、鴉に生
殖能力はないものと見た」
「ちょっとちょっと、鴉には生殖能力がないので、安心して紫帆に中出しし放
題、とか言い出す気じゃないだろうな?」
「言い出す気ではない」
「ならいいけど」
「ここで、シリーズ第1話を思い出して欲しい。あのとき、鴉に殺された紫帆
は、気が付くと、自分の部屋で眠っていた。しかもパジャマ姿で、だ」
「あれは鴉が運んだに違いないね。鴉の隠密能力なら、紫帆を連れてても余人
に見つかることなく彼女を自室に運ぶことができるんだから」
「鴉の隠密能力なら、余人に見つかることなく彼女を着替えさせることができ
るんだから」
「う。
 ……ま、まあ、鴉のことだから、スケベ心があってやったわけでは……」
「鴉の隠密能力なら、余人に見つかることなく彼女に一発ブチ込むことができ
るんだから」
「できません。でーきーまーせーんー」
61アライブ完結 3/7:2009/05/17(日) 18:37:18 ID:WUDMrEz2
「さもなくばシリーズ第7話、過去の記憶にまつわる夢にうなされ、寝苦しげ
に眠る紫帆を眺めるうちに、同情が欲情に変わって、思わずガバッと襲い掛か
る鴉」
「普通は同情が愛情に変わるもんだろ!?」
「同情が愛情に変わって、思わずガバッと襲い掛かる鴉」
「おんなじことかよ!?」
「鴉には生殖能力がないので、安心して紫帆に中出しし放題」
「『言い出す気ではない』のではなかったのか貴様」
「ああ、それは『まだ言い出す気ではない』という台詞から『まだ』が欠落し
た、単なる言い間違いだ」
「くっ、わざとらしい言い間違いをしおってからに」
「話を元に戻すぞ。
 かくして結ばれた二人であったが、」
「一方的に結ばれた二人であったが、」
「レネゲイドの神秘により、鴉の精子に生命力が宿って紫帆の卵子にバッチリ
受精」
「ゲェッ!?」
「十月十日ののち、すなわちシリーズ最終話の更にあとで、めでたく息子さん
が誕生」
「なんてこった」
「命名、三郎」
「よくあるパターンだね」
「長男なのに三郎」
「次男以降を四郎五郎と名づけりゃいーだろ」
「ところでジェラルドの件だが」
「こりゃまた唐突だな」
「ナノマシン散布によるホログラム投影という、同種の技術が使われているか
らか、奴は衛星支部長のところで限定的とはいえ復活を遂げたな」
「あのまま双枝市の支部で、彩花さんの代わりに衛星支部長の優秀な片腕とな
るんじゃないかな」
「何しろ二人ともナノマシンに依存する仮想的な実体を持つからな。
 お互い、セックスの対象として好適である」
「ええええっ!?」
「道理で衛星支部長がジェラルドの修復を引き受けたはずだ。仮に、引き受け
たのは霧谷あたりからの命令だったからだとしても、短期間で奴を復活させる
ほどの熱意を込めて、難しい修復を成し遂げたのは、やはり彼女が性欲をもて
あましているからであろう」
「どーしてそういう下賎な曲解をするかな!? そもそもジェラルドはミナリ
とちょっとイイ雰囲気だったじゃないかっ」
62アライブ完結 4/7:2009/05/17(日) 18:38:29 ID:WUDMrEz2
「ミナリはみんなのレネゲイドいいんちょなので、特定の誰かと付き合うこと
は許されないのだ」
「誰に許されないってゆーんだよっ」
「例えば柳也に」
「柳也は折角ミナリが立てたフラグをあっさりスルーしちゃったじゃないか。
奴にだけは文句を言う資格はないぞぅ」
「色恋沙汰ばかりが、ミナリをフリーにしておきたい理由とは限るまい?」
「そりゃそうだ。じゃあ何故?」
「ミナリがいないと鳴島市支部が機能しなくなる。何となれば、彼女は柳也が
拒絶反応を起こさない唯一の部下だからだ。ミナリが男女交際、あるいは女女
交際を始めて、」
「今、さらっと要らんこと言った」
「気にするな。ともかく、UGNエージェントとして働く時間が必然的に短縮
されれば、彼女は今まで自分が肩代わりしていた柳也の仕事を彼に突き返すで
あろう。
 となれば、戦闘要員としては一流でも、管理職としては非常に無能な支部長
を抱える鳴島市支部が、UGNのアキレス腱と化し、明白なウィークポイント
である鳴島市支部をFHあたりが見逃すはずもなく、場合によっては長瀬明の
反乱並みの混乱を招き、かつてノーマルステージとエンドラインステージとに
分かれたような、世界の新たな分岐が生じるに違いない」
「一大事だなオイ!? てか柳也、よく支部長が務まるな!? ……あ、いや、
務まってないからミナリに世話を掛けているわけか。やれやれ」
「柳也といえばシスコン。シスコンであるがゆえに、柳也×槙絵は鉄板」
「決め付けんな。それに、シスコン通り越して近親相姦まで行ったら駄目だろ」
「安心しろ。たとえば4巻のハシラに、フルボーグの説明が書いてある。『脳
以外のすべてを機械に換装した肉体のこと』だそうだ」
「そうだね」
「すなわち、今の槙絵は、事実上、柳也の妹ではない。従って、柳也×槙絵は
近親相姦ではない」
「何で。……って、わかった! フルボーグである槙絵ちゃんは、脳以外は機
械だから、柳也とは“血がつながってない”って言いたいんだな!?」
「てゆーかアレ、スティング」
「へ?」
「あの脳。スティングの脳だろ?」
「…………」
「槙絵の記憶は“賢者の石”に残留していた。その“賢者の石”は、今や紫帆
のそれに統合されている。そしてまた、フルボーグ本体に搭載されているのは
スティングの脳だ。
 結論として、柳也×槙絵は近親相姦ではなく、ただのヤオイである」
「さ、最悪の悲劇だ……っ!」
63アライブ完結 5/7:2009/05/17(日) 18:39:54 ID:WUDMrEz2
「腐女子のおねえさまがたにおかれましては、柳也×スティングのカップリン
グを妄想してお楽しみになっておられるのだろーか」
「お楽しみになっておられるはずはないと思うよ。本編ぶち壊しの極みじゃな
いか、それ。せいぜいアキューズ×柳也とかじゃないのかなぁ」
「アキューズ×柳也、か。うむ、了承した」
「要らんこと了承すんな。ここは地下スレだぞ?」
「勿論、ここは地下スレだとも。ヤオイは流石にマズい。なので、フルボーグ
のアキューズを女性型に換装する」
「外見だけ女性でも意味がないって」
「なぁに、作中では、スティングの脳が内蔵されている槙絵の姿のフルボーグ
を、あくまでも槙絵として扱っているのだから、アキューズの脳が内蔵されて
いる女性の姿のフルボーグを、女性として扱うことに何ら不都合はないさ」
「槙絵ちゃんの場合は、彼女の記憶や意識が僅かにでも残っているという前提
で槙絵ちゃんだと認めてるんだよ。たとえばホラ、柳也が買ってあげたケータ
イをずっと握り締めてたし」
「無意識的に、FHの上司や部下に連絡を取ろうとするスティングの意思かも
しれない、とは考えないのか?」
「……そんな切ないこと、考えたくもない……」
「脳が男性のそれである限りは男性である、というのなら、脳がスティングの
それである限り、あのフルボーグはスティングである」
「うあ〜、ヤだよヤだよ〜ぅ」
「さて。現状、槙絵型のフルボーグを槙絵たらしめているのは、外見、および
周囲の認識である」
「つまり、外見、および周囲の認識が女性であるならば、たとえ脳が男性のも
のでも、当該フルボーグは女性として扱うべき、ってこと? 逆に言えば、外
見を女性型にして、周囲の人間が彼、てか彼女を女性と認識すれば、アキュー
ズは女性と看做されるってこと?」
「アキューズの場合、槙絵とは異なり、確たる自我を持っている。よって、彼
が自分を男性だと思っているならば、外見や周囲の認識に関わらず、アキュー
ズは男性であるといえる」
「言ってることが矛盾してるぞ。それだとアキューズ×柳也はヤオイのままっ
てことになるじゃないか」
「そこで一工夫。アキューズの脳に女性ホルモンを大量投与しよう。フルボー
グなのだから脳内物質の増減なぞ簡単にできるに違いない。薫にでも頼めば、
嬉々として調整してくれそうだ。その結果、アキューズは、外見的なもののみ
ならず、性格的にも完璧に女性化する。ハイ、問題解決〜」
「別な問題を生み出しただけのよーな気がする!」
「そうだな。フルボーグである女アキューズに攻めたてられて、受けに回った
柳也の精力がどこまで持つかが問題だ」
「そーゆー問題ではなくっ。いや、それとてかなりの問題ではあるがっ」
64名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 18:40:22 ID:oAl1G5Xz
しえん
65アライブ完結 6/7:2009/05/17(日) 18:41:12 ID:WUDMrEz2
「そうか。ベッド戦闘においても柳也は、紫帆やミナリ、薫と協力して、四対
一でアキューズをイかせるわけか」
「問題をややこしくするなよ!」
「問題といえば、薫×テレーズも問題含みだな」
「テレーズちゃんて十四歳じゃなかったっけ。フランスの法律は知らないけれ
ど、よもや十四歳では結婚年齢には達してないでしょ。片や、薫は二十七歳。
ひとまわりどころの騒ぎじゃなく年が離れてるんじゃ、大問題だよ」
「まあ、薫は珍奇好みだからな。むしろ喜んでアナル・セックスに勤しむかも
知れんが」
「はい? あなるせっくす?
 十四歳のテレーズちゃんが、万が一にも望まぬ妊娠をしないように、後ろの
穴でエッチする、っての?」
「十四歳のテレーズちゃんが、万が一にも望まぬ妊娠をしないように、お供の
フクロウとエッチする、っての」
「何ィィィッ!?」
「なにしろフクロウにはオスにもメスにもアヌスしかないからなぁ」
「そこまでして薫×テレーズを成立させたいのかぁッ!?」
「YES!」
「力いっぱい肯定するなぁっ!」
「テレーズは、実はフクロウの方が本体、という説もある。その伝でいけば、
薫×テレーズは自動的に人間×フクロウだ」
「聞かなかったことにしとけ、そんな説」
「では人間・薫×人間・テレーズとゆーことで」
「い、いいのかなぁ」
「そもそも、オトコのチンコをオナゴのマンコに突っ込むばかりがエロでなし。
少し想像してみるがいい。
 欧州奥地の古城に囚われたテレーズ。歴史の澱にも似た薄暗い部屋の中で、
幼いながらもほのかな色香を発する白い裸身が、緑のイバラでがんじがらめに
されている。
 無数に生えた鋭い棘が、軽く、だが容赦なく、彼女を傷つける。プツッ、と
破れる皮膚の感覚。ツッ、と伝い落ちる真紅の鮮血。
 穢れなき彼女の素肌が、苦痛と、屈辱と、羞恥とに、赤く染まっていく」
「ううっ、SMかよっ」
「手洗いにも行かせてもらえず、尿意を堪えて必死で歯を食いしばるも、つい
に我慢しきれず垂れ流してしまう、我が身の惨めさ、情けなさ」
「ひーっ、スカトロ系の陵辱だーっ」
「あまりの仕打ちに、気丈なテレーズの瞳から、思わず知らず大粒の涙が零れ
落ちる。
66アライブ完結 7/7:2009/05/17(日) 18:42:21 ID:WUDMrEz2
 その様子を見守る薫は、人の好さそうな笑顔を浮かべている。だが、彼の視
線は獣欲にまみれており、彼女の耳に優しく囁きかける台詞は、すべて彼女を
蔑み、卑しめ、貶める言葉だ。日が経つにつれ、気高かった彼女の心は、徐々
に、確実に、ズタズタに、引き裂かれていく」
「やめて〜やめて〜もうゆるしてあげて〜」
「人としての尊厳を極限まで踏み躙られ続け、やがて少女のプライドは磨耗し
尽くす。疲れ果てた彼女は、精神的な責め苦から逃れて手っ取り早く楽になる
ために、最も安易な方法を選ぶ。
 すなわち、自由意志の放棄。
 かつてはUGNの中枢評議員をも務めたテレーズが、そのとき、身も心も男
の意のままに動く、愛らしくも淫らな雌奴隷に堕するのだ」
「あ、あのテレーズちゃんが! テレーズちゃんが!」
「そして彼女は、薫に命ぜられるまま彼の前にひざまずき、勃起した男の剛直
を、」
「ぎゃーっ! 嫌だーっ!」
「相棒たるフクロウの尻穴へと挿入するのである」
「結局フクロウかよー!」
67アライブ完結:2009/05/17(日) 18:43:16 ID:WUDMrEz2
 ・・・・・おしまい。

 以上、鳥類が相手でも獣姦というのか? それとも鳥姦とかいうのか? と
いうお話でした。
68名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 18:45:54 ID:oAl1G5Xz
鶏ってのは聞いたとこありますな。
69名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 18:50:15 ID:BqNHjF7z
どこぞの南極探検隊だか越冬隊だかがペンギン相手にイタシたという話をどっかで聞いたな
70名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 20:03:28 ID:52FDIr2I
>67
つ 柳也×薫
71名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 20:20:36 ID:j3SC7QzG
相変わらず好きだなこの二人w
会話文漫才として目標にさせてもらっておりますよ。
72名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 20:42:26 ID:rqdQ5YDI
最低だw
73名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 12:37:40 ID:ezGlARH9
ARAリプレイのキャラが出て来るギャルゲーRPGが発売された夢を見た
夢の中での2ちゃんでは(萌え的な意味で)ベネットが一番人気だった・・・・・・
74名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 16:02:50 ID:KwoSBl+g
ノエルがフェラ上手かったり、エイプリルが二人だけの時は乙女になったりするんですねっ!!
75名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 16:07:26 ID:beguIEJS
そして空気のアム
76名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 17:50:02 ID:Qa91EHQA
シルヴァはウマが(に)合うだけに
騎乗位と申したか
77名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 18:00:37 ID:KOFe47LE
>>75
エア・ストーカーとして略奪愛を虎視眈々と狙ってるわけですね。

>>73
ああ、そりゃ中の人が違えばな。
例えば、ベネットの中の人が大竹さんになったらと仮定すると、
可憐で殺意の高い三下のベネットが誕生する。

・・・あれ? 三下属性外れないぞ?
78名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 19:04:58 ID:r7mzRIT4
>>77
中の人を絵魔様にすりゃいんじゃね?
79名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 19:14:01 ID:KOFe47LE
>>78
なるほど。

それならば、態度がでかくてダイス運のいい三下なベネットが

・・・あれ、やっぱり外れない。
態度がでかいのに三下って難易度高いロールプレイだな。
80名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 19:29:09 ID:OmGjYZ8o
ベネットはホラ、あれでいいんじゃね?
ヒロインの好感度を教えてくれる悪友の立ち位置で。
ベネット「いまアンタが一番仲良しなのはノエルでやんす! この間デートをすっぽかしたナーシアは、ちょっとご機嫌斜めでやんすなあ」
とか、
「ピアニィの友愛値を、殺意値が上回ったでやんす!早く仲直りしないとバッドエンドでやんす!」
とか。
81名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 20:04:13 ID:aId3IVzb
>>80
台詞とあいまって何故かパワプロの矢部くん思い出しちまった
あいつは悪友ではあってもそういうポジションじゃないのに
82名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 21:32:45 ID:JA0Sy/iQ
ところで、この場合、ベネットの中の人って誰?
Oはたさんか、それとも、声を当ててるこじまめさんか?

……まあ、どっちにしても、三下なんだがw
83名無しさん@ピンキー:2009/05/18(月) 21:46:46 ID:46NC4ldt
前スレ最後>>822のやりとりが普通に会話が成立してて噴いたw
84名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 00:24:29 ID:D1p+87v6
>>80
意義あり! それじゃあベネット攻略不可ってことじゃねーかっ!!
85名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 00:39:42 ID:29cIuCDy
え?全ルートからそれぞれの分岐があったろ?おまえ気づかなかったのか…?
86名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 00:47:10 ID:uTynkLoq
>>84
ああ、隠しルートだからな
簡単にははいれない
ノエル並みのダイス目が必要なんだ
87名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 00:51:15 ID:7cXxTs+A
お前ら、嘘教えたら可哀想だろ……
あのゲームには、ベネットルートないよ……

でも、悲しむことはない。ベネ好きの君にも朗報だ。
近々発売未定の「DOKI☆どき☆ありあんろっど(PC版)」では、二周目以降ベネットが攻略可能になるらしい。
限定版にはフェルシアさん水着絵マウスパッドと、各ヒロインの目覚ましボイスCDが特典としてついてくるよ!
【バカの妄想はついに暴走を始めた】
88名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 00:52:44 ID:qvwFl0nK
ベネットってエロシーンでもあの口調のままなのか?(真顔で
89名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 00:55:15 ID:uTynkLoq
あの口調だからいいんじゃないか
90名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 03:39:40 ID:BsaKGWgd
ちょっとでも乱暴な事をするとすぐに腹上死ロールを始めるから気をつけろ。
91名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 09:08:57 ID:nlK10JH9
案外、すごいM属性ありそうな気もするんだが

「お手」
「あい」
「おすわり」
「あい」
「フェラ」
「あむ」
92名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 09:52:25 ID:EKBh6lAX
そういえばeraTRPG作るって言ってた人元気だろうか
93名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 18:36:46 ID:jt26um5j
>>91
『アムに生やさせた上でベネットにくわえさせるとはなかなか高度なプレイでござるなニンニン』

(と書かれた札が立っている)

『PS.仕事はしてるでござるよニンニン』
94名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 19:07:54 ID:eqdowfnR
それは重畳
俺も仕事しなきゃな
95名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 19:48:11 ID:uTynkLoq
俺も仕事すっか……
96名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 20:55:00 ID:IFmrMftS
拙者働きたくないでござる
97名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 22:55:43 ID:pcFYIRBp
どっちなんだハッタリ
98名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 23:30:35 ID:0LI6DNhd
では小官が代わりに。
99名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 00:07:39 ID:lvXEoLrp
さあ答えるんだ、そのゲームのガールズサイドは有るのか無いのか
100名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 01:03:25 ID:UR8cNKTn
シグ×エイジとかナヴァール×アルとか

……意外と面白みが無いな
101名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 01:05:23 ID:m6Di4D4w
馬の合う人がシグをいぢめるのとか
102名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 01:09:36 ID:lvXEoLrp
ガールズだからって男同士ばかりでもないでしょう。
ナーシア視点でアルをからかうとか、姉妹目線でアルをいぢるとか…

………アル萌えゲー?
103名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 01:28:23 ID:rQ8F+I0Z
さらに

おかん視点でアルをいぢるとか、
ピアニィサイドでアルをいぢるとか、
それを脇から眺めるステラ視点でアルの背筋を責めるとか、
自分より哀れなアルを見るキンバリー目線でナマ暖かくいぢられるとか、
アル視点で今のアルを眺めて俺いじられてるぅとか、

ですね!

【Yes.アル萌えゲー】
104名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 01:33:54 ID:XSQTbBOw
なぜか
アム×アルとか浮かんだ
105名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 03:33:39 ID:x1YtKymt
スティングが男って、何処に書いてたっけ?
もう細かい所は覚えてないなあ。
106名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 15:00:47 ID:VYjLOYoX
>>92
一応生きてると生存報告だけ
107名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 15:16:36 ID:cfRN6p0y
>>105
ジョージが押収した資料と,複製体が男だったからじゃね?
108名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 22:14:24 ID:UR8cNKTn
>106
楽しみにしてるぜ。自分でもちょっと弄ってみたが脳が沸騰しそうだw
109名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 22:35:29 ID:c6IVLOs4
♪「朝ごはんができましたよー」

ピアニィの声に呼ばれて食堂に行ったオレの目の前に並んでいたのは―――

玄米、ワカメと豆腐の味噌汁、あぶなのお浸し、肉じゃが、香の物

―――実に庶民的なメニューだった

王室育ちのお姫様の手料理というから、名前からは実態の想像出来ない珍奇な料理か、「人間の食い物かよコレッ!!」と突っ込みたくなるような代物が出てくると思ったのだが
庶民的かつ普通に美味そうな料理が出てくるとは予想外だった

♪「どうかしましたか?」

俺の困惑になど気づかず、ピアニィはニコニコと笑いながら席につくよう促した

♪「おかわりもありますからたくさん食べてくださいね」
110名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 22:37:39 ID:c6IVLOs4
♪「っきゃ〜〜〜〜〜」
 「ファムッ!?」

茂みをかき分けて悲鳴のした方へ急いで行ってみると、ファムが一本の木に宙吊りになっていた
所謂、トリップワイヤーという奴に引っかかったのだろう、ファムの足に巻きついたロープの端は木の枝に縛り付けられていた
元々は狩猟用の単純な罠だが、シーフではないファムでは気づくのは難しいだろう、それはそれとして―――

 「・・・・・・黒とはなかなか大胆だな」

逆さづりになっているせいで、ただでさえ短いファムのスカートは本来の用途を完全に放棄して、その下の本来隠されているべき布地をオレの目の前にさらしていた

♪「っ!? 見ないでください〜っ、っていうか助けてくださいよぉ〜」
 「いや、お前《フライト》使えるんだから自分で解けよ」
 「「・・・・・・・・・・・・」」

なんともいえない空気がその場を包んだ
111名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 22:39:49 ID:c6IVLOs4
 「おーいエルザー、そろそろ起きろー」

ノックをしても返事が無いので、ドアを開けてエルザの寝室に入ったオレの目に飛び込んできたのは―――

あられもない姿でグースカ寝こけているエルザの姿だった
寝巻き代わりに着ていたのであろうベビードールの裾はまくれ上がり、その下の白いローライズの下着が丸見えになっているだけでなく、
肩紐の一方もずり落ちており、やや細身の華奢な体の割には大きな乳房の先端が微妙に見えそうで見えない、そんな絶妙なバランスを保っていた

 「おーい、エルザー、早く起きないと悪戯しちゃうぞー」

ひとしきり観賞した後、小声でそんなことを言いながらベッドに近づいていった。無論悪戯する気満々である
枕元まで行ってもまるで起きる気配の無いエルザの胸に手を伸ばした瞬間―――

♪「うるしゃいですー《ファイアボルト》ー」

《マジックフォージ》付の《ファイアボルト》がオレに炸裂した―――
112名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 22:41:58 ID:c6IVLOs4
>>73からの流れでなんとなく思いついて書いてみた
エロゲの公式サイトとかでたまにあるシーンサンプルっぽい奴
CGは各自脳内補完して下さい
あと♪マークを押しても音声は再生されません
113名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 01:25:20 ID:t09GTNPy
>>109のピアニィが裸エプロンで再生された
114名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 04:19:55 ID:kz07MQxk
他にも応用が利きそうなネタだなぁ
ナイトウィザードとか、デモンパラサイトとか、ソードワールド2.0とか

【既出。】
115名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 10:06:32 ID:/8xFHcRx
>>「おかわりもありますからたくさん食べてくださいね」
なぜか恐怖を覚えた
116名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 12:38:17 ID:VfVY4Tzi
空鍋?
117名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 13:21:35 ID:/8xFHcRx
むしろカニバ的な意味で
118名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 20:04:33 ID:0+8Pc2X2
ああ、何故かベネットの足がなくなって、頭に三角形の布がついて、
やけに影が薄く・・・これは元からか・・・とにかくまあ、そんな感じになってるんだな。
119名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 20:44:00 ID:4F/6f248
じゅんいっちゃんは中国でとうとう犬を喰ったらしいな
120名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 20:58:18 ID:0OIMmGPU
つMP鍋
121名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 22:27:01 ID:PzmgDQTS
>117
アル「なあ、最近ナーシアを見掛けないんだが何か知らないか?」
ピアニィ「さあ? あ、ところで今日の晩ご飯はハンバーグですよ、ただ……材料の雌豚がアレなので美味しくないかもしれませんけど」

こんな感じか?
122名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 22:56:14 ID:/8xFHcRx
>>121
そんな感じ
ちょっと萌えてしまった、ナーシアとピアニィに


ピアニィ「まだまだ材料はたくさんありますから、遠慮せずに食べてくださいね♪」
123名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 23:14:01 ID:5oRuIBSU
>>121
ピアニィをいったい何だとw

「アルとずっと一緒にいられる方法を思いついたんです! 食べてしまえばいいんですよ!」か、
「食べちゃいたいくらい大好きです、アル」
で、翌朝、
ナヴァール「アルをご存じありませんか?」
ピアニィ「この辺にはいませんよ」
ピアニィ(だって、この世にいませんから)
という展開を推すw

仮にナーシアを食材として使うなら、
アル「ナーシアを見なかったか?」
ピアニィ「この辺にはいませんよ」
ピアニィ(だって、この世にいませんから)
アル「まあ、あいつの神出鬼没はいつものことか」
ピアニィ「気にせず、食べてしまいましょう。残さず食べて下さいね」
ピアニィ(肉の一片すら、この世に残さないように)
くらい言うかも知れんが……
124名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 23:33:18 ID:5oRuIBSU
何故誰も、「『あぶな』かよ!」とツッコまないのだろう……
125名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 23:42:06 ID:hxjnh/ME
フレイスの特産がなんでアルディオンにあるんだよとツッコもうと思ったがみそ汁とかへのツッコミを
混ぜるかどうかで悩んでツッコミ切れなかったんだ
126名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 23:42:08 ID:6JOPtDEA
>>124
>>115からの一連の流れにインパクトをさらわれたからじゃないかのー
それはそうと清純派のおパンツの色は白か白と水色の縞パンだった方がよかった気がしなくも無い
127名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 23:53:20 ID:PbSVaKIn
>>123
切断してはヒールで回復させて、
「よかったですね、ナーシアさん。これでずっとずっと一緒にいられますよ」
というピアニィを幻視した。

問題は、そこまでヒールに回復力があるかがわからない
128名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 23:58:39 ID:WvJrj3Y2
ピアニィがどんどん病んでいく・・・・・・
129名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 00:11:25 ID:Gc0LBp3S
流石、殺意に定評のあるピアニィ
130名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 00:13:57 ID:nCplCVo6
こんなキャラ付けでも一切違和感がないぜ!
131ひざ上25cmの疑問:2009/05/23(土) 01:04:43 ID:8JwOK3hA
「…ねえ、ナーシア」
遠慮がちなアンソンの声に、ナーシアは振り向いた。
「…………なに?」
「ナーシアのスカート、ずいぶん短いよな。…気にならない?」
「――別に。動きやすいから」
エクスプローラーとして、密偵として、素早さを信条にする彼女にとっては動きやすさは最大の利点だ。
それを割り引いてもあまりに短いスカート丈が、アンソンには心配らしい。
「逆に、動くから気になるんじゃないか?」
「見えたところで、任務に支障はない。――ショートパンツも履いているし」
「……あ、履いてるんだ…」
わかりやすくガックリと項垂れるアンソンに、ナーシアは肩をすくめる。
「……日によっては」
「イヤ、日によるってどういうこと?」
「任務の時は、ということ。――大体、下着だって履いているし」
「まあそりゃそうだけど」
「………日によっては」
「日によるんかいっ!!」
(ぐだぐだにおわる)
132ひざ上25センチの代償 :2009/05/23(土) 01:05:46 ID:8JwOK3hA
「――エルザのスカートは、ずいぶん短いな」
深く考え込むようなユンガーの言葉に、ダインが頷く。
「確かに。普段帯同しているのが、ロングスカートのカテナ隊長にショートパンツのミリアですから、一際目立って見えるのでしょう」
「なるほど、比較の問題という見方もあるか」
「そんなに短いですか?あんまり気にならないんですけどね〜」
妙に真剣な男ふたりに、エルザはおっとりと言葉を返す。
「エルザさんは、あまり動き回ったりはしない方ですからね。ただ、身のこなしには気を使った方が良いかもしれませんよ」
「心配してくれてありがとう、ダイン君〜。でもこれくらいなら、サービスのうちですからね♪」
「……サービスなのか?」
首をひねるユンガーに、エルザは朗らかな笑みを返す。
「ハイ♪ あ、でも、中まで見ちゃうのは有料ですね〜。それ相応の代価を支払っていただきます」
「――代価?」
「ええ、お金のやり取りもなんなので…お夕飯のおかずがちょっと減ったりだとか、そんな感じです。ところで……」
ぴたりと足を止め、先ほどと変わらぬ朗らかな笑顔でエルザは二人の顔を見る。
「――――お二人は、見てたりしませんよね?」
よく見れば目だけは真剣で、カケラも笑っていない。男ふたりは無言で視線を交し合い――
「………そういえば、ツヴァイが見たようなことを言っていたな」
「……………そうそう、確か、2回くらい見たという話でしたか」
「…そうなんですかあ…じゃあ、ツヴァイ君の今日の夕飯はスープのみって事で! お夕飯作ってきますね〜」
すたすたと天幕に向かうエルザを、ユンガーとダインは無言のまま見送った。
(すいませんそれは恐喝ですか)
133ひざ上25センチの功罪:2009/05/23(土) 01:07:39 ID:8JwOK3hA
とある街道。
アルの目にふと、少し離れて歩くピアニィのスカートが写った。
布にも仕立てにも金のかかっていそうな服は、どういう意図か腰の周り『だけ』をしっかりと覆っている。
その下の太股は付け根近くから露になる。ピアニィはその上に裾の長いローブを着てはいるが、無防備なことに変わりはない。
「おや〜〜? ピアニィ様のスカートなんか眺めて、どうしたでやんすか、アル〜〜?」
ニヤニヤと笑いながら、ベネットはアルの背後にまとわりつく。
「………ベネット…驚かすなよ」
「ふっふっふ〜。眺めてたのはスカートでも、興味はその中でやんすか?若い男の性でやんすなぁ〜」
くのくの、と肘でつついてくるベネットを腕で軽くいなして、アルは渋面で反論する。
「誰が考えるかよ。――それにその発想、どっちかというとおっさん臭いぞ」
「んん〜〜、すると自分以外に足を見せるな! って感じでやんすかね〜〜?」
「む………」
にたにたニヤニヤと追及するベネットに図星を突かれ、アルは渋い顔のまま沈黙する。
本人は気づいていないのか、あるいは他人に気づかれていないと思っているのか、アルには思っていることを言い当てられると反論できなくなるという癖がある。
―――こんだけわかりやすかったら、そりゃあいぢりたくなるでやんすよねぇ……。
心の中でアルの家族に深いシンパシーを覚えながら、更なるいぢりのためにベネットは口を開いた。
「わかる、わかるでやんすよ〜? まあピアニィ様も、危機感無いというか無防備でやんすからな!ここらで戒めておくのもアリでやんすね〜」
「―――…………おい、ベネット…」
「まぁアルにはこう…リスク料と言うか、危険手当的な? そういう物をあっしに払っていただければ、こうピアニィ様の危機意識をちょいと刺激してね?」
「………おい……」
「簡単にいえばまあスカートめくりでやんすが、ピアニィ様は危機管理に目覚めてアルは眼福、そしてあっしは懐が潤うという一石三鳥の壮大な――」
「―――――…………何が壮大なんですか、ベネットちゃん?」
調子よく演説するベネットの背後で、凍てつく氷が如き声がした。
ぎこちなく振り向くと―――ピアニィが何故か満面の笑みを浮かべていた。

暗転。

命中とダメージに効率よくフェイトを載せた一撃でベネットを排除すると、ピアニィは背中を向けたままアルに聞いた。
「スカートの丈……そんなに気になりますか?」
「………」
どういったものか答えあぐねていると――目を伏せ、ほんのりと頬を染めてピアニィが振り向いた。
「……すぐには替えられないけど……あたし、あの、――アルだけにしか見せませんからっ………」
そういって、真っ赤になるピアニィがおかしくて――愛しくて。
「―――わかってるよ、姫さん。ホラ行くぞ、日が暮れちまう」
ピンクブロンドの髪にぽんと手を乗せて、アルはすたすたと歩き出す。
「……はいっ、行きましょう!」
嬉しそうに、華やかな笑顔で。
ピアニィはアルの後を追いかけて、歩き出した。

「………い……一生やってろでやんす……」
「そもそも犬も食わない間柄に手を出すからそうなるんですよ、ベネット」
『つまり犬以下ということだな』
134|ω・`):2009/05/23(土) 01:11:10 ID:8JwOK3hA

 |ω・`) < アルピアだけ行数が多いのは仕様です。

 というわけで非常に今更ながらミニスカはどうよって話を。
 アルディオンではスタンダードですか。それはどんな桃源郷ですか。
 しかしあんまりエロでなくてごめんなさい。
135名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 01:13:22 ID:HHLVRaeU
GJGJ!
自分的にはナーシアがツボ
136名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 02:11:03 ID:2t51LRmY
なんか久しぶりに黒すぎないピアニィを見たような気がする。
正直、和んだ。
137名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 05:05:07 ID:1/woE9xw
本当に黒い人はそれを表に出さないものだって割烹着の人がいってた
138名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 07:32:14 ID:rSg4bXDg
なるほど、黒い勝負下着は本当の勝負の時のみ見せるんですね分かります





赤とか青とか紫とかなら見せてもええのんかー?!
139名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 08:58:51 ID:sZh7OVw2
ルーズソードマスターを読み返してたら、アルの些細な癖も把握しているナーシアに萌えた…
ピアニィの前でアルの癖についてナチュラルに語りだしてピアニィをヤキモキさせたりな!
ナーシアはいい奥さんになるよ
140名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 09:26:07 ID:O5jZj652
ノエルの股間が妙にエロいデザインだったのを思い出した。あかねちんのイラストは局部がときどきエロいよな。
141名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 09:32:01 ID:+s+U7gPo
>>139
その内『アルのこんなこと知ってる自慢』合戦になって、最終的にはいきなり混ざってきたエルザの小さい頃のアルについての恥ずかしい話を皆で聞く事になりそうだな。
142名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 10:01:20 ID:Bvv7FlBj
>141
いやいや、更にその後、ピアニィとアルが恥ずかしい事をするんですよ。
143|ω・`):2009/05/23(土) 10:31:59 ID:xLYdmc8l

 |ω・`) < 壁のものですがそれはワタクシに対する起爆剤ですか。
144名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 10:44:21 ID:FUuFzqqR
その通りですから是非爆発させてください
145|ω・`):2009/05/23(土) 10:53:50 ID:xLYdmc8l
 
 |ω・`) <頑張ってみますです。

 というか定期的にピアニィ書いておかないと、皆の想像するピアニィがどんどん黒くなっていきそうな気がするんだ…
 思い過ごし(というか自意識過剰)かもしれませんが。
 壁のものは可愛いピアニィを応援しています〜。


 |ω・`)ノシ
146名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 13:35:21 ID:6X/xwyAY
黒いヤンヤンピアニィも、あんたの書く白い清純ピアニィも大好きだ
147名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 13:51:58 ID:OkVYbn2q
ピアニィは黒くないよ。純粋に殺意が高いだけだよ。
黒いのはエルz(コキュートス+ファイアボルト
148名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 19:43:27 ID:ndZ24G9h
エルザは黒くないよ!ピンク色だったよ!!
149名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 19:46:27 ID:BtZ0Dte+
かの天・タナーカもこう申しておられる
“殺意高きことチョモランマの如し”のピアニィ姫と!
150名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 19:54:48 ID:ws598Nbb
>>133
ホラ行くぞ



ホテル行くぞ

に見えた俺はきっと憑かれている

>>149
あるのか
チョモランマ
アルディオンに
151名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 21:15:20 ID:mVLTxXqp
「ホテル行くぞ」とアルに言われて「はいっ、行きましょう!」と嬉しそうに応えるピアニィ……。
そのビッチっぷり……いやいやラヴラヴっぷりに、鼻血噴くかとおもた。
152名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 21:17:10 ID:Bvv7FlBj
>143
むしろ、爆発した後破片が飛んで来ましたぐらいで発言しました。
153名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 21:42:19 ID:acwzrrOg
前スレ656の続きで、らいか陵辱です。
輪姦とか嫌いな方はNGよろしく。

二次ドリノベル的凌辱が似合うとレスがありましたが、
まさしくそういうのを目指して書いてます。
154らいか陵辱:2009/05/23(土) 21:44:14 ID:acwzrrOg
広間に裏ビデオ用の撮影機材が持ち込まれる。
前からそうだったが、佳代子はらいかの痴態を全て記録しておくつもりのようだ。
「それでは、まずお義父様からこの婢女に御情けをお与え下さい。」
「うむ。」
「パパっ!?」
一番手は当然、組長たる父だった。
近親相姦など極道にとってそれほど気にすることではない。
らいか自身も、大人になるまで相応しい男が現われねば、尊敬するパパに処女を捧げようとすら考えていたのだ。
それでもやはり、らいかも禁断の交わりには躊躇を感じると共に胸を昂ぶらせてしまう。
「らいかよ。服を脱げ。」
組員の前で服を脱ぐなど馴れたものだ。言われた通り、全て脱ぎ捨て裸を晒す。
 ざわっ……
らいかの体に刻まれた陵辱の後が組員に晒される。
組員達も動画と同じ傷跡が残っているのを目の当たりにして、今回の話を納得していっている。
「なんと無様な……」
父が目を伏せて嘆く姿が、らいかには自分が受けた仕打ちよりも辛かった。
「折角ここまで育てたというのに……この体をどこの馬の骨とも知れぬ輩に犯され辱められたというのかっ!」
父の怒号が文字通り部屋を震わせた。
「……はい。」
らいかも正直に答える。父の怒りを全て受け止めるつもりなのだ。
 バシィッ!!
横面に強烈な痛みを感じ、身体が回転しながら吹き飛んだ。顔を張り飛ばされたのだ。
床に倒れこんだらいかに父が近づき、身体を掴むと脇に抱え込み、幼児にお仕置きをするように剥き出しの尻を叩きだした。
「この馬鹿者がっ! 馬鹿者がっ!!」
 パァンッ! パァンッ! パァンッ!
まさしく子供へのお仕置きだ。見る見る桃のような尻が赤く腫れ上がっていく。
親に叱られたことのないらいかにとって、頬を張られるのも尻を叩かれるのも初めての経験だ。
未知の痛みに歯を食いしばり耐えるが、自分は未熟な子供だと言わんばかりの恥ずかしい姿を元部下達に見られることが、犯されるより屈辱的だった。
もちろん見られているのはそれだけではない。
丸々としたお尻を突き出して叩いているため、股間の割れ目までバッチリ見られているのだ。
激しい刺激と視線に、散々犯され開発された体が反応する。
羞恥と痛みを感じると、ここ数日何度も繰り返された過程に悪魔寄生体は素早く反応を返した。
 とろり……
らいかの割れ目から密がこぼれ出る。
犯される予兆を感じた悪魔寄生体は、らいかの身体を昂ぶらせて準備を整え始めたのだ。
「ぬぅっ! 叩かれて濡らすとはっ! どれだけ女体を開発されたというのだ、このマゾ娘がぁっ!!」
「あぁんっ!」
 バシィッ! バシィッ! バシィッ!
怒声と共にスパンキングがより激しくなる。
「この馬鹿娘が! この馬鹿娘が!」
「ごめんなさいっ! ごめんなさい、パパぁ!」
155らいか陵辱:2009/05/23(土) 21:44:46 ID:acwzrrOg
らいかにとって父親は唯一の弱点だ。
普通ならば幼児の頃から父親に叱られることで耐性を付けていくのだが、完全に甘やかされて育ったらいかにとって、父の怒りは初めて体験する恐怖だった。
初めて体験した父親の折檻、激しい父性に、らいかの心は幼い子供の如く恐怖し、幼児退行を起こしていた。
更に一度敗北を認めてしまったために、らいかの心は屈辱に耐える事が出来ず、どこまでも落ちていくばかりだった。
 プシャァッ〜!
股間から流れ出た小水がたたみに染みを作り出す。恐怖のあまりおもらしをしてしまったのだ。
「……ッ! 失禁だとっ!? どこまで恥知らずなんじゃぁ!!」
「ごめんなさいっ! ごめんなさぁい……許してパパ……」
子供のようにぐすぐすと涙を流し謝り続けるが父の怒りは収まる気配がなかった。
「ええい、こんな娘を育てた覚えはないわっ!」
「あら、それならいっそのこと親子の縁を切ってしまわれてはどうでしょう? その方がいっそ後腐れがないですわ。」
佳代子が横から口を挟んできた。
「うむ、らいか! お前は勘当だっ! これよりワシの事を父と呼ぶことは許さんっ!」
「そんなっ! 許してパパッ!」
「ええいっ! ワシのことをパパと呼んでいいのは佳代子だけじゃ! 組から放り出さんだけありがたいと思えっ!!」
組長が抱えていたらいかを床に放り投げる。
「いやぁ……嫌よぉ……」
完全に心が折れて幼児化したらいかは泣き崩れてしまった。
「ほらほら、らいかさん。泣いていても始まりませんよ。しっかりご奉仕して、これからは一人でやっていけると見せてあげなければ。」
佳代子がまるで心配するかのように肩を抱き励ます。
「ご奉仕?」
「ほら、組長のご立派なイチモツを気持ちよくさせるのよ。得意でしょう?」
らいかが目の前を見上げると、着物をはだけた元父親が仁王立ちしていた。
最後に身に付けていたふんどしを解くと、ぼろんと巨大な肉茎が現われた。
いつも風呂場で見ていたもの。人間状態では今まで見てきた男達の中で最大のものだった。
「これから様々な男に尽くすことになるお前への最後の情けだ。相手をしてやる。見事ワシをイかせてみるがいい。」
「……はい、パパ。」
「組長と呼べ。」
「……組長。」
足元へ這いより、巨大なペニスを握り締める。
いつも風呂場で戯れた父の身体、時にはコレをオモチャにしたこともあった。
男達に散々嬲られた際に、コレの正しい扱い方も仕込まれている。
手で擦り上げ、胸で挟み、唾液を垂らして舐め上げ、咥え込む。あまりに太いため咥えるだけで顎が外れそうだった。
玉袋を揉みしだき、必死に極太の肉棒を頬張り、舌で舐め上げる。
奉仕を続けることで次第に硬さを増して勃起してきた。
その間、らいかは無意識の内に、自分の身体を仕込まれた動きで愛撫していた。
「ふむ、まったくよく仕込まれておるわい。」
頭を撫で上げるように片手で掴む。
「〜〜〜!?」
褒められている。父に奉仕して、頭を撫でられ褒められている。
それだけでらいかの心は歓喜に満たされた。
父の両手がらいかの頭を挟み込み、強引に前後させはじめる。
巨大な肉棒の挿入に頭部全体に軋みが起きる。喉の奥を衝かれ息が苦しくなる。
涙が出るほど苦しいが、らいかはこの苦しみは体験済みだった。
そして、その苦しみは肉体の喜びへと自動変換されるようになっていた。
156らいか陵辱:2009/05/23(土) 21:45:19 ID:acwzrrOg
口内で巨根が硬さを増す。らいかはこのまま発射させるつもりで奉仕していたが、一旦抜きとられてしまった。
「ああっ……」
ギンッと天を向いてそそり立つ巨大な肉の塔に、名残惜しそうにすがり付いてペロペロと舐め上げる。
「挿入れてやる。尻を出せ。」
「……はい。」
四つん這いになり、真っ赤に充血した尻を突き上げる。割れ目は既に開ききって中から愛液が溢れ出していた。
腰を掴まれ、一気に挿入される。悪魔憑きに開発されたらいかの膣孔は、父のモノすら容易に飲み込んだ。
幼い頃から夢見ていた、最高の男の最高のいちもつが、バックから挿入された。
この時、らいかの意識は幼児状態から一人の女へと戻された。
背後から激しく突き上げ、自分を犯している父。今までで最も相性の良い接合部から沸きあがる快感。
目の前に立ってその様子を見下ろす佳代子。周りで見守る昔馴染みの幹部衆。
敵の前に跪き、最愛の者に犯される屈辱を味合わされていることに、ようやっと気づいたのだ。
しかし屈辱に抗うことは出来なかった。背後から突かれる衝撃が身体を縛ったのだ。
肉親との交わりが、かつて無い程にらいかの身体に適合していた。
更に背徳感が興奮を増し、周囲の視線が快感を増幅していた。
見知った顔、それも皆格下の者達の視線がらいかを蔑んでいる。
こんな下卑た女にかしずいていたのか、と言葉はなくとも語っていた。
背後からお構いなしに腰を叩きつけていた父が、らいかの肩をつかんで上半身を引き起こす。
そのまま片手で片脚を抱え込み立ち上がった。
「ああっ!」
結合部が皆に晒される。片脚を持ち上げ、もう片脚は床に伸びているため、両足は開ききっている。
らいかの足は人並み以上にすらりと長いが、父の巨体とは比べ物にならならず、つま先は床に付かずにぶら下がっていた。
体重の大半が股間に集中し、膣内に挿入された剛直が子宮を突き上げた。
「ふんっ、流石はアレの娘。具合も似ておる。いや、これはアレのモノを越えておるな。これほどの名器とは。」
アレとはらいかの母のことだろう。母と比べられ、しかも越えていると褒められた。
犯されているというのに心の中には歓喜が広がり、らいかの膣はキュウキュウと父のモノを締め上げた。
大きな手のひらがらいかの身体を這いまわり、乳を揉み、淫豆を弄る。
「この飾りも雌奴隷にはお似合いだな。あとでうちの組用のと取り替えておこう。」
乳首とクリトリスの先のピアスを引っ張りながら、らいかの身体の評価をしていく。
「落書きは消させろ。らいかはまだ秘術使いだろう? 入れ墨ごと皮膚を削って癒させろ。」
「はい。」
腹や尻の入れ墨は気に召さなかったらしく、佳代子に指示を飛ばした。
「このつるつるの土手は良いな。処理方法を調べて、このままにしておけ。」
両足をM字に抱え上げ、幼児を抱き上げるようなポーズでゆっさゆっさと上下させられる。
らいかは自然に落ちまいと両腕を父の頭の後ろに伸ばしてしがみついた。
「ふん、好き者め。まったく、なんという淫乱だ。」
背後から顔が近づき、唇を奪われる。父との口づけに、らいかの心が歓喜に満ち絶頂に達した。
ビクビクと身体を震わし、力が抜ける。
「こやつイキおったわ。ワシより先にイクとは、まったくだらしが無い。」
脱力したらいかから、まだ張り詰めた肉棒を抜き取ると、らいかの身体を放り出した。
「まだ奉仕は終わっておらんというのに、先にイクやつがおるかっ!」
「ご、ごめんなひゃい……」
らいかは呂律の回らない舌で謝罪した。
父はそのまま今度は前から伸し掛かって挿入すると、またも抱きながら持ち上げた。
らいかは父と正面から抱き合うことになり、またも歓喜と快感に酔いしれることとなった。
「まったく、このままワシ専用にしたいぐらい具合がよいのう。」
「お義父様、それでは示しがつきません。組のためです。」佳代子が苦言を呈する。
「わかっておる。」
「どうせうちで飼うんですから、犯したい時に犯せばいいのでは。」
「うむ、そうしよう。」
らいかの喜びとは裏腹に、父の中では既にらいかは性奴隷としてしか見られていなかった。
それでもらいかは、自らの身体の欲求の赴くままに腰を擦り付けていた。
157らいか陵辱:2009/05/23(土) 21:45:50 ID:acwzrrOg
「お義父様、らいかの後ろが空いているようですが、今後の友誼を計って、梅林組長に使っていただくというのはどうでしょう?」
「おう、それは良い考えだ。梅林組長、どうですかな?」
らいかの尻を抱え、押し広げながら梅林組長へ向ける。
「それではご一緒させていただきます。」
「いやぁっ!」
らいかにしてみれば愛しい父に抱かれている最中なのだ。見知らぬ男に尻を犯されるなど邪魔でしかないのだが、拒否権はなかった。
梅林組長のものは既にギンギンに勃起している。
目の前でらいかの嬌態を見せられていたのだ、この場にいる男達はほとんど同じ状態だろう。
梅林組長も流石に1つの組を統べる男らしく、桜川組長ほどのものではないが立派な剛直を持っていた。
らいかの割れ目からあふれ出ている愛液で肉棒を濡らすと、ためらわず菊門へ突き入れる。
「はぅぁあっ!」
前面には愛しい男の身体、背面からは嫌悪感が背筋を突き上げて来た。
湧き上がる感情は二律背反していたが、身体は両方の反応に快感を覚えていた。
前後から突き入れられる男達の肉槍が、らいかの身体に陵辱の記憶を呼び戻していた。
マフィアの悪魔憑きたちに開発された身体は、陵辱されればされるほど反射的に性感を高めていく淫乱な体質へと作り変えられていた。
父親二人に挟まれながらよがり狂うらいかをよそに、男達は余裕の表情で会話を交わしていた。
「それにしても梅林組長、あれほどに組の未来を考えられるとは、良く出来た娘を持ちましたな。」
「いやいや、今では桜川組長、あなたの娘ですよ。」
「おう、そうでした。はっはっはっ。わしの方はこの通り、娘の育て方を間違えましたわ。」
佳代子を褒めて、らいかを恥じる。父に蔑まれたらいかだが、マゾヒスティックな快感が背筋を走った。
「いやいや、ある意味極上の女を育てたと言えますな。」
梅林組長がらいかの尻を突き上げ、胸を揉みながら応える。
「はっはっはっ、そう言ってくださると助かりますわい。」
「これからは穴兄弟、いや兄弟同然に仲良くやっていきましょう。」
「いやまったく。こちらこそよろしく頼みます。」
らいかをサンドイッチしながら和気藹々と談笑している。
らいかの膣具合は極上だが、組長達には余裕があった。抱いてきた女の数も、テクニックもらいかとは段違いなのだ。
短期間に大量の経験を積んだとはいえ、らいかは与えられる性感にまだ慣れておらず翻弄されるばかりだ。
組長二人が揃ってらいかに中出しすると、らいかはまた絶頂に達した。
輪姦と薬物、悪魔寄生体による“肉体改良”によって、らいかの体は前後から注がれると絶頂を覚えるよう反射行動が刻まれていた。
「お、この娘またイキましたな。」
「まったく、自分ばかり楽しみおって。やはり甘やかせすぎたようだのう。」
「なに、これだけ淫乱なら、今後の人生も楽しんでいけるだろう。」
笑いながらピシャリと尻を叩かれた。
らいかは嫌でも感じてしまう自分の身体に、悔し涙を流しながら嬌声をあげ続けた。
158名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 21:47:05 ID:acwzrrOg
以上です。
次は早く書き上げられるといいなぁ
159名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 00:04:49 ID:TUhPBBJb
>>158
グッジョブっした。
ところで、すみかやノエルはあれで完結ですか? 続きがあるとも取れるので、楽しみに待っているのですが……

>>141
そこは、「僕が一番うまくガンダムを使えるんだ!」ならぬ「私が一番うまくアルをイかせられる(んです)!」となる方が萌えません?
160名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 03:49:18 ID:0+ZYviAN
アル家を出たのは、愛してはならない人を愛してしまったから。






っていうのはどうでやんすか?
161名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 09:55:11 ID:7LeHU1Kg

… … おかん ?
162名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 09:57:32 ID:N3zclEDw
トラボルタだろjk
163名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 11:27:04 ID:cMwPz9jP
>>159
うっ、待ってる人いた。

すみかは私の脳内では学校の便所女にまで堕ちてますが、
悪魔憑き関係ない陵辱ばかりなのであそこで一旦終わりです。
らいかでその辺書けたらいいな〜と考えてます。

ノエルは……書いたほうがいいよね?w あとエンディングだけだったし。
時期外しちゃったのと、勢いが無くなったのと、上手く纏まらなかったんで放置してました。
当初予定していた通り、二次元エンドの予定です。
なんだそりゃーって感じになると思いますんで、あまり期待しないでください。ギャグ作品だしw
164いつふた:2009/05/24(日) 13:31:48 ID:VGrs9LIC
ゲーム:アリアンロッド(御家族総出)
 原作:地下スレ29>>12
 形式:会話形式(いつものふたり)
エロ度:エロネタギャグ。SM陵辱調教注意。
レス数:6+1
165御家族総出 1/6:2009/05/24(日) 13:33:41 ID:VGrs9LIC
◇明るい家族化計画

「ねぇねぇ」
「あ〜?」
>>12がさ、
 『ナヴァールとステラがくっついた場合、
  ピアニィにとっては「お義兄ちゃん」になるんだよな』
 って言ってるんだけど」
「ああ」
「ナヴァールがステラと結婚することでピアニィの義兄になって、アルがピア
ニィと結婚することでピアニィの夫になったら、PC全員がご家族ってことで、
なんかおめでたい感じだね」
「可哀相に。
 『あっしだけ仲間はずれでやーんすっ!?』と絶叫する三下犬娘の壮絶な形
相が目に浮かぶようだ」
「そ、それはそうかもしれないけれどさ、ベネットはもともとエリンディルの
人なんだから、そのうちエリンディルに戻っちゃうでしょ? アルディオンの
人と家族になんかなったら、それはそれで悲劇的だよ」
「とはいえ今のベネットは、歴としたピアニィファームの一員なのだ、」
「おーい?」
「とはいえ今のベネットは、歴としたギルド『アブソリュート』のメンバーな
のだ、」
「よーし」
「換言すれば『アブソリュート』の、延いてはフェリタニアの貴重なリソース
なのだ。奴一人遊ばせておく手はない」
「遊ぶも遊ばないも、ギルドメンバーがギルドマスターの家族になるかならな
いかってだけの話なのに」
「まあ聞け。
 ベネットはヒューバードと結婚すればよい」
「ヒューバード? ンな奴いたっけ?」
「影が薄いのは否めんが、誰あろうピアニィの兄貴だ」
「ってリプレイ1巻でピアニィをハメた張本人じゃん! そんなのと結婚させ
てどーするよ!?」
「フェリタニアとレイウォールとの間で同盟や一時休戦などの条約を締結する
際に、その担保として両国間で婚姻関係を結ぶ」
「要するに人質かよベネットは」
「そうとも知らず、あるいはそうとわかってなお、『クラン=ベルの四英雄に
してジェネラル、の次は、レイウォールのプリンセスにしてフェリタニア女王
の義姉でやんすーっ!』と調子に乗りまくるベネットが目に浮かぶようだ」
「直後の転落が目に浮かぶようだ」
166御家族総出 2/6:2009/05/24(日) 13:34:42 ID:VGrs9LIC
「それはもう、人質の価値といえば、条約が破棄されたときなどに見せしめと
して惨殺されるところにあるわけだからな」
「あああああベネットがぁぁぁぁっ!?」
「安心しろ。いざとなったら自力で脱出できる、という強みがベネットにはあ
る」
「そっかぁ、高レベルのスカウトだもんね、ベネットは。脱出ぐらいはお手の
もの、か」
「いやいやそういう意味ではなく」
「とゆーと?」
「脱出に失敗して処刑されてしまえば、ベネットの三下人生はそこで終了する。
 すなわち、ベネットは『楽になる』。
 たとえそれが女神アリアンロッドの慈悲だとて、そんな『つまらない結末』
を、ベネットの中の人やGM、そして何よりダイスの神が、間違っても認めよ
うはずがない」
「するとベネットは脱出判定の際に、自分がファンブるか、敵がクリティカる
ことになるわけだ?」
「そして奴は、命からがら脱出には成功するものの、追っ手の放った矢が脳天
に2,3本深々と突き刺さって死に掛ける」
「うん、妥当な展開って気がする。……と納得するのもアレだが。
 そもそもヒューバードが、ベネットとの婚姻を承知するかという問題がある
んじゃないかな?」
「奴が承知しなけりゃ相手を変えるまでさ」
「誰に」
「オーギュストに」
「誰それ」
「影が薄いのは否めんが、誰あろうピアニィの親父だ」
「レイウォール王オーギュストかよ!」
「『クラン=ベルの四英雄にしてジェネラル、の次は、レイウォールの王妃に
してフェリタニア女王の義母でやんすーっ!』と調子に乗りまくるベネットが
目に浮かぶようだ」
「ちょっと待った待った待った! ピアニィのお父さんって、リプレイ1巻、
第1話、ピアニィのオープニングで、既に死に掛けてた人だよねっ?」
「その通り」
「そんな人と結婚できるのっ?」
「そりゃできるだろ」
「てゆーかあの人、まだ生きてるの? 既に殺されちゃってんじゃないの? 
ピアニィの兄貴に、さ」
「2巻ではどうだか知らんが、1巻では少なくとも死亡したとは明言されてい
ない。仮に暗殺されたあとだとしても、対外的に生きていることにさえなって
いれば、レイウォール王とベネットとは結婚することができる。
167御家族総出 3/6:2009/05/24(日) 13:35:45 ID:VGrs9LIC
 正確には、レイウォール王とベネットとが結婚した、という公式の見解は成
立する」
「一種の偽装結婚だね。政治って汚いや」
「ヒューバードと違ってオーギュストは、それがピアニィのためになるならば、
と納得して三下犬娘とも結婚するだろうさ。どのみち先は長くないのだ、嫁が
何者であろうと人生の大勢に影響はない」
「酷い言われようだなオイ」
「その点はベネットについても御同様で、オーギュストが死んでしまえばエリ
ンディルに帰るときの足枷にならないし、元・レイウォール王妃という経歴は
再婚や再就職の際の釣り書きにも好適だ。お互い損なし。それが大人の結婚と
いうものさ」
「なんつぅ冷淡な結婚観」
「他人事だからな」
「他人事だからか」
「さて、オーギュストは半死人であるため、初夜を含めて夫婦の営みをマトモ
にこなせば、一発で腹上死しかねない」
「はは〜ん、ベネットがレイウォール王暗殺容疑で逮捕される流れだな?」
「それも面白かろうが、ここは地下スレだ。もう少し違った流れで行こう」
「とゆーと……夫の健康を慮って、自室で寂しくオナニー三昧?」
「一人Hとは寂しい限りではないか、せっかく夫婦が揃っているのに」
「だったら夫の目の前で、視姦されたり言葉責めされたりしながらオナニー三
昧?」
「否。きちんとセックスすべきである」
「でもでも、今にも死にそうな人に、ガチでセックスさせるのは厳しいよ」
「そこでエアセックスだ」
「はい?」
「だからエアセックス」
「はいぃ?」
「知らないか? エアセックス。意外と頻繁に目にするが」
「知らないよそんなもの! どこで目にするってゆーのさ。てゆーかそもそも
エアセックスって何!?」
「小説のお約束として、カギカッコで囲まれた部分、つまり読み手が今まさに
読んでいるこの部分には、発言者の台詞が記されることになっている。具体的
には、このカギカッコの中には俺の台詞が書かれており、このカギカッコの前
後のカギカッコそれぞれには、お前の台詞が書かれている」
「そうだね。という台詞が書かれているんだね。という台詞が書かれているん
んだね。という台詞が」
「いい加減にしろ」
「ごめーん。
168御家族総出 4/6:2009/05/24(日) 13:37:32 ID:VGrs9LIC
 と謝ってほしいのはこっちだよ、エアセックスとかって妙な単語を持ち出し
た直後に、義務教育で習うような知識を復習させられても困るってーの」
「では本題だ。例えば女が男にフェラチオをしているシーンで、このような記
述のあるエロSSを読んだことはないか?」

「ちゅ……ぺろ……あむ……じゅる……っ」

「うん、似たようなのは見たことあるよ」
「さてこれは一体、何を示しているものだ?」
「フェラチオなんだよね? キスして、舐めて、咥えたら、ヨダレが出てきた
ので啜った、って感じじゃない?」
「これがエアセックスだ」
「へ?」
「正確を期すればエアフェラチオだが」
「いや言葉の不正確さに驚いたわけではなく! 根本的に、何がどーゆーこと
やらさっぱり!」
「女は男との情交の際に、『ちゅ』だの『ぺろ』だの『あむ』だの『じゅる』
だのいう擬音語または擬態語を、自らの台詞として発言しているのだ。これが
エアフェラチオでなければ何だ」
「何だと言われてもっ、SSの書き手が小説のお約束を知らないか、口元に関
係する擬音語や擬態語は、台詞と同様にカギカッコの中に入れるってマイルー
ルで書いてるか、そのどっちかじゃないのっ?」
「いただきまーす、ぱくぱく、もぐもぐ、ごっくん、ごちそうさまでしたー」
「……そうか、SSの書き手が小説のお約束を知らないか、口元に関係する擬
音語や擬態語は、発言と同様にカギカッコの中に入れるってマイルールで書い
てるか、そのどっちかであれば、そーゆー感じの記述もSSの中に書いてある
はずだから……」
「そうではない以上、前述の『ちゅ……ぺろ……あむ……じゅる……っ』は、
エアフェラチオを意味している。証明終わり」
「な、なるほどっ! するとエアセックスっていうのも、大体そういう感じの
ものなんだ!?」
「『うおう、さすがはオーギュスト陛下、レイウォール王の名に恥じぬキング
サイズのイチモツでやんすな!? では失礼して、あむん、ぢゅるっ、んっふ、
んふんふ、うう、なんか、やたら大きく……ぷはぁっ、もう咥えてられないで
やーんす! 無理無理、無理でやんす、こんな長くて太いの、あっしには絶対
に入らないでやんす! あひぃ、そんな力ずくで押し倒すなんて、お願いでや
んす、やめ、ブツン! ズッニュー! ひぎぃ! ジュポジュポパンパン、ら
めぇ、陛下のチンポみりゅく、ベネットのおマンコにブチまけられてイッちゃ
うぅでやーんす!』」
「すごいやエアセックス! あまりのアホさ加減に、かえって感心するよ!」
169御家族総出 5/6:2009/05/24(日) 13:38:43 ID:VGrs9LIC
「このあとベネットは、オーギュストとヒューバードにサンドイッチにされた
り、親衛隊の面々に輪姦されたり、ドレスと言うもおこがましい扇情的な衣装
を着せられた上で諸外国からの客人にお披露目させられたり、湯浴と称して洗
濯女にクリトリスをタワシでゴシゴシやられて、痛みに涙しながらもオルガス
ムスを迎えてしまったり、裸首輪で城内を四つんばいで歩かされ、挙句に犬皿
から手を使わずに料理人どものザーメンにまみれた餌を食べさせられたり、」
「ひでーな、仮にもベネットは王妃だろ?」
「だからこその王妃調教フルコースなのだ」
「それもまたエアセックスで?」
「エアセックスで。たとえば、」
「やめよう、流石に聞きたくない」
「とはいえベネットをレイウォールに嫁入りさせてしまうと、フェリタニアで
事件が起きたときピアニィたちと一緒に冒険に出られないから、この結婚話は
なかったことに」
「だったら最初から言うなよ馬鹿野郎!
 要するに、ベネットはピアニィと家族にはなれない。そーゆー結論でOK?」
「その結論にはまだ早いぞ」
「ほう、では反論してみろ」
「当のピアニィと結婚すれば済むことさ」
「何故!?」
「王族なら側室の一人や二人、こさえて当然だろう?」
「それは跡継ぎを確実にもうけるための方便だから! 女同士で結婚しても意
味ないから!」
「チッ」
「チッとか言わない!」
「仕方がない。厳密な意味で家族にはなれなくとも、家族同然の存在にはなれ
る、という線で妥協しよう」
「ああ、そうだね。ベネットはピアニィにとって、家族同然の大切な仲間だね」
「コネリーと結婚する」
「そろそろ結婚から離れよーよ!?」
「コネリーはピアニィの祖父のようなものだから、ベネットはピアニィの義祖
母のようなものになる」
「幾ら何でも牽強付会に過ぎるだろ!?」
「うむ、コネリーはしょっちゅういなくなるので、それではベネットが寂しい
に違いない。きっとカラダが夜鳴きする。ゆえに、もっと身近な相手がよろし
かろう」
「誰がンなこと言ったかよ。大体、もう他に候補なんていないぞ?」
「ヤンヤン」
「ヤンヤンかよ!? 使い魔ってな家族かよ!?」
「ペットを家族同然に扱う人間は多い。いわんや使い魔をや」
170御家族総出 6/6:2009/05/24(日) 13:39:19 ID:VGrs9LIC
「むしろ使い魔は術者の分身……って捉えてしまうと、結局ベネットはある意
味ピアニィと結婚することになるのか!?」
「ま、アルに言わせりゃアレは犬だし、三下犬娘にはお似合いの相手なんじゃ
ないか?」
「気の毒だ、あまりに気の毒だ」
「ヤンヤンが?」
「うん」
171御家族総出:2009/05/24(日) 13:40:50 ID:VGrs9LIC
 ・・・・・おしまい。

 以上、拙著『姦ケツ』にて引用した松尾芭蕉の言は、正しくは『雲』でなく
『霧』です。お詫びして訂正いたします。というお話でした。
172名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 15:39:33 ID:j559uUoJ
ベルフトのべの字も出てこないことに涙したw
でもGJ!
173名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:12:02 ID:iVLlbvrD
なんかさぁ、いつふたさんの読んでさぁ、
ベネットが普通にセックスしてる所想像してさぁ、
すっごいドキドキしてきた。

俺の脳内回路はどっかで配線を間違えているらしい。
174名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:15:50 ID:Su5TK4h6
ベネットは普通に美少女だと思うでやん…思いますが?
175名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:24:13 ID:iVLlbvrD
でも、ベネットだぜ!?
“あの”ベネットが、普通にセックスすると考えられるか、いやられない!
176名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:27:06 ID:U4+9Ldzo
ベネットのポテンシャルは高いと思うぞ?そういう状況が用意されないだけで。

eraWIZいじってると「性格:三下」を追加したくなってしまう俺が居る。
177名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:32:04 ID:I6gHtp8C
昼は三下、寝屋では淑女とか…

うん、なんかヘンな生物だな
178名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:32:44 ID:iVLlbvrD
つう事は何か。俺は間違ってるわけじゃなく、
ベネットの周囲の環境が間違ってたという事なんだな!?
ベネットに恋愛ロールを用意しないきくたけが悪い、と!?

・・・ごめん、何か俺疲れてるみたいだw
179名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:37:17 ID:N3zclEDw
エイジにはアムがいて、シグにはシルヴァがいたしなー
アルディオンに来ても、アルにはピアニィ、ナヴァールにはステラがいる

>いつふたの人
ベネットはピアニィのペットだから既に家族だと思うのでゴザルよ
180名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 16:57:42 ID:EuG/Dnkt
>>179
×アルにはピアニィ→○アルにはピアニィとナーシアとエルザ
じゃないか? ほら矢野たんと言えばフラグの王子様だから。
181名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 17:06:07 ID:hA2yA7MR
すばらしいです。いつふたさんGJ!

ベネットは、雌犬なので普通にエロいと思いますよ?
アリアンもずいぶん買ってないですけど、
昔。防具着ないのは、いつでもできるように躾られたからというSSを書きかけたことが。





それはさておき
定期購読のR&Rを読んだのですけど。

マヨキンの記事。

チャイカの最初のモヤモヤは、ウムラウトの下半身で
やっぱり、前に入れ替わったときに色々と弄ったんだろうなぁ。

とか思ったのは私だけでしょうか?
182名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 17:50:12 ID:AMitmekd
いつでも即座にマーキングができるように?
183名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 18:04:02 ID:hDJ2hmbR
>>180
全く同感だが……
いつ誰に刺されてもおかしくないよね、このメンバーが相手だと☆
184名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 19:13:37 ID:Y6WonHws
>>183
そうかな?
刺すのはナーシアだけだろう?


あとのは水攻めか氷漬けか焼き払うかで。
185名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 19:19:13 ID:jROyKc3P
>176
お前かYO
ポテンシャルとバイタリティの高さには感服するばかりだぞこの野郎


閨では実は可愛いベネットか……
口調が変わるのとそのままなのと、普段のままだけど不意を打たれると女の子喋りになるのと、どれがいいだろうか。
186名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 19:38:41 ID:1XNxCUop
普段はやんすだが、ベッドではふんがー
187名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 20:02:03 ID:u0Z5lL8f
>>185
やんすと言ってる余裕がなくなってくるのはどうだろう
188名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 20:05:25 ID:V18gRbha
三下なので圧力をかければ(性的な命令に)従順になり、調子に乗せれば(性的な奉仕などを)自発的にする

……うむ、実にべネットはおいしいな(調教的な意味で
189名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 20:29:53 ID:h6FKmwAc
あんちゃん、ワシ

「ピアニィをハメた張本人」

のフレーズで「近親強姦ktkr!」と思っちまっただよ!
190名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 20:38:55 ID:KHa+RZHE
>>185
夜は「ありんす」にかわるとか。
191名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 20:44:18 ID:U4+9Ldzo
eraの素質で言うと[プライド低い][楽観的]かぁ・・・・
どんだけ低難易度キャラなんだベネットw

あんまり言うと後に引けなくなる?
192名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 22:13:01 ID:hDJ2hmbR
>>185
「〜でゴザル」だろ
193名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 22:15:38 ID:iVLlbvrD
実はベネットには生えてるんでゴザルな。わかります。
194名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 23:38:51 ID:2CoIx2ga
ハ) ry
195名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 00:42:44 ID:cf5jWw46
 アルはベネットの下着を無理矢理破り、その秘所を乱暴に愛撫する。
「ひ、ひいっ! や、止めてくれでやん、むぐぅ!」
 ベネットの口に破られた下着の残骸が突っ込まれ、強制的に黙らされた。
「お前の口調は激しく萎える、少し黙ってろ」
「ふぐっ、む、むうぅ〜」
 アルの指はベネットの秘所を激しく掻き混ぜ、淫猥な水音を立てる。
 最初は苦痛しか感じていなかったベネットも、その内快感を覚え初め声に甘い響きが混じるようになってきた。
「そろそろ良さそうだな」
 そう言ってアルは指を引き抜くと自らの剛直をベネットの濡れそぼった蜜壷にあてがい一気に貫いた。
「ふぐぅ〜! んっ、ぐぅぅ〜!」
 挿入と同時にアルは激しく腰を振る、長大なアルの一物がベネットの子宮口を激しく叩き、その度にベネットは激しく反応し背を反り返らせる。
「なかなか良い具合だな、意外と」
 一方のアルはその激しい動きにも関わらず涼やかな顔で冷静にベネットの弱い部位を見付けだし、集中的にそこを攻め立てる。
 快感に次ぐ快感に最早ベネットはまともに考えることも出来なくなり、身体が只身体のために快楽を求めて自らも腰を振り始めた。
 やがて二人の動きが速くなり、クライマックスが近いことを示す。
「くっ、もう出そうだ、中に出すぞ」
「ふぐっ!? む、むぐぅ〜!」
 アルの言葉を否定するようにベネットはもがくがその動きはアルの射精感を高めるだけだった。
「っ! イクッ」
 アルは最後に思い切り強くベネットを突き上げ、子宮に直接精液を流し込んだ。
「んむんんうぐぅ〜!」
 そしてベネットもまた子宮を埋める熱い感触に絶頂を迎えた。



こうですか? 解りません!
ベネットにいつも通り喋らせないようにさせたらこうなった、前後のシチュエーションは各自脳内補完でお願いします。
196|ω・`):2009/05/25(月) 00:45:05 ID:MdsF/RvG


 |ω:`)    

 かべのものがかなしそうにこちらをみている。
197名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 01:09:09 ID:3ruhRr7o
 なかまにしますか?
 はい
 いいえ
→うpってもらう
198|ω・`):2009/05/25(月) 01:53:31 ID:MdsF/RvG

 |ω;`) <いまはうpできるものがありません。ごめんね。


 |     かべのものはすごすごとかえっていった。
199名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 07:53:41 ID:oRYqOYBk
そういえばベネットコスのフェルシアはエロかったなあ…
あの下乳を思い出すとお前どんだけ着痩せしてんだ?って
200名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 09:12:47 ID:GYOpahlo
ベネットはきっと、主役になったらキャラ性が薄れちゃう人なんだよ
だから「調教済」って札貼って3Pに混ぜるといいと思うんだ
201名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 12:29:26 ID:zqlcW0Q9
ベネットな流れにベネット好きの俺歓喜
増徴されてもいいから家で飼いたいと思う俺はおかしいですか?

>>199
それいったいどこで!?
202名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 12:30:50 ID:8peE1YJL
無印2巻の口絵
あれはエロかった
203名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 12:53:40 ID:oRYqOYBk
そうそう。
しかも一緒に写ってる三下犬娘はどう見ても穿いてません 本当に(ry だしな。
ドラマガ掲載時の全裸ショコラと並ぶエロさだった
204名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 13:55:16 ID:zqlcW0Q9
あぁリプのカラーイラスト? 俺がベネ萌えになったきっかけじゃないか

……でも、あれって衣装とっかえっこしてたか? 普段のローブの下だと思ったんだけどフェルシアさん
205名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 14:25:29 ID:FMFwq0GL
手元にないけどベネットがフェルシアの帽子を被ってたような記憶が
206名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 19:24:12 ID:oEc5iVSc
ありゃ確かベネがフェルの帽子かぶってたけど服は自前
シチュエーション的に宿に入って帽子とロープ脱いだフェルがベッドでベネ侍らせていちゃついてるんだと思ってた
207名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 19:43:33 ID:tD6lxrSQ
あれ、イラストが爆天堂だったから健康的なお色気絵で済んでたんだぜ。
絵師がじゅんいっちゃんだったらと思うと……




いや、それはそれで。
208名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 20:21:00 ID:c0GEfKaR
じゅんいっちゃんならフェルシアは帽子に裸マントくらいに挿し絵になってるな
209名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 20:39:26 ID:DDPCX/Ln
もはや服と呼ぶのもはばかられるほどに面積の少ない布切れで、局部だけを隠すハレンチなファッション。
不必要なほどに密着して汗ばむ肌と肌を寄せ合うベネとフェルシア。
むっちりボディはデフォ。
そんなイラストになっていただろうな、間違いなく……。
210名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 20:42:33 ID:apykeVCb
ベネットは布きれだろうけど、フェルシアはボディラインピッタリ系ローブ(乳袋装備)になるような気がする。
211名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 22:45:26 ID:3FFQCZ5K
? つまり、ベネットがゼンラマンレディなのは
「ご主人様より布地の多い服を着るとは何事だ」
という、フェルシア様の調教のせいなんですね。

さすがフェルシア様!
212名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 23:14:31 ID:/53G45Xa
ベネットに恋愛ロールやその相手役がいないのは、
フェルシア様という唯一無二のご主人様がいて、
今現在絶賛放置プレイ中で満足しているからなんだな。
213名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 00:56:00 ID:/Mnx+WCx
だがベッドの中では主従逆転して、フェルシア受けな逆王道こそが俺のジャスティス。
増長したベネットが後でお仕置きされるところまで含めて。
214名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 01:08:49 ID:wqK+1paH
>213
なぜか目隠し拘束されたエイジがセットな光景が浮かんだわけだが
215名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 01:27:30 ID:WnygVdoR
すると、その横には舌なめずりをする妹と、拘束されて睨んでるガンナーが?
216名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 02:12:17 ID:0dfPMDyp
個人的な意見としては、ぽんこつぶりをいじるのがベル……もとい、ベネット萌えの定跡だと思うがどうだろう?
ほら、FBonlineで連載してるALGのリプレイで、某「尻で水道管を破壊するアメリカおばけ」がやってるみたいな感じで。
217名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 05:54:40 ID:P5Hypri/
>「正確を期すればエアフェラチオだが」
>「いや言葉の不正確さに驚いたわけではなく! 根本的に、何がどーゆーこと
>やらさっぱり!」
>「女は男との情交の際に、『ちゅ』だの『ぺろ』だの『あむ』だの『じゅる』
>だのいう擬音語または擬態語を、自らの台詞として発言しているのだ。これが
>エアフェラチオでなければ何だ」
エロゲライターに謝れ
主に田中天とか
218名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 07:40:18 ID:Um7YHt6z
ノエル「エアフェラチオと聞いて(ry
219名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 10:13:53 ID:I6LpFyQt
アムはえろだったのか
220名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 18:01:21 ID:ve4/2XCf
>>216
深読みすると、やんす口調の三下ベルが見たい、という事ですわね。
221名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 18:19:14 ID:N0OhtmIf
>>220
大いなる者から落とし子にクラスチェンジか
222名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 18:23:34 ID:Z5SKSIyr
合成魔王ベルネット
223名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 19:56:20 ID:k4SAhe3f
どうみても合体事故です、本当にありがとうございました
224名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 20:01:35 ID:pthvh/cB
なんか《聖母殺人伝説》っていう単語が浮かんでくる名前だな
225名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 21:16:24 ID:Vp9MkNT+
アレ確か二刀流の剣士とくっついたんだよな

ハッ…まさか…!?
226名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 22:13:52 ID:qjKayrsx
アル×ベネット
……うん、果てしなく需要無さそうな上に供給しようにもシチュエーションが全く思い付かない。
ベネットが絡むと全てがギャグになるからなあ……。
227名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 22:17:40 ID:wqK+1paH
押し倒して、襲った挙句、エイジのほうが良かったというんですねわかります
228名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 22:18:27 ID:3u2m1myA
「ハハーン? 女王の騎士さまとあろう男が逃げるつもりでやんすかー?」
そしてセックスバトル。
229名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 23:28:55 ID:WnygVdoR
魂の格が下がる
とかいって拒否ってるアルが見えた
230名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 23:56:38 ID:SqghrB8H
よくよく下がるのが好きな男だな王子…
あれ? ヤってる?
231名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 00:37:05 ID:HOfCguLJ
そこをピアニィに見られて……。
@アル退いて! そいつ殺せない!
Aこのように辛いのならば、愛などいらぬ!
……Aが何か違うな。
232名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 01:36:23 ID:LF7rEx5d
>>220-221
そんなことになったらベルが反乱を起こすわ。
233名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 05:05:06 ID:IYpcvWaz
>>217
まあ正直「もぐもぐ」もカギカッコ内入れるよね。
234名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 09:13:14 ID:bkquP+Dn
>>232
ベルが氾濫だとッ!?
235名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 09:24:12 ID:zZTEtcLi
ベネットって、やられキャラじゃないですか
レベル上がって強くなってもふとした油断(増長)で敵に負けて、捕まって、色々されちゃって
「や、やめるでやんすー! くっ、こんな奴らにいいようにされるなんて……く、くやしいっ! でも……あふぅん」とか
クリムゾンなテンプレパターンに当てはめても な ん か 違 う 感 じ になって面白いと思う
236名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 12:40:32 ID:BXecj/03
>>231
……何か違うも何も、絶対間違ってますがな。なのに、普段とあまり変わらない気もしますがw
そんな時は
B「ねえ、どうしちゃったのかな?(中略)少し、頭冷やそうか……」
237名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 15:48:13 ID:M5gWI55B
>236
(視線の温度的な意味で)ダンシングヒーローつきコキュートス、マジックフォージ&フェイトのせですね、わかります。
238名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 16:59:06 ID:F50s+nD0
エアフェラチオ……だと……!?
人妻という単語と一緒にぐぐるとだいたいヒットするエロゲライターの
ドルフ☆レーゲンと小太刀右京と華南恋に謝れ!

【そういう話ではない】
239名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 19:20:51 ID:HcA+qswq
犬娘だけに、さかりのついたベネットはきっと凄い………でやんす!
240名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 21:16:31 ID:uplHWNWm
でも確かまじめに喋ったこともあるよ
ディアネッドに「お前の世は誰も望んでいない……我々妖魔ですら」……とか
あとはまぁ、キャラが立ち切ってない頃、アムとの出遭いシーンとか普通だった

多分、三下じゃない口調で喋ることもできるんだと思う
真の強敵(三下のフラグとか言うと空気読めなかったことになる程の)相手になら
241名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 21:24:35 ID:Klid6EJL
ラスボス戦で自爆したアレだしなあ
242名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 22:10:39 ID:FuypobK+
ここで唐突に、思い出したかのようにアルシャードガイア、
雷火×正一君十一歳の続きを投下するのココロ。

というわけで投下です。

雷火×正一の続きです。
クライマックス4です。まだエンディングでないとな!
以前の分は保管庫で見れます。

エロシーン続きです。
その後ももうちょっとだけ続くんじゃよ。

では投下します。
243名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 22:11:07 ID:FuypobK+
「……っ!?」
 正一の表情に、驚愕の色が浮かんだ。自らの行為のその結果――雷火が浮かべた表情に
よってもたらされた色だ。
「な、なんだ!? どうしたんだよ、雷火っ!?」
「あ……がっ……ぐぅ……」
 これまで正一の見た事の無い、苦悶の色。それこそが、正一の行動によって……つまり、
破瓜の痛みによって、雷火の顔にもたらされたものだった。
 この戦いの中で、雷火のそんな表情を見た覚えは、正一にはなかった。
 雷火自身、痛みによってこれ程までに顔を歪めた経験は、これまでどんな戦いの中に
あってすら、なかった。
 それ程の痛みが、今、雷火の身体を蹂躙していた。
「こ……こん、なっ……う、ぐぅぅ……」
 処女を散らされる痛みについて、知識がなかったわけではない。だが、雷火の想像の
中のそれは、数多の戦いを経験してきた自分にとっては容易く耐えられるだろう、その
程度のものでしかなかった。斬られた傷、焼かれた傷、裂かれた傷、様々な傷を負って
きた経験を、彼女は過信していたとも言える。その上で、忍薬による副作用が、その判断
をさらに強く信じ込ませていた。
 だが、実際にやってきたそれは、その想像を遥かに超える激痛だった。忍薬の副作用で
覚えていた、脳がとろけるような快楽も、一瞬で消えうせ、ただただ痛みのみが雷火の
身体を苛んでいく。
 焼けた火箸を突きこまれたような、という描写を一部の参考資料で目にした経験が彼女
にはあったが、まさにそう表現するに足る苛烈な痛みが、断続的に彼女を襲っていた。
「……血が、出てる」
 正一の言葉の通り、二人が繋がった部分から鮮血がしたたっていた。無論、破瓜の
 知識の無い正一にとっては、それは処女の喪失を示す物ではなく、ただ単に負傷を
意味するものでしかなかった。結果、正一の驚きはさらに増し、そこに焦りの色もまた
加わっていく。
「痛いのか!? 怪我したのか!? 大丈夫なのか、雷火っ!?」
「しん、ぱい……しな、い……く、だ…………あぐっ」
 涼しい顔で耐えられると、そう思っていた自分の甘さを悔やむ事すら、そんな事に考え
を及ばせる事すら難しい、激しい痛みの中で、それでも雷火は想った。目の前の、自分を
案じてくれている人に安堵してもらいたいと。これは女が男と交わる時には、避けては
通れない関門なのだと、決して貴方のせいでそうなっているのではないのだと、そう知って
もらいたかった。
 だが、思考すらも難しい中で、言葉を紡ぐ事はより難しい。上手く回らない舌では、
その事を正一に伝える事は難しかった。
「どうすりゃいいんだ……オレのせいでこんな……どうすりゃいいんだよ!」
「ぐっ……しょういち、どの……せい……じゃ……んぐぅ」
 正一のせいではないのだと、ただそれだけすらも上手く伝えられない。
 彼ならば、知らないが故にそう考えるのは当然だ。自分のせいで、雷火が血を流し、
苦しんでいるのだと、そう考えるのは。正一がそういう人間だったからこそ、雷火は
彼とこうなる事を望んだのだから。
 なのにそれを伝えることができない。そうではないと否定する事が、言葉では叶わない。
 だから、雷火は――
「えっ……?」
 ――正一の身体を抱きしめた。痛みにこらえきれずにすがりつくのではなく、痛みを
こらえながら、幼子を胸に収めるように、やさしく。
 焦りは、不安によって生じる。そして、不安は、温もりによって、溶ける。
「……雷火」
 抱きしめられた正一は、されるがままに雷火の柔らかい胸に頬を寄せた。その顔からは、
それまで浮かんでいた焦りと驚愕が次第に薄れ、消えていく。
「……んっ」
 雷火がそうしたのと同じように、正一もまた、雷火の背に手を回し、その身体を抱き
締めた。自分の頬を、強く彼女の柔らかい胸に押し付けるようにして。
 不安が温もりによって溶けるのならば、苦しみもまた同じ。雷火の顔からは、それまで
浮かんでいた苦悶が次第に薄れ、消えていく。
「……しばらく、このまま……で……」
244名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 22:11:44 ID:FuypobK+
「……うん、わかった」
 正一の身体を、その温もりを受け取るだけで、それまで散々身体に走っていた激痛が、
嘘のように薄れていくのを雷火は感じた。
 だが、それでも、すぐ様それが消え去るというわけにはいかない。
 それを、文字通り肌で感じ取ったのだろう。正一は雷火の身体を、微動だにせず、
ひたすらに抱きしめ続けた。雷火もまた、瞳を閉じ、彼の温もりを全身で感じる事で、
少しでも痛みを和らげようと、忘れようとする。
 そうしている内に、どれだけの時間が経っただろうか。
「……んっ」
 自らの中に小さな脈動を感じ、雷火は瞳を開いた。
 痛みは、もうなくなっていた。代わって現れたのは、熱さだ。
「……雷火」
 二人の視線が絡む。
 正一の身体もまた、雷火のそれと同じく、燃えるような熱さを帯び始めていた。その
瞳も、熱に浮かされたように視線が定まっていない。
 無理も無い。挿入してからまったく動かず、それでいて萎えさせる事も無く、ひたすら
我慢し続けていたのだから。ましてや、幼いと言える身で、初めて体験する快感に対して
の忍耐だ。それがどのような責め苦であるか――熱の中にも冷静さを取り戻しつつあった
雷火は、申し訳ないと思うと同時に、自らの身体の変化にも身を任せ、正一に促した。
「もう、大丈夫……だから、動いてください、正一殿……」
「だ、大丈夫なのか?」
 それでも、正一は雷火を気遣った。
「……大丈夫、です……初めて挿入される時は……痛いもの、ですから。だから……正一、
 殿のせいじゃ……ありません」
「でも、まだ痛いんじゃ……」
「痛みは……もう、あまり……薬のせいも、あるかもしれません、が……それよりも」
「それよりも?」
「正一殿が……やさしいから」
 頬は、自然に緩んだ。身体の力も同じように抜け、正一の動きを迎え入れる為の準備を、
雷火の身体は整えた。二人の繋がっている部分を彩っていた破瓜の血による赤が、次第に
その色を薄めていく。繋がっている部分の感触からそれを感じ、その事実に雷火の頬は
赤く染まっていく。
「もう……それがし、我慢……できませんので」
「……実は、オレも、もう……限界だったり」
 あけすけな告白と微笑み、そして頷きを交し合い、正一が腰を動かし始めたのを、
雷火は自らの内側の動きで感じとった。
「あっ……ん……」
 びくんびくんと、今にも爆ぜてしまいそうな程に震えるながら、正一のモノは雷火の
中をゆっくりと前後する。
「……もっと、激しくしてください」
 はしたないと思いながらも、その言葉は口をついて出た。ゆっくりとした、気遣われる
動きでは、最早雷火は物足りないとすら感じ始めていた。痛みが消えてしまえば、後は
快感を味わうだけ。その下地は、既に出来上がっている。
 正一がその求めにこくりと頷くと、腰の速度が一気にあがった。
「あっ、あっぁ……あんっ……なか……こすれて……んっっ!」
 既に、解き放ってしまいたい欲望に襲われているのだろう。正一は歯を食いしばって
腰を前後させている。その、単調だが激しい動きに、雷火は己の中にあった火がどんどん
と猛り狂い始めるのを感じていた。
「はぁ……はぁ……雷火……らいかぁっ!」
「んっ、あくぅ……ふぁ……しょういち……どのっ……!」
 あえぎ声に互いの名を呼ぶ声が混じる。叫びにも似たその声を耳にする度、互いの身体
の中心から、何か熱い物が飛び出してしまいそうになり、その度に二人は身体を震わせた。
 ずっとこのままこうしていたい。こうしてもらっていたい。そんな思いが、だがしかし、
二人を確実に終わりへと導いていく。
「……お、れ……もうっ!」
 耐え切れなくなったのは、やはり正一の方が先だった。度重なる忍耐と、それを越えて
からの激しい突きに、既にモノは破裂せんばかりに膨れ上がっていた。
 知識のある雷火も、それを持たない正一も、理屈ではなく身体で理解していた。もう、
このいつまでも続けていたい行為が、終わる時がやってくるのだと。
245名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 22:12:03 ID:FuypobK+
「あんっ……くっ、ふぁ……いい、ですよ……しょういちどの……」
「らいか……らいか……らいかぁぁぁ!!」
 許可の言葉に、正一は我を忘れた。雷火の身体を気遣う事も忘れ、それまで以上の
激しさで腰をしゃにむに突きいれ、一気に先端に感じる何かを開放した。
「あっ、ああっ、あっあっ……ああぁっ!?」
 その苛烈とも言える動きに、雷火も一気に頂点へと突き上げられ、
「出るっ……!」
「あああああああぁぁぁああっっっ!!」
 正一の先端からほとばしった精液がしとどに膣奥を叩いた瞬間、身体を弓なりに反らせ
、びくびくと痙攣しながら、雷火は絶頂に達した――

      ――――――★――――――

 その瞬間の事を、彼女は覚えていない。
 いや――正確に言うと、その瞬間の事は、記憶には残りようが無かった、と言った方が
妥当だろう。なにせ、頭の中が完全に真っ白に染まり、それ以外の色が存在する余地が
なかったのだから。
 逆に言えば、“覚えていないという記憶”が、はっきりと残っているとも言える。
次の瞬間に感じた、倒れ込んできた彼の身体の温もりと、彼が自分に与えてくれた温もり。それと、互いの身体の震えが、その存在しないが故に存在する記憶を裏付けてくれる。
 最早、身体の疼きは失せた。今はただ……愛しさだけが胸を満たしていた。
「……しょういちどの」
 彼女は――雷火は、彼の名前を呟いた。耳元で、囁くように。彼の身体を抱きしめ、
彼が自分の温もりを感じてくれればいいな、と、そう思いながら。
 応える声は無い。色々と、先の戦い、そして先ほどまでの行為における
無理がたたったのか、正一は意識を失っているようだった。その顔に苦悶は無く、
安らかで、規則的に立てる寝息が無ければ、死んでいると勘違いしてしまっていたかも
しれない。
「しょういち、どの」
 正一に意識が無い事に気づいてはいたが……いや、気づいていたからこそ、雷火はもう
一度彼の名を呼んだ。耳元で、囁くように。今度は、あらん限りの愛しさを込めて。
 自らの危機を救ってくれた人。命を賭して。何物をも顧みず。
 そして……自分の事を、好きだと言ってくれた人。
 まだ、少年だ。自分に倒れ込んでいる彼の身体は、とても軽い。本来の年齢の雷火と
同じくらいの体格、体重なのだから、当たり前の話だが、そんな軽い身体であっても、
触れ合っている事で雷火は心強さを感じていた。
「これから……それがしは、あなたと色々な困難に立ち向かっていくと思います」
 クエスターとして、今後自分は彼と一緒に戦っていく事になるだろうと、そう雷火は
思っていた。それは予感ではなく、確信にも似たものであった。
「それがしも、あなたを支えます……正一殿も……それがしを……」
 言葉の最後は、口付けに溶けて消えた。
 正一の頬にちゅ、という小さな音と共に、雷火の唇が口付けられた、その瞬間、
「え……?」
 傍らに脱ぎ置かれていた正一の上着から、緑色の光が溢れる。
 それは、先の戦いに決着を与える切欠となった力――アルシャードの輝きだ。
「「「彼は貴方の鍵」」」
 三つの声が一つに重なったような、不思議な声を雷火は聞いた。アルシャードのアバター
が発した声と同じようでいて、それはか細く、小さい。
「「「でも、それは表裏。故に、貴方も、彼の鍵」」」
 輝きは、徐々に薄れ、消えていく。それに呼応するように、声もまたどんどん小さく
消えていく。
「「「だから、お願い……彼を――」」」
「この子を、お願いしますね、雷火さん」
「!?」
 最後の瞬間、一際力強い輝きと、三重ではない、はっきりとした、だが優しい声を残し、
アルシャードの輝きと、そこから発せられる声は途切れた。
246名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 22:13:56 ID:FuypobK+
「……」
 託された、と、そう雷火は感じていた。
 託されるまでもない、と、そう雷火は思っていた。
 身体を起こし、未だ眠っている正一の顔を膝の上に置き、上から見やる。
「……正一殿」
 彼の安らかな寝顔は、歳相応の愛らしさを感じさせ、自然雷火の頬は緩む。
 託されようが託されまいが、自分は彼と共に戦い、彼と共に生きていく。そう、雷火は
決意していた。どんな苦難であろうと、彼となら乗り越えていけるはずだ、と。
「……一先ず、乗り越えなければならない苦難は、それがし一人でどうにかする必要が
 ありそうですけれども、ね」
 周囲を見回せば、戦いによって破壊された体育館が無残な姿を晒している。そして、
あちこちに未だ意識を取り戻さない級友や生徒達がいる。
「……考えたら、こんな中でそれがしたち……」
 自分たちがつい先ほどまでしていた行為を思い出し、雷火は顔を真っ赤に染めた。
 だが、今はそんな事を考えている場合ではないと気を取り直し、彼女は立ち上がる。
「……あっ」
 その瞬間、膣の奥に注ぎ込まれた正一の白濁が、どろりと零れ落ちる。かすかに
赤みがかった液体が股を伝い、雷火の収まりかけていた紅潮が再度頬を彩る。
「っぅ……!」
 取り直した気がまたもそがれ、少しばかり恨みを込めた視線を正一に向けてみたが、
やはり彼は幸せそうに眠っていて、その顔を見ると毒気が抜かれ、雷火の顔には自然と
笑みが浮かんだ。
「……ふぅ」
 再び気を取り直し直して、雷火は体育館の何処かに捨て置かれているだろう、自分の
着衣を探して歩き始めた。
「まずは、それがしが支える番……とくと御照覧あれ、正一殿!」
247名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 22:14:41 ID:FuypobK+
ここまで投下です。

何か四ヶ月ぶりとかでエロいすいません。
248名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 22:37:34 ID:O864YDZW
乙。激しく待ってました。

そう言えば、雷火は何時小さくなるの?
249名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 22:46:48 ID:FuypobK+
いつ小さくなるか、ですか。
そうですねえ。

はっはっはっはっはっは。

・・・(汗

激しく察してください。
250名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 23:02:40 ID:+rPQDIol
つまり大きいままと

第2ラウンド開始
251名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 23:38:18 ID:pwevKpSM
つーか
ライカって名前のキャラ多いなぁ
とかふと思った
252名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 00:17:35 ID:v2MddFME
ぱっと思いつくのが二人。
妖魔夜行にもいたような?
253名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 07:18:19 ID:7kCeU+Sd
乙!!
ずっと待ってましたよー!
エンディングでのラブッぷりを楽しみにしております!
254名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 03:39:55 ID:Qfr1mmXl
「ちょっとくすぐったいぞ」
と滝がサラを逆さ吊りにしてその状態で股割きを強要してサラ・アロー
あるいはカオスライドゥでサラに変身した滝が思春期爆発
まで読んだ
ピンクは淫乱

あと薪に「痛みは一瞬だ」とサラをNTRされるとこまで読んだ
ピンクは淫乱
255名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 09:21:28 ID:rs59aCuy
フォームチェンジで兄貴が姉貴に!まで呼んだ
アルティメットフォームは当然全部付きでござるよニンニン
256名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 10:05:15 ID:BNPXm7t+
ハ(ry
257名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 19:16:21 ID:nsHjdSl2
>247
おう、待ってたぜ。GJだ。
258名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 20:52:39 ID:i9wN+xmV
あれ?ここ仮面ライダースレだっけ?

夏みかんのSSが見当たらないなぁ…

お宝、お宝…
259名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 01:49:46 ID:b9Y2wq74
>258
カオスフレアスレでそーいう流れがあったんだ
260名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 08:06:33 ID:4GHuVEp5
カオスフレアは露骨に話題作をパ^Hリスベクトしてくるからなぁ。
261名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 09:38:59 ID:kmmyhYK7
ガンドッグプリンセスとかなw
262名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 09:49:58 ID:/or7qvUD
むしろ元ネタがそれだけだと思うなよという勢い
263yuzu:2009/05/31(日) 03:00:16 ID:u2zyM/yj
眠い目を擦りながら投下予告です〜……
「いおりん×まがみん」(なんだそれは)の続きを、多分一時間後ぐらいに投下しにきます〜……
また後ほど、ではでは〜……
264〜Scars So Deep〜:2009/05/31(日) 04:10:32 ID:QT31cmPx

     ※

 別段意識することもなく、至極自然に人目を避けて帰宅する。
 群集に埋没し、ありふれた無個性の人形となり、不特定多数の人々という形をした鋳型の内部へと、自分自身を押し込める。
 伊織は歩く。どこかの誰かのような顔をして、どこかの誰かのように、ただ歩く。
 いつしか彼女が獲得した用心深さ。
 それは、幼いころから『施設』で徹底した訓練を受けた恩恵に負うところが多かった。
 身体に染み付いた警戒の構えと気配を殺す仕草は、いまや伊織にとって第二の本能と言っていい。
 雑多な人込みの中に身を置き、ふと、伊織はぽつりと立ちつくした。
 ひっきりなしに車が行き来する大通りの前で立ち止まり、信号待ちの人々に混じって息を潜める。
 しばし思案した後、伊織はくるりと振り返り、いま来たばかりの道を引き返した。
 左に道を折れ、また右に折れる。
 いくつかの路地を抜け、幾度となく角を曲がる。
 そうして伊織が辿り着いたところは、梶浦市の一角の、とある閑静な住宅街であった。
 二階建てのアパートの門前で立ち止まり、やはり人目があるかどうかを周囲を見回して確認すると、そこでようやくほっと息を吐く。
 自嘲の微笑を口の端に浮かべると、伊織はアパートの通用門をゆっくりと潜り抜けた。
 いつから自分は誰かの視線や尾行を気にして街を歩くようになったのだろう ――― と。

 いつから?

 言うまでもない。
 そんなものは自分がUGNを裏切ったあの日から、に決まっている。
 生き残るため、自分の未来のためと言い聞かせても、後ろめたさは常に付きまとう。
 梶浦市のFHセルと接触し、“エアシリンダー”ではないもうひとつのコードネームを与えられたそのときから、伊織は心に新しい傷と影を負った。
 自分の叛意を察した組織が、自分に監視をつけているかもしれない。そう思うと、いてもたっても居られなくなる。
 そしてFHという組織にのめりこむにつれ、今度はその新たな同胞からも見張られているような気がして、ますます落ち着くことがない。
 同じ組織に所属するものが必ずしも同志とは限らない、というFH独特の不穏な空気を感じ取れば感じ取るほどに、その疑念が真実のように思えてきて、気が休まることがなかった。
 裏切り者の自分を、いまだ信じて認めてくれているUGNと。
 自身の目的のために同胞となることを選んだ相手、FH。
 その二つの組織を疑いながら過ごす日々が、伊織の日常となっていた。
 伊織が途中で引き返したのは、それが、あのまま歩けば梶浦市のUGN支部へと続く道であったからだ。
 ついいままで、FHのセルリーダーと接触し、チルドレンの真神と会っていたのに、その足でUGNへ向かうほどには、伊織の面の皮は厚くない。
 いや、むしろ。
 UGNの支部になど居ては、その場でなにかあったとき、内心の動揺を抑え切れる自信がなかった、と言ったほうがいいだろうか。
 だから伊織は逃げるようにして、引き返した。
 組織から与えられた仮の住まい ――― 住宅街の中のアパートへと、支部に立ち寄ることなく帰宅してしまった。
 定例の報告業務を怠ることになるが、仕方ない。
 明日なるべく早く支部には顔を出すことにしよう。
 明るく、人懐っこく、素直な。普段通りの仮面を被って支部長に謝りに行こう。
 今日は ――― こんな気分の今日は、自分の心を偽りきれるものではないような、そんな気がするから。
 スカートのポケットから鍵を取り出し、扉の鍵穴に差し込む。
 ただ鍵を開けるという動作にさえも、不要な物音を立てないように気遣う自分を嫌悪しながら、伊織は鍵を回す。
 ささやかな金属音が聞こえたのと、開いた扉の隙間から伊織が室内へと身体を滑り込ませたのは、ほぼ同時であった。
(自分の家なのに、まるで泥棒みたいね)
 そんなことを考えて、乾いた笑いを伊織は漏らす。
 後ろ手に扉を閉め、間髪おかずに施錠すると、ようやく人心地がついた。
265〜Scars So Deep〜:2009/05/31(日) 04:11:27 ID:QT31cmPx
「ふう……」
 我知らず溜息が零れる。薄く開いた目だけを動かして室内を見回すと、伊織は初めに備え付けの電話機に視線を移した。赤いランプのチカチカとした点滅が、視界に入る。
 その輝きが示すのは、留守中に電話があったことと、そしてその相手が伊織に伝言を残していることを示すものだった。
「また、いつものやつね ――― 」
 扉に預けていた背中をのろのろと起こし、面倒くさそうに伊織は言う。
 毎日、伊織が通学などで外出している時間帯を見計らってかけてくるのであろうか。
 彼女が直接、この相手からの電話を取ったことは一度もない。
 もし在宅時であったとしても、電話の相手が『あの男』だったとしたら、伝言の録音が終わるまでコールを無視し続けるのが伊織のいつものやり方だ。
 靴を脱ぎ捨て、普段からゆるめ気味に締めてある制服のネクタイをワイシャツの襟から抜き取る。
 電話機に歩み寄り、点滅しているランプをプッシュすると聞きなれた ――― だけど聞くのはあまり気乗りのしない ――― 声が、『一件です』という無味乾燥な電子音声の後に続いた。

『霧谷です』

 声が、低い声音でそう告げる。
 思わず「やっぱり、兄さ ――― 」と、そう言いかけて伊織は口をつぐんだ。
 姓こそ違うが、霧谷 ――― 通称“リヴァイアサン” ――― は、伊織の実の兄である。
 霧谷雄吾。
 UGN日本支部長 ――― を兄と呼ぶことに、伊織はいくばくかの躊躇いがある。
 たとえそれが、ここに自分ひとりしか居ない現在で、それを誰に聞かれるわけではないにせよ。

『先日の任務の報告期限は三日後です。支部長さんにきちんと報告しておいてください』

 そんな言葉で始まった霧谷の言葉は、まるで箇条書きの文章を読むように淡々と、幾つかの連絡事項をただ伝えるだけのものである。
 部下であるチルドレンの、それも実の妹に対してでさえ、霧谷はひどく丁寧な話し方をする。
 それが自分に対してだけではなく、誰に向けても同じように話す、彼特有の口調だとは解ってはいたが、それでも伊織はそんな霧谷の話術が好きになれなかった。
 伊織にしてみれば、それが組織の長としての立場を誰に対しても崩すことない、霧谷の酷薄さの表れのような気がしてならなかったからだった。
『以上が通達です。指摘事項を確認後、連絡を入れてください』
 いつも、その言葉を最後にメッセージは終わる。
 こんな調子の留守番電話が、毎日のように伊織の元に入るのだからたまったものではなかった。
 それがどれほどつまらないことでも。
 伊織にとっては分かりきった、細かいことまでもくどくどと。
 霧谷は飽くことなく、ほとんど定期連絡のように留守番電話に伝言を残すのだ。
 きっと明日には、『先日の任務の報告期限は“二日後”です』という枕詞から始まる、ありふれたメッセージが届いているに違いなかった。

 伊織には ――― 霧谷の行動が解らない。

 どうして、わざわざこんな電話を入れるのか。
 霧谷雄吾はUGNの日本支部長だ。それは彼が国内の組織のトップの座にいるということであり、たったひとりのチルドレンにかまけている暇などあるはずがないからだ。
 それなのに、梶浦支部に通達すれば済むようなことでも、霧谷はなにかにつけて伊織のアパートに連絡を入れてくる。
 しかも、絶対に伊織が出るはずのない ――― 居たとしても居留守を使って伝言メッセージを再生するだけの彼女に、律儀に連絡を入れる霧谷の行動の意図は、まったく分からなかった。
266〜Scars So Deep〜:2009/05/31(日) 04:12:34 ID:QT31cmPx
 伊織は、再生される霧谷の声を上の空で聞いている。
 それを聞き終えると、一瞬躊躇した後で、伊織はリダイヤルボタンを押した。
 数回のコールの後、受話器の向こうから聞こえてきたのは、やはり無機質な電子音声。

『ただいま留守にしております。ご用件のある方は、発信音の後にメッセージをどうぞ』

 これも、やはりいつものことだった。
 部下に報告を求める上司、という立場で霧谷が連絡を入れてくる以上、伊織としては返信せざるをえないのだが、彼女が電話をかけ直しても、霧谷が出ることは決してない。
 そんなやり取りを幾十度となく繰り返すうち、伊織には気がついたことがある。
 それは、霧谷も自分と同様に、伊織からの電話を直接取ることを避けているのだろう、ということだ。
 返信のためにかけなおした電話を霧谷が取ったことは一度としてなく、伊織のその推測はおそらく正しいもののように思われた。
「……通達、了解しました」
 霧谷への伝言の言葉もそっけない。
 伊織は、いままで一言一句たりとも、これ以外の言葉を伝言として残したことがない。
 指示通りのことをこなしてさえいれば、余計なことを喋る必要はないのである。

 一方的にメッセージを送りつけ合う兄と妹 ―――
 『任務』という公式の場でもなければ互いに言葉を交わすことすらない兄妹 ―――

 それが、伊織と霧谷の関係であった。
 もっとも、いまのドライな関係は、それはそれで最善な距離の取り方のような気もしている。
 霧谷と携帯で話をしたり、メールのやり取りをしている自分の姿というのは、伊織にはどうしても想像できないものだったからだ。
 そもそも、霧谷のメールアドレスなど伊織が知る由もない。
「……そんな、仲の良い ――― 家族みたいなこと……」
 そんなことは、絶対にありえないことだった。
 ふと、思い出して制服のスカートのポケットから自分の携帯電話を取り出す。
 複雑な、泣き笑いのような顔をして、伊織はディスプレイに目を落とした。
「兄さんの番号も、アドレスも知らないのにね……」
 それなのに、今日出会ったばかりの少年 ――― 真神修夜 ――― のナンバーやアドレスは登録済みなのだから、不思議なものだった。
 伊織は瞳を閉じる。
 つい、数十分前のFH支部ビルの屋上での、“彼”とのやり取りを思い出しながら ―――

     ※

「俺の目的とするものも、お前と同じ十年前の研究だ」
 昏く、どこまでも濃く翳を落とす無表情に、あの激情を僅かに滲ませながら、あのとき真神は確かにそう言った。
 静かなる憤怒の揺らめき。
 決して救われぬものの悲嘆。
 うつむき加減の顔に被さる前髪の隙間から、覗く双眸に複雑な感情を凝らせたままで、真神はひたむきに伊織を見つめている。
「俺は……あのとき失ったものがある。仲間を。友人を。俺を育ててくれた人たちを」
 話が十年前の喪失に及ぶときにだけ、真神の感情はひどく昂ぶるようだった。
「……そしていまは、その代わりに、仲間だと思っていた“奴”の裏切りを手に入れた」
 ぎりっ、と奥歯を噛む音が伊織の耳にまで届く。やり場のない憤りと恨みを、いまはここに居ない誰かにぶつけるように言葉を吐き捨てた真神の姿が、なぜか悲しい。
 真神の言う、“奴”というのが誰のことかはわからなかったが、その言葉を口にしたときの真神は確かに滾る怒りを抑えかねているようだった。
267〜Scars So Deep〜:2009/05/31(日) 04:13:34 ID:QT31cmPx
「私と目的とするものは同じだけど……それを求める理由は違うみたいね」
 なにか言葉を挟まなければいたたまれなくなって、伊織はそう言った。
 伊織が十年前の研究データを入手したい理由は、自らの肉体を緩やかに蝕んでいくウィルスの処置方法がそこから見出せるのではないか、と考えているからだ。
 それは自分のため。あくまでも、自分が生き残り、生き続けるためである。
「お前も、あのラボの末路は知っているはずだ。あそこに居た子供たちは、俺たちのような生き残りをわずかに残してほとんどが死んだ。そして大人たちは、残らず死んだ」
 真神の言葉の通り。
 UGNとFHの共同研究という形で始まった前代未聞のプロジェクトは、あまりにも凄惨な終焉を迎えたのである。
「あの研究を過去の暗がりから引きずり出し、この手で完成させてやる。それが俺の目的だ」
「研究を完成させて、あなたはなにを……するというの?」
 伊織の問いは結局そこに帰結する。
 チルドレンとして恵まれた力を持った彼。
 その彼が、プロジェクト・アダムカドモンという失われた遺産をなんのために欲するのか。
 更なる力か。それとも ―――

「なにも」
「……っ!?」

 あまりにも意外な返答に、伊織が言葉をつまらせる。
「完成した研究でなにがしたいわけじゃない。研究の完成、それ自体が俺の目的だ」
「頓挫した計画を完成させること、だけ? 二つの組織が封印せざるをえなかった計画をただ完成させたいの? それは ――― 」
 研究欲? それとも達成感?
 さもなければ名誉と功績を自分の華々しい経歴に付け加えるため?

 皮肉な言葉が胸の内に浮かぶ。しかし、
(あのとき、そんな軽率なことを言わなくてよかった ――― )
 いまさらだが、そう思う。
 研究の完成そのものを目的とする、という真神の真意は、伊織が口を開く前に彼自身の口から語られた。
「いまはもういない、十年前に喪われた、あいつらのために」
「……」
「死んだ。みんな、死んでしまった。それはすでに過去に起きてしまったことだから、そのことをいまさらどうこう言わないし、どうにもできないことは分かっている」
 声が低く、さらに低く沈み込む。
「だが、俺はあいつらの死を無意味なものにしたくない」
 真神の顔が上げられ、声に熱がこもった。
 見開かれた鋭い瞳に炎が宿り、冷たい光を放ちながら。
 もしも、炎が凍りついたなら ――― もしも、氷が燃え猛ることができたなら ―――
 それはきっと、いまの真神の瞳のようなものであったに違いなかった。
「立場や考えや境遇がどうであれ、あいつらはみんな、確かにあの計画を達成するという意志の元に集った仲間だった。俺はそう思いたいし、そう信じたい」
 驚くほどの饒舌さで、熱病に浮かされたように真神が言う。それはまるで、内心に渦巻く激しい想いを伊織にぶつけるようだった。
 手を伸ばせば伊織に届くほどまでに、それほどまでの近い距離にまで身を乗り出し、真神は言葉を継ぎ続ける。
 いつの間にか、真神の顔が伊織の近くにあった。
「それなのに、組織は ――― 研究を封印した。研究の事実さえも、なかったことにした」
「ええ……知ってる」
「それならばお前にもわかるはずだ。俺の求めるものが」
 真神はそこで背を背け、うつむいた。
268〜Scars So Deep〜:2009/05/31(日) 04:14:43 ID:QT31cmPx
「研究を封印するということは、俺たちの過去やあいつらの生きていた時間をすべて否定することだ。生き残ったものは……そして生者は ――― 死者に責任を負わなければならない」
 真神の呟きは、すでに伊織には向けられてはいなかった。
 彼はきっと、十年前に喪失した仲間たちに向かって、自らの決意を宣言していたのであろう。
「ならば研究をこの手で達成することが生者としての俺の責任だ」
「え……」
「そして、過去に背を向けた組織の連中は、もう一度目を見開いて、あの研究が何であったのかという命題に向かい合わなければならない……!」
 仲間たちの生きていた証を、消したりさせはしない。
 やつらが目をそらしたままでいるのなら、首を捻じ曲げ、眼窩から目玉を引き抜いてでも直面させてやる。俺たちの生きていた過去を思い出させてやる。
 俺の ――― いや、俺とお前の仲間たちの存在を脳髄に焼き付けてやる。
 そうすることで、初めて仲間たちの生と死に価値が付く。
 そうしなければ、あいつらは無価値なものとして歴史の闇に埋もれてしまう。
 仲間たちがそうなってしまうことに俺は耐えられないし、そんなことは許せない。
「だからそれだけが、俺の在る意味だ」
 一息に心に抱えたものを吐き出して、真神は最後にそう締めくくった。
 過去に喪ったもののため。
 失われたものに報いるため。
 形のない、もはや何処にも存在しない、そんなもののために闘うと、真神は言っているのだ。
 心の底から、それを強く望んでいるのだ。
 誰も利するもののない、果てしなく虚しいもののために、真神は在ることを望んでいるのだ。
 それはどこまでも不毛だ。
 伊織はそう感じる。理屈ではなく、心で。
 彼女は真神の目的と理由を、とても悲しいもののように感じていた。
 彼の言う望みに比べれば、自分の求める理由は果てしなく利己的だ。
 だが、伊織が自分を心底から正当化できないのと同じように、真神の望みも正しくないもののように、彼女には思えるのである。
 彼は生き残ったのだから。いま、真神は生きているのだから。
 死者のために生者を。
 過去のために未来を。
 喪われたものや喪われていくもののために、いま在るものやこれから在ろうとするものを犠牲にするようなやりかたは、やはりどこかが歪んでいるような ――― そんな気がしてならないのだ。
 真神の想いを嘲るつもりはない。徒労だと軽んじるつもりもない。
 しかし、いまの彼がしようとしていることは。
 砕け散ってしまったグラスの中身を嘆き、ふたたびそれを満たすために、なみなみと湛えられた自分のグラスを粉々にして中身をぶちまけるようなものだった。
 割れたグラスにふたたび水が満ちることはない。
 満ちるはずのないもののために、辛うじて残された大切ななにかを無碍にする行為が、正しいものとは、伊織には思えなかった。
269〜Scars So Deep〜:2009/05/31(日) 04:16:00 ID:QT31cmPx
 でも ――― 伊織にそれを言うことはできない。
 真神の瞳の内に宿る炎の向こう側、さらにその奥を覗き込んでしまったから。
 激しい怒りでも、身を絞るような恨みでもない。
 さらにその向こう側に見える、もっと奥のさらなる奥底には。

 ただひとりで闘い続けてきた孤独があった。
 それを耐え忍んできた苦痛があった。
 どこにもぶちまけることのできずにいた悲しみがあった。

「お前に、俺の手助けをしてもらいたい」

 だから、真神に真っ直ぐな目で見つめられてそう言われたとき ――― 伊織は、素直に頷いてしまっていた。
 承諾を強要されたわけではない。
 伊織の中の“なにか”が、真神の誘いに頷かせたといっていい。

 伊織の首肯する姿に目を留めて、そのとき真神は笑った ――― ように見えた。
 怖れていた拒絶がただの杞憂に過ぎず、密かに安堵したがための微笑だった、と見えたのは、伊織の思い過ごしであろうか。
 不意に、真神の右手が躊躇いがちに伊織へ向けて差し出される。
 これから同じものを求めて共闘するもの同士として。
 二人が手を結んだことを改めて確認するための握手を求めるものであった。
 伊織は ―――
 そのとき自然に。
 吸い込まれるように ――― 同じように自分の右手を差し出していた ―――

     ※

 握り返した真神の右手の感触が、不思議といまだに伊織の右手に残っている。
 アパートの自室で、なにげなく視線を落とし見つめていた自分の手のひらを、二、三度握り、開いてみせながら、伊織は不意に口元だけで微笑んだ。
 力強く握り締められた右手が、何故だか温かい。
 あれから数十分も経つというのに、真神の体温がまだ残されているような気がする。
「……ふふっ」
 密約を交わした屋上での、階下へと戻る直前の数分の会話を思い出し、伊織の微笑が深くなる。
 おもむろに携帯電話を取り出し、番号とメールアドレスの交換をしようと言い出した伊織へ向けた、真神の戸惑いの表情が不意に思い出された。
 これからは連絡を取り合うこともあるでしょう? という伊織の言葉に、真神は半ば本気で、彼女の真意を測りかねているようである。
 真神が、互いに情報のやり取りをすることや、二人が連携することの必要性をいまひとつ理解できていないのだ、と伊織はそのとき気がついた。
 その類い稀な有能さのおかげで、すべての任務行動を自分ひとりでこなしてきた真神らしい、といえば言うことができる。
『今度ばかりは自分でもてこずると思ったから、いちいち私の経歴を調べ上げてまで声をかけたんじゃないの?』
 大体これから協力し合うっていうのに、こっちの番号も知らないでどうやって連絡を取るつもりだったの? ――― 呆れ顔をする伊織に、
『……そういえばそうだ』
 言われて初めて気がついたように真神は頷いた。
270〜Scars So Deep〜:2009/05/31(日) 04:17:01 ID:QT31cmPx
 組織から買い与えられたらしい自分の携帯電話を取り出し、真神はしばらくの間、たどたどしい手つきでそれをいじくり回していた。どうやら、携帯の機能操作に悪戦苦闘していたらしい。
 普段は、FHのセルリーダーや幹部たちから一方的に指令を受けるときだけにしか使わないのであろう。
 ただ自分の番号を確認するという基本的な機能ですら、真神は使いこなせていないようだった。
 伊織が苦笑しながら真神の手から彼の携帯を取り上げる。
 一瞬だけ間神は眉をひそめたが、そのあとの伊織の行動に口を差し挟みはしなかった。
 伊織が、真神の携帯で自分の番号をダイアルする。
 着信を確認すると、初めて見るその番号を『マガミ』と簡潔に登録し、続けて真神の携帯に残された発信履歴を確認する。
 ただ一件 ―――
 そこに残された発信履歴が、たったいま伊織がかけた彼女自身の番号しかないことに、伊織の胸が一瞬つまった。
 いままで誰も必要としていなかった ――― いままで自分からは、決して誰かを必要とすることがなかったのに違いない真神の姿が、そこに垣間見えたような気がした。
『……はい。登録しておいたから。ついでに私のメアドも、ね』
 戻された携帯を受け取った真神は、ぶっきらぼうに、
『……パソコンなら使い慣れているんだがな ――― 』
 まるで言い訳をするようにそう言った。
 こんな些細なことですら、他人からアドバンテージを取られることに慣れていないのだろう。
 拗ねたように言い捨てる真神を、初めて伊織は人間臭い、と思った。
 ビルから戸外へ出た後の、「俺のほうから、連絡はする」という忠告ですら、本当は真神なりの照れ隠しではなかったか。
 そう気がついた伊織は、もう真神のことを怖い、とは思わなくなっていた。
 ただ少し、彼は私たちよりも日常から遠ざかって生きているだけ ―――
 そのことが少しだけ可笑しくて、少しだけ、悲しかった。
「真神……修夜、か ――― 」
 FHという組織に身を置くようになって、初めて身近に感じることのできた存在の名前を、ぽつりと伊織は呟いた。
 真神と握手を交わした右手を、まるで柔らかく包み込むように、自分の左手で覆い被せる。
 どことなく優しい気持ちになっている自分に気がついて、伊織は苦笑を漏らした。

 組織で味わった孤独を癒すため?
 十年前の経験と記憶を共有するもの同士のシンパシー?
 それとも、真神という、自分以上に“日常”からかけ離れた存在への憐憫?
 裏切り者という十字架を背負う仲間を見つけたことへの安堵?
 そうでなければ ―――

 そんな思いに頭をめぐらせていると、手中の携帯が不意に振動した。
 思わず取り落としそうになったそれを慌てて開くと、ディスプレイに映し出された文字に伊織の細い瞳が見開かれる。そこには、

『着信:マガミ』

 という、そっけない三文字の名前が表示されていた。
 さっそくかかってきた“彼”からの連絡に、
「……はい、柏木です」
 応じた自分の声が、なぜかわずかに弾んでいることを ―――

 伊織は不思議な気持ちで、遠くに聞いていた ―――

(続)
271yuzu:2009/05/31(日) 04:18:15 ID:QT31cmPx
 今回もHなしではありますが投下終了です〜……
 自分オリジナルの設定(というか妄想あるいは設定の捏造)に自分で翻弄されつつ、産み苦しいながらも楽しく書けるなー、などと思ってみたり。
 なんだかもはや、脳内いおりんと脳内まがみんです。NPCは情報量が少ない分、やっぱりキャラ造形が難しいですねぇ……。
 では次回のお目見えまで。ではでは〜……(zzz……)
272名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 17:57:02 ID:0Dy2Rtrg
gj。
楽しく読ませていただいてますw
273名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 21:00:46 ID:SowePSRg
グッジョブっす。
そうか、真神ってこういうキャラだったのか……と納得してしまったですよ。

柊クラスに朴念仁なまがみんに、どうラブを語らせるのか、期待しております。
274名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 23:04:26 ID:QPosS6Ld
ぐっじょぶでございます。
携帯に戸惑う姿に萌え。
275名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 14:41:57 ID:Ap1qF7NV
忍神は訓読みだとシノビガミだが、音読みすると……
あとは、わかるな?
276名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 16:00:16 ID:hiDupIay
>>275
にんじん?(おもいっきり無垢な瞳で)
277名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 16:15:38 ID:eXrPk62Y
斜歯なルツボはせつなくて、影斗をみるとついボディタッチしちゃうんですね。
278名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 00:35:24 ID:4OAYB0wQ
女子高生忍者あばんたんの身体の中に「ニンジン」を入れて命令に逆らえなくなるよう洗脳するんですね
279名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 01:35:24 ID:ryqPCzvQ
ルツボエロいさすが忍者エロい

このムラムラはルツボが影斗に四肢の自由を奪いつつ性欲を増幅させる薬を盛って
肉の坩堝で影斗からいろんな液を搾り取るSSを読むまでおさまる事を知らない
280名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 02:43:05 ID:3ESwBFUu
>>279
「これから貴方のこと、ゴミって呼んでもよろしいかしら」
281名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 21:55:57 ID:Z9d4QKbw
性的な意味で友達になる液
282名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 00:02:37 ID:a3RtPPQT
>>276
その目……達成値が-2されそうなその目で俺をもっと見てくれ!

>>280
もっと罵ってください!
283千早さんち・予告編:2009/06/05(金) 00:33:32 ID:mj/L9vZL
『契約はなされた。黒き巫女、キミを“22本の牙”に迎え入れよう』
「牙か。別段その肩書きを欲したわけではないが。欲されるものを与えるのが私だ。私の異能を望むのなら養女にもなろう」
『ふむ』
「そういえば聞くところによると、養子は牙の一時をその名に持つのが慣わしとか?」
『必ずしも……というワケではないよ。まあ遊びだが、そうだな』
「ふむ」
『TENGAなんてどうだい?』
「千早TENGA?」
『そう。天の威を名に持つ者を相手に牙を剥くには相応しい名だ』
「なにか卑猥だな」
『そうかい』
「そうだ」
284名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 01:12:34 ID:tsWDwCAH
じゃあ折る牙で
285名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 05:12:48 ID:Tc0tiiQf
んじゃ叉牙屡
286名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 07:03:13 ID:6/pYfcPx
>>283
「TENGAって何よ?」とぐぐった俺に謝れ
287名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 10:52:23 ID:q5x2hO8u
二枚目のキャラシー…
288名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 16:08:14 ID:4lpDYfkW
>>283-287
あと光牙が居るとサクラ大戦だと思った古い世代の俺…
289名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 19:48:36 ID:d1JDYYpF
コアンヤァ?
290名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 19:56:14 ID:J9Afk9RN
3×3EYESなつかしす
291名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 23:16:46 ID:REYl08jW
ああ、俺も何か引っかかると思ったらそれだw
292名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 21:52:10 ID:0/MXshTb
働きたくないでござる!
働きたくないでござる! ニンニン!
293名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 23:49:55 ID:LXtGdDPa
ハッタリ仕事(ry
294名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 05:29:35 ID:c3W33P8h
生やしたくないでござる!
生やしたくないでござる!
295名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 06:43:10 ID:Rt8IuAuw
誰だっ?!
296名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 06:57:18 ID:pJJ7eAtZ
強化人間は生えてないでござる!
297名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 09:45:33 ID:5scq9j8S
>>296
大丈夫!使徒にクラスチェンジすれば(ご主人様次第だけど)生えてくるよ!
【ナニが】
298名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 10:00:45 ID:5scq9j8S
歌う船たんに<艦首ラム>とか<轟魔砲>をとりつければ、ふたなり娘の出来上がり(笑)
第四世界の科学(?)力は主八界一ィィィィィ!!
299名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 10:29:45 ID:eZXtvX5e
一条ひかりに40サンチ砲つければよかったでござる
300名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 10:54:07 ID:qUQ5hxA2
現在、長期にわたって全規制の影響を受けている職人の皆様。
ただいま、こちらのスレ(したらば・エロパロ避難所)に置いて代理投下の以来が行えます。

書き込み代行スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/2964/1060777955/

投下して欲しいスレの名前とアドレスを張り、その後、作品を書き込めば有志のかたがそのスレに作者の代理として投下いたします。
(数日ほど、時間が空くことがあります。できれば、こちらに書き込める方、積極的に代理投下のチェックをお願いします)


301GドM:2009/06/07(日) 20:46:41 ID:/3Z9TxUD
皆様お久しぶりです。
生意気にもスランプに陥り、続きを描くのに時間がかかってしまいました。
もう、お前誰だよってくらい時間が空きましたが、ようやくまとまったので21時から投下しようと思います。
302ふたふた:2009/06/07(日) 21:00:37 ID:/3Z9TxUD
ダイヴ3

新たな扉を抜ける。
果たしてそこは、いのりの希望通り、浴室だった。
白く清涼感あふれる浴槽と、洗面用具を置く網状の台座。高く吊られたシャワー。曇り硝子の扉には取手部分にタオルが掛けられ

ている。要家の物とさほど変らない。普通の浴室だ。
ただし、自分が小人になったかのように巨大であること、浴槽内に謎の液体が満ちていることと、浴室全体を覆う蜘蛛の巣という三つの異常を除けば、だが…。
「何これ、趣味悪い…」
これじゃシャワーなんて無理だわと一人ごちるいのり。
「蜘蛛の巣が邪魔で、浴槽を渡らないと進めない…かな」
「うぅ…いつも綺麗にしてるのにぃ…」
はるみが惨状にぼやきながらも、どう行動するかの相談を始めた。
見てわかるのは以下の四点。
・浴槽を避けて通るのは蜘蛛の巣の密度が高く現実的ではない。
・浴槽内には正体不明の粘液が満ちている。どのような影響があるのかは不明。
・浴槽中心へ向かって、呼吸をするような周期で流れがある。おそらくそこにエミュレイターが潜んでいるのだろう。
・浴槽上部にも蜘蛛の巣が張り巡らされているが、こちらは密度が低い。
これを踏まえたうえで、いのりが「こうやって捕まって移動できそう」と雲梯の要領で移動できることを提示。他の案もないため

、いのり、ねがい、はるみの順にその方法で移動することとなった。
「こういうの、苦手だな」
と極インドア派のねがいがポツリとつぶやいた。その一言が、この先の出来事を暗示しているとは露ほども思わずに…。
303ふたふた:2009/06/07(日) 21:01:08 ID:/3Z9TxUD
「きゃあぁあぁぁぁ!」
悲鳴から一瞬の間もおかず、たぷんと間の抜けた音を立てて、ねがいは浴槽へとたたき込まれた。
いのりが無事に渡り切った直後。続いた運動嫌いの姉は案の定…とはいうものの、プラーナを開放したにもかかわらず、”雲梯”

を渡り切れなかったのだ。
どっぷりと頭までが浸かったが”風呂”は見た目よりは浅いようで、立ち上がることはできた。水面は、胸元あたりだ。
粘液まみれになった全身には、薄手のワンピースがべったりと張り付き、下着が透けて見えた。勝負下着――とまでは思っていな

いが、デートのために誂えた、本人のお気に入りの空色の上下だった。
「うぅ…やっぱりぃ」
濡れた髪の毛が顔に張り付くのも気持ち悪い。
「ねがいちゃん!」
「お姉ちゃん、大丈夫!?」
後ろで待機していたはるみと、既に対岸へと渡ったいのりの声に頷いて答え、早く外に出ようと、あわてて移動しはじめたのだが

…。

 ぬるり

踏み出した右足に不意に何かが絡みついた。
「ひっ!?な、何!!?」
半透明の粘液は、水面を覗き込むと、水中のそれを、像を揺らしながらも明確に示す。
それを言葉で表すなら『触手』。赤黒く、皺のような細かな凹凸を持った円柱状の胴体に、男性器に酷似した先端を持つ。表面―

―皮膚も人間のそれに近い。
人肌の体温を持つそれが、足首から太股にかけて螺旋を描いた。そして、動物が匂いを確認するかのように、頭を振ってその先端

を太股に擦りつけ始める。
「や、やぁ!何これ!?気持ち悪いっ!!」
最初の部屋。妹に起った陵辱劇が脳裏をよぎる。
次は、これが、自分を、酷い目に遭わせるのだ。
急速に血の気が引いて、すぐに行動を起こした。
――脚を振って振りほどこうとする。
だが、その程度の動きでは触手が脚から離れる気配は全くなかった。それどころか、絡め取った脚を引っ張りながら、じわりじわ

りと這うようにして脚を登ってくる。細かな節にふくらはぎをくすぐられ、くすぐったいようなむず痒いような嫌悪感に背筋が泡

立つ。
(くぅ…こんな、ものぉ……)
――手を使い、払いのけようと叩く。
水中でその効果は如何ほどの物だろう?
「こ、このぉ!このぉ!変なところ、触らないで!」
――鳥肌が立つのを堪えて、触手を掴んだ。
握力を増して進行を止めようとするのだが、やはりと言うべきか、握った矢先からぬるぬるとすり抜けられるだけだった。
何をやっても、どう抵抗しても”それ”は意に介さず進行してくる。
(怖い…っ)
間近に迫った恐怖に思わず身震いがした。
右足を自由にすることに集中していると、今度は左足に何かが触れた。
触手だ。一体…いや、一本ではなかったのだ。それはあまりに手際よく、先ほどと同様にするりと左足に絡みつく。
「う、うぅ!?」
左右の足を固定され、肩幅に開かれる。
304名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 21:01:33 ID:PvdgR+X0
>>301
お前誰だよw
いや、ふたふたすごく待ってました。
305ふたふた:2009/06/07(日) 21:02:25 ID:/3Z9TxUD
(どうしよう!?完全に後手に回った…!)
悔やむねがいの目の前に、別のより太い触手が現れ、馬乗りをするように跨らせられた。
脚が引かれ、股を押し上げられ、節くれ立った肉幹が割れ目を押し開くように、下着越しの秘所に密着する。
準備が整ったと言うことだろうか。触手たちの動きが歓喜を表すように活発に揺れ動く。
「な、何をする気…?」

 ずりゅ…ずりゅ…

股下で触手が動き始める。股間を擦りあげるようにゆっくりと。
「ひぁ…なに!?」

 ずりゅずりゅ…

いや、正確には、ねがいが触手の上を引きずられているのだ。皺の一つ一つ、節の一つ一つを丁寧に割れ目へと押し付けながら。
「うひ…ぁ…だめ……」
そしてそれは次第に速度を増し…。

 ずりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ!!!

「あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
一気に加速をつけて――何度も蛇行して寄り道をしながら、ねがいを中心部へと導いた。
周囲にある大量の粘液がローションとなり、ねがいに痛みはない。それどころか、細かな節に秘唇を割り擦られる感触。小さな瘤に陰核を叩かれ、抉られる感触が程よい快感を与え、何度も絶頂を味わっていた。
「あうぅあぁぁ!だめぇぇ!とめてぇぇぇぇ!!」
中心部まで到達すると、また後に引かれ逆走する。一瞬前とひと味違った刺激に、股間から電流が走った。
ある程度戻ると再び前へ。
ストロークの長い前後運動で、ねがいを責め立てる。股下の肉レールは、時に上下に蛇行し、重力による加速もつけてきた。
まるでジェットコースターのように浴槽内を引き回され、重力と絶頂の二重の浮遊感を味わう。
触手が満足し中心部で解放された時には、既にねがいの身体は惚けきり、まともな抵抗ができなくなっていた。
「…あふ…あふぅ……」
股下の触手に体重を預け、虚ろなままに呼吸を整えることしかできない。
素股が一段落着くと、触手はねがいの手足を改めて絡めとり、抵抗ができないように固定する。脱力したままのねがいは成すがままだ。
そして、一本の触手が亀頭と瓜二つの先端部分を、下着越しにねがいの割れ目へと擦りつけ、頬ずりを開始した。

 ずにゅん…。

肉レールの上で摩擦された下着は、表面が擦り切れて中の肌色が完全に透けて見える。もう少し力を入れれば、あるいは挿入しよ

うと押し込んだなら、簡単に破れてしまいそうだった。
「あふぅっ…お、お願いぃ……もう、ゆるしてぇ…」
陵辱される恐怖と、今まで味わったことのない悦楽。その二つから逃れるために、言葉が通じるとは思えない敵に許しを乞う。
だが、その言葉は聞き入れられることなく、亀頭は割れ目をこじ開けるように、力強く、ゆっくりと責め立てる。

 ぐりん…ずりゅ…。

「やぁ…嫌ぁ……」
絶頂直後で敏感になった肉襞には、布越しのゆっくりとした刺激がちょうどよく、身体だけはどんどん高ぶってゆく。
つま先立ちになり、少しでも遠くへ逃げようと腰を引くが意味は無く、時間を追うごとに秘唇へのディープキスが熱烈になるばかりだった。
手足の拘束は適度に引かれ、股を閉じることも手で隠すこともできない。
磔のように力一杯に縛り付けるのではなく、肘や膝が曲がる程度の余裕を残しているため、逃れようとする動きがねがいをより扇情的に彩っている。
「はぁ…うっくぁ……はぁ…こんなの、やだぁ」
瞳に涙を溜めながら自由を求めて身もだえるが、身体を揺することはできても、拘束はびくともしない。
そしてそんな行動とは裏腹に、触手を受け入れようとしている自分が居た。
(うぅ…オナニーするより……気持ちいい…)
自然と開いた口元から、よだれがしたたり落ちた。
306ふたふた:2009/06/07(日) 21:03:18 ID:/3Z9TxUD
(こんなので、気持ちよくなるなんて、嫌なのに…)
嫌だから、腰を引く。
(でも、もっと気持ちよく、なりたい…?)
素直な欲求。その思いに身をゆだねる気はないが、抵抗を緩めるだけでそれは容易に満たされるだろう。
そして、敵に捕まっているという状況が、”仕方ない”といういい訳を与えてくれている。
気がつけば腰を戻し、むしろ亀頭に押し付け、自らこすり付けている自分が居た。
(やだっ。だめ、そんなこと…)
あわてて腰を戻し、気恥ずかしさに視線を泳がせる。
目に映ったのは、更に大量に迫り来る触手の群れだった…。

「ねがいちゃん!今行くからっ!」
ねがいが引き込まれるのとほぼ同時に、はるみは行動を起こしていた。
躊躇なく浴槽へ飛び込み、友の元へと急ぐ。
もう、だれにも悲しい目にはあって欲しくない!
きれい事かも知れないけれど、それでも諦める気も妥協する気もない!
しかし、それでも、それほどの決意があっても、物事とは思い通りには進まない物だ。はるみは細くツルツルとした触手の”草原”へと誘い込まれた。
服の隙間から入り込み、全身をくすぐりながら揉みし抱く。余計な布を剥いて、中の軟らかい果実を暴き出す。形のいい胸は、真っ先に服からこぼれ落ちて無数の舌に味わわれていた。
その扱いは、まるで大きな口の中に放り込まれて、舐め転がされている飴玉のようだ。
「ふひ…こ、こんな…ものぉ…くぅんっ」
ねがいと同様に急速に性感を開花されながら、だが、それでも前に、捕われた仲間の居る方へと足を踏み出した。必ず助けられると信じて。

ねがいを取り囲んだ触手群は、ほんの何本かずつ、反応を楽しむように体中をまさぐり始めた。
「あひ!?やだ、くすぐったいっ」
尻たぶ、お腹、胸、脇、頬と肌の柔らかい部分を重点的に、揉まれるようにいじられる。
力いっぱい体を揺さ振るが、傍から見れば扇情的なダンスに過ぎない。
「もう、やめてぇ…むぶぅ!」
口を大きく開いたとたんに、その中に疑似ペニスを突っ込まれ、えづく。
「…んぐぅ…ぶぁっ」
激しいながらも、優しい動き。絡め取られた羽虫を”気持ちよくするため”の強姦ではない愛撫。
股間ではヴァギナだけでなく、アナルまでが疑似ペニスにほじられ、快感に痺れた膝がゆっくりと曲がる。
(ぁあ…イキそう……もうちょっとで………)
さらに、愛撫は激しくなる。
ワンピースは裂かれ、ずらされたブラからこぼれた胸をふにふにと変形させる。
ピンと尖った乳首は、細い触手に絡め取られ、にゅるにゅると扱き上げられる。
脇の下、膝の裏、臍と敏感な箇所を、舌がねっとりと舐め上げた。
それがどうしようもなく気持ちよくて、ねがいは知らず知らずのうちに口に含んだ触手を、愛おしげに舐めしゃぶっていた。

 ぴっちゅ…じゅぱ…じゅるる・・・・・・

気持ちはそうではないかもしれないが、行為だけなら、この二つの存在は確かに愛し合っていた。
フェラチオに応えるように全身を愛撫し、それに応えるように舌を絡める。そしてついに、愛撫の相乗効果がねがいを絶頂へと押し上げた。
「んふぅーーっっ!んふっ…んふぅ」
どぷりと、ねがい自身に絶頂を印象づけるかのように、口の中で白濁が弾けた。
(……イッちゃった………気持ちよかった)
口を塞がれて吐き出せないそれをごくりと飲み干し、絶頂余韻に浸るねがいとは対照的に、触手の動きは収まらない。今度は本番と言わんばかりに、左右に力をかけて下着の股の部分を裂いた。まだ幼さを残す割れ目が水中で顕になる。
あまりに自然な動きに一瞬反応が遅れるが、”次の行為”に対する恐怖が絶頂の余韻を吹き飛ばし、頭の中で警鐘を鳴らし始めた。
307ふたふた:2009/06/07(日) 21:03:52 ID:/3Z9TxUD
「…!やへてぇ!!」
この先何をされるかは、知識として知っている。
(初めては…京介君に……!)
処女を守るため、何度も繰り返し、何度も無駄に終わった逃避を再開しようとしたその時…。
「ねがいちゃん!逃げよう!」
パシッという音が聞こえそうなほどに力強く、触手の海の中ではるみがねがいの腕を取った。

はるみは周囲の触手を振り払うと、力一杯にねがいを引き寄せる。
はるみの姿も無惨な物で、メイド服の端々が破り裂かれ、豊かな胸がこぼれ出している。その胸に無数の触手が殺到し、乳肉の間には二本ものペニスが挟み込まれ、ぬちゅぬちゅと扱きながら揉み上げられている。
下半身は水面下のためよく見えないが、下着を奪われて舌状の触手に様々な場所を嘗め回されていた。
幸いにも、はるみの四肢は拘束されていない。自ら進んだことで、慌てて拘束する必要がなかったためだろう。
「ねがいちゃ…に、逃げるよ…んふぅ!≪ヴォーティカル…ショット≫ぉ」
快感を押し殺しながら、ねがいに群がる触手を撃ち抜く。
「んぷぁ…はるみさん…たす、助けてぇ…」
仲間を救うため、自分のガードが疎かになるのもかまわず、はるみはプラーナを解放する。
身体が淡く輝くと、胸までを飲み込んでいた水面が、そしてまとわりついていた触手が、はるみを中心に渦を描くように逆円錐状に避けた。
一時的に増強された力は難なく、ねがいを引き戻す。
「ねがいちゃん、いくよっ」
ねがいはこれで助かるのだと安堵し、はるみにその身を委ねた。
だが、結果として、この逃走は失敗する。後一歩届かず、触手に再び捕まったのだった。

数秒後、ねがいははるみに助けられる前と同じ場所、同じ姿で触手に嬲られていた。
「やだぁ…抜いて、抜いてよぉ!」
ねがいは、ここに引き戻されると同時に挿入された。
ほぐれた身体、大量の潤滑液、快感を増す魔法…。それらの影響により、処女喪失の痛みは少ない。
逆に、かさぶたを掻くような、痛みと快感の入り交じった、表現しがたい悦楽を覚える。
「んぶ…ねがい、ちゃん…!あぅ、顔に、かけないでぇ…はうぅ」
その隣では、はるみが先ほどの続き…パイズリを強制させられていた。
手の自由を奪われ、自分でナニを胸に挟み込む体勢を強いられる。怒りよりも羞恥が頭を埋め尽くした。
限界まで勃起した乳首は、先端に口のような穴を持つ触手に舐めしゃぶられ、ちゅるちゅると吸い上げる音がより羞恥心を際立たせる。
「くぅぅ…っ」
なんとか自由に動かせる手首を捻ってみても、たわわな乳肉を波打たせて、谷間の男根を喜ばせるだけだった。
プラーナを解放した直後のためか、拘束を解くほどの力はでない。はるみは、されるがままに乳辱をうけるしかなかった。
はるみの微力ながらも抵抗している姿を見たねがいは、逃げなければと思いながらも、どうしても逃げることができない。
(もうやだぁ……気持ち、よすぎるぅ………)
力強くゆっくりとしたグラインドで子宮口を責められる。
アナルでは、無数の細い触手が束状になって侵入すると、個別に動いて腸壁をほぐされる。
胸をぐにぐにと揉まれ、乳首は左右で扱かれたり吸われたりと別々の愛撫を受けている。
口には再び触手が入り込み、濃厚なフェラチオが再開される。
手足はまるで大きな口に飲み込まれたかのように、細い触手達に、撫で回され…いや、舐め回されていた。
「やぁ…まら、イふぅ…イっひゃうぅ…っ」
胸を突き出すように反り返り、全身を痙攣させる。

 ドびゅ…びゅるん…

またも、ねがいの絶頂に合わせて触手ザーメンが吐き出された。口内だけではなく、膣内にも…。
(もうやだ…膣内にも、出されちゃった……)
逃げられなかったこと、逃げようとすることすらできなかったこと。その結果、汚れてしまった自分の身体。このまま自棄になり、全てを投げ出してしまいたいと思ったとき、ねがいは意識を失った。
308ふたふた:2009/06/07(日) 21:04:51 ID:/3Z9TxUD
これは、ねがいが気を失った直後の、ねがいの与り知らぬ話。
「でぇぇいい!!」
二人目の仲間が、堕ちつつある少女達を助けにやってきた。
使い魔の業火が細り、火の矢のようになって触手だけを焼き切って行く。
「はるみさん、ふっとばして!」
その声に応えるように、はるみの瞳に強い意志が灯る。
「≪ディストーション・ブラスト≫!!」
術者を中心に虚無が吹き荒れ、その内にある物を尽く潰し、引き裂き、飲み込んだ。
≪マジックコントロール≫。並外れた魔法の誘導能力により、三人の少女には傷一つ無い。
「はるみさん、ナイス!それじゃ、掴まって」
いのりが手を差し伸べる。はるみは素直に手を取るが、ねがいは反応しない。二人がねがいを抱き寄せ、パーティーは文字通り一丸となった。
「≪バーストジャンプ≫!」
いのりが呪文を発動すると、足下で爆発が起きる。一丸は弾丸となり、対岸へ難なく飛び出したのだった。


「ねがいちゃん…!ねがいちゃん…!」
「お姉ちゃん、しっかりして!」
二人が私を呼んでいる。
でも、もう良いじゃない。私汚れちゃったし…。
本当なら、今日はデートに行くはずだったのに、アンゼロットのお願いなんて、聞かなければ良かった。
京介君と楽しく過ごすはずだったのに。初めては京介君にあげるつもりだったのに。
どうして、こんなことになっちゃったんだろう?
「おねえちゃん!」
少し顔を上げると、いのりの服もぼろぼろのびしょびしょで、きっといのりもさっきのエミュレイターに酷い目に遭わされたんだと思う。
はるみさんもいのりも私を助けるために大変なことになって、私はもっと大変で。
悲しくて悲しくて、どうして良いかわからなくて、泣きはじめた私をはるみさんが抱きしめてくれた。
「…うぅ…もう、嫌ぁ……帰りたい。今日の…朝に、帰りたいよぉ……」
何も言わずに抱きしめてくれるはるみさんも震えてて、きっとさっきの部屋みたいに、後悔して泣いてるんだって顔を見ないでもわかった。
「…うぅ…うぁぁあぁぁああぁぁぁああぁぁぁぁ!」
私は大声で泣いた。
泣いて、泣いて、感情を溢しきったら、少し落ち着くことができた。
落ち着いてから二人に謝った。
私が罠に引っかかったんだから、はるみさんは悪くないよ。
最初の部屋でいのりに酷いこと言ってごめんねって。
でも本当は、いのりみたいに魔王に対して怒ることができなくて、もう逃げ出してしまいたくて、きっと二人は気にしないって言うと思うけど、一緒に戦おうって言う期待に応えられそうにないことが、一番の罪悪感だった。
309ふたふた:2009/06/07(日) 21:05:32 ID:/3Z9TxUD
【GMの説明】

第三タイル
タイルのサイズ:7×5sq

  12345
 A□□扉□□
 B↓↓↓↓↓
 C→↓↓↓←
 D→→A←←
 E→↑↑↑←
 F↑↑↑↑↑
 G□□初□□

扉 :扉
初 :浴槽の縁(PC初期位置)
矢印:ベルトコンベア(SMZ150:矢印の方向へ移動する)+雲梯(SMZ154)+プール(SMZ145)
A :酸の池(SMZ146)+エネミー(未識別)

・ベルトコンベア、プール、酸の池はシークレットではないため、雲梯はオブジェクトであるために、判定の必要なく判別できる。
 *GMはフロアの描写に加え、効果も説明すること。
・雲梯は【筋力】(目標値15)、【敏捷】(目標値18)ジャッジ共に使用可能。
 一度判定に成功すれば端まで移動できる。
・特殊ルールとして、プール内ではエンゲージするだけで同乗状態になれる。

【GMの説明了】

【第三タイルトラップデータ】
設置トラップ・アイテム
上記の他、以下のトラップが設置されている。

・Aポイントにエナジーロスト(SMZ148)*メイントラップ
・エネミーのデータは土蜘蛛(NW2 255)のものを使用する。

―トラップの解説―
雲梯での移動に失敗すると、ベルトコンベアの効果で自動的にAまで移動させられる。
プールの効果で、各sqを脱出するためには2sqの移動力が必要。
脱出するには、Aポイントにはエネミーが居るため、エネミーの妨害による1と2×3sqで7sqの移動力が必要になる。
ただし、実際にはエネミーに≪足止め≫のスキルがあるため、更に+1されて8sqの移動力が必要。
Aポイントに留まると、酸の池の効果で毎ラウンド3点のダメージ。
エナジーロストの効果でマイナー、メジャーで行動を行うごとに1D6のMPを失う。
エネミー攻撃でダメージを受けると[邪毒(4)]と[狼狽]を受ける。

今回の攻略では、同乗の延長として≪バーストジャンプ≫の効果([飛行状態]になりプールの影響を受けない)を全員が得られることをを許可している。
310GドM:2009/06/07(日) 21:09:58 ID:/3Z9TxUD
以上です。
作った奴が言うことではないが、とても嫌らしいトラップです。エロ的な意味以外でも。
自分が直面したとき、困るのか喜ぶのか。
自分が実はMなのかを計る指針になるかも知れませんね!

>>304
待っててくれてありがとう。
次はもっと早くできるように頑張るよー
311名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 21:23:11 ID:PvdgR+X0
>>310
今回もエロくいろんな意味で使える内容乙です。
いつか、ふたふたフォートレスで遊びたいなと思ってるので待ちますよー
ナイトウィザードの3版が出るまではw

ところで侍/アタッカーな増援があるとパーティバランスが良くなる気がしませんか?
312名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 22:26:18 ID:A9T2MmGB
>>310
お待ちしておりました&グッジョブです。

それにしても、ハードなダンジョンですなあ……
313名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 00:05:16 ID:dXipqK5W
コレは実際かなりキツイトラップだよなw
データ的な再現も含めて面白いぜ、GJ
314名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 07:19:40 ID:CAOFrET4
>>311

お前天才じゃね?あのけしからん太ももを是非ともGドM氏に汚して頂き………もとい、フォートレスクリアして頂くためのお助けキャラとしてでも追加して欲しいものだ
315GドM:2009/06/08(月) 20:28:29 ID:c2PmfQ/6
レス返しに参上!

>>ファンブル侍について
自分は文庫待ちだったので、いざ読んだとき「こいつもかwww」と頭を抱えました。
奴は、条件満たし過ぎてて、PTに入るとダンジョンが簡単に攻略できすぎてしまうw
ふたふた作中では使いづらいですが、良いキャラなのでどこかで出番作れないかな?と思ってます…。

>>トラップについて
やっぱり客観的に見てもきついですかね。
いや、自分が出されても困ると思いますがw
とりあえず、ジリ貧になるだけで詰みにはならないはずなので、鳥取で文句言われる程度の難易度で仕上げました。
和マンチばかりがPLならAポイントに【滑る床】(SMZ146)、【捕獲檻】(SMZ 150)あたりの伸び代があります。GMとして使うときは参考にどうぞ。

次回は幕間と、第4タイル突入までを予定。データとかあんまりなくてえろいだけの話ですな。
では、またいずれ。
感想ありがとうございました。
316名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 01:35:01 ID:PAROosXB
>>315
この月匣への突入可能条件は、「双子、またはそれに類するものが同時に」だから、ファンブル侍以外ですと……

アンゼロットも突入可能だったかもですね。
「それに類するもの」であるイクスィムと同化している以上、アンゼの行動はイクスィムとの共同作業に他ならない……という屁理屈が通ればの話ですし、レベルを下げる必要もありますが。
317名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 03:19:06 ID:qEU8Dhwk
くれ×ポリとか、ファラウス±とか、きくたけ×じゅんいっちゃんとか
318名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 06:21:06 ID:S9gWgNED
くれはとどこぞの巫女とか
319名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 07:39:47 ID:eKpiN6Ih
天×王子もアリだな。
320名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 08:10:56 ID:xfCJ7wFm
ハッタリ謹製と伝えられるガンダムXTRPGから例の双子を、とか?

こないだやったセッションの、一緒に参加したPCが双子だったなぁ。
まじめな委員長気質のPCとコギャルで一般人。
321名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 10:13:36 ID:Ny3rxWcf
>ガンダムXTRPG
なにそれ超気になる
ぐぐったら出て来ますか
322名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 16:33:46 ID:wA/9MXo5
ガンダムvsガンダムのダブルエックス非撃墜時のティファの喘ぎがエロ過ぎて情熱が蘇った俺参上。
……クラス:ニュータイプでサポートタイプができたりすると楽しいかしら。
RPG化は実際、やりやすそうな世界観ではある。
323名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 21:58:47 ID:xfCJ7wFm
>321
わかんね。
昔のスフレwikiにちょこっとだけあった話だから。
324名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 00:40:02 ID:y3JBUyAo
ガンドッグのシステムで、ベッド戦闘TRSを作るとどんな感じになるんだろうか。
325名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 01:41:48 ID:pclLMaR9
>323
残念です。ググったけどでてこなかったよ…。

        そんな中、ちょぴっと投下してもよろしいでしょうか。
        中身は相変わらずのアル×ピアニィです。
 |ω・`)< ナーシアさんも出るけどエロには全然絡んできません。ゴメン。
 
 あとアイディア戴いてた分でなくてゴメンナサイ。
326みっしょん・いんぽっしぶる 1:2009/06/10(水) 02:40:23 ID:pclLMaR9
新しき王国、フェリタニア。
その王都、バーランドをはるかに見据える丘の上に、彼女はいた。
「…作戦、開始」
黒衣の少女――ナーシア・アガルタはそう呟くと、虚空を滑るように駆け出した。


〜みっしょん・いんぽっしぶる〜


バーランド宮の一室。
アル・イーズデイルはふと目を覚ました。
「…何だ? ……寝ちまったのか?」
夕食後に居室に戻り、水差しの水を飲んだあたりから記憶がない。
頭の芯に妙な重苦しさがあるのは、椅子でうたた寝したせいだろうか?
立ち上がろうと腕に力を入れると―――ギシリ、と何かが軋む音がして、両手首に激痛が走る。
「痛ぅっ!! …何だ!?」
慌てて振り向くが、両腕は椅子の背もたれの向こうになっていて見えない。
細い紐のようなもので拘束されているらしいと理解し、アルは周囲を見回した。
「一体誰が、こんな――」
「…もう目がさめるとは。なかなか優秀」
聞き覚えのある女の声に、アルが振り向く。何かを肩に担ぐ格好で、ナーシアがそこに立っていた。
「ナーシア!? お前…何でこんなところに!?」
「任務だから、どこへでも行く。それにしても警備がゆるい。警備責任者として、アルが何とかすべき」
そう淡々と告げるナーシアの美貌にも声にも、感情の動きはない。
肩に担いだ、タオルで半ば覆われた何かを抱えなおすと、アルのベッドへと歩き出す。
その『何か』が華奢な女性の脚であることに気づき、アルは瞬時に激昂した。
「…ナーシアっ!! お前、ピアニィに…姫さんに何をしたっ!?」
とっさに立ち上がろうとして、両足も椅子の脚にくくりつけられている事に気づく。
それでも床を蹴り近づこうとしながら、アルは渾身の怒りをもってナーシアを睨み付けた。
だがナーシアは一切動じない。担いでいたピアニィの身体をそっとベッドに下ろし、軽く活を入れる。
「う……ん? …え…アル?」
眠たげな声を上げて、ピアニィが目を覚まし身じろぎする。
「姫さん! ――……っ!!」
無事か、と声をかけようとして――アルは全力で横を向いた。
風呂あがりを拉致されたのか、はだけたタオルの下は……一糸纏わぬ裸である。
「――っ、えっ、何で、どうして――っ」
飛んだ記憶、自分の姿、拘束されたアル、見知らぬ女性――混乱しすぎて呆然としているピアニィに、ナーシアが静かに声をかけた。
「――大声は出さないで。無用な騒ぎを起こしたくは、ない」
一切の無駄のない、例えるなら剃刀の刃のような声に、ピアニィは小さく息を呑む。
訪れた沈黙に満足したようにひとつ頷いて、ナーシアはそのまま横目でアルを見た。
「……アルも。静かにしていてくれれば、危害は加えない」
「ここまで来たことが、十分危害だけどな……」
ぼそりと呟くアルには一切反応せず、ナーシアはピアニィの前に立ち右手を差し出し――次の瞬間、その手の中にまるで手品のように一振りのナイフが現れる。
327みっしょん・いんぽっしぶる 2:2009/06/10(水) 02:41:13 ID:pclLMaR9
「ピアニィ女王、これから貴女には私の指示に従ってもらう。もし逆らったり、躊躇ったりしたら―――」
と、ナイフは空を滑るように動き――アルの顔の前でぴたりと止まった。
「……怪我をするのは、アル。どう「わかりましたっ、何をすればいいんですか!?」
言い終わらぬうちに返答されて、一瞬ナーシアが呆然とする。
「…………ノーウェイトとは、思わなかった」
「こーゆー人なんだよ……それより」
小さく溜息をついて…アルは顔を上げると、ナイフの存在を殊更に無視してナーシアをにらむ。
「ピアニィに、髪の毛一本の傷でもつけてみろ…その傷、今までの借りも付けて返してやる…!」
怒りに煮えたぎるが如き視線を真正面から受け止めて、ナーシアは――不意に、可愛らしく拗ねた表情を作る。
「――もう、やーだぁ。アルったら怖いんだから♪」
小首をかしげてポーズなど作って見せるが、ナイフの切っ先はそよとも動かない。アルもおふざけには反応せず、強い緊張が漂う――
「………アル。知り合いなの……?」
どこかに漂う馴れ合った雰囲気に、ピアニィの表情が曇る。微妙に不機嫌な声で指摘され、アルは慌てて振り向いた。
「傭兵やってた時に何度か組んでる。自分の仕事に手は抜かない奴だ――変な誤解するなよっ!?」
『グラスウェルズの密偵』という素性を口にして、ピアニィに危険が及ぶことを恐れたのだろう。ぼかした言い方をするアルに、ナーシアは内心で感嘆した。
だがそれを表には出さず、顔をいつもの無表情に戻して、静かに告げる。
「……あまり時間を掛けたいとは思わない。速やかに従って欲しい――ピアニィ女王、こちらへ」
アルの椅子の傍を手で示し、自身は壁際に下がる。
タオルを身体にゆるく巻きつけたままのピアニィが立ち上がり、指示された位置に立つ。それを見て頷き、ナーシアは淡々と、次の指令を口にした。

「では、アルと情交を」

―――やや古風ではあるが直截的な言い回しに、ふたりが硬直する。意図が伝わらなかったか、とナーシアは小首をかしげる。
「………もう一度言う?」
「言わんでいいわっ!? ホントに何考えてんだお前!?」
真っ赤になって叫ぶアルを一瞥し、ナーシアは変わらぬ淡々とした語調で言う。
「この場で指示できるのは、私のほう。その質問には答える意義はない――ピアニィ女王?」
名を呼ばれ、顔を上げたピアニィの目を真っ直ぐにただ見つめる。
闇に近い紫紺の瞳に、真っ直ぐに射抜かれて――ピアニィは先ほどの約束を思い出す。
「―――わかり、ました」
「――姫さんっ!?」
恥辱と羞恥に震えながら頷いたピアニィに、アルが悲痛な声を上げた。
「話が早くて、助かる。私はココにいて、一切手は出さないから」
そう言って、ナーシアは頷き――胸元に下げた、黒い宝珠の首飾りの位置を直す。
「………アル…はしたない事、しても……嫌いにならないで、ね…?」
震える声で囁きながら、ピアニィが身体を覆うタオルを落とし、アルに歩み寄る。
小さく、何事か呟いたナーシアの胸元で、黒い宝珠がぬらりと妖しく輝いた―――。
328みっしょん・いんぽっしぶる 3:2009/06/10(水) 02:42:11 ID:pclLMaR9
「……アル………」
愛しい人の名前を囁きながら、その頭を両手で抱え込むように引き寄せ、口付ける。
思えば、自分からするキスは初めてだと――ピアニィは舌を絡めながら気づいた。
「ん……ふっ……んぅ…」
常ならぬ行為に、顔が上気する。自ら立てる唾液の音に、興奮を覚える。
「っ……姫さん…キス、上手いな…」
「……ん…アルが、してくれるの…まねした…だけ…っ」
口付ける合間に囁かれ、言葉を返しながら――そんな事態ではないはずなのに、行為に溺れ始めている自身に気づく。
―――仕方ないよね…アルを助ける為だもの……
熱を持つ身体を、潤みだした秘唇を、その言葉で容認して更に口付ける。
ようやく唇を放したときには、ピアニィの身体は既にアルの全てを待ち望んでいた。
「アル……ごめんね………?」
小さく囁いて、ピアニィはアルのズボンの前を寛げる。こちらはキスだけで準備万端とは行かず、熱は持っているものの十分な硬さはない。
―――どうしよう、とピアニィは目で訴えるが、上気した頬のアルは目を逸らして答えない。そこへ―――
「―――――口でしたらいいと思う」
「―――なっ…おいっ!!」
冷静な口調でさしはさまれたナーシアの言葉に、アルが慌てた様子で叫ぶ。
「……く、ち……?」
経験が少ない、というかアル以外と経験のないピアニィには言葉の意味すらわからない。
「手は出さないけど、口は出す。速やかに済ませたいと言ったはず。――説明してあげたら?」
しれっとした顔のナーシアに、恨みがましい視線を向けてから――観念したように、アルはピアニィに耳を貸すよう合図する。
「……………姫さん、その……つまり……―――」
「――――――――――っ………」
囁かれた内容に、ピアニィの顔に一気に血が昇る。だがこれも、アルを助ける為――と、躊躇うことなくピアニィは膝をつく。
「……あんまり、良くなかったら………ごめんなさい…」
小さく呟き、ピアニィはそっとアルの陽物に口付けた。
先ほどのキスと同じように精一杯舌を使おうとするが、小さな唇には余る大きさにピアニィは苦心する。
「んふ………んっ……ん、ぅ……」
頬張ることも出来ず、咥えようとする口からは唾液ばかりが溢れ出る。
びくりと跳ねる肉棒を抑えようと手で掴むと、アルの喉から獣のような唸りがもれた。
「っ……姫さんっ……ダメだ、ピアニィ…離れ……っ」
歯を食いしばるような声に驚いて、唇を離そうとしたその時。
「―――離しちゃ駄目。そのまま、飲み込んで」
媚薬の響きを帯びた静かな声に(この声は誰のものだっただろう?)ピアニィは迷うことなく従った。
ピアニィの手と口腔の中で、アルの熱情が弾け奔流となり、全てを犯してゆく。
自らを犯す白濁を全て嚥下し、その熱に酔い痴れて――ピアニィは至福の笑みを浮かべた。
329みっしょん・いんぽっしぶる 4:2009/06/10(水) 02:43:35 ID:pclLMaR9
薄紅色の茂みを戴く秘唇は、すでに溢れた蜜が太股を伝うほどに濡れている。
それを見せつけるように脚を大きく開いて、ピアニィはアルの膝に跨り一気に腰を落とした。
「ああ……んっ、すごい…っ…気持ちいい…のぉっ……!」
待ち望んだモノの感触に、ピアニィは一気に絶頂を迎える。放出の余韻に未だ震える陽物が、愛液に蕩けるピアニィの膣内を抉り擦る。
「う、あ…っ、ピアニィ……っ…あまり…動くとっ」
歯を食いしばるように喘ぐアルの上で、ピアニィの腰がより深い快楽を求めて妖しく動く。
「や、だって、いつもより…深くて……っ、―――あぁ、アル、あたし、また…っ」
体面座位の形のまま、ピアニィの背中がわななき震える。一瞬遅れて、アルが再び低い唸り声を上げた。
「ぐ……ぅっ……」
苦しげな声に、ピアニィはそっと恋人の頭を抱え込み、髪を撫でて囁く。
「……――アル…ごめん、ね……すぐ、たすけるから………っ」
静かな声の、『ちゃんと上下に動いて』というアドバイスに素直に従い、アルの上で跳ねるように腰を動かす。
いやらしい粘性の水音と普段と違う刺激に、三度目の絶頂を迎えかけるが――アルをきつく抱きしめて快楽の波を逃す。
「――――は、ぁっ、アル……っ、もっと、感じ、て……っ、きてぇぇ……っ!!」
甘く高らかな叫びに、アルの喘ぎのリズムが変わる。ギシリ、と椅子が軋む音でさえも快楽を跳ね上げる。
「――ぅ、くっ…ピアニィ……っ、俺、も………っ!!」
ピアニィの膣内でアルの陽物が脈打ち、放出の近いことを知らせる。
―――アルが、気持ち良くなってくれてる…あたしの動きで……
快楽以上の歓びに胸を震わせながら、ピアニィは恋人の髪を掻き抱いた。
「ん、うん、きてっ……、きてぇ……あ、アル―――……っ!!」
より深い最奥に放たれた熱の塊の感触に、深い充足感を覚え――ピアニィはそのまま、恋人の胸に倒れこんで意識を失った。

――――薄く開いた窓から、夜風が吹き込む感触にアルは目を開いた。
胸の上には、くったりと気を失ったままのピアニィ。火照る身体に、冷たい空気が心地よかった。
「―――ピアニィ……大丈夫、か」
330みっしょん・いんぽっしぶる 5:2009/06/10(水) 02:44:30 ID:pclLMaR9
見える範囲に傷ひとつないのを確認し、続いてアルは周囲を見回す。ナーシアに、文句の一つや二つも言わなければ気が済まなかった。
だが、黒衣の密偵の姿はなく――かわりにピアニィの髪飾りにメモが一枚挟まっていた。

『ご協力、感謝』

几帳面な字でそれだけ書かれたメモは、間違いなくナーシアの筆跡だった。
「ご協力って…アイツ、ほんとに何をしに―――」
呟き、メモを手に取ろうとして―――ギシリという異音とともに、再び腕に走る痛み。
「!!――――あ、アイツっ…縄解いて行かなかったのかよっ……!!」
しばらくもがくも、本職の密偵が縛り上げた縄がそうそう解けるはずもない。
緩む気配すらない戒めに、アルがどうしたものかと考えていると――
「―――――………ん、うん……」
夜風が冷たかったのか、ピアニィがかすかに身じろぎする――アルと繋がったままで。
落ち着いていたモノに、再び血液が集中する感覚が走る。
ぎくりと身を強張らせるアルの上で、ピアニィは再び眠り込もうとしていた。
「お、おい、姫さん……起きろよっ」
アルが慌てて声をかけても、ピアニィは寝息を立てるばかりで目覚める気配もない。
動くことも出来ずこのままの状態で、ピアニィが目覚めるまで――はっきり言って生殺し、である。
「――――…っ……ちっくしょう……っ!!」
当然ながら、人を呼び込む真似も出来ず、大声も上げられず。
内心にナーシアへの恨み言を呟きつづけながら、アルは必死にピアニィに声をかけつづけるのであった。――――なむ。


そのナーシアは、すでにバーランド宮の見える丘の上に立っていた。
「―――お疲れさん。作戦終了って事でいいのかな、隊長殿」
樹木の影から現れた、銀髪のエルダナーン女性に小さく頷いて――ナーシアは首飾りを外す。
「……記録はできているはず。念のため確認して、カテナ」
黒い宝珠の首飾りを受け取り、カテナ・アウレア――ナーシアの部隊、ファントムレイダースの魔術師はにやりと笑った。
「了解。―――しかし、映像記録宝珠とは…趣味の悪いものを持って来たな、我らが上司殿は」

映像記録宝珠――その名の通り、宝珠に写った映像を記録しておける魔法具である。
記録開始時・終了時と映像を再生する際に合言葉を言うだけで誰でも使用可能な品だが、音声記録は出来ず、再生した映像の停止や早送りもできない。
実は別の魔法具を作る際の副産品――というか失敗作なのだが、今回の任務の為にゴーダ伯が借り上げてきたという肝煎りの品でもあった。

いくら忠実なナーシアとて上司の考えまでは知る由もない。沈黙していると、カテナは肩をすくめ小さく合言葉を呟いた。
その言葉に応じ、黒い宝珠の表面に記録された映像が浮かぶ―――裸のピアニィがアルに口付ける映像が。
「―――訂正しよう。趣味が悪いどころの話じゃない…リシャール団長をヘコませる為とはいえひどいな、コレは」
苦笑交じりのカテナの呟きを、ナーシアは几帳面に訂正する。
「その表現は正しくない。正確には、『リシャール公がピアニィ女王との婚約を考え直したくなるような映像』の採取」

――それが、今回ナーシア達に与えられた任務である。
331みっしょん・いんぽっしぶる 6:2009/06/10(水) 02:45:42 ID:pclLMaR9
グラスウェルズのメルトランド攻略は行われたものの、竜輝石は奪えずレイウォールとの前線構築に遅れが出るなど、予想された戦果は上がっていない。
その原因の全てがフェリタニア女王ピアニィにあり、国内に高まり始めた『フェリタニア討つべし』の気運を大きく削ぐものがあった。
グラスウェルズ最強の騎士、リシャール・クリフォードが、ピアニィ女王を『フィアンセ』と呼んで憚らないのである。
婚約自体が口約束に近いもので、無効ではないかと諭されても『騎士は一度した約束を違えぬもの』とリシャールは撤回する様子を一切見せない。
外から言って聞く人物でもない、自ら撤回させるように仕向けるべし――とのゴーダ伯からの命令に、ナーシアはカテナと共にフェリタニアに赴き情報と資料を集めた。
その結果、ピアニィ女王には恋人関係と言える男がいる――との複数の情報を掴み、ゴーダ伯に報告したところ
『ではそれを明白に知らせる映像を採取せよ』
との命令と共に、映像記録宝珠が送られてきた――というわけであった。

ナーシアにとって予想外だったのは、その『恋人関係』の男が昔馴染みの傭兵、アル・イーズデイルであった事だった。
貴族嫌いを公言して憚らなかった彼が女王の騎士に名を連ね、あまつさえ女王の恋人になっていようとは―――。
「………男の方は知り合いだったそうだな。未練はないか?」
映像を斜めに見ながら、カテナがちらりとこちらを窺う。
言葉こそシニカルだが、声と表情にはナーシアへの気遣いが溢れていた。
「……………あんな馬鹿夫婦、入り込む気にもならない」
口をへの字にして、できるだけ明るい調子でぼやくナーシアに、カテナがつられたように笑う。
「確かに、その様だな―――男どもを連れて来なくて良かったよ。こんなもの見て襲われたらたまらん」
ファントムレイダーズ――ナーシアの部隊の男二人は、隠密行動に絶望的に向いていないとのカテナの進言で待機となっている。
今回の場合は特に、隠密以前――人には言えない裏任務である。連れて来る選択肢はナーシアにもなかった。
「―――それにしても、リシャール公が再起不能にでもなったらどうする気なんだろうな、ゴーダ伯は。コレ幸いと放逐にかかるのか?」
こりゃ坊っちゃんには刺激が強いぞ――とカテナが映像を見ながら呟く。
「問題ない。そうなったらアンソンに慰めさせる――とゴーダ伯が言ってた」
「………ホントに何考えてんだろうな、あの男は」
淡々と言葉を返すナーシアに、心底から呆れた表情でカテナは頭を抱えた。と同時に、宝珠の映像が停止する。
「―――確認終了だ。これからどうする、隊長?」
「――作戦行動は終了と判断、これより帰還する。私は後方を警戒するから、カテナは宝珠を持って先行して」
了解、と返してカテナは懐に宝珠をしまい込み、自分とナーシアに《フライト》をかける。
足元からふわりと浮き上がる感触に、わずかに姿勢をずらしてナーシアはバランスを取る。
「そうそう追手も来ないだろうが――早めに来てくれよ、隊長殿」
にやりと笑って、カテナが滑るように夜の闇へ消えていく。軽く手を振り、その姿が見えなくなったことを確認してから――
ナーシアは、バーランド宮に振り向いた。追っ手のかかる気配はない、静かな城。
「…………ばいばい、アル」
ポツリと呟いて、背中を向け――そのまま振り返らずに、ナーシアもまた闇の中へ身を躍らせた。



「…あ。縄解いてくるの、忘れた」
332|ω・`):2009/06/10(水) 02:48:52 ID:pclLMaR9
 投下終了。寝ます 
 
 |ω・`)ノシ
333名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 02:51:04 ID:ZmwZa6SJ
GJGJ!
「ばいばい、アル」って…ぐっときたぜちくしょう!
334名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 13:44:24 ID:oSsNpAoK
おつであります。
でもこの程度でリシャアアアアルがへこむかなあ?変態だからなあ…w
335名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 15:17:49 ID:xWj6Zw+M
乙でした
変態だけに寝取られ属性持ちでもなんら疑問はないな
336名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 17:02:05 ID:OnmNBAa/
乙でやんす

>>334>>335
なんか「私の性技に遠く及ばないな少年」とか言いそうだよな、このスレ的にwww
337名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 21:44:53 ID:YZWgO+0u
最後、どっかに「ファントムレイダーズ」って書きに行くのかと思った。w
338yuzu:2009/06/10(水) 23:35:30 ID:e71jdcZ/
なんだかとんでもなく遅いレスと感想ですけど。
前回投下分、GJ頂いた皆様有難うございます。
楽しく読んでいると言って下さった方に感謝。なによりの燃料でございます。
また、まがみんが「こういうキャラだったか」と思っていただいたのは嬉しいですね。
リプレイからの情報で再構築したキャラクター性が受け入れられて安堵しています(笑)。
それと、柊クラスの朴念仁ではなく、私の中では「柊以上」の空気読めないキャラにしちゃってます(笑)。ラヴを語ってくれるかどうかは……?
携帯電話のくだりは、ちょっとやりすぎたかな(まがみんがマヌケに見えるかも)と思ったのですが、OKでしたかねえ……?
それとちょっと遅い感想ですが……
>GドMさま
さすがエロフォートレスのエロルーラー(褒め言葉)。
待っていた甲斐ありの十八禁展開ですね。
というか、エロ要素とゲームのルールを結びつけるって私には難しいので素直に「すげー」と思うですよ。次回も楽しみに待ってます。
>壁さま
しょっぱな読み始めて「なんだ……アルとピアニィ、一緒の寝室じゃなかったのか」と思ってしまったのは秘密です。誰かに見つかる前に目覚めてあげて、ピアニィ(笑)。
こうしてみると、ナーシアもエロに絡めて欲しくなるという欲張りを言ってみたり(いや、そうなればピアニィが黙ってはいないか)。
ともかく、乙&GJでした。

んで。
ちょっとこちらも投下予告をしてみたり。まがみん×いおりん続きです(投下の前に謝っておきます。エロはやっぱり今回投下でも組み込めなかったと……泣)。

多分、二時前にはなんとか投下に来ます。それでは、後ほど〜。
339名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 23:42:37 ID:YH7nxfBL
>337
ファントムレイパーズに見えた俺は疲れてるんだと思う
340名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 23:43:12 ID:dBkaoa8V
アンソンをスケープゴートにする光景が一瞬で見えた俺も疲れていると思う
341名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 01:02:45 ID:EYpkGhtr
>>332
ぐっじょぶでした。
作者氏の推しとは違うでしょうが、ナーシア可愛いよナーシア。何ですか、この「主人公との距離を詰めることに臆病でいるうちに、ヒロインに追い越された幼馴染の引き際」は。

あと、野暮を承知でツッコミさせて頂きますが、レイウォールと対峙しながらフェリタニアも討とうなんて無茶な意見にはゴーダ伯は乗らない(失敗するリスクを避ける)のではないかと。
変態眼鏡をピアニィから切り離す目的は同じでも、設定を逆にして、
「このままほっといたら変態眼鏡が一人ででもバーランドまで突貫してピアニィを『迎え』に行きかねないので、それを止めるため」……とした方がよかったかもと思います。
342名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 01:28:47 ID:Vm+xwnmW
>ファントムレイパーズ
けっこう仮面みたいなビジュアルのナーシアを想像した俺はそろそろ寝ないとダメらしい
343〜Scars So Deep〜:2009/06/11(木) 02:01:00 ID:JnkOCOd/

     ※

 わずか十数分前に別れたばかりの相手からの、携帯への着信。
 お互いの番号も、メールアドレスもまだ交換したばかりの相手からの、さっそくのコール。
 自分も相手も、FHという非合法組織に身を置くチルドレン同士なのだから、そこには任務での相互連絡以上の意味などないはずなのに ―――
 伊織の胸はそのとき、不思議と奇妙な高鳴りを覚えていた。
 真神修夜 ――― 心のどこかで、彼のことを仲間だと ――― UGNでもFHでも得られなかった稀なる仲間だと、無意識のうちに思っていたのかもしれない。
 十年前の傷を隠し。
 その過去を重たい影のように引きずり。
 裏切り者たちの中にあってなお、“裏切り者”である自分。
 いつしか真神を、そんな自分と重ねて見ていたことに、このときの伊織は気づいていただろうか?

 FHでは誰もが潜在的な敵だった。
 UGNでも、自分が裏切り者であるという負い目から、本当の意味で打ち解けることのできる相手など存在はしなかった。
 でも、真神は違う。
 伊織と同じように、組織という巨大な力に翻弄された幼年期を過ごし。
 伊織と同じように、喪失の不安や悲しみや憤りを知りつくし。
 伊織と同じように、十年前の遺産を ――― その求める動機こそ異なるが ――― 手に入れることを望んでいる。
 これは、他の誰とも共有できない経験であり、欲求だ。
 自分の実の兄でさえ ――― 霧谷雄吾でさえ手の届かない、伊織という少女の内部に秘めた知られざる真実だ。
 いままで任務を一緒に戦ってきたチルドレンたちですら知る由もない、彼女の心の奥底に秘めた暗闇だ。
 他の誰もが知らないが、真神だけは自分の秘めた真実を知っている。
 知った上で、自分の目的に協力しろと言っている。
 つい数十分前。あのとき、握手のために差し伸べられた真神の無骨な手は、双方がお互いに同志を得た証でもあった。

 ……同士。
 そうだ。それ以上の意味などそこにはありはしない。
 ありはしないはずなのに ―――

「はい、柏木です ――― なに? さっそく電話かけてくるなんて、どうしたの?」
 電話口に出た伊織の声は、彼女ですら気づかないうちに、かすかに上ずっていた。セルリーダーや支部長たち、はたまた同輩のチルドレンたちと交わす口調とはかすかに異なる声色だった。
 明るい少女を演じるとき、闊達な自分を装うときに出す、“あの”声ではない。
 それは、随分と久しぶりに伊織が発した、素のままの自分の声だった。
『……俺だ。さっそくだがお前に伝えることがある』
 短い沈黙の後、聞こえてきた低い声は間違いなく真神のものである。
 声に混じった一瞬の戸惑いの色は、さっきまでとは多少違った伊織の雰囲気に、真神が面食らったせいのようだった。
 しかし、戸惑いはわずか数瞬。
『……明日、お前と会って話がしたい。場所は俺のアジトだ』
 真神が、飾り気のない言葉でただ用件だけを簡潔に伊織へ伝える。
 そっけないとさえ言えるぶっきらぼうな声が、伊織の耳朶を熱く打った。
 やはり胸が高鳴る。なぜかは知らないが、動悸が早まる。
 その理由など分からないが。いや、理由自体、あるのかどうかも判然としないのだが。
 しかし、確かに伊織の胸は、かすかな熱を帯びて静かに脈動を開始していた。

 だが ―――

『今後の方針を固めておきたい。そのための打ち合わせだ』
「……え……?」
344〜Scars So Deep〜:2009/06/11(木) 02:02:04 ID:JnkOCOd/
『二度、言わせるな。打ち合わせだ』
 言葉の意味を理解すると同時に、思わず伊織は言葉を失った。
 そして、“らしくもなく”絶句してしまったことにひどくうろたえる。
 聞き誤ることなどありえないほど簡易で、明瞭な真神の言葉。
 それを聞くまで、当然すぎるほど当然のことを、伊織は失念していたのだった。
 プロジェクト・アダムカドモンの研究を完成させようとする真神と、そのデータを欲する伊織の二人が交わす用事など、互いの共通する目的と利害の他に在るはずもない。
 在るはずがないのは当然のことなのだ。
 なのに ――― 伊織は、軽い失望にも似た感情が沸きあがるのを抑えられなかった。
(……馬鹿……私ったら ――― )
 真神になにを期待しているのか。自分はなにを浮かれているのか。
 私たちはお友達でも、ましてやお仲間でもない。
 二つの組織を裏切り、ただそれぞれの目的を達成するために手を結んだ、仮初めの共闘相手ではなかったのか。ただ一時の同盟者ではなかったのか。
 それなのに、どうして真神からの連絡に胸を躍らせる必要があるというのか。
 同じ痛みと傷を負った者同士という、ただそれだけの理由で、そこまで心を許そうとしてしまうほど、自分は甘い人間だったのか。それほど自分は浮ついた人間だったのか。
 激しい自己嫌悪に、伊織は歯噛みする。
 真神に対して、友達のような挨拶や、仲間のような気安い言葉を心のどこかで望んでいたのだとしたら、自分は途方もない大馬鹿者である。
 そんな日常など。そんな普通の交わりなど ――― 望むべくもない自分ではなかったか。
 顎が痛むほどに奥歯を噛んで、伊織はようやく、
「……ええ。そうね……たしかに、それは必要だわ」
 やっとの思いでそれだけを言った。声のトーンが重く、暗くなる。それは、最初に真神と出会ったときに発したのと同じ、伊織の声だった。
 電話の向こう側の真神は、きっと伊織の歯切れの悪さに眉をひそめていることだろう。伊織がどんな思いでいるのか、そのことには触れることなく、真神が言葉を継ぐ。
『時間は取らせない。お前の都合が聞きたい』
 真神は言葉を飾らない。簡潔すぎるその物言いは、いっそ小憎らしいくらいであった。
「私もそんなに暇じゃないのよ」
 間髪入れず、伊織が応じる。その声音がひどく冷たく、そして堅い響きを持っていることに、むしろ自分で驚いた。
 そして、
(なにもこんな言い方をしなくても良かった ――― )
 そんな後悔の思いが瞬時に沸き起こったことに、二度、驚く。
 私が、なぜか真神に気を遣っている ――― そのことについての驚きだった。
「……一応、チルドレンとしての立場もあるし。だから学校にだってちゃんと行っているの。会えるとしても放課後になるわ」
 取り繕うように、夕方ならば時間が取れることを言外に匂わせる。
『俺は、時間にはこだわらん。お前と話ができるならそれでいい』
 伊織の冷めた口調に気づかなかったのか、それとも気にしていないのか。真神は平然と、そんな言葉を口にした。
『場所は俺が決めた。時間は、お前が指定しろ』
「……わかったわ」
 明日の放課後、真神と会うのに支障のない時間。
 定例の報告業務を今日はサボってしまった手前、明日はどうしてもUGNの支部へ顔を出す必要があるだろう。
 支部長への謝罪。報告業務にかかる手間と時間。ああ、支部に行けば当然、気安く話しかけてくるエージェントたちへの応対にも、いくらかの時間を割く必要があるだろう。
 考えられる不測の事態。そしてとりとめもないあれこれ。瞬時に、頭の中でそれらの手間暇にかける時間を計算していく。
「……午後六時 ――― 半。市内であまり遠くないなら、そのくらいの時間で行けると思うわ」
『決まりだ』
 元々の言葉通り、時間など何時でもよかったのだろう。伊織の指定した時間を、真神は文句一つ言うことなく二つ返事で応諾した。
345〜Scars So Deep〜:2009/06/11(木) 02:03:57 ID:JnkOCOd/
『アジトの住所は後でメールを送る』
「ええ……それじゃ」
 お互いの用件はあっけなく済んだ。通話を終える別れの挨拶をこぼし、伊織が耳元から携帯を離そうとしたその瞬間、くぐもった真神の声が確かに最後の言葉をこう言った。
『ああ。また明日、な。伊織』

 とくん。

 忘れ去ろうとした、掻き消そうとした鼓動が甦る。
 ただ名前を呼ばれただけなのに。
 ただそれだけのことが、あまりにも不意に伊織の心臓を鷲掴みにする。
 伊織は慌てて、遠ざけかけた携帯を耳に近づける。
 それは、真神の声をもう一度拾おうとする仕草であった。

 ツー……ツー……ツー……。

 味気ない音が虚しく響く。
 それは、真神との通話が途切れたことを示す、無機質で単調な音だった。
 のろのろと、携帯を持ったままの手をだらりと脇に下げる。アパートの外で聞こえる郊外のざわめきが、なぜか淋しく伊織の耳に届いた。
 真神の声が途絶え、もういまは聞こえないことが、どうしようもなく淋しいことのように感じられた。
 どうして? 私はどうしてそう思うの?
 今日何度目かの『何故』に、答えるものなどいなかった。そもそも、そこに答えがあるのかどうかも、伊織には分からなかった。唇を軽く噛み、囁くように伊織は言葉を紡ぐ。
「……馬鹿」
 それが真神に向けてのものなのか、それとも自分に向けてのものなのか。
 伊織はそれすら判別することができずにいた。

     ※

 翌日の放課後。
 その日最後のホームルームを終えて教室を出た伊織は、幾人かの学友たちの誘いを丁重に断って、校外へと逃げるように飛び出した。
 彼女が誰からも好かれ、人懐っこい少女を必要以上に演じているのは、校内でも同様である。
 それが結果として功を奏することもあれば、足枷となることもある。学園生活を順調に送るために伊織が被っていた仮面は、今日に限って言えば必要以上の余計な効果を上げてしまっていた。
 それは、待ち合わせる相手がいる伊織にとって、貴重な時間のロスである。
 伊織が友人と呼べる存在は皆無だったが、彼女のことを友達だと“思い込んでいる”生徒は吐いて捨てるほどいるのだ。
 空虚な、実体のない友情ごっこがこういうときは煩わしい。
 他にすることが在るわけでもなく、ただ帰宅して、お決まりの朝へと続く怠惰な夜を送るだけの暇な子供たちは、きまって伊織に声をかけてくる。
 ショッピングだの、カラオケだの、ファーストフード店への寄り道だの、それよりももっと無為な雑音のようなお喋りだの、と。
 彼らの誘いが、伊織にとっては ――― 特に今日の彼女にとっては、迷惑な干渉以外のなにものでもなかった。百点どころか百二十点満点の笑顔で、
「今日は用事があるんだ。ごめんね、また今度誘ってよ」
 相手の気分を害さぬように断るのも、回数を重ねれば要らぬ神経を磨り減らすものだ。
 幾つかの埋め合わせの約束をして校外へ出る頃には、伊織の顔はげっそりと疲れきっていた。
 それは『学友』たちの相手をする気疲れよりも、自分の内心に蓄積していく罪悪感のためである。
346〜Scars So Deep〜:2009/06/11(木) 02:05:04 ID:JnkOCOd/
「嫌な女だな、私……」
 下校中の生徒たちの生み出す雑踏の中、周囲の誰にも聞こえないほど小さく、伊織が呟いた。
 組織も、仲間も、誰も彼もが伊織の嘘を受け止めてくれる。
 任務をともに戦う同年輩の戦友たちや、肉親でさえも欺いている。オーヴァードの同胞たちだけでなく、無垢な友人たちをも欺いている。
 “こちら側”にとっても、“あちら側”にとっても、私はダブルクロスなのだ、と。
 陰鬱な面持ちで手首の腕時計を見遣る。
 UGN支部に寄って挨拶する時間ぐらいはありそうだ、と判断して、伊織は歩を進めた。
 昨日、真神からの連絡後に彼から送信されたメールに書かれたアジトの住所。
 幸いなことに、支部からひどく離れた場所にあるわけではなさそうだった。電車を乗り継いで行けば、後は徒歩でも数分の距離にあるらしい。
 支部までの道すがら、昨日の報告業務を怠った言い訳を瞬時に頭の中で組み立てる。
(言い訳に五分、お説教で十分、ってところかな)
 こんな計算をすぐしてしまうところが、嫌なところなのだ ――― 自嘲的な微笑で唇が歪む。
 なにをいまさら。
 こうやって波風を立てず、誰からも信頼を得られるにように、私はいままで生きてきたんじゃない。組織の中で疑われず、自由に動ける立場を手に入れるための方便だわ。
 言い聞かせる内心の声が、どこか空虚に伊織を慰めた。
 その足取りは、いつしか自然と重たいものへとなっていた。

     ※

 約束の時間 ――― まで、あと三十分。
 つまり、現在午後六時。
 支部でのお小言は思ったよりも短く、予測していたイレギュラーな足止めもなかったため、幸いにも伊織は予定の時間よりも大幅に早く、待ち合わせの場所に着くことができた。
 というより、早く到着しすぎた、と言ったほうが正確だった。
 真神に指定されたアジトまでの道程を、途中で道に迷うこともなく、伊織はこうして灰色の建造物の前に立っている。
 いまは出入りするものとていない、廃棄された研究所跡。
 かつてUGNとFHが共同で立ち上げた、プロジェクト・アダムカドモンが終焉を迎えた土地。
 くすんだ暗灰色の積み木を積み重ねたようなこの建物を、真神は自分のアジトとして使っているらしかった。
 ここまでの道を、ただメールに書かれた住所を頼りにしただけで迷わず到着できたのは、伊織自身のかすかに残る記憶の残滓に因るところも少なくはない。
(当たり前か。だって十年前は ――― )
 私だってこの施設に居たんだもの、とひとり納得した。
 待ち合わせの時間までの暇つぶしに困って、施設を囲う有刺鉄線の隙間から器用に身を滑り込ませる。雑草の生い茂る敷地の庭に足を踏み入れると、伊織はとぼとぼとその中を歩き始めた。
 幼い頃の記憶と違い、ここもそれほど広くはなかったのだな、といまにしてみればそう思う。
 あの頃は身体も小さく、視野も狭かった。子供の視線で見たものは、不必要に大きく見えるものだ。研究施設の壁にある染み、絡みついた蔦。これは、あの頃はなかったものだ。
 さくさくと乾いた音を立てて草を踏みしだき、建物に近づく。
 灰色のコンクリートになにげなく手のひらを押し付けるが、伊織の胸にはあまり大きな感慨というものは沸き起こることはなかった。
 施設で適正試験(やらさまざまな検査)を受けたことも、同年代の子供たちと過ごしたことも、伊織は経験や記憶としてよりも、知識として覚えているといったほうがいい。
 それが彼女の記憶力に起因しているのか、それとも実験の副作用で起きたものなのかは分からないが、伊織の思い出はひどく曖昧だ。
 それが、幸せなことなのかどうかと問われれば、それもやはり伊織には分からない。
 ただひとつだけ言えることがあるとすれば、もし伊織が幼年時代の記憶を鮮明に保っていたとしても、それは決して楽しい想い出にはなりえなかったであろうということだけである。

 かさり。

 そのとき不意に、もうひとつの足音が背後で聞こえた。
 反射的に振り返った伊織の視界に飛び込んできたのは、一人の少年の姿 ――― 待ち合わせの相手である真神修夜の姿である。
 着崩した学生服姿。左手には大きなコンビニエンスストアのビニール袋。
 その中身は、はち切れんばかりに買い込んだ品物で膨れ上がっていたが、別段重たげな様子もなく片手で軽々とぶら下げている。
347〜Scars So Deep〜:2009/06/11(木) 02:06:32 ID:JnkOCOd/
「伊織……?」
 名前を呼ばれた。当たり前のように、まるで昔からの馴染みであるかのように名前を呼ばれた。
 低く響く声は決して大きくないのに、ずどんと胸の奥に突き刺さるような声だった。
 自分の深いところまで容易く忍び込むような、そんな声だった。
「少し、早く着き過ぎたかな。暇つぶしに、真神のウチを見物させてもらってたの」
 努めて平静を装い、内心の揺れる気持ちを悟られぬようにそう誤魔化した。
 夕方六時という時間が、いまの伊織には有難い。
 無意識のうちに熱くなる頬の赤みを、沈み始めた太陽が作り出す薄暮の世界が、上手に包み隠してくれていた。
「物好きなヤツだ」
 真神の声に悪意はない。
 少し、伊織の言葉を面白がるように薄く笑うと、顎だけで建物の入り口を指し示す。
「玄関は向こうだ。覚えていないかもしれないが、ここは確かに“俺たち”の居た場所だ」
 吐き捨てるように言ってさっさと歩き出す。
 伊織は頷き、歩く真神の後を追った。
 自然と、彼の背中を見つめることのできる位置へと追いすがる形になる。
 その背中に追いつく数歩手前で歩みを緩め、正確に真神の三歩後ろを、伊織はついていく。
 さくさく、さくさく、という草を踏む音を乱さないように。ゆっくりと。でも、確実に。
 そのうちに辿り着いたのは、背高く生い茂った雑草が密集している辺りで、どうやらそこが建物の入り口に続いているようであった。
 ズボンのポケットから錆びついた鍵を取り出して、真神は頑丈そうな鉄の扉を開錠する。
 金属の軋む音を立てながら扉が開かれると、真神は扉の取っ手を持ったままで伊織の方を無言で見つめた。
「へえ……思ったより、紳士なのね」
 茶化すような伊織の言葉も、真神をからかうためというより、彼を誤魔化すためだった。
 そうでもしないと、まともに真神と話せそうになかったからである。
 ふと、伊織の台詞に真神が眉を寄せた。そして、本気でその言葉の意味が分からないというように小首を傾げる。
「……扉を開けたまま待っていてくれるなんて ――― 先に私に入れっていうことでしょ?」
 いちいち解説してやらなければならないのか、というように呆れ顔をする伊織に、真神が冷ややかな視線を投げつけた。
 扉を押さえたままの真神の前で立ち止り、伊織が悪戯っぽく微笑む。
「てっきり、エスコートしてくれてるんだって思ってたけど」
 ほとんど全身全霊をかけて、伊織は笑顔を作り上げたといっていい。
 真神はそんな伊織を一瞥すると、さも下らないというように鼻を鳴らした。
「……俺が先に入ったら、誰が扉に鍵をかけるんだ」
 つまらないことを言うな、馬鹿 ――― 最後に、そんな悪態を付け加えて。
 伊織の頬に赤みが差す。
 それは、彼の言うとおり、確かにつまらないことを言ってしまった自分に対する羞恥と、(理不尽ではあるが)怒りにも似た苛立ちが真神に対して沸きあがってきた所為である。
 この男には、ただの冗談すらも通じないのか ――― そんな、苛立ちだった。
 ついっ、と真神から視線を外す。
 不必要に肩をいからせ、真神の身体にぶつかるほどの勢いでその真横を通り過ぎると、伊織は勝手に建物の中へと入っていった。主の案内も請わず、早足で。
 背後で、かすかな溜息の音を聞いたような気がする。それが、真神が自分に対して漏らしたものだと思うと、伊織はわけもなく悔しかった。
 伊織の足音も、真神の嘆息も掻き消すように、鉄の扉が閉じられる重たい音が響き渡る。
 冷たい施錠音がそれに続くと、建物の中は一層の薄闇に閉ざされていった ―――

     ※

「通り過ぎたぞ。その手前の扉から入れ」
 憮然とした顔のまま歩き続ける伊織の背中へ、真神が不意に呼び止める。
 うつむきながら、やりどころのない憤懣を抱えたままで施設の廊下をずかずかと歩んでいた伊織は、その声にハッと我に返った。
 顔を上げると、あと十数歩のところに灰色の壁 ――― 行き止まりであった。
 真神に声をかけられなければ、気づかずにそのままの歩く勢いで壁に衝突していたかもしれない。
 つまり、それだけ伊織は周囲が目に入ってなかったということである。
348〜Scars So Deep〜:2009/06/11(木) 02:08:43 ID:JnkOCOd/
 振り返ると、背後の扉をさっさとひとりでくぐる真神の横顔。
 入室を命じたその部屋へと、伊織を待たずに足を踏み入れ、消えていくのが見えた。
 たしかに、エスコートなどという気の利いたことのできる男ではないようだ。
 なんだか、ひとりで舞い上がって、ひとりで苛立っている自分が馬鹿のように思える。
 とっくに扉の向こうに消えた真神の後を追い入室すると、目に入ったその場所は、ひどく殺風景な部屋だった。

 おそらくは、旧施設の古い設備や調度品をそのまま利用しているのであろう。

 部屋の隅に置かれたベッドは飾り気のないシンプルなもので、まるで病院で使っているようなものだった。椅子や机の類いは一切置かれていない。
 ただ、黒いノートパソコンが一台、ベッドのシーツの上に無造作に投げ出されていた。
 スチール製の書類棚が、まるで子供が癇癪を起こして散らかしたように、幾つも床に転がされている。おそらく、真神がわざとそうしたものであると思われた。
 そうした書類棚のひとつに真神が腰掛けるのを見て、伊織はようやく、それが椅子の代わりなのだということに気がつく。
 横着ね ―――
 呆れ顔で伊織がその様子を見ていることには一切頓着せず、真神は持ち込んだコンビニのビニール袋を、絨毯もカーペットもないコンクリート剥きだしの床にドサリ、と置いた。
 中から黒いスチール缶のコーヒーを掴み出すと、無言で伊織に向かってそのうちの一本を放り投げる。伊織が、危なげなく空中でそれをキャッチするのを確認すると、
「……飲め」
 いちいち命令口調でそう言った。
 プルトップを開けると、伊織は礼も言わずにそれを一息に飲み干した。
 ふと見回せば、室内に屑篭になるようなものもない。空になった缶をそのまま打ち捨てるのも躊躇われて、伊織はまだ冷たいままのスチール缶を手の中でいじくりながら、真神の言葉を待った。
「どこから話すか……」
 がさがさと袋の中身をまさぐりながら、視線を落としたままで真神が言う。
 彼が袋から出して並べてみせたのは、形状も種類も様々の栄養食の類いである。
 スティックタイプ、パックに入ったゼリー状のもの、ドリンクタイプのアルミ缶。
 買い込んだ袋の中身のほとんどすべてが、そんなものばかりなのである。
「……まさか、食事は全部そういうので済ませるわけ?」
 見ているだけで胸焼けを起こしそうになる光景に、伊織は露骨に眉をひそめた。
 この分では、買出しに出かけた店の栄養食をまるごと買い占めてきたのではなかろうか。
「美味いものを喰って喜ぶ趣味はないし、食事ごときに時間をかけたくもない」
 そう言い切る真神の表情は、侮蔑と嘲笑がない混ぜになった複雑なものである。そしてその嘲笑は、たぶん世間一般で普通に住み暮らすものたち、すべてに向けられたもののようだった。
 おそらく、真神は自分の人生のすべてを喪った過去のために費やしている。
 そのためにどれだけの情熱と時間とが必要になるのだろう。
 伊織はそれを想像するだけで気が遠くなる思いであった。
 オーヴァードとして。十年前の計画の犠牲者の一人として。仲間たちの墓標の在り場所を、生者たちに見せつけ、同じ十字架を奴等にも背負わせてやるという真神。
 彼にとっては世間並みの日常もまた、唾棄すべき存在なのであろうか。
 とても悲しいものを見たような気がして。伊織は沈黙したまま、買出しの戦利品を床に並べていく真神の姿を、立ち尽くしたまま見つめている。
「 ――― そもそも味の良し悪しなど俺には分からん」
 気まずい沈黙の時間を破るように、真神が最後にそう付け加えた。立ち尽くす伊織を、座ったまま下からゆっくりと見上げる。その瞳には、初対面のときと同じ暗い炎が灯っていた。
「……お前を急に呼び出したのは、UGNに大きな動きがあったからだ」
「大きな動き?」
 ただならぬ気配が室内を支配する。真神の発する気が質量を持って迫ってくるようだ。
 肌を差す感覚は、まるで空気中に酸性の物質でも散布されたかのようにリアルな痛みとして感じられた。真神が言葉を続ける。
「お前がUGNの任務で通っている鷲見学園だ。近いうち ――― おそらくは二週間以内に、新しいチルドレンが配属されてくるだろう」
「聞いてないわ」
 声にかすかな驚きを滲ませて、伊織が言う。戦闘のみならず、情報収集にも長けた優秀なチルドレンとは聞いていたが、二週間先の敵組織の動向まで捉えているとは思わなかった。
349〜Scars So Deep〜:2009/06/11(木) 02:09:44 ID:JnkOCOd/
 思わず身を乗り出した伊織に、続けて放たれた真神の言葉は、更なる驚愕をもたらした。
「未確認情報だが……そのチルドレンたちに同行する形で、日本支部長も梶浦市に仮の拠点を置く動きがあるらしい」
 日本支部長 ――― 霧谷雄吾が!?
 UGNのトップである霧谷が、たかがチルドレンの任務に同行するなど前代未聞である。
 さすがにその情報は「ガセネタ」であろう、と伊織が疑わしげな視線を真神に投げた。
 しかし、彼の姿勢は揺るぎない。自分の得た情報の正確さに絶対の自信を持っているようであった。その自信の根拠がどこにあるのか ――― 続く言葉が不穏な響きを持って語られる。
「動くさ。日本支部長であろうとも必ず動く。いや、霧谷ならばこの一件で動かざるを得ないだろうし、むしろそう動くようにありとあらゆる情報をばら撒いたのも、俺だ」
 歯の隙間から零れ落ちるように吐き出された言葉の端々に、並々ならぬ憎悪の影が垣間見える。
 特に、「霧谷」という名前を口にするときの真神の形相は、ほとんど羅刹のごとき凶相へと変じていた。
「一応、配属されるチルドレンたちは、お前のサポートという名目で送り込まれてくるはずだ。おそらくは ――― いや、“必ず”この二人に白羽の矢が立つだろう」
 せせら笑うように言い、真神は胸元から二枚の写真を取り出して、無造作にそれを放り投げた。
 ひらひらと宙を舞い、床に落ちる二枚の写真。視線を落とした伊織にちょうど見えるように、偶然ながらもそれは表を見せて地に落ちた。
「…………っ!?」
 三度目の、驚愕。
 写真に写った少年少女の姿に、伊織は硬直する。
 だらしなくブレザーのネクタイを緩め、いかにもやる気のなさそうな大きな欠伸をしている、短い髪の少年と ―――
 凛、としたたたずまいと鋭い切れ長の瞳が印象的な、すらりとした立ち姿の綺麗な少女―――

「隼人……椿……」

 チルドレンたちの中では珍しく、伊織が“上辺だけではなく”親しくしていた数少ない仲間たち。
 任務も幾度か共にこなしたことのある懐かしい顔が、そこにはあった。

 “ファルコンブレード”、高崎隼人。
 “シルクスパイダー”、玉野椿。

 伊織が、彼らと知己であることを知っていたか、それとも知らなかったのか。真神はさして気に止めた風もなく、その燃え立つような瞳だけを伊織に向けて、小さく笑った。

「俺が望み、描いた通りの筋書きだ。これから忙しくなる。俺も。お前も、な」

 強力な磁力に引き寄せられたように、伊織は真神の瞳から視線を外すことができないでいた。
 初めに伊織が認識したものとは違う「第三の顔」が、いまの真神の表情には浮かんでいる。
 それは、“歓び” ――― 激しく、心の奥底から込み上げるような歓びだった。

 ただしその歓びをもたらしたのは。
 誰もが秘めおかねばならない、もっとも心の奥深い場所。
 誰もが見せるべきではない、もっとも心の暗い場所から湧き出したものである。

「打ち合わせを始めるぞ。準備はいいな、伊織」

 真神の声をどこか上の空で伊織は聞いた。
 ああ。
 もう後戻りはできないところに、私はいるんだろうな ――― と。

 いままでとは違う意味での“覚悟”を心に決めながら、伊織はそんなことをぼんやりと考えていた ――― 。


(続)
350yuzu:2009/06/11(木) 02:12:32 ID:JnkOCOd/
投下終了です。
ただひたすら眠い……推敲に時間かかりすぎだ、自分……
相変わらずのエロなしですいませんでしたが(次回?いや次々回、ぐらいには……?)、ひとまず次回投下の時まで。
お休みなさい……ではでは〜。
351|ω・`):2009/06/11(木) 11:38:45 ID:Y5U4auAs
 |ω・`) <レスのお返しに参上しました、壁のものです。
        乙とGJありがとうございます〜。うれしいです。

 >yuzuサマ
 今回の投下、いおりんの細やかなココロの機微にぐっときました。…わたしにはムリだorz
 先が物凄い気になります〜!うわああ、どうなるんだろう〜!
 このお話の完結編を読んだら私、オリジン買いに行こうと思うんです…(フラグ)
 一緒の寝室は流石にまずいんじゃないかと!常にどっちかは空き室のような気もしますが、一応別々です。
 しばらくしてピアニィ起きたものの、アルの方が収まりつかなくてそのまま(ry…というネタも考えたのは秘密ッス。
 ナーシアがエロに絡むと…おそらく危険かと…命的な意味でw


>変態眼鏡について
 …凹みませんよねえ…w
 書いてる時にはすっかりリシャールの中身=社長バージョンで定着しておりました。とほほ。

 >ナーシアについて
 グッと来ていただいてありがとうございます。うれしいです。
 ばっちり推しなのですが…すいませんアルはピアニィに下さい…。

 〉341氏
 おおう、そういう発想はなかった!アタマ悪いな自分…orz
 ご指摘ありがとうございます!突貫……砂煙を上げてやってくる変態眼鏡……。

 ぶっちゃけてしまいますと、
 「ピアニィ主導のH」、「ラストシーンのナーシア」 それに「実はアンソン×リシャール(しかもゴーダ伯公認)」
 という三題噺みたいなネタがまずあって、それを結び着けたらこんな話に。
 色々至らぬ点ありまして済みませんです。
 そして本当に自分はアル×ピアしか書けないんだなぁと。
 また思いついて形にしたら、懲りずにやってくるかもしれませんがよろしくお願いします。
 とりあえず〉142氏にもらったネタで頑張ってみます。

 |ω・`)ノシ それでは。

 あとさすがにファントムレイダーズは書いてない(笑)
352|ω・`):2009/06/11(木) 12:55:15 ID:Y5U4auAs
ageごめんなさいorz
353名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 13:45:09 ID:3+Zk4Rp0
映像を見てかつてのツヴァイとの行為を思い出し自分で慰めるカテナと
アルの相手を自分に置き換えて自分を慰めるナーシアとのゆりんゆりんな展開はいつですか?
354名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 22:34:13 ID:h3F6NdlY
イザベラに思うがままに開発されてしまうミネア(城的な意味で)
355名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 23:16:32 ID:3whWFHWv
>>353
待て!……憧れの綺麗なお姉さんが初体験のツヴァイ×カテナものだと……俺の大好物じゃないか!(目をクワッと見開き)
356名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 23:28:20 ID:DMyBl9UH
「というわけで、ミネア改造計画を発動しようと思う」
「わー、ぱちぱちぱち」
「君の願いを叶えてみせよう」
「ああ、みんなと仲良くなれるのね」
「んではさっそく、
参考資料
咆哮、動く城!@すたぢお慈鰤
義父@有須やわらか
ヅマンガーZ@達人DYNAMIC
で」
「はい?」

参考資料
咆哮、動く城!@すたぢお慈鰤
義父@有須やわらか
ヅマンガーZ@達人DYNAMIC
で」

「やり直しを要求するーッ」
「どこに不満が?
ババアとロリのフレキシブル構造!
足があって自立移動可能!城なのに、なんと特技は 攻城戦(五七五)!
オッパイだってスケールアップ、空も飛ぶほどイキがイイ!
嗚呼、我ながらオソロシイホドピッタリだ」
「フェリタリアには変人しかいないのーッ」

とか?
357名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 04:53:29 ID:z1F6O0qN
>>355
ちょっと待て良く考えろ。ツヴァイはミリアのものだ。カテナ隊長に寝取られたりしたら、ミリアがこんな感じになるだろうが。


(な……んで? どおして?)
問いの形を成さない問いが、ミリアの脳裏を駆け巡る。
先程、偶然目撃した光景。ツヴァイとカテナがしていたこと。
キスの経験すらないミリアにも、それがどういう行為なのかは分かった。
その後の記憶はミリアにはない。恐ろしいものから逃げ帰った子供のように、気が付いたら、自室でベッドに突っ伏していた。まっすぐ帰ったような気もするし、あちこち彷徨っていたような気もする。
「……不潔だよ、ツヴァイ君」
それは、無意識にこぼれ出た言葉。返事がくるとは思いもしない。そもそも、この部屋にはミリアの他には誰もいない筈。だから、
「男なんてそんなものだ」
静かなその一言に、ミリアは驚愕して文字通り跳ね起きた。
声をかけられたこと自体も驚きだが、加えてその主は、完全に予想の枠外。
「た、隊長? どうしてここに!」
「鍵が掛かっていなかったのでな」
さらりと言ってのけるカテナ。浮かべている表情は、いつもミリアに向ける通りの穏やかな笑み。
ミリアが想うツヴァイと『やらかした』ことなど何とも思っていないその態度は、ミリアを怒らせるに充分だった。
詰め寄って、カテナの目を正面から睨み据えて。その上で、声を荒げて問う。
「さっきは、どうしてあんなこと……! ボクがツヴァイ君のこと好きなの知ってるでしょう!」
普段からは想像もできない態度を三つ重ねたミリアに対し、カテナは、相変わらず穏やかな微笑を崩さない。しかし、躊躇いの欠片もなく即答する。
「どうしてかと問われたら、男なんてそんなものだとお前に教えるため……だな」
『ミリアに見せるため、ツヴァイを誘って跨った』と白状したその言葉は、だが、肝心なことには答えていない。だから、ミリアは怒り……というよりは嫉妬……を隠そうともせず、無言でもって続きを促す。
カテナが、真剣な表情になる。
「では、何故そうする必要があったか、だが……」
顔を近づけて、正面からミリアの瞳を見返して。
そのまま、もっと顔を近づけて。
チュッ。
……何が起きたのか、ミリアは理解できなかった。目を大きく見開いて、一瞬固まる。
その一瞬の間に、カテナはミリアの股間へ右太腿を侵入させる。そして更に、絡み付かせるかのようにミリアの左脚を払った。
カテナの身体が、ベッドへと倒れ込んだミリアを押さえ付けている。割り入れられたままの右足は、ミリアが股を閉じるのを拒む。
そして顔は、再び笑みを浮かべていた。
「……何故そうする必要があったか、だが。答えは簡単だ。
男など、お前には必要ない。お前は、私だけを見ていればいいのだ」
その口調は、『太陽は東から昇る』と言うのと同じレベルの、つまりは当たり前のことを当たり前と言うものだった。


……あれ? 書き始めた時はミリアがヤンデレ化する筈だったんだが……
358名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 10:12:11 ID:tl1v0ljd
これはこれで
359名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 18:11:36 ID:UqCZGf0n
どうでも良いことだが、アクロス一巻のカテナ隊長はどう見てもエルダナーンに見えない(耳的な意味で)
あれはイラストの指定を間違ったとかか?
360名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 21:46:47 ID:ZGrpLslK
俺の中ではもう影武者説が確立している
361名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 22:04:24 ID:JgrUjh0Z
実はエルダナーンだったという耳が生えたでゴワス
362名無しさん@ピンキー:2009/06/12(金) 23:00:18 ID:d5zM4jgs
実はカテナ隊長は生えてたと申したか・・・でゴザル
363名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 00:16:43 ID:zqjHVsoU
ほんとーの隊長はとっつかまって地下で(略)
364名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 01:15:20 ID:7S30bYH+
いやいや、猫耳カチューシャみたいなノリでエルダナーン耳を付けてたんですよ。
恐らく、ヒューリンの愛人との間にできた子で、生まれつき耳が小さかったので、家の体面のために付け耳生活を余儀なくされたんでしょう。
で、カテナ(アナスタシア)としては「それだけ家のために譲歩しているのに、それでも生まれのことで親族から冷たく扱われる」のに嫌気がさし、ついに出奔(あるいは、その名目での放逐)に至った、と。

……いや、兄とだけは仲が良くて、ヤることヤりまくってたに違いない。で、それが親バレしたのが出奔の直接のきっかけ。うん、そうに違いないw
365名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 03:32:37 ID:NME2j5P5
>>364
その兄をSATSUGAIされた(かもしれない)とあっちゃあ、そりゃバルムンクは絶対に許せんわな。
366名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 03:55:23 ID:3zqEjdyN
>341様、こちらは読後速攻で、
「これ、じつは裏で手を廻した黒幕は、ナバ様じゃあるまいか?」と思いましたヨ!
理由↓
@やっぱりあの程度じゃ眼鏡団長が凹むとはとても思えない (口惜しさでは臍をかむくらいはあるっぽいが)
というか、変態眼鏡って、フィリップ国王に真面目に仕える前は相当な遊び人だったハズ。
A↑を知ってるゴーダ伯なら、メルトランド攻略戦を見る限り「ピアニィ女王暗殺指令」くらいヤル(なんせ、【聖なるヒース】を切り倒せと命令する軍師である)というか、その方が手っ取り早い。
Bノルウィッチやバーランドで情報収集したら、アルは「恋人(愛人)関係」程度じゃなく「殆ど婚約者」か「女王の婿最有力候補」だと思われるハズ。(あのおかんならその位広めてる、きっと)
Cナーシアに「ザル」と言われる程、アルやナバ様が王城の警備の手を抜いているとは思えない。
D同上で、アルは兎も角、仮にも女王陛下をナーシア一人で浴室からあっさり拉致はありえない。
Eあの状況でベネットが乱入してこなかった(爆笑)

というわけで↓の感じで ナバールが配下の有能密偵部隊「竜の爪」を使用

密偵メイド「ノルウィッチ・クロフト・ルーパスデイル・バーランドの各方面の情報のかく乱と誘導完了しました。」
ナバ「御苦労。程度は予定通りですね」
密偵メイド「はい、【恋人関係】。グランディウス殿のルートからは【愛人関係】に留めてあります。」
ナバ「結構。あまり露骨過ぎてもゴーダ伯は誘導に乗ってきません。以降、城下の侵入者の監視の強化を」
密偵メイド「了解いたしました」

↓んで、某密偵の城下への侵入を確認

密偵メイド「報告します。監視対象N及び、補助役と思われるKの城下への侵入を確認。決行は今夜かと思われます」
ナバ「こちらの準備は?」
密偵メイド「本日の警備担当者のネルソン殿には腹痛になっていただきました。
他、進入経路と想定されるルート及びアル殿の私室近辺に近づく者は、【足止め】をするよう人員を配置しております。
アル殿ご本人には、夕食に遅効性の睡眠薬を。勿論、無味無臭です」
ナバ「陛下の方は?」
密偵メイド「本日の入浴係は私ですので頃合をみて別室に待機いたします。あ、念の為、入浴剤には催淫効果のある【媚香】をご用意いたしました」
ナバ「宜しい。陛下にはあまりその手の経験値は期待できませんから、そのくらいはしておくべきでしょう。もしNが予定以上の行動で二人に危害を加えるようなら。即刻排除を」
密偵メイド「「はっ!!」」
ナバ「うむ。一石三丁。・・・流石に四匹目は狙い過ぎですか。」
密偵メイド「四匹目ですか?」
ナバ「【世継ぎ】の早期確保です。某所の隠し玉の存在もありますからね」
密偵メイド「ならば、アル殿の方にも今から精力剤でも・・・」
ナバ「・・・いえ、そこまで今回は欲張ることはないとします。第一、アルの【全開手加減抜き】だと陛下のお体が持ちません。
陛下の体力はアルの1/3ですから(笑)。明日からの政務に差し障りがあっても困りもの。・・・ところで、ベネット殿は?」
密偵メイド「夜食に【筋肉弛緩剤】を盛って簀巻きの上、朝まで自室に隔離してあります。余計な乱入はムードぶち壊されますから(シレッ)」
ナバ「・・・ではそのように(アッサリ)。後始末に関しても・・・。」
密偵メイド「委細御任せを。陛下のお身体、他、【あちら側】の痕跡は一切消去いたします。それと、例の【宝珠】に関しましても、後日奪還部隊を派遣いたします。
あの【変態眼鏡】では、アル殿を脳内削除して陛下の【艶姿】(だけを)を【あらぬ用途】に使いかねません!!(グッ)」
ナバ「当然です。【あれ】は、こちらでも後々使い道がありますから。必ず確保して下さい。」

ってな具合で(笑)
後始末も手抜かり無しで、大丈夫だよ、アル!

ちなみに、この場合の三丁とは
@女王陛下を傷モノ(リプ2巻)にしてくれた眼鏡団長への嫌がらせ
Aゴーダ伯への牽制とありそうな暗殺指令への抑制
Bアルの過去の女性関係の清算(爆笑)

それにしても、あれだなあ。
見かたを変えると「剣を捧げた女王陛下に、その身体を使って翻弄されながら、昔馴染みの女に視線と言葉責めで弄ばれる剣士」って書くと結構「あれ」なんだなあ。
流石ヒロイン属性持ちの剣士なだけはありますな。

>|ω・`)様 こんな感じなら宜しいでしょうか?

367名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 05:12:04 ID:3zqEjdyN
あ、訂正
「剣を捧げた女王陛下に、緊縛プレイの上、その身体を使って翻弄されながら、昔馴染みの女に視線と言葉責めで弄ばれる剣士」
デス。
368名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 08:52:45 ID:2MyDoL8L
変態眼鏡はフィリップに仕えた時から遊び人でなくなった、と。
アッー!

ツヴァイは、傭兵仲間に娼館に連れてかれて経験済みのような気が。
369名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 09:04:34 ID:n3c/EjNy
ツヴァイはブルックス商会で働いていた時にアルがいなくなったせいでアルの代わりに色々されていたらしいぞ。
ここはエロパロ的に考えて、アルの代わりに性的に玩具にされていたとかどうだろう?
370名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 09:59:54 ID:2MyDoL8L
ふむ、こんな感じか。

ブルックス商会で働くことになったツヴァイ。
だが、それは弟がいなくなって欲求不満な姉達の巧妙な罠だった。

姉1「ツヴァイ君は私たちに玩具にされるためにうちに来たんですもんね」
ツ「アルが家出しなければ…こんなやつらに…!」
姉2「良かったじゃないですか 弟のせいにできて」
ツ「んんんんんんんっ!」
姉3「うふふ ねえ、姉さま達を全員呼びなさいな みんなでパフパフしてあげましょう」
ツ(いけない…!年上に弱い設定を悟られたら…!)
姉4「生ツヴァイくんの生ウイングを拝見してもよろしいかしら?」
ツ「こんな奴らに…くやしい…!でも…感じちゃう!」ビクビクッ
姉5「おっと 羽根をモフモフしちゃったか 甘い痺れがいつまでとれないでしょ?」


…休日出勤だってのに何やってんだ俺
371|ω・`):2009/06/13(土) 10:54:24 ID:Pe1ap0md
 |ω・`) <またまた出ました。

>>370さま
姉増えてる!増えてる!!何人いるんだブルックス家。

休日出勤お疲れ様です。

>>366さま
おおぉう、長大な考察ありがとうございます。
後々って…何に使うのナヴァール―――ッッ!?
なんというか…表記変えたほうが良かったですかね、〈ピアニィ&ナーシア×アル〉に。
それと精力剤は必要ないと思います。多分あの後もういっk(ry

密偵メイドさんの優秀振りに愕然。ぶるり。
372名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 14:07:32 ID:VtPegasd
さて、流れをぶった切ってeraTRPGがとりあえずひと段落着いたのでうpしてみる。
http://loda.jp/youseisan/?id=1122

……独自要素皆無なのはごめんなさい
373名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 15:40:06 ID:cgIuPSnK
>>372
乙です〜
さって、あの娘の口上でも作るぜ!

・・・まて。メイオの相性、「ベル×250%」っておいw
374名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 16:32:10 ID:Lm+wpgZ1
ゲヘナキャラが入っているところに感動した
しかし要望取り入れたら人数、まだ数倍になりそうだな

さて、とりあえずベネットの口上を
御免、無理
375名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 16:50:16 ID:rozzyJLg
乙。超乙。
こいつはすげえぜ……
アゼルがベルにラブラブ過ぎて吹いた。

作業量が増えるから仕方ないけど、キャラクターデータの素質のとこ、
コメントで何の素質か書いてあると見やすかったかなぁ。

最近のeraはクリックで操作できるんだな。
376名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 17:33:35 ID:ulQiudWH
eraTRPGだからなぁw下手したらキャラ人数が東方より多くなるかも試練w

何はともあれGJ!後は口上を書いてくれる人が現れれば……
377名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 17:44:05 ID:XjlE9I5q
現状でさえ4ページとかw
378名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 18:25:48 ID:cgIuPSnK
つかフランベルジュはねーよw
マーヤ以上にメカじゃねーかwwww
379名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 18:44:23 ID:F8RCV7Zg
キャラ数211とかwww
380名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 18:45:35 ID:k+MUxf3S
輝がいる件についてwwwwww
主分かっていすぎwwwww
381名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 19:01:37 ID:XjlE9I5q
>>380
[プライド低い]吹いたw
382名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 19:35:00 ID:KnGkqup6
何か喋りに違和感あると思ったらeratohoベースだからか
よく弄れたな……GJ!
383名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 19:50:21 ID:fA4XCVEI
ベネット$50…
384名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 20:03:15 ID:rozzyJLg
しかし無感情強化人間系をざっと見ると、倒錯的が多い気がするのはなんでだろう。

まだ試してないがアンゼロット様、ものすげー難関じゃないかこれ。
下手すると閻魔様並かも……
385名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 20:50:26 ID:iuDP4cht
語りたいけど
専用スレ外部に立ててそこでやろうぜ
386名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 20:58:00 ID:XjlE9I5q
とりあえずera本スレにも投げたみたいだからそっちかね。

【調教SLG】eraシリーズを語るスレ14【サークル獏】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erodoujin/1243945449/
387名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 22:31:38 ID:YuuBxjB7
向こうのスレで大人気なのかこっちの住人が流入してるかどっちなんだろうw

eraは触った事ないけど、これを気にプレイしてみるかな
388名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 22:44:24 ID:Lm+wpgZ1
キャラ・口上の量的には、単独スレ建ててもいいくらいの気はするw
389名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 23:24:18 ID:KDhs77JQ
>>388
やるべき量は膨大だが、じっさいやる人がどれだけいるかが問題だw
390名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 23:33:33 ID:ReKX0D69
…きづいたら2時間くらいぶっとおしでやってる自分に気づいた
危険すぎるw
391名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 23:38:05 ID:j7q8gn5q
>>390
ほどほどにしとけwww
俺tohoの方メインでやってるが、結構時間経つの早くなるぞwww
392名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 23:43:58 ID:Lm+wpgZ1
口上入ると破壊力が段違いになるんだぜ
そのままでもまあ、妄想力たくましい卓ゲ者には普通にいけるけどw
393名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 23:47:07 ID:YuuBxjB7
ここで各卓のNPCロールの差で議論勃発にw
……普通にありえそうなのが怖い
394名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 00:00:25 ID:XjlE9I5q
>>390
夜中に目が覚めて寝付けなかったからってプレイし始めると大変なことになるぞ!
395名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 00:04:00 ID:I1aSTIx0
しかしエロパロ的には、エンゼルギア系が入って無いのはいかん。
あんなエロのための作品が!w
396名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 01:01:53 ID:wREnm3TY
エロ本よりジャンプのお色気漫画の方が興奮するというだな
397名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 01:33:06 ID:xzfHwtx9
つばきんぐの相性範囲が妙に広いのは、中の人補正かw
398名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 04:44:10 ID:Oauovmtn
……あぁ、もう朝か…………アムが抵抗するからすっかりアナル奴隷になっちまったな……
399名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 05:09:12 ID:wQnnO6wD
ステータスが色々あるからなんかよくわからんな
やりながら覚えていくか
400名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 05:21:13 ID:w8+wydbs
思ったより難しいな
アキラが怯えちまってリカバリーできん
401名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 06:09:57 ID:emTiqQmk
狛江を反発付けずに調教し終えたらこんな時間に・・・
そろそろ、スーパー「ふたなりロリ巨乳モルガン(母乳付き)の触手調教」タイムの時間か・・・
402名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 07:26:11 ID:Oauovmtn
アムを調教し終えて得たお金でお約束のアナルバイブやビデオを手に入れたはいいが、お金が微妙になったので金稼ぎのつもりで???を買って名前を入力する所で気付いた

あれ?なんか自分の鳥取の女キャラ名登録したら異様に可愛いんですけど……
403名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 07:29:36 ID:7I4T/eyN
そろそろ自重するか >>386
404名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 07:38:45 ID:6+b2o21a
アクセス規制くらったので携帯から失礼します。
http://loda.jp/youseisan/?id=1138
405名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 07:45:20 ID:6+b2o21a
あ、↑はeraTRPGver0.11です
406名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 08:01:23 ID:Fk434/e6
妄言は言ってみる物だな!GJ!
407名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 10:15:15 ID:/Bny3Zxk
狙ってからませておきながらしぬかと思った。

ベルは胸の先端から母乳を垂らしペニスから精液を吹き出しながら、
全身を震わせて絶頂に達した。
アゼルの肉壁は、恍惚の表情を浮かべるベルから精液を絞りとっていった…
408名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 12:33:25 ID:NuIqLKKJ
くそう。資金稼ぎのためにザコ魔王買って、「フェウス」とか名前つけたら愛着沸いてうれねぇ…orz
409名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 13:52:06 ID:stwYq5h6
>>407
それなんてパライソ
410名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 14:32:21 ID:Fk434/e6
>>408
スネーク、ビデオカメラを調達するんだ。
411名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 15:04:27 ID:/VFFb018
むぅ、シコシコと口上作ってるがイメージコレであってるのか不安だ・・・
412名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 15:56:54 ID:Oauovmtn
>>411
自分の妄想(イメージ)を信じるんだ!
413名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 16:02:58 ID:wREnm3TY
まあFEAR社内ですら
「そのアンゼロットどうよ?」
「コレくらいが一般的イメージだと思いますよ?」
なんてやり取りがされるくらい出し
気にしてもしょうがないかと
414名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 16:06:15 ID:v50A97y+
口上作成者の鳥取ではこんな感じです、で全て解決するわけだな
415名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 16:10:20 ID:Fk434/e6
別鳥取の口上があってもいいしな。
416名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 16:17:07 ID:wREnm3TY
つまり、うちの鳥取では生えてるのがデフォでござるとか言い出しても
417名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 16:19:19 ID:qhuqnahQ
口上書くのってシナリオ作るよりしんどいな。
これは難しい。
418名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 16:20:53 ID:7cFcnCx3
>>411
何も問題はないさ!
期待してるZE!
(>>416まぁ実際生やせるし、問題はない…はず)

…さて、出来るかわからんがベネットの口上にでも挑戦してみるか
419名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 16:36:01 ID:sn9lQ+Te
ベネットは語尾だけでも複数パターンあるからなあ。
どれを採用するかは職人様の腕次第。

「〜でやんす」(標準)
「〜でござる」(忍者)
「〜です」(こじまめ)
「〜じゃ」(魔法研究家)
420名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 17:47:21 ID:I1aSTIx0
口上をがんばって作り上げて重複してたら寂しいw
421名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 17:56:17 ID:/VFFb018
>>420
重複避けるためとりあえず宣言しとくか。メイオ作成中ですw
422名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 17:57:12 ID:/Z2Ee73c
eratohoじゃ調教開始時にどの口上使うか選択するようなキャラもいたはず
あまりに性格違うとか、口調違いのベネットは選択式にしてしまうのもありかと
423名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 18:18:20 ID:mVqj3ZT7
つまり、奔放な僕っ娘ボーイッシュベネットから、
貞淑な私口調委員長タイプベネットまで思うがままという事だな!

でもどんなベネットも結局三下! これは変わらない!
424名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 18:31:54 ID:ecRKDPwl
流れを思いっきりスルーして某歌の替え歌を張ってみる

1番
フェリタニアは 夢の国だと思ってた
俺が志願したのは フェリタニア王国 女王のファミリア
王都の永住権を 得るには一番の近道だった
キンバリーを倒した数だけ 自由が増えると信じてた
でも増えていったのは民の 屍体だけだった
畑を耕して 粗食を食いながら 
フェリタニアを守るために戦った
ピアニィ姫は 私に言った〜
「……あ、ヤンヤンっ、だめぇ!?」
状況が悪化すると 判った時は
もう遅かった
僕 ヤンヤン

2番
生き残るため なら何でも食った
所属していたのは フェリタニア王国 ギルド『アブソリュート』
逆なモヒカンの 頭の奴が キンバリーだ
騎士も軍師も殺った 正義と信じてやった
でもそんなものは どこにも ありはしなかった
魔法使い殺し スナイパーも殺し
それでも答えは 見つからなかった〜
迅雷の魔獣が 姫に言った〜
「……さ、殺意が高イナ、姫」
体に 死臭が 染み付いてても
もう何も思わない 
僕 ヤンヤン 
425名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 19:35:37 ID:/Z2Ee73c
なんでそんなにキンバリー好きなんだよw
426名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 21:27:55 ID:/VFFb018
めいお口上、調教開始イベントとエンディング出来た
で、口調など皆の意見を参考にしたんだけどちと見てもらえないだろうか?
ttp://loda.jp/youseisan/?id=1151

予定では通常のセリフはこのままオート喘ぎエンジンで、
陥落と狂気はちと凝ったセリフを入れたいなと思ってる。
427名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 22:03:07 ID:6+b2o21a
>>426
わ、ちょっと感動です。口上がついたよ!
見てみましたが、こだわりの伝わってくる文章で良かったですよ。個人的には絶賛です。
動作確認後、特に問題なければ次回からデフォルトでeraTRPGに入れたいと思うのですがよろしいでしょうか?

やたら嬉しいうp主でした。

さて、デバッグに戻るか……
428名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 22:08:55 ID:/VFFb018
めいお口上、汎用口上とエンディング条件に問題あるんだよなぁ
デフォで入れる前にそこなんとかしますですハイ(^^;
429名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 23:36:53 ID:GjD+2Mt4
390とです……
気づいたら寝はしたけど出勤時間間際までやってたとです……
390とです……
やっぱ自分巨乳好きだと思い知ったとです……


さ、また???を買うか!
430名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 01:15:23 ID:3bT/lFwf
???はたまにものっそいツボにはまるキャラが出てきて困る
431名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 15:10:22 ID:Us/6uDiC
マユリの強制破瓜放尿ビデオ、おいしです!><
432名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 18:18:45 ID:h1gMeRgB
なんか、大人キャラがロリキャラ口調だったりしてものっそ違和感が
433名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 18:19:22 ID:h1gMeRgB
つーか、あかりんが幼女口調で吹いた
434名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 18:22:31 ID:PKEC/cPc
雷火がそれがしって言わない・・・

でも「おにいちゃん」って呼んでくれる雷火はそれはそれでっ!(くわっ
435名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 20:25:14 ID:FKmlPhZd
さあ、口上を書くんだ
436名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 21:37:19 ID:PF1MeJIU
つか口上書いてる人間ってどれだけいるん?

いまんとこメイオだけだよね、口上作ってますよって話が出たの
437418:2009/06/15(月) 23:19:10 ID:7jBYdj3P
一応、調教前後だけなら書き終えてる>べネット口上
が、愛撫とかコマンド部分はそれっぽく書く自信がないから時間がかかりそうな感じ

……ゴメン、正直舐めてた。べネット口上ムズい
438名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 23:23:31 ID:EMeumHfx
例えば誰の口上が欲しいんだ?
era見えないからわからんが、多少は手伝えるかもしれん
439名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 00:05:48 ID:IlpLdEgX
ベルとかあかりんかな

あ、ナーシアも是非欲しい
440名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 00:07:40 ID:OTrHpfzl
誰の・・・120人ほど全員?w
441名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 00:17:06 ID:WevDjbQo
ノエルの口上とかチマチマ書いてはいる
442名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 00:23:47 ID:5u5O+Dz/
>>441に期待

後口調特殊なノーチェも欲しいなぁ
443名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 00:28:57 ID:Yp2+WqLh
アゼル欲しいなあ
444418:2009/06/16(火) 00:32:32 ID:ovgNouN+
とりあえず今日1日の成果を上げてみる
http://loda.jp/youseisan/?id=1172
$50で買えるのは多分きっとこういう理由

ごめん、コマンド部分全然思いつかん。次回更新は未定
445438:2009/06/16(火) 00:46:48 ID:+gapQmmv
>>442
ノーチェに関してはノーチェの人に頼めばやってくれる気が……


で、書式とか決まってるならそれも教えてくれると助かる。クレクレですまんな
446名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 00:56:04 ID:sbUGLlUE
あれ? ひょっとしてアナルおねだりとアナニーパッチは当たってないのかコレ

>>444
おつかれさまであります!
447名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 01:05:37 ID:PjHH8lcR
>>445
ちゃんと確認してないが、eratohoのテンプレがそのまま使えるんじゃね?
448名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 01:07:08 ID:WevDjbQo
>445
とりあえずeratohoでググってQ&Aやら口上関係まとめやらを読むと良いんじゃないかな。
449名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 01:07:15 ID:tui2NF7l
……あー、
追加してみるかとちょっと弄ってみたが、
これ、一人追加するといちいちアイテムとかの方も弄らないといけないから、
ナンバリングが他の人のと競合おこして使えないなこりゃ
450名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 01:30:42 ID:cvv8R2ns
じゃあルーチェはルーチェの人n
451名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 01:46:29 ID:DCRKqcpj
と、いうわけでeraTRPGver0.12です。
http://loda.jp/youseisan/?id=1173

要望は出来る限り応えるつもりなので、適当なこと言ってみては如何でしょう。特にキャラ追加は実現率高いです。


さて、課題を始めるか……
452名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 02:26:59 ID:6nIVpQF4
ほんとに多いなメンバーw
増やせるならNWの他の魔王様方とか入れて欲しい。
453名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 04:53:17 ID:TuYBbTfH
メガテンリプレイのナイト・テイルがなんか、好みのキャラが多いので追加を期待したいな。
古代は空気読まないけどかわいいです。
454名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 07:12:38 ID:qrmhLLBs
古代×摩耶とか古代(トール)×摩耶とか摩耶(触手)×古代とか
ユーリア×香鈴とかですか!百合少女は萌です。
455名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 08:48:05 ID:2xxcIWzx
SW2の新米女神の勇者たち
からホーリィを出して欲しいです、ロリっ娘万歳。
456名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 10:06:24 ID:UPulL26c
お前ら、別でやれ
457名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 12:14:45 ID:DCRKqcpj
OK。では以後こちらに更新報告は致しません。
ご了承下さい。
458名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 00:23:25 ID:fXsgdGM4
《非実体》相手でも〈根源〉属性ならベット戦ダメージを与えられる
メルを抱いてやれるんだよ!
もしも彼女から《夜明けの星》が飛んできたら、意味はわかるな?

……よし、ここは地下であってるよな
459名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 02:14:45 ID:LE0DlknV
だがすかさずメルをカバーリングしたレオンのケツの穴に夜明けの一撃が!
460名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 08:47:40 ID:qjPgKEx+
まさに新たな世界への目覚めであったという。
461名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 08:47:28 ID:vtB4L54Z
レオンに攻撃したら突き返しされるだろう
462名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 09:18:47 ID:ixl4RRP9
eraスレに誤爆すんなw
463名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 13:02:48 ID:3MTzgGZa
ARAサガからスリス女王とフィリップ王子とキンバリー。
DXトワイライトからクレオパトラ=ダンディをリクエストします。
途中から色々とアレなのは仕様です。
464名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 15:16:51 ID:fgtu1tz8
ダンディは既に実装されてるぞ
465名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 18:17:08 ID:vCuX/VZi
あと、一応eraスレでやれ。こっちも見てるだろうけど
466名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 19:02:40 ID:gzc5J4of
流れちゃってるからもう一度誘導しとこう。

【調教SLG】eraシリーズを語るスレ14【サークル獏】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erodoujin/1243945449/

一応、eraの話題ばっかりになって、SSとかが投下しにくくなったら
アレなので、使い分けしましょー、という事で。
467名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 22:00:39 ID:cOwt7fpb
>>466
次スレからテンプレには…いらないかな?
どれ位盛んになるかにもよるか
468名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 22:02:01 ID:gzc5J4of
>>467
一応入れておけばいいんじゃない?
下火になったら外してもいいだろうし。

eraはeraで、大いに楽しみにしてるから、
余計な争いでどっちもテンション下げってのは
無いほうがいいと思うしねw
469名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 22:33:53 ID:ZAIF6mXp
たしかにそうなるとeraい事だからな
470名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 11:21:03 ID:Y57xVdsU
【審議中】
471名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 01:24:49 ID:glupVxY8
ふと思いついたネタ、アリアンサガで人魚姫パロ

アルが王子は確定なんだけど、ピアニィとナーシアをどっちに当てはめるのかでずいぶんネタが変わりそうで怖い
問題はどっちにしてもアルの生命が危険
472名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 01:36:15 ID:q9lJM2nQ
ダブルヒロインにすればいいじゃまいか
473名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 01:37:28 ID:EhnYCEYO
童話の人魚姫だと、王子への報わない恋心を抱いた人魚姫は、最後に海に身を投げて泡になる……という悲恋の結末。
このスレ的には、ピアニィとナーシアには泡になるよりも泡姫になってもらいたいものだ……と、即座に考えてしまった俺は心が汚れている。
474名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 01:46:16 ID:glupVxY8
元々ダブルヒロインといえば言えるんだよな
人魚姫と、王子が勘違いで惚れる隣の国の姫

ナーシア人魚姫だと躊躇いなく殺されそうだしピアニィ人魚姫だと嫉妬で殺されそうだし
まあどっちとも結ばれときゃいいんじゃね?とか思った自分も、大概心が汚れていますが
475名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 04:17:47 ID:a4ZX8EoL
>>473
塊根の花を思い出すよ。いや、確かあの作者も卓ゲ者だったかw
476名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 05:59:53 ID:k3hjeMma
>>474
「アルが私を選んでくれない?どーいうつもりなんですか《アヴェンジ》」
「アルはずっとわたしの物。童貞時代からずっとわたしの物《レイジ》」

……地獄のようなハーレムルートだな。
どっちかに《ガーディアン》切って《ソウルバスター》でいなして
「どっちも好きだー」って《ブランディッシュ》いや、逆切れ気味に《レイジ》返しかも(ぶつぶつ)
477名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 06:15:03 ID:U6QjPYDo
アルが王子というのが一瞬意味分かりませんでした。アルの中の人がクレバー王子だということじゃなく、王子役がアルということですよね(汗)
なに、大丈夫ですよ、アルなら。隣国の姫に惚れるなんてことはせず、隣国の姫にも惚れられるだけですから。人魚姫をスルーしたりせず、きちんと二人とも幸せにしてくれるでしょう。
そう、ピアニィやナーシアだけでなく、エルザ姉もセルマも☆

それはそうと、ピアニィの中の人は別にヤンデレのロールプレイはしてないのに、いつの間にここまでのイメージになってしまったのやら……
478名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 07:25:07 ID:XeG7NSgD
ナーシアさんて だ れ ?(笑顔)辺りからじゃね?

ところでレジェンド読んだが、速攻でエロパロされそうなネタだなw
あの姉妹なら100万G出すヒヒ爺が幾らでもいそうだ
479名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 11:54:16 ID:U6QjPYDo
>>478
>ナーシアさんて だ れ ?(笑顔)辺りからじゃね?

おっしゃることは分かるのですが、私は、あれは単に(アルのおかんがピアニィをネタにそうしたように)アルをいじって遊んでるだけだと解釈してました。
個人的意見ですが、ピアニィは、「アルは自分を選んでいると(ヤンデレではなく天然で)確信しており、他の女なんか気にもしない」って感じがするのですよ。
正妻は自分だから愛人なんか相手にしないというか……
480名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 12:57:12 ID:EhnYCEYO
いつも側にいてくれて、自分のことを気にかけて守ってくれるアルに対して、自分が本妻だとピアニィが信じるのは自然な流れかと。でも、
アル「姫さんは俺が守るさ!当然、女王の騎士としてな!」
ピアニィ「……騎士として、なんだ……ふーん……(頬を膨らませつつ)」
アル「? どうかしたか、姫さん?」
ピアニィ「……(そっぽを向く)」
アル「?」
と、いう映像が頭に浮かんでしまった俺は、相当に毒されている。
まあ、柊蓮司の中の人だから、これくらいはあるだろうと思ったのだが、まさかあそこまでフラグに順応するとはなあ。
481名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 14:55:04 ID:EuUbzt52
アルの何が美味しいって、サガシリーズの全ての人物紹介に出演した上でヒロインと繋がりがり(性的じゃないよっ!)自分主役の物語がある事だよなぁw

ふと、ブラストハンドも同じ立場だなと思った俺は間違ってないはずw
482名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 14:56:01 ID:EuUbzt52
sageミスった……スマン
483名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 16:53:26 ID:IGDvcPLl
だてにラノベの主役やってない
484名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 17:00:48 ID:FUUvguvq
本妻という表現にツボったw 
確かに、すでに女房の妬きかただなあ。

>>480
ほう、毒されていると。えー……

「……アルは、あたしの騎士だから…あたしを守ってるんですよね。そうですよね…」
頬を膨らませながら、ピアニィはぷいと横を向く。薄紅色の長い髪が、ふわりと揺れた。
アルはその背中に、小さくため息をついて、言った。
「―――あのなあ。ふてくされてねえでこっち向け、姫さん」
「いやです。騎士の言う事なんて聞きません」
子供のような言い草に、アルは無言でピアニィの肩に手をかけ、強引に振り向かせる。
「―――っ」
その力強さに、ピアニィが思わず息を呑む。真剣な表情のアルが、間近に迫っていた。
「……守るのは、騎士としてだ。だけど、おまえの事は――」
そのままアルの顔が近づいて、ピアニィは目を閉じた。――アルの唇が離れるまで。

…唇は離しても体を離さないアルに、ピアニィは上目遣いで囁いた。
「……………ここじゃ、だめ」
「――――俺を何だと………あとで、な」

 |ω・`) <毒されているとはこういう状態ですか?
485名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 17:03:41 ID:2/GNfshO
ウフフ菌が充満しているな
いいぞ、も(ry
486名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 19:39:05 ID:EIzVLIog
アルとピアニィだとアナザーなワールド(ryなイメージが……
いや、なんでもない。いくら何でもナ……

さて貧乏姉妹を身請けしてアレな内容か、双子丼か、はたまたアヒャった天使が(ry
新刊はネタ的においしすぎる。
487名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 19:40:16 ID:esak9FS/
ウフフ菌は大好物だが、ここまで充満してると天邪鬼な俺としては

「俺は、お前の事を……効率よく敵を殲滅するための頼りになるパートナーだと思ってるんだぜ!」
「(きゅん!)」

とか想像してみる。
488名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 20:00:04 ID:0nh4YQEy
>>487
そこは(きゅん!)じゃなくて(ズッギュウゥゥゥン!)
となるべき所じゃなかろうか。
集中線が股間にくる感じで一つ。
489名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 20:23:31 ID:+p83LmoD
ピアニィはつくづく殺意の高さがネタになるなぁ。
サガシリーズはどれも面白くてネタになって、いい感じだw

そういえば最近D&Dリプレイを読んだんだが、リューマのそっくりさんがエロいピンナップになってると聞いて興奮したなぁ。
490名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 20:52:29 ID:9/CCA6CK
>>487-488

「俺は、お前の事を……効率よく敵を殲滅するための最高のパートナーだと思ってるんだぜ!」
「(ズッギュウゥゥゥン!)」



勝手に改変スマソ ピアニィ殺意高いよピアニィ
491名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 21:21:49 ID:4ArZ+AKz
>>489
ノトスのそっくりさんも共演。これはいいものだ
492yuzu:2009/06/20(土) 22:42:12 ID:lo/hEDzY
はてさて。
投下予告にこっそり登場でございます。
「いお×まが」(段々略し方がおざなりになってきましたが)の続きです。
一時頃、またやって参ります。では、後ほど〜
493名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 22:56:41 ID:9Rlbrl7g
D&Dで誰か書いてくれる人いないかなぁ。
リューマ×エアハルトのギムナジウム的な絡みとか
ノトスが雷鳴山で兄その他に襲われたりとか
レイフがベッキーに手を出したりする話とか
ズーササーがデレてデインを夜這う話とか。

>>492
楽しみにしてます。
494GドM:2009/06/20(土) 23:02:31 ID:v+vYlZRp
投下予告誤爆ってたらyuzuさん来てる!

とりあえず、後日に回して、穴掘って埋まってますぅ。
495名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 23:17:23 ID:ivSTxQ9M
アッー!

・・・え、違う? その穴じゃない?

>>493
ふむ。

D&Dのルルブを買え、という事だね!

【違います】
496名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 23:41:54 ID:9Rlbrl7g
>>495
3版や3.5版のルルブにはビキニアーマーにも似た
やたら露出度高いエルフがいるからお勧め
今なら古本屋にあるかもしれない
497名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 00:12:52 ID:OLFX3T74
貧乏姉妹が二話のミッション失敗して差し押さえられた場合のその後が気になってたまりません!
498名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 00:33:13 ID:m9+67Gsp
そらおめー、借金のカタに売り飛ばされた若い娘の行く末なんて言うまでもなかろう。
具体的には闇のコネクションで競売にかけられて、髪が縦ロールのゴージャスなピンクのドレスに
羽の扇子なんか持ってて肩口にほくろのあるお嬢様っぽい人(個人情報保護の観点から目元を隠すマスクを装備)に競り落とされて、
屋敷の地下に監禁されていろいろされちゃうんだよ。

で、こっからはルート選択。
妹のほうを選ぶと、自分はどうなってもいいから姉には手を出すなとか言い出して、
いろいろされながらも理性を失うまいと必死に抵抗するんだけど、お嬢様に「あの声を聞いてごらん」とか言われて
気をつけてみると衝立の向こうから聞いたことのある声で垂れ流されるはしたないおねだりが聞こえて、
「あの声は、まさか……」ってところでお嬢様がにやりと嗤って衝立をどかさせると、そこには
あられもない姿で男に跨って腰を振り、幾本もの肉棒に手と口でご奉仕する、白濁まみれになった姉の姿が!

姉ルートのほうは他の人にお任せします。
499〜Scars So Deep〜:2009/06/21(日) 00:53:15 ID:2qaSXu4E

     ※

 今後の方針や作戦を真神と打ち合わせた後のこと ―――

 伊織はどこか覚束ない足取りで、施設跡からようやく自分のアパートへと帰宅した。
 時刻は午後二十時を少し回った頃。それはいつもより遅い、我が家への到着であった。
 のろのろとした動作で扉の鍵を開き、その隙間から身体を滑り込ませる。
 そんないつもの仕草で玄関口に立つと、伊織は後ろ手に扉を閉めた。そこで初めて我に返ったように顔を上げると、伊織はどこか茫漠たる面持ちで自室を見回す。
「……あ……私の、アパート……?」
 夢から覚めたような、そんな錯覚を覚えて伊織は呟いた。
 ここまでどうやって帰ってきたのか、そんなとても単純なことが、伊織の頭からはすっかりと抜け落ちている。
 どのルートを使ってどんな風に帰ってきたのか、それさえも曖昧だ。
 それなのに、どういうわけか真神と打ち合わせた言葉のひとつひとつ、指示された行動の意味のひとつひとつは、とても鮮明に記憶されている。
 真神がこぼした言葉の端々。覗き込んでしまった彼の心のさらなる深淵。
 施設跡でまざまざと見せつけられたのは、より深い真神の心の闇。
 そして ―――
 それらは、まるで伊織の心までをも蝕むように、ひどくはっきりと脳裏に刻まれていた。

 逆に言えば、それ故に。

 ただ帰宅するといった他愛もない日常は。
 その程度の、単純な行為の記憶などというものは ――― 霞んでぼやけてしまったのかもしれなかった。
 靴を脱ぎ、制服のブレザーを肩から滑らせるように脱ぎ捨てながら、真神との対話を反芻する。
 情熱と呼ぶにはあまりにも濁り過ぎている、真神の執念のこもった熱弁と、彼の手でこの身に刻まれたものを思いながら、伊織は倒れこむように、ベッドの上に崩れ落ちた ―――

     ※

「お前がUGNからの指令で一年ほど前から潜入している鷲見学園。当然、そこがFHチルドレンの訓練施設としての真の顔を持っていることは、理解していると思う」
 頬に冷たい笑みを浮かべながら、真神はそう言った。
 このときの彼は、戦闘能力に秀でたチルドレンというよりも、一流の謀略家を思わせる冷徹な叡智を面に現していた。
 彼が伊織と引き合わされたのはまだ昨日の話だというのに。
 たった一日で、真神は「柏木伊織」という手駒をどのように動かすべきなのか、十分に心得ているかのような風情である。
「……その学園の調査がUGNで私に与えられた任務だから」
 わずかに気圧されたように、伊織が応える。
「FHのエージェントとしての任務も、近いうちに鷲見学園内で与えられることになるぞ」
 間髪いれずに差し挟まれた真神の言葉に、伊織はいぶかしむような表情を浮かべた。
「学園内に、組織の施設を無断借用して勝手な研究を続ける不逞の輩がいる。FHはそれを反逆行為として排除命令を下すことを決定した……今さら、な」
 FHの反逆者 ――― それは教員として学園に潜入している緒方というエージェントのことだ、と真神は言った。
 かつてプロジェクト・アダムカドモンに関わっていた人物だ、とも付け加える。
「もっとも、当時の緒方は雑用係で、ただの下っ端だったそうだが」
 伊織も、そこまでの情報は独自の調査で掴んでいた。もともと、FHのチルドレン養成機関である鷲見学園への潜入捜査は、UGチルドレンという立場で行われていたものである。
 捜査の折、学園の教員である緒方昭良に目をつけたのは偶然の産物であったが、彼の経歴や、彼が独断でなにかしらの研究に手を染めていることは、もう判明している。
 そしてそれが過去の遺産に関わりのある研究であるならば、当然の伊織の注意を喚起しないはずもなく、伊織はUGNの任務をこなすかたわら、緒方の調査をも内々に進めていたのだった。
500〜Scars So Deep〜:2009/06/21(日) 00:54:12 ID:2qaSXu4E
「十年前の研究を超える成果を……緒方はそんなことを夢想しているらしい。身の程も知らずに」
 緒方の研究は暴走し、彼自身も一種の狂気に囚われている ――― 真神はそう言った。
「梶浦市では、最近になって行方不明事件が起きているわ。たしか先々月の半ば、あたりからだったと思う。最初の月は二、三人だった犠牲者も、いまでは一日おきに誰かが行方を晦ましている」
 伊織が真神の説明に捕捉を入れた。
 事件が緒方の仕業であることは、伊織も薄々感付いていたことだった。行方知れずになった人々が、緒方の実験の犠牲者にされているのであろうことは、想像に難くない。
 だからこそようやくFHも重い腰を上げ、緒方粛清の動きと相成ったのであろう。
「いま緒方が研究の拠り所としているのは、やはり俺たちと同じ“十年前の子供”だ」
 真神の言葉に伊織が目を見開く。それは初耳だった。
「俺も、そいつのことは遠目に確認しただけだが……」
 そこで珍しく、真神が口ごもる。
 伊織をまじまじと見つめ、その後目を閉じると、記憶を反芻するように考え込んで、
「……十年前の生き残りと言っても、タイプは様々だな……」
 と、伊織には不可解な台詞を吐いた。
「?」
「……気にするな。大した事じゃない。ただ……少し……変わったヤツだった、というだけだ」
 遠目に見ただけで真神を絶句させるほどに変わったヤツ、というのがどういうパーソナリティーの持ち主なのかはひどく興味があったが、伊織はあえて言及は避けた。
「それはともかく」
 半ば強引に話を戻すように、真神が無理矢理話題を変える。
「今後の俺たちの方針は、第一に緒方の ――― 正確に言えば、奴の持つ研究データの ――― 確保を優先に行動する、の一語に尽きる」
「そのデータは、当然十年前の研究に関わるものなのよね?」
「ああ。ただし、それ単体では不完全だ。緒方が保持しているデータはあくまでもFHサイドに残されたもの ――― 後の残りのデータの奪取については」
 まあ、別の趣向を考えている ――― 真神が口元だけを笑いの形に歪めてそう言った。
 それはどこまでも暗い ――― 翳りに彩られたあの微笑だった。
「……了解。UGNの新しい動きについて、もっと詳しい情報はあるの?」
 つい、と真神の歪んだ笑みから目をそらし、伊織が尋ねる。
 なんとなく、彼の暗い表情を見ていられなくなって、思わず視線を落とした。
 隼人と椿が梶浦市に派遣される、という言葉から受けた衝撃も、まだ冷めやらぬ。
 伊織の心に残る動揺が、真神と正対することを彼女に許さなかった。
 すでにいまから、「二人にどんな顔をして会ったらいいのだろうか」と、そんなことをぼんやりと考えてしまっているのが、自分でも可笑しい。
 そして、のみならず ――― 霧谷雄吾までもが動く、ということは。
 それは取りも直さず、真神がばら撒いたという情報(おそらくは十年前の研究に関わること)に、組織が大きな価値を見出したということであろう。
 真神の狙いは明白すぎるほど明らかだ。
 日本支部長の出向を促すことを目的として情報操作をしたということは ――― 真神のターゲットが霧谷雄吾その人であるということに他ならない。
「目新しい情報は、それほどでもない。梶浦市での活動拠点に、霧谷が一戸建ての家を買い付けるとかなんとか言っているらしいが……これは、まあ気にかけるほどのことでもないだろう」
「一戸建ての家? 梶浦支部以外に、別の拠点を設けることになんの意味が……?」
 わずか数瞬、伊織が考え込んだ。霧谷雄吾の考えは伊織には読み取ることができない。
 昔から、どこか捉えどころがなく、なにを考えているのかいまひとつ解りづらい兄だった。
 さして重要視するほどのものでもあるまい、との真神の言葉に思考は打ち切られたが、このときの二人の会話がなにを意味していたか判明するのは、このときから二週間後のことである。
「重要なことというなら、こちらのほうが重要だ」
 二枚の写真 ――― 隼人と椿の写った写真を真神が目で示した。声に、いままで以上の怒気と殺気が込められている。
「高崎隼人と玉野椿。知った顔よ」
 伊織の声に、ゆらり、と顔を上げた真神の瞳が鋭さを増した。
「女のほうは知らん。問題は、高崎 ――― 高崎隼人だ」
「隼人が……?」
 いつもの癖で隼人を名前で呼んでしまい、慌てて口を噤む。しかし、真神はそのことについて言及はしなかった。もしかすると、そのようなことは瑣末な問題だと思っているのかもしれない。
 ひょっとしたら、チルドレンたちの中で彼らが伊織にとってどういう間柄であるのかも、調査済みだったのかもしれなかった。
501〜Scars So Deep〜:2009/06/21(日) 00:55:44 ID:2qaSXu4E
「俺と同じ……そして伊織と同じ……十年前の遺児。そして、この研究施設を崩壊させた張本人。十年前の研究を、UGNとFH双方に手放させたすべての原因……それが、こいつだ」
 この日、最大の衝撃が伊織の頭をガツンと殴りつけた。
 まだ、真神と出会ってからほんのわずかな時間しか経っていないのに。
 ただ彼と出会ったというだけで、今まで苦労の末に調べ続けていた十年前のことが、まるで糸を手繰り寄せるように紐解かれていく。
 それにしてもこの一言は強烈だった。
 隼人が、十年前の遺児のひとり。
 そして、研究所を崩壊させたと直接の原因だと、真神は言っているのだ。
「コードネーム、“ダインスレイフ”……それが、かつての高崎隼人だ」
 ひとたび鞘から抜き放たれれば、誰かの命を奪わぬことはないとされる、伝説の魔剣の名。
 十年前暴走した「伝説の魔剣」は、その名の通りあらゆる生命を奪いつくし、当時研究所にいたもののほとんどを殺傷してのけ、プロジェクトを壊滅に追いやったのだという。
 伊織に当時の記憶がないのは、たまたま“暴走事故”の渦中にいなかったおかげか、それとも組織の記憶操作によるものか、いまとなってはそれもわからない。
 だから真神の言葉にも驚きはあるが、いまひとつ現実感が伴っていなかった。
「あの隼人が……?」
 いつもどこか面倒くさそうで、やる気のない顔を隠そうともしない変わり者のチルドレン。
 パートナーで、頭に「馬鹿」が付くくらい真面目な椿にいつも叱られている、あのふてくされたような表情からは、真神の言う血生臭い匂いは微塵も想像がつかなかった。
「実感がないだろう?」
 伊織の心を読んだように真神が言う。
 弾かれたように顔を上げると、どす黒い憤怒の渦を瞳に宿した真神と目が合って、伊織は思わず息を飲んだ。吸い込まれる。それ自体が一つの磁場を持つかのような視線に、引き寄せられる。
 呼吸を止め ――― いや、見えない力で息を詰めさせられたかのように、喉の筋肉が硬直した。
 それほどまでに、真神の怒りが内包する闇は大きかった。
「想像もつかないだろう? ここに写ったこの顔を見れば当然だ。十年前のあのときからの数年間を、太平楽に過ごしてきたこの顔を見ては、な!」
 いままで聞いた中でも一番大きな叫びだった。
 腹の底から搾り出す、という表現ではまだ足りない。
 それはあたかも、彼の魂そのものを震わせて音にしたような叫びであった。
「……なにも覚えていない……そうだ……自分の所業も、それどころか、自分がどこにいたのかさえも……」
 嵐のように訪れた一瞬の激情は、やはり同じように瞬時に冷めた。
 続けて漏れてきた呟きは、打って変わって消え入りそうな小さなものだった。
(暴走と殺戮の果て ――― きっと、その記憶を自分で封印したのね)
 そうでなければ、いまの隼人は伊織が知る彼とはまったくの別人であったのではないだろうか。
 周囲の大人たちのみならず、幼かった同じ年頃の子供たちさえもその手にかけたという重たすぎる過去は、そうでもしなければ容易く一人の少年の心など押し潰してしまうのではないだろうか。
 だからこそ。
「忘れなければならないほど……辛いことだったのは彼も同じだったんじゃない……?」
 記憶を失うことでいまの隼人が保たれているのだと。
 自分自身の心を自衛するための手段だったのだと。
 隼人だって自分たちと同じように、十年前の実験の被害者だったのだと。
 伊織にはそう思えてならなかった。
 しかし、その言葉が真神の中の触れてはいけない部分に火をつけることとなった。
 途端に、鈍い衝撃が伊織の腹部を突き抜ける。
 身体が「く」の字に折り曲がり、目の前に白光が火花となって散った。
 呼吸を妨げる痛み。酸素を求めて陸に揚げられた哀れな魚のように口をぱくつかせ、声にならない声で伊織が呻く。
 激痛の正体が、真神が放った重量たっぷりの蹴りによるものだと気がついたのは、折れ曲がった身体を無理矢理に引き摺り上げられ、制服の襟元を力強い無骨な手で締め上げられたときだった。
「お前まで……“俺と同じ”お前までもが、そんな台詞を吐くのか……!」
 あまりにも鋭い痛みにぼやけた視界の向こう。
 額と額がぶつかるほどまでに顔が近づけられているのに、真神の表情が霞んで見えなかった。
502〜Scars So Deep〜:2009/06/21(日) 00:56:58 ID:2qaSXu4E
「分かっている! 俺だって分かっている! 高崎隼人も、組織の実験でダインスレイフに仕立て上げられた、俺たちと同じ“十年前の子供”だったということは!」
 その叫びの悲痛さ、荒々しさのあまりに、喉から血を吐いてしまうのではないだろうか、と。
 息も出来ず、耐え難い痛みに襲われているのは自分のほうだというのに、途切れそうになる意識の片隅で、伊織はなぜか真神のことをそんな風に心配していた。
「俺が許せないのは、あいつが暴走したことじゃない! 俺たちはオーヴァードだ! 誰でもあいつに、ダインスレイフになるかもしれなかったということは承知している!」
 真神の表情は、伊織の霞んだ視界にはやはり見えない。
 だけど、伊織はそのときの真神の表情が泣いているのではないか、とそんなことを考えていた。
「殺したことが罪じゃない! 忘れたことが罪だ! 俺のこともお前のことも、みんなのことも忘れちまったあいつを、俺は許せない! 殺してやりたい!」
 過去を封印してなかったことにするということは、実験そのものをなかったことにして、汚点を隠蔽しようとする組織の大人どもと変わらない ――― !
 そこまで一気に吐き出すと、真神は肩で大きく息をしたまま、その場に立ち尽くした。
 不意に、喉を締め上げる手の力が緩む。
 解放された途端、ずるり、と伊織が膝から崩れ落ちたが、脱力した肢体は床に倒れこむことなく、差し伸べられた二本の腕の力で抱きとめられた。
「ぐ……ご、ほっ……」
 自分の身体を抱える腕は、真神のものだ。
 息苦しさに立っていることができず、力強いその腕に身体を預けるしかなく。
 伊織は、自分を抱きとめる真神の胸元に顔を埋めたままで、しばらくの間咳き込んでいた。
 ふと、まるで思い出したように、固い手がその背中をさすってくる ――― それは意外と優しい仕草だった。
 彼の腕に抱かれていることに、なぜか不快感はない。
 彼の胸の中で息を整えている自分の姿にも、違和感は覚えなかった。
 それはとても不思議なことのようにも思えたし、また、自然なことのようにも思えて。
 むしろ、このことにどこか心地良さを感じている自分にうろたえてしまう。
「すまん……お前は、悪くなかった……」
 頭の上で呟かれた声が、心からの後悔を滲ませてくぐもった。自らの行為を恥じ、責めているような響きであった。
 擦れた声しか出せそうになくて、伊織は弱々しく首を振ることで真神に応える。
 別に怒ってないから、と。
 私は気にしてないから、と。
 精一杯の仕草でそう伝えると、身体を抱きしめる腕の力が、すっ、と抜けた。
 代わりに包み込むように。ふわり、とくるみこむように。
 伊織の呼吸が落ち着くまで、真神の抱擁はしばらくの間、続けられた。だが ―――
「もう、平気だろう」
 咳が止まり、伊織が平時の心拍数と呼吸音を取り戻したことをどうやってか察すると、真神の両手は無造作に、いまのいままで抱き寄せていた彼女の身体を自分の胸から引き剥がした。

 触れ合っていた肌身の温かさを惜しむでもなく。
 掌中にあった少女の肢体の柔らかさを惜しむでもなく。

 あまりにもあっけない接触の途絶に、伊織は戸惑った。
 もう少し、このままでいたかった ――― そんな想いが胸の内をかすめるのを、もう伊織は否定することができないでいた。

「大枠では、話は済んだ。UGNとFHが大きく動くのはまだ先だが、緒方の所在を探る動きだけは怠るな。FH内部に残った可能性のあるデータの探索、十年前の研究の完成は俺が引き継ぐ」
 取り繕うように事務的に告げる真神は、もう伊織のほうを向いていなかった。
 大きく、広い背中の向こう側から低い声だけが聞こえてくる。
「高崎隼人たちと霧谷の梶浦市到着を待って、FHからもエージェントが送られてくる手筈になっている。セルリーダーから、そいつのサポートを命じられるはずだ」
 緒方の粛清という任務でわざわざ新たにエージェントを送り込むのは、やはり彼の持つデータの重要性を認識しているからであろう、と真神が補足する。
503〜Scars So Deep〜:2009/06/21(日) 00:58:04 ID:2qaSXu4E
「前にも言ったと思うが……“ナイト・オブ・ライオン”……ヤツと正式にコンタクトを取る準備を始めたようだ」
 確か、セルの支部ビルの屋上でも、真神がそんなことを言っていたような気がする。
 聞けば、FH日本支部長 ――― “プランナー”、都築京香直々の命令で緒方粛清計画は発動されているらしい。
 任務にあたって梶浦市へ出向するエージェントの選出も、どうやら彼女の指名であるようだ。
 ナイト・オブ・ライオン、春日怜央 ――― 気の抜ける相手ではない、と真神は舌打ち混じりにそう言った。
「ヤツのプランとやらに動かされているようで気分が悪いが……手玉に取ってやる」
 実力と信念に裏打ちされたふてぶてしさとともに、そんな台詞を吐き捨てる。
 そして、いまだ床に座り込んだままの伊織に向けて、真神は短く言い放った。

「話は終わりだ」

 それが、「もう出て行け」の代わりに真神が言った言葉なのだと気がついて、伊織はゆっくりと立ち上がった。
 きびすを返して歩み去り、部屋の扉の前まで来ても伊織は振り向かない。
 いや、振り向くことなど出来なかった。
 鉄の扉が閉まる音を背後に聞きながら、薄暗い施設内の廊下をとぼとぼと歩く。
 引いたと思っていた鈍痛が、不意に腹部にじわじわと甦ってきた。もしかしたら、明日には痣になっているかもしれなかった。
 じわり。
 突然、目頭に込み上げてきたのは、指で拭い去るには多すぎる、熱い雫であった。
 蹴られた痛みなどで泣くほど弱くはない。
 チルドレンとして受けた特訓の日々は、この程度の痛みで涙を流すような甘さなど認めない。
 だが、伊織はこの涙を真神に蹴られた痛みのせいだと思い込もうと努力した。
 身体に受けた傷よりも、もっと深い“なにか”を刻み付けられたのだ、と認めることのほうが、伊織にとっては怖かったから。

 そんな混乱と、曖昧な心の揺れを抱えたままで ――― 伊織は帰宅を果たしたのであった。

     ※

(制服のシャツ ――― ああ、それにスカートも皺になっちゃうかもしれない ――― )

 ベッドにうつ伏せて横たわりながら、伊織はそんなことを考えている。
 しかし、身体を起こしてまで着替える気にはどうしてもなれず、白いシーツに頬を押し付けたままで、伊織は薄目を開けたままで室内を茫洋と眺めていた。
 廃棄施設 ――― 真神のアジトでの彼との会話は、鮮明に伊織の脳裏に残されている。
 そのとき、彼をひどく傷つけ、怒らせてしまったこと。
 怒りにまかせた真神に手酷く蹴りつけられてしまったこと。そしてその痛み。

 そして ――― 抱擁。

 真神の体温が。体臭が。撫ぜられた背中に残る手の感触が。この身体を抱きとめた腕の力が。
 なにもかもすべて、伊織の全身に記憶として刻まれていた。

 かすかな鈍痛は、まだ完全に消え去ってはいない。
 その部分 ――― 真神に蹴られた箇所 ――― が、じわりと熱を持っているように伊織は感じていた。
「は、う……」
 吐息と一緒に漏れた呻きは、痛みを耐えたせいか。 
 いや ――― たぶんその呻きは、それ“以外”の甘い喘ぎを秘めていた。
 制服のスカートから伸びた両の素脚をぴったりと密着させながら。
 自らの身体の中心にあるものを抑えこむように、固く、きつく閉じる。
 シーツに顔を埋め、懸命に顔を押し付けながら伊織は堪えていた。
 堪えなければならないのは、それが抑えなければならないほどに熱く、たぎるようにほとばしるものであったから。伊織の身中の、もっとも奥深い場所から沸きあがるものだったから。
 それの正体に気づいたとき、伊織はびくん、と身体を震わせた。その手は、いつしかベッドに打ち捨てられるように放り出された枕へと伸びていた。
 もぞ、と身体を折り曲げる。引き寄せた枕を抱き寄せて、腕の中に抱え込む。
 少しだけ開いた脚の間に、枕を押し込めると、それを挟みこむようにして膝を閉じた。
504〜Scars So Deep〜:2009/06/21(日) 00:59:32 ID:2qaSXu4E
「ん、ふっ……」
 鼻から抜けるような甘い声が、止めようとしてもシーツの隙間から零れてしまう。
 傍目には分からないかもしれないが、伊織は膝の間に抱え込んだ枕に下着を強く押し当てて、微細な律動を下半身で繰り返し始めていた。
 腰から下の小刻みな前後運動によってもたらされる、布と布の擦れ合う感触が、下着を通して敏感な部分に伝わってくる。衣擦れの音と、かすかな鼻息だけが室内に満ち出した。
 ベッドの上。うつ伏せの姿勢のままで。
 それと狙って注視しなければ気づかないほどの、小さすぎる震え。
 枕の膨らみでわずかに浮いた腰が、数秒おきにひくひくと痙攣しているのは、自らが自らの敏感な部分を探し当て、刺激している証拠であった。
「く、くうっ、ん、んんっ……」
 たまらず、伊織はシーツに噛み付いた。
 もう、下半身が自分のものではないかのように、勝手に動いてしまうのを止められない。
 くしゃっ、と顔の下で幾つもの皺を作るシーツの布地が、零れ落ちる唾液で湿り気を帯びていることさえ気にならなくなっている。
「はむ、んぐっ、ぐっ……」
 喰いしばる歯の隙間から、濁った声を伊織は上げた。たまらず、自由なままの両手をワイシャツのボタンの隙間から差し込むと、もどかしげに下着の上から両胸に触れる。
「どうし、て……や、だ……こんな……」
 手馴れない愛撫。単調な、自慰。
 しかし、たったそれだけの行為が、いまの伊織にとっては十分であった。いや、十分以上の刺激であった。火照り、熱を帯びた身体は、ただこれだけの所作で昂ぶり、昇りつめていく。
 こんなにも節操なく。こんなにもあっけなく。自分をこんな行為へと導いた何物かへの呪詛のように、伊織は長く尾を引くかすれた悲鳴を上げた。
 すすり泣くように、か細く呻く。
 そして瞬く間に、伊織にそのときが訪れた。
「う、んうっ、んっ、くうぅーーーっ……!」
 爪先を突っ張らせた形で、伊織の脚が、枕を巻き込んでもつれたまま二、三度ベッドを蹴った。
 それと同時に、ぷち、ぷち、と小さな音が聞こえる。
 それは、どうやらシャツのボタンが弾け飛んだ音のようだった。
 胸を揉みしだいていた手がぶるぶるとわななく。揉みくちゃになったシーツの上で上半身がよじれる。きつく閉じられた瞳から零れ落ちた涙が、枕元をますます濡らしていった。
「あう……う、うふぅ……ふうっ、ふっ、ふぅーーー……」
 咥えた薄い布を噛み切るほどにきつく噛み締めて。
 波が引くように極度の緊張が消え去ると、不規則に荒げられた呼吸に耐えられず、伊織の全身が一気に弛緩する。
 時折、しっとりと汗ばんだ脚が、歓喜の余韻に打ち震え。無意識のままに痙攣を繰り返す腰が、敏感になった下着の中身を、濡れた枕に押し付ける。
 意識外の動作によって訪れるさざ波のような快楽は、まるで性交後の後戯のように、自慰の微熱からなかなか伊織を解放してはくれなかった。
505〜Scars So Deep〜:2009/06/21(日) 01:00:20 ID:2qaSXu4E
「ふ、んん、んふっ……」
 不自然によじれ、くねった姿勢のままで寝そべりながら、伊織は、断続的に襲い掛かる静かな絶頂に、その身を任せていた。

 そのまま十分が経ち ――― 二十分が経った。

 薄暗いアパートの室内から、熱を帯びた呼吸はすでに音を潜めている。
 その代わりに聞こえてきたものは、小さく頼りない、すすり泣きの声であった。
 泣き声に混じった呟きは、それよりもさらに小さい。
 しかし、はっきりと確かに、一人の少年の名前となって伊織の唇から零れ落ちた。
 幾度も。幾十度も。

「ま……がみ……まが、み……」

 ほんの昨日出会ったばかりの少年の名が。
 なぜ、こんなに勝手に零れ落ちてくるのだろう。
 なぜ、こんなに熱く胸の中を焦がすのだろう。

 あんなに危険な ――― 得体の知れぬ ――― 不器用で ――― 人の気持ちを推し量ることも出来ない ――― 女にすら手を上げる乱暴者 ―――

「あんな、男……」

 二つの組織を敵に回すほど無謀で ――― その無謀を成し遂げる自信と器量を持ち ―――

「あんな、奴なんか……」

 十年前の憤怒と絶望に身を焦がし ――― それを今日の今日まで保ち続け ――― それができるのは、彼の激情が純粋すぎるから ――― 彼が純粋すぎるから ―――

「真神……なんて……」

 なんて、馬鹿な男。
 なんて、悲しい男。

「真神……真神……真神っ……!」

 幾十度目かの呼びかけは、すでに囁きでも呟きでもない。
 それほどに、耳に痛い。それほどに、胸に突き刺さる。
 伊織はいま、はっきりと認めていた。

 私は、魅かれている。
 真神修夜という少年に、どうしようもなく魅かれているのだ、ということに。

 少年を呼ぶ声が、闇にまぎれて木霊する。
 静かなるその慟哭は、夜が白み始める時刻まで、止むことはなかった ―――

(続)
506yuzu:2009/06/21(日) 01:01:51 ID:2qaSXu4E
投下終了です。

GドMさま。
出番が先になって、なんか恐縮です。後日投下を楽しみにしてます〜。
あと、遅いレス返ですが、壁のお方。
ネタでも冗談でも死亡フラグでも、オリジンに興味を持って頂けたなら嬉しいですね。
ところで、ピア×アルの話題が数レス続いてたのでもしやと思いましたが、やっぱりいましたか(笑)。こちらも、毒された(笑)SSの投下を待ってます〜。

こちらは五回目投下でようやく微エロ展開に。
多分あと数回かな、と思いますが、いつもそう言いつつ長丁場になるので、心の中でだけそう思うことにしよう。
それでは次回投下まで。ではでは。
507名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 01:27:35 ID:bfCVDt4+
>>498
姉ルートの方は割とすんなりと堕ちた姉と一緒に妹を攻めるルートであるまいか
508名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 01:44:14 ID:B7lPohKv
>yuzu様
ぐっじょぶでございます。素敵素敵素敵!
微エロでもあり、胸に迫る切なさもありで、ココロが震えます。
ご近所にオリジン売っていなさそうなので、本屋めぐりかアマゾンに頼まなくては。

 |ω・`)ゞ <すいません人魚姫くらいから潜んでました。ウフフ菌感染済みなブツを頑張ります。
509名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 02:08:07 ID:ww2ur0k9
>>498
いや待て、その縦ロールは親が事業に失敗して双子諸共売り飛ばされた挙句
小汚い豚みたいなジジイに3人まとめて調教されて真っ先に堕ちるのが俺のジャスティスだ。
異論は許さない。

>yuzu様
やはりUGちるどれんはオナニーをしないといけません。
他者との距離を微妙に図りかねるチルドレンはとりあえずオナニーで自分を慰める率が高いのです。
つまり何が言いたいかと言うと伊織マジエロい
510名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 02:54:00 ID:i8x8fSWU
ARAレジェンドが面白すぎる。あの姉妹はキノコに好かれすぎだろう‥‥w

せっかくコロシアム設定なんだから、公開恥辱プレイ満載だよな‥‥
サントスは出来る男だ。あと“裏”の闘技場もある。きっとある。

----
“のみすぎにちゅうい”

 依頼は「レース仕様の派手な下着」の宣伝。今回のバトルは姉妹2人vs「植物チーム」2体。
天然姉がミニスカで平然と見せびらかす。その横で、真赤になって自分のローブをめくりあげる腹黒妹。
純真なリック少年の熱っぽい視線を感じつつも、「どんな具合か」を口頭で説明しようとする。

 だが、口上の途中で、エネミーの食人花に<引き寄せ>され、下着丸見えの宙吊り姿勢で<魅惑の息>を受ける。
この効果「シーン終了時まで回避判定の達成値に−8」は、被害者は「足腰から力が抜けてしまう」からだった。
観客の野次を浴びつつ“お漏らし”してしまう妹。試合の間にMPポーションを飲み過ぎていたのだ‥‥

 一方、姉はマンドラゴラをうっかり先に倒してしまい、相討ちで戦闘不能になっていた。
試合には負けたが、使用済み下着をスポンサーに高額で引き取ってもらえたためノルマ達成。がんばれ、借金姉妹!

----
“かんしょう・ちたい”

 宣伝対象は「万能薬」。「複数のバッドステータスを受けてから一気に治療する」アピールを要求される。
今度のバトルは4名参加だ。トラップ「緩衝地帯」(全てのHPダメージが−20される)を設置したステージには、
ポメロキングが出現。エネミー識別に成功したが、ポメロキングはバッドステータス攻撃をしない。‥‥なんてこった!?

 こうなったら、自作自演しかない。悲壮な決意を固めるコロローナ商会の4人。
「うわーしまったー」と味方の魔術に巻き込まれ、「転倒」や「マヒ」を受ける姉。なぜか楽しそう‥‥?
(ちなみに、ポメロキングは<バッドステータス無効>持ち。効かないと判ってて攻撃魔術に巻き込むの図)

 だが、次のセットアップに敵の<プロヴォック>を受けてしまう。攻撃を強制されるから「万能薬」を使えない!?
ポメロキングの<至高のさわりごこち>攻撃に、転倒状態の身体を蹂躙され、思わず艶のある悲鳴をあげてしまう姉。
生まれて初めて感じた未知の感覚に、反撃の手も鈍り失敗してしまう(判定ダイス−1個)。

 彼女を救うため仲間たちが駆けつけたが、「緩衝地帯」のため、ポメロキングのHPはちまちましか削れない。
制限時間オーバーで引き分けとなった時には、すでに姉は悦楽の波に飲み込まれ果ててしまっていた‥‥(戦闘不能)
結果として、変化に乏しい詰まらない試合になったが、そこで晒された光景に興味を抱いた者たちが居た。

 試合にも勝てず、スポンサー料金が入らなかったため、支払いノルマに全く届かず、一行は困り果てていた。
そんな彼らに、飛び込みで不正規な「裏」試合への誘いが飛び込んできた‥‥ がんばれ、借金姉妹!

----
で、“はじめてのせいこう”(観客席からの<石化の魔眼><マリオネット>で戦闘中に強制奉仕→処女喪失)、
“はじめてのかち”(試合中に放り込まれたリック少年が人質に→リック少年の前でレズプレイ強要→逆レイプ強要)

ってな感じに続いていくわけだな。
511名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 05:16:32 ID:6eRAjKvo
かんしょうちたい が かんちょうしたい に見えた俺は首を吊っていい
512名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 07:09:46 ID:pcn8ZUpz
エロゲ風に言うと姦娼恥態とか、そんな感じか?
513名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 08:19:11 ID:cRcXYFQI
>>506
乙でした!
真神も伊織も好きだったので連載嬉しかったです
次回作も期待してます
514名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 08:38:55 ID:+HYbmsHC
>>506
GJ。やっぱりUGチルドレンはエロいな。


ところで流れをぶった切るが、仮面ライダーキバのキバフォームの解説見てたら右足の羽の辺りで
捕らえられて鎖に繋がれたカテナ隊長が何日も性的な責めを受け続けて堕ちる場面を幻視した俺は瘴気に汚染されてるんだろうな…
515名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 08:51:49 ID:m9+67Gsp
>>514
今ならその瘴気を形にして吐き出すことで魔族化を免れることができるぞ!
書くんだ、さあはやく!
516名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 12:12:58 ID:bNp85tgv
ARA借金姉妹、読んでてふつー楽しい。
次の間でグラスキルの《チャンピオン》とかとらないかな、とか期待してしまう。

戦闘の興奮と有り余った体力と観客の期待に任せて複数相手に盛る姉。
一回いくらの看板を持ちつつスポンサー募集するコーチ。
「私のお姉ちゃんが、私だけのお姉ちゃんが……ああ、あんなに乱れて」と自慰を始める妹(当然そのうち巻き込まれる)
「お嬢様方が逞しくなられて」と涙する番頭。

こうしてアフタープレイで金が入るのだ。とか妄想しても別に普通だよな。

それにしても、かわいい系の絵柄とふつーに健気な姉妹の話なのになんでこんなにえろ妄想が書きたてられるんだろうか。
やっぱり「はじめての〜」でロリ絵だからだろうか。
517名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 13:30:34 ID:m9+67Gsp
>>516
プラス、双子でもある。
518名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 15:09:23 ID:6eRAjKvo
そもそも借金のカタに美少女が、と続くと普通「エロい目に会う」が模範解答だからなぁw
519名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:58:33 ID:aTXAUXxP
健気な借金少女には皆萌えるものです。庇護欲と支配欲をそそられるのです。
どちらの度合が大きいかは人それぞれでしょうが、個人的には、エロジジイが札束で頬を叩いて奴隷にするようなのは嫌かなあ……

一枚脱ぐごとに賞金が上がるレギュレーションとか、「ルール上は普通の防具と同じだから」とエロ衣装を強制するとかして……
白濁系触手系のオリジナルエネミーを出して、衆人環視の中で決して挿入することなく乳首やクリトリスを責め続け……
最終的には、処女のまま「見られる」のが当たり前になるまで染め上げて、自分の意志で露出調教を望むように……

……はっ、私は今何を?
520名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 21:30:50 ID:KnWqJlAZ
>>519
続きを
521名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 21:47:52 ID:JbsKbCVu
うむ、レジェンドは妄想力が滾ってくる良いリプレイですな。

コロシアムで戦う健気な借金姉妹にファンの純粋な少年と来れば、
個人的に、もう、これはエロに繋げろと言われているようなものでして、
好色な視線の中エロエネミーと、戦わされて快楽に浸りそうになる、
リック少年の応援に奮起して逆転勝利。
その後、控え室で試合の興奮とエロエネミーの後遺症で鍵もかけずに
オナっている所をリック君に見られて、涙目でイッちゃったりとか。
良いですな、レジェンド。
522519:2009/06/21(日) 21:50:53 ID:aTXAUXxP
>>520
「レザージャケットならともかくバックラー相当のエロ衣装ってどんなのよ?」とか、
「レベル3のウォーリアとメイジに相手させるのが相応で、かつこのスレ的に面白い能力のエネミーって存在し得るのか?」とか、
言ってみたはいいが私では思いつかない点があるので……

どなたか、是非!
523名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 22:06:38 ID:ZKBWMRJ3
>>522
左手で押さえて置かないと落ちてしまうバスタオル
524名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 22:27:47 ID:q6tfBD0X
鬼才現るwww
525名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 22:39:16 ID:3KGuJX4h
でもラウンドシールドに装備変えてね?
あとメイジはアコライトの間違いなのか、それともドル&エネミーがフレアを責める展開なのか
526名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 22:56:13 ID:o1WIenBc
全裸にお盆だけ装備とかも好き。
527522:2009/06/21(日) 23:22:05 ID:aTXAUXxP
>>525
はい、おっしゃる通りメイジとアコの間違いです(汗)
それと、1話終了後のレベルアップで確かにフレアは装備を変えてますが、代わりにセレネがバックラーにしてる筈で……

……まあ、何にせよ、「相当品のエロ衣装」にするわけですが。
528名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 00:07:13 ID:buARqiXR
グラディエーターは1vs1じゃないと使えないスキル多いんだが、パーティー戦闘で
使えるのかという疑問が……。
田舎なもんで入荷が月曜(今日)なんだよな……。
529名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 00:08:43 ID:3KGuJX4h
sageが大文字なのはキャラ立てか何かなんだろーか>>527
 
それはさておきセレネがフレアからバックラーを融通されてたのはこちらが失念してたなあ、失礼
えーと、「バックラー相当のエロ衣装」って事は……
大好きなお姉ちゃんからエロ衣装(着用済)を譲ってもらったセレネ、
それを着るとお姉ちゃんの事を想ってしまい切なくなって自分を慰めてしまう、という展開に…
うむ、考え過ぎの気がするぜ
530名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 08:07:28 ID:UdFClfON
そこは内側にたっぷりお薬を塗り込んだ片割れの衣装だろJK
531名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 08:15:25 ID:lglr4vfq
え?
内側にびっしり触手とかじゃなくて?
532名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 08:29:53 ID:kUp3iIVo
借金のかたに売られてエロ調教というのがスタンダードな展開だろうけど、
姉妹を影ながら援助するあしながおじさんか紫の薔薇のひととの純愛ルートはないだろうか
533名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 08:58:56 ID:/BPQd66N
ネオ・ダイナストカバル大首領あたりか?w>紫の薔薇の人
534名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 09:47:00 ID:eC1Dqp4p
それだと純愛どころか略奪愛になってしまうw
535名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 10:32:33 ID:Xfjftr3Y
>>532
>姉妹を影ながら援助するあしながおじさん
世界が滅びるんですねわかります。
536名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 10:39:47 ID:Xra4yPVv
あしながおじさん純愛ルート→紫の薔薇の人
あしながおじさん陵辱ルート→さぁ、悪徳に捻じ曲がれ、世界よ!

と浮かんだ俺を許してくだしぃ
537名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 10:41:11 ID:8Zl63mXv
>>532
借金のカタに売られた先はちょっとアンニュイな美青年!?

とかならどうだろう。
538名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 11:08:28 ID:QSSOKeOn
むしろ、ダイナストカバルの幹部候補とかで、
給金は出るけど発給もいいとこで組織にお金を返そうと奮闘…一生タダ働きとか。
あれ、環境の改善以外で状況が変わらなくね?
539名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 12:18:31 ID:OIE+cPWU
そういえば、ほぼ同時期に発売のジパングネタが皆無なのは、まだ読んでない人が多い所為か?
それとも単にギャグ要素多過ぎてエロ妄想が阻害されてしまうからか?
個人的には、真弓の中の人が天の妄言で、笑いすぎて悶死しそうになってるところが、なぜかツボに入ったわけだが。

…………マニアック?
540名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 12:38:03 ID:f+Ze5Zs3
A. レジェンドが強すぎる、一時期のダンディやルージュ三巻のように
541名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 12:43:06 ID:X5+HdnPG
そういえば、レジェンドの失踪パパがダイナストカバル首領、とか想像したなあ
つまりノエルは二人の姉妹
542名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 13:46:45 ID:FVR58WMM
お姉ちゃんが一人でもはうはう状態なのに、二人になったらセレネはどうなっちゃうのだろう。
543名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 13:58:43 ID:Zi/BJtz7
しかも両方天然素材
544名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 14:12:27 ID:8Zl63mXv
>>542
そりゃあもうセレネのちんこ立ちまくりですよ
545名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 16:21:12 ID:rPgCfnNK
>あレながおじさん
キリヒトくん登場ですね。
546名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 17:19:10 ID:kf1DDRNM
>>539
とりあえずイクフサ×真弓ってのは思い付いたが
獣姦になるんかね?
547名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 17:44:19 ID:HCpVLko5
バッカおめー、
エンディング後の真弓×勇太か、才蔵×浄ノ進じゃろー。
548名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 17:51:11 ID:lz5blgPZ
>>547
逆レイプ前提ともうしたか
549名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 18:02:39 ID:kf1DDRNM
>>547
才蔵が房中術使うって所までは妄想出来た
550名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 18:35:56 ID:Q7OCtoGk
レス返しなどをば、少々。
>>508さまこと、壁のお方。
か、買っちゃいますか!? 四冊あるですよ!? そう言って頂けるのは嬉しいけどー!?
その心意気に負けぬつもりで書く所存! ご期待を裏切らぬように精進せねば……
ウフフなアレも、待っておりますよー。
>>509さま。
>>514さま。
やっぱりチルドレンはデフォでエロいのが定石。異性のパートナーがいない(と思われる)いおりんの、性欲処理における自慰率の高さといったら、そりゃもうスゴイデスヨ?(と勝手な妄想)
>>513さま。
いおりん×まがみんファンの人って少数派かも、と思ってましたが……それでも、そう言われるとこのカップリングに挑んだ甲斐があったという気持ちになります。次回投下までお待ちくださいね。
それでは次回お目見えのときまで。ではでは。
551GドM:2009/06/22(月) 19:28:25 ID:lec254ZS
改めて参上しました。
20時頃から投下しようと思います。

引っ張って置いて何ですが、ふたふたじゃなくてeraTRPGから思いついた小ネタです。
ふたふたを待ってた方には浮気性で申し訳ない…。
552エビフライ:2009/06/22(月) 20:02:43 ID:lec254ZS
ここはアルディオンにある、とある洞窟の中。――自然の物ではない。盗賊のアジトとして整備された、人工の洞窟だ。
山腹にある出入口から光が漏れぬよう、何度も曲がりくねった先にある八畳程度の空間。
物品の搬入や品定めのためのスペースであり、冒険者には「罠が減って見張りが出てくるあたり」と言えばイメージしやすいのではないだろうか。
そこに盗賊団のメンバーのほとんどが集まり、一様に興味津々という風に輪を描いて中心にある物を見ている。
「ふぐー!ふごぉ!」
猿ぐつわを噛まされた簀巻きのそれは、エビのようにぴょんぴょんと跳ねた。いや、見た目はどちらかというとエビフライなのだが。
「これだけ縛ってまだ動くのかよ…」
盗賊団では下っ端に当たる若い男――この簀巻きを仕上げた男が呆れたように呟いた。
「ふごっ…っぺぇ!さっさと縄を解くでやんす!あっしを誰だと思っているぅ!」
ついには自力で猿ぐつわを外し、狭い洞窟に声高らかに宣言した”それ”は、この物語の主人公。陰謀と戦果渦巻くアルディオン大陸に降り立った、外来の英雄。
『それ』…いや、彼女こそは…。

 『エビフライの受難〜レベルなんて単なる目安だ、後は勇気で補えばいい〜』

やぁやぁ、あっしの名はベネット。そう、かつて世界を救った、クラン=ベルの四英雄が一人っ、ベネットたぁあっしのことでやーんっす!
今、とある任務でアルディオン大陸へと渡ったあっしは、実はもう一つ別の任務を請け負っていたでやんす。
『アルディオン大陸のガイドブックを作る』ってぇことで、アルディオン大陸の情勢や風潮を調べ、故郷エリンディルに送れ。とのこと。
元々往来の少ない別大陸のガイドブックがどれほど売れるのかはちぃ〜〜〜っとも、わからないでやんすが。しかし、やれば報酬が出るでやんすし、何より売れれば印税が入る!ココ重要、赤線ひいとくでやんすよ。
と、いうわけで、本来の任務の片手間に、せこせこといろんな都市や名所を調べては情報をまとめる毎日を送っているのでやんした。
書物読んだり噂を集めるだけでなく、時間と旅費の許す限りは自分の脚で各地を回ってみる。なんともまぁ実に仕事熱心なお嬢さんなあっし。
いやいや、もとの任務も忘れてないですよ?ちょっと美味しい物が美味しいだけでやんす。
そう、各地の名産品はそれはもう美味しい物ばかりで、こんなすばらしい仕事がもらえる私はきっと特別な存在なのだと感じました、まる。
553エビフライ:2009/06/22(月) 20:03:37 ID:lec254ZS
ただ、各地を旅すると言うことは、この治安の悪い戦国大陸では、野党の危険と常に背中合わせと言うことでもあるでやんす。
だがしかぁし!このあっし、12レベル。キャラクターレベルが”じゅうに”もあるでやんす。12と言ったらそりゃあーた、1ダースのことでやんすよ!そりゃーつよい!あっし、強い!強いつよすぎる!
…と、いうわけで、レベルがいいとこ3とかの、そんじょそこらの野党なんかケチョンケチョンのギッタンギッタンにして、逆にドロップをカツアゲするのがいつもの風景……のはずでやんしたが。

ベネット:「ふっふーん、このあっしに手を出そうなんざぁ、身の程をわきまえてないにも程があるでやんすっ!」
盗賊・前衛部隊(以下盗賊・前):「…なんだこいつ?」
盗賊・補給部隊(以下盗賊・補):「…良いからさっさとやっちまおうぜ」
盗賊・狙撃部隊(以下盗賊・狙):「…ああ、金は持ってそうだし…?な」
ベネット:「貴様らに名乗る名などなぁい!」
盗賊一同:「「誰も聞いてねぇよ!」」

ベネット:「セットアップであっしは反復横跳びで分身する!《クイックステップ》+《エアリアルステップ》!この動きについてこれるでやんすかぁ?ベネットヴィジョン!」
盗賊・補:「自分に《ヘイスト》(ころころ)…14になった」
盗賊・前:「《プロヴォック》をかける!(ころころ)…11!」
ベネット:「(ころころ)…9。ふん、安い挑発に乗ってやるでやんすよ!」

ベネット:「本来あっしが一番で行動のはずでやんすが…先に行くといいでやんす、あっしに攻撃を当てられるならなぁ!あーっはっはっはっは!」
盗賊・補:「なら、自分の番なのでマイナーで《マジックブラスト》。メジャーで《フェイス:アーケンラーヴ》。このエンゲージ…つまり、私の見方全員の次の攻撃に対して、対象は回避判定は行えない」
ベネット:「な、なにぃ!!?」
盗賊・狙:「次は俺の番なので…」
ベネット:「ちょちょちょちょーっと待つでやんすっ!《カリキュレイト》!ここで割り込むでやんす!」
盗賊・狙:「…どうぞ」
ベネット:「はぁっはぁ!固まったのがおぬしらの運の尽き!これを食らうでやんす!《デスターゲット》から《アローシャワー》命中は…(ころころ…)23!!これが英雄の実力ぅ!」
盗賊一同:「「回避失敗」」
ベネット:「ダメージは《ブルズアイ》を乗せて24+12D6でやんす」
盗賊・狙:「(少し計算して)…じゃあ、それに《ディスコード》を!」
ベネット:「なにゆえ!?………はっ、前衛のお前達《ソウルバスター》を持っているな!?」
盗賊・前:「…」(にやり)
ベネット:「くぅ…それでも一撃で落としさえすれば!フェイトをさらに乗せるでやんす!てぇい!(ころころころ)……106!フレイムシューターだから魔法ダメージでやんすよ!」
盗賊・前:「ああ…ちょっとオーバーしてる」
ベネット:「よっしゃぁ!」
盗賊・補:「《プロテクション》(ころころ)…7点」
盗賊・前:「サンキュー。いい感じに残った。じゃ、改めて《ソウルバスター》」
ベネット:「のぉぉぉぉぉ!!!い、《インタラプト》!《インタラプト》でやんす!」
盗賊・狙:「あ、その《インタラプト》に《インタラプト》」
ベネット:「ぶべらぁ!!!」

注釈
《クイックステップ》:ダンサーの一部のスキルをセットアップのタイミングで使用する。
《エアリアルステップ》:1シーンの間回避を上昇。
《ヘイスト》:行動値を上げる。
《プロヴォック》:挑発。判定に負けると、そのラウンドは使用者を(含んだ)攻撃しないといけない。
《マジックブラスト》+《フェイス:アーケンラーヴ》:本文のとおり。
《カリキュレイト》:割り込み行動を行う。
《デスターゲット》:射撃の威力が上がる。
《アローシャワー》:射撃が範囲攻撃になる。
《ブルズアイ》:射撃ダメージを上げる。
《ディスコード》:自分の攻撃によるダメージを上げる。
《ソウルバスター》:受けたダメージ分の反撃。
《プロテクション》:ダメージを軽減する。
《インタラプト》:スキルの効果を打ち消す。
554名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 20:04:04 ID:mvBi+j8c
>>551
浮気性って言葉だけで・・・・・・フゥ
555エビフライ:2009/06/22(月) 20:04:35 ID:lec254ZS
「と、いう聞くも涙、語るも涙の物語があった後、あっしは盗賊のアジトで簀巻きになっているのでやんした…」
「俺たちと出会った先はいらねえよ。知ってるし」
「てか、クラン=ベルって何だ?」
「さぁ…?」
「でも、これが英雄にゃ見えねよなぁ」
腕組みをしてうんうんと頷く一同。
そして、知名度がないとわかった瞬間の、ベネットの対応も素早かった。
「そ、そーでやんしたか!知らない。ご存じない。いやぁ、あっしも一時期は有名になったもんで、世間知らずにもまぁ冗長してしまいまして。ほら、皆さんこんな弱っちぃ犬っころ一匹捕まえたところで、なぁんの得にもなりませんですよ、はい。
だから、その逃がしてもらえるとありがたいんでやんすが…。いえいえ、滅相もない、暴れたりゃしませんよぉ。本当に帰るだけでやんすよぉ。ほーら、服従のポーズ。お腹も見せるでやんすよー。にゃーんにゃーん」
仰向けのエビフライが転がる。
「…………………………」
どうする?という言葉すら出ない。
元々路銀を狙って襲ったわけだが、このベネット、たいした路銀を残しておらず、盗賊団の被害から考えれば明らかに赤字だ。
大荷物を確認するためにアジトまで連れ込んだが、それも各地の情報をまとめた旅行日記程度の物で価値があるとは思えない。
どう元を取るべきか、むしろ、こいつがここに居ることがマイナスなのではないか。
ただ、せっかく捕まえた以上、何か元を取らないと負けた気がするのも確かだった。
「…女だし、犯っとく?」
「「……それしかねぇかぁ」」
ため息混じりの全会一致だった。それ以外にやることが思い浮かばないのだから仕方がない。
「つうわけで、これからお前を輪姦すことにしたから」
「ま、ま、ま、待つでやんすー!」
エビフライが人一人分の高さまで跳ねた。
「あっし、こう見えてもそう言う経験がないわけで…」
「…見たまんまだよ」
「できましたらそう言ったことは勘弁して貰いたいと申しますか、あっし実はフェリタニアの王女様と知り合いで…」
「…嘘付け」
「そこまで行けば身代金をがっぽりもらえるんじゃないかなーと思うんでやんすよぉ」
「「…ないない」」
「お、お願いでやんすー!」
「おい、縄解くからおまえら押さえとけ」
「おう!」
「た、助けてー!」

 * * *
556エビフライ:2009/06/22(月) 20:05:22 ID:lec254ZS
数分後、縄を縛り直されて、半裸に剥かれたベネットが居た。
仰向けに転がされ、股を開くようにして両足を固定されている。下着のない大事な部分が丸見えだった。
「う、ううぅ…初めてはイケメンとロマンチックなのが良かったでやんすよぉ」
どうせ無理だろうと言う言葉は飲み込んでおく。話題を与えるとうるさいから。
「こいつ、頭はアレだけどスタイルは良いな…」
「そ、そうだな…」
ごくりとつばを飲み込む音がする。
男の言うとおり、ベネットのスタイルは良い。
胸はつんと尖り、薄めの尻と、それと同様にすっきりとして全く無駄な肉のない腹部。すらりと長い手足が相まってスレンダーという言葉がぴったりと当てはまる。
職業柄女日照りは茶飯事で、抱けるときに抱いておくという考えの盗賊達も、こんな身体なら大歓迎だった。
「お、お頭。どうぞ!」
早く順番を回して貰いたいという隠語だ。
「俺ぁ後で良い。おめえらから犯りな」
当のお頭からすれば、このうるさい女に食傷していただけなのだが…。
「「おおーー!!」」
「お頭男前!」
「最高!」
「太っ腹!」
血の気の多い連中が一気に息巻いて、貪るようにベネットの身体をまさぐるのだった。
程よく膨らんだ胸はあっという間に無数の手に埋め尽くされ、太股や尻などと同時にもみくちゃにされた。
肌の手入れなど余り気を使っているように見えないが、やはり女性だからか、はたまた天性の物か、その肌はきめ細かく盗賊達の無骨な手に吸い付くような感覚を与える。
もちもちとした感触をより堪能しようと、各々の手に力が籠もり、体中を余すことなく揉んで撫で回す。
細身の肢体は掴む部分こそ少ないが、柔らかさを堪能するには十分だった。
ただ、陰部だけは遠慮の塊とでも言うのか、率先して手をつけようという物が居なかった。本来お頭が最初に使う場所なのだから。
「ぬほぉっ!や、やめるで…やんす……ぐふっ」
嫌がると言うよりは、くすぐったいのだろう、笑いを堪えて抗議する陵辱対象。
「おい、おめえから挿入れな」
進展を見せない手責めにじれったさを感じて、お頭が一人を指名する。
「へ?俺っすか?」
指名されたのは、盗賊団に入りたての若い男…少年だった。
「おめえ、まだ童貞つってたろ。これでかまわねぇなら捨てちまいな」
「あ、ありがとうございます!」
言うが早いか、少年は股の前を陣取り、女陰をまじまじと見つめる。
「こ、これが女の…」
「にょ、にょほぉ…!み、見たら…あひゃひゃ…恥ずかしいで、やんすよぉ。ふひぃ」
ベネットの言葉などまったく聞かず、少年は割れ目をそっと開いて中を弄ってみた。
(湿っている…)
557エビフライ:2009/06/22(月) 20:05:58 ID:lec254ZS
ぬるぬるとした粘液を滲ませたそこは、ベネットが感じ始めているのだと、如実に語っていた。

 ぴちゃり…じゅる!じゅるじゅる…!

少年はおもむろに陰部に口づけると、染み出た粘液を舐めとり、啜った。
「あひっ!?ぁ、やめ…あひん!…やめるでやんすよぉ」

 ぴちゃ、ぴちゃ…じゅる…ぴちゃぴちゃ…

「あっはっは。若い奴は元気だなぁ」
「よーく濡らしとけよ」
女の匂いに当てられた少年は、周りの言葉に目もくれず、ひたすらに舐め続ける。
「もう…ゆるして…欲しいで、やんすよぉ」
性感帯を責められれば嫌が応にも感じてしまう。抗議の言葉を吐きながら、淫唇はぱくぱくと物欲しそうに収縮するのだった。

 ぴとり

十分に味と匂いを堪能して、今度は本番と、濡れぼそった坑に分身を押し当てる。
湿りきった肉壁は、全く抵抗の様子を見せず、吸い付きながら亀頭をゆっくりと飲み込んでいく。
少年は初めて感じる快感に、身震いをしながら押し込んでいくが、逆にベネットには、生まれて初めての激痛が走った。
「い、痛っ!?痛いでやんすよ!こ、これは洒落にならない!ぬ、抜くでやーんすっ!」
そんな文句で火の点いた少年の腰が止まるわけはない。ぬめりと締め付けを堪能しながら、じっくりと肉棒を差し込んでいく。

 ずぷり…っ

「ぎゃーす!!」
一度奥まで押し込むと、少年はより快楽を得ようと、腰を振り始めた。

 ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ…

一定のリズムを保って、少年は腰を振り続ける。
「いぎっ!痛いぃ!」
「うはぁ…気持ちいい……腰が止まんねぇ…」
初めてとはいえ女の身体。男根を細かな肉襞が包み、絶妙の締め付けで責め立てる。
焼けるような膣の体温が、海綿体に溜まる血液を煮立てる。
「ひぃ…ひぃ!ゆるして、もうやめて欲しいでやんすよぉ」
破瓜の痛みに涙を流すベネットの姿は、それまでの彼女とギャップが大きい。そのことがより少年を興奮させ、腰のグラインドが激しくなる。
連続する抽出に、溢れた愛液が泡立ち、結合部をべちゃべちゃに濡らしながら糸を引いた。
「うはっ…射精る!!」

 びゅぶる!びゅる!びゅる…!

とうとう、何日も溜められた特濃の精液が注ぎ込まれた。
「…だ、出すときは…膣内は許して…って、言う間を持たせる、もんでやんすよ…」
激痛に顔を歪めながらも、精一杯に強がってみせる。
膣奥に押しつけられた亀頭から、たっぷりと時間をかけて吐き出されたゼリー状の物が、子宮をいっぱいに埋め尽くした。
少年は余韻に浸りながらゆっくりと腰をスライドさせる。
男根が引き抜かれると、ぱっくり開いた雌穴から、どろりと音が聞こえそうなほどに濃い子種があふれ出た。
「ひぐっ…ぐす…」
痛みと、悔しさと、悲しさとが混ざり合った、よくわからない感情が涙となってあふれ出す。
何とかして脱出したいが、自分はどうすれば助かることができるのか。
「さて、次は俺たちだな」
男は一人ではない。まだ、陵辱は終わらないのだ。
「……あ、っはは」
そして、逃げたいと思っても逃げられないので、そのうちベネットは、考えるのをやめた…。

 * * *
558エビフライ:2009/06/22(月) 20:06:37 ID:lec254ZS
「…ちゅっ。んふふ…あっしの身体、気持ちいいでやんすか?」
数日後、自ら男に跨り、キスをねだるベネットがそこにいた。
「おう、気持ちいいぞ。もっと腰を振りな」
「りょうかーい、でやんす」

 ばっちゅばっちゅばっちゅ…!

「はぁあ…、イキそうでやんす…!イっていいでやんす、か?」
「おう、いいぞ。こっちも膣内に出してやるからな」
びくん!っと痙攣して絶頂を迎えるベネット。「ふはぁ…」ととろけた目でその余韻に浸る。腰の動きを止めて押しつけているだけの状態だが、収縮する膣壁が陰茎を扱き上げて、射精を促した。

 ぶびゅっぶばっ

子宮内を精液で埋め尽くされる満足感に、男の肩に顔を埋めて浸る。
頬ずりをしながら息を吸うと、汗臭いフェロモンに、頭の中がぼーっとなった。
「つ、次は俺な!」
「あ、ずりぃぞ。俺にもやらせろよ」
今ベネットを囲むのは、初日のような大所帯ではなく、非番の男達だけだった。
娯楽の少ないアジトでは、女遊びは極上の遊戯なのだ。
「あっしは皆様のベットっすから、逃げやしませんよぉ」
熱にうなされた様な、最初からは考えられない色っぽい仕草で服従を示す。
言葉遣いだけが残念だ。
「はぁ、はぁ…ふむぅ!」
「あふんっ」
一人の男がベネットの乳房に吸い付いた。
「俺のも扱いてくれよ」
「あぅん…わかってでやんす」
別の男は手コキを要請する。
こうして、代わる代わるに犯されるベネットは、まんざら嫌がっているわけでもなく、脅威の順応力を遺憾なく発揮しているのだった。

後日、十分元も取っただろうと解放されたベネットは、報告書からこの盗賊団のことは削除した。
フェリタニアに復帰した今でも、暇を見ては遊びに行っている。と言う噂だ。
559GドM:2009/06/22(月) 20:09:30 ID:lec254ZS
と言うわけで、「ベネットの口上が難しい」という話題で盛り上がってた頃に思いついて書き始めたベネット陵辱物でした。
結局ギャグっぽくなるんだなと実感。
盗賊団は
・3人パーティー
・PC製作手順でデータ作成
・CLは4
・フェイトは使えない
と言う条件でデータ作成。
CL12というとかなりの強キャラですが、対策次第で低レベルでも勝てるというコンセプトです。もっと上手い人なら更に低レベルが狙えるかも…。

アリアンロッドって、ALSで言う加護相当のスキルが簡単に取れるので、ガチで組むと低レベルでフェイト封印でも結構やれるというお話。もっと上手いスキル構成ができる人なら、まだ詰める余地があるかも知れませんね。

以下感想
>>いおりん
相手なら居るさ!
きっと兄さんはシスコン。俺の仲では常識!

>>レジェンド
入荷の遅い地域なので未読ですが、ここで妄想見てるだけでも面白そうなのが伝わってきますね。妄想余白も多そうだしw
人の妄想は楽しいので、みんなでどんどん書こうぜ!
560名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 20:23:30 ID:8KKQR1aF
>>551-559
不覚にも! 不覚にも勃った! ベネットなのに、くやしい……でも……
561名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 21:48:58 ID:8Zl63mXv
既に一度ベネットの口絵で抜いたことがある俺に敵は無い
562名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 21:59:34 ID:s7lIjhXr
口絵のフェルシア×ベネットで抜いた経験があるおで今更おっきしても気にならない
563名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 00:13:47 ID:9DlsP/TG
>>544
ハッタリ(ry
564名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 01:29:56 ID:eyYctgiP
>>551-559
GJでした。ベネットも案外いけるもんですねえ。

>>529
気づきませんでした、ご指摘ありがとうございます。
……何で全角英数になってたんだろう……?
565名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 10:43:45 ID:3i6Pc6kU
>GドMさま、見事にすごいフェイント食らった気分(笑)ですがぐっじょぶです!
なんか、数あるリプレイキャラの中でも、ベネが一番陵辱耐性あるような気がしてきましたよ?
勿論、精神力の高さ故ではなく、自尊心の低さとか順応性とかお気楽ぶり故に(笑)。
エロたっぷりの陵辱展開でも悲壮感皆無な稀有なキャラですもんね〜。
惜しむらくはやはり口調か……!
ふたふたのほうもお待ちしてます〜。


追伸
×ゆうご兄ィ、という発想はなかった……!
でも、私の中ではゆうご兄ィは極度のシスコンだと思うのですがどうですかね?
566名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 11:39:31 ID:zIFnzv2C
>>537
何故かアンニュイと聞くとローマ化したあの絵しか出てこないんだが何故だろう
567名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 21:12:45 ID:Vwkjv+61
ヴィーナス謙信×貧乏姉妹と申したか。
568名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 00:09:35 ID:lbxzNJLT
フレア「《スマッシュ》!」
セレネ「《サモン・リヴァイアサン》!」
ヴィーナス謙信「あふンッ♪」
こんなカオスが頭に浮かんでしまった。
どうしてくれよう。
569名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 00:31:53 ID:tGgWZZZX
>>568
ヴィーナス様のお姿を脳内削除すれば、借金姉妹の普通にカッコいいシーンになるかと。

あの御方から目をそらすのはかなり困難ですが、そこは姉妹への愛だかエロ心だかで頑張ってください。
570名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 01:10:21 ID:aa5W2NSn
目をそらした先にブラストハンドを置いておきますね
571名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 16:52:21 ID:UO3Vk987
レジェンドガイドを見て思ったんだが…
いつの間にかエイジが18歳でアムが16歳なんだな〜
これから先アムだけが大人に成長していくのだろうか……
572名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 18:44:11 ID:s5vJLSUx
「まったく! エイジはいつまでたっても私がいないと駄目なんだから!」
 そう言いつつエイジの側で何年も彼の支えになり続けるアム。
 しかし十数年の歳月が流れ去ったある日、
「……もう、私が居なくても平気だよね……いつまでも子供じゃないんだから……」
 それだけを別れの言葉として、まだ少年の面影のままのエイジを残し、いずこかへと去っていくアム。


 ……想像したらなんだか無性に悲しくなるな……
573GドM:2009/06/24(水) 21:07:20 ID:gnn3f9Mc
レス返しに参上しました。
後書きの推敲がいい加減だったので、重要なことなので二回言ってる…orz

>>感想をくれた皆様
ベネット、案外受けが良くて嬉しかったです。
見た目はかわいいんですよねぇ。
性格も性的でないだけでかわいいことはかわいいですがw


あと、いおりん&お兄ちゃんネタで思いついた物。

伊織ぃ…ハァハァ、僕の天使。
ボ、ボ、ボ、僕が一番伊織のことを愛してるんだっ。大好きだよ、伊織ぃ。
伊織の”パンティ”とても良い香りだ…っ!柔らかくて顔にもよくフィットするよぉ。
これが君の”大事な部分”に密着して守ってるんだね。
この布が…こんな布が…布のくせに!僕の伊織に密着してぇぇぇ!
布め!布め!布め!布め!布め!布め!
はっははは。そうだ、これを着れば………。
これで僕と伊織は一体になったんだ!
ああ、何という開放感だ。そうだブラも着けてみよう………。
ああ…これが、至高の感覚というものか…。
伊織、君に近づいて良いのは”僕等”の下着だけだ。それ以外の悪い虫は近づいちゃあいけないんだっ。
ききき、君は僕だけの物だ。誰にも、誰にも渡さないぞぉ。
高崎隼人とは仲が良いみたいだけど、あんな奴玉野椿と一緒に日本中飛ばしてあげるからねぇ。
伊織ぃ……!!!

挿絵は藤沢とおるでw
自分でもイメージとは違うけど、マガジン読んでたら思いついちゃったんだ…。
以上、レス返しと小ネタでした。
執筆しながらROMに戻ります。かしこ
574名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 21:12:43 ID:5ha150Kt
>571
眠り続けるエイジを使って、
自分一人で大人の階段を登るアムとな?
575名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 21:26:25 ID:WD9jCAh0
少し遅れて貧乏姉妹を買った俺

面白かったが、なんで「ガキのくせに体だけは女だな」とか「私はどうなってもいいからお姉ちゃんだけは……!」とかがないんだよ。
576名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 21:49:21 ID:HidhekYl
何を言ってるんだ?
「お姉ちゃん、危ないから止めようよ…」
「だいじょうぶいじょうぶ、今までだって何とか勝ちぬけてきたのですし平気だよこのくら…ッ!!」
というのをやるためには、ある程度勝たせないと駄目じゃないか。
577名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 23:36:33 ID:HVAjMjiE
このスレ的には、チャンピオンのお姉さまたちは双子を性的な意味で狙っている、でOK?
578名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 23:48:54 ID:Pl78ecmA
違うな、双子を庇って代わりにチャンピオンのお姉さまたちがエロい目に会う。
でも気づけば双子と同時調教。だ。
579名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 19:53:00 ID:ccXg6JCh
たんどー君は、きっとリンドリ世代なんだろうなぁ、と思った。

>>577
いや、元ネタを考慮するに、お姉さま同士でラブラブだと思われるので、
きっと双子に自分たちと同じ匂いを感じ、その世界に導こうとしていると
考えられる。セレネは特に有望株だろうな。

・・・あれ? これって性的な意味で狙ってるのと同じじゃね?
580名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 21:16:23 ID:33BD8QeY
…つまりお姉さまたちは双子をラブラブにしたいと。
ということは妹をひたすら焚き付けて、なおかつ姉を落ちやすくする為に干渉する。
こういう方向ですね。すごい好みです!
581名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 21:18:15 ID:08wfab4H
打ち切りになった場合、お姉様達との試合に勝利した後、「私達の戦いはこれからだ!」と出てFINですね。
582名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 23:10:01 ID:DBEYUNFs
マジで考えると親父が帰ってきて借金チャラになるだけだと思う。
そのオチがあるから安心して幾らでも引き伸ばせるというw
583名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 23:26:06 ID:5dpllcsw
何にせよ、マティアスだけはフルボッコにしてもらいたいものだ
584名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 23:33:39 ID:ccXg6JCh
まあ、あの流れだとラスボス前の前座としてマティアスは
ぼこられそうな気がするw
585名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 23:39:16 ID:8UfmNvuH
>>583
いやいや、マティアスだからあの程度で済んでいるのかと。
これが、「ウマがあいそうな、実に無礼な女神官」だったなら、
収入のたびに九割を天引きするなんて「甘い」処置はせず、速攻で身柄を差し押さえて売り飛ばすに違いないw
586名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 23:57:49 ID:DBEYUNFs
ていうか、今のところマティアス別に悪いことはしてないぞ?w
587名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 00:03:01 ID:KNAAOJZZ
まあなw
顔と態度と言動が凄く悪役チックなだけでやってること自体は本人の言ってる通り良心的な範疇・・・だよね?
すくなくとも問答無用で地下行きな事をして始めて悪い事といえるだろうし
でもちょっと痛い目にあったほうが溜飲は下がるよね
588名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 00:06:10 ID:DBEYUNFs
親父帰ってくる→借金そのものが無くなる→取り立てた金を返金→マティアス使い込みしてた
とかありそうw
589名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 00:25:47 ID:oXKese4a
今現在マティアスは借金を一本化してくれたいい人って立場だよな
立場だけ見ると。
590名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 00:28:00 ID:ihjLS63o
宣伝で金返すのに協力もしてくれてるぞ
WINWINだけど
591名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 01:07:53 ID:WtMyIpwY
しかし二話目にして「姉妹を差し押さえ」とか言っちゃうあたり、もうルージュ三巻並の
小悪党っぷりが顔を出しているような。
592名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 01:10:35 ID:oKCtuY7r
何より、利子を取ってないというのが素晴らしい。マティアス万歳w

ところで、美少女首切り系アイドルとの試合は水着剥ぎマッチでやって欲しかったと思ってるのは私だけでしょうか?
593名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 01:26:22 ID:6CVsjqkh
驚くまでに有料債権者だよな
どっかのババァとは桁違いだ
594名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 02:23:46 ID:4kE8pwxN
まぁ、あれだけ大量に差し押さえたのに、借金には補填されてないんだけどな
595名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 03:23:00 ID://dCaPtE
利子じゃね
596名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 03:31:53 ID:p0VAZF2h
借金といえば、まゆげ爺
597名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 06:36:34 ID:mq+54pbA
そもそも、連帯保証人でもなさそうな姉妹を差し押さえっておかしくね?
598名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 07:18:36 ID:UngUjD2b
勝手に死亡認定して勝手に相続したとしたんだろ。。
まあ姉妹も相続破棄する気は無いみたいだし
599名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 08:07:49 ID:5ciK1EaK
>>585
売っぱらうのはいつでも出来るからとりあえず返せるだけ返させてるんじゃね?
単に売るより特だし。
600名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 09:44:12 ID:T1Z/yxxn
まあ神殿だし、身柄を差し押さえされてもそれこそマティアスの為に神具を探す手駒要員になるだけだろうが

おっとそういえば神職に渡り巫女ってものが(略
601名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 00:14:06 ID:km8snX5d
>600
某コンピュータRPGに普通に職業としてあって吹いた、と京極夏彦あたりが
誰かとの対談で言ってたw<渡り巫女

そう言われてた人たちがなにをしていたのかとか調べてから設定考えろ、みたいなこと
言ってたなw
602名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 00:23:19 ID:ocwnNmyr
>>601
京極夏彦もまだまだだな。
エロ同人用にわかってて設定したに決まっているのに
603名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 04:06:27 ID:D0esxXmZ
ヒント:最初の差し押さえ対象は屋敷

あれの分の返済をさせることで、
法律上姉妹は相続を宣言した扱いになった。
宣言しないなら、屋敷放棄すればいいことだしな
おかげで堂々と身柄差し押さえを宣言可能になった

実は巧妙に追い込んでるよ
604名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 08:24:46 ID:lF+gsIq1
藤丸地獄変の事なら、わかった上で歩き巫女だぞっと
作中で言及されてるし
やらずに批判してるだけだとしたら恥ずかしい事だがどーなんだろうってか
他の作品で歩き巫女なんかみたことねー
 
>マティアス
下手に扱うと、万が一親父が生きて帰ってきた時フルボッコにされそうだから
ってのもあるかもしれん
605名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 08:25:14 ID:zJ7TsdKL
>>601
遊女は遊廓へと連なるしっかりとした職業だぞ。
生活の為だけに体を売る売春婦とは違う。

渡り巫女だって傀儡回し(人形劇)などで旅芸人兼
各地の災いを祓ったり、禊を行っていたわけだし。
606名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 08:29:41 ID:zJ7TsdKL
そういや某家庭用大作RPGにはスラム街の花売りって
キャラがいて噴いた記憶があるなぁ。

あれこそ、そう言われてた人たちがなにをしていたのかとか
調べてから設定考えろとか思わなかった?
607名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 08:48:13 ID:lF+gsIq1
それは思ったわ
よりにもよってスラムだもんなぁ……
608名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 08:57:52 ID:D0esxXmZ
というか、あれはそもそもそれを意図してのキャラじゃないのか?
微妙に主人公から視線外れてた気がするし、途中で死ぬし
あんまり人気出ること意図してなかったんじゃね?
609名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 09:00:43 ID:pG/Fj6B5
花じゃなくてマッチにしとけばよかったのに
610名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 09:24:50 ID:CgtZ6FRy
>>606
素人がわかることを本職が理解してないはずがないw
611名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 09:29:05 ID:EQ8vVame
>610
バカ言っちゃイケねぇ。このスレの住人がシロウトかい?セニョリータ。
612名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 09:33:05 ID:zJ7TsdKL
>>610
京極夏彦なら良くて、オレだとダメか!
613名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 09:33:53 ID:opce0w+5
>>611
逆に聞くぜ、バディ。この程度でクロウトのつもりかい?
614名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 09:53:27 ID:/TDKyoEn
シロやクロよりエロだろう?


【上手いこと言った面で】
615名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 11:07:00 ID:IPaJUo8o
まあ、商業作品でも素人臭いテキストなんてゴロゴロ転がってるけどなw
616名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 11:38:21 ID:PjItpf2b
>>610
某家庭用大作RPGの制作にスラム街の花売りが参加してたのか?
617名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 13:27:03 ID:nvi0SBcT
まあ、借金返済失敗しても売り飛ばし先は傭兵とか、一応健全系だろう。
618名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 13:46:04 ID:LgfQc/2U
>>617
まあ実際、マティアスだってエロゲやるために取り立てしてるわけじゃないしな
あれだけ腕っ節があれば、そっちの方が儲かるだろうし
619名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 14:22:12 ID:E7K/qoQT
ここのネタ的にはともかく、春を売るよりコロシアムで闘う方が儲かりはするだろうなあ。
コロシアムの花形選手はプロスポーツ選手みたいなもんだろうし、
豪華な食事が5G、豪華な宿が一泊25Gの世界(だいたい1Gが2000円くらい?)で一試合1万G単位で稼げるんだから。
620名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 14:32:42 ID:QEWfhGJ6
姉妹のエロネタ書いてるけど、うまく纏まらんな〜
やっぱSSは気楽にテキトーにリビドーの赴くままに書くべきか。
621名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 20:47:27 ID:EQ8vVame
双子の近所に住んでいた、憧れのエイジお兄様?

 【訓練された兵士がアップを始めました】
622名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 21:03:35 ID:j0nNr2F7
コロシアムで名を成したあとは冒険者になってさらに金を貯め、
最終的にアルディオンに渡って王様になる、と。
623名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 21:13:21 ID:7vC128c4
>>622
さて、アルディオンに砂漠の国はあったっけかな
624名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 21:38:50 ID:uO3IjHyk
>>623
大丈夫、双子がアルディオンに渡る頃には、ピアニィ陛下が殲滅した国の一つや二つが、不毛の大地と化してるさ!
625名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 22:17:38 ID:3l3zGIzb
エイジの親父様が事件起こしたのがレジェンドの11年前か
双子は5歳、ドルと風雲児の付き合いが9年目くらいと
626名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 22:27:07 ID:eeVKxSAJ
>>619
春を売りながら戦わせるに決まってる

と思う俺はマティアスに何か恨みでもあるのだろうか・・・。
627名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 22:49:55 ID:LgfQc/2U
一般人の双子なら、「あなたが死ねばもう一人の借金はチャラ」
とかそそのかして、ツナ缶持たせて性的に自爆テロさせる方が
よっぽど利になるんだろうな

もちろん双子両方に同じ話持ちかけて、一粒で二度美味しいですよ?
628名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 22:52:00 ID:ocwnNmyr
>>619
「春を売る」「コロシアムで戦う」両方やらなきゃあならないのが、借金を背負った双子美人姉妹のツラい所だな……
629名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 22:58:46 ID:VrV2nkjc
>>623
最終的に冥界に墜ちてデス様大ハッスルですね、わかります

【混ぜすぎ】
630名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 23:09:34 ID:PnDa63CY
>>628
なら、「闘技場で春を売」れば、一挙両得でイイとオモウヨ!
地下闘技場のさらに地下で開催される特別公開試合があってもいいよね、とか妄想した。
剣を張り型形状のソードに持ち替えて女性闘士とくんずほぐれつ、とか。
レジェンドといえばおなじみのエネミー、マッスルームとの泥レス勝負、とか。
マッスルームだけに、自慢のキノコを美味しく頂かされちゃったりするコロローネ姉妹とか、そんな光景を激しく妄想して悶えていたのは俺だけではないはず。
631名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 23:17:56 ID:eeVKxSAJ
>>630
毎回処女喪失寸前で寸止めですね、わかります。
632名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 23:32:56 ID:POZj30PE
誰かに姉の処女を奪われる前に奪ってしまおうとする妹
633名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 23:53:18 ID:CgtZ6FRy
>>630
透けまくる水着状のコスチュームを着せて公開羞恥プレイだろ
クライマックスは観客総参加の林間学校な
634名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 23:56:42 ID:zJ7TsdKL
クライマックスはメリーゴ−ランドだろjk
635名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 00:03:32 ID:CgtZ6FRy
>>631
二次ドリで「恥辱のコロシアム 双子姉妹調教」ですねわかります
636名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 00:07:31 ID:WYZoJzXw
>>635
処女は、試合の中で失われるかどうかの緊張が売りになるので
守られるけど、他の部分はガンガン調教されるわけですね、わかります。
637名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 00:09:05 ID:ycSv+aDO
姉は乳首を、妹はクリを執拗に調教されて肥大化したそれを見せびらかすような衣装で戦うわけですね、わかります。
638名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 00:11:45 ID:S3cy7+RV
衣装と称してスライムを巻き付けたい
分泌するのは媚薬な。見られて感じて達する双子。
639名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 00:20:25 ID:3ihgpYB9
>>637
……そして肥大しきった姉妹の敏感すぎる淫突起を、糸できつく結びつけられたまま、ふたりは闘技場へ。
「だめ、乳首引っ張られちゃうううぅっ!」
「痛い!クリが痛気持ちイイいいいぃっ!」
戦いが終わる頃には、双子はグロッキー状態。
しかし、この恥辱責めはまだ序章に過ぎなかった……という展開ですね、わかります!
640名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 00:43:04 ID:3tPHZQ+a
>>631
毎回寸止めってことは……初回はこんな感じ?

サントス「試合後のファンサービスとして……そうですな、『手握会』というのはどうでしょうか」
フレア「は?」
セレネ「握手会じゃないんですか?」
サントス「はい。手ではなく、ファンの(ピー)を握るのです」
フレア・セレネ「ふざけないで下さい!」
サントス「ふざけてはいません。お二人が今回必要とされる金額を考え、許容できるであろうギリギリの線を提案したつもりですが」
フレア「……分かりました」
セレネ「駄目だよ、お姉ちゃん!」
サントス「こちらとしては姉君だけでも構いませんが……」
セレネ「ふざけないで! お姉ちゃんにそんなことさせられるわけないでしょう! 私がやるわ!」
サントス「では、お二人でなさってはどうでしょうか。二人でやれば、半分の時間で終わりますよ」

……で、(初めて見るナニへの嫌悪と恐怖により)最初は恐る恐る触れるくらいしかできないんだけど、いつしか慣れて。
そのうちにリック君が握られただけで出しちゃったのをきっかけに、全員を手コキすることになって。
白濁まみれになったところで次回へ続く、と。
641名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 02:06:31 ID:hGeAPzsg
>>639
その糸は姉妹でつながってるんですね、わかります
642名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 12:44:09 ID:4hcPRTCb
その場合のツナ缶とはやはり股間にあててあり、負けた場合に
ローターの様に振動したり膨張してバイブの様になって
処女を奪ってしまうような代物なのだろうか。
643名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 12:54:07 ID:3ihgpYB9
特殊な薬液(催淫・鎮痛効果あり)を塗布された逸品で、初めての挿入でも最初から気持ちよくなれる。
ツナ缶ならぬ痛無姦(つなかん)というアイテムだとしたらどうだろう?
(ダジャレか)
644名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 16:24:49 ID:pPBNGSNY
そんな、はじめては痛がって(場合により屈辱+)涙してこそじゃないか!
645名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 17:15:41 ID:kWCj+ZaG
双子なら同時にするのはダメだな。
片方の目の前でより屈辱を味合わせて乱れているのを
見せ付けた上でちょっといい取引を持ち掛けてハメると楽しいよね!
646名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 18:10:39 ID:3XoADFBs
盛り上がるのはスレ的にいいことなんだが
何がここまで我々の妄想を掻き立てるんだろうなあ>借金姉妹
647名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 18:13:40 ID:k4fPYgLT
まさにその単語じゃね?
借金、姉妹、闘技場。
これだけ揃えば幾らでも妄想できるだろうブラザー。
648名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 18:17:16 ID:nf0QxkBo
しっかりしてる方がシスコン、応援してくれる純真な少年、姉妹の街における知名度
妄想の材料が揃いすぎてる
649二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/28(日) 20:05:23 ID:7v2aFUwg
というわけで、人気のコロローナ姉妹のエロ試合を書いてみたのですよー
書いてる最中にここで展開しているネタがエロすぎて、もっとエロ増やそうかと悩んだのですよー

あと今回からコテハンつけてみた。
二次元ドリームな展開が好きなのでこんな名前。
650二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/28(日) 20:05:56 ID:7v2aFUwg
その日、コロシアムへ姿を現したコロローナ商会の様相を見て、観客達は驚きの歓声を上げた。
全身に宣伝が書かれているのは変わらないが、全員の防具が一新されていたのだ。
ユーノスは中途半端な美形を生かすべく、金キラに飾り立てられており、背中の翼にまで宣伝が書かれている。
ドルは身体の前後に看板をつけたサンドイッチマンになっており、背中にはのぼり旗を2本も刺していた。
それだけではなく、観客のどよめきの原因は他の二人にある。
フレアとセレネのコロローナ姉妹の衣装の露出が大きく、とても際どくなっていたのだ。

セレネは涼やかな空色をしたローブを身に纏っているが、普段と違いミニスカートを履き、太股が大きく露出している。
ローブの大きく開いた腋からは、下着を着けていない横乳が覗いている。ノーブラの乳首が薄い生地から透けて見えていた。
セレネは恥ずかしいのか、スカートの裾を掴んでモジモジと頼りなさそうに立っていた。

姉のフレアはセレネと違い堂々と立っていたが、その姿はセレネより更に過激だった。
まず着ているものが下着である。比喩表現ではなく問答無用でセクシーなランジェリーである。しかも色は黒。
両手にはいつもの剣と盾を持っているが、身に付けているのは下着と飾りのリボンのみであった。

フレアの体型を強調するように作られた黒い下着は、色白なフレアの肌にピッタリと影のように張り付き、
明るいフレアを黒く染めるように、白と黒のコントラストが淫靡な雰囲気を醸し出していた。
胸元の大きく開いたブラジャーは、双子の妹より大きい胸を更に寄せ上げて強調し、
左右を紐で結んだだけのパンティが、滑らかな曲線を描くお尻を申し訳程度に覆い、
際どいラインで股間へ切り込んだ布地が、美しい脚をより細長く魅せていた。

更に異様なのは、全身に施されたペインティングである。
いつもなら服の端々に書かれた宣伝文句が、素肌に直接書かれているのだ。
剥き出しの上腕には『女性用ランジェリー・セクシィ』と書かれている。
つまりこの下着が商品であり、宣伝用に着せられているようだ。
下着は面積が小さい上、宣伝商品に文字を書くわけにもいかず、広告掲載スペースとして直接素肌を使っているのだ。

その為、フレアの全身のいたる所にカラフルな文字が躍っている。
首の下から胸元にかけては『○○酒場/特価100G! ビール/飲み放題!』と書かれている。
スラッシュ部分で改行されているため、露出したおっぱいの上乳に特価で飲み放題と書かれているように見える。
お尻の空いたスペースには『神殿印のHpポーション!』『ピーチ味新登場!』などと書かれていた。
Pが小さく見辛いのはわざとだろうか?
太股には『なめらかな肌触り』と羽毛商品の宣伝が書かれており、
内股には『前人未到の秘境→/への地図アリます!』とフレアの股間へ矢印が伸びている。
他にも『大人のマジックアイテム』だの『秘密の××書店』だのといった怪しげな広告が、
誤解を招きそうな表現を使ってフレアの全身を染め上げていた。

そしてそれらを考慮しても、なお異常な物があった。
フレアのブラジャーの中、胸の谷間にキノコが挟まれているのだ。
大きめのマツタケのようなそのキノコには、ふてぶてしい表情をした顔がついており、
己の筋の強さを見せ付けんとするように時折ピクピクと痙攣するように動いていた。
その様子は、一言で言うと勃起した男性器にとてもよく似ていた。

そんな破廉恥を通り越して異常な格好をしたフレアは、それでもなお恥ずかしいと思わないほど天然なのか、
ニコニコ笑いながら観客達へと手を振っていた。
観客達は最初その姿にどよめき、そして手を振るフレアの姿に沸き返った。
男性たちは興奮し、女性たちは健気な姿に涙し、時に勝者の余裕か嘲った。
観客達の中には保護者に連れ出される子供の姿も見受けられた。

 * * * * * * * * * * * *
651二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/28(日) 20:06:33 ID:7v2aFUwg
何故、コロローナ商会がこんな格好をしているかというと、話は数日前へ戻る。
多額の借金を抱えたコロローナ商会の前に広告代理店が現われたのだ。
高額の広告と引き換えにコロローナ商会との専属契約を結びたいと申し出てきた。
ドルも知っているという店だっただけに、あっさり信用してしまったのが後の祭り。
その店の背後にカタリーナが付いていたのだ。
所詮、金の切れ目が縁の切れ目である。
落ち目のコロローナ商会よりカタルヘナ商会の手駒になる方を選んだのだ。

契約内容は細かく多岐にわたったが、要約すると『要求通りに宣伝しろ、でなきゃ違約金払え』という、とてもシンプルな内容だった。
一見して特に問題なさそうだが、致命的な罠が仕掛けられていた。
パーティメンバー用に作られた武器防具その他一式。
アスリートがスポーツ用品店と契約するように、これらも宣伝する商品であり、姉妹達はこれを着る義務があった。
コロローナ商会は、契約した後になって、その危険性の高さに気づいたのだ。
先日カタリーナが出してきたような物を装備して戦えと命じられたら戦うどころではない。
違約金を払うような余裕はもちろんなかった。
完全に戦闘不能な装備を要求されたわけでもない、多少の露出度の高い装備などは我慢するしかなかったのだ。
もっとも肝心のフレアは「可愛いね〜。せくしぃ〜?」とニコニコと笑顔でボケており、
セレナはそんな姉の艶姿を見て鼻血を出して萌えていた。

宣伝料金はフレア>セレネ>ユーノス>ドルの注目度順になっている。
セレネとユーノスの間には大きな開きがあり、フレアとドルに到っては文字通り桁違いだった。
更に体の各部に料金が設定されており、注目度の高い場所ほど高額だった。
最も目に付きやすい背中などは誰も高額だが、フレアの胸元や腰への広告費が異常に高かった。
「なるほど〜、確かにこれなら注目しますからね〜」
ユーノスがのん気に納得の声をあげた。彼にとって姉妹が目立つための手段には、特に問題を感じてないようだ。
「集客用の看板娘を着飾らせると考えれば妥当なところじゃろう。」
邪険に扱われてもドルはまったく気にしてないようだ。
むしろ姉妹の扱いを心配しているのだが、心配性な妹はともかく世間知らずの姉はむしろ喜んでいる。
契約をしっかり確認しなかった自分のミスなだけに、ドルは申し訳ない気持ちで小さくなるしかなかった。

 * * * * * * * * * * * *

今回の試合の相手はスティール・ゴーレム3体だ。レベル的にコロローネ商会には楽な相手だが、宣伝活動が多いため油断はできない。
ゴーレムから発射されたビームをフレアがかわさず受ける。
「いたたたっ!」
フレアの肌に痛々しい火傷が刻まれた。
だが、フレアは痛みを我慢しながら宣伝を開始する。
「わあ、素敵! セクシィの下着は、ゴーレムのビームを受けても型崩れしませんっ!」
それ以前に壊れないことが凄い。
「女性冒険者のあこがれ、ランジェリー・セクシィをよろしく〜」
フレアは下着を見せつけるように、セクシーポーズを決めていった。

「姉さん、お肌が傷だらけだわっ!」
後ろからセレネが声をかけてくる。焦っているようだがそれも演技だ。
「今、行くわっ!」
セレネの周囲に上昇気流が起こり、ミニスカートを捲り上げながら身体がふわりと舞い上がった。
新たに身に纏った防具、レビテートローブの力だ。
飛び上がったことにより捲くれ上がり覗きやすくなったミニスカートの中身に、自然と観客達の視線が集中する。
スカートに隠されていた臀部は、当然下着に覆われている。
真っ白なパンティには大きく文字が書かれており、観客達も必死に読み取ろうとする。
『マジックアイテムの△△屋』
宣伝だった。
わざわざ広告を見えないところに隠しておいて、秘部を開放した際に一気に視線を集中させるという宣伝だったのだ。
その為にパンチラをさせるという間違った方向に手の込んだ宣伝だった。
セレネはパンツを見せたまま恥ずかしそうに姉の元へ飛んで行くと、ポーションを投げ渡した。
「セレネちゃん、これは?」
またも三文芝居が始まる。
「お肌の荒れは女性冒険者の大敵よ! この乳液をつければお肌すべすべ!」
届け方はともかく、割とまともな品だったようだ。
652二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/28(日) 20:07:13 ID:7v2aFUwg
 * * * * * * * * * * * *

ゴーレムへ斬りかかったフレアの剣が、硬い装甲に弾き返される。
物理ダメージしか与えられないフレアにとってゴーレムは天敵だ。
「ああ〜、硬いわ〜! 硬くてわたしにはキツイかも〜!」
台本どおりの台詞を読み上げる。仕込まれた宣伝の寸劇だ。
「そうだわ! こんな時こそ、これを使えばいいんだわ!」
抱き寄せるように自らの乳房を寄せ上げ、キノコの頭が勢いよく谷間から飛び出した。
「マッスルームの幼菌体〜!」
谷間から飛び出した剛直を、観客に良く見えるように捧げ持った。
「若くて元気なマッスルームは筋力増強、滋養強壮に最適よ!」
「でも姉さん、生きたマッスルームなんて食べて大丈夫なの!?」
「この幼菌体は先日戦ったコロシアム所属のマッスルームさん提供の品だから大丈夫よ〜!」

マッスルームは菌類なので、自らの分身を幾らでも増やせるのだ。
商品説明に姉妹の前でマッスルームが力瘤を作ったかと思うと、そこから1本新しいキノコが生えてきたのに驚いたものだ。
我が子ともいえるキノコを商品にするのはどうかと思うが、本人が納得しているなら問題はないのだろう。

「煮て良し、焼いて良し、そして生で良しの、いいこと尽くめのマッスルームは、コロシアム売店で販売中で〜す!」
「まって姉さん。マッスルームならこれを一緒に使うのよ!」
レビテートローブで浮かんだセレネが、ふわふわ飛んできたかと思うと、懐から取り出したポーションのようなものを振り掛ける。
瓶からは粘り気のある白い液体が流れ落ち、キノコだけでなくフレアの髪の毛や顔、胸元からお腹、太股に到るまで、全身に降り掛かった。
粘性の高い液体は、そのままフレアの肢体の上をゆっくりと流れ、黒い下着の上には白い粘液がこびりついていた。
その液体は容易に男根から吐き出される別の液体を連想させた。
「マ、マッスルーム印のプロテイン・ポーションよ〜! ミルクと混ざって、とっても飲みやすいの〜!
 マッスルームを食べる時に振り掛けると効果抜群よ〜!」
セレネが棒読みの宣伝を続ける。
「わあ、セレネちゃん、ありがとう〜!」
ビンビンにスジを浮かべたキノコには、白濁液がたっぷり振りかけてあった。
フレアは演技指導どおりに、キノコの傘についたプロテインを舌先でチロチロと舐め上げて綺麗にし、頭から咥え込んだ。
そのまま咀嚼せずに、キノコを口内で前後に出し入れする。どうみてもフェラチオだ。
しばらく舐めた後、咀嚼しようとフレアがアゴに力を入れる。が、筋を硬くしたマッスルームには文字通り歯が立たなかった。
フレアは初めて焦った。このまま食べなければ契約違反になってしまうのだ。
キノコを口から出すと、傘と口の間に糸が引いた。フレアは涎を拭きながら、キノコに真摯に語りかけた。
「お願い……あなたが欲しいの。食べさせて……」
小さなマッスルームは自らの傘の一部を切り離すと、フレアへと手渡した。
「ありがとう、キノコさん!」
受け取った部分をかかげ持ち観客に見せつけると、フレアは一息に飲み込んだ。
「小さくても漲るパワー! 筋力増強にマッスルーム! あわせてプロテインもどうぞ!」
アドリブで台詞を変えて対応する。ピンチを乗り越えたフレアは、実際にお腹の中から力が沸いて出てくるのを感じた。
653二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/28(日) 20:07:45 ID:7v2aFUwg
 * * * * * * * * * * * *

小マッスルームは、自分の仕事は終わったぜ、とばかりに、フレアの手の中から飛び出た。
再びフレアの胸元に飛び込んだかと思うと、なんと谷間を通り過ぎ、下から頭を出すとそのまま更に下の位置。
パンティの中へと頭を突っ込んでいったのだ。
「ひゃぁんっ!」
流石のフレアもこれには驚いた。
未だ他人の手が触れたこともない割れ目の上を、生暖かい筋張った棒がうねうねと突き進んでいく。
敏感な器官の上をズリズリと強引に突き進む感覚に、フレアは思わず股間を押さえて座り込んでしまった。
股間に目をやると、パンティの前部がもっこりと盛り上がっていた。
元々際どいパンティラインの切れ上がりが、内側から持ち上げられたため、左右の土手肌が脇から覗いていた。
フレアの痴毛は元々薄い上に、グラディエーターとして戦いやすいよう剃っていたため、毛がはみ出ることはない。
「き、キノコさん、そこじゃないですよ〜」
パンティから飛び出ているお尻?を掴んで引きずり出そうとすると、再びパンティの中で暴れ出した。
「ああんっ!」
頬を染めながら嬌声をあげるフレアに観客達が熱狂しているが、焦ったフレアはその騒ぎに気づくことすら出来なかった。
どうやらマッスルームはパンティの中が気に入ったようだ。やはり湿気が多いからだろうか。
幸いそこから先へ進む様子はないので、そのままにしておくより他はなかった。

 * * * * * * * * * * * *

長すぎる宣伝が終わり、フレアは再び立ち上がった。
これで今回のノルマは達成した。あとは敵を倒すだけだ。
股間の小マッスルームに違和感があるが、戦うには問題ない。
周囲を見回すと、ユーノスとドル、そしてスティール・ゴーレム達が倒れていた。
「あれ?」
宣伝が長すぎたのか、後ろで仲間がゴーレム達をひきつけていてくれたようだ。
しかし、両方共倒れになっているのが不思議だった。
「姉さん! 後ろよっ!!」
セレネの警告に反応し振り向くと、そこにはフレアが立っていた。
「え!?」
横から強烈な力で殴られ、吹き飛ばされる。一緒にセレネも倒れるのが見えた。
「な、なんなの!?」
脚に力を入れて立ち上がる。横のセレネはもう立ち上がれないようだ。もうフレア1人でやるしかない。
目の前に立つ敵を見定める。剣を構えた自分の姿が鏡写しになっていた。
視界を広げてみると、それがミラー・ゴーレムに映し出された自分だとわかった。
ミラー・ゴーレム。9レベルの強敵だ。最初から居たのだが《保護色》で気づかなかったのだろう。
ゴーレムの中では若干脆い方だが、それでも魔法攻撃がないフレアにとっては絶望的な相手だった。
「マッスルームさん、力を貸してくださ〜い!」
《ターゲットオン》! フレアは剣を構えて駆け出した。
654二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/28(日) 20:08:21 ID:7v2aFUwg
 * * * * * * * * * * * *

「勝者! ミラー・ゴーレム!」
サントスの掛け声がコロシアムに響き渡る。
「無理でした〜」
フレアはミラー・ゴーレムの足元に倒れ伏した。遂に負けてしまったのだ。
賞金は無しで、掛け金分の借金が増えてしまう。
宣伝分の収入があるだけ救いはあるけど、目標金額までは難しい計画になってしまった。
控え室で反省会をしていると、サントスが声を掛けて来た。
「いやいや残念でしたねぇ〜。」
意外なことに優しい言葉を掛けて来た。
「はい、掛け金の方はなんとか支払いますので、また試合を回して頂きたいのですが……」
「わかってます。あなた方がああいった試合を出来るとは思ってませんでしたからね。
 これからは夜の部にも出ていただきましょう! 異存はありませんね?」
「夜の部?」
「Fリーグの中でも、観客を厳選することで更に賞金を多くした部門です。」
サントスは事も無げに言う。
「僕は彼女たちが目立ってくれて、最終的に成功してくれればいいよ〜。アイドルには黒歴史とか付き物さ〜。」
相変わらずユーノスは深刻さを感じさせない。現実から目を逸らしているのかもしれない。
「仕方が無い。お嬢さま達の器量ならいずれは来る話じゃ……。直接客を取らされるよりはマシじゃろう。」
ドルが諦めたような声を吐き出した。
「ドルさん、諦めないでください! 私たち、夜の部でも頑張りますからっ!」
明るい表情でフレアが皆を励ます。
自分達の勝利を信じているのか、それとも運命の厳しさを理解していないのか、ドルには読み取れなかった。
655二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/28(日) 20:09:07 ID:7v2aFUwg
以上。駄文失礼した。
次が書けたら、本番も混ぜたいですね。
ではまた〜
656名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 20:25:49 ID:t0QqpBij
>>655
GJ 闘技場にネ申は舞い降りた!
657名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 20:29:28 ID:WYZoJzXw
どりぃ〜む・・・

>それ以前に壊れないことが凄い。

吹いたw
無自覚エロはいいねぇ。まさに男のどりぃ〜む・・・どりぃ〜む・・・どりぃ〜む・・・。
658名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 21:22:03 ID:0umKgOp8
マッスルーム、おいしすぎだろ

セレネちゃんのスカートでモジモジとか
スカートの中の広告とか好みですにょ
659名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 22:28:12 ID:pPBNGSNY
OKOK! GJ!!
あくまで本番なしで明るめなのがよいw
明るく入って凌辱とかきついしな
660名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 00:32:59 ID:rbvn4KpQ
もうお姉ちゃん陵辱フラグしか立ってないww

でも先に妹をぐちゃぐちゃにして姉に自分の能天気さの代償を思い知らせてからにしたいな。
661名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 01:18:39 ID:keOTyeie
はー。GJでありますよ。
丁度スレチな代物で、
フレア・セレネ姉妹を両方にんっしっんっさせて二輪車とかしてた直後だった
よし、このまま闘技場に放り込もう
662名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 01:40:33 ID:OEO65RJl
二人とも理性が決壊するまで責めたてておいてガチレズ本番。
気がつくと闘技場の舞台にいてお客は満員御礼。
羞恥と快楽と禁忌の親近同性相姦にまっさかさまの二人。
とまぁ、こういうのが好みだが賛同してくれる人は少なそうだw
みんな凌辱のほうが好きかな

663名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 07:08:31 ID:n43EJJ8W
ジャーン ジャーン ジャーン

ラブコメ派の人間がここにいるぞ!
664名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 08:47:20 ID:aEOPRKeS
>>662
いやそういうのも好きな人もいるから大丈夫だ。
と言うかむしろそれをお願いする。
665名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 10:10:22 ID:QxIvn6Pc
>>662
まぁ待て、陵辱キッツいなぁって思う俺みたいな奴だっているぞ


それはそれで愉しく読んでるけどなw
666名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 10:20:01 ID:yigo58Sc
>>662
OK、俺にはど真ん中ストライクだ
667名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 14:28:40 ID:c07saeW/
まあ、姉ショタ派の人間の俺もいますよ
668名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 15:34:46 ID:N2PZ6Svi
どんだけなんでも来いなんだよ
669名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 18:59:51 ID:9bgjASY5
日本人は潜在的にHENTAIかつエロスですからー
670二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/29(月) 20:39:20 ID:a64VL6RQ
レス返しと、新作投下〜

>>657
服とか鎧とか攻撃されても壊れないですからねw
一応、そういった頑丈な製品だと考えてます。

>>658
そこは描写に苦労した挙句、結局シチュエーションを書くだけになってしまいました。
それでも気に入ってもらえてよかった。やっぱ羞恥プレイですよね!

>>明るいのが好きな人達
フレアは天然が持ち味なので、ひたすら馬鹿になってしまいましたw

>>陵辱が好きな人達
夜の部では本番アリにしたいです。


えー、それでは作品投下します。
『ノエルと恥辱の舞台 エンディング』です。
671ノエルと恥辱の舞台:2009/06/29(月) 20:40:05 ID:a64VL6RQ
新たに二人の女を加え、舞台の上では陵辱劇が再開していた。
全裸に剥かれたベネットには観客達が殺到していた。
シーンが切り替わったので戦闘不能が解除され起き上がってきたのだ。
「てめえさっきはよくもやってくれたな!」「たっぷりと仕返しさせてもらうぜ。」
「ひ、ひぃっ! 許してくれでやんすっ!」
「駄目に決まってるだろうが!」「観客全員お前に吹っ飛ばされたんだ。全員満足するまで帰れると思うなよ。」
「まずは俺からだ。」
ズブゥッ! と濡れてもいないベネットの秘裂に男の肉棒が強引に挿入される。
「ひあぁッ! い、痛いでやんす〜!」
ベネットと男の結合部からは赤い血が流れでていた。
「お、なんだ、こいつ処女だったぜ。」
「三下だから、てっきり男に命令されるまま抱かれてるのかと思ってたぜ。」「俺も俺も。」
「ひ、酷いでやんす〜……むぐぅっ!?」
男達は泣き声を挙げるベネットを四つん這いにすると、だらしなく開いた口へ別の男が強引に怒張を突き入れる。
別の男がピンと伸びた尻尾を掴みあげ、尻の穴へ肉槍を突き入れる。
「むぅーっ!? ふぅんっ! ふんーっ!?」
3つの穴の処女を同時に失い、ベネットは痛みと悲しみで混乱した。
元より足りない頭の中が、この状況をどう処理したらいいのかわからないのだ。
男達は遠慮なく抽送を繰り返し、あぶれた男達も肉棒を突き出し、開いた手で扱かせる。
朦朧とした意識で、目の前に突き出された何本もの男根を次から次へと処理していく。
「お前は今から種族は雌犬、メインクラスは性奴隷、サブクラスは三下だ! わかったらワンと鳴け!」
「ワンでやんすっ、ワンでやんすっ!」
元からあるかどうか怪しいプライドを投げ捨て、ベネットは鳴き叫んでいた。
大量にいる男達は全て主人であり、自分はその飼い犬になるのだ。
命令に従うだけで自分の地位は保証される。これからも素晴らしい三下ライフが送れることだろう。
ベネットは遂に……いや、元からそれほど変わらず堕ちていた。

 * * * * * * * * * * * *
672ノエルと恥辱の舞台:2009/06/29(月) 20:40:40 ID:a64VL6RQ
一方、アルプに魅了されたシルヴァは、魔族に命じられるままに玩ばれていた。
「ボクお姉ちゃんのオナニーみたいな。」
「アルプくんったらエッチねぇ。」
「ダメ?」
「もちろんオッケーよ!」
アルプに魅了されたシルヴァは、どんな理不尽な命令でも喜んで受ける奴隷と化していた。
「じゃあ観客の皆によく見えるようにしてね。」
「そ、それは……ちょっと……」
命令には従うが、シルヴァの意志が消えたわけではない。恥ずかしいことに変わりは無いのだ。
「ダメぇ?」
目をうるうる滲ませながら上目使いで覗き込んでくる。この目には逆らえない。
「アルプきゅんのお願いなら何でも聞くわっ!」
所詮データを持たないエキストラには《魅了》に逆らうことなど出来ないのだった。
「あ、あんた達、アルプくんのお願いだから見せてあげるんだからねっ! ちゃ、ちゃんとよく見なさいっ!」
シルヴァは観客達に向けて股を開き、胸や陰部を弄りオナニーを始めた。
観客達は高慢に命令する生意気な女神官の恥部を嫌らしい目つきで眺めていた。
「皆いやらしいお姉さんを見てるよ!」
「んっ、は、恥ずかしいわっ……」
ノエルの痴態を散々見せ付けられていたためか、シルヴァも少し弄っただけで簡単に濡れてきていた。
「ほら、お姉さん。お客さん達にご奉仕してあげてよ。」
周囲を取り囲んだ男達が肉茎をシルヴァの目の前へと突き出してくる。
見知らぬ男のモノなど触れたくもないが、アルプが望むなら仕方が無い。
目の前の1本を口に含み、両手で1本ずつ扱きあげる。
「く、臭い……」
「あのシルヴァが俺のモノを咥えてるぜ!」
「いつも無茶苦茶な命令ばかりしやがるが、随分と従順じゃねえか。」
「好き者なんだろ? 本当はこうやって強引にされたかったんじゃねえか?」
あぶれた男が胸を揉み出す。ゆったりした神官服の上からでもわかる巨乳が男の手のひらから溢れ出ている。
「アルプさん、そろそろいいだろ?」
男達がシルヴァの割れ目を弄りながら尋ねる。子供のように見えても男達より上の立場だということがわかるのだ。
「そうだね。シルヴァお姉ちゃん……ボク、お姉ちゃんが発狂するまで男達に犯されるところが見たいな! いいよね?」
「ぷぁっ、いいわぁ! アルプくんの言う事なら何でもイイわぁっ! 滅茶苦茶にしてぇっ!」
「あははっ! じゃあ《魅了》を解くから、頑張ってね!」
「へっ!?」
唐突にシルヴァの意識が正常に戻った。
自分はなぜこんな少年の言う事を聞いていたのだろう? 自分はなぜ男達に嬲られているのだろう?
次々と疑問が頭に浮かぶが、状況はシルヴァに思考をさせる時間さえ与えなかった。
前後の穴に男達の肉棒が侵入してくる。抗議の声をあげる間も無く、再び口内に男根が突き入れられる。
「シルヴァさんよ! あんたのお○んこ最高の具合だぜ! 俺たち馬が合ってるようだな!」
「ケツ穴もだぜ、俺のちんぽを咥え込んで離さねえ。よっぽど馬が合ってるんだな。」
「んんーっ! んんんーっ!」
涙目になりながら周囲を見回す。シルヴァを嬲っている男達だけでなく二重三重に囲んだ男達が肉棒を突きつけている。
イラマチオを終えたペニスがシルヴァの顔へ精液をぶっかける。
「た、助けて……」
「シルヴァさん、依頼は神殿を通してもらわなきゃ困るぜ。」
「おいおい、せっかく馬が合ったんだ。個人的にシルヴァさんを助けてやるぐらいいいじゃないか。」
「そうだな。ちゃんと発狂するまで犯しつづけてやらなきゃな!」
「い、いやぁ〜〜っ!!」
シルヴァはそのまま、男達の肉体に埋もれていった。

 * * * * * * * * * * * *
673ノエルと恥辱の舞台:2009/06/29(月) 20:41:21 ID:a64VL6RQ
ノエルは舞台の中央で、一番多くの男達に取り囲まれていた。
今のノエルはゴンザレスの嫁候補ではなく性奴隷だった。ゴンザレスの命じるままに男達に奉仕するだけの存在だ。
輪姦が始まってから既に10人近い男の肉棒を穴と言う穴で味わっていた。
ゴンザレスのものしか知らなかったノエルは、ペニスが一人一人違う味をしていることを実感していた。
「んっ!……はぁ……」
また膣内に射精されると同時に達した。目の前が真っ白になるが、奉仕の手を休めることはない。
眼前に突きつけられた数本のペニスをかわるがわるフェラチオしながら、更に両手でそれぞれペニスを扱き上げる。
周囲からはひっきりなしに精液のシャワーが降り注いでいる。
「つ、次の方どうぞ……」
おまんこに射精を終えた男が退き、別の男が挿入してくる。膣壁を押し広げる肉棒の形を敏感に感じ取る。
「す、素敵です。皆さん、ノエルの身体を存分にお楽しみください……んぁっ!」
今度は菊穴へ大量の精液を注ぎ込まれた。
「あ、ありがとうございます。またのっ……あんっ!……またのご利用を、お待ちしております。」
腰を持ち上げ肛門からペニスを抜き取る。別の男が下に寝転がり、再び座位で菊門へペニスを受け入れる。
ノエルは全身で男達の欲望を受け止めていた。
3つの穴だけでなく、おっぱい、手や足、髪の毛は言うに及ばず、余裕があれば腋や膝裏へもペニスを突っ込まれていた。
男達はお互いの肌が触れ合うことも気にせず、ひたすらノエルを白く染め上げることに熱狂していた。
「はぁっ!……おちんちんありがとうございましたっ……はしたないノエルはイってしまいました……
 はぅっ!……またイキました。淫乱ノエルをよろしくお願いしましゅっ……」
 ひゃいっ、ありがとうございまひゅっ! あ、あぁ〜!」
射精され、絶頂に達し続けても、まだ男を誘い続ける。
「ごちゅじんさまっ、もっと! もっとくらひゃいっ! おちんちん! くださいっ!」
ノエルは完全に男に奉仕するための肉人形と化していた。

 * * * * * * * * * * * *

「やれやれ……みてられないな。」
ノエルのそんな様子を見てゴンザレスは舞台裏へと立ち去った。
あの様子ならノエルの心は完全に堕ちてしまっただろう。
身体さえ無事なら心など壊れてしまってもかまわない。あとは部下に任せればいいだろう。
サッサと舞台裏へ戻り、服を着て祝杯でもあげるとしよう……そう考えていたとき、

 ターン!

遠くから銃声が聞こえた気がした。
その時には既にゴンザレスの額に穴があいていた。穴は後頭部から額まで貫通し、血が噴出した。
ビスビスビスッ
続いて胸部にも数発穴が開いた。完全にとどめを刺された。
力を失った脚がふらふらとたたらを踏み、舞台裏へと倒れこんだ。
「だ、旦那様っ!?」
慌てて執事たちが駆け寄るが、どうみても即死だった。
「そ、狙撃だっ! いかんっ! 撤収準備を急がせろ。」
「表の娘達はどうしましょう?」
「ほうっておけ! 旦那様の後ろ盾がなければどうにもならんっ!」
「はっ!」
舞台裏での騒ぎは表には一切伝わることがなく、ノエル達はそのまま翌朝まで延々嬲られつづけた。

 * * * * * * * * * * * *

「任務完了……」
オーガストは狙撃を終えると愛用のグラビティライフルを抱えて即座に狙撃地点から離脱していた。
帝国を無視して薔薇の武具を集めていた男の暗殺が今回の任務だった。
男は普段から用心深く、中々隙を見せなかった。
『生命の呪符』を使いきり、無防備な裸を晒している状態、これこそがオーガストが望んだ状況だった。
薔薇の武具の継承者が酷い目にあったようだが、任務には関係ない。
男達に埋もれている3人の娘達を哀れに思いつつ、手出しをすることなくオーガストは去った。

 * * * * * * * * * * * *
674ノエルと恥辱の舞台:2009/06/29(月) 20:42:02 ID:a64VL6RQ
翌日、復活したトランはクリス、エイプリルと合流するとノエルの捜索を行い、
数日後に監禁されている場所を突き止めることが出来た。
「ここかっ!」
クリスが扉を蹴破り突入するっ!
「あひぃっ! イイでやんすっ! ワンでやんすっ!」
そこではベネットがバーゲストにバックから犬のように犯されていた。
「ちっ、別の部屋だっ!」
速攻で踵を返し扉が閉められた。
「ああっ! ちょっと待つでやんすっ! なんで助けていかないでやんすか〜っ!」
ベネットはバーゲストが膣内に射精すると同時に、自分もイってしまった。

ノエルはその後無事救助された。
監禁していたのは輪姦に混ざっていた連中で、賞金首のノエルを楽しんだ上で売り飛ばそうと計画していたところだった。
ノエルは数日ふさぎ込んでいたが、仲間達に守られ、次第に元気を取り戻していった。
そして……

「たぁっ!」
ノエル達は北を目指して旅を続けていた。今も神殿の追っ手と戦闘になっている。
「ぬう〜、反逆者どもめ〜」
騎士隊長らしき男にノエルが斬りかかる。
ミニスカートをつけてヒラヒラと舞うように戦っており、今にもスカートの中身が見えそうだ。
「ぐぁ〜!」
ノエルの一撃で隊長が倒れた。その場に残された隊員たちの戦意が薄れる雰囲気が伝わってきた。
「お、おのれ……」
「ごめんなさいっ! とどめですっ! えいっ!」
口惜しそうにノエルを見上げる隊長の顔面に、ノエルの足が振り下ろされた。
「ば、馬鹿なっ!」
気絶する直前に、隊長はノエルの足の付け根、スカートの中を直視した。
そこにあるべき下着は無く、透明な液体に薄っすら濡れた綺麗な割れ目を見ながら、隊長は意識を失った。
隊長を倒すと、戦意を失った部下達は逃げ去っていった。
ノエルは妖精の呪いでスカートの中身を見られた事を確認しながら、羞恥と敵を倒した快感の余韻にしばしの間浸っていた。

 * * * * * * * * * * * *

一方その頃、ベネットはケルベロスに犬のように犯されていた。
「ひぃっ! 3本同時は無理でやんすぅっ!!」
675ノエルと恥辱の舞台:2009/06/29(月) 20:42:57 ID:a64VL6RQ
結局ノエルの体調は元に戻らなかった。
体力や怪我は治っても、性体験によって目覚めた女の肉体は、ノエル本来の資質として覚醒してしまったのだ。
大人しく寝ていても男のペニスが欲しくなってしまい、火照った体をどうにかしようとクリスに襲い掛かってしまった。
「ノ、ノエルさん、いけませんっ! うぅっ!」
「クリスさん、早いですよ〜」
数日の調教で百戦錬磨のフェラテクを会得したノエルにとって、クリスは物足りなすぎた。
「は、はやい……」
結果、落ち込むクリスとの中が気まずくなってしまった。

次にトランに襲い掛かろうとしたが、エイプリルと二人がかりで止められてしまった。
「ノエルさん、冒険者は仲間内でそういうことはしない方がいいんですよ。」
トランは責任の一旦は自分にあるからか、ノエルを優しく諭していった。
「ごらんなさい。クリスが壊れてしまったでしょう。パーティが仲良くなるのはいいですが、一線を越えるのはとても危険なのです。」
トランはこれまで色恋沙汰でパーティ崩壊してきた数々の伝説を語ってくれた。
ノエルもクリスに悪い事をしてしまったと謝ると、クリスは記憶を捻じ曲げたのか現実から目を逸らしたのか、
本人の中ではそんなことはなかったという事になっているようだった。
エイプリルはノエルに女性冒険者として必要なことを、意外なことに熱心に色々と教えてくれた。
各街で避妊薬を売る店や避妊魔法を掛けてくれる人の居場所や、男に襲われた時の対処法、また、男と寝る場合の駆け引きなど……
ノエルは流石に大人の女性だと感心した。いつか牢屋に捕まっていた時のことも教えてもらおう。

 * * * * * * * * * * * *

一方その頃、ベネットはガルムに犬のように犯されていた。
「あひぃっ! 熱いぃっ! 熱いでやんすぅっ!!」
676ノエルと恥辱の舞台:2009/06/29(月) 20:44:35 ID:a64VL6RQ
結局ノエルの呪いや性欲処理をどうしようかと考えた結果……旅先の行きずりを引っ掛けることになった。
なにしろ逃亡中の冒険者である。稼ぐなら裏商売に手を出すのも仕方がなかったのだ。
「は〜い! ノエルです〜! 皆さん楽しんでいってくださいね〜」
「待ってましたー!」「ヒューヒュー!」「ノエルちゃ〜ん!」
ノエルは今、旅の踊り子として潤沢な路銀を稼いでいる。
昼間は普通の踊り子として街中で踊り、夜は酒場でストリップをしていた。
トラベルガイドの表紙の娘がストリップをしているという評判は、発行された裏トラベルガイドにより知れ渡っており、
裏ガイドを持って行けば『特別サービス』をしてもらえるという噂も流れていた。
客席には村の男達の他にも、追っかけの常連の姿や、先ほど戦った騎士達の私服姿まで見える。
トランは見料の回収やグッズの販売、その他雑用を行い、エイプリルは外で見張り。クリスは自室で神に祈りを捧げていた。
「ちゃららら〜」
トランの伴奏に合わせて歌いながら、愛用のフェザーアーマーを外していく。
鎧下の服を脱ぐと見せかけ、《アーマーチェンジ》で一気にミスリルレオタードへと着替えを行う。
レベルアップと資金増により出来るようになった演出だ。
レオタードで踊ると、呪いにより股間がグズグズに濡れていく。
呪いの効果と男達の視線が生み出す快感に股間を濡らし、腰砕けになりながら踊り続ける。
レオタードは脱ぐと一気に裸になってしまうので、半裸になった時点で再度《アーマーチェンジ》で踊り子の衣装へと着替える。
ノエルの肢体の線がハッキリわかるレオタードで踊りを見せて、たっぷり焦らしてた後でいよいよ本番だ。
初めて皆の前でストリップをやったのも、この踊り子の衣装だ。昼間に街中で踊る時もこの服を愛用している。
この服を着ると、日常から舞台へと、自分の意識が移動するのがわかる。
お客達の期待に満ちた視線を一身に浴びると、それだけで軽くイってしまう。
腰を突き出しスカートを捲くって中身を見せつける。パンティの中、股間にバイブが入っているのが客席の全員に確認できただろう。
そのままスカートを戻すと、パンティだけを脱ぐ。至近の客にはすでに丸見えになっているだろう。
汗と愛液でグズグズに濡れたパンティを客席に投げる。今日の目標は昼間の騎士隊長だ。
隊長は突然飛んできた下着を当惑しつつもキャッチした。
「は〜い、おめでとうございます! お客様、どうぞ舞台の方へ〜!」
トランがヘラヘラと笑いながら近づき、隊長を強引に押し上げた。
「おめでとうございま〜す。ちゅっ!」
舞台へ上がるとまずノエルが抱きつきキスで出迎える。
「裏ガイドはお持ちですか〜?」
「も、持っている……」
実は気絶した隊長の側に本を置いてきたのはノエル達だった。騎士達はそこに書かれた情報の確認に来たのだろう。
「じゃあ……ノエルのお手伝い、してくれますか?」
上目使いで可愛らしく媚を売る姿は、16歳の娘とは思えぬ色気を感じた。
「い、いや……私は……その……」
職業柄躊躇したのだろう。遠慮がちに断ろうとする隊長に客席から野次が飛ぶ。
「馬鹿野郎ー!!」「それでも男かー!!」「インボ野郎ー!!」「俺と変われー!!」
「……インポじゃないですよね?」
ノエルが抱きつき、男の股間に手を当てる。男の物はズボンの下でしっかり硬くなっていた。
「と、当然だとも!」
男の尊厳を馬鹿にされるわけにはいかない。隊長は声を荒げて反論した。
677ノエルと恥辱の舞台:2009/06/29(月) 20:45:14 ID:a64VL6RQ
「じゃあ、お願いしますねっ」
ノエルが屈みこむと、素早く男のベルトを緩め出す。こうなると逃げ出すことすら困難だ。
ズボンを下着ごと下ろすと、反り返ったペニスが現れる。
「素敵ですよっ!」
「ちょ、ま、待ちたまえっ、うおっ!」
ノエルは愛しい者にようやっと出会えたかのように、男のペニスを咥え込み、そのままフェラチオを施していく。
客席にお尻を向けて踊るように左右に振りまくり、股間に刺さったバイブを片手でかき回してオナニーを行う様を観客達に見せつける。
会場の熱気が伝わり、全身から汗が噴き出てきた。
「踊り子さんには、手を触れないでください〜」
至近の客は直に尻に触れる位置に居るだけに、トランが注意を促す。
ノエルは心の中では、触れてもらいたい、滅茶苦茶にされたいと思っていたが、とりあえずステージの上では我慢していた。
「うっ、出るっ! うぁぁっ……」
「んっ……んっ……」
精液が口内に注ぎ込まれる。長らく女と縁がなかったのか、濃いのが出された。
口からペニスを抜くと観客席へ向き直り、口を大きく開けて舌の上に乗せられた精液を見せつける。
観客から男を称える歓声が沸き起こった。
歓声が静まったところで、ノエルは精液を一息に飲み干した。
再び観客が沸きあがる。ノエルは隊長の手を取って、二人の“芸”であることを強調した。
「ありがとうございました〜。とっても濃くって、飲んだだけでちょっとイっちゃいました……」
しなだれかかりながら話し掛ける。
「そ、そうか……」
放心状態の隊長も、しどろもどろになりながら曖昧な応えを返していく。
「これから踊りますんで、補助をお願いしますねっ。そこに立ってるだけで大丈夫ですからっ」
「あ、ああ……」
いつのまにか脱がされたズボンはトランに回収されてしまった。
下半身丸出しのままステージを降りるわけにもいかず、そのまま言われた場所に立ち尽くすしかなかった。

再び伴奏が始まり、踊りが再開される。
ノエルは男に抱きつき、絡みつきながら、一枚、また一枚と脱いでいく。また、男の服もノエルが一緒に脱がしていった。
全裸になったノエルは、同じく全裸の男に蛇のように絡みつき、その痴態を見せ付け観客達を魅了していった。
「本番やれーっ!」「犯せーっ!」「俺もやりてーっ!」
観客達からまな板ショーの期待の声があがる。ノエルとしては願ったりだが……
「ふふっ、元気ですね。どうしますか?」
小悪魔の笑みを浮かべ、隊長を誘う。バイブを抜き取り、片足を上げて割れ目を押し広げる。
「うおおおおっ!!」
「ああっ!!」
隊長の理性が飛んだのか、ノエルに襲い掛かると一気に突き入れてきた。
ノエルは観客によく見えるよう、柔軟に身体を動かしてバックから突き入れられるよう移行する。
「はいっ! はいっ! はいっ! そのままっ! うごきますよっ! 腰を離さないでっ くださいっ!」
「はい、それではこれよりノエルさんがお客様へ挨拶に回ります。」
トランが背後から突かれ続けているノエルの手を引き、ゆっくりと客席へ向かって歩き出す。
隊長はノエルの指示どおり、腰を動かしながらゆっくりノエルへ付いて歩いた。
客席には30人程の男達が居り、そのテーブルひとつひとつを犯されながら巡って行く。
各卓を巡るのは短時間だが、胸を揉んだり、ペニスを握らせたりしゃぶらせたり、口移しで酒を飲ましたりする者も居た。
4卓目で隊長は果ててしまい、ノエルはテーブルに登って股を開き、膣出しされた精液を観客に見せつけた。
精液が溢れる膣穴を再びバイブで蓋をし、続きの卓を回って挨拶する。邪魔な男が居ない分、抱きついたりしやすくなった。
こうして巡る間に、ノエルは今晩の相手を物色していた。
金を出しても抱きたいという男は多いが、やはり自分の好みの相手の方がいい。
気に入った相手を見つけると、耳元で今夜の部屋を囁くのだ。今夜の相手は騎士の連れ達を含めた5人ほど。
「みなさ〜ん、Hなノエルをまた見に来てくださいね〜!」
ステージに戻り、別れの挨拶を告げ立ち去る。背後からは拍手が鳴り響く音が聞こえた。

 * * * * * * * * * * * *
678ノエルと恥辱の舞台:2009/06/29(月) 20:45:54 ID:a64VL6RQ
ノエルの旅は、概ねこんな感じで続いていった。
途中で呪いが解ける1000人に達したが、妖精が出てきてもそのままにしてもらった。
むしろもっと過激な呪いがないか聞いたぐらいだ。
こうして、ノエルは旅のストリップ冒険者として名が知られる事となる。
母に会う旅にしては遠回りな道を歩みながら、ノエルの旅は続いていった。

 * * * * * * * * * * * *

一方その頃、ベネットは玉のような赤ちゃんを抱いて、幸せそうに暮らしていた。
「ほーら、ケロゾウ。おっぱいでやんすよ〜。あ、バゲイチ火吹いちゃダメでやんす。また火事になるでやんす。
 ガルツグも大人しくしてるでやんす。あまり暴れると、お父ちゃんみたいに鎖でつなぐでやんすよ!」
バウバウッ! グルルゥッ! ギャウッ!
「あっ、やめるでやんす! 母子でそれはまずいでやんすっ! ごめんなさいっ! あひっ!
 ワ、ワンでやんすっ! ママはメス犬でやんすっ! やんすぅ〜っ!!」
三下雌犬性奴隷は、今日も幸せそうに腰を振っていたとさ。

HAPPY END.
679二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/29(月) 20:49:21 ID:a64VL6RQ
……以上です。
長かったですねぇ。いろんな意味でw
これにて『ノエルと恥辱の舞台』完結です。
待っていてくれた人(数人いたよね?w)ありがとうございました。
我ながらすごいアホな物書いたと思います。
こんなオチですいませんw
一応当時考えたままのオチなんです。

これからも勢いを大事にエロネタを書いていきたいと思います。
ではまた〜ノシ
680名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 21:12:45 ID:pCnvAiri
うん、これは確かにHIDOIねw
GJ!ノエルの〜は最高に頭悪いのに何故かエロ面白いという不思議な物語ですごい楽しめました、次回作を期待しておりますw
681名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 21:35:25 ID:105vFDMv
ベネット〜!w
これは酷いw
完結お疲れ様でした。
楽しくエロい話をありがとうございました。
次回も期待してます。
682名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 21:41:37 ID:keOTyeie
なんて無残な話だ。いろいろな意味で
お疲れ様でした〜

ところで上で純愛か陵辱かという話題がでてますがとりあえず純愛に投票を。
え、趣旨が違う?w
683名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 21:45:26 ID:w2a6a/9t
ノエルが好きだ! でもエロいノエルはもっと好きだ!(魂の声)
普通に考えたらヒドイ展開なんだけれど、底抜けの明るさに救われる〜GJ!
ていうかやばいベネット面白いすぎ。
やっぱかなわないなあ。二次ドリさん(とお呼びしていいのでしょうか)の文章のエロさとか、いい意味でのおバカ加減。
次回作お待ちしてますよ〜)
684名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 02:54:35 ID:sOvqLqnG
おおおGJ!
683に同意。明るいですねw
エロいし。ベネットの子供たちはこの先売られたのか倒されたのか、
それともこっそりついて来てしまっているのかw
海を渡れるのもいそうだw
685名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 09:54:12 ID:yJWMI5kG
ロケットNo.1ネタ
清浪女子のお嬢様が亜侠にあこがれて始めた部活動円盗「けいはん!」
つまりお嬢様による軽犯罪チーム(実際のところ軽犯罪に括らないだろうが)なわけだが
……立ちション等の野外排尿って軽犯罪なんですよね

サタスペってエローイ
686二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/06/30(火) 19:53:11 ID:5dxskhqo
レス返し
まずはこんなオチでも楽しんでいただけた人達に感謝w

ノエルの頭の悪さに関しては……本編を参考にしたとしかw
作中にも書いたと思うけど、直前に言われた事にあっさり影響されちゃうんですよ。
だから騙すのが楽すぎて、立ち上がらせるのに苦労しました。

ベネットは、まあこういう奴だろうとw
基本パラレルなので子供達のその後は不明です。ギャグだしw
シルヴァはカットしましたが、ノエルと違って攫うのはまずいと会場に置いてかれましたので無事です。
他の死んだように見える奴らは死んでます。男はどうでもいいし。
アルプ君は契約者が死んだので逃げました。マッスルームは多分コロシアムに向かったかとw

明るいエロに関しては、もうノエルのキャラ自体の功績と思いたいです。貧乏姉妹の方もそうですね。
次も明るいネタになると思います。では次作で合いましょう。ノシ
687名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 00:09:56 ID:nLjuoBAJ
卓ゲ板のARAスレで話題になってたんだけどさ。

無印リプやランダムダンジョンリプでのショコラと、
ルージュ+1に出てくる謎の女(たぶんショコラ)って、まるで別人のような雰囲気なのは何故だろう。

ちなみにサガやレジェンドは読んでないので、そっちにも出てくるかどうかは知らない。
688名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 00:17:22 ID:R+171mkN
ただのベール=ゼファー現象じゃね?
689名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 00:33:32 ID:kpJwoBqO
雰囲気が変わっていると言われても、どう変わっているのかわからん。
ルージュ+1で大人っぽい雰囲気になってるのは、絵師が違うからだと思う。
一番変わっているのは外伝のペンダント探しの時だと思う。まるっきりギャルゲヒロイン。
690名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 00:44:24 ID:R1KZsajF
しょうもない事言えば、いつでも常に同じ雰囲気の人間(魔族だけど)の方が少数派な気もするが。
691名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 00:48:35 ID:skGGS/C3
絵師は一緒だけどな >ショコラ無印とルージュ

ただ爆天堂に合わせた低頭身だった無印と
あかねちん本来の高頭身では印象が変わって当然かと。
692名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 00:58:53 ID:H702TTo0
>ベール=ゼファー現象
一番言い得て妙な気がする。
絵師やゲームマスターによってキャラが変わるのは必然だよねー。
ショコラさんだったり、しょこらたんだったり、ショコラ=ド=ポンコツだったりするわけだ。
693名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 01:06:00 ID:fURcikTM
ベルってか魔王はなー
写し身だから個別がばらけてても問題はないんだが……
694名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 01:19:57 ID:WcRZOITh
ベル達のベル達による柊争奪戦
というのが頭を過ぎった。大人ボディに誘惑されつつロリボディに甘えられる。料理で気を引こうとするものもいれば、流行りのツンデレをやってみたが効果がなかったり。
新妻プレイとかもいいなぁ!テンションあがってきたー
695名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 01:20:58 ID:skGGS/C3
そんなこと(絵師やGMの違い)まで言い出すと
柊蓮司なんか雰囲気違いすぎるしな。 人間のクセに

ネコミミ先生、うしゃぎ、じゅんいっちゃん、TVA……
696名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 02:10:49 ID:8XUI68Ym
希有馬先生の柊はどう見てもキョン
……逆なのか?
697名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 02:41:17 ID:skGGS/C3
個人的には ぽぽるちゃ先生の柊が一番好きです。
でも、柊蓮司には見えないとです。
698名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 04:27:07 ID:w4twQet6
まぁ、既にSSとかで色んな柊が出てきたから今さらな気がする
699名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 08:04:12 ID:UUmI15Wu
みんな違ってみんないい。

【馬鹿は上手くまとめたつもりでいる】
700名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 09:28:50 ID:w4twQet6
……そうだな(世界で有数の実力の魔剣使いだったり、他作品のヒロインとフラグたてたり、特別な地位で独自の組織のメインになってその世界護ってたり、なんかひぃらぎぃれんじぃな感じだったり、アンゼが媚びてると言われたり、蟹だったり、ロボだったり……etcetc)

サイモン「まっ、全部わたしが倒したんだがね」
701名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 12:57:37 ID:qAcr0BfW
その辺は前にアニ総で揉めたからなぁ……

あんまり深くつつかない方がいいと思う。経験上そういう話してると変なのくるし
702名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 17:28:04 ID:DPNgbAhp
公式からして銀河皇帝柊すらいる時点でw
703名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 17:55:25 ID:skGGS/C3
所詮は天の妄言
704名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 18:13:36 ID:Ptpo9QYE
いっぱい居るといえば希望の宝玉で分割された桜間流もいろんなのが居たなあ。

9割くらいダメ人間だったような気もするが。
705名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 18:48:32 ID:UUmI15Wu
>>700
なにも もんだいは ないw

>>704
流が9割方ダメ人間だと申すかっ!



ダメ人間かw
706名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 18:59:05 ID:kGVHYdwL
まぁあれ可能性の分岐みたいなもんだしなw
人間がんばるより堕落するほうが楽といっちまえばそれまでともいう
707名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 19:41:11 ID:SwBqqwnJ
いっぱい居るけどシャンカラ以外はダメ人間揃いだった以蔵とかもな
708名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 19:52:48 ID:bg44pZB4
一番ましな奴がテロリストになるのかよw
709名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 19:55:02 ID:UUmI15Wu
>>706
地下スレ的には陵辱に抵抗するより(ry
ですね、わかります。


・・・・だが、俺は頑張っている子が好きだ!w
710名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 20:01:51 ID:fNlufT9j
ツンデレにデレはいらない。ひたすらに凌辱されて、壊れる様こそ美しい。
711名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 20:20:22 ID:R1KZsajF
それはただのツンや!
いやツンでもないような。
712名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 01:39:08 ID:+GW69oyN
D&Dリプ海燕、レイフがベッキーを連れ出したのがなんとなくうれしい俺。
レイフの筆おろしもベッキーが勤めたんじゃないかなーと漠然と妄想。
713名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 07:25:06 ID:2xYmUCkV
>>694>>704
ベルさまたちのベルさまたちによるベルさま争奪戦がどうしたって?
714名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 11:06:22 ID:n91IprlH
>>713

おしとやかで清純な正統派ヒロインベル。
世話焼きで毎朝起こしにきてくれる幼なじみベル。
スポーツ万能活発ボクっ娘ベル。
無口系クールビューティーベル。
兄と慕ってくれる近所の女の子べるちゃん(八歳)。
癒し系天然ぽややんベル。
持ち前の色気で青少年を惑わす妖艶ベルお姉さま。
堅物文系少女で委員長タイプの眼鏡っ娘ベル。
そしてポンコツ&ツンデレの我等がスタンダードベル様。
総勢九名の美女、美少女(みんなベル様)たちと過ごす甘い一年間。
育成型恋愛SLG、『桃色べる☆ないん』。


こんな夢を幻視した。
(そして、仕事中にこんなことを書いている俺ってなんなのだろうか)
715名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 11:12:14 ID:TWIkqM8t
こっそりブロウベルが混じってても気付かなそうだなぁ
とか思った
716名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:42:41 ID:DLw/ibbQ
エンディングで子持ちの未亡人になるんですね!
717名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 19:02:33 ID:ijFAYVlo
>>715
クラン・ベルとか、ベリィベルとか、カウベルとか。

【最後がキャラ名に見えない件。】
718名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 19:50:19 ID:p/3FQk7t
>>714
「やる夫のときめきメモリアル」を読んだばかりで
久しぶりにラブラブ分を刺激されてる今の俺には
破壊力がでかすぎる……!

で、卒業式の夜にその下で愛を誓ったカップルは永遠に幸せになるという
紅い月はどこで観測できますか?
719名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 20:04:23 ID:56k4B7/w
>>717
>カウベル
牛乳ベルとな?
720名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 20:42:22 ID:ijFAYVlo
>>719
つるっとぺたっとしてないベル様なんて、ベル様じゃないやい!
721名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 20:47:55 ID:CITf1LF3
よし!ベルとノーチェでツンデレ対決を!
722名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 21:23:13 ID:+xOOdk2L
ノーチェは少しおバカなだけでツンもデレも無いだろ
723名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 02:40:13 ID:sJJkZVvf
王子のナイトウィザード女キャラクターだからじゃね?

何故か王子でツンデレという単語で元祖ブラストハンド×シャルが浮かんだが……絶対に好感度高くなってもソフィアのため自分から身をひくよなー
724名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 03:03:51 ID:mLb/SDAt
相手が天のキャラじゃあ、むしろ喜んで身をひくよなあ……

天「でもな、矢野。おまえが本命だよ?」
王子「いや、おれ……キミくんがいるから身をひくよ」

というやり取り(黒皇子参照)が真っ先に浮かんでしまったww
725名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 10:45:05 ID:IwnDOn5w
以蔵とシャルは行くとこ行っても戦友とかそういうレベルだと思う
マーヤはお節介なお姉さん
モルガンはやかましい子供
もみじが嫁
勇は悪友

なんか結構いい関係に見えて来たぜ
726名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 11:24:39 ID:uFWK2OeH
そしてエルたんは俺の嫁
727名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 13:19:28 ID:vRAs4aZf
ノーチェはエロ要素が薄いからなぁ。女というよりノーチェという生命体、みたいな
口調のせいでベネ並みにエロがギャグ要素になるし、そもそも相手がいねぇ
728名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 13:53:20 ID:IwnDOn5w
ベネット×ノーチェで
729名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 14:48:04 ID:wFpXqqSF
なぜ沙織が話題に出ない!!
730名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 15:28:11 ID:sJJkZVvf
>>725
ぶっちゃけそれで正しいとは俺も思うんだ、でも、ほら……あれだ……だからこそ考えるのが楽しいというかw

その中だとマーヤが一番考え易いんだよなー……電気羊の夢とか機械の母とかタイムパラドックス的に

モルガンは……二巻後半みたいに元気なくなった所にまともな慰めしたら転んだ可能性あったと思うぜ!w

>>726
ばっかお前、エルたんはみんなの嫁だべ!

>>729
思いっきりバットエンドだからじゃないか?w
731名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 16:02:30 ID:Uz+Vyd1+
ならぱ禁断の伊造×反転世界の伊造(♀)で
そして出会い頭に罵りあうといいと思うよ
732名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 19:27:16 ID:D4iWkB3X
そういや平行存在ネタにも関わらず、性別反転版がなかったからなぁ>以蔵
探せば逆ハーレム(あるいは百合ハーレム)を夢見ている反転以蔵がいてもおかしくはない……はず
733名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 19:57:46 ID:qx7ZYzu8
それ柊でやったからじゃねえかなぁ。
システム違うとはいえ。
734名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 20:04:32 ID:ImBX9SWt
>>730
マーヤは以蔵がモーションかけたらその場で脱ぎ出しそうだから困る
735名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 20:34:00 ID:ug4pKSHx
>>732
以蔵が男を好きな訳がないから百合ハーレムだろう
736名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 20:49:06 ID:7wwsfxYD
女になっても女好きなのか以蔵
つまり外見美少女、中身は以蔵・・・って
それアイラザードじゃないか?
737名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 21:11:02 ID:wIpTKQVM
クニミザード=イゾウシェードとな
738名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 02:26:49 ID:Fu1Ig1zA
以蔵は横島と言うよりあたるのような気がするが。
どっちもどっちかもしれんが。
739名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 02:30:32 ID:7MFlnpqS
さおりんが虎柄の服着て電撃ビリビリDEATHね!
……もみじは100トンハンマーならぬ重力パンチだがw
740名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 03:01:55 ID:ihunyz+D
※738
横島は悲惨すぎる。
惚れた女が生き返るとしても自分の子供として、とか。

リプレイとかであったか、こういうの?
741名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 05:47:33 ID:VMAgKPuu
ストライクねたが出たので、なんとなくリプレイ流し読みしてみたんだが、2巻P133のイラストを脳内変換してしまい、不覚にもハァハァしてしまったよ。
これ、ネコミミ先生のコミカル絵だからいいようなものの、見方によっちゃ「以蔵と勇に強姦されそうになっているエルたん」の図だよなあ。
キャラ一同の水着絵もあるし、リプレイのエロ絵的にはベスト3に入る豊作だと再認識。
さて、シャルの横乳とエルたんのパンツを見ながらナニを刺激する作業に戻るとしようか……
742名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 08:26:39 ID:JjD7ua18
>741
まあ正しくは、

「エルたんを和姦しようと相争っている筈が、女体の神秘に溺れ目的を見失った以蔵と勇」

 の図だし。

しかし、よく発注したなぁ、水着の絵。

ネコミミ「時に小太刀先生、何故海に行かなかったんですか?」
きくたけ「有無、ぜひ行くべきだったよ小太刀君」
ネコミミ「と言うわけで描いておきました」
743名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 10:46:59 ID:HtcUvJsy
どんだけ魂が通じ合ってるんだw
744名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 12:45:41 ID:w514HEym
なんという同志……

>>737
あまりの響きの良さが思いっきりツボってしまった
どうしてくれよう
745名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 13:31:07 ID:B8sA65fZ
【 四 魔 貴 族 が 現 れ た ! 】

                                    __                               ...
                                   ,. '´      `丶                            ...   __        __
     -- ── -- 、      .         / _ノ `ー  、ヽ        .                  ...   | > 丶--──--´、.<|
  /  _    _  ヽ     .        /               ',                      ,-、    .....   |/           ヽ.|
 /             ヽ   .....        {__==========__|        .      l⌒l      /  |        /   @     @  ヽ
 |      /\     l   ......        /Jヽ三三ノ´ `ヽ三三ノト、      .      |  l    -┼-/      .  |      /\     l
 |     /   \   |           {.イ;:〃〃;:     ;:〃〃;:|r}      .      ヽ, ゙ー-―' └-r─、 ....  |     /   \   |
 |      ̄ ̄ ̄ ̄   |   ......         フ                「             /       |  |   l    |      ̄ ̄ ̄ ̄   |
./               ヽ  ......        /::\  ,ィ マニ ァ ミ  ,八      ..   /  |        |  /   | ....  /               ヽ
レ | ━━━ GM ━━━l\)  ..     /::::::::::::::≧イyvyvyvyx≦:::::::::\         l  |    X   ゙゙゙゙゙/  /   . レ | ━━━ね こ━━━ l\)
 . l ━━━    ━━━l     ..    /:::::::::::::::::::::::ト、厶r‐ミ,ノ/:::::::::::::::::∧     .   ヾ゙゙゙゙__  -―'  /    .  . l ━━━み み━━━l
  |  ________ |    ...    /::::::::::::::::::::::::::レ´  て Y::::::::::::::::::::::∧  ......     / r┐  _ -‐ヘノ        |  ________ |
  .|/           ヽ|      .   /:::::::::::::::::::::::::::::|    f´ |:::::::::::::::::::::::::∧         ` ̄ヽレ'´        ...   .|/           ヽ|
746名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 17:42:34 ID:i9eDv6J8
>>745
天の マニ ァ とかうしゃぎとか凄いが、ネコミミ先生だけはもう少し何とかならんのかw
747名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 20:36:54 ID:ujhup9Bz
>>740
アイラザード=テトラシェードというキャラクターが、女版横島と言われてたんだ。


…ちなみに、
NPCヒロインと両思いになるんだが、彼女は目の前で殺される。
が、その後PCが彼女のクローンであることが判明した直後、いきなりプロポーズ。


ついでに、しゃちょーのキャラのファラウスとは親友の間柄です?でした?
748名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 21:49:04 ID:G9k30WZT
アレは驚いたなぁ >PC(女性PL)にプロポーズ

いまでは大して驚かなくなったのは喜んでいいのかどうかw
749名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 22:32:49 ID:53oiRQPZ
あれ、藤村まどかって男性じゃなかったか?
750名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 22:35:53 ID:JjD7ua18
>743
後から、
「あんな風に書いちゃったけど、ひょっとして1巻のボツ絵を手直ししたものじゃないだろうな?」
ぐらいのところまで脳内妄想が進みまして。
マーヤがいないのでそれは無いだろうと気が付きましたけど。
751名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 23:54:24 ID:fif54mPC
>749
正体はBotじゃなかったっけ?
752名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 00:03:33 ID:UeW4LlMf
あぁ、そだ、まどかだったな orz
753yuzu:2009/07/05(日) 12:54:04 ID:Pkoe/ebv
投下予告にまいりました。
一時半ぐらいに「いお×まが」の続きを投下しに来まーす。
754〜Scars So Deep〜:2009/07/05(日) 13:27:42 ID:biHbSKkZ

     ※

 いまにして思えば。

 涙混じりの声で真神の名を呼びながら、自分の身体を慰めたあの夜と。
 隼人や椿たちがこの梶浦市に来るまで、真神と二人で過ごした短い時間と。
 そして彼ら ――― 隼人たち ――― と再会してから、すべてが終わりを告げるまでの日々は。
 たぶん自分にとって、とてもかけがえのない時間であったのだろう、と伊織は考えることがある。
 すべての物事が目まぐるしく移り変わっていった“あの時期”を、なにものにも代え難い貴重な日々だったのだ、と思うことがある。

 一連の“事件”が終焉を迎え、すべての物事が落ち着いてみて初めて。
 時間の流れが緩やかなものへと戻り、自分を取り巻く環境が、少しずつ穏やかなものになってきて初めて。
 どこか遠いところから、遥か先の景色を眺めるように自分を見つめることができるようになってみて初めて。
 そうしてみてようやく気づかされることもあるのだと、いまの伊織は気がついている。
 喧騒から離れ、世界が凪のような静けさに満ちたいま ――― そんないまだからこそ、伊織はそう考えることができるようになっていた。

 わずか一ヶ月足らずの間で。図らずも、自分の手で壊してしまったものがある。
 けれど、失くしてから元通りになったものもある。
 “失われて”しまったものも増えた。
 “喪われて”しまったものも、随分と増えてしまった。
 伊織が失ったものは、ひとつの「絆」。
 だけど、取り戻したものもまた「絆」であった。
 大切なものを得て、また失いながら、そうやって人間とは時を巡るものなのだ、と伊織が気ついたのは、だから本当につい最近のことだ。

 私は背徳にまみれてしまったけれど、その代わりに絆を手に入れた。
 そして、その絆を失ったときだって、その代わりに得がたい想い出を手にしたのだと ―――
 すべてが終わって初めて、伊織はそう思うことができるようになったのだ。
 でも、そのことに気づいたのは、あの一連の喧騒が過ぎて、しばらく経ってからのこと。
 あのときの伊織は多分、そんな当たり前のことにすら気づくことのできぬ、困惑の只中にあったのだろう。

――― そして、時はわずかに遡る。

     ※
     ※
     ※

 『真神修夜』、という名前を心に刻み付けられた夜。
 どうしようもなく彼の面影に魅かれ、その想いの意味や強さに気づくよりも先に、手が、脚が勝手に動いていてしまうのを、どうしても止めることができなかった夜。
 胸の奥深くに刻印されたその名前を呼び続けながら、すすり泣きとともに自分の身体を慰めた。
 稚拙に。単調に。
 しかし、心中に溜まった様々な想いを掻き出すかのように ――― 激しく。
 全身を駆け上る興奮と絶頂が、伊織の肉体と脳髄をドロドロに溶かしきり、夜の静寂に包まれてひとり息を荒げたアパートの自室 ―――
 その熱が過ぎ去った後にやってきたのは、言い知れぬ自己嫌悪と羞恥心。そして、どうしようもない寂寥感であった。
755〜Scars So Deep〜:2009/07/05(日) 13:28:38 ID:biHbSKkZ
 涙の熱さ。吐息の熱さ。
 ぴたりと閉じたままで、無意識の痙攣を繰り返す両脚が保ち続ける火照り。
 その熱が引いたとき、伊織の胸に去来したのは、
(どうしよう。明日から、どんな顔をして真神に会ったらいいんだろう)
 ただ、そのことであった。
 まだ涙の乾ききらぬ頬を拭いもせず、ベッドの上に起き上がる。
 汗ばんだシャツと制服のスカートを脱ぎ、乱暴に床へと投げ捨てると、シーツを頭から被って伊織は下着姿のまま力なくベッドの上に倒れこんだ。
 打ち捨てた制服がしわくちゃになろうが、そんなことはもうどうでもよくて。
 伊織は自慰の後の気だるい感覚に揺られながら、いつしか浅い眠りにまどろんでいた。

 そして再び意識が戻ったときは ――― 午前四時。
 すでに、もうそこまで夜明けの刻が近づいていた。
 下着姿のままベッドから降りる。部屋の灯を消すのを忘れて眠ってしまったようで、点けっぱなしの蛍光灯の白光がひどく目に痛かった。
 脱ぎちらかした制服に視線を落とし、
「……分かっていたことじゃない……ほんと、馬鹿だ私」
 そう溜息混じりに伊織は呟いた。
 拾い上げた制服は案の定、あちらこちらがよれよれになっている。
 重い足取りでタンスへと向かい、真新しいシャツを取り出すと素肌の上にそれを羽織った。
 おざなりにネクタイを首に巻くと、あられもない姿のままでクローゼットまで歩いていく。
 その中から予備の制服をハンガーごと取り出すとベッドの上に放り、少し迷った末、しわになったほうの制服をバスルームまで持っていった。
 まるでゴミを捨てるかのように、それを籠の中へと丸めて押し込みながら、伊織は自分がひどく空腹であることに気づく。
 なぜか自炊する気にはなれず、新しい制服に袖を通しながら部屋の中を物色するが、手をかけずにすぐ口に入れられそうなものは見当たらなかった。

 少し早いけどアパートを出て、どこかをぶらぶらしながら時間を潰そうか ―――
 学校への行き掛けに、コンビニにでも寄って ―――
 調理いらずで、手軽に食べられるものでも買おうかな ―――

 そう決めたとき、伊織の脳裏にふと、ある光景が甦った。

 それは真神のアジトでのこと。あの廃棄施設の一室での出来事である。
 大きなビニール袋から、買い込んだ大量の栄養食を乱暴な手つきで取り上げる少年の背中。
 食事とは、ただ空腹を満たすためだけの行為だ、とでも言うような。
 食物とは、ただ胃に物を入れるためだけに存在するものなのだ、とでも言うような。
 自分の食料となるものでさえ、面白くもなさそうに一瞥していた真神の表情を ―――
 “食事”というありふれた行為でさえ、自分の日常から切り離してしまった彼のことを ――― 伊織は、不意に思い出してしまった。
「……朝御飯……やっぱり作ろうかな……」
 真神への反発という意味ではない。それでも伊織はそう思い返していた。
 それはつまらないことかもしれなかったが、日常という名のひとつの営みを捨てないための、無意識の想いから来たものだったのかもしれない。
 いまの伊織は、あのとき真神に感じた淋しさの正体や、そこに垣間見えた意味の片鱗に気づいたように感じていた。
 真神には大きな目標がある。
 それはひとりや二人の力では到底なしえぬような、大きな目標だった。
 FHとUGNという二つの組織を謀り、またその監視の眼を掻い潜り、時には彼らと戦うことも辞さず、廃棄された過去の実験データを我が物とする。
 そして、そのデータを元に研究を復活させること、そしてその完成までをも、真神は目論んでいるのだ。
756〜Scars So Deep〜:2009/07/05(日) 13:29:29 ID:biHbSKkZ
 言葉にするのは容易い。しかしそれを実行することがどれだけ困難であることか。
 それは、いくら真神の天性の才能をもってしても、容易になしうることではないはずだ。
 だから彼は、自分の持てる時間を可能な限りその達成にかける。
 持てる情熱をどこまでも注ぎ込む。
 持てる精神力をありったけ傾ける。
 そのために、これまで真神が犠牲にしてきたものこそが、いまの彼から失われてしまったものなのだろう。
 きっとそれは、他の人間にとってはごくごく当たり前の日常で。
 食事を摂ることすらも。
 他愛のない無為なお喋りでさえも。
 もしかしたら、睡眠の時間でさえも。
 削ぎ落とせるだけ削ぎ落とし、一切の無駄を唾棄すべきものとして排除して出来上がったのが、いまの真神修夜という少年なのだろう。
 そこには張り詰めた緊張感と、目に見えぬなにかに追われる焦燥感が常に付きまとっている。
 彼と初めて出会ったときに感じた圧迫感の、何分の一かはきっとそのせいだったはずだ。

 並の人間がひとりでは達成しえぬ目的を持ってしまったが故に。
 並の人間が持つものを捨て去ることで、その限界を踏み越えようと、彼はしているのだ ―――

 不意に背筋を駆け上った悪寒に、伊織は腹の底から怖気立つ。
 なにげなく思い至ったその思考は、まるで真神の持つ危うさを示唆しているようだった。
 日常を唾棄し。並みの人間であることを忌避し続け。ひとつの目的に邁進 ――― いや、執着しすぎることの危うさ。
 張り詰めていたものが途切れたとき。なにかの拍子に崩壊するとき ――― “オーヴァード”である彼女たちが陥るひとつの到達点と、その極北。

 ニチジョウヲヒテイスルトイウコトハ ――― ニンゲンヲヒテイスルトイウコトダ ―――

 それは ――― 取りも直さず“人を辞める”ということに等しい。
 それでも真神の強い精神力は、容易に挫けることはきっとないだろう。
 しかしその強固さゆえに、一度そこに亀裂が入れば砂のように脆く、ざらざらと崩れ去ってしまうのではあるまいか。
 鳥肌が立ったのは、薄着のままでいるせいばかりではない。いずれ訪れるかもしれない、そう遠くない未来のおぞましい可能性が、伊織をかつてないほどに恐怖させた。
「……真神……」
 伊織は、彼の名前を無意識に呟いていた。

 ――― その場に立ち尽くしたまま十分が過ぎ、二十分が経ち。
 昏く沈みきっていたその双眸が、次第に強い意志の光と希望の輝きを取り戻し始めたのは、いったい、いかなる思考を経たものか。
 ふたたび伊織が顔を上げたとき、その唇はひとつの決意を露にしたように、堅く引き締められていた。
 伊織は思う。
 ならば私は、それを真神の側にいる理由としよう、と。

 彼はたまたま、いままで運良く足を踏み外さなかっただけ。
 その歩んできた道は、タイトロープのように細く、頼りない。
 人間が人間であるために居続けなければならないフィールドの、その向こう岸へと、いつ渡ってしまっても不思議はない危険な道なのだ。
(人間の向こう側 ――― )
 曖昧な言葉で逃げようとも、その表す言葉の意味はただひとつ。
 それは、彼女たちレネゲイド・ウィルスの感染者が抱え込む、最大の脅威。
 決して辿り着いてはいけない、彼岸の彼方 ――― 曰く、『ジャーム化』と呼ばれる現象だった。
 真神の持つ危うさは、おそらくその類いの危険を常に内包している。
 ひとつの情念に凝り固まるほどに、ひとつの想いに囚われ過ぎるほどに、奈落への邁進は加速するのだ。
757〜Scars So Deep〜:2009/07/05(日) 13:30:47 ID:biHbSKkZ
「私……私が、真神を……支える……“あっち”になんて……行かせない……」
 力強く、呟く。
 そう呟くことで、ひとつひとつの言葉を胸の奥に刻み込む。
 それは、つい先日出会ったばかりの少年の「心」を護るという決意であり、彼との「絆」を求める意志だった。
 伊織にとって、こんな想いはおそらくほとんど初めてのことである。
 いままでは、過去に縛られ続けてきた自らの生命を取り戻すためだけに、孤独な暗闘を続けてきた彼女。そんな伊織が初めて、“誰かの”ためにこの戦いを戦い抜くことを決意した。
 口元にあるかなしかのかすかな微笑みを浮かべながら、心の中で密かに思う。
 独り善がりでも構わない。自己満足でも構わない。
 これで自分の背負った背徳の罪が許されるわけではないが、それでも一向に構わない。
 戦うに値する理由が、自分のこと以外にもうひとつ見つかった ――― そのことがいまの伊織にとっては重要であり、そのことだけで彼女には十分だった。
「よしっ」
 はだけていたシャツのボタンを留める。ブレザーにキチンと袖を通す。
 気恥ずかしさも躊躇もかなぐり捨てて、真神に会おうと心に誓う。
 真神が自分の目的のために邁進するのなら、それを引き止めることはしたくない。
 助けになるとか、ましてや救うとか、そんなたいそうな御題目なんて掲げるつもりはない。
(ただ、彼がほんの少し寄りかかれる場所に……私がなれればいい)
 走り続けた足を休めるとき。走り続けて疲れたとき。疲れて、倒れそうになったとき。
 ほんの少し肩を貸せる場所、ほんの少し寄り添える場所に自分が居ればいい。
 そう思い定めたとき、目の前が明るく開け、光が差したように思ったのは錯覚ではなかった。
 まるで伊織がそう心に決めるのを待ちかまえていたかのように、東の空が白み始め、一日の始まりを告げる曙光が射し出した。

 たった一夜のうちに、なんという激しい気持ちの浮き沈みだろうか ――― 我ながら落ち着きのないものだ、と苦笑しながらも、伊織の口元は自然とほころんだ。
 いまは、胸の内に灯ったほのかな想いがとても温かい。
(後で、メールを入れておこう)
 勿論それは、真神に向けてのメールであった。

 今日の放課後、また会えるだろうか。任務に係わり合いのないことかもしれないけれど、とにかく会って話しておきたいことがある……等々 ―――

「……これじゃ、読んでもくれなさそうね」
 今日の授業の合間にでも真神へ打つつもりのメールの文面を反芻し、頭の中で推敲する。
 あまり曖昧な文面で、任務に関わりの薄いようなことを書いたとしても、『そんなことに俺を巻き込むな』とか、『お前ひとりでやれ』とか言われそうな気がする。
 人を馬鹿にしたような冷たい視線を投げつけられて終わり、ではお話にならない。
 しばらく考えた末、伊織は携帯を取り出した。
 メニュー。テキスト。新規メモ。
 悪戯っぽくクスクスと笑いながら、伊織は携帯を握り締めた親指を目まぐるしく動かしていく。

『今日の放課後、手を借りたいことができた。都合が良ければ、梶浦市駅前で午後十七時に待ち合わせたい』

 いかにも真神が使いそうな、簡潔で事務的な文面をテキストに起こして保存する。
 朝のホームルームが終わった後? それとも一時間目の授業を終えた休み時間? とにかく、伊織はいまから真神へメールを打つのが楽しみで仕方がなかった。
 それから勿論、彼からの返信も。

 願わくは、どうか真神が私の言葉に応えてくれることを。

 チルドレンでもエージェントでもなく、ただのひとりの少女の顔をして、伊織はそんなことを望むのだった ―――
758〜Scars So Deep〜:2009/07/05(日) 13:31:39 ID:biHbSKkZ

     ※

 雑踏に賑う郊外を臨む、梶浦市駅の午後十七時 ――― その、ちょうど五分前。
 駅の改札が一斉に学校帰りの少年少女たちを吐き出し、ロータリーを色とりどりの制服で彩る。
 もう半刻もすれば、仕事帰りの大人たちもこれに混ざり、忙しない人の群れはますます増えていくことだろう。
 そんな人込みの中でただひとり、微動だにしない人影があった。
 古ぼけたベンチに腰を掛け、足を組みながら背を丸めて座る。
 俯き加減の顔は前髪で半分は隠されていたが、その隙間から覗く眼光は、遠目に見ても分かるほどに硬く、冷たく、そして鋭い。
 黒い学生服に身を包んだ少年は、連れがいるわけでも、話し相手がいるわけでもなく、ただ彫像のように押し黙り、ただ時間が過ぎ去るのを待っているように見えた。
 真神修夜 ――― である。
 ただ居るだけで周囲に威圧感を撒き散らす様は、自然と人々を遠ざけているようだった。
 これだけの混雑だというのに、五人がけのはずのベンチは、彼の他に腰掛けるものすらいない。
 凡庸の徒にさえ察せられるほどのプレッシャーは、真神がそれと意図するまでもなく、見えない壁のように他者を遠ざけている。

 ふと、彼の周囲に満ちていた張り詰めた空間に、割って入ったものがあった。

 余人を拒む真神の結界に踏み込んだのは他の誰でもない ――― 伊織である。
 接近しすぎないように、真神からわずかに離れてベンチに腰を掛けると、
「待たせた?」
 と、声をかけた。
 真神が視線を伊織に向けることすらせず、短く「いいや」とだけ応じた。どうやら、彼女の接近に気がついていたようである。
「なんだか、私が来たのがわかってたみたいね」
 拍子抜けしたように伊織が言うと、真神はようやく彼女を振り向いた。
「歩みも、気配も違う。“こっち側”の人間は、すぐにそれと知れる」
 当然のことを述べるように淡々と語る真神であった。この雑踏の中で特定の個人を感知する鋭敏さは、同じチルドレンである伊織であっても及ぶものではない。
 訓練に訓練を重ね、かつ日頃から感覚を研ぎ澄まし、さらに常に気を張っていなければできない芸当である。
 それだけでも、真神が普段どれだけ「日常」というものから遠ざかっているかが窺えた。伊織がほんの一瞬だけ、傷ましげに眉をひそめる。しかしすぐさま快活な表情に切り替えると、
「……時間、どれだけ取れるの?」
 その表情を読むように真神の顔を覗き込んだ。今日の一時限目の授業を終えると同時に、取るものも取りあえずに伊織が打ったメールの返信は、わずか三分後に返ってきたものだった。
 たった一文、「了解した」というだけの味も素っ気もない返信である。
 普段、知人同士でやり取りするような気安さが微塵もない文面は、最初に伊織が送ったメール以上であった。
 そこには、真神個人の事情を窺い知る手立てはない。
 たとえば、「今日は暇だから大丈夫」、なのか。
 それとも、「なんとか時間を空けるようにする」、なのか。
 手がかりがなさすぎて、逆に不安になる。だから最初に伊織が尋ねたのは、無理に時間を空けてもらったのではないだろうか、という意味合いの問いかけなのであった。
「時間なら、いくらでも」
 短く真神がそう答える。意外に思った伊織の顔色を読んだのか、
「……俺だって、いつでも十年前のことを探ってばかりいるというわけじゃない」
 少し心外そうに、真神はそう言った。
「そうか……そうよね。昼間は学校もあるし」
 伊織が心配していたこと ――― 過去に執着するあまりに、真神が現在の自分の生活をないがしろにしすぎているのではないかということ ――― は、杞憂だったのだろうか?
 内心、密かに胸を撫で下ろした伊織。
 しかしその安堵をぶち壊すような言葉を、真神は続けた。
759〜Scars So Deep〜:2009/07/05(日) 13:32:43 ID:biHbSKkZ
「……学校には通っていない ――― 今日は一日、アジトにいた」
 それはおそらく、今日は学校を休んだ、という意味ではなく。
 文字通り、学校には通っていないという意味なのであろう。
 挙句、言うに事欠いて、あのうら寂しいアジトで日中を過ごしていたという。
 真神のそんな日々の過ごし方、あまりに現実感のない生活、生活臭のない暮らしぶりに、軽く眩暈を覚えてしまう。
「……あの寂れた廃棄施設に、一日中閉じこもっていたっていうの?」
 こめかみを人差し指で押さえながら、伊織が尋ねる。
 それのどこがいけないのか、伊織がなにを憂えているのか、問われた当の真神にはよくわかっていないようだった。
「行動のときというものを、俺は心得ている。そうすべきでないときは、基本的には俺はなにもしない」
 だからと言って、アジトに引きこもっていなければいけない、という理屈はないだろう。しかし、挑むように伊織を見据える真神の表情は、それのなにが悪いのだ、とでも言いたげである。
「それよりも、伊織の用件を」
 話題をそらすかのように真神が言う。
「そうね。せっかく来てもらったんだから早速」
 伊織はベンチから立ち上がり、わざとらしく深刻そうな顔をしてみせた。
 実は心の中では笑いがこぼれそうになるのを必死で堪えているのだが、そんなことはおくびにも出さない。ここが、実は肝心なところだった。
「本当は、ひとりで済ませなければいけないと思うんだけど、私だけだと少し大変そうで……男の人の手が必要なの。力仕事になると思うから」
 言いながら歩き出す。雑踏の中で互いの声が聞き取れるようにするための配慮であろうか。珍しく真神が、伊織の真横に寄り添うようにして並んだ。
「なるほど」
 真神がこくりと頷く。潜入捜査のように神経をすり減らす仕事でも、戦闘行為を伴う荒事でもなさそうだが、それならば自分の出番でもあろう ――― そう得心したような仕草であった。
「真神に連絡を取るのも、実は気が引けたの。でも、どうしても今日一日で片付けたくて」
「 ――― ああ」
「最近忙しくて後回しにしていたんだけど、ちょうどいい機会だから。こういうときって、高校生の一人暮らしは大変ね」
「…………?」
 ここでようやく真神が訝しげな顔をした。会話の歯車が噛みあわなくなってきたことに気がついたのである。
 歩く速度をわざと伊織が速める。人ごみを縫うようにすり抜け、雑踏をかきわけるように。
 たぶんこんな混雑した街中には慣れていない真神が、ついてくることのできるぎりぎりの速度を保ちつつ。これは、彼に余計な言葉を差し挟ませないための作戦であった。
 ロータリーから駅前通りと呼ばれる一帯へ抜け出ると、わざわざ人通りの多い大通りを選んで歩いたのはそのためだ。百貨店や雑貨店が立ち並ぶ通りなので、ことさら人の出入りも激しい。
「着いたわ。手始めに、まずここから始めましょう」
 立ち止まって振り向くと、ほぼ同時に真神が追いついた。
 伊織が目的地と言ったのは、駅前通りで最大規模といわれるデパートの前である。
「始めるって、ここからなにを始めるつもりだ」
 ほとんど呆然とするように真神が呟いた。
760〜Scars So Deep〜:2009/07/05(日) 13:33:26 ID:biHbSKkZ
「日用品や食料品の買出しが、主な目的だけど ――― 」
「な、に ――― ?」
「消耗品の補充と、それ以外にも気づいたものがあればいまのうちに買っておこうかなって」
 伊織は真剣な面持ちを崩すことなく、ここで初めて真神に目的の内容を告げた。
 ここで気をつけなければいけないのは、決して笑顔を見せないこと。これが自分にとっては欠かせない、必要で重要な目的なのだということを真神にアピールすることである。
「もしかしたら、結構な量を買い込むことになるかもしれなくて。だから真神が時間を取ってくれたのはすごく助かる」
「要約すると ――― 」
 真神の表情が険しくなる。
「お前の今日の目的は買い物で、俺はその荷物持ちだということか」
「要点をまとめるとその通りよ」
 あからさまに不機嫌な顔つきになる真神に頷いてみせる。
「……メールにはそんなこと書いてなかった」
「うん。書かなかったけど……まずかったのかな」
 自分の書き送った文面に不備でもあったのか、と本気で心配する顔を作る。
 勿論、巧妙な演技ではあるが。
「せめて……いや ――― 」
 文句を言いかけて、はた、と黙り込む。
 こちらを不安げにじっと窺う(ふりをした)伊織の姿にそれ以上の言葉を封じられたのか。
 それとも、以前自分が送りつけたメールも、似たような ――― いや、どちらかといえばそれ以上にそっけない ――― ものであったことを思い出したのか。
 不満の言葉を飲み込むかわりに、ますます仏頂面になる真神。
「これから、私も真神も忙しくなるって言ったでしょう。だから、いまのうちに思い出せるものはいろいろと買い物しておきたくて」
 この言葉が決定的なとどめとなった。
 買い物をすること自体が目的ではなく、そうすることで二人の共通の目的を果たすために、なるべく支障が出ないようにしておきたい、という言い分を伊織は用意していた。
 少し苦しい言い訳かもしれなかったが、真神を自分に付き合わせるための方便として、即席で思いつくことが出来たのはこれくらいだったのである。
 ほんの思いつきで伊織が考え、実行に移したこと。
 それは、真神に少しでも普通の“日常”を過ごしてもらいたいということ。いや、もっと言うならば、真神との日常を共有したいという、伊織の望みもあったのかもしれない。
 それは余計なお世話かもしれないし、独善的なお節介かもしれなかったが、このときの伊織はそれが最良の行動なのだと、信じて疑わなかった。
 しばらく伊織の顔を見つめていた真神が、
「 ――― 貴様、初めからそのつもりで理論武装してきただろう」
 ドキリとするような言葉ですかさず切り込んでくる。
 アプローチの仕方をしくじったか、と内心で舌打ちをするが、しかし ―――
761〜Scars So Deep〜:2009/07/05(日) 13:34:18 ID:biHbSKkZ
「さっさと中に入るぞ」
 深い溜息の後、デパートの入口の自動ドアを顎で示しながら、真神が意外な台詞を吐いた。
「え?」
「これくらいで俺が癇癪を起こしたりするか。行くぞ」
 小賢しい演技とその目論見を見破られて、機嫌を損ねた真神に帰られてしまうのでは、と思っていた。
 いや、実際に見破っていたにもかかわらず、伊織に付き合うと言う真神を、伊織は不思議なものでも見るような目で見つめ返した。
 歩み寄った真神が、伊織のすぐ脇を通り過ぎていく。慌てて振り返り、その後を追おうとする伊織。彼女はその背中越しに ――― 呟くような小さい ――― しかし明瞭な真神の声を聞いた。

「……小癪な真似は二度とするな。頼みごとがあるなら、はっきりと言え」

 厳しい声の調子であった。
 踏み出した足を思わず伊織が止めてしまうほどに。
 人の出入りの多い、ひっきりなしに開閉を繰り返す自動ドアの硝子の向こうに、真神の背中が消えていくのを見送るしかなく、伊織は呆然と立ち尽くした。

 ふと。
 真神の辛辣な口調に自失しかけた伊織の脳裏に、閃くものがある。
 彼の言葉の裏に潜む真意を、あまりにも都合よく解釈するとしたならば ―――
 頼みごとをするときははっきりと言え、ということは。

「……はっきり言えば頼みごとを聞いてくれる、っていうことでいいのかな……?」
 まさか、そんな。
 出来すぎた、自分勝手すぎる解釈を頭の中から振り払う。
 遠くから、真神が苛立ちまぎれの呼び声で自分を急かす声にハッと顔を上げ、小走りで彼の後を追いかけた。
 変わらぬ不機嫌そうな顔で、それでも自分が追いついて来るのを真神が待ってくれているのが、不思議と嬉しい。
 駆け寄って、真神と並ぶ。並んで歩く。
 今日、買い物する予定のリストを作っておいて本当に良かった、と心から思う。
 いまの伊織の頭の中はほとんど真っ白で、メモに残してでもいなければ、きっと綺麗さっぱり忘れてしまったであろうから。
「たっぷり、付き合ってもらうことになると思うけど」
 おそるおそる真神を見上げて、念を押すように言ってみる。
「くどい」
 低く唸るようなその一言が、伊織にとっては十分満足のいく答えであった。
 時刻はまだ、十七時を少し回ったばかり。言葉通り、真神には心ゆくまで付き合ってもらうつもりだった。

 そして、この日の夜が伊織にとって忘れえぬ、長い、長い夜になることを ――― このときの二人はまだ気づいてはいなかった ―――


(続)
762yuzu:2009/07/05(日) 13:34:54 ID:biHbSKkZ
投下終了です。前回微エロのみで今回もHなしでしたが……そろそろ(かも)。
それでは次回投下時まで。ではでは〜。
763名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 16:41:26 ID:zE0weaAs
伊織好きなんでよかったです

お兄ちゃんがちょっとかわいそうですね
まあお兄ちゃんは、妹を好きにしようと思えばできるのですが
764名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 16:44:18 ID:zE0weaAs
↑お兄ちゃんは、登場しなくてかわいそうですねて意味です

自慰てのは、えろいよね
765名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 21:42:54 ID:ptrP80rc
お兄ちゃんの交渉能力なら、拝み倒して1発ヤらせてもらうくらい余裕だからな
766名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 23:28:35 ID:p7vch/Kt
遅レスだが、eraTRPGでVerが上がった所に前のVerの
データを上書きして遊んでたら、既に確保済みのこいのぼり
の他に、新たにこいのぼりが!

ええ、もう、早速二人目も確保して3ぴ(ry

まあ、Verが上がった時にキャラクターの管理番号が変わったか
何かした影響だと思うんだけどな。

うむ、これの痴態を録画をしている、というのはなかなかにいける
ネタだなぁ。こいのぼりだと複製体で説明できるし。
767名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 03:25:25 ID:f0fmqAqc
神のみスレにシザーリオとピーターパンを派遣したのは誰ですか
先生怒らないから手を挙げなさい



卓ゲネタ的には駆け魂はDロイスで、昇華させるのがシナリオトリガーかのう
768名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 03:58:26 ID:jzhiysqc
神汁ってSSスレあるの?
それとも週間少年本スレ?

本スレはずっと荒れているから見てないなぁ
769名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 04:02:33 ID:f0fmqAqc
あぁ正確にはタミー作品のエロパロスレです
ネタが神のみだったから、うっかり神のみスレと書いてた
770名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 05:45:00 ID:03nHhHZ7
あっちのスレのぞいてきた。なるほど、あのキャラの話かw
ちくしょう、明日の神汁読んだらシザーリオが頭よぎりそうだww
771名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 07:03:19 ID:MxFAOLBW
>>767
ノ すまん、卓ゲ者みつけて嬉しかったからつい派遣しちまったんだ……本人にはすぐにわかってもらえなかったがw

なるほど、Dロイスを昇華して神にーさまにポジ純愛ですね、わかります!(でも経験点で固定はしないから次のシナリオではついてない……とw)
772名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 11:43:59 ID:R7qPF+x9
あんまり長いこと居続けると他のスレ住人に嫌われるから注意な
特に卓ゲ者は一度話し出すと止まりづらいから、なんとか自制・自重心を持つようにな
773名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 22:16:01 ID:gX2Eavf3
3rdサンプルの絵が公開されたわけですが
閃光の魔弾のチュッパチャップスは萌えポイントなんだろうか

支部長さん、ストッキング脱がすと脚が白そうでエロいです
774名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 22:19:11 ID:AV6jVP/B
何でストッキングを脱がすんだオマエわかってないホントわかってない


でも最近、しの絵は足が俺の好みより細くなりすぎてる気がする
775名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 22:27:39 ID:ikvFtVZO
>>774
どんどん太ましくなるじゅんいっちゃん絵よりマシだと思うよ・・・
776名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 22:31:40 ID:gX2Eavf3
>774
まあ待て、俺も普段着ではこのままが強いとは思う。
でも制服のブラウス着せたままネクタイ解いてスカートとストッキング脱がせて
ベッドに横たわった脚線とかの場合は病的に白い素足が良いと思う。

確かにちょっと脚華奢すぎるが、それはそれで。
777名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 23:21:36 ID:gmaPlWzw
じゃあ、足だけじゅんいっちゃんの絵に差し替えててもらおうぜ!
D&Dのあのキャラみたいなムチムチな足にしちまおう
778名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 23:27:21 ID:aMgTIM9W
それならしょっぱなからじゅんいっちゃんが描けば……
いや、だめだ。
じゅんいっちゃんの手に掛かると、こいのぼりもつばきんぐもムチムチにされてしまう。
779名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 00:20:16 ID:PQKMW0OH
つまりネコミミの出番ですね

DXルルブはパーソナリティが楽しみだなぁ
今月のふぃあ通に情報楽しみ。
むしろダブルクロス特集やりそうだな9月あたりまで
780名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 00:22:23 ID:+O9K3mGS
見たいな、じゅんいっちゃんの描くこいのぼり。
果たして彼が描くとこいのぼりに谷間はできr(ぱぁんっ
781名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 00:33:31 ID:Jt5sdXsQ
くぱぁに見えた。ちょっと抜いて落ち着いてくる
782名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 01:04:54 ID:WLxJxjQv
ダブルクロスでクパァと言えば「ようこそ、私の中へ」だろうjk
783名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 01:17:12 ID:34mr+EbN
【肉体】10なつばきんぐなら、じゅんいっちゃんのムチムチ絵が合うかもだなあ
784名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 01:22:22 ID:clJaVJls
じゅんいっちゃんが描いたらこいのぼりはガチ小学生の幼女になるんじゃね

つばきんぐはムッチムチだろうが
785名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 01:25:14 ID:ozwEQ1Qy
>>784
1行目と2行目が混ざって、つばきんぐはガッチムチ、に見えて困った
786名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 01:32:26 ID:K8WJmayy
【肉体】が10もあったら、間違いじゃなさそうだから困る
787名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 05:03:38 ID:8XZyUOcF
>>779
ドラマがたのしみですな
ここは、PCでなくてUGNのそれ以外の面々にスポットをあてて
霧谷が妹にかゆをつくるとか
こいのぼりが支部員に出撃を命じる場面とか
怪人ツバキングが東京湾から上陸してくるとか

ネコミミといえばウサギの耳を使用するときネコ耳つけてダイス振ったらクリティカル率上昇するぜ
788名無しさん@ストライクネタですよ:2009/07/08(水) 05:05:39 ID:km4tzN6w
来週のストライクさんはー?
 
@以蔵バトルに勝利したカオスガーデン以蔵が「人間にしては美しいジュテーム」とシャルに種付けガチレイプ。
Aエンドラインのオリジナル・久坂勇が女の子だったら系パラレル。以蔵×勇。
B5話で自律判定に失敗してジャーム化したヤンデレ?マーヤさん。
 
 
 
 ********************
 
 
 
 ぴちゃり。
 どこからか水音がする。
 先ほどからそれが気になるのだが、彼の体は動かない。
 ぴちゃり。
 水音がする。
 自分はまだ夢の中にいるのか。意識がはっきりとしない。
 ぼんやりとする意識の中、ゆっくり記憶を辿ると……自分の部屋の布団に潜り込んだ、そこまでは思い出せた。
 だとすればここは部屋の中で間違いはない。
 ぴちゃり。
 水音がする。
 水道の閉め忘れだろうか?
 ぴちゃり。
 しかし先ほどから身動き取れないのは金縛りというやつかうぉーすげー。
 ひよっとすると怪奇現象の7割はレネゲイドで片付けてしまえるのかもしれない。
 うぉーすげー。
 ぴちゃり。
 ……と考えたあたりで男は――国見以蔵は現実を受け入れた。
 
「なんでワタクシ、手術台の上に拘束されてるんでしょうかマーヤさん?」
「お気に召しませんでしたか」
「はいともさー!」
789名無しさん@ストライクネタですよ:2009/07/08(水) 05:06:13 ID:km4tzN6w
 
 やめろやめるんだ触家ー! と昔読んだエロ漫画風に抵抗してみるものの、拘束具はびくともしない。
 不快感と快感の狭間という矛盾=外的要因によって目が覚めた国見以蔵はとりあえず現実を受け入れることにした。
「……これはロボ子がやったんだよな?」
「マーヤとお呼びください」
「じゃあマーヤ。何故にWhy?」
「何故にBlue?」
「それはね、マーヤ。目が覚めたら、謎の空間で、謎の拘束具に、謎的に拘束されて、何故かキミにマイおちんちんをぺろぺろしゃぶしゃぶされてるからだよ?」
「理解しました」
「理解したのなら、さっきから描写されてないだけで起きる前からずっとやってる、おフェラチオを中断して欲しいなー。というかずっと喋りながらとか器用だなマーヤ」
「人間と違い、口の形の変化で言葉を発しているわけではありませんので。まあ口の中にスピーカーの様なものが仕込んであるとでもお思いくださいませ」
 恐るべし叙述トリックフェラ!
 現に今そう受け答えしながらも、マーヤは以蔵のイチモツから口を離そうとしない。
「なるほどなー」
「ところで、以蔵さま……なんでしたら……んふ……このように……セルフ……ぴちゃ……フェラ音をたてることも……」
「いやそれはいいや」
「そうですか?」
 
 ニア・あきらめる
 
「じゃあさ、マーヤ」
 以蔵は持ち前の切り替えの良さを発揮した。
「はい、以蔵さま。ここは以蔵さまの部屋と押入れを物質変換で作った秘密施設であり、小型ブラックフォール軽く空間を歪ませつつ、その拘束具は以蔵さまの布団ベースで

すが何か?」
「はやいなーロボ子。うんさっき訊いて答えを聞きたかったのはまさにそれ。チクショー!?」
「やっとふたりっきりになれましたね以蔵さま」
「そういう台詞はこういうシチュエーションでは聞きたくないなー」
「ちなみに書置き&偽装済みですので、以蔵の部屋をみたとしても外出中にみえるだけかと」
「ワーオ」
「わーお。かつ気付かれたとしても、他のみなさんはオルクスでもバロールでもないため、この空間への侵入は困難であり、邪魔はされません。最悪の場合、つまり突破され

たとしても充分に時間は稼げた状態であり、目的は達せられると判断します」
「……目的? そうだよマーヤ、なんでこんなことをしたんだよ!」
「それは……」
 とマーヤは悲しそうな瞳(に外観を変化させた)になり、伏し目がちに言った。
790名無しさん@ストライクネタですよ:2009/07/08(水) 05:06:41 ID:km4tzN6w
 
「以蔵さまが女性に興味をなくされましたので」
「ああ?」
 エンドラインで以蔵が体験したことは、「うっは俺モテモテ」→「結婚しよう」→「もう生身の女はコリゴリだよー!」という急転直下型フラグ爆砕イベントであった。
 そこだけみれば以蔵は『PC@』だったとも言えるのかも知れない。
 結果、妄想で完結し、生身の女性には誠実な国見以蔵ができあがったわけだが。
「少し説明がおかしい気がするが、おおむねそんな感じだ!」
「どこを見ながら喋っておられるのですか以蔵さま?」
「え、どこって。地の……」
「そうではありません。マーヤの目をみてお話してください」
「えええええええっ!?」
 だって目を逸らしたのはマーヤじゃんよー!? と思いつつも、綺麗な目でマーヤを見た。そこに邪念はなかった。
 一方、マーヤの目にはハイライトがなかった。
「!?」
 以蔵はあわててマーヤのキャラクターシートを覗き込む。
『You are the npc NOW !!』
 ――ジャームだ!
 以蔵は全てを理解した。もはやマーヤは今までののマーヤではない。己のエゴが正しいと他人との関係を拒絶する者だ。彼女に言葉は届かない。
「目を見てといいました」
 ゴキリッ! 聞く者には心地良い音をたて、マーヤは以蔵の視線を自分の方へと向けさせた。
「イダー!? イダッ!? 俺、見てたよマーヤを!?」
「それはデータとしての私です。以蔵さまは個人としての私を見てくださらないのですね……」
 これですよこれ。これこそこのジャームのイメージ! と以蔵の脳内で誰かが言っているのが聞こえた。
 幻聴だ。だが妄想も控えめにしなければいけないなと思った。逃避したいのは、今! でも現実をみることにした。
「でもいいのです。光物質変換型レプリケーターには過ぎたる願いです」
 現実はクソだった。うんもう生身の女はいいや。ロボだけど。
 ジャームの目で語るマーヤを視界に納めながら、以蔵は視線の隅で動く何かをみた。
 ――助けか!?
『話がgdgdしてきたから巻いて』
791名無しさん@ストライクネタですよ:2009/07/08(水) 05:07:22 ID:km4tzN6w
 
「……マーヤ、俺は確かに女に興味がなくなった。それでどうしたいんだ」
「子供を作ろうかと思いまして」
 回答はストレートであった。
 あまりにもストレートであったため、一瞬思考が硬直した。以蔵の。
「……誰と」
「誰がいいですか?」
「えーと、えーと、えーと、マーヤ?」
「疑問系なんですか以蔵さま?」
 疑問しかなかった。
「物質合成装置である私は人の子を生むことができません」
「…………」
 マーヤは拘束された以蔵に跨りながら、両の手で己の腹を撫でた。
 ジャームとはいえ、そのマーヤの瞳はどこか寂しげであった。
 依然、口に以蔵のモノを咥えたままであったため、現在の体勢は自然に69の形になるな。
「マーヤ……」
「さて以蔵さま。そんな私ですが能力が拡張され、この度、人間の細胞を増殖させることが可能になりました」
「それでそれで」
「……私の体内に培養したもみじさんの卵巣が」
「ブーッ!?」
 照れた表情で頬に手をあて(口に以蔵のエレクチオンを含んだ)マーヤが説明を続ける。
「保険としてモルガン、シャルさん、エルキュールさんの卵巣も胎内に保管された細胞から再生可能です。よりどりみどりですよ、以蔵さま?」
「そんな近年のライダーのような状況分け変身ハーレムなんぞ嬉しくねー!? 俺の股間が悲しみの王子! 泣けるぜー!」
「『いやもいやよも好きのうち』です。以蔵さま」
 嫌がるものの拘束された以蔵の抵抗は虚しくマーヤがにじりよる(既ににじりよってるという説もある)。
「ひ、ひぃっ!? やめてマーヤ! そのダブルクロス・リプレイ・ストライク3巻のP.253のような表情は!?」
「具体的ですね以蔵さま。大丈夫ですハジメテでも優しくしてあげますよ」
 マーヤがモルフェウスのモーフィング能力を用い、己の股間の外装パーツを排除し、女性器を模して作られたそれを露出させる。
「くぱぁ」
「え、セルフ擬音!?」
「遥かなる未来より訪れた私の擬似女性器はTENGA以上のグッドデザインと快感を誇ります。モルフェウスの能力でいかなる形状にも変化します。むしろ、快楽を求めた場合、

通常の女性器では到達できない域にあります」
「……気持ちイイの? そんなに?」
 好奇心で訊いてみた。
「シミュレートしてみましたが」
「みましたが?」
「以蔵さまは『ぬほぉぉぉぉぉぉ』とか『らめぇぇぇぇぇ』といった声をあげられてアクメをキメられると出ました。もちろん受精しちゃうような精子の排泄量が予想されま

す」
「らめぇぇぇぇぇ!? 受精しちゃらめぇぇぇぇぇ!!」
「受精します。それがマーヤに課せられた使命ですから。そして快感のみを求めた場合、通常の女性器では相手にならず、ライバルとなりえるのはモルガンでしょうか?」
 キュマイラ/エグザイルの変幻自在のエロバディ。その気になれば彼の完全生物は揺り篭から墓場までの様々な姿で約束の王を満足させるだろう。
 しかし、そのライバルはこの部屋の外だ。ここにはいない。どんなに嫌がろうとも助けは現れない。
792名無しさん@ストライクネタですよ:2009/07/08(水) 05:07:42 ID:km4tzN6w
 
「でもなーでもなー!?」
「以蔵さま」
「え、なに?」
「……私はモノです。以蔵さま。あくまでも貴方の快楽を処理するだけの道具だと。そう割り切ってはもらえませんか?」
 沈黙が訪れた。
 二人だけの世界でその双方が口を閉じたからだ。
 以蔵は妄想を、いや想像の力を働かせてみた。身動きがとれない今、言葉以外でマーヤを想えることを。
 彼女の表情は読めない。彼女の股間で以蔵の視界は塞がれ、その彼女の顔は以蔵の股間に埋めてあるからだ。絶賛フェラ継続中。
 だから、彼女を想うしかない。ジャームとなり、もはや届かない彼女の心を。
「マーヤ、俺さ。マーヤのことをロボ子とか言ってたけど、やっぱそういう風には割り切れないよ」
「いいのです以蔵さま。私はモノで。以蔵さまがエンドラインに旅発たれる前に、マスターベンションでスペルマを受け止めたティッシュか、あるいはそれを放り込んだゴミ

箱が孕んだ。そう割り切っていただければ。――この行為を」
 割り切れるわけがねー! と当然の如く以蔵は叫んだ。心の中で。
「初体験をもみじさんにとっておきたいと思われるのなら、割り切られた方が楽ですよ。私はあくまでもモノなのですから」
 アナルセックスは性交渉じゃないから浮気じゃない処女のまま。という諺もありますし、とマーヤ。
 いやいや妊娠するから! 受精しちゃうから!
「ふふ……」
 マーヤが微笑した。どこか昔の彼女を思わせる笑みだ。
「わがままですね、以蔵さま」
 このシチュエーションで聞きたくねー台詞だ! あとやはりその微笑も以蔵の股間でされたものとあっては見えなかった。つまり事態は最悪であった。
「以蔵さまは視線で女性を孕ませそうなお方なので心配はないのですが、マーヤは重力操作を併用して、安定・着床させることも可能です」
 繰り返していう。事態は最悪であった。
 望まぬ妊娠の可能性が更に高まっていく。
「マーヤ、愛ってなんだろ」
「振り向かないことですかね?」
 なるほど。
「以蔵さま。約束しましょう。貴方に機械との擬似性交を強制する代わりに、人間の女性では味わえぬ快楽を提供すると」
「せめてザーメンダク・スペルママシマシ・妊娠ヌキでお願いできませんかマーヤさん?」
「駄目です」
 以蔵の抵抗も虚しく、マーヤに却下された。
「物質合成装置の能力を使えば私の内部機構も変形可能なため、卵巣の位置を 擬似口内で摂取した精液で受精も可能です。おくちまんこで妊娠です。……以蔵さま?」
「いらねーっ!?」
793名無しさん@ストライクネタですよ:2009/07/08(水) 05:08:04 ID:km4tzN6w
 
「お気に召しませんか?」
 流石は性豪と、マーヤは以蔵に対する認識を改めた。
 どうすれば以蔵の性癖を満足させることができるのかと、エンサイクロペディア・ギャラクティカ(車田っぽいポーズで言ってみよう! 必殺技気分だ!)で検索し、
「では、お望みならば、その、あの……ニプルフ――」
「言うな! それ以上はもういいマーヤ!!」
「そうですか。とりあえずは『どのようなシチューエーションでも受精可能』とだけお伝えしておきます」
「そうか……疲れた。俺は疲れた。なんだかドっと疲れた……」
 疲れた脳に『どのようなシチューエーションでも受精可能』という言葉が染み入り、『お兄ちゃんボク妊娠しちゃう!』という言葉が生まれたが、やはり疲れているせいだ

ろう。
「……以蔵さま、確かに私は♂型にも変形は可能ですが」
「いやいらないいらない」
 以蔵の股間でマーヤが「女性に興味がなくなった……確かに勇さまが『以蔵くん、愛していました』とおっしゃっていましたが」とブツブツと呟いている。
 いやないから。流石にないから。
 心の中でつっこみを入れながら、一刻も早く誰かが助けに来てくれないものかと以蔵は思う。
 この部屋に電波は届かないんだろうなー。携帯電話は意味がないよなー。
 ……待てよ? 前に似たようなことがなかっただろうか。そうだ、確か――
「ソフィア!」
「ああ、このソフィア博士の作った超空間通信機付きペンダントですか?」
「そうそれ! ……あれ?」
 マーヤは既に気付いていたようだ。俺は今思い出したのになー、とか心の中でボヤきながら思うことは、
「処分してないの?」
「していません」
「通信できないの?」
「いえ、できますよ。厳密にはあちら側が受信するだけなので、通信しているとは言い難いものがありますが」
「え?」
「現に先ほどから、以蔵さまが目覚めるちょっと前から電源が入った状態です」
「え? え?」
 以蔵はマーヤの言うことを理解しようとした。
「つまり、ソフィアからシャル経由で助けがくるってこと? せっかく部屋を偽装して俺とマーヤを隔離したのに情報ダダ漏れ?」
「言いませんでしたか以蔵さま」
 何を?
「『かつ気付かれたとしても、他のみなさんはオルクスでもバロールでもないため、この空間への侵入は困難であり、邪魔はされません。最悪の場合、つまり突破されたとし

ても充分に時間は稼げた状態であり、目的は達せられると判断します』――と」
794名無しさん@ストライクネタですよ:2009/07/08(水) 05:09:13 ID:km4tzN6w
 
 それに、とマーヤは続ける。
「この様な状況をソフィア博士が受け入れる、もしくは他人に説明し助けを求められると、以蔵さまはお思いですか?」
 あの小さく無鉄砲な少女博士は、クロドヴァの戦場やレネゲイドという非日常的なものごとに関わってはいるものの、あくまでも年頃の少女だ。
 その少女にこの状況を打破するきっかけを期待するなどとは酷だといえる。
 マーヤがペンダントを以蔵の愚息と一緒に握りしめ、通信機がより音を拾いやすいようにと、亀頭を舐る唇へと近づけた。セルフ擬音も忘れない。
 フェラ音声を通信機の向こうで、ソフィアは聞いているのだろうか? どのような思いで――
「ネ・ト・ラ・レ……見事な」
「そういう以蔵さまはサ・ソ・イ・ウ・ケですね。辞書登録と一致しました」
「あれれー!? 墓穴!?」
「地下の穴ですね、わかります」
「……でもさ、マーヤ。ソフィア相手にひどいんじゃないか? 通信機は破壊することもできただろ。なんでだよ。ちょっとエゲツないぜ?」
「中の人が中の人ですから」
「なるほど」
 納得した。そういうことになった。
「冗談です。まあ機械の軽い嫉妬のようなものですよ」
「……マーヤ?」
「冗談ですよ。モノは人を想いません」
 そういうとマーヤはペンダントを自分達からそう遠くない場所に放り投げた。
 その際に口付けするかのように唇を近づけ、ペンダントの通信機にむかって囁いた言葉を以蔵は知らない。
「ソフィア博士、あなたの卵子もありますよ。以蔵さまが受精させてくださるといいですね」
 その囁きは以蔵の耳に届くことはなかった。
 
 
 
 彼女(ジャーム)の言葉は誰に届く――?
 
 
 
795名無しさん@終わりですよ:2009/07/08(水) 05:10:29 ID:km4tzN6w
というのを4/1用に用意していたものの、間に合わなかったものの、この流れならいけると投下してみんとす。
ちょっと加筆修正した。でもgdgd。
コピペもミスった。変なところで切れてますね。
 
あとこのスレで既にある発言を眺めながら「よう俺」と言わせていただきますね?
796名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 07:56:16 ID:gvGpbycS
えらく笑った。

でも言わせてくれ。
愛って躊躇わないことだ。
797名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 08:00:25 ID:K6nsPDPD
GJ!GJ!もひとつおまけにGJ!

振り向かないなんてマーヤは若いな。
798名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 09:39:55 ID:EJL83q5T
GJ,わらいまくった。
799GドM:2009/07/08(水) 20:33:30 ID:3WjZLSoj
投下予告です。
本日、23時頃にふたふたの続きを投下に来ます。
よろしくお願いします。
800ふたふた:2009/07/08(水) 23:00:35 ID:3WjZLSoj
―幕間―
マスターシーン4

はるみたちが浴室で苦戦していたそのころ、そのもうひとつ奥の部屋で、ふゆみの陵辱が続いていた。
激しい動きによる衝撃と、突然の処女喪失による傷心。
天井に向けて見開かれた瞳からは、涙が止め処無く溢れ、大きく開かれた口からは声ならぬ声が漏れ続ける。
「……っ!………!……!!…………っ!!!」
牛頭鬼と馬頭鬼の両巨根は前後の穴を貫き、その中を余すことなく埋め尽くしている。
血管や高いカリが、ぎちぎちに絞まった肉壁を引っかき、身体を傷つけないようにと染み出した潤滑液を次々に掻き出す。
多少小柄とはいえ、平均的な女性の体格があるふゆみだが、巨躯の魔物二体挟まれては、まるでおもちゃにしか見えなかった。
「……っ!…いやぁぁぁ!抜いてぇ!!」
激痛に顔を歪め、かすれた声で発するお願い。
(だれでも、いいからっ…たすけて!何でもするから、たすけてぇっ)
半裸に剥かれた肢体が上下に揺さ振られ、肉感的な肢体が跳ねる。
特に、胸の揺れは圧巻で、たわわな肉果がたぷたぷと縦横無尽に跳ねては対面の胸板に潰され、その軟らかさをアピールしている。
少しでも楽になろうと、目の前の牛鬼の肩に手をかけ、体重を両穴から腕へと移すが、腰を直に掴まれてはその効果は微塵も現れなかった。

 ばっちゅん!ずっちゅん!

十分にほぐれた両穴は愛液と腸液と先走りを飛び散らせている。潤滑が良くなっただけではなく、中に納まった肉棒を襞が動いて扱きあげる。身体が交尾を受け入れているのだ。そして、そうなれば入れている方の快楽も増す。
両鬼の動きはより激しくなり、同時にもっとふゆみを感じさせようと巧みになっていった。
「…ぁ!……ひぁ!…っ!!…ぁぅ!」
息継ぎにつられて漏れる声は艶を帯び、それがさらに鬼たちを興奮させていく。その興奮は「この雌をもっと感じさせたい」「この女を壊してみたい」という二つの目的に集約され、彼等の動きをより激しく、より巧みにしていくのだった。
801ふたふた:2009/07/08(水) 23:01:07 ID:3WjZLSoj
対して、それを見物する魔王たちは、実に優雅なものだ。
「あははははっ。いい気味ですわ。ねぇ?勇士郎?」
再びベッドへと移動したマイが、膝に勇士郎の背中を乗せ、頭を胸元で抱きながら話しかける。

 ………ギリッ

歯軋りを響かせ無視を決め込む勇者だが、再び結界の力に囚われた身体を撫でられると、分身がビクビクと震えてしまう。
「もう、勇士郎ったら、オチ○チンで返事だなんて下品ですわ」
ふふっと笑うと、マイは上機嫌に勇士郎の頭を抱えなおす。ふゆみから、消して目をそらさせないために…。
「モニカちゃんも勇士郎ちゃんも楽しんでるみたいだし、ふゆみちゃんも楽しまなきゃ損じゃなぁい?」
恐らくこの状況を最も楽しんでいるアクア。もはや定位置と化した中央の椅子に座り、本当に楽しげにふゆみを眺めている。
「楽しく…ないぃ。痛い、もう、やめてぇ……」
息も絶え絶えに助けを求める。
「ほらほら勇士郎?あの惨めな顔見て。鼻水なんかたらしちゃって」
マイの言うとおり、痛みに耐え切れないふゆみは、涙と鼻水を垂らしながら、何度も繰り返し許しを乞う。
「もう、やめろ…ふゆみは、ふゆみだけは、助けてやってくれ。このとおりだ」
動かない身体では礼の姿勢は取れない。目を伏せることでその誠意を伝えようとする。
世界を守る切り札――勇者が、魔王に頭を下げる。普段なかなかお目にかかることのできない出来事に、マイはなおさら上機嫌になる。が、そんなマイとは裏腹に、もう一人の魔王は「だぁめ」と事も何気にその懇願を切り捨てた。
「これから楽しくなるんだからぁ。もうちょっと、ねぇ?」
言葉と同時に、パチンと指を鳴らす。
続く言葉と同時に二体の獣鬼が動きを止め、ぶるぶると振るえる。
一瞬何が起こったのかわからないふゆみは「助けてくれるの?」と問いかけようとして
「た…」
「まずは、彼氏の前で孕ませちゃいましょう」

 ぶびゅる!ぶびゅ!ぶびゅるびゅる…びゅぅ!…びゅぅ…びゅぅ…!

アクアの言葉と同時に、生命の液が爆ぜた。
「ひぁぁ!やだっ!?あつ、熱いいぃぃ!!」
それは、ふゆみの想像のはるか外にあった。
愛する人と結ばれることのイメージに温度はなく、もっと概念的な暖かさのみが、ふゆみの思い描く”あつさ”だった。
しかし、実際のそれはまるでお腹の中に熱湯を注ぎ込まれたような、頭を痺れさせる熱さ。
腹部を満たす熱に、激しい嫌悪感と恐怖が押し寄せる。だが、同時にその熱が、頭を痺れさせる快感を運んでくる。
子宮の奥に熱塊を叩きつけられるたび、快感のボルテージが上がり、下がりきらぬ間に次の熱塊を叩きつけられる。
上り調子の株価のように、三歩進んで一歩下がりながら、ふゆみを確実に絶頂へと追い上げる。
(この感覚なんなの!?わからない、こんなのわからないぃ…!!)
自覚のできぬまま、ふゆみは絶頂を味わった。
「ああぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!!!…あぁ!…あぅっ!」
一度目の絶頂からは、両鬼の射精の続く間、断続的に絶頂が続く。
「あぁん!…あぅ!…ああぁ!…」
膣と肛門に蓋をされた状態で、外にほとんど漏れ出すことのできない熱源は、ふゆみの腹部を歪に膨らませながら、その熱さを子宮に、腸に奪われていった。
「ふゆみぃぃぃぃっっ!!!!!」
今にも泣き崩れそうなほどに悲壮な、勇者の絶叫。
802ふたふた:2009/07/08(水) 23:01:55 ID:3WjZLSoj
「ふゆみちゃんも気持ちよくなれたみたいねぇ?お姉さんもうれしいわぁ。うふふ」
外野の声をぼうっと聞きながら、ふゆみは少し前のことを思い出していた。
(あれは、はるみがドジをして頭からコーヒーをかぶった時…。火傷をするほどではなかったけど、熱いと騒いで、怒ったっけ。
それであまりにはるみがしゅんとするものだから、勇士郎が止めにきて、泣きそうになっているはるみを庇うものだから、また私は不機嫌になって…。熱かったのは、かわいそうなのは私なのに…)
なんでもないはずの日常。しかしもう、その日には帰れないことを思い知らされた。
(でも、今日、熱いのをかけられたら、勇士郎が心配してくれたんだなぁ…。………でも、勇士郎が庇ってくれなくたっていいから、こんなことになりたくなかったな……)
長く、長く続いた射精が終わると、部屋に一時沈黙が訪れる。
「…ひぐっ……ぐす………う、ぅぅ……っ」
聞こえるのは、それぞれの呼吸と、ふゆみの嗚咽のみ。

「…ふゆみぃ。…ふゆみぃ!」
ほんの数瞬であったが、最初に沈黙を破ったのは勇士郎の叫びだった。
「…ゆ………」
勇士郎、大丈夫。何の根拠もない強がりは、それすら口にすることができず、巨大な牛の口に唇を塞がれた。
鼻息を顔全体で浴びながら、吸い出された舌を絡め取られ、逆に自分の口の中には喉まで牛の舌が入り込む。
口全体を捕らえられて満足にえづくこともできず、ただそれを受け入れるしかない。
首の下では手持ち無沙汰になった馬が胸をもてあそんでいた。
ぴちゃぴちゃちゅぱちゅぱと鳴る口と、ふにふにたぷたぷと弄ばれる胸。
腰の動きが止まっている間に逃れようと、手足をもがかせる。
その動きが股部に微妙な律動を与え、いまだ勃起したままお腹の中に収められた獣ペニスをびくんびくんと痙攣させるのだった。
いつ、抽出が再開されるのか。それがわからないこともまた恐怖だった。
「アッハハハハハハハ。楽しい。本当に楽しいわぁ!」
アクアの笑みがさらに深くなり、次第に狂気を帯び始める。
「アクアってば、本当に反吐が出るくらいのサディストですわ」
半分は皮肉で、半分は褒めるつもりでマイがつぶやくと「あぁら、失敬だわぁ。私はドが付くほどのマゾヒストなのよぉ?」と真顔で言う。
「私はぁ、ルールに縛られるのが好きなの。がんじがらめに、身動きが取れないほどに、締め付けられて、締め付けられて、それでルールに則った上で勝つのよぉ。このカタルシスは、あなたもやってみれば病み付きになるわぁ」
語りながら立ち上がると、芝居がかった動きで演説を始める。
「そして相手もそう。私と戦う以上、ルールに縛られてもらうわぁ。だから、景品はペナルティに応じて粗悪になるの。時間がたつほど、陵辱されて汚い女になるのよ。この、ふゆみちゃんはぁ」
思い返せば、アクアはふゆみの処女を奪うまでに、いくつもの前準備を終わらせて、じっくりと時間をかけてから奪っていた。
処女を捨てられる30分の有余など、本来は不要なもの。口にはしていないが”ルールに縛られて失敗する”様子を眺めるのも好きなのだろうとマイは考えた。
「やっぱり、あなたはサディストですわ」
皮肉100%の言葉が放たれるのと、鬼達の動きが再開されるのは、ほぼ同時の出来事だった。
803ふたふた:2009/07/08(水) 23:02:29 ID:3WjZLSoj
ダイヴ4―前編

はるみたちが次の扉を開けると、その先には厨房が見えた。
喫茶で出す料理を作るための広い厨房は、大量の食器を洗うため、大量の食材をしまうためと大人数を想定された、家庭用のものより一回り大きな家具や電化で埋められている。
また、数人が行き交うために、通路自体も広く、普通の台所の3〜4倍程度の広さがある。
広さ以外で目立つものといえば、勇士郎のコーヒーメーカーと、『はるみ箱』とかかれた、はるみの失敗で割られた食器専用のゴミ箱くらいだろう。
はじめと同じ、見慣れた部屋に安堵するはるみと、見たことはなくとも、普通の部屋であることに安堵する要姉妹。
だが、扉を一歩抜けたとき、カウンター越しに見える光景に、三人は目を疑った。
「ふゆみぃ…!ふゆみぃ…!」
悲痛な勇士郎の声。
「んむぶっ……むぅぅう!むちゅぅ…っ」
四つんばいになり、後ろから馬頭鬼に犯され、座り込んだ牛頭鬼に口奉仕をするふゆみ。
「あーらら、あんなのしゃぶって、汚くってもうキスなんて、したくないんじゃなくて?」
勇士郎に恋人のように寄り添いう、半裸の魔王。アー=マイ=モニカ。
「ほーら、ふゆみちゃぁん?それがあなたの処女を奪ってくれたモノよぉ。大事なものなんだから、よぉく、丁寧に、奉仕してねぇ」
邪悪な笑みでその光景を覗き込む首謀者。アクア=ナトラク。
「ブ、ブフゥ…っ」
「ブモォォ!」

 びゅばっ!びゅく、びゅっく…!

二体の魔物は同時に達し、ふゆみの口内、顔面、膣内を白濁で埋め尽くしてゆく。
焼き鳥を串から抜くように肉棒が引き抜かれ、長く続く射精が、サラダにドレッシングをかけるように、ぐったりと床に倒れた”食べ残し”を彩ってゆく。
無理やりに開発された身体は何度も絶頂を味わい、体力を極限にまで削られて、まともに動くことができない。意識だけがはっきりとしていて、勇士郎と同じく、声を発する程度の抵抗しかできない状態だった。
そのような、三人を絶望させるに十分な光景が、カウンター越しにのぞいて見えた。
「ふ、ふゆみ姉さんっっ!!」
声が裏返るほどに叫び、思わず駆け出すはるみだが、カウンターを乗り越えようとしたところで、壁にぶつかりはじかれた。不可視の結界が張られている。
「っく、はるみ…!」
はるみの姿を確認し、安堵半分と罪悪感半分に勇士郎が唸る。
「勇士郎さん!勇士郎さんまで、そんな!」
事後の恋人のようにマイと寄り添うその姿は、覚悟していたはずでもショックをぬぐいきれない。
「勇士郎ったら、とぉーっても上手ですの。マイちゃん、何度もイってしまいましたわ…」
愛おしそうに勇士郎の勃起をさすりながら、はるみたちのほうへ向かい、股を開いて見せる。
「ほぉら。たぁーっぷり」
空いた手で割れ目を開くと、膣内に溜まった精液がどろりと流れ落ちた。
「い、いやぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「……は…はる…はる、み……」
悲鳴に反応した姉も、残った力を振り絞って声をかける。
「嫌ぁ!姉さん!勇士郎さん!」
ダンダンと強化ガラスを思わせる結界を叩き、反発に拳を傷つけられながら泣き叫ぶはるみ。
「やぁーっと来たのぉ?来てくれたのはうれしいけどぉ、野暮なことはしないでほしいわぁ」
アクアの立てた人差し指に魔力が篭り、極小の魔力塊が無数に放たれる。散弾銃のようなそれは、結界を透過し、はるみの肩や頭、胸を何度も叩き、ビンタのような軽い衝撃を与えながら入り口まで押し戻した。
804ふたふた:2009/07/08(水) 23:03:12 ID:3WjZLSoj
「もう少ぉし、おしとやかにするものよぉ。そんなはしたない格好で…うふふ」
アクアの言うとおり、三人の姿は無残なものだった。
服はボロボロに破け、下着は既になく、大事な部分も破れた部分を縛ってかろうじて隠しているに過ぎない。激しく動けばその裸体を晒してしまうだろう事は、それぞれがわかっていた。
「あなたの所為じゃない!二人を返してもらうわ!」
いのりが啖呵を切り、駆け出そうとしたところで
「≪ディストーションブラスト≫ぉぉぉ!!!!!」
プラーナをつぎ込んだはるみの全力の魔法が、今度は逆方向に結界を貫き、アクアを飲み込んだ。
(肉体は結界を透過できなくても、魔法はたった今透過して見せた。もしかしたら通行方向が条件かもしれないのに、はるみさんは戸惑わず全力で攻撃した。冷静でいて、大胆だ)
ねがいは一歩引いたところで、状況を分析する。
「うふふ…賢い娘ってぇ、お姉さんだいすきよぉ?こんな小手調べが効くとは思ってないと思うけどぉ」
案の定。とはこのことだろう。月匣の実質的な支配者が、初手でダメージを受けるとは思えない。
「……っはるみさん、私たちも手伝うから、三人で…」
逃げ出したい気持ちをどうにか抑えて、ねがいが言う。はるみは魔王を睨み付けたまま、一歩退き、陣形を立て直した。
「ま、この子達に勝てたら、私がお相手してあげるわぁ」
その言葉を号令に、二体の従者が動き、カウンターの出入り口を陣取る。
魔王と対峙するための、最後の関門が始まった。

「てぇい!」
掛け声とともに、いのりが間合いをつめ、牛頭の眼前へと迫る。その速さはまさに疾風のごとく。並の人間には踏み込んだ瞬間と、鬼の目の前に現れた今しか認識することができないだろう。
巨躯の目の前の少女の、低く溜めた腰の横には、硬く握り締められた拳。
炎の魔物の力を宿したそれが、今まさに放たれようと火の粉を飛ばし、幼い美貌を仄かに照らし出す。
牛頭はあまりに突然のことに反応できず、まさに棒立ちという状況だ。
(いける!)
そう確信して放たれた拳が、空しく中を舞う。
牛頭の背後――いのりの拳の射程外へと移動した馬頭が、手にした鞭で相方を絡めとり、自分の横へと引き寄せたのだ。
放たれる拳とほぼ同じ速さで遠ざかる標的。
『もっと速く!拳よ伸びろ』
奇跡として願うはずのそれは、しかしこの少女には日常だった。
「…っあまぁい!」
突き出された腕を滑走路として、魔人そのものが撃ち出される。
それは難なく標的へとたどり着き、その身体を焼き尽くさんばかりに劫火で包んだ。
「ブフォォォォ!」
「≪ディストーションブラスト≫!」
「≪ヴォーテックス≫!」
間髪居れずに叩き込まれる魔力塊が、両鬼を叩く。戦いははるみたちの有利に始まった。

「あらあらあら、やるじゃなぁい?」
余裕の姿で見守るアクアに対し
「あ、あなたは手を出さなくって良いんですの?」
力を大きく減じられたマイには余裕が無い。
「だぁいじょうぶ。まだまだこれからよぉ」
アクアの言うとおり、戦いはまだ始まったばかりなのだ。
805名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 23:20:21 ID:RVj2hibU
でおくれたー
806GドM:2009/07/08(水) 23:21:17 ID:3WjZLSoj
以上、ここまでです。
前回の続きなのでちときつめの陵辱…というのは先に書くべきだった。失礼しました。
展開は完成しているのにいざ文章にすると手間取るふしぎ。
ベネットの時はノリですぐだったのになぁw

以下感想

>>2DDMさん(良いのか?この略し方
自分がここに入り浸り始めた頃に連載が始まってた作品なので、完結の感動も一押し。
えろいだけじゃなくギャグ部分も面白くて、たくさん笑わせて貰いました。
シルヴァがちゃんと復帰できたのか、墜ちきってしまったのかが気になるところですねw
レジェンド編の続きも楽しみにしています。

>>yuzuさん
デートかぁ…いいなぁ。
こういう展開はむず痒くなってきて自分にはなかなか書けないので、素敵ですね。
真神良い奴すぎて切ない。
そして、攻めのいおりんはやっぱりかわいいと思いました、まる。

>>795さん
ストライクネタはありそうで少ないので楽しく読ませていただきました。
ロボ子逆レイプは想定外で萌えました。
次は是非話題に上がったモルガンで。
わたしはろりこんじゃないですよ?w
807名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 23:30:16 ID:+pcDsejO
そろそろ次スレかな
808730:2009/07/09(木) 06:07:40 ID:BLgRalhq
>>795
よう俺……だよな?w

キタキタキタ!俺の夢みたヘブン!がここにあったよ!GJ!GJ!是非とも通信機の向こうのソフィアのオナニーと同時に孕む所まで……ムリそうだよなぁw

時に、シャルがカオスガーデンIZOにガチレイプされて反抗的な眼差しが絶望に代わりながら出産する次回はまだかね?(真剣な表情)
>>806
ドMさん乙!相変わらずアクア姉さんが色っぽいですね、ちなみに時間が遅れに遅れて最低レベルに汚れた、BADエンドなふゆみが見たいです先生(真剣なry)

とにかくGJでしたー!
809yuzu:2009/07/09(木) 12:39:10 ID:fSG+gb+M
感想などひとつ。
>795さま
GJ!ここにIZO真ハーレム&HRエンドを望んでやまない私がいるのですが、願いはかなうでしょうか!?
というか是非!
>GドMさま
これこそ望んでいた展開だ! どうなっちゃうの!? みんなどうなっちゃうの!?(ひどい展開を期待する目で)
続きにも大期待です。

追記
それから感想どうもです。
同じくGドMさま。
オリジナルがシリアスなのでせめて二次創作では(妄想の中とも言う)甘甘な展開に。
少しだけかもしれないけど、幸せな時間を持ってもらいたくて。
>764さま。
残念なことにお兄さんの出番はあまりないかも。
ていうか、お兄さんを出すと、とんでもなく鬼畜な話になりそうなので(笑)
(それはもうソラリスのオーヴァード的に)
810名無しさん@ピンキー:2009/07/09(木) 19:34:12 ID:4zU530sW
霧谷はなぁ、ソラリス的かついつもの様子から察するに、
鬼畜な事をしていても物凄く丁寧かつ穏やかな物腰気がする。

811名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 01:45:27 ID:se4Ty7jL
ソラリス的なものをするよ派
812名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 06:08:02 ID:LkxXTUPq
おやおやずいぶんここがぬれてますね感じているんですね
その言葉を聞くと本当に身体が熱くなってじゅるっと
おっとあせっては、こまりますそのまえにこれをしずめてもらわないと

まさにソラリス意のままにうごく!エグザイルの変態鬼畜やブラムストーカー集団嬲り
モルフェウスの道具責めよりきついな
813名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 07:01:55 ID:bmP41JO9
ゆにばーさるは、霧谷さん専用のメイドカフェならぬ性奴カフェなのだ、と激しく主張してみる。
閉店後のゆにばーさるでは、きっとソラリス毒に蝕まれたメイドたちがアヒンアヒン言わされてるに違いないんだぜ?
814名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 07:24:05 ID:jH76W0ob
じつは霧谷さんは兄さんじゃなくて姉さん
815名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 07:42:01 ID:LkxXTUPq
トライビリードで新たにエグザイルに目覚める霧谷さん
816名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 08:50:04 ID:3vdMTb+c
霧谷さんは元々ソラピュアだろw
817名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 19:47:49 ID:y4RzF9nq
お前らソラリスをなんだと・・・
818名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 20:55:23 ID:FdyM6C4N
フェロモン使いだからなぁ…
819GドM:2009/07/10(金) 21:29:52 ID:NnsaZVwa
レス返しです。

>>808さん
アクアさんは筆者と中身同じで、自己分析の結果がMなのかSなのかっていうキャラ立て。
感想を読ませていただいて、自分、女に生まれてたら色っぽかったのだろうかと思ったw
ふゆみももうしばらく(?)酷い目に遭いますので乞うご期待。

>>yuzuさん
上記と連動になりますが、みんな酷い目に遭います。
このまま解決するなんて、そうは問屋が卸さないのです。
自分、サディストなのでw

ご感想、ありがとうございました。
820強化銃犬劇場:2009/07/10(金) 23:57:40 ID:kTPg+BOK
>シスターガンマン
>犯罪者が解禁
>ヤクとセックスと爛れた青春が。

・俺は通称ベビーフェイス。地元じゃ札付きの不良
・若気の至りで身代金目的の誘拐事件を起こす
・人質の親への脅迫のためクスリで性感を人為的に高めていろいろ撮影
・そしたら実は教会に預けられた孤児。修道服だったから嫁入り修行の金持ち娘だと勘違い
・貧乏教会に身代金支払い能力なし。やっちまった……
・仕方ないので11歳の金髪美少女と毎日のようにまぐわいながら生きていく日々
・やっべ俺ロリコンじゃないはずなのにコイツの肌すべすべだし体温たけーしやっべこれやっべ
・最近メシ作るの上手くなってきたなコイツ
・ある日「アタシも【お仕事】手伝うよ!」とか言い出す
・仕事は無理だが護身のために銃くらい教えてやる
・おれがおしえてあげたのに おれよりつよくなっちゃった
・あれよあれよという間に頭角を現す【シスター&ベビーフェイス】。あれ? なんでシスターが先なの?

「さて今日もお仕事お仕事!」
「ガキが調子に乗んじゃねー」
「そのガキとえっちしまくってるのだーれだ?」
「……いいから足洗えよこんな仕事」
「アンタ一人でどうにかなると思ってるの? ま、妊娠でもしたら考えたげる」

血の香り。硝煙の匂い。闇の中、それでも俺たちは青春を駆け抜けた。
もっとも男の人生の墓場って奴に片足突っ込みながらだが。

”ちびっこエロシスター冒険活劇 『修道服と機関銃 〜青い蕾は死の香り〜』”

「ほら、ぐずぐずしないでさっさと行くよ!」
「あー、はいはい。分かってるって」

〜ここまでオープニング〜

このようなB級中二テイスト溢れるエロスとバイオレンスに満ちたラヴコメディが解禁ですね!
わかります凄くわかります超わかりますとも
さてガンドッグ買ってくるか……
821強化(ry:2009/07/11(土) 00:03:15 ID:yn1+4xYd
と、だいぶ前にガンドッグの話題が出たとき書き込みたくても書き込めなかったネタを今更。


あと、【祝! 丸の内OCN規制 解・禁!】
というわけで作業途中の何かをぺたりぺたり
ttp://ranobe.com/up/src/up374638.jpg
ttp://ranobe.com/up/src/up374637.jpg
――うん、まだぽんこつとか鉄子とかちゃん様とかは解るんだ
何で俺わんこにスク水着せたりアニハポさん保健体育の教材にしたりしてるんだろう……
どう考えても人気どころか出番すら無いはずなのに……
822名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 00:18:13 ID:6UHGXYy2
ガンドックというよりスタイリッシュの方かと思ったw
823名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 00:24:01 ID:SQZi0zV+
>>820
ガンドッグというより、サタスペかと思ったw
824名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 02:47:49 ID:piJfzueM
>820
本編の連載を希望する 激しく
825名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 02:58:17 ID:Xp5MEiMc
>>821
ところでこのベル様はいつ脱ぐんですか
826名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 05:01:59 ID:mH6I3qrQ
最新の空砦読んで思ったんだが……サシャのアレとか含めて最近のみかき先生絵の、かわたなヒロインがやけに可愛いと思うのは俺だけだろーか?
827名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 07:28:38 ID:XU+ku4Vd
>>820,822-823
(某ブラクラのエロパロクロスかとオモタ・・・・)

>>821
それでもちゃん様なら・・・・ちゃん様なら、ナニかしてくれる・・・・!w

>>826
変態!変態ですね!?
828名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 10:34:52 ID:vmCa3uWZ
>>821
わんこ大好きな俺が全裸で待機しています。
829名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 04:12:58 ID:PUJXLm4L
>>820の挿絵があさりよしとおで脳内再生された。
どんなダークな展開もギャグになるな。
830名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 18:43:40 ID:IvPLp1y7
>>820
なぜか脳内システムは天羅WARだったw
831名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 21:37:46 ID:KeCCdHAd
俺はなぜかシャドウラン
832名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 21:56:42 ID:TtkXUwZd
銃犬だと死亡エンドがちらついて仕方ない
833名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 22:24:46 ID:PSUj75BL
カオスフレアで吸血鬼シスター光翼で栄養補給のイメージだったが、VIPERロリシスターで凌辱もアリだと気づかされたぜ!
834名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 01:34:11 ID:gs7VzBT2
というかエロ部分を省略すればどのシステムでもシナリオ一本できそうだ
835名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 13:28:18 ID:a7veJ+gG
ふぃあ通を聞いたら、サガノベルに、リプにはなかった温泉シーンがあるとか言われたんですが。


 |ω・`) <公式にワタクシへの挑戦状と見てよろしいか。
836名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 14:20:43 ID:wFL0FNLp
むしろお前から公式に噛みついていけ

アルもピアニィに噛みついて歯型とかつけるといい
ピアニィもしゃぶろうとして間違って噛みつけばいい
837名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 15:08:18 ID:aWMfPYRt
「《ディフレクト》ッ!」
「《アヴェンジ》!!」
838名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 18:40:02 ID:j0Zm7tvq
eraTRPGをはじめてやってみた…
所詮は文字ゲーと思ってなめてたら、
闘技場モンスターにやられるイリーナに…
839名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 19:28:34 ID:ONbhCXNe
>>838
オリジナルのイリーナじゃなくてエラーハだからな。
eraだけに。
840名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 19:46:51 ID:KNIiG8lc
>>839さんマジオモシレーッスwwwww
841名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 20:45:53 ID:stCkrQT+
普段から文字と会話でセッションしてるTRPG者にはクリティカルなんだぜ
むしろ絵がないからイラストに飽きてしまうとかが無い

まあ汎用口上ばかりだからなぁ。キャラ専用口上だと破壊力は雲泥の差なんだがw
842名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 22:11:33 ID:HzsIpQJ3
キャラ掘り下げずに汎用だけ横にずらっと百幾つってのは正直どうかというかそれで手を引いたな
自分で書け?作者がそれを求めてないんだから余計なお世話だと思ったし。
843|ω・`):2009/07/14(火) 23:02:14 ID:a7veJ+gG
>>836

 |ω・`) <公式がいつも自分の斜め上を行っている気がするとです。
844名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 23:02:30 ID:Vw2qIHRA

>466 :名無しさん@ピンキー :2009/06/18(木) 19:02:40 ID:gzc5J4of
流れちゃってるからもう一度誘導しとこう。

【調教SLG】eraシリーズを語るスレ14【サークル獏】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erodoujin/1243945449/

一応、eraの話題ばっかりになって、SSとかが投下しにくくなったら
アレなので、使い分けしましょー、という事で。

>467 :名無しさん@ピンキー :2009/06/18(木) 22:00:39 ID:cOwt7fpb
>>466
次スレからテンプレには…いらないかな?
どれ位盛んになるかにもよるか

>468 :名無しさん@ピンキー :2009/06/18(木) 22:02:01 ID:gzc5J4of
>>467
一応入れておけばいいんじゃない?
下火になったら外してもいいだろうし。

eraはeraで、大いに楽しみにしてるから、
余計な争いでどっちもテンション下げってのは
無いほうがいいと思うしねw

>469 :名無しさん@ピンキー :2009/06/18(木) 22:33:53 ID:ZAIF6mXp
たしかにそうなるとeraい事だからな

>470 :名無しさん@ピンキー :2009/06/19(金) 11:21:03 ID:Y57xVdsU
【審議中】




審議の結果、次スレからテンプレ入りでおk?
845名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 23:16:38 ID:kAQbj9jY
>>842
口上書いてくれたらありがたいみたいなこと言ってなかったっけ?
846名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 23:23:57 ID:A4k1R+kF
あれパッチだのなんだのが散らばりすぎて、結局どれを落せばいいのかわからない状態になってる。
いい加減まとめサイト作ればいいのに。
847名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 00:31:35 ID:p6K7jPf8
いろんな人間が好き勝手に拡張してるからな
era全体ではもう収拾つかないけど、TRPG単体ならまだまとまってる方だ
コミュニティとしては面白いけどソフトウェアとしては典型的なスパゲッティ
848名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 01:17:32 ID:oz6aHi9r
>846
TRPGはバージョンアップ毎にそれまでのパッチ全部当たってるので
最新バージョンとその後のパッチのみでOKな分まだ楽。
849名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 01:25:19 ID:tXbqp+4h
>>842
いや、超求めてるけど……と、作者が言っとく。
書いててくれたら有り難いどころか狂喜乱舞。
是非お願いします。
>>846
実は最新版は全部パッチ当てたやつだから、とにかく最新版さえ落としてれば問題なし。
一応、一週間に一回は更新するようにしてるから環境が遅れることも大してないし。
あまりeraに詳しくないならパッチは落とさず最新版だけ落としてやってればいいですよ。

以上、eraTRPGの人です。
ちょっと誤解やらあったようなので、でしゃばってしまいました。
お目汚し失礼しました。
850名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 01:57:51 ID:erze4mho
>>822
スタイリッシュ言われたらもうパー速のキモ……いやキラさんしか思い浮かばん
>>824
他力本願寺という名セリフをしらないのかよ

>>825

                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩ ぬがないよ!
           建前  ヽ  〈 
____________ヽヽ_)_______  
                  ノ ハ
           本音   /  〈 着たままサイコー!
                (.(。A。∪
                 V^V

>>828
たぶん発情期あると思うんだ、彼女
851名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 20:00:24 ID:su5PsZmj
eraTRPG面白いね
イリーナとベルカナがあまりにも強敵過ぎて、触手にあげた
マウナ・シャイアラ・ユーリリア・モニカは何とかなったけど
852名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 22:27:35 ID:+KBXdr/J
そろそろ容量がキツイから次スレ立てようと思ったらホスト規制だった。
誰か立ててくれ〜
新作が投下できない。
853名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 23:00:05 ID:iu7maeOk
854二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/07/16(木) 01:10:19 ID:Vq5C28AL
レス返し

>>806
好きなように呼んでくださいどり〜む……
シルヴァはこう言ってはすごく失礼な話だけど、あの性格なんでレイプされたぐらいじゃ堕ちたりはしないと思うw

レジェンドの続きを次スレに投下しておきました。
ドGMさんのシナリオギミックは見習いたいと思います。
私はその辺かなりテキトー処理なんで。
855二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/07/16(木) 01:31:06 ID:Vq5C28AL
ワシの名はゼパ。通称『愛の戦士』じゃ。
そろそろ2巻も出ることじゃし、今日は久々に諸君に本当の愛について語るとしようかの。
前に語ったのは26スレじゃったかの? うむ、この話は埋め立て用なんじゃ。

さて、本題に入ろう。もちろん今回もワシらの隊長ナーシア殿の話じゃ。
おぬしら2巻の表紙は見たかの? 見てない者は今すぐFEARか富士見書房のサイトへ行くのじゃ。
オススメは画像拡大できるアマゾンじゃ。

見たかの? うむ、実に素晴らしい『愛あふれる』姿じゃったろう。
見てのとおり、あの短いスカートが捲くれあがっておるのじゃ。
後衛で背の低いワシなんぞ、戦闘中のみならず普段歩いているだけでも
『愛』の姿を確認できるぐらいじゃ!

しかし、だがしかしじゃ!
これではワカメちゃんじゃ。
こう普段からチラチラモロモロ見えていては『愛』にありがたみがない。
そこでワシは正直に隊長殿に伝えてみた。
「恥じらいが足りないのではないか?」と。
すると隊長殿はこうおっしゃった。
「見せパンだからいい。それで敵が油断するなら。」
なんということじゃ。
ナーシア殿は味方のみならず敵にまで『愛』を振りまく、真の『愛の戦士』だったのじゃ。
戦闘中気をとられたアンンンがよく敵の攻撃受けてるが気にしないことにしておこう。

しかし、ワシはこの後、少々この隊長殿の『愛』について疑問を抱くことになる。
『見せパン』は『愛』なのか?
たとえ『見せパン』だろうと男はそこに『愛』を感じ喜ぶものじゃ。
だが、そこには女からの『邪念』が混ざっているのではなかろうか?
ワシはまだまだ『愛の戦士』として修行が足りぬようじゃ。
皆もこの命題について考えておいてほしい。

そして、最後にワシからもう1つ言っておこう。
『パンツ』もいいけど、『ふともも』にも『愛』を感じるよね!

では諸君、またいつかスレの終わりで『愛』について語り合おうぞ。
856二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM :2009/07/18(土) 21:49:33 ID:AcVXeTOR
ワシの名はゼパ。通称『愛の戦士』じゃ。
なかなか後4kbというのは遠いもんじゃの。
というわけで、またも埋め立てじゃ。
皆、ワシが大活躍のブレイク2巻は読んでくれたかの?
ワシの愛が破壊兵器に襲われた街や姉弟の絆を守り通した素晴らしい作品じゃ。

さて、今回も隊長殿の『愛』について語るとしよう。
『愛』……それはパンツ。言わずと知れたことじゃ。
今回はなんと本編で貴重なパンチラシーンがあったのじゃー!!
敵の研究所に潜入するには崖を行くしかなかったのじゃが、
強風が吹いておって《フライト》が使用できんかったのじゃ。
そこで仕方なく皆で崖を登攀したのじゃ。
崖崩れが頻発し、命がけのミッションじゃった。
ワシは虫が這うようにゆっくりゆっくりと登るしかなかった。
当然身の軽い隊長殿は先行しておる。
このミッションからコンバットクロークに変えておるが、
デザインは相変わらずのミニ……いやマイクロスカートじゃ。
先日の恥じらいが足りないという指摘は聞き入れてもらえなかったのかと
心配しておったのじゃが……そうではなかった!
ワシが先を行くナーシア隊長の『愛』を確認しておると、
先ほど落っこちていったアンソンもワシの横で上を見ておった。
すると隊長殿が、
「ちょっと! 下から覗かないでっ」
と、普段とは打って変わって少女のような恥じらいを見せてくれたのじゃ!
崖に張り付いたナーシア殿は両手を使う事はできぬ。
吹き荒れる強風にスカートはまるで役を果たしておらず、
下からでなくとも『愛』は見放題だったのじゃ。
もちろん見せパンなどではなく、『愛』輝く三角の純白じゃ!
任務直前に『見せパン』はミネアに全て洗濯させた甲斐があったのじゃ。
ところがアンソンめは、
「覗きたくて覗いているんじゃないやい!」
などと言いおった。まったくこれだからホモはいかん。
普段はクールな女の子がたまにみせる恥じらい。
密偵から少女へと戻った貴重な瞬間だというのに……
すぐに冷静さを取り戻した隊長殿は、脚を滑らした振りをして石をアンソンめがけて蹴り落としておった。
哀れ、女心の分からぬ阿呆は崖下へと落ちていきよった……

そして、そんな女がもう1人おる。もちろんカテナ殿じゃ。
こちらは普段からロングスカートで隙など一切ないが、今回は別じゃ。
吹き荒れる強風にスカートは暴れまわり、下からだと時折『愛』を見ることが出来たのじゃ!!
貴重なカテナ殿の『愛』は、見た目に相応しくアダルティな品じゃった。
元貴族らしく高価そうなレースを使った薄い布地が形の良い尻をピッタリ包み込んでおった。
傭兵とは言っても、こういうところは育ちの良さが出てしまうもんじゃな。
いや眼福じゃ〜。ナーシア殿の『愛』はよく見られてもカテナ殿は《フライト》時ぐらいしか見るタイミングがない。
この機会にしっかり『愛』を確認しておくとしよう。
おや、落石が……

ドガッ!!
857二次元ドリームマン ◆6Y/rEpxcfM
ワシの名はゼパ。以下略じゃ。
あと1kbで埋まるのじゃ。

では駆け足でいくぞい!
今回のクライマックス!
転倒てバランスを崩しながらも《テレポート》+《フライト》で
スナイパーに肉薄し攻撃する隊長殿!
くるくると空を舞うように短剣を振るいスナイパーを斬り刻んでおった!
もちろん回転した身体はめまぐるしく上下が変わり、短いスカートの中身は丸見えじゃ!
民衆の注目を集めておったバルコニーから、150m前方の上空。
ベルクシールの街からも隊長の戦う姿を確認できたじゃろう。
目の良い者には『愛』が見えたかもしれぬな。
いや、見えなくても隊長殿の『愛』が街の皆に振りまかれたことに変わりはない。
まこと素晴らしい方じゃ。

ではそろそろ埋まった頃じゃろう。
次スレでまた会おう。
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