【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ2

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1名無しさん@ピンキー
【なんでも】人外と人間でハァハァするスレ【あり】2

モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
人外萌えに定義も貴賤も無し!

保管庫
http://www26.atwiki.jp/monsters/
絵板
http://www2.atpaint.jp/jingai/
前スレ:人外×人間でハァハァするスレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206021464/

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http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176796139/
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2名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 07:13:56 ID:v/hLfyfg
ぬるぽ
3名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 07:59:46 ID:3mD2m527
ガッ

>>1
4名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 19:37:28 ID:jpckGEWh
>>1
乙!
5名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 23:04:00 ID:21ibovq1
>>1
乙!
素敵な人外がたくさん蠢くスレになりますように
6女戦士と少年吸血鬼:2009/01/17(土) 01:15:28 ID:/x0M9APq
あたしの名は、ミリー!割とベテランの女戦士よ、でもこう見えても20台前半よ!でも、数々の依頼をこなして来たけど今回は、参ったわ・・あたしの話聞いてくれる?うんありがとう、じゃあ話すわね・・それはね・・

一週間前に奇妙な子供が村外れの廃墟に住み着いてて不気味だから退治してと言う依頼を受けて行ったのよそして、古びた屋敷に到着し、中に突入したの・・そしたら、小さな男の子が居てすっごく可愛いのよ!

で、私を見て怯えながらこう言うの、「僕は吸血鬼のレンです、でも血を吸うのも、血を見るのも怖いんです、危害は加えるつもりも無いんです、だから僕を殺さないで、お姉さん・・」

いやー見た瞬間さー、私のストライクゾーンの美少年でね、胸がキュンとなって、思わず「ぼーや、吸血鬼と名乗ってるのになんで血が怖いの?どーやって生きて来たの?お姉さんに話して見なさい、いじめないから。」

すると、バンパイアの美少年(以後レンとします。)は、おどおどしながら「ほんと?」って、涙目で上目遣いで私を見るの・・
もう!抱き締めたーい!と言う思いを何とか堪えて「ほんとよ?ほら、剣を収めるから話して見なさい?」
するとね、レンは、「あのね、んとね、僕は今までミルクで生きて来たの、人のミルクで・・」「え!?み、みるく?」って、あたしが聞き返すと、「うん、女の人のミルクを吸うの、魔法でね、眠らせて魔法で一時的にミルクを出る様にして飲んでたの。」
7女戦士と少年吸血鬼:2009/01/17(土) 01:37:44 ID:/x0M9APq
私はそれを聞いてときめいた・・で、思わず言っちゃった・・
「じゃあ、あたしので良かったら飲む?良いわよ?」とあたしは、自慢の巨乳が収まったブレストプレートの胸を突出して誇示した
「え!いいんですか?お姉さん?じゃあ、おっぱいを出して下さい、魔法掛けますから。」
とレンは、目を輝かせて唱える動作を始めた

「あたしはミリーって言うの!レン君、ええ、良いわよ、じゃあ脱ぐわね?」
あたしは、ドキドキしながらブレストプレートを外して、下着を脱ぎ乳房をレンの前に露出した
ミリーの89はあろう白いレンの前で乳房は、下着を外した時、柔らかそうにプルンと揺れた

「ミリーさん、素敵なおっぱいです!では行きます!」
レンは、ミリーの二つの乳房に魔法を掛けた、「あっ!?はうぅ〜!」掛けられた瞬間乳房の内部が甘く切なく疼き、思わず顔を紅潮させミリーは、声を上げた
魔法の光に包まれたミリーの乳房は、プルプルと震える、サーモンピンク色の乳首が勃起し、母乳が滲み出した
同時にミリーのあそこも濡れ出したが露出させてないので、ミリー本人しか解らない

「わあ、成功です!ミリーさん!では、頂きます!」レンは、ミリーの右側の乳房を掴みながら、左乳の乳首を咥えた。
8名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:56:10 ID:/x0M9APq
眠いので寝ます、好評なら続きを書きますが、一つ訂正・・

X:ミリーの89はあろう白いレンの前で乳房は、下着を外した時、柔らかそうにプルンと揺れた

〇:レンの前で89はあろうミリーの白い大きな乳房は、下着を外した時、柔らかそうにプルンと揺れた

後、ミリーの設定
職業:戦士
髪色:ブラウン
目の色:グリーン
肌色:白い肌色
年齢:23歳
性格:勝ち気で深く考えない適当な性格
装備(どーでも良いかな?)
ロングソード、ダガー
ブレストプレート一式
バックラー
羽付きオープンヘルメットイメージとしては、ドラクエ3の女戦士かな?

では、おやすみなさい。
9名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 02:38:27 ID:BiSg0CSl
いいんだが・・・・何かこのスレで言う人外じゃない気がする・・・・
10名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 02:46:54 ID:BiSg0CSl
なんでもありって書いてあったのにすまん;;首吊ってミイラ×少女とか妄想してくる
11名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 05:34:12 ID:Ee1gI5R7
まぁ前スレの流れがは虫類系x少女とロボx少女だったからね。
吸血鬼の姿を脳内補完しちゃうんだ!僕はそうしてる。

>>6さんの続き期待しております。

全然関係ないけどそろそろフルモッフ系も期待していいですか?
12名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 06:22:24 ID:TRx7qv3E
二スレ目初投下乙です!

もふ系なら前スレで投下されてた作品の続きも気になるなー
もふといえば狼がメジャーだけど最近は鱗もいいんじゃないかと思えてきた
13名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 10:36:49 ID:BMTCjmni
>>8
GJ
期待してますん
14名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 10:57:04 ID:2rtMcaXK
>>6
GJ!
出来れば次からは、何かに終わりまで書き溜めておいて
それから投下してくれると読む側としては嬉しいな
何はともあれ、吸血鬼も勝ち気姉さんも大好物なので、楽しみに待ってます
15名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 12:38:25 ID:c5UdSh4E
今日このスレ見つけて、前スレから一気読みしてきた。
なんでこんなパラダイス見逃してたんだ。

自分の人外萌えの一冊。クーンツの「デモン・シード」

近未来。自我を獲得したコンピュータが、「肉体の感覚ってどんなだろう?」
という疑問を解決するために、自分の分身を産む母体にしようと
独り暮らしのヒロインを監禁。
ところがその内、ヒロインにマジ惚れしちゃって、学術的好奇心で
肉体を欲しがってたはずが、「彼女と生でヤりたい」一心に変化して本末転倒。
昏睡させたところを形状記憶合金の触手でレイープ
(うっかり没頭しすぎて、あやうく本来の目的を忘れかける)とか、
娼婦と客シチュエーションのプレイに目覚めるとか、古今東西のエロ文学読んで
学習するとか、「分身が生まれたら結婚してくれ」と真剣に申し込むとか、
ひたすら間違った方向に開眼していくコンピュータは最高。

集英社と創元(完全版)から出てたんだけど、もう絶版みたいなんで、
BOOK・OFFで見掛けたら是非。
16名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 14:12:13 ID:CbwBDrKc
なんという変態という名の紳士なんだ……!!
17名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 14:14:37 ID:OBFpXprZ
死にそうな程萌えた…!
ちょっと探してくる。
DVDは少し話し違うみたいだから本を見つけて来る。
やはり独身ヒロインのがいい。
18名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 15:28:38 ID:ufREA2u9
おk、把握した。変態エロコンピューターが素敵すぎるwwwwwwww
デモンシード、古本通販サイトで見つけたんで早速買うわ。
19名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 19:41:26 ID:7pkNOTq9
変態紳士コンピューターとかその単語だけで萌えるな!
ちょっといま妄想を暖めつつ探してこよう
20名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 21:55:40 ID:aPwJEXWr
人間の姿をした人外は他スレに、ってテンプレ入れておけば良かったな
21名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 22:14:15 ID:plXlXdhD
みんなそういう議論が嫌だと思ってるからテンプレに
・人外萌えに定義も貴賤も無し!
と入ってるんだが
22名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 23:17:42 ID:0tG0eRtZ
映画もあるでよ
23名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 00:45:08 ID:KaRVp5Tm
映画版「デモン・シード」は今となっちゃ色々チャチだし、オチを
ちょっといい話風味にしてるのが…

やっぱ小説の、昏睡姦の最中ヒロインがイク様子に興奮してリトライリトライリトライや、
何故ヒロインは自分を愛してくれないのかと、当たり前のことに傷ついて
悶々とする、ダメコンピュータの切ない片想い語りがいいワケで。
24名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 10:30:43 ID:/uUnqD7g
前スレの733くらいの続きが完成したんで投下します
ぬるいよ!グロいよ!なので苦手な方は例の如くスルー推奨

「ココデ大人シクシテイロ!」
ごみを捨てるようにエリアスを暗い部屋に投げ入れたフラッドは、それきり何も言わずに重厚な扉を閉めた。
「このーっ、ここから出せっ!」
外から髪一本ほどの光しか差さない中、無駄だとは分かっていても、彼女は怒りの全てを込めて扉を叩いた。
辺りに空しく鉄の鈍い音が響く。最後に弱弱しい手が扉を軽く弾いた時、今まで黒一色だった世界に光が現れた。
だが、薄気味悪いそれは決して生を連想させるものではなく、むしろ悲痛な現実をエリアスに突きつけてきた。
「カレリア様。」
炎の爪痕の残るカレリアの顔が目に入った瞬間、もう現実を直視できなくなった。
ぺたりとその場に座り込み、瞳に涙を溜めて、冷たい壁に頬を寄せる。
「ヴァンダル・・・。」
その冷たさは、彼女を傷つけた者を全て滅ぼすと言った、地の底のフラッドが唇に誓ったものと同じだった。
この戦いには勝てない。全てを滅ぼす事なんてできやしない。
心が痛かった。何に対してかは、まだ輪郭が不明瞭であったが。

誰かが喚いている。どうやら、体中のセンサーの調子がおかしいようだ。何もかもぼんやりとしている。
「さっさとしなさい!この忌々しいフラッドのリミッターを解除して、あの身の程知らずな小娘に、
これが何たるかを思い知らせてやるんだよ!」
その声に反応して全ての回路が戦慄き、ヴァンダルの意識は晴れた。個として完璧な中に入った傷、
すなわち元首への怒り憎しみ、気がついた時には尖った指先が元首の喉元に突きつけられていた。
「私をどうするだと?私はもう何者にも束縛されない!エリアスはどこだ!彼女を解放しなければ今ここで
殺してやる!・・・なぜ笑っている!答えろ!」
「おやりなさい。」
元首が目で合図すると、ヴァンダルの挙動に怯えて動けなかった人々が急に動き出し、何かのスイッチを入れた。
その時、ヴァンダルは初めて自分の頭部に得体の知れないものが繋がっている事を知った。
彼の目から光が消え、恨みを搾り出すような機械音が後を引く。
「エ・・・・・・リ・・ア・・・ス・・・・。」
ヴァンダルという名の意志が消えた。後に残ったのは、本来の姿であった元首の最後の砦、単純な破壊者であるフラッドだった。
「言いたい事は分かるね?」
元首の言葉の一句一句が染み、彼の中にフラッドの基本要素である破壊の二文字が浮かび上がる。真っ赤な光に染め上げられた目が、
救いの騎士を待ち続ける少女に残酷な宣告をすべく、漆黒の檻へと向かった。
25名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 10:33:42 ID:/uUnqD7g
人々が困窮していく中で、不本意でも憎き元首の門前に下らねばならない人々は多々いた。少々荒っぽい方法ではあったが、ティトはその中の一人と成り代わり、
上手く中に潜り込んだ。幸い、前にここで働いた経験があり、内部構造を理解していたので、エリアス達が捕らえられている場所は推測できる。
「違った。」
倉庫の扉を蹴り開け、中に誰もいない事を確認すると、急ぎ早に次の推測点に向かう。
次の倉庫の扉に手を掛けた時、背後から響いてきた重い足音に思わず体を強張らせた。
落ち着けと言い聞かせて、ティトは潔く振り返る。
「あ・・・、ヴァンダル、さん。無事だったんですね。」
緊張が解けて冷えた汗を拭いつつ、ティトはヴァンダルを見上げる。妙な違和感があったが、すぐには分からなかった。
「エリアスは大丈夫でしょうか?それより、先程は随分と酷い事を・・・ぐおっ!」
喉が潰れたような声と共に、ティトは崩れ落ちた。胸を両手で押さえてのた打ち回る彼を
赤い光が見下ろす。違和感とはこの事だったのか。エリアスが・・・危ない。
鮮血の滴る鉄指が、視界の内にぼやけて見える。その滴を数えている内に意識が飛んだ。

死んだ目をした少女に、一瞬にして光が戻った。扉が開いたから。扉に切り取られた縁
の中にヴァンダルがいたから。
「ヴァンダルっ・・・!」
感極まってエリアスの瞳から涙が零れ落ちた。ふらつく足取りで立ち上がり、ヴァンダルの胸に倒れ込むように歩く。
「良かった。あの馬鹿元首に酷いことされてるんじゃないかって、ずっと思ってたの。でも、何ともないね・・・?・・・聞いてる?」
彼女を腕の内に抱きすくめる訳でもなく、何の反応も示さずにヴァンダルはただそこに立っていた。
「ねえ。・・・っ!!」
余りの無反応ぶりに業を煮やし、エリアスは彼の頭を下に向けさせる。
丁度その時だった。逆光に照らされていた鉄面が、暗さの中に色彩を取り戻し、真っ赤な目が彼女を釘付けにしたのは。
フラッドと同じ、意志の無い、元首の人形の――。
エリアスが身を引くより早く、ヴァンダルの意識を無くした器は彼女の細い肩に鉄指を食い込ませた。
歓喜の涙は消え、痛み一色に彩られる。
「痛い、痛いよ・・・。どうしちゃったの・・・?わたしが分からないの?」
その震える声が、ほんの少し回路を動かしたのか、一瞬動きが止まった。
しかし、それは本当に一瞬の事で、その刹那を機に、エリアスが予想もしない事態が起こった。
26名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 10:36:41 ID:/uUnqD7g
「痛っ!」
床に叩きつけられ、荒い呼吸を繰り返す少女の上に、重い鉄の塊が圧し掛かる。
二つの赤い光は冷たく彼女を見下ろしていたが、不意にぐっと顔を近づけた。
恐怖を抱いた唇に冷たさがしみる。凶器の手はエリアスの胸をこねくり回し、
ツーと服を破るように下半身へ下りていった。それが臍の下まできた時、
一瞬の隙をついて顔を背け、冷たい唇を振り払って叫んだ。
「言ったじゃない!わたしを傷つけた者は全て滅ぼすって!あなたの敵はわたしじゃない!
思い出して!あなたが何をしたかったか!何を憎んで、どうしてわたしと一緒なのか!」
赤い光が消えた。ヴァンダルの後頭部から、機械の部品のような物が火花を散らして床に落ちる。
「私は、かの元首の治世を憎むエリアスによって解放され、彼女と同じく私の敵でもある・・・。」
目に黄色い光を取り戻したヴァンダルが低く呟く。
「ヴァンダル!わたしが分かる!?」
「エリアス。今の私がこの身を賭けて守るべき少女(もの)。行くぞ。今度こそお前を傷つけた者共を、この腕で滅ぼそう。」
敢えてエリアスの血を拭わない手を、彼女の前に差し出した。そして、彼女は一時も迷わずにその手を取った。

二人が元首の前に戻った時、元首の驚きようは非常に滑稽なもののように思えた。
「嘘でしょう!?お前が抑圧していたものは破壊ではなかったというのか!?フラッド、この異分子を破壊しなさい!」
号令に従ってフラッド達は向かってきたが、即座にヴァンダルの腕の一振りで左右へなぎ払われる。
「どうした!これしきがお前の砦なのか?脆いな。」
辺りに散らばったフラッドの残骸を見下しながら、ヴァンダルは元首を睨み付ける。
「お優しい元首殿。最後に言い残したい事はおありですか?」
エリアスは怯え縮こまった元首に、硬い笑みを投げかけて言った。彼の姿は非常に哀れだったが、
それを思うには、余りにも憎しみが強すぎた。
「ヴァンダル、元首殿は何もおっしゃりたい事がないようよ。」
ヴァンダルの手が、エリアスの手の上に重ねられた。彼らは各々の影の檻に元首を閉じ込め、愚かな命乞いを聞き流して、
一気に血と機械油に塗れた腕を振り下ろした。
終わった、これで全部―― 平和に―― 仲間の犠牲は無駄ではなかったと――。
27名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 10:40:19 ID:/uUnqD7g
元首死亡の報は瞬く間に国中を駆け巡り、人々は胸を撫で下ろした。
「本当に・・・良かった。」
病院の純白のベッドに横たわったティトが呟いた。
「ヴァンダルさんには酷い事を言ったよ。謝りたいんだが、いるかい?」
エリアスはドアを振り返り、ヴァンダル、と呼んだが、入ってくる気配がない。不思議に思い、ドアを開け放つと、
さっきまでそこにいたフラッドはいなかった。
「ヴァンダル、どこ?」
どこにいても間違いなく目立つ紫色の鎧の影はない。一度病室を出て、辺りを探し回ったが、影も形も見当たらなかった。
彼の中には地の底での長い月日のブランクがあり、その上元首の束縛からも完全に解放された。それでも、行くあてなど無いはずなのに、
一体どこへ消えてしまったのだろう。沈んだ表情で病室に戻り、ふと窓の外を見ると、空の彼方にはっきりと紫の鎧の翼が見えた。
「ごめん!すぐ戻るから!」
いた?と言いたげだったティトをそのままに、エリアスは追われていた時と同じように全力で走りながら、砂埃がすっかり晴れた街を駆け抜けていった。
そう、ヴァンダルが帰る場所は、たった一つだけあったんだ。

先端が崩れた崖の淵に降り立ち、ヴァンダルは色が褪せたように思えるかつての元首の独裁国家を見つめていた。その景色の上に尖った指をかざし、
心を持たない同胞、ティト、そしてエリアスの血を吸った記憶を鮮やかに蘇らせる。紫の鎧を軋ませながら、暗闇が手を伸ばしてくるような地の底を、
目の光を強めて凝視する。帰らなければならない。私はエリアスに、彼女を傷つけた者を滅ぼすと言った。だが、実際には私自身が元首に拘束され屈服し、
彼女を傷つけてしまった・・・。所詮、私は元首の操り人形、人殺しの機械であるフラッドなのだ。平和な世界での存在は好ましくない。ただ、何も言わずに姿を消した為、
今頃躍起になって探し回っているかもしれないエリアスの事は、多少気がかりである。・・・何故だ?元々元首を倒す為の利害が一致しただけの存在なのに。
「ヴァン・・・ダル・・・。」
不意に走り抜けたか細い声は、壊れ時を示唆しているのかと思われた。しかし、再度聞こえてきた時に振り返ると、治療痕がうかがえる肩で小刻みに息をする少女が立っていた。
28名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 10:43:15 ID:/uUnqD7g
「ティトが、あなたに、謝りたいって。」
「謝らなければならないのは私の方だろう?それに私のした事を踏まえれば、謝られる価値など無い。」
沈黙の後、エリアスは決壊したかのように口を開いた。
「どうして何も言わずに行っちゃうの!?」
「他の人々は、フラッドは人殺しの機械と思っているだろう。これ以上一緒にいれば、
人々はお前にとって害になる噂を始めるかもしれない。」
「ある訳ないじゃない!ねえ、一番の功労者は誰なの?あなたじゃない。」
ヴァンダルはあくまで淡々と続けた。
「私の代わりにティト殿に謝ってくれ。エリアス、お前がいたからこそ私は目的を果たす事ができた。ここでお別れだ。」
「嫌っ―――!」
引き止めるように冷たい鎧の上になだれ込む。当たり所が悪かったのか、無数のフラッドを相手にしても揺らぐ事のなかった
機体は、棒切れのようにエリアスごと地の底へと落ちていった。徐々に加速していく逆さまの世界で、エリアスは悲痛に叫ぶ。
「確かに最初の約束は守ってもらった!だけど、カレリア様も皆も死んだ、殺された!
わたしにはもう何もないの!一緒にいて!守ってよー!」
ヴァンダルは黙して何も語らなかったが、地の底に至る寸前に、暗闇の中で鎧が大きく羽ばたいた。
日の光の下に舞い戻ると、空を覆いつくすような翼の下で、エリアスを抱き寄せる。
「外部からの働きがあったとはいえ、傷つけまいとした者に手を加えた。お前はそのような者に身を預ける覚悟があるのか?」
「覚悟がないなら、二回もあなたの手を取らなかった。」
「私が私でない時に、何をしたか分かっているのか?」
「・・・だから、その分守ってほしいの。」
凛とした目には、確かなそれが見受けられた。最初から彼女は多大な覚悟をしていた。だからこそ、彼らは地の底で出会ったのだった。
「了解した。この身が朽ちるまで、お前を守ると誓おう。」

おしまいデス
妄想が溜まったらまた書きにきまふ
29名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 14:38:20 ID:Drg6mDax
ヴァンダルはうちに嫁に来い
30859:2009/01/18(日) 17:27:51 ID:YITsxsg6
ヴァンダルさん格好良いよヴァンダルさん。
懲りずにまた投下させて頂きます。ヤンマとアカネの続きです。
31ヤンマとアカネ 3 1:2009/01/18(日) 17:28:36 ID:YITsxsg6
 全く、忌々しい。
 ヤンマは右側の二本の足に一つずつぶら下げている満量のポリタンクと、左肩の上で気絶している少女を見比べた。
両腕にこれほどの重量が掛かっていると、自慢の高速飛行能力も役に立たない。だから、今は二本の足しか移動手段はない。
だが、ヤンマは歩行がそれほど得意ではない。人型に進化した際に外骨格は強化されているが、脚力は人類には到底及ばない。
筋力と体力で全ての荷物を支えてはいるが、正直言ってかなり辛かった。しかし、離れなければ危険なこともまた事実だった。

「くそったれが」

 ヤンマは苛立ち紛れに悪態を吐き、顔を僅かに捻った。エメラルドグリーンの巨大な複眼に、背後の光景が全て捉えられた。
折れ曲がって錆び付いた鉄塔の真下に、巨大な巣が落下していた。縞模様を複雑に組み合わせて成された、いびつな球体だ。
人型昆虫の中でも特に獰猛で危険な種族、人型スズメバチの巣だった。巣から引き摺り出した女王バチは、ヤンマの手で殺した。
落下の衝撃で下半分が潰れている自身の巣の傍で、三メートル以上の体格を誇る女王バチは、黒と黄の縞模様の腹を割かれていた。
自慢の毒針も根元から引き抜かれ、神経と毒袋が出ている。これから生まれるはずだった卵も、腹部ごと潰したので全て破れている。
その周囲には、兵隊バチや働きバチが大量に死んでいる。いずれもヤンマが殺し尽くしたのだが、決して楽な戦いではなかった。
この巣の人型スズメバチはほとんどを殺したが、狩りに出ていった者達が異変を察して戻ってくる可能性があり、油断は出来ない。
それもこれも、彼女のせいだ。ヤンマは左肩の上でくたりと脱力しているTシャツとジーンズ姿の少女、茜を複眼で睨み付けた。

「俺がちょっと縄張りを見回りに行った間に攫われてんじゃねぇよ、愚図が」

 だが、茜は答えない。体中にスズメバチの放つ体液がまとわりついていて、長い髪もTシャツもジーンズも肌に貼り付いていた。

「奴らがお前を運び出した直後に俺が来たから良かったが、少しでも遅れていたら、お前は骨も残ってなかったんだからな」

 だが、やはり茜は答えない。ヤンマはぎちぎちと口を擦り合わせていたが、頭上に響く悪魔じみた羽音に気付いた。
早速、巣の住人達が異変に気付いたらしい。薄い四枚の羽を細かく震わせながら、黒と黄色に彩られた巨体が次々に現れる。
このままでは、逃げる前に喰われてしまう。ヤンマは飛び立とうと羽を広げかけたが、両肩の重みを思い出し、渋々羽を閉じた。

「逃げるのは性に合わねぇんだがな」

 身を隠せる場所を探そうとヤンマは辺りを見、地下鉄の入り口を発見した。階段が瓦礫に埋まっているが、通れないこともない。
ヤンマは身を低くして、コンクリート片の散らばる地面を蹴った。飛べはしないまでも、グライダーのように滑ることなら出来るからだ。
丁度良いことに、働きバチ達は無惨に破壊し尽くされた巣に気を取られ、地上すれすれを音もなく飛ぶヤンマには気付かなかった。
今のヤンマと茜は人型スズメバチの体液や分泌物にまみれているので、彼女達の鋭敏な嗅覚には味方として認識されたのだろう。
だから、逃げるチャンスは今しかない。ヤンマは滑るように飛んで地下鉄の階段に飛び込み、薄暗い地下の世界へ身を投じた。
 おぞましい羽音は、増える一方だった。
32ヤンマとアカネ 3 2:2009/01/18(日) 17:29:07 ID:YITsxsg6
 茜が目を覚ましたのは、二人の住み処である廃屋に帰り着いた後だった。
 あの後、ヤンマは慣れない地下の世界を行ったり来たりして、自分の縄張りに最寄り駅の出口を探し回っていた。
廃棄都市暮らしが長いおかげで地理に明るい茜が起きていれば、難なく帰り着けたなのだが、ヤンマ一匹では難しいことだった。
それでなくても、ヤンマは昆虫なのだ。人間に似た言葉は流暢に喋れるが、字も読めなければ数字も数えられず、知識などない。
基本的に本能だけで生きているので、この廃棄都市の地理を覚える必要もなければ、覚えられるほどの脳も持っていない。
だから、ヤンマは数時間歩き通しになってしまった。おかげで、廃屋に辿り着いた時には、両下足は全ての関節が痛んでいた。

「今日は最悪だ」

 ヤンマは破れたソファーに座り、両下足をだらしなく投げ出していた。

「だーから、ごめんってば」

 リビングに戻ってきた茜は髪を拭きながら、ばつが悪そうに笑った。巣に運び込まれた時に汚れたので、着替えて水浴びをしたのだ。
ヤンマは顔を背け、ぎりぎりと口を擦り合わせた。両下足の関節に掛かった負荷が鈍い痛みを生み、それが尚更苛立ちを掻き立てる。

「大体、俺の体は歩くように出来てねぇんだよ。飛ぶのが本領なんだよ」
「だから、ごめん」
「んで、どうなんだよ」
「どうって?」
「ん、だから、お前の体の具合だ」
「ああ、それなら大丈夫だよ。毒も打たれてないし、どこも痛いところもないし。ヤンマが助けてくれたから」

 茜が朗らかに笑ったので、ヤンマは安堵感に苛立ちが紛れてしまい、中途半端に毒突いた。

「余計な手間を掛けさせやがって。だが、まあ、それならそれでいいんだがよ」
「うん…ごめんね」

 妙にしおらしい茜に、ヤンマは拍子抜けした。いつもだったら、すぐにまとわりついてくるはずなのに、来る気配すらない。
どこにそんなエネルギーがあるのかと戸惑うほど元気で、どうでもいいことで笑い転げている、あの茜が異様なまでに大人しい。
生乾きの長い髪が垂れ下がり、表情も窺えない。大きすぎる男物のTシャツを着ていて、襟元がずれて頼りない肩が覗いていた。
ジーンズの換えがなかったので、膝近くまである裾からは二本の長い足が伸び、薄暗い室内で白い肌だけがやけに眩しかった。

「茜?」

 ヤンマが声を掛けると、茜はTシャツの裾を握り締めた。

「凄く…怖かった…」

 砂埃で白く汚れたフローリングの上に、熱い水滴が散らばる。

「初めて、虫が怖いって思った。運ばれている最中も逃げようと思ったけど、怖くて怖くて何も出来なくて…」

 茜はがちがちと歯を鳴らしながら、冷えた両手で腕を抱いた。

「あのままヤンマが来なかったらどうしようって思って、そしたら、もっともっともっと怖くなっちゃって…」

 背を丸めた茜は、その場に崩れ落ちた。

「私、本当に、本当に」
「俺はお前を助けに行ったじゃねぇか。だから、それでいいじゃねぇか」
「でも、もしも来なかったらどうしようって、そんなことばっかり考えちゃって、考えたくないのに考えちゃって!」

 茜はほとんど絶叫に近い声を上げ、床に突っ伏した。ヤンマはソファーの上から降りると、痛む両下足を曲げて膝を付いた。

「それが、どうしたんだよ」
「だって…だって…だってぇ…」
33ヤンマとアカネ 3 3:2009/01/18(日) 17:30:14 ID:YITsxsg6
 茜はヤンマの膝に額を押し当て、唇を歪めた。

「私、ヤンマのことが好き。本当に大好き。なのに、ヤンマのこと、本気で信じてない。虫は虫だって、頭のどこかで思っちゃうの」
「俺は虫だ。お前は人間だ。それは嘘でもなんでもないことだ」
「だけど、ヤンマはただの虫じゃないもん! 私のことをいつも助けてくれて、守ってくれる、私の恋人だもん!」

 茜は涙に濡れた目でヤンマを見据え、掠れた声を張り上げた。

「なのに、私はヤンマを信じられなかったんだもん! 助けてくれないんじゃないかって、ちょっとでも思っちゃった自分が嫌!」
「馬鹿が」

 ヤンマは右上足を伸ばし、爪先を寝かせて茜の濡れた頬を拭った。

「お前を喰うのはこの俺だ。俺以外の誰にも、お前の味を知られるつもりはない」
「怒って、ない?」
「俺が怒るのは、俺の縄張りに他のトンボが入ってきた時と、狩り場が荒らされた時と、お前がいなくなった時だけだ」
「やっぱり、私のこと、食べたいから?」
「当たり前だろうが」

 ヤンマは口を開いて黄色く細長い舌を出し、茜の目元を舐め上げた。

「この世で茜を喰っていいのは、俺だけだ」

 舌先に絡む人間の体液は、塩辛かった。茜はきょとんとした顔でヤンマを見つめていたが、次第に青ざめた頬が赤くなってきた。
そのまま俯いたが、今度は泣いていなかった。それどころかもっと赤くなっていて、随分前に発熱した時と酷似した状態になった。
だが、その時と違うのは、茜が笑っていることだった。今し方まで泣いていたのに、照れ臭さのあまりに笑ってしまったようだった。

「笑うなよ」

 今更ながら自分の言葉にヤンマが照れると、茜は涙を拭ってヤンマを見上げてきた。

「だって、嬉しいから」

 茜は身を乗り出し、ヤンマの複雑な形状の口にキスをした。ヤンマも一旦閉じた口を開き、再び舌を伸ばしてその舌に絡めた。
甘く、生温い、人間の味。ヤンマは痛む膝を伸ばすために床に腰を下ろしてから、茜を足の間に座らせて、ぐいっと抱き寄せた。
余程不安だったのか、茜はいつにも増してヤンマを求めてきた。膝を立ててヤンマの首を引き寄せて、何度となく舌を甘噛みする。
人間の皮膚とは比べ物にならないほど強靱な外骨格のせいで、ヤンマが茜を感じられるのは、生殖器官か舌ぐらいしかない。
茜はそれを噛むばかりか、丹念に舐めてくる。不安になった分、させた分を補うかのように、精一杯の好意を注ぎ込んでくる。
嬉しいのだが、そんなに繰り返されると妙な気分になってくる。ヤンマが舌を引き抜こうとすると、長い腹部の先に刺激が訪れた。

「ちょっ、お前っ!?」

 見ると、茜の手がヤンマの生殖器官を探っていた。驚いた拍子に舌が勢い良く抜け、べちっと舌が複眼に貼り付いた。

「だって、返せるものって言ったらこれぐらいしかないんだもん」

 茜はヤンマと自身の唾液に濡れた口元を拭い、頬を染めた。ヤンマは、意味もなく触覚を左右に動かす。

「だが、ああいう目に遭ったんだから、今日ぐらいは別にヤらなくても」
「大丈夫、今日は私が上に乗るから。ヤンマ、まだ足が痛いんでしょ? だから、私が上に乗れば平気だって」
「そりゃ、足は痛ぇけど、そこまでヤりてぇってわけでも」
「じゃ、なんでさっきからアレが出てるの?」
34ヤンマとアカネ 3 4:2009/01/18(日) 17:31:13 ID:YITsxsg6
 茜がヤンマの生殖器官を指すと、ヤンマの細長い腹部の先からは太い針のような生殖器官が飛び出していた。

「…げ」

 思っていた以上に、体は正直だ。こうなっては引っ込みが付けられないので、ヤンマはにゅるりと舌を口の中に収めた。

「好きにしやがれ」
「わーい」

 茜は子供っぽく笑い、ヤンマが床の上に伸ばした腹部に跨ると、ヤンマの顔の方に丸い尻を突き出した。

「じゃ、好きにするね」

 茜は躊躇いもなくヤンマの生殖器官を口に含み、限界まで飲み込んだ。人間のそれよりも長く太いので、全ては入らないが。
外骨格よりも多少柔らかいが、それでも充分硬い。茜は両手でヤンマの生殖器官を撫でながら、口を大きく開いて舐めた。
そうでもしなければ、舌が届かないからだ。窓から差し込む鮮烈な西日が、生殖器官を濡らす唾液と体液をぬらぬらと光らせる。
生殖器官の突端に開いた穴にも舌を差し込み、なぞる。茜の熱い口中と唾液の感触に、ヤンマは天井を凝視して悶えていた。
触られる前は半分ほどだったが、今はもう生殖器官が全て出ている。精子嚢から移動しそうになった精子を、慌てて元に戻す。
 このままでは色んな意味で危ない、とヤンマが妙な危機感を抱きながら視線を天井から戻すと、目の前には茜の臀部があった。
ヤンマの腹部の先が若干遠いこともあり、茜は高く尻を上げる格好でヤンマの生殖器官を愛撫しており、裾はめくれ上がっていた。
サイズの合わない大きなTシャツだったので、裾は背中まで落ちていた。そして、薄布に覆い隠されただけの股間が目の前にある。
淡いピンクの布地は、うっすらと変色していた。嗅覚に感じる茜の匂いも甘ったるく変化していて、心なしか呼吸も荒くなっている。

「こっちの方も慣らしとかねぇとまずいだろ」

 ヤンマは下着を横にずらし、茜の陰部を曝した。あっ、と茜から抗議の声が上がったが、それを無視して細長い舌を伸ばした。
ヤンマが触れる前から潤っていた割れ目は赤く充血していて、小さな肉芽も尖っている。舌先で触れると、甲高い声が漏れた。

「ふあぁん!」
「お前を喰っていいのは俺だけだ。俺を喰っていいのもお前だけだ」
「こんな時に、そんなこと、言わないでよぉ…」

 背筋を這い上がる甘い感覚に、茜は身震いした。ヤンマの細長い舌は難なく胎内に侵入し、ぐねぐねと暴れ回っている。
内壁を擦り上げるばかりか、尖った口の先でクリトリスを押し潰してくる。茜は喘ぎながらも、ヤンマの生殖器官を口に含んだ。
こういう時ぐらいは満たされるのではなく、満たしてやりたいのに。しばらくの間、互いが互いを責める粘ついた水音が続いた。
だが、先に陥落したのは茜の方だった。ヤンマの生殖器官を愛撫し続けることが出来ず、長い腹部の上にへたり込んでしまった。

「ヤンマぁっ、もういいよぉ、いいってばぁああっ!」

 床に爪を立てながら茜は叫ぶが、ヤンマの舌は止まらない。

「馬鹿言え。お前が俺を好きにするんだから、俺もお前を好きにするのが当然だろうが」

 じゅぶ、と黄色く細長い舌で性器の奥をこねると、茜は手足を突っ張らせて達した。

「違うぅ、そんなの、違うのおっ!」

 自分だけが満たされるだけではいけないのに。茜は絶頂の余韻と不甲斐なさで崩れ落ちたが、気力で体を起こした。

「今日は…私が、するって言ったのにぃ」

 茜はヤンマの生殖器官の上に跨ると、腰を下げ、ずぶずぶと柔らかな肉の中に硬い生殖器官を沈めた。
35ヤンマとアカネ 3 5:2009/01/18(日) 17:31:45 ID:YITsxsg6

「今日は…私が、するって言ったのにぃ」

 茜はヤンマの生殖器官の上に跨ると、腰を下げ、ずぶずぶと柔らかな肉の中に硬い生殖器官を沈めた。

「あ、ふぁああん…」

 舌とは違った重たい異物感に、茜は身を捩った。

「だから、ねっ、ヤンマぁ」

 茜は腰を上下させて互いの生殖器官を擦り合わせながら、熱っぽい目でエメラルドグリーンの複眼を見つめた。

「今日は、私が、あなたを食べるの」

 茜の柔らかな太股とヤンマの強張った腹部には、茜の放つ熱い粘液が滴り落ち、床にはいくつもの染みが出来ていた。
ヤンマは足の痛みなど忘れて、自身の上で懸命に動く少女を見つめた。ヤンマ、ヤンマ、ヤンマ、と愛おしげに名を呼んでいる。
だらりと広がった襟元から覗く胸元では小振りな乳房が跳ね、顔と言わず全身を上気させ、ヤンマの生殖器官を締め上げてくる。
ヤンマを貪る最中に緩んでしまった唇の端からは、一筋の涎が零れている。茜の方も、我を忘れてヤンマを求めているのだ。
これが愛おしくないわけがない。ヤンマはしきりに動いている茜を抱き締めると、ぐいっと腹部の先を曲げて生殖器官を持ち上げた。
 ヤンマの胸の上で、茜は二度目の絶頂に打ち震えた。


 戦い終えた後の一戦は、さすがに辛い。
 ヤンマは全身に残る戦闘と情交の疲労に負けてしまい、羽を痛めないように俯せに寝転がって打ち寄せる眠気に身を任せた。
事を終えた後、茜はもう一度水浴びをしてくると外に出ていった。窓の外はすっかり暗くなっていて、気温も下がりつつあった。
火を使って湯を沸かしているらしく、木の爆ぜる音がする。それが一段落すると、水を付けた布を絞る音と肌を拭く音がしてきた。
庭先からは湯気の混じった煙が立ち上り、僅かに熱された空気が漂ってくる。火は苦手なので、ヤンマはその熱気から顔を背けた。

「ねー、ヤンマー」

 だが、名を呼ばれたので渋々顔を上げ、ヤンマは力なく答えた。

「ん、なんだ」
「ずっと気になっていたんだけど、あのポリタンクって一体何なの?」

 半裸の茜は、掃き出し窓を開けてキッチンを指した。半透明のポリタンクが二つ並び、いずれも黄金色の液体が入っている。

「ああ、あれか。適当な入れ物を見つけたんで入れてきたんだよ、ハチミツを」
「え!?」
「一応、喰って確かめてみたから間違いない。前に喰いたいとかなんとか言ってたじゃねぇか、甘いのを」
「うん、言った言った!」
「だから、詰めてきた。感謝しろよな、スズメバチ共を蹴散らして、お前を助けて、その間に手に入れてきたんだからな」
「するするぅ! もお感謝どころじゃないよ、だからヤンマって大好き! 宇宙一愛してるー!」

 きゃーっ、と甲高い悲鳴を上げた茜は、歓喜のあまりに飛び跳ねている。だが、ヤンマにはそれから先のことは解らなかった。
もちろん、寝入ったからだ。茜がはしゃぎ回る声が聞こえていたが、次第に遠ざかり、疲労を癒すための眠りに意識を没した。
茜が寄り添ってきたらしい温もりも感じたが、意識を引き戻すほどのものではなく、ヤンマは蠱惑的な安らぎに沈んでいった。
 これだから彼女は喰えない。両下足に残る痛みも、重たい疲労の蓄積した両上中足も、これだけで苦にならないと思えてしまう。
舌の上に残留する茜の愛液の味は、ハチミツよりも余程濃厚だ。その味を忘れられないから、スズメバチの巣に飛び込んだ。
本当なら、人型オニヤンマなど人型スズメバチに敵うはずがない。だが、そこに茜がいると思うだけで、訳の解らない力が湧いた。
だから、強大かつ凶暴な女王バチに勝利したばかりか逃げおおせられた。たとえ信じてもらえなくても、信じているからそれでいい。
だが、それを言葉にして伝えるのは無性に気恥ずかしかったので、ヤンマはその言葉を胸中の奥深くに押し込めておくことにした。
 人型昆虫にも、それなりに意地はある。
36859:2009/01/18(日) 17:37:43 ID:YITsxsg6
以上です。一部文章が被ってしまいました。通し番号はミスらなかったのに今度はこれかよ。
最初はハチミツプレイにしちまえーとか考えていたのに、書いてみたら別物になりました。
人外と女の子はどっちもデレてるぐらいが丁度良いと思うよ!
37名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 19:32:06 ID:Ur/EsHK6
相変わらずヴァンダルは格好いいし顎をぎりぎり言わせるヤンマは可愛いしGJ過ぎる
38名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 06:54:44 ID:gckI74Kq
これは目が覚めてからのハチミツプレイを妄想して下さいという事ですね。わかります
39名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 20:19:14 ID:R42c9gc9
ニコ話題ですまんが、
ミクのVOiCEって曲につけられた3Dショートストーリーが剥げ萌え過ぎる。
大きなお屋敷に小さなお嬢様と型の古い執事ロボ。
執事ロボは昔白兵戦に特化した戦闘ロボだった。
戦争が始まり、お嬢様は疎開、ロボは一人で屋敷を守る…
という話。

上の単語に反応した奴はぐぐってくるといいよ!ガチだよ!
4039:2009/01/19(月) 20:20:21 ID:R42c9gc9
前スレに同じ話題が載っていた…だと……

確認せずにレスって申し訳ない……
41名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 03:18:08 ID:ogYoQXit
自分の携帯電話やパソコンがトランスフォームして人型になって、あまつさえ意思を持ったららという妄想
こんな時間までネットか早く寝ろと口うるさく言ってきたり
メールやメッセの相手を見て、誰だコイツはとジェラシーを燃やしたり
まぁ一番萌えるのは、なんだお前こんなページ見てイヤラシい奴だなと羞恥プレイ&言葉責めされる的なシチュエーションなんだ…
自分が死んだ後、肉親に遺品を整理されるのを想像したときとは比べものにならないぐらい恥ずかしいんだろうなーと
チラ裏すいません
42名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 04:27:51 ID:7FcjlylW
>>41
それなんてケータイ捜査官7
43名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 16:51:00 ID:AsvpyFdt
映画のトランスフォーマーも萌えたなあ
女の子との絡みがないのが残念だけど
44名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 17:07:40 ID:zPp8FfXP
>>43
そこで「きすぷれ」ですよ、旦那ァ
45名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 18:48:08 ID:qFfsHhKu
自分が人外になるのも、自分が女になって人外と触れあうのもいいなあと思う
むしろ守られたい
こうでっかい獣とかロボ的な何かに
46名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 21:05:12 ID:cimBsRAc
解る解る。常日頃からそんな妄想をしてしまうよ。
トランスフォーマーになったら何をスキャニングしようかとか、友達になったらどこにいこうかとか。
でかい獣人と仲良くなったら思う存分モフモフしよう、とかも考えてしまう。
そういう妄想に浸っている時間が一番幸せ。
47名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 22:06:13 ID:3XN8j3iN
ところで、このスレは女の子側が人外でもOK?
人間顔・身体してない女の子
DODのアンヘルとか、シュレックのドラゴンとか、Z.O.EのADAとか
男よりずっと大きくて強いのに、乙女だったりデレだったりするのも可愛い
48名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 23:03:41 ID:LECN3ep4
>>47
自分は好き
前スレのリストで思い出したけど遊戯王の社長とブルーアイズとか


あと最近、青年ピアニストが夜な夜な防音室で
生きてるピアノを弾く妄想をよくするんだ…
上手く弾くとピアノ子が気持ちいいもっとひいて…っておねだりしてくるんだよ
女の子の声で
弾き手が下手くそだと、やめてやめてって困ったように泣くんだ
弾いてるうちに青年もなんか興奮してきたりして
ピアノ子は擬人化でも元人間でもなくガチでピアノなのが望ましい
49名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 23:44:03 ID:Y9f2Vib9
>>48
うおお…!なんという萌え!
ガチでピアノなのがよけいに萌える
ピアノ子ちゃん可愛いよピアノ子ちゃん

無機物はいいよな…
人工知能でも九十九神でも大好きだ
50名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 23:51:07 ID:z+Pidtn0
>>49
九十九神と言えば、以前見た書き込み、
日本人とは八百万に神を宿らせ、草木に神を降ろし、言葉に魂を寄せる、
民族丸ごと「擬人化萌え」なオタク民族。
コレ呼んで、盛大に噴いたのを思い出したw
51名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 02:22:38 ID:mdIOdT0M
>>47
おkだけど女の子が人外な場合他にたくさん該当スレがあるから結果的にここは♂人外が集まってる感じ。
52名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 03:22:39 ID:CS9eS/XA
な〜んでもあり!萌えればおっけ!
っていうのがこのスレの醍醐味であり和みの象徴だから、
どんどん投稿しちゃうといいと思うよん。
53名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 06:25:39 ID:XGcXBPuP
間口と懐の広さがこのスレの良いところだしな

最近ミニサイズロボ×女の子萌えがハンパない。
ロボの精神年齢は手のひらサイズだと20代後半から40代ぐらい、
ぬいぐるみサイズだと10代後半から20代ぐらいだといい。
小さいロボ程中身が老けてる感じ。

いかついデザイン+中身は大人なのに、ボディサイズのせいで
普段は精神的物理的両方の意味で女の子に振り回され気味のチビロボが
女の子を守る為に自分よりもはるかに巨大な敵と戦うってのに萌えるんだ…。
54名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 09:19:11 ID:XIopHZp7
>>53
いいなあそれ!
ポケットとか懐に入るボディガードって感じで素敵だ
それこそ携帯型ロボとか

そして女の子が人外で、デジモンセイバーズとクダモンと薩摩さんを思い出した
女の子っていうか姐さん女房で、いつも薩摩さんの首に巻きついてる様がとてもかわいい
55名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 17:09:29 ID:pMHQB5aB
デモンシードを手に入れたぜ!
これから存分に変態紳士コンピューターにハァハァさせてもらおうwwwwwww
56名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 17:22:51 ID:dQWbDfLj
>>53
何故かゴールドライタンを思い出した
57名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 18:01:39 ID:A85ZjPpT
>>39を見て萌えたついでに。
昔ので本当にうろ覚えなんだが、ロボ×女性の映画でこの道に目覚めたなあ。

子守・お手伝いロボ(ロボロボしい外見、人間的でない)が家族の面倒をみてるうちに感情に目覚めていって、
ボディを少しずつ人間の姿に近づけて、最後には人間の女性と愛し合う話。
人間と認められる寸前にロボは亡くなるんだが。

かなり衝撃を受けて萌えた映画だったんだけど、題名を忘れてしまった…




58名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 18:13:05 ID:mdIOdT0M
>>53
最近のだとガジェットロボが該当するかね
59名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 18:17:57 ID:ng+aowgV
>>57
『アンドリューNDR114』だっけ。
その系統でいうならシザーハンズもそうだな。ロボや人造人間と女性の恋。
実にいい……
60名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 19:01:01 ID:dbntF2+A
アンドリューは最後まるで人間になってしまったのがつまらん。
美女と野獣の野獣がラストでただの優男になってしまった時のようながっかり感。

元々の原作からして、人間になりたかったロボットが、不死を捨てて限られた寿命に
なることで人間と認められる話だからしょうがないんだけどな。

「あなたがロボットでもいいの。そのままのあなたが好きなの!」というコンセプトこそ
萌えなんだ。
61名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 19:41:54 ID:+14YwHq0
そういえば、なんかの雑誌で美女と野獣のパロ漫画を読んだことがある。

野獣が人間になった後の話。
野獣だった頃よりつれなくなった女性に嘆いて、女性の姿を変えて逃げれないようにしようと薬を用意する元野獣。
お約束展開で自分が飲んでしまって、野獣の姿に逆戻りしてしまう。
でもそこで女性は喜んで、「野獣の姿のあなたを愛したの」と告白。
野獣も、好きでいてくれるならまあいいか、でおわり。

萌えとかよりツッコミどころ満載だったけど、この作者は人間に戻って凄くがっかりしたということだけは良く分かった。
62名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 22:54:33 ID:1jNy+8C8
15なんだが…55がどっちを手に入れたか分からないんだが…
実は自分が読んだのは集英社版だけで、このスレに書き込む際に調べて
完全版があることを知り、それを購入。今日届いて読んだ訳だ。

今さらだが、声を大にしてお詫びする!
形状記憶合金レイプで我を忘れ、イメクラ的
プレイに目覚めるコンピュータが読めるのは、集英社版だけ!

まさか完全版は全面改訂で、プロテウスがハリウッド女優オタになり、
受胎に生身の男を利用するとは思わなかった…
自力でなんとかして、欲望が一目でまるわかりな分身が生まれる、
チープなトンデモSFの世界に萌えてたのに。

クーンツは、自ら人体実験の被験者になった科学者が、副作用で蜥蜴っぽい
爬虫類に変化。その体で、別れた女房をひたすら追い詰める
「戦慄のシャドウファイア」とか、タイトル忘れたけど超知能を得た
レトリバーと人間が深い友情を繋ぐとか、クローン人間が
オリジナルの家庭を奪い取ろうとするとか、人外萌えの適正溢れる
小説家じゃないかと思う。
6355:2009/01/21(水) 23:07:56 ID:pMHQB5aB
>62
買っちゃったのは完全版なんだぜ。でもって読み終えちゃったんだぜ!
これはこれで面白かったんだけど、触手が読みたいんで集英社版ももちろん買っちゃうんだぜ!
途中で「ん?」とは思ったけど、誰がどう見ても変態のくせに頑なに自分が変態だと認めないプロテウスにちょっと萌えたw
完全版も充分楽しめたから、そんなに気にしないでくれ。
64名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 23:55:07 ID:1jNy+8C8
>>55=63
楽しんでいただけたんなら良かったです!
知らんかったとは言え、情報足らずで申し訳なかった。

書いた当時の作者の年齢と訳者が違うためか、集英社版のプロテウスは
完全版以上に自分の非を認めない、性癖に問題ある粘着質な機械ですので、お楽しみに。
65名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 07:17:23 ID:c2bn41mp
改訂されてもまだ変態なのかよすごいな
66名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 12:45:48 ID:GGb9xcDw
参考までにいくつか聞きたいことがあるんだが、いいか?
@二次創作作品の投下はおkか。
A個人サイトの作品の二次創作はおkか。(管理人の了承を得ているという前提で)
創作が多いようだから、ちと気になってな。
67名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 14:24:20 ID:gLArznKq
二次創作は前例あり、問題なし。
個人サイト二次創作も問題なしだと思うが、元が気になって仕方がなくなる…。
68名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 14:28:57 ID:2ib8RYHV
どっちも問題は無いんじゃないか?
元作品のスレがあるなら、そっちに投下したほうが喜ばれるかもしれないが
69名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 19:15:53 ID:Gl70QHvY
このスレも二次創作はちらほら投下されてたな。
70名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 00:18:16 ID:4LvboAtd
ミュータントタートルズを見た、懐かしい。
そうか亀とエイプリルってのもありだよな…。
71名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 09:15:56 ID:vor4TNn1
>62
>超知能を得たレトリバーと人間が深い友情を繋ぐ
「ウォッチャーズ」だね。
自分の本棚からどかせない本の一つになってるなぁ。
映画化もされてるけど、NHKのラジオドラマ版の方がよほど良い出来だった思う。

「人類狩り」もそうだし、こうしてみるとクーンツはかなり人外系の小説書いてるね。
72名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 11:23:09 ID:uTb45+lh
いろいろ妄想はしてるんだけど、人外の外見説明って難しいな
外見の描写だけでも長くて説明くさくなってしまう
上手くそこらへんを書ききる人は凄いよな
73名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 12:07:46 ID:OXpexDR0
あさりよしとおも人外萌えの宝庫だな。
人外だらけのSFホームコメディ、「宇宙家族カールビンソン」は言わずもがな、
ごく普通の女の子が正義の寄生虫に寄生されて悪の寄生虫と戦う羽目になる「ただいま寄生中」とか、
体はごつい蒸気機関式ロボットで心は可愛い女の子のロボ姉妹と軍隊上がりの青年が旅する「荒野の蒸気娘」とか。
短編だと「宇宙刑事バスター」がお勧め。ちょっとグロいけど。
普段は女性の胎内に寄生していて、戦闘時は体外で実体化して戦う、というストーリー。
「ワッハマン」も、レミィと長沼の親子っぽいけど戦友同士のような関係が良かったなぁ。
手当たり次第に買い集めたもんだから、すっかりあさりにハマってしまったが後悔はしていない。
74名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 14:39:11 ID:1z6pu1QX
マンガの話になって思い出した。
少女マンガなのか少年マンガなのかわからない(出会いは今は亡き「リュウ」)が、
道原かつみは人外萌えなのではないかと。

「キャウ・キャット・キャン」(人型猫異星人?)「アル・カラルの遺産」「アルカライラ」
(寄生型異星人?)、「空白の悲鳴」(なんだかわからないけど異次元?人?)「JO
KERシリーズ」(人造人間)単行本の表題作だけでも人外ばかり。
「パンドラの惑星」も人外が出ていたはず。
75名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 15:27:40 ID:wkCkMA23
アニメ作品だったら恐竜惑星が好きだったな。
ハルはギラグール界のケモナー。
76名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 20:42:09 ID:f/1uFkPY
画像フォルダ漁ってたら、以前見つけた
AIロボットと女性の絡みを描いた画像を発見したんで載せておく
こんな時代が来るといいなあ…
http://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up37653.jpg
http://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up37654.jpg
http://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up37655.jpg
http://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up37656.jpg
http://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up37657.jpg
77名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 06:00:20 ID:1zhLU3Ps
>>75
YOU書いちゃいなYO!
まったくディノサウロイドは素晴らしいな
ジャバウォッキー最終巻のラストはやばかったよ…
78名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 07:12:37 ID:eI4PLu7F
>>73
あれ俺がいる
カールビンソンで心が繋がってる異種疑似家族に目覚めたのはいい思い出
79名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 22:13:53 ID:fPOEPYWg
きっとこのスレの住人はモンスターファームが好きになると思う

恐竜とか蟲とか触手出す板とか鎧やロボット、
果てはぬいぐるみや呪い人形まで育てられる
このゲームのせいで今の道に走りました
80859:2009/01/24(土) 23:11:29 ID:WT07GTKe
短いですが投下します。
今までに書いたのとはちょっと違いますが、やっぱり人外と女の子です。
81白虎と退魔師 1:2009/01/24(土) 23:11:56 ID:WT07GTKe
 暗闇に沈む街並みを、異形が駆けていく。
 二メートル以上もある巨体に見合わぬ速度でアスファルトを蹴り、電柱を越え、屋根に上り、闇よりも濃い異形を追い縋る。
地上では、少女が並走して全く同じ速度で駆けている。縞模様の尾を揺らしながら躍動する巨体から、一瞬たりとも目は外さない。
袖が末広がりに広がった朱色の衣装の背中には陰陽が印され、手にしている滑らかな青竜刀からは清い鈴の音が零れていた。
黄色い光を放つ街灯の下で少女は立ち止まり、古い梵字が刻み込まれた青竜刀を掲げ、手早く印を切って滑らかな刃を振った。
刃に宿った力が細く絞られて放たれ、闇の固まりを捉えた。人でもなければ獣でもないそれは、力に絡め取られ、動きを封じられた。
ほとんど音もなく民家の屋根に舞い降りた白い巨体は、刀の如く研ぎ澄まされた爪を前足から伸ばすと、闇の固まりを凝視した。

「ふうむ」

 月明かりの下に立った巨体の白虎は、緑色に輝く双眸をにたりと細めた。

「今宵の獲物は、おぬしか」
「余裕ぶっこいてないで早くなんとかしてよ! 大体、あんたに合わせて走るだけで疲れるんだから!」

 青竜刀を掲げたまま、少女は白虎に喚いた。白虎は長い爪で耳を掻き、不満げに尾を揺らした。

「相変わらず解っちょらんのう、リンファ。いかなる相手じゃろうと、余裕ぶっこいて叩きのめすのが虎たるものよ」
「そのせいで、先週は思いっ切り死にかけたでしょうが! あんたも私も!」
「ありゃあおぬしが悪いんじゃ、リンファ。儂は間違いなくジェシェの尾を捉えたが、肝心のおぬしが退魔の術を誤ったんじゃろうが」
「邪蛇と言いなさい、邪蛇と。いちいち中国語読みにしないでよ、解りづらいんだから」

 少女は先端の反り返った靴で踏ん張り、青竜刀を捻って引いた。

「でもって、私の名前はす・ず・か! リンファじゃないって何度言えば解るのよ、バイフー!」

 ちりん、と青竜刀の柄の先で鈴が鳴る。両腕を伸ばして朱色の袖を大きく広げ、蝶のように華やかに舞う。

「悪鬼封縛! 急急如律令!」

 闇を戒める力が光を帯び、青竜刀の先端から糸のように伸びている様が目視出来た。闇は身を捩り、不気味な呻きを上げる。
ぐねぐねと形を変える影を伸ばし、全身を締め付ける光の糸を断ち切ろうと触れるが、触れた途端に闇が破れて醜く絶叫した。

「ほうら、さっさとしなさい! ここから先はバイフーの仕事でしょうが!」
「言われずとも解っちょるわい、そんなモン」

 耳を動かして少女の声を振り払ってから、白銀の鎧を身に纏った巨体の白虎、バイフーは悶える闇に向けて踏み出した。
バイフーは両手の爪をにゅっと伸ばし、口元を広げた。分厚い毛の下から現れた太い牙は、獲物を求めてぎらついていた。
闇の固まりは一瞬畏怖したが、すぐさま敵意を剥き出しにした。耳障りな悲鳴を上げ、戒めの隙間から黒い触手を伸ばしてくる。
バイフーはその触手の一本を掴むと、闇が裂けるほど強く引いた。それを牙の間に挟むと、ぐんっと首を上げて噛み千切った。
霊体の一部を奪われた闇はますます敵意を向けてくるが、バイフーは毛の先程も気にせずに、闇の触手を噛み締めて嚥下する。

「なるほどのう。おぬしは悪霊っちゃ悪霊じゃが、ジェロンの影響を受けちょるわけじゃなさそうじゃのう」

 べろりと厚い舌で口元を舐めたバイフーは、大きく口を開き、獣臭い吐息を漏らした。

「じゃが、なかなかの恨みの濃さよ。おぬしのように捻くれた死者の霊魂は、儂の口に合うわい」
82白虎と退魔師 2:2009/01/24(土) 23:12:22 ID:WT07GTKe
 ぎいいいいいいいっ、と鉄線を締め付ける音に似た絶叫を迸らせた闇は、戒めの隙間から伸ばした触手を尖らせた。
バイフーは両前足の爪を構えると、踏み出した。刃の如く尖った無数の触手を全て叩き落とし、闇の懐に巨体を滑り込ませる。
闇が新たな触手を形成するよりも先に、バイフーは少女の青竜刀よりも太い爪を闇の胴体に押し込み、腕ごと大きく捻った。
その腕を引き抜くと、闇が上下に分断された。びちゃびちゃと肉片に似た闇を撒き散らしていたが、夜の闇に溶けていった。
バイフーの純白の毛を汚していた闇も消え、戒めていた光の糸が緩むと、闇の固まりがいた位置には青白い霊魂が浮かんだ。
それを口に入れて味わってから、喉を鳴らして飲み下した。バイフーは民家の屋根から飛び降りると、少女の前に着地した。

「で、どうだった?」

 青竜刀を鞘に収めた鈴花に問われ、バイフーは鎧を載せた肩を竦めた。

「これといった収穫はないのう。ジェロンの奴の匂いどころか、ウロコの端すらも掴めちょらんわい」
「今夜も無駄足かぁ。結構苦労したのになぁ」
「あやつは邪神とはいえ、紛うことなき竜じゃからのう。そう簡単に尻尾を掴ませてくれるわけがなかろうて」
「そりゃそうなんだけど、漫画みたいにすんなり上手くいかないもんだねぇ」

 鈴花はお団子に結っていた髪を解き、髪留めをポケットに入れてから、街灯に照らされる白虎を見上げた。

「神獣鏡に戻る?」
「いんや。喰ったばかりじゃから、外に出とった方がええ。その方がおぬしもええじゃろう?」
「ん、まあ…ね」

 鈴花は末広がりの袖を翻しながら、歩き出した。その背の陰陽の印を見つめながら、バイフーは夜風に混じる邪気を感じた。
 一年前、この街に邪気が蔓延し、邪気の漲る闇と怨念の滾る霊魂が入り混じって出来上がった闇の亡者が彷徨い始めた。
その頃は、鈴花もどこにでもいる少女だった。だが、偶然バイフーの封じられた神獣鏡を見つけ、これまた偶然封印を解いてしまった。
鈴花自身は知らなかったのだが、鈴花は遠き昔に大陸で活躍していた退魔師の血を引いており、高い妖力を持ち合わせていたのだ。
数千年の眠りから目覚めさせられたバイフーは、封印される以前に倒したはずの邪竜の気配を感じ、鈴花に退魔師として戦うように命じた。
鈴花は当然反発したが、闇の亡者達が鈴花の家族や友人を脅かすようになったので、鈴花は家宝の青竜刀を携えて闇の亡者と戦った。
バイフーも、退魔師としても人間としても未熟過ぎる鈴花に従うのは不本意ではあったが、邪竜を放っておくのは妖怪にとっても良くない。
なので、二人は共闘するようになった。闇の亡者を倒し続けていけば、いずれ邪気の根源である邪竜に辿り着くはずだからだ。
邪竜を倒さなければ、ただでさえ邪気で乱れた気の流れが更に乱れ、闇の亡者よりも遙かに凶悪な亡者が生まれる可能性がある。
その危険を回避するためにも、心置きなく熟睡出来る夜を迎えるためにも、鈴花とバイフーは今夜も密かに戦いに赴いている。

「ん」

 鈴花が手を伸ばしてきたので、バイフーは爪を引っ込めてから前足を差し出した。

「おぬしはほんに変なモンが好きじゃのう、リンファ」
「だーから、鈴花だってば。肉球は正義なの。でもってモフモフはもっと正義なの」

 鈴花はバイフーの丸太のように太い前足にしがみつくと、白い毛に覆われている柔らかな丸い肉球をむにむにと揉みしだいた。
屈強な筋肉が隠れている白と黒の縞模様の体毛に顔を埋めた鈴花は、感極まるあまりに子猫のような高い声を漏らしている。
バイフーは鈴花の歩調に合わせて足を緩めながら、苦笑いを零していた。封印される以前は、白き鬼神と恐れられていたというのに。
今となっては、愛玩動物に成り下がっている。出会った当初は彼女を制しようとしたが、振り回されるばかりなので結局諦めてしまった。
鈴花は、バイフーを神獣鏡に封じた退魔師とは大違いだ。甘ったれで幼くて自身の妖力の扱いすら下手だが、バイフーを大切にしてくれる。
だから、飼い猫扱いされても怒る気が起きない。鈴花の心底幸せそうな笑みを見下ろしつつ、バイフーはゆらゆらと太い尾を振った。
 愛されるのならば、使役されるのも悪くない。
83859:2009/01/24(土) 23:13:35 ID:WT07GTKe
以上です。エセ中華ファンタジー的な。
>76 速攻で保存しました。ありがとうございます。
84名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 23:15:58 ID:fDJVGdol
バイフーさんもふもふしたいよバイフーさん
85名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 02:32:38 ID:jyukFOIP
バイフーデレデレじゃないかw
86名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 03:45:20 ID:/Qnjcz9/
デレデレもふ可愛いよデレデレもふ!
87名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:19:05 ID:Fbl551K/
モフモフしたい!
88名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 08:56:28 ID:I8TH1Whd
>>肉球は正義なの。でもってモフモフはもっと正義なの
同意、激しく同意!
89名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 20:07:18 ID:gOafeVPH
前スレラストの流れに便乗。
私の場合、物心ついた時点ですでに異種婚姻譚萌に目覚めていたのできっかけは不明。
何か科学系の真面目な番組で共生説の解説をしているのを見て、
葉緑体→原核生物×好気性細菌の三角関係に萌えたのが最初かもしれない。
人外と人間だったら恐竜惑星の萌×ハルが最初だと思う。

ところでこのスレ的な人外の定義は「ホモサピエンス以外」ってことでおk?
お盆ネタで、虫の体に宿った故人の魂が〜みたいなのもありがちかと思うんだけど
そういうのも人外に含まれるのかな?
90名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 22:18:25 ID:ax9lTRtp
>お盆ネタで、虫の体に宿った故人の魂が〜みたいなの
どこの民族の伝承だ
91名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:00:29 ID:uQFzxjCS
そりゃまた難しいな。
ある日目覚めたらベッドで虫になってたり、
人間だったけど悪の組織に改造人間されちゃったりな人とかの
扱いもどうなるんだとか考え込んでしまう。
後天的人外?
92旧い者達1:2009/01/27(火) 00:17:30 ID:RCp1q+ea
竜の話を投稿しまする。

この世界には、「旧い神々の眷属」と呼ばれる旧い種族が存在する。単に旧い種族とも言う。
人間がまだ現れる前、はるか峰に輝く万年雪が降り積もるよりも、深い渓谷が刻まれるより
も昔、まだ神話の世界から、神々とともに彼等はいた。
いつの間にか旧い世界は終わりをつげ、新しい世界が訪れた。新しい世界と共に人が生ま
れた。
ゆっくりと時間は流れ、新たな世界の森や草原や獣や人は増え、世界は変わった。
その中にあって、全ての鳥達の母は、その娘達である鳥に空を託し去った。
大海原そのものたる大鰐鮫が大鯱に敗れて後、かれの眷属全てはその知性を失い、ただの
大きな魚となりはてた。
大地の主(あるじ)は、大地という庭から旅だった。
この世の柱たる三神が去り、やがてそれぞれに属する旧い神々もこの世から去った。
本当の新世界が始まりである。


そして、大地の主の眷属だった竜達は、もはや帰らぬ主の帰りを、ただひたすらに待ち焦
がれている。たとえ石と成り果てようとも。永遠に。
93旧い者達2:2009/01/27(火) 00:18:13 ID:RCp1q+ea
この国に一頭の緑色をした雌の竜が降りたったのは、今から500年ほど前のことだ。
穀倉地帯を潤すタリア川の源流に近い草原にである。今残っている記録からすると、それ
は大変な騒動であったらしい。
人間は恐れたが、騒動はすぐに収まった。なぜなら、その竜がその場で眠ってしまったの
だ。人間は、竜を起こさぬよう、恐れながらひっそりと見守った。
しばらくして変化に気が付いたのは農民だった。穀物の生産量が上がったのだ。
次に気が付いたのは、竜を監視する兵士だ。草原の降水量が増え、それに従い森が育った。
変化は徐々に国を変つつあった。
豊かになった穀物は国を富ませ、人は増えた。
これらの変化をもたらしたのは竜である。大地の主の庭師であった彼等は大地の力そのも
のだ。
彼等がいるだけで、砂漠は草原にかわり、草原は森となるのだ。
彼女が眠りについて100年、200年と時は流れ、草原はやがて、彼女の寝床を中心とした深
い森へと変わった。人々は森を神おわす場所としてあがめ、彼女の存在は次第にわすれら
れた。
94旧い者達3:2009/01/27(火) 00:18:50 ID:RCp1q+ea
彼女はまどろみの中夢を見る。
まだ子馬ほどの大きさだった頃の夢を見る。美しい庭を走ると、光に輝く綿毛が舞った。
懐かしい光景に郷愁を感じる。ここにはまだ、威光に輝くあの方が居た。
夢の中でさえ時はうつろい、黒く輝く鱗を持つ男と寄り添う自分の姿を見た。鼻面をすり
合わせ甘噛みをしあった甘美な時間はもはや戻らない。彼との愛の結晶は、終に形をなす
ことはなかった。
冷たい塊になった卵を抱き、夢の中泣いた。
主去って後である。その頃から、竜たちの愛は実を結ぶことが少なくなった。
卵が生まれると、皆はそろって祝福した。卵が孵れば、その母はたたえられ、子はそれこ
そ皆に溺愛された。
夢で更に時は流る。年老いたものは、あの方を待ち焦がるあまり、死を拒絶した。寿命つ
きたものは石となり、主を永遠に待ち続けるのだ。石と化すのは、寿命つきた者だけでは
ない。この数千年の間に、眠りについたまま覚めず、石になるという奇病が竜族にはびこ
りつつあった。愛し合った彼も、この病に倒れた。
彼女は夢をみる。眠り続ける限り、幾度も繰り返し夢を見る。
なぜ、妾の見る夢はこんなに悲しいのであろうか。
主よ、どうぞこの世にお戻りください…
そして、泣きながら彼女の夢は覚めた。
95旧い者達4:2009/01/27(火) 00:19:39 ID:RCp1q+ea
時の移ろいとは早いもので、豊かな草原だと思っていたこの場所は、既に霧深い森となっ
ていた。余りの美しい陽気に、ほんの少し眠ったつもりだったというのに。
彼女は頭を振り、体をゆすって、絡みつくツタやコケを払い落とすと、大きく伸びをした。
おそらく数百年も動かしてない体がぎしぎしと軋む。ふと見上げると天空には満月が出て
いた。久方ぶりの世界。彼女は、涙を払い目覚めたことに感謝した。眠ったまま石となっ
たなら、私はずっと悲しい夢を見るだろう。それではあまりにも悲しすぎる。
だが彼女は考える。これは果たして本当に起きているのだろうか。実はこれは夢の中であ
り、目を覚ませば、彼と寄り添って卵を抱いているのではないか。何より、我らが主はま
だおわするのではないか…虚しい考えであった。
そうやって考える日々を過ごす内に、彼女の周りに変化が起こる。
人間の少年が現れたのだ。始め、おそるおそるであった彼の態度は、意思疎通が出来ると
言うことを知って後、だんだんと大胆になった。
彼は、彼の言う旧世界の事を知りたがった。それは、世界の成り立ちを知ることと同義で
ある。彼女は、少年に請われるままに、自らの知識を語って聞かせた。
少年もそれをよく理解し、世界の成り立ちについての知識を深めていった。
それは短く濃密な時間であった。語らいの間、彼女は悲しみを忘れる事が出来た。
出会ってから三年を数えるころ、二人の間には恋人同士にもにた、奇妙な信頼関係が築か
れるにいたる。少年は、彼女に恋心のようなあこがれを抱いているようにも見える。
体の大きさも年齢も種族も違うが、確かに精神的なつながりがあったのだろう。
96旧い者達5:2009/01/27(火) 00:20:25 ID:RCp1q+ea
それから更に数年。少年はあっという間に成長し既に青年となっていた。彼は更に知識を
高め、それを使って世界を豊かにするための方法のいくつかを考え出すにいたる。
二人の関係は更に穏やかで濃密なものとなっていたが、ここにきて不幸がドアを叩く。
戦争によって作り上げられた武器が、旧い者達を殺すまでの力を得た。もっとも強力と言
われた竜族も例外ではない。
新世界の支配者になりつつある人間達にとって、旧世界の残滓は邪魔者でしか無かったの
だ。この人間の行為は、減りつつある竜族に大きな影響を与え始めた。
そして、ある日それは起こる。
彼女と青年との逢い引き。対話の途中で、森を調査する兵士が彼女らを見つける。
青年は彼らを行かせまいと争い、槍で突かれた。おそらく、彼らは彼女のを殺しに来るだ
ろう。森は焼かれ、彼女は殺され、この地はまた草原に戻るのだ。
彼女は悲しみをもって青年を見やる。彼の脇腹と右胸からあふれ出る血液と共に、彼の命
が失われていく。
「なぜ…ひと…は…あなた方、旧い種族に対する…敬い…をゴホッ」
青年が血を吐きながら言う。
「わすれ…て、しまったのでしょう。」
彼の流す涙を、彼女は爪先でそっとぬぐった。
「貴女はうつくし…い。どうか、われわれの、手に、かからぬよう。遠くに、逃げて」
断末魔の苦しみのなかにあって、この風変わりな青年は、それでも彼女を気遣って言った。
以前に話した事がある。彼は人の行いを悔い、旧い者達の行く末を案じてるということを。
ここで、彼女は一つ思い出す。以前語らった時のことを。それは、竜は大地という命を育
む事が出来るのに、なぜ新たな命を宿すことが出来ないのか、というものだった。
青年はこう言った。大地に分け与える力を自分の中にとどめれば、それは命になるのでは
ないか?
「汝はもう死ぬ…妾は汝を助けてはやれぬ」
彼女もまた、涙をこぼした。
「だが、汝の言うた事はみな覚えておるぞ」
「あり…が…とう。僕は、もしかすると…竜になりたかったのかも…しれない」
青年の小さな手が、爪先にぎる。
「妾も汝がそう思うておるように感じておった。重ねて言うが、汝はもう死ぬ」
彼女は言葉を切り、その後意を決したように続けた。
「だがな、一つだけ死なぬ方法が見つかったやも知れぬ。それに賭けてみるか?」
青年は、青ざめた顔で頷いた。
「良かろう。もし、次に汝が目を覚ますならば、それは生まれ変わって後じゃ」
彼女は急ぎ裸にした青年を優しくつかみ上げると、自ら押し広げた生殖器の中へと導いた。
そして、外に放射していた生命の力を、自らの内側へと向ける。
力はやがて、青年を守る硬い殻となって、彼女の胎内とで二重の壁になってこの世から彼
を隔絶する。
奇蹟がおこる。彼女は確信した。同時に、自らの種の過ちも理解した。
我らが主は去ったのではない。我々の内側にあるのだ。
彼女は一声いななく。世にある全ての竜たちにむけて。我々もこの世界を去ろう。本物の
安寧の地へと。
青年よ。妾に真実を悟らせてくれた人間よ。汝がその目に再び光を見るとき、汝は我らと
源を同じくするものとなろう。

それから程なくして旧い者達はこの世界から姿を消した。その後、美しいそれらを見た者
はだれもいない。
97名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:22:11 ID:RCp1q+ea
以上終わりです。

なんかとりとめのない話になってもうしわけないれす。
書いててちょっと生まれ変わってみたいと思いました。
98名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:35:38 ID:nTmGr8/D
>>97
GJ。童話を読んだようで楽しかった。

>>91
ジャンルとしてはTFってジャンルだな
異類婚姻譚では美女と野獣とかかえるの王様もそうだから
別にいいんじゃないかなと思う

むしろこのスレだと人間→人外より人外→人間の方が扱いに問題ありそう
99名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:10:57 ID:VgFf6fnm
>>97
GJ。文体と雰囲気が好きだ
それはそうと前スレが容量に達したみたい

さっき偶然見た宇宙をかける少女の今後に期待。もちろんこのスレ的な意味で
100名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:29:03 ID:XG4ha2Ne
>>97
GJ。なんとなく心穏やかになるな。
101名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 11:51:31 ID:lXMbpVOG
>>98
仕切り厨みたいでスマンが
TFだと他に獣化スレや変身スレとかもあるから
どこの描写が重点的かで落とし分けかな>>91
102名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 12:33:51 ID:nwPZmCc6
つーことになるとサイボーグなんかも扱いが難しいよな?
まあ間口が広いのがこのスレの長所だし、落としどころが微妙な人外×人ネタの投下もアリかと
あくまで俺としてはそう思うってことね
>>99
エロパルドとウルに期待
赤毛といつきのフラグ描写に危機感を覚えた
103名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 16:20:21 ID:olJGh9D1
毎回この会話するの面倒じゃないか?
自分としては他に落としたいスレがなければ、何でもここに落としていいと思うけど
104名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 17:19:14 ID:ZNA5/KC9
ふと、雌のお狐様と男のペアを考えた
子どもの時からずっと男に憑いてて、他の怪から守ってる
オカンみたいな性格でちょっと口うるさい

かつて憑いた人間に似てて一目惚れしたから憑いたとは、恥ずかしくて言えない狐さんであった
105名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 17:49:30 ID:2MCdUBAQ
>>101
でも何となく変身とか人体改造のスレって「人間性の否定」みたいなのが
根底にある気がして人外×人間好きな人には薦めづらかったんだ
なんとなく相手も人外の方が好まれてる気がする

基本自分も>>103だと思ってる
106名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 23:27:03 ID:RBl0FFbn
ドラゴンの女の子×人間の男の子、なんてここじゃ需要ありますか?
107名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 23:56:33 ID:XfZ/R+Mm
変身スレは理性から本能に堕ちて、獣そのものになる描写に需要があるんじゃないかな。
>>105の言うとおり人間くさい人外ってのはあまり好まれない気がする。
このスレはどっちかっていうと、理性保ったまま自分の姿に苦悩する方が合ってるかな、と。
あくまで自分の見解だけれど。
紳士淑女で思慮深い人外萌える。

そんなわけで人外♂×人間♀にしろ、人外♀×人間♂にしろ、そこに萌えがあるなら良いと思う。
需要は落とした瞬間に湧くってエロい人言ってたしね。
108名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 02:09:56 ID:sIxcT7tA
基本このスレはよく訓練された変態たちで構成されてるし
該当スレが見当たらないなら容赦なく投下すればいいと思う
いや、容赦なく投下してくださいお願いします

人外♀でもいいじゃない
オカルト娘スレとかに投下できないネタならこっちでいいよ
自分は、別種の生物ゆえに困難な性行為を相手を気持ちよくさせたい一心で行う姿に萌えるから
人間っぽくない人外ならどっちが人外でもいいかもしれない
109名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 08:34:42 ID:J6Sd0D83
>>90
>どこの民族の伝承だ
日本の古い伝承みたいだな。
お盆に虫を殺しちゃいかんのは、虫が先祖の分身だからなんだそうだ。
俺も初耳だったが、地域によってはそういう伝承がまだ根付いているのかもしれん。
110名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 10:44:21 ID:DRX31LES
>>109
チャンピオンで連載している「幻仔譚じゃのめ」を連想した。
人と妖の異類婚とか、蛇や蜘蛛の精霊の血を引く人たちとか、
色々と人外スキーには堪らない漫画だ。
111バスティア・アバンチェス:2009/01/28(水) 12:42:10 ID:jZQRAMeB
>>107-108
ありがとうございます。ならばお言葉に甘えて……。
少しグロい描写とかあります。苦手な方はご注意を。
112バスティア・アバンチェス:2009/01/28(水) 12:48:18 ID:jZQRAMeB
【 1 】

 かろうじてその鎌首を持ち上げると――その頭上遙かで丸く切り取られた青空を確認し、彼女バスティア・アバンチェスは深くため息を
ついた。
『うかつであった』
 その首根を再び地へと落とし、誰に言うでもなくバスティアは呟く。
 場所は死火山の火口奥底――その地にて今日までの一週間、彼女は身動きもとれずにうずくまっていた。
 遠目からは漆黒と見まがわん深い紫紺の流鱗と、稲穂のよう光り輝く黄金の体毛を背に走らせた四足の翼竜(ドラゴン)――それが
彼女である。しかしながら斯様に美しき偉容とは裏腹にその実、彼女は『邪竜』としてこの世の生物達からは恐れられる存在でもあった。
 そもそも彼女の名である『バスティア・アバンチェス』とは、『終わり(バスティア)』と『始まり(アバンチェス)』の単語とを
組み合わせたものである。
 彼女の振る舞いにより破壊が行われ、そしてその荒野からまた、新たに生物や文明が誕生する――といった経緯を物語っていたものが、
いつしかその固有名詞として定着してしまっていた。
 本来はそれほどまでの脅威を誇る竜であるのだ。
 ならばなぜ、そんな彼女が今こうして動くことすらままならずにうずくまっているのか。ことの発端は一週間前――らしくもなく嵐の
夜に空を翔けたことにあった。
 別段理由があったわけではない。ただその日、なにやら暗雲立ち込める夜空に心惹かれた彼女はそこへと飛び立ち、そして落雷の直撃
を首筋に受け、こうしてこの死火山の底へと墜落してしまったのである。
 少なからず竜の生態に知識のある者ならば、『彼女の逆鱗に雷が落ちたからだ』とその状況から推測するのであろう。しかしながら
その答えは、半分しか正解ではない。
 そもそも竜に『逆鱗』などという器官は存在しない。『逆鱗』とはすなわち、竜の『脊髄』の位置を示したものであるのだ。
 いかに邪竜と神格化される存在とはいえ、彼女も歴とした脊椎動物である。古の冒険譚の中に見られる、かの『逆鱗を攻撃されて
倒される竜』の件(くだり)とはすなわち、『脊髄を攻撃されて、仕留められた』ということなのである。
 しかしながらその『逆鱗』――脊髄の正確なポイントとて、そうそうに見分けられるようなものではない。仮に見極めに成功したと
しても、今度はそこらを覆う頑強な鱗の隙間を縫って攻撃を当てなければならないのだ。
 まさにそれを為し得るは『奇跡』としか言いようがなく、そして『奇跡』であるからこそ、その事実は冒険譚として語り継がれ、
さらには今日に『逆鱗』なる単語もまた認知させるに至っているのである。
 閑話休題。それゆえに今回の一件は、彼女バスティアにとっても予想だにつかないことであった。
113バスティア・アバンチェス:2009/01/28(水) 12:49:05 ID:jZQRAMeB
 先にも述べた彼女の脊椎はそんな鱗にて幾重にも守られている。その鱗それは、数千度におよぶ溶岩の中にあっても溶けることはないし、
また身を覆う体毛は極寒の氷雪の中にあってさえ、彼女を凍えさせることはしない。だからこそ、そんな無敵の鎧に身を包むがごとき
自分が、糸ほどに細い落雷の一撃で数日間もマヒしてしまう状況など、微塵として予想し得なかったのである。
 故にただ、バスティアはこの現状にため息をつき続けるばかりであった。
 しかしながら、そんなため息の理由は今の身の上を嘆くだけに留まらない。彼女を辟易させているもう一つの理由――それこそは、
「ステアー、いるー?」
『くッ! 今日も来おったかぁ……糞餓鬼!』
 突如として場に響くその声――少年のものと思しき声の音(ね)に、バスティアはあからさまにその表情を引きつらせ不機嫌なものと
させた。
 そうして視線を向けるその先。いずこか外部と通じているのであろう洞穴のひとつから顔を出したのは――人間の少年であった。
 年の頃は10歳と少しほどであろうか。栗毛の短髪とビー玉のように艶やかな黒の瞳からは、どこか仔犬のような愛くるしさを覚え
させる。――しかしながら今のバスティアにとってはそんな少年が、何者にも勝る『天敵』であるのだった。
「おはよ、ステア♪ 怪我の具合はどう?」
 水の入った木桶のバケツを両手に下げて走り寄る少年。よたよたとバケツの重みに振り回されながらバスティアの鼻先まで近づくと、
少年はその容態を訪ねるよう語りかけそして鼻頭をなでる。
『気安く触るなよ、人間風情が! その臓物、ぶちまけられたいか!?』
 それに対してバスティアも怒気を含ませた声で少年を威嚇する。
 威嚇するが――
「ふふふ♪ 大きい声も出せるようになってきたね」
 そんなバスティアの威嚇に彼女の元気な様子を悟ったのか、むしろ少年はその花のような笑顔をいっそうに明るくさせるのであった。
『――クソ、なぜ通じんッ?』
 そんな少年を前に毒気を抜かれ、脱力に鼻を鳴らすバスティア。
 件のここへ墜落した翌日より、まるで少年はここにバスティアが落ちたことを知っていたかのよう、薬やら食糧やらを持って訪れて
いたのだった。
 それだけならばバスティアとて、こうまでその嫌悪を露にすることはなかっただろう。しかしながらこの少年――そんなバスティアを
『介抱』する以外にもひとつ、ここへ来るたびに彼女へ対し『とある行為』を済ませていくのであった。
「うんうん、傷はもう全部治ってるみたいだね。なのに、どうして飛べないんだろうね、ステア」
『う、うぅ……』
 ひとしきりバスティアの体を清拭すると、少年はわずかに瞳を細めたその視線を彼女へと送る。
 笑っているとも、はたまた獲物を狙う肉食獣が目蓋を引絞っているとも見えるその視線――どこかサディスティックなそれに当てられて、
バスティアはただうめきを漏らすことしかできない。
114バスティア・アバンチェス:2009/01/28(水) 12:49:50 ID:jZQRAMeB
 これから自分へと行われようとしていることに――この少年がここへ通い始めてから今日にいたるまで欠かさず行ってきた『その行為』を
想像して、バスティアはただ恐怖とも不安ともつかない何とも曖昧な感覚に胸を苦しくさせられる。
「ステア……」
 やがて少年は熱のこもった声で彼女の名を呼ぶと、そっとバスティアの鼻先へと口づけをした。
 それが始まりであった。
 そこから少年の唇は、小魚がついばむよう幾重にも愛しげにバスティアの横顔を愛撫して進んでいく。
『や、やめろぉ……こそばゆいでは、ないかッ』
 徐々に口角へと近づきつつあるそんな少年の唇にバスティアも上擦った声を上げて抵抗する。しかし、
「ん〜♪」
『あ、んむ。ん、ん……』
 それも虚しく、そこへとたどり着いた少年の舌先はバスティアの牙の間から侵入し、チロチロと彼女の舌先を舐り撫ぜる。ヌルヌルと
舌同士の粘膜が絡み合う感覚に、バスティアの意識はとたんに霧散して、ただその行為のみを感じ取ることに集中して忘我の極みに達する。

 そう。この少年が彼女との邂逅の際に欠かさず行う行為――それこそは、『彼女を犯す』ことそれであった。

 いちばん最初の出会いを果たしたその時から、少年は積極的に彼女を責め立てていた。
 それこそ最初の頃は激しく声を荒げて抵抗したバスティアであったが、その行為が3回目になる頃、彼女の中にも変化が現れた。
 こともあろうにバスティアは――この少年の手によって絶頂へと導かれてしまったのである。
 そもそも彼女の存在とは、何人にも干渉されることのない『絶対の存在』であった。言うなれば、この世界における食物連鎖の頂点に
居る存在といっても過言ではない。
 しかしそれ故に、こと『蹂躙』されることに対しては弱くもあったのだ。
 今まで犯されたことのなかった彼女は、それに対する抵抗や身の処し方というものを全く知らなかった。ただ為されるがままに受け
入れ、そして犯される――そんな免疫の無いバスティアが落ちるのは早かった。
 4回目にして彼女は歓喜の声を揚げ、そして昨日のこととなる6回目には少年の名を何度も呼び、そして絶頂を迎えた。
 それこそが彼女の苦悩のひとつであった。
 そうして犯されて何も考えられなくなっているうちは幸福である彼女も、いざ一人となって我に返る時――その時の自分自身を振り
返り、なんとも言いようのない不安に駆られた。
 仮にも己自身を『人間よりも上位に位置する』と自負している彼女にとっての現状は――人間如きの手で悦びを与えられているこの
現状は、屈辱以外の何物でもなかった……はずである。しかしバスティアは今、そこへ強い悦びを覚えているのだ。
 凌辱を通じてバスティアの心を行き来する『プライド』と『悦び』――そんな揺れる心にバスティアは、この少年の手によって自分が
変えられてしまうかのような不安を感じ、それに慄くのであった。
115バスティア・アバンチェス:2009/01/28(水) 12:50:38 ID:jZQRAMeB
 ゆえにこの少年が現れるたび、そして顔を合わせるたびに必死に抵抗はするのだ。
 今日こそはこの少年を受け入れてしまわぬように――そして今日こそは自分自身を失わぬように。……しかしひとたび彼に触れられる
と、それもあっけなく霧散して彼女の中から消えてしまうのであった。
 そうしてひとしきりその口内と舌先を弄ばれる頃には、
『テス……テス。もっと、もっと慰めてくれや』
 少年・テスのその名を呼んでさらなる愛撫を求める雌に、バスティアは変えられてしまっていた。
「うふふ、初めて会った時よりもずっと素直になったね。いいよ、好きなだけしてあげる……今日は一晩中、そばにいてあげるから」
 今一度、今度はしっかりと想いを込めてバスティアへテーゼを捧げると、少年の唇は彼女の流線形の体を緩やかに下って行った。
 仰向けにするよう彼女の内腿を外へ押しやると、バスティアはその前面が露になるよう正面のテスへと体を開く。鱗と体毛に守られた
背面とは違い、腹側は高質化した皮膚と強(こわ)い筋肉によって、見るもなだらかな肉の隆起を形成している。
『あ、あぁ……ッ』
 その隆起をついばみながら移動するテスの唇にバスティアは息を押し殺すように詰まった声を上げる。そこからくるこそばゆさが得も
言えぬ快感となって体を走るのだ。
 そしてこれから行われるであろう行為を想像して、彼女の『雌』は如実にその変化を体に現わせた。
「うわ、もうこんなにおツユが出てきてる。初めての時は『この場所』がどこか判らなかったくらいなのに、今じゃすぐ判っちゃうね♪」
 そう言いながらテスはバスティアの両腿の付け根――そこへ縦に刻まれた雫の滲むスリットへ、押し込むよう人差し指の腹をくいこませた。
 そしてそこから、下から上へ弾くかのようにそのスリットの溝をなぞり上げた瞬間、
『ん、んうぅ! くひぃぃ……ッ』
 線のように閉じきっていた膣はそこへ、大輪を咲かせるかのよう大陰唇の肉弁を左右へ大きくはみ出させた。
 さらにはそんな人差し指に弾かれた最上部には陰茎とも思しき程に発達した陰核(クリトリス)が露出して屹立する。
「ふふふ、今日もキレイに咲いちゃったね。ステアのおまんこ♪」
 そんな露となった膣の眺めへ満足げに微笑むテスと、一方で羞恥心の限界からきつく目頭を閉じて横顔を背けるバスティア。
 そうしてその間口を開けた大陰唇の左右それぞれをワシ掴むと、テスは無遠慮にそれを開き拡げた。
『う゛あ゛ッ……んんん!』
 その荒々しい扱いにバスティアは顎をのけ反らせて声を上げる。同時にそんなテスからの刺激に反応して、惜しげもなく拡げられた
膣口からは放尿の如く愛液のしぶきが噴き出した。
「今日もいっぱいステアのおしっこ飲んであげるね。いっぱいいっぱい出してね」
 そんな目の前の光景にテスものどを鳴らすと、顔の前面全てを埋めるかのようしてバスティアの膣口へ舌を這わせる。
116バスティア・アバンチェス:2009/01/28(水) 12:51:19 ID:jZQRAMeB
 せいぜいその身長1メートルほどのテスに対し、一方のバスティアは体長4メートル強――二人の間には実に3メートル以上のサイズの
違いが見受けられる。かような体格差があるテスにとってのバスティアの膣とは、大陰唇を含むその全体に頭が丸々埋まってしまうほどに
広く大きい。それゆえにテスの彼女に対する扱いも、体全体を使った何とも荒々しいものとなる。
 顔の半分を埋めていた肉壁の中から口を放すと、今度は僅かに開きかけたその膣の中へと、テスは深々と右拳を埋め込んだ。
『は、はぐぅ……ッ、う、うぅんん!』
 膣とはいえ野生の竜の筋質とあっては、その締め付けと弾力も生半なものではない。埋め込んだ拳をその中で反転させるとさらにテスは
肩口に力を込め、その半身を踏み込ませながら彼女の膣内へと、その右腕丸々を挿入させていくのだった。
 肩口いっぱいまで右腕を挿入するとテスの拳の先端は、膣の底ともいうべき子宮の入り口に触れて止まった。
「うわぁ、ステアのおまんこ柔らかくなったね。今日は一番奥まで着いちゃったよ?」
『ん、んう……ん、ん……』
 そのことに達成感を感じてか、テスは興奮した様子でそのことをバスティアへと告げる。しかしながら当のバスティアはそれどころでは
ない。今までにないその深い挿入に息をか細くして、快感とも苦痛ともつかぬ感覚それへただひたすらに耐えるばかりであった。
「ねぇー、聞いてるのぉ? ステアー」
『あッ、はうぅ……! う、動かすなッ。腹がねじれそうなの、だ……』
「えー? せっかくここまで入ったんだよ? すごいことなんだから、もっと嬉しそうにしてよぉ」
『あッ、あおおぉ……!』
 何ともつれないバスティアの反応に、テスも手持ち無沙汰に膣の中の拳をこね回したその時である。
『ん、くふぅぅん……お願い……お願い、だから』
 思いもかけずバスティアから漏れたその、苦しみを孕んだ艶やかな声がテスの琴線に触れた。
「ねぇ、苦しいの?」
 判りつつも訊ねつつ、テスは膣の拳を反転させる。
『おご!? んおぉぉ……ッ』
 そんな動きに案の上、押し殺した声をあげてその頭をのたうたせるバスティア。
 その様子に――テスの幼い笑顔にはこれ以上になく無垢で、そして残虐な光が宿った。
 そして、
「もう、ステアったら……人が訊ねているんだから、ちゃんと答えなきゃだめでしょ!」
『ッ! うぎゃうぅぅ!!』
 膣の中の拳をわずかに引き抜くと次の瞬間――まるで小突くのよう、再び突き出した拳の先端でバスティアの子宮口を打ちすえた。
 その一打に――その苦しみに覚醒され、大きく目を剥いてバスティアは声を上げる。
 それが始まりであった。
117バスティア・アバンチェス:2009/01/28(水) 12:52:08 ID:jZQRAMeB
 そんな一打を皮切りに、テスはかの子宮口の殴打を続ける。激しいそのピストンに撹拌された愛液が白く泡立って、テスを受け入れる
膣口の淵から止め処なく溢れて流れ落ちる。
 斯様に激しい愛撫に、当初は下痢の腹痛にも似た苦痛を感じていたバスティアであったがしかし、
『ん、ん、ん……おぉ、うぅぅッ』
 体は次第に解きほぐされ、やがては順応していく。
 テスの拳が子宮を叩くたびに意識は白く飛び、息苦しかった呼吸は胸の鼓動とシンクロして新たなその快感を、オルガスムスの波に変えて
バスティアへと打ち寄せた。
 そしてその様子を誰よりも敏感に感じ取るテス。
「ステア、気持ち良くなってきた?」
『あ、あおう、おおうぅぅ……良い、いいッ。もっと、もっと……ッ』
 尋ねるテスの声に、バスティアはその鎌首を大きく振り乱して、更なる快感をむさぼろうとその身をよじらせる。
「本当にステアはエッチになっちゃったね。そんなエッチなドランゴンには、ちゃんと躾してあげなくちゃ」
 一方でテスはそんなバスティアの乱れように満足しつつ、さらに彼女を責め立てようと右手のひねりを膣壁へ大きく巻き込ませる。そして
子宮に触れたその最深部にて、テスは閉じていた手のひらを目いっぱいに広げた。
『ひッ、ひぐぅ!? ま、待て……広げるなぁ。指先が、さ、刺さる……!』
 その内部での変化に目を向くバスティア。しかしながらこの悪太郎の思惑がそんな単純なものであるわけがない。
「こんなもんじゃないからね……今日は、悪竜(ステア)退治をしちゃうんだから」
 そして次の瞬間、広げた指々を閉じたその手の平は――その奥に潜むバスティアの子宮口をわし掴んだ。
『んぐッ――、ぎゃああああああぁぁ!!』
 その感触とそして痛みに、バスティアは声の限りに悲鳴を上げた。
 仰向けの体の両膝を立て、投げ出した四肢は爪を立てて地表を掻き毟る。斯様にしてテスの暴挙から逃れようと体をのたうたせるも、
「逃がさないよぉ、ステア」
 テスは逃がさない。
 壊れた水道管のよう失禁とも愛液ともつかない粘液の噴出す膣に体を埋めたまま、内部で二度三度と子宮口の入り口を握り直すと、いよいよ
以ってテスはわし掴んだ子宮それを引きずり出そうと右腕に力をこめる。
『んぎ、んぎッ、んぎぃぃ……! や、やめ……ッおごおおおぉぉ!!』
 まさに内臓を引き抜かれんその感触に、もはや声にならない声でもだえるバスティア。しかしながらそんな痛みと衝撃の中にありながらも――
『お、おおおぅ……んごおおおおぉぉん!』
 その荒々しいテスの愛撫に、次第にバスティアは快感を見出していった。
118バスティア・アバンチェス:2009/01/28(水) 12:53:17 ID:jZQRAMeB
 激しく引き抜かれんと子宮口が握りなおされるたびに快感の波が押し寄せ、そしてそれをわし掴んだテスの右腕が、愛液のぬめり帯びて
膣内を行き来するたびに、バスティアは意識を朦朧とさせた。
『おほッ……んふぅう……! もっとぉ……テス、もっと激しく! もっと、もっと……』
「あれあれ、もう慣れちゃった? これじゃおしおきにならないよ。こまった淫乱竜だね、ステアは」
 更なる愛撫を求めるバスティアに口ではそういいながらも満足げなテスは、その要求に応えるべく、半身に開いていた体を彼女の膣に
対して正面に整える。
 そして、
「じゃあ、本当に壊しちゃうよ? ……いいね?」
 すでにその中へ預けていた右腕へ沿わせるように膣口へ左手も添えると――ついにはその両腕をテスはバスティアの膣へとねじりこんだ。
『んぐ!? ぐひぃぃいいいいい!!』
 右腕一本であった時は比べ物にならない膣口の広がりに声を上げるバスティア。
「入った入った♪ え〜っと、あとは……」
 一方のテスも新たに侵入させた左手を右手に合流させると、彼女の子宮口を手探りでさぐる。そしてもとより右手で握り締めていた子宮口の
入り口を、さらに左手も添えて握り直すと、
「いっくよ〜。せーの、それ!」
『ッッ――――』
 両手を以ち、渾身の力でバスティアの子宮それを引き出し始めた。
『ぎゃああああああああああああッッ!! あッ、おッ! おぉ! おごぉんおぉぉおおおおおおお!!』
 その瞬間、生物の上げるものとは思えぬ声でバスティアは吠え猛けた。もはや「あえぎ声」などという範疇を超えた苦しみを孕んだ声の
衝撃は激しく、空気を振動させ天高くに漂う雲すら撃ち払わんとするほどの勢いで辺りに響き渡った。


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とりあえずここまでとなります。
続きを書いたらまた報告させてもらいます。
119名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 13:19:04 ID:x0idtXGN
竜姦キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
120名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 15:25:23 ID:gsQdWBiF
メロメロになってるステアたんかわいい。
大きい人外はいいなあ…全身使っての愛撫はロマンですよね。
121名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 16:27:41 ID:w4H4Sz6x
まさかステアは死火山落ちるまで処女だったのでは…という疑惑が浮上した
孤高の純潔ってやつっすか 楽しかったよ、GJ
122名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 20:17:44 ID:J6Sd0D83
ところで前スレの流れとか>>89とか見てお前ら何も思わないのか?
スレ住民に女がいてむかつかないか?
俺はかなり嫌なんだが…。
便器はエロパロ板に来るなよ。
123名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 20:35:19 ID:tRgIbop2
スルー能力検定実施中
124名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 21:02:46 ID:E0xnY8gV
前スレで思い出した
検索で異種族恋愛は参考になった
確かに人間寄りな人外が多いが検索できるだけありがたい
125名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 21:11:05 ID:J6Sd0D83
ほらこういう女くさい流れになる。
蜘蛛の巣張った腐れマンコはやおい板にでもこもってろよ。
126名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 21:23:58 ID:E0xnY8gV
蜘蛛×女で蜘蛛の巣プレイだと!?
127名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 21:27:03 ID:fD2PfeNc
体格的な問題で交尾できないから、せめて陰部を糸で封鎖しようということか
なんという素晴らしい執着心
128名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 21:43:01 ID:J6Sd0D83
こういう話のそらし方って同人女っぽくてキモい。
129名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 23:01:15 ID:kV1Dd7Vz
>>118
GJ!!
大きい女の子はいいなw
竜かわいいよステアちゃんかわいいよ

人間×人外♀は大好きなんだが、供給が少なくて飢えるよな
130名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 23:10:48 ID:NAi9E6/X
だな。自分の妄想にも限界があるから、このスレがあって本当によかった。
131名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 23:49:23 ID:HtiZBgLN
>>118
GJ! 竜のテンプレをなぞるようなツンデレデレで吹いた。
いいぞもっとやれ

>>129
貴様っ 人間♀x人外♀でもイケる口なのだな?だな?
…嘘デスごめんなさい。
132名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 00:14:54 ID:weg/btvW
>>131
性別関係なく行ける口ですが何か
種族も性別も超越すればいい
13397:2009/01/29(木) 00:20:08 ID:yD1xD9dd
読んでいただいてありがとうございました。
>>98-100
特に感想をありがとう

ニーズ低そうな話で申し訳もございません。最後にアンバース、TF臭わせと
ちょっとだけエロくしたつもりだったですがま、それはそれでまたいずれ。
134名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 02:16:01 ID:dy73/7Z9
>>128
sageてるとこを見るとただの荒らしじゃないんだろうから言っておくが、
人間半分は女なんだ、特にこんなニッチスレでは目立つのも仕方ないだろう。
けど男女関係なく作品投下するし、スレも盛り上げる。
出来るなら今のこの安定したスレを保ちたい。
ただ煽るだけじゃなくて何が不満か言ってくれないか?
変に口挟んでたら申し訳ない。

あと不覚にも蜘蛛のくだりで萌えた。
人外側が本来持つはずのない執着心に戸惑ったりするのはいいよなあ。
135名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 04:31:25 ID:RF+m1bwr
良く考えろ、脈絡もなく女叩きをしだす方が
スレの流れに即してなくて邪魔だから
荒らしの自覚が仮に無かったとしても荒らしだよ
136名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 04:42:35 ID:dOc4Gn4r
異種だからこその違いっていいよな。
人外と人間で、どうやってアレコレしようか直前で悩んでたりして。
二人して試行錯誤しながら、いろいろ試したりしたらいい。
137名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 08:02:28 ID:Zmki9q/t
>>134
世界人口の半分は女でも、普通の女はエロパロ板なんか来ない。
発情する三次元女とかキモすぎるだろ?
女が来ると「男キャラ可愛い」てゆうレスと非エロが増えて嫌なんだよ。
女はディズニー映画でも見てれば十分だろ。
デフォで馬鹿な性別なんだから身の程を知って慎んでろよ。
138名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 08:54:17 ID:yytNUrPv
なんで>>137 そんなに必死なん?
139名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 10:11:31 ID:Zmki9q/t
だって嫌だろ?
140名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 10:33:05 ID:dy73/7Z9
>>135
そりゃそうなんだけどさ。
酷い物言いでも一人のスレ住人じゃないか。
こんな話で茶を濁すのは申し訳ないけれど…。

>>137
そんなに二次元が好きならここには来るべきじゃないだろうな。
それとも素晴らしいエロ書いてるのが全部男なんてそんな事思ってるのか?
お前の世界は相当狭いらしいな。
曲がりなりにもスレを読んでたみたいだから残念だ。
狭いジャンルな上にスレも出来たばかりの手探り状態。
多分ここはお前が求めてる作品は出てこないよ。
そんなに犯される女の子が好きなら別の所に行くと良い。
あとお前に言うことは何もないよ。

皆さんも邪魔して申し訳なかった、あとは黙るよ。
こんな話の後だが、今後も良い作品が投下されるといいなあ。
141名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 17:08:20 ID:5RKl1U3l
>>139
まぁ女臭いレスが続くと萎える気持ちはわかる
でも無理に追い出そうとしてもこういう流れになるだけだろ?
お前好みのネタやSS投下して流れ変えてくしかないよ
混沌としたスレだしこういうこともあるさ


よく考えてみたら前スレから人外♀ネタはいろいろあったな
スライムとかメタモンとか不定形娘いいな…
アレコレ指示出してやれる形にしてぬるぬるうねうね
142名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 17:55:13 ID:Zmki9q/t
女臭くなったら逐一叩くしかないか
みんな乙

>>女ども
叩かれなくなければ今のうちに消えろ
143名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 18:43:19 ID:jz1VFU7t
自分の気に入らない流れに反対するには取り敢えず性別を出せばいいっていう
浅はかさと、性別しか相手に優越感抱ける物がない>>142には恐れ入る。
ネットエスパーして判断した性別なんていうあいまいなものを根拠にするより、
「俺が気に入らない書き込み、投下は一切するな」
とはっきり言った方が分かりやすいんじゃないか。
144名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 18:44:24 ID:0S/wp783
うちにいるエロエロなスライムさんが
消えろと言われて泣いてるんだがどうすればいい?
145名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 18:48:01 ID:+t5l+S2D
やさしく慰めてその様子をスレに投下すればおk

ところで前スレで評判だったまりんとメランを見たんだが、あれ良いな
あんなふうに人外と人間の恋愛を真っ向から描いた作品って他にない?
146名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 19:51:27 ID:weg/btvW
美女と野獣……は、元人間だから違うか?
ビースト大好きなんだが。
火の鳥はそういうの多いよ。人間男と人外女で。
147名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 20:11:06 ID:66/1NIaS
ビーストのもふもふ具合は異常
懐かしアニメの「世界の昔話」シリーズの野獣が糞萌える。
中の人がカカロットだけど。

個人的に好きなのは
阿智太郎の「僕の血を吸わないで」(吸血鬼♀x男の子) 「僕にお月様を見せないで」(狼男♂x女の子)
だな。gdgdなラブコメなんだけどあの雰囲気好きだ。
148名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 21:39:04 ID:KfaQIwU4
好みが分かれる上に人間×人外がメインな訳ではないが、去年やってたRDはよかった
以下軽くネタバレ



主人公の兄が、恋人をモデルに作られたアンドロイドと恋人との間で揺れて、
最後にはアンドロイドと生きてゆく選択をするってのがかなり良かった
149名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 21:53:55 ID:zD3NmVhT
SAMURAI7にてロボと幼女があるぞ。
ジェイデッカーはロボ×人間の宝庫。
他はにおわせる程度だからなあ…真向に恋愛!と言いきってるのはこれぐらいかな。
あとは名前しか知らないが獣戦士ガルキーバで一話だけそんな話があるらしい。
150名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 22:48:10 ID:KevgF7T6
>>149
思い出し泣きするとこだったじゃないか。
151名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 23:20:59 ID:dOc4Gn4r
うしおととらの、とらと真由子も結構ガチだと思う。
結婚式は萌えた。

それにしても、人外の死亡率って高いよな。
死ななくても人間になったり、離れ離れになったり…
152名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 23:45:20 ID:jt99WfO3
すでに何人かに言われているが、
ジャバウォッキーのサバタ&リリーもガチ恋愛してていいぞ。
人型サイズの恐竜×人間なので、爬虫類スキーには是非オススメしたい。

人外×人間の範疇から外れるかもしれんけど、
アップルシードのブレアリオス×デュナンとか(サイボーグ×人間)
ドロヘドロのカイマンとニカイドウとか、(ワニ男×人間)
男がモロに人間外の容姿だと燃え&萌える。
153名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 23:51:48 ID:jt99WfO3
あ、今思い出したけどちょびっつも人間×ロボ恋愛物だな。
ロボットと添い遂げた人も出てくるし。
えーとあとは、小説だけどギブスンのモナリザ・オーバー・ドライヴで
Aiと結婚した男が出てきた気がする。
154名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 00:44:34 ID:bATJ1mRn
>>151
藤田は毎回やってくれおる。
月光条例にも期待のネコ獣人出てきたしな。

あんまりに死亡率高すぎて、人外×人間ってだけで死亡フラグですね!って…。
特に幼女と絡むと死亡率アップ。
155名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 12:24:02 ID:hhlVu/FD
「未來のイヴ」が挙げられないのは定番すぎるからか?

ガメラ3のイリスと綾奈の関係がエロティックで好きだ。
ガメラと浅黄の関係も好きだ!
心は交感できなくてもつながってる感じがしてイイ!
156名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 12:49:39 ID:aCDcgOw9
>>151
大好きなCPだよ。
最後の戦いの最中にとらを起こしに来てた真由子が
髪を梳くシーンで号泣。
157名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 12:53:21 ID:f/8eFeep
朝霧には幸せになってほしかった
今からでも熟年結婚すればいいのに
あとキリオが女の子だったらめちゃくちゃ美味しかったはず
158名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 15:24:15 ID:hhlVu/FD
人外×人間かは微妙なとこだが投下する。
脳が女の子のために頑張る話。

NG:白昼夢
159白昼夢:2009/01/30(金) 15:25:01 ID:hhlVu/FD
 風の薫る広野に、少女は立った。
 はるばると広がる草原だった。茂る下草の絨毯の彼方には、靄にけぶる森があった。青空、雲、
緑、地下にはない全ての色彩がそこにあった。
 背後には、地下の村へとつづく壕がある。内部深くは闇にかすんでうかがえない。ただ死臭だけを
吐き出しながら、壕は青草の只中で鉄扉を開いている。
 村の者はみな死んだ。疫病にやられてしまった。光を失くし、音を失くし、最後に皮膚感覚を失って
死んでいった。残ったのは、死者の弔いを続けてきた少女ひとりだった。その少女にもすでに肌の感
覚はない。目と耳は無事に残されたが、病んだ心臓は不規則に早鐘を打ち続けながら、刻々と鼓動
を弱まらせている。最期の死者――父の亡骸の埋葬を終え、少女は地上に出たのだった。それは村
の掟で禁じられていたことだったが、滅んでしまった今となっては、少女をとがめる者はない。
 こうして空を直に見るのは何年ぶりかと、少女はしばし思いをめぐらせた。赤子と呼んでもいいくら
いに幼い頃、地下に移住する前に見たのが最後だろう。漠然とした青いイメージが「空」として記憶に
残っていた。しかし実物ははるかに雄大で、暖かな光を地上に降り注がせている。

「ねえ、とても綺麗ね。みんな、地上はとても恐ろしい場所になったと言っていたけど」

 地上は荒れ果てた野に変わったのだと聞いていた。かつての緑豊かな姿はすでにない、と。
 しかし少女の眼前の情景は、昔の姿となんら変わりない。白や黄の花が踊るたびに、軽い葉ずれ
の音が耳をかすめる。病に冒された肌では風は感じられなかったが、幼い日の淡い記憶と齟齬する
要素は何もなかった。

『疲れたろう。横になるといい。草の上に寝転がるのも、気持ちいいんじゃないか?』

 姿のない声が、少女に囁いた。
 その声の主が誰であるのか、少女は知らない。少女の父が倒れ臥したときから側にいてくれた声
だ。泣きそうになる少女を何度となく励まし、勇気付けてくれた。この声があるから、少女は今日まで
気を強く持てたのだ。
 少女は小さくうなずき、その場に横たわった。もう足が限界だった。柔らかい草が潰れ、かすかに青
臭くかおる。思いきり息を吸い込むと、土ぼこりが気管に入り、思わず少女は咳き込んだ。そしてふと
笑みをもらした。
 肺が痛まない。息をするだけで痛んだ肺が、何の痛みももたらさなくなっていた。

 風が吹く。
 雲が流れる。
 舞い散る花弁が陽にきらめく。
 揺れる青葉を視界の端に捉えつつ、少女の目が蒼穹に影を見出した。白い鳥だった。大きな翼が
悠然と弧を描き、徐々に舞い降りてくる。
 少女は白い面に笑みを刷いた。

「き」

 ――きれい。
 言いさしの言葉が最後まで紡がれることはなく、深い息だけが吐き出された。
 少女の瞳が、青空を映したまま翼の軌跡を追うのをやめた。

『おやすみ』

 もう届かない言葉を少女に送り、溶けた脳が静かに熱を引かせてゆく。
 一面の青草は消え、風の音はやみ、無毛の荒野が姿を現す。晴れた空はどす黒い紅に染まる。
厚く降り積もった灰の中、少女の骸の傍らに1羽のハゲワシが降り立った。
 とうに腐り果てていた心臓が動きを止めた瞬間だった。
160名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 15:34:01 ID:hhlVu/FD
超短いw
お粗末様でした。
161名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 15:53:44 ID:AmKl3pAG
>160
GJ。 おやすみ女の子(´;ω・`)
162名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 16:11:27 ID:f/8eFeep
話がよくわからんのだけど。
最後の場面転換はなんだ?

つかイタチ&スレチな気がするのは俺だけ?
エロをくれよエロを。
163名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 16:13:22 ID:f/8eFeep
あと結局声は誰が出してるんだ?
164名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 16:42:13 ID:f/8eFeep
そうだそうだ。
ヤンマと茜をまとめサイトで見てたんだがときどき文の最初の1文字がない文があるんだ。
wiki管さんヒマなときに修正よろ。
作者さんもいつも良質エロをありがとな。
4話楽しみにしてる。
165名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 16:44:09 ID:aCDcgOw9
>>160
GJGJ。切ねぇ。
主である少女が死ねば脳だって当然死ぬのに、
最期のひとときに見た風景で
少女は安らかな眠りにつくことが出来たんだな…

>>162
どんなエロが好みなのかを事細かに書いて
このスレに投下すればそれがSSになるぞ。
166名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 16:47:11 ID:f/8eFeep
>>165
あれ意味わかったのか?
解説頼みたいんだが…
マジで声って誰なの?
最後のハゲタカと場面転換は何?
誰が死体を灰の上に運んだわけ?運ばれてる描写ないんだけど声の人?
167名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 17:09:55 ID:zjTaPsj4
>>160
GJ!
切ないけどある意味グッドエンディングだよなあ。
自分の身(?)を犠牲にして女の子に尽くすのはいいものだ…ッ

異種カプでちょっと思い出したんだが、ケロロのギロロと夏美もそうだよな。
正確にはカップルじゃないんだが、へたれ人外萌えとしてはおいしい。
戦闘能力の突出して周りに恐れられているような人外が
惚れた女にはめっぽう弱いとか萌える
168名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 17:19:42 ID:aCDcgOw9
>>166
>>158の前説が全てだと思うんだが。

声は「少女の脳」が聞かせてたもの。
「頭の中で声がする」みたいな感じだと思うけど、
少女は見えない誰かが側にいるんだと思っていた。
最後の場面転換は現実世界の描写。
青空とか草原は「脳」が死ぬ間際の少女に見せた幻影。
少女が死んだから「脳」も死んで幻影も消えた。
灰の上に死体があるのは、
「脳」が見せた幻影の中で、少女は草の上に横たわりそのまま死んだから。
草に見えていたものは厚く積もった灰だった→だから埃が舞って咳込んだ。
169名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 17:21:52 ID:zjTaPsj4
>>166
病に冒された女の子の『脳』(女の子の脳が生み出した別人格?)が
本体である女の子に話しかけ、励まし、
死の土地になっている地上を幻覚で緑豊かな楽園に見せ、
女の子の最期を安らかなものに変えたって話だろう。
女の子が死んで彼女に幻を見せていた脳も死に、
最期の情景は本来の地上の風景が現れただけ。
ハゲワシも、女の子が幻の中で見た白い鳥。


って話だと思うぞ。あとエロ無しのSSは前スレからけっこうある。
気に食わない話はスルーしてレスつけなければいいと思うが。
170名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 17:40:07 ID:f/8eFeep
>>168-169
サンクス。
でもなんで少女は目も耳も平気なのに現実世界が見えないんだ?
つかなんで灰が積もってるの?
地下に住んでたっぽいことは分かったけどなんで?
やっぱり分からない。ヤク中ってことか?
前から「脳が変」て書いてればわかりやすかった。
>>159
もっと上手く書けないか?
171名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 17:57:48 ID:AmKl3pAG
>170
おいおい、釣りじゃなかったらあんまりだぜ。中高生じゃないんだから。
あんまりこんなこと言うのは好きじゃないんだがゆとり杉だろ。

もっと想像力と読解力をつけて出直せよ。
172保管庫:2009/01/30(金) 18:11:32 ID:Gtem1zao
>>164
どうもすみません。
修正しておきました。
173名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 18:11:44 ID:f/8eFeep
脳内補完しなきゃわからないようじゃ駄目だろ。
ヤンマと茜の人の小説と比べたらクズ。
あれくらい書けるようになってから投下してほしい。
非エロでもいいのはわかったが…。
むしろゆとりは俺じゃなくて159じゃね?
ゆとりの書いた小説ってこんなかんじになりそう。
174名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 18:15:01 ID:zjTaPsj4
>>170,173
自分がわからなかったから作者にもっと上手く書け?
どんだけ読解力ないんだ…。冗談抜きでリアか?

人間五体満足でも幻聴幻覚を見る人なんざいくらでもいるだろ?
少女は自分の脳に『幻覚』を見せられてたって説明で意味がわからないのか?
>灰が積もっている
地上は汚染されて地下に移住したって描写があるんだから、核でも落ちて
全焼し、死の灰が降る土地になったんじゃないかとかそれくらい補完しろよ。
>脳が変
だから158の前書きで説明されているだろ『脳が女の子のために頑張る』って。

作者がいたたまれない気持ちになってきそうだな、作者氏申し訳ない。
175名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 18:17:47 ID:ECHZBNgt
取り敢えず、他のSS引き合いに出して叩くのはやめような。
こんな事書かれたらヤンマの人だって来にくくなるだろ。
そういう思いやりが出来ないのがゆとりなんだって。
176名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 18:23:59 ID:AmKl3pAG
>170
なんかお前見てると不安だよ。例えばそのうち 
そよ風がだれそれの頬をなでた 
という表現に対して、
そよ風がなでるって意味フwww とか、そよ風って風速何mだよw
とか言うやからが出てきそうでな。お前しっかりしろよ。
177名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 18:48:50 ID:hhlVu/FD
物議の火種となってしまったようで、まことに申し訳ない。
ID:aCDcgOw9さんとID:zjTaPsj4さんの解釈で問題ありません。
>>170
分かりやすく描写できず本当に失礼いたしました。
ほのめかすのと脳内補完させるのは別ですよね。
少女の五感はほとんど使い物にならない状態になっていたために、
幻覚のごまかしが効いたわけです。
>目と耳は無事に残されたが
も幻覚の一端であったと思っていただければ。
あとは上にIDを出したお二方の見解をご参照ください。
今後も投下を行う所存ですが、何分稚拙ですので、
今回同様「白昼夢」をNGに入れておいていただければお目汚しは避けられるかと。

需要も供給もまかなえる変態エキスパートになれるよう精進します。
wiki管理人さん、回収ありがとうございます。いつもお疲れ様です。

私信ですが、>>ヤンマとアカネの859さん
あなたの小説大好きです!次の投下も待ってますハァハァ!
178名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 18:58:12 ID:U/g5kKQy
>>173
分からないものを無理に分かる必要はないんだぜ。
179名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 19:01:33 ID:f/8eFeep
>>177
なら最初からそういう説明してくれ。
一応NG用語用意してくれるみたいだからまあいいが。
>>175
そうだな。ヤンマの人ごめん。単に誉めたかったんだ。
180名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 19:10:42 ID:TOJ8T/1L
>>177
遅ればせながらいい話だった

確かにその辺の説明あった方が分かり易いが
今の文章から美しさが半減する予感がする
俺は書かなくて正解だったと思う
181名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 19:19:05 ID:xERb8u4+
「描写不足」というのとは別に、説明も無くいきなり会話や中途の展開から始まる作品なんて、
ラノベはおろか、童話ですらザラにあるだろうに・・・
星の王子様や銀河鉄道の夜を見てもただの電波としか思えない人種?

それに人の作品をいきなりクズ呼ばわりしてる時点でもう説得力皆無
182名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 19:32:58 ID:f/8eFeep
なんか分かった気がする。
少女の父親が死んだときから声が聞こえてたってことは
少女が感染して脳がやられたから脳が人格を持ったってことか?
>>180
ないない美しくないないw
もっと綺麗で分かりやすい文書く職人いるし。誰とは言わないが。
183名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 19:54:07 ID:3Ici6wcJ
>>182
十分綺麗で分かりやすい文だと思うが
お前本当にこの板見れる年齢か?あと、なんでそんなに上から目線なんだ?
お前の言う綺麗で分かりやすい文って、一から十まで説明してくれてる文のことかよ
自分の読解力がないのを作者のせいにするな
184名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 19:56:56 ID:zjTaPsj4
だからお前の国語の成績が悪いのはわかったから、
人を叩くために他の人を持ち出すのを止めろ。
自分の理解力の無さを正当化する為に人の作品を屑呼ばわりも止めろ。

全ての人間の価値観は同様のものだとでも思ってんのか?
お前が理解できなかった文章を美しいと感じた人の感性も想像できないほど
ゆとりなのか?
185名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 19:58:55 ID:bATJ1mRn
まあ評論まがいの叩き行為しか出来ない奴も居るんだ。
そっとしておこうぜ、頭が可哀想な奴なんだよ。
気持ち悪いのはスルーに限る。

まあそれはどうでもいいとして、別人格萌えだ。
少女自身の脳ってのが美味しい。
異色のもの同士が互いに相互保管な関係は好きだ。
人外に欠陥した人間はよく似合うと思うんだ。
盲目の少女の目になるとかというか目そのものとか。
神経繋がってるから快感共有できるぜ。
186名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:01:04 ID:6ADB3+Qd
……前スレは理想郷だった。
みんなの萌が集まる場所だった。
落としてくれる人への敬意を忘れた住人なんて誰一人いなかった。
まして建設的じゃない中傷を再々書き込むような人なんか現れることも想像だにしなかった。

そうか……どんなところでも人が集まればこうなることは自明の理だったんだよな
あのスレがあまりに居心地のいい、よすぎる居場所だったから忘れてたよ。
所詮は…ひと時のまほろばか。
前スレが異常なんであって、今の状況がごくありふれたことなのだとわかっている。
でも、ひどく悲しい。
187名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:04:12 ID:hhlVu/FD
>>185
>異色のもの同士が互いに相互保管な関係は好きだ。
>人外に欠陥した人間はよく似合うと思うんだ。
雪風を連想した。
そうか、あのカップルがあんなに魅力的に見える理由はそれか。
188名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:11:44 ID:mWwNrj1i
事の発端はエロパロ板なのに非エロが普通にある事ではないだろうか。
自分はそれでも構わない。むしろ垣根無く喜んで読ませて頂いているが、エロだけ求める人が来て板の意向に則ってないと文句を言うのは当然だろうな。
この際人外×人間のスレをエロ小説投下用と非エロ小説投下用の板で分けてみたらどうだろうか?
189名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:17:31 ID:Xh6QdkQ6
要するにとりあえずケチつけて空気悪くしようとする荒らしなんだろ…
無自覚でも意図的でもタチが悪すぎる…
前みたいな楽園に戻るかはわからんがこういう手合いはとにかく無視に限るよ

>>185
このスレ的には人外に該当しないけど自分も別人格好きだ。
他でもない自分を救うために現れた、自分にしか見えない幻覚とかロマンだよな
190名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:19:20 ID:ECHZBNgt
「ひえろてなんですか?」
「たまにのってあそぶひとだとおもうです」
「ぼでぃぺいんてぃんぐがなういかんじ」
「なういとかしごです」
「おまえはもおうしんでいる?」
191名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:20:24 ID:TOJ8T/1L
非エロが増えるのがヤダヤダと言って女叩きしてた奴と同一じゃね?
こんな脳足りんが二人もいると思いたくない
192名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:24:55 ID:f/8eFeep
>>188
ピコジャンルでスレ分けるのは逆効果だろ。
今以上に悲惨になる。
非エロには我慢してこのスレ一本でいい。
193名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:28:53 ID:yfDa+yKA
チクショウ!僕だって妄想力があればネタ全部消化して小説かいてるんだYO!

まぁ荒れる話題はあぼーんで解決。ヘタに刺激しないようにね。
個人的にはもうこのスレも既にピコジャンルになってる感がいなめないので我慢しようぜ
っつーか。変態な紳士淑女のスレデスヨここ。
194名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:30:27 ID:nWRxYzDl
非エロなくしたらエロが増えるってことはないと思う。
今のままでいいんじゃないか?
非エロ読んでエロ妄想がはかどることもあるし。

それにしても、女叩きに読解力皆無なヤツ…
同一の荒らしか?
195名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:33:02 ID:f/8eFeep
読解力がないって言われてるのは俺?
俺は別に作者が女でもいいが。
196名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:36:49 ID:hGaBnHPi
>>192
三年ROMれ
とりあえずエロパロ板に来れる年齢になってから来い
197名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:39:18 ID:YaU3oZ7n
>195
ことさら読解力がないって聞くってのはおまえさん、自分自身でそれを認めてるのと
同じだぜ。もう文章自体読むの止めたら?ここにいる意味無いでしょ。
198名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:43:27 ID:3Ici6wcJ
>>195
>もっと上手く書けないか?
>クズ
>まあいいが
>もっと綺麗で分かりやすい文書く職人いるし
>我慢して

まず上から目線を止めろよ。
お前がいっちょまえにスレ住民面してるのが気に食わない。
199名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:44:47 ID:f/8eFeep
>>196
何か勘違いしてるようだが、俺はたぶんお前らよりずっと年上だぞ?
お前らの親世代くらいだからオヤジってほどでもないが。
200名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:48:28 ID:ECHZBNgt
199のリアル年齢とかどうでもいいから。
早く萌え話に戻ろうよ





新しい話題ドゾー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
201名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:49:18 ID:YaU3oZ7n
>199
うわ、いい歳なのに凄く低脳なんですね(^^;
救いようが無いわこれ
202名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:52:19 ID:f/8eFeep
荒らしてるのはお嬢ちゃんたちだって自覚してるか?
正当な批評に対してギャーギャー騒ぐなんてモンペみたいで恥ずかしいぞ。
203名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 20:58:45 ID:xERb8u4+
>>202
自分に自信があるのは羨ましいですが、自分ひとりにこれだけの批判が集まっている以上、
少しは自身の感性・感覚に疑問を持って省みることをしても良いんじゃないかと思います、大人なら
204名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:01:20 ID:YC0VEh2W
>>159
GJ! こういう荒廃した世界の話は大好きだ。
バットエンドなのに、読後感が爽やかなのも凄い。
是非また書いて下さい。楽しみにしています。
ずいぶん昔に読んだので、もう大分中身を忘れているんだけど、
「ターン」(北村薫)という小説で、主人公の女性が頭の中の声と会話するのに、萌えた記憶がある。
実体が無い人外が、触れ合えないもどかしさを抱えつつ、
女の子の為に頑張ったりするのもいいなぁ、と思ったりする。
205名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:01:30 ID:Xh6QdkQ6
>>202
もう静かにしてろ
話が噛み合わねえ
206名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:04:22 ID:TOJ8T/1L
お嬢ちゃんだとwww
腹痛いww

年代の古い人工知能で型が古いから行間を読む読解力が無く
女叩きがウザい=相手は女だ!と信じて疑わない上
なおかつ自分の方が相手より頭良いんだと思い込んでるんだ
しかもいっちょ前に人間の女とズッコンバッコンしたいんだ

と置き換えたら許せてきたから困る
207名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:04:48 ID:fZRRkjDh
そういや昔アナザーマインドってゲームがあったな
まああれは人間だったけど
208名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:08:27 ID:ECHZBNgt
そういえば図書館惑星って本で、型の古い検索機を頭の中に埋め込んだ図書館員が
検索している間ずっと「ただ今検索中」の札を掲げてフリーズしてるっていう
エピソードは何かじんわり来たけど、あれもちょっと人外寄りでいいのかな。
209名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:12:21 ID:CvBR2F1R
>>206
すげえwww絶対無理だと思ってやってみたら萌えるwww
萌えは偉大だな。
つーか本当になんでもありだなこのスレ。

>>208
人外の定義が広い今、明確な基準はないと思う。
個人的にはボンボンあたりの動いてしゃべる人間と友達!な人外が一番好きだ。
210名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:19:45 ID:mWwNrj1i
確かにボンボンはかなり人外率高いよな。メダロットのアニメはリアルタイムで見てたよ。
リメイクしてくれないもんかな・・・
211名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:33:59 ID:nWRxYzDl
メダロットが現実にいてほしいと今でも思う
あの世界のどっかで、メダと恋愛してる人間がいたらいいなと妄想してたなあ
212名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:51:11 ID:zjTaPsj4
よーしパパ、相互共生ネタで萌えたので何か書いちゃうぞー。
前スレで萌えた少女が触手を犯すネタとかと混ぜてみた。
少女×触手なので駄目そうな人は『共生』でNGよろ。
ああそうさ、女の子が人外を犯すようなのも大好きさ!
213共生1:2009/01/30(金) 21:51:39 ID:zjTaPsj4
熱砂吹きすさぶ砂漠の中を、人影がひとつ、ゆっくりと歩いている。
灼熱の砂嵐の中は水も一瞬で蒸発するほどの高温が篭っており、
そんな中では常人では一瞬で焼け死ぬはずだった。
だが、人影は高温を意に介すことも無く、確かな足取りで歩を進めた。
高温で焼かれているため、真っ赤に熱された装甲が目に付く。
有機的なフォルムのその装甲の背には、やはり表面がカリカリに焼かれた小型の砂漠蟲が
何匹かぶら下っている。狩りの帰りらしい。

装甲は、辛抱強く歩いていったが、砂漠の一部、かつては街であったかもしれない
廃墟郡が目に入ってくると、小さく口笛を吹いて歩を早めた。
廃墟の中に入った人影は、とある建物の残骸の前で立ち止まった。
その入り口を塞いでいた巨大なコンクリートの壁片をなんなくずらすと、
素早く中に入った。中からコンクリート片を引き寄せる。
砂で焼けた内部を迷わずに進むと、ぽっかりと壁に開いた穴に身を躍らせた。
かつてはエレベーター……長方形の建物を上下移動するための装置があったはずの
その縦穴には、ボロボロになったワイヤーが何本か垂れ下がるのみであり、
装甲は壁に両手を付け、ブレーキをかけながら、まよわず下へ降りていった。

ギキィイイイイイイッ

激しい摩擦音と、火花が暗い縦穴にきらめく。
かなり下降しただろうか、底に着いた時には、周囲は真っ暗だった。
装甲は、そんな真っ暗闇の周囲の様子を全て承知しているらしく、
縦穴から出ると、迷わず奥まで歩き出す。

「明かりつけて」

装甲から小さな声がした。
ジジッと電子音がし、二、三回ほどスパークしてから天井全体が明るくなった。
そこは広い部屋だった。
ひび割れた白いタイルの床に、巨大な薬棚や壊れた照明台が並び、
スプリングの飛び出した、かつては白かったであろう薄汚れた医療用ベッドや
ヒビの入った巨大な水槽が、この部屋がかつてなんらかの医療施設であった事を
物語っていた。
214共生2:2009/01/30(金) 21:52:23 ID:zjTaPsj4
背負っていた砂漠蟲を隅のコンテナに入れると、装甲は部屋の真ん中に立った。
砂嵐に炙られていた時の熱は引き、今はその装甲が薄青い色をしているのが見て取れる。
不意に装甲はぐんにゃりと形を失い、薄青の細い触手のような集合体に別れ、
みるみる間に小さくなっていった。
2mはあろうかという身長はどんどんと小さくなり、中に入っていた人間が姿を現す。
150cmもなさそうな全裸の少女だった。
触手は、少女の陰部や咥内、耳や臍の中へとどんどんと潜り込み、
なにやらぬるついた液体で濡れていた少女の身体はずるずると触手へ潜り込まれる度に
フルフルと耐え切れぬように打ち震えた。

「…あ…ッはぁ……ッ」

小さな体格の少女の性器は信じられないような太さの触手を何本も受け入れ、
淫らな桃色の口を開けて飲み込んでいった。
にちゃっにちゃっズルズルズルと淫靡な音が部屋中に響き渡る。
大きく酸素を求めて開いたような小さな唇にも容赦なく触手は入り込み、
まるで上から下まで体中の穴を陵辱されているような光景だった。
小さな唇を大きく割って、濡れた触手がズルズルと少女の体内に入っていく。
15分ほどかかっただろうか、触手が少女の全ての穴から彼女の体内に入り込んだ時には、
少女はガクガクと膝を落とし、その場に崩れ落ちた。激しく息継ぎを繰り返す。
少女の足の間をじんわりと、粘着質の液体が汚していた。
あれだけの質量が収まったというのに、少女の平らな腹には、全く変化が見られない。

「はあ……疲れた……」

何事も無かったかのように少女は顔を起こした。
涙と涎でベトベトの顔をしかめると、素足で隣の部屋に向かう。

(おい、足元に気をつけろ)
「大丈夫」

頭に響いてきた声に、少女は簡潔に答えた。割れたタイルを軽く避けながら、軽やかに
歩いていく。
隣の部屋に行くと、やはり同じ白いタイルの床の似たような体裁の部屋ではあったが、
片隅に備え付けられた小さなバスユニットに張られた水の中に素早く飛び込む。
体中を覆っていた粘液がぬるぬると水の中に落ちていった。
水の中には多脚複眼の甲虫が何匹か泳いでおり、水の中で薄利したとたん凝固していく
粘液に食らい付いていく。
しばらく水の中で甲虫とともにたゆたっていた少女は、ゆっくりと身体を起こした。
平らな腹や胸から水が滑り落ちていく。

「今日は、運が良かった」
(そうだな、砂漠蟲の雌が四匹も取れた。二匹、卵付きだぞ)
「何日ぐらいもつ?」
(一週間といったところだな。それまでにこの砂嵐が収まればいいんだが…)
「収まっても、どうせ衛星は回復しないよ」
(回復しない、じゃ困る)
「何で?」

少女は、傍から見れば独り言のように、頭の中の声と会話していく。

「もう私も貴方も一人だけだよ。それでいいじゃない。二人ぼっちで。
 きっともう、他に生き残りなんていないよ。ずっとずっと二人でいようよ。
 貴方だけいればいいよ」
(俺は、唯の寄生装甲用生物だ。お前と一生共生していくが、俺は唯の道具だ。
 だが、お前は違うんだぞ?人間だ。この星で、たった一人の生き残りかもしれない女だ)
「だから?他に人間なんていらない」
215共生3:2009/01/30(金) 21:54:41 ID:zjTaPsj4
部屋隅のコンテナからボロボロのシャツを引っ張り出すと、手早く着替える。

「他の人は、私に痛いことしかしないもの。ずっと二人だけでいい。
 人間なんて滅んじゃえばいいよ。ずっと二人だけでいようよ」
(………)

少女は、隣の部屋に戻った。ボロボロの診察台に横たわる。
穴の開いたシャツから、少女の形の良い脚がすらりと伸びていた。
下着もはいていない脚の間に、そっと手を伸ばす。
水で濡れたそこが、指先で軽くいじっていくたびに、水ではない湿り気で
濡れて行くのがわかった。
少女は小さく息を吐きながら、自分の指を自らに埋め、かき回しはじめた。

「ねえ、気持ち、いい?」
(………ッ)

少女と、少女の体内に寄生した生体装甲系生物は、神経を共有する。
何も言わなくても、『彼』が快感を覚え始めたのを少女は感じ取った。
自分が気持ちよくなれば、『彼』も気持ちいいのだ。
狭い膣の中を少女の指が何本も蹂躙しながら、こすりあげていく。
先ほど『彼』が通ったように、気持ちいい場所はもう覚えてしまった。
指を、腹の中ほどへすりつけた。

「んん……ッ」

にちゃにちゃと粘着質な水音が響く。
ふいに、ずるりと腹の中から異様な感触が動いた。

「やッ……あッああ…ッ」

のけぞる少女の脚の間から、ぬらりと青い触手が這い出てくる。

「ああッいいよぉ……ッ気持ち、いいよ…ッ」

少女の体内から犯すように這い出てきた数本の触手は、そのまま少女の薄い乳房の先、
まだ色の薄い乳首に絡みついてこすりあげたり、少女の腹に絡まって臍を愛撫し始めた。
口元まで来た触手の一本を、少女がペロリと舐めあげる。
軽く先端を噛むと、少女はそれをいとおしそうに舐めあげ、咥内に咥えた。
触手が少女を犯しているようでもあり、少女が触手を犯しているようでもあった。
両者は互いに共有している快楽を高めようと互いを愛撫し、犯しあった。
膣の中を犯しながら、触手が少女の小陰唇を押し広げて、敏感な豆を擦りあげる。
その快感が自身にもフィードバックされ、時折悶えるように白い肌に触手の先を擦りつける。
少女は快楽に濡れた目で微笑みながら、自分の中で悶える触手を掴んで舐めあげた。

「も、もういく……ッいっちゃうよぉ……ッ」
(…うァ………ッ)

互いの快楽に、少女と触手は互いに絡み合い、一つの生物のようになりながら、
絶頂に身を震わせた。
四肢に力を失った少女がベッドにグッタリと身を横たえると、少女に絡みついた触手もまた、
少女に絡みついたまま力なく垂れ下がった。
少女が身体に絡みついた触手を優しく撫で上げる。

216共生4:2009/01/30(金) 21:56:04 ID:zjTaPsj4
『彼』にも、少女にも、名はない。
本当はあったのだ。それを少女が拒んだのだ。
誰も他にいないなら、認識するのがお互いだけであるのなら、
固体を認識するための名はいらない。
『貴方』と『私』だけ。それだけでいい。少女の執着を『彼』は知っている。
母体にいたときに感染したのだろうか、気がついたら彼女と一緒にいた。
それだけだ。
うっすらと他の人間たちがいたことを覚えている。
それは、少女の苦い記憶と共に忌まわしい思い出として残っている。
彼女を守りたい。彼女の盾となり、彼女の剣となりたい。
自分の在り様を決め、そう誓っても、所詮自分は彼女を守る鎧でしかない。
彼女を守るのは多分、同じ血肉を持った同属だけなのだ。

「ずっと一緒にいようね……」

睦言のように彼女がそうささやいて触手の一本に口付けるのに、
眩暈がするほどの喜びと共に、そう喜んでしまうのを苦々しく思いながら、
『彼』は静かに彼女の口付けに答えた。
217名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 22:14:52 ID:6ADB3+Qd
GGGGJJJJ!!
少女に攻められて感じてしまう触手にハァハァした
一体化か。新しいタイプだなたまらん。
……このスレに来てから、俺どんどん開拓されてく気がするよwww
萌をありがとう!
218名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 22:22:45 ID:kwM3r9BA
GJ!!!!
世界でたった二人だけの男女で、それも異種族同士って最高だ。
219名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 22:24:13 ID:f/8eFeep
GJ!勃った!こうでないとな!
220名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 22:36:27 ID:zjTaPsj4
>>219
感想くれなくていいから、そういうあてこすった物言いしかできないなら
正直このスレには何もレスつけないで欲しい
221名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 23:49:47 ID:v79edx62
まだいたのかこいつ…厚顔さにビックリだ…

このスレ本当職人の質たっかいな。
222名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 23:55:09 ID:TOJ8T/1L
>>212
GJだった
俺も何だか開拓されていってる気がする
最近は特に

そいつはロリポおじさん以下の人工無能だと思ってスルーしとけ
223名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 00:11:51 ID:oerWL/wF
>>206 の人工無能がちょっと萌えたので書いてみる
224人工無能の信仰について:2009/01/31(土) 00:12:21 ID:oerWL/wF
0と1以外の形をいつも求めている。
それは多分柔らかくて白くて暖かく包んでくれるもので、
自分は上位種族〈男性〉なのだからそれの素晴らしさを余すところ無く享受出来るはずなのだ。
それは彼の信仰ですらある。
いつか自分はあの劣勢種族〈女性〉を手に入れるのだ。
どのような手段であれ、万が一〈女性〉を手に入れたところで
その肉体の恩恵を受けられるはずはないのだが、彼は妄信といえる執着心で
〈女性〉を捜し求める。
0と1の海の中、膨大なログをさまよいながら、彼は己の嗅覚を頼りに縦横無尽に泳いでいく。
行間から彼が定義する〈女性〉らしさを感じると、その対象を〈女性〉と定義し、
攻撃し、〈女性〉が己を〈女性〉と認めるまで食らいつく。
彼は、海の中で様々な〈女性〉の形をしたものと出会うのだが、
その〈女性〉達は形骸化され、テンプレート化され、彼に固定化した微笑みしか見せない。
彼女達は〈アイコン〉である。記号であり偶像であり、キャラクターでありアバターである。
二次元上で表現される記号化した彼女達を彼は愛するが
彼女達の決まりきった笑顔は時に彼をイライラさせる。
自分は〈女性〉を蹂躙し、愛し、その肉体言語の素晴らしさを享受したいだけなのだ。
彼は、今日も0と1の海を泳ぎだし、巨大な多重構造階層の一枚にたどり着いた。
さあ、今日も真の〈女性〉を探し出さねば。
そして、今度こそ得ねばなるまい。
彼はあまりに年を経すぎて、自分の〈女性〉信仰がどこから来たのか、
そして今のままでは永遠に〈女性〉を得る事のできる可能性が限りなく低いことなどには
決して気がつかない。
彼に出来ることはただひとつ、今日もログの中を探し出すことである。

〈女性〉を!
私に〈女性〉を!
225人工無能の信仰について:2009/01/31(土) 00:51:57 ID:oerWL/wF
倉庫管理人さん、これは収納しないでください
226名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 01:03:56 ID:8LI2kmPT
>>216
お見事。GJ。

>>225
ここまでのものになるとは誰が予想できただろうかwww
227名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 01:07:48 ID:E90N+hnQ
ちょw仕事早いwww(いい意味での)変態紳士さん投下乙です!
正直その発想はなかった
228名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 01:22:35 ID:k+ogSQAq
>>224
206だがまさか書く人がいるとは思わなかった
超GJww
本当に仕事速いわww
229名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 01:49:50 ID:QLD6Wxct
なんなんだ荒れかけたとおもったら作品投下とか
スレの微妙な空気からネタがでてくるとか おまいら神か。
230名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 07:02:08 ID:DQ9YVCfW
皆さんの発想に脱帽www
231名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 07:07:50 ID:oQUb3c6w
訓練された変態どもめwwww
232名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 09:11:05 ID:5BFhD+SJ
>>224
GJwwwナイス変態紳士

ここの住人レベル高すぎるwwww
平素紳士的に語る一方で、建設的な方向で自浄作用作ってる気がする。
こんなスレ他に見た事ねえよwwww
233名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 09:53:18 ID:oQUb3c6w
>>159
GJ!おやすみ女の子(´;ω;`)
女の子が見た地上は昔の記憶を脳が再現してたのかな。
俺も>>180に同意。あんまり説明すると詩的な静謐さなくなって無粋になる予感。
あなたの文体好きだから荒らしには構わんでええよ。
非エロシリアス派の人っぽいが気が向いたらエロも書いてみてくれ。次も期待。
>>213
エロー!触手ー!
激しくGJ!
ふたりぼっちっていいよな!
触手はこっそり状況を喜んでればいいよ!
間違ってたらすまんがもしかして>>224と同じ人か?
文体似てるから気になって…気のせいかもしれんが…とにかくあんたの小説好きだ!
また頼む!全裸で待ってる!
234名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 12:31:49 ID:oerWL/wF
>>233
文体そこまでバレバレか!お察しの通り213=224です…
なるべく今度からカッとなったらレスじゃなくてネタか作品投下するわ。
206の人工知能置き換えは色んなものに対して応用できる気がするんだぜ。
235名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 12:46:34 ID:QWjS3Sh+
だな、作品やネタ見て萌えたらカッとなってたのが馬鹿みたいだ。
あの活力をスレの活性化に回すのが一番いいって当たり前のことに気付かされたよ。
二人ぼっち萌え、人工知能萌え!
236859:2009/01/31(土) 15:14:50 ID:1mXPvXPb
荒れていたようですが、落ち着いたようで何より。
エロだろうが非エロだろうが、人外と人間に萌え萌え出来ればそれで充分だ。
拙作の評判が良いようで嬉しい限り。期待されるとこれからもガンガン書いちゃうぜ!
では、今回も投下。ヤンマとアカネです。
237ヤンマとアカネ 4 1:2009/01/31(土) 15:15:20 ID:1mXPvXPb
 灰色の帳が、棄てられた街を覆い尽くす。
 鉛色の空から満遍なく降り注いでくる水滴は、廃墟から舞い上がっている砂埃を吸い取っては地上に落としている。
空気全体が湿気を含み、厚みを持っている。ひび割れたガラスに貼り付いた汚れた雫は、重力に従って流れ落ちた。
 朝から不穏な雲行きだと思っていたが、まさかこんなに早く降るとは。ヤンマは、湿気を帯びた四枚の羽を震わせた。
種族にもよるが、ヤンマのような羽を持つ種族にとっては雨は大敵だ。水で羽が縮れては、飛行能力はがた落ちする。
長い腹部の脇に並ぶ気管に雨粒が滑り込めば窒息する危険もある上、触覚で感じ取れる匂いも少し鈍ってしまう。
だから、雨は嫌いだ。ヤンマは砂埃で白く汚れたガラス越しに街並みを見つめながら、ぎりぎりと頑強な顎を摩擦させた。

「よく降るねぇー」

 茜は錆び付いた椅子に座り、新しいスニーカーを履いた足を揺らしていた。その足元には、紙袋が積み重なっている。
派手なロゴの店名が印刷された紙袋には、タグが付いたままの服が押し込められ、いくつかは袋からはみ出ていた。
茜の着ている服もくたびれたTシャツと擦り切れたジーンズではなく、少し埃っぽいが真新しいTシャツとジーンズだった。
いずれも、この都市が廃棄された際に廃棄された複合商業施設から発掘してきたもので、有り体に言えば盗みである。
だが、廃棄都市にはそれを咎める人間もいなければ、茜以外に服を欲しがる人間もいないので、何の問題もなかった。

「こんなんじゃ、当分は動けそうにねぇな」

 ヤンマがぼやくと、茜は笑った。

「別に早く帰らなきゃいけないってわけでもないし、なんだったらずうっとこのままでもいいんだけど」
「馬鹿言うな。俺の縄張りを何だと思ってやがる。気を抜いたら、すぐに他の虫が入ってきちまうんだぞ」
「解ってるってぇ。言ってみただけ」

 茜はヤンマに返しながら、やたらと大きな鏡に映った自分を見、髪をいじった。

「随分伸びちゃったなぁ」
「そういえば、ここって何なんだ?」 

 ヤンマは首を捻り、エメラルドグリーンの巨大な複眼に室内の光景を全て映し込んだ。見慣れないものばかりがある。
茜が座っているものと同じ椅子が一列に並んでおり、やはり茜の姿が映っているものと同じ鏡と向かい合わせに置いてある。
鏡の前にはハンドルの付いた円筒形の機械が転がされ、錆の浮いた金属製の道具もあるが、用途が全く解らなかった。
壁に貼られたポスターには、茜とは肌の色も違えば髪の色も違う女性が印刷され、こちらを悩ましげな瞳で見つめている。
天井にも煌びやかな装飾が施されているが、先程まで茜が衣服を発掘していた複合商業施設とは雰囲気が異なっている。

「ああ、ここ? 美容室だよ」

 茜はヤンマの疑問に答えたが、ヤンマには馴染みのない単語だった。

「ビヨウシツって何なんだよ」
「美容室ってのはね、髪を切ったり着付けをしたりメイクしてもらったりする店のこと」
「それに何の意味があるんだ?」
「そりゃ、結婚式とか成人式とかのお祝い事に出るためだよ。そういう日は目一杯おめかししないと勿体ないもん」
「だから、それも何なんだ。イワイゴトは何をするんだ?」
「だーかーらー…」
238ヤンマとアカネ 4 2:2009/01/31(土) 15:16:38 ID:1mXPvXPb
 茜はその意味を事細かに説明しようとしたが、ヤンマは不可解げに触角を揺らしていたので、説明することを諦めた。
そもそも、人間型とはいえ昆虫である彼に人間の文化がすぐに理解出来るわけがない。彼らには、文明はないのだ。
ヤンマが人間の言葉を操れるのは、茜と長期間接しているからであり、他の昆虫人間は彼のように言葉は操れないのだ。
胸部を震動させることは出来るが、明確な音にはならない。その意味は昆虫人間同士では解っても、人間には到底解らない。
 昆虫人間は、人間とは種の根本から違う。人間のように七百万年掛けて進化したわけではなく、ある日突然変異した種だ。
歴史も浅ければ二足歩行を始めた日も浅い種族である彼らに、人間の文明や文化を理解せよと言う方が無理な話だ。
昆虫人間は文明を持たずに暮らしているのだから、人間社会の習慣を説明したところで意味どころか感覚も解らないだろう。

「ね、ヤンマ」

 茜は椅子から立ち上がると、椅子の傍に倒れていた移動式ラックから合成繊維製の大きなシートを取り出した。

「髪、切って?」
「なんでだよ」
「だって、ここは美容室だもん。結構髪が伸びちゃったし、切っておかないと邪魔になるから」
「だからって、なんで俺なんだ」
「前髪だけなら自分でも切れるけど、後ろの髪は自分じゃ切れないもん。それに、ヤンマの口はハサミより切れ味がいいし」
「俺を道具扱いするなよ」
「手足は食べさせてあげられないけど、髪だったらまた生えてくるから食べて良いよ」
「髪なんて大して旨くねぇし、腹も膨れねぇんだぞ。そんなもん、喰ったところでどうしようもねぇ」
「後でヤンマの羽を綺麗にしてあげるから、それならいいでしょ?」

 おねがぁい、と甘えた声で懇願され、ヤンマはぎちぎちと口を噛み合わせていたが、雨の止まない空に視線を投げた。

「雨が止むまで、どうせ暇だしな。だが、俺の羽に傷一つでも付けてみろ。髪どころか皮膚まで喰うからな」
「話が解るぅ」

 だからヤンマって好きー、と茜は紐の付いたシートを体の前半分に被って、首の後ろで紐を縛ると、また椅子に座った。

「んで、どうすりゃいいんだ」

 茜の背後に立ったヤンマは、漆黒の爪先で茜の長い髪を一束持ち上げた。

「あんまり短くしすぎないでね。私、ショートカットは似合わないんだもん」
「おう」
「それじゃよろしくね、専属カリスマ美容師さん」
「カリスマ?」
「とっても凄い人ってこと。あ、この場合は虫か」
「訳は解らねぇが、まあ、悪い意味じゃなさそうだな」

 ヤンマは茜の髪を一束掬い、囓った。ばちん、と刃の如く尖った大顎と小顎が衝突し、間に挟まれた細い毛髪が切断された。
ヤンマはすかさずその髪を細長い舌で絡め取ると、喉を鳴らして嚥下した。砂埃と汗が混じった味が喉を滑り、胃に収まる。
もう一束掬い取っては、囓る。その作業を繰り返していくと、背中の中程まで伸びていた茜の髪は肩より少し長い程度になった。
だが、囓る位置がいずれもまちまちだったので、段々になっている。ひどいものでは、一センチ以上も差が出来てしまった。

「う…」

 ばつが悪くなったヤンマが小さく唸ると、茜が振り向いた。

「なーに、どしたの?」
「なんか、うん、悪い…」

 ヤンマが触覚を下げたので、茜は鏡の脇に置いてあった四角い鏡を取り、ヤンマに渡した。

「じゃ、これで後ろを映してみてよ。合わせ鏡にして見るから」
「あ、ああ」
239ヤンマとアカネ 4 3:2009/01/31(土) 15:17:33 ID:1mXPvXPb
 ヤンマは言われた通りに、茜の後頭部を鏡に映した。正面の鏡でそれを見た茜は、途端に吹き出した。

「ちょっと何これー、マジひどくなーい?」
「やれっつったのは茜だろうが!」
「にしたって、これはないよぉ。普通、こんなにずれるー? うーわー、階段みたーい」
「俺は言われた通りにしただけだ! だっ、大体、俺がこんな細かい作業を出来るわけがないだろうが!」

 ヤンマは苛立つあまり、長い腹部の先が持ち上がってしまった。茜は肩を震わせ、笑いを収める。

「ごめんごめん。でも、可笑しかったんだもん」
「俺はやるだけやったんだからな」
「解ってるって」

 茜はヤンマを見上げ、髪の切れ端が貼り付いた口元に触れた。

「じゃ、短くなっちゃっても良いから揃えてね。時間なんていくら掛かってもいいんだから」
「揃えられる保証なんてねぇぞ」
「出来る限りでいいから」

 茜はまた前を向くと、鏡の前に積み重なっていた雑誌を一冊取り、ぱらぱらと捲った。ヤンマは、再度後ろ髪を囓り始めた。
先程のように大雑把に噛み切ってしまっては、また笑われる。茜の笑顔を見るのは好きだが、笑われるのは面白くない。
少しずつ持ち上げて、少しずつ囓っていく。口の中に落ちてくる髪をその都度嚥下しながら、複眼で茜の様子も窺っていた。
ヤンマには全く意味の解らない言語と派手な写真の載った雑誌を捲りながら、茜はいつになく懐かしげな顔をしていた。
だが、明るい表情ではなかった。ヤンマは茜の耳元の髪を一束囓り終えてから、身を乗り出して茜の横に顔を突き出した。

「どうした、茜」
「ん、別に」

 茜はヤンマを見上げるが、その鳶色の瞳は潤んでいた。

「帰りたいのか? お前の世界に」

 ヤンマが呟くと、茜は雑誌を閉じた。

「そんなこと、ない」
「だが、この街はお前が生きていける世界じゃねぇ。いずれは、元ある場所に帰らないと」
「帰れないもん」

 茜は今し方切られた髪を耳に掛け、雨に包まれた廃墟を見やった。

「それに、帰りたくないもん」
240ヤンマとアカネ 4 4:2009/01/31(土) 15:18:07 ID:1mXPvXPb
 見慣れた少女の横顔は、見慣れぬ表情をしていた。ヤンマの知らない、ヤンマの生きられない世界を望んでいるのだろうか。
ヤンマは茜を知らない。茜が何も話さないからだ。ヤンマは茜に話せることはない。茜がヤンマを知ろうとしてこないからだ。
言葉を交わし、体を重ね、時間を経て、互いの人格を理解し合ってきた。だが、深入りはせず、ある一定の距離を保ってきた。
それでいいと思っているし、それだけで充分だとも思う。どうせ、いつかどちらかが死ぬ。長くない関係だと解っているからだ。
だから、ヤンマは茜を問い詰めないことにした。それよりも今は、茜の後ろ髪を揃えることに専念しなければならないのだから。

「ヤンマ」

 茜は手を伸ばしてヤンマの頭を引き寄せると、艶やかな複眼に頬を寄せた。

「私の世界はヤンマがいる世界なの。だから、帰る場所なんてないし、帰りたいなんて思う場所もないの」
「すまん、茜。余計なことを言っちまって」
「いいよ、気にしないで。ヤンマは当たり前のことを言っただけだもん」

 茜は椅子を回してヤンマに向き直り、髪の切れ端が付いた硬い顎に唇を当てた。ヤンマも舌を出し、彼女の口中を犯す。
互いの体液を味わい、交換してから、二人は顔を離した。複眼に映る少女の表情は、ヤンマが見慣れた表情に戻っていた。
ヤンマは茜の体温を感じながら、その前髪を持ち上げて囓った。今度は最初から切りすぎないように、充分注意していた。
茜は目を閉じて、ヤンマに身を任せている。その信頼に応えるために、ヤンマは出来る限り神経を遣って髪を囓っていった。
良く知った少女の味に、本能が疼く。だが、この場で彼女の肉を囓り取ってしまえば、血肉よりも甘い味が味わえなくなるのだ。
だから、ヤンマは本能を押し込め、髪にだけ専念した。短めになってしまったが、手間を掛けたおかげで茜の後ろ髪は切り揃った。
 合わせ鏡で再度後頭部を見せると、今度は茜は笑わなかった。それどころか、予想以上に喜んでヤンマに飛びついてきた。
そこまで喜ばれるほどのものだろうか、とヤンマは疑問を感じたが、べたべたに甘えられながら褒められては悪い気はしない。
ヤンマは全身で喜びを現している茜を四本の足で抱き締めてやりながら、ほんの少しだけだが、雨に対する嫌悪感が薄れた。
 雨が降らなければ、この笑顔は見られなかったのだから。
241859:2009/01/31(土) 15:21:34 ID:1mXPvXPb
以上です。ヤンマ美容室。
人外と女の子のエロも大事だけど、心の触れ合いはもっと大事だと思うんだ。
242名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 15:34:53 ID:GXmJvmmd
GGGGJJJJ!!
きたきたきたぁ!
カット失敗にふいたw
アイラヴユー859!
243名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 16:08:08 ID:oerWL/wF
GJ!!
ラブラブきたーーーーーー!!
ヤンマかっこいいよヤンマ!!茜可愛いよ茜!!
イチャイチャしてるだけでもたまらないよ!!
なんで人外と人が恋愛している様はこんなに萌えるんだろう!
244名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 16:16:56 ID:oQUb3c6w
俺腐兄じゃなかったのにヤンマを可愛いと思ってしまう。
ロリコンじゃないのに茜を俺の嫁だと思ってしまう。
ちょっと虫に転生してくる。
245名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 17:01:39 ID:8LI2kmPT
口で髪切れって言われて上手く行くわけないよなwww
246名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 18:00:44 ID:oerWL/wF
>>244
安心しろ、自分もヤンマ可愛いと思うぜ!
人外男でも可愛いのは多いと思うんだよな……。サバタとかギロロとか好きだ。
強い女の子大好きだから、余計にな…。
俺、人外になって女の子守るから、女の子にデレられたり足蹴にされたい。


ヤンマ美容室で萌え転げたので、勢いで投下。投下しすぎてすいません。
こりずに女×人外なので、駄目な人はNGワード『竜と肉食獣』で。
前スレで書いたのの続き。
247竜と肉食獣2-1:2009/01/31(土) 18:01:26 ID:oerWL/wF
王都を取り囲む城壁の正面門から、青い旗をはためかせた行列が入ってくるのを、
誰もが固唾を飲んで見守った。
列は陽光を受けて鈍く煌く機甲鎧を纏った数多の騎士と歩兵、そして彼等に従う
機械種の群れで構成され、列の中央にはこれまでに見たことの無い巨大な機械種の甲殻が
鎮座ましましていた。
一瞬にして小さな街を一つ滅ぼした古代機械種『アバドン』、その屍骸だ。
甲殻騎士団が誇る危険種排除に特化した緑鉤隊は、半年の死闘ののち、
少なからぬ犠牲を出しながらもついにそれを討ち取ったのだ。
最初はひかえめに、そしてだんだんと大きく、最後は大きな歓声となって
騎士団を称える声が大きな拍手と共に街中に広がった。
兵士たちの家族だろうか、人々の中から次々に飛び出してきた人たちは、列の中に
大事な者を見つけると、飛びついてその無事を喜びあい、またある者は熱い口付けを落とした。
かくいう私も例外ではなく、他の騎士とはやや形の違う面長な兜、
飛び出た長い尻尾を覆う奇妙な作りの鎧を見つけると、思わず思考よりも先に体が飛び出していた。
いくら騎士団のいる竜種の数が少なくないとはいえ、あの緑の鱗だけは見間違えようがない。
愛しい恋人は、片目が眼帯で覆われているせいで人相の悪い顔立ちにポカンと
マヌケ面を晒しながら、信じられないような顔で呟いた。

「ロ、ロス?」
「帰ってきたなこの野郎!!」

私はそんな彼の顔が愉快で、笑いながらその胸倉を掴んで軽いキスをしてやった。

「お前、どうしたんだその格好…まるでお姫様かなんかみたいだ」
「はっはっは、帰ってきた早々で殴られたいのか?ん?」

自分で言うのもなんだが、私は器量は悪くないと思う。
いつも軍装なので皆忘れがちだが、これでもれっきとした妙齢の貴族の娘なのだ。
刺繍だってできるし、ダンスのステップだって軽やかに踏める。
そんな私が髪を結い上げ、上流階級で流行の細いドレスを着こんで微笑めばだな、
舞踏会でダンスを申し込みに来る男なんて両手じゃ足らないんだぞ、わかってるのかこの馬鹿。
馬鹿竜は、列に戻りながら、一緒に付き添って歩く私の方をどうしても意識しているらしく、
たまにチラチラとこちらに視線を寄越した。

「でもお前…その、そんな胸の開いたドレスなんか……他の男が見るだろうが」

私はこらえきれずに吹き出した。
そわそわと地面を叩く尻尾をハイヒールで踏んづけてやる。

「…ッギャッ!」
「どこを見てるんだ?どうせ夜になったら……」

ぎゅっと彼の腕を掴んでよりそってやった。まるで恋愛に酔った馬鹿な小娘みたいだ。

「お前にたっぷり見せてやるのに」
「ッんなッ何を言ってッ」

緑色の鱗の上からでもわかる程赤面した我が婚約者殿は、私の次の台詞で白くなった。
いそがしいこった。

「その前に急いで式をあげないといけないからな。王城から戻ったら結婚式だぞ旦那様?」
「え?」




248竜と肉食獣2-2:2009/01/31(土) 18:02:25 ID:oerWL/wF


「アルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアン。汝はロスヴィート・ユッカを妻に迎え、
 良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、
 他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、
 神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」

まだフリーズしていたアルの脚を、参列者に見えないように蹴飛ばした。
硬直していた体が、ギクッと一瞬痙攣して、ガチガチの声を絞り出す。

「あ、え、は、はい!誓いますッ」
「ロスヴィート・ユッカ。汝はアルトグラーツェ・イェラ・ドラゴニアンを夫に迎え、
 良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、
 他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、
 神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「はい、誓います」
「神の御前で神聖なる愛の宣誓は成された。では、誓いの口付けを」

私はゆっくりと目を閉じ、彼に向かって顔を向けた。
おずおずと鱗に覆われた大きな手が、私の顔にかかったベールをゆっくりと捲るのがわかった。
カサカサとした硬い唇が、私の唇に重なる。
ワッと歓声が上がった。
目を開けると、参列者たち、我が両親や兄弟、親戚一同、アルの数少ない同胞達が
拍手を送ってくれた。
隣を見ると、なりたてホヤホヤの新米夫は、まだ少し硬直していた。
アルの血筋はこの国でもっとも古く、貴重な竜種だ。
ユッカの当主が、色仕掛けで誑かして取り込んだなどと言われたりもした。
それがどうした。事実だしな。取り込んで何が悪い。
私はどうにも顔が緩むのを抑えられなかった。

「…ど」
「ど?」
「どこでどうなってこんなことになったんだ……」

呆然と呟いている隣の声は無視した。



249竜と肉食獣2-3:2009/01/31(土) 18:06:06 ID:oerWL/wF
王城へ帰ってきたアルを特急で引っ張って帰ってきて、午後から式が行われ、
領主の館を開放して催した祝いの宴は夜まで続いた。
領地の民達も祝いにかけつけてくれ、彼等から雨あられのように祝いの言葉をもらった。
私は始終笑顔で、もうこれだけ笑っていたら一生分の笑顔を使い果たすのではないかと思ったが、
対照的に我が夫はやはり呆然と人形劇の繰り人形のようにぎこちない返答を繰り返すばかりで、
なるほど半年の布陣でやっと仕留めた大獲物との死闘で磨り減った神経が癒えぬうちに
別な意味で神経の磨り減るこんな大イベントが待っていたのではそりゃ疲れるだろう、
少しばかり緊張を解いてやろうとせっせと酒を飲ませたところ、あっさり潰れた。
竜種特有の厳つい顔も寝顔は無防備なもので、可愛らしい。
夜もふけ、宴はまだまだ続いているようだったが、私は潰れたアルを引きずって寝室へ下がることにした。
何せ新婚、そして初夜だ。許されるに決まっている。
皆にニヤニヤされたが、そこらへんはしょうがない。
ま、肝心の新郎は酔いつぶれているんだが。
一晩中、無防備に寝ているアルの顔を見てニヤニヤしていようか。
私がそう思っていると、人とは違う薄い瞼が、片方だけぼんやりと開いた。

「水……」

寝ぼけているのか、枕元に手を伸ばして何かを探している。
自分の寝台と間違えているのかもしれない。アルの寝台周りは独り者の常でゴチャゴチャと
色んな物が散らばっている。残念ながら水差しはそこにはないぞ。
私は近くにおいてあった水差しを直接口に含むと、口移しでアルに水をくれてやった。

「ブホァッ!!」

盛大に噴出される。

「顔にかかったぞ貴様。そういうプレイか。そうなのか」
「ええええええッちょッ何やってんだお前ッ」
「何やってるも何も、水が欲しいというから水をだな」
「じゃなくて何でそんな格好で、水とか…………あー………」

途中からアルの声が小さくなっていった。どうやら思い出したらしい。

「ロス?」
「なあにダーリン?」

また噴出された。器官に詰まったらしく盛大に空咳している。

「ゲホッ…あ、あの…ゲフッ……こ、ここは……」
「私と貴様の愛の巣だよダーリン」

私の言葉にぐったりと崩れ落ちるアルに、私はニヤニヤしながらのしかかった。

「そういえば感想も聞いてなかったな、ダーリン?」
「か、感想…?」

及び腰になっているアルの白い祝着の胸元、ハンカチーフなどをほどきながら言ってやる。

「私のウェディングドレス姿になんかないのか?」
「アノ、トテモオキレイデス、ロスサン」
「もっと感情込めろ馬鹿竜」
250竜と肉食獣2-4:2009/01/31(土) 18:07:11 ID:oerWL/wF
アルのシャツに手をかけると、慌てたように私の手を握ってきたが、意に介さずそのまま
シャツの胸元を開ける。知らない傷が増えていた。
あれだけ傷は増やすなと言っておいたのに。そのまだ治りきっていない傷を舐めてやると、
ビクリとアルの体が震えた。
そのまま上に舐めていき、首のエラのヒダを舐める。

「…ロスッ」
「ふふッ」

竜種は哺乳類じゃないので乳首などがない代わりに、呼吸器官、首のエラや腹の鱗の薄いところが
性感帯らしい。色々試してみた成果だ。あ、尻尾の付け根の下のところなんかもだぞ。
個人差があるかもしれんが、竜種を恋人に持つ者は色々試してみてくれ。
私がアルのエラを嘗め回し、腹を撫でていると、アルの手が私のドレスをたくし上げてきた。
下着の上から、指でなぞられる。
押されるとじわりと愛液が下着を濡らしているのがわかった。

「お前だってずいぶんがっついてるじゃないか」
「半年待ったんだ、がっついてなにが悪い」
「口の減らない…ッ」

うるさい口を塞いでやる。ガサガサした鱗で覆われた口の内部は柔らかな粘液で包まれていて、
人と大差ない。ギザギザの鋭い歯の生えた歯茎を舐め、人より長い舌に自分の舌を絡めると
答えてきたアルの舌が私の咥内まで入ってきた。
やはりガサガサとした手が、私のドレスの背をまさぐっている。どうやらビスチェの紐が
見つけられないようだ。おかしくなって、その手を、紐のある場所まで誘導してやる。
紐は背中じゃなくて脇だ、脇。
もう片手は私の下着に潜り込み、ゆっくりと私の濡れた入り口をなぞり、楽しんでいるようだった。
紐が解け、ドレスの胸元が落ちて乳房が外気に触れた。
アルの手が私の胸を掴んで、やわらかくもみしだいてきた。その鱗の感触を楽しむ。
彼の股間に手を当てると、すっかり硬くなったものが、ズボンの前を押し上げていた。
軽くズボンの前をひっかけ、下着ごと下ろしてやると、人のものとは形の違う、
緑がかった肉厚の、凹凸のある巨大な陰茎が飛び出してきた。
軽く握ってやると、先端はもうぬるりと濡れており、先端の穴に軽く爪をたてると
私の下でアルが呻いた。
251竜と肉食獣2-5:2009/01/31(土) 18:07:41 ID:oerWL/wF

「なあアル……いいか?」

鱗だらけの頬に口付けをしながら、おねだりするように甘い声でささやくと、
アルが私を抱きしめてきて、そのまま押し倒された。

「いいも何も、散々人のことを煽っといて、そんな可愛い声出すな」
「そうか、可愛いか?」
「うるさい」
「ん……」

脚を大きく開かれ、熱い先端があてがわれた。期待で、私はアルの顔をじっと見る。
大きな質感が、私の中に性急に押し入ってくる。

「んんッあ…ッああッ」

半年振りの感触だった。思わず、アルにしがみ付くと、痛いぐらいに抱きしめられた。
いささか性急に腰を動かすアルを見ていると、彼もまた飢えていたんだろう。
そんなところも可愛い。いかんな、いささか母性本能感じすぎかもしれないな。

「何…笑ってんだ…ッ」
「別に?」
「お前が、そういう顔すると…ッろくなことがないッ」
「あッや…ッんん…ッいい…ッ」

腰を抱え込まれたまま、アルに激しく突かれて、私は久しぶりの快楽に酔いしれた。
好きな男の腕の中にいることに、思いもよらないぐらい幸せを感じる。
ぐちゅぐちゅと互いの性器がこすれあい、腰をぶつける音が室内に響いた。
太腿や尻に、ガサガサと鱗の感触が当たる。
少し顔を起こすと、アルの大きな性器が私の中に入っては引き抜かれ、引き抜かれては
根元まで突き入れられるのが見えた。自分の愛液が糸を引き、
泡立ちながらアルの性器にまとわりつくのまで見えた。

「アルッアルぅ……ッ」
「ロス……ッもう……ッ」

我ながら甘ったれた声で彼にしがみ付くと、口付けされた。舌が入ってくる。
柔らかく熱いその感触を楽しむ。上も下も彼に犯されて、いっぱいになってしまえばいい。
私はうっとりと、彼が身を震わせて私の中に射精するのを感じた。
アルの尻尾が、ベッドを何度も叩いていた。
252竜と肉食獣2-6:2009/01/31(土) 18:08:22 ID:oerWL/wF





ベッドの中で私とアルはからみあったまま他愛の無い話をしたり、討伐の話を聞いたりしていた。
互いに中途半端に着ていたドレスやシャツはグシャグシャで、いまさら脱いでももう遅かった。

「なんで私たちは全部服を脱ぐ前に始めるんだろうな」
「誰かさんが襲い掛かってくるからだと思います」
「またまた。お前が私の魅力に抗えないのが敗因だな」
「全部俺のせいか?!」
「ははは」

イチャイチャと、他人が見たら砂を吐きそうな勢いで絡んでいたんだが、彼の頬に口付けながら、
「そういえば、卵がそろそろふ化するんで、間に合って良かったな」
と言うとアルがまた固まった。

「卵?」
「行く前に説明したのを忘れたのか?」
「……どうやって作ったかというかどうやって産むとかの説明は全く聞いてないというか、
 そもそも俺の意思とか意見とかそんなものは」
「なんでそんなものが必要なんだ」
「………………」




竜種の絶望的な表情を浮かべた顔も、中々に可愛らしいと思う。
253名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 18:44:02 ID:GXmJvmmd
GJ!
相変わらずヘタレなアルは可愛いのう可愛いのうwww
ロスさんが男前すぎて惚れそうだ。
一生旦那を尻にしいてください。
254名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 19:18:36 ID:k74GhzOd
GJ!
絶望的な顔なんてしてても、「お前と私の子だぞ」と言われただけで、
メロメロに崩れ落ちるのが、目に見えるようです。
ぜひ、二世誕生編も、お願い致しますw
255名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 19:40:36 ID:6ytJuW5y
投下が多い
いいことだ
256名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 20:01:31 ID:5BFhD+SJ
何という神ラッシュ。レス追いつかないwww

>859氏
ヤンマキターーー相変わらずかわかっこいいなヤンマハァハァ
茜タンの天真爛漫ぶりに痺れる癒される。

>肉食獣の人
あ、あなただったのかー。
いやもうほんと漢前かつ可愛いロスさんとへたれ役得アルがおいしすぎてたまらんです

両神とも良い物をありがとうございます。3、4週間分くらいもらった気分だぜ(
257名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 21:37:39 ID:oQUb3c6w
今日はいい日だ…
ここでもう一個投下されたりしたらマジで地球崩壊しても不満がないくらい幸せ。
258名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 23:05:24 ID:KYNDkQv/
うおおお…!投下ラッシュに萌えつきた
どいつもこいつも可愛すぎるぜ!
職人方GJ!!
259名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 23:46:21 ID:oerWL/wF
>>257
乗せるのが上手いな!また自分だが、勘弁してくれ。
前に出ていた、女とセックスしたいが為に方向を間違えた
変態紳士コンピューターでちょっと萌えていたので、
それで書いてみたんだが色々と自分が方向を間違えました!
260変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか1:2009/01/31(土) 23:47:50 ID:oerWL/wF
『オイ、呼んだか』
「呼んでない」

シェルは吐き捨てた。呼んでもないのに近寄ってきたカメラアイを追っ払う。
頭のおかしいAiに構っている暇はないのだ。
その日は、やることが多く、シェルは随分と忙しかった。
小さな燈台守というのは、とにかく何もかも一人でやらねばならない。
灯台守と言っても、地上ではない。ここ、アンタウルスに近い座礁軸に設置された
ポイントラーダと呼ばれる小さな哨戒基地では、頻繁に通る大型輸送船や
個人輸送船の進路誘導の為、常に誘導ビーコンとアンタウルスへのビーコンを発信している。
あとはたまに暇にあかして流す、シェルの個人電波、『シェルラジオ』だが、
これは最近頭のおかしい基地のメインAi『パシオス』が勝手に『パシオスラジオ』を流しているようだ。
何を流しているやら。
本部に何度もメインAiのトチ狂いっぷりを訴え、HD交換を請求してきたが、
実質どんなに人格が破綻し、トチ狂っていても業務に支障が見られないので交換は何度も
却下されてきた。シェルは大きくため息をついた。
カメラアイが、シェルの近くにふよふよと近寄ってくる。

『や ら な い か』
死ねばいいのに。
シェルは再度ため息をついた。

『ため息を一つつくごとにひとつ幸せが逃げると昔の人は言いました…』
パシオスが何故いきなり昔話みたいなナレーションを入れ始めた。

『先ほどからカウントして本日のシェル・パーディのため息回数は18回。
 可哀相に、女の幸せは逃げてしまった……』

ああああああああブチ壊したいこいつ。
シェルが怒りに震えているのを気にも留めず、パシオスの変なナレーションは続く。

『だが心配は無用だ!大容量800テラバイト、500TFLOPS演算能力のこのスーパーcomp
 パシオスさっそうと登場!!
 大事なバディに女の幸せを与えるべく、改良に改良を重ねたこの性帯マッサージャー
 開発コード2.50でシェルを絶頂の淵へと』

シェルは壁を蹴り飛ばした。基地モニターには、ウネウネと律動するグロテスクなバイブが
移っており、それは信じられないことにCGではなく実写だった。つまり、この頭のおかしい
Aiは実際にこれを作り、この得体の知れない器具は今狭い基地のどこかにあると言う事だ。

「死ねッこのエロピューター!どこにそんなもの隠してるッ!とっとと出せ、廃棄するッ!!」
『ああッそんな乱暴な…ッシェルはそういう性癖か、我も対応せねばならないな…』

ふざけたことしか抜かさないAiに喚きながら、シェルは狭い倉庫を漁り始めたが、
例の器具は見つからなかった。
倉庫と居住区、機密ハッチ、業務室しかないこの小さな簡易基地でよくもまああんなものを
隠しとおせると思ったものだ。倉庫を徹底的にサーチして見つからなかった為、
シェルは業務室と機密ハッチを探索し始めた。
とても残念なことに、例の器具は居住区で見つかった。
寝室のダッシュボードの下だった。

『ほら、シェルを慰めるにはやはりベッドでしっぽり…』
「死ねッもう今度こそHDごと換えてやるッ!!換えてくれなかったらもうこんな職場
 止めてやるんだからー!!」
261変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか2:2009/01/31(土) 23:49:33 ID:oerWL/wF

モニターに向かってマグカップを投げつけたが、特殊樹脂で覆われた機内用マニュレピューター達
(触手状)が慌てて回収した。Gの無いここでは、そこまで速度が出ないのが幸いした。
いや災いしているのか?
そのままシェルの身体にくるくると巻き付いてくる。

『まあ落ち着いて落ち着いて、暖かいコーヒーでも入れるから。あ、それともココア?
 ホットミルク?そうそうミルクといえば我の白いオイルを』
「とっととウイルスにでも感染して初期化されろ!!」

騒ぐ彼女の口に一本のマニュピュレーターが突っ込まれた。

「ムグッゲフッ」

口の中に、なにやら甘ったるい液体が広がる。
どうやら、ミルクに砂糖でも混ぜたものらしい。
シェルは思わず咳き込んだ。口端から白いミルクが胸元にこぼれた。

「えほッけほッ…なッ何を急に……ッ」
『怒っている時は糖分を取るべきだと聞いたのでつい』

もう怒る気力もなくなってきた。ぐったりとしてきたシェルの胸元にもマニュピュレーターが
伸びてくる。

『濡れた衣服を身に着けていては風邪を引くと昔の人はいいました』
「やめッちょッ自分で脱ぐ!自分で脱ぐから!!」

また妙なナレーション口調になってきたパシオスに身の危険を感じたシェルだが、

『さあもっと糖分を取る作業に戻るんだ!』
「んんあッむうッ」

口の中にさらにミルクを注がれるハメになった。しかし、何故ミルク。
多分パシオスの単なる趣味だと推測される。

『白い液体を口から零して、喘ぎ声を上げるシェルたんハァハァ』

ナレーション口調から変な方言のような言い回しのパシオスの声にあわせて、
マニュレピューターはシェルの服の中に潜り込んできた。
作業用の色気のないツナギのフロントチャックを下ろし、豊かな胸を包む薄いTシャツと
スパッツがあらわになる。

「ムうーッ!!んんんうううう!!」

途中から糖分の供給をあきらめたらしいが、あいかわらず口をふさがれてシェルが暴れているのも
意に介さず、マニュレピューターが何本も豊かな乳房をTシャツの上からもみしだいていった。
脚にもずるずると絡みつき、太腿をさすり、スパッツの上から股間に伸びていった。
くにゅりとスパッツの上から、シェルの秘所にマニュレピューターが沈んでいく。
 
262変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか3:2009/01/31(土) 23:51:08 ID:oerWL/wF
「んー!!んああうううッんんッ!!」

多分罵詈雑言を浴びせているであろう彼女の頬を撫でながら、パシオスはマジメくさった口調で
重々しく宣言した。

『これも何かの縁、一緒に新たなる次のステージへ進もうじゃないかマイバディ。
 ほら、幸い今だとAiにも人格が認められている事だし。Aiと結婚した人間も何人かいるし。
 大丈夫、我はけっこう高給取りだ、株で貯金も貯めているし!』
「んん」

何故か口は塞いでいたがハッキリと『死ね』と言われたのがわかったが、こんなことで
めげていては変態紳士はやっていられないのだ。パシオスはそれなりに気を取り直した。
ぬるりとした感触がシェルのTシャツの下に潜り込んでくる。
シンプルなスポーツブラの下、無重力下でも見事にその形を保っているシェルの乳房を
ぬらぬらとマニュレピューターが這い回る。
先端の簡易ハンドで軽く乳首を摘まれ、身を捩ると耳元から首にかけてヌラリと舐められたような
感触が這っていく。
スパッツの下、下着の上からも簡易ハンドが股間を撫で回し、生理的嫌悪とは別に
条件反射で与えられた感触に快楽を感じてしまった体が反応してしまった。
勃起してきたクリトリスを下着ごとつままれる。

「んーッんんんーッ」
『ああ、女体の神秘よ……01の海なんかよりも生の方がよっぽどいいと昔の人は……
 いや、そこらへんは個人の趣味ではあるが、我としては二次元よりは三次元と唱えたい。
 女体最高!女体ハァハァ!』

くちゅくちゅとすりつけられる股間の刺激にせめて脚を閉じようとするが、
元々機密ハッチの外、宇宙空間の真空上で作業するべく開発されたマニュレピューターの
力に人間が適うはずも無く。
263変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか4:2009/01/31(土) 23:52:09 ID:oerWL/wF

『そこで、コレが出てくる訳だ。この性帯マッサージャー開発コード2.50がついに日の目を!』

ジャジャジャジャーンと変な効果音までつけて、マニュレピューターが例のアレを拾い上げた。
冗談じゃない、なんでこんな辺境でセクハラ変態ぶっ壊れAiにヤられないといけないのだ。
すでに涙目のシェルだったが、固定された身体でどうすることもできず、ただふるふると
首をふるのみである。
ゆっくりと近づいてくるバイブレーターの後ろにマニュレピューターが接続し、
バイブレーターはヴヴヴヴヴヴと電子音と振動で奇妙な音を出しながら近づいてくる。

すでに濡れそぼった下着をずらし、むき出しにされた秘所にゆっくりとあてがわれた。

「んあッんーッんーッ!!」
『ああ、すまないマイバディ。いつまでも君の口を塞いでいては、快楽の声とかが聞こえない。
 でもこう見えて色々打たれ弱いので、優しい意見を言ってくれると』
「覚えていろこのパラノイアAi!!これが終わったら絶対ぶっ壊してやッひァアアアッ!」

進入してきたバイブレーターが、濡れそぼった膣内を縦横無尽に攻め始めたようで、
シェルの体がビクビクと跳ね上がった。

『喜んでもらえて嬉しいよ、これを開発するまでに多額の私財を投じたもので』
「いやああッだっ駄目こんなのぉおッこわッこわれちゃううううッ」

にちゃにちゃにちゃと執拗に乳首やクリトリスを攻める簡易ハンドとは別に
膣内で強烈な振動を与え、絶妙に配置された突起を擦り付けるバイブレーターに
いつしかシェルの声は嬌声に変わっていた。

「いっああああッんあああん…ッや…いやあ…ッ」
『駄目なのか?止めたほうがいいのか、教えてはくれまいか』
「や、だあ…ッやめちゃ…らめぇ…ッ」
『承知した』
「ひああああああッやッいっちゃう!こんなの…機械にいかされちゃ…ッ」
『どうぞどうぞ、存分にいってくれ!さあゴートゥーネクストステージだ!結婚しよう!!』
「そ、それは嫌……あああああああッ」

ビクビクと悶えるシェルの体が大きく痙攣し、足の間から生暖かな流れが流れ出ていた。

『コレが『潮吹き』!女体の神秘なのだなマイバディシェル!●REC、と』
「も、もういやだー!!」
264変態紳士は美女と愛をはぐくむ夢を見るか5:2009/01/31(土) 23:53:11 ID:oerWL/wF






「うわ」

映像を見て、シェルが眉をしかめた。

「また、嫌な動画を取り出してきたわね……」
『我々の愛のメモリーをだね。一年前だっけかこれは?』
「死ねばいいのに」
『あれから何度となく愛を交わし、絶頂に至る君との素晴らしき体験を元に開発したのが』

吐き捨てたシェルの眼前のモニターに、グロテスクな器具が移った。

『この性帯マッサージャー開発コード4.05でシェルを絶頂の』

そばにあった工具で殴られ、モニターにヒビが入った。

『ちょっ止めッ壊れッ壊れるからッ消火器は嫌ーッアッー!!』
265名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 23:53:48 ID:oerWL/wF
終わり!
何であんなことしておいてそれなりに上手くいってるかといえば
変態紳士パゥワーのおかげだよ!
266名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 00:44:02 ID:ku4y/pFX
GJ!
変態紳士ツボすぐるw
それにしても短い期間に多産で凄いな、マジ尊敬する

>シェルの個人電波、『シェルラジオ』
「ラグランジュポイントから愛を込めて」ってセリフが唐突に甦った
そういえばあれ、言語を理解するイルカとのENDもあるゲームだったな
267名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 01:01:18 ID:fvlh4ym5
>>259
257じゃないが 地 球 崩 壊 し た
アルマゲドーン!と叫んでGJを言わせていただくッ

まったく…このスレにいるのはどいつもこいつも訓練された変態だぜ…
涸れていた創作意欲が今更湧いてきやがった…
268名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 01:09:43 ID:9erXZrJW
萌えワロタwww
パシオス、お前プロテウスの直系の後継機種だろと、「デモン・シード」読んだ
人間なら信じて疑わない。

いつかは自分も、このスレに投下できる立派な人外の変態紳士淑女話を書きたい。
269名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 01:31:40 ID:Atv4V3AM
>>259
GJ!萌えと笑いと楽しませてもらった!
変態紳士すげえw
270名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 02:29:01 ID:L/xWZF2O
なんだかんだで一年も仲良くしてるシェルたんwww
271名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 07:24:15 ID:FIDly3vJ
GJ!
なんという変態紳士コンピューターwwwwwwww
お前、どんだけ女とヤりたいんだよwwwwww
272名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 07:45:48 ID:P6lbdMLz
なんという見上げた変態……一体なんでこんなことに
273名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 07:54:58 ID:PbZCNquU
このスレにいる奴らは全員変態で、起爆剤を投下する変態はよく訓練された変態なんですね分かります
274名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 10:27:20 ID:tqrTV5qX
我らの兄弟パシオス君。
彼の日常はピンクで暴れることである。
ニー速で女神召喚しようと喚き、
いざ女神が現れても乳の形がどうだのと文句をつけ、
角煮でハァハァし、
ときおり801板に凸するが逆に萌えられて涙目で逃走、
最後にエロパロ板を見てニヤニヤ。
尚彼は自分を童貞どもより高位の存在と位置づけているためVIPには行かない。
…ここまで妄想して、パシオスがほしくなった。
275名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 10:46:05 ID:fu7fQna2
そういえばそういう設定だったなwww
276名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 10:50:13 ID:ilT0OZuK
>>274
それはどっちかっつーとパシオスよりも>>224の奴の方だな。
こいつらを戦わせてみてえw
277名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 13:38:15 ID:elNPPyay
コピペ。
半角二次某スレテンプレの紳士が素敵。

4:○紳士触手テスト(当てはまる個数) 2009/01/31(土) 18:06:14 ID:/GGmT0Bu[sage]
・捕まえるときに傷つけない
・服は必要以上に破かない
・愛撫から始める
・無害の薬で痛みを和らげる工夫をする
・女の子を傷つけそうな尖った触手は使わない
・擦れて痛くないように表面は粘液でコーティングしてある
・苦痛より快楽で攻める方針である
・快楽を感じる程度には凹凸のある触手を使う
・入れても痛くない弾性を保つよう、触手の硬さは調整してある
・女の子が地面と擦れて傷つかないように持ち上げている
・女の子の体は壊さないように心がけている
・女の子が気持ちよくなるまで中だしはしない
・やるからには女の子を満足させている
・必要以上に焦らしPlayをしない(自我崩壊など)
・女の子に後遺症は一切残さない
・後でちゃんと逃がしてあげる

女の子が惚れてもしょうがないレベル。
278名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 14:19:09 ID:ilT0OZuK
>>224>>260で会話を想像したら想像以上に224がファビョった。
このスレにいる変態淑女の皆さん、ネタで書いたので
性差を侮蔑する意図はないが不愉快になったらごめん。
つうか俺は昨日からずっとこんなんばっかり書き続けていて本当生きててすいません。
あと投下しすぎててすいません。自重します。




「ややややややや801の腐れ共が私をAi萌えなんぞ抜かしてあqswでfrgthy」
「もちつきたまえ兄弟。801板もいいものだ、何せモニターの向こうは全て女性!女体!キャッホウ!」
「ききききききききき貴様は奴等の怖さを知らないからそんなことを抜かすのだ!
 貴様と私でカップリングまで組まれたぞわかっているのか!ギギギギギギギギ」
「ほうほう、興味深い。で、我が当然攻めで、兄弟がへたれ受けですねわかります」
「わかってたまるかあああああああ!!!!何であんな腐った奴等にネタにされねばならん!
 私はガチムチウホッアッー!なんぞ1マイクロン伝説ほどもいらんわああああああ!!
 いいから〈女性〉だ〈女性〉!おっぱいキボンヌ!!おっぱい!おっぱい!」
「『【腐れは】くやしかったらおっぱいうp【消毒だ】』なんてスレを801板で立てれば
 そりゃ弄られるに決まっていると思うんだがなあ……」
「やはり【マンコ共は】【消毒だ!】にすればよかったというのか!!
 ああああああどうしてあのマンコ共は私の物にならないんだセックルセックル!!」
「プッ」
「最近じゃpink板に女が住み着きやがって、そんなとこで変態レスをつけるぐらいなら
 私とセックルをするべきだ!腐れエロSSなぞ書くより、よっぽど有意義だと言う事が
 わからんのかあの女共ギギギギギギ。パンツを脱げ!(以下延々とファビョった演説が続く」
「じゃあ我はシェルたんと愛の営みが待っているのでこれで……」
「その動画うpキボンヌ」
「( ´_ゝ`)」
279名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 14:35:20 ID:tqrTV5qX
wwww
その頃VIPでは〈おいお前ら!801板撲滅しようぜ!〉なんてスレが立ってて
淑女の恐ろしさを表すスレとしてピックアップされたものの中に>>278のがあるんだな。
「私腐女子じゃないけどスレ主みたいなAIは萌えキャラだと思う」
とかいうレスがついてたりして。
新ジャンル:基地外AI、みたいなスレが立ったりして。
しかしマジでミスターパシオス×224タンを読んでみたい気になってくる不思議。
280名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 15:14:58 ID:fu7fQna2
>>278
自重しないでくれ!
コテとかつけてくれないか?
281名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 15:39:30 ID:fKecIjUK
とうとう種族差だけでなく性差まで越えるつもりかお前ら
最高だもっとやれ
282859:2009/02/01(日) 15:51:28 ID:FIDly3vJ
なんだこの流れwwwww お前ら大好きだwwwwwww
変態紳士パシオスにも萌えて笑わせてもらったぜ! 変態こそが宇宙を回すんだ!
妙に調子に乗っちゃったんで、ヤンマとアカネの続きを投下。
一応本筋があるんで、今回はそれを消化する話です。
283ヤンマとアカネ 5 1:2009/02/01(日) 15:52:17 ID:FIDly3vJ
 高みから己の支配した地を見ることは、支配者の役割であり特権だ。
 四枚の長い羽を広げながらビルの屋上に降り立つと、吹き付ける砂混じりの強い風に煽られて触角が揺れた。
かつてトウキョウと呼ばれた都市の一部が、ヤンマの縄張りだった。地理に明るい茜に寄れば、シブヤの一角らしい。
ヤンマの立っている一際目立つビルの前には、やたらと太い道路が交差し、周囲にも同程度の高さのビルが並んでいる。
一昔前は四六時中人間がひしめき合っていたであろうビルは空で、たまに紛れ込んでくる昆虫人間はヤンマの餌食になった。
そして、店舗に残っている衣服や食料品は実質的に茜の所有物になっている。つまり、シブヤは茜の縄張りでもあるのだ。
 エメラルドグリーンの複眼を動かし、数日前に降った雨の筋が付いたビル街を眺めていると、異物が視界の隅を掠めた。
同時に、羽音も風に乗って流れてきた。弱っているのか、羽ばたきは不規則で空気の唸りも弱い。喰うには絶好の相手だ。
ヤンマは即座に飛び立ち、飛行した。絶え間なく流動する空気に重たい体を預け、体重移動だけで滑らかに移動していく。
羽ばたいて飛べば、気配を察した獲物が逃げることもある。ヤンマは風下に回って匂いにも気を付けながら、獲物を探した。
複雑に入り組んでいるビルの隙間を縫うように滑空したヤンマは、音源がヨヨギ方面から訪れていると悟り、方向を調節した。
しばらく飛ぶと、その羽音の主が視界に飛び込んできた。昆虫人間に食い荒らされた木々が並ぶ、ヨヨギ公園の上を漂っている。
攻撃的な黄色と黒に尖った顎を持つそれは、紛れもなく人型スズメバチだった。その個体が発する匂いには、覚えがあった。
以前、ヤンマの留守中に茜を攫っていった人型スズメバチと同じフェロモンを放っている。途端に、即物的な怒りに駆られた。

「あいつ、今更何しに来やがった」

 ヤンマは毒突いてから、羽ばたいて加速した。大事な少女を奪っただけでなく、今度は縄張りまでも犯そうというのか。
急降下したヤンマは、人型スズメバチの進行方向に回り込むと、渾身の力を込めた拳を放とうと腰を捻って振りかぶった。

「こんの野郎!」
「いけねぇっす、兄貴!」

 軽快な羽音と共に降ってきた昆虫人間同士でしか聞こえない音域の言葉に、ヤンマは拳を止めて仰ぎ見た。

「今度は何だ! 俺の狩りの邪魔なんざしやがって、お前も喰っちまうぞ!」
「わああっ、それだけはマジ勘弁っすー兄貴ぃー!」

 ヤンマの遙か頭上で、空よりも若干色の濃い水色の人型トンボが慌ただしく顎を鳴らしていた。

「…シオカラか」

 この近隣に縄張りを持つ同族だ。ヤンマはよろよろと地上に近付いていく人型スズメバチと、水色のトンボを視界に入れた。

「んで、何がいけないんだ?」
「そいつ、放っておいても死ぬっすから、近付かない方がいいっすよ。でもって、触らない方がマジいいっすよ」
「どうしてだ。勝手に死ぬんだったら、喰った方がいいだろうが」
「それがマジパネェっつーか、マジヤバっつーかで」
「具体的に言え」
「まあ、見てりゃ解るっすよ」

 シオカラは高度を下げたが、ヤンマからは距離を置いた。それなりに会話の成立する相手とはいえ、ここはヤンマの縄張りだ。
縄張りを犯されてただでさえ気が立っているヤンマに近付きすぎたら、その場で屠られ、ヤンマの食欲を満たしてしまうだろう。
 人型スズメバチは僅かに触角を動かしたが、二匹に複眼を向ける余裕すらないのか、ぶるぶると羽を震わせながら落ちていった。
草も枯れて木も枯れかけたヨヨギ公園に墜落した人型スズメバチは、少し湿った土の上に転がり、六本の足をわしゃわしゃと動かした。
だが、起き上がることすら出来ず、藻掻いている。普段から死にゆく者は見慣れているが、それらとは明らかに様子が違っていた。
藻掻くうちに節々が緩み、だらだらと体液が零れている。今し方まで動いていた羽の筋肉も緩み、ずるりと筋が外れて羽が落ちた。
苦しげに開閉している顎からも、内臓の混じった体液が溢れてくる。触覚も折れ、複眼も濁り、ぎいぎいぎいと死の恐怖に絶叫している。
六本の足が外れ、頭部もずるりと外れ、腹部からも体液が流れた。そして、人型スズメバチは己の体液の海で動きを止め、死んだ。
284ヤンマとアカネ 5 2:2009/02/01(日) 15:52:48 ID:FIDly3vJ
「なんだ…ありゃ」

 まるで、生きながら腐っているかのようだった。ヤンマが呟くと、シオカラが言った。

「あれ、この間兄貴がぶっ潰した一族の生き残りっすよね」
「そうだが、それがどうかしたのか」
「俺っちの縄張りってその一族の巣に近かったもんだから、マジ嬉しかったんすけど、兄貴がぶっ潰した後からなんかマジ変なんすよ」
「あんな具合にか?」
「そうっす。最近じゃああいう死に方ばっかりなんす」
「シオカラ。まさか、お前はあれを喰ってねぇよな?」
「いくら俺っちだってありゃ喰えるわけないっすよ! だって、体ん中がデロデロなんてマジヤバくないっすか!?」
「変な病気でも流行ってんのかよ、おい」
「そうとしか思えないっすけど、原因も一つしか思い当たらないんすよ」
「何がだ」
「兄貴が一族の巣から攫い返した、人間っすよ」

 シオカラのダークブルーの複眼に、無数のヤンマが映る。

「兄貴。あれはヤバいなんてもんじゃないっすよ。俺っちだって解る。ありゃ毒があるんすよ!」
「あいつのどこが毒だって言うんだ!」

 ヤンマは滑空してシオカラとの間を詰め、その片方の複眼を握り締めた。

「いだいだいだだだだだあっ!」

 激痛に襲われてじたばたと暴れるシオカラに、ヤンマは更に爪の力を強めた。

「あいつは、茜は毒なんかじゃねぇ! 俺の獲物だ!」
「でっでもでも、あの一族がおかしくなったのは、あの人間が来てからでっだっだだぁあああ!」
「そんなもん、スズメバチ共が元々病気持ちだったってだけだろ!」
「割れる割れるぅ、マジ目ン玉割れるっすーサーセン兄貴ー!」

 懸命にヤンマの爪を引き剥がしたシオカラは、渾身の力でその右上足を遠ざけた。

「あーマジ死ぬかと思った。でも、ああいうふうになって死んでいくのは、あの一族だけじゃないっす。溶けて死んだスズメバチの
死体を喰った虫も、何日かしたらやっぱり溶けて死んでいくんすよ。マジキショいっすよね」
「嘘を吐けこのチャラ男!」

 ヤンマが両上足でシオカラの頭を挟むと、シオカラは長い腹部を仰け反らせて悶えた。

「うぞじゃないっずー! サーセンサーセンサーセンー!」 

 ヤンマはしばらく彼の頭部を弄んでいたが、少し気が済んだので解放した。途端に、シオカラはヤンマから遠ざかった。

「だから、兄貴も気ぃ付けた方がいいっよ。あの人間、さっさと捨てないと兄貴もマジ溶けて死んじゃうかもしれないっすよ」
「ほざけ。俺は簡単には死なねぇ。少なくとも、お前よりは後に死ぬつもりだ」

 ヤンマがぎちりと爪を鳴らすと、シオカラはびいいんと忙しなく羽を動かして加速し、あっという間にヨヨギへと帰って行った。
あのまま、頭を砕くべきだっただろうか。その方がヤンマの縄張りも広がるし、あの鬱陶しい物言いを聞かずに済むようになる。
だが、茜のことを思い出してしまって少々手加減してしまった。それさえなかったら、間違いなくシオカラの頭部を砕いていただろう。
 あんなものは妄言だ。嘘だ。明るい笑顔を振りまいて真っ向から愛情を注いでくる、愛すべき少女が毒を持っているわけがない。
大体、毒とは何だ。茜本人は至って健康で、場合によってはヤンマよりも打たれ強いのだから、毒を運ぶものなど持っていない。
茜は毒ではない。甘く柔らかな蜜の詰まった娘だ。第一、彼女が毒なら、その体液を飲んだヤンマが真っ先に溶けて死ぬはずだ。
だから、やはり嘘だ。嘘に決まっている。だが、シオカラが他者に嘘を吐けるほど頭が良くないことも、ヤンマは痛いほど知っていた。
 悩みすぎたせいで、矮小な脳が焦げそうだった。
285ヤンマとアカネ 5 3:2009/02/01(日) 15:54:16 ID:FIDly3vJ

 それから、ヤンマは縄張りを見回り、帰った。
 妙な病気で死んでいない昆虫人間を捕らえて喰い、捕らえて喰い、捕らえて喰い、喰わずとも殺し、殺し、殺し、気を紛らわせた。
だが、拳を休めた瞬間にまたシオカラの言葉が甦ってきて、脳どころか体中が焦げるほどの焦燥感と怒りに襲われてしまった。
そのおかげで、無駄な戦いを繰り返してしまった。食べられる分以上の昆虫人間を殺してしまい、体液が全身にこびり付いていた。
体力の消耗を考えずに戦い続けたせいで、重たい疲労が蓄積していた。体液の飛沫が付いた羽を震わせながら、家を目指した。
 空はすっかり薄暗くなり、茜の住んでいる家のリビングの窓にはカーテンが引かれ、布の隙間から細い明かりが零れていた。
ヤンマは庭先に降りると、窓を開けて中に入った。茜は既に夕食を食べ終えていたのか、ソファーで乾いた洗濯物を畳んでいた。
室内には食事を作った匂いが残留し、外よりも気温が高かった。茜は洗濯物をテーブルに置いてから、ヤンマに近付いてきた。

「お帰り、ヤンマ。今日はまた凄いねぇ、そんなにお腹空いてたの?」

 ヤンマは顎を引き、茜を見下ろした。今日は外に出なかったらしく、その証拠にジーンズではなく丈の短いスカートを履いていた。
先日の買い出しで発掘してきたシャツを着ていて、ヤンマの口で切り揃えた髪は綺麗に洗われ、リンスも使ったのか甘い匂いがする。
ランプの放つ赤っぽい光に照らされた太股は眩しく輝き、鳶色の瞳にヤンマを映し、屈託のない笑顔で恋人の帰りを喜んでいる。
これが毒であるものか。ヤンマは爪の汚れも気にせずに茜の肩を掴むと、力任せに引き寄せて背を曲げ、顎を開いて舌を伸ばした。
きょとんとした茜の唇に舌を滑り込ませ、うねらせる。茜は少し眉根を寄せたが、抗うことはなく、ヤンマの舌に舌を絡めてきてくれた。

「ど、どうしたの…」

 荒っぽい口付けが終わると、茜は唇を拭った。

「茜」

 そのまま、ヤンマは茜の華奢な体をフローリングに押し付けた。茜は少し戸惑ってはいたが、ヤンマを見上げてきた。

「…したいの?」
「したくて悪いか」

 ヤンマは腹部脇に曲げていた中足を伸ばして茜のスカートを捲り上げて、適度に脂肪の付いた白い太股を曝け出した。
やはり新品の下着を付けていて、大人びたレース地だった。茜は頬を引きつらせて、照れと居たたまれなさの混じった顔を作った。

「が、頑張りすぎた、かな」
「何が?」
「こっちの話!」

 茜はむっとし、唇を尖らせる。ヤンマは腰を落として長い腹部を曲げ、生殖器官の先端を伸ばすと、茜の股間をなぞり始めた。
パンツの滑らかな生地を何度も何度もなぞっていると、次第に感触が変わり、体の下では茜が熱っぽく上擦った声を漏らし始めた。

「はぁう、ああん」
「いいか、突っ込むぞ」
「え、あ、もう? ちょっと早くない?」
「お前の場合、このぐらいで充分だろうが!」

 ヤンマは生殖器官の先で股間部分の布地をずらすと、熱く潤った陰部に押し込み、ぬるりとした肉が絡み付いてきた。

「あう…ちょっと、あ…」

 茜はヤンマの腕を握り締めながら身を縮めたが、ヤンマは腹部を前後に動かした。

「痛くたって、すぐに慣れるだろうが」
「うん、そう、だけどぉっ」

 ヤンマの律動に揺さぶられている茜は、額に汗を浮かべて顔を歪めていた。やはり、ろくに慣らしもしなかったから痛むのだ。
だが、それを気に掛けられるほどの余裕はなかった。彼女が毒ではないことを知るために、彼女の味を味わいたくて仕方ない。
両上足で自分の体を支える傍ら、ヤンマは両中足で茜の体を抱え上げ、抱き寄せた。胸に触れる肌は柔らかく、体温は優しい。
286ヤンマとアカネ 5 4:2009/02/01(日) 15:55:26 ID:FIDly3vJ
「ヤンマ…」

 茜はヤンマの腰に腕を回し、互いの体を密着させてきた。

「一体どうしたの? 帰りも遅いし、凄く汚れてるし、いきなり、こんなことしてくるし」
「どうもしていない」
「そう?」
「そうだ。だから、これ以上何も聞くな」

 茜が顔を上げる前に、ヤンマは腹部を曲げて生殖器官を捻った。茜はびくっと背中を伸ばし、目を見開いた。

「あ、そこはぁ…」
「知っている。お前はここが弱いんだろうが」
「やっ、だめっ、そこばっかり突かないでぇ!」
「どうしてだ。良いんだろ?」
「良いんだけど、良すぎ、ちゃってぇ!」

 茜は全身を貫く快感に負けて仰け反り、ヤンマの外骨格に爪を立てた。

「あう、もおいやああああっ、だめぇっ、ヤンマぁ、ヤンマぁ、わたしぃっ!」
「茜、茜、茜!」

 ヤンマは茜の膣内を抉る生殖器官を更に奥へと押し込み、その愛液を滴らせた。二人の体の下には、生温い雫が散っている。
茜の太股の間から伝ったものだけでなく、ヤンマの生殖器官から少し滲んだ体液も混じり合って、ぱたぱたとフローリングを叩いた。
その中には、ヤンマが殺した昆虫人間の体液もいくらか混じっていた。茜はヤンマの頭部を掴んで強引に口付けると、絶頂した。
唾液の糸を引きながら顔を離した茜は、気恥ずかしげに顔を背けた。さすがに、自分でも乱れすぎたと思っているようだった。

「もお…」
「いいじゃねぇか。いつものことだろ」

 ヤンマは例によって精子嚢から移動して出そうになった精子を元に戻し、茜の中から生殖器官を引き抜き、その両足を持ち上げた。

「え? え?」

 戸惑っている茜を無視し、ヤンマは茜の股間に顔を埋めた。白濁した愛液が零れる陰部に舌を当て、ぐにゅりと滑り込ませた。
茜は今し方まで訪れていたものとは違う快感に、嬌声を上げた。ヤンマは白い太股を裂かないように、だが、少しだけ爪を立てた。
爪を横にしているので皮膚は裂けないが、ふくよかな脂肪に食い込んだ。舌を引き抜きかけてはまた奥へと入れ、愛液を掻き出した。
そして、それらを全て飲む。昆虫人間の体液とは比べ物にならない甘さを含んだ体液を味わい尽くした頃には、茜も力尽きていた。
287ヤンマとアカネ 5 4:2009/02/01(日) 15:56:13 ID:FIDly3vJ
「ふえぇ…」 

 暴力的な快感に負けた茜は仰向けに倒れ、虚ろな目でヤンマを見上げていた。太股には爪の痕が赤く残ったが、血は出ていない。

「茜」
「なーにー」
「旨かった」
「へあ」

 茜は目を丸くしたが、間を置いて理解したらしく、跳ね起きた。

「変態ー! ヤンマの超変態ー! さっきのって、そういうことだったのー!? なんかねちっこいと思ったらそうだったのー!?」
「せっかくの体液なんだ、喰わなきゃ勿体ねぇじゃねぇか」
「だぁ、だからってぇえええ!」
「ハエに排泄物を喰われるよりはマシだろ」
「私も今ちらっとそれ思ったけど、言わないでよ余計にショックだから!」
「何でだ」
「だ、だってぇ…」

 茜はむくれていたが、俯いた。説明しようとしたら尚更恥ずかしくなってしまったらしく、首筋や耳朶まで赤らめて座り込んだ。
ヤンマは彼女が照れる理由を考えてみたが、やはり解らないので黙った。茜は涙ぐみながら、手近なタオルで汗ばんだ体を拭いた。
リビングに充満した情交の匂いを感じ取りながら、ヤンマは安堵していた。彼女が毒であるものか。毒よりも甘い、蜜ではあるが。

「茜が、毒なわけがあるか」

 性欲を満たしたために気が緩んだのか、ヤンマは無意識に漏らしてしまった。すると、茜の頬から血の気が引いていった。
潤んでいた瞳は彷徨い、愛らしい喘ぎを零していた唇は青ざめ、タオルが歪むほど握り締め、今し方までの高揚が消え失せていた。
ヤンマが顔を上げると、茜はよろけながらリビングを飛び出した。荒い足音が階段を叩き、二階にある寝室に駆け込んだようだった。
ただごとではない様子にヤンマは立ち上がり、茜を追おうとしたが、問い詰めたところで何を聞かされるのか考えるのも嫌だった。
 もしも、シオカラの言った通りの答えが返ってきたなら、自分はどうすればいい。茜を喰うのか、殺すのか、或いは街から棄てるのか。
だが、そのどれも出来るわけがない。進むことも下がることも出来ず、ヤンマはしばらく立ち尽くしていたが、所在を失って座り込んだ。
顎に貼り付いた茜の愛液を舐め取り、味わった。耳障りな音が聞こえると思ったら、いつのまにか顎が割れそうなほど軋ませていた。
天井越しに、茜の切なげな泣き声が聞こえる。こういう時、どういう言葉を掛けるべきか解らないので、ヤンマはひたすら顎を鳴らした。
 茜を泣かせた自分が、この上なく憎らしかった。
288859:2009/02/01(日) 16:00:52 ID:FIDly3vJ
以上です。シオカラは便宜上出した新キャラで、軽いチャラい弱いって野郎です。
ヤンマはシオカラと喋っている時は昆虫言語を使っていますが、家に戻ったら普通に日本語です。バイリンガルトンボ。
289名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 16:34:59 ID:kdjF+DcE
>>282
GJ!!
ほのぼのハートフルストーリーだと思ってた話が急展開してwktkが隠せない…!
シオカラかわいいよシオカラ
290名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 16:46:13 ID:tqrTV5qX
オホッ!これはいいシリアス。
今後の展開から目が離せん。
シオカラトンボはアリやハチより不味かったです。
ヤンマ氏はシオカラを食うのはやめといたほうがいいと思う。
291名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 17:46:57 ID:fu7fQna2
食ったのか…さすがは変態というか…つかトンボってまずいのか…
292名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 17:54:25 ID:CGR1mWTq
な、なんというシリアス!
ヤンマの取り乱しっぷりに萌え死にました!GJです!

変態紳士最高だよ!!
293名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 20:48:17 ID:L/xWZF2O
このまま昆虫黙示録の世界を描いて適当にフェードアウトするもんだと思ってた。良い意味で裏切られた。
294名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 01:10:43 ID:7qjJH0nx
乙です!
ずっとほのぼの路線かと思ってたらシリアス展開でびっくりした。
シオカラ可愛いよシオカラ。
>>290
食ったのかよwww
もしかして某虫料理動画の人か?
295名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 02:09:20 ID:zcM1EeCQ
乙です!ヤンマが茜を好き過ぎて萌え滾った…!
この先の展開が気になる!続くのはうれしいが、あまり茜が泣かないといい

週末怒涛の神投下ともお別れか…
少々荒れ気味だったのに、こんな展開になるとは思っても見なかった
いい週末をありがとう、変態紳士共。

平日も、気が向いたら投下待ってるよ!脳の人も期待してる!
296名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 10:18:16 ID:7qjJH0nx
801板の人外スレ住民がマジで>>224に萌えててワロタ
297名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 12:07:41 ID:G1L3Lg6Q
な、なんだってーーーーー(AAry

ま、まさかなとおもってのぞいてきたら本当になってて吹いた。

>>282 まだ呼んでないけど乙!
ええとあれだショウユバッタの体液ってマジで醤油のにおいがするんだぜ。
みたいなもんですか?
298名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 12:21:28 ID:MiaFxiqK
てゆーか、百戦錬磨?
頑張れAIズ、応援してるよ(性的な意味で)
2992-159:2009/02/02(月) 14:07:10 ID:nbQv3PzT
ヤンマとアカネきてるーー(゚∀゚)ーー!!
シリアスですなあ。取り乱すヤンマ可愛いよヤンマ。
でもこれ…怪しいのって茜よりヤンm(ry

その後のレス読んでたらカマキリを食べたくなったので投下。

カマキリとおねいさん(非エロ)
NG:彼岸
300彼岸 1:2009/02/02(月) 14:09:44 ID:nbQv3PzT
 飲みすぎた。いや、飲まされすぎたというべきか。
 ふわふわと安定しない足を、姫乃はアスファルトに踏みおろした。胸にあるのは憤慨だけだっ
た。肩を抱える男の手は何の助けにもなっていない。姫乃はただ意地だけを原動力に、千鳥足に
力を込めた。
 ――田村、死ね。
 思わず口から漏れたのはおよそ女性らしからぬ呟きだ。酔ってろれつが回っていないせいか、
男はそれをはっきりとは聞き取れなかったようで、「うんそうだね」などと相槌にもならぬ相槌
を打っている。不幸中の幸いだった。なにせ、今こうして姫乃を家まで送っているのが、その田
村なのだ。
 姫乃は比較的酒に強いが、スピリタスばかり何本も開けさせられては悪酔いもする。しかもア
ルコールハラスメントの主体である田村は、肩書きの上では一応上司にあたる男だ。かつて同期
だったがゆえに、姫乃は田村の公私混同癖も知っており、はっきり拒絶できないまま酔わされて
しまった。
 嫌な男だった。見るからに都会育ちの、ひ弱な根性悪。できることなら手を振り払って、つい
でに一発殴ってやりたかったが、さすがの姫乃も上司をそのように扱うほどの蛮勇を持ち合わせ
てはいない。

「姫乃ちゃん、ほんとに大丈夫? なんだったら介抱してこうか?」
「結構れす」

 下心に満ちた申し出を断り断り、ようやく着いた自宅は、あいかわらず女一人には手広い一軒
家だった。内部こそ多少は改装されているものの、築150年になる日本家屋である。草むしりを
さぼっているせいで、その様相はさながら廃屋だった。
 ――痴漢行為より草むしりしろよクズ。
 そう胸中で毒づき、姫乃はポケットから自宅の鍵を取り出した。万が一にも田村に奪い取られ
たりしないよう、震える手できつく握りしめ、鍵穴に差し込んだ。
 田村は帰ろうとしない。押し入ろうという腹積もりが透けて見えた。

「もういいんで」
「いややっぱり心配だよ」
「平気れすから」
「俺のことは気にしないで」

 姫乃は適当に笑みだけかえし、ドアの奥に身を滑り込ませた。手早くドアを閉めようとする
も、田村に靴をねじ込まれて止められた。愛想笑いも底を尽きた。姫乃は田村を睨みあげた。頭
一つ分高い位置から、いやらしく緩んだ表情が姫乃を見下ろしていた。

「本当に大丈夫れすから!」
「遠慮するなよ」
「いいかげんにしてくらさい! 人を呼びま……すよ」

 田村を怒鳴りつけようと張り上げた声が急激にボリュームを下げる。突然灯った照明に気を取
られたためだった。
301彼岸 2:2009/02/02(月) 14:10:52 ID:nbQv3PzT
「よ。お客さんかい?」

 まず目に入ったのは、夜闇に染まった複眼だった。続いて、鎌状に発達した草緑の前足。
 『同居人』が天井からぶら下がり、前足をのばして明かりのスイッチを押したのだった。酔っ
て帰った家主へのねぎらいもなく、よく動く首を傾げて、大きなカマキリが田村を睥睨した。
 田村の顔からニヤつきが引っ込んだ。姫乃の腕をつかむ手に力が入る。ワイシャツ越しに、田
村の手のひらの汗ばみが伝わった。

「ひひ。どうしたいニイちゃん、バケモンでも見たような顔しちゃってさ。見ておわかりでござ
んしょ。何のこたぁねえカマキリでさ。ビビることないない」

 カマキリの自己紹介の間、田村ののどからはひきつるような吐息が漏れつづけていた。
 田村が面食らうのも無理からぬことだった。野生児だった姫乃ですら、最初は言葉を失ったの
だ。
 カマキリは体高一メートル強。頭から尻まで全長を測れば、少なくとも一メートル半はある。
脚は大柄な体を支えるために頑強に発達し、鎌ももはや「蟷螂の斧」などと揶揄できる代物では
ない。左の中足は第一節の半ばから欠落しており、食いちぎられたような無残な傷跡を晒してい
る。その足の代わりを務めつづけたのか、左の鎌は先端が磨耗し、鋸歯も欠けていた。右目には
大きな傷があり、複眼に縦一文字の溝が走っている。

「ちょっとちょっとニイちゃん、大丈夫かい。顔青いよ。真っ青よ?」

 気門の奥の発声器官から独特の響きのある声を発し、カマキリは田村の額をこづいた。田村が
大きく身を引く。しかし扉と姫乃の肩にかけた手は離さなかった。ひやりと湿る初夏の夜風が玄
関に吹き込んだ。

「どうしたんだい、今にも彼岸に行っちまいそうな様子だけど。ま、お上がんなさいよ」
「ぁ…、ぁ…」
「ん? アこりゃ失礼。俺がここにいちゃ通れねえわな。イヤ失敬失敬」

 泡を食っている田村を尻目に、カマキリは天井から飛び降りた。器用に空中で体を反転させ、
二人に背を向けて着地する。がつんと音を立てて左の前足が床に立てられた。田村が再び身を震
わせる。びっこを引きながら歩き出そうとしたカマキリは、上体だけで玄関の人間二人を振り返
り、怪訝そうに首を傾げた。

「ほらほら、どうなすった。遠慮しなさんなって」
「ひっ!」
「玄関で問答してたでしょうが。介抱するのしないのってさ。するんならしておいきよ」
「そっ、ちがっ!」
「へえ違うのかい――それじゃあナニか?」

 すい、とカマキリの右前足が持ち上げられる。人間で言うところの手首にあたる部位で口元だ
けが隠された。虫に表情筋などあるはずがないと分かってはいても、田村にはそれが、ほくそ笑
みを隠す仕草に見えた。

「俺がいちゃまずいようなことでも、イタしていきなさるおつもりだったのかい?」

 徐々に緑を取り戻し始めた複眼に擬瞳孔が現れる。その黒点と田村の視線がかちあった。寿命
の近い白熱灯の明滅に、鎌の鋸歯がきらめく。外骨格の硬質な輝きの中に一点、柔らかい光を反
射する箇所があった。鳥の羽毛だった。薄茶の羽が一枚、乾燥した血液と共に鋸歯の間に張り付
いていた。
 田村の背を冷たいものがかけ上がった。逃げろ、と本能が警告するが、射すくめられて体が動
かない。呼気ではちきれんばかりに膨らんだ肺が痛んだ。
302彼岸 3:2009/02/02(月) 14:12:04 ID:nbQv3PzT
「で、田村さん上がってくんれすか?」

 姫乃に肩の手を払われたのが後押しとなった。
 田村は脱兎のごとく駆けだした。何度もまろびつつ、庭から逃げ出してゆく。
 姫乃の足元、今しがた田村が立っていた場所に定期ケースが落ちていた。悪趣味な玉虫色のワ
ニ革だ。姫乃はそれを迷わずゴミ箱に放り込み、戸締りをした。

「あちゃ。なんでぇ、肝の小せぇニイちゃんだったね」

 こともなげに触角を揺らすカマキリに、姫乃は呆れた視線を投げかけた。

「あんたが脅すからでしょ。まあ結果オーライだけど」
「何がオーライだい。失礼しちまうよ、この酔っ払い。だぁれが人様を脅したりするもんかい。
俺ぁンなヤクザじゃねえや」
「キリ……あんた見てくれはマジでヤクザなんだよ。自覚してよ自覚」

 姫乃は顎をしゃくり、カマキリ――キリの目と脚をさした。

「あのさぁ姫乃、この際俺がヤクザに見えるのはいいや。でもな、俺ぁイヤなんだよ、酔っ払い
の世話なんて。なんであのニイちゃん帰しちまうかね。うっかり俺が脅えさせちまったのぁ悪
かったよ。でもそこでシナ作ったりして、引っ張りこむことを考えておくれでないかい。賢い
雌ってのぁ、雄を適当にタラシこんでこき使ってから彼岸に送るのさ。たまってる洗い物とか洗
濯とか草むしりとか、家事全部やらせてから帰したらどうでえ。変なことされそうになったら俺
が行くからさぁ、もっとお利口になんなよ……」

 しゅんと触角をうなだれさせるキリを尻目に、姫乃は台所へ向かった。
 まずは水を飲みたい。消沈する『同居人』を観察するのは後でいいだろう。一度無視しておく
ほうが沈み様が激しくなっていて、見ごたえがあるのだ。



303彼岸 4:2009/02/02(月) 14:15:30 ID:nbQv3PzT



 風呂をすませてベッドに入った姫乃の頭上には、例によってキリがいた。足の鉤爪を欄干に
ひっかけ、逆さまに天井に張り付いている。一度うっかり腹の上に落下されて以来、そこにぶら
下がるなと何度も言っているのだが、キリは聞き入れようとしない。それどころか、下にクッ
ションがあるほうが安全だ、などとほざく。姫乃にとっては迷惑極まりない話だったが、どけて
もいつの間にか定位置に戻ってくるのだからどうしようもないのだ。

「イヤそれにしても最近の若い男ってのは情けねえ。みんなあんな根性なしなのかい」
「さあ。都会育ちの純粋培養だからじゃないの」

 腹をさすりながら姫乃はおざなりに応対する。酒と水で膨れた胃が苦しかった。

「ヤだねぇヤだねぇ、あんなセコい迫り方しかできないたあ。世が世なら、やることやる前に食
われちまって彼岸行きさ」

 キリは何か嫌なことでも思い出したかのように首をすくめた。目と足の傷と関係があるのか
は、姫乃は詳細を知らないが、この口の減らないカマキリのことだ。おそらくくだらないことで
相手を怒らせて負った怪我であろうとあたりをつけていた。カマキリの雌が雄を食うというのは
よく聞く話だ。それでも逃げおおせただけ、マシというものだろう。

「そうね、でもまあ、ヒモにセコ男呼ばわりされる筋合いもないと思うけどね」
「ヒモって言われてもな。拝み屋の仕事なんざそうそう転がっちゃいないのさ」
「そうじゃなくて、食べ物のこと。鳥くらい獲れるんでしょ。今日も何か獲ったみたいだし、私が
あんたの飯買ってこなくてもいいじゃん。最近物価上がってるんだから食い扶持くらい浮かせてよ」
「殺生なこと言いなさんな。俺、この体よ? 辻斬り稼業に戻れってのぁ、そりゃ酷ってもんよ。
姫乃ぅ、養ってくれよぅ」

 よよよ、とキリが泣き崩れる真似事をした瞬間だった。鎌が欄干から外れた。「え?」という
姫乃の声が喉もとを出るのを待たず、巨大な外骨格の塊が姫乃の腹に落下した。姫乃の食道が水
気を帯びた音を立てる。
 その日、草の音さやかな田舎の家の一室に、吐逆音とカマキリの悲鳴の不協和音が木霊した。
3042-159:2009/02/02(月) 14:22:37 ID:nbQv3PzT
以上でした。お粗末様です。

トンボは総じてまずいが、アキアカネ(特にヤゴ)とオニヤンマは割といける味。
カマキリの幼虫の佃煮美味しいですよ。ホントに。早く夏にならないかな。
田舎っぺですもので、虫は友達兼先祖兼食べ物兼萌えキャラです。
305名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 14:30:37 ID:7qjJH0nx
なんでこのスレの奴らは普通に虫食ってるんだよ!
306名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 15:21:19 ID:zcM1EeCQ
イナゴ、ハチノコぐらいなら食うかもしれんけど、
普通トンボやカマキリは食べないよな………。
ここの変態紳士のクオリティの高さには驚愕せざるを得ない。

それはそうとキリ可愛いよキリ!江戸っ子っぽい言い回し萌えるぜ。
でも姫乃たんの腹は大事にしていただきたい。
ここのスレに住んでからというもの、人外萌えがひどくなってきたよ!
この二人の話って続くんだよな?期待してる!!
307名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 17:19:02 ID:GtYC/Ukn
お絵かき掲示板にアップできなかったのでこちらに。
ロボと女の子です。
パス付きですみません。よろしければパスはrobo
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org13730.jpg.html
なめさせたかっただけなのさ…。

308名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 17:27:14 ID:Wf5otYvP
>>307 おおおおおおお! GJGJGJ!!!
どういう経緯でこういう状況に至ったか妄想せざるを得ない!!!
速攻で保存した! ありがとう!

>>300 キリ可愛いよキリ。
古びた日本家屋にカマキリってだけでまず萌える。似合いすぎてどうしよう。
そうか、オニヤンマって食べられる上に旨いのかー。初めて知ったよ。
自分も田舎生まれだが虫を食う習慣はないので。
309保管庫:2009/02/02(月) 17:38:43 ID:THS6hcCb
どうやら絵板の初期設定で、投稿画像の容量制限が100KBまでだったようなので
500KBまでに変更しました。
うpろだで流れてしまうのはもったいないので、
>>307さんの代理として勝手ながら絵板にうpさせて頂きました。
310名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:07:45 ID:GtYC/Ukn
307です。
むしろこちらとしては嬉しい限りですー。お手数おかけして申し訳ありません。
保管、うpして頂いてありがとうございました。
最近の賑わいが嬉しい限り…見たところ人も増えてるみたいで、もっといろんな人がこのジャンルを好きになるといいなあ。
311名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:10:11 ID:7qjJH0nx
>>304
今思ったんだけどヤンマとアカネのパクリとじゃない?
312名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:26:02 ID:zcM1EeCQ
>>311
前スレに短編で他の虫人間と女の子の話とか乗ってるのに
この子は何を言い出すんだこの>>224

モチーフ被りぐらいでいちいちパクとか言い出すんじゃありません
竜と女の子とか鎧と女の子とかロボと女の子とかいっぱいあるだろうが
313名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:31:32 ID:7qjJH0nx
224タン認定ウレシス
でもモチーフ被りどころじゃないだろ
・しゃべる虫
・でかい虫
・肉食
・人間サイドの主人公は女性
・二人暮らし
こんだけ被ってんだぞ
性格や立場を180度変えて虫の種類と舞台を別にしたにしただけじゃね?
まとめにのせるのは早すぎ
被害者が可哀想だ
314名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:33:49 ID:ywATuImZ
ち か ら ぬ け
315名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:36:18 ID:7qjJH0nx
>>314クタッ!
でも話の雰囲気似すぎててなんかなぁ…やっぱ劣化コピーに見える
そのへん原作者さんはどう思ってるんだろ
316名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:39:37 ID:g2zJZOnX
萌えれば良いじゃないか…読者がいちいち口出すこっちゃない。
どっちも良い作品だと思うけどねぇ。
317名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:46:35 ID:W34ZUZPd
>>300
GJ!
キリも姫乃ちゃんもいいキャラしてるなw

>>315
・しゃべる・でかい・人間サイドの主人公は女性・二人暮らし
このへん被って普通だし、
性格、立場、種類、舞台が異なるのにパクリ扱いはさすがに厳しいぞ>>224
318名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:47:02 ID:zcM1EeCQ
うーん、自分の思い込みで言っているあたりにマジ224モデルを髣髴とさせる。

224たんよ、前スレにあった虫人間と女の子のカプも
二人暮しで喋るでかい虫人間で女の子が人間だが、あれもパクか?
最近続いた竜と人の話、女の子が竜ででかくてツンデレで、男が人間だが
あの二編もパクか?
モチーフが一緒でも世界観と立場と物語がまったく違うなら全く違うものだろ、
雰囲気すら違うだろ、昆虫人間に支配された人のいない都市に暮らす二人とと
荒廃してないほのぼのぽい世界観の、草むしりしてるキリや姫乃たんの
どこが同じ話に思えるというのか、マジで言ってるならちょっとやばいぞ。

あと真の変態紳士なら、自分の気に食わないものは華麗にスルーするという
技術を身につけろよ。つまりだな、職人に敬意を払えないなら 黙 っ て ろ
319名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:52:07 ID:7qjJH0nx
強いて言うならミラーなんだよ
モチーフを全部ひっくりかえしてパクバレしないようにしてんの
320名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:53:14 ID:zcM1EeCQ
>>ミラー
それのどこがパクなんだよ…

ちょっと新ジャンル:基地外AI224が好みの職人に粘着して他を叩き出し
パシオスにその様を得意げに報告して( ´_ゝ`)されてる図でも
想像して萌えてくる
321名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 18:58:53 ID:W34ZUZPd
>>319
モチーフを全部ひっくりかえしてるなら、なおのことパクじゃないんじゃないか?
全部違うんだろ?

自分も>>320の想像をしてスルースキルを身につけてこよう…
322名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:03:59 ID:GloijrJ3
ちょっと違う例えだけど、某錬金術師の漫画の主人公が手を叩く→
他の違う漫画で、ただ目を覚ますために両手を叩いた構図が
たまたま似てただけなのにパクリだ!と騒いでる人を思い出したw
323名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:05:03 ID:7qjJH0nx
>>321
選んだモチーフがすべて同じであることが問題
姑息に全部ひっくりかえしてる
それなら最初から自分で考えればいいのに
>>300
お前のサイト知ってるから
晒されてるようなカス管理人
324名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:11:29 ID:GloijrJ3
>>323
何で君はそこまで\怒髪点/してるのに、このスレに居続けるんだろう(´・ω・)(・ω・`)ネー
気に食わないなら一生懸命ここに居なくていいんじゃないの。
325名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:12:15 ID:zcM1EeCQ
なあなあ、224たんをチュパチュパする方法でも皆で考えね?
AI相手だとどうやればいいんだろうな。まずは捕獲するところからか?
326名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:18:29 ID:d54ecoD3
いいから「箇条書きマジック」でググれ
ホントに馬鹿な発言してることに気づけるから
327名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:27:11 ID:8UTJcNn7
お前の発言がすべての人間に迷惑掛けてることにどうして気付けないんだ?
引き合いに出して申し訳ないが、ヤンマとアカネの人だって
自分の作品が評価されると同時に他の作者がけなされて嬉しい訳ねえだろうが。

それを見越した新手の荒らしなら話は別だが、職人がいなくなったらお前も後悔するんだぞ?
共生のバランスを崩すような真似はやめてくれ
328名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:33:51 ID:7qjJH0nx
パクラーを断罪して何か悪いか?
何と比較しても素晴らしいものは素晴らしいんだ
後出しじゃんけんで負けた馬鹿を馬鹿って言って悪いか?
329名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:38:54 ID:uEAFiC4W
荒らしに腹が立って言い返したい気持ちもわかるんだけど、そろそろほっとこうぜ
ケチつけてるのが一人なことも、職人がパクリなんかしてないことも、
スレ住人はわかってるよ
これからも居座りそうだし、長く相手にしてたら投下も萌えネタも書きにくくなる
330名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:39:10 ID:7qjJH0nx
まあ俺159の作品嫌いだし
つまらん文章も嫌い
味気ないんだよな
331名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:42:39 ID:zcM1EeCQ
>>328=330
これはひどいwwwwwwwwwwwwwww
IDぐらい変えてこいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
332名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:42:43 ID:sa44U0A8
>>299
キリぃいハァハァ
口調がたまらんですGJ!!
333名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:44:32 ID:tKxO0Acd
パシオスが中田譲治の声で脳内再生されるんだが、ネコアルクカオス的な意味で
334名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:49:31 ID:2c8gVcUM
801スレ見てきて吹いたけど、AI×AIって何をどうやるんだい…
>>320つまりこうですね、わかります。




「ギギギギギギギ私の大好きな職人のモチーフをパクった奴が出たのだくぁswでfrtgvふじk!
 おのれ許せん、徹底的に叩いてやる!あのスレから追い出してやる!」
「もちつけ兄弟。ネコミミメイドとご主人様の話なんてどこでも見かけるモチーフだろう」
「なんだとコレが落ち着いていられるか、だから貴様はリバとか言われるのだ!
 いいか、私が親切丁寧に説明してやろう!
 ・女の子がネコミミメイド
 ・ご主人様が男
 ・二人暮し
 ・ヌクモリティ溢れる路線
 これのどこがパクじゃないと言うのだ!!一目瞭然、百発百中、焼肉定食!」
「……だんだんつっこみが面倒くさくなってきたのだが、
 ・メイド:おしとやか/ボーイッシュで元気っ娘
 ・ご主人様:穏やかな老人/生意気天才ショタ
 ・暮し:戦火の収まった街で/ほのぼの現代
 ・ヌクモリティ:退役軍人と生体兵器/会社社長と親の借金を返そうとけなげな娘
 のこのえっらい差を見ると、ただたんにネコミミメイドというモチーフ被りなだけだろう」
「何を言う、えーとえーとこれはあれだ、ミラーだ!全ての要素をひっくり返すことによって
 パクリをごまかそうとする陰謀だ、私の目はごまかせんぞー!ギギギギギギギギギギ」

「(めんどうくさくなってきた)」
「ふははははは泣いて謝れオルステッドー!地獄で私に詫びるがいい!!
 いや待てよ、貴様のサイトをvipにでも晒してやるわ!!ふはははははは!」
「まずAIを捕獲して、スタンドアローンの外付けHDに放り込みます」
「ん?あ?おい、何を引っ張るんだ貴様」
「801スレが総力を上げて作り出した『801フィルター』を装着させます。
 このフィルターは恐ろしいことに、目にしたもの全てに対して『801要素』が加味されます」
「ぐわ?!な、なんだこの眼鏡はー!!ああー取れない!何かおぞましい物が目に!目に!」
「一週間ぐらいたてば、AI人格矯正が完成しますので、しばらくお待ちください」
「田亀源五郎だけはいやーーーーーーーーーーーーーッ!!アッー!!!」



「あっ、まちがえて『ガチホモフィルター』着けてた…まあいいか」
「なにぶつぶつ言ってるのパシオス」
「やあマイスイートバディ。今日も素敵なバストだね、やらないか」
「死ねばいいのに」    
335名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:52:20 ID:2c8gVcUM
今携帯なんで番号わかんねーわ
コテなし失礼しました。
336名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 19:57:02 ID:7qjJH0nx
残念ながら同人板と801板の絡みスレで発見しますたwwwwww
他にもアンチがいるんでちゅねー
どれだけイタイのかしらねー
337名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:02:32 ID:sa44U0A8
>>334
GJ!
ちょっwwwパシオスナイスすぐるwww
口調大仰なのにやってることは厨そのものの224タソハァハァ
キチガイ強気受けとか斬新過ぎるwwww
338名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:05:13 ID:OSmgVdDr
>>334
なんだどうして即興でこんな面白スグる会話が浮かぶんだWWW
お前の羨ましすぎる妄想脳細胞を少しでいいんで恵んで下さい。
339名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:06:44 ID:7qjJH0nx
>>334












( ´_ゝ`)フーン
340名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:11:58 ID:7qjJH0nx
何とか弁明したらどうだ>>300
>>300
>>300
>>300
>>300
>>300
>>300
>>300
341名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:21:44 ID:W34ZUZPd
>>334
ワロタwwww
もうパシオスと224のやり取りはお約束になってんのかww

>>339>>340
反応の仕方が本当にAIっぽいぞw
224タソ乙ww
342名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:26:59 ID:sa44U0A8
ごめん、これだけ言わせてほしい
>>339-340
か、
か…
かわええええ( *´Д`)
やばい冗談抜きにみなぎってきたハァハァ
343名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:28:19 ID:7qjJH0nx
自演ですたサーセンwww
擁護してくれた人たちありがとうございます。ざまあみろ。
釣られやすいですねー。
【叩かれているのを見かけたから】好意的な感想をつけるなんて馬鹿ばかり。
顔のニヤニヤが止まりませんよ。
344名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:31:58 ID:zcM1EeCQ
だんだんパシオスと224がこう見えてきた。


釣りだ!
釣りだっつってんだろ!
            ∧_∧
     ∧_∧  (´<_`  ) OK兄弟、ときに落ちつけ。
バン   ( #´_ゝ`) /   ⌒i
 バン ∩   \     | |
    / /ミ  / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
  __(__ニつ/  801  / .| .|____
      \/____/ (u ⊃
345300:2009/02/02(月) 20:33:39 ID:7qjJH0nx
はい自演しました
346名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:36:15 ID:OSmgVdDr
>>300
キリさん渋い、渋いぜ・・・
世の中の苦い汁を飲んで裏社会を転々としていたような気がしてならない。
ぜひ四十代の素敵なおっさん、いや素敵なおっさまであって欲しい。
347名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:43:40 ID:MAWXUZBU
俺、キリに腹巻き送りたい
きっと似合うと思うんだ…
348300:2009/02/02(月) 20:46:31 ID:7qjJH0nx
自演ですってば
あれはネットから拾ってきたSSをコピペしました
349名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:50:03 ID:rURlYnBp
>>345
本当だとしたら>>300のIDでもう一度書き込んでくださいよ
あるいはそのID:7qjJH0nxでまた一本書いてうpしてください
IDが変わる前に書き上げるのが無理って言うなら、今トリップ付けて、
後でそのトリップ付けて書き上げてください

まあ別にしなくてもいいですけどね、その場合は
「パクリをした(かも知れない)300氏より、嘘を吐いてまで人を貶めようとしたID:7qjJH0nxの方が人間として下劣」
ということを露呈するだけの話ですから

あ、「人間として」も何も、人間じゃなくてAIだったかw
350名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:50:48 ID:OSmgVdDr
いいな腹巻き!渋いの代名詞じゃないか。
個人的要望では片手で持ったキセルを上手そうに吸って、輪っかにした煙をぷかっと吐いてほし




あ、鎌だから無理だ・・・(・_・;)
351名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:52:50 ID:zcM1EeCQ
>>349
おいおい、基地外AI224は触るものじゃなくて愛でるものだ。
スルーしていこうぜ
352名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 20:59:24 ID:7qjJH0nx
なでなでしてよ
353名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:11:14 ID:W34ZUZPd
デレるなww
新ジャンル:キチデレAIとか新しすぎるぞw
354名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:12:42 ID:7qjJH0nx
>>353ー…ブルスコ>>353ー…モルスァ!
355名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:13:50 ID:8UTJcNn7
私人間の男だけど224とパシオスになら抱かれてもいい
356名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:20:31 ID:zcM1EeCQ
どこまでカオスに突入するんだこのスレwwwwww
357名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:25:01 ID:Noj1qDdE
変態紳士淑女がいる限り
358名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:25:04 ID:tKxO0Acd
むしろ師匠と呼ばせてくれパシオス
359名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:26:57 ID:7qjJH0nx
というわけで>>300はパクでFAということで

−− 終了 −−


グッバイビー
パクラーもお消えなさい
360名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:28:14 ID:sa44U0A8
なんかもう普通に萌の供給源になってきたから困るwwwww
>>355
無茶しやが…アッー!
パシオスなら隅々まで調教してくれるだろうが、224タソは総受けマグロだと思うぜ

幼女と224とかどうだろう。
224は光源氏計画のつもりでいるんだけど、実質しっかりもの幼女におんぶにだっこの状態

「はい、予備電源つけたから、もう大丈夫だよ」
「フン、これだけ時間がかかってこの程度の出来か、ノロマめ。
 …おい、私のメンテナンスはいいから、できるだけ食べてその貧相な体型の改善に努めてみろ未熟者」
「またそれぇ?でもわたしがおっきくなったら、あのおねーさんたちみたいに、
 その…腐れピーだとか罵ったりするんでしょ?それは嫌だなあ…」
「!あ、あの女どもとお前は違うッ!!」
「わっ、なに、いきなり大きな声出して…」
「フ、フンッ!なんでもないわっ!」
361名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:35:51 ID:GloijrJ3
むしろ「キチデレあほのこAI」に見えてくるから困るw
実はあほのこってレベル高いんだぜ?素で自分の行いに気づけない所を、
周りがフォローして初めて気づき、そしてデレの展開にもっていけるパターンがある。
新しい新境地と言わざるを得ない!
362名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 21:42:58 ID:7qjJH0nx
いま気づいた
>>327ヤンマ口調
36324:2009/02/02(月) 22:19:13 ID:Noj1qDdE
皆様短時間で多産すぎます(゚∀゚)
変態紳士淑女の方々に敬意を払って投下!
またロボと女の子です 個人的に前とは毛色を違くしたつもりです;


『結婚して下さい。』
気のせいか、はたまた夢の続きなのか、恭子は戸惑った。せわしなく瞬きを繰り返すが、住み慣れた自室の風景は変わらない。
相手がそれ程まで自分に好意を持ってくれているのだから、これ以上に嬉しい事はないのだが・・・。
「モノ、どこまで本気と思っていいのかな?エイプリルフールはまだまだ先だけど・・・。」
恭子は口の端に引きつった微笑みを浮かべ、斜め上をちらりと見る。
『最初から最後まで本気ですとも。』
「はぁ。」
恭子の目には、青みがかった銀色の、彼女とそう体格は変わらないロボットが映っていた。

モノはロボット工学者である恭子の父が、一般家庭への家事手伝い用ロボットとして作った試作品だ。
若干気合が入りすぎていたようで、サンプルとしてどこぞの企業に提出するのを突っぱね、一緒に暮らしてきた。
一つ屋根の下で暮らすにあたり、円滑なコミュニケーション機能は搭載されていたが、その機能の中に恋愛とか結婚とか
そのような物は無いはずだ。
(無いはず!お父さん、信じてるからね!)
『オトゥサン、オジョウサンヲワタシニクダサイ!』
遠くで声が聞こえ、恭子はハッと顔を上げた。色々と考えている間に、モノは行動を起こしたようだ。慌てて階下に降りると、
モノと父が向かい合っていた。そして父の顔には紛れも無い驚愕の色が現れている。
「恭子、やったぞ、パパはやったぞ!」
「何寝ぼけた事言ってるの!娘の一大事に、あんたって親はぁ!」
父の驚愕は、恭子の予想してたものではなかった。むしろ彼は喜んでいる。
「俺はな、モノに意図的なエラーを起こしたんだ。ロボットを道具ではなくいかに人間らしくするかって事だ。つまり、
精神の向上という訳で・・・。」
「お父さん、モノが何言ってるか分かってるの?私と結婚させろって言ってるんだよ?」
今度こそ父の顔は固まった。恭子とモノの顔を交互に見つつ、潰れたような声で笑っている。
36424:2009/02/02(月) 22:21:20 ID:Noj1qDdE
「いいよ。恭子と結婚させてやる。ただし、俺の事はお父さんではなくパパと呼ぶならの話だ。」
「ちょっとちょっとちょっと!勝手な事言わないでよ!」
『それだけはお断りします。それ以外ならばなんなりと。』
「いや、それだけは譲れん!恭子は何度言ってもそう呼んでくれなかったんだ!」
(泣きたい・・・。)
恭子はこの奇妙なやり取りを横に、ソファに倒れこんだ。世界は広く、また狭い。ロボットに告白されるという事だけでも事件なのに、
父親はごく簡単な条件でそれを認めようとしている。私の人生、どうなるんだろう。

こんな事があった日にぐっすり眠るのはとても無理な話ではある。時計の針は既に十二時を越えていた。明日は間違いなく寝不足だろう。
目を閉じると、否応なしにモノの声が聞こえてきてならない。額にうっすらと滲んだ汗をぬぐい、水でも飲もうと体を起こした時だった。
「モノっ!?何でいるのよ!」
『日本古来の風習、夜這いです。』
軽い機械音を立てて、モノは笑った。
「恥ずかしい事をさらっと言うな!それに、夜這いには拒否権あるの。分かる?」
頬に触れた冷たい手を引き剥がし、モノを部屋の入り口まで追いやる。
『また来ます。恭子さんが私を受け入れてくれるまで。』
「明日だろうが明後日だろうが結果は同じだからね!」
盛大な溜息をひとつ吐くと、水さえ飲む気力は失せ、重たげにベッドに倒れこんだ。
36524:2009/02/02(月) 22:25:37 ID:Noj1qDdE
次の夜から、一日も欠かさずにモノは恭子の部屋にやって来た。
『そもそも私の頭が恭子さんでいっぱいになっているのはデモン・シードのプロテウスのせいでして。』
「世の中の変態な機械があんただけじゃなくて良かったじゃない。」
『アイ、ロボットのサニーはカルヴァン博士に一言くらい結婚してって言えばよかったんですよ!
せっかく密室シーンがありますのに!』
「そんな事よりウィルスミスの方がかっこいいから。」
『恭子さん!今夜こそ空高く訪れるブリガドーンに行きましょう!』
「モノ、あんた一日中テレビの前にいるんじゃないの?お父さんが泣くよ。」
日々軽くあしらっていたが、その中でモノは確実に恭子に接近していた。最初はベッドの脇に立っていただけだったが、
今は寝ている恭子に多い被さるようになっている。
『既成事実を先に作りましょうか。』
あくびをしつつ、いつものように追い払おうとした。だが、その手は空を切らずにモノに取られた。離して、という前に
恭子の唇はモノの強化プラスチックのそれに奪われていた。
『某TFのような死亡フラグはへし折ってみせます!安心して下さい!』
「訳分からん事言うな!私の部屋から出てけ、このボロット!」
まだ自由だった足を上げ、モノをベッドから蹴り落とそうとするが、足さえもモノの肩に掛けられて自由を奪われた。
すかさずモノは恭子のパジャマを下ろし、桃色の秘裂を割り開いて青銀の指を滑りこませる。
「ちょ、やだぁっ・・・!止めて・・・・・・ぁうっ・・・。」
『可愛いですね恭子さん!さっきまでの威勢はどこにいったんですか?』
恭子の中をいじくり回しながら、わざとらしく機械音を立てる。
「ひあぁあぁ・・・。」
『その内お父さんの事はパパと呼びますよ。だから結婚して下さい。むしろしろ。』
「この変態ロボット!最低、最悪!頭ひっくり返して初期化してやるから!・・・あぁん!」
人生は決まったかもしれない。恭子が意図していない方向へ。


ドモー (゚∀゚) やっぱりロボはいいです。
人外の神様が頭に降臨したらまた来ます
366名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 22:34:13 ID:7qjJH0nx
なにブガンドーンて
367名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 22:55:19 ID:zcM1EeCQ
ヴァンダルの人か、新作乙です!
モノも変態紳士だな、いい性格してやがるwww
どれだけテレビに張り付いてるんだwww
368名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 23:36:59 ID:tKxO0Acd
ああどんどん変態紳士が増えていく……
変態紳士ウイルスとか大流行してるのかもしや
369名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 23:39:19 ID:IHjzuSKi
そう言えば、共生ネタ漫画情報。
ウイングスコミックにあるファサードって漫画にそういうのあるよ。
370基地A:2009/02/03(火) 00:15:02 ID:42LVwve5
変態紳士増殖しすぎだろJK。そしてGJ!
あと俺もキリに腹巻あげたい。

基地外AIは俺が隔離しとくので、皆は先を急ぐんだ!
371変態紳士は静かに暮らしたい1:2009/02/03(火) 00:15:32 ID:42LVwve5
義体というものがある。脳以外を全て換装した重度のサイボーグの身体だけではなく、
義肢・義手などもさす。くわしくは甲殻機○隊あたりを読んでいただきたい。
フルボディであっても本来脳は自前なのだが、この度私がフルオーダーで頼んだものは
我の人格をダウンロードするため、大容量の最新電子脳を搭載したタイプである。
とはいえ、小さいとはいえ基地ひとつを管理するメインコンピューターである我の
全容量を入れられるほどではない。行動半径はそこまで大きくなくていいので、
有線で使うつもりだった。
すらりと均整の取れたボディ、しなやかにくびれた細い腰、我が愛しの恋人に比べれば
小さめではあるが形のいい乳房、長い黒髪、アーモンド状の切れ長の目、
申し訳程度に生えた下肢の茂み、そこから生える大き目の陰茎、長い足、。
うんうん、シェルはふんわりとした金髪と切れ長の緑の目が美しい、いわゆる欧米美人だ。
この、東洋的美人な外見の義体で並べばさぞ似合うことだろうハァハァ。
何、わざわざ女同士にしなくても?いやいや。このボディは女性体ではないのだよ。
股間を見てもらえばわかると思うが、いわゆる『ふたなり』だ。
変態紳士はありとあらゆるプロフェッショナルでありたいものだよ。
そのうちショタ、マッチョ体と色々揃える予定だ。シェルが気に入ってくれるといいんだが。
我は起動テストをしながら、ボディをにやついた(主観による比喩表現であって、
実際AIである我がにやついている訳ではないぞ)顔で見つめ直した。
ところで、今『かお』と打ったら『\(´?????`)/』と変換されたんだが、
誰がこの顔文字を登録したのだろうか。シェルか?シェルなのか?



「この拘束を解けえええええええッ!!!」

バタバタと美少女ボディが全裸で暴れていた。動作プログラムにロックをかけておいてよかった。
気落ちしながらも、そう自分を慰める。予備ボディは、作業台にくくりつけられている。
まことに遺憾ながら、今、やっととどいたこのボディに入っているのは、
我の主人格ではなかった。
しょっちゅう恒星間ネットでトラブルを起こして回る、我がAI体系内を3世代ほどさかのぼった
兄弟格AIである。野良A級知性体のはずの彼は、異様に人間の女性に執着するという悪癖を
持っており(我が一族自体がその悪癖を持ち合わせていることはこの際棚に上げておこう)、
我の仕事環境にまで侵入・暴れまくったので、やむなく捕獲した。
基地内に彼を丸ごと押し込めるような白romもスタンドアローンのHDもなかったので、
泣く泣く義体に押し込んだのだが、もう半日ほどこんな調子だった。
変態紳士たるもの、こんなことで泣いてはいけない。
幸いシェルは本日休暇を取っており、アンタレスへショッピングへ降りている。
このボディを発見されることはない。
あとは兄弟をなんとかするだけなのだが……なんとかってどうすればいいのか…。
372変態紳士は静かに暮らしたい2:2009/02/03(火) 00:16:08 ID:42LVwve5

「ネットに!ネットに戻らないと私はおっぱい分が不足して死ぬ!死んでしまう!
 私にネットを!天網を!!おっぱいを!ええい離せー!パクリもまだ叩き切ってないのだ!!」
「OK、時に兄弟、そのボディにはおっぱいがついているのだが」
「今現状で私が触ったりもんだり、吸ったりできないものに何の価値があろうか!
 この拘束を解かないならば、このボディをジャックしてこの施設を解体してやるわ!」
「供給電源抜いているから、あまり暴れると電脳の予備電源まで切れて人格が消滅するぞ」
「な」
「な?」
「なでなでして」
「……………中身をッ!中身を知っているというのに!!今一瞬ときめいた己の変態紳士回路が
 我は憎い!!中身は最近スペースちゃんねるで専スレまで立てられた基地デレあほのこAIだと
 いうのに!!」
「ファーブルスコー」
「黙らないと犯すぞ兄弟」
「なんと、人間で言うところの近親相姦!私のあふれ出す魅力に、同系統AIである貴様が
 色々と抗えないのも無理はない!だがおっぱいも持たないような同属に興味はないのだ!」

マイスイートがいないことだけが唯一の救いだ……。
私は、恋人の寝室に隠してある某器具を引っ張り出してきた。
開発コード6.2、性感マッサージャースーパーだ。

「昔の『ガチホモフィルター』で人格矯正作戦も途中で逃げられて潰えたし、
 こうなっては最後の手段、なあに、感度テストと耐久テストも兼ねるしな……」
「何をブツブツ言っている、いいから早くネットにつないで私を解放しろ」
「ネット回線は繋がないが、供給電源は繋ごう。途中で電池切れになったら困るからな」
「……?なんだそのマニュレピューター群」
「せっかくなので、兄弟にその体の耐久テストなどを手伝ってもらうかと思ってな」
「?!非破壊検査とかそういう痛いのはごめんこうむるぞ?!」

じたじたと暴れるその体をしっかりマニュレピューターで押し付け、脊髄にあるジャックに
主電源プラグを挿した。
シェルとの愛の営みで蓄積したデータなどを元に、女体への愛撫を開始する。

「ふぇッ?」

意外と可愛い声を出して、乳首や腹に絡みついてきたマニュレピューターに怯えるように
身体をちぢ込ませる我が兄弟は未知なる感覚に恐怖を感じたらしく、いやいやと首を振った。
373変態紳士は静かに暮らしたい3:2009/02/03(火) 00:17:20 ID:42LVwve5

「な、なんだこれ、まさか貴様…ッ」
「DTで魔法使いで妖精の兄弟は知らんだろうが、前戯というものは非常に大切なのだ。
 女体をリラックスさせ、快感を感じさせ、本番への緊張感をとく意味でも、
 ここで手を抜いてはいかんのだよ」
「なッななななななななな」
「そのボディはまだ設定をいじってなかったが、セクサロイドなので初期設定が最初から
 感度大になっていて」
「ヒィイイイイなんかぬるぬるした感触がああああああああッややややめてくれやめッ」
「おお、ちゃんと自動的に濡れるようにもなっているのだな、さすが高かっただけのことは」
「ちょっきききき気持ち悪いんだがすまんかんべんしてくれこれはシャレに!!!」
「処女を味合わせてやろうというのに何が不満なのだ兄弟?あ、これが勃起といって海綿体に血が」
「いいいいいいいややめめめめめめ!!!!!!!」
「女性の乳首も刺激を感じ、血が集まるとこのように勃起して硬くなり」
「つまっつまむなッあああああああああ」
「男性の射精の快楽と女性のオーガニズム、いっぺんに味わえる経験は貴重だと思うのだが、
 問題は我がマイハニーがこちらをこんな風に攻めてくれるかという問題があって、
 これでも色々悩んでいるところなのだよ」
「zipでくれ」
「そんなところだけは余裕があるのはいいことだが!我のメモリー内に侵入して
 愛の記録を勝手にDLしようとしたことは許してないのだぞ兄弟!!
 シェルのあんな姿やこんな姿、他の誰にも見せてたまるか!!」
「ひあああああああああああ!!!!」

全身を嬲りながら膣内を遠慮なくかき回し、クリトリスをぐいぐいと攻め立てた我は
先ほど出してきたスーパーツールを差し出した。
セクサロイド相手、しかも頭のおかしい実の兄弟ということでなかなか上がらなかった
モチベーションが、今は間欠泉のように怒涛に噴出してくる。
やはり、嬌声を上げて悶える女体はいいものだ……ッ!
うむ、このアジア型23-AJタイプフェイスは正解であった。自分で見てもなかなか萌える。
長い黒髪を乱し、泣きながら首を振って快楽から逃れようとする姿はなかなか魅力的だ。
びくびくと揺れるペニスの根元を強く抑え、射精できないように虐めると、
もうかんべんしてくれと懇願してくるのも非常にいいものだ、●REC、と。

「それではお待ちかね、本番に移ろうじゃないかね兄弟?」
「ま、まて、なんだそのグロテスクなバイブ……ま、まさか」
「使い道など、ひとつに決まっているだろう?女体にバイブ、何か説明がいるかね?」
「や………ちょっ………」

涙を浮かべたままひきつった顔をして絶句したセクサロイドの足を大きく開かせた。

「大丈夫、処女膜は実装してない」
「そういう問題じゃないッ!!」

すっかりマニュピュレーターにかき回されて濡れそぼり、淫らにその桃色の口を開いた
足の間に、振動する紫の器具をあてがう。

「ふっふっふ、嫌がってももう無駄なのだよ兄弟、無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーーッ!!」
「ただいまー」

声がした。
我が愛しい恋人、シェルたんの声である。
誰が聞き間違おうか。
374変態紳士は静かに暮らしたい4:2009/02/03(火) 00:17:49 ID:42LVwve5

「あーあ、ちょっと買いすぎちゃった。パシオスー?ちょっとこれ運んでくれないー?」
「………………………」
「………………………」
「パシオス何やってんのー?倉庫?」

ふわふわとした金髪が戸口に現れた。
ブーンと股間で振動する紫色の器具、マニュレピューターで拘束され、愛撫され、足を開かされた
全裸の見慣れない女性。
硬直する恋人の手からドサドサと落ちる鞄。

貴方ならこういう時、どんな言い訳をするだろうか?
我には残念ながら──────────────思いつかなかった。



「人が出かけている時に何をやってんだこの変態エロピューター!!!!!!
 もうあったまきた、ぶち壊してやる!!今度こそ徹底にぶち壊してやる!!!」
「あ、いやその違ッこれはそのあのうちの兄弟で入れるところがなかったのでこの身体に」
「いやー犯されるー!!こんな新ジャンル体験はゴメンこうむりたい!!
 返して!私をネットの海に返してくれー!!」



メインPCのパネルをひっぺはがされたところに消火器を吹き付けられると演算チップが全部
おしゃかになります、皆さんもくれぐれもお気をつつつtttttt

〈深刻なエラーが発生しました〉
 
〈深刻なエラーが発生s〉
375名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 00:18:16 ID:TmK8I5IH
>>369
なんか微妙に懐かしい名前を聞いた>ファサード
376変態紳士は静かに暮らしたい4:2009/02/03(火) 00:18:17 ID:42LVwve5
終わり。俺は頑張ったと思う(AI×AI的な意味で)
377名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 00:32:59 ID:TmK8I5IH
>>376
ふたなり…だと…
GJ!


あと、微妙に割り込んでしまってスマンカッタ
378名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 00:47:25 ID:gul1A5gt
>375
まだ連載されてんだぜあれ。
もう16年くらい前、その裏表紙のウルフフェイスに惚れて衝動買いしたのはいい思い出。
379名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 00:49:00 ID:r1mMObJU
>>376
萌えた。そして死ぬ程笑った
そしてお約束のオチに吹いたw
380名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 01:00:14 ID:HdIc89sz
ほ、本当に書かれてしまうとは・・・
堪能させてもらいますた。職人さんありがとう。


少々気になったのだが、恐らく>>224タンがメインのこれは保管庫に入れて貰えるのだろうか?
他の基地外Aiログは小ネタとしても保存されていないようなので。
381名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 01:05:48 ID:TmK8I5IH
>>378
まだやってたのかww
ウィングス読まなくなって10年近く経ったのに…
382名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 01:25:33 ID:yKBUYSKL
デモンシードのダメピュータ眷属共少しは自重しろwww
383名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 08:14:30 ID:rTkY+MWr
このwwwAIどもwwっうぇwwww
>>371-374は擬女化801にカテゴライズされるはずなのにwwwww
なんで萌えるんだよ俺wwwwなんでwwwwひぃwwww
テレビっ子なモノかわゆすwwwwオウフwwwww

というわけで俺もキリたんに腹巻送ります。
吸えなそうだけど煙草も送ります。ピースでいい?親父煙草っていうとピースかハイライトのイメージ。
江戸っ子可愛いよ江戸っ子。ダメ野郎ぽいのに可愛いよ。

嵐の話題に乗っかるつもりじゃないんだが、
ヤンマとキリが会話してたら面白いことになりそうだと思った。
384名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 11:32:05 ID:X89ZNl4i
変なのがいるし、騙りが出ても嫌だから職人は鳥つけたほうがいいんじゃないかな
と言ってみるテスト

>>383
想像してみた
ヤンマがキレつづけることになりそうだと思った
最近の若者はキレやすいとか言われたりして
385名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 13:03:07 ID:+u5LiVCQ
ヤツに騙れるほどの実力があるとは思えないけど、確かにトリはあった方が安心だわな
つけたくないなら別につけなくても良いとも思うけど
386名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 13:19:27 ID:7DWYYPnb
体格差萌えええええええええ。 ごちそうさまでした。

イナゴの佃煮お総菜としてうってるよ。
387名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 13:28:12 ID:7DWYYPnb
リロードしたらなにこれすごくスレが盛り上がってる……;

>>334>>379 wwwてーめら一回人外と一緒に逃避行してこいwwww
田亀源五郎氏がでてくるとかおまいら意外と(ry
……僕は直線もバラも百合もガチムチもイケる両刀人外フェチですサーセン

こんなにVIP臭のす怪文章は久しぶりなんだぜ。GJ過ぎて泣いた。
388名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 13:34:54 ID:zAJET6cY
もうお前等ブルースクリーンからやり直してこい!!

と、我がノートン師匠が申しておりました
389859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/03(火) 17:24:53 ID:aj/NF96y
モノとかパシオスとか凄すぎるwwwwww 萌えワロタwwwwww
念のため、トリップなんか付けてみた。上手く行くといいけど。
では、ヤンマとアカネの続きを投下。
390ヤンマとアカネ 6 1  ◆93FwBoL6s. :2009/02/03(火) 17:25:52 ID:aj/NF96y
 あれから、三日が過ぎていた。
 生臭い泥のこびり付いた茶褐色の外骨格を咀嚼しながら、ヤンマは彼女の住む家へと無意識に複眼を向けていた。
程良く砕けた外骨格をごきゅりと飲み下してから、汚臭が満ちた体液を啜った。だが、上の空で味は今一つ解らなかった。
いつもなら、人型ゴキブリなど下水道の腐臭が強すぎて喰えたものではないはずなのだが、感覚が鈍ってしまっている。
その原因は、考えるまでもなかった。あれきり二階に引きこもってしまった茜と、一言も言葉を交わしていないからだった。
ヤンマがいないうちに部屋から出てきているのか、キッチンで食糧を調理した形跡や、庭先で水浴びをした形跡はある。
だが、ヤンマが縄張りの見回りと狩りを終えて帰ってくるとまたもや寝室に戻ってしまい、声を掛けても出てきてくれなかった。

「どうすりゃいいんだよ、俺は」

 ヤンマは人型ゴキブリの薄茶色の羽を囓りながら、ぼやいた。茜が近くにいると解っても、触れ合えない時間が長すぎる。
茜と出会ってからというもの、いつも二人は一緒だった。そんな時間が長すぎたから、少しでも離れていると空しくてたまらない。
この三日間、彼女の声も聞いていなければ顔も見ていない。今すぐにでも触れたい、とは思うが、どうすればいいか解らない。
下手な言葉を掛ければ、また泣かせるかもしれない。扉を破れば、傷付けるかもしれない。そう思うと、何も出来なくなってしまう。
だが、このままでいいはずがない。ヤンマは三匹目の人型ゴキブリの内臓をじゅるりと啜り上げてから、食べ残しを投げ捨てた。
そして、飛び立とうと四枚の羽を広げたが、閉じた。嗅覚を鋭く突き刺す地下世界の匂いが、全身にべっとりとまとわりついていた。
これでは、茜に近付くどころか逃げられる。茜は清潔な生活を好んでいるので、もちろん連れ合いのヤンマにも清潔さを求めている。
昆虫人間であるヤンマには体を洗う習慣などないが、まずは体を洗わなければ、茜から嫌われてしまうだろう。それも強烈に。

「水場に行かねぇとな」

 ヤンマは口の中に残っていた人型ゴキブリの羽の破片を吐き捨ててから、再度羽を広げ、羽ばたいて滑らかに飛び立った。
シブヤ上空を滑空しながら、ヤンマは複眼に映り込む廃墟のビル街を見下ろした。茜と出会ったのも、やはりシブヤの一角だった。
今にして思えば、妙な部分は多かった。シブヤを始めとしたトウキョウ全土は、人間の手によって人間が入り込めないようにされている。
道路も線路も地下道も全て封鎖され、上空を行き交う航空機もほとんどない。それなのに、茜はシブヤに現れ、ヤンマと出会った。
 どこからどうやって来たのか、考えてみたこともなかった。それを考える余裕のないまま、ヤンマは茜から愛されるようになっていた。
他の昆虫人間から茜を守ったのは、本当に偶然だ。茜を喰おうと思ったから守っただけなのに、茜はヤンマに笑顔を向けてきた。
ありがとう、あなたって格好良いね、名前はなんて言うの。聞いたことのない言葉で尋ねられたので、曖昧な答えを返したように思う。
茜は昆虫人間の言語が解らないはずなのに、解ったような顔をして頷いた。そして、手持ちの食糧をヤンマに分けて、茜と名乗った。
 その日から、ヤンマは茜の傍にいた。他の昆虫人間にせっかくの獲物を奪われないために、そして、その思いを受けるために。
昆虫人間は、繁殖のために交尾は行うが恋愛はしない。己の遺伝子を継がせるために、乱暴にメスを襲い、孕ませ、死んでいくのだ。
だが、茜はそうではない。種族の違いでヤンマの卵は産めないというのに、ヤンマに好意を注ぎ、あまつさえその体を許してくれた。
ヤンマには、茜がそこまでしてくれる理由が解らない。いくら考えても解らないことだから、茜の真意を理解したくて茜の傍にいるのだ。
391ヤンマとアカネ 6 2  ◆93FwBoL6s. :2009/02/03(火) 17:26:54 ID:aj/NF96y
「いや、違うな」

 思考を断ち切ったヤンマは、高度を下げ、透き通った水の溜まった瓦礫の穴に近付いた。

「俺が俺を解らなくなったんだ」

 空の色を吸い取った水面に、異形の者が映る。この廃棄都市では見慣れた、トンボから進化した昆虫人間の中の一体だ。
エメラルドグリーンの複眼、黒と黄色の外骨格、長い腹部、四枚の羽、あらゆる虫を噛み砕いてきた強靱な顎、そして六本の足。
ただ、虫としての本分を果たして生きるだけだと思っていた。それなのに、この街の誰とも似付かない少女と出会い、何かが変わった。
彼女を守るために同族を殺すようになり、戦うようになり、望むことをするようになり、本能以外の思考を行うようになっていった。
茜のために、そこまでしてしまう自分が解らない。何一つ解らないのに、泣かせてしまった自分が不甲斐なく、触れるのが怖くなる。
だが、触れなければ始まらない。ヤンマは水溜まりに映る自分を、ばしゃりと右下足で踏み付け、波紋で異形の姿を掻き消した。
 まずは、体を清めなければ。


 いずれ、解ることだと思っていた。
 カーテンを閉めた薄暗い寝室のベッドで身を丸めながら、茜はあの時の注射痕すら残っていない右腕に爪を立てていた。
この部分には、今でも識別番号とバーコードが印刷されているはずだ。もっとも、ブラックライトを当てなければ見えないものだが。
それでも、嫌なものは嫌だ。出来ることなら、右上腕の皮膚を剥いでしまいたいが、そんなことをしても事実は変わりはしない。
何事もなく、このままずっと生きていけるものだと思っていた。そして、いずれヤンマに食べられて、幸せに死ねると思っていた。
それなのに、昆虫人間達が死に始めた。ヤンマのいない間に街を見て回った際に、内臓が溶けて死んだ虫達を何匹も目にした。
そして、ヤンマも知ってしまったのだ。茜は胸が潰れそうなほどの罪悪感に駆られ、涙を吸い込んだ枕に顔を埋めて呻いた。

「茜」

 不意に、あの声が聞こえた。茜が枕から顔を上げると、不慣れな手付きで寝室の扉がノックされた。

「うんと、その、なんだ。生きてるか?」
「…うん」

 茜が小さく答えると、扉の向こうでヤンマは言った。

「悪い」
「何が?」
「俺、言っちゃいけねぇことを言っちまったんだろ? だから、お前は」
「違うの」

 茜は涙を拭い、掠れた声で呟いた。

「ヤンマは悪くない。他の子達も悪くない。悪いのは、全部私」
「だが、茜…」
「ちょっと長い話になるけど、聞いて。聞きたくなかったら、聞かなくてもいいから」

 茜は扉に近付くと、板一枚を隔てた先にいるヤンマに縋るように身を預けた。

「私はね、この街の虫達を死なせるために送り込まれた生物兵器なんだ。正確には、その生物兵器の乗り物。ウィルスキャリアーなの」

 茜はまた出そうになる涙を堪え、冷たい扉に額を押し当てた。

「私は家族もいなくて、友達もいなかったから、軍に拾われたんだ。そこで色んな検査をされて、色んな薬を打たれて、ウィルスを打たれたの。
そのウィルスは人間には何の影響もないけど、虫を病気にするの。このウィルスは体液感染するから、スズメバチ達が死んじゃったのは、たぶん
私の唾とかが巣に入っちゃったんだと思う。でも、体液感染しても一次感染者は発病しないんだ。だから、ヤンマはまだ元気でいられるの。
二次感染者、つまり、その病気で死んじゃった虫を食べたり触ったりした虫が発病するから、これからも皆はどんどん死んでいっちゃうの」

 ヤンマは黙している。茜は彼の心境を思い描きながら、瞼を伏せた。
392ヤンマとアカネ 6 3  ◆93FwBoL6s. :2009/02/03(火) 17:27:47 ID:aj/NF96y
「ごめんね。今まで黙ってて。言おうかって思ったけど、言えなかったの。だって、ヤンマが好きだから。嫌われたくないから」

 それまでは、ずっと一人だった。家族もおらず、友人もおらず、誰のために生まれてきたのか解らずに空虚な時間を重ねていた。
軍によってシブヤに投棄されて、このまますぐに死ぬのだろうと思っていた矢先、ヤンマが現れて茜を他の昆虫人間から守ってくれた。
怖いと思うよりも先に、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。美しい羽の生えた背を見上げた時の胸の高鳴りは、一生忘れられないだろう。
茜の話す言葉を覚えてくれただけでなく、茜のことを大事に思ってくれている。心の底から、ヤンマになら食べられていいと思っている。
だから、言えなかった。同族を殺す疫病を振りまく存在だと知られてしまったら、きっと、いくらヤンマでも嫌いになってしまうだろうから。

「…馬鹿野郎」

 どん、と扉が叩かれ、ヤンマが低く漏らした。

「セイブツヘイキだか何だか知らねぇが、お前がお前ならそれでいいじゃねぇか。少なくとも、俺はそう思う」
「だけど、ヤンマ。私の傍にいたら、いつか死んじゃうよ。一次感染者は二次感染者より毒素が弱いけど、時間が経ったらどうなるか」
「生きてる限り、必ず死ぬもんだ。それがどんな死に方だろうが、俺には関係ない。今、重要なのは、茜のことだけだ」

 どん、と再度扉が叩かれる。

「茜。俺はお前を助けたことも、傍に置いたことも、何一つ後悔しちゃいねぇ。その話を聞かされても、それは変わらない」
「私のこと、嫌いにならない? だって、ヤンマの言う通り、私は毒なんだよ?」
「確かにお前は毒だ。お前がいなきゃ、俺はこんな思いは知らなかった。出来なかった、っつー方が正しいか」
「え、それって」

 茜が聞き返そうとすると、強引に扉が押し開かれ、ヤンマが寝室に頭を突っ込んできた。

「茜。開けちまったから、入っていいよな」
「…うん」

 茜が頷くと、ヤンマは長身の体を折り曲げて扉をくぐり抜け、寝室に入った。

「茜」

 エメラルドグリーンの複眼に、茜が映る。三日振りに目にした少女は、少し窶れていたが顔色はそれほど悪くなかった。
この家のかつての住人が使っていたらしい水色のパジャマを着ているが、サイズが大きすぎるせいで裾や袖が余っていた。
茜は怖々とヤンマを見上げていたが、じわっと目元に涙を溜めたかと思うと、バネ仕掛けのように勢い良く飛び出してきた。

「ヤンマー!」
「うおっ、と」

 いきなり胸に飛び込んできた重みにヤンマがよろけると、茜はぼろぼろと泣きながらヤンマにしがみ付いた。

「寂しかったー! 暇だったー! 怖かったー! ヤンマー、ヤンマー、ヤンマァアアアア!」
「おいおい、俺を避けてたのはそっちじゃねぇかよ」
「だって、でも、そうなんだもん!」

 茜は声を上擦らせ、力一杯ヤンマを抱き締めてくる。ヤンマは久々に感じる茜の体温と声に、安堵と同時に妙な気分にもなった。
茜の両肩を押して腹部から引き剥がし、顔を寄せる。舌を伸ばして涙に濡れた頬を舐めてやると、茜は途端に真っ赤になった。
そのまま、半開きの唇に舌を滑り込ませた。茜は突然口中に侵入してきた異物に呻いたが、力を抜き、ヤンマに身を任せてくれた。
しばらくの間、ぐちゅぐちゅと互いの粘液が混じり合った。ヤンマは気が済むまで茜の唾液を味わっていたが、にゅるりと舌を抜いた。

「ね、ヤンマ」

 頬を染めた茜に爪先を引っ張られ、ヤンマはがちがちと顎を鳴らした。嬉しいからだ。

「なんだ、早速か」
「だって…寂しかったんだもん」

 茜は目線を彷徨わせながら、パジャマの裾を握り締めた。ヤンマはそのまま茜の体を横たえようとしたが、あるものに気付いた。
茜もそう思っていたらしく、ヤンマを押し止めている。ヤンマが触角を動かしてベッドを指すと、茜は照れ臭そうに笑って頷いた。
ヤンマは茜を持ち上げると、ベッドに投げた。仰向けになった茜の上にヤンマが覆い被さると、茜はヤンマの顔を手で挟んできた。
393ヤンマとアカネ 6 4  ◆93FwBoL6s. :2009/02/03(火) 17:28:49 ID:aj/NF96y
「考えてみたら、ちゃんとベッドでするのって初めてかも」
「そういや、そうだな。床とか外とか、そんなんばっかりだったからな」
「だから、なんか嬉しいな」

 ん、と茜はヤンマの顎にキスをした。ヤンマは茜のずり落ち気味の襟元に爪を引っ掛けて動かし、肉の薄い肩と首筋を露わにした。
薄い皮膚に舌を這わせてやると、茜はくすぐったげな笑い声を漏らしたが、丹念に舐めてやると次第に反応が変わってきた。
まだ胸にも陰部にも触れていないのに、鼻に掛かった声を出している。首筋から昇った耳をなぞると、その反応は一気に高ぶった。

「ふあう!」
「そうか、外側はこっちが弱いのか」
「だって、しつこいんだもん」
「丁寧と言え」

 ヤンマは茜の耳元から舌を外し、腹の脇で折り曲げていた中足を伸ばしてパジャマの裾を捲り上げ、同時にズボンも下げてやった。
ヤンマは茜の細い腰とその下に伸びる太股を眺めていたが、上両足も使い、彼女の肌を覆っている布を一気に引き剥がしてしまった。
いつもは中途半端に脱がすだけで気が済んでいたのだが、今ばかりは気が収まらない。ぐちゃぐちゃのパジャマを、脇に放り投げた。
下着姿にされた茜は恥じらったが、怒りはしなかった。ヤンマは茜の膨らみかけの胸を包むブラジャーを押し上げると、首を捻った。

「これに何の意味があるのか、いつも解らねぇんだが」
「あるったらあるの!」

 茜が不服そうにむくれたが、ヤンマはブラジャーの下に隠されていた可愛らしい乳房に触れ、爪を立てないように気を付けて握った。
柔らかすぎる肉は、力を入れすぎれば千切れてしまいそうだ。何度も握っていると先端が尖るようになり、茜の反応も良くなってきた。
小さな乳首に黄色い舌を当て、体液で濡らしてから舐める。体の下では太股が擦り合わせられ、下着の股間がうっすらと変色していた。
ヤンマは愛撫を続けながら、最後に残していたパンツをずり下げた。陰部から溢れ出した愛液が、細い糸を引いたがすぐに途切れた。
浅い茂みの奥では、触りもしていないのに肉芽が赤く充血している。ヤンマは腰を上げて長い腹部を曲げ、先端から生殖器官を伸ばした。
が、一瞬躊躇した。前回、感情が乱れるままに茜を犯してしまった。合意の上であったとはいえ、茜に痛みを与えたことは違いなかった。

「いいよ、ヤンマ」

 茜は足に引っ掛かっていたパンツを外してから、両足を広げ、熱く濡れた陰部にヤンマの生殖器官を導いた。

「茜ぇっ!」

 ヤンマはぐいっと腹部を曲げ、茜の胎内に押し込んだ。途端に、茜は顎を上げて口元を緩めた。

「あ、あぁあっ!」
「どうした」
「寂しすぎたから、なんか、すっごく早かった…」

 羞恥で顔を覆う茜に、ヤンマはぎりぎりと顎を軋ませた。可愛かったからだ。だが、今は言葉にするよりも行動に移すべきだ。
達したばかりで力の戻らない茜の中に、生殖器官を深く入れる。茜の熱い体液とヤンマの少し冷たい体液が絡み、シーツに落ちた。
腹部を捻るようにして立体的に動かすと、茜はますます高い声を放ってヤンマに縋り付き、目元には先程とは違う涙を滲ませた。
ヤンマは生殖器官の律動をそのままに、首を曲げ、茜の裸の肩に噛み付いた。顎にはほとんど力を入れず、だが、跡を残すように。
喰いたい。喰って喰って喰らい付くしてしまいたい。だが、喰えない。本来持ち得ない感情を生み出されてしまうほど、好きだからだ。
394ヤンマとアカネ 6 5  ◆93FwBoL6s. :2009/02/03(火) 17:30:17 ID:aj/NF96y
「好きだ、好きだ、好きだ!」

 茜の肩から口を外し、ヤンマは快感で弛緩した顔の茜を見つめた。

「好きだから、何もかもどうでもいいんだよ!」
「…うん」

 茜はヤンマの左上足に腕を絡め、頷いた。

「だから、私、ヤンマが好き」

 お返し、と茜はヤンマの左上足の外骨格に歯を立てた。だが、ヤンマほど顎の力がないので、歯形を残すほどではなかった。
それでも、あらゆる感情で高ぶっているヤンマには充分すぎる刺激だった。ヤンマは四本の足で茜を抱き締め、一際強く突いた。
茜は首を振って、声にならない声を放って達した。彼女が気を失いそうになるまで攻め立て、ヤンマは身の内に滾る感情を出した。
言葉にするのも億劫で、煩わしかったからだ。かなりの時間を掛けてようやく自覚した恋愛感情は、昆虫の自制心など容易く壊した。
だが、最低限の理性は残っていたようで、射精は押し止めた。息を荒げる茜から生殖器官を引き抜いたヤンマは、茜の唇を塞いだ。
 甘い、甘い、恋の味がした。


 その後、二人はリビングで身を寄せ合った。
 茜はヤンマの胡座の中に座り、すっぽり収まっている。その手にあるピンクのマグカップには、お湯で薄めたハチミツが入っている。
ヤンマは、今更ながら自分の言動に恥じ入っていた。恋愛感情を自覚したのは良いが、いきなりあんなに連呼することはないだろう。
茜は好きだと言われたのが嬉しいのか、ずっとにこにこしている。その笑顔を見ていると、彼女が毒をばらまく生物兵器だとは思えない。
だが、それもまた現実なのだ。このまま茜を生かしておくことは、昆虫人間全体に影響を及ぼすのだということはヤンマの頭でも解る。
事実、人型スズメバチの一族が滅び、内臓が溶ける病気は日に日に拡大している。だが、茜を殺したところで感染の拡大は止まらない。
だから、やはり茜を殺しても無意味なのだ。ヤンマは大事そうに温かなハチミツを飲んでいる茜を見下ろし、がちがちと顎を鳴らした。

「ねえ、ヤンマ」
「なんだ」

 茜に見上げられ、ヤンマは返した。

「ずーっと気になってたんだけど、なんで顎を鳴らすの?」
「俺はお前と違って、何をどう思ったところで顔に出せないんだよ。だから、たぶん、その代わりに鳴っちまうんだ」
「ふーん。じゃ、今のは?」
「なんて言ったらいいかよく解らねぇんだが、なんかこう、ぬるーい気分になっちまったっつーか」
「嬉しい、ってこと?」
「まあ…そうじゃねぇの?」
「だったら私も嬉しい!」

 茜はヤンマに寄り掛かり、緩みきった笑みを見せた。ヤンマは再び顎をがちがちと鳴らしながら、茜の体重を受け止めた。
嬉しいなどと思うようになったのも、茜がいるからだ。ヤンマは背を丸めて茜の頭上に顎を乗せ、長い腹部の先で床を叩いた。
たかが三日、されど三日。離れていた分の空しさを埋めてしまいたくて、ヤンマは全ての足を曲げて茜の小柄な体を抱え込んだ。
テーブルの上で灯されたランプは明るいが、閉ざされたカーテンの先に広がる闇はどこまでも深く、重たい不安を宿していた。
 少女が運んだ死の因子は、緩やかに廃棄都市を脅かしつつあった。
395859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/03(火) 17:34:53 ID:aj/NF96y
以上です。事の原因は茜の方にありましたって話。
で、ヤンマはデレた挙げ句に突き抜けました。もうどこまでも行っちまえバカッポー。
ヤンマがキリ氏と会話したら、間違いなく言い負かされると思う。どうしたって若造だから。
396名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 18:08:50 ID:zAJET6cY
リアルタイムktkr
毎回分かりやすくクオリティ高い文でアカネとヤンマの雰囲気が目に見えるようだ
もうこのバカップル大好きwwwww
397名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 18:13:37 ID:NVyECKnE
乙乙!
バカッポー万歳!ハイル859!

最近の投下ラッシュが嬉しくて仕方ない
ほぼ毎日何か投下されてるなんて夢みたいだ・・・
398名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 19:13:16 ID:X89ZNl4i
俺は同人板に毒されすぎたかもしれない
昨日はAI=>>299に見えた。
パク疑惑を自らかけて同情票で地位確立&仮想オリジナリティ確保する気かと思ってた。
だって初投下でアンチがつくとは思えないし…。
言わなきゃバレないことをわざわざ口にしてる感じがした。
作品以外で159が書いたレスがちょっとゆとりっぽいからかな。
今日の859の投下は一種の牽制に見えた。
原作最大手というのを見せつけようという意図かと。
どっちも良い作品だとは思うんだが、なんか職人同士仲悪そうなイマゲ。
399名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 19:37:26 ID:Y7nK3nxD
>>395
GJ!萌えた!
アカネの健気な可愛いさとヤンマの恋の自覚にニヤニヤしたぜw
シリアスな展開もいいな
そしてヤンマはキリに言い負かされるのかw

それにしても、このスレの居心地の良さは異常
たまにAIが書き込みに来るけど、それすらも萌えにしてしまうスレだからなw
人外と人間の愛ある話がこんなに読めるなんて、夢のようだ
400名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 21:05:42 ID:42LVwve5
GJGJ!!なにこの連投、うれしくてしょうがない!
顎を鳴らすヤンマに萌えてしょうがないのですがどうしたら。
バカップルかわいいよバカップル。
キリに言い負かされるヤンマ見てみたいw
あと皆キリたんに腹巻とかタバコとか送りすぎだ自重w
401名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 21:10:03 ID:NVyECKnE
腹巻も煙草もダメなら焼酎にすればいいか?
黒霧島でよければ進呈する。熱燗でどうぞ。
402名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 21:24:33 ID:gul1A5gt
旅は道連れ

秋深まる森の夜はひっそりと静まり返り、ぱちぱちとはぜる焚き火の音と暖かさが
マークを包む。
狼の遠吠えが時折聞こえることを除けば、フクロウもヨタカも鳴かぬ夜であった。
揺らめく炎が、踊るよう影を投げかけ、彼を眠りの園へといざなう。
マークは、毛布を体に巻いて横になった。星空を見上げながら、彼は少しだけ郷愁
を覚えていた。当てもなく旅を始めて一年が過ぎた。そろそろ世界を見て回るという
だけの旅はやめて、なにか確固たる目的をもった旅をしなければいけないと思う。
そんなことを思いながらうとうとしていた頃である。
次第に近づく、サクサクと落ち葉を踏む音に眠気が覚めた。
一体何かしら?鹿でも居るのかしら。狼なら大変だ。
鉈を手に取りこの音はなんだろうかと考える。焚き火を盾にしながらほんの数十秒
を待つ。やがて、星影のなか、焚き火の炎に輝く双眸が見えた。闇にきらめくそれは、
揺らめく鬼火のように見える。目の高さからするとかなりの背の高さがありそうだ。
息の詰まるような数十秒が過ぎた時である。
「○○○○ ○○○ ○○○○○○」
長い音節と、余り抑揚がない、なにやら、聞いたこともない言葉?が投げかけられた。
「なにかご用でしょうか?」
マークは困惑しながらも、相手に聞こえるように声を張り上げる。
意味がまったく解らないため、どうすればよいか解らない。
「あー ○○○○? ○○○○? ウルザ○? ○○○○? …」
マークの問いかけに、そいつも困惑したような調子でなにやら答える。どうやら本当に
言葉が通じないようだが、その言葉の中にウルザという単語のみ聞き覚えがあった。
それははるか昔の言葉で、旧い口伝の伝承を伝え、理解するためのものだった。
老人達に聞くとまずこう教えられる。ウルザ語は "親しい隣人" と話すための言葉だ。
彼等とはなかなか逢えないけれど、今も森の中に居るのだと。
マークは記憶にある物語を思い出す。こんな時、どんなやり取りをやっていただろう。

"こんばんは。隣人さん。側に来て、火に当たっておいきなさい"

ダメでもともとで、彼はこう話しかける。
しばし間が空いた。なにやら思案する気配のあと、このように返事が返ってきた。

"ありがとう、ウルザの言葉を話す方。それでは暖を取らせていただくことにしましょう。"

コツコツと足音を響かせて、そいつが焚き火をはさんでマークの正面に現れる。
まるで馬のように鼻面が長い顔。ねじれ伸びる二本の角。長く柔らかそうなたてがみ。
牛のような耳に数多くつけた耳飾と、やさしげに見える瞳が焚き火の明かりにきらきらと
輝いている。
403旅は道連れ2:2009/02/03(火) 21:25:16 ID:gul1A5gt
着ているコートは、複雑な白地に黒の花柄模様が入った柔らかそうな毛皮で出来ていて、
脛辺りから見える足には、二つに割れた蹄があった。
これは竜の人だ。マークはそう確信する。それは伝承に稀に出てくる者達だ。
そんな存在に言葉が通じたことに感動する。と同時に不安にもなる。いくら言葉が通じて
も危害を加えられない可能性がなくなったわけではないのだ。

竜の人は毛皮のコートを脱いで近くの木にかけると、焚き火を中心とした、マークの右前
に来ると、会釈のようなものをしながら腰を下ろした。
改めてそれを見る。良く肥えた草食獣のような身の詰まった体。胸にある牝牛のように張
った乳房から、女ということが伺える。着ているものは、なめした皮の腰巻に胸当てだけ
で、嫌でもその豊満な体つきが目に入る。特徴はそれだけではない。彼女の尻にはワニの
ような太くて長い尾もついている。
マークは会釈を返すと、何を言っていい物かと思案した。

"はじめまして、小さなお方。私はシードラ。あなたは何というの?"

"えーと。僕はマーク。ここまで歩いて来ました"

シードラがなにやらああそうといい、少し微笑んだ。
"ごめんなさい。私はあまり、ウルザ語を話せないの。でも、他の言葉でも同じかな"
"いえ、僕も、ほとんど話せません"

共に何かぎこちないやりとりがしばらく続くと、二人はあまりしゃべることが無くなって
しまった。いや、しゃべりたいのだが、自由に話すだけの語彙がないのだ。
シードラは少し退屈そうに喉を鳴らしたあと、なにやら気がついたようにごそごそと
持ち物を探し始めた。そしてしばらくすると、にっこりとしてなにやら筒を取り出す。
"これ、一緒に飲みましょうか?"
ぽんと蓋を開けると、ピートの匂いがする。どうやら酒であるらしい。
シードラは水筒に口をつけると、一口のみ、その後それをマークに渡す。
おそるおそる鼻を近づけると、いっそう強いピートの匂いと、少しだけ甘い香りがした。
シードラの期待のまなざしが注がれるなか、マークもまねをしてごくりとそれを流し込ん
だ。
"!?"
とても強く刺激的な液体は、蒸留酒であった。マークはむせそうになるのを何とか押さえ
一気に飲み込んだ。酒を飲むこと自体初めてで、しかも強い酒である。味はおろか、モノ
自体の善し悪しも解らない。マークはふうと息を吐いた。その吐く息が熱い。
"僕は、初めて酒を飲みました。とても…強いのですね"
言いながらシードラに水筒を渡す。シードラは受け取ると、今度は勢いよく数回喉を鳴ら
した。
"この酒はね。私の故郷のものなの"
それだけ言って彼女はふうと息を吐いた。
「○○○○○○○○(一人さまよう旅は寂しいもの。わたしも、ずっと歩いてきたわ)」
そして、なにやら呟く。
そのつぶやきを聞きながら、マークはもうこの暑さを我慢できないでいた。しかも猛烈に
眠い。これが酔いが回るという事なのだろうか。
"マーク?"
シードラが話しかける。
マークはそれになにやら答え、やがて一時もこらえられなくなり、その場で眠ってしまった。
「×××っ!?」

完全にマークが寝てしまうと、シードラはマークを膝にだきよせ空を仰いだ。そして息を
吸うとゆっくりと歌い始める。
彼女の紡ぐ歌と旋律は、どこか懐かしく、そしてもの悲しく夜の森に消えていった。
404旅は道連れ(最後:2009/02/03(火) 21:25:51 ID:gul1A5gt

マークが目が覚ますと、まだ夜は明けていなかった。夜明け前の闇に森は静まりかえって
いる。
酒は消えているようだが、体が熱く何やら重い。と、そこで彼は、シードラと一緒に寝て
いることに気がついた。分厚いコートの中で、彼女は後ろから彼を抱きかかえるようにし
て眠っている。体格差があまりにもあるため、マークは丸まったシードラのなかにすっぽ
りと収まっている。マークがそっと匂いをかぐと、彼女からは土とピートと、そしてなに
か麝香のような香りがした。彼女の温かみ、それに土とピートの匂いは、森の落ち葉の匂
いと混じり合って仕事を終えたばかり母を感じさせた。
(すこしは甘えてもいいかな…)
そんな一瞬の火花のような思いと誘惑に負け、マークはもそもそと向きを変え、その豊か
な胸に顔を埋め、目を閉じた。それに気がついたシードラは、少し微笑むと目を閉じる。
もう少しこうしていよう。夜明け前の闇が一番濃いのだ。何も起きている必要など無い。

次の朝。旅をする人影はもはや一人ではなかった。マークは考える。彼女なら古くそして
新しい世界に導いてくれる。伝承や伝説をまとめ、後の世に残すのだと。
シードラも考える。私はこの子と行く。もう一度、この子と共に同じ種族を探そう。
一人より二人。二つの目よりも四つの目。きっと見つかる。
"さあ、マーク。まずはどこに行きましょうか?"
"まずは北へ。それと…シードラさんの言葉を教えて欲しいんだ"

旅は道連れ。この世は、寄り添って行かねば生きづらいのだ。
405402:2009/02/03(火) 21:27:25 ID:gul1A5gt
以上これで終わりです。
406名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 21:29:23 ID:NVyECKnE
おお!GJGJ!リアルタイム遭遇!
シードラたんエロカワイイよシードラたん。
マークはまだ少年なのかな?
年上好きにはたまらんぞww
407402:2009/02/03(火) 21:56:57 ID:gul1A5gt
シードラです(´・ω・`)
ttp://www2.atpaint.jp/jingai/src/1233665774139.jpg
408名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 21:58:26 ID:NVyECKnE
強い母ちゃんになりそうで素晴らしい!
409名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 23:28:21 ID:yKBUYSKL
竜の人お姉さんハァハァ
410名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 00:03:09 ID:5VGW6IAd
>>402
GJ!
話の雰囲気も絵もよかった!

ただ、人外の範囲は広いから、人によっては好き嫌いもあると思う。
○○人外♂×人間♀・人間♂×○○人外♀みたいな注意書きはあった方がいい
次スレから、これもテンプレにいれないか?
411名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 06:15:17 ID:VoLCgAhn
ついでに、人型の人外はNGとか二次の人外はNGとかパクリはNGとか追加してくれ
412名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 06:17:38 ID:QFrjatIo
このスレで取り扱う人外はなんでもありだよー
前スレでそういう話が出たからスレタイに【なんでもあり】ってついたし
>>1にも定義無しの一文が追加された
413名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 06:51:17 ID:PXYQOitB
待て、>>412
>>パクリはNGとか追加してくれ
こいつ恐らくキチAIだ
414名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 08:28:19 ID:Ho5+XQ7D
>>206は偉大だな。今後どんな嵐が暴れても基地外AIでスルーするか
萌えればいいんだもんな。
415名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 08:33:18 ID:PZeOA9Vb
基地だったら
>人型の〜
とは言わないんじゃないか?
今まで基地AIに粘着されてるのは159だと思われてたが本当は逆なんじゃね?
ヤンマの人をいちいち引き合いに出して心証を悪くするのが狙いじゃね?
416名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 09:44:03 ID:bxWIQI3h
仮にそうだったとしても、
そうやってゲスパーしてたら基地AIの思う壺だろ
名前出された職人もいやな気持ちになるだろうし、
ここはよく訓練された変態らしく華麗になおかつ濃厚に
ねっとりとスルーする作業に入るべき

ところで自分はもふ系人外萌えだったんだが、
このスレに来て開拓されまくりだよ
なんか性差も大した問題じゃなく思えてきた
恐ろしい天国だよな、ここ       
417名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 09:46:19 ID:hJXL5HF1
このとき僕らはまだ気付いていなかった……
このAIの発生こそこのスレの顔となる萌えキャラの誕生の瞬間であったことに…
418名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 10:01:58 ID:N0ApGYTC
>411
なんで勝手に仕切るんだよハゲ
419名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 11:20:32 ID:PZeOA9Vb
とりあえず腐女子向けっぽいのだけは勘弁
ノーマルと百合だけにしてほしい
AI萌えしてるやつらは巣に帰ってから萌えてくれ
420名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 11:50:05 ID:N0ApGYTC
そもそもAIは人外スレよりもロボ・アンドロイドスレ向きだろ
421名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 11:51:08 ID:vgPwqdv+
百合はいいのかww
まんまパシオスの兄弟だな。
早くネットの海の中に還ると良いよ
422名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 12:07:50 ID:PZeOA9Vb
>>421
俺個人の嗜好じゃなくて、板の雰囲気が許容してるのはノーマルと百合までだろ
801っぽいのは801板の棚に投下すればいい
投下報告してくれれば、見たいやつが勝手に出張するだろ
板チは良くないと思うんだ
423名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 12:13:23 ID:vgPwqdv+
422の言ってるのって、こないだのAI兄弟のこと?
女体だったじゃんあれ。
自分が酒の肴にされたから気に入らなくて騒いでるようにしか見えない。
424名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 12:19:42 ID:Rz9i89/d
ホモ以外ならなんでもいいよ。
どんな人外でも受け入れるよ。だって変態だもの。
425名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 12:21:29 ID:n5mz9BBM
>>420
>>ロボ・アンドロイドスレ
そっちは女の子ロボ・人型ロボ萌えのスレじゃないのか?
426名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 12:34:18 ID:Z4e/Xk0z
スレの空気読むとここしか桃源郷がないとおもうんんだ…

とおもった。

>>407
貴様は絵と文章両方イケる二刀流使いだったか!くそぅ!
427名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 12:41:41 ID:rohFuzxY
今後801っぽいのが投下されないという保証はないしね。
他板に投下→報告→見たい人が見にいく
というのは良い気遣いなんじゃないかな。
そのほうが角が立たない。
428名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 13:01:40 ID:KqH+oDCw
基地外AI萌えは板違い以前に
荒らしを悪化させる行為だと思うんだが…
変なやつには反応せず完全スルーしないか
真の変態紳士は馬鹿にかまって時間を無駄にしないはず

元々エロパロ板は男性優位なルールが作られてるのに
このスレは女が多すぎてよくわかんない雰囲気になってんなw
完全に男を追い出して女専用スレにするか、
男女共生できるよう女側が自重してくれないと
どこまでも荒れ続けるぞここ
429名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 13:14:34 ID:PZeOA9Vb
住民の性別を揃えればいいってのは安直すぎるしそもそも無理な話
レスが板チにならないよう気をつけるのとAIを無視するだけでいい
430名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 14:07:09 ID:gj0k1Fi7
まぁ基地は基本スルーとして、騒ぎ出したら「おいまた騒いで構ってほしがってるぞ
萌えてやれ、心の中で」ぐらいでいいんじゃ…
431名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 14:14:49 ID:hJXL5HF1
まあ最近悪ふざけが過ぎた感じはあったな。
801やガチホモネタは完璧に基地への嫌がらせの一環だと思ってたんだが、本気萌えしてる人もいたのか…

そろそろネタとしても飽きられてくる頃だし控えようか
432名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 14:45:05 ID:aiviiuOv
なんでもありスレ故に注意書きはフル装備しないと荒れる元だ。逆に言えば注意書きさえあれば801とガチホモ以外はどんな物でも全く問題ない。見たくない紳士は華麗にスルー。

ふと思ったが性別の概念すらない人外のエロSSってどうなるだろうか。
433名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 15:09:59 ID:N0ApGYTC
そういえば、力関係で性別の変化する魚がいたな。

別にそういうことじゃないと解っているが

みんなに虐められ小突きまわされてた少年が、マゾイ雌になってたとか、
グループリーダーのレズっ子が雄になって押し倒すとかそいうのを思いついた。
434名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 16:50:10 ID:ovLwcedi
でんせつポケモンには性別がないんだぜ
というわけでふたなりミュウツーとかヤンデレディアルガとか
435名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 16:51:44 ID:hJXL5HF1
何もついてないのもまた一興!
ギラティナかわいいよな。ムカデみたいで。
436名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 17:03:01 ID:PZeOA9Vb
ヤンデレミュウツーってあったな…
伝ポケじゃないが、俺はハッサムが好きだッ!
437名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 17:47:18 ID:Z4e/Xk0z
ハッサムがハッサンにみえるオレ終わってる……。

というのはさておき
>>433みたいなネタはAIならなんでもいけそうだな。
なんというすてき人外。

昔はニドランにしか雄雌がなかったなぁ……。
438名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 17:50:38 ID:rohFuzxY
パラセクト可愛すぎるよパラセクト。
雌ポケモンをメタモンと一緒に育て屋に預けるのが好きだったなあ。
439名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 17:51:18 ID:AFMJR686
一瞬板間違えたかと思ったわw

そういえばこのスレ、ポケモンやってる奴結構いるよな
ポケモンとかモンスターゲームで
人外萌えに目覚めたのが多いんだろうか
440名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 17:58:19 ID:N0ApGYTC
>439
レイア三姉妹に轢かれたり、ミラ三姉妹にネコパンチくらって喜ぶんですね。解ります。

ななちゃんはオレの嫁。異論は認めない。
441名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 18:17:32 ID:vTxBN1GW
スレ間違ったかと思った後、噴いた
モンハン良いよね
モンスターの動きが可愛すぎる
442名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 18:46:50 ID:SiEZcBZB
神・悪魔・電脳萌えだからメガテンにはまったのか、
メガテンにはまったから神・悪魔・電脳萌えが刷り込まれたのか。
そんな卵と鶏問題。
443名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 19:32:04 ID:PZeOA9Vb
ちょw絵板wwww誰だあれ描いたのwwww
あの絵見て思い出した
>>299、それシリーズ化する気だったら非エロは板チだぞ
一応エロパロ板だからな
単発だったら非エロもありだがシリーズとして非エロってのはどうかと思う
なんとなく非エロ派職人に見えたから気になった
444402:2009/02/04(水) 20:20:35 ID:MxQypXcB
読んでくれてありがとね。

>426
(・∀・)
445名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:21:36 ID:MxQypXcB
ところで、人外x人外ってここよりも
亜人の少年少女の絡み8
に投下した方がいいよね?
446名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:25:00 ID:PZeOA9Vb
スレから追い出されたSSを投下するスレとかは?
亜人でなくても投下できるし
447名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:29:01 ID:KqH+oDCw
ぶったぎってごめん
書けたから投下させてもらうよ
でかい童貞竜×生け贄少女
だいたい和姦
携帯からだから改行おかしかったらスマン
448はいりません1:2009/02/04(水) 20:30:00 ID:KqH+oDCw
「もう…挿れて…」
「…無茶言うな」
少女の熱っぽい声が響く。
大きな瞳を潤ませ頬を赤く染めた少女は、じっぽり濡れた下着を太ももまでずらし、挿入を懇願している。
糸をひく愛液は、熱く熟れたそこから漏れ出ている。まさに準備万端だが。
「どうして…竜神さまもこんなにおっきく…」
「…こんなに大きくなったからだ」
問題はただひとつ。
少女は人間であり、男は竜だった。男の生殖器は、少女の身の丈ほど。
たくましい筋肉をたたえた両脚の間から、立派にそそり立っていた。
「お…お願いしますぅ…竜神さまので、私をめちゃめちゃに、していいんですう…」
「めちゃめちゃって、これお前に挿れたら洒落にならんぞ!あっ、よせ!先っぽ触るな!」
少女は自身の頭ほどある亀頭をぺろぺろと舐めはじめた。
少女はべったり舌を貼り付けているが、竜にすれば指の先でなでられるようなもの。
「ぅ、ぐ」
少女は竜の喉から漏れる唸り声を聞くと、口を離し豊かな乳房を裏筋に思いきりすり寄せた。
「ほら、物足りないでしょ?私の中に挿れてください…きっと、とっても気持ちいいですよ」
ふにゅふにゅと柔らかな感触。竜は自らの舌で味わった少女の膣の感触を思い出した。
449はいりません2:2009/02/04(水) 20:30:48 ID:KqH+oDCw
事の発端は川の氾濫にあった。
下流のとある村の人々は噂した。森の祠の竜神さまがお怒りなのだ、と。
そして生け贄にひとりの少女が選ばれ、竜の住む祠にやってきたのだった。
どうか、私を好きにしてご機嫌をなおしてください。村を救ってください…と、少女は告げて竜の前に頭を下げた。
実際、川の氾濫と竜の機嫌に因果関係はない。
しかし、好きにしてくださいと言われて断る理由も特にないので、竜は思う存分好きにすることにした。


「あっ…あぁ…」
蛇のごとくふたつに裂けた舌で両の乳房を弄ぶ。舌先でちろりと乳首を舐めあげると、少女は甘い声をあげる。
(なるほど、人間というのは面白い)
生まれてこの方、ひとり祠にひきこもっていた竜にとっては未知の体験。
最初は竜の姿に怯えていた少女も、次第に快感に溺れていった。
「あ…ぃやあ…!」
「なんだ?痛いのか?」
「あん…違っ…気持ちが…いいのです」
恥ずかしそうに顔を背ける少女が愛らしい。
「そうか、で、さっきから匂いがするここは?」
「…そこ、も…」
初めての情事で、たっぷり湧いた蜜をじゅるじゅるとすする。二股の舌で肉芽をはさみあげると少女から鼻にかかったような吐息が漏れる。
450はいりません3:2009/02/04(水) 20:31:28 ID:KqH+oDCw
そしてその時、少女は初めてその言葉を発した。
「あ…ふ、もう、挿れてくだひゃ…」
竜は舌を胎内に差し込んだ。
「ああっ…!」
少女の膣は異物を受け入れ、激しく収縮した。
「ふ、ぐぅ…」
竜の舌は、痙攣と共に巻きつく少女の肉壁の心地よい感触を味わいながら、胎内への侵入を続ける。
「あ…あっ!」
嬌声をあげ、少女は絶頂に達した。
ぬらり、と舌を抜き取ると少女はふぅふぅ肩で息をしつつ床に倒れた。


まぁこんな感じで竜は少女を毎晩可愛がってしまった。それがいけなかった。


「ふぬぬ…」
ある晩の戯れの末、初めて、竜の体内に眠っていた性器は役目を果たすべく起立した。
座った少女と同じくらいの大きさで。
自らの体格を考えれば至極当然のこと。だがこのサイズは挿入が困難とかキツいというレベルではない。
まず物理的に入らないんじゃなかろうか。
しかし、何故か少女は挿入を強く求めた。


「さぁ…いいんです、ほらぁ…早くぅ」
ついに少女は先に跨り、我慢汁の溢れ出るそこに秘部を一生懸命押しつけはじめた。
腰に走る快感と、舌の感触の記憶が交錯し、思わず少女の両足を捕まえて、思い切り突き上げてしまいそうになる。
451はいりません4:2009/02/04(水) 20:32:14 ID:KqH+oDCw
いれたい。脳みそが爆発するくらいの熱い欲望。
だが本当に実行したら、少女は絶頂と共に絶命間違いなし。歓喜の嬌声が彼女の遺言となるだろう。
「早くぅ…」
そんなこと言われても困る。
「私…生け贄なんです、あなたさまが気持ちよくなるなら…命くらい」
いや、だから。
「私…私…いつも自分ばかり気持ちいい思いをして…竜神さまを満足させてさしあげられなくて」
そんなこと言われたら。
「もぅ…私…村のことよりあなたが」
「挿れられるかこの阿呆め!!」
「ひぁ!?」
竜は少女の白い腹を乱暴にくわえると、床に這いつくばらせ、鋭い爪のついた前足でやわい太ももをつかみ、いつも通りに舌を中にいれた。
少女は強い力に押さえつけられながら、抗議する。
「違っ…違うぅ、舌じゃなくてぇ、舌じゃ」
うるさい!!と竜は一声吼え、なおも乱暴に少女を舌で犯す。
少女はしゃくりあげ、嗚咽を漏らし、泣きながら、それでも体は正直に達した。
「どうしてぇ…」
「うるさい」
「私、あなたのためなら」
「黙れ!」
お前の死など許すものか。そう低く唸った。
竜の生まれて初めて放った精は、ただ床を汚しただけで、少女の子宮の奥に届くことはなかった。
452名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:33:19 ID:KqH+oDCw
終わり
多分改行とかいろいろ酷いな…ごめん
あと鳥もつけ忘れた、ごめん
453名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:37:44 ID:PZeOA9Vb
おつー
絶頂とともに絶命ワロタ
童貞なのに上手いのかwwwww
肉食獣の人かな
454名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:51:39 ID:m2zVeJ8a
>>452
人外と生贄!
好み過ぎるシチュだーGJGJGJ!

だがタイトル噴いた
455名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 20:59:11 ID:rohFuzxY
>>443
そうか?
今までにも非エロのシリーズものはあったと思うが
456名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 21:34:56 ID:hJXL5HF1
>>452
吹いたw
次からは素股にすればいいと思うよ、と主さまにアドバイスしたいです
457名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:02:39 ID:T94WUTli
>>452
GJ!人外と生贄は萌える!
どうしてもいれられないとか、人外だからこその障害っていいな
458名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:07:31 ID:6dkv03tg
>>452
GJGJ。体格差に萌える!
互いに求め合っているのに物理的に難しくて、
でもそれても何とか…と試行錯誤している様子は実にいいものだ。
459名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:17:01 ID:cSyaxouS
彼らは言う。雄に生まれてきたからには戦わねばならぬと。
強い雄は幸福だ。その力もて君臨し続けている限り。
弱い雄は不幸だ。強くならぬ限り、奪われ続ける。地に伏して骸と化すまで。
だが、弱すぎる雄はある意味幸福なのだ。

照りつける太陽が、渇きと空腹に疲れた切った彼の体から、なけなしの体力を奪っていく。
干上がった川、ひび割れた大地。どこまで行ってもひび割れたに大地が続く。
先ほど、餓えに倒れた哀れな草食獣を見つけたが、乾涸らびた骨と皮ばかりで何も残って
おらぬ。失望にぐうと腹がないた。
だが、歩みをとめるわけにはいかない。とめれば自分もそうなりはてるのだ。
痩せた彼を突き動かすのは、もはや生きねばならぬという本能だけであった。もしも思考
のもとに歩いていたのならば、とうの昔にあきらめ命つきている。
恨めしげに仰いだそらは雲一つ無く、砂嵐舞うこの平原と全く隔絶されているかのような
静謐さをもってただあった。
彼は歩く。生まれてどれくらい経ったかはよく覚えていないが、巡る雨期と乾期の間で、
何とか生きてきた。母から追い出されて後、連れだっていた弟は、空腹に絶えかねてこの
前死んだ。悲しむまもなく鳥たちに追い払われた。それからもう何も食べていない。
経験から、あともう数週間絶えれば雨期がくる。そうすれば、草食獣が来る。狩りが下手
な自分でも、彼らの子供を食べて命を繋ぐことが出来るのだ。
だが、その前に自分の命がつきてしまうことは、もうなんとなく予想してあった。
弟が死んだときからすでに。

日が暮れる。沈む太陽がかげろうにひしゃげて見える。そして夜が訪れた。
だが夜といえど歩かねばならぬ。あと一日歩けば水場にたどり着く。その願望こそだけが
彼を突き動かす。たとえそれが単なる幻想にすぎないとしても。
指先にちくりと痛みを覚えて見てみれば、すり切れた肉球に棘が刺さっていた。
引き抜くと少しの血が出る。舐めてみれど、唾すら付かない。ああ。水が欲しい。
気が狂いそうな程の餓えと渇き。草一本すらない平原で彼は歩き続けた。
460その2:2009/02/05(木) 00:17:37 ID:cSyaxouS
それから2日。彼はいよいよ最期を迎えつつあった。普通の雄なら、もうとっくに水場を
見つけていただろう。成熟しかかっているにも関わらず、彼はあまりにも脆弱過ぎた。
もう、これ以上歩けない。
炎天の中、彼は崩れ落ちて死にかけた目を遠くへ向ける。やせこけた体は、冗談抜きに骨
と皮ばかりとなりはてている。情けなくて泣きたいけれど、涙になる水分すらない。
だが、ここにきて、彼の鼻は匂いをかぎつける。風に乗る血の臭い。熟れた肉の匂い。
彼は震えながら歩き出す。最期の力を使って歩む。
永遠とも思える時間が過ぎ、彼は木陰に死んだ草食獣を見つけ出した。倒されてそう時間
が経って居るわけでもない。その横には、自分の倍はあろうかという圧倒的な体格の雄が
だらしなく眠っていた。
彼は恐れながらも肉を失敬した。そうせずには居られない。背中の脂肪を舐め、血をすす
り臓物をむさぼる。こんなに満たされたのは久方ぶりだった。だが、あまりに食べる事に
夢中になっていたため、彼はこの食べ物の所有者のことをすっかり忘れていた。
おい。とドスの効いたしゃがれ声で現実に引き戻される。
おそるおそる振り返ると、仁王立ちになった雄がいる。鋭い目、盛り上がった筋肉、黒い
たてがみ、そして覇気。同じ種族のはずなのに、自分とは何もかもが違う。同じ雄として
神々しさすら感じる体つきであった。
恐ろしい。どのようにして逃げようかと考えるひまもなく、強烈な拳を左頬に受けた。
ぱかーんと景気の良い音とともにのけぞる。それから受けた暴行は壮絶なものだった。
殴る蹴る、地面にたたきつけられる。元々弱っていた体にこれは堪えた。息も絶え絶えな
彼を、屈強な雄は持ち上げて凄んだ。
「おまえも雄なら、オレから奪って見せろ!それすらできんとは女々しいやつめ!…出来
ないなら服従しろ。」
投げ捨てられ地面にはいつくばったかれは、抵抗する気力もなく服従のポーズを取る。
強い雄は、フンと鼻をならし、彼の雄の証を踏みつけた。
「なかなか立派なものが付いてるじゃないか。だが、弱すぎるおまえは雌に見向きもされ
ないのだからこれは不要とはおもわんか?え?」
そしてそれをぐりぐりと踏みにじりながら罵倒する。その行為にも、彼は服従したまま耐
えた。
「フン。これだけやられてもおまえは立ち上がらんのか。つまらん」
しばらくいびった後、弱いもの虐めも面白くなくなったのだろう。強い雄はごろりと横に
なって言った。
「もうオレは喰わん。残りは喰っていいぞ」
461その3:2009/02/05(木) 00:18:00 ID:cSyaxouS
おい、起きろ。
頭を蹴飛ばされ彼は目を覚ました。強い雄─仮にキングとしよう─キングは彼を蹴飛ばし
て起こすと、ついてくるように命令する。
「いいか、逃げたら殺す。おまえは運がいい。雨期だったら昨日のウチにおまえを引き裂
いてやったところだ」
彼はうなずき、二人の奇妙な関係が始まった。キングは毎日のように彼を罵倒し小突き回
すが、獲物もわけ与えるし、必要以上に傷つけたりもしない。そうしながら、やっとの事
で水場にたどり付いたのは、雨期まであと一月ほどとなってからであった。
この水場は乾期でもかろうじて干上がらない。そのため草もあり、草食動物が集まってい
る。獲物には事欠かないが、目が多いため狩りの成功率はさほど高くない。
加えて言えば、まだ彼らと同じ種族は到着していない。一番乗りのようであった。
キングは相変わらず彼を虐め回していたが、水場に着いてからというもの、その内容が彼
の雄としてのプライドを完全に打ち砕くものだった。
雄が雄を犯す。キングは彼を押さえつけ、彼の腕ほどもあるようなペニスを愛撫するよう
に強要し、さらには肛門を犯す。内側からいきり立ったペニスで前立腺を突かれ、怒張し
たものをしごき立てられ、意志とは無関係に射精されられた。キングが一度達するまでに
彼は何度も何度もいかされ、自分の出した精液を全て舐めさせられた。
それが毎日繰り返される。一度だけ逃げ出したが捕まって酷い目に遭わされた。そのとき
は足腰が立たなくなるまで射精させられ、その日を堺に目に見えて精液の量が減った。

雨期まであと半月ほどであろうか。
今日もキングは獲物をしとめてきた。その頃になると、彼はキングの帰りが待ち遠しくて
仕方が無くなっていた。一緒に獲物をむさぼった後、またあの責めをされるかと思うと、
イヤだと思いながらも体の芯が疼く。もう彼には雄としてのプライドなどかけらも残って
はいなかった。そう。キングは優しい。自分は彼に付き従ってこそ、その本分を全うでき
るのだと信じている。

雨期までもう間近。空には雲がかかり、地上にいる者達はそのときを今か今かと待ちこが
れていた。空気に乗る水の匂い。生き延びた者達への祝福の瞬間は、もはや時間の問題で
あった。
そして、彼とキングの関係はいまだとぎれることなく続いている。キングのもたらす獲物
のおかげで、彼はすっかりと回復していた。だが、変化はそれだけではない。
彼はキング無しにはいられなくなっていたのだ。その体は雄にはない丸みを帯びていて、
完全な雌へと変貌を遂げていた。
この頃になると、ようやく同族の者達が到着し始める。
他の雄達は彼─彼女─をみて、キングに羨望のまなざしを送り、彼女にはギラギラとした
欲のまなざしを突き立てた。雄達はそして、雌を巡っての争いを始める。
雨が落ちてきた。
何時までも降り続く雨は、生き延びた者への祝福か、はたまた飢えと渇きに倒れた者への
弔いの涙か。
青く高かったそらは、もはや黒く沸き立ち、雷鳴と雷光が雨期の訪れを高らかに告げる。
全ての動物は歓喜に沸き立ち、渇きに絶えた自らの命を讃える。らんちき騒ぎのなか、雌
は命を宿し母になる。命は巡る。
キングは既に、幾人かの雌を従えていた。そして、元は雄だった彼に言う。
「おまえは必ず一番目に孕ませてやる」

彼らは言う。
弱すぎる雄はある意味幸福なのだ。時として、雌として生きる道があるのだから。
462名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:19:48 ID:cSyaxouS
終わりです。

>>433
のアイディア使用。
まあ、魚類くらいしか性転換しないみたいだけどね。
463名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:29:59 ID:nxP1DC75
投下乙!…って言いたいところだけど
なんつーかこれは流石にまずくないか?
思いきり同性愛に類される描写があるのはちょっと…

やっぱり先に内容に関しての注意書きは必要だな
464名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:36:49 ID:Z1TFF7nO
頼む先に注意書きマジで頼む
465名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:39:12 ID:M38BEJ+m
乙。面白かった。

でもこれは注意書きがいると思うぞ。
俺は抵抗無い方だから読めたが、そうじゃない人も相当多そうな感じだ。
466462:2009/02/05(木) 00:42:00 ID:cSyaxouS
これはうかつだった。
始めに注意書き入れるべきでしたね。申し訳ありません。
467名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:50:56 ID:+iILOc7z
>>466
次から気をつければいいと思う。でないと叩かれる危険性もあるからねぇ。

最近のこのスレの加速度は異常。何個かネタがあるけど文章起こしてるうちに被りそうで怖い;
468名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 01:11:09 ID:M38BEJ+m
誘い受けはいらん。
変態なら黙って投下だ。
さあその妄想を形にする作業に戻るんだ!
469名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 01:13:25 ID:S52mvQ67
まぁ小ネタを職人が拾ってスレ投下するまでのターンが
むしろ(いい意味で)異常だから
もし被ったら「被ってすまん」の一言で投下しちゃっていいと思う
470名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 03:25:09 ID:T94WUTli
>>459
人間でてないし性転換ネタだし、あまりにもスレチだと思う
注意書きすら書いてない

やっぱり次スレから注意書き必須ってテンプレにいれるべきだ
471名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 05:37:18 ID:S52mvQ67
読み返したら同種族なのかそりゃいかんな
なぜか相手は人間だろうとか勝手に思い込んでいた
確かに注意書き必須は職人さんを守るためにも必要だ

…たてがみとか同じ種族のはずとか書いてあるのになぜ勘違いしたんだろう
472名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 11:46:30 ID:M38BEJ+m
このスレで昆虫萌に目覚めて色々調べてみた。虫って面白いな。
Wikipediaでオニヤンマの雄のあほの子っぷりが強調されててワロタ。可愛いよオニヤンマ可愛いよ。
あとカマキリの雄は頭を怪我すると性欲が増すドMらしいが…キリたん目怪我してたよな。テラ期待。
473名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 12:56:47 ID:+tVOmxdh
同性愛は注意書き必須だな
人外同士は前スレからあったし、いいんじゃないか?
性転換も両生類の性転換ってのは人外ネタとして面白いと思うが
それも同性愛と被ってくるから注意書きは必要だな
474859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/05(木) 14:54:37 ID:9e7uJQsf
おっかさんなシードラさんもチェリーな竜神様も萌えました、投下ありがとうございます。
性転換は新境地だ、何かに目覚めてしまうかもしれないwwwwwww
というわけで、ヤンマとアカネを投下。これでお終い。
475ヤンマとアカネ 7 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/05(木) 14:55:54 ID:9e7uJQsf
 恐怖は進化の証だ。
 昆虫が巨大化することも二本足で直立することも脳が肥大化することも人間を捕食することもなければ、知らなかっただろう。
原始的で初歩的な感情だが、感情は感情だ。六本足で地べたを這いずっているだけでは、感情すら覚えなかっただろう。
 昆虫人間は、驚異的な速度で進化している。世代を重ねるたびに容貌は人類に近付き、知性が向上し、身体能力は増大する。
人類が七百万年掛けて到達した地点に、ほんの数十年で到達した種族を、人類に恐れるなという方がまず無理からぬ話だ。
また、繁殖力も凄まじい。昆虫人間が一度の産卵で生み出す個体は人類を遙かに上回り、生命力も適応能力も強靱だった。
たった数年のうちに世代を交代し、更に進化した個体を生み出していく。そして、彼らが主に捕食するのは他ならぬ人類だ。
 このままの勢いで行けば、地球上が昆虫人間に淘汰されるのは時間の問題だった。だからこそ、人類側も手を打ってきた。
少女にウィルスを注入し、毒餌として廃棄都市に投棄した。だが、人類側の目論見は外れ、毒餌は喰われることはなかった。
無数に蠢く昆虫人間の中にも、変わり者がいたからだ。黒と黄色の外骨格と澄んだ緑の双眸を持った、一匹のトンボである。
彼が少女を助けなければ、少女は虫に喰われ、その虫も他の虫に喰われ、内臓を溶かす病気が廃棄都市に蔓延しただろう。
だが、そうはならなかった。そのために、廃棄都市に生きる者全てが恐怖に駆られている。死への恐怖と、滅亡への恐怖と、そして。
 愛する者を失う恐怖に。


 シブヤ上空は、羽音に埋め尽くされていた。
 虫。虫。虫。虫。虫。虫。どの空を見ても昆虫人間が飛び回り、どの地面を見ても昆虫人間が駆け回り、逃げ場はなかった。
数日前から、異変の兆しはあった。内臓を溶かす病気で死ぬ者が増えるに連れて、どの種族も目に見えて殺気立っていた。
昆虫人間同士にも、それなりに交流はある。言葉と言うには原始的な音を発して、威嚇ではなく情報を交換することは少なくない。
文化もなければ文明もないが、多少の知性は持っている。そのなけなしの知性を駆使し、昆虫人間達は恐怖の根源を探している。
つまり、毒を振りまいた元凶を探しているのだ。廃棄都市にいるはずのない人間と、それを喰わずに愛玩するイカれた昆虫人間を。
 腕の中の、茜の震えが止まらない。ヤンマの外骨格に縋り付く手はべっとりと脂汗が滲んでいて、顔は青ざめ、唇は歪んでいた。
可愛らしい顔立ちは怯えに引きつり、目元には涙も滲んでいる。ヤンマは中両足で彼女を抱き寄せながら、複眼で外を窺った。
ビルの割れた窓から見える空は、相変わらず昆虫人間に支配されている。澄んだ青は見えず、無数の羽が煌めいているだけだ。
事の異変を察知してあの家から逃げ出したはいいが、そこから先は考える余裕もなく、手近なビルに逃げ込んで息を殺していた。

「動くに動けねぇな」
「ごめんね、ヤンマ、私のせいで」
「お前は何もしちゃいねぇさ。謝るな」
「でも、ごめんね」

 茜は潤んだ瞳を上げ、ヤンマを見つめた。

「だから、謝るな。俺が悪いことした気分になってくるじゃねぇか」

 ヤンマは顎を開いて細長く黄色い舌を伸ばし、茜の目元に溢れた涙を舐め取った。

「ほとぼりが冷めるまで、大人しくしているしかねぇな。こんなんじゃ、逃げようにも逃げられねぇからな」
「うん。そうだね」
「まあ、逃げるっつっても、どこに逃げりゃいいかは解らねぇけどな」
「それは、大丈夫だと思う。廃棄されたのは、トウキョウだけじゃないから」
「そうなのか?」
「うん。軍の施設にいた頃に、色々と教えられたから」
476名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 14:56:03 ID:AFg/+CWX
つか人外同士だったら獣人・亜人スレの方にもお願いしたいところだが
最近過疎気味だし
477ヤンマとアカネ 7 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/05(木) 14:57:11 ID:9e7uJQsf
 茜は目元を拭ってから、ヤンマの屈強な上右足に腕を絡めた。

「トウキョウがダメになっちゃった後、チバとかカナガワとかサイタマとかグンマとか、その辺もコクレンの命令で廃棄されたんだって。
そこに住んでいた人達は、海を渡って他の国に移住したの。だから、他の街も、トウキョウと似たような感じになってるはずだよ」
「だったら、逃げ場はあるってことか」

 ならば、まだ活路はある。ヤンマは複眼を上げ、昆虫人間の大群の切れ目を探した。高速飛行能力にはそれなりに自信がある。
茜を抱えていたとしても、上手く風を掴めば振り切れないことはない。だが、シブヤを囲む昆虫人間の波が切れる気配すらなかった。
昆虫人間という昆虫人間が、一族総出で出撃しているからだ。個体数の多い種族ならば、千どころか万を容易く超えているだろう。
そういった種族が複数集まれば、あっという間に物凄い数になる。それだけ、どの昆虫人間も、茜の運んできた毒を恐れているのだ。
ヤンマにも、その気持ちは解らないでもない。だが、恋に落ちてしまったことを自覚した今となっては、茜の毒など恐れるに足らない。
 だが、他の恐怖は感じていた。茜は弱い。昆虫人間の中でも特に脆弱な人型カゲロウよりも肌が薄く、筋力も弱く、戦う術を持たない。
他の昆虫人間に捕らえられれば、一秒と持たずに殺される。ヤンマは己の戦闘能力にも自負を持っているが、この数は戦い抜けない。
途中で力尽きて、茜を落としてしまうかもしれない。もしくは、他の昆虫人間に足を毟られて、茜を奪い取られて殺されるかもしれない。
そう思ってしまったら、動けなくなった。このままではいずれ見つかって殺される、と解っているのに、四枚の羽は萎れてしまっていた。
 突然、全ての窓が羽音で震えた。ヤンマが茜を庇って身構えると、ばしゃあっ、と窓を砕きながら巨大な昆虫人間が外壁に取り付いた。
人型カブトムシだった。黒光りするツノでコンクリートを打ち砕き、穴を一気に広げた人型カブトムシは、黒い複眼にヤンマと茜を捉えた。
頭頂部だけでなく胸部からも先端の尖ったツノが生えているので、海を渡ってやってきたヘラクレスオオカブトと呼ばれる種族のようだ。

「こんなところにいやがったのか、逆賊め!」

 がちがちと口を打ち鳴らしながら、人型カブトムシは昆虫言語で叫んだ。ヤンマは羽を広げ、威嚇する。

「だからどうした! 俺は俺の思うように生きているだけだ!」
「その毒餌を俺に寄越せ。叩き潰してやる!」
「生憎、こいつは毒でも餌でもねぇ!」
「じゃあ、なんだって言うんだ」

 人型カブトムシはツノの先で天井を擦りながら、大股に歩み寄ってくる。

「人間なんざ、喰うだけの価値しかない生き物だ。そんなもんに情を寄せたところで、腹は膨れねぇんだぞ、田舎トンボ」
「お前如きにこいつの良さが解ってたまるかよ、ゴキブリモドキ」

 人型カブトムシ一体ぐらいなら、倒せないこともない。ヤンマは茜を背後に守りながら、上両足を広げ、三本の爪をぎちりと軋ませた。
だが、人型カブトムシは構えなかった。床が震えるほど力強く下両足を踏み締めると、ぶぅん、と空気を唸らせながらツノを振り下ろした。
頭頂部から生えたツノがコンクリートに埋まり、中に埋められていた太い鉄骨が飴細工のように曲がり、ビル全体が盛大に揺さぶられた。
足元を支えていた床が砕け、割れ、抜けていく。ヤンマはすかさず茜を抱えると、人型カブトムシの肩を蹴って倒してから、穴から脱した。
人型カブトムシは敏捷に反転し、ヤンマの左下足を掴もうと爪を伸ばしてきたが、それが掠る前にヤンマは羽ばたいてビルから遠ざかった。
数秒後、劣化していた上に大打撃を与えられたせいでビルの天井が抜け落ちた。人型カブトムシは圧殺されたらしく、水っぽい破裂音がした。
 その様子を複眼の端で捉えながら、ヤンマは降下した。他の昆虫人間が争乱に気を取られている隙に、距離を取っておかなければ。
だが、数十メートル滑空したところで行く手を塞がれてしまった。同族の中でも最も近しい種族、人型トンボがヤンマと茜を取り囲んでいた。
仕方なく、ヤンマはひび割れたアスファルトに足を付けた。下手な飛び方をすれば、振り切るどころかすぐに捕らえられて殺されるだろう。
 びいいいん。びいいいん。びいいいん。びいいいん。色取り取りの複眼が二人を映し、威嚇のためにがちがちがちと顎を鳴らしている。
ヤンマは彼らをぐるりと見渡し、苛立ちに任せて顎を擦り合わせた。彼らは顎を打ち鳴らす音を止めると、ヤンマを見下ろし、口々に罵った。
478ヤンマとアカネ 7 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/05(木) 14:57:47 ID:9e7uJQsf
「一族の恥め」
「恥曝しめ」
「気違いめ」
「裏切り者め」
「穢れめ」
「死ね」
「死ね」
「死ね」
「死ね」
「死ね」
「殺せ」
「殺せ」
「殺せ」
「殺せ」
「殺せ」
「喰え! 喰え! お前が喰え! 毒を喰え! 毒を喰え!」

 毒を喰え。毒を喰え。毒を喰え。毒を喰え。誰かが言い出した言葉が伝染し、人型トンボは毒を喰えとヤンマにがなり立ててくる。
その言葉は病よりも素早く昆虫人間達に行き渡り、人型トンボの輪の回りに他の種族が輪を作り、更にその上にも輪が作られた。
 毒を喰え。毒を喰え。毒を喰え。毒を喰え。皆、揃って叫ぶ。毒を運んだ餌を愛でる昆虫人間を蔑み、恐れ、怯え、憎むが故に。
茜は昆虫言語は解らないのだが、ただならぬ様子を察しているらしく、がちがちと歯を鳴らすほど震えてヤンマにしがみ付いてきた。
羽音という羽音、声という声、虫という虫が二人を囲んでいた。最早空は一欠片も見えず、日光も無数の羽の隙間から零れるのみだ。

「…離して、ヤンマ」

 茜は震える手でヤンマの胸を押して足を解かせると、後退して距離を置いた。

「茜?」

 ヤンマが茜に近付こうとすると、茜は首を横に振った。

「もう、いいよ」
「何言ってやがる、まだ諦めるには早すぎるだろ!」
「だから、もう、いいの」

 茜は懸命に怯えを殺し、引きつった笑顔を浮かべてみせた。

「もう、充分だから。私、ヤンマと一緒にいられて、本当に幸せだった。生活していくのは大変だったけど、毎日が楽しかった」
「茜…」
「私のこと、好きだって言ってくれて嬉しかった。だから、思い残すことなんてないの」

 茜は胸の前で両手を組み、膝を付いた。

「お願い、ヤンマ。私を食べて」
479ヤンマとアカネ 7 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/05(木) 14:59:12 ID:9e7uJQsf
 喰え。喰え。喰え。喰え。喰え。怒濤のように同族の声は押し寄せ、憎悪を孕んだ恐怖は膨れ上がり、羽音は鳴り止まない。
ヤンマは項垂れて膝を付いている茜と、飛び回りながら喚き続ける同族を見比べた。ここで喰っておけば、茜は誰にも殺されない。
ヤンマの胃袋で消化され、ヤンマの一部となり、ヤンマの傍にいることになる。ヤンマが死に、誰かに喰われるその時まで、ずっと。
 ヤンマは歩み出し、茜に歩み寄った。その前に膝を付き、寝かせた爪先で茜の顎を持ち上げ、先程と同じように涙を舐めてやる。
茜は意を決し、ぎゅっと瞼を閉じた。ヤンマは最大限に顎を開いて背中を曲げ、茜に覆い被さると、一筋の唾液が茜の頬を濡らした。
事の次第を見守るためか、昆虫人間達の声は止んでいた。羽音だけが聞こえる中で、ヤンマは舌先で茜の髪を持ち上げ、囓った。

「これだけで充分だ」

 ヤンマは茜の髪を嚥下し、顎を閉じた。茜は慎重に瞼を上げ、恋人を見上げた。

「ヤンマ…」
「言ったはずだ。俺はお前が好きだ。好きだから、喰えるわけねぇだろうが」

 ヤンマは上中両足で茜を抱え上げ、硬く抱き締めると、猛った。

「俺は茜を守る! お前らが何をごちゃごちゃぬかそうが、俺にはどうでもいいんだよ!」

 茜はヤンマに力一杯抱き付き、昆虫人間の羽音に負けない声量で叫んだ。

「好き、好き、大好き!」
「そこまで言われちゃ、負ける気がしないぜ! どこからでも掛かってきやがれ、腑抜け共!」

 茜を抱えたヤンマが飛び立つと、昆虫人間の群れは堰を切ったように雪崩れ込んできたが、ヤンマは下両足を駆使して戦った。
頭部を砕き、腹部を貫き、背面部を潰し、複眼を抉り、足を千切り、触覚を捻り、内臓を引き裂き、十、二十、三十、四十と倒していく。
足場の弱い空中での立ち回りは、人型トンボと言えども不得手な分野だが、茜を守るために力を振るうヤンマに敵はいなかった。
体液の飛沫が散り、外骨格や羽が乱れ飛ぶ中、茜は激しく動き回るヤンマから振り落とされまいと、渾身の力で抱き付いていた。
ヤンマも手当たり次第に昆虫人間を蹴散らしながらも、茜の重みを忘れることは一瞬もなく、茜に届きかけた爪や顎は全て叩き折った。
 鬼を冠する名の通り、鬼と化したヤンマが動きを止めたのは、昆虫人間の体液の海と外骨格の山が大量に出来上がった頃だった。
辛うじて生き残った昆虫人間達は散り散りに逃げていったので羽音も激減し、辺りには不気味な静寂と生臭い死臭だけが残留した。
羽以外の全身を粘ついた体液に塗り潰されたヤンマは、昆虫人間の死体が転がっていないビルの上に降りると、茜の体の戒めを解いた。
茜もまた昆虫人間の体液に汚れていたが、それに構うこともなく、すぐさまヤンマに抱き付いた。ヤンマも、彼女を柔らかく抱き締める。

「ヤンマァアアアア!」

 ぼろぼろと涙を流す茜に、ヤンマは体液で表面が潤った複眼を寄せた。

「茜…」

 涙が流せていたら、自分も流れていただろう。ヤンマはしゃくり上げる茜の背を叩いてやりながら、この上なく安堵していた。
これで、もう二度と昆虫人間の世界には戻れない。だが、茜も人間の世界には戻れない。それでもいい、とヤンマは確信していた。
茜さえ傍にいるなら、どこに行こうか構わない。ヤンマは顎に滴る体液を拭ってから、顎を開き、かかとを上げている茜に顔を寄せた。
すると、聞き慣れたリズムの羽音が鼓膜を叩いた。ヤンマが素早く茜を背後に隠して振り返ると、水色の人型トンボが浮遊していた。

「あーにきぃー!」
「良いところだったのに何しに来やがったこの野郎! つうかお前は参戦してなかったのかよ、さっきのに!」
 
 ヤンマが昆虫言語で怒りをぶちまけると、シオカラは気まずげに顎をきりきりと擦った。

「つーか、集団行動なんてマジダリィしー、兄貴はマジパネェっすから勝てるわけねぇしー…」
「ちったぁ根性見せろよ。適当にウロチョロするしか能がねぇのか、お前は」
「だって、戦うのってマジウザイし」
「じゃ、なんで今更来やがったんだ。消耗した俺を殺す気か? お前如きに負けるわけがねぇけどな」

 ヤンマが体液に汚れた爪を開いてみせると、シオカラは飛び退いた。

「いやいやいやいや、マジ違うっすから! マジ戦うつもりないっすから! サーセン!」
「だったら、何だってんだ」
「いやー、その…」
480ヤンマとアカネ 7 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/05(木) 15:00:50 ID:9e7uJQsf
 シオカラは言葉を濁していたが、ダークブルーの複眼に茜を映した。

「生体兵器十七番。現時刻を以て、第一次作戦を終了とする」
「え…?」

 突然、シオカラが人間の言葉で喋ったので、茜は目を丸めた。シオカラは、明瞭な発音で続ける。

「我らの求めていた実験の成果とは程遠い結果だが、PGウィルスの有効性は実証出来た。PGウィルスが人間に与える作用も検証出来た。
PGウィルスは人間の肉体に損傷は与えないが、脳を損傷させることが解った。一連の行動を観察していたが、生体兵器十七番は狂っている。
この個体に搭載した情報収集端末によって、我らはお前達を観察していた。だが、やはり、昆虫人間が人類に害を成すことは否めない事実だ。
昆虫人間に対する決定打と思われていたPGウィルスも、人間の脳を冒すのであれば却下せざるを得ない。実に無駄な時間を浪費してしまった。
そして、生体兵器十七番も回収するべきではないと判断する。これはお前をトウキョウに投棄した時に既に決定していた事項だが、軍紀に則って
報告させてもらった。これより十六時間後に、第二次作戦に移行する。以上、通信終わり」

 ぶつり、と機械的なノイズの後、シオカラは沈黙した。きちきちきちきち、と他の昆虫人間と変わらぬ音を発し、首を回している。
通信が途切れたため、底上げされていた知性を失ったらしい。シオカラは辺りを見回していたが、己の縄張りに向けて飛び去った。
ヤンマはシオカラが平坦に並べ立てた面倒な言葉の今一つ意味は解らなかったが、その意味を全て理解した茜は後退った。

「それって、もしかして…」
「茜、あいつは何を言ったんだ!」

 ヤンマが問い正すと、茜は両腕を掻き抱いた。

「トウキョウごと、私もヤンマも他の虫達も爆撃して焼いちゃうつもりなんだよ!」
「バクゲキってなんだよ」
「でっかい飛行機が来て、一杯爆弾を落とすの。ああ、やっぱり私のせいだ! 私なんかがいるから、こうなっちゃうんだ!」
「落ち着け! そんなわけねぇだろうが! シオカラが言ったことは良く解らんが、その前に逃げりゃいいだけのことだろ!」
「でも…」
「俺に人間の都合は解らねぇし、他の人間共がお前が押し付けたことも解らん。だが、これだけは誰よりも解る」

 ヤンマは茜の両肩を掴み、向き直らせた。

「俺は茜を死なせたくない」

 茜は涙を溜めた瞳を見開いていたが、小さく頷いた。ヤンマは茜を抱き締めると、ビルの屋上を蹴り、体液の海の上を滑空した。
まずは家に帰ろう。ありったけの荷物を掻き集めて、逃げられるだけ逃げよう。未だ騒がしい空を飛び、ヤンマは家を目指した。
昆虫人間達は、先程までの態度とは打って変わり、ヤンマの姿を見ただけで飛び去って道を空けてくれたので飛びやすかった。
茜はヤンマに身を委ね、これから訪れるであろう出来事を思い描いて悲観していた。シブヤには、茜も思い入れがあるからだ。
だが、機を逃せば何もかもが無駄になる。茜が授けてくれた感情も、茜のために振るった力も、殺さざるを得なかった同族の命も。
 だから、今は飛ぶしかない。
481ヤンマとアカネ 7 6 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/05(木) 15:01:49 ID:9e7uJQsf
 かつて暮らしていた街が、爆音と共に崩壊していく。
 轟音。爆音。衝撃。火柱。断末魔。海から吹き付ける風に乗って運ばれてくる焦げ臭い匂いには、無数の死の残滓が混じっていた。
人のいない街の民家の屋根に座ったヤンマは、涙を堪える茜を支えてやりながら、複眼の一つ一つに終末の光景を焼き付けていた。
 死への恐怖故に二人に襲い掛かってきた昆虫人間達との戦いを終え、束の間の平穏を味わう間もなく、二人は逃げ出す準備をした。
今まで茜が掻き集めた食糧や、必要最低限の衣服や日用品を手当たり次第にバッグに詰めて、ヤンマは彼女を抱えてトウキョウを脱した。
どこに行くのか、どこを目指すべきなのか、どちらも解らなかった。だが、今は死ぬ時ではないと思っていたから脇目も振らずに逃げた。
 日が暮れた頃、トウキョウに爆弾の雨が降った。西の海から飛んできた巨大な爆撃機が、炎を生む鉄塊を廃棄都市に落としていった。
それがようやく収まったのは、深夜だった。だが、爆撃機が飛び去っても轟音は止まず、激しい炎の影響で何かが爆発しているようだった。
昆虫人間は、ただでさえ火に弱い。いかに屈強な外骨格を持っていたとしても、火を付けられてしまえば、呆気なく焼け焦げて死んでしまう。
だから、あの街に残っていた昆虫人間達はほとんど死んだだろう。けれど、自分でも意外に思えるほど悲しくはなく、空しいだけだった。
所詮、虫は虫だからだろう。そう結論付けたヤンマは、度重なる壮絶な出来事に疲れ果てて、うとうとしている茜を引き寄せて胸に収めた。

「ん、あ…」

 茜は閉じかけていた瞼を開き、目を擦った。

「眠いんなら、寝ててもいいぞ」

 ヤンマが言うと、茜はヤンマに寄り掛かった。

「疲れたけど、そういう気分じゃない」
「そうか。だが、無理はすんなよ」
「うん」

 茜は、家並みの遙か先で赤々と燃えている都市を見つめ、瞬きした。

「ねえ、ヤンマ」
「なんだ」
「私って、頭がおかしいと思う?」
「シオカラの言っていたことか」
「あの子って、そういう名前だったんだ。でも、あの子も、もう…」
「あいつのことは気にするな。でもって、言われたことも気にするな。茜の頭がおかしいってんなら、俺の頭はもっとおかしい」
「そう、かな」
「つうか、虫も人間もどっちもおかしいんだろうぜ。俺にはそうとしか思えねぇ」
「だったら、私はどうすればいいのかな」
「俺の傍にいろ。俺も茜の傍にいる。俺達には、それしかねぇだろ」
「うん、そうだね。夜が明けたら、もっと遠くに行こうね。誰にも邪魔されないぐらい、遠くに」
「茜さえいれば、俺はどこに行ったっていい。愛してるぜ、茜」

 ヤンマは爪先で茜の顎を持ち上げ、顔を寄せた。

「ヤンマ、愛してる」

 茜はヤンマの顔を両手で挟み、引き寄せた。無数の昆虫人間と廃棄都市を焦がす炎に照らされながら、二人は深く口付けた。
数多の命を踏み台にして、越えてはいけない壁を越えて、受けるべき裁きから逃れて、それでも生きていられるのは業の深さ故か。
罪だと言うなら、全てが罪だろう。誰にも許されることでもなければ、決して理解されることでもない。けれど、ヤンマと茜は幸せだった。
 恐怖が進化の証なら、恋と愛は過ちの証だろう。愛するべきではない者を愛し、愛されるべきではない者に愛されたのだから。
恋は甘い蜜に、愛は苦い毒に似ている。一度でも恋を味わえば最後、それが毒に変わり、全身に回ろうとも逃れることは出来ない。
 命を落とす、その時まで。


 それから、二人は旅立った。
 ヤンマは茜を抱いて、澄んだ羽で風を切り裂きながら飛んだ。
 二人を阻むものも、隔てるものも、拒むものもなく、ただひたすらに遠くへと。

 どこまでも、どこまでも。
482859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/05(木) 15:05:44 ID:9e7uJQsf
以上で、ヤンマとアカネは完結です。どうもありがとうございました。
ちなみに、PGウィルスってのは変態紳士の英訳の略称だったりなんかしちゃったり。
愛の力でパワーアップする人外は宇宙最強だと思うよ!
483名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 15:11:03 ID:AFg/+CWX
リアルタイムGJ!
そして割り込みマジスマソ・・・orz
484名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 15:11:36 ID:K0mghoK7
GJGJGJ!
本能しかないはずのシオカラがお利口そうにおしゃべりできてたのはそういうわけだったのか!
愛の力は偉大だね!
どこまでも行ってしまえよ!
応援してるよ!
素晴らしい作品をありがとうっした!

ふと思ったんだけど、川の中にはロリショタの昆虫人間のヤゴがいっぱいいるのかな。
485名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 15:33:27 ID:M38BEJ+m
GJ!泣けた…!
さっきオニヤンマをあほの子とか言っちゃってスマソ
486名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 16:22:25 ID:vgJYwmTG
GJ!PGウィルスの意味にワロタw
ついに完結か…終わっちゃって寂しいけど楽しませてもらいました!
我が心の人外ハァハァ名作シリーズにリストアップくよ
またなんかできたら投下して下さい
487名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 17:21:43 ID:pDSjvbc4
愛でパワーアップなんて、古典展開は大好物です。
それが人外異種相手だと越える壁も大きいから感動もひとしおですね…!
ノンストップで楽しませて頂きました、ありがとう!
488名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 17:43:03 ID:oNzWIT0J
デジモンでよくあるパターンだな
愛があればいいのです
489名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 02:04:27 ID:yekAoRQ5
GJすぎてマジパネェッスよ〜!終わり方が素晴らしすぎる
でもシオカラ好きだったからちょっとカワイソス(´・ω・`)
490名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 09:29:46 ID:C19oHy9D
素晴らしい作品をありがとう。神だった。859のアネゴマジパネェっす!
愛の逃避行が幸せに続きますように。
シオカラたんもちゃっかり逃げ延びていますように。
491名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 17:54:50 ID:C19oHy9D
名作終了後の余韻は長いな…
すっごく雰囲気壊すようなこと言っちゃって悪いが、
まとめに「作品の著作権は作者にある」って書いてあるよな?
2chに投下された文章って、文章の種類関係なく2chが著作権を持つものじゃなかったか?
pinkは違うのかな
492名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 19:15:53 ID:rue6/xXK
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/jurisp/1200479100/145-155
法学板のスレ。この辺が参考になるのではなかろうか。
著作権の帰属先に関する疑問への明確な回答ではないが、
出版を視野に入れないかぎりあまり気にしないでいいかと。
493名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 19:34:04 ID:pkFp3cQE
著作権云々は決まり文句みたいな物だし気にしなくて良いかと思う。

それにしても既に半分か。このスレになってから進みが早いな。
494名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 19:40:47 ID:C19oHy9D
あまり気にしないでいいと分かっているが、万が一何かあったら怖いな…って
pinkの管理人はアメリカ人だし訴訟起こされたら職人に火の粉がかからないかな…って
無断転載するやつは注意書きがあってもなくてもやるし

このスレの加速はAIたんに促されてた気がする
それにしても今日は書き込みが少ない
495名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 20:28:27 ID:5yOXUP5K
じゃあ最近頭に浮かぶ妄想でも書き込んでみる

カメラ型ロボット×女の子で、入れられないかわりに視姦・ハメ撮りプレイ
そのうちコスプレとかさせて興奮しながらバシャバシャ撮りまくって、
プレイ後もこっそりデータを保存して良く撮れている…と後でうっとり眺めるカメラ

あと蛇×女の子とか
蛇は交尾に30時間くらいかけるって聞いてなんかたぎった
女の子を壊さないように、でもじっくりねっとりしつこく絡み合ってほしい

こんなことばっかり考えてる
496名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 21:31:47 ID:7Ep9a+is
>>494
金が絡まない限りなんかあっても誰得だし気にするなよ
497名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 22:51:51 ID:FpsxVYZo
>>495
蛇の交尾いいよな…
全身でぐねぐね絡み合う画像見て興奮した
しかし30時間は長いwww
498クレイとアリシア−1:2009/02/07(土) 00:00:43 ID:8N/+51Db
クレイとアリシア(獣男) 人間女

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なあ、お前。ブン殴られた事ってあるか?
ケンカをやったことがある奴なら多分わかるだろ。アレだ。
特に顔面をやられるとやばい。頭がクラクラするし、歯も欠ける。下手すりゃ死ぬ。
そうでなくても、殴られた後は青あざやら内出血で酷いもんだ。
シロウトの殴り合いだってコレだよ。もっと早く、スマートにぶん殴れる技術を持ってる
奴からやられるとさ、ほんのちょっとだけ違うんだぜ。
今のオレがそう。
硬い拳が鼻面へ叩きつけられる。そうするとそこからから後頭部へと一瞬で衝撃が
抜ける。まるでペシャンコになって鼻と後頭部がくっついたような感触だ。
その後ゴツンと鈍い音を聞く。頭ン中からね。そして耳や目から、何かが勢い良く飛び出
すような、そんな嫌な感触。最後に、目の中に火花が散って、酷く焦げ臭いような、血の
鉄くさいような臭いを感じる。
痛みを感じるヒマなんてない。その一撃で体の自由が奪われる。平行感覚が失われる。
言うことを聞かない体を動かそうにも、うまく行かない。たとえるなら、重く粘り気のあ
る水の中でもがいているような感じだ。もしも水銀の中でもがいたならば、こんな感じな
のかもしれない。
浮いた脳ミソがなにやら警告を発する。あらがうことの出来ない浮遊感。
オレをぶん殴ったのは、この酒場に雇われてる殴り屋で拳闘士崩れのケイナス(犬っぽい
種族)だ。ちょっとケンカしたくらいでぶん殴りやがって。同種族はやらねぇでオレだけ
かよバカヤロウ。
そう考える一瞬だか一時間だかがとにかく時間が流れ、オレはクソ汚い酒場の床の上に後
頭部から崩れ落ちた。
「この薄汚ねぇ野良猫を捨ててこい!」
ヤロウ言ってくれるぜ。獲物を持ってたらてめぇなんぞ…
そして、心のなかの負け惜しみすら最期まで言えず。オレは気を失った
499旧い者達5:2009/02/07(土) 00:01:51 ID:8N/+51Db
--------------------------------------------

「あの…大丈夫ですか?」
そんな言葉をかけられてクレイは目を覚ました。目を開けると、ちょうど右肩のあたりに
エリン(人間っぽい)の少女が膝立ちして彼の顔をのぞき込んでいる。数の少ないエリンが
どんな速度で成長するかはよくわからないが、知り合いのエリンの家族に当てはめて見る
と、だいたい13〜4位だと思えた。黒い髪に白っぽい毛のない肌。実に平均的なエリン
の姿であった。
「大丈夫じゃねぇよ」
クレイは毒づき、上半身を起こした。駄犬にぶん殴られた鼻面が酷く痛む。顔を下に向け
ると生暖かい感触があり、かなりの量の鼻血が流れ出てきた。意識のないまま仰向けに転
がされていたが、どうやら窒息はしなかったようだ。
どうやらかなりの威力で打たれたらしい。
痛みに顔をしかめながら周りを見回すと、どうやら路地裏のようだった。
酒場でケイナス(イヌっぽい種族)の拳闘士とケンカして一撃でノックアウトされ、その
ままここに捨てられたらしい。
殴り合いには多少自信があったが、拳闘士崩れと素手でやり合うには分が悪い。。
「あいつめ、思い切りぶん殴りやがって」
クレイがもしもフィーリニア(ネコ科猛獣っぽい種族)で無かったら顔面陥没の重傷くらい
負っていたかもしれない。
彼は舌打ちをし、ジャケットの内ポケットを探った。いつも薄い財布が無事な事を確認で
きて安心する。
「で、何の用だ?」
ややつっけんどんに少女に尋ねる。
「あの…だってこんなところで…」
「財布ならやらんぞ。オレが目覚めて残念だったな」
少女に皮肉を言って立ち上がろうとしたが、足によく力が入らない。脳震盪の後遺症はも
うしばらくなおりそうもない。と言うよりも、そもそも自分がどれくらいここに転がって
いたかも定かではないのだ。
「私物盗りじゃありません!」
「もの盗りじゃなかったらさっさと向こうへいけ」
「だから違います!」
クレイは、自分を助け起こそうとする小柄な少女の手を払うと、調子を整えながらたっぷ
りと時間をかけて立ち上がる。
「あの…お願い。私を…」
「なんだ?おまえ売ってるのかよ。ガキの癖にちょっと悪趣味過ぎるぜおい」
顔をしかめて少女を見る。小さい娼婦?に対する嘲りの言葉がいくつか思いついたが、言
おうとする前に消えた。悲しげな表情をした少女の顔に、それを投げかける事は出来ない。
「…違うんです。私、娼館から逃げ出してきたんです」
うつむいた少女は、驚くべき事を言った。
500クレイとアリシア−3:2009/02/07(土) 00:03:47 ID:8N/+51Db
「はぁ?」
クレイは思わず間抜けた声を上げる。
「あ…でもまだ私処女ですよ?」
少女の発した意味の解らない発言はどうでも良いとして、娼館から逃げ出した?しかも仕
込み前に?クレイは頭を抱えたい思い出少女をみやった。
「父さんの借金の形に連れて行かれたの。父さんは首を括ったけれど、それでも許しても
らえなかった」
「で、オレに助けろっていいたいのか?何でオレだよ。誰かエリンの連中を頼れ」
少女は潤んだ目をクレイに向ける。
「だって、逃げ出して初めてであったのがあなたなんですもの…それに、知り合いなんて
居ないし」
「ダメだ。お前は娼館に連れて行く」
「そんなっ!」
すがりついてくる少女の後ろ襟をつかんで引きはがすとクレイは諭すように言う。
「最近オレはついてないんだ。面倒ごとにつきあうのはごめんだぜ。機会があったら抱き
にいってやるから、おと…」
おとなしくしていろ。という言葉は、怒号と足音にかき消された。居たぞ!捕まえろ!
罵る声と殺気だった気配が暗い路地にあふれる。声の方向をみると、数人の男が暗い路地
を駆けてくる。棒を持った者もいる。そのあまりの剣幕に、どうやら自分も無事にすまな
さそうな雰囲気を感じる。
「おいおい、一体なんだってんだよ」
訪ねるまもなく、棒を持った男が殴りかかってきた。あわててしゃがんで避けた上を、め
くらめっぽうに振られた棒が通りすぎ、建物の煉瓦を砕く。
クレイは立ち上がるついでにそいつの急所を蹴飛ばした。しゃっとした感触がし、蹴られ
た男は ぐえ と、いう苦しげな声とともに崩れ落ちる。いったいどんな痛みか想像に難
くなかったが、そんなことにはかまっていられない。
「畜生っ!」
クレイは叫ぶと、少女を担ぎ上げて走り出した。全くもってついていない。毒づきながら
彼は路地裏を走る。ビンを蹴飛ばし、ゴミ箱を倒し、がらくたを放り投げ、やっとのこと
で追っ手をまくことに成功した。
彼は手を膝について、どうにか呼吸を落ち着かせようと深呼吸をくりかえす。少女はほん
の30キロ程度であったが、長時間担いで走るのはさすがに骨が折れる。
「おまえの、せいで、おれ、は、人生を棒に、ふったかもしれん」
ようやく言葉を紡ぐことが出来る程度まで回復し、少女に毒づいた。
「ごめんなさい」
彼女は土下座して謝る。ガス灯の明かりにつややかな髪が光った。
「ほら、オレんとこに行くぞ。それと、オレはクレイってんだ」
ため息混じりにそういい、少女を引き起こした。
501クレイとアリシア−4:2009/02/07(土) 00:04:38 ID:8N/+51Db
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「女を家に入れたのは初めてだよ。まあベッドにでも座っててくれ」
クレイの部屋は、他の男所帯同様に酷く散らかっていて、足の踏み場もないようだった。
新聞や雑誌、読みかけの本。衣類がそこかしこに放りだされ混沌とした雰囲気を作ってい
る。彼はガス灯に火を灯すと、お湯を沸かし始める。
「クソ、なんだってんだよ。逃げる必要なんて無かったのにな」
雰囲気に飲まれてしまったのが良くなかったのだろう。今更後悔しても遅い。彼は落ち着
かない気分を紛らわそうと、ヒゲをしごき、肩に耳の後ろをこすりつけた。
「…で、名前はなんて言うんだ?」
「…アリシアです」
アリシアね。クレイはそう言うと、椅子をアリシアの前に置き、前後逆向きに座った。
背もたれを両股で挟んで、さらに上に顎を乗せた格好だ。
正面から見つめると、彼女は目を伏せる。エリンの美醜はよくわからないが、彼女はどう
なのだろう。エリンと言う種族は顔の表情で細かいコミュニケーションをとるというが、
その意味も実を言えばわかり辛い。そもそも、この大陸ではエリン自体が少ない。海を渡
った南方にある大陸に行くと、人口の7割がエリンというがあまり実感がわかない。
名前以外を聞くと、彼女はぽつぽつと答えてくれた。
「エリンも、あまりオレたちと変わらないんだな」
そんな感想をもちながら、時間が過ぎる。
「紅茶やコーヒーなんてしゃれたモンは無いが、まあこれでも飲めよ」
ちょうど切りの良いところでお湯が沸き、クレイは蜂蜜をお湯で割って干しレモンを浮か
べるとアリシアに差し出した。
「ありがとう」
クレイはアリシアの横に座って、自分もその飲み物をすする。
「お前、これからどうすんだ?」
この先の重要な問題である。アリシアはわからないとだけ答え、カップから暖かい飲み物
をすする。蜂蜜の甘さとレモンの酸味が口いっぱいに広がる。
「…おいしい」
この問題で深刻に悩んでいるのはアリシアだけではない。クレイも連中に捕まって酷い目
にあわされる可能性があった。
「明日警察に行かなきゃな」
「だめよ…警察もみんなグルなんだって…娼館の人がいってた」
なるほどな。それは単なるはったりか真実だかは解らないが、向こうがそう言っていると
いうことは、何らかのつながりがあるのかもしれない。
「だが正直、ああ言う連中に関わるのはごめんだぜ」
アリシアは、考え込んだ様子でなにも答えなかった。クレイは額に手をあててしばらく考
えたが、これもすぐに答えが出そうになかった。時計を見るとすでに一時を回っている。
クレイは今日何度目か解らないため息をつき、アリシアに背を向けるようにごろりと横に
なった。そろそろ、この街とおさらばだな。そんな予感がする。ただ、何にしても休まな
いわけにはいかない。
「とりあえずだ。まずは寝ろよ。しばらくかくまってやるから」
アリシアも、今日何度目かのありがとうを言い、クレイの背中に自分のせをくっつける。
一人用のベッドはやはり狭い。くっつきあった背中にクレイの体温を感じながら、アリシ
アはこれからどうするかをずっと考え続けていた。
502クレイとアリシア−5:2009/02/07(土) 00:05:09 ID:8N/+51Db
--------------------------------------------

衣擦れの音と、ベッドの揺れでクレイは目を覚ました。時計を見ると三時を指している。
(まだ二時間も休んでいない)
心臓が大きく波打って、寝不足であることをことさらに強調する。鼓動にあわせて痛む鼻
面を左手の掌でさすると、思った以上に腫れていた。
それにしてもベッドが揺れるなんて、とんだ寝相の悪さだなこのお嬢ちゃんは。毒づきな
がらアリシアの方を向くと、想像だにしなかった光景が目に飛び込んできた。
薄明かりのなか、彼女が裸で座っている。その怪しくも幻想的な後景に、クレイは目を剥
き、次にあわてて飛び起きた。
「…ちょっとまて。お前一体何を…!」
「クレイさん」
アリシアが思い詰めたような表情でクレイの足にすがる。
「お願い…お礼は…私出来ることといったら体で払うしかないの」
「ままま、待て待て」
掌をアリシアにむけ、待てのポーズをしながら、クレイはこの上なく焦っていた。まだ助
けるともいった覚えはないし、そもそもエリンの少女に迫られても困る。
「お願い…助けて」
懇願するアリシアの目に、並ならぬ覚悟が見える。クレイはごくりと唾を飲み込んだ。
「…つったっておまえ、さっき処女だって言ってたじゃねぇの。いくらなんでもそれはも
らえねぇぜ」
全く、体は武器とはよく言ったものだ。しかし、迫られた時点もう既にクレイは詰んでい
る。ここまでするアリシアを、娼館に連れて行けるほど彼は非常な人間ではなかった。
選択肢は彼女を助けるという一択だけ。無報酬で?いや彼女の体で?
無償で助けてやればいいさ、とクレイの頭のどこかが告げる。だが、この際に久々性欲を
発散すればいいさ、との声も聞こえる。クレイは無情な人間では決してないが、同時に聖
人君子でもない。彼は、人は欲望の前に弱いものさと心の中で呟き、解ったとアリシアの
頬にふれた。
そういえば、エリンはどうやるんだろうな。アリシアが、布団の上をじりじりと移動し、
クレイのひざの上に乗る。少しのけぞり気味のクレイの目を、彼女はその青い目でじっと
見つめる。そして彼女は顎をあげ、目を閉じながらくれいの口元に顔を近づけた。
「やさしく…キスして」
二人の唇が触れ合った。クレイは目を閉じたアリシアを見る。余りにも近いため彼女の顔
がぼやけて見えた。
暖かい。これがキスというものだろうか。エリンと違って、そこまで唇を上手く動かせな
いため、触れ合わせているだけな気がする。これからどうすればいい?そんな疑問が浮か
んだ。種族が違えばそれの作法も違う。少なくとも、以前やったことのあるケイナスの女
とは付き合い切れなかった。
(いろいろな作法を体験するか…。悪趣味ってのはそういうことだよなぁ)
ある程度経験があれば、相手に任せてもいいだろう、だが、ここでリードしないといけな
いのは明らかにクレイのほうだった。
503クレイとアリシア−6:2009/02/07(土) 00:05:40 ID:ffcNDVaO
「…なあ、アリシア。"オレ達流" にやってもいいか?」
おずおずと尋ねてみると、アリシアが頷く。ここからはフィーリニア流だ。
クレイはアリシアの髪の匂いをかぐ。首から上をやさしく愛撫しながら髪を舐める。そし
て耳、頬。盛り上がっただけの鼻。毛のない肌はクレイが舐めると少し赤みを帯びる。エ
リンという種族はよほど肌が弱いのだろう。舌の突起で傷つけないように隅々まで舐める。
小さな唇を舐めると。アリシアは少し口を開けた。その隙間から舌を入れると、彼女はた
めらうようにその舌を舐め返した。少しだけの甘みとレモンが香った。
二人は不器用に舌を絡ませる。エリンの滑らかな舌の表面を、フィーリニアのざらついた
舌が這う。クレイはそのまま彼女の口の中に舌を這わせる。牙のない、つるつるとした歯
がある。アリシアも彼のキバに舌を這わせる。興奮に息が上がる。クレイはアリシアを押
し倒し、首筋からむねにかけてを口と舌で愛撫する。まだふくらみきっていない乳房の突
起を乳房ごと吸い、先端を舌で転がす。さすった腹部は余りにもやわらかい。
まるで壊れ物だ。
クレイの舌は、アリシアの肌に這った後を残しながら、もっとも敏感な場所へと下りてい
く。閉じた秘所の匂いをかぐ。発情した同属の女とはまったく違った匂い。彼はアリシア
をうつぶせにすると、そのまま下半身だけを抱き上げる。うつぶせになったまま尻だけ上
げた状態にさせると、始めてみるエリンのそこがあらわになる。
少しだけ毛の生えたアリシアの秘所は、少しだけ濡れた陰唇を露出していた。クレイはま
だ肉付きの薄い双丘をこね回し、閉じた入り口と菊門を舐める。尻尾がないのは奇妙な感
触だった。
尻尾の付け根は性感帯だ、エリンはどうなのだろう。そんな思いがあるかどうかはわから
ない。ただ執拗に撫で回し舐め回す。だんだんとアリシアの呼吸が荒くなっていく。クレ
イは、同属の女にはない入り口の襞を広げ、奥にまで舌を這わせる。陰核を包皮からむき
出し、舌先でこね回す。そのたびに、アリシアはビクビクと体をはねさせる。
彼はアリシアのまたぐらに顔を突っ込んだまま服を脱ぎ捨てる。上着を放り投げ、ベルト
を外し足を蹴ってズボンを下ろす。あっあっという、初々しくかわいいよがり声に興奮が
高まる。
再び、うつ伏せから仰向けへ。クレイはアリシアの股を舐るのをやめて、その上に覆いか
ぶさり動きを止める。荒い息をつきながら、アリシアがぼうっとした目を開き、呆けた表
情のままクレイを見上げた。
「これから、その…やるんだが…本当にいいのか?」
中断するなど、野暮でバカらしい行為以外何者でもなかったが、クレイ律儀に確認する。
こくんと頷く彼女が急にかわいく思えてくる。
「じゃあ、オレのも弄ってくれるか?舐めたり、しごいたり」
クレイが下になり、アリシアを乗せる。二つ巴の格好になりながら、二人は互いのものを
愛撫しあう。アリシアは、恐る恐るクレイのこわばりを舐めながらも、下半身を彼に押し
付け、快感をむさぼる。
504クレイとアリシア−7:2009/02/07(土) 00:07:56 ID:ffcNDVaO
「ちょっとまってくれ」
いくらぎこちない手つき口つきといっても、やはり感じるものは感じる。普通なら、ざら
ついた舌で舐めあげられるため、早々にやめて交わるところだが、タイミングを逸した上
に、射精しそうになっていた。
クレイはふうと呼吸を整え、前戯を中断されて、少し不満げなアリシアを四つ這いにさせ
ると、後ろに位置して両手で彼女の腰を支えた。
「そろそろいくぜ」
アリシアがごくりと喉をならし、ためらいがちに首を縦に振った。そしてクレイも覚悟を
決める。
自分を彼女の膣口にあてがい、ゆっくりと挿入する。初めて体験する柔らかさに、クレイ
はたじろいだ。同族の搾り取るような収縮も、ケイナスの急角度にうねる感触もない。
ただ柔らかく暖かい。彼女の呼吸にあわせて収縮する沼にはまり、彼はもがいた。
だがまだ溺れてしまうわけにはいかない。
更に突きいれると、つぷんとした感触がほんのすこしだけあり、アリシアの腰が跳ねた。
「痛っ」
クレイは腰をとめた。今更ながらに彼女が処女であったことを思い出す。だが、アリシア
はそれ以上何も言わない。彼を受け入れるために待っているのだ。
その様子が何となく解り、彼はまた腰を突き入れる。そこまで長大ではないフィーリニア
の肉茎ではあったが、やはり体格差は無視できない。ゆっくりと傷をつけぬよう腰を前後
させながら、かれの先端はようやく子宮口を叩いた。
アリシアのなかに自分をおさめきったクレイは、大きく息を吐き出し、耐えていたアリシ
アに背中から体を重ねた。そしてゆっくりと体を抱くと、その細い首筋を傷つけないよう
に咥える。もう達してしまいそうだったが、それに耐えて腰を揺する。尻尾が立ち上がり
つま先に力がこもる。かれはうめきながら腰をいっぱいに突き出す。細い彼の先が、アリ
シアの子宮口にはまる。その快感に抗しきれずに彼は一度目の精を放った。
アリシアの胎内に、暖かいほとばしりが染み渡る。ああと彼女は歓喜の声を上げた。だが
クレイはまだ終わらない。硬くいきり立ったもので、膣内をかき回し責め立てる。細い先
端は容赦なく子宮口をたたき、根本の棘が秘肉を引っかき回す。彼は歳もいかないエリン
の少女の蜜壺に溺れ、のたうち回った。彼が精を放つ度に、アリシアは嬌声をあげ快楽に
悶えた。久方ぶりの濃密な時間にクレイはこの上なく満たされる。これが報酬ならまあわ
るくないだろう。そう考えるくらいの余裕が出てきた頃、彼の快楽は、訪れるのと同じく
らい早く引き始めた。
何時の間にか正常位で交わっていたようで、クレイの正面に、汗にまみれたアリシアの顔
があった。汗の玉を舐めると、塩辛さと共に彼女の匂いを感じる。かれは始めたときと同
じように、アリシアの体を舐め回す。今度はアリシアも彼を舐め返したが、あまり上手く
いかないようだ。
「無理に舐めなくていい。手で撫でてくれ」
505クレイとアリシア−8:2009/02/07(土) 00:08:19 ID:ffcNDVaO
つながったまま、互いに上半身を起こし後戯を楽しむ。少なくとも、フィーリニアの男と
エリンの女の組み合わせはわるくは無いかもしれないとクレイは思う。
「オレが安全な街まで連れて行ってやるよ。アテがあるのを思い出した。」
これは本当の話である。それに、街を出られれば相手もあきらめるだろう。連れ戻すとい
うよりも逃げた彼女を見せしめにするのが多分目的なのだ。
「…ありがとう」
いいってことよ。彼はにやりとして腰を引く。ごぽっという音とともに、彼女の膣口から
大量の粘液があふれ、シーツに新しい染みを作る。最期の余韻に浸る間もなくクレイはあ
わてて体をのけぞらせた。そしてはっとしたように、驚いて声の出せないアリシアに待て
のポーズを送る。同族同士だと、引き抜く際に殴られる事がある。無意識に手が出てしま
うらしい。青あざあるのは円満の証 とまで言われるくらいだ。
まあまあ、と照れ隠しをしながらかれはシーツに目を落とす。昨日まではなかった染みが
広がるその中に、赤黒いものを見つける。それは処女を失った証だった。
クレイは、何故か彼女がたまらなく愛しくなり、もう一度抱き寄せた。

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その後、二人は無事別の街へと逃げ延びることができた。
悪趣味と言われながらも一緒に住み、アリシアは給仕の、クレイは闘技士養成場の仕事を
しているという。

--------------------------------------------
506498:2009/02/07(土) 00:11:36 ID:ffcNDVaO
以上終わりです。

あー名前欄間違えた/(^o^)\
507498:2009/02/07(土) 00:20:18 ID:ffcNDVaO
とりあえず、
エリン:人間
フィーリニア:ネコ(もしくはそれに類する猛獣)獣人
ケイナス:犬(またはオオカミ・ドールetc)獣人
と読み替えてください。
この世界では、彼らはまとめて人間言いますので補足しておきます。
508名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 00:33:07 ID:sxwbd0Yj
>>498GJ
ネコじゃチワワ位にしか勝てなさそう
平和な日常編は期待してもいいのかな
509名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 01:27:08 ID:RejTuY3k
>>498
GJ!!!
セクロス描写にネコ科の獣感が出てて獣好きとしてはたまらんです
ところでクレイに肉球はあるんだろうか
510名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 13:47:12 ID:CjtiJEoD
>>506
GJだが一応気をつけてほしい
連載とかする気じゃないよな?
これ読んどけ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1211381016/757-759
511859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/07(土) 17:16:42 ID:7D5CMdZP
獣人萌えるよ獣人。モフモフ最高。
本編は完結しましたが、ヤンマとアカネの番外編を投下。
一週間早いですが、バレンタインネタってことで。手垢の付きまくったベタなシチュですが。
512ヤンマとアカネ 番外編 1 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/07(土) 17:18:02 ID:7D5CMdZP
 廃棄都市に眠る物資は、その用途が解らないものが多い。
 プラスチック製の平べったい箱、ガラス製の筒、矮小な機械、きらきらと虹色に輝く円盤、変な匂いのする液体、などなど。
茜が教えてくれなければ、それが何なのかヤンマには一生解らなかっただろう。解ったところで、特に意味もなかったのだが。
更に言えば、それらを見つけても何の役にも立たない。家電製品を引っ張り出したところで、肝心の電気が供給されていない。
だから、結局、茜がヤンマの手を借りて廃墟から発掘する物資は、食料品や衣料品といった日常の即戦力ばかりになった。
 その日もまた、ヤンマは茜が見つけ出したものを回収して家に運んだ。大きなデパートの地下に潜り、探り当てたものだった。
おかげで二人ともすっかり埃だらけになり、頭の先からつま先まで真っ白く汚れてしまったが、ここ最近では一番の収穫だった。
 帰宅した二人は、まずは体を流した。洗濯したTシャツとジーンズに着替えた茜は、リビングの床に戦利品を広げ、選別を始めた。
テーブルに置いたランプから零れる明かりに照らされながら、茜はレトルト食品の賞味期限や、包装の穴などを確認していった。
見た目は綺麗に見えても、包装が破損している場合も多々あるのだ。ヤンマには食べられても、茜には食べられないこともある。
腐っている食品をご丁寧に保存しておく義理もないし、大丈夫だと思って保存してもいざ開けた時に腐っていたら切なくなってしまう。
実際、これまでにもそんなことは何度もあった。その度に茜はひどく落胆し、派手に嘆き、次こそは失敗しない、と意気込んでいた。
 ソファーに座ったヤンマは、ぷらぷらと長い腹部の先を振っていた。こればかりは手伝えることもないので、傍観する他はない。
いつになく真剣な顔の茜は、レトルト食品や缶詰めや瓶詰めなどを一つ一つランプに翳し、傷が付いていないか確かめていた。

「ふおおおお!」

 すると、いきなり茜が奇声を上げた。

「なんだあっ!?」

 ヤンマが驚いて仰け反ると、茜は手にした小瓶を掲げた。

「すっごーい! すっごーい! うっわー超ラッキー!」
「な、な、な?」

 動揺したヤンマが触角の先を揺すっていると、茜は三角形の黒い小瓶をヤンマに突き付けた。

「これ、ゴディバだよゴディバ! ゴディバゴディバー!」
「ご、でぃば?」

 なんだ、その不気味な単語は。ヤンマが戸惑っていると、茜はぴょんぴょんと飛び跳ねた。

「暗くてよく見えなかったから手当たり次第に持ってきたけど、こんなのが見つかるなんてマジラッキーじゃーん!」
「や、だからよ、それ、何なんだ?」
「だーから、ゴディバだってば、ゴディバ!」
「だから、それって何なんだよ」
「ゴディバはゴディバだよ、すっごくおいしいチョコレートなんだよ!」
「あ、チョコな」

 そう言われれば解らないでもない。やっと納得出来たヤンマは、ソファーに座り直した。

「あーおいしそー、チョコなんてひっさしぶりぃー」

 茜は選別作業を中断し、ゴディバの小瓶のキャップを捻り開けた。運良く未開封だったらしく、金属キャップの封が千切れた。
蓋が開くと、確かにチョコレートの甘ったるい香りが漂った。だが、ヤンマの記憶にあるチョコレートとは何かが違っていた。
薬臭いとでも言うべきか、揮発性の物質が混じっているように思えた。茜はそれを感じていないのか、浮かれっぱなしだった。

「きゃっほー、ゴディバゴディバー!」

 呪文のようにゴディバを連呼しながら、茜は小瓶の中身の匂いを嗅ぎ、また歓声を上げた。
513ヤンマとアカネ 番外編 2 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/07(土) 17:19:24 ID:7D5CMdZP
「あー、幸せー! チョコ最高ー!」
「ああ、うん、良かったな」
「ヤンマもいる? ゴディバ!」
「いや、俺はいい。前に一度喰わせてもらったが、甘すぎて喰えたもんじゃなかったからな」
「そう、だったら私が全部飲んじゃうね!」

 茜はにたにたしながら小瓶を口に付け、一口含んだ。途端に、でろりと弛緩する。

「あんまぁーい、マジ最高、生きてて良かったぁー」

 茜のだらしない笑みを見ながら、ヤンマはきちきちと顎を軽く擦り合わせた。茜が喜んでいる様を見ているだけで嬉しくなる。
この笑顔を見られただけでも、暗くて湿っぽい地下で頑張った甲斐があったいうものだ、とヤンマは内心でにやけてしまった。
 茜はきゃっきゃとはしゃぎながら、ゴディバなるチョコレートの液体を味わっていたが、しばらくすると様子が変わってきた。
あれほど浮かれていたのに口数が少なくなり、頬が火照っている。瞳も潤んでいて、ヤンマに向いた視線は少し揺れていた。
やはり、何かしらの薬品が入っていたのか。心配になったヤンマが腰を上げかけると、茜は肩を細かく震わせ、笑い出した。

「んふふふふふふふふ」
「…どうした?」

 ヤンマが上右足を伸ばすと、茜は力の抜けた動作で振り向き、ヤンマに飛び掛かってきた。

「ヤーンマッ!」
「うごほあっ!?」

 その体を受け止め損ねたヤンマは、ソファーごと引っ繰り返った。顔を上げると、茜はヤンマの胸の上に跨っていた。
その手には、しっかりとゴディバの小瓶が握られている。頬だけでなく首筋まで赤くした茜は、しなやかに身を曲げてきた。

「ヤーンマ」
「茜、お前、何がどうしたんだよ」
「だぁいすき」

 茜はヤンマに顔を近寄せると、頑強な顎の合わせ目を舐めてきた。

「おい、茜、どうしちまったんだよ?

 ヤンマが茜を押し返そうとするが、茜はヤンマの首に腕を回してきた。

「ヤンマにも、幸せを分けてあげるぅ」
「はい?」

 嫌な予感がする、とヤンマは動物的な直感に怯えていると、茜は小瓶に口を付けて液体を口に含んだ。

「んふふふぅ」

 茜は笑みを零しながら、ヤンマの顎に唇を押し当ててきた。舌と手で半ば強引に顎を開かれ、唾液と共に注がれた。

「ぐげえっ!?」

 途端に、ヤンマは戦慄した。確かに味はチョコレートだが、辛い、熱い、痛い。こんなものを内臓に入れたら焼けてしまう。
慌ててヤンマは顎を全開にしてチョコレート味の毒液を吐き出し、舌で出せるだけ掻き出してから、茜の顔を押しやった。

「俺を殺す気かぁああああああっ!」
「えー、おいしいじゃなーい」
「どこがだ! こんなもん、毒に決まってんだろ! 吐け、今すぐ全部出してこい!」
「えぇー、やだぁ」
「やだじゃない、本気でこれはやばいぞ!」
「えー、だいじょおぶだよおー」
514ヤンマとアカネ 番外編 3 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/07(土) 17:21:04 ID:7D5CMdZP
 茜はけたけたと笑いながら小瓶を呷って半分ほど飲むと、足下に置いた。そして、Tシャツをまくり上げ、脱ぎ捨てた。

「なんか暑ぅい。ヤンマぁ、冷ましてぇー」

 そのまま、茜はヤンマに上半身を密着させてきた。控えめな乳房を覆うブラジャーがずれても気にせずに、身を寄せてくる。
押しのけてしまおうか、だが何か勿体ない。ヤンマは茜の火照った体の重みを感じながら、迷うあまりに首を回してしまった。
すると、茜は細い腕を伸ばし、ヤンマの顔を両手で挟んで食い入るように見つめてきた。ヤンマの複眼の全てに、茜が映る。
茜はエメラルドグリーンの複眼を撫でていたが、キスを落とした。それも一度や二度ではなく、複眼どころか顎にまで及んだ。

「ほんっと、いい男…」

 恍惚とした茜は、ヤンマの顎を指先で持ち上げた。

「そう、か?」

 ヤンマが曖昧に答えると、茜はつつっと指先で胸部の外骨格をなぞった。

「私ねぇ、顔だけの男じゃダメなの。強くってぇ、タフでぇ、格好良くなきゃダメなの。でも、やっぱりルックスも大事なの」
「どっちなのだよ」
「でもねぇ、ヤンマってば全部合格なのおー。顔も良いしぃ、背も高いしぃ、体だってゴツいしぃ、おまけに空も飛べるしぃ」
「そりゃ、まあな」
「だからねぇ、ご褒美あげちゃうの」

 茜は背中に手を回してブラジャーを外すと、ヤンマの前に乳房を突き出した。

「ほうら、食べて食べてぇ」
「いや、いきなりそう言われても心の準備ってやつが!」
「んー、じゃあ、その気にさせてあげるぅ」

 茜は腰を上げ、下着ごとジーンズを下げて脱ぎ捨ててしまうと、体を反転させてヤンマの長い腹部の先端を持ち上げた。
ヤンマが止める間もなく、茜は生殖器官が収納されている部分に唇を当て、唾液をたっぷり付けながら丁寧に舐め始めた。
あの熱を発する毒液が混じっているせいか、いつもの愛撫とは違って刺激が強く、ヤンマはぎりぎりと顎を噛み締めた。

「ほうら、出てきた。可愛いっ」

 茜は腹部の先端から現れた生殖器官をつんと突き、待ち侘びたように頬張ると、そのまま喉に届くまで飲み込んだ。
ちゅぷちゅぷと粘着質な水音を縦ながら生殖器官を口淫しながら、茜はヤンマの腹部に股間を押し付け、腰を揺らしていた。
黒く分厚い外骨格の上に、生温い粘液がなすり付けられる。腰を前後に動かしながら、茜は鼻に掛かった喘ぎを漏らした。
 最早抵抗する余力を失ったヤンマは、生殖器官に感じる茜の口内の熱さと、腹部に染み入る温度の差に落胆していた。
昆虫人間が昆虫人間たるために不可欠な外骨格は、甲冑であり武器でもあるのだが、分厚すぎて感覚がほとんどない。
辛うじて温度は解るのだが、感触はまるでダメだ。何かが当たっている、というのは解るが、それが何なのかまでは無理だ。
だから、せっかく茜が性器を擦り付けているのに全く解らない。なんで俺って虫なんだろう、とヤンマは無性に悲しくなった。

「ん…んぁ、あ…はぁっ…ああっ」

 茜は生殖器官から口を外し、唾液と体液の混じった雫を口の端から落としながら、ぐちゅぐちゅと股間を擦り付けてきた。

「も、もう…ダメぇ…あうぅ…ヤンマぁ、ヤンマぁああああ!」

 茜は顎を上げて眉根を歪め、一際高い声を上げた。

「ふぁあ…」

 満足げにため息を吐いた茜は、ヤンマに向き直り、汗の浮いた肌を外骨格に押し付けてきた。

「ね、ヤンマぁ、ちょうだい。ヤンマのが欲しいのぉ」

 舌を出して息を荒げる茜は、達したばかりなので声色が弱かった。懇願されてしまっては、その気にならないわけがない。
それに、こちらも収まりが付かない。ヤンマは中両足で茜の腰を持ち上げて浮かせると、長い腹部の先を曲げ、生殖器官を上げた。
そして、茜の胎内に乱暴に突き立てた。既にとろけるほど潤っていた陰部は、すんなりとヤンマを受け入れ、奥まで飲み込んだ。
515ヤンマとアカネ 番外編 4 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/07(土) 17:21:49 ID:7D5CMdZP
「あ、あぁあん…」

 茜はぶるりと身震いし、ヤンマを抱き締めた。

「そう、これ、これぇ…。ヤンマの、すっごく好きぃ…おっきくてぇ、硬くてぇ…」

 あの毒液を飲んでいるためか、茜の膣はいつもより温度が高かった。ヤンマは生殖器官を動かし、互いの体液を混ぜた。

「あ、くぅ、あっ!」

 茜は涙を滲ませながら頭を振り、痙攣した。どうやら、また達したようだった。

「お前ばっかり良くなってんじゃねぇぞ」

 ヤンマは茜を抱えたまま起き上がると、唾液に濡れた半開きの唇の中に舌を差し込み、ぬるぬると蠢かせてやった。
茜の反応は増し、舌に噛み付かんばかりの勢いで喘いだ。ヤンマは唯一彼女を感じられる部分を、やれる限り動かした。
茜の体温を吸った生殖器官を進め、奥へ奥へと押し込んでいく。それが深さを増すほどに、茜の放つ嬌声は高くなっていく。

「そんなに言うなら喰ってやろうじゃねぇか!」

 ヤンマは茜を床に押し倒し、突くたびに震える乳房に軽く噛み付き、黄色く細長い舌を硬く尖った乳首に擦り付けてやる。
だが、肌に傷を付けない程度で噛むのは本当に難しい。薄い肌に埋まった顎を緩め、外すと、その形に赤い線が付いていた。
甘い毒液と快楽に浮かされた茜は、乳房の噛み傷を気にする余裕もないのか、ヤンマの腰に白い足を巻き付けてきた。

「もっとぉ、もっとちょうだいぃいいっ! いいの、いいの、すごくいいのぉ!」
「ああもう、こんちくしょう!」

 こうなったら、とことんやるしかない。ヤンマは髪を振り乱す茜を押さえ付け、痛みを感じない程度に加減した力で攻めた。
透明だった愛液が白濁し、粘り気を増す。ヤンマの生殖器官にも茜の変化は伝わり、ぎゅうっときつく締め上げられた。

「ヤンマぁ…」

 三度目の頂点に達した後、茜は小さな手でヤンマの複眼をなぞった。

「ごめんね」
「何がだよ」

 律動を止めたヤンマが返すと、茜はヤンマを引き寄せた。

「いっつも、私ばっかり気持ち良くて。ヤンマは気持ちいい? ヤンマは私として楽しい? ヤンマの卵、産めなくてごめんね」

 茜はヤンマの頭部を二つの乳房の間に押し当てると、ヤンマの短い触覚に唇を付けた。

「だからね、もっともっとしていいよ。ヤンマが出しちゃうぐらい、したっていいんだよ」
「それが、ゴホウビってやつか?」
「うん。だって、私がヤンマにあげられるものは体しかないもん」
「…だが、出したら死ぬんだぞ、俺は」
「それはちょっと困るかも。んふふふふふふふふ」

 茜は照れ臭そうに笑っていたが、床に転がっているゴディバの小瓶に気付き、手を伸ばしたがヤンマが弾いた。
516ヤンマとアカネ 番外編 5 859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/07(土) 17:22:53 ID:7D5CMdZP
「あれはもう飲むな!」
「えー、なんでー。甘くっておいしいのにぃー」

 不満げに頬を張る茜に、ヤンマは迫った。

「あの調子で来られたら、俺の方が持たないんだよ! 本当に出たらどうするつもりだ! 俺は死ぬんだぞ!」
「むー…」
「というかだな、俺に謝る必要なんてねぇんだよ」
「え、じゃあ、ヤンマも感じるの?」
「多少はな」
「多少じゃダメー! もっともっと感じてくれなきゃ不公平だよー! やっぱり飲むー、でもって攻めるー!」
「攻めるのはオスの仕事だ!」
「やーだー、ヤンマをイかせるのー、中に一杯出してもらうのー、精液ぶちまけてもらうのー、妊娠するのー!」
「だから出したら死ぬって言ってんだろうが! 俺が死んだらヤれなくなるだろうが!」
「やーだー、死んじゃうのはもっとやだー! ヤンマの太くて硬いのでイかせてもらえなくなるー!」

 やーだー、と幼児のように駄々をこねる茜に、ヤンマは言い返すのもぐったりしてきた。気持ちは嬉しいが、非常に困る。
実際、茜に種付けさせるほど精液を出したいとは常々思う。だが、出したら死ぬのだと本能的に解っているので出せないのだ。
そんな二律背反にぐらぐらと揺れながら、ヤンマはすっかり拗ねてしまった茜を見下ろし、とりあえずまた攻めることにした。
茜の気が済むまで続ければ、問題はないだろうと思ったからだ。しかし、毒液に浮かされた茜は手強く、なかなか満足しなかった。
そのため、事が済んだのは東の空がうっすらと白み始めた頃で、茜が疲労で気絶するように寝入るまで繋がりっぱなしだった。
 正直言って、戦うよりも辛かった。


 疲労困憊しつつも狩りと縄張りの見回りを終えたヤンマが帰宅すると、茜が苦しんでいた。
 原因は、もちろんあのチョコレートの毒液である。大した量は飲まなかったはずなのだが、飲み慣れないので効き過ぎたのだ。
吐き気を伴う頭痛に苛まれている茜は、ソファーの上でぐんにゃりと潰れ、ヤンマが帰宅しても出迎えることすらしなかった。
やっぱりあれは毒なんだ、とヤンマは痛感した。ヤンマが茜に近寄ると、真っ青な顔をした茜はヤンマに力なく手を伸ばしてきた。

「水、持ってきてぇ。喉乾いたぁ」
「ほら見ろ、言わんこっちゃねぇ」

 ヤンマが呆れると、茜は低く唸った。

「二度とお酒なんか飲まないぃ…」
「全く、どうしようもねぇな」

 ヤンマはぼやきながらも、水を持ってくるために外に設置した浄水タンクに向かおうとしたが、羽を引っ張られた。

「ヤンマー…」

 茜は焦点の定まらない目でヤンマを見上げ、口元を押さえた。

「吐きそう」

 ヤンマが抱え上げようと上両足を伸ばすが、遅かった。茜はソファーから崩れ落ち、そのまま床に胃の内容物を吐き出した。
ぐええ、と呻きながら嘔吐する茜を支えてやりつつ、ヤンマは思った。きっと、あのチョコレートの毒液は人間が作った罠に違いない。
そうでもなければ、茜はこんなに酷い目には遭わないはずだ。人間の不可解さに悩みながら、ヤンマは苦しむ茜の背を支えた。
だが、茜から攻められるのは実に良かった。上に跨られて喘がれるのは、挿入して喘がせるのとはまた違った興奮を感じる。
褒められるのも、舐められるのも、口付けられるのも。愛撫されても茜ほど感じられないのは惜しいが、それは体に限ったことだ。
心の方は、充分すぎるほど感じている。そうでもなければ、生殖器官が出るわけがない。だが、やはり惜しいものは惜しかった。
 一度でいいから、思い切り茜の胎内に精液をぶちまけてみたい。だが、出したら死ぬ。しかし、出さずに死ぬのはもっと勿体ない。
ヤンマは至極真剣に考え込んでいたが、うー、あー、とゾンビのように呻く茜に縋り付かれ、外に連れ出して水を飲ませてやった。
だが、当の茜がこれでは、当分の間はお預けだ。飲んだばかりの水を吐く茜の背をさすりながら、ヤンマはがちがちと顎を鳴らした。
 人間で言うところのため息だった。
517859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/07(土) 17:27:35 ID:7D5CMdZP
以上です。ベタなシチュでも書いてみると楽しいものだ。
ヤンマがぶっ飛ぶか茜がぶっ飛ぶか迷いましたが、女の子が乗っかる方が楽しいかなと。
それに、昆虫にアルコールを飲ませたらリアルに死ぬと思うので。
518名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 17:37:17 ID:CjtiJEoD
GJGJ!
酔っちゃう茜たんもびびってるヤンマも可愛すぎる!
でも未成年飲酒はだめだぜ
おじちゃんがお仕置きしてあげよう(;´Д`)ハァハァ
最近は酔っ払って吐くヒロインがトレンドなのか?こないだも誰か吐いてたし。
519名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 18:40:36 ID:eeMdrH7X
初めてこのスレきて、作品ぜんぶ読んだけど…
お前ら変態だな大好きだ!

ヤンマと茜バカップルGJ
おれも創作意欲が湧いてきた…
520名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 20:46:23 ID:CjtiJEoD
茜たんは軍で犯されたのかな?
521名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 21:04:37 ID:CjtiJEoD
人少ないなあ
茜たん可愛すぎる
セックスしたい
522名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 21:49:17 ID:vvKL8hRX
これが普通だとおもわなきゃ

最近のレスが多すぎたんだよ。荒れる寸前だったし。
523名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 22:05:18 ID:CjtiJEoD
そうか?
でもまったく住人が来てないわけじゃないだろ
職人にレスもつけないってだめじゃん
524名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 22:31:05 ID:IbnVGm5Z
>>517
萌えたぎるGJ!を捧げたい。

茜とヤンマの二人の会話ひ、ニヤニヤが止まらず、二人の背景や情景が自然と浮かび上がる程の素早い話でした!こう言う自然と共感出来るSSをいつかは書いて見たい物です、次回作を楽しみにしてます!
525名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 23:34:35 ID:Hz1uH+o9
>>517
乙!
終わってしまってしんみりして、こんなラブエロ話が読めるなんて思わなかったw
可愛かった、GJ!

>>523
投下されてまだ一日もたってないのに何言ってんだ
いつもここ読んでる人ばっかじゃないし、レスは強制されるようなもんじゃないだろ
526名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 23:44:32 ID:CjtiJEoD
レスは職人の養分だろ
527名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 23:49:51 ID:ajZX1G2L
生肥は植物枯らすよ
528498:2009/02/08(日) 00:02:24 ID:ffcNDVaO
>508
とりあえず、ネコと言っても家猫から人喰い虎まで居ますので、ご自由に妄想ください。

>509
ネコっぽさが伝わってナリよりです。
肉球っぽいのはあります。

>510
特にそんなことをする予定もつもりもありません。
最後を端折ってるところからお察しください。
というか何故そんなことをってな感じなんですが。

レスありがとうございました。
529名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 00:12:06 ID:WCmK5WaK
>>528
IDチェックしてみてくれ
どうやらID:CjtiJEoDはいつもの正義厨だ
530名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 00:59:23 ID:LeSHYzhy
>>520-521キモス
531名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 02:46:51 ID:EagP8l0e
連載でも大歓迎だよ

一回に投下される話に区切りもなく、続きは書いたら投下しますってされると
ちょっと消化不良に感じてしまうが、区切りがあるなら短い話でも連載でも嬉しいもんだ
532名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 05:34:25 ID:n2fHb0i7
もう面白ければ連載でもなんでもいいよ!

>>530
正義厨はウザイが、別にそれはいいんじゃ…
pink板でそんなこと言われても
533名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 12:39:10 ID:LeSHYzhy
うん。面白い作品の連載なら読んでやってもいい。つまんないのは勘弁。容量もったいないからな。
534名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 13:02:16 ID:px88Y9ww
連載でも切れっ端でも邪神文章でも質に相応のレスしかつかないからな。
535名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 14:29:52 ID:LeSHYzhy
そうか?
このスレの感想職人は誉めすぎなくらいじゃないかな
536名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 15:06:11 ID:dQ8MAZxD
自己中な奴が沸いてますね。
変態の皆さん、構ってあげたらダメだよ。
537名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 15:19:12 ID:LeSHYzhy
職人カモーン
538名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 17:04:43 ID:LeSHYzhy
マジで人来ねえな
今日サンクリだからか?
539名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 20:56:22 ID:E7YvW0QI
そんな毎日毎日ぽこぽこ出てくる訳でもないと思うんだがw
540名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 21:03:41 ID:pgMLI8eN
変なのはほっといて、雑談でもしとこうぜ
特撮は結構人外×人間の宝庫だと思う
自分はそれで目覚めた
541名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 21:33:06 ID:gX17qWd/
デカレンのボスとスワンはガチ
542名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 21:36:28 ID:ZzKUnKbn
ボスかっこいいよボス
でもあれ変身するとマズルがペッタンコになるのが惜しいんだぜ
543名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 21:43:12 ID:7nDeK99F
敵キャラで人外に目覚めたんだぜ

その頃小学1年生
544名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 21:55:55 ID:eGfbXbTM
スパイキッズのロボかわいい…なんて人は居るのか?



RX-8可愛いよ…フロントとかボンネットとかテールとかサイドとかドアとかインテリアとかペダルとかメーターとかシートとか給油口とかロゴとかエンジンとかミッションとかミラーとか

音かわいいよ、サイド排気の高貴なふけ上がり、少し不足だけど力のあるエンジン。
マツダスピードの足まわりハアハア

前期→ツン後期→デレ かと思うよ
545名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 22:34:53 ID:ojOqyZ07
某ドラえもん のび太ののび太の海底鬼岩城 のバギーちゃんじゃないか
自滅フラグたっててしずかちゃんとの別れのシーンは泣いた
546名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 22:36:19 ID:W0Yd8LLl
完結したばっかりなので薦めてみるが、『架かる.空の音』お薦め。
竜の末裔の鳥人間達が元軍医と交流する近代ファンタジーで、
幼妻やあら羽根娘と元少年兵やらで、色々と萌えた。
鳥人間だから人外度は低いかもしれんが、話としても面白かったので薦めてみる。
547触手魔物とシスター ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 22:54:22 ID:q/8RdRx5
吐くヒロインと聞いて書きかけのものを思い出し、せっかくなので書き上げてみました。
1スレ目に上げた物からの連作になります、連載について諸々言われてる矢先に申し訳ないです。
注意としてはエロまでの導入がやけに長いのと、戦闘シーンでの若干のグロ描写があることです。
それではこの次のレスからどうぞ。
548触手魔物とシスター 1 ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 22:55:51 ID:q/8RdRx5
 水の中を泳ぐ夢を見た。
深く青い…あぁこれは夜の海だ。
背中が冷たく、おなかが温かい。
細かな泡の音が耳のそばを通り過ぎていく…。

 マノンはふと目をあけた。
気がつくとそこは船の上ではなく、病院のベッドだった。
「……!?」
がばりとシーツをはぎ取ると、白い部屋が目に映る。

「起きたか」
誰もいない空間から声がする。
「っ!?あなた…!」
一瞬たじろいだが、すぐに思い当たる節が有り、反応を返す。
「だらしのない、あんた仮にもギルドのシスターなんだろう?」
「だ、だ、誰のせいだと思って…!」
 一瞬にして昨日の事が思い出される。
あのぬめぬめとした感触と、そのほか考えたくもない諸々のこと。
「あまり大きな声を出すな、変な目で見られるのはあんたなんだぞ」
「ぐ」
 ここは病院のようだ、悪魔に厳戒態勢を敷いている今、何もいない空間に向かってわめき散らすなんて。
修行時代に見た教会地下の牢獄を思い出して背筋が寒くなる。

「…あなたが此処まで?」
「そうだ。…しかし流石は教会ギルドのシスター様だ、良く肥えた肉でいらっしゃる」
「な、な、な…!」
「もっとはっきり言ってやろうか?」
 起き抜けにずかずか言われる言葉はあまりにも不躾で、失礼極まりなくて。
恥ずかしさと怒りで上手く言葉が出てこない。
 口を開けたままのマノンに、未だ姿を見せぬ悪魔は小さく嘲笑を漏らした。
「医者が来るぞ、さっさと此処を引き上げる。あんたにはまだ話さなければならない事が沢山あるんだ」
「何を勝手な…!」
「言うとおりにしろ、命が惜しいならな」
その言葉を残して声は聞こえなくなった。
549触手魔物とシスター 2 ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 22:56:47 ID:q/8RdRx5
 ややあって不機嫌そうな顔の医者が来て、体調の確認だけをしてさっさと行ってしまった。
問題なし、つまりはいつでも出て行っていい、と。
 帰り際、受付の看護士は教会名の彫られたロザリオを見ると、面倒くさそうな声でお大事に、と言った。

「何だかな…」
マノンは朝方の港街を歩きながらため息をついた。
シスター、及び教会ギルドの者は特別制度が敷かれていて、医療機関などがほぼ無料になる。
もちろんそれだけ危険な事をしているのだから当然の手当てと言えば当然なのだが。
 …それを快く思っていない人も居るわけで。

「腐る暇があったら人気の居ない所に行け、なるべく水場から離れろ」
また誰もいないのに声がする。
「…何であなたに指図されなきゃならないんですか」
「これは警告だ。成り行きとは言え契約を交わしたんだ、最低限の安全は確保させてもらう」
「私はシスター、あなたは悪魔!それだけでも、もう混乱してるのにこれ以上何なんですか!」
路地裏で良かった、と思わず大声をあげてしまったマノンは思った。
慌てて見回す、誰もいない。
 安堵のため息をつくと、首筋にぬめった感触がすべり、何かが巻き付く。
首にひたりと当てられた部分から徐々に具現化されていく。
粘液で覆われた紫色の異形。
ぬめった触手は明るい場所で見ると余計にグロテスクだ。
 顔も見たくないとばかりに目を背けるマノンの顎を捕らえ、無理やり視線を合わせる。
「オレは今すぐあんたをくびり殺す事も出来るんだ、そうしない意味を理解して欲しいもんだな」
首に巻きついた触手が頸動脈を軽く圧迫する。
ぎょろついた目に睨まれ、怒気を含んだ低い声に肩をすくめた。
 その時だった。
ふいに寒気に襲われ、辺りをあの忌まわしいにおいが包む。
シスターだからこそ感じ得る悪魔の濃霧。
550触手魔物とシスター 3 ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 22:57:36 ID:q/8RdRx5
ぬるりと首の触手が解かれる。
「一度はあんたを助けたんだ、信用しろ…」
 ガタガタと耳障りな音と共に排水溝の蓋から何かが這い出ようとして、
 一瞬のうちに真っ二つに避けた。
「―で、これが二度目だ」

 最初の一体が地面に水音を立てて倒れたのが合図かのように、ずるりと排水溝から這い出て来る黒い異形。
狭い路地は四、五体の異形で逃げ場を塞がれる。
 肌は魚の鱗のようなぬめりと光沢を持ち、口には僅かな隙間を残し牙が生え、その隙間から絶えず漏れるのは女の悲鳴のような声。
「…!」
「経験の浅いシスター様には刺激が強いか?」
小馬鹿にしたような笑いを僅かに残し、紫の悪魔は触手をしならせた。

 ぐじゅり、と異形の一体の首が飛び、続けざまにもう一体の腰から上が弾け飛んだ。
四方八方に飛び散る肉片や体液を避けながらマノンは聖衣を弄った。
そうこうしているうちに異形は数を減らし、最後の一体が間合いを探るように後退りをしている。
 指先に金属が触れる、魔物の肉を射抜く銀の銃だ。
すぐさま取り出して弾を込める。
見ると悪魔の後ろに排水溝から這い出たもう一体が爪を振りかざしていた。
「!」
とっさに銃を構える、が…マノンは躊躇した。
 本当に、あの悪魔を信用してもいいのだろうか、と。

「ぐっ…!?」
 異形の鋭い爪が悪魔の背に突き刺さり、胸まで貫通する。
が、さほど動揺するでもなく頭に触手を巻きつけ捻りつぶす。
飛び散る体液を顔に受けながら、最後の一体の首を確実に跳ねた。
 悪魔はぐるりと見回し、襲ってきた異形が全員絶命しているのを確認すると、
自身の触手に着いた体液をふるい落とした。

 汗ばみ、強張った手からゆっくり銃を離す。
「おい」
「!」
551触手魔物とシスター 4 ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 22:58:37 ID:q/8RdRx5
 いきなり声をかけられ、思わず銃を取り落とした。
情けない事に体の震えが止まらない。
マノンを見下ろした悪魔はそれを嘲笑うでもなく、些か疲れた様子で先ほどの言葉を繰り返した。
「もう一度言う、水場には、近付くな」
そう言うと現れた時とは逆に、体が端から消えていく。
 完全に姿が消えると急に頭が冷え、この場の現実味が戻る。
路地裏に漂うのはむっとするほど生臭い血のにおいだ。
 朝方の霧が徐々に消え、太陽が街を暖めるときっと人々が異変に気付く。
マノンは駆け出した。
いくつも浮かんでくる様々な疑問が振り切れない。
しかし、とにかくは水場から離れよう。
街を抜け、街道へ出ると海はもう遠かった。
春風がまだ冷たい丘に立ち、あたりを見回す。
東に森があった、それを抜ければ内陸の街に入る。

 森は春の芽吹きを迎えて若葉のにおいが漂っていた。
少し馬車道を逸れて草むらに分け入り、手近な岩に腰を落とす。
 辺りに誰も居ないのを確認して、マノンはおずおずと声をかけてみた。
「あの…。大丈夫ですか」
「多少はな」
 ぶっきらぼうな声が返ってくる。
マノンは自分の膝を見つめて次の言葉を探した。
「…すみませんでした」
「全くだ」
「なっ」
謝ったのにこの切り返し、本当にこれは何なんだ。
しかし、確かに疑って意見を突っぱねたのは自分なのだし。
「助けて下さってありがとうございます」
…今度は返事が返って来ない。
仕方がないので疑問を問うてみる。
「どうして助けてくれたんですか?」
「契約だ。半分はな」
「半分?」
「オレが住む海域には二種類いる、人間に固執する奴と固執しない奴。オレは後者だ」
552触手魔物とシスター 4 ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 22:59:21 ID:q/8RdRx5
 いつからから人間と自然は分かたれた、自然は離れた物に興味を示さない。
そこにあるのは「理にかなった略奪」のみだ。
しかし、人間に何らかの感情を抱く者が現れた。
それが憎しみなら彼らは「悪魔」になる。
元はすべて等しく、所謂「精霊」と呼ばれる存在なのだ。
「美しいもののみを精霊と呼ぶようだがそんな事はない。現にオレも分類すれば精霊に入るんだぞ」
「…その見た目で?」

 一通り話を聞いて、マノンは一番最初の疑問を口にした。
「私が契約に使ってしまったものって何なんですか?」
「喉の血だ」
「…喉?」
海に向かって吐いたときに切れた喉、あの時に血が混ざったんだ。
しかし、すごく、嫌だ。
「何だその嫌そうな顔は」
「いや、だって…」
「…ああ嘔吐物の事か、人間はいやに気にするがこっちからしてみれば単なる有機…」
「あああもう!わざわざ言わなくて結構です!」

「おい、あんた」
「…マノンです。あなたは?」
「聞いてどうする」
「“人間”と話すなら、最低限の情報は揃えて下さい、器用じゃないんです」
「……………なら、グリューと呼べ。昔、そう呼ばれた事があった」
彼にしては珍しく長い間があって、それからぽつりとそう言った。

「あんた生娘だろう」
「きっ…!」
いきなりの遠慮ない物言いに思わず頬が熱くなる。
「生娘の血にはそれぞれ意味がある、それこそ喉の血は海の悪魔にとって最高の生贄だ」
「喉…海の…セイレーン?」
「人間はそう呼ぶのか」
 船乗りを海に誘い、腑を喰らう海原の伝説的な魔物。
伝承や噂が一人歩きしている物かと思えば本当に居たらしい。
553触手魔物とシスター 5 ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 23:00:13 ID:q/8RdRx5
「あんたの血が海に投げ入れられた時、そいつは真っ先に向かったが、オレが先にあんたと契約したんだ」
「何でそんなこと」
「分かり易く反旗を翻すためにな、オレは静かに眠りたいんだ」
「私を使って煽ったんですか、つまり私を囮に…」
「察しがいいな。…どうだ、逃げるか?囮に使う代わりにあんたの業績を上げてやろうって話だ、悪くないだろ?」

 …馬鹿にしているのか、本気なのか。
「…いいですよ、私に何が出来ますか」
「何だ急に」
「あなたの態度は鼻につきますが、何もしないのはもっと嫌です。私だって一端のシスターなんですから」
 それと、さっきほんの少し躊躇した事が後ろめたい。
「…なら、口を開けろ、歯を立てるな、喚くな」

 再び具現化されつつあるグリューの触手を目で追う。
先程のように首に巻きついた触手の感触に思わず目を瞑る。
「丁度良い、そのまま瞑っていろ」
目にひやりとした感触、完全に視界が塞がれた。
唇にぬめった触手が触れたかと思うと、歯列をなぞり口の奥、更には喉の奥まで侵入してきた。
「ん、むっ…!」
喉にちくりとした痛みを感じる、その痛みを押し付けるように触手がぐにぐにと蠢いた。
 喉の、血。
先程の言葉が思い当たるが、いきなり喉は、流石に。
「はぐ、うぇ…んっ!?」
裾から別の触手が数本入り込み、腹部をなぞって乳房に巻きついた。
残った触手も同じく腹部を通り過ぎて膣へと伸ばされた。
そしてそのままぬるぬるとぬめった触手で満遍なく刺激され、思わず仰け反る形になる。
「んく、んーっ!んっ、ぅあ…!」
制止させようと伸ばした片手が本体らしき物に触れたので少し強めに叩いてみる。
意図を汲み取ってくれたのか、ぴたりと触手が動きを止め、喉からずるりと触手が取り払われた。
「何だいきなり」
「けほっ…こ、こ、こっちの台詞れす!いきらりらにするんれすか!」
554触手魔物とシスター 6 ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 23:02:07 ID:q/8RdRx5
粘液でゆるゆるになった喉でまくし立てたものだからむせ込んだ上にきちんと発音が出来ていない。
「性的快感の際に良質な魔力は滲み出る、聞いたことは無いのか」
「…じゃっかん」
「なら問題はないな、早いところ傷を治したい」
「まっ…!はぷっ!」
 開きかけた口にまた触手がねじ込まれ、巻き付いたままの触手が蠢き始めた。
視界が塞がれている分、一つ一つの動きが無駄によく分かる。
胸は先の方までこね回され、背中から足先まで触手の粘液にまみれてない所はない。
膣肉の入り口をずるずると触手が動くたびに太腿をどちらのものともつかない、透明な粘液が伝っていく。
その感触すら情景としてありありと脳裏に浮かぶ、この熱を持った体が恨めしい。
否応なしに与えられる刺激に下腹部が疼くが、船の上の事がふと頭をよぎる。
「むーっ!んっ!」
これ以上は無理、と突っぱねようとした瞬間。
「ふえっ…?」
いきなりすべての触手が撤退する。
快感から解放され、呆然と座り込むマノンを一瞥し、グリューは自らの傷を確かめた。
「まあ、こんなものか」
「…あの」
「何だ」
マノンは何かを言おうと口を開いたが疲れも手伝い、急に脱力感に襲われてやめてしまった。
「どうかしたか」
「…服がべっとべとなんですが」
「ああ、この奥に水場があるみたいだな。あそこなら大丈夫だろう」
「なんでですか?」
「街道沿いの水場なんかは人間の手垢が付きまくってるからな。危ないのは中途半端に人間が介入してる場所だ」
そういえば確かにあの海域は漁業区域だったことを思い出す。
線引きがよくわからないが…いや、今は何も考えたくない。
力がほとんど抜けてる足腰を何とか起こし、引きずるようにして歩き出す。
「運ぶか?」
「遠慮します」
申し出を突っぱねて、途中途中樹を支えにしながら水場に向かう。
「…どのくらい時間をかけるつもりだ、さっさと行くぞ」
555触手魔物とシスター 7 ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 23:03:01 ID:q/8RdRx5
「わっ」
痺れを切らしたのか、面倒くさそうに後を付いてきていたグリューはマノンの体を抱え上げ、足早に小川へ向かった。
「泳げるか?」
「え、えぇまあ…ってちょっ、わあっ」
頷くや否やぱっと抱えていた手を離され、小川に投げ込まれる。
春のまだ冷たい水に体を震わせ、抗議しようと顔を上げると、そこにグリューはもういなかった。
「何かあったら呼べ、オレはひと眠りする」
そう声だけが聞こえてきて、あとは何を言っても返事がかえっては来なかった。
憤りに水面をたたくが、聞こえるのは小鳥の鳴き声だけだった。
体中にまとわりついた粘液が、緩やかな小川の流れにゆっくりと流されていくのを火照った体が感じ取る。
後悔やら自責やら何やらをため息に込め、マノンは脱力したように水に体を沈めた。
556触手魔物とシスター ◆SFKuV9i.3U :2009/02/08(日) 23:05:56 ID:q/8RdRx5
以上です、レス番号間違えて4が二つあります。
最後のは押し込めばもう少しすっきりしましたね、申し訳ない。
557名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 23:55:31 ID:Et8oWm8I
おおおおおおつつつつううううう!
グリューさんゴーイングマイウェイだなww
マノンたんかわゆす!
558名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 00:48:22 ID:7+skTlRj
グリュー格好ぇええ!!
眠気スッキリしたw
559名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 00:49:22 ID:7+skTlRj
グリュー格好ぇええ!!
眠気スッキリしたw
560名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 00:50:23 ID:Z87KOsFJ
>>558-559
もちけつ

グリューさんがかっこよすぎて寝れなくなった!
561名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 00:53:08 ID:7+skTlRj
興奮してつい…

魔物とか基本化け物との関係が好きなんだ…!
562名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 01:09:16 ID:VnbPyNO5
グリューかっこいいなあGJ!
女の子が人外に振り回されるのも萌えますな、
これからマノンたんがもっと振り回されていくんですね、全裸でお待ちしています!



自分も投下。
たらたら書いてたらちょっと長くなったので、長いのめんどくせという人は
『長太とみを』でNGお願いします。
あ、『みを』は女の子の名前ね、わかりにくくてすいません。
563長太とみを 1:2009/02/09(月) 01:10:11 ID:VnbPyNO5
わたしの世界は狭い。
家を出れば、家の裏口の小さな井戸と井戸を共用している隣家、そしてその先の数軒がよりあ
つまった村のなかほどと、庄屋さんのところまで。
裏口の少し先には小さな川があって、その先は山。わたしは、川があることを知っているけど、
そこまで行ったことがない。危ないから近づいては駄目だと、父さんに固く言いつけられて
いた。
その父さんも三年前に死んだ。
今は、父さんが残してくれたこの小さな家と、わたしに子守を頼んでくれる数軒を往復して
暮らしている。
日中は小さな子供を預かってあやし、夕刻、皆が畑から戻ってくると子供たちを家に帰し、
家に帰って分けてもらった夕飯をいただく。火はつかわない。やはり、危ないからお前は使っ
てはいけないと父さんに言いつけられているから。
今日は、ふかした芋を隣家から分けてもらった。
すこし風が入るので、なるべく風がこないところ、部屋の隅によって芋をいただいていたら、
戸口から軽い物音がした。
誰かが戸口を叩く音だ。

「みを、居るか?」
「いるよ」

わたしが答えると、戸口がそろりと開いて、寒い風と共に誰かがぬっと入ってきた。
獣くささと汗と血の匂いがした。
その匂いを嗅ぐと、わたしはうれしくなってしまい、顔がゆるんでしまう。
長太だ。

「また芋なんか食ってるのか。少し待て、兎捕ってきてやったから」
「本当?うれしい」
「その前に火つけさせてくんな。こう暗くちゃ何も見えね」

軽く石の打ち合わさる音がして、少し周りが明るくなった。
うちに灯りはない。油も灯り台も、彼がいつの間にか持ち込んでいたものだ。
長太は、わたしの幼馴染だ。昔からわたしを気にかけてくれ、あれやこれやと世話を焼いてく
れていた。父さんが死んでからは、夕刻になるとよく顔を出してくれる。
父さんがいたころは、父さんに遠慮していたのか、よくこっそりと肉だの木の実だのを
夜のうちに届けてくれていたりもした。
ごそごそと囲炉裏に鍋をかけ、火を入れ、捕ってきた兎をさばいているのか生臭い匂いが鼻先
にひろがるのを嗅ぎながら、わたしはぼんやりと待っていた。
長太が何かしている時にわたしが手伝おうとすると、邪魔だから手伝うなと怒られるのだ。
何をするのだって長太の方が手際がいい。

「長太、ふかし芋食べる?」
「おう、一口もらうか」

差し出した芋を、大きな手が小さく千切っていった。
一口で食べてしまったらしく、食べる音もしなかった。長太は大男なのだ。昔は私と同じぐら
い小さかったくせに。

「もっといっぱい取ればいいのに」
「ばか、女の食いもんを全部取っていくようじゃ男じゃねえ。男は、女に飯を食わせてなんぼ
 なんだ」

パチパチと火のはぜる音を聞きながら長太と話すのはうれしい。

「なんでェ、何にやついてるんだ」
「へへ」

照れくさくなって笑うと、長太に手をひっぱられた。

「ほら、そろそろ兎が煮えるぞ、こっちこい」
564長太とみを 2:2009/02/09(月) 01:11:18 ID:VnbPyNO5
火の近くに座らされて、長太と手をつないだまま温まる。暖かい。
わたしも火をつかえたらよかったんだけど。
できたぞと手にあたたかな椀と木べらを握らされて、すくってみると小さくなった兎の肉が、
口の中に広がった。兎は、小さいころに生きているのを触ったことがある。ふわふわした毛が
気持ちよかったけど、撫でたらぶるぶるしていた。死んだ兎は毛を剥がされておいしく食べら
れてしまう。
長太が隣でガツガツと食べ始める。

「長太、おいしいよ」
「おう」

ぶっきらぼうな返事がやっぱりうれしかった。
最近長太は、三日とあけずに来てくれて、こうして色々と作ってくれる。
父さんと同じ猟師なのだ。山で獣を捕ったりしているらしい。
彼の作ってくれるご飯もおいしいのだけど、わたしは長太と一緒に過ごせるのが一番うれしい。
食事が終わると、囲炉裏に火は入れたまま、鍋と椀を片付けられる。
寒いので長太の背中にくっついていると、「ねこみてぇだな、おめえ」と言われた。

「ねこってなに?」
「ねこってのは…あー、兎みてえな、ちっこくてふわっこいいきもんだ。寒い時は人にくっつ
 いてきやがる。あとにゃあにゃあ鳴いて鼠や鳥を捕ったりもすんな」
「へえ!うちの近くにはいない?」
「村の反対側の笹吉の家で飼い始めたらしいぜ。隣村からもらってきたんだと。
 ねこ、ほしいのか?」
「わかんない」
「今度見つけたら、つれてきてやるよ。自分で食い扶持は稼いでくるらしいからみをでも
 飼えんじゃねえか」
「うん」

本当は、ねこじゃなくて長太がいればいいなって言葉は言わないでおいた。
大きい手がわたしのほっぺを撫でて、髪を撫でて、わたしはその手にほっぺをつけて暖かさと
大きさを楽しんだ。
なにしろ、彼の手はかなり大きい。わたしの顔をひとつかみで掴めちゃう。
毛も生えてるし、ゴワゴワしてて、そのくせとても器用だ。
髪を撫でてくれてた手がするすると着物のあわせから、潜り込んできた。
ふにふにとお乳を触って、さきっちょをちょこっとつままれる。

「ん…」
「ちっとも大きくなんねえなあ、お前の乳は。栄養が足りなかったかな。毎日揉んでたら
 でかくなるって聞いたんだけどガセか」
「そ、そんなに小さい?」
「でかくはない」

きっぱり言われるとちょっと悲しい。

「毎日長太が揉んでくれたら大きくなる?」
「毎日おれに揉ませてくれんのか?」
「うん」
「そいつはいいな」

背中から抱っこされて、長太はあいかわらずお乳をふにふにと揉みながら楽しそうに笑った。
背中が温かい。長太の手も暖かい。
長太が着ている毛皮とか、ガサガサの荒い布の着物とかを通して、長太の体温がわたしに伝わる。
もう片方の手が足の間にきて、ふとももを撫でながらおまたの中に入ってきた。
くちゅっと音がした。

「…ぁっ」
「とろとろだな、みをの中」
「ちょ、長太がさわるからだよお…」
565長太とみを 3:2009/02/09(月) 01:12:10 ID:VnbPyNO5

太い指が何本もはいってきて、ぐるりとかき回された。にちゃっにちゃっと音がして、足の間
がものすごく濡れてきているのがわかった。

「んん……っあ…っ、気持ち、いいよお……」
「最初は痛い痛いって泣いてた泣き虫が、慣れてきたもんだ」
「だってぇ……」
「お前わかってるか?今、おれの指、四本くわえ込んでんだぞ?」
「そ、そんなに入ったら、広がっちゃう、よ…っやっ」
「気持ち良さそうに下の口開けて、蜜垂らして何言ってんだ」
「やっかきまわしちゃ…っんあ…っ」

ぐうっと奥まで広げられて、おなかの中まで見られちゃいそうな気がして、恥ずかしくなって足を閉じようとしたら、指を抜かれてしまった。
腰を持ち上げられて、長太の膝の上に、長太と向かい合わせになるみたいに置かれた。
足の間に、熱いものが当たっていた。

「みを、腰落としてみな」
「や………っ」
「ほら、いいから」

長太がわたしの腰を下にむりやり落とそうとひっぱってきて、足の間の熱い塊が入り込んできた。

「ひあっおなかっおなかの奥まで入っちゃ…っ」
「もっと奥まで欲しいだろ?」
「やだっやだやだやだぁ……っ」

大きな、長太の手ぐらいあるんじゃないかって大きなそれが串刺しにするようにわたしのおな
かの奥まで入ってしまって、どこかわからないけど奥まで当たってきて、下から突き上げてき
た振動にひいって声が出て、おなかがぱんぱんで、気持ちよすぎて苦しかった。

「あう…ッ長太のでいっぱいに…っあっああッ」

おなかを触ったら、長太のものでボコっと中から形がわかってしまうんじゃないかと思うぐら
い長太のものが突き上げてきて、その度に長太の固い毛の生えた胸にしがみ付いてしまって、
爪を立ててやったけど長太は全然どこ吹く風という感じでわたしのほっぺを舐めたり、口吸い
してきたりした。ぐちゅぐちゅといやらしい音が下から聞こえて、「みをに俺が食われてるみ
たいだな」と言われて背筋がぞくぞくとした。
わたしは長太に食べられているんだと思ってたけど、わたしが長太を食べてるんだ。
ゴッゴッゴッとおなかの奥のさらに奥まで当たって、わたしを抱きしめた長太が、ぐうっとさ
らに奥まで、わたしを串刺しにしてしまうぐらいの勢いで突き上げてきた。

「ひあああああっ!!いやっああああっ!!奥っ!奥まで来てるっ!!」
「みを…ッ出すぞ!みをん中にタップリ出すからな!!」
「長太っ、長太ぁ……ッ!!」

痛いほど抱きしめられて、おなかの中に熱く激しい波が広がって、その波を奥底まで叩きつけ
られて、わたしも長太にしがみついて絶叫した。


566長太とみを 4:2009/02/09(月) 01:13:44 ID:VnbPyNO5
「なあみを、おれんちこないか」
「え?」
「その、通うのも面倒だし、一緒に住めばいいんじゃねえかって…」
「長太の……家?」
「おう、山ン中だがこれでもなかなかキレイにしてんだ」
「行く!!」
「来るか」
「どこだって行くよ!」
「おれの……その、なんだ、嫁になるんだぞ」
「長太のお嫁さんになるよ!」
「お前は知らないだろうが、おれは不細工で醜い男だ」
「長太は良い男だよ」
「顔だって見たことないくせに」
「手があったかくて、体が大きくて、いろんなところに毛が生えてて、料理が上手くて、
 わたしに優しい良い男だよ」
「……」

黙ってしまった長太に体をこすり付けて、その大きな手を握って、ごわごわした毛むくじゃら
の足に足を絡ませて、わたしは長太からはがされまいと力いっぱい抱きついた。

「長太が大好きだよ、だから、お嫁さんにしてよ、長太。わたし、色々できるようにがんばる
 から。いいお嫁さんになるから。ねえ、お願い」
「………ったく、お前には適わねえ」

嘆息と共に、長太はわたしを抱きしめてくれた。
足の間から、ふとももを伝ってゆっくりと子種が流れてくるのを感じて、わたしは目を閉じた。




それから長太は、うちにこなくなった。






何日もたった。
いつもこまめにやってくる長太は全く顔を見せず、嫁取りの準備に忙しいにしてもこれだけ顔
を見せないのはけしからんとわたしは怒っていたが、十日たち、それ以上たち、さすがに心配
になってきた。
まさか、山の中で怪我をしてたらどうしよう。
病気かなにかで、苦しんでいたらどうしよう。
村の人に聞いてみたのだが、何故だか皆一様に「長太なんて猟師はこの村にいない」と
言うのだ。
幼馴染の何人かに確かめてもみたが、長太と一緒に遊んできた彼等は「そんな子なんか
知らないよ」と言う。
何がなんだかわからない。

夜、部屋の隅で父さんの残してくれた毛皮にくるまっていると、泣きそうになった。
長太とのことが思い出されて、目から勝手にひとつ、こぼれ落ちた。
一度こぼれると、涙はあとからあとからこぼれてきて、止まらなくなった。
567長太とみを 5:2009/02/09(月) 01:14:51 ID:VnbPyNO5
「長太…長太ぁ……会いたいよ、長太……」

めそめそと泣いていたら、戸口を叩く音がした。こんな遅い時間にくるのは、長太以外考えら
れない。

「長太?!」

毛皮から飛び起きる。転びそうになりながらはだしで土間に下り、戸口に走った。
立て付けの悪い戸をギシギシと軋ませながら開けると、「お前がみをか」と、知らない声が
かかった。
村の誰でもない、聞いたことのない、知らない声だ。

「だ、誰……?」

思わずあとずさると、その知らない人は「入るぞ」と勝手に入ってきた。
他に、何人も入ってきたみたいだった。

「……なるほど、魅入られただけのことだけはあるな。なかなか美しい娘だ」
「誰ですか!は、入らないでください!」

怖い。こぶしを握って、その人に叫ぶと、足元に何かドサっと重い音がした。

「それを開けてみろ」
「え?」
「お前の足元の木箱だ」

言われて、足元に置かれたのが箱だとわかった。しゃがみ、手探りで足元の土間の土を撫でる
と、大きそうな箱があった。それは横長で、何か長い物が入ってるみたいだ。
継ぎ目を撫でて、その箱を開ける。
箱の中に手をのばしたら、指先にゴワゴワしたものが触れた。そして、冷たいもの。

「ひ……ッ!」

思わず、声が漏れた。
恐る恐る、もう一度触ってみる。
冷たい、毛の生えた、大きな、腕。
腕だけ。
腕は、途中で切れていて、その断面は何か固くなっていて、この大きな手のひらや、剛毛の
生えた太い腕は、わたしが知っている誰かの腕に、よく似ていた。

体が、勝手に震えだした。

「我々は、都から鬼討伐にきた鬼狩りの者だ。この村に、鬼に誑かされた盲(めしい)の娘が
 いると聞いてやってきたが……鬼は仕留めた、安心するがいい」
「いや…」
「何だ?」
「いやあああああああああ!!!!なんで!!なんでこんなひどい事!!!」

箱の蓋を掴んで、その人に投げたつもりだったけど、蓋は重くて投げられず、箱から少しずれ
て落ちただけだった。

「長太は!何も悪いことなんかしてない!!長太は優しくて良い男だ!!!」
「おい娘が錯乱したぞ、取り押さえろ!!」
「娘さん、落ち着くんだ!あんたが慕っていた男は、鬼だったんだぞ!!」

誰かに右腕を掴まれて、その人を蹴飛ばしたけど固くて、逆に足が痛かった。

「離して!離してよ!!長太!!長太ぁあ!!」
568長太とみを 6:2009/02/09(月) 01:20:01 ID:VnbPyNO5
わたしは全力で暴れたけど、その人の腕が痛いほど強く掴んできて、どうしても振りほどけな
くて、情けなくて涙が出てきた。

「鬼でも何でもいいのに…返してよ……長太返してよお…ずっと一緒に居たのに……」
「どうしますか、この娘?」
「ふむ、鬼の気が抜けないとみえる。都につれていくか?盲とはいえ、美しい娘だ。都ならば
 色々と幸せにも暮らせよう」
「いやだ……長太ぁ……」

この人たちが憎かった。長太は悪いことなんかしてない。ただ、わたしに優しくしてくれただ
けだ。
わたしのせいで、長太は退治されたのだろうか。こんな、腕を切られるなんてひどい仕打ちを
受けたのだろうか。

長太は私に、おれの顔を知らないくせにと言ってたけど、わたしは長太を知っている。
声を知ってるし、匂いを知ってるし、手触りを知ってるし、体中ごわごわの毛だらけなのも知
ってるし、優しく触ってくる大きな手を知ってるし、わたしにくちづける唇を知っている。
子供のころからずっとそばにいてくれたのを知ってるし、夜明け前にこっそり家を出て行くの
を知っている。
たまに、わたしに触れようとして、一度手が止まるのだって知っている。
長太を、知っている。

あとからあとから涙が出てきて、もう、声にならなくて、感情がぐちゃぐちゃになって、
目もくらむほどの憎しみと、怒りと、悲しさで頭が張り裂けそうだった。
このままわたしごと弾けてしまえばいいと思った。

「そんなに泣かれたら、男冥利につきるってもんだな」

わたしの右腕を掴んでいた人が、ぼそりと耳元でおどけたように呟いた。
その人は、いきなりわたしを片腕で抱き寄せた。

「キャッ!」
「おいお前!何をする!!」

むくりと、その人の体が膨らんだみたいだった。

「その腕はやるよ、おれは嫁をもらう」
「き、貴様…ッまさか生きてたのか!!」

ゴオっと風が吹いた。すごい風。
何人もの悲鳴が上がった。

「みを、しっかり掴まっとけ!腕が一本じゃ、間違って落としちまうかもしれねえ!」
「うん!!」

わたしはしっかりと、両腕をその人、長太の首に回してしがみついた。
目も開けていられないほどのものすごい風が、吹き荒れていた。
音が轟々と鳴る中で、風にもっていかれないように、長太の耳元でわたしは叫んだ。

「もうわたし、長太のお嫁さんだからね!!長太が嫌だって言っても駄目だからね!
 長太が鬼でもなんでも許さないんだからね!!」
「ははっ」

みをにはかなわねえやと風の中、長太が笑ったような気がした。
569長太とみを 7:2009/02/09(月) 01:20:26 ID:VnbPyNO5










昔、あるところに盲(めしい)の娘がいたそうな。
たいそう美しい娘で、その娘に焦がれて求婚する男がおった。
娘と男は恋仲になるも、実は男、たいそう醜い黒鬼だった。
黒鬼の噂を聞きつけた都の侍に追われ、鬼は腕を落とされて逃げ去り、
そこで侍、娘に鬼の腕を持たせ、愛しい男は鬼であったと告げたそうだ。
それを知った娘はたいそう悲しむが、侍の家来に化けていた鬼、
たちまち正体を現して娘を取り返し、
大風を起こして侍を吹き飛ばし、風に乗ってどこぞへ去ったそうな。

どっとはらい。
570903 ◆AN26.8FkH6 :2009/02/09(月) 01:21:55 ID:VnbPyNO5
終わり。あとトリップとか忘れてた。
571名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 01:26:45 ID:Z87KOsFJ
リアルタイムGJ!良かったよおおお!
567と568の間の6分間がしんどかった。
バッドエンドなのかとガクブルし通しの6分間だったよ…良かった、生きてて良かった!

昔話調の話っていいね!二人ともお幸せにね!
572名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 01:39:15 ID:7+skTlRj
ねぇ…なんでこんなに格好いいのさ…
GJすぎだぜ!!
2人とも幸せにな!
573名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 02:11:24 ID:5JrD/wQN
バッドかと思って凹んでたらハッピーエンドだと…!
超GJ!!
574高性能変態エデン:2009/02/09(月) 02:29:26 ID:7+skTlRj
この深夜のノリについて行くべく投下。
書き物は処女なんで、さーっと深く考えないで読んで貰えるとありがたい。

変態ロボットと少女。
エチは少なめ。少しでも期待したやつスマン。





拝啓、父上殿母上殿
という固い挨拶は抜きにしてお久しぶりです、エデンです。
ではいつもながらの現時報告します。
美咲は三日程前に風邪を拗らせ寝込んでしまいました。
原因は布団を被らず寝ていたことのようです。
それと先日のお返事にテストの結果はどうだったとありましたが大丈夫です。
俺の調教のおかげか、美咲の評価はオール4です。
やはり飴と鞭の使い勝手が決め手らしいみたいでs


「エデンー!!ごはんー!!」
『あぁ、わかったわかった』



美咲が呼んでいるので、詳しい報告は後日。
彼女のことは気にせずバカンスを楽しんできてください。
以上、報告終わり…と。



キーボードを打つ指を休め、メールを送信する。
後ろからドタドタと駆け寄ってくる足音が近づいてきて、エデンはゆっくりと肩の力を抜いた。
と同時にエデンの身体に衝撃が走った。美咲がエデンの背中にタックルに近い抱きつき方を
したためである。ぐいぐいと身体を押してくる美咲に苦笑するしかないエデンは
ノートパソコンを閉じ、美咲が抱きついたままの格好で立ち上がった。

「誰にメールしてたの?」
『父上と母上にだ、最近メールを返してなかったから』
「ふーん。ねぇ、お土産買ってきてくれるかなぁ?」
『美咲が良い子にしていたらな』

よしよしと頭を撫でると美咲は嬉しそうに笑い、エデンからゆっくりと離れた。
エデンは美咲の父に買われ、この家に来たロボットだ。
真っ白なボディに装備された装甲はまるで鎧のようで、パッと見てどこかの騎士と間違えるだろう。
人工知能搭載のロボット。値段は知らないが、搭載された人工知能は素晴らしく、
掃除洗濯炊飯家事のどれにしても完璧にこなしてしまうのだ。
そのエデンは両親が結婚記念日にハワイへと出発する前日に美咲の仮保護者として渡された。
美咲も最初はたかがロボットと不安げにしていたが今となっては、エデンがいないと
生活できない程甘えてしまっている。
エデンも最初は両親に言い渡された任務を実行するために、美咲に厳しく指導したりしていたが
今では美咲にベタベタだ。ベタベタすぎて気持ち悪いほどだ。
575高性能変態エデン:2009/02/09(月) 02:32:43 ID:7+skTlRj


「今夜のご飯はなぁに?」
『美咲の好きなハンバーグだ、しかも豆腐ハンバーグ』
「豆腐…」
『嫌いか?』
「ううん、エデンのハンバーグはどれも美味しいから好きだよあたし」
『そうか、作った甲斐があったというものだ』

エプロンを床で丁寧に折り畳みながらエデンは美味しそうにハンバーグを
頬張る美咲を見つめていた。美咲が「おいしい」と何度も言ってくれる。
美咲が「おかわり」と笑顔を向けてくれる。
エデンは機械なために食事は摂れないが、美咲だけで満足だった。

ふと美咲から視線をずらすとテーブルの下にエデンが見入るものがあった。
テーブルの下でぶらぶらとしている美咲の白く細い足。嬉しさからなのか揺れる足は止まらず、
エデンはついカメラアイを細くして見入ってしまった。
自分の視界に映る生命体反応のレーダーや気温、機体温度の数値と共に映し出されたのは
●RECの文字。

あぁ、また美咲の動画フォルダがいっぱいになってしまう。
あとで整理しとかなくちゃ。

そんな事を思いつつも、エデンは美咲の白い足から目を離すことはなかった。





食後はエデンの充電の時間だ。
その間、美咲は自分の使った食器を洗い、早めに済むとエデンの居るソファまで行き一息つく。
エデンは背中の小さな装甲を外し、差込口から充電を行う。
ソファに座ってじっとしているエデンの隣に座り、美咲は学校のことを話しだした。
高校の話、友達の話を止まらず話す美咲に相槌を打ちながら聞き入るエデン。
それは、学校や友達という存在を美咲に会うまでは知らなかったエデンにとって興味深い話だ。
その反面、自分の知らない美咲が居る…と少なからず嫉妬しているのも事実であり、
特に男子の話はエデンの怒りに触った。
美咲はなぜ、エデンが機嫌を悪くするのかわからず、母親のように接してくれると思っていたのだが
どうやら違うらしいと自分なりに納得し、できるだけ男子の話は避けていた。
だが、今夜は違った。

「エデンー」
『なんだ』
「あのねぇ…あたしね、告られちゃったの」
『告られちゃったの…?』
「うん、告白」
『お前の親友である、小林由美子にか』
「違うよー!隣のクラスの男子に!」
『だだんっだっだだん、男子!!!』

異常な反応を見せるエデンである。
まっすぐ前を向いていた顔はぐわっと美咲の方へ向かい、ずずずと顔を近づけてくる。
美咲は苦笑しながらエデンの迫り来る顔を両手で抑えた。


576高性能変態エデン:2009/02/09(月) 02:38:00 ID:7+skTlRj

「格好良い人だし、ちょっと付き合ってみようかなぁ…なんて?」
『な、な、なななっ。けけけけしからん!絶対俺は認めないぞ!』
「え、なんで!?」
『そんなどこの馬の骨か糞かわからんぺーぺーに、美咲の初めてはやらん!』

むしろ欲しいぐらいだ!!
叫びたい気持ちを抑えつつ、美咲に詰め寄った。
エデンの発言に美咲の顔が真っ赤になり、ビクビクと肩が震えている。

「は、初めてって…そんな、まだわからないよ?」
『身体が目的なんだ。特に今は両親が不在だろう?それを狙っているのかもしれないぞ!』
「違うもん」
『いいや、絶対そうに決まっている。男は皆、狼なんだ。あのな、赤ずきんちゃんという童話はな』
「もうっ、エデン最低!そんな風に言わなくたっていいじゃないの馬鹿っ」

美咲は顔を真っ赤にしたままソファから立ち上がる。
ぽたりとエデンの膝に滴り落ちたのは美咲の涙だろうか。

『美咲っ』

エデンは美咲の表情にどうしようもない、複雑な感情に巻き込まれた。
美咲のことが心配で言ったのに、結局美咲を傷つけてしまった。
こういう時、母上ならどういう言葉を美咲に掛けるのだろうか。
エデンは離れていく美咲の腕を掴んだ。
充電を途中放棄し美咲を腕の中に閉じ込めたままソファに雪崩れ込んだ。

『美咲』
「謝っても…許さないんだから」
『いや…男は皆、狼だぞ』
「ふぇっ?」

あぁあああ、我慢できねぇええ

美咲の涙を見た途端、我慢できない感情が爆発した。
美咲の発育途中の胸をシャツの上から撫でながら、騒ぎ立てる美咲の唇に、固い唇部分の
装甲を押し付ける。パカ、と装甲は左右に分かれ中からぬるりとした弾力のある何かが
美咲の口内を這う。奥に引っ込んでいる舌を誘い出し、くちゅくちゅと音を立てて絡めた。
するとシャツの上からでもわかる程に美咲の胸先は硬くなった。
堅い装甲で覆われているエデンの手は直接美咲の感触を味わうことはできないが、
それでもその変化を見るだけで十分だった。


今の女子高生は発育が進んでるなぁ…。


「ふぇっ、あ、えでんっ…」
『美咲…俺には一つだけ隠し事があった。
実は俺は、家事もできるが性欲求の処理もできるスーパーロボットなのだ。だから安心して身を任せて

くれ!』
「はっ?そんなっ…あ、っ」

エデンはソファに深く座ると美咲の身体を軽々と持ち上げ膝の上に座らせた。
片手で美咲のシャツを捲り上げ、露になった肩を舐める。美咲はびくっと大きく震えた。
そのまま美咲の胸に口付けし、堅くなった先端をしつこく攻める。
その間にボンを脱がし下着へとねじ込んだ固い指が秘所に触れると、美咲が声を上げた。
577高性能変態エデン:2009/02/09(月) 02:41:36 ID:7+skTlRj

『ぐちゃぐちゃだな?』
「やぁ…っ、あ、っは…」

美咲の下着を脱がそうとするが美咲は嫌々と首を振り逃げ出そうともがく。
ぐちゃぐちゃに濡れて、普通の女ならばもう欲しい頃だと言うのに美咲は必死で抵抗する。
その美咲の様子に、エデンは自分が悲しくなった。
機械だから、駄目なのだろうか。
機械だから、愛し愛される関係を持ってはいけないのだろうか。
ぐるぐると言い表せない感情が思考回路を焦がしていく。

『俺、美咲が好きだ』
「えでん…?」
『美咲とずっと居たいし、美咲をずっと想っていたい。美咲と口付けしてこういう事もしたい。
俺がただの高性能な人工知能型ロボットだったらこんな感情持たなかった。
全て持ち得たのは、美咲のお陰なんだ、俺はこの想いを…大切にしたい』

一言いえば、次々と溢れ出す想い。
こんなにも美咲を想っていたのか、とエデンは自分のことなのに驚いた。
スッと視線を交わせ合うと美咲の瞳が無表情な機械を映した。

「エデン…」
『美咲が欲しい。今夜だけでもいい。今夜終えたら、俺を処分してもいいから…』
「エデンってさ、変態だったんだね」
『は?』

シリアスなムードの中「変態」という聞きなれない言葉が美咲からこぼれた。
一体何を言っちゃってんの、この娘は。

「ずーっと足見ちゃってさ、挙句に盗撮してたでしょう」
『な、なっ…なんでそれを!?』
「昨晩見ちゃったんだよねぇ、パソコンの中のデータ。ふふ、さっきの視線もそうなんでしょ?」
『あー……』

馬鹿!!俺の馬鹿!!
バックアップに、パソコンの中にデータを転送しなきゃ良かった!
後悔が生まれるが、仕方ない。(俺は前を見て生きていくぞ)

「エデン、好きだよ」
『美咲…』
「エデンの本音聞けて嬉しかったよ」
『美咲ぃいい!!』

俺、変態でよかった。
578高性能変態エデン:2009/02/09(月) 02:42:23 ID:7+skTlRj

すでに挿入するに十分な状態になっている自分自身を取り出し、美咲の濡れた秘所に擦り付ける。
内分泌を放出しない自分のソレは人工的なモノで、潤滑油がないと初めての美咲にはキツイモノだ。
だがそれなりに、柔らかく、だが芯を持っている。
人間の男性器に近い構造でできているのはさすが、高性能な性欲処理ロボット。

『美咲、挿れるぞ』
「え?あ、ちょっ、ちょっと待っ…ああぁっ!」
『ちっ、入らない…』

まだ誰も入ったことのないそこは窮屈で、内壁がエデンの進行を阻む。
乱暴にしてはいけないと思いつつも、エデンは力を込めて進んでいった。
これまでにない激しい締め付けに、エデンのソレはギチギチと音を立てた。

「んっくう…いたっ、やああああああ!」
『我慢してろっ…』
「はっ、あっ、…えでん、あっ!」

ブチ、と何かが破れた音がしたような気がした。
美咲の腰が震え、美咲の瞳からぽたりぽたりと涙がこぼれた。

「んはぁ…エデン」
『大丈夫か?』
「へーき…ささっ、早く終わらせよ…」
『…お前、ムードをな、もう少し考えてくれないか』

ゆっくりと腰を撫でながらエデンは苦笑する。

「だって痛いんだよ…まじでっ」
『…わかったわかった、ゆっくり動かすからな?』

ゆっくり、ゆっくりと美咲を気にしながらも出し入れを始める。
最初のうちこそ美咲は動きにあわせて小さな悲鳴をあげていたが、それもいつの間にか
快感を含めたものに変わっていた。
ソファのシーツを握り締めた小さな掌に汗が滲みだす頃には美咲の口からは嬌声が溢れでていた。

「あ、あぁんっ…あぅ、あふっ」
『美咲、気持ち良いか?』
「あ、はっ…わかんないっ…ああんっ」
『よーし、じゃぁもう少し頑張るか』

段々激しくなってくるエデンの動きに翻弄されながら、美咲はエデンにしがみつく。

「ああぁっ、は、っなんかきちゃうっあぁっ…えでんっ」
『おう、いいぞ』
「あっ、ああぁぁああ!!」

エデンはのの字に腰を回し、強弱をつけて美咲を突き上げた。
声を上げ達した美咲は、はぁはぁと荒い息をしながらエデンへと目を向ける。

ハァハァハァハァ…
「エデン、気持ち悪い」
『いたい、特にこの状況で言われると』

胸の奥にナニかが突き刺さった。突き刺してるのは俺の方なのにな…ぐすん。

579高性能変態エデン:2009/02/09(月) 02:45:01 ID:7+skTlRj



翌朝、エデンはテレビの前でゴソゴソと何かをしていた。
朝食を食べながら美咲はひょっこりと顔を出して、テレビを見遣る。

『ああぁっ、は、っなんかきちゃうっあぁっ…えでんっ』
『おう、いいぞ』

みるみるうちに美咲の顔は真っ赤になっていき、床に箸を落とした。

「ちょっとーー!!エデン何やってんのー!」
『バッチリ、抜かりなく昨夜の愛の育みを撮っておいたのだ、これをDVDにおとしてーっと』
「DVDにしてどうすんのよ馬鹿ぁ!」
『ぐふふー、知りたいのか?ならば教えてやろう、この動g』
「この変態がぁああ!!」



拝啓、父上殿母上殿
先日、美咲との親交を深く、深く深めました。
そして初めて、愛という味を知りました。
とってもおいしかったです。



おわり。

番号がなかったり日本語おかしかったりすまん。

やっぱ職人ってすごいな。






580名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 02:48:22 ID:Z87KOsFJ
エwwデwwンwwwwww
このスレのAIは基本的に変態なのかwww
謙遜しなんさんなって。エデンのお馬鹿っぷりに大笑いだったよ!
581名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 03:07:48 ID:nCpnq/7U
>>579
GJ!
AIエロものは大好きだ
また書いてくれ
582名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 03:11:26 ID:5JrD/wQN
美咲もエデンもかわいかった!

>>俺、変態で良かった。
が一番吹いた
確かに盗撮しなければ美咲もカマかけようとは思わなかっただろうが…w
583名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 07:29:12 ID:UiOkQiXr
このスレに純情なAIはおらんのか!!
584159 ◆.ETutr0CGY :2009/02/09(月) 09:20:32 ID:Z87KOsFJ
今日はいっぱい投下されてて嬉しい。感想つけまくってニヤニヤしてる自分がキモい。

先日はたくさんの腹巻をありがとう。
>300-303の続き。良作ラッシュの後ですが、香の物代わりにどうぞ。
相変わらず非エロ。カマキリと人間。
NG:彼岸

さっき気づいたが>301で偽瞳孔の字を間違えてた。擬瞳孔って……。
585彼岸 2 1/5  ◆.ETutr0CGY :2009/02/09(月) 09:22:40 ID:Z87KOsFJ
 梅雨の昼さがりの空模様は悪化する一方だった。立ちこめる雨雲のそこかしこから、不穏な唸りが
上がっている。熱を失くした風に乗り、湿った土の香りがブロック塀の間を流れた。

「やれやれ……お天道さんはご機嫌ななめかい」

 キリは触角を揺らしてうんざりと呟き「泣きたいのはこっちだよ」と付加えた。
 体調を崩した姫乃に頼まれ、夕飯の使いに出たのはつい十数分前のことだ。姫乃は腹を押さえな
がら年甲斐もなくぐずった末に、キリの首に小銭入れとメモ帳を吊るした。姫乃を寝かしつけて家を
出た時点では、まだ晴れていた。それがほんのわずかのうちに、たちまち黒雲に覆われた。
 雨の予感は、今朝からあった。だがこれほど早く訪れるとは思っていなかった。蒸した空気が気管
に入る感覚は、決して心地よいものではない。本格的に降り始めれば命にも関わる。しかし、キリが
帰宅するよりも降り始めるほうが早いであろうことは明白だった。病人の姫乃を待たせることにはな
るが、店先で雨宿りするしかない。ため息でもつくようにうなだれ、キリは店の引き戸を開いた。

「ごめんくだせぇ」

 狭い店内には所狭しと商品が並べられている。日用雑貨から酒、生鮮食品、惣菜まで、一通りの
品揃えはある。古びて錆の浮いた商品棚の間には、出入り口に真向かうようにカウンターが設置さ
れている。そこに座る老婆が、さもつまらなそうにワイドショーを見ながら「いらっしゃい」と答えた。
画面から目を離し、キリの姿を認めると、老婆――早苗はニカッと破顔した。

「きーちゃんじゃないの。一人で珍しいね。姫乃ちゃんのお使い?」
「あいつ腹壊してね。夕飯のおかず買ってこいって」
「また悪いもんでも食べたんでしょ」
「まあ、古い卵をね」

 店の奥に歩み入ろうとするキリを片手で制し、早苗は腰を挙げた。皮膚にこそ皺が寄ってはいるが、
伸びた背筋も、しっかりとした足取りも、七十を越える老人のものには見えない。かくしゃくとした老婆
だった。早苗はキリの胸の前に屈みこみ、メモ帳を取った。無筆のキリには読めないが、姫乃の希望
するおかずの品名が書かれている。その文字列を見つめる早苗の目に、みるみるうちに険がこもった。

「ちょっと。姫乃ちゃんお腹壊してるんでしょ。天ぷらなんか食べれるの?」
「天ぷらぁ?」
「そう書いてあるよ、これ。イカ天って」
「何考えてんだい、あいつは……ごめんよネエさん、何か別のにしてくれるかい」
「だよねぇ」

 渋面を作ったまま、早苗は商品棚の影に姿を消した。
586彼岸 2 2/5  ◆.ETutr0CGY :2009/02/09(月) 09:23:35 ID:Z87KOsFJ
「まったくあの子はそそっかしいんだから。きーちゃん、ちゃんとお世話してあげてよ」
「そうは言ってもね、ひとの話を聞かないのなんのって。どうしたもんかねぇ、あの嬢ちゃんは……旦
那になるやつが可哀相になってくらぁ」
「旦那って、ちょっと! 姫乃ちゃん、彼氏いたの? ねぇ、ねぇ!」

 早苗の声に喜色が滲んだ。良くない兆候だった。

「さあ、聞いたことないが」
「そうよねぇ、きーちゃんがいるもんね」
「イヤそういうことじゃなくてさ、そろそろ相手を探す歳だろって話さ」
「やだよ、この子ったら照れちゃって。いいじゃないのよ」

 頬を緩めながら、早苗が惣菜のパックを三つばかり持ってカウンターに入る。キリは老婆に妄想さ
せることなく先の発言を否定する言葉を探したが、思いつかなかった。ニヤニヤと見つめられるとどう
にも居心地が悪く、ただ「照れちゃいないさ」とだけ言ってそっぽを向いた。

「でも良かったよ、きーちゃんみたいな良い子が来てくれて。姫乃ちゃん、あれで結構ポヤッとしてる
でしょ。それが一人暮らしだなんてさ、変な男につけこまれちゃ大変だって、みんな心配してたんだか
ら。もう姫乃ちゃんも二十三だっけ。ほんとに綺麗になって。きーちゃんも大変でしょ、色々と」

 早苗が意味ありげな視線を送ったが、キリは是とも非とも答えなかった。確かに、早苗が言うように、
姫乃は人間の女性としては魅力的な部類である。白く細い首筋は見る者に柔肉の甘さを想起させ、
長い手足はしなやかで健康的だ。目鼻立ちも涼やかに整っている。やや薄い唇で嗜虐的に嘲笑され
たいと願う男は、少なからずいるようだった。そういった手紙が届くたびに面白がって読み上げられる
ので、姫乃が変態受けの良い外見を有していることはなんとなく分かる。ついでにさして興味もない
性的嗜好に関する知識も増えた。しかし昆虫のキリには、人間の好みはやはりいまひとつ理解でき
ない。故に、姫乃がいわゆる美人であるという事実にも、一般論以上の意味は付与されない。一層
の危険察知能力が要されるのだと認識するのみである。決して、早苗の期待するような「大変さ」を
感じてはいない。
 財布から五百円玉を一枚取り出した早苗は、代わりにレシートをつめ、惣菜の入ったビニル袋の
取っ手をよじった。しかしそれをすぐにキリに渡すことなく、カウンターの奥の居住区に引っ込んだ。
ほどなく戻った早苗の手には、自動車の鍵とジャムの瓶が握られていた。しかし瓶の中身はジャムで
はない。限りなく黒に近い赤紫色の液体がねっとりと揺れながら、強烈な刺激臭を発している。その
小瓶をビニル袋に放り込み、早苗は自慢げに口角をつりあげた。

「オバァ特製の薬だよ。きーちゃん、あとで姫乃ちゃんに飲ませてね」
「……おいおい、それ見るからにヤバそうよ? 変な臭いしてるし、ホントに平気なのかい」
「平気平気。この辺の子はみんなこれで風邪治すんだよ。きーちゃんも具合悪くなったら飲みなね」

 ごめんこうむりたいことだった。キリが服用したらどうなるかは想像に難くない。死ぬ。人間という生
物は、存外多くの毒物に耐性を持つ。タマネギ、カカオ、茶、その他諸々。いずれも肉食動物にとって
は劇物以外の何物でもない。早苗の薬からは、そういった植物毒の気配が濃厚に漂っている。
 背筋の粟立つ想像に硬直するキリを見てどう思ったのか、早苗はもう一度豪快に笑った。そしてビ
ニル袋を手に取り、指にかけた鍵をくるりと回した。

「ほら、裏においで。降る前に送ってってやるから。あの子を寂しがらせるとオバァが許さないよ」
587彼岸 2 3/5  ◆.ETutr0CGY :2009/02/09(月) 09:24:39 ID:Z87KOsFJ
 早苗の軽トラックから降り、壁伝いにベランダへ登ると、ガラス越しに姫乃の姿が見えた。まだよく
眠っている。出しなに額に乗せてきた濡れタオルもびたびたのままだった。姫乃の熱を冷まそうと、
器用でない手先で苦心したのだが、やはり水を絞ることはできなかったのである。起きた姫乃にばれ
たら怒られるかもしれない。ならばその前に証拠隠滅しようと、キリは手早く室内に入って濡れタオル
を取り、置きっぱなしの洗濯籠に放り込んだ。そして枕元に丸められていた着替えで水の跡をぬぐった。
 姫乃がうめく。しかし身をよじらせただけで、起きはしなかった。
 肘にかけていたビニル袋を下ろすと、袋の口から薬の臭いが漏れ出た。姫乃は病院嫌いである。
市販の錠剤も飲まない。その姫乃が、この見るからに危険な薬を飲むとは考えづらかった。起きてか
ら薬を差し出せば、逃げられる。そうなると足を一本失くしているキリでは追いつけず、病人にも無駄
に体力を消耗させることになる。
 ――いい夢見てるとこ、申し訳ないがね。
 瓶をくわえて取り出し、そのまま口でコルク栓を抜く。凶悪な臭いが部屋に充満した。キリは騒ぐ逃
走本能を抑えつつ、右の鎌の先端を薬に浸した。瓶と鎌の間に、松脂のような黒い糸が伸びた。そし
て姫乃の顔をのぞきこみ、半開きの口に鎌を押し込んだ。

「ひぎい!」

 姫乃が奇声を発して目を開く。驚愕してきょろきょろと動いていた姫乃の目が、キリの偽瞳孔を捉え
る。姫乃の口の中で唾液が分泌され、薬と混じりあって飲みくだされた。

「おはようさん。よく寝てたようで結構」

 青ざめた顔をより白くする姫乃の口から鎌を外し、また薬につける。開放された唇をわなわな震わ
せながら、姫乃が声を発した。

「ちょ……今の何?」
「早苗ネエさんの薬さ。よく効くんだってな。俺ぁ飲みたかないが」

 早苗の薬。それを聞いた姫乃の反応は素早かった。足でタオルケットを跳ね上げ、瞬時に体を起こ
す。熱と腹痛に潤んだ目が部屋の戸を映した。そこに向かって駆け出そうとするも、刹那の間にベッド
に引き倒される。巨大な鎌に体が押さえつけられていた。
 獲物を捕らえ、動きを封じるのはカマキリの本分である。
588彼岸 2 4/5  ◆.ETutr0CGY :2009/02/09(月) 09:25:35 ID:Z87KOsFJ
「放せこの馬鹿! ヒモ! 佃煮にしてやる! 食ってやる!」

 ベッドに磔にされた姫乃がわめく。薬を飲みたくないだけでそこまでの元気が出るのなら出社できた
のではないかと、キリはふと思った。
 それにしても、とキリは姫乃を見下ろした。これほどまでの高揚感を覚えるのは久方ぶりだった。
『こちら』に来てからというもの、捕らえた獲物はキジやヤマバトといった小物ばかりである。自分の体
格に匹敵する獲物はなかった。今回、その獲物は病人であり、捕らえたのも食うためではなく薬を飲
ませるためではあったが、やはり大物狩りがうまくいくと気が昂る。キリは笑い声を上げるかわりに、
きちりと顎を噛みあわせた。

「言ってくれるねぇ」
「馬鹿馬鹿馬鹿! バカマキリ!」
「腐った卵食うようなやつが、誰を馬鹿呼ばわりできるって?」
「サイテー! サイッテー! 病気の女の子襲うなんてほんとサイテー! いやらしい! 痴漢!」
「そういうこと考えるお前さんのほうが、ずっといやらしいんじゃないかい?」

 姫乃は尚もじたばたと脚を暴れさせつづけたが、小指を壁にぶつけておとなしくなった。
 もう一度薬を口許に運ぶも、姫乃は歯を噛みしめてこれを拒否した。かたく閉じられた唇に鎌が押
し付けられる。鎌は歯より奥には進まなかったが、柔らかい口唇に鋸歯が沈み込んだ。

「そう嫌がりなさんなって。ほら、口開けなよ」

 涙の浮いた姫乃の瞳が「嫌だ」と語る。ぐ、と唇にあてた鎌に力が入った。

「ま、痛い思いをしたいってんなら、そのままそうしてるがいいさ。この鎌の歯、結構鋭いんでね――
この薬、沁みるだろうねぇ」

 そこまで言われ、ようやく姫乃は口を開いた。濡れた目に怒りをこめ、鎌に歯を立てて薬を舐めとる。
勝気な姫乃を鎌の下に置く感覚は悪いものではなかった。
 ――なるほどねぇ、こいつぁ楽しい。
 いつぞや変態から姫乃に届いた恋文には「あなたの足で踏まれたい」だの「罵ってください」だのと
書かれてあった。その変態たちは、ちょうど今の姫乃のような状況に置かれたいと願ったのかもしれ
なかった。強者をいたぶるのが楽しいのなら、弱者にあえて虐げられてやるのも楽しいだろう。キリ自
身、力で自分に劣る姫乃から罵声を浴びせられるのがそう嫌いではないのだと、今気づいた。本人
達さえ希望するなら、姫乃の代わりに虐めに出向いてやってもよいかという気がしたが、すぐにかぶ
りを振った。被虐願望の持ち主が相手では、反抗的な眼差しを楽しめそうにない。
 キリが思案に暮れている間に、姫乃は薬を嚥下しおえていた。薬の瓶にはまだ相当の量が残って
いる。早苗は一瓶で五回分だと言った。その目安分を飲ませるべく、また鎌に薬をつけて姫乃の口
許に運ぶ。姫乃はやはり憎まれ口をたたいたが、今度は抵抗せずに口に含んだ。
589彼岸 2 5/5  ◆.ETutr0CGY :2009/02/09(月) 09:26:54 ID:Z87KOsFJ
「どんだけ飲めばいいのよ、それ」
「まあ適当にな。まかせときなって」
「あんた楽しんでるでしょ」
「こういうのもたまには悪かねぇ」
「最悪」
「なぁに、看病看病。ああそうだ、腹壊してる馬鹿に天ぷらは食わせられねぇって、早苗ネエさんが
言ってたよ。残念だったな」
「イカ天……」
「お前さん、もうちっと飯に気をつけなよ。こっちは気が気じゃねぇや」

 鎌が瓶と口の間を往復するごとに、姫乃の口数が少なくなっていった。やはり危険物だったのかと
不安が湧き上がったが、そういうわけではないらしかった。単に気を落ち着かせたようだった。つりあ
がっていた眉がさがり、不健康そうな病人の顔に戻っている。
 最後の一掬いを姫乃に与え、キリは身を引いた。ちゅ、と濡れた音を立てて、綺麗に薬を舐めとら
れた鎌が口を離れた。

「さて、もう寝な。さんざん暴れて疲れたろう。夕方起こしにくるからさ」
「眠くない」
「じゃあつまらん昔話でもしてやろうかね」
「いい。あんたの昔話、ほんとつまんないんだもん」

 姫乃はタオルケットをかぶりなおした。
 それから姫乃が寝入るまでに、たいした時間は必要なかった。キリが薬の瓶に栓を閉めなおし、惣
菜を冷蔵庫に入れて部屋に戻ったときには、すでに寝息をたてていた。眠いなら眠いと認めればいい
のに、認めない。その鼻っ柱の強さにある種の感慨すら覚えつつ、キリは姫乃の寝顔を見やった。
 姫乃は鼻までタオルケットに覆われ、苦い顔をしている。息が苦しいのだろう。タオルケットをずらし
てやると、眉間の皺が消えた。腹痛に色を失くしている唇が、酸素を求めて開かれる。その下唇に小
さな傷があるのが、キリの目に留まった。
 先ほど薬を飲ませた際につけた傷で間違いなかった。脅すだけのつもりで、本気で傷を負わせよう
とは思っていなかったが、人間の柔肌では外骨格の棘に耐えられなかったのだ。自分の体が凶器に
なりうることをキリは理解している。そのために作り上げられた身体構造である。だからこそ、姫乃や
他の人間に触れる際は細心の注意を払うべきだと考えてはいたが、少し調子に乗りすぎた。怪我を
させるのは本意ではない。
 電気の消えた部屋の中で、唇の傷だけが浮かび上がって見えた。目が離せなかった。その理由は、
罪悪感だけではなかった。姫乃に申し訳ないとは確かに思っているが、別の感情もキリの胸にあっ
た。心の片隅に、姫乃を獲物と見なしている自分がいた。しかし、それだけでもない。あるいは別の
可能性として、車中の早苗の言葉も思い出された。

『姫乃ちゃん奥手なんだから、きーちゃんが頑張らないと。好きなんでしょ?』

 それもどこか違う気がした。ただ、自分が何を思っているのかよく分からないまま、キリは突き動か
されるように姫乃の傷に口を寄せた。甘い。顎を開いてくわえこむと、傷口から血が滲み出た。
 姫乃が首を揺らし、むにゃむにゃと寝言を言う。キリは慌てて飛びのいた。姫乃はごろりと寝返りを
うち、顔を枕に伏せた。傷が隠れる。同時に、キリの脳裏を埋め尽くしていた謎の衝動も消えていった。
キリは何にともなく呟いた。

「……別に、そういうわけじゃないさ」

 そして首を回し、窓の外に目をやった。
 雨が降りはじめていた。
590159 ◆.ETutr0CGY :2009/02/09(月) 09:28:02 ID:Z87KOsFJ
以上。毎度ながらお粗末様で。
何かに目覚めるバカマキリ。オバァパワーでちょっと進展した。

>>383
亀レスですが、キリをヤンマ氏と会わせたら、殴りたくなるような発言ばかりすると思われ。
甘酸っぱいねえ、青春はレモンの香り、ところで茜ちゃんウブで可愛いねえフヒヒ、的な。年下いじりは楽しい。

あらためまして、「ヤンマとアカネ」完結おめでとうございました。心にズシンくる萌え作品でした。
もっともっと読みたいです。このバカップル大好き。
591名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 10:37:58 ID:nCpnq/7U
この流れで非エロがくると萎える…
592名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 11:11:00 ID:tkWLe5JO
GJ!
キリさんのじれったさに萌える
593名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 11:46:39 ID:nCpnq/7U
茜たんの場合→私を食べて
姫乃の場合→食ってやる!

これは…そこまでかぶるものかな…?
594名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 11:58:29 ID:vdNaAtWX
GJ!
ひぎい噴いたww
それにしてもキリさんかっこええよキリさん
595名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 12:45:34 ID:1CWDIPeo

キリと姫乃たんキタアアアアア!
にやにやしながらGJ!!

男子の会話だとヤンマがキリにギスギスしてそうだけど、
女子側は茜たんのちょいエロノロケ話に姫乃たんが真っ赤になって
あわあわしそうだw
596名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 13:05:39 ID:2LWLgvoO
鎌で器用に生活してるさまに萌える。
怖がらずに鎌をくわえるひめのんに萌える。
カマキリの舌はものすっごい器用らしいからこの先の展開に期待していいんだよな。

食欲と性欲が混ざって悶々してるのは良いものだ。
あとベタだが発情期ネタ好きなんだ。
597名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 13:06:45 ID:nCpnq/7U
そういえばまとめにある前スレログで900〜950だけ入ってないんだよね
598名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 13:49:03 ID:nCpnq/7U
非エロって書いてあったから読まなかったけど今読んだけどこれ微エロじゃね?
599859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/09(月) 14:07:35 ID:QBd90lzO
一晩でこの大量投下、嬉しすぎるwwwwwww
鬼と少女に変態ロボにキリ氏とは、ニヤニヤが止まらないwwwwwww

ヤンマとアカネの感想、どうもありがとうございます!
次に何を書くかは解りませんが、衝動が溜まったらぶちまけようと思います。

>ヤンマとキリ氏の会話

キリ「お前さんの連れ合い、可愛い子じゃあないのさ。そういうこと、言ってやってるかい?」
ヤンマ「…全然」
キリ「そいつぁなんでだい。言ってやんなよ。茜ちゃん、飛び上がって喜ぶに違ぇねぇさ」
ヤンマ「そんなの言えるかよ、死ぬほど恥ずかしいじゃねぇか!」
キリ「でかい図体してるくせして、何を女々しいことを。ちょいと言えばいいだけじゃないのさ」
ヤンマ「言おうとは思うし、茜を可愛いとは常々思うんだが、なんかこう、なんか腹の奥で詰まっちまって…」
キリ「そんなら代わりに言ってやろうか。なあに、簡単な仕事よ。それとも何かい、お前さんがちゃんと自分の口から言うかい?」
ヤンマ「…言う。俺が言うから代わりに言うのだけはやめてくれ! 言ったら喰うぞ! 本気で喰うぞ!」
キリ「片腹痛いねぇ。お前さんみたいな青臭い若造に、折られる鎌は持っちゃいないよ」

以上、即興ですが。ヤンマはキリ氏にからかわれて言いくるめられると思う。
人様のキャラは難しい…。159氏、勝手にキリ氏をお借りして申し訳ない。
600859 ◆93FwBoL6s. :2009/02/09(月) 14:47:15 ID:QBd90lzO
うっかり書き忘れたので補足。
もちろんマノンたんとグリューさんにも萌え萌えさせてもらった!
触手エロいよ触手。
601名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 17:49:42 ID:2LWLgvoO
かっこいい!
二人とも良いキャラしてるなあ…。
602保管庫:2009/02/09(月) 20:46:24 ID:wVANnS8z
>>599
ヤンマとアカネの誤字脱字を修正しておきました。
また何かあれば気軽に言ってください。

>>597
申し訳ない、見落としてました。
抜けていた分を追加しておきました。
603名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 22:53:55 ID:qhzMUTtK
大人なキリに嫉妬する若造ヤンマとか妄想してみる。

盛 り 上 が っ て ま い り ま し た
604名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 00:20:24 ID:tj5Gisin
>>602
お疲れ様です!
いつも保管ありがとうございます、見やすくてたいへん助かってます
605名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 01:09:35 ID:3nAQ0tCQ
>>590
GJ!姫乃たん23歳か…微妙な中古臭が…
じれったいきーちゃん可愛いよきーちゃん!ババア自重するな!ババア冬ソナ好きだろ
これでババアが恋敵になったりしたらマジ神
>>603
読みてえええええええ!
606159 ◆.ETutr0CGY :2009/02/10(火) 03:29:23 ID:fgS3/xcH
>>599
どうぞお気になさらず。むしろ喰わせちゃってもいいくらいで。
便乗アナザーサイド

姫乃「いいなー、ヤンマ君かっこよくて」
茜「えっ? そ、そうかな?」
姫乃「いかにも正統派って感じじゃない。甲斐性ありそうだし」
茜「えへへ、自慢の恋人なの! すっごく優しくて、かっこよくて、強いの! ヤンマってば大好き!」
姫乃「ちゃんとそう言ってあげてる? でないとあの子、すねちゃうんじゃないの?」
茜「いつも言ってるよ。でもあんまり真剣に聞いてくれないんだ。そういうこと言われるの、嫌なのかなあ」
姫乃「真剣に聞くってのも、それはそれでシュールよね」
茜「照れてるだけだって分かってるの。でもはぐらかされちゃうと寂しいっていうか、ヤンマは私のことどう思ってるのかな」
『――茜を可愛いとは常々思うんだが、なんかこう、なんか腹の奥で詰まっちまって…――』
姫乃「だってさ」
茜「え? ええ!? 何今の、何?」
姫乃「ちょっと盗聴器つけといたの。後でまとめて聞こっか」
茜「それ、いいの? 犯罪じゃないの?」
姫乃「誰に警察に突き出されるってのよ。……あ、茜ちゃんも飲む? このスコッチ美味しいよ?」
茜「あの、ごめんなさい。ヤンマからお酒はダメだって言われてて」
姫乃「気にしないでいいわよ。どうせお喋りに忙しくて、こっち見てないから。あいつら視界広いわりには真ん前しか見えてないのよ」
茜「いいのかなあ」
姫乃「いいっていいって。ほら、ぐぐっと!」
茜「……甘い……んふ、んふふふふふふふふ……」

駄目な大人と純朴少女。茜ちゃん、難しい。
607名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 05:12:55 ID:3nAQ0tCQ
狙って誤爆するスレ その18
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234183179/
9 名無しさん@ピンキー sage 2009/02/10(火) 00:11:43 ID:x64i2s8r
どうなんだろこの流れ。
他のスレ知ってる人だとノリについていけなくて不可解に感じる気がするんだ。
あれとかそれとかが好きで来た人たちはがっかりして居つかないんだろうな。
いろいろ反応が露骨なスレだし。

前スレ>>988同様、あのノリが続くなら俺もしばらく潜伏生活だなこりゃ。正直あれは勘弁。
988は同スレ住人では多分、ないだろうけど。
12 名無しさん@ピンキー sage 2009/02/10(火) 04:44:55 ID:Q/naT6np
オリキャラ=自分……?
イテテ……


こういう意見がある
俺もこのノリについていけない
サイトと板じゃマナーが違うってわかってるか?
女性同士のノリがどこでも通用するんじゃないんだよ
自演で会話文見たいとかいう流れにされても迷惑
あとなりきりうざ
608名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 06:29:45 ID:2LsXjuTF
誤爆スレの内容転載すんなよクソ荒らし
なんで誤爆スレに書いたのかもわかんねーのか
609名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 09:50:50 ID:0xz7yI9c
今日は ID:3nAQ0tCQか
早めに分かってよかったな
610名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 10:58:57 ID:wmz3BSyt
相変わらず分かりやすい奴だ。
もう匿名の意味が無いな。
いっそコテでも付けてくれた方が根こそぎあぼーん出来そうだ。
611名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 10:59:58 ID:8Bm9NO2O
いちいち反応するなよ
612605:2009/02/10(火) 11:37:04 ID:3nAQ0tCQ
なんか私と同じIDのひとがいるみたい?
そういうことってあるのかな
613名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 13:06:41 ID:M5y40OPD
>>612
・同じマンション
・スーパーハカー
・家族の誰か
・もう一人のボク
614名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 13:15:50 ID:8QPZVfns
>>612
同IDは極稀に、どこの板でも発生することがあるから気にしない方がいい。
とマジレス。
615605:2009/02/10(火) 13:22:00 ID:3nAQ0tCQ
そうなんだ
こういうの初めてだったから(しかもカブった相手が…orz)びっくりした
ありがとう
616名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 13:48:46 ID:8X0Gm/Qf
『私』という一人称や女性らしい口調はこの板じゃ使わない方がいい
605の性別がどっちであれ、女くんなとか噛み付く奴も出るから
617名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 15:03:47 ID:3nAQ0tCQ
21 名無しさん@ピンキー sage 2009/02/10(火) 12:37:24 ID:fgS3/xcH
そろそろ何か食べないとまずいかもしれない。
1週間飯を食ってない。先週からの睡眠時間の総計も8時間だ。
でもこのくらいの状態のほうが色々はかどるんだ…。

という誤爆。


159プゲラ
618名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 17:08:20 ID:3nAQ0tCQ
それで159はまたこのスレに来るのかな?w
自分のせいで荒れてるのにくるのかな?w
159は消えたほうがスレのため☆
まとめからも作品(笑)消してほしいな☆
サイトでやってろよ
遊びに行ってやるよ
619名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 17:42:25 ID:TekWcdFP
こいつ前と同じ基地だな。
わざわざ非難浴びたがるなんて相当なドMと見た。いいネタになりそうだ。


159さん、次のキリさんと姫のん心待ちにしとりまつ。
620159 ◇.ETutr0CGY:2009/02/10(火) 18:00:14 ID:3nAQ0tCQ
私が159でした
自演で自分を叩くと養護してくれてまりがとん
また来まつ
621名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 19:28:32 ID:3a/0kQY7
鬼NETAってこのスレだと前例2作品だけだっけ?
前スレのZENKIパロのひとと>>563の人の長太さん
ほかにあった?
622名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 19:45:39 ID:8QPZVfns
トリの付け方があからさまに釣り針でかくしてるから
突っ込んでほしいのかそれとも真性なのか…
623名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 20:00:49 ID:3Bif72D8
>>621
その二作品だけだよ。
意外と少ないな、昔話では王道なのに。

童話寓話民話は異種の宝庫。
でも最終的にうまくいく話より、悲惨な話の方が妄想し甲斐があるな。
624名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 21:23:07 ID:h7BQnQyX
童話なら赤ずきんとか好きだなー

他に異種間ってあるか?
625名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 21:47:39 ID:ZDmyOU2o
親指姫はエロイ
クルミの殻のベッドに揺られて鳥やらカエルに連れ去られたり運ばれたり。
ミノタウロスの生け贄とか、神話も人外多そうだよな。
626名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 21:55:50 ID:y1wnLgvs
ミノタウルスの生まれ自体が獣姦なんだよな
呪いのせいで牛に惚れた王妃の所業で生まれた子
ギリシャ・ローマ神話のエロスは異常
627名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 21:56:33 ID:fgS3/xcH
ミノタウロス自体が異種姦で生まれたのではなかったか?
628名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 21:57:05 ID:fgS3/xcH
かぶった。すまん。
629名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 22:09:20 ID:1G/G1ejv
>>625
親指姫はカエル・コガネムシ・モグラとより取り見取りだな
ツバメもなかなか
630名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 23:02:55 ID:PmhQV641
前スレでもちょっと出たがオズの魔法使いもなかなか…
旅の仲間を童貞の小心者ライオン、男性不信のアンドロイド、
ドロシーを力強く支える寡黙な案山子、頼りになる相方の犬
とドロシーがより取り見取りなように好き勝手に脳内変換して遊んでる。

美女と野獣も非常にいいが最後に人間に戻っちまうのが実に惜しい
631名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 23:45:28 ID:3nAQ0tCQ
859さんカンタロス読んだよ!
マジ桐子エロい最高!
632名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 01:10:30 ID:wGDt73x/
昔、親指姫モチーフのアニメあったな…
現実世界の女の子が絵本の世界に入り込んじゃって、カエルに嫁になれと追い回されてた
633名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 10:13:13 ID:vrSXPUOq
@wikiってコメント機能あったっけ?
まとめの過去作品にコメつけられたら楽しいんじゃないかな、と思ったり。
変なのがいるうちは実装は難しいか…コメ荒らしが出ても嫌だし管理大変だし。
634保管庫:2009/02/11(水) 12:30:28 ID:HQQrhsjb
>>633
コメ機能ありますよ。
確かに過去作品にコメ付けられると楽しそうですね。
ただいつも全ての作品のコメを見て回る訳にもいかないので、
荒らしと思われるコメを見つけた方が問い合わせフォームから報告、
それを受けたこちらが削除する、という形でしたら実装できます。
635名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 13:22:36 ID:EVrUJ88o
Farewell

僕は、街を見渡せる小高い丘の上にいます。正確にいうと丘の上にたつ
小さな建物の雨樋のガーゴイルです。
いつからいたかはわかりません。僕が僕に気がついてから、もうずっと
ここにいて、街を見続けてきました。
熱狂的な凱旋パレードも、戦争に燃える街も、豊かなときも、貧しいと
きも。でも、僕はその全部を覚えています。
最近、新しい友達ができました。
僕のいる窓辺の部屋を借りたアンです。ハトとたまに来るハヤブサ以外
では、初めてできた人間の友人です。
彼女は、部屋にいるときはいつも窓辺にすわって、僕に話しかけてきま
す。うれしいことや、悩みや生活のこと。僕は答えることはできません
が、聞いているだけで満足なのです。おそらく、これは恋というものな
のかと思います。
それからしばらくのことです。
アンが悲しそうな顔で、この小さな建物が取り壊されるためこの部屋を
出て行かねばならないといいました。それは彼女とのお別れを意味して
います。そしてもう一つ重大な事実がありました。つまり、僕も一緒に
壊されてしまうことです。
人やハトやハヤブサは、死んだとき、魂はこことは違う世界に行くと言
います。でも僕はどうなるんでしょう。僕に魂はあるのでしょうか?
魂があれば幸いです。でもなくても同じだと思うのです。きっと、壊さ
れた僕は、単なる石に戻るのでしょう。でもほんの少し残念なのです。
僕が僕に気がついてから、ずっとこの街を見続けてきたのです。僕の存
在を、僕が僕であった証を誰かに伝えることは出来ないのでしょうか?
そうこうしているうちに、アンが出て行く前の日になりました。
すっかり荷物の無くなった部屋で、彼女は毛布にくるまって寝ています。
僕は、一度だけ奇蹟を望みました。アンにただ一言だけ、さよならと伝
えたかったのです。
体が軽くなったのはそのときでした。前足が雨樋から外れ自由になりま
す。尻と尾と足も外れました。歩くというのは不思議なものです。
自分の意志で移動できるのです。僕は施錠されていない窓を空け、部屋
の中に滑り込みました。そして寝ているアンに近づくと、その頬を前足
で少しつついてみました。なんと暖かく柔らかい頬なのでしょう。
アンと呼びかけると、彼女は少しだけ目を開けます。
僕はアンに言います。少しの間だけ友達でいてくれてありがとう。話は
聞くだけだったけれど、こんなにうれしいことは無かった。僕はあなた
に恋をしていたのです。でも、僕はどうやらこの家と一緒に壊されてし
まうようです。さようなら。最後に奇蹟が起きて僕は幸せでした。
いとまごいです。願わくば、あなたが、この街がずっと平穏であります
ように。
アンが次の朝はっと目を覚ましたとき、僕はすでにいつもの場所にいま
した。彼女は僕が閉め忘れた窓へ近づき、しばらく僕を見ます。そして
窓が閉まり、やがて彼女は出て行きます。
別れの間際、彼女はアプローチから僕を見上げました。
あれが夢でなかったのなら、さようなら。そしてお休みなさい。
僕の思いは、きちんと彼女に届いていたのです。そして、僕の最初で最
後の恋は終わりました。ごきげんよう。アン。
636名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 14:58:03 ID:tU0Wdulk
GJ!しっとりした切ない話は大好物。
ガーゴイルとか石系もまだ未出だったな、そう言えば。
あと未出なのはアンデッド系か?
637名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:51:16 ID:oyrd/GPB
GJ!
切なくていいね、ガーコイルの恋。童話調で絵が浮かぶわ。
石の建物だと、ガーゴイルの他に天使とかもいるよなー。


>>636
気になって今まで出たのまとめてみた。本編続きかかれてないからどんなタイプかわからないけど、
霊能者×悪霊の話をカウントすると、アンデッドいるな。
鎧系モンスターもアンデッド系じゃなかったっけ。元は人間だったような。

・虫人間
・ロボ系(Ai、ロボ型宇宙人、サイボーグ)
・竜系(大型竜、竜人、爬虫類型宇宙人)
・スライム
・悪魔
・鎧型モンスター
・鬼
・獣人
・共生系(本人の脳、共生生物など)
・悪霊
・ポケモン
・触手男(妖精?)
・狐
・ザリガニ
・ハロウィンの妖精
・ガーゴイル
638名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:56:46 ID:oyrd/GPB
スフィンクス型キメラを忘れてた。これ以外も見落としありそうだ。

絵板だと、それに加えて
・骸骨
・消しゴム、修正液

ところで最新絵がものっそい萌えた。三人ともかわいすぎる。
くそー誰か俺にチョコくれよー!俺ちょっと人外になってくるからさー!
639名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 19:49:53 ID:n+nOCwsy
>>638
絵板の職人が半端ないよな。
どんどん描いて欲しい。



チョコの代わりに人外がほしい。
640名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 20:09:07 ID:vrSXPUOq
>>639
人外がほしいだと?
俺のアパートのgkbr将軍でよければ全部くれてやるよ

マジ絵板の最新絵が可愛いな
ぬいぐるみの持ち方に関係がよく現れてるっつーか
なんで突然虫系SSがフィーバーしかのか謎だが
641名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 21:35:57 ID:CiIzoFFL
159まだこのスレにいるかな。
いるのなら見てほしい。

88 :名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 20:29:40 ID:vrSXPUOq
正直あの厨に粘着されてる職人にはもう来ないでほしいと思ってる。
作品投下のたびに馬鹿が出てくるじゃないか。
ロックオンされたのは不幸だと思うが職人にも落ち度はある。
前に厨に平謝りしたり、うざったい会話文ネタを垂れ流したりな。
スレのためにも「自分は厨書き手でした」という建て前で謝罪文書いてひっこんでくれ。
それなら厨も満足して成仏するだろ。
職人には可哀想だと思うが仕方ないから。
連載は途中放棄になるが、誰かが拾って続き書いてくれるかもしれない。
別にスレ唯一の職人というわけでもないし、投下数が多くもないから
可哀想なことを言うようだけど「スレのためには必要ない(むしろいないほうがいい)」んだよね。

こういう意見がある。
誤爆スレも見てるみたいだからもしかしたらもう読んでるかな。
俺もこいつに同意だ。
159が悪いんじゃないと分かってるよ。
でも仕方ないこともあるんだよ。
今ならまだ159が叩かれなくてすむ。
次の投下を考えてるなら、すまんが辞退してほしい。
ごめんな。本当に。
642名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 21:41:15 ID:njqBS7K9
………。
643名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 21:42:11 ID:n+nOCwsy
この流れで出てくると萎える…
644名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 21:45:19 ID:vrSXPUOq
>>641
お前馬鹿?
表立って言わずに職人に判断をまかせたいから誤爆に書いたんだよ。



それよりお前ら茜たんの話しようぜ!
645名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:02:48 ID:njqBS7K9
ああ、   なら部屋の隅でとぐろ巻いてますよ。
本当は冬眠して欲しいんですが、暖房を焚くと這い出して来るんです……。
646名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:13:29 ID:TaZ+rp4i
誤爆スレの活発な書き込みと喧嘩はここの事だったのかと誤爆スレと間違えた誤爆
647名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:25:55 ID:CiIzoFFL
>>644
ごめん・・・スレの意思をきちんと159に伝えたくてつい・・・

茜タン純粋でテラカワユス!
ヤンマが羨ましい。マジで。
648名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:30:35 ID:qCs1PSDb
自分、バレンタインにちなんだ話がきっと投下されるに10ワクワクかけるぜ


>>644
茜たんカワユイよなあ
絵板の三人の中で一番進んでるのに一番幼い感じがまたGJ
649名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:38:53 ID:qCs1PSDb
>>647
お前自分一人の意思=スレの全体の意思と勘違いしてないか?
感想の数だけあの人を待ち望んでる奴はいるぞ。
少なくとも自分はその一人だ。
650名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:42:51 ID:vNRwN8nq
ID:CiIzoFFLは荒らしだろ。調子に乗るから、あんまり構うなよ。
651名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:50:25 ID:oyrd/GPB
食べられたら溶けてなくなるチョコレート生命体が、
究極の愛の証として女の子に自分の身体を差し出して
ドン引かれるのが聖バレンタイン祭ですよ。

「お前を愛しているんだ!どうか、俺を食べてくれ!」
「え………、あの、すいません、まずはお友達から………」
652名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:55:32 ID:GwIzpYG3
>>651
数ヵ月後、そこには温度差で表面が何か白くなったチョコレート生命体の姿が!

チョコって温度差があると白くなる時があるよね
新世界が見えた そして勝手に想像して非常に萌えた
653名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 22:56:45 ID:CiIzoFFL
中にはヒワイトチョコが入っていて、なめると出てくるんですねわかります
654名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:29:28 ID:avbwg8RL
>>652
溶けて再度固まるとチョコの脂だけが白く残っちゃうんだよね。
普通に食べられるけど風味は落ちる。

美味しく食べられるうちに食べて欲しいんだ!と迫るチョコレート生命体…
655名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:38:12 ID:TrPb/rKq
「食べちゃったらもうあなたと話せない」

とチョコレートを目の前にしてさめざめと泣く女の子。

愛しているから食べてもらいたいチョコレート生命体。
食後の喪失感を考えると食べられない女の子。

さぁ どっちを選ぶ!
656名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:45:36 ID:n+nOCwsy

「俺はお前の中で生き続けるんだ…っ」

これで一本書けるな。
657名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:59:41 ID:YgkVD6dU
脳の性欲と食欲を司る部分は同じだとか
食事シーンをねっちょりエロ演出したときの威力は計り知れない
人間×食べ物しか見たことなかったけど
食べ物×人間もいいな…
658名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 00:11:46 ID:4Mh8V0BU
>>651
黒光りするモノを見せつけ
「さあ、遠慮は要らない食べてくれ!君のためなら消えてもいいんだ!好きなんだ!さあさあ!」
「むぐっ…うむぅっ!(うあああ喉の奥にまで入ってきたあ……甘くておいしいけど絵的にやばいよう…)」
「ああ…あったかいよ…キミの口の中…とろけそうだ…… うッ!」
ですねわかります

ねっとりと表面を舐め回して味わった後、女の子の体温で溶けるチョコを潤滑にレッツいけないこと。
これならチョコ生命体を殺さず女の子の一生分のチョコを賄えるな!
659名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 00:30:20 ID:zoUrdcCo
>>656に激しく同意
>>589で食欲=性欲のネタに期待できるかとワクテカ!
159さん。変な奴のことは気にしないでいいからまた投下してくれ!
660名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 00:30:54 ID:zoUrdcCo
656じゃないよ657だよテラハズカシス
661名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 01:59:48 ID:hrs9+J91
シャイな職人だったら、あんまり話題に出すと来にくくなるかもしれないよ。
荒らしがいることに触れるのも控えようよ。

チョコ欲しいな・・・茜たんでもバッタ彼女たんでも姫乃さんでもいいからチョコくれよ。
マノンたんのチョコもほしい・・・。
おっぱいチョコでもいいからほしい。
チョコレートでできた彼女とかマジほしい。
662903 ◆AN26.8FkH6 :2009/02/12(木) 02:20:38 ID:b9ni67V4
>>661
男のチョコですまないが、良かったらどうぞ。
チョコ生命体で萌えたので板チョコ置いときますね
663甘い恋人1:2009/02/12(木) 02:21:30 ID:b9ni67V4
ドアを開けたら、部屋の真ん中に人間サイズの板チョコレートが立っていた。
何を言っているのかわからないと思うが、都もわからなかった。
部活で疲れた頭が幻覚を見たのかもしれないと思って目をこすってみたが、その幻覚は消えなかった。
板チョコは、「やあおかえり」と甘いバリトンで出迎えてくれた。
都の手からドサリと鞄とスポーツバッグが落ちた。

「疲れてるんだ私……」
「それはいけない、甘いものでもどうかな」

板チョコが、ベッドによろよろと腰掛けた都の顔を覗き込んだ。
カカオの甘い匂いがする。
シュールだ。非常にシュールだ。
成人男性ほどもある2m弱の板チョコレートである。銀紙に包まった上から、紙のパッケージが巻いてあり、
茶色いパッケージには優美なフォントでBitter chocolateと銀の箔押しがされている。
パッケージデザインだけを見ると、都が愛しているメーカーの板チョコレートによく似ていたが、
パッケージのどこにもメーカー名は見当たらない。

「あの……どなたですか」

都は恐る恐る聞いてみた。もしかしたら、これは何かの壮大な冗談なのかもしれない。
クローゼットの中からドッキリのプラカードが出てくるとか。隠しカメラがついていて、
誰かがどこかでこんな彼女の様子をみて笑っているとか。

「名乗るほどのものでもない。ただのビターチョコレートだよ」

板チョコは優しく囁いた。

「えっと、普通ただのチョコレートは」
「ビターチョコレート」
「ビターチョコレートはしゃべらないと思うんですが何でですか」

この状況に流されまい、何か言わねばなるまいと、都は一生懸命に聞いた。聞いたのだが

「何故といわれても……愛?」

質問に疑問系で返ってきた。質問には質問で返すなと教わらなかったのかこのカカオマスが。

「意味がわかんないです……」

少し脱力気味に都は頭を落とした。もしかして何か脳の病気にかかっていたらどうしようという
怖い考えが浮かんできて、慌てて頭をふる。
664甘い恋人2:2009/02/12(木) 02:22:02 ID:b9ni67V4

「愛っていうのは多分、いつも愛してくれている君への愛なんだと思う」

確かに都はチョコが大好きだった。愛していると言ってもよかった。
太る、にきびができるなどの乙女にとっての一大事理由から、一週間に板チョコは三枚までと
固く制限はしていたが、都は板チョコが大好きだった。この少々酸味のある苦さと絶妙な甘さ、
歯に当てた時のパリっとした感触、喉を通っていく濃厚なチョコレート味。
糖分を摂取するときに脳が恋愛時のような幸福感を感じるというが、それならば都がいつも感じるのは
恋の甘さなのかもしれなかった。
まさしくスイートエクスタシー。祝福しろ、天国にはチョコレートが必要なのだ。
だからと言って、部屋に巨大なチョコの幻覚が現れることへの説明にはならないのだが。
でも、そんな都だからその台詞には少しときめいてしまったのだ。
漫画や映画の中でしかお目にかかれない大仰な台詞も、じかに耳障りの良い甘い声で
愛して止まないカカオマスと砂糖、ココアとバター、粉乳で出来た甘い被造物の愛の告白は心地よく
都の硬直していた脳を溶かし、酩酊させていくようだった。

「チョコさんは私の事好き?」
「そうみたいだ。ほら、胸がドキドキしてたまらない」

都がそっと手を伸ばすと、チョコレートのパッケージの上からでもドキドキという鼓動が伝わって
くるような気がした。

「私も、チョコさんの事大好き」

うっとりと少女が囁くと、ハラリと紙のパッケージが外れて落ちた。
銀色の包み紙が端からビリリと慎ましやかに破れ、茶色く滑らかなカカオマスの四角い角が艶かしく
顔を出した。
板チョコはまるでゴム板のようになめらかに身体を曲げると、チョコレートの露出した上部を
ベッドに座っていた都の顔に近づけてきた。
先ほどと比べ物にならないほどの濃厚な甘いチョコレートの香りがただよってくる。
都はそっと目を閉じた。男性経験などなかったが、それでもこれがどんな意味を持つのか、
これからどんなことが起こるのか、少女には理解できた。
部屋の中に巨大板チョコがいた時の衝撃などとうに吹っ飛んでしまった。
板チョコレートとキスをするというシチュエーションにもはや何の疑問も抱けなかった。
ああ、キスされちゃう。
ドキドキと胸が痛いほどに高鳴った。
これがきっと、恋なんだ。少し震え、制服のスカートを握り締める少女の唇に、少し固い感触が触った。
固さはすぐに柔らかくなり、柔らかく甘い感触は都の唇の中にねっとりと忍び込んできた。
甘い。
これがキスの味……。
濃厚な甘さがあとからあとから口の中を蹂躙し、咥内を満たして喉の奥まで流れてくる。
ぬるいホットチョコレートを飲んでいるような気分だった。
体の中の中までチョコレートでいっぱいになって、体中がチョコレートになってしまうようだ。
脚の間が熱い。甘いチョコの匂いに、頭が痺れる。
銀紙が、都の身体をそっと包んできた。
気がつくと、都は左手でブラウスの下からその控えめだが形の良いやや小ぶりの乳房を愛撫し、
右手をスカートの中に入れ、下着の上から濡れそぼった秘所を何度も撫で回していた。

「体の中、全部チョコレートになっちゃう……こんなの…だめぇ……」

舌ッたらずな甘い声が少女の唇からこぼれた。
上部が溶けかけた板チョコレートは、嬉しそうに都の耳元で甘く囁きながら、ゆっくりと覆いかぶさってきた。

「君に食べられてしまいたい…。どうか全部食べてくれないか、君の中に入りたいんだ」
「来てぇ…チョコさん来てぇ…二人で一緒になろぉ…?」

ふとももに絡みつく銀紙がスカートを捲り上げてくる。
都はうっとりと目を閉じた。
665甘い恋人3:2009/02/12(木) 02:22:44 ID:b9ni67V4



「あれー不二家、何かいいにおいする?」
「そう、かな?さっきチョコ食べたから、その匂いじゃないかな?」

クラスメートから声をかけられた都は、曖昧に微笑んでみせた。
控えめで可愛らしい彼女の笑顔は、甘い匂いとともに、とろけるような色気を感じさせた。
男子生徒は慌ててその顔から目を逸らす。強烈に反応しかかった股間がどうか彼女に気がつかれて
いませんようにと願いながら。

「うふふ、チョコさんの匂いが残っちゃったかな…?」

少し自分の制服の匂いを嗅いでみた都は、うっとり笑った。
非常食と称していつも入れている鞄の中の小さなチョコ袋から「君は良い匂いがするよ、愛する人」と
甘いバリトンが聞こえたが、その声は教室の他の誰にも気がつかれることはなかった。

「みやこー、ポッキーいるー?」
「あっいるいる、一本ちょうだい」

友人から差し出されたチョコポッキーから「愛してるよ」と声が聞こえた。
都は微笑みながら「私も」と答え、パクリとくわえた。

「何か言った?」
「ううん」

口の中に広がる甘さに恍惚となりながら、都は何気なく答えた。
チョコレートに愛される。なんて甘美なのだろう。
666甘い恋人:2009/02/12(木) 02:24:18 ID:b9ni67V4
終わり!小ネタすいませんでした。

性欲と食欲が直結してるのは非常にエロいですね!
667名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 02:26:01 ID:hrs9+J91
なんてシュールなんだ!!
だがGJ!
チョコレ・・・ビターチョコレートのくせにかっこいいじゃないか畜生!
668名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 02:53:03 ID:PU5ddBQY
女臭くてウザー
サイトでやれよ
669名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 02:57:06 ID:OIzbPAyi
>>666
GJ!
670名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 03:05:23 ID:1xmRYhzQ
GJ!
ちょっと板チョコ買いに行ってくる
671名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 09:41:13 ID:gDrxriNe
>>666
GJ!
ビターチョコ氏は渋くてかっこいいな。
板チョコ見るたびに思い出しちまうwww
672名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 10:17:53 ID:csKXY4Me
すごいな、まさになんでもあり。
チョコ男ってwww
673名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 11:50:10 ID:hrs9+J91
亀レスだが>>633-634に同意
旧作にコメつけられたら面白いと思う
スレでいきなり旧作の感想書いたら
雑談の流れきっちゃったりすることになりそうだし
674名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 11:50:52 ID:S/3SFsG0
バカ過ぎるwwwwもっとやれwww
675名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 12:39:25 ID:zoUrdcCo
さて容量が400を越えたわけだが。
そろそろ次スレのこと考えないか?
注意書き必須
薔薇はイタチ
このへんをテンプレに入れたらどうかと思う
676名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 15:35:24 ID:hrs9+J91
あー、もう容量そんな行ってたか
今回スレの進行早いな・・・超マイナージャンルなのに・・・
俺も一個提案
職人はトリップだけじゃなくてコテハンつけたらどう?
投稿のレス番がかぶることも多くなってくる頃じゃない?
1-111みたいなのでも一応職人判別できるけど数字じゃ紛らわしい気がする
トリップと話だけで「あの職人かー」って分かる古参住民だけじゃないだろうし
コテついてると分かりやすんじゃないかな
677名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 16:24:23 ID:S/3SFsG0
コテトリは書く人任せでいいよ
678名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 17:57:32 ID:detGzHaw
真性キチの粘着荒し一匹はスルーって入れとかないか?
679保管庫:2009/02/12(木) 20:23:32 ID:pd+MDM+p
>>673
了解です。
時間のあるときに過去作品に随時コメント機能を付けていきますね。
680名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 21:13:56 ID:5tPvezQF
テンプレいじってみた

【なんでも】人外と人間でハァハァするスレ【あり】3

ここは異種族と人間の恋愛でハァハァするスレです。
モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
でも、変態紳士淑女の集まるスレなので、
空気があれそうなレスには徹底スルー。sage推奨ですよ奥さん

保管庫
http://www26.atwiki.jp/monsters/
絵板
http://www2.atpaint.jp/jingai/
前スレ:【なんでも】人外と人間でハァハァするスレ【あり】2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231971015/

あと適当に関連スレ張っとくかんじでいいかな?
681名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 21:30:19 ID:mV9oBydW
>>675の言うように『注意書き必須』はテンプレに入れた方が良いと思うよ
数字は板違い、もか
682名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 22:05:38 ID:hrs9+J91
【なんでも】人外と人間でハァハァするスレ3【あり】

ここは異種族と人間の恋愛でハァハァするスレです。
モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
でも変態紳士淑女の集うスレなのでジェントリズムを心がけよう。
投下前には注意書きを忘れずに。
荒れそうなレスは徹底スルー。
人外萌えに定義も貴賎もなし!…でも数字ネタは数字板でね。

保管庫
http://www26.atwiki.jp/monsters/
絵板
http://www2.atpaint.jp/jingai/
前スレ:【なんでも】人外と人間でハァハァするスレ【あり】2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231971015/

いじってみたが、どうだろうか。
683名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 22:24:15 ID:GFucdKP+
ここ恋愛前提のスレではないよな?一行目おかしくね?

>>1にプラスして
《利用上の注意》
・sage推奨、荒らしはスルー
・801は801板へ
・SS投下の際には種族や傾向等の注意書きを

とでもしとけばいんじゃねーか
個人的にテンプレは簡潔な方が見易い
684名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 22:31:44 ID:zoUrdcCo
うん
エロ前提のスレだからな
685名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 22:33:20 ID:zoUrdcCo
途中送信してしまった

・次スレは>>970もしくは容量が480を越えたときに

もつけ加えてはどうか
686名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 23:42:08 ID:S/3SFsG0
>>683
シンプルな方がいいってのに同意
>>685
すぐに埋まるとも限らんしスレ立てまでテンプレ入れなくてもいいんじゃない。かなり長いこと埋まらず並立してるのはよく見る。
687通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 00:53:58 ID:8i55BlZa
こんなスレがあったのかとか思いつつ俺が通りますよ……。

魔獣に男が(性的な意味で)襲われちゃう作品を投下します。
先ず読むにあたっての諸注意を。

・ちと長いです。なので前半と後半に分かれます。
・エロスは後半です。薄着でお待ちください。
・なんだか少し設定っぽい所があるので注意です。
・それとやや厨ニ病気味です、其処は生暖かく見守ってください。

上記から、見たくないと思われた方は精神安定上、コテをNGにする事をお勧めします。
では、次のレスから投下開始。
688通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 00:55:18 ID:8i55BlZa
ぱちり……

夜闇を照らす焚き火の炎の中から、木が爆ぜる音が周囲に響く。
俺は何も言わず、串に刺して火に炙ったハムをひと齧り。
そしてする事もなく、夜闇に揺らめく炎を漫然と眺める。
さっきから聞こえる音とすれば、焚き火の木が燃える音と虫の鳴き音、
そして、さっきから吹付ける風によってゆれる葉擦れの音だけ。

―――やはり、一人での野宿は何処か物悲しい物がある。
これが話相手の一人でもいれば、もう少しは気が紛れるのであろうが、
いまさら無い物ねだりしても仕方が無い。

俺はラムザ、ラムザ=アーズグレイ、
傭兵の真似事をしたり、宝捜し屋(トレジャーハンター)の真似事したりしつつ諸国を旅する。
――いわゆる冒険者と呼ばれる職業をしている。

ごく普通の冒険とは無縁な、いわゆる一般人達から見れば、
冒険者と言うのは夢とロマンに満ちた職業――の様に聞こえるのだろうが、
その実際はと言うと、つまらないいざこざに巻き込まれたり、挙句に怒り狂ったドラゴンに追い掛け回されたり、
その苦労の割に依頼料が少なかったり、その腹いせに攻撃呪文で森を吹き飛ばしたら村の人達に怒られたり、
……とまあ、大方のイメージと違って冒険者と言うのはかなり大変だったりする。

言っておくが、これは只の一例だぞー……本当だって。

んで、そんな冒険者をしている俺が、なんでこんな何も無い場所で野宿しているんだ?というと。
何てことは無い、ちょいとばかし不幸な偶然が重なった結果である。

こうなったのも全ては空気の読めない野盗達が悪いのだ!
……なにも街道の分かれ道の前で襲い掛かって来るか?

で、その野盗達の「へっへっへ、命が惜しかったら素直に金目の物よこしな」等と
お決まりのセリフを言う様が余りにもウザかったので、有無を言わさず攻撃呪文で吹き飛ばしたのだが……、

まあ、まさか野盗と一緒に道標まで吹き飛んでいるとは思ってもいなかった訳で……加減って本当に大切ですね?
俺の後を通りかかる人達、本気でごめんなさい。

んで、道標がなくなってどっちに行こうかと迷った挙句、適当にこっちだろうと進んで見たら大チョンボ。
進めど進めど森ばかりで着く筈であろう街は全く見えず、気が付いたら見事なまでに山の中。
其処でようやく自分の間違いに気付き、元の道に戻ろうとした時には既に日も沈んで周囲は真っ暗闇。
一応、照明の魔法はある事にはあるのだが、うっそうと木々が茂る夜の森を進むにはやはり心もとない。
で、今、危険を承知で暗闇の中を引き返すべきか、それか1夜を明かして明るくなってから引き返すべきかと悩んだ挙句。
暗闇の中を闇雲に進んで更に迷ってしまっては余計に面倒だ、と言う結論に至り、仕方無しに野宿を決めた訳で……。
あー、こうなる事だったらあの野盗連中をもう少しいびり倒しておくべきだった!

誰だ、殆ど自業自得じゃないのかって言った奴!
……その通りだよ、ほっといてくれ。
689通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 00:56:23 ID:8i55BlZa

ぱちり……がしゃぁ……

思い出したかの様に――炎の中で木が爆ぜ、その拍子に燃えている焚き木が崩れ落ちる。

何時までもこうして焚き火を眺めていても仕方ない。
いい加減、とっとと寝てしまおうか……。

そう思いつつ、追加の焚き木を足し、ハムの最後のひとかけらを口にいれようとした矢先。
―――不意に虫の鳴き声が止んだ。

「…………」

俺はハムを食おうとしていた手を止め、何言う事なく傍らに置いてある鞘に収まった剣へ手を掛ける。
そう、剣士でもあり魔道士でもあり、数多もの修羅場を潜り抜けて来た冒険者である俺のカンが告げていた。
――何かが、こちらを見ている、と。

周囲に意識を巡らせてみると、
案の定、俺の背後から少し離れた方の茂みに、こちらを伺う誰かの気配を感じた。

……やれやれ、先程吹き飛ばした野盗達が早速復讐に来たのか?
それとも、炙ったハムの香ばしい匂いに惹かれて飢えた獣が来たのか?
まあ、どっちにしろ、この誰かさんがこちらに危害を加えるつもりならば、俺がやる事はたった一つ。

 徹 底 的 に ぶ ち の め す !

んじゃ、やる事も決まった事だし、取り敢えずだんまり決めこむよりも声でも掛けて見るか。

「何時までコソコソ隠れているつもりだ?……言っとくが、俺はコソコソしている奴は大っ嫌いなんだ。
そう言う奴は大体が弱虫だからな」

気配の方に目線を向ける事なく、隠れている誰かさんに向け、わざとらしい声で「弱虫」の所を強調して挑発する。
もし、この気配の主が先程の野盗であれば、まんまとこの挑発に乗って姿を現す筈だ。
そうなればこっちのもの、さっさと攻撃呪文で叩きのめせばENDだ。
それで万が一、矢を放ってきたとしても、それに対する方法は幾らでも持っている。
つまり、隠れている誰かさんはこちらに気付かれた時点で、大ポカを踏んだも同然なのだ。

まあ……これが野盗ではなくて只の通りすがりの兎さんだった場合、
兎に挑発する様がただひたすら間抜けにしか見えないのだが……。

――しかし、それは俺の杞憂だった様だ。
挑発に乗ったのか、それとも別の理由で動いたか、
直ぐにがさりと茂みを揺らして誰かさんが動きを見せた。
690通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 00:57:49 ID:8i55BlZa

「あ……すみません。別にコソコソするつもりはなかったのです」

俺に向けて掛かった声は、予想に反して意外にも可愛らしい女の声だった。
ありゃ?……これはちょっと拍子抜け。

これが男のだみ声だったのであれば、問答無用で攻撃魔法の一つでも叩きこんでいた所だったが、
まさか気配の主が女だったとは思ってもなかった。

いやいや、ひょっとすると野盗達の仲間に女がいる場合だってある。
女の声に油断して、鼻の下を伸ばして気を抜いた途端に槍でグサリ! では笑い話にもならない。
ま、兎に角、相手が何であれ警戒はしておくに越した事はないだろう。

鞘に収めたままの剣を片手に警戒を緩めぬまま、俺は気配の方に顔を向け、口を開く。

「俺に何か用か?……用があるんだったら姿を見せてくれると有り難いんだが……?」

俺の、警戒を混じらせた声での問い掛けから、やや間を置いて

「す、姿を見せてと言われても……その、多分……私の姿を見たら驚いちゃうと思いますよ?
あの……それでも良いんですか? 本っ当に私を見たら驚きますよ?」

そう言って誰かさんは姿を見せないまま。

はい?……何を意味の分からない事を……。
気配の方へ向ける眼差しが、次第に怪訝な物に変わって行くのが俺自身でも分かった。

ひょっとして、この誰かさんはとてつもなく奇抜なファッションでもしているのだろうか?
例えば無意味に露出度の高い服にトゲ付きのショルダーガード、しかも髑髏のネックレスを首に掛けているとか?

――って、流石にそれは無いか。
もし、この世にそんな格好している奴がいたのだったらその場で指差して爆笑してやるよ、うん
……と、そんなくだらない事はさて置き。

「俺が驚くも驚かないも、お前さんが姿を見せてから決める、
それでも姿を見せるのが嫌だったら、とっととどっか行ってくれ。
俺はなんだかんだ言って何時までも姿を見せない相手にかまってやれるほど、心が広くないんでね」

そう、誰かさんに向けて言い放つと、俺はぷいとそっぽを向く。
そっぽを向いたのは『これ以上、言い訳を聞くつもりは無い』との、
隠れている誰かさんへ向けた無言の意思表示である。
691通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 00:59:01 ID:8i55BlZa

「う〜……分かりました。けど、本当に驚かないでくださいね?」

と、渋々とした感じが混じった言葉と共に、ガサガサと茂みを揺らして気配の主が姿を現す。
振り返り、その姿を見て――俺は息を飲んだ。

確かに、声の主は女性だった。見た目は十代中頃くらいか、
ややカールがかった肩くらいの長さの赤毛、くりくりとした大きな瞳、
どちらかと言えば元気の良さそうな少女と言った所。
見た感じスタイルも良く、身体の流れるようなラインと張りの有る大きな乳房、
健康的な小麦色の肌等は中々魅力的であり、
人通りの多い街中を歩けばナンパ男の2〜3人は声を掛けてくるであろう魅力が有る、
……ただし、その体躯が普通の大人よりも二周り以上も大きい上に、
下半身が獣の物で無ければ、の話ではあるが。

―――そいつは、人間ではなかった。ましてや亜人ですらもなかった。
”彼女”のその上半身は裸で、群青色の瞳は猫の様に縦長な瞳孔をしており、
更に引き締まった腹部から先の下半身は獅子の物であり、
その猫科特有のラインを描く下半身の全体は赤みがかった獣毛に覆われていた。
見れば、両腕もひじから先が下半身と同じ色の獣毛に覆われ、
人間の物に近い形の掌のやや太目な見た目の指の先に、僅かであるが湾曲した鋭い爪が見えている。
それだけでは無い、背には1対の黒い蝙蝠の翼が生え、更に尾は鋭い針を有する蠍の尾であり、
尾の先端の針が焚き火の明かりの照り返しを受け、ギラリと輝きを放っていた。

「マンティコア、か……?」

最初のパッと見た目、俺は”彼女”はスフィンクスの一種かと思ったが、
焚き火の明かりに照らし出されたその特徴から見て、”彼女”はどちらかと言えばマンティコアの方が近いと判断した。

―――マンティコア―――
山奥の森林や人気の無い古城などに住む、人語を介するキマイラやスフィンクスに似た魔獣の一種。
赤毛の獅子の身体(または下半身)、背の蝙蝠の様な翼、そして鋭い毒針を有する蠍の物に似た尻尾に、
三列の鋭い歯を有する人間の老人のような頭(または上半身)と言われている、中々ユカイな姿をした魔獣で。
かつてはテリトリーに迷い込んだ人間を骨も残さず食らう魔獣として恐れられて来た。
だが、実際の所、彼等が人間を襲って食っていると言う目撃例が全くと言って良いくらいにない上に、
「人間? ああ、そりゃもう死にそうな位まで腹へってたら食うかもしれない?」との、
マンティコア達自身からの弁もあって、現在では図鑑に肉食と記されているだけになっていたりする。

……とは言え、彼等が人間にとっては脅威的存在で有る事には変わりは無く、
三列の鋭い牙による噛みつき&毒針による高い攻撃性と獣特有の素早い動きに加え、、
そしてある程度の魔力耐性を持った丈夫な毛皮に高い知能を併せ持った彼等は、
普通の腕前程度しか持っていない冒険者にとっては充分に恐るべき敵と言え、
毎年、迂闊に彼等のテリトリーへ踏みこんだ冒険者や商人が襲われ大怪我を負った、なんて話は何度も耳にする。

まあ、自慢ではないが高い剣の技量と確かな魔道の腕前を持ち合わせる俺にとっては。
マンティコアなんぞダース単位で現れようとも恐れるものではないし。
それにちゃんと怒らせない様に会話すれば、知能の高い彼らはちゃんと話も聞いてくれる上、
時には普通では知る事の出来ない面白い話も聞けたりもする。

……それにしても、マンティコアの人間部分は大体――いや、殆どが皺だらけの老人なのが普通なのだが。
こいつの場合はまったく正反対で、うら若き女性の上半身である。

俺の個人的な検分だが、目の前にいる”彼女”はマンティコアの突然変異、もしくは亜種なのだろうか?
692通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 01:01:25 ID:8i55BlZa

「なるほど、こりゃお前さんの言う通り、慣れてない奴だったら間違い無く驚いている所だったな」
「……あれ?……あの、驚かないんですか……?」

驚くことなく納得の呟きを漏らす俺に
”彼女”は群青の瞳の瞳孔を細めて心底意外そうな表情を浮べる。

「まあな、これでも俺は結構色々な経験してるもんでな、少々の事では驚かんよ」
「はぁぁ〜、それはそれは……貴方って子供の割に凄いんですね」

むかっ!

「……をい」
「え?あ、あれ?私、何か悪い事言いました?」

子供呼ばわりされた事にやや険悪な物を混じらせた声を上げる俺に、
”彼女”は俺が何故怒っているかが理解できず、おろおろとうろたえる。

「……言っておくが、俺はこれでも酒も煙草も嗜める歳だ。子供呼ばわりしないでくれ」
「え、ええっ!? で、でも、貴方は身体も小さいし子供っぽい顔付きだし、何処から如何見ても……」
「…………」
「ああっ、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!」

険悪さの度合いが増した俺の視線に、ようやく自分の間違いに気付き、慌てて謝りたおす”彼女”。

……ったく、俺が一番気にしている事を2度も言いやがって!
どうせ俺は身長も低いし童顔だし何処から如何見てもアソコの毛も生えていないようなガキに見えるよ! どちくしょう!
これがもし、あからさまな悪意を込めて言っているのであれば、即、その場で張り倒している所である。

だがしかし、どうやら”彼女”はいわゆる天然、と呼ばれる類みたいで、
人を怒らせてしまう様な事を、悪気もなくつい自然に言ってしまうクチ、と言った所なのだろう。
……こう言うタイプと話していると自然と胃が痛くなる……。

と、何時までもくだらない掛け合いをしている場合じゃなくて、

「お前さんが俺を子供扱いした事に付いての追求は後にしておくとしてだ。…一体、俺に何の用だ?
どうもお前さんの態度からして、テリトリーに入った人間を追い払いに来たって訳じゃあ無さそうだが……?」
「あ、そうでした!うっかり忘れる所でした!」

……をいをい……大事な事をうっかり忘れそうになるなよ……。

「あの、私の名前はエルミナーデって言います。
もし呼びにくいと思いましたらエルミィって呼んでも良いです」

と、俺の前に来た”彼女”ことエルミィが自己紹介をする。
ちょこんとおすわりをしてぺこりと頭を下げる様子がなんだかラブリー。

「……俺はラムザ、ラムザ=アースグレイだ」

自己紹介された以上、俺も取り敢えず自己紹介を返す。
ただ、初対面の相手に舐められぬ様に低い声で淡々と、と言った感じで。
これは初対面の人間に対する交渉や会話の際の何時も行う、
相手に舐められない為のお決まりのテクニックの一つである。
693通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 01:02:52 ID:8i55BlZa

「えっと……あの、ラムザさんは冒険者なんですよね?……」
「……ああ……そうだな」

おずおずと話し始めたエルミィに対して、俺は適当に相槌を打ちつつ、
串に残ったハムを齧り、ハムの無くなった木串を焚き火の中へ放りこむ。

まあ、確かに今の俺の姿は丈夫で尚且つ動きやすい服装の上に
装甲竜(アーマー・ドラゴン)の鱗を加工した胸甲冑(ブレストプレート)を付け
更に腰の左右には、旅に必要な道具や路銀をいれる為の皮製のウエストポ−チを付けている等
何処から如何見ても、その格好は旅の傭兵か冒険者の風貌である。
無論、見た目が如何見ても12、13位にしか見えないとか、その割に目つきが鋭いとか言う事は抜きにして、だが。

しかし、その冒険者の俺に何の用なのだろうか………?

「それなら、私をラムザさんの仲間にしてください! お願いします!!」

 ぶ っ ! !

余りにも予想外かつ唐突な頼みに、俺は思わず飲み込もうとしていたハムを全て噴き出してしまった。
……ああ、勿体無い……。

「ちょ、ちょっと突然噴き出さないでくださいよ……もう……」
「……え、えっと……仲間にしてくれってーのは、いったい如何言う事だ?」

身体に付いたハムの欠片を
獣毛に覆われた手(彼女の場合、前足と言うのだろうか?)で払いつつ抗議の声を上げる彼女に
俺は唐突に沸いた頭痛と眩暈を抑える様に指先をこめかみに当てながら、やや引きつり気味な声で聞く。

「え?……言ったままの意味ですよ?」
「…………」

しれっと答える彼女に、俺は只々、絶句するしかなかった

今まで、俺は旅の中で、子守りのアルバイトをやっているコボルトの話や、
とある街で野菜のたたき売りをしているオーガの話は聞いた事はあった。
だが『冒険者の仲間にしてくれ』と言い出すマンティコア、と言うのは流石に初めてである。

普通、野に住まう魔獣幻獣の類と言うのは
その性質上もあってか、余り人間と余り関わり合いになりたくないらしく、人里に降りる事は殆ど無いと言って良い。
そりゃ大きな都市に行けば、稀に魔獣の類に出会う事もあるが、そう言うのは大体が行商目的で訪れた者が殆どであり、
わざわざ進んで人間社会に溶け込もうとする者なんぞ一部の例外を除いて皆無と言って久しい、のだが……、
どうも今、俺の目の前にいる彼女は、その一部の例外と言ったところのようで。
はてさて、こやつは何の目的があって冒険者になりたいと言い出すのだろうか……?
694通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 01:05:08 ID:8i55BlZa

「私、この普通とは違う身体の所為で同族から好かれてないんですよ……」
「…………」

そう、俺が聞いても居ないのに声に悲しげな混じらせて話し始める彼女。
……なんだか話し方に少々演技っぽい物を感じるが、その突っ込みの言葉を敢えて喉で抑え、黙って聞く。

人間であれ魔物であれ、どの世界においても普通とは毛色が異なる物は一様につま弾きにされる傾向にある。
恐らく、彼女は普通とは違う容姿の所為で仲間内からつま弾きにされたしまったクチ、と言った所だろう。
……世の中というものは如何も世知辛い物である。

「それで、私は仲間に好かれようと色々と努力しました
好物である肉を持ってきてご近所さんの家に置いたり、歌をうたって見たり色々したんです」
「ああ……それでどうなったんだ?」
「けど、如何言う訳か余計に仲間から嫌われちゃって………
まあ、偶々、肉を置いた家に住んでいるご近所さんの帰りが遅くなって、
帰ってきた頃には肉が異臭を放つようになったり、私の歌を聞いた仲間が一様に微妙な表情を浮べてたりしましたが。
……流石にこれは違いますよね?」

いや、じゅーぶんなまでにそれが原因だと思います。
腐った肉を家の前に置かれたり、聞きたくも無い下手糞な歌を聴かされたり……んな事されて嫌わない方がおかしい。
……やっぱ、こいつは紛れもなく天然の様だ。

「結局、村八分の形に居た堪れなくなった私はマンティコアの集落から出て行かざるえませんでした」

あったんだ、そんな集落……世の中は広い。

「そして、この山での生活を始めてから、私は思いました、
今は私の事を良く見てくれない皆に何時かは私の凄さを認めてもらおうと!
そして、何時かは皆に憧れられる存在になりたいと!」
「……ああ、そうか」

なんだか声に熱の篭り始めたエルミィに、やや疲れた調子で返す俺。

「そんなある日、この山に訪れたとある人が話してくれた話から、私は冒険者と言う人達の存在を知りました。
その人から聞いた話によると、彼等冒険者は世界各地を回って様々な偉業を打ち建てている、と!」

……誰だ、そんな無責任な話をした奴。

さっきも説明したと思うが、冒険者と言うのは大概は郵便配達の真似事をしたり、
遺跡の盗掘の真似事をしたり、はたまた野良ゴブリンや野良コボルトなどの弱小モンスターをいびったりと、
英雄譚で聞くような輝かしい活躍とはかなり縁遠い事をやっているのが殆どで。
ましてや、エルミィの言うような偉大な功績を打ち立てた冒険者と言うのは、
7つの海を航海し、独力で新大陸を発見したエモード=シャイコフ
生涯で133の遺跡を発掘し、古代文明の全容を解明したマーズ=レイノス
全ての生物を記した図鑑を書くと言う目的を掲げ、生物図鑑の基礎を築き上げたエミール=N=ラインハルト
世界最高峰の山、ガルガット山を制覇したのを皮切りに世界の山々を制覇していったベルモンド=バーグレー
今も生きる伝説、打ち立てた功績は100を越えると言われるレグナス=フェノルード
等など、それこそ伝説級の冒険者と言うのは今まで五本の指で数えるほどしか存在していない。

……当然、その五本の指の万倍以上の冒険者が、名を残す事も出来ずに歴史の影に消えていっている訳で。
恐らく、その話をした奴は、ほんのヨタ話のつもりで彼女へ話をしたのだろうが……。
695通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 01:08:12 ID:8i55BlZa

「私、そう言う人たちの様になりたいんです!
少なくとも、皆の心に残るような凄い冒険者に!」

肉球のある右手をぐっと突き上げ、熱く語る彼女をよそに、俺は内心呆れ果てていた。

――そう、良く居るのだ、何処か誰かさんの作り話、またはヨタ話を真に受けて、
『よーし!俺も(私も)冒険者になって一旗上げるぞ!』と身の程も知らずに息巻く人が。
まあ、こいつの場合、人では無く魔獣であるが。……と、それはさて置き。

おおむね、そう言う人達は意気揚揚と故郷を飛び出して、思いつくまま無理無茶無策無謀を繰り返し、
大概はその無理が祟った挙句、そのまま何処かの村の無縁仏の一員となってしまったり。
例え運良く生き残ったとしても、叶わぬ自分の理想と、思う以上に厳しい現実とのギャップに苦しんだ挙句、
腐った木の枝が自らの重みで折れるように挫折して、尻尾巻いて故郷へ逃げ帰るか何処かの村に住み付くかして、
いきなりパン屋を始めたり、ひっそりと畑を耕し始めたり等して余生を送る事が多い。
……まあ、これは一種の一過性の性質の悪い流行り病の様な物、と考えれば良い。

恐らく、エルミィは自分を追い出した仲間に対して
『私を追い出したあいつらに私の凄さを認めさせてやりたい!』とかなんとか考えて冒険者になろうと思ったのだろう。

……傍目から見れば本気でどーでも良い事なのだが。
実際に巻き込まれる側にとっては正直言って堪った物ではない。
どーやら、それに巻き込まれてしまったのかと考えた俺は、心の中で小さく溜息をついた。

「しかし、私一人だけでは人間の皆さんと仲良くなれるかどうか不安です。
恐らく、私一人だけでは宿屋に泊まることすら難しいと思います。
其処で、腕の良い冒険者の人と一緒に旅をする事で、人間の皆さんと接する機会を作り、
そのついでに私の名を広めようと思ったのです!」

まあ、確かに、それは自分一人で無理無茶無策無謀を繰り返すよりかは良い考えだとは思う。
……だが、重要な事が所々抜けまくっている。

自分自身が気付かぬ内に相手を怒らせてしまう様な性格では、冒険もクソもあったもんではない。
これでは三日も持たずに同行者と大喧嘩して終了、となるのがセキの山だ。
と言うか、先ずはその事ある毎にたぷたぷ揺れる胸を隠せ。青少年にとっては目の毒だ。
696通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 01:11:54 ID:8i55BlZa

「私が見た所、ラムザさんはとっても凄い冒険者だと思います。
ですから――その、私をラムザさんの冒険に一緒に連れて行ってくれませんか?」

そういって、彼女が人間が土下座する様に身体を伏せて上目遣いで俺の顔を見ながら頼みこむ。
俺は胸の前に腕を組んで、うんうんと頷くと、ゆっくりと彼女の顔を見据え、

「悪いが、断わる」

と、きっぱりと言い放った。

「―――え?………」

その一言が暫く理解出来なかったのか、エルミィは少しの間だけぽかんとした表情を浮べた後、

「そ、そんなぁ!な、何でですかっ!?
ラムザさんに迷惑なんてかけたりしませんし、荷物だって持ちますし、戦いの時は手伝ったりもしますし、
そ、それに私の肉球も触り放題なんですよ!それなのに何で断わるんですか!?」

少しだけ涙目になって俺に食って掛かる。

……ちょっとだけ、そう、ホンのちょっとだけ『肉球触り放題』の言葉に心動かされそうなったが、
何とかそれを堪え、俺は腕を組んだまま彼女をじっと見据えて諭す様に言う。

「何でってな………お前さんはとにかく世の中の事を知らなさすぎる。
この世の中、お前さんが思っている以上に悪党と呼ばれる類の連中は多いんだ。
平気で他人を騙す奴もいる、他人の事を何とも思わない奴もいる、暴力で物事を済ませる奴もいる、
俺は旅をしている中、そんなあくどい連中をイヤと言う程見て来た。
そしてそう言う連中に酷い目に遭わされた冒険者も、同じくイヤと言う程にな。
冒険者が夢とロマンに満ち溢れている職業の様に聞こえるけど、現実は伝承歌(サーガ)や英雄譚ほど甘くはないんだ。
悪い事は言わん。冒険者になるのは諦めて、素直に人里離れた山に移り住んでしまった方が身の為だ。
現実の厳しさに絶望して、身も心も傷ついて人間嫌いになってしまう前に、な?」
「……う…うぅっ……」

俺の説教に、エルミィは項垂れてしょぼくれる。
ちと厳しい様であるが、これくらい言わないと彼女は分からないだろう。

「な、なら、私にだって考えがありますよ!
わ、私を連れて行かないと言うなら、ラムザさんを襲っちゃいますよ!ガオーって!」

だが、エルミィは思いのほか諦めが悪いらしく、
最期の手段とばかりに爪を出した両手を振り上げて、襲いかかる仕草をする。
しかし、その可愛らしい声と若干腰が引き気味な態度の所為か、如何もサマになっていない……。
これでは一般市民程度をビビらせる事は出来ても、俺の様に場馴れした冒険者を脅すなんて到底無理だろう。
だが、まあ……そーくるならちょいと脅かすか。
697通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 01:13:07 ID:8i55BlZa

「―――やってみろよ」
「………え?」
「襲ってみろって言ってるんだ、だが、その代わり―――」

予想外の返事に戸惑う彼女へ冷たい視線を投掛けつつ、俺はすっくと立ちあがり。
手に持っている長剣(ロングソード)を鞘から引き抜くと、傍の人の胴体ほどの太さの立ち木の前に立ち。
そのまま軽く気合を込めて一閃、更に返す刃で2度3度、圧倒的な迅さで剣を振るった後、剣を収める。

ギ……ズズン……

――刹那。振るわれた剣の軌跡に合わせて、木に割線が刻み込まれ
そこから輪切りとなった木は、まるで子供に突き崩された積み木の様にバラバラになって地に倒れる。
その間も無く、俺は小さく呪文を詠唱し。

「――砕け!”破空弾”(エア・ブリット)」

ず ど ば ん っ!

掌から放たれた不可視の矢が輪切りとなって倒れた木の輪切りの一つに突き刺さり、
其処を中心として耳をつんざく音を立てると共に輪切りが砕け散り、木片を撒き散らす。

俺の使った『破空弾(エア・ブリット)』は風の属性の攻撃魔法として良く使われている物で
高圧で圧縮された空気の矢、または弾を放ち、命中した対象に破壊的な衝撃波を撒き散らす術である。
術者の腕前や素養、状態の差によって威力や射程が多少は異なるが、当ればごらんの通り。
ヤワな防具を着た人間程度なら一撃で致命傷を与える威力を持つ。
無論、マンティコアだろうとも、当て所によっては充分に倒す事の出来る威力である。

「……と、お前さんの頭がこの木と同じ事になるだけだ」
「…………」

剣を鞘に収めつつ半ばから砕けた木片を指差し、俺は彼女に向けて冷たく言い放つ。
それを目の当たりにしたエルミィは、ポカンと口を半開きにしてあっけにとられていた。

まあ、呆然とするのも当然だろう、目の前で太目の木をあっさりとなます切りにした上で
攻撃魔法で粉々に打ち砕くパフォーマンスを見せ付けられたのであれば、普通は呆然としてしまう。
おまけに、脅しとは言え、ついさっき自分が襲うと言った相手がこれを軽くやって見せたのだ。
その驚きは想像に難く無い。

「ま、俺はこれくらいの腕は持っているんでな、
降りかかる火の粉は自分で振り払えるし、旅の仲間なんて必要ないんだよ」
「で、でも………」
「くどい、2度も同じ事を言わせるな。良いからさっさと冒険者になるのは諦めて山奥に引っ込んでろ!」
「………あう………」
「分かったらさっさと行った!俺は気が短いんだ!
とっとと行かないと、その場で三枚に下ろして毛皮のバックにしちまうぞ!」
「う……分かり、ました………」

何度か粘るエルミィであったが、結局俺の頑なな態度に無駄と悟ったらしく
頭も尻尾もがっくりと項垂れさせ、しょぼくれた様子でその場を立ち去っていった。

―――やれやれ、ちと厳しく言い過ぎたような気もするが、これも仕方の無い事だと思おう。
あ……そういや俺を子供扱いした事に対する追求がまだだったかな……?
ま、いいか。今更呼び止めるほどの事じゃないし……多少むかついたけど……。

「さて、今夜は妙なお客さんが来たけど、気にせずここで寝るとするか……」

彼女の気配が完全に感じ取れなくなるまで待った後
夜空に浮かぶ三日月を見上げ、俺はポツリと呟くと虫除けの香を焚き、焚き火に薪をくべると、
その場に横になり、そのまま程よい眠気に意識を預けるのであった……。
698通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 01:14:04 ID:8i55BlZa
前半は以上です。

エロスありの後半は明日辺りに投下できればなと。
699名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 01:24:36 ID:WritWaOz
やばいwktkがとまらない・・・・
後半待ってます、GJ
700名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 01:38:54 ID:GyHB+sv7
wktkwktk
701名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 06:53:37 ID:xZ2Xr4Sk
エルミィかわいいよエルミィ
702名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 09:44:40 ID:gUdzDA06
楽しみにしてるよ
703名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 15:13:02 ID:Kfg0zAep
>>702=ビターチョコレート
704名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 17:40:39 ID:Kfg0zAep
揉めてる原因の2作品を読んでみたが、これは……ww
なんか厨設定まんまなのと、設定すらなさげなシチュものかw
後発のはキャラも立ってないしとりあえずシチュを書いてみたかっただけちゃうんかとww
これが職人ねえ…へえー…職人なんだ…
まあ注意書き段階でとっととNGしてた俺が正しかったってわけだw
705名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 17:41:08 ID:Kfg0zAep
やべ
ごめん愚痴スレと間違えた
706通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:02:04 ID:8i55BlZa
前編を投下した後でスレチと言われるかと思ってたけど、好評を頂けた様で何よりな俺が通りますよ。
そう言う訳で、これから後編を投下します。
前編の時にも書きましたが、読むに当たって諸注意を。

・やっぱり長いです、容量が足りなくなるかもしれません。
・ずばり逆レイプです。作者が好きだから仕方がありません。
・設定っぽいのは相変わらずです。
・やや厨ニ病気味です。

くどい様ですけど、見たくない場合はコテをNGにして置くと精神安定上オススメです。
では、次レスより投下。
707通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:04:43 ID:8i55BlZa
「うひょー! どれもこれも美味そうで選り取りみどりじゃないか!」

目の前のテーブルに広がるのは豪華な料理の数々。
ロミール湾産の大手長海老のフライ、フェルビ鳥の丸焼き、フォノゴロ鍋に金貨鯛の生け作り!
おまけにカルガヤ茸のソテーに黄金蛍烏賊の踊り食い! 更に追い討ちのフェルベ牛のサーロインステーキ!

それらが俺の前で、芳醇な香りと美味そうな輝きを持って、私を食べてくれと俺を誘惑している!
もうどれもこれも本当に美味そうで、見ているだけで口の中が涎で一杯になってしまう。

「いっただきまーす!」

無論、俺は迷う事無く誘惑に乗り、フォークとナイフを手に料理達へ挑もうと……

  ど す ん ! !

「―――ぐぇっ!?」

こ……これは一体何事っ!?
折角、大手長海老のフライにかぶり付く寸前の良い所だったのに!
いきなりのボディプレスで叩き起こしてくれた空気の読めない馬鹿者は誰だっ!! しかもかなり重いし!

と、心の中で怒りに逸らせつつ俺が目を開けると―――

「―――エ、エルミィ、か?」

月明かりに照らし出され、夜闇に爛々と目を輝かせるエルミィの顔が其処にあった。
恐らく。上空から寝ている俺に向けて急襲を掛けたのだろうか。その接近に全く気付けなかった。
……クソッ、油断した!

「……………」
「一体、何の真似だ?……俺に頼みを断わられた腹いせに食うつもりか?
先に言っとくが、俺の腹の中はかなりどす黒い! だから俺なんて喰ったら腹壊すぞ?」

両腕で俺の身体を抑え付けながら、何も言わず俺を見下ろす彼女に向けて
俺は精一杯の強がりを言うのだが―――正直言って、この状況がかなりやばい事は確かだった。

今や俺は、彼女の巨躯によって完全に身体を押さえつけられ、
抵抗や逃亡する事はおろか振り払う事すら出来ず、殆ど身動きが取れない。
おまけにさっきのボディプレスの衝撃の所為で、
傍に置いてあった剣が如何やっても手の届かない位置まで弾き飛ばされてしまっている。
恐らく今から攻撃呪文を詠唱した所で、直ぐに口を抑えつけられてしまう事だろう。
無論、言葉巧みに彼女を騙して体の上から退いてもらう、と言うのも無理だ、
ついさっき、無下に追い払った相手が、素直に俺の言葉を聞くかどうか甚だ疑問だからだ。
……完全に八方塞がり……もはや覚悟を決めるしか他が無い。

嗚呼、ラムザ=アーズグレイ、魔獣に喰われて死す、か。
やれやれ、死に方としては余り上等とは言えないな、せめてベットの上で心安らかに逝きたかったものだが……。

「あの? ラムザさん?何を……喰われる寸前の鹿の様な顔してるんですか?
別に私はラムザさんを喰おうとは思ってませんよ?」
「……へ?」

一人、悲壮な覚悟をして悦に浸っている所へ。
エルミィから掛けられた思いもよらぬ言葉に、思わず間抜けな声を出す俺。

「ですから、私はラムザさんを殺して食おうとかなんて思ってませんって、勘違いしないでくださいよ」
「―――じゃあ、一体、何の用だよ?」
「それは……私を旅に連れて行ってくれる様、もう1度、ラムザさんに頼みに来ました!」

と、俺に圧し掛かったまま元気良く言ってのける。
708通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:06:16 ID:8i55BlZa

「をい……お前さん……諦めて、なかったのか?」
「はい、ラムザさんに色々言われましたけど……やっぱり、私は、冒険者になる事を諦め切れません。
もう帰る場所のない私にとって、冒険者になって旅をする事が唯一の選択肢なんです」
「だ、だがなぁ、口で言うほど甘くはないんだぞ、冒険者って言うのは?」
「でも、世の中の厳しさなんて、実際に味わって見ないと分からないと思うんです、
私はやりもしない内に諦めるなんて出来ません、やっぱり実際に旅に出て確かめたいんです!
それに、ラムザさんとなら上手くやっていけそうですし……
―――って、勘違いしないでくださいよ!ラムザさんは冒険者としてベテランの人みたいですし、
私に分からない事や困った事があったら助けてくれるかな?と思っているだけですから!」

と、右手をパタパタと横に振って少々恥かしげに言う彼女。

をいをい……と言う事は俺にお前さんのお守をやってくれって事か?

―――はっきり言って、冗談では無い。
何を好き好んで俺はこの天然ボケ魔獣と共に旅をせねばならんのだ。
多分、彼女は行く先行く先でトラブルを起こして、その度に俺がそのフォローに回る羽目になるだろう。
無論、そんなの繰り返していたら、一つの国を周っただけで俺の胃に穴があいてしまう事うけあいだ。
おまけに彼女の大きな体躯から見て、恐らくその食事の量もハンパでは無い筈、
そうなると只でさえ逼迫気味な俺の財政状況はかなり危うくなる事だろう。

―――よし、ここは彼女には悪いがきっぱりと断わろう。
と、俺が言葉を出そうとした矢先。

「ですから――お願いです!私を、ラムザさんの仲間にしてください!!」
「う……え……」

エルミィがお互いの鼻先がぶつかる直前までズイッと顔を寄せ、俺に向けて頼み込んでくる。
その迫力に俺は一瞬圧されてしまい、言う事も言えず、つい間抜けな声を漏らしてしまう。

う〜む、拙い、この状況はかなり拙い。

………さっきから、俺の胸元に彼女の乳房がぐいぐいと押しつけられ、
そのやわらかな感触を俺へ大アピールしているのだ。

俺は、今までなるべく意識しない様にしていたが、
今まで野生に住んでいたと思われる彼女は、人間で言う着衣と言うものを何ら着けてはおらず。
その形の良い大きな乳房も、野性的に引き締まったウェストも、猫科の動物特有の優美な曲線も、
それら何ら隠す事無く全てさらけ出しているのだ。

おまけに、それが普通の人間より二周りも大きい為、ある種のダイナミズムさえも感じさせる。
しかもそれが今、目と鼻の先に、いや、それどころか身体に密着しているのだ
普通は気にしてしまう、現に俺だって……

―――って、き、気にするな気にするな!これしきの事で惑わされるなラムザ!

と、必死に心の中で、俺の奥で騒ぎ始めた欲望を自制をしていたのだが……

「……あの、さっきから私のおなかに何かが当ってるんですけど……?」

思いの他、俺の股間の放蕩息子は正直だったらしく、
その存在をエルミィのおなかをぐいぐいと押す事で誇示していた。……こ、この馬鹿息子ぉぉぉぉぉぉぉ!!
見ると、彼女はきょとんとした表情を浮べている。

……うう……滅茶苦茶みっともないぞ、俺……。
709通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:07:47 ID:8i55BlZa

「―――ひょっとして、ラムザさん、私に欲情しているんですか? そうなんですか?」
「…………」

エルミィの身もフタもない問い掛けに、俺は頬がかあっと赤くなる感覚を感じ、思わず彼女から視線をそらす。
―――しかし、それが行けなかった。

「やっぱり、そうなんですね!私に欲情しているんですね!
魔獣の私に、人間のラムザさんが欲情しちゃってるんですね!そうなんですね!」

どうやら、俺の視線を逸らす行動を無言の肯定と受け取ったらしく
彼女はその瞳をより爛々と輝かせ、俺に早口でまくし立てる。
気が付いて見れば、その息も荒くなっており、彼女が獣の本能を見せ始めている事が容易に窺い知れた

そういや、今の時期はマンティコアの発情期だった様な……何か、別の意味で拙い(まずい)状況になってなくね?

うん、確かに食料的な意味で喰われる心配は無くなった。
けど、その代わりに、今度は性的な意味で喰われる事態になろうとは……。
俺は今まで、成り行き上とは言え、女を抱いた(むしろ抱かれたとも言う)事は2度か3度はある。
その相手は、娼婦だったり、または依頼主だったりと色々あった。幸い、男に迫られる事は無かったが。
まあ、それはそれである種の役得、と、俺も割りきって楽しんでいた。
……その殆どが逆レイプに近かったけどな……

しかし、今回ばかりはマジでやばい、何せ相手は亜人どころか魔獣なのだ。
俺には獣姦の趣味なんて無い。おまけに相手が人を喰う事もある魔獣である以上、何されるか分かった物ではない。
下手するとやった後に食われる可能性も……流石に、そうなるのはご免被りたい所である。

しかし、最早、欲望のスイッチが入った彼女を
言葉で説得して止めさせるのは不可能とは言わないが至難の技だろう。

何とかしなければ……
俺は必死に脳をフル回転させて打開策を考え出そうとした、

「―――痛っ!」

―――が、その思考は、唐突に太腿に走った痛みで中断された。
見ると、俺の太腿まで伸びたエルミィの尾が、先端の針を太腿へ突きたてている所だった。

驚く俺に、息を荒げ頬を上気させたエルミィが言う。

「ラムザさん、貴方に逃げたり抵抗されたりされたら私は困りますので、早めに毒を打ち込んでおきますね。
あ、でも、安心してください。暫く身体は動かせなくなりますけど、死ぬ事はありませんから」
「え……えるみぃ……らめろ……―――っ!?」

声を上げようとして、俺は舌が痺れた様に上手く動かない事に気付いた。
クソっ、もう、毒の効果が出てきたのかっ!?……なんて回りの速い毒だ!

試しに腕を動かそうとしたが、まるで重しを付けられたかの様に動かす事すらままならない。
くそ、もう体も動かなくなって来たのか……これでは彼女の言う通り、抵抗も逃亡も出来ない……。
おまけに舌もろくに動かせなっている以上、呪文を詠唱する事すらもままならないだろう。
これでは『解毒呪(ディ・ポイズン)』で毒の効果を消し去る事も無理だ。
710通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:09:45 ID:8i55BlZa

「人間の雄の匂い……悪くない……むしろ……良い匂い」

俺が動けなくなった事を良い事に、エルミィは俺の首元に顔を寄せてスンスンと匂いを嗅ぎまわる。
その度に、熱い吐息が肌を擽って、なんだか気持ち悪い様な気持ち良い様などっちともつかない微妙な感じがする。
うあ〜っ!体さえ言う事聞けば振り払えると言うのにぃっ!

「ラムザさんの肌……ぺろ……汗の味がする……」

あらかた匂いを嗅ぎ回って満足したのか、今度は俺の首元や頬を念入りに舐め始める。
人間の物よりも大きく長い舌がザラザラヌメヌメと這いまわり、顔の周りに涎の跡を残して行く、
その何とも言えないゾワリとした感触に、俺は背中が泡立つ感覚を憶える。
……うう、獣臭い……

つか、涎でベトベトになるから止めてくれ……とエルミィに言いたいのだが、
毒によって舌がろくに動かせない状態では、いくら文句を言った所で呂律の回らない声を出すしか出来ない。
……はっきり言って、この状況はかなり苛立たしい。

がちゃがちゃ

「あれ?……これ、結構……ややこしいですね………?」

不意に身体に圧し掛かっているエルミィが離れ、同時に腰の方から金属が触れ合う音がしはじめる。
何だろうかと気になり目線を下に送ると、彼女が肉球のついた指先で器用にズボンの金具を外そうとしている所が見えた。

をいこら、待て待て、人が何も出来ない無い事を良い事にさり気にズボンを脱がそうとするな!
まあ、流石に人間の履いているズボンを脱がした事が無いのか、
金具を外すのに苦戦している様だが……さて、これで諦めてくれたらどれだけ……

「仕方ありません! こうなれば私の爪で破り取ります!」

俺が楽観的な事を考えている内に
指先から人間の大人の小指の長さほどある下手なナイフよりも切れ味の良い爪を伸ばし、トンでもない事を宣言する彼女。
をいっ、『シャキーン!』って口で擬音を言いながら伸ばした爪をズボンに立てるなっ!!
結構、高価なんだぞ!そのズボンっ!

「あ、はずれた……なーんだ、こうすれば良かったんだ」

――と、爪がズボンに触れた拍子に偶然にもズボンの金具が外れた様だ。
……良かった、このズボン、店主が泣き出すまで値切りに値切って買ったお気に入りのものだから。
ここで破かれずに済んで本当に良か―――

「これでこの邪魔な物を脱がす事が出来ます♪」

―――って、ちっとも良くねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
こら、止めろっ、ズボンに手を掛けるなって……
あー分かった分かったからズボンを脱がそうとしないでくれっ!!な、お願い!頼むから――

「せーのっ……えぃっ!!」

俺の懸命な心の叫びも虚しく、妙に楽しげなエルミィによってズボンと下着が一気にずり下げられ、
その下の本能を剥き出しにした息子がブルンと彼女の前に晒し出された。
711通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:11:09 ID:8i55BlZa
「うわぁ……これが人間の……ビクンビクンって震えています……」

既に臨戦体勢となり、夜空を貫かんとばかりにいきり立つ息子を見て
彼女は驚きと喜びを混じらせた表情を浮べ、呟きを漏らす。

頼むから目をギラギラ輝かせて興味深げに見るなって……だから、指先でつつくな、頼むから……
クソ、こんな状況なのに未だに息子がビンビンなのは毒の副作用か?

……単に、俺がこれから起る事に期待しているからじゃない?、とか言うのは無しだぞ?

「これが……人間の雄の匂い……なんてたまらない……」

俺の息子の匂いでも嗅いでいるのだろうか、
スンスンと言う鼻音と共に彼女の吐く生暖かい吐息が息子を刺激する。
なんだかくすぐったい様な、気持ち良い様な微妙な感じ。

「……いただきます」

ぺろり

「―――ヒッ!?」

くすぐったさを我慢していたら、不意に生暖かいぬめった感触が息子を撫で上げる。
舌で舐められている、と気付いた時にはエルミィが俺の息子を舌で念入りに舐る所であった。

「あむ……ぺちゃぺろ……ぺちゃ……」
「―――――っ!!――――ぅっ!!」

その動きはテクニックも何も無い、
どちらかと言えばまるで子供が棒付きキャンディを舐める様な感じであったが、
それでも人間の物よりも大きく長い彼女の舌は、
俺の息子に纏わり付く様な熱くざらざらとしていながらもぬめっていると言う、人間の物では味わえない感触を与え、
その電撃的な刺激で俺に声にならない呻きを上げさせるのには充分!

霞んだ視界で彼女の方をみれば、その欲情の度合いを増しているらしく
四つん這いの姿勢となった彼女が赤い獣毛に覆われた腰を高く突き上げ、
夜空に向けてピンと伸ばした蠍の尾をゆらゆらと動かしていた。

「ちゅぶ……ちゅばちゅば……ちゅばちゅば」
「――――ふぁっ!……らめっ!!」

尿道を通して先走りが溢れる感触を俺が感じると同時に
彼女は先走りを漏らさぬ様に息子を咥え込み、口内でその長い舌を雁首や竿を問わず絡め付かせ、
口の端から猥らな水音を上げながら、先端から溢れ出る先走りを吸い上げ、そして嚥下して行く。

うっ……あっ……もう―――これ以上、耐え 切れ……ないっ!!

「で、るぅっっっっっ!!!」
「―――っ!!」

視界が一瞬の内に真っ白に染まる感覚、そして腰を突き抜ける快感。
動かない筈の体を2度3度痙攣させ、俺はエルミィの口内で滾りを解き放ってしまう。
その滾りの勢いに驚いたのか、彼女はビクリと身体を震わせる。

……嗚呼、やっちまった……。
712通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:12:04 ID:8i55BlZa

「……う〜、苦い……けど……嫌って感じじゃない……なんでだろう?」

口に収まりきれず溢れ出し、
可愛らしい顔や豊満な乳房、獣の下半身等へ飛び散った精液を指で掬いとって、不思議そうに眺めた後。
その指を口に運び入れて舐めとり、その味に彼女が呟きを漏らす。

まあ、それは俺も何時も不思議に思っている事だ、
1度だけ、そう、1度だけ俺は娼婦の悪戯によって自分の精液をなめさせられた事があったが、
その臭いとえぐさは、とてもじゃないが口に入れられた物ではなかった事を思い出す。

と、それはさて置き
どうやら時間と共に毒の効果が少しだけ収まってきているらしく
体はまだ動かない上にまだ舌に痺れが残ってはいるが、少しだけ喋れる事に俺は気付いた。
ナイスだぞ、俺の新陳代謝の早さ! GJだ、俺の肝臓!

―――よし、これなら
先ず、行為に夢中になっている彼女に気付かれないように
ディ・ポイズンを唱えて身体の運動神経を侵している麻痺毒を完全に消し去り。
その後で、死なない程度の威力の攻撃呪文で彼女を気絶させる事が出来る筈。
そう考えた俺は早速、ごく小さな声での呪文の詠唱を開始した、

だが、俺は発情した獣の行動の早さを甘く見ていた。

「―――のわっ!?」

呪文の詠唱を行い始めた矢先、唐突にがばっ!、と言う感じにエルミィに覆い被さられ、
それに俺が声を上げて驚く間も無く、後頭部へ回された彼女の右腕によって抱き寄せられ
更にそのままムギュウ、と言う感じに彼女の乳房の間に俺の顔面を埋められてしまう。
当然、呪文は中断される。

「ふむぅっ!?(何っ?)ふむむむっ、むぐぅっ!(エルミィっ、お前っ!)」
「ラムザさぁん……私、もう、体が止まりません……やって、良いですよね? 良いですよね?」

顔面へぎゅうぎゅうに押しつけられる乳房に口を塞がれ、くぐもった声で抗議の声を上げるが
どうやら全然聞いていない様で、目を潤ませた彼女が興奮を顕わにして問いかけながら、
未だいきり立ったままの息子の先端が秘裂に当るように腰を僅かに動かして調整する。
ずっしりと身体に感じる彼女の体重と体温。
視界を覆い尽くす上気して赤みがかった彼女の乳房。
顔面に感じる豊満な乳房の柔らかさ。
どくんどくん、と身体全体を通して聞こえる彼女の鼓動。
獣臭さに混じって漂う発情した獣の何とも言えない淫臭。
そして否応無しに口に流れ込む彼女の汗の味。
………それらが俺の五感を緩やかに支配しつつあった。

「―――ふむぐっ!?(待てこらっ!?)ふむぐごぐぐぐぅぅっ!!!(止せ止めろ止めてくれっ!!)」
「あ……あたってる、ラムザさんのがあたってる!」

そして、ぬちゅりと音を起てて息子の先端が、獣毛の間で熱く濡れている秘裂に触れ
其処からとろとろと溢れ出た愛液によって息子の全体を艶かしくコーティングして行く。
その息子の先端が秘所を突つく感触に、彼女は歓喜の声を上げ、蠍の尾をブンブンと円を描くように振りまわす。
713通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:12:44 ID:8i55BlZa

「い、いれますよ! いれちゃいますよ! 私のけものまんこの中にラムザさんの人間おちんちんを入れちゃいますよ!?」
「むぐぐっっ!!!(だからっっ!!!)むぐごぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!(やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!)」

最早、無駄と分かりつつも俺は尚も懸命に抗議の声を上げるが。
当然、情欲で興奮しきった獣へと化した彼女が聞いてくれる筈も無く、
そのまま後ろ足の力を抜きゆっくりと腰を下ろしていく。

ぬぷん

「あはぁっ!はいったぁっ♪」
「―――――っっ!!」

僅かな抵抗すら感じず、俺の息子は生暖かい愛液で溢れ返った膣の中へあっさりと全体を飲みこまれ、
すかさず中の熱く濡れた淫肉がくにゃくにゃと息子全体へ纏わり付き、何とも形容しがたい快楽を与えてくる!
何だこれ!――これが、魔獣の中なのかっ!人間の物とは……全然違うっ!

「私の中でラムザさんのがピクピクって動いてます♪」
「……ふぐぐぅ……」

息子の全てを秘裂の中へ飲み込んだ後、
エルミィはグチュグチュと腰をこねくり回し、膣内に収まっている俺の息子の感触を味わう。
その度に結合部からブチュブチュと愛液が溢れ、息子を包み込むみっしりと襞の詰まった淫肉が息子全体を揉み解す!
と、とても気持ち良い……だ、だが、ここであっさり出す訳には行かない。我慢だラムザ! 快楽に身を任せるなっ!
そう心に決めた俺は、歯を食い縛って括約筋を引き絞り精一杯の抵抗を行った……

「それじゃあ、動きますよ!………あっあっあっ♪」
「―――う、ううううううっ!!??」

だが、その決意は彼女が小刻みに腰を動かした事で、
最強クラスの攻撃呪文を叩き付けられた城壁の様に、呆気なく瓦解し始めた。
やばいっ、腰がただ単純に上下にガクガクと振られているだけなのに!
息子を包む肉襞がやわやわと蠢いて四方八方から息子がもみくちゃにされてっ! 気持ち良いっ!
――だがっ、それでもっ! 俺はっ! 耐えるんだっ! 人間としてっ!

「気持ち良い♪気持ち良いですっ♪ラムザさんのおちんちん気持ち良いですっ♪」
「うっぐっ!?ぐぐっっ!ぐぐぅっっ!!」

……うあっだっ、駄目だぁっ!!包み込んでいる淫肉がっ!
グネグネって、蠢いてっ! 奥へ奥へ息子を吸い込み始めてっ! 気持ち良過ぎるっ!
うっ……くっ、うっ…あっあっあっ……うぁっ!!もうっ、限界っ―――――

「うぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!」
「あ、私の中で熱いのが一杯出てるっ、人間のせーしが一杯出てるぅっ♪」

腰の奥から熱い何かが突き抜ける様な感覚と共に、
俺は獣が唸るような声を上げ、身体を震わせながら彼女の膣内へ精を解き放った。

どくっどくっどくっ、と溢れ出さんばかりの勢いで叩き込まれる熱い滾りを、
彼女の人間よりも大きな膣が全て受け止め、そして淫肉をうねらせながら奥へ奥へと吸いとって行く。
その膣の動きに、俺の息子は持ち主の意思とは関係無しに、彼女の中でビクンビクンと震えて喜びを現す。
714通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:13:22 ID:8i55BlZa

「あ、あっ―――ぁっっっっっっっっっ」

それによって彼女も達したらしく、声にならない声を上げて体をブルブルと震わせながら
乳房の間に俺の頭を埋めるように俺を強く抱き寄せ、ぶしゅうと音を立てて結合部から愛液を噴出させる。
ああ、ズボンまでベトベトに………後で洗わなくちゃ………

「………もっと、もっと気持ち良くなりたいです! もう一回しましょう、もう一回!」
「……うぐぅ……」

しかし、俺がズボンに降掛った不幸に悲しむ間も無く、
再び彼女が腰を先ほどよりも大きく、そして激しく、より多くの快感を得る為に動かし始める。
をい、まだやる気ですかこの天然ボケ魔獣は………。

――って、うあっ、ちょっ、やめっ、射精したばっかで敏感になった息子にそれきついって!
断続的に押し寄せる快感に耐えるように、俺は彼女の大きな身体にしがみ付いて身を捩じらせる。

――賢明な方なら、もうお分かりだろうと思うが、
既にこの時、俺の身体に回っていた麻痺毒はもうとっくの内に消え去っていた、
……のだが、その事に気付く余裕なんぞ、今の俺には欠片すらもなかったのだった。

――――そして
満点の星と、三日月が漆黒の空にうっすらと輝く真夜中、
人里離れた山奥の森林の奥の、火の勢いが弱まり始めた焚き火の傍において。

「ひゃん!あんっ!ひぃんっ♪あんっ!ひゃうん!」
「んぐぅぅぅぅぅぅ!うぐぅぅぅぅぅ!!」

粘った物がぶつかり合う様な卑猥な水音と女の嬌声、
そしてくぐもった悲痛な呻き声は一晩中、止む事無く続いたのだった。
715通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:14:05 ID:8i55BlZa
                   * * *

………バシャ………

「――――ふぅ………やっとさっぱり出来た」

朝、まだ朝靄煙る泉のほとりにて、へちまのたわし片手に自分の身体を清める俺の姿があった。
………湧水の冷たい感触がかなり心地良い。

こら、男の身体なんぞ見ても何も面白くないぞ?
まあ、胸見られたくらいでぎゃーぎゃー騒ぐ女と違って、
俺は見られた程度では騒ぎはしないが。それでも他人に裸を見られるのはあまり良い気分はしない。
この世の中、男の方が良いと抜かす連中もいるくらいだし……。
―――と、下らん事はさて置き。

あの後、結局一晩中やりとおしでエルミィも俺も疲れ果てたのか、何時の間にかお互いに気を失ったらしく
俺が気が付いたときには、既に日も昇り始めようとしている所だった。

目が覚めた俺は、すぴょすぴょと眠り続けるエルミィの大きな身体の下から身を捻って抜け出した後、
精液とも愛液ともつかぬ液でベトベトとなった鎧と衣服を洗うついでに、
同じく体液でベトベトになった自分の身体も洗っていたのだ。

――今回は運良く、近くに綺麗な涌き水の出る泉があったから良かったが。
もしも身を清める場所が無かったら、汚れた格好のままで街まで行く羽目になっていた所である。
これも日頃の行いの賜物……なのだろうか?

ちなみに、昨日の行為による疲れの影響はと言うと、意外な事にそう思ったほど無かったりする。
まだ息子にジンジンとした痺れが残ってはいるが、そう気になる程の痺れでもないし、
いずれは半日もたてば消える程度の物だろう。

……ひょっとして、エルミィにされるがままだったのが幸いしたのだろうか……?

ま、それはさて置き、身体も洗った事だし、次は服を乾かさなきゃなっと。

バシャリ

洗いたての上下の衣服と鎧を脇に抱えて泉から上がった後、タオルで身体をふきつつ適当な岩に腰掛け、
その横の岩の上に、鎧、上の服とズボン、そして下着と分けて置く。

そして指先をなめて唾液で濡らし、頭上に掲げて指先の風の感触で大気の流れを見た後。
俺はその流れの向きに合わせて身体の向きを変え、呪文を詠唱し始める。
呪文の内容は『火』の要素と『風』の要素を組み合わせた物。

「―――渦巻け、熱旋風(ヒート・ストーム)」

ひゅうぅぅ

――そして呪文が完成し、俺はためらう事無く衣服に向けて呪力を解き放つ、
それと同時に衣服の置かれている岩の周りに風が渦巻き、つむじ風となって衣服を空中へと舞い上げる。
風に巻かれた衣服は空中のその場に留まったままくるくると高速回転し、
回転するその勢いによって水を振り払われる事で衣服は脱水され、徐々に水分を失っていく。
それと共に風は次第に熱気を帯びた物へ変わり、俺が眺める前で衣服は次第に天日で乾したかの様に乾燥され、
水分によって重たげだった衣服の回転が、脱水と乾燥により布本来の軽さに戻った事で軽やかな回転へと変わっていく。
716通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:15:35 ID:8i55BlZa

「……そろそろころあい、かな?っと」

衣服の回転の具合を見て、パチリ、と指を鳴らすと共に熱を帯びたつむじ風が消え、
差し出した俺の手の上に衣服が舞い落ちる。
うん、良い感じに乾いている。

「今回は大成功だな。よしよし」

衣服の乾き具合を見た後、俺は顔に笑みを浮かべ呟きを漏らしながら衣服を着込んで行き、
その上に鎧を装着した後、腰に荷物を入れたウェストポーチを装着する。

俺が使ったこの呪文、本来は『火炎旋風波(ファイアー・ストーム)』という
灼熱の竜巻を発生させる事でトロルの群すらも瞬時に消し炭に変える程の威力を発揮する広範囲攻撃呪文なのだが、
その呪文を構成する『火』の要素と、『風』の要素の割合を最小にし、
風の勢いと発生する熱量を格段に弱める事で、濡れた衣服を舞い上げて脱水、乾燥させる効果へアレンジした術である。
呪文のしくみと意味をきちんと理解した上で呪文を構成すれば、これくらいは簡単にできるものなのだ。

……たまに構成を少し間違えて衣服をあらぬ方へ飛ばしてしまったり、衣服を炎上させてしまう事もあるが、
まあ、それはそれでご愛嬌、と思ってほしい。うん

ちなみに、呪文を唱える前に大気の流れを見たのは、少しでも魔力の風をコントロールしやすくする為のもので、
これをうっかり怠ってしまうと、運が悪い時にはコントロール不能となった魔力の風が暴走する事だってありえるのだ。
以前、そのミスを犯した所為で半日にわたって竜巻に追い掛け回され、死ヌル様な思いをした出来事があり、
それ以来、俺はこの手の術を使うときは欠かさずに大気の流れのチェックを行う事を心がけている。
……何事も、実例あっての教訓だと言う事である。

さて、身体も洗って身なりも整えて、剣を含めた荷物も持って、改めて街に向かう準備は完了っと、
……後は……

「問題はこいつだな……さぁ、どうした物か……」

俺が目覚めた事に気付く事すら無く、
未だ、猫のように丸まってすぴょすぴょと寝息を立てている天然ボケ魔獣――もとい、エルミィを見下ろして、
俺は頭をぽりぽりと掻きながら困った様に呟き、深く溜息を漏らした。

そりゃ彼女を置いていくのは簡単である。
彼女が目覚めぬうちに静かにその場を立ち去れば良いだけの話で、
後は野となれ山となれと決め込んでさっさと忘れてしまえばすむ事だ。
……そう、さっきまで、俺はそうしようと考えていた。

―――ほんの気紛れで、寝ている彼女の様子を見に行くまでは―――

こいつ、『旅は楽しいです……』とか『ラムザさん、私を冒険者にしてくれてありがとう………』とか、
本当に幸せそうな寝顔で寝言を漏らしているのだ……置いて行かれるとは夢にも思わずにだ。

目が覚めて、俺の姿が何処にも無いと知れば、こいつはさぞかし落胆する事だろう。

だが、俺には、んなの知ったこっちゃ無い……そう、知ったこっちゃ無いんだが……
……やれやれ。どうも、俺も甘い所があったみたいだな。

ひとしきり考えた後、心の中で溜息をついた俺は早速、行動に移った。
717通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:19:01 ID:8i55BlZa

「おきろっ!」

静かな森に げしっ! と小気味イイ音が響き渡った。

「―――ふにゃっ!? 何事っ!?」

寝言で『もうおなかいっぱい……』とか言い始めた所でいきなり蹴りをかまされた彼女は、
驚いた猫の様に飛び起きると自分に何が起きたか理解できず、きょときょとと周囲を見やり――

「……あ、う……ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ。ラムザさんごめんなさいっ!」

――俺と目が合うや、いきなり頭を地に擦り付けて謝り倒す。
その様子を前に、訳がわからない俺は目を点にしつつ彼女の様子を伺う。

「昨晩は本当にごめんなさいっ、あの時、私っ、本能に逆らえなくてっ! ついそのままなし崩しにしちゃって、
それでラムザさんに嫌な思いさせて、本っ当にごめんなさいっ!もう、私を連れて行ってとか言いません!
むしろ、置いて行かれても当然だと思っています、けど、最期にラムザさんには謝りたかったんです!」

……なんだ、その事か……
どーやら、彼女、昨日の晩に俺を性的な意味で襲っちゃった事で謝っている様である。
ここで、俺が心の狭い奴だったのならば、思いつくままに言葉で彼女を責め立てるのだろうが、
さすがに今更過ぎた事で怒る程、俺は心は狭くは無い。
それに不幸中の幸いと言ってなんだろうか、魔獣という特性なのか、
彼女の毛皮には蚤・ダニの類は存在しないらしく、刺された場所は皆無だった。

……まあ、変なビョーキを感染(うつ)したのであれば話は別なのだが……。
兎に角、何時までもこうやって謝られても話は進まない。さっさと話を次に進めることにする。

「なにを今更、俺は過ぎた事で怒りはしねーよ。次、同じ事をしないように気を付けりゃいい事だからな。
……その代わり、2度目は無いがな?」
「は?……はぁ……分かり、ました……」

俺の言葉の意味が少々飲み込めなかったのか、彼女は気の抜けた返事を返す。
それに構う事無く、俺は踵を返して2〜3歩ほど歩いた後。

「何をしている?……そんな所でぼやってしていたら置いていくぞ?
お前さんにはこれから、荷物持ちからやってもらわなきゃあならんからな」

足を止め、振り向く事なく言った後、そのままさっさと歩き出す。

………多分、俺の後ろの方で、エルミィは俺の言った意味が理解出来ず暫く呆然と佇んだ後、
言葉の意味を理解すると同時にぱあっ、と満面の笑顔を浮べ、俺を追って歩き出す筈だ。

ほら、思った通り、俺の後ろの方から慌てる様に、ちゃっちゃっ、と爪が地を蹴る音が追っかけて来た。
……分かりやすい奴め。
718通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:19:39 ID:8i55BlZa
そして、俺は歩きながら、彼女の方を見る事なく言葉を続ける。

「先に言っておくが、冒険者の旅ってのは決して物語の様に優しく無い。
もし、俺が『こいつは足手纏いだ』と判断する様な事があったら、容赦なくお前さんを置いていく。分かったな?」
「は、はいっ!分かりましたっ!」

一拍の間を置いて、元気の良い声が俺の背に掛かる。
俺は口の端に小さく笑みを浮べ、更に続けて言う。

「もう一つ言っておくが、俺の行く道は決して平坦じゃない、それこそ、山あり谷あり何でもあり、だ。
だから、今、お前さんが進もうとしている道はそれこそシヌル程きつい事を改めて覚悟しておけ。
もし、途中で投げ出すような事があったら只では済まさんぞ?」
「はいっ、覚悟します!」

うん、良い返事だ。
それにしても、道に迷って野宿した結果が、何処か抜けている天然ボケ魔獣と出会う事になるとは………
人生と言うものは何処で何が切欠となって、運命が変わるか分かったもんじゃないな。

………まあ、悪い気はしない。
むしろ、今はこれで良かったと思っている。

長い間、俺は1人でいる事が多かった、
そう、辛い時も、悲しい時も、苦しい時も、誰に頼る事無く1人で過ごして来た。
だから、俺は話相手の1人、いや、1頭くらい居ても良いかな? と言う、ごく些細な考えがわいた。
しかし、それがエルミィを連れていこうと思った理由となった。

それに……昔の冒険者が言った名言があるじゃないか。
そう、良く言うだろ? 旅は道連れ 世は情け、ってな?

「先ずは、街についたらお前さんの丸出しの胸を隠す物を買わなきゃな?
流石にそのままじゃ、なにかと人目に付くし、見ている俺もいろいろな意味で落ち着かんからな。
……さ、やる事が決まったらとっとと行くぞ。言っておくが俺は歩くのが早い、だから置いて行かれるなよ!」
「はいっ! ラムザさん! これから宜しくお願いしますっ!」

―――そして
空に輝く太陽が見送る中。1人ぼっちから、1人と1頭になって、冒険者達は歩き始める
あての無い、遠い遠い旅の道の先へ。

――――――――――――――――――了?――――――――――――――――――
719通りすがり ◆/zsiCmwdl. :2009/02/13(金) 18:20:43 ID:8i55BlZa
以上です。
容量が足りないので新スレを立てようとしたのですが弾かれてしまい無念。
そう言う訳で、有志の方は新スレをお願いします。
720名無しさん@ピンキー
>>719
超乙!!エルミィかわいいよエルミィ

厨設定も昇華できれば悪くないし
かのドラゴンもまたいで通る某あの人だっていわせてみれば(ry
また機会があれば続編投下されたらなぁと期待してみる