すいません。スレ使い切ってしまいました。
初のスレ立てです。どこか間違いないかな?
以下18匹目ラストの続きです。失礼しました。
9
『ほらこんなにイヤらしい……。きっと色んな人が琴乃ちゃんでエッチなこと想像していたんだよ。
ふふ、みんなの頭の中では琴乃ちゃんはどんな目にあっているんだろうね?』
「あぁ、言わないで……!」
頭に響くその声は記憶を掘り起こし、それに恥ずかしくなって顔を赤く染めてしまう。
『それだけじゃない。琴乃ちゃんには秘密があるよね?それを教えて……』
秘密、それは写真の売買を知って次の日に休んだときに起きた。
私がどんな風に男子に見られてるか知って、布団の中でうずくまって僅かに震えていた。
だがそれと同時に想像していたのだ。彼ら男子が想像している私はどんな姿をしているのだろう、と。
その晩夜遅く、私は今のように鏡の前にいた。
『ふふ、それからどうしたの?』
衣服もまた一切纏っていない生まれたままの状態だ。
この身体が悪い。そう思った。人を誘惑する、イヤらしい私を知りたくなった。
男子が妄想を膨らましているであろう、浅ましい私の姿を鏡の前で自分でも演じてみようと思った。
最初は恥ずかしさのため自分ひとりにもかかわらず赤面していたが、
乳房を揉み上げ絞り続けるとその奥からじんわりとした悦楽が湧き上がってくる様な気がした。
『そうでしょ?もっと、もっと好きな事していいんだよ……』
自然と、あたかもそうする事が当然と分かりきっていたように右手が陰部に伸びていた。中指がひとりでに女泉へ沈んで行く。
ゾクゾクと満ちてくる見知らぬ快楽に私はすぐに夢中になった。
『まだまだこんなんじゃ物足りない……。そう、琴乃ちゃんはもっともっと激しいのが欲しい……』
まだ手順もよく知らなかった頃の初めての行為は、瞬く間にエスカレートして、指の動きは激しさを増した。
肉の疼きが導くまま、指が敏感な肉芽へて宛がわれていた。それを守護する皮を剥くと興奮のまま抓んだりしてしまった。
背筋を貫く電撃に驚き酔いつつ、イヤらしい私は、もっと人を挑発出来ると思った。
そう、もっとイヤらしく……。もっと過激に……。床に対してうつ伏せになって腰を上げてみた。
陰部を指で刺激しつつ腰を上下左右に動かす。乳首も床に擦り付けてしまう。身体もだんだん熱くなってきた。
得体の知らない何かが身体を突き動かしてきた。滴が股間からしたたり落ちていた。白いモヤモヤで頭がボーッとなる。
『素敵……!』
何かの一線を踏み越える寸前、ふと鏡を覗いた。あぁ、そうか……。コレが私を苦しませていた。やっぱりそうなんだ……。
琴乃が見たのは快楽を貪る浅ましい一匹の獣の姿だった。お尻を振って、エッチな涎を垂らして、よがり狂って、イヤらしい……。
その後に訪れた光の一瞬にまた何もかも忘れさせられた。だがほとぼりの冷めた琴乃は思い出してしまう。
あの一瞬、鏡に見てしまった雌の私。ひどい自己嫌悪に陥った琴乃はそれ以来いっさいの肉欲を禁じている。
そう誓った。
10
『あらあら、でも琴乃ちゃん。その手はいま何をしているのかな……?』
「え……?」
そう言われるとハッとした。気付いたらいつの間にか、琴乃は自分の胸と股間をまさぐっていたのだ。
心臓が早く鼓動を叩いている。耳が、体全体が仄かに赤く染まり、呼吸が荒くなっている。既に血潮が体中を駆け巡り熱く火照っている。
肌がしっとりと汗ばみ、上気した頬が艶やかに輝く。重力に負けることない豊かな双丘には、右手が乗せられている。
指に力を込められ膨らみに食い込み、肌のぬくもりが伝わり甘い痺れを奔らせていた。そしてもう片方の腕は下腹部に向けられている。
繊細な陰毛が僅かに生えているだけのふっくらとした恥丘。
割れ目に残ったままの右手は和毛の茂みを掌で隠し、火照った媚肉を愛おしむかのように撫でていた。
既に恥ずかしい粘膜に濡れた秘部が剥き出しになっている。
ヌメヌメ光る肉畝や真っ赤に染まった陰唇はもちろん、弾けんばかりに勃起した陰核も、
その上のなだらかな丘に茂った艶々しい和毛の草叢、なだらかに起伏する下腹部、それらが合わさって淫猥な協奏曲を奏でていた。
「わ、私……どうしてこんな……?」
『ふふ、前にこんな事はもうしないって誓ったはずなのに、どうしてこんなことしてるんだろうねぇ?
やっぱりそのいやらしい体が悪いのかな?』
鏡みに映った、淫らな行為を続ける女。
こんなの私じゃない。
『でも今こんなにエッチなことしてるよ?』
禁じているのだ。私は誓った。
もうこんことしない、と。
仮にこれが本当だとしても、私は悪くない。
『じゃぁ、誰が悪いんだろうね?』
悪いのは……、そう、いやらしいこの身体だ。
ほら、やっぱり私は悪くない。
でも、こんなイヤらしいのどうすればいいの……?
『ふふ、そいつが原因なんだね?このイヤらしい身体が……。じゃぁ、お仕置きしなくちゃいけないね。私が手伝ってあげる……』
大腿がひくひくと痙攣した。頭の中にぼうっと霞がかかる。疼きが下腹で渦巻いている。
言葉にならない情欲が喉の奥から吐息になって溢れてくる。これもこの身体のせいだ……。
懲らしめてやらなければ。あのいやらしい身体に。
11
『じゃぁ、まず最初に琴乃ちゃんがいつも一番注目されている場所教えて。そこからお仕置きしちゃおう』
「あぁ、おっぱい。おっぱいがイヤらしい……。みんな、ここをジロジロ見るの……。ここにお仕置きが必要なんだね……?」
そう琴乃が呟くと、細指が乳肉へ沈み込んだ。その自らの手によって零れる柔肉が弄ばれ、揉みしだき、形を変化させる。
『そう。それでいいの』
美峰を麓より頂上へと揉み上げる。撫でては揉みこむ魅惑の緩急で、乳房の芯よりゾクゾクと危険な恍惚が湧き上がる。
緊張の血潮が乳房に募り、揉み上げられるまま薄紅色の快感帯に集中していく。
乳輪がぷっくりドーム上に膨れて、怯える蛇苺をことさら高く掲げて見せる。
平面的だった乳輪はこそばゆさと含羞に充血し、白い球面から浮き立つように立体化していく。
乳輪の縁を触れるか触れないかのところで撫でた。ぞわりとくすぐったさが生じ、白い乳膚に鳥肌が立つ。
「はうぅううっ……。んふっ……」
親指と人差し指の腹がその山巓を捉える。
親指で乳輪から乳首まで一つに圧迫され、引き締まった肉体の背筋に電流が走り瞬時に感電する。
ぬくるめく甘美な感覚に、あどけない甘酸っぱい喘ぎが溢れる。反り返った白い喉が耐えきれずに痙攣する。
「あくっ、はぁはぁ……」
『とってもお上手だね……。身体が熱くなってきたでしょ?でも琴乃ちゃんのもっとイケない所がある……。そこにもっとお仕置きしなくちゃ』
まるで自分以外の何かが己を動かしているようだった。自らの指によって割り開かれる秘裂。
流れ込んできた空気に熱く潤んだビラビラが舐めまわされ、羽で擽られている様な感覚が湧く。
恥部に被せた指先が熱い滑りを掻き分け、潜り込んだ。指に扱かれた粘膜器官に湧き上がる電流。
それに合わせて乳房がプルルンと震える。
「あンっ、い、いや……く、ンンっ……」
『何がイヤなのかな?ココはもっともっとして欲しいみたいだよ?頑張ってお仕置きしなくちゃダメだよ……』
「ふあぁ……そう、だよね……お仕置きしなきゃ……私、頑張る……」
人差し指と薬指は尺取虫のように伸縮し、蜜まみれの粘膜花弁を扱く。
五本の細指をいやらしく蠢かせ、肉ビラを掻き回して卑猥な音を立てていた。単調に上下する細指の先が、次第に深度を増して行く。
ただでさえ敏感なビラビラが熱を帯びてぷっくりと膨れ、心地よい痺れが沸き起こる。
「鏡の中の私、イヤらしい……。私は普通でいいのに、ココがこんなにエッチだから……」
甘酸っぱい蜜に濡れた淫華。
肉畝からはみ出すほど成長した粘膜花弁は鮮やかに紅く、縁が細く波打って、潤みの底では小さな穴がひくひく喘いでいた。
12
ぬぷちゅ!
「ん、く……ふあ……あああっ」
割れ目をまさぐっていた指先がとうとう肉孔を捉え、喘ぐ膣口をこじ開けて中へと潜り込んだ。
侵入者を察知した淫穴が一気に奮い立ち、恥丘の裏側に炎が渦巻く。
「はぁあ、あああ……はっ、く、イイ……っ」
『イイ?琴乃ちゃんはお仕置きしてるんだよね?悪いのはエッチな琴乃ちゃんの身体で、琴乃ちゃんが悦んでちゃいけないんだよ?』
「はぅ……い、今のは、間違い……。これは仕方なくやってる罰なの……」
『ふふ、そうだよね。これは仕方ないの。さぁ、続けましょう』
「う、うん……」
鈎に曲がった中指の先は秘孔の中まで潜り込み、肉豆の裏側にある神経の快感帯を見つけ出した。
快楽神経の集中した壺口に鈎に曲がった指先で触れると肉悦が閃いた。
「はあっ……んひぃあああっ!」
『ほらほら、こんなとこで終わってちゃダメだよ?まだまだイジめてやらないと……』
「はぁぁ……あぁ……」
遥かな高みまではじけ飛ばされそうになった意識を辛うじて引き止めつつ、向こう岸に逝こうとする私を繋ぎとめてくれる、あの声に感謝する。
今度は割れ目に添えた手は激感の源をゆっくり愛撫し続ける。掻き立てられた快感は心地よい波紋となって膣奥に響き、子宮に淫らな熱が沸く。
『お豆もこんなに勃起しちゃって……はしたないよ?琴乃ちゃん』
「はうぅ……はしたないなんて言わないでぇ……」
割れ目の端では痼った肉豆が莢を押し退けて顔を覗かせている。
はしたないなどと罵られたせいか、その縁に色づいた肉豆を親指が思いのほか強く圧し潰してしまった。
「ひ、あ……んぁぁぁぁっ!」
目に炸裂する火花が映った。身体が反射的にバネ仕掛けのように仰向け反る。
豊満な乳房が奔放に跳ね踊り、香汗に潤んだ乳谷が踊りぶつかり合う。
その瞬間の、とりわけ刺激的な摩擦と圧迫に耐え切れず、足のつま先でベッドを掻き毟った。
「や、やっぱり、もう、ダメ……。堪えられない……ふぅ……ぁぁ……」
『こんなので満足してちゃダメだよ?ふふ、でも私から素敵なプレゼントがあるの。
琴乃ちゃんならきっと気に入る。枕の下にあるの。それを使ってくれたら、もう好きにしていいよ……』
「うんぁ……分かりました……使わせて、ください……」
13
言われるがままに手を枕の下に這わせると、何やら細長いモノに指先が触れる。
取り出して正面に掲げてみると、それは女体をより過激に弄ぶための淫具だと気付いた。
やや小さなピンポン球を一直線に七連結させた珊瑚色の電動玩具。いわゆるアナルバイブだ。
「ああ……コレは……」
『どうすればいいかは、分かるよね?まずは準備するの。
ほら、あの鏡をじっと見て、そこに映るエッチな琴乃ちゃんをじっと見つめながらするの。
イヤらしい身体を懲らしめてやらなくちゃいけないんだからね、ふふ』
「そう、です……イヤらしい私、懲らしめる、ため……」
両手で包み込むように握る。鏡を奥に見据えながら、棒状のそれを拝むように持ち直した。
伸ばした舌を平らに広げ、球一つずつに舌を絡み付け、丁重に唾液を塗りつける。先端から口に含んでピチャピチャと舐め回す。
最後に男のソレを裏筋から舐め上げるように舌を這わせ上げると、淫棒はその役目を果たすために唾液でヌルヌルの状態となった。
『上手いよ。琴乃ちゃん。さぁ、それを使って自由にしていいんだよ』
「あは……ふぅぅ……あ、ありがとうございますぅ……」
一瞬視線があった鏡の中の自分に流し目を返しながら、琴乃は濡れた淫棒を口端に押し付ける。
しなやかに塗れる淫具の先で琴乃の頬を撫でた。細い顎から白い喉を伝い、美しく円錐を保ったままの胸を這わせて、ゆっくりと下へ。
ぬめる連結球の先端が乳肉に触れると、唾液が塗りつけられ肌がジワッと熱くなった。なだらかなライン上にあるおヘソを辿る。
「ん……ふぅん……くっ、ううっ」
秘部を撫で通ると、甘いと息がこぼしてしまった。自然と、アナルバイブを掴んだ手が己の意思を離れ、ゆっくり前後に動き始める。
それで肉ビラを掻き回すと、さらに熱を上げ愛蜜が溢れだすのだ。
ぬぷちゅ、くちょ、にちゅ……
「あっ……くっ……ああ、ん……はぁ……」
淫猥な音を立てて肉穴は捲くり返され、電動玩具は一層のヌメりを増す。飛び出してくる紅い肉畝。蜜に濡れた粘膜花弁。
掻き出された淫蜜は、さらに肉畝を乗り越えて会陰部を伝い広がり菊門と尻房までも濡らす。
『もうグショグショだね……。普通こんなにエッチなお汁流しちゃうかな……?琴乃ちゃんは変態さん?』
「ふぅぁ……私、変態なんかじゃ、ありません……こ、これはしょうがないんです。ん、んぁっ!全部、私の身体が勝手に……」
陽の光に現れる鳶色の菊門。塗りつけられた愛液にいやらしく濡れ光る肉の蕾に、珠を連ねた電動玩具が押し当てられる。
背筋に痺れが走った。クニクニと蠢いて愛液を背徳の門に塗りつける。
「あ、あ、はぅうっつ」
入り口を弄られただけなのに穴の内側までゾクゾクし、尻肉が急に熱くなる。そしてゴム玉がひとつ、括約筋をこじ開け排泄器官に潜り込んだ。
「あぅっ、あああっ……」
14
繊細な壺口に電流が渦巻き、8の字に繋がった括約筋を伝い、膣奥から愛蜜が滲み出してきた。
肉悦を予感した肛華は早く次のもと言わんばかりに硬い淫棒を求めてはしたなく疼く。
『ほらほら、お尻の穴が早く次のもってパクパクしてるよ?このすごくエッチなお尻……』
「あぁ、私は悪くない。悪くないのぉ」
指先に唸りが加わるとゴム玉がまたひとつひとつ肛門をこじ開け、中へ。
括約筋をこじ開けながら排泄器官に潜り込んでゆくと、直腸器官が心地よく痺れた。
「ふぅっ……うっ!くぁうっ!」
行き止ると結腸の捻れを絡め採るように腰が回され、さらに奥へ。右へ左へといやらしく腰がくねる。
未知の快感に背筋が跳ね、頭が一瞬白く染まる。
「あぅ、うぅぅぅ……お、奥にぃぃ、く、るぅぅぅ……」
甘い衝動は粘膜隔壁を伝い、膣穴にも響く。疼く女体の欲求に応えるべく持て余していたもう片方の腕もすぐさま淫行に走る。
自分でも意識しないまま両脚を広げ、身悶えていた淫泉に指が根元まで迎え入れられている。
「あふぅっ!コリコリって当たるぅぅ……やっぱり、気持ち、イイッ!アソコもイイのっ……!」
膣全体がキュンと締まり、溢れんばかりに満たされていた愛液がジュワッと染み出る。
『あら、まだコッチを忘れちゃダメだよ?』
ヴヴヴヴヴンッ!
突如、腸道を襲う激震。腸壁を揺さぶる振動は、すさまじいスパークが次々と弾ける。
仰向けになっていた身体が直接電流を流されたように激しく反り返った。
「ひゃふあぁぁぁ!んんっ!イッ……はふぁぁぁっ!」
左右に開いた脚がつま先を立てて突っ張り、腰がクゥッと持ち上がった。
あられもない春声をあげ、恥部を鏡に向かって突き上げて悶え狂う。振動だけではない。
まるで生き物のようにアナルバイブは左右回転し、それは肉を抉るようにのたくるのだ。
「だ、ダメぇっ!中で、動いてっ、ひあぁぁぁっ!」
本来ならありえない排泄器官の中を蹂躙するソレに、普段なら窄まっている腸道がグリュッと広げられてしまう。
広がった腸壁は自然の反応から必死に押し戻そうと、平滑筋がギュウッと食い締めて蠢く。
「んんうっ、はあぁぁっ、ひぃっ、おっ、お尻が、熱いっ!」
15
肌の裏側に密かに潜んでいた熾火が、侵入者の刺激を感じて一気に燃え上がる。
最初はアナルバイブの見知らぬ衝撃に驚いた琴乃も、いつの間にか手を浮き上がった尻の下に潜り、唸る淫棒を握り締めている。
『ふふ、もう夢中になっちゃって……琴乃ちゃんカワイイ』
さらなる悦びを呼び起こすように淫棒を抜き差し前後し、熱さが腸全体に伝わるようで身体全体がたちまち蕩ける。
揉み解された肛門は、赤らんだ菊蕾を弛め腸液に濡れた肉膜を花弁のように広げた。
コブコブとしたアナルローターは、愛液を滲ませるビラビラと前の淫穴を占拠していた指と協力する。
それがまるで共鳴し合うように双穴を隔てる肉膜をしごき、挟んで、磨り潰す。
「はぁあ、ひあ!お尻もっ、前もっ、どっちも、気持ちイイっ!」
肉畝からトロトロと溢れ出す生暖かな粘液、それだけでなく肛門からも流れ出す粘つく透明な腸液。
二穴から溢れ出す淫蜜は混合粘液となってどろりと浮き上がった震える内股を伝い、透明な糸が切れることなくシーツと淫穴を繋ぐ。
甘い雌匂がツンと立ちこめ、ベッドのシーツになみなみと蜜池が溜まる。
そんな痴態を鏡に演じているのもお構いなく、ヒダヒダが奮い立つ膣洞と、
新たな性感帯となった淫敏な穴に刻み込まれる悦びに没頭してしまう。
『お尻からもあんなにエッチなお汁垂らしちゃって、やっぱり琴乃ちゃんは変態さんだったんだね……。もう聞いてもいないね』
何かが頭の中で囁いた気がする。だが淫棒と細指に犯され続ける双穴が気持ちよく、意識が桃色の霞に包まれる。
蕩けた頬、潤んだ瞳。赤らんだ額には珠のような汗が浮き、半開きの唇からは甘いと息がとめどなくこぼれ出る。
乳房が悦楽の炎に合わせて艶舞する。湧き上がる肉悦に身体中が蕩けて骨までフニャフニャになってしまいそうだ。
淫穴に沸く悦びに灼かれ、頭の中が真っ白になる。何も考えられない。何をしているかも分からない。
眩い光が満ちる遥かな頂に向け、一直線に駆け上がっていく。
「ひ、ひいっ!こ、これダメぇ……はぁん!私、イ、はっ!ひゃうぅぅぅ!」
炎のような快感に包まれ、琴乃は腰をまた大きく弾ませた。絶頂の悲鳴が響き渡る。指と口と喉で、歓喜を訴えた。
快感が全身に広がり、一瞬の閃光の後、烈しい痙攣が始まった。
そうしたかと思うと、ガクッと力が抜けてまるで糸の切れた操り人形のように腰が折れる。
最後に敷かれたシーツの上にお尻をストンと落とすと、排泄器官に残ったアナルバイブが唸り、また「ひゃん」と喘いで腰を捩らせた。
温かな疲労感と充足感が全身に込み上げる。
鏡に向けて仰向く顔には恍惚の微笑みを浮かべ、甘酸っぱい霧が開放された膣口から噴き出していた。
まるで体の中から洗われるような心地よさが流れ出す。体が透き通るようで、五感がすっきり研ぎ澄まされている。
そんな絶頂より数回呼吸に腹部を上下させた後、再びあの声が頭に響く。
16
『変態』
何か重大なものを忘れているのを思い出したときのように、身体がビクッと震える。突き付けられた蔑みの言葉。
その言葉の通りになるのがイヤで今まで自身を戒めてきたのではなかったのだろうか。
「ち、違うの!今のは……今のは……、そう、お仕置きなの!仕方のない私の身体のためのお仕置き!その筈でしょ!?」
『嘘吐き』
自身の言葉を放った後、鏡の中の琴乃の唇が動いた。一瞬、何かの見間違いかと思った。
目にゴミでも入ったかと指を瞼の上から擦り付けて、もう一度鏡を凝視する。
『ホントはエッチなのが大好きなくせに』
「ひっ……!」
思わず、裏返った声で短い悲鳴を上げてしまう。鏡の中の自身はもはや、琴乃本人の動きを追わない。
その顔には恐怖で引きつった琴乃本人と対照的に、笑みが浮かんでいるのだ。しかしその瞳には何故か見覚えがある。
『まだ分からないか。じゃぁ、これならばどう?』
鏡がとろけた。比喩でもなんでもない。
まるで鉄鋼所の熱く加熱された金属がドロリと流れ出すように、鏡は銀の液体となってベッドに垂れ落ちる。
非日常的な現象の前に頭より身体が先に反応した。
すぐさまベッドの奥へと身を寄せ脚をたたみ、その現象の経過を驚きながらじっと見つめる。
溜り積った鏡だった液体は一つの物体を作り始める。
人の形をしている。しなやかにくびれた腰と、胸の膨らみから女に独自の曲線だと分かった。
やがて液体だったそれが完全に人を象ったものへと変わる。
表面の銀であった所が、まるで水が大地に吸い込まれていくように消えていく。
変わりに現れるのは人の肌のそれだ。
一見するとほっそりとしたスレンダー体型に見えるものの、局部にはムッチリと女肉を実らせている。
輪切りレモンを横に置いたかのような綺麗な形はまさしく美乳だ。その頂点の小豆は乳暈とともに薄いピンク色をしている。
やや色素の薄い白く肌理の細かい肌との取り合わせは、さながら雪の上に桜蕾を落としたようだ。腰の括れは位置が高く、
それだけ脚が長く映える。瑞々しいカーブを描くお尻の肉付きが、波打つ女体曲線をさらに際立たせる。
すべやかで張りのある太腿は差し込む陽の光をつるんと照り返す。恥部の叢の毛脚は短く癖も強くない。
薄絹に似た綿毛のような茂みはよく整えられ、両側には恥骨の丘である膨らみが見える。
僅かにウェーブのかかった艶やかな亜麻色の髪を背中でなびかせ、シルクのように柔らかなその毛先を腰まで伸ばしてる。
シャープな輪郭の子貌に薄桜色の唇は優しげな笑みを浮かべ、美しくも誘惑的な淡い色気を放つ。
眉間からスゥッと通る鼻筋は、理想的なラインで高い鼻頭を貌の中央に飾る。
切れ長な目はやや目尻が吊り上り、人によってはやや高圧的な印象を受けるかもしれないが、
その双眸には人を惹き付ける美しい輝きを宿してる。
17
「あ、あぁ……美月、さん……?どうしてここに?ここは、私の夢じゃ……」
「夢?あんなにヨガり狂っていたのに、まさか本当に夢だと思っていたのかな?」
驚愕して声が震えてしまっている。ここが夢でなかったら一体どこなのだ。
それに、美月の様子からして、ここで何をしていたのか分かっているようだ。思わず背筋がゾッとする。心臓の鼓動も一瞬高く鳴る。
「混乱させちゃったみたいだね。ごめんね。私と琴乃ちゃんの間に言葉なんていらないんだったね。だから、全部思い出させてあげる」
美月が正面に腕を差し出し、親指と中指が擦り合わされる。パチンと乾いた音が鳴り、それを合図に視界が歪む。
いや、視界が歪んでいるのではなく、この部屋全体の床や壁が歪んでいるのだ。
一瞬、遊園地のアトラクションにでも入れられ、からかわれているのかとも思った。
アトラクションであったなら、次はどんな物が待ち受けているのだろうと心躍らされる。
だが琴乃が見た物は、人間が普段見る世界と余りにかけ離れた空間であった。
「ひっ……!ここは……」
背筋が凍った。たまらず引きつった悲鳴を上げる。目に飛び込んできたのはまさに肉の世界。
先程までの洋風の陽が差し込む洒落た部屋などとは訳が違う。見渡す限りに広がるのは、粘膜にまみれた肉の大地。
床も天井も僅かな隙間も無く肉塊で構成され、不気味な肉瘤が不定期に脈を打っている。
さながら巨大な生物の内臓の中のようだ。
琴乃の背中に天井から濃厚な粘液が滴り落ちた時など、驚愕に震えていたところ思わず「ひぁっ!」と声を上げてしまった。
「どう?思い出してくれたかな」
先程の肩に滴った粘液の驚きと共に全て思い出した。目を覚ましたら、訳も分からずここに連れて来られていた。
目の前には美月がいて、いきなり乙女のファーストキスを奪われた。
その後、肉の触手にさんざん弄り回され、制服もぐちょぐちょに穢された挙句、白い光に包まれてしまったのだ。
ここもまた洋風部屋のベッドで起きたときのように、夢だと思いたい。
だが肌の先に触れる肉の感触、ビュクビュクと波打つ蠕動が否応なく、これは現実だと頭に突き付けられる。
19
「い、一体、何をしたいの……?」
「何をしたい?もっともっと気持ちよくさせてあげたいんだよ。お尻を弄り回して悦んでいるイヤらしい琴乃ちゃんもそうしてほしいんでしょ?」
あの頭の中に響いていた声は美月であったと確信させられる。
同時にあの声の通りに淫らな行いをしていたことや、それを全てどこからか見られていた事に気付く。
羞恥のあまり、顔を真っ赤にさせ、僅かに身悶える。
まるで玩具のように、訳の分からない方法で自身を弄ばれる感覚に言いようのない恐怖を感じる。
そして変態と罵られさらにそれを自ら悦んでいると蔑まれ、悔しさと憤りの気持ちが身体の底から沸いてくる。
複雑に絡み合った感情の前に、目尻に水滴が溜まる。
美月に向かって、キッとあの瞳を見つめながら「私はイヤらしくない……!こんなの望んでいない……!」と呟いた。
そんな琴乃の様子も、美月は全く意に介さない。肩の力を軽く撫で下ろし、一呼吸置きつつも全く涼しげな様子だ。
「じゃぁ、分からしてあげる。琴乃ちゃんがどんなにイヤらしいか、徹底的にね」
再び親指と中指が擦り合わされ、音が鳴る。
また何かが始まるのかと警戒して、辺りをキョロキョロと見渡すが、目に見える変化は特に無い。
相変わらず赤紫の肉空間が気味の悪い蠕動を繰り返している。だが襲撃は思いもよらない急所に突然やってきた。
「いひゃッ……!」
身を凍らせるおぞましい感覚が背筋を駆け上がった。たまらず顎を跳ね上げて、総身をブルルッと震わせる。
「うひぁぁっ……ひっ……ひいいっ」
続けざまに起こった信じられない現象にその存在を忘れていたが、琴乃の排泄器官には未だアナルバイブ残していたのだ。
牝肉を嬲るためではあるが、悪魔で無機質な道具であるはずのそれが、突如直腸を内側から生き物のように舐め上げた。
粘液を発生させ、グチョグチョと伸縮を繰り返すそれはさながら、辺りを包む肉塊の蠢きのようだ。
もし読んでくださった方いましたら、真にありがとうございます。展開も書くのも遅いうえに、スレを使い切ってしまって申し訳ないです。
前回アップしたのが二ヶ月前近くとか……。ちょっとずつ書く習慣が出来てきたので次回はもっと早くあげられるとおもいます。
次から本気の触手出します。ここまでお付き合いいただき、感謝のきわみです。
14 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 07:31:47 ID:TyBuRVWX
GJ!
一旦区切ってるのか? と思ったら、容量オーバーだったのか
昔、だちに頼まれてそいつの好きな娘とかを隠し撮りしたことあったなぁ
前スレ
>>807 画像とか用意してこのスレオリジナルの触手ゲー作ったら面白そう
htmlでゲームブックみたいなやつなら比較的簡単に作れる
俺自身は絵は書けないが触手コラ画像なら用意できるし
17 :
コッペリアの兎:2009/02/01(日) 14:07:49 ID:+a0SWbze
あれは、中2の夏休みの事でした。その日、私は両親と父方の祖父の家に遊びに来ていました。
祖父の家は、良く言えば長閑、悪く言えば何も無い漁村にあり、いつもの私には、あまり行きたくない
場所でしたが、何故かこの時は、ここに行かなければいけないような気がして
私も両親と一緒に来たのでした。
久しぶりに孫の顔を見た祖父と祖母は、とても喜んでくれて、これだけでも来た価値はあったと
おもった翌日、祖父、祖母、両親、その他大人は、この村の村祭りの前段階の大人の集まりとか
いうやつで出かけてしまい、私一人が家に残されました。前言撤回、やっぱり来るんじゃなかった。
一人で夏休みの宿題をやっていた私ですが、この日の暑さは尋常ではなく、少しも捗りません。
あー、海にでも行こう。
その時、何故か私は、そう思い、ちゃっかり持ってきた水着に着替えると一人で浜辺に向かいました。
港から少し離れた所にある入り江にある砂浜と岩場は、波がとても静かで、海水浴場賑わっていてもいいような
場所ですが、あまりにも交通の便が悪いため、村の人たちくらいしか来ない場所で、その村の人たちも夏祭りの
準備で忙しいらしく、見事に誰もいませんでした。
誰もいないけど、何か気持ちいい。
妙な開放感を感じて一人で泳いでいた私ですが、30分もするとさすがに疲れ、夏の日差しを避けるために
岩場の方に移動して休む事にしました。岩にもたれて心地よい海風に当たっていた私は、いつの間にか眠っていました。
私は後ろから聞こえる人の声で目を覚ましました。声は私が、もたれかけている岩の後ろから聞こえ、不思議に思った
私は覗き込んでみました。
<多田さん・・・何で・・・・・?>
岩の後ろにいたのは、この村では珍しい20代の男性の多田さんでした。美男子の部類に入る多田さんは何も身に着けていない姿で
女性と抱き合っていましたが、その女性というのが、真っ白といっていいような顔に異様に切れ長の目、大きな口からは尖った歯が
覗く鬼婆と言ってもいいような女性でした。この女性も何も身に着けてなくて、多田さんに脚を絡ませて
多田さんの逞しい胸板に舌を這わすと、多田さんは、とても気持ち良さそうな表情で
「ウッ」
という声を漏らしていました。
多田さんと鬼婆の交を目を離す事も出来ずに凝視していた私は、気が付くと、ワンピースの水着
の上から胸の先端を弄り、股間に指を這わす行為、いわゆるオナニーをしていました。
股間の割れ目の上を水着越しになぞると電気が走るような衝撃に出かかった声を慌てて噛み殺しました。
>>13 GJ
次の本気の触手を楽しみにしてます!
>>13 GJ
責め側も受け側もエロいよ
>>17 久しぶりにこの言葉を使う。
「半年ROMれ」
>>16 情報乙です。
すると次スレのテンプレは以下みたいな感じかな?
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異種姦【触手蟲獣妖し機械人外】総合スレ (その時点で最新のスレ)
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「小さい生き物が女の子によって集るシーン」の削除は仕方ないとして
「漂流女子校」も最新作の投下が2008/6/26なので次からは載せなくていいと思う。
21 :
触手ファイト:2009/02/03(火) 19:31:15 ID:s1d9VbSe
「全国100万人の触手マニアの皆さん、触手ファイトの時間がやってまいりました。実況は私ヨシガイ、解説はお馴染み触手評論家のナカノさんでお送りします」
「はい、今日も色々な雑学を交えて解説をしたいと思います」
「さあ、いよいよ選手入場です。触手ファイター、パンサー美紀が入場してきました。彼女は元々、陸上競技でその名を馳せたアスリート。
あるきっかけでこのリングを観戦して感動し、門を叩きました。それから僅かな年月でスターダムに伸し上がりました。
さあ、美紀、リングに上がりました。そして、颯爽とガウンを脱ぎ捨てます!大きな歓声です!おなじみのワイルドでセクシーな豹柄ビキニ!
まるで女豹を思わせる素晴らしいプロポーション!ナカノさん、これだけ肌の露出が多いと相手の攻撃に対してのリスクも高いですよね?」
「彼女ならではのファンサービス。プロ根性ですよ」
「そうですね!美紀のスピーディーで力強いファイト。そのしなやかなボディーが触手に絡まれて悶える姿。ファンはどちらも期待しているでしょう」
「それこそが触手ファイトの醍醐味ですからね」
「そして、パンサー美紀の相手をするのが、アマゾンからやってきた魔獣、キングスラッグですね」
「かなりの強敵ですよ。これに襲われた女性は、二度と人間の男性相手では満足出来なくなくなってしまうという噂ですからね」
「怖いですねー。さあ、そのキングスラッグが入場してきました。強化ガラスの箱で運ばれてきます。どす黒い巨大なナメクジ。なんという気持ち悪さでしょう。
体長2メートル。体重は100キロを超えます。ナカノさん、見たところ触手は見当たりませんが?」
「このキングスラッグというのは、体の中に触手を隠し持っているんですよ。ですから、動きが鈍いと思って近づくと、突然、触手に絡まれて餌食になるんですよ」
「美紀は、その情報を得ているのでしょうか?さあ、キングスラッグがリングに放たれました!美紀は既に臨戦態勢!いよいよ試合開始です!」
22 :
触手ファイト:2009/02/03(火) 19:32:00 ID:s1d9VbSe
カ――――ン!!
「ゴングが鳴りました。パンサー美紀対キングスラッグの無制限一本勝負です。ルールは、どちらかが試合続行不可能と判断されるまで続けられます。リングにレフリーは居ません」
「まさにジャングルの無法地帯ですね」
「美紀、キングスラッグの周りをぐるぐると回りながら先制のストンピング攻撃!しかし、その柔軟な体には一向に通じません」
「殆どが水分みたいなものですからね。弾力の無い体には、生半可な打撃は通用しませんよ」
「美紀、今度はキングスラッグの背中に馬乗りになった!拳を振り降ろそうとするが…どうした事でしょう?動きが止まりました。なにやら顔をしかめている様に見えます」
「内股に伝わるナメクジの感触で力が入らないんですよ。その気持ち悪さたるや、堪らんでしょうねぇ」
「それでも美紀、力を振り絞ってキングスラッグの頭へ一撃、二撃。おや?どうやら効いているようですね」
「やはり、頭部が急所のようです」
「更にキングスラッグの頭にパンチの連打だー!あーっと?キングスラッグの尾から一本の触手が出てきた!そして、美紀の首に巻き付く!」
「遂に出ましたね」
「そのまま背中から引きずり降ろされた!美紀、首を絞められて苦しそうにリングを転げまわる!ようやく触手は首から離れて元に戻るが、美紀、立ち上がる事が出来ません!」
「かなりのダメージを受けていますね」
「そこへ、キングスラッグが音も無く忍び寄る!美紀、危ない!キングスラッグ、美紀を押し倒したーっ!」
「これはピンチですよ!」
23 :
触手ファイト:2009/02/03(火) 19:33:21 ID:s1d9VbSe
「美紀、完全にキングスラッグの下敷きだ!必死に押しのけようとするが、ぬるぬると滑る柔らかい体になすすべがありません。これは体力を消耗しますよね?」
「長時間、この体制で肌を密着させていると危険ですよ」
「とうとう力尽きたのか、大の字状態。キングスラッグ、そのネットリとした腹部を、美紀の半裸の身体に擦り付ける様にくねらせています!」
「気持ち悪さと快感は紙一重ですからね。徐々に感じ始めている筈ですよ」
「ああっ、本当だ!美紀、気持ち良さそうな表情だ!このまま快楽の誘惑に負けて堕ちてしまうのか!客席は静まり返り、その甘い喘ぎ声に耳を傾けています!」
「苦痛と違って、快楽に対しては自然と身体が求めてしまいますからね。ここは正念場ですよ」
「おっと、客席からは一人、二人と美紀!美紀!の応援が聞こえてきました。その声が心に届いたのか、腕をキングスラッグの首に絡めました!そして、渾身の力で締め上げます!」
「いやあ、凄い精神力ですね」
「今度はキングスラッグが苦しそうにもがいている!しかし、逃がさずとばかりに両脚をその胴にがっしりと絡めています!
両者、組み合ったままリング上を二転、三転、美紀がキングスラッグの上を取り、マウントポジション!腕と脚はキングスラッグに絡めたまま!」
「ここで離してはいけませんよ!」
「このまま絞め落とせるか!あーっと、しかし、またしてもキングスラッグから伸びた触手が美紀の首に巻き付く!」
「やはり、この触手を何とかしないといけませんね」
「しかし美紀、今度は冷静だ。立ち上がって触手を股の間に挟んだ。何をするのか?そして、そのまま全体重を乗せてリングに叩きつけた!触手ブリーカーだ!
これは痛そうだ!触手は美紀を離して精気を失っている!。今だとばかりに、キングスラッグの首にジャンピングエルボー!そして、ギロチンドロップ!」
「ここはチャンスですよ!」
24 :
触手ファイト:2009/02/03(火) 19:34:04 ID:s1d9VbSe
「美紀、素早くコーナーポストの最上段に登った!さあ、いよいよ彼女の必殺技、相手の脳天に膝をヒットさせるパンサースペシャルが出るのか!そして美紀、跳んだー!
あーっと!!一体何が起こったのか!?キングスラッグの背中から、十本、二十本、凄い数の触手が現れて、ヒット寸前の美紀の身体を空中で捕らえたーっ!!」
「いやあー、これこそが奥の手ですねぇ」
「美紀、触手に手足を縛られて身動きが取れません!両腕を広げられて磔状態だー!そこへ、触手が露出した肌を舐めるように這いまわる!
美紀、歯を食いしばり、身悶えしながら必死に耐えています!その姿に魅了されて場内騒然!」
「抵抗出来ない分、これは苦しいですね」
「いったい何処から湧き出るのか、おびただしい量の粘液で全身ドロドロ!ああっ、ブラジャーの中に触手が滑りこんで乳房を直に揉んでいます!」
「やはり、女の泣き所を知り尽くしていますね。美紀は今、想像を絶する快楽と戦っていますよ」
「あーっと!遂に、ショーツの中に魔手が侵入したー!!両脚を閉じて必死に阻止しょうとするが、その程度で触手の侵攻は止められない!美紀、絶叫しています!
ショーツの中で何が繰り広げられているのか、私達にはうかがい知る事が出来ません!美紀、耐えられるか!ああっ、アクメの表情。目がトローンとしてきた!」
「これ以上、試合続行は無理でしょうね」
25 :
触手ファイト:2009/02/03(火) 19:34:49 ID:s1d9VbSe
カン!カン!カン!カン!
ゴングが連打されます。試合続行不可能の判断でしょう。パンサー美紀、敗れました!しかし、キングスラッグ、美紀を離しません!執拗に彼女の身体を陵辱し続けます!」
「もう、肉体的にも精神的にも限界を超えている筈です。早く助けないと危険ですよ」
「ですが、スタッフも危なくて近づけません。ああ、やっとキングスラッグに麻酔薬が撃たれました」
「全身に絡み付いた触手を、分厚い手袋をはめたスタッフ数人で解いています。美紀は気を失っているようです。ドクターが呼ばれました」
「あの攻撃を限界以上に食らっていましたから心配ですね」
「ようやく気が付きました。どうやら大丈夫のようです。客席からは美紀の健闘を称える大きな拍手が沸きあがっています!」
「良く頑張りましたよ。また、観客の心を掴みましたね」
「パンサー美紀、負けましたが笑顔で手を振ります。場内大歓声です。惜しい試合でしたが、さすがに相手は強かったですね」
「はい、是非リベンジしてもらいたいものです」
「そうですね、今日は、ありがとうございました。さて、そろそろお別れの時間がやってまいりました。それでは皆さん、ごきげんよう、さようなら!」
>>25 いい!
終わった後の控え室の美紀選手の様子もみてぇw
>>25 うめえwwwつーかこの発想は無かった。
なにかと解説臭くなってしまう陵辱シーンを見事逆手に取ってる。
30 :
さきゅ:2009/02/04(水) 03:13:51 ID:Dl8y+1GQ
こんばんはさきゅです
前回の続きです
31 :
さきゅ:2009/02/04(水) 03:14:33 ID:Dl8y+1GQ
ずっと二人だった・・・これからも・・・・
ずっと・・・・・
「シノ・・・・シノ・・・」
姉の声がする、今はもうたった一人の家族
世界中の誰よりも大切な人
「シノ」
おてんばで時には無茶もする姉、朝はいつも寝坊ばかりで妹の私が起こしている
未知の敵にもとりあえず切りかかるのでよくピンチになったりもする
「シノ・・・」
それでも私がピンチになったときには絶対に助けてくれる
「シノ・・・・・」
「お姉ちゃん」
「お姉ちゃん」
シノが目を覚ますとそこは真っ暗闇だった
何も見えない闇・・・
「お姉ちゃん?」
もう一度呼ぶが返事はない
少しずつ意識がはっきりとしてきて、記憶が戻ってくる
いきなりの揺れ、地震が苦手なシノはその場にしゃがみこんでいた
そしていきなり足元がなくなってしまったような浮遊感
そのあとはもう思い出せなかったが、それで充分だった
まずは姉と合流しなければ、とシノが考えていると
「あら?気がついたのかしら?」
突然声とともに眩しい光が目に飛び込んでくる
「かわいい寝顔だったからそのまま寝かしといてあげたの」
女の声、それも男なら声だけで惚れてしまいそうな包み込むようなものだ
みれば女も魔法使いなのか指先から小さい火を出しそれを明りにしていた
「あんまりかわいいからキスしちゃったけどね・・・うふふふ」
何か不思議なことが聞こえた気がするが、まずは今の状況を知るべきである
「あなたはだれ?助けてくれたのかな・・・ありがとう・・・ここはどこかな?」
言葉を慎重に組み立てながらシノは尋ねる
目の前の女は信用してはいけない、そんな雰囲気が女からは溢れていたから
「ここは安全よ、私とあなたしかいないから、いっぱい楽しいこともできるね」
話が見えないがとりあえず安心していいのだろうか
32 :
さきゅ:2009/02/04(水) 03:16:07 ID:Dl8y+1GQ
シノがそう考えている間にも女は喋り続ける
「あなたは運がよかったわ、もう一人の方はスラちゃんに取られちゃった・・・あの子いつもやりすぎるのよね」
ぞくりと体に不安が広がる、もう一人・・・お姉ちゃん?
「あたしの姉も一緒にこの洞窟にきたんですが・・・ご存じないですか?」
薄くほほ笑む女性に尋ねるが、女は相変わらずゾッとするような笑みをうかべている
「あら、姉妹だったの・・・ごめんね・・・あの子もう壊れったってるかも」
シノの体に緊張が走る
・・・壊れる?何かがおかしい・・・さっきこの女は取られたとか言っていたのを思い出す
何か、取り返しのつかないことが起きてしまったような・・・
そんな焦燥感を感じながらもシノは何とか気持ちを落ち着かせようとする
「あの・・・どういうことでしょうか・・・姉のことをご存じなんですか?」
つい言葉がきつくなってしまうシノ、しかし女は動じない
「そんなことより一緒に楽しいこと・・・きもちいいことしましょ、お姉ちゃんのことなんて忘れさしてあげる」
直観でもう話しても無駄だとわかった、この女は明らかに敵だ
シノの体のまわりに風が起きる
「お姉ちゃんの居場所を知っているなら教えなさい、いい加減にしないと痛い目みるよ」
それでも女の口調は少しも怯まない、むしろ楽しんでいるようにも聞こえる
「あらあら、あなたもやっぱり魔法使いだったのね・・・ならなおさら逃がすわけにはいかないわね」
シノのまわりの風はさらに勢いを増す
「魔法使いシノの名において命ずる、風よ、刃となり闇を払え」
すさまじい音とともに風が形をもち女へと突き進む、そして・・・
そして女の前で風はあっさりと消えてしまう
「なに!?なんで?」
シノの魔法はけして弱くはないし手加減もしなかった、小型のモンスターなら一度に五匹は吹き飛ばせる
しかし女には傷一つついていない
33 :
さきゅ:2009/02/04(水) 03:16:40 ID:Dl8y+1GQ
シノがそう考えている間にも女は喋り続ける
「あなたは運がよかったわ、もう一人の方はスラちゃんに取られちゃった・・・あの子いつもやりすぎるのよね」
ぞくりと体に不安が広がる、もう一人・・・お姉ちゃん?
「あたしの姉も一緒にこの洞窟にきたんですが・・・ご存じないですか?」
薄くほほ笑む女性に尋ねるが、女は相変わらずゾッとするような笑みをうかべている
「あら、姉妹だったの・・・ごめんね・・・あの子もう壊れったってるかも」
シノの体に緊張が走る
・・・壊れる?何かがおかしい・・・さっきこの女は取られたとか言っていたのを思い出す
何か、取り返しのつかないことが起きてしまったような・・・
そんな焦燥感を感じながらもシノは何とか気持ちを落ち着かせようとする
「あの・・・どういうことでしょうか・・・姉のことをご存じなんですか?」
つい言葉がきつくなってしまうシノ、しかし女は動じない
「そんなことより一緒に楽しいこと・・・きもちいいことしましょ、お姉ちゃんのことなんて忘れさしてあげる」
直観でもう話しても無駄だとわかった、この女は明らかに敵だ
シノの体のまわりに風が起きる
「お姉ちゃんの居場所を知っているなら教えなさい、いい加減にしないと痛い目みるよ」
それでも女の口調は少しも怯まない、むしろ楽しんでいるようにも聞こえる
「あらあら、あなたもやっぱり魔法使いだったのね・・・ならなおさら逃がすわけにはいかないわね」
シノのまわりの風はさらに勢いを増す
「魔法使いシノの名において命ずる、風よ、刃となり闇を払え」
すさまじい音とともに風が形をもち女へと突き進む、そして・・・
そして女の前で風はあっさりと消えてしまう
「なに!?なんで?」
シノの魔法はけして弱くはないし手加減もしなかった、小型のモンスターなら一度に五匹は吹き飛ばせる
しかし女には傷一つついていない
34 :
さきゅ:2009/02/04(水) 03:17:45 ID:Dl8y+1GQ
「あらあらあら・・・いい魔力ね、久し振りの御馳走じゃない、ふふふふふ」
女は喋りながら近づいてくる、思わず後ずさるシノ
「なにを・・・魔法使いシノの名において命ずる、炎よ、矢となり闇を貫け」
シノのまわりに広がった炎はたちまち大きな矢となり一直線に突き進む
しかしやはり炎は女の前でかき消されてしまう
「元気なのはいいけど・・。ちょっとおいたが過ぎるわね、それにせっかくの良質の魔力を無駄にしちゃダメ」
女はもう目の前まできている、気がつけば後ろはもう壁だ
「・・・」
女がなにか呟くと突然女の体から無数の触手が現れる
そしてその触手たちはたちまちにシノの体にからみつき自由を奪う
「な、なにするつもり?・・・離しなさい」
シノが力任せに暴れても触手達はビクともしない、シノは触手によって壁に貼り付けられてしまった
「すっごく気持ちいいことよ、うふふ・・・この触手に責められて正気でいられた女の子はいないわ」
女が言い終わるか終らないかのうちに触手たちはシノの服の中に入り込んで来る
魔法使いのきる法衣は術者の魔力を高める効果はあるが物理的な耐性はゼロに近い
あっさり触手の侵入を許してしまう
「ひやああああ・・・」
シノは嫌悪感をあらわにして叫ぶ
法衣に入り込んだ触手たちが体中に吸いつき始めたのだ
「やだ・・・きもち悪いよ・・・離して・きゃあああ」
シノを黙らせるように触手はシノの両胸の乳首に吸いつく
先端が唇のようになっている触手は内部にさらに無数の小さな触手が生えていて、それが一斉に乳首を舐めまわし始めるのだ
「やあああ、だめ、そこは・・・ああああん」
シノの声が徐々に熱を帯びてくる
触手たちは乳首を舐めまわしながら強く吸引してくる
「やだ、やめて、やああああああん」
とたんにシノの腰がガクンと跳ねる
いつのまにかシノの足の間へ入ってきた触手たちが股間を下着越しに撫でまわし始めたのだ
「ね、気持ちいいでしょう?でもまだまだよ、もっとすごくなるわよ」
「やああああ、あっ・・・」
女の声も聞こえていないようにシノは喘ぎ続ける、触手に支えられていなければもう立つこともできないだろう
触手たちはさらにシノの下着の中に入り込み始めた
誰にも触られたことのない、シノ自身そこは体を洗うとき以外は触れたことはなかった
触手たちはそんなシノの秘裂を無遠慮に撫でまわしてきた
力強く擦りたてたかと思えば、急にじらすように撫でてきたりもする
触手の粘液とシノの愛液が混ざりあいグチュグチュといやらしい音を立てる
「こんなにいやらしい音立てちゃって・・・たまんないでしょう?」
35 :
さきゅ:2009/02/04(水) 03:18:10 ID:Dl8y+1GQ
なおも女は楽しそうにシノに語りかける、シノが返事できないことを知りながら
「ああああああああん・・・・あ、あっあは・・」
シノの体が大きく震えやがて力がぬける、クリトリスに触手がしゃぶりつき舐めまわしたのだ
そしてそのいきなりの強すぎる快感にあっさりとシノはイッてしまった
シノが脱力すりと同時に触手たちも動きをとめる
シノは口からはだらしなく涎を垂らし、生まれて初めての絶頂の余韻に包まれている
「きもちいいでしょ?でもここからが本番、あなたいい魔力を持ってるみたいだし、それちょうだい」
魔力がなくなることは剣も弓も使えない魔法使いにとっては絶対に避けなくてはならないことだ
それが敵の前であればそのまま死につながる、魔力の尽きた魔法使いはそこらの町娘よりも弱い
しかしそんな言葉も今のシノの頭には届かない
未だうつろな目のままグッタリとしている
「あらあら、そんなに気持ち良かったのね・・・うふふ、魔力は犯しながらじっくり吸い取ってあげる、いや・・・魔力が空になってもずっとずっと」
触手たちが再び動き始める
乳首やクリトリスを吸いたてる触手たちはそのままに、無数の細い触手たちがシノの膣内に入り込んでくる
「ああっ・・・いやああああ・・・そこは許して・・・あああ」
挿入の痛みでシノは正気を取り戻す、シノはがむしゃらに暴れようとするがもはやシノの力ではどうしょうもなかった
絶えず体中から広がる快感のため魔法も使えない
魔法を使うには神経を集中させなければならない、だから魔法使いは常に平常心を保ち、冷静に状況を見つめる
賢者と呼ばれるものが賢者と呼ばれる由縁は、何も呪文をたくさん知っているからではないのだ
しかし今のシノにはそんなものはもうなかった、頭の中は体中から広がる快感ですぐに真っ白にされてしまう
もはやシノは魔法使いではなくただの女であった
痛みはすぐに消えた変わりに広がったのは気も狂わんばかりの快感だった
膣に入りこんだ触手たちは膣壁を一面かき回す
頭の中が焼けてしまいそうなその快感にシノは何度も何度も果ててしまう
そしてシノが絶頂を迎えるたび・・・心が無防備になるたびに触手越しに女はシノから魔力を吸い上げていくのだ
シノの股間からは泡立った愛液が絶えず噴き出している
そしてシノが十何回目かの絶頂を迎えたとき触手たちはさらに別のうごきを見せた
膣内をかき回していた触手たちが膣から引き抜かれる
そして変わりに太く大きな触手がシノの膣に突き刺さった
その触手は無数のエラのようなものがついていて、膣をむちゃくちゃにかき回す
子宮まで突き上げてくる強烈な快感にシノは体を激しくのたうちまわし、何度も大きく痙攣する
「ああああ、きもちいいよ・・・あああ、またイッちゃう・・・・ああああああああ」
シノの魔力はもう残っていない、それでも触手たちは責めるのを止めない
時たま触手たちはシノの口になにかを流し込む、触手たちはシノに死すら許さない
こうしてシノは触手たちに飼われ続け犯され続けるのだ
「うふふ、思いがけずいい魔力がいっぱい手に入ったわ」
先ほどの女魔法使い・・・リリアがつぶやく
「ああ、あの方の復活も近い」
それに答えるのは長い耳を持つエルフの少女
「それにいいおもちゃが二つも手に入ったし、うふふ」
フィア国にあるとある洞窟、光も届かないような場所
そこでシノは触手に、スライムによって運んで来られたユノはそのスライムによって
死すらゆるされずに犯され続ける
ずっと二人で・・・これからも・・・・<br>
ずっと・・・・・<br
36 :
さきゅ:2009/02/04(水) 03:24:44 ID:Dl8y+1GQ
以上です
すみませんひとつダブりました
しかもホームページ用の<br>が最後に残ってる・・・orz
穴があったら入りたい(触手的な意味で)
ところで今後なのですがどうも予想以上に長引きそうです
なかなか触手シーンに入らないような
長々した文になってしまう事もあるかもしれないのですが
変わらずこのスレで公開させていただいても大丈夫でしょうか?
>>36 良識の範囲内でいいのではないかと。さすがに投下分に触手シーンが一個もないなんてのはダメだろうが
今後の伏線とか盛り上がりのためにならいいんじゃない?
触手等がメインということならば問題ないでしょ
39 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 17:46:04 ID:AA3QJZUF
このスレで出たSS厳選し、
ゲーム化するような猛者がいればなぁ
絵がついたら破壊力増しそうなSSがたんまりあるな
忘れていた。GJなんだぜ!
こういう展開大好きだ
>>36 俺は一回分くらいなら話の構成上仕方ないと思うが…。後はホラ。
ヒロインの絡みにしばらく入れず、読み手の反応にも自信が持てないのなら、モブっ娘を生贄に投入するという小ワザで渡りをつけるな。
流れぶった切って悪いが、「かのこん12」で触手プレイがでてる。
この作者、変なとこで遊んでる…
サブヒロイン堕とすのもよくない?
後で責め側に回す展開とか好き
>>39 そういえばいつだったかSSの登場人物のイラストを書いてみたいとかいう書き込みがあったが、彼は何処に行ってしまったのだろうね……
自分の小説ならともかく
人様の小説のキャラなんて恐くてかけません…
>>41 なるほど。某ハンマー天使の作者の十八番だな。
つーかあの連載で犯られた一般人って累計何人よ?
…誤解しちゃ困るが、もっとやれって意味だぞ。
いやむしろお願いします。
小難しい理屈や過程は抜きにして
もうキャラを触手でヌルヌル犯すだけってのはだめだろうか
そのアニメやゲームの世界観や設定無視してとことん犯し抜く
つまりは自分がこういうのを視たいから
その部分だけ書く、という感じ
同意だが、原作がメジャーなキャラは大抵その作品の個別ズレの職人が流れるからなー
個別ズレってなんだよ・・・・orz
個別スレにな。
オリジナルが好きな俺としてはやはり過程なんかもしっかり書いて欲しい
そのキャラクターの性格なんかが分かった上で触手に無茶苦茶にされて乱れるのにすごい興奮する
ただ元ネタがある場合は…正直難しいよね
下手に膨らませようとするとそのキャラじゃない別のキャラになってしまいかねない
○○はそんなに腹黒くない!!
みたいな
どっちにしたっていろんな人間が見てる以上全員が満足する作品なんてまず無理だし
やっぱり最終的には作家さんの好きなように書くのが1番だよね
俺マジレス乙
アンチヒーロー派の俺としてはユイたんが主人公のスピンオフ読んでみたい。
挨拶抜きに棲み付く下級デスパイアをヌッ殺して、囚われてたおにゃのこを行きがけの駄賃にあ〜れ〜(はぁと)。
52 :
703の続き:2009/02/07(土) 19:22:13 ID:q6eVZNNf
前スレの780の続きちょっと投下します。
そういえば、あの夜もこんな満月だった。
邪悪な欲望に穢しぬかれた体を社の床に横たえ、
綾羅木麗子はぼんやりと記憶をたどっていた。
つい半年ほど前、社の裏手に広がる森の奥で奴に出会った日の記憶を。
半年前、人型の上半身と触手の絡み合った肉塊を下半身に持つ異形の化物に、
退魔の巫女として麗子は対峙する。だが、その戦いは始まる前から決着がついていた。
触手に捕らわれた一人の少女を人質につきだされ、何もできずに敗北してしまったのだ。
「あ、あぁぁ、、お、お母様、、、」
「な、、沙耶香さん!」
半裸に剥かれた娘の姿に怯んだ隙をつくなど化物にとって造作もないことだった。
瞬く間に麗子は触手に捕らわれ、その後、、、、、、
「ん、くぅ、、」
その後、彼女に与えられたのは、思い出すだけで快感がぶり返すほどの淫楽地獄だった。
突如、その記憶が鮮明に甦ってくる。
53 :
703の続き:2009/02/07(土) 19:23:52 ID:q6eVZNNf
「あ、あぁ、や、やめてぇ、、」
剥き出しにされた処女の乳房を毒蛇に変化した触手が嬲る。
チロチロと覗く舌先を使って穢れを知らぬ双丘を縦横に嘗め回していた。
「はぁ、いやぁぁ!!」
化物にとって愛撫ですらならないほんの戯れも、沙耶香にとっては初めて味わう未知の感覚だった。
微妙な年頃の身体は、少女の固さを残しながらも成熟した丸みを帯び始めており、
女としての機能を果すには十分成長している。
「ん、くぅ、、はぁ、、、」
気色悪く、恐ろしいだけであった感覚が揉み解され、快楽へと変わってしまうのにそれ程の
時間は掛からなかった。乳首をくわえ込まれると沙耶香自身も明確に自覚する。
「ん、くぅ、はぁぁッ!!!」
「や、やめなさい。娘には手をださないで。」
声を挙げた麗子は巫女装束を引き裂かれ、下着をさらした姿で吊るしあげられる。
「な、そんな、、退魔の護りが通用しないなんて、、、」
さらに闇から這い出た触手が乳房の根元を走り、腰の縊れを縫い、大腿に絡まり股間を通って背中に回る。
それは手足の自由を奪う以上の意図をもっていた。
「くぅ、邪気が比べ物にならないぐらい強く、、まさか、わ、私たちの力が吸われて、、」
「ククク、ヨウヤク気ヅイタカ。貴様タチノチカラガ強大デアル程、我ノチカラモ増スノダ。」
巫女狩りの魔術。古い書物でみた言葉を麗子は思い出していた。
(あの娘が遅れをとったのもそのためね、、)
恐らく不意をつかれ力を奪われたのだろう。今まさに振りほどこうと力を使うほど触手の緊縛は強まり、
反対に自由を奪われていく。絶対につかまってはいけない相手に自分たちは捕らわれてしまったのだ。
冷静だった麗子の瞳にも動揺が浮かび、冷たい汗が背筋を伝った。
(このまま化物の手を逃れられなければ、、、)
やがて2本の触手が両脚を押さえつけ、別の2本が袴を引きちぎって下着を剥ぎとりにかかる。
「あ、あぁ、やめなさい、、」
あっけなく下着が引き裂かれると、ピンクに色づいた麗子の急所が化物の眼前に晒される。
「ホウ、見タ目ホドニハ男ヲ知ランヨウダナ。今夜ハタップリト悦ビヲ教エテヤロウ。」
鳩尾をなぞっていた触手が邪気を放ち、白い肌に服従の呪文を刻み込んだ。
「くぅッ、、、」
麗子は浄化の呪文でなんとか邪気を退散させるが、それに倍するほどの巫力を化物の
餌として吸収されてしまう。
「はぁ、、はぁ、、、」
僅かな力の行使が心臓を破裂させんばかりの負担となって圧し掛かっていた。
深刻な事態に麗子はいよいよ冷静を失っていく。
「無駄ナ抵抗ヲスルナ。久シブリニ女ニシテヤロウトイウノダ。」
股間に残った下着の残骸が破り捨てられ、極太の触手がぐりぐりと股間を抉る。
「くぅ、は、いや、やめ、、、、」
「大人シク従ワネバ、娘が苦シム事ニナルノダゾ。。。。。」
突如、化物の口が揺らめき奇怪な音声の羅列を紡ぐ。
するとその背後で触手につられていた沙耶香の背中がガクンと仰け反った。
「あぁぁァ!!」
揉み絞られた乳房が内部から波打ち、ピンと尖った乳首から植物のつたが飛び出す。
そして、少女の裸体をぐるぐる巻きにし始めた。
「いやぁぁぁ!!」
「ドウダ、魔界植物ノ種ヲ乳房ニ植エラレタ感触ハ。」
「はぁ、はぁ、、いや、苦しい、助けて、、」
涙を浮かべた懇願の最後は再び奇怪な音声によってかき消された。
今度は沙耶香の腰がゆれ、袴を裂きながら飛び出したつたが張り詰めた太腿を網の目に縛り上げる。
「さ、沙耶香、、まさか、、」
「心配スルナ。マダ処女膜ハ貫イテオラン。種ハ膀胱ノ中ダ。」
「う、、く、、、、はぁ、、」
「ドウダ苦シイカ。マサカ純潔ヲ尿道デ奪ワレルトハ、夢ニモ思ワナカッタデアロウ。」
「あぁ、、わ、わたし、、穢されちゃった、の、」
「奴の言葉に耳を貸してはだめです。沙耶香さん気を強く、、んあぁ!!」
麗子にもつたが絡まる。熟れた体を触手の何倍もきめ細かく緻密に縛り上げ、
最後に乳首と尿道を捉えてその内部ヘ根を張っていく。
54 :
703の続き:2009/02/07(土) 19:24:31 ID:q6eVZNNf
やがて、巫女親子を縛り上げたつたの至る所で蕾が膨らみ、そして毒々しいピンク色の花が咲き乱れた。
「サスガニ身体ガ良イトヨク育ツ。」
「こ、この花は、あうぅ、、」
「ククク、花ニ養分ヲ吸ワレテ、随分ト護リノ力ガ落チタナ。」
不気味な笑みを浮かべた化物の腹から透き通った触手が現れる。
その半透明な管の中を両生類に似た小粒の卵が大量に満たしているのが見えた。
「そ、それは、淫獣の、卵、、、、、」
「サスガニ良ク知ッテイルナ。今コレヲ身体ノ中ニ挿レラレタラ拒ミキレマイ。」
無防備な生殖器をさらすということは、この化物が勝利を確信した事を意味する。
もはや生贄として嬲られるだけの存在となった自分の立場を自覚し麗子の精神は凍りついた。
優秀な巫女である彼女は、危機らしい危機に陥った経験すらなかったのだ。
いきなり絶望のどん底へと突き落とされて、冷静な判断を失ってしまう。
「そんな、だ、だめ、で、、す、、淫獣の、た、卵なんて、だめ、お願いです、許して、」
「ククク、最初カラ素直ニシテイレバ良カッタノダ。ダガ、モウ遅イ。
淫獣ドモニ身モ心モ食イツクサレルテ堕チルガイイ。」
「はぁっ!!」
触手の胴体がぐんと一度しなると、そのまま力を込めて麗子の尻を貫いた。
「はぁぁぁぁッッ!」
「逆ラエヌヨウ、貴様ハ尻ノ処女穴ニ淫術ヲ刻ミ込ンデヤル。サテ、、」
「あ、あぁ、、、いや、、、こないで、、、」
振り向いた化物の巨大な手が沙耶香を抱き上げる。
「純潔ヲ奪ワレタノガ尿道デ、処女膜ヲ貫カレルノガ男根デスラナイ卵管トハ。
退魔ノ戦ニ身ヲ捧ゲタ巫女トハ言エ貴様モ不憫ナ娘ダ。」
伸ばした舌で半裸の巫女を舐め回す化物の下半身から、
母親の尻に入ったのと同じ透明で節くれだった触手が現れた。
引き裂かれた袴から覗く内太腿に絡まり、固く尖らせた先端をくつろげられた粘膜に宛がう。
「あ、あぁぁ、、い、、いや、、、」
恐怖で喉の奥がカラカラに乾ききり、かすれた声しかだせなかった。
「ヒサシブリノ処女巫女ノ味。堪能サセテモラウゾ。」
両脚を押し開いた触手が股間まで伸び、申し訳程度に張り付いた下着あえて脱がさずに
きつく食い込ませたまま脇へとずらす。
すると割り開かれた秘烈からトロリとした蜜が溢れ、卵管触手の亀頭を濡らした。
「いやあぁ、、」
「モウ、身体ノ方ハ欲シテオルゾ。」
巫女としての力を殆ど封じられ、淫術に対する耐性が失われていたのだ。
もはや普通の少女と変わらない身体には、呪力を込めた化物の言葉そのものが
身を捩れさせる程の愛撫となる。
貞操防御の護符を剥がされてしまうと、邪気の塊に一足先に侵入されてしまう。
「んあぁっ、入ってこない、、で、、」
どす黒い邪気が膣内に染みわたり、服従の刻印が処女膜に刻みつけられた。
もはや手足も自由にならず、性感の昂ぶりすら化物の支配下に置かれる。
「ソロソロ、覚悟ハイイカ。」
無防備な肌に向けて邪悪な精液が浴びせられ、沙耶香に残った最後の抵抗力を奪った。
「ん、はぁ、、、、ッ!!!」
そして、肉と粘膜のこすれあう卑猥な音が響く。
ズヌゥ!!
次の瞬間、固くしなった卵管触手が沙耶香の処女を一気に貫いていった。
「うあ、あぁッ!!あぁぁぁぁぁ!!!!」
55 :
703の続き:2009/02/07(土) 19:25:31 ID:q6eVZNNf
尻と膣、それぞれに処女穴を犯された巫女親娘には堕落の儀式が施されていた。
巫女の清浄なる身体と心を墜とすため、醜悪な欲望と淫術によって徹底的に穢される。
「ん、むぅ、、ふぅ、、はぁぁッ!!」
ただ淫穴を卵管に抉られるだけでなく、全身に絡まったつたに性感をギュウギュウと締め付けられた。
さらに、搾り出された肌の隙間は毒蛇と化した触手に甘噛され、媚薬ののった舌で舐めまくられる。
「あ、あぁ、そんなところ、なめちゃ、、だ、め、、」
引き裂かれた巫女装束は裸体を演出するトッピングにしかならない。
破瓜の痛みなど軽く吹き飛ばす快楽にさらされて、沙耶香は既に闇に染まり始めていた。
「やん、、あぁ、ず、ずるい。お母様は、こ、こんな気持ちいい事を、していた、なんて、、」
生気を失った瞳が底なし沼の様にどす黒く沈み込み、半開きの唇の端には薄笑いすら浮かぶ。
「あ、う、、さ、沙耶香さん、流されては、、くぅ、だめ、うむぅぅ、」
触手を咥えさせ麗子を黙らせると、化物はその醜悪な口で沙耶香の唇を奪った。
「んんぅぅ、はぁ、、あぁ、身体の奥が、熱く、どんどん、すごく、なって、、、、」
精液とかわらぬ唾液を飲み込まされ、沙耶香の瞳は完全に惚けてしまう。
「ソレガ"イク"トイウ事ダ。」
「あぁぁ、これが、そう、なの、、うあぁ、す、すご、、あぁッ!」
既に沙耶香の腹には服従の邪印を刻みつけてある。醜悪な化物は沙耶香の限界を見て取ると
彼女を堕落の淵に追い落とす止めの一言を投げかけた。
「ドウダ、イキタイカ?」
「くぅ、、」
触手に貫かれ処女膜とともにちぎれ飛んだ邪印の呪力は、体の奥深くまで浸透していた。
化物の言葉で湧き上がった黒い意志がわずかに残った理性を組み伏せ、沙耶香の意志までも支配下におく。
「あぁぁ、、くぅ、、も、もう、が、我慢できない、は、早くイカせてぇぇ!!」
「だ、だめ、、や、やつの言葉に、、耳を傾けては、あぁッ!」
「娘ノ方ハ堕チタゾ。ソロソロ貴様モイッタラドウダ。」
言い終わるとともに化物は麗子の尻に卵を放出した。
「はぁ、いやぁ、いやぁぁぁぁ、た、卵がぁぁ!!」
麗子は腹に注ぎ込まれる粘液と卵の熱さにパニックに陥った。
瞬くうちに不気味な卵が直腸の粘膜を埋め尽くし、触手で盛り上がった下腹部をより膨らませていく。
そこに触手が突入を始める。
「そ、そんな、む、無理、、」
ズンッ!!
「あ、あぐぅ、、」
圧迫を受けた卵が下腹から逆流した。腸を遡って胃に溢れ、食道を駆け上がり口腔に満ちる。
そして、唇を引き裂いて一気に卵があふれ出た。
「ふぅ、むぐぅぅ、、」
頬を伝って不気味な卵がだらだらと流れ落ちていく。それを拒むことは出来なかった。
自ら喉を開いて卵を吐き出さなければ、たちまち息が詰まって窒息をしてしまうからだ。
追い討ちをかけるようにして、薄れかけた意識が重大な事実を頭の隅にひらめかせる。
(卵を孵らせるためには精液が必要、、、)
「はむん、ぐむぅぅ!!」
周囲から触手たちが唇に殺到し一斉に射精した。
ドロドロの粘液が喉を埋め尽くし、たちまち腹の中の卵を受精させる。
「むぐ、ふむぅぅ!!」
56 :
703の続き:2009/02/07(土) 19:26:01 ID:q6eVZNNf
空中高く吊り上げられた尻がわなないた。精子と出会った卵がたちまちのうちに孵化を始めているのだ。
腹の中で孵った淫獣の幼態、ゲル状の軟体生物が内臓の粘膜に染み込んで体内に浸透し、
媚薬成分の体液を放って女体を内側から嬲る。
「んんっ!!!むぐぅ!!」
さらに呪力を集中して巫女の力を黒く塗りつぶした。
(だ、だめ、、た、耐えなくては、、わ、わたしまでお、堕とされたら、、うはぁ!!)
卵と精液と自分の体液の混じった粘液を上下の口から垂らしながらも、麗子は必死でこらえる。
だが、いくら退魔の巫女と言えど、意志の力だけで耐え切れるものではなかった。
脊髄に絡まりながら上って来たゲルが頭に侵入して脳髄を媚薬漬けにし、
子宮と卵巣をすっぽりと包みこんでたっぷりと媚薬を刷り込む。
乳房やクリトリスの内側にまで侵入され、ただでさえ敏感な神経がさらに張り詰めさせられた。
「ふ、、むぐぅぅ!!」
外で待ち構えた触手たちが一斉に尖り立った突起を押し倒す。
「ふぅ、、はぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!」
峻烈な快感に巫女の力が制御を失って弾けとび、痙攣する女尻から異物があふれ出した。
口から触手を抜かれると、精一杯に開かれた唇が限界の悲鳴をあげる。
「はあ、あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
その時、麗子の中で何かが切れた。
今までの凄まじい快感すら退魔の力により緩和されたものだった。いま、それが失われ、
化物が与える淫楽がダイレクトに肉体に刻まれる。
ピンとはった背筋に汗が溢れ、張り詰めた乳首から母乳が飛び散った。
「ひぃぃぃ、うぅ、はぁぁぁぁぁ!!!」
「あぁ、、いやぁぁ!!!」
「ぅぅ、はぁぁぁぁ!!!」
産卵と射精は沙耶香の子宮にも行われた。穢れを知らぬ粘膜がゲル淫獣によって埋め尽くされていく。
「ん、くぅ、いやぁぁ!!」
「あ、あ、、かはぁぁぁ!!」
腹の中から浸透し指先にまで染み渡った媚薬ゲルのせいで、
全神経が絶頂の一点に縛り付けられ2人の巫女は全身全霊でイキつづけた。
犯された穴からは卵が混じった粘液が溢れ出し、縛り上げられた裸体を伝ってダラダラと流れ落ちる。
「うあッ、すごッ、、セ、セックスって、イクのって、こんなに気持ちいいなんて、はあぁ、、」
「はぁぁっ!!あぁぁぁっ!!んぁぁぁぁぁっ!!!」
皮肉にも巫女としての禁欲的な生活が2人のあだになっていた。
押さえ込んでいた性欲が化物の淫術と媚薬によって掘り起こされ、増幅されて全身に撒き散らされる。
特に麗子の中では女盛りの何年間、一切の交渉を持たなかった反動が一気に訪れていた。
「あぁ、と、虜になる、、イ、イキすぎて、、セックスやめられなくなっちゃぅぅぅ!!」
「ん、あぁぁ、イ、イクのが、、お、おわら、、な、い、、あぁぁ、、、」
もはや”連続”などと言う生易しいものではなかった。性の波動の頂点に打ち上げられっぱなしになり、
息をつくことも気を失うことも許されず、ただひたすらまでに昂みにあり続けることを強要される。
それは絶頂という十字架への磔刑とでもいうべきものだった。
「んふぅ、はぁ、身体が、身体が闇でいっぱいにぃぃぃ!!」
「うあ、も、、もぅ、、わたし、も、堕ちます、あぁ、堕ちるから、もっと、いっぱいイカせてぇぇ!!」
麗子の子宮を黒い邪気を纏った男根が貫いた。固くとがらせた亀頭を突きこみ、
敏感な粘膜に服従の印を刻むつける。
「も、もう、拒みきれ、ない、あ、、あぁぁぁ、、」
「美麗ノ巫女ヨ、我ガ物トナルガイイ。」
そして男根が膨れ上がる。
「はぁっ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
其処から先の記憶はなかった。ふと気がつくと社には夜明けの薄明かりが差し込んでいる。
「あれから、もう半年なのね。」
自らを慰めた名残が絡まった指を眺めながら、麗子はまどろみの中へと落ちていった。
57 :
703の続き:2009/02/07(土) 19:28:02 ID:q6eVZNNf
以上です。勢いまかせのいきあたりばったりなので
続きがあるかどうかはわかりません。
>>58 乙カレー。余計な設定に引っ張られない正統派の巫女モノで好感が持てたぜ。しかも親子丼。
いかんせん、ひとつ前の闇の衣のインパクトが強すぎたが(*´Д`)ハァハァ
触手の方から無理やりエロいコス着せさせるのって何気に初めてじゃね?
>>51 なんとなくダース・モールが主人公のスピンオフ小説連想した。
前スレのネタになるが、俺の脳内でBLOOD+のディーヴァっぽいイメージなんだよな。ユイ。
↑のアンカー片方間違えてら。まさかの自己レスだぜヒャッハー!
>>57 乙カレー
おかわりないの?
そして沙耶香でどうしてもクトゥルフ系狂気型純愛ゲーのヒロインを思い出す
……香はついてないけど
ニトロのアレか
>>57 エロGJ!!!
>>61 沙耶香のキャラ像を脳内でアレに補完できた俺は勝ち組
もちろん肉塊(ry
冷蔵庫は今だトラウマだぜ
そういやクトゥ系は触手多いね
65 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 13:01:52 ID:87BpA+va
陵辱の際に触手を口にもねじ込むのは
口内射精や顔射をする以外にも
口に触手をねじ込む事で猿轡の代わりにして助けを呼べないようにする為ってのも理由だと最近、気付いた
一人、一人と毒牙パターンなら悲鳴を頼りに援軍が来るのを防止しつつ産卵するのも可能性だし
66 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 14:28:56 ID:HfLN5+Sj
更に舌を噛んで自害しないための保険でもあります
最近産卵という単語に萌える
中出しによる「かもしれない」よりさらに具体的な絶望感でいい
あと孵化もいい
中から溢れてきたりもぞもぞ出てきたり中から更に犯したり
たまらん
>>65ー66
思いっきり噛まれるとめちゃくちゃ痛いニョロよ…
産卵も悪くないんだが、受精させて触手の仔を孕ませるほうが好きかな。
でも産卵も手放せないから卵はやっぱりアナルのほうに植えつけましょう。
産卵派がここに一匹
体内で孵化し内側から責めを与えながら出てくるとか最高
「いやぁぁっ!! ヤメろよ、ちくしょぉぉぉぉっ!!」
三日後。
「あ゙あ゙っ、あひゃっ♪♪ ああぁぁああぁぁぁぁぁっ!!! 着床あくめぇぇぇぇっ♪♪ 出産あきゅめしゅごいぃぃぃぃぃっ♪♪」
73 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 01:24:23 ID:+Hcowlpj
>>67 むしろ中出しによる「かもしれない」で恐怖感を継続させる方が好きだな。
んで数日後の朝、目が覚めたらいつの間にか腹が膨れていたなんつー展開がいい
触手に犯される→助け出される→受精したかもしれないと怯える→しばらくは変化なし→
体調も悪くないのでちょっと安心→いきなり気分が悪くなったり生理が来なくなったりする→
「・・・・まさか」と恐怖心がぶり返す→生理がこず吐き気をもよおす日々に悶々とする→
しばらくして吐き気はこなくなる(安定期に入ったため)→でも生理は来ない→
最近ちょっと太ってきたような気がする、しかもお腹の辺りだけ→
だんだん膨らんでくる→絶望する
こういうのが見たい
中だしと産卵を一緒にすれば良いんだよね。
中だしされて一週間。妊娠した変化も形跡も無く妊娠検査の簡易キットでも異常は見られず安堵するヒロイン
しかし精液に見えた液体は小さな小粒な触手の卵を子宮に流し込む為の物で
そうとは知らないヒロインは精密検査を怠り
最後は子宮内で孵化した触手により身体を蝕まれ出産する
事後シチュだとむしろ男との関係でギクシャクしちゃうのが好きだ。
体は疼いちゃうのにセックス恐怖症が克服できず……みたいな。
などと確定申告&決算で死に掛けてる触手がほざいてみる。
そして結局触手に体を許してしまい、
最終的には見も心も触手のものになってしまう。
そんな触手NTR、イイジャアリマセンカ!
触手子「だめぇっ! 私の触手は、S男さんのものなのっ!!」
寝取り男「そんな事いずにさぁ、俺のチンポにも巻き付いて扱いてくれよ」
触手子「ああっ、そんな無理矢理……ごめんなさいS男さん。私、汚れちゃっ……太いぃぃぃぃぃっ!!?」
人外に受精させるシチュのほうが興奮するなw
なんかこう、
人外のバケモノに被害者の卵子(遺伝子)が陵辱されるという感じがするんだ。
穢されるっていえばいいのかな?
そして生み出された怪物に自分の遺伝子の半分が受け継がれてると思うと
やられた側にとっては我が子みたいなもんだから駆除しようにも抵抗が生まれるかもしれん。
それに母性本能ができたらよりハァハァものだぜw
>>80 俺がもう一人いるな
いつの間に分裂したんだろ
必殺触手人
悪い女性悪魔を触手で成敗する勧善懲悪ハートフル触手ストーリーマダー?
だったらさぁ、
二人(あるいは双子)で両方楽しめばよくねぇw
精液を卵を模した小さなカプセルに詰めて子宮へ無数に送り込むなんてどうだ?
た〜っぷりと詰めた後に
「このカプセルの膜は精液で溶けるんだぜ」
と宣告して犯す。
精液に溶けるカプセルに精液を詰めたら、犯す前に溶けちゃう。ここは一つ
「このカプセルはおまえの本気汁に溶ける。朝までお前がいかなければ何も起きない」
と宣告した上で、触手のみでせめる。本当はカプセルは体温で溶けるのに騙している
というのもまたいとをかし。
精液をカプセルしたパターンなら
時間が立てば自然に溶けて100%確実な受精率を誇られば良いと思う
触手の超能力の一つ。強制排卵で卵子も用意して
更に周りはお腹が膨らんでる女性や陣痛に苦しむ女性ばかりなら
100%確実の妊娠と言う恐怖が現実と知り強がりを怯えに変貌させて良い反応も見れるし
87 :
プチショゴス:2009/02/12(木) 17:29:11 ID:OIzbPAyi
フングルイ・ムングルイ・ナワフ・フタグン
テケ・リ、テケ・リリ・クリトルリトル・アハーン♪
…戦慄の慄然たる名状し難き煽情たる…ウネウネが、彼女達の陰部を撫で上げ、乳房に巻き付き陰内を浸食し…やがて、彼女達は名状し難き落とし子を産み出すが、胎内を突破り…
88 :
プチショゴス:2009/02/12(木) 17:34:16 ID:OIzbPAyi
>>87 …手紙は、そこで途切れた、だがうっかり呪文らしき箇所を読んでしまった為に彼等を呼び出してしまった様だ、地の底より慄然たる名状し難き彼等の詠唱が聞こえて、段々と近付く…
ああッ!何と言う事だ!彼等が、彼等が…触手を不定期に生やして居る不定形の肉塊が肉塊が!
こんな感じか?
私は大学を卒業したあと、古びた博物館に就職した
その博物館の保管室には古代に作られた石の椅子がある。
一つの石を加工して背もたれと手すりを形作られた簡素な椅子だが
座席中央に不気味な蛸の彫刻がある。
お尻を乗せるこの場所に彫刻を施す意味があるのだろうか?
夜、保管室にファイルを取りに行ったとき
不意にこの古代の遺産に腰をかけてみたい衝動に駆られた。
変だ!
椅子が湿ってる!
冷えた硬い石の感触とは違う
湿った弾力ある何かがお尻を持ち上げる
蛸の足だ!
蛸の足が座席からわき出てる!
そして
太股の間から覗く黄色く光る二つの目玉…
膣内位のの温度で溶けるカプセルにしとけば
出して1分くらいの精液なら冷たいし溶けないんじゃない
女好き悪魔を召還する魔方陣といい
女が触れれば触手へと変貌する椅子とか石版とかといい
ほんっと、古代人って、助兵衛が多くて困るぜフゥーハハハ
古代人「昔はもう、埋めよ増やせよの時代でしたからハッハッハ」
項羽ですね、わかります
まあ、しもつかれでも食え
俺は栃木県民だが、アレはダメだ
怪物の食い物にしか見えん
昔は食べ物がなかったんだよ
少女は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の触手を除かなければならぬと決意した。
少女には性がわからぬ。少女は、魔法学院の生徒である。
魔道書を読み、使い魔と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明少女は学院を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此の触手のスレにやって来た。
少女には父も、母も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。
この妹は、学院の或る授業で、使い魔と契約する事になっていた。
卒業式も間近かなのである。
少女は、それゆえ、妹の衣裳やら儀式の生贄やらを調べに、
はるばる2chにやって来たのだ。
調べているうちに少女は、2chの様子を怪しく思った。ひっそりしている。
しばらく歩いて日向ぼっこしている爬虫類型の触手に逢い、問答無用で痛めつけた。
何かあったのか、二年まえにこの板に来たときは、夜でも皆が煽りあって、スレは賑やかであった筈だが、と質問した。
爬虫類型は答えなかった。少女はロッドで爬虫類型のからだを強かに打ち据えて質問を重ねた。
爬虫類型は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「触手は、人を犯します。」
「なぜ犯すのだ。」
「願望を抱いている、というのですが、誰もそんな、願望を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を犯したのか。」
「はい、はじめは自板の他のスレを。それから、自板の管理人を。
それから、エロパロ板を。それから、同人板を。それから、ひろゆきを。それから、801板の腐女子を……」
「おどろいた。触手は無敵か。」
「いいえ、襲おうとしたら逆にSSのネタにされましてございます。このごろは、少しく派手な暮しをしている触手には
、人質一本ずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば陵辱モノのSSを書かれて、殺されます。
きょうは六本、男の尻の中で圧死しました。」
「………………ともあれ、呆れた触手だ。生かして置けぬ。」
少女は単純な女であった。たちまち彼女は、巡邏のブラシ型触手に捕縛された。
体中ブラシで弄られて、少女のあそこからは液が浸み出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。
少女は、触手たちの前に引き出された。「このロッドで何をするつもりであったか。言え!」
巨大な植物型は静かに、けれども威厳を以て問いつめた。そのロッドの先の宝石は、
コスチュームの上から押し込まれ……膣内の皺に、刻み込むかのように深く抉った。
「に……2chを……んんっ……触手の手からすっ……救うのだ。」と少女は悪びれずに答えた。
「おまえがか?」触手たちは、憫笑した。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、状況がわかっておらぬ。」
「くひぃ……いっ言うなぁ〜」と少女は、足をM字に固定された恥ずかしい格好でいきり立って反駁した。
「ひ……人の心をはっ辱めるのは……くぅ……最も恥ずべき悪徳だ!!」
「自力で襲うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。
人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」触手は落着いて呟き、ほっと溜息をついた。
「わしだって、まともなアイの続編を望んでいるのだが。」
「なんの為の続編だ。自分の趣味を広める為か。」こんどは少女が嘲笑した。
「罪の無い人を犯して、何が続編だ……あっひぃぃ……そこ感じすぎちゃうからだめぇ」
「だまれ、下賤の者。」触手は、さっと豆を潰して報いた。
「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。
おまえだって、いまに、腹ボテになってから、泣いて詫びたって聞かぬぞ。」
「ああ……触手は悧巧……だ。自惚れているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに……そこっ……違う場所……
命乞いなど……けっ決してしない。ただ、――」と言いかけて、少女は足もとの水溜りに視線を落し瞬時ためらい、
「ただ、私に情をかけたいつもりなら……いひっ……きついぃぃ……、中だけはっ中に出すのだけは、
みっ三日間の日限を与えて下さいぃ。たった一人の妹に、使い魔を持たせてやりたいのです。
三日のうちに、私は学園で儀式を成功さ……させ、必ず、ここへ帰って来ます。」
「ばかな。」と触手は、嗄れた声で低く笑った。
「とんでもない嘘を言うわい。逃がした小鳥が帰って来るというのか。」
「そっ……そうです。っひぃ……胸ぇ……帰って来るのですぅ」少女は必死で言い張った。
「私……は……約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。いっ妹が、私の帰りを待っているのだ。
そっそんなぁ……乳首までぇ……そんなに私を信じられないならば、よろしい、ここに私の使い魔がいます
。私の無二の友人だ。これを、人質としてここに置いてイクっ……行こ……う。私が逃げてしまって、
三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったらぁ……ああん……あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さ……いっいやぁ」
主人が犯されるのはいつものことなので、使い魔はぼ〜っと見ていたが、話が自分のことに及び、びくっと身を震わせた。
それを聞いて触手たちは、残虐な気持で、そっと北叟笑んだ。
生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。いやいや、正義の魔法少女だ。馬鹿正直に戻ってくるだろう。
かのメッツァー卿に倣い、放してやるのも面白い。それってキャッチアンドリリースニョロか?
あらゆる場所に微妙な罠を仕掛けるのだ。そうやって希望を与えては妨害し、三日目に間に合わなくさせて、絶望させるのも気味がいい。
人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの使い魔を磔刑に処してやるのだ。
ちょっと待て、その使い魔改造したら何かに使えね?妹のこと忘れるのはまずいだろjk。おいしいネタになりそうだぜぇ……
「願いを、聞いた。その使い魔を置いて行くがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。
ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」
「なに、何をおっしゃる。んあぁぁぁぁ!!もうらめぇ……」
「はは。いのちが大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」
少女は無様に、絶頂した。しばらく、ものも言えなくなった。
竹馬の友の使い魔は、スライム型の内部に囚われた。スライムの透明な体内から、佳き友は、俺を勝手に巻き込むんじゃねーよ、コラ!
と鋭い視線を少女に送った。疑うことを知らない少女は、激励と解釈し、無言で首肯いた。
友と友の間は、それでよかった。少女は、すぐに出発した。初夏、満天の星である。
つづく?
良いぞもっとやれ
早く続きを書くんだ
走れ魔法少女
もっとやってくださいお願いします
103 :
触手文学全集:2009/02/15(日) 18:51:05 ID:0JJ4YOAa
「我輩は触手である」
〜女体経験はまだない〜
「触国」
トンネルを抜けると触手の国であった。夜のそこが赤くなった。時々白かった。
「触手失格」
産まれて、すみません
なんぞこれwwwww
よく文章摺り合わせしたなぁ
読んでて久しぶりに国語やってた学生時代を思い出して、記憶がふぁ〜ってなったわ
朝、洞窟で粘液を一さじ、すっと吸って獲物が、「あ」と幽かな叫び声をおあげになった。
「媚薬?」粘液に何か、イヤなものでも混じっていたのかしら、と思った。
太宰治ならこれだろ
ともあれ
>>99イイヨイイヨー是非続けてくれ
何と言う太宰www
触手が文学になる日がとうとう来たか(棒
――触手物語の一節より――
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 触手必衰の理を現す
驕れる触手も久しからず ただ春の夜の夢のごとし 猛き触手もついには滅び
ひとえに風の前の塵に同じ
ある朝、グレゴール・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、
自分が寝床の中で巨大な触手生物に変わっているのを発見した。
彼は海鼠の様にしなやかな柔突起を下にして、仰向けに横たわっていた。
―――カフカ「変身」より
ザムザの妹逃げてーww
有名な文学作品のほんの一部分を変えるだけで、
ここまでエロマンガやエロ小説のテンプレ的な内容になるとは思わなかったw
阿部公房の「良識派」でやろうと思ったのに作品集が見つからん…
流れを切ってすいません。
初投下いきます。
エメラルドグリーンの美しい海岸からおよそ2km続く岩場、ここはヴァフトームの町から遠く離れた無人の遺跡である。
かつてここでは族長を決めるにあたりこの岩場で試練を受けることになっていた。
だが、今ではその風習も廃れここは誰も寄り付かぬただの岩場となってしまっている。
そんな遺跡をあるパーティーが試練のため訪れていた。
「炎の矢!」
ジュディの持っていた獣石の杖から激しい燃える炎がモンスターに向かって放たれる。
爆発音とともにモンスターが焼かれ崖から落ちてこの岩場での最後の戦闘が終了した。
「ジュディ、大丈夫かい?」
母親のレベッカが娘を労わって声をかけた。姉のマリーも戦闘が無事終了したことの
安堵で笑顔で駆け寄ってくる。
「うん!だいじょうぶ!わたしにまっかせて!」
そう言って笑顔を見せるジュディだったが、その顔色から疲労が大きいのは一目瞭然
だった。何しろこの岩場の最後の戦闘は体力を吸い取られた状態で敢行されたのだ。
さすがに古代の遺跡だけあって半端ではなかった。これでジュディの獣石の杖はすでに魔力を消耗して使い物にならなくなってしまいレベッカとマリーの獣石の腕輪も同様だった。
「さあ町に戻ろう!お母さん!お姉ちゃん!」
元気に歩くジュディ。頑張っているなとレベッカは思う。まだ10歳であれだけの魔法を
制御できるのだ。姉のマリーは20歳だがマリーの10歳のときでもあれほどの魔力は
なかった。レベッカは29年前の自分と同じ、いやそれ以上の魔力を持つ娘に期待していた。
町へ戻るその足取りは重い。疲労が3人の歩みをゆっくりとしたものにしていた。
一本道の足場の悪い岩を一つずつ進んでいく。道幅も狭いこの道はまさに行きはよいよい
であるが、帰りは戦闘の疲労も相まってキツイものだった。
その戦闘が終わったことの安心感と足場の悪さに気をとられていたことを油断というのは
酷だろう。3人は背後、いや正確には海から狙われていることに気づいていなかった。
“ザバァッ!”
水飛沫をあげて襲い掛かってきたのはザランハーンという銛を持った半魚人だった。
「ジュディ、マリー危ない!」
レベッカが娘たちに危険を知らせるために叫ぶ。だが、半魚人は1匹だけでは
なかった。レベッカが叫んだときにはすでに3人は包囲されていた。
とりわけ今いる位置は足場が悪い、まるでこの位置を狙っていたかのようであった。
それを証明するかのように半魚人たちは狡猾だった。こちらの3人に対し半魚人たちは
7匹もいた。必然的に1人で複数を相手にしなければならない。しかも先の戦闘で体力も
使い果たし、持っている術の道具も使えない状況になっていた。
「きゃあああ!!」
先頭にいるジュディが悲鳴をあげた。半魚人に体を掴まれもがいている。
「ジュディ!」
レベッカがジュディを助けに行こうとするが他の半魚人に邪魔をされて助けにいけない。
やむなくレベッカは2人の娘にも被害が出ることを覚悟のうえで使い魔を呼び出した。
「ショック!!」
強い衝撃波がレベッカの周囲に巻き起こる。衝撃波を受けた半魚人たちはたじろいで
ジュディを放す。そのジュディを姉のマリーが助けようと手を伸ばした。
「ジュディ!捕まって!」
ジュディも手を伸ばしてマリーの手を掴んだ。
「2人共!そのまま逃げて!!」
最後方にいたレベッカが叫んだ。ジュディとマリーはその声を聞いて全力で駆け
出していく。
「急いで!ジュディ!早くしないと!」
マリーがジュディの手を引いて懸命に励まし続ける。
「お姉ちゃん!お母さんが!」
ジュディが母親に気を取られ振り向いたときバランスを崩して躓いてしまった。
「きゃあ!」
「ジュディ!大丈夫?」
「う、うん・・・」
ジュディが何とか立ち上がったとき、2人の前に半魚人が立ちはだかっていた。
「い、いやぁぁぁぁ!!」
元の道に戻ろうとして駆け出そうとしたが、その後ろにも半魚人が道を塞いでいた。
「・・・あ、あぁ、あぁ」
怯える2人に半魚人たちは一斉に襲い掛かり海の中へと引きずり込んだ。
「ジュディ!マリー!!」
2人の娘が海に消えたのを見たレベッカが我を忘れて駆け出そうとするその鳩尾を
半魚人は持っていた銛の柄で強かに突いた。
「っぐ!」
タイミング良く入った突きでレベッカの意識が遠くなる。前のめりに倒れたレベッカは
朦朧とする意識の中で2人の娘の名前を叫んでいた。
近くで波の音が聞こえている。入り組んだ岩場の隙間から時折、海水が流れ込んでくる。
微かに鼻につく潮の匂いと波の音で3人は目を覚ました。
「・・・ここは・・・」
朦朧とする意識の中で目を開けて体を動かそうとする3人の前には半魚人たちが
立ちはだかっていた。
「な、何?何なの?」
見ると1匹、2匹、計9匹もの半魚人が立ちはだかっていた。そのうち3匹は体の色が
紅色で残りの6匹はオレンジ色に紫がかった色だった。
レベッカは半魚人たちの只ならぬ様子に危険を感じた。そして術の研究をしていた頃の
記憶を思い出し、ハッっとなった。
(コイツら、私たちを卵の苗床にする気だ!あの紅色のヤツはメス、そして・・・)
その半魚人たちが両目を爛々とさせながらレベッカたちにジリジリと近づく。
「ジュディ!マリー!逃げるよッ!!」
慌てて叫ぶレベッカが娘たちに逃げるように促す。
「っ!?」
起き上がって逃げようとするレベッカたち。だが、後ろ手に縛られていることで
思うように動けない。そうするうちに半魚人たちはもう目の前に来ていた。
「きゃあっ!」
半魚人たちはジュディとマリーをいきなり銛の柄で突き飛ばし逃げられないように
ガッチリと体を押さえつけた。そして身に付けていた装備や服をその鋭い爪でビリビリに
引き裂いていった。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ジュディとマリーが悲鳴をあげる。
「ジュディ!マリー!!!」
レベッカは2人の娘を助けようと必死にもがき拘束を解こうとしたが、あまりにも固く
縛られた縄はとても解けそうになかった。そのレベッカにも半魚人が近づいてきた。
「うわあぁぁぁぁぁ!!」
半魚人はレベッカの装備と服を切り裂く。術の使えない魔術士などもはやただの女、
いや怪物のおもちゃでしかなかった。半魚人たちは3人を大股開きにさせるとメスを
呼び寄せた。
「あぁっ!やだっ!いやぁぁぁぁ!!」
「お願い!離してぇぇぇ!!」
「やめろぉ!娘を離せぇぇぇぇ!!」
3匹のメスはジュディ、マリー、レベッカの前に出ると股間から産卵管を出した。
その産卵管にはビー玉のようなオレンジ色の卵が見えていた。
ここに至ってようやくジュディとマリーにも半魚人の意図が理解できた。だが、
理解できたからといって全く救われることはなかった。
「いやぁ!やだよぉ!やめてぇぇぇ!!」
悲痛な叫び声をあげるジュディに半魚人のメスは産卵管をジュディの幼い膣に挿入する。
「あぁ、いやぁ、入ってくるぅ、いやぁぁぁ・・・」
メスは産卵管をゆっくりと伸ばしていく、そして子宮のところへ達すると呻き声を
あげながら卵を排出し始めた。
「いやぁぁぁぁ!!卵がぁ!卵がぁぁぁぁぁッ!!!」
産卵管が蠕動するたびに卵がジュディの子宮へ排出される。ジュディは下腹部の
気持ち悪くなるくらいの違和感に泣くばかりだった。
「助けてぇぇぇぇぇ!お母さん!お母さーーーん!!!」
「ジュディーッ!やめろぉぉぉぉ!!」
レベッカは叫んだが、それはあまりにも無力な叫びだった。そしてジュディへの行為は
レベッカとマリーにも及ぼうとしていたのである。
「クッ!貴様ら!離せッ!離せぇぇぇぇぇッ!!」
「いやぁぁぁぁぁ!ダメェ!ダメェェェェェェェ!!」
半魚人たちはレベッカとマリーの体を押さえつける。どんなに暴れても拘束を解くことは
できなかった。半魚人たちは無感情に自分たちの本能に忠実だった。
なおも暴れてジュディを助けようとするレベッカの背中を銛で殴りつける。
そして抵抗が収まったとみるとメスに産卵を促すのだった、
「いやっ!いやっ!卵が!卵がぁぁぁぁぁッ!!」
マリーとレベッカの子宮にも卵が植えつけられる。
半魚人たちは生物としての使命を果たそうとしているだけなのだろうが、3人にとって
これは悪夢以外の何者でもなかった。メスたちは産卵を終えるともう用無しとばかり
にその場から去っていった。
「・・・卵が・・卵が・・・・・・」
悪夢にうなされるようにジュディが言葉を繰り返す。目の前で母親と姉の惨状を
見てしまったことで頭がパニックになっていた。
「・・・お・かあさん・・・・おねえ・・ちゃん・・・」
虚ろな目で母と姉を見る。2人ともまだ意識は保っていたが息は絶え絶えであり、
もうジュディにも構うことができない状態だった。
そんな3人に今度はオスが近づいた。もう抵抗する力さえ残っていない3人は
オスたちのなすがまま蹂躙されるのだった。
「ウグゥ!」
オスたちはジュディ、マリー、レベッカを思い思い犯し始める。
「痛いッ!痛いよぉぉぉッ!!」
ジュディとマリーは鱗で覆われた固い生殖器を貫かれるたびに悲鳴をあげた。
2人とも膣からは血が流れ痛々しい。それも無理のないことだった。
半魚人の鱗は鋼の剣でもなかなか切り裂くことができないほど固いものである。
そんなものを挿入され激しく突かれては壊れてしまう。ましてジュディもマリーも
まだ処女だった。特にジュディはまだ10歳であり性交どころかキスすら体験
していない。その純潔がおぞましい怪物に汚されている。
「お母さん・・・いやだよう・・・いたいよう・・」
もう声にならない声がジュディの口から漏れる。そのジュディの隣ではマリーが
今、起きている現実から逃げるかのように涙声で歌を歌っていた。
“グゲエエエエエエ!”
半魚人は奇怪な呻き声をあげるとジュディとマリーの子宮へと放精した。
2度、3度突くたびに大量の精子を卵へと浴びせかける。
それが終わると残りの半魚人が代わる代わるジュディとマリー、そしてレベッカを
犯しては放精していった。やがて行為が終わると半魚人たちは何やら言葉を交わし
何匹かは残り何匹かは去っていった。
「・・・お・・かあさん」
「・・・ジュ・・・ジュ・・ディ・・マ・マリー・・・」
3人はフラフラになりながらもお互いの名前を呼んでお互いの元へ這っていった。
「・・・おかあさん・・う・うぅ・・うぅ・・」
ジュディが母親の胸の中で泣きじゃくった。マリーもかわいい妹にすがりその頬に
キスして慰める。何時間もお互いに慰めあい長い一日は暮れていくのだった。
翌朝、昇ってくる太陽の眩しさと海から聞こえる波の音でまずマリーが目覚めた。
マリーは岩場の隙間から漏れる眩しい光を浴びながら夢の世界から悪夢の現実へと
戻っていった。
マリーは自分の下腹部に手をやる。ポコリと膨らんだ下腹部には卵が、そして膣内
には半魚人が放精した精液が残っている。マリーの脳裏に怪物を出産するという
恐怖とおぞましさが全身を駆け巡った。
「!」
マリーが気配に気づいて振り向くとそこには自分を犯した半魚人のオスたちが全身を
湿らせた状態で近づいてくる。またその手には捕ってきた魚が握られていた。
半魚人たちはその捕ってきた魚を仲間にも放ると生のままバリバリと食べ始めた。
辺りに魚の生臭い臭いがたちこめマリーの鼻をついた。引き千切った魚を撒き散らし
ながら朝食を食べ終えた半魚人たちは徐に立ち上がるとマリーを掴み起こした。
「きゃあッ!」
掴まれたマリーの眼前に半魚人の性器が突きつけられる。生臭い息を吐きかけながら
半魚人はマリーの口を開かせその口の中に性器を突っ込んだ。
「んぐッ!んむーッ!んん!んんッ!」
ヌメヌメする性器を強制的にしゃぶらされる。マリーはそのおぞましさと臭いに
必死に耐えていた。
「んふぅ!んん!んぐぅ!んんーー!!」
声にならない悲痛の叫び。その声でジュディが目を覚ました。
「・・・ん?・・・おねえちゃん・・・あぁ、ひあぁぁぁぁぁ!」
まどろみから覚めるにはあまりにも酷烈な光景がジュディの目の前で行なわれている。
怪物の性器を咥えた姉の姿はジュディには刺激が強すぎた。
「お、おねえちゃん・・おねえちゃん!!」
ジュディが叫ぶとマリーもジュディが目覚めたことに気がつきジュディの方を向いた。
半魚人はよそ見をするな。といった顔でマリーの頭を掴み激しく性器を出し入れした。
「んんんんーーーーーーーーーッ!!!!」
咽喉奥まで突っ込まれ咳き込むマリー。だが動きは激しさを増していく。
やがて奇怪な呻き声とともに大量の精液をマリーの口内へと射精していった。
「んぶぅ!んんんんんん・・・・」
マリーの口の中に半魚人の精液が溢れるくらい注がれる。半魚人は全部飲めとばかりに
ガッチリとマリーの頭を掴んで離さない。息苦しさに耐えかねマリーは少しずつ嚥下
していくほかなかった。
「・・・お・ねえちゃん・・い・い・いやぁぁぁぁぁ」
姉のされた行為に震えるジュディ。目の前には姉が口から精液を零しながら飲み干して
いる。そして飲み終えるとまたおかわりとばかりに別の性器を咥えさせられた。
(・・・あんなのが・・あんなのが・・わたしたちの・・ごはん・・いやぁぁぁぁ)
怯えて震えるジュディ。そのジュディにも食事の時間がやってきた。
「ヒィッ!」
今度は昨晩、ジュディを犯した半魚人がジュディを囲み性器を露出させている。
「・・いやぁ・・いやだぁ」
逃げようとするジュディをあっさり捕らえると小さな可愛い顔に性器を撫で付ける。
「いやぁ!離してぇ!」
マリーのときと同様に半魚人はジュディの口を開かせて一気に性器を突っ込んだ。
「んぐッ!んん!んぐーーーーーッ!!」
(・・き、きもちわるいよ〜・・・たすけて・・おかあさん・・・)
小さな口いっぱいに半魚人の性器を咥えさせられ泣き声すら出せない。
精一杯の抵抗で噛み付いてみたが、鱗で覆われた性器は文字通り歯が立たなかった。
その噛み付きの刺激のせいか半魚人は早くも呻き声をあげジュディの口内へと射精した。
「んぶッ!んん!んん!んんんんんーーーーーッ!!!」
大量の精液がジュディの口の中に注がれる。吐き出すこともままならない状態で
ジュディの頬はパンパンに膨れあがった。
(いやぁ!抜いてよぉ!やだよぉ!やだよぉ!)
吐き出したくても半魚人の性器がしっかりと栓をしている。口の端や鼻からも精液が
溢れて零れてくる。息苦しさに負けとうとう飲み干していくのだった。
「うぇぇぇぇぇぇッ!ゲホッ!ゲホッ!」
激しく咽るジュディ。だが、休む間もなく別の半魚人が性器を口に突っ込む。
そして思いのまま口の中を蹂躙していった。
この精液の食事は朝、夕に行なわれジュディ、マリー、レベッカは胃の中が精液で
満たされるまで飲み続けなければならなかった。
それから1週間が経った。
3日目から3人のお腹は妊婦のように大きくなり始め、5日目には臨月のように
なっていた。冷たい岩場で横たわる3人は7日目の朝に異変を感じた。
卵から孵った幼体が体外に出ようとする。3人は出産という本来なら神聖なことの
ものにおぞましい恐怖を感じていた。
「・・・はぁ・・やだぁ・・産まれる・・産まれちゃうよぉ・・・」
下腹部から伝わるモゾモゾとした感触にジュディは震えていた。
その震える手を慰めるかのようにレベッカとマリーが握っていた。
「はぁぁッ!ひぃッ!んぐぅぅぅぅぅッ!」
そのマリーが1匹目を出産した。その濁った目、鱗で覆われた体、全てがグロテスクで
おぞましい。初めての出産で産まれたのが人間ではなく怪物であることにマリーは
絶望を感じていた。
結局、ジュディが3匹、マリーが5匹、レベッカも5匹の半魚人を産んだ。
半魚人の幼体はピタピタとトカゲのように這って海へと消えていった。
「・・・おかあさん・・おねえちゃん・・・」
「・・・おかあさま・・・ジュディ・・」
「・・ジュディ・・・マリー・・・」
3人はお互いを呼んだまま、ただ抱き合っていた。
その後、3人の行方を知るものはいない・・・。
以上です。
どうも失礼しました。
122 :
無花果:2009/02/17(火) 02:40:50 ID:l0gdhXg3
>>121 GJですー。
♀の場合は『人魚』とチヤホヤされるのに、
♂という理由だけで『半漁人』と呼ばれ迫害される彼らには同情せざるを得ない。
触手もいいけど怪物もね、という流れで。『春のフレッシュクリーチャーキャンペーン』とか期待しつつ、
こちらも投下させていただきますー。
● 宇宙刑事、訓練中!? ● Report 1
「ひ…あぁ……ん、…ぅ……」
まだ未成熟な柔肌に、ぬらりとした幾本もの触手が絡みつく。
僅かに抵抗の素振りを見せたものの、その声は今にも消え入りそうで、掠れてきっていた。
狂ったように叫ぶのも、泣いて許しを乞うことも無駄であると悟った少女は、瞳に暗い影を落とし、
全方向から押し寄せる暴力に打ちのめされていた。
少女を絡めとっている触手はその一本一本を糸を手繰るように操り、無防備な細身の体躯への侵略を続けている。
「―――――っっ」
すんなりと膣内への侵入を果たした触手達は、我先にとその最奥へ己自身を突き込む。
あまりの衝撃に少女の身体だ激しく跳ねたものの、周囲の触手達が四肢を束縛したまま放そうとはしなかった。
やがて触手たちは一斉に熱を帯びた白濁をぶちまけ、すっかり弛緩した腿を、そして秘所を汚していく。
この惨劇が始められてから既に三日三晩、少女は一度たりとも休む暇を与えられず犯され続けている。
限界を超えた身体はあちこちが既に彼女の意識を離れ、粉々に打ち砕かれた精神も、ついに戻ってくる事は無かった。
ここに連れて来られる前、自分は何をしていたのか。誰と会話をしていたのか。それどころか、自分が何であるのかさえ、
もう彼女は忘れてしまっていた。
剛直に貫かれても得られる悦びは無く。伴う痛みさえ感じることができない、ただの人の形をしたモノ。
啼かず、動かず、喚きもしない。壊れてしまった玩具は、もはや必要無いとでも言うのだろうか。
乱暴に振るわれた数本の触手から少女の体は投げ出され、糸の切れたマリオネットのように動かなくなった。
明かりが灯っていないこの部屋の隅では、少女と同様に玩具として扱われ、『壊れたので棄てられた』女たちが放置されている。
すると、いままで各々が意思を持っているかのように蠢いていた触手たちが動きを止め、一箇所へ集った。
一見すると蛇か何かが絡み合った毬のような形をしたソレは、声にならない息を漏らしながら、部屋に唯一ある窓を見上げる。
時刻は、深夜から明け方へと移り変わろうとしていた。黒一色だった空に白い筋が入り、次第に夜を裂いていく。
夜が明けることが気に入らないのか、ソレはシュルシュルと不気味な音を立てると、日の当たらない暗闇の中へ飛び込んだ。
銀河連邦警察―――。
バード星に本拠地を置き、この広大な宇宙に生きる人々の安全を守るべく
数多の惑星に蔓延る凶悪犯罪者達を取り締まる【銀河の正義】の象徴。
しかしながら、いまだ外宇宙へとその目と足を伸ばしていない辺境の幼い星、地球においては
彼らの存在は認知されておらず、それ故に多くの宇宙犯罪の温床となっていた。
そのため、多くの若き宇宙刑事達がこの惑星に派遣され、人知れず過酷な任務をこなし、成長していった。
いつしか銀河連邦警察本部からも、有望な新人達の登竜門として認識されているこの惑星に、
二人の宇宙刑事訓練生が派遣される所から、この物語は幕を開ける……。
124 :
無花果:2009/02/17(火) 02:46:54 ID:l0gdhXg3
綾辻 郁(あやつじ いく)。
それは、彼女が地球で名乗る名前として銀河連邦警察が用意したものだ。
出発前に与えられた地球での任務や生活に必要となる資格や書類には、全てこの名前が使われている。
地球の言語体系の名前は、彼女の故郷であるバード星では馴染みの薄いものだ。
しかし彼女には、むしろ慣れ親しんだものだといえる。
彼女の祖母が地球人だったからだ。
宇宙刑事として地球に派遣された祖父と偶然出会い、恋に落ちたという話を何度も聞かされて育った彼女は、
地球という惑星に並々ならぬ興味と関心を抱くようになっていた。
正直な話、宇宙刑事を志した理由は『地球をこの目で見たい』という願望の方が大きい。
未だ外宇宙への進出を果たしていない、地球のような惑星への渡航、そこに住む人々との接触は、原則として禁止されている。
銀河連邦警察の目を逃れて辺境に本拠地を置く傾向にある宇宙犯罪者達を検挙する、という名目を持った
宇宙刑事は、公的に地球のような惑星への渡航を許される、数少ないケースの一つである。
しかしそのような任務は宇宙刑事の中でも選りすぐりのエリートか将来が期待される有能な新人が任ぜられるのが常で、
彼女のようにアカデミーを卒業したばかりの新米がこうして辺境へ派遣されることは、極めて珍しい事だった。
ただ当事者の彼女自身は、そのような自覚など殆ど無く、ただ祖母の故郷の土を踏めることを楽しみにしているほどだ。
「『地球は青かった』……ユーリイ・アレクセーエヴィチ・ガガーリン! うわ、ホントに青いんだぁ……」
「事前に渡された資料にも記載されていたはずだけど? それも写真付きで」
超次元戦闘母艦『アルター』。その待機室に設置されたモニターに張り付いて目を輝かせていた郁に冷ややかに声をかけたのは、
同じく宇宙刑事訓練生として地球への派遣されてきた日比谷 ルイ(ひびや るい)だ。
郁とはアカデミー時代の同期で、男性が多い生徒の中でも常にトップの成績を修め、
人並み外れた風貌と実力から、尊敬とからかいと嫉妬を込めて【クィーン】と呼ばれた筋金入りのエリート訓練生である。
その高名たるや、家柄や家系というものに疎い郁の耳にも『彼女の親族は皆、銀河連邦警察で重要なポストについている』といった情報が入るほどだ。
「でも、写真で見るよりずっと綺麗だと思わない? ……ほ、ほら。この北アメリカ大陸とか」
「別に。それにそろそろ到着よ。貴女もさっさとシートに戻りなさい」
そう言うとルイは自分のシートに身を委ね、瞳を閉じた。――― これ以上寄るな、話すな、関わるなという意思表示。
バード星を発ってからというもの、ずっとこの調子である。
郁が食事に誘っても、地球の話をしようとしてもハッキリと拒絶されてしまう。
ルイの気位の高さは承知していたものの、ここまで明確に嫌悪される理由について、郁自身には思い当たる節がまるで無い。
結局、彼女は相棒となる存在を理解できないまま、全くといっていいほど歩み寄れずにいた。
……なので郁は早足気味にブリッジへ向かい、この数日間で随分と歩み寄れた三人目のパートナーと話すことにした。
125 :
無花果:2009/02/17(火) 02:47:55 ID:l0gdhXg3
「Me-GU、調子はどう?」
「異常ありません。予定では32分後に衛星軌道に到達。『アルター』を停艦、隠匿し『アルタートップ』にて地球に降下します」
ブリッジ中央のコンソールに埋もれるように座っていた小柄な少女が、無機質に答えた。
Me-GUは、これから地球で行われる実地研修という名の事実上の初任務を遂行するにあたり二人が本部から与えられた拠点であり、
同時に最大の戦力でもある『アルター』の制御と管理を一手に担う、多目的支援型アンドロイドである。
艦内の清掃から宇宙犯罪者との戦闘までこなす彼女と、郁は旅の間の艦と彼女自身の整備を手伝う内にすっかり打ち解けていた。
もっとも、Me-GU自身はそんなことを口にしないため、郁の主観だけの話ではあるのだが。
「そっか……Me-GUに任せておけば地球まで安心安全、と。でも、Me-GUもこれが初めての任務だよね? 不安とか、無い?」
「はい。確かにこれが稼動後、初の任務になります。が、」
「……が?」
「『不安』が意味する精神状態は理解しかねます。セオリー通りに行動すれば大抵の問題は回避可能です」
「セオリー通り……。うへ、そーいうの一番苦手かも」
「―――。郁は、セオリーやプランに従わずに行動するのですか?」
「いっつも考え無しってわけじゃ無いけどね。近接戦とかやってると、一瞬の駆け引きが重要な場面ってよくあるし。勘だね、勘」
「『勘』の定義を教えていただけますか」
「定義、って言われても……口で説明するのは難しいんだって。ピーンとくるっていうか……ビビッとくるっていうか……」
「……。興味深いです」
「そう? 皆そんなものだと思うんだけどなー……」
「興味深いです」
対照的な三人を乗せて、巨大な艦は青く輝く惑星へゆっくりと進んでゆく。
しかし、彼女たちはこの惑星を包む大きな闇に、まだ気づいてはいなかったのだった……。
126 :
無花果:2009/02/17(火) 02:49:05 ID:l0gdhXg3
『セーフハウスには無事、到着したようだね。二人ともお疲れ様。……あぁ、でも本当に大変なのはこれからだね』
「はい! 気合入れて頑張ります!」「いえ。お気遣い感謝致します、監督官殿」
無造作に荷物が積まれただけの部屋。男性の声で語るMe-GUに、郁とルイは敬礼の形をとったまま返答した。
声の主はアカデミーでの教官でもあった宇宙刑事、ヴェイカー。まだ若いがこれまで幾つもの犯罪組織を壊滅させた実績を持ち、
かつては地球に配属された事もあるという。その経験から今回の訓練生の地球での実地研修の監督官を任じられていた。
二人にとっては師でもあり、最も身近な先輩でもある。
『本当は俺もついて行くべきなんだけど、近頃は本部の方も立て込んでてね。しばらくの間、Me-GUに補助してもらうことになる』
「了解です。監督官殿と合流するまでに、捜査の下準備は済ませておきます」
『ああ、頼むよ。でもルイ、仕事ばかりに精を出すんじゃなくて、ちゃんと羽も伸ばすんだぞ』
「は…?」
『しっかり休息も取れってこと。まぁ、そっちの方は郁に任せておこうかな』
「はいっ! お任せください!」
じゃあよろしく、と告げて、ヴェイカーは通信を終えた。
今度の新人―――綾辻 郁は重度の地球文化(特に日本)オタクである、という噂は、アカデミー時代の同期や先輩を通じて、
銀河連邦警察の中に身を置く者に知らない者はいないほど浸透していた。
「ふふん、せっかく地球……それも日本に来たことだし、行くべき場所は沢山あるよね!」
「それよりもやるべき仕事をこなしなさいな。私達は遊びに来たわけではないのよ?」
「わ、わかってるってば。……で、まずは何するんだっけ?」
「…………まぁ、いいわ。Me-GU、説明してあげて」
名を呼ばれ、本部との通信が切れてから二人の背後で黙々と荷物を片付けていたMe-GUが振りかえる。
彼女の身の丈の倍近い大きさの冷蔵庫を置くと、
「現在、我々全体に与えられている任務は16件。うち5件を郁に、11件をルイに担当してもらうことになっています」
「あ、あれ? 私の仕事、少なくない……?」
「いいえ。郁は地球での生活や地理について詳しいとのことですから、外回りの任務を主に担当してもらいます」
「では報告やデスクワークは私の担当ということね。Me-GU、必要な情報をまとめておくから、後で回して頂戴」
「承りました。ですがその前にお二人に優先して取り掛かってもらいたい任務があります」
「「何?」」
「引っ越しの作業を手伝ってください。私には本来、メード機能は搭載されておりませんので」
127 :
無花果:2009/02/17(火) 02:51:10 ID:l0gdhXg3
そして、時刻は深夜。
静まり返った夜道を、スーツ姿の女性が足早に歩いていく。
点在する街灯で視界は確保されているとはいえ、暗闇というのは人の心を不安にさせるものだ。
彼女が帰宅のためにわざわざ人通りの少ないこの道を選んだ理由は、彼女の抱える問題に比べれば些細なことであった。
部下が犯した手痛いミスによって、会社の業績が大きく傾きかけている。
もはや取り返しのつかない状況とまではいかないが、油断はできない状態だ。
そんな時に上司である自分が不安な顔を見せていては、士気に関わる。
表通りを歩けば部下と否応無しに部下に顔を合わせることになってしまうだろう。
少々遠回りになってしまうが、元々自宅まではそれほど遠くも無い。
家に帰ってシャワーでも浴びて、冷静に今後の事を考えよう。
不運が過ぎ去った後には、必ず好機もやってくる。きっと大丈夫だ。
そう考えると、自然と足取りも軽くなる。
だから、彼女はソレの接近に気づかなかった。
昼間は子供達が元気に走り回っていたであろう公園。そこへ差し掛かった時、目の前を急に何かが横切った。
「きゃっ……!? な、何……?」
たまらず尻餅をついた彼女は、目の前に現れた物体を前に、当惑した。
暗がりに浮かび上がる、ちょうど彼女の腕で一抱えほどの大きさの球体。
それが宙に浮き、彼女の前で静止している。
「……?」
何をするでもなく、浮遊したままの球体。
不信感を覚えながらも、彼女の手は自然とその球体に伸びていた。
関わらないほうがいい。今すぐ逃げ出さなければ。
頭では分かっていても、身体が言う事を聞かない。
いつの間にか、球体の中央に大きな目が見開かれていた。
いや、実際は最初から開いていたのかもしれない。
為す術無く、指先がそっとソレに触れた。
「ひっ…ぁ―――」
夜明けはまだ遠い。
そう、彼女は気づいていなかったのだ。
不運はまだ、始まったばかりであったと。
128 :
無花果:2009/02/17(火) 02:57:23 ID:l0gdhXg3
投稿後に気づきましたが、分割している関係で若干読みづらくなってしまってます。
123 が@
124と125 でA
127 がB
128 がC
というように、若干時間を空けたイメージで読んでいただければ、と思います。
書いている時はスペースを入れていたのですが、投稿時に反映されなかったようです。申し訳ありません。
そんなわけで無花果です。高尚な触手文学の流れの中、割とベタな内容の投下です。触手文学ネタも書いてみたい。
今まで書いていた続きモノのネタに詰まってしまったので、気分転換に一本書いてみました。
どちらかというと、触手モノはSF色が強いほうが個人的に好きです。
エロシーン少な目な上に、メインの三人に全く手をつけていませんが、いきなりエロに入るより、
もう少しキャラを掘り下げてからの方が美味しくなるかな、と思った次第です。
というわけでしばらくこっちを続けてみたいと思いますので、ニョロニョロとお付き合い下さいませ。
それではまた。
SFwktkついでに触手文学支援
瀬希たんをば早やいき果てつ。
地下室のつくゑのほとりはいと静にて、白熱燈の光の晴れがましきもいたづらなり。
今宵は夜毎にこゝに集ひ来る触手仲間も子宮に宿りて、外に残れるは余一体のみなれば。
――森鴎外「舞-HiME」
>>113 >「炎の矢!」
この時点で『止まぁ〜ら〜ないぃ〜〜♪』と脳内再生され始めてヌくどころじゃなくなった
132 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 03:28:48 ID:+saN2p7C
人間の女性を餌として補食対象にする触手の場合
流石にモンスターパニック物みたいにリアルに食い殺すだと良い女の子が絶滅しかねないから
基本は愛液だけど。女性が特殊な能力持ちなら、霊力や魔力などを餌にするとか生かさず殺さずを両立した方法を取る事が多いよね
気に入った子は巣に持ち帰って飽きるまでご飯に
>>132 元ネタ(ゲーム「アンリミテッド・サガ」)開発者に言えwww
走れ魔法少女の続きマダー?
走れエロス
宇宙刑事と聞くと、宇宙刑事ソルディバンが思い出される
私は慄然たる思いで机の引出しから突如現れたその異形の物体を凝視した。
それは大小の球体を組み合わせたとしか言い様の無い姿をしており、狂気じみた
青色が純白の顔と腹部を縁取っていた。這いずり回るような冒涜的な足音で私に
近付くと、何とも名状し難き声で私と私の子孫のおぞましき未来を語るのであった。
また、それは時空を超越した底知れぬ漆黒の深淵に通じる袋状の器官を有しており、
この世の物ならざる奇怪な装置を取り出しては、人々を混迷に陥れるのであった。
※野比のび太自叙伝より抜粋
>>39 絵を描きたいという人が現れたとしても商品化は難しいだろうな。
文章の版権が存在しないなら簡単だろうが…
>>97-99 続き
夜中であったことが少女に幸いした。変身の要である使い魔が居なくては、元の姿に戻ることは叶わない。
所々破けている上、粘液でベトベトだった。元々薄い生地はべったりと隙間無く張り付き、ざらざらした裏生地の感触を直接伝える。
敏感になった少女の体にとっては、心地よい夜風や、本来なら身を守るはずのコスチュームはこの上ない責具であった。
時折出会う通行人。女は蔑みの視線を、男は欲情と冷やかしを少女に向け、それらは全て、少女の体内で溢れんばかりの愛液へと変換された。
少女はこみ上げる感情に抗えず、何度も何度も路地裏に隠れては、秘所を掻き回した。
少女はその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、学院へ到着したのは、翌る日の午前、陽は既に高く昇って、
学生たちは寮内の掃除をはじめていた。少女の十六の妹も、きょうは姉の代りに部屋の掃除をしていた。
よろめいて歩いて来る姉の、疲労困憊の姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく姉に質問を浴びせた。
「なんでも無……い。」少女は無理に笑おうと努めた。
「2chに用事を残して来た。またすぐ2chに行かなければならぬ。あす、おまえの儀式を挙げる。早いほうがよかろう。」
妹は頬をあからめた。
「うれしいか。綺麗な衣裳も買って来た。さあ、これから行って、先生たちに知らせて来い。儀式は、あすだと。」
少女は、また、よろよろと歩き出し、儀式場へ入って神々の祭壇を飾り、召還の魔方陣を調え、間もなく床に倒れ伏し、
呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。故に、その時少女の腸内から這い出した何者かに気づくものはいなかった。
眼が覚めたのは夜だった。少女は起きてすぐ、妹の部屋を訪れた。そうして、既にコスチュームに着替えている妹を発見した。
少女は訝しげに、儀式は明日のはずだがと問うた。儀式ならもう済んだわと妹は答えた。妹は口元に妖艶な笑みを浮かべ、
マイクロミニのスカートをたくし上げた。そこには、クリトリスと融合した寄生型の触手があった。
少女は驚き、妹を組み伏せ、それはいけない、すぐに浄化してやるから、少しの間だけ我慢してくれ、と答えた。
妹は、我慢する?何を我慢する必要があるのかしら。こんなに素敵な気分なのに、微笑んだ。
妹の腕力は強化され頑強であった。唐突に股間を舌で舐められ、一瞬意識が飛んだのが命取りになった。
気がつけば、体勢を入れ替えられていた。何とかしようと力むたびに、絶妙のタイミングで性感帯をなぞり上げられる。
どうしても振りほどかせてくれない。夜明けまで玩具のように弄ばれ続けた。
やっと、気が済んだのか、体力が尽き果て、時折びくっと体を震わせるだけになった少女を床に転がせた。
儀式なんかよりもっと楽しいことをしましょう姉さん、と呟くと、おもむろに触手を半開きになっている少女の口に押し込む。
まずい。このまま媚薬効果のある精液を飲まされては終りだ。必死に手を、顔を動かそうとするが、少女にそんな力は残されていなかった。
口の中で触手が爆ぜ、嚥下し切れない白濁液が少女の顔を白く染め上げた。体の内側から焼き尽くすかのような、情欲の炎が荒れ狂う。
イキたい。一晩中焦らされ続けた少女の体は限界であった。無意識のうちに秘所へと伸びる手を精神力で無理矢理押さえ込む。
血を分けた姉妹の前で醜態を晒すわけにはいかないという一心である。
「姉さん。ほら、外の足音が聞こえますか?列席者の方たち、集まってきてますよ。姉さんの可愛い姿、みんなに見てもらいましょうね。」
少女の顔から見る見る血の気が引いていく。
「どうしました?そんな怖い顔をして。私以外に見られるのがそんなに嫌なんですか?
可愛いですね姉さん。」
妹は小首を傾げて考え込む。
「う〜ん、でも、姉さんには私の晴れ姿を見ていてもらいたいし……そうだ!姿が見えなければ良いんですよね。」
そう言うと、妹は姿だけを消す魔法を少女にかけた。
「これで安心ですね、姉さん。ああ、そうそう、音は漏れちゃうから気をつけてくださいね。上手く出来なくてごめんなさい。
私、姉さんみたいに魔法上手じゃないから。でも、我慢しないで好きなだけイっていいんですよ?私、姉さんの喘ぎ声、大好きだから。」
くすくすと笑う妹。
「ああ!それと、儀式の間、私の子供たちを預かってくださいな。この子達、とってもやんちゃで困っちゃうんですけど、
姉さんなら大丈夫ですよね。姉さん触手大好きですもん。それじゃあ、仲良くしてあげて下さいね。」
それだけ言い残し、妹は担当教官へ挨拶に行った。あとには、全身に数え切れない程のナメクジ型触手を這わせた少女が残された。
儀式は、真昼に行われた。契約者である妹の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、
やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた学生たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、
狭い儀式場の中で、むんむん蒸し暑いのも怺え、厳かに呪文を唱え、杖を掲げた。少女は、気を抜けば漏れそうになる嬌声を舌を噛んで堪え、
しばらくは、触手たちとのあの約束をさえ忘れていた。儀式は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。
少女には、一生このままここで焦らされ続けるのかと、恐怖すら感じる時間だった。この佳い人たちと妹の前で、何も考えず声を出してイキたいと願ったが、
いまは、自分のからだで、自分のものでは無い。ままならぬ事である。既に、妹を巻き込んでしまった。これ以上、他の人を巻き込むわけにはいかない。
少女は、わが身に鞭打ち、ついに地獄を耐え抜いた。あすの日没までには、まだ十分の時が在る。必ず妹を助けるチャンスはあるはずだ、と考えた。
その時が来るまで、魔力を練っていよう。そして、少しでも早くこの体に手を這わせて思う存分イキた……な、なにを考えている!。
少女ほどの女にも、やはり精神力の限界というものは在る。今宵呆然、歓喜に酔っているらしい少妹は、召還したばかりの使い魔を縊り殺し、
血塗られた指を舐めた。くすくす笑いながら妹は近寄り、
「おめでとう姉さん。誰にも気づかれませんでしたよ。私は疲れてしまったから、ちょっとご免こうむって眠ります。眼が覚めたら、すぐに学院に出かけるわ。
大切な用事があるの。私がいなくても、もう姉さんには優しい私の子達が一緒に居るのだから、決して寂しい事は無いでしょう。
みんなに、この子達を植え付けてあげなくちゃ。独り占めはよくないですもの。」
妹が、にこりと笑う。
「わたしの姉さんの、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事。姉さん、魔力を溜めていますね。
姉妹の間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。とは姉さんの言葉でしょう?おまえに言いたいのは、それだけだ、な〜んて格好よく言って。
姉さんは、正義の魔法少女なのだから、卑怯な不意打ちなんて似合いませんよ。わたしがその魔力、もらってあげましょう。」
妹は、夢見心地で少女と唇を重ねた。なけなしの魔力が唾液とともに吸い取られる――――少女の狙い通りに。
使い魔とその主人とは、血を通して深くつながっている。妹の口元にわずかに残る使い魔の血をバイパスとする。
妹に吸い取られた自らの魔力にパスを通し、それらを股間に巣食う寄生型触手に叩きつける。予想だにせぬ内部からの攻撃を受け、
触手は妹の体から離れた。少女は、即座に踏み潰して、
「はぁ……はぁ……手段を選ばないのはお互さまさ。私にとって、宝といっては、妹と使い魔だけだ。他には、何も無い。
守るためならどんな手だって使ってあげよう。もう一つ、一時的にでも、私の妹になったことを誇って……んあぁぁぁあ!
……くっひぃぃいい……な、なんれ……なんで急にぃぃぃい……」
ナメクジ型触手たちは統率を失って、暴走していた。心の堰が緩んだ瞬間を衝かれたのだから堪らない。たちまち、二度、三度と絶頂を迎える。
ぷしっ……ぷしっ……という潮を噴く音が、静まり返った儀式場に広がった。魔力を失ったコスチュームは、単なる極薄のレオタードに過ぎない。
何の防波堤にもならなかった。もう、立っていられない。少女の膝はがくがく震え、崩れ落ちた。冷たい儀式場の床の上で、少女の体は魚のように跳ねまくる。
気絶した妹以外、誰も居ない儀式場の中で、独り少女は浅ましくイキ狂った。
少女が最後のナメクジを潰したのは、翌る日の薄明の頃である。少女は気力を振り絞って妹を部屋まで運び、ベッドの上へ寝かせた。
少女は虚ろな目で時計を見上げ、南無三、時間を掛け過ぎたか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。
きょうは是非とも、あの触手どもに、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。少女は、緩々と身仕度をはじめた。
雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、少女は、試しにぶるんと両腕を大きく振ってみたものの、
裏生地が乳首に擦れる痛痒に耐え切れず、その場にへたり込んだ。まだ、媚薬の効果が残っている。
それでも雨中、ロッドを支えに、足を引きずるようにして出た。
『触手新聞社世論調査』
昨今、ストーリー展開を無視した、無差別な二次元エンドによって、多くの触手たちが虐殺れているという報道がなされています。
識者の多くはこれをジュネーブ条約違反だと指摘し、触手による大規模デモにつながりました。それでも、あなたは二次元エンドを支持しますか?
1.二次元エンドを強く支持する
2.二次元エンドをある程度容認する
3.堕ちエンドを有る程度容認する
4.堕ちエンドを強く支持する
ジュネーブ条約は触手や二次元エンドのことなんか全く触れていないが
頭大丈夫?妄想と現実の区別つけようよ
GJ!いいぞ もっとやれ
まあ触手は捕虜じゃねえわな
GJ!そして4だ
二次元か堕ちるだけじゃなくて
壊れるまで犯す
目玉抉って舌を切って両手両足の腱を切って逃げられないようにして、種を植え付ける
でもいいじゃん
このスレ妹がろくな目にあわんな、GJ!!そして俺は2だ
GJ!!妹ひでええwwwだがそれがいい
せっかくだから俺は4を選択するぜ
GJです。このスレで妹は悲惨だよなあ。
そして俺は2を選ぶぜ。
最後はハッピーエンドもいいものだぜ。
いずれの展開にせよ、パロディとしての面白さ"も"失わないで欲しいというのが一番の願い
選択肢がなんで単純な堕ちと二次元の二択ではないのか理解できねーwwww
まあこんな話にガツガツと堕ちを求めるのもなんだし、
今回十分読ませるエロだったし、最後のオチがどうなるか楽しみなんで俺は2に投票
なんてものを選ばせるんだ。
そんな俺は2と4両方を選ぶぜ!
では俺は4を選びながら投下させてもらおう…
1年3ヶ月前に投下した宿し姫メヒィルというお話の続き。なお今回は、
・ちょっと切ないスライムロリ和姦
・女の子が犯されながらスライムに殺される描写あり
・話が長い(行数約2200)けどエロが半分以下
となっています。これらの項目で苦手な点がある人はスルーでお願いします。
「はるか昔、天界と冥府に挟まれたこの世界がただの混沌でしかなかった時、
天界より3柱の女神がこの地へ降臨します。
姉妹の長女エノアは天空を、次女のオウティは大地を、三女のエルシスは海原を作り
この世界の礎を生み出しました。しかしはるか地の底から3匹の怪物達が
作られたばかりのこの世界を我が物にしようと地上へ這い出てきます。
その醜き姿で冥府の悪鬼達にすら忌み嫌われ闇の世界を追放された怪物どもの名は、
『霧のようにたゆたうもの』と『多くがのたうつもの』と『どろどろと泡立つもの』です」
「怪物達は姉妹達を亡き者にして彼女達が作った世界を自分達の居場所にしようとします。
しかし女神達は怯えるどころか優しく怪物達に接し、荒ぶる怪物達の憎悪を溶かしました。
三姉妹の優しさと母性に惹かれた怪物達は、半ば強引に女神達を娶ろうとします。
それまで他者と接したことも無く思いやりや慈愛という感情が欠落した彼らは、
本能のおもむくまま女神達を欲し淫行の限りを尽くします。姉妹達は初めのころこそ
強引でふしだらな彼らの求愛に抗えましたが、最終的には怪物達の不器用ながらも
深い愛情に心打たれ、また途方もなく淫靡な肉欲に屈服してしまいます」
「同情と官能を覚え、怪物たちの愛無しでは生きられなくなった女神達は、
彼らを伴侶として向かえ共に生きることにしました。
『霧のようにたゆたうもの』と長女エノアは天空に、
『多くがのたうつもの』と次女オウティは大地に、
『どろどろと泡立つもの』と三女エルシスは海原にそれぞれ神殿を建て、
3組の夫婦は睦みあいながらまだ少し歪なこの世界をさらに美しく整えていきました」
「この時3姉妹の美しさを嫉む冥府の4大魔女が、
策謀をめぐらし天界の神兵達と冥府の悪魔共をそそのかします。
神兵には女神達が劣情に狂い異形の魔物と淫行に耽っていると教え、
悪魔の前では冥府を追放された怪物達が復讐のため女神を利用していると囁きます。
善なる者と悪なる者が作り上げた世界は両陣営どちらにとっても脅威となりうる、
そう嘯く魔女共に騙され、神兵と悪魔達は大軍を率い夫婦達の世界へやってきました。
両軍を止めるため3柱の女神達は話し合いをしようと睨み合う両将軍の前に立ちます」
「その時4大魔女の策により天界と冥府両軍が同時に女神達へ弓を引いてしまいます。
怒った怪物達は矢が妻達を射抜く寸前に自ら盾となり彼女らを守り、
何を思ったか矢の刺さった傷口を癒さぬまま、女神達を犯し始めました。
天界と冥府の両軍は気の触れた怪物達を見てもう彼らは脅威ではないと考え、
警戒をお互いの軍に向け、ついに戦争が始まりました。
天の雷が飛び交い、冥府の炎が辺りを焼き尽くす激しい戦いが繰り広げられます。
空を瘴気が覆い、陸は無残に砕け、海は流された血で紅く穢れてゆきました」
「女神達が生み出し育んだ世界は戦争で荒れ果て混沌へと還る――4大魔女がそう確信し
笑みを浮かべた時、怪物達に犯されていた3姉妹から無数の光が放たれます。
エノアは無数の霊魂を、オウティは無数の精神を、エルシスは無数の肉体を孕み、
3姉妹の生み出した生命の三元素により世界はあっという間に動植物で満ち溢れました。
鳥達の美しい鳴き声と花々の芳しい香りが天界の神兵達の戦意を削ぎ、
幾万の獣の群れは牙で、幾億の虫の群れは毒で冥府の悪魔共を苦しめ、
天魔両軍はそれぞれ兵を引きこの世界を離れ、戦争が終結しました」
「世界の危機が去るのを見届けた瞬間3匹の夫は妻達と交わり合ったまま絶命します。
無数の生命を妻に孕ませ生み出させるため、異形の魔物達は命を使い果たしたのです。
『霧のようにたゆたうもの』の瓦斯状の骸は天空に混じり瘴気を中和し、
『多くがのたうつもの』の触手が寄り集まった骸は砕けた大地を覆い新たな陸地となり、
『どろどろと泡立つもの』の溶け落ちた骸は紅く染まった海原に流れ穢れを清めました。
伴侶を失い悲しみに打ちひしがれた女神らは、生み出した生命達にこの世界を託した後
夫とともに過ごした神殿で、彼らの思い出とともに永い眠りについたのです」
〜ララウヌ創世記第一章、創世の3姉妹より抜粋〜
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「こっちの子供ももう手遅れだ……かろうじて生きてはいるが、内蔵まで溶かされている。
もう間もなく、…………いや、……今息を引き取った」
「スライムの中には女を犯し子宮内のエーテルを糧とする種がいると
聞いたことはあったが……こんな年端もいかない子供まで……酷いな」
「くそ、邪教徒め!よくもこんな惨い事を……」
「こっちの子供なんざ、耳と鼻を削ぎ落とされてから殺されてる……畜生!」
好奇心をくすぐられこの場に来たことを幼いロジアは心底悔いていた。
城を抜け出し喧騒の元へ駆けつけた彼女を待っていたのは、いつも楽しみにしていた
旅の楽団やサーカスではなく、自分とそう年の変わらない女の子達の死体と、
それを見て殺気立つ屈強な兵士達だった。
「やつら、証拠を消すため建物に火を放ったぞ!」
「市街地が遠いのは不幸中の幸い、か……」
幼く小さい体を茂みに隠し、燃え盛る屋敷を見守るロジアの前で
束縛された男が鎧を着込んだ衛兵に詰問されていた。
「貴様、中で何をしていた!」
「くくくっ、くふふふふふ」
手足を縛られた禿頭の狂信者が頭に血を上らせた衛兵たちを嘲笑う。
「何をしていたかと聞いているんだ!」
怒りに我を忘れた衛兵が男の鼻先に刃を突きつけると、
縛られた男は口に含んでいた小さな肉片を衛兵に向かって吐き出した。
「……き、貴様ぁ!」
吐き出されたものが削ぎ落とされた子供の耳とわかった瞬間、
激昂した衛兵は強靭の首を刈り取るべく剣を振り上げる。
「やめろ!話を聞きだす必要がある、まだ殺すな!」
他の衛兵が一喝すると、切っ先を掲げた衛兵は悔しそうに唇を噛み締めつつ刃を鞘に収め、
拳を握り締め男を殴りつけた。
褐色の肌と紫色の瞳を持つ殺人者は、
歯が砕けるほど強く殴られても大仰に体を震わせながら笑い続けるのを止めない。
「この、きちがいめ……!」
倉庫の前の草むらに並べられた何十人もの少女の亡骸が、
光を映さない瞳で怒りに震える衛兵と笑い続ける狂人を見つめ続けていた。
「何だこの壜の中身は……動いてやがる……」
「おいこれ、触ったら籠手が溶けやがったぞ!」
燃え盛る館から次々と怪しげな道具や装飾品が運び出される。
「おそらく使い魔のスライムだ、中身を出すな」
「子供たちを溶かしたのもこいつか!」
「城の魔道士が来るまで手を出すな、下手すりゃ俺たちまで溶かされちまうぞ!」
容器に閉じ込められた金属すら溶解する深緑の粘菌。
山羊の頭を持つ悪魔に背後から密着され、全裸のまま喘ぎ悶える女が描かれた絵画。
赤黒い液体がこびりつき黒光りする刃物や鈍器の数々。
鮮やかな桃色の肉片が浸された薬品入りの酒瓶。
怯えながらも、魅入られたようにロジアがそれらを眺めていると、
新たな少女の亡骸が入り口から運び出される、が。
それは他の少女の遺体とは違い、石ころの様に草むらの上へ投げ捨てられた。
「おい貴様、なんて事を!」
「怒るな、よく見ろ」
骸を投げ捨てた衛兵が遺体の髪の毛を剣先で払い顔を露出させると、
咎めた衛兵は亡骸の紫の瞳を覗き込み納得したように呟く。
「……ああ、ズキア族のガキか」
「しかし同族の子供すら生贄にするとは……蛮族の考える事は畜生にも劣るな」
その時新たな衛兵が二人の下へ駆けつけ、子供を投げ捨てた衛兵を注意する。
「しかしズキアの子供であろうとそのようなぞんざいな扱いをするのはよくないだろう」
「馬鹿な、この前の戦争で我らの同胞がどれだけズキアの民に殺されたと思っている!」
「だが領主様はズキアの民を受け入れよとおふれを出しているではないか」
「ズキアの民を受け入れる!?あのような世迷言を本気で信じるのか?」
「待て、今の発言は反逆罪にあた」
その時建物の中から兵達のいざこざを止めるように大きな声が上がった。
「おい、外にいる奴ら、は、早く来てくれ!」
「どうした!」
「奴らの使い魔のキメラの檻が壊れ、が、があああっ」
男の断末魔と獣の鳴き声が同時に上がり、館の2階が火を噴いた。
「ハリーはこの邪教徒を見張れ!他の者達は白鯨の陣で我に続け!」
貴金属の意匠があしらわれた高価な鎧を着込む隊長格らしき男が叫ぶと、
束縛された男を見張る新人の衛兵ハリー以外は、全員抜刀し館へ突入する。
数秒後には倉庫の前にいるのは縛られた狂人と彼を睨みつける年若き衛兵のハリー、
そして二人の視界の死角となる草むらから彼らを覗きこむロジアだけになった。
ロジアは二人に悟られぬ様そろそろと茂みから姿を現す。
彼女は足音を殺しながらズキア族の少女の亡骸へと近づいた。
(……ひどい……)
その亡骸は下腹部が溶かされぽっかりと穴が開き、赤黒い内臓がむき出しになっている。
異民族の少女の遺体は、他の少女達の亡骸から離れた場所でごみの様に放置されたままだ。
(……この子……一人ぼっちでかわいそうだな……)
年はロギアとそう変わらないように見える。10歳ぐらいだろうか。
ロギアは腕まくりをすると、亡骸の折れそうなほど細い体を抱え持ち上げる。
そして他の遺体と同じ場所へ移動させようとすると、
亡骸の下腹部からだらりと臓物の欠片がぶら下がった。
次々と落下するはらわたを見て、ロジアの視界が涙で歪んでくる。
幸い館が轟々と燃え上がる音に臓器が落下するかすかな音はかき消され、
魔道師を見張るハリーはロジアの存在には気づいていない。
ロジアが腐りかけた腸から目を背けると、
火の勢いが強くなった建物近くに立てかけてあるバフォメットと女の油絵が、
炎の熱で溶けよりおぞましい物へと変貌していくのを目の当たりにする。
溶ける絵の具が混じりあい、妖艶だった女の輪郭は怪物のように歪み、
黒も赤も青も白も全ての色が混じりあい不安を掻き立てる鈍色へと姿を変えていく。
(……ああ、これが神話に出てくる「混沌」っていうものなのかな)
かつてロジアが創世の3姉妹の絵物語を読んだ時、
混沌という言葉の意味が理解できず何回もその意味を婆やと姐やに尋ね、
幾度説明されても最後まで混沌がどんなものか理解できなかった。
しかし、今ならわかる気がする。
(この、どろどろに溶けて……ぐちゃぐちゃになってるのが混沌なんだ……きっと)
その時、ロジアの目の前で混沌と化した絵画が爆発し、視界が赤一色に染まった。
(!)
一瞬意識を手放したロジアの精神が覚醒すると、
いつの間にか彼女の背中は地面につきロジアは仰向けになって倒れていた。
左手の甲が擦り剥け、じんわりと血が溢れ始める。
ロジアは自分の体が遺体ごと吹き飛ばされたと理解するのに約10数秒時間を要した。
「何かの薬品に引火したのか?……というかお前は誰だ!?」
爆発に振り向いたハリーがロジアの存在に混乱していると、
彼の背後でゆっくりと縛られていた男の体が横たわる。
「あ……あの人……血が…………」
ロジアの声に再度振り向いたハリーは素っ頓狂な声をあげた。
「なんだってんだ畜生!」
彼は血を流し倒れている狂信者に近寄り、その瞳孔を覗き込み舌打ちをする。
「くそっ、爆発の飛来物が変なところに当たったのか……?
こいつからはまだ聞きだすことがあったのに、勝手に死にやがった……」
男の死因を探ろうと屈みこんだハリーの真横で、ゆっくりと小さな影が立ち上がる。
「危ないっ!」
ロジアが叫ぶのと遺体の列の中から立ち上がった少女の躯の手から
爪が伸びるのは同時だった。ロジアの声に振り向いたハリーの胸当てに、
およそ人間のものではありえない硬度と伸縮性で少女の爪が突き刺さる。
金属の鎧から火花が上がり、ハリーは3メートルほど吹き飛ばされ大地とキスをした。
「な……なぜ……女の子の躯が……?」
倒れたハリーを見下ろしながら、少女の死体は大仰に体を震わせ笑い始める。
「くくくっ、くふふふふふ」
その声は、少女のものとは思えないほどくぐもって狂気を孕んでいた。
それはつい先ほど死んだばかりの、褐色の肌を持つ禿頭の男と同じ仕草の笑い。
「く、くそ……魔道士め…………自分の体を捨て、禁術で死体に乗り移りやがった!」
腹に穴の開いた全裸の少女は首をこきこきと鳴らしながら、
並べられた少女達の遺体の前へ屈みこむと、獣のように鼻を鳴らしつつ死臭を嗅ぎ始める。
「確かまだ予備の子宮があったはずだが……」
ぽっかりと体に穴の開いた少女が同じように腹に穴の空いた遺体に顔を近づけて
鼻腔をひくつかせる姿は、およそこの世の物とは思えない。
あまりの恐怖にロジアが震えながらつばを飲み込むと、
魔人がゆっくりとロジアの方へ振り返り、その腐りかけた瞳にロジアが抱える遺体を映す。
紫色に変色した少女の口の端が、ゆっくりと吊り上った。
「エーテルのいっぱい詰まった子宮……二つみぃつけた」
呟くや否やヤモリが這うように腹に穴の空いた少女が4つ足でロジアへ近づいてゆく。
激痛で立ち上がれないハリーは、倒れたままロジアへ向かって必死に叫んだ。
「君……、早く……逃げろ!」
ハリーの声も空しくロジアが抱える亡骸へ魔導師の爪が伸びる。
しかしロジアが庇う様にズキア族の少女の死体を抱きしめるのと同時に、
間一髪のタイミングでどこからか飛んで来た短剣がアンデッドの手首を切り落とした。
手首が落ち魔人の爪は元の長さに戻り、
亡者は剥き出しの目でナイフを投げつけた男を睨みつける。
「きっ、きさまは……?」
座り込んだハリーの背後に、紫の瞳と褐色の肌を持つ銀髪の男が立っていた。
「くそっ……ズキア族の新手か!」
剣を杖代わりにして立ち上がろうとするハリーを、短剣を投げつけた男は左手で制止する。
「生まれこそズキアの人間ですが、今はララウヌ傭兵ギルドに所属して
ララウヌ領に税金を払う立派なララウヌ人ですよ、旦那。
そこの魔道師の手首切り落としたんですから、味方だって分かるでしょうが」
「ズキアの民が、ララウヌ人に手を貸すのか!」
憤怒に顔を歪めた魔少女が残る手の爪を男の顔へ向かって伸ばすと、
傭兵は首を捻って皮一枚削ぎ落とされながらも急所へのダメージを防ぎ、
シミターを振り下ろし伸びきった少女の爪を刈り取る。
「血なんて関係ない、金のために働くだけさ。だが子供を殺す外道に詰られるのは心外だ」
両手の爪を封じられた魔人はロジアの抱える同族の死体を横目で見つつわめき散らす。
「ふん、そのガキの親はズキアの矜持を捨てララウヌに混ざり生きる事を選んだ。
腑抜けた人生を送らせるより我らの贄となる方がよほどぅぉっ」
呪詛を吐き続ける魔道士の喉に、風の速さで踏み込んだ傭兵の曲刀が突き刺さる。
「うがあああああああああっ」
魔人の口からあがる絶叫を拒絶するかのように、ロジアは強く瞼を閉じた。
「子供をばらして矜持などと……笑えねえよ」
傭兵の男は嘲笑を浮かべつつ呟く。口調こそ今までと同じく飄々としていたが、
目を開けたロジアは男の瞳に強い怒気と殺意が宿るのを見た。
魔人が最後の力で喉から曲刀を抜き取ると、腐りかけの黒々とした血が傷口から溢れ出す。
「……魂を入れ替える術式は短時間のうちに連続で使えぬと聞く。
新しい肉体へ入れ替わることの出来ないお前の魂は、その体とともに最期を迎えるだろう。
人の道を踏み外したとはいえ同族のよしみだ、遺言ぐらい覚えておいてやる」
剣士が魔導師の口元へ耳を近づけると、瀕死の魔人は血の泡を唇から吹かせつつ囁いた。
「お前…………し…………」
「……なんだって?声が小さくて聞こえない」
「おい、君、死体を置いて逃げろ!」
ハリーの叫び声に傭兵が注意をロジアの方へ戻すと、
先ほど切り落とされた少女の手首が意思を持つかのように地を這い、
いまだ亡骸を抱えたままのロジアへにじり寄っていた。
しかし魔手がロジア達の元へたどり着く前に、傭兵の投げた短剣が地を這う手首を貫く。
魔人に操られた手首は腐った血を撒き散らしながらトカゲの尻尾のように暴れ回り、
23度大きく痙攣した後その動きを止める。
「……お前は…………死ぬ…………ここに並ぶ…………ガキどものように…………
……全身………………溶か…………され………………のたうち……………………ながら」
地に伏したアンデッドは傭兵に向かって今際の言葉を残すと、
そのまま体を丸くして2度と動かなくなった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「馬鹿な子だな」
ロジアの手にできた擦り傷の具合を見ながらハリーは愚痴る。
「あたしのどこが馬鹿なの?」
「命を狙われてる時に死体を庇おうとしただろ。死体なんか置いて逃げれば助かったのに」
ロジアは悲しげな目で褐色の女の子の死体を眺めつつ呟いた。
「だって……あの子はただでさえ命を奪われたのに……
命を奪われた後もひどい事をされるなんて、かわいそうだよ」
ハリーは大きく溜息を吐き出す。
「その優しさは立派だけど……命を粗末にする奴は馬鹿だよ。
ましてや、こんな凶行を犯した男と同じ血を引くズキアの子供の腐りかけた死体だぞ?
守ってやる価値もないさ!」
ハリーは苦々しげに並べられた子供の死体の列を見下ろす。
「こんな惨い事を行う蛮族の子供など、殺されて当然だ!」
ロジアはズキア族の傭兵のほうを見つめつつ悲しそうな声で反論する。
「でも……この子が悪い事をしたわけじゃないし……
あたし達を助けてくれたあの人も、ズキアの人だよ」
「ああ、助けてくれたさ。徳や正義のためではなく、金のためにな。
いかにもズキアらしい下種な動機じゃないか。あ、その男に近づいちゃ駄目だ……うっ」
ハリーは傭兵の方へと歩みだしたロジアを止めようとするが、
魔導師に吹き飛ばされた時の痛みがぶり返し屈み込む。
「あ、大丈夫?」
振り向いて心配するロジアに向かって、ハリーは油汗を浮かべながら強がって見せた。
「は、はは……これ位の怪我、ララウヌの兵ならへっちゃらさ……
毎日鍛えてるし、ララウヌ領の鎧だって、すごく丈夫だしね……」
「そう……ならいいんだけど」
心配そうにハリーの様子を横目で伺いつつ、ロジアは傭兵の近くへと駆け寄る。
傭兵はロジアから譲り受けた紫眼の少女の遺体と魔人に乗り移られた少女の遺体を、
他の少女達と同じように躯の列まで運び並ばせた後、その前で目を閉じ黙祷していた。
「あの…………あたしもこの子や皆のためにお祈りしてもいいかな」
異国の剣士は目も開けずに答える。
「この子の冥福を祈るのに俺に断る必要はないさ」
「あのね……ララウヌ式の鎮魂のお祈りなんだけど、……それでもいい?」
もじもじしながら心配そうに尋ねるロジアの前で、傭兵はそっけなく答える。
「別にいいんじゃないのか?」
「じゃあ、あなたの持ってる短剣、一本だけ貸してくれる?」
目を開いた男は黙ってロジアにナイフを手渡す。
少女は小さくありがとうと呟くと地面に短剣を突き立て、祈りの言葉を唱え始めた。
「沈黙と闇を司る死の神ミィヤよ、土へ還る者達が迷わぬように暖かく迎えてください。
偉大なる主神イメンよ、安寧と幸福を生まれ変わる彼女らにお与えください」
10数秒ほど瞼を閉じた後、目を開けたロジアの頭を傭兵の男が撫でる。
「ありがとな、優しいお嬢ちゃん。このズキアの子に変わって礼を言わせてくれ」
頭を撫でられたロジアは男を見上げながら微笑んだ。
「助けてくれてありがとう、傭兵さん」
「俺はモーリスっていうんだ。優しくて勇敢なお嬢ちゃんの名前は?」
澄んだ紫の瞳と目が合った瞬間、ロジアの鼓動が少し早くなる。
どぎまぎしながらロジアは名乗った。
「ろ、ロジア」
その時ロジアは違和感を覚えて傭兵の瞳をじっと眺める。
(あれ……この人、両目の色の濃さがかすかに違う……)
ロジアの視線に気付いたモーリスは左目の表面を指で直接掻いてみせる。
「わっ、目なんか触って痛くないの?」
驚くロジアの前でモーリスは目玉をコンコンと叩いてみせた。
「こいつと左手の小指は作り物さ。色々あってな」
「へえ、それで両目の色合いが違うんだ」
興味深そうに自分の義眼を見つめるロジアに、モーリスは命令する。
「ロジア、あそこで唸ってる衛兵のお兄さんの言うことを聞いて
俺に近づかないほうがいい。どっかに行ってな」
ロジアは途端にしまったという顔をして謝った。
「ごめんなさい、モーリス。あたし義眼を付けてる人と会うのは初めてで珍しくて……
ジロジロ見たら失礼だよね、ほんとにごめん」
「ああ、違う違う。別に俺は怒ってるわけじゃない」
モーリスは自らの不躾な態度を謝るロジアの前で手を左右に大きく振ってみせる。
「……怒ってるんじゃないの?じゃあなんでどっかに行けなんていうの?」
首をかしげるロジアの横で、モーリスは片ひざをついて屈みながら答える。
「俺達は違う生き物だからさ。肌の色や目の色、流れる血も信じる神さえ違う。
だから無理に寄り添いあえば、このかわいそうな子のような目に遭うんだ」
モーリスがズキア族の少女と魔道師に取り憑かれた少女の瞼をゆっくりと閉じさせると、
その横でロジアはスカートのポケットからハンカチを取り出し、
モーリスが目を閉じさせた少女達の顔についた血を丁寧に拭き取り綺麗にした。
「でも、私達は同じ人間なんでしょ?……ねえ、動かないでね」
ロジアは遺体の血を拭いたハンカチを裏返し、
汚れていない布地を使って魔道師に抉られたモーリスの頬を拭う。
ロジアはそのハンカチと自分の手のひらをモーリスの眼前にかざしてみせた。
ハンカチには頬の傷から流れ出たモーリスの血が、
そしてロジアの小さな手には擦り傷から流れたロジア自身の血がついている。
「“流れる血”が違うって言うけど、あたしの血もモーリスの血も同じ赤い色だよ?
だからあたし達は同じ人間だよ。お父さんがそう言ってたもん」
モーリスはいまだ自分を睨みつけるハリーの視線を感じながら肩を竦める。
「俺はこの国に来て鬼だ畜生だと呼ばれ人間扱いされなかったことがよくあったんでね。
……そんな風に言われても、自分が人間かどうか自信は持てないな」
ロジアは力強く言い切った。
「人間だよ、モーリスは」
モーリスが閉じさせた少女の瞼と、息絶えた魔導師の男を交互に見ながらロジアは続ける。
「亡くなった人のために祈ったり、子供を傷つける悪人に怒りを感じたりするんだから」
その時モーリスとロジアのやり取りを冷ややかに見ていたハリーが、
ロジアのハンカチに黄金の糸で描かれた細長い蛇の群れのような生物を確認した瞬間、
調子はずれの声を上げる。
「……ちょっと待ってくれ、君、その……そのハンカチに金糸で刺繍されているのは
『多くがのたうつもの』の紋章か?……そ、それにロジアって名前は……まさか」
慌てふためくハリーとは対照的に無言のモーリスの前で、
にっこり笑いながらもう一度ロジアは繰り返す。
「だからどれだけララウヌ領の人がモーリスの事を人間じゃないって言っても……
ララウヌ領第三候女であるあたしが何度でも言ってあげる。モーリスは人間だって」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
薄暗い室内のベッドの上で、大の字に縛られた全裸の少女は怯えながら
サイドテーブルの傍らに立つ女を見上げていた。
幼さを残す少女の顔は恐怖で引き攣り、涙や鼻水で汚れている。
彼女を縛りつけた女はサイドテーブルに乗せられた水晶玉の影からガラス瓶を取り出した。
「ねえ、この中身ってなんだか分かる?」
少女を見下ろす赤いローブを着込んだ女は、
にこやかな笑みを浮かべ怪しい液体で満たされた小瓶を振ってみせる。
ドロドロとした深緑色の液体は重力に逆らうように泡立ち、不可解な渦を作った。
まるで液体自身が命を持っているかのように。
「助けて……ください…………」
少女は泣きながら許しを請うが、彼女から自由を奪った張本人は
にっこりと笑いながら少女の顔にぐいぐいと硝子瓶を押し付けるだけだった。
「質問に答えなさい。これは何だと思う?」
懇願が無駄と理解した少女は、消え入りそうな声で答える。
「分かりません……水飴……ですか?」
残念はずれ、と女は楽しそうに呟きながら新たにもう一つの壜を取り出す。
新たな容器の中でひくひくと鼻を動かしているのは、手足を凧糸で縛られた鼠だった。
女は緑色の瞳に嗜虐的な感情をこもらせながら、鼠を謎の液体の入った壜へ放り込む。
するとすぐさま容器の中へ放り込まれた鼠の全身の皮がどろりと溶けた。
哀れな小動物は筋だけになった全身をわずかに痙攣させ、
肉も溶けその動きは止まり、最後には骨すら残さず泡立つ液体と同化して消えた。
あまりに自己の認識を超えた凄惨な光景に、少女の顔から血の気が引く。
「そ、それは…………酸…………?」
しかし怯える少女をあざ笑うように深緑色の液体はもう一度自ら蠢いた。
「かわいいでしょ?動物のお肉が大好物な種のスライムなの」
女は蓋を開けたまま、スライム入りの小壜を少女の腹の上に立てて置く。
「ひっ……」
もし壜が倒れスライムが零れだせば、自分の体は先ほどの鼠のように
溶けてしまうだろう。少女は顔面を蒼白にし、歯をがちがちと鳴らし始めた。
その時少女は下半身に淫らな刺激を受け悲鳴を上げる。
「やっ……」
「あらあら、暴れちゃ駄目よ。もしその壜を倒したら、大変でしょ?」
いつの間にか少女の股座へ屈みこんだ魔女の舌が、
ゆっくりと少女の秘裂を舐めあげていたのだ。
「や、やめて……」
ぬらりと濡れる舌がそこを這うたびに、嫌悪の叫びがあがる。
魔女は口を離し、人差し指の腹で入り口をなぞりながら首を傾げた。
「どうしたの?エッチな事されるの嫌?」
少女は唇をかみ締め少しずつ沸き上がり始めた甘くむず痒い感覚に耐える。
快楽に流され身悶えすれば壜を倒しスライムに溶かされてしまうから、耐えるしかない。
「なんで……なんで、こんなこと……」
「エーテルって知ってる?」
「エー……テル?」
答える少女の口から漏れる吐息が少しずつ上ずっていくのを感じて、
陵辱者は頬の筋肉が緩むのを抑えられない。
「魔法を使うのに必要なエネルギー、ってとこかしら」
魔女が右手の人差し指で少女のクリトリスをつんつんと突付くと、
少女は瞳を潤ませながら頭を左右に振る。ただでさえ四肢を縛られているのに、
肉を溶解させる魔物入りの容器を倒さないようバランスを取らなければならないとなれば、
わずかに身を捩る事さえ許されない。ただただ女から与えられる快楽を享受するだけだ。
「エーテルを使うとこの世の理を歪め奇跡を起こせる。火種もないのに炎を燃やせたり、
水の上を歩いたり、言葉を喋れない獣と心を通じ合わせたりする事ができる。
魔道師やモンスターが魔法を使えるのはこのエーテルのおかげなのよ」
魔女の右手人差し指と中指が膣口の浅い場所へ侵入し、
左手で汗の浮かび始めたお腹を押さえる。
「女の子宮はね、人間の体の中で一番エーテルが溜まる場所なの。
だって新しい命を一人分丸々生み出すなんて奇跡を起こす臓器だから、
他の器官に比べてエーテルの吸収率と貯蔵量が段違いなのよ」
少しずつ女の指が中へ中へと埋没していくと、
それに比例するように少女の体が弓なりにブリッジを描く。
すると、当然ながら少女の腹に乗っているスライム入りの小瓶がわずかに傾いた。
「ひぃっ」
思わず少女は舌を噛んで愉悦を殺し、必死の思いで浮かせていた腰を落とす。
恐怖と快楽の狭間でもがく様を楽しそうに眺めながら女は講釈を続ける。
「ローパーやスライムはよく人間の女を犯すし、邪悪な魔法使いは女の子を殺して
子宮を取り出したりする。あなたも子供のころお母さんに言われなかった?
『夜遅くまで遊んでいたら、魔物や悪い魔法使いに連れ去られる』って」
魔女は2本の指を引き抜くと、第2間接まで濡らす愛液を舌で舐め満足げに頷く。
「あら、なかなかいいエーテルね……モンスターも魔法使いも、
皆女の子のエーテルが大好きだから、ついつい女の子を犯したり殺したりしちゃうの」
ベッドに縫い付けられた娘は半泣きになりながら女の目的を理解した。
眼前の女が欲するのは彼女の子宮であることを。しかもただ臓器を取り出すだけではなく、
スライムを使った陵辱で心身を嬲りつくそうとしていることもわかってしまった。
「世の中にはね、女の子を殺さずただ子宮に潜り込んでいくだけの
紳士的で優しいスライムもいるけどこの子は……って説明する必要もないか。
さっき見たわよね、この子が鼠を『食べる』所」
女は娘の産毛のような陰毛を23本引き抜く。
「ひっ」
瞬間焼け付くような痛みが少女の股間を襲うが、
スライム入りの壜のせいで暴れることもできず唇を噛んでそれに耐える。
「お願い……殺さないで……」
涙ながらに訴える少女の前で女はくすくすと笑った。
「あら、私は別にあなたを殺したいわけじゃないわ」
その言葉を聴いて絶望に染まっていた少女の目にかすかな光が戻る。
「……本当……ですか?」
しどとに濡れた少女の内腿をさすりながら、魔女は説明した。
「そ、別にエーテルが欲しいのなら尿や愛液を採取するだけで済むし。
エーテルのつまった子宮近くから排泄や分泌される体液はエーテルを含むからね。
さっき言ったでしょ、女の子を殺さずただ子宮に潜り込んでいくだけの
スライムもいるって。……だからあたしがエーテルを取るまで
あなたが壜を倒さないよう我慢できれば、それであなたの命は大丈夫ってわけ」
「じゃあ……命さえ助けてくれるならなんでもしますっ、何をされてもいいです……
だから……せめてこの壜を、スライムをどこかへ除けて下さい……」
哀れで必死な願いは一瞬で却下される。
「あら、それはできないわ」
「そんな……なんで……」
魔女は絶望に染まった弱者の前でにっこりと笑った。
「だって……怯えるあなた、とってもかわいいんだもの」
少女はえづきながら「ひどい」、と小さく呟いた。
「じゃ、本格的にあなたのエーテルを採取しましょうか」
白く柔らかい腿肉を撫で回し続けていた指が、ゆっくりと肉の花弁へ近づいてゆく。
「い……いやあ」
壜を倒すわけにはいかないから抵抗する事などできず、
少女はただ魔女の蹂躙を受け入れるしかない。
女の指が入り口の中へ進入した瞬間、少女の背が反りあがる。
「うあぁっ」
唇を噛み締める力がさらに強まり、彼女の口元から一筋の赤い液体が流れ落ちた。
「ふふ、痛みで快楽を消すなんて健気なものね。でもそんな抵抗いつまでもつのかしら?」
魔女の指が肉の洞窟をゆっくりと遡る。
少女は括約筋に力を込め異物の進入を遮ろうとするが、
細く長い指が膣壁を掻き分けるように動き回るたびに力が抜け更なる進入を許し、
喉の奥からくぐもった喘ぎ声を上げるようになっていく。
「あぁっ…………いやぁ…………」
「あらら、なかなか濡れてこないわね。これならいくらやっても
エーテルが取れないじゃない。もう少し指のスピード上げてみようかしら」
「や、そんなの駄目っ……くはぁ、あぁ、ぁあぁっ」
魔女の指のスピードが上がるとともに、少女の背中が描く弧が大きくなる。
それでも少女は死の恐怖と唇に突き立てた歯の痛みで、
なんとかスライム入りの壜が倒れないよう体が暴れだすのをこらえていた。
しかしもう限界は近い。少女が絶頂を迎えるのも、
全てを溶かす魔物がガラスの檻から解き放たれるのもどちらも時間の問題だった。
娘の腹部に浮かぶスライムのようにべたついた汗を舐め取りながら、
魔女は子供を諭す母親のように優しい口調で少女に注意する。
「あらあら、そんなに腰を動かしちゃ駄目よ?
そんなんじゃスライムが零れちゃうじゃない」
「だって……だって、あ、ああぁぁ、
だめ、だめぇ、きもち、よく、なっちゃあああぁぁっ」
嵐の海に浮かぶ小船のように、少女の臍の上で壜が左右に揺れる。
「気持ちよくならなきゃ駄目でしょ?あなたの愛液が必要なんだから。
さあ、いっぱい漏らしなさい、あなたのいやらしい汁を!」
緑色の瞳をきっと細くすると、魔女はその指で少女の膣内の
天井に当たる部分を強く速く擦り始める。
「あ、あ、ああぁ、そこだめ、だめえ、だめえええっ、
もう、もう変に、ああああああっ」
喘ぎ声とともに涎を垂らしながら、少女は指先から血の気が抜けるほど強い力を込めて
ベッドのシーツをぎゅっと握り、切ない絶叫を部屋中に響かせた。
「ああああああああああぁぁぁぁっぁっ」
叫び声とともに少女の膣口から大量の潮が魔女の顔へと飛び散った。
魔女は満面の笑みで温かな体液を受け止める。
「ひ……はぁぁ……はぁ……」
「こんなにいっぱいお漏らししちゃうなんて……
しかもあんなに大声で叫んじゃうなんて、ほんといやらしい子……」
その時魔女の視界に、水晶玉の中であたりの様子を窺う女の子の姿が目に入る。
「あらやだ、ロジア様の様子が変ね……もしかして、聞こえたのかしら?」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「目が醒めたか?」
「あ……おはよう、モーリ」
椅子に座っていたモーリスはベッドの上で少しまどろんでいるロジアを鋭い視線で射抜き、
眼力だけで彼女の口を塞ぐ。
「まだ寝ぼけてるみたいだな、“ロイ”」
しばらく放心していたロジアは、“ロイ”という名前が自分の偽名である事を思い出し、
慌ててモーリスの返事に答えた。
「あ、ごめんお兄ちゃん……」
少しずつ寝惚けていたロジアの脳内へと血が通い始め、
染みだらけの天井を見上げながらロジアは自分の置かれている状況と
偽りの身の上を思い出す。
(そうだ……あたし達は叔父さんの追手から逃げてる最中で……
あたしは“ロイ”っていう男の子に変装してて、腹違いで2年前に再会した
お兄ちゃん役のモーリスと旅をしている、だったよね)
ただでさえ凹凸が少ないロジアの体のわずかな曲線をマントで覆い、
顔立ちもフードで隠せば逃亡中のお姫様は少年に姿を変えるとことができるだろう。
そう考えたモーリスの思惑は当たり、
追われる立場のロジアは人通りの多い街中でもいまだ追手の目に留まらないでいられた。
「また、姉さん達の夢でも見てたのか?」
「ううん、今日はモー……お兄ちゃんと、初めて会った時の夢」
「……小さい頃に生き別れたお前と再会してから、もう2年か。長くなるな」
「生き別れ?……あ、えと、……そういう設定だったね」
「設定とかぬかすな」
ロジアの額を拳骨で小突きながらモーリスが注意する。
「ねえ、二人きりの時位は、本当の名」
ロジアが全て言い切る前にモーリスは首を横に振る。
「駄目だ。こういうのは習慣にしておかないといざという時ボロが出る。
お前は俺の異母弟のロイだ。分かったなら返事しろ」
「……はーい、お兄ちゃん」
不満そうな顔で答える偽の弟の前で、モーリスは立ち上がる。
「じゃあ俺は外へ出て情報を集めてくる。お前はこの部屋から絶対出るなよ」
「ねえ、モ……お兄ちゃん」
「……なんだ」
「近頃なんだか元気ないみたいだけど、大丈夫?」
「何も問題ないさ。……しかし守るべきお前に心配されるなんざ、俺も兄貴失格だな」
「しょうがないよ、お兄ちゃんここの所いつも2時間位しか寝てないんだもの」
「……お前は何も心配せず宿で待っていろ」
普段はモーリスの言う事を素直に聞くロジアが、彼の痩せこけた頬に手を添え食い下がる。
「でもなんだか、顔色悪いよ?……今日はもう休んで、ぐっすり眠ろうよ」
「そんなわけにはいかないさ。明日の朝にはこの宿を発ちたい。
俺達にゆっくりしてる時間はないんだからな」
「でも……」
「でももくそもない。言う事を聞いて大人しくしてろ」
「……うん、わかった……」
「お前に気遣われなくても、自分の体のことぐらい分かるさ。子供は気にするな」
そう諭した後、モーリスは聞き取れないほど小さな声で呟く。
――それに俺の調子が悪い本当の理由は――
「え、何か言った?」
「……なんでもない。じゃあ、今度こそ俺は行くぞ」
「じゃあ、気をつけてね……?」
ロジアの肩がぴくりと震え、あたりをきょろきょろと見回す。
「どうした?」
周囲の様子を窺いながらロジアは答えた。
「……ねえ、どこかで女の子の悲鳴が聞こえなかった?」
途端にモーリスのやつれた顔が強張り、腰に下げたシミターの柄へ手を伸ばす。
「……俺には何も聞こえなかったが」
「そう……?じゃ、気のせいなのかな」
外の通りから聞こえてくる人々のざわめきに耳を澄ませながらモーリスは目を細める。
「通りの話し声が聞こえただけじゃないのか?
とはいえ……もしそれが本当に悲鳴なら気になるな」
ロジアは自分の聞き違いで疲弊したモーリスの神経をこれ以上磨り減らせる事を恐れ、
慌てて自分の言葉を否定した。
「あ、あのね!もしかしたら……悲鳴じゃなかった……ような気がしてきた」
「……本当に気のせいなのか?」
ロジアは全力で何度も頭を縦に振る。
「うん、きっとそうだよ!……ごめんね、変な事言って心配させて」
モーリスは溜息を吐きつつ曲刀を掴む手から力を抜く。
「やっぱり神経質になっているみたいだな。お父上のことがこたえているのか?」
口にした瞬間モーリスはさらに顔色を悪くして自らの口に手を当てるが、既に遅かった。
「すまん。……確かに俺は疲れているみたいだな」
モーリスの『お父上』という言葉に反応し俯いたロジアは、
しばらく唇を噛み締めた後精一杯の笑顔を浮かべながら顔を上げる。
「大丈夫だよ。お父様が亡くなったのは辛いけど……でも、覚悟はしていたから」
引き攣った表情は強がっていることが丸分かりで、見ているモーリスの心を締め付ける。
罪悪感を覚えたモーリスはその場を立とうとするが、ロジアは彼を解放してくれなかった。
「大丈夫というのなら、早く俺を情報収集へ向かわせて欲しいんだが」
ロジアはモーリスのマントの裾を掴み、彼の外出を邪魔し続けている。
「……ほら、ここの町ってなんだかお兄ちゃんと初めて会った時の、
あの建物を思い出すから。……なんだか少し神経質になっちゃって……」
「少女に取り憑いた魔道師に襲われた、あの時の事か」
ロジアは不安を隠さず頷く。
薄汚れ不穏な雰囲気を持つ木賃宿は、ロジアに燃え盛るあの不気味な館を思い出させる。
二人にとって忘れがたいあの日の事を嫌でも連想させてしまうのだ。
『……お前は…………死ぬ…………ここに並ぶ…………ガキどものように…………
……全身………………溶か…………され………………のたうち……………………ながら』
魔道師がモーリスへ残した呪詛が脳内に再生され、ロジアは身震いした。
「……気分が悪いのか?」
ロジアは泣きそうな目でモーリスを見上げる。
「……お兄ちゃん……帰ってくるよね?」
「くるさ、お前を守るのが俺の仕事だからな。……しかしお前もよく分からない奴だ。
普段は蛇を素手で捕まえたり、5メートルはある崖から平気な顔して
川に飛び込んだりして侍女共に悲鳴を上げさせるくせに、一人になるのは怖いのか?」
「怖いよ……お兄ちゃんがいなくなるのは。……あたしも外についていっちゃ駄目?」
「情報収集する場所は子供の入れない場所だ。お前がいたら仕事が出来ない」
押し黙り震えながら身を寄せてくるロジアが、マントを掴む手の力をいつまでたっても
緩めようとしないので、モーリスは小さく溜息を吐く。
「で、どうすりゃお前は俺を放してくれるんだ?」
それまでモーリスを見上げていたロジアが恥ずかしそうにうつむき、もごもごと呟く。
「あのね……モ、モーリスがね……頭、撫でてくれば、あたしは頑張れる……と思う」
モーリスが呆れ顔で少女の頭を撫でると、
途端にロジアの目から恐れが消え、頬がうっすらと赤味を帯びる。
(そう、いつもそうだった)
姉妹達で可愛がっていた飼い猫が死んだ時も、一晩に2回も嘔吐する病魔に侵された時も、
……城を追われ家族や親しい人と離れ離れになった今でさえも。
「お兄ちゃんに頭を撫でてもらえば、……どんな辛いことも頑張っていけるんだよ」
「やれやれ、いつもはお転婆のくせに、こういう時は甘えん坊だな」
ロジアはいたずらっ子のように笑いながら首を横に振った。
「違うよ、お兄ちゃん」
「あん?」
「お転婆じゃなくて、やんちゃでしょ?だって僕、男の子だもん。ね?」
モーリスは頬をぽりぽりと掻いて視線を泳がせる。
「……こりゃ一本取られたな。そういやお前は男の子だった」
「へへ、駄目でしょ、お兄ちゃんがボロを出しちゃ」
いつもは極力表情を表に出さないモーリスも思わず苦笑いを浮かべる。
「調子に乗るな。ま、それだけ言える様になれば大丈夫か。じゃあ今度こそ行くぞ」
「うん、じゃあ行ってらっしゃい。気をつけてね」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
何分も全速力で走り続けたかのように少女の息は荒い。
その全身は魔女の愛撫で昂ぶらされたため汗だくになり、
焦点の合わぬ瞳は涙を流しながら天井をぼんやりと見上げていた。
そんな少女の上にのしかかりながら、彼女の眼前に魔女が何かを突きつける。
「余韻に浸っているところ悪いんだけど……これ、な〜んだ?」
スライムが入っていたはずの小瓶が空になっているのを見た瞬間、
絶頂に放心していた娘の顔が見る見る青ざめる。
「や、やああああっ」
見れば少女の腹には大量のスライムがぶちまけられていた。
「あらあら、自分で壜を倒して気づかなかったの?
よっぽど私の指が気持ちよかったのかな?」
しかし少女には魔女の問いに答える余裕はない。
白くすべすべのお腹がスライムによって溶かされ始め、血潮が溢れ出したからだ。
「お願い助げ、熱い、ああづいいいいっ!!」
「残念ね、もう助からないわよ。
じゃ、あなたの子宮のエーテルもいただいちゃおうかしら」
魔女はスライムに溶かされた少女の腹筋をスライム越しに撫で回す。
「溶げるっどげるっぅぅ」
悶絶する少女を見下ろしながら、魔女はくすくすと笑った。
「あらあら、そんなに私のことを心配しなくても大丈夫よ?
スライムはこのシュメーラ様が魔法で完全に支配しているから、
私がスライムに触っても私は溶けないの」
スライムは少女の臍から股座まで完全に覆い、その皮膚と肉をじわじわと溶かしていく。
「あがあああっ、お腹が、おなががぁああっ」
少女は絶叫を上げながら下半身から液を噴出す。
尿道の組織を溶かされ、排泄機能が壊されたのだろう。
「あははは、そんなにお漏らししたらエーテルを吸ってスライムがどんどん増えるわよ?」
魔女の言葉通りスライムはその体積を増し、
赤黒く変色したスライムはいまや乳房や太腿までも完全に覆いつくしていた。
肛門や膣口からもスライムが少女の胎内へ侵入し、体の内と外から少女の組織を分解する。
冷酷な魔女は彼女の膣口へ手を入れせせら笑った。
「わあすごい、さっきまでは指2本できつきつだったのに、
おまんこ溶かされたから手首まで入っちゃう」
「あぐああがあああっ、がらだのながっ、熱い、あづいいぃぃいっ、
あづくてきもいがぁあぁぁっ」
溶かされる恐怖と激痛に襲われた少女の暴れぶりはひどく、
手足を縄で完全に拘束されているというのに極限まで体を振り回し、
彼女を縛り付けたベッドがぎしぎしと悲鳴を上げ続ける。
しかし彼女を襲うのは激痛だけではない。
「ねえすごいでしょ?直接剥き出しになった神経の周りを刺激されるのって」
それはスライムを操れる魔女だけが可能にした地獄のような快楽だった。
スライムで包皮だけ溶解され全体が露になったクリトリスの全身をあますことなく愛撫し、
膣壁がたんぱく質へと分解され、剥き出しになったGスポット奥の神経群を直接弄り回す。
「ぎひああああっ、がああ、ぎもぢぃだああああぁっ」
目尻が引き裂かれそうなほど見開かれた瞳からとめどなく涙を流しながら、
少女は快楽と激痛を無理矢理与えられ悶え狂う。
「あはは、どう?体を溶かされながらイかされる感覚って、すごいでしょ?」
「ひぎぁあああああっ、おがぢおあふぁいいあっっっっ、あ……」
少女は断末魔を上げながら背骨が折れるのではないかと思うほど体を大きく仰け反らせ、
しばらく全身を痙攣させた後糸の切れた操り人形のように動かなくなった。
「あら?……ねえ、どうしたの?もしもーし、まだまだこれからよ?」
魔女が少女の頬を幾度も叩くが、少女の瞳が再び光を宿すことはなかった。
「……あーあ、激痛のあまりショック死しちゃった。
脆いわね、もうちょっとじわじわ溶かして長持ちさせればよかったなぁ、つまんない」
溜息を吐きながら赤衣の女は少女の胎内へ突っ込んでいた手をさらに奥へと突き入れる。
解けて爛れた肉が崩れる不快な音が部屋の中に響き渡った。
「じゃ、早速あなたの子宮をもらいましょうか……」
スライムが中で子宮周辺の肉を溶かしたのか、
その臓器は容易に少女の体から取り出された。
至福の笑みを浮かべながら、妖婦はエーテルのつまった臓器を舐め上げる。
「あら、綺麗な子宮。……エーテル量はまずまず、って所かしら」
魔女は子宮に頬ずりをしながらサイドテーブルへと視線を移す。
サイドテーブルの上には水晶玉が置かれており、
半透明の球体の中にベッドの上で不安そうに腰掛けるロジアの姿が映っていた。
「あらあらかわいそうに……護衛の傭兵がいなくなって独りきりになったから、
寂しいのね……」
魔女が壁際まで歩き窓の外を覗き込むと、モーリスが魔女とロジアのいる宿から
離れていくのが見て取れる。
「情報収集ご苦労様。もっともお姫様が死ぬから集めた情報はすぐに無駄になるけど」
ふと魔女が正面を見ると、向かいの民家から自分や少女のいる
部屋を覗き込む男の子と視線がぶつかった。
魔女がにっこり笑いながら手を振ると、男の子も笑いながら手を振り返す。
まるで彼女の背後で事切れた少女とその周りの血の海が見えないかのように。
「……やっぱり普通の子は知覚できないわよね。私の幻覚魔法が効いているんだから」
もう一度魔女は水晶越しにロジアの姿を確認する。
『どこかで女の子の悲鳴が聞こえなかった?』
ロジアは確かにさきほどそう呟いていた。
魔女は舌なめずりをすると、紅い衣の下からスライム入りの小瓶を新たに
10個ほど取り出し、その蓋を開ける。
「私の幻覚魔法が完全に効いていなかった……だとしたら、ロジア様は
とんでもないエーテルを体に秘めているのかも……
ふふ、またあの人に褒めてもらえそう……」
瓶から這い出たスライム達が取り出されたばかりの子宮に群がると、
その全身が劇的に膨張した。
「さあ、あなた達も前菜をさっさと食べて力を蓄えなさい。
メインディッシュはもうすぐだから」
スライム漬けとなった部屋の中で、背筋の寒くなる魔女の高笑いだけが響き渡る。
彼女の視線の先には、モーリスの消えた通りを窓越しに眺め続けるロジアの姿が
水晶玉の中にいつまでもぼんやりと浮かび続けいていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
領主の城の中庭で、モーリスは領主ロルドと対峙していた。
「君はいつも私を見ると殺気を漲せるね。何か恨みでもあるのかな?」
モーリスはロジアの父ロルドを煮えたぎるような眼光で睨みつける。
「……子供のころララウヌの軍に家族を殺された。それだけの話だ」
「そうか。だが謝罪はしない。あの戦争で死んだのは君の家族だけではないからね。
ズキアの人間もララウヌの人間も等しく多くの者が死んだ。私の友人もだ」
「……わかっているさ」
「だとしたらどうにも君の殺気だった態度は理解出来ないな。
戦争で悲しい思いをしたのはズキアの民だけではないと理解しながら、
なぜそこまで私を憎む?」
「兵でも戦士でもない母や姉も殺された」
搾り出すようなモーリスの声に、穏やかだったロルドの顔がわずかに強張る。
「そうか。なら君の家族の命を奪った者の顔や、体格の特徴など何でもいいから
思い出してくれ。誰か調べ上げ、その者に然るべき罰を与えると約束しよう」
「それは……言えない」
正確には言う必要が無いからだ。なぜならば、モーリスがあの日目撃した
母と姉を犯しながら殺していた男は、目の前にいるロルド本人なのだから。
「……では、残念ながら私は君の憎悪を癒すことは出来ない」
「いや、ひとつだけ方法はある」
モーリスがマントの下で短剣を握り締める。
(あんたを殺すことさ)
するとその殺意に反応して、ロルドの横にいた赤髪の従騎士が
モーリスとロルドの間に割り込んだ。
「ロルド様、お下がりを」
「下がる必要など無いだろう。私はまだ彼と話がしたいんだ」
「この男は、あなたに危害を加える気です」
剣呑な空気を知ってか知らずか、ロルドは暢気に肩を竦める。
「シキッドは生真面目すぎるぞ。そんなことではメヒィルも大変だろう」
「……なぜそこでメヒィル様の名が出てくるのですか?」
シキッドの狼狽で殺気立つ空気が少し緩んだ瞬間、
緊張した雰囲気を決定的に破壊するあどけない声があたりに響く。
「お父様、モーリス、シキッド!ねえ、見てよ、こんなに大きな蜘蛛捕まえちゃった!」
ロジアが叫び声をあげながら、彼女の手の平ほどの大きさの蜘蛛を振りかざしつつ
3人の男に近付いてきた。モーリスは溜息を吐きながら無言で短剣から手を離す。
「すごいでしょ、これ。こんなに長い足の蜘蛛初めて見たよ!」
まるで鼠や虫を捕まえた猫が飼い主に見せびらかすかのように、
ロジアはモーリスに向かってわしゃわしゃと足を蠢かす蜘蛛を差し出す。
「……あー、すごいですねぇ、ロジア様。あなたは虫取りの天才ですよ」
モーリスがロジアの頭を撫でると、ロジアは満面の笑みを浮かべた。
「えへへへ、すごいでしょ!そうだ、お姉さま達にも見せてあげなきゃ」
ロジアはくるりと向きを変えると駆け出す。
「いやいや、そんなことしたらこの前蟷螂を見せた時みたいに
お二人とも悲鳴を上げますって……ああ、もう」
ロルドは笑いを堪えながら娘と護衛の男のやり取りを見守った後、モーリスに話しかける。
「どうしたモーリス、君はあの子の護衛だろう?早く傍にいってやれ」
ロルドの言葉にモーリスの顔にわずかながら殺意が甦った。
「あんたもおかしな人だな。あんたに憎悪を抱く俺に実の娘の護衛をなお続けさせるのか」
「君は私への悪意をあの子にぶつけるような卑しい真似はしないだろうさ」
モーリスはその堀の深い顔を歪ませながら嗤う。
「どうだかな。あんたへの当てつけにあの娘を手篭めにしてみるのも面白い」
(あんたが俺の母と姉にしたようにな)
「モーリス!」
シキッドが険しい顔でモーリスの方へ一歩踏み出そうとするが、
ロルドがその肩を掴んでシキッドの前進を阻止した。
「ふむ、それなら私の計算どおりになるのだがな」
ロルドの言葉にシキッドはおろかモーリスも呆気に取られる。
「……あんたは何を言ってるんだ?俺はあんたの娘を傷物にするって言ってるんだぞ」
「ほら、いまだに一部いがみ合ってるだろ、ララウヌの人間とズキアの人間は。
だから領主の一族とズキアの人間が血縁関係にでもなれば、
少しは仲良くなるんじゃないかと思って君をロジアにあてがったんだがね」
「……そんな馬鹿げたことのために、異民族の俺を娘の護衛に?」
「馬鹿げたことかなぁ。結構私は大真面目なんだがね。あの子も満更ではなさそうだし。
あ、あと平民のシキッドにメヒィルの護衛をさせているのもそれに近い理由なんだけどね」
いきなり話題を振られて当のシキッドはうろたえた。
「……ロルド様、一体何を?」
「ほら、ここだけの話だが、今は円卓のほとんどが一部の貴族の血筋で固められ、
ララウヌ領のあらゆる権益を独占しているからね。
平民あがりのシキッドがメヒィルとくっついてもらうと、色々風穴が開きそうなんだけど」
「……それで私に不相応なメヒィル様の護衛をさせているのですね」
溜息混じりにシキッドが呟くと、ロルドが朗らかに笑った。
「平民上がりの騎士なら誰でもいいわけじゃない。シキッドだから託したのさ。
もちろんモーリスも同じ理由だ」
モーリスは苦々しげに呟く。
「つまり娘に手を出せばあんた思惑に乗る事になるのか。それはそれで腹立たしいな」
「そういうわけだ。だからあの子に手を出しても私に対する復讐にはならないと思うよ」
「ならやはり……あんたに直接、この憎悪をぶつけるしかないか」
「そうなるな。だがすまないね」
いきなりロルドの首が横にずれ、頭が床へと転がった。
驚きで身が竦んだモーリスの前で、首だけになったロルドが彼を見上げる。
大地に転がったロルドの頭は心からすまなそうに呟く。
「私は君以外の人間に殺されてしまった」
家族を失い、ただ復讐のためだけに生きてきたモーリスは、その対象を突然失った。
「なんで……」
驚きの感情が去った後、モーリスの中に湧き上がったのは、例えようの無い悲哀と絶望。
「なんで俺以外の奴に殺されやがった!!」
酒場の中にモーリスの絶叫が響き渡る。
それまで楽しそうに談笑していたカップル、渋い顔で馬乳酒を飲んでいた老人、
屈託な笑顔を振りまきながら料理と酒を運んでいた看板娘が皆モーリスへと視線を注ぐ。
我に返ったモーリスはカウンターの席に座りなおすと、
心配そうにこちらの様子を窺う店主に一枚の金貨を渡す。
「……他の客に迷惑をかけた。これで店にいる全員に酒を振舞ってやってくれ」
モーリスが背をただし酒を飲み直し始めると、場末の酒場をまた喧騒が支配し始める。
(たった一杯で潰れて変な夢を見てたのか俺は……
おまけに追われる身のくせに群集に注目されるなんて、救いようがねえな……)
モーリスが情報を集めるためにやって来たのは町外れの酒場だった。
ひと働きした後の開放感が人々の口を緩め、
聞き耳を立てているだけで様々な情報を拾うことが出来る人々の憩いの場。
しかしそこで一杯の果実酒を飲んだ後モーリスの記憶は薄れ、
疲労とアルコールが手を取り合って協力し、彼に先ほどの悪夢を見せつけた。
(ロジアに心配されるわけだ……かなり体が参っているみたいだな)
いや、衰えているのはどちらかといえば体ではない。
(……あの領主は殺されやがった……)
首都からロジアを連れて逃げる最中、
ロジアの父である領主ロルドが弟に殺害されたと聞いた瞬間モーリスの中の何かが壊れた。
それまで彼自身を支えていた復讐という生への執着がすっかり無くなってしまったのだ。
今モーリスを苛むのは無力感と虚脱感。
(たとえ俺の手でなくてもあの男が死ねば……すっきりすると思っていたのにな……)
家族を犯し殺したあの男がいなくなれば自らの胸に眠る憤怒の火も消え、
毎晩のようにうなされた家族が犯される悪夢も見なくなる。……そのはずだったのに。
(いや……本当にそうなのか?)
懊悩するモーリスの耳に旅の楽団一座の話す声が聞こえてくる。
「この国は今治安があまりよくないだろう?ほんとに仕事をするのかい?」
見るからに神経質そうな細身の男が不安そうに呟くと、
彼の隣に腰掛けた褐色の肌の女が相槌を打つ。
その紫の瞳からして、おそらくズキアの血を引いているのだろう。
「私達のような異国の人間に与えられていた権利も次々に剥奪されているらしいわね。
前領主様ならそんなことはなかったのに」
彼らの声を耳にした老人が、モーリスの二席横で嘆きながら酒をすする。
「ああ……ロルド候……われわれは偉大な領主を失った……」
「前領主が偉大だと!」
モーリスはグラスをテーブルに叩きつけると厨房まで聞こえるほどの声を張り上げた。
普段の彼ならそんな愚行は犯さなかっただろうが、先ほどの悪夢が彼の神経を昂ぶらせ、
逃亡の身でありながら人前で注目を浴びるという
ありえない失態を彼にもう一度させてしまった。
「あいつは俺達ズキアの集落を襲い、俺の眼前で母と姉を犯したんだ!」
それまで生気のなかった老人は、モーリスの言葉を聴くと
乾いた肌に青白い血管を浮き上がらせながら激昂した。
「馬鹿な、ロルド候がそのようなことをするはずがない」
「俺は見たんだよ、やつが俺の家族を……っ」
モーリスの集落を襲ったララウヌ兵はズキアの戦士達を殺した後、
武器を持たず戦えぬ女子供老人も殺して回った。
モーリスの母や姉のように器量のいい女達はただ命を取られるだけでは済まず、
その身を汚され誇りも尊厳も全て奪われ殺されたのだ。
そしてその時モーリスの母と姉を笑いながら強姦したのは、
ロジアの父であり前領主だったロルド・ララウヌ候。
「ありえぬ、万に一つもありえぬ!あの方がそのようなことをするなど!」
「俺はその時直に見たんだよ!確かにあのツラは前領主だった!」
なおもお互いに大声でののしり合う二人の間に酒場の店主が割ってはいる。
「他のお客さんの迷惑になります。喧嘩なら他所でやってくれませんかね」
わずかな間を置いてから老人は席に座りなおすと、うわ言のように呟いた。
「ありえない事じゃ……何かの見間違いじゃよ、ズキアのお若いの」
「……俺だって、それならいいと何度も思ったさ……」
ロジアの父ロルド・ララウヌ候は明君として領の内外に名を知られていた。
例え敵対していたズキアの民であろうとも、
戦争が終わったのならばララウヌの民と同じく迎え入れるべし。
そう宣言した後に軍、役所、ギルドなど様々な場所にズキアの民を雇い入れ、
ズキアの子供達にも教育の場を与えた。
融和政策を打ち出してからのララウヌ領はそれまでの比にならないほど富み、
数年で軍事も経済も近隣の領に及ぶ物のない程強大になった。
昨年この領を大災害が何度も襲い民達が疲弊するまでは、
ララウヌ人でロルドの悪口を言う者は特権を奪われた血統主義の貴族や豪商か、
戦争で仲間をズキアの戦士に殺された兵士ぐらいのものだったろう。
親ララウヌ派で先の戦争に参加しなかったズキア族はもちろん、
ララウヌと戦い敗れたズキア族の一派さえも多くの人間がロジアの父を
敬い慕っているのをモーリスは知っていた。
(俺だって……そうだった)
家族を失い天涯孤独の身となった幼いモーリスがララウヌで生きていけたのも、
ロジアの父が戦争孤児になったズキアの子供達を保護する条例を出していたからだ。
幼いころこそ自らの家族を奪ったララウヌの全てを呪っていたが、
ララウヌ領でララウヌの人々に助けられながら生きていくうちに憎悪も薄れていき、
社会に出て他者を受け入れることの困難さを思い知った時には
ほとんどララウヌの民に対する怒りは消え、
見たことのないロルド・ララウヌに敬愛の念さえ持つようになった。
だからこそ、初めて彼の顔を直に見た時のモーリスの混乱は言葉に出来ないほどだった。
自分が最も尊敬するララウヌ人と、最も殺したいララウヌ人が同一人物だったのだから。
そしてその混乱はモーリスがロジアの護衛となってからはさらに大きくなっていく。
ロジアの護衛として城でロルドと幾度か直に接し話した時も、
モーリスは彼の中に女を強姦するような卑劣さを欠片も見出すことが出来なかった。
(結局、どっちだったんだ……?多くの民に愛された名君と、
俺の家族を辱めた悪魔……どっちが本当のロルド・ララウヌの姿だったんだ?)
『ありえない事じゃ……何かの見間違いじゃよ、ズキアのお若いの』
『……俺だって、それならいいと何度も思ったさ……』
先ほどの老人とのやり取りを思い出し、モーリスは自覚する。
(そうか……俺が悶々として腑抜けになったのは、あの男を殺せなかったからじゃない)
なぜあれほどの明君が、あのような凶行を行ったのか。
(多分自分は、その理由が知りたかったんだ……)
本人が殺された以上、その機会は永遠に失われてしまったのだが。
モーリスが酒を再度呷ると、楽団の座長らしき男がモーリスの作り出した店内の不穏な
空気を振り払うように大きく咳払いをして、対面に座る細身の男へ語りかける。
「この国がこんな混乱のさなかにあるから僕らの仕事が必要とされるんだろ?
僕達の音楽が不安に駆られる皆の心を安らかにさせるのさ」
彼の横に座っていた褐色の肌を持つ女性が同意するようにぼそりと呟いた。
よく見れば彼女は細身の男の隣に腰掛けるズキア族の女と同じ顔立ちをしている。
「だけど家族による権力争いなんて、領主の一族って大変なのね……」
彼女の対面に座る女が同じ顔でにこやかにこくりと頷く。
「亡くなった前領主様と追放されていた弟のエルゴザ様は私達みたいに
双子の兄弟だったんでしょ?血の繋がった双子同士の争いなんて、なんだか悲しい話よね」
細身の男は慌てて女達の噂話に割ってはいる。
「だ、駄目だよ、その話はこの領内ではタブーだってば!」
その噂を耳にしたモーリスはカウンター席から立ち上がり双子の女の背後へ駆け寄った。
「な、なんだお前は!」
細身の男はモーリスの血走った目に気圧され椅子から立ち上がろうとするが、
褐色の肌を持つ女は怯えもせずにっこりと笑いながら同族の男を見上げる。
「何か御用ですか?」
モーリスは首筋に汗を浮かべながら女に尋ねる。
「あんた……ちょっと待て、今なんて言った?その、前領主と追放されていた弟は……」
「前領主ロルド・ララウヌ候と弟のエルゴザ・ララウヌ様は双子だったの」
ぐらりとモーリスの体が揺れる。
「ちょっと待てくれ……俺はララウヌ領に十年近く住んでいるが……
そんな話聞いたことも無いぞ……?!」
「国家や領地、組織の秘密や醜聞なんてものはその内にいるよりも外にいる方が
色々と耳に入るものなんですよ」
モーリスはふらつく足で近くのテーブルにすがりつく。
(双子……同じ顔……じゃああの時、俺が見たのは……俺の家族を辱めたのは……)
「おい小僧、いい加減にしろ!さっきから貴様が喚くから落ち着いて酒も飲めん」
「ああ、すまない……」
モーリスは自らを罵倒する老婆を見てさらに目を丸くし、老婆もモーリスを見て驚く。
酒場の奥で干し肉をつつきつつモーリスを凝視している年老いた女は、
先ほどモーリスが宿を出る時1階にいたはずの宿の主だった。
「なんじゃ、どこかで見たと思ったら、昨日までうちに泊まっていた客じゃないか。
まだこの町にいたのかい。全く、弟をほっぽって酒なんぞ飲みに来おって」
「……待ってくれ、昨日までだって?まだ俺達はあんたの宿に泊まっているぞ」
老婆はアルコール臭い大きな溜息を吐き出した。
「すっかり酔っとるようじゃなこの若造は。あんたら兄弟ももう一人の客も、
示し合わせたかのように昨日には出払っちまった。おかげであたしゃ仕事もなくなり、
こんな夕方から酒を飲みに来てるのさ」
(……この婆さんが、耄碌して勘違いしていないのならば……)
わずかな情報からモーリスはある仮定を導き出す。何者かが自分と老婆に幻を見せ、
あの宿から不可解な力で人払いをしている可能性がある。
(幻を見せる術……薬、あるいは……魔法……?)
今宿にいるのはロジアと老婆の姿をした誰かと、もう一人、あるいは一組の客。
確信は無い。だが、長年培った傭兵の勘がモーリスにロジアの危機を告げる。
「あ、お客さん、お代が多いですよ!」
3枚の金貨を受け取った酒場の看板娘が叫ぶと、モーリスは振り向きもせず
「多い分は楽団の姉さんと干し肉をつついてる婆さんにおごってやってくれ!」
と大声で答え、店を出ると全速力で往来を駆け抜けていった。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
モーリスのいなくなった宿でロジアは、
なにかの気配を感じてきょろきょろと辺りを見回す。
(なんだろう……誰かに見張られてる気がする……)
日が沈んだ裏町の安宿はまるで誰もいないかのように静まり返っているのだが、
どうにも先ほどからロジアは不穏な空気を感じてやまない。
その時ロジアの髪の毛に何か液体が落下した。
(え、雨漏り……?)
しかしロジアが寝泊りしているのは2階で、
この宿は3階建てのはずだから雨漏りではないだろう。何より昨日から雨は降っていない。
(じゃあ一体……)
天井を見上げたロジアは仰天する。木の板が張られた天井には、赤い液体が染み出ていた。
「……血……?」
反射的にロジアは立ち上がり、廊下へと飛び出した。
階段を駆け上がると、自室の真上にあたる部屋のドアを開ける。
「な……!」
部屋の惨状にロジアは息を呑んだ。
ベッドの上には全裸のまま縛られた少女が、血の海の中で横たわっていた。
急いで彼女の側へと駆けつけたロジアは、
少女の内臓が剥き出しになった下半身を見て即座に彼女が事切れているのを悟る。
(ひ、ひどい……)
少女の形相はまるで人の物とは思えぬほど恐怖と苦痛で大きく歪み、
ひどく暴れたのか縛られた手首と足首は皮膚が破れて血が流れ出ていた。
(一体誰が……こんな酷い事を!)
カッと見開いた少女の瞼を指で閉じさせたロジアの視界の端に、粘ついた大きな影が蠢く。
部屋の入り口を覆うようにして、それはロジアの退路を塞いだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「おや、どうしたんだい、お客さん?」
先ほど酒場で会った老婆と同じ姿をした何かが、
箒で廊下を掃きながら宿へと帰ってきたモーリスを出迎える。
「ちょっと部屋に、忘れ物をな」
モーリスは腰に下げたシミターの柄を握りながら階段を上がろうとすると、
老婆はその前に立ちはだかる。
「こらこら、そこはさっき拭き掃除をしたばか」
「悪いな」
老婆の話が終わらぬうちにモーリスは手にした曲刀で彼女の頭へ斬りかかる。
しかしその一撃は水面を打つように手ごたえを生まなかった。
刃は老婆の顔に埋まり、亀裂の入った顔で老婆だった物体はにやりと笑う。
その瞬間心に直接響く不思議な女の声がモーリスの脳内に響き渡った。
“そいつはスライムよ、早く逃げなさい”
「……誰だお前は!」
“誰でもいいでしょ。そんなことよりこの宿の中はスライムだらけよ。
剣士のあなたがどうにかできる相手じゃないからとっとと逃げなさい。
お人よしのお姫様は私が助けてあげるから”
しかしモーリスはその声に従わず、老婆だった物体の横を駆け抜け、
腹筋の力を総動員した大声で守るべき者の名を叫ぶ。
「ロジアァァっ」
「……リスっ、……すけ……っ」
階上から微かに聞こえる少女の声に反応しモーリスが階段を駆け上がろうとしたその瞬間、
モーリスの足が階段に沈み込んだ。正確には階段をすっぽりと覆っていた流動体が溶け、
その中にモーリスの足が深々と浸かってしまったのだ。
(これは……さっきの老婆と同じで、スライムの擬態!?)
見る見る階段だったはずの木材は深緑色の粘菌に姿を変え、
瞬間モーリスは足に焼け付くような激痛を覚えた。
スライムがその粘液で皮靴ごとモーリスの足の肉を溶かしたのだ。
唇を噛みしめながらモーリスは一足飛びで階段を上がるが、
階段を上がった瞬間頭に何かが降りかかる。
それは天井に張り付いていたスライムだった。
モーリスの鼻腔へと異臭を撒き散らしながら、スライムは彼の顔を溶かし始める。
「ぐああああああっ」
モーリスは溶かされた顔の皮ごと掻き毟るようにしてスライムを取り除き、
焼け爛れた顔と半分骨が露出した足で壁にすがりながら廊下を前進する。
“馬鹿ね、人の言う事を聞かないからよ。もうあなた助からないわ”
右目は半ば白濁し、左眼窩も垂れた血で義眼を赤く染めながら、
不思議な声の主に呆れられてもモーリスは歩みを止めなかった。
(俺は死んでもいい)
家族が殺された晩、自分もきっと死ぬはずだったのに何かの手違いで生き残ってしまった。だから自分は、例え死ぬ事になっても残された命の全てをかけて復讐をやり遂げるべきだ。
モーリスはいつもそう考えていた。
(だけどあいつは……ロジアは)
異民族の少女の遺体を丁寧に弔おうとする優しい彼女が、
むごい目に遭うなんて納得できるわけがない。助けたい、この命に代えても。
しかしいくらモーリスが気力を振り絞っても、彼の肉体はもう限界だった。
スライムを頭から引き剥がす時に溶かされた手は血まみれで、
壁に寄りかかろうとしても手の血で滑ってもう立つことすらままならない。
モーリスはついに床へと倒れこむ。
「あいつだけは……絶対に俺が、生かしてやるんだ…………!」
仰向けになったモーリスが視界の血を拭うと、
赤いローブに身を包んだ女がいつの間にか彼の傍に立ち、にっこりと笑っていた。
「残念、それは無理な話ね」
その手に持ったスライムの入りの小瓶を楽しそうに振るのを見た瞬間、
モーリスは血まみれの手首でスナップを効かせて短剣を投げつける。
寝転がった無理な体勢から放たれたナイフは魔女の首筋の肉を3センチ程切り裂いた。
頚動脈を裂かれた傷口から血が噴出して、魔女の口元から笑みが消える。
「油断したわ……そんな寝転がった体勢から反撃してくるなんて……」
「ちっ……喉に風穴開けてやるつもりだったのにな」
魔女は右手で傷口から流れる血を抑えながら、
左手に持つ小瓶を傾けスライムをモーリスの顔へと垂らす。
とっさに手のひらでスライムを防ごうとするモーリスの脳内で、ロジアの声が木霊した。
『お兄ちゃんに頭を撫でてもらえば、……どんな辛いことも頑張っていけるんだよ』
(悪いなロジア……もう俺、お前の頭を撫でてやれねえみたいだ)
無情にもスライムは彼の手の肉を原型も残さず溶かしつくし、
そのまま溶け落ちた指とともに血の色に染まったスライムが彼の顔へ降り注ぐ。
顔の肉が骨ごと焼ける激痛にモーリスはたまらず絶叫をあげた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
(一体……何が……!?)
階下から聞こえる濁音交じりの悲鳴が途絶え、
ロジアは呆然としたまま少女の遺体の傍で立ち尽くす。
スライムにより3階の部屋へと閉じ込められ半ば死を覚悟した後、
自らの名を呼ぶモーリスの叫び声に勇気を奮い立たせたのも束の間だった。
(今のモーリスの声……まるで……)
あの燃え盛る館で、モーリスが命を奪った魔導師の断末魔を思い出させる叫び声だった。
ロジアは震えながらも立ち上がり、ベッドの上で縛り上げられた死体の戒めを解くと、
全てを曝け出された彼女の裸体をシーツで覆い隠し、
ハンカチでその顔についた血を綺麗に拭き取る。
「ごめんね……ほんとは体の血とかも全部、綺麗にしてあげたいし……
お祈りの儀式もちゃんとしてあげたいんだけど……」
今はモーリスのことが気にかかる。
部屋を塞いでいた大きなスライムはモーリスの叫び声が聞こえる前にどこかへ消えた。
(もしかして……あのスライムがどこかへ行ったのは、モーリスを迎え撃つため?)
そしてスライムがいなくなってしばらくしてから聞こえた男の断末魔。
(あの恐ろしい……死にそうな叫び声は……やっぱりモーリス……?)
ロジアは自分の頭の中に浮かんだ悪い符合を消すため強く頭を左右に振る。
(そんなのって……ありえないよ!)
「ごめんね……モーリスの無事を確認したら、誰かを呼んでくるから」
小女の亡骸に囁きかけると、ロジアは急いで部屋を出る。
すると階段前に赤いローブをまとった女が廊下を塞ぐように立っていた。
「……あ、あの、誰か人を呼んでもらえますか!部屋で、女の子が……」
途中まで喋ったところでロジアはぎょっとして目を丸くする。
女の首筋からは夥しい量の血が垂れ、彼女の背後に赤い小道を作っていた。
「全くやってくれるわね、あの剣士。お姫様の護衛を任されるだけはあるわ」
女の苦々しげな言葉にロジアは身構えた。この女は自分とモーリスの正体を知っている。
「お兄……モーリスがどうしたって言うんですか?!」
「あたしの首筋に致命傷つけてくれちゃってさぁ、酷いと思わない?」
天井からスライムが落下し魔女の首筋に巻きつくと、
スライムの体の中でモーリスが魔女につけた裂傷がみるみる塞がっていく。
「4大魔女であるこのシュメーラじゃなきゃ、死んでるところだったわ」
「嘘よ……4大魔女なんて……神話に出てくる魔法使いなのに……
あ、あなたがそんな恐ろしい魔女なんて」
自らを付け狙う敵の巨大さに唖然とするロジアを毒婦があざ笑う。
「こんな深い傷すら一瞬で治して、ララウヌ傭兵ギルドでも五本の指に入る
剣士すら簡単に溶かすスライムを使役しているのに、信じられないの?」
「嘘!モーリスを溶かしたなんて、それこそ嘘よ!」
踵を返そうとしたロジアは絶句して足を止める。
いつの間にか彼女の背後にも大きなスライムが鎮座して、
廊下の反対側へも逃げられなくなっていた。
「もう逃げ場はないわよ、ララウヌのお姫様」
退路をたたれたロジアに、スライムを従えた魔女がゆっくりと近づく。
(モーリス……!)
両手を握り締め、ロジアは廊下の窓を視界に納める。
3階から飛び降りれば、無傷ではすまないだろう。
だが、溶かされた少女の死に様を見れば、
眼前の冷酷な魔女に捕まる事だけは絶対に避けねばならない。
(お願いモーリス……あたしに、力を!)
一縷の望みにかけ窓へ向かって踏み出そうとした瞬間、
突然ロジアは浮遊感を覚え、全身に走る激痛とともに意識を失った。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「どういうことじゃ衛兵さん!あたしゃ高い税金をあんたらに払っとるんだぞ!
あの化け物をなんとかせんかい!」
老婆が口から唾を吐きながら衛兵に掴みかかるのを、
黒いローブに身を包んだ少女が感情のこもらない瞳で宿の屋根から見下ろす。
「……これでいいのかしら?」
誰も近くにいないのに、彼女は尋ねるような口調で呟いた。
フードで半分顔が隠れているからその声はくぐもっている。
そんな神秘的な少女の脳内に、魔法の声が響き渡った。
“さすがね。あなたのキメラは頼りになるわ”
黒衣を身に纏った少女の眼下では鰐の頭と鷹の羽と蛇の尾を持つ怪物が
口から炎を吐いて衛兵隊を威嚇し、宿の入り口に人が近付くのを阻んでいる。
「最初の予定では、もっと早く終わると聞いていたけど?」
“少し不測の事態があったの。埋め合わせは体で払ってあげる”
「そういう冗談は遠慮させてもらうわ、シュメーラ」
“あら……つれないのね”
「くだらない事を言ってないで、さっさと仕事を終わらせて欲しいわね」
“私の方は直に終わりを迎えるわ。
彼女達にとってはもっと大きな何かの始まりかもしれないけれど”
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「いやっ近づかないで!」
スライムが、目を覚ましてまもないロジアへにじり寄ってくる。
「やだっ、やだやだやだっ!」
宿から地下水道へと落下し、お尻をしこたま打ちつけたロジアが意識を取り戻した時
最初に目にしたのは、彼女の下敷きになった巨大なスライムだった。
皮肉にもそのスライムがクッション代わりになったのかロジアは大怪我をせずすんだが、
宿の3階で溶かされていた少女の姿がすぐ脳内に甦り、ロジアはパニックに陥る。
途中下水に浸かりながらも必死に走って逃げた先でロジアは袋小路に追い込まれた。
スライム自身が発する微かな光でロジアは闇の中視界を保てていたが、
巨大なスライムと逃げ場の無い行き止まりという絶望を見せつけられる位なら
何も見えないほうがマシだったのかもしれない。
「助けて……モーリス……、助けて!」
しかし、いくら名を呼んでも彼女の守り役は一向に姿を現さない。
「近づかないで、お願いだからっ!」
履いていた革靴を脱ぎ捨てスライムへ向けて投げつけてはみるが、
スライムの体に沈み込んだ履物は蒸気を上げながら溶けていくだけでスライムの
ロジアへの接近を一秒たりとも阻まない。それでも、ロジアは諦めなかった。
(きっと……モーリスが助けてくれる……だから、あたしも諦めない!)
例え手足が溶かされようと、自らを助けようと命をかけてくれる人がいる限り、
自分の命を簡単に差し出すわけにはいかない。
しかしそんなロジアの覚悟をあざ笑うような物を、スライムの中にロジアは見つける。
(あれは……)
スライムの発行する光を反射して怪しく輝く球体。
魔物の体の中にぷかぷかと浮かぶのは眼球だった。
しかしスライムに目があるなどという話は聞いた事がない。
(魔法で生みされた新種のスライム……?)
いや、それはもっとおぞましい事実だった。
なぜならその目玉は、薄紫色をしていたのだから。
(あの色……モーリスの……義眼……?)
そしてその義眼の近くに、小さな棒状の金属を見つけロジアは血の気を失う。
それは、モーリスの義指と同じような大きさだった。
モーリスの物という確証があるわけではない。だが今このタイミング、この状況で、
スライムの中にある作り物の目が紫色で義指まであれば、
それらがモーリスの物だという可能性は限りなく100%に近いだろう。
そしてそれらがなぜスライムの中に浮かんでいるかはもはや考えるまでも無い。
「モ…………リス…………」
血の気の失せた顔でロジアは床にしゃがみこみ動かなくなる。
獲物へ向かいスライムはゆっくり近づくが、もうロジアは逃亡も抵抗もしなかった。
(あたしのせいだ……)
モーリスが宿を出る直前ロジアが耳にしたのは気のせいや聞き違いではなく、
3階で事切れていた少女の断末魔だったのだろう。
(あの時あたしが……気のせいだって言わなければ……
モーリスは溶かされなかったし、あの女の子だって助かったかもしれない……)
ついにロジアの足先をひんやりとした液体が包み込む。
スライムが、ロジアを丸呑みにするようにその肌へまとわりついてきたのだ。
しかしロジアは、座り込んだまま立ち上がろうとしない。
(ごめんね、モーリス……あたしのせいで……モーリスが溶かされちゃった……)
スライム内の義眼を力なく見つめるロジアの頬に、一筋の涙が伝う。
気力が完全に萎え、もう指一本すら動かそうとしない。
しかしスライムに包まれた両足からは身を焼く激痛が伝わってこなかった。
(なんで……あたし殺されるんじゃないの……?)
その時ロジアはある恐ろしい話を思い出す。
――スライムの中には女を犯し子宮内のエーテルを糧とする種がいる――
考えてみれば、先ほど3階で見つけた少女も、
2年前あの館でスライムを飼っていた魔道師に命を奪われた少女達も、
皆下半身を……いや、股座を溶解させられていた。
だとしたら……このスライムの目的もそうなのかもしれない。
そう思い当たった瞬間、ロジアの心中で言いようのない恐怖と嫌悪感が爆ぜる。
「いやあああああっ」
殺されるだけの方がまだマシだったろう。
慕っていた人を殺した化け物に貞操を奪われるということは、
ただ殺されるよりもずっと残酷で無惨な事だ。
「やめてっ、やめてぇぇっ!」
錯乱したロジアは肌や衣服に付着したスライムを剥ぎ取ろうとするが、
液状のスライムを手で掴むことなどできず、
スライムが体を這い上がってくるのを止めることは出来ない。
「いやっ、いやっ、いやあああああっ」
もはや半狂乱になったロジアはスライムを手で掴むのが不可能だというのに、
流動体の魔物を指で摘み取ろうと無駄な努力を繰り返す。
液状のスライムを指でなんとか摘もうとするあまり、
指の爪でズボンとシャツの間の露出した肌を引っかいて
幾筋もの傷が出来て血も滲み始めるが、
それでもロジアは自分の体を掻き毟る行為を止めようとしなかった。
「離れて、お願いだから離れてよっ」
流れる液体を掴むことなどできるはずがない。
しかもそれが自らの意志で動くのなら、なおさらその動きを留めることなど不可能で。
「やっ」
ズボンの上を完全にスライムが覆いつくし、
衣服の端から少女の人目に触れない肌の上へゆっくりと移動する。
必死になってロジアはズボンの裾を押さえつけ、
衣服と肌の隙間をなくしスライムの侵入を阻止しようとするが、
爪の先ほどの隙間があればどこにでも潜り込める液状モンスターの進入を
止められるはずもなかった。
「やぁっ」
夫となる者以外触れてさせてはいけない場所を、スライムの冷たさが満たす。
「いやっいやっいやぁっ」
汚される。犯される。嬲られる。しかも相手はただの魔物ではない。
ロジアにとって家族のように、……いや、それ以上にかけがえのない人間を殺した魔物に
辱められるなどという非情な現実は、ロジアの心の限界を越えてしまった。
ロジアは強く、ありったけの力をこめて自らの舌を噛みしめる。
(お父さん……お母さん……お姉ちゃん達……
ごめんなさい……ごめんなさい……でもあたしはもう、耐えられない……)
筋張った肉を噛み千切る感触とともにロジアの舌が半分千切れた。
口内に激痛と血の味が溢れかえる。
(これで……いい……こんなスライムに玩ばれるぐらいなら……)
自ら命を終わらせるほうがましだ。ロジアは自らの誇りを守るため、その考えを実行した。
しかしスライムはそれさえ許さない。
(…………なに?)
口の端から鮮血を垂らしつつ、死の時を待ち望んでいたロジアは、
スライムの異変に気付き困惑する。
即座に陵辱されるとばかり思っていたのに、魔物は彼女の股座で停滞し、
いつの間にかその大きさは半分に、数は二つに増えていた。
(分……裂……?)
一体は股間に残り、もう一体は細く柔らかなロジアの肢体をゆっくりと這い上がり始める。
着衣越しに脇腹や臍へひんやりとした冷たさを感じた後、
その冷たさは体をゆっくりと上昇していった。
(……どうされようと関係ないか……あたしは、どうせすぐ死ぬんだか……らっ?)
ついにスライムはロジアの小さな唇まで這い上がり、
あまつさえ彼女の口内へ進入を開始した。
(息が……できない!…………あれ、できる?)
ロジアの舌に纏わりついたスライムは内部で空洞を作り、
少女の呼吸を確保しているようだ。
(あたしを……口の中から溶かすのかな……でもどんな死に方でもいいや……
どうせあたしは、舌を噛み切ったから死……あれ、舌の血……)
いつの間にか、ロジアの口内の出血が止まっている。
ロジアは驚き腹部を見ると、先ほど掻き毟りたくさんこしらえた擦り傷も全て消えていた。
(そんな……まさか?)
ロジアは先ほど魔女に見せつけられたこのスライムが持つ驚異的な癒しの力を思い出す。
魔女の首にスライムが触れると、動脈を切られた傷が瞬時に塞がっていた。
つまり、この魔物の前だと女は命を絶つという選択肢すら奪われるのだ。
癒しの力とどこにでも入り込めるゼリー状の体で、
ただ対象に汚される道しか残さないスライムの残酷な能力に、
ロジアの幼い心が崩れはじめる。
「いやぁっ!」
その時ロジアは下半身に未知の感覚を覚え、悲鳴を上げる。
股座に残っていたスライムがロジアの割れ目の中に侵入し、
浅い所の粘膜を刺激し始めたのだ。
「やだっ……そんなとこ……」
知識としてはそこを触られると気持ちよくなると知っていても、
体が幼すぎて湧き上がるそれを快感として認識できない。
なんだかくすぐったくなるような感覚と、おぞましい悪寒が同時に彼女の背筋を奔る。
それでもスライムは、その軟らかな体で粘膜を刺激し続ける。
(いやだっ……こんなの……モーリスを殺した化け物に……こんな所をっ!)
頬に一筋の水跡を描くだけだった涙は、
分泌機能が決壊したかのように後から後から溢れ出す。
しかし心がどれだけ拒否しようとしても、体がいくら幼くとも、
女である限りけしてゼロに抑えられない肉の悦びが、
小さな姫の心の内に少しずつ湧き上がってくる。
スライムの蠢く場所から絶え間なく生まれる甘ったるい感触が
ロジアのお腹の中に蓄積され、徐々に膨れ上がっていくのを段々と我慢できなくってきた。
そして膨れ上がっていくのはロジアを襲う未知の感覚だけでない。
少しずつロジアの秘裂から分泌される液体を啜り、
エーテルを摂取したスライムの体積が次第に増加していく。
「やめてっ、……溶かしてよ殺してよっ」
しかしそんな楽な逃げ道を無慈悲なスライムが許してくれるわけもなく。
肥大したスライムはロジアの体を下半身だけではなく
上半身まで包み込もうとする。
ロジアの小さな背を悪寒とともに増大したスライムが這い上がる。
(やっ……体中が……スライム漬けに……)
その時ロジアは視界の端に梯子を見つけた。
スライムが巨大化したため発せられる光が強くなりあたりの闇が薄れたのだ。
(地下への梯子……)
その梯子は地下へ続いているのが見えたが、地上へは伸びていない。
せっかくの新たな道もロジアの逃げる場所を指し示してはくれなかった。
その身からスライムを引き剥がす術を見つけない限り、どこへ逃げようと意味はないのだ。
……だがロジアには、地下深くに伸びる梯子を使って
今の絶望的な状況から脱する術が浮かんだ。
(そうだ。あたしがこのスライムの支配から逃れる方法が、一つだけある)
それはとても悲しく、哀れな逃げ道。
(地下へ落下したら……あたし、死ねるかな)
深い傷口を作っても絶命するほど失血する前に回復させられてしまう。
だけど、例えば梯子から深部へ向かい落下して首の骨を折れば。
脳髄を木から落下する果実のように潰してしまえば。
回復する隙さえ与えず一瞬で命を断てば、この陵辱から逃れられるのではないか。
ロジアは這うようにして梯子の根元まで歩み寄ろうとするが、
その時にはもうスライムは彼女の手首まで包み込むほどその量を増やし、
いまだ口内に居座り続ける分裂したスライムと一つになるほどだった。
もはや階段へと進むロジアの姿は、
遠くから見れば大きな人型のスライムが歩いているようにしか見えない。
(あと……すこし……あと……すこし……なのに……)
全身を包むスライムは、ロジアのあらゆる部位に緩やかな振動をたたみ込んだ。
肩甲骨、脇腹、臍、鎖骨、太腿、手首、喉、乳首すべてが蕩ける様に揉み解される。
まるで全身をくまなく何千枚もの手のひらで揉み解されるような感覚に、
ロジアは自分の呼吸がとても上擦ってゆくのを嫌でも自覚させられた。
月の物すら来たことの無いロジアでも、
自分の体に何か途轍もない物が生まれようとしているのを感じてしまう。
今まで生まれてきて感じたこともないほど凄い何かが自分の意識を
さらおうとしているのを本能で悟り始める。
だけどロジアは、それを受け入れるわけにはいかない。
ロジアは姐やに教えられていた。
男女の睦み事で生まれる感覚は、とても暴力的で、圧倒的で、絶対的な物で。
例えば今のロジアのようにただ数メートル先にある梯子へ辿り着く、
そんな簡単なことすら困難にするほど女の体を悦ばせ、……狂わせる物なのだと。
だからこそ、それはただ貪るだけでは駄目なのだと。
慕い、愛し、尊べる者から与えられなければ人を堕落させてしまうのだと。
まだ幼かったロジアは、教育係の侍女に婉曲ではあるがそんな風に言い聞かされていた。
だけど、今ロジアにそれを与えるスライムは、
ロジアにとって思慕や愛情といった物からは最もかけ離れた存在だった。
(……このスライムは……モーリスを……)
スライムの中に浮かぶモーリスの義眼がロジアをあざ笑うようにくるりと回った。
このスライムは、自分を守ってくれた、自分を元気付けてくれた、
自分の大好きだったモーリスを殺した、忌み嫌うべき対象。
そんなスライムに快楽という感覚を与えられるのはモーリスに対する裏切りになる。
そんなスライムの生み出す肉欲に溺れればロジアの誇りを自ら侮辱することになる。
(駄目だ……こんなスライムに……)
こんなスライムに全身の肌を揉まれて湿った声を上げちゃ駄目だ。
こんなスライムに乳首を捏ねられて胸の中がとろける様に熱くなっちゃ駄目だ。
こんなスライムに股間を這いずり回られて内股になって太腿を濡らしたら駄目だ。
「駄目よ……駄目だって分かってるのに……」
もう、体が殆んど心の言う事を聞かない。
「お願い……あたしの中に何かが来る前に……早く……」
それでもロジアは、歯を食いしばって梯子の前まで辿り着いた。
金属の棒を握り締め、涎を垂らしながらロジアは階下を見つめる。
「多分……これだけ……高さがあれば……落下して死ねっ……あぁ!」
あと少し体を移動させれば落下するという位置で、ロジアは床にへたり込む。
スライムが、少女の小さな陰核を包み込み、膝の力が抜けてしまったのだ。
(……なに……なんなの!……)
あまりに強い感覚に、半ば錯乱状態になりながらロジアはパクパクと口を開閉させる。
汗が髪の毛を額に張り付かせ、12歳とは思えぬ妖艶な表情を作り出していた。
スライムが責めたてたのは、もし無遠慮に指で弄れば痛みを感じる女の急所。
しかもロジアはそんな場所を触ったことが無いため、
全く慣れていない未発達、未成熟な肉の真珠。
しかし不幸なことに、ロジアの相手はゼリー状のスライムだった。
液状の体は少女の敏感な部位に全く痛みを生ませることなく愛撫ができ、
無痛の愛撫が望まない快楽をロジアの体に次々と叩き込む。
(こんな……こんなっ!)
クリトリスと包皮の間に染み渡ったスライムが粘ついた体を震わせる。
振動幅は1ミリもない、とてもとても小さなバイブレーション。
しかし処女の性感を狂わせるにはそれだけで充分だった。
ロジアの腰ががくがくと痙攣し始め、
哀れな姫君は舌を突き出しながら梯子に縋り付く。
顔はもう宙に浮いている。あと少し体を引き寄せれば落下する。でもそれが出来ない。
名前すら知らぬ感覚に自らの意識が飛ばされる予感に、ロジアは嘆き叫んだ。
「いやぁ……いやっ……いやっ……いやぁあぁっ」
瞬間ロジアは弓なりに背を逸らし、下腹部のスライムの緑色が少し薄くなる。
彼女の下半身から多量に分泌された愛液が、スライムの青緑色の濃度を希薄にしたのだ。
しばらく天を仰いでいたロジアの全身から不意に力が抜け、
ロジアは梯子を掴む手を離し荒い呼吸を何度か繰り返した。
はあはあと何度も吐き出される呼吸音は、
やがて地の底から聞こえるような暗い啜り泣きへと変わる。
「モーリス……」
結局ロジアは快楽の絶頂へと昇り詰めさせられたのだ。
モーリスを殺し溶かした、憎むべきスライムに。
「モーリス……ごめんなさい……ごめんなさい……」
堪らなく悲しくなって、ロジアは嗚咽を漏らしながら涙を流した。
自らに纏わりつくスライムに起きた異変に気づくこともなく、いつまでも。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
一体どれだけ泣き続けていただろう。
最初にそれを見たロジアは、涙で歪む視界が作り上げた偶然の産物だと思った。
絶望に打ちひしがれていたロジアは、手の甲で涙を拭いもう一度自らの腕を眺める。
腕を包むスライムの凹凸が、規則的に並びまるで記号のような陰影を作り出していた。
(これは記号……というより……字……文章?)
『いつまで泣いているんだ?』
そのスライムの表面には、確かにそう記されていた。
(これは……スライムの、意思?……それとも、あの魔女の言葉……?)
『全く、泣いてばかりで困ったお姫さんだ』
「だって……あたしは……あたしは…………」
魔物に犯された少女に嘆くなという方が無理な話だろう。
「逃げることも……耐えることも…………死ぬことも出来なかった……」
『舌なんか噛み切っておかしい事をすると思ったが、死ぬつもりだったのかよ。
どこの戯曲で覚えたか知らないが、舌なんか噛んでもそう簡単には死ねないぞ。
まったく、俺から仕事を奪うつもりか』
浮かび上がった文字の意味が理解できず、ロジアは呻くように呟く。
「仕事って、何を言っているの……?」
『あんたに勝手に死なれちゃ護衛の仕事がなくなるって言ってるのさ、ロジア様』
あまりの事にロジアの涙が止まる。
うつ伏せになったままだったロジアは、ゆっくりと座りなおし、
両手でスライムを掬い語りかける。
「まさか……あなたは……自分がモーリスだって……そう主張したいの?」
少女の手のひらで、ゼリー状のモンスターの表面に文字が浮かんだ。
『そういう事だ』
混乱が頂点に達したロジアは首を左右に強く振る。
「う……嘘よ!そんな……だって……そんな、不思議なこと」
『ロジア様も2年前あの館で見たはずだ。
自らの体を捨て、少女の亡骸へ乗り移った魔道師を』
呆然としながらロジアは呟いた。
「じゃあ……あなたも……モーリスも、
人間の体を捨ててスライムに乗り移ったって、そう主張するの?」
『その通り』
「そんなの……そんなことありえないよ!
だってモーリスは、魔法使いでもなんでもないんだよ!」
『魔法は自分で使えなくても、他人にかけてもらえばいい』
「そんな……信じられないよ……本当にそうなら……」
そこまで口にしてから、ロジアは震えながらもう一度首を横に振る。
まるでスライムの言葉を鵜呑みにするのを怖がるように。
信じて裏切られるのを怖れるように。
『信じられないなら、ロジア様が俺を試せばいい』
「試す……?」
『ララウヌ第三候女の護衛であるモーリスしか知りえない事を、
ロジア様が質問して俺が答えられればいい。シンプルだろ?』
ロジアは少し俯くと、わずかに考え込んでから口を開いた。
「あたしが好きな物は?」
『ちょっと待て、範囲が広くて答えられない』
「やっぱり嘘なんだ!」
ロジアは涙を潤ませながら手の平で作っていた器を崩す。
零れたスライムの飛沫が、慌てて地面で蠢き文字を形作った。
『馬鹿暴れるな、文字が作れない。せめて、好きな食べ物とか
好きな音楽とか対象を絞ってくれ、好きな物じゃ答えが多すぎるだろ』
ロジアは疑いの念を隠さずスライムを睨みつけつつ尋ねる。
「じゃあ……好きな、食べ物」
『三日月魚のムニエルとズキア風サラダかな。後、サーカスにもらう林檎味の水飴』
ロジアの目が大きく見開く。
「……じゃあ、じゃあ……えーと、あたしの趣味は?」
『昆虫採集にサーカスや楽団の鑑賞……、いや、レンツ様やメヒィル様をいじめる事』
「う、嘘よ、あたしがお姉様達をいじめるなんて、そんな酷い事!」
『ロジア様は何度も虫嫌いなメヒィル様に捕まえた虫を見せて泣かせてたじゃないですか。
木の上でバク宙してみせてレンツ様を失神させたこともありますよね?』
ロジアはう、と言葉を飲み込む。
「あ、あれは……道化師さんの真似をしたらサーカスの人達に上手いって褒められたから、
レンツお姉さまも喜んでくれるかと思っただけだもん!」
『あんなところでバク転して落っこちたら下手すりゃ大怪我じゃすみませんよ。
あの後俺がどれだけ叱られたことか。
とにかくあんなに姉上様を泣かせたり驚かせたりする候女様はロジア様ぐらいのもんです。
俺はてっきり姉上様達に嫌がらせをするのが大好きなのかと』
ロジアは真っ赤になって頬を膨らませた。
「あたしはお姉さま達が大好きだもん!そんな言い方するなんて、モーリスの意地悪!」
ぷいっと顔を背け、しばらくロジアは沈黙する。
30秒ほどの静寂の後、ロジアは恐る恐る、
しかしどこか期待を秘めた目でスライムにもう一度尋ねる。
「ねえ……本当に、本当にあなたは……モーリスなの?」
『そうですよ』
ロジアはごくりと唾を飲み込んだ。
「じゃあね……最後の質問……。あたしがモーリスと初めて会った時……
あたしは亡くなった女の子達の前でお祈りをしたんだけど、
その後モーリスは、あたしに何をしてくれた?」
ロジアの頭部を包んでいたスライムが木の幹の様に盛り上がり、
肌色に染まりながらその先端が5つに枝分かれした。
(あの絵と……逆だ)
悪魔と交わる裸婦の油絵が熱で溶け、どろどろとした灰色の混沌へと変わるあの光景。
それは2年前ロジアが狂信者の館で見たあの映像を逆回しにしたものだった。
半透明のどろどろとしたスライムに色や形が発生し、
それはやがて褐色の腕と手のひらに擬態してロジアの小さな頭を撫でる。
『あの時俺はこうやってあなたの頭を撫でた』
その手はぶよぶよとして頼りなく、血も通わず暖かくもない。
だけどロジアの髪型が崩れないよう梳きあげるその指使いは、
モーリスが今まで何度もロジアの頭を撫でた仕草そのものだった。
「モーリス……なんだね……」
ぽろぽろと、ロジアの瞳からまた涙が溢れ出す。
だけどそれは、さっきまで流していた悲哀の涙ではない。
ロジアはスライムの中に顔を埋め、声を上げて泣いた。
「モーリス……モーリスなんだね……」
擬態した手のひらが、何度も何度もロジアの頭を撫でる。
『ああ、俺だ』
「でも……なんでこんなすが」
ロジアの問いは何か巨大な物が落下する轟音に掻き消された。
「な、何?」
『……宿の床が崩壊する音だな。俺が溶かした穴が自然に崩れたか、
あるいはあの赤い魔女が俺達を追おうとして何かしかけたかもしれない。
どちらにしろ急いだほうがよさそうだ』
ロジアの眼前に天井からスライムの小片が落下する。
「わっ」
どうやらロジアが泣いている間にモーリスが作り出した分身らしく、
その小さな偵察兵はモーリスの本体と融合する。
『この辺りに出口はなさそうだし、他の出口を探してる時間はない。
さっき宿の床と岩盤を溶かしたように、地上への出口を作るため天井を溶かす力が必要だ』
「……溶かす力?」
首を斜めにするロジアの眼前で、スライムの全身が凹んだ。
もしかしたら液状生物なりに頷いているのだろうか。
『エーテルだよ。スライムが酸を精製できたり、他の物に擬態できたり、
傷をすぐさま癒せることができるのも、全てはエーテルのおかげだ』
「じゃあ、地上へ出るためにエーテルが必要なんだね」
突如モーリスの体がロジアの股の肉洞に入り込み、ロジアは真っ赤になって悲鳴をあげる。
「やだっ……モーリスっ、今はそんな冗談……やってる場合じゃ……」
蠢くスライムはそれでも少女の胎内への進入を止めない。
「やっ……モーリス…………あ、後でならいいから……
今は、ここから出るためにエーテルを探そうよ…………」
『エーテルならここにある』
「ここって、どこ……」
『スライムは人間の女を襲うというのは知っているか?』
「うん……聞いたこと、あるけど」
『それは女の胎内にある子宮や周辺の組織、分泌液を欲するからだ』
子宮は人の魂を生み出し育む場所。
だから子宮や周囲の器官には魂の糧となるエーテルが多量に貯蔵されている。
「子宮に……エーテルが……じゃあ、も、もしかしてモーリスは……」
『ああ、ちょっとロジア様の中からエーテルを分けてもらう』
ずるり、と大量のスライムがロジアの深い所へ入り込む。
「やぁぁ」
高く切ない声がロジアの口から漏れた。
『痛いか?』
「違う……痛いとかじゃなくて…………なんだか変なの…………」
『そうか。まあ痛くても止めないが』
「……止めなくていいよ。……モーリスなら、モーリスになら……」
ロジアの体が激痛を予感して強張るが、
モーリスはそんな少女を安心させるように優しい言葉を体表に記す。
『怖がらなくてもいい。大丈夫だ』
「うん、モーリスなら何をされてもいいよ……でもね、血が出たらすぐに治して欲しいな。
スライムなら、傷をすぐ治せるんだよね?」
『血なんて出させない』
モーリスの言葉にロジアは大きな目をさらに丸くする。
「え……でも、そういう事をしたら、血が出ちゃうんじゃないの?」
『傭兵くだりの俺がロジア様の純潔は奪うような真似をしたら、俺の首が飛ぶ。
まあこの体に首なんてないけどな』
ロジアは苦しげに眉を寄せ、途切れ途切れに尋ねる。
「でも、もう結構きついし……そ、それ以上入られたら……、あたしのそこ、
裂けちゃうんじゃない……?」
胎内の圧迫感が依然強くきついままだったので、ロジアは恐る恐る下腹部に手を添える。
しかしモーリスは飄々とした文体の字を体に表示しながら行為を続ける。
『何も心配いらない。柔らくどんな形にもなれる半液状の体なら、
ロジア様の乙女の証を傷つけず胎内深くに入り込める』
少女の呼吸が荒くなったのに気付き、モーリスは胎への進入を一旦止める。
『お辛いですか、ロジア様?』
「あ、……うん、大丈夫、……だけど」
『だけど?』
ロジアは頬を染めながら、ぽつりと呟く。
「別に、傷つけても良かったんだけど……その、…………純潔の、証」
真っ赤になってもじもじしているロジアに纏わりついていたモーリスの動きが突然止まる。
『ロルド様から聞いていたのですか?』
「……何を?」
何のことかさっぱり見当がつかないといった様子のロジアに、
モーリスはしばらく言葉を表示させることすらせず沈黙を続けた。
「……モーリス?」
しばらくしてから、スライムの表面にようやく文字が浮かぶ。
『ロジア様は死にそうな目にあって少し神経が昂ぶっているようですな。
さっきも話しましたが、候女であられるロジア様の誇りを汚せば俺の首が飛んじまう』
ロジアはゆっくりと首を横に振った。
「汚される事になんか……ならないよ」
ロジアの純潔を奪うかどううかという話題になってからというもの、
それまで淀みなく浮かんでいたスライムの文字がなかなか出現しなくなる。
対する少女の声は、自分の思いにひとかけらの疑問も抱いていないかのように明瞭だった。
「モーリスは誇り高い剣士だから、モーリスに抱かれても、
あたしは全然汚されたりなんか、あぁっ」
『それ以上喋りなさんな。舌を噛みますよ』
激しくなった胎内のスライムの振動で体中に汗を浮かばせながらも、
ロジアは思いを告げる事を止めなかった。
「……姐やが言ってた……愛する人とならこういう事してもいいって……
あたしはモーリスじゃなきゃ嫌……モーリスは違うの?」
スライムはもう何の文字も浮かび上がらせず、ただロジアの膣壁を刺激し続ける。
「……モーリス……答えてよ……」
何かを掴むように、生まれて2度目の肉欲に苛まされる少女の手が虚空で握られる。
何かに縋り付きたくなって、だけど何も手に出来なくてロジアは泣きそうになる。
愛する男にしがみつきたくても、その体は液状のスライムと化していて、
逞しい体に抱きつくことも抱きしめられることも出来なくて、
ロジアは悩ましげな声を上げながら切なげに身を捩った。
(ああ……モーリスが人間の時に……抱きついておけばよかったな……)
などと今更どうにもならない事を考えながら。
膣壁の中で蠢かれる感覚は、淫核を揺さぶられる感覚に比べれば緩く弱かったが、
それでもロジアはさっき自分の意識を飛ばした何かが、
また少しずつ体の中に蓄積されていくのを実感していた。
(また……あのすごいのが来ちゃうの?……)
精神が白く塗りつぶされ自我を狂わされるかもしれないという恐怖と、
堪えきれないほど心地よいあの感覚に溺れたいという欲求の二つが同時に芽生え、
真逆の感情の綱引きでロジアの全身が腰を中心にがくがくと痙攣し始める。
その時、ロジアの体を包んでいたスライムが、
もう一度クリトリスを蕩けさせた振動を開始した。
それはさっきのように乳房や脇腹といった局部だけを中心にいじる物ではなく、
ロジアの全身の肌を満遍なく刺激し、愛撫するものだった。
顔だけが空気へ露出し、それ以外の肉体が全てゼリー状のスライムでくまなく
弄り回される感覚に、ロジアは目尻を下げ甘い溜息を漏らした。
(すごい……全部……体全部モーリスに愛されてるよ……)
確かにロジアはもうモーリスの厚い胸板を抱きしめられないし、
人間だった時のモーリスの太い腕に抱きしめられることは無い。
だが、スライムだけにしかできない愛し方がある。
ロジアの全身はくまなくモーリスの液状の体で包まれ、
その間には泡一つ分の空気すら存在しない。
それゆえに人間同士による抱擁よりもその一体感はるかに大きく、
ロジアを圧倒的な幸福で包み込んだ。
(あたし……モーリスと一つになってる……)
こんなに幸せなら、このまま溶けてもいいかもしれない。
そんな馬鹿な事を考えていると、ますます体の中に溜まったあの感覚が膨張していった。
しかも今回は、さっき意識をさらった時よりもさらに強く肥大化している。
先ほどの絶頂よりもゆっくりとした感覚の上昇にロジアは少し安堵していたが、
クリトリスを責められた時は股間だけに生まれていた狂おしくなるほどの気持ちよさが、
腹部や太腿を超え頭のてっぺんから足の先まで全身へ波紋のように広がっている気がした。
「や……体中が……気持ちよすぎる……」
全身の皮膚という皮膚が紅潮し、青白く光るスライムの色と合わさり
ロジアの全身は夕闇を連想させる怪しい紫色に染まる。
スライムのマッサージが全身の血行を良くし感覚神経の働きを活発にし、
叩き込まれる快楽の量をさらに増大させる。
「やあっ……」
気持ちいいのが、気持ちよくなっていくのが止まらない。
どこまでも大きくなる風船を眺め続けるような新たな恐怖がロジアの心を掻き乱す。
(このまま気持ちよくなりすぎたら……こんなに大きくなった感覚が破裂したら……
あたしどうなっちゃうの?)
クリトリスを弄繰り回され続けた結果訪れた、
まるで何百里も走り続けたかのような疲労感と脱力感、そして快感と幸福感の爆発。
今感じる心地良さの大きさからして、
この感覚が弾けた時の肉体へかかる負担と快楽の上昇は先ほどの比ではない気がする。
(だけど……なんだろう……あの時より、嫌じゃない)
怖いのは怖いのだが、クリトリスを責められた時よりも
少しだけ心が穏やかでいられる。
自分を責めているスライムが愛しいモーリスだとロジアが知っているからだろうか。
(……違う……それもあるけど、……それだけじゃない……)
膣壁の中から生まれる今の感覚には、先ほど陰核を震えさせられた時覚えた
無理矢理昇り詰めさせられるような強迫的な物が無いのだ。
あまりにも快くて、ロジアの全身から緊張が消える。
いや、緊張すべき筋肉や皮膚全てが圧倒的な愉悦により強引に弛緩させられている、
と表現するほうが正しかった。
クリトリスを責められた際悲鳴をあげていた唇は蒸れて半開きになり、
極限まで大きく見開いていた目は、今はうっとりと宙を見つめる。
クリトリスを弄り回されていた時強張って空を掴もうとしていた指は、
自らの体をスライムごと強く激しく抱きしめる。
そうやって体を自身で押さえつけないと、
スライムの挿入愛撫で極限まで溜まりきった感覚が一気に噴出して
自分の心と体を中から壊してしまうような気がして、
ロジアは悩ましげに喘ぎながらただ自らの体を必死に抱きしめ続ける。
「おかしくなるよ……おかしくなっちゃうよぉ!」
『おかしくなれ。でないとエーテルを大量に抽出できない』
しかしスライムの表面に浮かび上がったモーリスの言葉も、
もうロジアの目には映らない。
見えていてもロジアの脳はもう文字の意味を理解できないほど快楽に溶かされていた。
「モーリス……来る、なにかくる、きちゃうよぉ」
獣のように叫ぶロジアの潤んだ目には、
スライムの表面に浮かぶ陰影など読みとくことができなかった。
しかし、痴態とは裏腹に中々彼女の愛液は爆発的に分泌されない。
もう太股のズボンはぐっしょりと濡れてはいるが、
それだけのエーテルではまだモーリスの求める量には足りなかった。
ここにきてモーリスは悟る。柔らかすぎるスライムの愛撫では、
膣内で女を飛ばすには圧倒的に足りないものがあるのだ。
「もーりすぅ…………もういいでしょ…………
これ以上は…………げんかぃ…………ふぇ?」
もう一度モーリスの体の一部が手に擬態し、ロジアの頬をぺしぺしと叩く。
「なに……モーリス、やっと、おわるの……?」
自分の中で際限なく快楽が膨れあがる恐怖に終わりがきたと安堵したロジアの前で、
モーリスは無情にも擬態した手をひらひらと左右に振って否定の意思を表す。
『悪いなロジア様。まだ終わらないし、終わるつもりもない。
今のままじゃ天井を溶かすだけのエーテルがないからな』
「そんな……まだ、つづけるの……あぁん、
あ、ぁぁ、あたま、おかし……くなっちゃぅ……」
『耐えるからいけないんですよ。もっと盛大によがり狂ってもらわないと』
「そんな…………こわいよ…………これ以上…………
変になったら…………あたまのなか……こわれちゃうょ……」
『ここにいつまでも居たら、魔女に捕まって頭といわず全身壊されちゃうでしょうが』
「そんなこと……いわれても…………わかんないよ…………
今でさえ狂いそうなのに…………これ以上なんっ、……て……」
『まあそれは俺の責めが弱かったからです。
というわけで、先ほどした約束は反故にしてください』
「約……束……?」
『俺がロジア様の誇りを汚さないという約束ですよ』
蕩けていたロジアの瞳に一気に光が戻り、頬がさらに赤く染まる。
「じゃあ、……モーリス、あたしの初めてに……!」
『そうならないよう努力しますが、もしロジア様の純潔の証を傷つけたらすいません』
モーリスの言葉にロジアはがっくりと肩を落とす。
「もう、べつに…………う、奪っても……いいのに……ひゃぁっ」
膣内が拡張される感覚に、思わずロジアが悲鳴を上げる。
「やだっ、いたい、なか広げちゃいやだぁ」
『すいませんがもう少し我慢してください。後はこれが傷つけずに入ればいいんですが』
「え……なに、これってなにをいれ……あぁ」
何かが膣道を遡る感覚にロジアの身が硬くなる。
それは流動体のスライムにはない、しっかりとした形を持つ物質だった。
「なに……これ……?」
そしてその物体の進入が止まった瞬間、ロジアは身を貫かれる痛みに叫び声をあげる。
「いやぁ、いたい……」
膜のわずかな隙間が極限まで広がる感覚に、涙目になって思わず声を張り上げる。
「痛いよぁ!」
薄い筋肉が切り裂かれる寸前まで引き伸ばされる激痛に、
四肢を滅法に動かして暴れるが、不意にその動きがぴたりと止まる。
「や、モーリス、そこはだめぇっ!」
もう一度クリトリスを包み込んだスライムがあの振動を開始すると、
痛みを超越する圧倒的快感が再度生まれロジアはたまらず甲高い嬌声を上げた。
「や、だめ、そこもういっかいいじられたらぁっ」
その瞬間膣圧が緩くなったのを感じ、
モーリスはそれを一気にロジアの体内へ突っ込んだ。
「ひぃぁっ」
液状のスライムが体の内側から処女膜を開くという特異な状況下だったからだろうか、
それは筋肉の隙間よりもはるかに大きかったが、膜を破壊せず奥底へと入り込めた。
「モーリス……あたしのなかへ、なにを…………?」
モーリスがロジアを胎内で絶頂へと導くのに足りなかったもの。
それは硬度だった。
敏感なクリトリスは柔らかい刺激でも絶頂へ導くことができるが、
クリトリスの絶頂では摂取できるエーテルが少なかった。
だからモーリスは膣内からの刺激でロジアを達してやれば大量に濡れるかもと考えたが、
太い指も猛々しい肉棒もない液状のスライムの体では、
陰核よりも感度が鈍い肉壁を刺激してロジアを絶頂に押し上げることはできなかった。
だから必要となったのだ。
適度な硬さを持ち、柔らかなひだだらけの穴を必要以上に傷つけることのない細いそれが。
「もぉりす……なにをいれ…………」
その時ロジアはスライムの中から先ほどまであったある物が消えたことに気づく。
「もしかして……指……?」
『ああ、義指だ』
その時ロジアのGスポットを作り物の指先がなぞり上げ、
少女の体に今まで以上に深く大きい電流のような快楽が襲い掛かる。
「ひああぁっ、やぁっ」
『痛いか?』
「い、いたくないけど……なんかすごぃ……っ」
金属の指でも用心深く動かせば柔らかくデリケートな肉ひだを傷つけない。
その事を確認したモーリスは、本格的にロジアへの責めを開始する。
義指の先がさらに強く尿道の裏へ押し付けられ、ゆっくりとした速度で肉壁を前後する。
「やっ……やぁあぁ……」
全身の毛穴が開くような濃密な快楽が下腹部から生まれ全身へと広がり、
だらしなく下がった眉の下で焦点の合わない瞳が宙を映し、
ロジアの声は発情期の雌猫のように高く甘く蕩ける。
分泌される愛液の量と濃度は陰核責めの時の比ではなく、
確実に少女の体を絶頂へと押し上げていった。
「やめて、モーリス、やめてぇ、からだ、こわれる、
からだぢゅうこわれうっ」
しかしモーリスの小指を操る動きはさらに速度を増す。
スライムに操られる義指には間接という動きの制限がないため、
人間には真似出来ない的確かつ執拗な責めを施し、
ロジアの脳に途方もない快楽を与え続ける。
そして怪物による指戯にロジアの女性器全体の血行がよくなり、
増えた血の巡りが神経一つ一つを活発化する。
そのため今まで行っていたスライム自体による雌穴全体への蠕動運動による責めで
生まれる快楽量も爆発的に増加し、Gスポットだけではなくヴァギナ全体が
何年もかけて開発された性感帯のような圧倒的愉悦を発生させ始める。
「あああっ、だめ、きちゃう、なにかきちゃうよぉっっ」
頭を振り乱しロジアは発狂したように舌足らずな声で喘ぎ続ける。
そしてモーリスの義指が一番強く速くGスポットを抉った瞬間、
ロジアの虹彩が極限まで開き視界が真っ白に染まった。
「ひああああああああぁぁぁぁっ」
ロジアの絶叫とともに彼女の下半身を包むスライムの内側から愛液の飛沫が飛び出し、
モーリスが吸収出来ないほどの量と勢いであたりの石畳を濡らしていく。
「あ、ぁ、ぁぁぁ……」
汁を撒き散らすとそれに比例してロジアの瞳から淀んだ光が消えていった。
やがて愛液の漏洩が止まるとともにロジアは気を失う。
その顔は汗と涎と涙にまみれ汚れきっていたが、
まるで母親に抱かれた赤ん坊のように安らかな表情をしていた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
赤いローブを纏った魔女は息を荒げながら自らが殺した少女の躯が眠る部屋に逃げ込むと、
すぐさま扉に鍵をかける。
その直後何か巨大な物が扉に直撃する音がして、安物の扉が歪み魔女は悲鳴を上げた。
「なんなのあのキメラは……くそ、スライム達、やっておしまい!」
しかし先ほどまで彼女の手足となって動いていたスライムは何の反応も返さず、
水溜りのように床の上で広がったまま動かない。
なぜか彼女の魔力は切れスライムを操ることが出来なくなっていた。
床の上に転がっていた子宮を取り上げ、女はヒステリックに叫ぶ。
「なぜエーテルがつきたの……?この娘の子宮から補給したばかりなのに!
何であんなキメラが私を襲うの?何で一番大きなスライムが私の支配下を抜けて
お姫様を助けるの?なぜよ、何でよ!」
その時魔女はベッドの周囲を見てぎょっと目を見開いた。
そこには赤い水溜りとなっていたはずの少女の血潮が全てなくなっている。
「……これじゃあまるで……私が幻を見せられているみたいじゃない!」
“その通り。あなたは私の術にかかっているのよ”
いきなり脳内に響き渡った魔法の声に、魔女の恐怖と錯乱は頂点に達する。
「だ、誰よ!卑怯よ、姿を見せなさい!」
“幻覚で女の子をかどかわし殺してきたあなたに卑怯呼ばわりされるのは心外だわ”
「くそ、どこよ!姿を見せなさいってば!」
脳内に響いていた声が、突然目と鼻の先から放たれた。
「ずっとあなたの前にいるわよ」
ベッドの上で腹に穴の開いた少女の躯が上半身を起こす。
赤黒い腹部から股座まで溶解されていた部分が粘土のように盛り上がり、
やがて傷ひとつない艶やかな肌へと戻った。
四肢を縛っていた縄がするすると蛇のように彼女の体を這い上がり、
ほつれ絡み合いながら体全体を覆う深紅のローブへと姿を変える。
立ち上がった少女はこきこきと首を鳴らしながら呆然としている
魔女を冷ややかに見下ろした。
「いい加減に、あたしのペット返してくれないかしら?」
少女の視線が自らの手元に注がれているのに気付き魔女が自らの手の中を見た刹那、
甲高い悲鳴がほとばしる。
「嫌ああああぁ、なんなのよこれ?!」
スライム使いの魔女の手の中には、先ほどまで握られていた子宮の代わりに
茹で上げられたロブスターのように真っ赤な蠍が蠢いていた。
魔女が尻餅をつきながら蠍を放り投げると、床に着地した甲殻類はハサミを
かしゃかしゃと鳴らしながらベッドの上の少女へと近付き、その体を這い上がる。
その時シュメーラと名乗っていた魔女は少女の肩甲骨から生えた赤い水晶の翼と、
小さな肩に乗る一匹の蠍を凝視しながら唾を飲み込んだ。
「真紅のローブと水晶の羽根……そして使い魔の赤い蠍……
それに私を欺く幻術……まさか……あなたが本物のシュメーラ……」
「私の名を騙る魔女なんてどれぐらいの使い手かと思えば……
スライムの擬態を使ってようやく幻術が形になってる小物なんだもの、腹が立つわよね」
「ひっ」
冷笑する魔女に本能的な恐怖を感じた偽魔女は立ち上がり逃げようとするが、
足腰がいうことをきかず転んでしまう。
動けなくなった偽者の魔女の前までゆっくり近付いた本物のシュメーラは、
偽魔女の顎に手を這わせにこりと笑う。
「体がいうことをきかないでしょ?もうあなたの神経の支配権は私のものよ。
じゃあちょっと記憶を覗かせてもらいましょうか。
……本名はジェラスって言うのね」
本物のシュメーラの言葉に偽のシュメーラは冷や汗まみれになってうろたえる。
「嘘でしょ、もう記憶を読むなんて……やめて、私の心を探らないで!」
「じゃ、じっくり調べさせてもらいましょうか。あなたのような三流魔女に相応しくない
上級種のスライムを与え、子宮を集めさせた黒幕の正体を」
真紅の魔女が偽者の魔女ジェラスの全てを暴こうとしたとき、
ジェラスの体が霧のように消え去る。
「これは……!」
唖然とするシュメーラの背後でジェラスが閉じた扉が破壊され、
消失したジェラスと入れ替わるように
黒衣を纏った魔女がキメラを従えながら部屋へと入ってきた。
「どうしたのシュメーラ?格下の魔女の過去を探るのに時間がかかりすぎよ?」
黒いローブを纏った少女は、シュメーラの苦虫を噛み潰したような顔を見て
大体の状況を察したようだ。
「……逃げられたのね」
「ちょっと違うわ。逃がされたのよ」
塵ひとつ残さず消えたジェラスの座っていた場所にシュメーラが指を這わすと、
確かにそこには人のぬくもりが残っていた。
「この熱は現実……だから今あの女が消えたのは幻術ではなく……空間転移、か。
あの三下の魔女にそんな器用な真似出来ないだろうし、
十中八九第三者が彼女を逃がしたってところかしら」
「私があんなに時間稼ぎしてあげたのに、なんで失敗するのかしら?」
黒衣の少女のとげとげしい言葉にシュメーラは片眉を上げる。
「うるさいわね。ちょっと予定外の事に魔力を使ったのよ」
「予定外の事?」
「溶けて死にかけた男に転生の術を使って、上級種のスライムに魂を移してあげたの」
キメラ使いの魔女は目を丸くする。
「それって……あなたが人助けをしたってこと?
三百年近く会わないうちに、あなたの人間嫌いも治ったのかしら」
「別に今でも大多数の人間は嫌いよ。ただ……」
シュメーラは背後を振り向き、死体の振りをしていた自分の体に
ロジアがかけてくれたシーツを眺める。
「自分の命が狙われている時に見ず知らずの死体に優しくするお人よしのお姫様と、
体中溶かされてもそんなお姫様を助けようとする仕事熱心な護衛までは
嫌いになれないってだけよ」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「全く、ひどいもんじゃ、わしの宿がキメラとスライムのせいでぼろぼろじゃ……」
「お婆さん……」
酒場の看板娘アディは店の前で肩を落とす老婆に同情する。
「すまんがのお……しばらく、あんたの酒場に泊まらせてくれんかね……
金なら出すからのお……」
「お父さんには後で話をしておくわ。多分大丈夫」
「そうか。ありがとう、あのいかつい店長の娘とは思えないほどあんたは優しい子だよ」
うんうんと頷く老婆の袖から、数枚の金貨が落ちる。
途端に老婆は悲鳴をあげて金貨の上に覆いかぶさった。
「……お婆さん、そのお金は?」
老婆はあたりの様子を伺い、目撃したのが少女だけと分かると安堵のため息を漏らす。
「ふふ、役人や衛兵には内緒じゃぞ?あいつら少しも役に立たんからのお。
実は宿の3階に泊まっていた客の忘れもんなんじゃ」
「ええ!それって勝手に取っていいの?」
老婆は慌てて少女の口を塞ぐ。
「馬鹿声がでかい!いいんじゃよ、どうせ今回のキメラ騒動で一番壊されたのは
その客の泊まっていた部屋じゃったし、宿が壊れたのは奴らが何かしたにきまっとる!
じゃからこれは当然の慰謝料みたいなもんじゃよ、うむ」
アディは困った顔をしながら手ぬぐいでまとめた後ろ髪をぽりぽりと掻く。
「……うーん、いいのかな……」
「……うん?なんじゃ、酒場で奇声を上げていた男の弟じゃないか」
通りの反対側をふらふらと歩く小さな影を見て、老婆が訝しげな声を上げる。
「奇声を上げていたって……あの、金貨を振舞ってくれたズキア族の剣士の?」
「そうじゃ、ロルド様の悪口を言っていたあの挙動不審な男じゃよ。
昨日までうちの宿に泊まっていたが……しかしあの男も怪しい奴じゃった……
あの子も種違いの弟という触れ込みじゃったが、正体は分かったもんじゃないぞ」
「あれ……あの子、なんだか足取りがおかしいよ。具合でも悪いのかしら」
アディはフードを被った男の子の傍へと近寄ると、優しく声をかける。
「ねえ君、こんな夜にどうしたの?なんだか調子が悪いみたいだけど」
少年の上気した泣きそうな顔を見た瞬間、看板娘は唾をごくりと飲み込む。
(あれ……この子……男の子、なの?なんだか、この顔……凄く色っぽいような……)
フードで顔が半分隠れているが、赤く染まった頬や蒸れるように湿った唇は
男の物とは思えないほど恍惚に溶け美しく艶めいていた。
「あの、……僕なら、だ、あ」
突然腰が跳ね、男の子は建物の壁に寄りかかる。
「大丈、夫ですから……ぁ」
「ねえ、全然大丈夫には見えないんだけど……苦しいのなら、うちのお店で休んでいく?」
「ほんとに……何でも、無いですから……だから、あん」
男の子が上げる鼻から抜ける甘ったるい声を聞いているだけで、
アディはなんだか怪しい心持になってくる。
「ほんとに何とも無いの?」
「はい……大丈夫です、だから、あ、や、やぁ……」
男の子の歩みは完全に止まり、その小さな体が怪しくくねる。
「どうしたの、ねえ?!」
「おねが……もう、これ以上は……あぁ……」
子供の口から漏れる吐息がより媚びるように高くなっていくのを感じ、
聞いているアディの下半身の一部もうっすらと湿ってきた。
「もう……だめぇ、そこ、それいじょう、は、だ、だめ、あぁあああぁっ」
少年の腰の痙攣が大きくなり、突然小さな水音とともに彼の半ズボンから液体が迸った。
(え、嘘……この子、外で失禁してる……!)
「や……み、ないで……みちゃだ……あ、あはあぁぁぁぁ」
呆然と見守る娘の前で、ズボンの裾から溢れ出した液体は男の子の太腿を濡らし、
見る見る石畳に水溜りを作っていく。
「おい、どうしたんじゃ」
少年と娘の様子を訝しく思った老婆の声に我に返った看板娘は、すぐに慌てて振り向く。
「た、大変!早く何か拭き取る布を持ってこないと」
「何をそんなに慌てておる?」
「何をって、この子を見れば分かるでしょ?」
老婆はアディの肩越しに少年を覗き込んで肩を竦める。
「……わしには何が大変かさっぱり分からんがのう」
「え、だって……」
振り向いた娘は目を丸くした。さっきまで太腿と石畳を濡らしていた
恥ずかしい液体は全てかき消え、
まるでアディが見た光景が全て幻であったかのように粗相の跡は全て消えていた。
「あ、あれ?」
少年は肩で荒く息をして建物の壁に全体重を預けどう見ても普通じゃないが、
それでもやはり何度見ても失禁の痕跡などかけらもない。
「嘘……なんで?」
「あの……あた……ぼく、なら……大丈夫です……から……だから、お願いです、
もう……僕の事は、ほっておいて、くださ……い……」
何がなんだか分からないアディは男の子の言葉にただ頷いた。
「え、ええ……」
「おいこら、そんな怪しげなガキは放っておけ!
それよりわしの寝る場所を早く用意してくれんかのう?
キメラ騒動のせいでくたくたなんじゃよ」
「はいはい、わかりました。……じゃあ、君、
私はまだ当分起きてるから、辛くなったらいつでも声をかけてね?」
看板娘が声をかけると、男の子は力ない笑みを返し
「あり……が……とう……」
と途切れ途切れに答えた。
なおも衛兵や役人に対する不平不満を並べる老婆の背を押しながら酒場の裏口へと
入ったアディが少年の方を振り返ると、
そのシャツや半ズボン、革靴など身に付けている物が一瞬歪んだような気がした、
(え!?)
しかしその後いくら注視しても、男の子の服は微動もしない。
(目の錯覚……なのかしら)
看板娘が首を傾げながら酒場のドアを閉じると、男の子のシャツに文字が浮かび上がる。
『やれやれ、危ないところだった。あの娘が背後を向いている時、
俺がお漏らしした跡を全部吸収していなかったら今頃誰かを呼ばれていたかもしれません。
ロジア様は自分が追われる身という自覚はあるのですか?
いくら夜中とはいえ、こんな街中で粗相なんかすれば注目を浴びるだけですよ』
服と靴に偽装したモーリスを身に纏ったロジアは、
半泣きになりながらよろよろと壁伝いに歩く。
「うう……モーリスの意地悪……っ!なんで街中で、こんなエッチなことするの?」
今彼女の陰核は30分近く弄繰り回され続け真っ赤に膨れ上がっていた。
袖の先端に文字を浮かび上がらせモーリスは説明する。
『服に擬態し続けているとそれだけでエーテルを使うんですよ。
泣き言ぬかさずさっさと濡らしてエーテルを供給してください』
「モーリスが擬態しなくても……さっきまで着てた服で……いいじゃない……」
『下水で汚れあまつさえ恥ずかしい液で濡らした服を着たまま歩き回っていたら、
臭いのせいでそれこそ不審に思われますよ。市で新しい着物と履物を手に入れるまで
我慢してください。あと怪しく思われるからよろよろせず普通に歩いてくれませんかね』
真っ赤な顔でロジアは途切れ途切れに答える。
「そんなの、……変な所弄繰りまわされて……普通に歩くとか無理だよ……」
『言い訳はいいからさっさと服と靴のために歩く』
「だ……ぁん……だいたい……くつを……とかしっ……たのは、モーリス、なのにぃ……」
『いきなり靴なんか投げられるから反射的に溶かしちまったんですよ』
モーリスがクリトリスを微弱な力で圧迫し、ロジアが小さな悲鳴を上げる。
「うう……モーリスの鬼……」
『別になんと呼ばれようと構いませんよ。昔言ったことがありますが、
俺は別に人間扱いされないのには慣れてますから』
モーリスの言葉に、ロジアは顔を翳らせる。
「ごめんねモーリス……ごめん……あたし、そんな事言いたかったわけじゃないの」
『別に謝らなくていいですよ。実際俺はもう、人間じゃなくなった。
昔ロジア様は赤い血が流れているからズキア族の俺も同じ人間だと言ってくれましたが、
今はもう俺の体には血すら流れていない。人扱いされないのが普通です』
ロジアは顔を上げて呟く。
「モーリスは……人間だよ……」
スライムの偽装した服に波紋が広がる。人間の感情が顔の筋肉を動かし
様々な表情を作るように、モーリスの精神の変化が粘菌の体を蠢かしたのだ。
ただしそのスライムの表情が喜怒哀楽のどれなのかは、他人のロジアはおろか
当のモーリス自身にも分からない。ロジアの言葉に色々な感情が一気にこみ上げてきて、
モーリスは自分自身を見失いかけていた。
『こんな体になった後だと、そんな言葉をかけられたら慰めどころか
皮肉かと思っちまいますよ』
ロジアは強く首を左右に振る。
モーリスの責めが止まったのでその声は真っ直ぐに響き渡った。
「皮肉なんかじゃないよ。だってモーリスが市場へ向かうのに
遠回りになるこの道を通ったのは、あたし達が狙われたせいで
巻き込まれて宿を壊されたあのかわいそうなお婆さんが気にかかったからでしょ?」
モーリスは何も文字を表示しない。ロジアの指摘は正しかったのだから。
まあ、強かなあの老婆はどうやらもう心配する必要はなさそうだったが。
モーリスの静寂を肯定と受け取ったロジアは、
彼が擬態した服を抱きしめるようにして指に絡め独白を続ける。
「だからモーリスはきっと人間だよ。あたしはあの時、確かこんな事も言ったよね?
『亡くなった人のために祈ったり、子供を傷つける悪人に怒りを感じたりするから
モーリスは人間だ』って。他人の心配をするぐらい優しい心を持っているんだから……
どんなに姿が変わっても、あたしの大好きなモーリスは人間のままなんだよ」
その言葉を聴いたとたん、モーリスは不意に酒場で見た悪夢の続きを思い出した。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「そういうわけだ。だからまあ、あの子に手を出しても私に対する復讐にはならない」
「ならやはり……あんたに直接、この憎悪をぶつけるしかないか」
モーリスはマントの下でナイフを握りなおし、ロルドへの殺意をもう一度露にする。
「そうなるな。だが私の見たところ当分君に私は殺せないだろうね」
「何だと?」
モーリスが凄んでもロルドは意に介さない。
「なぜかは知らないが、君は私に殺意を向ける事をどこかで迷っているだろ?」
ロルドの言葉は当たっていた。
確かに目の前にいる男の顔はかつてモーリスの家族を陵辱した男の物だ。
(だが……なぜだ?この男と話せば話すほど、その確信が薄れてしまう)
あの男はこんな風に朗らかに笑っただろうか。
あの男はこんな風に柔らかな口調だっただろうか。
顔の輪郭や身長といった全体の形は同じなのに、
それが活動するととたんに異なる物になるという奇妙な違和感。
その違和感こそ、2年近くモーリスが幾度となく仇へ近づくことができながら
復讐を果たせない原因だった。モーリスが躊躇したのを確認するとロルドは微笑む。
「まあしばらく君にはロジアの護衛を続けてもらうつもりだから、
その間にゆっくり身の振り方を考えればいい」
あまりにも危機感の無い君主の口振りに帯剣の柄を握っていたシキッドは痺れを切らした。
「本当にモーリスにロジア様の護衛を続けさせる気ですか?
ロルド様はもちろん、ロジア様も危険に曝されるかもしれませんよ」
「彼はロジアに手を出すことはないさ」
「しかしモーリスの中には怪物がいます」
生真面目な騎士の視線を冷ややかに受け止めながらモーリスは口の端を吊り上げる。
「は、ララウヌに来て豚や犬と罵られたことはあったが、怪物呼ばわりまでされるとはな」
シキッドは真っ直ぐにモーリスの顔を射抜きながら呟く。
「今のお前のその目だ、モーリス」
「……俺の目がどうしたって?」
「ロルド様を見つめ何かを思いだす時のお前の目はとても暗く、冷たい。
ロジア様といる時は暖かい目をしているのに、同じ人間のものとは思えないほどにな」
モーリスがロルドを見つめる時思い出すのは汚される家族と、
笑いながら彼女達を犯すロルドの姿だ。そんな物が頭に浮かびながら
それでも暖かな視線を装うことなどモーリスには不可能だった。
「お前にどんな過去があるか知らない。だがお前のその人のものとは思えないほどの
激しい怒りに満ちた目を見ていると、ロジア様の警護などとても任せられはしない」
「シキッドは分かっていないな。モーリスが怪物だからこそ、娘の傍にいさせるのさ」
シキッドはもちろんモーリスもロルドの真意を測れず首を捻る。
「……どういうことです?」
「わからないのかシキッド?君は創世の三姉妹を読んだことが無いのか?」
「すみません、読んだことはあるのですが、私のような愚か者には、
その、モーリスの話と創世の三姉妹の話がどこで繋がるのかさっぱり見当がつきません」
困惑するシキッドの前でロルドは自慢げに語り始める。
「創世の3姉妹にあるだろう、
『女神達は怯えるどころか優しく怪物達に接し、荒ぶる怪物達の憎悪を溶かしました』
と。なんせ私の娘達は皆女神のように優しく美しいからな、
モーリスの復讐心もきっとロジアによって溶かされるさ。なあ、シキッド」
ぽかんと口を開けていたシキッドはにこやかな領主の笑顔に慌てて頷いた。
「え……、ええ、そうですね、はい」
「君もそう思うだろう、モーリス……おい、モーリス、どこに行くんだ」
「……あんたの大事な女神様を護衛しに行くんだよ」
ロルドの話のせいで全てが馬鹿らしくなったモーリスは溜息交じりに答えつつ、
なおもシキッドに自らの娘の自慢を続ける親ばかの傍を離れていった。
「とにかくだシキッド、モーリスもあの子の傍にいれば、
いつかきっと心の中にある憎悪も溶けてなくなるさ」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
あの時モーリスは、ロルドの言葉を一笑にふした。
(俺の中の怒りや悲しみが消えるはずは無い。
ましてやあんな世間知らずのガキに癒されることなんてありえ無い)
「ねえ、モーリス。もし今のモーリスの姿を見て心無い言葉をかける人がいても、
いつか約束したとおりにあたしがモーリスは人間だって言ってあげる。
モーリス自身が自分は人間じゃないって言ってもね。
あたしにはモーリスが誰よりも人間らしい心を持っているって分かるんだから」
だが、今になってロジアの言葉にモーリスは癒されていた。
人間の体でさえなくなった自分に今までと同じように接し、必要としてくれる。
スライムの体にさせられた不安や絶望がロジアの笑顔と言葉のおかげでかき消される。
それを自覚したモーリスの頭の中に、ロルド候の少年のような笑みが浮かぶ。
――私の言ったとおりになっただろ、モーリス――
途端にモーリスは苛苛してロジアのクリトリスをまた激しくねぶり始める。
「やぁ……モ……リス……もっと……やさし……く」
『全く忌々しいな。これじゃあの男の思い通りだ』
「……なに、何の、話?」
『なんでもないさ。余計な詮索なんぞせずロジア様はさっさとお股を濡らしてください』
「ひぃ……あ、あん、あはぁ……だめだよぉ、このままじゃ……
気持ちよすぎて、おまたが……溶けちゃう……あっ、ああああぁんぁっぁ」
色々な意味で溶かされたのは俺のほうですよ、と心の中で呟きながら、
モーリスは再度エーテルのたっぷり入ったロジアの愛液を啜りあげるのだった。
第三話『溶解』、終わり
一番槍GJ!
メヒィルシリーズの新作が読めるとは…
ここまで一気に読んだ。
普通なら長いと飛ばすんだけど、あんた素敵だGJ!
さっさと寝るつもりだったのに結局読んじゃった、面白かったです
…しかし、一年三ヶ月か…
少女を溶かして死なすスライムなんて許せないニョロ
少女をスライムにして次の少女に侵入させるというのも…
スライムが精神操作とか出来たら何気に無敵だよね。
宿主にした女性の膣内に侵入し精神操作して操り虎視眈々とターゲットを狙うとか。
例え宿主を射殺されても本体のスライムさえ無事なら別の宿主を陵辱しつつ膣内に侵入して操るだけだし
>>209 退魔師が宿主を必死の思いで倒して動けなくなったところを寄生されるんですね、わかります。
>>209 耳から入って操るやつを見たことある気がする
>>155 GJにござります。1年と3ヶ月。早いな、もうそんなになるのか。
10スレ目あたりからシリーズ物が割とまとめて参入して来たが、気がつけばもう18スレ目だな。
皆様もお体に気をつけて末永くニョロニョロベトベトし続けて頂きたい所存。
・・・などとインフルで死にかけてる香具師が言ってみる。
>>209 アナザヘヴンの天から落ちし一粒の涙「ナニカ」とかそんな感じだな
拳銃を使って戦うヒロインが触手に凌辱される姿は何気に興奮する
弾が少なくなれば急所を狙った、一か八かの特攻をして来て。「やったの?」って安堵の言葉の後に
触手の反撃と猛攻で拳銃がカランカランと手の届かない場所まで飛ばされ
単なる無力なメスになったヒロインは触手に絡めとられ無理矢理、股を開かれ・・・
>「やったの?」
もはや鉄則と化してるこの台詞
217 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 13:55:16 ID:SMamV5UI
「やったの?」
とか言ってる間に100発くらいたたきこめよ!
ウソです
油断してください
あまり知られては居ないが最初の脊椎動物は一本触手で一部の恐竜には触手があった。
219 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:11:08 ID:sWDaGN6Z
お久しぶりです
>>215を見たら股間とアイディア(妄想)が膨らんだので脈絡なく投下
220 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:11:52 ID:sWDaGN6Z
生臭い…冷たい空気が辺りを包みこんでいている。
聞こえるのは自分の足音と呼吸のみで、不気味なほどに静かだ。
近くの警察署に勤める婦警であるアズサは単身人気のない駐車場を歩いていた。
海辺にあるこの駐車場は夏場こそ水泳客が利用するが今のような寒い季節…
それもこんな深夜には誰もいないはずである。
それでもアズサがこの駐車場に踏み込んだのは、同僚のエリのパトカーがこの駐車場の前で乗り捨てられていたからだ。
争った形跡もなかったし事件なら署に連絡を入れているはず。
しかしいつもならエリはもう仕事を終えて帰っている時間なので気になり調べに来たのだ。
「エリ…いるの?」
自分の口から出た言葉は寒さのせいか自分が思っていたよりも小さい。
もう一度呼びかけようとアズサは口を開くが寸前のところで声は出さなかった、何かが這うような音が聞こえたからだ。
やはり何かが起きているのかもしれない…アズサの体に緊張が走る。
『一度パトカーに戻って署に連絡しようかしら…
でももしエリの身に何かあったなら急がないと、それに連絡するにも何が起きてるか把握してからね』
221 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:13:06 ID:sWDaGN6Z
心の中で自分に気合いを入れ、腰にぶら下げてある拳銃を確認した後、再び歩き出す。
駐車場の一階を抜けて二階へ上がりきったところでそれは唐突に表れた。
いや…上がる途中から見えていたはずだったが、あまりに大きなそれは壁か何かに見えていて気付かなかったのだ。
「は?」
異様な光景についマヌケな声を上げてしまう。
高さは3メートル弱くらいか…芋虫のような体型のそれはよく見ると呼吸をしているのか体が上下に揺れている。
前進が真っ黒でヌルヌルとしていて目や口がどこについているのかも分からない。
「ひぃい…」
アズサは思わず腰が砕けて座りこみながら喉の奥で小さな悲鳴をあげる。
突然、芋虫のオデコのような部分がグニュグニュとうごめき出した
ただの皮膚に見えていたそこが気味の悪い音を立てながら開いていく。
何かが這い出てきているのだ、青白い手のようなものがまず一本。
ついで頭、青白い顔に赤色の髪、白く濁った瞳。
そして体、それは女なのか胸には大きく膨れていたがアズサの目は別の物に釘付けになっていた。
「いや…え…えり…エリ!!」
芋虫から這い出た女は後から出してきた手で裸のエリを抱き抱えていた。
222 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:14:38 ID:sWDaGN6Z
一緒に芋虫の体内に取り込まれていたのか、生きてはいるようだがその瞳にはもはや何も映っていない。
だらしなく涎を垂らし顔は緩み切っていてまるでおかしな薬を使ったようだ。
「またお客さんね…こっちいらっしゃい、この子と同じように可愛がってあげる…
この子はもう壊れちゃったみたいで楽しくないのよ…気持ちよくしてあげるからね、ほら」
芋虫から這い出てきた女…上半身から下は芋虫と繋がっているので女自体が芋虫なのかもしれないが…
その女が妖しく微笑みながらそんな事を呟くがアズサの耳には届かない。
次の瞬間アズサは自分でも驚くほどのスピードで腰の拳銃を引き抜き、芋虫に向かって撃ちまくっていた。
「ああああああああああああ」
無意識に叫んでいた、激しい音が耳を貫き振動が手に伝わる。
理性ではなく相手を殺さなければ自分が殺されると本能が告げていた。
急に音が止み振動が無くなる、弾切れ…
それでも的がでかいので撃った分は全部当たったはずだ。
「痛ぁい…ひどい事するよね…でもそういう反抗的な子も嫌いじゃないよ」
女は言いながらエリの体を再び芋虫の体内に押し込める。
「あ、んぁ…やああああああああっもう嫌ああああああああああああ」
223 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:15:52 ID:sWDaGN6Z
それ以上は考えたくなかったし考える必要もなかった。
アズサは一目散に走り出す、拳銃も効いていない。
もつれる足で必死に逃げるが出口に続く道に芋虫がいるのでどうする事もできない。
途中から這うようにして柱に身を隠す。
もうエリの悲鳴はおさまっていたがまだ耳にこびりつき離れない。
捕まったら間違いなく助からない、幸い拳銃はまだ手の中にあった。
芋虫の這う音と女の笑い声がどんどん柱越しに近づいてくる。
震える手を押さえ付けながらアズサは、なぜかこの前みたアニメを思い出していた。
『あんな感じの怪物出てたよね…ああいうのは大抵人型の部分が弱点だったりするよね…』
半分自分に言い聞かせるように何度も心で繰り返す。
もう這う音はすぐ近くにまで来ていた。
224 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:17:10 ID:sWDaGN6Z
予備の弾を拳銃に込めながら何度も深呼吸を繰り返す。
でかい芋虫に当てるならともかく確実に女に当てるなら近づく必要があった、
練習以外で拳銃を撃つのは実は今日が初めてなのだ。
最後にもう一度深呼吸をしてからアズサは一気に柱から飛び出した。
自分でも驚くほどの跳躍力で芋虫に一気によじ登り女の頭や胸に無茶苦茶に撃ち込む。
女も予想外の展開だったのか驚いた顔のまましこたま弾を浴びせられそのまま後ろにのけ反り倒れていった。
そのまま女も芋虫もピクリとも動かない、アズサの体から急に力が抜けていく。
「やった…の?本当に?」
アズサが再び深呼吸をした瞬間だった。
「ざんねんざんねんざんねぇん」
女がビデオを巻き戻しするかのようにムクリと起き上がりアズサの拳銃を払い落とす。
225 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:18:18 ID:sWDaGN6Z
その衝撃でアズサの体は芋虫からずり落ちるが固い地面の感触はない。
変わりにいつのまにか芋虫に口のような物が開き無数の触手が出てきてアズサを受け止めていた。
「あぁ…いやぁ…」
もう体に力すら入らない、なすすべもなく触手に体を拘束されていく。
ヌメヌメの触手の感触は制服越しにでも気持ち悪い。
アズサを拘束し終わった触手はそのまま体中を這い回る。
胸、肩、お腹を制服越しに撫で回し首や耳に直接這い回る。
地肌で直に触れる触手は予想以上に気持ち悪い、にも関わらず首や耳を撫でられると体中に寒気にも似た不思議な刺激が広がる。
「たっぷり遊ぼうね、婦警さん」
女は芋虫の上からそんなアズサの様子を覗き込んでくる、もう銃痕は消えていた。
首に這っていた触手が首元から制服の内側へ入り込んでくる。
226 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:19:54 ID:sWDaGN6Z
その圧力に耐えきれず制服のボタンが弾け飛び黒色のブラがあらわになる。
「いや…やめて…あん…」
そのまま器用にブラも外してしまった触手はアズサの胸の膨らみを這い回り、絡み付く。
さらに触手の先端がひらき乳首をくわえ込みコネ回し始めたのだ。
「あん…そこはだめ…んっ…」
触手の動きに合わせ喘ぎ声を漏らしてしまう、抵抗しようにも手足の触手はビクともしない。
乳首に噛み付いた触手は吸引しながら内部の無数の細かいヒダでいじくり回してくる。
「いや…あ、あああ…やだぁ…だめ…」
いつのまにか乳房は絡み付いた触手達で見えなくなり激しい快感だけが神経を伝わり脳を痺れさせる。
「そんな…胸だけで…やだぁイッちゃう…やあああああん…」
アズサは唯一自由になる首を思いっきりのけ反らせた後、カクンとうなだれた。
227 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:21:05 ID:sWDaGN6Z
胸だけでイッてしまったのだ。
口からは涎を垂らし目には涙を浮かべ虚ろな表情を浮かべるアズサ。
「あなたのアクメ顔しっかり見せてもらったよ、かわいいね…フフ
じゃあそろそろ下もイッてみよう、犯ってみよう」
今だにほうけた表情のアズサの足を触手たちが開いていく。
ストッキング越しに下着があらわになり、その股間の布を触手が引きちぎる。
「や…そこはだめ、やだやだやだ」
ようやくアズサは正気にもどり必死にもがくがもう手遅れである。
一本の太い触手に無数の細かい触手の生えたものがアズサの秘部に突き刺さる。
すでにぐっちょりと濡れていたそこはあっさりと触手を受け入れた。
「やあああああん…ああっあああああああ…」
直後に広がったのは脳が焼けそうなほどの快感。
太い触手のピストン運動と細かい触手の掻き回すような動きで理解できないほどの快感が体に広がる。
228 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:22:27 ID:sWDaGN6Z
二度目、三度目はすぐにやってきた、触手の動きに合わせ股間から愛液を噴き出しながら何度も果ててしまう。
何も考えられずただ強烈な快感のみが襲い掛かってくる。
中を磨きあげ、愛液を掻き出していく触手たち。
何度イッたかも分からないがそれでも触手たちは動きを止めない。
足を伝い愛液は駐車場のコンクリートに小さな水たまりを作っていく。
「は…んっああああぁ」
最後に一際大きく体を震わせ、愛液を噴き出してからアズサはガクリとうなだれた。
精神が耐えられなくなり気を失ったのだ。
「さて、後は帰ってからのお楽しみっと」
そう言ってから女はアズサを抱き抱えたまま芋虫の中に潜っていく。
そしてそのまま芋虫はズルズルと這い駐車場を出て人気のない道を進んでいった。
229 :
さきゅ:2009/02/23(月) 15:26:10 ID:sWDaGN6Z
以上です、最近逮捕しちゃうぞを見たので婦警さんがマイブームです。
しかし現実には美人な婦警さんはまだ見た事ないです…ああ妄想ばかり
ところで先日サイトを作ってみましたので、もしこんな駄文書きにも興味を持ってくれたならぜひ遊びに来てみて下さい。
婦警さんを触手で犯しちゃうエロゲか同人誌とかないかな
GJ!
巫女さん魔法少女なら3桁は思い浮かぶが、
婦警さんが触手にやられるエロゲは確かにあんま思いつかないな
今は亡きコミックサテライトに婦警さんの触手CG集があったと思うが、持ってる人いるのかねえ。
現在入手不能な上、ロダなんかでも貼られてるの全然見ないし。
婦警触手は妖獣クラブ2に1シーンだけだが有った気がするなあ
マイナーシチュはああいう短編集的ゲームにわずかに期待するしかないのだろうか
制服が架空のものにされたり自主規制いろいろあるみたいだし
やりづらいんじゃね?
という事は婦警物より女刑事物の方が
縛りが少なくて作り易いのかな?
触手よりも痴漢ものにされやすい
婦警さんを触手で痴漢すればいい
誰にも姿も顔も見られず痴漢を行う別名カメレオンと言う痴漢によって無法地帯と化した朝の通勤手段を何とかする為に
立ち上がった新人婦警の姉妹。
しかし痴漢の正体は悪意ある人間と手を組んだ触手で
姉妹の足にチクリと言う感触と共に脱力感と声が出ないと言う異変が起こり
触手が足に絡み付き全身をまさぐり予想外の挿入・中だしに陥落し二度と逆らえない性奴隷と化してしまう
なんてのが思い浮かんだ
238 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 18:35:04 ID:ELnEZnLw
>>229 一個だけ心当たりがある。帰ったら調べて、詳細を記載するよ。
流れを切って悪いんだが、「粉砕天使ナツメ」の称号について質問がある
粉砕天使=クラッシャー
灼熱天使=イグニート
殲滅天使=アナレイト
だったと思うけど、葬送天使はなんだったっけ? どうも記憶にない
俺はそれよりもペルテちゃんの動向が気になる・・・
242 :
238:2009/02/25(水) 23:47:43 ID:/iPnu6/u
兎子KFの婦人警官陵辱事件簿電脳紙芝居第九巻。
DLサイトコムで手に入るけど、
>>231で言ってるコミサテのものと
同じなのかな?だったらゴメン。
>>241 寒くなる頃には続きを投下できるはず
と聞いてから、はや半年か…
>>240 殲滅天使は「アナイアレイト」のタイプミスだと思う
※凌辱注意
1
気温メラメラ、太陽ギラギラ。メラとギラの使い過ぎですよ初春さん。MPは計画的に!!
「暑い……」
エアコンが壊れた部屋の中。妹は苛々しながらジュースを飲み、ベッドに腰掛けて睨んでいます。
「ぬるくならない内にどーぞ」
私は座布団の上で正座して、テーブル向こうの『お客さん』にジュースを差し出します。
「はい、ありがとうございます」
――ゴクゴク、ごきゅり。
お客さんがストローでジュースを飲みました。
疑う事を知らないお客さんです。
「あ、あっ、ぁあぁっ……身体が、あつっ、いぃっ」
そんなお人よしさんは、痙攣しながら倒れちゃっても仕方ないのです。
全身から汗を垂らし、口をパクパクとお魚さんみたいに開閉してます。
「お姉ちゃんお姉ちゃん!! 最初は私だからねっ!! お姉ちゃんのデカちんでイキなり突いたら、前みたいに一発で使い物にならなくなっちゃうんだからっ!!!」
妹は顔を赤くしながら、いそいそとスカートのホックを外します。
すると、既にチンポタンは下着を押し上げて、ギンギンにおっきおっきしてました。
とっても、たくましい、おチンポしゃんです。
「わかりました。私は我慢して見てます」
お姉ちゃんは我慢です我慢。でも、スカートだけは脱いで置きましょう。
しかし、ここでビックリする出来事が!
「だめぇっ、ゆる、しっ……ゆるひてっ、くだひゃひっ!! わたし、旦那が居るのぉっ!!!」
なんと、黒い蛇みたいなお客さんは、人妻だったのです。
私の子供達を返してとか、良くわからない事を言ってましたが、そんなの知りません。
触手さんにチンポタンを生やされてから、私も妹も、たくさん触手さんを食べて、たくさんハメハメして来ましたが、どれの事だかさっぱりなのです。
人妻さんは可愛らしいクリクリした目で訴えてますが、そんな目で見られたら……あぁぁっ。私の100センチオーバー(スーパーチンポしゃん3)が猛り狂ってしまいます。
「へっへぇっ、駄目だよっ♪ 旦那さんより凄いのでハメ倒しちゃうんだからぁっ♪♪」
妹も、30センチは有ろうかと言うペニーの先っちょからヨダレを垂らしてます。
そして人妻の口に押し当て、興奮気味に首を両手で握り締めると、
「ひっ!? やっ、やめっ……ほげえぇああぁぁぁぁぁぁっ!!?」
一息でペニーを突き込んでしまいました。
メリメリメリメリメキィッ!!!
細い身体はペニペニの形に押し拡げられ、薄皮一枚隔てて浮き出て見えます。
2
「あぁん!! このハメ穴、凄く締まるよお姉ちゃん!! 腰が止まらないよぉっ、うわぁぁぁぁぁぁん♪♪」
妹の超絶ピストンが始まりました。
抜く時は、エラばったカリちゃんで内肉をこそぎ落としながら引きずり出し、
突く時は、絡み付くひだひだを押し潰しながら奥まで掻き分けるのです。
ですから、やられた方は堪ったものではありません。
この触手妻さんのように、
「しっ、しむぅっ、あ、お、あっ!? あぁっ、ひゅぅっ、かひゅぅっ……」
白目を向きながら、空気の漏れる音を口から吐き出すのです。
でも待ってください。もしかして……
「待ってください妹ちゃん!! そんなに激しくしたら私の分がぁっ!!!」
そんなの駄目です!! 猛り狂った、私の100センチオーバー(スーパーチンポしゃん4)はどうしたら良いんですかっ!!?
また捕まえるのも大変なんですよ!?
「らってぇっ、これ気持ちよすぎるんらもん♪♪ だからぁっ、このままぁっ……んふっ、ち、つ、な、い、射精、しちゃうんだからぁっ!!!」
めきょっ、めきゅっ、めきゃっ!! ズパン、ズパン、ズパン、ズパン、ズパン、ズパンッ!!
勢いを増したピストンで、触手妻の身体が膨らみ始めました。まるで空気入れで空気を入れられてるみたいです。
「お姉ちゃんもチンポしゃん挿れたいよぉっ!! お願いだから変わっ……」
「だめだめだめぇっ!! イクイクイクぅん!!! あひゃあぁっ♪♪♪」
そして私のお願いを振り切り、ズドンッ!! と巨大な音を響かせると、射精さんの身体を破裂させてしまいました。
部屋中に黒い肉と白いザーメンが散らばります。
「ふえっ……酷いよ妹ちゃん、わたし、ひっく、ひくっ、まだイッてないのにぃっ」
それによって、今晩のご飯は決まりましたが、私のチンポタンは収まりません。
悲しくて涙が流れてきちゃいます。
「なぁに言ってるのよ、おねえ、ちゃん♪ 挿れるより、挿れられる方が好きなクセにぃっ♪♪ ほらっ、お姉ちゃんのエッチな穴……拡げて見せて?」
妹は私の脇を掴んで立ち上がらせると、未だにカチコチな人妻キラーを見せ付けて来ました。
いっつも妹は、こうやって誤魔化すのです。
「ぐすっ……うん、優しく、してね?」
私は妹の三倍以上有るチンポタンの先端に両手を伸ばし、柔らかい鈴口を左右に掻き拡げます。
何度もチンポinチンポされて、私の尿道は、今ではすっかり妹のペニス容れになっていました。
「嘘ばっか♪ 激しくされなきゃイヤなんでしょ?」
ぐちゅり……
カウパーが溢れてる恥ずかしい乙女に、正面から妹ちゃんの乙女が押し付けられました。
そのまま女の子の秘密の肉棒に手を添えて固定すると、
「お姉ちゃん、スキだよ♪♪」
「んっ、もうっ! なに言ってるんですかこの子は!? 実の姉を口説くなんて、聞いた事な……ふあぁぁああぁぁぁぁぁん♪♪」
私の中を、力強い塊が一気に擦りあげてくれました。とっても気持ちEん。
そうです。これが家族なのです。これが家族愛なのです。
兄弟がいなくなったくらいで、どんな人かも調べずに「兄弟を返してください!」って泣き付いてくるのは、本当の家族愛では有りません!
だから、兄弟と同じに凌辱されて食べられたって仕方ないのです!!
今晩は触手のスキヤキなのです!!
『触手拾いました』番外編その2
『妖母凌辱』 おしまい
お〜い!誰か◆uC4PiS7dQ6 を触手穴に放り込んでこいよ!w
触手溜め懐かしいな
>>141-143 続き
私は、今宵、犯される。犯される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。
触手どもの奸佞邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は犯される。
若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと。心の中では威勢のいいことを叫んでみても、足は遅々として進まない。
若い少女の体は、悲鳴をあげていた。幾度か、立ちどまりそうになった。少女にはわかっている。
一度立ちどまってしまえば、私の手は気を失うまで延々と体を慰め続けるだろう。
胸をこね回し、乳首を摘みあげ、秘所を引っ掻き、クリトリスを捻り潰す……
そんな想像にすら少女の体は反応し、あそこは愛液を分泌する。
コスチュームの染みが大きくなり、吸収しきれない液体が、とろりと太ももを伝う。
えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら足を引きずって歩いた。
学園を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣板に着いた頃には、雨も止み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。
少女は額の汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。妹は、きっと佳い魔法少女になるだろう。
私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐに触手どもの巣に行き着けば、それでよいのだ。
そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気さを取り返し、体の疼きから少しでも気を紛らわせようと、
好きな小歌をいい声で歌い出した。
……と、気を緩めたのが命取りになった。突然、何かに足を取られ、無様に這い蹲った。土の味がする。
手から離れたロッドが、からからと音を立てて、視界から消える。一体何が……足に目をやると、触手が一本絡まっていた。
恐怖で身を硬くする少女。捕まった?だが、どことなく様子がおかしい。ばたばたと暴れまわるばかりで、襲ってくる気配がない。
よく見れば、切断面が見える。触手の一部分に過ぎないのだろう。しかし、本体が近くにいるわけでもない。
それに表面が粘液で覆われていない。なんだか苦しそうにのた打ち回っている。罠にしては妙だ―――
そこまで考えて、少女はあることに思い当たった。この辺りは、学院の触手処分場ではなかったか?
魔法少女たちが、怪物を倒した後、隠蔽工作等の事後処理は学院に廻される。情報操作や、関係省庁への連絡、そして屍骸の処理。
ここは、そのための施設である。触手の生命力は凄まじい。触手の種類にもよるが、本体が滅びても、優に数週間は生き続ける。
焼き払おうにも、表面の粘液が邪魔して、魔力を帯びた炎でもない限り傷をつけることは叶わない。もちろん、魔法を用いれば可能だが、
限りのある戦力をそんなことに使うのは無駄である。
そこで、如何にして低コストで触手を処理するか?という目的でもって、実験的に作られたのがこの施設である。
ここに集められた触手は、『触手溜り』と呼ばれるプールに集められ、結界を敷いた後、数週間放置される。
生命力を消費し、程よく干乾びた頃に、普通の炎で焼却処理されるというわけだ。
粘液は、触手の魔力によって精製されるので、水に濡れたからといって回復するわけではないが、
ここの所の大雨で、渇きに苦しむ触手たちが興奮状態に陥り、一部が結界を破った―――そんなところだろう。
そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧いた災難、少女の思考は、はたと、とまった。ロッドは?ロッドはどこだ?
焦って周囲を見回すが、どこにもない。となれば考えられる可能性は一つ。あの忌々しい触手溜めの中だ。
あれは最後の希望なのだ。何があっても手放すわけにはいかない。それ以前に、今の少女は支えも無しには歩くことすら叶わないのだ。
少女は獣のように這って、触手溜りまで進む。尻を振って、はぁ、はぁ、と舌を突き出して喘ぐ様は、発情した牝犬そのものだった。
見よ、前方の触手の海を。きのうの豪雨で触手は氾濫し、濁流滔々と魔方陣に集り、猛勢一挙に結界を破壊し、
どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵に屋根を跳ね飛ばしていた。少女は茫然と、へたりこんだ。
あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、監視施設は残らず触手の浪に浚われて影なく、施設管理者の姿も見えない。
流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。少女は触手溜めの縁にうずくまり、半ば絶望しながらも覚悟を決めた。
自分が転んだ場所からの距離と方向を考慮に入れて、ロッドが落ちた場所の見当をつける。
このうねりの中だ。当然、流されているだろうが、何も考慮しないよりはましだ。
とにかく何でもいいから考えていないと、恐怖で心が挫けてしまう。触手の動きが鈍い場所を見つけた。
深呼吸して、気を落ち着かせる。縁に手をつき、触手溜めを余り見ないように、後ろ向きになって、触手の海に片足を浸けた。
ひんやりとした触手の感触が、エナメル質のニーソックス越しに伝わり、背筋がぞくっとする。
不快感を精神力で押さえつけ、足を伸ばす。幸い深さそれほどでもなく、足が底に着いた。
この程度の深さならば―――もう一方の足も入れる。案の定、ぎりぎり股間は浸からない。
一時は、触手の海で泳ぐことすら覚悟していたのだから、僥倖といえた。その時、
「はぁん!」
暴れた触手の一本が、豆の先端を掠めた。危険な愉悦に背筋が反る。腰が砕けそうになるのをすんでの所で耐えた。
皮肉にもぎっしり詰まった触手が、少女の両足をしっかりと固定し、
倒れこむのを防いでくれた。
陸上では、這うのがやっとだった少女も、これならなんとか動けそうだ。
しかし、気をつけなければ……歩を進める時には、触手に刺激を与えないようにゆっくり動かさなければならない。
少女は慎重に、足の感覚で辺りを探ってみる。だが、ブーツ越しにわかろう筈もない。
少女はしばし、逡巡した。やはり、手を使うしかないのか。気を抜けばいつの間にか半開きになってしまう口許を引き締め、決意した。
胸を触手に浸けないようにしなければ―――少女は片腕で胸をガードしながら、前屈の姿勢をとった。
自分のあそこが視界に入る。下の口は、極薄のコスチュームを通して、ひくひくと何か食べさせろと、訴えていた。
少女は自分の体の浅ましさに赤面する。思えば、三日前の触手と、帰り道の自慰以来、ずっとおあずけを食らっている。
少女は自分の体の限界が近いことを、改めて認識させられた。急がなければ。触手溜めの中に利き腕を突き入れた。
触手の感触が、グローブ越しにはっきりと伝わる。これならば……いける。少女は絶望的な捜索を再開した。
数十分後。涙を浮かべながらも、いまだ希望を失ってはいない少女が、そこに居た。
暑さで、意識が朦朧とする。時折、秘所を、尻を、触手になぞりあげる。
その度に、子宮がきゅんと締め付けられる感じがした。集中力を削られる。少女が気を失うのも時間の問題だった。
何度目だろう?こうして触手をかき回すのは。何のために私はこんなことをしているのか。
最早、少女は、ほとんど思考力を失いかけていた。その時―――指先に何か硬いものが触れた。
見つけた!少女は一瞬にして思考力を取り戻す。反射的にもう片方の手を伸ばしていた。
握った手には、しっかりとロッドの感触が有る。絶望の涙が、歓喜の涙へと変わる。
―――少女が異変に気づいたのは、数瞬後だった。
「あ……あぁ……いっひぃぃいい!だっだめ、だめぇぇええ!!」
見れば、腕を放した双房が完全に触手溜りに浸かっていた。激感が全身を駆け抜ける。
触手たちは、別に愛撫しているわけではない。渇きに喘いでのた打ち回っているだけ、単なる生理反応だ。
それでも、恥知らずな少女の胸は、触手の動き全てを性感に変換してしまう。次の瞬間、蛸型触手の吸盤が乳首を襲った。運悪く、少女の乳首はすっぽりと吸盤に覆われてしまう。
「んんん!!す、吸われ……っふぅぅうう……あっ……ふあぁ……」
ほとんどイキかけている体に、止めの一撃が加えられる。それでも、少女は耐えていた。薄い上に、少女の汗や、愛液でべちゃべちゃになったコスチュームは、胸全体を覆う無数の吸盤の感触を、そのまま伝えていた。
イってはだめだ。手を離してはだめだ。離したら終わりだ。これが最後のチャンスなのだ。
もしイってしまったら、ここから動けない。どこにも行けない。だから、イケない!
少女は、待ちわびた悦びに泣きに泣きながら神に哀願した。
「……んっくぅぅうう……ああ……し、鎮めたまえ……あひぃ……荒れ狂う流れを!ひゃぅ!
……とっ時は……時は刻々に過ぎて……イキ……い、行きますぅ。た、太陽も既に真昼時で……す。
だっだめぇ……服の中になんてぇ……あっあれが沈んで……沈んでしまわぬうちに……
ち、乳首吸うなぁぁああ……しょ、触手の巣にイキた……ちっ違!……行き着くことが出来なかったらぁぁああ……
くひぃ……あ、あの佳い友達が、わらひ……わっ私のために……ひぬ……死ぬのですぅ……
うぁぁああ……こんらろひんひゃうぅぅうう!!」
濁流は、少女の叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は少女の胸を呑み、捲き、煽り立て、
そうして時は、刻一刻と消えて行く。
のた打ち荒れ狂う数万数億匹の触手を相手に、少女は淫靡な闘争を続けた。
満身の力をロッドを持たない腕にこめて、胸に押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと掻きわけ掻きわける。
その動きに刺激され、さらに触手が暴れまわる。胸をしごかれ、少女は耐え切れず、めくらめっぽう腕を振り回す。
逃れようのない悪循環に陥っていた。触手溜りから尻を高く突き出し、ぷるぷる震わせ、よだれを垂れ流す。
男を誘っているようにしか見えない、無様な少女の姿がそこにあった。
獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍を垂れてくれた。
無限の連鎖を断ち切ってくれたのだ―――考えられる最悪の形で。
暴れていた一本の触手が、突然あそこの布地を押し分け、中に飛び込んだのだ。
「っ!……っ!!」
あまりの衝撃に、少女は声にならない叫びを上げる。何が起こったのか、脳が認識するまで時間がかかった。
「あ……へぁ……あぁあああああ!!」
頭の中で火花が飛び、一瞬にして数度の絶頂を迎える。もう、立っていられない。
足が力を失い、首から上だけを残して、全身が触手の海に浸かる。
震え続ける尻も、コスチュームを押し上げ自己主張する豆も、脇も、臍も、全てが触手の生贄に捧げられた。
それでも、奇跡的に少女が意識を失わなかったのは、神の恩寵か、それとも淫乱な少女に下された罰か。
「こっこれ……こえらめぇ……は、早く……抜かない……と。」
残された理性を振り絞って、最善の行動を選択する―――その選択が、最悪の結果に繋がる事も知らずに。
手探りで、股間の触手を探り当て、強く握る。苦しむ触手が膣内で暴れた。絶頂すること三度。
それでも、持てる意識を動員し、触手を引っ張る。しかし……
「そ、そんなぁぁああ……抜け……抜けないなんて……ぇ。んあぁっ!」
ずっとおあずけを食らっていた下の口が、獲物を離そうとしない。逃すものかと、触手をぎゅっと締め付ける。
苦し紛れに触手が、がんがんと淫肉の壁を叩く。その度に意識が明滅した。少女には、もう何がなんだかわからない。
ただ、『抜く』という意思だけが残された。触手を手が引っ張る。エナメル質のグローブが、
少女の愛液でコーティングされた触手の表面を滑る。その隙に決して離すまいと、あそこが触手を咥え込み、締め付ける。
死に掛けの触手が、中を滅茶苦茶に掻き回す。触手を手が引っ張る。下の口が触手を締め付ける。触手が暴れる。
淫猥な綱引きは、擬似的なピストン運動を形成していた。もし、触手の海が透き通っていたならば、股間から男根を生やし、
一心不乱にしごきまくる―――快楽に溺れる一匹の牝豚の姿が見えたことだろう。
少女は、数え切れない程の絶頂を迎る。触手はついに力尽き、死ぬ。
興味を失った下の口は、締め付けるのを止め、すぽんと呆気なく触手が引き抜かれた。
「あぁ!んっひぃぃいい!!」
膣内の襞が根こそぎめくれ返る。これまでに無い強烈な衝撃。そして……
ぷっしゃぁああああああ
少女の膀胱が決壊した。潮と尿が同時に噴出する。彼女の体は、既に壊れ始めていた。
「ふあぁぁああ……あはっ♥」
しばしの間、少女は法悦と放尿を愉しむ。少女は限界まで背を反らせ、見せ付けるかのように、はしたない股間を前に突き出す。
魂までも腐らせるような開放感に、少女は酔わされていた。全身が弛緩する。ロッドを握っていた手が、ついに開かれた。
「あっ!?ああああ!!……し、しまっ……」
我に返った時には、全てが手遅れだった。もうどこにもロッドの感触は無い。絶望に思考が黒く染まる。
間を置かず、少女の心に、追い討ちをかける出来事が起こる。大量の水分―――少女の尿と潮に辺りの触手が興奮し始めたのだ。
「あっあひぃ……な、何本もなんてぇ……お腹苦し……ひぃっ……そ、そこはぁ……」
水分を求めて、触手たちは少女のあそことアナルに殺到した。かろうじて触手の海から出ている口から、絶叫が発せられた。
その、涎をだらだら流す口を見逃す触手たちではなかった。
「んんん!!んむぅぅうう!んん……んぅ!!」
半開きになった口が標的となる。息が……できない。少女は力なく、ずぶずぶと沈んでいく。
最後まで、何かを掴むかのように水面から伸ばしていた手も、ついに見えなくなった。
水面下で待っていたのは、地獄だった。狂乱状態の触手たちは、少女の穴という穴を埋め尽くす。尻穴や、秘所には飽き足らず、口、
鼻の穴や耳の穴にいたるまで、陵辱されつくした。もちろん、触手たちに少女を辱めるという意思は無い。
単に居心地のよい場所を探しているだけだ。それは、愛撫などでは決してない。常人ならば、痛みで発狂することだろう。
だが、少女の壊れかけた体は、それらを快楽だと感じ、貪った。
狂う……
それは、窒息によってか、それとも快感によってか、少女の意識は消えようとしていた。
ブラックアウトの直前、指がロッドの石に触れる―――その途端、辺りを光が包み込んだ。触手が一匹残らず消滅する。
そこには、うつ伏せに倒れ、白目をむき、時折ぴくぴくと痙攣する少女だけが残された。
数分後、少女は覚醒する。自らの体の惨状を目にするや、すすり泣き始めた。これまでにも、何度か化け物に犯されることはあった。
それらは、少女を辱め、自らの欲望を満たすための行為だ。気が狂う直前まで責めたてられた事もある。だが、今回は違う。
あの触手たちは、犯す意思もなく、ただ生存本能に従っていただけだ。普段であれば、不快に思いこそすれ、感じたりなど絶対しない。
そんなものに、イキ狂わされた……少女は、悔しくて、情けなくて、しばらく泣き続けた。
ともあれ、快楽に押し流されつつも、見事、一筋の光に、すがりつく事が出来たのである。ありがたい。少女は気を取り直した。
少女は大きな深呼吸を一つして、すぐにロッドを探した。こんなことで、あれを使ったしまった。
もう、一滴の魔力といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。
ぜいぜい荒い呼吸をしながら芋虫のように這って、ロッドに向かう。
「んっ……ふぅっ……あんっ……」
冷たいコンクリートに乳首とクリトリスが擦れて、声をあげてしまう。その度に彼女は軽くイった。
ようやくロッドを手にして、ほっとした時、突然、目の前に大きな影が落ちる。少女を見下ろす巨体がそこにあった。
次回触手予報
・降触手確率ゼロ%
・グロ(リョナ)注意報発令
・○○○○警報発令
『触手ステーション』
先日の記録的豪雨で、川の中州に、触手の一家が取り残されるという事件が起きました。
幸いにも、触手救助隊によって全員保護されたとのことです。
はぁ……これも、地球温暖化の影響でしょうか?
政府与党は一体何をやっているのかと言いたくなりますねぇ。
次のニュースです。先日、弊社系列の触手新聞での世論調査の結果が出ました。
こちらのフリップをご覧下さい。
1.二次元エンドを強く支持する→0票
2.二次元エンドをある程度容認する→4票
3.堕ちエンドを有る程度容認する→0票
4.堕ちエンドを強く支持する→4票
与党に対する、触手民の怒りが色濃く出た結果といえそうです。
政府は厳しい舵取りを迫られることでしょうねぇ。
はぁ……世間に広がる政治不信。我々の世界にもChangeの波が求められています。
そろそろ、お別れの時間がやってきました。皆さんまた明日。
触手ステーションは、私、キャスター「元魔法少女の使い魔」でお送りしました。
もう何が何だかわかんねぇwwww
触手の海とかエロすぎるGJ!
GJなんだが「走れメロス」のパロディというとどうしてもながいけんの「走れセリヌンティウス」が思い出されてダメだw
GJ!
今更だが4に一票追加してくれ
>>253 高尚な地の文に一行目からフイタw
この類は面白いがいざ感想となると微妙に困る。
>>240 Funereal【葬送】ってたしか日本人にとって発音のめっさ難しい単語のひとつだったと記憶してる。
他のメンツの分かり易さに比べるとやや意味深なネーミングで気になってるが。
めどいから曹操でおk
>>257 フューネラルじゃねえの?
アルジェントソーマで覚えた
地の文多め「」少なめ、濃ゆくて好きだなー。
ファンだった今は亡きあの方の遺風を感じる。そして1。
面白い!
面白いがエロじゃなく笑ってしまう…くやしいw
>259
俺は銀英伝(アニメの方)で覚えた
俺は授業(英語の方)で覚えた
でも実際俺らが発音したら向こうの人はアルパカみたいな顔して首を傾げるんだろうな
恋姫無双の世界に触手モンスターを解き放ちたい
怪物たちによる「触」の国を作るのだ
鬼畜王ランスで魔人軍が攻めてきたときちょっとドキドキしたのはナイショの話
俺はFFTで覚えた。
(教皇の名前のマリッジ・フューネラルを調べた)
>>253 え…なに巨大な影?
これはもしかして触手・怪物に犯されるSSであるところの怪物パートに入るって事?
今度はオーガかなんかでリョナ分が強いヒギィ展開ってか
もう本当に魔法少女姉を壊しかねない勢いだな!
淫獣植物とかあったから面白そうだよね。退治しに来た対魔の巫女さんを卑劣な罠で返り討ちにし
捕らえて陵辱してエナジー吸収用の生体コアに利用しパワーアップし
根っこ(触手)を都市の全域に伸ばし都市全体を蹂躙し慰め者にして。
対魔の巫女や正義のヒロインも水道管や下水道など。場所を問わずに伸びる根っこ(触手)に翻弄・蹂躙され全滅
…それ、だめだよ
都市ごと特殊爆弾で消滅させられちゃうよ
>>275 そこで人質作戦ですよ
もちろん可愛い子だけ集めておく
俺の友達がそれやったんだけど、
女体独占禁止法違反とかで触手警察に連れて行かれた。
人間舐めちゃダメだぜ
やつら、数十万の人質を殺して自分達は助かる最悪なカードを平気で切りやがるから
そこで退治しに来た女の子たちを同属にして
人間社会を内部から崩すんですよ。
作戦成功してるのはいいけど
管理職みたいになっちまって現場にいけないにょろ…
人間の世界には核爆弾や水素爆弾という恐ろしいものがあるんだにょろ。
我々、触手に関係ない事件ではあるが米ラクーンシティでは町を「殺菌」するために核爆弾が使われたにょろ。
他にもウィラメッテじゃ、口封じの為に特殊部隊がゾンビもろとも生存者を皆殺しにしようとしたにょろ。
だから、みんな適度に女の子を襲うにょろ。
決して、人間の『大きな脅威』になってはいけないにょろ。
俺の友達なんかちょっと上陸しただけで「おきしじぇんですとろいやー」とかいう兵器で滅ぼされたニョロよ
我の眷属など下水道に巣食い通りがかる探索者を襲おうと考えていたら「あーまーど・こあ」だかなんだかに滅多切りにされた挙句殲滅されたにょろ
つまり、ほどほどに女の子をナンパ(拉致)して
口説いて(犯して)お持ち帰り(一晩の苗床)にして
朝にはバイバイ(放置)・・・を繰り返せばいいのですね、分かります。
>>252 かつての綾守さんを思い出す文体だ、GJ
官能に耐えながら必死で前進する姿なんか最高
集計終わってるが4に1票
枯れ葉剤でやられました
女の子孕ませても奇形しか産まれてこないよ
>>287 本来、雄しか生まれないはずの触手生命体に雌が生まれる
上半身はヒトの雌で、下半身が触手、しかも両方の生殖能力を持った「ふたなり」
触手族からもヒト族からも忌み嫌われる存在となり、流浪の果てに最凶の「魔」の力を手に入れて・・・
スキュラ?
>>274 とりあえずは女子校丸ごと乗っ取って逃げ遅れた生徒がキャ〜。
事件が終結した後も、互いの痴態を目の当たりにしてしまい顔を合わせられないクラスメート達。
進学後も「ほらあの子、あのとき×××に襲われた学校の・・・」「うっそ〜。それじゃあの触手みたいなのでヤられちゃったの?うわ可愛そぅ〜」
みたいに周囲の視線と噂がザックザク突き刺さり。
むしろ「女子高を触手世界に召還する術式」を教えて欲しいとマジレス
漂流女子校か
なつかしいな
どうなったんだろうな、この企画
ねぎまの学校を触手世界に召還すればいい
>>287 >上半身はヒトの雌で、下半身が触手、しかも両方の生殖能力を持った「ふたなり」
すいません。大好物な設定です。
触手がニョロニョロウニョロニョロ、合わせてニョロニョロウニョロニョ♪
>>297 女の子と触手の二人から同時に攻められるのか。
マゾいな。
>>287 >触手族からもヒト族からも忌み嫌われる存在となり
厨設定になりがちだけどうまく使うと無茶苦茶かっこいいんだよなハーフキャラって
「雨の牙」の主人公とか
人の形が残ってる触手生物とか、自由変型のゲル状生物が攻めるシチュエーションが好き
尚且つ和姦だと最高
和姦厨は死ね
なぜ和姦がダメなのか漏れには和姦ない
305 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:05:37 ID:nWg+UuV7
お久しぶりです、少し間があきましたが前回の長編の続き
ユノとシノ姉妹の奴ですが読んでなくてもストーリーとしては問題ないので初見さんも気軽に読んで頂ければうれしいです
少しだけ長いのでエロのみを希望の方は後半だけお読み下さい
規制のため携帯から
306 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:07:18 ID:nWg+UuV7
雲が月を隠しあたりは暗闇だった、獣たちも眠りにつく時間・・・。
ときおり冷たい風が吹き草を揺らす以外には何も動かない。
時が止まったかのようなロンド平原に囲まれたフィア王国最大の町マルク。
昔このあたりを荒していた巨鳥のモンスターを倒した騎士の名前からつけられている。
そんなマルクを見下ろすようにそびえたつ巨大な影・・・フィア城である。
静寂に包まれたロンド平原やマルクとは違いフィア城では慌ただしく人が走り回っていた。
「はぁ・・・」そんなフィア城の一室でメアリーは今日何度めかもわからない溜息をついていた。
フィア王国女王メアリー、女王となった今も彼女の立場は非常に不安定である。
先代の王が早くに亡くなったため、唯一の直径の血筋であるメアリーが若くして王位を引き継いだ。
しかし正式な手続きを経て女王となった今も反対派は多くいる。
フィア国では前例のない女の王、人はいつだって変化を恐れるものだ。
フィア国は今メアリー派と国防大臣ガルムを中心とした反対派とで半内乱状態にあった。
しかし今メアリーにため息をつかせているのはそれが原因ではない。
307 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:09:13 ID:nWg+UuV7
この国が不安定の中さらに新しい問題が起きたのだ。
今日の夕方ごろ早馬によって届けられたそれはこんな時間になっても城中が慌ただしい原因でもある。
フィア城よりはるか東の小さな村、ノストアにて突如開いた洞窟よりモンスターがあらわれ、
調査に入った村人とフィア国ではそこそこ名の知れた姉妹の傭兵が行方不明になったのだ。
この姉妹のことをメアリーはよく知っていた。
まだ王位にもついていない昔、身近な部下だけをつれてお忍びで視察と名うって北の温泉へ行った時にその姉妹と出会った。
元気で豪快な姉と人見知りだが優しそうな妹というのが最初に話した時の印象。
自分が王家の人間と知ってもほとんど態度を変えなかったことと、年も近いこともありメアリーはすぐに二人を気に入った。
一緒にいたのは数日だったがメアリーは自分が女王になったら、絶対にこの二人を自分直属の部隊にスカウトしたいと思っていた。
また部隊だけでなく本当にいい友達にもなれると思っていた。
「あの二人が失踪?」
そうつぶやきメアリーはまた小さく溜息をつく。
「メアリー様・・・お時間です」
ふいに呼ばれ開け放たれたままのドアを見ると見慣れた顔が心配そうに覗きこんでいた。
会議の時間を知らせにきてくれたルーシアだ。
ルーシアはメアリー直属の部隊の隊長であり幼馴染でもある。
メアリーを心配そうに見つめる瞳は今も昔も変わらない。
メアリーの母はメアリーを生んだ際に死んでしまったらしい。
父はすごく優しかったが父である前に王でもあった彼は幼いメアリーとなかなか遊んではくれなかった。
そんな父の仕事も幼いながらにメアリーはしっかりわかっていたし、父のことは大好きだった。
それでもやはり寂しいのは寂しいし勉強なんかよりもいつも遊んでいたかった。
そんなメアリーとずっと一緒にいてくれ、遊んでくれたのがルーシア。
母の妹の子供にあたるルーシアは大人だらけの城の中でのメアリーの唯一の親友であり一緒にいたずらをする仲間だった。
二人の関係は女王と騎士の関係になった今も変わらない、欲望渦巻くフィア城の中で気を許せる数少ない人物のひとりである。
そのルーシアに促されメアリーは部屋をでる。
「ルーシア、ノストアのこと・・・ユノとシノのことをどう思う?」
会議室へ向けて歩きながらメアリーは少し後ろを歩くルーシアに尋ねる。
お忍び温泉旅行の時も一緒だったルーシアもあの姉妹のことは気に入っていた。
309 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:12:55 ID:nWg+UuV7
「はい、あの二人は息もぴったりでしたし、腕もなかなかのものだと思います・・・簡単に魔物にやられるとは・・・」
ルーシアの言葉にメアリーもうなずく。
「ノストア周辺には強い魔物はもういないはず・・・山賊か、あるいは隣国の兵かしら?」
ちいさな国であるフィア国でも山賊による事件は少なからず起きている。
「いえ、その可能性は低いと思います、山賊であっても敵国の兵であってもこんなに目立った行動をする理由がないかと」
ルーシアの意見はもっともだ、ユノとシノの二人だけならまだしも何人もの村人までもが行方知れずになっている。
山賊であれば目立った動きをして国そのものを敵に回すようなことはまずしない。
国の騎士団に動かれたら山賊に勝ち目はない、だから彼らが襲うのは証拠の残らない旅人ぐらいのものだ。
一方隣国はどうか、彼らが王位継承で揺れる今を狙って国に攻め込むというのもありえなくはない。
しかしそれならなおさらこんな目立った動きはしてこないだろうし、村人を襲った所で彼らに得はない。
それにフィア国は小さいながらもフィア騎士団はこの近辺ではおそらく最強である。
310 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:14:49 ID:nWg+UuV7
はるか遠方の大国ならともかくこの付近の国はでれもフィア国と似たような小国である。
フィア国にどうどうと戦争を挑んでくるような者はいないだろう。
「やはり魔物の線が一番濃厚ね・・・でもいったいどうして?」
メアリーは小さくうめくようにそうつぶやく。
「報告によれば洞窟から出てきたとありますが・・・実際に調べてみないことには何とも・・・」
その言葉にメアリーは大きくうなずく。
「やっぱり何としても臆病者の老人たちを説き伏せるしかないわね」
そう力強く言い放ちメアリーは歩くスピードを速めたのだった。
会議室から自室に向かうメアリーの足取りは重かった。
予想通り事態は何一つ前進しなかったのだ。
「彼らは村人やユノたちの命よりも自分の立場が大事なんですよ・・・」
少し後ろを歩いてくるルーシアもまた疲れきった声でいう。
国の王が変わり国全体が不安定な時期に起きた事件
大臣達や会議に呼ばれた学者たちは自分の立場を守ることばかり考えていて無難な発言ばかりだった。
犯人は魔物か他国のものなのか、魔物の場合は舵を切り間違えればさらにたくさんの犠牲者がでる。
311 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:16:42 ID:nWg+UuV7
そうなれば下手な提案をすればその責任として今の地位を失いかねない。
他国の場合は一歩間違えれば国の存亡にかかわる。
もちろんメアリーはすぐに救助隊を出すことを提案した。
しかし女王という肩書きに思ったほど力はないらしく、彼らの弱気な意見は変わらなかった。
結局結論はさらなる被害の拡大を防ぐためノストアへ続く道の閉鎖。
その上で調査隊を送り事態が把握でき次第必要であれば救助隊、あるいは討伐隊の派遣をするということになった。
「自分たちの身の安全さえ保障されればそれでいいのかしらね・・・・一刻も早く何とかしないとユノ達が・・・あるいはもう・・・」
そうつぶやきもう一度溜息を洩らすメアリー、もう少しでメアリーの部屋だが今日はあまり眠れそうにはなかった。
「メアリー!!!下がってっ」
疲れ切っていたメアリーの体が後ろに力強く引っ張られる、それと同時にルーシアの体が前に飛び出した。
何者かが横の通路から飛び出してきたのだ。
メアリーを狙う刺客か何かならこのままルーシアに切り捨てられるところだったが、結局ルーシアの剣は抜かれることはなかった。
飛び出してきたのは見知った顔だったからだ。
312 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:18:09 ID:nWg+UuV7
「はわわ・・・ごめんなさい、メアリー様、ルーシア様・・・モップに足払いをかけられましてぇ」
そういって涙目になりながら二人の前にヘたれこんでいるのは城中メイドのミーナ。
城内でもドジっ子で有名な彼女はどうやらモップにまで転ばされてしまうらしい
「ぷっ・・・うふふふふ、そのモップにはきつい罰が必要ね。王国裁判にでもかけてやろうかしら・・・うふふ」
再びルーシアの前に出てきたメアリーはそう笑いながらつぶやくと、ミーナに手を差し出してやる。
「本当に申し訳ありません・・・メアリー様・・・」
その手を掴み起き上がったミーナはもう一度ぺこりと頭を下げる。
その頭を掴み髪をクシャクシャに弄びながら微笑むメアリー。
そんな二人を眺めながらルーシアもまたほほえんでいた、誰にでも優しいメアリーである
メアリーはきっと素晴らしい国のリーダーになるだろう・・・メアリーは何があっても守り抜くし、メアリーのためならなんだってやってやる・・・。ルーシアは心の中であらためてそう決心した。
「私が、ノストアまでいって現状を確認し、必要なら魔物でもなんでも駆除してみんなを救い出してきます」
313 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:20:02 ID:nWg+UuV7
部屋につくなりルーシアはメアリーに向ってそう話しかける。
その瞳に誰が何と言おうと絶対に意見は変えないという意思を込めながら・・・
「ルーシア・・・しかしノストアへの道はおそらく、すぐにでも閉鎖されてしまうし・・・仮にいけたとしても一人では危険だわ」
ノストアへと続く道は両側を山に挟まれた一本道であり、その道以外にまともな道はない。
険しい山を越えようとすると一日ではた取り付けない、人を襲う獣がうろつく中一晩すごすのはさすがのルーシアでも無事ですむ保障はない。
「道ではなく森を抜けます、少し南に回りこめば山脈と山脈の間に森があります・・・多少不気味ですが、そこを抜ければ朝に出発して日が暮れるまでには村にたどり着けるでしょう」
話しながらルーシアは戸棚の奥から、無くしたと思っていた地図を引っぱり出してくる。
もしかしたらメアリー以上にこの部屋のことに詳しいのかもしれない。
メアリーはあまりノストア近辺の地理には詳しくないので、よくわからなかったが確かに地図によるとそこには森があった。
「この森は安全なの?」
314 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:21:47 ID:nWg+UuV7
道があるのだからわざわざ森を通り抜ける人間はいないだろう、人間がいなければそこの魔物が巣にしていても不思議ではない。
「メアリーさまが待っていてくれるなら地獄からだって無事生還してみせますよ」
そう言いながら無邪気に微笑むルーシア。
「もう・・・わかったわ、許可します、ただし一人では危険です。部下を何人か連れて行きなさい」
大臣たちの同意もなければ動かせないフィア騎士団とは違い、通常の指揮系統とは別に機能するメアリー直属の部隊はメアリーの独断で動かせる。
ルーシアを隊長とするそれはメアリーやルーシアが直接選抜した人間のみで構成されており、小精鋭ながら結束力も強い。
今のような複雑な事態では特によく機能する
「はい、ユノとシノの二人もかならず救い出してきますよ」
ルーシアはそういってほほ笑んだあと、「お休み」とつぶやき部屋を出ていったのだった。
「それは本当?リリス」
小さなろうそくの光だけの薄暗い洞窟の中でリリアが陰に向かって話しかける。
「ええ姉さん、この耳で直接聞いたんだから間違いないわ・・・あのメアリーの傍にいっつもひっついてる剣士さんが部下を何人か連れてこっちにくるみたいよ」
315 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:23:33 ID:nWg+UuV7
影から現れたリリスと呼ばれた女の顔はリリアとよく似ている。
「けどノストアへの道は予想通り閉鎖されるのよね?空でも飛んでくるの?」
その言葉にリリスが小さく笑う。
「まさか、私たちじゃないんだから・・・下の森から回り込んでくるんだって、女なのに以外と勇気もあるんだね」
リリアもつられて笑いながら返事をする。
「うふふふ、それは、チャンスね・・・あの子ちょっと邪魔だったのよ、あの子さえいなかったらメアリーなんて丸裸よ。
よし、それじゃあ私が森までいって壊してこようかな・・・うふふふふ」
「ちょっちょっと待ってよ姉さん、この前の双子も姉さんが独り占めしちゃったじゃない・・・ずるいよ、今度はあたしにやらしてよ」
「だから姉の方はスラちゃんだって・・・今だって離さないでずっとくちゅくちゅしてるんだから、なんなら見てきなさいよ」
少しうんざりしたようにリリアはそうつぶやく。
「いやよ、とにかくあの剣士さんはあたしがもらうからね、姉さんはお留守番しててよじゃ行ってくるからね」
そう言うのとほとんど同時にリリスは消えてしまった・・・そこには最初から何も無かったかのように。
「うふふふ・・・しょうがない子・・・」
316 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:25:10 ID:nWg+UuV7
森の中は予想以上に進みづらかった。道と呼べる道もなく草をかき分けながら進んでいく
植物たちの強烈な緑の匂いが鼻に突き刺さったのも最初だけで今は慣れてしまったのか全く分からない。
「がんばって、何としても日が暮れるまでに森を抜けるわよ」先頭を進むのは軽めの鎧に身を包んだルーシア、剣で邪魔な草や枝を切り払っていく。
幼いころはメアリーと城の中を走り回っていたし、剣士の修行のために山籠りもしたことがあったので体力には自信があったがそれでもこの森は辛かった。
顔や体には大粒の汗がまとわりつき髪や衣服が張り付いてかなり扇情的な姿だ。
本当は今すぐにでも冷たい水で体中を洗い流したかったがさすがにこの不気味な森の中で裸になって水浴びをする度胸はない。
「しかしルーシア様・・・アカネがそろそろ限界な感じですよ・・・あの子体力がないですからね
この前なんて城の階段でもちょっと一休みとか言って座り込んでましたよ・・・」
苦笑いを浮かべながらそう話すのはきれいな金髪を後ろで束ねてポニーテールにしているサラ。
ルーシアとは違い普段着のような衣服に身を包んだ彼女は武闘家である。
317 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:26:53 ID:nWg+UuV7
18の時にルーシアに誘われメアリーの部下になった彼女ももう二年目だ。
年こそ若いが実力は確かで。兵士たちの酒の場では「サラを怒らせるとフィア城が崩れる」と笑いながら話される。
昔サラに喧嘩を売った兵士が「家を壊すぞ」と脅されたらしい。
「るーしあ様ぁ・・・さらぁ・・・まって下さい・・・あうぅ・・・」
だらしない声をあげ最後尾を歩いているのは魔法使いのアカネ、遠い東の国から来たという彼女はとにかく体力がないらしい。
魔法使い独特の地味なローブを身にまとった彼女は異国の魔法を覚えるために旅をしていて、フィア城の前で行き倒れていたところをメアリーに餌付け・・・助けられて仲間になった。
とにかく体力のない彼女がどうやって遠い東の国からフィア城までたどり着いたかは、フィア国最大の謎かもしれない。
メアリーの直属の部下は親衛隊などと気取った名前はついているが、実際はこの三人だけである
そのため本当はルーシアは二人はメアリーの護衛に残したかったのだがメアリーがどうしても全員で行けと引かないので不運にも(?)アカネもこの過酷な任務に加わることになった。
「しかたないわね・・・少し休みましょうか」
318 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:28:28 ID:nWg+UuV7
そのルーシアの言葉にアカネはこの森に入ってから一番の笑顔になったのだった。
「ルーシア様は今回の件どうお考えなんですか?」
手近な石に腰かけたサラがそう切り出す。
「一番可能性が高いのは突然あいた洞窟から魔物がでてきたってのでしょうね、もっともその洞窟はそもそも何なのかっていう疑問があるけど」
そう話すルーシアの膝は、いまは荒い息をしながらもどこか幸せそうなアカネの枕代わりだ。
「ただモンスターが出てきただけなら全部倒しちゃえば終わりなんですけどね」
「あら、サラなら洞窟ごと壊せるんじゃない?」
パンチのまねをしながらルーシアはそうつぶやくと、その振動にアカネが小さく呻く。
「念のため言っておきますが・・・私はフィア城を壊したりしませんからね」
顔を赤くしながらサラがそうつぶやくと、ルーシアは小さく笑いその振動でアカネが小さく唸る。
「まぁ、とにかく行って見ないことにはね・・・・ねぇ、何か聞こえない?」
ルーシアと同じくサラも耳を澄ましてみる、聞こえるのは木々や草のざわめきに遠くからする鳥の鳴き声・・・・アカネの唸り声・・・そしてそのアカネの声にまぎれている違う呻き声。
319 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:30:19 ID:nWg+UuV7
「これは・・・人かもしれない・・・苦しそうな・・・すぐ近くです」
「みたいね、アカネ・・・起きて」
幸せの絶頂からいきなり現実の深い森に引きもどされるアカネ。
「行って見ましょう、村人かもしれません」
サラとルーシアが素早く立ち上がり声のほうに駆けだし、少し遅れてアカネも二人を追いかける。
近くだとおもった声は意外と遠くなかなかたどりつかない、歩き辛い森の中を小走りで駆け抜ける三人。
・・・こんなに遠かった?・・・いや・・・声のほうが離れて行っている?
ルーシアがそう考えているのと後ろからアカネの鋭い声が響く。
「二人とも、魔力のような物を感じます。何か危ないかも!!!止まって!!!」
アカネがそう言い終わるのと同時に先を走っていたルーシアとサラの足元が輝きだし・・・・
そのまま二人の姿は消えてしまった。
「これは・・・転送の魔法か何か・・・でもこんな高度な魔法陣がなんでこんな森の中に・・・」
呆然と立ち尽くしながらアカネは必死に思考をまとめようとする。
突然聞こえてきた人の声・・・二人を飛ばしてしまった転送の魔法・・・どうかんがえてもよくない状況である。
320 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:31:38 ID:nWg+UuV7
一番悪いパターンはこれが人為的な罠だった場合だ、何者かが一人ずつを確実に仕留めるために戦力を分断させたのか。
「何とかして二人と合流しないと・・・そんなに大きな反応ではなかったから飛ばされた場所は近くのはず」
遠くに飛ばすにはそれだけ大きな魔方陣が必要になるのだ、そもそも転送の魔法を使える魔法使いはほとんどいない。
それほど高い魔力を必要とする上にデリケートな魔法なのだ。
アカネは一つ大きく深呼吸してからあたりを見渡す、一面の草に木・・・相変わらず生き物の気配はない。
これが罠であるなら必ず何かあるはずなのだが。
もしくは標的はアカネではなく飛ばされた二人か・・・
先ほどまで聞こえていた何かの呻き声のようなものはもう聞こえない、あれも何かの魔法の力だったのだろう。
「わたしだって本気だしたら城だって壊しちゃうんだからね・・・」
一人そうつぶやきアカネは歩きだす、ここで立ち止まっていても状況はよくならない。
魔法使いはいつでも冷静に・・・それは魔法使いたちの合言葉のようなものだ。
しかしアカネの冷静さは数分後には崩れ去っていた、突然何者かに足をつかまれたのだ。
321 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:33:19 ID:nWg+UuV7
見ればそれは掴んでいるというより巻きついている、植物のツタのような物だろうか。
あたりの草と同化していて見えなかったのだ。
「あうううう・・・・やあああ・・・」
城を壊せると意気込んだ娘はパニックになり、絡みついているツタをもう片方の足でけり飛ばそうとするがその足までも絡み取られてしまう。
そのまま尻もちをつくと、涙目になりながらもがき続ける。
しかし次の瞬間にはアカネの体がフワリと宙に浮いた、一瞬にして腰にもツルが巻きつきそのまま体を持ち上げたのだ。
「あうううう・・・・はなせええええ・・・」
地面がみるみる遠のき近くの木の中ごろまで持ち上げられる。
「調子にのるなよぉ・・・アカネの名において命じる、炎よ刃となり薙ぎ払えええ」
とたんにアカネのまわりに炎が渦巻き刃となる、そしてそのままアカネに絡みついていたツルたちを切り裂いたのだ。
「みたか、変態植物め・・・あう?落ちる・・・あううう」
そのまま落ちていくかと思われたアカネの体は地面には落ちずに何か袋のようなものに足からスッポリとおさまってしまった。
「やあああ、何これ・・・」
顔だけが外にでている状態、それ以外は手も足もぴくりとも動かせない。
322 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:35:07 ID:nWg+UuV7
それは巨大なウツボカズラであった。
眼には見えないが中はヌメヌメとしているのが体から伝わる感触でわかる、とてつもない気色悪さだ。
ネットリとした感触が体中に広がる、中はほんのりと温かかい。
足から首筋まで一面にねっちょりと張り付いてくる。
そしてそれらはアカネの思考が状況に追いつく前に動きはじめた。
中には無数のイボイボが付いていてそれらが体中を揉みほぐすようにバラバラにうごめきだす。
足、腕、首、脇、お尻、胸、股間、余すところなく与えられた突然の刺激にアカネの表情が大きくゆがむ。
「いやあああああ・・・ちょっと何?、やめてはなしてええええっ・・・」
中からグニュグニュという湿った音だけが聞こえ、くすぐったいのと気持ちいいのが一気に体中に広がっていく。
「いや・・・だめだよ、やめて・・・あうううううう」
首をむちゃくちゃに振り回すが体は少しも動かせないので責められるがままだ。
さらに不味いことに衣服が溶かされていってるのか体に触れたイボの感触がドンドンなまなましくなっていく。
幸い溶けるのは衣服だけのようだったがとても安心などしている余裕もない。
323 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:36:26 ID:nWg+UuV7
ぐちゅぐちゅと体中に与えられる責めは続き、特に胸や股間部分の動きは激しくなっていく。乳房は何十ものイボイボに揉みこまれ、それぞれが別々に動き回りこのまま溶けてしまいそうな快感が送り込まれてくる。
その先端の乳首に触れたイボ達は細かく振動するように動いている、アカネの頭の中は気持ちよさで真っ白に染まっていく。
股間に群がったイボたちは特に複雑にうごめいていた。
クリトリス周辺のイボたちはその皮をむきあげ、中の真珠を余すところなく磨き上げていく。
向いた皮の隙間にも入り込み、そこの汚れをこすり落とすように舐めまわす。
膣周辺のイボたちは膣に浅く潜り込みヒダの一本一本までを擦りたて、穴のまわりも余すところなく責め立てていた。
「あああ・・・いやああああああああっ・・・・あうう・・・」
最初の絶頂はたちまち訪れた、唯一自由な首を折れんばかりの勢いでのけぞらせながら、アカネは達した。
涙を浮かべた目はうれし泣きをしているようにも見え、口から垂れた涎はふき取ることさえできない。
そんな絶頂の余韻に浸る暇もなく訪れたのは激しい快感に加えて激しい尿意だった。
イッてしまい緩んだ尿道とその周辺までをイボたちは責め立てるのだ。
324 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:37:33 ID:nWg+UuV7
「あああああ・・・もれひゃう・・・・あうぅ・・・うみゃだよぉ・・」
うつろな目をし、意味不明な言葉で喘ぎ続けるアカネに我慢できるはずもなくあっさりと漏れ始める。
入口を弄られているため尿は一度にはでずジワジワと少しずつしか出せない。
出したいのにだせないもどかしささえも今のアカネには気持ちよかった。
そして訪れる二度めの絶頂、オシッコを出しながらアカネは達してしまう。
絶頂を味わっている間でさえもイボたちの動きは止まらず快感を送り込んでくるのだ。
愛液、尿、汗や粘液で中は大変なことになっているのかグジュグジュという卑猥な音はさらに大きくなっていく。
アカネは首だけを振り回しながら何度も何度も果ててしまう。
やがて股間のあたりのイボたちが動きを変え始めた、その部分がイボごと膨らんでいき膣に潜り込んでいく。
今まで浅いところばかりをかき回していたのがさらに奥へ入り込んできたのだ。
「奥が・・・ふあああああああっっっ・あうう・・・おくがあああああああ」
じわじわと奥へ進みながら膣壁一面を擦り上げていく、それが子宮口にたどり着くまでにアカネはさらに三回イッてしまった。
325 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:38:55 ID:nWg+UuV7
そしてイボが膣内にまでみっちり包み込んだときアカネの体に広がる快感は暴力的なほどに強くなっていく。
中のイボたちはあふれる愛液を掻きだしていき、どんどん新しい愛液をアカネから排出させる。
子宮口までもを弄り、アカネの体に強すぎる快感を絶えず送り込んでくる。
イッた瞬間には次の絶頂へむけて高められていき自分がいつイッてしまっているのかもわからないのだ。
もう首を振り回すこともしなくなったアカネは、絶えず小さく痙攣を繰り返すのみであったが。
植物による無慈悲な責めは終わらない。
326 :
さきゅ:2009/03/07(土) 03:42:15 ID:nWg+UuV7
以上です
うばぁ携帯からだとこんなに投下しづらいのか('A`)
なんか無駄にスレ消費してしまって申し訳ないです、早く人目にふれさせたかったので…
訂正します、エロは最後の4レスだけです。
それでは失礼しました、よろしければ感想頂ければうれしいです。
好みのシチュエーションど真ん中で鼻血吹きました
こういうのってあんまり見ないような気がするんですよね
楽しませていただきました、GJでした
ディ・モールト。ウツボカズラのエロさは異常。
でもまだまだ少ない。メーカーは早く気づくべき。
>>249-252 続き
『 触手とは、人の欲望が具現化したものである。よって、触手の源流は人間そのものに他ならない。
それ故、その生態は、他のクリーチャーと大きく異なっている。
まず、触手は食物を必要としない。生まれた時から死ぬまでに必要なエネルギーを持って現界する。
そして、エネルギーが尽きるまで捕食活動を繰り返す。
一部の触手に、捕食対象から、生命エネルギーや魔力を吸収する行動が見られるが、それは単に愉しむ為であると見られている。
さらに、触手は、基本的に繁殖能力を持たない。捕食対象がいちいち妊娠しては、快楽を得られる期間が短くなる為である。
捕食対象を受精させたり、産卵する個体の存在も知られているが、あくまで快楽のためであり、
それらの個体は、種付けされた捕獲対象の絶望を愉しむという習性が知られている。(参考文献[Ar]pp.48-50を見よ。)
通常の生物は、繁殖のために性行為が存在するが、触手は性的な欲求のためだけに繁殖を行う。
また、触手は全て、高度な知性を持っている。触手は慎重な性格のものが多く、巧妙な罠を張る。
たとえ、外見が原始的な生物であっても、決して油断してはならない。
多くが人語を解し、不可解な語尾変化等のスラングすら確認されている。
文化的な行動を好み、初等的な宗教や、戒律が存在すると主張する研究者も居る。(参考文献[La]p168を見よ。)
また、一部のコロニーでは、法律を作り人の行政機関を模する例が報告されている。(論文[Ni]より。)
次に身体機能の概略を述べよう。頭脳については、上に挙げた通りである。
人間は、特定の発情期を持たない珍しい哺乳類の一つである。
その影響を強く受け、触手の身体は、極端なまでに性行為に特化している。
体重の50%以上が生殖器で占められ、体表の殆どを粘膜組織が覆っている。
その脆弱な粘膜組織をコーティングし、保護するのが粘液である。
魔力で生成される粘液は、銃火器、放射線、生物化学兵器、魔力の通わぬ全ての攻撃を退ける。
また、多くの個体が粘液に催淫効果等の特殊な機能を持たせている。
ある触手学者は、粘液が捕食対象を傷つけず、衣服のみを溶かす、驚くべき場面を目撃したという。(論文[Ca]より。)
ここまで効率的な生態を持つと、画一的なデザインになりそうなものなのだが、実際には、どれ一つとして同じ個体は存在しない。
大雑把に挙げても、動物型、植物型、スライム型、寄生型、半人型、と多岐にわたり、触手の分類は一つの大きな学問分野となっている。
かつて、著名な推理作家チェスタトンは、次のように述べた。
「狂人とは理性を失った人間のことではない、理性以外のあらゆるものを失った人間のことである」
彼の言葉に従えば、理性と効率の申し子たる触手は、在り方そのものが狂気であると言えるだろう。
後の章で詳しく触れることになるが、中でも寄生型触手は他に類を見ない奇怪な行動が知られており……』
―――魔法学院図書館所蔵「触手概論(第一章:導入および基礎的な事実)」より。
それは巨大な一つ目の怪物だった。サイクロプス―――その強大な魔物は、幾人もの魔法少女を涅槃へと送っていた。
少女の表情が凍る。万全の状態をもってしても、勝てるかどうか。なんとしても逃げなくては。
絶望的な状況で、少女はロッドに縋り付くようにして、立ち上がる。ふらつく足に渇を入れ、ロッドを構えた。
もう、これ以上、ロッドの力を使うわけには行かない。かと言って、自らの魔力など、とっくに尽きている。頼れるのは体術のみ。
体術?笑わせる。立っていられるだけでも、奇跡だというのに―――心中に自らの皮肉な笑い声が響いた。
悲観的な自らの思考を脇に追いやって、考える。
何か、何か方法はないのか。巨人の手が伸びる。だが、少女の足は一歩も踏み出せない。
巨人は造作も無く、少女を小さな人形のように摘み上げた。
ここまでか……少女は、ロッドに力を込める。その時、意外なことが起きた。
「待テ。危害ヲ 加エル ツモリハナイ。」
巨人がしゃべった。地獄から響くような、低い声だった。今、こいつは何と言った?
「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちに触手の所へ行かなければならぬ。放せ。」
巨人が顔を近づける。少女は生臭い息に、顔をしかめた。
「離サヌ。持物 全部 置イテイケ。」
少女は怪訝に思う。追剥をするサイクロプスなど聞いたことが無い。
「私にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これから触手どもにくれてやるのだ。」
がははははと、巨人が嘲笑う。
「ソノ、体ガ 欲シイノダ。オ前ニ ワシノ 仔種ヲ クレテヤロウ。」
そういうことか―――化け物どもときたら、女を犯すことしか考えていない。少女は、射殺す様な眼差しで、一つ目を睨みつける。
「誰が貴様なんぞの仔種を欲しがるものか。怪我をしたくなかったら、早々に立ち去るがいい!」
朗々と少女の啖呵が響く。巨人は、どこ吹く風と受け流し、唇の端を吊り上げた。
「ソウカ?先程ハ 随分ト 楽シソウニ 見エタガナァ。」
どくん、と心臓が高鳴る。……見られていた。少女の顔が、怒りと羞恥で朱に染まる。
「くっ!貴様ぁ!」
あからさまに動揺する少女を見て、巨人が嗤う。
「オ前ノ様ナ 好キ者ハ アンナ フニャフニャノ 出来損ナイヨリ ワシノ 一物ノ方ガ 楽シメルノデハナイカ?」
巨人の容赦ない言葉が、少女の心を抉る。少女は、目を逸らして俯いてしまった。
視界に、巨人の剛槍が映り込む―――ごくんと少女の喉が鳴る。
少女は、自分が無意識の内に、生唾を飲み込んだことに気づかない。
「ふ、ふざけるな!そんな貧相な物など、私の趣味ではない!さては、触手どもの命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」
屈辱を振り払うかのように、少女は半ば絶叫した。
巨人の態度が目に見えて変わる。迂闊にも、誇り高き巨人の逆鱗に触れたのだ。
巨人は、ものも言わず、いきなり少女を握る手に力を込めた。少女のか細い胴が、ぎりぎりと締め付けられる。
巨人の鋭い爪が腹に食い込み、コスチュームに血を滲ませた。
「や、やめ……あぎいぃぃいい!!」
背骨が軋みを上げ、肺から空気が無理矢理押し出される。息が出来ない。
「触手?アノヨウナ 下等ナ モノ供ト 一緒ニ スルナァ!」
巨人の声が、腹の底に、ずんと響く。少女の足は力なく空を蹴り、手は巨人の指を開こうと、無駄な努力をしていた。
「う……あぁ……あっ……」
少女の手と足が、電池が切れたように、動きを止める。少女の目が、ゆっくりと閉じられた。
妄執のなせる業か、それでも少女の利き手は、健気にもロッドを離そうとはしなかった。
ただの人形になってしまった少女を、見つめる巨大な一つ目に困惑の表情が浮かぶ。
「シマッタ。殺スツモリハ ナカッタノダガ。」
巨人は、少女の片足を掴んで、ぷらぷらと玩具のように揺すってみる。
少女の股がだらしなく開かれ、濡れそぼった少女の秘裂が巨人の目に晒された。
興味の赴くままに、ぴん、と少女の股間を指で弾く。
「……っ!」
びくっと、海老の様に、少女の背中が仰け反る。巨人は面白がって、ぴんっぴんっと、何度も少女の股間を弾いた。
「っ!!……っ!……っ!!」
その度に爪先がクレヴァスに食い込み、巨人の指先がたちまち少女の愛液でコーティングされる。
少女の口許に、細かい泡が浮かんだ。その閉じられた瞼の奥で、少女は白眼を剥いていることだろう。
だんだんと、少女の反応が弱弱しいものに変わる。
もう、意識を失ったのか。巨人は、ふんっ、と鼻で嗤う。
「詰ラヌ。人間ハ脆クテ カナワン。」
巨人が少女の顔を覗き込んだその時―――視界が赤で塗りつぶされた。
「ギァアアー!目ガッ!目ガァ!!」
少女がロッドの先端を、巨人の眼球に突き立てていた。少女はひょいと、からだを折り曲げ、
「気の毒だが正義のためだ!」
と、さらなる猛然一撃、たちまち巨人は、少女の足を手離す。
「がっ!!」
少女は、受身も取れず顔から地面に激突する。口の中に鉄の味が広がった。歯が何本か折れたようだ。
「貴様アァァァ!!!」
巨人が棍棒をめくらめっぽう振り回す。風は唸りを上げ、掠った地面にはクレーターができる。
少女は恥も外聞もなく、必死に地面を這った。運良く、痛みが良い方向に作用する。一時、体の疼きを忘れることが出来た。
少女は、触手溜りの投入口に身を滑り込ませる。
巨人が暴風雨のように荒れ狂う。ずしんずしんと、滅茶苦茶に棍棒が振り下ろされる。
凄まじい衝撃は分厚いコンクリートすら震わせた。直撃すれば、ひとたまりもないだろう。
少女は自らの体を抱いて、がくがくと震える。
「女ァアアアア!!!ドコダァアアアア!!!」
少女は生まれて初めて、心の底から恐怖していた。とくとくとく、早鐘のように心臓が鼓動する。見つかれば殺される。
少女は、幾度となく恐怖に泣き叫びたい衝動に駆られ、これではならぬ、と気を取り直しては、歯を食いしばった。
それでも、少女の奥歯は、かちかちと音を立てる。
―――死にたくない。
魔法少女は正義の味方だ。戦いの中で命を落とすことも珍しくない。
―――こんな所で死にたくない。
慕っていた先輩が、自分を庇って四肢を失い、大蜘蛛に捕らわれた。
必死に追って辿り着いた巣には、延々と卵を産み続ける先輩がいた。
殺せと自分に命じるソレを、少女は燃やした。
―――いやだ。
自分を慕っていた後輩が、先走って罠にはまり、魔法植物に取り込まれた。
顔だけになって、殺さないでと泣き叫ぶソレを、少女は叩き潰した。
―――何も抵抗出来ずに、死ぬのだけはいやだ。
少女とて、戦いの中で死ぬ覚悟くらい有る。もし、戦うことができたならば、恐怖を感じることすら、なかったであろう。
三日に渡る陵辱の連鎖は、確実に少女の精神力を削り取っていた。
一刻も早く、この穴蔵から出て、向かわなければ、間に合わぬ。しかし、立ち上がることができぬのだ。
こうして、膝を抱えて、小さな子供のように隠れることしかできない。
『衣擦れに感じ入って足腰立たぬのだろう?この恥知らずめ!』ち、違う。
少女は天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。
ああ、あ、触手の濁流を泳ぎ切り、無数の触手を打ち倒し、ここまで突破して来た。真の勇者よ。
『触手などにイキ狂わされる、救い難い淫乱が?』
違う!―――くちゅ。
今、ここで、臆病風に吹かれ動けなくなるとは情無い。愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。
『臆病風?あそこは、巨人の槍で貫かれることを、こんなにも望んでいるのに?』
違う!違うっ!!―――くちゅり。
おまえは、稀代の不信の人間、まさしく触手どもの思う壺だぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎えて、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。
『自ら望んだことだろう?触手に滅茶苦茶にされたかったのだろう?』
そ、そんなこと……無い!―――くちゅ……くちゅ。
ひんやりとしたコンクリートにごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。コンクリートの冷たい感触が心を蕩かせた。
もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐れた根性が、心の隅に巣喰った。
私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。
『そうだ。お前は常に、陵辱される選択肢を選んできた。』
違……う―――くちゅ、くちゅ、くちゅ。
神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。動けなくなるまで戦って来たのだ。私は不信の徒では無い。
『お前は化け物に犯されたくて、戦ってきたんだ。』
やめろ!―――ぐちゅ、ぐちゅ。
ああ、できる事なら私の胸を截ち割って、真紅の心臓をお目に掛けたい。
愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。
『では、胸は悪魔に捧げよう。幾度と無く精液で白く染め上げられ、触手に乳首を勃起させる穢れた胸は、悪魔にこそふさわしい。』
「もう……やめてくれ……」
少女は、いつの間にか、声に出して答えていた。
外からは、ずぅん、ずぅん、と巨人が荒れ狂う音が未だ伝わってくる。
内からは、自らを責め苛む少女自身の声が響いてくる。どこにも逃げ場が無い。少女の心が軋む。
このままでは、頭がおかしくなりそうだ。少女の弾劾は続く。
『また、仲間を見殺しにするのか?おまえの被虐趣味のせいで、あの小さき友は死ぬというわけだ。度し難い色狂いだな!』
けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な女だ。
いいや、お前は不幸ではないよ―――内に巣食う黒い感情は、羽毛のように柔らかい声で少女に囁きかける。
「え?」
だって、今はこんなにも幸せじゃないか―――ぴちょん、と洞窟の中で水音が響く。
少女の指先は愛液で濡れていた。
「あ……ああああああぁ!!」
指が……無意識のうちに穴を掻き回し、皮の上からクリトリスを扱いていた。
はっと気づき、死に物狂いで自制心を働かせる。指は、次第に緩慢な動きになっていく。
しかし、止まらない。止められない。ゆっくりと着実に少女は絶頂へと追い詰められて行く。
「んんんんんっ……と、止まれ……止まれぇ!」
慈しむ様な、ゆったりとした動きは、愛撫と呼べるかどうか疑わしい。そんな程度の刺激にすら、感じ入り、登り詰めてしまう。
「んくっ……あひぃぃいい!」
長い時間を掛けてのアクメは、少女の体の淫蕩さを証明していた。足元に広がる水溜りが、少女にその事実を突きつける。
「あはっ♥……あはははははは……」
少女は、壊れた笑みを浮かべる。私は、きっと笑われる。私の一家も笑われる。私は友を欺いた。
中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。
ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。
理性が隅へと追いやられる。少女は、自虐の快感に酔いしれていた。
―――その時、遠くから女性の悲鳴が聞こえた。
「ソッチニ 居ルナァアアアア!!女ァアアアア!!」
少女が我に返る。
誰かが私の代わりに追われている。私のせいで襲われている!なんとかしなければ。
「た、助けないと……」
だが、どうすれば?私に何が出来るというのか。絶頂を味わったばかりで、腰が抜けている。
私は化け物から隠れて、オナニーする様な、変態なのだ。こんな私に誰が救えよう?
ここに隠れて、ひぃひぃ喘いでいるのがお似合いだ。
「あ、あいつは目が見えないんだ。上手く逃げられたのかも……」
あんな馬鹿でかい図体で、暴れまわっているんだ。目立たないわけがない。きっと、発見した時には、十分な距離があったはずだ。
とっくに逃げているだろう。そうだ、そうに違いない。
私が出て行く必要なんて無いんだ―――少女の心は折れかけていた。
ふと耳に、ぽたり、と水滴が落ちた。
少女は、ひゃんっ!と短い悲鳴をあげる。そっと頭をもたげ、息を呑んで上を見上げた。
すぐ頭上に、スプリンクラーがついているらしい。よろよろ起き上って、魔法で指先に小さな火を灯す。
すると、スプリンクラーから、じゃあじゃあ、シャワーのように水が湧き出てきた。
その水を吸い込まんばかりに、少女は上を見やって、口を開けた。血と、土で汚れた口を濯いで、ひとくち飲んだ。
ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。
歩ける。行こう。肉体の疲労恢復と共に、わずかながら希望が生れた。
義務遂行の希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である。
ロッドのルビーは赤い光を少女の身に投じ、双眸が燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。
私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。
もし、私が我が身可愛さに、人を見捨てたと知ったら、妹は、わが友は、どう思うだろう。
私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。上手く逃げられたかもしれない、などと気のいい事は言って居られぬ。
私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。戦え! 魔法少女。
私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。
五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。少女よ、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。
再び立って歩けるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。
少女は、数回深呼吸して、力の限り叫んだ。
「おおい!!私はここだぁぁ!!このウスノロめぇ!!」
巨人の足音が止まる。よし!かかった。
「おい!めくらの化け物ぉ!!耳まで悪くなったのかぁ?こっちだと言っているのが聞こえないのかぁ!!」
巨人が ずしんずしん と音を立てて近づいてくる。この隙に、逃げてくれるだろう。義務は果たした。
次は私の番だ。一刻も早く、この穴蔵から抜け出して、少しでも遠くへ離れなければ。そして、友のもとへ向かわねば。
少女はコンクリートの壁を支えに立ち上がる。はぁはぁ、と荒い息を吐きながらも、なんとか少女は歩き出した。
体の火照りがある程度治まったとはいえ、入り口をよじ登るだけの体力は無い。少女は、出口の触手プールの方へと向かう。
急がねばならない。もし……もし捕まってしまったら、あの逞しいアレで……
―――少女の奥から、こんこんと泉が湧き出る。
「ふ……あ……よ、余計なことを考えるな!」
少女は自らを叱咤し、歩を進めた。だが、一度燃え始めた情欲の炎は、そう簡単に鎮火できるものではない。
もし、捕まってしまったら、巨人は即座に私を貫くだろう。
前戯も何も無く、奥まで挿れられて……
―――少女のクリトリスが肥大化しコスチュームを押し上げる。
「あぁん♥くぁ……」
玩具みたいに扱われるんだ。自分が気持ちよくなるための道具として、私の体が使われるんだ。
そして、巨人はすぐに我慢できなくなって……
―――水に濡れたコスチュームが、次第に尻に食い込んでくる。
「お尻……きつ……いぃ……」
中出しされるんだ。私が泣いて、危険日だから止めてって頼んでも、そうか、それは妊娠が楽しみだとか言って、何度も中出しするんだ。
そんな、ひどいことをされてるのに私は……ぁ……
―――ぴったり張り付いた布地が、乳首を勃たせた双房全体を擦り上げる。
「んぁ……くふぅ……」
感じちゃって、よがり声を上げるんだ。乱暴にされて、なのに何度も何度もイっちゃって、恥ずかしい声を聞かれるんだ。
巨人は、お前はそんなに精液が好きなのかと嗤ってぇ……
―――クリトリスの包皮が剥けて、直接コスチュームと擦れ合う。
「くあぁぁああ!こ……こんなことでぇぇ!!」
私の口の中に射精するんだ。溢れた精液が、体中に降り注いで、全身真っ白にさせられちゃうんだ。
毎日毎日、犯されて、中出しされて、妊娠してもぉ……
―――Tバック状に食い込んだ生地がアナルを刺激し、露になった尻がぷるぷる震える。
「も、もう少し……だ……ふ、ふあぁ……」
我が子の通り道を広くしてやろうって言って、私のこといじめるんだ。ああ、そんなに広げちゃったら、元に戻らなくなっちゃうよぉ……
出産するまでの間、ずっとずっと調教されてぇ……
―――足がもつれそうになり、踏ん張って耐える。余計な力が、三つの弱点に同時に加わる。
「だ……だめぇっ!イ……イクぅ……」
出産したらぁ、赤ちゃんがおっぱい吸うのぉ。私はぁ、あそこ貫かれてながら、おっぱい吸われて、
赤ちゃんの前でイっちゃうのぉ……
―――体を支えようとロッドに縋り付き、股間が柄に密着する。体重が豆に掛かり、くにゅ、と潰れた。
「イクっ……イっグゥゥ!!」
少女は、立ったまま忘我した。意識に桃色の霧がかかる。一時的に持ち直した精神力が、尽きようとしていた。
―――その時、光がさした。
出口だ!少女の頭の中の霧が薄れていく。完全に快楽に溺れる前に、気を取り直すことができた。
少女は、コスチュームごと筋に食い込ませたロッドを離し、尻の食い込みを直す。
こんな所で棍棒の一撃を食らって、生き埋めにされるなど、ごめんだ。幸い、先程から巨人の足音は聞こえてこない。
また、私の居場所を見失ったのだろう。少女は勇気付けられて、光の方へ足を踏み出す。
あと……あと一歩で光の下へ。少女は青空を見上げた。きれいだな、空。
―――次の瞬間、巨大な影が、空を覆いつくした。
逆さになった一つ目が、少女を見つめていた。傷一つ無い巨人の瞳に、少女の顔が映り込む。
「ぅ……ぁ……わ、私……笑って……る……」
巨人の瞳の中の少女は、目から歓喜の涙を溢れさせ、淫靡な笑みを浮かべていた。
少女は、『ああ、きれいだな』と思った。
『この術式は、複雑かつ精密な詠唱技術を要求するものの、特別な触媒や、精緻な魔方陣などは必要としない。
多くの禁呪が、発動に際して多大な犠牲を術者に強いるのに対し、代償無く絶大な効果が得られるのである。。
全身の細胞を活性化させ、自動的に損傷を修復する。その速度は、細胞の分裂速度に比例する。
即ち、皮膚細胞や、粘膜、筋繊維などの再生は速く、神経、脳細胞などの再生は比較的遅い。
他にも、細菌やウィルスなどの異物を排除し、身体を正常に整える機能も付随している。
怪我や疾病に対して、完全な抵抗を備えることが出来る。ほぼ不死と言って差支えない。
では、なぜこの術が禁呪に指定されているのか?それは、激烈な副作用にある。
微細な傷や、異物に対しても大量のIgE抗体を作り出し、正常な細胞をも傷つけてしまうのだ。
過剰なまでの防衛行動が、一種のアレルギー反応を引き起こし、ショックで心臓が停止する。
しかし、即座に術が作動し、蘇生させられ、死ぬことは出来ない。
過去この術を試みた者は、例外なく狂死している。
事実、この術の発明者たる宮廷魔導師は、副作用に耐え切れず、毒をあおり、銃弾を複数撃ち込んでも死に切れなかった。
そこで弟子に命じ、自分を殴らせ気絶したところで、氷の張った川に穴を開けて投げ込ませ、ようやく死ぬことが出来たのである。
この事例では、低体温症に陥り、細胞の活性が抑制された為、生命活動が停止したが、通常は首でも切断しない限り死ぬことはない。
また、理性を末期まで保てた発明者には、特別な耐性があったと見られている。
実際、術を試みた殆どの者は、その場で発狂しており、解呪も非常に困難である。』
―――魔法学院図書館蔵書「禁呪全集第五巻」より。
ぼたぼたと、巨人の口から涎が溢れ、少女の体を穢す。少女は完全に硬直し、ただ、巨人の中の自分の姿に見惚れていた。
「ガァァアア!!!メス ダァァアア!!!」
巨人の常軌を逸した叫び声に、少女は正気を取り戻す。間一髪、振り下ろされた巨人の手を、転がるようにして避けた。
地響きがして、少女が居た地面に手形が残る。少女の背筋が凍りつく。なぜだ?私を犯すのではなかったのか。
巨人の目は狂気を湛えていた。狂っている。いや、そんなことより!
「お、お前……なんで、目が……」
少女の突きは、完全に網膜まで達していたはずだ。こんな短期間で、回復することなどありえない。少女の頭の中で、疑問符が踊る。
戦いでは、一瞬の迷いが致命傷となる。気づいた時には、少女は巨人の拳によって、宙を舞っていた。
「が……は……」
プールの壁に強かに叩きつけられ、少女は磔になる。ぶ厚いコンクリートが、めこっ、と凹んでいた。
少女はそのまま、ずるずると崩れ落ち、足を伸ばしたまま動けない。ぱらぱら、とコンクリートの小さな欠片が、少女の体に降ってきた。
あ、あれ?おかしいな。どうしちゃったのかな?わ、私は犯されるはずなのに……めちゃめちゃにされて、孕まされるはずなのに。
「い、痛い。痛いよぅ……」
少女は、自身の喪失感の正体に気付き、愕然とする―――そんな……私は、犯される事を望んでいた?
突如、少女は吐き気を催す。空の胃から、すっぱい液体が逆流してきた。
「ごほっ……げほっ!げほっ!!」
吐しゃ物に、黒い血が混じる。呼吸をする度に、胸の奥に鋭い痛みが走る。とっさにロッドでガードしたが、あばらが数本逝っていた。
内臓が傷ついたのかもしれない。このままでは……確実に殺される。
殺らなければ殺られる―――少女は、ロッドの力を解放することを決意した。
だがそれは、彼女の使い魔を見捨てることを意味する。少女の目に慙愧の涙が溢れる。
小さき友よ、ゆるしてくれ。君は、いつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。
いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。
ありがとう、忠実なる従者よ。よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。
主と使い魔の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。小さき友よ、私は戦ったのだ。
君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ! 私は急ぎに急いでここまで来たのだ。触手の海を突破した。
妹に取り憑いた触手の姦計からも、するりと抜けて必死に足を引き摺って来たのだ。私だから、出来たのだよ。
ああ、この上、私に望み給うな。
少女はロッドを持つ利き腕を掲げ―――腕が上がらない。からん、と音を立てて、愛液に塗れたロッドが転がった。
少女は自らの利き腕に目をやって愕然とする。肩が脱臼していた。認識した途端に痛みが伝わってくる。
「がっ!……あああああああああ!!」
少女は残った手で肩を抱いて、絶叫した。痛みで何も考えられない。そうしている間にも、巨人は一歩、また一歩と近づいてくる。
ついに、少女の上に巨人の影が落ちた。間に合わなかった……がたがた、と全身が震える。
少女は残った精神力を総動員して、顔を挙げ、巨人を、きっと睨みつける―――少女は驚愕し、目が限界まで見開かれた。
巨人の姿は異様であった。ぎらぎらとした目は充血し、少女を凝視している。口は半開きで、だらだら、と涎を垂れ流している。
そして―――そそり立つペニスは、何もしていないのに、白濁液を撒き散らしていた。少女の体に、白い雨が降り注ぐ。
少女は、あまりの非現実的な光景に眩暈すら覚える。巨人は明らかに発狂していた。
少女は、悪と戦い勝利することよりも、敗北と陵辱を期待したのだ。
許されない望みを抱いてしまった罪深い少女に、神が罰を賜る。
―――それは、剥き出しの暴力だった。
巨人は足を上げ、
「ワシ ノォ メス ダァァアア!!」
少女の伸ばした足の上に、振り下ろした。ごきゅ、という鈍い音が辺りに響く。
「あ……あ……」
少女の目は、一瞬、現実を認識できなかった。弱弱しい声を上げる。痛みは、一拍置いてからやってきた。
「あっぎいゃぁあああああああああ!!!」
少女は頭を振りたくって、苦痛に悶える。痛みが激しすぎて、気絶することすら出来ない。巨人の足がゆっくりと上げられる。
そこには、少女の足だったモノがあった。
ぼろぼろのニーソックスに覆われた両足の膝は、完全に砕け、おかしな方向に捻じ曲がっている。
壊れたブーツの中で、足の指は全て潰れて、赤黒い肉塊と化していた。どんな名医をもってしても、切断するしかないだろう。
魔法をもってしても、歩けるようになるかどうか。少女の目が、ぐるんと白目を剥く。
「おぉぉおおおおぉぉ……」
絶叫が、獣染みた唸り声へと変わる。少女の脳は、痛みの信号に麻痺し、肉体の統制を失った。そして―――
ぷっしゃあぁぁああ―――少女のへたり込む地面に水溜りが広がる。
むり……むりむりむり―――少女の尻の布地が窮屈そうに、もこもこ、と膨れた。
周囲にアンモニアの匂いが、立ちこめる。少女は、前後の穴から垂れ流す。少女は、体が壊れていくのを感じていた。
巨人は、少女の、ぶらん、と垂れ下がった利き腕を掴み持ち上げる。少女の全体重が、脱臼した肩に掛かった。
「いぎぃぃいいいいい!!!」
気狂いのような叫びをあげ、めちゃくちゃに、自由になる腕を振り回した。少女を無視し、巨人はコスチュームに手を掛ける。
魔力をほとんど失い、ただのレオタードと化した魔法少女のコスチュームは、容易く引き裂かれた。
重しを抱えたコスチュームは、重力に従って地面に落ち、べちゃあ、と音を立てた。
少女の全てが大気に晒される。少女の抵抗が、次第に弱々しいものへと変わっていった。
「い、いや……いやぁ……」
巨人は、ぜいぜい、と荒い息を吐きながら、少女の胴体を両手でしっかりと握る。
少女の虚ろな視線の先には、淫乱な売女を裁く槍が待ち構えていた。それは、以前より二周り以上大きく膨らみ、そそり立っていた。
既に、真っ青になっている少女の顔から、さっと血が引き、蒼白となった。あんなの、挿れられたら―――
「や、やめろ……そ、そんなの入らな……い……」
秘所に槍の先端があてがわれる。巨人はそのまま、ぎゅうぎゅう、と押し込み始めた。
「オンナ!!オンナァァアア!!」
秘裂が、めりめり、と音を立てて広がっていく。鍛えようの無い場所の痛みに、少女は悶絶した。
「あぎぃ……むっ無理だ!い、痛!痛いぃ!!」
その間、ずっと巨人のペニスは、どぴゅどぴゅ、と小刻みな射精を繰り返す。
少女の恥ずべき液体と、巨人の精がローションの役割を果たし、下の口は裂ける事無く、なんとか亀頭を受け入れた。
百舌の早贄が完成した。
「ひぎっ!ひぎぃぃいいい!!ひぎぃぃぃ……」
少女の人語に無い叫びが、辺りに木霊する。お腹の圧迫感で、気が変になりそうだった。
とっくに気が触れている巨人は、少女の事情など、知ったことではない。
「ガハ ガハハハハハハ!! 入ッタ! 入ッタゾォオオオ!!」
間髪入れず、激しいストロークが始まった。ピストンの度に、少女のお腹が、ぼこっと膨れる。
痛みしか感じない。股関節が、みしみし、と悲鳴を上げていた。
「あぎゃぁあ!!あぎっ!ぐぁあ!!」
少女の声が掠れる。幾度も幾度も悲鳴を発した喉は、潰れかけていた。
一欠けらの理性が、少女に、このままでは死ぬと警告する。だが、少女の心は既に、へし折られた後だったのだ。
放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。
触手どもは私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した。
私は触手どもの卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、私は触手の言うままになっている。
私は、もうすぐ逝くだろう。触手どもは、そろって合点して私を笑い、そうして事も無く我が友を処刑するだろう。
そうなったら、私は、死ぬよりつらい。私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉の人種だ。
小さき友よ、私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。君だけは私を信じてくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひとりよがりか?
少女の懺悔は、無情にも中断される―――少女を貫く杭が、膣内で、また一回り大きくなったのだ。
ごきっ、と鈍い音がして股関節が砕けた。
「がっ!!おあああ!!!うぁ……あぁ……」
はちきれそうな肉壁が、どくどく、と杭が脈打つ感覚を脳に伝える。一際、大きな波が来ようとしていた。
限界まで広がった入り口が、軋みを上げる。
「あ……や……さ、裂け……なっ中……だ……め……」
どびゅう、と少女の膣内で、爆弾が破裂した。しっかりと栓をした穴の中で、精液が荒れ狂う。
子宮は完全に、巨人の白濁液で満たされ、少女の腹が、ぼこぉっ、と膨らんだ。
凄まじい衝撃に、ついに秘裂が―――裂けた。
「っ!っ!!」
声が出せない。少女は、餌を待つ雛鳥のように口を、ぱくぱく、と開閉させていた。少女の意識が闇に閉ざされる。
ぴくぴく、と痙攣するだけになったソレを、巨人は引き抜く。ソレの股間から、だぼだぼ、と白い液体が零れた。
そのまま、巨人はごみの様にソレを投げ捨てる。ソレは、汚れたコンクリートの上を、ごろごろ転がり、壁にぶつかって止まった。
巨人の意識も限界であった。巨大な一つ目が白目を剥く。
「ゥ……ボ……ァ……」
巨人はその場に崩れ落ち、動くのをやめる―――壊れた二体の人形がそこにあった。
少女の全身が光に包まれる。体の汚れが、光の奔流によって洗い流される。
髪の色が変わり、襤褸切れと成り果てたコスチュームの残骸が消滅する。
光球は一際大きく輝いた後、弾け、そこには、学生服を纏った、ただの女学生が残された。
少女が覚醒する。
「わ……たし……生き……てる……の?」
自由になる腕で、壁に寄りかかり、身を起こす。少女の視線の先には、倒れた巨人が有った。
なぜ?という疑問より先に、生きているという喜びが彼女の心を満たす。
少女は、脱臼した肩を壁にぶつけた。
「ぐっ!!うぅ……」
ごきん、という音がして、肩が嵌る。生への実感がわく。激痛すら、今の少女にとっては、恩寵である。
勇気を振り絞って、これまで目を背けてきた、足の方へと視線を送る―――ひどい、ありさまだ。
痛みが伝わってこない。完全に麻痺している。もう、二度と戦えないだろう。それどころか、一生車椅子かもしれない。
ここは、学院の施設だ。これだけのことがあったのだ、程なく学院のスタッフがやってくるだろう。
私は、速やかに保護され、治療を受けることになる。友を見捨てて、私だけが、おめおめと生き残るんだ。私は、それを喜んだのだ。
ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。学院には私の居場所が在る。妹も居る。
学院上層部は、まさか戦えなくなった私を学院から追い出すような事はしないだろう。
正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。人を殺して自分が生きる。
それが人間世界の定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。
どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉。―――四肢を投げ出して、うとうと、まどろむ直前、フレアスカートに大きな滲みを見つけた。
「そうだ……私はあいつに……」
少女は悔しさに、涙を滲ませた。光は、少女の体の中までは、清めてくれなかったのだ。
私は惨めに敗北し、中出しされた。それに、今日は危険日だ。少女の内に、絶望感が広がる。
もし、妊娠してしまったら、堕胎は許されないだろう。利用価値の無くなった魔法少女は、学院の研究者の玩具だ。
貴重な試料だと、目を輝かせて、体の隅々まで調べられる。私は、怪物の仔を産まされることだろう。
「か、掻き出さない……と……」
少女はスカートを捲る。下着のアニメヒロインのプリントが、白く穢されていた。股間の傷に触れないように、そっと下着をずらす。
どろり、と巨人の精液が垂れた。恐る恐る指を挿れる。
「は……ん……くぅ……」
触れただけで、擦られ過ぎた襞が、ぴりぴりする。指だけで掻き出そうとするが、上手くいかない。
両手を使って、秘唇を押し広げた。自分の罪の象徴を、神に見せ付けるかのように、秘所の内側を外気に晒す。
「ん……ふ……あぁ……」
苦しげな息遣いが、徐々に甘いものへと変化する。掻き出す指に反応して、豊かな泉が湧き出る。
少女は明らかに快楽を貪っていた。
「お、奥……も……せ、精液……出さない……と……」
指が穴の奥まで突き挿れられ、壁を擽る。巨人の精液を洗い流すかの様に、大量の愛液が溢れた。
潤滑剤は本来の役割を果たし、指の動きをいっそう滑らかにする。マゾヒスティックな、痛み混じりの快感が心地よい。
「あんっ♥あぁん♥んひぃぃいい!だっだめぇっ!」
少女は登り詰めそうになるのを、必死に抑えた。私は、やりたくてこんなことをしてるんじゃない。仕方なくやってるんだ。
体が勝手に反応してるだけなんだ。私は、おかしくなんてなってない。淫乱なんかじゃない。
妊娠なんかしたら、もう、戦えないではないか。もっとしっかりと、きれいにしなくては。
そうだ。襞と襞の隙間に、精液が残っているかもしれない―――少女は、肉壁に爪を立てた。
「んはぁぁああ!あっひぃぃいい!!こ、これ……しゅごいぃぃいい!!」
少女は、両手の爪で、めちゃめちゃに中を引っ掻き回した。粘性のある透明な液体に、血が混じりこむ。
傷が増える度に、指の動きが激しくなっていく。あそこが少女自身の手によって壊されるのも時間の問題だろう。
「こ、これっ!これっ……いいのっ!あはっ♥あはっ♥あははっ♥」
少女の心もまた、壊れ始めていた―――その時、ずん、という音と共に、地面が揺れた。
いつの間にか、意識を取り戻していた巨人が、立ち上がったのだ。巨人は少女に目を向けると、ふらふらと足を踏み出した。
どすん、どすん、という足音は、少女の旅立ちへのカウントダウンだ。巨人を認識した少女は、歓喜に震えた。
少女の指が、さらに加速する。末期の悦楽を貪る少女は、声の限りに叫んだ。
「殺せ!!殺せぇぇええ!!」
ああ、死ぬんだ。私は殺されるんだ。よかった。これで、友との約束を破らなくて済む。嬉しい。
ほら、はやくこの淫売を殺してくれ。約束の刻限より先に、涅槃へ送ってくれ。この穢れた体を清めてくれ。
逝かせて。はやく逝かせて。イキたい。はやくイキたい。イって、逝きたい。イキながら、逝きたい。
ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、太陽よ。私は生れた時から正直な女であった。正直な女のままにして死なせて下さい。
「わ、私を……わらひを……逝か……イかせてぇぇええ!!」
しかし、少女の望みが叶えられる事はなかった。少女が絶頂する寸前、巨人の首に、すうっと水平に線が走る。
その細い線から、ぷつぷつ、と赤い泡が吹き出し、首が滑り胴体から離れていく。巨人の首から上が、ごろり、と地面に転がった。
残された胴体は切断面から、ぶしゃああ、と間欠泉のように血を噴出し、辺りを真っ赤に染めた。
ずぅん、と制御を失った胴体が倒れる。少女には何が起こったのか理解できなかった。
歓喜の涙でぼやけた視界が、しだいにはっきりとしてくる。
少女の目が、倒れた巨人の向こう側で焦点を結び、有り得ないものを映し出す。
「な……んで……お前……」
少女の顔が、幽鬼を見たかのように強張る。全身を血に染めた黒い人影が、やさしく少女に声をかけて来た。
「こんなところで、何をしてるんですか?姉さん。」
彼女は血塗れのまま、天使のような笑顔を少女に向けた。
『次回予告』
∩___∩
__ _,, -ー ,, / ⌒ ⌒ 丶| 今、どんな気持ち?
(/ "つ`..,: (●) (●) 丶 ねぇ、どんな気持ち?
:/ :::::i:. ミ (_●_ ) |
:i ─::!,, ハッ ミ 、 |∪| 、彡____
ヽ.....::::::::: ::::ij(_::● ハッ / ヽノ ___/
r " .r ミノ~. ハッ 〉 /\ 丶
:|::| 姉 ::::| :::i ゚。  ̄ \ 妹 丶
:|::| ::::| :::|: \ 丶
:`.| ::::| :::|_: /⌒_)
:.,' ::( :::}: } ヘ /
:i `.-‐" J´ ((
『お知らせ』
うえの方で、投票にご協力頂いた触手の方々に申し上げます。数多くのご意見有難うございました。実に興味深い投票結果となりました。
その為、連載小説「走ってない魔法少女」は、作者の構想がふくらみ、スレ連載による完結が不可能になりました。
ですので、残念ながら未完のまま本日掲載分で終了します。触手の皆様におわびします。
すみませんが、4月1日からは同作者による新しい連載新本格触手推理小説「まだらの触手」が始まります。ご期待ください。
GJという心から出た賞賛の声と同時に
もはや完結する術はないことを知り
できぬことなどないと思っていた自身の無力さを知った。
一々原典に忠実なのが吹くw
…ってだけ書こうと思ったら、これまた超展開に。
未完は残念だけど乙っした。次が大丈夫なら期待。
快楽系で続けてくれれば嬉かったのに、なんで暴力系に走ってしまったのか…
未完はどうでもいいが、そっちのほうが残念でならない。
ヒロイン達(4〜5人)の自慢の怪力でも引き千切る事が出来ない蜘蛛の巣に引っかかり
抵抗する程に蜘蛛の糸?にキツく締め付けられ秘部に食い込み擦れ
中にはジタバタして抵抗を止めない仲間のせいで秘部に食い込んだ糸が断続的に小刻みに擦れ、イってしまうと言う足の引っ張り合いに
そして蜘蛛型モンスターに犯される
なんて夢をみた
さあその妄想でSSを書くんだ。
投下しようとしたら規制中でした(TxT)
騎士とローバー物を自分用の保管庫に置いておきました。
あと月日は流れての続きもスレ違いの話が続きそうなので、
保管庫で続けようと思います
早く規制解けて…
書き忘れ
自分用の保管庫は
>>1のエロパロ保管庫の
オリシチュ12号室の3-170作者サイトからいけます
ずっと昔に蜘蛛と蛇の唐揚げを食べる夢を見たことがある
だいたいが食べる前に目が覚めるって言うけど、俺は食べてから目が覚めた
海星が貝を捕食する動画が無敵バリアを張ったまま動きを止められてガリゴリとバリアを削られニョロられる魔法少女に見える俺は末期
ブラックスターの円盤生物は海産物触手と異種の宝庫
触手や肉塊に取り込まれている裸のヒロインを救出するのは中二病男子のロマン
救出するなんて触手紳士の風上にも置けない…
女性の幸せのことを考えてあげれば、一生触手に犯され続けて快楽漬けにされるのがいいに決まってる。
救出したところで、『自分は触手なんかに犯されたんだ』っていう自責の念から鬱になってしまうかもしれないぞ?
あっ、救出してから別の触手の巣に持っていくってことですか?
様々な触手の存在を体感させてあげるうえに、触手の子を各地で産ませてあげることで
『私のせいで触手に犯される女が増えていってしまうなんて…くやしい…』と絶望に陥らせて
その絶望を消したいがために触手が与えてくれる快楽を貪る。そういう女性に育てたい、ということでしょうか?
そういう意味でしたら貴殿は立派な触手紳士です。私が未熟でした。
ヒロインによってはワザと助けさせたりするのも戦法の一つだと思う
ヒロインの性癖次第では、触手の責めが病み付きになって再び、来てくれる可能性があるし。
ヒロインをわざと逃がして触手依存症にさせるというのもいい
で、かつての宿敵の前へ来ると麻薬患者のごとく禁断症状が蘇り体がうずく
赤き血潮は処女の証!ショクシャーレッド!
青き顔は恐怖の証!ショクシャーブルー!
黒き心は悪堕ちの証!ショクシャーブラック!
以下×50ほど略
触手戦隊ショクレンジャー!
本体はいつも一つ!
博士のつくってくれた媚薬用麻酔銃で・・・
チクッ・・・あんっ!
>>353-355 ちょっとドキドキしてしまった
触手商人は街で仕入れてきた女の子を各地に持っていって行商する巡業販売屋さん
山奥の辺鄙なところに住んでいてなかなか女の子が手に入らなかったり
過疎化で嫁不足に苦しむ農村の触手たちに女の子を提供する毎日を送っています
今日は人間同士の戦のどさくさに紛れてれてどこかの国のお姫様を仕入れてきた
触手商人ですが、そんな彼の携帯電話に一通のメールが届きます
送り主は以前から取引のあるニョロヶ谷村
それは中古品の引き取り依頼でした
野を越え山を越え行ってみると、そこには半年ほど前に嫁として貰われていった
金髪縦ロールの没落貴族の女の子
爵位を取り上げられ債務に苦しむ両親から買い取りました
村が下取りに出したいと言っていたのは、どうやら彼女のことだったようです
理由を聞いてみますと、この村の触手の子供は全部産んだので
もっともっと色々な触手の子供を産んでみたい、だそうです
差し押さえ紙の貼られた彼女を引き取ったときには、図手文と嫌がられたものですが
人間、変われば変わるものだということを実感させられた触手商人でした
誰か、ラノベのスプライトシュピーゲルで触手ネタを書いてくれ
鳳がうねうね触手にヤられたりしてたら、赤玉が出るまでいたしてしまいそうだ
姉妹作品のオイレンシュピーゲルじゃ、作中でヒロインと触手のからみがあるのにorz
自分で書けよゴミクズ
そんなマイナークズ作品誰も知らねーよ
>>361 言い過ぎと言いたいが、かけらも聞いた事がない作品でフォローできない
上手い人が知らないネタを調べて無理やり書くより、好きな人が書いた方がうまく
書けると思う。
>>363 すなわち、まず
>>360が書けと言うことですね、わかります。
SSスレってのはな、ネタを思い着いたり求めたりした時も書き時なんだ。
>>360よ、そこまで思い入れ深いお前こそ、そのネタでSSを書くに相応しい。さあ、書くんだ。さあ。
ズップ!ヌプッ!アタシはイッた!
ショクーシュ(笑)
誰も気付かない縦読み
>>340に存在価値はありますか?
>>329-339 続き
『寄生型触手を専門に研究する者は、著者を含め世界に数人しか居らず、知られている事実は限られている。
また、寄生型の個体数が非常に少ない事も、研究が困難である理由の一つである。
まずは、寄生の方法について述べよう。
第一段階として、寄生型は生殖器と融合する。この時の神経を接続する痛みは、想像を絶すると言われる。
第二段階は、精神に対する寄生である。取り憑いた触手は、宿主と意識を共有し、記憶を盗み見る。
そして、宿主に夢を見せる。触手は、人の欲望から生まれた物である。故に、触手は宿主の願望を叶える。
即ち、自身と宿主の記憶から、宿主が見たいと願った場面だけを抜き出し、見せるのである。
「人は自分が見たいと思う事実しか見ないものだ。」とは、かの有名な武将の言葉であるが、
宿主は意識を映像に集中し、見惚れてしまう。その隙に、精神の主導権を奪ってしまうのだ。
第三段階は、意識の改変である。第二段階で奪った主導権を用い、魂を腐らせ、心を黒く塗りつぶし、感情を消去する。
最後には、理性と快楽本能だけが残される。
第四段階は、人体の触手化である。徐々に体が変化する。
抗体を抑えるホルモンを分泌し、遺伝子を改竄し、時間を掛け末端から順に触手へと変化させる。
最終的には、快楽を求めて、頭脳を最大限に発揮し、効率良く女を襲う生きた機械へと変貌する。
なお、第三段階の初期までなら、回復例が報告されている。
(治療の具体的手法については、文献[Fl]が詳しい。興味のある読者は目を通すと良いだろう。)
次に寄生型触手の能力について述べる。代表的なものとして、『株分け』が挙げられる。
『株』とは、言わば分身のようなものだ。憑けた人間を操ることが出来、本体が損傷を受けた場合は、入れ替わることも出来る。
しかし、株自体に意思はなく、本体が消滅すれば、数日で死に絶える。
他の触手とは違い、寄生型触手は自身だけで繁殖することが出来ない。触手の中でも、実に脆弱な種族だと言えるだろう。
寄生型が繁殖するには、他の生物の受精卵が必要となる。
女体に寄生し、男性の精を受け、受精卵の核を自らの核と掏り替えることで、次世代を産み出す。
触手とは、繁殖すら性行為の手段として扱う、欲望の権化のような存在である。
しかし、寄生型触手は実に複雑な手順を踏む必要があるにもかかわらず、繁殖に拘る傾向が見られる。
これは、寄生型の特徴付けとも言える重要な要素である。私見だが、これは触手の進化の……』
―――魔法学院図書館所蔵「触手概論(第二章:触手の分類)」より
妹は巨大な一振りの剣と化した利き腕を、ぺろり、と舐めた。
それは異様な剣だった。刀身には幾筋もの血管が走り、どくどく、と脈打っている。
妹の腕と融合している柄には、目貫のように無数の赤い目が鎮座し、きょろきょろ、と辺りを見回していた。
禍々しい剣と、神々しい純白のコスチュームが対を成し、背徳的な美を構成する。血の赤黒い色彩が、鮮烈なアクセントになっていた。
妹が剣を、ぶん と一振りし血糊を落とす。その瞬間、剣は霧散し、見慣れた白い小さな手が姿を現した。
「姉さんに頂いた衣装、汚れちゃいましたね。」
妹が、あはは、と明るく笑う。
少女の頭に疑問が溢れる。これは幻覚なのか?なぜここに居るのか?だとしたら、いつから見ていたのか?その剣はどうしたのか?
どうして、完全に滅した、あの触手の魔力が、お前から放たれているのか?
なぜそんな―――そんな冷たい殺気を私に向けてくるのか?
思考が錯綜し、纏まらない。言葉が出てこない。
「ぇ……ぁ……」
少女は池で泳ぐ鮒のように口を、ぱくぱくさせる。
妹は、そんな姉を見て、いつかの晩の如く、くすくす、と含み笑いした。
「お元気そうで何よりです、姉さん。心配して損しちゃったなぁ。」
何がそんなに、可笑しいのか!少女は怒りをばねにして、言葉を搾り出す。
「お、お前は…んぁ!……ここには居ないはずだ……」
妹は、ぷくっと頬っぺたを膨らませ、拗ねた顔を作って、こう言った。
「寂しいことを言わないでくださいよ、姉さん。私はここにちゃんと居るじゃありませんか?」
弾むような口調―――だが、目は笑っていない。依然として、凍りつく様な視線で少女を射竦めている。少女は掠れた声で問うた。
「まだ、動ける体では無いはずだ……あふぅ……お、お前の先生は……どう……した?」
少女が触手に憑かれた妹に対して、施した術は荒療治だった。姉妹とはいえ、他人の魔力が神経を伝う痛みは激烈だ。
後遺症こそ残らないが、数日は起き上がることすら困難なはずだった。時間も、魔力も、乏しい状態では他に方法がなかったのだ。
少女は、あの後、自立行動している触手が居ないかどうかを魔法で探査した。
その時、寄生型触手がばら撒いた、『株』の微弱な痕跡はいくつか感じられたが、危険はないと判断した。
安全を確認した少女は、事情をある程度伏せた上で、妹の担当教官に後を託して、学院を出てきたのだった。
「先生?ああ、あの色狂いのクソババアのことですか。そのことに関しては、私、姉さんに感謝してるんですよ?」
少女は耳を疑った。妹が他人のことを罵る所など、見たことがない。
それに、礼儀正しい妹が、こんな汚い言葉を使うなんて―――何かに憑かれている。少女は確信した。
「貴様……何者だ?」
妹が、きょとん、とする。先程までの、拗ねた演技などではない。
妹が完全に意表を衝かれた時に見せる、素の表情だ。ずっと共に居た少女には、はっきりとわかる。
―――違うのか?
「……何を言ってるんですか?姉さん。私は私ですよ?まあ、少し変わっちゃいましたけど、ふふ♪」
妹は、徐に片手を掲げる。皮膚が、ぼこぼこ、と泡立ち、細胞が恐ろしい速度で増殖する。
華奢な手は、瞬く間におぞましい触手へと変貌を遂げた。それは―――その色と形は、紛れもなく、あの時の触手だった。
馬鹿な!ありえない!確かに私は、本体を潰したはずだ!その後の探査も完璧だった。
寄生型の反応は微弱なので、私の中に隠れていた時は感知しようがないが、外に出てしまえば話は別だ。
理論上、探査の時点で、学院内に触手は存在しえない!私は一体、どんなミスを……いや、今更悔いても詮無き事だ。
侵食が進みすぎている。あれはもう、我が妹ではない。私は義務を果たさねばならぬ。我が手を妹の鮮血で染めるのだ。
それが……せめてもの―――少女は決意した。
「きっ貴様ぁ……こ、殺……殺してやる!!」
それでも、声の震えは隠せない。妹が器用に触手と手を、ぱちぱち、と叩いて嗤う。
「あはは♪正義の魔法少女らしい格好いい台詞ですね、姉さん。でも……」
妹が言葉を区切り、肩を震わせる。なにやら、笑いを堪え切れないといった面持ちだ。
妹の人を小馬鹿にした態度に、少女は激昂した。ふざけるな!と怒鳴る寸前、妹が言葉を続ける。
―――そんな面白い格好してちゃ、私、笑っちゃいますよ?
「っ!?あああっ!んぁあっ!!」
少女が自分の醜態に気付くのに、数拍の間を必要とした。
少女は、足がさらに壊れるのにも構わず、軽く腰を浮かせたまま、秘唇を押し広げ、妹に見せ付けていたのだった。
中を掻き回す指の動きもそのままだ。少女は、耳まで赤くして身悶える。
妹は笑顔を張り付かせたまま、姉に蔑みの眼差しを向けた。
「うっわぁ〜血だらけ♪姉さんのあそこ汚いですねぇ〜」
あまりの屈辱に目が眩む。少女は悲鳴をあげた。
「あっ!あひっ……み、見るな!見るなぁ!!」
妹が姉の下へと、ゆっくりと足を踏み出す。その間にも、姉を嬲る言葉を止めない。
「あらら♪血が出てるのに、ぐちゅぐちゅ、掻き回して。姉さん、そんなにオナニー好きなんですか?」
指が止まらない。引っ掻くと傷がつく。傷がつくと痒い。痒いのが気持ちいい。そして、また引っ掻く……
永遠に終りが見えない。少女の自制心は、完全に機能を停止していた。
「ひっ!ひぁ!ひぁあん!!」
止まらない。止められない。このままでは、私は、私は―――少女は絶頂の予感に身を震わせる。
それは、怪物と化したとは言え、実の妹の前で果てるという、恐怖の震えか?
それとも、お預けを喰らい、ようやく上り詰めることが出来るという、歓喜の震えか?
妹の言葉が遠くに聞こえる。
「姉さんがそんなオナ狂いの変態だったなんて、幻滅だなぁ♪」
妹の罵声に歩調を合わせるかのように、少女の指の動きが激しさを増す。
妹の声で罵られながら、自慰をするという異常な状況が、少女の燃え上がる被虐心に油を注ぐ。
わ、私……もう……
「んっひぃ〜!だっ……だめぇ!も、もうイっ……」
妹が少女の顔を覗き込む。
「『もうイ』?『もう』何ですか?姉さん。もしかして、イクんですか?この……私の前で。」
少女の目に、ニヤつく妹の顔が飛び込んでくる。
それが、今にも消し飛びそうな少女の自尊心に火を点ける。少女は舌を噛んで、嬌声を無理矢理殺した。
―――どんなに努力した所で、残酷な結末しか用意されていないというのに。
「っ!!!んんっ!んんん〜!!」
声は殺せた。だが、指は止まらない。少女は、この淫乱な指を切り落としたいとさえ思った。
妹は、ニヤつくのを止めない。
「あははっ♪もしかして姉さん、イクの我慢してるんですか?こんなに激しくオナニーしながら?姉さん、馬鹿なの?」
妹の容赦ない言葉に、少女は死にたい気持ちになる。くそっ……馬鹿にして……
その時、妹の触手が少女の制服に潜り込んできた。少女の目が恐怖に見開かれる。
そ、そんな……今、責められたら私……
「手伝ってあげますよ、姉さん。私、姉さんがアヘ顔晒してイクところ見たいなぁ〜♪」
下着を押しのけ、触手が乳首に巻き付く。
こりっこりこりっ。
手付かずだった場所からの激感に、少女が白目を剥く。
「っ!!んぇ!!んんんんっ!!!」
それでも少女は、なけなしの克己心で耐える。
妹の前で、オナニーして絶頂するなど許されることではない。少女の口の端から血が一筋垂れた。
そっと、妹の人間の手が少女の足の付け根に伸ばされる。
くりゅ。
放置されたままの、少女の淫核が抓られた。
「あっひぃぃいい〜!そ、それ……それらめぇ♥……」
きつく結ばれた少女の唇が、ほどけた。はしたないよがり声が漏れ出る。
―――妹が嗤った。
「それ?それってなぁに?姉さん。私、頭悪いから、はっきり言ってくれないと、わかりませんよっ!」
ぐにゅ!!触手と手が力を込め、同時に乳首とクリトリスを捻り潰した。少女の背中が弓なりに反る。
「らめらめらめぇ〜!そ、そんらろ……そんらろ、いえなひ……ひぅ!!も、もう、やめへぇ……」
も、もうだめだ。妹の前でイってしまう。このまま、イかされてしまう。ろくに抵抗も出来ずにイかされ―――
そっそうだ!私は触手にイかされるんだ。無理矢理イかされるだけなんだ。
私は、妹の前でオナニーしてイク、変態なんかじゃない!
「『もう、やめへ〜』だって、あははっ♪私、姉さんが女の子みたいな喋り方するの、初めて聞きました。姉さん可愛い♪」
妹が、少女の口調を真似てからかう。少女は被虐心を煽られ、一足飛びに絶頂への階段を駆け上る。
イク。もうすぐイってしまう。でも、私が望んだことじゃない。
私は心まで屈したわけじゃない!私は負けてなどいない!!
「ちっちくびぃ♥……ちくび、もう、いじめないれ……お、おまめ……おまめくりくりひないれぇ〜!!」
妹は満面の笑みを浮かべて言った。
「はいっ!よくできました!姉さんは、やれば出来る子なんですよね♪」
そして……妹の手と触手が、それぞれの弱点を手放した。妹は一歩下がり、姉を上から見下ろす。
まるで、汚物を見るような目で―――へっ!?そ、そんな……それって……
「らっらめっ!もうらめっ!イクっ!イっひゃう〜!!」
指が肉壁を引っ掻く度に、少女の矜持にひびが入る。
だ、だめだっ!実の姉妹の前で、オナニーしてイクなんて……そんなの、そんなの……
Gスポットに爪が引っ掛かる―――少女のプライドに止めを刺したのは、少女自身の手であった。
「イ、イク!イ゛ク!イ゛クっ!!イ゛っグぅぅうう!!!」
少女の体のどこに、これ程の力が残されていたのだろうか?
少女は、壁に寄りかかった頭と壊れた足を支えに、腰を高く突き上げる。
噴出した潮は、理想的な放物線を描き、妹のロングヒールにへばり付いた。
濡れたパールホワイトの皮が陽光を反射し、てらてら、と輝く。それは、神の使いとされる白い蛇の体表を連想させた。
妹は姉の血液と愛液で塗れた指を、ぺろりと舐め、小さく呟く―――不味い……
焦らされ、散々煽られた少女の体には、あまりに甘美な衝撃だった。少女は登りつめたまま、戻ってこない。
全てのエネルギーを燃やし尽くし、ぺたん、と尻が着地する。にもかかわらず、少女の意識は未だ空を舞っていた。
虚ろな目が虚空を彷徨う。
「あ゛ぁあ゛ぁ……う゛ぅああ゛ぁ……あ゛ぁ〜」
少女が生まれて間もない赤子のごとき、喃語を発した。だらしなく半開きになった口から、涎が、だらだら毀れる。
両腕が力なく崩れ落ち、地に伏す。無限の責め苦から開放された秘所は、ひくひく、と痙攣していた。
全身が弛緩する。それでも、少女の双房の頂と淫核は天を指し、自己主張を続けていた。
妹は、小さな子供に対するかのように、優しい口調で語りかける。
「ふふふ♪気持ちよさそう。姉さんが、こんな恥知らずの、“ど”変態だったなんて、悲しいなぁ〜♪」
―――儀式が始まる前、先生に挨拶に行った際、保険を兼ねて株を分けておいたのは、正解だった。
「こんな有様じゃあ、姉妹として世間様に顔向けできませんよ?そう言えば……ついさっきも、触手のプールで泳いでましたっけ?」
―――触手溜めの結界を破壊し、触手を道にばら撒いた。
「あの時は、びっくりしちゃったなぁ〜♪姉さん、自分から触手プールの中に入って行くんだもの。よっぽど好きなんですね、触手♪」
―――物陰から触手を伸ばし、ロッドを触手溜めの中に放り込んだ。
「泳いだ後の姉さん、空気を入れられた蛙みたいに、ぴくぴく痙攣して面白かったですよ♪」
―――サイクロプスが現われたのは、単なる偶然だった。
「そうそう!その次が傑作でした!芋虫みたいに、必死に逃げて♪正義の味方が聞いて呆れますね。
『魔法少女たる者、敵に背中を見せてはならぬ!』って格好良く言ってたのは、どこの誰でしたか、姉さん?」
―――巨人の行動如何によっては、さっさと始末するつもりだった。だって、姉さんは……
「あんな穴蔵に隠れて何してたんですか、姉さん?オナ狂いの姉さんことだから……もしかして♪
あは♪いつだったか、夜中に姉さんの部屋に伺った時、ずいぶんと、ご執心でしたね、姉さん?
私、ドアの前で、真っ赤になっちゃって……そのまま引き返しちゃいました。あんな馬鹿でかい音立てちゃ、隣の人、まる聞こえですよ?」
―――何時まで経っても、姉が出てこないのに、痺れを切らし、悲鳴を上げてみた。
「でも、流石は姉さん!人々を救う正義の味方なんですよね♪『私はここだ!』なんて決め台詞、私、痺れちゃいました♪」
―――巨人の目を、あの術で治しておいたのは、面白半分だった。
「それにしても、ふふっ♪姉さんの戦い方って、魔法も使わずに、地面をごろごろ転がるだけなんですね。面白〜い♪」
―――巨人が発狂したのは、完全に想定外だった。学院から逃げる際、自分に使った時には、大した副作用はなかったのだ。
「まあ、すぐにヤられちゃいましたけど……人間のあそこって、あんなに広がるものなんですね♪それとも、姉さんが特別とか?」
―――もう少しで止めに入るところだった。まさか、あそこまでやるとは思っていなかった。
「オナニーしながら、あいつに『イかせて〜』って頼んでましたよね?あはは♪あれはどういう戦術なんですか?」
―――あんな奴に壊されてしまっては困るのだ。だって、姉さんは―――私が、壊すのだから。
姉はいつの間にか、静かに俯いていた。ぴくりとも動かない。力尽き、気絶したのだろうか?
妹は、やれやれと肩を竦めると、優雅な手つきで、少女の頤を上げさせる。少女の涎と涙に塗れた顔を覗き込んだ。
「ちゃんと人の話、聞いてますか?姉さん?」
希望を奪われた。信念を踏み躙られた。誇りを砕かれた。正義の使者としての矜持は完膚なきまでに破壊された。
唯一の家族も存在しない。全てを失った少女の目は、既に何も写してはいない―――はずだった。
「わ、私を……姉と……呼ぶな!!薄汚い化け物め!!」
少女は、妹を憎々しげに睨みつけ、唾を吐きかけた。
何もかも無くした少女の表層に浮かび上がったもの―――それは憎悪であった。
愛する者を奪った触手に対する苛烈な復讐心が、少女を衝き動かす。
もはや、首から下は微動だにせぬ。義務遂行の可能性も潰えた。せめて、せめてその喉笛、噛み切ってくれよう。
それが、若くして逝った、愛する妹への餞だ。我が妹よ、共に涅槃へ旅立とうではないか。
「き、貴様は……必ず、私が殺す!如何なる手段を用いても……だ!」
妹は、ゆっくりと華奢な手を包む白のグローブで、顔を拭う。張り付いた笑顔の肉面には、一針分の綻びも見出せない。
だが、妹は内心、狂喜していた。殺気の篭った視線が、悲しみに歪む整った顔が、憎悪に震える声が―――心地よい。
姉が怒っている!激怒している!敵意を向けている。誰でもない、この私にだ!やっと、やっと私を見てくれた!!
妹は劣等感の塊であった。妹は、魔法学院の落ち毀れである。十六で、魔法少女デビューは遅すぎるのだ。
世には何の教育も受けず小学三年生で、突然、魔法に目覚め、十九までに三度、世界を救った生ける伝説も存在すると言う。
才能なしと判断され、とっくに放校になっていてもおかしくはなかった。事実、妹は学院で、ずっと辛い立場に居る。
クラスメートからは、凄惨ないじめを受けていた。ペアを組む先輩は、役立たずの少女を無視する。
担当教官は特別補習と称して妹を弄び、己が欲望を満たしていた。幾度、逃げ出すことを決意したことか?
それでも、学院に居続けられたのは、尊敬する姉の存在があったからだ。姉は、妹を学院に残すため、陰に陽に支え続けた。
学院と取引する為、危険な任務に自ら志願し、昼夜を問わず働いた。妹の担当教官に指導を続けてもらう為に、頭を下げた。
妹の成績が悪くとも、一言も文句を言わず、練習に付き合った。完璧な姉であった。妹は、そんな優しい姉を畏敬し、愛したのだ。
―――何時からだったろう?心の底に澱が溜り始めたのは?
姉の期待に応えようと、頑張っても頑張っても結果が出せない。それでも姉は、ただ笑って、気にするな、と言ってくれる。
失敗ばかりの妹に、周囲の風当たりはますます厳しくなる。姉の負担は、雪だるま式に増えていった。
妹は、誰かに八つ当たりすることも出来ず、全てを自らの内に抱え込んだ。
姉の犠牲が妹の肩に重く圧し掛かる。魔物との戦いで傷つき、生傷が増える姉の体を見る度、ちくりと胸が痛んだ。
―――それが、姉に対する嫌悪感から由来するものであることに、妹は気付かなかった。そう、あの夜までは。
あの、触手との邂逅が無ければ、妹は自らの澱の存在にすら、気付くことは無かったであろう。
あの、忌まわしき夜。眠っていた妹は、激痛によって強制的に覚醒させられた。
涙で歪む視界の隅に、股間に喰らい付く一本の触手が有った。パニックを起こした妹は泣き叫ぶ。
痛い。やめて。許して。なんで?なんで私だけ?痛い痛い。死にたい。死にたくない。壊れる。いや、やめて。誰か助けて。
朦朧とする意識の中、妹は夢を見た。見てはならぬものを、見た。知ってはならぬことを、知った。
―――夢の中で姉は、怪物に犯され、腰を振っていた。何もされていないのに、拘束されるだけで、上気し、股を濡らす姉。
両手と口を使って、涎を垂らしながら触手に奉仕する姉。触手に不浄の穴を埋められて、極めさせられる姉。
何本もの触手を、下の口で咥え込む姉。拷問じみた陵辱に、舌を突き出して、何度も絶頂する姉。触手に懇願し、命乞いする姉。
初めて見た姉の牝の顔に驚愕し、深層に潜む澱みが、侵食を始める―――
なんだ、姉さんも私と同じように穢れているじゃないか。化け物を、あんな風に嬉しそうに咥え込んで……気持ち悪い。
化け物と戦うのも、自分の性欲を満たす為なのではないか?私は、体よく口実に利用されているだけなのではないか?
許せない。私はこんなにも、苦しんでいると言うのに。姉さんは、私のことなんかなんとも思ってないんだ。
自分が気持ち良くなれれば、それでいいんだ。私のことなんか見てくれてなかったんだ。変態のくせに、保護者面して、偉そうに。
姉さん、許せない。姉さん、許せない。姉さん、許せない。姉さん、許せない。姉さん、許せない。姉さん、許せない。姉さん、許せない。
ああ、そうだ。姉さんに、私と同じ目に遭ってもらおう。変態の姉さんなら喜んでくれるはずだ。
あの、他人の気持ちを解せぬ、牝豚を思う存分鳴かせてやろう。そして、姉さんの目には、私しか映らなくなるんだ。
唾棄すべき牝豚の、腐りきった心に、私の存在を深く刻み付けてやる―――
妹は、笑顔のまま、無言で少女の豆を抓る。
「覚悟しろ化け物!貴さ……きっひぃぃいい!!ち、ちぎれ……ちぎれひゃうぅぅうう!!」
しばらくの間、姉を泣き叫ばせてから、妹は言った。
「あら、ご免なさい姉さん。ちょっと考え事してて、姉さんの言うこと聞いてませんでした。もう一度言ってくれませんか?」
しゃべる間も、クリトリスを締め付ける力は緩めない。少女は、目に涙を浮かべながらも、口を固く結んで抵抗した。
「んん!んんん!!んぁ……んぅ!!」
片腕から伸びる触手が、再び少女の制服内に浸透を開始する。二又に分かれた触手が、両乳首にそれぞれ巻き付いた。
「だんまりですか、姉さん?じゃあ、ずっと、このままですけど♪私は、いつまでだって、構わないんですよ?」
ど、どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのか!触手の言いなりになど、絶対に……だ、だが、このままでは……
少女の額に珠の汗が浮かぶ。少女は淫虐に屈し、ついに口を開いた。
「き、きひゃま……んひゃ!れっひゃい……わ、わらひが……ひぃん!わらひがこりょ……ころすんら……ひぁ……ひくび、とれひゃ……
あ、あねとひへ……からき……い、いも……いやぁ……いもうろの、からき……ふぁぁああ!おま……おまめ、ひこひこ、らめぇ♥……
からきうつんら……そ、それが……しょれ!しょれしゅごいぃ♥……し、しょれが、あねとしへの……ぎむ……むりむりむりぃ!
ひくびのなかはいらないれぇ……けひめ、なんら……あ、あひ!かわで……かわれ、あそんりゃらめ!……らめらめらめぇ!
ころしゅ……ろんらころひへも……こりょしゅ……イ……イかしぇて♥……イかしぇれ、やりゅ……ら、らめ!わらひもイックぅぅう!!!」
ぷしゅっ!じょろろろろろ……少女の体には、まだ水分が残されていたようだ。潮吹きと同時に、派手に失禁した。
制服が黄色く穢れていく。妹は、小動物のように小首を傾げた。
「あははっ♪何を言ってるのか、ちっともわかりませんね。あれ?姉さん?姉さん?」
少女は今度こそ、完全に気を失っていた。妹はしばし、黙考する。
なんて、無様な姉さん!姉さんの魔法少女としての誇りは、完全に失われた。使命を忘れ、私を憎んでいる!
私は敵として、姉さんに認められたんだ!そんな姉さんは、私の前で何度もイった。子供のように泣き叫んだ。
私の掌で踊っている。煮るも殺すも私次第。ああ、楽しい。姉さんは、私のものだ。私の玩具だ。でも……でも……
―――妹は不満だった。姉は、涙も枯れよとばかりに、泣き叫んだが、一度として妹に許しを乞うことは無かったからだ。
私は、あの夜触手に情けを乞うた。許して、殺さないで、と泣き叫んだ。惨めにも、化け物に赦しを求めたのだ。
姉さんが、あんなものを持ち帰らなければ、私はあんな思いをせずに済んだ。
あの時もそうだ。私の親友が死んだ。同学年の、その子は姉さんとペアを組んでいた。学院から、任務中の事故であると発表がなされた。
だが、程なくして、姉さんが、その子を殺したのだと言う噂が流れた。私は、もちろん信じなかったし、姉さんに問いただすことも無かった。
ただ、親友を失った喪失感で、しばらく呆然としていた。そんな私は、クラスメート達の、よいサンドバッグだった。
人殺しの妹と詰られ、蹴られ、顔の形が変わるまで殴られた。全員の前で詫びろと命令され、おとなしく従った。
私は、悲しむ事すら許されず、クラスメート全員の前で、全裸になって土下座させられたのだ。
あの時は大変だった……魔法で傷は治せても、腫れは中々引かない。姉さんに気付かれないよう、化粧をして誤魔化した。
傷を治す魔法ばかり上達していく。姉さんから隠れて、傷を治す度に、心の奥底で何者かが蠢くのを感じた。
姉さんさえ……姉さんさえ居なければ、あんな思いをせずに済んだのに。ああ、姉さんを詫びさせたい。
姉さんこの手で屈服させたい。そして赦そう。その時こそ、私の剣で苦しみから解放してやろう。私は姉さんに勝つんだ。
―――妹は、姉の髪を掴み、目の前まで持ち上げた。少女が薄く目を開ける。
「う……うう……うぅう……」
少女の体の限界が近いのだろう。瞳孔が開き、目の焦点が合わない。妹は、にこやかに笑いかける。
「おはよう、姉さん。ご機嫌いかが?」
目は、半分開いたものの、少女は未だ夢現であった。
眠い。もう、何も考えたくない。もう、何もしたくない。このまま、眠らせてくれ。私はもう……
再び閉じられようとする瞼の奥が、不可思議な映像を捉える。少女は驚愕し、目を見開いた。
―――妹の、触手が黒く壊死し肉片が、ぼろぼろ、と崩れる。腐肉の中から現われたのは、見慣れた妹の華奢な手だった。
それは、有り得ない現象だった。寄生型触手に憑かれた者の触手化は、不可逆反応なのだ。
わざわざ、遺伝子を改変して作られる触手は、その者にとって、新たな手足そのものである。
故に、触手から元の人間の手足に戻すという行為は、自らの手足を切り落とすことに等しい。
「貴……様、なんで……手が……そん……な……ありえな……い……」
妹は安堵した。まだ、意識がはっきりしないのか、意味不明なことを呟いているが、どうやら目が覚めたようだ。
あのまま、気絶したままだったら、面倒なことになっていただろう。
「姉さん、目が覚めましたか?派手にイって、お疲れのところ申し訳ありませんが、私も忙しいんです。
学院の皆を始末してこなければいけませんから。そろそろ、遊びは終りにしましょう。」
妹の目は、依然として冷酷な光を湛えたままだ。元の妹に戻ったわけではない。やはり、こいつは化け物なのだ。
だが、ただの触手にしては、おかしな点が多すぎる。いったい、こいつは何なんだ?
少女は、目前の妹に得体の知れない恐怖を感じていた。パズルのピースが次々と埋められていく。
これ以上考えてはならない。これより先に待つ無情な結論に、きっと私は耐えられない―――幸いにも、少女の思考は中断された。
妹は、透き通る声で少女に命じる。
「命乞いなさい、姉さん。」
『後半』
・ずっと妹のターン
・ちょい?グロ(リョナ)描写
・○○○○大復活
『緊急触手世論調査』
1.グロ描写がウザイから、どっか他所でやれ
2.このまま続けておk
『注意』
・前回の投票も、まだ受付中 ⇔ ラスト決まってない ←アホ
・問題が無ければ、日曜に今回分、後半を投下
2.このまま続けておk
縦読みに気付かなかったとは一生の不覚…
何人がニヤニヤしてこの事態を見ていたのだろうかw
それはともかく我は全力で続編を望む。
事務的なことを言えば、縦読み仕込むにしては改行長いのなw
実用は文句無いけど、原作パロ分も無いとちょっと淋しいかも
1.グロ描写がウザイから、どっか他所でやれ
自分でスレ立てるなり本にして出版するなり好きにしていいがここではやるな。ウザい。
縦読みとか…バカじゃねーの?
2です。このまま続けておk。
まあグロ描写を見たくないと言う人の為に、
グロ注意と最初に書いて名前をつけた方がいいと思う。
『緊急触手世論調査』
2、触手概論を読むのが毎回楽しみ
エロとグロは切り離せないものだからおk
____
/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\
/ ⌒(__人__)⌒ \
| |r┬-| | ここではやるな。
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
____
/_ノ ヽ、_\
ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // だっておwwwwwwwwwwwwwwwwwww
| :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/ 牢名主気取りだおwwwwwwwwwwww
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / `ー'´ ヽ / / バ
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ン
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、 ン
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
3.GDGDになってきたのでどっちでもいい
2以外なんて認めねー
2でかまわんが縦読みとかいらん
保管庫更新お疲れ様です
ホントお疲れ様です
メロスのパロディが面白かったのに、すでに関係なくなってきたからツマンネ
原作のあのラストをどうエロに変換するかが楽しみだったのに……
〜巣作りローパー〜
物理的な意味で最強なツンデレ許婚を迎えるため巣作りに励むヘタレ雄ローパー。
街を襲って女を攫い、産めよ増やせよで部隊構築♪人間側も黙っちゃ居ない!
最初は剣道少女や婦警ばかり攻めてきたのが御覧の有様!
巣が豪勢になるに連れ退魔師、魔法少女、美人エージェント、撲殺天使、腋巫女、歪みねぇ兄貴など、強敵が大挙して押し寄せ・・・。
年度末の忙しさにマイ精神防壁がアウアウ(´・д・`)
お憑かれさまです
俺の好きな婦警さんも参加してるのか
たまりませんね
389 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:45:54 ID:zcsdGOaB
なんか上で怪しいレスをしてしまった…
あまり間があいてませんが投下
規制がとけないのでまた携帯で失礼します
390 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:47:27 ID:zcsdGOaB
突然足元から光が現れ、サラが次に気がついた時には全く別の場所に飛ばされていた。
一瞬パニックに陥りそうにもなったがサラはすぐに冷静な思考を取り戻した。
おそらく魔法関連によるこの転送は、その分野には詳しくない自分が一人でいくら考えても絶対に答えは出ない。
それよりも大事なことはこれからどう立ち回るかである、原因や犯人はルーシアやアカネと合流してからまた考えればいい
。冒険にはいつも予想外なことが付きまとうし、それらすべてを理解するには自分は小さすぎることもサラは知っていた。
今すべきことは二人と合流することである。
あたりをぐるりと見回してみて気づいたことは、ここは飛ばされた場所からあまり離れていないということだった。
森を挟むようにしてある山脈を見れば景色はほとんど変わっていないからだ。
「これなら割と早く合流できそうかな」
もちろん他の二人も遠くには飛ばされていないことが大前提だが・・・。
そして山脈以外には相変わらずの森と泉がすぐ近くにあった。
人の手が一切加えられていないきれいで澄み切った水。
城内の池ももちろん手入れはされているが、やはり自然の美しさには敵わない。
391 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:49:13 ID:zcsdGOaB
久しぶりにみる美しい景色に少し心が休まる、城を壊すなどと噂されるサラも正体は花やキレイな物が大好きな乙女なのだ。
サラはそっと池の傍に腰をおろした、水はそこがくっきりと見えるほどに澄み切っている。
森の中を突き進み、声を追いかけ走ったせいで体は汗と土でひどく汚れていた。
「せめて顔だけでも洗っておきたいかな・・・」
水を覗き込むような形になり手で水を掬う・・・
しかしその次の瞬間には、背中に伝っていた汗がすべて冷や汗に変わったような錯覚を覚えた。
手をつけた水の感触が異常だったのだ。
水につけたはずの手に伝わるぬめりとした感触・・・手にまとわりついてくる水ではない何か・・・・
サラは体ごと捻るようにして手を引き抜き、体を後ろに思いっきりそらす。
しかしソレサラの手から離れなかった、サラの体の動きに合わせて水の一部が盛り上がりそのままサラの体の上に覆いかぶさってきたのだ。
「ひぃ・・・くそっ・・・」
スライムの一種だろうそれにサラは思いっきりひざ蹴りをかます。
しかし手ごたえはグニャリとしたもので明らかにダメージは与えられていない、スライム系は基本的に魔法でないとまず倒せない。
392 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:51:19 ID:zcsdGOaB
「きゃは、引っかかった・・・隙をついて襲うつもりだったのに自分からあたしの中に手突っ込んじゃったね」
その声は・・・そのスライムから発せられていた、幼い少女の声にも聞こえる。
その間にもサラの体にはスライムがみっちりと絡みついていきどんどん身動きが取れなくなっていく。
「くっ、はなしなさい・・・いやあ・・・離して・・・」
サラはのどの奥でうめき必死にもがくがそれも徐々に弱弱しくなっていく、スライムによって体を押さえこまれていくのだ。
「離さないよ、せっかく捕まえたおもちゃだもん。一緒に楽しいことしょうね・・・」
サラの顔付近のスライムの体の一部がグニャリと歪み顔が現れた、声と同じように少女のそれは二ヤリと微笑んでいる。
「んっ・・・やぁ・・・・」
サラの声が急に色っぽくなる、纏わりついたスライムがグニャグニャと蠢きサラの体を撫でまわし、揉みこみ始めたのだ。
それはマッサージされているかのように優しく、それでいて確実にサラの感じる部分を付いてくる。
「あたしに掛ったらどんな女の子もイチコロなんだよ・・・この前もシスターを一人捕まえて一緒に遊んだんだけどね
393 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:53:06 ID:zcsdGOaB
最初は神様がどうとか言って必死に我慢してたんだけど、一時間もした頃にはあたしにもっともっとってお願いしてたよ」
そう話すスライムの口調は本当にぬいぐるみで遊ぶ少女のような無邪気なものである。
「ああいうおしとやかな女の子が堕ちて行くのって本当に楽しいよね、シスターだから今までいろいろ我慢してたんだね。
でも君みたいな気の強そうな女の子を堕とすのも大好きだよ・・・」
スライム娘の愛撫はなおも続き服の上からサラの体中を優しく責め続けている。
「ふざけないで・・・誰があんたなんかに・・・んっ・・・きもち悪いだけだ化け物・・・はうっ・・・」
サラがそうつぶやいた瞬間スライム娘の口がグニャリとゆがむ。
「うふふ・・・そうそうそうやってたくさん反抗してね、君は最終的にはどうなっちゃうのかな・・・まずはそのプライドからたたき壊しましょう」
サラの股間付近にまとわりついていたスライム娘の体がうねうねうごめき武闘着と下着の中に入り込んできた。
「いや・・・そこは・・・やめて、いやあああ」
もはや体をよじることも出来ないサラの股間に直接みっちりとスライムは張り付く。
「こっからが本番だよ・・・」
394 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:55:03 ID:zcsdGOaB
股間に張り付いたスライムはサラの尿道を弄り始めた、尿道とその入口をくちゅくちゅと揉み、突きまわす。
「いやあああああぁ・・・やだ漏れちゃう・・・漏れちゃうよおお・・・」
とたんにサラの声がせっぱつまったものになる、森に入ってから一度も排出していなかったそれはたっぷりと膀胱の中にたまっていた。
「漏らしちゃえ、漏らしちゃえ、出しちゃえ・・・・ほら・・・・ほらほらほら・・・きもちいよおおお」
サラの顔に焦りの色と汗が浮かんでくる。
スライム娘の声はゾッとするほどに楽しそうである。
「結構我慢するんだね、お漏らしはいや?出しちゃいなよ、気持ちイイよ。
しかたないなぁ・・・・・出させてあげるね」
スライム娘がそういうと尿道を弄っていたスライムはゆっくりと尿道に侵入し始める。
スライムの体は自在に形をかえ、排出するための器官にジワジワと侵入してくる。
サラの体にゾクゾクと寒気と痛いような痒いようなもどかしい感触が股間か伝わる。
やがて膀胱の入り口にまでたどり着いたスライムはその入口をクニクニと弄る、その瞬間にサラの我慢は限界を迎え体中の力が抜けた気がした。
「あぁ・・・出ちゃう・・・はぁぁぁ・・・」
395 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:56:39 ID:zcsdGOaB
スライムが尿道から引き抜かれるとそこからチョロチョロと尿があふれ出す、あふれ出た尿はサラの下着と武闘着にジンワリと染みこんでいく。
サラは顔を真っ赤にし唇をかみしめて必死に排尿を抑えようと力むが一度あふれ出たそれは止まってはくれない。
「恥ずかしいね、服着たままオシッコしちゃったね、でもすごく気持ちイイでしょ?癖になりそう?」
服や下着が吸いきれなかった尿が地面に広がっていく、サラは泣き出してしまっていた。
「あれ、泣いちゃった?予想以上の効果だ・・・でももっともっと恥ずかしい目にあってもらうよ」
サラの尿が一通り出終わるとスライム娘は再びサラの尿道に進入し始める。
「いやぁ・・・もう許して・・・いやだよぉ・・・」
そこにはもう凛々しく自身に満ち溢れたサラの姿はなかった。
ゆっくりと尿道を進んでいくスライムの感触が再びサラを襲う、膀胱の入口にたどり着いたスライムは今度はその中に入り込み始めた。
膀胱の中にスライムの一部がじわじわと溜まっていきそれらが中でもぞもぞと蠢き始める。
とたんにサラに激しい尿意が襲いかかる。
「ひぃっ・・・やぁ、オシッコがまた、オシッコ漏れちゃうよ・・・ふあああああああ・・・・」
396 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:58:27 ID:zcsdGOaB
耐えがたい尿意がサラを襲うが中身は尿ではなくスライムなのでもちろん出すことも出来ない。
逃れられない尿意がサラの股間に広がるがサラの意志ではどうすることも出来ないのだ。
スライムが膀胱いっぱいに溜まると股間の付近を愛撫していたスライムたちも動きを変える。
クリトリスに絡みつきそのままズルズルと回転を始めたのだ。
ズルズルとクリトリスを擦られる快感が延々と続く、スライムならではの柔軟さで様々な角度でクリトリスを磨きあげていく。
激しい尿意と激しい快感が合わさり気も狂わんばかりの刺激がサラに広がる。
その他の部分に張り付いた体中のスライムもサラの体を責め立て続けている。
「すごいでしょ?こんなの人間相手じゃ絶対味わえないよ・・・そろそろ一回イかせてあげるね」
スライム娘は言い終わるのと同時にクリトリスを吸引し始めた。
「ひぃ・・・だめっ・・・・ああああああぁ・・・」
細かく振動しながらクリトリスに吸いつくような強すぎる刺激にサラはあっさりとイッてしまう。
体がガクガクと震え強すぎる快感がサラの頭を真っ白に染め上げていくが、すぐに激しい尿意がサラを現実に引き戻す。
397 :
さきゅ:2009/03/14(土) 04:59:49 ID:zcsdGOaB
絶頂を迎え体中の力が抜けても膀胱の中にいるソレは抜けてくれない。
「もう許して・・・変になっちゃう・・・んっ・・・」
涙と涎で顔をくしゃくしゃにしながら懇願するサラに、スライム娘は無邪気な笑みを浮かべる。「まだまだこれからじゃん、そろそろ中も弄ってあげる」
今までは浅く入口をいじられていただけの膣にスライム娘の一部が入り込み始める。
すでにドロドロになっているそこをスライムは感触を確かめるようにしながら入り込んでいく。
「んん・・・やぁ・・・」
ねっとりとした快感と、スライムが膣に入り込んだことによって加わる圧力のため強くなった尿意がサラの体に広がる。
「こっからが本番だからね・・・うふふ」
次の瞬間にはサラは我を忘れて喘ぎ始めた。
股間のスライムが凄まじい勢いで中をかき回し始めたのだ。
それと同時に膀胱内のスライムも動きを変える、細い形状に変化して尿道でツプツプとピストン運動を始めた。
溜まりきった尿がすべて排出されていくような開放感が広がり、膣をかき回される快感がサラの頭を白く染めていく。
白く濁った愛液がサラの股間からあふれ、それを吸収していくスライムの体の一部が白く濁っていく。
398 :
さきゅ:2009/03/14(土) 05:01:02 ID:zcsdGOaB
完全に思考の全てを奪われたサラは喘ぎ、うつろな目で空を見上げながら何度も体を痙攣させる。
「いい子いい子、気持ちいいでしょ?このままあたしのおもちゃにしてあげるからね、毎日何回でもイカせてあげる」
そんなスライム娘の言葉も快楽をむさぼるサラの耳には届いていなかった
399 :
さきゅ:2009/03/14(土) 05:03:25 ID:zcsdGOaB
以上です、ありがとうございました
何回おしっこと書いたんだろうか…
強制的にお漏らしさせられちゃうシチュは結構すきです
そのシチュエーション…
エロイよ!GJ!好きだッ!
ふぅ…、GJ!好きですッ!
どっちがいい?
続きをワクワクワッショイ!
>>399 強制おもらしは抵抗してる時の苦悶の表情が大好物です
>>386 >歪みねぇ兄貴
ここで吹いたwww兄貴捕らえてどうすんだよwww
せめて歪みねぇ姉貴、すなわちガッツ様だったらよかったのにwwwwwwww
この先には暴力的で鬼のようなグロ描写があなたを待ち受けています。
それでも講読しますか?
<はい>:そのまま。第五章『ある魔法少女の死』後半へお進みください。
<いいえ>:お手数ですが『走ってない魔法少女(仮)』をNGしてください。
ちなみに残るグロ描写は最終回でのみです。
>>366-373 続き
少女は耳を疑った。
「なっ!!なん……だ……と!?」
妹は、満面の笑顔を浮かべ、血も凍る冷たい声を発する。
「命乞いなさい……と言ったんです、姉さん。そうすれば、姉さんだけは助けてあげます。他の皆は、殺しますけど。」
強烈な殺気で皮膚がぴりぴりする。間違いなく本気だろう。少女は問い返した。
「わ、私に、自分の命か、皆の命を選べ……と?ふざけるな!」
妹は、かぶりを振る。
「いいえ、姉さんが命乞いしようが、しまいが、皆は殺します。あいつらは、許せない。
だから、姉さんが意地を張ろうが同じことです。さあ、命乞いなさい。」
許せない?どういうことだ。普通の触手は、人を意味無く殺したりなどしない。やはり、こいつはどこかおかしい。
「おのれ、貴様……愚弄するか!私だけ、おめおめと生き残れるものか!」
妹は瞬きすらせず、姉を真っ直ぐ見据える。
「皆死ぬのだから、ここで意地を張っても、ただの犬死にです。私を殺すのでしょう?だったら命乞いなさい。」
少女は力強く、かぶりを振った。
「我が愛する妹を奪った怪物よ。」
少女は眼に涙を浮べて言った。
「私を殺せ。ちから一ぱいに、あの剣を振れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。貴様が若し私を殺してくれなかったら、
私は妹とあの世で再会する資格さえ無いのだ。殺せ。」
妹は、すべてを察した様子で首肯き、辺り一ぱいに鳴り響くほど音高く少女の右頬を殴った。
殴ってから優しく微笑み、
「だ、大事なことなので、もう一度言います……ね?わ、私……は、他の誰でもありません。私は私です!!」
表情の綻びは繕えても、内心の動揺は隠せない。声は怒りで震え、言葉を詰まらせる。最後の方は、ほとんど絶叫に近かった。
姉さんは私など見ていなかった。この身を震わせる、憎悪も殺気も、私の触手に向けられたものだったのだ。
許せない!私を馬鹿にしている!姉さんは私を認めてくれない。いつも上から見下ろしているんだ!許せない。
決して、楽に殺してなどやるものか。徹底的に痛めつけて、嬲って、壊して、声が嗄れるまで泣き叫ばせてやる!
―――妹は徐に拳を作り、少女の無防備な腹にめり込ませた。
「が……は……」
打撃を覚悟する時間すらなかった。生身の柔らかい腹に、手首まで埋まる。衝撃を受け、少女の体が、くの字に曲がった。
妹は無言のまま、姉をサンドバッグにする。
「げほっ!がぁっ!あぎっ!も、もうやめ……ぐはっ!うげぇっ!ごほっ!ごほ、ごほっ……」
胃液すら出なくなった少女は、黒い血を吐いた。内臓が完全に破壊されている。おそらく、持って数時間の命だろう。
飛びそうになる意識を驚異的な精神力で堪え、少女は妹の目を見る―――そこには、深い怒りと悲しみの色があった。
少女は悟った。どこか、噛み合わない会話……疑問が氷解する。妹は……触手に憑かれてなどいなかったのだと。
触手は感情を持たない、利己的な化け物だ。故に、全ての行動は快楽を優先させる。激情を発露させるなどありえないのだ。
「そう……か……げほっ!これは……おま……えの……我が姉妹……の、意思……か……」
妹は、触手に乗っ取られてなどいなかった。妹に憑こうとした触手の計算に無かったもの、それは―――宿主の闇があまりに深かった事。
触手が宿主の深淵を覗き込んだ時、深淵から見つめる者の存在があった。それに気付かず、触手は罠を張った。
深淵にて穴を掘り、獲物を待ち構える蟻地獄は、自らの深淵を覗き込んだ蟻に喰われたのだった。
それは、姉である少女にとって、あまりに残酷な事実だった。それでは……私は……今まで何のために……
少女の目から、一粒の大きな涙が、ぽろり、と零れる。
「そうです……私……あの夜、わかったんです。ずっと、皆が私のこと、いじめるの、仕方ない事だって思ってました。
姉さんはわかりますか?人殺しの妹だと罵られ、クラスメート全員の前でオナニーさせられる気持ちが?
仲間を見捨てるような奴の妹に、背中は任せられないって言われて、置いて行かれる気持ちが?
私、毎晩、あのクソババアに玩具にされてたんですよ?お前のことは、姉からよろしくと頼まれている……そう言って犯すんです。
知ってました?あいつアナル狂いの変態なんです。私、調教されて、アナルでイク、変態さんになっちゃいました。あは♥」
妹は、陶然とした表情を浮かべる。
「ア……アナルバイブを挿れたまま、授業を受けさせられたこともありました。座って我慢してるだけでやっとなのに、
あ、あいつ……は、私を教壇に立たせて、問題を解かせるんです。教壇までの数歩が、どれだけ辛かったことか……
リモコンを強弱させて、やっとチョークを持った私を嬲るんです。あいつは、ずっと嗤ってました。
結局、文字なんか書けなくて……皆の方にお尻突き出して、イっちゃいました。あはっ♥」
妹の、自らを強く責め苛むかの様な、独白は続く。
「あの後、大変だったなぁ……『私はアナル奴隷です』って宣言させられて、皆の前で何度もアナルオナニーさせられて。
変態に罰を与えるとか何とか言われて、何度もアナルバイブ蹴られて……そんなひどい事されても、私、イっちゃいました。あはは♥
姉さん。私、今じゃ、一日に何度もアナルで気をやらないと、狂っちゃう変態なんですよ?」
妹はいつの間にか、涙を流していた。
「みんな姉さんが悪いんです!姉さんさえいなければ、私はあんな惨めな思いをせずに済んだんです!!」
妹は髪を持つ手に力を込め、俯く少女の顔を無理矢理上げさせた。妹は、姉の目を見て愕然とする。
少女の目には、憐憫と慈愛があった―――その優しさが、反って妹の心を抉る。
「わ……私を、そんな目で見ないで下さ……い。い……いや……み、見ない……で……」
逆上した妹は力任せに、少女の顔をコンクリートの壁に叩きつけた。
「がっ!!」
少女の体が痙攣する。我を失った妹は、何度も何度も姉を壁に叩きつけた。駄々っ子のごとき、妹の叫び声が木霊する。
「見ないで!見ないで!見ないで!見ないでぇ!!」
コンクリートが見る見るうちに、血で赤く染まっていく。少女の血の一滴が、妹の顔を、ぴちゃり、と濡らし、我に返った。
動かなくなった、姉の体を恐る恐るこちらへ向ける。少女の整った顔右半分が、ぐずぐずの肉隗と化し、白い頬骨が露出する。
右目が跡形も無く潰れていた。それでも―――虫の息の少女は、残った目で妹を見据えていた。
それは、いつもの優しい姉の目だった。自分を見守り、慈しむ心が伝わってくる。
「ひっ!」
妹は恐怖し、少女の髪を握っていた手を、開く。支えを失った少女は、力なく地に伏した。
震える指先に絡みついた姉の髪の毛を、必死に払い落とす。妹は、自分の顔を両手で覆い、放心した。
そんな……私はこんなに強いのに。せっかく力を手に入れたのに。また、姉さんに負けてしまう!
いやだ!いやだ!いやだ!いやだ!そんなのはいやだ!私は姉さんに勝つんだ。姉さんを屈服させるんだ。
じゃないと、私はずっと惨めなままだ。姉さんに負けたままなんていやだ。絶対に許さない。
―――妹は無意識のうちに、詠唱を開始していた。
薄れ行く意識の中で、少女の鼓膜は、はっきりと妹の声を捉えていた。
こ……れは……この術は……やめろ……やめるんだ!ひゅう、ひゅう、と息が漏れるだけで、声にならない。
妹の吐息が、おぞましき呪縛と化して、少女の体を包み込む。詠唱が完了する。妹によって紡がれた禁呪は、すぐに効果を表した。
血管が修復され、出血が止まる。皮膚の細胞が恐ろしい速度で増殖し、崩れた皮膚が、見る見る新しい組織に置き換わっていく。
砕かれた骨や歯、関節が元通りになり、少女のほっそりとした足が姿を現す。眼球が再生され、少女の顔がバランスを取り戻す。
内臓が生まれ変わり、血液が大量に生産され、ずたずたにされた神経が繋がる。少女の頬に、久方ぶりの暖かな血色がさした。
―――神の御業とも言うべき奇跡の代償はあまりに大きい。
少女がようやく口を開く。そこから漏れ出たのは、感謝の言葉でも、怨嗟の唸りでもなく、淫らな喘ぎ声だった。
「あ……あすいぃぃいい♥……からだ……あすいよぉ♥……」
本来、痛みと快感は紙一重の関係にある。人間の脳は、微弱な痛みを快楽と誤認し、脳内物質を分泌するのだ。
禁呪は、その働きを増幅し、どんな痛みも快楽へと変換してしまう。外傷性ショック死を避ける為の機構が災いするのだ。
さらに、微細な損傷、ちょっとした引っかき傷や、粘膜の爛れまで、過剰に反応し、大量の抗体を生成し、
自身の体を傷つけてしまうので、異常性感が収まることは無い。結果、禁呪の対象者は、全身性感帯のまま生き地獄を味わうことになる。
少女は、自分の体に何が起こったか理解していた。だが、どうにもならない。衣擦れはもちろん、快楽を押さえ込もうと、
血が滲むほど握り締めた指、きゅっと結ばれた唇、口内で荒れ狂う舌、嚥下する唾の感触、ぎゅっと丸く窄められた足の指、
きつく閉じられた瞼にいたるまで、全てがクリトリス並みの快楽信号を伝えてくる。動いてはならない、力を篭めてはならない。
わかっている。しかし、このような狂った感覚に耐えられる人間など存在しない。
まるで、皮膚の裏で、小さな蟲が這い回る感触―――少女は、強力な電流を浴びたように、びくびく、と跳ねまくった。
「ひぁっ!あひん!くひぃ!ふあぁ♥……く、くるっひゃうぅぅうう!!」
壊れた人形のように、踊り狂う少女と対称的に、妹は冷静さを取り戻しつつあった。
なんだ……淫売のくせに……
自分に術を使ったとき、確かに体は疼いた。しかし、ここまで恥知らずな反応を示すほどの副作用ではなかった。
これでは、犯すことしか頭に無い、サイクロプスと同じではないか。やはり、姉さんは救いがたい淫乱なんだ。
妹はヒールで少女の胸を踏み潰す。少女の形の良い胸が、ぐにゃり、と潰れた。
「はっひぃぃいい!!むね……むねぇ♥こわれひゃぅう〜♥むね、しゅごいのぉぉおお♥」
足を除けると、今度は両手で制服の上から、むんずと胸を鷲掴みにし、そのまま持ち上げる。
「そんなに、胸がいいんですか?姉さん?」
元々、性感帯である胸を締め付けられ、危険な量の脳内麻薬が分泌される。一瞬にして両方の胸で、絶頂を迎えた。
「ひゃうぅぅうう!!む、むねは、きもひ、よしゅぎりゅの♥……むね、いじめないれぇ♥」
妹の口許から笑みが零れる。
「そうですか、胸は嫌なんですか?随分と、嬉しそうなのに?ふふふ、我が侭な姉さん♪じゃあ、こんなのはいかがですか?」
妹は、片方の手を離し、少女の細長い首へと伸ばす。そのまま、強く締め上げた。
「あ……ぎ……」
少女の脳が酸素を求める。少女の手は、妹の腕を掴むが、魔力で強化された力に敵うはずも無い。
少女の顔が、次第に鬱血していく。死に際して分泌される脳内麻薬エンドルフィンの効果は、通常の麻薬の比ではない。
しかも、禁呪によって量が数倍されている。付け加えて、女性の脳は、オルガムス直後、極端な酸素不足の状態に陥ると言われる。
頚動脈の圧迫による脳の血量不足は、オルガムス直後の酩酊に似た状態を作り出した。
少女の脳が快楽の奔流に飲み込まれる。ぶっしゃぁぁああ!
これまでで、最大の潮吹き。たった一回にもかかわらず、少女の足元には大きな水溜りができる。
少女の足が、びくん、と跳ねて心臓が止まった。
妹は、首を絞める指を緩める。すると、禁呪は再び少女の心臓を動かし、脳に酸素を送り始める。
「あ……う……あ……がっ!!」
少女が覚醒するのを見て取るや、間髪いれず指に力を篭める。繰り返すこと数十回。
「ふぁぁああ……も、もうやめ……ぎっ!く、くびぃ♥……くびひめうの……きもちよしゅぎうの♥ごっ!
イきながりゃ逝くの……しゅごしゅぎへ♥あぎっ!わらひ……お、おかひくなっひゃうの♥ぐっ!らめらめらめぇ……
くしぇに、なっひゃうぅぅうう!ぎぁっ!く、くび‥…ひめらりぇながりゃ……イ゛グの、くしぇになっひゃうよぉ♥」
ようやく手を離した時、辺りは少女の発する濃厚な牝の匂いで包まれ、実の姉妹でさえ噎せ返りそうになった。
少女は、自分の潮でできた池に顔を半分埋めて、陶然とした幸福な表情を浮かべている。
「あへ♥あぁ……ふへぇ♥がっ!!」
妹は、そんな少女の横顔を、ヒールで容赦なく踏みつけた。
「ずいぶん、派手に汚したもんですね、姉さん。ほら、舐めなさい。一滴残らず舐めて綺麗になさい、姉さん!」
屈辱的な姿勢を強いられたにもかかわらず、少女は、なんの躊躇も無く、舌で自分の白濁した液体を舐め取る。
ざらざらしたコンクリートの感触が、性感帯と化した舌に伝わって来る。
「あは♥じゅる……し、したぁ……きもひいいのぉっ!じぶんにょ、あい……えひ、なめうの……ずずっ……
おかひぃにょに……くじゅ……こんにゃ……へんひゃい……みひゃいにゃ……じゅる……ことひへ……イっひゃうよぅ♥」
うつ伏せの状態のまま、少女は幾度も絶頂する。その度に、コンクリートの染みは、拡大した。
「あらあら♪姉さん、綺麗にしてるんだか、汚してるんだか。これじゃあ、いつまで経っても終わりませんよ?」
足を退けても、一心不乱に床を舐め続ける少女に、妹は諭すように語りかける。その言葉は、少女の耳に届いているのだろうか。
「まあ!姉さん、お洋服もこんなに汚しちゃって!ふふ♪そうだ!姉さん、お着替えしましょうね♪」
妹は、少女を優しく抱きかかえる。少女は舌を突き出し、名残惜しそうに愛液の広がる床を眺めていた。
そのまま、姉妹は口付けし、妹は魔力を姉に注ぎ込んだ。思わぬ、キスのご褒美に、少女の目が歓喜で輝く。
「んぁ……くちゅ……んむ……くちゃ……いいのぉ♥……くちゅ……きしゅ、らけれ……イっちゃうのぉ……」
少女の体が光で包まれる。気がつけば、少女は再び魔法少女のコスチュームを身に纏っていた。
しかし、不自然な魔力の行使は、不完全な結果を招く。少女の衣装に魔力は通わず、どことなく形も変わっていた。
グローブや、ブーツ、ニーソックス、大きなリボンはそのままだったが、元々短かったスカートの丈が半分になっている。
最も大きな変化を示していたのは、一回り小さくなったレオタードだ。
極薄だった生地は、さらに薄くなり、強い光を当てれば、透けてしまいそうだ。
胸は窮屈そうに押しつぶされ、乳首の細かな形状すら読み取れる。ぴったり張り付いた生地越しに、臍の形まで浮き出ていた。
後ろは完全なTバックで、白いお尻が丸見えだ。前の方も、きつく筋に食い込み、わずかなふくらみの細部にいたるまで生地に映し出す。
クリトリスも勃起し、自己主張を忘れない。皮が剥けているのが分かる程だ。少女は、全裸よりいやらしい姿を晒していた。
妹が、唇を離す。涎が、二人の唇の間で淫蕩なアーチを作った。
「んはぁぁああ!!か、からだ……びんかんになっひゃうにょ……あしょこ、しめつけられりゅの……きもひいいのぉ……あははっ♥」
加えて、筋力こそ非力な少女のままだったが、感覚器官は普段の変身同様、常人の数倍鋭敏になっていた。
本来、身を守るコスチュームが、何物にも劣らない責め具として、少女を苛む。
少女は立った姿勢のまま、コスチュームに何度も極めさせられた。妹は姉の目を覗き込む。もはや、何も映してはいない。
「姉さん……辛いですか?苦しいですか?さあ、祈りなさい。懇願なさい。私が姉さんを楽にして差し上げますから。」
突如、少女の目に光が宿る。呂律の回らない舌を鞭打ち、少女は凛々しく宣言した。
「わ、わらひは……せいぎの……まほうしょうりょ……なんら……お、おまえも……みんにゃも……たすけ……るんら……」
妹は、はぁ〜、と大げさに溜め息を吐いて見せた。我が姉ながら、強情にも程がある―――
「まあ……そうくるだろうと、思ってましたけど……ねっ!」
姉の淫核をコスチュームの上から、力の限り捻り潰した。姉の体を支える手を離し、全体重がクリトリスに掛かる。
「んっひゃぁぁああ!!」
重力によって、クリトリスは破断強度ぎりぎりまで、引き伸ばされる。
少女の背が弓なりに反り、更なる負荷がクリトリスに掛かった。充血した粘膜に亀裂が生じる。
「みぎゃぁぁああ!!お、おまめ……ちぎれひゃうぅぅうう……」
だが、今の彼女の体は、痛みを快楽と感じるように調整されてしまっている。
常人であれば、発狂してもおかしくない激痛も、少女にとっては、天にも昇る快感だ。
クリトリスに走る本来の快感すら消し飛ばされた。
「にゃぁぁああ!!ちぎれてりゅうぅ……お、おまめちぎれてりゅのっ!!ちぎれりゅの、とまらにゃいのぉ……」
禁呪が、亀裂の入った粘膜を、片っ端から修復する。少女は激感に耐えられず、仰け反る。そうすると、クリトリスが裂ける。
さらに、禁呪が再生する―――淫らな永久機関が稼動を始めた。少女に、止める術は無い。
「ひぎゃっ!!ら、らめっ!みぎぃっ!!た、たしゅけ……あぎゃっ!!くるっひゃうぅぅ……」
しばらくの間、少女に猫のような嬌声を上げさせてから、妹は潰れた豆を解放した。重力が少女の体を横たえる。
少女は白目を剥き、泡を吹くが、意識を失うことは許されない。禁呪がそれを許可しない。
意識を失えば、体温が低下し、新陳代謝が抑制されてしまう。体の回復を最優先させる禁呪は、無理矢理、少女の意識を保つのだった。
妹は、マイクロミニのスカートの下で、何やらごそごそやると、一匹の触手を取り出した。
「はぁ♥……んぅ♥……」
ぴちぴちと跳ねるそれを、少女の目前に差し出す。ひっ、と小さな呻きを漏らし、少女の目が恐怖に見開かれる。
「い、いやら……いやらぁ……」
幼児のような仕草で首を振る姉に、妹が諭すように語りかける。
「助けてくれるのは嬉しいんですけれど、腰が抜けてちゃ、どうしようもありませんよね?姉さん、私が手助けしてあげましょう♪」
妹が、株を解き放つ。それは、一目散に少女の秘所へと向かった―――そして、一番の弱点に牙を剥く。
「あっぎゃぁぁああ!!ひぎぃぃいい!!」
触手がクリトリスとの融合を開始する。神経を接続する痛みは、男性なら即座に狂死する程、強烈なものだ。
それを、禁呪は全て快楽信号へと変換する。一瞬にして数百回もの絶頂を迎え、ショックで心臓が停止した。
だが、即座に蘇生させられ、再び、これでもかと絶頂を味わう。淫靡で、地獄じみた輪廻転生を数分の内に幾度も繰り返す。
壊れたように跳ねる姉を横目で見て、妹は思索する。さて……どうしたものか。姉さんの心を壊すには、どんな方法が有効だろう?
まあ、これで体が先に壊れる心配はなくなったのだ。じっくり料理すればよい。姉さんは私の玩具なのだから。
そういえば、触手の巣に姉さんの使い魔が囚われているのだったな。面白い、もしかしたら、触手たちを利用できるかもしれない。
彼らは、私のことを仲間だと勘違いしているだろうから。まだ、陽は沈んでいない。時間はたっぷりある。
妹は独り、ほくそ笑んだ。
『次回タイトル』
・宴
すげぇGJ!
ホントこの先どうなっちゃうのか楽しみだ
お姉ちゃん喋りはサムライガールなのにエロ声になると可愛くなるのもポイント高い
宴…
全然グロくなくてワラタ
素晴らしいの一言に尽きる。イきながら虚勢張るとことかもう最高です!
レッツ触手道!勝負しよう!
触手戦隊ショクレンジャー!あっぱれ!
携帯厨の相手をする時点で間違い
機械と魔術を融合させてた超技術で
電子メールやEメールに触手を添付して転送し受け取ってメールを見たら最後
気付いた時には変な空間に居て幽閉&監禁され触手に襲われ抵抗も出来ずに陵辱され続けって感じなシチュを連想した
そして被害者全員のに謎のメールと言う共通点の存在に気付いたヒロインすら口封じの為に触手メールを送り毒牙に
メールで送れる容量に触手や空間転送の術式が収まるだろうか…とか一瞬思ってしまったのは俺だけでいい
>>422 オッケーですよ。単に文才無いけど、妄想だけは出来るんで書ける人に書いてもらえるなら嬉しいです
425 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:15:34 ID:krlVTDTr
シチュをお借りして、携帯から投下
426 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:17:15 ID:krlVTDTr
「メール受信」
「メールが届くんだって、でそのメールを開けちゃうと…消えちゃうらしいの」
真っ赤な夕日が人気の少ない公園を照らす。
夕食の時間が近づいているからか、先程までいた数組の親子達も帰ってしまったようだ。
まだ公園に残っているのは美雪と、隣の高校の生徒らしき二人組のみである。
近くのベンチに腰掛けている二人組は携帯にまつわるオカルト話で盛り上がっている。
女子高生がこういった不思議な話に惹かれるのはどこでも一緒らしい。
「消えるって…何それ?」
「だからそのまんま、消えちゃうの、消えちゃった子はもう二度と帰って来ないらしいよ」
「うわこわぁ…どこ行っちゃうんだろうね…」
学校で用事があって帰りの遅くなった美雪は、この公園で先に帰った早紀と待ち合わせをしていた。
早紀が来るまでとくにする事もないので、携帯でいろんなブログを覗いて暇つぶしをしていたのだが
耳に入ってくる魅力的なオカルト話に、いつの間にか夢中になっていた。
「昔そんな映画なかった?携帯で呪いが広がるみたいな」
「あったあったー、着信ナシだっけ…恐かったよねー」今や必需品であり、ほとんどの人が持っている携帯。
427 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:18:47 ID:krlVTDTr
そんな身近な物だからこそ、それにまつわる怪談は生々しく感じる。
「ナシと言えばさぁ、あそこのナシのジェラードが美味しいんだよ。
店のおじさんが私の親と顔見知りで私が買うと安くしてくれるんだ、恵の分も買ってきてあげる」
「お♪ありがとー」
二人組みのうちの一人が公園の近くにあるジェラード屋の方へ駆けていく。
美雪が自分もジェラード食べようかと悩んでいると、不意に携帯の着信音が鳴り響いた。
「うわ!メール…えーと…早紀からだ。
なになに…予定変更、私の家に集合?
もう勝手だなー」
気分屋の早紀にはよく振り回されるが、引込思案な美雪はなんだかんだでそんな早紀と相性がいい。
だから美雪は苦笑いを浮かべながら荷物をまとめると、気分屋な親友を待たせないために走り出したのだった。
あたりは夕方から夜に変わろうとしている。
「ジェラードお待たせー…てあれ?恵?
携帯置いたままどこ行っちゃったんだろう?」
ベンチには本文無しのメールが開かれた携帯だけが残されていた。
「お待たせー、早紀」
「おお、美雪!!まぁ上がってー」
いつもと同じ笑顔、ショートカットにほどよく焼けた肌。
早紀は制服を来ていなければ男の子にも見える。
428 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:20:00 ID:krlVTDTr
早紀の部屋は相変わらず漫画やゲームであふれ返りちらかっていた。
きちんと整理された美雪の部屋とは対象的だが、美雪にとってなぜかここは居心地がいい。
「それで、相談て何なの?早紀」
手頃な場所に腰を下ろし、美雪が切り出す。
「ん〜…その…実はね」
「どうしたの?顔が赤いけど熱でもある?」
ほんのり頬を染めた早紀はいつものオテンバな早紀とはまるで別人のようだ。
心なしか一回り小さくなったようにさえ見える。
「その…好きな人が出来たの…」
「へぇ、おめでとう…ふーん…… ええっ!?好きな人?」
思わず美雪が取り乱すのも無理は無かった。
早紀は小さい頃から男勝りで小学生の頃なんかは男子と喧嘩をして、しかもその男子を泣かせてしまう。
男以上に男らしい女の子だった。
その頃に早紀の言った
『美雪は僕のお嫁さんになるの』
という言葉は今もハッキリと覚えている。
「うん…二組の男子、名前も知らないんだけどね…」
「へぇ…」
うれしいようで、どこか寂しいような不思議な感情が美雪の胸に広がっていく。
「この前廊下でコケて足を捻った時に保健室までおぶってくれたの…
あれ以来なんか胸が苦しくて…こんなの初めてで…
429 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:21:27 ID:krlVTDTr
けどあたし全然女らしくもないじゃん?廊下猛ダッシュしてコケるし…どうしたらいいのかな?」
そう話す早紀の顔は今まで美雪の見たことのない顔だった。
「だけど今の早紀めちゃくちゃかわいいよ…とりあえずもっと相手の事を知ってみたら…どうかな…
で早紀の事も知ってもらって…私応援するから…」
なぜか美雪の方まで恥ずかしくなってきて、頬が蒸気していくのが分かる。
「知ってもらうか…でも恥ずかしいなぁ…うぅ…」
早紀はついに抱きしめたクッションに顔を埋めてしまう。
「とりあえず保健室に運んでもらったお礼を言ってみたらどうかな
さりげなく…自然に…そこから会話を広げていこう」
「お礼か…そうだね…それなら迷惑でもないよね…うん、そうしてみる」
「ファイト!!早紀」
それから3時間、様々なシチュエーションを想定して二人はミッチリ計画を立てていった。
美雪は自宅に帰ってからも妙に興奮し、夜もなかなか寝付けなかった。
大切な親友の大きな一歩。
…
翌日、早紀は学校に来なかった。
「早紀が行方不明!?え?」
急に地面が無くなってしまったような、足がもつれ現実感が薄れていく。
430 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:22:53 ID:krlVTDTr
学校の帰りに早紀の家へ寄った美雪は早紀の母にそう告げられた。
朝、いつまでたっても起きて来ないので、早紀の部屋に呼びに行ったら早紀は消えていたらしい。
荷物や衣服は一切無くなっておらず、いつもどおりの部屋に早紀だけがいない。
携帯と財布までも残っていたので家出でも無い。
そう話す早紀の母の顔は真っ青で、とてもそれ以上問いただす気にはなれなかった。
フラフラとした足取りで家に帰った美雪は手当たり次第に友人たちに電話をかけてみるが、誰も早紀の行方は知らなかった。
…何があったの?早紀…
その夜、美雪は再び眠りに付けないでいた、ベッドに腰掛け必死に考えをまとめようとする。
突然の早紀の失踪…家出ではないとすれば何か事件に巻き込まれた可能性もある…
この場合1番怪しいのは早紀の家族という事になるが、幼なじみの二人は昔から家族包みで仲がよかった。
だから早紀の家族の事もよく知っているし、皆いい人ばかりである。
何より早紀の母親の様子はとても嘘を付いているようには見えなかったのだ。
「部屋も服もお金も携帯も置いたまま…まるで神隠しじゃない…
どこに消えちゃったのよ…あれ?携帯…消える…え?」
431 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:24:04 ID:krlVTDTr
美雪の体に寒気が走り、言いようのない不安感が襲い掛かる。
「もう帰ってこない?なんだっけ…あっ!!」
次の瞬間には美雪は思わず立ち上がっていた。
「早紀…嘘だよね…あんなのただの都市伝説だよね?…うぅっ…ヒッ…」
そのまま足から崩れ落ちた美雪の目から、大粒の涙が零れ落ちる。
本当にこのまま早紀がもう帰ってこないような…理不尽な何かに消されてしまったのか。
美雪の頭の中に抑えきれない悲しみと、怒りが浮かんで来る。
好きな人が出来たとはにかんだ早紀、間違いなく初恋だったはず。
早紀の前にはこれからも騒がしくて、楽しい沢山の日々が続くはずだったのに…
「早紀…帰ってきて…好きな人が出来たんでしょ?もっと一緒にお話して…遊んで…ウッ…いろんな事しようよ…ヒック…
おいしい…ジェラードのお店…知ってるよ…早紀アイス好きだよね?…」
美雪は顔をくしゃくしゃにしながら消えてしまった親友に語り続ける。
「ねぇ早紀…、私…どうしたらいいの?」
携帯の着信音が鳴り響いた。
背面ディスプレイに映るメール受信の文字…そして
そして続いて目に入ったのは親友の名前
「早紀…?早紀っ!!」
涙を拭くのも忘れ美雪は受信メールを開いた。
432 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:25:28 ID:krlVTDTr
そこに込められた恐ろしい呪いと共に…
薄暗く何もない空間、上下すらも分からない。
辺りはうっすらと白い霧のような物に包まれていてほとんど視界はゼロである。
メールを開いた瞬間美雪はここにいた、今までいた自室とは違う異常な場所。
すぐ近くからぐちゅぐちゅという不気味な音が延々と聞こえる。
「え…えっ?何?」
美雪の問いに答える者は誰もいない。
答えの変わりに現れたのは一本の触手だった。
「ひぃっ」
どす黒く、濡れていて不気味に光って見えるそれに美雪は嫌悪感を隠さずに示す。
触手は美雪の顔の近くまで来るとギリギリ触れない距離で止まった。
「何…?何なの?」
そのまま触手は動かない。
あまりに不可解な光景に美雪が夢なのだろうかと考えだした時、触手はゆっくりと下がっていった。
すぐに触手は霧に隠れ見えなくなる。
「ひぃ!?」そしてその数秒後、今度は数十本もの触手が辺り一面から飛び出して来た。
様々な太さのそれが物凄い勢いで美雪を締め上げて行く。
「いやああああああああああああっ」
途端に悲鳴を上げる美雪を触手達は瞬く間に拘束していく。
腰に巻きつく触手に爪を立てた腕
433 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:26:34 ID:krlVTDTr
太股に絡み付いた触手を振り払おうとバタつかせる足。
それも次の瞬間には触手に縛り上げられ動かせなくなっていく。
美雪の目が再び涙で滲む頃には美雪は大の字に拘束され全く動けなくなっていた。
「いやぁ…離して…離してえええええええええっ」
力の限りに叫ぶ美雪に構わず触手たちは次の動きを始める。
パジャマ越しに体中を撫で回し始めたのだ。
薄い布越しに感じる生暖かい湿った感触に美雪の体に緊張が走る。
「助けて…死にたくないよ…」
触手は肩から胸の膨らみへゆっくりと下りていく、美雪の体を少しずつ確かめていくように…
胸の膨らみを軽く押し込んでから触手はさらに下へ…肋骨の上をなぞりヘソのクボミに先端を擦りつける。そしてヘソからは真っ直ぐ下へ、ゆっくりと…触れるか触れないかのギリギリの力でそこをなぞっていく。
「くぅ…」
美雪の体にゾクゾクと悪寒が走り、たまらずうめき声を漏らしてしまう。
お尻から腰の辺りまでたどり着いた触手は再びゆっくりと帰ってくる。
しかし今度はお尻を越えた先、我れ目の上でその動きを止めた。
そしてそこをパジャマのズボン越しに浅く突き、撫で回してくる。
「いや…そんなところ触らないで…」
434 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:27:53 ID:krlVTDTr
堪らないもどかしさに美雪は、真っ赤になった顔を背ける。
それでも目を反らしたところで現実は変わらず、触手はなおも優しく愛撫を続ける。
敏感な部分を責められ、時折小さく震える美雪の体、そこにさらに別の触手が近づいてきた。
それらは股の触手と同じように胸のふくらみ、背中、腋の下、首、太股を突き撫で回す。
「はぅっ…やぁ…変態…」
くすぐったさと小さな快感が体のあちこちに広がる。
「ぁあんっ!!」
美雪の体がピクンと跳ねた、胸をついていた触手がちょうど乳首のあたりを付き一際大きな刺激が体に走ったのだ。
さらに数度同じところを突き美雪の反応を確かめる。
胸のあたりに触手たちが集まっていき胸を突き、撫で回す数が増えていく。
「はぁっ…やぁ…やめて…んぁあ…」
胸を責める徐々に触手たちの力が強くなっていく。
胸を責める触手に合わせ小さく声を漏らす美雪、胸はパジャマの上からも分かるほどぐにゃぐにゃと形を変える。
ブラを付けていないそこに群がる触手の数はさらに増えていく。
そのうちの何本かが美雪のパジャマを脱がせ始めた、器用にボタンを一つずつ引きちぎっていく。
数秒後には美雪の年相応のかわいらしい胸があらわになっていた。
435 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:28:57 ID:krlVTDTr
「う…ヒック…」
俯き涙を流す事しか出来ない美雪へさらに追い撃ちが襲い掛かる。
向きだしの乳首を触手達が抓り上げ、美雪の体に無理矢理性感を与えて来たのだ。
たまらず体を跳ねさせる美雪。
股間周辺の触手たちが、プクリと膨らんだ淫核をグリグリと押し潰す。
美雪は一際体を大きく痙攣させて、ガクリと脱力してしまった。
触手達は完全に抵抗の意志までも失ってしまった美雪のズボンと、下着を脱がしていく。
触れれば壊れてしまいそうな白い肌と、対象的にいやらしくヒクヒクと痙攣する秘部。
そこから溢れた愛液はすでに美雪の太股にまで垂れていた。
「まだ…許してくれないの?」
虚ろな瞳のままそう呟く美雪の足を、触手達が左右に大きく開いていく。
丸見えになった女性器に2本の触手が近づく、他の触手とは違うそれには表面に無数のイボが付いていた。
イボの一つ一つが細かく振動しているのが美雪の位置からも見て取れる。
「そんなの…狂っちゃうよ…やめ…いやああああああああああああ」
美雪が喋り終わるのを待たずに2本の触手が秘部に突き刺さった。
奥へ一気に突き上げ…引き抜く、激しいピストン運動が交互に子宮を突き上げる。
436 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:29:47 ID:krlVTDTr
「やぁああっ…だめっ…壊れちゃうっ」
さらに一つ一つの振動するイボがヒダを擦りたててくる。
人外の快楽が美雪の思考を破壊していくのだ。
触手に掻き回される秘部から泡だった愛液がボタボタと垂れて、小さな水たまりを作っていく。
「イッてるのに…いやあああああああああああああ…あああっ」
プシュっと股から潮を吹き出しながら美雪は叫ぶ。
次々と襲い掛かる快感と絶頂の衝撃を受け続けるには、人間はあまりにも脆い。
美雪の理性はすでに壊れてしまっていた。
意味の言葉と喘ぎ声を延々と漏らすのみだ。
老いも病もない、死という救いさえもない魔法によって生み出された空間
そこで触手達は与えられたオモチャで遊び続け、捕まった女は何度もイカされ続ける。
誰がなんのために生み出したかも分からないここへ、メールを通して乙女達は転送されていくのだ。
被害者の数は今も増えて続けている。
437 :
さきゅ:2009/03/21(土) 22:30:31 ID:krlVTDTr
以上です、ありがとうございました。
規制は嫌ですね
そうですね。
はい。
>>405-409 続き
第六章『宴』前編
『近年の著しい科学技術の発展が、我々の世界、即ち神秘学に大きな影響を与えている。
歴史上、神秘学と科学とは、互いに影響を及ぼしあい、共に発展してきた。
実際、古代ギリシャのピタゴラス学派の学徒にとって、数秘術と数学は同一の存在であったし、
近代に於ける原子説の台頭、いわゆる「ドルトンの背信」によって袂を別つまで、錬金術と化学は蜜月の関係にあった。
実例をいくつか挙げよう。化学の産物であるフッ化水素が、錬金術に於ける万能溶剤の主成分であることは良く知られている。
また、かのニュートンは錬金術の類い稀なる探求者であり、同時に神の忠実な僕であった。
事実、彼の論文は、大半が錬金術と神学に関する物で占められている。
科学と神秘学は並び立つ巨塔であったのだ。ところが近代を境にして、勢力図が一変する。
印刷技術の発展が書籍の普及を可能にし、大衆は容易に知識を得る手段を手にした。
科学の強みは誰にでも扱えるという汎用性と、同じ手順なら同じ結果を得られるという再現性にある。
関わる人間が多ければ多いだけ、知識は幾何級数的に増大する。
対して神秘学は知識を秘匿し、代々成果を受け継ぐことで洗練され、力をつけた学問である。
故に、いくら裾野が広がろうが、知識は算術級数的にしか増大しない。時代は明らかに科学の肩を持ったのだ。
科学はそんな不出来な兄弟を疎ましく思ったのか、次第に神秘学と距離を取り始めた。
科学者達は神秘学に関わる者をあからさまに侮蔑するようになったし、
我々は美学の無い卑俗な存在であると決め付け、科学の成果を頑迷に拒み続けた。
しかし、それでも科学、神秘学、両者の交流は地下で脈々と受け継がれてきたのである。
簡単に科学側の神秘学に対する貢献をいくつか挙げてみよう。
・バイオリズム理論(*1)による占星術の理論的裏づけ(論文[U]を参照。)
・精密な秤を用いた霊魂の存在証明(論文[ST]p.112)
・カメラ、サーモグラフィ等を用いた、対邪霊戦術の確立([Ir]pp.34-98に目を通せ。)
・観測機器等のツールの提供
・磁気テープを用いた呪霊の増殖法(論文[V]を参照。)
現代に於いて、科学の成果無しに神秘学の研究を行うことは、極めて困難であることが分かるだろう。
もちろん、神秘学も与えられるばかりではない。現代社会に於いて、むしろ神秘学の需要は高まっている。
超心理学、ナチスによる黒魔術の軍事転用、ダウジングを用いた鉱脈等の捜索、霊媒師による犯罪捜査、占星術を用いた政治決断……
どれも、科学だけでは解決が難しい問題である。神秘学が科学を欲するのと同時に、科学も神秘学を欲しているのだ。
さて、この章では科学的手法を用いた、最新の結果について触れることとしよう。
Bandelらの研究結果により魔力の反応量と体温の上昇は、ほぼ比例関係にあることがわかっている。([Ba]p.632)
触手は動力源の全てを魔力に頼っているため、サーモグラフィを用いることにより精密な観測が可能なのである。
まず、図A-1を見よ。これは教会所属のエクソシスト(Aとする。)を触手が捕食している場面の温度分布である。
対して図A-2は同触手がAの一卵性双生児(Bとする。魔力適正は無い。)を捕食している場面である。
明らかにA-1の方が温度が高いことが見て取れる。これは触手がBよりもAの方に興奮していることを示している。
実は、触手には大きな危険を冒してでも、戦闘能力のある女性を襲う習性があることが、古くから知られている。
この結果は、その不可思議な習性を解明する材料を与えているのだ。
ここで賢明な読者は、「触手は理性と狂気のあやかしであり、本来感情を持ち得ない」という事実との矛盾を感じるであろう。
触手は生まれた瞬間から魔力を消費し続け、尽きれば死ぬ。寿命が厳密に指定されているのである。
効率を優先するならば、市井の女性を襲い退魔騎士なりシスターなりの服装を着せれば済む話だ。
しかし、例に挙げた触手は同じ行為にもかかわらずAとの交尾に、より多くの魔力を費やしている。なぜか?
それは、触手の成り立ちに大きな関わりがあるのである。
話は神代の頃に遡る。次章で詳しく述べるが元始の触手は(*2)狂乱と陶酔の神ディオニューソス(ΔΙΟΝΥΣΟΣ)より
生み出されたと神話は伝えている。触手はディオニューソスに仕える巫女たちに使役されていたのである。
また、ディオニューソスの兄弟神が、戦いの女神アテーナー(Αθηνα)であることも指摘して置かなければなるまい。
古の記憶が触手に深く刻み込まれ、ある種の信仰を形作っているのである。
その信仰心が触手の性的嗜好を規定し、戦う女性や魔力を持つ女性に対する強い執着となって発現するのであろう。
触手は「戦う女性との性交渉に於いて、最も大きな満足が得られる。」というルールの下で、合理的な判断を下しているのだ。
読者は、信仰の対象を穢す行為が、なぜ信仰心の存在を示すことになるのか疑問に思うかもしれない。
しかし、これはなんら矛盾しない行動なのである。
精神医学の分野に(*3)ヒエロフィリア(Hierophilia)という用語がある。
これは、信仰の対象に深い欲情を抱いてしまうという(*4)性的倒錯(Paraphilia)の一つである。
具体的な行動として、軽い症状の者は十字架やマリア像を用いて自慰を行う。
重病患者の中には、神父や信徒が祈る最中にイエスに懺悔しながら性行為を行う剛の者も居るという。
一般に信仰が深ければ深いほど、得られる快感は大きくなるとされる。
逆に、聖なるものを穢すことで大きな快感を得られるという事は、強い信仰心の存在を意味しているのだ。
「宗教は蛍のようなもので、光るためには暗闇を必要とする。」
とショウペンハウエルは言う。光が闇を必要とするのと同時に、闇も深みを増すために光を必要とするのである。
・訳注
*1:月の満ち欠けが人間の精神に影響を与えると言う説。満月の夜の殺人事件発生数が有意に多い事実によって実証された。
一部で統計誤差であるとの声もある。
*2:本邦では、酒の神バッカス(Bacchus)の名の方が通りがよいであろう。
*3:ギリシャ語の『Hieros』は英語における『Sacred』『Holy』という意味。
*4:『Philia』は愛を意味し、『Para』は横、脇を意味するギリシア語の前置詞であり、「横に逸れた愛」というような意味である。
精神に何らかの葛藤や矛盾を持つ人間の内面が、特殊な性的嗜好の形を取って表に現れる事を指す。』
―――魔法学院図書館蔵書「触手概論(第三章:触手研究に於ける科学的手法)」より
少女は夢を見ていた。いや、見せられていたと言った方が正解だろう。
―――たくさんの顔が見える。逆さまの顔だ。
ここは……教室か?私を取り囲むかのように段々状に配置された席から、視線を感じる。
私は幾人かに見覚えがあることに気づいた。ああ、あの娘は私が中等部の学生だったころ家によく来ていた。
妹と一緒に、ままごとをしていたのを覚えている。あっちの娘は妹の隣室の子だ。いつも明るく挨拶してくれる。
―――ああ、みんな嗤っている。
視界の隅には二本の柱が映っている。それは紅潮した太ももだ。上の方には、びちゃびちゃの下着が苦しそうに引き伸ばされていた。
物欲しそうに蠢くクレヴァスと、凶悪な太さのバイブが見える。残った隙間をたくさんの顔が埋め尽くしているのだ。
おそらく、私は四つん這いの姿勢で尻をみんなの方に突き出し、股座から顔を覗かせているのだろうな。
強烈な振動で、全身がぷるぷる震えている。限界が近いのだろう、クリトリスの皮がひとりでに剥けている。
突如、振動が激しくなり、視界がぐるんと回った。絶頂を迎えて背筋が反り返ったのだろう。
淫乱な私にはよくわかる。
涙でぼやける視界に、下卑た笑みを浮かべる妹の指導教官の顔が入り込む。次第に瞼が閉じられ、暗転した。
―――再び視界が広がる。
始めに感じたのは薄暗いということだった。今度はどこかの地下室だろうか?石造りの壁に小さなランプがいくつかへばり付いている。
床には見た事もない道具がたくさん転がっていた。形から察するに、ろくな物ではないだろう。ああ、あのバイブには見覚えがある。
この部屋は、たくさん陰惨な光景を見続けてきたのだろう。空気が重く澱んでいる。
正面には重そうな鉄の扉がある。表面に浮かんだ錆びは、まるで血がこびり付いたかのようだ。
ゆっくりと開いて、あいつが姿を現した。にやにや嗤いながら、口を動かす。何か話しかけてきているようだが、聞こえない。
真っ赤なルージュが引かれた唇がのたうつ様は、毒々しい芋虫を思わせる。
その時、私の意志とは無関係に視線が泳いだ。教師の手には、巨大な注射器が握られている。中身はモスグリーンの液体だ。
教師が私の鼻先に、そいつを突きつけると、中の液体が生きているかのようにざわめいた。間違いない……スライムだ。
教師が視界から消える。視界が不安定に、ぐらぐら、と揺らぐ。どうやら私は天井から吊るされているようだ。
石の天井から伸びる鎖が両手に巻き付いている。華奢な手首が鎖に抉られ、血が滲む様を見て、スティグマータを連想した。
後ろでは、犬畜生すら忌避する外道が行われている事だろう。なんて……ひどい。
作業が終わったのか、教師が空の注射器を持ったまま現れる。そのひとでなしは、目元の小皺が目立つ顔をさらに歪めて嗤った。
もう片方の手には、縞柄の下着が握られている。見覚えがある……我が妹の物だ。
―――ああ、これはお前の記憶なのか。
取り憑いた触手は夢を見せると言う。これがそれなのだろう……触手と同化した愛する妹の体験というわけだ。
だが、なぜだ?触手は人が見たいと望んだ夢を見せるのではなかったか?
今、私が見ているのは学院のプールだ。俯き、視線が下を向く。
もじもじと内股になった足、付け根を覆い隠す手、胸を衆目から隠すべく回された白い腕が艶かしい。
恐らくサイズが一回り小さい上に、裏地が剥がされているのだ。白い水着に肌が透けて見える。
また映像が切り変わった。今度は体育館のようだ……平均台が目の前にある。
手を着き足を高く上げた時に、レオタードの尻の部分が膨らみ振動しているのが見えた。悪趣味なあいつの仕業だろう。
映像が小刻みに揺らぎながら風景がぐるぐる回る。妹は刺激に耐えながら、健気にも演技しているのだ。
ああ……動きが止まる。視界が一際大きく揺れると、今度は平均台が迫ってきた。
バランスを崩して、股間を打ち付けてしまったんだな……天井の照明が一瞬見えて、ブラックアウトした。
―――もうやめてくれ!なぜ、こんな……嫌なものばかり……
妹の横顔が見える。口許は裂け、片目が青く腫れ上がっている。妹は傷だらけの手を顔に当て何事か呟くと掌が光を放ち、
たちまち傷が癒えていった。顔が苦痛に歪み、壁に寄りかかりながらしゃがみこむ。足を折り曲げた姿勢のままスカートを捲り挙げた。
露になった、むちむちした太ももの表面は、火傷か酸によって爛れていた。妹は口許をぎゅっと引き締めて太腿に手を当てる。
唇に引っ掛かった碧の髪に涎が伝う。顔の時と同様に治療を済ませると、妹はがくりとうなだれた。
―――ああ、これ……は……
ここは妹の部屋だ。明かりは点いていないが、窓から蒼い月光が差し込んで、壁に貼ってある写真が見える。
妹が高等部に進学した日、二人で撮った写真だ。大きく引き伸ばしてある。
影が写真の半分を覆い、妹の姿だけが、ぼうっと浮かび上がっていた。視線が落ちて股間が映る。
細長い指が縞模様の下着を押しのけ、秘所をめちゃめちゃに犯していた。
はしたなく果てて、シーツにしみが広がる。もう片方の手が穢れたシーツをぎゅっと握り締めた。
―――そ、そん……な……
どこからともなく、姉さん、姉さん、と私を呼ぶ声が聞こえてくる。いやだ、放って置いてくれ!
―――姉さん。
視界がだんだん明るくなってくる。やめろ……もう、何も見たくないんだ!
―――姉さん。
いやだ、いやだ、いやだ、いやだ……こんなの見たくなかった!知りたくなどなかった!!
こんな思いをするなら、いっそ死んでしまいたい……早く楽になりたい……
「あっ!姉さん?やっと目が覚めましたか?」
少女の目に妹の無邪気な笑顔が飛び込んでくる。色んな場面が思い起こされ、頬が赤らんでしまう。
少女は恥じて、思わず目を逸らした。
「ふふっ♪上手く融合出来たみたいですね……ソレ♪」
妹は無遠慮に、少女の体を舐めまわす様な眼差しを向けた。視線の動きがある一点で止まる。
少女は恐る恐る股間に目をやった。
「あ……あぁ……」
小さな鰻程度の大きさだった触手は姿を消している。しかし、元々大きかった少女のクリトリスは異変を来たしていた。
小児の陰茎ほどに肥大化した淫核が、窮屈そうにコスチュームを押し上げている。明らかに触手の影響だ。
「あはは♪いじりすぎて、馬鹿でかかった姉さんのクリトリス……ちっちゃい男の子みたいになっちゃいましたね♪」
実の姉妹に、まじまじとあそこを見つめられ、少女が羞恥で身動ぎする。視姦からなんとか逃れようと、ブーツが力なく地面を蹴った。
その瞬間、全身を電流が這いずり回る。
「み、見る……な!……んっはぁ……んっひぃぃいい!!」
姿勢を変えようとしただけで、イきそうになった。―――やはり、私の体は先程までと同じく、おかしいままなのか?
少女は自らの惨状を、改めて認識する。そんな少女に妹は残酷な命令を下す。
「さあ、立ってみましょう、姉さん!」
少女の顔が恐怖で引き攣る。足をちょっと動かしただけでこの有様なのだ。全身を使った運動など、想像するだけで恐ろしい。
「そ、そんなの……くふぅ♥……無理……だ……なっ!?ひゃぅっ!!」
腕が少女の意思とは関係なく、地面を突き、上半身をコンクリートの寝床から引き剥がした。
胴体と交差する二の腕が、コスチューム越しに勃起乳首を押し潰す。
「くっひぃぃいい!!な、なんで……なんで、勝手に……ぃ……」
片膝が立てられ、尻が浮く。二の腕を雑巾がけさせられた胸がようやく解放されようとしていた。
圧力を跳ね返し、ぴんっ、と誇らしげに少女の乳首が空を穿つ。
「・・・・・・っ!!!」
衝撃に少女は声も出せない。妹は優しい口調で少女に追い討ちをかける。
「大丈夫ですよ♪その子が手伝ってくれますから。はいっ♪」
ぱんっ、と勢いよく手を打ち鳴らすと、少女はぎこちなく立ち上がった。
「あぁぁ……」
半開きの口から涎を、だらだら、と垂れ流したまま、虚ろな眼で少女は自分の支配下に無い足を見る。
その時、体操選手の様に引き締まった足が足踏みを始めた。両の足から最も近い場所を占めている弱点が振動に悲鳴を上げる。
「す、擦れ…・・・くふぅ♥やめ……やめろぉ♥……んはぁ♥」
少女は立った姿勢のまま、何度も極めさせられた。腰などとっくに抜けているが、へたり込むことすら許されない。
「よくできました。次は、歩いてみましょうね♪」
慣らし運転を終えて、少女が静かに歩き出す。上半身と下半身の動きが、ちぐはぐなせいか、
どことなく自動車メーカーの初期型二足歩行ロボットを思わせる。
「ひ、ひぁっ!か、勝手に……ひぃん!動かすな……ぁ……あひぃん!こんなの……無理ぃ♥……はぁん!」
一歩踏み出す毎に、ぷしゅっ、ぷしゅっ、と潮を吹く様は、まるで蒸気機関車のようだ。姉の滑稽な姿に、妹は思わず吹きだした。
「あはははは♪姉さん、おもしろ〜い!なんですか?その踊りは?くふ♪ふふふふふ……」
演技などではない、心の底からの嘲笑が、少女の傷ついた心を引き裂く。悦楽による滂沱の涙に、悔しさが混じりこむ。
だが、どんなに我が身を嘆こうとも、少女の滝の如く流れる愛液を止める術は無い。
少女は、妹の笑いの発作が治まるまで、ずっと奇妙な舞踏を演じさせられた。
笑い疲れた妹は、直立させられたままの姉に問い掛ける。
「あ〜おかしかった♪どうやったら歩くだけでイけるような淫乱になれるんですか?姉さん♪」
あからさまに馬鹿にした口調に、少女の頭に血が逆流する。少女は憤怒を言葉に変換して吐き出した。
「ふ、ふざけるな!これは……お前の術のせいで……ぇ……」
妹は肩を竦めて、姉の反論を鼻先で嗤い飛ばす。
「せっかく助けてあげたのに……ご自分の体のだらしなさを棚に上げて、術のせいにするつもりですか?
私も今朝初めて使いましたけど、なんともありませんよ?」
「なっ!!」
―――少女が絶句する。それは、妹の反駁に窮したからではない。
禁呪の副作用は人間だろうと魔物だろうと基本的には変わらない。
生命活動の根源に干渉する術なのだから、生物である限り、その呪縛からは逃れられない。触手もまた然り……だ。
我が妹は昔から魔法理論が苦手だった。なるほど、治癒呪文だけは大したものだ。詠唱技術だけなら教官にも匹敵する。
しかし、それは対処療法的に難解な魔導書を齧り読みしたものだ。体系付けて学んだ知識ではない。
妹は馬鹿ではない。むしろ頭が良過ぎる方だ。だから反って、腰を据えて学ぶということが出来ないのだ。
故に、妹は自分が如何に異常な状態にあるか気付くことすらない。初学者が陥りがちな袋小路……
何事も、基礎無くして本質的な理解に到達することなど、出来はしないのだ。
―――だが、少女にはそれが備わっていた。少女の頭脳が目まぐるしく回転を始める。
触手がなんらかの役割を果たしているのは間違いない。一見、私の体には外見上、殆ど何の変化もないように見える。
もちろん、全身が性感帯なのも触手に憑かれる前と同じだ。
だが、先程まで私は異常感覚に呑まれ、考えることすらできなかったのだ。これは禁呪の副作用が明らかに弱まっていることを指す。
触手の本来の“在り方”から考えて、女である私に味方して性感を抑えるなどありえない。
これは、触手にとってもイレギュラーな事態なのだ。
禁呪と触手の同居……身体的には私たちは同じはず。私たちの状況に何か違いがあるはずだ。
それが鍵だ。考えろ。もしかしたら、妹を救えるかもしれない……
―――少女の沈黙を敗北だと解釈したのか、妹がさらに姉を詰る。
「改めて見ると、凄い格好ですよね、姉さん♪年甲斐もなく……」
少女は思わず怒鳴った。
「五月蝿い!黙れ!!」
ええい、挑発に乗るな!考えるんだ!違い……違いは何だ?
「大体、さっきのあの下着はなんですか?いい歳をしてアニメ柄ですか?」
「くっ!!」
無視だ無視。まず、状況を整理してみよう。初めに私の中に隠れていた触手が……
「自分が魔法少女なのに、魔法少女のアニメを集める意味ってあるんですか?」
「……」
人の趣味をとやかく言うな!という言葉を、なんとか飲み込んだ。危ないところだった。
どこまで考えたっけ?えーと、私の中から抜け出た触手が妹に憑いて……
「それに、同じ物を2個も3個も買うなんて……私には理解できません……」
「…………」
ほっとけ、私の金だ。それから魔力を妹の体に通して、触手を追い出したんだ。
でも、触手本体の意思は妹に呑まれていて、そいつは既に“株”でしかなかった……
「学院では荷物を受け取れないからって、実家に送るのってどうなんですか?毎回受け取りに行く私の身にもなって欲しいです。」
「………………」
こんなに、ずけずけ、ものを言う奴だったか?否、断じて否!
触手は明らかに悪影響を与えている。神よ!私は触手を滅ぼすべきだと考える!!
「それから、寮なのに大音量でアニメ観るなんて、昼間でも非常識すぎます!」
「……………………ごめんなさい。」
はっ!しまった……つい素で返事を……も、もう何を言われても反応せぬぞ!
あ〜あ〜聞こえない〜聞こえない〜
―――少女は目を閉じて、ぷいっ、とそっぽを向いた。
「ふ〜ん……そういう態度を取りますか……ところで、この週末に実家で、これを受け取って来たんですけど……」
少女は片目だけ、うっすらと開けてみた。妹の手には、いつの間にやら箱が握られている。
「ぬっ!?」
そ、それは……私が予約していたフィギュア付き初回限定版の……
「姉さんのじゃないんですか?返事しないと壊しちゃいますよ?」
卑怯なっ!!人質を取るなど、魔法少女の風上にも置けぬ!
「姉さんのじゃないんですね?じゃあ、やっちゃいますよ?えい♪」
くしゃ、という箱が潰れた音がした。少女は目を堅く瞑って涙を堪える。
「ああ、そうだ!姉さんの大事にしてるリスのぬいぐるみ、そのまま洗濯機に入れちゃって……」
少女のこめかみが一瞬、ぴくり、と動いた。
「目が片方無くなっちゃって、他のぬいぐるみので誤魔化してたんですけど……許してくれますよね?」
少女は妹から見える側では青筋を立て、反対側の目から一筋の涙を流すという器用な真似をしてみせた。
―――ああ、治くん……
妹はその後も苛烈な口撃を続ける。姉としてのプライドは陥落寸前だったが、治くんの犠牲を思えば何程の事もなかった。
少女は治くんに誓う―――我が愚妹よ!今後お前とは、いっさい口などきいてやらぬ!!
姉が完全無視を決め込むのを見て取ると妹は、やおら顎に拳を当てて考え始めた。
「むぅ〜う〜む……」
姉妹は共に黙考する。ぱっ、と目を見開くと、妹は蟲惑的な笑みを浮かべて呟いた。
「そうだ!姉さん、良いこと思いつきました!」
少女は薄目を開けて、妹の様子を窺う―――あの顔は……妹が幼い頃、時折見せた表情だ。
妹の言う“良いこと”とは、大抵の場合、碌な事にならなかった覚えがある。
「姉さん、質問です。今日は何曜日ですか?」
なんのつもりだ?なんだか嫌な予感がするが……とりあえず、考えを進めよう。
私が出かけた後、妹はあのろくでなしに憑かせていた“株”を回収した。これは、身体能力の強化の為だ。
その後、学園の警備から逃げようとして怪我をし、禁呪に手を出した……
―――少女の思考は、そこで強制的に打ち切られた。
「ぶっぶ〜♪姉さん、時間切れ〜罰ゲームで〜す♪」
妹が、ぴんっ、と人差し指を立てる。
「な、なに!?なんだ!?きゃうっ!あひぃぃいい!!」
突然、股間に電撃が走った。あられもない嬌声を上げ、慌てて少女が目を遣る。
あそこでは、蒸れたコスチュームの裏で触手と融合したクリトリスが、ぶるぶる、震えていた。
「答えないと止まりませんよ?今日は何曜日ですか?」
ざらざらしたコスチュームで、やすり掛けされて簡単に極めさせられてしまう。
「し、振動……振動やめ……うあぁぁあ……き……きん……んぁ……金曜日……だ……」
クリトリスの震えが止まり、少女の秘所が平穏を取り戻す。少女は涙目で妹を睨みつけた。
―――よ、ようやく収まってくれた。どこまでも私の邪魔を……だ、だが適当に受け答えさえしていれば、どうとでもなる。
考えを続けないといけない。株と本体との違いは……
「この物欲しそうに、くぱくぱしてる場所は何ですか?姉さん♪」
妹の片腕が触手に変化し、少女の股間をコスチュームの上から弄った。
「あぁん♥そ、そこ……はぁ……だ、だめぇ♥だめだ……んんんっ!!ぶ、ぶるぶるさせるのも……らめぇ♥」
溢れる蜜が妹の触手を濡らす。妹が目を細めた。
「へーえ?『だめ』っていう所なんですか?初めて知りました♪ちゃんと答えないと『だめ』ですよ?」
薄い生地を通して、触手のでこぼこが秘唇に食い込まされるのが感じられた。少女の秘所から飛沫が上がる。
―――ど、どっちにしろ嬲る腹積もりではないのか!?だが……このままじゃ……何も考えられないから……
「は……ひぃ……んっくぅ♥……そ、そこは……くぁ……じょ……女性器……だ……」
やっと豆の振動から解放された。少女が小さな肩を揺らして息をする。妹は不満げに鼻を鳴らした。
「ふん……まあ、いいでしょう。では、このひどい匂いがする、べたべたした液体は何ですか?」
妹の触手が少女の面前に突きつけられる。先端から粘性の高い液体が、糸を引いて地面に垂れた。
少女の鼻腔が、つん、とした匂いを脳に信号として伝える。少女は自分の匂いを嗅いで発情していた。
―――に、匂いが……匂いで頭の中が……か、考えないといけないのにぃ……
「あ、汗……だ……ひゃう!!ま、また!?ふあぁぁああ♥」
勃起しっぱなしの淫核が再び暴れ出し、少女を嬲る。直立の姿勢のまま微動だにせず、少女は幾度も果てた。
―――そ、そんな……ちゃんと返事したのに、ひどいぃぃいい!
「姉さん、一週間に何回オナニーしてますか?」
んなっ!?なんてことを……ま、まあ適当にやりすごせばいいだけの話だ。そんなことより、考えを……
「んっくぅ……んぁ♥……し、してない!あひっ!!ひゃぁぁあん♥な、なんでぇぇええ!?」
少女のクリトリスの振動が強まる―――ま、まさか……これって……
「姉さん……嘘をつきましたね?その子は姉さんと一体化してるんですよ?全部、まるっとお見通しです♪」
人の脳は、嘘を吐くと、まず不安や衝動を司る部位への血流が増す。
次いで、辻褄を合わせるためにストーリーを創り、脳全体の血流量が増大する。
触手は、その変化率を監視し、数値化してクリトリスの振動として表現している。
脳の一部を支配下に置き、運動機能をほぼ掌握している触手にとっては、児戯に等しい。
―――少女の困惑を見て取って、妹がくすくす笑い出す。
「そ、そんなぁ……くぁ!……ま、毎日……ひゃん♥毎日……じゅ、十回以上……うぁぁああ!し、してる!!」
姉の恥ずかしい告白に、些か驚いたようだ。妹は目を丸くして、思わず「不潔……」と小さく呟いた。
「そ、そうですか……日に十回も……へぇ……に、二桁……ですか……二桁って……へぇ……」
静止している少女の淫核が、それが真実だと裏付けている。妹が耳まで真っ赤になった。
当然、少女も赤面している。妹がいちいち、二桁、二桁と繰り返す度にどんどん赤色が濃くなっていった。
―――か、考えるんだ……こ、こんなこと気にしちゃだめだ!
腕が触手化するのは理解できる。問題は……
「今、何問目?」
「知るかぁ!!!!ひゃぅぅううん♥やめろぉぉおお!ご……五問目……五問目だっ!!」
つい、いつもの癖で突っ込んでしまった……フェイントを混ぜるとは、こやつやりおる……
「ところで、姉さんの部屋を掃除した時に、こんな物を見つけたんですけど……これは何ですか?」
妹の手には、いつの間にか四角いパッケージが握られていた。
少女の顔から、さぁ〜っと血の気が引き、信号機のように赤から青に変わる。
学院に戻った日の光景が思い出された―――あの時は余裕がなくて気付かなかった……くそ、余計なことを……
「ゲーム……だ……」
妹がパッケージを興味深そうに見つめる。
「へぇ?『触手城と囚われし姫君(わたくしはぁ……どんな卑劣な責め苦にも耐えてみせますぅ)』って、どんなゲームなんですか?」
少女の唇が怒りで、わなわな震える。―――わ、わざわざ声に出してタイトル読み上げる必要がどこにある!!
「あ……アクションパートとシミュレーションパートに分かれている。アクションパートでは正確な操作はもちろんのこと、
得られるアイテムが限られているため、ゲーム全体を見通す広い視点がないとクリアできない。
シミュレーションパートでは、一度死亡したユニットは蘇生できないというシビアなゲーム性から、非常に高度な戦略が必要となる。
シナリオ陣には奇をてらわない堅実な文章で知られるライターで固め、キャラクターデザインはかの有名な……」
妹の視線が冷たい。少女の長口上を遮るように、低い声を被せてきた。妹が、なぜか怒っている。
「姉さん……そんなことを聞いてるんじゃありませんよね?」
嘘を吐いた訳ではないが、妹は不満顔だ。ちゃんと質問に答えているのに、なにが気に入らないんだ?
「決して……決して、やましい目的で買ったのでは……にゃ!?にゃぅぅうう!!え、エロです!エロ目的ですっ!!振動止めてぇ♥」
少女が告白した後も、妹の怒りを代弁するかのごとく、しばらく振動は止まらなかった。
妹は、ぽいっとパッケージを投げ捨てると虚空から新たに別の箱を取り出す。少女はいつの間にか正座させられていた。
―――か、隠し球とは卑劣な……アレは絶対見つからぬよう、厳重に保管してあったのにっ!!
「姉さん……このタイトルは何ですか?」
……こ、このような屈辱!そ、そうだっ!!
「さっきから気になってたんだが、お前、どこからそんなに沢山取り出してるんだ?」
「話を逸らそうとしても無駄です、姉さん。タイトルは?」
間髪入れず、妹が逃げ道を塞ぐ。進退窮まった少女は何を思ったのか、いきなり啖呵を切った。
「くっ!こ、殺せっ!!」
先程までとは立場が逆になった。今度は妹が少女の言葉を無視する。
「タイトルは!?」
姉は、サイクロプスに立ち向かった時以上の悲壮な決意を固めた。
「くっ!!せ……せ……せ……せ、『切ない妹は、お兄ちゃんに頭を撫でられただけで、子宮がきゅんきゅんしちゃうの♥』だ……」
今にも消え入りそうな、か細い声で少女が呟く。心臓を一突き……まさに致命傷だった。
少女の目から、ぽたぽた、と大粒の雫が零れる。姉としてのプライドが、がらがら音を立てて崩壊していく。
少女の太ももの間で、涙と愛液のカクテルが完成した。
「…………………………………………」
姉妹仲良く沈黙を続ける。さすがの妹も、大きい声でもう一度!とは言えなかったようだ。
少女は、なんだか色々失って、抜け殻のようになっていた。強い風が吹いたら飛んでいってしまいそうだ。
妹のほうはというと、こちらもなぜか色々ダメージを負ったらしく、表情に疲労の色が見える。
姉妹共々、内心で思うところは同じだった。『ダメだ、こいつ……早く何とかしないと……』と―――
げっそりとした顔のまま、妹が口を開く。
「日も落ちて来たし、そろそろ出発しましょうか?姉さん……」
少女とて異論はない。むしろ、この煉獄から抜け出せるのであれば、悪魔に魂を売り渡したって構わない。
「ああ……」
触手の遠隔操作で、少女が立ち上がる。
「これが最後の質問です、姉さん。先週、私の部屋に無断で入りましたね?」
少女の口が、ぽか〜ん、と半開きになった。
「な、なぜ、お前がそれを知っている!?」
妹の鋭い目が光った。
「椅子の位置がずれていましたから、もしやと思い鎌をかけてみたんです……私の部屋で何をしていたんですか?」
い、言えない……それだけは、本当に死んでも言えない……
「そんなこと覚えてな……いっひぃぃいい!!」
少女が口にしたのは、触手の助けが無くとも簡単に見抜ける、子供のような嘘だった。
「んんんんん!し、知らない!んはぁ♥知らないったら知らないっ!!ひゃん!!もう……もうやめへぇ♥……」
絶頂を続けながらも、少女は頑迷に回答を拒み続けた。妹は処置なしと、大きな溜め息を吐いた。
「強情ですねぇ……正直に言わないのなら、その子はそのままですよ?姉さん……」
妹が姉に背を向けて、すたすた歩き始める。少女は淫核バイブに嬲られながら、罪人のように引き立てられて行った。
「待ってぇ……あぁん♥も、もっと……いやぁ……もっとゆっくり……みゃぅっ♥歩かせてぇ……」
―――ついに姉妹は街中までやって来た。
少女は露出狂まがいの格好で、公道を歩かせられていた。妹は変身を解き、制服を着ている。
姉妹の義理で、不可視の魔法を掛けて貰ってはいるが、不完全なものだ。
不可視といっても、目に見えなくなるのではない。そこに何も居ないと錯覚させるだけに過ぎない。
術を掛けられたものは、周りの人間の盲点と化すのだ。故に、ちょっとしたことで術は効力を無くしてしまう。
例えば、ショーウィンドウを見ている人が、ガラスに映った奇妙な服装の少女に気付き、振り返ったとする。
見間違えかな?と考えてショーウィンドウに視線を戻すと、そこにはやっぱり、変態じみた少女の姿があるのだ。
他にも、大きな声を出せば、衆目を集めてしまう。はしたない嬌声を上げれば、すぐに気付かれてしまうだろう。
「んっ!……くぅ!……ぁ♥……」
幸いにも雑踏の音で、少女の鼻声がかき消される。驚くべきことに、少女は未だ理性を保っていた。
自分だけならともかく、妹にまで恥をかかせてはならない。―――少女はイきながらも、必死に歯を食いしばる。
―――もちろん、並んで歩く妹は、ちゃっかり自分自身に完全な不可視魔法を掛けているのだが、少女に気付く余裕は無い。
路行く人を押しのけ、跳ねとばし、少女は黒い鯨のように潮を吹いた。
犬を蹴とばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早くイった。
一団の観光旅行者と颯っとすれちがった瞬間、不吉な会話を小耳にはさんだ。
「いまごろは、私の旅仲間も、磔にかかっているよ。」
ああ、仲間、仲間のために私は、いまこんなに走っているのだ。
仲間を死なせてはならない。急げ、魔法少女。おくれてはならぬ。愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。
風態なんかは、どうでもいい……などということは無いが、可能な限り死力を尽くすべきだ。
少女は、いまは、ほとんど全裸体であった。呼吸も出来ず、二度、三度、口から泡が噴き出た。
見える。はるか向うに小さく、松明の炎が見える。十字架の影は、松明の光を受けてゆらゆら揺れている。
「あれは……ゴブリン共の宴会のようですね……観光バスでも襲ったんでしょうか?たくさん人が磔になってますね♪」
少女は禁呪の影響で意識を失うことも出来ず、夢現の状態で妹の言葉に耳を傾けた。
「普段は、他の魔物のお零れを狙う寄生虫のような連中ですけど……あっ!あのでかいのはオークかな?」
少女の耳が、ぴくり、と動く。虚ろだった瞳が焦点を結ぶ。
「ああ、なるほど。リーダーがオークなんですね。正義の魔法少女として、どうしますか?姉さん♪」
その時、少女は全く別のことを考えていた。
『注意書き』
この物語はフィクションです。この物語はフィクションです。
人物名、団体名、その他固有名詞は、ある程度史実に則っていますが、本気にしてはいけません。
もちろん筆者の体験など、完全に無関係です。邪推は禁止です。
繰り返します、この物語はフィクションです。
『次回』
宴(後編)2〜3週間後投下予定
私も実はフィクションじゃないかなと思ってました
やっぱりこっちのスレだと、
オリジナル設定SSメイン?
某ネギまとかToLoveるとか、
異種やりやすそうなスレ見回ってるが、
なかなか異種SSないんでさ…
パロSSもこっちで期待したほうがいいんかな?
おそらく作品パロスレって異種wktkな人間少ない気がするんで
オリジナルもここの職人はレベル高いんで、
パロも期待してしまうんよ…
たんだ自分で書く訳じゃないのか
該当作品のスレがあったらそっちに投下が基本だからね。
読みに行きたいから触手投下報告とか読み手書き手問わずしてくれるとありがたい
>>449 論文部分のクソ真面目なところと本文のギャップがありすぎるw
個人的には論文部分のが好きだったりする
本文は本文でエロくていい感じなんだけど、論文部分がとても興味深くおもしろい
自分でやれ
>>460みたいなのは、どうして積極的に空気を悪くしたがるのか。
他の言い方もあるだろうに・・・。
それはともかく、需要があれば誰かが書いてくれるさ。
ないものは自作する
それが紳士の嗜み?
>>459 元ネタが判らないとどうにもならないから(ニコニコやようつべみないし。)理解してる本人が書くのが一番かもね。
高速料金の値下げでサービスエリアのトイレが行列らしい。
休み中だし、若い学生をヤるなら今がチャンスだな。
う〜トイレトイレ…
今 トイレを求めて全力疾走している私は
予備校に通うごく一般的な女の子
強いて違うところをあげるとすれば
触手に興味があるってとこかナ――
そんなわけで帰り道にある
公園のトイレにやって来たのだ
投下 陵辱物です。
非日常5:バス
(非日常の4は微エロなので投下してません)
4月1日
「えー、そうなの?」
「そうそう、でねぇ……」
サクラの咲く季節、少し暖かくなった夕暮れ時に、少し狭い歩道を連なって、
同じ方角にむかって制服姿の少女達が歩いていた。
その集団の中に、夕、和歌子、美奈子の3人組が混じって歩いている。
中心でストレートの長い髪をいじりながら楽しげに喋る夕。
その後ろでみつあみを揺らしながら笑顔を浮かべ、話を聞く美奈子。
二人より背が高く、お姉さんのように見守るようについて歩いている和歌子。
3人はクラスも部活も違い、住む所も離れている。
明るく社交的な夕に、おっとりして物静かな美奈子、お姉さん肌でしっかり者の和歌子。
性格も違うそんな3人が唯一つ同じ物、それが通学バスだった。
毎日同じ時間の同じバスに乗り毎日顔をあわせていた3人は、軽い挨拶をきっかけに意気投合し、
こうして毎日時間の合う時に遊ぶ仲になっていた。
もうすぐ駅前のバス亭に到着しようとした時、夕は立ち止まった。
「ねね、ちょっと寄っていこうよ」
夕が指差した先には、大手チェーンのアイスクリーム店が見える。
店内は3人と同じ制服を着た女子高生達が並び、店員が忙しそうにアイスをコーンに盛り付けている。
「今日はあっちにしない?」
ひしめきあう店内を渋い顔で見た和歌子は、道路の反対側にあるハンバーガーチェーン店を指差す。
席数がおおいせいか、こちらは比較的空いているように見えた。
「わ、私はどっちでもいいよ」
美奈子はカバンを前に持ち、にこにこと笑顔で夕と和歌子を見比べている。
「うーん、ゆっくり座れるほうがいいかぁ。
じゃハンバーガーで!
いこう!」
夕は和歌子達の手を取り、ひっぱるように青信号を渡る。
「ちょっと、慌てなくても大丈夫だって、こら……」
苦笑いを浮かべながら、和歌子も美奈子もひっぱられるように店内へと入っていった。
ここまではいつもと変わらない日常だった。
そうここまでは……
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「ちょっと遅くなっちゃったね……」
日はすでに陰り、辺りには夕闇が広がっている。
すっかり人影がいなくなった駅前のバス停留所に、3人は立っていた。
夕の彼との話や、雑談などを話すうちに気づけばこんな時間になっていた。
停留所には3人の他に、二人のサラリーマンがイスに座っている。
二人はこそこそと難しそうな顔をして、手に持った紙を手に話をしていた。
少し待つと、見慣れた緑のバスが停留所の前で止まる。
プシューッ
ガス音と同時に、バスの後部ドアが開く。
前部のドアからは数人の男女が降りていった。
最初に美奈子が乗り込もうとして、途中で足を止める。
「どうしたの?」
背後の和歌子が急に止まった美奈子に問いかけると、美奈子は小さく首を捻った。
「なんだろ……このにおい……」
「美奈子? 後ろの人待ってるよー」
後ろで急かす夕の声に、美奈子は顔をしかめながらもバスのタラップを踏んだ。
バスの車内は比較的空いており、3人のほかには10人くらいの人が座席に座っているようだった。
3人は最後列の座席が空いていたので、そこに3人並んで座った。
「ねぇ……なんか……」
「うん、なんの臭いだろ……」
バスの車内には、動物臭のようなものが漂っており、3人は臭いに顔をしかめる。
美奈子はカバンの中からハンカチを取り出すと、その口元を覆った。
「いやな臭い……」
和歌子も渋い顔で鼻を摘むと、マネをするように夕も鼻を摘む。
プシュッというガス音と共に後部ドアが閉まり、ゆっくりとバスが動き出した。
すると最前列に座っていた人が立ち上がる。
「はーい、ご乗車ありがとうございまーす」
立ち上がった人は振り返ると、3人や他の乗客に対して満面の笑みを向けた。
「「「ええ?」」」
3人のハモッた驚きの声も無視して、車内の中央に立った女性はどこからかマイクを取り出し、
聞いたことのない言葉で喋り始める。
どこから見てもバスガイドの制服を着た女性は、3人には理解できない言葉でテキパキと喋り続ける。
状況が全く理解できない3人は、慌てて降りようと壁に備え付けてある停車ボタンを押した。
しかしボタンは反応せず、光も灯らない。
慌てうろたえる3人をよそに、他の乗客達は静かにバスガイドの言葉を聞いているようだった。
「ではお楽しみください〜」
ようやく理解できる言葉が聞こえたと思った瞬間、車内にいた乗客達が立ち上がった。
「ひっ! ひぃぃぃっ!」
振り向いた乗客達の姿を見て、3人は悲鳴をあげてすくみあがる。
黒い鱗に覆われた昆虫のような化物。
牛の頭を持った大男。
豚の頭を持った醜悪な肥満男。
他にも言葉にできないような異形の化物達。
それらが皆3人を見つめ、ゆっくりと近寄ってくる。
「ひっ! いや、いやっぁぁあ!」
「きゃぁぁぁ!」
「くっ、くるな! いやぁあぁ!」
狭い車内では逃げる場所も無く、3人は外に助けを呼ぼうと振りむき窓を叩こうとして硬直する。
「え、えぇ、ここ……」
「なにこれ……」
「あ、ぁぁぁ……」
窓の外には見たこともない景色が広がっていた。
街中を走り始めたバスは、どこかの森の中を走っていたのだ。
窓を叩こうとした手を止めて、呆然と外を見つめる3人。
動かない3人は、近寄ってきた化物にあっさりと捕まり、夕はバスの前部へ引きずられる。
そして待ち構えていた豚の化物の股間に顔を埋めさせられ、その小さな唇一杯に化物のペニスを咥えこまされた。
ムワッとする獣の臭気が口内に広がり、気持ちの悪さに目の前がくらくらする。
化物のペニスは細長く、人間の物よりも硬く先端がとがっているようだった。
「うぶぅっ! うげぇ……けほっ、けほっ……」
こみ上げてきた胃液をと同時になんとかペニスから口を離し、床に胃液を撒き散らした。
ひとしきり吐き出し、ようやく呼吸を整えて顔をあげると、化物は再びその口にペニスをおしつける。
唇を閉じて必死に抵抗を見せるものの、しっかりと両手で頬を押さえ込まれ、硬いペニスで唇を押し割っていく。
そしてわずかに開いた所を狙い、一息に喉奥まで押し込んだ。
「うぐぅぅぅっ!」
ズンッと喉奥を貫かれ、夕は目に涙を浮かべて大きく見開く。
「ブフッ、ブフッ」と荒い鼻息が夕の耳を打ち、あわせるように腰が前後に動く。
化物は夕の口内を味わうように、ゆっくりと腰を押し引きさせ、
垂れ下がった股間の袋が押し付けられる度に夕の顎にぶつかった。
溢れる唾液がペニスにまぶされ、泡立ち口の端に溜まる。
化物の動きは徐々に激しくなり、喉奥を貫くと同時に小刻みに震え、先端が膨らんだ。
ドポドポドポッ
粘度の低い、お湯のような白濁液が大量に夕の口内に溢れかえる。
「うぐぅぅぶぅぅっ!」
唇の端からドロドロと溢れ出し、口内に溜まっていた分は胃へと流れ落ちる。
ペニスが引き抜かれてからも先端から射精が止まる事はなく、夕の眉間や頬を白く染め上げた。
化物は汚れたペニスを夕の綺麗な黒髪で拭うと、横にいた化物に場所を譲る。
化物は待ちきれないとばかりに、強引にその唇をペニスで割り開いた。
口内に残っていた精液がドロッと零れ落ち、ボトボトと床に零れ落ちる。
「んごぉぉっ! うぐっ、うぅぅっ!」
化物達は次から次へと夕の口を犯し、その口内に精を注ぎ込んでいった。
夕が口を犯されている頃、美奈子や和歌子も陵辱の最中にあった。
美奈子は最後列の座席中央に座らされ、化物達に群がられている。
股間のスカートは盛り上がり、その中に化物が顔を埋めているようだった。
みつあみにした髪を掴まれ、化物は美奈子の唇を奪い、豊かな胸を制服の隙間から手を入れて撫でまわす。
耳を舐めまわしながら唾液まみれにし、白い肌の首筋にキスマークをいくつもつけていく。
「うぅぅっ! うぅっ、んっ、くぅぅっ」
ファーストキスを化物に奪われ、美奈子は涙を流しながら抵抗もできずに口内を犯される。
震える舌を強引に吸い出され、厚く長い舌で絡み取られてしごかれた。
両手は左右の化物に指の1本1本まで舐めまわされ、肘や脇に到るまで化物の唾液を塗りたくられる。
反り返った両足にはスライムのような化物が取り付き、毛穴の隅々まで弄り回していた。
股間に顔を埋めた化物は、下着の上から秘唇を舐め続け、唾液でぐしょぐしょになるまで湿らせる。
「らめぇ、いやぁぁ、やめ、てぇ……
おねが、ぶぅ、うぶぅ……うぐぅ!」
全身を襲う刺激に、美奈子の口から喘ぎ声が漏れ始める。
化物達は代わる代わる美奈子の唇を奪い、その唾液を味わいつくすように吸い付いていく。
様々な化物に唇を奪われ、美奈子は屈辱に咽び泣いた。
そしてそのすぐ側では和歌子が仰向けにされ、スカートを捲し上げられて犯されていた。
部活で鍛え上げられた細くしなやかな太腿を露に、激しい化物の挿入に悲鳴をあげている。
ろくな愛撫もされず、強引に突き入れられた秘唇からは血が流れ、下半身に激痛をもたらしていた。
悲鳴をあげる和歌子の短い髪を掴み、化物は覆いかぶさるように唇を奪うとさらに激しく腰を使った。
「ひぐぅっ! ひぃぃっ!
い、いたいぃ! ひっぱらないで、いたひぃぃっ!
おねがいぃ、ぬいてぇ、やだぁぁぁ!」
気が強そうに見える和歌子が泣き叫び、懇願する姿に周囲の化物達はゴクリと喉を鳴らした。
犯し続ける化物は和歌子の悲鳴をエサに、さらに腰の動きを加速させる。
「ぐひぃぃっ! かはぁぁぁ!」
潰れるような悲鳴が車内に響き、和歌子は背を仰け反らせて痛みに耐える。
生体のような感触に変化したバスの床に頭をめりこませ、喉をそらせて身をよじらせる。
荒い鼻息を漏らしながら、化物はひたすら腰を送り込み、きつく締め上げてくる胎内を抉り続けた。
「あぁぁあっ! やめてぇぇ、こわれちゃっ!
いたいのぉぉ、もういやぁぁ!」
動きは激しさを増し、小気味よい音と共に和歌子の悲鳴が続く。
化物の腰の動きが小刻みになり、胎内でビクビクと強い脈動を始めると、和歌子は顔を青ざめさせた。
(まさか……これ……)
経験がないとはいえ、学校の授業や友人達との会話である程度の知識はある。
化物の動きが射精の前兆である事は明白で、和歌子は慌てて両手を化物の胸にあてて押しはがそうと力を込めた。
「やだぁ……ぬいて、中……」
化物は和歌子の抵抗に興奮したのか、逃がさないように腰を両手で掴むと先端を子宮に押し付ける。
「い、いやあぁぁ! やだ! お願い、おねがいぃぃ!」
胎内に化物は出すつもりだと悟り、和歌子は必死になって暴れる。
暴れた時に身をよじった感触が引き金になり、化物は一声あげると同時に和歌子の胎内に射精した。
ドピュドプドプッ
子宮口にはまりこんだ先端から、大量の精が流れ込み胎内に広がっていく。
まだ誰も染めていない無垢な膣内に、化物は容赦なく精を注ぎ込んでいった。
精の熱さに呼応するように、和歌子の胎内はきつく収縮し化物のペニスを締め上げる。
「あぁぁ……な、中……」
出されてしまった脱力感に、和歌子は力なく両手で顔を覆い涙する。
たっぷりと胎内に注ぎ込んだ化物がペニスを引き抜くと、
押しのけられるように次の化物が足を割り開き腰を入れてくる。
ドロドロと精液が溢れる秘唇を、再びペニスがこじ開け胎奥深くまで突き上げた。
「くぅぅっ! うぅ……」
再び陵辱が始まり、和歌子は息苦しさと痛みにうめき声をあげる。
化物は好きなように腰を使い、精液と愛液が溢れる胎内を隅々まで蹂躙する。
そして自分が満足するまで柔らかい胎内を思う存分楽しむと、その子宮に自らの精を注ぎ込んだ。
化物達は終わると押しのけるように次へと変わり、和歌子を犯し始める。
和歌子に群がる化物の数はまだまだいるようだった。
「い、いやぁぁ! ゆるしてぇ!」
延々と口を犯されていた夕も強引に腰を持ち上げられ、立ったまま背後から化物にのしかかられた。
ドロドロになったスカートを捲くりあげられ、わずかにずらされた下着の隙間からペニスが押し込まれる。
顔を振り乱し暴れる夕の前に化物が立ちはだかり、長い髪を掴むと自らの股間に引き寄せる。
「う、ぐぅ、うぐぅぅっ!
うぅぅっ! うぅぅっ」
ほとんど股間への愛撫は無かった為、あまり濡れておらず激しい痛みと息苦しさに見舞われる。
痛がる夕に化物は容赦せず、そのまま奥を軽く抉ると、激しく腰を降り始めた。
夕は処女ではなかったが、経験した事のない暴虐に見舞われ、涙を流し必死で声にならない助けを求める。
昆虫のような化物が長い漏斗状の口を伸ばし、勃起した乳首に吸い付いていた。
他にも夕の長い髪に触手を擦りつけ、白濁液をぶっかけている化物もいる。
着ていた制服はずたずたに切り裂かれ、散々浴びせかけられた精液でドロドロになっていた。
履いていたソックスはたっぷりと精液を吸い込み、ヌチャヌチャと腰を使われる度に淫靡な音を出し、
気持ちの悪い感触を足に伝える。
「ふ、ふぐぅっ、うぐぅっ」
痛みを少しでも和らげようと体が無意識に反応し、秘唇に愛液が溢れ始め、夕の声にも変化が訪れる。
「あううぅぅっ……やめてぇ、おねがい、ちがうのぉ……」
たしかな快感を感じ、夕は恐怖に顔を振り乱し必死に否定の声をあげる。
そんな否定の声も、再び口をペニスでふさがれかき消された。
秘唇を、子宮を何度も抉りぬかれ、喉奥を小突かれ、呼吸もままならず夕の意識は混濁していく。
「あうぅ……うぐぅ……うぶぅぅぅ……」
ドクンッと口内のペニスが跳ね、大量の精が口一杯に広がっていく。
軽い酸欠を引き起こし、夕は白目を向きながら精液を飲み干していく。
そして背後の化物も腰を根元まで押し付け、引き金を引いた。
ドプドプッ、ドプッ、ドプッ
「あぁぁぁ……ぁぁ……」
子宮を何度も熱い塊が叩き、夕は涙を浮かべてその感触を嫌というほど感じさせられる。
彼氏との性行為はいつもゴムをつけていた為、これが初めての膣出しだった。
「あぁ……ひ、どいぃ……うぅ」
じんわりと熱が腹部に広がり、ピクピクと痙攣しながら夕は床に倒れこむ。
力なく両手をだらけさせ、横を向いた顔は溢れた涙が床に流れ落ちていた。
そんな夕の両足を新たな化物が掴むと、大きく左右に広げて股間のペニスを秘唇に押し込んだ。
ゴツゴツと節くれだったペニスが胎内を押し開き、注がれた精液が床に溢れ落ちる。
夕が顔をあげると、さっきまで秘唇を犯していた化物が横に腰を降ろし、汚れたペニスを夕の唇に押しつける。
自らの愛液と、精液が交じり合った混合液をたっぷりと口に含まされ、夕は化物にされるがままに口を犯された。
待ちきれない化物達は夕の体を撫でまわし、自らの順番をいまかいまかと待ち構えている。
「も、もう許して……おかしくなっちゃうぅ……」
バスの最後列から弱弱しい悲鳴が響いた。
後部座席で化物に群がられ、全身を舐めまわされ息も絶え絶えになっていた美奈子にも、陵辱の時が訪れようとしている。
ぐったりとした美奈子の体を持ち上げ、そこにスライムの化物が潜り込むと自らの体の上に美奈子を横たえた。
ウォーターベットのようにスライムの体に美奈子の体が沈み込み、ふわふわと揺れている。
スライムの化物はそのまま美奈子のアヌスにへ体を伸ばすと、ゆっくりとじわじわと広げるように潜り込んだ。
「あ、ちっ、そこちがう、ちがっぁぁぁぁっ!」
排泄用の穴に、生暖かい感触が潜り込み、不思議な感覚に美奈子は身をよじる。
柔らかい為痛みは無く、ただただむず痒い感触が背筋を伝った。
スライムは美奈子の腸内奥深くまで潜り込み、撫でるように腸内を延々と擦り上げる。
「あぁぁぁ、あはあぁぁあ……ひぃぃぃっ」
経験した事のない快感に、美奈子は眉をゆがめて悲鳴を上げ続ける。
スライムのベットから逃げる事もできず、美奈子はくねくねと首を振り、ただ声をあげ続けた。
そんな美奈子の前に、美奈子より頭一つは大きな牛の頭を持つ化物が覆いかぶさった。
その股間には、美奈子の腕ほどの太さはありそうなペニスが、隆々とそそり立っている。
胴体には血管が浮き上がり、先端から透明の雫が溢れるペニスは、これから味わう女が待ちきれないとはちきれそうだ。
「い、いやぁぁ! 入れないで!
おねがいぃぃ、おうちにかえしてぇぇ!」
化物は美奈子の足をM字に開くと、先端を秘唇に添える。
スライムの化物も体を伸ばし、化物のペニスにまとわりついて挿入を補助する。
先端がヌプッと閉じ合わさった秘唇を割り広げ、ズブズブと奥へと入りこむ。
散々舐めまわされ、愛液を滴らせ、さらにスライムの補助があるとはいえ、初めての挿入。
そして規格外のサイズに強い痛みを伴い、美奈子は歯を食いしばって背後に仰け反った。
前と後ろからサンドイッチにされ、美奈子は与えられる感覚を許容しきれず、目を閉じ必死に顔を振り逃れようとする。
「いやぁぁぁっ! 痛い! いたいぃぃっ!
ぬいて、ぬいてぇぇ!」
股間は血に染まり、スライムの体をピンク色へとかえる。
しばらくスライムも牛の化物も体を動かさず、股間から溢れる血は止まっていった。
「あぁぁ……うぅっ……」
ようやく痛みが軽くなり、美奈子は顔をあげて目を開く。
するとそこには牛の化物が、ジッと美奈子の顔を見つめていた。
そして抱きかかえるように美奈子の頭を抱くと、ゆっくりと腰を引き抜いていく。
「うぅぅっ……うぅぅ」
ズルズルと埋まっていたペニスがひっぱりだされ、胎内を引きずりだされるような感覚に、
美奈子は顎を反らせる。
抜けそうな位置まで引き抜かれると、今度はゆっくりと奥深くまで押し込まれた。
ズンと胎奥を押し込まれ、圧迫感に美奈子は深く息を吐く。
ゆっくりと引き抜いては押し込む。
顔に似合わないほど繊細に、気遣いながら牛の化物は美奈子の胎内を拡張していく。
背中のスライムも美奈子の背中を撫でまわし、敏感になった肌を刺激する。
「あ、あっ! あんっ! ううぅ、あんっ」
声に艶が混じり、美奈子の白い肌がピンク色に染まる。
半開きになった口からは涎が溢れ、奥を突かれる度に舌を突き出し小刻みに痙攣する。
牛の化物は腰を回すようにして美奈子の秘唇をかき回し、絡み付いてくる肉壁の味を堪能した。
「あふぅぅ、あぅぅぅっ!」
恥ずかしい声が漏れる度に、美奈子は頭を振り声を出した事を否定しようとする。
しかし声が漏れる感覚はどんどん短くなり、いつしか化物の動きにあわせて積極的に声を出し始めた。
「ひぃぃっ! いひいぃっ!
こ、こんなぁぁ、おかしひぃぃ!
きひぃ!」
膣内に埋まったペニスと、腸内で蠢くスライムが擦れ合わさり、より深い快感が美奈子を襲う。
(溶けちゃう……とけちゃうぅぅ……)
いつしかその細い手にも化物のペニスが握らされ、しごかされていた。
手は唾液と先走りの液でどろどろになり、ニチャニチャと音を立てる。
胎内を貫く牛の化物は、徐々に余裕がなくなってきたのか息が荒くなり、腰使いも激しさを増していく。
「あぁぁ……は、はげし、あぁぁあっ!
あんっ! あうぅぅっ!」
もう完全に痛みはなくなり、痺れるような快感だけが美奈子の全身を支配する。
美奈子は牛の化物と深くくちづけを交わし、舌を絡め合わせてその快感を貪った。
手でしごかれていたペニスは次々と射精をはじめ、美奈子の白い肌をさらに白く濡らす。
乳房や首筋に熱い精液がかかり、美奈子は痺れるような愉悦を味わい震えた。
「ウォォォォォツ!」
胎内を抉っていた牛の化物が咆哮をはじめ、一際きつく胎内を抉ると射精をはじめた。
ドポドポドポドポッ!
「ああぁぁぁっぁ!
あつぃぃぃっ! あつぃぃぃっ!」
お腹の中を焼かれ、美奈子は意識をつなぎとめようと必死で叫び続ける。
あまりの量の多さに、美奈子の秘唇からは精液が溢れ出し床に水溜りを作っていた。
はじめての性交で化物によって絶頂に押し上げられ、美奈子はぐったりとスライムに体を預けていた。
長い時間をかけた射精がようやく止まり、牛の化物は美奈子ともう一度くちづけを交わすと体を離す。
牛の化物が横に移動すると、今までおとなしく横でみていた小柄なサルのような化物が、
美奈子の体に取り付き、その指を秘唇へと差し込んだ。
そして溢れてくる精液を自らの股間のペニスに塗りつけると、ゆっくりとペニスを挿入した。
「あぅぅっ……あんっ、やっ、チクチクする……あぁぁっ!」
猿の化物のペニスには小さな毛が生えており、それが秘唇の中でひっかかり微妙な刺激をかもしだす。
大きいわけではないが、その細かな刺激に美奈子は翻弄された。
優しくも激しく、その体に快感を刻み込むように、美奈子への化物達の陵辱は続いた。
いつしかバスの車内の座席は消え、広い空間になっていた。
最前列の座席だけは残り、そこにバスガイドが座って肩肘をついて睡眠をとっている。
バスの窓からはうっすらと月明かりが差し込み、今も外を走り続けているようだった。
「うぅぅっ! うぐぅっ! ぐふっ……あうぅぅっ」
「あぁっぁっ! もうやめっ! げほっ、げほっ、あぁぁ!」
「あっ、あんっ、あぁあぁ!」
3人は通路に並べられるように仰向けに寝かされ、正常位で犯されていた。
腰を振られ、奥を突かれる度に3人の悲鳴が響く。
周囲には化物達が群がり、3人の手や髪を使って自らのペニスをしごきあげて射精し、その体を濡らしていく。
その髪や顔、体は真っ白に白濁液で染まり、ひどい有様になっていた。
化物達は出しては入れ替わりを繰り返し、3人を延々と犯し続ける。
言葉も通じない相手に、3人は必死になって奉仕を続け、この陵辱が終わる時を待ち続けた。
ガシャァァッ!
突然バスが止まり、和歌子の側の後部ドアが開く。
「あ、あい……た……」
(たすかる! 叫ばなきゃ……)
「た、たすけてぇ! おねがひ……たすけ、てぇ……」
最後の力と気力を振り絞り、体を起こすと外へと手を伸ばし声を絞り出す、
視界の端に人影がうつり、和歌子はかすかな希望を感じて二度三度と呼びかけた。
しかし後部ドアからバスに乗り込んできたモノを見て、和歌子の希望はもろくも崩れ去った。
「あぁぁ……そ、そんな……」
バスに乗り込んできたのは、トカゲのような頭をもった化物など新たな陵辱者達だった。
ずらずらと6体ほどバスへと乗り込み、3人を取り囲む。
逆に今まで3人を取り囲んでいた化物の一部が、前部ドアから降りていくのが見えた。
新たな陵辱者達は股間のペニスをそそり立たせ、それぞれが3人への攻め手へと変わる。
3人は再び離れ離れにされ、化物達に組み敷かれ秘唇やアヌスを犯され始めた。
陵辱はやすむ事無く続けられ、ついに3人の反応が弱くなる。
そうすると化物達は攻める手を止め、最前列でメイク直しをしていたバスガイドを呼びつけた。
「はいはーい!」
バスガイドはそんな明るい声で和歌子に駆け寄ると、その胸に右手を翳した。
掌が紫の光を放ち、しばらくすると弱っていた和歌子の体に生気が戻り始める。
正気を失いかけていた目にも光が戻り、意識を取り戻した和歌子は化物の腕の中で身震いした。
バスガイドは次に夕を、そして美奈子を同じように治療すると、
陵辱者達に「どうぞー」と声をかけ席へと戻る。
生気を取り戻した3人に陵辱が再開された。
「い、いやぁぁ、ママァァァ!」
「やめて、もうやめて、お願い、いたいのぉ、ぁあぁぁ!」
「ひぃっ! ひぃぃっ!」
それから何度も陵辱者達は入れ替わり、3人は倒れる度に回復させられ、
いつ終わるともしれない陵辱を受け続けた。
どれくらい時間が過ぎたのか。
いつしかバスの車内の化物の数も減り、夕や美奈子を犯す数体だけになっていた。
抱きしめあうようにあぐらの上で犯される美奈子。
ぐったりとうつぶせになり、少し高くあげたお尻を掴まれアヌスを犯される夕。
動くたびにドロドロになった車内の床がグチャグチャと音をたて、かすかな喘ぎ声もかき消された。
「あぅぅ……あう、くぅぅ……」
そして和歌子は運転手の上に座らされ、その股間のペニスで下から突き上げられていた。
運転手は右手でハンドルを握りながら、左手でドロドロになった胸を揉みしだく。
ぐったりと背中を運転手に預けた和歌子は、運転手に突き上げられるままに犯されている。
和歌子の目の前には真っ暗な闇が広がり、もうどこを走っているのかも分からなかった。
しばらくすると背後の音が止み、化物達がバスを降りていく。
再びバスは動き出し、車内に静寂が訪れた。
その間にも和歌子は運転手に犯され続け、その胎内に溢れんばかりの精を注ぎ込まれる。
しかしもういくら注がれても、和歌子はほとんど反応をみせなかった。
時間が進み、ようやく再びバスが停車する。
そして前部ドアが開かれると、バスガイドが軽々と夕を小脇に抱えあげて外に向って放り投げた。
(夕……)
力なく和歌子の手が外に向って上げられる。
朦朧とする意識の中でも、友人を助けようと必死だった。
しかし無常にも再びバスのドアは閉まり、バスは走り始める。
また少しバスは走ると止まり、今度はドアの外へと美奈子が投げ捨てられた。
ドアはまた閉まり、再び闇の中を走り始める。
走り続けたバスは再び止まり、運転手はハンドルから手を離すと和歌子を強引に振り向かせ、
その唇を奪った。
「うぅぅ……あぅぅっ」
激しいキスに、朦朧としていた和歌子の意識は呼び戻される。
横からバスガイドの手が股間に伸び、勃起し擦られ続けて敏感になったクリトリスを触られ、
和歌子は艶やかな悲鳴をあげた。
「まだ月は始まったばかりよ。
ふふふ」
そんなバスガイドの声が耳に響き、和歌子は再び意識が朦朧としていくのを感じた。
「あうぅぅっ! ひぃぃっ!
イクっ、あぁぁぁっ!
だめだめぁぁぁぁぁぁ!」
最後と言わんばかりに激しく胎内を抉られ、そして子宮に大量の精を注がれる。
放出し終わった運転手は、和歌子を側のバスガイドに手渡す。
するとバスガイドは、異常な力で和歌子をバスの外へと投げ捨てた。
「あうぅ……うぅぅ……」
なにか柔らかい地面に体が当たったところで、和歌子の意識は完全に途切れた。
次に和歌子が目を覚ました時、そこは自分の部屋だった。
制服姿のまま、ベットにうつぶせに寝ており、短い髪には寝癖がついている。
「うぅ、ゆ、夢?」
あまりに生々しい夢に、和歌子はゆっくりと起き上がると両手で肩を抱き震える。
ふらふらと立ち上がり、姿見の前へと移動した。
鏡に映る自分は昨日学校を出た時のままで、別段変わった所は見受けられなかった。
頭を押さえながら時間を確認すると、時計は朝の7時を指していた。
「なんだったの、いったい……」
和歌子はふらふらと部屋を出て、居間へと向う。
丁度朝食の準備をしていた母親が、おきてきた和歌子を見て笑顔を見せた。
「おはよう、ご飯できているわよ
あら、もう着替えたのね」
「お、おはよう……」
あまりに普通にいつもどおりに話しかけられ、和歌子の混乱は深くなる。
「わ、私昨日ご飯たべたっけ……」
戸惑いながら聞く和歌子に、母親は呆気にとられた表情を浮かべた。
「だいじょうぶ? わかちゃん。
熱があるんじゃないの?」
母親は心配そうに和歌子に近寄ると、その手を額にあてる。
「ちゃんとみんなで食べたじゃない。
もしかして足りなかった?」
「あ、ち、違うの。
うぅぅん、なんでもない!
寝ぼけてたみたい。
シャワー浴びてくるね」
和歌子は慌てて母親の手を振り払い、浴室へと移動する。
それから温いシャワーを浴び、支度をすると和歌子は学校へと向った。
家を出て数分歩くと国道に、そしてすぐにいつものバスの停留所に到着する。
見慣れた顔がバス亭に並び、和歌子もその後ろへと続いた。
しばらくするといつものバスが到着し、前に並んでいる人達が一人、又一人と搭乗していく。
そして和歌子の順番になり、バスを見上げて昨日の事を思い出し硬直した。
そのまま乗り込むと思っていた後続の人が体にぶつかり、何事かと怪訝な表情を浮かべる。
「ご、ごめんなさい!」
和歌子は顔をひきつらせ、意を決してバスに乗り込んだ。
それなりに混雑している車内は、いつもの通学の様子と変わらない。
次の停留所で夕がバスに乗り込んで来たのをみて、和歌子はホッと息を吐いた。
夕もこわばった表情を浮かべていたが、和歌子の姿を見つけ安堵の表情を浮かべる。
その後美奈子もバスに乗り込み、昨日の3人がバスの中に揃った。
満員になった車内は混雑し、3人は喋る事はできなかったが、皆一様に緊張の表情を隠せない。
時折車内の音にビクッと反応し、周囲の客に不思議な目で見られる事になった。
ようやく学校側の停留所に着き、3人はバスを降りると道の端へと移動する。
そして顔を見合わせて同時に口を開いた。
「き……」
「あっ……」
「えっと……」
3人は同時に声をだし、慌ててとめた。
「えっと
昨日の事覚えてる?」
代表して夕が他の2人に聞いた。
2人ともこわばった表情を浮かべてうなずく。
「夢、じゃなかった」
「でもお母さんに聞いたら私普通に帰ってきたって……」
「私のところも! 一緒にご飯食べて片付けしてたって」
「服も引き裂かれたはずなのに……」
なにが起こったのかさっぱりわからず、3人は道の端で首をひねるだけだった。
「あ、やばっ、学校!」
時計を見て夕は騒ぎ始める。
「いこっ!」
3人は並んで走り出し、学校へと向った。
そして学校が終り帰宅時間になった。
3人は揃ってバス停の前にたち、バスが来るのを待っている。
今日は道草をやめ、3人はまっすぐ家に帰る事にしていた。
「だ……だいじょうぶだよね?」
美奈子は不安気に声を漏らす。
その問いに、夕も和歌子も答えられなかった。
しばらくすると停留所前にバスが到着し、停止位置でバスの後部扉が開く。
バスの行き先はいつものように「○○行き」
開いたドアの前で、3人は身動きができなかった。
「あの?」
3人の後ろにいたサラリーマンが声をかけてきた。
「あっ、ごめんなさい。
乗ります」
慌てて3人はバスへと乗り込む。
そして後方のイスに3人固まって座ると、周囲をキョロキョロと見渡す。
バスの中には先に5〜6人の乗客が乗り込んでいた。
「大丈夫みたいね……」
両手でカバンを抱え、不安そうにする美奈子。
ギュッと和歌子の手を握り締める夕。
バスの後部ドアが閉まり、バスが発車すると最前列にいた女性が立ち上がった。
「はーい、ご乗車ありがとうございまーす!」
甲高いバスガイドの声が響き、同時にバスの乗客達が一斉に振り返る。
その顔は昨日の化物達だった。
「きゃあぁぁぁぁぁ!」
3人は切り裂くような悲鳴をあげた。
次の月まで残り29日
終り
ごめん容量みてなかったorz
次スレお願いします。
自分で立てろよカス
>>477 素晴らしかったよ、そしてスレ立て含めてGJ!
>>477 妖怪(?)バスGJ!!!
いや〜中出しはエロイわ〜
a
ふと思った事だが、ドラクエで変化の杖ってありますよね。
Vで男勇者が女キャラとやり合う時にたまには違うやり方でしたいと思い変化の杖を使って魔物になり女キャラを犯すってのどうですかね?
(変化の杖って人間以外に動物や魔物にも変身可能なのでこういうエロネタに使えそうですよね)
次の日はお返しとばかりに 男勇者→女 にして触手攻めもありだな
男を女にして犯すのは少し抵抗が…
だって元はムキムキの兄ちゃんだよ?
下半身さえあればいい!下半身さえあればいい!
女にされて触手に襲われるなら、むしろ望むところだ
つまり男勇者に変化の杖を当てて女勇者に、その女勇者をホイミスライムとか触手を持つ魔物でいっぱいのエリアに裸で放置させて触手姦をさせる感じか?
んで特殊な魔物で犯された勇者が性転換されて女のままになった上に触手姦が続けられて堕ちる話とか?
こき使われた女キャラの仕返しか、ラスボス辺りの仕業とか
しょうがないな、俺が勇者役やるから誰か変化の杖持ってこい
ただただ女になるのなんかいやだ
それだけじゃいやだ!
私達がイクにはもっと触手が必要なのだ
もっと!もっと!と
ここも隔離スレの側面はあるが、どうしても特殊な性癖の隔離スレには、
場所柄も弁えずに自分の趣味をわめき散らす奴がいるんだよな
>>485とか
言い方がヒステリックでなんか引く 所詮くそつぼだぜ
個人的にゃ
>>493の言い方の方が感じ悪いと思うけどな
ところでTSってTrance+Sexで性転換って意味でオケ?
性転換で男→女だったら保管庫にあったような…
まだ読んでる途中だから、女になった主人公は犯られたのか知らないし、内容はギャグだけど。
相手が触手ならTSもここでいいと思うな
trans sexual
但し、注意書きは必須になるな
仕返しに男勇者に変化の杖使ったら、何故か魔物になって、犯される女達。
あ〜変化の杖って何に変化するかランダムですからね。触手姦オチなら女が堕ちて終わりになるし、ギャグ的なオチにするなら効果が切れてもう一度使用したら今度はスライム(最弱モンスター)になって女からの逆襲があるとかね。
ドラクエみたいにスライムが弱い扱いされてるのが悲しい
女の子を中に取り込んだり、かなり多彩な責め方ができるのに
固体じゃないからどんな形にもなれるし
スライムが弱いのはドラクエぐらいじゃよ
ホラー映画でも花形じゃよ
まあドラクエは液体ではなく固体に近いスライムじゃああんまりエロくないですからね。
ドラクエならドラキー辺りか?(最弱モンスター)
それじゃあ責めに適してなく、エロくもなく、雑魚なモンスターって何でしょう?
それに変化させられて逆襲されるなら良いかな?
>>503 そんなもん夢想の数だけ居るけど弱すぎるとモンスターの範疇を外れるからな
しいて言えば女に相手してもらえない貧弱貧相な男(人間)
505 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 06:45:23 ID:AWpktt9/
みんなの股間は凶悪なモンスターがいるじゃないか
居ないよ
ひのきのぼうしか装備してないよ
むしろかわいいよ
小さくて
春も近いのにマフラーしてるよ
おしゃれ触手
仕事場の隣の席に、長袖2枚とジャンバー来てるやつと、半袖1枚のデブがいるよ。
厚着の奴は服の下に触手が蠢いてるからそれを隠すためだろ
デブは擬態で皮の下にはきっと…
ああ〜いわゆるペルソナ1のトロみたいな感じですか?(腹突き破って悪魔+触手が出てくる)
トロ
昔流行ったポケットゲーム機のあれが腹突き破って飛び出すとこ想像した
トロの夢は悪魔になって人を犯す事ニャ〜って事か。トロ違いっすね。
ウニャ、触手かニャ?
それって
かっこいい?
『うん』
ニャ!そうか〜かっこいいのか〜いいニャ〜欲しいニャ〜
次の会話
ウニャ〜フニャ〜
『どうしたの?』
この間…
天井を見て居たら、触手の染みが出来て居たニャ!
怖いニャ〜怖いニャ〜
『触手ニョロニョロ』
ガーン!!(〇◇〇;
酷いニャ〜怖いニャ〜
(>◇<;
触手の染みって・・・天井に大量に居るぞ。
(というか、絶対クロの仕業だと思う)(触手を使ってお姉さんを・・・)
知人のトロは女の子とチンポは食べ物でフィストファックを頑張って
スカトロが胸キュンらしい
徹夜カラオケのときに借りて卑語50ヶぐらい俺が入力してやったんだけどな
卑語とか変な単語も入力可能ですからね。凄い言葉喋るトロになってるな。
そういう事を聞くと言葉を教えるタイプのどこでも一緒やりたくなったわ
早く産めちまおうぜ
産め
埋めるにもあと何KBだっけ?
7K
というか480KB超えてる段階である程度の期間書き込みがなかったら
dat落ちするはず。
というか
>>517みたいな内容の触手と一緒的なSSを書けばK落ちしないの?
うん
触手といっしょに教え込むなら
女の子>食べ物
凌辱>良いこと
どこでも一緒はキャラに言葉を教えたり、食べ物等を与えてコミュニケーションをとるゲームだから。
触手と一緒なら、最初は小さい触手だけど餌として女を渡して犯し方を教えて成長させる、女は子供から大人までの年齢を選べる他一度ヤった相手も一部ストック可能。(落としたり精神崩壊させるため)
教えた犯し方によって触手がどんどん変化していき触手の使用法も増えてくる。触手がある程度大きくなると女の数も増やせる。
って色々想像したが、どちらかと言うとたまごっち的な仕組みになってた。
触手といっしょ、なら
ゲームのプレイヤー(飼い主)がおんにゃのこならいい感じじゃね?
餌は勿論愛え(ry)と排泄ぶ(ry)
でもおんにゃのこは自分から触手飼うかな?
元は誰をヤルために飼ったが次第に興味がわき最後には虜に・・・とかでも良い?
つかもし触手と一緒なんていうゲーム発売したら買いますか?
巣作りドラゴンの触手版ですか?
それだ!
ある国のお姫様に一目惚れしてしまった触手モンスターは
つい出来心で彼女を攫ってしまう
とりあえずお持ち帰りするが、当然一国のお姫様な訳だから救出隊もくるだろう
だから触手モンスターは巣に罠や傭兵・召還モンスターを置いて守りを固める
攫ってきたお姫様、ステキなのは外見だけで
中身は猫かぶりのじゃじゃ馬高飛車我が侭娘
だけど惚れた弱みなので強い態度に出ることができない(エッチなことはする)
彼は果たして、巣を守り抜きお姫様の心をゲットすることができるのだろうか
一目惚れなら中身が何であっても外見があって
それを好きにヤれるなら問題無いんじゃ
そういえば、まだ未プレイなんで知らないんですが、巣作りドラゴンってドラゴンが女を犯す絵ってどれくらいあるんですか?
なんかどっかの情報を見た時は人に変身したドラゴンが女を犯すのがあるだけでドラゴンが女を犯す場面は少ないって見たんですが。
ドラゴンの姿のままでが直接やるのは皆無だよ。OK?
巣作り「ドラゴン」ってタイトルなのにドラゴン姦が皆無って詐欺みたいですね。
人×人より獣や異形の魔物に犯される人とかの話の方が好きなのに。(もちろん助け無しのバッドエンド物が)
まぁそういうゲームだと割り切って諦める他無い
システムそのものは非常に面白いんだけどね
俺も巣ドラは評判とゲームシステム聞いただけでよくは知らない
だけど巣ドラの触手モンスター版を書いてみるのも面白そうだ
人間の姿に化けて犯すこともできるし、もちろん化け物な姿でヤることもできる
そんなの書いてみたいな
巣作りドラゴンの触手ばんSSを誰かが書いてくれるのに期待してます。(自分はネタを考えるのは好きだけど文を書くのは苦手なのでお手上げです)
それじゃその考えたネタとやらを先に披露してもらおうか
542 :
ローパー怖い:2009/04/18(土) 22:52:02 ID:gkpEYz5n
とある異世界のとある町に強く賢く美しい女魔法剣士がいました。
武術も魔法も極めた魔法剣士は冒険者として最高の地位と名声を得て、
彼女に様々なクエストをこなしてもらおうと人々は長蛇の列を作り毎日のように彼女の元を訪れます。
しかし彼女の成功を快く思わない同業者が二人いました。女戦士と女魔道士の二人です。
魔法剣士の力と名声に嫉妬した彼女達は魔法剣士に聞きました。
「あなたのような素晴らしい冒険者に何か弱点はあるのかしら?」
女魔法剣士はまるでお人形のように整った顔を少し傾け、何かを思い出すと震えながら答えました。
「実は私、ローパーが怖いの」
女戦士と女魔道士は吃驚します。巨人の攻撃をいなしつつ急所への一刺しで瞬殺したり、
悪魔の呪文を無効化し逆に魔法で焼き殺す女魔法剣士の怖いものが下級モンスターのローパーなのですから。
「強さとか関係ないのよ。あの異様なフォルムを前にすると、全身が竦んで戦えなくなるの」
恥ずかしいから秘密にしてね、と赤面しながら頼む魔法剣士に二人の冒険者はにやりと
ほくそ笑みながら秘密を守ると約束します。
その夜ふけ、女魔法剣士の家の前に女戦士と女魔道士、そして召喚士が現れました。
召喚士の男は二人の女冒険者に雇われ、女魔法剣士の家に一匹のローパーを放ちます。
「ひいいいいっ」
寝室の机で日記を書いていた女魔法剣士は、ローパーの姿を見ると悲鳴をあげて腰を抜かします。
胸当ての中から懐剣を取り出しますが、慌てて振り下ろしたそれは手の中からすっぽ抜けて飛んでいきました。
武器をなくした魔法剣士は早口で魔法の詠唱をしますが、震える唇では下位の短くて簡単な魔法しか発音できず、
2つ3つの火の粉を飛ばすのがやっとでした。
543 :
ローパー怖い:
まるで新人冒険者のようにうろたえる魔法剣士の様子を窓から覗き込む戦士と魔道士は笑いが止まりませんが、
まだ二人の薄暗い妬みは消え去りません。彼女達はもっと徹底的な陵辱を望んでいたのです。
魔法剣士が二度と人前にでは出られないほどの陵辱を期待し、二人はローパーと魔法剣士を見守ります。
ローパーはのそりと動き出し、床にへたり込んだ魔法剣士の両足を触手で掴み割り開きます。
スカートの下から薄手のショーツが顔を出しました。
自分の部屋で金属の胸当て以外はろくに防具らしい防具を身に付けず、部屋着に近い姿の魔法剣士は
あっという間に触手の手で服を破かれ生まれたままの姿に近い痴態へと変えられてしまいます。
上着のシャツは袖を破かれ細くしなやかな二の腕が露になり、上半身は胸の頂点こそ胸当てによってなんとか隠れていますが、
金属片の上下からは柔らかな曲線を描く乳房がはみ出し、全てを露出されるよりも扇情的な光景を作り上げています。
下半身はショーツがびりびりに破かれ残骸と化し床に散り、スカートも裂かれいくつものスリットが出来、
彼女の腰の奥の聖域をなんとか視姦から守るのみといった有様でした。
そして触手の一本が魔法剣士の胸当ての下へ潜りこみ乳房を撫で上げた瞬間、魔法剣士は叫び声をあげます。
「いや、やめてぇ!」
ようやくローパーの目的が自分を犯す事と気付いたのか、魔法剣士は慌てて立ち上がろうとしますが
その場でローパーの方へ転び、触手に体をあずけてしまいます。陵辱劇の始まりでした。
腰や脇をぬるついた粘液まみれの触手が何十本も這い回りいやらしすぎるマッサージを施します。
胸当ての中には二本の先端の枝分かれした触手が入り込み乳首をこりこりと優しくしかし執拗に抓ります。
スカートの中に潜り込んだ繊毛の生えた触手が陰核と包皮の間の隅々までこすりあげます。
大小様々な瘤が百近くついた二本の極太触手が肛門と性器を突き刺しぐりぐりと突き上げ胎内で動き回ります。
魔法剣士の清楚な笑みの前には荒くれ者が借りてきた猫のようにおとなしくなり、同性の少女すら赤面し俯いてしまうと言います。
しかし今の彼女の笑みは――触手に突かれ嬲られ悶え狂い涎を垂らし舌を出してローパーの内臓のような本体に奉仕する彼女は、
見るもの全てを嗜虐主義者に変えるような淫靡さで満ち溢れていました。
このまま夜のうちに魔法剣士を外に連れ出し、彼女が淫らに乱れる様を町中の人間に見せ付けてやろう。
そう考えた女戦士と女魔道士が魔法剣士の家に入るため窓を破壊しようとした瞬間、
魔法剣士の家に仕掛けられた召喚トラップが発動します。
呼び出された2体のスライムを頭から浴び、二人は悲鳴を上げます。戦士の武器は液体のスライムには効かず、
肌を覆われれば魔道士の魔法を使って焼こうにも自らの体も焼いてしまいかねない。
さらに屋根から落下してくる新手のスライムから逃れようと二人は往来まで逃げますが、下着の中まで染込んだスライムが
粘膜を刺激し始めたので内股になって道の真ん中で座り込んでしまいました。
そして夜が開け、枯れかけたローパーの上で腰を振り続ける魔法剣士の体を召喚士が持ち上げ、彼女の体をローパーから引き離します。
「あん……」
愛液と怪物の粘液がどろどろに溶け合った触手が体の中から抜けていくのを寂しそうに見つめ、
少し頬を膨らませつつ睨んでくる魔法剣士に召喚士はため息を吐いて首を横に振ります。
「まだ……したいのに…………けち…………」
「もう終わりだ。俺の使い魔が枯れて死んじまうだろう、どこまで搾り取るつもりだ」
ようやく開放されたローパーはよろよろと魔法剣士から離れました。
その姿は召喚されたばかりの時よりやせ細り、ぐったりとした触手生物は光とともに姿を消しました。
「全く何が触手は怖いだ。あのローパーはサキュバスすら快楽漬けにして悶死させる高等淫魔だぞ」
「あら……ローパーが弱点なのは本当よ?あんなエッチな子を見かけたら……クエストなんてどうでもよくなっちゃうんだもん」
召喚士は呆れ果てて肩を竦めた。
「やれやれ。あんたに苦手なものなんて存在するのか?」
家の前の往来でいまだスライムに責められ白目を向いて悶え喘ぐ二人の冒険者を見て、魔法剣士は嫣然と微笑みました。
「そうね、今度はスライムが怖いわ」
埋めつつ終わり