ハヤテのごとく!のエロパロ 24冊目

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1名無しさん@ピンキー
ここは少年サンデー連載の『ハヤテのごとく!』のエロパロスレッドです。
本誌の進行とともに、女装・倒錯・純愛・百合・羞恥・痴女・肉球・逆襲・ガン○ムその他
萌えのシチュエーションがバラエティに富み始めても、住人は職人とともに
ノートの記憶を思い出したかのようにネタを振ったりしながらマターリしましょう。
好みの分かれそうなシチュ(SM、陵辱、ダーク等)にはNGワードを入れるとモアベター。
大丈夫、僕らならできる。

ここは18歳以上の人しか参加できない板です。
一流の執事になる人間として恥ずかしくない、節度を持った話をしましょう。

前スレ
ハヤテのごとく!のエロパロ 23冊目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215850373/

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.arings2.com/
ttp://sslibrary.s9.x-beat.com/
ttp://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/10.html
2名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 10:36:25 ID:De+oSpcG
>>1乙〜
3名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 10:48:49 ID:/DrbhnEC
立てたからには投下してくれ。
4名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 11:02:54 ID:up2N3X8L
★★★★★★★★ 注意 ★★★★★★★★
※以下の行動を取るレスは荒らしの可能性があります
・「投下しろ」と言うクレクレ厨
・「投下されないならこのスレももう終わりだな」と悲観を煽る
・投下されたSSに対して文句をつける
・特定の職人に名指しでネガティブな意見を言う
・特定の職人を名指しで煽る、レッテル貼りする
・スレと関係ない厨房臭いレスを延々と繰り返す
・上記のような頭の悪いレスにマジレス、注意する

自演を使っている可能性もあるので気をつけましょう
5名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 11:40:51 ID:kj1OEvze
乙&即死回避

まあしばらくはまったりしていきませんこと?
6名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 11:45:55 ID:xFPmTIGg
ハヤテの嫁としてナギとアーたん…どっちも捨てがたいよなぁ…
アーたんに嫉妬するナギとか、組み合わせても萌えるな…
7名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 11:58:25 ID:QOM7HqDs

【関連スレ】
ハヤテのごとく!で百合
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1191479694/


百合作品はこちらにお願いします。
8名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 13:02:36 ID:De+oSpcG
>>7
勝手に決めんな
てか、前スレの>>7にも言われてたろ。同じこと言わせんなよ

投下前に注意書きしてもらって、個人的に嫌いなものは個人的にスルーしてくれ
9名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 13:09:23 ID:zEHg2fR4
しばらく来ないうちにスレが殺伐としてる…
10名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 13:55:59 ID:BFhg/6Lu
>>8
>勝手に決めんな

お前もな
11名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 14:55:16 ID:NBFY8xA5
>>1
12名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 15:11:49 ID:De+oSpcG
ごめん、脳みそオウムレベルの煽りレス受けるまで>>4の一番下をやってることに気づかなかった

同じことを何度も言わせるのは無駄無駄だってどこぞのギャングのボスも言ってたのに、マジすまん
わかったよ>>4 「荒らしにかまう奴も荒らし」 その意味が言葉でなく心で理解できた!


そんなわけで、賢者タイムのライセンスでも習得して頭冷やしてきます
ttp://shimg.surpara.com/shop/item/50/50182.jpg
具体的に言うとこいつの腋あたりで・・・って、ちょっとカメラさん、後ろ回って後ろ!
つーかしゃがめお前ら。後ナギは虎鉄に蹴りいれたときはズボンだったのにハヤテ相手だとそれか、それでいいのか
まったく。作者本人の絵じゃないとはいえ公式サイドでこういうのを出されると、その、何だ。困る

ともあれ、(いろんな意味で)お目汚し失礼しました
13名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 15:16:05 ID:/DrbhnEC
凄い厨房臭いレス…
14名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 15:30:33 ID:ijo1hVYD
これはひどい・・・
15名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 16:19:51 ID:khv5YiGU
うん。いちおつ
16名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 17:32:12 ID:48IowFaw
ハヤテってオカズ本とか持ってなくてどう性処理してんだろうな
オカズはマリアさんとヒナギクとは西沢さん?
17名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 17:34:16 ID:48IowFaw
カプ無しでハヤテの夜のひとりエッチを誰かお願いします
18名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 17:53:44 ID:l9iNigV8
19名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 18:57:51 ID:2qTNogeN
20名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 18:59:03 ID:xFPmTIGg
ハヤテみたいな半分女の子は多分シコシコしないんじゃないの
美希にエロ本見せられてあれだけ慌ててたし
21名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 19:00:07 ID:IheaMcoK
>>1
22名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 19:03:11 ID:bJSiZsHM
>>17
あなたはホモでつか?野郎のオナニーとか抜けませんぜ^^;
23名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 19:08:49 ID:/DrbhnEC
ハヤテは野郎じゃない。男の娘だ
24名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 23:51:41 ID:peXZauCq
>>22
そうか?
スクイズの誠一人Hは言葉のより萌えたが
25名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:01:11 ID:JysgsEax
乙一のいちもつ
26名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:14:51 ID:1epWGS6h
>>23
うん、男とショタを混同するのはよくないよな
27名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:55:15 ID:7IXA0jDI
どうでもええからはよ誰か投下せいよ
スレ廃らせたいんかい?
28名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 01:25:14 ID:uwXwmGQ8
では僭越ながら私が
29名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 01:49:40 ID:PlhY5iL8
いやいや、俺がやるよ
30名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 02:22:43 ID:iDvtuPw7
>>4に「職人の成りすまし」ってのも入れておくか
やるやる言いながら、結局言うだけの↑みたいなの

本当に投下されたら誘い受けだの何だのイチャモン付けに必死こいてたが
こういうのに煽りレスはついたことないw同一人物が全部自演で頑張ってるってすぐわかるよなぁ
荒らしたいならもっと頭使えって
31名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 02:46:46 ID:PlhY5iL8
>>30
センスの無さに失望した
ここ初めてか?もっと肩の力抜けよ
32名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 10:51:52 ID:D/t8QbAV
>>31
禿同 実は>>30の正体は>>12なんだけど、
せっかくの自演荒らしに誰も引っかかってくれないからないからイライラしてるんでつね
原作第三巻P.113のタマのほうがまだマシでつw
33 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:36:35 ID:53Ekhgz6
新スレ1番乗り。久しぶりに投下します。
16レスほどのパロディもの、エロ無しです。先祖代々エロ無しSSを読むとなんか
死んじゃうって方はスルーしてください。
34 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:37:52 ID:53Ekhgz6
「ナギ、ナーギ! いい加減起きなさい!」
「んあ……?」
 まどろみの向こうから聞こえる呼び声に間の抜けた返事で応えながら、三千院ナギは目を
覚ます。
 見慣れたベッドの天蓋。少し視線を横に向けると、眉を寄せてナギを見下ろすマリアが
いた。
「あー、おはようマリア……。そしておやすみ」
「こら、これで何度寝だと思ってるんですか。早く起きなさい」
「ふぁーい」
 今朝はまだ一度も起きた記憶はないのに、と思いつつ、ナギは目を擦りながら身を起こす。
 カーテンの開け放たれた窓から、溢れるように白光が差し込んでいる。今日もいい天気
だった。

 眠い目をこすりながら食卓につき、100%のオレンジジュースを一口飲んだところで
はたと気づく。
「ん、そういえばハヤテはどうした?」
 いつもナギが食堂に入ると、爽やかな笑顔で出迎えてくれるナギ一番の執事が、今朝は
どこにもその姿を見せない。
「ふふ、珍しくお寝坊さんみたいですよ。まあたまにはいいんじゃないですか。た・ま・
 に・は」
「……なぜそこを強調する」
 ナギはばつが悪そうにクロワッサンを千切って口に運ぶ。
 しかし、確かに珍しいことだった。
 前日に馬車馬のように働いてもダンプカーに引かれても宇宙人に攫われても新人類と
未来を賭けて戦おうとも、翌朝にはけろっとした顔をして執事の仕事をこなすあのハヤテが。
「……そんなことありましたっけ?」
「ハヤテならそのくらいのイベントも難なくクリアしていそうだからな」
 言いつつ、ナギはみじん切りの玉ねぎとベーコンが浮かぶスープを一口。
 その時、食堂のドアの向こうから人の歩く気配がした。
「あ、ハヤテくん起きてきたみたいですね」
「ふっふーん、今日は私のほうが早起きだったからな。威張りたおしてやる」
35『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:39:13 ID:53Ekhgz6
 鼻を鳴らすナギに、マリアは苦笑を浮かべる。
 そして、食堂のドアがぎぃ、と力無く開いた。
 
 ちんまり。
 
「遅いぞハヤテー。……うん? なんだ今一瞬入った妙なオノマトペは?」
「な……、ナギ! 見てください! あ、あれ……!」
 のんきにスープをすすり続けるナギに対して、マリアは急に青ざめて恐る恐る入り口の
方を指差している。
「んー、ハヤテがいったいどうしたというのだ、って、うえええぇぇぇっっ!!?」
 わなわなと体を震わせるマリアの指差す先。そこには。
 
 扉の取っ手より頭一つ低い背丈。低い鼻にくりっとした瞳があどけない顔立ち。
 大人用パジャマの裾や袖を歌舞伎役者のように引きずりながら現れた、その7歳くらいの
幼児は、しかしどこからどう見ても三千院家の執事、綾崎ハヤテだった。
「おはよーございます、ナギおじょーさま、マリアさん……」

『はゃてのごとく!』

「……」
「……」
「……ん〜っ」
 猫のように眠け眼をこしこし擦る幼児ハヤテを前にして、ナギもマリアもすっかり開いた
口が塞がらず、時が止まったかのように硬直していた。
「……お二人とも、どーしたんですか? あ、ボク寝坊しちゃいましたねスミマセン」
 現状とすっかり的外れのハヤテの一言を皮切りに、我に返った二人は一斉にまくし
たてる。
「そんなことはどうでもいいわあああああぁぁっっ!! どおぅしたというのだハヤテ、
 その……、年齢はっ!!」
「へ? 年齢?」
36『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:40:20 ID:53Ekhgz6
「やはりあれでしょうか? 黒の組織? アポト○シン4869を飲まされ体が縮んだんで
 しょうか?」
「うむ、もしくは私たち全員催眠能力(ヒュプノ)にかけられている可能性があるな!
 くっそう、京介のヤツ!」
「もしくは重機人間として復活させられたのかも知れません。ハヤテくん、頭にボルトが
 ついてたりしませんか……?」
「惜しくも1巻で完結した作品を出してくるとはマリアにしてはやるな! となると、
 逆玉手箱で時間を戻されたと言う可能性も出てくるな!」
「え、ハヤテくん妖狐になっちゃうんですか? やーんどうしましょ!」
「お二人とも、おちついてください……。いろんな意味でなにを言ってるんですか……?」
 すっかり興奮した様子の二人をハヤテはなだめる。
 そんなハヤテに、二人はついついと食器棚のガラス戸を指差す。
「? 一体何が……」
 促されるがままガラスに映った自分の姿を見るハヤテ。その瞬間に愕然とする。
 振り返って、横、後ろ、正面と自分の姿をくまなく映し、再確認。そして、
「えぇぇぇ〜〜〜っ!!?? ど、どういうことですかおじょーさまぁ!??」
「わ、私に聞かれても!」
「というか、起きてすぐに気づかなかったんですか」
 マリアのツッコミも聞こえないようで、顔をこねくり回したり、腕や足をぶんぶん振り
回してハヤテは一人慌てている。
「ど、どうしましょう、お嬢様、マリアさ〜ん……」
「むぅ。しかしマリア……、これは」
「ええ……」
 そんな彼をよそに、落ち着いた二人は怪しげな目つきで涙目の男児を見つめる。
 彼の周囲だけ、特殊効果を使ったかのようにキラキラ輝いているかのような錯覚を
憶える。これが若さ、いや幼さの威力と言うものか。
「……反則ですわ」
「ちょ、ちょっとハヤテ、こっちに来てくれ」
「? は、はい」
 短い歩幅でとことことナギの元に寄ってくるハヤテ。その様子を見ただけでマリアは
正視に耐えられないとばかりに目を逸らす。
37『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:41:54 ID:53Ekhgz6
「なんですかおじょー、わ」
 椅子に座ってなお目線の下にあるハヤテの頭を、ナギは何も言わずに撫でつける。
「……、あ、あの、おじょーさま?」
「か……、かわいい〜〜〜っ!」
「わぴっ!? ちょ、おじょーさまっ……!?」
 辛抱たまらんとばかりに、ナギは自分より一回り小さくなったハヤテを思いっきり
抱きしめる。
「く、くるしいです、おじょーさま……!」
「ダメだぞハヤテ! こんな、こんな愛らしさは反則だ〜! ぎゅううぅぅ!」
 主人の愛溢れすぎる抱擁からハヤテも必死に抜け出そうとするが、今の体格では力も
ロクに入らないようだった。やがてハヤテの腕の力が抜け、ぷらりと……。
「こらナギ! 放しなさい! もう、なんてはしたない……」
 見かねた、というより我に返ったマリアが強引にハヤテを引き剥がす。
 息を吹き返したハヤテに、しゃがみこんで大丈夫ですか、と声をかけるマリアに、
ハヤテは光を放つような天真爛漫の笑顔で答える。
「あ、はい、ありがとうございます、マリアさん」
 ばっちーん。
「ああああ、もう! ダメですよハヤテくーんっ! ぎゅーっ!」
「わぷ、むぁ、マリアさ、む、むね、んむー!」
「こらーマリア! 変なスイッチ入ってるぞ! ハヤテを放せー!!」

「はぁ、はぁ……。おふたりとも、おちつきましたか……」
「ええ、まぁ」
「なんとか……」
 反省の顔を浮かべながら、ナギとマリアは足をぷらぷらさせて椅子に腰かけるハヤテに
謝る。
「しかし、これからボクはどうすればいいんでしょう?」
「うむ。いくらユル系コメディ漫画のパロSSだからって、いきなりこんなことになる
とはな……」
「……どこかで聞いたようなセリフですね」
38『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:42:51 ID:53Ekhgz6
「ハヤテくんにヴァンパイアの血を飲んでもらうというのはどうでしょう?」
「むぅ、こうして考えると、サンデーはこの類のネタが多いな。惜しくも打ち切りになって
 しまったが、私は好きだったぞ」
「おじょーさま、また話が脱線してますから……。僕も好きでしたけど。良くも悪くも
マイペースでしたよね」
「私はクナイくんの生足が……、コホン。とにかく、原因がわからない以上、ひとまず
 様子を見るしかないですね」
「様子見、か」
 マリアの提案に、ナギはまあ仕方ないかと言わんばかりに腕を組む。
「ええ、ひとまずハヤテ君には普段どおりに生活してもらいます。その間に私が解決策を
 調べてみますから。……何から調べればいいのかさっぱりですけど」
「え、普段どおりってことは、学校も、ですか?」
 ハヤテは思わず声を上げる。
「当然です。体は健康なんですから、お休みなんて許しません。私だって、10歳で白皇に
 通っていたんですよ?」
「いや、それとこれとは」
 はなしがちがいます、という二の句はマリアの一瞥によって阻止された。
「でも服がありませんよ。見ての通りパジャマだってぶかぶかだし、執事服だって……」
「そぉんなこともあろうかと綾崎ハヤテぇ!」
「うわっ!?」
 バーンと扉を開け放ち、くるくると前転宙返りをしながら現れたのは、
「このクラウス、貴様のためにこのぐぼああっ!?」
 堂々と名を挙げた老紳士の左頬に、鉄の砲丸が炸裂した。
「うるさいぞクラウス……、ハヤテがこんなに脅えているではないか……」
「スミマセンお嬢様……」
 足元にすがり寄るハヤテをよしよしとなだめつつ、ナギは続ける。
「で、何がそんなこともあったのだクラウス」
「ふふ、まあこちらをご覧くださいお嬢様」
「なっ、それは!」
39『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:44:46 ID:53Ekhgz6
 不敵な笑いを浮かべながらクラウスが掲げて見せたのは、普段どおりのハヤテの執事服、
しかしサイズは二周りほど小さいものだった。
「お前……、こんなものいつの間に」
「『いつの間に』? ふふ、愚問ですぞお嬢様。この執事を超えた超執事、クラウスの手に
 かかれば、今朝の騒ぎを聞きつけてから採寸裁断縫製仕立てまでこなすことなど造作も
 ないこと。それが三千院家クオリティ。ちなみに一万人のゼロスーツを仕立てあげたのも
 この私。さあお嬢様、遠慮は要りませんぞ。どうぞこのクラウスに惜しみない賞賛を」
「ありがと! よしハヤテ! これで学校に行けるな! さっさと行くぞ!」
「え、お嬢様まだボク着替えて」
「そんなもの私が着せてやる! ほらほらいくぞ〜!」
「わっ、それくらい自分で着れま、うわああぁぁっっ…………」
 ハヤテを引きずり、ナギはつむじ風を上げてぴゅーっと食堂から出て行ってしまった。
 一人呆然と立ち尽くす超執事。
「……」
「……あ、く、クラウスさん。一万人のスーツの話、詳しく聞きたいですわー、なんて。
 大丈夫でした? 口封じとか……」
「……マリアよ」
「は、はい?」
「聞いたか、お嬢様が今、『ありがと』と……。この私に……。うぅっ」
「……まあ、クラウスさんがそれでいいのでしたら」

 目の前には、ハンガーにかかった小さいけど立派な執事服。
「……懐かしいな」
「んー、何か言ったかハヤテ? さっと着替えないと本当に手伝っちゃうぞ」
「いえ、なんでもありません」

「よし、バッチリだな! では行くぞハヤテ!」
「はい……、なんかおじょーさま、やたらテンション高いですね……」
 測ったようにピッタリなミニ執事スーツを身にまとい、教科書類を詰めたランドセル
(これはクラウスは用意していなかったはずだが、どこから用意したのやら)を背負って
ハヤテはナギとともに玄関に並び立った。
40『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:45:51 ID:53Ekhgz6
「ああ、子供が進級したときのお母さんってこんな気持ちなのかしら……」
「い、行ってきます……」
「車に気をつけるんですよー」
 後ろから、やたら母性を帯びた視線を感じながら、ハヤテは屋敷を出る。
「今日は私がお姉さんだからな、しっかり守ってやるぞハヤテ……、ん?」
 スタスタと軽快な足取りのナギははたと足を止める。数歩後ろから、パタパタと早足で
追いすがってくるハヤテ。
「はぁ、はぁ……。な、なんですか、おじょーさま」
「んふ〜〜☆」
 ナギはめいっぱい口を吊り上げてにんまりと笑うと、ハヤテの紅葉のような小さな手を
きゅっと握る。
「べ、べつにこんなことしていただかなくてもっ」
「顔が赤いぞーハヤテ? あははははっ」
「むぅ……」
 ナギに手を引かれながら、顔を赤くしてハヤテは通学路を歩く。
 いつもと角度の違う景色。そして前を歩くナギの背中。なにもかもが新鮮な景色に、
こんな状況だというのにハヤテは少し吹き出してしまった。

 学院に着いてからも大騒ぎだった。
「こっ、こっ、こっ、これがハヤ太くーん!!??」
「理沙ァッッ!!」
「応っ!!」
 美希の掛け声とともに、後ろからビデオカメラを手にした理沙が飛び掛ってくる。
「はっ! うおおお、反応反射音速光速! 反応反射音速光速!」
「こっ、これは、高速で運動するリサちんがドーム状にハヤ太くんを取り囲んでいるわっ!」
「これぞ朝風家秘伝、被写体を左右360度上下180度、あらゆる角度から余すことなく
 撮影する奥義『活撮自在陣』! 私も見るのは初めてだわ……ごくり」
「ふはははは、どうだぁハヤ太君! とくと味わえこの、おぇ、ちょっと酔ってきた……」
「あれ、絶対映像ブレてますよね」
「んー、まあバカだから放っておけばいいんじゃないか?」
41『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:46:36 ID:53Ekhgz6
「で、どうしてこんなことに? ハヤ太君」
 後ろでエチケット袋を抱える理沙と、その背中をさする美希を尻目に、泉は質問を続ける。
「はぁ、自分でも何がなんだか……」
「ふーん、でも可愛いからいいんじゃない?」
「いや、そんな一言で片付けられても……」
 既にこの状況を受け入れたようで、泉は屈託の無いいつものニコニコ笑顔を浮かべている。
「でさ、ハヤ太君。というよりナギちゃん」
「んー?」
「なんでハヤ太君を自分の席、というか自分の膝の上に乗せたままなのかな?」
「あ、それはボクもさっきからずっと言いたかったんですが」
 ナギは自分の席に着こうとするハヤテを引っつかみ、自分の上に鎮座させ背中をすっぽり
抱き包んでいた。
「やらんぞ」
「おじょーさまにもらわれた憶えはありません!」
「えー、次の休み時間にちょっとだけー」
「泉さんも!」
 そんなやり取りをしている後ろで、ガラッと教室の扉を開く音。
「もー、隣の教室が騒がしいって苦情が来てるわよ、一体何を騒いで、……っっ!!?」
 眉に皺を寄せて、生徒会長桂ヒナギクが教室に入ってきた。
 しかし、ナギの胸元でひょっこり顔を出すその生き物を見た瞬間に、雷に打たれたかの
ようにその場に硬直した。
「あの……、ヒナギクさん?」
「…………」
「なにやら金魚のように口がパクパクしているな」
「ちょっと私聞いてくるね」
 泉がてとてとと近づいてきてもまったく気づかず、ヒナギクの視線は幼きハヤテにしっ
かりと固定されていた。
「ほぉ、ほぉ、ふむ、なるほどー」
 泉が戻ってくる。
42『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:47:30 ID:53Ekhgz6
「何か言っていましたか?」
「えっとね、『ありえないありえないわありえないくらい可愛いわと言うより小さいわ
 ハヤテ君よね何を言っているのヒナギクハヤテ君は高校生よということはあれは夢?
 幻? 幻なら抱きしめても合法よね抱きしめよういやダメよそんな倫理に悖(もと)る
 事はああでも本能が呼びかけてくるわ枷を外せ! 檻を壊せ! と』……だって」
「お前の威力はヒナギクすら破壊可能なようだなハヤテ」
「正気に戻ってくださいヒナギクさぁん……」
 その時、石のように固まっていたヒナギクがゆらりと動き始めた。
「ち、近づいてくるぞ!」
「ちょっ、お嬢様放してください! 目が、ヒナギクさんの目が狩人のそれに!」
 重い足取りでハヤテたちの目の前に立ったヒナギクは、石の巨人のように重々しく
口を開いた。
「ハ、ハヤテ君。駄目よ、もう授業が始まるんだから。自分の席に着かないと」
「へ? は、はい」
 きょとんとしながら、ハヤテはナギの膝から離れ、すたすたと自分の席に戻る。
「ハヤテの異変にはノータッチだったな……」
「おそらく気づかないように振る舞うことで、自らの精神を保つようにしたんだろう。
 ヒナなりの、悲しい自衛手段だったんだな……」
「おぇぇぇ……」

「おらー、さっさと席に着きなさーい社会の憂し悲しを知る前のモラトリアムを貪る
 若人どもー」
 摺れたセリフを吐きながら、担任桂雪路が入ってきた。ハヤテの周りに群がっていた
ギャラリーも蜘蛛の子を散らすようにそれぞれの席に戻る。
「はーい、じゃあ出席を取るわよー。綾崎ハヤテー」
「は、はい」
「んー? …………、じゃあ次ー」
「ちょっと待った雪路! このハヤ太君に対してツッコミは無しか!」
「べっつにー。もう今私、二日酔いでそれどころじゃないのよー。何か視界もおぼつかない
 しさー。綾崎君がどうかしたのー?」
「駄目だこの教師」
43『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:48:42 ID:53Ekhgz6
 続いて、世界史の時間。
「じゃあ教科書に載ってないところで問題出すわよー。何人か当てるから、黒板に答えを
 書くように」
 えぇー、と教室内からブーイングが出る。あーもう頭痛に響く、としかめ面をして雪路は
続ける。
「先週ちゃんと教えたところでしょーが。えーと、じゃあ1番目を綾崎君」
「あ、はい!」
 指名されて、ハヤテは教壇に向かう。
「うっわ! なにこれ綾崎君小っさ!」
「だからさっきから言ってるだろうに」
「何ー? どこに行ったらそんな若返りのお薬もらえるの? おいくら万円?」
「ははは……。えーと1番、よっと」
 答えを書こうと、ハヤテは必死に手を伸ばす。
 ……が、解答欄はその遥か上。ハヤテから見ると、傾斜90度の崖を仰ぎ見るが如し
だった。
「えーと、桂先生?」
「んー? 早く書きなさいよ」
「えっと、すみません、何か台のようなものを……」
「もー、まったくしょうがないわねー」
 何故か憮然とした態度で、雪路は自分の座る椅子を差し出す。
「すいません、失礼します……うんしょ。ん〜〜〜っ……」
 ふらふらとバランス悪く椅子の上に立ち、ハヤテはもう一度目いっぱい背を伸ばす。
 しかし、目的の位置には届かない。
「くっ、ん〜〜〜っ、はぁ、はぁ、ん〜〜〜〜〜っっ。……ぐすっ」
「……いじましいわぁ」
 ついに目じりに涙を浮かべ始めたハヤテの様を見て、雪路はにんまりと笑みを浮かべる。
「もう、お姉ちゃん! 可愛そうでしょ!」
 バンと机を叩いて、ヒナギクは教壇に詰め寄り雪路に抗議する。
44『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:49:36 ID:53Ekhgz6
「いや〜、こんなに小っこくてかわいいとさ、ついイジリたくなっちゃうというかイジメ
 たくなっちゃうというか」
「もう! ハヤテ君、大丈夫? 他の問題に変えてもらお?」
「いえ、いいんですヒナギクさん……。……あの、どうして目を合わせてくれないんですか?」
「え、い、いや、その、ちょっと目を合わせられないというか、合わせたら自分でもどう
 なっちゃうかわかんないというか……」
 不自然に首をぐぐぐと曲げながら、不自然な体勢でヒナギクはハヤテの肩に手を置いて
なだめる。
「あ、そうだヒナギクさん。おねがいがあるんですけど」
「へ?」

「あ、これなら届きますヒナギクさん! ありがとうございます!」
「ど、どういたしまして……」
 ハヤテの思いついた案は、ヒナギクがハヤテの脇を抱えて持ち上げるという実にスト
レートなものだった。
 ヒナギクの目の前には、小さなハヤテの小さな背中。ぶらりと下がった足は、ハヤテの
うんしょうんしょという声に合わせてぷらぷらと揺れている。
「軽い……、ちっちゃい……、か、かわいい……」
「だいじょうぶですかヒナギクさん? なんか腕がプルプルしてますけどやっぱり重かった
 ですか?」
「いっ、いいえ、そんなことはななないわよ! でも、できれば早くしてほしい、かも、
 こう、理性とか残っているうちに」
「? はい! がんばります!」
 ヒナギクが必死に母性本能とバトルしているのも知らず、ハヤテはチョークを走らせる。
「ヒナちゃん、今自分がものすごく面白い顔をみんなに晒しているのに気づいているかな?」
「まあ当然記録媒体にはしっかり残しておき、あとで話の肴にしよう」

(にしても、子供ってあったかいのね……、こんなに細くて柔らかい体なのに、必死に
 動いてるんだわ……、なんていうか、愛しい……、ああ駄目よ私……)
「あの、ヒナギクさん、ヒナギクさん?」
「ふ、ふぇ?」
「答え書けたんですけど……、合ってますか?」
45『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:51:23 ID:53Ekhgz6
 我に返り、ハヤテの書いた解答を見る。どんな問題だったか忘れてしまったが、もう
どうでもいいやという気分だ。
「合ってるんじゃないかしら、うん……」
「ホントですか!? やった、ありがとうございますっ」
 振り向くハヤテは、満面に笑みを浮かべる。抜けるような笑顔とはまさにこのことだと
言わんばかりの、純真天然爛漫スマイル。
 ヒナギクにとっては65536でカンストするほどの威力だった。ハンマーで直接脳を
殴られたような衝撃が走った次の瞬間、ヒナギクの理性は完全に破壊され、沈黙した。
「ハヤテくぅぅぅぅぅぅんっ! もおダメよこのこのこの子はぁぁぁっっ!!♪」
 笑顔と興奮を撒き散らしながら、ヒナギクはハヤテを潰れそうなほど抱きしめて、その
場でくるくると踊り始めた。それはもうアルムの森の木の下に広がるお花畑が目に浮かぶ
くらい。
「むぎゅっ!!? ヒ、ヒナギ、ぐむ、むぅぅぅぅぅ!??」
「かーわいー♪ ハヤテ君かーわいー♪ このほっぺとかもう国家犯罪だわ、うりうり〜!」
「うわー! ヒナちゃんが萌え狂ったぁ!」
「いかん、ただでさえ最強の生徒会長だ、こうなったヒナは誰にも止められない! 
 なんとかしろ雪路!」
「私、正直嬉しいわ……。ほら、ヒナっていつも生真面目で、もっと、本当の自分って
 言うの? 曝け出していってもいいんじゃないかな、って」
「実は影ながら見守り続けていた的な姉キャラ設定に浸っている場合じゃない! ハヤ太
 君が窒息してしまうぞ!」
「ヒナギクぅぅ! ハヤテを放せぇぇ!! もしくは私に替われぇぇっ!!」
「な、そんなこと、言ってるばあいじゃ、おじょ、ぐむ、ああ、刻が見え……」

「まったく、予想以上に大騒ぎになってしまったな」
 放課後。なんだかんだとすったもんだで事態は収拾し、物珍しさの野次馬もやっと
まばらになっていた。
「いや、ある意味もっと大事になっていてもおかしくないと思うんですが……。そう
 言えばヒナギクさんはどうしたんです? ぼくはあの後しばらくラ○ァに会いに行って
 いたんで知らないんですが」
「三千院家御用達の黄色い救急車で運ばれていった。治療には数日かかるそうだ。最後に
 桂先生が聞いた言葉は『ショタが嫌いな女子なんていません!』だったそうな」
「……ぼく、ヒナギクさんの経歴にとんでもない傷つけちゃいましたね」
46『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:52:10 ID:53Ekhgz6
「可愛さは罪、というやつだな。……はっ、今のハヤテに、フリフリの、ヒラヒラの、
 かわいらし〜い女の子の服を着せたら……」
「お、おじょーさま? なんかまがまがしくも桃色なオーラを発せられていますが……」
「よし、早く帰るぞ今すぐ帰るぞハヤテ! お楽しみはこれからだー!」
「って、うわー! ちょっと、おじょーさまー!?」
 ハヤテの腕を引っつかむと、初速からエンジン全開でナギは廊下を駆け抜けていった。
 素早い動きで靴を履き替え、たったかと軽快な足取りで校門をくぐり抜ける。
「でもこれ……、いつになったら直るんでしょうか?」
「なんだ、まだ気にしているのか? 確かにいろいろ大変かもしれないが、マリアもいるし、
 みんなにはモテモテだし、何より私がついてるではないか! 安心しろ!」
「確かに、それは嬉しいんですけど、でも……」
 ナギの小脇に抱えられたハヤテは、それでも釈然としないものがあった。
 なにか、もっと大事なことが、このままでいてはいけないという何かが……。
 
「うわっ」
 その時、ドンという音とともに視界がぐらっと揺れたかと思うと、地面にべたっと
叩き落とされた。
「くっ、大丈夫かハヤテ!」
 どうやらナギが転んだようだった。ちかちかする視界がゆっくり正常に戻ると、目の
前には。
「あー、んだこのジャリども? 前見て歩けねえのか?」
 モヒカン、スキン、ドレッドと様々なパターンを網羅した頭の、いかつい3人組が立ち
並んでいた。
「う、うわーお……」
「おい、聞いてんのかよ金パツ嬢ちゃんよ? 人にぶつかっておいてごめんの一言も無し
 っつーのはどういうつもりだって聞いてんだ、あ?」
「うるさい黙れこのばらんども」
「ああ?」
「ちょっ、おじょーさま!?」
47『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:53:09 ID:53Ekhgz6
「確かにぶつかったことは謝ろう。しかし、往来の歩道でアホ面並べて人の行き来を
 塞いでいたのはどこのアホだ? ちなみにばらんって何かわかるかアホ共? 
 弁当に入っている笹の葉を模したアレだ。桂馬くんはお前らのような雑人を指して
 パセリなどと称していたが、お前らクラスになると煮ても焼いても食えない。
 だからばらんだ。せいぜいエビのしっぽとともに廃棄されるがいい」
「て、テメエ、べらべらとよくも!」
「ふん、なんだ反論できるボキャもないからすぐに暴力か? まあよい、おおいハヤテ!
 こいつらに目にもの見せてやれ!」
「あのー、おじょーさま?」
「む、どうしたというんだハヤ、あああしまったぁっ!?」
 振り向きざま、ナギはとんでもない失態に気づく。ナギの後ろにいる頼れる執事は、
 しかし今はいつもの半分以下の小ささだった。
「おじょーさま、そうやってすぐ啖呵切るクセ何とかしてください……」
「あうう……」
「どうした? そこの後ろのハナタレ坊主が相手してくれるってのか?」
 口にした後、げっへっへと如何にも下卑た笑いを浮かべる3人組。
 くっ、とハヤテは唇を噛み締めると、力強く足を踏み出し、ナギの前へと立ちふさがった。
「……そのとおりだ!」
「あ?」
「は、ハヤテ?」
「おじょーさまを傷つけようとするやつは……、このあやさきハヤテが許しません!!」
 高らかに言い放つハヤテ。それに遅れて、男たちの笑いが大きな高笑いへと変わる。
「あーはっはっは!! あー面白ぇ! 許さないってかこの、ガキぃ!!」
「ぐあああっっ!」
 笑いが止まったと思った瞬間、男たちの1人がサッカーボールを蹴り上げるような
キックをハヤテに見舞う。とっさに腕で防ぐが、体重の差も力の差も違いすぎる。それ
こそボールのようにハヤテの体は宙を舞った。
「ハ、ハヤテーっ!! お前、よくも……!」
「はっ、あんなガキに守られようとしといてよく言うぜ、このナマガキがよぉ!」
 すっかり頭に血の上った男はナギの胸ぐらを掴み挙げる。自分の身長よりも高く吊り
下げられるナギ。
「くっ、放せっ、ハヤテ、ハヤテぇ!」
48『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:54:28 ID:53Ekhgz6
 ナギの目には、恐怖と後悔で涙が浮かんでいる。
 数メートル向こうから聞こえる悲痛な叫びにそれを感じ取ったハヤテは何とか立ち
上がろうとするが、蹴りを喰らった胴体、叩きつけられた背中から鈍く圧し掛かって
くるような痛みに膝に力が入らない。
 あまりにも無力な体。不甲斐ない自分を呪う。同時に、フラッシュバックする記憶。
 そう、今のように体が小さかった頃、手に入れた幸せ。そして、それを守れなかった
自分。あの頃の無力な自分を二度と味合わないために強くなろうと決めたんだ。
「そうだ……、だから僕は……」
「くそっ、ハヤテ、大丈夫か、ごめん、ごめんな……」
「謝るのはこっちにだろこの……」
「その手を、放せええええぇぇぇぇぇぇっっ!!」
「っ、な、なんだこの気配は、!?」
 夕日を背に立つ少年の目は燦然と輝き、火山口から吹き出す高温の蒸気にも似たオーラが
彼を中心に渦巻く。こおおおお、と腹の奥へと気を溜め込むような深い呼吸音。
「は、ハヤテ?」
「な、なんだってんだこのガ」
「はぁぁぁぁぁぁぁ……、ぁぁあああああああっっっ!!!」
 咆哮一閃、体の中の気力を解放したハヤテの体は少しずつ、加速度的に膨張を始めた。
筋肉が隆起し、骨格が驚異的な新陳代謝を繰り返し、スモールサイズの執事服は、膨れ、
張り詰め、弾け飛んだ。おまけに露わになった上半身には7つの傷が見えたとか見えない
とか。
「ハヤテ!」
「ば、ばばば、化け物!」
 満面の笑みを浮かべる少女とは対照的に、目の前の奇怪な光景に一言そう漏らすしかない
不良たち。
 完全に元の姿に、いや、前より大幅にマッシブになったハヤテは、ずしんと重い足音を
響かせながらナギの元へと歩み寄る。目は完全に狩猟動物のそれ。全身の血管は沸き立ち、
筋肉はまるで岩のよう。あと、錯覚だと思いたいところだが、心なしか全身が赤く発光していた。
「ほ、北斗だなハヤテ!」
49『はゃてのごとく!』 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:55:18 ID:53Ekhgz6
「……聞こえませんでした?」
「あ、ななな、何が?」
「その手を……、放せってんですよおおおおおぉぉぉぁたあああっっ!!!」
「「「へぶちっ!!」」」
 ダンスを舞うように、パンチ、キック、手刀を続けさまに3人組に放つハヤテ。哀れ
男たちは、夕日の彼方へと飛び消えた。
「ふっ、雑魚が」
 軽く鼻をならすハヤテの目は、菩薩のような静けさだった。

「ハヤテ、元に戻ったんだな!」
「ええ、お嬢様のおかげで!」
「いや、私はなにも……、すまなかった。しかしなんだ、前より男らしく……っ」
「? お嬢様どうしました?」
 ナギのほうに向き直ったとたん、彼女の動きがぴたりと止まる。
 同時に、温度計が急上昇するように顔が真っ赤に変わっていく。
「お、大人……」
「へ? あ、あああああっ!!」
 3秒ほど遅れて気づくハヤテは、慌てて身を縮める。
 そう、執事服は、弾け飛んだのだ。
「ハヤテくーん、ナギー、やっと見つけましたよ白乾児……、あら?」
「ハヤテの……、破廉恥馬鹿あああああああああああああああぁぁっっっ!!」
「ぐああああああっっっ!!」
 愛沢家御用達の巨大ハリセンの一撃をくらい、ハヤテは更け始めた空の4つ目の星と
なった。
「まあ、結局はこんなオチだろうと思いましたけど……、とりあえず一件落着ですわね。
 今日はこれで一杯やることにしましょうか、うふふ」


「で、今回のこれは結局何が原因やったんや伊澄さん?」
「……まあ愛の力で解決したんだからいいじゃない」
「そこは投げっぱなしなんかい!」

-END-
50 ◆Joc4l4klOk :2008/09/08(月) 17:58:15 ID:53Ekhgz6
以上です。
読んでいただけたのなら幸い、楽しんでいただけたのならなお幸い。

本編はアーたん編も面白かったけど、あのいつも通りのノリが戻ってくると
なんというか、安心しますなw
それでは、このスレにも早く元の平穏な空気に戻ることを祈りつつ。
……また近いうちに投下する、かも。
51名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 18:01:41 ID:VkYYdxBy
リアルタイムで読んだ、GJ
エロなしもいいなぁ。
52名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 18:24:31 ID:7eTTwNa2
エロなしイラネ
53名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 19:04:35 ID:LWrFNPUp
54名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 19:17:04 ID:9ixSVHyW
乙!気が向いたらまた書いてくれい
55名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 20:33:17 ID:2WalkxkJ
乙ですお
56名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 21:09:54 ID:dBWiT8zE
GJですよ!
57名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 21:36:25 ID:1epWGS6h
GJ!
58名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 21:55:41 ID:7IXA0jDI
エロなしはいらないって…
ただでさえ職人少なくてエロが不足してんだからさぁ
ひなたのゆめでも行ってろドカス
59名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 23:13:47 ID:hjaKo6/6
58 名前:あぼ〜ん[あぼ〜ん] 投稿日:あぼ〜ん

お前どこで何したんだよ
60名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 23:14:33 ID:VkYYdxBy
もう十一時すぎたぞ、寝ろよ
61名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 15:36:07 ID:/EqCV0gy
GJ!よかったぞ
62名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 02:28:24 ID:KOBeSWcI
ハヤテの変態オナニーで書いてみました。



「では、いってらっしゃいませ。お嬢さま、マリアさん」
「うむ、帝のジジイに蹴りを入れたら、すぐに帰ってくるからな。せっかくの日曜だというのに、全く、あのジジイ…」
「じゃあ、洗濯機の修理、宜しくお願いしますね。
帰りは、早ければお昼前、お昼を誘われたら、午後二時ごろになると思います。予定がはっきりしたら電話しますから」
「はい、では、お気をつけて」

午前8時というお休みの日のお嬢さまの行動の基準からすると物凄く早い時間の朝食を済ませて、
お嬢さまとマリアさんは、三千院のご本家にご出発なさるところです。
三千院のご本家から電話があったのは昨日の夕方でした。
何でも、帝お爺さまが珍しくお風邪を召されて高熱をお出しになられ、
「マリアが見舞いにきてくれないと死んでも死に切れない」と言って騒いでおられるらしいんです。
お抱えのお医者さんの見立てでは大したことはないということですが、
優しいマリアさんは、ナギお嬢さまをつれて帝お爺さまのお見舞いに行くというわけです。

お二人を乗せたリムジンがお屋敷のご門を出るまでお見送りすると、
僕は早速、クリーニング室へ向かいます。

もちろんその目的は、さっきマリアさんから頼まれた洗濯機の“修理”なんですけど、
洗濯機は本当は故障なんかしてはいないんです。
実は昨日、ご本家からの電話があった直後に、僕がコンセントを抜いたんですよ。
ですから、どのボタンをどう押そうと洗濯機は動かなくて当然なんです。
それで、本当ならば昨日の夜には乾燥までが終わっているはずの昨日の分の汚れ物が、
まだ洗濯槽の中にあるってワケなんです。
63名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 02:29:51 ID:KOBeSWcI
何故そんなことをしたのか、ですか?

そりゃあ、僕だって健康な男ですから、定期的にどうしても必要になるものがあるわけですよ。
そう、『オカズ』です!


さて、クリーニング室に着きました。

その真ん中には、大きな大きな容量4500リットルの洗濯乾燥機。
目指すオカズは、この中です…

フロントの透明な樹脂製のハッチを開けると、酸っぱいような蒸れ臭い匂いが一気に襲い掛かってきますが、
『虎穴に入らずんば、虎児を得ず』ってことで、ここは我慢。

更にそこに頭を、というか機内の広さが広さなので、上半身そのものを突っ込むようにして、
軽い吐き気に耐えながら汚れ物の海を掻き分けていきます。

汚れ物の小山の中に、横から下から上から腕を突っ込んで…

お!あったかな!?

あ…、違った…
こりゃあ、ナギお嬢さまのグ○ゼのブラじゃありませんか…
申し訳ありませんが、イラネ…

ん!指先に触れる薄手の布の、男の僕には馴染みの無いこの感触…、これは…?

よっこらしょ、と引っ張り出してみると…

おおおおッ!!
キターーーーッ!お目当ての、マリアさんの白いフリル付きパンティー!!キターーーーーーッ!!

型を崩さないように注意しながら、手で広げてよーく見てみると…

やっぱりキターーーーーーッ!!!股布の所に微妙な色の染みキターーーーーーーーッ!!!!

気が付くと、僕のズボンの前はもうパンパンで、
その中では、ビリビリ痺れながらビクビク脈打ってるカチカチに硬くなったもう一人の僕が、
まるで伸び盛りの筍みたいに今にもパンツを突き破りそうになってます。

「マリアさん…」

僕は、ちょっと尻を後ろに突き出し気味にしてジッパーを下ろしやすくすると、
登山鉄道の線路みたいに大きく上っては急激に下るそれを、ジジジ…と下ろしていきます。
64名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 02:31:05 ID:oKph+9Zm
パイカルといえばルパン
65名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 02:32:03 ID:KOBeSWcI
ハヤテ女装独りHなんで、厳密にはスレ違いかも知れません
でも、リクがあれば続きを書きます
66名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 02:55:47 ID:BEJtw7Cm
途中まで書いて、続きはリクエストがあればって
ちょっと前にもなかったっけ?
すんげー読みたいけど、誘い受けは大嫌いなので
続きは書かなくていいよ
もし最後まで書いて、あとがき書かれたら
たぶんお前のことが嫌いになるから
67名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 03:07:14 ID:Xx5rpmZ4
GJ!
68名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 05:30:25 ID:Avqe8ZSf
>申し訳ありませんが、イラネ…

ナギ涙目www
69名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 08:37:44 ID:KOBeSWcI
おはようございます

じゃ、続きを書きます

>>66
あとがきなんて書かないから、嫌いにならないでください
そんな長文レスくれる住民に嫌われたら、悲しいので
70名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 12:50:05 ID:oKph+9Zm
書いてねーじゃん
71名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 13:37:14 ID:KOBeSWcI
>>70
「続きを書きます」≠「今すぐ続きを投下します」
自宅警備の夜勤明けの方には、ちょっと難し過ぎましたか…
72名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 16:18:28 ID:a8flVGse
まぁいちいち荒らし目的の煽りを構ってあげたり
投稿するとき以外に無駄なレスをつけるのはあまりよろしくないかもね
73名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 19:04:52 ID:U1Xr76QQ
>>71の書き込みで一気に好感度がさがった
74名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 19:30:20 ID:jVamYpdB
返事しちゃだめだ返事しちゃだめだ返事し(ry


ナギの薄黄色のパンティでシコシコしてぇ
75名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:13:55 ID:a8flVGse
ナギのぱんつは白だろ…
76名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 22:23:20 ID:WUfvQPwr
>>50
ネタ満載で面白かったw GJ!
77名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 12:51:03 ID:WsORPDMP
やはりSS投下が一番のスレ鎮静剤だな・・・。
>>50もっと書いて書いて。
78名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:22:58 ID:rXypKA5a
>>63から


大変お待たせいたしました。
タマ登場部分以降はキモくて(スレ違いの可能性あり)、ハヤテが黒いです。また、結末部分はグロいです。
79名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:23:47 ID:rXypKA5a
もう、下腹の中で何かが熱く激しく蠢き回っているようで、『理性』だの『自制心』だの言っていられる状況じゃないです。
マリアさんに黙ってパンティーを借りるのは、なんといってもこれが二週間ぶりなんですから!

山のような汚れ物の中から一生懸命掘り当てたマリアさんのパンティーを一瞬でも手放すのが嫌だったので、
それをパクッと口に咥えて両手を空けると、もう既に扱いにくいほどに膨れ上がって硬直している僕の分身を、
自由になったその両手の指でトランクスの前の合わせ目を無理やり掻き分けて何とか無理矢理掴み出しました。

「うわッ!」

ぶるん!と勢いよくトランクスの拘束から開放された分身を見て、その凄い有様に自分自身でもびっくりしてしまいした。

むっくりと腫れ上がっているカリ首全体はエラと鈴口を中心に真っ赤に染まっていて、
褐色の表面の下に何本もの青黒い静脈をうねうねと浮かび上がらせている茎は、
一脈毎にビクッビクッと震えながら硬さと太さの限界に近付いていくようです。

やっぱり身体は正直なもので、4、5日置きに、それが若い男の義務みたいに思いながら、
自分の部屋で深夜のテレビの水着の女の子を見ながら弄るときなどとは分身の張り切り加減が全く違います。

気が付けば、このただ事で無い分身の様子に呆気に取られている間にも、
口に咥えている、まだ少し湿り気が残っている小さな白い布から漂ってくるマリアさんの大事な部分の匂いは、
鼻を通ってそのまま脳味噌をビリビリ痺れさせ続けていて、それが更に分身を暴発へと確実に追い詰めていきます。

「…ッ!」

片方の手指を、激しく脈打ちながら更に少しずつ硬さを増し続ける分身の茎に沿え、
もう片方の掌で例の薄い染みの部分が丁度鼻のところに来るようにパンティーを顔に押し当てて、準備完了。

ですが…
この、広げている手を離したらすぐにクルクルと可愛く丸まって掌に乗るくらいに小さくなってしまうこんな頼りない布が、
昨日一日の間、マリアさんの大事な部分に密着してそこを隠して護っていたんですよね…

では…
80名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:24:36 ID:rXypKA5a
僕は先ず、肺の中の空気を全部搾り出すようにハァーっと大きく息を吐き気って、
そして、一気に腹筋を外側へ膨らませながら肋間をぐっと広げて、鼻から新しい空気を思いっ切り吸い込みました。

「むあ…ッ!!」

普段なら絶対に嗅ぐことのできないマリアさんの女の中心の生々しい匂いが、
瞬く間に僕の脳味噌を熱く滾るマグマのようにドロドロに溶かしていきます。
この、仄かな酸っぱさと塩っぱさが絶妙に調和した生臭いような匂いは、
どう考えたって決して“いい匂い”だとはいえないんでしょうけど、
男なら、一度でもこれを嗅いだら病み付きになってしまう、本当に不思議な魅力のある匂いです。
身体全体が、あっという間に燃え上がりそうなほど熱なっていきます…

「ああッ…!」

マリアさんの匂い…
マリアさんの、女の、大切なところの匂い…

僕が気が付いた時には、分身の茎に添えていただけの僕の指達は、僕の意識の命令を待たずに、
更に太い青筋が何本も浮き出してカチカチに硬くなったその赤褐色の表皮を、もう既に激しく擦りたてていました。

「…ッ、ん…ッ、くうッ…!」

シュシュシュシュ…と小刻みに擦るのに合わせて、
鈴口からじくじくと湧いてくる透明な粘液が糸を引きながら振り回されるように亀頭全体から茎の一部に飛び散りかかって、
そのヌルヌルが指の動きを滑らかにします。

「もっと…、もっと…!」

最初は腰の辺りにだけ蟠っていた切なさが、軽快になった指の動きの煽られるようにだんだん背中全体に広がっていきます。

「まだ…。まだ、ダメだ…ッ!まだ…、まだ…ッ!まだ!!」

呪文のように分身に言い聞かせながら、指先の動かし方や力の入れ具合を微妙に加減して、“擦る”から“扱く”に変えます。

「くッ…、あ…ッ!」

さっさと出させろ!という分身からの怒号が、早くイキたい…という哀願に変わり、
とうとうそれが、もう、だめだ…、という悲鳴になりましたが、
それでも僕は、ただひたすらに、朦朧とし始めた脳裏にマリアさんの優しい笑顔を思い描いて、
マリアさんの女の匂いが染み込んだパンティーを通した空気を肺に吸い込み続けて、
もう自分の身体の一部とは思えないほどにまで熱く硬くなり切った分身を、
その中に赤黒く滞っている血液を搾り出すようにグイッグイッと力を入れて扱き続けて…
81名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:25:31 ID:rXypKA5a
「ああ…ッ!!も…!もう…ッ!!」

肩と膝がほんの僅かに震えだし、もう耐えられないと分かった僕は、
うっかりイカないようにと分身の付け根に必死にギュウッと力を入れてから、
それまで鼻に押し付けていたパンティーを素早く広げて、
薄い黄色の染みがある股布で、透明な粘液でヌラヌラと光っている怪物の頭のような亀頭を覆うように包むと、
それをそのまま片方の掌でギュウッと強く握り締めながら、
熱く焼けた鉄のようになっている茎の部分を、もう片方の手指で磨り潰すようにして強く強く扱き上げました。

パンティーを使っての、間接セックス…

グロテスクな宇宙生物に寄生されたように膨れ上がって先端から透明な粘液の糸を垂らしながら猛り狂う僕の分身に、
首から上を綺麗な桜色に染め上げたマリアさんが、
厭らしい雌の匂いと淫蜜に塗れて真っ赤に熱く熟れきっている女の部分の真ん中を何度も何度も激しく突き上げられて、
耐え切れないほどの快感に蕩けた顔をポロポロと零れる涙とダラダラと溢れる唾液で濡らしながら、
まるで、肉欲に狂う今の自分自身を否定したいかのように激しく首を横へ振り立てます。

「はあッ…、あ…ッ!あ…、ああ…ッッ!!」

石のように硬直した僕の全身のうち、
ただ、茎を扱きたてる腕だけがクチャクチャという軽い音と共に激しく動き続けています…

「マッ…、マリア…ッ!マリアァッ…!マリアさんッッ!!」

そして…

腰が、ガクン!と一回大きく痙攣し、それと同時に、僕は全く無意識のまま、
まるで鳩尾に当て身を食らったように思わず目をギュッと強く瞑って奥歯をギリッと噛み締め、背中をグイッと丸めました。

「くう…ッ!あッ…、はあ…ッ!!ああッ!!」

腰の痙攣はグッ!グウッ!!と一回毎にその強さを増していき、
その度に、僕は下腹部がパンパンに張り詰めるほど一杯に溜まりきっていた牡の淫欲が溶け込んだ熱湯のような白濁液を、
マリアさんの熱くヒクつく淫穴の奥に潜んでいる最後の関門である慎ましやかに閉じられた子宮口を激しくノックするように、
キリキリと細く絞った鈴口から何度も何度も容赦なく叩き付けるようにして吹き付けます。
分身の付け根がリズミカルなポンプのように送り出してくる精液の濃さや熱さや圧力が尿道の内壁を刺激する度に、
そのザワザワするような気持ち良さが更にそのポンプの働きをより一層強く激しくしていきます。
そんな中、強く瞑っているはずの目から一粒熱い涙が零れて、それが頬をくすぐるように伝い下っていきました…
82名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:26:11 ID:rXypKA5a
「うッ!う…ッッ!!クッ…!あ…ッ!はァ…ッ」

亀頭を覆っている小さくて薄いマリアさんのパンティーが
僕自身も驚くくらいの量と勢いで噴き出した精液を全て漏らさずに受け止められるはずも無く、
白く濁った熱く生臭いそれは、パンティーの布地からジクジクと染み出したり、指の間からドロドロと溢れ漏れて、
まだ生暖かいまま、クリーニング室のクリーム色のリノリウム張りの床にボタボタと滴り落ちていきました。

「…、ああ…、…、はァ…、ッ…、…」

暫くすると、腰のビクつきは漸く何とか収まりましたが、でも、もう僕は疲れ果ててしまって、
精液に塗れたパンティーに包まれたまま大人しく萎んでいく分身を両掌でしっかりと抑えながら、
その場にガクッと両膝をついてへたり込んでしまいました。
ついた膝のあたりには、ついさっき滴り落ちたばかりの精液がダラリと広がって溜まっていましたけど、
そこから立ち上ってくる匂いは、いくらそれがほんのついさっきまで股間の精の貯蔵庫の中に溜めてあったものとはいえ、
激しい牡の欲望を満たした直後の脱力感の中にいる今の僕にとっては生臭過ぎて、少し胸がむかつきました。

ですが、僕は暫くそこでそのままの格好で呼吸が落ち着くのを待つしかありませんでした。
83名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:26:59 ID:rXypKA5a




「…、ああ…、くたびれた…」

声の調子も言葉の内容も情けないですけど、本当にくたびれて、どうしようもないんです。
でも、楽しんだ後はきちんと片付けなければいけません。

僕は「よっこらしょ…」とまた情けない掛け声をかけて立ち上がり、
まず、タプンと精液が溜まっているパンティーを股間から剥がしとって、
その、精液で汚れていない所を使ってベタ付く手指と萎び切った分身をできるだけ綺麗に拭くと、
まだベタ付きが残る分身をズボンの中へと慎重に納め、シンクでパンティーを濯ぎながら手指を綺麗に洗い流しました。
そして、『お世話になりました。またよろしくお願いします』と心の中で手を合わせながら、それを洗濯機の中へと戻して、
これでパンティーについては一件落着。
床の方は、トイレからトイレットロールを一つ外して持ってきて、それで綺麗に拭き取り、
その拭き取り屑は、トイレにロールを返しに行くときに一緒に持って行って、流してしまいました。

では、久しぶりに心も身体もスッキリしたところで、
昨日の夕方、自分で抜いた洗濯機の電源プラグを元の通りに壁のコンセントに差し込んで、と…
はい!機能チェックのパイロットランプが点滅してから消灯しましたから、準備OK。
正面の樹脂製のハッチを閉めて、それから、
中の留め金が磨り減ってきたのか、この頃少し掛けるのにコツがいるようになった安全ロックをしっかりと掛けて、
この『START』のボタンをポン!と…

うん!上手く動いてますね。
もっとも、最初から故障なんてしてなかったんですから、当然ですけど。

おや?
84名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:28:18 ID:rXypKA5a
こっちの、『外出着用』の全自動式洗濯機の中、汚れ物が入ってますね…
“罪滅ぼし”って訳じゃないですけど、ついでにこっちも仕上げてしまいますか!

『外出着』っていうのは、夏用の執事服やメイド服、
それにお嬢さまの服のうち、漫画の執筆をなさるときにお召しになるジャージなど、
水洗いはできるけど下着と一緒に洗うのが憚られるものを指します。
夏用の執事服やメイド服は、デザイン自体は冬用のそれと全く一緒なんですが、
その素材は厚手のウール100%じゃなく、
水洗いできるウォッシャブル仕様の生地を使ってる上に型崩れ防止の形状記憶加工がしてあって、
仕立ても風通しが良いように工夫されているんですよ。形状記憶加工は熱に弱いので、
洗い上がったら熱風乾燥はさせずに、ハンガーを兼ねた整形型に着せて、そのまま自然乾燥させるって訳です。

さて、入っている汚れ物は何でしょう?
素材や汚れ具合によって洗剤を使い分ける必要がありますから、まずはそれを確認しないとね。

透明なウインドウがある洗濯機の蓋をパカッと開けると、またも、夏独特の饐えて塩辛い汚れ物の臭いがストレートに鼻を突きます。

「うえぇ〜…」

この酷い臭いの主な原因は僕の執事服なんです。
昨日はお使いで山○線に乗ったんですけど、集中豪雨で電車が止まった挙げ句に落雷が原因の停電で車輌のエアコンが切れて、
ようやくお屋敷に帰り着いたときにはもう、汗と雨で全身びしょ濡れでしたから。
85名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:29:49 ID:rXypKA5a
息を止めながら他の汚れ物を確認すると、まず、お嬢さまのジャージの上下、次にマリアさんのメイド服の上下…

ええッ!?
このレオタードとスクール水着とチアリーダーのユニフォームの上下と紺色のブルマは、一体全体誰のなんですか!?

あ!思い出しましたよ!!昨日、お嬢さまが、
『マジカル☆デストロイ』の新キャラのコスチュームの設定をするから、絶対に私の書斎に入ってはならん!って仰ってましたね…
まあ何でも良いですけど、このレオタード、股のところに何か染みがありますよ。
ちょっと、これ…。あ〜あ…、布地がゴワゴワになっちゃってるじゃないですか!
どうせ又、これをお召しになりながらジュースか何かをお飲みになって、零してしまわれたんでしょうね。
ま、これくらいの範囲でしたら何とか落ちるとは思いますけど、
特に色の濃い飲み物などを零されたなら直ぐにそこを水で濯いでくださらないと、落ちるものも落ちなくなってしまいますよ、全く…
あーッ!チアのスカートにも染みがあるじゃないですか!こっちもゴワゴワですよ!!
まさか…。ああ…、ブルマの股のところもやっぱりゴワゴワですね…
お嬢さまったら、3枚が3枚とも揃いも揃って一体何をお零しになったんでしょうかね!
この調子じゃ、そのうち、漫画の原稿の上にジュースをバァーッ、なんてことになりますよ!
でもまあ、それも自業自得ってことで…
じゃあ、このブルマとチアのスカートは、先ず水で揉み出してみましょうか。
で、レオタードは、そもそも染みがあろうとなかろうと手洗い必須ですから、後でゆっくりやることにしましょう。
あと、このジャージの上下は、ま、どうでもいいですね。

さて、マリアさんのメイド服なんですが、素材は僕の執事服と殆ど同じはずですから、
僕の服とお嬢さまのジャージと一緒にザブザブ洗っちゃっても構わないはずですよね。
でもこの際ですから、一応、タグの素材表示を確認しておきましょうか。

僕は、洗濯槽の中からひょいとメイド服の上着を掴み出して、
タグを見るために、それを腕に抱えるようにしながら腰の辺りの裏地の縫い目を探しました。

「あ…」

腕に抱いたその上着から、マリアさんの何時ものいい匂いがしてきます。

落ち着いてよく思い出してみると、マリアさんは何時でも本当にいい匂いを漂わせてますよね。
ちょっと身体が近付いたり、廊下ですれ違ったり、そんな何気ない瞬間にふんわりと漂ってくる、
マリアさんの、とても優しくてほんのりと甘い、とってもとってもいい匂い…
それに、今日みたいな蒸し暑い日の外仕事の後だって、
その髪が少しだけお陽様の匂いになるくらいで、身体からは全然汗の匂いなんかしてこないし。
ひょっとして、マリアさんは汗をあんまりかかない体質なんでしょうか?
う〜ん、不思議ですねぇ…
86名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:30:31 ID:rXypKA5a
じゃあ、せっかく目の前にマリアさんのメイド服の上着があるんですから、確かめてみましょう。
マリアさんが「これはもう洗濯した方がいい」と判定した服は、どんな匂いがするのか!

僕は、その上着をパサパサと2、3回軽く振って、その生地に新しい空気を通しました。
これで僕の執事服やお嬢さまのジャージからの移り香が払われて、
布地に染み込んでいる本来の匂い、そう、マリアさんの匂いを嗅げるはずです。

では、小さく畳んで、さっきのパンティーみたいに鼻に当てて、息を吸い込んで…

ああ…、なるほど…
マリアさんも、汗臭くなるんですね…

そう、いつも僕が感じている優しくて柔らかないい匂いに混じってるこの薄い潮風のような匂いは、確かに汗の匂いです。
ですが、僕は全然これを“汗臭い”とは感じないんです。
つまり、マリアさんも汗臭くなるんだけど、その匂いを僕が嫌だと感じていないというわけなんですね。
それはそうですよね。
たった5分間ただ何もせずに立っているだけでも全身から汗が噴き出すような季節の真っ只中でも、
マリアさんは汗をかかないんじゃないかなんて考えてた僕の方がおかしかったんですね。
それに、『人間は、自分の免疫機能を司る遺伝子の構成と全く違った構成を持つ人の体臭を好ましく感じる』って、
どこかで聞いたことがあります。
遺伝子ですか…。遺伝→生殖活動→H!ムフフ…
87名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:31:32 ID:rXypKA5a
あ!いや、それはそれとして…

僕は、そのメイド服の上着を中表に裏返しにして、その腋の下に当たる所に、そっと鼻を寄せてみました。
予想通り、そこには、腋の汗独特のツーンとくるけどねっとりと甘いとても複雑で濃い匂いがありました。
ここだって普段は絶対に直接鼻をくっ付けて匂いを嗅ぐことなんて出来ない所なんですから、
もしかするとこの匂いは、いろんな意味で、あそこの匂いと同じなのかも知れません。

僕の目の前で、薄桃色に上気した裸の上半身一面にきらきらと美しく光る汗粒を纏ったマリアさんが、
グッと上げた両腕の肘から先を頭の後ろで組んで、
汗でしっとりと妖しく濡れている柔らかそうに一段窪んだ両腋の腋窩を見せつけながら、甘い声で囁きます。

「汗、びっしょりかいちゃったんですけど、シャワー浴びたほうがいいでしょうか…?」

僕は、マリアさんに近付きながら、答えます。

「どうでしょうねぇ…。浴びないと気持ち悪いなら、浴びたほうがいいですよ…」

マリアさんは誘うような熱っぽい表情で、両肘の先を更に後ろにぐっと引いて、僕の目の前に、
手入れが行き届いてはいるけれど、今は汗が玉になって次から次に滴り落ちていく腋を突きつけるように晒します。

「ハヤテ君がどう思うか、聞いているんですよ…」
「じゃあ、調べてみましょうか…。シャワーを浴びたほうがいいか、どうか…」

僕はマリアさんの肘先に手を添えてから、その、たっぷりと汗を含んだ腋窩に鼻先をそっと差し入れました。

「イヤッ…!恥ずかしいです…」
「汗をかくと一番匂いが濃くなるのは、ここでしょう?」
「でも…。やっぱり、イヤ…」

汗塗れの上半身を艶かしくクネクネと動かして抵抗するマリアさんの肘先を押さえつけながら、
僕はそのまま鼻から息をスゥーッと吸い込みます。
88名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:32:18 ID:rXypKA5a
「大丈夫ですよ…。さあ…、肩の力を抜いて…」

僕の肺いっぱいに満ちていく、あそこの匂いとはまた別なマリアさんの雌の匂い…
僕は舌を伸ばして、マリアさんの腋の汗が滲み込んでいるメイド服の腋の裏地をぺろりと嘗めました。

「ああん!ダメですッ…!!そんなところ…、嘗めては…」
「よく確かめなくちゃ、ね…」

ほんの少しの苦味を含んだコクのある塩味が、舌全体にふわっと広がって行きます。

「うん…。やっぱりここは、綺麗にしなくちゃいけないみたいですね…」
「じゃあ…、ハヤテ君が、綺麗にしてください…」
「はい…、では…」

僕は裏地のその部分に、まず舌でたっぷりと唾液を塗り付けて少し待ちました。
そして、唾液を吸って柔らかくなりきった生地を、思い切りチュウッと吸いたてました。

「ああんッ!そんなに強く吸ったら…、ダメッ…」
「辛抱して下さい…。毛穴の奥の汗も…、全部、吸い出さないといけません…」

マリアさんの腋の毛穴の一つ一つを舌先で穿り返すように、僕は、
汗が染みた裏地の生地のその目地の一つ一つを舌先でつついてはなぞりながら、
唾液でふやけたその場所をしつこくしつこくチュウチュウと啜り続けます。

「はァ…、そんなに…、そんなに、私のそこ…、汚いですか…」
「大丈夫です…、もうすぐ…、全部…、綺麗になりますよ…」

その少しツンとする独特の匂いが鼻へ抜け、その深くて濃い味わいに思わず僕の喉が鳴ります。
こうして片方の腋の裏地を啜り立てて雌の汗の旨みを味わい尽くした僕は、とてもいいことを思い付きました。

分身をマリアさんのスカートで包んで擦りながら、もう片方の腋を嘗めよう!

僕は丁寧にメイド服の上着を畳んで作業台の上に置いてから、再び洗濯槽を覗き込みました。

ええと、マリアさんのスカート、スカート…
そう、このロングのスカートの中に、マリアさんの、あの細くて綺麗な足が包まれているんですよねぇ…
こりゃ、『間接足コキ』ですか…

僕は、再び完全に元気を取り戻した分身をズボンの外へ連れ出すと、
上着の時と同じく、マリアさんのスカートを一回バサッと払って布地に含まれてる空気を入れ替えてから、
たとえパンティー越しでもマリアさんのお尻かあの部分が触れていたはずの内側の上のほうで、そっと分身を包んで…
89名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:32:59 ID:rXypKA5a
「な〜に洗濯機の中漁ってやがるんだ?このエロ借金執事!」

突然、後ろから何の前触れも無くタマの声が!
なあっ!!タ、タマッ!!!
何でお前がここに!つか、何で既に僕に向けてデジタルビデオカメラ構えてファインダー覗いてるんだよ!!

「タマ!お前、何時からそこに!つか、そのカメラは何だ!!」
「昨日の夕方よ、俺、見ちまったんだ。お前が、あの洗濯機のコンセント抜くの…。
で、何かあるなと思って見張ってたら、面白れぇもんが見られたってわけだ」

マリアさん!いや、姉さん!僕は今、大ピンチです!!

「ふぅん…。ハヤテ、お前、マリアさんが好きなのか?」
「な!いきなり何言って…」
「さっきからずっと撮ってたんだ。『動かぬ証拠』どころか、凄く分かりやすい『動く証拠』がここにあるんだぜ。
今更違うとは言わせねぇ」
「うー…」

マリアさんの匂いを貪るのに夢中になってて、盗撮変態虎の存在に気付かなかったのは一生の不覚です。
ですが、普段、人語を解する能力があることを巧妙に惚けている狡賢いタマのことです。
何か目的があるはずですが…

「これ、お嬢たちが見たら、なんて言うだろうなぁ…」

なるほど、強請りですか…
よし、それなら!
90名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:33:56 ID:rXypKA5a
「ちょっ、ちょっと待て!そんなのがお嬢さまやマリアさんにばれたら、絶対クビになっちゃうだろ!!」

如何にも『弱みを握られちゃって、もう、大変!』みたいに、大袈裟に慌てて見せて、と…

「じゃあ、俺の言うこと、何でも聞くか?」

そらきた!よしよし…

「わかった…。何をすればいいんだよ…?」

タマは、これまで見たことがないほど嫌らしくニヤけながら僕に近寄ってくると、
凄く気持ち悪いことに、僕の肩へ腕を回しながら、フンフンと荒い鼻息を抑えもせずに耳元で囁きました。

「猫耳女のコスプレ、してくれねぇかなぁ…」

『猫耳女』って、僕がお屋敷に勤め始めて直ぐにお嬢さまたちに無理やり着せられた、
あの、水色のワンピースみたいのにピンクの大きなリボンが付いた、あれですか!!
ええい!この巨大変態トラ縞猫がぁーーッ!!

「わかった…。確か、あれはお嬢さまの部屋のクローゼットにあるはずだから、とってくるよ」
「いや、俺も行く!」
「何で?」
「着替えてるところ、撮らせろ」

この野郎…!覚えて置けよ…

「ちょっと待てよ。お前、撮影しながら僕を襲う気だろ?」
「うへへへ…。よくわかったな」

絶対、○すッ!

「お嬢さまの部屋を荒らしたり汚したりしたら、バレちゃうだろ?
それに、お嬢さまたちがお帰りになるまでに洗濯を仕上げておかなきゃならないから、
やるんなら、この部屋でなきゃダメだ」
「ま、しょうがねぇか。よし、猫耳コスプレの衣装、早くとって来いよ!」

ふん!威張っていられるのも、今のうちだけだ…

お嬢さまの部屋から衣装を取って戻ってきた僕は、タマがヘラヘラ笑いながら構えているビデオカメラの前で、
着替えを始めます。
91名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:35:03 ID:rXypKA5a
下着まで全部脱いだところで、タマが「そこでぐるっと回ってみろ」と言うので、
僕は仕方なく、その場でくるりと回りました。
タマはそれを見ながら、ヒューッと口笛を吹いてはやし立てますが、別にいいんです。

下着は着けずに、素肌に直接衣装を着けていきます。
さっきまでと違って、タマは時々唾をゴクリと飲み下しながら、ただ黙って僕の様子を撮影してます。
あのなぁ、タマ。お前、手がデカイから、ズームボタン操作してるのバレバレなんだけど…

着替え終わった僕は、タマに「これでいいか?」と聞きましたが、
タマは返事もせずに作業台の上にビデオカメラをトン!と置くといきなり僕を押し倒しにかかりました。
重っ!約300kg!重っ!!

アハハハッ!くすぐったいって!
タマ!お前、男の腋なんか嘗めて、嬉しいのか!?
ああ、そういえばお前、僕の部屋に、そっち系の雑誌、隠してたんだよな…

あ!こら!!
衣装の胸のところ破いて、何する気だ…!?
って、またくすぐったいっつの!乳首をそんなに強く吸うなよ!!
…、でも、乳首吸われるのも、なかなか…、って、イカン、イカン…

あーッ!股のところ、盛大に破きやがって!!
捲り上げた中をあんまりじろじろ見るなよな。
なに?「勃ってない」だって!?
当たり前だろ!僕には獣姦ホモの趣味は無いんだよ!!
バカッ!爪で引っ掛けて起こそうとするなよ!
肉球でしつこくプニプニ押す…、のは、少し気持ちいいかも…。
って、だぁーーーーッ!ダメだーッ!

ちょっと待て…
お、おい…
それって、お前の、アレか!?
ちょっと待てッ!
肛門に入れるのは、嫌だし困るし…
こらっ!そんなに押し付けて腰振ったら!!

ええい!こうなったら、『素股』だッ!
仕方がないから、この如何にもチ○ポって感じの肉の棒を内股に挟んで、そのままぎゅっと圧迫して、
この巨大エロ猫の凄い力のピストン運動に、耐えて、耐えて、耐えて…
92名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:35:42 ID:rXypKA5a
うわ〜…

イキやがりましたよ、タマさん…

僕の肛門のところ、なんか、ネバネバしたものが、こう、ねっとりダラダラと…
キモチワルーイ…
生臭ーい…

僕の上から横にごろんと降りてそのまま仰向けになったタマは呑気に「チョー気持ちイイ!」とか言ってますけど、
今から僕は反撃に移ります!

「なあ、タマ。もう気が済んだだろ?」

僕は、仰向けに寝転がったまま、わざと弱々しい声でタマに話しかけます。

「まだまだ!俺は絶倫なんでなぁ」

な〜にが“絶倫”だよ。カビの生えた靴下に卵入れたみたいなタマ袋ブラブラさせやがって!
丁度タイミングよく、洗濯乾燥機が一旦停止して乾燥モードに関するコマンドを待っています。
このまま約5分間何も操作しなければ、自動乾燥モードになるのですが…

僕は素早く身を起こすと、作業台の上に放り出してあったタマのビデオカメラを掴みました。

「こら、ハヤテ!俺のビデオ、返しやがれ!」

飛び掛ってくるタマをヒラリと避けた僕は、そのまま洗濯乾燥機に駆け寄って、安全ロックを外してハッチを開け、
ビデオカメラを洗濯槽の一番奥の方目掛けて放り込みました。

「ああああーーーッ!!!俺のビデオカメラ!湿っぽい洗濯物の中に放り込みやがって!」

タマはそう叫びながら僕を突き飛ばすように押し退けて、ハッチの中に大急ぎで潜り込みました。
ですが、ビデオカメラを拾うと、洗濯槽の中にデンと座り込んだまま、
ハッチから顔だけを出してさっきよりも更にニヤついた嫌らしい表情を僕へと向けました。

「ざ〜んねんでしたぁ〜!これはお嬢のお下がりでなぁ、防水仕様の特注品なのさ!
おい、借金執事。テメェ、この俺に、なかなか面白いことしてくれたじゃ…」
「そのビデオカメラは、防水仕様かも知れませんが…」

タマの台詞を遮った僕は、ハッチに手を掛けながらそのまま自分の言葉を続けます。

「タマ、お前自身は、防水仕様なのですか?」
「え…?」
93名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:36:23 ID:rXypKA5a
僕は、タマの鼻面を押し込むようにグッと力を入れてハッチを閉めて安全ロックをカチャリと下ろし、
運転状態をリセットして『激しい汚れ』モードに設定し直すと、注水量を手動で『FULL』に設定しました。

ドンドンドン!ドンドンドン!!
『…ヤテ!こ…、開け…!お…、冗談…、止め…』

洗濯機の中からドンドンと激しくハッチを叩きながら何事か叫ぶタマに、僕は小さく手を振って、
『START』のボタンをピッと押しました。

それから僕は、ドスン、バタンと時々大きな鈍い音を立てながら稼動する洗濯乾燥機の方を見ないようにしながら、
床にベチャリと広がっているタマの精液を、やはりタマの精液で汚れた衣装のままで掃除して、
その後、床に脱ぎ散らかしたままだった執事服を纏めて大浴場へと急ぎました。
だって、こんな生臭い獣の精液なんて、一刻も早く洗い流したいじゃないですか!
脱衣所でボロボロ、ヌルヌルになっている衣装を脱いでサニタリーバッグに放り込んで封をし、
洗い場で、体中に纏わり付いているタマの唾液や精液をしっかりと洗い流しました。
ああ、これでさっぱりしました…

脱衣所で身体を拭き上げていると、執事服の上着のポケットで携帯が鳴りました。
この着信音は、マリアさんです。

「はい、綾崎です」
『マリアです。後、一時間位でお屋敷に着けそうです』
「了解です。帝お爺さまのお具合はいかがでしたか?」
「ええ、もう熱も完全に下がっていて…」

帝お爺さまは順調にご回復のようで、僕としても一安心です。
94名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:37:12 ID:rXypKA5a
何事もなかったかのように再び執事服を着込んでからちょっと一休みして、
もうそろそろかなと冷たいお絞りと飲み物を用意して待つうちに、玄関のチャイムが鳴りました。
お嬢様とマリアさんのお帰りです。

「お帰りなさいませ、お嬢さま、マリアさん」
「うむ。ジジイはピンピンしていたぞ、全く!」
「それが何よりですよ、お嬢さま」
「お留守番、ご苦労様でした」
「はい!マリアさんも、お疲れ様でした」

居間で一頻り帝お爺さまのお加減の話をした後、僕はおもむろに切り出しました。

「マリアさん、お出かけになるときに頼まれた、洗濯機の修理なのですが…」
「どうなりましたか?ハヤテ君の手に負えなければ、ゼネラルエ○クトリックの本社から修理技師さんを呼ぶか、
買い換えるしかないかもしれませんね…」
「実は今日、タマが電源コードにじゃれついているのを見たものですから、もしかしたらと思って確認したら、
プラグが完全に抜けていたんですよ。普段からじゃれていて、おそらく昨日の夕方あたり、抜いてしまったんでしょうね」
「まあ!それじゃあ、うんともすんとも言わないはずですね!」
「はい。タマには僕からきつく注意しておきました。今回はプラグが抜けたからいいようなものの、
もしコードに噛り付いて傷でも付けたら、感電してしまう可能性がありますから」
「うむ!あんなに形(なり)がでかくても、猫は猫なのだ。危ないことは危ないと、きちんと躾てやらんとな。
つまらん不注意で死ぬようなことになったら、可哀想だからな」
「はい、お嬢さま。
ところでマリアさん。あの洗濯機なんですが、やはり専門の修理技師さんに一度来て診て頂いた方がいいかも知れません」
「何故ですか?」
「ええ、洗濯物を投入するハッチの安全ロックの掛かりが時々悪くなることって、ありませんか?」
「ああ…、そう言われれば、この頃ちょっと…。そうですね、じゃあ、週明けにでも手配することにしましょうか」
「はい、お願いします」

お屋敷全体に響き渡るほどのマリアさんの悲鳴がクリーニング室から聞こえてきたのは、この日の夕方のことでした。
すぐに獣医さんが呼ばれて、その暫く後から夜半にかけて、
洗濯機の中から掻き集められたタマの身体がストレッチャーに乗せられて何往復分も獣医さんのワゴン車に運び込まれました。
そして、週明けには、内部が綺麗に洗浄された今までの洗濯乾燥機が業者に引き取られて、
その後に新しい大型の洗濯乾燥機が運び込まれ、据え付けられました。
95名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:38:25 ID:rXypKA5a
以上です。
お約束どおり、後書きはありません。
96名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 20:18:03 ID:WsORPDMP
内容に対する批判レスがついて、>>95がなかば開き直りのような反論をして、そのままぐだぐだ荒れる
流れになる、という俺の心配は杞憂になると信じてる。

>>95
とりあえず乙とだけ言っておく。
97名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 20:32:30 ID:g/TpDY6Z
98名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 22:37:54 ID:cW+RjTcW
恐ろしい話だった……
99名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 01:07:26 ID:W53wdv4I


すごく・・・カオスです
100名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 01:19:45 ID:X6NwnTNU
100
101名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 07:02:06 ID:OJm8i5EH
>>70>>73>>96
そんなに『自宅警備の夜勤明け』が悔しいんだw
>>96
遅番乙ww
102名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 07:49:25 ID:4eQ+TEme
>>95が誰からもGJをもらえない件
103名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 08:23:41 ID:/xG0qb4m
>>102
この内容では仕方ない
104名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 09:26:29 ID:j9FwZ5Zh
ぶっちゃけ乙って言うのさえ憚られるが……とりあえず乙
105名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 14:12:56 ID:kunArmny
やめとけよ、また70=73=96=102=103=104自宅警備員乙wwとか言い出すぞ。
量も書いてるし、注意書きもしてるから問題はないんだけど…。まあ、いろんな意味で乙。
106名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 20:47:18 ID:i83Iyq6L
今日も荒らしは住人になりすまして職人を叩きます
おお こわいこわい
107名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 20:49:11 ID:3veGGiq2
マリク「怖い怖い」
108名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 20:51:38 ID:/xG0qb4m
>>95=>>106

自演乙www
109名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 21:02:36 ID:i83Iyq6L
まぁ、マジレスすると、読む側は作品や作者が気にいらなければスルーすればいいわけで
これは自分の好みのシチュじゃないから叩くとかと同様に勝手な理由で職人を叩く理由につながるんだよね

そもそも微妙だったらGJじゃなくて乙にしようと言いだしたのも、ここの過去スレで
職人にケチつけるのが大好きな荒らしまがいの奴らが初めだし
これまでのスレの流れを見ておきながら上のようなレスをしてる奴らがどういうのかは想像つくわな
110名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 21:16:34 ID:l9l0For6
どっちもどっちだろ。
いちいち煽る職人も同じ。
111名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 21:19:10 ID:yVjDf/Fz
>>95 GJ!!ハヤテの性格が怖すぎる。



タマ「洗濯機怖い…洗濯機怖い…せn」
112名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 21:24:10 ID:wrAj0oWV
>95
ぐっじょぶ!
すぷらったほらー……
最後はひたすら怖かった。

SSとしては異端の極みだけど、文章自体は洗練されていて、とても読みやすかった。
113名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 21:25:35 ID:NAv5xppK
俺は好きだったぜw
114名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 23:17:26 ID:4eQ+TEme
気を遣ったように急に>>95に対してGJを与えだす件
115名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 11:45:49 ID:v0Pk/Ha9
ヒント自演
116名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 11:53:12 ID:ZTh3f6lU
いや、哀れんでるんだと思う…
117名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 11:59:54 ID:S+wSb/hc
70=73=96=102=103=104=105=114自宅警備員乙
118名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 13:12:33 ID:eqE3HBH0
こんな短時間にレスを集中させて不思議に思われないと考えるのが凄いな
>>114で誰も賛同してくれなかったから自演で荒らすしかないってか
もう無理しなくていいよ、SSや職人にいちゃもんつける猿は全部荒らしってみんなわかってるから
119名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 18:02:52 ID:JvncThan
エロパロ板の恥であるこのスレの削除依頼を出してくる
120名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 18:27:15 ID:tlheeBfS
さすがに通らないと思うからやめておけ
121名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 19:54:46 ID:iXKsptUY
執事通信が届いた。
リボルブの咲夜がかわいすぎた。
122名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 02:54:11 ID:87EHVnmW
何でこのスレって荒らしばかりが湧くんだよ。
純粋にハヤテのエロ小説を楽しみにしている俺はどうしたら良いんだ?

どこかに良いサイトがあったら教えてくれ。
そこへ移住するわ。
123名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 03:00:19 ID:/50yW795
↓NG:ひなゆめ
124名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 03:02:10 ID:TkaOeOuo
あのシーンってバスタオルだけしか着てないんだよね
エロいよな
125名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 13:28:51 ID:uhnkhVmn
>>122
そりゃお前、ここが良質の釣堀だからだろ? 釣り糸垂らせばワラワラ寄って来るんだから、さぞ面白いだろうよ。
だからいっつも荒らしはスルーしろと何度(ry
126名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 13:31:08 ID:fxkpkcBE
お前>12だろ。
127名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 17:09:13 ID:enU46SuN
>>125
近年稀に見る「これはひどい」ですね
128名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 21:07:37 ID:87EHVnmW
御託は良いから
此処の代替的存在のサイトを教えてくれ。
直にでもここから出て行ってやるからさ。

>>123
ひなゆめはエロサイトじゃないだろ。却下
129名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 21:09:42 ID:fxkpkcBE
真剣に無い。つーことでハヤテ読むのもやめちまえ
130名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 22:04:49 ID:EFXInf0A
何で外部のことをいちいち口にするのかなぁ
夏休み延長戦か
131名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 22:44:38 ID:bFKb8pID
ひなたゆめのゆめR-18みたいなのがあったら
自分を投影した厨臭い名前のオリキャラがヒナギクとセックスしまくるんだろうな
132名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 00:18:23 ID:undHuxnO
最近つまんねえ糞SSしかねえな死ねよ
133名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 00:23:42 ID:VA23NzJb
お前もつまんねえレスしかしねえな死ねよ
134名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 00:29:36 ID:obqC58Ut
濡れタオルが体にぴっちり貼りついて透けたりしてるんだろうな
135名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 00:39:23 ID:2S3UlG7m
中途半端なSS読まされるくらいなら投下しなくていいよ
136名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 03:38:06 ID:gaD6ZPUl
荒らしだらけでとてもSSを投下できる状況じゃない。もうダメだなこのスレ…

SSを投下したい方はこちらへどうぞ。
向こうならどんなSSでも必ず職人さんを労い歓迎してくれます。

スレから追い出されたSSを投下するスレPart2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208076450/l50



さて、このスレも直に腐海に沈む…
137名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 06:32:55 ID:pnXOLIiT
181 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 20:44:01 ID:IzUoAysC
粘着は他の場所でやってくれよ

182 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 22:08:26 ID:6tlB7UAd
ここ自体がゴミ箱スレだからいーんじゃね





ここが……
労い歓迎…………?
138名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 08:37:01 ID:STzsYJAo
>>137
少なくとも、ここみたいに恨み言や陰湿な文句垂れるやつはいないよ。
お前があげた例はごく一部の不良分子だ。
ちゃんとした物を投下したら向こうの住人は基本的に歓迎する。
139名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 09:16:35 ID:bbVvGAbe
ハヤテスレ終わったな
140名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 03:07:53 ID:CdD0Z4DT
            o               o
            /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
           /   このスレは無事に  /
           /  終了いたしました    /
          / ありがとうございました  /
          /                /
         /    モナーより      /
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
  ∧_∧  /                /∧_∧
 ( ^∀^) /                /(^∀^ )
 (    )つ               ⊂(    )
 | | |                   | | |
 (__)_)                  (_(__)
141名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 19:25:07 ID:IIrKq8g8
奇しくも本誌はパンチラ祭りだったとさ
142名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 23:49:19 ID:8iI96cfl
ええい、今週号のパンチラ祭りをネタにする奴はおらんのか!
143名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 23:52:18 ID:jbZ0AoSE
誰もいませんよ
144名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 00:23:19 ID:aVxK9PNm
いやいやここは俺が
145名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 00:28:18 ID:CK5aNKmR
>>144
オマエつまんねぇから

この際、駄作でもいいから早く投下しろや、自 称 天 才 職 人 さ ん 達 よ ?
146名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 03:44:54 ID:6gnrP+iA
本当に>>4のテンプレと同じことしかしないなぁ
もっと頭使えって
147名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 08:35:09 ID:twdKRLWz
148名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 10:23:16 ID:ZN4iRgE7
>>141>>146はネカフェ難民の集団煽り、つか、連合自演か
せっかくティッシュ配りで稼いだ金なんだから、PC使わにゃソンソン(by白石)てか
こんな時間の連続スレだからモロバレ も少しオツム使うヨロシ

投下も無いから、このスレの人口構成を分析するかな

まず、>>4>>12みたいなこのスレの良心の守護者サマが2人
>>52>>64>>70は、にちゃんエロパロスレの単独型回遊荒らしだけど
今のところここがいい餌場

以上が長期自宅療養または自分探しの最中の電波受信者

>>66>>73>>96>>103>>110は、マイルールに従わない相手に粘着する小姑腐女子
・「投下ナイナイ厨」と「投下シロシロ厨」が約一人ずつ
・人望のあるネカフェ難民が一人

後は、まともなSS読みが五人くらいか

で、レスの1/3以上は電波と腐女子の自演と思われ





ここまで読んどいて「>>148必死スグル」とかは無しでたのむぜ
149名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 14:27:14 ID:HP2hda6v
もう>>148はツッコミ所満載過ぎてめんどくさい
150名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 15:02:46 ID:vr8YxMQN
もう少ししたら短編投下を考えています。
151名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 21:50:29 ID:QDhMBtgI
>>150
このスレに投下すると集中砲火は必至なので
投下は>>136のスレへどうぞ。

152名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 21:52:32 ID:+3CMrnfa
>151
その通り!(児玉)
153名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 23:03:41 ID:kaGO3SMd
2分差とか頭の悪い自演にも程がある
低能の釣りを住人に見抜かれて完全無視されたらID変えて自己レスとかもうね
これでスレの雰囲気を悪くしてるつもりなんだから馬鹿猿って困るよなあ
154名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 23:13:12 ID:YzrarflR
>>151その通り!(笑)
155名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 00:28:51 ID:b9mi+YpN
>153
>152 だけど、>150とは全然関係ないよ?
ってか誰に言ってんの?
てか何で勝手に決めつけるの?
   


























     by 厨房みたいだろ?
156名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 03:10:37 ID:h0a9hcYz
昔、昔、このスレが衰退するとか予言したバカがおってな。
あの頃は、住人総出で袋叩きにして笑い飛ばしてやったんだが、なんのなんの、今じゃこの有様よ。
あやつはバカなフリした預言者じゃったのかのぉ。
157名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 09:51:28 ID:c5sHEkc8
>>156
アイツが言ってた衰退理由は現状と全然一致してないじゃないか
本人か?
158名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 11:36:48 ID:AO26shpd
てか、そいつ自身が荒らしだったし、現状の一因と呼べなくもない
・・・こういうのも自作自演と言うんだろうか?w
159名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 11:43:23 ID:iBE0m/wo
いちいちツッコミ入れる内容のレスじゃねーだろ。どんだけカルシウム不足してんだよ。
そーいったこまごまとした突付きあいがジワジワ空気を悪くしてるんだっつの。

ここの荒れ具合は他版にまで荒らしたちが侵攻しかねないと危惧するほどだよ。
ヘンな反感かって他スレまで追跡かけられたら困るから投下しない書き手もいそうなほどだ。
160名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 15:12:01 ID:PtxBBbq3
>>149
どうせ投下が無いんだから遠慮なくツッコめば?それともツッコメない事情でもあるの?
道理で「ニート」だの「無職」だの罵り合うくせに、今まで「ネカフェ難民」が出てこなかったわけだ
ティッシュ配り乙w

>>159
>いちいちツッコミ入れる内容のレスじゃねーだろ。

お前のレスが一番長いぞ

>ここの荒れ具合は他版にまで荒らしたちが侵攻しかねないと危惧するほどだよ。

「他版」?他板?? 

心身共に栄養失調のオッチョコチョイはお前www

>ヘンな反感かって他スレまで追跡かけられたら困るから投下しない書き手もいそうなほどだ。

そんなことまでやるヒマ人は、お前くらいだw

この板、エロパロのカテゴリーに入れとくと“偽装”とか言われるぞ
荒らし常駐板とかに名前変えたらいいwwwww
161名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 16:03:04 ID:5Sv7vDdi
今日もこのスレは元気いっぱいッ!!
162名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 16:13:48 ID:STl57RAf
荒れた原因は執拗な保管庫コピペじゃないだろうか。
163名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 16:21:49 ID:Oju+fnTC
164名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:07:44 ID:o9gOkiFZ
単にこのスレが終わったことにしたい必死な池沼がいるだけだろう
何匹いるか知らないが必死な割に知能が低くて
同じようなことしかできないから成りすましがすぐにわかるけどな
165名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:31:08 ID:vucEHnWe
本当に終わったと思ってるならことあるごとに終わった終わった書いて粘着しないからな。荒らしたいだけなんだろ
166名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:32:04 ID:SltIsRBN
このスレ相変わらずいい感じだな。
167名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:41:51 ID:DSJe3CH/
どうしたらこのスレは回復するのだろうか。
168名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:49:16 ID:SltIsRBN
>>167
お前さんがすごい作品をなにも言わずに投下する
169名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 18:26:33 ID:5mCVAj8z
>>167に限らず>>168やその他大勢が書き初めて投下する。
今こそ生まれて初めてペンを握るときだよ。
170名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 23:01:31 ID:kFdaq6Pp
とりあえず厨房がいすぎ。
まぁ便乗荒らしばっかで廃れたスクランスレみたいになるんじゃね
171名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 23:09:58 ID:oBSvmSyD
このスレがまともだったなら、ハルさんネタで一本読みたいとこだったのに
172名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 00:31:36 ID:MSDXIHR9
しかし今週はほのかな萌えエロはあったけど
このネタでエロSSを作るのは難しくないか?
173名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 01:28:51 ID:3Nj4FyZ+
SSを投下したい方はこちらへどうぞ。
向こうならどんなSSでも必ず職人さんを労い歓迎してくれます。

スレから追い出されたSSを投下するスレPart2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208076450/l50



さて、このスレも直に腐海に沈む…
174名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 01:31:07 ID:sO9e7SEa
>>173
飽きた
175名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 02:42:07 ID:uq1bfppU
9月、10月辺りに「ヒナは第二夫人でハムは第一、でもハムは許容済だよ。」
とか厨房臭い奴が書き込んだ。そこからなんか言われたら
「ヒナもハムもやれないけどタマならやるよw」とかほざいて荒れた。
今くらい時化てるほうが気違い排除できてるだけマシかもしれない。
2期が始まれば初期の雰囲気に戻るだろうさ。
176名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 02:48:28 ID:gYxcViUG
>>168
つまり、

>>167はゴチャゴチャ言わずにSS投下してりゃあいいんだよ。はよ書けや」

と君は言ってるんだな?

ということは、

「職人はゴチャゴチャ言わずにSSだけ投下してりゃあいいんだよ。とっとと書けよ」

と言ってる事と同じだな。
随分と上から目線の物言いだなw
君みたいに、職人に対する敬意が読む側に欠けてるから、職人達がこぞってスレを見限ったんじゃないのか?
クレクレ言う前に己の態度を見なおせよ

177名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 02:52:36 ID:VovsQSvT
そんなチヤホヤされなきゃ投下しないような職人は
どのスレでも嫌がられるだろw
178名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 03:11:23 ID:Umijd0sx
こんなめちゃくちゃで無理のある、強引なこじつけを真に受ける奴がいると、本気で思ってるんだろうか
自分の頭のレベルが標準だと思うと大恥かくぞwもうかいてるがw
179名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 03:30:55 ID:WsdVyiSj
>>175

前はそんな奴いたのかw
キャラスレでもタブーな話をここでする時点で頭イッてるわな。
180名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:26:20 ID:zEHaQ2LQ
「小悪魔達の戯れ」

三千院家の大晦日――
「ゔ〜‥頭が痛い…」
屋敷の中をナギの部屋へハヤテは頭を抱え歩いていた。コンコン‥ガチャ
「お呼びですかお嬢さま」
「来たかハヤテ‥酒臭いぞ!」
待たされていたナギは明らかに不機嫌そう。
「すいません、会場からすぐに来たのでまだ匂いますか?」
三千院家の使用人は正月の屠蘇の代わりに大晦日にワインを飲むしきたりがあった。ハヤテも例外ではなく、ワインを飲まされていた‥世間では未成年の飲酒は法律で禁止されているが、三千院家には法律など関係ないのだろう…
ニヤッ‥
初めての酒に悪酔いし、頭が痛いハヤテはナギの口元が笑ったのを見落としてしまった…
「そんなこともあろうと酔い醒ましの薬を用意してやった‥飲め」
「えっ‥ありがとうございます」
ハヤテはナギの気遣いにジーンとしてそのまま酔い醒ましの薬を飲む
(これでこの頭痛も‥治…ま……る)
パタッ‥
181名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:27:22 ID:zEHaQ2LQ
――…「‥んんっ‥(あれ‥俺‥お嬢様の部屋に居‥えぇっ!?)」
ハヤテの姿はまさしく猫メイド‥(サンデーP218参照)お嬢様のベッドに仰向けに寝かされているだけでなく頭上で手錠をかけられ手の自由を封じられている
(周りにタマは居ない‥お嬢様の姿も見えない…)
体の自由を制限されているが部屋の中に自分しか居ないことは判った‥
ガチャ‥
!?
「ふぅ〜さっぱりした♪」
風呂にでも行っていたのであろうナギはネグリジェの姿で入ってきた。その姿にハヤテは顔を赤くしつつ叫ぶ
「お嬢様!!なんですかこの格好、この状態!」
「ん?いいではないか♪今日はタマも部屋からだしてるしクラウスは正月準備で忙しいからな♪」
「そーいう意味じゃなくて‥」
「だから‥私の遊び相手をしてほしいんだ…」
「えっ!?」
「これも仕事だからな今から猫後で話せよ♪」
「え゙‥」

仕事と言われてしまうと大量の借金をしているハヤテにとって断れない‥「(うぅっ‥)わ、解ったにゃ‥」
顔を真っ赤にして応えるハヤテ
「うんうん♪可愛いぞ♪♪」
「にゃ〜‥(あ〜恥ずかしいし体が熱い…)」
ハヤテは体中が熱くなるのを感じていた‥ほんのりと桃色になった肌にシャレにならない位似合っている服…ナギも欲情しない訳がない
ガバッ!!
「にゃっ!?お、お嬢様!!」
いきなり飛び付かれ驚くハヤテに気にせずナギはハヤテの上であれやこれやと準備をする
182名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:28:22 ID:zEHaQ2LQ
「お嬢様早く退いてください!」
必死にナギを離そうとするハヤテ。それもそのはずハヤテの体中の熱‥それはナギが仕組んだ酔い醒ましの中に入っていた媚薬だった。そのためハヤテのモノは勃ち始めていたのだ‥
(やばい‥このままお嬢様にばれたら非常にまずい…)
必死にナギから離れようとするが逃れようとする動きによってさらに刺激してしまい更に勃ってしまった‥。そんなハヤテにさらなる悲劇が…
ガチャ‥
「お嬢様‥タマを部屋に連れていきましたよって‥何してるんですか!!」
現れたのはナギの使用人マリア‥
「ま…!!マリアさん!?助けてください‥」
ワラをもすがる思いで助けを請うハヤテ
「こんな忙しい時に‥」
「ハヤテは私の遊び相手をしているだけだ」
「違います!」
「え?」

カチャカチャ‥←鍵をかける音
「お嬢様だけ抜け駆けは許しません!私も♪♪」
「な゙っ‥」
ハヤテの助かるという望みは今断たれてしまった…
「ハ〜ヤテ君♪今日は少年誌じゃないから最後まで出来るわよ〜♪」
いつもはおとなしいマリアもハヤテと同じくワインを飲まされていたためかなり大胆になっている
「そっ、そんなぁ〜‥」
「こらっ、ちゃんと猫語で話せって言っただろ?」
「……ごめんにゃさい‥」
ハヤテは二人の女の前で猫メイド姿に猫詞‥そして手は縛られて動けない状態だ
「あれ?ハヤテ君これは何かなぁ〜」
「にやっ!そ、そこは‥」マリアはいきなりスカートの股間部分に出来ていた膨らみに手を置く。服の上から触れられただけでハヤテのモノはピクピクと反応し大きくなっていく
「こんなに反応しちゃって〜可愛い♪」
ここから先ハヤテの運命はいかに!?
つづく‥
183名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:29:02 ID:zEHaQ2LQ
「ふふふ・・・ハヤテ今度はこれ着てみようか〜♪」
「もう勘弁してくださいよーお嬢様〜シクシク・・・」
とある豪華な部屋に可憐な姿の少女が二人いた・・・いや本当は一人は男だが
男の名は綾崎ハヤテ・・・とある富豪のお嬢様の三千院ナギと運命の出会いをはたし執事になるが
毎日のように彼女のオモチャにされる生活を送っていた
「次は体操服ブルマでもやってみるか?」
「そ・・・それだけは勘弁を〜〜〜!!」
最近はハヤテに女装させるのが密かな楽しみになってるナギである
もちろんさせられるハヤテはたまったもんではないが
「むむ・・・そうだ、上ばかり女物というのもなんだな」
「へ・・・?」
ナギの目が怪しく光る・・・ハヤテはかなりとてつもなく嫌な予感がした
「いっそ下着も女物着てみないか、ハヤテ?」
ナギの手にフリフリの純白パンティが握られる
「ちょ・・・ちょっと待って下さいよ〜〜〜!!?」
「え〜い、よいではないかよいではないか〜」
涙目で拒否するも、あっという間にナギに下を剥かれるハヤテであった
184名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:30:57 ID:zEHaQ2LQ
それはとある晴れた日の事だった
「はぁ・・・」
マリアは庭園に水を撒いてる途中で、ため息をついてどこか遠くを見てる執事長のクラウスを見かけた
「あら、どうかしましたかクラウスさん?」
気になったマリアはクラウスに尋ねてみる、するとクラウスは顔を向けどこか寂しげながらも微笑みながら言った
「ふむ・・・実は忘れられないのだよ・・・」
クラウスは思い返してたのだ・・・あの自分の心が奪われた一瞬を
「・・・あの可憐な少女の事が」
「ぶっ!」
マリアはその一言に思わず硬直した・・・その可憐な少女とは実は女装させたハヤテの事なのだ・・・
もちろんこの事は当のクラウスは知らない・・・知ってはいけない事である
「ん、どうかしたのかね?」
顔を青ざめて様子が激変したマリアに、クラウスは?状態だった
「い・・・いえいえ(言えない・・・あれがハヤテ君だったなんてとても)」
真実を言えぬマリアはまともにクラウスの顔を向けられなかった
「あの・・・もしもその子に再び会えたなら、クラウスさんはどうするおつもりですか?」
ひきつりながらも作り笑顔で恐る恐るマリアは尋ねてみる
「ふむ・・・そうだな・・・・・」
顎に手を当てて、クラウスは想像してみた・・・・

(↓クラウスの妄想世界)
185名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:32:28 ID:zEHaQ2LQ
「ようやくまた会えたね・・・君に」
あの可憐な少女が目の前に居る、クラウスは微笑みながらそのか細い手を握り寄せる
「あ・・・、う、嬉しいです、また再び貴方に会えるなんて・・・」
顔を赤らめ瞳を潤ませた少女はそのままクラウスの体に身を任せる
「それは私もだよ・・・」
クラウスはそのまま逞しい腕で小さなその少女の体を包み込んだ
「む、少々力が入りすぎたか・・・きついかね?」
優しく少女の耳元に囁くクラウス
「いえ・・・もう少しこのまま・・・いさせて下さい」
少女はクラウスの胸元に顔をこすりつかせその身を密着させるように体を重ねる
「うむ・・・ならば・・・」
クラウスは少女の顔を掴むと自分の唇を、少女の唇に重ねた
「んんっ??・・・な・・・何を・・・!?あっ・・・」
口を離すと手を、驚いて身を引いた少女のアソコに向かわせる、そして敏感なそこを弄るのだった
「やっ・・・やめてください・・・こ、こんな・・・ああんっ」
敏感な場所を触られてしまい、甘い喘ぎ声を漏らし反応する少女
その少女の姿を見て、笑みをこぼすと更に激しく敏感なそこを弄りまくる
「だ、だめぇ・・・ああんっ」
「ふふ・・・だが君のここはやめてほしくないようだがね?」
少女のアソコは淫らな液をこぼして淫靡に濡れていた
「そ・・・そんな・・・うそ・・・」
首を横に振って否定する少女、しかし確かにそこは誘うようにヒクヒクと蠢きクラウスの責めに反応していた
クラウスはその誘いにのるように、指を前の穴に潜らせていく
「ああ・・・そんな・・・前の穴にクラウスさんの指が・・・あんっ」
前の穴をかきまわされて激しい快感が少女に押し寄せてくる
「ふふ・・・いかがかな、私の指テクは?」
「はぁはぁ・・・すごい・・・気持ちいいです・・・初めてなのに・・・あんっ」
顔を上気させて少女は、初めて味わう大人の性の快感を耐えていた
186名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:32:58 ID:zEHaQ2LQ
「なんと初めてですか、ならば私も長年にわたり磨き上げたこのテクで君を絶頂にまで導いてあげましょう」
クラウスは持てる中年の磨き上げられたテクニックでさらに少女の体を責めていく
「あんっ!あぁぁ・・・あああ・・・すご・・・あぁぁっ!!」
少女は身を反らせてながらもその凄まじい快感を貪っていた、
クラウスは少女のアソコを舌先で舐めあげる、そこはもはや前戯の責めで分泌された透明な粘液でドロドロだった
「ふむ・・・前の穴もすっかり濡らしましたし、そろそろいきますかな」
クラウスは自分の逞しく起ったその肉棒をとりだした、少女は驚愕の目でそれを見つめる
「そんな・・・そんな大きいの入れたら・・・壊れちゃいますよ・・・初めてなのに」
少女は青ざめていた、だがクラウスは少女の耳元で優しく囁いた
「大丈夫・・・紳士たる私に全て任せなさい、必ずこの世とは思えぬ快楽を与えましょう!」
少女は間をおいてからコクリと首を縦にふった
それを確認すると、少女の股間にクラウスは自分の分身たる肉棒をあてる、そしてゆっくりと前の穴に挿入していった
「あ・・あぁぁ・・い・・いたっ!」
「むお、凄まじき締めつけ・・・少し我慢してくだされ、むんっ」
少女の腰を持ちそのままゆっくりと、肉棒を体の奥へと潜らせていく
「あ・・んんっ・・・ああぁぁ・・・・何・・・これ?」
少女が痛かったのは一瞬だった、じわりじわり別の感覚が押し寄せて痛みを打ち消す
それはもちろんクラウスのテクがあってこそだった、その快感に戸惑う少女
「見てください全て入りましたぞ・・・」
少女は股間を見る・・・何時の間にか確かにスッポリと前の穴にクラウスのあの大きい肉棒が収まっていたのだった
「は・・・入っちゃた・・・あの大きいのが・・・あんっ」
クラウスはゆっくりとピストン運動をはじめていく、突かれる度に喘ぎ声を出して反応する少女
「あぁぁ・・・んんっ・・・すごい・・・ああ〜〜〜んっ」
初めてなのにすっかり感じまくり少女は乱れまくっていた
187名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:33:39 ID:zEHaQ2LQ
「気持ちいいですかな、私も気持ちいいですぞ〜〜」
「気持ち・・・あああぁぁ・・・いいですぅぅ・・・ああああ〜〜〜!」
少女はその快感に頭が真っ白になって何も考えられない程だった・・・
何度も出し入れされ少女は限界が近いのを感じた
「ひあっ・・・だめ・・・イク・・・イッちゃいます・・・」
「思う存分にイキなさい・・・むんっ!」
クラウスは更に深く深く自分の肉棒を突っ込ませた、それと同時に少女は絶頂を迎える
「あ・・・あぁあぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!!」
「むおっ!?締まる・・・だ、出しますぞ・・・んんっ」
達した少女の締めつけにクラウスもまた限界を迎えた、そのまま少女の体内の奥深くで果てた・・・
ドクドクと体内に射精しながら・・・
「そんな・・・な、中でだすなんて・・・」
少女は恍惚した表情で体の中に注がれる熱い粘液を感じていた・・・少女のアソコからは白い粘液が出てくる
「ふふふ・・・もしもの時は責任取りますよ、紳士としてね」
その後、二人は再び互いに唇を重ね合うとそのまま夜明けまで体を求め重ね合い続けるのであった・・・

188名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:35:07 ID:zEHaQ2LQ
(クラウスの妄想世界↑)

「・・・とまぁ、こんな感じですかね」
「はぁ・・・(妄想とはいえ・・・ハヤテ君・・・汚されちゃいました)」
真っ赤になりながらも涙目でハヤテを不憫に思い涙するマリア
「ところで・・・もしもその彼女が男だったらどうしますか?」
「!?」
クラウスの背に稲妻が走る、しばらくの静寂・・・そして
「・・・ふむ、>>99-101までの文章を「少女→少年」「前の穴→後ろの穴」に置き換えした内容ですかな」
「え゙っ・・・それだけ・・・」
あけっらかんと答えたクラウスに絶句するマリアだった・・・
「(ああ・・なんか、また知ってはいけない事実を聞いてしまったような・・・)」


その頃・・・屋敷内では
「ん、どうしたんだハヤテ?」
「いえ・・・なんか凄い悪寒が・・・」

【おわり】

勇者は(少女→ハヤテ)にしてみよう!
189名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:36:34 ID:zEHaQ2LQ
ナギの部屋で
ナギ  「まりあ〜! は〜や〜て〜!、ちょっと部屋へ」と呼び出す。
ハヤテ 「何ですか、お嬢様」
マリヤ 「何?ナギ?」
ナギ(マリヤに耳打ち) 「タマとクラウスをこの部屋と風呂、そしてその間の通路に来ないように見張ってくれ。今すぐ」
    「ハヤテ、コレを着ろ」 (かわいい ひらひらミニミニドレスと下着(しましまパンツ)、オーバーニーソックス、髪の毛におリボン、靴)
マリア 「では失礼します。」

ハヤテ 「嫌です、恥ずかしいです お嬢様!」
ナギ  「なら今一度聞く。ハヤテは私のこと(恋人として)好きか?」
ハヤテ 「(命の恩人と、そして、借金を返す相手として)特別な人です。」
ナギ  「だったら(恋人同士のイチャツキとして)、着てくれても良いではないか」
ハヤテ 「(確かにこのお屋敷を放り出されるよりは良いから)着ます」(しくしく泣きながら着る)

ナギ  <(真っ赤になって、ぼそっ と)やはりカワイイ、羊でなく、冥途として雇いたい>
    (真顔に戻して)「一緒に、こっちに来い」
(廊下で)
ハヤテ 「お嬢様、そちらは風呂場・・・」
ナギ  「良いから来なさい!」(びしっ!)
(風呂、脱衣所) ハヤテと腕を組み、逃げれ無いようにしながら。。。。
ナギ  「まりあ〜、来てくれ!」
マリア 「はい!」
ナギ  「一緒に風呂に入ろう」
マリア 「気でも、違えました?私がナギと一緒に入れるハズないでしょ。使用人なんですから
     しかも、男の子と一緒なんて・・・・。」
ナギ  「この娘はハヤテちゃん。私達と同じ女の子。この服着てる時と、私達とのお風呂の時間だけは」
ハヤテ 「お嬢様、本気ですか。」
ナギ  「うん。かわいいよ。ハヤテちゃん、背中ながしっこしたり、髪の毛洗いあったりしよう」
    「で、マリア、クラウスとタマに、ばれないように協力してくれ」
ハヤテが裸になるのを、ナギとマリアが廊下から見えにくいように隠しながら。そして風呂に。
(洗い場で)
ナギ 「入り方は、
     まずシャワーで湯を体全体にかけ
     ボディーソープで良く洗い流して
     湯に入りジャグシー
     次にサウナで
     出たらシャンプー、洗顔
     普通の湯に入って100数えたら
     水道水に浸したタオルで全身をマッサージして
    出る」
      (冗談だよ、からかってるんだよ。)
ハヤテ (メンドクセ、けどしょうがない。気に入られ続けないといけないし。)
190名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:37:06 ID:zEHaQ2LQ
お約束どうり、3人で、マリアは対クラウス対タマのため別行動。
ナギはハシャギまくる。何しろ、今まで雇ったなかで、一番可愛く、女装が似合い、しかも何度も「特別だ」と告白してくれる相手。

いつもなら、男の人の前では、胸や股間を隠すナギ嬢だが、今日は恋人が相手。
更に好きになってもらい、いざという時助けに来たハヤテが顔を見なくても、体で見つけてくれるようにしたい。

ナギ  「ハヤテ、まず、髪の毛を頭の上でまとめてくれないか?タオルで覆えば落ちてこないから」
言われるまま頭に載せ、タオルで覆う
ナギ  「顔と髪の毛以外全身、湯を掛け合おう」

ナギは左手でシャワーを持ちハヤテの胸に湯をかけながら、右手で湯の後をなぜていく。
少しずつ上にあげ、首を。そして、手。
次に「コレがオシッコする時に出すモノなのか?ハヤテ?」
ハヤテのものをもてあそぶ。
ハヤテ 「止めて下さい。女の子が遊ぶものではありません。」
ナギ  「そうか?なら良い、後ろを向け。ハヤテ」
言われるママ。
背中を胸の時より丁寧に湯をかけるナギ
  「広いな。背中」
そしてお尻は、肛門の周りも湯を、足先までかけた後で

ナギ「同じように、湯を掛けてくれ」
ハヤテ 「は?い? お嬢様の体、手でなぜるのですか?」 
ナギ  「何か問題あるか?
     女の体を男が無理やり触れば問題が有るが、私が望んでいるのだ。
     なんなら、一緒に風呂に入る仕事、給料を弾んでも良いぞ。」
ハヤテ 「はぁ」
(今更、一日二日。借金返済日が減っても40年に比べたらあまり関係ないし)
胸に湯をかけて軽く洗う。
(お嬢様はまだ、子どもの。けど少しだけ胸は膨らみかけている。少し硬いな)
首と手を洗い、すると目の前に筋が。
(女の子はこうなってるんだ。でも、まさか、割れ目の中は洗わないで良いだろう)
と背中に回ろうとしたとき
ナギ  「中を広げて、丁寧に洗いなさい」
(うわ、中って柔らかく暖かい)
そして背中やお尻、脚も湯をかけた。
191名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:38:07 ID:zEHaQ2LQ
このシャワーとハヤテの手からの刺激で、ナギは感じていた。

今までは、漫画を書くためのペンやゲーム機のバイブ入りコントローラーなどでは経験していたし
学校の授業や漫画などでは知っていた。
そのため、処女幕はなくしていたが、男そのものの実物を見て触ったのは初めて。
授業では禁止されているが、コレを差し込んで、合体すればさらに幸せになれるし
刺激を与えて、中から精子を注ぎ込んでもらえば、もっと仲良くなれる。

よし

ナギ  「ハヤテ、ボディソープで洗うから、その椅子に座れ」
ハヤテ 「お嬢様?」
ナギ  「命令だ。良いから座れ」
ハヤテの背中にボディソープを少しかけると、ナギは背中から抱きつき胸で伸ばす。
ハヤテ 「お!お嬢様!せっ、背中」
ナギ  「シーっ!声でかいぞ。おとなしくしろ。
     わざわざスポンジを使う必要は無い。ハヤテだって悪い気はしないだろう?」
次にナギはハヤテの背中に乗ったまま、ハヤテの、首筋、胸、手、おなか などを手で洗う。
そして、立ちあがって脚、足と石鹸を付けると、
ナギ  「立ちなさい。で足を少し広げて。」
肛門周りも、男しか持ってないものも丁寧に洗い、石鹸を洗い流した。

ナギ  「今度はハヤテの番。私の胸についている石鹸をうまく使って」

ハヤテは困ってしまった。
確かにお嬢様の胸からおへその辺りには石鹸の泡が付いている。
ソレを手ですくって背中や腕、脚などに塗れというのですか?

ナギ  「何固まっている?じゃ、しょうがないんだから!」
ナギはハヤテの両手をつかむと、その小さく膨らんだ胸にあてがった。
そして乳首を中心に円を描くように、ハヤテの手を動かし、石鹸を付けると首や腕、脚などに導き
背中と股間などを残して全身に石鹸の泡を付けた。

ハヤテは抵抗しなかった、その気力もなくしていた。

ナギ  「ほら、ハヤテ、仕事だよ仕事。私の体を洗いなさい」
ハヤテは渋々、ナギの背中に石鹸を付けて、それから股間も。
石鹸分を洗い流し、ナギに手を引かれたハヤテは湯船に向かう。
ナギ  「ハヤテ 悪いが、先に入ってくれ。
     半身浴といって、腰から下を湯の中に、上半身は出して入る。
     ジャグシーで脚の疲れが取れるぞ。」
そう言って座らせるとナギはハヤテの脚の間に割り込んで座った。
そして上半身を密着させた。
次に、股間に手を持っていくと、ハヤテのをつかむ
ハヤテ 「何するんですか?先ほども話ましたが、オモチャではありません」
ナギ  「分かってるよ。」
192名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:38:37 ID:zEHaQ2LQ
機械音で満たされた部屋、そこはとある開発室…その中央にボロボロになった物体があった。
そしてそれにコードを差込みコンピュータで何やら操作している女性がいる。
「うう…スクラップするなんて言って、本当はちゃんと直してくださるのですね主任」
物体が涙目?で喋った、その物体は介護ロボのエイトという、ハヤテに敗れスクラップ行きが決定した哀れなロボットである。
「ん?やーねエイトたら…あなたは私達が心血こめて作り出した我が子同然のロボットなのよ」
優しげに語る主任と呼ばれる彼女の名は牧村詩織、ちなみに22歳独身である。
「し、主任ーーーー」
「だからスクラップ前に後の開発の為データを全て抜き出さないとね、それからよスクラップは」
ニッコリとエイトに死刑宣告を告げる彼女であった。
「いやぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!」

再びガックリするエイトであったが、しばらくの沈黙後に突如目が光輝かした。
「エイト?」
「ふふ…主任、もし私が役に立つならスクラップ行きの話は無しという事になりますよね」
そのエイトの語気には凄まじい気迫が込められていた。
「ええ、もちろエイトが役に立つなら考え直してもかまわないけど…」
そんなエイトにキョトンとする主任、エイトの気迫が増していく。
「ではお見せしましょう、あの地獄より舞い戻り8.1になった私の隠された能力をーーー!!!」
そう叫んだエイトは体から無数の触手にも似たコードを放ったのだった。
「え、ちょっとエイト!?」
その自由自在に動き伸びたコードに主任は絡め囚われてしまう。
すると機械の腕が伸びてき主任の白衣を破りはじめたのだった。
「きゃあぁぁぁぁ〜〜〜!な、何をするのエイト??」
驚愕の悲鳴に似た声を出す主任を嘲笑うようにエイトは答える。
「ふふふ、言ったはずですよ主任…私の新能力をお見せすると、実際に主任の身体で試してあげましょう」
「そ、そんな…きゃぁぁ!」
白衣が破かれ下着をはがされ剥き出しになる主任の乳房に、コードが絡みつき締め付け出す。
193名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:50:55 ID:zEHaQ2LQ
「やぁぁ…だめぇぇーーーい、いけないわエイトォォォ」
主任は真っ赤になりながら胸の締め付けに耐える、しかし微妙に強弱つけた締め具合が揉まれたように
刺激されて、彼女に快感を与えはじめたのだ。
「あぁぁん…んん〜〜〜〜っ…何、これぇぇ」
溢れる快感に戸惑いを見せる主任、彼女も女性なのだ。
「大人しくして下さい主任、そうすれば気持ちよくさせてあげますので」
バックに禍々しい気を放出させながらエイトはさらに彼女の体をもてあそびだす。
うなじや足の裏、わきに背中にもコードと機械の腕で刺激を与え弄んでいく。
「あぁぁーーーーん…な、何で私の弱い所を…」
自分の感度が高い所を重点に責められて、喘ぎ狂う主任を見てエイトは笑みをこぼす。
「いつも貴女を見てましたからね…主任の弱い所は全てインプット済みですよ」
さらにコードが無数に伸びて、足に絡みつき股を開け始めたのだった。
「や、やだぁ…そこはいけないわエイト!」
大事な場所をさらけだされていくのに焦る主任だったが、構わずに足を開けていく…
するとしっとり濡れ割れた主任の秘部がさらけだされた。
「やぁぁ…は、恥ずかしい…」
するとエイトは股間箇所から、先端が男性性器に似たコードの集合体を伸ばしていきだした。
「いきますよ…主任!」
するとそれを主任の秘部に突っ込ませていく。
「ひぁぁぁーーーーーっ!!!あぁぁぁ…は、入ってくる…」
自分の普段使い慣れてない女性器に、冷たいコードが当たりつつもずぶずぶと潜り込んでいく感触に耐えながら、
膣壁がこすれて快感があふれてきて戸惑いながらも気持ちよくなっていく主任。
「こ、こんなの…あぁぁ…はじめて、気持ちいい…ああぁんっ」
エイトはその悶える主任に満足しつつも更に膣内を激しくかけまわしていく。
194名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:51:38 ID:zEHaQ2LQ
「やぁぁ…だめぇぇーーーい、いけないわエイトォォォ」
主任は真っ赤になりながら胸の締め付けに耐える、しかし微妙に強弱つけた締め具合が揉まれたように
刺激されて、彼女に快感を与えはじめたのだ。
「あぁぁん…んん〜〜〜〜っ…何、これぇぇ」
溢れる快感に戸惑いを見せる主任、彼女も女性なのだ。
「大人しくして下さい主任、そうすれば気持ちよくさせてあげますので」
バックに禍々しい気を放出させながらエイトはさらに彼女の体をもてあそびだす。
うなじや足の裏、わきに背中にもコードと機械の腕で刺激を与え弄んでいく。
「あぁぁーーーーん…な、何で私の弱い所を…」
自分の感度が高い所を重点に責められて、喘ぎ狂う主任を見てエイトは笑みをこぼす。
「いつも貴女を見てましたからね…主任の弱い所は全てインプット済みですよ」
さらにコードが無数に伸びて、足に絡みつき股を開け始めたのだった。
「や、やだぁ…そこはいけないわエイト!」
大事な場所をさらけだされていくのに焦る主任だったが、構わずに足を開けていく…
するとしっとり濡れ割れた主任の秘部がさらけだされた。
「やぁぁ…は、恥ずかしい…」
するとエイトは股間箇所から、先端が男性性器に似たコードの集合体を伸ばしていきだした。
「いきますよ…主任!」
するとそれを主任の秘部に突っ込ませていく。
「ひぁぁぁーーーーーっ!!!あぁぁぁ…は、入ってくる…」
自分の普段使い慣れてない女性器に、冷たいコードが当たりつつもずぶずぶと潜り込んでいく感触に耐えながら、
膣壁がこすれて快感があふれてきて戸惑いながらも気持ちよくなっていく主任。
「こ、こんなの…あぁぁ…はじめて、気持ちいい…ああぁんっ」
エイトはその悶える主任に満足しつつも更に膣内を激しくかけまわしていく。
「あぁぁぁ〜〜〜っ!!す、凄いわ…最高よ!」
すっかりその快感に我を忘れてはまっていく主任は、自分でも腰を動かして快楽を得ていく
「イ、イクぅぅぅ…私、いっちゃうわ〜〜〜!!」
そしてついに絶頂を迎えた。
「イきましたか主任…では、これは私からのプレゼントですよ」
「はぁはぁ…えっ?あぁ!あ…熱いのがな、中に…あぁぁぁ…」
すると膣奥まで挿入された男性器似ものの先から大量の白い粘液が放出されたのだった。
胎内に激しく注がれ、身体を痙攣させそれを受け入れた主任はまたイってしまう…


「よかったわエイト…やっぱり貴方は私の最高の作品だわ!」
主任は先ほどまでの態度を激変させエイトを褒め称えていた。
「そうでもありますよ主任、ではスクラップの方は…」
「当然、取り消しよ。待ってて、部長に連絡して開発を再開してもらうように頼むから」
電話の受話器を持ち、連絡を入れようとする主任だったが
「…そういえば、あの擬似精液て随分リアルだったわね。匂いといい感触といい。」
「あれは本物ですよ」
「…え゙っ!?」
「いやだな、機械の私に精液なんて作れるわけないじゃないですか。
 粗大ゴミ捨て場に紛れてたホテルのゴミに大量の使用済みコンドームがありましてね、そこから拝借したんですよ〜」
「……へぇー」
主任は表情を変えずにそのまま受話器を置くと、もう一度受話器をとる
「もしもし溶鉱炉をお借りしたいのですが…ええ、くず鉄を一体原型も残さず溶かしたいので」
「いやーーースクラップも嫌だけど溶かされるのはもっと嫌ーーー!!!」
嗚呼…介護ロボエイトの明日はどっちだ…明日すら無いかもしれないけどね

【おわり】
195名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:52:34 ID:zEHaQ2LQ
今日一日の執事の業務も終わりハヤテは自分の寝室に帰ってきてた
「ふわぁ…眠い…」
執事の制服を脱ぎ、そのまま寝床に入りこむ
「なんや自分、下着姿で寝るタイプなんか」
「なんか疲れててパジャマ着替えるの面倒なんですよ…ん、まてよ…」
そういえばこういうのは紳士的にどうなんだろかとハヤテは思った、
三千院家の執事として常に紳士的行動を心得ていなければいけないと執事長のクラウスにも言われている
もしもこのような醜態を晒せばクビにもなりかねないのだ…そしてハヤテは考えた、寝るときの紳士の格好とは…
「こうだ!」
「うわっ!?」
全裸…これがハヤテの導き出した答えだったのである
「そう、映画やドラマの偉そうな金持ち達は大抵全裸で寝ている…これこそ紳士的寝姿なんだ!」
「むむ…なんと、そうきたんか」
「ではおやすみなさ─い…スゥスゥ…」
布団をかぶってそのままハヤテは夢の世界へと旅立っていった…

「て、そうやないやろぉぉぉぉ────!!!突っ込まんかボケェェ!!」
「ぐはぁぁぁっ!!?」
しかしその夢への旅立ちはキャンセルし、再び現実世界へ引き戻されたのだった
寝床から蹴り落とされ壁に激突するハヤテは、頭から血を流しながら自分の寝床を見る
「まったく、人がわざわざ先に布団に忍び込んでスタンバイしてたというのに無視しくさってからに…」
そこには主人のナギの友人、愛沢 咲夜が居たのだった
「え゙っ!あ、愛沢さん何時の間に!!?」
「今ごろ気づいたんか!?何かこれはひょっとして突っ込んだ私が負けなんか─!?」
ボケにボケで返され、自らボケを放棄して突っ込みをしてしまった咲夜はショックを受ける
「さすがはウチの嫁の相方だけあるわ…しかし綾崎、まだ私は負けたわけやないで!」
「いやあの…勝負すらしてませんし…というか何故ここに?」
すると咲夜は何処からか三択の解答欄を取り出した
「@ナギに夜這いをかけに、A新しい執事の味見をしに、B犯人はヤス」
ハヤテは考えた、この間の咲夜の行動を見る限り@が本命だ、とするとウケ狙いのBを外しAが正解か…
キュピ───ン!
その時、ハヤテの奥に眠る新人類の力が一時的に目覚める
「答えはD!『お嬢様におやすみのキスをしに屋敷に忍び込んだが、扉は重く閉ざされて計画は断念する
 しかしこのまま帰るのは腹たつので僕に八つ当たりをしにココに居た』だ!」
「!!!?…正解、なんでわかったんや!」
咲夜は身体を崩してしゃがみ込むが…すぐに立ち上がり復活する
「まぁ、それは置いといてやな…綾崎、私と勝負や!」
ビシッと堂々とハヤテに向けて指を刺す
「何でそんな展開に!」
「それはや…暇つぶし」
「え゙っ…理由はたった四文字?」
咲夜はゴホンと咳払いをして
「男が細かい事気にすんな!もし勝負に勝ったら私を好きにしてもええんやで」
「す、好きにって…」
ウィンクして挑発するように振舞う咲夜に、真っ赤になるハヤテ
「はっ!もしかしてそっちの趣味なんか…しゃあない巻田と国枝が相手でもええんやで」
「そっちの趣味はありませんので。仕方ありません、お相手してあげますよ…勝負方法は?」
「それでこそ男や…勝負は『ジャンケン』や!」
ハヤテは何故、ジャンケン?と突っ込みたくなったが、どうせ無駄に違いないから、あえて問わない
196名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:53:30 ID:zEHaQ2LQ
しかしふと気付くと…何か咲夜の様子がおかしい、急に顔を真っ赤にさせて…
「えっと…その…せめて下、何か履いてくれへんか?」
「へ?…ああぁぁ!!」
そう、今のハヤテは全裸なのであった、咄嗟に脱ぎ捨ててたトランクスを履く
その時、咲夜の目が光った
「よっしゃ勝負開始!いくでじゃんけん…ほいっ!」
「なっ!?くっ…」
咲夜はグー、ハヤテはパーだった
「ちっ、奇襲失敗か…運がええな」
「危ない危ない…て、ええ!?」
咲夜は着ていた服を一枚脱ぎ捨てる
「ちなみに脱衣ルールやさかいな、全裸になったら負けやから」
「き、きいてないよーーー!!」
一勝したものの、まだ何枚も衣服を着飾ってる咲夜に比べ、ハヤテは下一枚…圧倒的に不利だったのである
「ちなみに綾崎が負けたら、ウチの相方兼弟子兼奴隷な、そや突っ込みの練習台もええな…最近の若いのは脆くてすぐ壊れよるし」
咲夜は怪しく微笑む、奴隷にしたらどうやって楽しんでやろうかと様々なヤバイ考えを思い描いていた
だが咲夜の狙いは脆くも崩れてきていた、あれからの数度の勝負が行われたのだが
「な、なんでや…」
今の状況は、ハヤテはパンツ一丁に対して、咲夜は胸と下の下着のみになっていたのである
「アホな…連敗なんて…」
「これでも僕はジャンケンに強いんですよ、何たってこれで生死がかかった局地を何度も潜りぬけてますから」
生死のかかったジャンケンとは一体…どっかの船上限定ジャンケンでも体験したんかいなと咲夜は思った
「これでもウチは名誉ある愛沢家の娘、例えジャンケンでもお前なんかに負けてたまるか!いくで」
萌え…いや燃える咲夜だったが、しかしその結果は…
「勝ちましたよ」
あっさり負けていた
「ううう…仕方ない」
再び敗北してしまい咲夜は落胆する、すると咲夜はうつむきながらも自分のブラを外す、
その薄い下着の向こうにあった、少女の小さく膨れた乳房にピンクの突起があらわになる
「あわわわっ」
とっさにハヤテは目を背ける、まさかここまでするとはと思わなかったのである
「何や、見てええで…庶民が私の胸なんてそう見る機会はあらへんよ、でも次こそ!」
そして咲夜は背水の思いで最後の勝負に出る、そう状況は五分五分なのだから
「ほいっ」
だが流れは変わらない、またハヤテは勝ってしまった
「うそや〜〜〜!!くっ…」
「あの…もうやめません決着つきましたし」
「敗者に情けはいらんで!!…えいっ」
すると半分ヤケになった咲夜は最後の一枚を脱ぎ下ろした…
純白の布地からピンク色の小さな割れ目がくっきりとあかされる
咲夜は生まれたままの姿になったのである、それを見つめるハヤテ
「…きれいですよ愛沢さん」
突然に洩らした一言に咲夜は目を丸くし頬を赤らめて驚く
「な、何をいっとるねん!ぼ、ボケはいらんでボケは!」
「いえいえ、本当に綺麗ですよ…思わず見とれてしまいました」
(このままで帰したら今後どんな報復をされるかわからないし…ここは褒めて褒めちぎるしかない!)
心の中で、ハヤテはそんな事を考えていたのだが、予想以上に咲夜に効果を与えていた
197名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:54:52 ID:zEHaQ2LQ
咲夜はうつむいて何か深刻に考え込む、そして顔をあげると
「なぁ…次いくで…」
ポツリと次の勝負を申したてる
「えっでも…もう一枚も」
「ええから!とっておきの一枚が残ってるんや」
問答無用と無理やりに、そのままの格好のままで勝負を続行させる…結果は

「あ〜あっ、結局全敗かいな、でも逆にすっきりするわ」
そう再び敗北したのである、だがその表情は爽やかだった
「それじゃ綾崎…最後の一枚を破ってや」
「破る?」
脱ぐでなく破ると言われて、ハヤテはキョトンとしてしまう
「そうや…最後の一枚は私の…処女膜や」
「ええええええぇぇぇ!!!?」
衝撃の一言で驚きの声をあげるハヤテ、すると咲夜はハヤテを押し倒す
「本当はナギにあげよう思ってたんやけど、綾崎なら別にええよ…約束通りに、私の身体を好きにせいや」
そう言うなり、咲夜はハヤテにその唇を重ねた…
「ここまで女の子がするんや…恥かかさんといてや…優しくな」
耳元で囁かされ、その身体をハヤテに預ける…流石のハヤテも意を決した
「んっ…あうっ」
ハヤテは咲夜の小さな体を抱きかかえ人差し指で乳首をころがすように触れた、そして優しく舐める
その感触に無意識に咲夜は甘い喘ぎが溢れ始めた
ハヤテは胸を舐めながら、もう片方の手を下に下げ優しくその秘所に触れた
「あぁ!ん…ええよ…あんっ」
そのままゆっくりと手を動かして愛撫していく…その度に反応するかのように、咲夜は身体を振るわせる
咲夜は自分の身体が熱がこもってくるのがわかってた…敏感になっていく
ピッチョピチョッ…
秘所から淫らな水音がしだした…そこはだいぶ濡れてきだしたのだ
「ひゃう・・・」
ハヤテは、そのまま胸から下へと重点に責める箇所を変える
指で秘所を広げ、舌で舐める…膣内へと舌を潜らせて
「ひぁっ!そこは…あか…んん〜〜っ…」
咲夜は身を反らしながら、その湧き出る快感を感じてしまう…そして
「あかん…もう…あぁぁぁ〜〜〜んんっ!!!」
イってしまった…秘所から大量に蜜が分泌され舐めてたハヤテの顔にかかる
「はぁはぁ…次はいよいよ…挿入やな…」
体勢を変えて、ハヤテが入れやすいようにしようとするが
「あの…やっぱり…」
「こんなとこでやめたら、逆に失礼やで…それにここは挿入したくてうずいてるようやけど」
咲夜は目の前で起ってるハヤテのそこを触れる
「ああぁ…だめですよ、そんなところ触ったら」
「へぇ…自分、なんか女みたいな反応するんやな…なんや可愛いで、ウチの服を着せたら似合いそうや」
男のそこを撫でられて真っ赤になりながら反応するハヤテの表情を見るなり、咲夜は意地悪な言葉を囁く
「うれしくないですよ、あう」
少女の柔らかい手に触れられて、そこは爆発寸前になっていた
「なんや、燃えてきたわ…んん〜〜」
咲夜はハヤテのそれを口に咥えた、手で棒をしごきながら亀頭部分を舌で丁寧に舐めつくす
「あぁ…そんなにされたら…出しちゃいますよ」
「むはぁ…ええよ…飲んだるから…」
すると咲夜は片方の手をハヤテの背後にまわす、そして指をハヤテの後ろの穴に入れた
「なっ!うわぁぁ…あうっ!!」
そしてハヤテはその刺激に声を出すなり、そのまま射精した…咲夜の口にハヤテの精液が流れ込む
「んんん〜〜〜っ、うぇ…男のってこんな味なんか…不味いし生臭い…んんっ」
そう言いつつも、咲夜はそれをできる限り飲み干した
198名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 08:59:23 ID:zEHaQ2LQ
「じゃ、今度こそ…ここやな」
咲夜は、自分の指で秘所を広げていく
「本当にいいんですね…いきますよ…」
自分のを持って狙いを定めるハヤテ
「うんっ…ええ…で…はうっ」
咲夜は秘所に熱い硬いのが触れている感触を感じ、身を震わす
そしてそのまま包み込むように、咲夜の秘所にハヤテの先が埋まろうとしていた
「あぁぁ…痛っ」
未発達の部分に当たったのだろうか、咲夜の身体に痛みが走る
男のが埋まり肉壁が裂けていきだすと、その途端に油汗をかいて顔が青くなっていく、
「あかん…やっぱ怖い…うわっ」
ついに膜寸前まできていた…あと少し突き進めば処女は失われるだろう
だがハヤテは、その小さな身体が震えてるのがわかるなり…少し考えると再び自分のを離したのだ
「あぅぅ…あ…なんや、なんでやめるんや?うちなら平気やか…あんっ」
文句を言いかけた咲夜だったが、再び股間にはしる刺激に止められる…それは痛みではない
「どうです、これでも結構気持ちいいでしょ?」
ハヤテは秘所の下、柔かい太腿に自分のモノを挟むようにする…いわゆる素股だ、そして出し入れをはじめる
「あうぅぅ…すごい…気持ちええ…」
すると、再び性の快楽で咲夜は体が火照ってくる
「あぁ…敏感なとこ擦って…すごく気持ちいい…あぁぁ…」
柔かい太腿と股の感触、そして分泌された蜜で濡れた秘所の感触も合わさりハヤテもまたすごく気持ちよくなっていた…
「僕も気持ちいいです…あぁぁ…先が愛沢さんのに当たって…」
腰をもっと速く動かし快感を貪る…そして互いに絶頂を迎える
「だ、出します!」
ハヤテはそのまま咲夜の秘所から顔にかけて白い精液を放った
「はぁはぁ…熱い…はぁ」
咲夜は肌にかかった、ハヤテの精の熱さを感じながら、その快感の余韻に浸った
199名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:00:35 ID:zEHaQ2LQ
しかしふと気付くと…何か咲夜の様子がおかしい、急に顔を真っ赤にさせて…
「えっと…その…せめて下、何か履いてくれへんか?」
「へ?…ああぁぁ!!」
そう、今のハヤテは全裸なのであった、咄嗟に脱ぎ捨ててたトランクスを履く
その時、咲夜の目が光った
「よっしゃ勝負開始!いくでじゃんけん…ほいっ!」
「なっ!?くっ…」
咲夜はグー、ハヤテはパーだった
「ちっ、奇襲失敗か…運がええな」
「危ない危ない…て、ええ!?」
咲夜は着ていた服を一枚脱ぎ捨てる
「ちなみに脱衣ルールやさかいな、全裸になったら負けやから」
「き、きいてないよーーー!!」
一勝したものの、まだ何枚も衣服を着飾ってる咲夜に比べ、ハヤテは下一枚…圧倒的に不利だったのである
「ちなみに綾崎が負けたら、ウチの相方兼弟子兼奴隷な、そや突っ込みの練習台もええな…最近の若いのは脆くてすぐ壊れよるし」
咲夜は怪しく微笑む、奴隷にしたらどうやって楽しんでやろうかと様々なヤバイ考えを思い描いていた
だが咲夜の狙いは脆くも崩れてきていた、あれからの数度の勝負が行われたのだが
「な、なんでや…」
今の状況は、ハヤテはパンツ一丁に対して、咲夜は胸と下の下着のみになっていたのである
「アホな…連敗なんて…」
「これでも僕はジャンケンに強いんですよ、何たってこれで生死がかかった局地を何度も潜りぬけてますから」
生死のかかったジャンケンとは一体…どっかの船上限定ジャンケンでも体験したんかいなと咲夜は思った
「これでもウチは名誉ある愛沢家の娘、例えジャンケンでもお前なんかに負けてたまるか!いくで」
萌え…いや燃える咲夜だったが、しかしその結果は…
「勝ちましたよ」
あっさり負けていた
「ううう…仕方ない」
再び敗北してしまい咲夜は落胆する、すると咲夜はうつむきながらも自分のブラを外す、
その薄い下着の向こうにあった、少女の小さく膨れた乳房にピンクの突起があらわになる
「あわわわっ」
とっさにハヤテは目を背ける、まさかここまでするとはと思わなかったのである
「何や、見てええで…庶民が私の胸なんてそう見る機会はあらへんよ、でも次こそ!」
そして咲夜は背水の思いで最後の勝負に出る、そう状況は五分五分なのだから
200名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:01:49 ID:zEHaQ2LQ
「ほいっ」
だが流れは変わらない、またハヤテは勝ってしまった
「うそや〜〜〜!!くっ…」
「あの…もうやめません決着つきましたし」
「敗者に情けはいらんで!!…えいっ」
すると半分ヤケになった咲夜は最後の一枚を脱ぎ下ろした…
純白の布地からピンク色の小さな割れ目がくっきりとあかされる
咲夜は生まれたままの姿になったのである、それを見つめるハヤテ
「…きれいですよ愛沢さん」
突然に洩らした一言に咲夜は目を丸くし頬を赤らめて驚く
「な、何をいっとるねん!ぼ、ボケはいらんでボケは!」
「いえいえ、本当に綺麗ですよ…思わず見とれてしまいました」
(このままで帰したら今後どんな報復をされるかわからないし…ここは褒めて褒めちぎるしかない!)
心の中で、ハヤテはそんな事を考えていたのだが、予想以上に咲夜に効果を与えていた
「別に挿入しても良かったのに…優しすぎるで自分」
「いいじゃありませんか、気持ちよかったんですし」
事が済みベットに腰をかけて語る二人、
「あほっ…ほんまアホや…なおさらあげても良かったかもな…」
咲夜は思わず微笑んでしまう…その時、誰かがドアをノックした

「ハヤテくん?入りますよ」
それはマリアの声だった

「え゙っ、マリアさん!?」
「ま、まずいで!早く服着るんや!!」
まだ全裸だったのである、咄嗟に服を掴み着替えだす、その間にもマリアはドアを開けて入ってこようとしてた
「あの…咲夜さん見ませんでしたか?どうも屋敷に侵入して…」
マリアは硬直した
そこでマリアが見たのは…ハヤテの執事服を着た咲夜と、咲夜の服を着たハヤテだったのだ
しばらくの静寂…ハヤテと咲夜はお互いを見合った
「し、しもた〜〜〜!!!急いで着たから服間違っとる!」
「な、なんかきついと思ったら〜〜」
「私の下着までつけて気がつかなかったんかいな!て、ウチもか!?」
そして再び硬直…首だけマリアの方へ向く
「えっと…見なかった事にしましょうか?」
ポツリと出たマリアの一言
『お願いします!』
それはそれはピッタリ同じタイミングだったという


【おしまい】
201名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:02:53 ID:zEHaQ2LQ
「う〜ん…あぁ…うっ…」
寝ていたハヤテは、ふと自分の股間が何故か気持ちいい刺激に襲われて思わず目を覚ましてしまう
その目に飛び込んできたのは…
「おひゃごぉぅござぁぃわぁふふぁやへはぁむ」
ハヤテの股間の元気なそれを咥えこんだマリアであった
「へっ…?えぇぇぇ!!?」
あまりの信じられない事に一気に眠気が覚めてしまい、胸の鼓動が激しくなるハヤテ…
「マ、マリアさん…な、何を!?はぅっ…」
するとマリアは唇をすぼめ、舌でハヤテの敏感なそこの裏を包むようにして奉仕していく
「んっんっ…ぷはぁ…っ、何をって朝起ちされてたハヤテさんのをご奉仕しているのですよ」
そして喉奥まで咥えていたそれをマリアは一旦離してハヤテに微笑むように語りかける
その美しい手は常にハヤテのを上下にしごき続けていながら
「えっと…そうじゃなくて、どうして僕のを…あぁぁ!」
マリアの責めにハヤテのそれは感じてしまい、自然に喘ぎ声が漏れてしまう
その声を聞いたマリアは妖艶な微笑を浮かべていた
「あらっ、気持ちよくありませんか?私の舌使いじゃ不満なのでしょうか…んんっ…」
そう言うなりマリアはハヤテの竿の下部を更に舌で舐めしゃぶる
「うあぁっ…そうじゃないです…とっても気持ちいいですよ…うぁ」
気を抜くとハヤテは今にもそれを爆発しそうな感覚になっていた

「それは良かったです…どうぞいつでも私の口の中に出して下さいね…はむっ」
マリアは亀頭を口で咥え包むと喉奥へ押し込むように顔を前後に振る、
「はぁはぁ…もう…い、イきます!」
舌や喉壁に刺激されハヤテの快感は高まっていく…そして我慢の限界を迎えた
「んっ〜〜〜〜〜!!…」
絶頂を迎えたハヤテはそのままマリアの口の中に、白いドロドロした粘液を流し込む、
それを一滴も漏らさないように、ゴクゴクと飲み込んでいくマリア
「はぁはぁ…んんっ」
さらにマリアは尿道に残ってるのまで吸い取るようにハヤテのを丹念に吸いつくす
「ハヤテくんのおいしいですよ…今度は、こちらに出してもらえませんか?」
するとマリアはそれを離して、フェラの余韻にふけてるハヤテの目の前で自分のスカートをまくり上げる
その下の下着を脱ごうとするのだが…ハッと正気に戻ったハヤテはおもむろに立ち上がる
「ち、ちょっと待ってくださいよ今日のマリアさん…な、何か変ですよ〜〜〜!」
立て続けの出来事にハヤテは怖くなっていたのだ…長年の経験でこんな上手い話には必ずオチがつくものだと
するとハヤテは、そのまま部屋を飛び出してその場を逃げ出していくのだった
「あらら…」
部屋に一人残されて首をかしげるマリアは困ったような表情をするも微笑みは絶やさなかった

「なんか変だ…例えHフラグが立っていても唐突すぎる」
そう口走りながら何処へともなく屋敷内を走り続けるハヤテ
その時、目の前に人影が遮る、当然に最高速度で駆けるハヤテはすぐには止まれない
「あ、危ないぃぃぃ!うわぁぁっ!!」
突然現れたその人影にハヤテはぶつかってしまった、そのまま互いに床へ転がってしまう
「いてて…(あれ、なんか暗い…柔らかくて暖かいのが僕の顔にくっついてるし…)」
ハヤテは頬から伝わる布地ごしの暖かさを感じながら、頭にかかってる布を取り頭をあげる…すると
「なかなかええ突っ込みしてくれるやないか自分…」
そこに居たのはナギの友人の一人である愛沢咲夜であった
「愛沢さん、何故ここに?」
また遊びに来たのかなとハヤテは思ったが、当の咲夜は怒るわけでもなく、ジッとハヤテを熱い視線で見つめてる
「なんや、つれない事言う奴やな…それにしても気持ちはわかるけど、いつまでそこに乗っとるんや」
咲夜の一言にキョトンとするが、ハヤテはすぐに今の自分が置かれた状況を把握した
202名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:03:58 ID:zEHaQ2LQ
「え…あああ!!」
そうハヤテは咲夜のスカートの中に頭を突っ込んでいたのだった、しかも顔は股間のとこに乗ってる形である
「す、すいません〜〜!ありえないけど偶然ですから…猥褻罪で訴えないでください〜!!」
とっさに立ち上がり涙目で謝るハヤテだったが、しゃがみ込んだままの咲夜はそのままハヤテの下部を見つめたままだ
「あ、愛沢さん?」
「うむ〜惚れ惚れするようなボケぷりやな自分…チンコ丸出しで乙女の顔面に突きつけるか普通…」
すると照れたように顔を真っ赤になる咲夜、その顔の前には元気な男のそれが突きつけられてる
「え゙っ…うわぁぁぁ!!!」
そう下は先ほどマリアに奉仕されたままの状態だったのである、ズボンから男のそれが飛び出たままだったのだ
「こ、これは…その何というかけして猥褻変態行為がしたかったというわけでは…」
自分でもよくわからない言動で必死にごまかそうとするハヤテ、もうその頭の中は暴走しまくっている感覚であった
「はぁ、仕方あらへんな…」
そんなハヤテを見て、ため息をつく咲夜、許してくれるのかと甘い期待を持つハヤテであったが
「これはその突っ込み棒を私に試したいという挑戦やな、よっしゃあ〜受けて立つでぇ!」
「何でそうなるんですか!」
予想外の展開に話をもってこられてしまうのは彼女のお約束だろうか
「つべこべ言わんと…ん…」
すると咲夜はハヤテに抱きついてくるなり、その唇を重ねる…つまりキスである
「んん〜〜〜っ!!?」
さらに咲夜は舌をハヤテの口の中に押し込んできた…
「ん!?(咲夜さん!?どうするべきか…紳士としてはやはり受けるべきなのか??)」
そんな事を思いながらもハヤテは自分の舌で咲夜の舌を包み込む様に優しく擦り合せだす
そのまま口に隙間がないように唇を合わせ、舌を絡ませ吸い合ったりかみ合っていた
そして唇が離れる、互いの唾液が混じり合ったのが糸をひいていく…
「はぁはぁ…」
「さぁ…次いってみようや…」
息を整えた咲夜は、纏っている衣服を脱ぎ始める
203名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:04:50 ID:zEHaQ2LQ
タタタタタタ…
だがその時、何か凄い足音が二人に近づいてくるそして
「うちの執事に何してるんだ馬鹿者!」
走ってきたナギのハリセンチョップが咲夜に炸裂した
「あいたーーー!!さ、流石ウチの相方…ええ突っ込みや…ガクッ」
そのまま倒れる咲夜…そしてナギはハヤテの手を掴んで近くの部屋に連れ込む
「お嬢様…お嬢様はまともですよね!」
思わず涙目でハヤテはナギにしがみつく
「何を言っておるのだハヤテ?私は私だぞ」
そう言ったナギに胸を撫で下ろすハヤテだったが…
「そんな事よりも二人きりになったな…」
「ええ…まぁなってしまったというか…て、ええっ!!?」
するとナギは自分の上半身の衣服を脱ぎだしていた、下着も脱いで小さく膨らんだ胸の淡いピンクの突起があらわになる
「どうしたハヤテ、私の胸を揉んでもいいのだぞ」
ナギは誘うような潤んだ瞳で見つめながら、ハヤテの身体に抱きつく
「え、いやそれはちょっと…いくらなんでも使える主人にそんな事が…」
例えロリで無いとはいえ、可愛らしい女性にそんな目で見られたら男として欲望に流されそうだった
ハヤテは、ふと視線を外す…だが
「あ…あんっ…」
耳元で聞こえてきたのはナギの甘い声、思わず振り向くと
「…へ?ええええぇぇ!!!」
なんと思考と裏腹にハヤテの手は、ナギの小さな胸を鷲掴みして揉みしごいていたのだった、
その手の平から少女の柔らかい肌の感触が伝わってくる
「ああぁ…なんか気持ちいい…じゃなくて勝手に手が〜何故にぃぃぃ!!?」
自分の意思と関係なく動く身体にハヤテは驚愕する
「ほんま女々しい奴やな〜男なら覚悟決めんかいな」
そんなハヤテに後ろから裸の咲夜がおぶさってくる、
「本当ですよ、考えるなんて後でいいじゃありませんか、今は楽しみましょうよ」
更に何時の間にか前からマリアも裸で迫ってきていた
「ふはははは…どうなっているのぉ〜〜!!」
怒涛の強引な展開に段々とハヤテも投げやりになってきていた
そのまま衣服を脱がされ女性陣のなすがままになっていく…
204名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:06:03 ID:zEHaQ2LQ
「んん…どうだ気持ちいいかハヤテ…んんっ」
ハヤテのを口で咥えフェラをするナギ
「んあぁ…気持ちいいですよ、お嬢様…あぁぁ…」
するとハヤテの顔に自分の秘所を近づけるマリア
「どうぞハヤテくんも…私のそこを舐めてください…」
「は、はい…んんん〜〜〜っ」
言われるままハヤテはマリアの濡れた秘所を舐め、膣奥にまで舌先を忍ばせこむ
「ああぁぁ…そこ、いいですよハヤテくん…」
咲夜はハヤテの背後に回った、すると子悪魔のような笑みをうかばせる
「ふふ…とっておきの場所で気持ちよくさせたるで…んんっ」
咲夜は、なんとハヤテのお尻の穴を、その舌で舐め刺激を与えていたのだ
「!?あ、愛沢さん…そ、そこは…あぁ…き、汚いですよ…あぁぁ…」
禁断の場所を責められて声をあげるハヤテ
「はぁはぁ…どーや、気持ちええやろ…ここは男女問わずに性感帯なんやで」
3人の女性に責められ高まっていく快感に、ハヤテは早くもイってしまいそうになる
「だめだ…もう出るぅぅぅ!!!」
我慢できずそのまま射精した、その熱い白い粘液が三人の少女達にふりかかり、白く染め上げていく…
「あはっ、ハヤテ君の…熱い」
「早いぞハヤテ…まだ私は…」
「まぁ前戯はこんなもんやろ…いよいよ本番やな」
「はぁはぁ…それじゃ次はいよいよ挿入しましょうか」
ハヤテもすっかり調子に乗ってきはじめてた…だが
「ふむ、そうですな…ここもしっかり濡れてきましたし良いでしょう」
「……………………………………………………へ?」
恐る恐る背後を見るハヤテ…そこに居たのは咲夜でなく裸体のクラウスだった
「では、私が後ろの穴を!前…口は任せましたぞタマ!」
「……………………………………………はい?」
再び恐る恐る前に振り向き直すと…マリアとナギの姿は無く、いきりたつ獣…タマだった!
「ウガァ〜〜!!!(まってました〜〜〜)」
ぶっとい獣の肉棒を起たせながら血走った目でハヤテを見つめる
「何故…一人と一匹がここに?!!」
恐る恐る聞いて見ると、クラウスが眼鏡を光らせ答える
「何故ですと?そのようなお姿で誘っておきながら罪な事を言うのですな」
ハヤテは自分の姿を見る…するとうさ耳+体操服ブルマ+ニーソックスという、かなりマニアックな格好になっていたのだ
「何故に〜〜!!?」
「ほう、それではスク水にエプロンの方が良いと?」
クラウスの発案に応えるように、スク水エプロン姿に変わるハヤテ、
「ガウガウ(ぶかぶか犬耳にYシャツ一丁も良いがな)」
するとまた犬耳にぶかぶかYシャツの姿に…
「どれも嫌です、ていうか勝手に姿が〜〜〜〜!!!?」
そんな事を言いながらも、徐々に二つのそれが近づいてくる…
「や…やめて…挿入て僕にじゃなくてその…」
「任せておきなさい…この長年に磨き上げたテクで超絶にイかせてあげましょうぞ」
「ガウガウ…!(中にぶっち撒けてやるよ!)」
ハヤテに迫る二つの肉棒…その距離1mm!
「いや、やめて…こないでぇぇ〜〜〜!!!」
そして…
「い、イヤァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!…はうっ…」
205名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:07:11 ID:zEHaQ2LQ
「うわぁぁ〜〜〜!!!て…あれ?」
ガッタンゴットン…
車体が揺れる音、ハヤテはそこが電車の中だと理解した
「ゆ…夢オチか…はぁ〜〜〜〜…そうだよな、あんなとんでもない事、流石に夢じゃないと…てあれ?」
その時、ハヤテは手の平にすごく柔らかい感触を感じる、さらに良い匂いが鼻につく…
「スゥ…スゥ…」
ハヤテは座席で自分がナギを覆い被るかのような体勢になっている事に気づいた
しかも手はナギの胸を触っているようになっている
「えっと…この体勢は…ヤバイ?」
ふと周りを見てみる、そしてこの車両には乗員は自分達しか居ない事を知る
「ほっ…誰か見てたらチカン扱いされる所だった…ん?でも何か都合が良いような…」
少しハヤテは考えこむ、すると
「そうか…これも夢なんだ、夢オチのさらに夢オチか!!」
ハヤテは今いる状況をそう読みきった
「じゃあ…お嬢様にこんな悪戯してもいいわけで…」
するとハヤテはその体勢のままでナギのうなじにキスをする
「あんっ…あっ…」
ナギは寝てながらも反応する、ハヤテはそのまま頬を舐めながら胸をさする
服の上から手のひらを乳房の下から包み込むように当て、中央へ寄せ持ち上げるような動きで優しく揉んでいく
「はぅ…っ」
溢れる甘い吐息、もう片方の手でスカートの下に手を入れ、下着の布ごしに秘所を触ってみる
ナギの秘所を手のひらがかすかに触れるような感じで撫で回し、少しずつ密着させ刺激していく
「あぁぁ…はぁぁ…」
ナギが寝ていながらも感じてるのがわかる、秘所が濡れ布地が染みてる感触を指で感じ
ますますハヤテの鼓動が激しくなっていく
「こんなの趣味じゃないけど…どうせ夢だしこのまま先の続きを…」
意を決しハヤテはスカートをまくり上げ、ナギの下の下着を掴み脱がそうとするが…
その時だった、電車のアナウンスが流れてきたのは、次の駅に到着するらしい
「はい、そこまでです」
「えっ!?」
すると聞き覚えのある声の台詞とともにハヤテの目の前に女の手が現れ、行動を遮断する
そして声の方へ顔をあげると、そこに居たのは私服のマリアだった
「偶然にも今は他に人が居ませんですけど、次の駅で乗ってこられては困りますからね、ここで我慢して下さい」
マリアは赤みを帯びながらも笑顔でハヤテに語りかけてくる
「マ、マリアさん?あのもしかしてここは…夢の世界じゃない」
「ええ、現実ですよハヤテくん」
ハヤテはピシッと石化した
「あわわわ…(て事は…僕は幼女愛好犯罪者かぁ〜〜!!!)」
そんな青ざめるハヤテを見てクスッと笑うマリア
「まぁ…お気持ちはわかるので見なかった事にしますけど、ところでハヤテくん…一つお聞きしたい事が…」
「はい?」
神妙な顔つきになるマリアにハヤテも緊張してしまう
「あの…最初の寝言は大体内容が想像できるのですが…」
「最初の寝言…(まさかあの夢の内容を口走った!)」
思わず赤くなるハヤテ、マリアも赤らめながらも話を続けていく
「最後の方の、『あんな太いの入らないよ〜、お、お尻が痛い…』て、どんな初夢をお見に?」
その一言でハヤテは脳裏に夢の…おぞましい悪夢がフラッシュバックしていく
「え゙っ…き、聞かないで下さい…うわぁぁぁぁ〜〜〜〜ん!!」
痙攣したようにハヤテは身体がふるえ泣き出すハヤテであった
「ハ、ハヤテくん!???あらら…どうしましょ」
その後、屋敷に戻るまでハヤテは捨てられた小動物のような瞳で体を振るえ続けてたという…

【おわります】
206名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:08:30 ID:zEHaQ2LQ
「性教育…ですか?」
 いきなりのマリアさんの依頼に、僕は思わずきき返せざるを得なかった。性教育というと
あれですか、〔男の子と女の子の体のヒミツ〕やら〔性はエッチなことではない〕等の比
較的教育的な本を思い浮かべるのですが、それですか?
「ええ、そうですよ。ハヤテ君にナギの性教育を頼みたいのです。承諾していただければ
 特別手当も支給できますよ♥」
 特別手当て。それはとても魅力的だけど、仕事の内容が判然としていて二つ返事で引き
うけるわけにはいかないなぁ。
「できればもう少し詳しく説明してもらえませんか?」
 僕がおずおずと言うと、エプロンドレスを纏った女性はニコリと微笑み、軽くうなずいた。
「はぁ…」
 思わず溜め息がこぼれた。自分の隣の枕をチラリと見、今日もそこにいない少女−主の
ことを想い思案する。
「幼いとはいえ、ナギももう立派な女性ですのに…こんなことで良いのでしょうか…はぁ」
 はやくも本日二度目の溜め息を吐き出し、カーテンを通して緑色に輝く朝日をぼんやり
見つめていると バンッ と勢いよくドアが開いた。
「おぉ、マリア!今日もいい天気だな! いやぁ爽快爽快。」
 早起きはいいことだワハハと華やぎ髪を梳かすナギを眇め、マリアは安堵とも不安とも
つかぬ心の揺れに苛まれる。本当にこのままで良いのか。生理がきて、恋愛にも性にも興
味が芽生えているであろう少女を使用人と、それも男と夜を共にさせて良いのだろうか。
その使用人はナギ自身の懇意で雇っている者であり、彼女は彼に告白されたと思っている。
ナギの思考回路からすると、将来を共にする男なのだから同衾くらい当たり前なのだろう。
が、そうは問屋が卸さない。もし半端な知識で事にでも及んだら…
「ん?どうした。何を小難しい顔をしてるんだ? ささ、朝食だぞ!はやく食堂に行こう!」
 パァっと笑いかけるナギをみると依然色気よりも食い気が勝っているようだが、それが
いつ反転するともわからない。悪く考えれば、男−ハヤテが襲わないとも限らないのだ。
もちろん彼のことは信頼しているのだが、人間の理性とは存外脆い。無防備なナギの姿を
みればついムラムラきてしまったとしてもおかしくない。ならば先手を打つしかない。す
なわち性の正しい知識を備えさせるのだ。正確な認識をもてばそうそう安易な行為にはう
つらないだろう。(口にはできませんが、これはハヤテ君自身の教育でもあるんですよね)
 つまりそういうことだ。
207名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:09:27 ID:zEHaQ2LQ
「はぁ、大変なことになったな… 特別手当が出るとはいえ、年頃の少女に性教育だなんて。
 普通そんなこと男の僕に頼むだろうか…?」
 家とは少し掃除をしないだけで埃がつもり、どんどん朽ちていくものだ。だから少しも
手を抜くわけにはいかない。上から下へ。これを基本にして家中を掃除してゆく。いや、
館と言った方が正確なのだが、貧乏性の自分にはいまいちピンとこない。とにかく無駄に
広い廊下の隅々まで一人ごちながら掃いて掃いて掃きまくる。
 無心で掃いているうちにお嬢様の書斎の前にきた。今彼女はこの中で勉学に勤しんでい
るはずだ。絵日記をつけていたり、なかなか可愛らしいところがある。
「その彼女に性教育…。気が進まない。いや、しかしこれも執事としてお嬢様に必要な仕
 事なんだろうな。うん。がんばろう!」
 この時ばかりは自分でも嫌にポジティブだなぁと思ってしまった。
 大晦日の侵入以来、お嬢様は僕の部屋によく来るようになった。ときどき僕を熱っぽい
眸でみているような気がするが気のせいだろう。侵入はだんだんエスカレートし、いつの
まにか一緒に同じフトンで寝るようになっていた。
「考えてみればお嬢様のご両親はここにいないんだ。きっと寂しいのだろう」
 お嬢様はまだ子供。隣に寝ていてもあまり意識したことはないし、することもないだろう。
「それが性教育だなんて言われたら、意識しちゃうじゃないか…」
 そして今夜もさも当然といった顔つきで、肩にバスタオルを引っさげたパジャマ姿でお
嬢様は安っぽい扉をくぐった。さて、これから性教育をしなければならないのだが、一応
授業計画は立ててあるから大丈夫だろう。
「うぅさぶい。今夜も一段と冷え込んだな。はやく暖かい毛布にくるまりたいものだ。ハ
 ヤテ、寝るぞ。」
 心なしか頬が紅葉しているようだが、お風呂あがりだからだろう。
「え?いえ、授業計画はちゃんと練ってありますから大丈夫ですよ。」
 僕は努めて自然な笑みをお嬢様に向けた。次の瞬間にコブシがめり込んでいた。痛い。
「何の話をしてるんだ? まぁいい、ささっ寝るぞ。ほら早くしろ」
 お嬢様はいそいそとベッドにあがり、微笑みながら自分の隣をポンポン叩いている。う
ん。まだまだ子供だ。この姿をみても僕はなんとも感じないし、もちろん下の自分も同様
だ。お嬢様は寂しさを紛らわせるために来ているのに、マリアさんは何を勘違いしている
んだか。
 でも仕事は仕事。キチンと成し遂げないとな。
208名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:10:46 ID:zEHaQ2LQ
お嬢様がジトリとした目で見ている。早くしろというオーラがむんむん出ている。
「お嬢様、申し訳ありませんが就寝前に少しやることがあります故」
「なんだ?トイレならいいぞ、いっといれ。」
 ツッコミ待ち状態なのだろうが、戦略的スルー。
「どうしたら子供が産まれるかご存知ですか?言っておきますがコウノトリは違いますよ。
 できれば具体的にご返答ください。」
「む?私は眠いのだが答えねばならないか? … ならないのだな。う〜面倒じゃ。仕方
 ない、答えてやるからもう少しその他人行儀な話し方をなんとかしろ。」
 お嬢様は僕の真剣な表情を見取ってくれたようだ。
「なんだったかな。たしか雄蕊と雌蕊が合体して受粉すると卵ができてそれを病院で摘出
 するんだったな。割って出てきて初めて見た顔の持ち主を親と認識するはずだ。」
 どこまでも真面目な顔だ。顎鬚などないのに親指と人差し指で顎をさすっている。
「残念ですが違います。あ、そんな悲壮な表情しないでください。一部ですがあってますから。」
「うぅ間違いなどあるハズない!真実はいつも一つなんだ!」
「ええ一つですよ。単純にお嬢様が間違えただけです。」
 お嬢様が僕の胸をポカポカと叩く。恥ずかしさを誤魔化しているのか悔しいのか。
「だって、だって、首がとれる女児型ロボットを発明した小太りの中年も、金髪になると
 戦闘力があがる異星人も、何もしてないのに急に子供が現れてたぞ!!わかるワケないじゃ
 ないか!」
 頭が痛くなってきた。これは本当に教育の必要性がありそうだ。
「さて、では簡単なところからいきますよ。女性は第二性徴と共に月経がはじまります。
 これは子宮内膜がはがれて体外へ排泄されることをさすのですが、お嬢様はお済ですか?」
 お嬢様の顔が目に見えて真っ赤になった。
「な、な、な、何を言い出すんだ!!そんなことお前に関係ないだろ! さっきからなん
 なんだ?りょうじょゲフンゲフン 侮辱する気なら許さんぞ?」
 やっと気づいた。お嬢様はマリアさんから性教育のことをきいていないのだ。なぜだろ
う?なぜマリアさんは事前に通達しておかなかったのか…
 みるとお嬢様は本当に怒りかかっているようだ。
「まぁまぁ落ち着いてください。これは二人の将来のためにも重要なことですよ?幸せな
 未来を迎えたければ、落ち着いてきいてください。」
 僕にとって重要なのは借金返済に不可欠な給与のこと。お嬢様については正しい知識だ。
「ふ、二人の将来って… もぅ 大胆な奴だなぁ… そういうのはもっとこう、ムードっ
 てやつを考えて… いやでも私もそう思う。うん子作りは重要だな。」
 そこまで考えてくれているのかと呟いてるお嬢様をみて、僕は何か誤解を招いているよ
うな気がしたが、事がすんなりと済むのらそれでもいいか、とまたもやポジティブシンキング。
 が、次の瞬間僕は自分の耳を疑うこととなった。
209名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:11:59 ID:zEHaQ2LQ
「なら… 私の体に直接おしえてくれないか…? ほら、習うより慣れよって言うだろ?」
 ベッドのシーツを人差し指でイジイジしながら、お嬢様はうつむいて言い放った。声が
微妙に震えてることから緊張していることがわかる。きっと耳まで真っ赤だろう。
 って僕もそんなに冷静でいられない。体に?体に直接って、やはり子供の作り方をだろ
うか?そうですか?
「バカっ、何度もいわせるな… まずは、その…、男と女の体の違いからおしえてくれ… 
 私は産まれてこのかた男性の裸というものをみたことがない。。。 金髪異星人のなら何度
 もあるが、お前と体格がぜんぜん違うしな… やはり漫画は現実と違うのか」
 そういうことなら、マリアさんからの依頼とも合致するような気がする。自転車の乗り
方も講釈をたれられるより、転んで痛い思いをしても練習することが大切だ。そして体で
覚えれば忘れることはない。実に合理的だ。お金を貰うのならそこまでしないといけない
とも思う。
「わかりました。ではお嬢様。そこのベッドに横になってください。」
そして体への授業がはじまった。      
                                               
「えっと、まずは男性と女性の体の違いからでしたね。僕が立てた計画ではもうすこし後
 にやるハズだったのですが、まぁ少しの前後なら計画全体には支障ないと思います。」
 僕はそう言うと、カバンからプロジェクター本体とペン型小型カメラを取り出した。部
屋の照明をやや落とし、カメラから伸びるケーブルを本体端子に接続した。昼の間に買っ
ておいた自慢の一品だ。もちろんお金はマリアさんの財布から出ているのだけれど。
 最近は量販店よりもネット通販の方が往々にして安いのだが、早々に揃えておきたかっ
たので自ら秋葉原へと足を運んだ。純粋な電気街と思っていた町並みの変わり様にいささ
か戸惑ったが、ここでは割愛しておこう。
「これは32dBの静音設計ですので、稼動音等は気にならないはずです。
 さらにDMD™HD2+チップを採用しているため非常に高画質ですよ。」
 スイッチを入れると光の道筋がベッドの向かいの壁へとのび、ちらちらとチンダル現象を
引き起こした。ポスターの類は何も貼られていない簡素な部屋だが、今はちょっとした
シアターへと変容している。
210名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:13:28 ID:zEHaQ2LQ
壁には床が、すなわち僕が手にするカメラに写された映像が、手の揺れに合わせてブレ
ながら放映されている。僕はお嬢様にパジャマのズボンとショーツを脱ぐよう指示した。
「私から言い出したことだが、いざ脱ぐとなると恥ずかしいな…」
 羞恥心に頬を赤らめながらも、緩慢な動作でズボンとショーツを同時にずり降ろしてい
く。ベッドの上だから動き辛いのか、それとも照れているのか。おそらく後者だろうから
僕は気を利かせた。
「あの、恥ずかしければ全部脱がないで、フトモモのあたりで止めても大丈夫ですよ。用
があるのはお嬢様の性器だけですから。」
 お嬢様はピクリと反応し、ほっとしたような挙動で手を止めた。
 今のお嬢様はベッドに横たわり、両腕を胴体のサイドに置いている。ズボンは中途半端
にズレさがった状態で、下腹部と局部、それに足の付け根だけが露出している。ひょっと
したら全て脱いだ状態よりも扇情的かもしれない。
 と、ここにきて初めて焦りにも似た小さな感覚をおぼえた。それは些末で気にする程の
ものではなかったが、確かにお嬢様の下半身をみて感じたようだ。まぁそれも無理ないと
思う。産まれてこのかた女性性器の実物など見たことないのだ。それがたとえ毛も生えて
いない幼い性器だったとしても、今の僕には十分刺激的なのだろう。
 お嬢様のそれはまさに幼かった。自分の知識ではそこに毛が生い茂っているはずだが、
前述のとおりつるっつるの無毛だ。いっそ清清しい。しかしそこはやはり性器。モーセの
渡った海が閉じかけて兵士を襲おうとしているかのような割れ目があり、その先端はぷっ
くりと膨らんでいる。未熟の果実というか、未発達故の美がそこにあった。
 僕がマジマジと凝視しているのに気づいたのだろう、お嬢様が声を張り上げた。
「な、何をしているんだ! ジロジロ見るな! そういう失礼な奴と、よく喋る口だけ野
 郎は真っ先に死ぬんだぞ!なんとか拳〜と意気揚揚と飛び込んでも噛ませ犬で終わるのが
 関の山だ!ハヤテ!お前はそういうやっわぷっ…」
「はいはい、恥ずかしかったんですね。すみません。すぐに始めますからご容赦ください。」
 僕はサブマシンガンの如き喚きを口を塞いで止めると、両脚を広げカメラをすっとお嬢
様の性器へと近づけた。瞬間、壁一面にお嬢様の性器が映し出された。本や教科書よりも
やはり実物で、それも自分のものの方がより良く身につくだろう。全てはお嬢様(と借金)
を思ってのことだ。

 お嬢様の様子を観察する。上半身を半分浮かせ、壁に映った光景と僕の手に握られたカ
メラとを交互にみている。呆けたように開かれた口はわなわなと震えている。
「はい、映像に注目してください。まずは女性の体から教えていきますよ。」
 お嬢様はいまだ放心状態だが、構わず始める。
「今映っているものがヴァギナと呼ばれる器官です。本来は膣のことを指す言葉なのです
 が、日本では女性性器全体を呼称するのに使われているようです。さて、どんどんいきま
 すよ。これが恥丘です。」
 僕は胸元からとりだした収納式指示棒をかしょんかしょんと伸ばし、お嬢様の恥丘を突
 ついた。刹那、お嬢様の体が文字通り飛び上がった。
「ひゃっ! い、いきなり何を!? えぇいやめぇい! その打神鞭のようなものをしま
 え! 私のここは大極図じゃないぞ!」
 壁の映像が大きく揺れ、また性器を映し出した。お嬢様は肩で息をしているが、体勢は
元通りだ。意外と律儀なところがある。
 しまえと言われたら仕方ない。僕はかしょんかしょんと収納し、悩ましげな表情で問い掛けた。
「う〜ん、困りましたねぇ。将来のために各部位の名称・役割を知っておいた方が良いの
 ですが、嫌ですか? はぁ、僕の将来も心配だ…」
 なんとなく先ほど感じた“誤解”を利用してみる。すると効果覿面。お嬢様は慌てだした。
「ち違うのじゃ! これは、その、棒の先っぽが冷たかったからだ!暖かければ問題ない!
 そうだ、ハヤテっ、お前の指を使え!」
 …このお嬢様はさらりととんでもないことを言う・・。思いつきというか、後先考えないというか。
だが指示されたからにはできる限りそれに従うしかない。彼女は自分の主だ。
211名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:14:44 ID:zEHaQ2LQ
「では気を取りなおして、ここが恥お…」
「ひゃわわわっ!!」
 指で触った瞬間、お嬢様が奇声とも嬌声ともつかぬ声をあげた。
「あの、お嬢様…」
「なんだ!声をあげちゃ悪いか!?わざとじゃない、ついだ!つい!」
「はぁ、しかし毎回そんな声をあげられては進みようがないのですが…」
「む… わかった、できるだけ声を出さないよう善処しよう…」
 お嬢様は難しい顔をして、うむむと唸っている。羞恥やら怒気やら焦燥やらで頭はオー
バーヒート寸前なのだろう。水冷式冷却キットでも買ってこようか。
「3度目ですが、ここが恥丘です。」
「っ!」
 僕はちょんとお嬢様の恥丘に触れた。今度は歯を食いしばって耐えてくれたようだ。う
ん、これなら授業も円滑といえなくともそれなりに進むだろう。
 続いて割れ目の両端を指でつまみ、くいっと少し広げてみる。カメラをより近づけ、内
部が壁に映し出されるようにする。

 お嬢様は新しい刺激に発作的に深く速く息を吸ったが、今回も耐えてくれたようだ。そ
して壁に放映された膣を目の当たりにし、目を白黒とさせる。鮮明な画像は内部を余すと
ころなく映しだし、そこが湿っていることまで克明に伝えてくる。
「ここが大陰唇。こっちは小陰唇です。」
 広げる指を親指と人差し指に変え、あいた他方の指でその個所を指差す。
 お嬢様は壁にくぎ付けになり、自分の内部を呆然と見つめている。さすがに開きが悪い
ため全てが見えるわけではないが、大体の情報を伝えるには十分だろう。
「この奥にあるのが、見えませんが処女膜です。」
「知ってる。なにかの漫画で処女膜を破ったのなんのと、漢どもが騒いでいた。膜を貫通
 するのだから、さぞかし痛かっただろうに…」
 お嬢様がぼんやりと呟く。猿のお尻並に赤くなった顔にやや荒い呼吸。大丈夫だろうか?
「よくご存知ですね、お嬢様。 でもちょっと誤解してるみたいです。処女膜とは膣口にあ
 るひだのことを指すんですよ。だから破くといっても障子に穴を開けるようにするわけで
 はないのです。さらに言うと、処女膜は激しいスポーツ等でも破けたりするので、一概に
 それを処女か否かの判別に使えるわけではないのですよ。」
 少し余計な情報が混じってしまったが、多くて困ることはないだろう。
 お嬢様は依然ぼんやりとしている。情報を与えすぎただろうか?すると、またもや過激
な発言が飛び出した。

「ハヤテ。私の処女膜は健在だろうか?なぁ確かめてはくれないか?」
 僕はたじろいだが、このような発言にはだんだん慣れてきた。黙っていると思ったらこ
んなことを考えていたのか。お嬢様の顔にかかった髪を手で払いのけつつ
「それは難しいですね。お嬢様のここはこれ以上開きそうにないですし、みわける術もあ
 りません。」
「なら、いっそお前が破いてくれ… 誰かに破られて怖い思いをする、あるいは既に破れ
 ているのではないかと疑心暗鬼にかられる。そんなのはいやだ。ハヤテ、お前が私を貫い
 てくれれば、両方の悩みはいっぺんに霧散するんだ。なぁ?断らないよな?」
「いえ、しかし僕はお嬢様の使用人であって、キズをつけるわけには…」
 お嬢様が熱っぽい顔と双眸でジトリと睨み付けてくる。
「なんだ?私の指示に不満があるのか? 私がいいと言っているのだ、はやくやらんかぁ!
 それともお前は再起不能野郎なのか!? 新手のスタンド使いか!? くそっ!裁くの
 はおっむぱっ!!…」
 手がつけられない… どうやら本気で言っているようだがどうしたものだが。あぁ視線
が痛い。そんなにジトリと睨まないでください… しかたない…
212名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:15:33 ID:zEHaQ2LQ
「わかりました。では譲歩案を出します。女性の体に関してはここでいったんお終いにし
 ましょう。まだ乳房や鎖骨などいろいろポイントはあるのですが、仕方ありません。お嬢
 様の処女喪失の儀に僭越ながらも一役買いましょう。しかしここで条件です。」
 なんだ?と目で訴えてくるお嬢様。僕が口を塞いでいるからだけど…
「次は男性の体について学んでください。それを踏まえて、お嬢様には再度検討をしてい
 ただきたいのです。よろしいですか?」
 沈黙がただよう。お嬢様は逡巡しているようだ。迷うことはないと思うのだが。選択肢
はこれしかないし。
 お嬢様がむーむー言っている。僕は慌ててお嬢様の口から手をはずした。
「ぷはぁ、貴様!私を殺す気か!この愚か者!えぇい!その条件のんでやる!だがいいか、
 私の決意は決して揺るがんぞ。覚悟しておけ!。」
 僕はお嬢様に微笑みかけた。親が子に見せるような笑み。下半身丸だしのいまいち威厳
に欠ける姿だが、やはりお嬢様気質は生きているようだ。 さぁ、そうときまったら新しい教材
を… って、お嬢様何をなさっているのですか?
「ん?決まっているだろう。はやくはじめるぞ。」
 お嬢様は当然だ、といった表情で僕のズボンのファスナーを降ろし始めた。
「ちょっ、待って!待って下さい! 男性教材はくらうs あぁっ!」

 ハヤテの手から放たれたカメラは床に落ち、ただ一点を映しつづける。
 旧式テレビに質素な机。角部屋特有の天井に床に置かれた東スポ。
 壁にはナギがハヤテのものにしゃぶりつく光景が映し出されていた…
                                   〜つづく〜
213名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:16:45 ID:zEHaQ2LQ
 皆さんはフグが自らの毒で死なない理由をご存知だろうか?これには諸説があるのだが、
僕はこれが正しいような気がする。簡単に言うと、フグの毒はテトロドトキシンといい、それが体
内の弁と結合し機能を停止させてしまうため死に至るのだ。しかしフグのそれは毒と結合
しない。結合しないということは機能が止まらず、すなわち死なないのだ。ということは
人間にも……………はっ!! ぼ、僕は何を…!? しまった。あまりのことに思考がト
リップしてしまったようだ。いかんいかん。現実を直視しないと…
 ってやっぱりダメだ!これは理解の範疇を超えている。
 なぜお嬢様が釣り針に刺さったミミズに食いつく魚のように、僕のあそこを咥えている
んだ!?ミミズて、自分で言って自分でヘコんでる場合じゃない。戦闘時はランドワーム
くらい、ってまた現実逃避してる!ダメだ。向き合わないと!
「あの、お嬢様?再度おたずねしますが、何をなさっているのですか?」
「二度は言わん。」
 あうっ。変なところで強情なんだから…
 こうしている間にも、お嬢様は僕のアソコを口のなかでしゃぶっている。まるでタバコの
フィルターをなめるように。
 と、タバコが葉巻になりだした。僕は慌てて腰をひく。それこそちゅぽんと音がしそう
なくらいに。お嬢様はあっという表情で遠のく僕のアソコをみつめる。その口とは、唾液
が掛け橋となり繋がっている。
「確かに僕は男性の体について教えると言いました。しかし、こんなことをしろとは指示し
 ていないですよ?」
 僕はいそいそとソレをしまおうとする。そこにお嬢様の手が伸びた。
「いいじゃないか、それを教材にすれば。私のモチベーションも俄然アップするぞ?とい
 うよりこれは命令だな。ハヤテ。これ以上続けるのなら、ソレを使え。」
 譲歩案を出して譲ったのは僕の方なのに、その上にさらに自分の要求を通そうとしてい
る。さすがお嬢様といったところか… 一度言い出したらきかないことは、身をもってよ
く知っている。ためらいはあるが、やはり従うしかないのか…
「しかたありませんね。たしかに男性性器の形状は個人差が大きいですし、できるだけ多
 くのサンプルを目にした方が良いかもしれません。お嬢様の熱意にほだされました。」
 僕は迷いを捨て、一度隆々たる我が分身をしまってからズボン・トランクスを脱ぎ捨て
た。お嬢様は手で目を覆うなど少女らしい殊勝な態度は見せず、ただただ凝視している。
「どうですか?これが男性性器ですよ。今は萎んでいますが、勃起時は日本人男性標準サ
 イズより少し大きいくらいの17cmです。この状態だと少し皮が被っていますが、勃起時に
 は全て出ますよ。」
 恥ずかしさを見せないためにも、僕はプロフィールを一気に言った。お嬢様の視線がココ
に集中している。お互い性器を露出しているわけだ。
214名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:17:53 ID:zEHaQ2LQ
 そのことを意識すると、僕のアソコは顕著な変化を見せだした。マズイ。お嬢様の性器
をみて欲情したなどとマリアさんに知れたら… “クビ”だ。
 しかしその反面、これはチャンスだとも思う自分がいた。つまり勃起する過程をみせる
ことができるのだ。これは有益な情報なのではないか?
「お嬢様。よくみていてくださいね。今から僕のココは大きく、長く、硬くなります。これは
 性的興奮を覚えた証であり、性行為の準備が整うことも意味します。」
「もう見ている。」
 お嬢様の顔色はやはり赤い。これだけ持続して赤さを保っていられるのだ。若いってい
いなぁ。
 そのお嬢様の目の前で僕のサムライブレードはゆっくりと、しかし着実に切っ先をあげ
ていき、その切れ味を誇ろうとしている。
 勃起するところを誰かに見られたのは初めてだ。なんというか、こういうのも悪くない。
 お嬢様の性器を見る。おいしそうだ。さっきまで冴えていた頭がボウっとしてきた。銭
湯にいけばフルーツミルクとコーヒーミルクを間違えてしまいそうだ。
 やはり見せたのは間違いだっただろうか。教える側の僕が理性を失いそうになってどう
するんだ。存外に人の理性とは脆いものなんだな…
 しかし僕は最後の一線を越えるようなことはしない。頭が朦朧としようと、B-29がつっ
こんでこようと、それに竹槍で挑めと言われようと、僕は職務をまっとうする。
「いいですか?ここが亀頭です。」
 僕は剥けたそこを指さし教授しだした。
「由来は、そのまま亀の頭に似ていたからです。別名カリともいうのですが、これは雁と
 いう鳥の頭部と似ていたため、雁の訓読みのカリがついたわけです。また、性交時に最も
 感じやすい部位の一つがこの亀頭です。僕のは陣笠形と呼ばれる形状なのですが、形に
 は個人差がありますが故、これが全てとは思わないでくださいね。」
 お嬢様はほうほうと頷きながら、より顔を近づけてくる。余計意識しちゃうじゃないで
すか… 僕の44マグナムはすっかり勃起しきり、血管が浮いてしまっている。ともすれば
理性が暴発しそうなロシアンルーレット風の緊張の中、僕は懸命に続ける。
「ここが陰嚢です。ここで精子が作られるのですが、精子は熱に弱いです。ブリーフ派の
 性力は弱い、とされるのは体と陰嚢が密着するため、体温で精子が死滅してしまう場
 合があるからです。ブリーフ派を否定する気は毛頭ありませんが……」
 やはり僕の脳は普通の状態ではないみたいだ。精子・卵子の説明をすっ飛ばしてこのよ
うな話しをしてしまっている。お嬢様を見る。やはり魅力的だ。無毛な性器は倒錯した保
護欲をそそられるし、小ぶりな胸だって掌によく馴染むだろう。
215名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:19:13 ID:zEHaQ2LQ
 神経が、思考回路が下半身に吸い取られているような気がする。まずいことになった。
無性にお嬢様を抱きたくなった。そしてあの幼い割れ目に全てをぶち込みたい。小さな胸
を揉みしだき、乳首に吸い付き、お嬢様の喘ぐ姿がみたい。この激情はもはや僕のちっぽ
けな理性では押し留められそうにない。ああ、ここでお嬢様を犯したらどうなるかな?マリア
さんは怒るだろうか。悲しむだろうか。クラウスは僕を殴り飛ばし、クビにするだろうな。でも、
それらをこの身に受け止めてでも、お嬢様を得ることには価値があるように思える。犯したい。
世間知らずの、ちょっと口の悪い我が侭なお嬢様をぐちょぐちょに犯したい。マリアさんにも一
因があるんだからな、男の僕に性教育をやらせたマリアさんにも責任がる。お嬢様を犯したら
真っ先にマリアさんのところへ行こう、そしてマリアさんの…………
「ん? しかし待てよ―― 」
 お嬢様が僕の釣り竿に手を伸ばしている。掴む気だろう。
 待てよ、マリアさんはこうなることを予見できなかったのだろうか?あれほど優秀な人だ。男の
僕と女のお嬢様を密室に入れ、性教育などさせたら行きつく先は目に見えているハズなのに。
 湯沸し器のようにしゅっしゅと煮えたぎる僕の理性に、一粒の氷が投入された。ややも
すると溶けそうになる氷は、しかし冷たさを増していきお湯を冷まそうとする。
 考えてみるとお嬢様の様子も変だ。恥ずかしそうに顔を赤らめている割には、素直に性
器を露出させたり僕のアソコにしゃぶりついたり、行動が大胆に過ぎる。初めて異性の体
を目にするような少女のとる行動だろうか? そして今も―――
 僕の竿が掴まれた。両手で包み込むように、慈しむように優しく掴まれた。僕の心臓が
ドクンと跳ね上がった。理性を熱する炎は火力を増し、紫色になっているだろう。その中で
僕の一片の氷が奮闘する。
 やっぱりだ。お嬢様は決して無知な生娘なんかじゃない。性交すらなくとも、それなりに
知識を蓄えている。僕は意を決して口を開いた。
「お嬢様。何か隠してませんか?」
 お嬢様の手がドキリとしたように震えた。紅葉のように小さな手に握られた僕の分身は、
これ以上ないくらいに脈動している。よく耐えられたものだ。
「わ、私は何も知らんぞ?どどど、どうしたんだ急に?」
 わかりやす子だ。動揺が顔にも手にも口にも現れている。
「おかしいと思ったんですよ。お嬢様、あなた実はこの計画のことご存知でしたね?いや、
 それどころかお嬢様が立案したのではないですか?お嬢様は教育の必要などない程、知っ
 ているのではないですか?」
 僕は一気に核心へと迫る。お嬢様は明らかに狼狽している。
216名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:20:09 ID:zEHaQ2LQ
「計画?な何のことだ? 知識は、確かにある程度はある。ほら、某巨大掲示板でも『繋
 がったまま歩くなんて…』とか『先生抱いて』のAAが流行っただろ?最近の少女漫画は
 そういうシーンが多いんだよ。」
 嘘をついている者、誤魔化そうとしている者の特徴をそのまま踏襲した饒舌。
 僕が猜疑の眼差しでお嬢様をみると、彼女は慌てた様子をみせ、覚悟したような目つき
を見せてからバッとパジャマを脱ぎ捨てた。上半身裸のすこし寒々しい姿だ。
 突然のことに驚く僕の手をお嬢様が握った。そして自らの胸へと押し当てる。
 ふにょっとした感触が手中に広がった。
「私を、抱いてくれ。」
 そしてそのまま手を引かれ、僕はベッドに倒れこんだ。手の中にはまだ胸の柔らかさが
ある。僕は意識せず、本能でそれを揉んだ。まだまだ熟れていないが、揉むに不自由は
ない。全体をやさしく揉みほぐし、外側から内側へと圧力をかけていく。
「んっ、あ。うぅ…」
 お嬢様の口から吐息が漏れた。気持ちいいのだろうか?僕にはそれはわからないが、そ
のやわらかさに取り付かれたように執拗に乳房を責めた。脂肪を揉んでいるうちに先端の
可愛らしいピンクの突起がピンと伸びた。僕はそれを見逃さずクリッと摘み上げる。
「んあっ。ハヤ…テ… きゃぅ!」
 電気ショックをあびた心肺停止者のように体を弓なりに反らし、お嬢様が嬌声を上げる。
 先ほどのかすかな理性は脂肪の塊の前にひれ伏し、その中に埋もれてしまった。
 気持ちいい。女性の胸とはこうも柔らかいものなのか… 僕は気がつくと胸にしゃぶり
ついていた。乳をねだる赤子のように、桃色の先端を吸い上げた。
「あ!ハヤテ!!そこはっ あっ…んっ…んぅ!」
 甘ったるい声が狭い部屋に響き渡る。お嬢様の目には涙が浮かべられ、口からはだらし
なく涎が垂れている。
 ひとしきり胸を弄りたおした僕は、左手をそっとお嬢様の股間に伸ばした。
 フトモモを撫で、痴丘を揉む。お嬢様のそこは既に男性性器を受け入れる準備が始まって
おり、つまり濡れていた。そこ指で愛撫するとくちゅりと粘り気のある、卑猥な音がした。
「こんなに幼くても性交はできるんですね。最初の質問。初潮はもう迎えたと判断して相違
 ないでしょう…」
 僕はまたもや朦朧としてきた頭で適当なことを言い、その舌で新たな音を紡ぎ出した。ピチャ
ピチャと淫靡な音色を。
 僕に性器をなめられたお嬢様は、既に平素の落ち着きを失っている。
 顔を赤らめ、舌の動きにあわせて喘いでいる。
「あっあっ… んくっ… んあっ…」
 僕はどうしてしまったのだろう。こんな年端もいかぬ少女に手をつけて。幼体に興味は無いと
言ったあの言葉は嘘だったのだろうか。自分をも騙したのだろうか…
217名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:20:51 ID:zEHaQ2LQ
 出力をMAXにあげたライトセーバーはもはや制御できない。先端からたらたらとエネル
ギーの残滓をこぼして、今すぐにでも斬りさかんとしている。
 僕はお嬢様の脚をぐいっと広げ、そのなかに腰を割って入れる。お互いの性器が向き合
い、世紀の再会まであと数分!といった按排だ。
 僕は目を瞑り、先端をお嬢様のそこへと肉薄させ、ぴとりとくっつけた。それだけで僕の
そこは射精感にとらわれていた。思えば三千院家に仕えてからというもの、忙しさに追わ
れて自慰などする暇がなかった。相当溜まっているのだ。
 お嬢様が潤んだ目で僕をみてくる。抵抗しないということは、このまま挿入してもいいの
ですね?挿れますよ?
「バカ… はやくしろ…」
 僕は唾を飲み込んだ。何故か今までのことが走馬灯のように思い出された。
 お嬢様に誘拐目的で近づいたこと。ネコ(とお嬢様は言い張る)と戦い、微妙な友情を築い
たこと。クラウスを説得しこの家の執事になれたこと。サクヤちゃんとも知り合い、この前は
お嬢様と一緒に初日の出を見にいった。
 それがこの一瞬で崩れるのだ。
 僕はゆっくりと先っぽを押し入れた。まだほんの数ミリ入れただけなのだが、お嬢様の
顔は苦痛に歪む。やはりこの幼い性器に入れるのは無理なのでは…
「いい。そのまま続けろ。」
 お嬢様は僕の不安を感じ取ったのか、唇を引きつらせた笑みを向ける。
 そんな健気な、痛々しい笑みをみて――――僕の気持ちは急に冷めた。
 こんな小さな子に何をやらせているんだ… 自責の念が急に湧いてくる。いくら誘われ
たからといって、これはないだろう。そして、誘うという行為自体に疑問があるんだ。しっか
りしろ、僕。
 それからは速かった。「なぜ男の僕にたのむのか。」そんな最初の疑問が再燃し、僕の理
性は氷河期に投げ込まれたかのように一瞬にして冷め、冷静な判断を下し始めた。
 これは明らかにおかしい。なんだ?このお嬢様は。まるで“こう”されることを待っていたよう
じゃないか。僕を甘く見るな。
 僕はわずかに埋没していたモノを引きぬくと、素早くズボンを装着した。
 お嬢様は僕の突然の行動に付いて行けないのだろう、呆然とした、寂しげな瞳で僕を見て
いる。 そんな目をしても無駄ですよ。
 とにかく僕は一刻も速くこの部屋を出ようと思った。くるりと踵を返し、扉へと走る。
後ろでお嬢様が絶望と悲壮にかられた表情でみているのがわかる。だが僕は戻ら
ない。過ちを犯す前にここから出よう。そしてマリアさんに助けを求めるんだ。
 僕は振り返ることなく勢いよく扉を開けた。
 そして外に飛び出そうとして、目の前が真っ暗であることに気づいた。
 気づいたときには時既におそし。僕は室内へとはじき返された。
 豆鉄砲をくらった鳩のように目を見開き、前方を見つめる。
 そこにはマリアさんがにこりと仁王立ちで立ちふさがっていた。

 迂闊だった。マリアさんはお嬢様の味方なんだ…
                                            〜つづく〜
218名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:21:25 ID:zEHaQ2LQ
書くほうも読むほうも逝ってる
219名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 10:24:59 ID:xgc6978+
見た事ある……
220名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 10:33:58 ID:MErGiDRy
もうSS投下されてもコピペか作品投下なのか判別できない。
まあこれはコピペなんだろうけど。
221名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 10:52:13 ID:3Nj4FyZ+
俺は今流通業界に勤めているんだが、それでわかった事がある。
メーカーと小売で、小売の方が圧倒的にマナーが悪いという事。
客に対しての横柄な口ぶり、自分がこの世で一番偉いと言わんばかりの態度のでかさ。
逆立場になれば『俺は客なんだからさっさと持成せ』とまるで王様気分。
自身に非があってもそれを認めずに逆ギレ三昧。

この関係は此処の人間にも当てはまるな。読み手の方のマナーが本当に悪すぎる。
『自分は読み手で偉いんだからさっさと面白いモン投下しろよクズ』と小売の態度とまるっきり一緒だ。

形振り構わず威張り散らしてばかりいると
嫌われて周囲から人が次々に去っていき、最終的に商売も立ち行かなくなる。
読み手も書き手も自分以外はお客様という謙虚な気持ちは大切だ。
これは社会人マナーの基本でもあるよ。


まあ、ここで俺がここまで言っても説教厨だの荒らしだの、
挙句の果ては耳年魔なニートがほざいておりますって
レッテル貼りとか強引に解釈されるだろうが。あまりのマナーの悪さに我慢できなかったんだ。
222名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 11:00:47 ID:sO9e7SEa
相変わらずいいスレだ
223名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 12:53:37 ID:AtxBRXLW
224名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 16:33:52 ID:BsOsg+h8
VIP以下
225名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 17:31:59 ID:ot7VWcDA
ゴミムシ以下
226名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 18:27:22 ID:vgR1pFIN
シデムシ以上
227名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 21:47:25 ID:Vp5RKlaV
このままの状態で2期が始まって新たに職人が来ても
スレの荒れ方見て去っていくんだろうな

2期が始まってもダメだこりゃ
228名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:42:35 ID:rGUcq53E
>>223
過去スレの分も報告して規制できるかな?
最近は40スレ程度荒らしたくらいでも普通に規制されてるからなぁ
229名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 03:02:25 ID:t2ZWfTLX
おれが神作品書いてやんよ!

















釣りだからな マジに受け取るなよ。
230名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 17:18:36 ID:n9DnfmLC
もういいだろ、このスレ潰しても。
職人なんかくる気配ないし。

保管庫にたっぷりSSあるんだしさ
231名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:49:23 ID:9eU9hdlu
てかハヤテは全盛期を終えたあとの塵に等しい
232名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:52:25 ID:e3j/2rc7
大山のぶ代版ドラえもん末期みたいだ。
無くすなと言うくせに批判に便乗する
233名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:53:46 ID:Sag+aP21
>>227
そもそもアニメより前が一番活発で
アニメ始まってからどんどん廃れてったスレだからな
二期に期待する方が間違い
234名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 23:22:26 ID:hRSqKGtQ
また自演か…5分以内に3スレとか馬鹿だろw
必死にも程があるな
235名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 23:40:18 ID:mIwDklEU
お前はこの前もスレがどうこう言ってたな
236名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:30:02 ID:1v2xj1HJ
それは単に同じことしかできない低能に指摘してるだけであって
俺が同じことをしてるわけじゃないよ せざるをえないんだよ
あ、書き間違いをつつきたいだけかwまーそれくらいしかできないわな
237名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:47:23 ID:KId4/SGX
5分以内にナンタラとか言ってるヤツ必死すぎw
オマエこの前も自演自演って喚いてたろ?
そんなにこのスレ守りたいのか?www
このスレがあなたの生きがいなんですか?www
238名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:51:26 ID:fLl1Wgfi
おっ、盛り上がってんな
239名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 03:32:45 ID:jdABbQVq
一番必死なのが粘着して荒らしまくる自分だということに気づかないとかギャグですか
それこそこいつが荒らしを生きがいにしてるんじゃないのか?虚しいね
親に失敗作でごめんねって謝らないとね
240名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 16:36:46 ID:+zo1tNP0
相手をしたら増長する
241名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 20:47:42 ID:0OORd0Xt
聞かせて、頂きたい。

普通の小説>微エロ小説>エロ小説
ってな事なのか?
242名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 20:50:30 ID:AdVH0tAx
スレがスレなんだから、エロ≧微エロ>普通、だろ
ついでに、上手>下手、もな
243名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 20:55:36 ID:XvH3LZBq
普通で上手と微エロで下手はどちらが貴重だろうか
244名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 21:29:55 ID:KId4/SGX
スレタイ嫁。
ハヤテのごとく!の「エ ロ」パロだろうが。

言うまでもなく、微エロで下手>エロ皆無で上手(笑)
不毛だからこの話はこれでオシマイな
245名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 21:48:31 ID:XvH3LZBq
だが断る
246名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:06:06 ID:KId4/SGX
はぁ?オマエつまんねぇからさぁ、黙れょ

ゎざゎざ荒れるょうな議題持ち出す辺り、ぉまえ荒らしだろぅ?
247名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:29:26 ID:XvH3LZBq
荒らしじゃないです。住人です。
248名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:35:30 ID:KId4/SGX
住人(笑)
アンタもこのスレが生きがぃなんだ?www
てか、自分が荒らし行為してるって自覚してないのが痛杉
249名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:36:47 ID:XvH3LZBq
生きがいで悪いかよ。
250名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:44:47 ID:KId4/SGX
悪くはなぃけど、ゲロキモイwww
趣味はなぃの?(笑)
彼女ぃなぃの?(笑)
働ぃてなぃの?(笑)

あ、俺ゎちゃんと彼女ぃるし、仕事もしてるし、多趣味だからね
251名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:46:25 ID:XvH3LZBq
俺だって彼女いるようw
252名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:47:00 ID:vLp1gAcm
「ぃ」wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
253名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:53:12 ID:KId4/SGX
>>251
脳内彼女だろぅ?(笑)
オマエみたぃな顔面奇形に女が寄り付くゎけなぃしね〜
よく女に影で「キモイ」ってバカにされてるだろ、オマエ?(笑)
254名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:55:15 ID:XvH3LZBq
ばれたwwwうはwww
255名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 00:07:04 ID:Xom+llhr
ま、猿の群れにマジレスするのも何だが
板の名称が「エロパロ&文章創作板」なのであって、エロ以外禁止というルールは全くない
以前にもエロなしのネタは投下されてるし、エロしか投下するなとか荒らしの工作にすらならんな

しかし生きがい厨も必死必死言いながら自分が一番必死なのが哀れだな
>>241からの流れもレス間隔が短いし、本当学習しないねぇ
256名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 00:57:59 ID:ScF/2p3o
>>255
またレス間隔の話ですかw
その話が大好きのようですね。
>>241からの流れが全て一人の人間の自演と本気で考えているんなら御愁傷様です^ロ^;
257名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 01:10:34 ID:Xom+llhr
何で過疎気味なのに急に連続でレスがつくことに違和感を感じないのかなぁ
逆にこれがガチで真性の厨だったら頭が終わってますって宣言してるようなもんだけど
自分がそうだと言いたいのか?ホント低能だな
258名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 01:51:57 ID:ScF/2p3o
>>257
さすが!!有能な方は考えることも違いますね!!

>>241からの流れが全部一人の自演なら一人四役ですね。
ということはPCと携帯三台で自演しているということですか?
低能なわたくしめに教えてください><
259名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 04:55:00 ID:yk0FNbSz
>>221の言うマナーの悪い読み手がこんなに集まっているスレも珍しい
260名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 15:27:05 ID:G8sMIa0p
261名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 16:15:53 ID:8HFPLp5m
何でエロパロ板でこのスレだけ平均年齢低いの?バカなの?
262名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 20:55:45 ID:VPuMAJ4m
ここ、以前も厨房は定期的に湧いてたんだよね
そのたびに正論言われて消えて特に問題もなかったが
今はキチガイレベルが半端ない感じ
263名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 23:24:13 ID:ScF/2p3o
>>257
早く低能な僕に教えてくださいよ!!
それともこのまま逃げるんですか?
いやいや、有能な方がまさかそんな低能な真似するわけないですよね?
264名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 00:15:58 ID:4DMJo3nL
民度の低いゴミスレだなw
265名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 00:27:03 ID:6JyhlZh7
煽ってるやつの半数はまともなやつが便乗(そうだとおもいたい)

まあおれが神作品書いてやんよ!









ついこのスレみてるとこんなことしたくなる。
266名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 03:53:23 ID:Xh+B40Ri
じゃあ俺も神作品書く
267名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 04:12:30 ID:joSbs3DI
うんこ
268名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 08:20:04 ID:6L3WHp39
>>229>>265
ID:ScF/2p3o「ご愁傷」以外の煽りフレーズ知らないの?
269名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 14:44:00 ID:mIZYyou8
何通報してんだよ^^:
そんなことする暇あるならさっさとスレ消せよ。
270名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 17:19:49 ID:uD/NwJ46
久々に投下しようと思ったらアクセス規制中…
271名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 18:01:33 ID:z2igkxIQ
もう何ヵ月もまともなSSが投下されてない…
この状態はもう過疎と言うしかないな
272名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 22:46:26 ID:owR91f/E
みんな荒らし、厨房を盛大にスルーしまくってるだけで
ROMってる奴は多いだろう。
猿の鳴き声は耳障りだから目立ってるんだよ
273名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 23:54:42 ID:z2igkxIQ
>>272
それはオマエの想像だろ?
なんか統計でもとったのかよ?
274名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 23:59:36 ID:Pb1JavKo
ROM専がいて何か不味いことでもあるのか
275名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 00:04:47 ID:Mv56BOJu
猿猿言ってる奴は何時になったら自分がスルーもろくに出来ない猿だって気付くんだ?
276名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 01:04:39 ID:3Z5z0isI
書けもしないやつしかいないのに 
こんなスレがある必要性が感じられんのだがねえ。
277名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 01:13:26 ID:YwtOz73v
>>272

厨房なら最初からたくさん居たじゃん。
278名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 19:10:03 ID:ZGki+AvM
いま思えばROCOは卑怯者だよな。
神扱いされてた時だけSSホイホイ投下して、叩かれだしたら尻尾まいて逃げるんだからなw
いい気なもんだよw
279名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 19:12:47 ID:HaaLdIKC
ないわw
280名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 19:13:40 ID:JdyPUrFG
>>278
いつもの人乙
281名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 20:17:54 ID:3Z5z0isI
糞スレさっさと潰してください><
お願いします、それだけが僕の願いです。
282名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 21:10:25 ID:jAiqEsT8
>>273
2chで統計(笑)とかw
まー荒らしで全員追い出したと思い込んでる低能ちゃんにはキツい現実だったかもな
たかがネット上の掲示板で馬鹿騒ぎしていい気になってる幸せ者にこれ以上言っちゃかわいそうか
283名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 23:07:51 ID:6grRJ0dQ
もう>>278は必死過ぎてかわいそう






かわいそう
284名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 23:15:55 ID:5T58UZZF
2月頃のROCO氏粘着からか?このスレがおかしくなったのは
285名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 03:27:25 ID:0DDFkaeW
>>284
原因は色々あるぞ。

・衰退厨(笑)
・ROCO氏粘着厨
・自演職人
・盗作コピペ厨
・職人叩き
・ネガキャン厨
・ゆとり
>>282のような、荒らしに構う低能カス(笑)

などなど…
286名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 04:33:34 ID:PLsdbdiB
ゆとりは前からたくさん居たじゃん。
287名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 07:59:14 ID:72WflcFe
職人殺すにゃ刃物はいらぬ、粘着一人いればいい、ってか
288名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 08:15:00 ID:PLsdbdiB
寒い例えだなおい
289名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 12:00:58 ID:9jSNLmAO
>>278
ROCOならしゅごキャラスレにいたぞ
単に1期放送が終わってマイブームが移っただけだろ
290名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 13:08:42 ID:qJe5+RcY
>>285
前々から思っていたのだが、

スレ衰退の原因の一つ=「自演職人」

って言う意見が多いようだが、どうしてそうなるのか分からん。
もしかして、ここの住人はいつも疚しく思いながら自演してるんだけど、
「そんな悪いこと(自演)を職人たる者がするとは許せん」とか、
「職人だったらもっと上手く自演しろよ」ってことなのか?
291名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 13:16:46 ID:PLsdbdiB
>>289

ROCO氏は初期から居ただろ
292名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 13:27:35 ID:0DDFkaeW
>>290
明らかに、ある職人の自演がバレた後から荒れ始めたから衰退の理由に挙げてるんだが何か?

あと俺個人としては、職人の自演は気持ち悪いから嫌ってる。
自分の書いたSSに対して自分で称賛のレスするような必死な奴のSSなんざ気持ち悪くて読みたくない。
それに加えて、例の自演職人の場合は、言い訳もウザったかったな
293名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 14:25:43 ID:EMHN42Bl
相変わらず素晴らしいスレですね
294名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 18:20:17 ID:71uY8vSF
自演職人なんていたっけ?
とりあえず職人を叩いて来させないようにしておきたいだけかな?
295名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 18:34:21 ID:0DDFkaeW
>>294
は?アンタ新参か?それとも自演職人本人?

とりあえず過去ログ読んでこい。
296名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 18:49:07 ID:67U4MpII
アーたんかわいいよ、アーたん。
297名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 20:07:22 ID:jEZKxKL7
SS書かれるまでスレ荒らします><
さっさと誰か書けや( -`(ェ)´-)y─┛~~
298名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 23:50:19 ID:uTTMmnQW
真性のクレクレ乞食厨が集う超底辺民度なゴミスレはここですか?

VIPから来ますた。今後お世話になりますw
299名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 23:53:47 ID:CSE0vDUG
こんな無駄レス消費してても無駄無駄。おまいら雑談するぞ。
過去に投下されたSSで好きなの挙げよ。
保管庫での作者名と作品名、カップリングとシチュエーション(誰と誰がどこそこで○○してるやつ)、
ついでに好きな理由を簡潔に。
作品は1個で無くとも可。勝手に俺的な順位付けてもいい。

SS師の参考になるかもしれんし、こだわりのあるSS読み手とやらの評論を聞かせてみ?
300ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:28:33 ID:jNVts9RR
アクセス規制解除されたかな…
先週というか先々週ネタで投下します、鬼畜風なハヤテ×ナギ&泉SSです。

色々と書いてましたが自己判断の没を繰り返してました;
301ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:29:27 ID:jNVts9RR
うう…迂闊だったな、まさかあんなに大胆に見せ付けていたなんて…
あいつに教えてもらわなければどうなっていたやらだ。
つい先程の事だった、校庭にてベンチに座ってハヤテを待ってたのだが、
どうもすっかりゲームに夢中になっていたらしい、
それでうっかり外だというのも忘れて、あんなだらしない格好をしていたとは、
しかもだ…他に誰か見られてしまうなんて不覚過ぎるぞ!
まぁ…それが同性相手なのが救いだったな、
もしもハヤテ以外の男に、この私の下着を見られる事になってたら…
「お嬢様…駄目ですよ、パンツを見せ付けていたらしいじゃないですか」
「ち、違うぞハヤテ!あれは…ついゲームに集中してて…」
「でもパンツは見えてたのでしょ?」
「うっ…」
まるでタイミングを計ったように、ハヤテは先の事で責めてくる、
ち…違うぞ!私はそんな卑しい女では無いのだぞ、
ハヤテ以外にそんな真似をするわけ無いだろうが。
でも…確かに失態はおかしてしまったのだよな。
だから罪悪感は流石に感じていたのだが、
もしかしたらそれを感づかれていたのかもしれん、
ここぞとばかりにハヤテに…責められるのだ。
「世の中は危険ですよ、無防備なとこを見せてたら何をされるやら」
「何をって…」
「こういう事ですよ」
「えっ!うわぁぁっ!?」

ちょっと待て!ハ…ハヤテの手が制服のスカートの中に入ってくる、
待て待て!ちょっと待て…ここは外だぞ?
しかもまだ昼間だ…ここは学校の敷地内なのだから、
今は人通りも少ないし付近に誰も居なくても、いつ誰が来るか分からないし…
そうだ私は学園敷地内に設けられたベンチに座っている、
そこでハヤテにお仕置きとばかりに、不埒な悪戯をされようとしていたのだ。
「やめろハヤテ…こんな場所で、それこそ見られてしまうではないか…んっ!」
「大丈夫ですよ、お嬢様があまり派手に悶えなければ気付かれませんよ」
「それができれば…んっ!あっ!!だから待てって…んあっ!」
うぅ…過敏に刺激を感じてしまい悶えてしまう、
入ってきたハヤテの手が…パンツの上を触っているのだ、
股間の上を指腹で擦り付けて…んんっ!
「んあっ!そこは…駄目だ、そこは…」
「そこというのは…この小さなお豆の部分ですかね…ここですか?」
「!?うわっ!!あ…だからそこは…」
ハヤテの馬鹿…駄目だというのに、逆にそこを突いて弄るなんて…
ここは女にとって一番過敏な箇所なのだぞ、その…クリトリスという箇所は。
なのにパンツの生地の上からとは言え、そんなにグリグリと弄られては…んんっ!
「お嬢様のパンツが濡れてきましたよ…チャプチャプって聞こえません?」
「!?嘘…あっ!ちょ…あっ!?」
ハヤテにそう耳打ちされると、確かに聞こえてくるのに気付く…嘘だろ、
意識をすれば、こんなに大きく聞こえてるではないか、
チャプックチュッてやらしく響いて聞こえる…
これはバレる…本当に直ぐ側を誰かに通られたら、確実に聞こえてしまうぞ…
まともに考えれば実際はきっとそうでもないのだろうが、
今は本当にそんな風にやらしく聞こえる気がするのだ。
302ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:30:02 ID:jNVts9RR
「やめ…あっ!本当にバレる…他の連中にまで私の…やらしい音が…」
「確かに声もエッチな響きになってますし、顔も赤くなってますが…まだ余裕ありますよ」
な、何が余裕あるというのだ、まったく…
しかしハヤテが序の口と思ってるのは本当だった、何故なら…
「!待て…何を…あぁぁぁっ!!んぐっ…」
「お嬢様、我慢してください…気付かれますよ」
ここから先があるからなのだ!
現状がまだ序章のようなものだと、私は後で知る事になる。
うぅ…わかっているのに、しかし…そんな事を言われても、これは…
激しく衝撃を受ける感覚に必死に耐え抜く私だが、
ここでハヤテはとんでもない追い討ちをする。
さっきまではパンツの上からなぞるように弄ってた、しかし…今度はパンツの中に、
その手を忍び込ませてきたのだ、そして…触れてくる、今度は直に!
「お嬢様のここ…熱くなってますね」
「やめろハヤテ…これは流石に…んんんっ!!」
「おや、でもお嬢様のこっっちの口は、どうやら離したくないようですが?」
「なっ!んっ…あぁっ」
ハヤテの指が…入り込んでくる、私のアソコへ…深く深く来る!
触れるどころか侵入まで許すとは、んんっ!
しかし離さないとはどういう事だ?それではまるでここが…ハヤテのを…
「吸い付くように締め付けてきて、絡んできてますね」
「なっ!?あ…」
「十分に濡れて滑りがいいのに…んっ、こう咥えられては指先が火傷しちゃいますよ」
わぁぁぁ!!恥ずかしく卑しい説明台詞を囁くな!!
それは私の身体が変態だと聞こえるではないか…あっ!
まるで私の身体が勝手に…本能的な欲求で、欲して離さないように聞こえる…
「こうして恥辱に悶え耐えるお嬢様も可愛いですよ」
「ハヤテの馬鹿…んんっ!あぁ…」
駄目だ…なんだか頭の中がぼんやりしてきたぞ、
どうも思考力が低下しているようだ…んっ、本当にバレてないか?
思い出したように不安に思う…こんなになって周りに、
外を出歩く連中に私の事を、見られてないかと…
なんとか周囲を見渡すが…もはや視界は霞んでた、
まずいな…まともに状況がわからなくなってる。
状況がわからないと…んっ、本当に誰かの視線を感じるような気もしてきたぞ、
辺りから私を見てる気が…あぁぁっ!増えていく…視線の数が!
「大丈夫ですよ、僕の感じる気配では…まだ誰も気付かれてませんから」
「ほ、本当か?」
「ええ、でも…これ以上に激しく反応されるとどうだか…」
「えっ!きゃっ!あぁぁ…そこは!?」
こ…これは二本くらいか、私の中に入り込んでいる指は…
だがそれとは別に動き弄り責めてくる指先もあったのだ、
それは…あっ!中に入り込まずに、入り口を探索するように動いてた親指、
それが当たって弄ってる…そのなんというか、おしっこが出るとこを!
んんん〜〜っ!!そこを弄られると電流が駆け巡るような衝撃を感じる!
「尿道口も過敏なんですね、ますますお嬢様の愛液が溢れてきてますよ」
「だから辱めるなって…んっ…あっ!」
マズイ…んっ!そんなに執拗に弄られ続け、エッチな気持ちにさせるから…
気持ち良さが止まらなくなって…んっ!あ…あぁ?
ちょっと待て…マズイ、一番マズイ…それは駄目だぁぁ!!
「お嬢様、イキそうですか?う〜ん、もうかなり誤魔化せない顔になってますね…」
「ハヤテ…あっ!らめぇ…だ、これ以上されたら…あぁ」
「僕が壁になってますよ、だから…どうぞイってください」
違う…そうじゃない、イクのはイキそうだが…
何とか理由を説明したかったが、もうそんな余裕は無かった、
もう頭が真っ白になっていく…こんな場所で…あぁぁ!!!
303ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:30:37 ID:jNVts9RR
「イク…イってしまう!ハヤテぇぇ!!!あぁぁぁぁ───っ!!!」
そして私はイった…と同時に、股間から溜まっていた熱いのが放出する!
それはまるで潮吹きみたいに…勢いよく噴出したのだ!

プシャァァァァァ……

「え?あ…お嬢様?」
やってしまった…ハヤテの目の前だというのに、漏らしてしまった…
唖然としたハヤテの表情…その目には私の痴態が映りこんでいる!
見られてる…おしっこの穴から出てるのをハヤテに…
「えっと…お漏らしですか」
「うぅぅ…馬鹿馬鹿!!だからそんな場所を弄るなと言ったのに!!」
涙目になってポカポカと私はハヤテの胸板を叩く、
しかしハヤテはクスッと微笑み、笑顔のまま優しく囁くのだ…
「でも可愛らしいですよ、エッチな顔して気持ち良さそうでしたし」
うぅ…主を辱めるとは何という奴だ…まったく、
こんな絶頂感に放心したままの頭では、
この程度くらいの文句を言うくらいがやっとだった。
それどころか…んっ、ここまで辱められたというのに、
イった筈なのに…んっ、下が寂しい…熱いし、
まさか求めているのか?ハヤテのを…こんな場所で…
「どうしましたか?まだ物足りない…そんな表情してますよ?」
「それは…んっ、それは…その…」
駄目だ駄目だ!このままでは…私はよりやらしくなってしまう、
エッチな事を望んでしまう…ハヤテにしてほしく…
私は変態ではない、淫乱ではないのだ!なのに…なのに…
我慢が…できない…
「そうだハヤテ…我慢できないのだ」
「何を…どうしてほしいのですか?」
「う…あの、その…ハヤテので…してくれないか?そのハヤテのお…」
理性の壁が脆くも崩れたせいだろうか、恥ずかしいのを我慢し、
ついにその心からの要求を口にする、あと一言を言い放つだけで…その時!

「大丈夫ハヤ太くん?何だかナギちゃん凄い声だしていたみたいだけど…えっ」
「あっ…」
「…なっ!」
突然に現れた人物に、すっかり卑しくなって漂わせていた一帯の空気は一変するのだった!
な…なにぃ!!何処から現れた!?
いや…わかってる、ここは外などだから、こんなアクシデントは当然ありえると!
「瀬川…さん?」
「いいんちょだと!?」
「あ、あはは…えっと…お邪魔だったのかな?あれ?」
ふとそのお邪魔者…私のクラスの委員長であり、ヒナが治める生徒会メンバーだったな、
さらにクラスメイトでもある瀬川泉の視線が下に移る、なんだ?
何だか言い難そうな表情をしてるが…んっ?待てよ…あっ!
「ナギちゃん…それもしかして、おしっこ…」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
私の座るベンチを濡らす黄色い水溜りを指差し、そう指摘された時…
その場を私は一目散に現場を走り去っていた。

:::::::::::
304ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:31:10 ID:jNVts9RR
あのね外を歩いてると、ナギちゃんの声が何処となく聞こえてきたの、
それでハヤ太君と二人で居るのを見かけたから声をかけたのだけども、
するとあれれ…?えっと…ナギちゃん逃げちゃった?
それでぽつーんと残される泉ちゃんでした、けれどもさっきの状況って…
もしかしてナギちゃんとハヤ太くん…やっちゃってた?
「あの…かなりお邪魔だったのかな?」
「あはは…その、こうなっても仕方ない状況だったかもしれませんが…」
残された者同士で目を合わせると、ポッと顔が熱くなるのを感じました。
やだ…さっきの光景見ちゃってたから、どうしても意識しちゃうよ〜!!
目の前の水溜りも気になるけれど、あの時のナギちゃんの顔…アノ表情だったよね?
上気してボーっとして潤ませた眼で…感じてる目だった。
「瀬川さん?どうしましたか、ボーっとしてたみたいですが…」
「ふぇ!そ、そうかな…あはは」
やだやだ!意識しちゃってドックンドックンって心臓が鳴り出してる、
ますますハヤ太君とまともに目を合わせれなくなっちゃうし…
すると肩に彼の手が乗ったの…
「瀬川さん…もしかして…」
「えっ?あっ…」
ちょっ…あれ?ハヤ太君、こんなに近くに立ってたっけ?
それに手が…スカートの中に入ってきてなんて…あれ?
「って…ハヤ太君!んっ…いきなり何をしてるのぉ!あ…やっ…」
「あれ?今日はスパッツは穿いてないのですね」
「う、うん…やんっ!」
ふぇぇぇ〜〜!!!いきなりの事で気が動転しちゃってる私だよ〜、
だって…ハヤ太くんは、大胆にもムニッて私の恥ずかしいとこを触ってきたのだもん、
んっ…あっ…ほら敏感なアソコの上を意地悪するみたいに弄ってくるよ〜。
そんなに弄られたら、私の股…おかしくなっちゃうのに…んっ…あぁ!!
「何だかもう、グッショリ濡れてきましたよ、ほら…」
やんっ、ほら…びっしょり濡れてきてるよ、
ハヤ太君の指先に感じて…エッチな蜜が溢れ出してきちゃう!
熱くなって疼いてるし、はぁ…頭もボーッとなっちゃうし。
でも…濡れたのは、触れる前からかもしれない…意識した時から濡れてきてたかも。
「もしかして瀬川さんも…お漏らしですか?」
「ち、違うもん…ナギちゃんみたいにおしっこだなんて…」
…って、しないって言えるのかな?
何となく想像しちゃった、このままハヤ太くんのされるがままになってたら、
私までナギちゃんたいにオシッコしちゃうかもって…
そう考えると…んっ!あれ?何だかドキドキが大きくなってる?
それにもっと頭がボーっとしてきちゃいそうだし。
「はぁ…あんっ、ハヤ太くん…んんっ駄目ぇ…」
「本当にそうですか?」
「あぅぅ…」
「…我慢せずに好きな時にイっていいですからね」
やだ…そんな事を耳元で囁かれたら、頭の中が麻痺しちゃうよ、
クリクリ弄って苛めてるくせに…やらしい優しさを見せちゃ…
んんっ…どうしよう、感度が高まってるみたい、もっと感じちゃっていく、
このままじゃイキそう…かも、だけど…こんなやらしさに夢中になってくると、
別の所も疼くようになってたのでした。
「はぁ…んっ…ねぇ、口が寂しいよハヤ太君…」
「え?口ですか?」
「うん…だから…」

その直後…少し移動しました、さっきの人の目につきやすい場所から、
茂った木々で身を隠せそうな場所に…そこでね。
「はぁ…んっ、んぐっ…」
「うっ…よっぽど寂しかったのですね、こんなに…んっ…激しく…うあっ」
「んんっ…はぁ、だってハヤ太君のおちんちん…んっ、好きだから…んっ」
305ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:31:43 ID:jNVts9RR
大胆にも咥えちゃってたの、股間で大きくなっていたハヤ太君の…おちんちんを。
これってフェラって言うんだっけ、一応は周りから身を隠してるとはいえ、
大空の下で何てエッチな事をしてるんだろう…
「はぁ…んっ、どう…気持ちいい?」
「いいですよ、瀬川さん…んっ!凄く…上手いですよね」
「だって…あ…んんっ」
ひそかにアイスで練習してたなんて、言っちゃ恥ずかしいよね?
ハヤ太君のを想像して…なんて言えないもん。
んんっ、やがてハヤ太君のおちんちんが、私の唾液まみれになってくる、
ヌメヌメしてきて…エッチに濡れ輝いてるし、
んっ…舌に感じる感触と味覚も凄いかも…もっと興奮してきちゃった。
「はぁ…あっ…ハヤ太君」
「瀬川さん…んっ…そろそろ出そうかも」
「…いいよ、口に出しても」
喉の奥にまで挿し込むように、そのすっかり固くなってるハヤ太君のを飲み込む、
すると…喉の奥を焼かれそうな、そんな熱さが噴出してきたの。
「んぐぅぅぅ!!!」
「うぅっ!あぁぁぁぁっ!!!」

ビュクゥッドブゥゥゥ!!!

あ…あぁ…流れ込んでくる、ハヤ太君の…精子、
この口にいっぱいに、粘々した精液が溜まってきたのでした。
「んくっ…んんっ…はぁ…」
ゴックン…そして全部出された後に、その溜まったのを飲み込むと…
食道を通って胃の中に入るまで…ううん、そのお腹の中に溜まってる感じも、
私はうっとりと感じていました…ちょっと咽るけれど、でも…満足かな?
「はぁ…瀬川さん…」
「ハヤ太君…」
ううん、やっぱり満足…じゃないかも、だって…次はここが凄く疼くんだもん、
さっきハヤ太君に弄られてた場所…アソコが。
そういえばおまんこって言った方が男の子って喜ぶのかな?
「お願い…入れて…」
「瀬川さん…いいんですね」
「うん…」
コクッと頷いて、そして自分の手でそこを開いて、
きっとすっかりトロトロになって充血し真っ赤になってると思う、
この大事な場所を開きました、いいよハヤ太くん…泉のおまんこに入れても!
「ううん、入れて…ハヤ太くんのおちんちんを!」
「はい、では…」
そしてゆっくり近づいてくるの、さっき出したのに一向に萎えなくて、
大きくしたままのおちんちんを…泉の中に…

「ちょっと待てぇぇ!!!」
「えっ!!?」
「ふぇ?」

:::::::::::
306ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:32:21 ID:jNVts9RR
あ、危なかった…まったく私が少し居なくなった間に、何をしようとしてたのだ!
戻ってきたときに、ハヤテの姿がおらず、
少し探してると…近くで何か物音がするのに気付いたのだ、
だから思わず覗いて見たのだが、まさかこうなっているとは!
「ええい!ハヤテ…これはどういう事なのだ?」
「お、お嬢様!こ、これは…」
「ち、違うのナギちゃん!これはその…えっと…あのぉ〜」
この盛りのついたバカ犬〜〜〜っと私の中の中が叫んでいるぞ、
世界が世界なら伝説の力で爆発呪文を唱えてるとこだ。
「ハヤテは…私のモノだぞ!だから…それも私のモノだ!」
「お嬢様…わっ!」
そして私は飛び出し駆け寄り、ハヤテの胸板に飛びついていた、
と同時にズボンの中から既に出されている、
この他の女に勝手に使わされそうになったのを握り、
そこに軽くキスをするのだ…
「んっ…だから入れるなら、私のに入れろ…いいな!」
「は、はい…」

勢い余ってそんな事を言ってしまった事は、流石に後で恥ずかしくなって後悔した、
何故なら…その為に、野外…しかも見物者が居るの前で、
さっき邪魔された続きを行う事になったのだから。
「お嬢様…もう準備万全だったのですね」
「違う…こ、これは…あっ!」
入ってくる…こんなにすんなり入るのはやはり先ので濡れていたからなのと、
びっしょり濡らし汚れたパンツを既に脱いでいたからだ。
「どうだハヤテ…私の膣内は」
「はい、んっ…とってもきつくて締まります」
「凄い…ナギちゃんの小さなアソコがハヤ太君のを!?」
う、五月蝿い…見てるなら黙って見てくれ!
恥ずかしい様子を実況しないでくれぇ!!んっ…
私はついにハヤテのをお腹の内部で感じていた…
みっしり埋まった中で、ハヤテのおちんちんは存在を強く感じさせている、
しかもだ…それが動くと中身を引きずり出され、
もしくは押し潰されるかのような錯覚を感じるくらいの、
とても激しい衝撃を感じてしまってたのだ。
だけど…悪くは無い…だって同時に感じている、
この身体に等価交換と言えるのか、苦しみ以上の快楽を感じてるのだ!
「はぁ…あぁ…んん〜〜〜っ!!」
「お嬢様…うっ…平気ですか?」
「大丈夫だから…あっ…もっと」
果たしてこれは平気の部類に入るのか難しいかもしれんが、
とにかくハヤテのがお腹の奥に当たると何度も目の前が白くなって、
意識が瞬間的に途切れそうになる…
だけども逆に更なる世界を見たいと望む欲求が、心の奥で確かにあるのだ、
もう壊れてもいいから…これ以上の快感があるならと。
これは…女の本能というものなのか?卑しい私の本能の囁き…
「では…本気を出しますね」
「!?まだ本気じゃないというのか!」
「えぇ、では…覚悟してくださいね」
「んっ…あぁぁっ!!」
307ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:34:17 ID:jNVts9RR
は、激しい…ハヤテはひょいっと私の身体を持ち上げる、
すると私自身の体重が込められ、より深く交わってしまっていく!
もっと奥に…赤ちゃんのできる場所にまで押し込められてしまいそうだ、
当然に快楽も桁外れだった…もう狂ってしまいそうだぞ!
「ナギちゃん…本当に凄いよ」
「ふぇ?にゃっ!あぁ…」
「こんなにエッチな涎が出てきて…んっ、大きなの咥えて…んんっ」
「あぁぁぁぁぁ!!!」
そこに新たな衝撃が加わった!ハヤテと一つに…そうだ結合してる箇所から、
新しい刺激が流れこんでくる…んんっ!!
「いいんちょう…な、何を…あっ!」
「だって見てるだけなんて辛いよ…んっ、あっ…」
「だからって私の…うぅっ!!」
舌先で弄られてる、挿入して拡がった私のアソコを、
ペロペロと…細かく繊細に…やめろ、こんなにされては…
「イってしまう…イク…イっちゃうぅ!!」
「どうぞお嬢さま…僕も…もうっ!!」

ドクドクゥゥゥゥゥゥ!!ビュクゥゥ…

そして…お腹の一番奥、きっと密着してる場所にまるで爆発が起きたような、
そんな熱い弾ける感覚が襲ってくる!!
きっと射精だ…それを確信した時、私の頭は別の意味でも弾ける…
膣に射精された衝撃がきっかけに、また絶頂したのだ!
あぁ…何もかもが真っ白に塗りつぶされていく、そして何も考えれなくなって、
まるで快楽の海底に意識が堕ちていくようだった…そう何処までも。
「あふ…あ…んっ」
そして私の意識も途切れた。


「で…これはどういう状況だハヤテ」
「えっと…これはその、あの後の流れでつい…」
「やぁん…ハヤ太君…んっ」
どれくらい私は失神してたのだろうか、
気が付くと木陰の下で休まされていたわけだが、
目覚めて直ぐに見たのは、ハヤテがいいんちょうと交わってる光景だったのだ。
深々とハヤテのおちんちんが、他の女の中に納まってるのが見えてるぞ!
308ROCO ◆VpKHzOu04Y :2008/09/30(火) 00:35:03 ID:jNVts9RR
「だからハヤテは私のだと言ってるだろう!」
「にゃぁぁ〜!!だって…あっ…ナギちゃんの間近で見てたら、もう我慢できないってば」
うぅ…それは分かるが、まったく私がこうして文句言ってるのに、
こいつらは互いに腰を動かし、互いの性器同士を繋がりあっていた。
そしてついには…
「うっ…もう駄目だ!うぅっ!!」
「ひゃっ!あ…頂戴、また…射精してぇぇ!!」
「……まただと?」

ドブゥッ!!ドクドクゥゥゥゥゥ…

「あっ…熱い…いっぱいだぁ…あんっ」
どうやら膣内に射精したらしい、イってしまい身体を痙攣させるいいんちょう、
そしてだ…その繋がった所からは入りきらなくなって逆流し、
泡だって溢れてきてる分もあった…こんなに出しおって。
「はぁ…あっ、ハヤ太君のでお腹がいっぱいだよ…あ…んんっ」
射精が済むと、ハヤテのおちんちんはようやく抜かれる…すると、
ゴボッと大量の白濁の粘液が更に溢れ出してくるのだ!
「って、おい…何回出されたのだ?一回ではこうはならんだろ!」
「ほぇ…えっと、一回…二回…三回…」
「…ハヤテェェェ!!!!」
「すみませんお嬢さまぁぁぁ!!!」
まったく…私に一回で、他の女に数回だと?ゆ…許せん!
なんだか何か怒るべき箇所が少し違う気もするのだが、
とにかく許せんから私はまだヨロヨロで回復しきってないのに、
ハヤテに襲い掛かるのだ!同じくらい…
いや、それ以上してもらわねば、許してやらないからな!
「よっしー私も!」
「うわぁぁぁ〜泉さんまでぇぇ!!!」
そんなわけでまだ野外での淫行は続いていく…


「……野外でほぼ裸の女性が股間丸出しの男を襲ってる、こんなスキは流石に無いな無い」
潜んでいた茂みの近くで、一人の女生徒が真っ赤な顔で呆然と立っていたが…
またトンでもないスキを目撃されてる事に、
まだ私は気付いていなかった…。


【おわり】
309名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 00:41:01 ID:a3jl8Huc
ろこ氏はもしやイーアク?
なにはともあれ乙

しかし、ろこ氏って某サイトの名書き手と文体や雰囲気がそっくりなんだよな……偶然だろうな。
310名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 02:09:07 ID:4gWuHCLH
アク禁だったのか
久し振りに読めて楽しませてもらいました
311名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 04:28:40 ID:JVRY+QwO
ろこ氏久々GJです!
一人称えちぃ、楽しませて貰いました。
見境のないハヤテがちょっと気になりましたが…。
また次回も期待してます。
312名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 11:00:30 ID:bUJ2ilXU
ROCOさんGJ
いいんちょさんエロいよ


覗いてた子もやっちゃってください。
313名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 16:53:19 ID:g5AWaM1b
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!

始めは(*´Д`)ハアハア、終わりは笑えて
非常に良かったです。GJ!
ただ、マリアさんは「ハヤテ君」と呼んでいますね。
314名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 16:53:56 ID:g5AWaM1b

                ∩
                ( ⌒)      ∩_ _グッジョブ !!
               /,. ノ      i .,,E)
              ./ /"      / /"
   _n グッジョブ!!  ./ /_、_    / ノ'
  ( l    _、 _   / / ,_ノ` )/ /_、 _    グッジョブ!!
   \ \ ( <_,` )(      /( ,_ノ` )      n
     ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ     |  ̄     \    ( E)
       /    /   \   ヽフ    / ヽ ヽ_//


オチも笑えてとってもNice(・∀・)!!
315名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 16:55:42 ID:g5AWaM1b
アクセス規制って、どこでどんなあこぎなことしてやがったんだよ神職人
316名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 18:30:03 ID:kdhfgAR2
>>315
はいはい、いつもの人いつもの人
毎度毎度お疲れさまですwww
317名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 19:01:19 ID:g5AWaM1b
>>316ツッコミ乙だが
おいおい、神職人様へのGJを忘れてるぜベイベー
318名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 19:11:41 ID:kdhfgAR2
>>317
おおう、うっかりしてた。ツッコミthx!

とゆーわけで、ROCO氏GJでした。何度中田氏してんだこいつらwww
3Pエロいよ3Pw
319名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 20:50:44 ID:M1CCPwHj
ROCO氏GJ!!
320名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 22:47:48 ID:8StGHRtz
>>308 GJ!!長らく投下が無いと思っていたら、アク禁くらっていたのか。
もしかして、今のスレの雰囲気に絶望して出ていったと思ってしまいました。よかったです。

次の投下では覗いていた人にお仕置きをする話ですね?わかります。がんばってください。
321名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 02:56:03 ID:g7UCTLP1
ROCO氏GJ!

出来れば鬼畜わたるで伊澄咲夜を苛めるやつお願いしたいです。
322名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 06:48:17 ID:vjt3JRmP
ROCO氏乙です!
323名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 22:13:41 ID:OQFV9Joh
うひょーこりゃたまらん
GJ!
324名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 22:07:18 ID:4kDDJtkD
正直、抜いた
325名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 22:16:53 ID:FkFnbmez
gjgjgjgjgjgj
326名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 16:44:54 ID:TTJ4x6Jo
1、数>量
2、量>数
3、数=量
どれだ?
327名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 16:48:17 ID:W6W62Y8N
答えは>>326=あほ
328名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 19:03:14 ID:w+CPYygD
保管庫に雪路のエロSSってあったっけ?
329名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 19:08:53 ID:6bPS1eC/
聞く前に見に行こう。


まあ、結論いうと結構あるぜ?
330名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 01:04:36 ID:4UP6cru8
雪路でエロネタなんてよく思いつくよな
331名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 03:29:29 ID:M7e4Tz/m
雪路かわいいよ雪路
332名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 07:48:26 ID:U7KXlvD/
【新装】犯したい二次元キャラ【開店】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1222635444/l50
333名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 22:50:46 ID:TyCSVpcD
雪路とガンプラの駄目大人2人は結構萌えるぞ
334名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 10:51:37 ID:yaVOdVC0
ヒナギクちゃんは可愛い過ぎる
335名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 13:09:28 ID:knIT6JhN
>>334
「ヒナギク」でも「ヒナギクさん」でも「ヒナさん」でも「ヒナちゃん」でも無く
あえてヒナギクちゃんと呼ぶなんて、相当の使い手だな
336名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 03:34:57 ID:csFTR1r2
>>334
「ヒナギク」でも「ヒナギクさん」でも「ヒナさん」でも「ヒナちゃん」でも無く
あえてヒナギクちゃんと呼ぶなんて、相当の使い手だな
337名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 04:22:51 ID:tke36ZWx
>>334
「ヒナギク」でも「ヒナギクさん」でも「ヒナさん」でも「ヒナちゃん」でも無く
あえてヒナギクちゃんと呼ぶなんて、相当の使い手だな
338名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 11:56:21 ID:oir6tkD4
ヒナギクって胸少しでも膨らんでんの?
339名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 12:03:46 ID:++bY92d1
んなわきゃない
340 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 12:52:44 ID:eBQv/UGU
「ニャオン、ニャオン!」

三千院家の広大な屋敷内。深いワイン色の高級な絨毯が敷き詰められた廊下の真ん中で、
ほんの数ヶ月前に屋敷に来たばかりの小さな黒猫・シラヌイが、まだ細くて頼りない四肢を懸命に踏ん張りながら、
先端に行くに従って急激に細くなっている幼猫独特の尻尾をピンと立て、
一声毎に両の口角を斜め上に目一杯引っぱり上げては、腹を大きく波打たせるようにして大きな声で鳴いている。

「ん?シラヌイか」

何時もとは全く違うその鳴き声に気付いて様子を見に来たハヤテの姿を見付けると、シラヌイは尚更激しく鳴いた。

「ニャオン!ニャオン!!」
「どうした?何処か痛い所でもあるのか?」

その只ならぬ鳴き方が心配なハヤテはすぐにシラヌイへと近付いたが、その小さな猫は、どうした訳か、
ハヤテが自分に近付いた分だけ廊下の先へと歩くと、その場でハヤテを振り返って、又、鳴き始める。

「ニャオン!」
「ごめんごめん、急いで近付いたら怖かったか?」
「ニャオン!ニャオン!!」

ハヤテの言葉に、更に激しく鳴いて返事をするシラヌイ。猫のことは良く分からないハヤテだが、
この小さな猫が何かの危機を感じてそれを必死にこちらへ訴えていることは明らかだった。
ならば、急がねばならない。
優しいハヤテは、逸る気持ちを抑えて今度はゆっくりとシラヌイに接近を試みる。

「ニャオン!ニャオン!!」

やはり結果は同じで、その一生懸命な小さな仔猫は身体全体を使って激しく鳴きながら、
ハヤテが接近した距離だけ廊下の奥へと進み、そしてそこで立ち止まって振り返ると又鳴き始めた。
これは、ひょっとすると…?

「僕を何処かへ連れて行こうっていうのか?」

ハヤテの言葉が通じたとは思われないが、しかしシラヌイは、その場所でクルリと回れ右をすると、
時々急かすようにハヤテを振り返りながら小走りに廊下を進んでいく。

「ニャオン!」

半開きの居間のドアの前でシラヌイは一旦立ち止まり、やはりちょっと振り返ってハヤテの接近を確認してから、
そのまま中へと入っていく。
そして、その後に従ってハヤテも部屋へ入った。

「居間?此処がどうしたんだ…?」
341 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 12:53:40 ID:eBQv/UGU
シラヌイは部屋の中をそのまま進み続けて、入り口と反対側の壁にある窓の下でハヤテの方を振り向くと、
その場で両手両足をキチンと揃えて腰を降ろし、更に尻尾をその尻の片側へときちんと仕舞った。

「?」

シラヌイを追っていたハヤテの視線が、その上の窓へと移動する。
窓は大きく開け放たれていて、そのお陰で部屋の中には秋の昼下がりのほんのりと暖かい爽やかな空気が満ちており、
ソファーの上では、発売になったばかりの少年誌を胸元に抱いたままのナギが穏やかな寝息を立てていた。
だが、『秋の陽は釣瓶落とし』の諺の通り、
窓外から差し込む陽の光の色には、足早に訪れる秋の夕暮れ独特の黄金色の色味が既に混じりつつある。
この分では、もう30分もしないうちに気温はぐっと下がり始めるに違いない…

なるほど!

ドアのところに立ったままのハヤテは、
窓の下にチョコンと行儀良く座っているシラヌイに心からの笑顔と軽いウインクを贈った。
そして、ナギを起こさぬように注意しながらソファーを大きく迂回して窓に近付くと、それを静かに閉め、
更にレースのカーテンをそっと引いてから、戸棚から取り出した大判の膝掛けでそっとナギの身体を包み、
歩んできた時と同様の注意深い足取りで部屋を出てゆく。そんなハヤテの後を、シラヌイが静々と追った。
ロックの音にも気を遣ってドアノブを回したまま慎重にドアを閉め終えると、
ハヤテは、とても優しい手つきでシラヌイを抱き上げて、そのクリクリと大きい綺麗な金茶色の瞳を覗き込みながら尋ねた。

「お前は偉いなぁ!
あのまま窓が開けっ放しだと、お嬢さまがお風邪をお召しになってしまうから、それを教えてくれたんだろ?」
「ミャ〜」
「そうか!シラヌイはいい子だね」

ハヤテの胸元に抱かれて喉元をスリスリと撫でられているシラヌイは、
「そうだよ!」とは言わぬばかりの、さっきまでとは全く違う可愛らしい鳴き声で返事をすると、
大きな目をキューッと瞑って幸せそうにその喉をゴロゴロと鳴らし始める。

「よし!お嬢さまのお役に立った賢いお前に、御褒美をやろう!」

ハヤテはそのままシラヌイを抱っこして、マリアが夕食の準備を始めているであろう厨房へと足を向けた。
342 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 12:55:58 ID:eBQv/UGU
厨房の扉をノックする音に、マリアが振り返る。

「はい。どなたですか?」
「僕と、シラヌイです」

この返事に、さすがのマリアも戸惑った。
この時間帯の厨房がどれ位多忙かについて、また、
これからまさに調理が開始されようという厨房に動物を持ち込むことが禁忌である事について、
ハヤテが知らないはずなど無かったからだ。
だが、そうであるからこそ逆に、何か尋常でない事態がハヤテとシラヌイを襲ったという可能性もある。
とにかく早くハヤテの顔を見たほうが良いだろう。

「はい…」
「マリアさん!シラヌイってとっても賢いんですよ!!」
「は…、はあ…」

ドアを開けた自分に「忙しいところ、すみません」の前置きも無くとても嬉しそうな笑顔で話し出すハヤテの様子に、
マリアは一安心したものの、ハヤテがわざわざこの時間帯に仔猫を抱いて訪れたその理由は分からなかった。

「シラヌイが何時もと違う声で何回も鳴くんで、僕、行ってみたんですよ。そしたら…」

厨房のドアから半身を出したままの状態のマリアに、ハヤテは興奮しながら先ほどの一部始終を話して聴かせた。

「まあ…、そんなことが…!」

ハヤテと同様、シラヌイの主人想いの活躍に感じ入ったマリアが、
ハヤテの腕の中で丸くなっているシラヌイに優しく声をかける。

「偉かったわね!シラヌイ」
「でしょ!で、僕、シラヌイに御褒美をやりたいと思うんです」
「そうですね。何がいいかしら?」
「ミルクがいいですよ」
「ああ!それはいいですね」
343 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 12:56:41 ID:eBQv/UGU
マリアはハヤテを厨房へ招き入れると、食器棚の一番下の扉を開けて質素な白い磁器の茶碗を取り出し、
ハヤテの足元に丁寧に置く。
だが、これは見た目が質素なだけで、帝と親交のある人間国宝の陶芸家が、
「お孫さんが飼っている猫の食事用の茶碗に」と好意で焼いてくれたものだった。

その茶碗にマリアが注ぎ分けてくれた三千院家の専用農場直送のミルクを、
シラヌイは、見ている人間も思わず喉が鳴りそうになるほど本当にとても美味しそうに飲み干した。

「ミャ〜ン!」

マリアの顔を見上げながら「ご馳走様でした!」言っているに違いない可愛らしい声で一鳴きしたシラヌイは、
又も喉をゴロゴロ鳴らしながら、ハヤテの足元にじゃれ付き始めた。

「良かったな、シラヌイ!あ!マリアさん。お忙しいところ、いきなりすみませんでした。
僕はシラヌイを連れて居間に行きます」
「はい。これくらいのときは遊び盛りですから、しっかり遊んでやってくださいね」
「良ーし、シラヌイ!何して遊ぼうか?」
「ニャ〜ン!」
「良いわねぇ、シラヌイ。ハヤテ君に遊んでもらえて。私なんか…」
「えー!マリアさん、何ですかそれ!」
「うふふ、半分冗談ですよ」
「“半分”って…」
「ウフフフ」
「あはは…」

厨房の中から漏れてくるこんな楽しげな笑い声交じりの会話に耳をそばだてている者がいた。
シラヌイが来るまでナギの寵愛を独占し続けていた巨大な白い猫。そう、タマである。
344 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 12:57:52 ID:eBQv/UGU
夕食の後、皆が三々五々再び居間に集合する。
ここに集まる者皆それぞれが、いろいろな理由から一人で居る事を嫌ったし、
また、それぞれその程度や意味の差こそあれ、お互い同士お互いのことが好きなのだ。
もちろんその中には、今日のヒーローであるシラヌイと、
シラヌイが屋敷に来た当初にはこの小さな猫が怯えるからという理由でナギの生活圏への接近を全面的に禁じられ、
最近やっとそれが「寝室への進入の禁止」のみに緩和されたタマも含まれていた。

「お嬢さま!とても良いお話があるのですが、させていただいても宜しいでしょうか?」
「ん〜、何だ〜?任○堂がついにホログラム式の記憶システムでも採用したのか〜?」

ナギは、ついさっき届いたばかりの通販で買った同人誌から目を離そうともせずハヤテに生返事をする。
それを見たマリアが、わざと刺激的な単語を選んで聞こえよがしにハヤテに話しかけた。

「私たち二人とも、とっても幸せな気持ちになったんですよね〜、ハヤテ君!」
「なっ!『二人とも、とっても幸せ』って、お前たち、一体何をしたのだ!?」

ほんのさっきまであんなに夢中で読んでいた同人誌を放り投げて詰め寄るナギに、
ハヤテは「待ってました」とばかりに話し始めた。

「お嬢さまは、夕食の直前まで、お休みになっていらっしゃいましたよね」
「うむ」
「では、お休みになる前、窓はお閉めになられましたか?」
「…?ああ…、そういえば…。あれ!?私が起きたときには、レースのカーテンまで閉まっていたような…」
「はい!実はこのシラヌイが…」

ハヤテは、ソファーのナギが座っているところのちょうど反対側にちょこんと座っているシラヌイをそっと抱き上げて、
それを優しくナギに渡しながら、昼間のシラヌイの活躍を詳細にナギに説明した。

「おお!そんなことがあったのか!!私が育てた猫は、タマといいシラヌイといい、みんな立派になるなぁ!
そうだろ?ハヤテ!」
「はい!きっとお嬢さまの育て方が良いからに違いありません!!」
「あらあら、二人とも…」
「にゃ〜ん!」
「まあ!シラヌイまで!」

マリアは苦笑いするけれど、二人と一匹は素直に己の思うところを披瀝しあっているだけなのであった。
その場にいる殆どの者が、正確には、タマただ一匹を除けば、いろいろな意味で“幸せ”であった。
345 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 12:59:00 ID:eBQv/UGU
異変は、その晩に起きた。
東京都区部の大気は、突如としてその状態を著しく不安定にした挙げ句、都心各所に激しい落雷と豪雨をもたらし、
その影響は三千院家にも及んだ。
敷地内への数度の落雷のうちの大きな一回が、母屋たる本館を直撃したのである。
それによって正・副・予備のすべての電源系統が機能を停止し、
余りの衝撃にさすがのディーゼル式の自家発電機もシステムがダウンしてしまい、その結果、
予備の予備ともいえる蓄電池で賄われている本館の照明は、
各部屋の天井に一箇所だけの嫌にギラギラと目を刺激する非常用の白熱灯のみとなった。
この事態に、暗い所も雷も大の苦手とするナギは、ベッドの上で自分の胸元に押し付けるようにシラヌイを庇いながら、
自らはマリアの胸元に必死に縋り付くのが精一杯だった。

「お嬢さまッ!マリアさんッ!」

ナギの寝室の分厚いドアを通してもハヤテの必死の呼び声ははっきりと聞こえる。
声の出ないナギは、マリアの胸元に顔を埋めたまま、
微かにコクコクと頷いてハヤテの入室を許可する意向をマリアに伝える。

「どうぞ。入ってください」

マリアの良く通る声に促されて寝室に入ったハヤテは、
LED式懐中電灯の青白い光で闇を切り裂きながら、頼りなく震える主人の元にその名の通り疾風の様に駆けつけ、
ナギたちが蹲るベッドのすぐ傍に片膝をついて控えた。

「お嬢さま、僕が来たからには何も心配はいりません。僕が、この命に代えても、お嬢さまを必ずお守りいたしますから!」
「うん…、うん…」

非常灯の明かりでもそうとはっきりと分かるほど白々と血の気が失せ切った顔をようやくマリアの胸元から離したナギは、
ハヤテの心からの励ましを受けて、何とか首を縦に数回振ることが出来た。

「あれ…?」
「どうなさいましたか?お身体に、何かおかしいところでも…」
「シラヌイ…」
「シラヌイ、ですか?」
「シラヌイが、いない…」

「ほら」と言うようにハヤテに見せるナギのその両腕は、
確かに何か小さいものを護るように抱いていた形のまま固まっていたし、
マリアは、そのナギの言葉を肯定しながら心配げにベッドの周りに視線を走らせている。

「確かにシラヌイはナギに抱っこされていたはずなんですが…。
雷に驚いて、何処かに逃げ込んだのかも知れませんね」

ナギを一刻も早く安心させるためには、シラヌイの安否の確認が先か、
それとも、母屋の電源系統の復旧を試みるべきか、あるいは非常用の発電機を手動で起動させに行けばいいのか、
懸命に思案を巡らせるハヤテの上着の裾の後ろの方を、ぎゅっと握る者がある。それはナギでも、勿論マリアでもない。

「!?」
346 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 12:59:41 ID:eBQv/UGU
さすがのハヤテも、ちょうど自分の真後ろに当たるその方向を確認するのに、かなりの覚悟を決めなければならなかった。
秋口に現れる幽霊など、そんなもの今まで一度も聞いたことも逢ったこともなかったけれども…

「ドンドン大きな音、怖い…。ピカピカ光るの、眩しくて嫌…」

確認しなければならないその位置から、少し震えている声変わり前の男の子の声がポツリポツリと聞こえてくる。
ハヤテが初めて聞く声だった。
ベッドの上を見れば、マリアも、そしてナギも、さっきまでの恐怖を失念したかのようにその目をパッチリと見開いて、
その声がした方向、つまりハヤテの背中の向こう側をじっと見詰めている。
最早それはハヤテの単なる思い込みや、非常時がもたらした感覚の異常などではなかった。
そうであるならば、真相の解明には一刻の猶予もならない。

「誰だッ!」

ハヤテは、上着の裾をピシッと引いてそれを掴んでいる者の手を放させ、
間髪いれずにそのままその場でクルリと身体を翻してナギとマリアを背中で庇うと、
目眩ましを兼ねて、その者の顔を真正面からライトで照らし出した。

「ああっ!」

その人物は如何にも頼りなげな力の入らぬ悲鳴を上げて両目を掌で懸命に覆いながらその場に丸く蹲ったが、
その青白い光円の中に浮かび上がったその人物の全体を見て、今度はハヤテたちが気の抜けた声を上げてしまった。

「え…?」
「あら…」
「うむ…」

床の上には、LEDライトの光に半身を濡らしながら、男の子らしい子供がただ一人、小さく震えながら蹲っていた。
347 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:00:28 ID:eBQv/UGU
その時、電源が回復したらしく照明が何時もどおりに点灯し始め、
急に従来の明るさを取り戻した室内にハヤテたちがキュッと痛む瞳を瞬かせていると、
内線電話で修理技師から停電状態が長期化したことの侘びと電源の完全回復の報告が入った。

「で、君は、誰?」

まだ床に蹲り続けているその子に、困惑を隠せぬ口調でハヤテが声をかける。
『三千院家は、間抜けな暗殺者に狙われやすい』というのがハヤテの一般的な感想だったが、
この時間にやってきたプロの暗殺者ならば夜間用の装備を当然持っているはずだし、何より、激しい落雷の閃光や轟音、
不意の停電、そして照明の回復による視力の一時的喪失という好条件をことごとく逸するなどということは考えられない。
つまり、この子がナギに対する刺客でないことは明らかだった。
ならば一体、誰なのか?

「シラヌイ…」
「え…?」

蹲ったままのその子の答えに、ハヤテたちの目が点になる。

「ぼく、シラヌイ…」

微かに震えが残る声でそう名乗りながらゆっくりと身を起こしたその子の顔を見て、
ハヤテたちは思わず軽い悲鳴を上げるほどに驚いた。

「ええッ!」
「なっ!?」
「お…、お嬢さま…?」
348 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:01:25 ID:eBQv/UGU
寝室のシャーベット・オレンジの絨毯の上では、
下が半ズボン仕様の仕立ての良い黒の子供用スーツをきちんと着込んだ男の子が、
両掌を床につき、正座している膝から下を両外側へ投げ出して尻をペタリと床につけた状態でへたり込みながら、
不安げな面持ちでハヤテたちを上目遣いに見上げていたが、
今回のような場合に『他人の空似』という言葉を使うのが適当かどうかは措くとしても、
今ならば『ペットは飼い主に似る』という俗信を素直に信じられるほど、その顔はナギとそっくりそのまま瓜二つ。
髪型も、ナギのツインテールに纏めたそれからテール部分を取り去っただけ、という激似振りだった。

「シラヌイ…、なのか…?」
「…うん。ぼく、シラヌイ…」

まだその指先でマリアの寝巻きの胸元をしっかりと握りながらも自分の方へグイっと身を乗り出して尋ねるナギに、
その子は、コクンと大きく頷きながらもう一度、誰あろうそのナギ本人から付けて貰った自らの名を名乗った。

「さっきは大きな声を出してごめんよ。よし、じゃあ、立ってご覧」

ハヤテは、シラヌイと名乗るその子に立ち上がるようにと優しく促し、そっと差し伸べた手で丁寧にその動作を助けると、
持ってきた椅子をちょうどナギの正面になるところに据えて、その子を座らせる。

「さあ、ここへお座り」
「はい」

近くでよく見れば、容姿こそナギとそっくりだが年齢はほんの少々ながら明らかに若いようであり、
その胸元では白いワイシャツと黒い絹地のネクタイが、足元では黒い靴下と白いエナメルの靴が上品な対比を見せ、
また、黒髪が余りに艶やかなのでそれ程目立たないものの、前髪の真ん中の部分には一筋の銀のメッシュが入っていた。

「…」

素直に椅子に座り、ナギからの視線をまっすぐ正面から受け止めてはいるものの、
不安げな表情のまま一向に口を開く気配を見せないその子に、
マリアの胸元を離れたナギがベッドの上をゆっくりとにじり寄っていく。

「私が誰だか分かるか?」
「なぎおじょうさま」

ベッドの縁から身を乗り出して真剣な表情で問うナギに、その子ははっきりと答えた。

「そうだ」
「じゃあ、これは?」
「まりあさん」
「なら、こっちは?」
「はやてくん」
349 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:02:04 ID:eBQv/UGU
その子は、ナギが次々に指差す館の住人の名を正確に答えていく。
内心で感心するナギだったが、次に少し高度な質問をしてみることにした。

「この屋敷にはもっと人が住んでいるし、お前のほかにペットもいる。その名前を、知っているだけでよいから答えてみろ」
「くらうすさん。しつじちょうさん。たま。えすぴー…さん?…のひとたち?」

可愛く小首を傾げながらの自信なさげなその子の答えの、
その初歩的な勘違いに思わず表情を緩めたナギがそれを優しく訂正した。

「あははは。『クラウス』は正解。で、クラウスの仕事の名前が『執事長』なのだ。まあ、呼ぶときはどちらでも構わん。
それから、タマはお前の先輩なのだから、『タマさん』か『タマ先輩』と呼んだ方がいいな。
SPは沢山いるし、私も名前では呼んでいないから、ただ『SP』とか『SPさん』でいいよ」
「はい!」

ナギの打ち解けた態度に、その子は一瞬にして太陽のような笑顔になってサラサラの前髪を揺らしながら大きく頷いた。
なるほど、ナギの普段からの「私は動物を育てるのが上手いのだ」という自慢は決して伊達ではなかった。

「うむ!こいつは間違いなくシラヌイだ!!
いつ猫の姿に戻るのかは分からんが、それまでも、それからも、私たちと一緒にこの屋敷で暮らすのだぞ!」
「はい!」

さっきまでの半死半生、気息奄々の有様はどこへやら、
ナギはベッドの上に膝立ちになって両腰に手の甲を当てて肘先をグイと張ると、苦笑いを堪えて見上げるハヤテとマリア、
そして、蕩けるような笑顔で見上げるシラヌイを得意げに睥睨しながらそう高らかに宣言し、
シラヌイもそれに負けないくらい元気に返事をした。
この宣言は、『どうしてシラヌイが人間の姿になってしまったのか』の謎解きにはもちろん全く何の役にも立たなかったが、
しかし、人間姿のシラヌイがナギの傍近くで自由に暮らすお墨付きとしては十分な効力を有していた。
だがやはり、変身の原因が分からない以上、いろいろな意味で安心するわけにはいかなかったので、
その晩シラヌイは、ナギの寝室にハヤテが急遽設えた簡易ベッドで寝たのだった。
350 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:04:16 ID:eBQv/UGU
次の朝一番に、三千院家の医療班とSPの責任者が共にナギの元に呼びつけられた。

「おいSP!それ、シラヌイだから。私がいない間に間違って取り押さえたり、屋敷から追い出したりするなよ」
「は…、はあ…。しらぬい様…、ですか…?」
「おはようございます!ぼく、シラヌイです!」
「は、はい…。おはようございます…」
「医療班!私が帰るまでに、シラヌイの身体の構造と機能を調べておけ。人間と同じ生活が出来るかどうかを知りたい!」
「はい…」
「では、私は今から登校する。いくぞ、ハヤテ」

傲然とそう言い置いて何時通りの不機嫌顔で玄関を出るナギに従うハヤテは、
医療班とSPの責任者からの「これは一体何事?」という困惑を隠せぬ視線にただ苦笑いを返すほか無かった。
医療班の責任者は、何処からどう見ても人間の姿をした人語を話す男の子のその身体について、
「人間と同じかどうか調べろ」と言われた瞬間から、どの様に答えればナギの機嫌を損ぜずに済むかを考え始めたが、
しかし一方、三千院家全体の安全を預かるSPとしては、
今から登校するついでの玄関先で、マリアの傍に控えている可愛らしい少年を「シラヌイだから」と紹介されて、
それをそのまま「はいそうですか」と無条件に受け入れるわけにはいかなかった。

「マリアさま…。これは、どういうことなのですか?」
「昨日の晩、お屋敷に雷が落ちましたよね…?」
「はい…」

目の前でそれを体験したこの自分にもそのカラクリが分からないのだから仕方ない。
マリアは、昨晩の落雷の折のナギの寝室での出来事を、二人にそのまま話した。

「う〜〜〜〜むむむむ…」

そのまま話してしまったことをマリアが後悔するほどに責任者たちは激しく懊悩し、
何度も何度もマリアとシラヌイの顔を交互に見比べていたが、しかしマリアがわざわざこんな馬鹿げた嘘をつく訳は無いし、
何よりも、明らかに白いトラでしかありえないタマを『大きな猫だ』と言い張るナギの決断とあれば、最早是非も無かった。
351 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:04:58 ID:eBQv/UGU
「つまり…、あなたが、ナギお嬢さまがお育てになっていらっしゃった仔猫のシラヌイさん…、なんですよね…?」

哀れなSPの責任者は、目の前にある理不尽極まりない現実を可能な限り円滑に受け入れたいとの悲願を込めて、
その大きな身体を小さく丸め、困惑し切った何とも情けない表情でシラヌイの顔を覗き込む。

「はい!よろしくおねがいします!」
「こ、こちらこそ」
「宜しくお願いします…」

だが、先ほどからのシラヌイの屈託無い笑顔と気持ちの良い元気な挨拶に、責任者たちも漸く愁眉を開いた。
タマと同じナギのペットながら、あっちは危険な虎、こっちは人語が通じる上に飼い主よりも余程素直そうだ。
ナギの傍近くに仕える者同士、上手くやっていくのも、そう困難なことではないだろう。

「はい、了解しました。部下たちにもシラヌイさんのことを周知して、不都合が無いようにいたしますので」
「宜しくお願いしますね」
「では、シラヌイさんの身体検査はこの後9時頃から行いたいと思います。マリアさま、お付き添いをお願いできますか?」
「分かりました」
「じゃあまたね、えすぴーさん、いりょーはんさん!」
「うん、またね」
「はい、また後ほど」

マリアたちの前から辞去する責任者たちがシラヌイに微笑みかけながら手を振ると、
シラヌイもニッコリと笑って、白くて細い指先をピンと伸ばした可愛らしい手を胸の前で何度も何度も小刻みに振り返した。
352 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:07:20 ID:eBQv/UGU
「ヒナギク、驚くなよ」
「何よナギ。また、『何とかゲームを昨日一晩でクリアーした』とかってこと?お屋敷は、停電、関係なかったの?」
「ふん!さすがはヒナギク。『昨日の晩』に気付くとは勘が良いな。だが違うぞ!」
「はいはい、で、何なのよ。私、今から桂先生のところに行かないといけないんだけど…」
「お前が拾ってハヤテに託した、あのシラヌイがな…」
「『しらぬい』?ああ!あの仔猫の名前ね!!」
「うむ。私が付けた」

朝の忙しい教室で、
なにやら得意顔で話しかけてくるナギの言葉を半分聞き流しながら鞄から机に教科書などを移し変えていたヒナギクは、
自分が拾ったあの仔猫のことが話題だと分かるや、表情をぱあっと綻ばせてクルリとナギの方を振り向いた。

「で、そのシラヌイちゃんがどうしたの!?」
「桂先生のところへ行かなくてもいいのか?」
「ああん!意地悪しないで教えなさいよ!」
「昨日の夜の雷でな、人間になった」
「は…?」

『家に落雷を受けた衝撃で、飼っている猫が人間の姿になった』という奇怪極まる異変など、
普通ならば他人には直隠しにしておきたいところであるはずなのだが、どういう心算かそれを自慢げに語り、
その内容に絶句するヒナギクに対して如何にも得意げにふんぞり返るナギに代わって、
ハヤテが昨日の晩の一部始終を説明した。

「ほんとなの…?」
「はい…」
「それって、化け猫…」
「ちがぁーう!!」

ナギは瞬間湯沸かし機並みの迅速さで頭の天辺からプンスカと湯気を立てながら、キッとヒナギクを睨み付ける。
『大きな猫』であるところのタマについて、周囲の者から事ある毎に『虎だ虎だ』と指摘され続けてきたナギは、
自分の“飼い猫”への悪口に対しては、つい反射的に激しく反応してしまうのであった。
353 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:08:05 ID:eBQv/UGU
「なになに?」
「何やら朝から騒がしいな」
「どしたの?」

ナギとハヤテとヒナギクが寄り集まって笑ったり怒ったりしているのを、
美希、理沙、泉の生徒会三人娘が放っておくはずはない。彼女たちに取り囲まれたハヤテは、仕方なく、
どうせ無効と分かってはいるものの、「他の人には余りお話にならないでください」の前置きとともに、
ヒナギクにしたのと同じ説明を彼女たちにも行った。

「会いたいなー!」
「うむ。なかなかに興味深い話だ」
「今日、行ってもいいかなぁ!」
「うむ!是非来るといいぞ!旨い紅茶もあるからな」

あ〜あ、というハヤテの困り顔を知らぬげに、もちろんナギは大得意で三人娘を招待することを決めてしまうが、
この騒ぎの中、マナーモードとバイブレーターを設定しているハヤテの携帯がブルルルッと一回だけ振動した。

「(メールですか?)」

ここで携帯を確認しては騒ぎがこちらに飛び火する恐れがあるし、
発信者がメールを選択したということは、それほど緊急の用件ではないだろう。
だが、今この時間の通信であるからには、次の休み時間には忘れずに確認すべきだろう。
354 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:08:50 ID:eBQv/UGU
休み時間にこっそりと確認したメールの発信者は、伊澄だった。
機械音痴の伊澄が急いで必死に打ったので変換も改行も滅茶苦茶だったが、その内容は、
昨日の晩の落雷の最中に三千院家の方から一瞬だけ凄まじい妖気がしたが異常はないか、という問い合わせと、
一応屋敷に行って確かめたいので、それまでは気を付けて生活して欲しい、というものだった。

「(伊澄さんも、それですか…)」

もう手遅れ気味なのは明らかなのだが、しかし、伊澄が霊的な力を持っていることを知っているハヤテは、
昨日の落雷でシラヌイが人間の姿になったこと、そして伊澄の来訪を待つ旨の丁寧な返信をし、
更に、伊澄の来訪が円滑に行われるように一計を案じた。

「お嬢さま」
「ん?」
「シラヌイがお屋敷に来た時、伊澄さんはシラヌイに好かれようとして、凄い努力をなさったんでしたよね?」
「あ…?ああ!そうだったな!ありゃあ傑作だった!!サクに騙されて、普段着つけない洋服なんぞを着させられて…」
「ええ。ですので、シラヌイの変化について、一応、伊澄さんにもお声をおかけしたほうが良いと思うのですが?」
「なるほど、それもそうだな。じゃあ今日、あの三バカ連中が帰ったころを見計らって、呼んでやるか」
「それが宜しいと思います」

作戦成功である。
355 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:09:44 ID:eBQv/UGU
「さあ、シラヌイ。入れ」

ナギの合図に居間の入り口がゆっくりと開き、そこに、マリアに手を引かれてシラヌイが現れた。

「キャーーーーーッッッ!!!!」
「こりゃあ驚きの可愛さだなぁ!!」
「ああ〜〜〜〜…。上目遣いに、半ズボン、生足…、もう、反則だよう…」

三人娘の悲鳴に近い黄色い声が三千院家全体に木霊する。

「これが…、あの、シラヌイなの…?何ていうか、ナギにそっくりね…」

拾った直後の3時間おきにミルクを飲ませねばならなかった時の印象しか持っていなかったヒナギクは、
その余りの変わりように只々目を見開いて息を呑むばかりである。

「ぼく、シラヌイです!ひなぎくさん!ぼくをひろってくれてありがとうございました!
さんにんのみなさんとははじめてあいます。よろしくおねがいします!」

マリアと繋いでいた手をそっと放し、それを身体の横にきちんと付けてから腰をしっかり折り曲げ、
丁寧に挨拶するシラヌイは、たちまち三人娘に取り囲まれた。

「瀬川泉だよ。ささ、こっちに来て!」
「朝風理沙だ。早く中へ入って!」
「私は花菱美希。おいでおいで!!」

三人娘に手をとられ、背中を押されて居間の真ん中に連れてこられたシラヌイは、
そのまま彼女たちに頭や喉元を撫でられながら質問責めにされる。
「ヒナに拾われたときの状況は?」「どうして人間になったの?」「人間になって、どんな気分?」
「人間の言葉がどれくらい分かるの?」「人間になっても鰹節やマタタビが好きか?」などなど…
シラヌイはどんな質問も嫌がらず、そして、意味の分からない言葉は可愛らしく小首を傾げながら一つ一つ聞き返すので、
その様子を面白がる理沙などは調子に乗って「『ショタコン』って分かるか」などと尋ねて、ヒナギクに注意されてしまった。
またシラヌイは、ヒナギクに拾ってくれた礼を改めて丁重に述べたので、それを聞いていた人間たちは皆感動したし、
その時一緒に世話をしてくれた西沢渉にも会って礼を言いたがったので、ヒナギクもそんな律儀なシラヌイを気に入った。
そんな大騒ぎの最中、内線電話で医療班からシラヌイの検査の結果が報告された。

「ほう、なるほど…。では、全て問題無いというわけか。うむ、ご苦労だった」

何事?と一瞬静まる一座に、カチャリと受話器を置いたナギが振り返りながら嬉しそうに告げる。

「シラヌイの身体の構造は、我々人間と全く同じだそうだ!」

「?」と不思議そうに小首を傾げるのは当のシラヌイ一人だけで、
あとの者は、「へえー!」とか「すごーい!」とか口々に歓声を上げながらシラヌイの頭を撫で、身体を擦った。
356 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:10:21 ID:eBQv/UGU
「見れば見るほどナギちゃんに似てるね」
「こんなに可愛い生き物をナギだけが独り占めとはズルいなぁ」
「学校に連れてきたら、きっと女子が群がるぞ」
「でも、シラヌイを、っていうか人間の姿をしているものを無闇に校内に入れるわけには…」
「何ッ!!!」

大興奮の三人娘の前では、さすがのヒナギクもその正論を苦笑いと共に引っ込めるほか無かったけれど、
しかし、校内への部外者の立ち入り規制は生徒を始め学校全体の安全に関わることであったので、
今度機会を見つけてシラヌイを校門の所に連れてくるという無難な選択肢で一同はどうにか妥協した。

「ひなぎくさん、みきさん、いずみさん、りささん!またきてね!」

マリアが淹れてくれた美味しい紅茶を嗜みながらの美少年との歓談という
年頃の少女には堪えられない楽しい時間は瞬く間に過ぎ、
4人はシラヌイに門のところまで丁寧に送ってもらい大喜びで帰っていった。
『ペットの人気はその主人の人気』とナギの鼻も高々である。
357 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:11:21 ID:eBQv/UGU
かしましい嵐が過ぎ去ったところでナギは伊澄を呼ぶようにハヤテに指示を出すが、
ついでだから咲夜も呼ぶようにと付け加えた。
そして、伊澄たちが到着するまでの間、シラヌイも加えた4人で紅茶を飲みなおして一息入れることになった。

「シラヌイも紅茶を飲めるのよね?」

紅茶を入れる一連の動作を珍しそうに顔全体で追うシラヌイとそれを優しく見守るナギに、マリヤが優しく問いかける。
ここでナギは、指先の仕草でハヤテに砂糖壺を持って来させると、それをスプーンでほんの少しだけ掌に取り分けて、
シラヌイの顔の前にそっと差し出した。

「シラヌイ、これを少し舐めてみろ」
「はい!」

その手をシラヌイは可愛らしく両手でちょこんと押さえると、ほんの少し出した舌先でチロリと砂糖の粒を少しだけ舐め取り、
そのままそれを口の中に引っ込めてムグムグと味わう。
次の瞬間、シラヌイは一旦パチッと見開いた目を更に2、3回パチクリさせた後、少々複雑な表情になった。

「どうだ?」
「あ…、ん〜、…、えーと、おいしい…。おいしいけど、おくちのなかが…、おいしすぎるかんじ…」
「だろ?これは『砂糖』という食べ物だが、そのまま舐めてはいかんし、少しずつ使うのがいいのだ。分かるな?」
「はい!」

ナギは手際よく半嗜好品との付き合い方をシラヌイに教えていく。
そして、この遣り取りを微笑ましく見守っていたマリアがシラヌイに尋ねた。

「じゃあ、シラヌイも紅茶を飲みますか?」
「はい!」
「お砂糖は、少な目にしましょうね」
「はい!」

マリアが自分用の紅茶を淹れてくれるその澱みない動作を、シラヌイは小首を傾げながら一心に凝視した。
358 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:12:06 ID:eBQv/UGU
「では、どうぞ」
「ありがとうございます!」

マリアに勧められ、金の縁取りのある優雅なデザインのカップを両手で可愛く持って口元に運んだシラヌイが、
次の瞬間、ギュッと眉間に深い皺を寄せる。

「あちちッ!…ちょっと…、あついかも…」
「ああ、ごめんなさい!シラヌイは猫舌…、いえ、猫ですものね」
「うん!でも、だいじょうぶです。まりあさん、やさしい!」
「まあ!シラヌイったら…」

ポッと頬を赤らめるマリアをじろりと睨み、ナギが大人気なくシラヌイを詰る。

「こら、シラヌイ!はじめて褒めた相手がマリアとは!!全く!シラヌイは!全く!!」

何を叱られたのか分からずキョトンとするシラヌイに、ナギの負けず嫌いが既に骨身に染みているハヤテが助け舟を出す。

「シラヌイ。ナギお嬢さまは可愛いかい?」
「はい!とってもかわいい!」
「じゃあ、綺麗かい?」
「とってもきれい!」

ハヤテの見え透いた誘導尋問に、ナギは尚更へそを曲げる。

「そんなお前、ハヤテに言われたことを只オウム返しに…」
「ううん!ちがうの!おじょうさまは、とってもあったかくて、やさしくて、
ほんとにきれいで、かわいくて、それから、いいにおいだよ!」
「そ…、そうなのか…?」
「うん!おじょうさまは、いつもぼくをだっこして、みるくをのませてくれてたでしょ?
そのときいつだって、おじょうさまは、あったかくてやさしくて、きれいでかわいくて、いいにおいだなっておもってたもん!」
「そっか…」
「うん!なぎおじょうさま、だいすき!!」

猫姿の時と同じクリクリとした金茶色の瞳をキラキラと輝かせながらこの自分への想いを一生懸命伝えるシラヌイの姿に、
上げた拳のやり場を捜すどころか萌えの返り討ちに遭ってしまったナギは、きゅう…と真っ赤になって下を向いてしまった。
誰も何も言わない、いや、言えない甘ったるい沈黙の中、
紅茶の冷める頃合を見計らっていたシラヌイは再び両掌でカップを包むように持つとそれをンクンクと一気に飲み干し、
それを見守っていた一同に「あまくて、おいしい!!」と太陽のような笑顔を見せる。

リーンゴーン!リーンゴーン!

この微妙な沈黙を破ったのは、伊澄たちの到着を告げる玄関のチャイムだった。
359 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:12:50 ID:eBQv/UGU
ナギを除き玄関まで二人を迎えに出た三千院家の面々の中に見知らぬ男の子の姿を発見した伊澄たちは、
スタスタと早足でその前に歩み寄る。

「あなたが、シラヌイ?」
「はい!おひさしぶしです、いすみさん!はじめてあったとき、ふーっておこったりして、ごめんなさい」

独り言のような伊澄の問いかけを積極的に引き取ったシラヌイが、初対面での無礼を詫びた。

「へ〜!けったいなこともあるもんやなぁ…。それにしても、ナギそっくりやないか」
「ぼく、シラヌイです!はじめまして!」

先ほど電話口でハヤテから簡単に受けた説明の真偽を確かめるべく、
悪意はないが明らかに無遠慮といえる視線をじろじろと注ぐ咲夜に対しても、シラヌイは快活に挨拶する。

「いいのよ。ハヤテ様特製のマタタビのスプレーで仲良くなれたんですから。でも、咲夜には騙されましたけど…」
「あはははは…。で、自分がシラヌイか!あんじょうしたるさかい、宣しゅう頼むわ!」
「はい!」

伊澄の来訪の目的を知るハヤテの目から見ても、今のところ伊澄とシラヌイは互いを警戒することもなく、
咲夜も、きちんと挨拶が出来るシラヌイを気に入ったようだった。

マリアに促されて居間に移動する最中から、
シラヌイを中心にして先ほどの白皇生徒会4人組の時と同じような会話が交わされていた。
変身のきっかけ、猫状態と人間状態の相違、その凄まじいばかりの美少年振りについて、などなど…
360 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:13:30 ID:eBQv/UGU
「あの、わたし、お手洗いに…」
「ああ」
「迷子に成りなや!」

話が一段落したところで、伊澄がトイレに立った。

「カップを換えましょう」
「うむ」

伊澄が出て行ったドアが閉まり切ったのを確かめてから注意深く少し間を置くと、
ハヤテはさりげなくテーブルの上の古いカップを集めてトレイに乗せ、わざとゆっくりとした足取りで部屋を出る。

「伊澄さん!」
「ハヤテさま」

案の定、廊下の途中で伊澄はハヤテを待っていた。

「何か妖怪の気配みたいなものを感じますか?」
「いえ、今のところは、何も」
「そうですか…」
「昨日の夜中は、奇怪なことは何も起きなかったのですね?」
「はい、特に変わったことはありませんでした」
「本当に不思議なんですが、あのシラヌイからも何も感じないのです。でも…」
「?」
「妖怪の中には、完全に自分の気配を消せるものがいますから、今晩はお屋敷に泊めていただいて、様子を見ます」
「では後ほど、お嬢さまのお部屋にベッドを用意させていただきます」
「いえ、私が近くにいては警戒されてしまいますから。何時ものゲストルームで大丈夫です」
「はい。承知しました」

ここで下手に時間を取っては咲夜たちに怪しまれかねない。二人は互いに全く素知らぬ風に、その場を後にした。
361 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:14:16 ID:eBQv/UGU
新しい仲間であるシラヌイを囲んでの楽しいおしゃべりと美味しい食事、
そしてその後のハヤテとマリアを交えての暖かな団欒が過ぎ、夜と呼ぶべき時刻がやってきた。

「で、これからどうするのだ?泊まっていくか?」
「せやな、世話んなろか」
「私も、泊めていただくことにいたします」

「はい、わかりました」とにこやかに話を引き取ったマリアが、早速、伊澄たちの入浴と寝巻きの手配に行ったその横で、
二人は携帯でそれぞれの屋敷に、明朝、三千院の屋敷から直接自分たちの学校へ登校するための段取りを付け始める。
やがて戻ってきたマリアが入浴と就寝の準備が整ったことを告げると、咲夜がヒョイとシラヌイの前にしゃがみ込んだ。

「なあ、シラヌイ。サク姉ちゃんと、風呂、入ろか?」
「うん!」

咲夜は、嬉しそうに大きく頷くシラヌイから目を離して身体を少しだけナギの方へと捻り、
ゆっくりと首を半分だけナギの方へ向け、その上に更に肩越しに横目でナギにジトーッとした視線を送る。

「なあ、ナギ」
「何だ?」
「自分とシラヌイ、同じような顔しとっても、素直さが全然違うなあ!
よう『ペットは飼い主に似る』ゆうけど、似たんが顔だけでホンマに良かったなあ、シラヌイ!」
「?」

咲夜の問い掛けの内容の怪しさを敏感に感じ取ったシラヌイは「はい」という返事を控えて小首を傾げるだけに止めたが、
もちろんナギはプンスカと腹を立てる。

「余計なお世話だ!早く風呂に入れぇ!!」
「私も一緒に入ります」
「お!伊澄さんも一緒かいな!おい、シラヌイ!」
「はい!」
「『両手に花』ゆうんはこうゆう状況のこっちゃ!良う覚えとき!」
「はい!」

苦虫を噛み潰したような膨れっ面で「何処が『両手に花』なのだ…」と呟くナギと苦笑いを懸命に堪えるハヤテたちを居間に残し、
大喜びのシラヌイは、伊澄と咲夜に手を引かれて大浴場へと向かった。
362 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:15:46 ID:eBQv/UGU
「風呂に入る時はな、まず、『掛け湯』をするんや」
「『かけゆ』?」
「せや。湯船に入る前に身体に湯を掛けて、大体の汚れを落とすことや」
「かけゆ!」

シラヌイは浴槽の縁に手を突くと手桶一杯に湯を汲み、咲夜の真似をして二度、三度と上手に掛け湯をする。

「うまいうまい!」
「上手だわ」

初めてにしてはなかなか器用に掛け湯をするシラヌイを、咲夜も伊澄もニコニコしながら褒めてやる。

「で、この時、前の方も洗うんや」

咲夜は、自分の股間に湯を流しかけながら秘所を軽く先指で弄る様子を全く屈託なくシラヌイに見せる。

「はい!」

シラヌイも、咲夜に言われたとおり、湯を少しずつ掛けながらまだ無毛の股間を指でモソモソと探るように洗い流した。

「シラヌイは、いつもお風呂はナギと入っているの?」

髪をタオルで纏めて一足先に湯に浸かっていた伊澄が、咲夜に連れられて湯船に腰を降ろしたばかりのシラヌイに尋ねる。

「うん。なぎおじょうさまと、まりあさんと」
363 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:16:25 ID:eBQv/UGU
マリアの名前が出たことに興味を惹かれた咲夜が、シラヌイの純粋さを利用して、ちょっとした悪戯を思い付く。

「ほなシラヌイ。ナギのオッパイと、マリアさんのオッパイ。どっちが大きい?」
「『おっぱい』?」
「これや、これ!」

小首を傾げるシラヌイに、それまで首まで湯に浸かっていた咲夜はザッと軽く飛沫を立てながら湯の上に上半身を出すと、
年齢の割には形良く張り出している自分の両の乳房をシラヌイに向けてグイッと突き出した。

「うん。まりあさんがおおきい」
「あははは!やっぱ、そっか!!あははははは!後でナギに言うたろ!!」
「つまらない事を尋ねるもんじゃないわ」

ゲラゲラと浴場一杯に響き渡るほど大笑する咲夜を伊澄が嗜めた。
シラヌイがその素直さ故に叱られるようなことがあっては、その精神的な成長に悪影響が及ぶだろう。

「何でや?シラヌイは見たまんまの事、答えてんねんで」
「だからよ。『シラヌイがこう言った』ってナギに言って、それでナギがシラヌイを叱ったら、
『ほんとのことを言ったのに、どうして叱られたんだろう』って、シラヌイは混乱してしまう…」
「わかった、わかった。伊澄サンはホンマ、頭固いなぁ〜」

伊澄の正論にやり込められた咲夜は「あ〜あ」とつまらなそうに溜め息をつきながら、ぶくぶくと口元まで湯に浸かり直した。
364 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:17:41 ID:eBQv/UGU
「次は、身体の洗い方や」
「私たちが洗うのを良く見て、真似して洗って御覧なさい」
「はい!」
「ところで…」
「何や?」
「咲夜は、髪は何時洗うの?」
「せやな…」

なるほど、咲夜やシラヌイとは違って、ストレートのロングヘアの伊澄は髪の手入れが一苦労なのだ。

「よっしゃ!ほんなら、まずシラヌイの髪を洗うて、次に、三人で身体を洗う。
そんで、ウチが手伝うてお前さんの髪を洗うて、最後にウチが髪を洗うゆうんはどうや?」
「そうして貰うと、とても助かるわ」

話が纏まり、先ず、洗い場の椅子に座らせたシラヌイの髪を咲夜が丁寧に洗う。
そして次に伊澄と咲夜がシラヌイを挟む形で三人で身体を洗うが、
なんだかんだと言いながらシラヌイのいろんな所に触りたがる咲夜を伊澄が叱りながら、大騒ぎの後に何とか終了。
最後に伊澄と咲夜の洗髪だが、咲夜は伊澄の長い髪をとても器用に扱ったので、思わず伊澄はそれを褒めた。

「咲夜、とっても上手だわ」
「そか?ま、ウチはこう見えても手先は器用な方やからな。でも、ナギのあの髪を上手に洗うマリアさんには負けるで」
「そういうことこそシラヌイに訊いてみればいいわ。
ねえ、シラヌイ。マリアさんと咲夜と、長い髪を洗うのはどちらが上手かしら?」
「…」

シラヌイは確かに二人の方を向いてはいるものの、
その口からは何時まで待っても打てば響くような何時もの快活な「はい!」の返事が聞こえてこない。

「どないしてん?シラヌイ」
「どうしたの?」

そんな呼び掛けにも、まだこちらを一心に無言で凝視しているシラヌイの視線の先を辿った二人は、
悲鳴を上げながら一瞬のうちに首から上を真っ赤に染め上げた。

「いやあああ!!」
「お、お前!どこ見とんねん!!」
365 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:18:49 ID:eBQv/UGU
そう、湯船に浸かっているシラヌイの熱い視線は、
椅子に座っていることでその目とちょうど良い高さになってしまっていた伊澄の秘所に注がれていたのである。
もちろん伊澄は初めからシラヌイのほうを向いて髪を洗ってもらっていたわけではなかった。
さっき、「ねえ、シラヌイ」と呼びかけた時、無意識にシラヌイの方に両膝先を向けてしまったのだった。

「落ち着け!落ち着くんやッ!!」
「でも…、でも…、見られてしまいましたぁ〜」
「大丈夫や!見たゆうても目ぇがこっちに向とっただけかも知れんし、湯気だってかかっとる。
それに、万一見えとってもシラヌイにはまだ何が何やら良う分からんはずや」

だが…

「なぎおじょうさまと、ちがう…」

咲夜の希望的観測は、シラヌイの呟きによってあっさりと崩壊してしまった。

「やっぱり…、よく見られてしまいましたぁ〜」
「泣きなや!相手は子供や!それも正体、猫やで!!」
「でも…、でも…」

三千院家に泊まってシラヌイを監視するという当初の計画は何処へやら、伊澄はえっくえっくと涙声で喉を詰まらせ始める。

「よ、よっしゃッ!ウチに任せぇ!!」

濯いでいる途中の伊澄の髪を放り出し、
咲夜は、必死に硬く閉じている伊澄の太股の付け根の辺りをじっと見詰め続けるシラヌイと伊澄の間に割って入ると、
身軽にヒョイと腰を降ろして両膝の先をほんの少しだけ開き、その奥の部分を指差した。

「シラヌイ〜。サク姉ちゃんのここ、良〜う見てみい〜」
「うん」

返事と共にシラヌイの視線が自分の股間に移動したのを確かめた咲夜は、その両太股を力士が蹲踞する様にグッと開き、更にそのまま両膝の先を洗い場の床に着けて、まだ誰にもそのようにして見せ付けたことのない秘所をシラヌイに晒した。

「サク姉ちゃんのここと、伊澄姉ちゃんのアソコ、同じか〜?」
「ううん。ちがう…」

この捨て身の作戦で、問題を『アソコを見た・見られた』から『アソコの形は皆違う』に擦り替えるきっかけを作った咲夜は、
咲夜のその場所がナギや伊澄のそれとどの様に違うのかについて更に一生懸命観察を続けるシラヌイに、畳み掛けた。

「ここの形ゆうんは、み〜んな違うもんなんや。分かったか?」
「うん」
「でもな、『違う』ゆうんを気にする人も居るさかい、女の人のここを余んまりジーッと見たらアカンし、
もし何かの拍子に見えてしもても、『あ!見えた!』言うて騒いだり、『形が違う』言うたりしたらイカン。良えな?」
「はい!」
366 ◆40vIxa9ses :2008/10/06(月) 13:19:32 ID:eBQv/UGU
いろいろな例を挙げてそれを『アカン』『イカン』と否定することを繰り返すことで、
女性の例の部分に言及することの禁忌を何とかシラヌイに刷り込むことに成功した咲夜は、
一応ながらもホッと胸を撫で下ろした。

「(ウチのアソコの初お目見え…、相手がシラヌイとは、全く予想外やったなぁ…。
せやけど、シラヌイかて『これが女のオ○コや!』思うて見とったわけやなし。それに、何ちゅうてもシラヌイは猫や…)」

だが、正体が猫である子供相手の緊急避難の行為とはいえ、
れっきとした異性の興味津々の眼差しに自らの秘所を自らの意思で開き晒したという事実が、
年頃の少女である咲夜の心と身体に何の痕跡も残さないと思うのは明らかに“お気楽”に過ぎた。
この行為が、咲夜の心身の中心の奥深くに小さいけれども決して消えない怪しく揺らめく“種火”を点したことを、
咲夜自身、まだ全く気付いてはいなかった。

「ま、これで一件落着や。後はウチらが動揺せんようにしとったら良え」
「そ、そうね…」

髪を濯いでもらう伊澄と、濯いでいる咲夜の二人はそっと頷き合う。
咲夜が横目でチラリと窺ったシラヌイは、別に臍を曲げたり拗ねたりしている風でもなく、
広大な湯船の真ん中にある築山の周りを、そこに生えている植物を珍しげに点検しながら、ゆっくりと回っていた。
367名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 13:22:03 ID:eBQv/UGU
今回は以上です。
368名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 15:40:30 ID:S0+QKAZt
>>367
絡み無し長文レスならその旨、前書きが欲しかったかな。
とりあえず続きを期待してます。
369名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 16:23:41 ID:dn0FbObC
>>367
乙、基本的に>>368と同論
370名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 19:17:43 ID:tke36ZWx
371名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:15:45 ID:HlLPAwUZ
乙やねん
372名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 06:50:14 ID:jSio/e4o
? が頭の中で延々と繰り返されている
373名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 17:15:48 ID:iGxgbJy1
ROCOに対してはウザいくらいに「GJ!!」と誉めるくせに、他の書き手に対しては「乙。」で済ませるんだなwww

その明らかな差別化やめろよ。

ROCOに気遣ってんのが見え見えなんだが。
374名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 17:49:35 ID:q6AMpsaA
エロパロスレで、エロ無しで未完
しかも微妙にオリキャラテイストの入ったSSに対するレスとしては
「乙」で正解だと思うけどな
375名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 18:00:43 ID:9dy6jfrp
>374
同意
376名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:01:02 ID:Rvf1SmF/
>>373
今回もお勤めご苦労様ですwww
377名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:05:19 ID:WmtLyPQx
つかみんな単純に困惑してるよな
378名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:10:26 ID:8AHyjEKR
>>374の考えもどうかと思うがね
これも本来はいつもの荒らしが職人にランクづけしようとして言い出したことだし
興味ないSSはスルーすりゃいいんだし、いちいち褒める言葉に落差を作る意味がわからない
あとエロパロ板のローカルルールとしては別にエロなしでも問題ない
379名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:27:05 ID:q6AMpsaA
職人に対するランク付けではなく、SSに対するランク付けとしては以下のイメージ

GJ:良くやった!
乙:投下おつかれ
スルー:興味ねーし、別にどうでもいい
叩き:もう二度と書くな
380名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:35:07 ID:9dy6jfrp
俺もだいたいそんな感じ
381名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:49:30 ID:BuGCKQfg
好きでもない作品をわざわざ叩くのなんて荒らしくらいだろ
382名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 20:55:53 ID:Xwn5g65R
他の人の投下中に同キャラの猟奇ネタで割り込んだヤツには叩きレスつけた
ワタシスだったか
383名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:02:12 ID:KbunOkRT
>>373
ま た お ま え か
384名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:07:41 ID:8AHyjEKR
>>379
それ全くニュアンスが変わってないから
こんな馬鹿の物差しで判断されるランクとやらに何の意味があるのか
いても無駄に荒れる原因を作るだけだからもう書き込まなくていいよ
385名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:20:39 ID:q6AMpsaA
339 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2008/10/07(火) 20:51:41 ID:yLEzlrrS
自分の中では

乙一文字の解釈

・ご苦労(書いた事だけは褒めてやる)
・まぁよくやったよ(面白いかは別にして)
・OK(じゃ次の人)
・お疲れ(とりあえず反応だけはしておくか)

こんなとこかな悪意は無いにしても中の下ぐらいの反応
386名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 04:10:51 ID:+yQ6ImCz
起承転結の承くらいの段階ではまだなんともいえないわ。
>>367氏、文章力はかなりあるみたいだからここからエロや萌え等々に繋げてくれるのに期待wktk

まあ最近ここの住人(自分含む)、単純にエロに飢えてるのは間違いない。
387名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 05:17:57 ID:yhBe9v6A
>>373
お前をアク禁にしてやるw
388名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 07:34:38 ID:fRJ6Xvf2
>>367
GJ
389名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 08:52:02 ID:zVo9BE+s
>>379
の意見と同論
390名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 23:21:07 ID:FcMBUdhL
>>367
GJ
391名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 23:32:01 ID:vw+tm/Rv
>>388
>>390
わざとらしいGJはやめとけ
見てて痛々しい
392名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:13:02 ID:4poPHDic
>>391
そんなあなたにBJ
393名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:51:23 ID:ZA178l3o
とりあえず世辞でもいいからGJしようや


























こういうと釣られるお前ら大好きだお( = ∀ =)y─┛~~
394名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 03:14:34 ID:HbDz50Fc
今週ハム脳内妄想
ヒナギクを旅行に誘う→何泊か一緒→二人きり→同じ部屋→同じベッド?

「ちょ、歩!なにしてんの!」
「ん?なにって、ヒナさんが可愛いからつい…ね……」
「ちょ……ぁん!!」
395名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 03:28:05 ID:TaYa9Dbw
「というのは嘘でヒナさんがハヤテ君より私の方が好きになるようにしてあげますよ」
「ひゃあああ!」

というハヤテ独り占め計画
396名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 03:42:36 ID:bNTaqFRN
そういう調教は愛歌さんがする方がいいな
397 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:08:56 ID:z82FnpDe
>>366の続きです ・長くてHがありません
398 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:11:33 ID:z82FnpDe
「これが『グー』、これが『パー』、そしてこれが『チョキ』よ」
「うん!」
「それでね、この『チョキ』は『パー』より強くって…」

髪を濯ぎ終えた伊澄が湯船の中でシラヌイにジャンケンを教える声を背中で聞きながら、今度は咲夜が髪を洗う。

「(ま、今んとこ、上手くいってるみたいやな…)」

だがここで、咲夜は自分の身体の中にムズムズと蠢く不思議な感覚に気が付いた。
覚えたてのジャンケンで伊澄に勝ったり負けたりする度にシラヌイが揚げる楽しげな歓声に、
自分の身体の何処かがビンビンと敏感に反応している。

「(何や…、このけったいな感じは…?)」

咲夜は髪を洗う手を休めることなく、
シャンプーで目を開けられない状況では得られない視覚以外の感覚を総動員して、
敏感に反応している身体の部分を慎重に探っていく。

「(…!!)」

耳に届くシラヌイの声にジンジンと切なく応えているのは、他でもない、
張りのある白い両太股と柔らかな巻き毛に覆われた恥丘によって一旦堰き止められた泡交じりの温かい湯が、
その僅かな隙間から再び少しずつ擽るようにさらさらと流れ下っていく先…
そう、咲夜の秘所だった。

「(そんな…、嘘やろ…!?)」

湯船の中の二人に気付かれぬように細心の注意を払いながら、そこの様子を確認しようと咲夜は素早く指先を伸ばす。

「…ッ!」

既に咲夜が思っている以上に敏感になっていたそこに指先が触れた瞬間、カクンと腰が揺れ、危うく声が漏れかける。
慌てて引っ込めたその指先には、そこの表面をヌルヌルと覆っている、
シャワーからの湯の流れとは違う生暖かさを持った粘液の感触がありありと残っていた。

「(何でウチのここ…、こないなってんのやろ…)」

その原因の詮索にいくら精神を集中しようと試みたところで、一旦意識してしまった秘所の熱い疼きは、
心臓が一鼓動する毎に咲夜の身体全体へと波紋を描くようにドクンドクンと脈打ちながら確実に広がっていく。

「(あ!さっき、股開いてシラヌイにここんとこ見せた…。あれかい!?)」

そう気が付いた瞬間、身体全体にゆるゆると広がっていた妖しく生温い感覚が一気に激しい欲情の滾りとなって爆発し、
敢えてそれをこの目で確認しなくても、例のあの穴から厭らしく粘る液体がじんわりと溢れ始めたのがはっきりと分かった。
399 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:12:24 ID:z82FnpDe
「(ちょ、ちょっと待たんかい!この、ク×レオ○コが!
そんな良う分からんもんダラダラ垂らしよっても、全ッ然おもろないで!!直ぐ止めや!!)」

“持ち主”である咲夜が心の中でいくら叱り付けても、また、太股の付け根にいくら力を入れてギュッと閉じようとも、
熱く火照る秘所の中心に息衝くその穴は、全く言うことを聞く気配もないままに生暖かい滑りを緩々と吐き出し続ける。

「(そんな…、アカンて…)」

全然制御できないもう一人の自分を持て余し途方に暮れる咲夜は、
湯船の二人に気付かれぬようにと苦心しながら僅かに開いた太股の合わせ目にシャワーヘッドを差し入れて、
トクトクと絶え間なく溢れ出るその妖しい粘液を必死になってただひたすらに洗い流していたが、
そういている内に、今度は、そのシャワーヘッドの角度と位置が、
敏感になっているクリトリスの丁度真正面に当たっているということに気付いてしまった。

「(ウチ、一体何しとんねん!!)」

それを意識した途端、シャワーヘッドを小刻みに動かして更なる快感を追求しようとしている自分自身に慌てた咲夜は、
熱く脈打つことで自らの存在を誇示し続ける秘所から何とか意識を逸らし、心身を緊張と興奮から開放しようと、
下腹部に激しく渦巻くその艶めかしい氣の塊を吐き出すように、三回、四回、と腹式で深呼吸するが、
もちろん、そんな簡単な事で鎮めることが出来るほど、一旦火が付いてしまった女の欲望というものは軽くも弱くもなかった。

「(もう、アカン…!)」

髪を洗う振りをしながらこれ以上秘所にシャワーを浴びせ続ければ、更なる快感の泥沼に沈んでゆくしかないだろう。
咲夜は、「ふぅ」と熱っぽい溜め息を小さく一つつくと、
出来る限りの速さで濯ぎ終えた髪にトリートメントを馴染ませるのもそこそこに、
ヌルつく秘所をなるべく刺激せぬように注意しながらシャワーで手早く濯ぎたて、
快感を堪えていたために詰まり気味だった喉を軽い咳払いで開けると、平静を装いながらさりげなく湯船の二人に声をかけた。

「待たせてしもて、堪忍な。ほな、もうそろそろ上がろか!」
「そうね。じゃあシラヌイ、上がりましょ」
「うん!」

二人の返事を背中に聞きかせ、咲夜は見るともなしに正面の鏡に目をやった。
そこには、肌を艶っぽい桜色に染め上げ、ピンと張った乳房の先端を赤くぷっくりと厭らしく尖らせて、
誘うようなトロンとした眼差しをこちらに向けている自分自身の姿があった。
400 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:13:29 ID:z82FnpDe
「髪の毛、良う拭かんとな」
「はい!」
「よ〜し、覚悟せえよ!ゴシゴシゴシゴシ〜!!」
「わ〜!!」

脱衣所では、伊澄と咲夜が白い大判のバスタオルを身体に巻き、
咲夜は慣れた手つきでシラヌイの身体を拭き、伊澄は、髪を乾かすのを咲夜が手伝いに来てくれるのを待っている。
そのバスタオルはふわふわに仕上げられていたから、
合わせ目を胸元で二重にすれば、ツンと威張るように起った乳首を隠すのに申し分なかった。

「腕、ちょい上げぇ」
「はい」

咲夜の動作は澱み無かったけれど、それは、屋敷で男の子兄弟の世話をし慣れていたことによる半ば自動的なもので、
ムズムズと妖しく蠢く股間を持て余す咲夜は、目の前で自分の指示の通りに動くシラヌイのまだ幼い白い肢体、中でも、
その股間からピョコンと可愛らしく突き出ている本人もまだ小水の放出以外の使い方を知る由もないであろう男の象徴に、
なるべく視線を留めぬようにと必死になっていた。

「後ろ、向きぃ」
「はい」

もちろん咲夜にはショタコンの傾向など全く無かったが、しかし、
自分の動揺する心の内を映してどうしても少し乱暴になりがちなバスタオルの動かし方に時折バランスを崩すシラヌイの、
その華奢な肢体をそっと支えてやる度に掌に感じる少年の肌の暖かさや柔らかさに、
咲夜は何とも言い得ない衝動と苛立ちを覚えた。
401 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:14:10 ID:z82FnpDe
「(ウチ、これからどないしたら良えねん…)」

心と身体を蝕むこの妖しい昂ぶりを、咲夜は、今だけは何とか…、と懸命に制御しようと試みるが、
それは徒労でしかなかった。

「よし!これで良え。湯冷めせんように気ぃ付けや!!」
「はい!」

シラヌイの小さな背中をポン!と叩いた咲夜の心と身体に、
クルリと振り返って元気よく返事をするシラヌイの蕩けそうな笑顔がじんわりと染み渡っていく。

「(ウチに、どないせえっちゅうねん…)」

本当に、どうすればいいのか分からなかった。
だが、その鍵をシラヌイが握っているということだけは確かだった。

「今日は出血大サービスや!特別にサク姉ちゃんが、服、着せたる!」
「わーい!」

裸のまま大喜びで抱き付いてきたシラヌイを、咲夜は半分反射的に、そして半分はそう意識しながらギュッと抱き締める。
バスタオル越しにシラヌイの幼い身体の抱き心地を確かめた咲夜は、
その瞬間、下半身の血が秘所へ向かってサァッと音を立てて集り、子宮がブワッと熱く腫れ膨れたのを感じた。

「(ああ…。ウチ、もうアカン…)」

どうしようもなかった。
咲夜は、自分自身の心と身体の手綱を全部放すかどうかの瀬戸際まで追い詰められてしまった。

「良かったわね。シラヌイ」

咲夜の心身の内奥に渦巻く女の赤裸々な真実に全く気付かぬまま声をかけた伊澄の方を振り返りながら、
そんなことがこの世にあることさえまだ知らないシラヌイは、
とても嬉しそうにニッコリと微笑みながら「うん!」と元気良く返事をした。
402 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:15:06 ID:z82FnpDe
「サク姉ちゃんは伊澄姉ちゃんの髪乾かしてから行くさかい、それまでナギの所に居れ。良えな?」
「はい!」

脱衣所からシラヌイを送り出した咲夜は、すぐに伊澄の髪を乾かしにかかる。
心はシラヌイへと逸るけれど、しかし今は伊澄の髪を、その次には自分の髪をきちんと乾かさねばならない。

「(良えか、咲夜。違う事を考えるんや…。違う事、違う事…)」

身近な料理や学校から果ては世界経済まで、咲夜の脳裏に、脈絡のないスライドショーが展開されていく。
その効果ゆえか、或いはさっきシラヌイをドサクサ紛れに抱き締めたことで一応ながらも当面の欲求が満たされたのか、
咲夜の身体はまるで小休止するように少しだけ落ち着きを取り戻した。

「(お!違う事考えるんは、効果ありやな。よっしゃ!この調子で違う事を考え続ければ…)」

だが、これには思わぬ副作用があった。
咲夜は、伊澄の美しい黒髪を巧みな指使いで小分けにしては、
ドライヤーの温度や風量を小まめに調節しながらそれを丁寧に乾かしていくが、
その間も常に違う事を考え続けていたために、
その指先は確かに慎重で優しかったものの、その動き方は明らかにぎこちなくなってしまっていたのだった。
やがて伊澄は、この異変に気が付いた。

「咲夜」
「…」
「あの…、咲夜」
「…、へ?あ…!?ああ!何や?」
「どうかしたの?」
「あ…、あははは…。何でも…、何でもあれへんよ〜。何で〜もなぁ〜…」
403 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:15:44 ID:z82FnpDe
「(どんくさいコイツに気づかれるやなんて…、でも、身体が落ち着いてきとるんは確かやし…)」

一瞬思案に暮れた咲夜だが、すぐに「ああ、なるほど!」と納得した。
そう、考えるべき『違う事』はシラヌイやそのシラヌイに強く惹き付けられている自分自身のこと以外であれば何でもいいのだ。
なら今は『伊澄の髪を乾かす』ことを考えればよい。

「なら、いいのだけれど…」
「それよりお前さん、ホンマに髪長いなぁ。ここまで伸ばすんも大変やろけど、毎日の手入れも難儀なんやろな」

だが、淫らな欲望の炎がほんの少し治まりかけたのに気を良くして、話題を転換しようとしたこの世間話が良くなかった。
長い髪を大切にする女性が一番大変に思っているのが洗髪であり、
その『洗髪』というキーワードから“さっき起こったあの出来事”までは瞬間的な連想の範囲内だった。
咲夜の身体の奥底で、大人しくなりかけていた欲望の炎が再び勢い良く揺らめき始める。

「(つまり、このややこしいモヤモヤとは、ガチで勝負せんならんゆうことやな…)」

諦めと苛立ち半々に「ふぅ…」と大きく溜め息をつく咲夜へ、伊澄が再び心配そうに問いかけた。

「さっきから、どうしたの?」
「あ…、いや…、別に、どうもせぇへんよ…」
「何だか元気がないわよ。少し疲れているんじゃない?
「せやろか…?」
「ええ。シラヌイはとても素直だけど、子供の世話をすると自分でも知らないうちに案外疲れているものよ」
「ああ、そうかも分からんな…」

これから自分はどうすればいいのか全く見当もつかない咲夜は、
また、ついさっきまでの心ここにあらずという状態に戻って伊澄の髪を黙々と乾かし続けた。
404 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:16:47 ID:z82FnpDe
「咲夜の髪、乾かすのを手伝いましょうか?」
「ウチは大丈夫や。それより早うシラヌイのところへ行ったって」

伊澄を一足先にナギたちがいるであろう居間へ送り出すと、
咲夜は、憚る相手のいなくなった脱衣所で「ふぅ」と大きな溜め息をつきながら洗面台の前に座りなおした。

「(シラヌイみたいなんが趣味やったとは、ウチ自身、全く気付きへんかったなぁ…)」

再びスイッチを入れたドライヤーのファンの回転が上がり切ったところを見計らって、
咲夜は、その穏やかな温風を手櫛で隙間を開けた髪に満遍なく通していく。

「(それにしてもウチは、シラヌイの何処を気に入ってんやろ…?顔かいな?)」

これには思わず自分でも噴き出してしまった。

「ぷぷっ!ちゃうちゃう!ナギみたいな顔が好みやなんて、そんなことある訳ないやないか!!」
405 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:17:26 ID:z82FnpDe
咲夜は、大きな声での独り言に苦笑いを漏らすと、ドライヤーを操る手は休めぬままに尚も思案を巡らせる。

「(ほんなら、体つきか?それとも年恰好?もしそやったら、ウチにはショタコンの要素大有りゆうことやな!
こりゃオモロイわ!)」

何が面白いのかは自分でも良くは分からなかったけれど、
『ナギのような顔』と『年下』というキーワードに何か妙に引っかかるものを感じた咲夜は、
それを心の中で何回か反復していたが…

「(あちゃ〜…。小さい頃、ナギのこと妹みたいに面倒見とった、あれか…)」

今でもそうだが、姉御肌で何事にも器用な咲夜は、
小さい頃にはナギの姉代わりを自負していろいろ細々と世話を焼いたし、
今とは全く違ってまだとても素直だった幼いナギは、そんな咲夜を「サク姉ちゃん」と呼んではとても頼りにしていた。
そして、咲夜にとって今のシラヌイは、その顔立ちといい、素直さといい、幼かった頃のナギのイメージそのままなのだった。
つまり、シラヌイに対する自分のこの激しい気持ちの源は、庇護欲求なのかも知れなかった。

「(何じゃそりゃ!)」

謎などというものは、解けてしまえば案外とつまらないものである。
だが、その結論に心が納得しても、
しかし身体はそんな理屈抜きで相変わらずシラヌイを強く求め続けているということに咲夜は気が付いた。

「よっしゃ、乾いた…」

ドライヤーを洗面台にコトリと置き、椅子からすっくと立ち上がった咲夜は、
胸元にたくし込んだバスタオルの端を外してそこを持つと、その身体から一気にバスタオルを全て引き剥がした。

「へっ!」

正面の鏡に向かって大人びた艶かしい肢体を惜しげもなく晒した咲夜は、
先端をコリコリと赤く凝らせている形の良い乳房をグイッと一回突き出し、その後、鏡を睨み付けるようにしながら、
少しだけ開いた両足のその合わせ目の中をバスタオルで丁寧に拭き上げると、それを大まかに畳み、
伊澄が使い終わったバスタオルをヒョイと持ち上げてその下へとそれを置き、そして、その上に伊澄のそれをそっと重ねた。
406 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:18:13 ID:z82FnpDe
「まるでナギの独演会やないか。少しは皆に静かに映画見せたったらどないや!」

咲夜が居間に戻ってみると、居間の巨大な液晶テレビでは、
デジタル放送の映画専門チャンネルで放映当時一世を風靡したTVアニメの劇場版が放送されていたが、
その場面が切り替わる度にナギが自分の所感を交えながらカルトな知識を早口で矢継ぎ早に披露するので、
ハヤテもマリアもゲンナリし、シラヌイはただ小首を傾げ、
メディア表現に於いてナギと共通のものを持っている−マジカル☆デストロイを理解できる−伊澄だけが、
「うん、うん」とそれに一心に耳を傾けているという、とても悲惨な状況が展開されていた。

「今頃来て何を言う!この映像世界の魅力の全てを堪能するには、私の詳細かつ専門的な見地からの解説が不可欠なのだ!!」

ソファーの丁度空いていたシラヌイの横にストン!と腰を降ろした咲夜は、両掌を上へ向けて肩を竦め、
ご高説の続きをナギにリクエストした。

「へいへい。ほな、続きを承りましょか!なあ、シラヌイ!」
「うん!」

咲夜がさりげなくシラヌイの細い肩に腕を回してそっと抱き寄せると、
シラヌイはとても嬉しそうな返事と共にその身体をペタリと咲夜にくっ付けてくる。
その小さな身体から伝わってくる心地良い体重のかかり具合と温もりに、
そうして抱いているシラヌイの肩先から二の腕にかけてを優しく掌で包むように何度も何度も撫でてやりながら、
咲夜はようやく悟った。
シラヌイを求めるこの激しい気持ちを鎮めることが出来ないのなら、
それを一気に燃やし尽くす外にそれから逃れる道は無いのだ、ということを…

「ふむ、聴いて驚け!そう、ここ!!このシーンのこの台詞の元ネタはな…」

一本ピンと立てた人差し指をさも意味ありげに左右に振り立てながら大得意で滔々とまくし立てるナギを、
小脇に抱いているシラヌイへの熱い想いを尚一層深く強く自覚しながら、咲夜は静かに見守り続けた。
407 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:19:22 ID:z82FnpDe
「で、このシーンをきっかけとして、ストーリーは後半へと一気に…」

「ふわあ〜〜〜…」

画面の中のストーリーが丁度佳境に差し掛かった時、咲夜の胸元に凭れるようにしながら映画を見ていたシラヌイが、
無声映画の弁士のようなナギの立て板に水の場面解説を遮るように、顔の全てが裏返りそうな大きなあくびを一つした。

「くぉら〜!シラヌイ〜っ!!」

たちまちナギは、シラヌイを睨み付けながら半分本気でプンスカと怒り出す。

「本当なら一人でじっくりしっかり観たいところを、余りアニメに詳しくないお前たちでも楽しめるようにと、
私がこうして一生懸命に解説してやっているというのに、その一番良い所であくびとは、不心得も甚だしいでは…」
「そない言うても、シラヌイは今日はナギの友達やらウチらやら、ぎょうさん人に会うてんで。
それでこの時間までテレビ見せられたら、あくびの一つも出て当然やろ。なあ、シラヌイ!」
「…、あの…」

咲夜に同意を求められても、しかし、自分の主人はあくまでもナギだという事を良く心得ているシラヌイは、
ナギと咲夜、そしてハヤテとマリアの顔を暫く見比べていたが、やがて困惑したようにしょんぼりと下を向いてしまった。
408 ◆40vIxa9ses :2008/10/09(木) 12:20:05 ID:z82FnpDe
「うむむむ…」

咲夜の正論とシラヌイの消沈した様子にナギが勢いを挫かれたことを見て取り、
咲夜は、居間にいる一同に対して自分にとって最重要な提案を如何にもさりげなく行なう。

「ウチがシラヌイを寝かし付けるさかい、ナギたちは映画の続きを見とったら良え。
なあ、シラヌイ。サク姉ちゃんと一緒に寝るか?」
「うん!」

蕩けそうな笑顔で見上げるシラヌイからの当然ともいえる返事に満足した咲夜は、
「サク姉ちゃんと一緒や!なぁ〜」などと言いながら、
その艶やかな黒髪を滑らかなその感触を楽しむように何度も何度も愛しげに撫でてやる。

「シラヌイと一緒で宜しいのですか?」
「うん、構めへんよ。ここのゲストルームのベッド、クイーンサイズやし。さ、行こか。シラヌイ」
「はい!」

咲夜の真の意図を全く知らないハヤテからの問い掛けに半分だけ正直に応えると、ナギからの非難がましい視線と、
ハヤテとマリアからの羨ましげな視線をそれぞれ背中に受けながら、咲夜はシラヌイを連れて居間を出て行った。

「シラヌイの奴、私よりも咲夜が良いとは…。全く、シラヌイは、全く…!」

主人公が操るロボットが画面狭しと大立ち回りを繰り広げている大型の液晶モニタースクリーンを背にして、
ナギは腰の両側に手の甲を当てて仁王立ちになり、まだ閉まりきらない居間のドアを睨み付けながら苦々しげに毒づいた。

「(伊澄さん…?)」

小さな主人のそんな大人気ない姿を苦笑いを堪えながら見遣っていたハヤテは、ソファーに座っている伊澄が、
背後に控えているマリアに気付かれないように気遣いながら自分に対して一生懸命に目配せしていることに気が付いた。
シラヌイと共にドアを出て行く咲夜を伊澄は止めなかったが、やはりシラヌイのことが気になるのだろうか?

「まあいい!シラヌイがいないのだから、今日は久しぶりにタマを寝室に呼んでやろう。ハヤテ、後でタマを連れて来てくれ」

「かしこまりました」とナギに頭を下げながら、ハヤテは、できるだけ早く伊澄と二人だけで会う方法をいろいろと考え始めた。
だが、咲夜たちがいなくなり、居間にいるのが自分を含めて四人という状況では、それはとても難しいことだった。
409名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 12:21:49 ID:z82FnpDe
今回は以上です。
次回は咲夜とシラヌイをイチャイチャさせようと思います。
410名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 12:43:54 ID:qq6+ycoL
>>395
その計画をヒナギクの方から西沢さんに仕掛けて、
結局ヒナギクが西沢さんにはまるのが読みたい。
411名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 19:11:14 ID:TaYa9Dbw
「いや〜ヒナギクさんと一緒に旅行に来れて良かったですよ〜」
「……」
「ヒナさん?」
「……はぁ!」
歩が何も喋らないヒナギクを不審に思い一歩近づいた途端、ヒナギクは歩をベッドに突き倒した。
「っ……。一体、何をするんですか!」
「ずっと待ってたのよね。ハヤテ君には告白したくない、でもハヤテ君が私に告白する前に歩がハヤテ君に告白しちゃう。
 それを防ぐには歩にハヤテ君を諦めてもらうしかないなあって。だから……」
ヒナギクはその俊敏さを活かしてすかさず歩の上に覆い被さり両手を掴む。
ヒナギクの顔が目前に迫った事で歩は一瞬とは言え、ときめいてしまう。
「ひ、ヒナさん。変な事、考えてないかな?冷静に!」
「大丈夫よ。え〜っと……すぐにハヤ太君よりもヒナの方が好きになるようにしてあげるから」
(↑実は美希の入れ知恵)
ヒナギクはトドメの台詞を棒読みで呟いた後、すぐさまパジャマ姿だった歩の釦を外しにかかり胸を触りだす。
が……数分経っても変化無し。
「あれ?おかしいな……」
「ヒナさん、もう満足しましたか?」
「え?わっ!」
歩はすぐにヒナギクの襟を掴み自分の元へ引き寄せて転がり、逆にヒナギクの上に覆い被さった。
「あ…れ…?歩?」
「それ良い案ですよね、ヒナさん。でもヒナさん正直言って下手すぎるんじゃないかな?」
「ちょ、ちょっとどきなさいよ歩!」
「ヒナさんが持ち掛けてきた勝負ですよ?様はライバルは自分でおとせって事ですよね。
 散々、私の胸を弄んだんですから今更やめるとか言わないですよね?」
「ま、待って!あん!」
歩の目はもはや笑ってはいなかった。本気でハヤテを自分の物にするために――
思いっきり、唇を重ねそうなほど顔を近づけて一言つぶやく歩
「夜は長いですから……ハヤテ君の事なんか忘れちゃうくらいに私に夢中にしてあげますね……」

――【私の】ヒナさん――

みたいな……
今日は愛歌の誕生日だから愛歌とワタルを絡ませてみたいな……
412名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 20:34:26 ID:x89yMbYb
>>409
GJ

なんつーか文章力がものすごく高いのに、エロ書かないのがもったいないとしか
413名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 21:46:01 ID:qU77zYbi
文章力(笑)
414名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 10:38:03 ID:NAEZP3dX
最近は何でも(笑)を付ければいいと思ってる奴が多いな
415名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 13:32:12 ID:HpsD+wcu
西沢さんとヒナギクって、言葉と世界みたいだな。
しかしそれだと西沢さんとハヤテが人身事故起こした後で、
自分の妊娠に気づくヒナギクENDに。
416名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 16:13:25 ID:eHv7sQG3
>>415 いまさら何を言っているのか。
西沢さんがヤンデレ化して包丁でヒナを殺すSSが
投下されたの、ずいぶん前だぞ。
417名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 17:49:10 ID:HpsD+wcu
>>416
いやそのSSは知ってるんだけどさ。
418名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 20:26:13 ID:omuvo38n
ハヤテにそんなドス黒い話は持ち込んでほしくないな
419 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:11:38 ID:y4/BYiIY
>>408の続きです。
420名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 21:12:46 ID:iZDxZ3l+
リアルタイムで来てしまった
421 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:12:56 ID:y4/BYiIY
居間のひっくり返るような喧騒から全く隔絶されたゲストルーム。
ベッドの上では、来客用の特に仕立ての良いパジャマを纏った咲夜とシラヌイの二人が、
ヘッドボードの上に取り付けられている高級な磨りガラスのシェードで和らげられた白熱灯の柔らかな明かりに照らされながら、
一つの大判の枕に、まるで互いの鼻先を擦り合わせるように間近に顔を寄せあって頭を乗せていた。
二人は、少しだけひんやりとする部屋の空気を好んでその身体に何も掛けてはいなかったから、
まだ幼さの残るシラヌイの身体に巻き付けるように絡めている咲夜の細くて長い四肢の有様が、
照明からの薄いオレンジ色の光の中に濃淡の陰影となって一種とても躍動的に浮かび上がっていた。

「なあ、シラヌイ…」
「はい」

互いの息遣いが二人の口元と鼻先をさわさわと擽り合う。
シラヌイの小さな身体に絡めた手足や、まだ薄い胸板にぴたりと合わせた胸元に感じるほんのりと暖かい体温、
そして、その襟元から漂い上ってくる第二次性徴前の少年独特のミルクのような肌の匂いに、
咲夜は胸元が苦しくなるほどの昂ぶりを感じながら、シラヌイのその柔らかい頬を愛しさを込めた指先でそっとそっと撫でる。

「シラヌイは、サク姉ちゃんのこと、好きか…?」
「うん。だいすき」

頬骨から顎のラインまでをゆっくりとなぞる咲夜の指先を少しだけこそばゆそうにしながらシラヌイははっきりと返事をするが、
咲夜との顔の近さを考えて微妙に調節された普段のシラヌイに似合わぬ囁くようなその声音は、
心も身体も一瞬にして蕩かしてしまいそうな甘さで咲夜の耳と背筋をゾクゾクと這い回った。

「そか…」

絡めた手足にキュッと力を入れてシラヌイの身体を抱え直した咲夜の鼻腔に、シラヌイの匂いが更に濃くなる。

「ほな、ウチの何処が好き…?」

まるで恋人同士が囁き合う睦言のよう問い掛けに、
シラヌイはその艶やかな金茶色の大きな瞳で咲夜の爽やかな透明感のある美しい萌黄色の瞳の奥をじっと見詰めながら、
照れることなくはっきりと答えた。

「かお…」
422 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:14:04 ID:y4/BYiIY
無難だけれどもちろん女なら誰でも嬉しいその言葉に思わず頬をポッと桜色に染めた咲夜は、
照れ隠し半分、更にシラヌイに畳み掛ける。

「ウチの顔の、何処が好きなん…?」
「め…」

シラヌイは、「此処がそうだよ」と言うように、先程から見詰め続けていた咲夜のその綺麗な瞳を、
グッと額をくっつけるようにして更にその奥底に何があるのかを見極めようとするかのように熱心に熱心に覗き込んだ。

「そないにウチの目ぇが好きか。ん?」
「うん…。かっこいい」
「格好良えか!そうかそうか!!」

女性への賛辞に「格好良い」はどうかとも思われるが、しかし、シラヌイのその至って真剣な眼差しに、
咲夜はシラヌイを胸元にぎゅっと抱き締めながら「あははは」と気持ちよさそうに笑う。

「今度はサク姉ちゃんが、シラヌイの何処が好きか、教えたる」
「はい!」

咲夜の胸元から顔を上げたシラヌイが、ワクワクを抑え切れないといった表情で咲夜の瞳を再び一生懸命に覗き込む。
そのシラヌイの眼差しには、咲夜に一瞬、そんなにまでこの自分のことが好きなのか、と恐れを抱かせる位の煌きがあった。

「ウチはな、シラヌイの全部が好きや」
「『ぜんぶ』…?」
「そうや。目ぇも耳も口も、腕も足も、頭の天辺から足の先まで全部、大好きや」
「うわー!うれしいっ!!」

歓声を上げたシラヌイは、ほんの少し身動ぎして咲夜に抱き締めているその腕を緩めてもらうと、
さっきまで身体の横にぴたりと付けたままだった腕をモソモソと引っ張り出してスルスルと咲夜の首や背中に回し、
それにギュッと力を入れた。

「ぼくも!ぼくも、さくねえちゃんのぜんぶがだいすき!!」
「そない言うてくれたら、ウチもメッチャ嬉しいわ。有り難うな、シラヌイ」

声変わり前の澄んで華やいだ声音で「さくねえちゃん!すきすき!だいすきっ!!」と歌うように唱える言葉の一区切り毎に、
咲夜の身体に回した腕にきゅっきゅっと力を入れては縋り付くように抱き締めてくるシラヌイを、
そのリズムに半拍遅れて抱き締め返す咲夜は、
さっきの告白の中に「その声も、匂いも」という言葉を入れた場合と入れなかった場合の得失について、
心中密かに秤にかけていた。
423 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:15:02 ID:y4/BYiIY
「シラヌイ」
「はい」

この自分からの提案をシラヌイが拒むことなど有り得ないと十分わかってはいても、
今から一線を越えようとする女の覚悟と緊張が、咲夜を慎重にさせる。

「好きなもん同士でしかせん良えことがあんねんけど、ウチとしてみるか?」
「うん!」

太陽のようなシラヌイの笑顔が、
まだ咲夜の心の中にほんの少しだけ残っていた躊躇や逡巡の全てを一瞬に一蹴してしまった。

「キス、分かるか?」
「『きす』…?」
「こうするんや…」

咲夜は、ベッドの上で自分と向かい合って横になっているシラヌイが上にしている肩先に掌をそっと添えると、
それを背中側へとゆっくりと倒していく。
424 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:15:40 ID:y4/BYiIY
「目ぇ、瞑ってんか…」
「はい」

咲夜の手によって完全に仰向けにされたシラヌイが静かに目を瞑ると、
桃色も鮮やかな小さくて形の良いその唇に咲夜の唇が一瞬だけふんわりと重なって、そして、すぐに離れた。

「これがキスや」
「…」

シラヌイの顔から頭を上げて呟くように囁きかける咲夜の声にパチリとその大きな目を開けたシラヌイは、
咲夜のささやかな口づけを今受けたばかりの唇をツンと尖らせると、
そこに視線を一生懸命に集中させながら、それを白くて細い指先でそっとそっとなぞっていく。

「ん…?どないしたん?」
「さくねえちゃんのくちびる…」
「ウチの唇…?」
「とっても、ふわふわ!」

キスの本当の意味を知らぬまま頬と耳の先を薄紅色に可愛らしく染め上げて上目遣いに自分を見上げるシラヌイの姿に、
咲夜の心と身体の奥の部分が、同時にキュンと甘くて切ない音を立てる。
中身が猫であるこの少年は、もしかすると生まれながらに女の心と身体の秘密を熟知しているのかも知れない。
いても立ってもいられずにシラヌイの細い手首をきゅっと握って少しだけ乱暴に抱き起こした咲夜は、
その幼い身体をそのままぎゅっと抱き締めた。

「も一度するか?キス」
「うん!」
「ほな、ウチがするんを、シラヌイも真似してみい」
「はい」

咲夜は、再びシラヌイを静かにベッドに押し倒すと、
自分よりほんの少し小さなその身体を押し潰してしまわないように注意しながら、優しく静かにその上へ重なっていった。
425 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:16:29 ID:y4/BYiIY
「んっ…、んん…」
「はぁ…、あ…」

深く差し入れられてきた咲夜の舌先を上手にかわして、シラヌイのそれが咲夜の口腔に深々と侵入し、
油断しているうちに咲夜に吸い取られてしまった唾液を、シラヌイがちゅーっと音を立てながら吸い取り返す。

「シラヌイは…、キス…、うまいな…」
「さくねえちゃんのくちのなか…、とっても…、おいしい…」

何度も躊躇った後に漸く一瞬だけ互いの顔を引き離して息継ぎ代わりに睦言を囁き合った二人は、
その時間がまるで永劫だったかのようにせわしなく相手の唇を求めてそれに吸い付くと、舌の貪り合いを再開する。

「く…ッ」
「んむっ…」

咲夜の背中に回されたシラヌイの細い腕は、そこを当て所も無くただ愛しげに撫で回し、
シラヌイの肩の両外側に肘をついている咲夜は、手首を器用に捻ってシラヌイのさらさらな髪に何度も何度も手櫛を通す。

「ああ…、シラヌイ…」
「さく…、ねえちゃん…」

咲夜は舌先に感じるシラヌイの無垢な口腔内の粘膜と唾液の味わいに酔いしれ、
シラヌイは時に優しく時に力強い咲夜の舌全体の動きに翻弄されつつも溺れていった。
426 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:17:55 ID:y4/BYiIY
わざとチュッと大きな音を立てて名残惜しそうにその唇をシラヌイのそれから離した咲夜は、
「あぁ…」と熱っぽい溜め息を一つ漏らしながらシラヌイの上から身体を起こすと、その隣にぱたりと仰向けに寝そべった。

「こっち来てみぃ…」

胸元に抱き寄せたシラヌイの顔の前で、
咲夜の指先がパジャマのボタンをプツンプツンと上から一つずつゆっくりと外していく。
そこから、既にしっとりと汗ばんでいる咲夜の肌の匂いが生暖かく立ち上ってシラヌイの鼻先を掠り、
思わずそれにクンクンと鼻を鳴らして反応するシラヌイの様子を、咲夜は艶かしく微笑みながら愛しげに眺めた。

「なあ…、シラヌイ…」

咲夜の指先が、クニャリと力なく左右に分かれた前身頃の縁を摘んで、
それをシラヌイに見せ付けるようにしながらそっと広げていく。

「ウチのオッパイ…、近くで良う見てみるか?」
「うん!」
「ホンマにシラヌイは素直な良え子やな…」

咲夜はシラヌイの頭を優しく一撫ですると、その指先を、
可愛らしいレースの縁取りのある白いブラジャーの片方のカップの下の縁に掛け、
それを、まるで自分自身を焦らすかのようにゆっくりとゆっくりと上へとずらし上げていく。

「ああ…」

色付いた溜め息を吐き出す度に大きく波打つ咲夜の胸元では、
静かにずれ上がっていくカップの下側から、先ず白くて柔らかそうな下乳が現われ、
次いで、もう既に赤らんでふっくらと張り始めている乳輪の下縁が顔を覗かせた。

「んっ…」

その膨らみの頂点をカップの下縁が乗り越えた瞬間、
先端にほんの少しの窪みを残して全体がプクッと立ち上がった乳首の先端が、プルン!と元気良く露になった。

「もうすぐ…、全部、出てくるで…」

咲夜は、高鳴る鼓動に詰まった喉で囁きながらカップを全部ずらし上げ、
その胸元にピンと張る二つの若い乳房の内の片方を、シラヌイの目の前に完全に晒した。
427 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:18:38 ID:y4/BYiIY
「どや?サク姉ちゃんのオッパイ…?良えやろ…」
「うん!」

まるで珍しい生き物の誕生に立ち合ったようにその感動を素直に表情に現しているシラヌイを、
熱い吐息混じりに咲夜が誘う。

「触ってみ…。ウチのと、ナギのと、マリアさんの…、どれが一番柔らかい…?」

咲夜に言われるままに差し伸べられてきたシラヌイの白くて細い人差し指の先が、
形良く張り膨らんでいる下乳の肌を、最初はツンッとほんの軽く突付き、
次に、その弾力を確かめようと何度も何度も繰り返しその同じところをツンツンと突き始める。
だがこれには、さすがの咲夜も思わずクスリと小さな笑いを漏らした。

「それは『突付く』や。『触る』ゆうんは、こうするんや。手ぇ、貸してみ…」
「はい」

間違いを指摘されたシラヌイは、人差し指を軽く立てたままのその手を、迎えに来た咲夜の手に素直に任せる。

「こう…、優しく…、そうっと…」

咲夜は、シラヌイの手の甲を自分の掌でそっと包むと、それを導いて乳房全体に静かに押し当てた。

「うわぁ…」

シラヌイは、掌に感じるほんのりとした暖かさと、押した分だけ押し返してくるのにぜんぜん硬いという感じがしない、
そんな咲夜の乳房の絶妙な触り心地に、思わず心の底から感嘆の声を上げる。

「さ…、ウチと、ナギと、マリアさん…、誰のオッパイが一番柔らかいか、言うてみい」
「う〜ん…」
「…」
「え〜と…」
「誰や?」
「…」
「?」
「…、まりあ、さん…」
「ありゃりゃ…」

暫くの間真剣に悩んだ末のシラヌイの一言に、
どんな時でも笑いを愛する関西人である咲夜は、シラヌイを自分の身体の横へと庇いながら綺麗にズッコケて見せた。
428 ◆40vIxa9ses :2008/10/10(金) 21:19:19 ID:y4/BYiIY
「やっぱり、マリアさんには勝たれへんか…!」

咲夜は、シラヌイを胸元に抱き直しながら如何にも悔しそうに一人言ちるが、
しかし、あの堅物のマリアが自分の乳房をわざとシラヌイに触らせているはずなど無かったから、
おそらくは普段抱き上げた時や風呂に入れる時、
その柔らかな胸の膨らみが自然にシラヌイの身体を圧迫しているのだろう。
ならば、まだ勝ち目(?)はあるかもしれない。

「なら、ここ、弄らしてもうたこと、あるか?」
「ううん」

“柔乳勝負”に敗退して少し意気消沈気味の乳首を指差しながら尋ねる咲夜に、シラヌイは大きく首を横に振って答えた。

「触ってみるか?」
「うん!」
「なら、そっとやぞ…」

先ほど咲夜に『触る』ということを『掌でそっと包む』ということだと教わったシラヌイは、
シラヌイからの視線を受けて赤みと隆起を増し始めた咲夜の乳首を掌でそっと包んだ。

「ああ、ウチの教え方が悪かった。こうするんや…」

咲夜は、「?」という顔で見上げるシラヌイに優しく微笑みながら乳首を包んでいるその手を優しく横へ除けると、
自分の親指と人差し指でピンと立った乳首をそっと摘んで見せる。

「こうや…。やってみぃ…」
「はい」

咲夜の指が離れるのと入れ違いにシラヌイの細い指先がそっと乳首に近付き、そして、それをキュッと摘んだ。

「ひゃっ!」

乳首を摘むシラヌイのぎこちない力加減に、咲夜は思わず細い肩先をピクンと振るわせる。
429名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 21:19:56 ID:y4/BYiIY
今回は以上です。
430名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 21:36:19 ID:CfK/b2hH
エロ突入ktkr
431名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 00:29:03 ID:jzcgKWwU
このペースで、この量のテキストということは
完成したSSをわざと分割させて投下してるな
レスがほしいのか、スレを盛り上げたいのかは知らんが
まとめて投下してくれ
432名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 01:14:18 ID:wqyPM5HJ
GJ
433名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 01:20:44 ID:Dhv+fa6a
>>429
続きwktkwktk

>>431
推測だけで何ってるの?バカなの?死ぬの?
434名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 01:37:39 ID:RIeVlmze
普通、完成させたものを
気が向いたときに投下するんじゃ

少なくとも俺はそうだが
435名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 01:43:53 ID:wqyPM5HJ
うん、一気に長編投下はちょっとマナー違反の気がする
436名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 12:15:28 ID:sona/o6B
>>435
同意。
437名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 15:04:28 ID:5OcezdL0
>>431みたいな奴は一気に全部投下したら
「長すぎ、スレの無駄、区切れ」と間違いなく言うだろうなw
438名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 15:09:26 ID:/sToBcrP
>>431 , >>434-437
小説の出来について指摘するならまだしも、投下のやり方について
あまり長々とレス消化するのもどうかと。
つーか、さっさと完結させてくれ >>429。でないと本筋に関係ない
ツッコミしか返ってこないぞ。
439名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 16:02:52 ID:aoAcmSZ7
440 ◆40vIxa9ses :2008/10/11(土) 17:25:38 ID:DqeWTduz
GJや乙を下さった方、続きに期待して下さった方、有り難うございました
スレを盛り上げるにはSSの投下が一番と考えて昼夜兼行で書かせて頂きましたが、
>>431はともかく、>>438の >つーか、さっさと完結させてくれ にはかなり参りました
>>428で打ち切りとし、保管庫への収蔵は辞退致します
441名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 17:33:39 ID:nqge4KEc
>>440
そいつ荒らしだから構わなくていいってば。
何でわざわざみんな荒らしの思惑通りにいこうとしちゃうのよ…
打ち切りなんて言わず頑張って続き頼む。
陰ながら見守ってる人だってスレにはいるんだぜ?
442名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 18:27:53 ID:jzcgKWwU
>>440
おつかれさん
打ち切りという表現から察するに、ひなゆめ出身の人かな?
443名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 19:18:02 ID:drdIBgK/
>>440
あの、声の大きいだけの奴の言うことをそんな簡単に受け入れないで。
マンナンライフの件を連想してしまった。
そんなこと言わずに続きをお願い。
444名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 19:48:09 ID:wJBxc5ui
>>431>>442
445名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 21:03:10 ID:jzcgKWwU
>>444
だから何?
446名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 21:24:45 ID:1GXLxEVB
>>445
お前は救い様の無い屑だって事だよ。A級戦犯
さっさと自害してくれ。
447名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 21:35:03 ID:jzcgKWwU
感想の感想を書くのが、いかにスレの雰囲気を悪くする事か
理解してない馬鹿が多すぎるんだろうw
448名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 22:12:49 ID:Dhv+fa6a
>>447
あなたはすごく気持ちが悪いで
449名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 23:15:42 ID:1GXLxEVB
>>447
レスすんなよ屑野郎
早く自害汁!
450名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 23:18:44 ID:jzcgKWwU
>>448>>449
自覚してないだけで、お前らも俺と同類なんだぜw
いや俺以下かwww
451名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 23:45:57 ID:aoAcmSZ7
あーあ、オレら住人のせいで職人を失う典型的な例になっちまったな
452名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 23:49:20 ID:N6SnD+ZT
>>450は自覚して荒らしてるんだな
453名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:02:42 ID:pYFJC0bo
打ち切っちゃらめえええええ
454名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:14:32 ID:OtPmzY+0
まー、これで職人にイチャモンつける奴は全て荒らしということがわかっただろう
内容や文体がどうとか以前にまともな頭があったら自分の勝手な価値観で創作者を批判したり
スレの雰囲気が悪くなる発言をするわけがないからな
>>451みたいな成りすましも何回やったら気が済むんだかw
455名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:19:55 ID:Q89W0xn2
荒らしにかまっちゃう住人の短絡さはどうしていくべきか・・・
456名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:22:19 ID:veKDalJk
それじゃ、マメに荒らし報告して荒らしをアク禁に追い込めば良いじゃん。
つまり邪魔者は排除。これに限る。
457名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:32:47 ID:q1q9sg7I
あれくらいで荒らし扱いって、読み手も書き手もどんだけなれ合うつもりだ。
458名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:33:12 ID:QsNDlWiG
気に入らない作品はスルーすればいいだけだからな。それをできない奴は自覚の有無にかかわらず荒らしだ。
そんなこと言うとここは職人をマンセーするだけ云々のようなことを述べる奴もいるが
好意を伴った感想や技術的な指摘のように、気に入った作品にしかレスしないんだから当然のこと。
作品の志向に文句があるやつは書き込みを控えてROMしなさい。

そして、一度に投下しろと言った奴はSSスレの住人じゃないな。
さっさと完結しろとか言う奴もどうかしている。本当に住人か。
時間掛かっても良いから完結してくれとかの淡い希望を述べるならともかく。

>455
荒らしと思われる発言はスルーが大原則。
そして思わず反応した住人も汚い言葉をなるべく控えるべきなのにね。
ここでもそういう点をテンプレで強調すべきなのだろうか。
459名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 01:03:16 ID:zE8JIzhG
>>458
多分、テンプレをちゃんと読むヒトはそもそも荒らしに構ったり反応したりしないんじゃないかな。

ってか、荒らしに構っちゃうようなのはきっとテンプレなんて読んでくれないような気が・・・


何を言おうが荒らしは荒らしで好き自由に書きたいことを書き込んでるワケだし、
書き手のヒトも書きたいお話を書きたい様に書いて投下すればそれでいいのに・・・
2ちゃんねるという場所に荒らしがいるのはわかりきっているコトなんだし、
書き手さんはそんな奴等の書き込みなんぞイチイチ真に受けないで投下しちゃえばいいのになぁ
460名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 01:28:11 ID:q1q9sg7I
気に入らないSSはスルーしろと主張するなら、気に入らない感想もスルーしとけ
出来ないのなら、感想レスを叩いてる奴も書き込むな
そうすれば、SSとマンセーレスだけになって職人も増えるだろ
なれ合い上等のぬるいスレが好きならSSを褒める以外は黙っておけばいい
461名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 01:30:03 ID:+pqMf90k
ぬるいスレが好きっす
462名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 02:38:06 ID:OtPmzY+0
>>460
だめだこりゃ
気に入らないSSと感想の扱いを同列にするとかほんと馬鹿だな
何で趣味に合わなきゃスルーするかって、SSは個人の趣味で気に入る、入らないがあって
だからいちいち自己主張しないで全てを投下できる場所にするための手段なんだが
一方、自分の主観でしかマナーやSSの質を判断できないくせに
声だけ無駄にでかい奴を放置したらそれこそ職人がダメージ受けるんだよね
気に入らないSSは好みの問題であるのに対し、気に入らない感想は悪意を感じ取られるから叩かれるわけ。わかる?
そもそも不特定多数が会話して進む通常のスレと違って職人に書いてもらうという行為が不可欠で
ある程度のマナーが必要なのに、その最低限のマナーを馴れ合いとかぬかすようじゃ何もわかってない証拠

とりあえず荒らしには本人の自覚ある・なしは関係ないと言っておくかw
463名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 02:58:03 ID:q1q9sg7I
>>気に入らないSSは好みの問題であるのに対し、気に入らない感想は悪意を感じ取られるから叩かれるわけ。わかる?

君が馬鹿なのはわかった
464名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 04:13:31 ID:Rv+hPBs+
デカイ声(笑)で無駄な議論する人たちもキモイですが、一番キモイのは>>429だな

「打ち切り」?、「辞退させていただきます」?

(゚д゚)ハァ?

漫画家にでもなったつもりかオマエ?www
こりゃあ、何言われても無視して投下できるほど面の皮の厚いROCOの方が全然マシだな

>>429は勘違いが激しすぎ

465名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 04:23:03 ID:tnUeMyNl
長文めんどくさい、控えてください、お願いします。

>>440氏GJです!心情描写が良くて引き込まれます。続き期待してます。
466名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 04:29:12 ID:tgcA/+MI
続き気になるから続けてくれよ
467名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 04:40:58 ID:+pqMf90k
>>464はツンデレ
468名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 04:49:52 ID:NIQv2bPU
オレも気になるわ。
あんなバカ一人のおかげでお預け食らうとは……ものすごい嫌がらせだ
469名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 04:54:25 ID:wPHDNp1N
逆に考えるんだ
作者と荒しが実は同一人物だとすれば・・
後はいわないでもわかるよな。




















こんな手に引っかかるお前ら大好き^^w
470名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 07:51:53 ID:hZEf+bI8
汚い言葉を使ったり、いちいち煽るような奴は大抵荒らしだろ?
さっさと終わらせみたいないちゃもん(批判にあらず)言う奴にしろ、そういうのにレス付けるのにしろ
471名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 09:43:16 ID:P2d2rd4f
おまえら下らん言い争いで長文うつな
省略されまくりなんだよ、このやろー
472名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 09:43:16 ID:8ZQ0ZXG6
問題は荒らしが複数いることだよな。
スルーできない無自覚の荒らしも含めればそれこそ山ほどだけど、まあそれはともかく。
荒らしが複数いるスレでスルーすると、荒らし同士が勝手に盛り上がって、
スレを乗っ取られることがあるから手に負えん。
どーすりゃいーんだか。
473名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 09:50:04 ID:F+Wqj30r
>>462
だからいちいち自己主張しないで全てを投下できる場所にするための手段なんだが
一方、自分の主観でしかマナーやSSの質を判断できないくせに

この発言は止めた方が良かっただろう。

ssが好きなら乙なりGJなり感想なり渡すが良いさ。
だが嫌いならスルーすれば良い。
感想の感想は作者だけ。 そう割り切るべきだろう。
推測だけで発言→スレの退化だってあるんだし。



「まぁここでこの話は止めとこうぜ。 このスレが好きなら。」
474名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 19:13:49 ID:veKDalJk
>>472
このスレを荒らし隔離スレにして
本スレは人知れず違う所で進行。
本スレ行きたきゃスレ主にメール送っての会員制にする事は絶対。
で本スレ内も荒らしは徹底的に報告してアク禁処置。

もうこれしかないだろ。
475名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 19:18:04 ID:veKDalJk
>>473
>>全てを投下できる場所にするための手段なんだが
実際には全く逆の事をしている馬鹿が…
もう死んで良いよマジでさ。氏ねじゃなくて『死ね』だ。
お前なんかの屑がいなくなったって社会は何の障害も無く発展していくんだよ?
わかるかい?ゴミ屑
476名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 22:44:38 ID:P2d2rd4f
>>475
もちろん通報しました
477トルマリン:2008/10/13(月) 00:12:22 ID:EqbrHhis
残暑も過ぎ、だんだんと涼しくなってくる頃。
週末だというのに今日も橘ワタルは暇そうに店のカウンターで雑誌を読んでいた。
「はあ、せっかくの三連休なのに……。なんか面白いこと起こらないかなあ」
今日は店にサキがいない。
彼女は三連休を利用して実家に帰っているために今ワタルは一人きりで店を運営している。
といっても客は誰一人来ないのだが。
「暇つぶしにナギにでもビデオの返却催促でもするかな! はは……」
わざと声を張り上げてみたものの余計に虚しくなりつつ気を取り直してワタルは電話をいれる。
ところが電話に出たのはマリアで特に話が横にそれて長続きするわけでもなく通話を終えてしまった。
「暇だなあ……」
そんな折、自動ドアがガタガタと激しい音を立てながら開いた。
何せ古い店だからどうも立て付けが悪いようだ。
そよ風が紅葉の落ち葉と共に店内に入ってくる。
ワタルは心の底から喜んだ。これが悪夢の始まりだったなんて夢にも思わずに……
「いらっしゃいませ!」
478トルマリン:2008/10/13(月) 00:13:43 ID:EqbrHhis
ワタルが出るのでキライな方は注意してください(><)
愛歌とワタルです。
表現の方法と書き方についての批評はもちろんOKです。
(順番、間違えましたすみません>>477)
479トルマリン:2008/10/13(月) 00:15:16 ID:EqbrHhis
「こんにちは、ワタル君」
「あれ? 愛歌の姉ちゃん? 珍しいな……。何しに来たんだ? ここはお嬢さまの来る店じゃねえぞ?」
「そうねえ……」
愛歌は答えながら店内を見回す。やはり金持ちのお嬢様にはこんな小さなスペースで店を開いているのが不思議に思えているのだろう。
ワタルはカウンターに置いてあったマグカップを手に取りココアを啜りながらそれを待った。
「サキさんは?」
「サキぃ? サキなら三連休を利用して実家に帰ってるよ」
「ふーん。じゃあワタル君も一人で留守番してるんだ」
「ああ、お陰で夜更かししたりビデオ見まくったり遊んだりやりたい放題……。
 そんな事より、[も]って事は姉ちゃんも連休一人きりなのか?」
「ええ……。わりと親は普段、寝たきりの私を放任していて三連休も帰ってこないそうよ」
「そりゃあラッキーだな。たまには一人きりにもなるのも良いもんだ」
「そう?」
愛歌はワタルの言った事には同意してはいなかったようで生返事を返した。
誰に何も言われずに一人で過ごした方が楽しいじゃないかと思いながらもワタルは愛歌に問う。
「で? 何しに来たんだよ姉ちゃん」
「そうね、一人で暇だったから何となくワタル君で遊ぼうと思って会いに来ただけよ」
「暇つぶしかよ……。まあいいか。俺も暇だったしちょっと待ってろよ」
そう言いながらワタルはワタル自身の部屋へと向かう。何だかんだ言いつつも暇だったワタルにはこれは都合の良い事だった。
【入ったら殺す】と記された張り紙をはった扉を開けて座敷にあがる。
愛歌もそれに続いて靴を脱ぎ、布団が敷かれたままの散らかったワタルの部屋へとあがりこんだ。
「うわ、散らかっているから待ってて欲しかったのに……」
「ああ、ごめんなさい。でも私そう言うのはあまり気にしないから」
「俺が気にするって……。まあいいや、姉ちゃんはどれがいい?」
ワタルは床を適当に片付け、あぐらを掻きながら愛歌に棚を見せた。
こげ茶色をした棚にはトランプやチェスからTVゲームに至るまで数多くの玩具があった。
しかし、これらは全て今の愛歌には有象無象なガラクタにしかならない。
愛歌の目的は――
「ワタル君、言ったはずですよ。私は暇だったからワタル君で遊ぼうと思ってきたんですよ」
480トルマリン:2008/10/13(月) 00:16:06 ID:EqbrHhis
「へ?」
ジリジリと愛歌はワタルに歩み寄る。
愛歌の放つ怪しげな雰囲気に思わずうわずった声でワタルは問う。
「ど、どういう意味だ?」
心なしか愛歌の目が黒く変色した様に感じたワタルはあぐらを崩し立ち上がろうとした。
しかし、愛歌はワタルのすぐ前で前かがみになりワタルの両肩に手を乗せた。
「私がそんなに怖いですかワタル君?」
愛歌が肩に手を置いた瞬間、ワタルがビクッと震えたので彼女はしゃがみ込みワタルの顔を覗き込んだ。
ワタルは余りの顔の近さに顔を反らせたが、愛歌は両手でワタルの顔を抑え無理矢理その小さな唇を奪った。
「むぅ!」
ワタルはあまりにも急な愛歌の行動に目を見開いて驚き、激しく抵抗した。
愛歌の背中をパンパンと何度も叩くが愛歌は容赦なくワタルの口内を楽しんでいく。
「うぅ・・・・・・くっ」
嫌がるワタルをしつこく唾液を流し込みながら汚していく愛歌。
やがてワタルの目もとろけて背中を叩かなくなったところで愛歌はワタルの唇を解放した。
「あれ……?姉ちゃん……」
「うふふ……ワタル君、コーヒーの味がしておいしかったですよ」
「なっ――!」
力なく口から一筋の涎を垂らし、今も惜しげに愛歌を見つめていたワタルは赤面し口を押さえた。
そう言えばさっきカウンターでコーヒーを飲んだのだ。
そんなワタルを見て再び愛歌は抱きしめる。
481トルマリン:2008/10/13(月) 00:16:47 ID:EqbrHhis
「ワタル君は可愛いわねえ。小さくて細く痩せてて、お人形さんみたいよ?」
「ふざけるな姉ちゃん、いい加減にしろよ! 俺だって男なんだ! 馬鹿にするな……あ……」
瞬間、ワタルは固まった。反抗的なセリフもぴたっと止む。
愛歌は相変わらず黒い目で妖艶に笑っている。
服の上からとは言ってもワタルの股間へと手を伸ばしたのだ。
「なるほど、ワタル君が男の子だと言うのは理解しました。
何故かここだけは大きくなっているみたいで」
「うあっ……そこはやめろって!」
「いいじゃない、三連休にお互いの両親がいない事なんて滅多にないわよ?
 一日くらい泊まっても良いわよね?」
「ば、馬鹿!駄目に決まってるだろ!姉ちゃん、やめろって!」
ワタルのズボンの留め金を外して手早くパンツと一緒にずりおろす愛歌。
するともちろん下着の中で押さえつけられていたモノが勢い良く反りあがり露になってしまう。
「うああ……」
ワタルは慌てて足元までさがってしまったズボンをあげようとするがすぐに愛歌が片手で上半身を押さえつけてきて不可能だった。
「ワタル君しまうこと無いじゃないですか? こんな可愛らしいおちんちん持っているのにねえ……」
「見……た?」
「というより見てますよ?こんなに大きくして……すぐに気持ち良くさせてあげますよワタル君」
「あああうわっ……ふぁっ……」
恥ずかしさでわなわなと震えているワタルの男性器を愛歌は直に握り締め上下に扱き始める。
ワタルは一瞬、刺激に身体を震わせたがすぐに身体を起こそうと全力で愛歌に抵抗した。
「動かないでワタル君、他の人にこうしてもらうのは気持ち良いはずよ?一人でやるより、ね?」
「一人でなんか……やってねえ!」
「嘘ね、どうせ愛しの伊澄さんの事を考えながらやってるんじゃないの?」
「し、してねえよ!もうやめろよ!変態!」
482トルマリン:2008/10/13(月) 00:17:53 ID:EqbrHhis
その言葉に愛歌は怒ったのか眉をひそめる。そして彼女はさらにワタルに詰め寄って行く。
「ワタル君、今ならその変態な女の子の胸をさわり放題よ?」
「へ?」
気がつけばお互いかなり密着している状態。
愛歌はすこしだけ上着をずらし下着を露出させる。
「な、なあ……!」
「そうだ♪私の胸を赤ちゃんのようにしゃぶってくれるなら許しても良いわよ?」
「ふ、ふざけるな……。あっ……できるわけが……」
「私はどっちでもいいのよワタル君? ずっとこのままおしっこを我慢する小さい子みたいに悶えてるワタル君を見てても私は楽しいし……」
「うぐ……」
ワタルは愛歌の手コキから与えられる凄まじい快感を逃がそうと身体をくねらせていたが、<小さい子>扱いされては黙っているわけには行かなかった。
「分かった……。言うこと聞くから手を離せよ……」
「離せよ……?」
「あうっ!」
グ二ッとカリを中心に握り潰さんばかりに締め付けられたワタルは身体を大きく震わせる。
いつの間にか愛歌の目はまた俗に言うSモードに戻っていた。
キスした後のちょっとした恋人気分はどこへ行ったか。ワタルは再び震え出す。
「……離してください」
「いい感じね……。でもワタル君、私の胸を加えるのが先ですよ。噛まないようにね?」
上着を捲り上げて、下着をずらして肩胸だけ露わにする愛歌。
弾力性のありそうな胸に一点あるピンク色の突起は既にたっている。
ワタルはやはり渋るので愛歌はいい加減にじれったそうだ。
「あうっ!ああ!」
「早く。どうせ誰も見てないんだから。二人だけの秘密……ひゃん!」
ワタルは再び与えられた強い刺激についに決心を決めて、自から愛歌を引き寄せ肩胸に吸い付いた。
愛歌はワタルの急な行動に一瞬だけ甘い声を出してしまったが堪える。
「くうっ……良いわよワタル君。ふふ……」
「んー!ふー!」
愛歌はワタルが口を離さないようにしっかり後頭部から押さえつけ、さらに余った片手は未だに――
「(ひ、ひでえよ!姉ちゃんの胸を吸ったら止めてくれるって言ったのにこんなあ……)」
「うっ……ワタル君、気持ちいい?」
言わずとも愛歌には分かっている事だった。
ワタルの愛歌の腕を、上着の裾を握る力が強まっていき、足をジタバタとくねらせて必死に耐えているのが伺える。
それを見て感じて愛歌も確実に満足しつつあった。
「んっ!さすがに犯罪だから拘束とまでは行かないけど……。来た甲斐はあったわね」
「ふう!んん――!」
「こんにちは――!」
「!」
483トルマリン:2008/10/13(月) 00:18:50 ID:EqbrHhis
ガタガタとあの立て付けの悪い自動ドアが鳴り響いた。
ワタルの爆発寸前、射精ギリギリの時の出来事である。
思わず愛歌の動きが止まりワタルも胸から口を離す。
「しゃ、借金執事?」
「綾崎君……?予想外ね。ワタル君の店にお客様がくるなんて……」
マリアが電話に出たあの電話。
暇だったからナギに催促したあの電話が幸いした。
良かった……。これで……。とワタルは安堵する。
「見つかったらどうします?ワタル君?」
「あ……」
が助けてもらおうと思っていたワタルは甘かった。
半裸状態で密着しているこの状況の中、ワタルは自ら声を出して助けを求める所だった。
のどまで出かけた<助けて>を無理矢理飲み込む。
「ワタル君――?ビデオ返しに来たんですけどいないんですか――?」
ワタルがどうしたものかと悩んでいたその時に愛歌は別の事を閃いていた。
「それよりもワタル君。私の胸をしゃぶるのやめちゃいましたね?」
「へ?そ、それが……」
「お仕置きです。声出したらどうなるか分かるわよね?我慢できるかしら?」
「ううっ!」
愛歌の閃きは新たなワタルの苛め方だった。ハヤテを使っての羞恥。
限界が近づいていたワタルには酷な事だった。
「ひゃ、やめてくれ!姉ちゃ……」
「頑張って。綾崎君はすぐ帰るわ」
愛歌の手の動きは最高速度ではないだろうか、ワタルを射精に導く気満々だ。
「あっあっ、姉ちゃん。も、もう無理だから……」
「頑張って♪」
 ――悪魔の笑みだった――
一瞬だけ手の動きを止めた愛歌だったが再び凄まじい速さで上下に動かす。
そして……
484トルマリン:2008/10/13(月) 00:19:54 ID:EqbrHhis
「うああぁぁあ――!はあ!」
びゅるる!びゅく!びゅく!
決壊……。
ワタルはずるずる壁を擦れ付けて横に倒れる。
「あー、何か拭くもの……」
何の用意もなしにワタルが射精してしまった為にワタルの精液が直に愛歌の白い手とワタル自身の太股と下腹部に降りかかってしまった。
愛歌は少し困ったような顔をしてワタルと自分の手を見ていた。


「ワタル君!何ですか今の悲鳴は……」
ガラッと襖を開けて和室に飛び込んだハヤテはまず異臭にひるんだ。
なんて言うか鼻につんとくる青臭いにおい。
そしてワタルが涙目であらぬ格好になっているのが目に飛び込んだ。
「ワタル君……。これは一体?」
「ちゃんと襖の扉に張り紙がありましたよね?」
「へ?」
ゴスッ!
女の人の声を聞いたと思ってハヤテが振り返った瞬間、ハヤテは殴り倒された。
何か白いもので手を汚し、はしたない格好で愛歌が立っていた。
書いてあったな……。とハヤテは思い出す。
「【入ったら殺す】と……ね?こうなったら二人まとめて弄んであげますよ」
「これは一体?」
「借金執事、ドンマイ……終わりだ……」
まだまだ続く悪夢の三連休。


『またのご来店お待ちしております』
店を出る際、ハヤテとワタルはすっかり疲れ果てて放心状態で口にした言葉。
「また来てくださいね、か……。ふふっ……」
愛歌はすっかりそのつもりになっているようだった。
「あの言葉をワタル君の本音と捉えている私って瀬川君以上の変態かも……」
とは言っても愛歌は再び店を訪れるのは確定事項。
彼女はビデオを一本借りたのだった。
485トルマリン:2008/10/13(月) 00:20:56 ID:EqbrHhis
終わりです、有難うございました。
一応、逆バージョンが有るのでもう一レスだけ<(_ _)>
486トルマリン:2008/10/13(月) 00:22:05 ID:EqbrHhis
逆ver 〜ワタルがもしもヘタルじゃなければ〜

「ワタル君、今ならその変態な女の子の胸をさわり放題よ?」
「へ?」
気がつけばお互いかなり密着している状態。
愛歌はすこしだけ上着をずらし下着を露出させる。
「な、なあ……!」
「そうだ♪私の胸を赤ちゃんのようにしゃぶってくれるなら許しても良いわよ?」
「わ、分かった……」
ワタルが仕方なしに胸に吸い付いたその時だった。
「ひゃん!」
「……え?」
甲高い声を愛歌が一瞬だけ漏らしたのでワタルは思わず驚いた。
そして言われたように乳首をしゃぶりながらつんと舌先で突っついてみる。
「ひゃっ……くぅ……」
「(姉ちゃんって……ひょっとして感じやすいのか?)」
愛歌はいつの間にかワタルの大きく反り立った性器からも手を離してしまっている。
ドサッ……
「え?」
気がつけば逆に愛歌が床に倒されていた。
「姉ちゃん、言っていたよな。三連休泊まってっても良いかって……」
「あ……ちょっとワタル君どいて……」
「姉ちゃんから誘ったんだからな?姉ちゃんのアソコも濡れてる様だし……」
「ま、待って!こんなつもりじゃ……ひゃああ!」

その後、借金執事が乱入して数時間にも及ぶ3Pになったとかならないとか……

〜以下略〜


文法間違い等があればよろしくお願いしますw
487名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 01:03:39 ID:irK2slD4
ゴミ屑書き手は消えろ

荒らし報告すっぞ
488名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 01:10:48 ID:QqQGopm5
>>477-486
GJ。凄くGJ
文章しっかりしてるし、非エロじゃないし、久々に当たりだな
愛歌さん黒過ぎて笑ったw

でも一つ突っ込むと、ココア→コーヒーになってんぜ
489名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 01:39:10 ID:LjwZTpm2
GJ
490名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 03:19:37 ID:HXpchIrU
>>487
荒らし撲滅に際して
まずはキサマから通報してやったわ。ありがたく思え。
491名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 06:50:48 ID:n3HPCILu
ぐっじょぶ!

あえて難を言うなら、愛歌さんはハヤテを殴り倒すはおろか
激しく抵抗するワタルを押さえつける体力もないはず
その辺りがちょっと違和感
ここは彼女の代名詞?でもある弱点帳を使ってほしかったかな

こんな雰囲気の中、投下してくれた心意気に敬意を表します
492名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 07:43:27 ID:b0ISzRDu
珍しいワタル×愛歌か、何気に好きな奴を…
>>491さんの違和感は
恋する乙女は人を殴り飛ばせる…って解釈で宜しいでしょうか?

ココアがコーヒーになってました。

【GJ】
493名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 18:01:40 ID:dJRSsKM7
ワタル×伊澄作るまで荒してやんよ( -`(ェ)´-)y─┛~~























冗談です  通報しないで><
494名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 18:49:17 ID:NItU5Vct
そもそも愛歌さんのSS自体がかなり少ない気もするが
495名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 00:38:53 ID:zb+rBsTj
ワタルとかマジでイラネ
496名無しさん@ピンキー 1/4:2008/10/14(火) 09:15:30 ID:pngg6AOb
初めてですが、SS投下します。
恐ろしくマイナーな組み合わせですが、伊澄×タイガいきます!
たぶんヘッポコSSとなるでしょうが、宜しく御願いします。

 雨の中、伊澄は散歩して迷子になってしまっていた。といっても方向音痴な
彼女にとって迷子になる事自体は日常茶飯事だ。しかし、今回のケースは妙
な事が起こった。なにやら怪しい人影が見えたので、ゆっくりと近寄ってみる。
すると彼女は大変な物を見つけてしまった。小さな男の子がずぶ濡れてぐったり
と倒れている・・・・・・!!
 これはヤバいと思った彼女はパニックになってしまったが、しばらくたって彼女は
倒れている少年を自分の屋敷に持ち帰る事に決めた。が、しかしあいにく自分
の屋敷への道のりがわからない・・・。さらにパニックに陥りオロオロする彼女しかし
運良く迷子になった伊澄を探していたSPが通りかかったので、彼に少年を運ば
せて、ついでに伊澄もSPに誘導されることで屋敷に戻る事にした。
                      ・
                      ・
                      ・
 暫くたって少年は目を覚ました。彼はいつの間にかピンクのパジャマを着ていて
なんか和風な広めの部屋に敷かれた布団の上に寝ていた事に気がついた。暫
くたってその部屋に伊澄が入ってきた。
「・・・気がついた?」
そう語りかける。すると彼はこう答えた。
「ここは・・・どこ・・・・・・?」
彼は警戒しているようだ。続いて
「君は・・・・・・僕は誰?」
なんと彼は記憶を失っていたのだ。あまりの事態に伊澄はまたパニックになりそう
になる、が自分に「落ち着け」と言い聞かせたあと彼女は質問に答える。
「私は鷺ノ宮伊澄。ここは私の家よ。で、君は大河内大河くんだったわね。」
今まで直接話すことはなかった二人。しかし伊澄は彼を前からなんとなくではあ
るが知っていた。何しろ自分の執事に桜をまくお坊ちゃまと言ったら彼ぐらいのもの
だし。しかし彼は自分のやってきた事だけは忘れていないようだ。
「伊澄・・・何か君に恩返しはできないかい?家事ぐらいなら何とかできるけど。」
噂に違わぬ良い子だ。そしてとてつもなく可愛らしい!彼女は決めた!彼を自分
のものにしてしまおうと!
「今はゆっくり休んでいいわ。とりあえず今日は遅いからゆっくり寝なさい。」
「はい!」
文句の一つも言わず素直に応じるタイガ。そこでSPが
「お嬢様、お客様が来ております。」
タイガを寝かしつけたあと、伊澄はお客様と接する事にした。
497名無しさん@ピンキー 1/4:2008/10/14(火) 09:57:37 ID:pngg6AOb
「わたくし冴木ヒムロと申します。タイガ坊ちゃんを迎えに来た者です。」
コイツだ。執事の癖に自分の主人を引き立て役にしたいけ好かない奴は。
「記憶を失ってるからタイガ君は返せないわ。」と伊澄は追い返す。が、
「そんな、困りますよお嬢さん。」とヒムロも怯まない。
言い合いになって15分。どちらも一向に譲らない。伊澄は意外に筋金入
りのガンコ者だ!最終的には・・・
「第一あんた、自分のご主人様をこき使っておいて自分は執事としての仕
事を全うしていない・・・。最低ね。」
彼女は威圧感のある静かな怒りのオーラを発して彼にこう言い渡した。
「う''っ・・・・・・。わかりました。あなたのお好きなように・・・。」
彼はこの威圧感に怯み、軽く漏らしながらスタコラサッサと帰っていった。

 朝がやってきた。タイガは伊澄の部屋の位置を把握し、彼女を起こしにいく。
「伊澄〜。朝だよ〜。ご飯で来たから起きて〜。」
そして伊澄は目を覚ます。彼女は顔を洗って歯を磨いたあと、食卓へ向かう。
「これらはみんなボクが作ったんだよ!」と得意げなタイガ。
「うちのメイドが作る物より美味しいかもしれないわ。凄い凄い!」
「ありがとう、伊澄!」褒められたタイガは嬉しそうだ。食事を終えた後伊澄は
「でもパジャマのまま作っていたのね。まだ小雨だし、私の服を貸してあげる。」
「はーい。」彼は相変わらず無抵抗だ。
「あれれ、私の部屋は・・・。」また伊澄は自分の屋敷内で迷いかける。
「もーっ、伊澄の部屋はこっちでしょ!自分の部屋ぐらい迷わずに行ってよお。」
2人は伊澄の部屋に入ったあと、伊澄は服を取り出した。和服だ。
「私が9歳の時に着ていたものだけど、これでよければ。」
「うんっ、ぜんぜんおっけー!何から何までホントにありがとう!」
まあ彼は臨海学校のときに抵抗なく女物の水着を着たツワモノである。
そして彼が自分で和服を着た後「似合う?」とくるりと回って尋ねてきた。
「まあっ、可愛いかわいい!」予想外の愛らしさに思わず伊澄は叫んでしまった。
そして二人は学校へ行く。今回はタイガという強力なナビゲーターがいるから安
心だ。しかし記憶を失った彼は地図を頼りに伊澄を案内する。二人がくっつい
て歩く姿はまるで仲の良い姉弟、いや姉妹のようであった。
「お早う御座います。ハヤテさま、ナギ。」
「おはよう御座います。伊澄さん。親、その子は確か・・・。」
「うむ、おはよう。ん、なぜタイガがおまえの隣にこんな格好でいるのだ?」
伊澄はひそひそ声で2人に事情を説明し、納得させ、別れた。
「では、行きましょう、タイガ君!」
「うんっ!」 二人は学校へと向かう。
498名無しさん@ピンキー 3/4:2008/10/14(火) 10:45:08 ID:pngg6AOb
 二人は担任の雪路先生に洗いざらい事情を説明し、授業中の間は記憶
を失ったタイガを職員室にて待機させる事にする。お昼時になったら伊澄に自
作のお弁当を持ってきてまた職員室に戻る。彼は本当にいい子だ。
そして帰り、学年主任である牧村先生と会い、お話をする。
「本当にタイガちゃんはいい子だったわね。なんせ職員全員分のお茶を汲んで
くれたり、全員の肩をもんだり、果てはプリントや書類の運搬や、来客の接待
までこなしてくれたのよ。ホント、こんないい子な10歳児なんて珍しいわ。」
「まあ、タイガ君、ここまでしてくれたのね。」と伊澄は驚く。
「うん、待ってるだけというのも退屈だったからね。」
ほんとに恐るべしいい子である。
 そして伊澄は、またタイガの力を使いながら屋敷に戻る。その途中たまたま一
緒になっていた咲夜とワタルにばったり会った。
「あ、確かこいつ大河内の・・・むぐっ」伊澄はワタルの口をふさいで小声で事情を
簡単に説明した。
「おーおー、なんや。10歳児ごときに道案内されとんのか、伊澄さんは。」
「というかなんで男の子に女の子用の着物着せてんだ?」
咲夜が小ばかにしたあと、ワタルが質問する。
「これ、伊澄のお古なんだよ。」とタイガはくるくる回る。
かわいい、かわいそうなぐらいにカワイイ・・・。咲夜とワタルはこう思った。
「あのな、おまえは男としての自覚持てよ。」とワタルはタイガの頭をつかむも
「いいじゃない、ワタル君」と伊澄はワタルをなだめる。そして「うん」とワタルは
同意した。そして「弱っッ!!!」と咲夜が突っ込む。
やがて4人は別れ、伊澄とタイガは屋敷へと向かう。

 屋敷に帰って伊澄のメイド達の仕事を率先して手伝うタイガ。メイド達も「も
しかすると私達よりも働き者かもしれない。」と言わしめたほど彼はいい子なので
ある。もちろん夕食もメイドたち+タイガで作り上げた。しかし、タイガはとある失
敗を犯してしまった。シャケを少し焦がしてしまったのだ。メイドに「問題ないから
だしちゃいなさい」と言われたのでそのままだした。しかし伊澄は「充分美味しい
わ。これぐらい失敗には入らないわよ。」と言ってくれた。
「ホント?!ホント!?」とタイガは飛び跳ねながら問う。
「こらこら飛び跳ねちゃダメで」「嬉しいいーーーっ!!」とタイガは伊澄に抱きつく。
あまりにほほえましい光景に使用人一同は顔がほころんだ。

夕食後、伊澄はタイガにこう言った。
「ねえ、一緒にお風呂入らない・・・・・・?」
「え・・・・・・。」さすがにタイガは少し動揺した。


訂正。うえのは2/4だったわ。失礼。
499名無しさん@ピンキー 4/5:2008/10/14(火) 11:16:22 ID:pngg6AOb
 二人は脱衣所へと向かう。まず帯をするりと解き、靴下を脱いだ後一枚目、二
枚目と着物を徐々に脱いでいく。お互いに上下の下着1枚ずつになった時伊澄
はこう質問した。
「ねえ、タイガ君は私の髪洗える?」
「え?自分で洗えないの?」とタイガは質問し返す。「うん。無理。だから御願いね。」
そういうと伊澄はキャミソールを脱ぎ、膨らんでいるのかすら疑問な胸をタイガの
目の前に現す。
「なにボーっとしてるの?」「え・・・・・・わ・・・きゃあっ!!!」
伊澄はタイガのランニングを脱がし、続いて純白のブリーフもストンと脱がす。
伊澄の目には生まれたままの姿のタイガが映った。そしてぷるぷると震えるちい
さな男根を伊澄は眺める。12なる前までワタルと一緒にお風呂に入っていたこと
を伊澄は思い出す。
「あ''・・・え''う''、恥ずかしいよう・・・。」と頬を赤らめるタイガに伊澄は
「あ、ゴメンゴメン」と言って何故か後ろを向いたあと、ほんのりピンクなパンティを
何故かゆっくり脱ぐ。小ぶりな彼女のお尻が徐々にあらわになっていく。
タイガはドキドキしながらこれを凝視する。
そして前を向くと再びゆっくり脱いでいく。何故か片手で股間を押えた後全てを
脱ぎきったかと思ったらなにやら見慣れない物が彼女の股間を隠していた。
「これは何?」とタイガは問う。
「これはナプキンといって女の子が大事な日のときに使うのよ。」
「へぇ〜。食事に使うナプキンとは違うんだね。」と言った矢先に
さっと生理用ナプキンを外して屑箱に捨てた。ナプキンについてた血を見てタイガは
「ねえ伊澄、怪我したの?だいじょうぶ?」股間を見た瞬間、自分とは明らかに
違う彼女の無毛の性器が彼の目の前に現れた。
「あ、そんなに見ないでよ。」と伊澄は頬を染める。
「これが・・・女の子・・・・・・ここから血が出るんだ・・・・・・。」とタイガは感動(?)し
ている。そして二人は浴槽へと向かった。

今更だが4つでは足りん事がわかったので5つにすることにした。スマソorz
500名無しさん@ピンキー 5/5(最終):2008/10/14(火) 11:57:08 ID:pngg6AOb
 二人は浴槽に浸かって雑談をしている。
そのときに伊澄はこう考える。
(タイガ君の記憶が戻ったら、やっぱりここを出て行っちゃうのかな?そんなの嫌だ
けど、まあ仕方ないわよね。こうなったらいっそ・・・)
「伊澄、頭洗うよ。」とタイガの声。
「あ、うん、御願いね。」とバスタブから出てタイガは彼女の髪を丁寧に丁寧に
洗う。そして「行くよ」とタイガが合図をかけると伊澄の髪を丁寧に洗い流した。
次にタイガがわしゃわしゃとせわしなく髪を洗う。そしてばしゃーと流す。

 二人は体を洗いっこすることにした。そこでタイガの中の好奇心と言う名の小
悪魔が暴走を始める。
「伊澄の胸、膨らんでるけどかたいね・・・。」
「ひゃんっ!」と伊澄は嬌声をあげる。もみもみと泡のついた手で揉んでいくうち
に、ついに乳首をこりこりと指で踊らせ始めた。
「きゃ、あ、あうっ。ちょっとタイガ君・・・。あそこ・・・。」と伊澄はタイガのあそこに
指をさす。すると彼は勃起している事に気がついた。
「あ・・・・・・。」タイガはまた頬を赤らめるが洗う事を続行する。そしてお尻にた
どり着く。やわらかい・・・。丁寧に丁寧に洗っていく。そしてついに、伊澄のあそ
こに手を伸ばす。暫く割れ目の周囲を洗ったあとタイガは女の子の性器は開く
ことに気がついた。
「あ、女の子にもおちんちんってあったんだ・・・。」とタイガは言う。
「もう、ここはおちんちんじゃないわよ。」と伊澄は反論する。が、次の瞬間
「あああああああっ。だ、だ、だめええっっ!変になっちゃう!」
伊澄はクリトリスを洗われる事でたちまち感じてしまった。そして泡のついた手で
尿道口、そして膣内に指を突っ込む。次の瞬間!
「きゃあああああああああっ!」
伊澄の割れ目から何かの液体が飛び散った。それもおしっことは何かが違う。
女の子のここは血意外にいろんな物が出るんだ・・・。とタイガは思った。
「じゃあ、タイガいくわね。」
次に伊澄はタイガの体を洗う事にした。タイガは気持ちよさそうだ。その時
「仕返しよ。」といって伊澄はタイガの乳首に刺激を加える。
「きゃあっ、あっあっっ。」結構感じている。そして陰嚢を優しくもみ洗いながら、竿
に手を伸ばす。「もうダメ・・・おしっこ出ちゃう・・・・・・。」しかし伊澄は聞く耳を持た
ない。暫く洗っているその瞬間・・・・・・!
「あ、あ、キャン、きゃああああっ!」タイガの嬌声と同時にこれまたおしっことは違う
液体がちんちんからあふれ出た。「おめでとう、タイガ君」と伊澄は言った。しかし
何の事だかタイガにはわからなかった。これがタイガの精通であるという真実が。
お互いの泡を流した後、伊澄は覚悟を決めた。
「じゃあ、いくわよ。」と伊澄の言葉と同時に腰を落とした。かたさを保ったタイガの
男根を伊澄の膣が飲み込んでゆく。
「あ、あ、ナニ、何この感触?」満ちの快感にお互いは身もだえする。
「わ、わからない・・・。でも気持ちいい・・・かも・・・・・・。」
二人はつながった状態でおたがいの胸をモミ、ついには口付けを交わす。
そして・・・「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っっっっ!!!!」
その絶叫と共にタイガは伊澄の中に一斉に精子を放出した。

そしてお風呂からでた後、二人は寝ることにした。タイガの記憶はまだ戻らない。
でもできれば永遠に戻って欲しくないとさえ伊澄は思えてきた。
「この日々が長く続きますように・・・。」と伊澄は偶然見つけた流れ星に祈った。

〜完〜


どうでしたか?まあいろいろと訂正しちゃいましたがですが、よろしけれ
ば感想をくださいデス〜。
501名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 16:11:47 ID:ONT63y4Y
ワタル×伊澄にしてください><
502名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 17:25:05 ID:nu2ZLdc8
>>500 GJ SSらしい良いSSだ

>>469>>493>>501 顔文字大好きハム腐女子 自分でも書いたら?
503名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 17:34:59 ID:I1WECl8I
114114
504名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 20:39:12 ID:2vAZ38H0
>>502
顔文字を書くだけでハムの人なんですね!><
505名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:09:31 ID:ymoYxjog
だったらトルマリンもハムの人になってしまう件についてw
506名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:14:18 ID:ymoYxjog
おっと連レス済まない。
所々、変換ミスがあるよ>>500
満ち→未知 親→おや? みたいな……

大河×伊澄は珍しくて良かったw
507名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:10:32 ID:s7fGxW+C
>>500
すごく申し訳ないんだが、伊澄の口調がらしくなくって(!の多用含む)
キャラを差し替えただけのパクリかと思ったよ
あと、改行がおかしい
508名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:19:00 ID:ONT63y4Y
>>501

男ですが何か? ( -`(ェ)´-)y─┛~~
509名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:46:54 ID:mAFUUkk7
そういう微妙なキャラの口調を掴むのは難しいところ
ハヤテの「お嬢さま」が「お嬢様」になってるのは同人誌とか含めてもよくある
ただ、公式ライトノベルで「お嬢様」って書かれてたのはさすがに酷いと思ったw
510名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 00:15:00 ID:AdQ6GCXg
あのラノベは、もはや公式と呼ぶにはちょっと……
511名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 00:15:48 ID:FdIMO2LM
お嬢「様」は気をつけていても油断すると出るんだよー
保管庫の一ヶ所直したい・・・
512 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:30:07 ID:viT6DY2h
「ほら、しっかりしろよ!」
「もう…、もう、呑めない〜…」
「当たり前だっつの。あんだけ呑みゃ、もう十分だろうが!!」

毒々しいネオンが煌びやかに瞬く繁華街の夜はまだまだこれからだったが、残念ながら、
普段は呑めない高い酒を京ノ介に散々タカって飲み倒した雪路は、もうすっかり出来上がってしまっていた。
京ノ介としては、好きな女と職場が同じというのは何かと便利で有難くて、それなりに安心ではあったが、
しかし、その当然の結果として給料日まで丸分かりなのは、殊に今日のような状況では不都合極まりないものがある。

「もう、帰る〜」
「ああ、それがいい。じゃあ、タクシー相乗りで割り勘な!」
「うん…」

人目を全く気にもかけずに自分にしなだれ掛かってくる酒臭い女の頼りない肩を支えて人込みで賑わう歩道を横切りながら、
京ノ介は、「(何が楽しくて俺はこんな女が好き何だろう…)」と、自分自身で自分のことが不思議でならなかった。
513 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:30:49 ID:viT6DY2h
京ノ介のアパートの前に停車したタクシーが、ハザードランプを点滅させる。

「2780円ですね」
「はい。有り難うございました」
「運転手さん。この人を白皇学院の正門のところで降ろしてやってください」
「分かりました」

2割り増しの深夜料金とはいえ、この時間帯で3000円以内に収まったのはラッキーだった。
ここで京ノ介は降りるが、白皇学院まではあとほんの600円分ほどの距離だ。

「じゃあ、1400円な。ほれ、手、出せ」
「あ〜い〜…」

だるそうに目を瞑って座席に凭れたまま、
京ノ介に握らされた紙幣と小銭をろくろく確かめもせずにギュッと握り締めるだけの雪路の余りにも正体の無い有様に、
心配になった京ノ介は、へなへなに成り果てている雪路の身体を揺さぶって目を開けさせると、大きな声で確認を取った。

「おい!」
「なぁ〜に〜?」
「お前、運転手さんに迷惑かけないように、ちゃんと一人で降りられるか?」
「だぁ〜いじょ〜うぶぅ〜ですぅ〜」
「ほんとかよ!?それから、降りた後だって、校門の前で寝込むような真似するなよ!お前だって一応、女なんだからな!」
「大丈夫だってばぁ!!校門まで辿り着きゃあ、これこの通り、セキュリティーカードでピピッと…。…、あれ…?」
「どうした?」

バッグの中をゴソゴソ掻き回していた雪路の手がぴたりと止まったかと思うと、
雪路は、その中に吐くんじゃないかと京ノ介が一瞬慌てるほどの勢いでバッグの中に顔を突っ込んだ。

「無い…」
「何が?」
「通用門用の、セキュリティーカード…」

バッグから顔を上げた雪路は、焦点の合わない虚ろな目で呆然と京ノ介を見る。
さっきまで太平楽な紅色に染まっていたその頬は、今は哀れにも、されされと蒼褪めてしまっていた。
514 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:31:37 ID:viT6DY2h
運転手からの心配そうな「一旦、精算しますか?」という問い掛けに、京ノ介が「ちょっと待ってください」と返事をした瞬間、
ダッシュボードの上に備え付けられている料金メーターの表示が、90円分上がった。

「そのカードとやらが無きゃ、入れないのか?」
「いえ、そういうわけじゃないけど…。あたし、カード、どこで無くしたんだろう?どっかで落としたのかしら?」

目も当てられないほど狼狽しながら、
決して明るいとは言えない車内灯を頼りにして服のポケットというポケットを必死に探り回っていた雪路が、不意に声を上げた。

「あ!!」
「あったか!?」
「ううん。でも、思い出したわ!
昨日の夜、お財布の中の小銭数えようとして、それで、ついでにポイントカードとか整理して、それで…」
「それで?」
「そのまま机の上に、出しっぱに…」
「ああ…」

京ノ介が頭を抱えたのと同時に、再び料金が90円上がる。

「カードが無くても学校に入れるんだな?」
「いやいや、それダメよ!だって、警備会社に電話して、私の職員証を見せて鍵開けてもらって…」
「それでいいじゃないか」
「ダメだって!カード使わないで誰が入ったか、後で警備会社から学院の事務に連絡があるのよ!!
あたしが宿直の仕事もしないで飲み歩いてたって理事長に知られたら、宿直手当のカットだけじゃ済まないわ〜!」
「自業自得だ」
「ダメ〜!そんなのヤダ〜〜〜!!」

更に90円上がった料金メーターの数字を睨みながら、京ノ介は最も合理的と思われる提案をする。

「桂の家に行ったらどうだ」
「へ?」
「だから、桂ヒナギクの家、つまり、お前の実家に行って、今晩はそこで寝ろよ!」
「それもダメ〜!」
「何でだよ!」
「あたしの、姉としての威厳が〜…」
「そんなもん、当の昔に無くなってんじゃないのか!?」
「うっ…、そんなにまで…、言わなくったって…、うっ…、いいじゃな〜いっ!」

手の甲で涙を拭いながらウワーンと本気で泣き出す雪路の、とても名門私立校の教師とは思えない情け無い姿に、
京ノ介は溜め息をつきながら、又90円上がってしまった料金の精算を、待ちくたびれていた運転手に申し出た。
515 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:32:23 ID:viT6DY2h
「ほら、さっさと入れ、この呑んだくれ!」
「何でそういうこと言うの?」
「お前が呑んだくれだからだよ!」

玄関の鍵を開けてさっさと部屋に入ってしまった京ノ介が、
ヒックヒックとしゃくり上げる雪路をわざと乱暴な言葉で急かせる。
女を苛めて喜ぶような下卑た性癖など欠片も持っていない京ノ介ではあったが、今ばかりは、
普段の雪路の「二次元ジゴロ」だの「ガンプラ以外の彼女が出来ない」だのという自分への酷い言い草の敵をとらせてもらった。

「ほら、呑め」

通された仕事部屋兼リビングで、壁一面に設えられた棚にずらりと並ぶロボットの模型やフィギュアに見守られるように、
狭い床の真ん中に置かれたテーブルにしがみ付くようにしながら絨毯の上にへたり込んでいる雪路の赤らんだ鼻先へと、
京ノ介が良く冷えたスポーツドリンクのペットボトルを突き付ける。

「あんがと…」

それを拝むようにして受け取った雪路が、喉をごきゅごきゅと大袈裟に鳴らしながらそれをラッパ呑みした。

「俺はここのソファーで寝るから、お前は俺のベッド使え。今、シーツと掛け布団、換えてくるから」
「うい〜す」

身体に水分が行き渡った上に京ノ介の優しい言葉に安心した雪路からの半分ふざけた返事を背中に聞かせ、
京ノ介は、雪路のためにベッドを整えに扉一つ隔てた寝室へと消えていった。
516 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:33:08 ID:viT6DY2h
「じゃあ、明日の朝は6時半に叩き起こすから、すぐ学校へ行って、宿直室でシャワー浴びろよな」
「はーい」

京ノ介は、部屋の明かりを消しながら、
パジャマ代わりに京ノ介の少し大きめのジャージを借りて既にベッドに潜り込んでいる雪路に、
素っ気無い「お休み」の挨拶を送る。

「あのさ、京ノ介…」
「何だ?まだ、喉、渇いてるのか?」
「むふふふふ…」
「何だよ!気色悪りぃな!!」
「ベッド、男臭い…」
「な、何だよそれ!つか、そんなのしょうがねぇだろう!贅沢言うなよ!!」

「早く寝やがれっ!!」と詰りながら蛍光灯のスイッチ紐を素早くカチカチと引っ張って消して部屋を出ようとする京ノ介を、
雪路が切ない声で制止した。

「ごめん!待って、お願い…」
「だから、どうしたんだよ!」
「あの…、その…、ちょっとの間でいいから、話をしたかったり…、するかも…」
「?」

半分照れてはいるが、しかし半分真面目な雪路の声音に、
京ノ介は蛍光灯の紐をもう一度カチリと引いて、部屋を再び明るくした。
517 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:33:49 ID:viT6DY2h
ベッドのすぐ横に胡坐をかいた京ノ介は、ベッドの上で半身を起こした雪路を見上げながら尋ねる。

「で、どんな話をすりゃいいんだ?」
「あのさ、何ていうか…、ありがとうね」
「どうしたんだよ?改まって」
「うん…。だってさ…、家でも、宿直室でも…、あたしのために誰かがベッドを整えてくれるなんてこと、無いから…。
嬉しいなぁ…、なんて思ったりして、ね…」
「…」

まだ酒っ気が残っている赤い頬に似合わない寂しそうな雪路の横顔に、
京ノ介は、ある時ふとした弾みに耳にした、雪路の家庭環境は“普通とは少し違う”という噂話を思い出した。

「雪路…」

自分でも全く意識せぬ内に口を衝いて出た雪路への呼び掛けに、
京ノ介自信が驚くよりも先にそれに反応した雪路が顔を上げて京ノ介を見る。

「あ…、いや、その…、あの…、そそ、そういうことをしてくれる男を、は、早く見つけたらどうだ?」
「そんな奴、いないもん…」

青菜に塩といった風情の雪路の顔を見て、京ノ介の眉間にキラキラリン!と青白い閃きが走った。

「いやいや、探す努力もせずに諦めるのはどうかと思うぞ!」
「そうかしら…」

そうそう。このまま上手く誘導すれば、雪路に自分のことを男として意識させるきっかけを作れるかもしれない。

「そうさ!お前は、いい女だからな!」
「そう思う?」
「ああ!」

大きく頷いて請合う京ノ介を、雪路が複雑な眼差しで見詰める。あともう一押しか!?

「ほんとにそう思う?」
「もちろんさ!」

京ノ介のこの返事を聞いた途端、雪路は酷く卑猥な笑みを浮かべると、あろうことか、
京ノ介がその耳を疑うような台詞を言い放った。

「あんた、私としたいんでしょ?」
518 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:34:45 ID:viT6DY2h
京ノ介は、さっきまで優しかった顔を全くの無表情に一変させると、やおら立ち上がり、
明かりも消さず「おやすみ」の挨拶もなしに部屋から出て行こうとする。

「あ!じょ、冗談よ!!ちょっと、待ってよ!!」

自分の無神経な軽口が京ノ介を激しく怒らせたことに雪路が気付いたその時には、既に部屋の扉は完全に閉まっていた。

「ごめんなさい!ねえ、京ノ介!!ごめんなさいったら!ねえ、返事してよ!!」

仕事部屋に京ノ介がいる気配はするが、返事は全く無かった。

「ほんとに悪かったわ!ごめんね。私の口が過ぎたわ!ほんとにごめん」

だが、それでも雪路は必死に詫び続ける。

「ごめんなさい。悪かったわ。私が悪かったから…、ねえ…、京ノ介…」

仕事場と寝室を隔てるドアの前に座りこんで詫び続ける雪路の喉元から堪え切れない嗚咽が漏れ始めた、その時…
カチャリ、とドアノブが静かに周り、ドアがゆっくりと開いた。

「京ノ介!ごめんね!!ほんとに、私、馬鹿なことを言って…、ごめんなさい!!」

雪路の身体をゆっくりと慎重に避けながら寝室に入ってきた京ノ介に、雪路は絨毯に手をついて深々と頭を下げる。

「これ、見ろ…」
519 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:35:28 ID:viT6DY2h
すぐ横に膝をついてそっとしゃがんだ京ノ介が優しく差し出した指先に摘まれていた写真を見た雪路の表情が、
一瞬「?」となった後、見る見るうちにとても柔らかく幸せそうに変化していく。

「この写真って…」
「そう、高校の時のだ」
「覚えてるか?」
「うん…。思い出した…」

校門の前で、照れて横を向くガクラン姿の京ノ介と、その腕を取ってニッコリ微笑むセーラー服の雪路が、
丁度校舎の天辺の時計塔を背にする構図で収まっている写真。

高校生の時、既にオタクだった上に手先も器用な京ノ介がフルスクラッチして学校に持参したロボットを男子は褒めたが、
女子の大部分は、それを遠巻きにしてヒソヒソ話し合うだけだった。
だが、そんな女子の中で一人だけ、そのロボットを熱心に矯めつ眇めつして、こう言った者がいた。

「へえ〜。良く出来てるじゃん。これ、全部あんたが作ってんの?器用じゃん。カッコいいよ!」

そう、それが雪路だった。そして、そんな雪路に京ノ介は一目惚れをしたのだ。

「もしかして…、この時から、ずっと、私のこと…」
「そ!」
「…」
「だから、『俺のベッドで酔っ払ったいい女が寝ているからムラムラ来た』なんていう単純なもんじゃないんだぞ!!」
「そうなんだ…」
「でもな…」
「?」

いきなり、何とも言えない悲哀の篭った表情と声音になった京ノ介の顔を、雪路が不思議そうに覗き込む。

「この間、学校でこの写真見てたらさ」
「うん」
「一年の日比野文に見つかって、あいつが『先生、凄い美少女の写真を持ってます!』って言うから、
『これは、俺が十数年も一途に思い続けている女性の写真だ』って教えてやったんだよ。だけど、そしたらさ…」
「どしたの?」
「『十数年もずっと一途に片思いなんて、確かにキモイ話ですッ』って言われたよ…」
「あはははは…」

ほんの近くに突き合せた顔を一頻り苦く綻ばせ合った二人は、そのままじっと互いの瞳の奥を見詰め合う。

「だから…」
「うん…」

そっと瞼を閉じて形良く尖った顎先を上げた雪路の、まだまだ酒の匂いが抜けない唇に、
京ノ介の唇が静かに優しく重なった。
520名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 02:36:09 ID:NOnchjlr
521 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:36:12 ID:viT6DY2h
「シャワー、どうする?」
「京ノ介は、私の匂い、嫌い?」
「いいや」
「じゃあ、シャワー、要らないわ…」

十数年間思い続けた女の肌に初めて触れる瞬間について、京ノ介は京ノ介なりの理想やロマンを抱いていたが、
今、己の身体の下に組み敷いた愛しい女の身体の柔らかさと生々しい匂いは、早くもそんな京ノ介をすっかり虜にしてしまう。

「雪路…」
「京ノ介…」

甘い熱を帯びた瞳に吸い寄せられるように顔と顔を近付け合っては互いに唇を啄ばみ、
その口付けは自然に深く強くなって、そのうち互いの舌を貪るのに疲れて口と口を離した二人は、優しく名を呼び合った。

「ああ…、もっと…」
「よし…、待ってろ…」

京ノ介は、雪路のジャージの胸元を掻き分けてブラジャーをずり上げると、甘い汗の匂いが漂う豊かな乳房を揉みしだきながら、
その天辺に既に真っ赤に色付いて凝り尖る乳首にむしゃぶりつき、思い切り吸い立てた。

「ああッ!!」
「ここかッ!ここがいいのか…?」
「そうよッ!そこ…、いいッ…!!」

堪らなくなった雪路がぐっと両腕を上げて自らが頭を乗せている枕の両側を握り締めると、
すかさず京ノ介が、濃い汗が香り立つその腋窩に舌先を差し込み、生えかけの腋毛のざらつく感触を堪能しながら、
くまなく舐め取った独特の芳香のある苦くて塩辛いその汗を、喉仏を鳴らしながら何度も飲み下した。

「ダメ…、そんなとこ…」
「雪路の汗…、凄く旨いよ…」
「もう!馬鹿ッ…!!」
522 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:37:21 ID:viT6DY2h
乳房や腋を夢中で愛しながらも、京ノ介の片方の手は雪路の白い腹をそろそろと這って、
汗に湿ったパンティーの縁を易々と潜り抜けると、美しい水色の巻き毛が茂る秘密の場所へと辿りついた。

「ああ…、京ノ介…ッ!」
「雪路ッ…」
「なに…?」
「俺、雪路が、今日が初めてだから…」
「大丈夫よ…。だって…」
「…?」
「あたしも、同じようなもんだもん…。嫌だったり、ダメだったりしたら、言うから…」
「雪路…」

二人で一緒に絶頂を目指すと決まったからには、もう、下手な遠慮はかえって邪魔だ。
京ノ介は、会話の間じゅう躊躇いながら巻き毛を撫でていた指先を一気に細長く腫れるクリトリスへと進め、
こうと思い定めた方法でその包皮を捲り上げると、力加減に注意しながら優しくコリコリと揉んだ。

「ひゃあッッ!!」

カクンと妖しく揺れる雪路の腰の反応に、京ノ介は更にそれを攻め続ける。

「ああっ!あああッ!!そっ、それッ!それぇッ!!」

京ノ介は、まるで自分の指先から逃げ回るように艶かしくくねる雪路の細い腰を押さえ付けると、
先ずジャージのズボンを、次に汗とあの汁でしっとりと湿り切っている黒いレースのパンティーを一気にずり下ろした。

「あんまり…、見ちゃダメだぞ…」

ダメが出たけれど、その言葉は甘ったるいばかりで全然迫力が無い。京ノ介は、自然に言葉攻めに移る。

「雪路のここ…、もう…、ヌルヌルで…、ドロドロだぜ…」
「嫌だ!もうッ…!」
523 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:38:03 ID:viT6DY2h
初めてで、まだ女の中心の本当の美味しさの味わい方を知らない京ノ介は、
その場所が今日一日をかけてたっぷりと蓄えたムンムンと立ち上る牝の匂いのみにすっかり酔い痴れ、
慌ててずり下げたジャージの中のトランクスからいきり立つ自分の男を解放すると、
雪路の腰を自分の腰の正面に両手で固定し、最後の部分への進入の許可を求めた。

「いいか…?雪路ッ!」
「来てッ…、来て頂戴ッ!京ノ介ぇッ!!」

雪路の処女の象徴である入り口の微かな引っ掛かりを突破し、今初めて牡を受け入れる雪路のまだ狭いが熱い襞壁を、
赤黒く晴れ上がった京ノ介の先端がグイグイと押し分けながらその最奥を目指す。

「ああ…ッ!!」
「雪…、路…ッッ!!」

一旦動きを止めた京ノ介の腰が今度は後ろへと動き出し、膨らみ切った雁首のエラが、
ドロドロに蕩けた雪路の肉穴の内壁から、そこに熱く絡み付いている粘液をごっそりとこそげ取っていく。

「もう…ッ、もう…、ダメッッ!!」
「お、俺も…ッ!」
「京ノ介ッ!一緒…ッ、一緒にッ…!」
「雪路ッ…、雪路…ッ!雪路ッッ!!」

この十数年の間、夜に昼に想い続けた愛しい女の中心を力の限りに突く京ノ介も必死なら、アッシーでもメッシ−でもない、
本当にこの自分がその全てを愛し、そしてこの自分の全てを愛してくれる男に抱かれる喜びを全身に感じている雪路も、
その腰を、力一杯振り立てた。

「雪路ぃッ!!」
「京ノ介ぇッ!!」

二人の身体を同時に甘くて激しい痙攣が何度も何度も駆け抜け、その後、雪路も京ノ介も、
腑抜けたようにベッドに倒れ込むと、互いの身体に腕や足をそっと絡め合い、やがて、スースーと幸せな寝息を立て始めた。
524 ◆euWUK2oom6 :2008/10/15(水) 02:38:47 ID:viT6DY2h
ピピピッ!ピピピッ!ピピピッ!ピピピッ!

「あ…、京ノ介…、おはよ…」
「雪路…、おはよう…」


腰の辺りに僅かな血の染みのあるくしゃくしゃなシーツの上で、
ジャージが僅かに身体に纏わり付いているだけの半裸で目覚めた二人は、互いにハッと顔を見合わせると、
先ほどから机の上で懸命に鳴っている目覚ましよりも大きな悲鳴を上げた。

「あーーーーッ!!」
「学校ッ!!」

この日、慌てふためきながら始業ぎりぎりに仲良く揃って学校に到着した二人が、
生徒会三人組を始めとする生徒たちからその理由を質問攻めにされたことは、言うまでも無い。


END
525名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 02:40:30 ID:viT6DY2h
駄目大人二人で書いて見ました…
眠い…
526名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 03:25:42 ID:UX3mObuc
GJ、ええ話やw
でもエロシーンが、ちびっと手抜きっぽくね?
527名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 03:31:49 ID:uMAAJ8xS
ダメ大人GJ!雪路の数少ないSS、貴重ですよ好物ですよ。
ただ、雪路が変に女らしくて違和感が少しあったかな?
もっと雪路らしくして欲しかった。
エッチ最中にも薫先生をからかう(「にひひ」と笑う的な)とか。
528名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 07:28:07 ID:SYnjEq1E
駄目大人GJ!!!この2人好きだなー
529名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 12:54:44 ID:gdGKF2Xp
先生GJ
530名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 16:59:04 ID:J99FPZmS
乙orGJ。
>>528
あれ? 俺が二人いるぞ。
531名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 18:14:04 ID:CJiExW1J
ハヤテは疲れていた。度重なる労働や、いつものナギの気まぐれやわがままに振り回され、
疲労は最高潮に達していた。
そのせいかついに彼の心に黒い感情が沸いてしまった。
(なんだこの生活は?確かに借金に追われる生活よりはいいだろう。だがいくらなんでも酷い。
あのガキ(ナギ)は俺が疲れないスーパーロボットだとでも思ってんのか?
何かあったらすぐハヤテー!ピンチになったらハヤテー!助けて!だ。
執事だからって何でもできると思ったら大間違いなんだよ・・・
そこんとこちょっと教えとかないといけないみたいだなぁ・・お嬢様?)


こうして彼の教育が始まった。
532名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 17:46:54 ID:nNi3e9MD
>>531
基本を学べ、話はそれからだ。
533名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 22:52:58 ID:m3w6hEuD
>>532オレは続きに期待する
534名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 23:10:40 ID:yBwnOHya
ガチだったのか……
こてつを見たらどういう感想を持つのだろうか
535名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 13:27:11 ID:9PubBcxH
虎鉄×ハヤテ誰か頼む
536名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 16:55:18 ID:nxZcNu5k
釣られてやるか

>>535
板違い
537名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 17:19:18 ID:xnBTouei
>>536
535じゃないけどどこが?
エロに変わりはなしw

誰か愛歌×?を書いてくれないかな……><
538名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 18:10:11 ID:LnxKjbHw
自演お疲れ様です!><
539名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 20:45:31 ID:GHt0sS3r
晒しageますね!><
540名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 22:08:10 ID:ROAjV1Zk
最初のころはハヤテに挿れるSSも結構あったけど最近はないな
541名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 22:32:27 ID:nxZcNu5k
クラウス「呼ばれた気がして」
542名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:56:22 ID:7COsakob
クラウス「呼ばれて飛び出てジャジャジャァーン」
543名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 05:53:55 ID:m+EVAveO
雪路に大人の魅力を感じるのは自分だけ・・・?
544名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 10:55:06 ID:7COsakob
>>543
うん
545名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 16:45:07 ID:UUOrftSw
ヒナギクが見たい
546名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 17:28:37 ID:P73fW3g1
次にお前はひなゆめにいけと言う
547名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 18:14:14 ID:7COsakob
>>545
ひなゆめにいけ
548名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 19:37:27 ID:Ne7+glsW
って言っちゃったんだろ?
ほんとフツーの事しか言えないな、お前。
549名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 22:07:29 ID:UUOrftSw
546-548
自演?
気持ち悪っ…
550名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 22:49:58 ID:hZgd7MRt
晒しますね
551名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:10:01 ID:Ne7+glsW
>>548
最新刊のおまけネタで流れを受けてみたが通じなかったようだ・・・(´・ω・`)サミシイネ
552名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:48:48 ID:qWIzQDo4
お嬢さま乙です
553名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:53:41 ID:WDfPpPDn
マジで糞みたいなSSかく奴いかいなくなったな死ねよ
554名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 03:48:54 ID:tBN4OOWb
ワタルがサキさんと10歳まで一緒にお風呂入ってたとか…
555名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 01:01:17 ID:N5HcX+Sz
17巻見てきた。

お前らアーたんの話かけや( -`(ェ)´-)y─┛~~
556名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 11:16:21 ID:GqiobXF2
ハヤテの両親が惨殺されるSSはまだですか?
557 ◆40vIxa9ses :2008/10/21(火) 16:57:19 ID:tblvA4hm
>>556 グロくならない程度に書きます あと数時間お待ちを…
558名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 17:29:12 ID:EgBpM3br
>>557
期待してます
559名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 17:39:38 ID:sL0oHXxH
惨殺って……
560名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 18:02:33 ID:VWGTaQ/F
別に書いてもいいけど、なんで惨殺されることになったのかちゃんと経緯を書いてくれよ。
561名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 18:04:23 ID:dKqphjaV
雪路は何でヒナギクを売らなかったんだろうか?
売れ残ったんだろうか?
562名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 19:53:28 ID:jrm24c9X
>>560オレも知りたい
563名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 00:53:25 ID:T+Mfn6sD
>>561
かわいい妹を売るなんてこと少年誌で出来るはずないだろ
564名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 01:12:27 ID:IQH7nChK
>>561
雪路はそんなことするほど腐った人間じゃない
読解力大丈夫か?w

あーたん可愛いおおお
565 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 01:55:14 ID:A6k+Ool3
「綾崎様。何時も何時も御贔屓にして頂きまして、本当に有り難うございます」
「いやいや、ここの店が一番サービスがいいからね!」
「そうよね、あなた!『本当に有り難う』って言わなきゃならないのはこちらの方ですよ、店長さん!」
「有り難うございます。奥様」

この日本で外国製の高級乗用車に関心を持つ者であればその名を知らぬ者の無い輸入自動車ディーラーのショールームの中を、
綾崎瞬とその妻は、恰幅の良い店長を当然のような顔で従えつつ、商談中の客たちを得意顔で睥睨しながら横切っていく。

「これが、先日ご用命頂きました○クラスのロングタイプのフル装備仕様車でございます」
「ほう。なかなか良いね」
「ねえねえ!早速乗ってみましょうよ!!」

そのまま二人はバックヤードに通され、傍に控える店長が丁寧に差し出すキーを瞬が気取った手付きで受け取り、
如何にもそうした高級車を扱いなれた風にキーのヘッドに組み込まれたリモコンボタンでドアロックを解除すると、
これまた当然のように何の躊躇いも無くその新車に乗り込んだ二人は、
最敬礼で見送る店長やバックヤードの整備士たちへの礼もそこそこに、
わざわざ店のショーウインドーから見える側の出入り口を選んで、
クラクションを盛大に鳴らしながら店の敷地を出て行った。

「何だ、今のは…」

店のショーウインドー越しに瞬たちの乗る車の後ろ姿を苦々しげに見やる客の呟きに答える販売担当者は、
もちろん誰もいなかった。

「…」

事務室に戻った店長は、背広の内ポケットから三千院家から預かっている携帯電話を取り出すと、
その『短縮1』のボタンを押す。
それに気付いた秘書代わりの女子事務員が、そっと席を外した。

「もしもし…。はい、いつもお世話になっております○ナ○の田中でございます。
…。はい…、たった今、瞬様と奥様が当店をお出になりました…。
…。いえいえ、どう致しまして…。はい、あれ以来、お二人とも、ショールームで大きなお声を出されることも無く…」

店長の口ぶりは、瞬たちを相手にしている時と全く同じく、とても丁寧だった。
566 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 01:55:55 ID:A6k+Ool3
「あっはっはっはっ」
「うふふふふ」

信号が青に変わるたびに微かにタイヤを軋ませながらの急加速を繰り返すその車の中で、
瞬がハンドルを叩いて大笑いすれば、
その妻はパワーシートの背凭れを際限も無く倒したり起こしたりしながらニヤニヤとほくそ笑む。

「あなたは本当に世渡りもお芝居も上手だわ!1万キロも乗り回しておいて、ちょっとメーター戻して、
『たった500kmでエンジンがブルブル言うなんて信じられん!』とかショールームの真ん中で堂々と啖呵切るんだもの!」
「全く、ちょろいもんだよ!オドメーターの数字をいじるのにお金がかかっちゃったけど、あれ以来、
新しいのに乗り換えたくなったらショールームへ行って『これ』って指差すだけでいいんだから、こたえられないね!!」

車内という密室で下卑た性根を曝け出し、高級外車のディーラー相手に仕掛けた薄汚いカラクリの種明かしをし合う二人だが、
実はディーラー側は、そんなことは疾うの昔にお見通しだった。
ただ、瞬の運が良かったのは、あの日、あの店のショールームで瞬たちが販売員相手に猿芝居を打っているとき、
店の奥の事務所の中で、店の顧問弁護士へ連絡を取ろうと店長が受話器に指をかけた丁度その瞬間、
その電話機に三千院家からの電話がかかってきたことだった。

「これはこれは、三千院様。ご無沙汰いたしております。本日は、お車のご相談ですか?」
『いえ…。その…、今そちらに、綾崎瞬という人物が行ってはいませんか?』
「はあ…。それが…、その綾崎様が奥様とご一緒に、今…」

三千院家からの電話は、「支払いは当家が行うから、瞬たちに彼らが要求する通りの自動車を提供して欲しい」というもので、
その日以来、彼らは、雨で汚れたり、ほんの少しこすり傷を付けてしまったり、
或いは飽きというだけの理由でこの店に押しかけては自分たちの思う通りの仕様の新車をせしめていたのだった。
また彼らは、闇金から金を借りては踏み倒すという事を平気で繰り返していたが、実は、彼らが金を借りた闇金業者も、
取立てに来ては一通りの悪態をついて玄関ドアを乱暴に蹴飛ばして帰っていくヤクザ者も、
その全員が三千院家の手の者なのであった。
つまり、綾崎瞬夫婦は、三千院家の掌の上で踊らされている哀れな道化に過ぎなかったのだが、
彼らがそんな幸運を享受できた理由は、彼らの息子が綾崎颯(ハヤテ)だったからである。
だが、彼らが感謝もせずに漫然と送っていたその享楽の日々の“つけ”を支払わなければならない瞬間は、
静かに、だが確実に刻一刻と迫っていた。
567 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 01:56:35 ID:A6k+Ool3
「あのジジイ。いきなり私たちを呼び出して、一体何の用なのだ?もし、つまらんことだったら、蹴り一発では済まさんぞ!」
「お嬢さま…」

三千院総本家の広大な応接室の真ん中に置かれた一際豪華なソファーに座って帝を待つナギの只ならぬ言葉を、
その後ろに立って控えているハヤテが諌めるが、その横に立つマリアは、沈黙を守ったままだった。

「揃っておるな」

その時、入り口の扉が執事の白手袋によって開かれ、そこから、クラウスを従えて入ってきた険しい顔つきの帝は、
年の割には軽い足取りでソファーに歩み寄ると、ナギと向かい合わせにどっかと座る。

「綾崎、ナギお嬢さまの隣へ…」

クラウスの静かな言葉に従ってハヤテがナギの隣へ座ると、帝は、おもむろに切り出した。

「今日、お前たちを呼んだのは他でもない…」
「もったいぶらずに用件を早く言え!」

いらついた口調で言葉を遮るナギに、「よし、わかった!」と言わぬばかりの勢いで、帝は一気呵成に言葉を繋いだ。

「お前たち、お互いにお互いのことを、どう思っておるのだ?」
「なっ!?」
「ええっ!!」

並んで座るソファーの上でナギとハヤテは同時に驚愕の叫び声を上げると、
ナギはそのまま耳の先まで真っ赤になって俯いてしまい、ハヤテは、何が何だか分からずに帝とナギの顔をただ見比べた。

「わしは、お前たちについて、全ての事を知っているということをよく心得た上で返答せよ!」

帝の言葉に、ナギは後ろに立つマリアの顔をサッと見上げたが、しかし、
自分もそのようにしたいという衝動を必死に堪えるハヤテの顔色が、見る見るうちに真っ青に変わっていく。
そう、帝の情報源がマリアであるならば、この自分が企てたナギへの誘拐未遂の事も帝の耳に入ったに違いなかった。

「マリア…、お前…」
「マリアを責めるな。わしが、全てを話すように命じたのだ」

ナギの何とも言えない声音でのマリアへの問い掛けを、帝が静かに遮る。

「帝おじいさま…、ナギお嬢さま…、僕はあの夜、ナギお嬢さまを誘拐しようとしたのです…」
「へ…?」
「…」

素っ頓狂な声を上げるナギと、押し黙る帝、クラウス、マリアの前で、
ハヤテは、ナギとはじめて出会ったあの晩の真実を語り始めた。
568 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 01:57:19 ID:A6k+Ool3
「…これが、あの日の夜に僕がお嬢さまに申し上げた言葉の本当の意味です…」

ハヤテは、その場に居合わせたもの皆に全てを話した。
親に1億5千万円の借金を押し付けられ、その取立てに訪れたヤクザたちから必死で逃げた事。
だが逃げ切れないと悟って自棄になり、誰かを誘拐して身代金をせしめようと考えた事。
ナギを標的にしたのは、ナギがたまたまそこにいたから、というだけの理由だった事…

「僕は、お嬢さまに相応しい男ではないと思います…」

話し終えたハヤテの顔は涙で濡れており、そんなハヤテの様子を見ていたナギの頬にも幾筋もの涙の跡が光っていた。
そんな二人に、帝が優しく問い掛ける。

「ナギ」
「何だ…?」
「綾崎」
「はい…」
「わしは、お前たちに、『今までの事を話せ』と言ったのではない。お互いの事をどう思っておるのかを聞いたのだ」

なるほど、言葉の意味としては確かにそうかもしれないが、しかし、そんなレトリックはもう、
今のハヤテにとっては何の意味も無いことだった。
だが…

「わっ、私は…、ハヤテの事が好きなのだ…!だから、だから…、これからもずっと一緒にいて欲しい!!」

ナギは、すぐ隣に座るハヤテの身体に飛びつくようにしがみつくと、
その逞しいが今はナギたちへの申し訳なさに萎縮してしまっている体をギュッと抱き締めながら切ない声で訴えた。

「お嬢さま…」
「は、ハヤテは、私の事をどう思っているのだ…?」
「しかし、僕は…」
「今、ジジイも言ったではないか!ハヤテが、自分自身の事をどう思ってるかじゃなく、この私の事をどう思っているか、
聞かせろ!!」
「ですが…」

なかなか煮え切らないハヤテの態度に業を煮やしたナギは、ピョンと勢い良くソファーから立ち上がると、
ハヤテの鼻先にビシッと細くて白い人差し指を一本突き付けながら、何時もの調子で元気良く命令した。

「ええい!男の癖に何時までも過去の事に拘りおって!!いいかハヤテ!今から私の事を好きになれ!いいなッ!!」
「お嬢さま…」

ハヤテは、その鼻先に突き付けられたナギの指先を大きな両手で大切に大切に包むと、
何度も何度も「有り難うございます」と呟きながら、さっき冷たい涙で冷えた瞼から、今度は熱い幸せな涙を滾々と溢れさせた。
569 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 01:58:03 ID:A6k+Ool3
ナギとハヤテが、マリアから差し出された熱いお絞りで顔に残る涙の跡をゴシゴシと拭い終えたのを見届けた帝が、
ハヤテに声をかける。

「綾崎。わしと一緒に来い」
「はい」
「ハヤテ…」

ソファーからスッと立ち上がるハヤテの後を追おうとするナギを、マリアが無言のまま優しい顔で制止する。

「うん…」

ナギは、少し浮かせた腰を再びソファーの座面に戻し、帝に従ってドアの外へと消えて行くハヤテの広い背中を見送った。
570 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 01:59:01 ID:A6k+Ool3
帝に付いてほんの小さな次の間に入ったハヤテに、帝は身振りで椅子に座るように勧める。

「失礼致します」
「これからもナギの傍にいると決めたお前に、もう一つ決断してもらわねばならんことがある」
「はい」
「お前の両親のことだ」

「(やはり…)」とハヤテは思った。これからずっとナギの傍にいる以上、
それも、『好き』という感情を表沙汰にしてそうする以上、それは避けて通れぬ問題だった。

「僕は、どうすればいいのでしょう…?」
「お前は、自分の両親を許せるか?」

腰の後ろで腕を組んで部屋の中をゆっくりと歩き回っていた帝が、ふいに立ち止まって真剣な眼差しで尋ねた。
これは、難問だった。

「あんな人たちとは、親でも無ければ子でもありません…」
「…」
「…でも」
「やはり、そう言い切るのは迷いがあるか?」
「…はい」
「よい。それが人の情というものだ」
「有り難うございます」

その帝の一言は、ハヤテにとって本当に嬉しかった。自分を捨てた親でも、やはり、親は親なのだ。

「だが…」
「はい」
「辛かろうが、これを見てくれ」
571 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 02:00:01 ID:A6k+Ool3
ハヤテと向かい合わせの椅子に座った帝は、テーブルの上のリモコンを取り上げると、
壁掛け式の液晶モニター画面の電源を入れ、続いて映像の再生装置の電源をオンにした。
再生が開始された映像は、乱暴な発進と加速を繰り返す高級外車を追尾する車両の前席から撮影されたもので、
聞こえてくる男女の会話は、その外車の車内のものらしかった。そして、その声は、紛れも無くハヤテの両親のそれだった。

「(父さん…、母さん…)」

だが、その二人の声音にハヤテがほんの少しの感傷すら感じる暇も無く、
その酷い会話の内容が彼の腸を瞬時に煮えさせた。

「そうだ、このカード、もうそろそろ残高が無くなるころだから、
これ使って、この間と同じように携帯電話を二つ三つ契約して、そいつを例の連中のところへ持ち込もう!」
「そうね。それで、ヤバくなったらポイ!でいいわよね〜!」
「あははははは!!」

だが本当にハヤテの全身の血を逆流させたのは、次に聞こえてきた彼らのこの遣り取りだった。

「ハヤテのやつ、今頃どうしてるかな?」
「さあね…。いろんな所にいろんな風に売られてるかしら」
「でもあいつ、女の子みたいな顔してたから、ちゃんと女に生まれてりゃ、あいつを使ってもっと稼げてたかもしれないなあ」
「あら、男だって同じようなもんよ」
「男相手の売○かい?」
「いえいえ、あの子のお嫁さんにそっちの方で稼いでもらえばいいのよ!」
「ああ、なるほどなあ!夜の街で共稼ぎか!!あははははは」
「うふふふふ」

激しい憤怒に首から上の肌を紫色にしながらギリギリと握り締めた拳をぶるぶると震わせているハヤテの耳に、
帝の冷徹な声が響いた。

「お前の嫁、という言葉が彼らの口から出たからには、わしとしてもそれを放置するわけにはいかんのだ。
許してくれとは言わん。だが、孫娘を思うこの爺の気持ち、どうか分かってくれ…」

帝の言葉に、ハヤテはただ、深くしっかりと頷くだけだった。
572 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 02:00:41 ID:A6k+Ool3
「お客様。それはご無理というものです」
「何が『ご無理』だよ!この間このフェリーを利用した時、おたくらが車の固定方法を間違ったから、
僕たちの大事なべ○○に傷が付いたんだ!修理代だって高かったんだぞ!」
「そうよ!それを今回、ただで特等船室を手配してくれれば帳消しにして上げるって言ってるのよ!有り難く思いなさいよね!」

フェリー乗り場のカウンターで、
困り顔の客を大勢後ろに待たせたまま、また綾崎夫婦は彼ら十八番のダメもとの無理難題を係員に吹っかけている。

「他のお客様のご迷惑になりますので…」
「じゃあ、お前の船会社が俺たちにかけた迷惑は、どうしてくれるんだい?」

その時、困り果てている係員の横の電話が鳴った。

「…はい。綾崎様とおっしゃるお客様で…。はい、では、少々ここでお待ち頂けば宜しいですね…」

受話器を置いた係員は、多少ほっとした表情で、目の前でむくれ返っている綾崎夫婦に告げる。

「只今上司が参りまして、綾崎様のご希望に沿う形でご乗船いただけますよう手配したいと申しておりますので、
今しばらくお待ちくださいませ」
「そうだよ。初めから上司を呼べばいいんだよ」
「ほんと!窓口の人が気が利かないのって、時間の無駄だわ!」

こうして、綾崎夫婦は、まんまと特等船室での快適な船旅を享受することになったのだが…
573 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 02:02:06 ID:A6k+Ool3
真夜中、夫婦の船室のドアをノックするものがある。

「誰だよ…、こんな夜中に…」
「ほっときましょう。どうせ酔っ払いが部屋を間違えてノックしてるのよ…」

だがノックは繰り返され、そのリズムも強さも、とても丁寧だった。

「何だよ、もう…。誰だい?こんな夜中に!安眠妨害だぞ!!」
「このような深夜に真にご迷惑をお掛け致します、綾崎様。乗船者名簿についてなのですが…」
「ああ?乗船者名簿…?」

ドア越しの丁寧な呼び掛けに、瞬は気が付いた。
フェリー乗り場に自分たちを迎えに現われた、立派な制帽、制服姿の船員に得意になって先導されるまま、
綾崎夫婦は乗船者名簿に記帳せずに乗船してしまったのだった。

「名簿に記入してくれって言わなかったのは、おたくらのミスだろう?何もこんな夜中に…」
「いえ、名簿にご記入下さいとお願いしに伺ったのではないのです。むしろ、ご記入になられますと、
こちらにとりまして大変に不都合でございまして…」

深夜の訪問者に対面で文句を言ってやろうと瞬が無警戒にほんの少しだけ開けたドアをさっと押し開いて、
昼間彼らを迎えに出てくれた制服姿の船員を先頭に、屈強な船員が数名、ずかずかと二人の船室に入りこんできた。

「きゃあ!何よ!あんたたち!!」
「失礼だなあ、君たちは!夜の夜中に、就寝中の女性がいる船室に、そんなに大勢で…」
「お静かに願えませんか?我々は船内の“清掃”に参ったのです」
「馬鹿を言うなよ!一体なんのつもり…」
574 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 02:02:50 ID:A6k+Ool3
屈強な船員たちに少しだけたじろいだ瞬だが、今回ばかりはどう考えても自分の側に理があると思い直し、
文字通りに胸を張って船員の一人に詰め寄ったその時、スッと伸びてきた別の船員の手が、
なにやら白くて小さな布のようなものを瞬の口と鼻の辺りに当てると、瞬があっという間に床にくずおれる。

「何するのよ!あ…」

さっきからベッドの上に半身を起こしてこの有様を見守っていた妻は、大きな声を出しかけたその口元を、
やはり瞬のそれと同じような白い布で押さえられて、再びパタリとベッドに仰向けに寝そべるように倒れこんだ。

「では、先ほど説明した段取りどおり、こいつらの着ているものを、下着までそっくりこちらで用意した物に取り替えるんだ」
「はい」
「身分が分かるものは、どんな些細なものでも回収して私のところへ持ってきてくれ。どんな些細なものでも、だ」
「了解しました」

船員たちは、先ほど打ち合わせたそれぞれの作業に取りかかり、程なくそれを首尾よく終えた。

「ご苦労だった。君らは持ち場に戻ってくれ」
「はい」
「君は、こいつらの荷物を持って、それから君たちは、これを担いで私と一緒に来てくれ」
「はい」

特に屈強な二人の船員は、さっきまでとは全く違った服装になった綾崎夫婦を一人ずつ担ぎ、
先導する船員の後に従って、夫婦の荷物を持った船員と共に部屋を後にした。
時間は、船酔いの客も酔い疲れて寝込んでしまうほどの文字通りの深夜だったし、
船員専用の階段を使えば、この二人の“人間ゴミ”を船客に見られることなく船尾へと運び、
そこから真っ暗な海へと投棄することなど、全く造作も無いことであった。
そして、『清掃作業が完了した』という電話を帝が専用の携帯電話で受けたのは、この直後の事だった。
575 ◆40vIxa9ses :2008/10/22(水) 02:03:34 ID:A6k+Ool3
屋敷の居間のソファーで、ハヤテは膝の上に乗せたナギの頬を愛しげに指先で撫でていた。

「お嬢さまは、本当に可愛いですね。ほっぺもこんなにぷくぷくで、ふわふわで…」
「そんなに触ったら…、くすぐったいぞ、ハヤテ…」

ナギは飛び切りの美少女だったし、何よりもハヤテを恋い慕うその気持ちはとても深くて強いものだったから、
そんなナギの気持ちを真正面から受け止める事になったハヤテが、ナギの事を本気で愛し始めるようになるには、
それほど時間はかからなかった。

『さて、今日で今年ももう二ヵ月をきったわけですが、テレビをご覧の皆さんは、今年、やり残した事はありませんか?』
『ちょっと待った!そりゃ、まだ早いんじゃない?』
『いえいえ、時間なんていうものは、お金と同じで、「まだある」と思って気を抜いていると、いつの間にやら…』

テレビのニュースショーのキャスターたちのお喋りを聞きながら、ナギとハヤテはしみじみと話し合う。

「帝おじいさまのところでのお話し合いから、もう、1ヵ月経つのですね」
「うん…。早いようで遅いようで、でも…」
「でも?」
「ハヤテと一緒なら、どんな時でも最高に幸せだぞ!」
「はい。僕もですよ、お嬢さま…」

チュッと二人の唇がささやかに重なり合う、その甘く幸せな雰囲気に水を注すように、
画面のこちら側の事情など全く知らないキャスターが、余り気持ちのよくないニュースを読み上げ始めた。

「今日午前10時頃、○○県の××浜を散歩していた男性が不審な漂着物を複数見つけ、地元の警察に届け出ました。
警察官が現場に急行して調べた結果、一つはワイシャツらしきものを着た人間の上半身、
もう一つは、ジャージらしきものを穿いた女性の下半身と判明し、同県警では、現在、これらを司法解剖すると共に、
残っている着衣などからこれらの遺体の身元の手がかりとなるものは無いか、慎重に調査しています…」
576名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 02:04:29 ID:A6k+Ool3
以上です
577名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 02:22:57 ID:if/5+Fms
GJ
なんか、感動すればいいのか、ざまぁwwwって言えばいいのかそれとも鬱になればいいのかよくわからんな。
578名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 02:44:49 ID:X1T9mhBN
書く前にはレス数と最低でもカプを書いてくれんと読めん
579名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 02:53:16 ID:eDTBvcnI
これは…単行本派が17巻見て両親むかつく!って人向けのSSだよね。
読ませる文章で良かったです。読後感がなんとも言えないかんじになったが。
ハヤテ×ナギのワンシーンだけでも萌えたGJ。
個人的にはぶっちゃけ両親とかどうでもいいから576氏の「エロパロ」を読みたい。
580名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 05:11:38 ID:siKta06J
>>576
今でもひなゆめで書いてる?
それとももうエロパロスレonly?
ハヤテの両親は泥棒・詐欺師であってクレーマーでは無いと思ってたんで
ちと違和感があった(詐欺師もクレーマーも似たようなもんだけど)
夜の街で共稼ぎのくだりは上手すぎてムカつき度MAXだったわw
581名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 15:17:38 ID:VFSSTjGD
かなり違和感は否めなかった。
だけどこう考えると良いかもな。
582名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 18:24:16 ID:Cj3vGee6
>>GJ
ぜひ次も書いてください
583名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 19:00:31 ID:tPE9KWh5
アーたんかわいいよ、アーたん


……
………

>>576 GJ!!原作でもハヤテの親には不幸な目にあってほしいです。
そして、ハヤテには幸せになってほしいです。
584名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 20:15:29 ID:n3uqAOV4
同意!
こうゆうSSもイイ!
585名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 21:00:13 ID:NcClCtHY
GJ

アーたんアーたん言ってるヤツは同一人物か?
586名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 21:27:17 ID:AVmwqJJO
自分583だけど、アーたんのことで書き込むのは初めてだよ。
587名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:03:04 ID:n06D4NnN
同一ではなくても
見たいと思うやつがそれだけいるのさ( -`(ェ)´-)y─┛~~
588名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:30:48 ID:rCFgA8Yt
さてはハヤテが潜んでいるな
589名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 03:10:08 ID:2kpqnD+T
>>586

IDwwwwwww

AVワロタww
590名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 03:12:13 ID:2kpqnD+T
ちなみに564は俺
ちょくちょく来てるお
591名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 14:55:08 ID:DebumS7i
俺はハヤマリが一番好きだったのに
あーたん見てから俺の中でハヤマリは2番に!
592名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 15:02:11 ID:tbhr0Nfe
俺はハヤマリが2番目に好きだったのに
泉たん見てから俺の中でハヤマリは3番に!
593名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 17:30:49 ID:EOWCSSRB
>>589
小学生かwwwww
594名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 17:37:40 ID:e+zFMwRk
>>592
泉が1位に飛び抜けたのか、2位に割って入ったのか
595名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 19:02:38 ID:iT2KX8zT
俺はハヤマリが1番目に好きだったのに
今でも1番だけど
596名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 19:14:07 ID:RnR2mEVe
俺はアーたんが出てくる前からハヤアーたんだけど
アーたんが実際に出てきたら俺の中でハヤアーたんは殿堂入り
597名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 21:35:44 ID:VTOwdar4
やっぱりハヤナギかな
598名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 22:12:37 ID:0ht/pAeR
ハヤテとナギ以外考えられなかったが
アーたんが出てからどっちも捨てがたくなりました
ナギたんもアーたんもかわいすぐる
599名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 22:19:49 ID:ls+JZ5UB
あーたんには幸せになって欲しいなぁ

つーかあの後ろの執事誰だ?
ハヤテB号か?
600名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:27:08 ID:80PEzGVG
、、、、、、、、、、、、
601名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 11:00:08 ID:uG8IgddC
>>599なんだこいつ
602名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 22:03:10 ID:HYv7ZWLI
お前もな
603名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:34:38 ID:ACgMtvde
誰か投下頼む
604名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:56:53 ID:FaXzueau
>>594
飛びぬけちゃった
ちなみに2位はハヤナギ
605名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 13:36:35 ID:DC2rTFCe
やっぱサクか泉だよな
606名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 15:37:43 ID:LgS62nNE
西沢さん一筋だったのに、
アーたんが出てきてついに単行本を買ってしまった。17巻だけ
607名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 15:50:09 ID:cPOoXScP
なら18巻も買わないといけないね
608名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 19:31:09 ID:LvhRK8Gr
あーたんとナギの3Pを想像した俺はどうしたらいい
609名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 19:59:09 ID:tBrZEPTL
>>605
同志。
その中でもハヤサクが最強
610名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 21:56:42 ID:tcl5s3Dc
>>608
デスクトップ上の何もない場所で右クリック→新規作成→テキストドキュメント
できた新規テキスト ドキュメント.txtを開いて、
その熱い思いをひたすらキーボードに叩きつける
611名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 22:05:15 ID:oUuBquCM
ナギとサクが流石の強さでアーたんが一気に人気上昇してきて
そんな中でも泉が侮れない数の支持を得ているといったところか
612 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:41:44 ID:3yA7IBcq
株価が下げ止まりませんが、一応>>566の後続としてお読み下さい
613 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:45:12 ID:3yA7IBcq
失礼しました >>575でした では、投下します
614 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:45:57 ID:3yA7IBcq
「しかし、この喫茶店は、ほんとに客が来ないなあ…」
「うん…。株の値段が凄く下がってるからじゃないかな?」

可愛らしい頬をぶすっと膨らませてナギが問い掛ければ、細い肩先をちょっと落としながら歩も軽い溜め息交じりに答える。
普通なら今頃からお客がポツポツと入りだすはずなのだが、全くそんな気配すら無い『喫茶 どんぐり』の店内で、
『CAFE DONGURI』のロゴ入りのエプロンを着けた二人の少女は、空しく暇を持て余していた。

ヒナギクの馴染みのこの店には彼女自身も時々バイトに入っていたし、
今から約半年前、ひょんなことからハヤテが店の厨房を借りることになったのだが、
その時、客の無理難題にヒナギクとマリアの助けを得ながら手際よく対応した彼のことを覚えていたマスターの加賀が、
余りの人手不足に窮してヒナギクの紹介で彼をスカウト、それを、
自分で働いて得たお金でハヤテに腕時計をプレゼントするために働き口を探していたナギとセットでいいなら、
という条件でマリアが承諾したのだ。
更にこの時、従業員が大金持ちのお嬢さまとその執事だけというのはバランスが悪いと考えた加賀が、
“普通の人”として雇い入れたのが歩なのだった。

今日は、ナギに内緒で一晩中伊澄の除霊に協力していたハヤテが、
その疲労振りをナギに見抜かれて学院から屋敷への直帰を命じられ、残念ながらバイトを欠席。
そしてマスターは、“ボス”とやらに呼び出されて先ほどから外出していた。

「うむむむ…。SP連中が、また店の外で通行人の身体検査をし始めたんじゃあるまいな…」

今年の春先、ナギがバイトを始めた直後には、その身を案じて、
黒ずくめにサングラス姿のSPたちが十重二十重に『どんぐり』を取り巻いて一般の者の通行を遮断してしまい、
全く入らなくなってしまった一般人の客に代わって着慣れないアロハシャツを着たSPがサクラの客となって入店したが、
そんな涙ぐましい努力も、
SP全員の顔を記憶しているナギに簡単に見破られて、そのシャツの襟元に忍ばせた超小型マイクをナギに摘み出され、
それを通じて、警戒中のSP全員とマリアとハヤテは、「今後、このような真似をしたら、お前たち全員即刻馘首だ!!
特に、マリアとハヤテが私を心配して様子を見に来ていたら、絶対に許さんからな!!」と言い渡されてしまったのであった。

それ以来SPたちの活動は静かになったが、しかし、これほどまでに客の入りが悪いということは、
季節が巡り再び寒くなり始めたこの時期になって、その活動がまた活発化したのであろうか?
615 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:46:44 ID:3yA7IBcq
「え?『えすぴーが身体検査』って何かな??」
「くっそー!せっかく来たのにこんなにまでヒマだと、せっかくの勤労意欲が台無しではないか!!」

イラつくナギは、歩の当然の疑問には答えずに板張りの床をカツカツと踏み鳴らして店の入り口へ向かうと、
上に付いているカウベルがもげそうになるほどガバッと勢い良くドアを開け、
そこから首だけを突き出してキョロキョロと外の様子を窺う。

『ふん…。いない、か…』

「お嬢さまたちは、僕たちの事に気が付いていませんね」
「ええ、今のところは大丈夫そうですね」
「はい、本日は10台の諜報車を用意しました。それぞれメーカー、色、年式を違わせてありますし、
ナンバーも東京都下と神奈川のものに分散させて、SPの服装もカジュアルなものにしています」

店の前の歩道に一目でSPと分かる黒背広たちの姿が見えないことに満足したナギは静かにドアを閉めるが、何の事は無い、
店の反対側の歩道沿いに設置されているパーキングメーターを入れ代わり立ち代り利用している数台の大型のワンボックス車は、
もちろん全て三千院家のSP部門の所有車で、その中の一台の車内では、
ナギの様子を心配するハヤテとマリアが、それぞれのヘッドホンで、店内に仕掛けたプロ仕様の盗聴機が傍受…、いや、
店内に設置した高性能の情報収集機器が送信してくるナギと歩の会話に聞き耳を立てていたのだった。

「確かにSP連中はいない。だが、客が来ない…」
「うう…。ハヤテ君がいてくれる時は、いろんなお客さんが来てくれるのに…。どうしてなのかな?」

店内で、ナギと歩の二人が思わず見合わせた顔の眉間に「むむむ…」とそれぞれ複雑な思いを込めて皺を寄せれば、
その様子をモニターしているワンボックスカーの車内の一同は、気難しいナギの警護の難しさに、改めて気を引き締め直した。
616 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:47:28 ID:3yA7IBcq
「ところで、ナギちゃん…?」

既にナギとハヤテの心が深く強く通じ合っているということを全く知らない歩が、
少々の優越感を篭めた視線を横目でナギへと送りつつ、ニヤつきながら話し掛けた。

「この頃は、ちょっといい恋のエピソードとかは無いのかな?
もちろん、起き抜けのベッドでハヤテ君が『甘いですよ』って勧めてくれたジュースが、実は酸っぱかった…。
とかいうのは無しでね!」
「うっ!」

暇を持て余す仲良し(?)少女たちの話題の定番といえば所謂『恋話(こいばな)』だが、
ハヤテをめぐる恋敵である−とまだ歩は思っていた−二人の間でのそれは、必然的にハヤテとの親密さの披瀝合戦となる。
そして、歩が禁じた“ジュースのエピソード”とは、例のSP追い払い騒動の直後、
自分から「恋話をしよう」と提案したのにも関わらず『デート』と『チュー(キス)』の体験での歩の虚勢を見抜けずに焦ったナギが、
その日の朝、なかなかベッドから起きないナギの目を覚まそうとして、
酸っぱいグレープフルーツジュースを甘いオレンジジュースと偽って勧めたハヤテの行動を極限ギリギリまで拡大解釈し、
「今朝もハヤテに、ベッドでイタズラされたのだ!」とぶち上げた、という何とも他愛の無いものだった。もちろん、
それに大ショックを受けた歩には、ナギの様子を見に来ていたマリアとハヤテがその真相を説明して、事なきを得たのだった。

「さあ!無いのかな?無いのかな〜!あれから一つも、新しいのは無いのかな〜!?」

ニタニタしながら執拗に煽り立てる歩に、既に耳の先まで真っ赤になって俯いていたナギは、
その赤さを更に濃くすると、小さな体をモジモジともっと小さくしながら、ツンと尖らせた唇でボソッと呟く。

『このところ毎日…、ハヤテとは…、いろいろと仲良くしているのだ…!』
『え〜!あのハヤテ君が!?まさか〜!!ナギちゃん、無理やハッタリは勘違いは、よくないんじゃないのかな??』
『な…!けっ、決して「ハッタリ」や「勘違い」などではなぁーーーーいッ!』
『じゃあ、どんな風に“仲良くしてる”のか、具体的に教えてくれる?』
『それは…、その…』
『ほ〜ら、やっぱり!口から出任せはお止め下さい、ナギお嬢さま!!』
『だから!出任せなどではない!!今朝だって…、ハヤテに…』

「お…、お嬢さま…」

例のワンボックスカーの中では、店内の黄色い声での言い合いを、
着けたヘッドホンのスピーカーから耳にねじ込まれているハヤテが顔を熟れ切ったトマトのように真っ赤にしていたが、
そんなハヤテの姿を、その横で別個のヘッドホンで同一の音声に耳を傾けているマリアは、
ただ苦笑いを必死に堪えながら見守るしかなかった。
617 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:48:16 ID:3yA7IBcq
今朝、ハヤテは何時もの通り、愛する小さな主人をその寝室へ起こしに行った。

「おはようございます!お嬢さま」
「む〜…」

ナギが一回で起きないことを良く心得ているハヤテは、そのまま窓辺に進むと、
高級な厚地の遮光カーテンをさっと開け、
そのプリーツを丁寧に整えながら金糸で太く編まれた綱型のタッセルで纏めていく。

「お嬢さま。さあ、学校へ行く支度を致しましょう!」
「今日は、もう疲れた。学校は、お休みする…」

天蓋付きの豪華なベッドの中で、窓から差し込む爽やかな朝の光に目が眩んだナギは、
たっぷりした造りの羽毛布団の襟を、大判の羽毛枕に乗せた頭の天辺近くまでモゾモゾと引っ張り上げながら答えた。

「お嬢さま〜…」

そんなナギの仕草も可愛いハヤテは、ベッドに歩み寄ると、
羽毛布団の襟元からほんの少しだけちょこんと覗いているナギのつむじを、
その大きな掌全体を使って何度もゆっくりと撫でながら優しく話し掛ける。

「僕は、お嬢さまと一緒に学校へ行きたいんです」

つむじを撫でてくれるハヤテの掌はとても心地いいし、その言葉もとても嬉しいが、しかし、眠いものは眠い。

「そんなに何時も何時も一緒にいては、早く倦怠期が来てしまうかも知れんぞ〜…」

呑みに行こうという誘いを新婚ほやほやの部下に断られた上司のようにぼやきながら、
ナギは、布団の中で寝返りを打って反対側を向いてしまう。
だが、本当にこの可愛い主人と一緒に学校に行きたいハヤテとしては、ここで引き下がるわけにはいかなかった。

「そうだ!お嬢さま」
「ん〜?」
「僕から、贈り物を差し上げたいと思うのですが、受け取っていただけますでしょうか…?」
618 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:49:30 ID:3yA7IBcq
ハヤテからの口から出た『贈り物』という言葉に反応して、布団の中で思わずパチリと目を開けてしまったナギだが、
しかし、ハヤテがそう告げたタイミングを考えれば、それは、この自分を何とかして起こすための策略に違いなかった。
でも、ハヤテは今まで一度だってナギに対して全くの空約束をした事はなかったから、その『贈り物』とやらの内容に、
ナギは興味を持った。

「どんなものをくれるのだ?」

布団を被ったまま答えるナギのその声音から明らかに眠気が去っている事を感じ取ったハヤテは、
ナギの身体の大きさにふんわりと膨らんでいる羽毛布団の、
おそらくはナギの耳があるであろう部分に向かって、そっと囁きかける。

「オレンジジュースよりももっともっと甘くて…」
「…?」
「グレープフルーツジュースよりも、ちょっと酸っぱいかも知れませんねぇ」

ジュースという単語が二つも並んだからには、やはり飲み物系だろうか?
だが、そんなに甘くて酸っぱくて、起き抜けの目覚まし代わりに呑んでも美味しく感じられるような飲み物があるなら、
それをこの自分が知らないはずはない。
いや待て。飲み物でなければ、食べ物か?
いやいや、ハヤテは確かに『僕からの、贈り物』と言った。
ハヤテには、屋敷の物、つまり三千院家の物と自分の私物を混同するような癖はなかったから、
ならば、ハヤテが自分で用意した何かか?

「うむむ〜…」

考えれば考えるほどいよいよもって深まっていく謎にとうとう耐え切れなくなったナギが、
細い腕をグイッと伸ばして上半身を覆っている掛け布団を足の方へパタンと二つ折りにし、
その開けた視界の中にハヤテの姿を捉えた、その時…

「ハ…、…んッ!」

あっという間に近付いてきたハヤテの顔が再びナギの視界を塞いだかと思うと、その唇が、
「ハヤテ」と呼び掛けようとして半分ほど開かれたナギの愛らしい桜色の小さな唇に、ふんわりと優しく重なってきた。
619 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:50:22 ID:3yA7IBcq
「!…」

いきなりのとても素敵で幸せな出来事に、ナギが口付けを受けた姿勢のまま固まっていると、
ハヤテは、ナギの唇の柔らかさを確かめるように、押し付けたままのその唇の先を二、三回ツンツンと尖らせてから、
ゆっくりと顔を離す。

「…あ、…」

幸せに頬を染めながらほんの間近で見詰めあう二人の間に言葉は無かったけれど、
ハヤテの藍色に煌めく澄み切った瞳と、ナギの優しい鶯色が美しい艶やかな瞳は、
その表面に愛する相手の顔をキラキラと映り込ませながら、互いへの深くて強い永遠の愛情を雄弁に語り合っていた。

「…」

二人は視線を熱く絡め合いながら、
うっすらと開いた唇を微かに閉じたり開いたりしては相手に「好きだ」と告げるタイミングを見計らっていたが、
しかし、その均衡がナギによって破られかけた、その時…

「…大す…、んんッ…!」

「大好きだぞ」と言いかけたナギの唇に、再びハヤテのそれが素早く重ねられる。

「…あッ」

ハヤテの温かい舌先がナギの小さな唇を優しくなぞりながら、その中への進入の許可を待つ。

「ん…ッ」

ナギの唇が微かに動いたことをもって許可が下りたと判断したハヤテは、
その少し広げられた隙間に大喜びで舌先を差し入れようと試みるが、と、どうだろう!とても嬉しいことに、
その隙間の入り口近くまで、ナギの可愛らしい舌先がハヤテのそれをおずおずと迎えに出て来てくれたのだった。

「んんッ…」

完全に重なってはいない唇から漏れてくる互いの温かで少しだけ荒い息遣いを、鼻や頬、そして顎に心地良く感じながら、
二人の舌の先は出会い、そして、お互いにその温かさと甘さを確かめるようにツンツンと軽く、
あるいは強く突付きあって、ナギとハヤテ本人たちより一足先に『おはよう』の挨拶を交わす。
620 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:51:24 ID:3yA7IBcq
「あっ…!ハヤテ…」

ナギが、掛け布団の襟を握り締めていた指を離し、その腕を、
自分の上半身の上に優しく覆いかぶさっているハヤテの首に回そうとした時、
ハヤテは、ナギの上からそっと身を起こすと、ナギに向けて優しく手を差し出しながら蕩けそうな笑顔で朝の挨拶をする。

「お嬢さま、おはようございます!」

思わずその手に掴まったナギは、ハヤテにその手をそのまま引っ張られて、苦もなく上半身を起こされてしまった。

「お…、おはよう、ございます…」

今更ながらに耳の先まで真っ赤になりながら挨拶を返すナギの小さな身体をハヤテはベッドから軽々と抱え起こすと、
その小ぶりな尻をそっとベッドの縁に据えて腰掛けさせ、自分はその前に跪いた。

「お嬢さま」
「ん?」
「僕からの贈り物は、お気に召しましたでしょうか?」
「うん…」

嬉しさと恥ずかしさで子犬が鼻を鳴らすような声で短く返事をするナギの幸せそうな桜色に染まった顔を見上げながら、
ハヤテは、真剣な顔でナギに話し始める。

「何で僕がお嬢さまと一緒に学校に行きたいか、お嬢さまはご存知ですか?」
「ううん…」

もちろんそれを知らないナギはフルフルと小さく首を横に振るが、やはり、もちろん早くそれを知りたい。

「僕がお嬢さまのお供をして校内を歩いている時…」
「うん」
「それを見た皆さんは、きっとこう思うに違いありません。『あの執事は、あんなに綺麗で可愛い主人に仕えているのか!
あんな素敵な女の子と何時も一緒にいられるあの執事は、物凄い幸せ者だなあ』って!」

ハヤテの言葉に欠片ほどの嘘も偽りも、更には誇張さえも混じってなどいないということは、
その藍色に輝く瞳の煌めきと真っ直ぐさを文字通りに目の当たりにしているナギには痛いほどよくわかった。
そんなナギのふっくらとした可愛い頬が、見る見るうちにさっきまでよりももっともっと濃くて美しい桜色に染め返されていく。

「そ、そうかな…?」
「はい!絶対そうですよ!!ですから、僕がお嬢さまの執事である事を、学校の皆さんに自慢させていただけませんか?」
「ま…、まあ、ハヤテがそうしたいというなら…、それも良いかも…」
「有り難うございます!!」

心の底からの喜びと嬉しさにその表情パッと太陽のように明るくしたハヤテが、言葉を繋ぐ。
621 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:52:18 ID:3yA7IBcq
「それに…」
「?」

不思議そうな表情になるナギの前からすっくと立ち上がったハヤテは、「失礼致します」と丁寧に断わってから、
ベッドの縁のナギのすぐ隣にそっと腰を降ろすと、ナギの小さな身体に逞しい腕を回して優しく自分の胸元へと抱き寄せ、
まだツインテールに纏めていないその艶やかな金髪のつむじに鼻先を埋めて深くゆっくりと息を吸い込んだ。

「ハ、ハヤテぇ!?」
「ああ…、お嬢さま…」
「そんな所…、クンクンしたら、ダメだぞ…」
「僕はお嬢さまの、このカスタードクリームみたいに甘い髪の香りが…、いえ、この綺麗な髪のだけじゃなく、
お嬢さまの香りが大好きなんです…」

大好きな男に優しく抱き締められながら地肌の匂いを確かめられてしまったナギは、もう、
首から上の肌を真紅に染め上げて「きゅう…」と力無くハヤテの胸元にただ夢中で縋り付くほか無かった。

「お嬢さまが学校をお休みになったら、僕は半日もこの香りから離れて過ごさなければならないんです…」
「うん…」
「ですから、お嬢さま無しでは半日生きるのがやっとのこの可愛そうな僕を助けてくださるおつもりで、
どうか、お願い致しますから僕と一緒に学校へ行っていただけませんか…?」
「…、…」

耳元間近で願い事をそっと囁くハヤテの甘い声音に、ただ一言「うん」と返事をする力さえ奪われてしまったナギは、
ハヤテの厚い胸板に火照る頬を埋めながら、小さく熱い溜め息混じりにほんの軽くコクンと頷くことしか出来なかった。

「有り難うございます、お嬢さま…!」
「…、うむ…」

そのつむじに、チュッチュッと軽く啄ばむようなハヤテからの口付けを何度も何度も受けながら、
ナギが、ハヤテの心臓の位置を確かめるように、その小さな掌をハヤテの白いシャツの胸元に優しく押し当てる。

「ハヤテ…」
「はい」
「私も…」
「はい…」
「私も…、ハヤテと、何時も一緒に居たいぞ…!」
「お嬢さま…!」
622 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:53:02 ID:3yA7IBcq
ハヤテが、自分の胸元で再び熱い溜め息をついた世界一愛くるしい主人の顔を覗き込もうとして首をぐいっと傾ければ、
その気配を感じたナギが、身体を支えてくれている愛する男の腕に預けた背中をしなやかに反らせ、
白い喉元をすっと伸ばし、美しく尖った顎先をくいっと上げて、
この自分の瞳の奥を一心に覗き込んでいる優しく美しいハヤテの藍色の瞳を、甘い熱を帯びた視線でうっとりと見詰め返す。

「お嬢さまは…」
「うん…」

ナギの背中を支えている腕にハヤテがそっと力を入れなおすと、無上の幸福に頬を染めながら見詰めあう二人の顔の距離が、
互いの息遣いを感じ取れるほどの近さにまで、再びぐっと近付いた。

「お嬢さまは…、僕の宝物です…」
「ハヤテ…」

ほんの間近の距離にあるナギとハヤテの唇が、互いを求め合って僅かにツンと尖った、その時…

「二人とも〜!早くしないと学校に遅れますよ〜!!」
「はっ…!はいッ!!」
「い、今行くのだッ!!」

寝室の扉をノックしながらのマリアの呼びかけに、二人は飛び上がって大慌てで身体を離したのだった。
623 ◆09q0zCYQtk :2008/10/27(月) 22:53:44 ID:3yA7IBcq
『け、け、今朝だけではないッ!』
『ほう!と、言いますと、具体的には?』
『ク、クッキーを二人で食べたり…、ラジコンを教わったり…、DVDを観たり…』
『何よそれ!ハヤテ君はナギちゃんの執事さんなんだから、そんなの、普通の事なんじゃないのかな?』
『だから…、そうではなくてだな…』

「…、うう…」

店の筋向かいに停まっている例のワンボックス車の中では、
先ほどからヘッドホンから聞こえてくるナギの言葉に冷や汗と脂汗に塗れながらハヤテが悶絶していたが、
その上更に、同乗して同じ音声を聞いているマリアやSPたちからビンビンと伝わってくる、
「照れまくるハヤテを見ないようにしよう」という必死の気遣いの気配にとうとう耐え切れなくなったハヤテは、
天辺から激しく湯気を立てている頭からその罪なヘッドホンを毟り取るように外すと、
それを握り締めたまま、コンソールにくたりと突っ伏してしまった。

「ああ〜…、お嬢さまぁ〜…」

ハヤテは、血が上りきって朦朧とのぼせている頭で、
まだまだ数々ある二人だけの秘密のエピソードを、ナギが歩に対してもうそれ以上明らかにしないように、
そして願わくば、歩から如何に煽られようと、間違ってもその詳しい内容について説明し始めるような事が無いようにと、
ただただ必死に念じつつ懸命に祈るばかりであった。
624名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 22:54:17 ID:3yA7IBcq
以上です
625名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:06:53 ID:LzPzQ9Vk
こ、これは!!
GJ
626名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:13:32 ID:cPOoXScP
あーたん萌えの俺に一本とるとは・・・・・

えーとティッシュティッシュ
627名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:18:28 ID:6Ti6VNJN
GJ
神ですm(__)m
628名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:35:17 ID:/SEAeuC1
「気がついたらティッシュに手が伸びていた」
なにをいっているのかさっぱりだろうが俺にもさっぱりだ

GJ
629名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 03:39:00 ID:rIiXJCZd
>>624
ハヤナギはいいなああ

ナギカワユス
630名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 14:51:01 ID:sH/iSwfT
ナギとあーたんの3Pがあるなら文句なし
631名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 15:57:58 ID:SK+apen2
咲夜と泉の3Pがあったならティッシュが足りなくて困ることになるだろう
632名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 16:32:20 ID:sH/iSwfT
な・・・に・・・さくやといずみだと・・・?
な、やめろっ、入ってくるなっ、うわ、ああっ、あーーーーーーーーたーーーん!!
633名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 21:53:59 ID:k/IwUgd5
ww
634名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 21:55:45 ID:5tsXmKsR
咲夜も泉もドMだからな。
ハヤテにいじめられるだけで幸せなんだろうな。
635名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 10:56:34 ID:iGGt2FJQ
ちょうど咲夜と泉とナギとアーたんが好きな俺には居心地のいい場所だなw
5P…は難しいから4連戦希望
636名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 01:22:56 ID:YkHQV/2l
雪路需要ある?
637名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 02:22:42 ID:MZMy8paR
何度もいうが ワタル×咲夜×伊澄 書いてくれや;;
638名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 03:47:59 ID:I2ifrBxn
>>636
俺の脳内雪路
「あんたには似合わないわよ?(…て、えぇ〜〜!?なに言ってんの?薫のやつ。え、マジ?私のこと、そんな風に、見てたの?…あ、やばい、顔赤くなってるかも…)」
639名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 09:31:45 ID:OXgQETCo
そんなに乙女じゃないだろw
640名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 09:44:35 ID:TxoQt0NV
いや、これはアリ
641名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 16:39:33 ID:nYUIorUT
>>636
ありまくり
642名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 19:26:18 ID:5m1JM1b5
歩とか見たい
643名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 01:11:41 ID:wK+k/cbR
>>636
最近雪路のよさに気づいた俺
他のやつにも是非気づいてほしい
644名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 01:43:53 ID:e+O/+J4D
初期の頃のイメージが強すぎて、どうも雪路だとエロに結びつけない俺がいる
645名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 10:44:24 ID:F+ZFhELe
ぼぬの書いた雪路は最高でした
646名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 19:28:06 ID:6Wu6yGbQ
ロリアさんください
647名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 19:42:56 ID:zCcM7HNe
俺もロリアさんのSSが読みたいです
648 ◆UsN53587.2 :2008/10/31(金) 21:36:27 ID:PVhCLFUt
切羽詰った仕事があるのに、こんなことしてる私を許して下さい
649 ◆UsN53587.2 :2008/10/31(金) 21:37:07 ID:PVhCLFUt
白皇学院の中心に聳える時計塔の最上部の豪華な調度を誇る生徒会室では、
今年、10歳で高等部に飛び級入学し、生徒会選挙で満票で生徒会長に選出されたマリアが、
その真ん中に設えられたコタツにひとり、あたっていた。

「ちびっ子会長!私が開発したこのマイクに向かって、何か話し掛けてくれませんか?」
「な!いきなりそんな事言ってもダメです!」

そこに、中等部から飛び級で入学し、副会長に選ばれた牧村が駆け込んできて、そのコタツに滑り込むと、
茶色い小さなマツタケのような物を突き付けるようにマリアの鼻先に差し出す。

「このマイクは、人の耳が心地よく感じる音を捉えると、大きく膨んでそれを知らせるようになっているんです」
「嫌です!そんなの恥ずかしいです。いくら牧村副会長にお願いされても、私は何もしゃべりません!」
「そんな〜!一言だけでもいいですから…」
「嫌だと言ったら嫌です!ダメと言ったらダメですっ!!」
「え〜…。ちびっ子会長の声、皆に『とっても可愛い』って評判なのになあ…」
「いい加減にしないと、手が滑りますよ?」

しゅんと悄気る牧村の傍に、介護用ロボ実験体一号がジーコジーコとぎこちなく歩み寄ってくる。

「アノ…、マキムラサン」
「あっ!いけない。論文の発表があったんだ!じゃあ、マリアちゃん。又あとで!」
「はいは〜い…」

牧村が戻ってくる気配がない事を確かめると、
マリアは、牧村がコタツの天板の上に放り出していったマイクのようなものを、そっと取り上げた。

「これ、何だか柔らかいですね…」
650 ◆UsN53587.2 :2008/10/31(金) 21:38:03 ID:PVhCLFUt

まあいいか…、と好奇心の強いマリアは早速そのマイクを幼い両手でしっかりと握り締めながら、
生徒会選挙の演説の時とは全く違うたどたどしい口調で話し始めた。

「あ…、あ〜、マリアです。えーと、えーと…、生徒会長をやっています…。あらら…?」

握り締めるマリアのその細い指を押し返すように、マイクの柄の部分が脈打ちながら太さを増していく。

「ほんとに膨らんできたわ…。おもしろい!」

面白くなったマリアは、エヘン!と一つ咳払いをして喉を開けると、軽く目を閉じて気持ちよさそうに歌いはじめた。

「え〜、では、マリアで、ちょっと歌います!♪マリアの『マ』は〜…。きゃあ!!」

見る見るうちにその色を真っ赤に変えたマイクは、歌うマリアの掌と指一杯に膨らんだかと思うと、
ピクンピクンと伸縮しながら、その天辺に一筋走るスリットから白い半透明の液体を何度も噴き出した。

「一体何なんでしょうか、これは…」

その白くて生暖かい液体はマリアの顔と前髪に粘着きながら絡み付いたが、
マリアが反射的に止めた呼吸を恐る恐る再開すると、それが何とも甘い香りを放っているということがわかった。

「あ!甘くて美味しいわ!」

そのヌルヌルを指先に絡めて口に含んでみたマリアが、ニコニコと微笑みながら無邪気な喜びの声を上げる。

「ああ…、とっても美味しい…」

年齢と全く不釣合いな厭らしい桃色に頬を染めながらうっとりと顔中の白濁液を指先でこそげては口元に運び、
それが一通り終わって、仕上げに、上目遣いに前髪にこびりついたそれを指でしごき取り始めたマリアの姿を、
防寒服を着込んだ牧村がベランダから撮影していたという事に、もちろんマリアは全く気付いてはいなかった。

「うう…、とってもさぶいですが、これも動画研究部の活動の一環ですからね。辛抱、辛抱…」
651名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 21:39:35 ID:PVhCLFUt
以上です
652名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 00:12:45 ID:vqmmgJaU
忙しいところ乙!
エロいっていうより笑ってしまうのだが・・・w
653名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 00:32:19 ID:gS47J7ri
>>648
許さない。





だからもっとやれ
654名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 05:35:44 ID:n0Iro9kt
乙です
エロって感じじゃないなwww
655名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 17:08:34 ID:Ids36LVt
ロリアさんに手コキされてえw
656!omikuji:2008/11/01(土) 18:18:43 ID:zvcnaCWJ
おみくじ旋風
657名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 19:08:03 ID:eV8EASII
普通に笑えたw

658名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 18:41:23 ID:G8pEgIrE
また今週も無意味な連載だったな・・・

あーたんの話はまだなのか・・・!
659名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 18:48:47 ID:a2Rygfsy
ヒナさんヒナさん
660名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 21:55:03 ID:vVQ8bkRU
いや、今週はよかった
ロリアさん出てくれば最高だが
661名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 12:00:13 ID:uUoTL/u0
ロリアさんのエロシーン出ねえかなぁ
662名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 21:39:30 ID:jtvdRpNm
過疎age
663名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 22:05:19 ID:pQxeZpzM
投下待ち
664名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 01:48:09 ID:FN1U6rkS
雪路の需要に気付いた奴挙手
665名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 04:50:39 ID:BERydlid
666名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 13:09:31 ID:Df2squ2R
667名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 15:22:10 ID:GlgyXYWR



だから投下してくれよ
668名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 19:28:48 ID:Oj5Oi6js
糞みたいなSS投下して自己満足してんじゃねえよカス
669名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:32:47 ID:mYOMAPhB
>>636=>>664

はやく雪路投下しろよ待ってんだから
670名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 11:27:51 ID:krGYH15Y
咲夜がいい
671名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 22:06:42 ID:bCknpn+1
過疎化が…
672名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 14:32:35 ID:N4ghse5S
投下こないかなー。
673名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 23:23:56 ID:qQIZ5nui
こないかなー。
674名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:26:23 ID:Km9uqo2E
連載当初はハヤテと同い年だったのに今ではサキさんと同い年になってしまった。
時の流れって恐いね。
675名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:27:27 ID:UAdbw2Ui
そんなお前は俺と同い年
676名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 14:06:46 ID:+HHtQJKy
三十七歳のオッサンがこんなとこ見てんのかよw
677名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 14:07:46 ID:lsAbt3aC
三十七歳なのはマリアさん
678名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 14:36:37 ID:wdVHY1d4
>>676-677
志村ー、後ろ後ろー。
679名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 19:09:40 ID:Km9uqo2E
>>676
おまえはサキさんをそんな年増に見てたのか。

はぁ(´Д`;)
680名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 04:27:17 ID:sfYsRHeJ
>>679に失望した
681名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 22:14:09 ID:DhNrvw8D
連載当初はロリアさんと同い年だったのに今ではマリアさんと同い年になってしまった。
682名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 10:29:02 ID:VCDtg2Mq
何か投下ないかね
この際、エロ無しでもいいから
683名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 19:21:56 ID:/k4M2Hn9
エロ無しは要らん
684名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:52:52 ID:cXmffOKX
廃れてるよなwww
685名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 14:01:03 ID:mVqZvr4W
エロ無しはいらねぇwww
しょうもないSS投下するなwww
ちょっww投下多過ぎww投下間隔は一日か半日空けるようにしようぜwww







その結果がこれだよ

今月投下0
投下間隔一ヶ月空けると勘違いしてるんですね、わかります
686名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 07:31:44 ID:M905lpJO
暇だから、ひなゆめの話でもする?
無駄に貶したりしなきゃ別にいいんでしょ?
687名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 09:09:41 ID:0YWhkwpM
ひなゆめねぇ、どうでもいいけど
でもそこ以外にハヤテ系のSSサイトないんか
688名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:46:47 ID:98F8YEaw
他のサイトの話しするくらいなら何かSS書けよ
そのサイトの名前が出ると荒れるってまだ分からないの?馬鹿なの?
689名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:46:02 ID:l0U3w2Jo
とりあえず誰かの投下を待つ
690名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 03:55:57 ID:3tK+HhpZ
何と言う過疎
一年ほどでこうも廃るとは…

職人を追い出した荒らしの大勝利ですかおめでとうございます
691名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 05:06:33 ID:Sw88caTo
これにてこのスレは荒らしの乞食スレになりますた。
もう次スレ入らねーな。合掌
692名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 12:30:25 ID:FnoKmPbJ
空気的にも投下できないだろうな、これじゃ
693名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 16:26:27 ID:jOsaic5E
以前、こういうすさんだ感じのところに投下したら驚くほど賞賛されたがな。たいした腕でもないのに

むしろ、逆に求められてるんじゃ
694名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 23:33:05 ID:5Q7GXkeG
過疎ってるし荒れてるしだから覚悟はいるな
695名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 07:37:05 ID:ZVI+VCXu
ストーリー無しの本編だけならまだしも……
エロいのってストーリー作りが大変だし……
696名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 16:01:26 ID:EBvqM0XZ
               ヘ(; `Д)ノ←3着(2着) カワカミプリンセス
             ≡ ( ┐ノ
             :。;  /
                  ヘ(; `Д)ノ←2着(1着) リトル・アマポーラ
                ≡ ( ┐ノ
                :。;  /

                      一二 (゚ω゚ )←1着 ポルトフィーノ
                    一二  /    \    (空馬)
                   一二((⊂ /)   ノ\つ))
                     一二  (_⌒ヽ
                      一二  丶 ヘ |
                       一二  ノノ J
697名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 20:48:32 ID:V7TzTa2N
>>696 ○○○がポロリ
698名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 23:55:12 ID:psQYg935
職人待ち
699名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 03:41:55 ID:n0C41EiO
シチュエーション投下

西沢さんヒナギクを誘う、だが断られる
(あんなものが空を飛ぶわけないじゃない…)
「せっかくならハヤテ君を誘えば?」
「最初はそう思ってたんですけど…やっぱりヒナさんと行きたいかなって」
「なんでそこで私なの?」
「なんでってそれは…(ヒナさんのあんな頑張り、ううん、応援を見たら…)ヒ、ヒナさんと、色々ともっと仲良くなりたいと思ったから…」
「………え…色々?」
以下百r


続き誰か頼みますお願いします。
700名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 10:39:01 ID:tcAa6/XE
「ヒナさん 私、ハヤテ君が大好きだけど、同じぐらいにヒナさんも好きなの」

「えっ・・・」

「だから今回の旅行は私とヒナさんだけの旅行だあよ。」
701名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 12:07:53 ID:vHW3N5IC
>「だから今回の旅行は私とヒナさんだけの旅行だあよ。」

志村○んが演る婆さんだ

「二人だけの熱いハネムーンは、ハヤテ君たちには秘密だあよ」
「え?あなた、誰?」
702名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 12:15:40 ID:jypNfTeL
リサ:いかりや
ミキ:仲本
泉:高木

の雷様を何故か思い浮かべた
703名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 17:19:13 ID:XN2KwaWs
ということは、ヒナはカトちゃんか。

タイツに腹巻き姿で、さらにエロパロ板的には、

「や、やだ、こんな恥ずかしいカッコ見ないでハヤテくん…」

…、…ないな。
704名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 19:22:07 ID:wlNCt6N0
>>699>>700もっともっと
705名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 19:44:38 ID:4iIoO8vu
ハム「ヒナさんは私の嫁、ハヤテくんは私の婿」
706名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:36:11 ID:vHW3N5IC
大○漢方胃腸薬「舐める前に、揉む」
707名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:33:58 ID:rx2k8Xoa
えっと、咲夜がハヤテを「お兄ちゃん」と読んでるのは、既出ですか?
708名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:39:25 ID:DWz7UrhH
はやてお兄ちゃん・・・

「えっ なんですか咲夜さん。」

ウチな、お兄ちゃんがずっと欲しかったんよ。 ほでハヤテのことを・・・その お兄ちゃんって呼びたいかなって。

「そうですか…」
「なんだかお兄ちゃんって咲夜さんに言われると照れますね。」

照れるとか言わんといてーな、ウチだって恥ずかしいねん。
それでもハヤテの事をもっと親しく呼びたいからウチ・・・


709名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 04:09:50 ID:PDJQc67I
ぬるぽ
710 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/18(火) 16:16:13 ID:LuWdfGrz
やっと仕事が一区切りついたと思ったら、風邪ひきました

>>708 イチャイチャさせるだけでいいなら、何とかなるかも知れません
711名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 16:34:02 ID:EN+Tu4tT
頼む
712名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 20:47:04 ID:Q0q2d3A2
もうゆとりしか居ないんだろうな
漫画も最近迷走しすぎだし・・・
713名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 20:49:19 ID:tSk9Xfx3
714名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 22:54:39 ID:rx2k8Xoa
じゃあ、ナギが朝起きたら何故か咲夜がハヤテの事を「お兄ちゃん」って呼んでて、
一悶着ってのを作るか。
715名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 01:37:49 ID:whEf6D4M
>>709
ガッ
716 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/19(水) 21:51:36 ID:odQSgCgI
※ハヤテとナギはラブラブではない、という設定です。



「ふ…、二人きりやから、思い切って言うけどな…」
「はい…?」
「実はウチ、『お兄ちゃん』っていうのに、ちょっと憧れてんねん…」
「は!?」

咲夜からのいきなりの真剣な告白に、さすがのハヤテも面食らってしまった。
今日は4月3日、咲夜の誕生日。
夕方から開かれているそのパーティーにハヤテはナギと共に招かれていたのだったが、その人込みに疲れたのか、
それとも何か他に理由があるのか、その会場から途中で姿をくらましたナギを探すために、
咲夜とハヤテは、先ほどから広大な相沢邸の中庭に出ていたのだった。

「えっと…、確か咲夜さんには、ギルバートっていうお兄さんがいらっしゃったはずでは…」

妾腹であることは本人の責任ではないにしても、外見だけは明らかなアングロサクソンだが日本語も英語も覚束ず、
やる事成す事全て的外れなギルバートが『兄』だと言われて、咲夜としても困っているんだろうな、とはハヤテも思ったが、
しかし、それでも兄は兄である。しかし…

「あんなん、ウチの思ってる『お兄ちゃん』と違ゃうわ!あんなもん、“兄”にカテゴライズしたないっちゅうねん!!」
「それは…」

ちょっとはなれた立ち位置でくるりとこちらを振り返ると、
腰の両側に手の甲をグイッと押し当てて腹立たしげに台詞を吐き捨てる咲夜の様子に、
ギルバートがどれほどまでに彼女の『理想のお兄ちゃん』と相違する存在なのかを思い知らされたハヤテは、
ただ俯くほか無かった。

「それで…、実はな…」
「?」
「最近…、ウチは自分の事を何て呼ぶか、密かに悩んどってん…」

今さっきの剣幕とは打って変った恥ずかしげな咲夜の声音に、ハヤテは、おずおずと顔を上げる。

「僕の事をどうお呼びになるか、ですか?」
「そうや…。何時までも『借金執事』て呼び続けるわけにもいかんやろ」
「あはははは…。そ、そうですね…」

咲夜からの『借金執事!』という呼びかけに悪意がない事くらいハヤテは十分承知していたが、
それと、『お兄ちゃん』への憧れとが咲夜の中でどう繋がったのか、もちろんハヤテには分からない。

「そこでな…、今、思いついてんけど…」
「はい…」

“最近―つまり、このところずっと―悩んでいる”ことに、“(たった)今、思いついた”解決法がどれほどの効果を発揮するものか、
やはりハヤテには分からなかったが、とにかくここは咲夜の言うことを黙って聴くにしくはない。
717 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/19(水) 21:52:49 ID:odQSgCgI
「自分のこと、これからは、『ハヤテお兄ちゃん』て呼ぶんはどうやろ…?」
「え…?ええ!?」

常夜燈の冴えた明かりに照らし出される、
パーティードレスに包まれたスタイルのいい肢体をモジモジとくねらせながらの咲夜の提案に、
またまたハヤテは面食らってしまった。
年は確かに自分の方が上だが、血族でも姻族でもない、ましてや他家の執事であるこの自分を『お兄ちゃん』と呼んで、
咲夜は一体どうしようというのだろうか?

「なあ!良えやろ?」
「そうおっしゃられましても…」
「良えやんか。なっ!なっ!!」
「しかし…」

タタッと目の前まで走り寄って上目遣いで一心にせがむ咲夜に対して、ハヤテはどう対応すればいいのか分からなかった。
それに、咲夜の事だ。自分が「はい、分かりました」と同意した次の瞬間に、
「アホか!何でウチが自分のこと『お兄ちゃん』なんて甘ったるい呼び方せんならんねん!!」と来る可能性も十分にある。
だが…

「二人きりん時だけや…。二人きりん時だけ!な?」
「ですが…」

更に身体をぐっと近付けながらハヤテの胸元に縋り付かんばかりにして切なげな声音で哀訴を繰り返す咲夜の様子に、
ハヤテは本当に困り果ててその真意を探ろうと咲夜の瞳をじっと見詰めた。

「ウチに『お兄ちゃん』て呼ばれたら、けったいな感じがするか?気色悪いか?迷惑か…?」
「いえ…、その様なことは、決して…」

月明かりを映し込んで美しく輝く咲夜のクリクリと大きな可愛いつり目が、見る見るうちに悲しげに潤み始める。
718 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/19(水) 21:53:31 ID:odQSgCgI
「…、そやったら、『お兄ちゃん』て呼ばせてぇな…」
「咲夜さん!」

銀色に輝く小粒の真珠のような泪を瞼一杯に溜めながら喉を詰まらせる咲夜の頼りなげに小さく震える肩先を、
その涙が零れ落ちるのを防ぎ止めようとするかのように、ハヤテは咄嗟に大きな掌で優しく包んだ。

「な…?良えやろ…?」

咲夜がハヤテの胸元に掌をそっと押し当ててそのまま身体の力を抜くと、
自然にハヤテの掌が咲夜の上半身の全てを支えるような状態になる。

「…」

ハヤテは真剣に考えた。
これほどまでに取り乱しながらの咲夜の懇願が、嘘や冗談、ましてや『ネタふり』などであるはずがない。
何より、「二人きりの時だけ『お兄ちゃん』と呼ばせて欲しい」というその条件を考えれば、それは最早明白だった。

「分かりました…」
「へ…?」

パチパチと可愛らしく瞬く咲夜の涙目を優しく見詰めながら、ハヤテは静かに頷いた。

「はい。咲夜さんがそうまでおっしゃるなら、どうぞご遠慮なく僕のことを『お兄ちゃん』とお呼び下さい」
「ホンマ!?」
「はい!」

常夜燈と月の光が織り成すコントラストに、とても嬉しそうに微笑む咲夜の顔が美しく浮かび上がる。

「あははは!嬉しいわぁ〜!!有り難うな!ハヤテ!!」
「どう致しまして!」
「あ!『ハヤテ』違ゃうわ!!」
「?」
「『ハヤテお兄ちゃん』や!」
「はい!」
「やったぁ!ウチに『お兄ちゃん』が出来た!」

さっき泣いたカラスは何処へやら、軽やかなステップを踏みながらハヤテの胸元から離れた咲夜は、
優しく見守るハヤテの周りをくるくると回り、その執事服の袖口を摘んだり、広い背中をポンポンと軽く叩いたりしては、
嬉しさで一杯の声で「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」「ハヤテお兄ちゃん!」という“憧れの呼び掛け”を一頻り楽しんだ。
719 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/19(水) 21:55:53 ID:odQSgCgI
「ハヤテお兄ちゃん…。あのな…」
「はい。どうなさいましたか?」

やがて、ハヤテの正面で足を止めた咲夜は、
視線を忙しなげに宙に彷徨わせながら可愛い頬をプッと膨らませ、形の良い唇をツンと尖らせて、ボソッと呟いた。

「少し…、寒いねんけど…」

なるほど、上品なデザインだが露出度の高いパーティードレスは発育のよい咲夜の肢体をより魅力的に見せてはいたが、
露になっている細くて白い肩先や背中は、この季節のこの時間の野外ではやはり涼し過ぎるだろう。

「はい…」

一応返事はしたものの、しかしハヤテは咲夜に相応しいショールを持参してはおらず、
かといって簡単に自分の執事服の上着を掛けるというのも、他家の令嬢に対する態度としては余り相応しくはないだろう。
ならばここは、ショールをとって再び出直すにしろ、暖をとるためにも一旦屋敷に戻った方がよいのではないか、と、
ハヤテが提案しようとした時…

「寒い言うとんねん!!」
バシッ!!

咲夜の何時も通りのハリセンツッコミが、ハヤテのほっぺたに炸裂する。

「あ痛たた…。」
「寒いゆうたら寒いんじゃ!ホンマ、間ぁの悪い奴っちゃな!!」
「じゃあ僕は、どうすれば…」

ハヤテの胸元に人差し指を突き付けながら迫る咲夜の頬は、月明かりを通しても、
今しがたひっぱたかれたハヤテの頬と同じくらい、ボーっと赤く染まっているのが分かる。

「可愛い妹が『寒い』言うとんねん!」
「はい…」
「は、は、早いとこ…、う、ウチを抱っこして、暖っためや!」
「ええ!?」

幾らなんでも、
夜な夜なこんな人気の無い暗がりで寒がる妹を抱き締めて温める兄など居る訳がなかろう、とハヤテは思ったが、
ハリセンでの殴打は仕方ないにしても、
さっきの咲夜の様子からすれば、ここで抱き締めてやらなければ、また泣き出しそうになるに違いなかった。

「分かりました…。どうぞ、おいで下さい…」

ハヤテは仕方なく、その胸元に咲夜を招き入れるために、掌を少し上に向けてそっと両腕を広げて見せた。
720 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/19(水) 21:56:54 ID:odQSgCgI
「最初からこうしとったら、ほっぺた張られんでも済んだんや…」

咲夜は赤らんだほっぺたを又もプッと膨らませてボソッと呟くと、そのまま、ずいっと一歩でハヤテのすぐ前まで近付き、
その熱く火照る頬からドキドキと高鳴る胸元にかけてを、ポン!と投げ出すようにハヤテの逞しい胸板へと一息に凭せ掛けた。

「済みません…」

広げられていたハヤテの両腕が、咲夜の寒そうな肩口と背中を暖めるために、そっと優しくそこへ回されていく。

「お兄ちゃんゆうんは、妹のこと可愛がるもんやで…。これからは、気ぃ付けや!」

自分の胸元に縋り付きながら消え入りそうな声で我がままを言う困った妹に、
ハヤテがもう一度「済みません」と詫びようとした瞬間…

「せやから、『いい子、いい子』せんかい!!」
バシッ!!

「あ痛…。『いい子、いい子』ですか…?」
「ウチの髪を優しゅう撫でんねん!コラ自分!『お兄ちゃん』の癖しやがって、妹も良う可愛がらんのか!!」

胸元をくっつけたまま自分を振り仰ぎながら眉間に不愉快そうな皺を寄せて自分を詰り付ける咲夜の顔を見て、
ハヤテは思わず呟いた。

「やはり、ご親戚なんですね」
「何や?いきなり…」
「咲夜さんの目の辺り、ナギお嬢さまにとてもよく似ていますね。やっぱり、血は水よりも濃いって…」
721 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/19(水) 21:57:38 ID:odQSgCgI
ハヤテの口からナギの名が出た途端、咲夜は身体を少し強張らせて、再びハヤテの胸元に顔を伏せてしまった。

「咲夜…、さん…?」
「二人ん時はッ…!!」
「は、はい!」

自分の胸元に深く顔を埋めたまま怒鳴る咲夜の語気の強さを心臓に直に感じたハヤテは、
直感的に、又、咲夜を泣きそうに動揺させてしまったのではないかと狼狽えた。

「自分とウチの二人しか居らん時は…」
「はい」

やはり顔を伏せたまま、やっと聞こえるだけの声で呟く咲夜に、ハヤテも静かに返事をする。

「…、ナギの事は、言わんといてんか…!」
「はい…」

少し身動ぎをして、もっともっと深くその頬を胸元に埋めてくる咲夜の細い肩先を、優しく、そして強く抱き締め直すハヤテは、
自分の主人が身に纏っているのとは違う匂いを、その鼻腔の奥に快く感じ初めていた。そして…

「ハヤテお兄ちゃん…!」
「はい?」
「『はい?』違ゃうわ!『いい子、いい子』、忘れとる…」
「済みません」

つむじから後頭部にかけてを、ゆっくりと慈しみ深く何度も何度も撫で付けてくれるハヤテの掌の優しさを快く地肌に感じながら、
咲夜は、そのハヤテの執事服の胸元に埋めた鼻先からそっと少しずつ息を吸い込んで、
大好きなお兄ちゃんの匂いをこっそりと、だが、思う存分に確かめたのだった。
722 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/19(水) 21:58:22 ID:odQSgCgI
「せや!ハヤテお兄ちゃん!!」
「は、はい!」

大好きなお兄ちゃんのほんのりと温かい大きな身体とその匂いに包まれながら髪を丁寧に撫でられるうちに、
とても良いことを思い付いた咲夜は、ハヤテの胸元に埋めていた顔をパッと上げた。

「自分のこと、呼び捨てにしてくれへん…?」
「そ、それは…」

自分の直接の主人はもちろんナギだが、しかし、いかに二人きりの時だけとはいえ、
明らかな主筋にある者を呼び捨てにするということに、真面目なハヤテは、大変な心理的抵抗を感じざるを得なかった。

「二人きりん時だけや…。な…?」
「はあ…」

再び胸元にしな垂れ掛かりながら鼻に掛かった甘えた声でねだる咲夜に、またまたハヤテは困ってしまう。

「だって、お兄ちゃんは普通、妹のこと『さん付け』でなんて良う呼ばんもん!」
「まあ…、それは、そうですが…」
「なあ〜!なあてぇ〜!!ハヤテお兄ちゃ〜ん!二人きりん時だけ〜!」

いや、だから、そんな発育のよい両の胸の膨らみをグイグイと兄の胸元に押し付けながら、うっとりとした上目遣いで、
兄の二の腕を軽く掴んでゆさゆさと揺さぶる妹など、何処の世界にいるものか!と、やはりハヤテは思ったが、
しかし、まだ幼さが残っているとはいえ、一個の女性である咲夜を自ら進んで抱き締めておきながら、今更嫌とは言えなかった。

「それじゃ…」

覚悟を決めたハヤテは、エヘンと一つ咳払いして咲夜の美しい瞳をじっと見詰めた。そして…

「咲夜…」
「ハヤテお兄ちゃん…」

そっと囁くように返事をすると再び自分の胸元に顔を伏せて「ふぅ」と小さく熱い溜め息をつく咲夜の肩を再びギュッと抱き締めながら、
ハヤテは、我がままで可愛い妹を持った兄の身の上の嬉しさと大変さを、
「お兄ちゃん」と呼ばれる度にムズムズとしたこそばゆさを増してゆくその心の奥深くで、静かに噛み締めていた。
723 ◆tiI0yAaOMs :2008/11/19(水) 21:59:13 ID:odQSgCgI
おまけ

熱く抱擁し会うその二人の姿を、物陰からじっと観察している三人の人影…

「ハヤテの奴めッ…、絶対、絶対、許さんぞッ!!」
「うむむ…」
「困った事になりましたね…」

握り締めた拳をぶるぶる震わせながらナギが憤れば、その隣では、咲夜の執事の巻田と国枝が、困り果てていた。

「よし、分かったッ!!」
「どうなさるのですか?ナギお嬢さま」
「ハヤテたちがそのつもりなら…」
「?」
「巻田ッ、国枝ッ!」
「はい!」
「お前たち、私のことを、『妹ちゃん』と呼ぶのだ!いいな!!」
「え〜!?それじゃあ私たちは、ハ○ヒじゃないですか!」
724名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:01:00 ID:odQSgCgI
以上です うーん、寒いです
725名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:22:32 ID:AMV6V+I5
結構よかった
726名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:55:14 ID:5hnrujcQ
ぐはあ! しまった先を越された。

でも、いい作品だ。GJ!

そういえば細菌クラウスを見なくなったような気がする。
727名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:29:42 ID:4wCr5UGU
GJ
728名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:34:01 ID:PElxJHio
咲夜がハヤテを「お兄ちゃん」とよんでいるのを
投下してもいいんだろうか。
先に投稿されたのがい作品だから躊躇われる。
729名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 02:20:43 ID:8wjPtUWe
>>724
GJでした。
ただ甘い、サクハヤのイチャイチャっぷりが良かったです。
>>728
そんなに気になるなら1日2日待ってみれば?
推敲してより良いSSになればよし、だし。
個人的には早く読んでみたいけど…
730名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 05:10:08 ID:R+0AyeXd
なんというか…このスレ悲惨だな

いい加減まともなSSが読みたいわ
731名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 07:13:02 ID:MGBbkQ3y
つ ひなゆめ
732名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 08:08:32 ID:1aqwSIzI
↓その名前を出すな、と以下無限ループ
733名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 08:55:55 ID:UH68bEIe
↑だが断る
734梅雨の贈り物 ◇見知らぬ隣人:2008/11/20(木) 12:35:39 ID:AgsdlcEm
こんにちは、西沢さんSS投下するよ


曇天の梅雨空の下、まとわりつくような湿気が午後の街を覆っていた。
その日は一日中小雨が降っており、
西沢歩は学校の授業を終えた後
寄り道もせずに家に帰って自室のベッドの上で漫画を読んでいた。
しばらく前から蛍光灯の明かりがチカチカと暗くなったり明るくなったりを繰り返している。
替えは置いていなかったがこんな日は電器屋に行くのも億劫だ。
そんなことを考えているうちに、歩はベッドの下からモゾモゾと床を擦るような音がしているのに気づいた。
(な…何なのかな、この音は…もしかして今流行りの「ス」で始まり「カー」で終わる…
いやいや、「ド」で始まり……)
動悸が激しくなる…ここは相手(人間だったと仮定して、ほら、近所の猫かもしれないし)
を刺激しないように、気付かないフリをするのだと自分に言い聞かせる…
(そうだ、まずは落ち着くのよ…深呼吸…しんこきゅ…)
だが歩が小さな覚悟を決める前にベッドの下にいるものは姿を現わした。
緩慢な動作で頭をベッドの下から突き出し、
ベッドの上で固まっている歩に顔を向けて開口一番こう言った。
「こんにちわああああ」
735梅雨の贈り物(2) ◇見知らぬ隣人:2008/11/20(木) 12:37:54 ID:AgsdlcEm
「おわあああああああああああああっっああっ〜〜〜〜!!」
歩は完全にパニックに陥っていた。
ベッドの上から飛び起きる様はまるでハムスターのごとく俊敏で、
開けてないドアに頭からぶつかる様も…やっぱりハムスターのごとし。
衝撃でひっくり返り、後頭部を部屋の床にぶつける「ゴッツ」という音が階下まで響いたが、
今この家にいるのは歩だけなので、気付く者はいない。
いや、この表現は正確ではない…家にいるのは歩の他にベッドの下から出てきた怪しい人物、
そう、それは近所のマヌケな猫などではなくまぎれもなく人間だ!
上等そうな、しかしちょうど今日の空模様のような灰色のスーツに真っ黒なネクタイを締めた30代サラリーマン風の男だ。
彼は歩の仰天する様子を見、ベッドの下から這い出て立ち上がると、
床に転がってじたばたしている歩に左手をかざす。
「落ち着きなさい、お嬢さん」
男の掌が光ると不思議と歩の心は平静を取り戻していった。

「私は神様です…フフフ。スでもドでもありませんよお嬢さん…安心なさいフフフフフ」
安心しろと言われてもまるで説得力はなかったが、
神様なら一人知り合いがいるので、そんな電波なセリフも普通の人よりは驚かなかったのかもしれない。
(歩も普通を絵に描いたような普通だがその点だけは違っていた)
「何故私があなたのところに来たか、心当たりがないという顔をしていますね?」
…別にそうではなかった、神様であろうがなかろうが、
ただこんな状況から解放されて、何事もなかったように風呂に入って夕食を食べて眠りたかっただけだ。
「あなた、昨日傘を拾ったでしょう?」
「傘…?」
736梅雨の贈り物(3) ◇見知らぬ隣人:2008/11/20(木) 12:39:09 ID:AgsdlcEm
歩はすぐに思い出した。
昨日の放課後の帰り道、雨が降ってきたので近くの神社の境内で雨宿りした。
その時に向こうの茂みの中に傘の取っ手が突き出ているのが目についたのである。
(あれ、使えないかな?どうせあんなとこに捨てられてるんだし、もってってもいいよね)
歩は茂みのほうに行くとガサガサいう草木の間から傘を抜き取った。
金属部分はところどころ錆でおおわれていて、恐ろしくボロい傘だが、一応開く。
なんとなく茂みの向こうに目をやる。
薄暗く、背の高い雑草が伸び放題に伸びている…好んで入ろうとする者はいないだろう。
葉っぱの上に大きなかたつむりがいる…頭を上げ、こちらを見上げているような気がした。
歩は何故か理由もわからぬ不気味な想いに駆られ、傘をさし、自転車を押して家に帰ったのである。

「わたしは傘の神様です…付喪神というのをご存じですか?」
「つくもがみ?」
「長い年月を経て古くなったものが、神…まあ私の場合、妖怪といってもかまいませんが、
とにかく私は傘のそれなんですよ。
私も長いこと大事に扱われていた時代がありましたが、
傘というものは往々にしてどこかに忘れられたり、捨てられる運命にあります。
私にもついに終りの時が訪れたかと思っていたときに、あなたが私を拾ってくださったのです。
物にとっては、人に使われることこそが、無上の喜びなのです。
あの暗い茂みの中で物としての生を終えるのはあまりにも酷。
あなたは私の生の最期にいい思い出をくれたのですよ」
「はあ…そうなんですか」
「あなた凄い普通の受け答えしますね。私セールスマンとかじゃないですよ?
神様ですよ?」
「そんな恰好じゃ説得力がないよ、証拠を見せてくんないかな。」
歩は目の前の自称神様の話を聞きながらもどうにかして警察に連絡する手段を考えていた。
どうせ神社で傘を拾ったところを見ていたストーカーが適当な話をでっち上げている決まっている。
彼女は凡人のくせに自分の容姿にはそこそこ自信があるのだ。
「証拠ですか?面倒ですねえ!疑り深い子は嫌われちゃいますよ?ね?西沢さん。」
目の前でとんでもないことが起こった。
男があろうことか、ハヤテの姿になったのだ。
いつ変ったのかわからなかったが、確かに目の前にいるのは綾崎ハヤテその人だ。
歩が告白する前、潮見高校の制服を着て、
歩が遠くから憧れていた頃の懐かしいハヤテの姿がそこにある。
「ハ…ハヤテくん?ええ〜〜〜〜〜っ!」
「どおですかああ?信じてもらえましたかああ〜〜〜?」
声は元のままだった。
「ハヤテ君の姿でそんな気持ち悪い声で喋るなあ!」
歩は思わず渾身の右ストレートを目の前のハヤテの姿をした自称神様に叩き込んでいた。
「ぶふぉあおぅ!」
倒れて柱に頭をぶつける自称。
「ああっ!ハヤテくん!」
「こ…このアマ……とにかくこれでわかったでしょう?私が神だということが」
「あはは、ごめんごめん。信じるよ、長くなると困るし」
737梅雨の贈り物(4) ◇見知らぬ隣人:2008/11/20(木) 12:40:50 ID:AgsdlcEm
「では話を戻しましょう…ぶっちゃけあなたにお礼がしたいんですよ。
なんでも欲しいもの3つ言ってごらん?」
「じゃあipodナノが欲しい」
「普通だなオイ!そんな小ネタはいいんだよ!…まあいいでしょう」
自称が指をくるっと回すと、まるでマンガのように煙が出て、
歩の目の前にipodナノが出てきた。
「わあ〜〜すごい!貰っていいの!?」
(これは、もう疑う余地なく本物なんじゃないかな?
まじめに生きていればいつかいいことがあるんだ…!)
歩はさっきの警戒心はどこへやら、目の前の男を完全に信じる気になっていた。
「どうぞどうぞ、そんなもんならいくらでも…さあ、あと二つですよ?」
「う〜〜〜〜ん……じゃあ、シュレッダー」
「シュレッダー!?なんでそんな…まあいいでしょう」
今度もやはり目の前にシュレッダーが出てくる。
願い事はあと一つだ。
だが、欲しいものといきなり言われてもなかなか出てこないものである。
「最後のひとつ…う〜〜ん…」
「迷ってるようですね…あなたの本当に欲しいもの、よく考えたほうがいいですよ?
なんせ最後の一つなんですから」
「そうは言っても…うーん」
「さっき私が変身した彼、ハヤテくんですか…彼、あなたの想い人でしょう」
いきなり真実を見抜かれて真っ赤になる歩。
「ななな何をいきなり言ってるのかな!?そ…そうだけど…あたしの心を読んだの?」
「デリカシーのないことをしてすみません。
ですが、あなたの一番欲しいものは彼ですよね?
何故彼が欲しいって言わないんです?」
「言えば出してくれるの?」
「いいえ、血の通ってるものは無理ですよ」
「出来るとしてもそんなこと言わないよ。そんな方法でハヤテくんと結ばれても意味ないもん」
「いやはや、若いのに立派な考えをもっている」
「普通だよ…そんなの」
「しかし、これぐらいなら出せます。」
自称は手をくるくる回した。
「?靴?これ男物でしょ?」
歩の目の前に現れたのは一揃えの革靴だ…妙なのは、
よく手入れされているようだが、それが一目見て新品ではないとわかることだった。
「わかりませんか?彼の靴ですよ」
738梅雨の贈り物(5) ◇見知らぬ隣人:2008/11/20(木) 12:42:15 ID:AgsdlcEm
ドキッ

「彼…ハヤテくんの??」
「そう」
「だっ、ダメだよ!返してきてよ!何で私がハヤテくんの靴欲しがるのよ!」
「ですが、好きな人の持ち物を持っていたいと思うのは当然なのでは…?」
「そうだけど、靴なんかありえないし、盗んできちゃダメだよ…あんた本当に神様なの?」
「そうですか…喜んでもらえると思ったんですがねえ。じゃ返してきますか。」
「当り前だよ!もう…」
自称は手に靴を抱えたまま神経を集中させる。
「持ってくるのは簡単なんですが、返すとなるとちょっと時間がかかりましてねえ…
元の場所にちゃんと置くようにしなきゃならんもんですからあ…」
目の前にハヤテの靴がある…ハヤテが毎日履いてる革靴だ…
歩はごくんと唾を飲み込んだ。
ハヤテくんの…

「ねえ…ちょっとだけ貸してくんないかな…」
739梅雨の贈り物(6) ◇見知らぬ隣人:2008/11/20(木) 12:43:35 ID:AgsdlcEm
翌日、空は梅雨の晴れ間の青空を覗かせていた。
いつもならこんな日の放課後は商店街に行って買い食いでもしたいところだが、
今日の歩の心は天気とは対照的に疲れ気味で、沈んでいた。
授業にもまったくもって身が入らなかった。
帰り道も青ざめた顔でトボトボと家の方角に足を運んでいた。
「西沢さん!」
馴染みのある声が後ろから聞こえた。
声をかけたのは綾崎ハヤテだった。
小奇麗な執事服を身にまとい、青空のような笑顔でこっちに歩いてくる。
今の歩にはその笑顔はあまりにも眩しすぎた…
自然と目に涙があふれそうになる。
「ハ、ハヤテくん…」
「どうしたんですか、西沢さん。何か今日は顔色が悪いような…寝不足ですか?」
「あ、あはは…そうなの。夜更かししちゃって」
チラっとハヤテの足もとに目をやる。
靴は真新しかった。
胸にズキっと針が突き刺さるように感じたが、顔は平静を装った。
「その靴、ステキだね。新しいの買ったんだ」
「そうなんですよー。それが革靴が一足なくなっちゃいまして、
仕方ないから新しいの買ったんです。」
その後もとりとめない話をしながら一緒に帰った。
いつもの歩なら小躍りして喜ぶところだが、
今日は相手の顔をまともに見れなかった。
740梅雨の贈り物(7) ◇見知らぬ隣人:2008/11/20(木) 12:45:27 ID:AgsdlcEm
その夜、歩はある人物に携帯から電話をかけた。
明日の日曜日ハチ公前で会う約束をした。
相手の能天気な声を聞いたら少し心が安らいだ気がしたので歩はその晩はわりと眠れた。



「罪を犯しました」
「はぁ?」
日曜日の朝、歩は神様ことオルムズト・ナジャと喫茶店にいた。
この神様、先日の怪しい自称とは違い、正真正銘の神様である。
普通の女性にしか見えないが、どうやらそういうことになっている。
ちなみに単行本のカバー裏とキャラソンCDドラマパートにしか出現しない。
神様はトーストとコーヒーとベーコンエッグのモーニングセットを注文し、コーヒーには砂糖を小さじ3杯ぐらい入れていた。
「私は罪を犯したのです…私は穢れてしまったのです。
その罪を聞いてほしくて呼んだんです」
「ああ、そうなんですか。いいっすよ?私でよければ、聞いてあげますよ」
神様はトーストにバターとジャムをたっぷり塗ってもしゃもしゃと食べながら受け答えしていた。
「私は許されるんでしょうか?神様に罪を告白すれば許されますか?」
何か今日の西沢さんは真剣だ…どうせ高校生の悩みなんて大したことがないだろうと
タカをくくっていた神様だったが、さすがに歩の剣幕を見ると事は重大らしい。
「何があったの?西沢さん。落ち着いて話してみて?」
歩はおとといの午後にあったこと、そしてその晩にあったことを包み隠さず話した。

「そうですか…わかりました。
まず、その西沢さんの部屋に現われた自称神様のことですが、彼は神様ではありません」
「神様じゃない?」
「付喪神でも妖怪の類でもありません。悪魔ですね。」
歩の顔が一気に青ざめる。
そんな恐ろしいものが自分の部屋に入り込んだのか…
「傘の話はただあなたに近づくための口実にすぎません。
でもその傘を拾った日に目をつけられたのは確かですね…。」
「私はどうしたら…」
「心配ありません。彼は人の歪んだ情念を食い物にする悪魔のようですから、
その靴を西沢さんに渡し、その晩…その、罪を犯させたことで気がすんだみたい。
もう彼の気配はこの街にはありません。」
だが罪の意識は依然歩の心に根を張っている。
「…まあ、若いうちは魔がさすこともあるのんですよ、西沢さん。
もう二度としないって思ってるなら、それでいいんじゃない?
自分の中だけのことだし。」
なんだかフツーのなぐさめになってしまったがそれもこれも
周りが今まで神様なのに神様扱いしてくれなかったから
こういう真面目なときにどう対処していいか忘れてしまったのだ…
しかしどうも歩はどっと肩の荷が下りたらしく、おいおいと泣き出した
「うわあああああん!ハヤテくん、ごめん…ごめんね…許して!
もう…もう二度とあんなことしないから…嫌いにならないで!」
神様は泣いている歩をそっと抱きしめてやった。
周りの客が何事かとこちらを見ていたが、歩にも神様にもそれは気にならなかった。
741梅雨の贈り物(8) ◇見知らぬ隣人:2008/11/20(木) 12:48:32 ID:AgsdlcEm
歩と神様は喫茶店から出て人気のない小高い丘の上にいた。
これから靴をハヤテのいる三千院家に転送する儀式を行うためだ。
「なかなか難しいんですよねこれが…まあ玄関の前にでも転送すれば誰か気づくでしょ」
「何から何までありがとう神様、本当は私が返さなきゃならないのに」
「いやあ、それはなかなか難しいでしょう…こっそり返すにしても三千院家の監視網は厳しいですし。」
神様は地面に見たこともない文字を書いて(さんすくりっと語というらしい)呪文を唱え始めた。
しばらくすると靴の周りが光り始めた…
始め淡かった光が徐々に強さを増していく…そして突然靴が消えた。
(えっ?もう消えた?いつもならもっと段々と消えていくはずじゃなかったかしら?)
それもそのはず、靴は歩の手の中にあった。
「西沢さん?なにしてるんですか…?」

「あと一日…」
「はい?」
「あと一日だけ…!あと一日だけ貸してくんないかな!??」
「にっ…西沢さんんん!!???」
「ハヤテくんの靴なんだよ!本物のっ!!
こないだハヤテくん新しいの買ったって言ってたからこれ本物なんだよ…ッッ!!
最初の晩ベ…ベッドでオ、オナニーした時は本物じゃないんじゃないかって半信半疑だったけど
ハヤテくんが履いてたって想像したらすっごく気持ち良くって臭い嗅ぎながら何度もイッちゃったのよ!!
だから、ほ、ほんものだってわかった今ならもっともっとキモチヨクなると思うのッ………!!!」
歩は恍惚の表情で目をギラギラと見開き、はあはあと荒い息をしながら感情を暴露した。
(狂っている、この子は狂わされた…あの悪魔ではなく、借金執事に…ここまで。
ヘラヘラと曖昧な態度で何人の女を虜にし続けるのだ…
あの天然ジゴロこそ本当の悪魔じゃないかあああああっ!)
「西沢さん!目を覚ますのよ!これはここにあってはいけないものなの!
これがあると、心を壊されてこのままでは一生あなたは闇の世界から抜け出せなくなってしまう!
さあ、その靴をこっちによこしなさい!」
神様は靴をつかみ、歩から奪い取ろうとするが、歩も抵抗する。
「ダメなのよ!これは手放せないのよオオオオオオ!」
「西沢さん、負けないで!心をしっかり持つのよ!ハヤテくんはこの靴にはいない!
靴は靴!モノなのよ!血のかよったハヤテくんは別の場所にいるのよ!」

確かにハヤテはたかが靴のことでとんでもないことになってたり、
いわれのない非難を受けたりしているのもつゆ知らず、
三千院家でナギのゲームの相手をしていた。
「へくちっ!」
「なんだハヤテ、風邪か」
「いやあ、誰かが僕の噂をしてるみたいですねえ〜」
「漫画みたいなベタなこと言うなよ…」
三千院家では平和なひとときが過ぎていた。

「う…神様…私は自分をコントロールできそうにない、ハア、ハア…」
歩の目に正気の光がともり始めた…
「わ、私を殴って気絶させて…そして靴を…ハヤテくんのもとへ……」
「西沢さん…そこまでの覚悟が……
わかりました、あなたの罪はきっと許されます。
そしてこの出来事が記憶の彼方に埋もれ、消え去らんことを!」
神様は渾身の力を右腕に籠める…
「いくぞ最強の拳!!かみさ・マジカルパ〜〜〜〜〜〜〜ンチッ!!!」
神様の必殺拳が歩の鳩尾にクリーンヒットした!
「ごぶうううううっっ!!!」
ドサっと地面に倒れる歩…その顔は安らかだった。
神様は靴を三千院家の玄関の近くに転送した。
「終わった………いつの世も愛は悲しいものね」
神様はそう言うと、丘を後にした。

小雨が降りはじめ、歩の身体にいつまでも降り注いでいた。

〜完〜
742名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 16:48:01 ID:2pRG6tXq
西沢さんgj
でもエロくない
743名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 20:36:13 ID:TvReHm2C
サクハヤ投下待ち
744名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 21:34:40 ID:6gZaRBs9
GJ
745名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 02:32:24 ID:TOvqIzsp
GJ
エロくないけど好きなタイプの話だった
746名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 04:41:29 ID:w7uA1KCX
さて、201話ネタって来週の火曜が〆切なんだよな。
747名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 09:20:39 ID:9SpkTyCF
エロなしはいらないと何度言えば(ry
『見知らぬ隣人』とか言うすかした名前考えてる暇があるならエロ要素の一つや二つ考えればー?
ここ『エロ』パロ板ってこと忘れないでね、おぼっちゃま君w
748名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 10:57:52 ID:/7uqqg3t
お前の好みなんか聞いてないから
気に入らないならスルーすればいいものを
749名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 13:00:23 ID:KW71reME
>>747
まーたお前か
750名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 15:08:43 ID:go/ApWjw
エロなしssに他の奴が
続きみたいな感じでエロ書くのは駄目か?
751名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 15:36:06 ID:YqRwDpKI
最低でも元のss書いた人がOKしなきゃダメだろう
752名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 17:07:07 ID:ASOiGUIy
ハヤテが京橋を呼ぶときって如何言う?
やっぱヨミさん、かな?
753名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 21:08:34 ID:ITPU8Rpy
表現規制反対派議員情報スレ
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1198749883/
754名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:21:07 ID:/dZWOvsq
>>747
西沢がオナニーしてんだからエロは一応あるだろ
読んでねーじゃん
755名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 10:03:17 ID:gFJK9bQS
>>754 スレの皆様、ただいま「◇見知らぬ隣人」様ご本人からのコメントが入りました
なおいっそうのGJをお願いします
756名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 10:18:32 ID:J1v4B+5X
愛歌さんのエロ誰か頼む
757名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 21:43:45 ID:8G8HSpkA
754=755自演乙
758名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:59:57 ID:J9zr0IFY
754=757=見知らぬ隣人
自演乙
759名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 02:28:54 ID:U42jOIH0
754=755=758自演乙
760名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 02:39:45 ID:U9KwNUBs
>>754>>755>>757>>758>>759>>760自演乙。
761名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 03:20:04 ID:EoILYJie
ここまで全部オレの自演
762名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:40:32 ID:IJQlzCcR
>>761
自演乙。
763名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:54:46 ID:yhLJxihz
>>763
自演乙
764名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:09:04 ID:MjGFPxDK
>>754-763
お前らは本当に自演なのかと小一時間問い続けたい。
765名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:11:02 ID:4kKVVYJL
>>1-764まで俺の自演
>>766-998まで自演予定
766名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:12:28 ID:KUwDE5kE
そうはさせん!
767名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:15:08 ID:4kKVVYJL
>>766
何……だと!?
大した奴だ……
768名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:29:32 ID:MjGFPxDK
>>765
オレもそうはさせん。
だがssを書いてる間>>766に頼むぜ。
769名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:49:26 ID:X28t1GU8
神スレだな
770名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:12:15 ID:5BvfzCDV
>>769
あぁ、そうだな。ってそれ、オレだけが知ってる筈なのに!? 何で?
771名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:18:53 ID:kwGSrM0f
俺、神スレ見つけたのこれで三つ目だよ。。。
みんないくつ見つけた?
772名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:25:32 ID:5BvfzCDV
一つ。何故って一つに粘着質なオレだから。
773白蒲公英 ◆hZozj1r.ZY :2008/11/24(月) 01:31:21 ID:5BvfzCDV
出来た、だが推敲一回だし長短編。
もうアホと罵ってくれ。
774白蒲公英 ◆hZozj1r.ZY :2008/11/24(月) 01:32:26 ID:5BvfzCDV
#ストーリー? 何それ、美味しいの?
ネタバレ注意、ってか他のサイトを回って知ってるだけ。
エロは慣れてないのでご容赦下さい。

 #1
 草原に咲く蒲公英の様な、美人がすぐ近くに居る。
 心臓が終焉の見せない鼓動を響かせる。
「京橋さん、えっと……」
「あら、ハヤテさん、意外とイジワルなのね、誰も居ないなら“ヨミ”って呼んでって言ってますのに。」
「だって……」
「「だって」じゃなくて“ヨミ”です。」
 意地悪な微笑みを浮かべる彼女には、従うしかなかった。
「 ヨミ……」


        〜200+1=京橋ヨミ、異論は認めない〜


「じゃあ、脱がせてください。」
 終わらぬ緊張の空気を漂わせながら、彼女はそう言う。
 エプロンドレスの左肩の部分だけ肌蹴け、その部分を彼女は自分の左手で蔽う。
 その次の瞬間、ボクは目と耳を疑った。
「服、脱がすの上手いですね。」
「え……?」
 何時の間にかブラウスのボタンを外し終え、さらにブラジャーのホックを外しているボク。
 stop! 何故? what? 
 ああ、トランスだよ。 物理攻撃力が二倍のアレだ、秘技使えるアレだ、●月の心得の。
 だから素頓狂な声を出さなくても良いんだ、って違います。
 えと、多分通常の意味のトランスで。
 だけど、ボクが変態であることを、他ならぬボク自身が認める破目となってしまった。
775白蒲公英 ◆hZozj1r.ZY :2008/11/24(月) 01:33:14 ID:5BvfzCDV
 #2
 ホックを外されたブラジャーが床に落ちて彼女の胸がたわわになる。
 女性らしくピンクのブラジャーで覆われていたその中身は表現を許さなかった。
「えっと、他に誰も居ないからと言っても、あまりジロジロ見られるのは……」
「でも、綺麗ですよ。」
 白く形の良い胸、ピンクの突起。
 ボクはその胸を無我夢中で揉んでいた。
 年の割りに大きめな胸に強弱をつけ、時折ピンクの突起を指で摘む。
 嗚呼、矢張りボクは変態だ。
「んっ……、あっ……」
 彼女の温かな吐息が顔に当たり、甘い苺の様な薫りがする。
 そして手から、指から伝わる柔らかさ、弾力をゆっくりと堪能する。
「っ……、あっ………、ハヤテ……、さんっ……」
 彼女の唇にボクの唇を重ねる、そして彼女はボクの舌の侵入を拒む事無く受け入れる。
 ピチャッピチャ、そんな卑猥な水音が部屋中に響きながら唾液が混ざり合う。
 求めつつ、求められつつ。
 唇を離したとき、ボクとヨミの口に亘る銀色の橋が名残を惜しむ様に曳いていた。
776白蒲公英 ◆hZozj1r.ZY :2008/11/24(月) 01:33:56 ID:5BvfzCDV
 #3
 それを終えたとき、ボクの分身は痛々しい程に血液を滾らせていた。
 だがこのままその行為を行い彼女を痛めるのは出来なかった。
 彼女の陰裂に人差し指をゆっくりと差し込んでいく。
 ヨミの震えが指を通して伝わって来る。
「はっ……、はぁ……」
 慣れてくると中指も入るようになり、薬指まで入るようになってきた。
「ハヤテさん……、早くっ…………、入れてっ……下さい……。」
「はいっ……、分かりました……。」
 荒い吐息がぶつかり合う。
 ヨミの陰裂はボクを受け入れる準備を終えていた。
 その場所にボクの分身を挿入し、ゆっくりと距離を縮ませていく。
 ヨミの顔が直前まで迫る、刹那ヨミが中学生だったことを思い出す。
 行為の前にも考えていたものの、背徳的な事実が体中の血液を滾らせる。
 罪悪感さえ感じるのに、体は言うことを聞かず、お互いの距離をゼロまで進めた。
 罪悪感さえ感じるのに、体は快楽を求め、腰を突き動かす。
「あっ……、ヨミっ……、さんっ……!」
「んっ……、ハヤテさんっ……、来て……下さいっ……!」
 彼女の嬌声に従って、その時、限界を迎えた。
 頭には白いイメージと、白花蒲公英。
777白蒲公英 ◆hZozj1r.ZY :2008/11/24(月) 01:36:36 ID:5BvfzCDV
以上、初投下でした。
矢張り推敲一回は焦り過ぎか……
778名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 04:16:28 ID:668HO0w9
君のチャレンジ精神にGJ!
でも推敲はもっとしようね
あともう少し長い方が嬉しいな
もういっちょ言わせてもらうなら、蒲公英や向日葵は
ひらがなやカタカナで書いた方が風情があるように思う
779名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 07:21:07 ID:+tXEdxuc
投下の前後がいちいち言い訳がましいんだよアホ
死ね
780名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 07:30:17 ID:R2ZXvOPO
777GJです
781名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 11:29:00 ID:vQaZktqt
乙だお
782名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 13:02:12 ID:2m5QIYzu
>>779

>752 :名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 17:07:07 ID:ASOiGUIy
>ハヤテが京橋を呼ぶときって如何言う?
>やっぱヨミさん、かな?

これを放置した結果が>>773
783名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 19:57:01 ID:ezy6qO+r
どうでもいいけど>>752のIDが首相
784名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 20:10:31 ID:/UEQmsAm
あっそう
785名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:34:16 ID:drBI0v4d
実行中だな
786名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:10:29 ID:aihaiHUT
誰か愛歌さんのエロ頼む
787名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 12:50:05 ID:ry1kM3ul
愛歌 「あーん! ヤッ、ギンモヂイ゙ィィィィ!!」
788名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 13:24:32 ID:b2l6dxNM
ワタル「悪いことしちゃうぞ、えっへっへっへー」
789名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 15:32:19 ID:krfxhTd4
ハヤテ「クラウスさん! 僕、ぼく、イッちゃいますっ!」
790名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:33:41 ID:FirMCkLZ
サキ「若がまたらきすた見てるッ…!!」
791名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 22:39:32 ID:POxkMzVm
ののはら「誰かこの流れを止めて頂きたい」
792 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/26(水) 17:42:29 ID:qYhw1WZc
>>786 挑戦してみたいと思います
・相手は誰がいいですか?(男女問わず) ・「愛歌は虚弱体質のドS」という設定(認識)でいいでしょうか?
793名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 21:22:44 ID:9R0ycM5V
>>792
・ハヤテ
・いいけど、できれば足こきも
794名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 21:40:43 ID:+3BIiG53
俺は手コキも欲しいな
じらしながらも不意に手の動き早めたりして出させちゃって恥かかせたり
795名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:30:17 ID:HL8q1Dfd
相手はハヤテがいい
796名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:40:15 ID:Jun6mGzO
ナギがいいな。ラブ師匠の実技講習、のはずがなぜか攻められて泣かされるナギ
797名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:56:53 ID:YyguKfKw
俺はワタルがいい
798名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:59:09 ID:q5V3qeds
>>796
おお!それいいなw
俺も見てみたい
799名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 00:31:34 ID:+ELkqwwC
俺もワタルがいい
800名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 01:22:53 ID:+vhiPMgN
ワタル以外なら誰でも良い
801名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 02:43:20 ID:gprVzzvy
千桜を「メイドの事黙っててあげるから」の名目で。
802名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 03:24:08 ID:KOjkPTTf
ハヤテ女装。女の子座り。後ろ手縛り。
愛歌さん手コキ。射精我慢中もしくは射精寸前での動きストップ焦らし。

「なんでもするって約束しましたわ。
そんなにムチャな事言ってるわけではないのですから、
これくらいのワガママ聞いてください〜(フフ、綾崎くん可愛い…)」
「…そんな駄目です、あ、愛歌さぁん………んぁ!」


出来ればこんなんで頼みます。…書くだけでおっきしてきた。
803名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 12:58:26 ID:+ELkqwwC
>>800←なんだこいつ
804名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 19:32:27 ID:tgcpQk/q
愛歌さんはノーパンでお願いします
おまんまんが見えて恥ずかしがるのでもいいですハァハァ
805名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 22:35:25 ID:9dT6VaP0
マリアさんが恥ずかしいパンティを穿いている時に限って起きる
ドジっ子トラブルの数々をお風呂で回想するっぽい感じでお願いします
806名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 22:45:57 ID:X4S3irra
>>805
マリア×サキかぁ〜・・・
807 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/27(木) 23:07:26 ID:PjDhuvTP
>>793>>804 沢山のご要望、有り難うございます
暫く時間を頂いて、『ドS要素』を基本に数編に纏めてみます
808名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 22:32:59 ID:0dBhc8A4
別に書かなくていいよ
809名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 22:40:26 ID:msH830AD
>>807
死んでいいよ
810名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 22:53:45 ID:pyz96dmD
なんか変なの湧いちゃったので>>807を応援
811名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 23:09:11 ID:aeoOgDih
>>808>>809 厨房乙
812名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 00:27:29 ID:rl9G0iJX
なんでもいいけど愛歌さんって淫乱だよな?
813名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 00:33:50 ID:I21MqJ32
愛歌さんのエロまだ?
814名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 22:21:22 ID:Gq7wpLS1
まだ?
815 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/29(土) 22:35:22 ID:1CZEFEqy
愛歌さん… 思ったより遥かに難しい…
816 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/29(土) 22:36:12 ID:1CZEFEqy
「只今帰りました〜…」
「おかえり〜。…?どうした?すげー顔色悪りぃぞ!何かあったのか!?」

スーッと開いた店の自動ドアから真っ青な顔を伏せながらフラフラと覚束ない足取りで入ってきたサキの姿に、
ワタルは大いに驚いて思わずレジスターの前から立ち上がると、
まるで幽霊のような風情になり果ててしまっているメイドに早足で歩み寄った。

「若…」
「ん?」
「若を、神話に…」
「はあ!?」
「うっ…、ぐすっ…」
「何泣いてんだよ!ちゃんと説明しろ!!」
「若を『神話みたいな少年』にする携帯電話が〜…」
「???」

自分より背が低い主人の心配げな顔を縋るような眼差しで見詰めていたメイドの瞳に、見る見るうちに涙が溢れる。

「ちょ、ちょっと待て!」

ワタルは、『レンタルビデオ タチバナ』と店のロゴが大きく入った自動ドアの表に急いで『準備中』のプレートをぶら下げると、
力無くだらりとぶら下がったままのサキの指先をきゅっと握り締めた。

「とにかくこっちへ来い!そんで、そこに座れ」

口は悪いが心優しい主人に手を引かれて導かれるまま、カウンターの中の椅子にちょこんと腰掛けた可愛そうなメイドは、
「落ち着いて、訳を話してみろ」と促されると、ヒックヒックとしゃくりあげながら、事の次第を明かし始めた。
817 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/29(土) 22:36:53 ID:1CZEFEqy
「実は…、若が夢中になってる、あのアニメの…」

つまりは、こういう事だった。つい先ごろ、ある携帯電話会社から、
前世紀の放映当初以来根強い人気を誇るロボットアニメのデザインをモチーフにした特別仕様の携帯電話が限定で発売された。
そのアニメが、自分の大好きな主人が普段から「伝説だ!」「神話だ!」と熱愛しているそれである事を知った健気なメイドは、
早速、主人に秘密で予約に走った携帯電話会社の窓口での、「お色は、『ホワイト』、『レッド』、『パープル』がございますが、
この商品は大変な人気のため、ご購入は抽選になります。出来れば、第2希望と第3希望のお色をご指定下さい」という、
店員の適切かつ親切なアドバイスを、前二者が女の子キャラのテーマカラーだということを生半可に知っていたために、
「いいえ!絶対『パープル』で!!」と撥ね付け、紫の奴一本に絞って抽選に挑んだ結果が、この有様なのであった。

「そっか…。あんがとな…」

深く俯いたままスカートの膝頭を握り締めながらポロポロと涙を流すサキの頭を、ワタルが優しくポンポンと軽く叩くと、
失意のメイドは、漸く上げた顔をぎこちなく微笑ませるが、今となっては、
店内で耳にした他の客たちの「ちぇっ!これ、第2希望なんだよな」「俺なんか、第3希望だぜ」という不平すらも心底羨ましかった。

「携帯電話ってのは、その色の違いが性能の差じゃあねえから、な?」
「はい…」

小さな主人からの心の篭った何ともマニアックな慰めの言葉に一応コクリと頷いてみせるメイドではあったが、
がっくりと落ちたその細い肩を優しく摩ってやりながら、ワタルは、サキの落胆の酷さをその掌にひしひしと感じとっていた。
818 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/29(土) 22:37:35 ID:1CZEFEqy
「じゃ、いってくるぜ!」
「はい。お気をつけて…」

翌朝、サキに何時もの笑顔は戻っていたけれど、しかし、閉まっていく自動ドア越しに見える何とも淋しそうなメイドの背中に、
空を仰いだワタルが一つ漏らした小さな溜め息が、ふわりと一塊の湯気となって、その空へと溶けていった。

「ふぅ…」
「おはよう。どうしたの?何か、心配事?」
「あ、ねーちゃんか…。おはよ!」

どうすればサキを元気に出来るかと、そればかりに気を取られながら校門まで辿りついたワタルに後ろから声をかけたのは、
同じクラスの霞愛歌だった。
いろいろな意味で切れ物揃いの白皇生徒会役員の中で、
会長であるヒナギクを、書記の春風千桜と共に支えているのが副会長を務めるこの愛歌で、
ヒナギクの若干一年生での生徒会長就任は、愛歌の推挙によるものだということは一部事情通の間での専らの噂であった。
だが、敢えて二物を与えぬのは天の采配か、残念ながら健康面に持っている弱点によって、
愛歌はもう一年間、二年生に留まることになったのだった。

「今日、私たち日直よ。宜しくね」
「あっ!そうだった!オレ、日誌、貰いに行くから!!」

そんな事情を知るワタルは、愛歌の身体を気遣って一旦歩調を緩めたが、それを今度は駆け足にして、
二人、三人と固まって歩く生徒たちの間を身軽に縫いながら、校舎へと急ぐ。

「そんなに心配な事が起きたのかしら…?」

その場に残された愛歌は、あっという間に小さくなっていくワタルの背中を目で追いながら、
昨日の下校間際、ワタルと交わした「明日、私たち日直よね」「ああ、そうだな」という会話を思い出し、
その長くて綺麗な淡い薄紫の髪をサラリと揺らして小首を傾げた。
819 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/29(土) 22:38:15 ID:1CZEFEqy
雪路に日誌を提出した二人が校舎を後にする頃には、太陽は既に大きく傾いて、大気も冷たくなりかけていた。

「今日は本当に有り難う。とても助かったわ」
「別に!あんくらいの事、二人掛りでやるほどのもんでもねぇし…」

「俺がやるから!」「俺一人で出来るって!」と言いながら、今日一日の日直の実務を結局全て引き受けてくれたワタルに、
愛歌が心から礼を言う。

「お陰で、この頃は皆と一緒に活動できる時間が大分増えたのよ」
「ふーん。そりゃ、良かった」

ちょっと頬を赤らめながらプイとそっぽを向くワタルの返事は素っ気無いけれど、
これは何時もの事、と了解済みの愛歌は、その横顔にニッコリと微笑みかけた。

「何だよ!」
「うふふ。何でもないわ」

高尾山へのハイキングの時だって、そうだった。同じ班になったこの自分を何くれとなく気遣ってくれて、
息切れが酷くなったのを素早く見て取って、石に腰掛けさせて無理やりに休ませ、
「水分は大事だから」と、自分が飲んだミネラルウォーターのペットボトルのその口を拭わないまま、それを全く悪気無く、
押し付けるように差し出して飲むようにと強く促したこの少年の不器用な優しさが擽ったかったものだから、
その後、他の人を困らせて楽しむ悪い癖がついつい出てしまい、伊澄との仲をいろいろと煽っては怒らせてしまったのだった。

「(あの時のワタル君の慌て様ったら、なかったわね…!)」

「だから何だよ!ったく気色悪りぃな!…、じゃあな!」

愛歌の悪戯っぽい微笑みに、そこを照らす夕日の分を差し引いてもまだ十分に赤いほっぺたを更に膨らませたワタルは、
歩調を速めることで愛歌から急いで離れようとするけれど、これが逆に、
相手が嫌がって逃げれば逃げるほどそれを追い掛けたくなる愛歌のドSの本能に、火を点けてしまった。

「ちょっと待って!」
「はあ?まだ何かあんのかよ」
「ワタル君、今朝、何か考え事していたみたいだったけど、心配事でもあるの?」
「あ…、ああ、まあね…」

「うるせえな!」の怒声を予想していた愛歌は、ちょっと肩を落として俯くワタルの様子に、
その心の興味と心配のツボを同時に刺激されながら、今日の恩返しも出来れば一挙両得と、真剣な声で言葉を繋ぐ。

「余計な事かも知れないけど、私でも役に立てる事、ある?」
「たいした事じゃねえんだけどさ…、実は…」

なんだかんだ言っても乱暴なのは口だけのワタルは、再び愛歌に歩幅を合わせながら、
サキと携帯電話の一件を、丁寧に順序だてて説明し始めた。
820 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/29(土) 22:38:59 ID:1CZEFEqy
「だから、その携帯電話ショップが悪りい訳でもねえし、サキが間抜けだったって訳でもねえんだよ」
「うん」
「まあ、何つーか、しょうがねえっていえば、しょうがねえんだけどな…」
「ふ〜ん。なるほどね…」

熱心な相槌を打ちながら聴いていた愛歌は、しかし、違うところに感心していたのだった。

「サキさんは、ワタル君の事が大好きなのね」
「え?な!?いきなり何言い出すんだよ!!」
「で、ワタル君も、サキさんの事をとっても大事に思っているんでしょ?」
「だ、だ、だから!どうしてそうなるんだよ!?訳わかんねえよ!!」
「話を聞いていれば良かるわよ。本当に、ごちそうさまでした!」

愛歌は、本当にそう思っていた。ワタルの話し振りは、如何にもサキを思い遣ったものだったし、
今、自分が聞いたエピソードを、ワタルとサキが主人とメイドの関係だと知らない者が聞いたなら、
十中八九の確率で、仲のいい兄妹か、恋人同士の間での出来事と思うに違いなかった。

「ねーちゃん!この野郎!!」

その勝気な顔を耳の先まで真っ赤に染め上げながら小さな背を一杯に聳やかして迫るワタルを、
愛歌が真剣な声で押し止める。

「わかったわ」
「何が!!」
「携帯電話のことよ。それ、私が何とかしてあげるわ」
「だ…、だってよ…、あれはもう、全部売り切れちまってるんだぜ…、それを今更…」

ちょっと腰を屈めて視線の高さを合わせた愛歌の、美しくも儚げでいながら、その奥底に強い芯を持つ深い緑の瞳に、
ほんの間近からじいっと見詰められたワタルの、ドギマギとした言葉がとうとう途切れたのを見計らって、
その瞳の持ち主は、良く出来たメイドを持つ優しい小さな主人に、静かにきっぱりと断言する。

「大丈夫よ。任せておいて」
「でも…、一体どーすんだよ…」
「もちろん、ワタル君にもがんばってもらわなきゃいけないけど…」
「がんばるって、何をさ…?」

二人が丁度、優雅な造りの校門を出たところで、一台のリムジンがスーッとそこへ横付けになる。

「愛歌お嬢さま。本日は日直でいらしたとか。お疲れ様でした」

降りてきた白髪の品の良い執事が愛歌に最敬礼をする様子に、ワタルは一瞬戸惑った。しかし、
白皇は、自動車による生徒の登下校を認めてはいなかったが、病身の愛歌には特別な許可が与えられていたのだった。

「ううん。全てこのワタル君が引き受けて下さったの。じゃあ、また明日ね」
「お、おう…」

手を添えて愛歌の乗車を助けた執事が、ワタルにも丁寧に一礼してリムジンに乗り込むと、それは、
校門にワタルだけを残して音も無く走り出した。
821 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/29(土) 22:39:51 ID:1CZEFEqy
車内では早速、愛歌が自動車電話の受話器を取り上げ、掛け慣れた短縮ダイヤル番号を入力した。

「もしもし、お父様?」
『愛歌か。この時間だと学校の帰りだね。どうしたんだい?』
「私、携帯電話が欲しいんです」
『ん?携帯電話なら、この間、新しいのを買ったばかりじゃなかったかね?』
「ううん。私のじゃないの。何時も私の身体の具合を心配してくれるお友達が、限定発売の機種の抽選に漏れてしまって…。」
『そうか。そういうことなら、今、秘書の田中に換わるから、手配してもらいなさい』
「ありがとう!お父様」

頼りになる父が請合ってくれたのだから、もう心配はいらない。
愛歌は、電話を換わった秘書に、さっきワタルから聞いた情報を全て伝えた。

『承りました。手配が出来ましたら、すぐに電話で連絡申し上げます』
「ありがとう。宜しくお願いします」

自動車電話を置いた愛歌は、今度は鞄から自分の携帯電話を取り出すと、
生徒会で一緒に仕事をしている或る人物を、やはり短縮ダイヤルで呼び出した。

『はい、千桜です。愛歌さんですか?』
「そう。正解でーす!」
『…』

愛歌の明るい挨拶の中に隠れた只ならぬ邪気に気付いた千桜が電話口でゴクリと唾を飲み込む気配に、
敏感な愛歌はすぐに気付いたものの、SPらが同乗する車内の事とて、ここは淡々と会話を繋ぐ。

「今、お忙しいかしら?」
『いいえ。大丈夫ですが…』

千桜は今丁度、相沢邸の更衣室で、不思議なメイド・プリズムパワーを発動して―つまり、心身共にメイド服に着替えて―、
咲夜の専属メイドである“ハルさん”に変身している最中だった。千桜は、愛歌の事を嫌いではなかったが、しかし、
何気ないふとした瞬間に愛歌が時折覗かせるそのサディスティックな一面にはどうしてもついていけなかったし、ついこの間、
咲夜の下でメイドとして元気一杯に働いる自分の正体を、その誕生パーティーに出席していた愛歌に見破られてしまったのは、
千桜としては、悔やんでも悔やみきれない、正に一生の不覚であった。

『じゃあ、あと30分ほどしたらもう一度掛け直すから、その時、電話に出られるようにしておいてくれるかしら』
「はい。わかりました…」
『それじゃ、30分後に…』
「はい…」

相沢邸の更衣室の中では、ツー、ツー、ツー、と機械的な断続音が聞こえる受話口から耳を離せぬまま、
下着姿の千桜が、今から着用しようとしていたメイド服の袖口を握り締めて固まっていた。
愛歌の携帯電話の送話口のマイクロホンが拾っていた騒音からすると、さっきの電話は、自動車内からかけていたのだろう。
もちろん千桜は、愛歌が自動車での登下校を許可されているのを知っていたし、
自動車で30分といえば、白皇から彼女の屋敷までの距離であることも分かっていた。

「(お屋敷に着いてから掛け直さなきゃならないような話って…)」

今から30分後にかかってくるであろうその電話の内容が自分にとって待ち遠しいものであるはずがないという事を悟った千桜は、
ロッカーの内側に取り付けられた鏡に映る、まだ普段どおりの眼鏡を掛けたままのその気難しそうな表情を、
思わず、尚一際「むむむむ…」と険しく引き締めた。
822 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/29(土) 22:41:47 ID:1CZEFEqy
「では、このカップを下げて、それから、洗い物もしてきますね」
「うん。頼むわ」

さりげなく咲夜の前を辞去した千桜が、汚れ物のコーヒーカップを載せたカートと共に厨房に入った瞬間、
マナーモードに設定してメイド服のポケットに忍ばせておいた携帯電話が、ブルルルル…と振動して着信を知らせる。
時間は、先ほどから30分きっかり。液晶に表示された発信者名は、もちろん愛歌だった。

「はい。千桜です」
『愛歌です。お話しても大丈夫かしら?』
「はい」

いや、なるべくなら話をしたくないのだが、「きゃぴきゃぴメイドの正体はクールな生徒会書記」という弱みを握られている以上、
無下にするわけにもいかない。

『お願いがあるんだけど、きいてもらえるかしら』
「ええ…」

他人に聞かれてはならないような“お願い”という名の命令の内容とは、一体何なのか。
千桜は、思わず息を止めて受話口に耳を欹てる。

『メイド服を一着、貸してくれないかしら』
「は!?」

素っ頓狂な自分の声の大きさに自分でビックリした千桜だったが、その驚きもすぐに収まってしまった。
なるほど、こんな台詞はさすがの愛歌も、全くの赤の他人ならともかく、自分の家の使用人の前では言えるはずなどなかった。
823名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 22:42:45 ID:1CZEFEqy
今回は、以上です。
824名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 23:28:47 ID:Gq7wpLS1
GJ
続きも期待してる
825名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 01:50:49 ID:Hz66DaWq
>>823
ひなゆめ行け
826名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 02:40:09 ID:qC5hQgmC
>>823
いいねいいね
サキさん好きには続きが楽しみ
827名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 03:16:42 ID:a1SD96do
いいお〜GJ
828名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 03:20:13 ID:jNJcoxKf
>>825に全く同感
829名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 04:03:58 ID:13tHSdG3
まぁでもひなゆめは
評価してくれんの厨房ばっかだからな
ここで評価して欲しかったんだろ
830名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 10:13:13 ID:rWAuam7Y
>>825
>>828
自演乙 帰れ池沼
831名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 17:29:53 ID:jNJcoxKf
>>830
自演じゃねぇよ。

>>店内で耳にした他の客たちの「ちぇっ!これ、第2希望なんだよな」「俺なんか、第3希望だぜ」という不平すらも心底羨ましかった。
この台詞だと、結局どの色も買えなかったという風に受け取れるが
>>「携帯電話ってのは、その色の違いが性能の差じゃあねえから、な?」
この台詞だと、一応買えたけど好きな色ではなかったと言う風に受け取れる。
起承転結の起の部分の時点で、既に話が破綻している。

マニアックなワタル(伊澄談)が自分の熱愛するアニメの特別仕様の携帯電話を
予約もせずにサキさんが気を利かせて予約しに行くのは、頼りがいがあって
何でも一人で出来るワタルにしては不自然。

愛歌がドSな人に見えない。
続きでそういうシーンを入れるつもりかもしれんが、今の時点では全くらしくない。

キャラに合わせて話を作っているのではなく、話に合わせてキャラを改変しているように
見えるのが非常に不満。

上手そうな文章に見えるが、実際のとこは普通にひなゆめレベルだろ。
この程度のSSだから向こうで書いたSSが、ろくにレスもらえなくてここに来たんじゃないのか?
カップリングの表記無し、エロ無しの注意事項無しなのも気にくわない。
832 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/30(日) 18:35:58 ID:gMzAfhCd
>>831 貴重な評論、有り難うございました 
他者の文章に関しては大変な分析力を発揮なさるあなたが書いたSSを、是非拝読したいものです
833 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/30(日) 18:36:31 ID:gMzAfhCd
「メイド服…、ですか?」
『そう。私が着るの』
「ええっ!?愛歌さんが!!それはまた…」
『出来れば週明けまでに手配してもらえると有難いわ。じゃあ、準備が出来たら電話をもらえるかしら』
「は…、はあ…」

30分前と同じく、言いたい事だけ言ってさっさと電話を切る愛歌に、千桜は、またその場で固まってしまった。

「あ〜あ…。どうしよう…」

メイド服の手配を頼んでおいて、「それを何に使うのか」という核心部分を自分から明かした上で一方的に会話を打ち切るとは、
他人を苛める時の愛歌の事の運び方の巧みさにほとほと感心させられながら、千桜は深い憂いの篭った大きな溜め息をついた。
834 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/30(日) 18:37:08 ID:gMzAfhCd
愛歌からメイド服を要求された直後から、千桜は、それに纏わる全ての要素を必死に思考の中で繋ぎ合わせた。
メイド服を相沢邸の更衣室から一着持ち出して愛歌に渡すのは簡単だったが、しかし、そんな事をすれば、
今後、その事をネタにしての強請が始まるに違いないから、それだけは絶対にしてはならなかった。

「(そうだわ!)」

だが、伊達にヒナギクの元で生徒会役員を務めているわけではない千桜は、程なく名案を思い付いた。

「咲夜さん。ご相談があるのですが…」
「どないしたん?」
「このメイド服なのですが、これは、私をスカウトして下さった時の、メイド喫茶のものなんですよね?」
「そうや。可愛くて、ハルさんに良う似合うてるで」
「ですが、改まったお席には、これは少々華やか過ぎるかと思いまして…」
「せやろか?」
「はい。出来ればもっと落ち着いたデザインのものを何着か揃えておいたほうがいいのではないでしょうか?」
「そか。ほな、ハルさんに任すわ。良さそうなんがあったら、買うてきて、着て見せてんか」
「はい!」

こうして千桜は、何とか被害を最小限に食い止める目処を付けると、困った性癖を持つ生徒会の同僚に電話を入れたのだった。
835名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 18:37:34 ID:TsEUvIdY
別にひなゆめレベルでもいいんだがな
836 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/30(日) 18:37:43 ID:gMzAfhCd
すっかり夜の帳に包まれた霞邸では、愛歌が、両親と食後の団欒を楽しんでいた。

「お嬢さま。旦那様の秘書の田中様から、お嬢さまにお電話が入っております」
「ありがとう!」

老執事が丁寧に差し出す子機を、細くて白いしなやかな指先で受け取った愛歌は、嬉しい知らせの予感に顔を綻ばせる。

『お嬢さま。田中でございます。お申し付けの携帯電話の手配が出来ましたので、お知らせいたします』
「嬉しいわ!ありがとう。お手数を掛けましたね」
『いえいえ。お嬢さまのお役に立てて、幸いでございます。つきましては、お色と台数をご指定いただきたいのですが…』
「え?」

忠実な上に有能な秘書は、何と、白、赤、紫を一揃い、それも、それぞれ複数台ずつ集めてしまったのだったが、
それを聞いた聡明な愛歌のドS脳が、瞬時に結論を出す。

「じゃあ、一色をそれぞれ一台ずつ、押さえておいていただけますか?
契約は、お友達本人にして頂かなければならないんだけど、この事は、まだご本人には内緒にしてあるから」
『はい、かしこまりました。契約書は、明後日の午前中にはお届けできるものと思います』

秘書の話では、契約の手続きは一週間以内に行うのが望ましいとの事だったから、
千桜に頼んでおいたメイド服調達の日程は、丁度良かった。

♪どうやっても勝てない悪魔が〜、女神の顔をしてちゃっかり〜

良い事(?)は重なるもので、
父母のいる居間を愛歌が辞去した直後、そのポケットの中で携帯電話の白皇関係者用に設定してある着メロが鳴る。
液晶画面の表示を確認すると、それは正しく千桜からだった。

「もしもし、愛歌です。千桜さん?」
『はい。例の物を手配する準備が出来ました…』

それをはっきり“メイド服”と言えないのか言いたくないのか、
千桜が追い詰められている苦境を表すその“例の物”という微妙な言い回しが、ますますゾクゾクと愛歌のドS性を刺激する。

「ありがとう。助かるわ」
『お渡しの段取りについては私から連絡しますので、それまで少し待って下さい』
「はいは〜い。じゃあ、よろしくね!」

受話口のこちら側で、「(なるほど、学校や、“メイドのハルさん”になってる最中に催促するなって訳ね…)」と愛歌が納得すれば、
千桜は、今電話を切った相手が、自分にとっては、どうやっても勝てない女神のような顔をした悪魔なのだと、しみじみ感じていた。
837 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/30(日) 18:38:44 ID:gMzAfhCd
教室で毎日顔を合わせるワタルと愛歌と千桜の、さり気無くもぎこちない数日が過ぎ、いよいよ金曜日の放課後となった。
愛歌は、昨日の夜、父の有能な秘書から都合三枚の携帯電話の契約書を届けてもらった直後、更に千桜からの、
「調達いたメイド服は、明日の朝の内に、生徒会室に付属している準備室の物入れに入れておきます」という電話を受けていた。
そう、準備は万端、整っていた。

「さあ、こっちよ。生徒会室は始めてかしら?」
「ああ。普段は用事もねえし、オレみいな一般の生徒は、何か、近付き難いっつうか…」

『時計塔には、生徒会関係者以外、入室を禁じます』という注意書きが掲げられている優雅なデザインの掲示板の前を、
それを全く気にする必要のない愛歌が何時もの通りのちょっとゆったりした足取りで、
そんな愛歌に先導されるワタルが、それに複雑な視線を送りながら通り過ぎ、二人はそのまま時計塔へと入っていく。

「でもよ、オレみたいなの勝手に連れ込んだりして、他の連中から怒られたりしねえのか?」
「『連れ込む』って言い方が厭らしいわね!」
「な!そ、そういうつもりじゃ…」
「うふふふ。大丈夫よ。会長は今頃、理事会で理事長と遣り合ってる最中だし、千桜さんは…、そう、用事で居ないし、
それに、花菱さんたちはとっくに下校しちゃってるから」
「でもよぉ、二人きりで話をするだけなら、何もわざわざ生徒会室使わなくたって…」

音も無くスムーズに上昇する豪華なエレベーターは、
少し腑に落ちない表情のワタルからの当然の疑問に愛歌が答える前に、最上階の生徒会専用フロアに到着する。

「ワタル君。約束していた携帯電話が手配出来たわ。これで間違いないかしら?」
「凄え…!あるところには、あるんだな…」

愛歌によって、その中でも一際豪華で、現在、主のいない生徒会長執務室に招き入れられたワタルは、
その目の前にそっと差し出された三枚の書類をしげしげと眺めながら、うーんと唸るような溜め息をついた。

「色違いで三つか…。ねえちゃん、凄えな!ほんと、凄えよ!!」
「そう言ってもらえると、私も嬉しいわ」

なかなかの恰好良さの中にも年相応の可愛らしさがあるアメジストの大きな釣り目を目一杯見開いて大いに感心するワタルに、
愛歌も、儚さと美しさが絶妙に調和したその顔をふんわりと優しげに綻ばせる。

「…つか、ありがとな。これで、サキも元気が出ると思う…。じゃ、この中から、サキに一つ選ばせていいかな?」
「ええ、もちろんよ。でもね…」
「?」

細い指先を伸ばしてワタルの手元からその三枚の紙をゆっくりと取り上げる愛歌の瞳が、きらりと妖しげに煌めいた。
838 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/30(日) 18:39:47 ID:gMzAfhCd
「もちろん、サキさんはワタル君にプレゼントするつもりでこの携帯電話の抽選に応募したのよね」
「ああ」
「でも、ここには三通の契約書があるわ」
「うん…」
「ワタル君は、誰かに、この携帯電話をプレゼントしたいと思わないの?」
「そりゃあ…」

愛歌の態度の明らかな変化に戸惑うワタルだが、そこは年頃の少年の哀しさ、
こんな緊迫しかけている状況下でも、その脳裏にはすぐさまサキと伊澄の顔が浮かんだ。

「まあ…、遣りたいヤツは居るけどよ…、でも、それを三つっ全部って訳には…」
「ううん…」

改めて三枚の契約書をワタルの目の前に示しながら、
そのドSの本能が身体中の血を内奥へ内奥へと急速に集め始めたのをざわざわと快く感じる愛歌は、
奥底に妖しい炎をゆらゆらと点した瞳で、ワタルの顔をじーっと覗き込む。

「約束だから、もちろん一つは上げるわ」
「うん」
「残りの二つが手に入るかは、ワタル君の…、頑張り次第よ…」
「ああ…」

愛歌の端正な顔立ちに一瞬過ぎった狂気に気圧されたワタルは、思わずコクンと頷いてしまった。
839 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/30(日) 18:41:03 ID:gMzAfhCd
「ちょっとここで待っていてね!」

とても楽しげな声音でそう言い置くと、愛歌は、ワタルの返事を待たずに隣室の準備室へと消えていった。

「オレは一体、何を頑張りゃあいいんだよ…?」

本来の住人でない者にとっては只ひたすらにだだっ広いだけの執務室を所在無げに10分間うろつき廻っていたワタルが、
痺れを切らしてそれをノックすべく準備室のドアに足を向けた瞬間、それは向こう側からゆっくりと開かれた。

「お待たせ!」
「ちょっ…、ちょっと待てよ!ねーちゃん!その恰好、どうしたんだよ!?」

落ち着いたデザインの黒の服地にフリルの幅も控えめな真っ白なエプロンが映える清楚なメイド服に身を包んで登場した愛歌に、
それまで不機嫌にぶすっと膨らんでいたワタルの頬が、見る見るうちにフニャリと緩んでいく。

「ワタル君、やっぱりメイドさんが好きなんでしょ?」
「え…?あ!ち、違げーよ!!ねーちゃんがいきなりそんな恰好で出てくりゃ、誰だってびっくりするだろ!?」

にやけ切った表情を必死に引き締めるものの、その努力が全く間に合っていないワタルを、
これをチャンスと見た愛歌がそのまま一気に追い詰めていく。

「サキさんの話をする時のワタル君の顔を見て、思ったの。ひょっとして、メイドさん萌えなんじゃないかしらって!」
「だから!サキがメイド服着てるのは、アイツの趣味みたいなもんで…」
「でも、そういうサキさんが好きなんでしょ?」
「だあーーーっ!だから、オレとサキの関係は、『好き』とか『嫌い』とかの関係じゃなくてだな…」
「じゃあ、どんな関係なのかしら?」
「うっ…!」
「やっぱり、『メイド服を着ているサキさん』が好きなのね?」
「…、ねえちゃん…、怒るぞ!」

部屋の真ん中で仁王立ちになったまま真っ赤になって俯き、腰の両横へぴたりと添えた拳をプルプルと震わせているワタルに、
そっと歩み寄っていく愛歌が、年上の女性らしく優しく宥めるようにしながら、誘導尋問を開始する。
840 ◆q.1Fvfy.ng :2008/11/30(日) 18:41:36 ID:gMzAfhCd
「怒らないの!じゃあ、本当に好きなのは、伊澄さんだけなの?」
「何でここで伊澄の名前が出るんだよ!!」
「うん。ひょっとして、伊澄さんにメイド服を着てもらったら、最強なんじゃないかなぁって…」
「ええっ!?」

猫にマタタビの喩えそのままに、こんな危急の折でも、やはり年頃の少年であるワタルは、
メイド服を着た美しい愛歌に想い人のメイド服姿を想像させられて、さっきまでの憤りもあっという間に鎮火してしまう。

「…」
「やっぱりメイド服萌えなんだ!良かったわ、こうしてメイド服を用意した甲斐があって!」
「へん!そんなの、ただ着てるってだけじゃん!!」

愛歌の台詞に詰めの甘さを見て取り、それを反撃の糸口として掴んだつもりのワタルは、
しかし、そこに潜む罠に、我知らぬまま自らまんまとすっぽりどんどんと嵌っていく。

「あら?メイド服を着ているだけじゃ、萌えてくれないの?」
「そんなもん当然さ!!『メイド魂』が無いヤツがいくらメイド服を着たって、そんなもん、ただの“人間ハンガー”っつうか…」
「まあ!一生懸命メイド服を着たのに、“人間ハンガー”は御挨拶ね。それじゃ、その『メイド魂』って、どういうものなのかしら?」
「知りてーか?」
「ええ。是非!」
841名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 18:43:12 ID:gMzAfhCd
小姑氏が居なくなった頃を見計らって、また来ます
842名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 18:44:38 ID:uilE/ZRM
>>841
乙!
続き楽しみに待ってる
843名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 18:45:36 ID:t5IYYN3F
言う言うw
いーねぇ。続き宜しく
844名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 19:57:01 ID:jNJcoxKf
>>841
ずっといるよ、俺
てか、ワタルにも愛歌さんにもある許嫁有りの設定は無視なの?
845名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 20:24:31 ID:ygoBlVxo
一般的に許婚は本人の気持ちは無視して親同士が婚約の約束をしたと定義されるからな
無視でもよかろう
846名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 23:36:33 ID:TVVP+ZE4
(エロパロに来て何言ってんだこいつ…)
847名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:39:03 ID:vmsu5vrF
乙!
続きも期待してます
848名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 01:40:50 ID:iuj4Uoso
>>841
おい

ちゃんと続けwww
849名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 01:49:25 ID:6AOuyJlW
荒らしに反応する書き手はウザ気持ち悪い
850名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 11:39:08 ID:YdpFmeqi
>荒らしに反応する書き手
精神的に子供なんだろ
まあ荒らす方は言うまでもないけど
851名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 19:17:46 ID:X4JSka3j
>>849
(^q^)
852名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 23:50:42 ID:c9e2CP6x
現在494KB
853名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 01:03:46 ID:GjnYE2B/
うそつけ 493kbだぜ
854名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 06:33:50 ID:anM3epMP
494 KB [ 2ちゃんねる 3億PV/日をささえる レンタルサーバー \877/2TB/100Mbps]
855名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 06:34:21 ID:anM3epMP
スマン、sage忘れ
856名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 06:41:30 ID:anM3epMP
三連続だが春風千桜って需要ある?
857名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 09:07:10 ID:or08jWV0
理沙と一緒に男装とかすれば女子にモテモテの需要
858名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 19:50:47 ID:1VvPn0wc
>>856どうぞ
859名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 20:00:13 ID:qWfkOWig
最近は誘い受けする書き手ばっかりだな
過疎気味でチヤホヤされて図に乗ってるのかな
860名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 20:03:24 ID:RLCxVuMh
いいんじゃない。このノリを他のところでやったらフルボッコだが。
861名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 20:23:45 ID:wPEJbQBb
>>856
ありまくりだから早く書いてくれ
禁断症状が出てしまう
862名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 20:47:01 ID:aQ6UQi/A
よくもまあ読む以外何もしない輩が・・・
863名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 23:51:25 ID:FisdBC+c
次スレ立てたほうが良いっぽい?
864名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 01:06:06 ID:sotbFr/6
お客様はお帰りください(^q^)
865名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 09:16:46 ID:vAUDC+h3
ハルさんのエロ誰か頼む
866名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 09:56:51 ID:VXOESgr0
テスト終わったら書いてやるから少し待ってろ
867名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 12:46:18 ID:8fRmGBrf
「ここらでお姉さんだという事を証明しなければいけませんね」
という感じのマリアさんの攻めで
868名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 01:20:04 ID:ZjhJ9b/7
二次創作だとなぜかエロい人にされるマリアさん。ふしぎ!
869名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 01:29:54 ID:ytNNSavF
だってラブコメからしていつも下半身直結話ばっかじゃん>マリアさん
870名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 14:39:57 ID:mWU8mml7
エロネタ多いがマリア本人はそうったことは極度に恥ずかしがる人のはずなのに
エロパロだとハヤテを襲っちゃう不思議
871名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 20:33:06 ID:WgdMvb/s
なんとなく呼ばれている気がしたので。

1本投下します。マリア&ハヤテ、エロ無しです。
冒頭からガチエロを匂わせる話の流れですが、微エロです。

ちなみに199話ネタ、某スレの少し前のコラが元ネタです。
元ネタを知っていると少しは楽しめる、かも?
872名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 20:33:38 ID:WgdMvb/s
マリアです。

・・・困りましたわ。今夜はハヤテ君と屋敷で二人きりなのに、あろうことかハヤテ君の部屋で勉強を見てあげる
約束をしてしまいました。
若い男女が狭い部屋で二人きりなんて、いくらなんでも、何かあったりしたら困ります・・・。む〜・・・。
どうしましょうか・・・・・・。あっ、名案を思いつきましたわ♪
これでいきましょう。


「このレベル99の問題集、完璧に解けたら、私の身体、ハヤテ君の好きにしてかまいませんわ」
「・・・・・・」
私は、勉強を始める前に、ハヤテ君にこう言い放ちました。
見るからに引いているハヤテ君。成功ですわ♪
「え・・・と、マジですか?」
「出来るなら、ね。女に二言はありませんわ」
そうなんです。私の思いついた名案とはこれのことでした。
こう言って初めにハヤテ君を引かせておけば、変な雰囲気になってしまう可能性をうんと減らせますし、それに
このLV99の問題集はすごく難しいので、解けないなら手出しはいけません、と、ハヤテくんとの間に線を引くことも
できます。仮に何かありそうな雰囲気になっても、それを理由に拒むこともできますしね。
まあ、問題は、ヘンな女の子って思われてしまうってことでしょうけど、何かあるよりは全然マシですもの。
我ながら名案でしたわ、ふふっ。

と、そう思っていたのですが・・・・・・。
873名無しさん@ピンキー
『カリカリカリ・・・、パラパラ、カリカリ・・・ゴシゴシ・・・カリカリ』
ハヤテ君はものすごく真剣な顔で、問題集を解いていきます。
なんと言うのでしょうか、凄まじい気迫、とでも言いましょうか・・・、文字を書くのも消すのも、教科書をめくるのも
ものすごい勢いで真剣そのものです。たとえ解き方が間違っていても即座に違う解き方に切り替えて、次々に正答を
導き出していきます。まあこのLV99の問題集というのは応用問題ばかりなので、教科書を見たところで答えがわかる
というわけではないですから、教科書を参照するのは禁止というわけではないのですけど、それでも、ものすごい
集中力で教科書に書かれていることを理解しながら、難しい応用問題を解いていっています。
そんなハヤテ君を、関心するというよりも、少し引きながら見ている私。

ああ、そういえば、この子も・・・・・・男の子なんでしたわねぇ。

もちろんこのハヤテ君の気迫が、私が初めに言い放った言葉に対しているということは明らかです。
そりゃ、そうですわね。女の子みたいな顔をしていたって、年頃の男の子ですもの。こういうことに興味あって当然
ですわよね。
それにしても、ここまで男の子の煩悩を見せられると、・・・ちょっと恥ずかしい・・・。
私の身体を好きにしたいために、ここまでの気迫を見せるハヤテ君に、恥ずかしくなって顔が赤くなってしまいます。
はっきりいってこの問題集を自力でこれだけ解ければ、白皇でトップクラスの成績が取れてもおかしくはないのです
から。もうここまでかなりの問題数をこなしていますが、どれも非の打ちどころのない完全な解答です。
このままいけば、たぶん、間違いなくハヤテ君の望みは叶えられることでしょう。
・・・そう、ハヤテ君が私の身体を好きにすること。言い換えれば、私と・・・エッチしちゃうこと・・・ですね・・・。
もちろん、今さら約束をはぐらかすわけにはいきません。ここまでのことをされてしまっては。

・・・そっか〜、初めての相手は、ハヤテ君かぁ〜・・・。はぁ・・・。ヘンな約束するんじゃなかったですわ・・・。
何かある、どころか、ハヤテ君に身体をあげてしまうことになるなんて・・・。
真っ赤になって閉口する私・・・。
「あのー・・・」
そのとき、ハヤテ君が呼びました。えっ、もしかしてどうしても解けない問題があるのかしら。それだったら、約束は
なしですよねっ。
「どうしました?」
「ご褒美は、ここじゃなくて、居間でお願いできますか? もちろんマリアさんはメイド服のままで」
・・・・・・。
「まあ、別にかまいませんけど・・・」
「ありがとうございます♪」
ま、まあ・・・、この小さな部屋よりは別のところがいいってのはわかりますわ、といっても私の部屋っていうのも困り
ますし、いつもの寝室は論外ですし、妥当といえばそうなのでしょうけど・・・。なんかマニアックですわね・・・、使用人
が主人の屋敷の居間で、なんて・・・。
そんなことを考えているうちに、ハヤテ君が問題集を解き終えたようです。
「そ、それじゃあ、答え合わせの前にちょっと休憩にしましょうかっ。私お茶いれてくるんでハヤテ君も少し休んでて
いいですよ」
「ありがとうございます」
・・・とは言っても、見ていただけで全部出来ているというのはわかっていたのですけど、心の準備をしないことには、
こんなことできませんもの・・・。