2ゲットしたらルルーシュと結婚
バッカじゃないの、おまえら蛮人はどうして大いなる意思の偉大さを理解しないのか?
いいか、猿以下の頭脳しかない蛮人にもわかるように真実の宗教の美徳を教えてやる
まずわれわれエルフの宗教に入信すれば、慈悲深く慈愛遍き大いなる意思のお定めになった聖法に従い、
4人まで妻が持て、また女奴隷をいくらでも所有することができる。
夫が浮気しても何の罰もないが、妻が姦淫すれば石打ちで処刑だ。
妻が文句を言ったらなぐり倒せばいいし、離婚したければおまえと別れると3回言えばいい。
さらにだ、われわれの宗教では9歳の女の子との結婚・セックスも合法だ。
族長ムハンマド(彼の上に平安あれ)も、9歳の少女アイーシャと結婚し、性行為を遂行された。
また死後の天国はすばらしいぞ。緑の木々に囲まれ清らかな水が流れる楽園で、
悪酔いしないうまい酒や食い物が飲み放題食い放題、1人につき72人の専属美少女がつき
セックスし放題。彼女たちは永遠の処女で処女膜が再生する、貞淑でやさしい最高の女の子たちだ。
大いなる意思のために戦って殉教すればどんな馬鹿でも悪党でも天国へいけるのだぞ。
どうだ?馬鹿な蛮人にも、大いなる意思の偉大さがよく理解出来たろ?
「俺がガンダムだ」まで読んだ
紳士なら華麗に全裸でスルー出来る筈!!
ボルボ師匠来ないかな…
そろそろ師匠のアン様苛めが読みたい
>>9 同意
アン様を「貶める」と「悦ばせる」のあいだの
ギリギリ狭いところ通してくる技が見たいんだぜ
アン様のローション物が読みたいぜ
焦らし焦らされ、ねっとり濃厚6時間耐久戦・・・ハァハァ
ま、実際にいはそんなに長い時間無理だけどw
実際には3時間ぐらいが限界か?
フィクションなら限界は無い
エロゲだと数日とかときどき見るな。
>>12 ゼロ魔の世界観はファンタジーなんだからとんでもない媚薬や強精剤
がありそうだね
GJだぜ☆
>>1乙
16巻2/25発売予定だってさ
2月には活気づくといいなぁ
白い百合の下でのシリーズ書いてる奴って何なの?
天才なの?
サイト用に描いたちょいssですが投下します。
イルククゥの卵のもと検査
--------------------------------------------------------------------------------
「あれ?」
才人はぱっちりと目を覚ますと縛られていることに気がついた。
「なっ!!」
ガリアとの対陣のさなか、まさか敵に捕まったのかと思った。しかも寝ている間に。
「ぬふふふふ・・・・・」
怪しげな笑い声が響いた。
「なのね」
ひょうきんな発音だった。オーブをかぶったいつぞやの全裸の脳の可哀想な女の子がいた。
「つ、疲れているから・・・・サービスするのね」
「あっ、お前!!」
よく考えてみればタバサの使い魔だ。龍が人間に化けるやつだ。視覚的な変換ならわかるけど
質量的な変換ってどうなっているんだろうと才人は思ってしまう。
「ほ、ほら・・・・もうギンギンなのね」
柱に立ったままで縛られている才人は全裸で股間は朝立ちでギンギンでした。
「ぬふふふ・・・・なのね」
怪しく笑いながらイルククゥが近づいていく。妙に大きい胸を揺らしながらふらふらと
才人の横までやってくる。
「こ、こんなに大きくしていやらしいのね」
イルククゥはしなやかな手を伸ばして才人のものを触る。
「なっ、やめろ」
「嫌も嫌も好きのうちなのね」
ちょ、それ女の子が言う台詞違うッと才人は言いたかった。
イルククゥは手でゆっくりと才人のものをしごきながら頬に舌を這わしてくる。
首筋から顎、そして耳まで温かいものがぬめりながら動く。
「気持ちいいのね?」
イクルルゥは唇を才人の口に乗せてくる。温かい湿りとぬめりが交わり、口が勝手に動く。
「んふ」
イルククゥの舌が才人の下唇を嘗め回しながら口の中に侵入していく。
「んちゅ・・・・んぅうッ」
才人は口の中で動き回る舌を追い出すことが出来なかった。
女性のそれをもっと吸いたいと思いつつ、実際は口内レイプされているようなものだった。
イルククゥの目は嗜虐的な光を帯びていた。目の前はタバサの愛する勇者が縛られ、為す術もなくレイプされているのだ。
「ん〜〜っ。んちゅんちゅ」
才人の口の中を一通り味わうとイルククゥは口を離す。そしてもう一度口づけをしてくる。
「んん!!」
口の中に甘い唾液を押し入れてきた。その間にも猛ったものをこしゅこしゅされる。
「飲むのね。飲むのね」
「!!」
才人は言われるままにそれを飲み込んだ。目がぼぉーっとしてきて視点が合わない。
「それは淫剤の作用があるのね。しばらくここがおっきし続けるのね」
才人は体の足下が突き上げるような欲求を感じた。いきたい。絶頂。出したい。ぶちこみたい。目の前の女を跪かせ、
それに覆い被さるように自分色の染め上げたい。犯し尽くしたいという性と征服の欲。
イルククゥはそんな才人の首筋を細く長い舌で舐めながら、焦らすように胸、乳首、腹、下腹部へと降りていく。
「うううッ」
「もうおっきしてるのね」
イルククゥは才人のものをべろりとくわえ込む。口の中でくちゃくちゃと舌で味わうとべっと吐き出した。
吐き出されたそれは才人の下腹部にぱちんと音を立ててぶつかった。
「味も堅さもなかなかなのね」
にやりと笑うとイルククゥは口から唾を垂らす。垂れた唾液は線となって反り返った先に当たる。
濡めるそれを両手で掴み、にちゃにちゃと音を立てながらものを手で愛撫する。
「気持ちいいのね??」
イルククゥは舌を出しながら興奮する。ハッ、ハッと犬のような呼吸を繰り返す。
才人にとっては揺れる視界。水色のブロンドの髪をなびかせた大人の痴女に手で無理矢理愛撫されているだけだった。
この女を犯したい。才人の頭には淫剤の効果で目の前の女をレイプしたいという欲求しかなかった。しかし縛られ、
自由もない才人はされるがままだった。
手がはやくなる。ねちゃねちゃといやらしい音を立て、そびえ立つようなものをしごき上げる。
「そろそろいくのね?」
才人はがくがくと震える。淫剤のせいで通常の射精じゃない。それが恐怖となる一方、はやく白濁液の固まりを出して
楽に、楽になりたいと体が訴えてくる。
「出してね。おもいっきり。ぶちまけるのね!!」
「!!」
才人はあそこから文字通り、それが迸った。イルククゥの顔、髪にかかり、
止まらずに普通ではありえない量をまき散らした。
「はひッ・・・・・はひッ」
才人は肩で息をしている。まだ勃起を止まらない。薬のせいでまだ堅さを保ったままだ。
性欲も、まったく落ちない。まだ出したりない。体が吠える。
「すごいのね。いい味なのね。これならお姉様も満足なのね」
指で白い液をぬぐり口に持って行く。
「これなら一発で妊娠確定なのね。初夜で跡継ぎが作れるのね」
イルククゥは才人に向かって尻を突き出す。まっしろいお尻。良い具合に肉のついた健康的なお尻。
「ほらっ、いれたい? いれたいのね?」
才人はガクガクと震えるように頭を上下させる。一種の禁断症状のようだった。
「・・・・・・・・・・・」
イルククゥは魔法を使って才人を縛る縄を解いた。解き放たれた才人はイルククゥのお尻を鷲づかみに
して一気に自分の分身をぶち込んだ。
「んひっ!!」
イルククゥは才人に淫剤を飲ませた責任をとってしばらく才人の欲求に付き合うことにした。
――数時間後。
「ん〜〜ッ。やっぱり人間なのね」
あれから十四回の性行為で才人は体内のでんぷんとタンパク質を放出しすぎて倒れてしまった。
人間に化けたとはいえ、龍。体力の底が違う。
「でも久しぶりに楽しかったのね」
倒れている才人にキスをするとイルククゥは龍の姿に戻る。そのままご主人様のところへと戻っていた。
その二時間後に全裸で白濁液に囲まれて倒れた才人はルイズに見つかり、
「この忙しい時になに、オナニーのしすぎでたおれてるのよ!!」とさんざんに鞭で打たれる羽目になるのでした。
おしまい。
以上です。やっぱり行をあけた方がよかったですかね。
読みにくいかもしれませんが・・・・・ではッ
つまんねーなー
GJだぜ
きゅいきゅい好きの俺からGJ!を捧げたい
俺もきゅいきゅい大好きだからGJを贈らせてもらうが
言い訳は男らしくないんだぜ
ついにきゅいきゅいキター!GJ!!!!
>>21 GJです。
空けてほしい派だけど、今回は行数短いのでギリギリセーフ、かな? w
30 :
バレット:2008/12/28(日) 00:31:14 ID:HVyUwZN6
気がつきゃここに投下させてもらうようになってからとっくに1年過ぎてましたよっと。
そんな訳で新作投下おk?
何時ものシリーズには変わりないけど今回はちょっと未来編ですハイ。
エアコンの暖房が利き、炬燵に収まってミカンを口に運びながら、紅白の結果を最後まで見る。
更にとことん大雑把に言ってしまうと、ランプでも蝋燭でも松明でも月の光でも無く、電気によって灯された人工的な明かりの下で年を越すというのはサイトにとってかれこれ数年ぶりの体験である。
もっとも、大半が自然に囲まれた世界で長い時間過ごしてきたサイトにしてみれば、今の場所は何とも眩し過ぎる。
「何か、すっげー味気ねぇなぁー・・・」
そんな風に感じてしまうのは街や人の様子よりも、きっと何よりサイト自身が変わってしまったせいだろう。
地上の人工的な光に逆に掻き消されて余り星の見えない夜空を見上げながら自宅への道を歩く。
脇に抱えているのは中くらいの紙袋。歩く度に中身がコツンゴツンとぶつかり合っている。
「うー寒かった・・・ただいまー」
返事が無い。そしてまず気付いたのは、土間の靴置き場に並んでいた靴が幾つも消えている事だった。
あれ、皆出かけちまったのか?
そう思いながら勝手知ったる我が家に上がろうとして・・・・・・靴を脱ぎ忘れてるのに気付いて慌てて足を引っ込める。
帰ってきたのはつい2日前だし、向こうでは寝る時以外は何時でも土足だ。今更ながら文化の違いを実感してしまうサイト。
そんな事を考えながら、居間へとやってきたサイトの目に飛び込んできたのは――――
1度嵌ったら最後、たとえ用足しであろうと誘惑を振り切るのに多大な精神力が必要になる暖房器具―名をコタツという―
その天板に突っ伏している青髪の少女であった。
異世界をつなぐ虚無の中級魔法、『世界扉』によって1度目の地球への帰還を果たしたのが数ヶ月前。
最後に見た時と変わらない自宅を見た瞬間涙が一筋溢れた。そして母親と再会した時に至っては恥も外聞も関係無しに母親共々大泣きした。
・・・その直後、一緒に付いてきた(美)少女達とかアリエナイ色のヒゲ親父とかエルフ耳をに気付いてぶっ倒れられたのだが。
里帰りは一時的な物であり、ハルケギニアに戻る為には『世界扉』を使えるジョゼフの存在が不可欠(ティファニアはまだその域に達せていない)。
だから髭親父はともかくとして、少女達が付いて来たのは・・・・・・まあ観光半分、サイトの両親への挨拶半分だ。
なにせ彼女達にとっては将来の夫の家族なんだし。
そんなこんなで仕事から帰って来た父親も加え、改めて自己紹介と事情説明。
父親の方ももはや死んだかと思っていた息子の突然の帰還に驚きはした。
そしてその息子が異世界の王族の後継ぎの少女達―それも複数―を囲っているのを知ってブッタまげた。
でもって思わずポロリと羨ましがってサイトと妻にボコられた。
まあそのお陰で慌てて父親に治療を施すイザベラの魔法を目の当たりにし、完全にサイト達の説明を信じてくれる結果になったのは幸運だったのだろう。
ともかくイザベラ達の見た目の可憐さとか王族故のオーラとか種類豊富な抜群のスタイルとか(これ重要)で既にペースを握られていた平賀夫妻は、いともあっさり異世界の少女達を受け入れたのである。
これがジョゼフ1人だけだったらどうなっていた事やら――――十中八九警察を呼ばれていたかもしれない。
見た目って大切だ。世の中美女美少女の方がよっぽど受けが良いのである。
それ以降、最低でも2ヶ月に1度は地球とハルケギニアを行き来して土産を持って行ったり、逆に地球土産をハルケギニアに持ち込んだりしている。
ちなみにその分の代金はサイトの自腹だがサイトが貰っている貴族年金の貨幣の大部分がエキュー金貨、つまり金であり、しかも技術レベルの割に純度90%後半の代物。
そんな訳で小さな巾着一袋分換金しただけでサイトは地球でもちょっとした小金持ちになってしまった。
もっともその大半は両親に渡してしまったのだが。だってハルケギニアに戻ったら意味無いし。
余談はさておき、里帰りの度に毎回ジョゼフやイザベラ達もしっかり付いてきてはたっぷり地球を観光していくのが恒例となっている。
そして今回、地球での年末をイザベラ達も過ごす事になったのだ。
「イザベラー、起きてるか?」
「んぁ?どこ行ってたんだいサイト・・・」
「あー・・・ちょっと買い物に。他の皆は?」
「サイトのお母さんが近くの『ジンジャ』って所に『ハツモウデ』に行かないかって誘ったら皆付いて行っちまったのさ。皆してこんな寒い時に出かけるなんて気がしれないよ」
そう言うイザベラは折り畳み式のコタツに収まって天盤の上にたれていた。
今の彼女を見て誰が異世界の大国のお姫様だと信じるだろうか?それぐらい今の彼女の顔は幸せそうに緩み切っている。
まぁこっちに来てから仕立てた、学院の制服風に黒のスカートに白のYシャツという格好だけでも十分似合ってるから別に気にしちゃいない。
「『コタツ』ってのは良いねぇ、チキュウの文化の極みだよ」
「まー向こうじゃそういう暖房器具とかないしな――――そんなとこで寝たら風邪ひくぞー?」
「うにゅぁ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・くー・・・・・」
ぬっくぬくで気持ちよさ気にウトウトし始めるイザベラ。
あーもー寝ぼけかけのイザベラも可愛いなぁこの野郎と悶えたくなるけど我慢我慢。
そしてこんな無防備な姿を見せられては悪戯したくなるのが何気にいじめっ子属性のサイトの性。
「うりゃっ!」
「ひゃわんっ!?」
ガバッ!と覆い被さるように少女の背中から抱き付いた。
身体が冷えた時には人肌が1番暖まるんです。心も体も。
「あーあったけーイザベラあったけーてかいい匂いー」
「冷たいじゃないか!ぅあっ、ちょ、どこに手ぇ突っ込んでんだい!」
「なぁー?イザベラの服の中だけど?」
抜け抜けと言い放ちながら氷点下近い外気に熱を奪われた手先をイザベラの胸元に滑り込ませる。
でもって同じく冷え切ってピリピリ痛むぐらいの頬をうなじにすりすり。おまけに首の生え際に鼻先まで擦りつけてくんかくんか。
やられるイザベラは堪ったもんじゃない。冷たいやら鼻息がくすぐったいやら、でも満更じゃなくてどう反応して良いやら。
そうこうしている内にあっという間にシャツのボタンを外され、下着の中にまで冷たい感触が直に触れる。
「ひゃうん!?」
「うわ、どこで買ったんだよこんなブラ?」
熟練の手つきで瞬時に取り外したブラを摘まんでひらひらさせながらサイトが意地悪げな笑みを間近で浮かべると、イザベラは喧嘩腰の猫みたいな唸り声を上げながら赤面。
目前で揺れているのは髪と同じ色のレースをふんだんに使った代物で、布地の間と間から覗くように肌が全体的に透けて見えるデザインだ。
ハッキリ言って過激だし、近所のデパートでこんな派手なの売ってる筈も無い。
特注品っぽいし、とサイトの感は告げている。
「う〜〜〜〜〜〜・・・・・・前に来た時、お義母さんにお願いして『ツウハン』ってので下着屋に注文して貰っといたのさ」
「つまりこんなのつけてるって事は俺にこーしてもらう気満々で待ち構えてたとか?」
「〜〜〜〜〜!も、文句あるかい!?」
「いや大歓迎。愛してるぞイザベラ」
真摯な声で真面目な顔して言えば倍率ドン!であら不思議。
0点
「へにゅう・・・・・・」
顔を真っ赤にして身体をしなしなへたらせてあっさりサイトに身を預けてくる。頭は蒼いのに赤いとはこりゃ如何に。
ともかくその間にシャツも肌蹴させて未だ成長しつつある双丘を露にする。
揉んでる内にイザベラの熱を吸い取って、悴んでややぎこちなかった指先が元の動きを取り戻す。対してイザベラの身体は肌の色が紅潮していくのに比例して火照っていく。
それが快感を感じ始めた証だと経験上分かっていたサイトはふと、買ってきた紙袋の中身を思い出し―――山賊の笑みを浮かべた。
そーいや皆出かけてるんだし、使ってみるにはちょうど良くね?
思い立ったら吉日とばかりにハイ決定。という訳で片手でイザベラを抱き締めるようにあちこち撫でたり揉んだりしながらもう片方の手で紙袋を引き寄せる。
電池は既に装填済み。何時でも使えます。
「なぁイザベラ、これなーんだ」
「ふあ・・・?なに、それ・・・・・・」
それはピンク色の親指大の大きさで、卵みたいな形状にコードとリモコンが付いた代物。
明らかに地球の工業製品であるそれをファンタジー出身の少女が知ってる筈がない。
「ほら、スイッチを弄ると震えるんだよ」
「あ、本当。でも、こんな物何に使うんだい?」
ただ震えるだけで何の役に立つのやら、といった気持ちがありありと浮かんだイザベラの表情。
しかし直後、あられも無い声を上げてイザベラはそれをどんな用途で使うのか理解する事になる・
重低音を放ちながら小刻みに震えるピンクの物体を持った手が、スカートの中に思いっきり突っ込まれた。
ヴィィィィィィッ・・・!!
「ひゃいっ!?はあっ、ああぁぁぁぁあああっ!!?」
薄布越しに敏感な部分に押しつけられる無機物の冷たさとバイブレーションという初めての感触に、イザベラは過剰なほど背筋を振るわせて悶えた。
ハルケギニアにも性行為用に使われる大人のおもちゃというものは存在するが、こんな風に機械的に一定かつ小刻みに振動するものなど存在しないから当たり前。
というか、『こういう代物』にそこまでの技術力を注ぎ込むのも不可能だし。
そんな訳で、地球ではこの手の物でポピュラーかつスタンダードな卵型のバイブレーターは、イザベラにとって正真正銘まさしく未知の代物であった。
「なはっ!?ひぅ、なぁ、何だいそれぇ・・・!?」
「地球にもさ、エッチの時に使うおもちゃとか色々あんの。気持ちいーか?」
「そ、そなぁ、わから―――――あああっ!?」
既に湿り始めていた下着を手探りでずらしながら、割れ目の奥へとバイブレーターがサイトの手によって侵入される。
直接埋め込まれた固く冷たい振動。
未知の感覚、初体験の快感に、サイトの予想以上の速さでイザベラに限界がやって来た。
は、早っ!?
「あれ〜〜〜?イザベラ、そんなに感じちゃったのかよ?」
意地悪そうな笑みを浮かべて質問。
イザベラの方は如何にも分かり切った言葉に言い返す事も出来ずビックンビックン悶えてる真っ最中。コタツの天板に両手を突いて腰を浮かせながら尻を振って悶えている。
あ、スイッチ入れっぱなし。
「っと、悪い悪い」
「はや・・・・!はやっ、止めれぇ!」
もはやろれつも回っていない段階だ。口を金魚の様にパクパクさせながら舌を突き出し、涎も涙も愛液も流して上も下も大洪水。
想像以上の反応に満足するべきか、サイト自身が責めるよりもおもちゃ程度にここまであっさり昇天された事に凹むべきか、思わずちょっと悩んでしまう。
買ってきて少女に対して使ってみたのは自分だけど、それとこれとはまた別の話。
ま、それよりも今度はサイトに向かって突き出されているお尻の方も堪能させてもらうとしよう。
むにむにもみもみ
「な、撫でちゃらめ、今は敏感なんだよぉ・・・・・・」
「何で女の子のお尻ってこんなすべすべしてて柔らかいんだろーな」
「ふにゃっ、こ、擦りつけるなぁ!舐めるなあっ!」
はち切れそうな白い谷間に顔を埋めてぱふぱふ、谷底を下で掠める様に舐めながらふくらみを揉みほぐす。
それだけで既に1度限界が訪れていたイザベラの身体から力が抜け、なすすべなくサイトにされるがまま。
声にも力は無いしその調子も怒っているというよりは多分に甘いものに染められていた。完全にスイッチONである。
「前は塞がってるから、今日は後ろでシような♪」
「もう、かっれにしなよ・・・」
「そんな事言ってイザベラも満更じゃなさそうじゃんか」
「うりゅさいぃ・・・入れるんなりゃ早く入れにゃよぉ・・・・・・・・・」
口ではそう言ってても身体の方は早く早くと物欲しげにお尻ふりふり。天板に身体を預ける形でわざわざ自分から形のいいお尻を手で広げてみせている。
舌で弄られた窄まりは僅かに閉じたり開いたりしてサイトを誘い、その下の秘裂からは透明な分泌液がまだ中に入ったままのバイブレーターのコードを伝って滴らせながら揺れている。
わざわざ自分からそうしながらもサイトの方に向けられたイザベラの方は何処か怒ったような顔で、しかし眼だけは懇願するような熱っぽい気配が見え隠れ。
うーん、これは良いツンデレ。
そんな訳でサイトは遠慮無くズボンからすでに準備万端バッチコーイな息子を取り出すと、先端を谷底の窄まりへと押し込んでいった。
ずぐにゅにゅにゅにゅにゅ・・・・・・
「ふあああぁぁぁぁぁ、んっ」
もはや慣れ親しんだ、腸内を埋めつくす熱い異物感。
一瞬で体裁を取り繕う様に釣り上げられていたイザベラの目尻が解れ、不機嫌そうな表情はアッパー気味に蕩け切った笑みへと変貌する。
サイトの方も前の方とは一味違う、根元からえらの出っ張った部分までぎちぎち締め付けてくるそのキツさと熱さに呻きを漏らしてしまった。
ゆっくりと出し入れすると上がる子犬の鳴き声に似た嬌声。その度にイザベラの意識が瞬く。
おっぱい・・・先っぽ、擦れてっ…!
天板の上にかがみ込む体勢なので、豊満な胸はむにゅっと潰れて先端からその周辺までサイトに突かれる度に揺れては擦れ揺れては擦れ。
図らずも2ヶ所、いや出し入れの度に震動が前に入れられたバイブにも伝わって、その度に敏感なスポットにこっつんこっつん当たっている。
当のサイトがそんなつもりは無いにも関わらずに3点攻めを食らったイザベラはたまったもんじゃない。とっくに意識はオーバーフロー寸前だ。
「あぎ、ひぐっ、くひんっ、ダメ、サイト、らめ、もう、限界・・・」
「おいおい、まだ動かし始めたばっかじゃんか?」
「らめなのぉ、いっぱい、いっぱいこひゅれてるからぁ」
息も絶え絶え、といった風情の愛する少女の姿にやり過ぎかなと反省――――しないのがこの男。
並行世界じゃMっぽくてもここじゃこの男の属性はS。これ鉄板。
と、いう訳で。
ずちゅぐちゅずちゅぐちゅちゅっ!
「あぐぅ!?ひゃうん、いぐ、らめぇ、強すぎるぅ!」
「文句言ってる割には痛いぐらい締め付けてるけどな」
「はがぁ、いあっ、あはっ、あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
返答は絶叫。限度考えろこの野郎。
ふと、前後に動かす度に裏側の部分に当たる感触に気づく。肉癖越しに感じる固い物は、埋め込まれたままのバイブレーター。
「・・・・・・・・・・・・・」
コードの先についたリモコンを手にとって、喘ぎっぱなしのイザベラをちらっと見て、もう1回リモコンを見て。
それからダイアル式のスイッチを思いっきり回した。
次の瞬間。突如としてMAX全開で作動したバイブレーターがイザベラの奥底で激しく震動。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!○☆!!!!?♪!?!?!!!?」
思いっきり背中を折れそうな位弓反らせて、イザベラが声にならない絶叫を上げた。
前から透明な液体が噴き出すさせながらバイブレーターが割れ目から飛び出すのと同時、壁越しにバイブレーターが肉の筒全体も震えさせてサイトの肉棒を素早く激しく責め立てた事でサイトの方も耐え切れず熱い白濁液もイザベラの腸内に吐き出される。
白目を剥くほど崖っぷちまで責められたイザベラの意識はもう朦朧、天盤の上に倒れ込んで陸に打ち上げられた魚の様に痙攣するしか無い。
しかし、ここでサイトも予想だにしなかった事態が勃発。
ついさっきまで外に居たせいで身体が冷えてた為か、やや締まりの悪くなっていた膀胱が射精に釣られて誤作動を起こして尿道が緩み。
精液とはまた違う、温かい液体がイザベラの腸内へと流れ込んでいく。
「ふわぁぁぁっ?あ、あったかい・・・・・・」
「わ、わわ、うわヤベっ、止まんねぇ!?
幸いにもサイトを根元まで飲み込んでいる窄まりは彼を離さないとばかりに緩まる気配が無いので、隙間から漏れる事も無くイザベラの中を満たしていく。
こればっかりはサイトも慌てるしか無い。少しでも緩んだら最後、大惨事確定である。
・・・・・・既にイザベラのあれやこれやな液で大惨事じゃねーかという突っ込みが聞こえてきた気がするけど華麗にスルー。
サイトが抑えきれずに鉄砲水よろしく放出している良は半端無く、イザベラの下腹が早くもぽっこり膨らんでしまっているほど。
という訳で、発動条件が整って無いのにガンダールヴの能力全開以上の速さでトイレへ飛び込む事になった。
両膝の裏を持ち上げた体勢、いわゆるおしっこしーしーの恰好を取らせて少女の身体を支えながら、器用にも片足で外蓋と中蓋を持ち上げてから洋式の便器と向き合う。
イザベラの方は力が入らないっぽいので、仕方なく両腕で彼女の身体を上に持ち上げて引き抜くしか無い。
にゅぽん、という形容しがたい粘り気のある音を立ててサイトが引き抜かれると、すぐに限界が訪れた。
「うああぁぁ・・・みないれぇ、もれ、もれちゃ――――」
ぷじゅ ぷしゅううぅぅぅぅ・・・・・・
「ぁあああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
ようやくイザベラが我に返っても時すでに遅し。
執拗に激しく責め立てられたお陰で主の言う事を聞いてくれない窄まりは役目を果たす事無く、白濁交じりの黄色い液体を大量に吐き出した。
イザベラには勢い良くサイトが流し込んだ物を己が吐き出す間、絶望に満ちた声を漏らす事しかできなかった―――――
除夜の鐘によって払われるという煩悩の数は108個というが、只今平賀家で響く鐘の音は明らかにそれを上回っていた。
というかどすがすぼがぼくっ!とこんな肉々しい鐘の音があってたまるか、とこの音を聞いた者が居ればそう思う事だろう。
「バカッ!バカッ!こんの大バカー!」
「ごめっ、あがっ、ちょ、調子に乗ってサーセンっしあべっ!?」
「うあーん!お、王女の私をトイレ扱いするアンタなんて、アンタなんて―!?」
「ちょ、流石にコタツの天板はヤバくなばがぁっ!!?」
「え、えーっと君達、止めないのかい?」
「「「(いや、)いつもの事(だし・だから)」」」
「ゴメンなさいねテファちゃん、お姫様のお客さんなのにお手伝いさせちゃって」
「い、いえ、当たり前の事ですから・・・」
「おお、もう12時を回ったぞ。新年オメデトウだ、未来の親戚殿」
「新年明けまして」
「これからも宜しくお願いします」
「ええこちらこそ、これから先も家のバカな息子を見捨てないで上げてね皆さん」
「いえその、むしろそれは私達の台詞です!」
「あらあら。本当に愛されてるのねぇ息子ってば」
「・・・うん」
「いや、和んでないでたずけてくれぇ――――!!!」
「バカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
その年の平賀家の新年はお仕置きで幕を開けたという。
40 :
バレット:2008/12/28(日) 00:46:49 ID:HVyUwZN6
あ゛っ、ヤバ、注意書き肝心なの忘れてた!
手遅れだけど軽いけどちょっとスカっぽいのが混じってます。でもってパラレルっぽい内容でもありました。
本当にサーセンっしたああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・(フェードアウト)
あ、それから皆さんよいお年を。
ではこれにて失敬。
青いの新作きたー
GJ!!
>>40 こういうときのSS投下はすごくありがたいです GJ!
>>40 OK! GJであります。
コタツでイチャラブもう少し見たかったかな?
いきなりバイブとか、ちょ、なんという超展開 www
いいローターでした
GJ
45 :
21:2008/12/28(日) 20:30:12 ID:JZ9qjyv8
呼んでくれた方ありがとうございます。
次は行間を開けるようにしますッ。
ではッ
46 :
21:2008/12/28(日) 20:50:18 ID:JZ9qjyv8
呼んで→読んで まちがえました!!
失礼しますた
すいません遅くなりました
「僕らの七日間戦争」五日目です
…年末は何かと忙しいんじゃよ。
PSZとかPSZとかPSZとかっっっ!
疲れきって気絶するように眠ってしまった才人より先に、ティファニアは目覚めた。
結局あれから才人は一回も射精できず、眠っている今も彼の息子はギンギンだ。
ちなみにティファニアは何度か休憩を挟み、12回ほど絶頂させられている。
内訳はベッドの上で7回、床の上で3回、備え付けのトイレで2回。
…大丈夫かな、サイト…。
昨日は終わらない絶頂による至福の頂にいたティファニアだったが、目を覚まして冷静になると、急に主人の事が心配になってきた。
いくら才人が我慢強いとはいえ、あれだけして一回も出さないのはおかしい。
ティファニアはうんうん唸っている才人に布団をかけなおし、そして、ベッドから降りようとして気づいた。
「…こ、腰、抜けてる…」
何度も何度も絶頂し、限界まで下半身を酷使したため、ティファニアはまともに立つことすらできなかった。
それでもなんとか痺れと痛みを堪え、ベッドの端まで這いずっていくと、脚だけをベッドから下ろす。
ベッドの端に腰掛ける格好になったティファニアは、そのままベッド脇の円卓の上に脱ぎ散らかした自分の制服を手に取る。
「よいしょ、うんしょ」
動かない下半身に四苦八苦しながら、なんとか服を着込む。
そして、一つおかしなことに気がついた。
「…そういえば昨日、誰もお見舞いに来てないけど…」
自分一人だけしかこの部屋に来ていないことに、ティファニアは不審を覚えた。
「それは、昨日一日身代わりのスキルニルがサイト様の替わりをしていたからですわ」
不意に、聞きなれた声がした。
驚いたティファニアが声の方を向くと。
この王宮の主人、アンリエッタ女王がそこにいた。
「じょ、女王陛下?」
ティファニアは慌てて立ち上がって、礼をしようとするが、当然腰が抜けているので立つことすらままならない。
ベッドの上でもがくティファニアに、アンリエッタはそっと近寄りながら、呪文を唱える。
アンリエッタの杖がティファニアの肩に軽く触れると、ティファニアの下半身を覆っていた痺れと痛みが抜けていった。
水魔法による治療であった。
そのついでに、アンリエッタは得意の眠りの魔法で、才人をより深く眠らせてしまう。
そして、ベッドの上できょとんと目を丸くしている従姉妹に尋ねたのだった。
「さて、ティファニア。あなたには聞きたいことがあります」
「え?あ、はい」
なんだろう、とその場で姿勢を正すティファニア。
そんなティファニアを見つめるアンリエッタの眼差しが、鋭くなっていく。
「…いつから、あなたはサイト様とこのようなことを?」
アンリエッタの質問に、ティファニアはひーふーみー、と指を折って才人との関係を持ち始めた期間を逆算する。
「え?えっと、もう半年くらいになります」
その回答に、アンリエッタの視線が鋭くなる。ティファニアはそれに気づかない。
そして、核心を尋ねた。
「…きっかけはどのように?」
「えっと、私が『ペットにして』ってお願いしたらサイトはいいよ、って」
「…今なんと?」
「え?サイトがいいよ、って」
「そのちょっと前です」
「『ペットにして』?」
くぁ、こ、このエルフ娘ーーーーーーー!
な、なんてうらやますぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
先ほどまで嫉妬に鋭くなっていた視線が一転、羨望の眼差しに変わる。
私だって!私だって!
トリスタニアとかいうどーでもいいもの背負ってなければ、名実ともにサイト様の雌奴隷なのにいいいいいいいい!
「あ、あの、女王陛下?」
目の前で体をくねらせながら悶える女王に、さすがに不審に思ったのか、ティファニアが声を上げる。
「あ。えー、あの、コホン。
よ、よくわかりました。あなたはサイト様のペットになった、と。そういうわけなのですね?」
「あ、はい。
あ、でも辛いとかそんなことないですよ?
サイトってばすっごい優しいご主人様だから、いっつもちゃんと私のことかまってくれて…」
「へ、へえ。で、具体的にはどんな…?」
「あ、えっとですね。いつもは私がおねだりするんですけども、その時はですね」
フォローのつもりで言ったその台詞で、ティファニアは思わずノってしまい。
心の中で悶える女王を前に、さんざん幸せなペット生活を惚気てしまったのであった。
才人が目を覚ましたのは、二人が部屋から出てしばらくしてからであった。
「う、あー…」
腰の奥でまだ何か燻っているカンジがする。物凄くキモチワルイ。
昨日さんざんティファニアを犯した才人だったが、若さと普段鍛えているおかげで、軽く腰が痛くなる程度で済んでいた。
ついでに言うなら、一回も射精していないので物的損失はほとんどないと言える。
しかしさすがに時間がたっているので、ずっと勃起していた才人自身も、今はやや沈静化している。
性欲の対象となるものも、今は手近にない。
そう、いつの間にかティファニアはいなくなっていた。
外の光の具合を見るに、今は昼少し前、といったところか。
そういや今日の公務もすっぽかしか俺、とか思いながら、しかし。
…昨日のアレの原因は姫様の魔法だな。
軽く怒りを覚えた才人は、今日も一日フテ寝して、公務をすっぽかすつもりになっていた。
そして、もう一度窓の外を見る。
外は気持ちいいほどの晴天で、抜けるような青空だった。
…こんな日に部屋の中でフテ寝とか、俺もたいがい不健全だよなあ…。
などと思っていると、不意に窓の外に影がさした。
曇ってきたか?と思い、窓の外を見ると。
窓のすぐ上に、青い竜が浮かんでいた。
「シルフィードっ?」
慌てて窓を開け、その竜の名前を呼ぶ。
人以上の知性を持つ、その風韻竜は、きゅい、と一声鳴いて窓の下まで降りてくると、人間の言葉で応えた。
「ほら、窓開いたのねちびすけ。魚数匹で精霊の力まで使わされてシルフィはとってもご機嫌ななめだわ。
さっさと降りるのね。きゅいきゅい」
どうやらシルフィードは、精霊魔法の力で、外部から姿を感知されないようにして窓の外に浮いているらしい。
そして、その背中から、彼女の主人が飛び降りてきた。
「サイトっ!」
「わ、うわちょ、シャルロットっ?」
両腕を広げ、才人に向かって飛び出してくる小さな青い髪の少女を、才人は受け止める。
タバサは女王に連れ去られた才人を心配して、王宮に忍び込んできたのである。
そんなタバサに、彼女の使い魔はあきれた声をあげる。
「まったくこのちびすけときたらどうみてもまる学生なのに発情して見境なくなってるんだから。
サカるのもたいがいにしとかないとおバカになるのね。きゅいきゅい」
その瞬間。
才人の抱擁から抜け出し、まるで投槍のようなフォームで投擲されたタバサの大きな杖が、シルフィードの脳天を直撃した。
ごすん!
「きゅいーーーーーっ?」
角の根元の一番痛い部分に杖をぶち当てられ、空中でバランスを崩すシルフィード。
その瞬間、集中がとけ、精霊魔法の効果が入れる。
『なんだ?あんなところに竜が!』
『竜騎兵!あの竜を追い払え!』
「きゅ、きゅいーーーーーーーーーーーっ?」
即座にシルフィードは王宮の衛視に発見され、雨あられと飛び交う魔法の弾幕に晒される。
緋蜂もかくやという弾幕にかすりまくりながら、シルフィードはほうほうの体で逃げ出していく。
「…ひどくないかシャルロット」
「大丈夫。あの程度で死ぬような教育は施していない」
さも当然のように言い放ち、タバサは再び才人の胸へ。
「逢いたかった…」
ぎゅう、と才人に抱きつき、おでこを才人の胸板に押し当てる。
そんなことをされると、さすがに才人も何も言えなくなる。
そっと、優しく抱きしめ返す。
すると、タバサはそっと顔を上げ。
「ん」
目を閉じて、唇をきゅっと結んだ。
言わずもがな。キスして、の合図である。
才人は思わず周囲を見渡す。当然誰もいるはずもないのだが、一応念のため、である。
そして、誰もいないのを確認すると。
タバサの細い顎に手をかけ、その小さな唇を優しく塞いだ。
久しぶりのキスに感極まったタバサは、そのまま才人の首に手を回し、さらに深く唇を重ねてくる。
体を、唇を密着させ、二人は絡み合う。
しばしの甘いひと時の後、二人は唇を離す。
すると、二人の間につぅっ、と唾液の糸が張られる。
タバサは才人の唇を指でなぞってその唾液を掬い取り、自分の口に運ぶ。
ちゅぷ、ちゅる、と何度も自分と才人の唾液の混合物を味わい、その様を見つめる才人に、上目遣いで媚びた視線を送る。
しかし、才人はタバサのその誘いに、思い出す。
…でも、シても出せないんじゃなあ…。
はぁ、とため息をつく才人。
普通ならこの時点で『もうしんぼうたまらーん!』かタバサの可愛さに悶える才人が見られるのだが、今日の才人はなんだかテンションが低い。
そう感じたタバサは、小首をかしげながら尋ねた。
「どうしたの?」
タバサの疑問に、才人はどうしたもんか、と一瞬だけ悩み、応えた。
「…いや、姫様に魔法かけられてさ。俺今どんだけシてもイけない体なのよ」
やれやれ、と肩をすくめる才人に、タバサの表情が変わる。
一瞬で桜色に染まっていた頬から色が消え、その二つ名のとおりの雪の白さを取り戻す。
…あの女王、サイトに何をした…!
タバサの雰囲気が変わったのを、才人は見逃さなかった。
すぐにタバサがアンリエッタに対し怒っているのだと察知すると、慌ててフォローする。
「あ、で、でもさ。俺体の具合悪いってことになってるからさ。
心配してかけてくれたのかも?」
タバサはその言葉も聞かず、呪文を詠唱していた。
いつの間にか、スカートの内側に仕込んでいた予備の細い杖を振るう。
すると、才人の体を不思議な青い光が覆った。
「え、何これ…?」
その光が消えると、才人の下半身に異変が起き始めた。
勃起もしていないのに、先端から先走りが出始めたのである。
まさか。
「え、ひょっとしてシャルロットが?」
「女王の魔法は解除した」
タバサの言葉通り、彼女はアンリエッタが才人にかけた魔法を解除したのである。
しかし。
アンリエッタの張った罠は、これだけではなかったのである。
不意に、才人がいつの間にか嵌めていた指輪が光る。
「え、いつの間に俺…こん…な…」
「しまった…!」
タバサが気づいたときには遅かった。
その指輪には魔法がかけられており、もし才人自身に何かほかの魔法がかけられた際、充填されたアンリエッタの『眠り』の魔法を才人にかける、というものだった。
その魔法で才人はあっという間に眠りに落ち、床にくずおれる。
タバサは眠っている才人をベッドに戻すと、予備の杖をぎゅっと握り締めた。
「…許さない。私のサイトを…!」
静かに燃える怒りの炎が、内側からタバサを突き動かしていた。
…このまま謁見の間に殴りこみ、あの腹黒女王を一発ぶんなぐる。
いかに才人が浮気モノでこらえ性のない種馬だとはいえ、この仕打ちは許せない。
タバサは怒りに燃えながら、才人の部屋のドアを開けたのだった。
「あら、どちらへ?ガリアの姫君」
突然ドアの影から声がした。
タバサは振り向きもせず、応えた。
「…公務はどうしたの」
「スキルニルが替わりを勤めていますわ。書類を読み、サインをするだけなら魔法人形で十分です」
「…どうしてここに」
「あれだけ派手に使い魔を暴れさせて私の耳に届かないとでも?ここはどこかご存知かしら」
「…なら、私が何をしようとしているかも」
「理解していますわ。でもその前に、お話をしません?
それからでも、闘争を始めるのは遅くなくてよ。シャルロット姫」
声の主は、アンリエッタ女王。
タバサが今ぶん殴りたい女ランキング1位の女性であった。
さて今回は以上。続きは年内に間に合わせるようがんばります。
うんまあなんていうか才人に同情する人が多くてびっくりだよね。
前まで『ガンダールヴ逝ってよし』な人ばっかりだったのにね。
さて次回はどうなることやら。
ではではノシ
まってましたGJ!!
ついに青空見て抜けるようになったサイトかわいそす(´・ω・`)
数日見なかっただけなのにやたらSS投下されてて吹く
職人さんたちGJ!
それにしても、バレットさんの書くイザベラはツンデレ120%でいいなぁ、せんたいさんの書くテファは天然エロスでいいなぁ
前スレが投下でちょうど埋まったのでこっちでX42氏GJ!!
>>54 GJです。それにしても姫様どんだけ罠しかけて有るんスか!
>>54せんたいさんGJ
前スレ876でちょうど止まったな
X42氏もGJ
せんたいさん乙
駄目だこのアン様早くなんとかしなくていいから雌奴隷アン様をお願い致します。ハァハァ
せんたいさんGJです!
ルイズは…ルイズはまだか…
そう遠くない将来イザベラたちの振り袖姿が見られるのか…
地球編最高や
>>62 タバサ、テファ、フーケ、ジョセフも一緒に兎塚絵で脳内再生された
あぁ、来年はイザベラの挿絵が増えるといいのう
保管庫が見れないorz
テファの足指舐めたい
というか顔真っ赤にしながら踏まれたい
きゅいきゅい書いた21ですが投下させて頂きます。
ちょっと行間を開けてみました。
ルイズのアナルバージン!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「バカあぁ!!」
ルイズの罵声が飛ぶ。7回目のエッチをしている時だった。才人はルイズの小さなお尻の方を
舐めてしまってルイズは激怒した。
「そっちは入れる穴じゃないの!出す穴なの!!汚いの!!」
しかし才人も黙って引かない。
「いや、これは男の挑戦なんだ。穴があったら入れてみたいと思うのは男の挑戦なんだ!!」
「バカぁ!!そんなこと言ったらそのうち、耳の穴とかおへその穴とかでもしたいとか
言うでしょ。無理よ」
「お尻は無理じゃない!!」
才人は言い合いをしても無理だと悟った。タダでさえ、ルイズは高貴な女性だ。
尻の穴に突っ込ませてくれないだろう。ルイズのアナルバージンをゲットしなくてはと
才人は常々考えていたのだ。
「ルイズ・・・・・愛してるよ」
才人は作戦変更に出た。ルイズの隣に座り、耳たぶに舌を這わす。ルイズはわなわなと
震えている。
これでイチコロだ。気持ちよくてしょうがないし、魔法の言葉でお尻の穴でも挿入出来る
ようになるはずだと才人は思った。
「気持ちわるいでしょうが!!」
ルイズの鉄拳が飛ぶ。ちなみに今、エッチの途中なので二人とも全裸です。
「ぶへしッ!!」
哀れ、才人はちんぐり返しになる。しかも微妙に興奮したのか勃起していた。
それを見てルイズがにやりと笑った。
「へ〜。こんなちっちゃい女の子に殴られて感じちゃうんだ。そうよね、あんた
犬だもんね〜」
ルイズがにやりと笑う。そしてベットの上で脚を開く。脚の根っこには綺麗な
ぷっしーがあった。
「ほらー。才人の大好きなおまんこだよー」
「今日はおまんこしない!!」
才人は負けずに叫んだ。ルイズはびっくりした。そんな言葉を叫んで誰かに
聞かれたらどうするんだろうか。
「アナルがいいんだ!!」
才人はルイズに飛びかかる。ルイズは暴れたが才人の方が当然力が上だった。
たちまちルイズは四つん這いの姿勢になった。
「ルイズ!!もう我慢できん!!」
う
ぜ
え
才人はアナルを広げる。ルイズは暴れるも暖かい吐息が当たる度に
腰が抜けてしまいそうになる。
「広げて・・・・・中見ちゃ・・・ダメッ・・・・・お願いぃ」
ルイズの懇願と同時に立場が逆転した。才人はルイズのアナルを舌でべろべろと嘗め回す。
「ふぁああ!! やめっ!! やめてっ!! そんなとこぉ!」
ルイズはびくんと震える。今までとは違った快感が背筋を走る。
「んぅッ・・・・・なんだかんで感じてるんだろ」
才人はある程度舐めると、そこ一帯がふやけたのを感じた。ここで
もう一歩進んでみようと思った。
「んあああっ!! し、舌が!! 中にぃ!! 入ってくるぅぅうう!!」
ぬめりと入ってきた舌が肛門ふきんの内壁を擦り上げる。唾液と腸液が
染みだし、滑りがよくなっていく。
「はひッ! んぅッ・・・あっ!」
ルイズの声が高くなる。気持ちいい証拠だった。ルイズは体を軽く
振るわしている。才人はさらに舌の動きを速くした。中で舌が
泳いでいるように。
「ふぐぅうううっ!!」
ルイズの今までにない喘ぎ声だった。才人は興奮する。そのまま舌で
しばらく愛撫を続けようと思った。
「ひぃんッ!! だめッ・・・・・な、なんか来ちゃうッ・・・・・い、いくのッ・・・・・
あひッ!! らめッ らめっ!! お尻で・・・・・」
「ルイズ・・・・あれだけ言ってたのにお尻でいっちゃうの?
貴族なのにお尻でいくの?貴族っていうか変態じゃない?」
「や。やめっ・・・・もう意地悪しないで・・・・・んあッ!!」
懇願するルイズをよそに才人は舌を入れつつ吸い上げる。バキュームアナルクンニだ。
「はひッ!! んぐッ!! んおっおおおお!!」
ルイズが震えながらベットに倒れ込む。完全に脱力する。
「あれー、ルイズいっちゃたの? お尻の穴で。じゃあそろそろ・・・・・大丈夫かな」
才人は猛る自分の一物をルイズのアナルにあてがう。熱いものが触れてルイズは
目を反らす。
「バカッ・・・・・優しくしないと・・・・・後で許さないんだから」
なんだかんだ言ってルイズは才人が好きで許してくれる。そんなルイズの愛を感じて
才人も嬉しくなってしまう。だからついついやりすぎてしまう。
「好きだよ。ルイズ」
ぐりっと尻肉をわけながら膨れあがった亀頭が入っていく。ルイズはシーツを必死に
掴みながら耐えている。
「んんんぅぅううう!!」
ルイズが震えながら耐える。熱い肉棒がお腹に入ってるのがいつもよりわかる。
「入ったあぁ」
「あああぁあんッ!!」
サイトが声を上げる。奥まで根源まで入った。やはりお尻の穴は全然違った。
中のヒダがすごく細かいような気がした。腸汁が少しずつ溢れてきている。
「動くよ。ルイズ」
「うっ・・・・・うん・・・・・優しく・・・して」
「わかっている。っと!」
「んひっ!!」
「あっ、ごめんごめんっ。つい・・・・・」
「殺す!!殺すわよ!!」
「そんなこと言うなよー」
「ひあッ」
才人は腰を動かし始めた。ぐりぐりと奥まで突っ込んでみたり、擦りつけるように
抜いてみたりする。抜き差しの度に腸汁が沸いてくる。
「ひんッ・・・・・んひッ・・・・・んぅッ!!・・・・あんッ!」
「すごいよ。ルイズのお尻。すごっく気持ち良い!!」
ルイズが体をよじらす。姿勢を変える度に当たるところが変わって反応が変わる。
才人は次第にピストン活動を速くしていく。
「あんッ! んあッ!! アッ・・・・・あんっ!!・・・・んぅ!! ・・・ふ・・・ぐっ!!
もう・・・・・ダメッ・・・・・こ、こんなの!!」
「ルイズいきそうなの? いっちゃうの? お尻にチンポ突っ込まれていくの?」
才人はルイズの小さい尻肉を掴んで自分に引き寄せる。そして思いっきり
バンバンと突き立てた。
「あへっ!! ら、らめぇーッ! そんな激しくしちゃ!! い、いくッ!!
いっちゃうのぉお!!」
ルイズが絶叫する。才人も不覚にも出してしまいそうだった。
ルイズは犬のように舌を出し、体全体で息をしていた。
「どうだった?ルイズ?お尻、気持ちよかった?」
「・・・・・っ!」
ルイズの目が三角になる。
「そ、そんなとこでいってないわ!! それにもうやめっ・・・・・きゃんっ!!」
「まだいってないの? せっかくだもん。ケツ穴でいかないとね」
才人はまだ自分もいってないんだし、と付け加え、腰を動かし始めた。
「あんッ!! ご、ごめんなさいッ!! ルイズ・・・・・お尻でいってましたぁあ!
だから許してぇ!!」
「だめだめッ。貴族が嘘突いたら火刑だろ。お尻の穴ぐらい耐えないと」
ずぶっずぶっと抜き差ししながら才人が素知らぬ顔で言う。ルイズはもう快楽の
波に耐えきれず、反抗しなくなった。
才人は体位を正常位に変えた。お尻の穴は出入りしているがいつもの穴が
空いてるのに才人は気がついた。
「ルイズ〜っ。えいッ」
「ひあっ!!なっ、バカっ!!」
ぬちゃと音を立てて指がルイズのオマンコの方に吸い込まれた。すぐに指は淫肉で
締め付けられる。才人は腰を振りつつ、指ピスも始めた。
「ふぁあああッ!! お願いっ! それダメッ!! おかしくッ・・・・なちゃうぅ!!」
「ほら。ルイズ。俺ももう少しだから・・・・・」
「サイトッ、サイト、サイトぉお!! あんっ!! 私ッ・・・・また・・・お尻で!!」
ぶちゅぶちゅ、くちゅくちゅと上と下の穴で音が鳴る。才人の腰もラストスパートで
いつもよりきつく叩きつけられる。
「あぁんッ! サイトぉ! サイトぉお!! もうッダメッ! あっ! んあああっあ!!」
才人も突き上る射精感に負け、ルイズのお尻の中に大量に射精する。
「あーーっ! サイトのがッ・・・・・出てるぅうう!!」
ルイズははじめてお尻に熱いものを出される感触を感じてしばらくぐったりしていた。
才人はそのまま結合したままでルイズの背に倒れ込んだ。
「ルイズのはじめて・・・・・またもらっちゃた」
ルイズは顔が赤くなった。それでお尻にこだわっていたのか。もっと別の言い方を
したらちゃんと上げたのに。
「バカッ・・・・・このバカ犬ッ・・・・・」
ルイズは顔を背ける。きっとエッチの後で髪もぐしゃぐしゃになってるし、何よりも
恥ずかしくて嬉しい顔なんて今は見せたくなかったからだ。
「変態っ。次は・・・もっと優しくしなさいよ」
「ルイズ・・・・好きだよ」
「バカッ・・・・・・バカ犬っ・・・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おしまいです。
なんだかんだいってラブラブな二人が好きです。
アナルセックスは初めて書くのでどきどきでしたが・・・・・
それでは良いお年を〜
GJ
GJ
>>72 GJ
ツンデレ王子・痴女109号氏・205氏・純愛センター氏
投下希望
あけおめ〜
今年も新作期待してますよ
ごめん、まじごめん。
年明けちゃった。
まあそんなわけで
>>49続きいきます。
二人は部屋に戻り、眠った才人を尻目に殺気のこもった視線を飛ばしあう。
方や笑顔に押し殺された見えない殺気。
方や凍った表情の内側で燃える、冷たい殺気。
気の弱い人間なら三秒とそこに居られない空気が、部屋に満ちていた。
そして、先手を打ったのはアンリエッタ。
「…さて。お話をはじめましょうか」
態度を少し和らげるアンリエッタだったが、タバサは殺気を緩めない。
そして。
タバサは後の先を打つ。
予備の杖をアンリエッタの鼻先につきつけて、言った。
「…サイトに何をしたの」
アンリエッタはあからさまな殺気にしかし、いささかも怯まずに応える。
「少し、我慢がきかないので魔法で首輪を、と思いまして」
思わずなるほど、と心の中で思ってしまうタバサ。
いかに全てを捧げているとはいえタバサとて女の子である。
できることならこの浮気者の騎士を何とかつなぎとめておきたいと思う。
ちょっと共感できてしまったタバサの杖の先が、少し下がる。
それを見逃すアンリエッタではない。
「わかるでしょう?サイト様は繋いでおかないと、すぐどこかへ行ってしまう。
それこそ、花々を回る蜜蜂のように」
蜜の香りに誘われるまま、あちこちの花を渡り歩く。
なるほど上手いこと言ったものだ、と半分感心してしまうタバサ。
しかしここで同意してしまっては、女王に対しアドバンテージが取れない。
そこでタバサは。
自分とアンリエッタの、決定的な違いを突きつけてやることにした。
「私とあなたで、サイトを想う気持ちはきっと同じ。
…でも、私にあってあなたにないものがある」
言ってタバサは、きっ、と女王を強い視線でねめつける。
アンリエッタはその視線に屈さず、言葉を返した。
「…ならば、教えていただきましょうか。
私に足りない、その何かを」
「簡単な話」
アンリエッタの言葉に、タバサは即座に答えを返す。
「あなたには覚悟がない。
彼のためにすべてを捧げる覚悟が」
「…はい?」
何を見当違いな、とアンリエッタは思った。
自分は既に捧げるつもりでいる。
この国も、この身体も、全てサイト様に。
そして私は晴れてサイト様専用雌奴隷に…!やんやん!
などとアンリエッタが脳内で悶えていると。
タバサははっきりと言った。
「あなたは捧げた気になっているだけ。
何も実行していない。
それに、持っているものを与えるだけでは『捧げる』とは言わない」
タバサの指摘に、アンリエッタは思わず言葉に詰まる。
確かに。
タバサの言うとおり、アンリエッタは捧げたつもりになっていただけなのかもしれない。
しかし。
「な、なら、あなたはサイト様のために、何をしているというの?」
ならば彼女はどうなのか。
その言葉がどこまで真に迫っているのかを、アンリエッタは確かめようと思った。
「私は」
タバサはその後の言葉を続けようとして。
そして赤くなる。
いかに関係を知られている相手とはいえ、それを口にするのは恥ずかしい。
しかし、彼女は覚悟を決めて言った。
「…私は、彼の喜ぶことならなんだってしてきた。
…普通の行為も、外でするのも、口でするのも、全部」
だが、その程度なら。
「あら。私だって、外でもお口でも致しましたわ。
それどころか、目の前でおしっことかさせられましたのよ。…って何言わせるんですか」
思わず対抗してそこまで言ってしまい、後悔するアンリエッタ。少し頬が赤くなっている。
タバサはそれを聞いて、なにやってんのよこのへんたい、と思わず眠る才人を睨んでしまう。
しかし。
その視線の先には、才人は居なかった。
「え」
思わず周囲を見回すタバサ。
そのタバサに気づいたのか、アンリエッタも思わずベッドの方を見る。
「…え?サイト様?」
眠っていたはずの才人が居なくなっていることに、アンリエッタも驚く。
そして、二人の後ろからあきれた声がした。
「…何を張り合ってんだ二人とも」
才人の声だった。
「え?サイト様、魔法で眠っていたはずでは」
アンリエッタが指輪にかけた魔法は、女王謹製の『眠りの魔法』である。血液を直接眠り薬に変えることによって訪れるその眠りは、凡百の眠りの魔法など比べ物にならないほどの深い眠りを誘うはずである。
「いや…なんか目が冴えてきちゃってさ」
頭をぽりぽりとかきながらそういう才人。本人にもよく原因が分かっていないらしい。
しかしタバサには原因が分かっていた。
彼女の視線は、ある一点を見つめていた。
才人の下半身。
そこは、ズボンの上からでも分かるほど、はっきりと勃起していた。
限界まで焦らされた彼の性欲が、アンリエッタの眠りの魔法を解いたのである。
ついでに言うなら、寝ていても聞こえる女の子の声が、彼の獣を呼び覚ましたのである。
最初に異変に気づいたタバサは、才人の顔を覗き見る。
目がイっていた。
しゃべり方は普通だが、どうやらもう既に彼の中身のほうは準備万端のようである。
それに気づいたのか、才人がつかつかとタバサに近づいてくる。
「まあ、確かに姫様はシャルロットに比べたら負けてるよ」
「え」
「…!!」
いきなりの才人の言葉に、思わず目を点にする二人。
アンリエッタは軽い落胆と嫉妬の表情に、タバサは驚きと歓喜の表情になる。
そんなタバサの右手首を掴み、才人はタバサを乱暴に抱き寄せる。
「あ」
「姫様にはあんまりしたことないから知らないだろうけど」
「…!ダメ!言っちゃダメ!」
才人の発言から、彼が何を言おうとしているのか察したタバサは、思わず才人の腕の中で抵抗する。
しかし。
才人の右手がスカートの中に伸び、そしてショーツをずり下ろしながら彼は言ってのけた。
「シャルロット、俺のためにお尻までキレイにしてるんだぜ」
「さ、サイトのバカっ…!」
「え…」
アンリエッタも、才人に後ろを犯されたことはある。
しかし、それはかなりの圧迫感を伴い、性感と呼ぶにはあまりにも苦痛が過ぎた。
さらに、肛門はそもそも排泄に使う器官である。そんな場所を使って性交するなどとは。
「で、でもサイト様、お尻なら私も」
したことがある、と続けようとしたアンリエッタだったが。
「いや、でもシャルロットには勝てんだろー」
言って才人はタバサのショーツを脱がしていく。
タバサは心の中ではもう半分抵抗を諦めていたが。
「や、やだっ」
口だけは抵抗し、身体を弱弱しくくねらせる。
なぜこうするのかといえば。
こうしたほうが才人が喜ぶからだ。
抵抗する女の子を無理やり、というのが結構才人のツボだと、タバサは学習していたのである。
抵抗もむなしく、タバサのショーツは完全に膝まで下ろされる。
そのまま才人はタバサの臀部を両手で広げ、アンリエッタに晒す。
タバサは羞恥心のせいで才人の胸板にしがみつき、真っ赤な顔を押し付けている、演技をする。半分は本気で恥ずかしいからだったが。
そして。
アンリエッタから見えるタバサの肛門は。
色素の沈着などまったくなく、まるで生まれたばかりの子供のような、きれいなサーモンピンクの器官がそこにはあった。
タバサの年齢から考えて、ありえない色だった。
「シャルロットな、俺にお尻でキモチよくなってもらいたいからって、毎回おなかの中キレイにして、薬でお尻消毒してんだぜ。
そのせいで、肛門までおまんこみたいになっちゃったんだけど」
「ばか…ばかぁ…」
才人の解説に、タバサは弱弱しく彼の胸で泣く演技をする。半分本気で恥ずかしかったせいもあるが。
「そ、そんなの…!私にだって、私にだってできます!」
思わずそう言ってしまったアンリエッタに。
才人は応えた。
「じゃあ、試してみましょうか?姫様」
「え…?」
「…?」
才人の言葉に、二人の目が点になった。
「いや、でもシャルロットには勝てんだろー」
言って才人はタバサのショーツを脱がしていく。
タバサは心の中ではもう半分抵抗を諦めていたが。
「や、やだっ」
口だけは抵抗し、身体を弱弱しくくねらせる。
なぜこうするのかといえば。
こうしたほうが才人が喜ぶからだ。
抵抗する女の子を無理やり、というのが結構才人のツボだと、タバサは学習していたのである。
抵抗もむなしく、タバサのショーツは完全に膝まで下ろされる。
そのまま才人はタバサの臀部を両手で広げ、アンリエッタに晒す。
タバサは羞恥心のせいで才人の胸板にしがみつき、真っ赤な顔を押し付けている、演技をする。半分は本気で恥ずかしいからだったが。
そして。
アンリエッタから見えるタバサの肛門は。
色素の沈着などまったくなく、まるで生まれたばかりの子供のような、きれいなサーモンピンクの器官がそこにはあった。
タバサの年齢から考えて、ありえない色だった。
「シャルロットな、俺にお尻でキモチよくなってもらいたいからって、毎回おなかの中キレイにして、薬でお尻消毒してんだぜ。
そのせいで、肛門までおまんこみたいになっちゃったんだけど」
「ばか…ばかぁ…」
才人の解説に、タバサは弱弱しく彼の胸で泣く演技をする。半分本気で恥ずかしかったせいもあるが。
「そ、そんなの…!私にだって、私にだってできます!」
思わずそう言ってしまったアンリエッタに。
才人は応えた。
「じゃあ、試してみましょうか?姫様」
「え…?」
「…?」
才人の言葉に、二人の目が点になった。
そして。
タバサはベッドの上で、四つんばいの格好で、ショーツだけを脱がされ、肛門を犯されていた。
ぎゅぷぎゅぷとゴムが絡みつくような音をたて、才人の性器がタバサの肛門を出入りする。
タバサの肛門は、度重なる消毒と薬の影響で、すっかり色素が抜け落ち、キレイなサーモンピンクの性器と化していた。
本来排泄物をひりだし、せき止めるための括約筋が、今、雄を受け入れるために肛門を開き、雄を食い締めるために働いていた。
そこはまるで穴の開いた樹脂のチューブのようにがっちりと才人を噛み締め、しかし出るときはある程度緩む、という動作を繰り返す。
そのたびにタバサの喉から長い呼吸が漏れる。しかし負の悦楽に染まったその頬は上気し、唇からは涎がこぼれていた。
「ふっ、ふぅーっ、ふぅっ」
ベッドに載っていた大きな枕を抱え込み、肛門から襲い来る快楽に耐えるタバサ。
そしてその横では。
「ひっ、ぎっ、ふぁっ」
アンリエッタはベッドの上で、四つんばいの格好で、スカートをまくりあげられ、ショーツだけを逃がされた格好で、指で肛門を犯されていた。
才人は開いた右手の中指で、アンリエッタの肛門を犯していた。
しかしアンリエッタの肛門は、未だ排泄のための器官であり、愛撫を受け入れるようにはできていない。
まるで異物の進入を拒むかのようにしっかりと閉ざされた肛門を、才人の中指が容赦なく出入りする。
アンリエッタの菊門の抵抗は激しく、まるで才人の中指を食いちぎらんばかりに締め付ける。
以前肛門を犯された時は完全に異常な状態だったので、そう苦しくもなかった。
しかし、感覚の正常な今。
アンリエッタの肛門は、性器としてではなく、排泄器官としてしか働いていなかったのである。
それでも気丈に、アンリエッタは才人の暴虐に耐えていた。
そんなアンリエッタに、才人から声が降る。
「んー、姫様ちょっちキツいっすねえ。もう少しゆるめて?」
「んっ、そんなっ、無理っ、無理ですぅ!」
「あーでもこのまんまじゃ、入れたとき痛いっすよ?」
「しりませぬっ、そんなのっ、しりませぬぅっ」
肛門をほじられるだけで辛そうにするアンリエッタに、才人は嗜虐心を満足させる。
そして。
「それに比べてさすがシャルロットだな。まるでたくさんの指で握られてるみたいだ」
才人の感想のとおり、タバサの肛門はあくまで柔らかく才人を食い締め、飲み込んでいた。
タバサの小さな肛門は、性交のたびに開くようになっていき、今では才人の指三本くらいなら楽に飲み込める。
もちろん締まりも抜群で、その気になれば才人を咥えたまま離さない、なんて芸当もできた。
さらに滅菌された証拠であるサーモンピンクの肉は、つるつるとして前とは違った快感を才人に与えてくる。
才人は、腰と手を休めず、タバサに言った。
「もう、シャルロットのお尻はけつまんこって言ってもいいくらいだな」
「や、ちがっ、そんなっ」
「ほらシャルロット言ってごらん?『けつまんこ気持ちいい』ってさ」
行為の最中、恥ずかしい台詞を言わせるのは、最近の才人のお気に入りのようだ。
ソレを学習しているタバサは。
「い、言えないっ、そんなのっ」
彼の嗜好に沿い、少しばかりの抵抗をする。
そしてタバサの予想通り。
才人はにやり、と笑うと彼女の耳元で囁く。
「じゃあ、隣の姫様のけつまんこに行こうかな?」
「──────っ!」
その言葉にタバサは一瞬躊躇をして。
「け、けつ、けつまんこきもちいですっ!」
「よくできました♪それじゃあご褒美だ」
「…え」
ほんの一瞬、気が緩んだ隙に。
どくどくどくどくっ!
溜め込まれた精が、タバサの腸を焼いた。
「─────────────────っ!?」
突然の迸りに、タバサの視界が明滅し、そして身体から力が抜ける。
絶頂を迎えたのだ。
才人はそんなタバサの肛門から一物を引き抜く。
才人の性器の形に開いた肛門の奥で、どろりどろりと白濁が揺れていた。
「さ、サイト、さま…?」
射精の瞬間から手を休めていたせいで、肛虐から開放されていたアンリエッタが、才人を呼んだ。
才人はアンリエッタの方を振り向く。
その男性器は全力で勃起しており、彼がまだ満足していないことを示していた。
才人は、四つんばいのままのアンリエッタに覆いかぶさり、その耳元で囁く。
「姫様のお尻はまだまだですね」
「…も、もうお尻は堪忍してくださいまし…」
先ほどの苦痛を思い出し、美麗な眉をひそめるアンリエッタ。
タバサには負けることになるが、あの苦痛は耐えられそうもない。
「…そのうち、お尻だけでも逝ける身体にしてあげますよ。
でも、今日はこっち」
言って才人は何の予告もなく。
アンリエッタの女性器を貫いた。
しかし、才人の性器は挿入される前にタオルでこびりついた粘液を剥ぎ取られており、アンリエッタの予想よりもずっと乱暴に進入してきた。
アンリエッタの滑りだけで、才人はアンリエッタを犯す。
「あああああああああっ!」
「うん、やっぱ姫様はこっちだね」
そう言い放ち、乱暴に女王の性器を犯し始める才人。
ぐちゅ、ぐちゅ、ずちゅっ。
リズミカルに、姦通の音が部屋に響く。
そして。
肛虐で高められていたアンリエッタの快感は、すぐに絶頂に達する。
「く、ひ、あ、だめ、いきます、いってしまいますっっっ!」
その声と同時にアンリエッタの性器が才人を締め上げる。
しかし。
才人は止まらなかった。
「だめだよ姫様。俺逝ったばっかだからさ。もすこしかかるぜ」
「あ、らめ、今逝ったばかり、あ、ひああああああああああああ!」
奥をごつごつと突かれ、内襞を乱暴に削られ、アンリエッタは容易く折れる。
二度目の締め付けに、才人は。
「しょうがないな。ほら、俺も、逝くぜっ…!」
「あ、ふ、あふ、ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
どくどくどくどく!
熱い迸りを性器に受け、アンリエッタは三度目の絶頂に達した。
その後、満足しきって眠ってしまった才人が目を覚ますと、タバサはいなかった。
アンリエッタが言うには、満足して帰ったらしい。
才人は最初その言葉を不審に思ったが、しかしアンリエッタを問い詰めることはできなかった。
「サイト様、体調を崩しておられる割にはずいぶんとお元気ですのね?」
才人の顔から血の気が引いた。
まるで先生に仮病のばれた生徒のようだった。
その後ティファニアと事を構えたことを本人に教えてもらったことや、先ほどの行為についてさんざん絞られた。
結局、明日が最終日ということで、明日は絶対に近衛の任を勤めていただきます、とアンリエッタは念を押し、才人の部屋を出たのだった。
そして、廊下を歩きながら、女王は先ほどのガリアの姫との密約を思い出す。
ガリアとトリステインの両方の王ならば、二つの国の女王を娶っていても何の不思議もないはず。
二人で取り合いをするくらいなら、いっそのこと、二人で才人の所有物になってしまおう、とアンリエッタは提案したのだ。
そしてタバサはをれを受ける。
自分の復讐にも都合がいいし、それに自分はガリアなどいらない。ジョゼフ王を倒した後の王を才人とするなら、タバサも満足だった。
こうして。
才人は、やがて訪れるトリステイン=ガリア連合王国の国王にでっち上げられようとしていたのであった。
〜最終日に続く
すんません二重投稿しちまったorz
でもまあ一応完成。年始の挨拶に代えて。
んじゃ初詣いくんでねゆ。ノシ
>>91 GJ
あけましておめでとう。
ダイレクトの眠り魔法を打ち破る性欲って一体…
姫様まだ何か企んでる様子だし…
>>91 元日になにしてんすかwww
乙
明けましておめでとうございます。
GJ
最終日も期待してる
>>91 明けましておめでとうございます そしてGJ!
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.,/゛ _,,ぇ_ .r‐''ミヽ/ //| \
,,i´ .,,r・" "┐゙l、 ゚i、`ヽ / i ヾ
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llll、 ゙ヽ,,_ _,,,r‐" ,lllll!′
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lllllli,、 ,,/'"゙゙゙"'ヽ、 ,illlllll
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lllllllllllllllll!′ _,,!!!!lllllllllll゙゙゙` <明けましておめでとう。今年も真実の宗教を奉ずるエルフをよろしく。
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lllllllllllllllll!′ _,,!!!!lllllllllll゙゙゙` <いい忘れたが、炉利分が足りないぞ!
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`゙゙゙!!!llllllllllllllllllll!!゙゙゜
へんたいさんは新年から手加減無しのへんたいさんのようでなによりです
へんたいさん乙
次回も楽しみにしてます。
なんとなく書き上がったので投下。
欝な話なので、苦手な方は回避下さい。
101 :
1/11:2009/01/05(月) 02:44:18 ID:wF/AaQWN
部屋に差し込んだ朝日が天蓋付きのベットを照らす頃、ヴィットーリオは薄く目を開けた。
意識がはっきりするまでゆっくりと浅い呼吸を繰り返し、少し落ち着いてから身体を起こす。
日々の激務の所為か、最近は朝から微妙に身体が重い。
虚無の魔法を自在に使えるようになってから、教皇としての職務が格段に増えた。
自分の事をお飾りとしか見ていなかった司教達が、始祖の系統を操るヴィットーリオを尊敬し、頼りにし始めているのが分かる。
手の中にある火のルビーをじっと見つめる。
(やっと……帰ってきた……)
本来ならば自分がずっと持つべきだった、始祖の系譜の証。
この指輪の所持で世界が変われば変わるほど、これを不当に自分から奪い去った『あの女』に恨みが募る。
鬱々とした想いを抱えながら指輪に見入っていると、ヴィットーリオを起こしに来たジュリオが慌てて声を掛けた。
「聖下、おはようございます」
音も無く距離を詰めると、そっと手を取りベットからヴィットーリオを引き起こした。
「……っ……」
自分で思っていたよりもはるかに体調が悪かったらしく、軽い貧血で視界がちらついたが、ジュリオに続いて側に来ていた神官が低い声で詠唱を始める。
――守られている。
真剣な表情で脈を取り、体温を測り、慎重に体調を調べる。
その一つ一つの動作に、細心の注意が払われいた。
触れている玉体は、代える者なき始祖の再来。
――尊敬されている。
自覚できるほど回復していく身体から術者を離し、微笑みながらねぎらいの言葉をかける。
深々と頭を垂れながら下がる神官を見ながら、ヴィットーリオは満足していた。
――もう、『あの女』なんか、要らない。
虚無の魔法と、この世界さえあれば……古いしがらみ等必要の無いものだ。
……ヴィットーリオはそう……考えていた。
102 :
2/11:2009/01/05(月) 02:44:49 ID:wF/AaQWN
これは本当に教皇の決済が必要なのか?
そう考えながらも、ヴィットーリオは書類に目を通し判断する。
些細な問題が大半を占めているように感じられるが、ジュリオが自分の手間を無意味に増やす筈も無い以上、これらの仕事にも何か意味が有るのだろう。
一息つく暇も無いほどの作業にいささかうんざりとするが、虚無の魔法が殆ど使えなかった頃、無能と囁かれながらも容姿と人望で人形の様に据えられた教皇の座ではなく、一通一通の書類に篭められているのは確かに彼の許可を請うものだった。
――これも……皆、信徒のため。
そう考えれば無機質な書類の向こうに、一人一人の生活が透けて見えた。
自分や教会にとっては小さな支出も何人もの生活を動かすのだし、小さなチャリティーの許可でも教皇の名がつくだけで集まる金額は桁で変わる。
……そして、未決済の書類をほんの一瞬見つめるとヴィットーリオはもう一度職務に没頭した。
戦争で親を失った子供が、はるか昔の自分の様に泣かないで済む事を祈りながら。
その日の食事も取れない信徒達が、安心して暮らしていけるように。
ほんの数年前の自分では耐えられなかったと思われる作業を、黙々とこなして行く。
教皇になるために学んだこと、教皇になってから学んだこと。
全ての知識を使い、問題点を指摘しながら書類を元の部署に送り返す。
見事に纏められた書類の作成者を覚えてから、決済を通す。
……時折混ざっている、愚にも付かない申請をその場で却下する。
ジュリオや他の神官たちが時折部屋に入ってきていたが、淡々と指示のみを下して機械の様に作業を続ける。
――ジュリオが呆れるほどのスピードで全ての書類を片付けた頃には、すっかり日が傾いていた。
103 :
3/11:2009/01/05(月) 02:45:24 ID:wF/AaQWN
あちこちが固まってしまった身体を伸ばしながら、飛び込むようにベットに倒れこむ。
こんな無作法な所誰にも見せられないなと、苦笑しながら深く大きく息をする。
使いすぎた頭の奥が、じんじんと痺れる様に疼いていたが心地よい疲労感にそのまま眠り込んでしまいそうになる。
――っ……だめだ……起きてないと……
食事どころか、礼拝すら済ましていない。
書類仕事も大事だが、公人としての義務を怠るわけには行かない。
先日、刺客除けだと言いながらジュリオが窓に取り付けた、頑丈な柵の向こうに見える星を見つめ、係りの者が呼びに来るまでの時間を計る。
――一息は……吐けそうだ。
ごろりと仰向けに転がりながら、じっと手を見つめると、火のルビーが、静かに部屋の明かりを集めていた。
胸の奥に様々な想いが渦巻いた。
『どうして? どうして、おかあさんは……』
幼い日の自分の声が、胸の奥にこだまする。
――そして…・・・気付いた。
――今のわたくしなら……虚無の使い手にならば……
全てを明らかにする奇跡があると。
……その事に気付いてしまったのだ。
部屋に響くのは、虚無の詠唱。
対象となるのは、火のルビー。
ずっと知りたかった昔語りが、虚無の力を借りてようやっと語られようとしていた。
104 :
4/11:2009/01/05(月) 02:45:57 ID:wF/AaQWN
美しい金の髪が、床に付きそうなほどに下げられていた。
「顔をお挙げください、貴方は未来の教皇の母……言うなれば聖母に近いのですよ」
マザリーニィ……視線で人が殺せるのならば、ヴィットーリオは遥か過去の枢機卿……当時は未だ大司教のうちの一人であったけれど。
行方不明になった当初、『あの女』の事を何度も聞いた相手のうちの一人であった。
……信じていたのに……
自分の事を利用するまでもなく、その知性によって確固とした地位を築いていた。
虚無の使いとしてではなく、年長者として自分を導いてくれた数少ない大人だと、そう思っていたのに……
……裏切り者……裏切り者め……
オマエモ、『アノオンナ』ノドウルイダ
ヴィットーリオの想いを遮ったのは、思い出でしかその姿を見ることが出来なくなって久しい母の姿と、遠い過去に置き忘れてしまった優しい声。
「お願いです、マザリーニさま……このままでは……このままでは、あの子は……」
「しかし、わたくしは、間もなくトリステインに発つのですよ?」
魔法を間違えたのか?
ヴィットーリオは戸惑った、自分の知る限りマザリーニはこの後何年もロマリアに留まった。
その事が彼のトリステインでの立場をずいぶん危うくしていた事も、今もなお火種として燻っている事も知っていた。
誰も知ることが無かった、彼の行動の謎の糸口がこんな所に有ろうとは……
「後生です……わたしに出来ることならば何でも致します……ですから……ですから……あの子を守ってください」
……おかしい……どうして、この女はこんなに必死に頭を下げているんだ?
あの子って誰だ?
自分の中の何かが崩れる音を聞きながら、ヴィットーリオは心を凍りつかせて目の前の光景に見入った。
「貴方しかいないのです……教皇はあの子を利用することしか考えていらっしゃいません……
枢機卿団の方々も、教皇の意のままです」
「……聖下には、聖下のお考えが……」
何かを押し殺した表情で、じっと壁を見つめるマザリーニ。
彼は知っていた。
始祖の魔法の使い手がロマリアに再臨したことを教皇がどう利用しようとしているのかを。
「あの子の名で、何人の人が死んでしまうのでしょう?
どれだけの人が、あの子を恨むのでしょうか?
このままで……あの子が……あの子が……幸せになれますか?」
血を吐くような叫びは、いったい誰のためなのだろう?
105 :
5/11:2009/01/05(月) 02:46:31 ID:wF/AaQWN
「……できることなど……」
俯いたマザリーニの表情が、その叫びが現実になる可能性の高さを示していた。
次のミサで、ヴィットーリオが新しい魔法を身につけるであろう事は司教以上の者は薄々悟っていた。
他の国と違い、ロマリアでは虚無についての知識が正しく伝えられている。
始祖の残した遺産も揃い使い手が再臨した今、必要なのは使い手の想い。
だがそれすらも未だ幼い使い手が相手ならば、海千山千の教皇は言葉一つで操って見せるだろう。
「……あなたに、お願いしたいのは……あの子を守って欲しいということだけです……」
囁くような母の言葉に、マザリーニは首をかしげた。
「……待ちなさい、貴方は一体何を?」
「一つだけ……一つだけお願いします。あの子が運命に立ち向かう力を得るまで、自分の力で立ち上がれるまで……
それまでで結構です……どうか……どうか……あの子の側に……」
マザリーニが言葉の意味を正すより早く、女は闇の中へと姿を消した。
その後のことは知っている。
火のルビーと母が姿を消してしまい、
異界を覗くという、何の役にも立たない使い手だけが残された。
利用価値がずいぶん目減りしてしまったヴィットーリオは冷たく扱われ、あちこちをさすらい……
マザリーニはロマリアに留まった。
――姿も見せずに、自分を守ってくれていたのが誰なのか、ヴィーットリオは始めて知った。
約束していた祖国への期間を引き延ばし、ロマリアで枢機卿どころか、次期教皇の地位まで短期間で上り詰めた男が、至尊の地位を自分譲った時の笑みの意味をヴィットーリオは始めて知った。
『立派になりましたね』
笑って伝えられたその言葉の重さを彼は、今の今まで知らなかった。
106 :
6/11:2009/01/05(月) 02:47:08 ID:wF/AaQWN
教会の中で育った母が、苦労を重ねてロマリアを後にしていた。
辛うじて信じることが出来たのは、教会内で独自の地位を築いていたマザリーニ一人。
誰かに託すことすら許されない秘宝『火のルビー』
始祖の教えの信徒、教皇の配下。
周り中をそれに囲まれた母の唯一の選択肢。
――自分の手で、誰の手にも届かないところに火のルビーを隠すこと。
いつもは厳重な保管がなされている始祖の秘宝も、使い手たるヴィットーリオに対してだけは甘く、そのヴィットーリオと自由に面会できる。
彼女はそんな立場を利用して、火のルビーを持ち出した。
使い手の母として与えられた数多の特権は、何不自由ない暮らしを約束してはいたけれど……
ボロを纏い、泥にまみれ、美しい姿を隠しながら、新教徒の一団に紛れた。
身元の分かるようなものは何一つ持たずに、日々の暮らしにすら困ってる風を装った。
決して人に見せることの無い守り袋の中に、火のルビーを隠しながら苦難の旅を続ける……
それは、ヴィットーリオが想像もしなかった苦しみ。
「……かあさんっ……かあさん……無理しないでっ……倒れる……たおれちゃうよぉっ」
「……見てないで、見てないで手を貸してあげてよぉっ、あんなの……あんなの一人で運べるはずっ……ねぇっ、だれか……だれか……かあさんを……たすけて……よ……」
憎んでいた筈なのに、嫌っていた筈なのに、ヴィットーリオはいつの間にか、『あの女』ではなく、幼い日の呼び方に戻っていた。
愛していた大切な人の、自分のために重ねられる苦難に、彼の心は砕けそうに傷ついていった。
107 :
7/11:2009/01/05(月) 02:47:45 ID:wF/AaQWN
流れ着いた町で、ある日彼女は驚いたように声を上げた。
「ヴィットーリオ!」
『金の髪をもった少年のように元気な少女』は笑いながら問い返す。
「 ? おばさんだぁれ? 僕はアニエスだよっ」
『金の髪をもった少女のように美しい少年』を思い返しながら、彼女はアニエスを抱きしめる。
「……ごめんなさい……ごめんなさいね……どうか……どうか、ほんの少しだけこのままで……」
驚いた表情をしていた少女は、暫しの逡巡の後にそっと抱き返した。
「大丈夫だよ……大丈夫……」
涙を止めてあげようと呟いた言葉は、逆に彼女の心を決壊させて……
アニエスは黙って彼女を抱きしめながら、そぉっと頭を撫でてあげた。
――その日から、彼女の生活は変わった。
村の人々は揃って彼女に優しくし、なにかと世話を焼いてくれた。
アニエスは暇を見ては彼女の元に顔を出し、本当の子供のように振舞ってくれた。
「ねぇねぇ、おねえさん」
「ん? おばさんでもいいのよ?」
「……でも、笑うととっても綺麗だから、おばさんなんて呼べないよぉ……」
柔らかい空気が、二人を包む。
何時の間にか馴染んだ空気を壊してしまうことを恐れて黙っているアニエスを促すと、真剣な顔で一つの問いが紡がれる。
「ヴィットーリオって……だあれ?」
「わたしの息子よ……とっても可愛くて……優しいの」
――自慢げに自分を語る母が、笑っているのを見てヴィットーリオは微笑んだ。
自分も忘れていた幼い日の思い出が、宝物のように大切に語られてゆく。
くすぐったいような、暖かいような、不思議な感覚がヴィットーリオの中を満たしてゆく。
「……あの子が……幸せなら、わたしは他に何も望まないわ……」
そんな言葉に、アニエスが怒って言った。
「もぅ、おねえさんの子供だったら、きっとおねえさんも幸せになって欲しいって思ってるよ!」
――ヴィットーリオは泣きながら、その言葉に頷いていた。
108 :
8/11:2009/01/05(月) 02:48:17 ID:wF/AaQWN
日が傾き始めると、いつもより早い時間にアニエスは席を立った。
「ねえ、本当にいいの? 皆待ってるよ?」
「えぇ……、今日はここであの子の事を考えているつもりよ」
そう言うと、部屋の隅に作られた小さな祭壇を示した。
「折角の降臨祭なんだから、みんなでパーティーするのに……」
「ごめんなさい……」
でも、あの子も今夜は一人だから……
小さな小さな呟きが、アニエスの言葉を止めた。
「……また……明日ね?」
「ええ、またね、アニエスちゃん……」
「……もう、ちゃんづけはいいってばっ、またねっ!」
――降臨祭?
ヴィットーリオの意識に反応し、魔法はその対象を指輪から別の物へ……
教皇の私室へと変化させた。
夜も更け、真っ暗なこの部屋で彼は待っていた。
「……お前は……」
何か有った時の為に、ヴィットーリオは火急の際は教皇の私室に立ち入ることを許されていた。
「何か用かな?」
尊大な態度で、ヴィットーリオを見下ろす男に向かって言った。
「お願いですっ、聖下、お願いがあってきたんです」
皆が楽しそうに過ごす中、たった一人で教会に残された彼は、凍えそうな夜の中で決断していた。
笑いさざめく友人を見つめ続けた目は、暗く黒く濁っていた。
「僕の……僕の指輪を……『火のルビー』とり返して下さい、手掛かりを見つけました」
母の手掛かりを探し続けたヴィットーリオは、彼女がロマリアを出る手段として心境とを使った可能性を自力で探り当てていた。
「ほう……それは……」
教皇が目の前の少年をじっと見詰めていた。
109 :
9/11:2009/01/05(月) 02:48:50 ID:wF/AaQWN
――まてっ……ダメだっ、やめろっ……やめるんだぁぁぁぁっ
未来の自分の叫びは、決して届くことは無い。
「それで……わたしはどうしたらいいと思う?」
「どう……とは?」
すぐに取り返してくれる、そうすればまたあの日々が帰ってくると、そう信じていた少年は教皇の問いの意味が分からなかった。
「状況からして、持ち去ったのは君の母親だろうね……さて……そこでだ……」
目をそむけていた事実に、むっと黙り込んだヴィットーリオに向かい教皇は尋ねた。
「指輪と母親、君はどちらに重点を置いた方がいいと思うね?」
「そ、それはっ……」
時折訪れては優しくしてくれた母親。
皆が傅く立場を保証してくれる指輪。
少年の喉はカラカラに渇いた。
選べと、目の前の男はそう言っていた。
「まぁ……元に戻ったところで、また持ち去られては同じですし?」
ここ数ヶ月の境遇を省みる……
「い、いやですっ、指輪を……指輪を取り戻してくださいっ」
「……ふむ……多少手荒な事になるかもしれませんが……母親より?」
「指輪が大事なんです、指輪を取り戻してください」
にこやかに笑った教皇は、その場で命令を書き上げるとそのままヴィットーリオに差し出した。
「サインは君が入れたまえ……手続きはこちらで取っておこう」
――ヴィットーリオの絶叫と共に、母の死刑宣告書に等しい命令が完成した。
これに自分の手でサインを入れたことで、後々まで教皇に頭が上がらなかった事が虚ろに思い出されていった。
110 :
10/11:2009/01/05(月) 02:49:22 ID:wF/AaQWN
祭壇の前で跪き、無心に子供のことを祈り続ける女が居た。
苦しんでいませんように
幸せでありますように
笑顔で……日々を暮らせますように……
――ヴィットーリオは、呆然と見入っていた。
そして、運命の日が来た。
今時分の指にはまっている指輪が、若き騎士に託された。
『いつの日か、持つべき定めの主に渡りますように』
黙って受け取った騎士は、その姿に心を打たれながらも命令に有る通りに魔法を編み上げる。
「……ヴィットーリオが、幸せでありますように」
その言葉を聞いた騎士は、次に見つけた子供に魔法を使うことが出来なかった。
自分が殺してしまった人々の中にも、子供が居て、親が居た。
一人のひたむきな女の姿が、騎士の心を救い、少女の命を守った。
いつの日か、自分を憎むであろう少女を背負い、若き騎士は戦いの日々に背を向けた。
どれほどの苦難が待とうと、騎士として戦うことを捨てようと。
鮮やかな炎が男の覚悟を彩っていた。
手の届かない世界でそれを見つめていた男は……
111 :
11/11:2009/01/05(月) 02:50:03 ID:wF/AaQWN
ヴィットーリオがふらふらと廊下を歩いていた。
部屋の中にはペーパーナイフすらなく、窓には格子が入っている。
厨房に彷徨いこんだ彼の目に、一本のナイフが映る。
遠くでジュリオの叫び声が聞こえる。
駆け寄ってくる衛兵達。
その全てより早く、ナイフはヴィットーリオの身体に滑り込んだ。
―――――――――――――――――――――
ジュリオは絶叫した。
「そこのメイジ、止血を……衛兵、聖女を呼んで来い! 急げ!」
慣れた手つきで止血をしながら、いつもの命令を始める。
この区画に集められていた、教会屈指の水魔法の使い手たちの手によって教皇は危険な状態を脱する……そして……
「申し訳ありません……今日も……お願いできますか?」
泣きそうな表情で頷いた聖女は、小さく優しい詠唱を始めた。
―――――――――――――――――――――
部屋に差し込んだ朝日が天蓋付きのベットを照らす頃、ヴィットーリオは薄く目を開けた。
意識がはっきりするまでゆっくりと浅い呼吸を繰り返し、少し落ち着いてから身体を起こす。
日々の激務の所為か、最近は朝から微妙に身体が重い。
………………………………………………………
しまった、ごめんなさい、しかも非エロ……
投下前に書くつもりで忘れてました……
ではまた機会がありましたら。
なにこれアッー!的な展開なの?
読んでないけど
超GJ!
こういう話だとヴィットーリオは救われないな。
ジョゼフは過去を覗くことで救いがあったんだが。
これは大作
GJ
>>112 GJ
ただ突っ込ませて貰うとタングルデールの時ヴィットーリオは、0から2歳位
なので当時の教皇に要請は不可ですね。
原作でも炎のルビーにリコード掛けないかなあ。
>>112 これは良いダーク物 GJ!
原作でもおそらく教皇はろくな死に方をしないだろうなぁ
ルイズ分が足りない…
ガチエロアン様分がたりない
俺もまだアン様分が足りない
足りないと感じるなら自分で書けばいいじゃない
同人でもSSでもそれが基本
122 :
X42:2009/01/09(金) 01:40:55 ID:qDNCjuNc
今から投下します。
すみませんがエロありません。
16巻にこういう場面が出ないかなーという願望で書きました。
エロアリは、後日にでも。
ガリア王宮謁見室
居並ぶ重臣達、アンリエッタ、アニエスが見守る中ア―ハンブラ城でタバサ救出の功績
の有った者達の叙勲が行われていた。
次々に略式叙勲が行われ、ガリアのシュバリエに叙勲されていった。
最後に才人の所に来るとタバサは、動きを止めた。
「立って」
頭の中に?が埋め尽くされながら才人は立ち上がった。
「どうしたんだよ?タバサ」
「シャルロット」
「ごめん、ごめん。シャルロット女王陛下」
「女王陛下は不要」
「へ?でも…シャルロットって呼び捨てにしたら、誤解されるぞ」
才人が言い終わるや否やタバサは、膝を折り杖を掲げた。
「我、シャルロット・エレーヌ・オルレアン、この命ある限り、サイト・シュバリエ・
ド・ヒラガに絶対の忠誠を此処に誓うものなり」
タバサは何の脈絡もなく平然と言ってのけた。
才人は、慌てて飛びのいた。
「何言ってんだよ?タバ…じゃない、シャルロット女王陛下。お前はこの国で一番偉いん
だぞ!そんな事したら国中の笑い物になっちまうぞ」
「女王陛下は不要と言った筈。貴方には何度も命を助けられている。貴方に『この命、
貴方に捧げる』と言った。笑い物にされようが、蔑まれようが私は構わない」
タバサの目には何の曇りもない、強い光が宿っていた。この状況でこんな冗談出来る訳
が無い。正真正銘タバサは、本気なのだ。
どれ程才人が鈍感でもはっきり分かる程に。
「いやまあ…本気なのは分かったけどさ…公の場で言う事無いと思うんだけど…」
いくら抜けている才人でも、焦っていた。それこそハルケギニアに召喚され事など
比較出来ぬ程に。
此処に猛然と抗議する者が割り込んで来た。
「ちょっとタバ…じゃないシャルロット女王陛下、貴女状況って物を考えなさいよ!」
「貴女達は、友人。タバサで構わない」
「じゃあ才人は何なのよ!」
「私の勇者」
タバサは、ルイズの問い詰めに平然と答えた。
タバサの返答にルイズは、激昂した。
「あんただって知ってるでしょ。才人は私の『使い魔』なの!」
「勿論、でもそれが何か?」
何の問題が有るのだ?と言わんばかりであった。
「あんたねぇ…。何の考えも無しにこんな事言う筈ないと思うけど、この後どうする
つもりなのよ?」
ルイズの中で冷静な部分と怒りに猛り狂った部分がせめぎ合っていた。
ここは、魔法学院では無い、ガリア王宮なのだ。下手をすれば、アンリエッタ達にも
累を及ぼす。か、感情的になっては駄目…と
私の才人に手出したら承知しないからねぇ…である。
「別に…私の決意を表しただけ。彼を助けるのに『状況は問わない』と言ってある」
口にこそ出さないが、才人がロマリアと戦う決意をした時は、王位を捨てて共に戦う
事を決めているのだ。この命尽きるまで…。
だが、重臣達の受け取り方は違っていた。
彼らにしてみれば「求婚」しているようにしか見えなかった。
メイジでは無いとはいえ、才人の武勲の数々は、其処らの貴族が束になっても達成不可
能なものばかりだ。王配として何の不足も無かった。
自分達は、噂や報告などでしか知らないが、主君は直接その目で見て来たのだろうから
惚れ込むのも無理からぬ事と考えていたのだ。
障害が多少有りそうだが、ガリアの将来を考えれば、王配の妾にでもすれば、片が付く
そう考える者が殆どであった。
そしてもう一人の女王は、タバサの誓いに胸が締め付けられる思いであった。
(どうして胸が苦しいの?なぜ?普通は有り得ない光景だけれど、シャルロット殿は、
今までの御礼以上の意味は無いと言っているのに…心に不安が渦巻いている?どうして
?ううん、それだけじゃ無い。もっと別の色々な感情が…一体如何してしまったの?
分からない…自分の心が分からない…)
蒼白な顔色に成って行ったのでアニエスが声を掛けた。
「陛下、気分が優れないのでしたら、退出させて頂き、お部屋でお休みになられては…」
「大丈夫です。ちょっと言葉に出来ない気分になってるだけです。体の方はなんとも
ありませんしね」
人には相談出来ない様な気持ち…アンリエッタは、己の中で渦巻く感情を持て余しな
がら答えた。
「ご無理をなさいませぬよう。もしもの時は、直ぐお知らせ下さい」
「ええ、分かりました。隊長殿」
(羨ましいわ、ルイズ。そんなに素直に行動出来るなんて…羨ましい?どうして怒って
いるルイズが羨ましいの?本来なら此処は「ルイズ、おやめなさい」と言うべきの筈…
私、怒りたいの?シャルロット殿のことを…別に何も悪い事していないのに…何故怒り
たいの?サイト殿は…焦って戸惑っている…無理もないわね。この様な場所であんな事
されて平気な人はいらっしゃらないでしょうね。あっ、2人を見て笑った。羨ましい…
2人共私の知らないサイト殿を知っているのよね…私の知らない…如何してそんな事
気にするの?もうサイト殿の事は、諦めた筈。あきらめ…られないの?だから私怒りた
いの?…つまり此れは…嫉妬…なの?……嫉妬以外の何物でも有りませんわね。私は、
ルイズやシャルロット殿が羨ましくて仕方ないのね。私は…私は「サイト殿の事が
好き」なのですね。一人の男性として…以前のように頼りたいだけでなく…いいえ違う
わね。もう既にあの頃から好きだったのでしょうね。ウェールズ様の事があったばかり
だからその気持ちを受け入れられなかったのね…。ふふふ馬鹿ね私…今更気付いても、
もう遅いというのに…。今の私に出来る事はただ見てるだけ…見てるだけ…)
アンリエッタは、知らず知らず泣いていた。
「陛下、如何なさいました?やはり部屋に下がらせて頂きましょう…。シャルロット陛下、
陛下の気分が優れないようなので申し訳ないが退出させて頂きます」
「お大事に」
タバサがそう言うとアニエスは、アンリエッタを連れて部屋を出て行った。
「姫様大丈夫かなー。随分無理してたらしいけど…ルイズ後で見舞いに行ってやれよ」
「あんたに言われなくても行くに決まってるでしょ。ってあんた行かないつもり?」
「女性の寝室に入るのは不味いだろ?増してや姫様、女王なんだし…」
「それもそうね。まっ、あんたにしては良く気が付いた方ね」
そんな他愛もないやり取りを暫くしていると、アニエスが戻って来て才人の腕を掴んで
引っ張って行った。
「すまんが、暫くサイトを借りるぞ」
そう言い残して部屋を出て行った。
「アニエスさん、如何したんです?説明して下さい。てゆうか痛いんで離して下さい」
「陛下を慰めてもらう」
「へっ?今何と?」
「陛下を慰めてもらうと言ったんだ。この鈍感の朴念仁が…ったくお前は周りを良く見ろ。
そうすれば陛下の変化に気付いただろうに…それにしてもお前はとてつもなくでかい
女難の相が有るんだな…まあ早死にしないよう精々気を付けるんだな」
そう言って才人は、百メイルは離れた部屋に連れて行かれ
「いいか?陛下の気の済むまでこの部屋を出る事は許さん。ほれっ、さっさと入れ」
才人は、アニエスに無理やり部屋の中に押し込まれていった。
127 :
X42:2009/01/09(金) 01:48:20 ID:qDNCjuNc
今日は此処までです。
正月早々カゼ引きまして未だに完治してません。
みなさんもお体に気を付けてください。
おうおう
ガチエロアン様が読めると思って服脱いじまったじゃねえかよ!
このまま正座してるから風邪引く前に続き頼むぜ
>>127 乙です。もう少し長く&区切りつきとこまで来るのかなぁと期待してたのに(´・ω・`)
16巻なかなかでませんね
>>127乙です
インフルエンザ流行していますがそれでしょうかね。気をつけてください。
そういや病気や看病系のネタはまだ誰も書いてなかったっけ?
>>127 乙です
俺の友達もインフルエンザかかりました…
せんたいさんで看病ネタあった希ガス
>>127 X42氏乙。風邪こじらせないように気をつけてね
さて、皆様お待ちかね僕らの七日間戦争
はしばらくお休みです!
次の巻が出る前にやっときたかったネタいきます!
今やっとかんとたぶん次の巻でノボル神に設定ひっくりかえされそうなんでな!(ぁ
王宮の迎賓館から逃げ出したのは、もうずいぶん前のような気がする。
ここは、ガリア王都リュティスの御用宿。
かつて、栄華を極めたガリア王都にやってくる、国外の貴族たちを泊めるのに用いられた、高級な宿である。
しかし、今はこの部屋を除き宿泊客もおらず、今この宿で働くのも、経営者の一族のみ。
『聖戦』の開戦を告げられ、ガリアから民が逃げ出しているからである。
貴族でもない人民に、己が信心の拠り所となる正教に、背信者として狩られるつもりなど毛頭ない。
それでも一部の、ガリア王室ゆかりの商人たち、そして王に近しい貴族たちだけが、この王都リュティスに残っていた。
そして彼女も。
ガリア王女、イザベラ。
父王の狂心を知った彼女は、あの日、王宮から逃げ出した。
その後、御付の者から両用艦隊の出撃を聞かされたが、彼女にはそんなことはどうでもよかった。
父王が王都から離れていくことに、逆に安堵すら覚えたほどである。
…あの人は…狂っている…!
以前から感じていた違和感が、あの日、父に相対して真意を問うた時から、明白になった。
父は、ジョゼフ一世は狂っている。
世の全てを敵に回し、相手を滅ぼし、そしてなお、自らをも滅ぼそうとしている。
何が彼をそうさせたのかはようとして知れなかったが、あの瞳に沈む深く昏い情念の色は、イザベラを恐怖させた。
あの瞳は人のそれではない。
父王の瞳の色に恐怖を刷り込まれた彼女は、あれ以来、この御用宿から一歩も出ようとしない。
しかし、御付の者たちの王都から逃げようという進言を、彼女は聞き入れなかった。
たとえ父王が狂っていても、自分は王女である。
ガリアを、王都を捨てて逃げ出すなど、できるはずもない。
この国が、なくならない限りは────────────────。
彼女の中にこびりついた王族としての最後の矜持が、イザベラをかろうじて王都に繋ぎとめていたのである。
そして。
彼女がここ数日の間、夢想していた事が、現実になる。
寝巻きのまま、天蓋つきの豪奢なベッドの上で、物憂げに窓からのぞく曇り空を見上げていたイザベラを、ノックの音が襲った。
「い、イザベラ様!」
ノックの音とともに、御付のメイドの声が、部屋の外から聞こえる。
「なによ、煩いわね」
上半身だけを起こし、ドアの方を向いてそう応えるだけのイザベラ。
『入っていい』とは言わない。勝手に入られて困るようなこともなかったし、いちいち相手を確認して返事をする気力すらなかった。
イザベラの声を確認したメイドは、そのまま扉を開けて入ってくる。
赤茶けた髪を短く切りそろえたそばかす面のメイドが、慌ててベッドに駆け寄る。
「どうしたの、そんなに慌てて」
宿代が尽きたのかしら、そういえば戦争で国庫も空になったしね、などと考えたイザベラだったが。
メイドの答に、その表情が完全に凍りつく。
「我が王が…ジョゼフ一世が…崩御なされました…」
「え」
一言、そう発するのが精一杯だった。
その答は、ある意味彼女の期待していたものだった。
しかし。
現実で突きつけられるのと、夢想するのとでは心に響く重さが違う。
「嘘でしょ…?」
「…いいえ。早馬の報せだけでなく、王都にもこの話は響いております。揺らぎようのない事実かと」
リアルタイム遭遇wktk
最初は、メイドの冗談だと思った。
しかし、彼女の言葉と、窓の外から聞こえる、人々のざわめきが、夢想を事実に変えていく。
ぞくり、とイザベラの背中を悪寒が走る。
ガリア王、ジョゼフ一世の崩御が意味するもの。
それは、ガリア王家の解体に他ならない。
なぜなら、このガリア王国に正式な王位継承者はいない。
いや、正しくはイザベラ王女が第一王位継承者なのだが、今この王都にガリアの冠は存在しない。
神より賜りし冠がなければ、王は王たりえないのが世の理であった。
そしてその冠は、父王ジョゼフが戴冠していた。
つまり、イザベラの冠するべき王冠は、ここには存在しないのだ。
そして、外のざわめきがイザベラをより深い絶望に叩き落す。
『シャルロット姫が、王位を継ぐらしいぞ!』
『正しい王家に、ガリアの冠が戻った!』
そう。彼女の属する王家は、本来ありえないとされる王家。
ジョゼフ一世が先王により認められなければ、ありえなかった王家。
そしてそのジョゼフ王は、自らの地位を守るため、兄であるオルレアン公シャルルをその手に掛けた、というのが世の見方であった。
当然、イザベラの耳にもその話は入ってきている。
そして、先日の父王の狂気を見、彼女の中にわだかまっていた疑念は確信に変わっていた。
父は、叔父を殺した。
証拠こそなかったが、イザベラはそう確信していた。
そして、だからこそ、今の自分の立場が偽りであると、思っていた。
だから、私は
そこまで考え、何を考ええいたのかわからなくなる。
何をしようと思っていた?あのシャルロットに王冠を返すつもりだった?
聖教に王冠を返上するつもりだった?この王都から逃げ出し、もう一度王家を復権させるつもりだった?
混乱がイザベラの中に訪れていた。
あまりのショックに茫然自失とし、イザベラは呆ける。
普段からあまり威厳のある彼女ではなかったが、その呆けた顔はまるで夢遊病者のようであった。
「イザベラ様?イザベラ様!しっかりしてください!」
メイドの声で、イザベラは我に返った。
はっとして自分の肩をゆする彼女の腕を振り払う。
「離しなさい、下郎が!」
「ひっ?」
やさしく気遣ってくれたメイドに対し、思わず乱暴な言葉が口をついて出る。
ある意味、それが彼女の本性であった。
偽りの高貴、その偽りに支えられたつくりもののプライド。
それが今、音を立てて崩れ去ろうとしていた。
自分の取ってしまった態度に思わず自分で驚き、目の前ですくみ上がるメイドに声をかける。
「…で、あなたは何をしにここへ来たの」
違う。こんなことを言いたいんじゃない。
ここでも、偽りの矜持がイザベラの邪魔をする。
イザベラの冷たい言葉に、メイドの顔から表情が消えた。
しかし、イザベラは気づかない。彼女は、自分の中で暴れる偽りのプライドと闘っていた。
「…はい。イザベラ様に、王都の外へお逃げ頂きたく思いまして」
メイドの言葉にイザベラは顔を上げる。
そばかす面のメイドは、満面の笑みを浮かべていた。
粗末なフード付のマントは、身分を隠すためと言われた。
荷物は何も持たず、寝巻きのまま宿を出された。
手持ちの貴金属は宿代として御用宿に渡したと言われた。
そして、木の靴を履かされ、路地裏を進んでいく。
少し早足のメイドの背中を、イザベラは追う。
「…ちょ、ちょっと待ちなさい。早すぎるわよあなた」
ただでさえ履き慣れない木靴をはかされ、障害物だらけの路地裏を進んでいるのだ。
王室でぬくぬく贅沢三昧の日々を送っていたイザベラに、町娘出身のそのメイドに追いつくのは至難の技だった。
「…お急ぎください。いつ追っ手がかかるやもしれませぬ」
彼女の言うことは的を射ていた。確かに、ぼやぼやしていてはいつロマリアの追っ手がかかるやもしれぬのだ。
シャルロットが王位継承権を取り戻した今、ロマリアにとってイザベラの存在は邪魔以外の何者でもない。
できるだけ早いうちにジョゼフの跡継ぎの存在を消すのが、ロマリアにとっても、ガリアにとっても、最善の選択肢だろう。
しかし、理解はしていても体はついてこない。
路地裏の土壁に手をつき、息を整えるイザベラ。
そんなイザベラに、メイドが路地裏の入り口から声を掛ける。
「ほら、急いでください。すぐそこなんですから」
その声にはあからさまな苛立ちが混じっていたが、息を整えるイザベラには聞こえない。
もう、脚が棒のようだった。
軽いお茶なら済むくらいの時間壁の前で休み、ようやくイザベラは歩き出す。
「…待たせたわね。さ、案内なさい」
「……………すぐ、そこですからね」
慇懃に言い放ったイザベラに、背を向けてメイドは応えた。
そして、メイドの言葉通り。
少し歩くと、古ぼけた倉庫の前に着いた。
「……ここですわ、イザベラ妃殿下」
ずいぶんと丁寧に、むしろ慇懃とすらいえる態度で、メイドはそう言い、扉を開く。
ぎぎぎ、と重い音をたてて、重厚な木の扉が開いた。
「…褒美は何がいいかしらね。好きなものをおっしゃいな」
こんな時にまで素直に謝辞の出ない自分の口に軽く苛立ちながら、イザベラは扉の方へ一歩踏み出す。
そしてそこで異変に気づいた。
倉庫の中には、四人の男がいた。
扉の脇に、小太りの、商人風の初老の男。貴族気取りの口ひげと、脂ぎった禿頭が不快極まりない。
その傍らに、痩せた中肉中背のひげ面の中年。黒い皮鎧に身を包んでいるところから、流れの傭兵のようだ。
奥の影に、派手な格好の金髪の青年。胸元の大きく開いたシャツは上等で、どこかの貴族の子息にも見える。
その三人とも、下卑た笑いでイザベラを見つめている。
そして、何より目をひいたのは。
奥の闇から自分を見つめる、大男。
らんらんと光る大きな瞳と、獣のような体臭が、入り口まで臭ってくる。ハァハァと漏れる吐息は、男の異常な興奮を表していた。
異常を感じ、イザベラは慌てて引き返そうとするが。
「ご褒美ならもう頂きました。そこの紳士にね」
メイドはそう言い放ち、どん、と振り返ったイザベラの胸を突き押した。
長時間路地裏を走っていたせいでフラフラになっていたイザベラはたたらを踏み、土がむき出しの倉庫の床に転げる。
「あうっ!?な、何を?」
尋ねるまでもない事だったが、しかし半ば反射のようにイザベラの口から言葉が出る。
そしてメイドが応える。
イザベラがかつて彼女を見下ろしていたような、冷酷な笑みで、イザベラを見下しながら。
「あなたは売られたの、イザベラさま。
そこの商人がね、どうしても王族を抱きたいんだって。言い値で買ってくれたわ。
私はそのお金で、面白おかしく暮らさせてもらうつもり」
「…あ、あなた!何を言ってるかわかって」
「そうね、人として最低だと思うわ、自分でも。
…あなたがちょっとでも感謝の言葉を吐いたら、少しは私も悔いたでしょうけど。
名前でも呼ばれてたら、心変わりしたかもね」
イザベラの顔が絶望に塗りつぶされていくのを見て、メイドは満足そうに微笑んだ。
そして、扉を閉じながらにっこり笑って、言ってのけた。
「じゃあね、お姫様。始祖の加護のあらんことを。
…ああ、あなたたちは信じる神が違うんでしたっけ。あははははははははははは!」
ぎぎぎ…ばたん。
笑顔のまま、メイド───本名はイベット──は、無情に扉を閉じる。
辺りは、ランプの明かりのみが照らす、薄暗闇となった。
「待ちなさい!こ」
思わず扉にすがりつこうとしたイザベラの脚を。
「ひ、ひめさまだぁ」
がし。
大きな手が掴んだ。
それは、大男の手。
常人からはかけ離れた、大きな団扇のような手が、イザベラの足首を乱暴に掴む。
からん、と音をたてて木靴が脱げ、そして、大男はイザベラを引き寄せる。
長い青い髪が逆さまに引きずられる。
「ひい!」
大声を上げようと思ったが、男の力の強さに恐怖し喉がすくみ、声にならない。
そのまま、大男の下に組み敷かれる。
「ほ、ほんもののひめさまだ!ほんものだぁ!」
声とともに吹きかけられる生臭い吐息に、吐き気すら覚える。
しかし、目の前に覆いかぶさる大男に、体の芯がすくんでしまい、声も出ない。
その大男の背後から、声がする。声の老け方から察するに、『商人』と呼ばれた太った中年だろう。
「これこれ、ジョバンニ。がっついてはいかんぞ」
「は、はい、ちちうえ!」
大男は慌てて立ち上がり、イザベラの上から退く。
好機とばかりに、イザベラは逃げ出そうとするが。
「おっと、ダメだぜ姫様」
痩せたひげ面の傭兵がそう言いながら、あっという間にイザベラの両手をひねり上げ、そのまま地面に組み伏せる。
そして、仰向けに寝かされたイザベラの両足を、金髪の青年が掴んだ。
イザベラはその体勢のまま、声を荒げた。
「あ、あなたたち!私が誰か知っていて」
しかしその言葉は、片手でイザベラの両手を掴んだ傭兵が、開いたイザベラの口に押し込んだぼろきれに止められる。
そして、下卑た笑みでイザベラを見下ろしながら、禿の商人が応えた。
「イザベラ王女様。ガリアの姫君。よぉくご存知ですとも。
ふふふ。いい顔だ、さすがは王族ですな」
自分を憎憎しげな視線で睨み付けるイザベラに厭らしい笑みで返し、商人は続ける。
「私は、高貴な女性の、処女を頂くのが無上の趣味でしてね。
金を失った商人の娘、借金で首の回らなくなった貴族の娘、さまざまな処女を堪能してきました」
言いながら、ぐふふふ、とくぐもった声で笑い、そして、脂ぎった視線ではだけて露になったイザベラの脚を視姦する。
不健康に色白く、しかし年頃の少女の瑞々しさをもったその脚に、商人の鼻息が荒くなる。
イザベラの背筋に、生理的嫌悪を伴った悪寒が走る。
「そして、今日。ついに王族の娘の処女を味わう機会がやってきました。
…そう、あなたですよイザベラ様」
「父上、前口上長いぜ?さっさとはじめようぜ」
脚をおさえる金髪の青年が言った。どうやら、この青年と大男はこの商人の息子のようだ。
イザベラは必死に腕と脚に力を込めてもがくが、腕はがっしりと抑えられ、疲弊した脚は言うことを聞かない。
「そう急くな、エドガーよ」
「だけどよー。暴れるんだよこのオヒメサマー」
弱弱しい力で暴れているのだが、その青年には力仕事に感じるようであった。相当甘やかされて育ったらしい。
商人は続ける。
「話がそれましたが。
まあ今回はせっかくの機会なので、我が息子達にも王族の娘の味を覚えさせようと思いまして。
特にジョバンニはこの体と、頭が少し弱いゆえまだ童貞でしてな。姫様に男にしてもらおうかと」
商人の言葉に、ジョバンニがぬう、とその大きな顔をイザベラの顔に寄せる。
長く伸ばし放題の髪に、まだらに生える無精髭。それに、オークに見まごうその体躯から臭う、獣のような臭い。
「ひ、ひめさま、お、俺を男にしてくれえ」
涎がだら、とジョバンニの分厚い唇から垂れる。
それは、イザベラの顔に垂れる直前、じゅる、とジョバンニが吸い込んだ。
そしてジョバンニは、いそいそと自分の下半身に手を伸ばす。
ベルトではなく太い麻縄で止められたズボンが大きな手でずり下げられ、ぼろん、と赤黒いものがまろび出る。
その異形の物体に、イザベラの背筋が凍った。
それはイザベラの手首ほども太さがあり、そして、赤黒く剥きあがった先端の各所には、白濁の恥垢がこびりついていた。
臭っていた獣の臭いの原因は、これだったのだ。
「お、俺、ひめさまのために、一週間もおなにいガマンしてたんだあ。い、いっぱいだすから、がんばるから」
あんな不潔な、歪な、巨大なものを入れられる。
それを想像しただけで、イザベラの背筋は凍った。
「これ、姫様の前で無礼だぞジョバンニ。それに、最初は父上からだ。
お前は最後だぞ。その方が姫様も気楽でしょう」
息子をたしなめ、しかし下半身は剥き出しにさせたまま、承認は下卑た笑いを絶やさない。
もちろん、イザベラを気遣ってのことではない。
息子の巨大なイチモツで貫かれた後ではガバガバになってしまい、イザベラを堪能できないだろうと踏んでのことだ。
…たすけて、助けて…!
絶望に打ちひしがれ、イザベラは弱弱しく体を揺する。
それと同時に、涙がこぼれる。
それは本能的な恐怖によるもので、本来強者の保護欲をそそるために流されるものである。
しかし。
「おお、おお、いいねえ。いつ見ても、旦那に奪われる前の処女の涙ってえのは」
腕を押さえる傭兵には逆効果のようで、抑える手によりいっそう力がこもる。
そして、傭兵はイザベラに声をかける。
「なに、心配すんなやヒメサマ。ここの旦那は超紳士だからな。
処女のアンタでもバッチリ善がれるように、最高級のお薬を使ってくださるぜ」
その声に商人が続ける。
「そのとおりですぞ、姫様。これな薬をご覧ください」
言って商人は、懐から小さな赤いガラス瓶を取り出す。
「コレの中身は、『オーガの血』と呼ばれる秘薬を、三日間かけて煮詰めた代物でしてな。
女性の中に塗り込めば、痛みなど些細なものになるほどの、快感を与えてくれるのですぞ」
商人はそう言って、瓶の蓋を開ける。
そして、脚を抑える息子に目配せする。
すると、エドガーは両足を掴んだまま、思い切り上に持ち上げた。
すると、寝巻きがべろんと捲れ、寝ていたせいで何も履いていないイザベラの下半身が露になる。
「ふーっ!ふぐーっ!」
ぼろきれを吐き出して声を荒げようとするが、上手くいかない。
「ほうほう、イザベラ様は意外に毛深くておられる。
ほれ、エドガーよ。肛門の周りにも、うっすら青い産毛が生えておるぞ」
「キレーなまんこじゃん。入れるの楽しみだな。早く済ませろよ親父」
じろじろと王宮の女官以外には晒したことのない恥部を眺められ、恥辱に死にそうになるイザベラ。
いっそ、舌を噛んでしまえればどれだけ楽だろう。
しかし、口の中に突っ込まれたぼろきれのせいでそれもできない。
そして。
「ぐふふ。それでは…と」
商人が、上を向いて開かれた、イザベラの股間の上で、薬瓶を逆さまにする。
どろり、と粘性の赤い液体が、イザベラの上に垂らされていく。
それは、大半はきつく閉ざされた陰唇をなぞって青い陰毛に絡みつく。
そして、残りは巧妙に処女の守りを通り抜け、イザベラの膣内に、尿道に、肛門に忍び込んでいった。
エドガーは薬を塗り終わったのを確認すると、今度はイザベラの股を大きく開いた状態にさせ、床に彼女の細い足首を押し付ける。
しかし、イザベラの中にあるのはおぞましさだけ。快感などこれっぽっちも沸いてこない。
…な、何よ、ただのハッタリ…!?
商人の言葉を嘘と思い込んだイザベラは、沸きあがった怒りにあわせ、身体を捻らせる。
それは、絶望に上塗りされた偽りの怒りで、その内に眠る絶望と恐怖には勝っていない。
そんな弱い力では、もちろん腕も脚も自由にはならない。
抵抗するイザベラに、商人は下卑た笑みを向ける。
「焦りめさるな。薬は直ぐには効いてはきませぬ。
ぐふふ。では、効果が出るまで、不肖ながら私めと、息子が準備をいたしましょう」
言って商人は、今まで後ろに控えていたジョバンニを手招きする。
ジョバンニは嬉しそうに寄ってくる。既にズボンも上着も脱ぎ去って、獣のような体毛だらけの体を露にしている。
イザベラは生理的嫌悪よりも、次の瞬間商人の放った言葉に恐怖した。
「ジョバンニ、まずは口で綺麗にしてもらいなさい」
口で。
最初、イザベラには主語のないその文章の意味が分からなかった。
しかし、すぐに思い当たる。
商人は、ジョバンニに、イザベラの口を犯させようというのだ。
イザベラは顔を振って抵抗する。
そのイザベラの鼻を、傭兵がつまみあげる。
息が、できなくなる。
苦しさに首を振るが、しかし傭兵の力は強く、解けそうにない。
息苦しさがつのり、胸に痛みを感じ始めた瞬間。
口の中に詰め込まれた、ぼろきれが抜き取られた。
「げほ、げほむぐっ!?」
息苦しさにむせ、空気をむさぼった瞬間。
イザベラの口の中に、生臭く、生暖かいものが押し込まれた。
それは。イザベラの手首ほどの太さのあるそれは。
ジョバンニの一物であった。
すぐに鼻を押さえていた手がどけられ、吐き気を覚えるほどの獣の臭いがイザベラを襲う。
あまりの気持ち悪さと嫌悪感に涙ぐむイザベラ。
だが、口の中にそんなものを突っ込まれて黙っているほど、イザベラは素直な少女ではない。
がり…。
歯で、思い切り噛んでやる。
しかし。
それは、あまりに太く、硬すぎた。
イザベラの顎の力では、その表面にこびりつく恥垢をこそげ取るのが関の山であった。
その奇妙な味に更なる吐き気を覚え、えづくが、ジョバンニに頭を抑えられ、さらに口を深く犯される。
「おっおっおっおっ。ひ、ひめさまのお口、あったかい、キモチイイっ!」
舌の上を生臭い、生暖かい、獣そのものが往復する。
イザベラは涙ぐみ、必死に口の中を犯す雄を吐き出そうとするが、かなわない。
それどころか、あろうことかジョバンニはイザベラの喉までを使い、腰を前後し始めた。
「おっ、おっおっおっおっ」
苦しさと生臭さに泣き喚きたかったが、口の中に肉の塊を突っ込まれていては、くぐもった声しか出せない。
そんな二人の絡みを見ていた商人は、イザベラの股間に手を伸ばす。
くちゅ…。
薬が、粘性の水音をたてる。
しかし。
それは薬だけの音ではなかった。
びくん!
イザベラの背筋が反り返る。
「─────────!?」
声も上げられず、イザベラは目を白黒させる。
背筋に走ったその感覚は。
むずがゆく、腰の奥を痺れさせるその甘い感覚は。
快感。
「ほう、ジョバンニのものを咥えながらもう濡れてきておる。
ジョバンニ喜べ、姫様はキモチイイらしいぞ」
ち、ちが、きもちよくなんか────!
しかし。
心の中で否定するが。
くちゅ、くちゅ。
商人の指が女陰をまさぐるたび、淫らな水音と背筋を走る電流が、イザベラの中を焚き上げていく。
「────!────────!!」
「おっおっおっ。ひめさまもぐもぐしてるう!」
「おお、よほどお前のモノが気に入ったようだな。
ぐふふ。こちらの口も、私の指がお気に入りになったようですな」
薬によって強制的に高められた性感によって、跳ね回るイザベラの身体。
跳ねる背筋が頭を前後させ、空気を求めて蠢く口がジョバンニの赤黒い性器を嘗め回させ、咀嚼する。
意思とは無関係に蠢く陰唇が愛撫と呼ぶには余りに自分勝手な商人の指を物欲しげに吸い上げる。
イザベラの身体は、完全に発情していた。
そして。
ぐに。
商人の指が、まだ包皮に包まれたままのイザベラの女陰を、戯れに押しつぶした瞬間。
「──────────────────────!!!」
びくんびくんと身体を跳ね上げさせ、イザベラは。
生まれて初めての、視界が暗転するほどの絶頂に押し上げられる。
そして。
「おっ、いぐっ、いぐぅっ!」
どりゅどりゅどりゅ…!
イザベラの口内の一番奥、喉の入り口で、ジョバンニの一物が弾けた。
その中から、溜めこまれた、粘り気のある白濁が、イザベラの喉を通り、胃まで流れ込む。
「おっ、おっおっおっ、おぅ〜〜〜〜」
どくんどくんと何度も脈打つ男性器を、ジョバンニはイザベラの口から引き抜く。
ほとんどはイザベラの口内に吐き出されたが、一部は意図しない快楽で赤く染まった白い顔に零される。
「おぐっ、おえっ、ごぼっ!」
激しくえづき、粘性の白濁を、逆流するにまかせ吐き出すイザベラ。
「うっわ汚ねえ!出しすぎだぞジョバンニぃ」
「うえへへへへ。いっぱいでたあ」
兄弟の掛け合いにしかし、イザベラはえづいて精液を吐き出すことしか出来ない。
そんなイザベラの耳に、商人の声が届く。
「ぐふふふ…。これだけしとどに濡れておれば、もう大丈夫だろう。
では、そろそろ頂くとしますかな…。イザベラ妃殿下の、処女を」
かちゃかちゃ。
…え…?しょじょ…?なんのおと…?うぐ、きもち、わるい…。
ずる、ばさ。
…きもちわるい…。あ、やだ、こしのおく…びくってしてる…あつい…。
ぴと。
…あ、なにか、あたる…。あついの…あったかいの…?
「ぐふふふふ…。女王の処女は、どれだけすばらしいのでしょうな?」
…え?あ?わたし…私っ!
「いや、いやああああああああああ!たすけてっ!
誰か、助けてええええええええええええええええええっ!」
それは、数秒の出来事だった。
重い木の扉が轟音を立てて吹き飛ばされる。
ちょうど、扉を背にしていた傭兵は、その扉の一撃を後頭部に喰らい、一撃で昏倒した。
音に驚き、扉の外を見る三人。
そこに立っていたのは、少年と呼んでも差し支えないほどの、銀髪の男。
簡素な皮の鎧に身を包み、そして手にはメイジの証である杖。
「貴様、何者」
商人が勃起した下半身を慌てて隠しながら立ち上がろうとしたその瞬間、銀髪の少年の姿はその視界から消えていた。
少年は魔法の風を纏い、ジョバンニの目の前に一瞬立った。
「え?あれ?今」
間抜けな表情をするジョバンニに、少年はその顎を、下から蹴り上げる。
それも、普通に蹴り上げたのではない。
風を纏い、威力を数倍に上げた蹴り。さらに、両足を揃え、下から上に蹴り上げることで威力を増している。
戦槌なみに威力を増した少年の蹴りが、ジョバンニの顎を蹴り抜く。
ジョバンニはその一撃で意識と、歯の半分を失った。
少年は相手の戦力の大半を奪ったのを確認すると、最後の戦力であろうエドガーに向き直る。
そして、腰の後ろに挿していた、大型のナイフを抜き放ち、エドガーに向ける。
「さあ、そのレディから手を離せ、下郎」
少し低めのよく通る声で、少年は凄みを利かせる。
その構えには隙が無く、たとえ商人とエドガーの二人がかりでもこの少年を止められないことは明々白々であった。
しかし。
エドガーに、相手の実力を見抜く実力などない。
「くっそてめえ!」
無謀にも徒手で殴りかかる。
しかし、もちろん素人の拳など、訓練されたメイジである少年には通じない。
ドス。ぶしゅ。
少年の構えたナイフがエドガーの腕を貫き、そして引き抜かれた。
「う、うわあああああああああ!腕が、俺の腕えええええええええ!」
情けなく泣き喚くエドガー。
そんなエドガーを冷徹に見下ろし、今度は、腰を抜かして座り込む商人に、少年は酷薄な視線を向ける。
「まだやるか?」
「ひ、ひいいいいいいいいい!?」
じょぼぼぼぼぼ…。
恐怖のあまり、商人は失禁する。
あっという間にボディガードと息子達を失い、商人は身を守るすべを失っていた。
少年は商人とエドガーから戦力がなくなったのを確認すると、床の上でへたり込み、涙とホコリにまみれたイザベラに、落ちていたイザベラの着てきていたマントをかぶせ、そして。
背中と脚に手を回し、軽々と持ち上げる。
「大丈夫ですか?お嬢さん?」
そして、イザベラに語りかけるが。
…助かった?わたし、たすかっ…。
危機から助かった安堵と、疲れから、イザベラは気絶してしまった。
はい、Aパート終了。
…ほらだから言ったじゃないか。オリキャラだらけでイタいってさ。
ばってんならここでやめといて七日間戦争の続きかきますが、どうしましょうかね。
んじゃ明日も仕事なので寝まする。ノシ
>>145 流石にこれはイタイwwww
16巻発売は2月なんだから今月中にBパートお願いしますよへんたいさん
>>145 GJ!
でもイザベラは、レイプされるよりは、フランス革命のアレみたいに
斬首されるべきだと思うんだぜwww
ギローチはやめてぇぇぇぇ シュラクタイを思い出す…
>>145 あー、たしかにこれは痛い><
でもせんたいさんだから、この逆境からはねかえしてくれるよね?
150 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 06:01:32 ID:lZHNno8R
ルイズ(*´д`*)
ほんとイザベラどうすんだろな。
ワの人みたくそのままフェードアウトするか、本編に絡むのか。
普通だったら捕縛されてジョゼフ派もろとも処刑なんだろうけどさ。
え?新しい虚無の担い手として覚醒するんじゃねーの?
153 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 13:59:36 ID:NPesOvc/
ワの人って誰だっけ?
たまにはワルドのことも思い出してあげてください
タバサの読んでた本の登場人物ってイーバルディと誰だっけ?
洞窟の中がなんたらってやつ
>>145 GJ
ねぇ、ちゃんとしようよDuoの最終回もお願いしますね。
ここはエロパロ
主人公(ヒロイン)が登場キャラならいいんじゃね
せんたいさんならきっちり最後までやってくれると信じてるぜ
遅れたが・・GJ!
>>145 せんたいさんGJ! 突き詰めるとエロくなかろうが
面白ければなんだっていいわな エロければさらに良いが
>>145 GJでした。
何か最近ちぃ姉さま分が不足している気がするぜ。
ちぃ耐える
つか、ちい姉さまってせんたいさんのss以外でほとんど見たことないような
それを言ったら原作で婚期を逃し
二次創作で出番を逃す長女は・・・
それはさておき
名も無い旅人A視点でルイズとサイトが結婚して
その後旅に出たサイトの帰りをルイズがよぼよぼのばーさんになるまで待ち続けていて
偶然通りかかった旅人Aに昔話なんかをして最後にじーさんになったサイトが帰ってきてハッピーエンド
みたいなSSを過去スレかなんかで読んだ気がしたんだが保管庫探してもみあたらない。
心当たりないっすか?
20-365
ワルドの息子わらたw
166 :
ボルボX:2009/01/12(月) 14:06:12 ID:sloRilb4
>>145 せんたいさんGJ。
X42氏、前スレでいじりネタありがとうございますw
投下します。
けれど、物思いにただ沈むというわけにはいかなかった。
女王の憂愁の雰囲気は、目の前のダンスパートナーに気づかれずにはすまないものだったらしい。
アンリエッタの相手をつとめているその青年貴族は、かれなりに気をつかったのであろう。積極的に話しかけてきたのである。
「陛下、いかがしました? もしかしてご気分がすぐれませんか?」
「え……いえ、そういうわけでは。お気になさらないで」
「そうですか……そうだ、新しい香水に興味はおありですか?
わが領地には広い猟場があってですね、そこに咲きほこる春の花々を集めて……」
気負いがあるのか、その貴族はなまなかなことでは引き下がってくれなかった。
ほかにもその猟地で巨大な獲物をしとめた話やら、群生する白百合のみごとさゆえ景勝地にもなっているという話やら、今夜の宴席にだされた料理の批評やらをけんめいに語りだした。
が、上の空のアンリエッタは「あら」「ええ」「ほんとうに」など、ひとことふたこと相づちをうつばかりであり、それらの話題は発展せずつぎつぎ終わっていく。
ふだんなら社交の基本として、興味がうすい話でも笑みをうかべて傾聴するし、たいていの話題で無難に会話をつなげられるだけの教養はある。
けれども今夜の彼女は疲れてぼんやりしていた。さらに傷心で精神の活力を失っている。
そういう理由でのアンリエッタの反応の鈍さに、その青年貴族は落胆した様子だった。
自分の話術で女王の興味をひけないことに誇りが傷ついたらしい彼は、苦悩しつつもっと刺激的な話題をさがし――他の貴族のゴシップにたどりついたようだった。
「マントノン公の話はもう耳に入れておられますか、陛下」
「はい……?」
「ガリアとの国境沿いに領地をもつマントノン公爵ですよ。ほら、西への街道を扼している。
よかった、この話はまだお知りでないようですね。すこし前からマントノン公は目の色を変えて『商売』にはげんでいるのですよ。
トリステインの東側で反乱が起こっているこの機をのがすまいとして、街道をとおる商人たちから金を一スゥでも多く巻きあげようとしているのです」
領地が近い貴族同士が仲がいいとは限らない。告げ口する青年貴族の顔はにわかに生き生きとしはじめた。
ぽかんとしていたアンリエッタは、この話にかくされた重大な意味に気がついて顔をひきしめた。
「……その話、うかがわせていただけますか」
「たわいもないことですよ。さきに述べたように彼の領地内には、西の国境へ通じる街道があります。
街道をとおってガリア方面へ行き来する商人たちに、マントノン公は自分のところで作った工芸品などを売りつけているそうで」
――マントノン公はティーカップなどの高級磁器の製造に手をだしていました。それを自領の名産物にして稼ごうと以前から試行錯誤していたのです――
――ですがかれが作れたものは、素人目に見ても二束三文のがらくたばかりです。形をつくって釉薬を塗って火メイジが熱を通せばできあがり、と口でいうほど簡単なものじゃないですからね――
――商人たちにとってもいい迷惑というものですね。あんなもの買わされた値段の半額でも売れやしませんよ。重いしかさばるし荷馬車につむと壊れやすいし、実際捨てたほうがましかもしれませんね――
青年貴族の話を聞きながら、アンリエッタの肩が震えた。
ひとつひとつ状況への理解が深まるたびに、胸中で火の粉が散る。
もともと豊かな穀倉地帯であるガリア方面からは、国境をこえて商人がトリステインに物資を売りにくる。
空路の場合、船賃がかかるため、小規模の行商人ならば陸路を選んで国境越えすることも多い。
そしていまは、トリステイン東部で起きた反乱のため、ゲルマニア方面との流通がとどこおっている。反動で反対側、つまり西のガリア方面との取引は活発になっているはずだ。
マントノン公爵は街道を通過する行商人を足どめし、あまっていた陶磁器を不相応な値で強引に買いとらせ、それを通行許可証同然にしている。
この話が真実なら、公爵がやっていることは実質的に、関税をとりたてているのと変わらない。
(関税権は、王政府しか持ってはならないのに!
それに、そんなことをすれば、行商人たちがトリスタニアに着くころには物の値は上がってしまうわ。そのくらいはわたくしにもわかるわ)
街道を通るときに余計な出費を強いられるとなれば……商人たちはそのぶんをとりもどすため、あとから商品をより高く売るだろう。
かれらとて利益を出さねばならないのだ。
それでも王都トリスタニアをはじめとして、トリステインの民は商品、ことに麦類を求める――当たり前である、高くても買って食べなくては生きていけないのだ。
トリステインでもむろん穀物は作っているが、国産物の値は輸入穀物よりさらに上がっているのが現状だった。
「ああ、それだけでなく、こんどは瓶詰めの聖水とやらまで売ろうとしているそうです」
うつむいたアンリエッタの顔色に気づかず、青年貴族は得々としゃべっている。
「陛下にまず話そうとしたのはこの話ですよ。わが家はマントノン領と領地を接しているからよく知っているのでしてね。
その水がまた傑作でして、数千年前に聖者が足を洗ったという泉の水をびんに詰めたしろものですが、要はただの水ですよ。そんなものをワイン並みの値段で売りつけようとしてるんですから。
いやもう、強欲にもほどがあると、心ある者たちは眉をひそめておりま――陛下……?」
その貴族はようやく女王の様子にただならぬものを感じ、笑みをひっこめて青くなった。かれがもたらしたゴシップは、予想以上の反応を引きだしたのである。
アンリエッタはダンスのステップを打ち切り、立ちどまって口を引きむすんでいる。
ただならぬ雰囲気に気づいて周囲の視線が彼女に集中し、音楽までが止まった。
静まりかえった大広間に、怒りをはらんだ女王の声が、つぶやくように、しかしはっきりと流れた。
「……パンをはじめ、トリスタニアで物の値がはねあがっているのはそのせいもあったのですね。
教えてくれてありがとうございました、わたくしは今夜はこれで」
情報をもたらした貴族に礼を述べると、アンリエッタはくるりと身をひるがえした。
あぜんと見ている客たちにかまわず、広間の入り口をめざす。
ハイヒールの足音高く、優美さを失わない程度に急ぎ足で。
あわてて寄ってきた侍従に「馬車を、それと銃士隊長を呼んで。帰ります」と告げる。
なにか落ち度があったのかとびくびくしつつ現れた城館の主にも、丁重な礼を述べて、アンリエッタは退席した。
夜会に出てよかった。早期のうちに処理しておくべき問題を見つけたのだから。
(これは許せない。下劣すぎるわ)
大貴族が、立場を悪用して私欲をむさぼっているのである。国の危機と民の弱みにつけこんで。
嫌悪の情はもとより、国の理に照らしても見逃せるものではない。マザリーニに伝えて、今夜のうちにでも処置を決めるべきだろう。
灰色の石づくりの玄関をでて庭を歩き、鉄格子の門から街路に踏みだす。
けれどアンリエッタが馬車に乗りこむ前に、ハイヒールで石畳を走る音と必死な少女の声が、背に追いすがってきた。
「姫さま、待ってください、姫さま!」
耳に入ったときはすでに、それが誰の声かわかっていた。一瞬ためらってから、アンリエッタはふりかえった。
人目を気にせず走ったのか、ルイズは髪を乱して息を切らせていた。
館前で明るく燃えるかがり火のわきで足をとめ、ひざに手をあててあえぎながら彼女は言葉を発した。
「は、話が……姫さま、話したいことがあったのです。宴が、終わったら、話そうと」
「……なにかしら?」
「お父さまは……ラ・ヴァリエール公爵は……世のわからずやたちはいろいろ言っておりますけど、でも違います!」
ルイズは呼吸をととのえてから、背をまっすぐに伸ばした。青い顔だったが、ルイズはしっかりとアンリエッタの目を見てきた。
「姫さま、父や母は……もしかしたら批判はしているかもしれません。けれど姫さまを裏切るようなことはしません、絶対に!
わたしは王政府の臣としてできることならなんでもします。どうか、わたしになにか命じてください」
アンリエッタは気がついた――王家とラ・ヴァリエール家の間が微妙なものとなっていることは、ルイズの心をずっと穏やかならざるものにしていたのだろう。
自分のように。あるいは自分にもまして。
ふと共感がわきおこり、女王はルイズに歩み寄った。その手をそっととって、ぬくもりを共有するようにアンリエッタは両手で包みこんだ。
「ルイズ、わたくしもそう思っているわ。
あの方たちが誇り高い真の貴族であることはよく知っているもの」
女王は本当にそう思っている。
ラ・ヴァリエール家ならば、たとえば同じ公爵家とはいえ、マントノン公が手を染めている『実質関税』のやり口などは侮蔑もあらわに唾棄するだろう。
にぎられた手にルイズは視線をおとした。それから強い決意を瞳にやどして再度顔をあげ、アンリエッタに言った。
「姫さま……じつは、希望したいことがあったのです。
ラ・ヴァリエール公家に使者を派遣すると聞きましたわ。
おねがいです。わたしをその使節のひとりにくわえて、実家に戻らせてください」
「ルイズ」
「父さまたちと話します。こっちの事情を説明して、王政府に協力するよう説得します。
おねがいします。ラ・ヴァリエール家は不忠者だなんて、もう誰にも言わせたくありません!」
「……ありがとう。本当はわたくしから、いずれあなたにそれを頼むつもりだったの」
救われた表情でアンリエッタは感謝をのべた。
この話をなかなかルイズに切り出せず迷っていたのは、重圧がかかっている彼女の立場を利用することになりはしまいかと考えたからだった。
けれど王都や学院で後ろ指をさされているよりは、ルイズのためにもこのほうがいいだろう。
ルイズの後方、館の玄関口に、ほっとした様子で円柱に背をあずけた才人の姿がある。気になって見にきていたのだろう。
今はそちらのほうを見ないようにアンリエッタはつとめた。
…………………………
………………
……
館の前からすこし離れた街路樹の枝に、緑の小鳥がとまっていた。
それは見る。つるりとした黒塗りのガラス玉をおもわせる眼で見ている。
路上で手をとりあう少女たちの姿が映され、その人工の眼球の奥に消えおちていく。
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日は落ち、残照が空の雲を赤く染めていた。
執務室をたずねてきた男にうながされ、ベルナール・ギィは街角を歩いている。
どこかの裏庭から逃げだしてきたニワトリを追いかける子供たちの声、鍛冶屋の徒弟が一心にふるう槌の音、ニレの並木にはさまれた道をかけぬけてくる川風。
夕暮れどきの都市のなか、レンガで舗装された道が、二人の男の足音を無骨にひびかせる。
都市トライェクトゥムをかこむ防壁にくっついている、ひとつの古い砦。
その内部に築かれた地下への階段をおりる。鋲を打った冷たい鉄のドアをあける。
もとは武器倉庫ででもあったのだろうか、石の地下室はわりあいに大きな空間である。幅と奥行きは二十メイルをくだらない。
ベルナール・ギィが訪れたのは、みずからの都市の片隅である。
だがこの場所で、その表情は冷然とひきしまり、瞳は油断とは無縁の色をうかべていた。
彼は実質上、河川都市連合の指導的地位にあり、トリステイン王政府からは「ワインの乱」を引きおこした政治犯代表格と見なされている。いまさら、なまなかなことで動じはしない。
それにもかかわらず、彼はこの地下の石の広間にひそむ何かに対し、警戒をおこたっていない。
手燭を持つ同行者が、背後で虫一匹さえ這いだせないほどきっちりドアを閉じると、たちまち闇が戻ってこようとする。手燭の火のみがそれを拒絶し、暗黒を部屋の隅に押しとどめつづける。
しかし、そのささやかだが確かな手燭の光も、大きな地下室の半ばから先へは進めない。
まるでカーテンをひいたかのように、巨大な赤い泡の膜が張られている。泡は完全に地下室を仕切っている。
ほんとうに暗い地下室だった。
ベルナール・ギィには、この不気味な泡の内部から血なまぐさい暗黒がしみ出してくるように感じられた。
遠く思いだす修道院の図書室も暗かったが、あれとは全くことなる、濁り沼のような冷たくよどむ闇なのである。
横手のぶあつい壁はじめじめしていた。壁の石組みの隙間から、冷たい水がしみだしてくる気がする。壁の向こうがわは川の中だ。
この砦のある城壁は、濠として川を活用しており、ここは地下なのだから。
そして部屋内を満たすのは、むせかえるような血のにおい――
彼は横目でザミュエル・カーンを見た。手燭をかかげて彼をここまで先導してきたゲルマニアの傭兵隊長は、この陰惨な雰囲気のただなかにあってみじんも動揺がない。
それも道理だ、とベルナール・ギィは考える。なぜならその傭兵隊長の着こんだ鎧の隙間からも、忌まわしい臭いがしみだしている。
この泡の障壁の向こうにあるものと同じ臭いが。
(そういえばあの娘は、この傭兵隊長を〈カラカル〉と呼んでいた)
カラカルという名の獰猛な獣は、狼の眷属とも、大山猫の一種とも言われ、エルフたちのいるサハラやその近辺に住むという。たしか人間の死骸を食べるとも言われていた。
ザミュエル・カーンについて言われていることを思い出して、ベルナール・ギィは目をすがめ、さりげなく僧衣の袖で鼻を覆った。
傭兵には悪評がつきものだが、この傭兵隊長には討ちとった敵メイジの心臓を食べたといううわさまでがあった。
泡が強く揺れた。
二人の男が黙って見つめる前で、泡の表面ににゅっと細い手首が生えた――むろんそう見えたのは錯覚で、泡の内側から誰かが手を伸ばしたのである。
手につづいて腕が、肩が現れ、そして頭と脚が……
出ようとしていた者が通過し終えても、泡は割れはしなかった。ただ表面に波紋を伝えて揺れただけである。
裸の少女の姿を惜しげもなくさらした〈黒い女王〉に、ザミュエル・カーンが床にあった紫のローブをほうり投げる。
宙でそれをつかみ、濡れた白い裸にローブを羽織った彼女は、開口一番に「つぎの素材がそろそろ欲しい」とベルナール・ギィに向けて言った。
「新鮮な生きた人間、できれば若い女がもっと必要だ。死刑囚に適当なやつはもういないのか」
ベルナール・ギィはトリステイン女王の外見を模した少女に答える。
「そう何人も簡単に融通できるものか。都市参事会は都市内の法をつかさどる立場でもあるのだぞ。
死刑囚とて本来は法にのっとって刑を執行されるべきなのだ。彼らを貴君に引き渡すことを、わたしがどれだけ良心を殺しておこなっているか知るまい」
「頭が固いな。公にならなければいいではないか。
目を転じてみろ。売春婦ならば街にあふれているぞ。そして、いなくなってもさほど追求はされない」
「念を押させてもらうが、わたしの断りなく都市民になにかしようと思うな」
ベルナール・ギィは細めた目を〈黒い女王〉にひた当てた。
その強い警告に対し、彼女はあっさりとひきさがった。
「しかたない。なら、都市民以外でこっちで適当に調達するさ。戦場で捕虜を得てくるなりなんなり。
まさかそれまで止めはしないだろうな」
「……ガヴローシュ侯爵の妻と娘を『素材』とやらにしたのはやりすぎだぞ。
今後はたとえ敵であろうとも、身分の高い者はけっして無意味に殺すな」
必要以上の敵意を買ってはならなかった。
けっしてこの少女に言ったことはないが、適当な時期がきたら王政府と講和することをベルナール・ギィは考えている。
ただし、こっちに有利な条件での講和でなければならない。そこに持ちこむまでの戦いのなかでは、この少女の存在はまだ役に立つはずだった。
〈黒い女王〉が微笑む。
「それは残念。大貴族の女というのが好みなのだが。
ならば農民にしておこう。連中はたくさんいるから」
その言い方は、野ウサギの数について猟師が語るのと変わらなかった。
ベルナール・ギィは嫌悪を顔にはっきり浮かべはしなかった。無表情のまま口をかたく引きむすんだだけである。
この泡の内部にこもるとき彼女が何をしているか、彼は知らない。
ただこの地下室に運びこまれた囚人は、ひとりたりとも出てきていないということを知っている。そして何かの残骸が夜の闇にまぎれて運びだされ、ひそかに郊外に掘った穴に捨てられているということも。
囚人の調達も生ごみを入れる手押し車も、どちらも彼が手配しているのだから。
そしてこの幼いトリステイン女王の外見をした怪物は、本物のアンリエッタとおなじく水系統の魔法を得意としていた。技の応用には相当の違いがあるようだったが。
たとえばこの泡だが、これは一種の結界のような役目をはたしているらしい。
『解呪石〈ディスペルストーン〉』の働きによって大河流域は魔法断絶圏となっているが、前もって張っておいたこの泡の結界のなかでは魔法が使えるとのことである。
大気中に飛散した『解呪石』の目に見えないかけらを、泡の膜が通さないのだという。肌についたかけらは泡を通りぬけるとき、ほこりと共に泡表面にくっついてぬぐわれるらしい。だから内部に入るときは裸なのだろう。
泡の結界は一枚ではなく、この奥にさらに何重も張られているとのことだった。
見透かすことはできないが、それでけっこうである。どんなことになっているにせよ、人が見たいと思う光景であるはずがない。
「ところで会議の顔ぶれはだれだれなのだ」
〈黒い女王〉に唐突に訊かれて、ベルナール・ギィは一瞬みがまえた。どういう意図の質問なのかがわからない。
裏をさぐりかけてやめた。この程度のことなら隠しても意味がない。
「市参事会員をはじめ、いまだトライェクトゥムにとどまっている各都市の代表。そんなところだ」
「全員の忠誠は確認したのか? 誓約文書はあるか」
「各代表の名のサインと血判により、われわれ河川都市連合は反・王政府でかたくむすびついた。その書状はトライェクトゥム市参事会があずかっている。
これなら、おじけづいたどこかの都市がいまさらながらに無関係をきめこもうとしても不可能というものだ。ただし代表がさっさと帰ってしまった都市ガンをのぞくが」
〈黒い女王〉はそれを聞くと「ふむ」と下唇に触れ、謎めいた沈黙に入った。
その沈黙に、ベルナール・ギィは長く付き合うつもりはなかった。この暗い部屋が忌まわしかったし、この少女と向き合っていることそのものにいやな感じを覚えていた。
だから彼は、言うべきことをさっさと口にした。
「ついに王軍が来る。こちらの倍となる一万余の兵をそろえてな。
それも農民主体の諸侯軍とはわけがちがう。王軍を構成するのは、戦に慣れた傭兵たちだ」
「ほう。王軍はどんなふうに攻めてくるかな」
「冠水した土地をさけつつも、なるべく直進してくるだろう。
王政府は財政上の問題で、小細工する余裕がおそらくない。はやいうちにこちらと決着をつけようとするはずだ」
「ああ、それをわたしに止めさせようと?」
「まさか。王軍の相手は市民軍がする。王政府の空海軍は、『水乞食』が相手する。
貴君に頼みたいことはむしろ、残ったそれ以外の道をつぶすことだ」
「残ったそれ以外の道?」
おうむ返しの形の質問に、ベルナール・ギィは答えた。
「山地だ。ゲルマニアに近い山地のあたりを押さえられたくはない、大河上流域も押さえられてしまうからな。
ただ王政府も、それをやると軍事費がさらにかかるから多分そうはしないだろうが、絶対にないとはいいきれない」
予想に反し、王政府が大量の兵を大河の上流域に送りこんできた場合、やっかいなことになる。
そのまま川にそって下流まで攻めこまれずとも、たくみに大河とその支流の上流域を封鎖されてしまえば、こちらの喉元はじわじわ締め上げられているも同然だ。
ゲルマニア側の都市が送りこんでくれるひそかな物資の流れが絶えていくのだから。
「幸いなことに、はやいうちならその戦略の芽をつぶせる。
現地の畑をだめにしてしまえば、王軍はたとえ上流域をとっても山地をながく保持できない。糧秣を調達できないのだから」
上流域は山がちの地形であり、大河の両岸は崖がつらなる。山地を抜けて大砲を移動させることは困難だった。
さらに山地では荷馬車も通りにくい。つまり補給を後方からおくりこむことがますますむずかしくなる。大軍の維持のためには、食料を現地調達しなければおぼつかない。
だからこちらは先に上流域に兵をおくり、もともと平野にくらべて乏しい食糧を刈りつくしてしまえばいいのだ。
ただ、その地の農民には残酷なことになるだろう。やっと山あいの畑に初夏の収穫があるころなのだ。それを奪われれば、かれらにとって餓死はそう非現実的な話ではなくなる。
しかたない。ベルナール・ギィは思った。
山地の農民には飢えてもらうしかない。都市の命運をおびやかす可能性のあることは、ささいなことでも消しておきたかった。
それでもこういう任務に、市民軍を使う気はさらさらない。王軍が来ようとしている今そんな余裕もないし、余裕があっても汚い任務をさせる気はない。
汚名をかぶったまま消えていくにふさわしい連中は、すでに用意していた。目の前に。
「貴君の連れてきた傭兵隊にそれを任せたい。できれば、ゲルマニアから流入してきた共和主義者たちとやらも連れて行ってもらいたい」
…………………………
………………
……
ベルナール・ギィが一人で去り、階段の足音の余響が消えてしばらくしてから、〈カラカル〉が口を開いた。
「いいのか、あの男はこちらを汚れ仕事に使いつぶそうとしているぞ」
傭兵隊長は、白く幼い裸身にタオルのみをはおった〈黒い女王〉に指摘する。
「これまでのところ、黒狼隊が食糧や弾薬の補充を求めて断られたことはない。報酬もさまざまな形で支払われている。
だがあいつは、俺たちと契約文書をとりかわして正規の雇用関係を結ぼうとはしていないのだぞ。あくまで俺たち黒狼隊はあんたの私兵あつかいだ」
少女は、傭兵隊長からすれば不可解に思える笑みを浮かべた。
「なんだ〈カラカル〉、おまえみたいなクズでもやっぱり安定した職を望んでいたか? たしかに魅力的だものな、専属傭兵となることで定期的に払われる俸給は。
残念ながらこの都市は、都市の民自身からなる『市民軍』という奇怪なものを考えだしたのだ。ほとんどの傭兵は戦が終わればお払い箱さ」
「おい、俺はいま忍耐心を試されているのか? 話がそれている、そんな問題じゃない。
このままだと、王政府と都市連合のどっちが勝っても俺たちに先はないと言っているのだ。
今でさえあの男は、あんたと俺をうとんじている。俺たちを始末しようと考えだすのも、そう遠い未来ではあるまい」
「悲観的な未来予想だな。だが真に悲しむべきことに、お前の言葉が正しいようだ。
わたしだって、あいつに愛されていると思っていたわけじゃない」
〈黒い女王〉は傭兵隊長の予測を肯定した。
だったらこれからどうするのだと言いたげな〈カラカル〉に対し、彼女はぴんと指を立てた。
「たしかに技術屋、便利屋あつかいされるのは嫌気がさした。使い捨てならなおさらだ。そろそろ独自に立ち回る時期に来たようだ、わたしたちも。
〈カラカル〉、とりあえずはもう一度だけ、望まれた役割を果たしておこうか。ただし、ここはいっそ期待された水準をはるかに上回って。
言ったとおり、傭兵どもにはいつでも出られる用意をさせているな。じゃあ、明日にでも兵を出そうか」
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二日後。トリスタニアちかくのとある人工池。
ただの池ではなかった。王政府御用達の、水空両用のフネの発着場である。
ラ・ロシェールなどの大型の港にくらべればとるに足りないもので、港と呼べるかさえ怪しい。
なにしろ収容できるフネの数は小型船なら二、三隻、大型のフネならただ一隻である。
それでもこのような発着場は必要とされていた。緊急時などで急行しなければならない事情のあるフネのためである。
いまも、間近に出帆をひかえた小型の快速艇が一隻、停泊している。百合の紋がはいったそのフネは、王家の連絡船の一隻なのだった。
その甲板にたたずみながら、ルイズははるか東のかなたを見ていた。
トリスタニアから東のラ・ヴァリエール領へ、これから空路で向かう。
まっすぐ進めば途中で反乱地域の上空に入ってしまうが、もちろんそこは迂回する。大きく南に半月弧をえがき、ゲルマニアとの国境ぎりぎりを航行して、実家をめざすのである。
航路を頭のなかにえがいてから、ふとルイズは髪をそよがす風のなかにつぶやきをもらした。
「先に帰った姉さまとおなじ航路だわね」
エレオノール・ド・ラ・ヴァリエールが王立魔法研究所を離れ、父公爵の領地へとフネで飛んで帰ったのは先々週のことだった。
傍のものがひきとめる間もないほどのあわただしい帰郷に、“父公爵から指示がきたにちがいない”と世人はささやきかわしていた。
(それがただの根も葉もない陰口ならどんなにましだったかしら。
最低の気分だわ、なんたって事実なんだから)
ルイズは先々週、姉が王都を出ていく前にひそかに自分を訪ねてきたときのことを思い返して、苦さを噛み締めた。
王宮まできたエレオノールは、ルイズの滞在している一室に踏み入るなり言ったのである。
姉はすぐ発てるようにした簡素な旅装で、椅子に座りもせず帽子を手でおさえながら言った。『おちび、あなたも来るのよ。しばらく家のほうにいることになるわ』
そのとき、むろんルイズは抗った。こんなときに無断で王都を離れていいとは思えなかったのである。
『陛下に……姫さまに申し訳がたたないではありませんか、姉さま! それに、ラ・ヴァリエール家の体面はどうなるんです』
『あんたがそんなことを気にしなくていいの! とにかく、お父さまは帰ってこいと言っているんですからね』
叱りつけられても、ルイズはあとに退かなかった。
彼女は幼いころの彼女ではなく、その心にいだく貴族としての理念は、彼女なりに成熟して固まりつつあった。
『いいえ、気にしないわけにはいきません! わたしはラ・ヴァリエール家の娘ですけど、王政府の臣下でもあるのですから。
……姉さまだってそうよ、お父さまだってそうでしょう? 国がこんな混乱にあるときこそ、お父さまは、トリステインの玉座に忠誠を誓ったすべての貴族の模範となるべきなのに!』
正面から逆らわれて、エレオノールは驚いたようだった。これまで家内では、自分の前ですら萎縮しがちだった末の妹が、やや興奮ぎみとはいえ父公爵への批判を口にしたのである。
怒ろうとして思いなおしたらしく、すこしの沈黙のあとで姉は抑えた声で妹をさとしはじめた。
『ちびルイズ、あなただって大貴族の一員なんだからわかるでしょう。こんなときだからこそ、家長が判断したことにはあれこれ口をさしはさむべきじゃないのよ』
『納得できませんわ! いまでさえラ・ヴァリエール家が宮廷貴族たちになんと言われているかご存知でしょう!?
帰るにしてもせめて姫さまに事情を話して、きちんと領地に帰る許可をいただいてでなければ、ますますわたしたちは……!』
『……それはしないわ。べつに帰郷のたびごとに直接、陛下の許可を得なければならないわけじゃないし』
長姉は苦渋の表情でかぶりをふった。
彼女はけっして言わなかったが、いまから思えば、父から来た指示の手紙に《引き止められぬよう宮廷人との余計な接触は避けて、すみやかに戻ってこい》くらいのことは書いてあったのかもしれない。
そこから先は堂々めぐりとなり、折り合いがつくどころではなかった。
エレオノールは最初こそ、彼女にはめずらしく温和にルイズを諭そうと試みていたが、けっきょく忍耐力が蒸発するまでそうはかからなかった。
もともと高慢で激しやすい性格である。
『わたしが喜んでると思うの、ルイズ! ことあるごとにうしろ指をさされて何とも思わないわけがないじゃない、お腹のなかはあんたが想像できないくらい煮えくり返ってるわよ。
けれどね、もう一度だけ言うけど、お父さまが決めたことなのよ! たぶんお母さまとも話しあってね。あの人たちがいろいろ考えなかったわけがないでしょう。
大人が決めたことにあれこれ反発して危険に手をつっこもうとする馬鹿な子供よ、あんたは。あんたが少しは大きくなったことは認めてあげる、けどおあいにくさま、それでもまだ子供なのよ。
黙ってわたしといっしょに帰ってきなさい!』
『いやです!』
『こ……この、頑固なちび!』
いつしかたがいに興奮して声が大きくなりすぎていた。
人がどんどん集まってくる気配にエレオノールははっとわれに返った様子で、ルイズの腕をとろうとした。
引きずってでもつれて行こうとしたのだろうが、ルイズはつかまれる前にぱっととびのいてそれを避けた。
その直後、戸口にアニエスがあらわれて一喝した。
『王宮内だぞ、なんの騒ぎだ!』
エレオノールは開け放された部屋の入り口に立った銃士隊長をふりむいた。動揺がその後ろすがたから伝わった。
彼女は一度だけ顔をもどしてルイズを見た。ルイズが固まったままでついてくる意思を見せないのを確認すると、その目に怒りのほかに悲しみがよぎった。
それからエレオノールはぐいと婦人用帽子を目深にかぶって歩きだし、足早に戸口から出ていった。
戸口のアニエスは、すれちがうときに彼女を引き止めようとしたらしかったが、ふと室内で唇をかみしめてうつむくルイズを見て、思いとどまったようだった。
『……姉君の身柄を拘束しておいたほうがいいか?』
その問いに、ルイズは視線を落としたまま弱々しく首をふった……
……――現在のアニエスの声が、ルイズを現実にひきもどした。
「フネが飛べなくなった空域を避けるとなると、やはり航路がゲルマニア側にはみ出てしまうな。
いちおう同盟国だし、通行することをちゃんと伝えれば一隻くらいうるさく言われはすまいが、あちらも内乱状況なので注意が必要だろう。
ところで、サイト?」
「あ、はい」
ルイズと並んでぼうっと横に立っていた才人が、呼びかけられてアニエスに向いた。
「辛気くさい顔をしてどうしたんだ」
それはルイズも気になっていたところだった。朝から少年はめずらしく、沈思の表情になっていたのである。
心配を覚えたルイズは、長姉のことはひとまず頭のすみに押しやって声をかけた。
「サイト。なにか気にかかる事でもあるの?」
「いや、とくにどうってわけじゃないんだけど……うーん……
アニエスさん、ルイズの護衛は俺でじゅうぶんじゃないんですか?」
「しかたあるまい、わたしは監視役もかねて付いているのだ。むろん建前だが。
『使節団の代表をラ・ヴァリエール家の身内だけで構成するわけにはいかない、不安だ』と言いたてる輩が宮廷内にいないではないのだ。不愉快だろうが我慢してもらおう。
いちおうわたしも近衛の隊長だ、公爵の前にでるのに身分に不足はない」
「でも、姫さまの護衛のほうは」
「なるほど、無理もない心配だな。だが問題はあるまい、マンティコア隊ががっちり固めている。しばらく陛下の護衛は銃士隊でなく、ほかの近衛隊にまかせることになりそうだ。
われわれ銃士隊はおそらく、戦場近くに派遣されて任務をこなすことになる。メイジと違い、魔法断絶圏でも戦闘力が変わらない部隊だからな。
そういうわけでよろしく頼むぞ」
そう言ってアニエスは、出港の用意をしている水夫たちをさけて船首のほうへ歩いていった。
才人はその後ろ姿を黙然と見送っている。その才人を見てルイズは、ちょっとむくれた。
「ふーん、あんたずっと姫さまのこと考えてたのね」
「え? ルイズ?」
きょとんと見てくる才人に背を向ける。
本来、アンリエッタが心配なのはルイズも同じである。傍から見て、あきらかにいまの女王は根のつめすぎと思えた。
しかし、それはそれとして、才人がほかの少女のことを思案することには心おだやかではいられない。
「静かだったと思ったら、そういうことなんだ」
ただのやきもちだとうすうす知りながらも、ルイズは続けて言ってしまった。
たぶん才人はむっとしてなにか言い返してくるだろう。喧嘩などしたいわけがないが、嫉妬の虫はどうも抑えられないのである。
だがルイズの予測ははずれ、背後の才人から声がかかることはなかった。不安になり、彼女はふりむいて「怒ったの?」と訊いた。
才人は首をふった。
「そうじゃねえよ、怒ってない。
でも、いまはほんとに姫さまのことを考えてたわけじゃねえから。……いや、ある意味それも考えたかもだけど……」
要領をえないことをもごもごと口中でつぶやいてから、ルイズの使い魔である少年はためらいがちに言った。
「なんだかわかんねえけど落ち着かない。ほんとにそれだけだ」
…………………………
………………
……
その頭上。
すみわたる青い空を背景に飛んできた緑の小鳥が、白い帆にとまり、きょろきょろ動く黒い目で甲板にうごく人々をながめはじめた。
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昼時、魔法学院のすぐ近くの草原だった。
使い魔召喚など野外授業にも使われる場所である。
野をつらぬく道路には、数人の廷臣たちと多くの護衛がならんで待っていた。
そのまえで、馬車をひいていたユニコーンが足を休め、車輪が回転をとめ、そして王家の馬車は止まった。
なかから白よそおいの少女が下りてくる。
「お帰りなさい、陛下。マントノン公爵への説得はうまくいきましたようで、まずは喜ばしいかぎりです」
マザリーニが、言葉ともに出迎えてきた。
言祝ぎに対して、アンリエッタはふわふわした肩掛けを脱いで侍従に渡しつつやや不機嫌な声で応じた。
「説得などというものではありません。拍子抜けするくらいあっさりと応じてくれましたわ。
書簡で詰問したときにはのらりくらりと逃げようとしていたのに」
夜会から帰ってすぐ宰相にマントノン公爵のことを伝えようとした女王だったが、偶然にもその前に、マザリーニのほうからも同じ件を報告してきたのである。商人たちが訴え出てきていた。
むろんまず書簡で叱責した。街道を通行する商人にむりやり物を買いとらせる行為は、即座にやめるよう命じた。
それに帰ってきた返事は、文面だけはぎょうぎょうしく敬語をふんだんにつかいながらも、あいまいに言葉をぼかしてあるものだった。
自分は公爵家の当主であり、トリステイン貴族でも高位にあるため、体面をたもつための出費が馬鹿にならない――そのような愚痴めいた言い訳が並んでいるだけである。
それ以外には、反省はもとより、なんの中身もない文だった。
その返事を見て、アンリエッタは怒りにかられたのだった。関税権を犯しておきながら、謝るでもなく、逆に大貴族であることを強調する。そこには、ことをうやむやにしてもらうつもりが透けて見えた。
女王はみずからマントノン領を訪れることを決め、その日のうちに出立したのだった。
彼女の姿を見たとたん、マントノン公はうろたえきって一も二もなく謝罪し、慈悲を求めてきたのである。
アンリエッタの後ろにつき従いながら、慇懃にマザリーニが評する。
「ふだん玉座から遠くはなれた自分の領地にいるときは大胆にふるまっていても、いざ王その人を眼前にすれば怖れにとらわれる。そんな領主はめずらしくないものです。
ただ陛下、権威を利用するこうした手法はたしかに有効ですが、今後はあまり多用してはなりませんぞ。危険におちいることもありますから」
「うまくやりますわ。それより、なぜ魔法学院で待ち合わせなの? わたくしが王都にいてはだめなのかしら」
アンリエッタの不機嫌の主因はそれだった。
枢機卿のよこした急使によって、マントノン領から王都に帰ろうとした彼女は、予定していた帰路をまげて魔法学院に直行したのである。
忙しいのである。無駄な手間をとらされたくはなかった。
「枢機卿、わざわざこちらへ呼んだのはなぜか説明していただけませんか。わたくしは王都に急いで帰りたいの。やらねばならない政務がたまっているのですよ」
「それです、陛下」
主君のその質問を予期していた口ぶりでマザリーニは言った。
「しばし仕事から離れ、王都ではなくこちらに滞在してお休みください。学院長オスマン氏にはすでに話を通してあります。
そのあいだ、政務はわたしが責任をもちましょう」
息を呑み、アンリエッタは声を少し高めた。
「まってください、枢機卿。宮廷でも戦場でも臣下が駆け回っているのに、いまわたくし一人を休ませようというのですか」
「そうです、陛下にはご自愛いただきたい。これは侍従長ラ・ポルトも同意見です。この場に銃士隊長がいてもおそらく賛同を得られましょう。
もちろん状況しだいです。心苦しいのですが、場合によってはまたすぐ陛下をわずらわせることになるでしょう」
「それでいいのです、休みなどいりませぬ。いまは働いていたいの、わたくしは。
……魔法学院にとどまっているなど」
横をむいてトリステイン魔法学院の火の塔だか風の塔だかを一度見あげ、唇をかみしめてうつむく。
血を流しているのは自分の王国なのだ。
それに、頭を休めれば、ルイズ主従のことを考えてしまう。ましてここはあの二人がふだん生活している場所だった。考えたくなくてもいやでも思い出さざるをえない。
戦ははやく終わらせたかったし、報われない想いはもう重かった。
マザリーニが首を振った。
「臣の身にして不遜ではありますが、あとはわたしにお任せいただきたいと申し上げます。陛下は動かないでいただきたい」
「そんな、一方的すぎるわ。
反乱鎮圧はこれからが肝心だとあなたは言っていたではありませんか。いまは都市ガンの攻略にかかっているのでしょう。
兵士たちが命をかけて戦うというときに、かれらに命令を出したわたくしには休めと?」
アンリエッタの抗議に、さらりと返ってきた答えは予想しなかったものだった。
「ご心配なく、緒戦はすでに終わりました。人は一人も死にませんでした。都市ガンは王軍に抵抗することなく城門を開いたのです」
女王はあっけにとられた顔でマザリーニを見た。
説明をうながされる前に、宰相は弟子に対し口を開いた。
「ガンは反乱を起こした河川都市連合から離脱して、王政府がわについたのです。ほんの先刻、報せがとどきましてな。
これで、もっとも近い水路と倉庫にいたる道の安全は確保できました。時間と兵、弾薬の節約になりましたな」
「それは……吉報ですわ、とびきりの吉報ですけれど……
でも、あの、いきなりなぜ彼らはこっちについたのでしょう?」
「戦は見える軍の力と、見えない政治の力の双方で戦います。見えないほうを使ったまでです」
「順序だてて、細部まで話してください」
「ガンの代表が死んでいたことが大きかった。
その男は、故ガヴローシュ侯がひきいていた最初の諸侯軍と遭遇し、戦死をとげています。かれはもともと河川都市連合の盟主である都市トライェクトゥムに対し、反感をあらわにしていたそうです。
指導者が急に消えたばかりの組織というのはそれだけでも混乱しがちですが、ましてガン代表の死の状況にはいくつか怪しむべき『偶然』がありました」
ガンの代表は、まとまった軍と戦うには少なすぎ、発見されやすい程度には大きい規模の護衛をともなっていたという。
おそらくその護衛はトライェクトゥムから提供されたものだろうが、それで進軍する諸侯軍の前方をのこのこ横切ろうとしたというのは出来すぎていた。進路があらかじめ仕組まれていたのかもしれない。
しかもその一団を発見し、彼を討ち取った諸侯軍の傭兵隊長は、そののち諸侯軍をすみやかに裏切って反乱軍に加わっている。
最初から密約があったと考えてもおかしくはない。
「『都市連合内部で逆らってくる者が邪魔だ』というトライェクトゥムの意向によって、ガンの代表は謀殺された。そう人々がうたがえるだけの余地があります」
説明を切って息をつき、マザリーニは締めくくりに入った。
「あんのじょう、ガンの市当局は内紛に突入していました。都市連合寄りの『都市派』と、われわれ寄りの『王党派』に分かれて、どちらに味方するべきか言い争っていたそうです。
その情報がもたらされてすぐ、この枢機卿の名において使節を送り、『王軍がガンの城壁に砲弾を撃ちこむ前に、すみやかに降伏するならば』との条件で彼らに約束を与えておきました」
約束とは、まず大逆の罪状を完全に赦免すること。
それからトライェクトゥムにかわってガンが都市連合の領袖になる、と王政府が指名すること。ただし、王政府が完全に反乱を打倒できた場合にかぎる。
甘い飴をちらつかせる一方で、マザリーニは武力と時間制限によって重圧をかけたのである。
「昨日夕刻、都市ガンの市当局は城門をひらいて王政府に降りました。
彼らは軍資金や糧秣の提供などで積極的に王軍に協力するでしょう、いまやわれわれの勝利は彼らの利益と結びついたのですから」
経緯の理解とともに、アンリエッタの心に喜びが追いついてきた。
表情をかがやかせ、少女は思わず枢機卿の首に腕をまわして飛びついた。
自分の娘のような年若い主君に親愛の抱擁をうけて、マザリーニの顔に苦笑があらわれる。
「陛下がいない間の勝手な判断を、どうかお許しください。
彼らが動揺しているあいだに、機をのがさず迅速な手を打つ必要があると思いましたので」
「だれが責めるというの、枢機卿、あなたは最高よ!」
そのまま宰相の手をとってダンスしかねないはしゃぎようのアンリエッタだったが、マザリーニに誇る様子はなかった。
「じっさい難しいことではなかったのです。都市ガンは代表を暗殺されたとみてトライェクトゥムへ反感をいだいていました。
そのうえ王軍の攻撃が真っ先に集中する以上、あの都市はどのみち陥落していたのです。ガン市当局のとれる賢明な行動は早期降伏のみでした。
こちらはタイミングを見はからって、それをかれらに突きつけてやったにすぎません」
「いいえ、そうだとしても素晴らしいことですわ」
ひとりの犠牲者もなく一つの都市を降すことができた。それはここ最近のうちでもっとも明るい知らせだった。
それもただの無血勝利ではなく、いわば反乱都市に対する攻勢の拠点を手にいれたとみていい。
弟子が体を離すと、枢機卿は僧服のしわを軽くのばしながら言った。
「これは第一歩にすぎません。さらなる効果を引き出すためには、ひきつづき手を打つ必要があります。
われわれの軍が進んでいくのに先んじて、まずは都市ガンの周囲から、目に見えない力が反乱地域一帯に広がっていきます。人の心に作用する力です。
雌伏している諸侯の心にも火はついたことでしょう。
その火をさらに言葉であおり、炎と燃え上がらせましょう。うまく呼びかければ、反乱地域内の領主たちをいっせいに蜂起させることができます」
「でも、そんなにうまくいくのですか?
魔法が使えなくなった地域の諸侯は、反乱軍に目をつけられまいとしているとの話だったではありませんか。
かれらには王家への協力要請を断る口実もありますし」
アンリエッタの心配はもっとものことだった。
魔法断絶圏外でも、“王家の私戦には協力しない。中立を保つ”という名目で、じっさいに協力を拒む大貴族が続出していたのである。ラ・ヴァリエール家のように沈黙している諸侯も多かった。
王家の私戦というのは河川都市連合が裏から宣伝していることだが、それの成果は着実にあがっていることになる。
マザリーニは首をふった。
「勢いというものをガン攻略でわれわれはつかみかけています。なるべく冷静狡猾であろうとしても、人は勢いに押し流されがちなものです。
戦わず沈黙していた諸侯のうち、今こそ王軍に呼応すべきではないかと考える者たちがかならず出てくるでしょう。
もともと王軍を待っていた者、または王政府に忠義を見せておこうと計算する者、あるいはただ熱狂と王軍の威風にのせられた者、かれらは王軍支援にはしります」
野にちらばる諸侯は生きのびるために身を伏せていても、けっして望んで反乱軍に屈服していたわけではない。
トリステイン王政府が、繰り出した王軍の力をたしかな背景として呼びかければ、諸侯は時が来たと思うだろう。
かれらを焚きつけ、ドミノを倒すように王政府になびかせるためには、今がまさに好機だった。
魔法断絶圏内の領主たちを一斉蜂起させることに成功すれば効果は大きい。
河川都市連合の市民軍は、突然そこかしこにひるがえる百合紋の旗に移動を邪魔され、四方八方をおびやかされ、うち払いながら必死で駆けずり回ることになる。
これまでの記録を見れば、市民軍はたしかに強い。散らばって噛みついてくるひとつひとつの諸侯の軍を、各個に撃破するのは簡単だろう。
だが、いまは王軍が参戦しているのだ。市民軍が諸侯の旗すべてを焼き尽くそうとしているあいだに、数で倍する王軍が肉薄していく。
まして蜂起した諸侯すべてが、子や孫を殺されたガヴローシュ老公の戦い方をみならって、けっして正面からぶつからず小規模な襲撃をくりかえせば……
「成功すれば、諸侯に手間どる反乱軍を、王軍が野で追いつめていく戦いになるでしょう。
河川都市連合は『水路を制した自分たちの軍に移動スピードの利がある』と計算しているでしょうから、そのスピードを殺ぐために地元諸侯に戦わせるのです。
そして会議でも言ったとおり、王軍が反乱勢の野戦のための軍を壊滅したときに、われわれはかれらに勝利します。
ただこの戦い方のためには、どれだけ多くの諸侯を王政府の忠実な手足にできるかが重要になります」
軍役免除税をはらっても兵の供出を拒むという貴族が続出すれば、まずい事態である。
いま説かれた戦略は、なるべく広い地域にわたって地元諸侯の兵をいちどきに動員できなければ失敗するのだ。
(でも、こういった駆け引きなら、枢機卿のよく知った分野になるわ)
マザリーニは政治力で勝つつもりなのだ、ということがアンリエッタにも理解できた。
「わかりましたわ。あなたの手腕をたのんだほうがよさそうですね。
でも……やはりそんな重要なときに、わたくしのみは動くなとおっしゃられるのは釈然としませぬ」
「重ねて申しますが、休んでいただきたい。
申し上げにくいのですが、この反乱の前後の事情で陛下は『貴族層に厳しい』というイメージを持たれてしまいました。
実務の面で、一時的に陛下ではなくわたしが前面に出ていたほうが、彼らをより安心させるかもしれません。
マントノン公のごとく明らかに国への害が大きい例なら罰してもやむをえませんが、本来ならいまはささいな不祥事を見逃してでも貴族たちの機嫌をとりむすぶべき時期なのです」
「……はい」
厳しく押さえつけるような言葉に、アンリエッタはしゅんとうつむいた。
ただ、萎縮させられはしても、マザリーニに対する反発は湧かない。
もっともらしいことを言っていても、ほんとうはこの処置は、過労ぎみの自分を無理にでも休ませようという配慮だと気づいたのである。
…………………………
………………
……
女王と宰相のいる場所から数百メイルほどへだたった、魔法学院内の一室。
キュルケは長椅子の上で器用に寝返りをうった。
「ねえタバサ。二日も読み返してるけど、なんなのよそれ」
腹ばいにねそべりながら、暖炉の前に椅子をおいて座っている青髪の少女に声をかける。
タバサは誰かからの手紙を読んでいるのだった。
じっくりと読み、文章の終わりまでくるとまた上のほうから読みかえす。ときどき視線が移動しなくなるのは、おそらく考えているのだろう。
それにしても長かった。授業にも出ず、ずっと考えているようなのだ。
ずいぶん煮詰まってるみたいね、と思いながらキュルケは軽く揺さぶってみた。
「あんた、ルイズたちについていきたかったんじゃないの?」
才人のこともにおわせたつもりだったが、返答はなかった。
ただタバサがわずかに身じろぎしたのが見えただけである。心は揺れたようだったが、彼女の視線は手紙から離れない。
それでも、キュルケには読みとれた。手紙の内容をではない。タバサには、その手紙がそれだけ重要な意味を持っているということである。
キュルケは問いかけるのをやめにした。話さないものを無理にききだす気はない。ただ、なにかの手紙のことはいちおう覚えておく。
またごろりと仰向けにもどり、話題を転じた。
「どうなるのかしらね。うちの国は大貴族の反乱、こっちは平民の反乱。
でもトリステインにはあの枢機卿猊下がいるか。それなりの手腕があるみたいだから、案外すぐにも反乱をおさめられるかもね」
と、前ぶれなくタバサが手紙を火にくべた。
軽く目を見ひらいたキュルケのところに、ぽつりとタバサのもらした声がとどいた。
「智者がかならず勝つなら」眼鏡にうつる火がちらちら踊っている。「この世はずっと簡単になる」
ととのった小さな顔はいつもの無表情だったが、わずかに苦悩の色と決意があった。
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「貴様らに給料は支払われない」
トリステイン東南部のゲルマニア国境に近い山地地帯、大河から遠くない一盆地の村。白昼のことだった。
彼ら襲撃者たちは何艘もの小船で川をさかのぼり、上流域の山地に分けいったのだった。
マスケット銃や火縄銃、ピストル、短槍などで武装した服装もばらばらなこの一団は、岸に上陸してからすぐさまもっとも近い距離にあった村に踏みこんだのである。
ただ働きを通告された共和主義者の義勇兵たちは、周囲の状況を受け入れたくないのか、石像のごとく固まっている。
村の広場に密集して並ばされた二百人ほどの彼らを前にして、〈カラカル〉は「そのかわり」と続けた。
「トライェクトゥムの市参事会からは徴発権を……まあ、黙認された。
貴様らは飢えずにすむ。――きちんと任務を果たしているかぎりはな。
運がよければ、普通に給料を払われるだけの時よりずっと懐があたたまる。ほかにも楽しみはあるぞ、楽しもうと思うならいくらでも」
「任務?」
おうむがえしに聞いたのは、最前列にいる若者だった。
表情を完全に蒼白にして、視線を傭兵隊長だけにあて、周囲には向けようとしない。
「任務だ。非常に簡単だ、要は『残すな』、それだけだ」
煙のにおいが傭兵隊長の背後からただよってくる。
わら束と薪と油で火をつけられた教会の鐘の音が、リンドン、リンドンと叫ぶように響いている。
本物の叫び声も家々の中や物陰からひっきりなしに起こり、良心ある者をさいなむ。
村中へ警告するつもりだったのか鐘楼に上って鐘を鳴らしていた神父は、のどを短刀で掻き切られてとうに教会の前に投げ落とされていた。
黒狼隊の大半とそれ以外の傭兵は、村中に散って駆け回り、「仕事」にかかっていた。
粉引き場と小麦貯蔵庫と各家庭から、荷馬車に食料を移している者。畜舎に入って牛馬を斧で殺している者。
絶え間ない殴打の音と悲鳴ともに「村内に金貨や銀食器をもっている家はあるのか? 上等な服は? 毛皮は、宝石は?」と尋ねる声。
すでに嬉々として戸外に出て、奪った財貨や衣類を大きな布に包んでいる者。路上に転がって動かない村人のふところを念入りにまさぐっている者。
〈カラカル〉の横で、広場の隅の井戸に腰かけて本を開いていた〈黒い女王〉が、ページをめくりながら朗読している。
「『昔ガリアの人、大地に向けて、“この世の災厄のうち、はなはだしいものは何ぞ”と問う。すると見るも恐ろしき怪物たち、こたえて地の底よりあらわれ出でたり。
“われこそ〈罪業〉”と一匹が名乗る。“殺人、強盗、もろもろの罪咎、人のなすあらゆる悪行をつかさどる”と。
〈火災〉〈疫病〉それにつぐ。〈飢餓〉が追いつき、押しのける。かれら大鎌をかざし“われわれは死なり”とこぞって叫ぶ。“多くの命を刈り取る”と。
ガリアの王はこれらの怪物のはびこるを知り、すぐさま兵を出した。列なる災厄どよめきて、〈軍隊〉のまえに膝を折る。
いわく“おお、汝こそわれらの領袖なり”と』」
古書をぱたんと閉じ、つぶやく。
「この説話は、現実の軍の歴史そのままだな。
ただ消費するだけの巨大な人間の群れが、物資や食料を吸いあげながら移動する。
戦場や道端に打ち捨てられた死体は腐敗し、水を汚染し、疫病をもたらす。
略奪、放火は黙認される。敵に対しては推奨される。敵国都市を陥落させたあと『略奪強姦は三日間に限る』と自軍をいましめれば、心優しい王の部類だ。
これが輸送にあたってフネの力を存分に引きだせず、また国内各地に倉庫をもうけておく制度もなかった古い時代の、ハルケギニアの軍隊の姿だった」
目を開き、彼女は石だたみの上にすっと立ち上がった。
「〈カラカル〉、時代を逆行させてこい。
おまえはこの連中を率いて、村々や町を食いつぶしつつ川下のほうへ戻ってこい。
わたしはちょっと用事あって離れる。幻獣の騎兵を連れていくぞ、飛べるやつらを」
「なんだ、俺にこいつらの教育を押し付けるのか」
「とりあえず黒狼隊の一部、およびほかの傭兵どものすべてを引きつづき預けておく。
おまえらと混じっているだけでも、素人どもの教育にはじゅうぶんだろう」
そもそも農民相手の働きにたいした訓練は必要ない、本能のまま振る舞わせればいいだけだ――とひとりごちて、彼女は続ける。
「こいつらがおまえらに同化した時期をみはからって、残ってる共和主義者どもも追加で送りこむ。
せいぜい新兵に反乱をおこされて殺されないように注意しろよ」
「いらん心配だ。
戦闘員以外はどうする。従軍商人はともかくとして、社会にあぶれた屑どもまでそのうち寄ってきそうだが」
「黙認していい。流浪する人間の数が増えたほうが、収奪の規模が大きくなる。血を吸いつづけるヒルのようにこの『軍』をふくれあがらせて――」
「に、任務って……!」
かぼそい声が彼らの会話をさえぎった。二人は頭をめぐらせてその声の主を見る。
共和主義者たちのうち、最前列の若い男が思い切ったように顔を上げていた。勇気をこめてのどからふりしぼった声が出る。
「任務の具体的な内容って、い……家や畑に放火したり、食べるものや金を民から取り上げることなんですか」
答えはない。が、冷ややかな沈黙のなかに否定は感じられなかった。
何も言わない〈カラカル〉に向かい合って、若者は手に持たされた短槍を震えつつにぎりしめた。
「お……俺も農家の出です……戦う気持ちに偽りはありませんが、こんなのは……
家はまたつくれます、さいわいに冬じゃないから今すぐ命にかかわったりは……でも農具が、この季節に農具をすべて燃やされてしまうと……農家にとって畑に必要な道具、それに牛馬やロバは命綱なんです。
それに、それに、――王軍が進駐できないようにするためだけなら、村人を殺して服まで剥いだり、女子供に乱暴をはたらいたりする必要があるんでしょうか。
俺たちが武器を向けたいのは王の軍隊であって、そこらで普通の生活をいとなむ民ではありません」
若者が一息に言い終えたとき、前に踏みこんだ〈カラカル〉の腕が動いて騎兵用の湾曲した刃がかかげられ、しゃっと振り下ろされた。
一呼吸のうちの早業に、若者が反応する暇もなかった。血しぶきを飛び散らせ、くずおれる死体の周囲で、悲鳴がおこって人の列が崩れる。
抜き身のサーベルに血のりをべっとりつけて、傭兵隊長は横にいる黒狼隊の傭兵たちに声をかけた。
「隊の司法官は今はカールだったか。不服従の罪で裁判、一名処断とでも記せ」
同志の死をあまりに簡単に見せられ、恐怖に凍っている共和主義者たちに、狼の兜がふたたび向いた。
「命じられたことに余計な疑問をさしはさむ者、上官の命令にすみやかに従わない者、脱走や反逆を計画する者、すべて今のように処断する。
今並んでいるのはちょうど二個中隊規模だからして……とりあえず後で黒狼隊から中隊長を二名選出しておく。あとのことはそいつらが取り仕切るから、貴様らはそれに従うように」
〈カラカル〉のぼそぼそと事務的な声が、低いながらも無慈悲さをこめて響き、静まりかえった一同の上を流れていく。
このとき、雰囲気を感じとった傭兵たちの多くが略奪狼藉の手を止め、ぞろぞろと路地に出てきている。
周囲の家々の窓や路地から銃をかまえ、包囲を見せつける形で広場に向けていた。
ほとんどが刃物か短槍しか持たされていない共和主義者たちは、たとえ気圧されて立ち尽くしていなかったとしても動けるものではなかった。
反抗すればそれが虐殺に直結する状況では。
そばで行われている一幕を完全に無視して、〈黒い女王〉は巨大な焚き火のそばへ歩みよっていく。教会正面の階段をあがる。
常人ならば何メイルも離れてさえ、燃える教会のただならない熱量を肌で感じとれるだろう。教会は、外壁につみあげられたわらと、枯らした枝と、油によって火柱と化していた。
燃えて崩れた正面扉、信じがたいほどの火の至近で彼女は立ちどまり、手にした本の黒い革表紙をちょっと撫でた。教会の書庫にあったその黒い革表紙の本は相当な年代物であったろう。
それから彼女は無造作に、本を火に投げこんだ。
「おまえらは、始祖ブリミルに唾を吐け」
教会に背を向けて兵たちに向きなおった少女の低い声は、諧謔の風味をまじえている。「麦を刈りとって、家畜を殺せ。行く先々で小づかい稼ぎにはげめ。奪えないものはのこらず焼け」
火炎の黄金、赤、オレンジ、青――競演のように噴きあがる明るい火のなかで、一枚一枚本のページがめくれ、文字と価値ともに瞬時に灰となっていく。
飛びちる火の粉を浴びながら彼女は微笑する。その身にまとった優麗な黒のドレスは、もつれる煙を後ろにしてより濃い陰影となっていた。
「邪悪のかぎりを尽くしてこい」
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王軍の行進する原野。
羊雲のちらばる晴天の下、街道を本物の羊たちが追いたてられていく。
変わっていることといえば、その羊群は長蛇の列をなす荷馬車や兵のあいだに混じっていることである。
とりわけ大きな雄羊の一頭に、幼い男の子がしがみついて乗っていた。
それを指さしてギーシュは文句をつけた。
「おい、ありゃなんだね。行軍だぞ、なんで急に羊や幼児が加わってきたんだ」
けっして模範的な優等生ではない彼でも、この光景にはさすがに突っこまずにはいられない。
この新設軍で組織された輜重部隊を取りしきっているニコラが、のんびりと答えた。
「いましがた、この近所の貴族が持ってきたんですよ。ほら、あそこにいる男です。羊で遊んでるのはその末息子だそうで。ま、しばらくしたら父親といっしょに帰るでしょ。
いいじゃないですか、羊の焼肉が食えますぜ。ニワトリもくれましたよ。
それにしても増えたもんですな、すりよってくる領主が」
かれの言うとおり、近隣の貴族たちがぞくぞくと王軍に接近してくるようになっていた。
都市ガンが降伏し、王軍がその前を無傷で通過した日からである。
「いやあ、ガンの城壁に手間どらずにすんだのはありがてえ。
枢機卿猊下のおかげでさ。鳥の骨とか悪く呼ばれてますが、たいしたもんで。
知恵者の采配ってのはときに一軍にまさりますな」
ニコラが急に上機嫌でマザリーニを褒めちぎりだしたのは焼肉の存在が大きいにちがいない、と思いながらも、ギーシュもそれに異論はなかった。
時間も弾薬も人命ひとつもそこなうことなく最初の勝利をあげたあと、時をむだにせずトリステイン宮廷は王軍に指示を与えてきた。
アンリエッタが印を押したマザリーニの回状を、王軍の進路周辺の領主たちにすぐさま届けよとのことである。
そこで回状を持った騎兵が先発したのだったが、その日が終わる前にさっそく三人の領主から糧秣と金と人夫がとどけられてきた。
それらの代金は戦後に支払われるのだろう。それは最低限確実として、ほかにマザリーニがどのような文をしるしたのかは知らないが、提供されてくる物資は引きもきらない。
いまではこの近辺の詳細な地形図および道案内までつけられている。王軍の道中はすこぶる快適といってよい。
ただ、本隊は先へ行ってしまい、荷馬車隊とともにあるギーシュの新設軍がそれらの提供物の整理をこなしている。
行軍速度はさらに落ちていた。
「いいのかね、これ。領主たちが積極的に協力してくれるのはいいが、生きた家畜まで持ちこんでこられたらさすがに軍内が雑然としすぎだ。
この補給部隊、ますます足が落ちてるぞ。ただでさえ父上の本隊にだいぶ遅れてしまったのに」
「まあ今のうちならさほど気にしなくとも大丈夫でしょうぜ。補給部隊の足が遅いのはいまにはじまったことじゃありませんやね。
本隊はちょっと行ったあたりで追いつくのを待ってるのが通例です」
「ちょっとか? だいぶ離されたようなんだが」
「お父上は街道のこの先にある倉庫をさっさとおさえときたいんでしょ。この荷馬車隊がすぐに追いつかなくても、倉庫の備蓄で本隊をやしなえばいいですし。
隊長どの、なにか懸念があるんで?」
「……あれだ、行軍で孤立してる補給部隊って敵に狙われやすいんじゃないのか。そう教えられたことがあるぞ」
「いやいや大げさでさ。こんなヘボ部隊ですがいちおう護衛がついてますし、本格的に攻められないかぎり大丈夫ですよ。それに周囲の諸侯は王政府寄りですぜ。反乱軍が接近してきたら報告がきますよ。
で、本隊が先行してるったって、互いに孤立してるというほどの距離じゃねえです。半日あれば全軍合流できますし。
だいいち、反乱軍はいまのところ王軍に近づくつもりはないでしょうぜ。おそらくですが」
微妙に心細げなギーシュを安心させようとしてか、ニコラは流ちょうに説明しはじめた。
市民軍は、王軍に数で劣るのだから、原野での正面からのぶつかりあいはなるべく避けようとするだろう。有利な地形に陣地をきずいて王軍を待つつもりかもしれない。
王軍が市民軍を無視して反乱都市を包囲すれば、かれらは王軍の後背をおびやかすつもりだろう。都市のほうは要塞と化しているため、ちょっと王軍に包囲されたくらいですぐ落ちはしない。
王軍が本腰をいれて反乱軍をおいつめようとするなら、時間がかかるかもしれない。あちらのほうが移動スピードがはやいのだ。
「つまり、持久戦にもちこむことが反乱軍の狙いじゃないですかね。王軍の狙いが短期決戦なのとは逆で」とニコラは述べた。
思いあたるところがあってギーシュもうなずく。
「そういえば父上も『反乱勢は時間をかせぐ策に出るかもしれぬ』と言ってたな。
なんだ、じゃすぐに敵とまみえることもないわけか。しかし逃げまわって時間かせぎしたからってどうなるんだろうな」
「そうですな。時間かせぎの意味ですか……金が尽きるのはどっちが先か、という我慢くらべじゃねえですかね。
王軍の傭兵に払われてる給料が尽きるのを待つとか」
ニコラのさらりとした言葉のなかに底冷えのするものがある。ギーシュはつい固唾を呑んだ。
「給料?」
「戦争じゃときどきあるんですよ、払われるはずの給料がとどこおるって事態が。
雇ってもらってなんですが、勘弁してほしいですよ。戦場で金がなくなったってのは、弾がなくなったときより危ない。
場合によっちゃ命にかかわります。ほんとに」
「え、そこまでのことか」
「飢え死にの危険ですよ。ずっとうしろのほう見えます? パンやワインを売ろうって商人たちがついてきてるでしょ。
連中のおかげで兵は補給が足りないときも食いつなげますがね、それだって手元にパンを買うための現金あってのことでさ。
そして、軍の公式な補給なんて、フネなしだとちょちょ切れになるのがあたりまえです。この荷馬車隊につんだ食料だって、一見多く見えますが、そんなに長く持ちやしませんぜ」
歴戦の傭兵は乾いた口調だった。
「お父上が倉庫の備蓄をはやく確保したがってるのも、しごくもっとものことでさ。
そんなわけですから、このまんまフネが使えず、金も払えなくなったら王軍もやばいですぜ。もし飢えが広がれば軍内で反乱すら起きかねねえ。
……なりふり構わなければ、また別のやりようもあるんですがね。いまは地元に『自発的にご協力』いただいてますが、いざとなればこっちのほうから押しかけてちょっと借り……」
そこまで言ってニコラは、引き気味に沈黙したギーシュの様子に気がついたらしく話題をもどした。
「まあ、とにかく、逃げる反乱軍をどうやって追いつめるかが当面の問題ってことで。
その点でも、なんとか地元の諸侯をもういちど動かそうという枢機卿猊下のやり方は、なかなかいいとこついてますぜ。
諸侯の軍は、それだけ見れば役に立たない。兵も装備も弱いうえ、兵力があちこちに薄く広く散らばっちまってる。けど王軍に呼応するんなら、奴らにも使いようはあります」
「あ、そうだな。かれらが反乱軍の足を止めてくれるだけでも大助かりってことか」
金が尽きたばあいの話が深まらなかったことに、ギーシュはほっとした。
なにしろ、最終的にいきつくところは王軍による現地からの略奪だと示唆されたのである。あまり考えたくなかった。
(だが、いつまでも考えないわけにはいくまいね。
もしずるずる時間がかかったあげくそんな事態になれば、やはりまずいだろうなあ)
いま地元の領主や民から王政府によせられている好感は確実に下がる。
地元諸侯をあおりたてて利用し、河川都市連合の市民軍を追いつめたあとで一気に決戦にもちこむというマザリーニの戦略も、そこにいたれば破綻しかねない。
金が潤沢にあるうえ市民兵が主体の反乱勢は、くらべれば長期間耐えきることができるのだ。そうさせないために、マザリーニは諸侯の説得を急いでいるのだろう。
(でもなあ。ほんとうに時間との勝負ってだけなのかな。都市の反乱した平民たちが考えているのはほんとうにそれだけなのかね)
おかしなことに、敵の意図をそう結論してしまうのはどうしても気に入らなかった。
論理が納得できなかったわけではない。ただひどく気に入らないという思いがあるのだ。
それがなぜなのか考えてみる前に、横からニコラのいぶかる声が聞こえた。
「なんだありゃあ、いきなり来たぞ」
顔をあげたとき、ギーシュにも見えた。
街道を少しそれたところで、兵たちがざわめいて輪をつくっていた。輪の中心には、呼吸の荒い竜をかたわらに一人の竜騎士がいる。
どう見ても、大急ぎで飛んできた伝令だった。
馬を軽く走らせて、ギーシュは竜騎士の近くに寄った。
「やあご苦労。本隊のほうからかね」
ギーシュの挨拶に、その竜騎士は肩を上下させながら「はい、そうです、そう」とあえぎ気味に答えた。
かと思うと、わずかの間に呼吸をどうにか静め、彼は一息に言ってきた。
「この先によこたわる水路にかかった橋ですが、グラモン元帥の本隊がとおりすぎたあと、反乱勢によって破壊されてしまいました。
あなたがたの部隊と本隊は切りはなされた状態です。一刻も早く橋を復旧させてください」
(あれ、いきなり雲行きがあやしいんだが)
竜騎士の報告に、ギーシュの心に不安がきざした。その横でニコラがあわただしく詰問しはじめる。
「おいおい、どういうことだ。あんたらが見張ってたってえのに、こんな近くまで敵の工作部隊を近づけたんですかい?
軍への直接襲撃じゃないにしても、こりゃ見おとしたじゃすみませんぜ」
「いえ、それとわかる形で敵の部隊が接近してきたのならば見おとさなかったのですが……
橋を破壊したやつは、土地の住民に偽装していたのです。本隊が橋を通りすぎたあと、樽(タル)につめた爆薬を小舟で橋の下にはこんできて爆発させたしだいです」
「おいおい、貴族同士の戦いじゃあるまいし『正々堂々』と戦ってくれるわけがねえだろう」
ニコラがうなり声をあげて呪いの言葉を吐きすてた。とはいえあまり強く言わなかったのは、さっきまで自分もつい気を抜いていたからかもしれない。
ギーシュは声をついうわずらせた。
「ど、どうしたものだろう、ニコラ軍そ……でなくて、大隊長。兵だけなら水路を横ぎって向こう岸にわたれるとしても、砲や荷馬車はむりだぞ」
「そんなうろたえるこたありませんや、橋は工兵ですぐ復旧させられます。手際よくやれば一日もかかりやしません。
水路の向こう岸で待ってるだろうお父上の本隊と、すぐに合流できまさ。
しかしなんだってこんなとこで橋を破壊しにきやがったんだ? 行軍をちまちま足止めする気かねえ。だが時間かせぎにしてはどこか妙だ」
首をかしげるニコラに対し、竜騎士がもどかしそうに焦った声で言った。
「意図はそのままでしょう。この部隊と本隊を分断することです」
片眉をあげて、ニコラが竜騎士に言い返した。
「ですからね、たしかに分断されましたが、こんなとこで分断する意味はなんなんだってことですよ。まだ反乱地域にちょっと踏みこんだばかりなんですぜ。
市民軍が近くにいるわけでもなし、分断されたっても一日あれば本隊と合流が――」
竜騎士が強く首をふった。酸っぱいにおいのする汗が飛び散った。
ギーシュはこのときはじめてまともに、かれの目を正面から見た。
疲労とそれをはるかに上まわる恐慌があった。「いいえ――いいえ、違うんですよ、それが」毛細血管が浮きあがって奇妙に赤く……つまり目が血走っていた。
「敵の本隊も来ました、来たんです、もうすぐこちらの近くに来ます、総勢五千の市民軍が。
逃げまわるどころか王軍めがけてまっしぐらに突き進んできていました。
まちがいなく最初から会戦をいどむ気だったと思われます」
188 :
ボルボX:2009/01/12(月) 14:31:45 ID:sloRilb4
つぎも引き続きシリアスを投下するつもりです。
でも、もしかしたら初のルイズエロになるかもしれません。
新年あけましておめでとうございます。
ボルボ氏キタコレ(;゚∀゚)=3
久しぶりにボルボ氏の読み応えのあるやつキター
GJ!
毎回楽しみにしてます
エロパロ板なのにエロ無しとか
>>193 なんだ?このスレは初めてか?
ケツの力抜けよ
>193
エロパロだろうがなんだろうが面白ければ良いんだ
エロ読みたいなら保管庫いってこい
ボルボ氏の濃厚なのあるから
ボルボ氏 GJ!
ちょっとだけ小腹がすいたな、と思ったら満漢全席を三日三晩かけてご馳走される
それがボルボ師匠クオリティ
半端ねえわ
俺、師匠のことはヤマグチノボルと同じくらい好きだ
少々タイミングを遅いかもしれませんがボルボ氏 GJ!
相変わらず量と質が凄いですね
198 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:13:48 ID:i72SaTB6
長いだけでつまんねぇ
もしかしたら
ギーシュ軍に近づいているのは
実は黒アン様の黒狼隊が肥大化した軍なのかなぁ・・・
黒アン様の狙いがさっぱりわからんがw
エロ以外全く興味ねえよ
紳士は黙ってスルーするー
そろそろ姫さまの牝おち○ちん虐めたい
今更ながら気付いたが、『ボルボX』氏の名前の由来は
ミジンコに食べられるボルボックスなんだねぇ。
それはそうとボルボックス氏GJでした〜
>>206 初めて気付いた。なるほど・・・。
あとボルボックス氏あけおめw
ずっとボルボエックスと読んでたオレ orz
「え? いや、普通にボルボエックスなんスけど…(汗」とゆうコメントが本人から来る可能性もあるぜw
表記の発音はどっちでも好きに読めばいいじゃないw
発音しようのないトリをコテハンにしてる作家もいるし。
俺は205氏をにひゃくご氏と読んでるけど、ヌィーマリィーゴ氏と読んでる人もいるだろう。
そんくらいの違いしかないさ。
そういえば205氏みかけないな。猛烈に寂しい。不幸せな友人達はマジ泣きしたぜ
212 :
X42:2009/01/14(水) 01:39:08 ID:EuVA6GBE
お待たせした。前回のつづき投下します。
>>128 風邪ひいてないか?
ボルボX氏 GJ
これはギーシュが父、兄を助けて男を上げるフラグだと期待してます。
それにしても私の拙い小ネタまで見ているとは正直驚きました。
改めておわび申し上げます。
才人は、アニエスに貴賓室に押し込まれた。その際アニエスはデルフリンガーを
取り上げることを忘れなかった。
流石にハルケギニア一の大国の貴賓室であった。部屋の広さは勿論の事、家具から
調度品、小物全てに超一級品が惜しげもなく使われていた。それこそこの部屋で、城が
一つ建つ程の金額が使われていた。
警備の面でも万全であった。部屋の周囲には魔法探知装置を始め、警報装置の類が
多数備え付けられ、壁は物凄く分厚い上、スクウェアメイジの硬化や固定化の魔法が
掛けられている。階下の中庭には花壇騎士団が24時間(?)態勢で警護に当っている。
ここを突破できる者は、想定外の者達だけであろう。
才人が部屋の中に進むとアンリエッタが窓際に物憂げに佇んでいて、入って来た才人
に気付かずに外の景色をぼんやりと眺めていた。
才人は、声を掛けて良いものかどうか迷ったが、意を決して声を掛けた。
「姫様、大丈夫?」
アンリエッタは驚いた。今の今まで才人が近くにいる事を気付かなかった為だが、無論
それだけでは無い。才人の事を考えていたからだ。その本人が目の前にいる。
アンリエッタの心に様々な感情が湧きあがる。喜び、嫉妬、甘え、悲しみ…無数の感情
が心を埋め尽くして行く。
それでもアンリエッタは、女王の顔を崩さずに答えた。
「大丈夫ですよ、サイト殿。少し疲れが出たのかも知れません。心配掛けましたわね」
「それなら良いんですが…余り無理しないで下さいよ。姫様毎日激務の上、聖戦で更に
忙しさが増したじゃないですか。今はひと段落ついたんですから、ゆっくり休んで
下さい。姫様の代わりは居ないんですから」
「有難うサイト殿。ところでどうしてここに?」
「アニエスさんに連れてこられたんですよ。姫様を慰めろって」
「えっ?アニエスが…他には何か言ってましたか?」
「えっと『鈍感の朴念仁が…周りを良く見ろ。そうすれば陛下の変化に気付いたろうに』
とか言われましたね。後『姫様の気が済むまで部屋を出る事は許さん』とか言ってた
ような…まあ姫様大丈夫なようだから俺失礼しますね」
そう言って才人はドアの方に向き直った。その瞬間アンリエッタから声が掛った。
「待って下さい。サイト殿」
(アニエスは、私の想いに気付いたのね…いいえ、違いますわね。彼女は以前から私の
想いに気付いていたと見るべきね。でなければ先程の発言は出来ませんものね…感謝し
ます、アニエス。貴女の好意有難く受けさせて頂きますわね)
「何すか?姫様」
才人が振り返るとアンリエッタは、ロックを掛け更にサイレントを掛けた。
「えっ?如何したんです?姫様…一体何を…」
そこまで才人が口にするとアンリエッタが抱きついて来た。
「ちょっ…姫様。ホントに如何…」
才人はその先を言えなかった。アンリエッタが己の唇で才人の唇を塞いだからだ。
そのままアンリエッタは、才人に体を預けてベットに押し倒した。
アンリエッタは、そのまま己の舌を才人の口に割り込ませ、才人の舌に絡ませた。
才人は、アンリエッタを離そうと肩を掴んだがすぐさま払いのけられ、更に濃厚に舌を
絡ませて来た。
どうも抵抗すればするほど口撃が厳しくなるようなので、仕方なく才人はアンリエッタ
の気の済むまでキスを受け入れる事にした。
どれ程の時間が過ぎただろう?5分?10分?もしかしたら未だ1分も経っていないかも
知れないが、才人にはとてつもなく長く感じられた。それでもなおアンリエッタは、唇
を離さず貪り続けた。
暫くしてアンリエッタは、才人の唇から離れたが才人の顔をなぞりながら吸っては舐め、
吸っては舐めを繰り返しながら、やがて才人の耳を甘噛みした。
「ひ、姫様。一体如何したんです?」
才人はアンリエッタの口撃を受けながら問いかけた。
「貴方に慰めて欲しいのですよ。きっと貴方の事だから言葉でしか慰めてはくれないで
しょう。ですからこうしているのです。尤もそれは建前です。本音は嫉妬したのです。
シャルロット殿が、貴方に忠誠を誓った時、すぐには分かりませんでしたが嫉妬して
しまったのです。
それを抑え込もうとしたら気付かぬうちに泣いておりました。その時はっきりと
分かったのです。私は貴方が好きなのです。一人の男性として愛しております。
気の迷いでも何でもありません。心の底から貴方を愛しているのです。
貴方にはルイズがいる。それは分かっております。痛い程苦しい程分かっております。
ですが、もう止められぬのです。私の想いはもう止める事は出来ないのです。
はしたない女と思われようとも、もう後戻りは出来ぬのです。
貴方にルイズを忘れろなどと申しませぬ。私を貴方の愛人でも構いませぬ。
それに貴方は他にも私の様に女心を捉えてしまってますわね。
私もその中の一人として扱って構いませぬ。ですから貴方の愛を私にもお与えください
まし。たとえそれがルイズの半分であろうとも構いませぬ。ですから…ですからお願い
致しますわ。女王ではなく、一人の女として…貴方の愛をお与えくださいまし」
アンリエッタは、溜めこんだ思いのたけをぶちまけた。
「ひ、姫様。何言ってんすか。貴女は女王様なんですよ!俺みたいなのとは全然釣り合わないすっよ。とにかく落ち着いて冷静になって下さい」
(ピキッ)
(??今何か変な音が…)
「アン」
「へっ?」
「アンと呼ぶようあの時申し上げた筈ですわ。これからは何時いかなる時、何処であろう
ともアンと呼ぶ事を命じますわ。例え王宮であろうとも」
「何無茶苦茶言ってんすか!俺は姫様の夫でも恋人でも無いんですよ!そんな事したら
どんな誤解受けるか分かったもんじゃ無いですよ。俺はあの王子様じゃ無いんですよ。
あの人の代わりなんか出来っこないですよ」
そう言った瞬間、空気が凍結した。伝説級鈍感男才人でもはっきり分かった。
(マズい。非常にマズいぞ。地雷を…それも核地雷級を踏んじまった)
アンリエッタの体から表現不能のオーラが立ち昇った。
「サイト殿、ウェールズ様が最後に私に誓わせた言葉を覚えていらっしゃいますか?」
「え?えっと確か『僕を忘れて他の男を愛する』とか言ってたような」
「その通りですわ。その誓いを果たす時が遂にやって来ましたわ」
アンリエッタは、そう言うとシルクのドレスを脱ぎ捨て、ついでショーツも脱ぎ捨てた。
才人の眼前には一糸纏わぬ生まれたままの姿のアンリエッタが初夏の陽光に照らされ、
妖しく光り輝いていた。
まるでその肢体から媚薬か魅惑の魔法が発せられてるかのようであった。
「さっきも姫様と仰いましたわね。アンと呼ぶよう言ったばかりですのに。その罰として
一切の抵抗を許しません。貴方には私の初めてを貰って頂きますわ。いいですわね」
「それってつまり…」
「勿論男女の秘め事に決まってますわ。サイト殿は初めて?」
「当たり前です。そりゃあルイズと一緒に暮らして、いよいよって感じになった事はあり
ます。けどそこまでなんですよね。まるで神様が邪魔しているみたいに…それよりも
思い留まりませんか?それやったら正真正銘後戻り出来ないすから」
「何を申されても無駄ですわ。もう口論は此処までに致しましょ。時間も余り無いで
しょうし。サイト殿お覚悟を」
そう言ってアンリエッタは、才人のパーカーを脱がし、すぐさまズボンとパンツを同時
に降ろした。
「ひ、じゃない…アン。思い…」
続きは言えなかった。再びアンリエッタに唇を塞がれたからだ。再び濃厚なディープ
キスを行った後、アンリエッタは唇を首に移動し、そこから下にキスマークを遠慮なく
付けまくって行った。一体幾つのキスマークを付けるつもりなのだろう?
才人の前面にキスマークが付いて無い所を探すのが大変な程になるくらい付けまくって
漸く唇を離した。そして白魚のような指先を才人の体に触れるか触れないかギリギリの
所で全身を隈なく愛撫していった。サイトは体に電撃を受けた感じになっていた。
アンリエッタはキスマークを付けていた時、同時に胸が擦られ、彼女の乳首はツンと
固く自己主張をしていた。
次にアンリエッタは、女王胸を才人の顔に押し付け、顔面パイズリを行った。
「サイト殿、揉んで吸って下さいまし。私に女の悦びを…」
才人とて健全な18歳の男である。理性をフルに発揮して耐えていたが、既に限界を迎え
ていた。もしここでアンリエッタの胸を味わってしまったら内に眠る野獣が理性を消し
飛ばし、貪り合ってしまうだろう。最悪の事態は避けなければ…しかしアンリエッタは、
すかさず右胸の乳首を才人の口の中に押し込んだ。
「サイト殿、遠慮は無用ですわ。お願いですから理性をかなぐり捨てて下さいまし」
才人の中で何かのスイッチが入り、アンリエッタの胸を揉みまくり、乳首を吸って
甘噛みを行った。
「アッ…サイト殿。漸く私を受け入れて下さいますのね。身体が打ち震えますわ」
才人は、胸を揉みしごいた後、手を下半身の方に動かし、桃尻を揉みまくった。
その後二人は体勢を入れ替え、才人がアンリエッタの胸から肢体に唇を這わせながら
女性器の所までやって来た。
誰にも侵された事の無いその場所は、今か今かと待ち望んでいるかのようであった。
才人がクリトリスに触れるとビクンとアンリエッタの身体が反応し、口から喘ぎ声が
漏れた。優しく撫でまわしているとその豆は徐々に肥大化した。そして才人は、その皮
をめくり、クンニを行った。
「アッ…アー、アアアアアアアッ…イッ…イッてしまいます。サイト殿…もっと…もっと
お願いいたしますわ。アアアアアアアッ…そうですわ。それをもっと…アアアアアアッ」
アンリエッタは、初めて感じる快感に悶え喜んだ。アンリエッタの秘穴からは、
ねっとりとした愛液が滴り落ち、その匂いが才人の野生に更に火を付けた。
才人は、秘穴に指を侵入させ膣壁を刺激しまくった。その度にアンリエッタの身体は
敏感に反応し、艶めかし喘ぎ声と共に悶えまくった。
そしてGスポットと呼ばれる部分を才人が無意識に刺激した時「ア―――――――」
と一段と大きな喘ぎ声を出し、アンリエッタは、潮を吹いて絶頂を迎えた。
「サイト殿、お慈悲です。もう入れて下さいまし。もう私は待ちきれませぬ」
アンリエッタの身体は、とっくに準備万端となっていた。無論才人も…
「最後に聞きますが…」
「もう何も仰らないで下さい。私が決めた事です。後悔など死んでも致しませぬ」
「分かりました。いきますよ」
そう言って才人は、亀頭でクリトリスを刺激した後、秘穴にゆっくりと挿入して行った。
そしてそのままアンリエッタの処女膜を突き破った。
「ア―∸―――――――――――――――――――――――――――――――――ッ」
アンリエッタ自身初めて味わう激痛であった。しかしそれ以上に才人と結ばれた歓喜が
大きくそれを上回っていた。
「大丈夫?ひっ…アン。痛いなら抜くけど…」
「大丈夫ですわ。確かにとても痛かったけれど…もう平気ですわ。さあ遠慮なく動いて
下さい。例えこの場で死ぬ事になっても思い残すことが無い位の悦びをお与えください」
「それじゃあ」
才人はまず正常位でゆっくりピストン運動を行った。明らかにまだ痛みを感じているの
が分かるので、無理はすべきじゃないと判断したのだ。
才人は、亀頭を膣壁の上、下、右、左、となぞる様に突き込んで最後に「の」の字を
書くように腰を回した。才人は、アンリエッタの痛みが治まるまで何回かそれらを繰り
返した。その度にアンリエッタから艶めかしい喘ぎ声が漏れ続けた。
ヌチャヌチャ、ズップズップと結合部から合体行為音が聞こえ、「ンー、ンアッ、アッ」
と絶え間ない喘ぎ声にそろそろ大丈夫と判断した才人は、ピストン速度を速め、子宮口
を叩きまくった。
「アッーーーーー、お、膣奥に、膣奥にコンコンきます…アアッもっと、もっと突いて下
さい…壊れる程…突きまくって…アアッ、イ、イクッ、イクーーーー」
アンリエッタは、オーガズムに達した。呼吸が激しく乱れ、全身しっとりと汗ばん
でいた。
そして才人は、アンリエッタを抱き上げ座位に体位を変えた。
アンリエッタは、再びディープキスを行い、才人は、アンリエッタの胸を揉みながら
下から突き上げた。
お互いの唇を貪った後、才人は、後ろに倒れて騎乗位に体位を変え今まで以上に下から
突き上げ、アンリエッタは、本能の赴くまま激しく腰を前後にグランドインさせ、快感
を味わいまくった。
「アッ、アッ…サイト殿…キテおります…キテおりますわ…」
アンリエッタは、全身を震わせながら、なおもグランドイン激しくする。
「ア、 アン…俺…もう…ガマン出来ねぇ…降りてくれ…このままじゃ…」
「構いませぬ…このまま…サイト殿の…子種を出して下さい…これでやや子が授かれれば
私にとって至福ですわ」
「それマズいって…結婚もしてないのに…妊娠したら…」
「その時は…私の全てで…貴方とやや子を守りますわ…心配要りませぬ…ですから…この
まま…お互い…絶頂を…」
「分かったよ…じゃあ…イキますよ」
「きて…ください…」
才人は、全力で腰を突き上げ、アンリエッタの膣奥に盛大に放出した。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ…膣奥が…熱い…サイト殿が…
いっぱい…」
アンリエッタは、才人に倒れ込み、気を失った。
才人は、アンリエッタの髪や背中を撫でながらもの想いに耽っていた。
「出してって言われて出しちまったが…やっぱマズいよな…それにルイズがこの事
知ったら俺殺されるな…こじんまりした家買って一緒に住もうって言ったけど…
これだと最悪王宮住まいになっちまうな…」
そんな事を考えていた才人であったが、やはり無理が出て、アンリエッタを抱きしめ
ながらいつの間にか眠ってしまった。
219 :
X42:2009/01/14(水) 01:47:57 ID:EuVA6GBE
今日は此処までです。
カトレアか…シリーズ物の方で帰国後ヴァリエール家に行くイベントがあるが
少し変えて「カトレアさんか…何もかも皆素晴らしい」と才人に発言させる
イベント追加しちゃおうかな。
アン様スキーとして言わせて貰う
GJ
糞つまんね
GJ!
GJだぜ☆
だがボルボが書くものは
ひどい…
ボルボ氏の物を嫌ってるやつは
単に長文だからとか、エロがないからとか、
そんな下らない理由である気がしてならない
>X42氏
乙であります
X42氏 乙でした
>>225 それ以前に気に食わないならスルーが出来ない時点で文句を言っている連中
のレベルが知れるわな
>>225や
>>226みたいのが
騒ぎを大きくするわけよ
自覚は無いだろうけど
わざわざ触れてやって、自分の下らない考え披露してな
>X42氏
乙であります
X42氏 乙でした
これだけのレスでよろしい
みんな仲良く姫様の牝お○んちん嬲ろうよ
つまり書いてみようぜってことではないかね
>>231 もう皆向こうで嬲ってるよ。俺はちょっと疲れたから
休憩してるけど
いってきます
こうしてまた、戦士が一人戦場へと飛び立ったのであった…
俺もちょっと7万の女軍相手に戦ってくる
嗚呼なぜ誰も、戦場が二丁目な件を
彼に伝えてあげなかったのか
男女男ってるんじゃなくて男男男ってたんですね
男男男で声がギーシュなチョコボ頭のソルジャー思い出した。
ところでキュルケ分が足りない気がする。
よく考えたら「なぶる」って漢字凄いね。誰だこんな漢字にしたのw
男女男
前も後ろの口もにしか見えない
嫐るという逆パターンの文字もあるのです
こんな状況になってみてぇ!
ルイズ+サイト+シエスタ状態ですね
アン様とタバサとテファ乱入
>>243 更にエレ姉+ちぃ姉+イザベラで
女女女
女男女
女女女 未来の才人 最終ハーレム ジェシカ入れないけど。
嫉妬が哀れみに変わるレベル
うまいこと言うなぁ
そういう奴がちゃんと書いた例はクマー
誘いうけのクズはスルーしよう。
どの道、書く奴は書く。
ちょっと言い過ぎだろ、クズとまで言うことはない。
というかスルーしようぜとか周りに言うなよ…
>>247 まだ書く気があるなら、よければ書いてくれ。読んでみたい。
ただ、誘い受け形式のレスは嫌う人も多いので、避けたが無難。
無言で投下無言で去る
これが一番かっこいい
いや、前後に「投下します」「投下終わり」のレスがあったほうが無用のトラブルうまないと思う
うpが終わったのか終わってないのかよくわからないのでは困るし。
埋め
256 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:28:50 ID:JSU0DQqV
いくらかのゴタゴタの末にティファニアが学院に馴染んでしばらくの時間が経った。
今現在、ベアトリスとその取り巻きも息を潜め、新たな学院の女子人気ヒエラルキーが形成されつつある。
言うまでもなく、トップに君臨するのはバストレボリューション≠ニ名高いハーフエルフの少女である。
まるで引力の大きい方へ衛星が引き寄せられるかのように、男子たちは彼女の周囲に集まっていた。
そんな若干様変わりした風景を前に、今日も食堂で一人の少女がため息をつく。
「はぁー、最近ヒマになったわ、ずいぶん……」
豊かな紅い長髪を指先で弄びながら、隣でただ一人座る友人に聞こえるよう呟く。
視線の先にはティファニアがいた。
今までは学院一を誇っていた自分の胸を軽く抜いてくれた張本人だ。
そうだ、そうなのだ。閑古鳥が鳴いているのはあの乳のおかげなのだ。
(忌々しい、ああ忌々しいわ)
微熱の二つ名を持つ少女はそう内心で連呼する。
なぜだか、最近自分の存在感が薄れていくような焦燥感が増すのだ。
「……そう」
パラリ、とページをめくり、タバサが応じた。
257 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:29:34 ID:JSU0DQqV
一見するとかなり適当に対応しているように見えるが、この水色髪の少女にとってはこれが普通だった。
そのことを分かった上で、キュルケがテーブルに肘を立てた。
気だるげに男たちの人気を一身に集めるティファニアを見つめる。
こういったことに慣れていないのか、ティファニアは顔を赤くして必死になって誘いを断っている。
不思議なもので、彼女にエルフの血が流れていることが分かった後でも、その人気は衰えてはいなかった。
(変よねえ)
いつの間にか、彼女はこの学院にとけ込んでいる。
普通なら考えられないことだ。
(……あ)
困り果てている彼女を救うために、少年が割って入った。
周囲は彼にブーイングを浴びせたが、ニヤニヤしながら手を引かれてその場を去る二人を見送っている。
するとあまり運動神経がよくないのか、性格的に鈍重なのか、ティファニアがすっ転んで彼にもたれかかった。
男たちを魅了してやまない巨大な胸が彼の腕にのしかかる。
「こ、ここここのバカ犬ーっ!」
絶妙なタイミングというか、いつも通りというか、彼の主人がそれに激昂してドロップキックを飛ばす。
周囲で笑い声が起き、ギーシュがやれやれといった様子でサイトを抱え起こしていた。
258 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:30:20 ID:JSU0DQqV
そうなのだ、彼の存在あってのことなのだ。キュルケは今のこの学院の変わりようをそう実感した。
サイトという破天荒な使い魔の存在なくして、今の学院はなかった。
ティファニアが受け入れられているのも、彼の活躍あってのことだ。
「ほんと、飽きないわよねぇ、ダーリンは」
呆れた口ぶりで、しかし微笑ましさを滲ませた声でそう呟く。
「……うん」
タバサも事の始終を眺めて、確かな返事をした。
・
・・
・・・
双月が窓から見える。
静かな夜だった。
静か、というのは文字通りの意味で、キュルケの部屋は今日も今日とて来客の予定はない。
残念なことに、そういった意味では悪い方向に変わったのだった。
コルベールに関しては自分を学院生以上に見る気がないのは薄々分かっている。
教師として一生を過ごすつもりで、自分に対する感情というのはあくまで恩人≠ニいったものなのだろう。
259 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:30:55 ID:JSU0DQqV
「月が綺麗だわ……」
ハープでも弾こうかしら、と長らく手にしていない自分の特技でもある楽器のことを思い出す。
なんか寂しいわね、と思った。
自分には無縁なはずの感情だったが、こうしていつの間にか周囲から人が引き潮のようにいなくなってしまっては、感傷的にもなった。
今までは気にもしなかったが、ここはゲルマニアでもない。
ツェルプストー家の人間は孤独であるはずがなく、裏を返せば孤独になってしまうとどうすればいいのか分からないのだった。
(一人で寝るにはベッドは広いもの)
部屋の隅では使い魔のフレイムが丸まって寝息を立てていた。
サラマンダーとはいえ、寝顔は主人の贔屓目を差し引いてもカワイイものだ。
しばらくフレイムの尻尾のゆらめく炎をなんとなしに見つめていると、ドアをノックする音が聞こえた。
「あら……?」
こんな夜更けに誰かしら、と彼女はセクシーなベビードール姿のままドアへ向かった。
「や、やあ」
「ダーリン!?」
意外な人物がそこにいた。
少し遠慮がちにこちらを窺うその顔は、間違いなくルイズの使い魔ことヒラガ・サイトである。
好意こそあれ悪意などない彼の突然の来客に、キュルケは珍しく歳相応の少女らしい華が咲くような笑顔を見せた。
260 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:31:58 ID:JSU0DQqV
「ダーリンどうしたの?! さあ入って入って」
「う、うん。悪いね、夜遅くに」
「んーん、いいのよ。来てくれて嬉しいわ!」
強引に手を引いて彼を部屋の中へ招き入れる。
そのままベッドに二人して腰を降ろしたところで、キュルケはサイトが何かバッグを抱えているのに気づいた。
何かしら、と思っていると、サイトが用件を切り出した。
「実はさ……」
「なあに?」
露出の大きいベビードールに、十代とは思えない色香を放つ彼女にどぎまぎしながら、サイトは続けた。
他でもない、わざわざ彼女の部屋を訪ねた理由である。
「キュルケにさ、コスプレして欲しいんだ」
「こ、すぷれ?」
きょとんとした顔で彼を見つめる。
サイトは慌ててコスプレについての説明を始めた。
「……つまり」
一通り説明を受けたキュルケは、思案顔で呟いた。
「スレイプニィルの舞踏会みたいなものなのかしら?」
「う、うん! そんな感じ」
納得はしたが、キュルケにはなぜそれを自分のところへやってきて頼み込むのかが分からなかった。
261 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:32:36 ID:JSU0DQqV
尋ねてみると、サイトはしょんぼりとした顔で述懐する。
「ルイズは今朝のこともあってご機嫌斜めでさ……とても頼めたものじゃないんだ」
「あら、そうなの? じゃあティファニアは?」
「そこなんだけどさ、なんてーか、こう……」
サイトはキュルケのすらりと長い脚や、適度にくびれた腰つき、そしてその美巨乳を順に見やった。
「ただ胸が大きいだけじゃあ、似合わないからさ」
キュルケは久しく聞いていなかった自分への讃辞に、思わずサイトを抱きしめていた。
その胸の狭間に顔を埋める形になって、サイトは息ができなくなる。
「わぷっ!? きゅ、キュルケ!」
「あん、嬉しいわダーリン、私を選んできてくれたのね!」
「う、うん、まあ、そういうことになるんだけど……」
ちなみにシエスタは日本人の血を引いている関係もあってか、似合うには似合うが目新しさがないから除外していたのだった。
サイトは消去法の末にキュルケの部屋のドアをノックしたのである。
そのことを咎められないか内心気が気でなかったが、どうやらキュルケに負の感情は見受けられない。
むしろ、男なしでは生きられないといっても過言ではない家柄の彼女にとって、サイトが自分を選んだという事実だけでも歓喜に値したようだ。
262 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:33:43 ID:JSU0DQqV
「で、その衣装はどんななの?」
頬にキスした後、キュルケは急かすように尋ねる。
「あ、ああ、それなんだけど」
ゴソゴソとバッグの中から取り出す。
「ふーん、見たことない服ね」
「だ、だろうねたぶん」
それはいわゆる女子高生の制服、それも以前シエスタが着ていたのとは少し違うブレザータイプのものだった。
微妙な時代のものだったからか、靴下はルーズソックスである。
「へえ、これってダーリンのいた国の学生服なのね。これに着替えればいいの?」
「そうなんだ」
「んふ、分かった。すぐ脱ぐね」
「わっ!?」
サイトは慌てて目をそらした。
何の躊躇いもなく、キュルケがその薄いベビードールを脱ぎ始めたからだ。
一瞬、その桃色の二つの蕾が見えたような気がした。
263 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:34:37 ID:JSU0DQqV
心臓を高鳴らせながら、サイトは同時に期待感もふくらんでいた。
こちらの世界へやってきてもうだいぶ経つ。
元の世界へ帰還する機会もないわけではなかったが、それでもこの世界に残る選択をしてきたのだ。
あのただ一人の主人、ルイズを守るために。
しかし、だからといって望郷の念を消せるわけでもなく、逆に時間が経つほどその思いは強くなるばかりだ。
このままでは、ルイズを守る覚悟に迷いが出そうだった。
それを解消するために、少し自分の世界の風景や存在を思い出したくなったのだ。
具体的には、女子高生の制服を誰かに着てもらうという方法で。
運良くアイテム自体はトリスタニアで仕入れることができた。
キュルケが背後でごそごそと着替える衣擦れの音に耳をそばだてながら、サイトは悶々とした。
「はぁい、着替えたわよ」
とん、と彼女がベッドから立ち上がる気配がし、サイトは反射的に振り返った。
「おおーっ!」
サイトは思わず声を上げていた。
紺色のブレザーにミニのチェックのスカート、そこからのぞくすらりと長い脚には純白のルーズが褐色の肌にコントラストを作っていた。
キュルケは自分なりにアレンジしたのか、その長髪を背後でポニーテールにまとめ、胸元はだらしなくならない程度にボタンを外している。
264 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:35:27 ID:JSU0DQqV
「どう? 似合ってる?」
くい、と艶めかしいポーズを取っても、やはり似合っていた。
似合っている、といっても、渋谷あたりに行けばいそうな感じというわけではない。
キュルケ本人が制服の持つファッション性を完全に活かせるような体型をしているのだ。
ただそこに立っているだけで、まるでモデルの撮影会のような錯覚に陥ってしまいそうである。
サイトは予想以上のキュルケの女子高生姿に感動を隠せなかった。
「すごいよキュルケ! マジ似合ってる」
鼻息荒くサイトが言うと、キュルケも嬉しそうに身をくねらせた。
「いやだわ、ダーリンたらそんな褒めちゃって……」
サイトは心からの感動に、この光景だけで少なくとも一ヶ月は幸せな気持ちで過ごせそうな気がしていた。
彼は思いきってキュルケにいくつかのポーズをとってもらい、その女子高生にしては扇情的過ぎる姿を脳裏に焼き付けた。
「いやー、本当にキュルケに頼んで良かったよ」
サイトは満足げに頷き、素直に礼を述べる。
265 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:36:21 ID:JSU0DQqV
「あら、これだけでいいの……?」
しかし、キュルケはまだ何か足りないといった表情で、サイトの隣に腰を降ろす。
心なしか、頬が紅潮し、目が潤んでいる。
それだけで今まで夢中になっていて気づかなかった彼の少年の青い感情を呼び覚まされてしまう。
「これだけ、って?」
喉から絞り出すような声を発し、彼は思わずその大きな胸の谷間に視線を落としていた。
「……ルイズには黙っててあげるわよ?」
彼女が腰を上げ、彼の左太股に跨った。
キュルケの内股がぴっちりと密着してくる。
チェックのミニスカートの奥に微かに紫のパンティが確認できた。
「だ、だから何を?」
スリ、と無言で彼女が内股に力を入れて刺激すると、サイトのものが反応してしまう。
いつの間にか、彼のズボンは大きくふくらんでいた。
ツェルプストーの血が騒いだ。
彼女自身も欲求不満なのだ。
266 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:37:18 ID:JSU0DQqV
「あっ……ダメだって……キュルケ…あ」
「んぅ……」
唇を塞がれた。
ルイズとのキスとは違う濃厚なキスだった。
柔らかな唇を確かめ合うと、キュルケの舌が侵入してくる。
唾液と唾液が混ざり合い、ぬめった舌はまるで二人の境目をなくすかのように複雑に絡み合う。
当然ながら、サイトは童貞である。
そのサイトにとって、それはまるで夢見心地の行為に違いなかった。
「ちゅっ」
息が続かなくなった頃、永遠のような接吻が終わった。
キュルケはその紅い舌で獲物を襲う猛獣のように舌なめずりした。
制服の向こうで、さっき見たピンク色の二つの蕾がツンと立っているのがわかる。
サイトはそれを無意識にまさぐっていた。
「あぁんっ!」
双丘を鷲掴みにされたキュルケが仰け反って喘ぐ。
初めて触る極上の乳房は、大きく手を開いて揉んでもまだ収まりきれない大きさだった。
少しでも多くの淫肉を楽しもうと、サイトが荒々しく揉みし抱くたびに、若く瑞々しい弾力が彼の手のひらに挑発するように押し戻ってくる。
キュルケは再び貪るように口づけを交わすと、銀色の唾液の橋を残しながら囁いた。
267 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:38:36 ID:JSU0DQqV
「さ……脱いで。もっとキモチいいことしましょう」
その言葉の意味が分からないほどサイトも鈍くはない。
据え膳喰わぬわ男の恥……
彼はルイズに対する負い目もあったが、目の前の制服少女の魅力には抗えなかった。
青い性と、何より長期間生殺しの状態が続きすぎ、本能が耐えきれなくなっていたのかもしれない。
ただでさえルイズは金的蹴りをしてくるので、不能になる前に一回でも使いたいという意識も実はあった。
「た、頼みがあるんだけどさ」
意を決して言ってみる。
「なぁに?」
「えっと……制服着たまましない?」
・
・・
・・・
サイトの方が全裸、キュルケの方は胸元をさらけ、ブレザーもボタンを一つだけかけた半裸に近い格好だった。
彼女の二つの乳房は、その大きさに負けずに挑発的に天に向いている。
華の蕾のような桃色の乳首はツンと硬くなっていたが、サイトの愛撫に解きほぐされていく。
268 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:39:16 ID:JSU0DQqV
慣れない手つきの愛撫だったが、その分熱心で丁寧だ。
彼女のたくし上げられたスカートの下には、もう何も身につけてはおらず、紅いアンダーヘアの奥から蜜が溢れ、蝋燭の明かりに照らされて輝いていた。
「な、なあ、その、入れていい?」
サイトは勃起しきった自分のものをしごきながら尋ねた。
互いに盛り上がり、絶頂を望むオスとメスに成り果てている。
「ええ……きて」
キュルケがそっと自らその花弁を指で開いた。
慣れないサイトの挿入を補助するように、先端を自らの膣口にあてがう。
彼はその瞬間を経験した。
ゆっくりと腰を降ろしていくと、先端から徐々に伝わってくる膣内の感触に息を飲んだ。
「っん!」
最後は一気に挿入を終える。
サイトの脳髄には快感の津波が押し寄せていた。
ぬめり、絡みついて放さない。
今完全に女体内に収まった彼の男性器は、メスの感触を得たことに歓喜に打ち震えている。
キュルケの膣内は、二つ名の微熱≠ノ相応しい熱を帯びていた。
269 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:40:22 ID:JSU0DQqV
「はぁー……はぁー……」
「ダーリン……」
快楽のあまり身動きできない彼に腕を回し、口づけを交わす。
キュルケはそのまま、ゆっくりと腰をこね回してくわえ込んだ男を膣奥へと誘う。
あふれ出た愛液とこすれあう粘着質な音が卑猥だ。
「はうっ!?」
快感に弾けるように、サイトも彼女の身体をかき抱く。
結合部と胸、といった局所的な快楽ではなく、身体全体を利用した行為は、確実にサイトを追い詰めていく。
限界まで蓄えられた精が、もはや決壊寸前のダムのようにかろうじて暴発を免れている状態だ。
(ダメだっ! キュルケの中は凶器≠セよ!)
そう思った瞬間、左手のルーンが反応した。
あらゆる武器≠操ることができる、伝説の能力が応じたのだ。
「えっ?」
すると、デルフを手にした時のように、身体が晴れ渡る空のように軽くなった。
キュルケの欲望が何なのか、どうすればイカせることができるかが、手に取るようにわかる。
270 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:41:23 ID:JSU0DQqV
(わ、すごい! なんだか加○鷹になったみたいだ)
そうなれば話は早い。
キュルケをイカせるまでのことだ。
サイトは恋人同士がするように互いの手を合わせ、指を絡め合った。
そして、童貞とは思えない巧みな腰遣いで律動を始める。
「あっああんっ!」
キュルケの胸が勢いよく揺れ、突き上げる度に残像のように規則的に跳ねた。
ベッドがギシギシと軋み、二人は玉のような汗をかく。
「あっ あんっ あっ あぁっ いっ いぃっ サイトぉっ!」
キュルケの喘ぎが次第に切なく、余裕のないものへと変わっていく。
「キュルケっ! 俺もう……」
サイトも、ガンダールブという特殊能力があるにせよ、限界が近づいていた。
それを理解したキュルケも、熱い吐息に乗せて最後の言葉を口にした。
「いいわっ! 中に出してぇっ!」
271 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:42:27 ID:JSU0DQqV
彼女の奥底に燃える微熱はもはや業火となり、白い男の証を注ぎ込まれなければ鎮火しない状態になっていた。
今まで必ず最後の一線で節度を保っていた彼女自身、膣内への射精を望んだことに驚きを隠せない。
しかし、今自分がもっとも欲しているものはそれに違いない。
その先に待ち受ける危険よりも、今の一瞬が満たされたいのだ。
次の瞬間、彼女が紅い長髪を振り乱し、大きく胸を仰け反らせた。
「あぁーっ!!」
膣肉がサイトの肉槍を絡み取り、同時にサイトは決壊の音が脳内に響いたのを聞いた。
一瞬、ルイズの顔が脳裏を過ぎった。
ドクッ! ドクドクッ! ビュクッ! ビュククッ!
キュルケは腹と胸元に降りかかる熱い体液に絶頂を迎えた。
・
・・
・・・
「ちょっとバカ犬、さっきから何そわそわしてんのよ?」
虚無の曜日にトリスタニアの通りを歩く機会が再び巡ってきたこともあり、彼は落ち着かない様子で露天の商品を眺めていた。
272 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:44:07 ID:JSU0DQqV
他でもない、先日のキュルケとの一件によってせっかく買った制服が一式おしゃかになったからだ。
激しく突き過ぎてあちこち破れ、最後に自分の精液をぶっかけたためにシミがついてしまった。そんな濃く、大量に出たこと自体驚きである。
ルイズはそんな使い魔の様子を訝しげに見つめていたが、ややあってふと笑った。
「どーしたのよ? 私はアンタのご主人様なんだから、欲しいものがあったら買ってあげないこともないわよ」
ルイズのこういう屈託のない時の表情は反則だ、とサイトは思った。
最後の一線で踏みとどまったのは、この主人を悲しませたくなかったからだろう。
(……奴隷根性染みついてんなぁ)
我ながら律儀だ。
せっかくのキュルケの好意なんだから、初めてくらい中出しした方が気持ちよかったんでなかろうか。
ついついそう思ってしまう。
「わっ?!」
ルイズが目を離した瞬間、誰かに路地裏に引き込まれた。
「はぁい」
「キュ、キュルケ!?」
そこに立っていたのは他でもないキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーその人だった。
彼女はニヤニヤと不敵な笑みをたたえてこちらを見ている。
そして、ある物を彼の眼前に差し出した。
273 :
反・胸革命!:2009/01/18(日) 17:45:00 ID:JSU0DQqV
「お探しの品はこれかしらー?」
「……こ、これって!?」
サイトは見覚えのあるその物体に度肝を抜かれた。
「なぁす服、とか言うんだっけ? ゲルマニアから取り寄せたの」
微熱≠フ少女は、そう言って蠱惑的にウインクをしたのだった。
<終>
以上キュルケ分補充してみました
キュルケきたー!!
GJでした
加藤鷹わらたw
GJ!
>>274 GJ!です
テンポよく最後まで読めました。キュルケはレアなので勇者に拍手
エロシーンちょっと薄めだけど、そんなの関係ねー www
ラストもうまい。「ルイズオチ」かと思ったらいい意味で裏切られた
また読ませてくださいね
GJ
加藤鷹吹いたw
おおおおおおぉぉぉっ!
GJ!
サイトキュルケ物最高ですなー。
虚無関連の戦争が起きなければ、原作でもサイトキュルケは十分ありえた展開だし。
いきなりコスプレとはサイトは漢だな
糞つまんね
>>274 GJ!
年齢差があるコルベールとの絡みには違和感を覚えてしまう自分には嬉しかったぜ
>>274 サイトとキュルケのエロキタコレwwwwwww
お色気過多な女子高生とコスプレHとかレベルが高すぎるwww
俺のツボを見事についた最高の作品だったので、出来ればサイトとキュルケでエロ道を究めていくようなシリーズ物にして欲しいです。
gjgj!
読みやすくて良かったですぜ。
上でも言われてたけど、ルイズにぶっ飛ばされて終わる
毎度の常套パターンを外してきたのがニクイw
GJ!
オッキした。
次はナースキュルケ超希望。
エロキュルケktkr
>>274蝶GJ
さてすっかり遅くなったけど
>>134『亡国の王女』つづきいきまーす
目を覚ますと、粗末な藁のベッドに寝かされていた。
見上げる天井は隙間も見える板張り。どこかの納屋のようであった。
…あれ…?ここは…?
目を覚まして数瞬の間は、記憶が混濁していて自分の置かれている状況が理解できなかった。
しかし、大きく息を吸い込んだ瞬間、否応なしに現実が襲い掛かる。
吸い込んだ息とともに、鼻腔の奥に蘇る生臭い雄の臭い。
ジョバンニの精液が、イザベラの口の中に染みこんでいた。
「うぇっ!えほっ、えほっ!」
気持ち悪さに咽こみ、両手をついてベッドの脇のむき出しの地面に吐く。
胃液と、精液の混合物が逆流し、さらなる不快感を呼ぶ。
「おえ…おええ…」
涙を流しながら、最後の一滴まで吐き出す。
そして、嘔吐が終わると、慌てて自分の身体を確認する。
あの時とは違う、粗末な貫頭衣。
そして何より、汚れていない自分の身体。
そこまで確認して、あの救出劇が夢ではないと、ようやく認識できた。
ほっとしたのも束の間、自分の状況を思い出す。
そう、自分の身が窮地にあることに何ら変わりは無い。
王家が潰えて、国を追われる身であることに変わりは無い。
しかも、イザベラは今完全に身一つだけである。
他に頼るものもいない。期せずして天涯孤独の身となったのである。
そう思った瞬間、とんでもない悪寒が身体を走りぬける。
毛布も何も無い藁を敷き詰めただけのベッドの上で、イザベラは自らを抱きしめ、震える。
そこへ。
きしんだ音を立て、納屋の扉が開く。
「あ、目が覚めましたか」
やってきたのは、イザベラを助けた銀髪の少年。皮鎧は脱いで、普通の白いシャツに皮のズボンといった出で立ちだ。
手には、湯を満たした木桶と、タオルを抱えている。
「…大丈夫ですか!?」
少年は震えるイザベラの様子がただ事ではないことを見て取り、慌てて駆け寄る。
そんな少年に、イザベラは思わず怒鳴ってしまう。
「あ、あなた、いったい何者なの!?何が目的なの!?」
ソレより前にすることがあるだろう、と言ってしまってから後悔する。
しかし、なんと少年は、そんなイザベラに笑いかけた。
「はは。もう大丈夫です。僕はあなたに酷いことしたりしません。
申し遅れました、僕はガリア北花壇騎士、エミリオといいます」
「え?…北花壇騎士…?」
イザベラは驚いた。
ガリアには各方角の花壇ごとに騎士団がある。
しかし、日の差さない北側には花壇はない。従って、公式に北花壇騎士団、というものは存在しない。
王家直属の、汚れ仕事を片付けるための、裏の騎士団。それが北花壇騎士団である。
この少年が、その一員だというのだ。
そして驚くイザベラに、少年は続ける。
「…っていっても見習い、っていうか騎士に任命される前に王家がなくなっちゃったんですけど」
なるほど。
この少年は、その実力を買われ、北花壇騎士団に組み入れられるところだったのだ。
「…任命の書状がきて、王都に出てきたらこの有様で。
…あなたの悲鳴が聞こえたから、助けに走った次第です」
その話を聞いて、イザベラはほっとする。
エミリオは、自分の正体を知らない。きっと今も、自分のことを貴族の娘か何かのように思っているのだろう。
だから、彼が自分にとって脅威となることはない。今のところは。
そう、今のところは。
もし、この少年が自分の正体を知ればどうなるか。
それを想像せずにはいられなかった。
そして考える。
彼を、味方に引き込む方法を。
自分の正体を知っても、自分を裏切らない方法を。
思案を巡らせるイザベラに、エミリオは語りかける。
「あなたの名前、お聞きしてもいいですか?」
尋ねながら、湯に浸したタオルを差し出す。
はっとして床を見ると、自分の吐いたものが飛び散っていた。
イザベラは真っ赤になってタオルを受け取り、顔を拭く。
そんなイザベラに、エミリオはやさしい言葉をかける。
「酷い目に逢いましたね。もう大丈夫ですから」
屈託の無い笑顔で、イザベラを見つめる。
その瞳と視線を合わせた瞬間、きゅん、とイザベラの中で音がする。
彼女の今までの人生の中で、こんな風に何の打算もなく、自分の心配をしてくれる者などいなかった。
王族であるがゆえ、仕方なく優しくしたり、媚びへつらう者ばかりだった。
そして、イザベラは口を開く。
「…イザベラよ」
「え?」
「私の名前。イザベラ」
エミリオは思わずきょとんとする。
なぜなら、その名前は、本来自分が仕えるはずであった、王家の姫の名前。
そして彼は気づく。
今目の前にいる彼女の髪の色が、ガリア王家由来の青い色であることに。
「え?イザベラ…王女様?」
エミリオの目が点になり、そして。
思わずずざざぁっ!と後ずさり、床に膝をつき、首を垂れる。
「しっ、知らぬこととはいえっ!不敬を致しました、申し訳ありませんっ!」
エミリオの豹変した態度に、イザベラは思わず悲しくなった。
さっきまで、何の打算もなく接してくれた男の子ですら、ここまで変えてしまうほど、それほど王家の名前は重いのだ。
この時ほど、イザベラは王家の生まれであることを煩わしく思ったことは無かった。
…ってちょっと待て。
よく考えてみると。
…王家、なくなったんじゃなかったっけ。
そう。
ガリア王ジョゼフ一世は崩御し、ガリアの王冠はシャルロット王女の手に還った。
そして、今、自分はただのイザベラ。
王家の一員でもなんでもない、一人の女。
だがしかし、それを世間は認めないだろう。そして、目の前の少年も。
だったら。
イザベラは考えた。
…ただの女に、なってしまえばいいんだ。
そうするには、どうすればいいか。
答は簡単だった。
自分の胸の奥で脈打つ器官が、それを教えてくれていた。
イザベラは心を決め、言葉を口に出す。
「いいわよ、そんな畏まらなくても。もう王家ないんだし」
「はっ、えっ?し、しかし」
「それとも何?私をロマリアに突き出す?それともここで殺す?」
「そ、そんな畏れ多い!」
イザベラは慌てながらも態度を変えないエミリオにだんだんムカついてきていた。
まだ膝をつき首を垂れたまま、視線を合わそうともしないエミリオの前に、イザベラは立つ。
「もうただのイザベラなんだってば。ただのオンナなの。
それにお金も持ってないし。仕えても給金だってビタイチだせないわよ」
「し、しかしですね」
「あーもう!」
イザベラは怒ったように言い放つと、エミリオの前に屈んだ。
そして、下からエミリオの顔を両手で包み込むと。
無理やり、その唇を奪った。
目を白黒させて王女の口付けを受ける騎士。
しばらく唇を重ねた後、イザベラはエミリオの顔を固定して、無理やり自分と目を合わさせながら、言った。
「…た、助けてくれたお礼!あげるから!」
「は、はぁ」
思わぬ展開に呆気にとられ、エミリオは呆ける。
そして、今のキスがお礼なのだと、『勘違い』してしまう。
「は、あ、ありがたき幸せです!わ、私騎士として王家に」
そして考えてきていた騎士叙勲の際の口上を述べようとして。
目の前で展開される光景に目が点になった。
イザベラは、エミリオの目の前で、着せられていた貫頭衣を、勢いよく脱ぎ去ったのだ。
思わずエミリオは前かがみになる。
若さ溢れる10代前半、高貴な女性の裸を見て元気にならないはずがない。
実際、先ほど汚れた寝巻きを着替えさせる際にも、溢れる情欲を抑えるのに必死だったのである。
イザベラはそのまま、ころん、と藁葺きのベッドに仰向けに寝転ぶ。
素肌に当たる藁の先端がチクチクと不快だったが、そんなことは気にしていられない。
なにせ、一世一代の大舞台なのだから。
惚れた人に、初めてを捧げるという。
ほとんど一目ぼれである。
まるで物語の王子様のように自分を窮地から救ってくれたエミリオに、イザベラは一目ぼれしていたのだ。
早鐘のように鳴り響く心臓を宥めながら、イザベラは言葉を搾り出した。
「ほ、ほかにあげるもの、ないから」
「は、はひ」
「わ、私を抱きなさい!
け、結構高値みたいだから!十分でしょ?」
先ほどの商人とメイドのやりとりで思いついた台詞を言ってみる。
確かに、エミリオにとってこの申し出は破格の報酬であろう。
何せ、自分の仕えるべき王女が、その身体を自分に捧げるというのだ。
というより、エミリオだって健全な男子である。
騎士叙勲の暁には、王女とお近づきになって云々、なんて妄想だってしていた。
それがまさか。
まさかこんなカタチで訪れるとは。
だがしかし。
「え、えと。そのですねえ」
エミリオは焦っていた。
こんな時、どうすればいいのかさっぱりわからなかったのだ。
辺境貴族の末弟に生まれ、各地の騎士団で盗賊狩の日々を送っていた彼には、いままでこういう機会は無かった。
むしろ、女の子と付き合ったことすらないのである。
混乱するなというほうに無理があった。
そして。
逆サイドではイザベラも混乱の極みだった。
勢いでここまでしてしまったものの。
心臓はまるで早鐘のよう、体中火照って火が着きそう、視界は溢れてきた涙と興奮で歪んでいる。
恥ずかしい。恥ずかしくて死にそう。
でも、こうするしかないのだ。
もう身体一つしか残っていないイザベラは、あとは突っ走るしか道は無かった。
そして。
もう一つの要因が、イザベラの背中を押した。
どくん。
心臓が鳴った。
さっきまでの早鐘のような鼓動とは違う、重く、深い鼓動。
そして、視界に桃色の靄がかかりはじめる。
息が荒くなり、背中に当たる藁の先端が、ぴりぴりと電流を発し始める。
それから間を置かず、腰の奥が熱を帯び始めた。
そこは、本で知識だけはあった場所。
子宮。
先ほど商人に使われた薬が、完全にイザベラの体中に回ってしまったのである。
「はっ…はぁっ…はぁっ…!」
荒い息をつき、真っ赤な顔をしているイザベラの異変に、前かがみになって耐えていたエミリオが気づく。
「だ、大丈夫ですかっ?王女様っ?」
声を掛けるが、どうやら聞こえていないようだ。イザベラは荒い息をつきながら、苦しそうにしている。
仕方なしに声を届けるため、エミリオはイザベラに近寄っていく。
イザベラがベッドに横たわっていたので、自然と覆いかぶさる形になった。
そして。
ぎゅむ。
イザベラの両腕が一瞬で、エミリオの首を捕まえた。
「え?」
「大丈夫じゃ、ないわよ…っ!
も、ガマンできないっ…!」
そして、不自然な格好でイザベラに覆いかぶさっていたエミリオと、位置を入れ替える。
不意をつかれ、あっさりとマウントを取られるエミリオ。
「え」
仮にも騎士候補である自分があっさりと上を取られたことよりも。
エミリオは、尋常でないイザベラの表情に驚いた。
頬が真っ赤に上気し、耳までばら色に染まり、目は泣きそうなほど潤み、そして口からは甘い甘いため息が漏れている。
その火照ったため息が、ふわりとエミリオの鼻先にかかる。甘い、甘い雌の香りが、エミリオの鼻腔をくすぐった。
その瞬間、エミリオの全身の毛穴がぞわり、と逆立つ。
雌の誘惑に、雄の本能が応え始めていた。
自然界では、本来雄に選択権はない。雌に選んでもらうため、雄は雌を誘うようにできている。
しかし、今この場では真逆の事が起きていた。
雌が、雄を誘っている。遺伝子レベルで雌に逆らえない雄は、悲しいかな反応するしか道は無い。
その証拠に。
エミリオの下半身には、顔に見合わぬ立派な山ができていた。
もちろん、イザベラが目をつけたのはそこ。
そして彼女の中によぎるのは、先ほどのおぞましい行為。
無理やり男性器を口に含まされ、射精された。
イザベラは、びんびんに薄いズボンを押し上げているエミリオを指差した。そして。
「ね、ねえ。男って、コレ咥えてもらうのってきもちいいの?」
エミリオもひょっとして、ああいうのが好きなのだろうか。
そう思ったイザベラは、素直にその質問を口にした。
もちろん、エミリオにそういう経験どころか、そういう行為などあることすら知らない。
しかし、普通に自分でいじってもキモチイイのだ。
女の子の口で咥えてもらったら、それはきっと。
「い、いや、きもちいいんじゃないでしょうかねえ・・・たぶん」
思わず反射でそう応えたエミリオに。
「じゃあ、してあげる」
イザベラは、油断していたエミリオのズボンをずり下げてしまった。
初心な表情と幼い顔には似合わない、太く長い立派な一物が露になる。
イザベラはそのまま、屹立したエミリオの男性器に顔を寄せていく。
「ちょっ、姫様っ?な、何をっ!?きたないですよっ!?」
しかし、エミリオのその声はイザベラに届かない。
イザベラは、立ち昇る雄の臭いで、完全に理性が吹き飛んでいた。
…なに、この、におい…。
…あたま、ぐらぐら、するぅ…。
完全に回った媚薬がイザベラの脳髄まで溶かし、思考を奪っていた。
今の彼女の頭には、目の前の雄を貪ることしかなかった。
目覚めた雌は、そのまま口を開け、目の前の雄に喰らい付いた。
しかしエミリオのモノは大きく、小さなイザベラの口の中には納まりきらない。
なぜなら、先刻自分の口の中を犯し、善がっていた雄がいたから。
選んだ雄を喜ばせること。それが、雌の本能だった。
イザベラはつたない舌使いと、貪欲なまでの吸い上げで、エミリオを喜ばせようとする。
「う、うわぁっ?」
初めての感覚に、エミリオは悲鳴を上げ、腰を跳ねさせる。
自慰しか知らない初心な少年に、この衝撃はきつすぎた。
勝手に腰が痙攣し、無意識にイザベラの口を犯す。
腰をグラインドさせ、悲鳴を上げるエミリオに、イザベラの中に奇妙な満足感が満たされていく。
…キモチ、いいんだ…。私のクチ、気持ちいいんだ…。
思わず嬉しくなり、頬をすぼめてさらに吸い上げ、舌を絡ませる。
そして、口で雄を味わいながら、イザベラの奥で、心臓以上に熱く脈打ちはじめた場所があった。
雄を受け止める場所。大陰唇から始まり、陰道、子宮から、卵巣までが脈打っていた。
目の前の雄を貪れと、本能が吼えていた。
左手を沿え、ぢゅうぢゅうと唾液ごと男性器を吸い上げながら、イザベラは切なく震えている大陰唇を右手で撫で回す。
その痴態を見せ付けられ、あまりにも苛烈に吸い上げられ、たまらずエミリオが弾ける。
「だ、だめですっ、ひめさまっ!」
イザベラの口の奥、喉の入り口で、エミリオは初めての口淫で果てた。
どくどくどくどくと、熱い大量の精液が、イザベラの喉と脳髄を焼く。
ジョバンニの精液はあまりの気持ち悪さに吐き出してしまったが、エミリオの精液は違った。
エミリオのそれは、まるで、濃いワインのように、イザベラを酔わせた。
なかなか止まらないエミリオの射精を、んくんくんくと喉を鳴らしながら、イザベラは飲み込んでいく。
…まずい…ずるずる…でも…。
…あたまが、くらくらするあじ…。
…だいすき…。
欲求にまかせ、尿道に残った精液まで残らず吸い上げ、イザベラはぷは、とまだ勃起の収まらないエミリオを吐き出す。
「はっ、はっ、はぁっ」
射精を残らず吸い上げられたエミリオは、藁葺きのベッドの上で大の字になり、荒い息をついている。
そんな雄を見て、雌は支配欲をそそられる。
口の端から零れる涎と精液の混合物を拭おうともせず、イザベラは薄ら笑いを浮かべながら、高くそそり立つエミリオをまたぐ。
そのまま腰を下ろせば、イザベラはエミリオを完全に捕食できた。
混濁した理性と、覚醒した野生、そして王族の矜持が、イザベラを高貴で淫乱なイキモノに造り替えていた。
あまりに淫らな笑みで、イザベラは自らに指を沿え、割り開いて、腰を落としていく。
「…それじゃあ、受け取りなさい?一生感謝するのよ。いいね?」
「え…?なに…?」
口淫の衝撃に半分意識の飛びかけていたエミリオは、そう応えるのが精一杯だった。
ぶつん、と二人の間で何かの裂ける音がした。
童貞の雄が、処女の雌に食われた瞬間であった。
肉の裂ける痛みがイザベラを襲う。しかし。
そんなちっぽけなものなど洗い流すほど、強烈な快感が彼女を襲う。
膣の襞の一枚一枚がむき出しの神経器官となり果て、くわえ込んだ熱い雄の槍を感じ取っていた。
イザベラの性器では余るほどのエミリオの性器が、王女の子宮顎を叩くまでの数瞬で、イザベラは、絶頂に襲われていた。
目の前が白く染まり、体中の筋肉が痙攣し、腰の奥の器官が勝手にもぐもぐと雄を咀嚼する。
sien
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああぁぁぁぁぁっ!?」
処女とは思えないような、濁った獣のような声を上げ、イザベラは生まれてはじめての絶頂に焼かれた。
それは、この上ない喪失感だった。
そして、この上ない快楽だった。
『おんな』になった瞬間に訪れた最高の快楽が、イザベラを襲っていた。
そして。
イザベラの膣襞はまるで百本の舌のようにエミリオの茎を嘗め回し、イザベラの子宮口は彼女自身の唇の代行と言わんばかりにエミリオの鈴口に激しく吸い付く。
口の中とは比べ物にならないイザベラの器に、エミリオも。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
腰をびくんと跳ねさせ、ごぼりとイザベラの中で弾けた。
その射精は一度では収まらず、ごぷん、ごぷんと何度もイザベラの中で何度も精液を吐き出す。
そのたびにイザベラの細い身体が跳ね上げられ、青い長い髪と膣道を揺する。
「ひ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!」
イザベラを再び襲った絶頂は、今度は彼女の視界を紅に染める。
苦痛にすら感じる凄まじい快感が、イザベラの神経を焼き切った。
大量の精液を受け、どさ、とイザベラの身体がエミリオの上でくず折れる。
そして、腰を持ち上げて射精していたエミリオも。
「う…あぁ…」
腰をかくん、と落とし、気を失ってしまった。
目を覚ますと、オヒメサマが隣で微笑んでいた。
隣で。
自分のやったことを思い出す。エミリオの顔が真っ赤になる。
そして。
「うわぁぁぁぁぁぁっ?」
王女と同衾してることに思い至り、裸のまま、土むき出しの床にひざまづき、首を垂れる。
そしてその口からスムースに流れ出す謝罪の文句。
「も、申し訳ありません!私、とんでもないことを!」
げし。
そんな銀髪の頭を、裸の足が踏みつけた。
「コラ。何謝ってるの。アレはお礼だって言ったでしょう」
「は、え、しかし」
ここまできてまで態度の変わらないエミリオに、イザベラは苛立つ。
だが、思い直す。
「そんなに気にするならいいわよ。分かったわよ。
一生かけてその罪償いなさい。いいね」
言いながら、両足をキレイにくみ上げ、はだしのつま先でエミリオの顎を持ち上げ、自分の方を見上げさせる。
エミリオから見たイザベラはもちろん裸だったが。
エミリオの今まで見てきた世界で、最も可憐で高貴な、お姫さまであった。
「そうね。とりあえず」
「は、はひ」
無理やり顎を持ち上げられているせいで、間抜けな返事になってしまう。
そしてイザベラは、わがままを言った。
「なんだか甘いものが食べたいわ」
「へ?」
一瞬意味が分からず呆けてしまうエミリオ。
そんなエミリオに、くすり、と笑いながら、いつもどおりの酷薄な、それでも少しは愛情の篭った笑顔で。
「いますぐに。
この意味分かったら、さっさとなさい?
ちょっと、ちゃんと聞いてるの?エミリオ?」
間抜けな顔で自分を見上げる愛しい騎士に、イザベラは言った。
「は、はい、ただ今!」
慌ててベッドに置かれていた服を着込んで、外に出て行くエミリオ。
残されたイザベラは裸のまま、ころん、とベッドに横になる。
そして、今この場にいない愛しい人に向けて、言った。
「一生掛けて償わせてあげるわ。
今日の鈍感っぷりをね。私の王子様♪
一生、面倒みさせるんだから。私のワガママは半端ないわよ♪」
くすくす笑いながら、とりあえず最初は庭付き一戸建てかしら、と粗末な藁のベッドで夢想するイザベラだった。
あーイタイイタイ。オリキャラ出すとイタくてかなわんわ。
ここまでお付き合いいただいた方には最大級の感謝と謝罪を。
すいません今後オリキャラネタは控えるんでかんべんしてつかーさい。
んじゃねゆ。ノシ
>>296 GJだ。
>くすくす笑いながら、とりあえず最初は庭付き一戸建てかしら、と粗末な藁のベッドで夢想するイザベラだった。
おじさんイザベラ萌えなのかもしれんな。
GJ!です。
せんたいさんリアルタイム更新キタコレ
これ、後編ですよね??
ピンでもいいような気がするのは気のせい?
これはイタイww
オリキャラとサブキャラ絡ませてハッピーエンドとかwwww
やっぱりへんたいさんの描くハッピーエンドは読んでて清々しくなるから好きだ
>>296 なんというイザベラ
なんというツン甘!
いいなあ
オリキャラでもいいからこの続きが読みたい
ベタ甘の後日談を読みたいです隊長!!!
>>296 GJ!
だが、言っただろう。イザベラにふさわしい運命は
_ ∩
( ゚∀゚)彡 斬首!斬首!
⊂彡
イザベラ可愛すぎだろJK
もっといちゃいちゃしろ!
コレめーれーだから!
>>296GJ
これで終了じゃないですよね?どうせならシリーズ化希望です。
これで終わるには勿体なさすぎ。
せんたいさんも
>>274さんもGJでした
ナース服キュルケ読みたいです。
イザベラ本来なら憎まれ役なんだろうけど本人が劣等感やら孤独を抱えてるせいであまり嫌いになれないんだよな
原作でも何らかの形で救いがあるといいなあ
ジョゼフの娘なんだから実はスゲー天才かもよ?
血統的には頭脳派でもおかしくないんだが、半端に魔法が使えたのが不幸だった。
ジョゼフは魔法が全く使えなかったから、知略に力を注ぎ込ざるをえなかったし、
シャルルが常に競争相手として存在したからな。
イザベラは最低ランクとはいえ魔法が使えるし、立場上シャルロットは競争相手に
なりえない。
四暗刻。一発。裏ドラ
四暗刻の時点で役満だから一発とか裏ドラは関係ないだろ
とりあえず、ライジングサンで
四暗刻単騎、大四喜、字一色
それは蒼から〜
で妊娠ネタがないと言うことは…サイトは実は種なsh…ゲフンゲフン
よくあることじゃないか。エロゲでもマンガでも同人誌でもエロパロでも
むしろ妊娠云々言うことのほうがあまり無いような
そうか?
「孕ませて〜」「に、妊娠しちゃう〜」あたりは、よくあるシーンだと思うが。
>>318 や、そういう意味じゃないだろうw
むしろ口ではそう言ってても本当にデキちゃうことはまずないっていうか
320 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 20:06:32 ID:HlychHEA
早くアン様とシエシエとテファを補給したい・・・
ぶっちゃけルイズは無理だ。
小学生には興味ない。
ルイズには興味ないが
ルイズの持ってる地位とカネには興味がある
ほんとルイズルイズうっせぇよなw
いっぺん死んでみればいいのに…
胸より脚線美や尻な俺としては断然ありだがなぁ ルイズ
胸だけが女の子じゃないんだぜ
小学生に興味はないがな
ルイズは敏感そうな気がする
だよなだよな!
327 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 17:18:24 ID:S8ogJ/1E
保管庫が見れなくなったようだな。
普通に見れるぞ
ギーシュの目の前でサイトがモンモン犯すとか
鬼畜系サイトで一本お願いします
サイトを人間いす扱いする超度Sなアン様&アニエスコンビ・・・
明らかなキャラ崩壊は見たくないと思う俺が居る
友情を反故にするサイトはなぁ・・
愛情の無い行為はサンドバッグ叩いてるような一方的作業だから飽きるの早いんだよな
相手の反応を引き出すのが良い、極上の食材を手間ひま掛けて調理して最後にいただく様なもんだ
せんたいさんまだかな
334 :
X42:2009/01/29(木) 01:32:48 ID:mMoLP5Rx
これから投下します。
せんたいさんじゃなくてごめんね。
暫く時間が経った貴賓室
男女の秘め事を行った2人が目を覚ました。
「あ、起きられました?サイト殿…申し訳有りませぬ…その…何と言いますか…」
「もう良いですよ、ひ…アン。それよりも降りてくれませんか?」
「申し訳有りませぬ、私とした事が…え?…これは…どうしたことでしょう…」
アンリエッタは騎乗位の体勢から降りようとしていたが、降りられなかった。
「どうしたんです?アン」
「抜けぬのです。サイト殿の…その…」
アンリエッタは、困ったような、恥じらう様な顔であった。
「抜けない?そんな馬鹿な!」
そう言って才人は起き上がり騎乗位→座位→正常位の体勢になって抜こうとした、が
「ウソだろ?マジ抜けねぇ!これって一体?」
アンリエッタの言う通り抜けなかった。理由は分からないが、アンリエッタの膣壁が
才人のペニスをしっかり握り締めているかの様だった。
アンリエッタは、得意の水魔法で隙間を開けようとした。しかし無駄だった。
アンリエッタの膣壁は、そんなものではどうしようもない程締まっていた。
「困りましたわね。これでは私とサイト殿は、一生繋がったまま?」
と言いながら頬を軽く染めていた。
「アンの魔法で駄目だとすると誰かに頼むしかないけど…誰かに頼める状況じゃねぇし」
その通りであった。誰かに頼む=今のこの状況を見せる=アンリエッタと男女の仲に
成った事を公言するに等しい行為であった。
絶対にバラさない人物…アニエスさん…駄目だ、あの人何の躊躇いもなく俺の一物斬り
裂くに違いない。となるとルイズ…死ぬな、俺。タバサ…絶対喋らないだろうし、頭
いいからこんな状況でも何とかしてくれるかも。後はどうやって呼ぶかだが…
同じ頃、貴賓室のドアの前
そこにルイズ、テファ、タバサがやって来た。
「アニエス、中に入れて」
ルイズは、扉の前で警備しているアニエスに申し出た。
「今、中に入れる訳にはいかぬ。今扉にはロックが掛っている。なれば解除されるまで
何人たりとも中に入れる訳にはいかぬ。例え新ガリア王、貴女でもだ」
アニエスは、鋭い視線で3人を貫いた。誰かがアンロックでも掛けようものなら躊躇
無く剣を突き立てるであろう。正に鬼気迫る迫力であった。
「一寸待ってアニエス。部屋の中は今姫様とサイト2人きりじゃあ…」
「その通りだ」
「そんな事したら姫様がサイトに襲われるじゃない。早く退いて」
「落ち着きたまえ、ミス・ヴァリエール。サイトは自分から襲う度胸は無い。それに
奴は魔法は使えん」
「そうだけど…」
「逆なら有り得る」
タバサが2人の間に入った。
「えっ?」
「2人きりでロックが掛っている。それにサイレントも掛っているみたい。となれば女王は、
覚悟を決めたという事。貴女はそれが分かっているから私達を入れさせない」
「その通りだ」
「一寸アニエス、貴女自分が何しているのか分かっているの?姫様の純潔をお守りする
のが貴女の役目でしょ」
「其れは違うぞ!ミス・ヴァリエール。私は陛下の剣だ。陛下に仇なす者を斬るのが私の
役目だ。陛下の決めた事に口出し出来ぬ」
「何言っているのよ。そもそも貴女がサイトを…って貴女まさか姫様が…」
「ああ、大分前からな。以前ははっきり分かる程だったが、最近は無理に押し殺すように
なされていたな。その為今日限界に達した様だ。ああなっては最早サイト以外どうし
ようも無い状態になられたのだ。だから私は、私に出来る事をしたまでだ」
「だからって何も2人きりにすること無いでしょ?こうなる事は予測出来た筈。貴女の
した事は、姫様の為かも知れないけどやって良い事では無い筈よ」
「国益の為ならそうかも知れぬ。だがミス・ヴァリエール、貴女が私と同じ立場ならどう
為されていた?」
「そ、それは…」
ルイズは返答に窮した。自分もアニエスと同じ立場ならやはり同じ事をしたに違いない。
あーだこーだ言ったところで結局は、嫉妬なのだ。そしてアンリエッタが覚悟を決めた
と言う事は、もう後戻りはしないという事、後は張り合うか諦めるか二つに一つである。
はっきり言えば分が悪い。このまま結婚という事だってあり得る。重婚は重罪、残され
た道は妾であろうか?だがそんな事公爵たる父、規律に厳しい母が許すとは到底思え
ない。じゃあ諦める?…そんな事…出来る訳無い!サイトが側からいなくなったら…私
耐えられない。サイトが姫様と幸せそうにしていたら…私…巨大エクスプロージョン
撃っちゃうかも…(おいおい)
その時、扉に内側からアンロックが掛り、ロックが解除された。
「ロックが解除されたわ。中に入っても良いでしょ?アニエス」
「ああ、だが部屋の中で暴れるなよ。もっとも暴れそうになったら私が止めるがな」
そう言ってルイズ達は部屋の中に入って行った。
ルイズ達が部屋の奥まで行くとベットの上でシーツに包まれた才人とアンリエッタが
向き合って座っていた。
「サ、サイトーーーーーあんた何時まで姫様にくっ付いているのよ!さっさと離れなさい」
「ル、ルイズ?!あのなその、何て言うか、離れられないんだよ。お前には説明しづらい
というか見せたくないんだよな…」
「あんた、それどういう意味?姫様と一線越えたから私なんか如何でも良いって訳?そ、
そう。私ってその程度だったんだ。も、妄想の中じゃ色々してたくせに、こじんまり
した家に一緒に住もうって言ったくせに」
ルイズは泣き出した。
「そうじゃねぇよ。全くいつも早とちりなんだから…あのな抜けなくなったの。だから
困ってるの」
「え?」4人の美女軍団が声をハモらせた。
「つまりだな…まだ繋がったままなの…魔法使っても駄目なんだよ。だからアニエスさん
にタ…シャルロットを呼んでもらおうと言う事になってだな…」
「見せて」
タバサは、いつもと変わらぬ口調で話した。
「いや…でも…」
「見てみない事には分からない」
「アン?」
「分かりましたわ、シャルロット殿。それでは宜しくお願い致しますね」
「一寸サイト、あんた今姫様をアンって…ふ、不敬にも」
「ルイズ、私がそう呼ぶ様にお願い…いえ命令したのです。いつ、如何なる時も、王宮
であろうとも…そうサイト殿に命令したのです」
「姫様…」
「早く見せて」
「あ、申し訳有りませぬ」
そう言ってアンリエッタは、シーツを取り除いた。
2人は、座位の体勢のまま繋がっていた。
傍から見れば、浮気現場を押さえられたように見えるだろう。
その2人を見てルイズは沸々と怒りが込み上げてくる。
しかし先程アニエスと約束したばかりなので無理やり我慢した。
「ま、先ずは皆で引っ張ってみましょ。そうすれば抜けるかも…」
「それは駄目」
ルイズの提案をタバサは一言で却下した。
「それをやれば抜ける可能性は有る。でもそれ以上にサイトの一物が使い物にならなく
なる可能性の方が遥かに高い」
「そんなのヤダぜ俺。この年で不能になるの」
「じゃあ如何するのよ?他に何か良い方法があるの?」
「あのー、サイトと女王陛下がもう一度アレすれば抜けるんじゃないでしょうか?」
今まで蚊帳の外だったティファニアが提案した。
「テ、テファ?なんちゅう事を…けどここまで締まっていると一寸難しいような…」
「と、取り敢えずやってみるべきね。うまくいかなかったら次また考えれば良いし…口論
しても状況は良くならないでしょ?」
「まあ、その通りかもしれないけど…だったら外に出てくれねぇか?見られてると
恥ずかしいからさ」
本当はルイズを怒らせたくないのと悲しませたくない為なのだが…
「私は残る。不測の事態に備えなければならない」
「当然私も残る。陛下の御身にもしもの事が有ってはならないからな」
「なっ、も、もちろん私も残るわ。しゅ、主人としての責任が有るもの」
「皆さんが残るなら私も残ります」
結局誰も出て行かなかった。
仕方なく才人はそのままの体勢で少しづつ突き上げ始めた。
美女4人に見つめられているのと、強力な締め付けで気分があまり乗らなかった。
て言うか痛い。その為才人はゆっくり小さく突いていた。
「サイト、もう少し速く大きく動かせないか?其れでは陛下が感じられるとは思えぬが」
実際アンリエッタは喘ぎ声を出していなかった。
「無茶言わないで下さいよ。今は此れで精一杯です。此れ以上は皮が破けますよ」
愛液が無くなった上、強烈な締め付けでは、実際問題此れ以上は無理があった。
(ヤベェな、このままじゃ駄目だ。かと言って如何すればいいのか分かんねえし…)
そこに状況を見つめていたタバサが才人に耳打ちした。
「今この状況で其れを言えと?」
「そう」
「いや、しかし」
「このまま続けても抜けそうもない。ならば試す価値はある。いずれにせよ貴方はもう
逃げる事は出来ない」
その通りであった。最早才人は逃げも隠れも出来なかった。
才人は意を決してアンリエッタに告げた。
「アン、俺と結婚してくれ」
「サイト殿!」
「ちょっと、あんた…」
すかさずタバサがルイズの前に杖を差し出す。
「今は見てて」
「ただ俺は、ルイズと分かれる事は出来ない。其れでも良いと言う事であれば、だ。アン
は女王だ。立場的に大問題だと思う。それに俺は国政の事なんて全然分かんねえ。
枢機卿あたりが聞いたら猛反対だろう。冷静に考えて決めてくれ」
才人はアンリエッタの目を真摯に見つめた。
「……お受けしますわ、才人殿。私を貴方の妃にして下さいまし。無論ルイズの事も承知
の上で、です。ルイズにはすまないのですが妾という形でお願いいたしますわ。公爵が
納得しないかと存じますが最後には折れると思いますわ。あの方はとてもルイズを大事
に想っていられますから」
アンリエッタは、一片の迷いの無い目で答えた。と同時に今まできつく締まっていた
膣壁が緩んだ。
「緩んだ!これで抜けるぞ、アン」
「まだ抜かないで下さいまし。最後までお勤めを果たしてからにして下さい」
「えっ?でも…」
当初の目的は達成した。後は引き抜けば無事解決なのに…と才人は思った。
「サイト、貴様まさか今抜こうとしたのか?正真正銘伝説級の鈍感男だな…今の言葉が
ウソでないなら最後まで責任を持て」
「それなら皆出て行って下さいよ。やっぱ見られながらというのは…」
「同じ事をもう一度言わせたいのか?」
「同じく」
「途中何が起こるか、わ、分からないものねぇ」
「そうですよ」
やはり誰も出て行かない。
単に見たいだけなんじゃねぇかと思ったがさすがに口には出さない。
仕方ないと割り切った。
そうなると問題はこっちだ。緩んだとはいえ愛液が切れた状態には変わりない。
このままやれば、お互い痛くてしょうがない。先ずは性感帯を刺激して濡れて
貰わないと…。
最初に才人はキスをしながら胸を揉みまくった。
固くなってきた乳首を摘まんだり、指を高速振動させて刺激を与え続けた。
そして性感の高まって来たアンリエッタは、才人の口の中に下を入れ蹂躙しまくった。
暫く胸を揉み続けた才人は、右手でずっと肥大したままのクリトリスを刺激した。
「フグューーーー」と喘ぎながらもアンリエッタは、唇を離さない。
やがて愛液が奥から沁み出してきたのがはっきり分かった。
才人は体位を正常位に変え、ゆっくりとしかし大きなストロークを行い、愛液を膣に
満遍なく行きわたらせた。
そしてピストン運動を速くし、膣奥をガンガン叩いた。
「アッーーーーーーーーーーーーー、きております…きておりますわ。奥まで…サイト殿
が…ま…また…イキ…そうです…アーーーーーーーーーーーーー」
ずっと身体がデキあがった状態だったアンリエッタは、すぐに絶頂を迎えた。
「アン、大丈夫?」
「え…ええ…このまま…続けて下さいまし…」
再び才人は高速ピストンを行い、射精感が高まって来た。
「ア…アン…俺…もう…」
「きて…サイト殿…一緒にイキましょう…アッーーーーーーーーーーーーーーーー」
限界に達した才人は野生の本能の赴くまま激しいピストン運動を行い射精し果てた。
アンリエッタは、満足そうな笑みを浮かべて才人を見つめていた。
才人も笑顔で見つめ返したが、不意に悪寒が走った。
「何時まで入れているのよ!又抜けなくなったら大変でしょ。さっさと抜きなさい」
嫉妬混じりの怒声でルイズが叫ぶ。
反射的に引き抜く才人。
「アンッ」
アンリエッタは、急に引き抜かれた為小さな喘ぎ声を出す。
「まっ、全くあんたときたら、わ、私が見ているにも関わらず、あ、あんな情熱的に…
その…するなんて」
「俺は外に出ろって言ったろ。見せたくなかったんだから」
「で、でも…」
その時タバサが杖をふるい、アンリエッタに魔法を掛けた。
「どうしたのよ?タバサ」
「女王はサイトの精を受け妊娠した」
「えっ?」
タバサ以外の全員が声をハモらせた。
「アンリエッタ女王陛下、貴女にお願いが有る。先程の件に私も加えて欲しい。サイト
以外の子を産むつもりはない」
「ちょっとタバサ、貴女も女王でしょ。女王が妾なんて聞いた事もないわ」
「あのー、私も加えて頂けませんか?理由は一緒です」
「テファ、貴女も王族でしょ。何言ってんのよ、もう」
「ふむ、どうやら此処に居る女性は、私以外はサイトと結ばれたいようだ。大したもんだ
サイト、聞いたこと無いぞ、複数の王侯貴族と結ばれるなんて」
「いや一寸、それって凄く不味く無い?」
「普通ならな。しかし貴様は普通ではない。まあ決めるのは陛下だ。貴様は大人しく
それに従えばいいんだ」
「ではこうしましょう。重婚は本来重罪ですが、この件に関しましては聖下の許可を頂き
ましょう。サイト殿の報酬と言えば聖下も無碍には出来ない筈」
「それは如何かと…」
「アニエス、早速枢機卿に報告に行って下さい。私達が国に帰り次第すぐ式が挙げられる
ように。頼みましたよ」
「御意」
「アニエスさん、今の報告するの?」
「当たり前だ、陛下の命令だぞ。それも国の一大事だ。報告しなくてどうする」
「いや、でも…」
「言ったろ?貴様にはとてつもなく大きい女難の相が有ると。死ぬなよ」
そういってアニエスは部屋を出て行った。
「そう言えば如何して抜けるようになったの?」
「原因は女王の不安。抱かれてもサイトに捨てられるという気持ちであのようになった。
だから不安を取り除けば治ると判断した」
「なるほど。サ、サイト姫様だけじゃなく私にも子種よこしなさいよ。び、平等にね」
「私にも、プラス成功報酬も」
「わ、私もその…お願いね、サイト」
「一寸待て、あ、後にしろ。今は疲れて…」
全部言い終わる前に野獣と化した彼女達に貪られるサイトであった。
「本当に死ぬなよ、サイト」
アニエスはそう言ってトリステインに帰って行った。
―FIN―
342 :
X42:2009/01/29(木) 01:43:16 ID:mMoLP5Rx
これでこのシリーズは終了です。
行きづまって他のスレに散弾してたら遅くなりました。
皆さんもモニター見る時は、飲み物は飲み込んだ後見て下さい。
パソコンが壊れたり、気管に入りかけても此方は如何し様も有りませんから。
343 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 03:04:17 ID:uV8RVgiT
バーレーン戦見ていろいろスレ廻ってたら
投下されてた。
乙
乙
姫さま視姦プレイGJ
「よし!今日の訓練は終わりだ!各自解散!!」
トリステインの花、女性衛士隊の隊員達は訓練地であるラグドリアン湖から続々と這い上がってくる。
その身に包むのは重厚感溢れる騎士鎧ではなく背中のX字のラインとピッチリとした太股がなんともたまらない
いわゆるスクール水着(競泳タイプ)だ。現在のトリステイン軍にはすでに才人考案の体操服にブルマが採用
されてあるが、水練時においてはこれも才人考案のスク水が採用されている。
評判の方は上々であり、とても泳ぎやすい、体操服の代わりとしてもいける、日焼けした際にくっきり浮き出る
背中のX字が旦那に好評で夫婦生活が充実するなどが挙げられていた。
「隊長は、あがられないんですか?」
「ああ、もう少し泳いでから行くよ」
スク水の上から鎧を着込んだ隊員とのやり取りを終え、アニエスは一人となった。今日のこの後は完全な自由時間だ。
それならば少しは一人の時間を楽しみたい、とひとしきりに泳いだ後にアニエスは岸から出た。するとそこには。
「よぉ」
「なんだ、サイトか。どうしたんだ、今日は」
才人が現われた。
「いや、なんか賑やかだったからさ」
「そうか、それよりそこをどけ。これから帰るところだ」
「この後自由なんだろ?だったらさ…」
「いっておくがふむ!?」
茂みにある鎧を纏おうと進むも才人に止められてそのまま唇を奪われてしまった。
才人は慣れたようにアニエスを木の方に押さえつけるように押し進みながらアニエスの舌を絡めとっていく。
ぴちゃぴちゃとお互いの舌が絡み合い、唾液を交換する音を響かせる。
「ここに来てるってことはさ、わかってだろ」
「………馬鹿」
ニュルっと才人の指がアニエスの下腹部を這い、水着の裾から指を秘肉へと突き入れる。すでにそこはじっとりと蜜をしたたわせ
始め、次なる行為を待ち望んでいるかのようだった。一方のアニエスはそんな才人を拒む事なく、逆にその胸にすがりつき顔を紅潮
させながら才人の耳元でそう呟いた。
「ッハァ!奥がぁっ、ゴリゴリされてっ!」
「やっぱり、アニエス。いい締め付けだ」
二人は、目立たぬ様さらに奥の茂みに入ると。前戯もわずかにそのまま本番に突入した。
現在、アニエスは才人に後ろから突かれる形になっている。着ている水着も上半身だけ脱ぎ、下は裾だけずらして一つになり、より才人
と一緒になれるように片足をあげている。そして、しっかり木にしがみつき、才人から与えられる快楽に耐えていた。
才人の腰が前後する度、その形の良い胸がふるふると振るえた。横から見ればその光景はさぞや眼服であるであろう。
しかし、競泳水着といえばその背中のX字。それを見せずしてなんの後背位か、X字の見えぬ競泳水着の後背位のSEXはただの水着
でのSEXだ。とはいうものの、今日の才人の気分はアニエスの振るえる美乳を見つつ犯したい。そんな気分であった為このような形であるのだ。
もちろん、背中のX字を残しつつ突いた時もあれば。そのまま全て脱がし羞恥プレイに羞恥プレイを重ね、中だけでなく髪から顔から腹に
かけて全身に精液をぶっかけアニエスを屈服させる擬似女騎士レイププレイもする時もある。そう、今日はたまたま美乳を楽しみたいそういう
気分だったのである。
「んん、深いぃっ」
「その顔…すっごいいやらしいぜアニエス」
すっかり、才人に抱かれる事を受け入れてしまったアニエスはまるで生娘のような声をあげる。すでにその顔には衛士隊隊長としての顔はない。
才人はあげられている片足の膝に腕を挟み、そのままその腕をアニエスの美乳へと伸ばしていく。
才人の手がアニエスの美乳を捕らえ、人差し指で乳首をコリッと捏ねるとあうっとアニエスが小さく呻いた。
「ち、乳首を捏ねるなぁ…」
「だって、アニエスのおっぱいって気持ち良いんだもの」
そういうと才人は人差し指から親指を加えて乳首をコロコロと弄ぶ動作に切り替える。そうすると乳首を弄るたびにアニエスの表情はいやらしく
歪んでいった。アニエスの乳を弄ぶ時、才人は決まってこう思う。『アニエスのおっぱいって貪りがいがあるな』と。
ルイズ・シャルロット・エレオノールの貧乳組も決まって弄り倒しているが、これはどちらかというと感度と彼女達のコンプレックスを刺激する
事による屈辱的な表情を楽しむ事を目的としている。変わってアンリエッタ・シエスタ・テファ・カトレアなどといった巨乳組は胸に顔を埋める、
吸うなど甘える事を主目的としている。純粋におっぱいの感触、感度を楽しんでいるのはアニエスのような美乳組だけだ。
「さ、サイト…も、もう…」
「ああ、俺も、そろそろ」
「中に…中に…全部っ!!」
アニエスがそう言った直後、才人はアニエスの腰を掴むと一気にラストスパートをかけた。パンパンと勢いのよい音があたりに聞こえる。
「ふっ、はぁぁっ、あぁぁぁぁっ!!」
「ほら、イクぞ、アニエス。くっ!」
ビュビュッと中で勢い良く出される精液の感触を感じるとアニエスは意識を失った。
「…うっ、こ、こは…」
「あ、アニエス。起きたか」
全身に伝わる暖かいお湯の感触を感じアニエスは目を覚ました。あたりを見渡すと小さな山小屋と目の前に才人がいた。
そうこうするとちゃぷんと音がした。そう、あの後才人は気絶したアニエスとアニエスの鎧を抱えて密かに建造していた山小屋
に移動したのだ。そして、その後。楽しみの一つとして容易した一際大きい縦長の調理鍋で風呂を焚いてそれにアニエスを抱え
一緒に入ったのだ。
「私は…気絶していたのか」
「あぁ、ぐったりとな」
ふぅっとアニエスはため息をついた。溜まっていたせいもあるが、どうも最近才人と性行為をするとがっつきすぎてしまう。
嵌りすぎだ、とアニエスは自嘲した。
「ん、それじゃ。アニエスも起きたし」
「ん?なんだ、才人…ひゃっ」
下腹部から再び肉が突き上げられる悦びを感じ、アニエスは声をあげた。
そう、今二人が入っているのは縦長の料理鍋。とても二人分のスペースはそうない。という事はとどのつまり、現在のアニエスは
未だ才人と一つに、体面座位の体勢で繫がっているのである。
「ぃや、サイト。私、まだ、起きたばか…」
「風呂から上がった後、小屋の方でもじっくり可愛がってやるよ。アニエス」
「ふぁぁぁっ!」
才人から再び与えられる快楽にアニエスは思わず背筋をそらして可愛い声をあげた。
形の整った胸にはお湯の水滴が、そらされた背中には競泳水着のX字型の日焼け、通称スク水焼けがよく映えていた。
エロパロ板に久しぶりに復帰、ゼロ魔でのリハビリもかねて書いてみました。
なんだろうか、最近草むらで全裸に精液どろどろというシチュがツボにはまって
しかたなくなってきた。何故なんでしょう?
>>347 GJ
最近投下が無いんで如何したのかと思ってましたよ。
早く他の職人さん達も復帰しないかな。
X42氏 乙です
アトピック氏 お久しぶりです GJでした
>>347 GJです
ゼロ魔は乳のバリエーションが素晴らしいですね
月をまたいでしまった…まじすまそ
そして月末が忙しすぎて途中までしか書けていない…続きはまた今度になるけど。
それでは『ぼくらの七日間戦争〜最終日〜』いきます
今日で、七日間の期限が終わる。
そう思うと、なんだか今日の朝日も妙に清清しく思える。
才人は重い頭を振り振り、ベッドから起き上がる。
昨日は昨日でアンリエッタとタバサの二人を相手にするハメになったのだが。
昨晩、アンリエッタの供してくれたやたらスタミナのつく料理と彼女のかけてくれた魔法のおかげで、才人の体力はすっかり元通りだった。
むしろ、料理のせいか下腹部にやたら熱を感じる。今ならアニエスのパンチラでもフルボッキできそうだった。
…つーか『絶対に近衛の任を勤めていただきます』とか言ってたわりに、スル気満々じゃねえか…。
だがしかしそれは仕事が終わってからのことだろう、と才人は考え、そしてげんなりする。
女王の近衛の仕事はけして楽な仕事ではない。
女王の傍に控え、その身を守るのが勤めであるがゆえ、謁見の最中はトイレに立つこともできない。
もちろん女王とて人間であるので、謁見の途中で休憩も挟むのだが、この時間がまた短いのだ。
せいぜい、一回につき5分程度の休憩を、三回も取ればいいほう。
その間に、才人はトイレを済まし、握りこぶし程度のパン一個の食事を採り、再び近衛の任に就くのだ。
もちろん、アンリエッタがその程度の休憩で済んでいるのは、きちんと管理された食事と、水魔法のおかげなのである。
まあ、そのへんは尊敬に値する、と才人は思っている。
しかし。
…なんとかしないとだよなあ。ひめさまの色ボケっぷりも…。
その最たる原因が自分であるのは棚の上に置いておく。
そして、どうやって調教しなおせば真っ当な女王様に戻ってくれるか考えて。
「…後で考えよう」
公務まで時間がないことに気づいて、才人は慌てて部屋を出たのだった。
朝早いこともあってか、謁見の間には誰もいなかった。
才人はとりあえず、教えられたとおりに謁見の間の検分を始める。
今日も異常なし。
「…まあ、王宮の中心だしなあ。そうそうなんかあるわけないか」
「そうですわね」
ぽそりと呟いた一言に、聞きなれた声が相槌を打つ。
この、トリステイン王宮に来てからさんざん聞かされた声は。
「…早いですね女王陛下」
いつの間にか、才人の背後に正装の白いドレス姿のアンリエッタが立っていた。
彼女以外に人影は無い。こんな時間から女王が一人でこんな場所にいるとは。
才人が軽く驚いていると、アンリエッタは彼の言葉に応える形で喋りだす。
「あら。だってサイト様が近衛として仕えてくれる、最後の日ですもの。
一分一秒でも惜しくって」
言いながら、頬を染めて上目遣いに才人を見上げる。
ちょっと前なら、くぁ、可愛いこと言ってくれんじゃないのこのオヒメサマ、なんて思ったものだが。
「…今度は何企んでんすか」
この七日間で、才人はすっかり女王に対して疑心暗鬼を抱くようになってしまっていた。
散々焦らされた上、魔法で射精まで止められては疑い深くもなろうというもの。
だが、才人がアンリエッタを嫌いになったわけではなかった。
ただ、彼の中でアンリエッタの立ち位置が『清純系雌奴隷』から『腹黒系淫乱女王』に変わっただけで。
女王は猜疑心でいっぱいの才人に、しれっと応える。
「あら。企むなどとは人聞きの悪い。
…まあ確かに、ここ数日サイト様には申し訳ないことを致しましたけれども」
ほんとだよ、と心の中で呟く才人の方は向かず、アンリエッタは彼に背を向けて続ける。
「…お詫びといってはなんですけれども。
この王宮の秘密を少し、教えて差し上げます」
言って、才人の手を引く。
まあどうせまた何か企んでいるのだろうが、王宮の秘密とやらも気にかかる。
才人は大人しく、アンリエッタに手を引かれるまま着いていく。
そして、アンリエッタは謁見の間の奥、ちょうど玉座の後ろ側まで来ると、才人に尋ねた。
「サイト様、もし、謁見中に狼藉者が現れたら、どうなさいます?」
「へ?どういう意味です?」
質問の意図がわからず、才人は思わず聞き返してしまう。
もちろん、近衛騎士である才人はその狼藉者を一撃のもとに撃退するのが役目なのだが。
「狼藉者が現れた場合には、どう対処しますか、と尋ねました」
「えーと。とりあえずその狼藉者を倒して捕まえます」
至極当然の回答であったが、女王の質問には続きがあった。
「では、その狼藉者の数が多かった場合は?例えば十人とか」
「え?ええっと」
回答に窮する才人を、女王はさらに畳み掛ける。
「王宮に火を放たれた場合は?王宮の外からの魔法による連続砲撃にはどう対処なさいます?」
「そ、そんな急に言われても」
困った顔の才人に、アンリエッタは逆に満足そうな笑顔になる。
そして、玉座のちょうど真後ろ、ブリミルのレリーフの彫られた壁面に手を当て。
「疾く開け」
一言、呟いた。
すると。
レリーフのちょうど両足の間が音も無く、大理石の白い壁がまるで布の緞帳を開くように開いていった。
そして、女王は数瞬、壁が開ききるのを待って、言葉を続けた。
「そういった、『人の力ではどうしようもないこと』から王の身を守るため…この部屋があるのです」
その部屋は、多重の結界で守られた、いわばトリステイン王族専用のパニック・ルーム。
王家の血筋でなくば開くことの適わない魔法の扉で閉ざされた、王宮で最も安全な場所。この部屋の結界を解くには、伝説の虚無を以ってするしか術は無い。
もちろん、その場所は。
「な、なんでそんな大事な場所を俺に」
王と、それに連なる一族にしか、場所を明かされない。
それはもちろん保安のため。ここにそのような部屋があると王族以外に知られては、意味が無い。
才人の疑問は当然だった、そして余りにもその疑問は間抜けに過ぎた。
今まで笑顔だったアンリエッタの顔が、一瞬にしてむくれ顔になる。
あ、ヤヴェ。
思ったときには遅かった。
「…何を今更…。
この場所をお教えすることの意味、わからないほど愚鈍ですか?シュヴァリエ」
むくれ顔のまま、才人に詰め寄る。
「え?いやえっとあの」
もちろん才人にだってその意味くらい分かる。
王族にしか伝わらない場所を、才人に教える。それはつまり。
『俺が王家に入る』=『ひめさまとケコーン』っつーことっすか!
いよいよもってアンリエッタの『王になって頂きます』が本気なのだと分かると、才人の背中を、冷や汗と己が主人の罵声が撫で回す。
「い、いや俺今まで冗談だと思っ」
「冗談や酔狂で平民風情を『我が王』などとは呼びません。
サイト様私をナメてますか?いつだって私は本気ですよ」
いやまてちょっと待てアンタ雌奴隷とかさんざアレな発言しといてソレは!?
あせる才人。追い詰めるアンリエッタ。
たじたじと後ずさるしかない伝説の使い魔の胸倉を、不意に細い白い手が掴んだ。
がし。
「えいっ」
「え?わ、ったたたたたた?」
それは数秒のうちに行われた。
ダンスのターンの要領で、アンリエッタはそのまま華麗にステップを踏む。
いきなり回転させられた才人はバランスを崩し蹈鞴を踏む。
くるり、と二人の位置が入れ替わった。
そのまま、アンリエッタは才人の胸倉をどんと勢いよく突き押す。
バランスを崩したままの才人はそのまま勢いよくパニック・ルームへと転がり込み、尻餅をついてしまう。
アンリエッタはそのままの勢いでパニック・ルームに飛び込み、そして。
「封じよ」
女王の言葉を受け、音すら立てず、大理石の白い壁がまるで終演を告げる緞帳のように、閉じていった。
そして、謁見の間には誰もいなくなった。
しばらくして。
誰もいなくなった謁見の間に、女王と近衛騎士が宰相と銃士隊隊長を伴って、現れる。
「それでは、最後の公務よろしくお願いしますね、シュヴァリエ」
「分かりました、陛下。身命を賭してお守りいたします」
すっかり似合いの二人になったな、と宰相と隊長は二人を見つめる。
もちろん、その二人は魔法人形スキルニル。
才人とパニック・ルームに一日しけこむため、事前にアンリエッタが仕込んだのであった。
そしてここでつづくです。
パニック・ルームの中では一体何が!チャンネルはそのまま!
んじゃねゆノシ
支援
してもしなくてもこの国は滅びるけど www
うっは〜〜〜〜〜。・゚・(ノД`)・゚・。
またやられた〜〜
>>356 GJ!です。
怒っちゃダメ…いつもこといつもこと w
>>356 ちょwww
全裸でいつまで待てば良いんっすかwww
畜生!また寸止めか!!!
へんたいさんはファン殺しだなおい
パニックルームは俺のトラウマ
「いったい何が」って、ナニに決まってるくせにw
363 :
X42:2009/02/02(月) 01:21:39 ID:3n4BF9wJ
せんたいさんGJ
いじり小ネタ投下します。
職人の皆さますいません。
決して怒らないで下さい。
朝早くルイズとシエスタはトリスタニアに買い物に出掛けた。
「あんたメイジじゃないくせになんでマジックアイテムなんて買いに行くの?」
「あらミス・ヴァリエール、メイジじゃ無いからこそですわ。平民にも使えるマジック
アイテム結構有るんですよ。それをこれから有名な店に買いに行くんですよ」
「ふーん、そうなの。私授業で使う物しか知らないけど一体何を買うつもり?」
「内緒です…まあ、とても良い物ですよ。きっとミス・ヴァリエールも気に入ると思い
ますわ。あ、それから値段はピンキリですから注意して下さいね」
「あんた、誰に物を言ってるの?私がその気になれば店ごと買い取ってみせるわよ!」
「流石ですわ、ミス・ヴァリエール。それなら私達がとても手が出ない物も買えますわ」
「当然でしょ。さ、早く案内しなさいよ。その店を」
「あ、でも一つじゃないですよ」
「へっ?如何言う事?」
「店によってそれぞれ個性が有るんですよ。ですから何軒も回るんです」
「あ、そう言う事」
そう言って2人は大きな店の前にやって来た。
「ここがハルケギニア一と誉れが高い『せんたいさん商会』ですわ。幼女から熟女に至る
まで幅広い年齢層に対応し、ゲルマニアさえ手中にすればハルケギニア制覇ですわね。
品質もどれも最高級ですわ。時々おふざけも有りますけど…とことんまで突き詰めた
その手腕はズバラシーの一言です。正に質、量ともハルケギニア一です。将来は全世界
制覇も夢では無いですね。
ただ寸止めと言う殺人技を使って客を飢えさせますね。その技の為に店の前で悶える人
が後を絶たないとか…」
「あんた何のマジックアイテム買いにきたの?」
「そんなの人前じゃ言えませんわ」
「あんたねぇ…まさかそれでサイトを誘惑するつもりね?」
「誘惑だなんて…そんな夜を楽しむ為ですわ、ミス・ヴァリエール」
「同じ事でしょ!全く何考えてんだか……で、あんたのお勧めの品は?」
「ふふふふっ、やはり乗って来ましたねミス・ヴァリエール。まあ論より証拠、中に
入ってじっーくり拝見しましょ」
そう言って2人は店内に入って行く。そして暫くして笑顔のシエスタと顔を真っ赤に
したルイズが出て来た。
「どうですか?ミス・ヴァリエール。凄かったでしょう?」
「ななななななななんて物売ってるのよ。は、恥ずかしいでしょ。全く」
と言いつつその手の中にはせんたいさん商会謹製超強力強精剤「オーガの血」を握り
締めていた。これで今夜は…と妄想モードに突入していた。
「次行きますよ!ミス・ヴァリエール」
シエスタは含み笑いをしつつ次の店に向かった。
「ここがトリステイン王宮御用達のボルボX商会です。特に女王陛下の為のアイテム
では右に出る物はいませんわ。それこそ究極の品質と言っても過言では無いですね。
一度目にすればたちまち虜になる事請け合いですわ。虜になった人達は「信者」と
呼ばれるそうです。ただ品質が高すぎる為1つのアイテムが完成するには大変時間が
掛りますわ。その為「信者」の方々が「マダー・マダー」とお店の前にやって来るそう
です。それももうこの辺りの名物とさえ言われるほどなりましたね」
「そう…まっ、論より証拠よね。よーく品定めしなきゃね」
そう言って興味津々で入って行った。
暫くして。
「ず、ずるいわ姫さま。あんな強烈なアイテム使ってサイト誘惑してたなんて。あんなの
使われたら勝ち目なんかないじゃ無い。あ、あんな身も心も溶かすような…艶やかで
ねっとりとした…物を使うなんて反則だわ」
と言いつつシエスタに山の様に買い込んだ物を持たせていた。
「ミ、ミス・ヴァリエール。ちょっと買い過ぎじゃないですか?このままじゃ持って
帰れなくなりますよ」
「馬で来たんだから大丈夫よ…多分。それで後何軒行くの?」
「後はガリア王宮御用達のバレット商会、涙を誘うアイテムでは右に出る物はいない205
商会、最近復活したアトピック商会。それから最近店を閉じたままのツンデレ王子商会、
純愛センター商会ですね。早く再開しないか待ち遠しいですね」
「閉まっている店にも?」
「もしかしたら再開してるかもって期待してるんです」
「それじゃ早く行きましょ。……今夜はサイトを…ふふふふふっ」
「声出てますよ。ミス・ヴァリエール」
「い、良いでしょ別に…そんな事言うなら今夜メイド寮で寝なさいよ」
「ず、ずるいですー。ミス・ヴァリエール。私もご一緒します。私が教えたんですからね」
「ったくがっついて…分かったわよ。但し私が先よ、構わないわね?」
「有難うございます!ミス・ヴァリエール」
サイトは果たして明日の陽を拝む事が出来るのであろうか?
―FIN―
366 :
X42:2009/02/02(月) 01:26:55 ID:3n4BF9wJ
以上です。
本当に怒らないで下さいね。
では失礼します。
ああ、川澄声の姫と言えば
パニックルームだな
>>366 ワロス
X42商会じゃどんなエロスなアイテムを売ってるんだい?
せんたいさん及びX42氏乙!
>>366 吹いたわっ www GJ!!
このスレは「オーガの血」使いすぎですよねっっ www
>>366 乙です。
純愛センター氏どうしてるのかなあ。
あの人の書くルイズとサイトの話、とても好きなんだが。
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔
ここはヴェストリの広場。今日も水精霊騎士団の特訓が続いている。
ギーシュ「160番!動きが遅いぞ! 55番!よそ見をするな!」
ルイズ「あれは一体何をやっているの?」
サイト「ああ、これからは極秘の任務が増えそうだからな。団員を番号で呼ぶことにしたんだ」
ギーシュ「よし10番!その調子だ!」
ルイズ「え!?マリコルヌが10番なの?意外に優秀なのね」
サイト「いや、簡単にばれないように番号は各人の好みのタイプを数字で表してるんだ。
ほら、さっき呼んでたギムリは身長で、レイナールは体重なんだ」
ルイズ「・・・・・・マリコルヌは?」
サイト「・・・と、歳・・・」
次第に冷たくなってきたルイズの口調にサイトは背筋を凍らせた。
その時、ギーシュがサイトに向かって叫んだ。
ギーシュ「おーい85番!整列だぞ!」
Bかw GJ。
あとどれくらい必要なんだろうなw
>>373 気に入った、厩舎でルイズをファックしていいぞ
規制が解除されたからやっと」GJできるお
俺は14番がいいな
>>373 GJ! サイトは次の瞬間にボコボコだな
「胸」という言葉なんか一言も使ってないのに、
85番→ルイズにボコボコ、を連想させてくのはすごいな。
サイト×モンモンはまだですか?
、、さて、
>>353の続き。
『ぼくらの七日間戦争〜最終日〜』final phase
れでぃ〜・ごう!
「いててて…」
才人が転倒してすぐ、周囲は闇に包まれた。
それはアンリエッタがパニック・ルームの入り口を閉じたのが原因だった。
すぐに、才人は今の状況を思い出す。
「ちょ、姫さま何しめてんすか!公務とかどうすんです!?」
慌てて声を上げるが、暗闇から返ってきた言葉は。
「もちろんサイト様を逃がさないためですよ。当然、ここの扉は私の命令なしに開くことはありません。
公務はいつもどおりスキルニルでなんとかしてますのでご心配なく」
もうやだこの国。
「いやあんた一応王様でしょーよ!ちょっとは真面目に公務しようよ!」
とりあえず正論など吐いてみる。
「いやです」
一蹴である。
「いやですってあーた!」
才人がさらに反論しようとした瞬間。
視界が急に開けた。
闇がまるで虫の群体のように引いて行き、部屋に光が満ちる。
一瞬で切り替わった光の世界の眩しさに、才人は思わず目を閉じてしまう。
そして、数秒して光に慣れると。
「な」
周囲の状況に呆気に取られてしまう。
「なんじゃこりゃあああああああああ!?」
それはどこか見慣れた光景だったが、才人の度肝を抜くには十分すぎた。
まず目に付くのは白い壁。ただし大理石でもなんでもなく、コンクリの上に樹脂の合板を張り合わせた、人工の壁。その一面には大きな窓があり、外の青空から空気と太陽の光を取り込んでいる。
そして床は、きれいに裁断され、ぎっちりと並べられた、これまた合板の木の床。その床にはワックスでも塗られているのか、日の光を反射してぎらぎらと光っている。
その部屋の中には、鉄パイプと木の板で構成された学習椅子や、折りたたみ式のテーブルがいくつも並べられている。壁際にはグレーの掃除用具入れや、鉄製のラックがある。
そう、そこはハルケギニアの光景ではなかった。
才人のいた、現代日本、それも、才人のいた学校の、教室の一室であった。
そして、驚きに声を上げた才人の後ろから、声をかける者がいた。
もちろん、この部屋の主である、アンリエッタ女王その人である。
「驚きました?この部屋は、何日いても飽きが来ないよう、中心として設定した人物の望みの光景を幻覚として映し出すんです。せっかくですので、サイト様を『中心』に設定させていただきました。
…でも変わった光景ですね。ひょっとしてサイト様の故郷ってこんな所なんですか?」
声に振り向いた才人は、再び呆気にとられた。
「って姫さままでなんつーカッコを!」
「あら、似合ってませんか?」
言って、その場でくるりとターンしてみせるアンリエッタ。
すると、水色の短いプリーツスカートが、ふわりと円を描いた。
アンリエッタも、その姿を変えていた。
いつもの白いドレス姿ではなく、襟や袖口を水色に染めた、セーラー服を着ていた。
以前シエスタの着ていたものとは若干仕様が違っていた。
「サイト様の故郷の服だという話ですので、一着買い求めたのですけども」
そして、「似合いませんか?」と少し悲しそうな顔で才人の顔を下から覗き込む。
「いや似合って無いわけじゃなくて、いやむしろ似合ってますけど!」
「あら嬉しい」
言ってアンリエッタは、混乱のキワミの才人の胸に飛び込む。
そして、ネコがじゃれ付くように、才人の胸板に頬を摺り寄せる。
才人はそんなアンリエッタを抱きしめたい衝動にかられたが。
ここで負けたらダメな気がして、手を必死にワキワキするほかに道は無かった。
「サイト様」
葛藤の渦の中心にいる才人に、アンリエッタは声を掛ける。
「サイト様との逢瀬も、今日で最後なのです。だから、今日という日を特別なものにしたい。
そんな乙女心、理解してはいただけませんか?」
いやちょっとまて乙女心とか関係ないだろう、と突っ込もうとした才人だったが、アンリエッタはそこへ先手を打った。
上目遣いに才人を見上げ、目にいっぱい涙を溜めて。
「…満足したら、公務に戻りますから。
ですから、お願い。私に、思い出をください…」
いやちょっとまてその格好で上目遣いで思い出をくださいは反則だろう、と、一撃で才人の理性はバッキバキに折れてしまった。
「しょ、しょうがないなあ。
満足したら、公務に戻るんですよ?約束ですからね?」
「はい♪」
嬉しそうに微笑むアンリエッタを、今度は遠慮なく抱きしめる才人だった。
才人が懸念したのはもちろん、その条件。
『アンリエッタが満足したら』の部分である。
普通に考えて、アンリエッタが満足するまで相手をしていたら、明日の朝までかかる。
それをなんとかしないと、と才人は考えていたが。
もぞもぞと、腕の中でアンリエッタが動くのに気づいて、彼女に声を掛ける。
「どうしたんです?」
才人の疑問に、アンリエッタは答える。
「ええ。できるだけ早く満足させていただくために、サイト様に魔法をかけてさしあげようかと」
言ってアンリエッタは、ガーターベルトに挿していた、予備の細い魔法の杖を取り出した。
才人の背中を、いやな予感が駆け抜ける。
「い、いやちょっと待って!どういう魔法をかけるつもりなんすか!」
この七日で、女王が才人にかけた魔法はろくなものがない。
やれ眠りの魔法だ、射精を止める魔法だと、いい思い出など一つも無い。
しかし、アンリエッタは続ける。
「大丈夫です。…えっと、その、ですね」
急に赤くなって、もじもじし始める。
゚ | ・ | .+o _ o。 | *。 |
*o ゚ |+ | ・゚ _二ー-゙ヽ/_ +・ o |*
o○+ | |i -= ´ ` ミ、 ゚| o ○。
・+ ・ l /, ヽ ・|*゚ + |
゚ |i | + / i |ー|-|i | i l . i | |! |
o。! |! ゚o !|{ヽ{`━' |i iト、 l | | * ゚ |
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その様子が気になって、才人はアンリエッタに先を促す。
「…言ってみてください」
「えと。その。サイト様の、ですね。精液を。
ちょっと、その、濃くしてさしあげようかと」
確かにそれなら、時間を短縮できるだろう。
しかし、安心するより先に才人は呆れた。そして言った。
普段からこーゆー魔法開発してんのかこのわたあめわ。
「…いー加減、そーゆーことに才能の無駄遣いするのやめなさいね?」
「…は、反省します…」
真っ赤になって、もじもじと杖をいじくるアンリエッタの頭を、才人はくしゃくしゃと撫でた。
「ま、今回はいいでしょ。濃い方が姫さまも早く満足できそうなんでしょ?」
「…は、はい…」
赤い顔のまま、アンリエッタは詠唱を始めた。
すぐに呪は成り、杖に桃色の光が宿る。
その光を、アンリエッタは才人の下腹部に押し当てた。
「『圧縮』…かかりました」
それは、水溶液の濃度を上げる魔法だった。
本来は、実験用の薬品の濃度を増すために、アカデミーで使われていた魔法を、アンリエッタが改変し、人体に作用するように作り変えたのである。
才人は下腹部が急に重くなったような感触を覚えた。
その感覚に、少し不安になる。
「あの、これ副作用とか大丈夫なんすか?」
もし血液を間違って圧縮されてしまったらどうなるのだろう、そんなことを考えていた。
「大丈夫ですわ。…精液以外が濃くなったりはしません。ちゃんと、ルーンで限定しましたし」
アンリエッタもこう見えてれっきとしたトライアングルメイジである。
ことスキルニルの扱いとこのテの魔法に於いては伝説級ではあるが。
「ためして、みます…?」
言って、既にズボンの前を押し上げ始めている才人自身を、ズボンの布の上から撫で上げる。
才人の下半身は、濃度を増した精液に反応するように、熱くたぎっていた。
才人は、手近にあった椅子の上に股を開いて腰掛け、言った。
「そうですね。それじゃ、姫さまのクチで」
「はい…」
才人の足元に跪き、ズボンのジッパーをその細い指で下ろしていく。
半分ほど下ろした時点で、びん!と勢いよく布を押しのけ、才人の一物が露になる。
そのまま、アンリエッタは才人のズボンとパンツに手をかけ、下ろしていく。
アンリエッタの動きにあわせ、才人は軽く腰を浮かせ、ズボンを脱がせやすくする。
ズボンが完全に脱がされると、嫌でも屹立した才人自身が目に付いた。
アンリエッタはその根元の袋を優しく右手で捧げ持ち、左手を竿に添えて、先端に優しく口付ける。
才人が小さくうめき声を漏らすのを確認し、感じているのを確信すると、先走りの漏れ始めた先端を口に含む。
そして、才人が気持ちよくなるよう、全体を舌で優しく包み込み、やわらかく吸い上げ、陰嚢をふわふわと繊細に揉みあげる。
やがて唾液と先走りの混合物がじゅるり、と音を立て、アンリエッタの口の端から溢れる。それは才人の竿を伝い、陰嚢を濡らし、間接的にアンリエッタの白魚のような指を汚す。
それでも女王は奉仕を止めず、小さなあえぎを漏らしながら、大きな吸引音をたてながら、才人を高めていく。
゚ | ・ | .+o | |\ o。 | *。 |
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「くっ…ひめさまっ…!」
才人の耐えるような声。限界のようだ。
アンリエッタはいつもとは違い、喉の奥ではなく、口の中、ちょうど舌の真ん中に亀頭を乗せ、才人の射精を促すべく、陰嚢そ刺激し、竿をしごく。
すると。
ひときわ大きく才人が口の中で脈動し、一瞬、竿が太くなる。
才人の管の中を、いつもの数倍に濃度を増した精液が、上ってきていた。
ごぷん、と異質な音を立て、アンリエッタの口の中で才人が弾けた。
『圧縮』の魔法によって濃度を増した才人の精液は、もはや液体ではなかった。
アンリエッタの舌の上で、ぷるぷると震えるソレは、ゼリーのように固まり、口の中でプチプチと噛めるほどになっていた。
ソレは一度では飲み込みきれず、仕方なしにアンリエッタは口の中で才人の精液を反芻していた。
口の中に広がる、濃度を増した雄の臭いと味に、アンリエッタの理性が溶かされていく。
射精が終わり、才人が口の中から出て行くと、それにつられるように一部の精液がぷるん、とアンリエッタの口から溢れる。
それをアンリエッタは両手を捧げて受け止め、そのままずるりずるりと口の中へ吸い込んでいく。
重い、濃いゼリー状の精液が喉の中をまるで陵辱するように通過するたび、アンリエッタの官能を灼く。
「ん…く…は。はぁ…あたま、クラクラします…」
陶然とした表情で、腰をぺたんと床に下ろした格好で、そうのたまう女王。
桃色に染まったその姿は酷く淫靡で、才人の雄は再び滾り始める。
天を衝き始めた才人を見て、アンリエッタはすく、と立ち上がる。
「姫さま?」
「サイト様はそのまま。今日は私が上になります…」
言って、たくしあげたスカートの中には。
ひくひくと蠢くアンリエッタの雌が、涎でべとべとに濡れているのが見えた。
「今日ははいてないっすか」
「ふふ。サイト様、こういうの好きでしょう?」
そう言って才人を跨ぐと、アンリエッタは右手を才人の竿に沿え、固定する。
そして、ひたり、と愛液で濡れそぼった女陰を押し当てて。
そのまま、体重を掛けて、己を貫いた。
愛液が淫靡な音を奏で、その伴奏にアンリエッタは喘ぎを合わせる。
「あっあっあっあっあっ…おく、おくまできましたぁ…」
そしてそのままぎゅ、と才人に抱きついて動きを止める。
「…今日も、コレなんすか?」
アンリエッタは、抱き合ったまま動かず、腰を捻るだけで高めあうセックスが大好きだった。
才人もそれを承知しており、女王の機嫌をとる時や、気分の乗ったときは、アンリエッタの好きなこのやり方で彼女を抱いていた。
「はいぃ…。コレ、すき…。おなかのなか、サイトさまでいっぱいで…しあわせなのぉ…」
涎を垂らしながら、淫欲に曇った瞳で才人を見つめながら、アンリエッタは嬉しそうに微笑む。
しかし、才人はそこまでこのやり方が好きなわけではない。
時間もかかるし。
「んー、でもコレ俺はそんなでもないかなあ」
と、正直な感想が口を衝いて出る。
その言葉に、アンリエッタは少し不機嫌な顔になるが。
何かを思いついたのか、脇のテーブルに置いてあった杖を手に取り、呪文を唱え始める。
「え?ま、また魔法っすか?」
今度は何をされるのか、と不安になる才人。
_
_二ー-゙ヽ/_
-= ´ ` ミ、
/, ヽ
/ i |ー|-|i | i l . i |
!|{ヽ{<●> |i iト、 l |
|ソ_` "" リ!ノ /| < 何が?
ヽ'- ノi| {
` イ jハ l
,.‐- .._ -‐}! ヽ!
/ 、 i } \
i ` -、{! /_ \
| ヽ. ヾ´  ̄ `ヽ
} } ヽ
| リ、 ..::: .. l
| / `ー:::: , ヘ:::::.. |
|/ / :::... .. /:::/ | ::..... {
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三|三 ヽ| |ヽ ム ヒ | |
<ム /´ |`ヽ | ̄| ̄ 月 ヒ | |
フ| ヽ ヽ_ノ ノ / | ノ \ ノ L_い o o
それを感じ取ったのか、すぐにアンリエッタは応える。
「大丈夫。今度は私にかけます。私の…おなかに…」
おなかに?中の動きをよくしてカンジさせようっていうのか?
しかし、才人の予想は外れることになる。
アンリエッタの呪文は直ぐに完成し、そして、杖に宿った光を、アンリエッタは自分の下腹部に当てる。
「『透過』せよ」
すると、アンリエッタのセーラー服の下腹部の直ぐ上に、円形の穴が開いた、ように見えた。
そこからは、アンリエッタの『中身』が丸見えだった。
ぎゅうぎゅうと才人の茎を締め付ける膣道、亀頭に口づけをする子宮顎、ふるふると震えながら、射精の奔流を待ち焦がれる子宮。
それらが、セーラー服とアンリエッタの肉体を透過し、丸見えになっていた。
余りにも現実離れした淫靡な光景に、才人の喉がごくりと鳴る。
「みえますか?サイトさま…」
「あ、ああ。こんなんなってんだな」
「見えますでしょう?私の中、嬉しそうにサイトさまをぎゅうぎゅう抱きしめてます…。
あっ…わ、わかるでしょう?私のおく、サイトさまのさきっぽを、ちゅうちゅうしてますぅ…!」
アンリエッタの言葉どおり、彼女の肉襞はぐにぐにと蠢きながら、才人の竿を揉み上げている。そして子宮顎がもの欲しそうにずるずると降りてきて、才人の鈴口に何度もキスをしていた。
二人はまるで別のイキモノのように蠢く自分たちを眺めながら、非現実的な快感に酔いしれていく。
「すげっ、姫さまの中、こんなっ、ヤらしい動きっ…!」
「あ、く、かってに、かってに動きますっ、動いてますぅ…!」
やがて、互いに耐えられなくなり、二人は抱き合う。
「くぁ、いく、も、出るっ…!」
「あ、は、私もっ、もうっ、だめぇぇぇぇぇぇ!」
きつく結ばれあった二人の結合部で、雄が吼えた。
ごぷん、と異質な音をたて、精『液』がアンリエッタの開ききった子宮口から流れ込む。
熱くたぎるゼリー状の生命の塊は、そのままアンリエッタの子宮の襞の隅の隅まで絡まり、留まる。
「あ、や、おなか、なか、いっぱいぃ…。あぁぁぁぁ…」
そして、アンリエッタはくたん、と才人の肩に頭を預けたのだった。
「サイトさま?これから、どうなさいますか…?」
二人は椅子の上でまだ繋がっていた。
アンリエッタの下腹部から覗く、二人の器官の結合を見せられ、才人の滾りはまだ納まらなかった。
ああいうことを言った手前、早く終わらせるべきなのだが。
「…姫さま、満足しました…?」
含みを持たせたその言葉に、アンリエッタは心の中だけでほくそ笑む。
…それでこそ。私の愛した、愛しい我が王…。
「…申し訳ありません…実は、その、まだ…」
申し訳なさそうな顔の演技で、アンリエッタはそう言ってのけた。
そして当然、才人は。
「い、いや!実は俺もまだしたいなーって思ってたから!
…いい?」
「ふふ。こちらこそお願いいたします。ほんと、しょうがないひと…♪」
「姫さまに言われたくないなあ…」
そして、アンリエッタは再び才人を、遠慮なく抱きしめたのだった。
…今日は、あなたは私だけの玉座です…。
そしてそのころ、謁見の間では、スキルニルのアンリエッタが、集まった諸侯にとんでもない発表をかましていた。
シュヴァリエ・サイトの伯爵への抜擢。そして、自分との婚約。
今までの数々の功績と、伝説を担う者としての肩書きを、知らぬ諸侯はおらず。
枢機卿と諸大臣たち、さらには銃士隊隊長のお墨付きまであっては、反対するものはいなかった。
もちろん、それはアンリエッタによる策略であった。
もちろんその事を知った、某虚無の担い手は己が使い魔を取り戻そうと画策するのであるが。
その、トリステイン全土を揺るがした大事件が起きるのは、もう少し先の話。
白百合の女王アンリエッタと、トリステインの盾、英雄サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガの成婚の儀式の真っ最中のことである。〜fin
以上。ついにつづきものシリーズもクライマックスの気配。
それ以前にちゃんとオチはつくのか!?
ルイズのお仕置きは?タバサのガリアのっとり計画は?
シエスタハブられてねーか?ティファニアは最後までアホの子のままなのか?
広げた風呂敷は最後まで開いたままのヨカン。伏線?なにそれくいもんすか?
まあそんなわけで今日はねゆ。ノシ
へんたいさんのド変態!!
>>392 せんたいさんGJ!
いやあ流石ですね。無論つづき期待してます。
>>392 透視なんて!!!
畜生!
へんたいさんはやっぱへんたいだった!GJ!!
まさか文章で膣内断面射精を読むことになろうとはw
GJですへんたいさん。
シュヴァリエ・ド・ヘンタイも爵位を与えてもいい気がする
断面マニアにはたまらない展開でしたwwwwww
399 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 08:28:20 ID:NdGto7sC
乙
400 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 13:53:24 ID:TDq1kaKa
ヒャッハー!こいつはいいへんたい野郎だぜ!
>>392 さすがへんたいさん 今回も素晴らしく変態な内容ですね GJ!
GJ!
断面が斜め上でした
ヘンターイ、より猟奇の領域に片脚指突っ込んでるような気も(汗)
ヤンデレの域には既にどっぷり使ってる気がするからおk
405 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:02:54 ID:3ruzbad5
大通りの人混みの中を、一人の黒髪の少年と、情熱的な紅い髪の少女が歩いていた。
ただ歩いているのではない。二人は心通い合う男女がそうするように、少女は少年の腕に腕を絡め、頬を肩に乗せるようにしていた。
今のサイトは学院生の制服姿のキュルケと身を寄せ合っていても不自然ではないように、ちゃんと水精霊騎士隊の外套をパーカーの上から羽織っていた。これで一応社会的には問題ない。
が、そもそも東洋系の人間がいないらしいここハルキゲニアで、サイトの姿とゲルマニア出身のキュルケのカップル姿はずいぶんと目立っていた。
人混みでなければ振り返る者もあったかもしれない。
サイトはつい先刻、キュルケの熱意に結局押され、何よりナース服という魔力には勝てずに手頃な場所を探すこととなったのである。
ルイズには後で戻って、はぐれたとでも言い訳を考えておかなければならないのが憂鬱だ。
「んふふ、ダーリンっ」
頬に軽い接吻を受けた。
このように、心底嬉しそうに自分の片腕にしなだれかかっているキュルケのほのかな香水の香りは、それを差し引いてなお余りある満足感があるのだった。
(ああ、こんな日がやってくるとは思いませんでした)
鼻の下を伸ばさんばかりに腕をサンドイッチするキュルケの豊乳と、女の子と連れだって歩くという夢のような状況に、彼は幸せをかみしめずにはいられない。
406 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:03:50 ID:3ruzbad5
こちらの世界へやってきて結構な時間が経った気がする。
数多の美女美少女と出会い、少なからずの好意を受けてきたが、考えてみればここまで彼氏彼女の関係に発展した例はキュルケのみだ。
ルイズは……
(どうなんだろうな……?)
使い魔以上、恋人未満。
特別には違いないが、一線を越えてはいない間柄。
サイトはそこだけが引っかかっているのだった。
・
・・
・・・
チクトンネ街にある大衆酒場兼宿場『魅惑の妖精』亭に到着し、入り口を通ると、まだ昼間とあってか客の数はまばらだった。
「あの、スカロン店長」
サイトはテーブルを拭いている屈強な体躯をした男性に声をかけた。
407 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:04:30 ID:3ruzbad5
いわゆるラブホテルのようなものがどこにあるのか皆目見当もつかなかったし、キュルケの話では危ない貧民街にそういった生業の店が多く、自分はあまり行きたくない旨を伝えられていた。
となると、宿屋と言えばここくらいしか思いつかなかったのである。
「あら〜ん、サイトちゃんじゃなぁ〜い! 久しぶりねトレビア〜ン!」
くねくねとその男らしい身体を女っぽくよじりながら、スカロンがサイトの声に反応した。
「あら……そちらのレディは確か」
「ああ、その、ちょっとね! えーとその、ちょっとだけ部屋で休んでいこうって話になってさ!」
いざキュルケと二人で部屋を取ることになると、堂々とはできなかった。
言い訳じみた話でスカロンに質問をさせないよう矢継ぎ早に部屋の空きがないか尋ねる。
「日没前までなら何部屋か空いてるわよ〜ん」
さすがは宿屋の経営者といったところか、学院の制服姿のキュルケを見ても問いただす様子はない。
幸いにして、シエスタの親戚にあたり、自分とキュルケにも面識のあるジェシカは今店にはいないようだ。
ジェシカはシエスタの味方であり、情報が漏れれば一大事である。ほっと胸をなで下ろした。
「じゃ、じゃあ一部屋……」
「わかったわ! じゃあ、そちらのレディはお先にお部屋へどーぞ、部屋番号は三○三号よん」
スカロンはカウンターに戻ると部屋の鍵を取り出してキュルケに渡した。
_
_二ー-゙ヽ/_
-= ´ ` ミ、
/, ヽ
/ i |ー|-|i | i l . i |
!|{ヽ{<●> |i iト、 l |
|ソ_` "" リ!ノ /| < 何が?
ヽ'- ノi| {
` イ jハ l
,.‐- .._ -‐}! ヽ!
/ 、 i } \
i ` -、{! /_ \
| ヽ. ヾ´  ̄ `ヽ
} } ヽ
| リ、 ..::: .. l
| / `ー:::: , ヘ:::::.. |
|/ / :::... .. /:::/ | ::..... {
_|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
> <
三|三 ヽ| |ヽ ム ヒ | |
<ム /´ |`ヽ | ̄| ̄ 月 ヒ | |
フ| ヽ ヽ_ノ ノ / | ノ \ ノ L_い o o
409 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:05:17 ID:3ruzbad5
「じゃあサイトちゃんはこっちの宿泊者名簿にサインとかしてってちょうだい」
「うん、じゃあキュルケ、先に行っててよ」
「ええ……うふ、待ってるわね」
とんとんと階段を上がっていくキュルケを見送り、言われた通りに宿泊者名簿に自分の名前を書くことにする。
「……ねえねえちょっとちょっと」
スカロンが声を落として耳打ちしてきた。
「キュルケちゃんといつの間に付き合うようになったのよん?」
好奇心というより、老婆心といったような口調だった。
「え? い、いや付き合ってはいないんだけ、ど……」
「付き合ってないのに二人で腕組んで街歩いてるワケ?」
「う……」
「今からお楽しみなんでしょ?」
「ま、まあぶっちゃけそうなんだけど」
「……これで何回目?」
「に、二回目」
「トレビアン。いいわ、ちょっとこっちにきなさい」
「へ?」
410 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:06:02 ID:3ruzbad5
裏方のほうへ招かれると、スカロンは自室からタバコ箱二つ分ほどの小さな箱を持ってきた。
「これ、アタシからの二人へのお餞別」
受け取ると、中身を見てみる。
「なんだこりゃ……?」
中には薄い油紙の包装の四角い何かが数十枚は入っている。
「あら〜ん、レディと交際する殿方がそれを知らないのは無粋よ〜ん」
「は、はあ?」
サイトは訳が分からずに一枚を取り出してみる。
包装紙の中には何かグニグニとした感触がした。
「えっ!? これって……」
そこにきて彼もようやく合点がいく。
「夜の社交界必須のお品よん」
スカロンが胸を張った。
411 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:06:38 ID:3ruzbad5
(ま、まあロケットランチャーやゼロ戦あるくらいだし、コンドームが伝わっててもおかしくはないか……)
サイトは手のひらの中の、男性用避妊具を見つめる。
コルベールが錬金術でガソリンを複製したように、きっとこちらの世界で誰かが生産しているのだろう。
サイトは昔何かのエロ知識本で、そもそもコンドームは世継ぎ問題を軽減するためにヨーロッパの貴族社会が創り出したもの、というのを読んだ覚えがある。
複製されているのはゼロ戦のような機械と違い、用途がこちらの世界の人間にも理解できる範囲だったためだろう。
何はともあれハルキゲニアで今まで見てきた自分の世界の物の中で最もリアクションに困る存在である。
「うちも職業柄、指名とるために身体使っちゃう娘が多くって困ってるのよ〜ん。
だからお客様にご奉仕する時は絶対にコレ使いなさいって指導してるワケ」
「は、はあ、なるほど……」
サイトが対応に困る顔をしていると、スカロンが満面の笑みで尋ねる。
「あら、使い方分からないなら今から手取足取り教えてあげるわよ〜ん?」
「 結 構 で す っ ! 」
椅子から立ち上がり、さっさと階段へ向かうことにする。
パーカーのポケットの中へコンドームの箱を突っ込み、三○三号室のドアを叩いた。
412 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:07:10 ID:3ruzbad5
・
・・
・・・
「あら、遅かったのね……」
とろけるような声で自分を迎えたのは、褐色の肌の純白の天使だった。
サイトが目を見張る。
(おおっ!)
飛び込んできたその光景に感動を禁じ得なかった。
「んふ……」
腰に片手をあて、彼女は身体のラインが際立つような姿勢を取る。
キュルケの身を包む純白の制服は、清楚と禁欲の象徴であるはずのもの。
しかし、ナースキャップを被り、白のガーターストッキングで脚を覆ったその姿には、禁じられているがゆえに漏れ出すような色香が漂っていた。
純白の中に除く健康的な褐色の肌、結い上げた紅い髪から続くうなじのライン。
ぴっちりと身体を締め上げる白いナース服は、その豊かな乳房に負けてボタンを数個外した状態でなおはちきれんばかりに押し上げられている。
スラリと長い脚は今にも純白の下着が見えてしまいそうな丈しかなく、スカートとガーターストッキングとの合間には淫らな褐色の生足の絶対領域が広がっていた。
゚ | ・ | .+o _ o。 | *。 |
*o ゚ |+ | ・゚ _二ー-゙ヽ/_ +・ o |*
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・+ ・ l /, ヽ ・|*゚ + |
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o。! |! ゚o !|{ヽ{`━' |i iト、 l | | * ゚ |
。*゚ l ・ ゚ |ソ_` "" リ!ノ /| |o ゚。・ ゚
*o゚ |! | 。 ヽ'- ノi| { + *|
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・| + ゚ o } } ヽ O。
O。 | | リ、 ..::: .. l 。
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\ _ノ _/ / | ノ \ ノ L_い o o
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414 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:07:43 ID:3ruzbad5
(こんなナースがいれば自発的に事故起こしたくなるわな)
サイトは満面の笑みで、完璧以上の姿に変身したキュルケナースの姿を堪能した。
「あん、見ているだけじゃつまらないわ」
キュルケはサイトに歩み寄ると、背後のドアの鍵をかける。
そして、そのまま彼に身を寄せ、首に腕を回した。
「ん……」
二人の唇が重なる。
まだ経験豊かとまではいかないサイトだったが、前回に比べればかなり上手にキュルケの舌を受け入れ、互いに舌を愛撫し合った。
キュルケの舌は熱を持った軟体動物のように恋人の舌を責め立て、貪るようでいて同時に男の快楽を誘発する。
悲しいかな、サイトの青い性はそれだけで既に臨戦態勢を整えようとしていた。
「ん…んちゅ……ちゅ……あふ……」
サイトも彼女の腰に手を回し、互いに抱きしめ合ってキスを楽しんだ。
その隆起したズボンを、密着する白衣の股間に押し当てる。
415 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:08:25 ID:3ruzbad5
「ぷは…」
今にも暴発しそうな彼の股間をその繊細な指先でそっとさすり、まだまだ序の口とばかりに頬を紅潮させ、キュルケはベッドへと彼を無言でいざなった。
腰を降ろして脚を優雅に組むと、続けて座った隣のサイトに微笑みを向ける。
発情期の獣のように一度紅い唇を舌なめずりし、彼女は言った。
「……今日はどんな戯れをご期待かしら?」
サイトは息を飲んだ。
「じゃ、じゃあさ」
「ええ」
「ご奉仕、してくれないかな?」
・
・・
・・・
サイトは下半身を露出し、キュルケは彼の座るベッドの前に跪く。
ナース服姿で、膝をついて男の股間に向き合うだけで、その光景はどこか淫らな印象を見る者に与えた。
サイトはそのいつものキュルケとは別人のようなナース姿に、すっかり心奪われていた。
きっと、こんなナースを見ることなど、彼が元の世界にいたとしても生涯訪れるか怪しいものだ。
416 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:09:04 ID:3ruzbad5
「キュルケ、とっても似合ってるよ」
彼がそう言うと、キュルケはにっこりと笑った。
(あ、かわいい……)
サイトが胸の奥でそんなことを感じていると、彼女は半立ちの彼のものを両手でそっと握った。
「あぅっ……」
サイトはその見下ろす視線からの相乗効果もあって、思わずピクンと反応してしまう。
「んふふ……ダーリンのここ、とっても敏感ね」
しゅ、しゅ、と彼女の両手が上下し、彼のペニスに固さを与えていく。
そう、ナースといえばメイドに肩を並べる奉仕の存在。
それを生かさずしてナースプレイは語れない。
サイトの頼みに、キュルケは快く応じてくれたのだ。
しかし言い出しっぺの当人は、キュルケの丁寧な愛撫にただただため息を漏らすばかりだった。
「ちゅっ」
十分に彼のものが天井へ向けられたあたりで、彼女は一度その先端にキスをした。
サイトが喘ぐのを妖しく笑い、躊躇いなくその屹立したものを口へと含む。
417 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:09:39 ID:3ruzbad5
「んー……」
彼女がゆっくりと肉の棒を口内へと埋没させていく。
粘膜のようにぬめる舌の感触が男根に絡みついてくる。
人生初のフェラチオに、サイトは天井を仰いで声を漏らした。
「くぅ〜っ……!?」
熱い彼女の舌が亀頭を這うように包み込み、やがてその筋へと舌先がなぞっていく。
奉仕される一方で、その主導権は完全にキュルケのものだ。
「んっ んっ んっ ちゅぷ ちゅっちゅっ」
揺れるナースキャップを眺めながら、サイトはその快楽に酔いしれた。
舌先で先端をそっとすくったかと思うと、今度は大胆に根本まで口に収め、抜きざまにカリ裏をなぞる。
キュルケの奉仕は、清楚なはずの純白の制服ゆえにその淫らさが倍増され、どこか背徳的な気分にさえなってくる。
サイトは今まで、ここまで濃密な悦楽を誰かに与えられたことなどなかった。
いくら前回ガンダールヴの力で乗り切ったとはいえ、本来はまだまだ未熟な少年である。
キュルケに余裕をもって対することは難しかった。
418 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:10:30 ID:3ruzbad5
「あ……その、キュルケ」
「ん?」
口が塞がった状態で上目遣いに彼女が答えた。
「……おっぱいで、ええと」
キュルケは煮え切らない態度のサイトの異変に気づいたのか、ちゅぷん、と口内からペニスを引き抜いた。
唾液を拭い、うっとりとした表情で言った。
「挟んで欲しいのかしら?」
限界まで勃起した目の前のサイトのものを人差し指で悪戯ぽく突っつく。
「うひっ!? よ、よく分かったね……」
「だってぇ、ダーリン私の胸に腕挟まれてる時すっごく嬉しそうだったもの」
ああ、顔に出てたのね、とサイトは苦笑いする。
キュルケは白衣の胸元のボタンを更に外す。
すると、窮屈そうに収まっていた二つの褐色の巨乳が元気よく服からまろび出た。
ばるんっ!
そんな音がしたような気がサイトにはした。
419 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:11:04 ID:3ruzbad5
「ほぅーら」
キュルケが両手で胸を寄せると、すっぽりと彼のものを挟み込んでしまう。
「うあぁ……」
柔らかで温かな人肌の感触だった。それでいて弾力も絶妙なバランスで、男の欲望に十分過ぎるほどに応えている。
「どう? 気持ちいいかしら?」
上半身を上下させてパイズリを開始すると、唾液が円滑油になってすんなりとペニスに刺激を与えてくれた。
「うん、最高だよ……キュルケ」
「ああん、嬉しいわダーリン」
今度は左右の乳を交互にこすり合わせる愛撫に変える。
徐々にキュルケの与える快楽は激しさを増し、その紅潮した彼女の表情には明らかな性的興奮が見て取れた。
サイトはあまり早く果てるのも格好悪いので、歯を食いしばってその責めに耐える。
胸の谷間から聞こえる粘着質な音は、キュルケの唾液ではなくサイトの我慢汁の方が多いに違いなかった。
抵抗もむなしく射精前の腰の違和感を抱き、サイトはキュルケに叫んだ。
420 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:11:51 ID:3ruzbad5
「うああっ! キュルケ、俺もうっ!」
「はぁはぁ、いいわダーリン、私のいやらしい胸にダーリンのたくさん出してぇっ!」
「うおおぉっ!」
次の瞬間、キュルケの双乳の中でサイトは爆ぜていた。
腰を大きく痙攣させ、駆け上ってくる白濁液をビュクビュクと先端から放出する。
「あはぁぁっ! あ、熱いわ! ダーリンのとっても!」
勢い余った液体が、彼女の胸元に白い溜まりを作る。
キュルケは両手で胸を締め付け、サイトに最も気持ちよく射精できるよう図ってくれていた。
「はぁーはぁー……」
ぐったりとサイトが息も絶え絶えに脱力した。
ようやく終わった射精に、キュルケがそっと胸から男性器を抜き取った。
ちゅる、と糸を引いてサイトの半分萎えたものが離れる。
421 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:12:25 ID:3ruzbad5
「あふ……すごいわ、こんなにいっぱい……」
べったりと褐色の肌に白い色合いを添える強烈な臭いを放つ液体。
あまりに濃いその液体は、彼女の肌にへばりついて離れない。
「それに濃いわ……」
彼女は指でその液体をすくうと、その粘性を確かめる。
その光景だけで、サイトは二回目の勃起を取り戻しそうな気がした。
と同時に、サイトはキュルケがこれだけ無条件に奉仕してくれていることに引け目を感じる。
「キュルケ……」
「なあに?」
「ベッドいこうか」
・
・・
・・・
ダブルベッドに褐色の裸体を横たえ、サイトはそっと彼女に寄り添うようにして彼女を愛撫していた。
その乳房をほぐすように優しく揉み、片手は彼女の花弁から蜜を溢れさせている。
422 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:13:15 ID:3ruzbad5
ショーツは愛液で染みをつくらないように既に脱がしており、ナース服も脱ぎ捨てられている。
腰からは白のガーターベルトがむっちりと張った太ももに下り、ストッキングを吊っている。ベルトにゆるみはまったくない。
ルイズとはまったく違う。それなのに、美しい。これが自分と同年代の少女なのかとさえ思う。
すみずみまで気を配られた完成した女の体。
171サントのモデル体型とあいまって、サイトにはそれが、絵画に描かれた女神の姿のように見えた。
「あ……ダーリン……あぁ……ん……」
切なげな声を漏らすキュルケは、いつもの責めの彼女とは違った表情で、サイトはどこか嗜虐感と、いじらしさのない交ぜになった気持ちで彼女の快楽を徐々に高めていく。
ガンダールヴの力が補助になっているので、幸いなことに彼女の性感帯は手に取るように分かる。
「あぁ……すごい上手……」
うっとりとした表情でキュルケが囁く。
サイトは唇を重ね、そしてうなじに舌を這わせた。
少女特有の甘い香りが鼻孔をくすぐる。
423 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:13:48 ID:3ruzbad5
首筋に意識が行っているところで、膣内へ侵入させていた中指で彼女のスポットを刺激する。
不意を突かれた彼女は、反射的に身体を波打たせた。
「あはぁっ」
ゆさりと揺れる乳房に咲いている淡い色合いの乳首は、もうツンとした固さを持っていた。
膣内は指がスムーズに出入りするほどの愛液に満たされている。
褐色の肌にはうっすらと汗が滲み、健康的な光沢を放っていた。
一方、サイトも入念に彼女を愛撫する内に、あれだけの量を出した後にも関わらず、再び熱くたぎっていた。
いや、キュルケのこの裸体を前に、若いオスが欲情しないわけがないのだ。
サイトは我慢しきれずに、卑怯にもイク寸前の彼女の膣内から指を抜いた。
「キュルケ、いいかな?」
耳元で尋ねると、キュルケはそれが何を意味するのか理解したように目を伏せて頷いた。
サイトはパーカーを脱ぎ、全裸になる。
と、ポケットから小さな箱がぽろりとベッドへ転がった。
「あ、ダーリン……それ」
「うわっ!? こ、これは、その」
サイトは慌てた。
それはスカロンからもらったコンドームの箱だった。
424 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:14:24 ID:3ruzbad5
(やば! これじゃあエロいことしか考えてないみたいに思われるんじゃ……)
相手もいないのに財布にゴムを入れている奴がいたりするが、それがバレたときの惨めさといったらない。
キュルケという相手がいたとしても、示し合わせたわけでもないのに事前に持っていたらそれしか頭にないように思われるのではないだろうか。
そんな考えが一瞬脳裏をよぎった。
キュルケが箱を手に取り、中身を取り出した。
ナースキャップに白ガーター姿の女性がそれを手にしているのは、暗喩的なエロさがある。
「……用意してくれたのね」
「え、ああ、うんまあ」
「嬉しいわ……」
キュルケは当然というか、それが何なのか理解しているようだ。
開放的な彼女の性格からは少し予想外に、笑いも嘲りもしない。
サイトが意外に思っていると、多くは語らず、彼女は一枚を口で封を切った。
「んふ……じゃあ、着けてあげるね」
サイトが何かを言う前に、彼女は薄紫の避妊膜を口にくわえていた。
425 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:14:58 ID:3ruzbad5
サイトはキュルケの行為に一瞬驚いたが、シーツの上をすり寄ってくるナースに、すぐに彼女が何をしようとしているのかを理解した。
彼はペニスを彼女の顔の前へ差し出す。
そして、キュルケはそのままサイトのそそり立ったものをくわえ込むように被せた。
「あ……」
サイトは思わぬ口内の熱い感触に呻いた。
ゴムを着けるつまらない動作が、この淫乱ナースにかかれば快感の一種になってしまう。
キュルケが口を離すと、ペニスには根本までしっかりとゴム膜で覆われていた。
こちらの世界のコンドームなので、分厚い粗悪なものかと思っていたが、意外にも薄くちゃんとしたゴムだった。
サイトは保険体育でもらった一枚で一度試しに装着したことがあったが、それとほとんど変わらない感覚だ。
これならそこまで快感を損なわないかもしれない。
「……ダーリン」
キュルケが扇情的なポーズをとってベッドで横になっている。
「キュルケ……俺の、欲しいか?」
「……欲しいわ」
「どこに?」
「ここ……」
すらりと伸びた長い脚を大きく開き、彼女は自らの花弁を見せつけた。
そこは一見するだけで熱く、湿っているのが分かる。
透明な粘液が、白いシーツにトロリと落ちる。
426 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:15:30 ID:3ruzbad5
「うずいて仕方ないの、早く……」
サイトは倒れこむようにキュルケにのしかかった。
その亀頭を膣口に押し当てる。
サイトが突き出したタイミングに寸分ずらさず、キュルケは腰を浮かせてペニスを迎え入れた。
ぬぷりゅ
「ああっ!」
二人の叫びが重なった。
押し入ったペニスが愛液をあふれ出させる。
細かい飛沫を跳ねるほど、サイトはペニスを激しく打ちつけようとする。
だが、焦りすぎて抜けそうになる。
すかさずキュルケがそのストッキングに美しく覆われた両足を折り、体ごと彼の腰をくわえこんだ。
たまらない密着感が身体を襲う。
サイトはキュルケのナースキャップと結った髪を解いた。
「あぁっ ダーリン外れちゃった……」
「いいんだ! ナースよりもキュルケが欲しい!」
「ダーリン……」
折り重なり、情熱的な口づけを交わす。
キュルケの膣内はいっそう強く彼を絞り上げ、快楽を与えて射精を誘発しようとぬめり始めた。
それが本能なのか愛なのか、もう当人にも分かりはしない。
427 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:16:14 ID:3ruzbad5
「んぁあダーリンっ いいわっ! もっとぉ!」
確実な挿入でキュルケの中を突いていく。
褐色の体が激しく上下し、乳房が円を描いて丸く流れる。
それを鷲掴むと、荒々しく揉みしだいた。
激しい交わりの中、サイトはペニスが限界まで膨張するのを抑えきれなくなった。
キュルケもそれによって膣内で何が起こるのか知らないわけがない。
彼女はサイトの首に腕を絡めた。
「あはぁ……いいわ、どうする?」
サイトは無言で彼女の子宮口を先端でつついた。
ここにいい、と同意を求める表情を浮かべる。
「あんっ! ……いいわ、いっぱいきて」
最後を目前にした、彼の最後のピストンが始まる。
「いっ いいっ あっ すごいっ いやっ!」
「ううっ おっ!」
「ダメぇ もう いっいく イクぅ! イッちゃうぅ!」
キュルケが達したその瞬間、サイトは深く深く彼女の膣奥を突き上げて静止した。
ストッキングに包まれたキュルケのつま先が強烈に伸びきり、くっきりと腱を浮かび上がらせた脚がオスを逃がさないよう腰を締め付けた。
細かく震える乳房を、強く眉をしかめたサイトが、形が変わるほどに握り締めていた。
キュルケの後を追うように、サイトも男の絶頂を迎える。
428 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:16:49 ID:3ruzbad5
ビュッ! ビュルッ!
「あ……」
絶頂感と同時に膣内へ注ぎ込まれる精の熱さを感じ、キュルケは短く声を漏らした。
互いのアンダーヘアが絡み合うほどに密着しあい、サイトはまるでオスの生殖欲求を少しでも満たそうとするかの如く彼女の膣内へ射精を続ける。
コンドームを着けているので、心おきなく膣内へ射精できる安心感もあるのだろう。
時間が止まったような一瞬の後、彼女の身体にサイトが倒れ込んだ。
荒い息をつき、額の汗をぬぐいながら、キュルケと視線を交わす。
「ん……」
どちらが求めるでもなく、二人はそっと唇を重ね合った。
・
・・
・・・
日が傾き始めていた。
虚無の曜日も終わろうとしている。
429 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:17:24 ID:3ruzbad5
「あの、さ……」
「なあに?」
いつもの学院生の制服に着替え、ロングブーツを履いているキュルケに遠慮がちに言う。
ルイズの手前、一緒に帰れないこともあってここで解散することになった。
ピロートークなりもう少ししたい気分だったが、時間がそれを許さない。
サイトはキュルケとの行為の合間に覚えた感情について、話すことにした。
「俺、キュルケのこと……」
しかし、言い終わらない内に、キュルケが人差し指を彼の口に押し当てていた。
サイトが目を白黒させていると、キュルケは苦笑いのような表情を浮かべた。
「……二回だけじゃ、分からないわよ、本当の愛なんて」
う、とサイトは痛いところを突かれた気がした。
キュルケの言うことはもっともだ。もともと彼女はルイズには言わないということを前提にしている。
それが意味するところは、友達以上恋人未満。キュルケの部屋を訪ねていたその他大勢のようなポジションだ。
すぐには整理できない複雑な気持ちだった。
そんなサイトを見て、キュルケはにっこりと笑った。
430 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:17:56 ID:3ruzbad5
「でもね、こういうこと言うの、ダーリンだけなんだからね?」
ひらりと身を翻すと、彼女は部屋を出て行く。
と、ドアを開けて振り返ると、頬を赤くして付け加えた。
「あ、でも、避妊具気を遣ってくれたのは本当にありがとう。私の身体のこと大事にしてくれたの、ダーリンが最初だよ」
サイトの言葉を待たず、ドアが閉まった。
・
・・
・・・
翌日
昨夜ルイズにムチ打ち二百回とマウントとられての鉄拳制裁二十発を食らったせいでパンがかじれない。
食堂でサイトはスープをちびちびと飲むことにした。
と、背後で気配がする。
小柄だが、圧倒的な殺気を揺らめかせている彼の主人だ。
恐る恐る振り向くと、さっとスープの入った皿を取り上げられる。
431 :
反・胸革命!:2009/02/07(土) 12:18:29 ID:3ruzbad5
「誰がエサ食べていいって言ったわけ!? アンタは今後一週間三食飯抜きよ!」
「えっ!? ちょ、それって普通に餓死するんだけど?」
「うるさいわね! ご主人ほっぽってどっか遊びに行く使い魔なんだから拾い食いでもしてりゃいいでしょ!」
食堂内ではそんなやりとりをもはや恒例とばかりに遠巻きに見ている連中ばかりだ。
ギーシュたちも呆れ顔で、まあ今回は仕方ないよとばかりにサイトへ手を合わせている。
「あ……」
そんな視界の中に、赤い髪をした少女がこちらに微笑を向けて座っているのが目に飛び込んでくる。
隣い青い髪の少女、タバサがいることでもすぐに分かる。
キュルケだった。
彼女はサイトと目が合うと、にっと笑って小さく何かを口した。
そして、投げキッスをすると、さっさと席を立って行ってしまった。
(マア・ガンバッテネ・ダーリン……)
読心術の心得なぞないのに、はっきりとサイトにはそう聞こえたのだった。
「なに人が話してんのによそ見してんのよぉーっ!」
ルイズの右パンチが彼を襲った。
<終>
そういうわけでキュルケもの第二弾でした。
キュルケはさくさく動いてくれていいですねw
コンドームは魚の浮き袋だかを使ったものが古代ギリシャの昔から存在したとか聞いた
>>433 昔、なんかの漫画で、フグのアレでコンドームをつくって装着し、
相手の女を毒殺するというイベントが描かれてた。
そんなことが現実に可能なのかどうか知らんが。
日本じゃ江戸時代くらいに開発された、鯖の腸かなにかって本で読んだぞ。
買ってきた主婦がそれにご飯を詰め込んで食べちゃったっていう笑い話があるくらいだ。
本の出版社は民とか明とかいう書房な。
>>432 実は密かにフォン・ツェルプストー好きな俺としては、
このシリーズの作者を神と称えたりしている。
だから、もっと続きを書いてくれ。
キュルケは素でエロいはず、なんだけど
木っ端毛ラブラブ&タバサの友情優先になってる本編では今ひとつ生かせてない罠。
エロパロでは本領を発揮してもらえると嬉しいな。
>>432 エロくて良い話でした これからもお願いします
あとコンドームの話題が出てるけど、現在の物の原型はイギリスで
発案されたらしいぞ あと日本製が一番性能がいいらしいww
こんなところでもMADE IN JAPANかw
GJ
思わずナウい♂息子になってしまったwww
誰か>440の説明を頼む
>>441 つまりオレの息子がエレクトしたってことだw
エレクトリカルパレード
前作でも感じたことなんだけど、このキュルケssの作者さんはバランス感覚が良いと思う。
自分の妄想にがっつき過ぎてないというか、余裕を持ってお話をコントロールしてる気がする。
なかなかのエレクチオンであるな。
キュルケシリーズの連作、文体というか視点が女性っぽいなと思ってるのはオレだけでいい
サイト×モンモンはまだですか・・・
自ら書きたまえよ君
えっいいの?
>>449 ギーシュ口調で背中を押すとは、なんというハードプレイ w
>>450 ここではいいんだよ
「やっ、やめろっギーシュ! 話せば分かる……ッッッ!!」
「少し仲良くしてやりゃあ、平民上がりが調子に乗って……まさかモンモランシーにまで……ッッッ」
「逃げちゃダメだよ相棒、オマエは一度、きっちり痛い目にあっておくべきだ」
「そうよねギーシュ手を貸すわ……この躾の悪い犬には、御主人様からもちゃんと教育し直してあげないとねぇぇぇぇ!!」
こうですか? 分かりません!
板垣絵で再生してください
ギーシュと喧嘩したモンモンが、あてつけにサイトと付き合うフリをするんだ。
モンモンは、ギーシュに見せびらかすようにサイトとの仲をアピールしようとするんだが、
なんだかんだで、ギーシュが未だに許せなくて、強がってサイトと行為に及んじゃって、
その直後、冷静に考えたらすごいことをしてしまったと動揺して、サイトを慌てて実家に連れ帰り、
両親に紹介、その場で結婚すると宣言しちゃう。(サイトの意見は無視
すぐ挙式になって、式場にギーシュとルイズが乱入して、阻止しようとする。
というある種ベタな電波をキャッチしました。
>>454 よし。今すぐ書くんだ。
いや、書いて下さい。お願いします。
>>454 ギーシュが許せない=才人との行為に繋がるかな?
いくら強がっても、モンモンがギーシュに惚れとるのは公式だし、
一発やっちまったからといって、彼女が強引に結婚まで持ち込もうとするかな?
そこいら辺の心理描写次第じゃ、NTR的な、いかにも気分の悪い話になりそうな気がする。
どっちも脈無いからなあ。
そうなったとしたらっていう説得力を文に持たせないと難しい話だな。
っ媚薬
モンモンがお口の恋人になる話がWikiにあるけど、そうなったいきさつは全部端折ってあるな。
エロパロなんだから、事情説明なんてカットしてしまっても問題ないような気もするが。
魔法学院の宝物庫を整理してたら、魔法の杖に似た筒を2つ発見したコルベール。
調べるためにその筒を持って研究室へ向かおうと歩いていると、サイトとルイズに遭遇した。
「やあサイト君、ちょうど良かった。ちょっと君に見てもらいたかったんだ」
思わず才人は目を見開いた。
地球で作られたような物体の筒であるが、見たことはない。
「この筒は何かを入れるんじゃないかと思うんがね」
「腕を入れるんじゃないんですか?」
才人はためしに腕を入れてみたが、何の変化もない。
「あれ、何にも動かないなぁ」
「ルイズ、お前脚細いから入るだろ。ちょっと入れてみろよ」
「な、なんでそんなもんに脚入れなきゃいけないのよ!」
「いいから。ちょっと入れてみろって」
才人はルイズを抱きかかえ、強引に両脚を筒に入れた。
すると、ルイズの頭にネコ耳とおしりにしっぽ生えてきたではないか!
「ちょ、ちょっと何よこれー!」
筒の先に付いてた小さなプロペラが回転しはじめ、下から車輪らしきものも出てきた。
「う、うああああああああ!サイトー!早くなんとかしなさいよー!」
走り始めたルイズに何とか飛びついたサイト。
しかし勢いは止まるどころか、そのまま飛んでしまった。
「お、おいルイズ!早く降りろよ!あぶねえだろ!」
「どうやって降りればいいのよ!」
「というかあんた、どこに顔触うずめてんのよ!」
「う、うるせえ!それどころじゃねえだろうが!つーか何もねえし!それよりなんとかしろよ!」
「あんた、わたしがフライ使えないの知ってるでしょー!どうしろっていうのよ!」
「お前首から祈祷書下げてるだろうが!何か読める呪文ねえのかよ!」
才人に言われ、仕方なく祈祷書を開くルイズ。
すると、今まで何も読めなかったページの呪文が見えてきた。
「読める呪文があるわ!移動系の呪文みたいだけど・・・」
「何でもいいから呪文唱えろよ!このままじゃ俺達落ちて死んじまうだろうが!」
呪文を唱えるルイズ。
すると、前方にゲートらしきものが見えてきた。
高速でゲートに突っ込むルイズとサイト。
「うわああああああああああああああああああああああ!」
「きゃああああああああああああああああああああああ!」
・・・・ゲートを抜けた先は一面の銀世界であった。
「・・・なにここ!?」
「わかんねえよ!とりあえず雪の上ならそのまま突っ込んでも大丈夫だろ!いいから雪の多いところに突っ込め!」
そのまま、二人は大音量を立てて雪の中に突っ込んだ。
「・・・おい、大丈夫かルイズ」
「・・・うん・・・何とか平気」
どうやら突っ込んだショックで、鉄の筒は両脚から外れたようだ。
「とりあえず寒くてしょうがねえ。どこか人のいるとこ探そうぜ」
しえんいるの?
2時間ほど歩いたところで、前方から向かってくるものに才人は驚いた。
「・・・車?車じゃねえか!」
「くるまぁ?」
「自動車だよ!俺の世界の乗り物!」
「えええ!ここはあんたの世界なの!?」
「おーい!おーい!」
手を挙げて車を止める才人。
窓を開けて顔出したのは綺麗な長い黒髪の少女だった。
歳は才人とそう変わりないように見える。
才人は美しい顔に思わず顔を赤らめた。
「なんですか?」
「あの・・・俺達どういうわけか、道に迷っちゃって。よければ乗せてってくれませんか?」
「別にかまわないけど・・・」
「あ、ありがとうございます」
「その格好じゃ寒いだろうから、とりあえずわたしの基地で体を温めていって」
「はい・・・ありがとうございます。ところでここはどこなんですか?」
「・・・スオムスよ。わたしは穴拭智子中尉、よろしくね」
「スオムスゥ!?」
「おいルイズ、スオムスって何だ?お前知ってるのか?」
「知ってるわけないじゃない。というか、ここはあんたの世界じゃなかったの?」
パンツじゃないから恥ずかしく無いもん!
か。
>>465 エロ入るならあの作品の〜でもダメなんだがw
あと、まとめへの直接投稿禁止だからな
>>467 今の所はエロ要素はないけど確かにそうだな
フォローサンクス
と、殿……ではクロスのエロパロはどこに投稿すればいいのでござるか?
クロスも面白きゃいいんじゃないかな
某へんたいさんはしょっちゅう某魔王様召喚するし
クロス作品の避難所に投下するといいよ
でもホラ、「スオムスいらん子〜〜」は一応ヤマグチの作品でもあるし、
なによりここは「ヤマグチノボル総合」だし、ゼロ魔とのクロスなら、
別に問題ないんじゃない?
あと、個人的にクロススレはお勧めしない。
あそこは、ひどい時は15分に一回はSSが投下されるくらいの過密スレなので、
投稿しても、あまりじっくりとは読んで貰えないし、GJとかも貰えない。
普通の高校生である平賀才人は、学校帰りに自販機でジュースを買っていた。
「レモンスカッシュでも買うか」
(略)
「お前は今日からレモンちゃんだ!」
>>471 避難所もエロ描写はほどほどになんできっちりエロ書くなら無理
476 :
X42:2009/02/12(木) 00:26:39 ID:/g/BejHS
「お姉様、シルフィー初潮がきたのね。でも孵化しないからお姉様の為に
卵焼きにしてきたのね。きゅい」
そこには数十人分の巨大卵焼きがあった。
「こんなに食べたら毒」
「ひどいのね、シルフィーの卵、毒なんかじゃないのね。きゅい」
イルククゥスレに書いた物なんだが書いた後疑問が湧いた。竜って初潮なんて有るのかな?
爬虫類や鳥類は受精してから卵が作られるから
無精卵は卵が食害にあう確立を減らすダミーらしい
それにしても夢精卵という誤変換に(;´Д`)ハァハァした
>>476 ないと思う。
生理は妊娠せずに不要になった子宮上皮の剥離と排出のことであって
卵生動物では生理自体が存在しないから当然初潮も存在しない。
これ以上の細かい話は長くなるので割愛しとく。
ハルケギニアの竜が卵生か胎生かが1つの問題だ。
>>477 いろいろ違う。
周期排卵の動物が発情期に交尾しなかった場合や
交尾排卵動物でも高齢やダミーとの交尾などで受精不能の場合には
無精卵の排出が普通に起こる。
これも長くなるので後は割愛。
479 :
X42:2009/02/12(木) 01:10:41 ID:/g/BejHS
「うわぁ、やっちまった。でもしゃーねよな。毎日美少女2人に挟まれて寝てるんだもんよ」
才人はそう言って夢精でベトベトになったパンツを脱いだ。
そこに突然シルフィードが人間形態に変化して飛び込んできた。
「そのパンツよこすのね、きゅい」
「はぁ?何でだよ?」
「卵産むためなのね、きゅい。でもサイトとエッチするとお姉様に殺されるのね
だから代わりに出したてほやほやのそのパンツで我慢するのね、きゅい」
そう言って強引に才人からパンツを奪って竜形態に戻って飛んで行ってしまった。
後日シルフィードが才人の下にやって来た。
「サイトの夢精で産まれた夢精卵なのね、きゅい」
>>477 いいネタありがとう。
>>478 15巻や外伝を読むと卵生だと思うよ。
>>478 勉強になった
でもX42氏が言いたかったのは周期排卵で初めての排卵の事じゃないかと愚考してみる
>>479 俺はきゅいきゅいが淫夢を見て思わず排卵(想像妊娠?)するのを考えてたんだが
GJ!!でしたww
>>405 Gj!!!!!!
サイト×キュルケの続編に期待
>>405 `¨ − 、 __ _,. -‐' ¨´
| `Tーて_,_` `ー<^ヽ
| ! `ヽ ヽ ヽ
r / ヽ ヽ _Lj
、 /´ \ \ \_j/ヽ
` ー ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´ `¨´
 ̄ー┴'^´
>>480 X42氏が言いたかったのはそれで合ってると思う。
結局人間が人間用に付けた名前だから人間のそれ以外は適当なんだ。
多少探してみたけどやっぱり固有名称は無いっぽい。
初回排卵や初回発情=性成熟でFAオワタ。
>>482 / | | |
| | | |
|ー | l ー- l
/⌒ヽ | | l l
l l | | | 0 |
| l | ー- | l⌒) - l
| -‐| | | | 丿 | /⌒ヽ
| | | | |ノ l | ヽ
l _! | !__,! ‐ 一 | l ヽ、
/⌒ヽ l ‐ \ |, ノ⌒) () l 〉-‐ l
l〉 )ヽ、 ヽノ (ノO (ノ (つ ヽ、 | ノ) |
/ 人 ヽ、 (⌒) ヽノ (ノ |
l ヽ、\, )丿 / ノ/ o l
ヽ ノ \,/ / (ノ () ヽ l
\ / / (⌒ヽ |
ヽ、 / / l しノ |
ヽ、 / / | l
ヽ、 l /
ヽ、 | /
ヽ l /
タタリ神の呪い?
う、うん…
( ゚д゚ )
なんだか穴に見えてきてゾクッときた
誰かヴァレンタイン記念SS書くかなと期待してはいたが……。
何事もなく終わっちまいましたね。
2月14日、この日は恋する乙女達にとって特別な日バレンタインデー。とはいえここハルケギニアでは
そんな風習は存在するはずもなく才人にとってのバレンタインはそのままスルーされた………はずだった。
「ど、どうぞ…!サイトさんっ!!」
何だろう、テファに用があるといって呼び出されて来て見れば。なんかわかめ酒を差し出されていた。
テファの象徴ともいえるその豊かな胸にタルブ産のワインが注がれそのまま落ちてきたワインはびっちり
と閉じられたテファの太股に溜まっていく。自然の姿を良しとするエルフの風習のためか無駄毛の陰毛は
剃られている為正式にはわかめ酒ならぬあわび酒となっているのだが。あまりに急すぎるテファの大胆な
行動に才人は思わず目を丸くする。
「あ、あの…」
「あー、あのさーテファ?何してるのかな?」
「え!?ロバ・アルカイリエではこの日は女性は意中の男性に『わかめ酒』を献上する日なのではないのですか?」
なんの経緯で知りえたそんな情報、大方自分と同じようにこっちに迷い込んできた奴が吹き込んだ情報なんだろう。
よくやったとほめてやりたい。
「で、ですから。私、サイトさんに…」
「わ、わかったよ。よし、それなら脚しっかりと閉じてろよ。漏れちゃうからな」
と、まぁおかしな状況ではあるが据え膳食わばである。そもそもわかめ酒なんてマニアックなシチュなど
そうは出会えるものではない。才人は舌を伸ばしワインが注がれたコースからすすっと舌を滑らしていく事
にした。
「ひゃっ」
「んっ…これなら。まず胸に溜めて味わってからでもよかったな」
「そ、そんな…それは無理です…」
きちんと両腕で胸を挟めば可能ではある、才人はこれが終わったらいつか試してみようと心に決めた。
そして、本命のワイン溜まりに到達するとずずっと一気にすすり量を減らす事にした。まず、脚が開かれると
ワインは一気に漏れベッドを汚してしまうし、何より顔が動かしにくいからだ。自分の太股に溜まったワイン
は一気に減ると共にそれに顔を突っ込んでワインを飲む才人の様子を見てテファはなにかいけない事をしている
ような錯覚に陥った。
「(はぅっ、サイトさん。なんか犬みたい…)」
その姿はまるで水を飲む犬のようで、そう思うとテファの背筋はぞくぞくとする。
「(あ、でも。自分を水入れにして飲ませている私って何なの?へ、変態さん?)」
しかし、根が真面目なのか途中で我にかえるテファ。その思考に一気に体温は上昇し顔が赤くなっていく。
ようやく、自分のしでかしている事に気付き恥ずかしがっているテファを余所に才人はワインをすすり続けている。
そして、ちょうどワインが大きく減ったところで動きを変えた。
「違う…私、へんたいさんじゃ…ひゃっ」
「テファ、脚」
ぬらりとテファの恥部の表面が才人の舌に舐めとられ、テファは思わず脚を開きそうになる。
しかし、才人はその動きを予知していたのか、自分の両手押さえつけ注意する。
「サ、サイトさん。そんな事したら、ダメです」
「何言ってるのさ、こんな事をしておいていまさらじゃないか」
と言うと、才人は舌を上手く使いテファを攻めた。まるで秘肉にワインを刷り込んでいくように。
「あ、ふっ、んんっ」
とはいえ、脚を閉じきっている為深く舌は入り込んでこない。あくまでも入り口とクリトリスにのみに集中される。
すでに、性の楽しみは体にしっかりと刻み込まれている。何かをきっかけにその肉欲の炎はいともたやすくともされる。
が、そのためか煮え切らない。今のような焦らしのような愛撫では体が持て余され、悶えそうになる。
「や、サイトさん…。そんなに、しないでぇ…」
「ん〜、ほら、お酒なんだから長く楽しみたいじゃん?」
「ぁっ!そんなっ」
才人はそんなテファの哀願を無視し、再び愛撫にもどる。脚を開いてワインを漏らせば、そのままテファが望む展開
になるのだろうが、才人のたくましい腕がそれを阻んで許さない。徐々に頭がぽ〜っとしてくる、自分の感情が抑え
切れない。気がつけばテファはその美しい眼に涙をたたえて泣いていた。
「ひっ、えっく、そんなに…いじめないでくださいよ」
「あ、て、テファ。うぅ、その。ごめん」
しくしくと泣き出したテファに才人は困惑した。とりあえず、愛撫を続けるのはやめて残ったワインを飲み。
近くにあったタオルで太股の周りを拭くと、つーっと粘り気のある液体が糸を引きタオルの間で橋を作った。
「あ…」
「お、なんだ…もう出来上がってたのか」
「サ、サイトさんのせいじゃないですか」
テファのソコは淫らにもヒクヒクと蠢き、才人の来訪をいまかいまかと待ちわびているようであった。
「うわぁ、エッロ」
「ぅぅぅ、あんまり見ないで下さい…」
もちろん、そんなモノを見せられては才人だって黙ってはいない。元より、この異質なシチュのせいで酒の周りも
速かったためか心臓が変な感じにばくついている。
「い、いくぞ。テファ」
「は、はい…あぁぁっ」
才人は肉棒を曝け出すと、ソレ掴んでゆっくりとテファの淫肉の中に沈めていった。
「あ、あふぁっ、あぁぁぁっ」
「え?ちょ、ちょっと待てこれはっ」
才人の背中にぞわりと悪寒が走った。テファの中に入れたはいいもののそこからは今までのテファのモノ
とは思えない程の快感であった。なんだか襞の一つ一つが才人の性感帯を刺激し取り込もうとしているような動き。
思わず才人はテファの最奥に到達する前に達しそうになってしまった。
「ちょ、やばいってこれ。ええい、くそ、ならば!」
「んんっ、!!。ふぁぁぁぁぁっ!!」
?規制に引っ掛かったの?
書き込めるかな?
支援?
支援
私怨
生殺しかYO!
異常な程のテファの肉の絡みつきに才人はどうせならばと半分まで一度上まで引き抜いてから一気に奥まで突き上げた。
この動きに予想ができていなかった、テファは大きく喘いでしまう。びくびくとテファの中の動きがさらにおかしくなる。
子種を搾りだそうと蠢き、才人はとうとうそれに抵抗できずに欲望のたけをぶちまけてしまう。
びゅくびゅくびゅくっ!!
「あ!な、中でぇ、中で出てる!サイトさんのがたっくさん…」
「ぁぁぁっ、くっ、全部搾り取られてるみたいだ」
一気に才人の腰に力が抜ける、まるで射精とともに力まで吸われているかのように。
「ぁっ、う、うわ。腰に力がはいらね…んっ!」
と戸惑っていると急に視界が90度変化した。テファが才人の腰に力が入らなくなったのを見計らい、イッたばかりだと言うのに
体位を逆に持っていったのだ。
「…ぅふふふ、ふふふふ、ふふふ」
「あ、あの〜テファさん?」
「うふふふ、あはははは」
なんだかテファの様子ががらりと変わった、どことなく眼が据わっているようにも見える。
「サイトさぁ〜ん、気持ちよかったですかぁ〜」
「テ、テファ?」
とテファは急に甘ったるい声を出して才人の腹の両脇に手をやりやわやわと愛撫しはじめた。
「ふふふ、でも一回じゃ足りないですよね〜。これからも〜っとも〜っと気持ちよくさせてあげますからね〜」
ぐるり、っとテファはいやらしく腰を一回転させるように動き回した。
「うっ」
「もしぃ〜、赤ちゃんが出来ちゃっても〜、私は構いませんから、好きな時に好きなだけ中にぴゅっぴゅっ出して下さいね〜」
「ちょ、テ、テファ!?」
「サイトさぁ〜ん、だ〜いすき〜」
テファはそのまま倒れてくると才人の唇を奪った、そしてその後で耳元に口を近づけ『たっぷり出して下さいね、旦那様』
とつぶやくと淫らに腰を使い始めた。
「お、お、おぉぉぉっ〜」
翌日、才人はカラッカラの状態で発見されたという。
本来なら問題なくいくはずだったんだけど急に書き込めなくなってこんなになってしまった。
申し訳ない。
それはそうとテファの母親が殺されちゃった理由ってエルフじゃなくて淫乱だったからではない
かという説、王様の腹上死を防ぐ為にやむなく…。
きっとヴィターシャルもエロエロに違いない。
アトピックの旦那、そ、そのエロエロなテファのおかあはんの話を早く!
早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く!
そして寒さのあまり思いついたあまりにも寒い小ネタを投下。
※注意事項※
・寒いです
・えろぬきです
寒の戻り、とでもいうのだろうか。
ようやく日差しが戻り、花がつぼみを膨らませ始めた矢先、雨交じりの雪が降り出した。
「っくぁーーーーーーっっ!さみーーーーーーっ!」
その日の昼過ぎ、学院の中庭で素振りをしていた才人は、突然の霙に慌ててルイズの部屋に逃げ込んだ。
学院の寮は暖房完備で、外の天気とは無関係に快適な温度が保たれている。
「あら、お帰りなさいサイトさん」
才人を迎えたのはこの部屋の主人ではなく、黒髪のメイド。
この時間ルイズは授業の真っ最中だ。
シエスタはいつぞや才人の作った『コタツ』を床に設置し、暖を取る準備をしていた。
「おーシエスタ気がきくねえ」
いかに快適な温度に保たれているとはいえ、中まで冷え切った身体を温めるには少々頼りない。
しかしおこたがあれば、冷えた体などあっという間に温まってしまうだろう。
才人はいそいそとコタツに潜り込む。
コタツの中は練炭で暖められ、すでにぽかぽかだった。
「うっへぇ〜〜〜い」
コタツの天板の上で容赦なく垂れながら、才人はこの世の春を謳歌する。
その対面に腰掛けながら、シエスタは言った。
「なんでしたら、暖かい食べ物とか用意しましょうか?
…そうですね、久しぶりにヨシェナヴェとか」
タルブ名物の、才人の世界の食べ物の名前を、シエスタは挙げる。
そしてその名前が引き金となり、才人の灰色の脳細胞にいらぬ電流を流してしまう。
ティンときた!
「うん、それもいいけどさ。
いいこと思いついた。日本の習慣でさ、『闇鍋』っていうのがあるんだけども」
「はい?ヤミナヴェ、ですか?」
そして才人はとうとうと説明を始める。
闇鍋鉄の掟。
そのいち。具材は各自にて自由に持ちよる。その条件は必ず『食べられるもの』であること。
そのに。闇鍋は暗闇にて行われるべし。暗闇にて設置された鍋に各自具を入れていくべし。
そのさん。箸をつけたものは当人が責任を持って必ず完食すべし。
そのよん。闇鍋は訓練を受けたプロがライセンス許諾を受けて実行するものです。一切危険はありません。
才人の説明を、シエスタはうんうん、と頷きながら聞いていた。
「いいですね闇鍋。私、やってみたいです」
「面白そうじゃないの」
いつの間にか帰ってきていた部屋の主人が、その話を聞きつけて参加の意思を表明する。
「あらミス・ヴァリエール。お帰りでしたか」
そう言ったシエスタに今日は半ドンだからね、と答えて、ルイズは、余った二辺のうち才人から見て右側に座りながら言った。
「やるなら最高級の牛肉を用意するわよ。ラ・ヴァリエールは伊達じゃないわ」
「あ、なら私、タルブ伝統の『シェラタキ』と『アブラゲ』を用意しますね」
どうやら二人もやる気まんまんのようだ。
とりあえず三人は、いつやるのか、誰かを誘うか、など、闇鍋会の計画を立てていく。
そして。
ソレをこっそり聞いていた、窓の外の風韻竜がほくそ笑む。
「いい話聞いたのね。そんなおいしい話、シルフィが黙ってないのね。
おねえさまに相談して材料出してもらって…うふふふふふ…。山ほど食らうのね〜〜〜♪」
結局情報だけを取られて闇鍋からは締め出されるとは露知らず、シルフィードは自らの仕える主人の下へ急ぐ。
そして部屋の中では、とりあえず料理の出来そうなティファニアを誘おう、と満場一致で決定がなされていた。
そして闇鍋当日。
「…なんであんたらがいるのよ」
部屋のカーテンを締め切り、闇鍋の準備を万端整えたルイズの部屋に、二人の予想外の客がやってきていた。
一人は、己が使い魔から情報を聞き出し、単身やってきたタバサ。
手には大きなバスケットを持ち、その中にはカサの小さな茶褐色の茸。
「…珍味」
差し出したバスケットの中身は珍味として知られる『マブタケ』。
特定の木が密集した場所でないと採れない特殊な茸で、その味はどこか甘く、そして熱したときの匂いがすばらしい。
つまりタバサは、これを出すから闇鍋に混ぜろ、と言っているのだ。
そして、もう一人。
目立たないように町娘の格好をしてはいるが。
お忍びで現れたアンリエッタは、独自の情報網で、闇鍋の仔細をゲットしていたのだった。
「あら。私が用意しましたのはお鍋には欠かせない特製コンソメですわ」
アンリエッタの用意したのは、王宮厨房から拝借してきた、王宮厨房御用達、秘伝のコンソメ。
その一欠片だけでただの水がスープになるという代物。
二人の突然の来訪を、しかし企画者である才人は快く受け入れた。
鍋はたくさんで囲んだ方がおいしいのだ。
それに人数が多い方が被害が少なくて済む。
…ハズレ引かせたときの顔がおもろいんだよなコレ。
才人は自分の用意したムシゴロシの実その他の『ハズレ系』具材を思い出して心の中でほくそえんでいた。
そして結局。
参加者は才人、ルイズ、シエスタ、ティファニア、タバサ、アンリエッタの総勢六人になった。
さすがにこの人数ではコタツは使えないので、円卓に鍋と固形燃料を置き、囲む形になる。
そして、最後の明かりとなるランタンに手を掛け、主催の才人が最後の説明をする。
「んじゃ、最後に確認な。取ったモノは絶対食えよ。残したらダメだからな」
「わかってるわよ。そんなの」
「わかりました〜」
「うん、わかったわサイト」
「分かった」
「仔細承りましたわ、サイト様」
「んじゃいくぞ。明かり消すからな」
ランタンにカバーがかけられ、周囲が闇に包まれて。
ぎにゃあああああああああああああああ…………………。
五人全員から一斉に襲われた才人の悲鳴がこだましたのだった。
以上おしまい。
たべられるものがなべのなかのものだけとはかぎらない。
そういうオチでしたとさまる。
んじゃねゆ。ノシ
>>506 相変わらず冴えておりますねえ。でも悲鳴の先を書いてくださいよう。
糞つまんね
せんたいさんらしいタッチだけど〜なんでだろう。ちょっと…萎えt(ry
全員サイトのキノコを狙いに行ったわけですな
>>506 GJ!!
いつもながらの切れ味ですな。
こういう小話に何気にセンスが見え隠れするぜ!
シルフィード哀れ……
514 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 14:17:43 ID:EGd9/0ru
哀れ
鍋自体は誰も食べずに余るからおk
516 :
反・胸革命!:2009/02/19(木) 21:48:22 ID:aFVPYKpM
「へえ、チョコレート?」
ある日、キュルケの部屋を訪れたサイトは、テーブルの上に拡げられた菓子を見つけた。
高級そうな包装紙に包まれ、いかにも貴族のお菓子といった感じのチョコだ。
双月の夜に、キュルケの部屋らしい蝋燭の明かりと合わさって、雰囲気からしておいしそうである。
「ええ、実家から送ってきたものなの。二人で食べようと思って」
キュルケは寝間着のベビードール姿で、サイトの隣に腰を降ろす。
風呂上がりの甘い香りが鼻をくすぐった。キュルケなりにサイトを迎えてくれているのが分かる。
チョコといえば、とサイトは腕を組んだ。
「バレンタインデーを思い出すなぁ」
「バレンタイン?」
うん、と懐かしげに頷いて彼は説明した。
キュルケはその手の話題がやはり好きなのか、興味津々といった表情で彼の言葉を聞いている。
「ロマンチックなイベントなのね」
「ああ、だから2月14日はいっつもそわそわしてたんだよ」
「あら、言ってくれれば私があげたのに」
「ホント、キュルケが本命チョコくれたら最高だよな」
「もうダーリンったら!」
キュルケが楽しげに笑い、チョコを一つ口へ運んだ。
テーブルのワインを傾け、チョコと一緒に彼に勧める。
「チョコにワインって珍しいね?」
「ええ、ゲルマニアだけの特別なワインなんだけどね」
ちびりと飲んでみると、確かに味が違う。甘い果実の香りと舌触りがする。
なるほど、これはチョコにも合うだろうな、とサイトはチョコを食べてみる。
これも今までスーパーでカートに入って売っているチョコとは比べものにならないほどおいしい。
甘いだけがチョコではないとは初めて知った。
517 :
反・胸革命!:2009/02/19(木) 21:49:08 ID:aFVPYKpM
「どう?」
「凄い、こんなの食べたの初めてだ」
「良かったわ」
キュルケは微笑を浮かべる。
甘いとはいってもやはりワインに違いはなく、ほどなくして酔いがまわってきた。
話を弾ませながら、サイトはキュルケに言う。
「キュルケだったらさ、どういう工夫して相手に渡す?」
「そーねぇ……」
キュルケは思案すると、ややあってサイトの顔をみて何かを思いついたように言った。
「やっぱり、その相手がどんなものが好きか、によるでしょうね。例えば……」
キュルケはチョコを口にくわえ、そっと目を閉じた。
キスを求めるように、サイトの眼前に差し出す。
「き、キュルケ……」
サイトは一瞬驚いたが、すぐに意味を理解した。
「あむ……」
口移しにチョコを受け取る。
すると、サイトの口の中にキュルケの舌も入ってきた。
「ちゅぴ……」
微熱の温もりが、彼の口内でチョコを溶かす。
甘い味覚と、キュルケの熱い唾液がサイトの口を満たした。
「ん……」
しばらくの間、二人は熱い口づけを続ける。
チョコが溶けきり、味がしなくなるまでなめつくす。
518 :
反・胸革命!:2009/02/19(木) 21:49:39 ID:aFVPYKpM
古来よりチョコは媚薬の一種として用いられてきた。
キュルケがそのことを知らないはずもない。
熱にうかされたような虚ろな瞳の奥には、オスを望む彼女の浅ましい欲情が見て取れた。
「ああん!」
サイトがベッドにキュルケを押し倒すと、ベビードールを手早く脱がしてしまう。
「ここにもおいしそうなチョコがあるぞ」
耳元で甘く囁き、そっと彼女の耳たぶに舌を這わせる。
「んんぅっ!」
一糸纏わぬ姿となった彼女の身体は、まさに名パティシエの創り出した美しいチョコそのものだ。
チョコレート色の肌はしっとりと輝き、サイトの舌が触れる度に歓喜に震える。
首筋へ、鎖骨へ、そしてつんと立った乳首へ。
「あぁっ! だ、ダーリン、そんな吸っちゃだめぇ!」
ころころと小さなチョコを舌先で転がすように、サイトは二つの蕾を愛撫する。
やがて舌先は臍を通って彼女の秘所にまで到達する。
いくら味わっても飽きないキュルケという極上のデザートを、サイトは貪る。
「あっ! あぁっ! んぁっ! あうぅ!」
キュルケが執拗なクンニに喘いでいる内に、サイトはポケットからコンドームを取り出すと、空いた手で自身の生殖器に装着する。
愛しいから守りたい、大事にしたいという思い。
愛しいから壊したい、膣奥に放ちたいという思い。
その二つが激しくせめぎあう。
519 :
反・胸革命!:2009/02/19(木) 21:50:13 ID:aFVPYKpM
「ああっ! もうダメぇ、お願いダーリン、私のはしたないところにダーリンのをちょうだいっ!」
キュルケの懇願に肯定のキスを返し、サイトは服を脱いで互いに全裸になる。
ベッドの縁に彼女の腰をもってくると、段差正常位の姿勢で挿入を図る。
ぬぷ……
「んっ!」
先端が彼女の入り口を捉える。
サイトはキュルケが焦れるのを待ち、最高の瞬間を待って腰を一気に進めた。
「あぅーっ!」
キュルケが上半身を仰け反らせた。
「うぉお!」
サイトが激しく腰を振り始める。
チョコとワイン、もしかしてそれはキュルケの故郷で男女が睦み合うために発明された組み合わせではないだろうか。
そんなことを思いながら、いつもより熱く自分を受け入れるキュルケの中を堪能する。
「あはぁ! だ、ダーリン、す、凄いっ! ああっ! もっと突いてっ! 私を溶かしてっ!」
キュルケもいつもの悠然とした態度を崩し、ただがむしゃらに求めている。
激しく奪い合うような行為だったが、それでもチョコの効果だろうか、決して一方的ではなかった。
520 :
反・胸革命!:2009/02/19(木) 21:50:45 ID:aFVPYKpM
「んぁぁっ! ダーリン、だ、出して、いっぱい」
「どこに出して欲しいんだ?!」
「あうっ! おっぱい、おっぱいにかけてぇっ!!」
サイトは最後の一突きを撃ち込むと、彼女の膣内からペニスを引き抜く。
パチン!
ゴムを外す短い音と共に、彼女の双乳には白い液体が降り注いでいた。
キュルケというチョコレートを、サイトの白い欲望がデコレーションしていた。
・
・・
・・・
交わった後の始末をつけ、二人はまだ裸のままベッドで談笑していた。
キュルケがサイトの上に全裸で身を預け、枕元で話す。
「なんだか結局バレンタインプレゼントもらっちゃったな」
「うふふ、どう? 満足だった?」
「最高だった」
「良かったわ、ワイン、もう一杯どう?」
恋人たちの短い夜の一幕。
サイトはバレンタインでもらうチョコよりも、彼女の見せる笑顔の方が嬉しいのだった。
<続く>
全然バレンタインの時期に乗れてなくてゴメンナサイ…
>>521 全然構わないよ。
1つも貰え無くて忘れている奴もいるんだし。
謝ることは全くないんだぜ
GJ!
>>521 GJ!
いけない忘れていたぜ。
それとそろそろコテ名入れてくれないか?いつまでも名無しじゃ勿体ないよ。
それと保管庫にも入れておいてね。
>>524 コテ着けてみたよ!
保管庫にも入れてみたよ!
>525
期待してるぜぇ〜、そしてスレの盛況の一部となってくれることを
望む
そろそろ新巻出るしにぎわって欲しいな
通報したい
tp://anokobokuga.8.tool.ms/198/
>>525 GJ! キュルケ物は少ないからありがたい
16巻を読んで…せんたいさんが浮かんだのは俺だけじゃないだろうな。
532 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:45:01 ID:UDZKehqb
>>531 アン様の今後が楽しみです。
デルフ・・・
>>531 むしろボルボ氏
それにしても、ノボルは全く分かっちゃいねぇ!
人間はなぁ、空気がなくちゃ生きていけねぇんだよ!
534 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 06:08:28 ID:b0shCR+Z
こっちみ(ry
16巻読み出したが…
ここの職人が必死に既存設定のなかにおさめようとがんばっているのに
ノボル神はインフレ化。別の意味で泣いた
本家なんだから誰にも、ましてや二次パロに遠慮する筋合いはないけどなw
てかバレはつつしもう
地方じゃまだ売ってねぇからネタばれはもうチョット待ってくれよ・・・orz
あー、新刊出たのか
しばらくスレ見れねーなー
今回は久々に金出して読む価値があったな
ここの職人は本当上手に原作吸収して生かしてるよねぇ
ここの職人がゼロ魔のアニメ脚本やったら絶対黒歴史にはならんかったとつくづく思う
>>542 うちの地方では三期は見れなかったんだが、やはりそんなに出来が悪かったのか。
>>543 原作8巻〜12巻をつまみ食い(時系列も改変)、オリジナルを大幅に挿入だからな
ヨルムンガントに88ミリ砲弾をぶっぱなす話も3期でやっちゃたので、タイガー戦車のエピソードが今後できなさそうなのも痛い
二期も相当アレだけどな
アニメなんて無かったよ?
でもそこそこにはDVD売れたんだろ
売れたら勝ちだろ
買うバカがいる限り、原作レイプは今後も起こるだろうな
アニメは、小説と比べていろいろ制限が多いからな。
制作費の関係でエピソード削ったり、スポンサーや声優さんなど利害関係者も多い。
コストがかかるから、派生商品を展開できる要素を含めないと利益が出ないし。
供給するためには仕方ない。
が、あまり原作から離れると黒歴史扱いで需要が減る罠。
なぜあれが公式に認められているのかわからん
やっぱりそんな程度の完成度だったのか……。
残念というか予想通りというか……複雑な心境だ。
まあ、二期のアニメもひどかったしな。
最終回のオチ(何事もなかったかのように帰還してくる才人)を見た瞬間に感じたあの絶望感は二度と忘れられない。
そんな時には魔法の呪文
「キャベツに比べればマシ」
「アイマスに比べればマシ」
でもOKだな
此処での16巻の新刊ネタバレは26日からだよな
それまでは多分SSも来ないだろうしな
しばらく来るの止めようかな 地方在住だし
ヤシガニに比べれば(ry
も入れてくだしあw
下ばっかり見てんじゃねえ!
いつだって、男のドリルでてっぺん目指して突き進む
それが俺たち、大グレ…じゃなかった、水精霊騎士団!
オンディーヌが目指すのは女風呂
>>552 キャベツはともかく、アイマスに関しては完全に別物だから
アイマスのほうが数億倍マシ。完全に別物ならまだ我慢できた。
キミキスに比べればマシ。
アイマスの方は、原作ゲームだと、歌に一生懸命な貧乳キャラが、
幼女の頃はロボットの元彼女で、アニメ登場時にはオバサンになってて、
散々痛々しい事をした上で、最後は死んで粉になってそのロボットと一体化しようとしたら、
ロボットに吐き出されて、その後、粉の状態で説教されて終了した。
大体合ってると思う。
今度は、野球アニメになるらしい。
アイマスアニメの許せないところは
アイマスの名前で出したことだな
あれ舞ヒメ四期だろ
16巻読んだ
そして気づいた
せんたいさんのルイズとヤマグチ神のルイズの決定的な違い
せんたいさんのルイズは強すぎるっつか悩まなさすぎるwww
原作のルイズがまともに見えてくるぜ
ここには悩むルイズも、悩まないルイズも各種取りそろえてございます旦那様
お好みのルイズが見つかるまで、保管庫の散策などいかがでしょうか?
それはそうと、感想もネタバレの一種だから黙れクズが
読んだ後でも、あえて黙ってるのが変体紳士のたしなみだろうが、それもできねぇなら書き込むんじゃねぇ
……あぁ……反応してしまった私も、重罪ですね……黙ります
他の方は、感想書いたりしないことを信じておりますね
18歳以上とは思えない子がいるのは宿命なのです。
賑わってる場所には場をわきまえない乞食が餌を求めて住み着くものなのです。
アニメ版のシスプリ(別名ウニメ)も悲惨だったなぁ……。
もう思い出したくもねえや……。
>>560 いいかげん原案の素晴らしい(笑)アニメあるんだからもういいだろw
あれはゼノグラシアっていう別物だからさw
変態紳士な。
変体じゃカト姉の飼ってる白いリーパーみたいに
いたずらしちゃう子になっちゃうぞwww
エレ姉の「もぐもぐしないでぇ!」
で目覚めた変体紳士より
>>541 そこで割れなんて発想がでてくるお前の方がよっぽど厨。
普通は立ち読みだろ。
最近、はたきを持った店員さんがめっきり減ってなあ
文庫本をPCでなんか読みたくないぞ。目がチカチカする。
漫画ならまだいいけど。
関西方面ではハリセンを持った店員が増えたと聞いたが
なんでやねん!
572 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 17:36:08 ID:DOmbYofx
舐めんな!!
関西舐めんな!!
どうでもいいけどネットで方言使う奴は変人だと思ってる
ネットって言うかSSでのギミックとしてとかじゃなく必要性もないのに書き言葉で方言だとそう感じる。
美しい日本文化でもある方言をおろそかにしてはあきまへんえ
とアン様に似た京美人が
普段自分が使ってる方言がそのままでちゃうことってあるんじゃね?
ウチの地方じゃ自転車のことケッタとかケッタマシーンとか普通に言うし。
疲れたって意味でえらいとかなんも違和感なく使ってるし。
口語と文語は違う。
というより方言は文語には決定的に向かない。
語彙とか響きとかリズムとかがまるで狂ってしまう。
この流れは・・・
もしやすぅぱぁサイト君タイムかッ
新刊読んだが・・・・
ええーい!ボルボ氏はまだか!?
新刊読んだが…
やっぱりボルボX氏を思い出してたオレ w
完全にシチュエーションがボルボ氏だよなぁw
読了
ボルボ氏そのまんまでワラタw
シリアス設定もエロ設定も新しいネタが入って
ボルボ氏歓喜だなw
そろそろワインの乱の続き読みたいぜー
16巻読んだぜ俺も!
いつ「女王様調教禄・ラブエロ版」が始まるのかとwktkしちまったい。
まあそのへんは保管庫および新作で補完よろしく>ボルボ大兄
さて、そんなこんなで新作いきます。
『ヴァリエール三姉妹編』最終話。
『こどものじかん』でございます
※事前に保管庫の「せんたいさん」の「ヴァリエール三姉妹編」を読んでおくことをオススメします。
※え ろ ぬ き です
リンゴーン。リンゴーン。
その街に、荘厳な鐘の音が鳴り響く。
サン・モルティエ大聖堂の鐘の音だ。白色に輝く大理石で作られたその大聖堂は、およそ二百年前に建てられ、『固定化』の魔法でその姿を朽ちることなく今に伝えている。
その鐘の音が鳴り響くのは、大きな祝い事がある場合。
新年以外で今日以前に鳴り響いたのは、一年前に教皇ヴィットーリオの来訪を祝って以来だ。
その日、サン・モルティエ大聖堂では、ある大貴族の結婚式が執り行われていたのである。
このトリステイン王国でも、三本の指に入る、ラ・ヴァリエールの娘。
そのラ・ヴァリエールの娘と、英雄サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガの結婚式である。
平民出の英雄である才人の人気は平民たちの間ではまさに始祖ブリミルをもしのぐ勢いで、今日この慶事を祝わんと、トリステイン全土から、いや、ハルケギニア中から、このサン・モルティエの街に、人が集まっていた。
そして、鐘の音を響かせ続ける大聖堂に向かう目抜き通りに、十二頭立ての、まるで小屋がそのまま動いているような、立派な白亜の馬車が現れる。
その馬車の側面には大きなラ・ヴァリエールの紋章。
それを確認した平民たちが、一斉に声を上げる。
「シュヴァリエ・サイト万歳!」
「トリステインの盾、万歳!」
「われらが英雄に幸あれ!」
紙吹雪が乱れ飛び、調子っぱずれのファンファーレが鳴り響く。
道化たちが舞い踊り、娘たちは黄色い声を上げる。
国王の成婚の儀でも、ここまで盛り上がらないだろう。
この結婚式は、それほど皆に祝福されたものであったのだ。
外から見ると。
中から見ると。
それは三ヶ月ほど前の出来事。
おなかが膨らんできて、さすがにちょっと夜のおたのしみはおなかの子に障るからき・ん・し♪と、ルイズが夜を自重し始めた時の事。
そーいやここ数ヶ月ちい姉さまたちと顔合わせてないわね、と未来のラ・ヴァリエール当主は、久しぶりに姉たちの顔を見に行くことにした。
意外なことに姉たちはラ・ヴァリエール本邸にいた。
まあ病弱で定期的に『お薬』の必要なカトレアは仕方ないが、仕事のあるはずのエレオノールまでいるとはこれいかに。
「あらルイズ。ずいぶん久しぶりね」
「ちびルイズどーしたのよその顔。まるでインプに騙されたゴブリンみたいよ」
本邸にてルイズを出迎えた二人は。
オレンジと薄いブルーというふうに色こそ違えど、揃いのマタニティに身を包み。
ルイズと揃えたように、お腹がふくらんでいた。
「ち、ちちちちちちい姉さまソレ」
「あ、これ?あはは。実はね、ルイズ孕んでからすぐ、油断してたら大当たりしちゃって。
お姉ちゃんヒニン失敗しちゃった♪えへ」
「そんな可憐な笑顔でごまかすなああああああああああ!」
もちろん、その相手は才人である。
「そーよ、あの平民が悪いのよ。
ちょっと『もう前もおっけーだから、遠慮しなくていいのよ』って言ったらあの平民見境なくなってさ」
「まてこらソレ誘ってんでしょ?おもっきし誘ってんでしょ?悪いのサイトじゃないじゃない!
なんなのよ二人ともーーーーーっ!」
『最初に孕んだ者がラ・ヴァリエールの当主となる』そんな阿呆な母親の提案により、三人は才人を取り合っていたのだが。
ある日、二人の姉は才人がいればぶっちゃけラ・ヴァリエールなんてどうでもいい、という結論に達し、先に妹を半ば強制的に孕ませてしまう。
そして、めでたく才人とルイズは子を成し、ルイズがラ・ヴァリエール次期当主となってめでたしめでたし…のはずだったのだが。
中出し解禁と知るや否や、さっそく二人は才人と行為に励み。
ばっちり二人とも授かってしまってしまったというわけである。
「あら別にいいじゃない。私とお姉さまは愛妾扱いでおっけーよ」
にっこり笑って身を引く、ような台詞を吐くカトレア。
それに、エレオノールが続ける。
「そそ。だから領地経営とかその他もろもろのめんどいとこは全部まかせた次期当主」
さわやかな笑顔で親指なんぞ立てながら、ぽん、とルイズの肩に手を置く。
「あんたらあああああああ!ハナっからそれが目的かあああああああああああ!」
長女の手を乱暴に振り払い激昂するルイズ。
そう、ふたりの狙いはまさにそれ。
面倒なことを全部ルイズに押し付け、二人して才人との愛欲の日々に溺れる気満々なのである。
ルイズが二人と喧々諤々やりあっていると。
「煩いわよルイズ。静かになさい」
そこへ現れたのは、ラ・ヴァリエールにおいて、最も巨大な権力を実質上掌握する女性がいた。
三人の母親にして、ラ・ヴァリエール最強の人…カリーヌ・デジレその人である。
「お腹の子に障るでしょ」
もちろん、その言葉は娘のお腹の中にいる我が孫の事を心配しての事
「…おかーさまの、でしょ」
ではなかった。
呆れた声で、半眼の呆れた目で、母親を見つめるルイズ。
四十も半ばをすぎ、しかしその見た目は三十でも十分通じるカリーヌもまた。
いや、三人の娘以上に、大きく丸くお腹が膨らんでいた。
「なんで出てきてんのよ!もうすぐ産まれるんでしょ!
ってーかおかーさまの正気を疑うわ!十七も年の離れたきょうだいとか!」
「また娘ですって。ほんと、ウチは男の子に恵まれないわねえ」
ほう、とため息をつくカリーヌ。論点が見事にずれている。
彼女もまた、次期当主がルイズに決まる少し前。
盛り上がる娘たちにあおられ、あのテこのテで男として枯れ始めていたヴァリエール卿を炊きつけ。
ヴァリエール卿が腰痛で施療院に通うようになったころ、見事に当たりを引き当てたのである。
そして、カリーヌは隣で幽霊のように立ちすくむ、以前に比べ二割ほど目方の減った夫に、にっこり笑いかける。
「あなた、次は男の子がんばりましょーね♪」
「は、ははは…も、もういいんじゃないかなあ、カリーヌや?」
ヴァリエール卿の言うとおり、さすがに二人とも年も年だ。
しかし、カリーヌは続ける。
「ああら、あなた新婚の時に言った言葉をお忘れですか?
『一個中隊が組めるほど子供がほしいな』って言ってたじゃない♪このスキモノ♪」
にっこり笑顔で期待に満ちた台詞。
その顔は、新婚時代のツヤとハリを取り戻しつつあるように見えた。
「いやまてちょっとまってソレ言葉のアヤっていうか若気の至りっていうか!」
慌てて否定するヴァリエール卿。その顔は青ざめ、シワの目立ち始めたその表情は少し老けて見えた。
そんな二人のやりとりを、呆れ返った目で見つめる三姉妹。
「認めたくないものね、若さゆえの過ちというものを…」
「若さ、若さってなんでしょうね…」
「なんなのこの状況?バカなの?死ぬの!?」
そうして結局うやむやのうちに時間は流れ。
産む前に式だけは済ませておけ、というヴァリエール卿の最期の言葉に沿って。
今、盛大な結婚式が執り行われている。
馬車の中はまさに針の筵だった。
才人にとっては。
ピンク色の、マタニティのウエディングドレス、というちょっと異常な出で立ちのルイズが、その目の前に座り、満面の笑顔で殺気を放っている。
才人の右隣で、純白のこれまたマタニティのウエディングドレスに身を包んだカトレアが、にこにこしながら才人の肩に頭を載せている。
その逆サイドでは、薄い紫のまたまたマタニティのウエディングドレスに身を包んだエレオノールが、すまし顔で手元のノートに目を落としている。
そのレオノールが口を開く。
「ねえカトレア、男の子だったらロッソ、女の子はシオン、でどうかしら」
「あらお姉さま、水魔法の鑑定はなされていないの?それに旦那様に聞くのが筋じゃなくって?」
「…産まれる前から分かってたらつまんないじゃない。このどっちかわかんないドキドキ感がいいのよ。
で、このバカ旦那に決めさせるのは間違い。昨日聞いたら『タロウ』とか『ハナコ』とか何ソレってカンジ」
「…サイト君、それは正直ないわー」
「正直ないのはアンタらだっ!」
ついにルイズがキレた。
「ちい姉さまもっ!姉さまもっ!何で私たちの結婚式にっ!
ってーかうちで大人しくしてなさいよ!お腹の子に障るでしょうよ!何ヶ月だと思ってんの!」
「ルイズー。おちつこー。『天に唾を吐く』って意味わかるかしらー?」
「せっかくだから私らもウエディング着たいのよ。まあ式は無理だけどさ。形だけでもってイミで」
「むっきいいいいいいいいいいいいい!」
ヴェールを振り乱し、頭を掻き毟るルイズを見かねて、才人は言った。
「な、なあ落ち着こうぜルイズ?
俺が一番愛してるのはお前だから」
そしてそれが墓穴となる。
「じゃあ私にばんー」
「私さんばんー」
ぎゅむ、と両側から、ラ・ヴァリエールの美人姉妹の腕が才人の頭を抱え込み、妊娠によって張りを増した胸でサンドイッチにする。
ぴた、とルイズの動きが止まった。
爆発五秒前。
「ああそう」
四秒前。
「そういう態度なわけ」
三秒前。
「い、いや待って落ち着こう!二人の門出を祝う式じゃないか!ねえ!」
二秒前。
「あらイヤだ。子供も含めると七人よ。いきなり大家族ね♪」
一秒前。
「安心なさいルイズ、お乳なら私たちが余るほど出せるから。
でもフシギねえ、ここまで大きくなっても膨らみすらしないとか」
ゼロ。
「お前らいっぺん死んでこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!」
極大の虚無の花が、サン・モルティエの大通りの一部と、白亜の馬車を吹き飛ばした。
その頃、ヴァリエール別邸。
才人とルイズの、通称『愛の巣』。
その中庭で、鼻歌など歌いながら、黒髪のメイド長が、今日も日課の洗濯物干しに精を出していた。
「ふ〜んふ〜ん、ふ〜んふ〜ん、私の夫は〜英雄さ〜ん♪」
シエスタはパンッ、と小気味いい音を立て、白いシャツの水気を払い、物干しに掛ける。
その瞬間。
びええええええええええええ!
物干し台の近くに置かれていた大きなかごから、泣き声が轟いた。
「あ、もうそんな時間なの?ごめんなさいねえ」
慌ててシエスタは籠に駆け寄る。
そして、以前より簡単に前の開くデザインに改造されたメイド服の胸のボタンをぱちん、と外し。
溢れた母乳で服を汚さぬよう当てられた胸当てを外し。
ぽろん、と飛び出た以前より数段サイズを増した乳房を放り出して。
「ほらハヤト、ごはんでちゅよー」
籠の中の、黒髪の赤子を抱き上げ、膨らんで母乳の零れだす乳首をその口に持っていく。
ハヤトと呼ばれた赤子は母の臭いに泣き止むと、その大きな乳房を掴み、口に桃色の授乳器官を含んだ。
んくんくんくとおちちを飲みだしたハヤトを、聖母の微笑で見つめるシエスタ。
そう、ハヤトは。
シエスタと才人の子供である。
ルイズが孕むもう二ヶ月以上前から、シエスタは妊娠していたのである。
ルイズやラ・ヴァリエールの姉妹と違い、彼女は避妊なんぞしちゃいなかったのである。
それを知ったルイズに、才人はもちろんさんざん折檻を受けた。
しかしシエスタはそこで言ったのである。
『私はメイドでいいですよー。サイトさんの傍にいられれば、結婚してようが気にしませんし。
あ、でもこの子といる時は『パパ』って呼びますけど』
もちろんその後才人はルイズに踏み潰された。
まあそんなこんなで、出産後もシエスタはこのヴァリエール別邸でメイド長兼才人の愛妾として働いている。
そして、ハヤトがお乳を飲み終わり、すやすやと眠り始めた時。
南西の方角で、空が光った。
見慣れた光。虚無の爆発の光だ。
「…あー。だから気をつけてって言ったのにサイトさんてば。
八ヶ月で気が立ってるから余計になのにねえ」
シエスタはハヤトの面倒をみなきゃいけないから、とルイズに誘われた結婚式への参加を辞退していた。
もちろん、彼女とて女の子。才人との結婚式を夢見ないわけではない。
しかし。
これ以上望んだら、ルイズとも険悪になっちゃうし。私はこの辺が分相応だと思いますしー。
…それにどーせ式場は戦場になるから、ハヤト危なくて連れて行けないですし。
ハヤトを籠に戻しながら、そんなことを考える。
そして、この屋敷の主人たちが帰ってくるまでに、かかりつけのお医者様に連絡を取らなきゃだわ、と今日の予定を変更するメイド長だった。
「ほらっ、始めなさい!」
ボロボロのウエディングドレスに身を包み、ルイズは消し炭になりかけている才人を、聖堂の祭壇の前に放り投げた。
祭壇の上には、おびえた顔のひげ面の司祭。サン・モルティエ大聖堂を取り仕切る、ウェイン司祭である。
ちなみに、あれだけいた観客たちは人っ子一人いない。虚無の爆発に恐怖し、一斉に逃げ出したのである。
がらんどうの聖堂に、司祭は一人だけ気丈にも残っていた、のではない。
腰が抜けて動けなくなったのである。
もう七十も超えようというおじいちゃんは、長い人生で最大の恐怖を味わっていた。
目の前に鬼神がいた。
お腹の大きな、桃色の髪の鬼神である。
その鬼神は魔力を操り、全てを破壊する。
そう、まるで始祖の書にあった伝説の悪魔のようではないか。
がくがくと震える哀れな老人に、ルイズはパキパキと炭の爆ぜるような音を立てて放電を続ける杖を突きつけた。
ルイズの湧き出る怒りが、彼女の魔力を無尽蔵に増幅していたのである。
「早く、祝詞を唱えろっつってんのよ!」
半眼で睨まれると司祭はもうどうにでもなれ、とばかりに祝詞を始めた。
「わ、わが始祖は全てを見守られ」
「そのへんはパスよ。誓いのとこだけでいいから」
「し、しかし」
「いーから早くなさい!」
「は、はい!」
圧倒的な暴力の前に、力なきものはただひれ伏すしかなかった。
司祭は黒こげの才人を見下ろして、言っていいのかな、なんて思いながら言った。
「で、では汝に問う。新郎は新婦と永久にあることを誓えるか?」
その言葉に才人は答えない。消し炭になりかけていれば当然っちゃ当然である。
「コイツの意思は私のものだから、そこは『はい』でいいわ。次」
反論しようと思ったがそれは意味がないと悟った司祭は、その言葉のとおりに続ける。
「新婦に問う。汝は新婦と永久を添い遂げる事を誓えるか?」
「添い遂げる?はぁ?なんで私がこんな駄犬と!」
げし、と黒くこげたのか元々なのかわからなくなってしまった才人の頭を踏みつけながらそうのたまうルイズ。
じゃあなんで式なんかしてんだよ、と司祭は思わず年甲斐もなく心の中で突っ込んだ。
そして、ルイズは続けた。
「でも、私が傍にいないとこの駄犬このハルケギニア中の女に手をつけるつもりだから。
私が責任を持って、死ぬまで鎖をつけて飼うわ。ま、仕方ないから夫って体裁だけは保ってあげることにします。
だからとりあえず、その質問には『はい』」
まあ一応新郎新婦ともに意思の確認はした。新郎の意識は儀式の始めから最後までなかったが。
司祭はルイズの『さあ、続けて』といわんばかりの視線に怯えつつ、儀式を続ける。
「で、では始祖ブリミルの加護のもと、汝らを夫婦として祝福する。
汝らの魂が、双つの月の如く永遠に共にあらんことを」
儀式は完了し、祝福の聖水を、夫婦に振りかける司祭。
これで儀式は完了し、二人は晴れて夫婦となったわけである。
「さーてそれじゃあお屋敷に帰るわよ駄犬。
あと二ヶ月もしたら産まれるんだから、身体大事にしないとだし」
そう言いながら、消し炭をずるずる引きずって聖堂から出て行く虚無の魔人。
司祭は、それを目で追いながら思ったのだった。
もう二度と、結婚式の祝詞役なんか引き受けないぞ、と。
これが、後の世に語り継がれる『サン・モルティエの悪夢』の顛末である。
そして。
無事に生還した才人は、晴れてラ・ヴァリエールの入り婿となり。
三姉妹とともに、いろんな意味で波乱万丈の人生を歩んでいくのだが。
それはまた、別の、話。〜fin
以上。これにて「ヴァリエール三姉妹編」閉幕でございます。
ちなみに「最期」とか書いてるけどヴァリエール卿殺してないからな!(ぁ
いやまあ顛末書こうかと思ってたけど助長になるんで削除したらこうなってただけで。
まあ、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
あとはつづきものとタバサ編終わらせないとだな。
あ、そうそう保管庫フォローしてない人もいるかもなので。
タバサ編インタミ回「記憶の糸」でございます。
※えろぬき・オリキャラしか出てこないクソ回でございます
ttp://zerokan.g.ribbon.to/wiki/index.php?X00-44 んじゃノートPCの調整してきまノシ
>※事前に保管庫の(略)を読んでおくことをオススメします。
「読んでぬくことをオススメします」って見えて、今は賢者タイムだ。
とりまGJでした〜。
せんたいさんはやっぱり最高だな!!
せんたいさんgj!
つーかシエスタの鼻歌w
>>592 GJ
相変わらずの才人の墓穴掘りですなー
597 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 00:00:04 ID:LzUDlsWL
ボルボは(゚听)ツマンネ
IDがルイズっぽいからツンデレだな、きっと
今回エロパロ的に素材いっぱいあったねー
シスターさんと聞いて思い浮かんだのが
始祖象の前に自慰するジョゼットを受信しました
もう俺は死んだ方がいいのかもしれない
そうか、解禁の時間なんですね。
アン様がすげぇw
今日解禁は本スレのローカルルールだろww
ラノベ&エロパロでの慣例では明日の午前零時
今回アン様の挿絵を見て急いで
アンのSSを見返しながら達してしまった奴も多いはず
昨日はルイズとアンリエッタほぼ同じくらいだったけど、
一昨日と三日前はアンリエッタにブーストかかってたな
保管庫のアクセス数w
>>602 これは失礼した
早漏な俺はちょっと輪転機回してくる
>>605 ツルベールの蒸気機関開発の応援に行けばいいよ?
発売日…きのうだよね?
まだ解禁じゃないの?
>>602 そうなのか…じゃあ投下は明日にするね。
ラノべ本スレでは本日の午前零時よりネタバレ解禁だよ
ついでに俺にはベアトリスかジョゼットとのあんなプレイを解禁してくれ
中隊ってーと100人くらいか…すげえな…
ちょっとネタバレ
『わしが育てた』
これに吹いたのは俺だけじゃないはず
空港で笑っちゃって恥ずかしかったじゃねえかバカヤローw
それにあとがきでハジけ杉だろノボル神w
テラファンタジーwww
感想なら本スレで言えよ
抱いていいよ
オッケーです!
>>611 出張でどっかいったのかw
空港でラノベ読むなよwwww
空港でローゼンメイデン読む政治家もいる時代ですし
せんたいさん乙!
今日解禁だから16巻ネタ来るかと思いきやまだ来てないな
>>617 きっとみんな書いてるんだよ
アン様ネタは確実に増える・・はずw
※ネタバレ
次巻ではデルフが心のちんちんであのシスターを犯して復活します
修道女って背信的でなんかこう…いいよな
サイトのハーレムにぜひ入れてもらいたいもんだな
ジュリオといい感じにくっつきかけた所をNTR気味に・・・
ジュリオが竜のお兄さまならサイトは何のお兄さまだろうか
犬のお兄さま
ああくそ風邪ひいて新刊買いに行けねぇ
雪とか降るんじゃねぇよクズ
626 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 16:09:42 ID:I5/ADq7N
雪も人間にクズ呼ばわりされたのは初めてだろうな
雪=雪風だと思ったので、タバサにケンカを売ってるのかと思った
なんと雪を罵ればタバサがもれなくついてくるのか!
いいなぁ、北海道の人達は。一人3タバサは固いな。
アニメ3期ともに全話視聴していたのに、最近になってドラマCDで「雪風」の読みが「ゆきかぜ」だと知って衝撃を受けたw
アニメ1期だけはDVD買っていたんで早速見直してみたら、確かに「ゆきかぜのタバサ」と言っていた。
「ゆきかぜ」って何か語感がもっさりしていてダサくないですか?
シルフィード繋がりで「ゆきかぜ」の読みになったのか知らんが、軽くショックを受けたなあ……。
>>631 ってーとお前さん、「せっぷう」って読んでたのか?
「ゆきかぜ」の方がいいと思うが。
いやん誰も指摘してくれないから"風雪の"と思い込んでた
>>632 メジャーどころの二つ名がほとんど音読みだから普通に「せっぷうのタバサ」だと思ってたw
青銅(せいどう)、香水(こうすい)、微熱(びねつ)、波濤(はとう)、疾風(しっぷう)、閃光(せんこう)、
炎蛇(えんだ)、白炎(びゃくえん)、烈風(れっぷう)、迅雷(じんらい)……が音読みか。
で、訓読みが土くれ(つち―)、風上(かざかみ)、燠火(おきび)、赤土(あかつち)……結構いたな?w
雪風(ユキカゼ)かっこいいじゃない
古くは駆逐艦の名前になってるし幸運艦だぞ?
死神の異名もございますが。
暗殺者だった頃のタバサにぴったりじゃないかね
どんな任務でも生きて帰ってくるから「ゆきかぜ」
>「せっぷうのタバサ」
「せっぷう」て、「血風(けっぷう)」似てね?
「血風のタバサ」なんだか恐ろしい二つ名になってしまったが、北花壇的には有りだな。
さすが戦闘妖精
番台に座っているシャルロットたんを連想した
シルフィードで、雪風だから戦闘妖精だろ…常識的に考えて。
つまり、今後きゅいきゅいがパワーアップして知恵付けたり、
きゅいきゅいの偽物と闘ったりする展開が予想できるってわけだ。
>>642 やめて……続きが出なくなりそうだからやめて……
タバサは雪風ちゃんを召還したようです・・・
ふつーにあほの子より役立つ・・・
某戦闘妖精は途中で読むのやめちゃったせいで最後どうなったかわからん
今もSFマガジンで続編連載中だよ。
今月号は零とジャックが実存とか認識論とかシフトする現実とかについて
果てしなくだべっていた。8割は会話文だったな。
よーし、まだジョゼットもの投下されてないなw
一番乗りとーった!
と、その前に
つ スカ注意
セント・マルガリタ修道院。
外界から物理的に隔離されたそこでは、三十人ほどの修道女たちが暮らしている。
そこへ行くには、飛行船か飛行幻獣を以ってするしかない。
そして、その晴れた日の朝。
一匹の風竜が、セント・マルガリタ修道院の中庭に降り立った。
ただでさえ狭い中庭は、時ならぬ来訪者とそれを迎える修道女たちでいっぱいになってしまう。
「竜のお兄様よ!お兄様がいらっしゃったわ!」
修道女たちが出迎えたのは、風竜ではなく、その背に乗った主人の方。
金髪月目の青年、ジュリオであった。
ジュリオは定期的にこの修道院を訪れ、教皇からの献金を届けている。
そして、彼にはもう一つ目的があった。
まるで王を迎える民衆のように自分を囲む修道女たちを掻き分け、年老いた修道院長に献金を渡すと、いまだ騒ぎ立てる修道女たちに、尋ねた。
「ところで、ジョゼットはどこだい?」
その名前を聞いたとたん、修道女たちはさらに黄色い声を上げた。
「もう!お兄様ったらいつもジョゼット、ジョゼットって!」
「私たちでは不満なの?」
「そうよね、お兄様ロリコンですもの」
最後の一言にぶは、と吹き出すジュリオ。
たしかに、彼の探している少女は他の修道女たちよりも、なんというか、全体的に。
平たい。
「そうね、お兄様は膨らんだ胸やお尻には興味ないのよ…!」
「ああ、育ちすぎたこの胸が憎い!まるでメロンのようだもの!」
「あら、そんなこと言うんだったら私も背中から腰のラインにはちょっとした自信が」
修道院とはいえ、宗教画の一つや二つはある。
その宗教画というのは、たいてい裸で美しいポーズを取っている男、か女、という構図である。
それでもって、それを見た穢れなき修道女たちが、それを理想の姿とするのは当然であって。
そういう『美しい姿』こそが、神の寵愛を、そしてたまに訪れるこの金髪月目の青年の寵愛を得るのに必要なのだと彼女らは認識していた。
そして、ここにいる大半の修道女が、宗教画なんぞクソクラエ、なプロポーションの持ち主なのである。
節制の利いた生活と、適度な運動、そしてなによりも一途な信仰心が、彼女たちを美しく磨きたてていたのである。
実際どこぞのガンダールヴがジュリオと同じ状況になったら、前かがみで一歩も前に歩けなくなるだろう。
「ちょ、チョットマッテキミタチ?」
汗をだらだら垂らしながらきゃあきゃあと自分の身体自慢を始めた修道女たちに言い訳をしようとするジュリオ。
しかし。
幼女性愛はもちろん禁忌の一つなのであって。
「きゃあきゃあ、ロリコンよ!ロリコンがいるわ!」
「ロリコンのお兄様なんかさっさとジョゼットのところへ行けばいいのよ!」
「つるぺたは俺の嫁デスカー?へんたいさんはしねばいいとおもいまーす」
きゃあきゃあ騒ぎながら、修道女たちは中庭から逃げるように出て行く。
もちろんそれは、ジョゼットばかりに構うジュリオに対するきっつぅぅぅいあてつけなのだが。
ジュリオは半分泣きそうだった。
そんな彼の肩を、一人残った修道院長がぽんぽん、と叩く。
振り向いた泣きそうなジュリオに、修道院長は親指をびしっ、と立て。
「イキロ。セイネン。」
一言そう言って、すたすたと中庭から立ち去ってしまった。
「あ、あのーう…」
結局ジョゼットの居場所はわからずじまいで、ジュリオは中庭に立ち尽くす。
彼の風竜、アズーロが、ヒマそうにぶわ、とあくびをした。
ジョゼットはすぐに見つかった。
裏口から出て、断崖沿いに少し小道を歩いた先。
『秘密の場所』として、ジョゼットが教えてくれた、一本の樫の木の生えた、小さな原っぱ。樫の木の根元から広がる下生えは、もともとそういう草なのか、人のくるぶしほどもない。
断崖の小道を歩かなければ来られないため、ここにくる修道女はほとんどいない。
しかも夏ともなれば小道に虫が沸くので、用事もないこんな場所に来る物好きはいなかった。
小道を抜けると、ジョゼットは樫の木に背を預け、原っぱの入り口からは見えない位置にいた。
「探したよ、ジョゼット」
樫の木の脇から覗くさらさらの銀髪をひと房、ジュリオは手に取った。
「私の身体は髪のひとすじまで神のものです。触ると地獄に落ちますよ」
ぷい、と拗ねたようにジョゼットはそっぽを向く。
修道服に身を包んだ、背の低い、まだ成長途中の、銀髪の少女。
彼女がジョゼット。ジュリオが二週間に一度逢いに来る、ただひとりの女性。
ジュリオは拗ねたジョゼットを追い、もう一度その髪を手に取る。
「そして君はそうやって僕を地獄から救おうとしてくれるんだね。
優しいな」
言って、その髪に口付ける。
今度は、ジョゼットは抵抗しない。
「だって、お兄様が地獄に落ちたら、私も地獄へ行かないといけなくなっちゃう」
「どうして?」
「言わせるの?その先を!なんて意地悪!前言撤回!お兄様なんか今すぐ地獄送りになればいいのよ!」
怒った口調でそう言うジョゼット。
しかし言葉とは裏腹に、身体を翻し向かった先は。
広げられたジュリオの腕の中。
ジュリオの胸板におでこを押し当て、ぐりぐりと押し付ける。
ジュリオはそんなジョゼットの美しい銀髪を、今度は遠慮会釈なく撫で回す。
「ごめんな。待った?」
「待ってました。ずっと待ってました。すっごく心配しました…」
声に嗚咽が混じっている。
ジョゼットは泣いていた。
いかに外界と隔離されているとはいえ、教皇庁からの情報は入ってくる。
もちろん、ガリアとの聖戦のことも。
それに、助祭枢機卿で、さらには竜騎士であるジュリオが関わっていないはずなどなく。
さらに、本来の逢瀬よりも二週間も遅れたとあれば。
「怪我してないかとか…。帰って来れないのかもとか…。神の御許へ行ったのかも…とか…」
そこまで言ってしまい、声がくぐもる。
何度も反芻した悲しさを思い出し、ジョゼットの瞳から涙がこぼれる。
ジュリオは優しくその涙を指で拭き取る。そして優しく言った。
「ジョゼットを置いて、僕が神のところへ行くわけがないだろう?」
その言葉に、ジョゼットの心の中に暖かい気持ちが溢れてくる。
神に祈りを捧げるときにも勝るとも劣らない、慈愛の気持ち。
このひとが教えてくれた、伝えてくれた、世界の真実の一つ。
しかし安堵感に満たされるとともに、ジョゼットの中で不満が湧き上がる。
いけないこととは分かっていても。後で神罰が下るかもと思っていても。
それでも、ジョゼットは女の性で、その言葉を放たずにはいられなかった。
「…でも二週間も遅れた。連絡もなかった。すっごい心配した。
…お兄様のばか」
ぷう、とふくれっ面になって、ジョゼットはジュリオの腕の中でそっぽを向く。
涙はもう乾いていた。
そんなジョゼットを見て、ジュリオはそろそろ頃合かな、と思う。
「でも、今回は出迎えに来てくれなかったね?心配していたわりにはさ」
ジョゼットの細い顎をつまみ上げ、自分の月目を覗かせながら、ちょっと声のトーンを落として意地悪を言ってみる。
すると、ジョゼットは案の定慌てた。
「…だ、だって、何の連絡もなかったから!
…じゅ、準備とかぜんぜんしてなくて!」
ジョゼットは、ジュリオと逢う前に必ずしておくことがあった。
それは朝の礼拝の際に神に許しを請うことから始まり、沐浴で身を清めて、洗ったばかりの修道服に袖を通して。そして。
しかし、それらの準備は、ジュリオの急な来訪のせいで、ほとんどできていない。
なんとか沐浴だけは済ませたものの、今着ている修道服は三日前に洗ったものだし、今朝の礼拝では神に許しを請うていない。
ジュリオが来ることを知り、慌ててこの原っぱで一人、聖印を握り締め、神に許しを請うていたのである。
準備、の単語に、ジュリオの目がすぅっと細くなった。
ジョゼットはこの表情をしているジュリオが苦手だ。
…こういう目をする時のお兄様、すっごく、イヂワルなんだもの…。
しかし、ジョゼットはその顔から目を逸らせない。
むしろ、その妖しい背徳感から、頬を染めてジュリオを凝視してしまう。
冷たい目のジュリオは言った。
「…ジョゼット、『準備』は君のためを思ってのこともあるんだよ?」
「わ、分かっていますわお兄様…。で、でも、アレはお部屋ではできなくて…。だ、だから、私、私…」
言い訳をしながら、ジョゼットはちら、とここへ持ってきた荷物のほうを見た。
樫の木の根元に、小ぶりな籐のバスケットが置かれている。
ジュリオの視線も、そちらを向く。
そして。
その頬がいびつに歪んだ。
…うわ。イヂワルスイッチ入っちゃった。
こういう嫌らしい笑い方をする時、ジュリオは悪魔のように意地が悪くなると、ジョゼットは知っていた。
しかし、そういうジュリオを知っているのは自分だけだと思うと、たまらない充足感で満たされるのだ。
だが、本当の事を言えば、あんまり意地悪はされたくない。
…だって、意地悪されると私…。
おかしくなっちゃうんだもの…。
あれはきっと神が神罰として自分の心に穿った楔に違いない、とジョゼットは思っていた。
そして。
ジュリオは、神に変わってジョゼットに神罰を下す。
「それじゃあ、ジョゼット。
今から『準備』できるかい…?」
「え!?こ、ここで…?」
「そうだよ。ジョゼットが修道院に戻ってする、って言うんなら話は別だけど」
ジュリオの言葉に、ジョゼットは耳まで真っ赤になる。
「だ、だめ、それだけはだめ!」
「なら、今ここで『準備』…できるね?」
「は、はい…」
仕方なく頷くジョゼット。
しかし、最後の『準備』をジュリオの目の前でするのは、最初のとき以来であった。
あの羞恥は、忘れようにも忘れられない。
今でも、時折夢に見て…。朝、下着を替える羽目になるのだ。
ジョゼットは観念して、バスケットに向かって歩いていき。
そしてバスケットを開く。
その中には、二本の、ジョゼットの二の腕ほどの注射器のようなものが入っていた。そのどちらにも、先端から、羊の腸を加工して作られた、耐水性の生白いチューブが伸びる。
一本の中身には青い液体がなみなみと満たされ、もう一本にはその半分ほどの、オレンジ色の液体。
それは、ジュリオが『初めて』の時にジョゼットに与えたもの。
自分に逢う前には必ず、しておくように指示した、『準備』。
ジョゼットは最後の希望、とばかりに涙ぐんだ目でジュリオを見つめる。
せめて、自分の方を見ないでいてくれれば…。そう思って。
しかし、ジュリオは原っぱにある手ごろな岩に腰掛け、ジョゼットをじっと見つめたまま、言った。
「それじゃ、はじめて」
ぐ、と息を呑み、ジョゼットはイヂワルモードのジュリオを恨めしげに見つめると。
「はい…」
観念して、原っぱの草むらの上にかがみ込む。
修道服を汚さぬよう、腰の辺りまでスカートをたくし上げて。
その下は。
下の毛すら生えていない、白磁のような下半身が、生まれたままの光芒を放っていた。
当然、ジョゼットはジュリオと逢う際に、下着などというものは着けない。
そう、彼が指示したから。
『僕との逢瀬の前に、下着は全部脱いでおくこと』
初めてのあと、それを誓わされた。
そしてジョゼットは、それをずっと実行している。
実際それはとても理にかなったことだと、ジョゼットは思っていた。
そして。
ジョゼットは『準備』をはじめた。
まず青い液体を満たしたほうを手に取り。
後ろの穴…。排泄を行う不浄の穴へ、生白いチューブの先端を持っていく。
初めてのときはジュリオにされ、そしてそれからは自分で行ってきた行為。
浣腸である。
ジョゼットはジュリオの目の前で、注射器に満たされた浣腸液を、自らの腸内に流し込んでいく。
「お、おにいさま、み、みないで…!」
羞恥のあまり、真っ赤な顔で、涙を瞳に貯めながら、ジョゼットは訴えたが。
「大丈夫。恥ずかしがることなんかない。君はすごく綺麗だよ」
ジュリオの言葉は、肯定を返していなかった。
続けろ、という意味だ。
きゅ、と唇を噛み、行為を続けるジョゼット。
すべての液体がジョゼットの小さな下半身の中に納まる。
すべての液体が腸内に収まったのを確認し、ジョゼットはチューブを抜く。
どろ、と腸内のモノと流し込まれた薬が混じる感覚が、ジョゼットを襲う。
そして、浣腸液に含まれた成分が変化し、熱を帯び始める。
それはたまらない拡張感を伴い、ジョゼットの肛門を襲う。
びく、びくとジュリオの前で屈んだままジョゼットの身体全体が震顫する。
…で、でちゃう…!
恐ろしいまでの排泄欲求が、理性の遥か上位となって身体を襲う。
浣腸液の成分が、ジョゼットの身体に強制的な排便を命じていた。
「お、おにいさま、おねがい、みないで、おねがい…!」
しかしジョゼットの最後の願いは、ジュリオの無言による否定で打ち砕かれた。
ぶりゅっ…。
肉の鳴る音。それはジョゼットの堰の決壊する音でもあった。
「いやっ、だめっ、だめぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ぷしゃあああああああああ!
ジョゼットの鳴き声とともに、真っ白な彼女の臀部の間から、濃紺の液体が飛び散る。
それは、先ほどの浣腸液と彼女の腸内にあったモノの混合物。
襞の隅にこびりついた宿便ですら溶かしだす強力な洗浄効果を持つ浣腸液は、彼女の体内で変化を遂げ、臭いを打ち消し、腸内を消毒していた。
そして、そこに含まれた成分が彼女の腸をありえないほどに蠕動させ、最後の一滴までをもひり出させる。
ぷしっ、ぷしっ…!
まるで霧吹きのように最後の一滴までも肛門から吐き出し、ジョゼットは顔を覆って羞恥に耐える。
そして。
彼女の下腹部に宿る、熱い熱い熱い衝動。
腸が欲している。もうひとつの感覚。
排泄の快楽すらゆうに超える、背徳の快楽。
浣腸液を腸に満たした時に感じていた、あの快楽。
「ひ、く、ひっく…」
泣きながら、ジョゼットの目がもう一つの注射器に注がれる。
その中に満たされている、オレンジ色の液体。
その中身を、彼女はよく知っている。
それは彼女を狂わせ、よがり狂わせる魔法の液体。
これを入れると、彼女は『おかしくなって』しまう。
そう、分かっている。しかし、それでも、ジョゼットは。
愛する人の前で排泄する、という負の快楽に理性を侵されたジョゼットは。
その注射器を手に取り。そして。
もう一度、彼女は肛門にチューブを差し込む。
そして今度は躊躇なく、一気に液体を腸内へと流し込む。
それは、先ほどの青い液体とは異なり、酷い粘性をもって、腸内に満たされる。
肛門近辺の肉襞に容赦なく絡みつき、留まる。
ピンク色の、まるで生まれたばかりの赤ん坊のようなジョゼットの肛門が、白いチューブをもぐもぐと噛み締めていた。
「ふわ、ふわああああああ…」
羞恥に歪んでいたジョゼットの表情が、法悦に染まる。
理性が飛ぶ。
最初にジュリオに言われたことを、ジョゼットは思い出していた。
『これは、ご褒美なんだよ。最初の辱めに耐えた君に、神様が与えてくれるご褒美なんだ』
しかし、彼女はこれをご褒美だとは思っていない。
むしろ、これをすることで、彼女の心には大きな穴が開く。
渇望という名の、大きな穴が。
ジョゼットはオレンジ色の液体をすべて腸内に収め終わると、よたよたと樫の木に向かって歩いていき。
そして、ぺたん、と右手を樫の木に置いて。
お尻をジュリオに向けて突き出して、修道服のスカートに再び覆われた下半身を、左手でスカートをたくし上げてもう一度晒すと。
もうどうしようもなくなってしまった、『おかしくなった』自分の欲求を、金髪月目の青年に告げる。
「おにいさま…。ジョゼットのおしりを、ぐちゃぐちゃにしてください…」
最初、自分はこの欲求に襲われた時、どうしていいかわからなかった。
ジュリオはそんな彼女に、彼の肉棒をもって、解決法を教えてくれた。
お尻の穴を、彼のおちんちんでぐちゃぐちゃにしてもらう。
それは、彼女の人生の中で、最もすばらしい瞬間となって彼女を襲った。
襲い来る光の渦の中、ジョゼットは天国を味わっていた。
ジョゼットとて子供ではない。その行為が禁忌とされる『まぐわい』に近いものだとすぐに気づいた。
しかし。
ジュリオは言った。
『気持ちよくなることが禁忌なら、神に祈ることだって禁忌になってしまうよ』
その通りだと思った。
そして、彼は言った。
『そもそも男女のまぐわいは性器どうしを使ってするもの。
それ以外の場所を使うなら、君は汚れることはない。ジョゼットの聖域は、ここなんだから』
そして、ジュリオはジョゼットの下腹部を優しく撫ぜたのである。
ジュリオはジョゼットの言うまま、軽くズボンを下ろして彼女の後ろに立つ。
銀髪の修道女は期待に満ちたまなざしで金髪月目の青年を見つめ、、肛門に左手を沿え、粘液によって擬似的な粘膜の形成された肛門をくぱぁ、と開く。
「おにいさま。ご褒美ちょうだい。ジョゼットのお尻に、ご褒美ちょうだぁい…」
淫らに欲求を口にするジョゼットに、ジュリオは己の雄を滾らせながら、桜色に染まった白磁の臀部を抱え込む。
そして、ジョゼットに言った。
「だめじゃないかジョゼット。見返りを求めるのは、神の使徒として未熟だぞ」
注意されたジョゼットの理性が、ほんの少しだけ戻る。
そして、『おかしくなった』ジョゼットは応えた。
「ご、ごめんなさいおにいさま…。で、でも切ないの。ジョゼットのお尻、すっごく切ないのぉ…」
ジュリオはその言葉に満足そうに微笑むと。
「仕方ないな。今度からはできるだけおねだりしないようにするんだぞ?」
「うん、する、するからぁ。はやく、はやくぅ」
ジョゼットは上半身を支える右手を樫の木から放し、下半身とジュリオの手で身体を支え、今度は両手で肛門を引き伸ばし、ジュリオを誘う。
「ほんと、しょうがない子だなジョゼットはっ…!」
ジュリオも我慢の限界だった。
限界まで滾る一物をジョゼットの小さな穴に押し当て、一気に貫く。
ずぶぶぶぶぶぶぶぶぶ…!
重い肉の擦過音を立て、ジョゼットの肛門が啼き声を上げる。
それと同時にジョゼットの口から、涎と法悦の声が溢れ出す。そして彼女の聖域の入り口からは、蜜が溢れんばかりに湧き出していた。
「ふわあああああああああああああ…!」
ジョゼットの瞳から光が消え、獣が彼女の全身を支配する。
腰が勝手に前後に動き、括約筋がもぐもぐとジュリオの竿を咀嚼する。
ジョゼットの腰は、粘液によってあまりにもスムースに前後する。
強力な媚薬効果と殺菌効果のあるその粘液は、肛門近くで留まって、ジョゼットの肛門を性器に変えていた。
「ジョゼット、素敵だよジョゼット…!」
「おにいひゃま、おにいひゃまぁ…!」
熱に浮かされたようにお互いに呼び合う修道女と神官。
無理な体勢でジョゼットが舌を出しながら後ろを振り向くと、ジュリオがその舌を唇で吸い上げる。
ちゅるちゅると互いの粘膜を絡ませる音が獣の啼き声の代わりに響き、そして粘膜を擦過するぶじゅぶじゅという淫らな音が原っぱに響く。
やがて二人の交わりは徐々に深さを増していく。
もっとも深い部分、腰と腰が限界までぶつかり合う部分までジュリオが進むと、肉の振動がジョゼットの卵巣を揺らした。
「ふわぁん!」
虹色の衝撃に思わず舌が離れ、ジョゼットは甘い鳴き声を上げてしまう。
夢中で雌の舌を味わっていたジュリオはふとわれに返り、ジョゼットにいつもの質問をする。
「どうしたんだいジョゼット?」
ひくひくと全身を震わせ、今にも崩れ落ちそうな膝をかろうじてジュリオの男根と腕で支えられながら、ジョゼットは応えた。
「い、いま、てんごくが、みえまひた…。おなかのなか、ぶるぶるってしまひたぁ…」
舌を垂らし、完全に理性の消えた目で応えるジョゼット。
もうその顔には規律を重んじる修道女の面影など微塵もなく。
快楽を貪ることだけしか考えられない、一匹の雌となっていた。
くす、とジュリオは嗤う。
それは心優しい青年神官の笑みではなく。
雌を従える喜びに目覚めた、一匹の雄の顔であった。
「ふふ。それならもっと見せてあげるよ。神の国を…!」
言って、ジュリオは激しく腰を使い始める。
その言葉と行為に、ジョゼットは首を振って答えた。
「いや、いやぁ!ひとりでいくのはいやぁ!お、おにいさまもいっしょじゃなきゃイヤぁ!」
甘えるような鳴き声に、ジュリオは腰の速さ一切緩めずに応えた。
「あ、ああ、もうすぐっ、もうすぐだっ、僕も、僕もいくよっ」
「あっあっあっあっ、うれひっ、いっしょ、ずっといっしょよ、おにいさまとわたし、ずっと一緒なのぉ!」
ジュリオの声に応えるようにジョゼットは上半身を起こして捻り、身体を折り曲げているジュリオの首に絡みつく。
そして、二人は舌を絡ませながら唇を重ね。
きゅううううううーっ!ぷしゃあああ…。
どくどくどくどくっ!
ジョゼットの括約筋が、肛門と一緒にからっぽの膣道を締め上げ、潮を吹き。
ジュリオの男根がジョゼットの腸内で吼え、白濁液をジョゼットの腸内に撒き散らしていた。
行為が終わった後のジュリオは、とても優しくてジョゼットは大好きだ。
特に、こうして彼の胸に抱かれて、脱力している時間が最も至福の時間といえた。
原っぱの隅の岩に腰掛けたジュリオの上で抱かれ、ジョゼットはいままさに至福の中にいた。
「ああそうだ、今日はジョゼットにプレゼントがあるんだよ」
思い出したようにジュリオは言って、ジョゼットの指にサイズの合わない、土色の宝石のはまった、みすぼらしい指輪を嵌めた。
それはあっという間にサイズを変え、ジョゼットの指にぴったりになる。
「これ・・・魔法の指輪ですか…?」
驚いたようにその指輪を見つめるジョゼット。
そんなジョゼットに、ジュリオは微笑んで言った。
「目の利く僕のアズーロが、戦場から持ち帰ったものでね。
ジョゼットに似合うだろうと思って、持ってきたんだ。やっぱり、よく似合ってる」
そう言って優しく微笑むジュリオに、ジョゼットの胸が音を立てて鳴る。
嬉しい。
その単語がジョゼットの頭の中を埋め尽くす。
しかし。
そのほんの隅っこ、『女』としてのジョゼットの本能が、彼女にある閃きを授ける。
それはある意味天啓といえた。
ジョゼットはわざとふくれっ面になり、立ち上がると、ジュリオに言った。
「…やっぱり、お兄様は私のこと地味な女だって思ってるのね」
「へ?」
ジュリオの目が点になる。
…アルェ?聖下の言ってたことと違うぞ?
『女の子には指輪をあげればイチコロですよ』とかって…。
ジョゼットは呆けるジュリオに指を突きつけて言った。
「だってこんな地味なデザインの指輪!
宝石も土気色だし!失礼しちゃう!」
「え?まってジョゼット?」
慌てて言い訳を考えるジュリオだったが。
「あー、こんなところにいた!」
「院長がお呼びよ、もうすぐお昼ですって!」
シスター達が数人、原っぱの出入り口にやってきた。
いつまでも姿を見せない二人を、探しにきたのだろう。
仲間たちの姿を見たジョゼットは、ふと思いつく。
「ねえきいてみんな、お兄様ったら私に指輪をくださったのよ!」
そして、シスターたちはまるで図ったように同じような反応を返したのだった。
「わ、本当!なんてこと!ああ妬ましい妬ましい」
「やっぱりそうなのね!お兄様はロのつく趣味の人なのね!」
「へんたいさんはしねばいいとおもいまーす」
「ロリコン乙」
罵倒されまくり、しどろもどろに言い訳を繰り返すジュリオを見ながら、ジョゼットは心の中だけで舌を出し、思った。
…これで、少しは意地悪を直してくれるかしら?私の、私だけのお兄様は…。
結局、それ以来、ジュリオはセント・マルガリタ修道院で『ロリコンのお兄様』と呼ばれるようになるのである。〜fin
いじょ。
あらかじめ断っておくがお兄さんはロリコンでもスカ趣味があるわけでも(以下不適切な発言のため削除されました)
ぎゃあああすorz
またやっちまったゼorz
誘い受け(性的な意味で)ですね、わかります。
せんたいさんは変態でロリでスカ趣味なドジッ娘ということでわかってます
おつ
へんたいさんはもうどこに出しても恥ずかしい立派なへんたいさんです
へんたいさんGJ!
へんたいさんのど変態!!ロリコン!!そんなにお尻でやりたきゃもっとやれ!!
シャルロットのけつまんこにも期待してます
>>658 いまさら弁明してでも無駄だろJK
GJでした
GJ!
え?へんたいさんでしょ?いつも通りじゃない? w
いつもどおりじゃないのは「すんどめしてくれなかった」くらい(をぃ
さすがだぜせんたいさん!!
ところでジョゼットってやっぱりジョゼフの娘なんだろうか?
【反語の例文】
せんたいさんは全くもって変態でロリでスカ趣味ではないのだろうか?
いや、そうではない。
彼こそが(ry
>667
何で俺はその可能性に全く気付かなかったんだろ
虚無っぽいし名前も似てるしそれしか無いように思えてきた
いやそれはない
可能性として
・トリステイン王家の落胤(16巻的に考えて
・ヴィットーリオの異母妹(待遇的に考えて
じゃないかね
そしてへんたいさんは自演乙(へんたいのお兄さん的に考えて
あと、最近人が増えてきたようだから再確認させてもらうが「せ」じゃなくて「へ」な
俺にはへんたいさんにしか見えないが…
ああ、俺がへんたいさんなのか
「せ」・・・SE
「へ」・・・HE
まぜてSHE
しぇんたいさん
SHE=彼女
つまりへんたいさんはロリょぅι゛ょだけどそれを認めたくなかったからこそのあの鳥だったんだよ!
>>670 院長の反応を見るに、あの修道院の存在意義がそもそも「表に出せない子供保管庫」みたいだから、
ジョゼットに限らず貴族と薄くない縁のある子達なんじゃろよ
中でもジョゼットは特に王族の血に近い、と。……やっぱりガリア方面かな。土のルビーの担い手候補なわけだし
しかし超速移動するシスターってのもしまらないような・・・
ド・オルニエールの地下みたくジョセフと妾
が作った娘=ジョゼット
という可能性も捨てきれない
>>676 ・・・腰が
しまらないか? 俺はSSが楽しみで仕方ないんだが?
>>670 タイミング的に見てガリア王家の御落胤じゃないのかね。
イザベラか、シャルロットの異母姉妹か、叔母あたりの線を予想。
この三人しか居ないと言った時の態度を見ればガリアで確定だろう
しかし、ガリア王家の血族にしては髪が青くない。
出自を隠すために染めているのかとも思ったが、どうやら本文を読むに、生まれついての銀髪らしいし。
だいたいジョゼフの娘だとして、親父が死んだから娘に「虚無」が発現するなんて、あまりにも都合が良すぎる。
いくら何でも、こんな安易な展開をするだろうか?
>>681 そう。そこで俺が気になるのは、
・同系統の虚無は同時代に一人しかいないのか(=親子揃って虚無ということはアリなのか)
・銀髪を産むような血筋はどの王家なのか
ということ。一つ目の疑問は新刊が出ないと分からないし、二つ目も今まで登場したキャラクタに
銀髪はいないはずだからさっぱりわからん。
虚無が血統に宿るもの――という事で、血が拡散しても見つけ出す事が可能なように、髪が青くなる呪いでもかけてあるんだろうか。
そうでないなら、ガリア王家に血縁の無い両親のもう一方の髪の色が発現してもおかしくないと思う。
ただ、シルバーブロンドってあまり聞かないけど劣性遺伝子なのかな?
普通はプラチナブロンドって言わないかな>シルバーブロンド
または白髪頭
シルバーゴールドもしくはプラチナムブロンドの髪と
手元の海外ファンタジー本には書いてある。
今回でわざわざド・オルニエールにかつての妾が住んでいたのでは?
と提示されたから、そこの血筋を引いてるキャラって事はどうだろうか
>>681 むしろガリア王家の血族なのにその特徴が出ていないからこそあんな境遇というのに一票
「そろそろ時間かな。」
サイトは例の隠し部屋へと足を向けた。
午前1時、例の部屋でアンリエッタと逢う事になっている。
ここのところ続いている習慣だ。
隠し部屋にたどり着くと、既にアンリエッタは寝巻きを着て天蓋付きのベッドに腰掛けていた。
アンリエッタが頬を染めながら言う。
「お待ちしておりました。」
「待たせちゃったかな?」
サイトは少なくとも王女に対する言葉使いではないセリフを吐く。もう既に「そういう」関係になって久しかった。
あの日、ルイズに追いつけなかったサイトが全てを失くし、心の隙間を空けてしまった所へ、アンリエッタがタイミングを見計らったように浸入していた。
最初は心に、そしてお互いがその穴を埋めるのに肉体を重ねるまでそれほど時間はかからなかった。
サイトがアンリエッタの隣に座ると、アンリエッタは待ちきれなかったのか、サイトの首に両手を回し抱きついてきた。
「っと。」
不安定なベッドの上で少しバランスを崩したサイトが体勢を立て直そうとすると
それさえ待てないのかというようにアンリエッタは目を閉じ、熱い唇をサイトに押し付けてくる。
「ん…」
サイトは目を開けたまま唇を感じる。
アンリエッタの唇は何度味わっても柔らかく脳内に甘さを感じさせる。
サイトはアンリエッタの情熱的で淫猥なキスに興奮し、舌を差し入れようと口を薄く開ける。
すると、アンリエッタの方から熱い舌を差し込んできた。サイトの舌先に触れ、アンリエッタの舌が止まる、そして薄目を開けて熱っぽい瞳をサイトの瞳に向ける。
これ以上差し込んでいいかサイトに問うているかのようだ。
返答の代わりにサイトはアンリエッタが苦しい表情を浮かべるほど抱き締め、口を開き舌をアンリエッタの口内深くまで挿入する。
そしてサイトはアンリエッタの口内全てを自身の舌で味わう。
舌を絡め、歯や歯茎を舐め上げ、唾液をすすり、飲み込み、また舌を絡め今度は自身の唾液を送り込む。
そしてサイトは唇を離した。
アンリエッタは恍惚とした表情で口の中のものを舌で転がし味わい、そして飲み下した。
その口の端から、自身のものかサイトのものか、唾液がこぼれてあご先まで伝っていた。
「姫様エロすぎ!。」
正直、口内舌の愛撫だけでサイトのものははちきれそうになっていた。
才人は我慢できなくなってアンリエッタを押し倒す。
「あ…」
「脱がすね!」
と言わなくていい事を言いながら、アンリエッタの寝巻きを脱がす。
下着に取り掛かろうかという時にサイトは気付いた。
さっきまでアンリエッタが座っていた所に染みがある事を。
そしてその染みに対応するかのようにアンリエッタの下着も染みを作っている事。
染みによってアンリエッタの恥毛とか大陰唇やら包皮やらが透けて見える事。
アンリエッタはお姫様とは思えないほど盛大に濡れていた。
>>635 日本の軍艦は人名を極力使わない、避ける主義だから
量産型が名前が多く身近な気象になる
サイトは 長門(核に耐えた)のサイト
ついでに雪風は訓だが神風は音 ジンプウ丸やジンプウ航空隊が正しい
主戦力が零式艦上戦闘機なサイトは
赤城(レッドベース)、飛龍(フライドラゴン)、金剛(ダイヤモンド)
金剛に至っては欧に対するオスマン民の救世主なんだよな
ついでに旧帝国軍伝説にはエロパロ的な噺があるのは知ってるよな
乙ぐらい言おうや
投下するよぐらい言おうよ
部屋がつながってる話か大変乙ス
乙!
アン様素敵すぎるうううううううううううう
ありえないと思うけど本編もアンリエッタかシエスタと
くっ付けばいいのに。
ルイズ好きの人には悪いけどルイズって女としてもそうだけど
人間としても最低の部類だと思うんだけどな。
牛乳ビッチどもはお呼びじゃねぇんだよ
なんなんだよ、あの脂肪の塊は
頭に行かない分、そっちに栄養が詰まってるんだろう
ルイズ乙
最新刊見た。
まあ、全体的に面白かったんだけど、ルイズとサイトの喧嘩は正直もういいんだが……
16巻まで来て、16回はこんな感じの仲違いをしている気がしてさすがにもう飽きたw
ルイズとメイドのやり取りももはやテンプレと化しているし、そろそろ新しい流れが欲しいところだなぁ……
個人的には水精霊騎士隊とかティファニアとかタバサとか、今回は出たけど姫様とかの出番をもっと増やしてほしいわ。
まあ、姫様は今後ライバルキャラとして活躍しそうだがw(とかいいつつ次巻でお役ご免になりそうな気もするw)
あとデルフが死んでしまったのはありえんと思うから、早いところ復活して欲しいものだわ
感想は本スレでやれよ
本スレはたまにここより紳士Lv.上がるから…
アン様のエロさは異常
もはや完全にルイズ脳と化してる今のサイトに迫って、
見事に彼を寝取れる可能性のある人はアンさまだけだww
そろそろボルボ分が足りなくなってきた
アン様ハァハァ
アン様がエロく苛められるSSきぼんぬ
っていうかボルボ大兄、全力でやっちゃってください
いまボルボ氏は
ものすごいプレッシャーで書けない、もしくは
あふれ出る妄想がすごすぎて文字にまとめられない、のどっちか www
706 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 04:07:22 ID:VHJGW2tl
最近の本編つまんなくなった
>>706 そうかな?
おれは最新刊のタバサとイザベラのくだりはすごく好きなんだが。
ルイズ×サイトのやり取り以外は面白い
「すごい、はしたないほど濡れてる。」
とサイトが言うと、
「そんな…」
と白い肢体をふるわせる。
「全てはサイト殿のせいですわ…」
アンリエッタにとって、キスだけで全てを受け入れる準備が整っていた。
サイトはすぐにでも挿入したい誘惑を抑えつつ、とりあえず衣類を脱ぎ、トランクスだけになる。
そして横たわるアンリエッタの頭の方へ腰を下ろし、いまだ蜜を溢れさせているところへ顔をむける。
アンリエッタはその体勢から察し、トランクスからサイトの勃起したモノを取り出す。
そして勃起した一物を愛おしいようにキスをし、舌を這わせ、咥えたりしている。
サイトはそんなアンリエッタを見て胸が熱くなる。
肉欲が絡んでいるとは言え、自分のペニスを抵抗無く咥えてくれるのは少なからず愛されているのではないのだろうか。
そんなことを思いながら見つめていると、アンリエッタは少し恥ずかしくなったのか拗ねたような顔をし、見つめ返してきた。
サイトはその頬に手を当て、
「好きだ。」
と脈絡も無く声をかける。
アンリエッタは既に上気して赤い顔をさらに赤くさせ、
「わたくしもです。」
と答えると、照れ隠しのようにサイトの勃起した性器にキスをした。
サイトは、もういつ暴発してもおかしくない状況におかれつつも、アンリエッタを悦ばせたいとその股間に顔をうずめた。
「はぁん。」
サイトが布越しに息を吹きかけるだけで反応する。
そのまま透けている大陰唇やら包皮を荒々しく嘗め回す。
アンリエッタはあえぎ声を抑えきれず体を震わせ快感を享受しているようだ。
サイトは布をずらし、直にアンリエッタの性器を嘗め回した。
「ああん。」
とひときわ大きな嬌声を出し、アンリエッタは体を震わせている。
サイトはクリトリスを直に舐めるのは避け、執拗にその周囲や大陰唇、小陰唇を嘗め回し、湧き止む事の無い愛液をすする。
酸味のある液体を美味しいと感じるほどサイトも蕩けていた。
そのうちクリトリスが自然に剥けるほど勃起し、何かを期待するかのようになっていた。
サイトはその期待に答えるようにいきなりクリトリスを舐め上げる。
「ひいっ!」
とアンリエッタは叫んだ。
サイトは今まで我慢してきた分、その肉の芽を執拗に嘗め回す。
アンリエッタはサイトへの愛撫がおろそかになるほど悶え、言葉にならない嬌声を上げていた。
溢れる愛液を指につけ、サイトは燃え滾るように熱い膣内へ中指をうずめる。
そして丁度クリトリスの裏側に当たるような部分を指の平でこすりはじめる。
「あ゛ーあ゛ーー。」
アンリエッタは声にならない声をあげ、体を震わしている。
そして指の動きを早め、舐め上げる舌にも力をいれ、とどめとばかりに肉の芽に歯を立てると
「あ゛ーぎもぢいいっ、いいっ、いぐっいぐっーーーーーーーー」
とアンリエッタは息も絶え絶えになりながら体を大きく震わせ達していた。
体を弛緩させて横たえるアンリエッタを抱き寄せ、頭をなでながら
「気持ちよかった?」
とサイトは聞いた。
「そんな事言わせないでくださいまし。」
とアンリエッタは拗ねた顔をし、肯定した。そして、
「今度はサイト殿の番ですね。」
と言いながらサイトの性器を握り、蕩けた顔を近づけた。
サイトは
「すぐ出ちゃうかも。」
などと正直すぎる事を言う。
「ふふっ、それはわたくしが、魅力的だからですか?」
と淫靡な笑みを浮かべながらアンリエッタは言った。
「愛してるから。」
とサイトが答えると、一瞬びっくりした顔をし、それに対する返答をしないままサイトのモノにキスをした。
そして、唾液で溢れた口内へ亀頭を咥えたり、さおの部分をこすったり、必死に愛撫をしてくる。
たまらず愛おしくなったサイトはアンリエッタの頭に手を載せ髪を漉いた。
アンリエッタは嬉しそうな表情を浮かべ手や舌をより動かしてくる。
そしてアリエッタが頭を上下させるたびに白く豊かな胸がたぷんたぷんと淫靡に揺れていた。
サイトは言った通りすぐに暴発しそうな状態へ追い込まれていた。
そして、
「で、でる。」
と言いアンリエッタを離そうとすると、抵抗され逆に亀頭を咥え込んで離さなくなる。
そして舌での執拗な愛撫により射精感を感じ、一瞬視界が白くなってアンリエッタの口の中へ遠慮なしに射精した。
アンリエッタは喉の奥に熱い精子を感じ、ドクドクと震えるペニスをしっかり咥え、射精が終るのをまつ。
そして射精が終るとサイトの性器を丹念に嘗め回し綺麗にしてから口を離した。
アンリエッタはしばらく口の中で精液を唾液と混ぜ合わせると一気に飲み込んだ。
サイトは
「飲まなくてもいいのに。」
と言うと、
「だって、愛してる人のですもの。」
とアンリエッタは屈託の無い笑顔で答えた。
そしてしばらくもじもじした後、
「あ、あの…、下のお口でも飲ませて下さいまし。」
などと、王女としてありえないことを言った。
>>712 イイヨイイヨー
ただ、作品投下が終わったなら「ここでいったん終了です」などのレスをつけた方がいい。
>>710-712 GJ!です。
エロいし好きですよ
文体について指摘していいというので2つだけ
まず、空行をうまくつかってほしいということ。
空行は溜めやリズムを作ってくれる。コテのみなさんはこのへんすごくうまい
あと、"「[セリフ]」と"って、カギカッコの後ろで説明っぽいのが気になった。
言い切りのほうがテンポよくなる気がするんだが…これはオレだけなのかなぁ?
>>713も書いてるけど、最後におわりのやつかいてくれ。GJ!のアンカーのターゲットになるから
>>712 あと個人的にはタイトルを作品の最初の分につけるといいかも
他に投下する前に予告すると唐突な印象が消える GJ!
テスト
「ひ、姫様…」
サイトはアンリエッタの乱れ様に少し危うさを感じながら、優しく抱き締め、頬に手を当てる
「こんなに綺麗な顔して、そんなはしたない事を言っちゃだめですよ。」
「だって…、サイト殿とお会いしている時だけが本当の私ですもの。」
「本当の姫様はそんなにはしたないんだ。」
「はしたなくしたのもサイト殿ですのに…」
アンリエッタは少し拗ねてしまった。
「ごめん。」
「キスをしてくれましたら、許してさし上げます。」
サイトは抱き締めたまま額にキスをする。
アンリエッタは腕の中でソコじゃないと主張するように、目を閉じ口を尖らせる。
サイトは唇にキスをし、同時に右手をアンリエッタの豊かな胸にかぶせ優しくもみしだく。
突然の愛撫にぴくっと反応したアンリエッタは唇をふさいでいるサイトの唇の中へ舌を浸入させ、口内を愛撫してきた。
互いが混ざり合わさりそうなほど濃厚なキスを続けながら、サイトはアンリエッタの全身をまさぐった。
サイトの右手がアンリエッタの敏感な部分に触るたび、キスでふさがれた吐息が喉の奥で鳴る。
アンリエッタの体は本当に淫靡だった。
胸は一般人よりも大きく柔らかく、揉み心地がいい。
体つきもほどよく肉付きがよくて抱き心地もいい。
しかも感度がよくてすぐ反応し、盛大に濡らす。
サイトの右手がアンリエッタの股間に辿り着いた時には溢れすぎて、太ももやらお尻までびしょびしょに濡れていた。
「もう我慢できない。」
サイトは溶け合っていた唇を離し、耳元で囁いた。
既にペニスはガチガチに勃起していた。
亀頭でアンリエッタの小陰唇を擦る。
「わたくしも…、はぁーーーーーー!」
返事を待たずに挿入した。
一気に膣内を貫く、ペニスをにゅるんと受け入れる程、膣は愛液で満たされていた。
一番奥まで挿入し、しばらくアンリエッタの膣を亀頭やらさおの部分で味わう。
中は熱く、蠢いている。
「姫様の中、あったかくて溶けそうなくらい気持ちいい。」
「さ、サイトどののが、わ、わたくに入ってます、ひ、ひとつになってますね。」
挿れただけなのに、アンリエッタはペニス自体の脈に反応してるかの如く悶えている。
サイトは正常位のまま貫きつつ、アンリエッタの耳に舌を這わせ、
「動くね。」
と抽迭を始めた。
腰の動きにあわせアンリエッタがあえぎ声を漏らす。
サイトは単調にならないように、腰を打ち込む角度を変えたりして、膣を擦る位置を変える。
が、アンリエッタが達するより早く自分が達しそうになっていた。
アンリエッタのあえぎ声が想像以上の媚薬になっていたのだ。
「ごめん、もう出そう。」
と正直に言ってしまう。
アンリエッタはあえぎつつ、両足をサイトの腰に回してきた。
「ちょっ、出ちゃうって。」
もうすでに射精感は意思の届かないところにいた。
アンリエッタはしがみついてくる。このままでは中に出してしまう。
アンリエッタの公人としての立場を考えれば我慢しないと。
が、我慢した分、更に強烈な射精感を伴い、アンリエッタの膣に大量の精子を送り込む。
しばらく射精が止まらなかった。
あまりの気持ちよさに気絶しそうになる。
アンリエッタはそれを嬉しそうに受け止めていた。
射精が終った後も抜かずにそのままアンリエッタを抱き締めていた。
「うふふっ、たくさん出ましたね。」
「随分溜まってたのかな、と、それより中に出しちゃったけど大丈夫かな?」
「え?大丈夫って何がですか?」
「そ、その子供とか…」
「大丈夫だと思いますわ、二人で力をあわせれば越えられない山なんてありませんもの。」
「え?」
「ふふふ、冗談ですわ、今日は大丈夫な日ですから心配なさらないで。」
「そ、そか。」
「でも、いつかは欲しいですね、赤ちゃん。」
「そ、そうだね、あははは。」
「うふふふ、じゃあ、やっぱり今日作ってしまいましょうか。」
とアンリエッタは抜けないよう注意しながらサイトを動かし上にまたがった。
「更にたくさん出していただければ出来ると思いますの。」
言いながら指をサイトの体に這わす。そして接合部をまわりサイトの急所でもある袋をなでる。
アンリエッタの繊細な指が優しく撫で回す感覚はそれだけで快感になる。
挿入したままのペニスが怒張し始めているのをサイトは自覚していた。
「うふっ、大きくなってますわ。」
アンリエッタは腰を振り出した。
上下に、そして前後左右に。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てている。
愛液は接合部だけにとどまらず、サイトの臀部、陰嚢、肛門まで蜜のように垂れていた。
アンリエッタは自分で気持ちのいい部分を見つけたのか一点を重点的にサイトのペニスで擦らせていた。
そのうちあえぎ声も獣じみてくる。
そんなアンリエッタの嬌態にサイトは更に興奮し怒張が増していく。
アンリエッタはもう無茶苦茶に腰を振っていた。
「きもぢいいっ、いぐいぐいぐ、いっぐぅーーーーーーーーー。」
アンリエッタは膣を痙攣させなが達していた。
サイトはその膣へまた大量に射精し、達していた。
そんな濃密な交尾を3度も繰り返した。
五度目の射精後、アンリエッタとの接合部を見ると凄い事になっていた。
自分の精液とアンリエッタの愛液でぐちゃぐちゃになっており、恥毛が張り付き糸を引いていた。
アンリエッタを見ると薄目で口を半開きにし、まだ少しあえいでいた。
やりすぎた!と少し反省し、アンリエッタを優しく抱き締める。
すると少し正気を取り戻したのか
「凄かったですわ。」
などと夢見心地で囁いてきた。
「姫様も凄かったです。」
と言うと抱き締められ、暖かくて柔らかいもので口を塞がれた。
優しいキスで事後のけだるい時間をしばらく過ごす。
そしてアンリエッタが
「そろそろ戻らなくては…」
名残惜しそうに言う
「そっか、寂しいな…」
「本当にそう思って下さりますの?」
「本当だよ、いつも繋がっていたいほどだもん。」
「もう、サイト殿ったら。」
顔を赤くしながら笑顔で言う。
「そうだ、でしたら、サイト殿のアレを切断していつも挿れておきましょうか?」
「え?」
「大丈夫ですわ、水系統は得意ですし、血は出ないように致しますから。」
「え?え?」
「今日は時間がありませんから、次回ということで。」
「え?え?え?」
「それでは、ずっと愛してますわサイト殿。」
といって部屋を去っていった。
次回へ続く
GJ
でも最後ちょっとヤンデレENdなんだなwww
GJ
流石に原作でもう嫌ってほどネタがあるからか
サイト&ルイズのSSはここ最近見ないな
723 :
714:2009/03/07(土) 13:01:41 ID:rw8AU3IL
GJ!
とても読みやすくなりました、
って、ちょ、ラスト ((( ;゚Д゚)))
つ、続くの?((( ;゚Д゚)))
>>720 GJです。楽しませていただきました。次回も読ませてもらいます。
文体について言えば、地の文では段落の最初を空けるとさらに見やすくなります。↓
「あいうえお」
くけけけけ。 ←最初の一文字に空白を入れている
「さしすせそ」
こんな感じで。
すげえ……なんか創作スレのSS講座みたいになってきた
726 :
元715:2009/03/07(土) 21:09:40 ID:ctt7wmG7
>>720 おお読みやすくなってる しかしラストのオチが((( ;゚Д゚)))
GJ!
エロパロ板特有のお約束事とか読みやすい投下方法は書き手スレにいろいろ書いてあるから読んでおくといいかも
阿部定だなw
「ヨルムンガンド…ってーーーー」
大砲と言うにはあまりに大きすぎる砲身が唸りを上げてトリステイン・ゲルマニア連合軍の
空中戦艦に砲撃かけた。ハルケギニア史上類をみないその一撃はレキシントンクラスの戦艦ですら一撃
いや、貫通して射線軸にいた戦艦をも巻き込み撃沈していく。ちょうど真正面にいた、切り札ともいえる
鋼鉄空中戦艦も例にはもれない、正面からヨルムンガンドの一撃を受けまるで押しつぶされたかのように
ひしゃげ真ん中にぽっかりとちくわのような穴を開け爆散した。
「圧倒的じゃないか、我が軍は」
髭を撫でつつガリア王ジョゼフがつぶやいた。
「ふふ、これが…あっ、私の英知をかけ…んっ。作り出し、そこを摘んじゃ、あ、くぅぅぅっ!!」
ちょうどジョゼフの膝の上に座り、その愛撫を一身に受け喘ぎながら彼の使い魔ミョズニトニルンは
クリトリスを摘まれ絶頂した。
「ミューズ、愛しいミューズよ。そんなに締め上げられるとまた子種がでてしまうではないか」
「下さい…陛下の子種を…このミューズの膣に吐き出してくださぃぃっ…」
「なるほど、此度のお前の褒美は私の子か。よろしい、ならば受け取るが良い」
そういうとジョゼフはしっかりと愛しい使い魔の両肩を下に押し付けると、下腹部に力を込めた。
「ちきしょう、好き勝手しやがって」
「大丈夫よ、サイト。これがあれば盛り返せるわ」
「ああ、戦争ってもんを…教えてやる。APFSDS装填!へへ…30サンチの威力
見せてやるぜ」
「そ、それはいいけどんっ、もうちょっと安全うんてっ、くぅぅっ」
「荒っぽい方が響くだろ?」
「ば、バカぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
一方、こちらはルイズと才人。狭い戦車のコクピットの中でジョゼフ達同様、座位の体勢を
取りつつ反撃の機会を狙っていた。才人の荒い走行によりすでに挿入されている才人の肉棒は
ルイズの子宮口を荒っぽくノックし、それに耐えれなくなったルイズは昇天した。
果たして、この戦いの行く末はどうなるのであろうか。それはブルミルしか知らない…。
エントリーーーーと叫びながらタルブ上空を飛び交う才人君を幻視したっていいじゃないか。
いや、あれは正直にいえば飛んでるんじゃないんでしょうけれども
戦ヴァルネタ・・・かな?
MSイグルーですね、わかります。
つか、ヒルドルブあればまさに無敵!!!!
さてと。いよいよつづきものシリーズ最終章。
それの序章投下。
※えろぬきです
※gdgdです
いかにトリステインが対外的に和平を保っている国だとは言え、王室には世界地図はある。
もちろんその地図は事あるごとに勢力図が塗り変えられ、その色を変えていく。
今は、ガリア、ロマリア、ゲルマニア、そしてトリステインの四色にその地図は塗られていた。
もちろん、各国の王はこの地図を全て自分の国の色に染め上げるために、日夜策謀を繰り返しているのだ。
そして、このトリステイン王室の主もまた、この地図を一色に染め上げたいと思っている者の一人。
白百合の女王、アンリエッタ。
いかに戦を好まないとは言え彼女とて王のはしくれ。
己が国の版図を広げることを考えない日などない。
そして、その想いはある日を境に、より強いものとなる。
『王となっていただきます』
彼女の吐いたその言葉は、嘘ではない。
女王の番としての王。
それに相応しい地位、名声、実績を、彼には与えたつもりだ。
そして、王となるならば。
彼には、この世界そのものを統べてもらう。
自分の夫なのだから、という意味ではない。
彼女の理想、争いのない世界を築くためにも、平民から出た王が世界を統べる事はプラスになる。そう考えていた。
そして、その過程で生じるであろう軋轢も、彼ならば埋めてくれる。埋められるだけのものを持っている。
もし女王の思惑通りにことが運べば、ガリアはトリステインと連合し、ゲルマニアもそれに賛同する。
そして最大の懸念である宗教国家ロマリアも、聖地を奪還すれば連合に従うであろう。
その聖地を守るエルフとの衝突ですら、彼女は回避する自信があった。
いや、彼女が回避するのではない。彼の持っているものが、すべての争いを回避してのけるのだ。
「本当…どこまで王の器なのかしら」
月明かりの下、アンリエッタは羊皮紙に認めた計画書を眺める。
その冒頭には、彼女の想い人の名が。
「まずは、トリステインがあなたのものになります。
覚悟してくださいまし、サイト様…」
そう言って、冒頭に書かれた『ヒラガ・サイト』の名に、女王は軽く口付けをした。
それはある晴れた日の事だった。
春を告げる花たちが咲き乱れ、小鳥がさえずるトリステイン王宮。
そこに、女王アンリエッタからの直接の償還を受けた二人の少女がやってきていた。
一人はガリア皇女にしてガリア北花壇騎士七号、『雪風のタバサ』ことシャルロット・エレーヌ・オルレアン。
もう一人は、エルフの母とトリステイン貴族の間に生まれた半エルフの少女、ティファニア・ウエストウッド。
彼女らは今朝方、学院に乗り付けられた馬車で、王宮まで連れてこられた。
その馬車は王室御用達の真っ白な馬車で、本来国賓クラスの重要人物を出迎えたり、王家の人間が乗り込んだりする、いわば王の馬車。
通るだけで平民は平伏し、貴族は身を正す。そんな馬車に、彼女らは出迎えられたのである。
当然学院ではちょっとした騒ぎになったが、タバサが機転をきかせ、シルフィードの魔法で馬車の姿を歪めたため、騒ぎはすぐに収まった。
道中も、シルフィードに魔法を展開させたおかげで、余計な騒ぎを招かずに済んだ。
もちろん、タバサはどうして自分が王宮に呼ばれたか分かっていた。
ガリアとトリステインの両方の王ならば、二つの国の女王を娶っていても何の不思議もないはず。
かつて、女王アンリエッタは自分にそう言った。
そして、今日のこの呼び出し。
アンリエッタがついに動き出したのだと、彼女は確信していた。
しかし、一つ疑問がある。
「でも、すっごいふかふかでしたねあの馬車の座席。
学院のベッドより柔らかいんじゃないかしら?」
隣で無邪気にはしゃぐ、この半エルフの娘。
なぜ、彼女まで王宮に?タバサの疑問はそこだった。
彼女は半エルフというだけで、特にどこの貴族と関わりがあるというわけでもない。
そして、その疑問符が、タバサにある可能性を閃かせる。
…まさか、あの女王…。
タバサが逡巡していると、そこへ、彼女たちを呼びに、近衛の騎士がやってきた。
そして、二人は執務室へ通される。
「人払いをお願いします。アニエス。マザリーニ卿」
二人の側近に人払いの命を下し、執務室はアンリエッタとタバサ、ティファニアの三人だけになる。
念のため、アンリエッタは執務室の壁に沿って「サイレンス」をかけて回る。
これで、部屋の周囲に音が漏れることもない。
それが終わると、女王は、二人の掛けるソファの対面に腰掛け、話を切り出す。
「さてと。お二人をお呼びしたのは他でもありません」
そして、手にした巻いた世界地図を、二人の掛けるソファの前にある、四角いテーブルの上に広げた。
それを見た瞬間、タバサの疑念が確信に変わる。
タバサの視線の変化に気づいたアンリエッタは、視線を送るタバサに対し、頷いてみせる。
そう、あなたの思っている通りですわ。
そして、続ける。
「あなたたち二人に、たってのお願いがあるのです」
さらに続けようとしたアンリエッタを、タバサの言葉が止めた。
「…世界を手に入れるための手助けなら、するつもりはない」
タバサは、アンリエッタが自分とティファニアを使い、ガリアとエルフの国を手に入れ、トリステインによる世界征服を行おうとしている、と考えていた。
しかし。
アンリエッタはそれを聞くと、軽く首を振った。
「違いますわ。私は世界を手に入れる気など毛頭ありませぬ」
そして、二人の前に広げられた地図の中央に、ある青年の肖像を差し出す。
その肖像に映された黒髪の青年の名は。
平賀才人。
この部屋にいる三人の姫が、想いを寄せるただ一人の男性。
そしてアンリエッタは、続けた。
「まあ、半分は当たっていますけども。
サイト様を、この世界の王にする手助けを、お願いしたいのです」
その計画はきわめて単純だった。
まずタバサがガリアに戻り、王座を奪還する。そして、トリステインの王になった才人に第二王妃として嫁ぎ、ガリアの王権を才人に譲渡する。
そしてもう一つ。ティファニアの虚無と血筋でエルフに取り入り、共和制を取る彼らの中で王となる。そしてその王権を、才人に譲渡する、というものだ。
しかしこの計画には大きな問題点がある。
タバサのガリア王座奪還はともかく、ティファニアのエルフの頭領選出は、かなり無理があるのではないだろうか?
タバサはもちろんそれを指摘する。
「もちろん、かなり無理のある計画なのは承知の上。
しかし、ティファニア。あなたには『虚無』の力がある。エルフ達が『悪魔の力』と呼び、恐れる力が」
それを種に、エルフの国の頭領となれ、というのだ。
ティファニアももちろん、逡巡する。
「で、でも、私そんな政治とか詳しくないし…」
「大丈夫!あなたサイト様のペットでしょ?ご主人様の喜ぶ事だったら、何だってできるはず!」
出たアンリエッタの雌奴隷理論。
そもそもアンリエッタのこの計画にしたって、『女王じゃなくなったら好きなだけサイト様と以下略』というあまりにもアレな欲望全開な望みによるものだ。
そして。
考え込むティファニアを、タバサの言葉が後押しした。
「…大丈夫。いざとなったら私も協力する」
「はいガリアの協力も取り付けましたー。さ、これであなたも」
二人の姫の言葉に、しかし、ティファニアは、最大の疑問を持って返した。
「…でも、そんなのサイト喜ぶかなあ…?」
ティファニアの疑問も当然といえた。
才人がこの世界の覇権など望むのだろうか?それは本当に彼の望むことなのだろうか?
ティファニアのあまりに素朴な疑問に、しかし二人の姫は。
「世界の王となるのが目的ではありません。世界を統一することで、サイト様の嫌う戦争をなくそうというのですよ」
「…ガリア、ゲルマニアも協力できる。あとはエルフが聖地を解放すれば、戦火の種はなくなる」
なんというトンデモ理論。
しかし二人ともそれで世界から戦争がなくなるなどとは思っていなかった。
世界の統一されたその状態でも、各地の紛争や対立は避けられない。
しかし、国家どうしが戦うよりはずっと被害が小さいはずだ。
「あなたが頑張ってくれれば、サイト様のためにもなるのです」
「…王とならなくとも、外交官としてトリステインと国交を持つだけでもいい。考えて」
ずずい、と迫り来る妙な迫力の二人に、ついにティファニアは。
「…やってみようかな…」
承諾をしてしまう。
その言葉に、うれしそうに微笑むアンリエッタ。
そして、アンリエッタはす、と才人の肖像の上に手を差し出す。
「では、今日この日より、私アンリエッタはサイト様に世界を捧げるため、動くことを誓いましょう」
アンリエッタの宣誓に、タバサもその手の上に掌を重ね、誓う。
「シャルロット・エレーヌ・オルレアンは、我が主サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガのために、我が祖国を捧げる事をここに誓う」
ティファニアも慌ててそれに倣い、掌を重ねる。
「え、えっと、なんとかエルフの王様になって、またサイトのペットにしてもらいます〜」
こうして、三人の姫による、『サイト世界の王様化計画』が動き始めたのである、が。
「ちょっと待ってなんですかそのうらやまし…じゃなくて常識はずれな誓いは」
「何考えてるの」
「え?え?え?何ってナニ?ペットだめ?」
すっかり常識というものの欠落していたティファニアであった。 〜つづく
いじょ!
このあと、タバサ編、ティファニア編、アンリエッタ編と続く予定。
まあどうなるかはかみのみぞしる。
んじゃねゆノシ
740 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 00:40:59 ID:5fXpNLcy
GJ!
乙!
> ペットだめ?
躾がなっとらんなまったく!
そしてそろそろ容量警告。
せんたいさん乙!!!!
しかしアニメの三期はこっちで放映しなかったから知らないが
「三美姫」のなかに公爵家の御令嬢は入ってないの?
>>738 GJ!
ってか、これってくじびきアンバランスのアン様ルートなんですよね?
ほかのルートも完結するんですよね?!
めいKINGとかw
懐かしいな、オイw
「………ふう」
「なによ、サイト? 溜息なんかついちゃって」
「ん? いや、そろそろかなって」
「なにがよ?」
「お別れだよ」
「……………え?」
「もう大分世話になったしな。いつまでもここにはいられないよ」
「ま、待ちなさいよ!! 何でそんな急に…」
「限界なんだ」
「え………」
「だから、もう無理なんだよ。もうここには居られない」
「うそ…うそよ…」
「うそなんかじゃないさ。前からこうなることは決まってたんだ」
「何よそれ…なんで? …なんでいきなりそんなこと言うのよっ!!」
「言ったところで、ルイズには何も出来ないだろ?」
「そんなこと……分からないかもしれないじゃない……!」
「…わかるんだよ、これは…もう、仕方無いんだ」
「そんな……」
「さて、もう時間かな。行くぞデルフ」
「やれやれ、相棒もせっかちだねぇ。まだもう少し時間はあるってのに」
「そうは言ったってここに居たって何も出来ないだろ?」
「まあな」
「………………だ」
「え?」
「…やだぁ……」
「ルイズ?」
「いっちゃやだあ! 出てっちゃ、やだぁ! ……ひっく、えぐ…もう、鞭で叩いたりし
ないからぁ!…ひぐっ、犬って言わない、からぁ…一人に…うぐ、えぐ…しないでよぉ…
サイトぉ…」
「ルイズ……」
「もうやなのぉ!! サイトがそばに居ないのはぁっ! だから…だから…どこにも行か
ないでぇっ! そばに…ずっと…いてよぉ…」
「ルイズ……」
「ぐすっ、えぐっ、ひっく……」
「……なにいってんだおまえ? なんで離れる必要があんだよ?」
「……………ふぇ?」
「あのなぁ、俺だけ行ったってしょうがねぇだろ。ルイズも一緒に行くんだよ」
「…え? え? だって、もう限界だって……あたしのことじゃ…」
「アホか、確かにルイズのわがままには我慢ならんが、それで出てくんだったらとっくに
でてくっつの」
「じゃ…出てくって?」
「あぁ、今のスレはもう500KB越えちゃうからな、次スレに行かなきゃ。書き込めないだ
ろ?」
「…………………………」
「早く準備しろよ? 遅くなるぞ?」
「………か」
「え? なに?」
「こんの…ばかあぁあああああああああああ!! まぎらわし言い方するなぁっ!! 不
安になっちゃったじゃないのぉっ!!」
「うわぁぁぁああああああああああああ?!」
「もう、ほんと…ばか…ご主人様泣かせるなんて…」
「悪かったって。…でも、ルイズは俺が居ないとダメなんだな、やっぱ」
「な、なによ急に?!」
「だって『ひとりにしないでよぉ〜』って。可愛かったぞ?」
「―――――――――っ!! あ、あれはっ!」
「あれは?」
「〜〜〜〜〜〜〜っっ! ……もう…ばかっ」
「ははは…ほら、置いてくぞ? ルイズ」
「あ、待ちなさいよ! ご主人様を置いてく気!?」
埋め改変
「………ふう」
「どうなさったの、サイト殿。溜息なんて」
「ん? ああ、そろそろだなって」
「何がですか?」
「ここを去る時間だってことです」
「……………え?」
「もう大分世話になりましたけど。いつまでもここにはいられないんですよ」
「ま、待って!! 何でそんなに急に…」
「もうお終いだからですよ」
「え………」
「だから、もう無理だってことです。もうここには居られません」
「うそ…うそよ…」
「嘘なんかじゃないですよ。前からこうなることは解ってたんですから」
「何故…何故です? …どうしていきなりそんなこと仰るの!?」
「伝えておいても、姫さまにもどうにも出来ないことなんです」
「そんなこと……わからないかもしれないでしょう……?」
「…解るんですよ、これは…もう、仕方無いんです」
「そんな……」
「さて、もう時間かな。行くぞデルフ」
「やれやれ、相棒もせっかちだねぇ。まだもう少し時間はあるってのに」
「そうは言ったって出て行かなきゃならないだろう?」
「まあな」
「………………め」
「え?」
「…駄目ぇ……」
「姫さま?」
「いっちゃ駄目! 出てっちゃ、駄目ぇ! ……ひっく、えぐ…もう、水魔法で
無理に勃たせたりしませんからぁ…、ひぐっ、ルイズの後に地下室で求めたり
しませんからぁ…一人に…うぐ、えぐ…しないで… サイト殿…」
「姫さま……」
「もうやなのぉ!! 大事な人がいなくなるのはぁっ! だから…だから…わたくしのことを
捨てないでぇっ! いつでも傍にいろなどとは申しません、…せめて、凍える体に
ぬくもりをいただきたいのです…もう、願っては駄目なのですか…?」
「姫さま……」
「ぐすっ、えぐっ、ひっく……」
「……なにいってんですか? 離れる必要がなんてないでしょ?」
「……………ふぇ?」
「あのですね、俺だけ行ったってしょうがないんです。ルイズもだけど、
姫さまにも一緒に行ってもらいますよ」
「…え? え? 先ほど、もうここには居られないって……わたくしとの関係のことじゃ…」
「ははっ、確かにルイズは我慢の限界みたいですけど、それでこういうのを
止めるんだったらとっくに限界を超えてますよ。それと、水魔法の件はキツいなりに楽しめるので
限界を弁えてもらえればそれはそれでOKですから」
「じゃ…出て行くって…?」
「あぁ、今のスレはもう500KB越えちゃうから、次スレに行かなきゃいけないんです。
もう書き込めないですから」
「…………………………」
「準備を頼みますよ。遅れると大事ですからね」
「………か」
「え? なに? なんですか?」
「サイト殿の…莫迦あぁあああああああああああ!! 紛らわしいにも程があります!! わたくし、不
安で、不安で………、ひっ、ひぐっ…えぐ…、ひっ…えっ…」
「え、あ、ご、ゴメンナサイィィっ!!」
「もう、本当に、…莫迦。…さっきまであんなに優しかったのに、帰り際にわざわざ泣かせるなんて…」
「悪かった、悪うございました。…でも、姫さまは俺が居ないとダメなんだな、やっぱ」
「もう!」
「だって『わたくしのことを捨てないで』って。凄く可愛かったですよ?」
「―――――――――っ!! あ、あれはっ!」
「あれは?」
「〜〜〜〜〜〜〜っっ! ……もう…莫迦っ」
「ははは…ほら、先に行っちゃいますよ? 姫さま」
「あ、待って!」
「待ってくださいまし、まだキスマークを消してませんわ!! ルイズが何をしても知りませんよ!」
>>750 改変GJ
最後の台詞…ルイズの反応を想像したら…
に、にげて〜サイト〜
ところで、『莫迦』って漢字→カタカナ→ひらがな
の順で甘く感じるのは俺だけだろうか?
梅
>>751 貴殿とは良いガリアワインが飲めそうだ
ちなみに小官は
馬鹿→バカ→ばか→ばかぁだな
場合によるかな
そりゃすべてはムードだろ
ごついオッサンあたりから侮蔑たっぷり、またはせせら笑う感じに言われるなら「莫迦」でも「ばか」でもムカつくが
美少女から、泣き出す寸前とか甘いムードのときに言われるなら、どんな表記でも天上の楽の音
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/ ´ `ヽ ゼロじゃないもん
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{ /⌒)_ヽ 丁丈千/ /_ ,ィ┘ ヽ
ゝ-、_ヽ _(ノ )_ノ ノヒ乂ツ/ `ヽ ::::::l ノ
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ヽハ:l:.| !:.:.:jV\{:八 .:.::.l }:/_,j;ィト:.l .:l:.: |
ヽ从:.: iイfチ心ハ 、从ィ厶斗<V .:.jl:.: |
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リ :} .:::::: , :::::::.. / .:.:.:/.:.ヽ:.:.: ヽ
_..ノ/八 / .:.:.:/.:.:.:.:.\:.:. \
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〃 .:.:/ .:.:.:.:.: ノ'¨ ヽ、_ , ィ≦7 :.:.:./'´ ヽ.:.:.:.:.` ー- 、:. ヽ
l .:./ .:.:.:.:. ;.'イ\ ノ} /`∨ :.:.:.:{ ゝー、.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.: }
{.:/ .:.:.:.:.:/ } Vx1_/ { :.:.:.:ヽ ∧.:.:.:.:.:.:.:}:.:. ,′
〃 :.:.:.:./ j/  ̄ ̄ ヽ入 :.:.:.:.:.\ ヽ.:.:.:.:./:.:/
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