自分はあっちのスレ立てた人とは違うよ
裏でアルランだったほうがシェリルの堕ちっぷりが際立つと思っただけ
アルラン少ないからアルランも見たいけどね
>>886 歪んだ愛情のランカの謀略に掛かり犯されるアルトですね!分かります。
ブレシェリならアルランよりいっそグレアルとかのほうが面白そうだがww
>>887 ブレラに犯されたシェリルと
ランカに犯されたアルトが慰め合ってるところを受信した。
>>890 ペニバン装着のランカに後ろの処女をいただかれちゃったアルトですね、分かります!
>>887 一服盛って動けなくしたアルトに跨り狂ったように腰を振りつつ
「シェリルさんばっかり…意地悪だよアルトクンッ!」と
執拗に責め立てるランカを受信した。
媚薬か
>>890 むしろアルランが結ばれてるのをみせつけられながら
ブレラになぶられ壊れるシェリルwwww
>>879 GJです。
>>892 そのネタどっかの同人誌で見た気がする。
相変わらず尻尾が出過ぎて隠れてないよ、グレイスに調教してもらって来いwww
>>865 バサミレなんだこれ!良すぎるだろうwテンポが良くてエロくて興奮したwバサミレいいなー
調教しまくりのバサラがもっと鬼畜でミレーヌ啼きまくりでもいいくらい、もっとエロくてもいいくらい最高でしたよ
お正月からいいもの読ませてもらいますた
バサミレに思わぬところではまった感じだwまたいつか鬼畜バサミレ楽しみにしてますよ
その前にマクミリも楽しみだが、投下が続いてるようなんであまり無理しないでくだされ
>>879 ルカwwwワラタwGJでしたw
なんだかなぁ…
相変らずアルランに過剰反応して除外する
アルシェリ厨に仕切られてるんだね、このスレ
>>ID:+HKcgiKC
素直にしたらばに帰った方が良いよ…
ここはアルラン派には辛いスレだから…
>>897 あんたみたいなカキコが一番ダメに見えるんだが?
何故特定の厨が仕切ってると断定する?
それらの方々は専用スレで楽しんでるのでは?
>>897 アルランの人はアルランスレに行ってるんじゃないかな?
>>900 うん、普通のファンはそうだと思うよ
ただあっちはエロ系禁止だろうから
本当はこっちに来たいファンの人も多いとは思うよ
でもこの雰囲気だとやっぱり難しそう…
どのカプ好きも共存できればいいんだろうけど
アルランの名前出しただけでキツイ対応する人がいて
流れがおかしくなるしね…
うーん、正直アルシェリ厨だと押し付けるのはどうかとも思う。
自分書き手の一人だけど、アルランもアルシェリも好きだし書きたいとも思う。
けど、ブレシェリへの米でクレクレとか書かれているの見るとやる気そげる。
書いてくれ、っていうよりも前に自分で行動してみなきゃ意味がないんじゃないかな?
何が言いたいかって言うと、アルシェリ厨に管理〜みたいな決め付けイクナイってことで。
>>901 分かりづらくてごめん
したらばじゃなくて難民に行ってるんじゃないの?って言いたかったんだ
>>901 そう言う事わざわざ書くから雰囲気が悪くなるんだと思う
明らかに煽り文章とわかるのはスルーするしかない
あなたも>897でアルシェリ厨、アルラン派には辛い〜と煽ってるように見えるのは反省して欲しいな
ごめん自分も言葉が過ぎたね…
でも今のこのスレの流れはふつうのアルラン好きには辛いよ
参加しずらくてROMってる住人も多いと思う
これ以上は愚痴になりそうだし今夜は寝ます
>>903 あそこはとっくにアルランアンチに乗っ取られてる
唯一あるエロネタもアルシェリAAだしね…
クレクレじゃなく、こんなアルランがいい!とかっていう萌えポイントを言ってた方が良いと思う。
自分はミハクラ、アルシェリ、グレイスと誰か…とかならネタが浮かぶけど、アルランは浮かばないんだよね。
最近はグレナナ妄想を頭で展開してるよw
>>905 難民のとこはネタスレになってるから
ちゃんとスレ立てした方がいいよ
>>880 ミシェルの遺産を見て呆然とするブレラが見たいw
あと近親相姦物とかを見て「普通の兄妹はこんな事をするのか?」「ブレラお兄ちゃん、違うよっ!」みたいな…。
上の方でも何度か話題になってるけどネタもなくクレクレ
その上、他キャラSageしてたらそりゃ突っ込まれる
萌えネタしたいなら萌えネタだけ語ればいいのに、語りにくいとか
投下しにくいとか厨とか。確かにアルシェリ多いけどそれは職人が
多いからに過ぎない。大体レス見ててランカSageしてるレスは
無いに等しいのに勝手に自己憐憫に浸るのはいいけど書き込むのは止めた方がいいよ
またこの流れかよw自分と合わないと思うレスがあったら基本的にスルーすればよくね?
クレクレ厨もクレクレ厨に構うやつもいい加減にしないか。
投下あるなしは職人次第なわけで、クレクレされてても気にせずそのリクを受けて
投下しようと思ってくれる人は投下してくれるし、クレクレのレスを見てクレクレウゼェと思い投下しなくなる人もいる。
ただそれだけのことだろ。
問題はクレクレがある度に、●厨だろ〜厨と決め付けんな〜いやむしろ■厨じゃね?というレスが続いて
結果的にスレ自体の空気が悪くなり、投下しづらいと職人が思い嫌気をさして
職人自体がいなくなってしまうことだ。
実際そういう流れでやがて誰もいなくなり、最終的に無くなるスレが今までいくつもあるわけで。
連投とかでいかにも荒らしなクレクレ以外は、基本的にはスルーしとけばいいんじゃないかね。
ただクレクレばかりレスする人は、その結果むしろそのキャラの投下が減ってしまうかもしれないということも
考えた方がいいと思うがね。
あと自分の好きな流れじゃなく辛いと思ったら、自分でネタを提供するなり投下するなりするのが
エロパロ板に限らず2ちゃんじゃ基本じゃないのか?
色んな流れがあって、その流れを面白いと思う人がいたらレスがつくだけ。
このカプには辛いだの言ってる人は、
>>635>>642あたりをもう一度読めよ。
マクロスでエロである限りスレ違いとかじゃないんだから、自分でエロネタ提供も投下もしないで
ROMがどうだ流れがどうだ言うのはお門違いだ。
このスレはカプ厨同士が争うスレでもじゃないんだよ。
もう何度も何度も言われてるが、どのカプのエロ投下があろうと、投下された中で好きな話を美味しく頂けばいいんだよ。
エロパロ板にいるならこんな簡単なことくらいいい加減覚えようぜ。長文ごめん。
なんか、最近は純粋にエロを楽しむんじゃなくて、それを利用して他キャラとか
他CPを貶めたいだけのように思えるレスが多くなってきてる気がする。
職人さんが盛り上げる設定のために使うならまだしも、リクでそういうのって
どうよ?
見てて吐き気するっていうか、気分悪くなるし。
ここに着てるってことは一定年齢超えてるんだからそこ辺の配慮ちゃんとしようよ。
もうクレクレする人放っておけば?
いくらクレクレしても職人が書く気になってくれなきゃ大して意味ないんだし
いちいち注意するよりスルーしたほうが平和でしょう
過度じゃなければクレクレもいいんじゃない?
ネタ書いてこんなのあればいいな〜とか言うのもアリ
ただ、自カプageの他カプsageだったり投下しにくい、話しづらい
挙げ句、決まってる訳でもないのに厨と決めつける。
これいつも荒れるテンプレ。
これまでに何度も繰り返してるんだからそろそろ止めて。
アルランファンって言ってるけどそんな事言い出す奴が一番
アルランファンに迷惑かけてるとおもうんだがな。
以後スルーする。
また荒れてるのか…いつでも口火を切るのはアルランクレクレだな
ほんといい加減にしないと冗談抜きでここアルラン禁止にされかねないよ
ただでさえ各所でランカ・アルラン厨が暴れた結果名前出るだけで嫌がられて
普通のファンはすごく肩身狭いのに…これ以上迷惑かけんのやめてくれよ!
もうテンプレに入れて欲しいよ
以下のカキコ禁止
・ ネタフリもなしにアルランが読みたい
・ アルシェリばかり
他のカプネタも楽しんでいるのに気分悪い
一言多いんだよいつも
いい加減学習してくれ
禁止とかはともかく
オレらもスルーするようにしようぜ
まともなアルラン好きもカワイソウだ・・・
毎回来て愚痴るのはお子様だろ
アルシェリ多いから投下しづらいって言ってる人に逆に聞きたいけど
アルシェリ書いてる職人が自重すればアルランが増えるとでも思ってるのか?
冷静に考えて書き手に自重させたところで全体の投下数が減るだけの話だと思う
作品を作ったことのある人間から言わせてもらえば
スレにどのジャンルの投下が多かろうが、作品が出来上がってしまったら投下したくなるものだし
「○○ばっかりだから投下しづらい」なんつーやつははなから投下する気も作る気もない人間だと思ってる
>>880 またまた少年兵来たーっ!
夢とはいえいい目がみれてよかったねー!でも、夢なのにNTRとは……やっぱり不憫だ
だが、そこがいいっ!
>>880 ルカwwwwwww報われねえwwwwwGJGJGJ!
>>883 うだうだ言われて以降&滝スレが出来て以降
アルシェリの投下がなくていろんなカプものが投下されてるのに
さっぱりアルランものがなくて残念ですぅ
ネタになるような妄想でも書いときゃまだましなのにだめな人たち
伸びてるなぁと思ってきてみれば、またこの流れ…
こう何度も同じこと繰り返されると、正直もうランカ関連はランカ専用でやってほしいと思ってしまう。
完全にわけた方が職人様も投下しやすいんじゃないか?
このままずっと欝陶しいのが湧くようじゃ一時的にアルラン隔離した方がよくないか?
専用スレだってあるし
こういう痛い厨は他カプ好きだけじゃなく、まともなアルラン好きまで敵に回して
自分の首絞めてるだけって気付かないんだろうか
シェリルみたいに本編でシチュエーションが豊富だとエロも書きやすいだろうが
ランカは見た目ロリっぽいし、バジュラ寄りのせいもあってか思考と行動が理解しづらくて、
人によっては電波で痛い子に見えて萌えないし書きづらいだろうに
ネタもシチュも提案しないでクレクレうぜーよ
隔離までする必要はないんじゃない?
ランカものは隔離する必要はないが、アルランはランカスレ隔離でも別にいいよ
なんの為に専スレあるんだか・・・ま、あのスレはネタとして面白いから別にいいが
投下する側でもあるけど、アルシェリでもアルランでもキノグレ、
オズキャシ、ミハクラ、なんでも楽しみにしている自分としては、
いちいちこういった雰囲気にするアルラン厨がウザくて仕方がないわ
隔離してそっちで続けられるだけの燃料が無い以上
また戻ってきてクレクレになるのは見えてるよ
相手にしないのが一番なんだろうね…ついついかまいたくなるが
これからは君たちにスルー検定を実施するよ!
だが、目触りって可能性もあるし、最悪
>>915のテンプレ追加もありかもな。
取り敢えず以下
・他カプ、キャラのsage禁止
・投下しづらい、話しづらい の文句禁止
これに限る。アルランは隔離する必要はない。
>>921 下4行(一番下除く)いらんだろ。
自分はいろんなカプ読みたいから特定カプ隔離されたら辛いな
>>910の言うとおりだと思うんだ
スルースキル磨かないとこの先隔離カプが増えることになるかもしれない
隔離前例つくると荒らしの手段にされそうな気がするんだよな
こうやればこのカプ追い出せるのかって変な風に解釈しそう
まあ隔離してもネットで完全隔離なんてまず無理なわけだし。
>>926の言うようにすればいいんじゃないか?
そういやナナセの男嫌いの理由の裏設定をどっかで見たんだけど住人的にはどうだろう?
自分はその線でエロ妄想しようとしてもなんか可哀相になってきて書けないんだけど、
エロパロ的にはアリなんじゃないかなとも思えて複雑だ。
少年兵に頑張っていただきたい!
>>875 いや、残念ながら自分はまだバサミレしか上げたこと無いんですよ
なので超時空3Pやアルラン・ルカナナとか兄シェリの人とは違う人間です。
もちろんアルシェリやミハクラの方とも違います。
つか恐れ多い限りですw
マクミリ終わったらしっかり休みます、心配してくれてありがとうございます!
>>896 心配してくれてありがとうございます、バサミレいいですよねバサミレ!
とりあえず頑張って続き書きますw
Fばっかりの中7混じっててなんか、申し訳ないです。
バサミレ+マクミリのマクミリサイド出来上がったので投下失礼します。
※ 先に
>>814-820 、
>>865-873 をお読みください ※
FIREBOMBERが忘年会で騒ぎきっている時間帯の頃。
ミレーヌ・F・ジーナスの実父にしてシティ7艦長であるマクシミリアン・ジーナスは頭を痛めていた。
殆どの艦内に居る者は非番の者は全て帰還。 残りの者も新年ということで浮かれきっている。
早々にマックスも家に帰還しようと思っている、のだが。 この一件ばかりはどうにも早々に終わりそうに無い。
「……ね、艦長何かあったの?」
ブリッジオペレーターの一人である美保美穂が紙コップを片手に同じくオペレーターのサリーに尋ねると彼女は小さく肩を上下させた。
プロトデビルンとの戦いから、早くも数年が過ぎようとしている。
とても五十を過ぎたとは思えない若々しい顔、体つき。 ブリッジ勤務女性たちの憧れの上司そのもので、彼に憧れて勤務を始める女性も少なくない。
夫婦仲が悪いと噂され、艦内で夫婦喧嘩をモニター越しで行っている現場も度々見られたが、それも先の大戦で吹っ切られた。
ミリア・ファリーナ・ジーナス。 マクシミリアン・ジーナスの夫人でありマクロス7の市長でもある彼女の性格を知るものは口をそろえて言う。
【 この母ありにして、あの娘あり 】
その「娘」は誰のことかと聞かれれば恐らく大方の人間は大人気ロックバンド、FIREBOMBERのミレーヌ・フレア・ジーナスをあげるだろう。
長女のコミリア・マリア・ジーナスはそれはそれは美しく、穏やかで、どちらかといえば父親に似ていると称されることが多い。
実際のところはどうなのか一切不明だが、噂によると統合宇宙軍のエースパイロットになったという。
既に子供が居ても可笑しくない年齢でもあるのだが、実際のところマックスもミリアも、そのことに関しては何も言わない。
……が、末娘のミレーヌに関しては非常にミリアが結婚に関して口を酸っぱくしていっていることから、恐らくコミリアは既に既婚しているのではないか、という噂も耐えない。
「艦長?」
「何だ、モニターから目を離すな」
「はい、ところでそのー、何かあったんですか?」
くるりと画面に視線を戻して、暢気に美保美穂が尋ねるとマックスは動揺した。
あからさま過ぎる動揺に本日居残りの美穂とサリーはちらりとマックスに視線を送るが、彼は咳払い一つで「何もない」といたって静かに言い返す。
手元にある、たった一枚の紙切れ。 そんなものに頭を悩ませていることなんて部下達に知られるわけには行かないと彼はいたって真顔で私のことはいい、と言い返した。
……無論、この後彼が居なくなった後にオペレーター数人による憶測が飛び交うことは目に見えている。
マックスはゆっくりと椅子から立ち上がると、その紙切れを持ってブリッジから重たい足取りで出て行った。
その姿をオペレーターたちは顔を見合わせながらじっと背中を見送った後、参謀が「年末ですからかな」と小さく呟いたのを耳にしたものは居なかった。
某歌姫アンチスレでエロパロはアルシェリ厨のすくつだと言われているよ
「……ミリア、どういうことだい、これは」
モニター越しに写った愛妻に、出来るだけ穏便にことを済まそうと、穏やかな口調で尋ねるマックスにスーツ姿のミリアはあら、と小さく笑うだけだ。
……分かっている。 これが何かは分かっているからこそ、頭が痛いのだ。
「何って、婚姻届」
「……私が言いたいのはそういうことではない。 いつの間にこんなものを作ったのか、と言っているんだ」
「だって、煮え切らないんだもの、あの二人」
少し拗ねたようなミリアの言い草はまるで少女そのものなのだが、可愛らしく言ったところで全くもって洒落にならない話だ。
……しかし、そんな愛妻の姿も可愛らしいと思うのは惚れた弱みなのだろうか。
マックスは画面越しのミリアにも分かるように、紙切れをぐっと突き出して「どういうことかね、これは」ともう一度彼女に尋ねてみる。
真っ赤なルージュが施されている唇が「だって」と再び開いて、ミリアはテーブルに両手を着くと溜息を一つ、零す。
「ミレーヌいくつだと思ってるの?」
「……ミレーヌにも本人の意思というものがあるだろう」
「あなたね、そんなこと言ってても歌ばっかり歌ってお見合い蹴っ飛ばして、宇宙飛び立っちゃったりとかしてるのよ? あの子」
分かってるの。
逆にこちらが怒られてしまったことに「なぜ私が怒られなければならないんだろうか」と少々の疑問をマックスは抱いたものの、ミリアの言い分をしっかりと最後まで聞く。
彼女の言い分は、母親としていたって簡単なもので。
要するに早々に身を固めて欲しいのだ。 娘達は全員自立した。 結婚をしたり、とある星で歌の特訓をずっと続けていたり――と様々ではある。
その中でも末っ子のミレーヌは特に一番上のコミリアと年齢が二十歳近く違うことからか、何かと世話を焼きたくなる。
末っ子の原理というものだろうか。 何かあるとハラハラして大丈夫だろうかと思う。
……他の娘達もそうなのだが、特にミレーヌのお転婆っぷりは目に余る要所がある。 ミリアの娘なのだからしょうがない。 そうミリアを知る人間達は口々にいうのだが――そういう問題ではない。
今をときめくロックバンド・FIRE BOMBERのベース、そしてツインボーカルの片割れとして音を奏でる娘の将来が心配なのだ。
お見合いをさせたガムリン木崎との関係は――「良い相談相手」かつ「ちょっと気になる異性」だと困ったように笑っていた末娘。
そんなことがあったのは先の大戦の際で、あれからもう数年既に立っている。 当時十四歳だったミレーヌも、今では十七を過ぎる頃。
……十七歳と言えば、マックスがバーミリオン小隊に配属された時よりも年上だ。 既にこの時マックスはミリアと出会っている。
ミリアの言いたいことはマックスにもわからなくはない。
確かに、孫の顔は見たい。 他の娘達は全員自立しすぎて逆に連絡が無い。
双子のミューズとテレーズは今どうしているのだろう、とか、次女のミラクルも元気だろうか。
コミリアは今ミレーヌが十七歳であるのだから、プラス二十。 すなわち三十七だ。 結婚相手は一度便りがきたきりで性格も分からないが――きっと大丈夫だろう。
孫に会いたいと思う気持ちもあるが、向こうから申し出ない限りマックスは何となく、気が引けるのだ。
夫婦仲が悪くなって、そのせいか娘達は自分と妻であるミリアへの反発心を其々胸のうちに抱える結果となっている。
「ああはなりたくない」と言われているのではないか。 そんな不安さえ過ぎるマックスに、気兼ねしないミリアは「ちょっと」と頭を抱えるようにして彼に問いかける。
「マックス、あなた人に尋ねておいて聞いてなかったの?」
「あ……あぁ、すまない」
「もう、しょうがない人ね。 ……兎に角、私はそれを【市長】として受け取るつもりです。 あなたもしっかりと目を通したのでしょう、今日届けてください」
「待ちなさい、そもそもだね、彼に許可も取っていないのだろう?」
紙切れをズームアップさせるように見せ付けるマックスに対し、ミリアは図星とも言わんばかりに視線を逸らした。
紙にはプリントアウトされた文字で「婚姻届」と書かれており、その下にはバサラとミレーヌの写真、そして名前と判子が記入されている。
そもそもバサラは現在進行形で、あちこち放浪・冒険を繰り返している。
もしかしたらどこかに思い人がいて、その相手と婚姻を結んでいるかもしれない。 宇宙は広いのだからそれぐらいありえる話だ。
ミリアを諭すように、そう言うもマックスの諭す言葉はあっさりと「そうかもしれないは結局可能性の話でしょう」と切り捨てられる。
「もし嫌だったら籍を抜くでしょ? いいじゃない」
「ミリア、君はミレーヌをバツイチにさせたいのか!」
「あら、ミレーヌならバサラにどうやったってついていくでしょ? それにあの子、バサラのこと好きだし、何も問題ないじゃない」
確かにミレーヌはバサラに対して一種の依存とも取れるようなほど、執着心を持っている。
……が、それはバンドのメンバーとしてかもしれないし、はたまた年齢の近い、兄のようなものとしてみているのかもしれない。
ミレーヌにとって一番身近だった六女・ミランダがバサラと略同い年であることから、そういうこともありえるだろう。
必死にそう説得するマックスに対して、ミリアは呆れたような溜息をつくばかりで、相手になどしてくれない。
「あなたね、もう少し女心を考えなさい」
「いや、しかし……」
「それよりも、仕事はよろしいんですか? “マックス艦長”」
ぴしゃりと鞭のようにいい放ったミリアの容赦の無い迎撃にマックスは一瞬戸惑ったが、流石に天才と呼ばれるだけのことはあり、彼はすぐに姿勢を正すと、ええ、と頷く。
実質、マクロス7とシティ7の二つで一つの船団は、彼らジーナス夫妻が統括しているため彼ら二人は「仕事」と「プライベート」を共有しあう形となっている。
マックスは静かに、視線をブリッジに向け、そして時計をちらりと見た。
艦長の不在は基本的にはご法度なのだが、実際のところ本日は年末最後の日であり、一般人軍人含めオフにすべき日でもある。
小さく口元を緩ませふ、と言葉を零すとミリアの怪訝そうな顔をしながらも、マックスの言葉を待つのが見えた。
……何年、一緒に年など明かしていないだろう。
不意に彼女の言葉が、声が、顔が恋しくなりマックスは帽子をとって「ミリア」と彼女の名前を呼んだ。
「何かしら? 後艦長、公私混同はいかがなものかと思いますが?」
「この後、私は抜ける」
「……あなた、何言い出してるの?」
先の星間戦争の際、かの有名なロイ・フォッカーや一条輝とのチームを組み戦い続けた「天才」と称されるマックス。
軍人であるがため、仕方が無い。
仕事優先である生活が続き、そして更に女性に対してフェミニストであるがため女性の影が常にちらついているような男だ。
その「軍人」であるマクシミリアン・ジーナスの今放った言葉をミリアはぐるぐる脳内で反芻させて、そしてやっと理解すると盛大に溜息をついた。
「……あなた、バカ?」
「バカとは心外だね、私はいたって真面目だよ。 年末くらい、愛妻と一緒に過ごしたいと思うのはいけないことかい?」
「……全く、呆れるわ、本当に。 私にミレーヌが似たっていうけど、あなたにだってやっぱり似てるわ」
失笑とも苦笑ともとれるそれに、マックスは肩を落として少々オーバーに笑って見せた。
それぐらいのご褒美ぐらいだって私も欲しいものなんだよ、なんて五十代には決して見えない口ぶりに、ミリアも釣られてそうね、なんていい返す。
この時の二人を見たものがいたとするなら、恐らく「夫婦仲が冷え切っている」だなんていわれることは無いだろう。
別居から同居に戻ったとはいえ、マックスが家に帰ることなんて滅多になく、ミリアも家を空けることが多いためか以前と大差がないように見られがちではある。
……が、二人の関係は、一時期の冷え切ったものよりは大分落ち着き、それどころか再燃していると取ってもらってもいいだろう。
「分かった、私も早々に切り上げて帰るわ」
「ああ、もらい物だがいいシャンパンを買っておいたからそれでも開けよう」
「あら、なら私も何か持っていかなきゃいけないじゃない」
あんまり期待しないでね。
少し恥ずかしそうに笑って、画面を切る直前に見たミリアの表情の残像がマックスの瞳に映る。
長年連れ添ったパートナーは、あの頃から変化を遂げて、ずいぶんと大人になりそして更に美しさに磨きがかかった。
しみじみとそんなことを考え、思わず口が緩む。
……こんな自分の姿を見たら、彼は何と言うだろう。
豪快に笑って、「天才つっても女の前じゃカタなしだな」なんて言うのだろうか。
上司なのに、どこまでも明るい人だった。 今は、もう居ない。
どこまでもおおらかで、マイペースだったあの男は何と言うのだろう。
いつもと同じように笑って「大変だな、色男も」なんて言うのだろうか。
同時期に配属され、同じように戦ってきた仲間の中でも誰よりも明るく前向きだった人だった。 彼もまた、今はもう居ない。
先輩で同級だった、三角関係の中に居た男は何と言うのだろう。
優柔不断で、おろおろしがちだったけれど、決める時は決めてくれた時と同じようにアドバイスをくれるのだろうか。
結婚で悩んでいた際に、支えてくれたように、最も欲しい言葉をくれるのだろうか。
メガロード-01は今はどこの宇宙を旅しているのだろう。
彼と、彼の愛すべき妻と――子供を乗せた船は、ダークホールの向こう側で空の海を漂っているのだろうか。
……彼も、また、マックスの手の届かないところに行ってしまった。
「……らしくない」
思わず苦笑してしまう。 先の大戦で共に戦った人々が自分を残してどこかへ行ったことを、今になって思い返すなんてどうかしている。
沢山の同胞が命の花を散らし、死んでいった。 そのリアルを受け止めながらマックスはエリートという、天才と言う肩書きを持って階段を上る。
振り返れば沢山の屍骸が転がっている。 分かっている。 自分が沢山のゼントラーディを殺めたことも、そしてこれからまた、誰かを殺めることも。
それでも――守りたいものがある。
恐らく熱気バサラあたりは「誰かを傷つけて手に入れるようなものでいいのか」と憤怒をむき出しにするのだろうが、天才と言えどマックスもそこまで器用ではない。
「……守りたいからこそ、戦うんだ」
歌が全てを包み込み、全てを支え、戦争を停めさせる。 命を落とさずにすむ、すばらしい方法。
けれど、それは無限大に続くわけではない。
バサラの次に引き継がれるような力を持った人間も居ない。 ……そういったことを踏まえると、時折無性に不安になる。
けれど、マックスは艦長だ。 「マクシミリアン・ジーナス」が弱音を吐いていいわけが無い。
弱音を吐けばそれがつながって、軍内にも動揺が走る。 常に毅然として、真っ直ぐと前を見ていなければならない。
……酷な話だ。
「ああ、困ったな」
今すぐミリアに会いたくなった。
小さく零した言葉と共に、彼は少々引きつりながらも――笑った。