女の子と二人きりになってしまった 4回目

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1名無しさん@ピンキー
・雪山で遭難。とりあえず寒さしのぎに入った洞窟に女の子が
・地震が発生し、崩れた建物の瓦礫で閉じ込められる。ふと隣を見ると女の子が
・停電で乗っていたエレベータが停止してしまう。一緒に乗ってい(ry
・核戦争が勃発し(ry


(お、女の子と二人きりになってしまった……)

「私達…このあとどうなっちゃうんだろう…」

「え!?あ…分からないけど…だっ、大丈夫…きっと助かるよ」

(そうだ、それどころじゃない。どうにか助かる方法を考えないと…)



前スレ

女の子と二人きりになってしまった 3回目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207288396/



過去スレ

女の子と二人きりになってしまった 2回目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187857177/

【不可抗力】女の子と二人きりになってしまった
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153831562/
2名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 23:47:19 ID:Q5TpPYM/
女の子と二人きりになってしまった まとめ
http://www38.atwiki.jp/hutarikiri/
3名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 00:57:31 ID:071na4Mh
>>1
4名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 21:55:32 ID:oV7SfQ2O
即死保守。
5名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 22:17:21 ID:1EsxQ0Pm

回避保守
6名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 22:17:27 ID:MjxZVzZZ
980からは落ちやすくなるから>>970くらいで次スレ立てた方が良いな
7名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 01:17:03 ID:3WIbbZ90
しえん
8名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 19:50:57 ID:Bg62c9AL
>>1
9名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 22:39:51 ID:gFKjSyVu
さぁ 今日も即死回避保守のジカンだ。

病気(毎食注射)
仕事(デスマーチ)
派遣切りの恐怖(しがない玄孫請け出向派遣)

そんなリアルにまけずに、保守だ。


自分の明日は・・・どっちだ・・・?
10名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 10:45:50 ID:ZLb+4NwM
不幸自慢がみっともないとも思わない様な羞恥心の無い野郎だから
デスマ派遣なんて底辺にいるハメになるんだよ
あんたの明日なんざ知ったことか
11名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 23:35:53 ID:IdE3fFBu
1乙
12名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 16:38:59 ID:XV6BbKNK
チャーラッチャッチャーン
スネェクイィタァ…
13名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 05:17:07 ID:lSQ/tJLC
30越えないとやばい☆ゅ
14名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 05:36:17 ID:9Mt9dpmD
ひな祭りで二人きり?
15名無しさん@ピンキー:2009/03/03(火) 11:42:06 ID:nHwrq6lQ
>1 乙!

総武の休日の続きを願って……
16名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 20:51:14 ID:ADzKG/4x
あげた方がいいんじゃ?
17名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 22:19:37 ID:Sqy81YtR
18名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 23:35:56 ID:Tz8VGukD
19名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 23:45:03 ID:s5oAia8b
20名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 01:23:41 ID:UmKyPEem
21名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 03:50:48 ID:ZBc5q7NK
22名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 13:07:23 ID:PdpeyeTJ
「みずの〜、りゅー!!」
23名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 14:53:13 ID:N1ixQEVx
残念 それは 竜崎海だ
24名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 18:41:48 ID:/28CAbN8
藤崎竜と聞いて
25名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 23:30:28 ID:mHIQdmjc
保守
26名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 03:47:35 ID:boYYFQEZ
ほしゅ
27名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 18:38:59 ID:ov+iICl2
28名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 01:38:00 ID:+g35nJvt
29名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 02:12:14 ID:MToadGlr
30名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 03:33:35 ID:rHKjR5IM
保守のようなもの。

まとめサイトに掲示板でもつくろうかと思ったけど、
ここがそうじゃないか と思った春。

アンネフランクのような隠れ家に二人っきりとか、
魔法少女と二人っきりとか、
マリーを追いかけてる黒服にシビレ切らした侍女が合流して
追う者側の二人っきり とか、

考えてるけど仕事がむかつくくらい(検閲)!
31名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 09:38:33 ID:WMwJYJ3q
32名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 19:39:39 ID:uBwKPero
33名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 22:54:58 ID:odAqCYsQ
34名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 23:36:40 ID:old4hxdS


・・・と二人っきりですね
わかります
35名無しさん@ピンキー:2009/03/20(金) 17:12:43 ID:WZIjCmSE
「さて… どうしてこんなことをしたのか、教えてくれるかな?」
影が濃く遠く伸びるころ、静まりかえった学校の教室で先生と生徒が二人、向かい合っていた。

「ほ、保科先生…」
制服を着た女性が、向かいに立つ男性に話す… が、名前を呼んだところでどもってしまう。
「ボクはキミがこんなことをするような人じゃないと思っていた。だからこそ、何か理由があるのだろうと聞いているんだ」
「……」
女生徒は黙ってしまう。
保科… そう呼ばれた男性は困り果てていた。
とお目では判りづらいが、近寄れば判る。俗に言うずぶ濡れ状態だ。
手持ちのハンカチで拭った程度で、ほどよい長さの髪からは時折しずくが垂れる。

「キミは成績が優秀なうえに、人に迷惑を掛けるような子では無いと信じていたが…」
女生徒はうつむいてしまった。
「黙ったままなら一度、家族に連絡をしなければならないな」
「そ! それだけはやめてくださいっ!!」
女生徒は顔を見上げて叫ぶ。
「じゃあ、どういう理由があってのことなのか、教えてくれ。じゃないと、このままでは私も風邪を引いてしまう」
すると、女生徒はポツリ、ポツリと話し出した。

「わ、私、先生に水を掛けないと… セ、セッキョウはめられるんです…」
「説教?」
「いえ… セッキョウです…」
「何? なんだ その ”セッキョウ”とやらは?」
「数人の友人たちにトイレで囲まれて… お腹とかを蹴られたりするんです…」
「それは… 本当の友人なの…か…?」
保科は疑問に思ったことをつい口にだしてしまった。
「友人です!! 友人なんです!!! 彼女たちと遊ばないと… 私ひとりになっちゃうから…」
(いわゆる「いじめ」か…)
「それに…」
「それに?」
「他の子だと… この前、雪ちゃんが… いえ、三枝さんが校内を裸で走り回ったことがあったじゃないですか」
「ああ、あれは職員会議で大問題になったな。他の保護者からは本人を停学にしろとか、本人は自主的にやったことと言ったりな」
「あれも、セッキョウのいっかんなんです」
「あれがか?!」
「はい…」
保科は女生徒の肩が震えていることに気がついた。
「わ、私も… 彼女たちに指示されたとおりにしないと、セッキョウはめられて… 今度は男子生徒数人の前で
 脱がされることになってたんです…」
(ひどい… どんだけなんだ…)
保科は女生徒の肩に手を置いて、力強く言う。
「いいか? キミはそんなことに屈していてはだめだ。彼女らは遊びのつもりでも、確実に悪いことだし、
 逆らえなかったキミも悪い。 だが、キミは現在起こっていることをボクに話してくれた。
 先生だからとか、そういうのは抜きにして、こういう風習はなおして行かなきゃならない。わかるな?」
こくりとうなずく女生徒。
「今日のことはなかったことにしておく。いいか? 今回だけだからな。 次からは、彼女達の言うことは拒否しなさい
 ダメなら、何をするのか逐次ボクに連絡しなさい。連絡方法は別に考えるとしてもだ」
今日のことを不問に処されることに女生徒は驚き、先生を震える瞳で見つめる。
「だから、キミがこんなことから卒業するまで、ボクはキミの力になろう。出来うる限りのな。だから、頑張って」
うなずく女生徒。
「じゃあ、すでに下校時刻は過ぎているから、キミは帰りなさい。 もし、彼女達が待っているなら、成功したとでも言っておけ
 ボクのことは気にするな。いいか? キミはこれから変わるんだ。ガンバレ!」


すっかり暗くなった校内。保科と女生徒は、それで別れた。
これから先、保科たちとセッキョウグループの戦いが始まるが… それはまたのお話…
36 ◆DlPgAmm21I :2009/03/20(金) 17:13:34 ID:WZIjCmSE
というわけで、女生徒の容姿・名前はみなさんの想像に任せるとして、
ここまでの電波を受信しました。

あるいみ、コレも二人っきりですよね? え? ちがう?
エロはナシの方向でー…orz

続編は皆さんの頭の中に…
では、よしなに。
37名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 01:06:02 ID:zlo5tkti
うはー
結構好きな部類
38名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 14:11:32 ID:/3O/NnJo
イイネイイネ-!!
39名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 09:49:17 ID:xGkpcL8u
40名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 01:20:39 ID:9mXsfr5W
自動車教習所で可愛い女の子の生徒と教習車の中で二人きりになる教官
41名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 10:09:05 ID:QyGcgB30
50分のデートか…
42名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 14:27:30 ID:ooYddWxX
個人的には美人女性教官と……
ってのも捨て難い!
43名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 01:01:50 ID:d3RlMw0I
44名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 01:12:10 ID:tRkIecVg
45名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 01:29:00 ID:JN9+tcuH
46名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 01:46:15 ID:4eXCNQq4
47名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 02:00:07 ID:C/Ka1BY2
48名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 16:49:21 ID:nVMET1Mt
49名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 22:32:55 ID:vbhOtpG7
50名無しさん@ピンキー:2009/04/02(木) 23:33:34 ID:YiQZ4JQx
51名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 07:39:10 ID:0y/9eKYd
52名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 08:14:57 ID:6S38Lx1k
53名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 11:35:19 ID:HkLLPhMa
えええ!?
54名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 11:40:07 ID:NQhV/a9e
「みけらんじぇろ」をどーしろとw
55名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 12:48:25 ID:3ZvmnFNu
「ほっとみるく」でくると思ったのにorz

[ごみ箱] λ...
56名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 16:25:14 ID:PQikMGmd
>>55
捨てる神あれば拾う神ありと言ってな…
57名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 16:30:01 ID:GhOZPB8q
ほっとみけらんじぇろ…
58名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 00:48:05 ID:WwHGBTwY
発富家乱事 ぇろ
59名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 01:43:51 ID:wT0WjHg/
とにかく「ほっとみるく」をゴミ箱に捨てずに
なにとぞ投下を・・・・・・
60名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 02:05:02 ID:mwPm4uYj
ttp://maniax.dlsite.com/work/=/product_site/1/product_id/RJ028096.html

こんなゲームがあった
ちょっと手持ちに余裕がないので俺はまだ買ってないが
61名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 23:31:37 ID:9nIUz17z
62名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 17:39:48 ID:IqdqDjcm
63名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 21:22:03 ID:TwfNMJYh
64名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 21:41:16 ID:Q8LJ5wOw
65名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 23:20:40 ID:Qu9suyiI
66名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 23:30:48 ID:9rH6d+Fz
67名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 00:06:23 ID:lk9enCAq
68ほっとみけらんじぇろ1/2:2009/04/11(土) 00:19:07 ID:X58kdFl+
ぺたりぺたりと、暖かい腹筋を手で触る。
汗がぬるりと手にくっつき、自然と顔が引きつった。
「どう、俺の腹筋?」
「うん、いい感じでダビデってるよ」
適当に答え、手を更に下に。あらら、局部とこんにちは。
チョン、とつつくとびくりと体全体が動いた。
「……いい加減、恥ずかしいんだけど」
そりゃ全裸で女の子と二人きり、しかも私だけ服着用ってのは恥ずかしいと思うわ。
もじもじとしてる男の子は可愛いって聞くけど、個人的にはあんまりピンとこない。
ま、そんなのは置いといて。
「今から描くから、そのまま動かないでね」
後ろに下がり距離をとっていすに腰掛け、スケッチブックを手に。
美術のことはわからないけど、まぁ見たままに描けばいいんでしょ、多分。
……かりかり
……しゃっしゃっ……しゃっしゃっシャキーン!
「いや、普通のポーズで描いてよ」
お叱りを受けた。てへっ。

私の手が動いてる間に、少し身の回りの話でもしましょーか。
私達二人は何の変哲も無い高校の美少女、もとい美術部。
男女二人だけで成り立つこの部活は凄く退屈。
顧問の先生も行事がない限り来ないし、二人できゃっきゃうふふ絵の具でフェイスペイントして遊ぶ毎日。
食らえ都市迷彩! 食らえデスメタル風! 楽しいっちゃ楽しいけど。
哀しいことに恋愛感情はないのよねぇ。私フラグは立ちそうもない。
ああ恋したいなぁ。きっかけがあれば立つのかねフラグ。
気付いてないだけ、かもしれなくないかもしれ……あれ、どっちだ。
まぁ、彼フラグは立って、いや起ってますけどね。見られると興奮する性質なのかな、多分。
将来が不安っちゃー不安でごぜーます。

今の状況を一言で言っちゃうと、清すぎる高校生男女のお付き合いを暇つぶしに一歩進めるべく、裸婦ではなく裸夫のラフ画を描いてみようかと……
思っては見たんだけど、うん、実は私絵が描けないの。てへっ。
てへっ、っていいよね。使いやすいぶりっ子ワード。
美術部に入った理由も「誰も部員がいません」に惹かれただけで。
「ひっとりぼっちー!」って入ってみたは良いものの、同じ志望理由の阿呆がもう一人いましたとさ。
まぁ、あの男は読書とかしたかったみたいだけどね。
閑話休題。
首って頭にどう繋がってるの?
なんかピカソってるな、私の絵。
でもおちんちんは会心の出来。
こう、びきびきしてらっしゃる。
エロ漫画家になれるんじゃないかしら。なんてね。
「あーきーたー」
私は目の前の裸男(二次元)が書かれた紙に向かって突っ伏す。
「え、終わった?」
奥に居るゼンラマンは私に話しかけてくる。うっせーな。飽きたっつってんだろ。
「チンコしか描けてねー」
今度はいすの背もたれに体重を預け、上を見上げる。
「……」
あら、反応無し。顔をうかがってみる。
意外ときゃわいいかも、と思ってしまった。チンコ言ったのに反応して赤面してる。
「終わったなら服着るよ」
彼はスルーするようにそう言い、パンツを手に取った。
69ほっとみけらんじぇろ2/2:2009/04/11(土) 00:19:41 ID:X58kdFl+
むくりと。
私の頭の中から、一つの欲望が浮き出た。
二人きりの美術室。
なんとなく、ええいやっちゃえ、って気分になっただけ。
むらっと、来たって言うそれだけ。
なんとなく、この刺激的な空間を終わらせたくないな、って思っただけ。
「待って」
私はパンツ穿こうとしている男を制止させ、服を脱ぎ始める。
まずはブラウス。ぷつりぷつりとボタンをはずす。
ブラジャーを脱ぐ。
名誉的にもぷるるん、という擬音は表現させてくださいお願いします。
次はスカート。
「ちょっ、何を」
男は私をガン見しながら、分かりきった問いを投げかける。
無視して、スカートとパンツを同時に取り去った。

意外と抵抗感はなかった。
私フラグ、立っちゃったのかな? と一瞬頭をよぎる。
いやいやただエロい気分になっただけ、だと思う、いやどうだろ。

「あんたの番だよ、ダビデ男?」

堂々と仁王立ちして、宣言した。
元々裸婦画は描かせない方針だったけど、私の独断で方向転換。
退屈しのぎには、十分すぎるほど刺激的じゃない。
今から何を描くか、何を見せるか何をするかって言ったら、ねぇ?
70名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 01:21:47 ID:t0DlvYIp
先を越された、乙と言わざるをえない
正直、らを入れた奴はネ申
み→るく
け→ねこ(?)
ら→んじぇろ(ほぼ確定)
これは書くしかない
71名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 04:17:07 ID:hS5f90Qf
>>68-69
「みけらんじぇろ」でストーリ作れるって、神かお前……
とにかくGJ!

続きは……?
72名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 19:51:13 ID:PSmI/cBR
ダビデってるでコーヒー吹いた
73へっぽこくん:2009/04/13(月) 17:16:13 ID:U2qbJ8OW
由紀は部室の畳の敷いてある部分でうつ伏せになって、マンガを読んでいた。
放課後も、夕暮れ迫るある日のことだった。
部活の練習を終えて俺が着替えに戻ってきたら、この状態だった。
弱小クラブの男子テニス部は、実質部員は30人はいるのだが、25人以上は幽霊部員、あと数人が試合要員という、すさまじい部活だ。
なので、いつも空家同様な部屋である、男子テニス部の部室に、由紀はいついていた。
そして、練習は女子テニス部に相手してもらっているのだが。何と情けない。ほとんどいいようにあしらわれている毎日であった。
由紀は、別に女子テニス部に属しているわけでもない。俺の幼馴染とか、恋人というわけでもない。
でも、なぜか、たまに来ては、部室を片付けて、先輩方の遺産である、マンガなどを読みふけっているのである。
で、俺が『着替えるから出てってくれないか』と言っても、『別にあんたの体なんて興味ないし、隅っこで着替えたら?』みたいな感じである。
この日は、なんとなく嫌な予感がした。
そう、本当に、予感の域を出なかったのだが、それが的中した。
着替えてる最中に、大きな地震が来たのだ。
テニスウェアを、半分おろしたまま、地震でモノが落ちてこないように、おろおろする。
その姿を見て、彼女が指をさして笑う。そりゃそうだ、ウェアを半分脱いで、パンツ丸出しでおろおろしてたら、笑われても仕方ない、しかし、こっちも必死だったので、少し頭に来ていた。
とりあえず、笑いと怒りが一通りおさまったところで、帰宅しようと、部室のドアを開けようとするが、開かない。先ほどの地震で歪んだのかもしれない。
この部室棟はやたらに古いプレハブ式の建物だったので、すぐに歪むのだ。どこの運動部も、だいたい入口がゆがんでいたりするのだ。
でも、開かないのは、今日がはじめてだった。
由紀に『開かないけど、どうしよう』と、言ったら、『はい、非常食』といって、ボール籠の下の方から、古びた感じのチョコレートが出てきた。
『これ食えるのか?』と聞くと『さぁ?』だって。二人でにおいをかいだり、製造月日や賞味期限などを探してみたが、薄くなって読み取れなかったので、ばかばかしくなって、なんとなく、どちらともなく笑いはじめた。
『ねぇねぇ、なんだか、寒くない?』と、由紀が言う。ドアが開かないくせに、隙間風は通すという、絶妙な仕上がりのドアに悪態をつきながら、隙間に、先輩方の遺産である、汗臭いウェア等を詰めてみた。
隙間風は止まったが、なんだか汗臭い感じがしてきた。
それとともに、由紀に異変が起こってきた。
なんだか、息が荒くなり、もじもじはじめたのである。

その頃の俺では知ることもなかったが、どうやら、男性フェロモンとやらが、汗臭いジャージから染み出ていたらしい。
寒いのかなと思い、彼女に、俺の使っていた、ウインドブレーカーをかけてやる。
その瞬間に『あっ』と、可愛い悲鳴をあげてみたりする。
熟成された、男性フェロモンでなく、とれたてのフレッシュフェロモンであるから、彼女も敏感になっていたのかもしれない。
とろんと、した瞳を俺に向けて、半開きの口が、俺を誘っているように見えた。いや、誘っていた。
吸い寄せられるように、彼女の口に、俺の口を重ねた。彼女は身体を俺に預けるように、しなだれかかってきた。
俺のあまたで、何かがはじけた…
(以下略)


74名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 18:08:45 ID:EKNF6ZOo
「ら」と「ぇ」を書いた。
みけで三毛猫が出ない俺はケモナー失格。
らの後で順調にミケランジェロに近づいているのに噴いた。

>>73
あんたすばらしい設定ばかりなのに、何故に中途半端ばっか?
75へっぽこくん:2009/04/13(月) 18:56:41 ID:U2qbJ8OW
(中略)
由紀に3度目の放出を終えたあたりで、脱出の事を感がはじめる。
由紀は、5度の絶頂で、ぐったりしている。
『由紀、出られないけど、どうしよう?』
『明日になったら、誰か来るんじゃない?』
『そんなこと言ったって、今晩ここで過ごすのか?』
『あたしと二人きりじゃ、だめかしら?』
うつろな状態の由紀にそんな事を言われたら、いやな気がするわけもない。
『やっぱり、私の思ったとおりだったわ』
『なにが?』
『ん?あなたがテクニシャンだってこと』
『初めてなんだけど』
『あはは、じゃ、あたしもはじめてにしとく(笑)』
べとべとの身体を、タオルで拭きながら応えるのだが、このタオルも、放課後の部活で大分汗を吸っている。
実際に、拭いても、綺麗になった気がしない。
『シャワーでも浴びたいね』と、俺が言うと『あたしが全部舐めてあげるよ』なんて、可愛い事を言ってくれる。

結局、朝までにもう6回放出して、7回目の途中で救助されたのは、また別の話である。

76へっぽこくん:2009/04/14(火) 18:55:24 ID:QhEnWL47
土蔵の中で閉じ込められたのは、何回目だろう。
小さい頃から、よく土蔵に閉じ込められた。
悪い事をした時も、閉じ込められたし、間違えて閉じ込められた時もある。
毎日、風を通すために、一度はドアを開けるから、遅くても明日の朝には開くんだろうけど…
今日は、状況が違った、隣の女の子も一緒だったのだ。
いや、一緒に閉じ込められたわけじゃなく、俺が閉じ込められた時に、勝手に先客として入っていたのだ。
もともと、血色のよいというわけじゃなく、色白な感じで、整った顔立ちだったのだが
夜を迎えて、格子戸の間から差し込む、蒼い月明かりが、彼女を照らすと、なんだか幻想的に見えた。
『大丈夫かい?』
『…ちょっと寒いかな…』彼女はぽそりとつぶやいた
何度も交わされた会話だが、だんだん元気がなくなってきているみたいだ。
『声が震えてるぞ、お腹でも痛いのか?』
『…っこ…』
『え?なんだって?』
『…しっこが、でちゃいそう…』
どうしていいのかわからなかったが、俺と違って、隅っこの方で立ってさせるわけにもいかない。
土蔵の奥にしまってある、景徳鎮のつぼを彼女に渡す。
『今は、これしかないけど、大丈夫か?』
『…やってみる』
…ちょぽちょぽちょぽ…
頼りない音が、土蔵の中をさみしそうにこだまする。
『…てぃっしゅがない…』彼女は、そう呟くと、このままパンツをはこうか、それとも乾かそうか、悩んでいた。
スカートをお腹までまくっていた彼女だが、そのお腹も月明かりが当たると、なんだか蒼く神々しく見える。
意味もわからずに『俺がきれいにしてあげるよ』といって、彼女のやわらかそうなお腹に近づいて行った。
『…いや、来ないで』
『大丈夫、痛くしないから…』
ほんのちょっと、しょっぱい感じがした。でも、それも良かった…
息を荒げたまま『…ありがとう』他に何を言ったらいいのかわからなかったのだろう。
ちょっと、気まずい空気が流れる。
しばらくして、俺もおしっこがしたくなった。
下手に隅っこですると、流れてきて大変そうだったから、俺も壺の中に、器用に用をたす。
『…紙がないから、あたしがきれいにしてあげようか…』
『ん?だいじょ……う……うん、お願い…します』
ついつい、彼女に綺麗にしてもらうという誘惑にまけてしまった。
彼女が、さっきの俺のように、足の間に顔を入れて、舌先で転がす。
その時、俺の背中に電流のような衝撃が走った…




77へっぽこくん:2009/04/14(火) 19:00:21 ID:QhEnWL47
『なんかくるっ!』と、俺が叫ぶ。
ついつい、彼女の頭をつかむというか抱き寄せる。
結局、彼女の口の中にぶちまけてしまった。
『けほっけほっ…ううう、へんなあじ…』
彼女は俺のせいで、むせている。どうしていいのかわからなかったが
抱き寄せて『ごめん…つい…』そこまでしか、言えなかった。

(中略)

結局、翌朝、抱き合ったまま寝てるのが見つかって、じいちゃんにこっぴどく怒られたのでした。
78名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 01:11:27 ID:aA+dANGn
79名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 01:14:40 ID:fCVu5zuM
80名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 02:03:14 ID:fCG/pTwA
81名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 09:24:57 ID:d/GwcqAO
82名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 10:30:01 ID:FGoD7HUX
83へっぽこくん:2009/04/15(水) 19:01:52 ID:Zrt3alXA
その娘と、ゲームセンターで知り合ったのは夏になる前だった。
対戦格闘ゲームで、32戦15勝17敗となかなかいい戦いをしている、相手の少女が、そのゲームを家庭用のゲーム機で購入したらしく。
ゲームセンターの入口で、声をかけてきた。
『おにいちゃん、わたしんところで、ゲームやろっ!』
いきなり言われたので、意味不明だったのだが、内容を聞いてみたら、つまり、そんなことだった。
『よ〜し、負けないぞ!』と、とりあえず、相手に合わせたが、何に負けないのかは、その時はわからなかった。
彼女の家は、大きなマンションの3階で、彼女がカギを開けて入る。
『おうちの人は?』と、聞くと『仕事で、夜まで帰ってこないよ』だって
つまり、二人っきり!?『知らない人を家に入れたりしたら、怒られちゃうよ?』というと、『大丈夫、おにいちゃん、悪い人じゃなさそうだから』だって
うんうん、なんと、信頼されてるんだろう。
ちなみに、彼女は、まぁ可愛い、綺麗と言うより可愛い。年齢的にはたぶん中学生?その下?って感じだ。
そんな彼女の名前も知らずに、彼女の家に招かれた。
表札に鈴木とあり、たぶん一番後ろに書いてあるまりなというのが、彼女の名前だと思う。
で、確認してみた、『そうだよ、あれ?名前言わなかったっけ?まりなだよ』だって、そんな記憶はなかったので『じゃ、俺の名前知ってる?』と聞いてみたら、知っていた。
『あきらでしょ』あれ?何で知ってるんだろう?
まいっか、そんな感じで、自己紹介が済むと、早速ゲームが始まる。
さすがに、家庭用ゲーム機は慣れてないので、彼女に一日の長があった。
どんどん、負けがかさむ。
『あれ?こんな弱かったっけ?』等という。でも、事実、言われても仕方ない成績だった。
『なんだか、こんな簡単に勝っちゃうんじゃ、つまん無くなってきた。もうやめよ?』
しかし、頭に血ののぼっている俺には、聞こえなかった。
熱心にゲームを続ける。連敗が10を超えたあたりで力尽きて、後ろにバッタリ倒れる。
彼女は、休憩とばかりに、冷蔵庫に麦茶を取りに行った。
小さなお盆に載せて、俺の脇を歩いてきたとき、ついつい、スカートの奥の白い布に目が行ってしまった。
で、見つめているのを、彼女に見つかった。
『あれ?あたしの、パンツ見てたでしょ』と、詰問するから、『子供のなんて、興味ないよ』と答える。
『子供じゃないもん、毛だって生えてきたもん』と、爆弾発言!
『はいはい』呆れて、何も言えなかったので、やり過ごす。
しかし、それで、彼女は許してくれなかった。
『じゃぁ、証拠見せてあげるよ』といって、何と、その場でパンツを脱ぎはじめたのだ。
パンツを脱いで、スカートをまくりあげて…
『ほら、生えてるでしょ』だって、確かに産毛の従兄弟みたいのがちょいと、一房あるようには見えるが…
『大人の女は、そんな簡単に見せたりしないよ』と、彼女の行動をとがめた。
『でも、興奮してるんでしょ!ほら、ちんちんおっきくなってる』
飲みかけていた麦茶を噴き出した。確かに、興奮している。そりゃ、俺も経験なんてないんだから、異性の股間等を見せられて、無反応などと、虚無僧のような事は無理だ
『そりゃ、そんなことをされたら、こうなるさ』
『きゃは、負けを認めたね。私の魅力に負けたのよっ!』
『じゃぁ、負けで良いや。まりあの魅力に負けましたっ』と、彼女に合わせてあげた。
『負けたんだから、私の言う事を聞いてね』『なにそれ?そんなルールがあったの?』『あたしが、今作ったの。』『ひでぇ』
『負けた人は、文句を言わないの』『はいはい、で、何をすればよいのですか、ま・り・あ・さ・ま』と、皮肉を利かせて、応えると、
『じゃ、ちんちんみせて!』だって

なんで、こんな状況になったのか、改めて考えてみたが、どうも、理解ができない。
ただ、下半身丸出しの男女が、お茶をすすってる状況…
なんだか、笑えてくる…
しかも、まりあは、まじまじと俺のちんちんを覗き込んだりしているが、勝手に触る勇気はないみたいだ…

う〜ん、どうしたものだか…

〜続かない〜

84名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 00:11:30 ID:KJdW0pIz
>>83
1レス内で登場人物の名前間違えるとかさ・・・
85へっぽこくん:2009/04/16(木) 10:17:34 ID:kh8bg+//
>>84
ほんとうだ、ひどいですね。今気づきました。
○まりあ
×まりな
です、表札のあたりで勘違いしてました。訂正です。
86名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 18:18:30 ID:rAZpyjEi
ひとつだけ言うと、もう少し改行を…
87名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 23:28:50 ID:cbCvr1Ny
終わらせりゃいいってもんじゃないだろ。
中身プリーズ
88名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 20:17:26 ID:GyEAPDkN
ほし
89へっぽこくん:2009/04/20(月) 17:48:28 ID:Opqj9rd4
スレの方々に質問です。
このスレって、どこまでやるのが普通なのでしょうか?
二人っきりになるシチュエーションを楽しむだけだと思い、最後のエッチシーンは
各自脳内補完するものだとばかり思っていましたが…
>>83
とかも、もっと続けるのが良いのですかね?

等と、基本的な質問で申し訳ない
90名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:11:13 ID:2Pva+//E
そりゃ、エロシーンがあれば嬉しいに決まってる。
かといって>>83みたいなのばっかだと困る。
91名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:48:51 ID:KcuONI6N
エロパロ だからと、必ずしもそういうシーンを描写する必要はないと考える。

まとめサイトで作品を読んでみると、傾向がわかる。

読者をひっぱりこむストーリーと文章量で勝負してくる作家
ガチエロな物語で勝負する作家
1語結びから作家のほんの気まぐれで始まった奇跡の物語
などなど。

要は、「どこまでが普通か?」 ではなく、「自分でどこまでやりたいか」 を貫けばいいのではないか? と思う。
その主旨に異論があれば、真摯に受け止め次回に活かせば良いかな と考える。

とりあえず、言えることは一つ がんばれ。

…そして、エロシーンが書けなくて留まってる作家がひとり…
92名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 04:03:20 ID:MALoZiWl
エロとか書ける人、尊敬するな。何を参考にして書いているのか
訊いてみたい気もする。俺が出来るのは精々丸写しだけだ
そもそも昔はたまに官能小説? らしきものは読んでいたりしたが、それだけ
今まで一度もエロゲとかやったことないし、書ける下地がないのかもしれん

とりあえず無理ってことで割り切って、エロ無しばかり書いているけどね
今二人きりネタかどうかは分からないが、ちょっとこのスレ向きに制作中
93名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 06:41:33 ID:MALoZiWl
一晩かけて思う存分に書き散らしたんだけど、投下OK?

・とても使い古されたネタを自分なりに
・最後に何という作品を参考にしたかは言います
・殴り書きに等しい文章なのは許してね。誤字脱字等間違いもあると思う
・上でも書いたが二人きりネタかどうか、結構微妙レベル。単語は出てくるけど
94名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 08:03:07 ID:JWm4l6d6
投下ぷりーず
95名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 08:13:24 ID:MALoZiWl
分かった、お目汚し失礼します。以下投下
96名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 08:15:59 ID:MALoZiWl
 当方、用具倉庫に閉じ込められてしまった者です。

 放課後、校内全域を使って年甲斐もなくかくれんぼをしていたのが事の始まり。
 校庭の目立たない場所にあるそれに目をつけた俺は、中に入ってマットに包まった。
 そして不覚を取った。ついウトウトとしてしまい、そのまま寝てしまったんだな。
 気が付いたら冷たい風が、隙間から体を撫でていた。
 マットを跳ね除けてみて、ここが真っ暗なことに気付く。ここに入った時はまだ陽も高く温かかったのだが、今は肌寒い。
 唯一光が入る鉄格子から外は見えた。満月がぽっかりと浮かんでいる。
 言うまでもないが、夜になってしまっていたのだ。

 まず外に出ようと扉を開けたかった――が、開かないんだなこれが。
 外から南京錠がかかっているのだろう。よくあるシチュエーションって訳だ。
 ただ真面目に困った。携帯やら何やらは全て教室に置いてきたし、大声出して助けを呼ぼうにも人気のない所だ。誰も気付いてくれなさそう。
 扉の正面にある鉄格子も触ってはみたが、これはまず外れやしない。

 暫くあれこれ思考を巡らせはしたが、すぐに”若気の至りでこんなことにもなるんだな”と達観するに至る。
 だって、どうしようもないもの。悪いが俺は諦めは人一倍早い。無駄な努力はする気が起きない。仕方ないからここで一晩宿を取る――それで良いや。
 体を冷やすと寝る以前の問題。入り口に懐中電灯があったので、それでマットをかき集める。布団になりそうなものがこれしかないからだ。
 適当に積み重ねた所でその中に入り、目を閉じる。
 起きたばかりで眠れないが、時間が解決してくれるだろう。

 …… …… ……
 …… …… ……
 …… …… ……

 段々と自己嫌悪が気持ちを覆い始めていた時、何か物音がした。
 何かと思い顔を出すと、鉄格子に夜空よりも黒い影があった。
 猫だ。
 二つの瞳がじっとこちらを見ている。それを俺も何気なく見返す。
 入ってくるだろうか、それとも逃げてしまうのか。
 暫く見つめあったままだったが、やがて猫は首をぷいと返した。
 ちぇっ、とまたマットに包まろうとしたら、小さな音が響いた。
 見直したら影はそこに在らず。ただ、先刻までとは違う空気がそこにある。
 中に入って来たのだ。俺を警戒していたが、大丈夫と判断したのだろうか。

 小さくやぁ、と鳴くその声の主は、ゆっくりと近付いてきた。姿はよく見えないが気配で分かる。懐中電灯は相手を驚かしかねないので付けない。
 ボンヤリとしている俺を気にせず、猫はマットの中にもぞもぞと入ってきて、俺の隣で丸くなる。
 温かい寝床を探していたのだろう。或いはここを普段宿として使っているのか――。
 ただ俺は気持ちがとても安らいだ。孤独な一夜に、無意識の内に寂しさがあったのかもしれない。ほんのり腹の辺りが温かく、それは心強い。
 ――そうしていると、すぐに目蓋が重くなった。今度は安心して眠ることが出来そうだ。
 俺はこのパートナーと共に、そのまま眠りについた。
972:2009/04/21(火) 08:24:13 ID:MALoZiWl
「縄田霞、起きなさい」
 女の子のようだが、これが俺の名だ。今まで幾度となく茶化されてきた。
 しかしここは、授業中? いや、朝礼か。ってことは用具倉庫に閉じ込められたのって夢? だよな、まぁそうだ。リアルで変な夢だった。
 しっかし、こんな時くらい寝かせてくれよと思う。何だって起こされ……?
「今日はまず、転校生を紹介します。十字ヶ谷高校から転入してこられた、寿々浅子さんです」
 その子に、俺はすぐに妙な感覚を抱いてしまった。
 何だこれ? 胸が熱い。まるでどこかで会ったことがあるような――まさか、まさか恋なのか?
 言葉にし難い感情が次から次に溢れてきて、恥ずかしながら一人でテンパってしまった。

 デカダン? とかニヒル? だとかよく分からない性格設定をされている俺だが、今回はそんな方向とは全く別――自分でもよく理解出来ないほど積極的に、彼女に話しかけていた。
 恋なのか? 多分そうなのだろう。
 クラスの友人らが驚くほどのイン差し逃げで、昼休み――俺と今屋上で彼女と二人、弁当を食べている。よくあるシチュエーションって訳だ。
 ん? 何かデジャブを感じるな?
「驚いたなぁ。来て早々、縄田くんみたいな人に会うなんて」
 しかし、ここまでトントン拍子に行ったのは、彼女も満更でもないということなのかも……。
「俺の方こそ。途中で他の人に訊いたなら分かると思うけど、自分でもおかしいくらいなんだよな」
「ふふ……」
 彼女は笑った。とても素敵な笑顔だ――って、気持ちを抑えないとそんな甘ったるい台詞まで平気で口にしてしまいそうな勢いだ。
「私、こんなこと言うのも何だけど、縄田くんとは初対面じゃない気がするの」
「……え?」
「――あ、その、ごめんねっ、変なこと言っちゃったかな」
 俗に言うフラグって奴か? 顔がもう少しで綻びそうだった、やばい。
 彼女は顔を両手で押さえている。俺が真顔だったのが悪かったようだ。
 深呼吸をして、一旦心を落ち着かせてから、口を開く。
「いや、正直に言うと、俺もそう思った。寿々さんを朝礼で初めて見てからさ、何か不思議な気持ちになって、こう……懐かしい感じがした」
 そう。それが恋なんだろうと、俺は思った。

 弁当を食べながらとても長い時間、話をしていたように思える。
 好きな人との一時はすぐ過ぎる、なんて話も聞くが、俺は違うってことか。
 今は午後の授業中。ただ放課後にまた二人で話をしよう、と約束は取り付けた。相変わらず気持ちが高ぶって仕方がない。
 彼女の席は俺とは真逆の位置にある。その姿を俺はちらちらと見ている。
 改めてとんでもないことが起こったんだな、ともうあまり残っていない自制心で溜息をつく。
 人間、分からないものだ。
 クラスにはモデルのような美人や小さくてふっくらした可愛い子、自分は苦手だが巨乳の子だっている。彼女はその中で抜けている訳ではない。
 なるべく客観的に見れば、どの点でも平均的だし、長所を補って目立とうとしている雰囲気もない。
 それなのに自分には彼女だけまるで違って見える。そして上手くは言えないが、妙に懐かしい。
 抽象的な物言いではっきりしないかもしれないが、やっぱりそれで良いと思う。複雑に考えるのは諦めた。俺の性格がそうさせる以上に、彼女を見ているとそんなこと、どうでも良くなるからだ。
983:2009/04/21(火) 08:27:36 ID:MALoZiWl
 放課後。
 早くも公認カップルみたく囃し立てられ、盛大な拍手と共に俺と彼女は教室を出た。気にはならないほどのお熱も、当の相手は少し恥ずかしそうだ。
 モヤモヤした気持ちは、恐らく一言で何もかも吹き飛ぶはずだ。
 屋上はこの時間、開放されていない。と、なると人気がなく二人っきりになれるのは……!?
「どうしたの、縄田くん?」
 気付けば、俺は廊下に膝を突いていた。
 何だ? 突然気持ちに空白のようなものが出来た。そしてそれに対する怖れが、一挙に押し寄せてきた感じだ。
 ――俺は今、何を考えようとしていた?
「大丈夫、寿々さん。行こう」
 心配そうに俺を見る彼女。
 何処へ行くのか結論も出ていないのに、俺はそんなことを言った。
 初めて手を繋いだ。半ば強引にそれを引いて。
「ちょっと、何処に?」
 その感触は、確かにあった。今日一日憧れて、心を奪われて、そして求めていた彼女との繋がり。なのに違和感がある。何故?

 俺は自分が何をしているのかも分からず、彼女の手を引いて歩いた。
「……」
 彼女は黙って付いて来る。振り返ってその顔を見たら、どんな表情をしているのか――見るのが怖い。
 そして、下駄箱で立ち止まる。
 俺が行こうとしているのは……確かに用具倉庫。
 何が何だか訳が分からない。行こうとしているのに、行きたくない。
「縄田くん……」
「俺は――」
「――何も言わないで。これ以上は、辛い」
 え? 俺は一体、何を言われたんだ? フラレたのか?
「……」
「……」
 頭が完全にごちゃごちゃしたまま、俺と彼女はその場に立ち尽くした。
「……ごめんね。でも、このままじゃいけないの」
 すると彼女は外へと飛び出して行った。

 俺は校庭の方に走って行く彼女を追いかけた。何が言いたかったのか、聞き出したい。
 それなのに、俺は彼女に追いつけない。後姿を見て、そんなに速く走っているとは思えないのに。
 そして彼女が向かっているのは、用具倉庫の方向だった。俺がたった今行こうとしていた所へ? 何でだよ!?
 誘導されるかの如く、辿り着いたのは紛れもなく用具倉庫。そこに彼女は立っていた。
「おい……はぁ……はぁ」
 やっと追いついた。と、同時に、事もあろうにあの懐かしい感覚が蘇る。
「一体……どういう……」
 寂しそうに笑っている――後ろを向いていて見えないのに、確かにそんな感じがした。
「ありがとう……ごめんなさい」
 彼女はそう言って、その扉を開いた。
994:2009/04/21(火) 08:30:37 ID:MALoZiWl
「!!」
 俺は……俺はそこで目を覚ました。
 反射的にマットを退けると、ここは用具倉庫の中で、今は朝。鉄格子から水色の空が見えている。
 そうか、夢だった……のか。何もかも。
 そして起きた時、すぐ傍に温かな感覚はもうなかった。もう一度周囲を見てみるが、その姿はない。いつの間にかあの猫も、出て行ってしまっていたようだ。
 俺は心身ともに虚ろな状態のまま、立ち尽くしていた。
 ふと、扉を見る。カギは開いているのだろうか?
 珍しく無駄な努力をしてみようと思ったのは正解だった。何故なら、その感触は軽かったからだ。

 今回の件については親からも教員らからも相当こっ酷く叱られた。友人からは笑いのネタにされるし、本当に最悪だ。
 ただ、その後いくつか分かったことがある。
 まず、何故か用具倉庫のカギが紛失してしまったこと。
 俺が閉じ込められていた時は確実にかかっていたのだと思うが、朝には外れていたらしい。
 誰かが来て外した訳ではないようで、その件についても責められはしたが、埒が明かないと今では新しいカギを購入するに至っている。

 そして、しっかりと覚えている寿々浅子という名前のこと。
 これをネットで調べてみた所、卒倒しそうな事実が分かったのだ。
 十年前に彼女はここの学校で、事故死していた。
 マットを使う授業で充分な安全措置がされず、体を強打したのが原因とのこと。
 図書館で過去の卒業アルバムも見た。冗談だと思った――と言えばそこに写っていた顔がどんなだったのかは、想像がつくだろう。

 この話を親しい友人にしたところ、笑いながらこう言われた。
「地縛霊でもいたんだよきっと。青春半ばで無念の死を遂げた子が、偶然居合わせたお前と、夢を使って恋愛をしたかったって訳だ」
 後は俺なりの補完だけど、彼女が最後にやったこと――それは俺を夢から覚まさせることだったのだと思う。全ては彼女が仕込んだことで、俺は良いように動かされていただけかもしれない。だがけじめは付けた、と。
 そしてあの抽象的な感覚とは、単に時代的なズレから感じたことなのかもしれないが、俺はそれだけではないと思う。
 妄想になるが、あの猫は実は彼女の生まれ変わりか何かで、寝る前に接したあの感覚が、夢の中で”懐かしい”と錯覚を起こさせていたのではないか、と。
 つまり、夢を見せてくれたのはあの猫、か?
 未だ気持ちがこんぐらがった状態で上手くまとめきれないが、言えるのはそんな感じのことだけ。

 だから、何の手がかりもないとはいえ、あの猫にはもう一度会いたい。
100名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 08:35:17 ID:MALoZiWl
終わり
エロなしw プロローグ・エピローグが本編の割に長いw
夢パートをもっとしっかり書いた方がバランス良いと思うが
一晩でそこまでする体力気力はなかった。勢いだけ

ちなみに参考にしたのは当然夢オチだが、10月はふたつあるって作品
101へっぽこくん:2009/04/21(火) 12:56:06 ID:/cV/hcDx
あるエレベーターで

まぁ、エレベーターでの話だ。
先日、久々にエレベーターの中に監禁されてしまった。
あれって、結構厳しいですよね。
で、ここのスレを見ていたら、みんなはチャンスを生かしているみたいなんだけど…
俺も、綺麗なおねーさんと二人きり…
…チャンスと言うより、気まずい方が先立たないのだろうか?
…すっげ〜、気まずい…おまけに、この状況で緊張して…やばい…
しかし、少なくとも、この気まずさだけは、解除しておかないと…
勇気を振り絞り、話しかける。
『とんだ災難ですね、階段で行けばよかったですよね』
普段階段なんて使いもしないくせに、言ってみた。なんでもいい、気まずさから逃れられるなら…
『ええ、私も、こんなのは初めてです。ついてないですね』
エレベーターのボタンは、12階のボタンだけが押されていた。
『12階なんですが、同じ階の方だったんですね。こんな美女が住んでるなんて、気づきませんでした…』
『美人なんて…』
…しまった、また、気まずい雰囲気にしてしまった…
この、気まずい雰囲気って、胃腸に悪いんですよね…
キュンと来るのは、恋というより、腹痛だったと思う…
『…早く、助けが来てほしいですよね(違う意味で)』
『…ええ、非常ボタンは押しましたので、もうちょっとでしょう』
気まずいながらも、その空気を打破するために、探りながらの会話が続く…
…しかし、惨事が起きたのは、その直後だった…
ぷっ…ぷぅ〜〜〜〜っ
俺の腹痛から来るおならが、密閉空間で炸裂してしまったのだ…
『えと、あと、その…ごめんなさい…』
と、しどろもどろになって謝る俺を見て
『ぷっ…くっくっくっく…』どうやら、彼女は笑いをこらえているようだ…
ちょっと、臭くても、気まずい雰囲気からは脱出したようだ…
改めて、苦笑いを浮かべながら、丁寧に謝罪をする…
102へっぽこくん:2009/04/21(火) 13:05:23 ID:/cV/hcDx
彼女と和解できたので、そのすきにと
臭いが立ち込める中で、自己紹介をする。
『あ、臭くてすみません。1203号室の中野です』
と、名乗ると、彼女も応えてくれた
『あ、大丈夫です。私は1206号室の荻窪です』
『荻窪さんですか、はじめまして。ついつい美女と一緒にいて、緊張しておならが出ちゃいました』
『あはははは』彼女も先ほどの状況よりうちとけてくれたのか、笑いとばす。
『でも、もう、やめてくださいね』と、くぎを刺されたのだが…まだ、俺のお腹の調子は微妙…
『…がんばります』と、応えるのが精一杯でした。
『お腹の調子が悪いんですか?』
『いえ、緊張すると、いつも、こんな感じです』
『では、緊張をほぐすには、どうしたらいいのかしら?』
などと、だんだん、うちとけてきた上に、彼女との距離も近づいてきた。

とりあえず、緊張をほぐすには、他に集中できることがあれば大丈夫なのでは?
という、彼女の提案に乗って、簡単なゲームをはじめる。
しりとりをやってみたり…
…なんだか、彼女に面倒を見てもらっているみたいで、情けない気持ちになってきた…

でも、しりとりでも、簡単なゲームでも、だんだん盛り上がってしまうのが、人間の性。
気づいた時には、あっち向いてほいで、負けたら脱いでいくことになっていた…
本当に、途中の経緯は、おならを我慢していたので覚えていないのだが…
必死に『あっち向いてほい』に熱中していた二人がいた。
103へっぽこくん:2009/04/21(火) 13:19:42 ID:/cV/hcDx
『じゃんけんぽんっ!あっちむいてほいっ!』
そんな言葉が何度交わされたか覚えていない。
気づいた時には、私はパンツと下着と靴下だけになっていたし。
彼女は、上下の下着に、ストッキングと、こんな状況になっていた。
先に冷静になったのは僕だった。
『…荻窪さん?このまま続けちゃっていいんですか?』
冷静な一言を聞きいれる耳を持っていなかった彼女は
『ええ、中野さんを今すぐ丸裸にしてあげますよ…』
と、場違いな答えが返ってきた。
仕方なく、彼女につきあう。
いや、付き合ってもらってたのは私の方なんだが…
しかし、そのまま、連敗して、あとはパンツ一枚…
このパンツだけは脱がされるわけにはいかない。
再び、僕のこぶしに熱がこもる。
『じゃんけんぽん!あっちむいてほいっ!』
気合いと勝率は比例するのか、2連勝をして、彼女のブラジャーをはぎ取った。
あとは、二人ともパンツ一枚。
そして、最後の勝負…
…勝った、僕は勝ったのだ!!
荻窪さんは恥じらいながら、最後の一枚を脱ごうとする。
あわてて、僕はとめる
『あの、無理しなくていいですよ』と
『情け無用です。敗者はただ脱ぐのみです』と彼女は潔く脱ぎ棄てる。
なんだか、時代劇みたいなセリフに、思わず笑ってしまった。
つられて、彼女も笑いだす。
ひとしきり、笑い終わると、彼女は、ふと気づいたように、胸と太股を隠す。
恥ずかしさを思い出したかのように…
それを見て、ついつい、反応してしまった。
そして、前かがみの恰好で彼女に提案する。
『あの、ゲーム終わったので、もう、着た方がいいのでは?』
と、前かがみのまま、説得力無い事を言ってみた…
そろそろ、救助の人も来るのかな…
と、思ったりもした…

104へっぽこくん:2009/04/21(火) 15:11:08 ID:/cV/hcDx
しかし、世の中にはモノ好きな女性もいるものだ。
前かがみになった僕を徹底的にいぢりたいとでも思ったのか、ゲームの続行を申し出た。
僕としては、彼女に諦めさせるために『だったら、隠さないで…』
彼女は、僕を辱めて楽しんでいるので、むしろ、『いいわよ』と軽いノリで、隠すのをやめた。
ついつい、目が行ってしまったが、彼女の体型は、むしろ理想形。
つんと上を向いた胸、ややくびれた感じの、引きしまったウエスト、腰はふっくら柔らか仕上げ…
しいて言うなら、巨乳が好きな人には、若干小さめかな…という位で、並み以上、いや、特上に近い。
顔は、美人と絶世の美人の間。どちらかというと、美人に近い側かなという位で。当然並み以上。特上に近い。
こんなきれいな女性が、僕の前で裸でいるなんて…
改めて、状況を解析したら、急に緊張してきた。
しかし、ここまで女性に言わせているのだから、引くわけにはいかない。
『でも、脱ぐものがないみたいですけど、どうするんですか?』
『そうねぇ…』ちょっと、考え込んでしまった彼女。
『私が負けたら、舐めてあげる。次に負けたら、抱かせてあげる…』
『じゃあ、僕が負けた場合は?』
『まず、パンツを脱いで、次は私のをなめる。その次は、私に抱かれるってどう?』
???どっちにしても、抱けるのでは!?等と思ってしまったが、彼女は気づいていない。
いや、勝負がしたいだけで、別に結果はどうでもよかったのかもしれない。

勝負は再開となった。『じゃんけんぽんっ!あっちむいてほいっ!』
気合いの乗った彼女の勝利。諦めて、パンツを脱ぐ。
さっきのおならのときに、ちょっとでちゃったのか、お尻のあたりが、少し黄色くなっていたので…
彼女に見られないように、丸めて隠す。
そして、次の勝負は彼女の負け。
すごい状況だ。止まったエレベーターの中で。真っ裸で、美女(荻窪さん)がさえない男性(僕)のモノをしゃぶっているのだから…
『あ、しゃぶるのの時間決めてなかったけど、3分位で良い?』
『はい、それで全然かまいません』と、なぜか僕は敬語になっていた。
にゅぷるるるる。じゅぽじゅぽ…
音をたからめる事によって、彼女自身も興奮をかきたてるのか…
すごい音を立てながら、僕のモノを飲み込み、くわえ、しゃぶり、吸いたてる。
たぶん4分位してもらった気がするが、喘いでいたので、時間的感覚は分からなくなっている。
快感で、ぼーっとしていたので、次の勝負は彼女の勝ち。
僕が彼女のをなめる番だ。
舐めやすいように、あおむけになった僕に彼女がまたがる。
僕は彼女の部分を広い範囲で丁寧に舐める。
下の唇に関しては、キスをするように丁寧に。
真ん中のボタンに関しては、吸い取るようにしながられろれろと舌でこすりたてる。
耐えきれずに、彼女の声が上がる
『ぬふっ…あふっ…んふっ…ふあぁ…やはっ…らめぇ…』
なんだか、彼女の声と言葉使いが怪しくなってきたが、さらに攻め立てる。
たまらず、彼女は、僕のモノにむしゃぶりつくように、僕の腰に抱きつくというか突っ伏すというか…
そして、そのまま、69の体勢で、しばらくお互いに快感をむさぼりあう…
二人の声にならない声と喘ぎ声と、熱い吐息が狭いエレベーターの中でこだまする。
彼女の下で、最後の質問をする
『荻窪さん、ところで、僕が抱くのと、僕が抱かれるのってどう違うんですか?』
『ん?わからない…そんなことより、続きして』
『もっと、なめ続ければいいですか?』
『ちがう、入れてって言ってるの!』
彼女にせがまれたんだけど、最後の勝負はどうなったんだろう?
等と、どうでもいい事を考えながら、彼女にせがまれるがままに、彼女を突き刺す。

105へっぽこくん:2009/04/21(火) 15:46:08 ID:/cV/hcDx
ゆっくり、彼女に沈み込む。
とろけるような感じで、彼女に包まれる。
熱くなった怒張が更なる温かさに包まれる。
すでに、彼女の方はとろけている。
ちょっと動かすと、いやらしい水の音が響き渡る。
ぴちゃ、ちゅぽ、くちゅ、ねちゃ…こんな音と
にゅるん、ぐにゅる、のりゅりゅん、むにゅ…ってな感触を味わう。
彼女はすでに絶頂の手前。僕もそろそろの段階だ。
『荻窪、さ、ん、もう、そろそ、ろ、僕…』
『膣内は…だめ…外に…出…して…ね…』
『判って…ます……逝きま…す…よ…』
『顔に…顔に頂…戴…』
だんだん、二人とも、おぼつかない会話が、せっぱつまってきた。
限界だと悟った僕は、素早く引き抜く。それに合わせて、彼女は顔を僕のに近づける。
『いく、いくいく…』そう言った時に、なんと、彼女は、僕のをパクリとくわえた。
『おふっ…』情けない悲鳴とともに、彼女の口の中で果てた…
ついつい、彼女の頭を抑えつけてしまった。
彼女は、口で受け止め、そして、飲み下している。
『すごかった、荻窪さん、すごかった…』
なんだか、わけのわからないことを繰り返している僕がいた。
『私も、すごく良かった。』
二人の間に、なんだかまったりとした空気が流れた時に…
『あ、だめ…』と、僕の絶叫…
ぷっぷっ…ぷぅ〜〜〜〜っ
先ほどより、少しにおいのきついおならが出てしまった…
『くっさ〜ぁ〜い』彼女が鼻をつまんで、苦笑いしている。
『すみません、本当に臭いですよね…すみません…』

情けない会話をしはじめた頃に、助け船がやってきた。
『日本エレベーター管理協会のモノです。大変ご迷惑をおかけいたしました…』

ふぅ、助かった。しばらくして12階に到着すると、彼女が僕にこっそり耳打ちした。
『良かったら、今晩、うちで、夕食を御馳走してあげるね』
何か月ぶりの、家庭料理だろうか、などと考えていると
『でも、あまり、おならはしないでね』って、釘を刺されてしまった…

もう、この話は3か月前の話になるのですが、現在では、僕の部屋に彼女が引っ越してきたそうな。

〜〜中野君と荻窪さんのエレベーター物語 完〜〜
106名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 21:54:51 ID:azYIGT4S
保守
107名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 12:37:56 ID:zyuFyCCe
妄想ノート

公衆便所の個室(身障者用)に駆け込んで、トイレを済ませようとする女性と
先客で、猫とエッチな事(!?)していた持てない君

工事中のマンホールに落ちた女と、梯子が壊れて登れないドカチンバイトの中年

取調室で、裸になって酔っ払ってる女性と、新米警察官(先輩は食事休憩で外食)

ワンルームに忍び込んだ泥棒さんと、帰ってきた、一人暮らしの独身女性

帰省で誰もいない寮に、憧れの先輩と二人での1週間

デパートの試着室に入ったら、先客がいた

二人で乗っていたスワンボートが激流で流されていく

安い民宿だったが、相部屋

スキー場のゴンドラリフトに二人きり

スキー場のペアリフト相乗り

マンガ喫茶のペア可能シートの仕切りが壊れた(隣はオナニー中)

妄想ばかり進むが、そこからネタにつなげない男が一人(俺)
書かせるために、机の舌でしゃぶってくれる女が一人(妄想!?)

108名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 16:05:32 ID:oMGxLCBW
>>107
つっこみたい事はいろいろあるが、机の舌 にワロタ
109名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 21:11:28 ID:lXQKV8eR
いい学校妖怪じゃあないか。
愛子ちゃんなら納得できる。うん、そうに違いあるまい。
110名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 00:01:33 ID:gisoYQt0
>>109
その妄想をぜひ過疎ってる椎名スレで(ry
111名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 22:33:18 ID:T7ZSNAGi
保守
112名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 21:54:45 ID:P+Dy6QG0
金の力で困ってる女の子を助けてあげたい 3話目スレで
いいかんじのふたりっきり なSSがあって、堪能した。
たまに良作にであえたりするから たまらない。

誘導しているワケじゃないが、住民がかぶっていないか確認したい。
113名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 22:16:41 ID:ODzmQUW9
圧縮回避保守
114名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 00:28:11 ID:Kw+RbB22
>>17-21 ほしのうみ

まだ少し肌寒い五月上旬の真夜中。
ここ数日続いている好天のお陰で、今日も空一面に天の川が広がっていた。

「陽菜さん。すごい天の川ですね。此処なら光害もあまり関係ないみたいだ」
「ええ……綺麗……」

陽菜と呼ばれた女性、彼女は愛車のアスカが故障してしまった為に、幼馴染で酒飲み仲間の健次郎に助けを求めた。
健次郎が到着したのはそれから二時間後。仕事で愛用している4tローダーで急行してきた。
故障した愛車をローダーに載せ、ふと見あげた夜空、それがとても綺麗だった。
…流石に五月だけあって、まだ肌寒い。身震いと共に、くしゃみが出てしまった。

「陽菜さん、寒くないですか?ローダーに毛布が積んであるんで、持って来ましょうか?」
「え、ええ…大丈夫」

大丈夫とは言ったものの、正直体の調子は良くない。
寧ろ風邪の初期症状が出始めている。

私はたまに、町の夜景がよく見える高台へ行く事があった。
大抵仕事で叱られたり、嫌な事があった時の気分転換なのだが。
そして今日も、そのつもりだった。
だが、愛車が故障してしまった。色々考えた挙句、健次郎に連絡した。

「…ねえ、健次郎さん」
「はい?」
「私、たまにこの上の展望台で街の夜景を見ているんです」
「なるほど。確かに此処の景色は昼夜を問わず最高ですからね。…あっ!」

一瞬瞬く流星。
本当に一瞬。しかし赤く力強く、音も聞えるような非常に大きなものだった。

「……」

一瞬の沈黙が私達を包み込む。
私は願掛けをし損ねてしまった。…健次郎は?

「健次郎さん?…何か願い事し損ねたの?」
「…いや、むしろ出来ました」
「?」

「こんな時に言って良いか判りませんが、はっきり言います。陽菜さん、俺と付き合ってください!」

「……!?」

吃驚仰天。心臓が5秒ほど止まったかのように感じたのは久々だ。
…でも、健次郎なら……。

私達の間には昔からの腐れ縁が有る。物心ついたときから幼馴染だから。
だから、私は「はい!」と、快諾した。


正直お題に繋げられているかちょっと疑問だが、保守代わりに書いてみた
あと全然エロく無くてごめんな
115名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 22:10:28 ID:TdxoryXf
>>114
GJ!
116名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 23:36:24 ID:Ga3Dzy9j
保守
117名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 12:09:42 ID:3g8NZZad
2人きりにならないといけないのか
最初から2人きりでいいのか
118名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 20:28:00 ID:dgZsrn0A
もちろんどっちもいいよ!
119名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 00:39:12 ID:x0Q9WwF+
>>117
2人きりならどんな状況でもおk
120名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 18:01:09 ID:lj+OwE4m
もっと栄えろ
121名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 07:34:35 ID:cSwHdYKY
女の子と二人きりになるドキドキ感を味わいたい
122名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 00:00:13 ID:AKV2IJOs
ほしゅ
123名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 19:17:53 ID:926h/Y6t
保守
124名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 19:24:00 ID:smsdwU4J
【国際・仏】おっぱいに触りたくて性転換した(元)男性が後悔して自殺する
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news2/1221494175/
125名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 17:45:03 ID:VNaNfFwC
えええええええええw
126名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 15:19:53 ID:9fpSqE1w
127名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 10:59:45 ID:hXn5nR8l
128名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 21:22:06 ID:ZSTalRFf
129名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 21:22:24 ID:TkDoJT19
130名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 15:28:24 ID:Dyaq8b/B
131名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 20:13:50 ID:hnFJGoID
132名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 21:01:43 ID:4hQthjsT
133名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 21:10:24 ID:jjA1Or/b
134名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 21:43:25 ID:4WoW6oVe
135名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 21:44:34 ID:TbogeH/U
136名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 21:16:51 ID:8h3wKvOi
137名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 21:34:57 ID:cq38tIoY
138名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 21:56:41 ID:iKTLPEFx
139名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 22:01:00 ID:17t/j9I7
空気の読める俺マジ最強
140名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 22:25:10 ID:9jQwGcAo
「ヤァヤァヤァ、シャチョサンオゲンキ?」
見知らぬ外人の男が片言の日本語で声をかけてきやがった
しかし何でこいつらは決まったように「社長」などと呼ぶんだ?
「アナタトモダチ、イイハナシモッテキタヨ。
タッタコレダケデ、イッショウオンナノコヒトリキリ。オッパイサワリホーダイネ
ドウ? ヤラナイカ?」
指三本突き出して言ってきやがった。
しかも日本語間違ってやがる。二人きりだろ。
つーか、一生って身売りか?人身売買かよw
まあ30万ならホントに買っても(飼ってもか?)いいけどよw
とりあえずOKしてみるかw
「オーウ、シャチョサンエロイネ。ジャアサッソク、エイッ」
ぐふぅっ!



…あれ?えーと、何が…
うわっ、マッパの不細工な女が目の前に…って、あれ?鏡?
ってことは、うわああぁああ!!女になってる!?
何だコリャ!?何が起きたんだ!?!?!!!
おおおおぉぉおおぉ………お?手紙がある?
141名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 22:25:55 ID:9jQwGcAo
「社長サンへ
喜びの宴に水を差すのもなんだと思い・・・・
こんな形で切り出すしかなかった・・・・
オレの苦しい心境を察してほしい
実は……
さっきのお前の考え・・・指三本は間違っている
為替レート1j≒100円、それが計算に入っていない。つまり3万j、約300万。
財布の30万しかないおまえには、まだ270万を支払う義務が残されている
おまえの体から受け取っていくぞ、悪く思うな。

社長……大丈夫…!
腎臓なんか1個失ったってあんたにはもう1個残ってる
大丈夫…!
社長なら大丈夫……!
きっと立ち直れる………!
だから……
地道にいこう………! キラン!

じゃあ名残惜しいがオレはこれで失礼する
体に気を付けて暮らせよ
親愛なる社長サンへ  byエンドー」


PS
ココニシャチョサント、ニタシュミノヒトタチガイルカラ、ナグサメテモラウトイイネ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235573165/l50


>>124に触発されて思わず書いた
今は後悔していない
142名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 20:46:12 ID:aMBlTL2g
保守
143名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 23:56:53 ID:w/V2oK6t
完全に二人きりじゃないとダメなのか?

みんなに内緒で付き合ってる生徒会長と生徒会室でイチャイチャしてたら
誰か来たので慌ててロッカーの中に二人で隠れちゃった。
あー、早く帰ってくれないかな、出れないじゃん。
…おや?会長。どうしたの耳が真っ赤だよ。
はぁ、密着してるから?
じゃあここを触ったら…っとダメですよ会長、声を出したらばれますよ。

とか扉隔てて二人とかもありかなと

144名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 05:54:23 ID:YJbIXwAH
過疎ってるんだし好きに書けばいいと思う
145名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 22:24:49 ID:XWTiCcPY
うん
146名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 22:32:55 ID:XRkhDWYu
過疎ってなくても全然問題なくアリなネタかと
147名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 13:04:34 ID:XONwJQia
エレベーターで二人きり。
148名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 22:28:24 ID:5S5+KJNt
 エレベーターに閉じ込められてしまった午後。
「あーもうっ、エスカレーターに乗れば良かった」
 システムそのものが壊れているのか、非常通報装置も作動しない。
「すぐ近くにあったのに。ちょっと足を運ぶのよ? それだけで、こんなことにはならなかったのに」
 偶然事に巻き込まれてしまった大学生――隅末聖の目の前で、女性が喋繰っている。
「運が悪いわ。そう、本当に運が悪い。君もそう思うでしょ?」
 天然癖のある長髪。やや度のきつそうな眼鏡の下には、雀斑。
 体にはゆったりとしたドレスを着、肩には様々な画材の入ったバッグをかけている。
 どこか、古典的な少女漫画の登場人物を思わせる。
「この上の階で、杖津宮良策先生のサイン会があるってのに、何でこうなるの? 不幸よ。こんな所に知らない人と二人だけで閉じ込められるなんて」
「すいません」
「あ、ごめんね。君のせいじゃないの、うん。ただ理不尽よね。君は何とも思わない?」
「僕も、ちょっと困ります」
 ぼそぼそと小さな声で呟く聖。
「よね? そうでしょ。そう、それも管理センターに通じないなんてメンテナンス不全よ。こういう場合どこを訴えてやるのがベストかしら」
 一人ヒートアップしっ放しの女性を、聖はおどおどと見つめている。
「こうしてボタンを何度も押す――誰か! 聞こえる!? ――ダメ。都会の牢獄ね。ドアは開かないしどうしろってのよ」
「待つしか…」
「そうね、待つしかない。でもこの不満は何処に捌ければ良いのかしら? 今、私は何か言わないと気が済まないの」
 女性の外見は聖と同じく大学生、といったところか。しかしやけに口数が多い。
「ねえ君、何か持ってない?」
 女性が顔だけ向けて、訊いた。
「何か…って?」
「例えばここを抉じ開ける工具とか、外部への連絡手段――そう、携帯電話! 持ってない?」
 そう言って期待の眼差しで聖を見る。どうやら、本人は携帯を所持していないようだ。
 聖は首を横に振る。
「嘘、持ってないんだ? まあ、私もだけどね。何でか知らないけど嫌いなの、課金で縛られる感じが。君もそう?」
「僕は…えと…」
「あーそれよりも、他に何かない? 何か役に立ちそうなものっ」
 答に窮していると置いていかれた聖であった。

 ガタン!
「きゃあっ!?」
 女性が悲鳴をあげ、尻餅を突く。
「あ、だ…大丈夫ですか?」
「な、何なのいきなり。落ちるの? まさか落ちたりなんかしないわよね。そんな不幸があってたまるものですか」
 相変わらず舌が休まることを知らない。
「ここは六階と七階の間。落ちたら一たまりもないじゃない。どうしよう、私死ぬの?」
「僕に訊かれても」
「もうっ、冗談じゃないわ。何でも良いから、早く出すのっ!」
 聖は慌てて自分の持つ紙袋を開けて見た。
「お酒…だけです」
「ちょっと見せて……うわ、ビールがこんなにたくさん。何で? 君酒飲み?」
「先輩に頼まれて…」
 情けない表情で俯く聖。
「あーこれってパシリね。そう、よくあること。で、十階の百円均一でおつまみを揃えて帰るつもりだったのね。そうでしょ?」
 本当に分かっているのか疑問である。
「もう、少しはシャキっとしなさいよ。だからパシリなんかに使われるんじゃない。サークルは?」
「…漫画です」
「近い、私は絵画。多分ここに来るってことは柱木大でしょ? あ、君名前は? 私は黒荻奈由華」
「隅末聖です」
「聞いたことないわね。今度会えたら…ってそんな場合じゃないわ。どうしよう、落ちたら死んじゃうわよ?」
 そんなことを言われても、この状況でどうにか出来る人間はまずいない。
「地面にぶつかる瞬間にジャンプすれば衝撃は防げるって言うわね。けど、そんなタイミング分かりっこないし」
「そんなことしたら天井に頭ぶつけるんじゃ」
 微妙なやり取り。
「…そういうコメントが欲しい訳じゃないのよ。ほらもっと、落ちる訳ない――とか、すぐに救出される――みたいな励ましの言葉が出ないの?」
 しかし外見からして気弱な男子:聖にそれを求めるのは酷である。
149名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 22:33:51 ID:5S5+KJNt
「……」
「やめてよそんな深刻な顔して。私まで気持ちに余裕がなくなるじゃないのよ。って、ちょっと。何泣いてるのよ」
「…ご、ごめ…ん…」
 しかし聖も聖でやや極端な性格である。
「あー私は今日とんでもなくツイてないわ。大凶よ……ねえ、ほら元気出して。ごめんね、強く言い過ぎたわ謝る――って、ああもうっ!!」
「!?」
 ビクッ、と聖が顔を上げると、目の前で奈由華が紙袋を持ち上げていた。
「こうなったらヤケよ。ビール開けましょ。君飲めるでしょ?」
「でも、そんなことしたら中に篭る…」
「一々うるさいわね。ほら、君も飲みなさいっ」
 そう言って差し出す。
「ううっ、でも僕、お酒嫌いなんで…」
「この際関係ないわ。酔っ払って忘れてしまえば良いのよ」
 大胆な女性もいたものである。
 聖は無理矢理に、ビールを飲み干す。奈由華もまた痛快に一缶を空にする。
「…好きなんですか?」
「本当は寝る前にしか飲まないわよ。簡単に酔っ払っちゃうし…ああっ」
「大丈夫ですか?」
「って、君は次のに手を付けるの? はあ、そんなに思いつめてるなら私だって付き合わないとね」
 そう言って、お互いにもう一缶。
「う、ちょっと…私がこれ飲んでいる間に更にまた? 嫌いなんじゃなかったの?」
「ヤケです」
「目が据わってるけど大丈夫? 顔色が……」
 聖の顔つきが明らかに変わった。奈由華は本能的に身の危険を感じる。
「奈由華さん……」
「――!」
 ばたっ。
 聖の体が、奈由華の膝元に倒れかかってきた。
「あ、ちょっと。くっ付くのはダメ…って、もう酔いが回っちゃったの? 顔が、ああ……」
 奈由華もまたぼんやりとしてくる。が、気力で聖の体を起こす。
「はい、もたれるなら壁に。私もそろそろダメになるかもしれない。願わくば、落ちても痛みを感じませんように……」
 気が抜けた瞬間、突然脱力状態だった相手の体が、逆に奈由華を押し倒してきた。
 がばっ。
「ひゃああっ!? な、何? どうして抱きつかれるのっ? ちょっ、離し…酒、匂いが…う、んっ――!」
 真上から、唇が被せられる。そして、当然のように舌を挿し込まれる。
「んっ!? んう――っく…!」
 奈由華は抵抗しようとするが、体に上手く力が入らない。

「――ぷはっ、はふ…な、何するのよ馬鹿! 初対面にこんなことするなんて、獣だわ! 最悪よ、これって最悪っ! ああっ…」
 頭を抱えた。が、理性は半分酒によって混沌としている。
「奈由華さん…嫌…ですか?」
 今にもくっ付きそうなほどの近さで、聖は懇願するような眼差しを奈由華に向けている。
「…そ、そんな目で私を見ないでよ。いくらこんな場所だからって…」
 しかし酒に酔って性格が変わったのか、聖の押しは強い。
 躊躇している相手に対し、段々と体に寄りかかっていく。
 手を伸ばし、怯えるような素振の奈由華から、そっと眼鏡を外す。
『可愛い……』
 突拍子もなく同じ台詞が両者の口から飛び出す。
「…な、何よ。何か、前がよく…見えない」
「奈由華さ、ん……」
 ぱたっ。
 聖は奈由華の体に覆い被さるようにして、倒れた。
「――?」
 てっきりこのまま――と思っていた奈由華だったが、聖はそのまま動かない。
「まさか……寝た?」
「……」
「……私も寝よう」
150名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 22:35:53 ID:5S5+KJNt
 救助された二人は、仲良くぐっすりと眠っていたところを発見されたという。
「んー……」
「あ、奈由華さん…ごめんなさい!」
「――誰だっけ? 何か、よく思い出せない……」
 とりあえず、膝元の眼鏡を取って顔にかける。
「……あ、隅末くん…だっけ? 助かったの私?」
「はい」
「…そう。良かったけど、何か文句言う気力もなくなっちゃった」
 そう言って、奈由華は溜息をつく。
「サイン会、残念でしたね」
「忘れてたわ。あーあもう、酷い一日ね」

 足取りが不安定な状態の奈由華を、聖は手を取って歩く。
「奈由華さん、お酒飲んでからの記憶…ないんですか?」
「…何? 初対面でいきなり私のこと、下の名前で呼ぶ? まあ良いけどね。うん、覚えてない」
 聖は胸を撫で下ろすように息をついた。
「もしかして君、変なことしたりしてないでしょうね?」
「……ごめんなさい」
「むー、頭が痛い。嘘くらいつきなさいよもう。で、責任は取ってくれるの?」
「え? あの…ちが…」
「シャキっとしなさいってば。…もういい。代わりにそこのベンチでしばらく寝かせてもらうから、膝貸してよね」

 ベンチに横になり、すやすやと眠る奈由華。
「どうしてこんなことに……」
 はっきり記憶が残っている聖は、そんなことを呟く。
 だが、二人の光景はとても絵になっていた。
「……」
 まだ酔いが冷め切れずにいるのか、顔をぼうっと赤くした聖。
 仰向けになって小さく寝息を立てる奈由華の髪を、そっと掬う。柔らかい。
 そして眼鏡をかけていない顔が、可愛かった。
 もうしばらく二人っきりでいられることに、聖は感謝した。


強制終了
151名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 00:28:59 ID:K4W8QMn+
GJ

ちなみに、エレベーターのワイヤーが切れた場合、ジャンプするよりも耐衝撃姿勢(飛行機でやるような奴)、
つまり地べたに寝転がった方が助かる可能性は高い…らしい。それでも全身骨折とかしそうだけど
152名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 01:40:36 ID:+4fSowXd
少なくとも日本国内のエレベーターなら安全装置(非常用ブレーキや緩衝装置)があるから
ロープ切断即自由落下ということにはまずならないけどね
153名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 10:34:22 ID:dMSrXAQQ
GJ!!テンポが良くて面白かったよー
154名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 16:10:11 ID:NTvXfKNQ
穴の底で二人きり。
155名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 12:47:54 ID:rvp6Cw7G
 田舎へ帰省した。
 夜、美しい天の川を見上げながら歩いてたら
古井戸に落っこちた。
 井戸の底で出会ったのは、お皿の数を数えている
和服姿の美しい少女だった。

こうですか?わかりません。
156名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 12:48:42 ID:rvp6Cw7G
 田舎へ帰省した。
 夜、美しい天の川を見上げながら歩いてたら
古井戸に落っこちた。
 井戸の底で出会ったのは、お皿の数を数えている
和服姿の美しい少女だった。

こうですか?わかりません。
157名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 12:49:13 ID:rvp6Cw7G
二重投稿すみません。
158名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 12:53:04 ID:5imuWzy0
しかもお尻の下で皿が割れてるんですね…。
159名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 15:35:37 ID:rvp6Cw7G
お菊「ただでさえ一枚足りないのに、全部割ってくれちゃって..
   私もうお嫁に行けない!!責任とって下さい」
こうですか?わかりません。
160名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 20:31:12 ID:8TMLpMjx
「安心してください、責任を持って私が犯人を見つけ出します!」
「いや、あの……」
「大丈夫です、犯人のめぼしはついています」
「だから、あの……」
「犯人はこの中にいる!」
「……」
161名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 20:56:48 ID:gR8bNVXF
「私、犯人が誰かもうわかりました」
「ほう、誰が犯人なんですか?」
「160さんなんじゃないんですか?」
「お嬢さん、何を根拠にそんなことを……」
「ここにいるのは、私と160さんだけなんですよね?」
「そうですが、それが何か?」
「私は犯人じゃないから、消去法で160さんが犯人です」
162名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 09:05:35 ID:cBWhttUI
「驚きました、完璧な推理です」
暗い井戸の中、拍手が響く。
「しかし、その推理には重大な穴がある」
それは、
「犯人が存在するという前提そのものが間違っているかもしれない……ということですよ、お菊さん」
「それは……どういうことです?」
彼は皿の破片を脇に放り投げ、居住まいを正す。
そして、口を開いた。
「説明しましょう」
163名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 11:03:57 ID:ddOtQn01
オチマダー?
164名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 09:36:09 ID:R6LGF2ji
「ここには犯人は居ない、あなたと私二人だけ。
 私は女の子と二人っきりになってしまった、それだけのことです。
 説明は終わり。この話もお終い。さあ、次はあなたたちの番です話をお聞かせください」
「何処に向かってしゃべってるんですか?」
「井戸の向こう、知らない世界で二人っきりになってしまった男女へ向けてです」
「……よく分かりませんが、とにかく責任はとっていただきますよ」
「ゴメンナサイモウシマセンユルs  」
165名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 02:51:01 ID:cvsUabbC
「……と、簡単に謝るわけにはいきませんね」
「往生際が悪いですね」
「いいですか、私の推理をよく聞いてください」
「はい、なんでしょうか」
「皿を割ったのは、何者かによる私への挑戦なのですよ」
「へー、そうなんですか」
「この暗号を解くと答えが浮かび上がってきます」
「どんな答えが浮かび上がるんですか?」
「つまり、真犯人は犯人によって『さら・われた』のです!」
「なるほど、つまり犯人はいないわけですね」
「そういうことです」
「でもですね、推理以前に重大な問題があります」
「なんでしょうか?」
「結果的に貴方が原因だという所に違いがありません」
「なかなか、痛いところをお突きになられる」
166名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 11:01:09 ID:zC2o7X0Y
「しかし……」
「しかし、なんですか?」
「ナイフで人を刺したとき、悪いのはナイフでしょうか?」
「ナイフです」
「そうではあり……えっ」
「悪いのはナイフです」
「……」
167名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 15:49:44 ID:OLI/dC4i
「その理屈だと、皿が割れたとき、悪いのはお皿になりますよね」
「えっと、そうなりますね」
「では、私には何の責任もなく、晴れて無罪放免ということに」
「そ、それは違います!」
「なぜでしょうか?」
「私が本当に言いたかった事はこうだからです」
「お聞きしましょう」
「悪いのはナイフであり、ナイフを作った人が悪いんです」
「……なるほど、見事な論理のすり替えです」
「責任を取れないからって、逃げるおつもりですか?」
「おかげで真実が見えてきましたよ」
「ど、どういうことですか?」

「ここにいるのは貴女と私の二人だけ」
「貴女が犯人でなければ私が犯人である、見事な論法です」
「しかしながら、一つだけ欠点がありました」
「逆をいえば、私が犯人でなければ貴女が犯人であるということです」
「貴女は嘘をついていたんじゃないですか?」
「強引なまでの責任の追及、それが一つの疑惑を私に植えつけました」
「お皿は始めから割れていたのではないのか、と」
「全ては私の推測にすぎません」
「しかしこれらの事実を照合すると浮かび上がる真実」
「真犯人は貴女じゃないんですか?」

「ごめんなさい〜!」
「何も無理に責任を取らせようとなくても……」
「だって、悔しかったんです、お皿を割ったぐらいでこんな」
「事情を鑑みる余地はありますが、無理矢理はいただけません」
「……すみませんでした」
「ですが、貴女となら喜んで責任を取らせてもらいますよ」
「あっ……」
「いけませんでしたか?」
「そっ、そんなことないです」

「しかし、いつ出られるんでしょう、ここから」
「死ぬまでずっと一緒です」
「不吉な事を言わないでください」
「じゃあ、死んでもずっと一緒です」
「……それも悪くないかもしれませんね」

FIN

勝手に終わらせてすまんかったと思うが、新しい投下に期待したい
職人さん、カムバーック!
168名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 18:36:41 ID:u/mpOmPY
で、エロは?
169名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 08:32:31 ID:SmAvQfh3
うん、まぁ、正直飽きてたしドンマイ。
170名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 03:56:09 ID:X4lEb4ra
可愛いスレタイ
171名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 19:44:53 ID:YGIasC2G
保守
172ほっとみけらんじぇろ(1/2):2009/08/06(木) 14:34:16 ID:jZcrmKGk

「坂井くん、ミケランジェロの絵画展に行かない?」
放課後の美術室。
橘さんの突然のお誘いに僕は目を丸くした。
話の繋がりが理解できなくて僕は「えっ?」と、橘さんに聞き返す。
「だから〜、『ミケランジェロの絵画展に行かない?』って」
橘さんは少しムッとした表情でもう一度尋ねてきた。
「行きたい、行きたいよ? でも、なんで?」
ミケランジェロといえば、僕の大好きな芸術家の一人だ。
その絵画展に僕が行きたくないわけがなかった。
「ちょっと、コネで無料チケットが二枚手に入ったからね〜」
ポケットからチケットを取り出し、橘さんは自慢気にニンマリと笑う。
橘さんのお父さんがどこぞのお偉いさんだという噂を聞いたことがある。
きっと、そのルートでチケットが手に入ったんだろう。
「ぜひとも一緒に行かせてください」
橘さんがどうして僕を誘ったのかはさておき、
絶対の権力者を前に平に頭を下げてお願いをしていた。

当日の天気予報は運の悪いことに雨だった。
ドンヨリ曇った空模様、僕は少し大きめの傘を持って家を出る。
もしかしたら、橘さんが傘を忘れたりするかもしれない。
まあ、万に一つもそんなことはないだろうけど。

待ち合わせ場所に現れた橘さんに僕は一瞬目を奪われた。
所々に装飾のついた白いワンピース。
普段の橘さんからすれば信じられない話だけど。
それは如何にもお嬢様といった風情で、それに比べて僕はいつも通りの普段着だ。
どう見ても橘さんと釣りあうような服装ではない。
もっときちんとした服を着て来ればよかったかなと思ったが。
よくよく考えれば僕にはそういった服がなかった。

それはともかく、僕と橘さんが電車を降りる頃には小雨が降り出していた。
橘さんはリュックから折り畳みの女の子らしいピンクの柄の傘を取り出す。
一瞬にして僕の淡い希望は打ち砕かれてしまったわけだが。
僕達は何気ない雑談を交えながら美術館へと向かう。
美術館につく頃には雨は土砂降りに変わっていた。

幸いにも、ほとんど濡れることなく僕達は美術館に滑り込む。
天候のせいもあるんだろう、美術館は驚くほど人気がなかった。
水気を含んだ靴底がツルツルの床の上でキュッ、キュッと音を奏でる。
そんな、小気味の良い靴音が、隣にいる橘さんを妙に意識させる。
173ほっとみけらんじぇろ(2/2):2009/08/06(木) 14:35:40 ID:jZcrmKGk

ミケランジェロの芸術的な絵画を前にした橘さんは
なぜだかわからないけど、眩しいぐらいに白く映っていた。
絵画を見に来たはずなのに、僕の頭は橘さんのことで一杯で。
何度、橘さんの手を握り締めようと思ったことか。
結局の所、臆病でへたれの僕にはそうするだけの勇気はなく。
何事もなく平穏に、僕達の絵画展巡りは終了してしまったのだった。

外は相変わらずの雨、憂鬱な気分で僕は傘を開く。
ちらりと橘さんを見ると、自分の傘を見つめて何か考えているみたいだった。
そんな僕の視線に橘さんは気がつくと、にっこりと笑った。
「傘、壊れちゃったみたい、坂井くんの傘に入れてもらっていいかな?」
あんまり困った様子も見せずに橘さんは手を合わせる。
「あ、うん」
そう答える以外の選択肢がどこにあるだろう。

「じゃ、お邪魔するね」
橘さんは傘の下に入り込むと、僕の腕に自らの腕を絡めてくる。
「た、橘さん!?」
腕に感じる柔らかな温かさに思わず声が上擦ってしまった。
「だって、こうしないと私が濡れちゃうじゃない?」
狼狽する僕を尻目に、橘さんは事も無げにくすりと笑う。
「それは、そうだけど……」
僕としては腕に押し当てられた橘さんの感触が気になって仕方がない。
「それじゃ、出発進行ー」
絡めた腕を引っ張って、橘さんは陽気に雨の振る外の世界へと歩み始める。
その強引さに釣られるように僕も慌てて歩を合わせる。

時折、横目で橘さんの様子を窺うようにチラリと盗み見る。
気恥ずかしくて橘さんに声も掛けられない。
こういう時に真っ先に口火を切る橘さんも、俯いたままで一言も喋らない。
もしかすると、橘さんも僕と似たような気持ちなんだろうか?

針の筵の上にいるような気分だけど、決して悪い気分じゃなかった。

もう少し歩けば駅に着く。
あとちょっとでこの状態からは解放される。
だけど、今この瞬間がずっと続けばいい、とも思ってしまう。

雨で外界と隔たれた傘の中は、紛れもなく二人だけの世界だった。
174名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 00:16:44 ID:TEbeFZcH
みけらんじぇろきてるー
これはエロくなるまで続くんだよな!
175名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 10:06:39 ID:b7GFsIre
保守
176名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 00:50:55 ID:6pzxis9+
177 ◆P5jZIheRaY :2009/08/23(日) 01:00:14 ID:LpN7h1ol
「あ、あの…お嬢様?」
「…なによ」
「わ、ワタクシは一体全体、どこで寝ればよいのでしょうか?」
24時間つきっきりで、とは言われたけど…まさか寝る時まで一緒ってことはないよね?
紳士レベルの高さには定評のある自分も、一介の思春期の男子でありまして、決して聖人ではない訳で。
細かいシチュはともかく、可愛い女の子と同じ部屋で寝ろと?自分、精神的にも身体的にも持ちませんよ…
「…あんたは床で寝なさい」
はい、今ナント?
床で寝ろ、You must sleep on the floor …いや、命令形だから単純にYou sleep on the floorでいいのか?関係ないけど。

「…家に帰って寝てもよろしいでしょうかね?」
「駄目に決まってんでしょ、ばか」
何だ、召使は犬扱いなんですか。そうですか。
猫扱いならまだいいよ、寒い季節はベッドに入れてもらえるしね。まぁ、自分がそれをやったら犯罪ですし、
寿命が縮むどころか命日を迎えそうではありますが。そもそも、そんな図太い精神は持ち合わせていませんし。

とりあえず、ここで自分が選べる選択肢は三つ。
1. 無理矢理にでも家に帰る。
2. このわがままお嬢様を説得し、他の方法を提案する
3. 床で寝る。犬っころの世界へようこそ。

ところで、ここで無理矢理「帰る」を選択すると、他のヒロインとの初遭遇イベントでも起きるのでしょうかね?
まぁそういうのは主人公だけの特権ですか。万年脇役以下、踏み台レベルの自分には縁のない話です…

「…なにブツブツ言ってんのよ」
「ちょっと世の中の不公平さを嘆いていただけです。お気になさらずに…」
「熱でもあるんじゃないの?」
お嬢様がなんとも微妙な眼差しを向けてくる。何を考えているのかよく分かりませんが、なんか惨めになるんで止めてください。本当に熱出ちゃいますよ?
「…ちょっと」
ちょっと、って何だ。何を指してるんだ。ちょっとしょっと?
それより、その手を上げようがやめようか迷っているのは何ですか。高さ的にちょうど自分の口のあたりですし、ぺろんちょと舐めちゃいますよ?いや、そんな度胸ありませんが。
178 ◆P5jZIheRaY :2009/08/23(日) 01:03:57 ID:LpN7h1ol
ぴとり。

なんのおと?額にお嬢様の雪のように白くて綺麗な、すべすべしていて撫で回したくなるような手が当てられた音ー!

…いや、実際音はしていないはずですが、自分には聞こえた。間違いない。
これはアレですかね、熱がないか見てくれているんですか。お嬢様のひんやりした手の感触に、ちょっと感動。

「ちょっと熱い」
「いや、大丈夫です、のーぷろぶれむです。想定内で…」
想定内です。と言おうと思った。言う予定だった。だが中断せざるを得なかった。それは何故か。

お嬢様の額が当てられていました。自分の額に。

これはアレですね、48の検温法のひとつ、「額と額を当てて熱があるか見極める」。
顔が非情に近いのはもちろん、ちらちらと覗く胸元。これ最強。
ついつい見てしまう己の視線を逸らそうにも、体が言うことを聞かない。さらにシャンプーなのかトリートメントなのか、なんかいい匂いまで漂ってきてパニックに陥る。
最悪の場合(精神的に)死亡する危険もあるので、素人にはとてもオススメできない。ま、普段そういうシチュに縁のない俺みたいなのは、保守でもやってなさいってこった。

「…ほしゅ?」
179 ◆P5jZIheRaY :2009/08/23(日) 01:07:27 ID:LpN7h1ol
以上保守ネタでした。
見なかったことにしよう。な方はNGNameにどうぞ
180名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 18:21:00 ID:h+tAAo0w
いくらなんでも過疎りすぎだろw
とりあえず>>179
181名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 22:42:05 ID:qVnDHp9z
>>179
乙カレー
>>180
だってここは「女の子と二人きりになってしまった」スレだから(ry
182名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 03:06:26 ID:ToNvzRMe
誰もいない…
183名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 19:42:23 ID:A89JirnJ
 水泳部の合宿、二日目が終わる。
 夕食も済み、休憩時間。非道に辛くされたカレーで舌はピリピリするし、汗びっしょり。
 更衣室のシャワー借りたい。アットホームな部活です――なんて謳うのは良いが、ここまで来るともうね。
 扇風機に当たっていると、俺の部屋に女子二人が入ってくる。
「先生、そろそろ肝試しやりましょー」

 忘れていました、そんな話を予てより……夏お決まりのイベントだ。
 場所は学校の裏山。古いお宮があり、夜は雰囲気あって確かに怖い。
 しかし、何で顧問の俺まで参加せにゃならんのか。一応、警察に許可取ったりはしたげたけど。
 こういうのは部員同士でやるからこそ、ってものだと思うんだが……。
 ただ断るに断れず、無邪気な手に引かれる。

 まずは二人一組になるんだそうな。ここで仲の良い子同士、ささっと組んでいく。
 男女ペアも目立つ。部員は決して多くない分、仲が良いから違和感は無い。
 そして、こういう時に余るのは大抵、冷めた子。
「余りました」
 暢気に手を挙げ、周囲の笑いを誘う。

 鶴田緋乃――彼女とペアを組むことになる。
 冷めたというよりは、天然っ気が随分と強い…いや、はっきり言って変な子だ。
 赴任してきて最も頻繁に接しているんだが、最も掴み所が分からない。
 ただ、不思議な魅力がある。そんな魅力を感じている内に、気が付けば周囲からは勝手に、似合いのお二人さんとして祭り上げられていた。
 余らせたのは、わざとか。

 お宮の中に置いてある、札を拾って持って帰って来ること――。
「じゃ、行くか」
「おーけい、ボス」
 俺は彼女に言わすところの、ボスらしい。ちなみに部長はリーダー。
 そんな不思議っ子の割に、この子は女子の中でも一番速いんだから驚かされる。

 暗い道を軽快に進む鶴田。懐中電灯で目の前を照らしながら、別段怖がりもしない。
 闇を彩る赤の体操服は結構ブカブカで、まだまだ華奢な体を教えてくれる。
 そんな体なので、フォームも力強さはあまりない。どちらかと言えば抵抗を最大限に抑えた、静かな泳ぎ。
 それでも速く、魚のような、という表現は陳腐かもしれないが、当てはまっていると個人的には思う。
 背中を見ながら、そんなことを考えていた。

 しかし、乗り気には見えなかった割に、楽しそうだ。
「歩くの速いぞ、鶴田」
 そう言うと、振り返って懐中電灯の光を俺の顔に。
 思わず目を瞑ると、彼女の笑い声が聞こえた。
 滅多に笑わない子が、今日は随分と……しかもこんな時に。

「肝試しらしいが、怖くはないのか?」
 首を横に振る。近頃の子はませているのか、単にこの子が怖いもの知らずなのか。
「…先生が一緒じゃ変に心強くて、逆に盛り上がらないのかもな」
 なんて皮肉を放つと、鶴田も笑顔で皮肉を返してくる。
「怖がった方が、良い?」

 その高揚がどこから来るかは知っている。
 誰とでも気兼ねなく接する一方で、心の内を見せない――まるで微風に似た、そんな子だった。
 それが、徐々に変わってきている。俺の目に見えるところで、徐々に。
「ボス?」
 不慣れで不器用に発せられる好意。漠然とだが、俺の方に向けられていた。

 お宮さんに着いたので、中に上がることにした。
 使わせてもらうにあたって、近隣の許可を得て掃除もしていたので、裸足で上がっても汚くはない。
「ありましたっ」
 ぱたぱたと奥まで駆けて行って、そして戻って来た。手には文字の書かれた札。
 愛愛傘に、俺と彼女の名前が書かれている。…これは酷い。
184名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 19:43:32 ID:A89JirnJ
「肝試しと託けて、あいつら俺をからかってるんだな」
 戻ったら文句の一つでも言ってやろうか。悪気がないのは分かっているが。
 と、外に出ようとした俺の袖を、鶴田が引っ張る。
「……」
 状況に似合わず、表情が真面目だった。暗がりの中、その視線に惹きつけられる。

「戻ろうか」
 しかし、戻らないと首を振る。そして俯く。
「どうした?」
 予測はつく。変に俺から離れようとしないのは、そういうこと。
 仕方がないな――と思いながらも、心中は嬉しいような、妙な気分だった。

 暗い中で、互いに温度を確認する。なるべく、触れる部分が多くなるように、近付く。
 細い体を軽く抱いてやると、ふうっと気持ち良さそうに息を漏らす。
「鶴田は神経が図太いんだな。こんな場所で、俺に求愛か」
 ぶんぶんと首を振って否定する。短い髪が首元を擽る。
「緋、乃」

「緋乃?」
 肯定の代わりに、安心したような溜息。
 名前で呼んでほしかったようだ。全く、甘えるなと。人前で、素が出たらどうするんだ。
「ボス…愛してます」
 で、俺はボスなんだね? ま、良いよ。

 ゆっくり口づけを交わすと、いつの間に覚えたのか、唇で食んでくる。
 生徒に手を出すのはタブー。だが、ここまで順調に来てしまうと、後戻りは出来ないんだな。
 惹かれた俺が悪い。責任を感じて彼女の保護者にも、面と向かって「お付き合いをさせてほしい」と申し入れた。
 両親は亡くなられていて、今は彼女の祖母が面倒を見ているのだが、意外にも受け入れてもらえた。
 まあ、大っぴらにはし辛い関係なので、今はこんな状態だが……。

 しなやかな体にも、女らしさを感じる。少し、頭の内まで熱くなった。
 体を離すと、頭を撫でてやる。今はここまで。これ以上は、大人になってから――とそう約束していた。
 真っ暗で表情はよく見えないが、息遣いはどことなく物足りなさげに感じた。
 本当は俺も、こんな状況だ。理性のたがが緩んでしまわないか不安。けれども――。
「俺も緋乃のこと、愛している」

 帰り道。俺は右手、彼女は左手に懐中電灯。そしてもう片方の手を繋いで、歩く。
 お宮を出てすぐ、やっぱり怖いと言って寄り添われた。すぐに演技だと分かったが、何も言わない。
 彼女なりの、愛情表現なんだろう。二人きりの今、少しでも俺に甘えたいと。
 そんな彼女が、俺もまた好きだ。普段は見せない表情を、独り占め出来る幸せを噛み締めて――。
 薄気味悪くも思える夜の山道を、幸せそうに歩く緋乃。しっかりと、握られた手。

 肝試しは終わった。まあ何だ、他のペアも割と必要以上に楽しんでたようだ。
 ただ不純な動機だとか、野暮なことは口にしない。代わりに明日はみっちり扱いてやる。
「おやすみなさい、ボス」
 他の女子と一緒に手を振る緋乃。付かず離れず、それでも温かく接してくれる仲間がいる。
「おう、おやすみ。お前ら、夜更かしするなよ?」

 俺も早めに床に就き、明日に備える。きっと明日も、今日以上に疲れる日のはず。
 それでも、眠る前にもう一度、緋乃のことを思い出す。
 ――何か、改めて照れ臭く感じる俺は、成人していてもまだ心は大人じゃないのかもしれない。
 腹の上に手を置くと、彼女の握った左手にそっと右手を添えて、目を閉じる。
 今日はきっと、良い夢が見られそうだ。


おしまい
好きなシチュエーションのスレなので、もっと盛り上がってほしいな…
185名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 04:47:56 ID:7hEb2XEq
>>183
年の差カップルも好きな俺歓喜。
GJ!またお願いします。
186名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 12:02:58 ID:Nu7SdEpi
>>183
ぐっじょーぶ!!
187名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 12:54:35 ID:uA2EK8nf
>>178
胸元最高

>>184
GJ
188名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 15:30:16 ID:S8i4ph4r
189名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 18:30:03 ID:cR46595B
190名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 19:51:30 ID:wp7DKIYs
191名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 03:33:50 ID:99MksslX
192名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 05:22:41 ID:WUl0Dese
193名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 13:47:18 ID:GSPMB+f6
194名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 13:51:31 ID:b6b6f3RP
おやめなさい
195名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 16:54:04 ID:2o1u94Ak
ほとぼり傘
196名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 21:03:41 ID:/u7wAYEo
栄えの呪文
サカエロ!
197名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 21:15:32 ID:ThqNyRro
サカエロと聞いてふと

僕の目の前には一人の女の子が逆さまになって吊り下げられている。
僕とその女の子の他には誰もいない。
逆さまになって吊り下げられているから…スカートは捲れ上がりパンツが丸出しになっている。
「あのさー、早く下ろして欲しいんだけど」
「あ、ごめん」
ぱんつにやっていた目を上に向ける。
女の子の腕ほどもありそうなロープが2本、女の子の足に絡まって体を吊り上げている。
結び目は硬く締まっていて解けそうにもなく、切るような道具もない。



さて、どうエロと結び付けようか…。
198名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 02:16:36 ID:2kZFpOaW
199名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 06:19:46 ID:PXc85LTS
200名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 08:25:23 ID:FWykIG9z
201名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 03:04:11 ID:lmTzAnpt
202名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 22:44:30 ID:o6ntS3MF
203名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 23:08:23 ID:vnGqfCpX
204名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 16:06:53 ID:YPHonDDD
205名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 17:14:19 ID:2KiUXIpe
206名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 20:11:13 ID:OPmQyrbu
207名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 21:36:10 ID:BYbz3Pio
>>197
女の子が自分でほどけないんなら、いくらでも犯せるんじゃないの?
208名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 14:21:44 ID:ilarPnaT
頭に血がのぼりそう
209名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 17:47:42 ID:Fe9EekXG
SFかサイバーパンク的近未来ディストピアとか無国籍ファンタジー中世とかそんなんで、
親が破産して人買いに流されたいいとこのお嬢と、盗みをやってヤクザに捕まった同じ年頃の少年が、
狭い部屋に監禁、しばらくは何もなくてお互い同情したり気持ちを通わせたりするが、
部屋に媚薬を流されたり触手生物をけしかけられたりしてぐちゃどろのまぐわいをさせられる。
で、カメラか覗き窓とかで悪趣味な好事家に見物されている。
210名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 22:16:11 ID:RyyGHIki
面白そう
211名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:38:13 ID:zr+ttxxh
ちょっとだけ脳内補完したら自分の息子がえらいことになった。
そんな想像ができる209に嫉妬した
212名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 13:46:01 ID:fdPP24oR
>209をインスパイアしました。
>209さん、題材おかりします。

一段落したらアップします。
213名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 22:58:12 ID:fdPP24oR
>209を勝手にインスパイアしてみた。

「きゃあ!」
ーどてんっ
暗闇の部屋へと放り込まれる少女。
「へっへっへ、しばらくそこでおとなしくしてな!」
下卑た男の声が部屋に響く。そして扉が閉まり鍵の音がする。
少女はしばらく呆けていたが、やがてうずくまり、泣き始めた。
「おとうさま・・・ おかあさま・・・ おねえさま・・・ シェリル・・・」
泣きながら、身内を思い出しているのか、名前を呼ぶ少女。
髪はつややかな栗色のロングヘア。涙を流す瞳は珍しい赤と青のオッドアイ。
しくしくと泣き続けていた。

ーガサッ

微かな物音に驚き、震え、そちらを見やる少女。
完全な暗闇ではなく、目が慣れてきたら明かり取りの天窓から、
かろうじて夜空の明かりが差し込んでいた。
いれられた部屋は見渡せた。
そう広くはない。が、倉庫のようにモノがあるわけでもなく、
一部しきつめたワラに誰かが横たわっていた。そこから音がしたのだ。
「うるさいなあ。だれだよまったく」
影が動く。だれかが立って少女に近づいてくる。
「だ、だれですか?」
少女の声はすごく心地良い。
しかしかすかな声の震え。明らかにおびえているのがわかる。
214名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 22:59:19 ID:fdPP24oR
「あー、そんなに怖がらなくていいよ」
少年のような、少女のような声だった。
そのとき、天窓から月あかりが差し込んだ。
その灯りが人影を写す。
息をのむ少女。
その姿に見とれてしまったのだ。

「あ、えーと… なにか喋ってくれると助かるんだけど」
少女が見たその人影は、抜けるような白い肌だった。
限りなく白色に近い微かな金色の髪… 少女よりも長い。
赤色の瞳… これが第一印象をよりつよくした。
ぱっと見女の子に見えるが、よく見れば男の子だった。
「ご、ごめんなさい… ついビックリして…」
「ああ、悪い悪い。ビックリさせちゃったか。だから泣かないで、ね?」
少女は泣き止んでいたが、涙が残っていたので少年は勘違いしたようだ。
「ボクはトゥーリオ。リオって呼んで」
「りお?」
「そう。リオ。キミは?」
「私はサーシャリア=ガルデンホルフ。ガルデンホルフ家の三女です」
少女は立ち上がり、優雅に一礼をする。
「サーシャルア? ガーデニング?」
少女がちょっとむっとする。
「違います。サーシャリアです。…サシャと呼んでください」
「おーけー サシャ」
屈託なく笑うリオ。その笑顔に沈んでいたキモチが少し和らぐサシャであった。
215名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 23:00:20 ID:fdPP24oR
しばらくすると、リオとサシャは孤独感からか会話を始めた。
「…で、サシャはどうしてまた奴らに連れてこられたんだい?」
「おとうさまにはお役目があって… なんでもお客様に大恥をかかせてしまったらしいの。
 それでその賠償にお家もなにも取り上げられてしまって… それでも足りないって…」
「ふーーん… よくわかんないや… でも、一杯お金が必要だったんだね?」
「はい…」
「で、キミがここにいる… と」
「え? 私がここにいるとなにかあるんですか?」
「え? いや… 知らないならいいんだ」
(売られたことを知らないのか…)
少女はキョトンとした顔でリオを見た。
「しかし… これからどうなるんだろうな…」
「ねぇ… リオ。 リオはどうしてここにいるのですか?」
「へ? ボク?」
「ええ」
「ボクは… なんというか… その…」
「うん」
「食べるものがなくて死にそうだったから、女の子として身体を売るフリをしてね…」
「え!?」
「うん。それで、いざって時に、相手から財布を盗んで逃げたのさ…」
「う、うん」
「そしたら運悪く捕まっちゃってね… 身寄りがないから、あっという間にここに連れてこられてね」
「そうなんですか…」
「まぁ… どこかの奴隷になるか、男色家に買われるか… だなぁ…」
リオは深いため息をついた。
216名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 23:02:19 ID:fdPP24oR
「おらガキども、メシだ」
「サシャ ご飯だって。サシャ?」
「ん、うぅ〜ん」
「寝てる… サシャ起きて、ほら」
「ん〜〜〜…」
扉の下からパンと液体、こころなしかの野菜と肉が差し出された。
「今回は特別なお方からのサービスで肉付きだ。ちゃんと食べるんだぞ?」
「おお、肉だ!」
リオは差し出されたものにとびつき、肉から食べ始める。
「う、うまいっ!」
それをサシャはじっと見ている。
「ん? どうしたサシャ? 食べないの?」
「お腹すきました… でも…」
「安心しなって、危険なたべものじゃないよ。ボク何回も食べてるけど、死んでないしお腹も壊してない。」
「んー… わかりました。でも… 食べ方がわかりません… ナイフとフォークが…」
「そんなものはないよ。手で食べるんだ。ほら、こうやって食べて?」
リオが手で食べる。サシャは始めは戸惑っていたが、空腹にまけて少年を真似て食べ始めた。
「おいしい・・・」
「ああ、今日のは特別においしいよ。」
二人は食事を始めた。
217名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 23:03:20 ID:fdPP24oR
「! んぐっ! み、みずみず!」
リオがのどに詰まらせ、一緒にあった瓶から液体を一気に飲み干す。
ーゴクッ ゴクッ…
「ぐはっ!!! これっ! エールだ!?」
「え?」
リオは途中で飲むのを止め、サシャを向いて言った。
「サシャ! 飲んじゃだめだ、酔ってしま… ああっ!」
「これ、おいひいれふねぇ〜〜〜・・・」
サシャは顔が真っ赤になっていた。
リオはしまったという顔をした。早く気づくべきだった。
ー特別な方ー・・・つまり、品定めに来ているのだ。
食事に一服盛られていることに気がつくべきだった。
「ふふっ、なんだか身体がぽかぽかしてきましたぁ」
「サシャ! 大丈夫か!?」
「なんらかこの部屋、あついれふ〜〜」
サシャは服を脱ぎ始めた。
「わっ わわっ! サシャ! 脱ぐの待って!」
慌てて後ろを向くリオ。
衣擦れの音が響く。同年代の女の子が目の前で服を脱ぐ。その行為にリオはどぎまぎしていた。
218名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 23:04:21 ID:fdPP24oR
ードクン…
「〜っ?!」
リオは身体が急に熱くなるのを感じた。
(なんっ、さっきの何かに変なの盛られ…)
「リ…オ…」
そっと忍び寄っていたサシャが後ろからリオに抱きついた。
「なんらか、ろっれもキモチいいのれふーー」
「さ、サシャ! は、ははは、離れて!」
「え〜〜 なんれれふかー? こうしれるろ、ろっれもキモチいいんれふよ〜?」
抱きしめられ、背中に熱い身体が押しつけられる。ほどよい柔らかさも相まって、
リオは我慢の限界を迎えそうだった。

「リオの髪、さらさられふね〜」
髪の毛を弄られ、くすぐったさがリオを襲う。
次いでリオの肌をべたべた触ってくるサシャ。
「おはらすべすべれふー」
リオは自分の股間がすごくいきり立っているのを感じた。
(もうダメだっ、やばい)
「あ? ここすごいかたいれふ。なんれふかこれ?」
「ふああっ?!」
サシャがリオの股間部をまさぐる。
意識を保つのに精一杯だったリオは、急な股間への刺激に我慢できなかった。
「あ、ああっ、うあああああっっっ!!!」
リオの身体がビクンビクンと跳ねる。
「きゃん! いきなりなんれふか〜?」
背中におぶさるカタチだったサシャは、抗議の声をあげる。
219 ◆CVKO9PeGJBJm :2009/09/21(月) 23:09:19 ID:fdPP24oR
#すみません、ちょっと目の病気が再発しました… 全盲をさけるため、今日はここまで
220名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 20:30:40 ID:KdUbAdt2
おま。いいところで切れたSSの続きより作者の安否が気になるって初めてだよッ!?
221名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 20:56:56 ID:Jk0mvpIG
その後、>>219の行方を知るものは、誰もいなかった…


…いや、大丈夫だよな?
222 ◆CVKO9PeGJBJm :2009/09/28(月) 02:11:07 ID:l5B8Z4Zx
連休あけたよ的保守。
目は芳しくないです。
リハビリ始めたらこれだよorz
総武の休日とか保科先生どうするよorz

糖尿病の合併症だから、みんなメタボには気をつけるんだぜ!?
ぶっちゃけメタボの発展系と思っていただけると簡単だ。


的保守。
223 ◆O7xvGEx8cE :2009/09/29(火) 04:39:50 ID:ZrSS/ioi
ちょっと無理やり系、学園モノ。
寝取り・レイプが駄目なヒトNGヨロシクお願いします。

「図書室ではお静かに」
224図書室ではお静かに 1/6:2009/09/29(火) 04:42:36 ID:ZrSS/ioi

 ウチの学校の図書室は人気が無い。平常時はモチロン、試験前でも入室者がゼロなんて当たり前だ。図書の貸出は記録が
正しければ四年前の7月14日以降ない。しかも貸出図書は返却されていない。
しかし世の中は面倒なもので、利用者が居ない図書室でも図書委員会なるモノがあるせいで、不幸な図書委員が昼の放課中と
最終下校時刻までの放課後、貸出返却の受付として1日2名ほど拘束される。そして僕は今日の生贄だったりする。

 僕は本をあまり読まない。読むとすれば授業中の教科書か、友人から借りるエロ本ぐらいだ。漫画すら読むことが稀な僕が
図書委員であるという事実は僕と図書室の双方にとって不幸な事である。僕は青春の貴重な時間を無為に過ごし、図書室は手
垢も一切無い蔵書を僕の溜息で汚される。
この薄暗い部屋の受付カウンターの内側で過ごす僕は禅僧の如く身動きの無いまま時間が過ぎるのを待っている。

そんな僕にも1つ気になる事がある。もう1人の当番委員、金沢先輩である。僕が金沢先輩について知っている事は3年であ
る事、図書委員長である事、僕の好みの顔立ちをしている事、それだけだ。
金沢先輩の肩より少し長い程度の黒髪ストレート、緩やかなカーブの眉、大きく潤んだ瞳、縁無しの眼鏡、小さいけどスッと
通った鼻、薄い唇、どれもが好みでとても良い、もっとも表情があればだが。

その無表情の金沢先輩は僕の左隣でただ座っている。僕も人のことは言えないけれど先輩は何もしていない。身動き1つしな
い。もしかしたら瞬きもしてないかも。いや、してるな、してる。
2人して何をするわけでもなく、ただ並んで座り続ける。このもう、こう、なんか言い様の無い緊張感に僕は無意味に焦りを
感じている。昼は弁当のお陰で気付かず想像も出来なかったが、こいつは強敵だ。僕はいま追い詰められている。

225図書室ではお静かに 2/6:2009/09/29(火) 04:45:14 ID:ZrSS/ioi

「青柳君、なんで私の手のひら押してるの」
無意識に僕は金沢先輩の右手を掴み、指で先輩の掌を押していた。意味が解からない。しかし、極限状態にいた僕には
何かしら有効な行動だったのだろう。
「よく判らないけど、放してくれない」
ふにふにと柔らかい先輩の掌。癒しの効果は有りそうだ。ふにふに気持ち良い。
「ちょ、ちょっと青柳君。聞いてるの?」
先輩の指にはタコが無い。残暑が懐かしい今は10月。馬肥えて受験の追込みが本格化する秋にも関わらず、受験生で
ある金沢先輩にタコが無いというのはアレか、今になって足掻く様な不便な頭はしてなくてよ、とかいう既に推薦が通っ
ているとか、お勉強は日々の積み重ね、ワタシ試験勉強とかした事無いの、とか言っちゃう学力エリート様だからか。
「放してッ、ひッ。放せ青柳!」
凄いぜ、金沢先輩。顔が良いだけじゃなくて頭まで良いとは恐れ入る。その縁無し眼鏡は伊達じゃないと。しかし、表
情がもっと、こう何ていうか柔らかくなるとよりイケる、っていうかモウッ!この時間が素敵に青春な1ページになる
のに大変惜しい。
「聞いてッ、青柳君。それ以上はダメ!私の手を放して」
しかし素直クールというのは一体どうなのだろうか。クールという部分は置いといて、素直の部分は正直理解が出来な
い。明け透けというか猜疑心が無いというのか、どれもしっくり来ないが実際、邪気無く「素直」的行動を起せるもの
だろうか。アレは一時期流行った褒め殺しにしか見えない。勿論、褒め殺しはイヤガラセである。もし真に子供の徳で
ある素直が思春期以降の人格で発現するのならば、脳が物理的にどうにかなっている気がする。
「やッ、ダメっ、放して、もう放してよ。ダメだからぁ、青柳ぃ、ダメなの、駄目なのぉ」
クール。アメリカスラングのCoolというのはカッコイイの代名詞的な言葉で一昔前のHotと意味合いに違いは無いのだ。
いま僕たちがナウだのヤングだの言わないのと一緒でクールは流行り言葉に過ぎない。本当のクール(冷やか)は実際
やると人間関係に傷が付く。だから金沢先輩はあと一歩なのだ。クーデレとかそんなモンは無い。もし金沢先輩がいわ
ゆる1つの素直クールだったら、2人きりの図書室でさえ何も起きない僕には脈が無い事になってしまうではないか。

「ひふっ、あっあ、ひっあ、あ、またっ、あっああ、ああああぁぁ」

ぱふッ、と倒れ込んできた金沢先輩がそのままズリ落ち、最終的に僕の股間に頭が沈み込む形で納まった。
「えっ、えぇぇぇぇ!ど、どうしました金沢先輩!」
先輩の暑い息がズボンとパンツを突き抜けチ○コにまとわり付く。一体どんな奇跡が僕に起こったのだろうか。それと
もこれが素直クール。言葉をスッ飛ばして行動が、欲望が素直。クールはどこに行ったかは知らない。先輩の手は柔ら
かい。

226図書室ではお静かに 3/6:2009/09/29(火) 04:47:27 ID:ZrSS/ioi

 股間がとってもホットな僕はこの状況をこれからどの様に展開すれば良いか知識も経験も無い。とりあえず、椅子か
らずり落ちそうな金沢先輩のお尻を元に戻そうと試みる。
うぅ、ズボン越しとはいえ僕のチ○コが先輩の顔に。顔ズリとか凄い高レベルプレイだよ、ギン立ち、汁塗れのチ○コ
を女の子の顔に擦り付けるとか。素直にフェラ行けよ、とか思うのは浅はか。フェラは慣れると女の子も気持ち良くな
れる(らしい)のだ、口内が性感帯なんてのは結構いるし。キス好きの娘とかは適正が高い(らしい)。でも顔ズリ、
ありえないね。顔は化粧をしてまで綺麗に見せたい場所なのだ。相当の色情狂かベタ惚れ恋人でもなきゃ、チ○コで顔
こすられて平気なわけが無い。そんな嫌がる行為にこそ、真のエロがある。だから僕は先輩の顔を汚したい。

話が逸れた。早く金沢先輩の小さく可愛いお尻を救出しなければ、このままでは床に叩きつけられてしまう。そうする
と今のこの青春状況が日常の救急活動に移行してしまう。やっとの事で先輩の腰の下に手が届く。これを持ち上げるの
は結構キツイ、片手だからキツイ。腰を浮かしてる間に先輩の椅子を足で僕の方にずらすして、成功。お尻着席。
動かした所為かスカートが少々、捲れてしまったので直してあげる。ついでに御褒美も頂く。先輩ありがとうございま
す、お尻もとっても柔らかいです。

この柔らかさはマイクロビーズのクッションに並ぶ驚異のふもふも感である。しかし、いま僕と金沢先輩のお尻の間に
は、野暮ったいゴワついた学校指定のスカートとチラッと見えた青白ストライプのパンツが存在する。つまり、これら
が一切無い状態、お尻直触りではどれほどのモフモフ感を得る事が出来るのか。確かめねば成るまい。
しかしスカートを捲るというのはかなりのドキドキ感がある。それは無邪気な少年時代とは異なり、女の子の神秘にト
キメク青春時代にいる僕とソレとは目的の度合いが違うからだ。イザ、桃源郷へ。

227図書室ではお静かに 4/6:2009/09/29(火) 04:49:16 ID:ZrSS/ioi

 金沢先輩のスカートの下は驚愕のワンダーランドだった。第一に、青白ストライプのパンツは紐パンだった。しかも
ローレグ。驚きのあまり、すぐさま紐を解いて脱がしてしまった。第二に、脱がしたパンツと先輩のお尻の間に銀の橋
が架かっていた。そう、先輩は濡らしていたのだ、パンツが使い物に成らなくなるほど。第三に、そんな濡れ濡れの先
輩のお尻が予想を超えて神々しかった。白く輝く先輩のお尻は尻タブが縦に重なり、つきたての鏡餅の如く美しかった。
後先考えず両手で掴み、引き上げて、僕の上でマングリ返しにした先輩を舐めたり、突いたり、噛んだり、吸ったり、
銜えたり。先輩が失禁するまで夢中でねぶり続けた。

その後、セルフ顔射ならぬセルフ顔面放尿を達成した先輩を腹這でカウンターにセット。先輩の足はカウンターから垂
れ下げておいたが床までちょこっと隙間があった。
「らめ、許して青柳君。私、バージンなの。好きなヒトがいるの」
衝撃の告白だった、けど関係ない。僕はもう止まらないし、止められない。神話の時代から続く寝取りの系譜をいま、
僕が継ぐ。ベルトを外し、ズボンと一緒にパンツを下ろして飛び出すチ○コを金沢先輩のおま○こにセット。先輩は力
が入らないながらも精一杯、腰を逃がそうとする。だけど僕は右手一本で先輩を押さえつけて、一気に挿入。左手でお
ま○こをしっかり開かせておいたので一回で成功。
「はうっ、いやぁ!挿入れないで、青柳君の挿入れないで」
「挿入ったよ、先輩。これで金沢先輩は僕のモノだ。誰か知らないけど先輩が好きなヤツなんてどうでも良いよ。絶対、
僕を好きにさせてやる」
「イヤ、ヤダやだヤダ!動かさないで、私ならない、青柳くぅ、青柳なんて好きにならない」
「僕が一番先輩の事が好きなんだ」
僕も先輩もはぢめてだったけど、もうガムシャラに腰を振った。振るというか、打つけた。バンバン打つけた。先輩の
おま○こは愛液の洪水でジャブジャブいってた。僕の動きでジャブジャブバンバン、僕も先輩も大声で罵り合って喘いだ。

228図書室ではお静かに 5/6:2009/09/29(火) 04:51:29 ID:ZrSS/ioi

「いやぁぁ、暴れないで、私の中で暴れないでよ、うぅ、ひぃ、ぞこ擦っちゃヤダぁ」
「好きになってよ、いっぱい気持ち良くさせるから、先輩の事気持ち良くさせるから」
いやぁ、と鳴き続ける先輩に僕は苛立っていた。いっぱい絶頂かして上げてるのに先輩は全然応えてくれない。ココは
1つ強烈なヤツをお見舞いするしかない。
僕はチ○コを先輩の最奥、コツンと鳴るところまで突っ込む。ひゃぎぃ、と先輩が絶頂ったけど本番はこれから。先輩
の脚と肩を持って、カウンターの左に仰向けに転がす。チ○コに凄い摩擦が来て射精てしまう。ドリルのように先輩の
子宮口を掘削しつつザー○ンを子宮に叩き込む。
「かねざわ先輩ぃぃ、射精るぅう、ぐっはぁぁ」
「いいいイィィッ、ぎゃひ、い絶頂っちゃうぅぅぅ!」
盛大に絶頂と射精をした僕たちは抱き合って休息にはいった。

大きく開いた先輩の脚の間を割って抱きつく僕の顔は金沢先輩の胸の位置に来る。ふかふかのおっぱいの感触を味わお
うと左右に顔を振ると硬い。おかしい、そのとき僕の第7感が先輩のおっぱいを直ぐに確かめろと告げた。僕は射精後
の気だるさを振り払い、先輩のおっぱいを確かめるべくブラウスのボタンを外し始めた。
「ん、青柳ぃ、なにやっ、て駄目ぇぇぇぇぇぇ!」
「ブばハァぁッ」
もの凄い勢いで先輩に平手を喰らわせられる。しかも往復。イヤァァァとその後、胸を抱きかかえておっぱい死守の構
えを取る先輩に僕はチ○コで反撃。可能な限り早く、深く突きまくる。
「ひぃぃ、駄目、あん、あっああん、やぁ、おっぱい、いぐ、あ、おっぱい駄目ぇ、ひぐうぅ、あひ」
「見てやる、舐めてやる、噛んでやる。絶対、先輩のおっぱい吸ってやる」
僕のピストンで先輩の腕組みが少し緩んだところで、すかさず引き剥がす。もうボタンをちまちま外したりしない、そ
のまま強引に開く。ブツブツブツ、とボタンが飛びブラが見える。しかし、先輩の手が戻ってくる。だけど僕は一気に
ブラに手をかけ引き千切った。ポンポンッと何か肌色的な物体が7・8枚舞い上がる。落ちてきたソレを掴み見てみる
とパットだった。
「見ないでって言ったのにぃぃぃ」
酷い、青柳は酷いヤツだと先輩は泣いてしまった。僕の目の前にはなだらかな丘が2つ。その頂にはこれでもかとイキ
リ立つピンクの乳首が1つずつあったので思いっきり捻ってやる。

「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!」

予想外の絶叫に驚いた僕は急いで先輩の口をふさいだ。少し考えて手を外し、改めて口で先輩の口をふさいだ。舌を入
れたら噛み付かれた。

229図書室ではお静かに 6/6:2009/09/29(火) 04:53:27 ID:ZrSS/ioi

「うぅ、ヤダよぉ、うっうっ」
金沢先輩はまだ泣き言を言っているが無視だ。だいたい指で手のひらを押されたぐらいで絶頂ってしまう様なエロい身
体をしている先輩が悪いのだ。髪や制服、パンツがびしょ濡れなのは先輩が汁っ気がありすぎる所為だし、ブラウスと
ブラが駄目になったのも矯正機能とパットで虚乳を作っていた先輩の所為、ファーストキスと処女を散らした相手が僕
になったのも身持ちが硬かった先輩の所為なのだ。ただ、中で出してしまったのは男のエチケット『近藤さん』を持っ
ていなかった僕の所為かもしれない。今日朝起きた時、まさかこんな事になるとは思いもしなかったし。

もう少し休んだらまた中に出そう。嫌がるだろうけど金沢先輩が僕のモノだって解らせるには中出しが一番だ。その次
はアレ、顔ズリ。フェラも捨てがたいけど今はまだ噛まれそうで怖い。でその次はまた中出し。今日の目標は先輩に僕
を「好き」だって言わせること。

せいいっぱい、下校時間まで頑張ろう。


図書室ではお静かに 終

230終日喫煙 ◆gCgQRkIN7w :2009/09/29(火) 04:58:46 ID:ZrSS/ioi
またネタが出来たら投下します。

さあ、これから出勤だ。徹夜でSS作りはもうしない。
231名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 23:58:14 ID:rNKXTcbV
GJ
男がヤンデレっぽいのは個人的に好きなんだぜ・・・

>今日の目標は先輩に僕を「好き」だって言わせること。
「またネタが出来たら」ってことはこれをやって頂けるんでしょうか!?
232名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 22:51:27 ID:8BYrceU0
233名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 19:16:02 ID:OHPAiVEa
――見た目からして、15〜17歳位だろうか。私が彼女を拾ったのは、北陸道の親不知インター手前だった。
私は、新潟の上越市から名古屋へ10tトラックで行く途中だ。
途中で眠気覚ましに缶コーヒーを買いに自販機に横付けした所、彼女が近寄ってきた。

「…このトラックの運転手さんですよね?」
「は?…ええ、そうですが」

「私を名古屋まで乗せていってください」

ヒッチハイカー。私も仕事柄、たまに遭遇する事はある。
だが、仮にも仕事場であり、同乗者の存在は想定されて居ない。
なのでもし死傷事故が発生したら、私の責任になる。
私は悩んだ。もし何かあったら懲戒免職も有りえる。

「…乗せていってもいいが、何があっても責任は持てない。良いね?」
「覚悟の上です。凍死よりはよっぽどマシですから、ね」
「そうだろうな。じゃあ、助手席側に回ってくれ。はしごみたいになってるから気をつけるんだよ」
「ありがとうございます!」

3段のステップを踏み、キャブが左右に揺れる。

「コーラで良いか?」
「良いんですか?…ありがとうございます。」
「ああ。久々の来客だからな。ちょっと揺れるけど我慢してくれ。じゃ、出発するよ」

パーキングブレーキを解除。ニュートラルから2速へ。
総重量25トン、排気量13000ccの巨体が静かに動き出した。



深夜2時25分。現在地は東海北陸道白川村インター付近。そろそろ飛騨トンネルだ。
流石にこの時間になると、普通車は余り走っていない。
居るのはバスかトラックのみといった具合。お陰で走りやすい。
世界遺産や聖地巡礼にも目もくれず、ひたすら走る。

「寝れないのか?」
「はい。そう言えば、お互い自己紹介がまだでしたね。私は如月なつき、です」
「なつきか…いい名前だ。俺は岩崎薫って言うんだ。よろしくな」
「はいっ!」

飛騨トンネルを抜けて、直ぐの飛騨河合パーキングエリアへと滑り込む。
このパーキングエリアは加速車線が首都高並みに短く、加速が大変だ。

ニュートラルへシフトレバーを動かし、パーキングブレーキを作動。
エアーの抜ける音と、エンジン停止に伴う振動と音がキャブを揺らす。
ドアを開け、ステップを駆け下りる。もう一人は慣れていない様で、少し時間が掛かった。

「ところで、さっきから時々ケータイで何か見てるみたいだけど、何か面白いニュースとか有る?」
「はい。…まぁ、詰まらない事ですけどね。保守、と」
「えっ?」
「なんでも無いですよ。そう言えば、知ってます?……」

二人旅はまだ道半ばだ。
234名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 01:52:32 ID:93ZgVofn
続きが欲しくなる良保守だった
235名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 23:53:12 ID:jKtPTwUC
投下します。予定では18レス消費。
タイトル:不確定性原理と神はイコールで結べるか
236不確定性原理と神はイコールで結べるか 01:2009/10/27(火) 23:53:56 ID:jKtPTwUC
2016-10-17 06:00

「おはよう」

午前6時。鳴り響く携帯を手に取り最初に耳にしたのがこのセリフ。
早い。どう考えても6時は早い。だからオレはもっと怒ってもいいはずだった。

しかし、相手は香澄だった。

「どうした?」
「窓の外を見て欲しい」

こいつとはガキの頃からつきあいだが、
いたずらとか嘘とかには無縁の人生を送ってきた不思議な奴だ。
論理の塊であるところの彼女は、決して思いつきで行動したりはしない。

オレはなんの反論もすることなく、
言われたとおり、パジャマのままベッドから出て、片手で窓を開けた。

9月下旬。晴れた空。街の外はガキのころから見慣れた景色。
背が伸びた分だけ、昔とは視点が違ってるぐらいで。

「別に、かわったことは……」
そう言いかけたとき、微妙な違和感を感じる。
何がそう思わせるのか、オレは必死で考えた。

そして……気がつく。街に誰もいないことに。
人影も、チャリも、車も、なんにも。
目をこらしてみても、駅に向かう道になんの姿もない。
いつもなら結構な数の人が駅に向かってる時間だった。

「誰もいない……ちょっと待て」

ふと思いつく。妹は? オヤジは? お袋は?

ダッシュで部屋を出て、隣の妹の部屋を開ける。誰もそこにはいなかった。
階段を駆け下り両親の寝室をあける。もぬけの殻だ。
オレは茫然自失となり座り込む。

「達也!?」
オレの息づかい以外聞こえない静かな空間、手元の携帯から香澄の声が響く。

「……いねぇ!」
「家族のことか?」
「あぁ」
「妹さんとご両親だった……かな」
「あぁ、それがみんな居ねぇんだよ! なんなんだよいったい、これは!」
「同じか」
「……えっ、じゃあ、おまえんとこも」
「あぁ、こっちは兄と両親が忽然と消えてしまった」

「なんで」
「原因はわからない。
 さっきテレビをつけたが、全てのチャンネルがテストパターンか、
 音楽クリップを流していた。おそらく自動設定のものだと思う。
 インターネットコンテンツも、3時間前に更新が止まっている。
 日本だけじゃなく、世界中の全てのコンテンツが」

オレは絶句した。
237不確定性原理と神はイコールで結べるか 02:2009/10/27(火) 23:54:53 ID:jKtPTwUC
「今、私は達也の家の前にいる。悪いんだが、着替えて外に出てきてくれるか?
 いくつか確かめたいことがある。つきあってくれ」
「あぁ、わかった。すぐ行くよ」

習慣で学生服用のYシャツに手を通しそうになったが、
気が変わってプルオーバーとジーンズにする。
玄関を出たとこに香澄は立っていた。彼女もジーンズにパーカー姿だった。

別の高校に入ってからあまり顔を合わせることはなかったが、
半年ではそれほど雰囲気も変わってはいなかった。

「まず、達也の携帯のメモリーすべて、かけまくってくれ」
「OK」
メモリーの最後まで試したが、全てアウト。

「やはりな」
オレの報告に香澄は冷静に答えた。
「先ほど私もやってみたが、全滅だった」

「……駅に行ってみるか?」
「そうだな」

おそらくこの街で一番人が集まるはずの場所。多分そこで全てがわかる。

いつもならこの時間に開いてるような店が、軒並みシャッターを下ろしていた。
住宅のカーテンはそのほとんどが閉まったまま。
家から漏れるTVの音も聞こえない。
人も車もいない街は、限りない静寂を保ち続けていた。

一軒だけ店が開いていた。24時間営業のコンビニ。
自動ドアは何の問題もなくオレ達を迎え入れてくれる。
だが、客の姿は当然のようになく、レジにも店員が居なかった。

「すみませ〜ん」
呼びかけに答えはなかった。バックヤードに入ってみたが同じ。

「行こうか」
「あぁ」

このままあけっぱなしでいいのか、って思いが頭をよぎったが、意味が無いことに気付く。
品物を無断で持ち去ってしまう方の人間もいないのだから。

「事態は最悪だが、ライフラインが生きてるのは不幸中の幸いというべきだな」
確かに香澄の言うとおりだ。少なくとも生活には困らないだろう。当面は。

というか、なんでこいつはこうも冷静なんだろう。
しかし、オレの次の発言もどっこいどっこいだ。同じ人種かもしれない。

「どれくらいのスパンで、供給設備が無人であることが許容されてるか……だな」
「私もそれが心配だが、確認のしようがない。
 原子力発電所の安全装置とか、そんなのは普通の高校生じゃ知りえない範囲だ」

そんな話をしているうちに駅に着く。上り電車がひっそりと止まっていた。

「入場券、買うか?」
「いや、この状況では不要だろう」
「まぁ、そうだな」
238不確定性原理と神はイコールで結べるか 03:2009/10/27(火) 23:56:01 ID:jKtPTwUC
ひとつだけ自動改札のないところを通ってホームに入る。
見渡した線路、左右とも遥か先まで動くものはなかった。
ホームの先に止まってる電車は灯りを消して真っ暗な状態。モーター音もしない。

香澄は少し離れた場所で時刻表を見ていたが、すぐに戻ってきた。

「あの列車はこの駅始発の一番電車だ。本来ならば午前四時に入線予定だった。
 少なくとも昨夜の終電以降現在に至るまで、電車はこの路線を走ってない。
 これはネット上の状況と符合している」

「そっか」
わかっちゃいたことだったけど、目の前の事実はあまりにも重い。
おまけに移動手段として電車が使えないのが確定した。

のどが渇いてカラカラになってた。

「なんか飲むもの買ってくる」
そう言って、オレは少し離れた場所に向かう。

自動販売機で、アイスコーヒーと苺牛乳パックを買った。
ホームのベンチに座り、オレはプルタブを開け、隣ではストローを刺してる。

「それにしても、よく覚えてたな、私の好みを」

言われて初めて気付いた。
香澄の分として、なんのためらいもなく苺牛乳をチョイスしたことに。

「まあな」

オレはボーッとしたまま空を見上げる。衝撃がでかすぎた。

「……達也」
「なんだ?」
「突然で悪いんだが、手を握ってくれないか」
「え?」

見ればパックを持つ彼女の手が震えていた。

「怖いんだ。正直に言うと」

オレは無言のままそっと手を添える。

見ると、中身がストローの先からあふれてきていた。
オレの力が入りすぎてるのかと思ったが、そうじゃなかった。
香澄の指がガチンガチンに強張っていた。

こいつもオレとおんなじで、事態の見極めがつくまで、
無理して自分自身を冷静に保ってた…というわけか。

あわてて、もう一方の手で固まった指をはがす。
パックを横の席に置いて、汚れた彼女の手をハンカチで拭く。

「すまない、こんなときに感情をコントロール出来なくて」
「全然。だいたいこんな事態で平然としてられるヤツなんて、そうはいない」

「でも達也は」
「怖いのは一緒さ。でもオレって見栄張るのは昔からうまかったろう?
 だいたい、女の子の前でオイオイと泣くわけにもいかないんだ、男って」
239不確定性原理と神はイコールで結べるか 04:2009/10/27(火) 23:58:16 ID:jKtPTwUC
「……達也が私を女の子として見てくれてるとは、正直驚きだな。
 この発見は、唯一この事件に感謝すべき点と言えるかもしれない」

珍しく冗談を言って、ぎごちなく香澄が笑った。

一瞬、彼女を抱きしめたくなったのは……オレが悪いんじゃない。
あまりにも可愛かったんだ、そんときの香澄が。

そんな突然の行動に香澄は一瞬驚いて体をこわばらせたあと、
力を抜いてオレにもたれかかってきた。

香澄のにおいが鼻腔からとびこんできて。
腕と胸から女の子の柔らかい感触がしてて。
彼女を落ち着かせるためにしたことで、逆にオレは不安定な状態に陥る。
ありていに言えば、下半身の一部が強烈に反応してた。

場違いだろ、静まれよバカ!
心の中でそうどなりつける。

オレがそうして煩悩と戦ってるさなか、彼女が体を離した。
見ればさきほどの震えはすっかりおさまっているようだった。

「ありがとう。もう大丈夫だ。おかげで落ち着いた」
「そっか… じゃ、帰ろうか」


帰り道は来たときと同じだった。景色には何の変化もない

コンビニに寄って、朝食用にサンドイッチと紅茶のペットボトルを買う。
一応お金は置いといた。


「やっぱり、どこもかしこも更新は日本時間の午前3時が最終、
 ブラウザのキャッシュ残りなんかじゃない」

オレの部屋でサンドイッチをかじりながらネットを検索して、
ソースまで確認した上でオレは結論を出した。

「決定か」
「認めたくないけど答えはひとつ」

どうやらこの地球上で残ってるのはオレと香澄の二人だけ。

いや、インターネットの繋がらない場所に誰かが残ってる可能性もあるが、
こればっかりは確認のしようもない。
オレが飛行機を飛ばせるとか、海を越えられるほどの船を動かせるなら話は別だが。

「達也」
「なんだ?」
「達也は神を信じるか?」

「……やぶからぼうに、すごい質問だな。
 そんな言葉、おまえに似合わない気がするけど?」
240不確定性原理と神はイコールで結べるか 05:2009/10/28(水) 00:01:11 ID:jKtPTwUC
「いや、科学は全てを証明したわけじゃない。
 実際の所、科学の不可知領域と神の領域は言い方の差にしか過ぎない。
 いまさらアインシュタインでもないが、
 観測できない事象に関して人間は無力だ。できるのは推測しかない。
 冷静に見れば、現在の私達の知識量でこの事態を解明し復旧するのは、
 おそらく不可能と見るべきだろう」

「それは同感だな」

彼女が大きく息を吐いた。そして言葉を繋げる。

「そこでふたつの考え方が選択肢として出てくる」

「神が私達二人だけを地球上に残したとするなら、
 なんらかの意図があるのだろうから、それに沿って進めば、
 神の御心が私達を助けてくれるだろうというもの。
 クリスチャンになるか仏教徒になるかアラーの神を信じるか、
 どうであろうと『先方』の希望が明確ならそれに従えば済む事だ。
 ただ、今までの所、なんのメッセージも来てない点に問題がある」

「もうひとつは、
 なんらかの原因で、不確定性原理的に、私達二人が偶然残されたというもの。
 根拠は、一定の条件の中で二人揃って最も優秀な個体であった、
 という推論に関して、その可能性がゼロに近い、という点だ。
 このようなスタートラインから見て、この世に今現在、他の意思など存在しない、
 単になんらかのさいころが振られたに過ぎない……という前提からするならば、
 これからどうするかについては、二人の話し合った結果が全てであって、
 決定権はあらゆる意味において私達の手にある、と考える」

「このふたつに集約できると思う。で、達也はどう考える?」

「オレは第3の意見」
「ほう」
「なるようになる。適当にする。以上」

「はは。いかにも達也らしいな。
 なるほど。それもいいかな。当面の方針としては正しいのかもしれない。
 情報量の少ない今の状態で方向性を決めてしまうのは、リスクが高い」

二人だけのサバイバルっていうべき状況ではあるんだけど、
木の皮をむいて食べるとか、川の魚を採るとか、
別にそういう状態になってるわけじゃない。

少なくとも2〜3日の余裕はありそうだから、
神につくか科学に頼るか哲学者になるか独裁者になるかを決めるのは、
今じゃなくてもいいはず。

オレ達はそんな仮の合意の下に、
とりあえず緊急課題として昼飯のことを考えることにした。


「香澄は麺は固いのと柔らかいのどっちがいい?」
「普通で。しかしほんとにいいのか? 手伝わなくて」
「たかがインスタントラーメン。慣れてるから大丈夫だ」

ガスは使えた。そして水道も。

食堂のテーブルに差し向かい。二人で麺をすする。
241不確定性原理と神はイコールで結べるか 06:2009/10/28(水) 00:02:22 ID:jKtPTwUC
「おまえとはもうじき会えなくなるな」
オレはラーメンにぶちこんだキャベツを箸でつまんで語り掛ける。

「野菜だけは自分達で作る必要があるな。
 しかしキャベツを作るのは敷居が高そうだ。本当にお別れかもしれない」
「ほうれん草とか小松菜とかトマトとかが、オレ達のお友達かな?」
「たぶんその辺だろうな。難易度からみて」

つかのまの満腹状態で、朝からの緊張が多少和らぐ。

「ごちそうさま」
同時に口にしたオレ達の言葉は、文字通り感謝の思いに満たされていた。

「結局、なんつーか、この社会って、
 えらく沢山のひとの分業制によって成立してたんだってこと、
 いまさらながら思うよな」

「ああ、そのとおりだと思う。
 私達がいくら頑張っても、昨日まで消費していた商品に関して、
 一つたりともちゃんと作れないだろう。多分何年掛けてもな。
 それぞれの工程のスキルを一人で得るのは不可能だし、
 だいたい数多くの人間がたずさわらなけりゃどんなものも作れないし」

「逆に今ある残存物を消費するだけだから、二人ならなんとかなるわけだが」

「長い時間をかけ人間が培ってきた生産に関するノウハウも、
 そして、社会という枠組み自体も、全部パァか〜」

「つくづく思う。なりゆきではあるんだが、
 継承者として、自分自身の力不足が慙愧に耐えないというか」

「ハハ。まったく香澄は真面目すぎるな。
 この際、過去の常識や価値観は一切捨てたほうがいいぞ」

「だいたい、高校一年生二人じゃなんもできやしないさ。
 誰も期待してないだろう、救世主じゃあるまいし」

「なるようになる。適当にする……か?」
「そういうこと」

そんなわけで、オレたちは危機的状況と関係なく、ゲームを始めることにした。
一日で蒙ったとんでもない衝撃を和らげるために、リラックスタイムも必要だろう。

しかし、香澄は異常に強かった。
12連鎖をくらい、オレの陣地は一瞬にして黒いもので埋め尽くされる。

「おまえ、強すぎ」
「いや、達也が弱すぎるだけだ」

そんなこんなで、中途半端な人類滅亡の初日は過ぎ、夕食の時間になった。

「なんか手伝おうか?」
「今はいい。というか、達也は何か作れるのか? インスタントラーメン以外に」
「いや、全然」
「やっぱりそうか。気にしなくてもいい。食事を作るのは嫌いじゃないから」
「ヒューッ、助かった」
「母親が働いていたせいで、それなりの物は作れる」

出来上がったものは、決して『それなり』じゃなかった。
242不確定性原理と神はイコールで結べるか 07:2009/10/28(水) 00:03:32 ID:jKtPTwUC
「めっちゃうめぇ〜
 こんな料理が毎日食べられるなら、今すぐ嫁さんにしたいところだな、ハハ」

「喜んでくれるのは嬉しいが、
 三つ目の段落に関しては、難しい問題があると思うんだが?」

香澄はきゅうりの酢の物を口に運びながら、そう言った。

「三つ目? あぁ、『嫁』ってとこ?」
「そうだ」

……なるほどね。
今現在は衣食住の全てにおいて困ってはいない。

そして、この世界に残ったのはどうやら香澄とオレだけ。
現在、恋人同士でもなんでもない、幼馴染ってだけの二人は、
これからどういう関係に?

ヒトという種を残すために、個人の感情なんて無視して子作りに励む……
なんてのも、考え方としてはある。

しかしそれじゃオレたちってパンダとかトキなみ。
よく言えばアダムとイブかもしれないけど。

一方で、種の保存に義務を感じなくて、二人にその気もなければ、
何十年か先にオレたち二人が順番に死んで、結果として人類が滅ぶわけだ。
ま、別に胸は痛まないけど。正直『人類』なんてカテゴリー、でかすぎ。

「結構難しい問題なんだな、冗談のつもりだったけど」
「実は昼頃からずっと考えてたんだ、最優先課題として」

「それにしてもすごいな。イエスノー以外の選択肢がまるでない状態って。
 『ノー』といった瞬間に一生独身が決定するってどうよ」
「あぁ、世界中の誰も考えたことのない事態だ」
「ま、2・3日考えるよ」
「そうしてくれ。私も考えておく」

お茶碗を台所の食洗機にぶちこんで、食後のお茶にする。
黒糖だけを使った究極の羊羹に、二人で舌鼓をうつ。
昨日おふくろがどっかから買って来た超高級品だ。

「眠いな。早起きしたし、頭使ったし、腹はいっぱいだし。
 で、今夜はどうする? 別々の家で寝るのはないだろう、こんな日に」

「さしせまった危険もなさそうだが、こんな日に一人はつらいな、正直」

「よし! じゃ、香澄の所に行こうか?!
 オレどこでも寝られるから、香澄のお兄さんの部屋で寝るよ」

話が決まり、ジャージを抱えて、二軒隣の香澄の家に行く。
243不確定性原理と神はイコールで結べるか 08:2009/10/28(水) 00:04:43 ID:jKtPTwUC
「景気づけに枕投げでもしてみる?」
「いや、遠慮しとく」
と、香澄はさりげなく拒否。キャラ的に合ってないのは確かだ。

香澄の部屋。二人ともパジャマ代わりのジャージ姿。
二人してベッドに腰掛けてる。微妙な距離を置いて。

意外にも、彼女の部屋は結構女の子っぽかった。
お人形があったり、可愛い硝子細工とか、いろいろと。
なにより香りがなんというか……

「父親がなんだかんだと買ってくるんでこうなってるが、
 全部が私の趣味ってわけじゃない」
変に顔を赤くして視線をそらす香澄。

部屋の中に女の子と二人だけ。
今朝起きるまで考えたこともないシチュエーション。
しかしワクワクの気分なんてちっとも起きない。
明日からのことに心が行ってて、頭がそっちに行かないみたいだ。

でもこの際、さっきのことは言っちまったほうがいいか?
だな。考えても考えなくてもおんなじなんだから。

「さっきの話だけどさ」
「?」
「いや、嫁がどうのこうのの話。
 先に言っておくわ。どうせ答え決まってるんだから」

「そうか、じゃ、聞こう」
冷静な言葉の割にはなんかおどおどした感じの香澄。
なんだ、こいつ。

「オレ、香澄のこと好きだったんだよね、ずっと前から。
 こんな状態で告白っていうのもどうかと思うけど、
 ま、はっきりしておいたほうがいいんだし」

香澄はオレの言葉にポカンとしたままこっちを見てる。

「中学の卒業式の日に告白するつもりが、やっぱ勇気なくてさ。
 高校が別になって、もう終わったと思ってたんだけど、
 こんな形で言うことになるとはね。
 でも、ちゃんとこうして気持ち伝えられて、オレ的には満足」

「ま、そういうこと。報告終わり」

「よくわかった。次は私の番だな……
 結論から言うと、達也の配偶者となることについて、私は全く異存がない」

なんか、種の保存……っぽい雰囲気だな、その言い方。
うれしくもあり、うれしくもなし。男として微妙な……

「あ、今のは正確な表現ではなかった。達也が誤解してるようだ。
 改めて言う。
 私も達也のことが好きだ」

「これでわかって貰えただろうか?」
244不確定性原理と神はイコールで結べるか 09:2009/10/28(水) 00:05:54 ID:/WDLYIVR
オレはまじまじと香澄を見つめてしまった。

「恥ずかしいからそんなに見つめないでくれないか?」
「いや、香澄、そんなそぶり全然見せてなかったし」
「それは達也も一緒だろ」

ま、そうだけど。それにしても。

「人類滅亡の日に告白か。
 もし明日の朝、間違って新聞が発行されたら、
 一面トップだぞ、これは」

「あぁ、他にニュースはないしな。
 三大紙を筆頭に、駅売りのスポーツ新聞のトップも軒並み。
 朝のニュースも時報のあと一番に私達のアップが映ることだろう」

笑える光景だ。

「ということで最重要課題はこれでかたづいたが、他の課題が」

「考えたくないほど山積みだな。
 食料の確保。残存人類の捜索。その他にもいろいろ。
 明日はまず、チェックリストを作ることから始めようか」

「あぁ、それは必須だな」

「しかし16才でこれだけの難問を抱えることになるとは、
 わからないものだな、人生というものは」

「あぁ、できることなら今すぐ普通の高校生に戻りたいよ」
「そうなったらほんとに嬉しいと私も思ってる」

「明日の朝起きたら、さりげに元に戻ってたなんてことは」
「多分起きないとは思うが、希望を持つのは必要な事だと思う」

言うべきことは言った。そして明日は明日の風が吹く……

寝るか。
本日の寝室へ向かうためドアを開けたとこで振り向き、声をかけた。

「じゃおやすみ、『オレの嫁さん』」

一拍間が空く。さーっと香澄の顔が赤くなった。

「……おやすみ」
彼女が小さな声で答えた。
245不確定性原理と神はイコールで結べるか 10:2009/10/28(水) 00:07:57 ID:jKtPTwUC
「目玉焼きとスクランブルエッグ、達也はどっちが好きかな?」
「目玉焼きにしてくれる?」
「了解。あ、念のために聞くが、ピーマンは大丈夫か?」
「ガキじゃねぇし」
「それは初耳」
「言ってろ」

朝。オレたちは二人だけの世界にいた。
しかしそれが比喩的表現じゃないのが激しく素敵だ。

朝起きたとき、世界は元に戻ってなかった。
窓の外を見て落胆はしたが、実際、昨日ほどの衝撃はない。

というか、エプロンつけた『彼女』がキッチンで朝食を作ってる光景ってどうよ。
個人的には、この事態がそれほど悪くは思えなかった。正直言うと。

朝食を終え、ダイニングで作戦会議が始まる。

電力を失ったとき、東京という街は住むのに厳しすぎる。
夏は暑いし冬は寒いし。それに野菜の確保が困難だ。

移動手段を確保し、温暖で食糧自給に最適な居住地を見つけ、
そして生活のベースをそこで作り上げることになるだろう。
少なくとも冬が来る前に。

そこで暮らし、そして……

「そこでオレ達『子作り』したりするのか?」
「まぁ、流れ的にそういうことになるな」

空白の時間が流れる。

「いや、こんなことを冷静に朝から語れる自分が怖い」
「私も同感だ」

言葉は相変わらずクールだが、香澄の頬は心なしか赤かった。

「……だけど……医者がいない」
「出産だけじゃなく、普通に病気とかも怖いな」

「あと歯医者もいない。歯磨き励行がお題目じゃすまない世界ってわけだ」
「いいんじゃないか、達也も、いい機会だし」
虫歯になっても誰も助けちゃくれないんだよな、やっぱり。

作り上げたチェックリストの優先順位に従い、まずオレは車の運転を練習開始。
なににせよ絶対必要な技能だ、移動手段として。

二人でネットを駆使し、取り出し可能で長く持ちそうな冷凍食品保管場所をチェック。
これから先も生き続けるために必要なことを、オレ達は協力しながらこなしていった。


そんな日々を過ごすうちに、気付けばあの日から一週間が経っていた。
246不確定性原理と神はイコールで結べるか 11:2009/10/28(水) 00:09:15 ID:/WDLYIVR
「笑わないで欲しいんだが」
そんな前置きをして居住まいを正した彼女。

オレたちの今後の生活も、不確実ながらなんとか見通しがつき始めていた。

夕食の片付けも終り、今オレたちはジジババっぽく二人でお茶をすすってたんだが、
そんな穏やかな雰囲気を叩き壊すかの如く、彼女は爆弾を投下した。

「達也と私の子供が欲しくなった」
「な、何を唐突に」

「ありとあらゆる制限事項がここには存在しない。
 規範も法律も道徳も。なにもかも。
 その上で、私が今一番欲しいものを考えてみた。
 答えは、達也と一緒に居ること、そして達也との間の子供だった」

「一番目は既に達成した。そして二番目のためにはプロセスが必要だ。
 ……いや、正直に言おう。プロセスとは全然思ってはいないことを。
 そう。私は今、達也に抱かれたいと心から思ってる」

「もうちょっと事態が落ち着くまでということなんだろうが、
 達也はそんな雰囲気を、男としての欲望を、ここまで全く見せてこなかった。
 私の知る範囲では、男の子はもっと積極的で性的な存在だと思っている。
 しかし遠慮はいらない。私の心の準備は十分にできている。
 また、付随する結果として子供ができたなら、それもまた喜ばしい。
 このことに関して、達也の率直な意見が聞きたい」

……すごいな、あいかわらず香澄は一直線だ。

しかしここはガツンと。

「……まぁ、おおむね賛成……なんだけど、
 ちょっと、それはないんじゃない? って思うとこが一箇所ある」
「どこだろう」

やっぱ全然わかってない。ま、いいか。
実力行使!

オレはテーブルを回り香澄を後ろから抱きしめた。

固まってる彼女の耳元でささやいた。

「香澄を抱きたい」

見る見る目の前で、香澄の耳が真っ赤になった。
口ほどじゃないんだ、こいつ。

オレ的にはギャップ萌え。

首筋に唇を落とす。くすぐったそうにしてる。かまわず続行。

「や、やめ!」
「ダメだ。オレのセリフを奪った罰だ。大人しく我慢しろ」

意味がわかったのだろう、くすぐったさを必死で我慢してる。
247不確定性原理と神はイコールで結べるか 12:2009/10/28(水) 00:11:46 ID:/WDLYIVR
いい加減かわいそうなので中止する。
そして頬を両手で挟んでこっちに向けた。
至近距離で見つめあう。

オレが顔を近づけると、香澄はそっと目を閉じた。
初めてのキス。頭の奥まで衝撃が走った。
接触した粘膜が強烈な刺激を絶え間なく発してる。

オレたちはしばらくそうしてた。

唇を離してすぐ、半分飛んでたオレの意識が急速に戻り始めた。
しかし目の前の香澄は、目を閉じたまま唇は半開き状態。

ほっぺたを指先で軽く叩いた。
目がうっすらと開く。しかしまだ焦点が定まらない様子だ。

徐々に開いた目がいつもの輝きを取り戻すのに数十秒かかった。

「結構強烈なんだな、これって」
オレの言葉に香澄は恥ずかしそうにうなずいた。カクカクと。

「部屋に行こう」
香澄を立たせて歩こうとしたが、彼女の足取りがおぼつかない。

「うわっ」
オレが彼女を抱え上げたときの悲鳴だ。
キャッじゃないとこが香澄らしい。

香澄の部屋のベッドにそっとおろす。
そのまま熱いキスをかわす。
彼女の両腕がオレの背中を抱きしめてる。
唇をこすり合わせるようにして互いの気持ちを伝え合う。自然に。

少し体を離し、キスをしたまま彼女の胸に触れた。
柔らかい感触。下にブラはつけてないようだ。
オレの手の動きにあわせ、それは形を自由に変える。

唇を離し、手も離して、体を半分起こした状態で彼女の胸を見る。
ふくらみの頂点がジャージ越しにしっかりと盛り上がってた。左右とも。
誘われるように指先でそっと触れてみた。

「うっ!」
うめき声とともに香澄の体がビクッと震えた。
反対側も。ついでに。

「ハアッ」
恐ろしくなまめかしい吐息が香澄の口から漏れた。
てのひらとか指先とか、両手を交互に使って胸に触れる。

香澄は俺の腕をつかみ、とぎれとぎれの喘ぎ声を出しながら、
体をのけぞらせるように耐えている。

「しんどい?」
中断して聞いてみた。

「……それは……ない……けど」
「けど?」
「よくわからない感覚で、非常にとまどっている」
248不確定性原理と神はイコールで結べるか 13:2009/10/28(水) 00:20:00 ID:/WDLYIVR
痛くないのなら問題ないだろうと、勝手に決めつける。

ジャージをめくりあげる。おっぱいとご対面だ。
柔らかくてまるいものがふたつ、目の前にある。
真っ白な乳房の上の乳首はきっちりふくらんでて、
おいでおいでと、いかにもオレを呼んでる風情だった。

迷うことなく口でむしゃぶりついた。

「アッ!」
盛大な喘ぎ声。のけぞる背中。
唇と手と指と、全部を総動員して、
香澄のおっぱいをオレは好きなだけいじくりまくった。


上を脱がし、下もおろして足から抜き去り、
そう、目の前の香澄はパンツ一枚の裸。

「きれいだ」
「……ありがと」

とっくにオレのモノはがちがちになってた。
ほんとは、食堂でキスしてからずっとだったけど。

あとはあのパンツを脱がして、そしてこいつを香澄の中に……

「あっ」
「どうした?」
「コンドーム買ってない……けど、おれたちには必要ないか」

彼女の第三の希望に沿えば、避妊する必要性がない。そしてオレも同意してる。
それが証拠に、ベッドの香澄は笑顔でうなずいてるわけで。

そうとなれば、あとは……

多分、その瞬間、オレの頭の中は『けだもの』状態になっちまったんだろ。
初めてなんだから優しくしなければ、と、直前までは思ってたんだけど、
もうそんなの完全にぶっとんでて。

気付いたら、香澄がオレの胸を押しながら、
「痛い!」と大声で叫んでた。

彼女の下半身を広げるようにオレの腰が割り込んでて、
下のほうを見ると先っちょが少し入ったぐらいの状態だった。

「ごめん」
おれは素直に謝り、腰を引いた。

「いや、だいじょうぶだ。続けてくれていい」
「でも」
「我慢する。達也に気持ちよくなって欲しい。それが私の一番の望みだ」

オレを見つめる香澄の目は、彼女の思いの全てを映し出していた。
ここで引いちゃ、彼女のせっかくの気持ちを踏みにじることになる。

「じゃ、いくよ。遠慮しないから」
249不確定性原理と神はイコールで結べるか 14:2009/10/28(水) 00:23:27 ID:/WDLYIVR
言葉とは裏腹に、オレが奥へ挿入しようとする間ずっと、香澄は抵抗を続けていた。
しかしある瞬間、オレのものがすべて香澄の中に収まった。

あったかい。そしてオレのものは香澄にギュッと締め付けられてる。
ずっと荒い息を吐いてた彼女が、ぎごちなくオレに笑顔を向けた。

「うれしい」
「そうか」

目の前で盛大に痛がっていた香澄に対し、
さらに動かしたいという欲望に支配されつつあったオレは、
正直、途方に暮れていて、返事が半端になる。

「動いてくれていいから」
「?」
「そうしないと気持ちよくならないのだろ? 男は」
「そうなんだけど、でも」

香澄がキスをしてきた。そして耳元で囁く。

「もう私は達也の妻だ。神父も神主もいないけど、私達がそう決めた。
 夫である達也の願いに従うことは、同時に妻である私の希望でもある。
 だから、ためらう理由なんてどこにもないんだ」

ほんの一瞬その言葉の意味を考えた。
そしてオレは香澄の中に埋まっていたものを動かし始める。

苦痛でゆがむ彼女の顔を見ながら、
その優しい思いやりとオレに対する限りない愛情の中、
すぐにオレは限界点までたどりついた。

「行くよ」
「……きて」

その言葉と共に、彼女は両手両足をからみつけるように、
オレの体を力いっぱいひきつける。

奥に挿入したものを更に奥へといざなうような動きは、まるで、
射精される精液をとりこぼすことなく子宮の内部へと迎え入れたい欲望に、
彼女が支配されているかのようだった。

同時に発生した香澄の粘膜の激しい締め付けに、
一気に限界点を越え、オレは射精を始めた。

香澄の中へと欲望の証を注ぎ込みながら、オレは香澄の唇に唇を重ねる。

愛おしかった。こいつの全てが。
表情も、体も、性器も、性格も、瞳も、おっぱいも、思いも、肌も、全部が。

ようやく射精が終わったとき、あらためて香澄を抱きしめる。

「ありがと」
「私こそ、こんな幸せな気分になれて感無量だ」

後始末をして、腕枕で香澄をかかえた状態でオレは眠りについた。
あたたかい思いとともに……
250不確定性原理と神はイコールで結べるか 15:2009/10/28(水) 00:26:25 ID:/WDLYIVR
目が覚める。
半端な覚醒状態の中、強烈な違和感に襲われた。

その正体は音だった。

ノイズのように押し寄せる音の正体は、複合した音たち。
この1週間、無音のこの街で聞いたことのない音。
そしてそれは……その前、人々が沢山いたときにオレが普通に耳にしていた……

ベッドから飛び起きると、そこはゆうべ居たはずの香澄の部屋ではなかった。
オレの部屋、間違うこともない、いつもの部屋。

窓を勢いよく開けた。
街には人がいた。

たくさん。ここかしこに。普通に。

力が抜けたオレは、窓際でへたり込む。
大きく息を吐いた。

どんな理由にせよ、世界に二人だけ、っていう事態は解消した。
とりあえず今。

何の気なしに携帯を手に取る。
表示を見た。

2016-10-17 06:00

自分の目を疑う。これは、全てが始まった、一週間前のあの日。
オレの感覚からすればきょうは一週間後の……

電話をかける。香澄に。つながった。

「きょうは何日なんだ?」
前置きなんかまどろっこしすぎた。

「どうやらリセットされたようだ」
「リセット?」
「あぁ。ついさっき、私も日付には気付いた。
 家族のものにさりげなく聞いてみたが、
 彼らにとっては普通に連続した日のようだ、今日という日は」

「でも」
「そうだ。少なくとも今こうして話している達也と私にとっては、
 全く連続してはいない。しかし、ちゃんと一週間の記憶は保持されている」

「……あの一週間が、なんかの夢だったりとかいうオチは?」
「それはない」
「どうして?」

「下半身の一部が現在も強烈に痛い。
 これは9時間前にあった出来事の十分な証拠といえる」

うおっ!
一瞬、香澄の肌の感触を思い出してしまったオレ。
ゆうべ二人で、あんなことやこんなこと、うわっうわっ!
251不確定性原理と神はイコールで結べるか 16:2009/10/28(水) 00:28:02 ID:/WDLYIVR
「でも、よかった」
「?」

「私だけが記憶を持ち、そして達也の記憶が消えていたら……
 その可能性を思いついたとき、私の思考は停止してしまった。
 その瞬間だったんだ、達也から電話が来たのが。
 最初の一言で、私の心配は杞憂にすぎないとわかった」

「私はその時、とてもうれしかった……」

二人して無言になる。

この一週間の間に二人で築き上げたものがちゃんと残っていると分かり、
心から安堵した瞬間だった。

「……まぁ、誰に話しても、絶対信用してもらえねぇとは思うけどね」

「いいんだ。少なくとも、私達の間では真実なんだから。
 それ以上はいらない。必要もない。
 まして、あの一週間は私にとって至福の時だったのだから」

「いやいや、それは間違いだよ、香澄さん」
「?」

「終わってない。というか始まったばかりだよ、オレたち」
「……そうだな。うっかりしてた」

オレと香澄は話し合い、普通にそれぞれの生活に戻ることにした。
ガッコに行った帰り待ち合わせをして、話す。
どこにでもいる高校生のカップル、それがオレたちだった。

キスまではしたが、それ以上のことはしなかった。
急ぐ必要がないことは二人の暗黙の了解事項だったのだから……
252不確定性原理と神はイコールで結べるか 17:2009/10/28(水) 00:31:50 ID:/WDLYIVR
普通の世界に戻ってから三週間ほどが過ぎた頃、昼休みにオレの携帯が震えた。
珍しく、彼女からだった。

「今、いいか?」
「だいじょうぶだけど」

心なしか彼女の口調が固い。いったいなにが……

「いや、あの…まぁ、どうやら……子供ができたようだ」
「へっ?」
「さっき病院に行ったら妊娠してるとドクターに言われた」

って、それは…… あっ! あの日!
すっごい身に覚えが……

「それって一分の一の確率?」
「ということになる」

いやいや、驚き。あるんだ、そんなこと。

「この件に関して、達也にすまないと思ってる」
「え、なんで?」
「いや、あのとき私がわがままを言って、
 そのせいでこんな事態になってしまって本当に」
「はいそこまで!」
「???」

同級生に、この時点で情報が漏れるのは得策ではないので、
廊下の端っこ、人気の少ないとこに移動していたオレ。

「わがままというなら、それは二人とも。
 香澄が子供が欲しいと言って、オレもそれでいいと思った。
 そしてその思いは……今でも全然かわってない」

「?」

「つまり、その子は生を受けるべき命だったんだよ。
 二人だけの世界で意思決定された、
 いってみれば全世界で祝福された子供なんだよ」

「ということで、香澄。
 その子、気合入れて生んでくれ。そして二人で育てよう」

泣いていた。香澄が携帯の向こうで。はっきりと。

「とはいってもハードルが滅茶苦茶高いな〜
 オレ、結婚可能な年齢じゃないし、両方の親の説得とか…… うわぁ〜
 ……でもなんとかする。少なくともオレたちの決めたことなんだから」

「……うん」
ハナをすすりながら彼女が答えた。

「でも……多分……うちの親は……大丈夫だと思う」
「え?」
253不確定性原理と神はイコールで結べるか 18:2009/10/28(水) 00:32:50 ID:/WDLYIVR
香澄の話は驚くべき内容だった。

以前から彼女の母親は『早く孫の顔が見たい』と言ってて、
『いいのよ香澄ちゃん。好きな人が出来たら子供つくっちゃっても。
 あなたが高校卒業するまでは私がちゃんと面倒みるから』
と口癖のように繰り返していたんだそうだ。
仕事は? と聞いても、『なんとかなる』と即答だったって。

「だから私の家のほうは全然心配要らないと思う」
これで少なくとも第一ハードルはクリアか。

オレんちは面倒そうだけど、なんとかするしかない。正念場だ。

「あと、オレたちに関しては、避妊もできないバカップルと認定されるだろう。
 あの一週間の終わりに二人が選んだことだったんだけど、
 世間がそんなオレたちの事情を知ることは、未来永劫、絶対にない。
 だからこれは二人で耐えていくしかない事柄になる」

「それは大丈夫だ。10年も経てば笑い話にしかならないことだと思う。
 だいたい、達也と『この子』と私が一緒に暮らす生活と、世間体と、
 重要なのがどっちなのかは検討する必要がないほど明白だ。
 言ってしまえば、予定のコースに関し、タイミングが前後しただけに過ぎない」

オレはそれを聞いた瞬間、彼女が可愛くて、すぐにこの腕で抱きしめたくなった。


「しかし、どこの神様だか知らないけど、
 すれ違ったオレ達の未来を強引に結びつけてくれただけじゃなく、
 子供のおまけまでつけちゃうなんて、よっぽどせっかちなヤツなんだな」

「いや、もしかしたら、縁結びの神と安産の神を兼任してる忙しい神様で、
 ノルマをふたつ同時に達成したかっただけかもしれない。
 よくあることだ」

ねぇよ!

「じゃ、両親には話しておくから、今晩うちに食事に来てくれるか?」
「あぁ、そうする」

「あと、今はまだ受胎直後なのでセックスは控えたいところだが、
 これからしばらく、体を触れさせることもないまま、
 夫を欲求不満に陥らせるのは妻として本意ではないので、
 今日の所は、代替的に口と手、あるいは素股とかいうやり方で」

「やめんかい!」

いやいや、オレの人生、これからいろんな意味で楽しくなりそうだ……
254名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 00:38:23 ID:/WDLYIVR
以上です。

マーフィーの法則に、次の文章を追加すべきだと思うのは、
もう何度目になりますか。

「文字の間違いを見つけるのは、2chに投下した次の瞬間」

#01
× 9月下旬
○ 10月中旬

このように脳内訂正願いますm(__)m
255名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 00:42:18 ID:Le71g77m
>>254
GJ!
素直クールな香澄がよかった!
256名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 02:07:00 ID:m3j6m/xF
すっごくよかった。GJ!
257名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 17:46:52 ID:3jrgYiTA
良いね
実に良いね
258名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 18:09:05 ID:OVq2/UBY
>>228
GJ
実はパットとかいいね。
「好き」と言わされる話期待
259名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 21:12:25 ID:6DNqpR8w
最終決戦で二人きり(格闘系)
260名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 07:15:36 ID:Opl7Wut4
>>259
負けた女の子が犯られ続けるんですね。
261名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 09:37:54 ID:yvIxK4S+
>>260
負けた男の子が絞り取られる方がモアベターよ
262名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 14:33:54 ID:Q0FDhAzG
最終決戦目前で二人きりとかも良いな

死亡フラグっぽいけど
263名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 17:00:11 ID:ZRMOIikh
>>262
愛を確かめあうとかいいな。
死亡フラグの場合は、多分その時に孕む。
そして最終決戦のしばらく後、男の死で生きる気力を無くしていた女に生き甲斐が出来る、と。
264名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 00:31:42 ID:isztIDtl
いいな最終決戦。

戦闘後とかもありか?
ガンダムチックな複座式宇宙機動兵器に二人乗りでカク挫、
漂流しながら生命維持装置が切れるまでの最後のよすがに求め合うとか。

とあるRPGに、コックピットが緩衝用兼生理処理用にぬるぬるの生体部品で覆われた、
子供しか乗れないロボットというのがあったが、年頃寸前の少年少女が二人乗りとかすると、
ぬるぬるで絡み合ってそりゃもうすごいことに、とか妄想したな。
265最終決戦後に二人きり:2009/11/22(日) 21:58:40 ID:zZq4eVbM
「「ファイナルゥ!・バースト!!」」
「グギャァァァァァァァァァァ!!!」



「……大丈夫?ヨースケ」
「……それなりに」
漆黒の宇宙の中それはたたずんでいた
鋼鉄の巨人ガイアースと呼ばれ、数々の宇宙獣を葬ってきた手足は既になく
ただ複座式のコクピットが残っていた

「終わったんだね…」
「そうだな…」
宇宙獣を生産、そして司令塔だった“核(コア)”
それを内部から破壊するためにガイアースのフルパワーを使ったのだ
そのため最低限の生命維持装置を残し救援も呼べぬまま、こうやって漂っていたのだった

「…紺野、おまえの望んだとおり普通の生活が帰ってきたんだぞ」
「…ヨースケこそまだ暴れ足りないって顔している」
「確かにな。でもまあそれなりに満足している」
九郎陽介はゲーマーである
ガイアースのメインパイロットに抜擢され、訓練していた
いざ出撃と言うときアクシデントが起こる
詳しい説明は省くがサブパイロットのデータが何ものかに書き換えられたのだった
その名前は紺野香織。 普通の学生だった……
こうして、二人で迫りくる宇宙獣と戦うことになったのだった……


冒頭だけ、続けるかどうか分からない
266名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 11:58:45 ID:jJifeISW
>>265
GJ

最終決戦は背景が難しいねー
267名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 18:37:38 ID:sS7QmwdX
>>265
がんばれ
268名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 19:48:22 ID:8I5v9zSp
冴えないサラリーマンの父親と反抗期のコギャル娘が、宇宙人の「人間の感情の変化の調査」の被験者に抜擢されて
何故か全裸で一緒に閉じ込められる、というシチュを妄想したことがある

娘は最初「こっち見んな!」って父親に怒鳴りつけたりしてるんだけど
食事に性欲を刺激する薬が混ざっていて、二人とも少しずつ興奮してくる
が、狭い部屋なので自慰をすりゃバレる状況
父はたまに見える娘の若い裸体にどぎまぎしつつ手塩にかけてきた娘であることと妻に申し訳がなく、
娘もたまに見える父親の意外と大きい張り詰めた肉棒にドキドキしちゃうけど、相手が相手なんでどうしようもなく苛々してしまう

んで、色々あって最終的にセックス三昧、親子仲は修復されてめでたしめでたし
269名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 10:51:41 ID:sUQ6o5sb
>>268
その色々をkwsk
270名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 16:32:34 ID:GZsy2KWO
>>268
セックス三昧kwsk
271名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 21:07:34 ID:ghgfKQ2g
お前らwww


とりあえず、どうでもいい設定。
閉じ込められた部屋は八畳程度の広さで、隅に牢屋みたいなトイレがある(仕切りは無し)。
壁は真っ白で、そのうちの一つにデジタル時計が埋め込まれており、時間を知らせる(ガラスは硬くて割れない)。
朝七時、昼1時、夜八時になると天井(かなり高い)から仙豆みたいな栄養素のパン(性欲促進剤入り)が降って来る。
夜24時になると部屋の角からガスが噴出し、強制スリープ。朝六時きっかりに起きる。
このサイクル。

んで。
わけも分からず唐突にこんな状況に放り込まれた二人。
気温設定がしっかりしているらしいが着ているものはなく、全裸であり、持ち物も何も無い。
娘は当然「こっち見んなオッサン!」と怒鳴りたて、父はずっと壁の方向を見る日々。
最初は壁を蹴り付けたり大声で喚いていたりしてた娘だが、三日くらい経つと大人しくなる。
それでも父親が気遣いの言葉をかけようとすると「黙ってろ!」と一喝。
こんな汚い親父じゃなくて彼氏のダイスケ(仮名)くんと一緒のほうが良かった、と嘆く。父は黙ってる。
他にもトイレの使用で一悶着、食事を取りに行くときに一悶着。
暇を潰す娯楽が何もないので、段々とストレスが溜まっていく。

そのうち、性欲促進剤の影響で双方ムラムラしてくる。
父は性欲の向上で顔を赤らめる娘の小麦色の肌を見て罪悪感と共に興奮を覚え、
娘も「こんな汚いおっさんとなんて死んでも嫌だ!」と思いつつも、彼氏を遥かに凌ぐギンギンに張り詰めた父の肉棒をちらちら見てしまう。
が、お互い手が出せないまま性欲は更に上昇。
ある日、娘をガン見している父に気付いた娘は怒りで父の肉棒を踏んづける。
その刺激で達してしまう父、物凄い激しさの射精に余計に興奮する娘。
父、娘にイかされたショックで涙を流す。流石にうろたえる娘。
父、ついにプッツン。娘に襲い掛かる。
娘は抵抗するが、男の腕力にかなうはずもなく、挿入を許してしまう。
己の膣内を掻き混ぜられる感触に抗えず、更に中出しの快楽でイってしまう(彼氏とはコンドームを使ってた)。

行為後、謝る父。怒りを露にする娘。だけど気持ち良かったことは事実だった。
娘は父に絶縁宣言を叩き付けるものの、食事には相変わらず性欲促進剤が混ぜられており、
父に中出しびゅーびゅーされる記憶が蘇って寝付けない。
数日後、我慢出来なくなった娘は「父が勃起して苦しそうだったから仕方なく」という名目で父を逆レイプする。
父は快楽に抗えずに腰を振り、外に出す。
その後もしばらくそんな関係が続くが、娘が中出しじゃないと満足出来ない身体になっており、ある日蟹鋏で強制中出し。
この頃になると反抗期が薄れ、素直になってきている娘。
二人は娯楽もないので、毎日セックスして過ごす。

やがて、二人は来たときと同じく唐突に解放される。
だが、二人は快感を忘れられずに、人目を忍んでセックスに励むのだった――


という話を誰か書いてくれ。
272名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 08:30:57 ID:UvhpgCpn
>>271
そこまで書いたなら(ry
273名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 10:55:55 ID:Oo6tfSFT
ロリスレにどっちに投下するか迷ったけど、このスレ好きなのであえてこっちで行きます。
シチュはありがち直球ど真ん中の無人島物、ロリ分大量。

ロリやそういうのが嫌いな方は「無人島」でNGワードにしてください。
30レス程投下させていただきます。
274無人島:2009/12/19(土) 10:57:28 ID:Oo6tfSFT
目を開けて飛び込んできたのは太陽の眩しい光、決して俺の住んでいる汚いボロアパートではない。
耳に入る音は近所を歩く学生の足音ではなく、さざ波と海鳥の鳴く音。
「ここは……どこだ?」

という極めて定番の台詞を口に出すが、残念ながら答えは帰ってこない。
「俺は……」

誰だとはならなかった、記憶喪失では無いのでそれぐらいは分かる。
俺は加藤直也、どこにでもいるしがない大学生だ。
性癖はややアブノーマル、ストライクゾーンは下のほう。
うん、どうやら頭の方ははっきりしているみたいだ。
さて、頭の体操もしたところで、なんで俺がヤシの木茂る南国の砂浜に居るのかをゆっくり思い出すとしよう。


...


......

大学に入ったはいいが、それは周りの友達が入ってるから大学に入っただけで、俺には大学で何かやると言った目標というものが無かった。
単位も進級に支障が無い程度、バイトもサークルもそれなりにはやったものの、熱意は特に無し。
実家から離れてただダラダラと大学生活を過ごすこと三年、これじゃイカンと思って何かしようと思ったのが切掛だったか。
とりあえず自分を見つめ直すために旅行、それも海外旅行なんて良いんじゃないかと思い立ち、貧乏大学生でもなんとかなる格安ツアーを発見し、南の国への海外旅行が実現したのであった。

だが格安ツアーというのには格安となり得る理由があり、それが判明したのは当日になってからのことであった。
怪しい日本語を離すツアーガイドに引かれ、目の前に提示されたのはパンフレットに掲載されていた写真とは似ても似付かぬボロ船がそこにはあったのだ。
デリヘルもびっくりの写真詐欺具合に、俺はその時笑いすら出なかった。
この時点で嫌な予感はしていたものの、これ以外に行けそうなまともな海外行きツアーが無い以上、キャンセルなんて選択肢は無かった。
俺以外に居た家族連れやおっさんたちの考えも同じだったようで、お世辞にも乗り心地が言えないというボロ船に乗り込んだのであった。
275無人島:2009/12/19(土) 10:58:16 ID:Oo6tfSFT
参加者は全部で十人だが、うち6人は常連らしき慣れた様子のおっさん。
そして残り4人が親子3人の家族連れという具合であった。
乗り心地は最悪なものの、慣れてしまえばどってことはない。
危ないので甲板には出させてもらえないが、まぁ何もない海を眺めてもしょうがなかったので問題はない。
だが何もしないのも暇となるもので、おっさんのうち一人が俺に話しかけてきたのであった。

「あんたはどういう経緯でこのツアーに参加したんだい?」
「いや、海外旅行に格安で行きたかったなーぐらいで」
「なるほど、あんたはそっち目的の参加じゃないんだな」
「そっち目的?」
「ああ、大きな声で言えないけど分かるだろ、規制の少ない南の国でウハウハさ」

だいたいおっさん達の意図がつかめた、このツアーはつまりそういうものだったのだ。
南の方の貧しい国でやってる売春ツアーに俺も興味が無いわけではないが、日本語の通じない相手は残念ながら守備範囲外。
どちらかと言えば、あっちの家族連れの娘さんの方だったら大歓迎というクチだ。
むしろストライクゾーンど真ん中、好みのタイプである。
「あんたは俺たちと同類だと思ったんだけどなぁ……」
「ははは……あっちにはバレないようにして下さいね」
「分かってる分かってる」

無邪気に騒ぐ小学生ぐらいの女の子と、女の子をなだめる夫婦。
狭い船内に詰められたあの家族も、漏れてくる声を聞く限りではだいたい俺と同じ事情のようだ。
どうやら暇を持て余しているらしく、何かやることはないのかしきりに両親に尋ねている。
丁度いい、暇なのは俺も同じなので同じ境遇同士話を聴かせてもらうことにしよう。
「暇だよー?」
「暇なら何か話でもしない?」
「お兄さん誰?」
「加藤直也って冴えない大学生だよ」
「ふーん、私は遠藤佳奈だよ!」

遠藤佳奈と名乗ったセミロングに黄色いワンピースに藍色のスカートを着た少女が、俺に向かって元気に挨拶を返してくれる。
えへへと笑うカナちゃんの笑顔は、俺の目にとても魅力的に映った。
カナちゃんとお互い名前を教え合った後に、カナちゃんの両親に向かって会釈をする。
「もしかしてあなた方も格安ツアーの文字に釣られて?」
「ええ、そうなんですの……」
276無人島:2009/12/19(土) 10:59:19 ID:Oo6tfSFT
カナちゃんのお母さん曰く、カナちゃんの友達が海外旅行に行って、その友達が話した自慢話に真に受けたせいで海外へ旅行したい!と散々駄々をこねられた訳だ。
だがカナちゃんの両親も余り余裕があるとは言えず、家族皆でなんとか海外旅行へ行った上で、ギリギリまで安く済むツアーを探してここへ行きたったというわけである。
そんなわけで予想通り事情は同じらしく、ツアーに騙されたという失敗話を種に盛り上がることになった。
そんな話をしてカナちゃんの両親と打ち解けた頃、疲れてるので娘の世話をしてくれと頼まれたのであった。
可愛い女の子の世話なら悪くないと思い、二つ返事で了承する。
「すみませんね加藤さん、こんなことさせちゃって」
「いやいや俺は暇を持て余してやることが無かったんで、これぐらいお安い御用ですよ」
「ありがとう、娘のことをよろしく頼むよ」
「分かりました」

カナちゃんの両親はそのまま寝入ったらしく、俺たちはケータイでゲームをしたり、電源無しでも盛り上がれるしりとりやあっち向いてホイ等の単純な遊び等をしていたのであった。
俺好みの可愛い美幼女カナちゃんといい感じになって、もしかするとこの旅行に参加したのは正解かなーなんて思った頃このことであった。

そんな感じで楽しくなり始めた旅行に、暗雲が立ち込めたのは突然だった。
突如ガタンと船が大きく揺れ、寝入ってたカナちゃんの両親やおっさん達も一斉に目を覚ますこととなった。
日本語の怪しいツアーガイドに尋ねたところ、どうやら暴風雨に突っ込みかけていることが分かったので路線変更しているとのこと。
俺や皆はちゃんとしてくれよとツアーガイドに念押しし、ツアーを散々困らせたところで結局船室に戻ることにした。

まぁ俺が騒いだところでどうにもならんし、黙って暴風域から抜けるまで我慢するしか無いようだ。
「ガタガタ揺れて怖いよう……、ねぇ、これって本当に大丈夫だよねお父さんお母さん」
「大丈夫、大丈夫だから心配するな佳奈」
「そうそう、こういう時はあっちのおじさん達を見習って寝るのが一番だよ、こんなんじゃ遊びもできないしね」

不安がるカナちゃんをなだめる両親と、その横でカナちゃんを宥めたり寝たり頑張る俺、図太く眠るおっさん達。
俺も寝ようと頑張ってみるのだが、残念ながら揺れが激しすぎてどうにもならなかった。
揺れは収まるどころか徐々に激しくなり、図太く眠っていたおっさん達ですら流石に異常事態だと気がついたようだ。
甲板の方は酷い嵐で、グラグラ揺れており、ちょっと油断すると落っこちそうな状態だ。
船はもはや自走するのすら厳しく、波にゆられるままとなった。
おっさん達はツアーを怒鳴りつけ、弱ったツアーは結局責任者らしき男と話を付け、救命胴衣を客に配ることにした。
救命ボートもあるのだが、この嵐の中ボートに乗っても転覆するだけであろう。
277無人島:2009/12/19(土) 11:00:01 ID:Oo6tfSFT
「お兄さんこれって何?」
「救命胴衣さ、とりあえずカナちゃんもこれを着て」
「そうだ、万が一のために付けるんだ佳奈」
「う、うん!」
俺やカナちゃん達一家もそれを見につけ、俺も荷物を固める。
とりあえず医療品やらナイフやら何やらを鞄に掻き入れ、覚悟完了する。
さぁいつでも気やがれと思うが、ガタガタ揺れる船は意外や意外にも頑丈であった。

「どうやら嵐も終わったみたいですね」
「ほ、本当!」
「どうやらそうみたいだ、良かったわね佳奈」
結局嵐が収まりかけるまで水漏れやパニックということもなく、カナちゃんが泣き止んでヤレヤレと一息付いたところでそれは起こった。

船は真っ二つに折れ、大量の水が船内に突入してきたのであった。
「カナちゃん!」
俺はその時とっさにカナちゃんの手を握り、結局その後カナちゃんと一緒に荒れ狂う濁流に飲み込まれて意識を失ったんだっけか。


...



......


以上、回想終わり
嵐に飲まれた船から投げ出された俺は、どうやら海を漂い続けてどこかの島に漂着したというわけだ。
とりあえずここに居る経緯をきっちり頭に叩き直した俺は、まずどうやってこの状況から抜け出すかを考えることにした。
水でグチョグチョに濡れたポケットから携帯電話を取り出すが……当然のように故障していた。
バカ学生の俺には復活の方法は思いつかない、そして札束の入った財布も恐らく状況的に無縁の長物だ。
周りを見渡すが何にもない……とはならなかった。
幸いにも俺が医療品やら何やらを詰め込んだ鞄はうまいこと近くに漂着していて、中身も電子機器を除けば使えそうなものばかりであった。
278無人島:2009/12/19(土) 11:01:03 ID:Oo6tfSFT
最先良しと踏んだ俺は早速島の探検に出るが、途中濡れた服が気になったので脱ぎ捨てることにした。
どうせ無人島(?)だ、誰も俺の裸など見まい。
とはいえ有人島だったら怖いので、パンツだけは履いておくことにした。
ズボンと上着は近くの流木に掛け、天日干しでもしておけばいい。

意気揚々とナイフをブンブン奮いながら探検をする。
適当に歌でも歌いながら行進するが、さっぱり人影は見えない。
海岸沿いに歩き続けてしばらく進み、俺はこの島を恐らく無人島と断定する。
島の中央にある小山とジャングルの他に何も無く、人が住んでいた形跡や桟橋すら無いからだ。
有人島、もしくはかつて人が住んでいたなら文明の痕跡があるはずだが、そんなものは欠片も見当たらない。
世界が繋がり、誰でも気楽に好きなところに行ける現代にまさか無人島なんてものが残ってるとは思いもよらなかった。
ある意味でラッキーなのかもしれないが、残念ながら日本在住の現代っ子としては一刻も早く故郷の土を踏みたくてしょうがない。

救助に関してはなんとかなるだろと高を括っていた、海外旅行ツアーで遭難した日本人十人ともなればそれなりのニュースになるし、そうなれば俺たちの捜索も早めに開始されるはずだ。
すぐに助けは来るだろう。
ということは、最悪でものんびり一ヶ月も暮らしてれば間違いなく助けが来るだろうということだ。
馬鹿駄目大学生でもそれぐらいはきっと楽にこなせるさ。
まぁ、暇で暇でしょうがないので話し相手ぐらいは欲しい。
そんな俺の願いを聞いてくれたのだろうか、俺は砂浜に人間が一人倒れているのを発見した。
カナちゃんだ。海岸に横たわる彼女に動きはない。

カナちゃんに動きが無いため、俺は彼女が死んでないかの確認を急いで行った。
心臓も脈を打っているし、呼吸も規則正しく行われている。
俺の浅い知識を総動員した結果、多分カナちゃんは気絶してるだけだろうと判断した。
というか、そうじゃないと困る。
279無人島:2009/12/19(土) 11:01:57 ID:Oo6tfSFT
ミネラルウォーターを鞄から取り出し、彼女の頬に振りかけながら体を軽く叩き、反応を見る。
ううん……と声を上げるもカナちゃんは起きない。
もうちょっと刺激を与えないといけないなと思い、俺はどうするか考える。
そこで俺はよからぬ考えにいたり、ゴクリと生唾を飲む。
どうせ起きないんだったら、カナちゃんの…つるつるおまんことか……
恐らく彼女の誰も触れたことの無い秘所のほうへ手を伸ばそうと、スカートに手を滑らせようとしたところで、カナちゃんは目を覚ます。
「んっ……」
「あっ、良かった……」
「おにさ……きゃあああああ!!」
「ちょ…カナちゃん!」

ぱちくりと目を覚まし、俺の顔を見て安堵したまでは良かった。
しかし俺の裸の上半身を見たのがいけなかったらしく、彼女は俺から一目散に逃げ出してしまった。
カナちゃんと俺の追いかけっこは、我に帰ったカナちゃんがその場に止まったところで唐突に終了した。
「すすすすいません!」
「いやいや、しょうがないよ……」

真っ赤な顔をしたカナちゃんが俺にペコペコ謝る。
俺はそんなカナちゃんをなだめ、なんとか落ち着かせることに成功する。
とりあえず現状を話し、不安で泣き出しそうになったカナちゃんをもう一度慰めてなんとか状況説明。
そしてカナちゃんと手分けして島をぐるりと二周した結果、この島には俺たち以外誰も居ないことが分かった。
その事実をカナちゃんに伝えると、やはりカナちゃんは不安で泣き出しそうになってしまったのである。
「そんな、おとうさん、おかあさん、ううっ……」
「わーわー! お兄さんがいるから大丈夫だって!
 きっとカナちゃんのお父さんもお母さんもどっか別の場所で助かってるはずさ!」
「そうなの?」
「そうさそうに決まってる!俺たちだけが運悪く無人島に付いちゃってなんてるオチに決まってるさ」
「ううっ……それはそれで嫌だなぁ……」
「あはは……」
「はぁ、でもお兄さんだけでも居てくれて良かったです」
「ありがと」

280無人島:2009/12/19(土) 11:03:13 ID:Oo6tfSFT
ってな感じで泣き虫カナちゃんを宥めることに成功した俺は、何をするのか考えることにした。
とりあえずは生きていく上で必要な食べ物と飲み物を探すこと。
俺の鞄の中にミネラルウォーターや乾パンがあるものの、二人の一食分程度の心許ないものだ。
食料に関してはそこら中に生えてる椰子の実を取ればどうにでもなりそうだが、危ないのでこればかりに頼るわけにもいくまい。
つーわけでカナちゃんと俺は水と食料探しにジャングルへ入ることに決めたのだ。
「じゃあカナちゃん、ジャングルに行くけどいい?」
「うん、でもその前にお洋服がベトつくから……」

男の人が居るせいで脱ぐに脱げなかったが、服が水でベトベトにくっついていたのは気になっていたらしい。
俺はカナちゃんの上着とスカートを脱がしてあげた。
カナちゃんは子供用の白いネグリジェとキャラ物のパンツだけの、その趣味の方には刺激的な姿になってしまった。
かくいう俺にとってカナちゃんはストライクゾーンど真ん中であり、薄着の彼女を見て勃起することを抑えるのに必死であった。
腰をちょっと引き、彼女の姿を見ないようにすることで対処した。
頭の中では般若心経や勃起を抑えるおばさん芸能人の姿が絶えず行進を続けている。
集中力やら何やら落ちているが、手をつないでいるのではぐれることはあるまい。
ジャングルの獣道も平坦で柔らかく、障害になりそうなものはない。
とはいえ虫やら何やらは怖いので、靴だけはちゃんと履いてきている。

ジャングルは特段深いということも無く、そして危険な動物の気配もあるでなく。
渡り鳥らしき鳥の姿がチラホラと、虫ぐらいしかそこにはいなかったのであった。
しかし嬉しいことに食料となりそうな果実はジャングルに豊富に存在し、食料の心配は無さそうであった。
さらにラッキーなことに、島の中心付近にはなんと小さいながらもちゃんとした水源もあったのだ。
生水を飲めない日本人としては衛生面がちと厄介な感じではあるが、まともな水が少ない以上我慢するしかあるまい。
水源はちと往復が面倒な感じではあったが、カナちゃんでも数分走れば楽に到達出来る程度の物であり問題はない。
鳥や虫以外の動物は姿すら見えないので、狩りはできないが危険とは無縁ということになった。
つまり水食料の心配なし、とくれば後は住だ。
住居を建造するとして場所は決まっている、海岸だ。
流石に虫のうようよ居るジャングルの中で暮らしたくはないし、病気も怖い。
そして海岸なら他の救助が来ても真っ先に分かるというわけだ、捜索側にも優しい。
281無人島:2009/12/19(土) 11:04:27 ID:Oo6tfSFT
方針も決まり、島をブラブラと歩いた時に見つけた流木の位置を思い出しながら帰ろうとするが、カナちゃんの足が動いていないことに気がついた。
「カナちゃん?」
「お兄さん、水浴びしていい?」
「あ……、うんいいよいいよ」

忘れていたが、体が十分乾くに従って体の表面や神に付いた塩が気になってきたのだ。
俺は男だから余り気にしていなかったが、カナちゃんは女の子だしそういうのも気になるというわけである。
「じゃ、お兄さんは見張りしてるから」
「うん、ありがとー」

俺はカナちゃんにOKを出し、見張りを願い出る。
しかしカナちゃんは一向に水に入ろうとせず、おずおずと俺に話しかけた。
「お兄さん、恥ずかしいから見ちゃダメだからね!」
「あー、分かった分かった」
「ほんとに?」
「ほんと」
「うー」

俺はカナちゃんと水場から背を向ける。
カナちゃんは子供だから裸は恥ずかしがらないかなと思っていたが、立派に思春期だったらしい。
なるほど、そりゃ男の裸を見て逃げ出すわけだ。
背中向きで彼女の服を受け取り、水浴びの音を聞きながら俺は約束を守り向こうを見ないようにする。
今俺の後ろで裸の少女が水浴びをしているかと思うと、俺は思わず欲情してしまう。
が、俺には俺の方針があるのでここはぐっと我慢、彼女の信頼を勝ち取らなければいけない。
そうこうしているうちにザバッという音がして、カナちゃんは水場から上がったようだ。
「タオルは?」
「……残念ながら無いんだよね」
「えーっ!?」
「俺の服が乾いたと思うから、それで拭いて我慢して……」
「うー……わかったよう」
282無人島:2009/12/19(土) 11:05:55 ID:Oo6tfSFT
カナちゃんはブーブー文句を垂れるが、裸を見せるのは嫌らしくしぶしぶ濡れたまま下着を身に纏う。
彼女からいいよの合図を聞き、俺は彼女の手をつないで歩き出した。
早く体を拭きたいのか、やや早足で彼女は駆け出す。
カナちゃんがくしゃみを一度付いたぐらいでようやく元の海岸へと戻る。
天日干しされた衣服はすっかり乾いていたが、哀れにもカナちゃんのタオル替わりにされてしまいまた濡れてしまった。
まぁ、それはそれで俺としては嬉しいんだけどね。

とりあえず雨宿りをできる小屋を作るべく、俺は流木集め、カナちゃんは屋根にする葉っぱ集めを担当した。
サイズが不揃いであり、道具もせいぜいナイフ一本しか無いため見てくれは貧相になりそうであった。
が、そもそも建築や加工技術なんて持ってない俺は使えそうな流木を重ね、間に葉っぱを敷き詰めただけの小屋が作れれば十分なのであった。
丸太が崩れると危ないので、石で一応補強はしておく。
まぁそれでも嵐で崩壊前提の建築なので、期待はしていない。
いざとなればジャングル内部で雨宿りをすればいい。

小屋ができる頃にはすっかり夜になり、俺とカナちゃんはクタクタの体を寄せあって小屋の中で眠りに付いた。
食住は揃った、衣もないわけではないので暮らすには十分。
夜も暖かい南国には感謝せざるを得なかった。日中の熱さには参るけどね。
生活に関してはおおよそ必要なものが揃ったので、俺はカナちゃんが想像すらしていない邪な考えを再び浮上させる。
無人島に好みの幼女と二人きり、これを天の遣わした大大大チャンスと解釈しないで何になるだろうか?
俺は救助が来る前に、カナちゃんを手込めにする計画を立てていた。
濡れたパンツ越しに見えたツルツルの割れ目、そして膨らみかけのおっぱい。
小さくて柔らかそうな唇と体、それにお尻を堪能するまでは救助なんてもっての他だ。
このチャンスを逃したら、俺好みの可愛い少女をゲットするなんてことは一生無理の非モテ生活を送ることになるだろう。
そんなことは絶対にあってはならないのだ。
283無人島:2009/12/19(土) 11:07:33 ID:Oo6tfSFT

だが俺だって故郷に戻って牢屋に入りたくはない、むしろ帰ってからもカナちゃんの幼い肉体を堪能したい。
なので救助に関してはむしろ消極的に過ごし、彼女を十分エッチに慣れさせてから救助してもらう。
最初はこのまま無理やり強姦ってのも考えたが、一緒に旅行に来て、一緒に遊んだ幼女を蹂躙するのには流石に良心の呵責ってもんがある。
だから、カナちゃんをエッチに慣れさせ、その上でバレないようきっちり口止めをする。
これで俺はカナちゃんとたっぷりエッチでき、かつ日本に帰ってからも彼女と付き合う希望も芽生えるわけだ。
なんなら、責任だって取っていいさ。むしろ取らせて欲しいぐらいだね。

とはいえ、今日はもうクタクタなので寝ることにした。
いくらなんでも3日で救助は来るまい、頼むから来るなよ?



朝起きてまずやったことは、救助が来ていないかの確認
まぁ、確認だけであり俺はやる気が無い。狼煙を炊いて積極的に助けを呼ぶということはしない。
救助が来て無くて残念だねとカナちゃんに偽りの言葉を投げかけ、俺たちは朝ごはんを探しにジャングルへと侵入した。
食料に関してはジャングルにある果実を適当にもげばお腹を膨らますのには十分な量があった。
まぁ、俺はお腹を壊したくないので程々に、カナちゃんにはそれなりに。

それが終わって次にすることは、トイレの建設である。
下の話は文明から切り離されれば切っても切れないものである。
砂浜を小屋の方向に掘り、引き込んだ水路に用を足すということで解決した。
カナちゃんの羞恥心を沈める程度に流木と葉っぱで覆い隠し、簡易トイレは出来上がった。

そして無人島生活で最も大事な火おこしに入ることにした。
記憶の底から火おこし器の姿を思い描き、ナイフで削った細い棒を乾いた木片に擦り合わせる。
かなり長い間悪戦苦闘するも、なんとか火を起こすことに成功する。
小屋の前に焚き火が置かれ、カナちゃんと共同で管理をすることにした。
284無人島:2009/12/19(土) 11:08:29 ID:Oo6tfSFT
と言ってもやることは殆どない、食料も水も簡単に確保出きてしまうからだ。
水源に関しては衛生面で不安だが、そればかりはしょうがない。
今日飲んだ分に関しては今のところダメージは無い、たぶん大丈夫とカナちゃんに言い聞かせる。

ここまで色々生活基盤を整えるころにはすっかり夕方になっていた。
が、俺もカナちゃんも一日目ほど疲れていなかったため、海辺で一緒に遊ぶことにした。
そして俺が裸になったところで、カナちゃんはあわあわと慌てる。
「ぱ、パンツ抜いじゃうんですか?」
「だって水着ないし、濡れたら困るからね」

という最もな言い分を元に俺は全裸になる。
裸になって何が悪いと言える環境が素晴らしい。
カナちゃんはどうしても恥ずかしいのか結局下着姿で海に入ったのであった。
俺の服は彼女のタオル替わりにされ、俺は焚き火で体を乾かすことに。
その後洋服とカナちゃんは水場で洗われ、びしょ濡れのカナちゃんの体が乾く頃にはすっかり夜になっていた。

下着は相変わらず濡れてしまっているため、今日のカナちゃんは洋服にノーパンスカートという刺激的な格好である。
これで寒くならないのが南国のありがたさであり、俺はパンツ一丁である。
遊び付かれたカナちゃんはスゥスゥと寝息を立てている、起きる気配はない。
俺はじっくりじっくり待ち、火もすっかり消えて夜目になれた頃に行動を開始した。

まず彼女の太股をつんつんと突っつき反応を見る。
ぷにぷにとした太股にしばらく触り続けたが、彼女の寝息に変化はない。
俺はスカートを持ち上げ、星明りでも見えない彼女の秘所に指をツンツンと伸ばした。
彼女の反応に変化がない事を確認し、俺は指を滑らせて秘所を探る。
やがて割れ目らしき物に指が突き当たり、ぷっくりとした肉感のそこに指を滑り込ませる。
「んっ……すぅ…」
285無人島:2009/12/19(土) 11:09:28 ID:Oo6tfSFT
流石にカナちゃんの反応も変わるが、しばらくして寝息は落ち着いた。
俺はまだおまんこに指を入れるのは早いと判断し、周りを丁寧に愛撫し始めた。
つるつるぷにぷにとした、無毛のスリットの手触りを十分に堪能する。
カナちゃんの寝息が若干荒くなったところで、潮時と判断した俺はそこで愛撫を中断した。
俺が寝床に入ったところで雨らしきポツポツとした音が響く。
服は濡れたら困るものだが、カナちゃんを全裸にさせることを考えれば恵みの雨である。
今日の愛撫がバレても困るし、俺は何も知らないまま眠りに付いた。


「お兄さん、お兄さん……!」
「ふわぁ〜あ」
次の日の朝はカナちゃんに体を揺さぶられて目を覚ました。
昨日聞いた通り、外はすっかり雨である。
「ほらほら外が雨!お洋服を取り込まないと!」
「そうだね、カナちゃん!」

俺たちは岩の上に天日干ししていたが、雨でぐしょぐしょになってしまった衣服を回収する。
結局俺達が小屋に戻ってきた頃にはいま着ている服も濡れてしまい、取り込んだ衣服も完全に濡れてしまった。
俺もカナちゃんも濡れ濡れであり、替えの衣服はない。
「カナちゃん、このままじゃ風邪を引いちゃうから服を脱がないと」
「ふえっ!?そ、そうなの!」
「うん、ほら早く!」
「あ、お兄さんこっち見ないでね!」
286無人島:2009/12/19(土) 11:10:18 ID:Oo6tfSFT

カナちゃんと俺は背中合わせで服を脱ぎ、衣服を絞って水分を切る。
雨漏りしている小屋でそんなことをやっても焼け石に水かもしれないが、しっかり絞った衣服で体の水滴を取る。
春先でも夏並みに暖かい南国でも、さすがに雨ともなれば寒くなるものだ。
カナちゃんにはエッチになって欲しいが、風邪は引いて欲しくない。

背中合わせでくっついた俺たちは背中越しにお互いの体温を感じながら雨宿りをしていた。
雨漏りは結構酷い、が凌げるだけまだマシなんだろうか。
「クシュン!」
「カナちゃん、寒い?」
「うん、ちょっと……」

まぁそうなる、ならばこうするしか無い。
「寒いときは体を寄せ合ってくっつくといいらしいよ」
「ほ、本当!?」
「うん、そうだよ」
「……えっちいなぁ」
「エッチとかエッチじゃないとかじゃなく、カナちゃんが風邪を引かない方が今は大事だよ」
「う、うん……」

俺はカナちゃんを説得すると、カナちゃんを俺の胸の中に座らせ、ピタっとくっついた。
正直言ってものすごいエロい、全裸の俺と全裸のカナちゃんが同じ向きでくっついているわけである。
俺のアソコとかなちゃんのツルツルのアソコがもう眼前に迫るぐらい密着をしているのだ。
挿入できないのが誠に残念であるが、チャンスはまだある。
「わ、わわっ……!」
「どうしたの?カナちゃん」
「お、おちんちんがおっきい……それに固い」
「あーそれは朝だからね」
「そうなの?」
「そういうものなの」

ほぼ嘘である、雨に濡れて朝立ち分はほぼ解消されたので実際はカナちゃんに欲情した分である。
カナちゃんにはこれは男ならかならずあることだと説明させ、納得させた。
お父さんにもあるの?って言われたら、あるんだろうねとしか言わなかった。
287無人島 :2009/12/19(土) 11:14:50 ID:Oo6tfSFT

俺はカナちゃんを抱きしめ、カナちゃんは俺の体に包まれて寒さを凌ぐ。
そのうちカナちゃんの心拍が上がり、興奮しているのが伝わってくる。
まぁ目の前にフル勃起のアソコをチラチラ見せられたら、思春期の女の子としてはたまらないわけでして。
こんなシチュエーションじゃなかったら明らかに犯罪である。
俺はカナちゃんの柔らかな肉体を胸で堪能し、カナちゃんは俺のアソコを見てドキドキしている。
二人とも無言のままじっとしているが、やがて暇を持て余したのかカナちゃんが話しかけてきた。

「ねえ、お兄さん」
「ん?」
「お、…おちんちん触っていい……かなぁ?」
「うーん……お兄さんだけ見せるのは不公平かなぁ」
「じゃあどうすればいい?」
「カナちゃんのココを触らせてくれたらいいよ」
「う〜ん、分かったよう……」

カナちゃんも思春期である。男のおちんちんを見せつけられて興味が無いはずが無いのだ。
結構カナちゃんはウブなほうではあるみたいだが、こうまで暇だとそうも言ってられないらしい。
お陰で俺はカナちゃんのつるつるおまんこを双方合意の元弄れる事になったのが有り難い。
やがてカナちゃんは意を決したのか、俺の肉棒に手を添え始めた。
「あ……硬くてドクドク言ってる…おっきぃ……」

第一声からしてすでにエロい、カナちゃんの温かい手が俺の肉棒を包む。
それからツンツンと突っつき、おちんちんの弾力を楽しむ。
カリ首の先を触ったり、玉袋をつっついたり、手でぎゅっと押し付けたりして思い思い楽しむ。
このままでも中々ドキドキできるのだが、俺はより良い関係になるためにここでひと押しをする。
「手でぎゅっと握って上下にこすると、お兄さんは気持ちよくなるんだ、やってみて」
「え……うん」

おずおずと右手で俺の肉棒を包み込み、上下にしごく。
不慣れではあるが、そのぎこちなさと初々しさに俺は逆に興奮する。
「わっ、何かおちんちんの先から出てきた」
「これはお兄さんが気持ちよくなったから出てきたんだよ」
「これってせーえきなの?」
「いや、カウパーとか先走り汁っていうものさ」
「へぇ……」
288無人島:2009/12/19(土) 11:16:22 ID:Oo6tfSFT
カナちゃんはさらに俺の肉棒を扱くペースを上げる。
俺の肉棒はカナちゃんの手によってどんどん性感を高められ、ついに爆発に到達した。
「うっ……出る!」

ビュクッビュクッと音がして俺の肉棒の先から白濁液が放射される。
白濁液は俺とカナちゃんの足先を白く染め、手や肉棒も汚す。
「変な匂い……」
「これが精液だよ、お兄さんが気持ちよく無るとおちんちんの先から出てくるんだ。
 授業でやらなかった?」
「うん、やったよ」
「よく覚えておくんだよ」
「うん」
「それじゃ、今度はお兄さんがカナちゃんを気持ちよくしてあげよう」

カナちゃんは少し恥ずかしがったが、やがて俺のほうに体を預けた。
「その……優しく触ってね」
「勿論分かってるよ」

カナちゃんのこどもおまんこを凝視する。
人生で初めて見るそこは完璧な美しさを誇り、ただそこにぷっくりとした縦筋だけが走っていた。
カナちゃんはじっくり見られるだけですでに恥ずかしいようだが、触って気持ちよくするまでがお返しである。
俺は手を縦筋の近くに添え、ぷにぷにとした弾力を楽しむ。
カナちゃんに余り反応が無いのを確認した上で、縦筋の上を指で軽くなぞる。
「んっ……!」

可愛い喘ぎ声を上げたところで、縦筋周辺をじっくりなぞってゆく。
プニプニクニクニとおまんこを弄り続け、少しずつ少しずつ彼女の花弁を押し開いてゆく。
少しそこが開いたところで、俺はクリトリスらしき突起をなぞる。
「い、痛っ!?」
「あ、ゴメン……」
「ううん、そんなに痛くなかったけどあんまり触らないでね」
「分かった」
289無人島:2009/12/19(土) 11:16:54 ID:Oo6tfSFT
クリトリスは諦め、少しずつ縦筋の境界をなぞってゆく。
少し水音がしたかなと思い、指先で彼女のそこをゆっくりと押し開く。
くぱぁとはいかなかったが、ピンク色の綺麗なアソコが俺の前に晒されることになった。
彼女の敏感なそこは空気に晒される程度ですら彼女に刺激を与えていた。
ゆっくりゆっくりほぐす様に弄り続け、俺の指先にも彼女の愛液が付くようになった。
俺は愛液の付いた指先を彼女に晒す。
「これっておしっこ?」
「違うよ、カナちゃんが気持ちよくなったから出てくる液体さ、ネバネバしてるでしょ」
「へぇ……、汚くないの?」
「汚いとは思わないなぁ」
「私は汚いと思うけどなぁ」
「カナちゃんが俺のおちんちんを擦って出てきたカウパーをあんまり汚いと思わなかったでしょ、あれと同じ」
「ふーん」

むしろ俺は舐めとりたいぐらいだがそこはぐっと我慢する。
「気持ちよくなった?」
「うーん、なんかピリピリして変な感じ、でも嫌じゃ無いかな」

まだまだ開発が足りていないようだ、先は長い。
俺はその後も彼女のそこを弄ろうとしたが、恥ずかしいのかそれで終わりになった。
その頃には雨脚も弱まっており、少し打ち解けて雑談をした頃にはすっかり雨は止んでいた。

俺とカナちゃんは海水で精液を洗い流し、遅い朝ごはんをジャングルで調達してくる。
三日目ともなると果実にも飽きてくるため、釣り道具でも作るということになった。
適当にジャングルで捕まえた虫を餌に、魚のいそうな場所に急増の竿を下ろす。
天敵がいないのんびりした環境のせいか、間抜けな魚たちは哀れにも素人相手に入れ食い状態で釣り上げられ放題になってしまった。
290無人島:2009/12/19(土) 11:18:09 ID:Oo6tfSFT

雨のせいで難しくなったものの、なんとか濡れていない流木を調達して火おこしをする。
火を維持するための簡易竈もその場で作り、木を削った串で焼き魚をカナちゃんと一緒に食べた。
塩しか味付けがされていないものの、中々の美味であったのは収穫だった。
満腹になったカナちゃんと俺は、夜も更けてきたし寝ることにした。
3日目ともなればカナちゃんはすっかり島の生活に適応してしまったが、俺はまだである。

カナちゃんのアソコを弄り回し、少し反応が変わった所で俺は眠りに付いた。


次の日は再び晴れた、むしろ熱いぐらいである。
カナちゃんと俺は蒸し暑い地上に別れを告げ、全裸で水遊びを始めた。
あの雨の一見が原因か知らないが、カナちゃんは裸を晒すことに余り羞恥心を感じなくなってきたようだ。
いい傾向である、俺も割と羞恥心が無くなってきたが。

水浴びに関しては相変わらずガードが固いが、まあしょうがないだろう。
カナちゃんの要望でお風呂を作るということになり、計画だけ立てて今日は寝ることにした。
今日もアソコを弄り回し、アソコを濡らす程度には彼女も刺激には慣れてきたようだ。

次の日、カナちゃんと俺は水を溜められそうな容器を探す……が見つからない。
結局砂浜に海水を薄く引き込み、太陽熱で温まった海水に入ることで風呂に関しては妥協をしたようだ。
カナちゃんと俺は浅瀬に引き込んだ温水を堪能し、俺は俺でカナちゃんの縦筋を堪能させてもらった。
ちらちらアソコを見るのは俺もカナちゃんも同じで、どうやら互いに意識しているようである。
いい傾向だ。
カナちゃんの開発は少しづつ進んでいる、しかしペースアップをしなけりゃ救出までに十分堪能はできないだろう。
291無人島:2009/12/19(土) 11:18:58 ID:Oo6tfSFT
その次の日は雨だった、実に有り難い。
下着は内干ししているため俺たちは下着姿で服は濡れているが、暇なのはどうしようもない。
そこで俺は彼女の開発を進めるべく、一つ進言をすることにした。
「暇だねぇ」
「うん、暇」
「何かして遊ぶ?」
「しりとりとかあっち向いてホイとかはもう飽きたよ」
「だよねぇ、じゃあエッチな遊びでもする」
「え、エッチ!?」

あうあうあわわと慌て、カナちゃんの反応が変わる。初々しくて良いなぁ。
カナちゃんは少し黙り込んだが、小声で…いいよと言ってくれた。
俺は肉棒をパンツから取り出し、カナちゃんはパンツを下ろした。
「じゃ、カナちゃん自由に弄っていいよ」
「う、うん」

カナちゃんはおずおずと俺の肉棒に触り、しごいたり曲げてみたりと反応を見る。
流石に曲げたのは痛いので注意をする、それで少し萎縮したが、彼女もだんだんノリノリになってきて肉棒弄りに熱中している。
カリを触ると俺の声色が変わるだとか、先っぽを触るだとか、色々反応を見て楽しんでいる。
だが残念なことにそれを口で含むと言ったような考えには至らないようだ。
「そろそろ出るよ」
「じゃあ私に掛からないようにして……」
「出るっ!」

ピュッピュと精液が小屋の下の砂に飛び散る。
彼女は精液を手にとり、ネバネバを確認したり匂いを嗅いでいるようだ。
さて、そろそろ攻守交代とさせてもらおう。
「それじゃカナちゃん、いいかい?」
「うん……いいよ」
292無人島:2009/12/19(土) 11:20:43 ID:Oo6tfSFT
カナちゃんのアソコをまじまじと眺め、彼女を赤らめさせる。
勿論それでは終わらないので、彼女の弱点らしき縦筋をじっくり弄ってゆく。
この数日間の開発の成果があり、彼女は刺激にも慣れ始めているようだ。
クリトリスが見え始めたので、触っていいか彼女に許可をとる。
「ここ、触っていい?」
「……うん、いいよ」

カナちゃんのクリトリスに優しく、そっと触れる。
ぴくんと体が震えて、反応を見る。
いいかいと再び訪ね、コクリと彼女が頷いたのを見てもう一度ゆっくり触る。
「あんっ…」

カナちゃんはクリトリスで気持ちよくなれたようだ。
夜中こっそり弄り回した成果がココに来て出てきた。
クリトリスをゆっくりと嬲り、彼女の喘ぎをより激しくさせる。
が、まだイクには至っていない。ここらが潮時か。
俺はそこで一旦動きを止める。

「どう、気持ちよくなったでしょ?」
「うん、なんか変な感じだけどピリピリして気持ちよかった……」
「今日はここまでだけど、次はもっともっと気持いいことしてあげるね」
「もっと気持ちよくなれるの?」
「勿論」

興味津々で食いついてくる、よしこのまま行けば十分間に合いそうだ。
とはいえここで強引に勧めるわけにもいかないし、焦らしも兼ねてここで一旦終了。
俺とカナちゃんは火照った体で抱き合い、雑談を楽しんでいた。
雨は一向に止みそうにないので、俺は雨の中裸で駆け出し果実を収穫してくる。
びしょ濡れの体をそろそろ布擦れが気になってきた服で吹き、カナちゃんと雨の中の食事を楽しんだ。
とはいえ流石に寒いので体をくっつけて温めてもらった。
紅潮したカナちゃんの肉体はいつも以上に暖かく、心地良かった。
293無人島:2009/12/19(土) 11:22:59 ID:Oo6tfSFT
結局その日は雨は止まず、昼寝をしていた俺とカナちゃんは夜に目が覚めてしまった。
カナちゃんと俺は交代でトイレに行き、それぞれの衣服で体を拭く。
もはや衣服はタオル替わりと化していたが、俺もカナちゃんももう気に留めてすらいない。
夜雨の中お互い雑談をするが、それでも飽きるものは飽きる。
と、俺に取ってはありがたい提案をカナちゃんがしてくることになる。

「ねぇお兄さん」
「ん?」
「もっと気持ちよくなるエッチなこと、やって欲しいなって?」
「……」
「駄目?」
「勿論いいよ」

俺が一旦溜めたのは、カナちゃんからそんな提案が来るとは思わなかったからである。
ここまでエッチになってくれて、もう一息まで来た俺の感動はひとしおである。
さて、ここで一気にカナちゃんをイクところまで到達させようか。
俺はカナちゃんを抱き寄せる。
雨のせいで体が良く見えないが、それでもどこを弄ればいいぐらいは分かる。
俺は彼女のアソコに手を少し触れ、位置を確認してから顔を突き出した。
そして彼女の無毛のあそこを舐めまわし、彼女のおまんこを堪能した。
流石に匂いがついてきたし、塩の味がする。
とはいえ美幼女のアソコをクン二できると思えば、少々の障害は気にならない。
「あっ…!!き、汚いよ!!!」
「汚くないさ」
「いや、絶対汚いよ!」
「じゃあ、止めるかい?」
「えっ……」

顔を上げたところで彼女は少しどもる、エッチと恥ずかしさがせめぎ合っている様だ。
「や、やっぱり止めないで!」
しかしエッチなほうに天秤が傾いてくれたのか、彼女は許可の返事を出してくれた。
俺は彼女のアソコを綺麗にするように、ペロペロとそこを舐め続ける。
「あっあっ、ひあんっ!?」
294無人島:2009/12/19(土) 11:24:51 ID:Oo6tfSFT

カナちゃんの嬌声が次第に強くなる、俺はクリトリスへの刺激をより強め、一気に頂上へと向かわせるべく攻める。
「あっ、あっ、んーっ!!!」

彼女の喘ぎが一段と強くなり、絶頂の証拠を示す大量の愛液がコプリと溢れてきた。
加えて、おしっこも我慢が仕切れなかったのか勢い良く俺の顔にかかる。
これをご褒美とばかりに、彼女のアソコに口を付けてゴクゴクと飲尿する。

「いや、やめて、汚いよ!んんっ……!?」

ひとしきり放尿が終わり、俺の喉が潤う。
ハァハァと肩で息を付く彼女は放心状態を少し保った後、やがて俺が行った恥ずかしい行いを攻める。
「酷いよお兄さん!やめてって言ったのに!」
「でも、気持ちよかったでしょ?」
「私、おしっこしてすごく恥ずかしかったんだから……」
「ははは、ごめんね」
「本当に本当にすっごく恥ずかしかったんだからね!」

激昂するカナちゃんをなだめ、俺は結局外で口を濯ぐことになった。
海水を口に含み、ガラガラとうがいをして口を綺麗にする。
カナちゃんもおしっこで汚くなったのが嫌なのか、海でアソコを洗っていた。
びしょ濡れになった俺たちはやれやれと小屋に戻り、体を拭いて寝ることにした。
とはいえ寒いので、裸で抱き合って寝ることにカナちゃんは同意してくれた。
ここ一週間でカナちゃんの羞恥心はすっかり払拭され、俺の信頼もかなり厚いものになった。
そろそろ第二段階へ進むべきだろう。

「カナちゃん、エッチ気持ちよかったでしょ?」
「そりゃぁ、まぁ……」
「今度から暇なときは、もっとカナちゃんを気持ちよくしてあげたいんだけどいいかな?」
「……うーん」
295無人島:2009/12/19(土) 11:25:54 ID:Oo6tfSFT
カナちゃんはここで長考に入るが、やがて意を決してOKを出してくれた。
これでカナちゃんのお墨付きで開発し放題、俺のテンションが上がってゆく。
「その代わり、カナにもお兄ちゃんのおちんちん弄らせてね?」
「勿論」

願ってもいないことです。
全裸の彼女を抱きしめ、俺はいい気持ちで眠りに付いた。
まぁ、ちょっとムラムラしてるが我慢我慢。


相変わらず雨が止まなかったので、俺たちはエッチ三昧で一日を過ごした。
カナちゃんは俺のクン二に対抗したのか、とうとうフェラチオに行き着いたようである。
カナちゃんは俺の肉棒を口で頬張り、ハムハムと口膣で肉棒を刺激する。
「噛まないように気をつけてね」
「ふは、分かったよ」

カナちゃんはチロチロペロペロそこを舐め回し、俺の反応を見ているようだった。
やがて喰えこむことが一番言いことに気がつき、口の中でちゅぱちゅぱと刺激してくる。
昨日の夜から抜いてなかったせいもあり、俺はあっという間に爆発寸前になってしまった。

「うっ……!出るっ……!」
「ふえっ!?」

彼女の口膣から肉棒を引き抜き、彼女の体めがけて精液を発射する。
彼女の肉体は白く彩られ、まだ二次性徴の面影すら見せていない未成熟な肉体を淫らに引き立てていた。
白く彩られたカナちゃんはもはや一つの芸術品と言えるような美しささえあったように感じる。
ちなみに肉棒を引き抜いたのは、口内発射の後噛まれでもしたら大変であるからである。
お口に出すのはもっと慣れてからでよかろう。
「せーえきってどんな味なんだろ……?」

カナちゃんは白いそれを指ですくいとり、口内に運び込む。
「苦くて変な味……」
「そりゃそうだ」
いつかは全部飲んで貰いたいものです。
296無人島:2009/12/19(土) 11:27:48 ID:Oo6tfSFT

お返しに俺は彼女のアソコを手で弄り回し、さらに胸のポッチを舌で刺激する。
胸の方は余り開発されていないのか快感を感じていないようだが、下のほうはだいぶ開発が進んだようだ。
柔らかな弾力のあるおっぱいを堪能した後、再び舌を舌の花弁に這わせる。
カナちゃんの抵抗はすっかり弱っており、舌の刺激になすがままになっていた。
今回俺はさらに段階を進め、膣内を舌先で刺激する。
「んあっ……っ!?」

流石に刺激が大きいのか彼女の体が大きく震える。
まだ膣内はしっかりほぐれていないため、もう少し開発を進めなければいけない。
エッチまでもう一息だが、ここが正念場だ……。
彼女のクリトリスをクリクリと虐め倒し、再びイカせる。
なんとか一度は我慢するも、再び膣内に舌を差し込んだ刺激が切っ掛けとなって再び漏らしてしまう。
俺はやはりそのお漏らしを飲み干し、彼女に反論を与えないままアクメ地獄に追い込んだ。

絶え間なく絶頂し続けたカナちゃんはすっかり疲れ果て、止めのサインを出した。
俺もそろそろ付かれてきたため、そこでカナちゃんの開発は一旦止めた。
口を海水で濯ぎ、カナちゃんの体を打き寄せて俺も眠りに付いた。
雨脚も止み始めた、いよいよカナちゃんの貫通式だ。

俺とカナちゃんが目を覚ましたとき、二日ぶりのサンサンとした太陽が顔を除かせていた。
すっかり海に流されてしまった温水部を修復し、久しぶりに暖湯で体を洗う。
二日ぶりに体を動かせるのが楽しいのか、カナちゃんと俺は久しぶりに海で遊びをしたり、魚を取った。

腹ペコの体に魚の肉が染み渡り、俺たちは久しぶりの幸福感を味わった。
が、真の幸福はここから始まるのである。まだ俺はメインディッシュを食べていない。
「ねぇカナちゃん」
「ん、何?」
「またエッチなことしない」
「うん、やろうやろう!」
297無人島:2009/12/19(土) 11:29:08 ID:Oo6tfSFT

すっかりエッチに乗り気になったカナちゃんを小屋に連れ込み、いよいよ俺の計画も天王山を迎える。
差し込んでくる日は半分沈み始め、夕見掛かった肉体は艷やかに輝いていた。
「じゃあ、今日は一緒に気持ちよくなろうか?」
「どうやって?」
「お互いにこうやって……」

カナちゃんと俺はシックスナインの体制になり、彼女のアソコに先制攻撃を加える。
その刺激に対抗すべく、彼女も俺の肉棒を攻め始める。
彼女の舌使いもかなり進歩したが、メインディッシュのためここで出すわけには行かない。
彼女の膣内やクリトリスを重点的に攻撃し、カナちゃんの反撃をストップさせる。
カナちゃんの舌はすっかりペースダウンし、イカないよう耐えるのが精一杯だった。
結局彼女は俺がクリトリスを吸い上げた時の衝撃でイッてしまい、俺の体の上に力なくもたれかかる。

俺はカナちゃんを仰向けに寝かせ、正常位の状態で彼女の体を眺める。
小さなおっぱい、柔らかく弾力のある肉感、そして無毛のちっちゃなこどもおまんこ
紅潮したカナちゃんの顔が、俺の欲望を今か今かと誘っていた。
もう限界だ、彼女の開発されたそこに俺の欲望をねじ込みたい。
最後の理性を働かせ、彼女の同意を了承させる。

「ねぇカナちゃん」
「ん……?」
「もっと、もっと気持ちよくなりたい?」
「……うん、なりたい」
「セックスしていい?」
「うん、していいよ」
298無人島:2009/12/19(土) 11:31:05 ID:Oo6tfSFT

カナちゃんからの了承をゲット、爆発寸前のそれを彼女の幼い割れ目にあてがう。
しかし、それでもカナちゃんを傷つけないようにしっかりしっかりと言葉を紡ぐ。
「最初は痛いから、力を抜いてね」
「痛いの?それは嫌かなぁ……」
「でも、最初の方はエッチなことだけでも痛かったよね」
「あ、そっかぁ……じゃあいいよ」

ついにこの瞬間が来た、俺は彼女の割れ目を手で押し開き、小さな小さな割れ目目がけて己の分身をそこにねじ込み始めた。
ゆっくりゆっくり、しかしもう先急いでいる俺の肉棒は彼女の肉体をすごい勢いで侵略し始めていた。
やがて固いものに突き当たり、ここで最後の最後の停止をする。
「んっ……」
「いくよ…」
「いいよ、きて……」

俺は勢い良く処女膜を突き破り、肉棒を限界まで突き入れる。
小さなカナちゃんのアソコから処女の証が垂れ、肉棒を赤く染めている。
「痛っ!痛たたたっ!」
「んっ……」
「ん……」

彼女の頭を引き寄せ、キスをしながら優しく頭をなでる。
痛みでカナちゃんの体が小刻みに揺れる、俺は彼女抱きしめて少しでも落ち着かせようとする。
カナちゃんを落ち着かせようと頑張るが、ピクピクとうねって刺激を与えてくる膣内に俺の肉棒は敗北し、精液を膣内に発射することになった。
「出るっ……!」
「んんっ!?」

カナちゃんの小さな割れ目の奥に、俺は大量の精液を打ち付ける。
気持ちいい、ものすごい気持ちがいい。
俺はカナちゃんの了承を得ないまま、肉棒を膣内でスライドさせる。
事前にかなり濡らせたとはいえ、狭い膣内で肉棒を擦りつけるというのは大変な負担をカナちゃんに強いた。
彼女の喘ぎは未だ小さい、俺はギリギリの理性を総動員して一旦停止をする。
「カナちゃん、動いてもいい?」
「……もうちょっと待って」

カナちゃんの言うとおり、俺はギリギリまで彼女を抱いて待つ。
暇な間キスをしたり、彼女の胸を愛撫したりして少しでも刺激を和らげるようにする。
暖かいそこに包まれた俺の肉棒は常に刺激され続け、爆発は時間の問題であった。
「うん、いいよ」
299無人島:2009/12/19(土) 11:32:19 ID:Oo6tfSFT
その言葉を聞いた俺はすぐにピストンを介しし、ほんの三擦り半で再び果ててしまった。
カナちゃんはまだ膣内の刺激を得られないため、快楽を得るには至っていないようだ。
そこで俺はクリトリスを刺激し、彼女の快楽をより引き出す。
クリトリスを弄りながら抽挿を続けることで、カナちゃんの苦痛は少しばかり和らいだようだった。
カナちゃんがイクギリギリまでクリトリスを刺激し、俺は発射のタイミングを図っていた。
「お兄さん……!?」
「カナちゃん、中に、中に出すよ!」
「んんっ!?」

カナちゃんの中に三度発射し、弓なりになった彼女の体を抱き寄せた後に、俺は肉棒を彼女の中から引き抜いた。
愛液と精液と処女血が入り交じったものが割れ目の奥からとろりと流れ出してきた。
「流石に痛かったかな?」
「んー、でも最後はちょっと気持ちよかったと思うよ!」
「なら、次からはもっともっと気持ちよくなれるよ!」
「へぇ、それは楽しみだなぁ〜」

俺は処女喪失したカナちゃんを連れ、水場で優しくアソコを洗う。
まだ痛みが引かないのか、敏感なそこを洗うのに大分時間が掛かったようであった。
最後に俺が彼女の割れ目を優しく押し開き、中まできちんと洗えているのかを確認して終了した。
さすがに処女喪失は負担に無ったらしく、カナちゃんは夜になるとコテンと寝転んでしまった。
今日ばかりはスッキリ気持ちよくなったため、俺は特に何もせず床に付いた。
300無人島:2009/12/19(土) 11:33:49 ID:Oo6tfSFT
次の日もカナちゃんの動きはぎこちなく、俺はカナちゃんのために雨の中食料調達をしてあげた。
暇なカナちゃんを楽しませるため、開いた時間でたっぷりと体を開発してあげた。
もう割れ目はすっかり開発されており、軽く刺激するだけでも快感を得られるようになったようだ。
俺はというと、明日たっぷりエッチを堪能するため栄養を付けた。
勿論カナちゃんにもだ。


さらに次の日も晴れてくれた、絶好のエッチ日和だ。
俺は朝起きてカナちゃんに朝立ちを口で処理して貰い、朝ごはんの調達を済ませてから再びセックスを行う体制になった。
「いくよ、…カナちゃん」
「来て、お兄さん」
「折角だから、お兄ちゃんって読んで」

俺はお兄さんより、お兄ちゃんって呼ばれた方が嬉しい人間である。
「お兄ちゃん……でいいの」
「うん」
「違和感があるなぁ」
「ま、これから慣れて行けばいいよ」

俺はそのうち慣れるだろと割り切り、彼女の割れ目を舌で弄り回す。
クン二の快楽にもすっかり慣れたようで、カナちゃんのそこはあっという間に濡れ濡れグチョグチョになった。
俺はカナちゃんの割れ目で肉棒を擦って準備をし、彼女の愛液ですっかり潤滑が良くなったそこに挿入した。
「ん、んぁっ……」
「まだ痛い?」
「この前よりは痛くないかな?」

処女の時よりは抵抗感がないが、それでも狭い膣内は俺の肉棒をキュウキュウと刺激する。
カナちゃんの中を動きたい、動きまわって中に出したいという欲望だけが頭を擡げる。
「カナちゃん、動いていい?」
「うん、いいよ」

カナちゃんに動いていいか訪ね、俺は抽挿を開始する。
前よりは快楽を得られているものの、依然として刺激を堪能出来ていない。
俺はクリトリスを思い出したように攻め、彼女の嬌声を抽挿のニュプニュプという音に重ねる。
肉と肉が響き合う淫猥な音と、カナちゃんの甲高い嬌声、俺の呻きが混じり合って何とも言えない淫猥さを醸し出す。
俺は結局カナちゃんに負けて一度目の発射を行い、それから少し遅れて彼女も一回目の絶頂に辿り着く。
カナちゃんを抱きよせてキスを行い、カナちゃんの膣内で再び元気を取り戻した肉棒をさらに動かす。
「あん、んああああん……!!!」
301無人島:2009/12/19(土) 11:35:01 ID:Oo6tfSFT
一度絶頂に達したせいか、ただの抽挿だけでも相当な快楽が得られているようだ。
俺はそれを聞いてさらに肉棒の抽挿を上げ、彼女の膣内を限界まで堪能する。
彼女の膣内は複雑にうねり、俺の分身を締め付け、快楽の奥底に引きずり込もうとする。
カナちゃんの嬌声もより甲高くなる、俺は発射準備のタイミングを図る。
「カナちゃん、出すよっ!!!」
「あっ、ああーっ!!!!」

ピュクピュクと精液が子宮口に叩きつけられ、絶頂に達したカナちゃんの膣が限界まで搾り出そうと締め付けを強める。
俺はその動きに誘われるまま、精液を大量に叩きつけた。
「カナちゃん、セックス気持ちいいかい?」
「うん、気持ちいいよう……」

この日は三ラウンドまで遂行し、彼女が限界に達したので休ませてあげた。


この次の日からは、まさにこの世のパラダイスだった。
「おにいさん……お兄ちゃんセックスしようよ!」
「よし、やろう!」

カナちゃんはすっかりセックスやエッチにも慣れっこで、毎日セックスをしても問題ないほどになった。
しばらくすると俺より彼女の方がエッチをせがむようになり、俺はその要求に答えた。
302無人島:2009/12/19(土) 11:36:45 ID:Oo6tfSFT
「カナちゃん、カナちゃんこどもおまんこの奥に出すよ!」
「来て来て、お兄ちゃん中に出して!」
「うっ……!」
「あ、あっあっあっ!!!」
「ふー、どうだった」
「もっともっとやろうよ!」
「よし!」

とまぁ、ある日は朝から晩まで裸で獣のようにセックスをして、肉棒を突き入れながら眠りに付いた日もあった。
流石に精力の限界まで来てるが、そういう日は彼女を舌技や指でイカせるのが日課になっている。
それでもキツイ場合は、彼女に教え込んだオナニーをしてもらっている。
夢だったお口で全部飲んでもらうのにも挑戦して貰ったが、こっちは苦手らしくカナちゃんからの評判は悪い。
というわけで俺の精液はもっぱらカナちゃんの膣内に叩きつけられ、それ以外で精液が出るケースはすっかり無くなっていた。
俺はカナちゃんのつるつるのこどもおまんこも、小さな小さな弾力ある胸も、その唇も征服したのだ。
お尻に関しては衛生面がまだまだ問題になるので、日本に帰ってからでよかろう。
そして俺の性生活はバラ色に、カナちゃんの性生活もバラ色の万々歳だ。

ここまで来るともう羞恥心だとかはどうでもいいので、逆に脱ぎ捨てた衣服を見に纏うことを心がけた。
むしろ救出時にエッチ三昧を話される方が困るため、崩壊しかかっていたカナちゃんの貞操概念を復活させるように心がけた。
セックスについての教育と、エッチはいけないことだからお兄ちゃん以外に話さない、やらないように。
カナちゃんはセックスをよくせがむが、体が持たないので少しずつ回数を減らしていった。
それでも、夜の生活だけは欠かさず行っていた。
今やカナちゃんのおまんこは俺の肉棒がジャストフィットしていて、これ以外考えられないところまで来ていた。
もう俺はカナちゃんのセックス無しでは生きていけないに等しいし、カナちゃんだってそうだろう。
やることが無い南の島でやることなんてセックスぐらい、俺たちは立派なセックス中毒になっていた。

そんなこんなで美幼女とのセックス三昧生活は俺の予想とは裏腹に案外長引き、二ヶ月ほどたってからようやく救助が来た。
果実と魚ばっかの栄養偏る生活のせいか、はたまた隠していたセックス三昧のせいか。
俺たちの体はかなり衰弱していたらしい、ひょっとすると腹上死していたかとおもうと恐ろしい。
303無人島:2009/12/19(土) 11:38:18 ID:Oo6tfSFT
カナちゃんの両親やおっさん達は俺たちと違うところに流れ着いたらしく、そっちは一週間ほどで救出完了したんだとか。
で、不幸にも俺たちの流された海域が違うせいか、発見が遅れたんだと。実にありがたかった。
カナちゃんの両親は俺が施したエッチな教育は露知らず、娘を保護してくれた恩人として暖かく迎え入れてくれた。

日本に帰ってきた俺は大学を中退してカナちゃんの地元に就職した。
カナちゃんとは今もよく会うし、セックスもしている。
さすがにこっちに帰ってきてからは避妊しているが、結婚可能年齢に達したら早速結婚しよう。
お父さんの目は今ではすっかり厳しいものになったが、彼女を得るためなら俺はなんでもするさ。

「あっ!あっ!直也お兄ちゃん!」
「よし、出すよカナちゃん!」
「来て、来てカナをイカせて!」
「よしきた!」
そんなことを考えながら、今日もカナちゃんは俺の上で喘いでいる。
304無人島:2009/12/19(土) 11:42:08 ID:Oo6tfSFT
投下おしまい、ゴールディングの蝿の王を見たらムラムラ来たので書き殴った。
よく考えたら無人島なんてよくある単語NGにしたら問題あるので、駄目な方はID:Oo6tfSFTでNG指定したほうがいいですね。
305名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 17:39:44 ID:CU3/gn3B
GJ!
本来ロリは守備範囲外なんだが、読みふけってしまった
306名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 17:26:52 ID:xGBVQiSH
>>301
GJ
がっつりロリエロ堪んねぇ。
307名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 05:21:40 ID:NO30i4L1
俺はそれなりに知識あって丁寧語なロリがドストライクだということが理解できた
とにかくGJ
308名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 03:19:52 ID:ZfdLSEbF
GJ
長編で読みごたえがあったよ、すばらしい
309名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 02:56:05 ID:z2QHUluw
こどもおまんこw
310名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 03:15:27 ID:U0rlwkAk
エロいな
311名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 22:59:31 ID:gXtStN3Q
12月31日。時計は午後11時を回った。
俺達は年を跨いで高速道路に居座らなければならないようだ。
きっかけは彼女の一言だった。

「ねえ、初日の出を見に行かない?」

新潟で見るのが一番だったが、そんなにうまい話は無いようだ。
天気予報によると、今夜から明日にかけては、日本海側では大雪なんだそうだ。

となると、どうしても太平洋側へ行かなければならない。
新幹線という手も有るが、もう東京行きは無い。それに往復3万円近い。
ただし車でなら、東京付近までは新幹線のおよそ半額で何とかなると昔高速バスのハンドルを握っていた父に教わった。
俺は予報から推測して、明日の朝天候の良さそうな九十九里浜付近で見ることにした。
長岡インターから潮来インターまで、距離にしておよそ360km。時間は平常で5時間少し。
行けると、踏んだ。

しかし、そんなに甘くは無かった。
今は、湯沢インター手前で足止めを喰らっている。
除雪が間に合わないらしい。もう車のキーを捻って、4時間。
通常ならば埼玉か、東京手前に居る時間帯なんだが。

「…まさか、湯沢で足止めくらうとはね」

予想外だった。ご免なさいとしか言い様がない。
ただ、もう少し予想出来ていればなあと思った。

「今更悔やんでもしょうがないよ。言い出したのは私だし。…ごめん」

謝るべきなのは俺だ。それよりも、この状況だと非常に厳しい。
車中泊をする羽目になりそうだ。
312名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 23:00:22 ID:gXtStN3Q
「それは気にしないで。こんな事もあろうかと毛布、持ってきたから」

……。要領の良い、頭の回る人間だとつくづく思う。ただ、この場合……

「うん。二人で仲良く入りましょ?」

えっ?いや、その。あのさ、うん。車中泊って結構キツいよ?湯沢で降りて、ホテルを探そう?ね?

「はぁ?それじゃ間に合わないじゃない。行ける所まで行かない?…交代で運転しても良いけど」

流石に、冬場にグランビアを運転するのは厳しいと思う。
そもそも免許とって、まだ若葉マークが取れていないだろ?最初の冬に、こんな重い車なんて荷が重過ぎる。

「うーん、そう言うのならしょうがない。でも、何処かで車中泊をしなければいけないのは事実でしょ?」

確かに、それはそうだ。寝ずに運転して、挙句居眠り運転で高速で横転事故なんて起こした日には仲良く永眠しかねない。
かと言って寝すぎて起きたら元旦午前7時と言うのもマヌケだ。

「そうね…やっぱり、二人で寝る事になるわ!」

やっぱり、そうなるか…ベットキット買っておけば良かったなぁ…。ってか、このままだとカーセックス…?

「ええ、それでも良いわ。と言うより、寧ろそれ目的というか」

マジっすか…俺、車余り汚したくないんだが……この際しょうがないか。
…何と言うか。そう言えば、年越し蕎麦食べてないな。この際うどんでも良いから食べたい。

「それは気にしないで。こんなことも有ろうかときつねうどんと電気ポット持ってきたから」

マジですか。
313名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 23:00:46 ID:gXtStN3Q
以上。尻切れトンボになってごめん。
314名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 01:55:35 ID:hvfxgqAV
新年あけまして乙、こういうのは悪くない
315名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 18:52:11 ID:Zel4q2NS
なぜうどんw
316名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 22:54:08 ID:Xuuse7u4
おどんうでん
317名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 00:02:48 ID:CDjcGpOk
保守
318名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 00:17:29 ID:NNhhawt7
あげ
319名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 01:29:39 ID:Zxgxh1r6
二人きりになりたい
320名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 03:55:13 ID:oNTI7uan
保守
321名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 19:33:59 ID:OIPNVuuz
保守
322名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 19:12:06 ID:4e69Uhcr
323名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 06:47:39 ID:E7aLYpDV
すっかり書き込みが減ってしまった
324名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 04:13:55 ID:awTFW8f/
全くだ 
325名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 06:53:18 ID:DnOkMdgr
【下手だけど書きなぐります】

《沈没船》

豪華客船は謎の潜水艦の攻撃によって沈没した。少女は僅かに空気が残った倉庫の棚に腰をかけてうずくまっていた。
足元には大量の海水があり、箱に入った物資がプカプカ浮かんでいる。ふと見ると全裸の少年が箱の上でぐったりしている。泳いで来たが力尽きたのだろうか?
少女はなんとか少年を引き上げると生きているか確認しようと試みたが、その必要はなかった。何故なら少年は勃起していたからだ。
少女「(…すごい。勃起してますね)大丈夫ですか?」
少年「う…ん。ここは…?おれ…生きてたの…」少女「生きてますね。運がよかったんですね」
少年「…ぅう…」
少女「どうしたの?」
少年「…」
勃起したペニスを掴み海面に向け放尿する少年。オシッコが我慢出来なかったらしい。少女は目を反らすこともなく勢いよく噴き出す尿を見ていた。
326名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 01:22:11 ID:oMGe7QVY
保守
327名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 20:36:17 ID:mzZu9Pyd
保守
328名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 00:51:45 ID:uCjiN/cF
ほしゅ
329名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 17:10:36 ID:EnRU64s2
ho
330教室:2010/04/19(月) 01:03:46 ID:chtY/dws
下手で初めてですがよろしくお願いいたします。
331教室1:2010/04/19(月) 01:13:10 ID:chtY/dws
夕方6時を過ぎ夕焼けが照らす僕たちの教室。
日直の相方に逃げられた佐藤の、科学の片付けを手伝っていた。
「鈴木くんありがとう。助かったよ、何でもお礼するから言ってね。ご飯?宿題?」
振り返りながら佐藤は最大の笑顔を僕に向ける。
白いブラウスに夕焼けが照らし、ブラがくっきりと見える。
332教室2:2010/04/19(月) 01:21:16 ID:chtY/dws
「さ…佐藤が見たい」
口が考えよりも先に発した。ヤバイ好きな子に俺何言ってんだ!!汗が鬼のように出るわりに、口はカラカラである。
早く…早く冗談だといわなきゃ、笑い話に変えなきゃ!!!!
僕は恥ずかしくて顔を上げれなかった。
油引きした後の教室の床がキラキラしていた。

パサリッ

僕の視界にレモンイエローの布が入り込んできた。
333教室3:2010/04/19(月) 01:37:22 ID:chtY/dws
「見る…だけだ・よ」

顔を真っ赤にした佐藤が俯いて話す。
教室には誰もいない。
夕焼けも傾いてきた。

僕は佐藤がスカートを持ち上げてくれないので、片膝着いて中に入った。
初めてみるソコは綺麗とは言い難かった。

教室はだんだん暗くなった。
非常用懐中電灯を取ってきた。佐藤は「絶対触っちゃだめだからね!」と赤い顔で叫ぶ。

僕はスカートの中に入り電気を当てた。
くっきりみえて感動した。
「これが小陰〜、これがクリ…」
「あぁん、だめぇ」
「ん?触ってないよ?
「ここが…」
「あ、キャゥ!」

佐藤はスカートの端を両手でもち、透明な汁が太股を伝った。
334教室4:2010/04/19(月) 01:47:45 ID:chtY/dws
「息が…ずるいよ」
涙目の佐藤は両足を擦り合わせはじめた。もちろん顔は真っ赤だ。

「見えなくなっちゃったんだけど…佐藤の嘘つき」
そう僕は見せてと言っただけ。

「ご、ごめんなさい」
そういいながら佐藤はブラウスのボタンを外しはじめた。
ぷるんとレースつきのブラのホックが外れたとたんに、白い弾力のあるDカップの胸がはじけ出てきた。

「ねえ、見せてよ」僕はキツメに言った。
335教室5:2010/04/19(月) 02:03:02 ID:chtY/dws
「ごめんなさい、ん、んっ、わかった、あぁ」
佐藤は立ったまま右手で陰部を、左手で胸を揉み始めた。
「…っはっあぁ、あんっああっ!!」
半脱ぎのまま立ってオナニー始める佐藤。

「お前変態なんだな」

ボソッと僕は言った。
「ああぁっんっ!!」

軽くいった佐藤は僕を見ている。

「僕 みたいなって言っただけなんだけど、こんなの見せられるなんて思ってなかった。この変態が」
「う、んあんっ」
変態という言葉に汁を流す佐藤さん。

いいものを見つけたかもしれない。とりあえず僕からは触らないから、尻を外側の窓に付けて、僕のをくわえさせよう。

彼女には一本も触ってないのだから…。

おわり
336名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 02:04:25 ID:chtY/dws
本番前で終わらしてすいません。保守がてらにどうぞ
337名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 01:16:21 ID:hXeJv8Bf
GJ
見たいと言っただけなのに即エッチな意味で解釈するとは……やるな
338名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 01:01:45 ID:CD1RjRh7
展開の早さにワロタ
339名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 10:38:19 ID:w9I9Erkf
ほしゅ
340名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 16:19:19 ID:62f0NN+/
二人でも何の展開もない自分らって.....
orz
341名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 22:24:19 ID:9HxEs5la
保守
342名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 16:36:13 ID:mx5bS0Aj
保守
343名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 00:31:12 ID:HsjkdYXb
保守
344名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:26:26 ID:XbvqlINu
適当9レス 美術部部室に二人きり 偶発性に欠けます
保守ついでに
345名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:27:47 ID:XbvqlINu
 美術部の部室に来た。
 担任からパシリを頼まれ、部長の中井に届けろというぐるぐる巻きの製図が重い。
 こんこん失礼します。
 ……。
 静まり返っている。誰もいらっしゃられないようだ。
 まあ分かる所に置いとけば良いと言われたから、そのようにする。
 さて、では用事も済んだし下校しますか。
 と、突然がら、と物音がした。
「だぁれ?」
 ベランダ側のドアが開いた音だった。教室の空気が入れ替わった。
 見ると、立っていたのは女子生徒。短い前髪に後ろも束ねた、涼やかな容姿の子。
「西岡先生に頼まれて、製図を持って来ました。それでは」
「お待ちなさいな」
 自分が教室を出ようとすると、彼女はそう言って歩み寄ってきた。
 絵の具で汚れた前掛けを外して、木の作業台にかける。
「私が美術部の部長、中井葉留果よ。西岡先生の手伝いってことは、キミは上野くん?」
「いかにも、上野松男です」
「あの変人が気に入ってるだけあるわね。…帰ると言わず、ゆっくりしていきなさい」
 変人とは、西岡のことを言っているのか。確かによくこうして、パシらされるな。
「部活中、お忙しいでしょうし遠慮しておきます」
「今一段落ついたから、休憩するところなの。はい、これイス」
 見れば分かりますがね。何だ、ここは割と暇なのだろうか。

 彼女は冷蔵庫からティーパックを浸けた紅茶を取り出して、カップに注いだ。
 棚から出てきたのは、高級そうな缶入りのクッキーアソート。
 ……。
「上野くんは、部活何かやってるの?」
「いいえ」
 紅茶が美味い。ここ数日は蒸し暑くて、喉が渇くからちょうど良かった。
「キミに美術部に入ってもらえると、嬉しいんだけどな。今私一人だし」
「物を出しての入部勧誘はフェアじゃありませんよ」
「うふふ、確かに」
 今もそれなりに嬉しそうだ。本当に普段は退屈しているのだろう。
「ここは授業や他の部活のように時間に追われる訳ではなく、ひたすらに自分と向き合い、没頭出来る場所」
「不思議と良い響きですね」
「キミはそう思うタイプだ、って、何となく分かるもの」
 類は友を呼ぶと言いたい訳だな。
「と言いつつ大した活動はしていないから、手抜き適当、浮き沈みの緩い部よ」
「なるほど?」
「今日のように町と空を見ながら適当なスケッチを描くこともあれば、部費使って画廊見に行ったり、思いつきで何でもやれる」
 過疎故に自由気侭なスタイル――分からんでもない。
「少しは興味湧いた? 私はそう見えるけど」
「お言葉ですが自分は毎日朝夕、散歩を欠かしたくない性分でして」
「高尚で素敵ね。…あ、皮肉に聞こえたらごめんなさい」
 寧ろ皮肉ってもらわないとね。
346名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:28:59 ID:XbvqlINu
「紅茶ごちそうさまでした」
 席を立って、そろそろお暇させて頂くか。
「あら、忙しないのね」
「良い返事を返すことが出来ず、恐縮です。それでは」
 一礼して外に出ようとする。
「上野くん」
「はい」
「キミに頼みごとを一つ、良いかしら?」
 振り返ると、彼女は顎に手を置いて、何かを測るような目をしていた。
「可能な範囲であれば」
「…ヌードデッサンのモデルを、引き受けてほしいの」
 なるほど、その目は変態的視点という訳ですか。
「非常識な依頼はせめて気心の知れた人にしてください」
「あら、私は真面目なつもりで言ってるのよ? 疚しい気があるとしたら、キミの方なんじゃない?」
 挑発でもするつもりかと。その手には乗らない。
「だとしても人前で裸を晒すなんて、特殊に変わりはないですよ。残念でなく当然お断りします」
「キミという人は、何だか不思議な魅力に満ち溢れているわ。…だからどうしても、欲しい」
 困った絡み方をする。このご時世、無関心に食い下がる人なんて珍しい。
「今の私には、キミを引き込むだけの充分な縁も力もないけど、少し待って? 良い方法を考えたいの」
 ……。

 彼女は西日の差し込む窓を背に、制服を脱いだ。
 白い夏服のシャツに、薄地のプリーツスカートを丁寧に畳んで、作業台に置く。
「何の真似ですか」
「とりあえず、人に物を頼む時は誠意を見せて対等を示すこと。私もヌードになるわ」
 芸術家肌というのだろうか、どこか頭の螺子が緩んででもいるような判断をする。
 逃げ出しても良かったが、妙に卑怯という後ろめたさが尾を引きそうで、躊躇した。
 さりとて今、イスに腰掛けてソックスを下ろそうとしている彼女は、駆け引きでもなく本気だろう。
「困りますよ。後生ですから、服を来てもらえませんか」
「キミはこうして強攻策に出るとうろたえるタイプだって、私は知ってる」
「では問いますが、抵抗はないんですか?」
「人前でほいほい脱げるようじゃ、痴女か露出狂ね。違うわ、目的故に手段がある」
 ……。
「面白いことを言いますが、物事には段階と節度があると思いますよ」
「頑ななのね」
 そうして彼女は立ち上がって、見せつけるように背中に手を回し、胸を覆う物を外す。
 膨らんだ胸と、薄赤の突起が開ける。
「だったらこういうのはどう? ――私はキミに、一目惚れしてしまったの」
「唐突ですね」
「キミの気を引く為なら、どんなに大胆にだってなれる。今からそれを、証明して見せるわ」
 そして下着を下ろす。黒い物が生え備わった局部が、こちらの視界に晒される。
 足を通し、最後に踵を上げて取ってしまうと、それを目の前にぶら下げて妖笑を浮かべる。
「どう?」
347名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:30:03 ID:XbvqlINu
 溜息を一つ吐いて、自分は少し火照り痛む額に手を置いた。
「捩れた勇気には感服しますが、そこまでして面識のない相手の、ヌードデッサンを書きたいと思うものですか」
「単なる思いつきよ。…でも、一人じゃ出来ないもの。二人だから出来ること――いろいろあるでしょ?」
「まあ、じゃんけんとか?」
 冗談で言うと、彼女はくすくすと上品に笑った。
 暇なのは理解出来るが、それで全裸の見せ合いをするというのは、趣味が宜しいとは言えない。
「……ねぇ?」
「はい」
「異性の裸に、リビドーを感じたりはしないの?」
 誘うように、彼女は目の前に寄って来る。
「滾々と湧き出る性欲は、発散しないといけないわ。一人なら自慰、二人なら……」
 そう言いながら左手の人差し指と中指を、自分のかけている眼鏡のブリッジに、そっと置いてきた。
「そういう目的なら重ねてお断りです。人が人なら幻滅しますよ」
「ちょっとからかってみただけよ。ただ、そんな内に宿るエロスを作品に昇華させたい――キミを見て、直感的にそう思ったの」
 ある意味高校生らしい、混同と言うべきなのだろうか。
 ……。
 まあ同じ高校生である自分が言うのも、可笑しなことだな。
「上手く描いてみせるわ。だから、お願い?」
 ……。
 これ以上どう言って断ったものかと悩んでいると、彼女はもう一度笑った。
 そして一方的にこちらの眼鏡を取ると、包むように折り畳んだ。

 視界がぼやける。
「眼鏡、返してくれませんか」
「キミ、綺麗な顔してるわ。さっきからずっと、私の中の潜在欲求を擽るの」
 描きたいと思う風景があるように、人があるということか?
 何に魅せられるかは、個別。大自然の谷に興奮を抱く人もいれば、都会の薄汚れた路地裏に誘われる人もいる。
「描きたくて、たまらないの。お願い…キミの裸を、見せて?」
 ……。
「まるで、他人の持っている蝶の標本を見たいとせがむ、小学生ですね」
 上手い比喩が思いつかなかった。
 もう一度額に手を当てて、自問自答する。深い自分の中と、思いを照らし合わせる。
 ……。
「分かりました。ただし、条件があります」
「なぁに?」
「描いた絵は、自分が引き取ります。それと、あなたは服を着ること」
「……良いわ」
 そう言うと彼女は服を着直し、次に教室の鍵を一つ一つ閉め始めた。
「眼鏡は、返してください」
「視界が定まらず不安な、曖昧に空を見据えた物憂げな眼差しをしてほしいの。キミを何よりも、魅力的に芸術的に描きたいから」
 見えざるもの、か。素人が意見するでも、確かに裸眼鏡は滑稽かもしれない。
 その場で手を引かれ、自分は隣の部屋に連れて行かれた。
「ここで着替えてもらって良いかしら。私も準備をしてくるから、出来たらこのブランケットを巻いてから、呼んでくれる?」
348名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:30:53 ID:XbvqlINu
 何故引き受けてしまったのか。
 人前で裸を晒すのに抵抗がない人間なんて、十代以上にはいないだろう。
 しかし眼鏡を取られた辺りで、どうも感覚が麻痺している。
 催眠術にかけられた、或いはまどろみの白昼夢を、静かな部屋の中で紡いでいるような心地だ。
 夢の中では厭わない。そんな高揚し開放感に溢れた非現実的な世界が今、現実と重なる。
 自分は今制服とシャツを脱いだところだ。
 今から風呂に入る訳でも何でもない。見せる為だけに、ありのままの姿になる。
 ……。
「良いですよ」
 ブランケットを羽織り、彼女を待つ。
 スリルか、好意か、爽やかな開放感か、それとも…下衆な欲望を求めているのか。
 何も感じない。感じられない。無意識の中に、抑え込めているのだと思う。
 今までそんな自分を、自分が構成してきた。顔と心を、言わば何重もの仮面で覆った。
 体だけでも、時折でも素であるべきを求めているのかもしれない。
 そしてその拠り所に、彼女を受け入れた。
「おまたせ、私も良いわ。……上野くん、改めてありがとう」
「はい?」
「キミのこと、とても尊く思うわ。子どもの頃に無くした人形が戻ってきたみたいに、嬉しいの」
「そういうことは終わってから言ってください」
「そうね。過度な感情移入は、絵に毒。10%の自制を保って、すぅ…はぁ――さぁ、来なさい」
 再び彼女の手に引かれ、行く。部屋の奥に円柱状のステージと、向き合うように絵画のスペース。
「この上で、ブランケットを取って。初めてだから、それからは楽にしててくれて良いわ」

 苦痛にならないポーズを指示され、体を固定する。
 その視線で全てを見透かされるような、適度な緊張がある。
 しかし、走る鉛筆の小気味良い響きは授業やその他の感覚とは一線を画す。
 可能な限り、彼女の言う曖昧な感情に身を任せ、無を装い演じる。
 描き手と描かれ手、どちらも生が希薄になったかのような、そんな空気をどこか他人事のように感じた。
 ……。
「――お疲れ様。出来たわ」
 終わりの言葉と共に、思わず全身の力が抜けた。深い息を吐いてしまった。
 とりあえずブランケットを取って、いそいそと体に纏う。
「どうにも慣れませんよ。眼鏡を、返してもらえますか?」
「上野くん」
「はい」
 彼女は目の前にやってきた。ぼやけた視界にも、確かに映る表情がある。
「?」
「……返すわ」
 そう言うとこちらに渡さずに直接、かけてもらった。
「素敵な目。とても…」
 彼女の表情は、偽りのない純の色をしていた。
 そしてその両手を頬で留めると、顔を、寄せた。
 ……。
 目を閉じて応じた。ただ自然に、そうすることを受け入れられた。
349名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:32:08 ID:XbvqlINu
 艶めいた空気が、閉じた室内に充満していく。
 唇を離した彼女は、呆けたような表情で視線に絡まったままだ。
 ぞくぞくと体を走る気。払えと理性が囁くが、体が硬直して動かない。
「情熱を、抑えられないの…思いを全て込めて、描ききったはずなのに」
 ……。
「ねぇ?」
 緊張と欲求を込み上がらせるように、息が上がってきた。
「はい」
「…私を、抱きなさい」
「出来ません」
「お願い…こんなこと、キミにしか頼めないの」
 余裕のない表情。取り憑かれたように、必死に求める。
「今まで、ずっと一人でしてて、でも物足りなくて……はしたないわ、私…」
 段々と、崩れ始める。やがてどろどろに、溶けてしまいそうに見える。
「でも好きだって思ってるだけじゃ、絵に込めるだけじゃ……イヤ」
「中井さん、落ち着いてください」
「……上野くん。私、本物が欲しい。キミと繋がりたい。重なってみたい」
 自分はその時、舵取りを誤ってしまったのかもしれない。
 何よりも先に彼女をとにかく、”助けないといけない”と思ってしまった。
「……」
「分かりました。その代わり、相応の覚悟をしてください」

 まずは束ねた髪を遠慮なく解放する。女性らしい長いストレートは色気を纏う。
 そして眼鏡も外した上で、服を今度は自分が脱がしていく。
 手を躍らせている間、唇を何度も吸いつけ貪る彼女に、唇で優しいつもりに応じる。
「ぴちゃ…」
 触れただけで敏感に痺れる舌先。慣らすように、絡めては引くをもどかしく繰り返す。
 やがて豊潤な舌の感覚に乗せて、唾液を混ぜ転がす。
 下着一枚まで剥ぎ終えた時、二の腕を掴んでいた彼女の手がこちらのブランケットを脱がせた。
「ふあ…」
 息継ぎの間に、力が抜けたのか体全体を預けられる。
「座りましょうか」
「…ええ」
 ステージの縁にイスのように腰掛けて、寄りかかる彼女の体に触れながら、また口づける。
 肌に肌を重ねられ、悩ましく動き擦れる隆起の先。
「後ろを向いて」
 彼女は黙って応じた。背中から寄りかかる体を深く収める。
「う…んっ!」
 背後から胸部に指を滑らせ、掌で包む。優しく捏ねて震わせる。
 相当に熱が高まっているのか、綺麗な声と共に彼女は悶える。
「うえの、く…っ!」
 抱き込み耳元にそっと頬を擦りつけると、途端だった。
 絶頂が手に取るように伝わってから、その体は脱力し溜息を吐く。
350名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:33:17 ID:XbvqlINu
 彼女の曲げた膝に構うことなく、自分は下着の中に手を入れた。
 周囲を丁寧に擦り、焦らすように割れ目をなぞり、そして大事な場所に指を少しだけ入れて、軽く刺激する。
「…っ!」
 神経の剥き出しになった部分に、指だけの摩擦。感覚に耐える術はないのだろう。
 既に少し染みた下着を膝まで下ろした後、再び指で、今度は強く攻める。
「あ…あっ!」
 指に液が卑猥に絡む。溢れて、そして呆気なく二度目を迎える。
「――っ!」
 果てたところで顔を寄せ口づける。快感に弛緩し、その目元に潤みを蓄えた彼女。
 彼女はすっかり大人しく、そして落ち着いていた。一番の疼きは解消出来たのか。
「ちゅ……ふあぁ…」
 それでも甘えるように止めなかった口づけに、ようやく区切りをつけた。
「…上野、くん」
 再度向き合い、甘い視線を交わしてくる。左手がそっと、こちらの下を覆う。
「はい」
「もう、キミしか見えない。好き」
 包み扱くような手つきで悪戯を繰り返されると、下は更に本気に振れる。
 妖しい息遣い。方向性は、一致している。
「本番をしても?」
「ええ、思いきり…して」

 床にブランケットを敷いて彼女を寝かすと、そっと開脚させる。
 下を手にとって位置を定め、彼女の穴に接する。
「挿れます」
 緊張しながら、膣の入口から中へ。
「う…くぅっ…!」
 きつく閉じようとする肉体を解そうと、上半身を伸ばし舌で彼女の体の部分を舐める。
「…中井さん、安心して」
 ケアをしながら、通していく。処女の証明を下で貫いて、奥の奥まで行く。
「…はっ…」
「痛くなかったですか?」
「痛いわ…けど、それ以上に、無我夢中」
 確かに今、繋がっている。少しの痛みと気持ち良さと征服感に近い高揚に? 虜になる。
 腰を動かして、少しずつ突き始める。熱く擦れる下は火傷しそうでも止まらない。
「はぁっ、あんっ…」
 肉体に包まれる。手よりも柔らかく弾力のある濡れた壁が、意思あるように下を何度も飲み込んでくる。
 彼女は夢中に快感を求めて、本能の赴くまま嬌声を上げる。
「中井さん、はあ…立てる?」
「だめっ…このまま…最後まで…」
「分かりました」
 軽く重なって、腰を動かしながら口づけ。軽く中毒を起こしていると言えるかもしれない。
351名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:34:21 ID:XbvqlINu
 流れが来るのを自分で察知した。最後に全速力で腰を入れて、我慢の限界にまで到達させた。
「うえの、くんっ…?」
「う、わっ…」
 強制シャットダウンするように、下を膣内から引き抜いた直後だった。
「っっ――!?」
 抑えた下から、彼女の外側に乳白の液がぶちまけられた。
 数度に渡る射精の鼓動に、体力と気力は急激に失われていく。
「はあ…はあ……あっ――」
 液切れと同時に隣に脱落。もう無理だ。横になって休む。
「はぁ…はぁ…」
「はあ……」
「……」
 ……。
「……上野くんが、私の一番最初の人で、良かった」
「後悔したりは、していませんか?」
「うぅん。…ねぇ」
 彼女はこちらの手を握ってきた。心強い、感じがした。
「はい」
「もう一度だけ、キスしても良いかしら」
「良いですよ」
 すると彼女は体半分起こしてから、見下ろしてきた。
 優しい表情。そしてそのまま、上から被さるように――。

 たった一日で事を為す――彼女の場合、そうなのだろう。
 腕の中で愛でるように撫でると、一層強く体を寄り添わす。
「私、キミにリードされすぎね」
「どういたしまして」
「…上野くん」
 まだ何か名残惜むと言うのかね?
「何ですか」
「今度はまたヌードで、油彩の画を描きたいわ」
 ……。
「――だから、美術部に入部してくださいな」
「こうして鑑賞品と玩具にされる為にですか」
「あら、よく分かってるじゃない」
 そう言うと彼女は起き上がった。
「服を着ましょ? 終わった後は、何だか恥ずかしいわ」
「そうですね」
「あ、はいこれ」
 手渡されたのは眼鏡と、そして一枚の絵。早速眼鏡をかけて、鑑賞する。
 ……。
 そのデッサンは素晴らしいものかは知れないが、自分を心の底から強く惹き込む力があった。
 丁寧で、しかし狂おしいほどに荒い部分も同居して、少し心を乱せば崩れてしまいそうなタッチで、相手の姿を描いている。
 それは、ある意味で自分を、そして彼女の内面を映した鏡かもしれない。
 一枚の絵が、幾多もの複雑な感情を語っている。魅力的で、芸術的――なるほど?
352名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:37:09 ID:XbvqlINu
 隣の部屋でぼんやりと着替えを済ませた後、彼女の元に戻る。
「この絵は貰っても?」
「ええ。あんなに感情移入出来たのは久々よ。キミとは言わば、心理的な波長が合うってところかしら」
 その言葉は新鮮に受け取れた。
「なのに、不思議と描ききった気がしないの。まだまだキミを知っていくことで、キミを上手く描けるようになる気がするわ」
「世に創作意欲の種は尽きまじ、と」
 彼女はくすくすと笑い、左手を差し出してきた。
「はしたないこと頼んで、幻滅した?」
「いいえ。でも、美術部には入りません」
「それは残念ね」
 そう言って差し出した左の掌を寂しそうに見つめるのだった。
 ここまで見ていてふと気づいた。彼女は左利きだ。デッサンの鉛筆を握る手も左、ティーカップを持つ手も左。
 感性・天才肌の左利きは、時に思いつきで行動し思わぬ相手に夢中になる。
「なら無理に誘わないわ。代わりに上野くんと私、個人として関係を深めていければ良いもの」
「はい?」 
 彼女はこちらの手を取ると、両手で包むように挟んだ。
「美的感覚と恋愛感情は一般的には全くの別物ね。でも、上野くん? 私、キミのことが好きみたい」
「性行為のせいですか」
「…もしそうだとしても、私を嫌わないで?」
 ……。
「……一生を共にする、パートナーになりたいと思うから」


 最近は日没も遅く、何とか日課である夕方の散歩には間に合った。
 赤く染まった空を見ながら、川の土手道を歩く。
 歩きながら、今日自分の身に起きた出来事を一つ一つ反芻する。
 ……。
 内向的な肌の色に端整な顔と肢体、大人びた性格。深く印象付けられた、アプローチ。
 直情にのめり込む彼女を、受け止められる限り受け止めるべきだと感じた。
 何故なら、彼女がこちらに抱いているであろう美的その他の感覚を、漠然と自分もまた彼女に見ているからだ。
 気分が良かった。夢に出てくる名も知れない恋人に出会ったような、そんな一日だった。
 自分は彼女――中井葉留果と交際することにした。
「一緒に帰るわ」
 今日の美術部は早仕舞となり、彼女は自分の帰り道に同行した。
 微笑みながら遠慮もなく寄り添い、随分なアピールだ。
「ねぇ。今度、私の描いた絵を見に行かせてくれる?」
「今更断る理由もありません、か」
「私、誰かとお付き合いするのは初めてなの。こんな素敵な気持ちになったのは、キミが最初だから」
 どこまで信じて良いものやら、分からない。
 悪乗りが過ぎただけのことかもしれない。感情移入が起こした、元は取るに足らない興味?
 頭を冷やしましょうとは、言えなかった。何故なら自分は甘く、強攻策に出られるとうろたえるタイプで、そして――。
 そして満更でもないからだと、そういうことになる。
「だから、優しくしなさい?」
 自分は彼女を、受け入れられる。
353名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:38:33 ID:XbvqlINu
「一言言わせてもらいますが」
「なぁに?」
「人は容姿もですが、時間をかけて性格を知り合ってからパートナーを決めるものですよ」
「ええ。でもキミのことは何となく分かる。まるで自分を見ているようでいて、なのにこんなにも胸が熱い」
「不思議ですね」
「最初は興味、そして憧れに類似した気持ちだと思った。だから、絵にして確かめようとしたわ」
「それで?」
「運命の一目惚れなのかしらね? キミを求めている自分がいることが分かった。これから何年もってくらいに」
「あなたがそれで良いなら、何も言いません」
「ありがとう。…今日はここでお別れね。最後にもう一つ、頼みごとをしたいのだけど」
「ここでヌードになれと言うのはさすがに容赦願います」
「……」
「…中井さんが今日まで全くの他人だったとは思えないですよ。これは突然の、恋の力ですね」
「恋……ええ。ちょっと、来て?」
「はい。何ですか?」
「――ん…」
「…ふ」
「ふぅ……キミとこうすると、何だかとても安心して心の底から勇気が出るみたい。…ありがとう」
「どういたしまして。今日の出会いに感謝します――説法のようですが」
「うふふ…好きよ、上野くん。また明日」
「はい」



354名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 21:37:54 ID:4gbG+i5+
うむ。乙です。
355名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 21:51:43 ID:mQzU+mlm
ちょっw!久しぶりに来てみたら
沈むのもったいないぐらいにGJ!!
356名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 03:47:04 ID:KWvZ7x18
小ネタですが。エレベーターで二人きり(エロなし)

やべえマジどうしよう。なんでエレベーター止まってんの。よりにもよってスイーツ(笑)女子と一緒に乗ってるときに止まる
とかちょwwwエレベーター空気読めwwwっていう。いやいやいやいや、逆に考えるんだ。ひょっとしてこれはフラグかもれない。
もしかしたらイベントが発生しててこれからスイーツ(笑)とエロいことができるのかもしれない。そう考えればエレベーター
が止まるのも仕方ない。何しろフラグなんだからな。フラグの前にはどれだけ念入りに点検したエレベーターでも無力。その
ときがきたらあっけなく止まる運命。それが世界の修正力ってやつだ。多分。

などとアホなことを考えている場合ではもちろんない。だってリアルにエレベーター止まってるし。若干薄暗いのは一旦電源
落ちてそのあと非常灯が復旧してるからだし。それにしてもエレベーターみたいな無機質な空間が薄暗いとバイオハザードっ
ぽいな。隣にいるのはゾンビじゃなくてスイーツ(笑)だけど。薄暗いとこで見るスイーツ(笑)はなんか白っぽい服と肌とあい
まって幽霊っぽくみえる。怖い。だってスイーツ(笑)さっきから無言。超無言。こええよ。なんか喋ろうよ。いや俺も無言だ
けど。でもスイーツ(笑)はスイーツ(笑)なんだからなんか話題くらいあんだろうよ。「今日見たいドラマあったのにぃ〜、マ
ジさいあくぅ〜。ていうか金曜の夜に止まるとかー」とかそんなんでいいからさあ。そしたら俺が心の中で「こんなときまで
ドラマとか(笑)危機感なさすぎ(笑)マジスイーツぱねぇっす(笑)」って半笑いしつつ「そうなんですかぁー、お互い大変です
ねー。あ、ところで好きなプール用具ってなんですか?」とかなんとかお茶濁して当たり障りのない世間話はじめるからさあ
!


八つ当たりのような脳内独り言大会を繰り返していると、幽霊じみたスイーツ(笑)はかすかにみじろぎした。ていうか睫毛長
すぎで薄暗い照明でものすごい影ができてる。なにこれ怖い。

「……あのう」

よしきたスイーツ(笑)きた。これでかつる。スイーツからのリアクションがようやく得られた。良かった。スイーツ(笑)なん
てはじめからいなくて俺一人だけなんじゃないのもしかしたら……とか思い始めた矢先だったから本当に良かった。俺の中に
しか存在しない想像上のスイーツ(笑)とかなにそれって話だもんな。
さあ来いスイーツ来い。どんなスイーツ話を繰り広げられてもついていくぞ今のところは。
意気込んでスイーツを見つめると、スイーツは長い睫毛を重そうにくっつけた瞼を半開きにして、だるそうにエレベーターの
開閉ボタンの下についている真っ赤なボタンを攻撃力の高そうな爪で指し示して言った。

「非常ボタン押してもいいー?」
「えっ?」

何それ怖い。じゃなくてスイーツ冷静。超冷静。なにこれほれる。俺そんなん全然思いつかなかった。スイーツやべえ。

「いい?大丈夫?……ていうか、ここのエレベーターよく止まるし。大丈夫だよ心配しなくても。すぐ動くようになるし」
「あ……そそそ、そうなんだ……ですか」
「うん。そーなんですー。ここくんの初めてー?」

うわ。スイーツ場慣れしてる。マジかっこいい。しかも気ぃ遣ってる。なんか馬鹿にしててごめんなスイーツ。もうスイーツ
(笑)ってつけないわ。スイーツ(偉)だわ。

「……初めてです」
「そかそかー。んじゃあ、今ボタン押したからぁ、五分くらいしたら係りの人がなんとかしてくれるしー、飴でも食べながら
待っとくー?」
357名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 03:48:10 ID:KWvZ7x18
そういうと、スイーツ(偉)は俺に飴をくれた。それはもちろんヴェスターズオリジナル。なぜなら俺は特別な存在だから……
ではなく、黒飴だった。懐かしい。ていうか、婆ちゃん?なんで黒飴?疑問は抱きつつもスイーツが笑いながらくれた飴は甘
くて旨かった。ついでに、スイーツがアホのように長くてゴテゴテした爪で苦もなく高そうなブランド物の鞄を開けるのが異
常にかっこよく思えてきた。何これ恋? スイーツに恋? これが噂のつり橋現象? 男女が日常と異なる環境になると恋に
落ちやすいっていう? 修学旅行カップル激増の真相といわれているアレですか?

俺が混乱しつつ飴を舐めている間に、係りの人と連絡を取っていたらしいスイーツ(偉)は、元に戻った照明と動き出したエレ
ベーターの階数表示を見て、俺と視線を合わせた。

「ねー?」

動いたでしょ?とちょっと自慢げに言うスイーツ(偉)がかなり可愛く見えてきた俺はもうだめかもしれない。スイーツ(偉)な
のに……っ……悔しいっ! でも感じちゃうっ! びくんびくん。アホなことを考えている間にもエレベーターは滞りもなく
順調に機能を回復し、独特の浮遊感を持って動き始めた。

「……すごい」
「いい加減ちゃんと直せばいいのにねー。ケチるからたまにこういうのあるんだー」

スイーツは微笑みながら言う。笑った顔はやっぱり可愛い。
チン、と音を鳴らしてドアを開いたエレベーターは少し空気を呼んだらいいと思う。
なんとなく連れたって歩きだしながら、俺はスイーツに話しかける。

「……あ、あの、ありがとうございました」
「あー、いいよー。気にしないでー。ほんとよくあるんだ。コレ。他の子と居るときになったらさっきみたいにしてね」
「は、はい」
「じゃーまた来週ねー、上山くん」

スイーツは小さく手を振って大股に受付を通っていく。俺はそれ手を振り返そうとして、なんとなく照れくさくて手を振り返
せずにランドセルの肩掛けを握ったまま、スイーツの華奢で白い背中を見送っていた。


「……というようなことがあってな」
「それでやたら落ち着いてるんですね、先輩」
「うん。やたら止まるんだ。俺の通ってた塾のエレベーター」
「管理怠慢なんじゃないですか、それ?」
「うん。だから潰れた」
「へー」
「ところでだな、なんでこんな話をしたかというと」
「分かってますよ。今現在まったく同じ状況ですもん私たち。違いは非常ボタンが作動しないことですけど」
「些細にして重大な違いだな」
「ところで先輩」
「なんだ?」
「そのスイーツ(笑)さんとはそれ以降?」
「まあ普通に塾の講師とそこに通う小学生として過ごしたが。美しい初恋の思い出ってやつだな」
「ふーん……」
「なんだその含むところありそうな顔つきは」
「エレベーターの中で恋に落ちるとか、ほんと先輩って変わってる」
「ほっとけ。どこで落ちようが自由だろうがそんなもん」
「ところで先輩」
「お前、ところでが多くないか?どんだけ話題転換しまくるんだよ。ペース速いよ」
「今、私たち同じ状況ですよね?」
「いやいやいや、さっき確認したじゃん。……そうですよ」
「………………」

「…………え? なにこれフラグ?」


終わり。1レスで収まるかと思ったら収まらなかった
358名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:59:33 ID:sZ7ZUxru
オチまでちゃんとつけてくれて最高だよアンタ
359名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 22:54:33 ID:CSMJuIVJ
>>356
面白かったw
GJ!
360名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 07:30:10 ID:tE4sJ6xh
保守
361名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 20:13:45 ID:T2C7PIZ1
  \  さいごのガラスをぶち破れ〜   /
          \ 見慣れた景色をけりだして〜 /
     ( \/ /_∧   <./|   /|       /\___
     ヽ/ /Д`/⌒ヽ  / .| / /     /    //
      / /\/ ,ヘ  i   ̄ > \_/   /____//
      し' \_/    i  />      ̄ ̄ ̄ ̄
         i⌒ヽ  ./   ̄>__         .|| |::
     /⌒ヽ i  i  \(    .|/  / /\    .|| |::
     i    | /ヽ   ヽ  ∠__/   ̄       .|| |::
     ヽ ヽ| |、 \_ノ  >   <>       || |::
       \|  )  ̄  ./V       ___    ..|| |::
____  .ノ ./⌒)∧ /  ...____[__||__]___||___
     / し'.ヽ ( .∨    /\________|__|
    //    し'  / /\   ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
362名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 13:44:22 ID:hs+FTLCR
昔、巨人のドシンというゲームがあってなぁ……
俺は持ってないんだが、ゲーム情報雑誌でシステムを色々見たときに、
誰も寄りつけない遠く離れた海に小さな島を作って、生存のための木々を用意して、
そこに2組の夫婦のうち、1組は夫、もう1組から妻を選出して攫ってきて置いたら、
二人きりになった彼らはどうなるんだろうなぁと妄想してたよ
363名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 23:32:13 ID:byO4GeU1
だれかきて
364名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 22:34:40 ID:W8FJTU2/
「ふ、ふたりっきりだね///>>363
365名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 02:30:01 ID:Gx88RMCl
あげ
366名無しさん@ピンキー:2010/09/27(月) 07:28:00 ID:zeGhUMsw
あげ
367名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 20:42:34 ID:L9Z7a3bU
保守
368名無しさん@ピンキー