【あかほん・濱中】氏家ト全 26時間目【妹・生徒会】
容量がやばいので新スレ立てました。
【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
(1).投下します宣言
(2).本編投下
(3).ここまでです宣言
また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。
【氏家ト全作品】
・女子大生家庭教師濱中アイ(週刊少年マガジン連載、完結。単行本全6巻)
・妹は思春期(週刊ヤングマガジン連載、完結。単行本全10巻)
・アイドルのあかほん(週刊少年マガジン連載、完結。単行本全1巻)
・妹はひまわり組(別冊ヤングマガジン連載、完結。妹は思春期の二巻から収録)
・生徒会役員共(月刊マガジンスペシャル連載中)
・ハナとプチ(シリウス読み切り)
いいぞ1>>乙よくやった
うちに来て俺をファックしてもいいぞ
,. ´ ,y ` ヽ、
/ ,ィ ヽ ヽ. ヽ\
/ // i、 ';: ヽ ゙i
./, //ヘyルvz,|: l i、 ;! :l
>>1 こっ、これは
レ ':/ l !:| :|ヘ :;l :| 只のオサゲであって
i!' ':/ゝ、 l::i:| :ト、}:l:::l アンタに乙した訳じゃないんだからね!!
〉 ,イ-=、 `二´!|:| i、:゙リ:/
l | レ} ヒj 7T¨>|! :l-、V
. ! l:.ハ"" 、 `¨,,,,. | :lヲ.jヘ、
. !| ゝ、,、_ , | レ'ヘ_ニニニニニ ̄ヽ
l-‐'' t、 ゙Y ., ァ'':j / `ヽ //
/ヽ、 l マ"/ :レ' , .フ、 // _|ヽ
/ ヾ |: レ7~t、 / /./ i (_ ̄ ̄ _}
l .ヾ| <::::::〉iヘ:\ レ' / :}  ̄ ̄ ̄
| ゙{ 〉,/iゞ,:ィ'" / / l
乙。
ただテンプレ見直して欲しかったな。生徒会はもうマガジン本誌に移ってるぞ。
12 :
ボルト:2008/09/05(金) 19:56:04 ID:lgggmBVu
>>1 乙です〜
タカトシ×スズ+スズママでどう書こうかなと考えていたら,
天からネタが降って来たので書きました。
短いですがどうぞ〜
(妹キャラ出るので,注意を)
13 :
ボルト:2008/09/05(金) 19:57:24 ID:lgggmBVu
タカトシは,とある人に電話をかけた。その,電話先というのが………
プルルルル……,ピッ
『………はい,もしもし?』
「こんばんは,シンジ兄。今,電話だいじょうぶ?」
『別に構わないよ。それより何の用だい?』
タカトシは,従兄弟である城島シンジに電話をかけていた。電話の先では女の人の喘ぎ声が聞こえている。
『……シンジ,さ……ンッ………どなた……から……アッ………電話……ですか?』
『従兄弟からだよ,マナカちゃん』
マナカと呼ばれた女の子は,騎乗位でシンジのペニスに貫かれながら腰を振っていた。
『………お兄……ちゃん,従兄弟……って……エーコ……ちゃん……から?』
『違うよカナミ。タカトシ君からだよ』
『……タカ……トシ君……ハァン…………から?………あの,……クフッ………タカトシ………君?』
マナカの横で,自分の秘所をシンジの指で掻き回されながら,カナミと呼ばれた女の人は問い掛けた。
『……タカトシ……くん……って………ヒァアンッ………初めて……聞き………ッア………ますね……』
『そうだよ。マナカちゃんは知らないと思うけど』
「……シンジ兄?用件伝えたいんだけど,いいかな?」
『ごめんごめん。用件って何だい?』
「明日,ひい祖父さんの法事があるから,こっちに来るんだろ?
迎えに行くから,何時に駅に着くのか聞いてくれって,母さんから言われてさ」
『それで電話したんだ。わざわざすまないな。………明日は昼前に駅に着くから,その時にこっちから電話するよ。』
「分かった,そう伝えておくよ。………ねぇシンジ兄?今,ヤッてる人って,カナミさんと誰なの?」
『ああ,カナミのクラスメイトで黒田マナカちゃんて言うんだ。電話,代わってみるかい?』
「そこまでしなくてもいいよ。マナカさん,気持ちよさそうなんだから。
じゃあ,また明日」
『わさわざありがとう。叔母さんによろしくって言ってくれないか?』
「うん,じゃあね」
そう言って,タカトシは電話を切った。
(……シンジ兄,また女の人とヤッていたんだ。オレが電話をするたび,ヤッてる気がするな……
でも,シンジ兄,告白とかした事ないって言っていたし,逆に向こうから言い寄って来られるのかな……)
心の中でそう思うタカトシだった。でも,今は気付かなかった。シンジとタカトシ,二人は同じタイプの人間であると。
タカトシも,シンジと同じ道を歩む事になる事を………
14 :
ボルト:2008/09/05(金) 20:13:04 ID:lgggmBVu
以上〜
新スレという事でキャラチェンジをね。
正直,敬語を使いまくるのも何だかなぁと思いまして。
タカトシの第1ターゲットを安価で決めますか?
生徒会3人は最後という事で,キャラは,
三葉ムツミ,横島ナルコ,畑さん,津田コトミの4人で。
(五十嵐カエデはキャラを深く知りたいので,後ということで)
他の職人さんの都合もあるので,投下とかぶった場合は安価を再指定しますね。
だから,職人さんは安価を無視して構わないです。というか,無視してください。
じゃあ,
>>19で。
(もちろん,タカトシ×スズ+スズママも平行して考えます)
でしゃばってゴメンナサイ。
15 :
Y-275:2008/09/05(金) 21:16:15 ID:XjWhKUL1
新スレ乙、そして、前スレ、今スレボルト氏乙でございます。
プロレスってのが、ムツミっぽいなとか思いつつ。いや、良く捕らえられてると思いました。
みなさんこんばんは。
自分も小ネタ投下します。
小ネタに長く、内容薄い感じです。
前スレに投下した小ネタと単行本1巻のプールの話を読むと色々楽しめそうな…
相変わらず少しだけハルヒネタが入ります。その辺はスルーしてください。
16 :
Y-275:2008/09/05(金) 21:17:32 ID:XjWhKUL1
『ポニテ喫茶なんてどうだろう?』
今日は文化祭での生徒会のだしものを決める会議でした。
喫茶店という案が最初に出て意義無しな流れだったんですが、そこは元女子校。かわいい制服への憧れか、喫茶店自体が異様に多かったりするんです。
だからアリア先輩より『ツンデレ、クーデレ、メイド喫茶なんて当たり前、被っちゃうわ。』の物言い。
そして最後、冒頭の会長の発言へと話は至るわけです。
『涼宮ハ○ヒ人気のおかげか最近はポニーテールが市民権を得て来ているからな。』
またそのネタですか。ほんとにいとうの○ぢ原画作品大好きなんですね。
『正直言ってユニゾンシフトブロッ○ムの新作には期待している。』
ちょっ!?会長、人の考えてることを読まないでください!!
若干の戸惑いを覚えつつ俺は涼宮ハ○ヒの主人公よろしく一つ呟く。
『…やれやれ』
………………………………
あー、ものすごくスースーする。
時は流れて文化祭当日。
俺は今日何度も抱いた感想を再び抱く。
こともあろうに俺も一緒にウェイトレスの恰好をさせられている。
ウェイターではなくウェイトレスだ。
もはや、ギャグ状態だとわかりきってはいるんだが…
だって、どうみてもウェイトレスの服を着た侍みたいなんだぜ?俺の頭にくっついてるのはポニーテールと言うよりもちょんまげ。
17 :
Y-275:2008/09/05(金) 21:18:31 ID:XjWhKUL1
周りを見渡して、しっかりポニーテールになっている会長を筆頭とする他の生徒会の面々と比べて明らかにおかしいだろ。
『良いじゃない、津田くんそれはそれで可愛いわよ。』
はぁ、どうも七条先輩。
『津田が新しい趣味に目覚めないか心配だな。』
『目覚めません!!』
俺は脊髄反射でツッコミをいれる。
それにしても、この2人の姿には正直くるものがある。
フリフリのウェイトレス衣装にポニーテールの破壊力を正直舐めてた気がする。
『何鼻の下伸ばしてんのよ!!』
そこにオーダーを終えた萩村が帰ってくる。
言わずもがな、萩村もポニーテールだ。
『…キノセイダヨ。』
やましいことを考えてたため、発音おかしく俺は返事をしてしまう。
そんな俺をねめつけるような目線で見ている萩村。
なんだか非常に居心地が悪いな…
俺はかわすために一声かける事にする。
『萩村は普段の髪型も良いけど、ポニーテールも良いな。』
うん、なんとかかわせたみたいだ。
なにも言わずに頬を染めてそっぽを向く萩村。
うん。これもありだね!!(心の中でサムズアップ←死語)
『すいませ〜ん。』
おっとオーダーだ。
俺は当初会長から『今日は声だし禁止!!』の厳命と共に渡されたホワイトボードを片手に声をかけられた席へと向かう。
『(ご注文は?)』
俺は乱雑に書きなぐる。
『……………』
何も喋らずに固まる客。というか、偶然来ていた五十嵐先輩。
18 :
Y-275:2008/09/05(金) 21:19:55 ID:XjWhKUL1
『…お姉様って呼んでも良い?』
『(はい?)』
突然の発言に対しても冷静にホワイトボードで対応する俺。
っつか、ツッコミたい所が多数ある。
まず、俺はこの人よりも年下である。
それから俺はウェイトレス、言ってしまえば女性の恰好はしているがそれでも元は男。よくよく見ればわかるはずだ。
それに他から人を借りて来ている(調理役として七条先輩ん家の執事さん、
もともとポニーテールな三葉や会長ファンクラブ等による有志のみなさん他。)
とは言っても生徒会役員の面々が一人欠けているのだからわかるだろう。
『あなたの学年は関係ないの、その身長、凛々しい顔立ち。私が理想とするお姉様だわ。』
男性恐怖症というよりは、もしかしなくても、この人は百合ん百合んな人なのか?
陶然としていたかと思うとがっしりと五十嵐先輩が俺の手を掴んでくる。
っつーか、ナンパなんかして風紀委員長のこの人自ら風紀乱しまくりなんだが…
『ちょっと、そこ何をしているか!!』
『そうだよー、お触りは禁止ですー!!』
困惑する俺を見つけた会長と三葉が寄って来てくれる。正直助かった。
そして駆け寄りながら声を上げた後、2人は俺の腕を掴んで五十嵐先輩より引きはがして言う。
『津田がいくら可愛いからってナンパは許さん。津田は私のものだ。』
19 :
Y-275:2008/09/05(金) 21:20:57 ID:XjWhKUL1
………………………はい?
会長の発言に思わず耳を疑う。
『そうですよ!!タカトシくんは渡しません!!』
ちょっ、三葉!?
『………いやああぁぁぁ〜!!』
その刹那、突如として耳をつんざくような悲鳴が響き渡る。
『お、男に触れてしまった…嫌、いや、無理。』
半狂乱で五十嵐先輩が喚いている。
なんだかいたたまれない空気だな…
『ある晴れた日の〜』
ちょっ!!
突然の後ろからの歌声に俺はビビる。
見るとポニテのメイドさ…
というか、この流れ、前もあったよな?
『いや、そろそろ…』
『言わなくていいです。』
だから、その先の発言は封じ込めておいた。
『オチもつかなそうだし、ちょうど良かったんじゃない?』
『ええ、まぁ…』
っつか、この人も人の心が読めるんでしょうか…
まぁ、正直オチがつかなくて困っていたとこですが…
………………………………
見た目の変化など気にする暇などなくいつもどおりの喧騒。
こんな毎日が3年間も続くと思うと正直憂鬱な気がする……
俺は再びこれでオチをつけなくてはいけないようだ。
『やれや…『いやぁ〜』
五月蝿いな。まだ五十嵐先輩は喚いてるのか。
おしまい
20 :
Y-275:2008/09/05(金) 21:26:39 ID:XjWhKUL1
以上です。
投下前のレスに書いたプールの話が明らかに氏家先生狙い撃ちのポニテの回なような気がしていきおいでやってしまいました。
タイトルは
『ポニテ喫茶』で。
もうそのままです。
引き続きこのスレが元気であるよう祈ってます。
駄文乱文お目汚し失礼しました。
それでは失礼致します。
21 :
ボルト:2008/09/05(金) 21:34:17 ID:lgggmBVu
Y-275氏乙です。
リアルタイムで見てましたよ〜
せっかく
>>19を踏まれたということで
もしよかったら
>>14の4人で選んでもらうことは可能でしょうか?
無理でしたら再安価は
>>24で
>>14 なんというハーレムルートww
GJです!!
>>20 相変わらずGJなんだけど…前に投下した人の感想レスとか端折って投下っていうのはどうかと思います。
一時間以上待って投下してるみたいだけど、先に投下した側からすると――どうなんだろ?
スレ汚しスマソ。以前、自分もこういった経験があったので僭越ながらカキコしました。
批判しているわけではないので、その辺はご理解いただけるとありがたいです。
23 :
Y-275:2008/09/05(金) 21:54:51 ID:XjWhKUL1
>>21 リアルタイムでご覧になられてたとかお恥ずかしい限りです。
>>22で指摘された件のことは申し訳ありません。自分も書く側なので配慮が足りませんでした。
お申し出の件ですが自分が決めて良いのかな等と思いつつ、せっかくなので、コトミを指名させていただきます。
>>22 重大な指摘ありがとうございます。新スレ一発目の投下があり、よし、自分もって言う気ばかりがはやって配慮に欠けてました。
今後は2度と無いように気をつけます。
ほんとにありがとうございました。
両人乙
まぁ好きにやったらいいと思うけどな、勢いあるうちはガンガンと
本当にもう「書きたくて仕方ねーんですぅ!」って感じだなw
ボルト氏と275氏GJ
26 :
郭&嫁:2008/09/06(土) 21:50:43 ID:0lexMZi5
やっと規制解除!
Y-275氏&ボルト氏にGJ!若手の活躍、真剣に嬉しいです。
あとは自身が頑張るだけですがw
>>26 古参復活wwwwwwwwwwめがっさ期待wwwwwww
超期待ですwwww
28 :
ボルト:2008/09/06(土) 23:45:25 ID:AFlnU8na
こんばんは、ボルトです。
>>13の続きが出来たので序盤を書き直して投下します。
タイトルは、
「ターゲット・0 序章」
スルー対象ワードは
「エロあり」
「妹は思春期キャラ登場」
「ハーレムルート」
です。
じゃあ、投下〜〜
29 :
ボルト:2008/09/06(土) 23:46:12 ID:AFlnU8na
金曜日の夜、タカトシは父親に頼まれ、とある人に電話をかけた。
その電話先というのは………
プルルルル……、ピッ
『………はい、もしもし?』
「こんばんは、シンジ兄。今、電話だいじょうぶ?」
『別に構わないよ。それより何の用だい?』
タカトシは、従兄弟である城島シンジに電話をかけていた。電話の先では女の人の喘ぎ声が聞こえている。
『……シンジ、さ……ンッ……、どなた……から……アッ……電話……ですか?』
『従兄弟からだよ、マナカちゃん』
マナカと呼ばれた女の子は、騎乗位でシンジのペニスに貫かれながら腰を振っていた。
『……ンンッ……お兄……ちゃん、従兄弟……って……エーコ……ちゃ……アンッ……から?』
『違うよカナミ。タカトシ君からだよ』
『……タカ……トシ君……ハァン……から?……あの、……クフッ……タカトシ……君?』
マナカの横では、自分の秘所をシンジの指で掻き回されながら、カナミと呼ばれた女の子が問い掛けた。
『……タカトシ……くん……って……ヒァアンッ……初めて……聞き……ッア……ますね……』
『そうだよ。マナカちゃんは知らないと思うけど』
「……シンジ兄?伝えたい用件があるんだけど、いいかな?」
『ごめんごめん。その用件って何だい?』
「明日、お祖父さんの法事があるから、こっちに来るんだろ?
父さんが明日、迎えに行くから、何時に駅に着くのか聞いてくれって言われてさ」
『それで電話したんだ。わざわざすまないな。………明日は昼前に駅に着く予定だから、その時にこっちから電話するよ。』
「分かった、そう伝えておくよ。………ねぇ、シンジ兄?
今、ヤッてる人って、カナミさんともう一人は誰なの?」
『ああ、カナミのクラスメイトで、黒田マナカちゃんて言うんだ。電話、代わってみるかい?』
「そこまでしなくてもいいよ。マナカさん、気持ちよさそうなんだから、邪魔しちゃ悪いよ。
じゃあ,また明日」
『わさわざありがとう。………ちょっとごめん。そろそろイキそうだからさ………マナカちゃん、膣内に出すよ?』
『……は……アッ……いっ……シンジ……さぁん!……いっぱい……下さ……い!!』
『分かったよ……くっ……イクよ!!』
『……ンンッ!!……いっ……イイッ……ぱぁい……出てま……すぅ!!』
『……ふぅ…………タカトシ君、伯父さんによろしくって言ってくれないか?』
「うん、じゃあね」
そう言って、タカトシは電話を切った。
(……シンジ兄、また女の人とヤッているんだ。オレが電話をするたび、必ずヤッてる気がするな……
でもシンジ兄、告白とかした事ないって言っていたし、逆に向こうから言い寄って来られるのかな……)
心の中でそう思うタカトシだった。でも、今は気付かなかった。
シンジとタカトシ、二人は同じ種類の人間であると。
タカトシもシンジと同じ道を歩む事になる事を………
30 :
ボルト:2008/09/06(土) 23:47:11 ID:AFlnU8na
…………
次の日……
予定通り、昼前に駅に着いたシンジとカナミ。さらに、何故かマナカもついて来てる。
「お兄ちゃん、やっと着いたね」
「ああ、朝早く家を出て時間もかかったけど、ちゃんと昼前に着いたし」
無事に、予定通り着いた事でホッとするシンジ達。するとマナカが、
「すみません。シンジさん、カナミちゃん。無理言ってついて来て………」
「気にしないでよ、マナカちゃん。
オレ達の従兄弟の、タカトシ君とコトミちゃんに会ってみたいって、言ってたじゃないか。
マナカちゃんの御両親も、別に構わないって言っていたし」
「そうだよ。二人で行くよりも三人で行く方が楽しいじゃない?」
「………そうですね。二人でイクよりも、3Pでイッたほうが気持ちいいですしね」
「字が違うって。それにカナミ?
法事なんだから、あまり楽しいとか言うんじゃないぞ」
「ごめん、お兄ちゃん。でも、頭硬いんだから。硬くしていいのはアソコだけにしてね?」
「……おいおい。じゃあ俺、タカトシ君に電話で着いたって伝えるから、待っててくれないか?
「うん、分かった」
「分かりました、シンジさん」
シンジは人込みを避け、離れた場所でタカトシに電話をかける。
プルルルル………、ピッ
『はい、もしもし……シンジ兄?』
「タカトシ君、俺だよ。今、駅に着いた所だからさ、伯父さんに伝えてくれないか?」
『うん、分かった。20分ぐらい待ってくれる?』
「了解。あと、俺とカナミで来る予定だったんだけど………、もう一人来てるんだ。
昨日、電話で話しただろ?マナカちゃんも一緒なんだ。
だから、寝床を一人分増やしてほしいんだけど………」
『マナカさんも来てるんだ。じゃあ母さんに話して、どうにかなるか聞いてみるよ』
「ごめんな。いろいろお世話になって」
『そんな、気にしないでよ。じゃあ、迎えに行くから』
「分かった、待っているよ」
そう言うと電話が切れたので、シンジはカナミ達の元へ戻って行った。
3人で時間を潰していると、一台のワゴンがシンジ達の前に止まった。ドアが開いて、タカトシが降りてくる。
「こんにちは、シンジ兄、カナミさん。………それにマナカさんですよね?」
「そうですよ。あなたがタカトシ君ですか、初めまして。黒田マナカといいます」
そう言いながら手を差し延べる。
それを見たタカトシも、手を出して握手をする。
「初めまして、津田タカトシです。………今日はどうして一緒に?」
「カナミちゃん達の生まれ故郷が、どんな所か気になりまして。それに、あなたや、あなたの妹のコトミちゃんの顔を伺いたいと思ったので」
タカトシは、自分と同い年とは思えない程の対応と落ち着き振りに、少し見とれてしまった。
「こんにちは、タカトシ君。久し振りだね?
来るのに疲れちゃったよ〜、もう乗っていいかな?」
「久し振りだね、カナミさん。ごめん、立たせっぱなしにして。じゃあ乗って下さい」
そう言われた三人は車に乗り、タカトシの家に行った。
31 :
ボルト:2008/09/06(土) 23:48:00 ID:AFlnU8na
タカトシの家に着くと、コトミが玄関で待っていた。車を駐車場に止め、タカトシ達は車から降りる。
「こんにちは〜、シンジさん、カナミお姉ちゃん。疲れたでしょ?荷物持ってあげるね」
「久し振りだね、コトミちゃん。ありがとう、疲れちゃった〜」
「こら、カナミ。人を使うんじゃないぞ」
「大丈夫ですよ、シンジさん。お客さんなんですから、これぐらいは当然ですよ」
「コトミちゃんがそう言ってくれるから、いいじゃない?」
カナミはバッグをコトミに手渡した。
シンジはやれやれといった様子だ。
「初めまして。あなたがコトミちゃんですね?
カナミちゃんから話は聞きました。とても元気な方ですね」
「こちらこそ、初めまして。津田コトミって言います。………それにしても、黒田さん………綺麗ですね」
初めてマナカに出会ったコトミ。その美人さに思わず、コトミも見とれてしまう。
「マナカでいいですよ、コトミちゃん。今日はよろしくお願いしますね?」
「はい、分かりました……マナカさん。じゃあ、皆さん上がって下さい」
三人は、そう言われ、家に上がる。
……………
法事も終わり、時間はもう11時を回った頃、シンジ達3人は寝間着に着替え、タカトシに用意された部屋にいた。
「ごめん、シンジ兄。部屋が一つしか用意できなくて」
「気にしなくていいよ、タカトシ君。もともとは二人の予定だったんだから」
「そうですよ、私が無理言ってついて来たんですから」
謝るタカトシをシンジとマナカがいたわる。
「ありがとう、そう言ってもらえると助かるよ。確か、明日は朝御飯を食べて帰るんだよね?」
「そうだよ。………二人とも、疲れたからもう寝ようか?」
「うん、お兄ちゃん。今日はタカトシ君とコトミちゃんに会えてよかったね、マナカちゃん」
「そうですね。遅くまで起きていたら迷惑ですし、寝ましょうか」
「じゃあ、お休みなさい。シンジ兄、カナミさん、マナカさん」
「お休み、タカトシ君」
部屋を出て、タカトシは自分の部屋に戻って行った。
「そろそろ、オレも寝るとするか………」
32 :
ボルト:2008/09/06(土) 23:48:50 ID:AFlnU8na
……………
時間も午前1時を回った頃、タカトシは喉が渇いたらしく、ふと目覚めた。
自分の部屋を出て、台所に行こうとする。
途中、シンジ達が寝ている部屋を横切ろうとすると、何やら話し声がする。
それが気になったのか、タカトシは立ち止まる。耳をすまして声を聞いてみると、何かが聞こえてくる。
『………シ…ジさん…大…い。……気持……いですか?』
『………お兄………こん…に硬く……ゃって。外…聞こえ……ように……』
タカトシは何か嫌な予感がして、ドアノブに手をかける。どうやら鍵かかかっていないようだ。
ゆっくりと少し開けてみると、目の前の情事に驚く。
カナミとマナカが左右に分かれ、シンジのペニスをしゃぶっていた。
「ごめんよ、二人とも。我慢できなくなって、こんな時にしてもらって………」
「気にしなくていいよ、お兄ちゃん。逆に興奮して、いつもより硬くしてるじゃない?」
「そうですよ、シンジさん。シンジさんが望むのでしたら、何時でも、何処でもしてあげますから」
「ありがとう、二人とも。………そう、カリの所や、玉の所も舐めて………気持ちいいよ」
「お兄ちゃんのおちんちん、すごくビクビクしてる………。もうイキそう?」
「お布団を汚すわけにはいかないですから、飲んであげますね……」
シンジのペニスを、奉仕する二人のスピードがアップする。
「………もう出そうだよ………口にくわえてくれるか?」
「うん。………お兄ちゃん、いっぱいザーメンちょうだい……」
そう言って、カナミはシンジのペニスを口にくわえ、激しく頭を前後に揺らし、刺激を与える。
「………出すぞ、カナミ………くっ!」
「……んっ!………んんっ………ん……」
シンジはカナミの口の中に、自分の精をぶちまげた。カナミは黙って受け止めている。
「カナミちゃん……私にもくれませんか?」
カナミはペニスから口を離し、マナカとキスをして、精子を口移しで分け与えている。
「………んんっ………んくっ………んくっ……こくん……」
マナカは精子を喉を鳴らしながら飲み干していく。カナミも口の中に残った精子を飲み干した。
「シンジさん、綺麗にしてあげますね?」
イッたばかりのシンジのペニスを、マナカは口に含み、残っている精を吸い上げる。
「……んっ……ちゅるっ……ちゅじゅっ……じゅじゅっ……じゅじゅじゅ〜〜………」
33 :
ボルト:2008/09/06(土) 23:49:38 ID:AFlnU8na
「ふぅ………気持ち良かったよ、二人とも。これで、やっとグッスリ眠れそうだよ。…………でもその前に」
そう言ってシンジはペニスをしまい、立ち上がって、ドアの方にやって来る。
さすがに、人の家ではやらないだろうと思っていたタカトシは、目の前の情事を見続けていたため、シンジの行動に反応が遅れた。
急いで離れようとするよりも早く、ドアからシンジの手が伸びて、タカトシは部屋の中に引きずり込まれる。
「静かにするんだよ、タカトシ君。別に君を襲う訳じゃないんだから」
そう小声で話し掛けるシンジ。
「お兄ちゃん、さすがにボーイズラブは無いよね?」
「……小説のネタになるかも知れませんが……」
いきなりの行動に、声を失うタカトシ。
「タカトシ君……ずっと見ていただろ?本当は気付いていたんだよ」
「お兄ちゃんにフェラチオしてた所を見られたの?……恥ずかしいなぁ」
「でも気付いていても、続けていたでしょ?カナミちゃん」
「そうだね。見られているのに、続けるのって興奮するよね」
タカトシがようやく、状況を判断出来るようになる。
「ちょっと!何をしてるんですか?こんな所で…………」
「何って、フェラチオだよ?」
「そうじゃなくて。場所ってのもあるでしょ?」
「ごめん、タカトシ君。我慢出来なくってさ、セックスで音を立てる訳にもいかないからさ、フェラぐらいならいいかと思って」
シンジの言葉に、タカトシは呆れてしまう。
「でも、君も興奮したんじゃないか?ズボン越しに勃っているのが分かるし」
そう言われて下を見てみると、自分のモノが勃ってるのに気付き、顔を真っ赤にした。
「顔が真っ赤だよ、タカトシ君。なんだか可愛いね………、もしかしたら、アソコも可愛いかも?」
「茶化さないでください!!」
「ごめん、もう大丈夫だからさ。………確か、君は桜才学園に通ってるんだよね?
今年から共学になったって聞いたけど」
タカトシは急に話題を変えられ、戸惑いながらも答える。
「そうですけど、それがどうかしたんですか?」
「タカトシ君、桜才なんだ?女の子一杯でハーレムじゃない。よかったね」
「………別に、近かったからですよ。そういう目的じゃないです」
「本当にそうかい?タカトシ君?」
シンジが意味ありげに聞いてくる。
34 :
ボルト:2008/09/06(土) 23:50:52 ID:AFlnU8na
「………どういう事ですか?」
「本当は、無意識にハーレムを目論んでいたのじゃないかい?
『近かったから』という理由だけじゃ、なかなか共学化したての所には入らないよ」
「……そうなんですか?」
「タカトシ君。思うんだけど、君は俺と同じタイプの人間な気がするんだ。
自分でいうのもなんだけど、女の子に好意を持たれやすいオーラを出してるってね」
タカトシは考える。確かに、入学したてのオレに、会長達が好意的に話しかけて来た事を。
そうでなきゃ、出会ってすぐの生徒を、生徒会に入れたりするだろうか?
「俺も最初は抑えていたよ。でも、思ったんだ。女の子にモテるという、こんなに美味しい状況なのに、これを利用しないでどうするんだって。
それからは簡単だったよ。カナミがいつも、エロネタで俺に迫って来るから、逆に押し倒したんだよ。
そしたら、カナミが何も抵抗しないからさ。………俺の初体験はカナミだったよ。
次にマナカちゃんを襲った。でも、マナカちゃんも抵抗しなかった。
何故かと聞いたら『シンジさんの事が好きです。初めてはシンジさんに捧げます』だって。だから、最後までヤッた。
それからは、俺に気のありそうな子をみんな襲った。だけど、皆は俺を受け入れてくれた。
………だから、今はこういう状態なんだ」
シンジの横で、カナミとマナカが照れている。
「だから思うんだよ。君も、俺と同じ美味しい思いが出来るって。ハーレムだぞ?頑張ってみなよ」
タカトシは、シンジの目茶苦茶な理屈ではあるが、真面目に聴き入っていた。
「………もう2時だね。ごめんよ、迷惑かけて」
「いや………気にしないで下さい。じゃあ………お休みなさい」
そう言ってタカトシは部屋を出ていく。後ろからは3人のお休みと言う声が聞こえた。
喉が渇いたのも忘れて、自分の部屋に戻り、さっきの言葉を思い返していた。
「女の人に好意を持たれやすい……だから襲っても大丈夫か………。
本当にそうなんだろうか?」
そう考えるうちに睡魔が強くなり、眠りへと落ちて行った………。
35 :
ボルト:2008/09/06(土) 23:52:14 ID:AFlnU8na
……………
次の日………
タカトシは、3人を見送るために駅のホームにいた。
昨日の事で悩んでいると、シンジが、
「昨日の事で悩んでいるのかい?」
「………はい。確かに、学校で気になるような人は何人かいます。
でも大丈夫なんですか?襲って、退学になってもしたら………」
「大丈夫だよ、俺が保証する。絶対問題ないから」
何を持って絶対なのかは分からなかった。
でも、シンジを尊敬しているタカトシだ。少し覚悟が出来た気がした。
「………分かりました。その言葉を信じてみます」
「もし、上手くいったら教えてね?頑張れ、タカトシ君!」
「そうですね、私も小説の参考にしたいですし。頑張って下さいね」
「二人とも、こう言ってくれるんだから頑張ってみなよ」
電車がホームに入って来た。三人はその電車に乗り、タカトシに見送られながら地元へと帰って行った。
……………
その夜………
自室にいるタカトシ。彼の顔付きが少し変わった気がする。何かを覚悟し始めた感じだ。
(そうだよな、オレだって男なんだ。生徒会で苦労している分、美味しい思いをしたっていいじゃないか。
………よし、オレの一番身近にいるあいつを、ターゲットにしてやる。それならリスクも少ないはずだ)
ついに覚悟を決めたタカトシ。
すると、ドアをノックする音がする。
「ねぇ〜、タカ兄?マンガ見たいんだけど借りていい?」
ツインテールの髪型の女の子を見つめるタカトシ。
(ちょうど、いい所に………よし!最初のターゲットはお前だ!)
タカトシのターゲットにされた彼女,その子の名は………津田コトミ………
NEXT……「ターゲット・1 津田コトミ」
36 :
ボルト:2008/09/07(日) 00:02:39 ID:AFlnU8na
はい以上!!
という事で長期連載をスタート!
Y-275氏の要望によりコトミを最初のターゲットにします。
(正直、コトミが最初ということで話が作りやすかったです)
ここで、ちょっと解説を。
タカトシがシンジ兄と呼ぶのは、もともとタカトシが呼んでいて、それをコトミが真似したという事にしています。
あと、従兄弟の設定ですがタカトシの父親の妹が、シンジ達の母親という事にしています。
この二つをオリジナル設定にしています。
最後に、大変だと自分自身思いますが、一所懸命頑張ります。
このスレがもっと栄える事を自分は祈っています。
37 :
ボルト:2008/09/07(日) 00:18:03 ID:U4bdixqN
あと書き忘れていた事が、
タカトシ×スズ+スズママはこの連載で仕上げる事でお願いします。
ゲストで妹キャラが出てきますが、シンジもいろんな子と取っ替え引っ替えで出演するという事で。
差し出がましいですが、たくさんの感想を頂けたら、幸いです。
乙カレー
ハイペースですな
あ、このスレも軌道に乗ったし前スレ埋めましょう
>>37 うは、いきなり近親相姦ってどんだけ変態なんすか。
最後にハーレム大乱交パーティーを期待してます。
しかし、皆さんよくこれだけ文章書けますね。自分は全く進まなくて。
なにか秘訣のようなものはありますか?
40 :
ボルト:2008/09/07(日) 23:12:27 ID:U4bdixqN
三日続けてこんばんは、ボルトです。
俗にいう、『新連載!一挙二話掲載』という事で、投下します。
(昨日の時点で実は、ほぼ完成してたのですが、一応、一日おきました)
スルー対象ワードは
「エロあり」
「近親相姦」
「妹キャラ、ゲスト出演」
です。
じゃあ、投下〜
41 :
ボルト:2008/09/07(日) 23:13:23 ID:U4bdixqN
「ターゲット・1 津田コトミ」
津田タカトシは、覚悟を決めていた。
昨日の夜中、従兄弟であるシンジに言われた、
『君も、俺と同じ美味しい思いが出来るって。ハーレムだぞ?頑張ってみなよ』
この言葉を信じ、実行に移そうとしていた。
その最初のターゲットは、実の妹であるコトミだ。
(コトミなら、失敗してもリスクは少なくて済むはず。………口は聞いてもらえなくなるかもしれないけど………
コトミが漫画を返しに来た時が、その時だ。)
タカトシは覚悟を決め、実行に移す事を、シンジに報告することにした。
プルルルル………、ピッ
「もしもし、シンジ兄?」
「タカトシ君か。…………覚悟を決めたから、俺に報告しに電話したのかい?」
シンジは、タカトシの行動を見透かしているようだ。
電話の先ではまた、女の子の喘ぎ声が聞こえる。
『……シンジ……さ……ンッ!……動くの……アアッ……やめ……ないでぇ!……もっと……ンンッ……お尻を……犯して!』
また、知らない女の子の声が聞こえる。今度はアナルセックスでもしているのだろうか。
『ごめん、アキちゃん。従兄弟からの電話でね。じゃあ動くよ』
『……ンアッ!……気持ちいい……です……、シン……ジさん!……めちゃ……ハヒッ……くちゃに……して!』
『そうだ、タカトシ君?聞こえるようにしてあげるよ』
『……駄……目!……ヒャウッ!……恥ず……かしい……です!』
『でもアキちゃん、興奮してるだろ?締まりが強くなったよ。
………もうイキそうだ……アナルの中で出すよ?』
『……シンジ……さんの……ハァン……濃いぃ……ザーメン、……私の……お尻に……ンンッ……下さい!』
『よく言えたね、アキちゃん。………くっ、……イクぞっ!』
『……!!!……シンジさんの……ザーメンが、……入ってぇ……来てる……アアァッ……すごく気持ちいい……』
『………ふぅ………タカトシ君、興奮したかい?』
「はい!今から早速、実行します」
『分かった。相手はコトミちゃんからだろ?その方がリスクが少ないからな』
シンジは、タカトシの最初の相手が予想できていた。
『俺も最初は、実の妹に手を出すことは躊躇ったよ。でも、一線を越えたら平気だからさ。
うまくいったら、また連絡してくれよ?カナミやマナカちゃんが知りたがってるからさ』
「うん、分かった。ありがとう、シンジ兄」
そう言ってタカトシは電話を切った。
すると、ちょうどタイミングよく、コトミが戻って来る。
「タカ兄〜、見終わったから、次の本借りるね?」
コトミは本を探しているようだ。
「タカ兄?………タカ兄ってエッチな本、一冊も持ってないの?
駄目だよ。男の子だったら持っていないと」
その言葉が、タカトシが実行に移す合図となった。
「……エロ本なんて必要ないよ……その替わりを、お前にしてもらうから」
コトミはボケたつもりだったが、タカトシがのって来るとは思わなかったので、不思議に思っていた。
タカトシは椅子から立ち上がって、コトミを無理矢理、ベッドに押し倒す。
「……必要ないよ。今日からお前にしてもらうから……」
「!!……タカ兄!?……冗談だよね?」
「冗談なんかじゃない。オレは本気だ」
そう言いながら、タカトシはコトミのパジャマの中に手を突っ込み、胸を揉みしだく。中三にしては、結構あるほうだ。
「………タカ兄!やだよ!やめてよ!……お願い!離して!」
コトミは必死に抵抗する。タカトシはコトミに突き飛ばされる形で距離をおいた。
(くそっ………失敗だったか………いくらなんでも無理矢理過ぎたか………嫌われただろうな)
そう悔やんでいると、コトミから発せられた言葉にタカトシは驚いた。
「……嫌だよタカ兄……無理矢理なんて………、もっと優しくして欲しいよぉ……」
「……今、なんて言った?」
「優しくしてって言ったの。……タカ兄も、私の事を好きだったんだ。
………兄妹だから無理、って思ってたのに………嬉しい」
「………そうだったのか、コトミ………オレでいいのか?」
「うん。私の初めて、タカ兄にあげたい……」
まさか、シンジの言っていた事が現実になろうとは、タカトシは驚きを隠せないでいた。
(シンジ兄の言っていた通りだ………シンジ兄と一緒で、オレの初めての相手は実の妹か……)
「タカ兄……キスして……」
「分かった………コトミ………ごめんよ、無理矢理にして」
「大丈夫だよ………今からは、優しくしてね?
「あぁ………分かった」
二人はベッドの上で向かい合い、顔を近づけ、優しくキスをする。
「……んっ……ちゅ………ちゅっ……ちゅぱっ……」
唇をそっと離すと、コトミが、
「タカ兄に、私のファーストキスをもらってくれた……。
ねぇ?服………脱がしていいよ?」
そう言われたタカトシは、コトミのパジャマのボタンを一つずつ外していく。
すべてのボタンを外し、パジャマを脱がすと、清潔的な白のブラジャーが現れた。
「ブラも外していいから………おっぱいも見て………」
ブラジャーを外そうとするが、外し方が分からない。仕方がないので、上にずらして脱がせる事にした。
すると、中三にしては少し大きめの胸を目の当たりにする。
「これが、コトミのおっぱい………」
「タカ兄………触っていいよ……」
タカトシは、コトミの胸に直に触れる。とても柔らかい感触だ。今度は乳首に触れた。すると、コトミがビクッて反応している。
「……気持ちいいよぉ……タカ兄……、もっと好きにしてぇ………」
今度は乳首に舌をはわせる。舌と乳首が触れた瞬間、さっきよりもコトミは、身体を大きく跳ね上がらせる。
(………コトミって結構感度がいいんだろうか?)
舌で何度か舐め回したあと、乳首に吸い付いた。
「………あっ!……あんっ!……はぁん!……タカ兄……赤ちゃん……みたい…」
左の乳首を吸いながら、右の乳首を指で弄る。コトミはとても感じているようだ。
今度はズボンを脱がす。すると、上とお揃いの色の白のパンツが現れる。
コトミの秘所はもうグチャグチャになっていた。
「コトミ……もうこんなに濡れているじゃないか……胸を弄られるのがそんなに気持ち良かったのか?」
「………うん。……とても気持ちいい………こっちも舐めていいよ?」
オレはパンツも脱がし、コトミは完全に裸になった。
コトミの濡れている秘所に、指をそっと滑らせる。
「………んんっ………はぁっ………あんっ……」
とてもコトミは気持ち良さそうだ。
今度は舌をはわせる。舐めるたびに、秘所からは愛液が溢れてくる。
「タカ兄………もう堪えられないよ………ねぇ?入れてぇ………」
オレはズボンからペニスを取り出した。それを見たコトミは、
「タカ兄のすごく大きい………、濡れてないと、入れる時きついから、少し舐めてあげるね………」
コトミはタカトシのペニスを握り、亀頭に舌をはわせる。
タカトシは、初めて受けるフェラに身悶えしていた。
「………ちゅ……ぺろっ………ちゅぱっ………」
「……すごく気持ちいいよ、コトミ」
「………本当?……じゃあ……こっちも………ちゅっ………ちゅじゅっ……」
コトミは竿の方にも舌をはわせる。
「………コトミ……そんなにされたら、もう出そうだよ……そろそろいいか?」
「うん、タカ兄……いいよ……」
タカトシはコトミを寝かせて、股を開き、自分のペニスを秘所にあてがう。
「コトミ……いくぞ?」
「よろしくお願いします……タカ兄」
タカトシは腰をゆっくりと前に進め、亀頭をコトミの膣内に入れていく。
コトミは、入ってくるペニスに痛みを感じていた。
「………タカ兄………痛いよぅ……」
「大丈夫だよコトミ、もう少しだけ我慢して………」
徐々に入っていく。コトミも痛みで泣く寸前だ。タカトシは痛みを少しでも和らげようと、コトミにキスをする。
「……!……ん……ちゅっ……ちゅ……」
コトミは落ち着いたのか、体の固さがほぐれて来た。それを見計らい、タカトシは一気に押し込む。
「………!!!………んあっ……はぁはぁ……はぁ……はぁ……んふぅ……」
「コトミ,大丈夫か?痛かったか?」
「大丈夫だよぉ……タカ兄ぃ……痛かったけど、だいぶ落ち着いてきたぁ………」
タカトシとコトミの結合部分は、処女を奪った証である、破瓜の血がたらりと流れている。
「………これで、私……大人の女になったんだよね……」
「そうだよ、コトミ………じゃあ、動かすぞ……」
そう言ってタカトシは、腰をゆっくりと動かしてペニスを出し入れする。
「………あぁん………んんっ………あはぁん……いいよぉ……タカ兄ぃ……」
「コトミの膣内も気持ちいいよ……油断していたらイッてしまいそうだ」
今度は、ペニスを秘所から抜ける直前まで引いて、そこから一気に奥へ突き込む。
「……やだ……抜いちゃだめぇ………!!……ンンッ!!………アアッ!!……タカ兄!!……奥に当たってる!!………これ……気持ちいいよぉ!!」
タカトシは、もう限界にきていた。もともと、童貞だったのだ。堪えられなくなったタカトシは、早くイキたかった。
「コトミ?………もう駄目だ……、そろそろ出すぞ?」
「うん………私も……何かくるぅ……、初めては……膣内に出してぇ…」
「……駄目だよ、子供が出来たら……」
「平気だから………、初めては膣内で感じたいのぉ………」
「……分かった。………早く動かすからな?」
「うん………」
そう言ってタカトシは、腰を振るスピードを上げていく。
「………コトミ………、もう……」
「私もぉ………くるぅ……」
「………出すぞ!コトミ!!………くっ!!!」
「駄目ぇ!………くるっ!!……ああああぁぁっ!!!」
タカトシのペニスから勢いよく精が解き放たれた。
「熱いよぉ………タカ兄のがぁ……出てるぅ………」
「………ううっ………くっ………はぁはぁ……」
疲れ切ったのか、タカトシはコトミの体にもたれる。
「……はぁはぁ………はぁ………コトミ、気持ち良かったか?」
「うん………良かった」
「そうか……こっちも気持ち良かった」
……………
お互い、体を綺麗にし、身なりを整えて寝る準備をする。
タカトシがコトミに、お休みを言おうとすると、
「ねぇ、タカ兄?………今日は一緒に寝たいな。いい?」
どうやら、二人で寝たいらしい。
「別に構わないけど、二回戦は無理だぞ。とても疲れたからさ」
「私、そこまで淫乱じゃないもん!ただ、タカ兄と一緒に寝たいんだから……」
「………そうか。ただ、枕は一つしか無いから、自分の部屋から持ってこいよ?」
「分かってないなぁ、タカ兄は。……腕枕、してくれる?」
「何だ、そういう事か。………分かった、してあげるよ」
電気を消して、二人はベッドに入り、タカトシの伸ばした左腕にコトミは頭を寄せる。
「……ありがとう、タカ兄。今日は、タカ兄と一つになれて嬉しかった。
これからもよろしくお願いします……」
「あぁ……、こちらこそ……」
そう言ってタカトシは、軽い口づけをする。コトミは笑顔で応え、しばらくした後、眠りについた。
タカトシはコトミが眠ったのを確認すると、自分も眼を閉じて眠りにつこうとする。
(……本当にシンジ兄の言う通りになった。まさか初体験が妹とするなんて、ちょっと前までは思わなかったな………。
シンジ兄と同じ思いが出来る………か。オレにも回りに、いろんな人がいるもんな………。
会長に、七条先輩、萩村。他にも、三葉や、畑先輩、五十嵐先輩、それに横島先生だっているしな………。
頑張れば、みんなオレのモノに出来るんだ………。
コトミはモノにした。次のターゲットは………オレのクラスメートの三葉だ!)
期待を胸に膨らませながら、タカトシは深い眠りに落ちた。
NEXT…「ターゲット・2 三葉ムツミ」
いきなり妹とかハードル高いなww
gj!!
48 :
ボルト:2008/09/07(日) 23:30:14 ID:U4bdixqN
はい、以上〜
土日休みだったので、筆が進みました。
次のターゲットはムツミです。正直言って、早くムツミの話を書きたかったもので。
投下はまだ未定です。これから、書き上げます。(ストーリー自体はほぼ決めてますけど)
シンジの相手はアキだったという事で、次の相手はクラスメートの二人かな〜?
ちょっとだけネタバレすると、タカトシが小笠原高校に行きます。(理由は、話の中で。)
>>39 自分の場合は、まずストーリーを決めて、頭に思い付いた文をすぐにメモし、それらを繋ぎ合わせ、後は調整するといった感じですかね。
(なんか、テンプレみたいな気がしたら、ごめんなさい)
じゃあ、次も投下出来るよう、頑張ります。
49 :
ボルト:2008/09/07(日) 23:41:10 ID:U4bdixqN
また、書き忘れていた事が。
Y-275氏、最初にコトミを指名して頂きありがとうございました。
確かに、最初が近親相姦はいきなり過ぎますが、自分の中で話の構成がうまくいきました。
(当初は、ムツミを最初にしようとしてたんですけどw)
最後なりましたが、Y-275氏、本当にありがとうございました。
50 :
Y-275:2008/09/08(月) 06:23:03 ID:1h57qkE5
ボルト氏乙&GJ!!
いつも氏のSSを読むときはアプローチや話の持ってき方に意表をつかれた気がして悔しくなります。
自分が書いてる話がやけに回りくどく感じちゃいますね。
それから、ありがとうを連呼されると照れます苦笑
なにはともあれ、氏の中でしっかり話が進んだのであれば光栄です。
>>39自分はとりあえず書いてるSSの登場キャラに言わせたい台詞を先に書いちゃいます。
それを冒頭に持ってくる話ならそこから話は膨らむし、それが途中無いしオチに繋がるならそこを目指してく感じです。
前者の例がポニテ喫茶。後者の例がそんな生徒会役員の秋だったりします。
参考になるかはわかりませんが。
完成したSSを拝見させていただく日を楽しみにしてます。
乙どす
だがまあ何だ、意欲&パワフルなのはとても大歓迎なんだが
あまり職人同士の連絡板にならないようにな
久々に投下します。
タイトル:恐怖の百物語
内容:リョーコ、アイ、セイジ。大人の怪談。本番エロなし。
§恐怖の百物語
俺の名は、豊田セイジ。平凡な中学教師だ。二十歳代、独身。
世間は盆休みに入り、顧問を務めるサッカー部もさすがにこの時期は活動を停
止する。ようやく俺も休みを満喫できるわけだ。そんなわけで久々に実家に戻
り、日頃の疲れを癒していた。
何もしなくて良い、のんびりとした一日。午後は蝉の声を聞きながら昼寝、夕
方はキンキンに冷えたビールを飲みながら、スポーツ中継を見る。なんという
幸せ。昔は夏になれば、都心や海に繰り出して遊びに明け暮れたが、そういう
のはもう卒業したぜ。退屈で平穏な日々万歳!
俺はこの幸せな休日が続くことを願っていたが、世の中、望み通りになること
は少ない。悪意ある運命が、携帯の着信音となって俺の元に訪れた。
「もしもし、豊田です」
「あ〜〜セイジ。あんた今ヒマ?ヒマな筈よね」
こっちの都合はお構いなしか。
「あん?私の知らない予定を入れてるわけ」
いいえ、なにも予定はありません。
「OK、今から私のところへ集合ね。
ビール2パックと、適当にツマミも持ってきて。
あー、発泡酒は却下。」
イエッサー、集合ということは他にも誰か来るのでありますか?
「アイはもう来てるわ。あんたも急いでくるのよ!」
了解であります。
さらば幸福な休日!
俺は天を仰いで嘆息を漏らすと、出かける準備にとりかかった。
リョーコめ、まったくとんでもない女だ。傍若無人、顎で人をこき使う。
こんな女とどうして付き合いを続けているのか、自分でもわからん。
¶
「遅い。イエローカード!」
「あ、こんばんは。豊田先生」
コンビニの袋を両手に抱えて、顎でドアの呼び鈴を押すと、中から女性二名が
出迎えてくれた。一人は俺の不幸の元凶である「中村リョーコ」もう一人は、
リョーコの友人で「濱中アイ」さん。リョーコと異なり、善良でちょっと天然
の入った娘だ。どうしてこんな素直な良い娘がリョーコとつるんでいるのかわ
からない。濱中さん、友達は選んだほうが良いよ。
「なに、その目はなにか言いたそうね?」
リョーコ様、なにもありませんです、ハイ。
「豊田先生、荷物をお持ちしますね」
濱中さん、ありがとう。俺は左手に持っていたツマミ入りの袋を手渡した。
「アイ、先生付けなんて必要ないわ。私の奴隷なんだから呼び捨てでいいの」
ちょ。
「セイジ、ほら」
リョーコはそういって手を突き出た。えーと、何?
「荷物、よこしなさい!」
俺の右手からビールの入ったコンビニ袋がひったくられた。
やれやれ。
¶
部屋に上がると、リビングのテーブルの上には、すでにグラスと大皿に盛った
枝豆が用意されていた。なんだ、つまみは不要だったのでは?そういう気持ち
を込めて視線を枝豆からリョーコに向けると、あいつは目でキッチンの方を指
し示した。そこにはいそいそと料理を盛り付けている濱中さんがいた。盛り付
け作業と同時に、いくつかは彼女の口元に消えているようだった。なるほど、
そういうことか。
リョーコの話では、濱中さんは三年連続で大学祭フードファイト女王の栄冠を
勝ち取ったらしい。他にも様々な大食伝説があるが、その話はまたの機会に。
「アイ、こっちいらっしゃい。始めるわよ」
「は〜〜〜い」
「俺、料理を運ぶの手伝いますよ」
「あ、お願いします」
狭いキッチンスペースは、二人入るとほぼ満員だ。俺が屈んで料理の皿に手を
伸ばすのと、皿を俺に手渡そうと濱中さんが振り向いたのがほぼ同時だったた
め、俺たちはびっくりするほど近い距離で顔を合わせることになった。
「あ」「きゃ」
狭いために身動きができず、しばし硬直。互いの瞳を見つめあうこと数秒。
彼女の頬がみるみるうちに紅潮してゆく、なにか言葉を発しようと半開きにな
った唇がなんとも艶かしい。エロゲなら、もう完全にフラグ立ったね。まあ、
現実は厳しいわけだが。
「セ・イ・ジ…」
背後から迫るリョーコの声。怖ぇ〜〜
「あんた、アイに何かしたらコロスわよ」
何もシマセンって。
「何かしようと思ってもコロス」
思ってもイマセン(ちょっと嘘)
「嘘ついてもコロス。正直に白状しなさい」
ごめん、ちょっとドキドキしました。
「そう、、、やっぱりコロス」
どうあってもコロスのかよ!
「許して欲しければ、今まで以上に私に奉仕するのよ。いいわね」
落とし所はそこか!
あ、いえ不満はありません。奉仕しますデス(トホホ)
¶
「さて料理の準備も整ったし、そろそろ始めるわよ」
「はい、先輩」
えーと、俺は今日の集まりの趣旨を分かっていないのだが。
「セイジ。お盆といえばアレでしょ」
「アレって何だよ」
「ヒントをあげる。蝋燭を百本使うアレよ」
「百本、、、そんなに垂らされたら低温火傷で死んじまう」
「バカ、蝋燭プレイじゃないわよ」
「?」
「お盆といえば怪談。百物語よ」
「ああ百物語ね、、ってここでやるのか」
「そうよ」
「あれは、もっと雰囲気出る場所じゃないと盛り上がらないだろ」
「いいのよ、今夜は大人の怪談だから」
「どういう意味だ?」
「今夜の百物語のテーマは、ずばり恐怖の性体験よ!」
「はぁ?」「えぇ!」
「さあ、エロコワイ話を存分に語り合うわよ」
リョーコ様、すでにノリノリである。
こういう生き生きした姿は、昔のリョーコからは想像できないな。
リョーコを変えたのは、多分、あいつの教え子達と濱中さんだ。
その濱中さんに視線を向けると、彼女はエロ話と聞いて、恥じらいと好奇心が
混ざった微妙な表情を浮かべていた。やっぱり女の子はこういう反応が普通だ
よな、日頃リョーコの毒気に当てられている俺は新鮮な感動を覚えたね。
「さあ、セイジ。この蝋燭を立てて灯をつけるのよ」
リョーコは、引き出しから赤い蝋燭を10本ほど取り出すと、俺に手渡した。
おい、やっぱりプレイ用の蝋燭じゃねーか!
「話がつまらなかったら、罰として蝋燭攻めね。」
…結局そうなるのか。やれやれ。
その晩は、リョーコの嘘八百のエロトーク独演会となった。
濱中さんは、性体験など語れるはずもなく、罰杯を飲まされ続けた。
俺の話はリョーコから合格点を貰えず、罰としてエロくて、とても過酷な
奉仕作業をさせられたのだが、酔い潰れた濱中さんは知る由も無かった。
(END)
久々の投下で、トリが合ってるかどうかわかりません。
新保管庫wikiを見て、久々に投稿しようと思い立ちました。
新保管庫収録の過去SSですが、誤字脱字などを自己申告で直しても良いでしょうか?
読み返すと色々と直したい箇所が。。。
正直
チンコ
たった
541氏お久しぶりです
このところの新人のラッシュとベテランの連続復帰はやはり生徒会移籍効果ですかね?
乙乙乙
みんなGJ、がんばれー!
60 :
ボルト:2008/09/10(水) 23:50:32 ID:n3Oleo3E
こんばんは、ボルトです。
ムツミ編の予定でしたが長くなりそうなので、前後編に分けます。
そのため、ムツミとのHシーンは後になりますが、そのかわり、
「シンジ×ナツミ+ケイ」「タカトシ×コトミ」ということで御勘弁を。
スルー対象ワードは、
「エロあり」
「近親相姦」
「妹キャラ出演」で。
では、投下〜
「ターゲット・2 三葉ムツミ(前編)」
タカトシは今、県立小笠原高校にいた。
それは何故か、順を追って説明すると……
―――――
「対外試合ですか?」
「そうだ。この前の帝穴高との試合は、ウチと姉妹高とあって、わざわざ向こうから来てくれた。
しかし、ウチの柔道部は、出来てまだ2〜3ヶ月しか経っていない。
こんな無名の柔道部の相手をしてくれる高校が無い」
会長である天草シノの言葉を、タカトシは聞いていく。
「そこでだ。もし、君にどこか心当たりがあれば、協力してもらえないか?」
そう頼まれたタカトシは、一人の人物を思い浮かべる。シンジだ。
(確か、シンジ兄の高校って柔道部あったかな?………駄目元でも聞いてみるか)
「会長、場所が遠いですけど、一つ心当たりがあるので聞いてみます。
うまくいくかは分かりませんが」
「そうか、助かるぞ。さすがは私の見込んだ副会長だな。
ただ、こっちが無理を言っているのだから、断られても構わない」
「分かりました。じゃあ今晩にでも聞いてみます」
「じゃあ、よろしく頼む」
その夜、タカトシはシンジに電話をかけることにした。
プルルルル………、ピッ
「はい、もしもし?」
「シンジ兄?タカトシだけど、相談があるんだ」
タカトシは事情を説明する。
『なるほどね、柔道部の練習試合か………、分かった。ちょうどクラスメートに、柔道部の女子がいるから頼んでみるよ』
「ありがとう、シンジ兄」
『任せておけ。………それよりも、コトミちゃんとはうまくいったか?』
「うん。最初、押し倒した時は拒絶されたかと思ったけど、
コトミもオレの事を好きだったみたいで、受け入れてくれた。
これも、シンジ兄のおかげだよ」
『お礼を言うのはまだ早いぞ。タカトシ君が狙っている子を、みんなモノにしてからでいいよ。
あと、カナミやマナカちゃんにも、うまくいった事を伝えておくよ』
「うん。いい返事、待ってるよ」
そう言って、タカトシは電話を切った。
(ふぅ………もしかしたら、上手くいくかも…………あれ?シンジ兄、今日は女の子と一緒じゃ無かったぞ。珍しいな)
一方、シンジの方は、電話の後に一つ面白い事を考えていた。
(タカトシ君がウチの高校に来るかもしれないな。よし、だったら今度、あの二人と………)
二日後、シンジからの返事はOKだった。ただし、こちらから小笠原高校に出向くという条件付きで。
その事をタカトシは、生徒会で報告したら、
「アンタにしては、なかなかやるじゃない」
「タカトシ君、お手柄だよ〜」
「本当だな、よくやったぞ津田」
三人が、三人らしい口調で、タカトシを褒めている。
「ただ、女子だけで行かせる訳にはいかないな………。
津田、君もマネージャーとして、一緒について行ってくれ。
それと、両校の交流を深めるいう意味で、いればでいいから、向こうの生徒会に、挨拶をしてきてくれないか?」
会長の頼みとあっては断れず、自分が引き受けたという事もあり、タカトシは、
「分かりました。オレでいいんでしたら、頑張ってきます」
「じゃあ、よろしく頼むぞ」
そして、土曜日………冒頭に戻る。
―――――
小笠原高校の校門前には、ムツミら柔道部部員とタカトシがいた。
「タカトシ君ありがとう、試合を組んでくれて。いつも、お世話になってばかりだね」
そう言うのは、クラスメートで柔道部部長の三葉ムツミだ。
「気にしなくてもいいよ。これも生徒会の仕事だし」
「本当に?実は、ムツミの為にじゃないの?」
ショートカットの部員が、タカトシに意地悪っぽく言う。
「やだな〜、そんな事ないよね?」
「ちょっと、ムツミ?意識ないよ!」
「ナナコ?……あっ、ごめんごめん」
無意識だろうか、その部員を裸締めで締め上げていた。それを見ていた、ナナコと呼ばれる部員が、ムツミを止める。
「じゃあ、みんなは先に行ってて。オレはここの生徒会に挨拶して来るから」
「うん、分かったよ。じゃあ、また後でね」
タカトシはみんなと別れ、ここの生徒会室に出向く。しかし、道が分からない。
しばらく道に迷っていると、
『…………ん………………あっ……………んっ………』
微かではあるが、女の子の喘ぎ声が聞こえた。タカトシは、その声の方向に行ってみる。
(何だ、今の声は?………なんか、嫌な気がしてきたぞ…………)
ちょうど、階段の裏に狭いスペースがあり、そこを覗いてみる。すると、タカトシの感じた悪い予感が的中する。
なんと、シンジが二人の女の子とヤッている最中だったからだ。
「……ケイの膣内、とても気持ちいいよ………。ナツミ、ちゃんと舐めるんだぞ?」
「うん……。シンジ君、ケイ……もっと気持ち良くなって……」
「シンジ君……もっと突いて……もっと奥で感じさせて………」
シンジは、ケイと呼ばれた女の子を机に座らせ、抱き抱えたまま腰を振っている。
机の下で、ナツミと呼ばれた女の子は、シンジとケイが繋がっている部分から溢れる愛液を舐め、飲み干している。
そんな光景に驚いていたタカトシは、
「!……シンジ兄!何やってんの?こんな所で」
「やぁ、やっぱり来たかい、タカトシ君。見ればわかるだろ?」
タカトシの声に驚いた二人の女の子が、顔を真っ赤にする。
どうやら、知らない人に情事を見られて恥ずかしがっているようだ。
シンジと繋がったまま、ケイが、
「シンジ君!これ、どういう事?」
「どういう事って、こういう事だよ、ケイ」
机の下から出て来たナツミは、
「私たち、何も聞いてないよ!?」
「別に聞かなかっただろ、ナツミ?」
ケイとナツミは、シンジに問いただすが、あっさりと切り返される。
「ちょうどいいや。ナツミ、手が空いてるだろ?
タカトシ君にフェラチオしてやれよ」
シンジに、こんな事を言われるとは思わなかったナツミは、半ば怒り気味に問い掛ける。
「ちょっと!何言ってんの?………それに、この人誰なの?」
さらに、ケイが、
「こういう事だから昨日、家じゃなくて学校でしようって言ったの?」
「その通り。彼は俺の従兄弟で、学校の用事でウチに来てるんだ。………だけどナツミ、俺の言う事が聞けないのか?」
ナツミに話し掛けるシンジの眼が鋭くなったと、タカトシは感じる。
「!!……ご、ごめんなさい。………分かったわ」
ナツミは大人しく言う事を聞く為に、タカトシに近付き、ズボンのチャックを下げてペニスを取り出した。
「ちゃんと奉仕してやれよ………。ケイ、動かすぞ」
シンジはナツミにそう言い、再び動き始めた。
「………タカトシ君、だったよね?………気持ち良くなってね……」
そう言ってナツミは、タカトシのペニスを口に含み、しゃぶり始める。
いきなりこんな事になるなんて、と思っていたタカトシだったが、とりあえず今の状況を受け入れる事にする。
「……んっ……ちゅぱっ……ちゅじゅっ……じゅぱっ……じゅじゅ……じゅるるっ……」
(!!……凄い!!)
タカトシは驚いていた。コトミと初めてセックスしたあの日から、何度かフェラチオはしてもらっていた。
しかし今、ナツミにしてもらっているのはレベルが格段に違っていた。
あまりの快感に、タカトシはすぐにでもイキそうだった。
「凄いだろ、タカトシ君?ナツミには特に、フェラチオを鍛えさせているから、堪らないだろ?」
「………ナツミさん、もう出していいかな………?」
早くも限界に来たタカトシは、ナツミにそう訪ねる。それを聞いたシンジは、
「ナツミ、ちゃんと飲んでやれよ。じゃないと、タカトシ君に失礼だろ?」
シンジは、ナツミに命令すると、腰を振るスピードを上げていく。
「ケイとは、いつヤッても気持ちいいよ……。俺もそろそろ、膣内に出すよ?」
「……ンッ……う、うん。……出して、……アアッ……シンジ君……」
「……ちゅるっ……じゅじゅっ………じゅぱっ……じゅぱっ……じゅるるっ……」
ナツミも、タカトシのペニスをしゃぶるスピードを上げる。
これ以上、耐えられなくなったタカトシは、ついに果ててしまう。
「………くっ!………ナツミさん、イキます!」
ビュッ!ビュクッ!ビュルルッ!
「……んっ!……ん〜!……ん〜!……」
口の中に出された精子を、必死に溜めるナツミ。知らない人の精子を飲むのに、躊躇いがあるようだ。
しかし、意を決したかの様に少しずつではあるが、飲んでいく。
「……んっ……んくっ……こくっ……んくんっ……」
その状況を見ているタカトシは、どこか満足している感じだ。
「……んくっ……こくんっ……んくっ……はぁっ……全部、飲んだよ?」
口の中の精子を全て飲み干したナツミは、ようやくペニスを口から離した。
「偉いぞ、ナツミ。………じゃあ、俺も………ケイ、イクぞ!!」
ビュク!ビュビュッ!ビュルルッ!!
シンジのペニスからも、勢いよく精をケイの膣内にぶちまげていく。
「!!……来てるよぉ……シンジ君の精子が、私の膣内にぃ………もう何も考えられないよぉ………」
ケイは意識を失ったかのように、シンジにもたれていく。
……………
ぐったりしている二人を、そっと横に寝かせたシンジは、
「気持ち良かっただろ、タカトシ君。
多分、君も来るだろうと思って、わざわざ学校でヤッてた甲斐があったよ」
「だからなんだ。でも勇気あるよ、シンジ兄は。こんな見つかりやすい所でヤるなんて」
「そうかい?まぁ、それはちょっと大丈夫な理由があるからな」
タカトシは『理由』という一言が気になったが、あえて聞かない事にした。
「でも、何か用事があったのだろ、行かなくていいのかい?
……付き合わせた俺が悪いんだけど」
「そうだ、生徒会に用があったんだ!皆も待たせたままだし、急がないと!」
「生徒会かい?それなら、ここの階段を昇って、三階に着いたら左に行けば、すぐだよ」
「そうなんだ。ありがとう、シンジ兄!」
「まぁ、頑張れよタカトシ君」
……………
タカトシは、シンジに別れを告げ、ここの生徒会に挨拶をしたあと、みんなの元へ戻っていった。
試合の準備をしていたムツミは、
「遅かったね、タカトシ君?」
さすがに、フェラチオをしてもらっていたとは言えず、
「初めて来る所だからさ、道に迷ったんだ。それと、話も長引いちゃってさ」
タカトシは、何とかごまかす。
「そうなんだ。もうすぐ試合が始まるから、みんなのサポートよろしくね?」
「分かった。頑張れよ、三葉!」
「うん!」
それから試合は始まった。帝穴高の時と同じ、点取り方式で行われるらしい。
お互い2勝ずつして、大将戦までもつれる。桜才高からはムツミが出て来た。
試合は、最初の1分ぐらいでムツミが、技ありでリードするも、勝ちを意識する油断からか、残り数秒という所で相手の朽ち木倒しを喰らい、逆転負けを喫してしまった。
試合後………
「三葉、惜しかったな、あとちょっとで勝てたのに」
「うん。相手の大将の人、よく全国で上位にいる人なんだ。
そんな人に勝てたら、大金星だったのに」
「でも、大健闘じゃないか。団体でも全国常連の相手に。
向こうも言っていたよ、『出来て間も無いのに、これだけ力があるなんて』だって」
「うん、もっと練習しなくちゃ」
それから、彼女達はシャワーを借りて着替えた後、小笠原高校を後にする。
タカトシは学校に帰る前にもう一度、シンジに挨拶をしようとしたが、どうやら帰ってしまったみたいだ。
学校へ戻る途中、遅めの昼食を軽く済ませる。バスと電車を乗り継ぎ学校に着いた頃には、夕方になっていた。
みんなも、遠征で疲れが貯まっているので、校門の前で解散することになった。
タカトシは、家に帰る前にムツミに、
「お疲れ様。明日はゆっくり休めよ」
簡単ではあるが、ムツミを労う。
「タカトシ君もお疲れ様。今日はありがとう。折角の休みにわざわざ来てもらって。
今日は勝てなかったけど、もっと練習して頑張るよ!
………じゃあ、また月曜日会おうね?」
そう言って、ムツミ達部員とタカトシは、それぞれ自分の家に帰っていった。
タカトシが帰宅した頃には、辺りは暗くなっていた。家の中に入ると、コトミが出迎えてくれる。
「タカ兄〜、お帰りなさい」
「ただいま。ごめんよ、折角の休日なのに一緒にいれなくて」
「大丈夫だよ。明日もあるし………ねぇ、タカ兄……その、今日したいな………」
「分かったよ……じゃあ、父さん達が寝た後な?」
「うん!」
時間も12時を回った頃、両親はすでに眠りについていた。
コトミが、タカトシのドアをノックして入って来る。
着ている服を全部脱ぎ、ベッドに腰掛ける。タカトシも、同じ様に全裸になる。
「コトミ…………」
「タカ兄…………」
二人はお互い抱きつき、キスを始める。唇をそっと寄せるキスではなく、舌と舌を絡ませるディープキスだ。
「……ちゅっ……ちゅぱっ……ちゅちゅっ……ちゅう……」
タカトシは、絡めあっていた舌を離し、コトミの首から鎖骨、そして胸の方を舐めていく。
左手で優しく胸を揉みながら、もう片方の胸を舐め、乳首に吸いつく。
「……んんっ……もぅタカ兄ったら、おっぱい好きだよね?
……でも、喜んでくれるから嬉しい」
コトミは、タカトシの硬くなっているペニスをさすりながら、
「私も、タカ兄のおちんちんを舐めたいな……」
そう言われたタカトシは、ベッドの端に腰掛ける。コトミは、その前にひざまつく。
「タカ兄………気持ち良くなってね?」
コトミはタカトシのペニスを口に含み、しゃぶり始める。
「……んっ……ちゅっ……ちゅぱっ……ちゅるっ……」
タカトシは思っていた。昼に、ナツミにしてもらった時のフェラと比べ、まだまだだと。
(……どこかまだ、ぎこちないな………。でも、実の妹にしゃぶってもらってるんだ。これはこれで気持ちいいよ……コトミ)
「……ちゅるっ……ちゅじゅっ……ちゅ……ちゅぱっ……」
「もういいよ、コトミ。オレもそろそろ挿れたいからさ。四つん這いになってくれないか?」
コトミはタカトシの言われるがままに四つん這いになる。
タカトシにお尻を突き出した形になったコトミは、顔を真っ赤にしていた。
(タカ兄にお尻の穴まで見られてるよ……恥ずかしい……)
「とりあえず、もっと濡らさないとな。指、挿れるぞ?」
コトミが返事をするよりも早く、タカトシはコトミの秘所に指を一本挿れていき、掻き交ぜる。
「……んんっ!……タカ兄の指が入ってきてるよぉ……あっ……はぁん!……くぅっ!……」
タカトシは、指を二本と増やしていき、指使いをいっそう激しくしていく。
「……あっ!ううっ!……タカ兄ぃ……もうだめ………イクぅ……」
「そうか、じゃあ挿れる前に一回、イカせてやるよ」
そう言って、コトミの膣内に指を三本入れ、親指でクリトリスを弄っていく。
「……!!……タカ兄!……そこはだめぇ!!……イクっ……イクぅ!………イッちゃうよぉ!!!」
コトミは背中を反り上げ、身体をビクビクっと痙攣させる。やっとイケた、といった感じで恍惚の表情をしている。
67 :
ボルト:2008/09/10(水) 23:56:38 ID:n3Oleo3E
「気持ち良かっただろ、コトミ?じゃあ、オレも気持ち良くさせてもらおうかな」
タカトシは、イッたばかりのコトミの膣内に、ペニスを挿入していく。
「タカ兄、だめぇ……私、イッたばかりなのにぃ………!!……ああっ!……いいっ!!……はぁん!!……」
後背位でコトミを攻めたてるタカトシ。
「犬みたいな格好で攻められるのはどうだ、コトミ?」
「……はぁん……ひゃふっ……やだぁ……犬とか言わないでぇ……」
「この姿勢の方が、奥まで届いて気持ちいいだろ?」
「うんっ!!……普通にするよりいいよぉ……」
どんどんコトミを攻めるタカトシ。しかし、疲れからか、もう限界に来ていた。
「よし、もうそろそろイクぞ。……コトミ、どこに出してほしい?」
「……顔に欲しい……タカ兄の精子……いっぱい顔にかけてぇ……」
「分かった。じゃあ、向きを変えるぞ」
タカトシは、挿れたままコトミの向きを半回転させ、正常位で攻めていく。
「やっぱり最後はコトミの顔を見てながらじゃないと………もうだめだ、イクぞ!!」
タカトシはイク寸前に、膣内からペニスを抜いて、コトミの顔の前でペニスをしごく。
「よし出すぞ!コトミ!!」
ビユッ!ビュクッ!!ビュルルッ!!!
タカトシから解き放たれた白濁液が、コトミの顔を、真っ白に染め上げていく。
「すごい……。これが、タカ兄の精子………」
コトミは顔にかけられた精子を、指ですくい、口にくわえてみる。
「……うえぇ………すごい匂い………それに、へんな味ぃ………」
「コトミ、そんな無理しなくてもいいぞ?」
「………でも、飲んでくれたら嬉しいでしょ?
タカ兄が喜んでくれるなら、頑張るから」
「分かった。ただ、何度も言うけど無理だけはするなよ?」
「うん!」
その後、二人は用意していた濡れタオルで、身体を綺麗にし、寝間着に着替える。
「これで綺麗になったね。………タカ兄、今日も一緒に寝よ?」
「ああ、いいよ」
こうして、二人は抱き合いながら眠りに落ちていった……。
NEXT…「ターゲット・2 三葉ムツミ(後編)」
68 :
ボルト:2008/09/11(木) 00:01:17 ID:n3Oleo3E
とりあえず、前編終了〜
ムツミ好きな人はごめんなさい。なるべく早く書き上げますんで。
タカトシがどんなエッセイを書いたのかが気になるボルトでした〜
乙
しかし超ハイペースがすごい
70 :
ボルト:2008/09/11(木) 23:48:45 ID:iOaIsJtU
こんばんは、ボルトです。
今日は皆様に、ご報告を。
ムツミ編の後編を作成中に思った事がありまして。
タカトシの「生徒会キャラ・ハーレムストーリー」にシンジ達を出す必要は無いんじゃないか、序章を違う形で始められたのではないかと思いました。
そこで、本題です。
「ターゲット・序章〜ムツミ編」の内容を書き直しての再投稿という形を採らせて下さい。(順番はこのままでいきます)
自分勝手で、作品を丸投げしたと思われても仕方ありません。しかし、自分が納得出来ないですし、このスレで活躍していく為にもリスタートの機会を下さい。
最後ですが、皆様に楽しんで頂けるよう、ハイペースで投稿してきましたが、クオリティを高める事が重要であると思い、これからは軌道に乗るまでは、ペースを落として投稿しようと思います。
ボルト氏、期待しています!
ボルト氏求道者的だな、なかなかないタイプの職人ですな
さて数スレに一度のデータ・タイム
今回は新保管庫が基準
総SS数は738
投下別作品は
1.濱中アイ(429)
2.妹は思春期(254)
3.あかほん(31)
4.生徒会(22)
5.ハナプチ(2)
総職人数は85
投下数ベスト5は
1.郭夫妻(108)
2.ピンキリ氏(103)
3.トマソン氏(55)
4.518氏(47)
5.ペピトーン氏(43)
計算ミスがあったらすまんこ
リョーコに折檻されてくるさ
73 :
ペピトーン:2008/09/13(土) 07:21:18 ID:gJYOFohq
541氏、ボルト氏乙です。そして72さんも集計ご苦労様です。
ウォーミングアップがてらの小ネタをひとつ。
タイトル「Don`t Need Your Love」で。
74 :
ペピトーン:2008/09/13(土) 07:22:22 ID:gJYOFohq
とある喫茶店−
中には濱中アイと中村リョーコが二人で座っている。二人とも既に大学を卒業し、
リョーコは一足先に銀行員、そしてアイはかねてから目指していた教師になった。
社会人になった今でも二人は交流があり、女同士の会話を繰り広げている。
「あーあ、私にも誰かいい人いないかなあ」
アイが溜息をつく。何気に結婚願望があるようだ。
「あら、私にならいい男がいるわよ」
「ああ豊田先生の事ですね?」
「ええ、なんたって私が命令すれば何でも言う事聞くしねー」
「それって都合のいい男って事じゃ…」
一方、学校ではセイジが、
(ん…何か寒気が…)
75 :
ペピトーン:2008/09/13(土) 07:28:34 ID:gJYOFohq
以上です。相変わらずのエロなしでどうもすみません。
さて来週はいよいよ四周年ですが、この日にはぜひ作品を完成させて投下
(エロあり)する予定です。
他の職人さん、まだ投下したことのない人、なんでも結構ですから盛り上げて
くれれば幸いと思います。
以上予告と告知をかねて、この辺で失礼させていただきます。
乙です!
77 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:46:09 ID:rn8b+rnG
541氏、ボルト氏、ペピトーン氏ほんとに乙でございます。
皆さんこんにちは。
投下します。真昼間なのにエロ有りです。
ずっと書いてるシリーズモノのラス前です。
スルー対象ワードは
『マガスペ設定』
『タカトシほぼ受け』
『アリアが痴女通り越して変態さん』
『展開強引』
です。
78 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:47:44 ID:rn8b+rnG
『結局、会長とは最後までしてしまいました。』
トーンの低い、掠れた声で津田くんが言います。
『七条先輩にあんな事をしてもらって…なのに、萩村先輩には…そして、会長と…俺はどうすれば良いんでしょう?』
相談があります。そう、津田くんに声をかけられたのがお昼休みの生徒会活動後。
津田くんの中で最近の出来事というのは重荷になったようです。
津田くんは優しいから、気配りが出来るから、自らの行為を悔い、恥じてしまったのでしょう。
目の前で戸惑いの中で意識を混沌とさせる少年。
感情をあらわにはかなげな雰囲気の津田くんはあの日の、ライバル宣言をしようと2人になった時の彼女の姿とだぶります。
………………………………
『ごめん、シノちゃんこないだの話だけど、私は力にはなってあげられなそうなの。』
『む。それはどういうことだアリア?』
私の言葉にシノちゃんが聞き返します。
『私も津田くんの事が好きなの。ううん、好きになってしまったの。』
『な…!?』
シノちゃんは絶句してしまいました。
『……………』
しばし場を包む沈黙は次に見たシノちゃんの表情で破られました。
『シノ、ちゃん?』
シノちゃんは泣いていました。
その涙の意味がなんなのか私には検討もつきません。
『…ぐす。』
私の問いにシノちゃんは鼻を鳴らすだけで何も答えません。
そんな姿に、私は頭に用意していた台詞を飲みこまざるをえませんでした。
彼女の真剣さは私の想像を遥かに越えていたのかもしれません。
それでも、私はひくわけにはいきません。
私も津田くんの事が好きだから…
79 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:48:47 ID:rn8b+rnG
『……っ!!』
それでもその時気付けば私はシノちゃんを抱きしめていました。
その時はただ親友の涙が悲しくて、泣き止んで欲しい。
その思いでいっぱいだったからです。
『シノちゃんの思いはよくわかったわ。それでも、私はひくわけにはいかない。私も本気だから。』
『〜〜〜ッ!!』
『でもね。恋愛で大事な事ってヤリたい時にヤる事だと私は思ってるの。それって、何も一人だけである必要は無いんじゃないかな?』
考えながら口にする。我ながら器用な事をしたと思いました。
でも、その時に口にした言葉はかなり良いアイディアだった気がします。
私もシノちゃんも互いの思いを叶え。
私も今まで通りにシノちゃんを応援できるのだから。
私が独り占めさえしなければ良いだけのこと。
それだけでみんなが笑顔でこの学園での思い出を綴れるのです。
『…………』
その時、シノちゃんはなにも言ってはくれなかったけれど、私の考えを少しでも受け入れてくれたら、そう思いながら抱きしめ続けました。
………………………………
『私のためにそこまで、思い、悩んでくれてありがとう。』
『…………』
私の言葉に津田くんはなにも答えません。
『ねぇ、どういうつもりでシノちゃんの事を抱いたの?』
『え?』
『ううん。別に責めてるとかそういうのじゃないの。ただ、やみくもに性欲に任せたのか?そこが重要だと私は思うのね。』
『…そんなことはないつもりです。』
『そう。じゃあ、そんなに落ち込んでちゃダメよ?』
私は諭すように語りかけます。
津田くんだって年頃だから、性欲に任せて、流されて、行為に及ぶことなんて幾らでも出来るでしょう。
しかしながら、行為におよんだことをここまで悩む津田くんは少なくともそんなではないように私は思えます。
80 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:49:52 ID:rn8b+rnG
シノちゃんは望んで津田くんに抱かれた。
シノちゃんが終われば私も。
多分、スズちゃんもでしょう。
望んで津田くんに抱かれる事になる。
皆、津田くんが好きだから。
その思いに津田くんは応えてくれることでしょう。
だから、少なくとも、津田くんのこの罪悪感は取り除かねばならない。
私はそう思います。
皆が良い思い出を残す学園生活となるように。
『皆ね、津田くんの事が好きなの。津田くんはその思いに応えただけよ。』
『………………』
『それに女の子の初めては好きな人に捧げるものよ。シノちゃんは軽い気持ちでは無かったと思うの。』
『………………』
そこまで言っても津田くんは固く口を閉ざしたままです。
想像以上に津田くんの心は重たいようです。
『…ふぅ』
私は一つ溜息を吐き出します。
津田くんの心を解きほぐす。
その目的に間違いは無いけれど、一度淀んでしまった空気の中ではなかなか難しいようです。
『ねぇ、津田くん?この後は暇かな?』
『ええ、まぁ…』
私の突然の質問に津田くんが一つ返します。
『だったら、遊びに行かない?』
『また、突然ですね。』
『話も平行線だしこのままじゃ、仕方ないと思うよ?』
『はぁ、』
『ほらほら、だらし無いぞ男の子!!』
私は一声かけると津田くんの手をひいて生徒会室を後にしました。
………………………………
81 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:51:02 ID:rn8b+rnG
『ふえ〜〜〜。』
津田くんが阿保みたいな声をあげます。
今、私達は私の家の前にいます。
あのあと、すぐに私は津田くんにお茶をご馳走すると告げ、私の家に来ることを提案。
散々渋りはしたものの最終的に津田くんは承諾してくれました。
ホントに津田くんは押しに弱くて、なんだかかわいらしいです。
『敷地内に噴水があるなんてどれだけですか。』
津田くんは感嘆の声を上げます。
『夕方とか、綺麗だよ。』
見慣れた我が家の風景に私は今更驚いたりなどはしません。
ホントにその風景は綺麗でいつか皆とここで楽しく過ごすのも良いな。
その為にも、私はこれから成すべき事がある。
私の心にある決意は一層固いものとなりました。
………………………………
『ふぅ、ご馳走様でした。美味しかったです。』
『お粗末様。この葉っぱリラックス効果もあるらしいから。』
『うん。確かに幾らか心が落ち着いた気がします。』
『でしょう?』
私は微笑みながら返します。
しかしながら会話は長くは続きません。
場所を変えた事など気休め程度しかなく、再び場に重たい空気が流れます。
重苦しい空気を破り、津田くんの迷いを断ち切るために私は先に口を開きます。
『ねぇ、津田くん、こないだの続きしようか?』
『ちょっ、七条先輩?何を言っ…!!』
『えいっ!!』
私はその場に津田くんを押し倒します。
『ごめんね、こうでもしないと津田くんは抱いてくれないでしょう?』
『…でも、俺は会長と…』
『同じ事を言った時にシノちゃんは何て言った?』
『……!!』
82 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:52:46 ID:rn8b+rnG
『私も同じ気持ちだから。』
『でも…』
『あのね、津田くん、恋愛は難しい事ではないと思うの。大切なのはヤリたい時にヤル事。
今、私は君を欲してるの。』
いつもの私らしからぬペースでまくしたてます。
『そして、君は私に応えられる唯一人の人間。残念ながら代わりなんていないわ。』
『そうですか…』
『そして、それは皆も一緒よ。』
『……はい。』
『皆が笑って過ごす事。そのためには津田くんが皆に応えていくしかないの。』
『……………』
またもや、津田くんは黙り込んでしまいます。
『もう、私もシノちゃんも許容したこと。
一人対多人数なんておかしいことのように思えるかもしれない。けど、大切なのは、互いの気持ち。そういったのは津田くんでしょう?』
『……!!』
『後は津田くんの覚悟だけよ。私達皆を泣かせるのか、多少違う形でも皆と笑う未来なのか?』
『俺は……』
私はそこで途切れた津田くんの言葉の先を待ちます。
まるでそこだけ切り取って絵にしてしまったかのような静寂。
津田くんはありありと迷いの色を顔にたたえています。
『……………』
それでも、私は何も言いません。何か言ってしまうのは簡単に思えました。
でも、それで手に入れた未来になんの価値などあるのでしょうか?
『俺は…』
再度津田くんが口を開きます。
『俺は皆と笑って過ごす未来が良いです。』
『ふふ、君ならそう言うと思ってたわ。』
やっと聞けた津田くんの返答。
津田くんの決意。
まだ、若干の迷いは顔に現れているけれど、もう大丈夫。津田くんの顔は先程とは違い前を向いています。
『さぁ、津田くん、シようか?』
『はい。』
なんだか、まだ頼りない気もするけれど、もう否定する気はない津田くんの姿は頼もしげでした。
83 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:54:43 ID:rn8b+rnG
………………………………
津田くんの上に乗ったまま私は津田くんにキスをします。
最初は柔らかく触れるだけのキスを。
そこから徐々に啄むようなものへ変化していき、
舌を出し本格的にねぶるようなキスへ。
津田くんは私に応えるように同じように舌を動かしていきます。
『ん、ちゅっ、ふ、今、服脱ぐね。』
私は津田くんに一声かけるとブラウスのボタンに手をかけ一つ一つ外していきます。
そのさなか津田くんの方を見るとなんだか期待してるような表情をしています。
正直、あの時の津田くんの表情には及ばないけれど、その表情は私に訴えかけてきます。
『ふふ…』
自分の表情が緩んでしまうのが自然と自覚できます。
『お待たせ。ふ、ちゅっ、っ、ん、…』
服を全て脱ぎ終わると私は再び津田くんにキスをしていきます。
キスをしながら津田くんの服をまさぐり先程私がしたようにワイシャツの上から順にボタンを外していきます。
ワイシャツのボタンを全て外し終わるとワイシャツをめくり、ベルトに手をかけ、ベルトを外し、チャックを下げます。
そして、ボタンも外し、今まで手探りで服を脱がしていたように手をズボンの中に入れていきます。
この時に温泉でして上げた時のような焦れた顔を見るために敢えてゆっくりと手を侵入させていく事は忘れません。
84 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:55:50 ID:rn8b+rnG
『……っ!!』
そうして、焦らしただけの甲斐はあったようです。
期待通りの表情を見せる津田くんと、既に熱を持ち触れてしまうだけで、呻き声をあげてしまうほど敏感になったペニスがそこにありました。
私はその形を確かめるようにトランクス越しにゆっくりと手を上下させていきます。
『く……』
津田くんはかなり気持ちいいようでまた一つ息を吐き出します。
もっと、津田くんの表情を良く見たい。
そんな思いに駆られ私は顔を近づけ、津田くんの顔を凝視します。
『…っ、七条先輩、そんな見ないで下さい…くっ、』
そんな事を言う津田くんの表情は堪りません。
この表情が私の心の中を満たしてくれるのがわかります。
同時に疼き始める私の子宮。熱で満たされていきます。
『…っ、ん、ふっ、ちゅっ、…ふ、ちゅっ、じゅるっ』
そんな津田くんの表情に我慢が出来なくなった私は津田くんの唇に貪りつきます。
舌を入れて津田くんの口の中を蹂躙し、唾液を飲み込みます。
その時に手で扱いているペニスがビクンと跳ねたのがわかりました。
津田くんもこの状況で興奮している。それを証明するには十分です。
受けの立場で興奮している津田くん。
そしてそんな津田くんを責めて興奮している私。
どっちもどっちで変態。
なんて言葉を紡ぎだす頭と、
相性の良い2人。
という私を満たす女性としての喜び。
その2つに揉まれながら、私は夢中で津田くんの唇を貪ります。
………………………………
『ん、ふっ、ちゅ、っちゅ、じゅる、じゅ…ふっ』
手コキ、キスを堪能した後、私は津田くんの股間に座し、フェラチオを行います。
85 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:56:50 ID:rn8b+rnG
だって、この態勢津田くんの表情を堪能しながら、直接弱いところを責め立てられるんですよ?
さっきの状況も捨て難いけれど、この態勢の魅力には勝てません。
それに津田くんも満更じゃないみたい。
所謂上目遣い萌えって奴なのでしょうか?
『くっ、っあ、俺!!』
津田くんがそんな声をあげます。
でも、ダメ、まだイッてもらうわけにはいきません。
まだ挿れてももらってないのに。
"ギュッ"
だから私はペニスの根本を強く掴み、射精を食い止めます。
『っ…く、はぁ、はぁ、』
息を荒くしながら、切ない瞳をこちらにむける津田くん。
あぁ、この表情、やはり、ゾクゾクします。
『…え?』
その時、不意に感じた何かが溢れ出すような感覚に私は驚きの声を上げてしまいました。
『…濡れてる…?』
恐る恐る膣口に添わせた私の手に伝わってくるのは湿り気。
どうしたことでしょう?
まだ触れてないのに…
そんな自分の身体の変調に驚き、私は手で膣口を何度も撫で上げていきます。
『…ん、ふん、あっ、ふっ、ん…』
その行為は失敗だったようで、確かに私の身体に快感をもたらしてきます。
『あっ、あっ、ふ…あっ、ん、ふっ…』
その快感を一度身体に認識させてしまうと、さらに先、さらに先、と快感を求め私の手はせわしなく動き出してしまいます。
きっと、先程からの性的愉悦は等に限界を越えていたのでしょう。
さっき膣口を撫でたのが、トリガーとなり、私の身体は快感を求め始めてしまったようです。
『あっ、あっ、ふぁっ…あっ!!』
『ちょっ、七条先輩?』
86 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:57:50 ID:rn8b+rnG
津田くんが困惑した声を出すのが聞こえてきます。
『ん、ふっ…はぁ、は…』
そんな津田くんの声に一度は没頭しかけた私自身もなんとか踏み止まります。
『ごめん、私、はしたない事を…』
『いえ、まぁ、その、なんというか…』
津田くんは歯切れ悪く受け応えます。
『何て言うか、この状況きついというか…』
『?』
津田くんの言葉に私は理解が追い付かず疑問符を浮かべてしまいました。
『その…生殺しというか、なんというか……』
『ああ、』
そういうことか。
つまり、イキそうなほど興奮している今の津田くんにとっては目の前で自らの性器を弄る私の姿は堪らない。ということなのですね。
『ふふ、さすが思春期、エロスね。』
『……………』
押し黙る津田くん。
さすがにこの状況では得意のツッコミも身を潜めると言ったところでしょうか?
『そうね…』
ただ、押し黙るだけでなく切なそうな顔を浮かべ、頬を紅潮させる津田くん。
この表情は羞恥といったところかしら?
その表情は物凄く堪りません。
そんな津田くんの表情をもっと見たくて、私は続きを思案します。
『オナニーでも、見せあう?』
『なっ!?』
『ふふ、キツいのでしょう?私のオナニーを見て興奮したのでしょう?…んっ、あっ、良いのよ?ん…』
津田くんに見せ付けるように態勢を直すと、先程していたよりもより深く私は自慰行為を開始していきます。
私の指は自分の膣口を撫で回し、見つけだした入口に指を突き立てていきます。
『んっ、あん、あっ…んん、見て、津田くん、』
『………ゴクリ』
目の前で痴態をさらけ出す私を見て津田くんは唾を飲み込みます。
表情には興奮の色。
その表情もやはり魅力的で…
どうも津田くんの表情には私を狂わせる力があるみたいです。
87 :
Y-275:2008/09/14(日) 12:59:11 ID:rn8b+rnG
『んんっ…ふ、あん、あっ、気持ち…良い…』
『く…』
私がなおも痴態を見せ付け続けると津田くんはついに辛抱でき無くなったのか自らのペニスに手をかけました。
ゆっくりと扱き始めたものの、その手は瞬く間に早いものへと変化していきます。
あれだけ焦らしたのですからその快感はかなりフィードバックされていることでしょう。
『く…あ、』
『あ、あっ、ふぁ、あぁ、一緒に、一緒!!ふあ!!』
なおも扱くペースのあがる津田くん。
それにつられるように自然と私の手の動きもせわしなくなります。
かつてしりたるなんとやら。とは良く言ったもので、イク時の決め手として今まで敢えて弄らずに置いたクリトリスを私は左手で摘みあげます。
『ふあああぁぁ、もう、ダメ…イ、ク!!』
『く、俺も…』
今まで何度も感じた絶頂感を再び味わいながら私は身体に精液を振り掛けられます。
『一緒にイク』だなんて初心者には難しいなんて良く言われますが、形こそ違えど同時に達した事の喜びが私の心を満たしていきました。
………………………………
『それじゃ、挿れるわよ?』
私は一声かけると津田くんのペニスに腰を下ろしていきます。
『くっ…!!』
その激痛に私は苦痛の声を漏らしてしまいます。
苦痛…もしも、当初の約束通りシノちゃんとの約束を果たす事のみで終わっていたら感じなかったであろうもの。
そう考えると複雑ですが、動き出した歯車はもう止まらない。
犀は投げられた
…なんて文学的な事でも考えないと私は気が狂ってしまいそうです。
『くうっ…イタイ…』
それでも自らの意志に従い、腰を上下させます。
88 :
Y-275:2008/09/14(日) 13:00:48 ID:rn8b+rnG
次から次へと襲ってくる激痛が果たしてホントに快感に変わるのでしょうか?
『七条先輩。』
その時に不意に津田くんに声をかけられます。
"キュッ"
『んああぁっ!!』
そして、不意に摘み上げられるクリトリス。
背筋に快感が走ります。
『俺だけ気持ちいいなんて嫌ですよ、七条先輩も気持ち良くなってください。』
そんな事を言いながらコリコリと断続的にクリトリスを責め上げてくる津田くん。
『ん…ふっ、あっ…』
それだけ、たったそれだけの事で痛みの中に快感が混ざり初めます。
そして、程なく快感が痛みと入れ代わっていきます。
『ん、あぁ、ん、凄、ん…』
一度快感へと切り替わってしまうと後は大きなうねりとなり私を襲います。
もともと自慰行為をするときから声の出やすい私は次々、歓喜の声を上げていきます。
『ん、あ、ふあっ、あっ、こん、あ、気持ちいい…知らなかっ…んっ、あ、私…ああぁぁ…』
津田くんを見ると津田くんはそんな私に安堵の表情を浮かべながら身を委ねてくれています。
先程、痛みに喘ぐ私を気遣ってくれた津田くんの表情は愛おしくて、私は身体を倒し津田くんにキス、舌を絡めていきます。
『んあ、ちゅっ、じゅっ、あああぁぁぁぁ!!』
そうして浅くなった挿入状態でピストン運動を繰り返していくと、入口近くのある一点が非常に強く快感を私に与えてくる事に気づきます。
『ちゅっ、んむ、んぁ、あっ、ああっ、ふあ…』
夢中でそこに津田くんのペニスを擦り付けていくと、容赦無い快感が私を襲い、どんどんと私を絶頂へ向け、突き上げます。
『ふぁ、ああ、あっ、あっ、ああっ、イク!!』
89 :
Y-275:2008/09/14(日) 13:01:50 ID:rn8b+rnG
イク!!だなんて実際口にすることがあるだなんて一切思ってはいませんでしたが、それを口にすると私の頭の中を白が埋め尽くします。
『……!!』
その数瞬後、津田くんが私の中に精液を吐き出します。
胎内のはずなのに耳元にはドクンドクンと脈打つ津田くんのペニスの音が聞こえたようでした。
………………………………
"ザアアアアァァーッ"
その日一日の疲労を洗い流すお風呂の時間は私の好きな時間。
初めてを捧げた今日のシャワーはなんだかくすぐったいです。
津田くんの事が好きな私。
シノちゃんの親友である私。
スズちゃんの先輩である私。
そして津田くんの事が好きな皆。
私達4人の関係は決定的に変化しました。
それが良い事か、悪いことか、今はわかりません。
しかしながら、私達はこの関係を許容し、彼は覚悟を決めました。
そうした変化の中で、私達4人は共に桜才学園生徒会の中で時を刻んでいく。
その未来が笑顔と共にあらんことを期待し、祈りながら。
続きます。
90 :
Y-275:2008/09/14(日) 13:09:31 ID:rn8b+rnG
以上です。
タイトルは
『そんな生徒会役員の決意』
で。
なんか一つだけ語呂が悪くてすんとしません。
で、ペピトーン氏のおっしゃっていた通り、20日の4周年に自分も祝砲として、このシリーズ最終話打ち上げ予定です。
仕事の都合上昼前後になりますかね?
あと、結構な長さ(15〜20レスいくんですかね?)になってしまうとは思いますがご容赦下さい。
なにせ、3人分なので…
20日の4周年は皆さんと盛り上がれるのを楽しみにしてます。
駄文乱文失礼しました。
それでは失礼致します。
乙乙
四周年記念、久しぶりに投下の交通整理が必要になるんじゃないか
あの職人ごとに時間帯決めて投下するやつ
皆さん疲れ様です。
四周年、小品になると思いますが参加します。
職場で退職者が出てそれに伴い臨時に昇進、仕事増量してしまったので、以前に比べてモノを書く時間が相当減ってしまって……。
時間等は他の職人諸氏の都合に合わせます。
よろしくお願いします。
93 :
ボルト:2008/09/15(月) 18:08:04 ID:Nzw0Pg7N
職人さん及び皆さん、こんにちはボルトです。
前回、作品の構成を練り直すとの事でしたが、序章が完成したので投下させていただきます。
スルー対象ワードは
「生徒会役員共」
「エロなし」
「非現実的あり」
です。
では、投下〜
「はぁ……、本当、生徒会の仕事は疲れるなあ……」
そう呟く彼の名前は、津田タカトシ。桜才学園の1年生で、生徒会副会長でもある。
桜才学園は、元は伝統ある女子高だったが、少子化によって共学に移行された私立高校であり、男女比が28:524と男子が圧倒的に少ない。
タカトシは、男子生徒としては1期生である。
生徒会の仕事を終え、家に帰宅している途中、タカトシは書店に寄り、棚から参考書を選びレジに向かう。
その時、ふと青年雑誌コーナーに視界が入り、雑誌の見出しに見入ってしまう。そこには『ハーレム特集』と書かれていた。
タカトシは興味を示したが、制服を着たまま、その本を手にする訳にもいかないので、諦めて参考書のみを購入し、再び家路に着く。
その帰り道、タカトシはある言葉をふと思い出した。
生徒会書記である七条アリアの、初めて出会った時に言っていた言葉を。
『共学化が決定した際、男の人はハーレム目的で入学してくるって話を聞いたものだから』
この言葉を思い出し、タカトシは一つの事を考える。
(……ハーレムか。最初はそんな事全く思わずに入学したけど、この学校ってよく考えると、可愛い子が沢山いるんだよな。
オレの回りにだって、生徒会長の天草シノ、書記の七条アリア、会計の萩村スズ、生徒会担当顧問の横島ナルコ先生。
生徒会以外にも、風紀委員の五十嵐カエデ、新聞部の畑先輩、クラスメートで柔道部部長の三葉ムツミ。
これから先も、もっと出会いがあるかもしれない。
それに家に帰れば、多少思春期な所があるが、可愛い妹のコトミだっている。
漫画やゲームの世界なら、オレ一人に対して女の子がみんなオレの事を好きになって、女性に囲まれた、飽きる事の無い生活が待っている。
……そんな可能性もあるかもしれないけど、現実は都合良い訳無いしな……)
タカトシも健康的な男子である。外見からはあまり想像されないが、心の中では性欲に満ちた事を、考える事だってよくあった。
……………
しばらく考えながら歩いていると、自宅に帰り着く。すると、ポストに小包が入っているのに気付いた。
タカトシは、その小包を取り出して、誰宛かを確かめる。
この時は、小包の中身がタカトシの今後の学生生活を、劇的に変えていく事になろうとは、微塵にも感じなかっただろう。
(……珍しいな、宛先がオレ宛になってる。氏家商会?聞いたことないな。まあ、後で開けてみるか)
そう思いながら、カバンにそれを仕舞うと、玄関の横のチャイムを鳴らす。
すると、家の中から鍵が開いたのでドアを開くと、妹のコトミがタカトシを出迎えてくれた。
「お帰り〜、タカ兄」
「ただいま」
「遅くまでご苦労様。疲れてるでしょ? カバン持ってあげるね」
「いつも、ありがとうコトミ」
タカトシはコトミの小さな気遣いに、言葉に出す事は無かったが、心の中ではいつも感謝していた。
(……コトミはオレにとって、よく出来た妹だな。
少し思春期過ぎるとはいえ、妹じゃなくて、オレの彼女だったら好きな事をして、楽しい毎日が過ごせるだろうな)
「……どうしたのタカ兄? 私の顔を見ながら、ボーっとしちゃって。
あ〜、もしかして、私が可愛いから欲情しちゃって、いつか襲おうって思わなかった?」
タカトシは、心の中を見透かされたと感じたのか、一瞬ドキっとする。
「まさか本当にそう思っちゃった? 冗談だよ。さすがに、近親相姦になるから駄目だよ?」
「そ、そんな事ないよコトミ。それよりも、カバン持ってくれるんだろ? お願いするよ」
しどろもどろに成りつつも、そう答えてカバンをコトミに渡し、自分の部屋に入っていった。
タカトシはコトミからカバンを受け取ると、そのまま机の上に置き、中から小包を取り出す。
(ハラも減った事だし、中身を見るのはメシの後でいいか……)
そう決めると、制服から私服に着替え、部屋を後にした。
……………
晩御飯を済ませ、風呂に入り、一段落した所で、タカトシは例の小包を開ける事にした。
(聞いたことがないメーカーからだけど、何が入っているんだ?)
縛っている紐を切り、包装紙を破ると、小さな箱と封筒が入っていた。
封筒を開けてみると、2枚の書類が入っており、中身を取り出して見てみる。
1枚目には、よく雑誌の後ろ側で『このアクセサリーを付けると、お金持ちになったり、彼女が出来ました』的な内容が書かれていた。
(なんだ、ただの通販の申し込み書か。でも品物があるみたいだし……、とりあえず箱の中身を見てみるか)
そう思いながら箱を開けてみると、中には綺麗な装飾品が付けられた指輪が入っていた。
蒼い宝石を中心に、7つの紅い宝石が円を描くようにちりばめられている。
(凄いな、この指輪って何百万円もするんじゃないか? ……でも何で、こんな高価な物が俺の所に?)
今度は、2枚目の書類を見てみると、上半分にだけ文字が書かれており、見出しに《当選書》と書かれている。
タカトシは書かれている文を、読んでみる事にした。
(なになに……、
『ご当選おめでとうございます。厳正なる抽選から、貴方様が見事当選されましたので、こちらの賞品をお贈り致します………』
……か。でも、こんな懸賞に応募した覚えなんて無いけどな)
賞品の指輪の名前は『ガールズ・コレクション』というらしい。
タカトシはもう一度、1枚目の書類を見てみる。
写真には、一人の男性の回りに、裸になった沢山の女性が囲んでいるといった風であり、写真の右側には当選者のコメント的な文章が記載されていた。
一人目の写真は、名前のイニシャルが「S・J」でコメント欄に、
『この指輪を手にし、沢山の女性を虜にする事が出来ました。
妹に始まり、その妹のクラスメートや友人、学校の担任、さらに自分のイトコやその友人達は、すべて自分の彼女です』
と、いった内容が書かれている。
二人目の写真は、「M・K」であり、
『この指輪のおかげで、自分の家庭教師やその先輩、幼なじみの同級生、ツンデレで巨乳な同級生、天然で可愛い眼鏡っ子の同級生と付き合っています。
今では考えられない程、幸せな学生生活を過ごしています。』
と、書かれていた。
タカトシは、胡散臭いなと思いながら見ていたが、三人目の写真を見た瞬間に驚いてしまう。
三人目の写真は、「H・I」で、コメントが、
『指輪を手にし、今ではアイドル三人を自分だけの彼女として可愛がっています。
全国的に有名なアイドルが今、横で寝ていると思うと、人生の勝利者になった気がします』
と、書かれている。
その写真には、アイドルらしき三人の女性が裸で、男性に抱き付きながら寝ているといった構図だった。
しかし、女性の顔をよく見てみると、今では知らない人はいないという位、人気ユニットの『トリプル・ブッキング』の三人だった。
驚く事に、その三人の顔には何の目隠しも入っておらず、タカトシは持っていたCDのジャケットと見比べるが、
そっくりではなく、迷う事無き同一人物だった。
(この女の子達って、トリキンの三人だ! ……なんで彼女達がこの写真に写っているんだ?
こんな写真が世に知られたら、スキャンダルどころじゃないぞ……)
タカトシは、その記事に呆然としていた所、当選書と書かれた書類の下の余白部分がいきなり光り出した。
驚き、慌てながらも、その書類を手に捕ってみると、文字が光りながら現れてくる。
(文字が出てきた! ……これ、いったいどんな仕組みになっているんだ?)
現れて来た文字は、こう書かれていた。
《貴方は今、この状況に驚かれているでしょう。
この賞品は、当選された貴方一人にしかお届きされていません。
拝見されている記事は、すべて事実の出来事です。
今まで、この写真の通り、三人の方が指輪の持ち主となり受け継がれていきました。
貴方はこれで、四人目の持ち主となられます。
この指輪の魔力で、沢山の女性に囲まれた、幸せな生活を堪能する事が出来るでしょう。
やがて、目標が達成された時、この指輪は貴方の元から離れ、次の持ち主へと渡っていく事でしょう。
最後に、貴方にこれからの人生に幸あることを祈っています》
タカトシは、他になにか起きたりしないかと、再び調べてみる。
すると、指輪の入っていた箱の中には、小さな説明書の紙が同梱されていたので、取り出して読んでみる。
《この指輪の使い方
貴方が意中の女性を、自分の虜にしたいと思った時、指輪をはめ、心の中で望む事を強く念じて下さい。
そうすれば、すべての出来事が貴方の思い通りに進むでしょう。》
と、簡潔に書かれており、まだ空白の部分があった。
さっきみたいに、書類が光って文字が出て来るかと思ったが、その気配は一向に無かったので、置いておく事にした。
端から見れば、にわかに信じ難い内容ではあったが、マスメディアでは超有名なトリキンの三人が写っていた写真や、
空白から文字が現れて来たといった事実に、タカトシは現実だと認識した。
さらに、何かを決意したようなオーラが、身体中から滲み出ている。
(指輪の魔力だなんて、そんな馬鹿なと思っていたけど、ここまで非現実的な事が起きたら、逆に信じたくなるじゃないか。
……この指輪の力で、ハーレム生活を送る事が出来る。だったら、まずは誰をオレの虜にしようか……)
タカトシが誰かに狙いを定めようと考えていたら、ドアをノックする音が聞こえた。慌てて、指輪を机の中に仕舞う。
「ねえ、タカ兄? 退屈だから、何かマンガを借りに来たんだけど、いいかな?」
そう言いながら、コトミが部屋に入って来る。
入って来る姿を見たその瞬間、タカトシはターゲットをコトミにする事を決意したようだ。
(まずは……、まずはコトミには悪いが、この指輪の実験台になってもらう。
もし上手くいけば、あの写真のようにオレにも、ハーレム生活が待っているんだ。
絶対に、上手くいってみせるぞ……)
「えっと……、見つかった。
じゃあタカ兄、このマンガ借りていくね〜」
コトミは選んだマンガを手に取り、部屋を出ていった。
しかし、コトミは気付いていなかった。彼女が部屋を出る時に、
タカトシが野望と欲望に満ちた眼でコトミを見つめていた事を。
そして、指輪の魔力によってコトミ自身も、甘美な世界へと堕ちていく事も……。
NEXT「ガールズ・コレクション(1) 津田コトミ」
99 :
ボルト:2008/09/15(月) 18:46:52 ID:Nzw0Pg7N
以上が、「ターゲット」改め、
「ガールズ・コレクション 序章」でした。
最構成ということで最初に悩んだのは、『タカトシがハーレムを目指すきっかけ』だったのでしたが、
これは、シンジに誘われて→元々、その考えがあった と、することで解決しました。
次に、『魔力を持った指輪』なんですが、過去の投下された作品を拝見すると、非現実的な話があまり無いので、
逆にそうする事で、ある程度、無茶な展開も何とか出来るようにし、他の職人方と違うオリジナリティを出しました。
指輪の魔力なんですが、これは次回の話で少しずつ発揮していきます。
(今回は、ある程度なら、タカトシの都合の良い展開に出来る事が分かっただけです)
多少、分かりずらい文章ではありましたが、今後も、皆さんに楽しんで頂ける様、頑張ります。
続き待ってますぜ、ワクワク・・・
Y-275氏、ボルト氏、ペピトーン氏
祭りも期待してますお三方!
盛り上がってきた
今のところ参加表明はY-275氏・ボルト氏・ペピトーン氏・ピンキリ氏の四人かね?
>>99 やべえ
なんかそれ俺が超好きなジャンルだwktk
104 :
郭:2008/09/16(火) 23:25:09 ID:v9DigToW
あ、それでは私も賑やかしで短編を一本。中村×ミサキの続き、一応エロ有、ただし百合で。
今週のムツミが可愛すぎる件について
郭氏辺りムツミもの書いてくれないかな
いや、待て。
ムツミはいつも可愛いぞ。
俺はムツミがでない回は読み返さない。
おお郭氏も参戦とは、ますます陣容が濃くなった
しかし参加職人の構成を見ると本当にベテランと若手の間がすっぽり抜け落ちてるのな
投下順は?
保管庫見てもスズの本番物だけ無いな
やはりペドに手を出すのは危険だという事か…
ペドって言うなロリって言え
まあともかく、やっぱり容姿がああだから自然と自制心働いちゃうんじゃね
今後の生徒会の展開次第ではまた変わるかもしれんさ
111 :
ボルト:2008/09/20(土) 00:35:25 ID:XvEHfELH
4周年おめでとうございます。
第一話が完成したので投下します。
タイトルは
「ガールズ・コレクション(1)津田 コトミ」
スルー対象ワードは
「エロあり」
「非現実的要素あり」で。
では投下〜
タカトシは、コトミが部屋を出ていったのを確認すると、机から指輪を取り出す。
(……よし、この指輪の力を試させてもらうぞ!)
指輪を指にはめ、目を閉じて強く念じる。
(コトミがオレの言う事に逆らわず、聞き入れてくれるように……)
心の中で念じていると、指輪の蒼い宝石部分が光り出した。
(……! これは上手くいくという事か?
でも、実際に試してみないと分からないし……)
コトミがマンガを借りてから10分も経っていない。戻ってくるには時間がかかりそうだ。
とりあえず、タカトシは心の準備をする。
(いよいよ、オレも童貞を捨てるんだ……。
最初の相手が、妹のコトミになるとは思わなかったけど、それも悪くはないか……)
さらに、もう10分程経った頃、ドアをノックする音がした。どうやら、コトミが戻ってきたようだ。
タカトシは、慌てて椅子からベッドに移動して腰掛ける。
「タカ兄〜、次の本貸してね……って、なんでベッドに座ってるの?」
「まぁ、何となくな」
「ふ〜ん。次の本、次の本っと」
すると、本を探していたコトミが、何か悪巧みを考えているような顔で、
「あれ〜? タカ兄ってエッチな本、1冊も持っていないの?」
ニヤニヤしながら尋ねてくるので、タカトシはそれに答える。
「別に持っていても、持ってなくても、お前には関係ないだろ?」
「そんなムキにならなくてもいいじゃん。
あ、わざわざベッドに座っているということは……、もしかして、その下に隠してるの?
駄目だよ〜、隠すならもっと別の所にしないと」
エロ本を見つけ出す為か、コトミがタカトシの方に近付いて来る。
(お、いい展開になってきたな……、このまま近づいて来たら……)
コトミが、ベッドの下を覗こうと屈み始めた時、タカトシは立ち上がってコトミに抱き着き、身体を入れ替えてベッドに押し倒す。
(よし! このまま抵抗しないでくれよ……)
タカトシにいきなり押し倒されたコトミは、非常に驚き、状況が掴めずにいながらも口を開く。
「……えっと、タカ兄? ……冗談なんだよね?」
タカトシは、何も喋らずに黙っている。
「タカ兄!? 冗談でしょ? 何か言ってよ!?」
コトミを無視して、逆にこちらから問い掛ける。
「冗談? オレが冗談でこんな事をしてるように見えるか?」
「……もしかしたら、可愛い私に欲情して、本当に襲いたくなっちゃったとか……?」
「そうだよ。オレは、可愛いコトミを襲いたくて我慢出来ない」
タカトシはそう言いながら、コトミの服の中に手を滑り込ませ、胸を触っていく。
(……コトミって、中三にしては胸はだいぶ大きいな。もしかしたら、会長よりもあるかも)
「……タカ兄、お願い! お願いだから離して!」
コトミの必死の抵抗も無視して、直接触ろうとブラの中に手を入れようとした時、
タカトシはコトミに思い切り突き飛ばされ、尻餅をつく。
(!! 痛たっ!……指輪の力が発揮されてなかったのか? それとも無理矢理し過ぎたか……)
タカトシは呆然としながら悔やんでいると、コトミが口にした言葉に驚く。
「……無理矢理なんて嫌だよ? ……もっと優しくしてくれないと嫌だよ?」
「……今、なんて言った?」
「もっと優しくしてって言ったの。……タカ兄が、私の事を好きだったなんて嬉しい。
私もタカ兄の事……大好きだよ。だから、優しくしてね?」
タカトシは、指輪に念じていた事を思い出した。
(そういえば、『オレの言う事を』何でも聞くようにって言ったな……。
『する事を』じゃなかったから抵抗されたんだ。……だったら)
「……そうだったんだ。オレはお前の事を妹じゃなく、一人の女の子として好きだ。
お前の初めてが欲しい。それでもいいか?」
「……うん。私の初めてを貰って下さい……」
二人は、お互い向かい合うようにベッドの上に座る。
「……コトミ、キスしていいか?」
コトミは顔を朱くしながらも、目を閉じて、
「うん。……私のファーストキスも一緒に貰って……」
「ちゃんと優しくするからな……」
タカトシも目を閉じなから、コトミにそっと唇を重ねる。
「……んっ……ちゅ………ちゅっ……ちゅぱっ……」
コトミの唇は、とても柔らかかった。タカトシにとっても初めてのキスを堪能する。
目をうっすら開いて様子を見てみると、コトミが涙を流していたので唇を離す。
「どうした? やっぱり、嫌だったのか?」
すると、コトミは首を横に振って、
「……違うよ。大好きな人とキスが出来て嬉しいの。だから……」
そう言って、今度はコトミから唇を寄せてキスをする。
「……ちゅっ……ちゅ……ちゅぱ……ちゅるっ……」
二度目のキスを二人は味わう。その後、コトミが、
「タカ兄、……もっと私の身体を好きにしてもいいよ?
おっぱいも、……お、おまんこだって好きにしていいんだから……」
話し終えた時には、コトミの顔は真っ赤になっていた。
そう言われたタカトシは、コトミの上着を脱がしていく。もちろん、優しく丁寧に。
上着を脱がし終えると、清潔な白のブラジャーが目の前に現れた。
「……ブラも外していいよ。……おっぱいも好きにしていいから……」
タカトシは、両手をコトミの背に回してホックを外す。
ブラジャーを取ると、普通の中学三年生の子に比べて、少し大きめの胸がこぼれてくる。
「これが、コトミのおっぱい……。小学生の頃に見たきりだけど、かなり大きくなったな……」
「恥ずかしいよ、タカ兄……。私だってちゃんと成長してるんだから。
触ったり、舐めたりしていいよ……」
タカトシは、両手でコトミの乳房を軽く揉んでみる。柔らかくて、とても気持ちいい。
「……んっ……んんっ……」
コトミも触られて、気持ち良さそうだ。
今度は親指と人差し指で乳首を軽く摘んでみる。すると、コトミがビクッと反応する。
「……んんっ……あはっ……はぁん……気持ちいい……タカ兄……、もっとおっぱい好きにしてぇ……」
今度は右の乳首に舌をはわせる。舌と乳首の先が触れた瞬間、さっきよりもコトミは身体を大きく跳ね上がらせる。
(………コトミって結構感じやすいのか?)
舌で円を描くように舐め回したり、上下にベロベロと舐めた後、乳首に優しく吸い付いた。
「……んっ!……あんっ!……はぁん!……タカ兄、赤ちゃんみたいだよぉ……気持ちいいっ……」
右の乳首に吸い付きながら、左の乳首を指で弄る。コトミはとても感じているようだ。
左右を入れ替え、右の乳首を弄りつつ、左の乳房や乳首を堪能する。
一通り味あうと、コトミの胸はタカトシの唾液まみれになっていた。
「タカ兄……、下も弄ってぇ……」
タカトシも、それに答えるようにスカートに手を掛ける。
ベルトを緩め、スカートを脱がす。下に穿(は)いていたのは、上とお揃いの色の白のパンツだった。
見るだけで分かる程、コトミの秘所はグショグショに濡れている。
「コトミ、とても濡れているじゃないか……。胸を弄られるのが気持ち良かったのか?」
「……うん。……とても気持ちよかった。……おまんこもいっぱい舐めてくれる?」
タカトシはパンツも脱がし、コトミを完全に裸にして、濡れている秘所に指をそっと滑らせる。
「……んんっ……はぁっ……あんっ……」
秘所を弄られて、とてもコトミは気持ち良さそうに身体を震わせている。
タカトシは次に、膣口に舌をはわせる。舐めるたびに、膣からは愛液がとめどなく溢れる。
タカトシは溢れる愛液を堪能していると、コトミが何かを言いたそうにしている。
「……あの、その……タカ兄?」
「どうした、コトミ?」
「……………おしっこ(ボソッ)」
「えっ?」
「……おしっこ行きたい。もう漏れちゃうよぉ……」
さすがに、ベッドの上で漏らす訳にもいかないので、
「早く行ってこいよ。母さん達は出掛けているから、裸で大丈夫だろ?」
「うん。ごめんね、タカ兄」
コトミは急いでトイレに行く。それを見送ったタカトシは、再び指輪に念じ始める。
(挿れる時、コトミに負担があまり懸からないように……)
指輪が光り始める。タカトシは、これから初体験をするコトミに気を遣っているようだ。
光が消え、しばらく待つとコトミが戻ってくる。
「タカ兄……、ごめんね? 急におしっこしたくなって……」
「気にするなよ。それよりも、オレももう我慢出来ない。……挿れていいか?」
そう言って、タカトシはトランクスごとズボンを降ろし、己のペニスを露出する。
それを見たコトミは、
「……!! タカ兄のおちんちん、大きい……」
「濡れてないと、入れる時きついからな。
コトミ、手によだれを垂らしてくれないか?」
言われた通りに、コトミは口によだれを溜め、それを手の平に満遍なく垂らす。
「じゃあ、そのままオレのモノを握って、上下に擦ってくれ」
コトミは両手でペニスを握り、動かし始めた。タカトシは扱かれて、軽く身悶えする。
「これでいいのかな、タカ兄?」
「そうだよ、コトミ。……とても気持ちいいよ」
一度、手でイキたいのもあったが、早く挿れたい気持ちが強かったので、我慢して動きを止めさせる。
「……コトミ……これ以上したら、イキそうだから……そろそろ挿れていいか?」
「うん、タカ兄……いいよ……」
タカトシはコトミをベッドに寝かせ、股を開かせて秘所を舐め、唾液と愛液で軽く濡らす。
自分のペニスを握り、膣口にあてがい、最後の確認を取る。
「コトミ? ここまで来たら、後には戻れないからな……挿れるぞ」
「うん。……よろしくお願いします、タカ兄」
同意を得て、タカトシは腰をゆっくりと前に進める。亀頭がコトミの膣内に少しずつ入っていく。
それに伴い、コトミは入ってくるペニスに痛みを感じ始める。
「……んっ……んんっ! ……タカ兄、……痛いよぅ……」
「大丈夫だよコトミ、……もう少しだけ我慢して」
ペニスが膣内へ、徐々に入っていく。コトミも入って来るにつれ、痛みが増して泣く寸前だ。
タカトシは痛みを少しでも和らげる為に、キスをして舌を挿れる。
「……痛いよぉ……!!……んんっ……んっ……ちゅっ……ちゅ……ちゅぱっ……ちゅじゅる……」
コトミはディープキスの方に意識がいったのか、膣の締まりが少しずつ、緩くなってきた。
それを見計らって、タカトシはペニスを押し込み、処女膜を一気に貫いた。
その瞬間、コトミの身体が大きく跳ねた。
「……!!!……んあっ……はぁはぁ……はぁ……はぁ……んふぅ……」
タカトシはペニスを根元まで挿れたまま、コトミの息が落ち着くまで、その体勢のままでいる。
「大丈夫かコトミ? 痛くさせて、ごめんな」
「大丈夫だよぉ……タカ兄ぃ……。
痛かったけど、だいぶ落ち着いてきたよ。……気持ちいいよ」
タカトシとコトミの結合部分は、処女を失った証である破瓜の血がたらりと流れている。
「……これで、私……タカ兄と、一つになったんだよね……」
「そうだよ、コトミ………よく頑張ったな……」
タカトシはコトミの頭をそっと撫でてやる。
「……ありがと、タカ兄。……すぐに慣れてくるから、好きにしていいよ……」
「じゃあ、動かすぞ……」
タカトシは、ゆっくりと腰を前後させ、ペニスを抜き差しする。
「……あぁん……んんっ……あはぁん……いいよぉ……タカ兄ぃ……」
「コトミの膣内も気持ちいいよ……油断していたら、すぐにイッてしまいそうだ」
今度は、ペニスを膣内から抜ける直前まで引いて、そこから一気に奥へ突き込む。
「……やだ……抜いちゃだめぇ…………んんっ!!……ああっ!!……タカ兄!!……奥に当たってるぅ!!……気持ちいいよぉ!!」
タカトシは、もう限界にきていた。もともと、童貞だったのだ。堪えられなくなったタカトシは、早くイキたかった。
「コトミ? ……もう駄目だ。……そろそろ出すぞ?」
「うん……私も……何かくるぅ……、初めては……膣内に出してぇ……」
「……駄目だよ、子供が出来てしまったら……」
「平気だから……、初めては膣内で出して欲しいのぉ……」
タカトシは、腰を振るスピードを上げて打ち突ける。コトミも突かれる度に膣が収縮を起こし、ペニスを締め上げる。
「……コトミ……、もう……」
「私もぉ……くるぅ……」
タカトシは腰を掴み、勢いよくラストスパートをかける。
「……出すぞ!コトミ!!……くっ!!!」
「駄目ぇ!……くるっ!!……ああああぁぁっ!!!」
タカトシはイク寸前にコトミの膣内から抜くと、ペニスが跳ねて、勢いよく精液が胸やお腹に解き放たれた。
「熱いよぉ……タカ兄のがいっぱい……」
まだ射精が止まらないペニスを扱いて、さらに精液をコトミに浴びせる。
「……ううっ……くっ………はぁはぁ……」
疲れ切ったのか、タカトシはコトミの横に体ごと崩れる。
「……はぁはぁ……はぁ……コトミ、気持ち良かったか?」
「うん……良かった」
「そうか……オレも気持ち良かった」
「でも、膣内で出しても良かったのに……」
「オレもそうしたかったけど、万が一って事があるだろ?」
「……ありがと。私の事、気遣ってくれて」
……………
タカトシが、コトミの胸やお腹に浴びせた精液を拭いていると、
「ねぇ、タカ兄?……今日は、久し振りに一緒に寝よっ?」
コトミが催促してくる。どうやら、二人で寝たいらしい。
「別に構わないけど、二回戦は無理だよ。初めてで疲れてるだろ」
「違うよ! 私、そこまでエッチじゃないもん!
ただ、タカ兄と一緒に寝たいだけなんだから……」
「……そうか。でも、枕は一つしか無いから、自分の部屋から持ってこいよ?」
「……もう、分かってないなぁタカ兄は。……腕枕、して欲しいな」
「何だ、そういう事か。……分かった、してあげるよ。
でも、ちゃんとシャワーを浴びて、パジャマに着替えてこいよ?」
「うん。待っててね」
一緒に寝る事が出来るので嬉しいのか、嬉々としながらコトミは部屋を出ていく。
すると、指輪の紅い宝石が一つだけうっすらと光り出し、それと同時に、机の中から光が漏れ始めた。
タカトシはそれに気付き、机を開けてみると、指輪に同梱されていた説明書から、新たな文字が浮かび上がっていた。
『 目標達成おめでとうございます。
あなたが一人、女性を虜とする度に、指輪の紅い宝石が一つずつ輝き続けます。
さらに、一人目を虜にした見返りとして、貴方に性的なアビリティを一つ、自由に身につける事が出来ます。
全ての紅い宝石が輝いた時、最後に蒼い宝石が光り出し、どんな願い事も一つだけ叶える事が出来るでしょう。
また、虜にした女性に対しては、指輪を使わなくても、貴方の思い通りのまま、自由に出来るでしょう』
タカトシはこれを見てさっそく、アビリティを一つ身につける事にした。
(……だったら、指輪を所持している間だけ、どんなに膣内に出しても妊娠しないようにしてくれ……)
そう念じると、指輪が光りだし、その光りがタカトシを包み込む。どうやら願いが叶えられたようだ。
(……実際、そうなったか分からないけど、叶った気がするな。
これで、妊娠を気にする事無く、膣内出しし放題だ!)
タカトシはコトミが戻ってくる前に、指輪を机の中に大事に仕舞う。
すると、コトミがパジャマに着替えて戻って来た。
電気を消して、二人はベッドに入り、タカトシの伸ばした左腕にコトミは頭を寄せる。
「……ありがとう。今日は、タカ兄と一つになれて嬉しかったよ。
この日をずっと待っていたの。これからもよろしくお願いします……」
「あぁ……、こちらこそ……」
そう言ってタカトシは、頬に軽い口づけをする。コトミは笑顔で応え、しばらくした後、眠りについた。
タカトシはコトミが眠ったのを確認すると、自分も目を閉じて眠りにつこうとする。
(……指輪の力が本当で良かった。まさか初体験が妹とするなんて、ちょっと前までは思わなかったな……。
でも、指輪の力を使わなくてもコトミはモノに出来たという事か。
オレの回りにはまだ、いろんな人がいるもんな……。
会長に、七条先輩、萩村。他にも三葉や、畑先輩、五十嵐先輩、それに横島先生だっているし……。
次からは、指輪の力は絶対に必要になるはずだ。でも頑張れば、みんなオレのモノに出来るんだ……。
コトミはモノにした。次の相手は、学校で一番身近な人にしよう。……だったら、クラスメートの三葉がターゲットだな。
三葉も、オレの野望と欲望の為に付き合ってくれ……)
期待を胸に膨らませながら、タカトシは深い眠りに落ちていった。
NEXT「ガールズ・コレクション(2) 三葉ムツミ」
119 :
ボルト:2008/09/20(土) 00:49:41 ID:XvEHfELH
以上です。
タカトシはこれで膣内出しし放題という事で。
皆さん、何かアビリティのアイデアがあったら頂けないでしょうか?
一応、3つか4つぐらい身につけさせようかと思っています。
次はムツミで書きます。
もしかしたら、タカトシ目線での話になるかもしれません。
また1年間、このスレが平穏無事に進行する事を望みます。
追伸、アニソンってやっぱり良いものですね。
ボルト氏乙
ペースが速いwこれからも頑張ってください
しかし最近は投下されたのを全部読めてないでGJ&感想も書けない
というか一時期投下ペースが遅かったから体が最近の速い流れについていけないw
祭りがあったころは一日一作品のスパンで読めていたけど・・・
ゆっくりでも全部読ませていただくのでこれからも書き手さん頑張ってください感謝してます
121 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:19:17 ID:5TTHvasd
ボルト氏GJです。
早速私も投下させていただきます。一応本番ありの、コラボ作品になります。
タイトルは「Always Shining」で。
122 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:20:44 ID:5TTHvasd
今から十五年ほど前、夜中の繁華街−
「関根、今日はよくやった!次もその調子で頑張れよ!」
「ウッス、先輩、ありがとうございます!」
この当時、関根は大学の柔道部に在籍しており、チームは見事に優勝、自身も大会で活躍したので
先輩達と共に祝勝会に参加していたのである。祝勝会が終わった後、関根は一人の先輩と一緒に歩きながら、
「おう関根、もう一軒オレに付き合え」
「はい、大杉先輩お供させていただきます」
運動部において先輩の命令は絶対である。関根はこの先輩、大杉と一緒に街の中をしばらく歩くと、
「ほら、着いたぞ」
着いた店はピンク色の看板が光っていた。一目で風俗店と分かる。
「えっ、せ、先輩、ここに入るんですか?」
「そうだよ、ん、なんだ関根、お前ソープに行った事無いのか?」
「…」
「その様子だとまだらしいな。よし、折角だから女を覚えろ、ほら、行くぞ!」
「…え、でも、こういう所って高いんですよね?自分は持ち合わせが…」
「金なら心配するな、褒美代わりだ、オレが出してやるよ」
そう言うと大杉は強引に関根を店に引っ張った。
中に入って受付に行くと、
「はいそれでは入浴料五千円頂きます」
「あ、コイツの分と一緒ね」
大杉は二人分、一万円札を渡した。
「それからこれも持って行け、後で必要になるから」
「あ、ありがとうございます」
大杉は関根の手に一万円札二枚を渡した。なかなか気前のいい先輩である。
関根の手に番号札が渡され、待合室に入ると何人かが既に待っていた。雑誌を読む者、
備え付けのテレビを見る者、様々である。関根もその辺にある雑誌を適当に取って眺めた。
その間にも何人かが待合室に入ってくる。
123 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:22:10 ID:5TTHvasd
しばらくして、
「お待たせ致しました、19番さんご案内でーす」
店員の声がする。が、誰も動く様子がない。
「19番さん?ご案内です」
「ほら、お前じゃないのか?」
関根は大杉に肩を叩かれた。手にした番号札を見ると19と数字が書いてあった。
つまり自分の番である。関根が立ち上がると、
「ほら、楽しんでこいよ」
大杉が一言声を掛けた。
店員に案内されるままに歩くとドアの前で、
「トイレは大丈夫でしょうか?」
ときかれたが、特に行きたいとは思わない。
「では、こちらにある注意事項を守って楽しく女の子と遊んでください」
壁には、
本番行為の禁止
他店のスカウト行為
その他女の子が嫌がる行為
これらの行為が発覚次第、罰金百萬円頂きます。
などと書かれていた。
「それでは、ご案内です、よろしくお願いします」
「ハーイ、よろしく」
ドアの向こうから女の声がする。関根は心臓をドキドキさせながらドアが開くのを待った。
(どんな女なんだろう?)
ドアが開き、目の前に現れたのはロングヘアーの、かなりいい女で、歳は自分より
少し年下といったところか。当たり外れで言えば、文句無しの大当たりである。
廊下で女は腕を組んできた。関根は女に引っ張られるままに部屋に案内された。
124 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:25:08 ID:5TTHvasd
「アヤです、よろしくー」
そう、この女は佐々岡アヤの事である(実際は源氏名を名乗っているがここでは
本名で話を進めます)。
アヤは髪をゴムで束ねながら、
「じゃあ、服脱いでね」
と促し、シャワーのお湯を浴槽に張っていく。
しかし、関根はその場で立ち尽くしたままである。
「どうしたの?」
服を脱ぐように言われたもののどうしたらいいのか分からず固まったままの関根を見て、
「うーん、お客さん、初めてなのね」
相変わらず固まったままの関根に近づき、
「じゃ、私が脱がしてあげる」
そういうとアヤが関根の服を脱がし始めた。アヤは脱がした服、下着を一枚一枚丁寧に
畳みながらカゴの中にしまっていき、お湯が掛からないようにタオルを上にかぶせた。
それから自分も下着を脱いで全裸になった。
(うわ…すご…)
関根は初めて見る生身の女性の裸体に釘付けになった。スタイル抜群のアヤの身体なら尚更である。
外見こそはいかついが、今まで柔道一筋の生活を送ってきたので女性とはろくに付き合ったこともない。
「じゃあ、こっちに来て」
案内されるままに関根はシャワーのほうに近づいていく。アヤはお互いの身体をさっと流し、
「はい、これで歯を磨いてね」
歯ブラシとコップを渡してきたので歯を磨く。関根は歯を磨き終わったので歯ブラシとコップを渡すと
今度はコップにシャワーの湯を入れてさらに消毒液を入れると、
「はい、今度はうがいしてね」
言われた通りにうがいをする。うがいも終わるとアヤはシャワーを止めて、
「はい、じゃそこ座ってね」
関根は真ん中がへこんだ椅子、つまりスケベイスに座らせられる。アヤはボディソープを手に取り
関根の身体を洗う。そしてアヤは関根の背後に回り真ん中のへこんだ部分からペニス、
陰嚢に手を伸ばす。アヤがペニスに触れるたびに硬くなっていくのがわかる。
「お兄さん、随分いい体してるわね、何か運動してるの?」
「は、はい、自分は柔道を…」
まるで部活の大先輩と話しているような口調である。
その間もアヤは関根の背後から手を伸ばし入念にペニスを洗っている。
「ふふっ、ここ元気ねえ」
アヤがからかうように言う。関根は照れくさそうに押し黙っている。
アヤが何気に背後に密着しているので、背中に当たる豊満な胸の感触が気持ちいい。
125 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:27:05 ID:5TTHvasd
そのうちにボディソープの泡を流して身体を洗い終えると今度は浴槽に案内される。
浴槽に入っている間もたわいのない話をするが、関根は緊張しているため相変わらず口調が固い。アヤも一緒に入ってきて関根のペニスをまさぐってくる。関根もおそるおそるアヤの胸に手を伸ばす。両手に柔らかく心地よい感覚が伝わってくる。
「柔らかい…」
つい口に出してしまった。
「どう?私のおっぱい気持ちいい?」
関根は無言でうなずいた。
「ふふっ、遠慮しないでもっと触っていいのよ」
だが関根はいろいろと気をつかっているのか軽く触る程度だった。
しばらくの間お互いの身体をまさぐった後、
「じゃ、そろそろベッドに行こうね」
浴槽から上がりタオルで身体を拭くとベッドに案内された。
「じゃ、横になって」
全裸で横たわっている姿を見られるのは何とも恥ずかしい気がしたが、そう思う間もなく
アヤの舌が胸、乳首、腋、臍、下腹部と這っていく。くすぐったいのでつい身体を緊張させてしまう。
「ほら、もっと楽にしていいのよ」
そう言われたものの女性に身体を舐めてもらう事など当然初めての経験なのと、
くすぐったさでガチガチなのである。気持ちもいいのだが、それを楽しむ余裕がない。
そんな関根にはお構い無しにアヤの舌は下腹部からペニスへと移動していく。
(あ…そんなところを口に…)
アヤは舌を根元から亀頭の部分に這わせた後、さらに口にくわえこんで頭を上下させる。
アヤのやわらかい舌の感触が今までにない快感を与えてくれる。自分の手では決して
味わえない快感である。しかし、このまま快感に浸っていては口の中に出してしまう。
そう思った関根は名残惜しいがアヤの顔を両手で制す。
「…あら、もういきそうなの?」
口には出さなかったが、関根の様子から見て明らかである。
「じゃあ、私がアナタの初めての女になってあげる」
アヤは顔を上げると仰向けの関根の身体に覆いかぶさってきた。
126 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:28:33 ID:5TTHvasd
「さ…入るわよ」
アヤはいつの間にかペニスにコンドームを装着し、自分の恥部にあてがうとゆっくりと腰を沈めた。
(あ、入った…)
暖かく、柔らかい締め付けをペニスに感じた。すっぽりと根元まで吸い込むと、
腰を上下にゆっくり動かし始めた。
「はぁん、あっ、あっ…」
アヤの口から切なげな喘ぎ声が漏れる。
「ふぅん、どお、気持ちいい?」
顔をやや赤らめ、妖しげな視線を向けながら聞く。関根は無言でうなずいた。
アヤが動くたびにペニスから電気が走るような快感が突き抜けていった。が初体験の関根にとっては
刺激が強すぎる。その上に先程のアヤの口撃も重なって、あっという間に限界が近づいてきた。
「あの、そろそろ…」
「ああん、いい、いっていいよ」
「うっ、ううっ…」
アヤの腰の動きがさらに早くなるとたちまち絶頂に達し、うめき声にも近い小さな声を
上げながら関根はあっという間にコンドームの中に放出してしまった…
長かったような、短かったような不思議な時間が過ぎた。
127 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:29:47 ID:5TTHvasd
一通りの事が終わった二人はベッドの上で並びながら横になっていた。
「どう?初めての感想は」
アヤが関根の隣で聞いてきた。
「気持ちよかった…」
ベッドの上でしばらく休んだ後、再びシャワーを浴び、二人で浴槽に入りながら、
「どう、いい思い出になった?」
「…はい…」
関根はまだ夢見心地の様子である。
浴槽から上がると、アヤがタオルで背中を拭いてくれた。もう一枚タオルを渡されたので
まだ濡れている部分を自分で拭いている間、アヤは後片付けをしていた。
関根はタオルを腰に巻き、アヤは胸から巻いた格好で、
「ねえ、何か飲む?」
関根は適当にウーロン茶を頼み、喉も渇いていたこともあり一気に飲み干した。
関根は少し緊張が解けたのか自分が今日柔道の大会で優勝した事などを話した。早く終わってしまい、
時間が余ったので結構話しこんだ。すると突然部屋のインターホンの音が鳴った。
そろそろ時間の合図である。
「じゃあ、二万円頂くけどいいかな?」
大杉が二万円を持たせてくれた意味がようやく分かった。言われた通りに渡した。
「お客さんお帰りでーす」
アヤの声が通路に響いた。忘れ物が無いかを確認してから部屋を出た。出口に向かう間も
アヤは腕を組んできた。
「じゃあまたねー」
手を振って見送ってくれた。店の外に出たが、自分が先に案内されたので大杉の姿はまだ無かった。
しばらく待っていると、ようやく大杉が出てきた。
「おう、どうだった?」
関根が無言で戸惑っていると、
「ああ、そうか、良かったんだな?」
大杉がにやけながら言う。関根はようやく落ち着くと、
「先輩、今日は本当にありがとうございました!!」
深々と頭を下げた。
128 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:30:49 ID:5TTHvasd
一年後、同じ繁華街で−
「森本、今日はよくやった!次もその調子で頑張れよ!」
「ウッス、関根先輩、ありがとうございます」
この日も大会があり、チームは見事に連覇を達成した。そして、この後輩森本が大活躍したのである。
祝勝会の帰り、
「おい、森本、もう一軒オレに付き合え」
「はい、関根先輩お供させていただきます」
以前、どこかで聞いたような会話が繰り広げられた。しばらく二人で街の中を歩くと、
「ほら、着いたぞ」
一年前、関根が先輩に連れられてきた店の前に着いた。
「えっ、せ、先輩、ここに入るんですか?」
「そうだよ、ん、なんだ森本、お前ソープに行った事無いのか?」
「…」
「その様子だとまだらしいな。よし、折角だから女を覚えろ、ほら、行くぞ!」
「…え、でも、こういう所って高いんですよね?」
「いいから金なら心配するな、今日はオレがおごってやるよ」
そう言うと、関根は森本を連れて店の中に入っていった。
二人の男を出迎えた店のピンク色の看板があの日と変わらず光っていた。
129 :
ペピトーン:2008/09/20(土) 07:32:49 ID:5TTHvasd
以上です。マイナーキャラを使ってしまいましたが。
次回は未定ですが手がけていますのでなるべく早く仕上げたいと思います。
では、四周年も盛り上がっていきましょう。
130 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:44:22 ID:97WWtpd6
ボルト氏、ペピトーン氏、乙&GJでございます。
今スレ冒頭でご指摘いただいた内容がありますが、
不本意ながら仕事の都合上タカトシ視点の連続モノラスト投下させていただきます。
なにはともあれ、4周年誠におめでとうございます。
思えば4年前自分はまだ濱中アイさえ読んだことがありませんでした。
そんな頃からこのスレを支え、盛り上げて来て下さった先達の皆様に敬意を払いつつ。
スルー対象ワードは、今までの拙作『そんな生徒会役員〜』シリーズと同じ。
追加で
『スズ非処女』
『アリアちょいアナル』
『複数プレイいかしきれてない』
です。
前書き長くなりましたが、投下。
131 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:46:11 ID:97WWtpd6
『さて、生徒会活動も今日はここまでだな。』
どうも、こんにちは。
桜才学園生徒会副会長の津田タカトシです。
俺は今、他の生徒会役員3人に囲まれています。
2人ではなく3人です。
ちなみに生徒会室の表には横島先生が見張り役として張り付いています。
どうも、皆さんと先生は不可侵条約を結ばれたらしく、まさしく『前門のトラ、後門のオオカミ』状態。逃げ場はありません。
『ちょっと、なに呆けてるのよ!!このエロ副会長!!』
黙り込む俺に痺れを切らしたのか萩村先輩が声を張り上げます。
そう、結局、俺は萩村先輩とも致してしまいました。
詳しくは割愛しますが、終始殴られっぱなし。
誘ってくる時に赤くなりながら『一人だけ仲間外れなんて嫌。私も…』なんて、俺の制服の裾を掴む可愛いらしい姿からは想像も出来ないバイオレンスなものでした。
『大丈夫よ、津田くんは押しに弱いもの。何も言わなくても。』
『ふむ、そうか、それでは順番決めのジャンケンといこうか。』
どうも、俺の意見など度外視で話は進んで行くようです。
元はといえば流されるままだった自分が悪いのですが…
まぁ、もう覚悟は決めたけどさ。
………………………………
『『『ジャンケンポン』』』
3人の声が響き渡る。
結果は萩村先輩、七条先輩、会長の順と決まったらしい。
『まぁ、いい、最後の最後にお楽しみは取っておくものだ。』
等と言いながら未練がましく負けた時にだしたチョキをチョキチョキやりながら会長はつぶやいている。
『厳正な順番決めの末、偶然最初になっちゃっただけで、仕方なく、ほんとに仕方なくスるだけなんだからね!!』
『ツンデレか?』
『すごぉ〜い、私初めてナマで聞いた!!』
132 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:48:04 ID:97WWtpd6
なんてツッコまれるような発言をしながら嬉しそうな萩村先輩は生徒会長とは正反対だ。
あと、何気に七条先輩の発音がおかしかった気がするのだが、これはツッコむべきなのだろうか?
『痛くなんかしたら承知しないんだからね!!このエロ!!』
今日も今日とてエロ扱いですか…というか、先輩方の方がやる気ですよね(色んな意味で)
なんて、俺が心の中で独りごちていると、
『その点は大丈夫だ!!なぁ、アリア?』
『そうね、シノちゃん。あんまりゆっくりされると後がつかえちゃうものね。』
言うやいなや2人は左右から萩村先輩を捕まえてあっという間に脱がしていく。
自分で脱がれるより正直エロい気がする。
『あ、津田くんは自分で脱いでね♪』
…はい。
そんな光景に見入りほのかに興奮していた俺を一気に現実に引き戻す七条先輩の一言。
なんだか小さくなりながら俺は脱ぐ。
小さくなりながらとか言いながらもちゃっかり半勃ちだったりする。いや、お恥ずかしい。
『ちょっ!?会長…ん、ふ、七条先輩?ん…っ、…ん、はっ、ふ…ん』
『おお、かなり敏感だぞアリア!!』
『あらあら、スズちゃんも身体は正直ねぇ♪』
完全に萩村先輩はおもちゃ状態。
なすがまま会長と七条先輩に身体をまさぐられ、早くも声をあげ始めている。
そんな萩村先輩の様子に調子にのってどんどんと過激になっていく2人の責め。
『あらあら、スズちゃんのここ、すんなり指受け入れたわよ?』
『いや、…そん、あっあ、あっな…ん、事ない…』
七条先輩はすっかり痴女モードで萩村先輩の膣に指を挿入しながらの言葉責め。
133 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:49:12 ID:97WWtpd6
あれ、やられたからわかるんだけど、色々すごいんだよな。羞恥心とか追い詰められてく感じとか。
『ふふ、萩村なかなかの乱れっぷりじゃないか。』
とかなんとか会長も便乗して反対側から言葉責めですか。しかもよくよく見ると萩村先輩のクリトリスをしっかり弄っている。
2人の絶妙なコンビネーションに萩村先輩がどんどん追い詰められていくのがわかる。
『っ……あっ、あっ、……ん、あぁ!!』
『声が大きくなってきたな。』
『下の口は大洪水だよ。』
ん〜、恐るべき2人のコンビネーション。
萩村先輩も陥落寸前だな。
『ちょっ、ん、あっ、……あぁ、会、……ちょっ……あ、七条先輩あっ、それ以上は駄目、
わたし……あっんおかし…ん、あっ、あっ』
萩村先輩の声のピッチが上がっていく。
『良いぞ、おかしくなって。』
『そうよ、竿姉妹同士遠慮は無しよ。』
『っ、あ、あ、あああああっ……!!』
瞬間萩村先輩が猫のように背をのけ反る。イったようだ。っつーか、目の前の光景がエロ過ぎる気がするんだが。
『さて、萩村の準備は整ったようだが。』
会長がこちらを向く。
『あらあら、準備万端って感じね♪』
絶妙なタイミングで合いの手を打つ七条先輩。ほんとに恐ろしいまでに息のあったコンビネーションだ。
2人は萩村先輩を抱えあげ俺の元までやって来る。
うーん、別に誰のせいでも無いんだろうが萩村先輩が哀れだな。完全におもちゃだ。
等と考えていると、下腹部に重みがかかる。
2人はそのまま俺のペニスを萩村先輩の膣に一気に挿入する。
134 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:51:13 ID:97WWtpd6
『ああああぁぁぁ……っあ!!』
萩村先輩は再び絶頂の声をあげ、背をのけ反らせる。
『ちょ、ん、……ふ、あ、さっきイったばかり…なのに…』
萩村先輩はうわごとのようにやっとの思いでそう告げる。
しかし、2人はそんなのお構い無しで萩村先輩の身体を持ち上げ、落として、持ち上げ、強制的にピストン運動を繰り返す。
そうなると俺のペニスにはかなりの快感が襲ってくるわけで…
萩村先輩の膣は身体のサイズに比例してキツい。
俺のペニスの7割ぐらいで再奥に届くほどだ。
だが、しかし先程から何度も絶頂に達せられている状況に膣は愛液を垂れ流していて。
それが注挿を潤滑にしている。
キツく締め付けられながらの潤滑なピストンはかなりの快感を俺にもたらしてくる。
『あ、…あっ、……あん、あっ、あ……っ!』
もの凄い勢いで萩村先輩が喘ぎ声をあげる。
七条先輩と会長主導のピストンに加減などない。
『ふわぁ……く、ん、……っ!ん』
パンパンとピストンの肉同士のぶつかり合う音に混じってズチュズチュという水音が聞こえる。
意識すれば萩村先輩の愛液で俺の淫毛まで湿り始めてるのがわかるほどだ。
『あ、あっ、ん……あ、……あふ、あっ、あ…っ!!』
そういえば、萩村先輩の喘ぎ声ばかりが聞こえて、2人がやけに静かな気がする。
ペニスに断続的に与えられている刺激を感じながら視線を動かす。
『『………………』』
2人は手を動かしながら視線は完全にこちらに向けていた。
目はトロンとし、既に出来上がってしまっているような目だ。
いや、なんか、今すぐにでもとって喰われそうなんだか(性的な意味で)
"ギュッ"
『…!!』
不意な締め付け…明らかに故意に行われたであろう締め付けに俺は一瞬呻き声をあげそうになり、すんでの所で飲み込む。
135 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:52:16 ID:97WWtpd6
『今、あっ、ふ、……んっ、あっ、2人の……事考えてたでしょ、……あん、ふっ、今……ん、ふ、は私がして…あっ、るの、あっ、……あっ』
萩村先輩はしっかりと喘ぎ声をあげながらも、眉をひそめている。
確かにこれは失礼だったかもしれない。
等と考えながらも、断続的に繰り返される故意の締め付けに確実に俺は追い詰められていく。
『く、あ……っ、』
『津田もかなり気持ちよさそうだな。』
『そろそろ限界かしら?』
俺の呻き声に今まで、トロンとした目で見つめるだけで固まっていた2人が声をあげる。
それを合図にピストンのペースが上がっていく。
『あっ、あん、ふ、それ…あっ…以上…ダ、メ、おかしくなっちゃう!!』
もはや喘ぎ声を通り越して半狂乱に近い萩村先輩の声と一層響く水音。
『あ、ふ……ぁぁ、あっ!!あ、んふっ、あ、はぁ…』
断続的にペニスを締め上げる膣の収縮運動がかなり気持ち良い。
腰周りに快感の疼きが拡がり、精液が噴き上がってくるのがわかる。
『……く、あ!!』
『あ、あっ…ふぁ、……あっ、あっ、あああぁぁぁぁ!!』
萩村先輩の叫び声と俺の低い呻き声を合図に俺は精液を萩村先輩の中に吐き出した。
………………………………
136 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:54:35 ID:97WWtpd6
『どうだったスズちゃん?』
『その…悪くはなかったです。』
七条先輩の問いにどうにかこうにか息を整えた萩村先輩が声をあげる。
『だからって、調子に乗るんじゃないわよ、このエロ副会長!!
良かったって言うんじゃなくて、悪くは無かっただけなんだから!!
出来てたら責任とってよね!!』
そう言われて、ふと気付く。そういえば、中に出しちゃったんだっけ…
『ほらほら、スズちゃん。トップバッターが興が冷めるようなこと言わないの。
次は私の番よ?』
そう言って七条先輩が俺を押し倒す。
『ずっと待たされてぐしょぐしょなんだから。ほら、解るでしょ?』
七条先輩は俺の顔に跨がってくる。
鼻につく独特の香りと、ショーツ越しでもわかる湿り気が俺の顔に広がる。
俺は誘われるまま、七条先輩のショーツに舌を伸ばしていく。
俺が必死に舌を動かしていると上からは衣擦れの音。
『むぅ、相変わらずズルい。』
会長の言葉から察するに七条先輩は上半身の服を脱いだらしい。
くそっ、視界を遮るスカートが恨めしい。
俺は見えないながら手を伸ばし乳房に触れようと試みる。
"ムニッ"
『おおっ!!』
どストライクに俺の手が七条先輩の乳房を掴む。
擬音なはずなんだが、確かにムニッって聞こえた気がして俺は感動の声をあげてしまう。
『ん、あ……ふふ、津田くんのせっかちさん♪』
『っ、あ!!』
ふざけるように七条先輩が呟いた後、ペニスに走ったむず痒さに俺は情けない声をあげてしまう。
そちらに意識を向けると温かいものに包まれて上下に扱かれているのがわかる。
そうこうしてるうち、再び俺のペニスに血が集まり膨張していく…
『あらあら津田くん、顔騎されて扱かれて勃っちゃってるの?さすがはMね。』
137 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:56:36 ID:97WWtpd6
そう言ってさらに力強く七条先輩は手を上下させていく。
七条先輩はどうも絶好調のようだ。
こないだの経験から言えば、主導権を握られつづけるのは正直よろしくない。
なすがままに行為を終えてしまうのは嫌だ。
俺は精一杯の抵抗にショーツをずらし、膣口に直接舌を捩込んでいく。
こないだの行為の時に把握した弱点のクリトリスも同時進行で責め立てていく。
『あぁ、ん、うぅ……ふ、あ…』
さらに手と舌を駆使して七条先輩を責め立てていく。
『ちょ…っ……あ、ん、ふ、それ、すごい……ん、あっ』
俺の動きの激しさに合わせるように七条先輩の声も激しさをましていく。
気づけばペニスを扱いていた手も動きはかなり緩いものへと変化している。
今が責め立てるチャンスとばかりに俺はそのまま動きを強める。
押し潰すようにクリトリスを責め、扱き立てる。
膣内の舌は、絡み付く愛液を全て俺の唾液に変えるが如く、七条先輩の膣内を舐め回す。
先程からどんどんと強くなる独特の香りと濃い蜜液。
『あっ、あっ、ん、ああっっ、わた……し、もう……!!』
良いですよイって。
口は七条先輩を責め立てているので言葉として発することは出来ない。
だから、心で呟く。
そして後押しするように、今まで押し潰すように弄っていたクリトリスを、
あの日七条先輩がみせてくれたオナニーの
絶頂への引き金として七条先輩自身がしていたように、
抓るくらいのつもりで摘みあげる。
『あ、あ、………っあ!!あぁ』
俺の頭を挟み込む太股がガクガクと震えているのがわかる。
舌を入れ込んだ膣内からは俺の舌を吐き出すように一気に大量の愛液が涌き出してきた。
七条先輩はイったようだ。
本当はこだわる必要は無かったかもしれないプライド。
138 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:58:03 ID:97WWtpd6
しかしながら、これだけで俺の心持ちはかなり変わった気がする。
思えばあの合宿からずっと受け身だったからなぁ。
しみじみとそんな事を考えていると、ふっと目の前に光がさす。
久しぶりに開けた視界、視野は七条先輩を捉える。
『…ふ、はぁ、あ〜あ、パンツがぐしょぐしょだよー。』
先程まで俺の顔に押し付けていたショーツを下ろしながら七条先輩は呟く。
『さてと、そろそろ本番イコうか?』
そう、呟いてから、
『ん、ふ、津田くんのが入っ……ん、く、……はぁ』
俺のペニスに腰を下ろしてくるまであっという間。
ある種の神業を見た気分だ。
何がなんでもこのパワーバランスは変わらないらしい。
先程、少しだけ変わった気がした心持ちもあっという間に元通りだった。
『ん、あっ、……あっ、ん、ふふ、……ん、あん、…不服かしら?ん…』
明らかにこの人は狙ってやったんだな…
再びの受け身状態に戻ってしまった俺は降参とばかりにおとなしくその態勢のまま腰を動かしていく。
『あっ、……あっ、あっ……ん……ん、ひゃああぁ、シノちゃん、何…ん、を?』
『アリアは良くアナルネタを口にするがこちらの方はどうなのかな?』
その声に顔をあげ、そちらを見ると会長が七条先輩のアナルに指を這わせている。
『ちょっ……ん、ふ、あん、シノ……ちゃん、ふ、あっ!』
会長からアナルを責め立てられる度に先程の俺の上で腰を振っていた時とは違う喘ぎ声をあげる七条先輩。
『ん、どうなんだ?アリア?』
『い、やぁ……、変、変なの、…ん、あぁ…不快な、あっあはず………な、のに、んっ!!』
不規則に七条先輩の膣がうごめく。
その動きは相当やばいわけで…
いやがおうにも俺に凄まじいまでの快感を与えてくる。
『んん、あっ、……あっ、すご、……お尻、気持ちいい…ん……っ!』
139 :
Y-275:2008/09/20(土) 12:59:53 ID:97WWtpd6
気づけば自ら、弄られる事を気持ちいいと言いながら喘いでいる。
膣内はやはり不規則にうごめく。
あと、前回の時に覚えたのか、膣の入口付近のザラザラしたところが相当気持ちいいらしく、そこに擦りつけ続けるものだから、
先程から亀頭にダイレクトに感触が届いている。
『ふわぁぁ、……あぁ、あっ、すご、みん、……なん…んあっ、っふ、きも……ちい…』
耳に届く快楽の前に言葉を紡げ無くなっている七条先輩の声を聞きながら、
俺もより強く、七条先輩の膣内に自らのペニスを擦りつけていく。
『んん、……あっ、あっふ、ぁっ、……ダ、メ!……んふっ、あっ、……飛んじゃ……』
その動きも数分。
先程からの敏感な所への強い刺激に俺も限界を迎える。
『く、俺もう、イキます…!!』
『んん、ぁぁ、出して、中、んっ…あっ、ん、いっぱい……ん、あっ、あっ、あああぁぁあ!!』
七条先輩の中に俺は自らの精液を思い切り吐き出す。
精液を浴びせ掛けられた七条先輩の膣内は、さらに俺のペニスから精液を搾り出そうとするが如くうごめいていた。
………………………………
『ふふ、気持ち良かったよ、津田くん。ありがとう。』
性器は繋がったまま体を倒し息を整えていた七条先輩はその言葉とキスをした後に、結合をといた。
『あぁ〜、ズルイ、キスなんて私してない。』
『まぁ、良いじゃないか、萩村。』
それを見ていた萩村先輩の不服の声を、一声で制する会長。
目の前で友人達の痴態を鑑賞していながらなかなか冷静だと思う。
『さて、私の番だな。』
そう言って会長は俺の元までやってくると首に腕を回しキスをしてくる。
顔を離した際に覗き込むとこれでもかと言うほど目は潤みまくっている。
『こないだみたいに下の名前で呼んでくれるな?』
『はい、かいty…じゃなかった、シノ。』
『ちょっ…!!』
140 :
Y-275:2008/09/20(土) 13:02:07 ID:97WWtpd6
『シノちゃん、それズルくない!?』
それは俺も激しく同意だ。
どうも行為に至る段階になるとこの人はスイッチが切り替わるらしく、デレデレになる。
それがまた可愛くて堪らないのだが…
そんなこんなで俺は2度した直後にも関わらず既に半勃ちである。いや、お恥ずかしい限りである。
『ふふ、ありがとう、タカトシ…』
照れるように言う会長は可愛すぎた。
『『…………………』』
もはや外野の2人は呆れるような態度だけで、何も言わない。
"チュッ"
外野の様子に気を取られていると会長が触れるだけのキスをしてくる。
それに応えるように俺もキスで返す。
ただ、触れるだけのキス。
一度顔を離すと、またキス。
顔を離してキス
キスが終わるとまた顔を離す。
なんだか恋人同士での行為みたい…
『全く見てられないですね。』
『まぁまぁ、スズちゃん。』
じゃないです。
どうやら俺の脳も会長のデレ空気にやられつつあったみたいだな。
そんな空気に頬を膨らませる萩村先輩の声で俺は思考を呼び戻す。
『ちゅっ、……ん……ふ!』
この状態の会長と甘〜い空気を堪能するのも魅力的ではあったが、
このまま先に進みそうも無かったので俺は自ら舌を会長の口内に侵入させ、会長の味を楽しんでいく。
『あ…む、……ふっ、ちゅ……ん、む』
唇は塞がれている為、息を吐くのは鼻になるわけだが会長の呼吸が荒くなり始めたのがわかる。
『ぷはっ、キスが気持ち良くてつい夢中になってしまったよ。すまない。』
律義にも顔を離した際に謝罪をしてくる会長。
いや、それは俺も同じです。申し訳ない。
等と心の中では呟きつつ、俺は手を伸ばし、会長の胸を撫でていく。
『んんっ、……ふっ、私、胸小さいから…』
『大丈夫だよ、シノ…』
この言葉に嘘はない。
141 :
Y-275:2008/09/20(土) 13:04:01 ID:97WWtpd6
七条先輩の胸の重量感のある押し返すような揉み心地も確かに俺は好きだ。
だが、俺の手の平にすっぽり納まり、力を込めると込められたまま沈んでいく会長の胸もかなり好きだ。
『タカトシ…』
そんな俺の言葉に更に目を潤ませながら俺の名を呼ぶ会長。
その表情はなんだか切なそうで…
そんな表情を向けられて、俺は会長を満たしてあげたい気分になる。
『シノ、服脱いでください。直で触りたいです。』
呼び捨てなのに敬語。自分でも違和感感じまくりだ。染み付いた習性はなかなか抜けない。
『…うん。』
…いや、これは反則だろう。デレモードだけでも十分なのに、それを上回ってくるとは…
それくらい俺の言葉に頷く会長は可愛すぎた。
暫くして、会長が制服を脱いで全裸になる。
きちんと制服がしわにならないように畳んであるのがいかにも会長らしい。
『いっぱい触って、…ん、ふぁっ!!』
会長が言い終わる前に俺は脇から手を差し込んで、会長の身体を撫でていく。
口に会長が以前申告してくれた性感帯である耳を含み甘噛みしていく。
『あぁぁ、……ふあっ!耳…気持ちいい…ん、』
会長のそんな言葉に俺はさらに気を良くして甘噛みを繰り返す。
会長の耳、うなじ、首筋と満遍なく歯でなぞっていく。
そのたびに『うあっ、…っふ……ん!』等と艶やかな声をあげる会長。
そうしつつ、俺は会長の身体をただ撫でるだけだった手を南下させ、会長の秘所に触れる。
『…濡れてる…』
既に膣口は開き、淫毛に触れた瞬間にわかるほどそこは潤っていた。
『口に出して言うな。恥ずかしい!…………あれだけ見せ付けられたのだ当たり前だろう。』
『すいません…』
『まぁ、良い、謝らなくても。というわけで、私の方の準備は整っている。
良いぞ、キテも?』
その言葉は正直有り難かった。
142 :
Y-275:2008/09/20(土) 13:05:27 ID:97WWtpd6
2回だした後とはいえ、直に触れる会長の身体の柔らかさ、温かさに俺も準備は万端だったから。
俺は言葉に甘えることにする。
『ん、……んん、ふ、ん……んん…っっつ!!』
身体を横たえた会長の足の間に座し、俺は自らのペニスを挿入していく。
全て挿入し終えたところで俺は会長にキスをする。
『ちゅっ、ふふ……ちゅっ…ん、っ!!ありがとう……っ、タカトシ…あっ、…ん!!』
こうすると会長が喜んでくれるのは良く覚えてますから。
それから会長が行為の際に好きなのがもう一つ。
『んんっ!!あっ…んあっ!あっ、ふ……あっ!!』
会長の膣奥目指し俺は体重をかけながらピストン運動を開始する。
先程の七条先輩が浅いところであったのに対し、会長は奥が非常に弱いらしい。
『あっ、いきなり、深い……んっ、……ふあっ、……あっ!!ん、あ……っ!!』
それでもまだ足りてないと思う。
確かに今でも十分に会長は感じてくれてると思う。
その証拠に会長の膣はさらに奥へ奥へと促し、一定方向に俺のペニスを舐めあげるように絡み付く。
しかしながら、あの時会長が最も感じていた時に届いていたコリコリとした感触が無い。
さらに奥へ。
そのために、俺は会長の膝裏から手を回し、身体を倒し、全体重をかけていく。
『あっ、あっ、……あっ、タカトシ、っ!!………それ、凄い……深っ、い…あっ、ふぁっ、』
会長の声のトーンが明らかに変わったのが良くわかる。
今まで頑なに自らの純潔を守ってきた。そんな人が一度SEXの快楽を覚えすっかり虜になってしまった。
そんな錯覚に陥る。
それぐらい、今、快楽に悶える会長の表情は堪らない。
『んっ!あっ、……あっ、タカトシ、……タカトシ………、タカトシ…あ、ふぅ……!!』
何かを求めるように俺の名前を呼ぶ会長。
143 :
Y-275:2008/09/20(土) 13:06:31 ID:97WWtpd6
『シノ…ん、ふっ、む、ん。』
そんな会長に唇を落とし、舌を絡める。
『ちゅっ…ん、…ちゅっ…あっ!あっ!……ああ!!、
私………、ん、ん!!、んあ、っ!』
会長の声がどんどんと切羽詰まったものになっていく。
『んあぁ……ぁぁぁっ!!』
一つ長い悲鳴のようなものを残し、会長が背をのけ反らす。
達してしまったようだ。
"ギュッ"
『……く、あっ』
その瞬間、強い締め付けが走り、その快感に俺は声を漏らしてしまう。
会長を満たす為と思い、弱いところを積極的に責め立てていたコリコリとした感触は俺にもかなりの快感を与えていた。
それでも、2度出していたのでまだ余裕があるような気もしたんだが…
会長がイった際の締め付けの前に、あっという間に精液が駆け登ってくる。
これ以上中に出すのはまずい。そう思ったのか、それとも、
ただ、単に今までが外に出せる体位で無かっただけで、一度ぶっかけてみたかったのか?
『んん!!……ああ、んん、……ふっ……熱い、ん、あ……』
考える間などなく俺はペニスを引き抜くと会長の身体に精液をかけた。
………………………………
144 :
Y-275:2008/09/20(土) 13:07:24 ID:97WWtpd6
『…津田…』
行為を終えて、会長の身体に着いた精液を拭った後も、会長は倦怠感からかぐったりとしていた。
暫くして、やっと発した会長の第一声は先程下の名前で呼んでいた時とは打って変わって苗字での呼び捨て。
背筋に嫌な予感が走る。
『誰が、外出しを許可した。前にも言ったが、○(ピー)出し以外は認めんぞ!!』
いや、ここまで散々直接的な言い回しで来たんだから、今更伏せ字にしても…
反応する前に心の中でツッコんでしまうのは悲しい性だろうか…
『ヤリ直しを要求する。』
『あー、シノちゃんだけズルイ。私もー。』
『ふ、不本意だけど皆が、も、もう一度って言うなら
やぶさかではないわ!!』
会長の一言をきっかけにほんとにもう一回戦ずつありそうな空気になる。
いや、正直これ以上無理だって…
そんな事を思いつつ、俺は肩を竦める。
生徒会としてだけでなく、身体を通しても繋がった俺達。
ホントは校則違反なんだろうけど、それでもこうして共有する時間は何事にも変えがたい。
公私共の心身共の繋がり。
もう、前の繋がりには戻らないし、未来がハッピーエンドだけとは限らない。
それでも良い。
そう決めてこの道を進む俺にとって、何よりも愛おしく大切な3人娘。
この3人と笑って過ごすか、泣かせるかは俺次第。
それならば、最善を尽くそう。
俺も含め全員にとってこの桜才学園生徒会で過ごした思い出が一生心に残る思い出となるように。
終わらせ方がエロゲみたいになってしまいましたが、これでおしまいです。
145 :
Y-275:2008/09/20(土) 13:21:34 ID:97WWtpd6
以上です。
タイトルは
『そんな生徒会役員ハーレム』
で。
実は一番最初の合宿の次に書き上げたのがこれだったりします。
まだまだハーレム、というか多人数プレイの案はあるので、またそれが形になったら『そんな生徒会役員〜』って形で投下するかも知れません。
あと、ストーリーを組み立てる上で割愛しましたが、要望があれば、スズの初めては書いてみようと思います。
ただ、今は極度の燃え付き症候群です苦笑
全てはこれからと言うことで。
自分の投下宣言が祭に水を差してしまい不快に感じられた方いらっしゃいましたら、
申し訳なかったです。
また、ペピトーン氏におかれましてもレスがつくまえの投下という無礼謝罪申し上げます。
この件に関してなるべくスルーしていただければ、こちらも救われます。
これからも氏家スレの繁栄心から願ってます。
まだまだ祭楽しみましょう。
郭氏、ピンキリ氏楽しみにしています。
それでは長々と前後文含め駄文乱文失礼しました。
祝4周年!およびこれまで投下してくださった全職人にGJを!
どうも郭です。それでは前スレ、ミサキ×中村の続編です。
NGワードは「レズ」「あっさり」「蜜柑」ですかね。では、投下。
「あ、あのねえ、ミサキ?私に出歯亀しろっていうの?」
「出歯亀?………ってなんですか?」
「あ〜〜最近の子は知らないか。って言うか、出歯亀とはちょっと違うかな」
思わず普通に訂正してしまうリョーコだが、目の前の少女はいたって真剣な表情で。
(ジョークだったんだけど、こりゃマジになっちゃったのかしら?)
リョーコにしてもればいつもの下ネタ爆弾を投下しただけのつもりだったのだが。
ミサキは完全にマジモードで、リョーコは言葉を探しながら目を泳がすしかなかった。
「ダメなんです。恥ずかしいんですけど、しているときにマサちゃんが感じてくれているのか、
私も良く観察しようと思うんですけど、でもいつも私が先に夢中になっちゃって。
中村先生なら、その………経験も豊富だし、分かるんじゃないかと思って」
「は、はははは」
(ていうかアンタ、無意識にエグいこと言ってるんだけど)
なにげにすごい告白をしていることにも、中村のことを斬りつけていることにも天然で気づかないミサキ。
(でも、ま、それだけミサキが精神的に追いつめられてるってことかな?)
中村は少し同情しながらも、彼女にしては珍しく諭すように話すしかないのだった。
「って言っても、そんなのぞきみたいな真似はちょっと私も」
「Webカメラって、使えませんか?」
「へ?ああ、防犯とかビデオチャットとかで使うあれ?」
「はい。実は高校の友達でペットの犬の観察用に持ってる子がいるんで、借りられると思うんです」
「それはまあ………本格的な」
「お願いします。私、もう不安でどうにかなっちゃいそうで………」
「ん〜〜〜〜ん…………」
いつものリョーコなら、面白そうだと目を輝かせて話に乗っていただろう。
しかし今回ばかりはミサキの妙な迫力に圧倒されてしまっていた。
「あのねえ、ミサキ。さっきから話聞いてて思ったこと、言って良い?」
「あ、はい」
「アンタってセックスで感じたり気持ち良くなることに、罪の意識を持ってるっていうのかな、
はしたないとか恥ずかしいとか、そういうこと、思ってない?」
「……………思っているかも、しれません」
「言わせてもらうけど、それは悪い事じゃないのよ?私の知ってる子の中にはね、
セックスそのものが苦痛で、でも相手がそれを求めてくるから仕方なく応じていたんだけど、
結局心が通じていないから別れることになって、それ以来恋愛恐怖症になっちゃった子もいるんだから」
「………………」
「ミサキはマサとのセックスできちんと気持ち良くなれる。そしてマサもミサキのことを大事にしてくれている。
それ以上、アンタはなにを望むの?それって贅沢すぎない?」
「それでも、私は、不安なんです。その人みたいに、心が通じていないような気がして」
「アンタとマサは、カラダだけの関係じゃないんでしょ?ミサキ」
「それは」
「ずっとマサのことを思ってたんだから、カラダだけじゃなくて心も繋がりたいっていうのは分るわよ。
でもね、あんまり求めすぎるとお互いにダメになっちゃうよ?」
「……………」
「ま、あとぶっちゃけアンタの不安の原因で考えられることがもう一つあるけど」
「なんですか?」
「怒らないでよ?ミサキ、アンタ多分感度が良すぎるのよ」
「!!$%G@a1!」
「マサが上手か下手かなんて分らないけどさ、あいつだってするのはアンタとが初めてなわけだから、
いきなり上手なワケないし。てことは」
「あ、あの、中村先生、感度が良いってのは」
「ミサキ、マサと経験する前に週何回くらいオナニーしてた?」
「!?+p〜ははは、はあ??」
「あくまで予想だけど、結構してたでしょ?」
「あ あ、 あの」
「良いって良いって、全然悪いことじゃないから。むしろ女の子として健全なんだから。
で、一途なミサキのことだし想像の相手もアイドルとか俳優とかじゃなくて、マサだけだったんでしょ?」
「……………は、…………はい」
£
「だからさ、今はアンタが思ってた想像の中のマサと現実のマサとの間のギャップを、
埋めている最中なんじゃない?ホラ、マサって年頃の男子にしてはそういう性欲とか薄い感じがするしさ」
「で、でも私が感度が良いかどうかなんて」
「しょ〜〜がないわねえ、よっと、ちょっと良い?ミサキ」
「??な、中村先生?、きゃッ!!!」
中村は立ち上がり、ミサキの隣に移動して―――彼女の耳元に、緩く息を吹きかけた。
「ほ〜〜らね、ミサキ?こんだけですぐに反応しちゃってるんじゃない?」
「だ、だってそんないきなり」
「あ〜〜、そういうこというの?じゃ」
“ちゅッ”
「!!きゃ、きゃン!!」
ミサキの首筋に、軽くキスする中村。ミサキは跳ねるように、反応してしまっていた。
「ココ、弱点だったもんね?ミサキ」
「お、覚えてたんですか?」
「ね?分ったでしょ?アンタ、今の反応もかなりのもんだったわよ?」
「う………で、でも、」
「ミサキ?じゃ、勝負してみる?」
「え?」
「私とエッチして、ミサキがイカなかったら、アンタとマサのセックスを見てあげる。
ミサキがイっちゃったら、やめる。どう?」
(んふふ、なんとなくやられっぱなしだったけど、どうよ?)
さすがは性の機動戦士・中村。転んではタダでは起きない。が、しかし。
「わかりました。負けませんよ!」
「お、おう!」
(うう………やっぱり今日のミサキ、なんか違う)
今日のミサキには、中村をもってしてもどうにも調子を狂わされっぱなしなのであった。
「そ、そんじゃ良いかな?ミサキ」
「は、はい!」
(てゆ〜〜か、私も百合は初めてなんだけど………)
長身で美形なうえ性格も姉御肌、おまけに下ネタ大好きの中村である。
女子高時代に同級生や後輩から告白されたことも、一度や二度ではない。
しかし既に中学生時代に初体験を済ませてその後も豊富な男性遍歴を経ていたせいか、
彼女にとってそうした思春期の女子特有の同性愛嗜好は理解不能なものの、はずだった。
「あの………唇のキスだけは、私、マサちゃんに」
「う、うん。それは分った」
「それじゃ、よろしくお願いします」
「じゃ、じゃあ」
自分に身を任せようとするミサキの姿をまじまじと見ているうち、
中村の心には初めてで奇妙な感情が生まれつつあった。
(う〜〜む、こうして見るとミサキって肌もキレイだし、やっぱり可愛いのよねぇ)
化粧っ気などほとんどなく、リップを薄く引いただけだと思われるが、さすがに十代の肌というべきか。
ミサキの肌理細かで真っ白な肌にちょっと見とれてしまう中村。
少女は頑なさと小動物のような怯えを表情に浮かべながら、じっと見つめてきている。
庇護欲と支配欲を同時に刺激するミサキの様子に引きこまれそうになりながら、
ひとまず中村は彼女を抱きかかえた。
「よっと」
「あ………すいません、中村先生、重いですか?」
「ん?んにゃ、全然」
(まあしかし、本当に嫌味なくらい軽いこと)
若干ジェラシー気味のままミサキをベッドの上にすとん、と寝かせる。
ミサキは目を閉じて両手を胸のあたりで組んでいた。
「…………」
“ちゅッ”
「きゃ、ぁ……」
無言のまま、またミサキの首筋にキスをすると、忍ぶようなちいさな声でミサキが反応した。
£
(流れとはいえ、この際いただいちゃいますか。ゴメンね、マサ。でもアンタが原因なんだからね?)
“ち………ちろ、ちゅ、くしゅッ”
「は………あ、ン」
一応心の中でマサヒコに謝ってから、中村はミサキの首筋に舌先を這わせ、
そして同時にスカートの中へ手を入れると、ショーツの中央にある柔らかな膨らみに指の腹を触れさせた。
ただそれだけで、早くもミサキは顔を紅潮させて艶やかな溜息を漏していた。
“しゅ………しゅッ。くッツ、かぷッ”
「ひゃ! はッ、ひにゃ………」
人差し指の腹で、割れ目の形にへこみをつけるように、ショーツのクロッチ沿いにそれを擦る。
そして耳にぬるい息を吐いた後、ミサキの耳朶を甘噛みする。
(しかし本当に、この子ったら感度が良いこと)
普段豊田とのセックスでも自分からリードすることが多い、攻めタイプの中村である。
こうして女性に愛撫を加えていくのにも、すぐに慣れつつあった。―――いや、むしろ。
(んふふ〜〜♪でも、こういうのも案外、悪くないじゃな〜〜い)
女性との初めての経験の相手がこの旧知の美少女となったことを、愉しむ余裕すら持ち始めていた。
「脱がすわよ?ミサキ………」
「あ……でも、私」
「いいから。私に任せなさい」
いったん愛撫を止めると、ミサキのブラウスのボタンを外していく中村。
露わになった純白のブラ越しに、ぽっちりと浮かぶ小さな乳首を指先で摘む。
「う………は、はぁン、な、中村せんせい……」
「可愛いわよ、ミサキ?だから自信を持って……羨ましいくらい、キレイだわ」
悩ましげな吐息を耳元に吹きかけ続けながら、中村は囁く。
“す………”
「………あ」
そしてミサキの肩先を軽く撫でるようにして、あっという間にブラを外してしまう。
(ふぅん………案外、ミサキも育ってきてるわね。マサ、結構頑張ってるじゃん)
ミサキの乳房とは中学一年の温泉合宿以来、久々の再見である。
確かにまだサイズとしては控えめなものだったが、あの頃よりも確実に大きくなっていた。
そしてまだ経験の少なさを物語る陥没気味の小さな乳首は少女らしい瑞々しいもので、
思わず中村は男のように、ごくり、と生唾を飲みこんでしまってた。
(ははは、いやぁ〜〜この私に百合の気があるとはね)
“くちゅッ”
「!!きゃ、きゃん!な、なかむらせんせい??」
たっぷりと唾液を含ませると、ミサキの桃色の果実にそれをまとわせるように口をつけた。
敏感に声を出すミサキの反応を愉しむように、中村は口の中に含んだ乳首を舌先で転がし、
唇で柔らかく乳首を挟んで、吸って、噛む。
(ふぅん………女の子の乳首って、こんな味がするんだ………)
セックスの最中に興がのって男の乳首を噛んだり吸った経験はあった。
そのときはどちらかといえば塩辛い、汗の味しかしなかったのだが。
ミサキの乳首は、そうした塩辛さとは別に―――生々しくも、甘い味がした。
“ちゅッ、ちゅ〜〜〜〜ッ”
「あ………い………、あ、ふぅ」
乳首から口を離して、乳房の周りを円を描くように舐める。
ミサキの真っ白な肌が薄紅色に染まり、ぷつぷつと粟立っていく。
“ちゅるッ”
「きゃ、ひゃいッ!」
今度はミサキの腋の下にも舌を這わせた。幾分、味も匂いも濃くなった気がした。
(それにやっぱり、男より女の子の方が良い匂いよねえ………)
男の体臭じみた香りもそれはそれで嫌いではない中村だったが、
ミサキの女子特有の香りはなかなかに来るものがあった。
“ちゅ、とぅる〜〜〜ッ、くしゅッ”
「は………ひゃん、あ、ン……や……ダメ、あ!」
腋の下や乳房や乳首や首筋をキスしたり舐めたりしながら、
中村はミサキの背中を撫で、そして薄い恥毛に覆われた小さな割れ目を擦り続けた。
中指で、親指で、手の甲で。
£
(ん………そろそろ本格的に濡れてきたかな?)
淫らな湿度がようやく指先に感じられるようになってから、中村はゆっくりとミサキのショーツを下ろす。
「あ………ダメ、や、やめて下さい、中村先生」
「ん?ふふッ、もうイっちゃった?勝負有りかな?ミサキ」
「!い、イってません!」
目を潤ませながらも、歯を食いしばるようにしてミサキが答える。
「まだ耐えられる?」
「だ、大丈夫です!!」
「ふ〜〜〜ん、なら続けるわよん♪」
流石は中村、恥ずかしさから拒絶の言葉を言い出しかけたミサキを巧みに『勝負』へと誘導した。
(悪いけど………私も本気モードにさせてもらうわ)
“くちゅッ”
「あ!あぁ……」
指先をミサキの中に挿れると、嘆息にも似た声がミサキの唇から漏れる。
“くちゅ……くちゅ、くきゅッ”
何度か指を出し入れするうち、面白いようにミサキのそこが濡れていくのが分った。
とろり、と蜜液が溢れだしてきて、中村の指先をぬるく温めた。
“ちゅ……とるッ、くにゅッ、きゅう”
「う……ぅあ、な、中村先生……あ」
指一本の抜き差しするだけの単純な動きから、もう一本指を増やしてミサキの中を軽く拡げる。
「?!!ひ、ひゃぁぁッ!」
そして粘っこい液で溢れた襞を、こりこり、と擦ってみる。しつこくそれを繰り返すうち、
耐えられなくなったミサキは完全に悲鳴を上げてぶるぶるッ、と震え、
“ぷッ………ぴっ、じゅうぅぅ………”
大量の愛液を漏して、脱力した。
「あ………あ。あぁ………や……うぁ。あ、ゴメン………マサちゃん……」
譫言のようにマサヒコの名を呼ぶと、両脚を痙攣させてミサキが涙を流す。そんな彼女を見てにやり、
と笑った中村は、ミサキの奥底から溢れ出たものを指先で絡め取り、彼女の目の前で広げて見せた。
「んふふふ〜〜〜、すごいわねぇ、ミサキ。ぐっしょぐしょよ?ね、イッちゃったんでしょ?」
「!………や、恥ずかしい、です」
中村の指先からはミサキの甘い汗の匂いと酸っぱいような愛液の薫りが混じって鮮明に立ちのぼっていた。
「このことは、秘密にしておいてあげるから。ね、ミサキ?」
顔を真っ赤にして、涙を目に浮かべて。ミサキがこくん、と頷く。
(う〜〜〜ん、しかしまあ、可愛いこと)
少女の健気な様子に激しく萌え状態になってしまった中村は細い肩を優しく抱き寄せると、
ミサキの耳元で囁くのだった。
「ホラ、もう認めなさい。アンタはね、すごく感じやすい子なのよ。ね?感じることは悪い事じゃなくて、
むしろ良いことなんだから。もっとマサを信用して、セックスを愉しみなさい。
それだけで随分違うと思うわよ?」
「それは………」
「しょうがないなぁ。もう勝負はついたから言うけど、アンタが最初っから不利な勝負だったんだから」
「………すいません、中村先生。でも」
正直、このまま少女のことをいただいてしまっても、と暴走しかけた中村だが。
(ん………さすがに、これ以上は、マサに悪いわよね)
一応の理性を効かせて、そう思いとどまった。
「ま、頑張ったご褒美ってことで。良いよ。見てあげる」
「え?」
「だから、アンタとマサのセックス。私が見てマサがキチンと感じているかどうか、確認すれば良いんでしょ?」
「!は、はい!ありがとうございます!!」
笑顔になったミサキが、思わず中村に抱きついてきた。
(う〜〜ん、しかしミサキってば)
裸の美少女の柔らかな肉体に密着され、またもついムラムラっとしてしまった中村は、
ミサキに気付かれぬよう、指先に付着した彼女の愛液を、くちゅり、と口中に含んでいた。
(まあ、今回はこれで良いか………そのうち、もしかしたら、本格的にいだたくことになるかもしれないし)
饐えた林檎にも似たミサキの愛液の薫りを味わいながら、そんなことを思っている中村であった。
£
あ、書き忘れた。前スレ
>>585からの続きです。
で、今回は以上。
考えてみればこれが初レズSSなんですね、私(苦笑)。
一応これはまだ続きます。
それではリリーフエース、ピンキリ氏に全てを託して。
萩村って同級生じゃないの?
皆さん御疲れ様です。
四周年を迎えられたこと、職人と住人の皆さんに感謝します。
一番最初に投下したのは濱中アイのマサヒコ母の話でした。
と言うわけで、それの続きではないですが、ちょっと原点に戻る気持ちで一つ作りました。
スルー対象ワードは「マサ母視点の一人称」「孕ませ?」です。
タイトルは「昔語り2」でお願いします。
何と明るい人生か。
その時の私を表現するのに、これ以外の言葉は思いつかない。
いや、大げさではない。
本当に私は嬉しかった。
本当に本当にうれしかった。
私は―――授かったのだ。
愛する人との間に、子供を。
某月某吉日、私達二人は晴れて夫婦となった。
とは言え、法制度上で『嫁』と『旦那』になっただけで、他に大きく何かが変化するわけでもない。
小久保という新しい苗字になり、環境が多少変わるだけのこと。
時間は普段通りに流れていく、一定の速度で。
……と、思っていました、披露宴で純白のドレスを着てケーキに入刀するまでは。
実際は、結婚式から新婚旅行まで怒涛の勢いで物事が進み、
気がついたら大量のお土産を抱えて新居で呆然としていた、というのが事実であったりするわけで。
まったく、人生の中でこれ程忙しい時間を過ごしたのは、正直記憶にない。
ハネムーンなんて本当はゆっくり二人きりで過ごすものだと思うのに、
夫の仕事の都合で休みがたっぷり取れず、
はい成田から飛び立ちました、グアムに着きました、観光しました、はいはいまた成田へーってなもんである。
安定して高収入であるという夫の仕事は妻として実に歓迎すべきものだが、
せめて新婚旅行くらいはゆったり行かせて欲しいものだと思う、まったく。
とにかく、私は幸せである。
旦那を心から愛しているし、旦那も私を心から愛してくれている。
皮肉屋の友人は「若くして結婚したら離婚も早い」「年齢差は結構問題になる」などと冗談にもなってないことを言うが、
その点については私は自信がある。
私は夫を裏切らないし、彼も私を裏切らないということに。
男性遍歴はまぁそれなりに経験がある私であるが、ここまで相性のいい人物はいなかった。
何と言うか、居場所を見つけた感じなのだ。
だから、早く子供も欲しい。
子は春日井、じゃないかすがいってやつです。
いや、かすがいが無くても夫婦仲は盤石だけれど、やっぱり子供は欲しい。
何と言っても夫と私の血を分けた存在になるのだ、欲しくないわけがない。
若くして結婚したから何だ、大昔は十歳超えたら嫁入りだ。
年齢差がどうした、親子程離れているわけじゃない、十も違わん。
悔しかったらとっとと良人見つけて結ばれやがれ友人たちよ。
「まさかアンタが仲間内で一番早く結婚するとはねえ」などと言ってる暇があったらはよ探せ。
「絶対アンタは出来婚すると思ってたわ」じゃないってばさ、残念でしたね立派に恋愛結婚ですよ。
幸せは自ら掴むもの。
私は若くして終生の伴侶たりえる人に出会い、機会を逃さなかった。
それだけのことですよ、ええ。
◆ ◆ ◆
「おかえりー」
「ただいま」
「一日ご苦労様、どうする? 御飯にする? お風呂にする? それともわ・た・し?」
「……」
仕事に疲れた夫を癒すのは妻の勤め。
帰ってくるタイミングを見計らい夕食と入浴、そしてあっちの準備を滞りなくしておくのが良妻也。
いや、この御飯or風呂orセックスの台詞、一度言ってみたかったという単純な理由はあるが。
「じゃあ御飯で」
「りょーかい」
ここで私を選んでもらっても一向にかまわないが、
まぁ堂々とそういうことが言えない性格の人だってことはわかっている。
要求された時にちゃんと応えればいい、何ならこっちから要求したっていい。
新婚夫婦にとっては寝室だけではなく家屋全体がベッドみたいなもの、いつだってどんと来いってなもんだ。
「今日は早速課長にからかわれたよ」
「なあに? 若くて綺麗な奥さんを家に一人で置いておくな、はやく帰ってやれって?」
「よくわかったね」
「……本当に正解なの。ベタな上司ね」
スーツの上着を取って、ハンガーにかける。
サザエさんとマスオさんみたいで、何となく微笑ましくなる。
「大根の味噌汁とお刺身、ほうれん草のおひたし、キュウリの浅漬け、それに冷奴もあるわよ」
「ああ、いいねえ」
夫は朝昼晩のどれであろうと、食卓に味噌汁が欲しい人。
この辺り、手抜かりはない。
実は結構偏食傾向にあるけれど、おいおい私の腕で改善しいくつもりである。
自慢じゃないが、料理のテクニックには結構自信があるのだ。
「二軒向こうの天野さんって、知ってる?」
「ああ、帰ってくる時によく駅で旦那さんと会うよ。新婚さんらしいね」
「私たちと同じね」
「そうだね。……でもそうやって聞いてくるってことは、天野さんと面識があるの?」
「今日回覧板を持って来られた時に少し立ち話したのよ、奥さんと」
食事の時は喋らずに静かに食べなさい。
子供の時はそうやって何度も母親に怒られたものだが、結婚したての妻と夫にそれは当てはまらない。
些細なことだっていい、こうやって会話をするということは、幸せを交換しあうということなのだから。
ちなみに会話の中に出た天野さん、どうやら私たちとほとんど変わらない時期に結婚したらしい。
奥さんの歳は私より少し上、旦那さんはさらにちょっと年上で、こちらも恋愛結婚なのだとか。
本来ならマンションを借りて生活するはずだったところを、両親の援助を得てドンと家を購入したとのこと。
まんま私たちと同じ状況なわけで、奥さんも人当たりのいい方だし、これから仲良くやっていけそうである。
「ビール、飲む?」
「ありがとう、一本いただこうかな」
席を立ち、冷蔵庫からよく冷えたビールを取り出し、戻って彼のコップにトクトクと注ぐ。
嫁なら最初っから用意しとけよ、というツッコミもあるかもしれないが、
こうやって聞いてから取りにいくというのが本来あるべき良妻の姿だろうと私は考えている。
言わずとも理解しあえる仲ってのは確かに夫婦の理想像の一つではあるだろうけれど、
やっぱり言葉を交わし合ってナンボだと思うのだ。
「一服したらお風呂に入る? それとも私に入る?」
「……お風呂で」
「りょーかい」
こういうジョークをかました時、一瞬固まる夫が実に愛しい。
いやまあ、三割程は冗談で言ってないけれど。
同棲時代からこういう方面では常に私がリードしがちだが、逆に見ればそんな私を彼は受け止めてくれているわけで、
私としてもひたすら無暗にガツガツ求めてくるような性格の人なら好きになっていなかっただろう。
何だかちょっと矛盾している気もするけれど、まあ愛があるからよしってことにしとこう、うん。
「あー、いいお湯だった」
「良かった、じゃ私も入ろうかな」
夫の入浴中にバスタオル一枚巻いて「私も入ってもいい?」とは、今日はやらなかった。
そう、今日は。
同棲時代に何度かやってるし、これからだってやる機会はたんとある。
ラブラブだからと言っても、こういうのは正味の話毎日やるもんでもあるまい。
いや、そりゃ別にやってもいいけれど。
「その前にお茶を用意するけど、飲む?」
「うん」
しかし考えてみれば、同棲時代、つまり恋人時代の方が結構色々とやってた気もする。
メイド服着て出迎えてみたり、高校時代の制服を着て迫ってみたり、
裸エプロンやってみたり、体操着やスクール水着やってみたり。
コスプレを喜ばなぬ男なし、とはこれまた私の持論だが、
他のコスプレ好きと彼が決定的に違うところは、彼の方からは特に求めてこないという点だろうか。
まぁ嬉しがってくれるので、こっちとしてもやりがいはあるってもんだが。
「……」
「……」
で、私もお風呂を上がって数十分。
ソファに二人肩を寄せ合って座って、無言でテレビドラマを見る。
別に番組の内容に集中しているわけじゃない、この静かな時間を楽しんでいるのだ。
「……あ」
ドラマのエンドロールが流れる頃、彼がそっと私を引き寄せた。
右の肩に強い圧迫感を覚え、さらにそこから彼の身体の熱がしっとりと流れ込んでくる。
「ん……」
「ん、む……」
私は目を閉じ、顔を傾けた。
数秒して、彼の唇が私の唇に重ねられる。
ええ、これくらい彼だってするんですよ。
何も私からいつも求めてるわけじゃないんです。
ほんと、言い訳じゃないけど……ね。
「あん……」
「……ん」
ドラマの次回予告を耳の隅に、今夜二度目のキス。
これから先にすること、そんなこと決まりきっている。
これで終わりにしてしまう新婚夫婦などあるものか。
あったら私がすぐさま行って説教してやる。
とびっきりの大きな声で。
◆ ◆ ◆
「ん、あ、あ……」
「くう、っ……」
旦那の疲れを癒すのは妻の勤め。
そして、性欲を満たすのは双方の勤め。
これはどちらが欠けてもよろしくない。
愛という潤滑油をさし、ともに歯車回してこその夫婦也。
「あなた、いい……! 凄いわ……」
「ああ、僕もだよ……」
彼のことを私は「あなた」と呼ぶ。
同棲時代は名前を呼んでいたのだが、結婚して一新、そう呼ぶことにしたのだ。
何が違うってわけでもないかもしれないけれど、やっぱり嫁にこそ許される呼称ってのもあるし。
なお、彼は私を「きみ」と呼ぶ。
そして時々名前呼びになる。
これは私とは逆に同棲時代から一貫しているもので、
理由を聞いたら「呼び捨てにするのは何か失礼な気がする」とのこと。
こういう辺り、妙に気真面目で好感が持てる。
名前のみで呼んでくれるようになる日が来ることを、私は心待ちにしている。
ま、いずれ父さん母さんと呼び合うようになるにしても。
「ねえ、お願い……キスして」
「うん」
共に一糸も纏わぬ姿で、私たちは身体を重ねる。
コスプレも燃えるが、やはりセックスの基本は裸体で行うもの。
どっちでも燃えるんでしょと問われたら、はいそうですと素直に答えるしかないけど。
「あ、あ、イキそう、イク、イッちゃう……ッ!」
「僕も、だ……くうっ」
私の上、彼の腰を動かす速さが上がる。
その一突き一突きが、私を忘我の頂へと誘う。
蕩ける、という言葉が睦み事を表す時に使われるが、まさに言い得て妙だと思う。
溶けて混ざりあい、蒸発する。
そんな感じなのだ。
「あ、あ、深いよぅ……もう、もう」
「あと……少しで……!」
彼は決して淡白ではない。
むしろ、さっぱりとした性格に反して性戯はねちっこい方である。
言っておくが、私が開発したわけではないのであしからず。
才能という表現はおかしいかもしれないが、彼がもともと持っていたものなのだ。
そしてそれがまた、気持ちが良い。
彼の指が、舌が、一つ動く度に私の身体中の細胞が悦びを感じてしまう。
「ん、あ、あっ! い、イクぅ! ……ッ!」
「う、ん……! 出る、出す……よ」
「あんっ、顔に、ううん、な、中に、中にちょうだい、そ、注いで……っ」
「ああ……く、くっ!」
「あ、出て、あん、あ、ダメ、飛ぶ、イくっ!」
彼が私の中で爆ぜる。
同時に、私も頂点を迎える。
ぶるり、ぶるりと彼の腰が震え、その度に子宮が揺らされ、熱い精液がたっぷりとお腹に滲み込んでいく。
「……あ、はぁ」
「ふう……」
私の胸の上に、彼がとすりと顔を置く。
さっき私が胸でしてあげた時に、したたかにそこに一発目を放ったというのに、全く気にした様子もない。
関係ないと思っているのか、それとも忘れているのか。
まあどちらでもいい、そんな彼が愛しいことに変わりない。
「……むぐ」
今度は全体重を私に乗せてきた。
正直重たい。
だけど、幸せな重たさだ。
「あ……」
体勢が変わったことで、彼のモノがずるりと私から抜けた。
が、中の熱さは変わらない。
むしろ、今になってさらに暖かさが増し、身体のすみずみまで行き渡っていく感じさえする。
「あなた……」
「……ん? あ、ああごめん、重たかった?」
「ん、ちょっとね」
「ごめん……」
謝る必要がないのに謝る。
まったく、本当になんて可愛い人なんだろうか。
その表情はまるで少年のようで、私より年上とはとても思えない。
「ねえ」
「うん?」
「デキた……かな?」
汗で濡れたお腹の上を私はさすった。
そこから、掌にジンジンと熱さが伝わってくる。
「さ、さあ……どうだろ」
「もう、バカ」
「え?」
「こういう時は、『ああ、孕ませてやったぜ』くらい言うもんよ」
「え、ええ?」
「ふふふ……」
熱い。
本当に熱い。
熱過ぎて感覚が狂ったのか、逆に指先辺りはは涼しささえ覚える。
「お腹、とっても熱い」
「……?」
「ううん、身体中全部が」
その熱さの正体を、私は知っている。
さっきの彼の重さと同じだ。
そう、幸せというのだ―――
「ねえ」
「ん?」
時間は等しく地球上全ての物の上に流れる。
夜が来れば次は朝が来る。
地球の自転を逆にしても時間は巻き戻らない。
「今日は仕事は?」
「ああ、定時にあがってくるよ」
スーツを用意するのは妻の勤め。
が、彼はどうしてもネクタイだけは締めさせてくれない。
自分でネクタイを選び、そして締めるのがどうも昔からのこだわりらしい。
いずれそのこだわり、突破してやるつもりだから覚悟しておきなさい。
「ねえ」
「うん?」
「子供のことなんだけど」
「むぶ!?」
あ、咳こんでいる。
どうやらネクタイを締める力加減を誤ったらしい。
しかし、そこまで動揺することかしらまったく。
「こ、こ、子供?」
「そう、子供。赤ちゃん」
「で、で、デキたのか?」
おいおい、大丈夫か我が良人。
昨夜愛し合った時に「デキたらいいね」と言ったではないか。
確かにバッチリ受胎した可能性はあるが、あれからどうやって確認出来るというのだ。
「まあ、昨日デキたかもしれないけど」
「……あ、ああ、そうか、そうだな」
不意打ちした私も悪いかもしれないが、あまりそうあたふたしないでもらいたい。
これでは本当にデキた時にはどうなるのやら。
「で、子供がなんだい?」
「ん、名前よ、名前」
「名前?」
「そ、名前」
私には名前がある。
彼にも名前がある。
世界中のあらゆる物には名前がある。
そして、これから生まれてくる私たちの子供にも、名前がある。
と言うか、私たちがつける。
「でも、まだ生まれてもいないのに」
「だけど、今から考えておいてもいいでしょう?」
「そりゃ、そうだけど」
「だからね、天野さんち」
「え?」
「昨日天野さんの奥さんと話したんだけど、もう決めてるんですって」
天野さんのところはまだ子供がいない。
ま、私たちと同じ時期に結婚したんだから当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
で、妊娠もまだだそうである。
「奥さんと旦那さん、二人の名前から字を分け合って『ミサキ』、そうつけるんですって。男でも女でも」
「へえ……ミサキならまあ、漢字次第で男でも女でも問題ないっちゃないけど」
まだ生れざる我が子、それが男の子でも女の子でもどちらでも私は嬉しい。
天野さんちのようにどちらにでもつけられる名前か、
それとも男の子なら男の子、女の子なら女の子と、両方の名前を考えておくべきだろう。
それとも男の子なら男の子、女の子なら女の子、両方の名前を考えておくべきだろう。
「あなたは、男の子と女の子、どちらが欲しい? それともどっちも欲しい?」
「……だから、まだ生まれてもいないのに」
「いいじゃない。あ、じゃあ宿題にしましょ」
「宿題?」
「そう、今日あなたが帰宅するその時間までに、私は名前を考えておくわ」
「はあ」
「だから、あなたも考えてきて」
「……今日、大事な商談があるんだけどなあ」
「はい、決定! いってらっしゃい」
「はあ、いってきます」
首を傾げながら駅へと歩いていく彼を見送りつつ、私はお腹の上に両手を当てた。
昨夜の熱さはさすがに消えているが、それでもどこか、ほんのりと暖かい感じが残っている気するる。
中に出してもらったことは今までに何度もあったけれど、翌朝にこんな感覚になったことはない。
もしかしたら、本当にデキたのかもしれない。
昨夜のセックスで、本当に子供が。
「おはよう、小久保さん」
「あら、おはよう」
と、そこへ天野さんの奥さんが顔をひょいと出してきた。
どうやら、こちらはとっくに旦那を送りだしたらしい。
職場がうちの夫より遠いらしく、朝が早いのだ。
「ねえ、小久保さん」
「なあに?」
「知ってる? 角の星野さんとこの奥さん、デキたんですって」
「え、デキたってもしかして」
「そう、これで五人目って……」
◆ ◆ ◆
「……でまあ、このおよそ一年後の某月某吉日、っても七月一日だけど、私はマサヒコを産みました」
「は、はあ……」
「ついでに言っておくと、そのちょっと前にあなたが生まれてるってことね、ミサキちゃん」
はい、語ってやりました。
朝の連続ドラマの如くあったかいホームドラマを。
波瀾万丈とはいかないけれど、実に幸せな夫婦像であることよ。
……っておや、何故ミサキちゃんは俯いているのでしょう。
おばさんの新婚時代のことを教えて下さいって言うから、こうやってどーんと喋ってあげたわけだけど。
私、何かいらんこと言ったかしら。
「おばさん……」
「なあに?」
「ほ、本当にその時にマサちゃんが……?」
ん、まあぶっちゃけ確証はない。
ないが、母親としての直感がこの時だと私に告げている。
「おそらくね。そしてこの数日前にあなたの……」
「い、い、言わなくていいです!」
数日前にあなたのお父さんとお母さんがヤッた時の結晶、それがミサキちゃんである、と。
「いやいや、しかしミサキちゃん」
「は、はい」
「どうしてまた私の話なんぞを?」
あ、こりゃまた我ながら意地の悪い質問であるかな。
彼女が聞きたかったのは私の話ではなく、新婚についての話。
そのことは十分理解している。
例えミサキちゃんがそう言わなくとも。
「ねえ、ミサキちゃん」
「はい」
「私はかまわないわよ? この歳でおばあちゃんになっても」
「え? あ? う、うう?」
「初孫ってかわいいだろうなー」
「あ、お、えうえうあお」
ありゃりゃ、顔を真っ赤にして、ホント可愛らしい子だこと。
確か中学卒業と同時にマサヒコと突き合い、じゃない付き合いだしたから、かれこれ四年経つ計算になる。
まあかまわないとは言ってみたものの、二人とも大学一年生だから結婚して家庭を持つってことにはならないとは思うけど、
ミサキちゃんからしてみたらそろそろ将来のことが心配になってきてるのかもしれない。
私に話を聞きにきたのも、多分、いや間違いなくそういう理由だろうし。
「でもミサキちゃん」
「え?」
「子供が……マサヒコがデキたってわかった時ね」
「は、はい」
「私は、本当に嬉しかった。今でも断言出来る、人生の中で一番嬉しかった、って」
「おばさん……」
「そして思ったわ。愛する人と私の子が生まれてくる、何て素晴らしいんだろう。結婚して、一緒になって良かった……って」
「はい……」
「幸せは機会を逃さず掴むものよ、ミサキちゃん」
うん、そうだ。
だからいいんだけどね。
ホントにおばあちゃんと呼ばれるようになっても。
二人がとっくに経験済みだってこと知ってるし。
いざとなったらいくらでも援助してやるつもりだし。
何よりマサヒコとミサキちゃんが幸せであれば、それでいいわけだし。
「ただいま」
「あ、お帰り」
ナイスタイミング、さすがは空気を読む、ってか偶然を物にすることに長けた息子だこと。
ちゃんと話が終わってから帰ってきやがった。
いいところで現れるって辺りは、ホントお父さんにそっくりと言えなくもない。
「あれ、ミサキ? 今日はそっちの大学、早く終わったんだな」
「う、う、うん。お、お、お、お帰り、あ、あ、あなた」
「……は?」
「あはははは、ま、ともかく鞄置いてきなさいよ。お茶とケーキ用意してあげるから」
私はエプロンをつけると、キッチンへと向かった。
息子と、将来その妻になる予定の女の子を背にして。
F I N
以上です。
では、五周年も無事迎えられることを祈願して……。
164 :
Y-275:2008/09/21(日) 00:54:38 ID:LAgBPl+0
皆様4周年ほんとにお疲れ様でした。
>>153 自分が今までと同じという形で省略したスルーワードに含まれる『マガスペ設定』がその疑問にあたります。
(スルー対象ワードは全部書き出すと大変な長さとなるため今までのと被る部分は省略させていただきました。)
マガスペ時代は
シノ、アリア→3年
スズ→2年
タカトシ→1年
だったので、そのことを念頭において読んでいただけると幸いです。
四周年祭り終われり
設定変更は地味にややこしいよな、マガスペの初回から読んでるとスズのタメ歳にまだ違和感あるし
後半にKP砲キターーー!!!
久しぶりの祭りに感謝感激。
若手二人のフレッシュなエロ、
ベテラン三人の老練なエロに満足!
>>166 > 後半にKP砲キターーー!!!
某ゲームのせいで
KP=コジマ粒子
KP砲=コジマキャノン
と脳内変換される俺はもう駄目かもしれんね
だけどこうしてレスの勢いみるとやはり住人減ってるのな
まぁ一時期過疎っていた時に相当数がいなくなったからなぁ
>>168 成る程、リンクスだ
かつての隆盛がかえってきたかのようだ・・・
それだけ生徒会役員共が人気あるってことかな?
隆盛とまではいかんだろうw
しかし、ボルト氏と275氏が生徒会でベテラン三人は旧作であるところに世代差?みたいなものを覚えるな
全員生徒会ネタで揃えば新時代の幕開けと言えたかもしれんが
別に生徒会じゃなくてもいいんじゃねやっぱりみんな妹やカテキョを愛してるんだよ
後生徒会はまだそこまで連載期間長くないし、恋愛感情的なものが無いから作りづらいのかも・・・
脳内フラグなら俺の中でビンビンなんだがな
いかんせん妄想を文にしようとすると…無理プペポ
おいおいみんな、祭り職人連に大事な二言を忘れてるぜ
乙 & GJ!
しかしここまで続いた原動力はなんなのか、26って他のスレと比べてもたいしたもんだぞ
郭夫妻はじめ職人に一度聞いてみたいものだ、何が貴方を突き動かすのか
氏家マンガへの愛か?キャラクターの魅力か?他の職人への競争心か?
氏家はフラグ立てるだけ立てて放置するからな
脳内補完のエロパロが作りやすいんだろう
職人さんって文章打ち込んでいる最中にムラムラしないのかね
別スレの職人はエロ部分とそれ以外の部分を分けて書いてるって言ってたな
作者は読者ほど作品を大切に思っていない
氏家、確かに淡白そうだもんなw
案外かなり底はしっかりしてたりして
その底も見えないというか底なし沼と言うか…
184 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 09:43:40 ID:ayudWVvm
誰か、甘くて見ただけで気絶しそうなほどに甘いシノ×タカトシを書いてくれないか?
ムツミのエロはまだですか?
誰か先駆けてくれ
先にかけるだって!?
そういや保管庫に生徒会役員共の消失は保管しないのかえ?
前スレ500KBイッたようだな
しかし保管庫を読み始めると止まらんな、代休がまるまる潰れたわ
郭氏の尋常じゃないSS量とその緻密さが身に沁みてわかった
そして改めていろんな職人のファンになった、白帯侍氏とか518氏とか
189 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:23:05 ID:7+Y/dokZ
みなさん、お疲れ様です。こんばんは。
投下します。
ムツミでエロ有りです。
スルー対象ワードは
『非初体験』
『非中出し』
です。
物語的な山や谷は無しで、ほぼ、本番だけです。
それでは投下。
190 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:24:24 ID:7+Y/dokZ
『ふわ〜あ。なんか、眠くなって来ちゃった。』
時は中間テスト前、ムツミとタカトシのカップルは事前の勉強を共にする為、
桜才学園から程近いタカトシ宅のタカトシの部屋にいた。
先程まで集中して勉強を進め、一息ついていた矢先、あくびをしながら、ムツミは呟いた。
『少し寝ても良い?』
『ああ、構わないけど、家族が帰ってくるし、あんまり、長いことは無理だぞ。』
『ん。大丈夫。一時間ぐらい。』
『まぁ、それ位なら。』
『一時間経ったら起こしてね。』
そう言って、ムツミはタカトシのベッドに入る。
そのまま、目を閉じ、本格的な睡眠に入ろうとする。
タカトシはそんなムツミを見ながら、やりかけの問題集に目を映していく。
"バンバン"
ふと、聞こえる音にタカトシは気づく。
見るとムツミは布団をめくりあげ、開いたスペースを叩いている。
『どうした、ムツミ?』
『いや、タカトシくんも一緒に寝ないかなって…』
あっけらかんとした様子でムツミが告げる。
いや、そもそも、1時間経ったら起こす約束だったはずでは等と思いつつ、タカトシは聞く。
『急にどうした?』
『いや、男の人と一緒に寝ると胸が大きくなるってアリア先輩が…』
『また基本に忠実な間違いを…』
『それにシノ会長もタカトシくんは胸の大きな娘が好きだって言ってたし…』
『いや、まぁ、時と場合によるというかなんというか…』
『ねぇ、ダメ?』
タカトシに有無を言わせる間など無くムツミは畳み掛ける。
そして、最後の『ダメ?』は反則過ぎた。
自分の彼女からそんな風に言われてしまうともはや、タカトシに断る事など出来ず。
色々とやばい気はするが、タカトシはムツミに応じることにした。
………………………………
191 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:25:54 ID:7+Y/dokZ
"ぎゅっ"
『えへへ…タカトシくん抱きまくら。』
ベッドに入るなりタカトシに抱き着いたムツミはそんな事を呟く。
そうすると自然と顔同士はかなりの至近距離になるわけで…
"ちゅっ"
当然のようにムツミはキスをしてくる。
タカトシはムツミから漂う良い薫りや体温に顔が火照るのを感じる。
『一度、ベッドの中でこんな風にいちゃいちゃしてみたかったんだよねー。』
なんでもないようにムツミは呟く。
タカトシに回した手にやや力を込めながら。
『ねぇ、タカトシくんもキスして?』
『あぁ…』
それだけ言うとムツミの唇に自らの唇を押し付けるタカトシ。
やっぱりタカトシも自然とムツミの背に回した腕に力が入ってしまう。
軽く唇を合わせて離すと次はどちらからともなく唇を合わせていく。
『ちゅっ、ふ、はっ、ちゅっ、ん、…』
1回、2回、3回…
互いに回した手に力と、互いに共有する熱をもちながら2人は唇を合わせていく。
『ふ、はっ、あむ、ん、ちゅっ…』
何度かのキスを交わした後、キスは啄む動きへと、
ただ、ただ、互いを好きという思いから始まった行為も、そこに付随する熱が物足りなさを2人に与えていく。
互いの唇をはみながら、互いに先に進むタイミングを推し量る。
『あむ……ん、ふ、……ちゅっ、っつ、……ずっ、ふぢゅっ、あっ、ん、』
先に舌を伸ばしたのはタカトシ。
ムツミの唇を突き、開かれた隙間から舌を侵入させていく。
タカトシの舌の侵入を受け止め、控えめながらムツミも舌を絡めていく。
『ぷはっ。タカトシくん私…』
息継ぎで顔を離し、興奮と熱で頬を赤くし、目を潤ませながらムツミは呟く。
『ムツミ…』
タカトシは恋人の名前を呼ぶと、顔を南下させていく。
192 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:28:03 ID:7+Y/dokZ
『ん、ふ、くすぐったい…』
ムツミの首筋を舌先で時折なぞりながらキスをしていくタカトシ。
その行為に身を任せ、譫言のようにしかしながら確かにタカトシを感じると言わんとするが如くムツミが応える。
その言葉に不快感は無いとタカトシは理解し、その行為を続けていく。
背中に回した手は優しくほんとに優しく、ムツミを愛でるように背中を撫でていく。
ムツミの素肌を滑るタカトシの唇。
恋人同士だからすること、恋人同士だから出来ること。
互いを刻み込むように2人は互いを求めていく。
………………………………
『私だって女の子だもん。その行為ぐらい分かるよ…』
顔を真っ赤にしながらムツミがタカトシに言ったのは、
2人が同じクラスとなり、ムツミがタカトシに惹かれ、タカトシがムツミに惹かれ、
付き合いだし、いくつかのイベントを共に過ごした後だった。
今、タカトシの口撫を好意的に受け止めるムツミのように情欲と愛おしさに頬を染めながら呟かれた言葉。
ムツミは2人きりになると、良くタカトシにキスをねだる。
付き合いだした頃からそれは変わらない。
曰く、自らの好意を相手に伝えられるから。
曰く、相手の好意を受け取れるから。
安心できるから、もっと好きになれるから、気持ちいい(性的ではなく精神的なもの)から、等々。
タカトシは数限り無くその理由を耳にした。
その日もやはりじゃれあうように2人は互いを確かめ合っていた。
外は雨。
2人きりの部屋。
周りを掻き消す雨音。
状況がじゃれあいをエスカレートさせる。
縺れ合うように2人はその場に倒れ込む。
キスの興奮が2人に自然とその先を促したのか、
2人はその体位となったことも意に介さずただ、互いを求めていく。
193 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:31:11 ID:7+Y/dokZ
その興奮の先に待っていたのは情欲の炎。
情欲の火が灯り、タカトシの男性としての部分は形を変え、目に見える形として顕現する。
密着した状態でのその変化には嫌でもムツミも気付く。
今まで超えてはいなかった一線。
タカトシとしては少なからず望んだ行為。
しかしながらムツミの普段の言動から無知であろうことは想像に難くない。
だからこそ忌避してきた一線。
動きの固まった2人と沈黙に彩られた部屋。
『タカトシくんがシたいなら…』
先に時を刻みだしたのはムツミの方だった。
その行為を知っているムツミに対して驚きさえ隠せないタカトシ。
そして、紡がれるその先。
『私だって女の子だもん。その行為ぐらい分かるよ…好きな人との行為への憧れだって…』
その言葉で十分だった。
あとは成り行き任せで。
普段のムツミが会長達のエロボケに反応を示さないのは、ただ単にそれらが行為と結び付かないだけ。
『…っ、くぅ…イタイよ、タカトシ、くん、っ!』
破瓜の痛みに涙を流すムツミ。
タカトシの目に映る鮮血。
その時に感じた愛おしさ。
全てをタカトシは覚えている。
………………………………
タカトシに身を任せ、なすがまま受け止めていたムツミは手を伸ばすとタカトシの下半身を撫であげる。
再び唇を合わせ、2人は舌を絡めていく。
『ん、ちゅっ、……じゅっ、っ……ふ、んっ!』
ムツミの手の動きに合わせるようにタカトシもムツミの下半身をまさぐり出す。
ショーツの上から筋に沿わせるように奥から手前へ。
『んん、ふ……っ、あっ…』
くぐもったような声をあげるムツミ。
その声に自然とタカトシの手にも熱がこもっていく。
ただ撫でていた手は意識してショーツ越しにムツミの中に食い込ませるように。
手を動かしていると自然とぶつかる突起はそのまま意に介さないようにはじく。
『…ん、あぁ!!、もっと……ふ…ん、あ!』
194 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:32:43 ID:7+Y/dokZ
その瞬間にムツミの身体がビクリと跳ねる。
タカトシが責め立てる度に熱い愛液を流すものだから、
気付けばショーツはムツミに張り付き、その感触がさらなる興奮をタカトシに促す。
夢中でタカトシはムツミを責め立てていく。
『ちょ、んっ、ふっ……あっ、あっふあっ、……ん、ああ…っ!』
ムツミはタカトシの性器を撫でる事など出来ず、ただ目を潤ませながらタカトシのなすがままになっていく。
タカトシもムツミの顔を見つめながら愛撫に耽っていたので嫌でもその表情が目に入ってくる。
妙に艶っぽい表情。
普段の快活なムツミからは遠く離れ、その表情を見たことがあるのはタカトシだけ。
ムツミは信頼してタカトシに自らの身を委ねる。
恋人だから。
恋人同士だからこそタカトシが知っているムツミの表情。
『あっ……ん、ショーツ、んんっ……あっ、ベタベタになっちゃう……ん、あん、ふっ………』
ムツミの言葉でほうけるようにムツミの表情を見ていたタカトシは我に帰る。
『わ、悪い…』
『ううん。良いの。寝るとか言ったのにね。』
タハハ等と普段っぽく笑うムツミ。
『……でも、』
次の瞬間にはやはりまた元に戻る。
『このままじゃ、私、やだよ。最後まで…』
頬を染め、恥じらいつつそう言うムツミ。
『ああ。』
そんなムツミに一言だけタカトシが返事を返すと2人は服を脱いでいく。
………………………………
『……っあはぁ……あ……。ふあぁ……』
正常位でタカトシがムツミに挿入していくと、ムツミはうっとりとしながらそれを受け止めていく。
何気なくタカトシはムツミの中に出入りする自らの性器に目を落とす。
ムツミの性器を押し広げ、ムツミの蜜を絡ませながら出入りする性器が視覚的にタカトシを刺激していく。
195 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:34:21 ID:7+Y/dokZ
『こらぁ……あうぅ、ん、んあぁ……っ!ソコばっか見てないで、こっち……』
ムツミの手がタカトシの顔を挟んで向きを変えさせる。
ムツミは困ったような顔をしていた。
『こっち、見て……。ん、くはぁ……』
そうしながらムツミは唇を突き出す。
キスをしてほしいという合図だ。
『ちゅう……ん……ん……、ちゅ……んふ、ん……』
それに応えタカトシは身体を倒し、ムツミとキスをしていく。
ムツミの好きなキス。
それをするだけでムツミの中が蕩かされたように熱くなるのがわかる。
『ちゅ、ちゅぷ……んんーっ!ぺちゅ、ん、ちゅう、んはっ、あ……ん、』
何度もキスをしながら、タカトシは腰を回すように動かしてムツミの中を掻き混ぜる。
『ちゅ、ん……あはぁっ!ん……んんんん〜っ!』
腰の動きが激しくなり、2人の唇は自然と離れてしまう。
ムツミもタカトシもひたすら快感を求める獣になって、互いの事を貪りあう。
『ふあぁっ!くっ、んんんーっ!タカトシくん……っ!』
悲鳴にも似た声でムツミはタカトシを呼ぶ。
『ムツミ……もうすぐ……っ?』
『あう……! ふぁ……っ!』
『じゃあ、もっと……』
タカトシがムツミの腰を掴んで、強く引き寄せる。
『くぁ……んんっ、ふああぁぁあぁ〜……っ!!』
ムツミの中はぐにゅぐにゅと蠢きながら、タカトシを強く締め付けてくる。
『すごく……気持ちいいよ。』
タカトシが呟く。
『うぁ……すご……、タカトシくんの、一番奥まで来て……あはぁ、んん……っ!』
タカトシは溺れるように腰を揺すっていく。
ムツミの中を往復していく。
ムツミの口の端からよだれが垂れる。
切れ切れの喘ぎが理性の残りを根こそぎ焼き払っていく。
196 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:35:32 ID:7+Y/dokZ
『ふうぅ、ふううぅ……、も、もうダメ、わたしもう……っ!
タカトシくん……イキそうだよぉ……っ』
『俺ももうちょっと……』
2、3、言葉を交わすとタカトシが揺すっている腰に体重をかけ強い動きに変化させていく。
『くふああぁぁぁあぁぁ……っ!!!』
そうしてあがったペースの前にムツミの方が一歩先に達する。
『ふええぇ……!?んんんっ!くあ……ああぁぁ…っ!』
絶頂を迎えて痙攣する。
ムツミの中を荒々しく往復するタカトシ。
強すぎる快感に、ムツミは歯を食いしばって耐える。
『も、もうダメっ!タカトシくぅん、わたしもうダメだよぉぉ……っ!
んんんん、くうぅ……くあぁぁ……っ!』
『もう少しだから……っ』
涙目のムツミを抱きしめると稲妻のようにタカトシに射精感が上がって来る。
『で、出るっ!』
『んんんんあぁぁあぁぁぁ……っ!』
タカトシは思い切り射精する。
すんでのところで引き抜いてムツミの下腹部に白いものを撒き散らした。
途端に心地良い疲労感と深い充足感が体を重くしていく。
『はふ……はぁっ…、ん……ふあぁぁ……』
荒い息を整えながらムツミはベッドに身体を預けた。
………………………………
197 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:36:39 ID:7+Y/dokZ
『結局しちゃったね。』
『ああ。』
後始末を終え、ムツミに習い、タカトシもムツミの横に寝転がる。
『でも、まぁ、良いかな。嬉しかったし。』
えへへ等と笑うムツミ。
そんなムツミは反則的に可愛くて、タカトシはすっかりムツミに魅入られていることを自覚する。
『ムツミ?』
『ん、なぁに?』
ニコニコと笑みを顔に貼付けながらムツミがタカトシに答える。
『愛してるぞ』
自分でも言っていて恥ずかしくなる台詞だなとタカトシは思う。
それでも、今のタカトシの心情を言い表せるのは、
ムツミへと伝えるべき言葉はこれしかなかった。
『えへへ、なんか照れるね。でも、嬉しい。ありがとう。』
そういって頬を染めながら嬉しそうな表情のムツミ。
そんなムツミの表情にドキリとし、タカトシは改めてムツミに惚れているということを自覚せずにはいられなかった。
きっと、それはムツミもおなじことなのだろうなとタカトシは思う。
そんなタカトシの考えを読んでいるのか目をそらさないムツミ。
タカトシはそんなムツミの手を握って優しくキスをした。
198 :
Y-275:2008/09/30(火) 22:42:14 ID:7+Y/dokZ
以上です。
タイトルは
『らぶイチャ〜ムツミ〜』
で。
タイトルというよりかは自分の中での推敲テーマ的な感じですがそれっぽいので。
それから何度でも言います。
ムツミが可愛すぎます。最高です。
最後になりましたが、改めて祭に参加した職人諸氏に乙とGJ!! 申し上げます。
駄文乱文失礼しました。
それでは失礼致します。
乙です
おおお、祭り以来の投下ですね。
乙です。
乙
こうして見ると職人ごとに特徴あっておもしろいな
Y-275氏乙&GJ
特徴かどうか知らんが、それぞれに影響を受けたり与えたりはしとると思うな
横島先生キボンヌ
そういえば一度も書かれて無いな先生
205 :
傍観者:2008/10/03(金) 01:27:56 ID:ShgdSq3D
どうも、久々に書き始めたのを途中までですが投下します。
マサヒコ×リンコです。
206 :
傍観者:2008/10/03(金) 01:32:01 ID:ShgdSq3D
目的地に辿りついたマサヒコはその部屋のインターホンを鳴らした。すぐにスピーカー
から返事が来る。
「来たわね。入りなさい」
リョーコに言われたとおりにアパートに入るマサヒコ。なんだか難しそうな表情をして
いるリョーコのテーブルを挟んで対面の座るとマサヒコは問いただした。
「で、俺を呼び出すなんてどうしたんです?中村先生」
「ああ、うん、そのあのあれさ、ちょっと唐突だとは思うんだけどさ」
「何です?」
マサヒコの表情が曇る。これは明らかにろくなことではない。とりあえず頭の中のスイ
ッチを対エロボケツッコミシフトに切り替えた。
「リンを女にしてくれない?」
「はじめから女ですね。はい終了、さようなら」
すぐに腰を上げるマサヒコ。だがリョーコがその脚をつかみ食い下がる。
「ちょ、そういう意味じゃなくて!リンの処女を……」
「放せ、断る」
「まあとりあえず説明だけでも……、聞けっ!!」
マサヒコは急にリョーコにものすごい力で脚を持ち上げられ、床に倒された。そのまま
捕まえようと腕を絡ませてくるリョーコと格闘するが、いくら相手が痴女とはいえ暴力は
振るえない。最終的にバテて首を後ろから絞められたマサヒコは降参し、改めて説明を聞
くことになった。
「ハァハァ、で、なんなんです、急に」
「ゼェゼェ、あー、その、あれよ。あの子が興味持ち出したのよ、アレに」
207 :
傍観者:2008/10/03(金) 01:32:47 ID:ShgdSq3D
ある日の学校
『ねぇ、カレシとアレからどう?』
『んー、最近ご無沙汰なのよね』
大人びてきた友人たちの会話。それを通りかかったリンコが聞いてしまう。
『ん、アレって何?』
『え、ええ?!』
確かに友人たちは子供っぽいリンコの前ではこういった話題は避けてきた。しかし、聞
いていて全く分からないとまでは思ってはいなかった。
『ねぇ、教えてよ〜』
『え、え、でもちょっとここでは……』
『うん、そうよね』
『じゃあ、後で教えてね』
『う、うう、リン。ちょっと耳貸して』
『?』
言われて耳を差し出すリンコに友人は小声で告げる。
『セックスよ、セックス!』
『へぇ、セック』
『ちょっと!』
『フグッ、モガモガ』
慌ててリンコの口を塞ぐ友人。
『シィーッ!声が大きい!』
『私、変なこと言った?』
『セックスなんて人前で言っちゃダメでしょう!!』
『?』
ちゃんと保健の勉強もしているリンコはセックスの意味は分かっているつもりだ。男性
器を女性器に挿入して精子を出して卵子に受精させて子供を作ることだ。
『赤ちゃんできるんでしょう?』
『いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!』
友人は大きな声で否定した。
『もう!そういうことじゃないんだから!!』
『えー、でも授業でそう習ったよ』
『あのねえ。セックスってのはオトナの遊びでもあるの!』
『大人?』
『そうよ。ある意味、セックスをしたらオンナのコじゃなくてオトナのオンナ、って言っ
てもいいかもね』
『す、凄い!わ、私もお母さんとか中村先生みたいになれるの!』
『そ、それはどうかな?中村先生って誰?』
『ねえ、セックスするにはどうするの?誰とすればいいの?』
『だから声が大きい!男なら誰でもいいわよ!あんたは小久保君と仲いいみたいだから相
談してみたら?』
そう言って友人たちは去って行った。
友人たちから取り残されたリンコは早速マサヒコに頼みに……、は行かずにこういう困
ったときはいつもするように中村リョーコに相談のための電話をかけた。
208 :
傍観者:2008/10/03(金) 01:33:23 ID:ShgdSq3D
「と、まあこういうわけだったのよ」
リョーコの説明が終わると即座にマサヒコは再び立ち上がろうとした。
「帰る」
「待ちなさい。リンがかわいそうでしょう」
「いやかわいそうってアンタ、まず止めろよ」
「何で?あの子もそろそろ経験しておく歳よ。実際アンタたちだってヤッてるでしょう?」
「俺とミサキは付き合ってるからいいでしょう。そんな処女捨てたいからなんて理由じゃ
いけませんよ。そもそも的山には貞操とか性教育とかからまず教え込まないと」
「テイソウ?何それ。性教育なら実地でアンタが教えなさい」
ピンポーン
ここで玄関のベルが鳴った。
「来たわよ。じゃ、後は若い二人に任せて……」
リョーコが立ち上がり玄関に向かう。
「ちょ、じょ、冗談じゃない!」
「ああ、それから」
ここで、マサヒコに意地悪い笑みを向けて、
「今日はあの子安全日よ。安心した?」
「それは確かに……、って俺は同意してない!ちょっと!」
リョーコを止めようとしたところで、玄関のドアがあき、リンコの声が響く。
「こんばんは。先生!小久保君、もう来てますか」
「ええ、後は二人で頑張りなさい」
「はい!」
リンコが部屋に入ってくるのと入れ替わりになって、リョーコは出て行った。
呆然とするマサヒコの正面にリンコが座り、見つめ合う形になる。ニコニコとしばしマ
サヒコを見ていたリンコだったが、ふと何かを思い出し、顔を赤らめる。
「あ、あ、あ、ゴメン、小久保君。そうだよね、うん、まず、服を脱いで裸になるんだよ
ね……」
そう言って、上着のボタンを外し始める。
「待て、待て!的山!!まず俺の話を聞け!!」
「え、あ、そうか、小久保君は自分で脱がせる派だったんだ〜」
「違う!そうじゃなくて、こんなことはやめろってことだ」
209 :
傍観者:2008/10/03(金) 01:34:40 ID:ShgdSq3D
「こんなこと?セックスのことかな?」
「そうだ、悪いがお前とはやれない」
「何で?ミサキちゃんとはしてるんでしょ?どうして私じゃだめなの?」
マサヒコの言葉を聞いて、リンコはやや悲しげな、また機嫌を損ねたような表情で問う。
「俺はミサキと付き合ってるからだ。お前とまでしたら浮気になるだろ」
「そうなの?」
マサヒコはリンコの返答に頭を抱えた。
「あー、ほら、セックスってのは本来子供を作ることだっていうのは知ってるよな。だか
ら好きな人としか基本やっちゃいけないんだよ」
「でも、今日は私安全日だから赤ちゃんできないよ」
「それでもだ。とにかくお前も好きな人ができるまでセックスはするな。その、あの、こ
ういう大事なことの初めては好きな人とじゃないと……」
「私、小久保君のこと好きだよ」
「何だと?!」
目を丸くするマサヒコ。
「だって、小久保君優しいし結構頼りになるし。男子の中では一番の友達だよ」
「いや、好きってのは友人としてという意味じゃなくて……」
「だから、やっぱり初めては小久保君じゃないと」
そして、リンコは再び服を脱ぎ出した。
「待て!やめてくれ、的山!!」
マサヒコが口で制止するが、リンコは止まらない。とうとう上着が脱げ、下着が露わに
なる。
「的山!!」
さらに下着に手を掛けようとしたリンコの両腕をマサヒコが掴んで止める。
「うわ、乱暴しないで小久保君」
「頼む、頼むからやめてくれ的山」
「……、じゃあ他の男子紹介してくれる?」
「それは……、駄目だ」
「じゃあ、私が自分で声掛けるしかないんだ」
「!!」
リンコのセックスに対する決意は固いようだ。本当にクラスの男子に声を掛けかねない。
リンコは身体的にも精神的にも幼いが、美少女だ。据え膳食わぬは男の恥とばかりに食い
つく男子も多いだろう。卑しい気持ちで蹂躙されればリンコの心身は癒えない傷を負うこ
とになるかもしれない。
リンコのことを考えた結果、マサヒコは危うい決断をする。
「分かった。的山、お前の言うとおりセックスをしよう」
「本当?!」
「ああ、でも、嫌になったら諦めるんだぞ」
いくら決意が固くとも、実際に性交に至るまでに嫌気が差して中断してくれるかもしれ
ない。マサヒコはそれに賭けた。
「じゃあ、すぐに脱ぐね」
210 :
傍観者:2008/10/03(金) 01:35:32 ID:ShgdSq3D
リンコが下着シャツを素早く脱ぎ去る。その下には必要あるのかというくらい小さいカ
ップのブラジャーが現れる。女性らしさのほとんどない体格だが、女体であることには変
わりはない。それに徐々に興奮しつつある自分をマサヒコは恥じ、やや目をそらした。
だが、リンコを翻意させるにはむしろじっと見つめることで恥じらいを感じさせるべき
ではないかと考えなおし、視線を正面に戻した。
やや前屈みになり、後ろ手にしてブラジャーのホックを外そうとしているリンコ。女性
独特の姿勢はどうしても男の欲情を誘う。それにできる限り耐えながら、見つめ続けるマ
サヒコ。そして、その目にリンコの両の乳房が入り込む。見慣れたミサキの胸よりさらに
薄い胸。しっとりとした肌が極めて緩やかなカーブを作り、わずかに乳首だけが女性であ
ることを示しているようにも見えた。
ここでリンコが顔を上げたため、マサヒコと目が合う。裸の上半身をじっくりと見られ
ていたことに気づき、彼女の顔はいままで見たことがないほど真っ赤になる。反射的に両
腕を胸の前に回してうつむき、裸体を隠そうとする。
「いやぁ!小久保君そんなに見ないで!」
「でも、セックスは裸にならないとできないし、目をつむってするわけにもいかないだろ
う」
わざと意地の悪い指摘をして追い詰めようとするマサヒコ。
「どうする、やめるか?」
「う、うううん。するもん、セックスするもん」
半泣きになりながら、リンコは身を起こす。だが、胸は両腕で隠したままだ。まだ恥じ
らいが捨てきれないリンコをマサヒコは容赦なく見つめ続ける。
(これじゃあ、まるで俺が羞恥プレイで追い込んでいるみたいだ)
図らずも、変態的なプレイに持ち込んでしまったかと後悔するマサヒコ。だが、これも
リンコのためだと考えなおし、視線に込める力を強める。
だが、下半身にも力が入った。先の羞恥プレイの連想で興奮が強まってしまった。これ
では自家中毒のようなものだと再び恥じ入るマサヒコ。
211 :
傍観者:2008/10/03(金) 01:36:10 ID:ShgdSq3D
しばらく目を合わすこともできなかったリンコだが、2分ほどで心が定まったようでマ
サヒコの方に向き直る。数年の付き合いだが、これほど力の籠ったリンコの眼差しを見る
のは初めてだ。マサヒコは自分の作戦が失敗したかと思ったが、まだ本番までは手順があ
ると考えなおし、じっと見つめ続ける。
リンコが組んでいた両腕を解き、スカートに手を伸ばした。ホックが外れるとすぐにス
カートは脱げる。その下にあったのは、薄い桃色でフリルが少しついた可愛らしくリンコ
によく似合ったパンツ。そこにはすぐには手をつけず、両足の靴下を脱ぎ出した。誰でも
普段から行う動作でも、裸の両脚となれば恐ろしい色気が出る。傷一つないきれいな脚が
官能的に折れ曲がり、伸びて絡み合うようだ。
靴下はすぐに脱げ、リンコが身にまとうものは最後の一つになった。だが、リンコは躊
躇はしない。すっと手を掛けることでリンコの最後の秘所が大胆に現れる。目に見える毛
はない幼い女性器。割れ目がくっきりと見える。
すぐに脚からもパンツは外れ、リンコは眼鏡を除けば完全な裸になった。その裸体を恋
人のものと比較してみるマサヒコ。胸は小さく、全体的に女性らしい曲線に欠ける。単純
に性的関心の強さからいえば、ミサキの方が上だろう。だが、童顔と相まって全体的に調
和し、美しさ、可愛らしさを感じさせる間違いない。そして、男の体は浅ましいものでど
うしても女性の体に反応するのが抑えられない。
全ての束縛を解き放って生まれたままの姿になったリンコは再びマサヒコと視線を合わ
す。もはや全裸でいることへの怖れはない。
「次は小久保君が脱ぐ番だよ」
リンコは今までになく固い声でマサヒコを促した。
212 :
傍観者:2008/10/03(金) 01:37:00 ID:ShgdSq3D
今回は以上です。
前のように遅くならないように気をつけます。
>傍観者氏
お久し乙
続編を是非楽しみにしています。
マターリ
「かんせ〜い♪」
「は〜い、嬉しいのはわかるがまだ食べるなよ〜。一応これ調理実習なんだからな〜。
それじゃあ各班一つづつ先生のところにもって来いよ〜」
「「「は〜い」」」
各班より持ち寄られた力作を一つ一つ試食する家庭科教師。
見た目、味などを評価してノートにつけていく。
「よ〜し。みんな上手に出来てたぞ〜。後はもう食後のデザートにでもしてくれ〜。
それじゃあ後は片付けが出来た班から解散〜」
そう言って部屋から出ていく。
残った生徒たちはそれぞれの行動をとる。
友達同士で交換して批評したり。
黙々と道具の片づけをしたり。
あるいは、
「おいしく出来てよかったねぇシノちゃん……あれ? シノちゃん?」
友人を探してキョロキョロしたり。
「あ、会長。どうしたんですか? 4時限が終わったらすぐに生徒会室に来いだなんて。
しかもわざわざメールで知らせるなんて。俺、なんかしました?」
「む……その……これだ」
もじもじしながら差し出されたのは先ほどの実習で作ったお菓子。
「カップケーキ、ですか?」
「調理実習で作ったんだ」
「へ〜……」
「……」
「……」
そこでいったん会話が止まる。
「食べたくないのか?」
「はい?」
「たっ、食べたくないのなら無理しなくてもいいんだ! べ、別に津田に食べさせたかったとか、そんな他意はないんだ。
ただ……ただ、見せたかっただけで……だから……そんな……よ、呼び出して悪かったな!」
「OK。落ち着きましょう会長」
シノの肩を手でぽんぽんと叩き、落ち着きかせる。
肩に手をやった瞬間、シノの顔が赤く染まったのは目の錯覚だろう。
「それ、俺が食べていいんですか?」
「う……うん………食べてくれ」
「んじゃ、遠慮なくいただきます」
「(じ〜〜〜)……」
「……あの、見られすぎると食べにくいです」
「む……すまない」
「では改めて……」
「(じ〜〜〜)……」
「………」
もう、無視して食べることにした。
パクっと一口。
「うん、うまい」
「ほんとか!?」
「はい。甘くてふわふわしてて。おいしいですよ」
「ほんとにほんとか?」
「ほんとですって」
「ほんとのほんとにほんとか?」
タカトシは苦笑して、
「じゃあ自分でも確かめてみてくださいよ」
シノ作のおいしいカップケーキを一口かじり、
「ふっ――!」
シノに食べさせてあげる。
手は使わない。
じゃあどうやって食べさせたか?なんて野暮は言いっこなし。
「ほら、おいしいでしょ?」
「……だめだ。これは失敗だ」
「は? どこがですか?」
「だって……これは甘すぎる」
「そうですか? そんなことないと思いますけどねぇ」
「食べてみればわかるさ」
「食べてみればっって……さっきから――!!?」
シノはタカトシからケーキを奪い取り、タカトシと同じ手段で食べさせてあげる。
「……な?」
「たしかに……でも」
「??」
「これは……後を引く甘さです」
「む……そうだ、な」
「と、言うことで。もう少し味わいたいんですけど」
「……少しだけで満足なのか?」
「……満足行くまで食べるとなるとそれなりの覚悟を決めて欲しいんですけど。
いいんですね? 言ったのは会長ですからね。今更「だめ」なんて許しませんからね。それでは遠慮なく」
「ま、まて! やっぱり少し――っん!!」
その後に生徒会室内で何が行なわれたのかを記すってのはそれこそ野暮ってものさね。
END
終了。
誤字脱字表現違いはスルーで。
甘かったのは私の見通しだったようです orz
旅に出ます。探さないでください。
乙&GJ
なんと旅に出られますかそうですか
ではひとマラ、もといひとまわり大きくなって戻られる518氏を期待していいのですね!
乙
本編にメイドさん登場か
アリアとの百合が!
しかし郭氏といい518氏といいピンキリ氏といい、何故ここまで継続する気になったのか
俺も氏家マンガは好きだが、超絶おもしろいとまでは思えないわけで・・・
やっぱり介入しやすい適度なヌルさオーラがあるんだろうか、氏家マンガ
224 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:41:55 ID:5NSFYcX/
皆さん、こんにちわ。お疲れ様です。
妹は思春期で、3連休ネタ投下します。
スルー対象ワードは
「エロ無し、萌え無し、ギャグあり。」
「キャラが変」
「悪ふざけ」
あたりで、シンジ×マナカでございます。
っつか、PC買いまして、初のPCからの投下になります。うまくsageれなかったりしたら、すいません。
前書きが長くなってしまいましたが、投下。
225 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:45:40 ID:5NSFYcX/
『お兄ちゃん、お帰りー!!』
"ボフッ"
3連休初日、シンジは久しぶりに城島家への帰宅を果たした。
その矢先、出迎えたカナミはいきなりシンジに抱き着く。
大学に合格はしたものの、地元から通うにはかなりの距離があり、両親、カナミに頭を下げ、現在は一人暮らし中のシンジ。
そんなであるから休日はバイト三昧で滅多に城島家に戻ってくる事など出来ない。
それがこの度バイト先の改装で3連休がとれ、久々の帰宅と相成ったわけである。
ちなみにバイト三昧な毎日で余裕がなくシンジはいまだ1人身である。
『カナミさん…!?』
『えへへ、お兄ちゃんの臭い…』
顔をシンジの服にこすりつけながらカナミが呟く。
『いや、あの…』
そんなカナミにしどろもどろなシンジ。こいつこんなキャラだったっけかな?等と考えてしまう。
『どう?萌えた?』
『…は?』
その矢先カナミは体を離し、そんな事を問い掛けてくる。
『いや、エロゲにでてくるブラコンの妹キャラで出迎えてみたんだけど…ツンデレな妹の方が良かった?』
『………………』
この言葉にはさすがにシンジは何も返せない。結局のところカナミはカナミのままだった。
『帰って来て、いきなりで悪いんだけど、実はお話しが…』
シンジを置き去りにカナミは話しを進めていく。
『こないだ、マナカちゃんとゲームで勝負して負けちゃって…』
『で?』
カナミの話し始めた内容でやっと冒頭のカナミの行動を理解するシンジ。
つまるところお願いないしおねだりがあるといったところだろう。
『それで…お兄ちゃんを一日貸すことになっちゃった。』
『はい?』
カナミの発言に脊髄反射でシンジはただ聞き返す。
『だから〜、これ!!』
そんなシンジにカナミが一枚の紙を差し出す。
『…借用書?』
『そ!ここに全部書いてあるから。』
226 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:46:59 ID:5NSFYcX/
言われてシンジが目を通すとそこにはゲームで負けた見返として(シンジの)身体を差し出す旨が書いてあり、カナミの署名までがあった。
っていうか、これ借用書違う。等とシンジが心の中でツッコミをいれる。
『そして、これ、マナカちゃんから。』
カナミはシンジへと手紙を渡す。
シンジに考える暇など与えぬ展開にシンジは内心溜息をつきながら、渡された手紙の封を切る。
中には、『明日朝7時地元の駅で』という文字の書いてある他に飾り気のない便箋と、遊園地のチケットが2枚入っていた。
………………………………
『シンちゃ〜ん!!』
翌日指定された時刻、指定された場所。
変に寝付けなかったシンジは10分以上の余裕をもってそこに着いた。
『シンちゃん??』
その場で呼ばれた、顔の知れた女の子からの、呼ばれ慣れない呼称。
首を傾げながらもシンジはその女の子に近づいていく。
『マナカちゃん、久しぶり。』
軽く挨拶の言葉を口にするシンジ。
『ほんとに久しぶり、シンちゃん。』
マナカは嬉しそうな顔をしながらシンジ同様互いの距離をつめてくる。
実家に住んでいて、よく交流を持っていた頃には滅多にお目にかかれない表情にシンジは思わず目を奪われてしまう。
それでも、またしても呼ばれた聞き慣れない呼称にシンジは違和感を感じる。
マナカの前でもシンジは首を傾げてしまう。
『どうでしたか、シンジさん?萌えましたか?』
『??』
『いや、久しぶりに再会する幼なじみのシチュエーションを演出してみたんですが。』
『あぁ…』
つまるところ、昨日カナミがしたのと大差ない事をしただけ。
マナカの言葉でシンジはやっと得心いった。
先程のマナカの行動と昨日のカナミの行動から2人は未だに懇意であることに疑いの余地はない。
そして、そんなカナミに対してシンジは変わらないとの印象を抱いた。
つまるところ目の前にいるマナカも変わってはいないのだ。
『ははは…』
そう思うと安堵から思わずシンジは笑みをこぼしてしまう。
『??どうかしましたシンジさん?』
227 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:48:56 ID:5NSFYcX/
今度はマナカが首を傾げる番だった。
『いや、なんでもない。』
そんなマナカに一声かけると、シンジが1歩前に出て歩き出す。
『さぁ、行こうか?』
『あっ、待ってくださいシンジさん!』
合わせるようにマナカも歩きだした。
………………………………
2人はただ楽しく遊園地での時を過ごす。
当初カナミから見せられた借用書(?)に書いてあったように、シンジの身体を差し出してナニをするような場面は一度もなかった。
ただ、普通に遊園地で遊ぶこと、久しぶりに過ごすマナカとの時間の共有のみだけ。
内心当初はビビっていたシンジではあったが、駅前での一件以来心も解れ、その時を自然と楽しんでいた。
『シンジさん、あれ』
一つのアトラクションから出てきて、次は何に乗ろうか等と話をしながら歩いていた矢先マナカが急に指を差しながら声をあげる。
『あれは…確か小池マイ。』
何かの撮影であろうか、そこには少し前、グラビアアイドルとして、世を賑わし、昨今は女優としての道を着実に歩む小池マイの姿があった。
グラビアアイドル時代、実は結構お世話になったシンジは心の中でひそかに感動を覚える。
『俺、結構昔好きだったんだよね。』
『ええ、でしょうね。胸大きいですもんね。』
どこか不機嫌になるマナカ。
しかし、シンジにはそんなマナカの表情は目に入っては来ない。
昔、自分がお気に入りだったタレントを目撃して、半ば感動の心持ち。
マナカが胸の話をしていたので視線は自然とその豊満な胸へ。
(おお、服の上からでもよく分かるなぁ。)
妙な感動を覚える。
その胸を好き放題にする妄想でどれだけお世話になっただろうか。
マナカを置き去りに思考の中に潜り込んでいく。
『…………………』
そんなシンジを呆れているのか思考を読もうとしているのかマナカは何も発さない。
シンジに悪気は無かったのだろうが、視線はゆっくりとマナカの方へ。
というか、マナカの胸元へ。
そこにあるのは、一人暮らし開始前と大差の無い小ぶりサイズ。カナミ共々まだまだ貧乳コンビは健在なようだ。
(アキちゃんまでとはいかないけどもう少しぐらい。いや、比べちゃ悪いな。それにしてもホントに小っちぇな…)
『…ゴフッ!!』
228 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:51:04 ID:5NSFYcX/
『今何かとてつもなく失礼な事考えませんでしたお兄さん?』
思考の中で失礼にもマナカの胸が小さい等と思ってしまったシンジにマナカがボディブローをお見舞いする。
『イエ、ソンナコトナイデス。』
もう一発シンジに強烈なボディブローをお見舞いした後マナカが言う。
『何でカタコトなんですか!!全くもう!!今の私は貞操帯つけてないので、殺傷力のあるパンチも放てますが、いかがですか?』
『丁重にお断りします。』
マナカの迫力に思わず頭を下げたシンジ。しかし、マナカの言葉のおかしさに思わず呟く。
『…貞操帯をしてない??』
そんなシンジの言葉にマナカは当然と言わんばかりに答える。
『もう、16歳になりましたからね。昔、話したはずですよ?』
『そうだっけ…?』
そんな事を言われても全くピンとこないシンジ。
確かにマナカはその昔宣言をしている。16歳までは純潔を守り抜くと。その為の貞操帯であると。
しかしながら、そんな事など一切頭には残ってないシンジだった。
………………………………
『……………………』
『いや、だからホントに申し訳ない。』
もうそろそろ閉園という時間。すっかり遊び回った2人はベンチに腰掛けていた。
先程の一件以来どこと無くマナカは不機嫌だった。
シンジの貢ぎ物作戦(マナカの欲しそうなものはなるべく買ってあげる)の甲斐もあり1度は持ち直しかけたものの、
その後、シンジの財布が悲鳴を上げはじめる頃になると、また不機嫌に。
『シンジさん。』
マナカから不意に呼びかけられる。
『私が何で不機嫌なのか解ってますか?』
『いや、だから、さっきの事だよね?ちっちゃい…グフ…』
『もう、その単語は口にしないで下さい。次は血を見ますよ。』
シンジの言葉の途中でマナカはシンジの脇腹に3度目のボディブロー。
ギャグ漫画お約束な口から血を吐いたシンジは既に血を見てるんだけどなー等と思う。
『問題はその後です。』
『その後??』
229 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:54:47 ID:5NSFYcX/
『その後です。』
『貞操帯の話?』
シンジは唯一思いあたる事を口にする。
『そうです。ホントに覚えてないんですか?』
そのキーワードが唯一今のマナカの不機嫌を解く鍵らしい。シンジは自らの記憶を手繰り寄せていく。
………………………………
それは小さい頃の記憶。まだマナカはひだまり幼稚園に通っていた頃。
マナカよりも先に生まれたシンジは当然既に幼稚園を卒園していた。
それでも、妹カナミは友達が来ていようとも、シンジにべったりで、巻き込まれるようにカナミの友達とも一緒に遊んだ。
(つまるところ高校在学時のカナミの友人達との交遊関係となんら変わらないわけだが…)
そんなこんなでマナカとも親しくなったシンジ。ある日カナミと3人で遊んでいた矢先の出来事。
『マナカちゃんパンツ見えてるよ!!』
まだまだ性の知識等無かった時代。まだまだ羞恥心等と言うものとは縁遠い年頃。
座り込んで3人で話していた矢先、足を組み替えたマナカにシンジは声をあげた。
『きゃっ!!昨日処理してないのに!!』
『やだなぁ、マナカちゃん、私達まだ生えてないよー。』
『あ、そうでした。』
笑いあうカナミとマナカ。
(いや、なんか根本的に間違ってる気が…)
生まれもってのツッコミ属性のシンジは違和感を感じても実際エロボケについてはいけずツッコミはいれられなかった。
『それに貞操帯つけてるから最初からいらない心配でしたね。』
『てい……そうたい??』
初めて聞く単語にシンジは首を傾げる。
『お兄ちゃん、貞操帯も知らないの?』
『まぁまぁ、カナミちゃん。普通ならそこまで耳にしないしお目にもかかれないものですよ。氏家ト全漫画が特別なだけですよ。
あと、双頭ディルドーなんて言葉が飛び交うのもあれくらいかと。』
『それもそっかー。私、普段から耳に馴染みがあるからてっきり普通に使う言葉かと思ってたよー。』
シンジを笑うように言ったカナミをマナカが諌め、また2人して笑う。
『お兄さん、貞操帯っていうのは、女の子の純潔を守ってくれる道具なんですよ。
私は16歳まで純潔を守る為にこうして着用しているわけです。』
230 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:56:42 ID:5NSFYcX/
『へぇぇ』
わかっているのかいないのか、感嘆の声をあげるシンジ。
シンジの反応など意に介さないかのようにマナカは続ける。
『16歳になれば、法律的に結婚も可能ですから。万が一の場合でもそれなりの決断はできますしね。
あ、そうだ、折角ですから、お兄さんが貰ってくれませんか?』
『うん。』
"貰う"その言葉に脊髄反射で頷いてしまうシンジ。
とかく小さい頃などは言葉の前後や先の予想等も立てずに目先の事のみで判断しがちである。
この時のシンジも話の内容もよく分からずに貰えるものがあるのならば嬉しいから貰う。
といった具合である。
マナカ達より年上とはいってもその差は2歳。まだまだシンジも子供だった。
『ふふ…これで、幼少の頃の幼なじみとの約束というフラグが立ちました。』
『ちょっとー、マナカちゃんダメだよ〜!!私が先にお兄ちゃんと約束したの!
ちっちゃい頃の"わたし大きくなったらお兄ちゃんとケッコンするね"フラグが既に立ってるんだから〜』
(俺子供だから2人の言ってることよくわかんないや。)
目の前でフラグがどーのと喚きながらヒートアップしていく2人に置き去りにされながら、独りごちる思い出の中の幼少のシンジだった。
………………………………
(そういえば、そんなことあったような…)
長々と回想を終え、最初にシンジの頭に出てきた感想。
そして
(っつか、どれだけベタなんだよ!!……でも、貞操帯絡みの思い出なんてアレくらいしか無いもんな…)
セルフツッコミをした後、微妙な気分になる。
『思い出せましたか?』
そんなシンジの表情から察したマナカが言葉を紡ぐ。
『あぁ。いや、でも、まぁ、うん。』
シンジは何となく言葉を濁す。
『ちっちゃい頃だし、本気で言ったわけじゃ無い……よね?』
それから数瞬後、言い淀んでいた内容をはっきりと口にする。
ホントはそういう意志があったわけじゃ無い旨を伝えようとしたのだが、
マナカの雰囲気に負け、あっさりと疑問文という形に変えマナカに問い掛ける。
『本気ですよ。』
そんなシンジの問いにマナカは事もなげに返す。
『好きになったきっかけなんてもう覚えてないのも本音ですが…』
231 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:58:17 ID:5NSFYcX/
マナカは続ける。
『あの時は確かにそう思ったからあの提案をしたんです。』
あの時…回想の中のシンジとは違い、それなりに未来を見ていたらしいマナカ。
マナカは小さい頃からかなり聡い子だったのかもしれないとシンジは思う。
『よく初恋は実らない何て言いますが、その後転居を経験して、
それも真実なのかなと思いはじめた私は何度も何度もあの時の事を思い返しました。
その度にシンジさんを思い出して、成長したシンジさんを思い描いて切ない感情を覚えたのも懐かしいです。』
心なしか俯きがちになりながらマナカの独白は続く。
『美化されている部分があるのは認めます。でも、小笠原高校に転校してシンジさんと再会して…
あの時の誓いはやはり反古にできないと悟りました。おりに触れアプローチしてたつもりなんですが、気づきませんでしたか?』
『………………』
マナカの問い掛けにシンジは何も返せない。
数多くのエロボケの中に隠されたマナカの本心を自分はどこまで拾えただろうか?
シンジは思う。
今の今まで自分が忘却の彼方に押しやっていた思い出を胸に秘め続けた少女に何が言えるだろうと思う。
そこまで自分に焦がれていてくれた少女に何をしてあげれば良いのだろうかと。
『マナカちゃん、何て言うか…ごめん。俺、マナカちゃんの事…』
『ええ。解っていただけたのならよろしいです。』
それだけ言うと、さりげなくシンジとの距離を縮めるマナカ。
その距離は自然と肩が触れ合う距離まで。
そして、シンジの眼前に顔を寄せマナカは目を閉じ、唇を突き出す。
その意味するところは一目瞭然で、先程今までのマナカの気持ちに気づけなかった自分自身を反省したシンジも目を閉じる。
そして……
"パシ〜ン"
シンジのおでこに激痛が走る。
『いってぇ〜〜っ!!』
見ればマナカはデコピンのジェスチャー。
『折角、思い出していただいた矢先に恐縮ですが…』
呆気に取られているシンジにマナカが告げる。
『言われて思い出されても何も嬉しくないです。』
再びふりだし、マナカは不機嫌顔に戻る。
ただ、頬はほんのりとピンク色に染まっている。
半分本音、半分嘘とその顔は物語る。
232 :
Y-275:2008/10/11(土) 10:59:50 ID:5NSFYcX/
『今ので、その不義はチャラにして差し上げます。ただ、ちっちゃい等と愚弄された分もありますので。』
シンジはグゥの音もでない。
『シンジさんのこれからの心掛け次第と言ったところですかね。』
そこまで言い終えるとマナカは腰をあげる。
『言いたい事はそれだけです。なまじっかその気にさせてしまった分だけ劣情をもよおされても困るので私はお先に失礼しますね。』
展開についていけず固まるシンジ。
そんなシンジを置き去りにマナカは歩みを進める。
シンジはそんなマナカの背中を眺めることしか出来ない。
『でも…』
『期待してます。私は待ってますから。それと……今日は本当にありがとうございました。』
ある程度歩いたところで振り返り、そう言ったマナカの顔は赤く染まり、シンジが今まで見たどんな表情よりも美しかった。
その表情に魅入られたシンジはしばらくそこから動く事が出来なかった。
………………………………
『お帰り、お兄ちゃん。』
一人で寂しく帰宅したシンジにカナミが声をかける。
『あぁ、ただいま。』
『その顔じゃ美味しいところはお預けってとこかな?』
『っつーか、お前はどこまで知ってた?……まぁ、良いや。ご察しのとおりだよ。』
苦笑しながら事実を告げるシンジ。
『…………………』
シンジの言葉に若干嬉しそうに微笑み、頬を染め押し黙るカナミ。
『どうした?』
そんなカナミを訝しげに見つめたあとシンジは声をかける。
『べ、……別に、お兄ちゃんの初体験が行われなくて安心したわけじゃ無いんだからね!勘違いしないでよっっ!!』
『………はい?』
またしても呆気に取られるシンジ。
『いや、ツンデレな妹の方が良いのかなって……』
『うぉい!!またそのネタかいっ!!』
冒頭をただ捻っただけのやりとりに即座にツッコミをいれるシンジ。
233 :
Y-275:2008/10/11(土) 11:00:26 ID:5NSFYcX/
『えへへ、でも、良かった……お兄ちゃんが変わっちゃうのなんてやだもん……』
そんな事を呟きながらシンジの胸に飛び込んでくるカナミ。
あれ?等と思ってしまうシンジ。
マナカに言われて思い出した回想。
マナカ同様カナミもその中で重大な事を言っていた気がする。
そんな事をシンジが思っていると、
『実はね…』
なんて言いながらカナミはシンジの胸から離れていく。
『こないだのテスト、ミホちゃんと勝負して負けちゃって…』
『………………』
あれ?なんかデジャヴュ?
シンジの中に嫌な予感が走る。
『それで、これ……』
またしても突き付けられる借用書(?)
そこにあるのは…
『また、これかよ!!しかも、また明日だし!!うぉい、妹よ!!』
『えへへ、ごめん。良いでしょ、減るものじゃ無いし。』
『良くねーー!!』
シンジの声が響き渡る。
騒々しくも楽しい、久しぶりのシンジにとってのホームタウンでの数日はこうして過ぎていく。
シンジがレンタルされるという話をどこからか聞き付けたチカがエーコを介して、
カナミに金銭貸借を持ちかけていることなど一切知らないまま。
234 :
Y-275:2008/10/11(土) 11:06:43 ID:5NSFYcX/
以上です。タイトルは
『レンタシンジ』
で。
レンタサイクルばりの語呂の良さということで。かなりおふざけが過ぎてしまいましたが……
遅ればせながら、傍観者氏、518氏乙でございます。
駄文乱文失礼しました。それでは失礼いたします。
Y-275氏GJ
なんだかんだで思春期が一番好きな俺に活力をありがとう!
Y-275氏乙
エースっぷりが板についてきましたな
マターリ
アリアのアナルと友達になりたい
アッー
はい、どうも郭です。延びに延びまくった、シンジ×エーコ・チカ・マホの最終章。
三人の家庭教師になったは良いが罪の意識を持ちつつも肉体関係を持ってしまったシンジ。
その結末は、、、まあ、皆さんの予想通りかとw
では、投下。
「あ……あぁン、いいッ!いいよぉ、シンちゃあん!」
「あ、あのな、エーコ。だから」
「あ、うン、あぅウん!シンちゃん、奥!奥までッ!!」
ぐちゅッ、ぐちゅッ、と激しい音に合わせて少女の口からは、獣の叫び声が迸っていた。
夢中になって腰を振り、小さな尻を突き出しては快楽を貪ろうとしていた。
一方の青年の方は――――後背位から少女を責めているにもかかわらず、どこか受け身の様子である。
(はぁぁ………でも、結局ヤっちゃってるんだから、俺もしょ〜がね〜っつ〜か)
やや自虐的に思いながらシンジはエーコのほっそりと形の良い脚を撫でまわし、
それからさらに激しく、深く交わらせるためにペニスを奥まで送り込んだ。
「あ!ひぃ!ひゃぁん!!」
処女喪失から既に数を忘れるほど交わったエーコのそこはシンジのペニスをしっかりとくわえこみ、
温かな蜜液を漏しては優しく包んでいた。
「う!あン、シンちゃん……シンちゃん、イイよぉ!あン!中まで、いっぱい!!」
ふたりの腰がぶつかり合うたびに、ぱちん、ぱちんとした破裂音にも似た音と、
エーコの膣の中から漏れる、跳ねるような水音が部屋に響いていた。
「え、エーコ……俺、あとちょっとで」
「う!うン!私も、もうイクから。良いよ、シンちゃんもイッて!」
「じゃ、じゃあ」
柔らかく締め上げられ、シンジはピストン運動を強く、早くしてゆく。
そして同時に、広がった薄褐色の菊穴に親指をずぶり、と挿れた。
「あ!あぁあ!イイ!そこ、いいよォ、シンちゃん!!」
手荒な愛撫に抵抗するどころか、エーコは恥穴への浸入を貪るように、また激しく腰をくねらせる。
(エーコの奴、すげえ乱れようだな……こりゃ、あと少しで後ろの穴もできそうかな?)
従妹の痴態に呆れながらも興奮してしまったシンジは、
彼女の直腸から分泌される粘膜のぬめった感触を指先に感じながら、ペニスをさらに激しく前後させる。
「ひゃぁ!あぁあッ!!……あ、あ、シンちゃん、くる!くるぅ!!」
きゅるきゅる、とエーコの膣内が収縮し、シンジのペニスを強く締めつけた。
と、同時に恥穴も、ぐにぐに、とシンジの親指を締めつけて―――
「あ………しん、ちゃぁん………あ」
「え、エーコ!あ、俺も」
"びゅッ!ぷ、ぴゅうッ!!"
シンジの熱い精がコンドームの中で弾けて、ゴム越しにエーコの膣奥を射抜く。
「あ………あ。あ、ン。あったかいよォ、シンちゃあん………」
達したエーコは、がくがく、と震えた後、言葉を失って脱力した。
小さなからだは硬直し、ずるずると崩れ落ちていく。
「は………ぁ、ふぅ………」
精液をコンドームの中に吐き出しながら、シンジは抜け殻のようになったエーコを優しく抱き起こした。
まだ繋がったままの結合部は、なおもシンジのペニスを緩く締めつけていた。
「大丈夫か、エーコ?今日のお前、ちょっと」
「えへへ。だって、来週からもうエッチ禁止だもん。思いっきり感じようとしたら、気絶しそうになっちゃったよ。
ありがとう、シンちゃん!すご〜〜く、気持ち良かったよ!」
「はぁ。ま、そりゃどうも」
「本当はまだしたいけど。明日はチカの番だよね?シンちゃん」
「そ、そうだな、明日はチカちゃんの番だ」
「じゃ、これくらいで止めとかないとチカに怒られるね。えへ、明日は思いっきりチカをイカせてあげてね!」
「ああ、がんば……るわ」
(しかし、これっていいのかなあ?)
今更のように思うシンジだが、エーコはニコニコと罪の意識ゼロの笑顔なのであった。
♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀
家庭教師シンジがエーコ・チカ・マホの順に関係を持ってしまってから、
既に一年が過ぎようとしていた。まずエーコにあっさりと全てがバレてしまい、
チカ・マホもやがてそれぞれがシンジと三人が関係を持ってしまったことを知るようになった。
その時点で、己が責められ、四人の関係が破綻することを覚悟していたシンジだったが――――
£
「で?どうするの?マホ、チカ」
「ど、どうするって」
「家庭教師やめて、シンちゃんと別れる?一応断っておくけど、私はやめる気ないよ?
シンちゃんとエッチするのも、家庭教師をお願いするのも」
「!私は、シンジさんと別れたくない!」
「わ、私だって!城島さんと、別れるなんて、考えたこと、ない!」
「あのね、君ら、一応俺の意見も」
「城島さんは」
「シンちゃんは」
「シンジさんは」
「「「黙っていて!!!」」」
「……………はい」
シンジのアパートで三人が集まり、それはそれは険悪な雰囲気の中、断罪裁判が行われようとしていた。
「うん、ふたりともシンちゃんと別れる気はない、んで私も別れる気はない。じゃあ、結論はひとつじゃん」
「結論って……」
「なによ、エーコ」
「私たち三人で、シンちゃんを共有するしかないってことよ。
どうせシンちゃんには私たちのうち誰かを選ぶなんてできないんでしょ?」
「……………いや、その」
なにか言おうとしたシンジだったが、思いっきり険のある六つの瞳が自分に向いてきて、
結局なにも言えず口籠もるしかなかった。
「ね?ま、こういう優柔不断のシンちゃんのことをイヤになったって言うんなら、別に良いけど」
「で、でも……私は、やっぱりシンジさんが」
「………そういうところも、城島さんの優しさだって、私は思うの」
「でしょ?だからさ〜〜〜、三人でシンちゃんと付き合おうよ!私たちは今までどおり友達だし、
それを止めるのも私は嫌なんだ。ね?」
「………私は、エーコやマホと友達でいたい」
「それは、私も一緒だけど」
「へへ、決まりね?それにさ、一対一でデートとかも良いけど、
今度四人でどっか遊びにいくとかもありじゃない?そういうのって、なんか楽しそうだし」
「…………言われてみれば」
「悪くないかも」
「なんなら、4Pも」
「「それは嫌」」
――――そんな訳で。結局、一年以上ずっとシンジは、
エーコ・チカ・マホの三人との家庭教師及び肉体関係を続けることになってしまったのであった。
最初の頃こそどこかぎこちなかったこの四角関係だったが。
「ねえね、明日は四人で海に遊びに行こうよ!もちろん泊まりね!」
「お弁当作ってきますからね?シンジさん」
「じゃ、宿は私が手配しておくね」
「え〜〜〜っと、あの、俺、明日ちょっと」
「後はレンタカーお願いね、シンちゃん」
「…………はい」
相変わらず逆らえないシンジだったが、それなりに関係が出来上がれば慣れてしまうもので。
しかも女子生徒三人+家庭教師という構成からか泊まりで遊びにいったりしても、
それぞれの家族から怪しまれる事が無く、その結果。
「えへへ………じゃ、今日は」
「思いっきり」
「え、エッチしますよ?城島さん」
「………やっぱ、するの?」
「「「は〜〜〜い♪」」」
さすがに4Pこそ無かったものの、
「!あ!んンッ!シンちゃん………バックだと、いっぱい擦れて、いいよぉ、シンちゃあん!」
「シンジさん……好き、大好き……あ。あッ!」
「はぁ………城島さん、ダメ。やぁんッ、はあァ……」
£
結局、"合宿"と称したお泊まり勉強会では一晩に三人と各2回ずついたしてしまうという、
誠にありがたくも突かれる、もとい疲れる二泊三日を過ごすことになったりして。
(あんときゃぁ………次の日、なんか目一杯だったもんな、俺)
その日のことを思い出すと、さすがにげっそりとしてしまうシンジであった。
「?どうしたんですか、シンジさん」
「ん、いや、別に、なにもないんだけどさ」
「シンジさん………気持ち良く、なって下さい」
"ちゅ………め、ねろ〜〜"
頬を赤く染めると、チカはシンジのペニスの先端にキスをして。
そして、亀頭と包皮の境目を、愛おしそうに舐め回す。
(はぁぁ………しかし、本当にこれで良いのかな、俺もみんなも)
まだ幼さの残る美少女にねっとりとしたフェラをさせているという罪の意識と、抗い難い快感という、
相反するふたつの感情に苛まれながら、シンジはどうにもできずチカに身を任せていた。
「んッ……シンり、さん……ん、おいしい、です、シンジさんの……おひんちん」
"くッ……はぷッ、くちゅ、ぷちゅッ"
そんなシンジの思いも知らず、チカはただ一心にシンジのペニスをくわえ、フェラを続けている。
(でも……あのチカちゃんが、なあ……っと、おう!)
"ふに……"
潤んだ目でフェラをしていたチカは、ブラを脱ぐと胸の谷間でペニスを挟んだ。
その柔らかな感触に、思わず仰け反りかえってしまうシンジ。
かつてはまだ膨らみかけだったチカの乳房も、シンジとセックスを重ねるうち順調に成長してゆき―――
今では、かなりの量感を誇るものになっていた。
"むぬッ……ぐにッ、ちゅろッ、ぺちゅッ、ぺろっ"
乳房で挟みながら、夢中になってペニスを舐め続けていたチカは、顔を上げるとシンジに微笑んだ。
「どうですか?シンジさん」
「……うん。すごく気持良いよ」
「ふふ、良かった。一生懸命、練習したんですから」
「れ、練習って」
「挟めるようになってから、バナナで何度も試してみたりしたんです。うふ、初めてにしては、上手でしょ?」
淫靡な笑みのままチカは再びペニスを口に含んで、今度は喉の奥までそれを飲みこんでいく。
"くぷッ、くぽっ、はぷぅッ"
(………この子もしかし、どんどんエッチになっちゃうんだもんなあ………)
ディープスロートされながら、改めてそう思うシンジであった。
1年近い歳月を経て、三人の中で心身共に最も変貌を遂げたのは他ならぬチカだろう。
ふくよかさを漂わせつつもまだ少女期特有の華奢さを残していたチカの肢体は、
シンジとのセックスに明け暮れるうちに、体育会系の他のふたりの引き締まった肢体とは、
明らかに異なる成長の仕方を見せていた。エーコとマホから羨ましがられるほど成長した胸も、
ふっくらとしたお尻も、全て女性的な肉体へと完成しつつあった。また不思議なもので、
数え切れぬほどセックスを重ねてもチカの清冽な美しさは失われるどころかさらに磨きがかかり―――
今ではシンジと一緒に町を歩けば男の多くが振り返るような美少女へと成長を遂げていた。
「あ!ち、チカちゃん、お、俺、も、でちゃ」
"ぴゅッ!ぱちゃッ!びゅッ、ビュクッ!"
「あっ………ふ、ふふッ、ん……っ、んくッ」
"ぐぷ……ちゅう、ちゅるるぅッ"
堪らずシンジが射精すると、ぞくり、とするくらい嫣然とした笑みを浮かべたチカが精液を飲み、
そして貪欲にちゅるちゅるとそれを吸う。
(はぁ〜〜〜、確かに、気持ち良いんだけどさ)
精を吐き出しながらぴくぴくと微動しているペニスを嬉しそうに吸い上げているチカ。
普段の清楚さが信じられないほど妖艶な彼女の表情を見ながら、シンジはまたも心中で溜息をついた。
「……くん、こくッ。昨日、エーコとしてきたせいですね。ちょっと薄いですよ、シンジさん」
「!ゴメンね、チカちゃん。なにせ、昨日は、その」
「うふ、良いんですよ。でもその代り、今日は私と思いっきりエッチしてもらいますからね?」
「………うん」
シンジの複雑な胸中も知ってか知らずか――チカは曇りのない笑顔を浮かべると、
用意していたコンドームの封を破り、そしてそれを口にくわえると器用にペニスに装着していった。
£
「すぐに二回目でも、大丈夫ですよね。じゃあ、いきますよ、シンジさん………あ。ん、はいって、くるゥ……」
"ず………ぐ、にゅぶ……"
「っ、あ……ち、チカ、ちゃん」
いったん両手でシンジの肩につかまって体勢を整えてから、
チカは右手をペニスに伸ばすとそれを自分の中に導き入れてくる。
ぬるり、としたチカの膣内の感触を感じてすぐにシンジのペニスは硬度を取り戻す。
「ん。……あ、かたくなってきたぁ。シンジさんの……おちんちん」
"ぐちゅッ、ずるぅ……、ず"
貪欲に。より、深く。挿入を、促すように。
チカは腰をゆっくりとうねらせながら、自分の中にずぶずぶとペニスを沈めてゆく。
「う、うわ、チカちゃん、それ気持ち良すぎだよ!」
「うふふ………良いでしょ?私。エーコより、マホより」
「!あ、あの、それは」
「んふ、冗談ですよ。でも、私が一番先にシンジさんを好きになって、一番シンジさんが大好きで、
それで、一番エッチなんですからね。うふふ………」
楽しそうに言うチカだが、その表情は―――臈長けた遊女のような、凄惨ともいって良いもので。
シンジは、恐怖心すら感じながらも、しかしとてつもない快楽には勝てず、溺れてしまうのであった。
"くちゅッ、ぐちゅっ、ずるぅッ!にちゃッ"
「あ……ン。あ、シンジさん、好き。………あ、大好きです、シンジさん、あ、あぁン!」
さらに激しく。腰を揺らし、チカがシンジのペニスを包み、きゅぅうううっ、と締めつける。
「ち、チカちゃん、そんな強くさ、されちゃうと」
"ず、ずぷッ!ずぽんッ!!ずぶぅ!"
「!あ……シンジさん、ゃぁ……あ、ン!き、も、ち。い、い……」
シンジの言葉も耳に入らない様子で、ひたすら快楽を貪り尽くすように腰を振り続けるチカ。
(聞いちゃ……いないよね、はぁ………)
諦めたように、シンジもチカの動きに合わせてペニスを動かす。
"ぬぷぅッ!んぬちゅッ!ずぷずッ!!"
「あ、あぁン。いいです……あ!気持ちいい。好き……シンジさん、好きぃ!」
奥深くまでの浸入に、甘えるように鳴声をあげるチカ。長い黒髪が乱れ、白い乳房が柔らかに揺れる。
"ちゅうッ"
「はぁン。ひゃぁん!もっと吸ってください、シンジさぁん!」
たぷたぷと揺れる乳房を間近で見つめているうち、思わずシンジがチカの乳首に口をつけて吸うと、
チカはさらにびくびくっ、とからだを跳ねさせて。そして、思いっきり脚をシンジに絡めて締めつけてきた。
"ぎゅうううッ!!"
「わ!わわわ、ち、チカちゃん!!!!!!!!!!!!!」
あまりの圧力にシンジは耐えられず、吼えるような声と共に、
"びッ!!ぶびゅうッ!!びゅるるるるっ、びゅプゥッ!!!!!"
今日二度目の精を、チカの中でしたたかに発射した。
「にゃ……。はぁン。………ひ、あ、あったかくて、気持ちイイですぅ……シンジさん」
絶頂に達し、ぷつん、と糸が切れたようにチカはシンジの胸に倒れ込んだ。
"きゅ…ぐ、きゅぅぅ……"
(わ……あ、あ、気持ち良すぎだって………)
そして、なおも彼女の蜜肉は、シンジのペニスを緩慢に締め続けていた。
"びゅ……びゅ、どくッ"
犯されるように。搾り取られるように。シンジも、精を吐き尽くす。
「…………」
「…………」
それから―――チカは、シンジの胸に顔を埋めたまま、動こうとしなかった。シンジも、無言のままで。
「………チカちゃん?」
しばらく、彼女の髪を労るように撫でていたシンジだったが。
時折思い出したように震えるだけのチカが少々心配になってきて、声をかけた。
「ふふっ。気持ち良かったですか?シンジさん」
「う、うん。気持ち良かったよ。ありがとう、チカちゃん」
ようやく顔を上げたチカは、白い頬を真っ赤に染めて、満足そうな表情で。そして、にっこりと微笑むと。
"ずる……つ……"
£
「あ……ご、ゴメン、チカちゃん」
自分の中で萎れていたシンジのペニスを抜き出して、使用済みのコンドームを丁寧に外した。
「良いんですよ。うふ、キレイにしてあげますね?」
"ちゅ、ちゅッ。ちゅろぉ〜〜〜、ちゅるッ"
チカはペニスに愛おしそうにキスをして。尿道の先端から吹き出た精を舐め、吸い取る。
「んッ……好き。シンジさんの、おちんちん」
「あの、そんなにしなくても」
「いいんです。私が好きでしてるんですから。ねえ、シンジさん?明日は、マホの番ですよね」
「うん……」
「シンジさん?昨日、エーコと何回したか当ててあげましょうか?」
「え?」
「さ・ん・か・い」
「…………」
「どうです?当たったでしょ、シンジさん」
「……あたり、だけど。でも、なんで分ったの?」
「ふふ、分っちゃうんですよ。だって私とシンジさんは、つながってるから。からだも、心も。だから………」
"ちゅッ………ちゅ、ちろ"
「!?!ちち、チカちゃん?」
ペニスから口を離すと、チカは頭を移動させ、シンジの乳首にキスをして。
そして、それの周りを、円を描くようにして舐め回す。
「エーコと三回したってことは、まだ私の分は、あと二回残ってるってことですよね?」
「え?ち、ちょっと待ってよ。だってもう二回」
「うふ。最初のは、お口でしたから、数に入ってません」
「!?そ、そりゃないよ、チカちゃん!」
「私は、欲張りなんです。知ってたでしょ?シンジさん。
それなのに、お口でしたときに出しちゃった、シンジさんが悪いんですよ?」
「あ………チカちゃん、あ!」
つんつん、と小さく紅いチカの舌がシンジの乳首をつついて刺激する。
それはまるで別の生き物のように。素早く、巧みに、動いて。
「うふふ。シンジさんの性感帯ならほとんど全部、知ってるんですから」
「ちょ、ちょっと、マジで」
「ふふッ、そんなこと言いながら、もうかたくなってるじゃないですか。シンジさんのおちんちん」
乳首へのキスを続けながら、くにくに、とチカが小さな手でペニスを撫でてきた。
(な、情けない………我ながら、情けない)
確かにそこは、シンジの意志とは全く別に、またも回復してきていて。
「でも、もう少し、可愛がってあげますね?あと二回しかできないんですから、
ゆっくり時間をかけて、シンジさんにエッチなことをいっぱいしてあげますから………」
ちょっとだけ、名残惜しそうに微笑むと。チカはペニスを揉みしだき続けながら、
舌先をさらに乳首から、腋の下へと這わしてゆく。
「あ。チカちゃん、わぁ!」
「うふふ、ここも弱いんですよね、シンジさんは。まだですよ?まだ、いっぱい気持ち良くなって下さい。
私も、後でいっぱいシンジさんに気持ち良くしてもらいますから………」
ペニスから睾丸へと手を伸ばすと、チカは柔らかく、ほぐすように。それを指先と手のひらで、揉む。
「ん……シンジさん、好き……」
"ちゅッ…かぷっ"
そして、シンジの首筋にキスをしてから、甘くそこを噛んだ。
(ああ………もう、どうにでも、してくれ)
諦めたように四肢を投げ出すシンジだが、チカの愛撫による快楽からは逃れられそうもなく。
「あ、うふふ、もうこんなにおっきくなってる、シンジさん」
楽しそうにペニスと睾丸を弄くり回しながら、チカはちろちろと舌先で的確にシンジの性感帯を舐める。
そのたびに、シンジのペニスはかたく、巨きくなっていく。
「もういいですね?うふ。私は、もう準備できてますから。今度はココで……気持ち良くなって下さい」
そう言うとチカが脚を開いて、指先で陰部をくちゅ、と拡げてみせる。
そこは、汚れのないピンク色で。シンジを誘うように、てらてらと薄朱色の光沢を放っていた。
"ごくッ"
£
拒むこともできず――いや、既に欲情してしまって――シンジは本日二枚目のコンドームを装着すると、
ペニスに手を添え、チカの中へとずぶずぶとそれを埋め込んでいった。
"ぐ……ぐちゅ、く、ぬう……"
「あ、ン!やぁン。さっきより、元気です、シンジさんの」
シンジの背中に両手を回し、歓喜の声をあげて迎え入れるチカ。そして、シンジも。
"ぐちゅッ、くちゅ、ぶちゅっ、ずるっぅ!!"
ピストン運動を徐々に、徐々に激しくしていった。
「うあ、ち、チカちゃん、あ、すごく……いいよ、チカちゃん」
「あ!あぁ、ン………ぁ、あ、あ。ひゃぁン!シンジさん……私も、きもち、いい……あ!ですぅ!」
甘い叫び声をあげたチカが両脚を密着させてくると、
彼女の蜜肉が、ぐにぐに、と中で微妙に痙攣するようにしてペニスに絡みついて、強く締めつけてきた。
「あ!ち、チカちゃん!!わ!」
(このまま……狂ってしまうしか、ないのかな)
荒れ狂う快楽の渦に身を任せて、シンジはそんなことを思いながら、腰を、振って。
♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀
「疲れてますよね?城島さん」
「ん……ゴメンね、マホちゃん」
「しょうがないですよね、一昨日からずっとですし。お疲れ様です」
「ありがとう……」
とんとん、とマホはシンジの肩を軽く叩いていた。それは、優しく、彼の心を癒すようで。
シンジがここ二日間、肉体的にも精神的にもぐったりと疲れてしまったのは彼女の言うとおりだった。
「後悔、してますか?」
「え?」
「私たち、三人とこんな風に、なっちゃったこと」
「後悔するなら、もう、とっくの昔に……それより、本当にこれで、良いのかなあって。
それだけは、思うけど。マホちゃんも、エーコも、チカちゃんも」
「あは。それって、後悔ですよ、城島さん?」
「………そっか」
苦笑する、シンジとマホ。ふたりの間には、どこか和やかな空気が漂っていた。
(なんか……マホちゃんといるのが、一番落ち着くんだよな)
確かに、今のシンジにとって最も一緒にいて安心できるのがマホだった。
いつも貪欲なまでにセックスを求めてくるエーコやチカと違い、
マホにはまだ、生まれ持っての育ちの良さからくる羞じらいが消えておらず―――
また彼女もシンジとはもっと恋人同士らしい、甘い空気を共有したいという気持ちが強いため、
すぐにセックス、という雰囲気にはならないのであった。
"ぎゅッ"
「?マホちゃん?」
肩を叩いていた、マホが――ふ、っと後ろから抱きついてきた。チカほどの豊かさはないが、
この1年のうちにそれなりに成長した乳房の感触を、背中に感じた。
「私は………後悔、してませんよ?」
「……そう?」
「城島さんのおかげで、エーコともチカとも前より仲良くなれたと思うし。
城島さんに勉強を教えてもらってなかったら、ふたりと同じ雁ノ巣女子なんて、絶対無理だったし」
「そうだね。なんとか、ここまできたんだもんね」
そう、来月。マホとエーコとチカは、同じ女子高を受験することになっていた。
今週は受験前の最後に三人おのおのがシンジとの時間(もちろん、セックス込みで)を
楽しむということで取り決めた、いわば『最後のやりまくり週間』なのであった。
「感謝してます。私」
「ん〜〜〜、でもね。君たちとあんなことになっちゃった俺みたいな奴で、本当に良かったのかなあ、
って思うこともあったけど……って言うか、今でも思ってるんだけど」
「あは。でも、城島さん以外の人に家庭教師になってもらうなんて、もう考えられなかったから。
……それに、私が好きになる人も、城島さん以外考えられないから」
「………マホちゃん?」
£
シンジは、背中が温く―――濡れていることに気付いて。
「すいません。後ろ、向かないで下さい。ひどい顔、してるから………ダメだな、私。
泣くのは………泣いて良いのは、合格したときだけだって決めてたのに………」
初めの頃の刺々しい態度はどこへやら。ちょっと歪んだ恋人関係を続けるうち、
マホはシンジにだけは心を開くようになってきていた。
二人でいるときだけは、名前で呼んで欲しいと望んだのも彼女の方からだった。
普段エーコやチカといるときですら、どこか意地っ張りのところのあるマホだが、
シンジとふたりだけの時間には泣き虫で、寂しがりやの少女になってしまって。
"ぎゅっ"
シンジは自分の背中に回していた、マホの手を握った。少しだけ、冷たかった。
「大丈夫だよ……マホちゃん。俺が、ついてるから」
「………はい」
「三人とも、絶対合格するよ。だってみんな、頑張ってるんだから」
「私、私……良かったです。城島さんに、会えて」
シンジの背中で泣き続けるマホ。その手を、シンジはただずっと、握り続けていた。
「……もう、そっちを向いても良い?」
「は、い………」
しばらく泣いていたマホに、向き合う。目は赤くて、頬に涙の跡があって。
シンジは、彼女がたまらなく愛おしくなって、ただ、抱き寄せる。
「大丈夫……マホちゃん、きっと大丈夫だから」
「城島さん……」
"ちゅ、ちゅッ"
ふたりは、自然と唇を合わせて。そして、すぐにシンジは舌を、彼女の口内に挿れた。
「ん…・‥あ‥…、っむ」
陽焼けしたマホの肌に、朱が射していく。そして、ふたりは夢中になってキスを続ける。
"つ・…‥"
シンジは、唇を離すと、マホの頬にもキスをして。少しだけ塩辛い、乾いた涙を舐めとる。
「ふぁ……あ。あ、じょ、城島さ、ん」
「なに?マホちゃん」
「あの。昨日も一昨日も、いっぱい。えっと……してきたと、思うから。
無理だったらそう言って欲しいんですけど。あの、今日、私と……」
「エッチしても、良いかな?マホちゃん」
「!!あ。あの、気を、使わなくても……」
「俺って、やっぱドスケベなんだろうね」
「は、い?」
「いや、正直さ、昨日までエーコやマホちゃんとエッチしてきたのに、今日マホちゃんの可愛い顔見てたら、
ぶっちゃけすげえしたくなっちゃったって言うか。つくづく男って悲しいな〜〜〜って思うよ」
「………コメントのしようが無いんですけど」
「ははは、そうだよね、ゴメン。それはともかく。ダメ?マホちゃん」
「断れる、わけないじゃないですか。城島さんのバカ……」
「じゃ、決まりってことで」
「あ……」
シンジがマホを抱きかかえると、ベッドに横たえた。
ちょっとだけ目を見開いたマホだが、すぐに素直にシンジにからだを預けて身を任せた。
「でも背、伸びたよな〜〜マホちゃんは」
「……もう少し、胸も大きくなって欲しかったんですけど」
「はは、今でも十分スタイル良いのに?っと、ホラ」
「あ……やだ、城島さんの、エッチ……」
カーディガンを脱がしてシャツ越しに胸にタッチすると、可愛らしく恥ずかしがるマホ。
三人の中で一番小柄だったマホだが、中二の終わり頃から急速に背が伸び、
今では160p半ばにまで成長していた。そして部活動に熱心に取り組んでいたせいか、
ほとんど贅肉らしい贅肉のない、すらりとしたモデル体型へと変貌を遂げていた。
「はは。ずっと一緒にいて、君を見てたから、そう思うんだよ。キレイになったよ、マホちゃん」
「……そんなこと、言わないで下さい……」
恥じらいながらも、シンジに触れられるまま、キスされるがまま――マホは、頬を赤くしていく。
£
「ん………じょうじま、さ、ん……」
"ちゅ、ちゅ"
頬に、瞼に、耳朶に、鼻梁に、優しいキスを続けるシンジ。
間近で見てようやく気付くくらい小さく、彼女の鼻梁には少しだけソバカスがあった。
マホは結構それを気にしているようだが、全体的にクールで男顔の整ったマホの顔立ちに
それは親しみやすさを与えていて、シンジは、それがとてもチャーミングだと思っていた。
「マホちゃん、脱がしてもいい?」
「はい……」
ほっそりとした上半身から、服を脱がす。ブラをとると、日焼け跡と素肌の境目がより一層際だっていた。
"ちゅる"
シンジは、ゆっくりと可愛らしいピンクの乳首を、口に含む。
「ん ……は ぁ、あ……ふ」
マホの吐息が、シンジの髪に吹きかかる。ぬるい息に誘われるように、スカートの中に指を、入れる。
"す……"
「は……だ、やあ…… ぁ。ン」
ぷっくりともりあがった丘をショーツ越しに撫でると、ひくん、とからだを跳ねさせて、大きな息を吐く。
(う〜〜ん、色っぽい)
普段はエーコやチカに比べてさっぱりとした男性的な性格のマホなのだが、
セックスのときは途端に弱々しくなってしまい、それはシンジの欲情をいつも刺激してきて。
"むつ……く、すふ……"
「あ……ぁ。あ!ん、はぁ……や、だめぇ!」
ショーツの中に指を入れて蜜口に触れると、マホがひときわ切ない喘ぎ声を漏した。
「あったかいね、マホちゃんのココ」
「ん……や、です。言わないで。恥ずかしい……」
顔を両手で覆ってしまうマホだが、シンジはそのまま、スカートを脱がし、ショーツも一気に脱がした。
"くちゅ……じゅ、ぅ"
「ふ……あ、ぁ……だ、め」
拒絶の言葉を発するマホだが、そこは既に薄い陰毛までたっぷりと湿っていて。
濡れた肉襞を開いて中指を挿れると、容易にそれを呑み込んだ。
"にちゃッ・‥…ちゅくッ"
「は、はぁぁ――ッ。は、はぅうう………」
シンジは、わざと音をたてるようにそこを掻き混ぜる。
それに応えてマホが上の口から吐息を漏すたび、下の口からは愛液が漏れていく。
「もう、いいかな?マホちゃん」
「ん、は……は、い………」
"ちゅ"
快楽に身を浸しながら、素直に頷いたマホが可愛くて。シンジはにっこりと笑って彼女の頬にキスした。
そしてマホの両脚を大きく開かせると、ペニスにコンドームを装着して入り口にその先端を触れさせた。
「あ……じょうじま、さん……」
「いくね、マホちゃん」
「はい………きてください」
"ず……ぬ、ず、ずぷッ……"
「は……あ。は。ひゃ あ ん」
(なんだかんだで結局三人ともしちゃってるんだから、なあ)
狭いマホの蜜襞の感触を味わいながらそんなことを思うシンジだったが、
彼自身も既に欲情しきっており―――ぐいぐい、と緩やかにペニスを奥へと挿れてゆく。
"ぐ……ぐ、に……にゅ……"
「はァッ。 は、あ―――ッ。あ、ン」
(しかし、まあ。喘ぎ声でも女の子によって結構違うんだよな)
切なそうなマホの表情を見ながら、妙に冷静に観察しているシンジ。
今週は『やりまくり週間』のおかげで、三者三様の痴態を改めてじっくりと見ることができたわけで。
(エーコは絶叫タイプ、チカちゃんは甘え声タイプ、マホちゃんは溜息タイプっつ〜〜感じなんだよな)
「は……あ。ふぅ――――ッ!!あ、ン。城島さん……」
"ぶ!ぬぶちゅッ!!ぬぶぶッぅ!!"
シンジに突かれるたび、マホの口からは荒い吐息が漏れてきて。そして、艶やかに表情が歪む。
£
エーコやチカとのセックスは、己の精を全て吸い尽くされそうなくらい激しくて貪欲なもので、
シンジにとっては受け身にならざるを得ないものだったが―――
マホとの交合は、今日のようにシンジの方から欲情してしまうのが常だった。
「ん……く!ふン……あ。やぁ………」
シンジの思うとおりマホの喘ぎ声は吐息混じりのもので、
彼女は高ぶってしまう自分が恥ずかしいのか、吐息と一緒にいつも否定形の言葉を呟くのだった。
それは、ほかのふたりに比べて逆にひどく扇情的で。
加虐的な気持ちになってしまったシンジは、腰の動きを止めると、マホの耳元に唇を寄せる。
「?………じょうじま、さ、ん?」
「マホちゃん、嫌?」
「……え?」
「いっつもイヤ、とかダメ、って言うじゃん。エッチの最中。そんなに嫌?」
「………あの。違うんです。い、イヤじゃないんです。ただ………あの」
「言って?」
「私、声……大きいから。それで、恥ずかしく、なっちゃって……」
「声が大きいってことは、気持ち良いって証拠だよ。それが、恥ずかしいの?」
「だって、私………やっぱり、や、です。そんなに、見つめないで下さい」
じっと自分の目を見つめてくるシンジが、恥ずかしくて。マホは、両手で顔を隠してしまう。
そんな彼女が愛おしくて。シンジは微笑むと、意地悪をするように。悪戯をするように。
「じゃ、もっと気持ち良くなって……ホラ」
「あ、あン!や、やぁン!」
マホの背中に手を回して薄く浮き出た背骨をとんとん、と指先で軽く撫でるように触れると、
マホが甲高い声で叫んだ。そこはシンジだけが知る、彼女の一番弱い性感帯だった。
「こうされるのも、嫌?」
「いや………城島さん、やめて……きゃッ!?」
"ず………ちゅッ"
恥ずかしがるマホが可愛くて―――シンジはペニスを抜いて体勢を変えると、
素早くマホの背中に回って、背骨にキスをした。
「キレイだよ、マホちゃんのここ」
「嘘です。私なんてガリガリで」
「ダメだよ。最初にエッチしたとき、言ったじゃん。そう言うことは、言っちゃダメだって」
「……え?」
「私なんて、ことは言っちゃダメだよ。マホちゃんは、すごくキレイだから」
「…………」
マホは、それきり無言になって。シンジも無言で、彼女の背骨のひとつひとつに。
"ちゅッ、ちゅ、ちゅッ"
腰の方から、舐め上げるように順にキスをしていく。
「ウん………あ、ぁ、は………」
そのたびに、マホのすらりとした細い背中がぶるぶるっ、と大きく震える。
彼女の震えを唇から吸い取るように、シンジはまた強く、背骨に唇をつけてゆく。
"す・‥…くちゅ……"
「ん!………ん、ん〜〜〜ッ」
キスを続けながら、左手でマホのもう一つの弱点である彼女の脇腹をさすり―――
そして、蜜口に右の中指を挿れた。中断された交合のときと変わらず、そこはぬるく湿っていた。
"ちゅッ、つる、つろ……くちゅ、ぐちゅ"
「!あ………ン。ぁ」
突き出た背骨を舐め回しながら、柔らかな脇腹を触りながら、指先で蜜肉を掻き回すようにしながら。
シンジは夢中になってマホを愛撫する。マホは忍ぶような小さな声で快感に耐えていたが―――
「ん……や、だ、め………あ!や!あ、あぁぁッ!!!」
"ぴ……ぷしゅ……"
執拗なまでのシンジの愛撫に、限界になったマホは耐えきれずに達してしまい、
蜜肉から愛液をたっぷりと漏してシンジの手のひらを濡らした。
「あ……や………あ……」
(ああ………やっぱり、この子は)
キレイだ、とシンジはようやく、今更。気付いたように、改めてマホの顔に魅入った後―――
£
「ま、マホちゃん!」
「あ!」
我慢できなくなったシンジは、いきなり怒張しきったペニスをマホの中に挿入した。
絶頂を迎えた直後のそこは、まだひくひくと微動しているようで。
浸入してきた男根を、柔らかく拒むように、くぅぃぃぃぃ、と締めてきた。
(う・‥…うわ、さっきより、すげえ締まる………)
"にゅぶッ!!ぬぶッ!!"
本能のままシンジは、マホの奥へ、深くへとペニスを突き立てる。
「ぁ……あ、は!ぁ。あ。はぁ―――ッ!!!あ、だめぇ……」
口ではそう言いながら、マホもシンジの背中にしっかりと両手を回して密着し、
達したすぐ後の疲労感も忘れて再び快楽を貪るように声を洩らしていた。
"ぐ!くちぃッ!!ぬう゛ッ!!ぐちゅッ!!"
「あ!ま、マホちゃん!あ……ま、マホちゃん……」
「ん……はァっ!じょう……じ、ま、さん!あ……はァ―――ッ!好き……じょうじま、さん!」
二人は―――やがて、同時に。躯の芯まで、愉悦に、熔けた。
"びゅ!ピビュッ!! びぃゅ!! ぶぷッ!!!"
"ぷ……ぷしゅッツ、にゅるぅる!!"
「「あ……あぁ―――ッ!!」」
ふたりは忘我の境地に達し、そして、それぞれ。言葉にならない、叫び声をあげた。
「「………………」」
また、ふたりは無言になって。お互いのからだを温め合うように、そのまま抱き合っていた。
マホには、シンジの体温が。シンジには、マホの体温が心地よくて。抱き合っていた。
「………マホちゃん」
短い沈黙のあと、シンジがマホの瞳をのぞき込んだ。
「なんですか?」
「俺………俺、もしかしたら。いや、違うな……多分、間違いなく、君のことを……」
"ちゅッ"
なおも言葉を継ごうとしたシンジの唇を、マホの唇が塞いだ。
「っんぐ……………マ、マホちゃん?」
「ダメですよ、城島さん」
「え?」
「そこから先は、言っちゃダメ。私たちは、決めたんです。城島さんを、私たち三人の恋人にするって。
だから、言っちゃダメです」
「…………マホちゃん」
「でも、嬉しいです。そう、思ってくれたことは、すごく嬉しいから。だから」
マホが、ぎゅっとシンジに抱きついてきた。背は伸びたものの、やはり彼女のからだは全体に華奢で。
シンジは、そんなマホのからだを愛おしむように、優しく抱きしめるしか、なかった――――
♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀ ♂ ♀
「あああ!!あ、あったよ!シンちゃん!」
「私も、ありました!!シンジさん」
「う……ううッ、城島さん、わたしも………」
「やったじゃん!!!おめでとう、三人とも!!」
そして、合格発表当日―――そこには、志望校の掲示板の前で喜び合う、
エーコ、チカ、マホの三人と、シンジの姿があった。
「わ〜〜い、また一緒だねッ!!チカ!マホ!」
「そうだね、エーコ!嬉しい!すごく嬉しいです、シンジさん!」
「私……私、城島さん、まだ信じられません」
「みんな、すごく頑張ったからだよ。本当、おめでとう」
「えへへ、でね、シンちゃん?」
「ん?あ、さては合格祝いか?なんでも好きなもの、と言いたいところだが、三人分となるとちょっと……」
「うふ。その合格祝いなんですけど………」
「も、もう決めてありますから」
「え?」
£
「私たち三人ともね、高校に入ってからもシンちゃんに家庭教師続けて欲しいって親にお願いしたんだ!」
「そしたら、みんなOKで」
「!?!!まま、マジで?おい、俺はまだ受けるとは……」
「それと合格記念旅行も、もう予約しましたから。もちろん城島さんとわたしたち三人で」
「………って、君ら初めっからそのつもりで」
「へへへ。また、いっぱいしようね!シンちゃん」
「今度は、さんにんと同時にします?シンジさん?」
「!私、それはちょっと………ね?城島さん。ふたりっきりがやっぱり」
「………はぁぁぁぁぁ」
盛大に溜息をつくシンジだが、運命からは逃れられそうもない。
「わ〜〜い、これからも一緒だよ!シンちゃんとも、みんなとも」
「うふ、ずっと一緒にいれたら良いですね、このまま……」
「嬉しいです。私、とにかく嬉しいです!」
そして、美少女三人はそんな青年の腕にそれぞれ抱きついてきて、きゃいきゃいと嬌声を発していた。
周囲からすれば、それは微笑ましい風景に見えただろう。だが、その中心にいるシンジは、、、
(とりあえず………旅行の間だけでも、強壮剤とか、飲んどくか………はぁぁぁ)
げっそりとした表情のまま、心の中で溜息をつくのであった――――
END
今回は以上。タイトルは『Some Girls#Outro』でお願いします>>Wiki管理人様
月イチペースでの投稿ですが、最近になって生徒会単行本を読み返してハマってますw
嫁は断然ムツミ派なのですが、私はシノが結構、キてます。そのうち生徒会で本番有りSSを書きたいな。
では股。
乙です>郭氏
お体だけは無理なさらぬように
郭氏GJ!
ふと思ったが職人同士の共作というのは今まであったのだろうか?
○○氏が起、××氏が承、△△氏が転、□□氏が結、という
なければぜひ読んで見たいが贅沢であろうか?
>>256 シリトリで、偶然共作が出来上がったことはあったな。
数人の職人が無名で参加していたっぽい。新保管庫に入っているから見てみ。
巨匠、ついに勃つ!
郭氏GJ!
259 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 23:36:25 ID:yDZKoMBx
>>256 共作とは少し違うが、トマソン氏の作品の後日談を郭氏が書いたことはあるな
あの流れが広まって二次作品天国になったらそれはそれで面白そうだが
まあ職人さんたち次第だからのう
おっと、郭氏GJ!
>>259 マサとアヤナの保育園の話だよね親戚が出てきたり
共同とかではないけどもうこのスレではケイの苗字が木佐貫で通っていたりもするね
複数職人による共同作品、可能なら一度読みたいものさ
無論職人の事情や都合が優先だが
個人的には久しぶりにシリアスな長編ものが読みたいぜ
よし、尻assな長編頼んだぞ>ALL
それは凄い
皆さんお疲れ様です。
「ハナとプチ」から、スルー対象ワードは「エロなし」「小ネタ」です。
タイトルは「再び失われしモノ」でお願いします。
歴史が古い、学業レベルが高い、甲子園に何度も出場したことがある……。
判定基準線がどこにあるのかわからないが、学校には所謂『名門』というヤツがある。
名門学校に行って得することと言えば、何はなくとも箔が付くこと。
無論、その箔だけでその後の人生を過ごしていけるわけではないが、無いよりあった方が、そりゃあまあいいに決まっている。
さて、私立雛菊女子高校である。
ここも一応、名門とされている。
歴史は古いし、学業レベルだって一流大学を望むのに不足はない。
甲子園には残念ながら出場したことないが、まあこれは別にマイナスポイントにはならないだろう、女子校だし。
雛菊では、「教育とは学を伸ばすのではなく人を育てることを言う」という方針から、学生寮をいくつか所有している。
つまり、共同生活を通じて社会性を高めよう、というわけだ。
名門だけに県外からの受験も多く、遠隔地よりはるばるやって来る生徒を受け入れなければならないという現実面の問題もある。
「ヒカリ先輩、ヒカリ先輩」
「何、どうかした?」
「私のパンツ、知りませんか?」
「知らん」
「青いストライプで、正面に小さな赤いリボンが……」
「私は知らんと言っている」
近い年頃の同性同士、こうして一つ屋根の下で生活をしていれば、自然と連帯感が沸いてくるというもの。
先輩後輩の差は確かにあれど、厳しい上下関係があるわけもなく。
「じゃあエレナ先輩」
「ごめんねハナちゃん、見た記憶がないの」
「そうですかぁ……」
「おい待て、何で私の時は二回尋ねてエレナの時は一回なんだ」
一年生のハナ、そして三年生のヒカリとエレナ。
雛菊女子高校きくもじ寮の中でも、『ワンセット』で計算されることが多い三人組である。
ハナは頭より先に体が動くタイプで、若干天然気味な女の子。
ペット禁止のはずのこの寮に堂々と捨て犬を連れてきたのも彼女だ。
その犬は現在プチと名付けられ、この寮の『番犬』になっている。
ヒカリは眼鏡と後ろで縛った髪がいかにも優等生な印象を見る者に与える。
実際学年でも五指に数えられる程成績優秀だが、常識家なだけにツッコミ役とババヒキ役になってしまうことが多い。
エレナは見た目は完全に良家のお嬢様、喋り方もどこかほんわりしているが、紡がれる台詞の内容はとても名門女子校の生徒とは思えない。
上品な口調で下品なことを言う、とは彼女の第一の友人である前出の優等生が述べるところである。
「あれ、お気に入りだったんですよう……」
「下着にお気に入りも何も、誰かに見せるわけじゃなし」
「あらヒカリちゃん、それじゃ年頃の女の子として寂し過ぎると思うわ」
で、先程から何をこの三人が揉めている(?)のかと言うと、ハナのパンツが一枚無い、という事件について。
「まさか、下着泥棒?」
「でもそれだと一枚だけ取っていくのって変じゃない、しかもハナちゃんのだけ」
「じゃあプチが庭に埋めたとか……」
「わんわん」
おそらくやってませんの意思表示であろう、プチがハナの足元で非難がましく鳴く。
洗濯時か取り込む時かに間違われて誰かに持っていかれてしまった、というのが最も可能性が高いのだが、
ハナによれば一部屋ずつ確認させて貰ったので、それはないとのことである。
「私らのところに最後に来る、というのは喜んでいいのか悪いのかわからないわね」
「信用されているってことじゃない、ねえハナちゃん」
探せば出てくる、この手の探し物は大抵「なーんだ」というところにあるもんだ、とはヒカリの正直な思いなのだが、
ここでそれを言うと「思っている間は見つからないの法則」が働くかもしれないのでやめておいた。
そう、「ないよないよー」という探し物は意識して探している時は絶対に見つからない。
忘れた頃にひょいと出てくる、というのが人類発祥以来のこのセカイのアリガタくないお約束なのである。
「ま、探しても見つからないなら仕方ないわよ。今度の日曜日にでも、掃除がてら私も寮内を探してあげるから」
なので、ヒカリとしてはこう言う他にない。
で、ここで終われば美しいジョシコーセーの友情話として幕を引けるのだが、さてそうは問屋がおろし大根。
「ああ、じゃあまたあの方法を使いましょう」
「あの方法?」
「そう、以前ヒカリちゃんのブラジャーを……」
「そっか! プチに臭いを嗅がせて探してもらうんですね!」
「見つかっても見つからなくても虚しいだけだからやめときなさい!」
かつてヒカリがブラジャーを一枚無くした時に、エレナが発動させた『警察犬プチ大作戦』。
それの惨劇再びという流れになりかけたが、これは当時紛失者の側だったヒカリが阻止にかかる。
プチの嗅覚を疑ってはいない、いないが故に彼女は止めるのだ。
見つかっても見つからなくても恥ずかしいだけだから、犬を使ってパンツを探すのなんて。
「……しまった」
とある飲み屋で、きくもじ寮の寮母である叢雲は頬をポリポリとかいた。
今日は大学時代の同窓会ということで、寮母の仕事を代理の者に任せ、休み取って参加したのだが……。
「何か腰の落ち着き具合がちょっとおかしいと思っていたら」
うっかり昼寝をしてしまい、目が覚めて気付けば集合の時間にギリギリという時刻。
慌ててシャワーを浴び、タンスの中をひっくり返して人前に出れるように身支度を整え、飛び出してきたまではいい。
「まさか、私のじゃないとは」
しかし宴もたけなわの頃、トイレに立った彼女はその中で気づいてしまった。
ショーゲキの事実に。
「先日のにわか雨の時か……? 間違えて取り込んだのかね」
自分のはいていたパンツが、青いストライプの、正面に赤い小さなリボンのついたものであることを―――
F I N
以上です。
エロ分がなくてすいません。
ハナプチは男(プチ以外)がいないのでどうしてもエロ話にならないのがアレですが、
その分気楽に書けるので小ネタを思いついた時には重宝します。
いえ、エロパロ板なんだからエロ分をつけなきゃとは毎回思ってるんですけどね……。
それではまた、仕事に余裕が出来たなら。
まさに小ネタマスター
ピンキリ氏乙&GJ!
最近勢いが元に戻って悲しいお・・・
271 :
Y-275:2008/10/27(月) 14:58:45 ID:LRFkyis5
皆さん、お疲れ様です。
こないだまで投下していた、そんな生徒会役員シリーズ後日という設定で投下します。
とりあえず前半です。
スルー対象ワードは
「タカトシ視線」
「タカトシキャラ崩壊」
「本番なし」
です。
今回スズは絡まないのでマガスペ設定はなしです。
それでは、投下。
272 :
Y-275:2008/10/27(月) 15:00:07 ID:LRFkyis5
「ぢゅ……ぢゅぱ、ちゅぱ……ん、ふ、こうでふか?」
「んむ、そうだな。もっと口内に涎を溜めて咥えこむといい感じかも知れん。」
生徒会室には先程から“ちゅぱちゅぱ”と断続的に水音が響き渡っている。
「…ちゅぱ、じゅる……あ、タカトシ君気持ちよさそう。」
「その調子だ!!」
俺は今、生徒会室にて三葉にフェラされている。
ご丁寧にも会長自らのご教示付きでだ…
何か羞恥プレイの一種だろうか?
明らかに場の絵はおかしなものと化している。
さてさて、まずは事の経緯から……というか、俺が地雷を踏んでしまった一部始終から語らねばなるまい。
………………………………
「それでですね、会長…」
「ふむ、だが、それもあいつの取り柄だったりするわけでだな…」
本日の生徒会活動は休止という通告を事前に受けていたにも関わらず、ついつい習慣で今日も俺は生徒会室へと足を運んでしまった。
ドアをあけ、中へ入ると、その場は毎度おなじみシノさん相談室の真っただ中。
今日の相談者は三葉のようだ。
「あの、こんにちは。」
「おお、津田。どうした?」
「いや、生徒会活動は…?」
「なんだ、津田、忘れたのか?今日は休止と昨日告げたはずだが?」
「へ?」
思わず俺の口からもれる間抜けな声。
先ほどの言葉を訂正しなければならないようだ。
いや、忘れてました(照)
そんな俺の言葉に会長は一瞬苦笑を噛み殺したような表情を作った後、告げる。
「まぁ、良い。相談事が終わったら少し付き合ってもらおう。せっかく来たのに帰る必要もないだろう?」
付き合ってもらおう……まぁ、言わずもがなアレのことだ。
あれ以来、横島先生との密約を良いことに好き放題してたりするわれわれ生徒会の面々だったりする。
ちなみに何か交換条件と密約の内容を推理した俺だったが、一向に横島先生との取引が行われた記憶はない。
あれか?何か弱みでも握っているのだろうか?
まぁ、でも、会長のお誘いがやぶさかでもない俺としては、その場にとどまることにした。
相談中の三葉には悪いが、会長がこの場に俺がいることを許容したことから推測するに、問題はないものと思われる。
「ちょっと、会長!!」
273 :
Y-275:2008/10/27(月) 15:01:08 ID:LRFkyis5
その直後三葉が声を上げる。
もしかして大丈夫じゃなかった?
「まぁ、良いじゃないか?津田の鈍さでは、絶対に悟ったりは出来ん。」
そうして意地の悪そうな表情を向けてくる会長。つられるように三葉の顔もこちらを向く。
いったいなんなんだろうか?
「はぁ…」
それから三葉はため息を1つ。
「な、言った通りだろう?簡単に顔にハテナマークを浮かべてしまう。そういうものだ。」
「はい…」
なんだか三葉は複雑な表情だ。
そんなやり取りがありつつ、本格的に俺を空気扱いにし始めた2人は相談を始めていく。
最初こそ俺は先ほどの2人のリアクションが気になり耳を傾けていたが、そのうちに手持ちぶたさに始めたテスト勉強に集中しだしてしまい、
耳を傾けるのも早々に意識はそちらに傾いていく。
………………………………
どれくらいの時間が経過しただろうか?
しばらく勉強に集中していた俺は一段落ついたのを境に顔をあげた。
生徒会室にいるのは、会長と三葉。
別段誰か他の人間の入室があったわけではないので、俺が顔をあげた先には当然のごとく2人の顔がある。相変わらず2人は相談ごとに集中しているようだ。
「姉妹みたいだな…」
そんな2人の集中した表情ははたから見るとよく似ている。
2人が同じデフォの表情な時は些細な差異は目につくモノのそれらは2人の同じ血を引いた上でのアイデンティティーのように思えるのだ。
そんな事を思いながら俺は何気なく呟いた。今だから思える。これがあの場において、1番のNGワードだったな。と。
あの時の俺にGJ!!……じゃなかった、何でその言葉を口にしたのか。と言ってやりたい。
「む。つまり2人は竿姉妹と言いたいわけだな?」
その先に待っていたのはお約束の展開。目ざとくも俺の発言を拾った会長。
当然のようにエロボケ炸裂。
姉妹とくれば竿姉妹。過去のキャラ達が散々使い古したエロボケ。記念すべき初登場(泣)
「??」
そんな会長の言葉に当然のようにハテナマークを浮かべる三葉。このまま悪化せずにことが普段通り進むと思われた瞬間…………
「三葉はわからないか……つまり…」
……会長が説明を開始してしまいました。あぁ、こうして貴重なピュアキャラが汚れていくんですね(涙)
すべてを伝え終えたのか、会長は三葉の耳元に寄せた手の平を遠ざける。
「…タカトシ君がそう思うなら良いよ……」
274 :
Y-275:2008/10/27(月) 15:02:17 ID:LRFkyis5
話を聞いたあと、なぜか頬を染めながら、そんな事を言い出す三葉。予想もしない展開が待ってました。
「ちょ!?会長何言ったんすか?」
この俺のリアクションは正常なものだったろう。
ならば、この後の会長の発言がおかしいのは自明の理だ。
「そういうわけだ。今日は予定を変更して、3人で楽しむとしようじゃないか。」
こうして俺の説得、抵抗その他もろもろもむなしく、なぜか意欲的な三葉も巻き込んで、話は冒頭へと至るわけである。
………………………………
「ん、ぷちゅる………ぷちゅ……ん、ふ」
先ほどから熱中して俺のペニスを咥えこむ三葉。
最初こそ照れや恥じらい、初めての行為にたどたどしさがあったものの、時間が経つにつれ、それらは薄れていく。会長の指導の賜物だろうか?
「ふ、ちゅぱ、ちゅぱ……ぷちゅ…」
……いや、なんかもはやすごく気持ちよかったりする。
「むぅ…」
そんな俺らを見ていた会長が短く声を漏らした。
「……ぢゅぱ、ぢゅ、どうしたんふぇすか?、ちゅ…ん…」
当然三葉も気づいたらしく、俺が今まさに問いかけようかというタイミングで会長に声をかける。
あと、三葉さん、人のナニを咥えながら声を出すのは非常にやめていただきたい。ものすごく背筋をゾクゾクしたものがぬけていくので……
「…いやな、」
わざとらしく会長が言葉をそこで切る。なんていうか威圧的なオーラのようなものを感じるんですが…
そんなことを思っていると会長はその先を言葉にする。
「タカトシが随分と気持ち良さそうな表情をしているなと思ってな。」
やべー、タカトシ呼びきた。会長からの参戦表明ととって間違いはなさそうだ。
かなりぶっきらぼうに会長はそんな風に言ったがそれってつまり嫉妬ですよね。当然面と向かって言う勇気なんてありはしないですが。
「というわけだ。私も舐めるぞ。」
まぁ、さっき下の名前で呼んだしな。当然のように言い放った会長は相当アレだが、予想通りの流れです。
それだけ言うと会長は三葉の下に潜り込みそこで俺の竿に対して舌を伸ばしてくる。
「……っ、くぁ……っ!」
その瞬間の刺激に俺は呻いてしまう。情けないなどとは言わないでほしい。
いやね、気持ち良すぎる。誰でもこれは声が出てしまう。
275 :
Y-275:2008/10/27(月) 15:04:09 ID:LRFkyis5
「ん、ぺろ……ふふ、随分と気持ち良さそうだな、タカトシ?……ぺちゅ…」
俺のそんなリアクションに気を良くしたのか一度口を放し、そんな事を言った後再び会長は俺の竿に舌を伸ばして来る。
「ん、…ふ、ちゅ、ぱ……」
そんな会長など意に介さずに三葉は三葉でフェラを続行。亀頭からも断続的に刺激は送られてくる。
そんな状況はあっけないほど俺を追い詰めてくるわけで…
「ん……れろ。ふふ、タカトシ良いんだぞ?イっても?」
切羽詰まり必死に耐えていた俺が目に入ったのか、会長が声をかけてくる。生憎そんな事を言われるとかえって耐えたくなってしまう。
顔を覗かせた男のプライド。見下されているような状況でかっこ悪い姿を女性に見せるわけにはいかないのだ。
そんな事を考えていれば少しは気がそれるというもの。幾分かは刺激はましになってきた。
ただ単に刺激に慣れてきただけかもしれないが…
「なぁ、三葉……」
そんな事を考え視線を下げると三葉に会長が耳打ちしてました。ただ単に会長が手を休めてただけか…(遠い目)
「ん、ふ、ぺちゅ……ふぁふぁりました。…」
会長の耳打ちに三葉が言葉を返す。そして顔を半分ずらすと……
“ぺちゅ”
空いたもう半分に会長が口をつける。三葉と舌や唇が触れそうな距離で口を動かして亀頭を責め立ててくる。
三葉も合わせて同じ動き。亀頭中心に先ほど以上の快感がとおり抜ける。
「ん、ちゅぱ……ふ、ぺちゅ…」
「ちゅぱ、ふ、ぺちゅ…ちゅぱ」
一心不乱に2人が俺の亀頭に舌を這わせまくる。これは持ちそうにない…
「ん、く……でる!!」
“ドピュ”
呆気ないほど簡単に俺は達してしまい、2人の顔に精液をぶちまけた。
快感もさることながら、視覚的な刺激がやばかった。美少女2人に亀頭を舐めまくられるさまは淫靡でさっきの思いなどむなしくも俺は簡単に限界を迎えてしまった。
………………………………
276 :
Y-275:2008/10/27(月) 15:12:32 ID:LRFkyis5
とりあえず以上です。
続きは書きあがり次第。休みなので、早く書き上げられることを願ってます。
表現間違いなどはスルーしてください。
郭氏、ピンキリ氏乙&GJ!!でございます。
まだまだ自分は書く直前に読んでたものに似てしまったり、同じ話の中で書いた日が変わると違和感があったり…
このスレを支えてくださったお2方には遠く及ばないです。精進します。
それでは、駄文乱文失礼しました。
失礼いたします。
Y-275氏乙&GJ
郭氏は郭氏、あなたはあなたさ
及ぶとか及ばないとかじゃなく世界に一つだけの花なのさ
本スレ見てシンジ×アリアのアナルSS希望
>>278一瞬シンジ×マリアでアッー!な流れかと思った。
生徒会はそれでも微妙に下成分を減らしてきているね
今週の生徒会であかほんに続き生徒会も濱中と同地域とわかった件について
これはコラボSSを書くようにとの氏家からのメッセージではないだろうか?
コラボ職人誕生に期待してます
282 :
傍観者:2008/10/31(金) 01:31:02 ID:tG9hIooe
どうも。
速く書くといってから随分間が空いてしまいました。
>>211の続きです。
283 :
傍観者:2008/10/31(金) 01:32:02 ID:tG9hIooe
この無垢な少女に自分の体を曝すなど、ましてや欲情した自分の醜い物を見せるなどと
は本来であれば必死で避けるべきものである。しかし、今の状況で逃げるわけにはいかな
い。リンコが怖気づいて翻意するまでプレッシャーをかけ続けるチキンレースのようなも
のだ。だから、
「ああ」
と短く淡々と答え、マサヒコは上着のボタンを一つずつ外していった。
本来ならリンコは男性の裸に対して思うところなどない。しかし、今は自分が体験しよ
うとする行為までのカウントダウンのようなものだ。マサヒコが脱ぎ切ったらまさに性交
することになると思うと気が気でない。顔を赤らめながらも懸命にマサヒコを見つめる。
上着に続き下着のシャツも脱ぎ棄て、マサヒコは上半身裸になった。すぐに手はベルト
のバックルに伸びる。カチャカチャと音をたてベルトを外しジッパーとホックを開けると、
下から盛り上がったトランクスが見えた。妙な隆起を見て、リンコはきょとんとした表情
を見せる。それを無視して、マサヒコはズボンを脱ぎ、さらにトランクスに手を掛けてす
ぐに下ろす。すると、
「ひゃあっ!!!」
リンコは悲鳴を上げ、無意識に口を両手で押さえながら身をのけぞらす。トランクスの
下から現れたグロテスクな肉棒を見て、本能的に恐怖心・嫌悪感を抱いたようだ。
「こ、小久保君……。それ……、何?」
「男性器。ペニスとかチンチンとかいうものだ」
「え……?」
答えを聞いてさらに驚く。オチンチンなら当然父親のものを見たことがある。しかし、
このように大きく屹立などしていなかった。
「な、何かおかしいよ?!」
「セックスする前、というか興奮するとこうなるんだ」
こんなことを説明するのはかなり恥ずかしいことだが、マサヒコはできる限りあっさり
と告げる。
「で、セックスというのがどういうことをするかは分かってるか?」
「男性器を……、女性器に挿入して……」
「そうだ、つまりこれが」
「きゃあっ!!」
マサヒコはリンコの肩に手を掛け、そのまま押し倒す。
「お前のそこに入るわけだ。いいんだな」
「ひ、ひぃ」
急な展開に涙目になるリンコ。このままリンコが怯えてやめると言ってくれればこの一
件はおしまいだ。マサヒコは倒れたリンコの両脚を押し広げ、さらにプレッシャーをかけ
る。
「心の準備はいいな」
「きゃっ!……あ、でも」
怯えていたリンコが急に素に戻る。
「シャワー浴びなきゃ」
「へ?」
あっけにとられるマサヒコ。
「中村先生が、性行為の前にはできれば衛生面にも気を使え、って言ってた」
284 :
傍観者:2008/10/31(金) 01:33:57 ID:tG9hIooe
「それは……、まあ、そうだな」
天然にはかなわない。マサヒコがこれまで積み上げてきた圧力をいっぺんに壊されてし
まった。かなりまずい空気だ。
「じゃあ、どっちが先に入るよ」
「え、一緒に浴びようよ」
「なんだと?」
「だって、もう二人とも裸だし」
「いや、確かにそうだが……、狭いだろ」
「嫌なの?」
しゅん、と困ったような顔で見つめてくるリンコ。なんだかんだ言って優しいマサヒコ
はこういう表情には弱い。それに一応、理にかなってはいるし断る理由も見つからない。
「分かったよ。一緒に入ろう」
しぶしぶとマサヒコは提案を受け入れた。これがますます状況を悪化させるとは考えず
に。
リョーコの部屋の浴室は小さめのバスタブが設置されていた。さすがに洗い場に二人で
いるのは狭いのでマサヒコは空のバスタブの中に立ち、そこで体を洗うことにした。
「軽く流すだけでいいよな?」
「一応石鹸も使ってね」
早速、ボディソープを泡立てながらリンコが答える。
「はいはい。じゃあ、こっちに貸してくれ」
「ねえ、小久保君」
「ん?」
「洗いっこしよ」
「何だと?」
「ほら、ね?」
そう言って、リンコは泡立てた石鹸をマサヒコの体に塗りつけていく。
「お、おい」
「だってー、せっかく一緒に入ってるんだもん。楽しまないと、ね?」
にっこりと満面の笑顔を見せるリンコ。不覚にもマサヒコはその表情にときめいた。そ
んな様子に気づかずに、リンコはどんどんマサヒコを泡まみれにしていく。
「あれ?さっきより小さくなってるよ?」
手と視線を下の方に移動させていたリンコが疑問を口にする。
「いや、それは、時間が経ったから」
「ふーん」
そのままリンコの手はマサヒコの股間に伸びる。
「おい、ちょっと待って!」
マサヒコの制止を聞かず、リンコがマサヒコの性器を洗っていく。リンコの細い指は滑
らかな泡をまとい、マサヒコの性器に心地よい刺激を与えていった。
「わ、わわ、ちょ、やめてくれよ!」
「あー、何かまた大きくなってきた〜!」
恥ずかしさに真っ赤になるマサヒコに対して、リンコの方は興味津津で目を輝かせてい
る。しつこくマサヒコの急所をまさぐってくるリンコ。
(うわっ!このままだと……、最悪『出る』!!)
マサヒコのペニスは先ほどにもまして大きくそそり立っていた。その茎の部分を両手で
包んでこするリンコ。げに天然とは恐ろしい。
285 :
傍観者:2008/10/31(金) 01:34:58 ID:tG9hIooe
(これって……、いわゆる『ソープ』ってやつじゃないか?!)
今更ながらに気づくと激しく動揺するとともに、この状況に興奮して勃起してしまう。
そんなことがしばし続いてマサヒコが射精を覚悟したとき、リンコもようやく満足した
のか、さらに下、彼の両脚に手を動かした。
(助かった……)
ほっとするマサヒコ。そんな彼にリンコが見上げて声を掛ける。
「ねえ、小久保君も私のこと洗ってよ」
「え、あ、ああ」
「あと、洗い合うのに不便だから、お風呂から出て」
「……わかった」
浴槽から出て、ボディーソープを手に取るマサヒコ。リンコがかがんでマサヒコの脚を
洗っているので、マサヒコは立ったまま前屈みになり、リンコの背中を洗うことにした。
マサヒコの脚も泡だらけにしたリンコが立ち上がり、マサヒコの背中に手を回す。裸の
ままで互いに背中に手を回し合う形になった。ギリギリ体は接触してないが、お互いの体
温を感じるようだ。
そんなマサヒコの気持ちは知らずに、リンコが指示を出す。
「もう背中はいいよ」
「じゃ、じゃあ次は……」
この体勢だと次は正面しかない。
「どうしたの、小久保君?」
動揺が思いっきり顔に出ていたようだ。
「い、いや、なんでもない」
とりあえず、首と肩を洗う。それはすぐに終わった。背中に回された腕は洗いにくい。
となるともう逃れる選択肢はない。マサヒコは新たな一線を越えてしまう恐怖に震えなが
ら、リンコの胸に両手を伸ばした。
ペタッ。起伏の全くないリンコの乳房。それでも初々しい女体は弾力があって柔らかい。
(ミサキとは感触が違うな)
貧乳と無乳の差は曲がりなりにも掴めるかどうかだ。ミサキのときは5本の指と手のひ
らで揉みしだくのだが、この平らなリンコの胸は、背中をマッサージしてやるように、手
のひらだけで揉んでやるしかない。上げて、下げて、回して。女の胸は若い男にとっては
媚薬に等しい。知らず知らず、マサヒコは本来の目的を忘れてリンコの胸を恋人との感触
の違いを味わうように、ねっとりとこねくり回していた。
「ふぅんっ、ア、アンッ」
揉まれるリンコの口から、おそらく人生で初めての嬌声が小さくこぼれる。性感を帯び
たその声に焚きつけられ、マサヒコの愛撫はしつこさを増していく。
「アン、こ、小久保君、わ、私、なんか変、アアッ!」
初めての体験にとまどいながら喘ぎ続けるリンコに対し、マサヒコは止めとばかりに小
さな乳首をつまみ、軽く力を入れてくねった。
「ヒャァァァン!!!」
これまでよりもさらに大きな声を上げたリンコ。マサヒコの背中に回した腕にも力が入
り、結果マサヒコを強く抱きしめてしまう。さすがに驚いてマサヒコは胸から手を離した。
「ハァハァ、小久保君、胸ばっかりいじらないで……」
顔を赤らめ、息切れしながら抗議するリンコ。少し怒ったような、それでいて肉欲で呆
けたようなその表情が、今、リンコの腹部に当たっている自分自身を再び隆起させる。
「ゴ、ゴメンナサイ。今度はちゃんとやるから……」
「ん、別にいいよ。だって」
そう言って、リンコは抱きついたまま体を上下に揺らし始め、
「小久保君の泡で洗えばいいじゃん」
「お、お前?!」
マサヒコの体にリンコの肌が擦りつけられる。泡が摩擦を無くして滑るため、少女の肉
体がマサヒコの胴体全体を素早く、優しく愛撫する。
286 :
傍観者:2008/10/31(金) 01:36:10 ID:tG9hIooe
「こ、これ完全にソープだろ!!」
「ん?当然ボディーソープだよ」
マサヒコのツッコミは天然ボケで軽く流される。
マサヒコのソーセージがリンコの腹に犯される。硬く前に迫り出そうとするも、抱きつ
いてくるリンコの圧力に負け、結局二人の腹部の間できつくサンドイッチされっぱなしだ。
結果、裏筋ばかりが女体に嬲られている。
(こ、これは初めての感覚だ!!)
ミサキとのこれまでのプレイで、様々な性感を与え、与えられてきたマサヒコだが、今、
この天然少女が無自覚に行っている性技にうっとりするような快楽を感じた。そして、当
然ながら初めてのことには耐性がない。不自然な体勢の性器もすぐに絶頂に達しようとす
る。
そして、意図せずして攻撃側に立ったリンコも初めての快感に戸惑っていた。
マサヒコの右腿にこすりつけている股間が熱い。
(何?どうしたの、私?)
マサヒコの徹底した胸嬲りによって、無垢な女陰も感度が上がっていたようだ。マサヒ
コの肌にこすりつけるのが気持ちよくて止まらない。単に気持ちがいいというより、股間
から背筋を通じて脳を揺らして正気を奪い、全身の筋肉が張り詰めるような異常な快感だ。
さっきのおっぱいの時とは比べ物にならない。
「ウウン、ウン!アアン!ハァ、アン!」
気持ち良すぎて変な声が出る。自分では止められない、止まらない。快楽を求め、もっ
と動きを激しくしようとしたが、
(私……、変な動物みたい)
まだ優勢なリンコの正気が、自らの状態について客観的な評価を下す。リンコの感想は
『性の本能のままよがり狂う雌』という自分の痴態を的確に表していた。
(ダメ!このままじゃ、私……、私じゃなくなっちゃう!!)
強い恐怖がリンコに現状を打破する力を与えた。動きを止め、ゆっくりと腕を放して、
「はい、洗いっこおしまい」
と何食わぬ笑顔でマサヒコに告げる。顔は真っ赤だが、天然の魔女の偽装は少年に疑惑
を与えない。
「ううっ、また……、生殺しかよ」
「?」
苦しそうに、悔しそうに呟くマサヒコ。リンコには理解できない。
「いや、なんでもない」
ゆっくりと体を放す二人。その時、リンコの腹とマサヒコの亀頭の間には、ボディーソ
ープではない、ねっとりとした微量の液体による糸が一本垂れ下がっていた。
今回は以上です。
エロ妄想はあるのに、実際に書くまでにはとてもとても腰が重い。
続きは早く書くように今度こそ努力します。
乙ガンガレ
乙だぜ
まだまだこのスレは寂れるにははやいぜ
週漫板の本スレじゃあアニメ化希望とか言ってるけど、氏家漫画は多分ならないよなあ…
そもそもなぜそんなにアニメ化にこだわる必要性があるのか俺にはわからん。
ゲーム化(18禁・非18禁問わず)とかでもいい気がする。
良いバカゲーになる気がするんだが。
あと、本スレも見てる人って結構いるんだな。無論俺も見てるが。
おっと、傍観者氏乙。
傍観者氏乙&GJ!
自分のペースでおkですよ!(できればお早く・・・w
>>290 ゲームの方はよけいに無理だろうwなったら面白そうだがw
アカボシ氏が以前 「妹は思春期 遂にゲーム化!」
ってタイトルでSSを書いてたよね
黄金時代の頃か……
妄想を文にできる機械があればな…
まあ俺の妄想はアリアに尻掘られてるタカトシ調教物なわけだが
郭氏やピンキリ氏などのベテランの初期作品を読めばなんとなくわかるが、
みんな最初は手探りで荒削りなんだぜ
誰でも最初は怖いものさ、だけど一度書いてしまえばほら快楽に(ry
ライオンズが負けてしまったので家帰ったら投下します。
297 :
Y-275:2008/11/05(水) 00:36:43 ID:/E9AY8lR
皆さんお疲れ様です。投下します。
とりあえず酔って西武が負けた勢いで書いた
>>296は完膚なきまでにスルーしてください
>>275の続きです。本番は無しです。
298 :
Y-275:2008/11/05(水) 00:38:58 ID:/E9AY8lR
「ほんとにすいません2人とも。」
「まったく困ったものだな」
顔についた精液をぬぐう2人(幸い髪にはかからず)に俺は一言謝罪を入れる。
困ったもの等とは口で言いながらも、嫌そうな素振りなど微塵も見せない会長。というか、顔にはまだ終わりじゃないよね?的な色が浮かんでいる気がする。
デレモード突入1歩手前ってところだ。でも、まさか、三葉にシテるところを見せる気ですか?
(元)ピュアキャラな三葉にSEXなんて見せたら、気を失いそうな気がするんですが…
そういえば三葉は何も喋らないな。先ほどから何も喋らず、俯きがちな三葉に俺は声をかけることにする。
「いや、ほんとにすまなかった三葉。大丈夫か?」
「……………………」
声をかけても三葉は何も答えない。しかしながらも顔だけ上げてこちらに視線を向ける……
なんていうかすごく熱っぽい目を。
「ふへ〜。なんか体が火照るよ、タカトシ君……」
そう言ってだらしなく弛緩する。
つまりはあれか…興奮を覚えてしまったと。
……いや、あり得ないだろ。なんとなく俺は自らにセルフツッコミを入れてしまう。こんなシチュエーション、実際あり得るんすか!?
「そうか、三葉もか…」
「あの、会長、「も」って……?」
「決まってるだろう。私「も」だ。」
先ほど読み取ったまだ足りなさそうな会長の反応。
それを俺は三葉の事で躊躇したわけだが、杞憂なようである。性的興奮を身体に覚えた三葉にはいらぬ心配のようだ。
しかし、しかしだ…
「俺、同時に2人はかなりきついような…普段から同時にはしてないし。それに三葉は多分初めてですよ?」
実際2人同時なんてしたことはないわけで…しかも、1人は処女であると思われる人物。一筋縄にはいかないだろう。
「なせばなるさ。」
「なりませんよ!!」
確かにこの2人を同時に相手するのは夢のようではある。
それでも一生の記念が他の人と一緒で三葉は良いのだろうか?と考えると簡単には踏ん切りがつかないのも事実。
なんとか初体験が3Pだなんて流れは回避してあげたい。
「……………………………」
「……………………………」
三葉を目の前に俺と会長の視線でのやり取りは続く。
「………ふぅ、わかった。まぁ、三葉の気持ちも知っているしな。ここは、私が折れるとしようか。」
299 :
Y-275:2008/11/05(水) 00:41:02 ID:/E9AY8lR
根負けしたのか思いがけず、会長の方が折れてくれた。しかし、若干会長の言い回しが気になるのだが……
そんな俺の疑問が頭に浮かぶか浮かばないかそんな間のうちに会長は三葉の元へと移動している。
そしておもむろに三葉の頬に手を当てると…
「…ちゅ…ちゅ……ん、」
三葉とキスをまじわしていく。
「あの、会長何を?」
「ぷはぁ…いや、このままにしておくのも可哀そうだろう?」
それだけ告げると会長はキスを再開。同時に三葉の身体を弄っていく。
「ちゅ……ん、ふ、…ん、ちゅ…」
三葉は艶がかった声をあげながら会長のなすがままにされていく。というよりもさっきの様子だと、状況を理解しているかも疑わしい。
トロンとした目で会長のみに目線を向けている。
「ん、ふぅ……ちゅ、三葉の身体熱いな。……ちゅ…」
楽しむように、しかしながら優しく会長は三葉を弄る。その手は胸を揉み、脇腹を撫で上げ、なおも南下し、太ももを経由してスカートの中に潜っていく…
そして、恐らく三葉自身も触れたことがないであろう秘所へと至る。
「ん、ちゅ……ふ、ひぁ、かいちょう……ん!」
瞬間三葉は目を見開き、会長になすがままにされていた唇を離し驚きの声を上げる。
「ふふ、ここも随分と熱いな…」
「ふひゃあぁぁぁ……っ!」
会長はいやらしい笑みを浮かべながら、先ほど、三葉をいたわるような仕草とは正反対に思うがまま三葉の秘所をいじっていく。
「ん、くはぁ、ん……ふ、ぁ、……っ!」
そんな会長の愛撫に三葉は断続的に喘ぎ声をあげる。その口から、けして、拒絶の言葉は出てこない。
そうしているうちに会長は1度手を休め、もぞもぞと動かす。
「ふふ、すごいな…」
「ふぁ、んん……ぁ、んくぅ……直……っ……!」
どうも会長はショーツ越しではなく、直でいじりだしたらしい。あと三葉さん、実況はしないでいただきたい。エロ過ぎて困る。
「これぐらいまで行けば……」
何か納得いったように会長は呟く。
「三葉、脱がすぞ。」
1声だけかけると会長は今度こそ手を離す。そして空いていた方の手も三葉のスカートにさしいれた後、器用に三葉のショーツを脱がせていく。
脱がされたショーツは三葉の足首で引っ掛かり、その内側が濡れているのまでよくわかる。
そして会長も自らのスカートの中にてをいれ自らのショーツを下していく。
「ちょっ、何で会長まで?」
そんな会長に俺は声を上げる。ちなみに今まで見るのに没頭してました。
300 :
Y-275:2008/11/05(水) 00:43:05 ID:/E9AY8lR
「ふふ、私も我慢の限界だということだ。」
何だか今日の会長には余裕がある。妖艶に微笑むと三葉の前に座り込み、足を絡ませながら、自らの秘所を三葉に近づけていく。
「ん、……ふぅ、あ、くぅ……三葉の、熱い……ぁ、ふ……」
何かを確かめるように、会長はゆっくりと動きだす。
「んん、ふ、ぁ、く、ん、あ、ああ、あぁぁぁ……っ!」
ゆっくりした動きでも先ほどからの愛撫で性感を昂らされている三葉は喘ぎ声をあげる。
「ん、っ、ふ、……どうだ、タカトシ?……っ、く、濡れているのが…く、よくわかるだろう……っ!」
会長の問いかけに俺は無言で頷く。徐々に腰の動きを早くしながら、秘唇を擦り合わせる2人の陰毛に絡む愛液の量は結構なものだ。
何度か行為を繰り返すうちにわかったが、会長は濡れやすい。先ほどの動きでも十分だったのは何も三葉だけではなかったらしい。
「ん、ふ、ん……く、はぁ……!」
あっという間に声に艶がかかり、息を荒げる。頬はほんのりと赤く染まり、その表情で股間を擦り合わすさまはかなりエロい。
「んん、あ、あぁ……ん、ふあぁぁ、会長すご……んん、ふ……」
三葉も当然のように先ほどから艶声をあげている。1人だけでもエロいのに2人の破壊力は強烈で、俺のペニスももはや臨戦態勢まで回復している。
そしてやはり、この2人は似ている。そんなのどうでも良いことなんだが、その発言からここまで場が発展したのだから、あながち捨てたもんじゃない。
それにしても、目の前で濃厚なレズシーンなど見せつけられて、俺はどうすれば良いのだろうか?
「ん、んん、……ふ、タカトシ何を…っ!しているのだ…く、ふぁぁ、早くしろ……もう準備はできているのだ…ろう?…ふ…」
そんな事を考えていた俺の表情は狼狽でもしていたのだろうか?会長から声をかけられる。
「あ、ん、……ふ、ん、2人の間に…っ、くぅ、ペニスを……っ!」
つまり貝合わせというプレイだろうか?そう考えると会長の突如始まったレズプレイも得心いく。最初から考えていたのだろうか?
「私は…あ、あ、あぁ、……ん、他人にイカされる……ふ、っ、つもりは無い……イク時は、は、ん、タカトシの手で……ん、っ」
「私からも……っ!お願い…んん、あっ!、私もいっしょが……いい……っ!」
2人の言葉に俺は思考を放棄する。いや、せざるをえない。2人から願われた以上退くという選択肢はなくなった。
何よりも俺の興奮もかなりのところまで来ている。
「わかりました」
それだけ言うと、俺はペニスが通しやすいようにしてくれた2人の間にペニスを通していく。
「…く、ぁ」
普段、膣に挿入している時とは違った、“にゅるん”とでも形容すべき感触に呻いてしまう。
「んん、ふぁぁ、ん、くはぁ…タカトシ君のもすごくあついよ……っ!」
通した瞬間に三葉が歓喜にも似た声を上げる。
「あ、あああぁぁ、んん……」
会長も確かに声をあげた。
そうして俺達3人は互いの性器を擦りつけ合い、快感を貪りあっていく。
301 :
Y-275:2008/11/05(水) 00:44:57 ID:/E9AY8lR
「あっ、あっ、ん、あぁっ、ふああぁぁぁ……っ!」
「ふ、ん、ふ、くぅぅ……ぁぁ……」
2人の声は混ざり合い、もはや区別などできる状況ではない。
俺の呻き声も客観的に聞こえ、断続的に水音が上がっているものだから、聴覚などもはやあてには出来ない。
擦り合わせれば擦り合わせるほど、3人の体液は混ざり、より滑らかにより強い快感を呼び込むことになる。
俺のペニスに擦りつけられる、2人の秘唇はひどく熱く、クリトリスも存在をはっきりと主張している。
「あ、ふぁあああぁぁぁ!……ん、くぅ、ふ、あ……タカト……シ……」
「ん、ん、あ、あ、あぁぁ、ふああぁ、タカトシくん……っ!」
2人は真っ赤な顔で俺の名を呼ぶ。声のピッチも上がりきり、イク寸前のような声をあげている。
瞬間俺の背筋に、ぞくりとしたものがこみ上げる。先ほど出したばかりというのに、普段とは違った刺激の前にすでに破裂寸前である。
「ん、ん、ん、んんあああぁぁぁぁっぁ………!!!」
そんな矢先三葉が背筋を反らせる。1番に到達したようだ。ガクガクと震える身体を両手で何とか支えながら肩で息をしている。
「ふぁ、ぁぁ、んん、……ふ、三……葉…ああぁぁぁっ、私も、タカトシ……っ、んふ、一緒…っ!」
三葉のそんな様子を眺めていた会長も限界を訴えてくる。正直言えばかなり助かる。俺も限界が近い……
「ふああぁぁぁ、……っ!、っ!、私、イク、イ…ク……ああぁぁぁ!!」
会長が獣じみた嬌声をあげながらさらに強く秘唇を擦りつけてくる。
「………っ、くはぁ……っ!!」
「んんんんんん………ふああああぁあああぁぁぁぁぁ!!!!」
俺の射精と会長が背をのけぞらすのはほぼ一緒だった。
………………………………
「三葉には、ちょっと刺激が強過ぎたかな?」
後始末を終え、ぐったりとしていた三葉を先に帰した後の生徒会室で会長が口を開く。
「ちょっとではない気もしますが……」
俺は苦笑いをする。全てが初めてだった三葉の事はやはり心配せざるを得ない。また、明日会った時にでもフォローが必要だろう。
「…そういえば、会長は良かったんですか?」
「あぁ、気持ちよかったぞ。」
「そっちじゃないですよ!!」
噛み合わない会話に俺は抗議の声を上げる。
「まぁ、想定外ではあったがな……しかしながら、三葉も私たちと一緒ということだ。」
「俺たちの関係をばらしたようなものですからね。」
「そういう意味ではないのだが…」
またしても噛み合わない会話。会長は苦笑を浮かべる。
続き待ってます!
303 :
Y-275:2008/11/05(水) 00:55:42 ID:GMUmvYaM
「ここまで来たら1人ぐらい大した差ではないさ…」
苦笑の後、窓の外を見ながらの一言はもう俺へ向けられたものには思えなかった。
「こうなった以上責任は取らないとな。」
改めて振り返り会長が告げる。
「…はい。」
その言葉に短く、しかしはっきりと俺は答えた。もうここまで来てちゃらんぽらんな意思表示はできない。
「三葉もいずれお前のことを求めてくるだろう。その時は精いっぱい優しくしてやるんだぞ?私達とのそれと同じように。」
そう言った会長の顔は実の妹を気遣う姉の慈愛に満ちた表情に似ていて綺麗だった。
「さて、」
急な会長の声に俺は意識をそちらへと向ける。
「普段3回戦は軽いんだ、もう一回いけるよな?今度は2人きりでしたいのだが……その、ダメか……?」
会長に見惚れていた俺によもやのお誘い。正直びっくりしました。もう完全にデレ始めてるし、その気じゃないですか。
なんだかいい感じにオチそうだったのになぁ…などと思いながらも、俺は会長に従うことにする。
何気ない失言からの普段とは違った流れ。
その後で見つけた(もしかしたらそんな事を意識してたからかもしれないけど。)新たな会長の魅力に心惹かれてしまったから。
304 :
Y-275:2008/11/05(水) 01:05:06 ID:GMUmvYaM
以上です。家族が寝静まり(障子1枚で姉が寝てます)起こしたくなかったんで、携帯からだったんですが
≫303が急に投下できなくなったんで焦りました。支援ありがとうございました。
タイトルは
「そんな生徒会役員(偽)姉妹」
で。
練習試合のときの会長とムツミが並んで描かれてるコマがそっくりだったのでそこからです。
軽く近況です。今スズSS書いてます。それは近いうちに投下します。あとは少し長い話を書こうかと構想中です。
あと、濱中メンバーがいまいくつになるかわかる方いらっしゃいましたら教えてください。
それでは、駄文乱文失礼しました。失礼いたします。
非常にぐっじょ
とりあえず会長の挿入編を書く作業にry
>>295 ムラムラする→頭の中で夢想する→色々やってスッキリ
この流れじゃ相当ヤル気出さないと文にするの無理だw
乙
日本シリーズは過去に職人が悔しさのあまり暴走しちゃって
黒歴史になったSSとかあったねえ、なんか遠い昔のようだ
ボルト氏のガールズ・コレクションはまだですか?
若手組という表現が正しいかはわからんが、彼らが参入してくれてスレも助かったな
309 :
ボルト:2008/11/06(木) 17:28:54 ID:Xs2/+gKi
>>307 なかなか考える暇が取れなかったのですが、
だいぶ落ち着いて来たので、出来るだけ今月中にはムツミ編を投下します。
(一応、5割程は出来てるんですけど)
おっ、頑張れ
是非ともスレを盛り上げていってくれ
311 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 20:56:34 ID:SvAd3ca5
皆さんのSSを見ていていつも思うんですが、どうやって長文を連続でレスしているんですか? PSPから見ているのでわかりません。親切な方、教えて下さい。
まず服を脱ぎます
>>311 次にチンコに今度産むを…
いや、マジレスすると前もって書き上げて、あとは改行60目安にちぎっては投げるだけです。
PCがないとキツイかもねぇ
人がいない
みんな隠れてるだけだよ
大丈夫。一見、人はいなくともこのスレにはアイセンセがいるさ。
前から気になってたんだが、タカトシがスズに敬語使ったり先輩と呼んだりするSSが多いのは何故なんだぜ?
マガスペまで追っかけてた奴は案外少ないのか
何作かは旧設定で書かれてるから、少マガから、もしくは単行本から入った人は確かに変だと思うかもな
逆にいえば職人はちゃんとマガスペから追っかけてた証でもあるんだが
学年の設定が違うんだっけ?
スズ 高2→高1
アリア、シノ 高3→高2
そうだったのか、説明ありがとう
325 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:12:58 ID:XA/OLwKb
皆さんこんにちわ。お疲れ様です。投下します。
タカトシ×スズ、エロありです。
いつもいつも昼間のエロあり投下で申し訳ないです。
誤字脱字表現間違いはスルーしてください。
それでは投下。
326 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:14:16 ID:XA/OLwKb
「なぁ、スズ!」
「………………」
「いい加減機嫌直せって!」
ハロウィンも越え、世間は一層の冷え込みとともにクリスマス、年末と慌ただしさに向かう11月。
大きな行事もそのほとんどが10月中には終了し、生徒会活動はペースが落ちる。しかしながら学生の本分と言える期末テストに頭を切り替えはじめる時期。
学園からの帰り道買い物をし、スズ宅に上がり込んだスズとタカトシも例外なくテスト勉強に追われる。
基本的に天才少女のスズが非凡少年タカトシに勉強を教える。
生徒会役員は学年20位以内な桜才学園においてテストの成績はかなりの重要なウェイトを占める。
常に学年成績で遥か上空から結果を眺めるスズは今更追い込まれる事など無い。
だからこそ、スズはこうしてタカトシに勉強を教えることが出来るのだ。
しかしながら本日は非常に旗色が悪い。
というのも…
「なによ。いつもいつも兄妹、兄妹って…」
事の発端は買い物をしていた矢先の出来事。
2人してカゴに詰めたお菓子やら飲み物を持ってレジへと並んだ時のこと。会計の際のレジ係の一言がきっかけだった。
「兄妹仲が良いなんて羨ましいかぎりね。」
何気なく言った一言。レジ係のパートさんにしてみれば場を和ましたり、お客さんとのコミュニケーションのつもりだった。
その一言に瞬間的に目付きが悪くなったスズにタカトシは場を納める為、強引に手をひいてその場から去った。
「それに、あんたもね…なんでいつも否定してくれないのよ!!これでもね、私はあんたの彼女なのよ!!」
そう、2人は恋人同士。入学から長い時間を共に過ごし、共に作り上げ、惹かれ合い、付き合いだした。
「んな事言ったって、否定したら否定したで子供扱いしたって怒るじゃねーか。」
付き合いだした頃にはもちろん否定をしていた。
しかしながら、否定した時であっても、スズはタカトシに食ってかかった。
そこにはタカトシの言い回しのまずさとかスズの照れ隠しもあったのだが…
「なによ、擁護さえしない癖に逆ギレ?サイッテー。もういい!!」
そう言ってスズはそっぽを向く。そんなスズにタカトシはかけるべき言葉が見付からずうろたえてしまう。
場に降りる沈黙。その沈黙の中で時間と共に空気は重くなっていく。
「……………ねぇ…」
そんな場の空気に居づらさを感じたのは何もタカトシだけでなく、スズも同じ。
空気がこれ以上は重くはならないだろうというところまで行く遥か手前で先に口を開く。
「私ってさ、タカトシの彼女で良いんだよね……?」
恥ずかしそうに。先程怒りをあらわにそっぽを向いた自らとは別人のようにスズは言葉を紡ぐ。
327 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:15:48 ID:XA/OLwKb
「そうだよ。」
その問いにタカトシはしっかりと答える。互いの気持ちも伝え合っているし、互いの意識としてもちゃんとその認識は存在している。
「そうだよね…でもね…私は凄く不安なんだよ…」
タカトシの言葉を受けてのスズの告白はタカトシにとって意外なものだった。
タカトシのリアクションなど待たずにスズはその先を続ける。
「だって…だってね、その、今まで一度だって……」
そこまで一気に言ってスズは言葉に詰まる。
そこで「あー」とか「うー」とか、もの凄く小さな声を出しながら言いあぐねる。
そんなスズの様子を怪訝な顔つきで見ながらタカトシは続く言葉を待つ。
自分の彼女の心情の吐露。そこから逃げるということは決定的な溝を作ることになるとわかっているのだ。
だからこそタカトシは何も言わずにスズのその先の言葉を待つ。
真剣に待ちの姿勢に入ったタカトシからの助け舟は期待できない事を悟ったスズは、
勢いとはいえ、ここまで一気に口にだしてしまった事を後悔せずにはいられなくなってしまう。
スズとしては嘘偽らざる本音。しかしながら思春期の身としてはその先の単語を口にするのはひどく気恥ずかしいのだ。
それでも口にしなければ話は前には進まない。覚悟を決めて、口にするしか無いのだった。
「………抱いてくれたこと無いじゃない……」
耳まで真っ赤にしながらなんとか口にしたその言葉は最後の最後はほぼ聞こえなかった。
なんとかその言葉を口にしてしまえばその先は溢れ出るようにスズの口をつく。
「どんなに一緒にいたって、どんなに手を繋いだって……やっぱり私は凄く不安なんだよ…ねえ、なんで?なんで抱いてくれないの?」
スズの言葉に衝撃をうけたタカトシは先程とは違う種類の沈黙に沈んでしまう。
「今日みたいな言葉を言われる度に不安になるの…ホントに私はタカトシの彼女であってるのかなって……」
痛々しい程の本音。タカトシの胸に言葉が突き刺さる。
別にそのつもりがタカトシに無かった訳ではない。
ただ、きっかけが無かったのと不安が付き纏っていただけ。
見ての通り幼児体型なスズはちゃんと最後まで行為を終えられるのかどうかタカトシには定かではない。
付き合いだして初めて握ったスズの手は、初めて抱きしめたスズの身体は凄く小さくて華奢で力加減が必要だった。
そんな子を抱くという事は生物学的な知識も何も無いタカトシにとってはひどく困難に思えた。
だからこそ今まで一度も越えられなかった一線だった。
「やっぱり、こんな身体でいっちょ前に恋愛がどうなんて感情を抱いたのがいけなかったのかな……」
タカトシの思考をトレースしたのか消え入りそうな声でスズが言う。
ずっと一緒にいる彼氏が何を思い、どうして今まで抱いてくれなかったのかはスズにも予想がつく。
同時に自分を心配してくれる彼氏を嬉しく思える。
それでも、自分を押し潰そうとする不安には耐えられない。だから、スズはわがままを言う。
自分の為に。自分を好きだと言ってくれたタカトシの側にいる為に。
328 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:16:45 ID:XA/OLwKb
「もう…良いや……タカトシ何も言ってくれないし……別れよう……所詮、私には無理だったのよ……」
その言葉にもタカトシは何も言わない。というよりもかけるべき言葉が見付からない。
「大丈夫…辛いのは少しの間だけだよ……きっと…」
スズは自らの感情の爆発に身を任せながら、精一杯背伸びをし、言葉を紡ぐ。
涙を流しながら。全く本心では無いことが丸わかりな状態で。
そんなスズを見ながら、変な所で強がりなんだよな。とタカトシは思う。
取り乱すスズを目の前にしてタカトシは妙に冷静になってしまう。
(そもそも思考が飛躍し過ぎなんだよな…別れるだの別れないだの。)
思わず苦笑してしまうタカトシ。そして、やれやれ等と呟きつつスズに近づいていく。
(要はスるかシないかだろうが。)
タカトシは馬鹿めと言ってやりたくなった。
自分だってスズの事が好きだ。抱きたくないかと言われたら嘘になる。
好きだからこそ。だなんて綺麗ごとのセリフはあまりにも陳腐だが、それでも良いのだ。
ただ、それでもスズの身体を気遣って今まで手をださなかっただけ。
スズも当然その事に不安を抱いている。それでもなお、抱いてほしい。とスズは望んだ。
(それならば…)
スズの望みを叶えてやれば良い。とタカトシは思う。
その意志を見せた上で、行けるところまでで無理をしなければ良い。とタカトシは思う。
スズの身体を気遣うあまり臆病になっていた自分も情けないとは思うが、
それでもこんなボロボロになるまで溜め込み続けたスズよりかはマシだと思えた。
「ほら、スズ。」
タカトシはスズの涙を拭う。
「……何よ……今更…」
スズは涙を拭ってくれたタカトシにつっけんどんな言葉を返す。
「そもそも、別れると言った気も、承諾した気も無いんだけどな。」
まずはスズを冷静な状況に戻すこと。すべき事の一番手。
だから、先ずは暴走して発した一言を否定してやる。
それからタカトシはスズの返事も待たずにスズを抱き抱える。
「ちょっ…何すんのよ!!離しな…さい!」
当然のようにスズは抗議の声をあげ暴れる。
子供扱いされることを嫌うスズとしては当然のリアクション。
その行動を抑制するためにも、タカトシはスズに甘美な餌を与える。
「スるんだろ?なら、ベッドまで移動しないとな。」
瞬間スズの動きが止まる。ピタッと。効果音付きの漫画のように露骨に。
そんなスズをタカトシはベッドまで運んでいく。
ベッドまで行く間中、スズは赤くした頬をタカトシの胸に埋め続けていた。
………………………………
タカトシはスズを抱えたままベッドへと腰掛ける。
向かい合ってタカトシの膝に腰掛けてなおスズの頭はタカトシより半分程低い。
「……ちゅっ……んん、ふっ……」
タカトシはそんなスズと躊躇いもなく、キスをまじわす。
329 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:17:49 ID:XA/OLwKb
啄むように暫く互いの唇を楽しんで顔を離すとスズの顔は真っ赤になっていた。
別に初めてのキスというわけではない。その先の行為への期待が普段とはキスの感触を変えてしまっただけのこと。
「ごめんね…」
真っ赤な顔のスズが呟く。
「私、なんか混乱しちゃって…バカみたい…」
先程の取り乱した姿をタカトシに見せた事だろう。
「気にしてないよ。」
スズが見せたそんな弱さもすべてを包みこむかのようにタカトシは声をかける。
「タカトシが気にしなくても、私が気にするの……チュッ…ふぁっ……」
そんな事を言った後、スズは自らタカトシと唇を重ねる。
その感触がお気に入りらしく、離してはまたキス、離しては…スズは何度も繰り返していく。
今日はこの先まで。と決めていながらもなかなか先へは進展出来ずにキスを楽しんでいく。
スズ自身がキスに夢中で先に進まない中で、先に手を進めたのはタカトシの方だった。
何度目かのスズのキスを舌で割り、口内に侵入してスズの舌を絡めとる。
「ちゅっ……っぷちゅ……ん、ふ、ふ…」
暫くして顔を離すと2人の間には唾が糸をひき橋がかかる。その橋を分断するようにスズが声をあげる。
「ちょっと、急に舌とかいれないでよ。びっくりしたじゃない!!」
そんな事を口走りながらも目は若干蕩け気味。先程よりも頬を真っ赤にしている。
その表情は、怯え、期待、不安そのいずれよりも気恥ずかしさが全面に出ている事を意味する。
「その……ごめん。」
彼女から強い口調で言い切られてしまい若干凹み気味に謝罪をいれるタカトシ。
そんな風にされると逆にスズは気まずくなってしまう。なにせ、自分の気恥ずかしさを隠すための発言だったのだから。
「……ううん、良いの、こっちこそごめん……もっと、したい…」
だからそんな自分の事を素直に謝った。それからもっとのおねだり。
もっとも行為自体が恥ずかしいのだからその言葉にかかる気恥ずかしさはかなりのもの。
自然と赤みを増す頬とそれに比例して声も小さいものになってしまう。
「ん……ちゅっ、ぺちゅっ、ちゅっ……ずゅっ…」
そんなスズに応え、タカトシは唇を合わせ、遠慮なく舌を侵入させていく。
舌を絡ませ、歯茎をなぞり、唾液の交換をし…何度も何度もその行為を繰り返していく。
そのうちに自然と身体のスイッチは切り替わっていく。親愛の情の表現としてのキスから、もっと本能的なものへと。
キスに興奮が上乗せされていく。今まで2人が踏み込んだことの無い領域へと進んでいく。
「ふぁ……っ!」
その興奮を自覚したスズは、数度目のキスの後、顔をタカトシからそらす。
どうしても気恥ずかしいのだ。自分から望んだ行為でありながら気恥ずかしさばかりはそう簡単にぬけないらしい。
330 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:18:37 ID:XA/OLwKb
先程から真っ赤な顔がさらに赤くなっていると自ら錯覚してしまうほどの気恥ずかしさにスズは耐え切れなくなる。
「そ、その……なんか……」
言いたいことはあるのだがなかなか言葉は口から出ていかない。そうこうするうちにタカトシの膝の上から1度身体を起こし、背を向けて再び座りなおす。
「……、恥ずかしいから……その……この態勢で……」
そう呟く。タカトシに背を向けて、顔を見なくしてしまえば幾分かはマシになる気恥ずかしさ。
小さい頃(スズは未だに)、よくTV等で、耳を塞ぎ、目をつぶることで怖いシーンをやり過ごしたのと、少し似た感覚かもしれない。
そこまでして、それでも逃げ出さないスズに、回した身体の震えさえ、タカトシが確認できるような状況のスズの決意に、
タカトシは応えなくてはと思う。初めてなのはタカトシも同じ。露骨に全身で強張っているスズよりかはマシなだけ。不安がないわけではないから。
それでもタカトシは前に進む。そう言わんばかりにスズのうなじに唇を這わせていく。
「…んん、っはぁ……」
初めて感じる未知の感覚にスズが1つ短い息を吐きだす。スズが逃げ出してしまわないようにタカトシは回した腕に力を込める。
一方で唇はうなじを中心に、首筋を涎まみれにしていく。
「ん、ふ、はぁ……」
そうこうするうちにスズの声色は変わり始める。先ほどのキスで切り替わったスイッチは早い段階からスズに性感を与えていく。
そんなスズの反応に感動と興奮をタカトシは覚える。自然と手はスズの身体を弄りだす。そうして触れ始めると否が応にも、服の感触は気になってしまう。
「んん、……ねぇ、直で触って……ん…」
それはスズにとっても同じであったらしく、スズの口からその先は促される。
無言のままタカトシはスズのブレザーに手を入れると、ボタンを外していく。
そうしてできた隙間からタカトシは直でスズに触れる。その肌の温かさに驚きながら。
「…っ、あ、ふぅ、ん、くすぐったい……」
くぐもった声をスズはあげる。それでもくすぐったさ以上の何かが乗っているのは明白な声色。
その声にタカトシはさらなる興奮を覚える。
本当はもう少し段階を踏んでなんて思いながらも、焦るように手はスズの胸へ。
一気にブラ(とはいってもタンクトップとか表現した方が適切そうな)をたくしあげ、直で触れていく。
「……んん。それ…ん、くぅ……」
スズは切なそうに声を上げる。
周知の通りスズの胸はぺったんこ。悲しいほどに起伏に乏しい。
それでもしっかりと性感は感じるらしく、スズの制服から差し入れたタカトシの指先に乳首は固く尖って自己主張を繰り返す。
もちろんそれに気づかないタカトシではない。存在を主張する蕾を指で挟み、弄っていく。
「あっ、んん、あっ、あっ……っ!」
それに応えるようにスズの声のボルテージも上がっていく。そんなスズの声はタカトシを更なる昂りへといざなう。
331 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:20:00 ID:XA/OLwKb
タカトシの男性の部分には自然と血が集まり、スズにその存在を主張していく。
「あっ、…んん、タカトシの、大きく…あっ、ふぁ……っ」
その存在を認めたスズが素直に指摘する。タカトシとしてはそこまで指摘されると恥ずかしくなる。
それでも、興奮は一向に収まらない。一心不乱にスズの乳首を弄り続ける。勃起したペニスはそれに任せるままで。
「……んん、あっ、そんな……擦りつけないで……ん、っ」
実際にタカトシが擦りつけているわけではない。タカトシの膝の上で身悶えるスズにとってはそう感じられてしまう。
その擦りつけられる場所は態勢上えらくピンポイント。お互いの衣服越しに性器を擦りつけ合っているようなそんな状況。
そんな状況が続けば互いに辛抱はたまらなくなっていく。自然とタカトシの愛撫は激しくなり、スズの声は甲高くなる。
身もだえて自然と擦りつけているようだったスズ自身の動きも自らの意思で感じるところに押し付けるような動きへと変わっている。
「……あっ、あっふ、わたし……んっ、く、もう……っ」
辛抱たまらないといった感じでスズが声をあげる。このまま果てるぐらいならと。
それはタカトシも同じなようで、スズの言葉に一つ頷くと、自らのペニスを露出させる。
スズも自らのスカートに手を入れ、普段から愛用しているタイツをおろす。
あとはいれるだけという状況までいって、改めてスズは言う。
「初めてだから、優しくしてね……痛くしたら承知しないわよ。」
まだ、タカトシに背を向けたままで。
タカトシとしては、このままの態勢で?と思う部分もあるのだが、この態勢がスズの意思であるような状況で、覚悟を決める。
そうして、スズを抱えあげ、右手でスズのショーツをずらす。そこでタカトシは気付く。
「濡れてる…」
「……っ、馬鹿!!!余計なこと言うな!!!」
これまで以上に顔を紅くしながらスズが声を上げる。
互いに興奮のるつぼと化し、すっかり段階を飛ばしていたことに改めて2人は気付いた。
しかしながら、スズの秘唇からはしっかりと愛液は溢れ出し、タカトシを受け入れる態勢が出来上がっていた。
それに幾分かの安堵をおぼえたタカトシは思わぬ形で止まった動きを再開していく。
しっかりとスズの秘唇と自らのペニスを合わせると、あとは重力に従ってスズの身体を落下させていく。
「……っ、く、いたぁぁ……」
その途中ひときわキツイ所を抜けるときスズが短く、鋭い声を上げる。しかし次の瞬間には、タカトシのペニスは全てスズの中に納まっている。
そこまで至ってタカトシが声をかける。
「大丈夫か?」
「…っ、痛い……何やってるのよ!!痛かったわよ……っ!」
涙を零しながらそう零すスズの痛みがいかほどかなんて、タカトシには想像もつかない。
強くペニスは圧迫されてはいるが、この何倍もの痛みをスズが感じているであろうことは容易に想像がつくのだが。
「なにやってるのよ……速く動き、ん、なさいよ…っ、ちゃんと気持ち…ふ、よくしてくれなきゃ許さないんだから…」
332 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:20:54 ID:XA/OLwKb
そんなタカトシにスズが言う。どちらかというと痛みから逃れる為の訴えにも似た感じに。
ほんとに痛みなんて抜けるのかはわからないが、このままよりかはマシであろうと判断したタカトシは恐る恐るスズの身体を持ち上げて、再び落とす。
強い圧迫ながら、処女血が潤滑の役目を果たしたのか、その動作自体さしたる困難はない。
2度、3度、4度……何度も繰り返していく。そうこうするうちにどんどん動きはスムーズに。
「んん、く、はぁ、……ん、く…っ…」
まだ、若干の痛みのニュアンスは残しながらも幾分かスズの声色も変わっていく。
半信半疑で動かしていた、タカトシだったが、そこまで来ていくらかの安心を覚える。
そうしてまた、何度か動いていくうちにスズの声色から完全に痛みの色が消えたのをタカトシは自覚する。
「あっ、あっ、んん、ふ、……ああぁっ、ん、気持ちい……っ!」
そうしてスズの口から気持ちいいと聞けたところで動きを容赦ないものへと変化していく。
膣からの圧迫も心地よいものへと変わったことでタカトシも自らの快感のため、気持ちいいところを擦りつけるような動きへと変化させていく。
「……っ、くひゃぁぁぁ、ん、ん、あぁ、そこダメ……っ!」
ひと際大きな声で喉をのけぞらすスズ。部屋にはニチャニチャと卑猥な音が木霊している。
それにしてもスズはかなり感じやすい方ではないのかとタカトシは思う。
「ん、あっ、あっ、ふぁっ、んんあっ…ん…っ!」
その証拠にタカトシの動かし方に過敏に反応を示す。
「あああああぁぁぁっ……っ!」
グリグリと腰を回転させると甲高い悲鳴のような声をあげる。
「あっ、あぅ……ふああぁぁ、ん、ん、あっ、あぁっ……っ!」
最奥まで激しく突いてやると短く息を吐き出すように喘ぐ。
そんなスズのリアクションはタカトシの興奮を一段と煽る。変化をつけ、スズの膣内をえぐっていく。
そんな、タカトシのペニスにまとわりつくように反応するスズの膣内がどんどんとタカトシに快感を与えていく。
「あっ、ふぁっ、あっ、んんんん……んん、あぁっ……っ!」
そんな膣内の具合と、スズの声をきいているとタカトシ自身の脳内は蕩けそうなほど満たされていく。
「ふあああぁぁ、わ、んん、たし……ん、イっちゃう……ふ…っ!!」
先に途切れ途切れに限界を訴えるのはスズ。その言葉を引き金にしたかの様にタカトシにも射精感が駆け上る。
それでも構わないとばかりにタカトシはそのまま力強く、スズの膣を抉る。
「んんんん、あああぁぁぁ、もう…………っ!!!」
瞬間スズが真っ赤な顔で声を詰まらせたかと思うと、タカトシには幾つもの舌で一斉に舐めたてられたような快感がとおり抜ける。
「……っ、あ!!」
「ん、ん、あぁ、……ん、ふぅ!!あつい……っ!」
333 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:21:42 ID:XA/OLwKb
腰が抜けたような声を漏らしながらタカトシはスズの胎内に自らの精を放っていく。
………………………………
「その…タカトシと、……スルのを想像して何度かシたことある…」
スズが真っ赤な顔でそんな風に呟いたのは、後始末を終えた後。突然の告白だった。
後始末を終えたとは言っても、膣口から溢れる精液を拭った程度。タイツは相変わらず、半端におろしたまま。
タカトシが手を侵入させた胸元ははだけ、パンツはグチャグチャ、スカートもそのままに任せたまま。
「タカトシはそんなことしたことある?」
スズは問いかける。これを聞くのが恐らく真意だったに違いないと思われる。
真相は別にしてもタカトシの答えは決まっていて。
「ああ、あるよ。」
淀みなく答える。
「そっか、良かったよ…こうしてシテもらったけど、私ばっかり感じてるような気がしてタカトシはいやいやだったんじゃないかって思ってたから……」
スズの胸のうちにはまだ不安が存在するらしい。だからタカトシは一声かける。
「俺も気持ち良かったから大丈夫だよ。」
「本当?」
「嘘ついても仕方ないだろ?」
「…うん」
それでやっと安心したかの様な表情を浮かべるスズ。それからスススとタカトシに近寄ると、しがみついてくる。
「…………」
そんなスズにあえては言葉をかけず、優しく抱きとめるタカトシ。
場を包むのは沈黙。先ほどとは違い、非常に心地のいい沈黙。その中にスズとタカトシは
身を委ねる。
「ねぇ…」
その心地よさに身を委ねてしばしスズが口を開く。
「私でシタことがあったなら、何で今まで手出してくれなかったの?」
「……………」
そんなスズの問いにタカトシは何も答えない。というか固まる。心の中ではさっきなんでか理解してなかったか?なんて呟きながら。
「ねぇ、どうなのよ?私不安で死にそうだったんだから。」
「いや、その……」
334 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:22:13 ID:XA/OLwKb
スル前の考えをどこまで彼女が理解してくれてたのか?なんて考えるとタカトシとしては迂闊なことは言えない。
「なによ、はっきりしなさいよ!!」
そんなタカトシに自然と声に怒気をはらむスズ。
「わかったわ、応えなくても良いから、もう一回ね。」
タカトシの返答を待たずに声をあげるスズ。つまるところはそういうことなのだ。もっとタカトシに甘えたいだけ。
やれやれなんて、心の中で呟きながらタカトシは相手をすることにする。今回ばかりはスズが一歩上手だったようだ。
まぁ、それでもタカトシ自身まんざらでも無かったりする。タカトシもスズの事が好きなのだから。
335 :
Y-275:2008/11/11(火) 13:27:11 ID:XA/OLwKb
以上です。正直タイトルが思いつかないのでノータイトルにでもしておいてください。
最初は前に投下したらぶイチャしようと思ったんですが、気づけばかけ離れていたので。
なんか、最近人がいなくてさびしいです。ボルト氏の投下期待してます。
駄文乱文失礼しました。それでは失礼いたします。
Y-275氏、乙カレカツカレエビカレー
人が少ないと言ってもここより過疎なスレはいっぱいありまっせ
職人も住人もあふれていた黄金時代が眩しすぎるのも事実だけど、これでもまだマシなほうかと
何より郭氏を筆頭としたベテラン組とY-275氏やボルト氏、傍観者氏などの新規組がいるじゃないか
338 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 23:02:20 ID:b+Ew5V+T
妹は思春期ってやっぱ卒業まできちんと描きたかったのか? 見る限りページ数の都合だと思うけど。
濱中モノをしばらく見て無いなぁ。
Y-275氏乙
濱中モノもすっかり「濱中・アフターストーリー」となった赴きがあるな
最終回で卒業して終わったからだろうけど
今週タカトシが居眠りしかけてるコマにミサキがいるよな?
本スレでも指摘されてるけどムツミの試合が流された件
タカトシはシノとムツミの二人から好意向けられてるんだよな
下手したらスズとアリアも
横島は別の意味で狙ってるだろうが
まったく氏家マンガの男主人公はどうしてこうモテやがるのか
>>341 「ミサキ本人」ではなく「ミサキっぽい人物」ってことだろうねえ、たぶん
あかほんのラストでは露骨にあの三人組を匂わせていたが、
今回は制服が聖光と違う(むしろ中学時代のっぽい)し、氏家のお遊び的なもんじゃないかと
本スレでも話題になってるが、あれは東ヶ丘中の制服じゃないか?
とすると濱中と生徒会は同時代の物語だということ?
あかほんも最終話で濱中とリンクしているのに、
妹だけはどこともリンクしていないのか、、、
自分もミサキっぽい誰かかと。
あと出島さんの設定がいろいろ気になる。
最近目開けてること多くないか?
それからあの人はバイセクシャル?
本スレでも言われてるがムツミのヤンデレ化やタカトシをめぐる修羅場が心配だな
まぁSSのネタには調度良いけど
修羅場心配してる奴って何なの?
はっきり言って氏家の漫画をずっと見てきたらそんなの無いの分かりきっているだろうに
あったしてもちょっとしたギャグネタでだろ
願望でもあるんだろう、氏家だからナニナニはない、ではなく、氏家にはナニナニしてほしい、という
ヤンデレ気味のミサキとアヤナでマサを取り合って欲しかったーとか、
恋心をはっきり自覚したマナカとアキでバチバチ火花散らしてほしかったーとか
まぁやっぱりそういうのはSS向きなんさね
なんというGJ
俺の股間がレヴォリューションしたぜ
キンタマかわいいよキンタマ
マナカかわいいよマナカ
全然このスレとは関係ないけど、本スレで妹が連載終了した時にネタ4コマ投下してた人いたなぁ
全職人の全作品を一冊の本にしたらどれくらいの厚さになるだろう
…と思ったが郭氏だけでも100作越えてるんだよな、編数が膨大だ
>>352 それはもしかして某レッドスター氏じゃあ?!
なんてねサイトで活動してるみたいだから違うか
朝から濱中全巻読み返してたけどミサキ可愛い。
あと、3巻のアヤナの可愛さは異常。
アヤナは何巻でもかわいいよ
マサがミサキやアヤナの気持ちを踏みにじるような外道じゃなくてよかった
氏家キャラの男は鈍感なくらいがちょうどいい
結局アヤナもマサヒコのこと好きだったのか?
お別れ会のあの表情で「嫌いじゃなかった」だから一定の好意は持ってはいたかと
「惚れている」かどうかまでは読者それぞれの判断
確かアヤナが出だした頃はまだツンデレという言葉はそこまで普及してなかったな
とりあえずアヤナは俺とマサの嫁b
はい、どうも郭です。
長らく引っ張りましたが、前スレ
>>581の続き。あかほん・思春期ミクスチュア。
井戸田ヒロキにスカウトされた矢野アキ、迷いながらもヒロキと会うことを約束する。
ヒロキはスカウトとしての気持ち以上のものを持ってしまった自分を自覚しながら
アキと再会するが、なぜかその場には思春期メンバーが集い、
そしてアキの口からは遂にスカウトされることを承諾する言葉が、、、
と、いうところで終わってました。しかしあらすじ書かなきゃいけないぐらい久しぶりなんですね、はぁ〜〜。
てなわけで、投下。
ヒロキの言葉に戸惑いながらもうなずくアキと、そして思春期メンバーは―――
「私は、賛成です。心配していましたが、井戸田さんに会ってみて大丈夫ではないかと思いました」
「う〜〜〜〜ん、こんな風に積極的に将来のこと考えてるアキってのは初めて見るしね。私も賛成かな」
「私も賛成。でも井戸田さん?アキが泣いたりするようなことがあったら許さないからね?」
「も、もちろんだって」
凄むカオルの迫力に少々ビビりながら答えるヒロキだが、そのとき。
それまで無言でメンバーの話を聞いていたカナミがアキの正面に回ると、決然と、言った。
「アキちゃん!でも、もう一人話を聞いてもらわないといけない人がいるよね?」
「え?」
「お兄ちゃん!お兄ちゃんはどうなの?本当に、良いの?アキちゃんがアイドルになっても」
「…………」
アキやカナミたちが座る席の裏にいた、長身の青年がむっくりと立ち上がり、こちらを向いた。
(おにいちゃん?ってことは城島さんの、お兄さんか?)
思わずしげしげと青年を眺めてしまうヒロキ。
言われてみれば、カナミに面影が似ていなくもない、整った顔立ちをした青年だった。
しかしその青年は、はっきりと困惑の表情を浮かべていた。
「え〜〜〜っと、もう出てきていいの、俺?」
「良いんです。これもシナリオのうちですから」
「??シナリオ?」
「それはともかく、お兄ちゃん!このままだとアキちゃんは、手の届かない人になっちゃうんだよ?
お兄ちゃんが毎日してるみたいに、イチモツに手を伸ばすのとは訳が違うんだよ?」
「デカイ声でアホなことを言うなああああ!!!!!」
絶叫するシンジ。ま、そりゃそうだ。
「………シンジさん。私も、聞きたいです」
「え?」
「前も聞きましたけど………シンジさんは、私が、タレントみたいなことをしても。良いですか?」
「………………」
アキに問いかけられて、青年は困ったような顔のまま、その場に立ちつくしていた。
そして、周囲の人間も、固唾を呑んでその様子を見守っている。
(ああ………このふたりは、そういうことなのか)
自分の胸に、小さくて鋭い痛みが走るのをはっきりと感じながら―――
ヒロキは、アキと青年の関係を把握せざるを得なかった。
「…………俺は」
そして、ようやく。シンジは、重い口を開き始めた。
「話を聞いてから、矢野ちゃんがタレントとかになりたいなら、応援してあげるのが当然だって……
そう思ってた。でも」
「………でも?」
「俺に、矢野ちゃんの将来の夢や、そういうことに口を挟む資格なんて、無いってことくらい、分ってるけど。
でも。俺は………俺は、やっぱり、矢野ちゃんに……遠くにいって、欲しくない」
「シンジさん………」
シンジの言葉を聞き終わらぬうちに、アキの目には大粒の涙が光り、溢れた。
そんな彼女の表情を、シンジはしっかりと見つめながら言葉を続ける。
「昨日………矢野ちゃんと、夜空を見ながら、思ったんだ。君と、ずっと一緒にあんな風に……
なんでもないことで良いんだ。下らないことで良いんだ。ただ、ずっと同じ空を見ている、それだけで良いから。
俺のワガママなんだけど……俺は、矢野ちゃんと………一緒に、いたい。一緒に、歩いていきたい」
「シンジさん………私、待ってました。昨日は、自分でもよく分りませんでした。でも、今、分りました。
私は………シンジさんに、止めて欲しかったんだって。私も………シンジさんと、一緒にいたいです」
涙を流すアキの前に進むと、シンジは、照れくさそうにアキを抱きしめる。
「言った!!えらいですよ、シンジさん!!」
「アキ………おめでとう、アキ!」
「おにいちゃん!やったね!」
「………私としては、結構複雑ですけど」
賛辞と祝福と、そしてほんの少しの妬心を抱きながら、思春期メンバーがふたりを取り囲む。
その輪から、少し離れたところでヒロキは頭を掻きながら苦笑していた。
「ゴメンね、井戸田さん」
♪
「ん?いや、ま、しょうがないよね、ああいう事情じゃあ」
いち早くヒロキの表情に気付いたカナミが彼に気遣わしげな顔を向けると、
ヒロキはまた苦笑して、そう答えるしかなかった。
「へ〜〜、意外にあっさりしてるんですね、スカウトさんって」
「あはは、しょうがないよ。本当のところ、今日も五分五分ぐらいだと思ってたくらいだからね。
でも、矢野さんもすごく幸せそうだから………これで良かったんじゃないかな」
そう言いながらもヒロキは複雑な顔をして―――アキの方を見ていた。
そこには、涙で赤い顔をくしゃくしゃにして、それでも、確かに。嬉しそうな笑顔の、アキがいた。
(惜しいけど………すごく、良い笑顔だもんな、アキちゃん)
「ねえ、井戸田さん?」
「?なに、城島さん」
「私、アキちゃんの代りにならない?」
「へ?」
「アキちゃんみたいに巨乳じゃないけど、私も処女だし」
「ぶッ!!あ、あのねえ」
「それに、タレントって面白そうだし、ねえ?どう?」
「ど、どうって………」
カナミに見つめ返されて、ちょっとドキッとしながらヒロキも彼女を見る。
(確かに………城島さんでも充分)
初めて会ったときから素材の良さには注目していたが、改めて、カナミの可愛らしさを再認識していた。
「あ、あのさ、でも良いの?そんな、簡単に」
「だって可哀想なんだもん、井戸田さん」
「俺が?」
「ここで奢らされて、アキちゃんにも逃げられちゃったら、やられ損みたいな感じだし」
「やられ損って………」
「それに」
「?」
まだカオルたちに囲まれている、シンジとアキの方をカナミが振り向く。
その表情は、少しだけ、悲しそうで。少しだけ、寂しそうで―――
「ううん、なんでもないんです!ちょっと待っててくださいね、井戸田さん!」
やや強引に笑顔を作ると、カナミはふたりの方へ向かう。
「えへへ!じゃ、おにいちゃんは任せたからね、アキちゃん!」
「え?か、カナミ?それってどういう」
「えっへん。私ね、アキちゃんの代りに井戸田さんにスカウトされちゃった!」
「!!お、おいカナミ?」
「止めたってダメだよ?おにいちゃん。これからは、私の代りにアキちゃんが全部面倒見てくれるから!」
「か、カナミ!私、いきなりそんな」
「これから私も忙しくなるからさ〜〜〜、ふたりが部屋でどんだけイチャイチャしようが、
エッチしようが大丈夫だよ!嬉しいでしょ?」
「いきなりんなことするかぁぁ!なあカナミ、せめて母さんと父さんに」
「ダ・メ!私、もう決めたんだから!それにウチの両親なら、OKするに決まってるじゃん」
「それは………そうかもだけど」
「カナミちゃんなら貧乳界の星として頑張ってくれると………イテテテテ!止めて下さい!」
「カナミ、い、良いの?ヤケになってない?」
「て言うか、それもありかな、って感じもするから私は応援するよ?」
「ありがとう、ショーコちゃん!うん、私、頑張る!」
思春期メンバーの反応はそれぞれ違ったが―――カナミの意志は固いようだ。
(でもまだ、スカウトするなんて一言も言ってないんだけどなあ………)
勝手に話が決まってしまい、そう思うヒロキだったが、怪我の功名と言えないくも無いわけで。
「じゃ、じゃあ城島さん?時間があればウチの社長と会ってもらって良いかな?もちろん、ご家族も一緒に」
「はい!今は両親が家にいないんで、じゃ、お兄ちゃん、お願いね?」
「マジで?」
「ま・じ・で。だってお兄ちゃん?こわ〜〜いヤクザみたいな社長だったら、私の貞操が」
「………言っておくけど、ウチの社長は女性だよ」
「しかし、なにがあるか分りませんので、私の貞操帯を……」
♪
「あのねえ………」
ぐったりとしたヒロキがふと青年の方を見ると―――思いっきり気の毒そうな視線で、
彼はヒロキを見ていた。それは、同類相哀れむといったような表情で。
そして、青年に寄り添うようにしていたアキも、すまなさそうな目で、ヒロキを見ていて。
「………本当に、スイマセン、井戸田さん」
「まあ、良いんだけど………その代り、幸せにね?矢野さん」
「は、はい!」
ちょっぴり遠慮がちにだが、アキはヒロキに笑顔を向けてきた。それは、やはり魅力的な笑顔で―――
夏の青空に向かって咲く、向日葵を思わせるような笑顔だった。
(この笑顔を独占するんだから………頼むぜ?)
それが大人げない嫉妬心だと自覚しながら、ヒロキはシンジに苦笑を向ける。
すると青年もヒロキの思いを理解したのか、人の良さそうな苦笑を向けてきた。
(口惜しいけど、お似合いなんだよな、このふたり)
そう、はっきりと認めていた。青年とアキの雰囲気が、とても好ましいものだということを。
「それじゃ、城島さん、よろしく………」
「はい!よろしくお願いします!」
ヒロキが差し出した手を、笑顔のカナミがしっかりと握り返した。
「それではカナミちゃんのデビュー祝いと、シンジさんとアキさんのお祝いということで」
「うん、じゃあ、盛り上がろっか!」
「いいね!じゃ、カラオケ行く?もちろん井戸田さんもね?」
「あた!もしかしてそれもこっち持ちなの?」
「「「「ごちそうさまで〜〜す!」」」」
初めは少し戸惑いもあった思春期メンバーだったが、そこはその場のノリで、
祝福ムードになだれ込んでいくのであった―――
♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀
「それじゃ行ってくるね、お兄ちゃん!」
「ああ……気をつけてな?」
「今日は雑誌のインタビューだけだから、そんなに遅くならないようにするよ、シンジ君」
「頑張ってきてね、カナミ、井戸田さん!」
「うん♪アキちゃんも頑張ってね、お兄ちゃんと。今日は何回の予定?」
「…………いつもすいませんが、よろしくお願いします、井戸田さん」
「…………はは、良いんだよ、シンジ君」
そして、それから数ヶ月後のとある土曜日―――そこには、城島家にカナミを迎えにきたヒロキと、
ふたりを玄関まで見送るアキとシンジの姿があった。
紆余曲折はあったものの、カナミは晴れてレイ・プリンセス事務所と契約を交わし、
新人アイドルの仲間入りを果たしていた。まだ認知度こそTBや小池マイには及ばぬものの、
最近とある雑誌の美少女コンテストで次点につけたこともあり、徐々に仕事も増えつつあった。
TBと兼任でカナミのマネージャーに就いたヒロキはおかげで嬉しくも多忙な日々を過ごしていた。
「え〜〜っと、じゃ、これから夫挿社に向かいます。はい………え?
あ、TBのグラビアならその後で。はい、分りました。それじゃ」
営業車にカナミを乗せ、出発前にレイコと携帯でスケジュールを確認した後、
ヒロキはハンドルを握り城島家を後にした。
「ねえ、ヒロ君?」
「ん?どうしたの、カナミちゃん」
「今頃多分、あのふたり、ヤってるよね」
「…………時間押してるけど、インタビューは焦らなくていいから、ゆっくりね」
あっさりとカナミを無視して、ヒロキはハンドルを切る。
(はぁぁぁ………しかし、まさかシホと完全に同じタイプの娘だったとはな〜〜)
そう思い、つい苦笑いしてしまうヒロキ。初対面の頃から、微妙に嫌な予感がしていたのは確かだった。
社長であるレイコは一目でカナミを気に入ったようで、すぐに彼女と契約するようヒロキに命じた。
その後、自然な流れで小池マイやTBの三人とも会うようになったのだが、
予想通りシホとカナミは瞬く間に意気投合し、TBと別にシホとカナミでユニットを組めないか、
と真剣にふたりから相談されたほどだった。
♪
これには意外にもレイコからダメ出しが出たために水泡に帰したのだが
(曰く、ツッコミ役のいないWボケのこのコンビではTV的にキツかろうとのことだった)
ともかく、新人アイドルとしてのカナミはかなり順調に人気を伸ばしていた。
「今日はSPO!の『ニュースな女』ってコーナーで、インタビュアーは由田豪さんって人なんだけど、
結構エグイこと聞いてくる人だから、頼むよ?」
「えへへ、任せて!」
(ま、確かにカナミちゃんなら大丈夫だろうけど。しかし、このコピーはなあ)
そんなことを思いながら、今日のインタビューにつく予定のタイトルの下原稿を見て再び苦笑するヒロキ。
(『絶滅寸前の爽やか癒し系美少女・城島カナミ』か………普段のカナミちゃんを見たら、どう思うんだか)
ヒロキがそう思うのも無理ないところで、シホと異なりカナミは公の場では下ネタ好きを完全に封殺し、
トーク番組やインタビューでも完璧に清純派アイドルとして振る舞っていた。
毎日のようにカナミの逆セクハラに晒されているヒロキとしては、正直むず痒い思いもあったりするのだが。
それもまた彼女の才能の一つと無理矢理自分を納得させているところではあった。
「ねね、ヒロ君?それでさ〜〜、今日ヒロ君は私とTBの撮影のあとは、どうするの?」
「ん?あとは会社に帰って雑務くらいかな。あ、帰りは心配しなくても小田さんが送ってくれるはずだから」
「ううん、違うの。その後私も事務所に戻ってちょっとお仕事したいから、良いかな?」
「?別に、良いんじゃない。ただ小田さんもその後確かマイちゃんの撮影に行くし、
え〜〜っと、三瀬さんと社長は確か今日嫁売テレビに営業で遅くなるから、
しばらくカナミちゃんひとりだけど、大丈夫?」
「うん、大丈夫!」
(ん?なんか………変、かな?)
完璧なアイドルスマイルのカナミだが、なぜか特大級の嫌な予感のするヒロキ。
そして彼の予想通り、彼女の笑顔の裏には、『なにか』が隠されているのであった―――
♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀
「しかし井戸田さんに迷惑かけてないと良いんだけどな、カナミの奴」
「ふふ、気になるの?シンジ」
「そりゃ、まあ………」
舞台は再び戻って城島家、シンジの部屋ではお茶を飲みながら談笑するアキとシンジの姿があった。
「大丈夫よ、ああ見えて結構カナミってそつがないタイプだし」
「まあね。でもホラ、その代り親しくなった人間には自分の本性を隠さないタイプでもあるし」
「ぷッ。そうなんだけど」
シンジの言葉に思わず吹き出してしまうアキと、苦笑気味のシンジ。
ふたりの間には、恋人同士らしい親密で打ち解けた雰囲気が漂っていた。
―――ファミレスでのシンジの告白から、ふたりは順調に交際を続けていた。
元々仲が良く、お互いどこか意識し合ってきたシンジとアキはやはり相性も良いらしく、
早くもふたりでいるだけでくつろぎ、ゆったりとできるような落ち着いた関係になっていた。
しかし、今日のシンジは………いつになく、ちょっと深刻そうな表情をしていた。
「シンジ、どうしたの?そんな心配しなくても、大丈夫だって」
「う、ううん、カナミのことじゃなくて………えっと、聞いても、良いかな」
「なに?」
「後悔してない?」
「…………どういう意味?」
「ずっと聞けなかったけど。最近カナミの奴がテレビとか雑誌に出てるのを見ると、なんていうか、
俺があのとき告白なんてしなかったら、もしかしてアキちゃんがああなってたのかもなあ、って……え?」
「……………」
その言葉が終わらないうち、アキはシンジに抱きついてきた。
そして彼女の表情は―――少し、怒ったような表情で。
「シンジの、バカ」
「あ、アキちゃん?」
「私は、今すごく幸せだよ?なんでシンジがそんなこと言うの!」
「………君が、言ってたから。そういう仕事をしても良いかな、って。だから………俺、
男らしくないかもしれないけど、ずっと引っかかってて……俺は、君の夢や可能性を……んぐ?」
"ちゅ………"
♪
怒った顔のまま、アキがシンジの唇を自らの唇で強引に塞いだ。
戸惑うシンジに構わず、アキの方から馬乗りになるように彼を押し倒して。
「バカッ!シンジの、バカッ!!!」
"ちゅッ、ちゅッ、ちゅ"
罵倒の言葉を浴びせながら、それでも何度も口づけを繰り返してくるアキ。
訳も分らず彼女を見ていたシンジだが―――やがて彼女の目に、涙が溜まり始めていることに、気付いた。
「アキちゃん………」
「私はね、私は………シンジが止めてくれて、すごく嬉しかった。シンジが、私と一緒にいたいって。
そう言ってくれたことが、本当に嬉しかったから。それに比べたら、有名になることとか、
タレントになることなんて、全然どうでもいいことだって思ったから。それなのに………バカ!!!」
なおも泣きながら抱きついてくるアキを、シンジは柔らかく抱きしめて―――ようやく、口を開く。
「ゴメン。本当に、ゴメン。俺、自信なかったから。アキちゃん、俺」
「バカ………私は、シンジだけに見てもらえれば良いんだから。なんでそれが分らないのよッ!!」
まだ泣いていたアキを抱きしめて。シンジは、ただ目の前の恋人を、愛おしいと思って。
"ちゅ"
今度は、自分の方からキスをする。頬づたいに感じるアキの涙は、温かかった。
「アキちゃん………俺だけのものに、なってくれるってこと?」
「……………」
まだちょっと怒ったような表情でシンジを見ていたアキが、彼の言葉にこくん、と頷く。
年下にもかかわらず、普段は大人びたところのある少女だったが、今のアキは、ひどく幼い感じがして。
シンジは、アキを、そのまま抱きしめていた。
「シンジ………」
「………アキちゃん」
"ちゅ……く……ちゅ"
ふたりは、そして、深く長い口づけを交わす。舌と舌を混じらせ、唾液と唾液を換えるように。
貪るような、強いキス。アキの唇が、腫れてしまうまで。シンジの舌が、引きつるまで。
ふたりは、キスを続ける。
「………ん」
「あ………」
時間の感覚さえ無くなったころ、ふたりは唇を離して―――そして、見つめ合って。
「………良い?」
「うん………」
シンジは、アキの黒いワンピースをゆっくりと脱がしていく。
現れたのは、Tシャツ越しにも大きさを誇示してくる、アキの豊かな谷間。
「あ………ン」
服越しに、胸に触れるとアキが溜息を漏す。シンジは、ほぐすように揉みながら、アキのTシャツを捲っていく。
"す………ふる"
シンジに協力するように手をあげたアキからTシャツを脱がすと、彼女はブラ一枚になった。
薄いオレンジのブラに、ようやく納まったかのようなアキの大きな胸。
何度見ても、それは美しいと、シンジは思った。
「アキちゃん………」
"ちゅ"
「ふ。ん、っん………シンジぃ……」
今すぐ乳房に顔を埋めたいという衝動をなんとか抑え、シンジはアキの腋にキスをした。
汗の匂いと、アキの纏う甘い薫りが混じって嗅覚を刺激する。
そしてそこは、彼女が弱くて感じるところのひとつだった。
"ちゅ、る。ちゅ、ちゅぷッ"
「は………あ、ふ、ン、ふ……。シンジ………ぬが、して」
少しだけ残る剃毛の跡に興奮したシンジは、そこをしつこいくらいに舐め、吸い、キスをしながら。
空いた手で、アキのブラをずらしていく。
「アキちゃん………」
ブラを脱がしてしまうと、キスを止めてアキの顔を見つめるシンジ。
もう、涙は乾いていた。金色の髪は、少し乱れていた。
黒くて大きな瞳はまだ濡れていて、唇もほのかにぽってりとしていた。
「シンジ………見て」
♪
「うん」
言葉通り、アキの裸の胸を見つめるシンジ。頬を赤くしながらも彼女は、自分の胸を隠そうとはしなかった。
(やっぱり………すごいよ、アキちゃん)
つくづくと、そう思うしかなかった。それは、芸術品のようだった。
日焼けしたなだらかな肩から続く二の腕の線。
そしてそれに似つかわしくないほど豊かな胸はただ大きさを誇示するだけでなく、
たっぷりとした張りを見せていて―――小粒で色素の薄い乳首が、先端に可愛らしく実っていた。
シンジは目の前の眺めに、ただ溜息をつくしかなかった。
「私の、裸を見たのは、シンジだけだから」
「う、うん」
「これからも………私は、シンジになら、見られても良いから。だから」
「ありがとう、アキちゃん。俺………まだ、ガキだから。幸せにするなんて、言えないけど。
君を、大切にする。全力で、ずっと。それだけは、約束する」
力をこめてそう言うと、シンジはアキを抱きしめた。
Tシャツ越しに押しつけられた彼女の乳首の感触に、つい欲情してしまいそうになる自分を抑えながら。
一方アキは、シンジの腕の中で幸せそうに笑みを浮かべていた。
「シンジ、大好きだよ」
「俺も大好きだよ、アキちゃん」
"ちゅ"
ふたりは、互いの耳元で甘い言葉を囁きあって。そして、また口づけを交わす。
「………」
「………ふ、ン。シンジぃ……」
シンジの手がアキの胸に伸びて優しく触れると、アキは恋人の名を夢中で呼びながらしがみついてきた。
それに応えるように、シンジは少し強く、彼女の胸を揉みしだく。
「あ……ん………」
アキの声も、シンジの愛撫が強くなるのに比例して少しずつ荒く、艶やかなものへと変わっていく。
「アキちゃん、ベッドに行く?」
「シンジ、だっこして」
「うん。よいしょ……」
甘えるようにアキがそう言うと、シンジはいつも通りお姫様ダッコで彼女を抱きかかえた。
「だっこ好きだよね、アキちゃん」
「だって、すごく幸せな気分になるんだもん。守られてるみたいで。ねえ?ゆっくり、連れてって」
「うん」
自分の腕の中で嬉しそうに笑っているアキを、微笑みながら見つめるシンジ。
さっぱりとした、どちらかと言えば男っぽい性格の少女だと思っていたが、
付き合うようになってみると意外にアキは少女趣味的な面があったりした。
今まではカナミやマナカ達に遠慮してそういう部分を見せなかっただけなのかもしれないが、
恋人同士になってからは、無防備に甘えてきたり、おねだりしてきたりして。
(そういうアキちゃんも、また可愛いと思っちゃうのが惚れた弱みなんだろうな〜〜)
そんなことを思いながら、アキの言葉通りなるべくゆっくりと彼女をベッドに運んで、
"とん"
アキをベッドの上に横たえた。すぐにシンジもTシャツとデニムを脱いで、トランクス一枚になった。
意識的なのか、彼女はやはり、手でシーツをつかんだまま、胸を隠そうとしていなかった。
"ちゅぱッ"
「ん………ッは」
緩く震えている、アキの乳房に吸いつくようなキスをした。切なげに眉を歪め、アキが反応する。
"ちゅ………つ"
乳房へのキスを続けながら、シンジはアキのスカートの中に手を入れて、
"す………く"
ショーツ越しに、柔らかな丘を擦る。
「ふ………ッは………」
敏感にアキが息を吐いて、太腿がぴくん、と跳ねる。シンジは、彼女の反応を確かめるように。
"かじッ"
「あ、んうッ!」
♪
アキの耳朶を、軽く、噛んだ。微かに苦痛の声を出しながら、しかしアキは、それを嫌がっていなかった。
「痛い?」
「………ん、ううん。いいよ、シンジ。もっと……つづけて」
"がじ……はみ、かに………かりッ"
シンジは、アキの肩や、耳や、乳房を、唾液で濡らしながら甘噛みする。
歯形がつくくらいに、強く。彼女が、痛がらないくらいに、弱く。
「あ………く、くふ………シンジ……ちょっと、痛いけど……気持ち、いい」
「ここも、良い?」
「うん………」
人差し指の先でショーツの中心をとんとん、と触れながら聞くと、アキは上気した顔で、こくり、と頷いた。
ショーツの端のストラップをずらしていって―――
"する……"
それを、左脚の先から抜いた。見ると、小さな肌着はまだほのかに温かく、少し湿っていた。
"つるッ"
「んッ!」
蜜口に、指を触れさせた。既に潤っていたぬかるみは、シンジを柔らかく締めつけてきた。
「あったかいよ、アキちゃん」
「シンジ……もっと、奥まで、挿れて……」
"ちゅ"
濡れた瞳をしたアキが、そうおねだりしてから、キスしてきた。淫靡なリクエストに、シンジは。
"くちゅ………ぐ"
「く!あ、う、うン!」
ずるり、と指を挿し入れ、そして少しずつ奥の方まで深入させていく。
つぶつぶとした感触の肉壁が指の付け根を温かく挟み、蜜泉の奥からは愛液が溢れてくる。
"ちゅ、ちゅ"
指先でアキの蜜肉を愛撫しながら、シンジは汗に濡れたアキの乳房に顔を埋めるようなキスをする。
弾力のある白い乳房がシンジの顔を包み、アキの興奮が心臓の鼓動となって聞こえてきた。
「んむ………は、ァ!シンジぃ! あ!」
シンジの愛撫に反応して、アキは快楽を貪るように、躯をくねらせる。
「アキちゃん?俺、アキちゃんのあそこにもキスしたいんだけど、ダメ?」
「あ………う、うん。良いよ、シンジ」
愛撫を続けながらシンジがそう言うと、溶けたような表情のアキが頷いた。
蜜口からぬるり、と指先を引き抜くと、太腿を優しく開かせ、アキの花弁に顔を近づける。
(うわぁ………もう、すごく、濡れて………)
目の前には、金色の恥毛に薄く覆われた可愛らしい蜜口があった。
そこは、指先で散々嬲ったおかげで滴にまみれ、ひくひくと微動していた。
"ちゅるッ……ず"
「ふ、ふわぁん!!」
蜜唇に、ちろり、と舌先を這わせてから、そこを吸った。アキは一回、甲高い声で、叫んだ。
"ず……ずる、じゅうる"
「あ!く、くぅん……もぉ……あ!く、くすぐった!あ、ン」
左右の肉襞を順に舐め、中から漏れ出てくる蜜水を啜った。
そのまま舌先をすぼめて中を舐め回すと、蜜泉はシンジの舌撫に応えてさらに愛液を溢れさせた。
"れる、ずぶるッ、ちゅ〜〜〜〜っ、ずる"
しつこいくらい、それを繰り返した。舐め上げるたび、こぷこぷ、と蜜液が漏れ出てきて、
桃肉はひくひくと震えてシンジの舌先にアキの快感を伝えてきた。
「アキちゃん………すごいよ、舐めてるとぴくぴくしてて」
「や………恥ずかしいよ、シンジ」
「もっと、恥ずかしくなるくらい、気持ち良くしてあげる」
「ンッ………あ、ああン!や、あッ……そこ、あッ!!」
舐めているうちに尖ってきた肉芽を、舌先で転がすように、舐めた。
それまでとは明らかに違う声を、アキは発した。
"くちッ………ちゅるん"
肉芽を舐め続けながら、指先で蜜口を左右に拡げ、肉唇をくにくにと擦る。
「んん………ッ。ん!はぁ!あ!そ、こ……ぉ。シンジ。もっと……」
♪
羞じらうことすら忘れ、アキは懇願する。シンジは、彼女の言うとおり、激しく。
指先で蜜肉を掻き回し、とろとろに腫れた肉芽を吸い取るように、愛撫していく。
「う……あ、う、ぁん……ふぁッ!!ちゃう。………は、ぁァン!出ちゃうよォ、シンジ!!」
"くぴゅッ……"
ひたすら舌撫を続けていくと、アキはとうとう達してしまい、薄く濁った蜜液を漏してシンジの口元を汚した。
一滴たりともその蜜を零さないように、シンジは。
"じゅ、じゅるッ、ずる"
アキの蜜口に顔を密着させると、吹き出てくる愛液をじゅるじゅると音をたてるように、吸い取る。
「あ………やぁ、シンジ……そんな、吸っちゃ、や、だ………」
「アキちゃん、俺、もう」
蜜液で口の周りを濡らしたシンジが顔を上げてトランクスの中からペニスを取り出すと、
アキの手をとってそれを握らせた。真っ赤な顔をしながらも、アキはペニスを柔らかく握り返してきた。
「挿れて、良い?アキちゃん」
「うん………来て、シンジ……」
アキの答えを聞いてから、シンジは用意していたコンドームを素早くペニスに装着した。
そしてアキは、ぎゅっ、とシンジに抱きついてきて。
「シンジ……だいすき」
「離さないから。アキちゃんとずっと、一緒に、いるよ」
それからふたりは、無言で頷き合った。シンジがペニスを蜜口にあてがうと、アキの躯がぶるっ、と震えた。
"にち……ッず……んず………"
「ん……あ、あッ……はいって、くる」
「あ……アキちゃん……」
蜜口にペニスを沈めていくと、ふたりは同時に、切ない鳴声を上げた。
「あ……ん、入ってる……入っちゃった……シンジが……シンジぃ……」
ふにゃ〜〜っとした表情で、譫言のようにシンジの名を繰り返し囁くアキ。
そんな彼女の表情にゾクゾクしながらシンジは、
"ちゅ、ちゅッ"
アキの呼びかけに答えるように唇を重ね、彼女の唇を吸った。
「ん……シンジ……」
夢現のまま、アキもシンジの唇を吸い返してくる。口の中に舌を挿れ、粘っこいキスをする。
"ぐぷ、ぐちゅッ!ずぶ、ぢゅちゅ!!"
ふたりは、唇を貪り合いながら、腰を絡めて、快楽を追い求め続けた。
シンジは、アキのとろけた蜜肉の中にペニスを打ち付けるように。
アキは、シンジのペニスのさらなる深い挿入を誘い、それを味わうように。
互いの愛情と、肉欲を確かめ合うように、激しく交わりあう。
"ずちゅッ!ずぅ!ぶちゅッ!!"
そしてふたりの結合部からは、激しい淫音が漏れる。
「あッ!……きゃ!きゃぅ!シンジぃ……気持ちイイよ、シンジ!当たる……当たってる、おく、に」
「あ、アキちゃん!俺も、すごく、気持ち良いよ」
「嬉しい……シンジ、もっと、気持ち良く、なって。私も、気持ち良く、させて……」
「う、うん!」
"ず、ずるッ!じゅぶぅうッ!!ぱぢゅッ!!"
アキの要望に応えるように、シンジは腰の動きを速める。
「あッ!はぁン!!シンジ……あ、お腹の、内側……当たってる!あッ!!」
シンジはより深くアキと交わるために彼女の両脚を開かせて、そして強く、奥までペニスを突き立てる。
"ぐッ、ずン!!じゅぷッ!!"
脚を開かれたことにより、アキにはシンジとの結合部がはっきりと視認できていた。
恋人の赤茶色の肉棒が、自分の中を出入りし、蜜肉を犯し、杭打っている――――
恥ずかしさでいっぱいになりながらも目を逸らすことなく、アキはその様子を見つめる。
(入ってる……シンジが……シンジの、おちんちんが、私の中で、擦れて……あ、気持ちいい)
「好き……あ、あっ。シンジ、好き。シンジ、気持ち良くて、シンジ、好きィ……あ……っ!!」
淫楽の虜になったアキは、シンジに衝かれるたび、歓喜の声を喉から迸らせる。
"ず……ずぅ、きゅん"
忘我の境地のまま、アキはシンジのペニスをぐいぐい、と締めつけてきた。それは、あまりに強烈な快感で。
「!あ、アキちゃん、アキちゃんの中、気持ち良すぎて、俺、もう」
♪
「んッ!ん、ふぅッ!い、良いよ。私も……だから。あ、お願い。 中に、ちょうだ、い」
「う、ウン。じゃあ……」
コンドームを装着していることも忘れ、本能のままアキはシンジに射精をおねだりしてきた。
あえてツッコミを入れることもなく、シンジも素直に彼女の言葉に頷いて、
"ぐずッ!!ずぅッ!!ぎゅぷッ!ずぅ!!"
「ぁ………はぁぁぁッ!!シンジ!あ あ、ぐ……ふ、う゛、ふぁん!!」
強く、深く、抉るようにペニスを突き立てた。何度目かの往復でアキは絶頂へと導かれ、
躯を二回、三回と大きく震わせてから、脱力した。
「ん……おれ、も……んッ!あ、アキちゃん!!」
"どぐッ!!ぶぷうッ!!う゛ぴゅッ!!!"
一拍遅れてシンジも達し、コンドームの中に思いっきり蒼い精を発射した。
「は……あ、シンジの……だしてる。あ………あったかい。シンジ……」
自分の中で射精し続けるペニスの感触に、アキは円やかな快楽を得て、気の抜けたような声を洩らす。
「アキちゃん………」
「シンジ……大好き」
ようやく射精が終わった後、アキはシンジに満ち足りた笑顔を向けて、そう、言った。
恋人が愛おしくてたまらなくなったシンジは、アキを抱きしめる。
アキは、シンジの両腕の中でうっとりとした表情を浮かべていた―――
♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀♀♂♀
「アキちゃん………ごめんね。俺」
「ふふ。もう良いよ、シンジ。許してあげる」
"ちゅッ"
微笑みながら、アキがシンジの頬にキスをした。そして、彼の耳元に唇を寄せて、囁く。
「シンジが、さっき、言ってくれたから。離さないって。ずっと、一緒にいるって。
だから、私はそれでもう、大丈夫なの。ね、シンジ?」
「なに……え?」
アキが、シンジを抱きしめてきた。大きく、柔らかな乳房で、シンジの顔を包むように。
「ん?んむ?あ、アひちゃん?」
「えへへ……シンジ、おっぱい好き?」
「ふ?う、うん」
「私ね、カナミやマナカにこの胸のことでからかわれてるとき、やっぱり嫌だった。
恥ずかしかったし、痴漢されたことも、一回や二回じゃないし。だけど……」
"ぎゅ"
アキが、さらに強くシンジの顔を乳房で挟んだ。
幸せすぎる圧力に少し息苦しくなってきていたシンジだが、なにも言わずに、彼女の言葉を待った。
「シンジと付き合うようになって、エッチするようになってから、私、初めて自分のからだが好きになった。
いっぱい、シンジが私の胸にキスしてくれたから。いっぱい、シンジが私のおっぱいを、愛してくれたから」
「アキちゃん……」
抱きしめてくる力が弱まったのを感じ、埋めていた乳房の中から顔をあげてアキを見ると―――
彼女は、幸せいっぱいの表情で。泣きだしそうな、笑顔だった。
それは、シンジが今まで見てきたどの女の子の笑顔よりも、尊くて美しい笑顔だった。
(この笑顔は………俺だけの、ものなのかな………)
そんなことを思うシンジの心を見透かしたように、アキが囁く。
「私は、シンジだけのものになるの。他になにも、いらないから。だから………幸せになろうね、シンジ」
「うん……アキちゃん」
よしよし、といった感じでシンジの頭を撫でるアキ。なぜだか、シンジも涙が出そうになって。
「ありがとう、アキちゃん……本当に、ありがとう」
「シンジ……私も、ありがとう」
シンジとアキは脈絡もなく、感謝の言葉をかけあっていた。たったひとつの、同じ事を考えながら。
(俺は………アキちゃんが、好きだ。本当に、好きだ)
(私は、シンジが好き。ずっと、ずっと……)
ふたりは、互いの心拍数と体温を伝え合うように、強く抱き合っていた。いつまでも、時間の続く限り。
<続く>
はい、今回は以上。一応これはまだ続きます。
ヒロキの過去やらあかほんアフターストーリーやら突っ込みすぎでゴチャゴチャしちゃったかなあ、
って後悔もありますが個人的には結構お気に入りのSSです。
>>339氏
実はちょっと久しぶりに濱中のSSを書いたのでイントロ投下します。
やっぱり昔と勝手が微妙に違うんですよね。それだけ濱中に思い入れがあるのかもしれませんが。
それでは、投下。
朝、目が覚めると、そこはいつもと違う部屋だった。
「??え??」
最初は、分らなかった。いつもどおり天井を見ているうちに、どんどん違和感が広がっていって。
「ここ………私の部屋じゃ、ない??」
慌てて体を起こす。確かにそこは、私の部屋じゃなかった。テーブルや、ベッドの位置も全然違う。
なのに、、、なんでだろう。私の部屋じゃないけど、妙に既視感があるのは。
(誰か………知り合いの部屋?中村先輩の、部屋じゃないし、あれ?)
どんな家や部屋にも、そこにはその持ち主特有の匂いがするって聞いたことがある。
そして私は、その部屋の匂いを間違いなく、記憶していた。そう、そこは。
"バタン"
「お〜〜い、アイ、いい加減起きろよ」
「?ままま、マサヒコくん??」
「まだパジャマのまんまかよ………下で、母さんがもう朝飯の準備してるから」
「あ、朝ご飯の?」
「着替えなくても良いから、さっさとメシだけ済ましちゃえよ。遅刻しちゃうぞ?」
「???」
混乱しまくった頭の中で、私は自分の姿を見た。マサヒコ君の言うとおり、
私は見たこともない柄のパジャマ姿だった。でも、それ以上に違和感があったのは―――
「??……………ちっちゃくなってる??」
その違和感の原因に、やっと気付いた。本当に、微妙なんだけど………
私の体は、ほんの少しだけ、小さくなっていた。手足も、なんとなく短くなっているようだった。
「?大丈夫か、アイ?」
ちょっと心配そうな顔をして、マサヒコ君が近づいてきて。そして、私のおでこに、手を!!
「熱は………無さそうだな」
「ま、マサヒコ君?あ、あの、なんで私」
「?マジで大丈夫か?アイ。調子悪いんなら、母さんに言って学校休む?」
そう言いながらマサヒコ君が顔を近づけてきて、私の顔をのぞきこむ。
わあ、なんとなくこうして見ると、大人っぽくなって……じゃ、なくて!!!
「わ、わ〜〜ん、失礼だよ、マサヒコ君!私、まだ顔も洗ってないし、メイクも!!!」
あんまりに至近距離まで彼が近づいてきたもんだから、思わず私はマサヒコ君を突き飛ばしてしまった。
「な、なんだよ。俺は起こしに来ただけだし、それにメイクって、お前普段そんなのしねーじゃん。
またミサキや若田部にからかわれたのか?」
「ミサキちゃん……にアヤナちゃん??」
ぼんやりと、ふたりの顔を思い出したところで。
"ぐぅぅぅ〜〜〜"
その瞬間、私のお腹が壮大なアラーム音を鳴らしてしまった。
恥ずかしくなってマサヒコ君の方を見ると、彼は苦笑しながら頭を掻いていた。
「食欲はあるみたいだな?俺はもうメシ済ましたし、下で待ってるから」
そう言って、マサヒコ君は部屋を出て行った。そして、私はぽつんと部屋にひとり残されて。
「これって………どういうこと?」
訳が分らなくなって、私はぼんやりとしていた。部屋の中は、女の子の部屋らしく可愛らしい感じで。
と、いうかそこは明らかに私の部屋の趣味に近い感じだった。
なんにせよ空腹感には耐えがたく、のろのろと立ち上がってからクローゼットをのぞくと、
そこにはマサヒコ君達が通っている東ヶ丘中学の見慣れた制服と、
中学生時代にお気に入りで良く着ていたワンピースやスカートが並んでいた。
「?えっと………」
思わず独り言を言ってからふと横を見ると、そこには姿見があって―――予感通り、そこには。
「…………中学生の頃の、私?」
まだ身長も160pくらいしかなくて、全体のバランスもなんとなく幼い感じがした。
恐る恐る近づいて自分の顔を間近で見てみると、見覚えのあるところにニキビがあって。
「ゆ、め?昔の夢を見てる??」
だとしても奇妙なのは、その昔の夢にマサヒコ君が出てくることだ。
私が中学生だとしたら彼はまだ小学生くらいのはずだし、
なにより彼が中学生になってから私は初めて会ったのだから、私の過去に登場してくるはずが無いのだ。
♪
頭の中が疑問符でいっぱいになりながら、とりあえず制服に着替えて、鞄を手にした。
―――中学生の制服を着るのはそれなりに勇気が必要だったし、なんとなく恥ずかしかったけど。
とにかく、ドアを開けて階段を下りていった。うん、間違いない。記憶にある、小久保家の間取りだ。
「あ〜〜ら、アイちゃん、珍しいわねえ、マサヒコより遅いなんて」
「あ、あ、はい、お母様」
「??どうしたの。なんだかぎこちないわねえ……」
「い、いえ、なんでもないんです」
「ま、良いけど。さあさ、もう学校遅れちゃうから」
手際よく、お母様は丼に山盛りのゴハンをよそってくれて、ずい、と私の前に差し出した。
ほこほことしたお米の甘い匂いが私の嗅覚を刺激してきて、おもわず唾を飲み込む。
「い!いただきます!」
「ど〜〜ぞん♪あはは、相変わらずアイちゃんの食べっぷりは見てて気持ち良いわねえ♪」
とりあえず、朝からの疑問を全部保留して胃袋を満たすことにした。
塩だけでシンプルに味付けした胡瓜の漬け物、甘めの卵焼き、それにワカメとあぶらげの入った味噌汁。
特に凝った食材とか使ってるわけじゃないのに、全部すごく美味しい。間違いなく、この味だ。
何度かご馳走になったことがあるけど、本当にお母様は料理上手だ。
「美味しいです。朝から、本当にすいません、お母様」
「?別に良いのよ、いつものことじゃない」
鼻歌まじりにお母様は私が空にした丼にまたゴハンをよそってくれていた。
それは本当に自然な風景で―――見つめながら、私はまた不思議な気持ちになっていた。
(えっと………さっきマサヒコ君、私のこと呼び捨てにしてたよね??
それにお母様も、アイちゃんって??あと、学校に遅れるって??もしかして、だけど………)
「お、アイ?もう終わりそうか?」
「ん!もぐ、むぐ……う、うん。これが最後」
「ん、分った。それじゃ俺、外で待ってるから」
ひょこん、とマサヒコ君が顔を出してそう言うと、玄関の方に歩いていった。
「ご、ごちそうさまでした!お母様!わ〜〜ん、待ってよ、マサヒコく〜〜ん」
「お粗末様でした。って、アイちゃん?お口の周りにゴハン粒ついてるわよ?まだ顔も洗ってないみたいだし」
「!!あ!」
大急ぎで食べ終えてマサヒコ君を追おうとした私だけど、
お母様の言うとおりまだ顔も洗ってないことに気付いて、慌てて洗面所に向かう。
「あはは、慌てなくても大丈夫よ〜〜いつもどおり可愛いから、アイちゃんは。ね、マサヒコ?」
「知らね〜〜よ、全く母さんはいつもいつも」
からかうようなお母様の言葉に恥ずかしくなりながら洗面所に入ると、音速で出かける準備を始めた。
洗顔クリーム、歯磨きと歯に食べカスがついてないかのチェック、それに枝毛のチェックとブラッシング。
それに、あとニキビにつけるクリームと、あと、えっと………時間が全然足りない!!!
ていうか、中学生の頃ってどこまでやってたっけ??
「お〜〜い、アイ、もう良いかぁ?」
「全く無神経ねえ、マサヒコ。女の子ってのはね、準備に時間がかかるんだから」
「分るけどさあ………」
マサヒコ君とお母様のやりとりを後ろ耳で聞きながら、ようやく格闘が終わった私は洗面所を出た。
ふう、ようやく一息。ホッと安心したところ、だったのに。
「準備OKね、アイちゃん。可愛い可愛い♪ホント、ウチの息子のお嫁さんにはもったいないくらいよねえ」
「え!」
「変なこと言うなよ、母さん。さ、行くぞ、アイ?」
「う、うん、マサヒコ君」
「じゃ〜〜〜ね♪いってらっさ〜〜い♪」
相変わらずハイテンションなお母様のお見送りを受けながら、私とマサヒコ君は小久保家の玄関を出た。
「あ、おはよう、アイちゃん!マサちゃん!」
「おはよう、ミサキ」
「お、おはよう、ミサキちゃん」
そこで待っていたのは、マサヒコ君の幼馴染みで同級生の天野ミサキちゃん。
ニコニコと笑顔で私たちを迎えてくれた。
「今日は遅かったんだね?ちょっと心配しちゃったよ?」
「あ、わりい。アイの奴が寝坊しちゃってさ」
♪
「ご、ゴメン、ミサキちゃん」
「へ〜〜え、珍しいね、アイちゃんが寝坊するなんて。逆ならしょっちゅうなのに」
「………そんな、最近はしょっちゅうってほどじゃ」
「ぷッ。そうなの?マサヒコ君?」
「??いつもそうじゃない、アイちゃん。マサちゃんが寝坊したときはアイちゃんが起こしてるじゃない」
「なんか今日は朝から変なんだよ、アイ」
マサヒコ君とミサキちゃんは、普段どおりだった。変なのは、確かに私の方なのかな??
「ま、いいや。行こうか、ミサキ、アイ」
「うん!」
「う、うん!」
そんなわけで私とミサキちゃんとマサヒコ君の三人は、学校に向かって歩き出す。
「あはは〜〜、でね、鈴木君たら、今度柴ちゃんをどっか誘いたいんだけど、良い場所知らない?
なんて聞いてくるんだよ?」
「あ〜〜、鈴木が柴原狙ってるって本当だったんだ?」
そこでの会話は、いかにも中学生らしい色恋沙汰とか、友達関係の話で。
私は懐かしいような、そんな気持ちになりながらふたりの話を聞いていた。そして―――
「どうした、アイ?ずっと黙って?それになんか顔、赤いぞ。やっぱり風邪かなんか引いたんじゃね?」
「大丈夫?アイちゃん」
「!う、ううん!なんでもないから!」
実のところ、私はマサヒコ君の横顔を見ながらボーーっとしていた。
並んで歩いていると、私よりほんの少しマサヒコ君の背が高いのが新鮮だった。
それに前から思ってたけど、やっぱりマサヒコ君って、すごく可愛い顔をしていて。
「あ!わ〜〜い、ミサキちゃん!マサヒコく〜〜ん!アイちゃ〜〜ん!!」
「お、的山!おはよう」
「リンちゃん、おはよう」
「お、おはよう、リンちゃん」
そんなことを考えていたときに不意打ち気味に登場したのは、リンちゃんこと、的山リンコちゃんだ。
「わ〜〜い、今日はプールの日だね、わ〜〜い♪」
「あはは、相変わらずのはしゃぎっぷりだね、リンちゃん」
「だって楽しみなんだもん。昨日中村先生と一緒にてるてる坊主を作っちゃったくらいだよ♪」
「プール……?あ、私、水着忘れた!」
「大丈夫だよ、アイ。ほれ、母さんが俺に持たしてくれたから」
「そうだったの?ありがとう、マサヒコ君……って、女の子の水着、勝手に見たり嗅いだりしないでよ!!」
「見てねえし、嗅いでねえよ!!お前が忘れてたから俺が持たされたんだろうが!!」
「だ、だったら早く言ってよ!恥ずかしいでしょーーー!!」
「も〜〜〜う、相変わらずなんだから、ふたりとも」
「あははは、ケンカするほど仲が良いっていうもんね〜〜♪」
「なにをイチャイチャしてるのよ!!風紀が乱れてるわぁぁぁぁぁ!!!」
「って、いきなり割り込んでくるな、若田部!」
「あ、おはよ〜〜♪アヤナちゃん」
「お、おはよう、若田部さん」
「あ、ゴメンね、アヤナちゃん」
そしてお約束通り登場したのは若田部アヤナちゃん。巨乳でお嬢様でツンデレな三人の同級生だ。
………本当のところ、ツンデレなのかどうかは知らないけど。
「全く、朝っぱらからなにを大騒ぎしてるのよ」
「ん?いや、今日の体育の話でちょっとな」
「体育?そういえば今日はプール授業だったわね」
「クロールのタイム取るんだったよね、確か」
「私、バタ足しかできないけど〜〜〜」
「タイム………と、言うことは、勝負ね!天野さん!濱中さん!」
「ま、また?若田部さん?」
「………?ってアヤナちゃん、私とも勝負なの?」
「ふ、ふん!天野さんとは勿論だけど、あなたとも勝負がついてないわ!とにかく、今日は勝負だからね!」
ビシッとミサキちゃんを指さした後、私にも指をさすアヤナちゃん。
………ルックスはクール系の美少女なのに、相変わらずいちいち言動が暑苦しい。
♪
そんな感じでアヤナちゃんとミサキちゃんが言い合ったり、
リンちゃんが天然でエロボケをかましたり、マサヒコ君がそれにツッコミを入れたりしているうちに、
東ヶ丘中学に近づいてきた。う〜〜ん、なんとなく緊張感。
だって私は本当はここの生徒じゃないはずで。だから、まさかとは思うけど、これはなにかの間違いで――
「お?おはよ〜〜う、小久保、濱中、天野、的山、若田部。相変わらずだな、お前らは」
「あ!おはようございます、豊田先生」
「相変わらずとは、どういう意味ですか、先生!」
「おはようございますぅ〜〜〜先生!」
校門で待っていたのは、中村先輩の元カレにしてみんなの担当教師、豊田先生だった。
にこやかに私たちを迎えてくれて、その瞬間、少し張りつめていた私の心が少し解れていくのが分った。
(でも、と言うことは、私はやっぱりみんなの同級生になっちゃったってこと?タイムスリップ?
でも過去に飛んだわけじゃないから??えっと、SFって苦手なんだよね………なんだったっけ?
あ、そうだ、パラレルワールド、だっけ?)
世界にはもう一つの世界が平行していて、そこではほんの少し、
今ある世界とずれた世界が存在しているって話だったはずだ。うん、今の世界は正にそんな感じ。
「しかし今日は静かね、濱中さん?」
「!う、うん、別に、そんな」
「やっぱ若田部もそう思うだろ?プールは止めといた方が良くねーか?アイ?」
「体調は、大丈夫なのよ。体調はね」
「??」
ブツブツ言っている私がよほど不審なのか、みんな心配そうに私を見ていた。
………嬉しかった。ものすごく、嬉しかった。いつもちょっとキツイことを言うアヤナちゃんだって、
もちろんミサキちゃんだってリンちゃんだって、マサヒコ君だって、本当に良い子なのは分っていた。
だから、心配かけちゃ、いけないんだ。たとえ、ここがパラレルワールドだろうと、夢だろうと。
「ゴメン!あのね、実は昨日ね、冷蔵庫の奥にあった賞味期限ギリギリのケーキを食べたんだけど、
それが心配だっただけなんだ、私」
「………どうせ、その程度のことだろうとは思ったけど」
「あはは、アイちゃんらしいよ」
「でもこの季節だから食中毒には気をつけないと〜〜」
「あのねえ、濱中さん?あなたには品位ってものが」
呆れたような顔で私を見たり、笑ったりするみんな。とりあえず誤魔化せたみたいだった。
………と、言うかこの程度の嘘であっさり誤魔化せる私って、どうなんだろう。
「よ〜〜っす。おはよう、小久保!」
「おはよう、ミサキ!」
「オハヨ〜〜、リンちゃん」
「おはようございます!若田部さん!」
「おはよ、アイ」
それはともかく5人で教室に入ると、そこにはなんとなく見覚えのある3年1組の生徒たちがいた。
「ねえねえ、ミサキ?国語の宿題の答え合わせしたいんだけど、どう?アイも一緒に」
カチューシャをしてる、笑顔の可愛い子が私とミサキちゃんに近づいてきた。
この子は確か、柴原さんとか言ってたっけ?どうやら私の隣の席の子みたいだ。
「私は良いよ、柴ちゃん」
「あ。私、宿題忘れたかも」
「え?珍しいね、アイ」
「うん、ちょっと待って………あ、あった。あ〜〜、やってるね、私」
「あはは、もう、相変わらずボケてるな〜〜アイは」
そう言ってけらけら笑う柴原さんだけど、それは全然嫌味の無い笑顔だった。
宿題の答え合わせをしながらちょっと話しているうち、すっかり柴原さんと打ち解けてしまっていた。
「よ〜〜し、じゃ、みんな席つけ〜〜」
ようやく豊田先生が教室に来ると、ざわざわとした雰囲気が少し落ち着いた。
「起立!おはようございます!!」
「おはようございます!!」
朝の挨拶が済んだ後、短い事務連絡とHRの時間。なんだかすごく懐かしい。
ふと隣を見ると、うっとりとした顔で柴原さんが豊田先生を見つめていた。
(あ………もしかして?)
♪
今回はここまでで、続きます。実はこれ、確かボルト氏が、
SFっぽいものやファンタジーっぽいSSが無いって言われてたので思い付いたんです。
自分的にSFと言うと筒井康隆や星新一、それに小松左京という完全におっさん世代なんですがw
ちょっと自分の中では異色作になりそう。エロ有りになるかどうかは微妙ですが(ダメじゃん)。
それでは股。
ベテランの意地、しかと。
怒涛の勢いにGJ!
乙でした
思えばエロ無しでも自然と無問題になったのは、
郭氏を筆頭に良質なラブSSが投下されたからかと
26スレまで伸びたのはそのおかげやも…
や、もちろんエロありは常に期待しております
379 :
Y-275:2008/11/18(火) 13:25:59 ID:KXm9K/E2
郭氏乙&GJ!!です。後を引く面白さ、文章量。いずれをとってもGJ!!しきりです。
>>336氏なんか自分がかなり悲観的になってたみたいで申し訳ない。今週1週間のレスの流れを見ててよくわかりました。
3週連続になってしまいますが投下します。
生徒会×濱中モノです。長編を予定。投下前に設定をば。
マサヒコ達→3年
生徒会役員共メンバーは現行の学年です。
こないだ生徒会役員共で英稜高校の名前が出て、そこから勢いに乗って書き上げたSSの導入部です。
それでは投下。
380 :
Y-275:2008/11/18(火) 13:26:53 ID:KXm9K/E2
天高く馬肥ゆる秋。等と評される秋の過ごしやすい日々も終わりを告げた11月。
最初の週は3連休。11月は連休が多い。この時期は、場所、年代問わず学園祭のシーズン。ご多分に漏れずここ桜才学園も学園祭を迎えた。
2学期は体育祭、学園祭と2つの行事を抱え、それらの企画、運営全てを担った生徒会の面々も本日、めでたくその集大成を迎える。
それでも翌年の為、展示、運営、記録の改善、見回り等を主とした仕事は依然として残っている。
そして、同時に歴代生徒会に脈々と受け継がれてきた恒例行事も。
それらすべてを終え、撤去作業の確認、終了をもって、生徒会役員の2学期の仕事は終わりを告げる。
やっと生徒会から解放されて学生としての生活を謳歌出来る短い季節の始まり。
季節の始まりは、一人の少女の揺れ動く思いと共にやって来たのだった。
〜PROLOGUE〜出会い
「本日はお招きいただきありがとうございます。」
慇懃に頭を下げる1人の人物。本日彼を含め数名が桜才学園生徒会より招待された。
桜才学園は伝統として毎年、近隣の高校の生徒会を文化祭に招待し、案内、意見交換を行う。
毎年近隣より1校を選び招待するのだが、今回は共学化して初の文化祭ということもあり、長年共学の中ですごい盛り上がりを見せる文化祭を行う公立の英稜高校が選出された。
「英稜高校生徒会長の小久保マサヒコと申します。本日はよろしくお願いします。」
丁寧な挨拶でもって、相手に気を配りながら自己紹介を終える生徒会長。その後、招待された側の生徒会役員は次々に挨拶を終えていく。
「ご丁寧に挨拶いただきましてありがとうございます。私が桜才学園生徒会長の天草シノと申します。」
それに応え天草シノが自己紹介を交えながら頭を下げる。普段見てる中でここまで畏まった会長なんか見たことないよ。
そんな事を考える副会長が次は自分の番か。なんて考えながら決まり切ったかのような挨拶を口にする。
「副会長の津田タカトシと言います、本日はよろしくお願いします。」
丁寧に頭を下げる。今までここまで気を使いながら行った生徒会行事があっただろうかといわんばかりに。
「書記の七条アリアと申します。よろしくお願いします。」
こちらは財閥の娘。同じ言葉を口にしたにも関わらず、そこに溢れる気品は格が違う。
普段からし慣れているということが安易に読み取れるというもの。
「桜才学園1年生徒会会計。萩村スズです。よろしくお願いします。」
そしてトリを務めた少女はどこか尊大に宣う。最後こそ丁寧語を使ったが、その言葉はどこか尊大。
わざわざ言うまでもない学園名と学年まで付け足し、その態度。そして、その体躯。どこかおかしな印象を受ける。
体系にコンプレックスを持つ彼女としてはどうしても必要なことだった。
小学生かと見間違う見た目でもってしては仕方のないことだったのだ。そこには微塵も悪気など存在しない。
そして狙い通りこの自己紹介で彼女は今まで自らに必ず向けられていた疑問の言葉の封じ込めに成功する。
彼女の自己紹介の後で「何で子供が?」なんて言葉を言うものは誰1人存在しない。
こうして全員が挨拶を終え、2校の生徒会の面々は文化祭の喧騒へと紛れていく。
……………………………………
381 :
Y-275:2008/11/18(火) 13:27:27 ID:KXm9K/E2
「うーん、やっぱり女生徒ばかりですね。」
談笑しながら、英稜生徒会長小久保マサヒコは声をあげる。今年からの共学化では致し方ないと言って良いところだろう。
BGMでは今話題の曲がかかり、そこかしこで客引きの声が飛び交う。パンフレットに載ってる項目も、飲食が5割、発表系が5割。他校との大きな相違点など微塵も見当たらない中で強いて違いをあげるとしたら、この1点に他ならない。
「まぁ、それは仕方がないです。どうですか?何か気になる出し物とかありますか?」
そんなマサヒコの呟きに今度は桜才学園生徒会長のシノが尋ねる。
「うーん、強いては無いですよ。このままあちこち案内していただければ助かります。」
人の良い笑顔を貼り付けながらマサヒコは応える。文化祭などはどこへ出向こうと大差など無いのを彼は熟知している。
「あれ〜?マサヒコくん?」
人混みの中に彼を見つけ、彼に声をかけてきた、大食い元家庭教師が当然のように両手に食べ物をぶら下げて歩いていることも込みで。
「アイ先生…やっぱりいましたか……」
「ん〜まぁねぇ〜。」
(食べ物で)頬を膨らます元恩師に仕事中だろうとちゃんと挨拶をすますマサヒコ。
誠実。それを地でいく男小久保マサヒコ。英稜高校での彼の人柄への支持者は実に多い。
その元恩師、濱中アイは1週早く行われるマサヒコの彼女が通う聖光女学院でもその姿は見かけたし、昨年の英稜の文化祭にも登場した。
この時期の文化祭各所を巡り、食べ歩く姿を頻繁に目撃される。濱中アイその人がいたところでマサヒコは驚かない。
むしろ、その後に挨拶に出てきたのは予想もしない人物だった。
「あらあら。随分とごあいさつねぇ。マサ。」
「中村先生?」
「アイに誘われてねぇ。なんでも近隣では1番御飯が美味しいらしいのよ。ココ。」
思わぬ登場ではあったがもっともらしい理由を聞かされてマサヒコは納得する。
アイの付添で登場したのは直接な家庭教師ではなかったものの、何度も勉強を教わった中村リョーコ。そして同時にマサヒコを女難な日々へと突き落した張本人でもある。
「しかし、久し振りに女子高の空気に触れに来たのに共学化しちゃったんだって?惜しいことしたねぇ。女の園ならマサもヤリたい放題だったのにね〜」
挨拶代わりの軽いジャブ。しかしながらこのくらい慣れてしまったマサヒコは軽くいなす。
「今日は招待されて見学で来てるので。それに文化祭なら普通に男子も混ざってると思いますよ。」
「う〜ん、それもそうか。聖光なんて文化祭は男子のが多いもんねぇ。ちょっかい出してくる奴らをよく相手してやったもんだわ。」
それは聖光に足を踏み込んだことのあるマサヒコにとっても周知の事実。女子校の敷居を堂々またげる文化祭の日は近隣高校の男子が集まる。
「もちろん夜の部でね。」
下品なことをのたまいながらカカカ等と豪快に笑うリョーコ。この連続攻撃をいなす術をまだマサヒコは知らない。
1度目を防ぐ術を身につけたマサヒコでもってしても結局中学時代となんら変わらない方向へと会話は流れてしまう。
「それよりも先輩屋上行きましょうよ〜。このジャンボパフェ食べたいんですけど。」
そんな2人のやり取りに横やりを入れたのがアイ。相変わらずの食い気である。
「はいはい。わかったわ。ってことだけどあんたもイク?」
なんか発音おかしくね?いやいやつっこんだら負け。そもそも、俺遊びに来たわけじゃないんだけど……等とマサヒコは思う。
それからちらりと桜才側の生徒会の面々をみやる。そこにはただそのやり取りを眺める他の面々の姿。
このリョーコからのお誘いは先ほどシノの問いかけに具体的な返事を返せなかったマサヒコにとって好都合だった。具体的な行き先、案内先がはからずも出来たわけなのだから。
「そうですね。具体的に行く場所があった方が実りはありそうですもんね。というわけで屋上を見物させてもらおうと思うんだけど、構いませんか?」
「はい、わかりました…」
そうして、具体性を示した英稜の生徒会長に、シノは従う。だが、顔は浮かない。よりにもよって、屋上は高所恐怖症のシノには1番苦手な場所。
そこを指定されてしまう災難に表情が曇る。桜才学園生徒会役員は当然それは知っているのだが、あいの手を入れるわけにはいかない。
それは伝統であり、ルールだから。
ただタカトシは会長大丈夫なのかな?などと心配する事のみしか出来ないのだった。
……………………………………
382 :
Y-275:2008/11/18(火) 13:28:01 ID:KXm9K/E2
「うわ、これは…」
案内された屋上に一歩踏み込んだ瞬間にマサヒコは感嘆の声をあげる。
「屋台〜、ジャンボパフェ〜!!」等とそれは半天然でも年齢的にアウトな事を口走ったアイとはまるで違う。
桜才学園の屋上は見晴らしが良い。初めて足を踏み入れたものなら至極真っ当なマサヒコのリアクションだった。
そこからは市街地が見渡せ、その奥には市街地を囲むように連なる山々が見える。
そして、下を見渡せば、本日は文化祭。活気に溢れた校庭、中庭が見渡せる。
そこには今年共学化を果たしたような、体制の変化に翻弄されたような影は微塵も無い。
活気に溢れ、共に笑う。見事なまでにこの文化祭という空間を現している。
学園の主体は生徒達自身であって、彼ら彼女らの管理、学校の運営を行う大人達ではないということだろう。
そして、生徒たちの中心にいるのは生徒会役員。そして、その会長であるマサヒコ。
いやがおうにもここで見た風景に次週の自分達の文化祭の成功も誓わざるを得ない。
そう思い、ここに来る直接の契機となった恩師2人(今は人混みに紛れてしまったが)に感謝の念を抱かずにはいられなかった。
「ど、…どうです、か?」
初めて踏み入れた桜才学園の屋上からの眺めに心奪われていたマサヒコだったが突如シノよりかけられた言葉に周りへと意識を引き戻される。
マサヒコは声をかけられたシノの方へと視線、意識を向ける。
(震えてる?)
マサヒコの目に飛びこんできたのは高所恐怖症が故、身体を震わすシノの姿。
考えてみれば自分を思考の中から呼び戻したシノがかけてくれた一言の時点で違和感を覚えるべきだったとマサヒコは思う。
膝をガクガクと震えさせ、顔を赤く染めるシノの表情は尋常なものではない。その様子から、簡単にマサヒコはシノが無理をしていることが読み取れる。
「大丈夫?」
そこまで思考が至ればマサヒコの手は自然にシノの元へと伸びる。そこに下心など介在する余地などは一切ない。まずは目の前の彼女をどうにかせねばならないのだから。
シノの片腕を掴み自らの手で抱え込む。それだけでシノの顔には安堵と、幾分かの先ほどとは違う類の赤みがかかる。
その様子に周りでは驚く者、飽きれる者。それから羨ましがる者。リアクションは様々。
桜才学園の副会長津田タカトシは心をざわつかせる。その正体に気づきもしないまま。
それから、シノの親友として長い時間を共有してきた七条アリアも周りとは違った類の複雑な表情を浮かべる。
「無理をお願いしてしまって申し訳ありませんでした。次は体育館あたり、お願いしてもいいですか?」
周りのそんな様子など意に介さないようにマサヒコはシノに対して声をかける。
というより気にしてなどいられないのだ。現に今目の前の少女は幾分マシになったとは言え、この場所に恐怖しているのだから。
「あ…ええ、わかりました。」
マサヒコに言われシノは短く返すと足を踏み出す。それに合わせるようにマサヒコも歩きだす。
無論手はひいたままで。
生徒会の面々は屋上を後にする。
マサヒコのとった行動は恐怖に震えるシノに対して最善のものであったと思える。
しかしながらこの部分に関しては長い付き合いのあるものにとって直すべき部分であると言われて久しい。過去に何度もおまえは痛い目にあったのではないのかという言葉とともに。
それでもマサヒコが既に行動を起こしてしまった後では後の祭り。
「あーあ。またやってるわ、あいつ。少しは女心理解しなさいよ。ホントに今までの事あいつは学習したんかね?ツキ合うだけじゃ、女はよろこばないんだよ。」
いつの間にか人混みへと消えたはずのリョーコの呟きは空へ吸い込まれて消えた。
383 :
Y-275:2008/11/18(火) 13:34:35 ID:KXm9K/E2
以上です。
とりあえずこんな感じの導入です。
全部で5章程度にわけて投下していく予定です。それぞれの章で色々なメンバーを絡めつつ。
タイトルは
「...was」
で。
好きな曲のタイトルですがそれっぽいので。
管理人様、途中かなり生徒会から離れてしまう章も投下予定ですが、可能な限り生徒会役員共への保管お願いします。
とにかく話の大筋を考えやすいのでガツガツ書き進めてます。
それでは駄文乱文失礼しました。失礼致します。
乙
新旧エースの連投ナイス
おお、豪華な二人の競演、GJです。
新旧エースのリレーにGJ!
郭氏の新濱中にwktk
こう来たか!
Y-275氏は新世代の職人の中でも文章力はずば抜けてると個人的に思う。
あとはあのお方待ちだぜ。
だ、誰のことだ
新人さんか古参のどちらか
ボルト氏や518氏か
そもそもベテランというが、何人が生き残っているのか
一ヶ月に一作ペース→郭氏
二ヶ月に一作ペース→ピンキリ氏、ペピトーン氏
三ヶ月に一作ペース→518氏
こんな感じじゃね??
新保管庫がきれいになっているな
ありがたやありがたや
しかし郭氏はさすがただ一人の100勝投手…
継続のコツはなんなのだろうか
妄想を具現化(文章化)する能力が発達してるのかも
狂頭乙
タク、もう妄想しないで!!
思春期
濱中
あかほん
ハナプチ
生徒会
氏家のキャリアなら五作しかないと思うべきか五作もあると思うべきか
たかが名無しのいち読者としては失礼だが、
郭氏のSSは出来不出来が結構ある。
しかし決して原作の雰囲気を壊さない。
それはやはり氏が氏家作品の熱心なファンだからなんだろうな。
愛だろ、愛
郭氏にしろピンキリ氏にしろ、百を超えるSSで凌辱系がほぼゼロなんだよな
そっち系は普通需要と供給があるのに、これも氏家マンガの作風なのか
凌辱系は嫌いだから俺は嬉しい限りだしそんな雰囲気にさせない氏家作品も大好きだ
久々にWIKI見たけど、自分のも載ってると感慨深いものがありますな。
生徒会の絵は顔がシャープになってきてるな
生徒会役員共の三葉ムツミはピュアポニテ可愛い
ふわ〜りあったな
ふわ〜り
髪切りました。相変わらずで今更フイタw
ムツミがピュア過ぎてwwww
リオ会議で
クリスマスも近づいてまいりましたな
そしてマナカ、リョーコが誕生日
いやあ、時が勃つのは早いねえ
淫行、やるがごとしってか
マサの父さんと鈴木君って似てるよね
414 :
Y-275:2008/12/02(火) 10:51:45 ID:ryaPVaAa
皆さん、こんにちは。お疲れ様です。投下します。
前投下した「...was」の続きです。便宜上章数とサブタイトル何ぞふってあります。
スルー対象ワードは
「各キャラがあまりそれっぽくない」
「エロなし」
「グダグダ」
で。
415 :
Y-275:2008/12/02(火) 10:52:27 ID:ryaPVaAa
1章 恋心
「ふぅ…」
暗闇に光る携帯の画面をシノは見つめる。
メールの送信完了のメッセージが浮かぶ画面。恐らくはメールはちゃんと届くであろうと安堵する。
失礼の無いように一字一句シノにより吟味された文章は電波の海へと旅立つ。
あの日高所恐怖症で身体を震わせた自分の手を引き、精一杯の気遣いで接してくれたマサヒコ。
アドレスを交換し、以来マサヒコとの連絡のやり取りは続いている。
元来、シノには他に思い人がいる。年下の自らの右腕として良く気の利く副会長津田タカトシだ。
彼へと送るメールの気軽さや、ノリ、話題との差を考えるとかなりの開きのあるメールを送信したと思う。
先にシノが心惹かれたのはタカトシ。しかしながらこないだの一件でマサヒコにときめいたのも事実だ。
それからのメールでのやりとりでマサヒコの人となりを知り、心惹かれ始めている自分にシノは気付いている。
自分より年上の小久保マサヒコと接し、心惹かれてからは思う。
タカトシに向けるあれは、親愛の情であったのではないか。と。
ただ、自分を頼ってくる年下の彼を姉のように見守り、姉を思いやるような彼との関係が居心地良かっただけではないか。と。
自らが幼過ぎて本当の恋心など知らなかっただけではないのか。と。
それでは今、それでもタカトシに心惹かれ続ける自分は何者なのだ。と。
「わからない」
シノの呟きは暗闇の中に消えた。
………………………………
3連休も最終日の月曜日の夜。呼び出された喫茶店で中村リョーコは苛立っていた。また"あの男"はやらかしたのだ。しかも自分の目の前でだ。と。
マサヒコを女難の日々に突き落とした張本人。マサヒコ自身は寸分違わずそう思いこんでいる。
しかしながらリョーコに言わせれば違う。女心の解らないマサヒコに解らせてやりたかったのだ。
マサヒコ自身に悪気はないと思う。事実今まで他の女の子に手を出したことはない。
だからこそ、慎重になれと、声を大にして叫ばざるを得ないのだ。
今も良き相談役として昔の教え子達と等しく関係を結ぶ彼女にとって知ったこっちゃないとは行かないのだから。
マサヒコの彼女との交遊も例外ではない彼女は近々あるであろうという予測が立っていた喫茶店での呼び出しに応じた。
(それでもまぁ…)
マサヒコの彼女より呼び出された喫茶店。苛立つリョーコを余所に彼女は穏やか。事のいきさつをリョーコに問うて2、3思慮をまじわす。
中学時代よりも格段の進歩でもって人の話に耳を傾けるその姿は頼もしい。
(あいつにとっちゃ最高の相手だよ憎らしいほどに。)
マサヒコ自身に悪気が無いことを理解しているリョーコとしては、そんな彼を理解し、頼もしい姿を見せる彼女はちゃんと生涯添い遂げるだろうと確信できる。
残念ながら過去の出来事はマサヒコにとってなんらの肥やしにもならなかった。現にまたしてもマサヒコは繰り返したのだから。
皮肉にも肥やしにして成長したのは彼女の方。
昔の面影を残す顔立ちと、最近は成長著しい身体。出るとこは出て締まるところは締まった。
そして何より男の存在が彼女をここまでのものにしたのだろうと思えるセンス。
どの角度から見ても完璧なまでに美少女の仲間入りした姿で天野ミサキはリョーコの前に佇む。
………………………………
416 :
Y-275:2008/12/02(火) 10:53:12 ID:ryaPVaAa
「津田、そういえば、今度の日曜は暇か?」
明けて火曜日。文化祭後の雑務の為集まった生徒会活動の終了間際、シノが声をかける。
「はぁ、まぁ…」
それに対し声をかけられた側津田タカトシは歯切れ悪くなんとなく返す。
「一緒に英稜高校の文化祭に行かないか?」
そんなタカトシなど意に介さないかの様にシノは続ける。
「アリアと萩村は用事があるそうだ。」
これは事実である。前もって2人には声をかけた結果断られた。本来は全員そろって行く予定ではあったものの結果的にシノとタカトシの2人で行くことになってしまった。
「か、勘違いするなよ…」
頬を染めながら宣うシノ。そんなシノの表情をいつものボケか…なんて受け取ったタカトシ。だから言う。
「勘違いなんてしませんよ。用事がないからお供いたします。」
ほんとは本音も少しだけシノには混ざっていて、タカトシなりに察してくれればなんて思いもあったのだが、そんな期待は脆くも崩れ去る。
それでも、結果的に承諾が得られたのだから良しとすることにする。
英稜高校に出向く理由。先週末の文化祭のお礼。あの後のメールでのマサヒコからの是非の言葉も背を押した。
マサヒコが気になっている身としては偶然会えたらなんて思っていることをシノは否定しない。
そして、結果的にタカトシと2人きり、デートのような形になって嬉しさを抱いている自分自身も。
優柔不断過ぎるかな?とシノは思う。それでも思春期の女の子としては一大事なのだ。
2人の間で揺れ動く自分の心に決着をつけて、自分の選んだ人と思い出の構築をしていく為には必要なこと。
そして迎えた週末。英稜高校文化祭初日は内部公開ということで部外者の立ち入りは一切禁止。
必然的にシノとタカトシは2日目に参加する事となる。予想以上の人の入りには2人とも苦笑せざるを得ない。
「すごい人ですね。さすが英稜高校だなぁ…それでも多すぎないですか?」
かなりの人数を抱えるマンモス校、県立英稜高校。当然のように毎年行われる文化祭は盛況で多くの人が訪れる。
その中には受験を控える中学生、OB、OG、ただ文化祭を楽しみに来る近隣住人。進路を違えた友人に会いに来る者。
それは多種多様に。もしかしたらタカトシと同じ中学だった者の姿もあるかもしれない。
しかしながらそれにしても人が多い。タカトシの疑問は当然のモノだった。
「なんでも芸能人が来るらしいぞ。」
タカトシの疑問にシノが答える。
「誰が来るんですか?」
「トリプルブッキングだ。なんでもコネらしいぞ。」
「マジですか?あれだけの人気のトリプルブッキングが来るのかぁ…仕方ありませんね。」
コネらしいというのは前もってシノがマサヒコから聞いた情報。それでも最近は人気が出て、チケットの入手が難しくなりつつあるトリプルブッキングがタダで見れるとあればこの人の入りも納得がいくというもの。
「うむ。そうだな。まぁ、良いじゃないか。今日は今日で我々も楽しむといこう。」
普段桜才の校内では滅多に見せない笑顔を見せながらそう言ったシノに手を引かれながら2人は人混みに紛れていく。
………………………………
「少し休みませんか?会長。」
そうして2人で幾つもの展示、出し物を回った後でタカトシが根をあげる。ほぼノンストップで回っていたのだから仕方のない部分と言える。
「なんだ、だらしない。」
そんなタカトシにシノが言う。シノとしてはまだまだ遊び足りない。そんな雰囲気。
「そろそろ何か食べましょうよ。」
417 :
Y-275:2008/12/02(火) 10:54:24 ID:ryaPVaAa
それでもお構いなしにタカトシは提案する。
シノは思う。そういえば今の今まで展示系ばかりで飲食は1度も入っていない。それならばタカトシの言うことに一理はある。
「わかった。何か食べるとするか。」
そうして2人は入口で渡されたパンフレットを広げ覗き込んでいく。一つのパンフレットに顔を寄せて覗き込む2人は恋人同士のようではある。
しかしながら、シノの思う姉弟のような関係の気安さがとらせる距離感であるとの見解の方が適切な自然さだ。
「あれ?桜才学園の?」
その時、2人の背後から声がかかる。振り返った2人の背後には英稜高校生徒会長の小久保マサヒコの姿。
彼も生徒会の仕事がひと段落ついたのであろうか、傍らに女性を従えての登場である。
「どうも、先週はありがとうございました。約束通り参上いたしました。」
その姿を確認するや、シノは慇懃に頭を下げる。それにつられ自然とタカトシも。
「いやいや、そんな畏まらないでください。」
そんな2人にマサヒコは声をかける。どうぞ気楽に。と。
「ねぇ、マサちゃん……」
そんな風な流れになってしまえば自然と面識のないマサヒコの連れてきた女性が一人浮いてしまう。
居心地悪そうに彼女はマサヒコに自らの紹介を催促する。
「あぁ、悪いミサキ。こちら先週お世話になった、桜才学園生徒会の会長さんと副会長さん。」
「天草シノです。それからこちらが副会長の津田です。改めましてよろしくお願いします。」
タカトシの紹介までもを丁寧にシノが行う。それを受けて、今度はマサヒコが傍らに佇む女性を紹介する番。
「こちら、彼女の天野ミサキ。」
「天野です。よろしくお願いします。」
紹介されてミサキは頭を下げる。その紹介の最中シノの瞳に宿った色をタカトシは見逃さなかった。
その表情にタカトシは察する。会長はマサヒコの事が好きなのだろう。と。その事に思い至った後にざわついた自らの心は知らぬ振りをしてタカトシが言う。
「俺たちこれからご飯を食べに行くんですけど、良かったら一緒にどうですか?」
「実は俺達も喫茶店に行くところなので喜んでですよ。」
マサヒコが答える。
「それは、良かったです。実はパンフレットを見てもどこが良いかなんて決めあぐねていたので。ね、会長?」
どことなく元気の無くなってしまったシノに話を振るようにタカトシが言う。タカトシの頭脳プレーだった。
………………………………
「でね、カルナちゃんは普段から…」
「へぇ、そうなんですか、意外ですね。」
そうして、マサヒコとミサキが2人を連れてきたのが1件の喫茶店。すでに昨日の内部公開の時点で投票で一位を獲得したというお店。
高校の文化祭特有の切り貼りされた感の強い店内ではあるが、PRESENTED 料理部の文字は伊達ではなく、豊富なメニューと、しっかりと淹れ方にこだわった紅茶が来る者をもてなす。
着席した4人は料理の到着を待つ間会話に花を咲かせていく。
最初に花を添えたのは本日のゲストトリプルブッキングのメンバー如月カルナについて。
何を隠そうミサキはカルナとクラスメート。その事が今回の招待に影響した部分は大きい。
そんな彼女の学校での振る舞いについてから入り、話は盛り上がっていく。話の盛り上がりに伴いシノの表情は普段の色を取り戻していく。
「普段と言えば、うちの会長もすごいですよ。普段からボケを…」
「余計なことは言わなくていいぞ。」
話は逸れてシノの事に至った時、シノは前もってタカトシに釘をさす。
「それならば、津田だって、普段から、女子の比率の多さに鼻の下をのばしてばかりじゃないか。」
「いや、そんなこと…」
タカトシは積極的にシノに話を振る。シノの先ほどの陰ってしまった表情が気になってしまったから。
418 :
Y-275:2008/12/02(火) 10:55:14 ID:ryaPVaAa
「…2人は付き合ってたりするの?」
そんな2人のやり取りを眺めていたミサキから疑問の声が飛ぶ。
「い、いや、付き合ってないですよ…無論ツキあっても…」
「いや、頬赤くして何言ってるんすか?」
ミサキの質問に赤くなりながらシノはしどろもどろ。そうして出かけた地の部分にタカトシがツッコミを入れる。
「あ、今、地の部分が…」
そう言ってミサキはくすくすと笑いだす。他方マサヒコは苦笑い。普段からエロボケに付き合わされる側のマサヒコとしては今のタカトシのツッコミの苦労がよくわかるから。
そんな4人での歓談も頼んだ物が届くと一時中断。どうしても食べ物を前にすると静かになってしまうのは悲しい男の習性。
そうして野郎連中が黙り込んでしまえばつられて女性陣も静かになるというもの。
完食する頃にはトリプルブッキングのライブの丁度始まるような時間。
「あ、そろそろ始まるんじゃないんですか?」
もちろんそれを把握していたタカトシは声をあげる。
「む、そうだな。」
シノもそれに同調する。
「…………………」
しかしながらそれに言葉が続く事はなかった。マサヒコとミサキはその後には続かない。
「その悪いんだけど、俺らは2人で他に回るとこあるから。」
マサヒコが言う。違和感。その類のものをタカトシとシノは確かに感じた。そしてそれは口をつぐんだミサキにも。
「2人だけで行っておいでよ。なんてったって今年の目玉だからね。」
2人の感じた違和感をスルーするようにマサヒコが言う。それ以上の追及は答えかねますよ。という態度で。
そんなマサヒコの態度にシノとタカトシは有無を発さず、従わざるを得なかった。そうして一つ二つ言葉をまじわした後、4人は席を立つ。
清算を済ませて、シノとタカトシは校庭へ、マサヒコとミサキは校内へと消える。
「そんな気にしなくてもいいのに…」
「良いんだよ、ミサキ。」
マサヒコとミサキに背を向け、歩きだしたシノとタカトシは2人がそんな会話をしていたのを確かに聞いた。
………………………………
タカトシとシノが校庭の特設ステージに付いてみるとそこには黒山の人だかりがあった。
今この場には英稜高校内すべての人間が集っているんではなかろうかというほどの人の量である。
さすがにこれにはシノをもってしてもげんなりとせざるをえない。いわんやタカトシをや。
それでも2人は別れ間際のマサヒコとミサキの様子が気になってしまう。何かわけありっぽい2人の様子が。
「なぁ、津田?」
「はい。」
「どうしたのだろうな?あの2人は?」
「さぁ、どうなんでしょうね?」
実際それ以外の答えの出しようはない。2人の間に何があったかなんて、タカトシにもシノにも知りようがないのだ。
「とりあえず、今は楽しみましょうよ。ほら、始まりますよ。」
それはわかっているのだが、それでも気になる。それはもうしょうがないことではあるのはタカトシも分かっている。
事実自分もそうなのだから。だからこそ注意をそらし、トリプルブッキングのライブを楽しもうとする。
「どうもこんにちは。トリプルブッキングでしゅ。」
「あ、噛んだ。」
出てくるなり挨拶で噛んだトリプルブッキングのメンバーに思わずタカトシは声をあげてしまう。
「あぁ、噛んだな。」
その呟きをあざとくも聞いていたのかシノが言葉を返す。その様子にタカトシは幾らか安堵する。
たくさんの人混みに紛れようとも確かに2人の声は聞こえるのだ。なんだかその事はタカトシには嬉しく思えた。
419 :
Y-275:2008/12/02(火) 10:56:04 ID:ryaPVaAa
「どうもこんにちは。今日はお集りいただき誠にありがとうございます。」
そこにあいの手をいれるように最年少メンバーの有銘ユーリが登場。次々メンバーがあらわれてくる中で会場のボルテージは上がっていく。
「「「一曲目、行きます(しゅ)。」」」
3人の声を合図にトリプルブッキングのライブが幕を開ける。華やかなダンス、キャッチーな曲、ポップな歌詞。
途中のトークで漫才のような掛け合いを披露しながらライブは続く。会場を巻き込みながら1つのものを作り上げていく。
「次の曲はこないだ出したばかりのアルバムからでしゅ。」
ライブが進もうと一向に噛み癖の治らない飯田シホにタカトシとシノは同じタイミングで苦笑してしまう。
「噛むな!!」
ステージの上では最年長の先ほどマサヒコ達との会話でも話題に上がった如月カルナがツッコミを入れる。会場には爆笑の渦。これもトリプルブッキングの魅力の1つとして受けている。
「私たちにとって初めてのバラードです。歌詞にもこだわって作ってるので聞いてください。」
残ったメンバーの有銘ユーリが先を続ける。このテンポの良さがあるからシホの噛み癖で自然と入る漫才もグダグダにはならない。
「「「それでは聴いてください、…was」」」
3人が声を合わせると再び会場には音楽があふれていく。しっとりとした曲調に女の子の悲哀を書いた歌詞。
まだまだ幼さの残るユーリ、シホ、カルナの3人が歌うにはいささか背伸びしすぎている感は否めない。
それでも、この曲は人々の心を掴みこのたびのオリコンチャートアルバム部門でトリプルブッキングを上位に押し上げたほどの楽曲。
シングルカットさえ検討されているほどの名曲だ。会場は自然と喧騒から静寂へとシフトダウンしていく。
皆この曲に耳を傾け、中には共感からか涙を流す女性もいるほど。音楽と会場が一つになる。
「どうもありがとうございました。」
曲が終わり、最年長のカルナが頭を下げる。心なしか目には潤いが見受けられる。
この曲がカルナのために書かれたという事実を知るのは彼女達の所属事務所の社長のみ。
それでも彼女達は感ずいている。カルナのための曲であろうことに。曲と前後して綺麗になったカルナを見ているから。
レコーディングで、自分のパートを録り終えた後で涙を流すカルナを見ているから。それでも彼女達はその事を心に秘めこの曲を大切にしている。
「さ〜て、会場もしんみりしてきちゃったし、次は明るい曲行きます。」
そうしてシホの掛け声とともに会場にイントロが響く。宣言通りのアップテンポの曲。
不思議とこの繋ぎだけ、シホは噛まない。何度、どこでライブをしようとも。
「「「トリプルアイズ、聞いてください。」」」
彼女達の名をもじったデビュー曲が会場を包む。アップテンポの踊りだしたくなる曲調。ドタバタした歌詞。
良く彼女達を表現していると思う。この曲に乗せた天真爛漫さが世に認知されて、知名度が上がってからというものトリプルブッキングは茶の間の人気者となっていった。
それから数年が過ぎ、今こうして彼女達は押しも押されぬ人気でもって人を惹きつけ続けているのだから大したものである。
………………………………
「「「どうもありがとうございました。以上トリプルブッキングでし(しゅ)た!!!」」」
トリプルブッキングの挨拶が終わる。同時にこの一体感でもって英稜高校文化祭を盛り上げたライブは終わりを迎える。
残ったのはお祭りごとの最後に待つ寂静観。それほどまでに盛り上がりを見せたのだ。
まだ、文化祭は終わりを迎えていないにも関わらず、大半の者がその余韻に身を委ねる。
当然そのライブに身を委ねそのすべてを見届けたシノたちも例外では無い。
「なんだか、一挙に終わった感に似たものが押し寄せてきますね。」
420 :
Y-275:2008/12/02(火) 10:57:09 ID:ryaPVaAa
ベンチにシノと2人並んで腰かけ、タカトシがシノに言葉をかける。
「あぁ。それほどトリプルブッキングのライブが良かったということだろう。」
シノが言う。そして続ける。
「来年はうちも誰か呼んだら面白いかもしれんな。」
負けたよ完膚なきまでに。そんな事を呟きながらシノはベンチに腰を深くかけなおし、身を委ねる。
もともと先週のお礼で来たのだから、そんな生徒会の事など考えずに楽しめば良いのになんてタカトシは思う。
「来年ですか…」
まだ今年からの生徒会役員のタカトシとしては、あまりピンとくる話ではない。そもそも、来年も生徒会役員をやってるかどうかさえ分からない。
「そう来年だな。ここでこうしていることが実りあるものとなるか否か。ふぅ、さて、どこか行こうか?」
そこまで言って、ようやくシノが腰をあげる。
もう日は傾きだしている時間ではあるもののまだ英稜高校の文化祭は終わりを迎えてはいない、残った時間ぎりぎりまで2人は英稜高校を練り歩く。
そうして過ごしたこの日1日は終わりを告げ、今は帰り道の最中。
「なぁ、津田?」
そんなに遠くないからと歩きでの英稜高校へのアクセスでもって、参列したため、帰りも当然徒歩である。夜道の賑いの中でシノが語りかける。
「はい。なんでしょう?」
「お前は自分に好意を寄せる人間に気付くことができるか?」
ただ、なんとなく。ほんとに何とは無しにシノが聞く。今日のタカトシの態度はシノをもってしてこの言葉を呟かせるほど自然体だった。
今日英稜高校でマサヒコと再開を果たした。だが、横には彼女がいた。その事は確かに引っ掛かったシノだったが、それよりも人の気も知らず自然体でいられたタカトシが気になったのだ。
「さぁ、正直気付かないかもしれません。」
正直にタカトシは答える。でも、その言葉はマサヒコに向けたものだろうなどと思いながら。
マサヒコが彼女を連れて現れたときのシノの表情をタカトシは知っているから。
「お前らしいな。」
その答えが女性の心の機微など一切察しないタカトシらしくてシノも思ったまま言葉を紡ぐ。
「でも、俺は応援しますよ会長の事。確かに元から彼女がいるって状態だと難しいでしょうけど諦める必要はないと思いますから。」
ほんとにタカトシらしい勘違いだとシノは思う。今はマサヒコの事など関係ないのに。なぜここで人の思いがマサヒコ一択であるかのような言い方をするのだろうと。
例えば、今自分が思われているなどとは考えないんだろうか?と。
まぁ、どちらにしろ答えを出すにはまだ時間がかかりそうだなともシノは思う。
タカトシが言ったとおりマサヒコが気にかかったままなのも事実だから。へんな所で鋭いな等と苦笑しながらも、中途半端なままで答え等出せない。それも事実だ。
「あ。もう別れ道ですね。」
シノにタカトシが声をかける。気づけばそこは津田家と天草家へと分岐する、件の曲がり角だ。
「それじゃ、自分こっちなんで。」
「あぁ」
タカトシの言葉に短くシノは返す。
「こんなこと俺が言うのも厚かましいんですが、俺は会長の事応援してますよ。頑張ってください。」
文化祭での表情。それから先ほどのやり取り。シノが幾ら心の中で否定しようとも、言葉にしてなければタカトシには伝わらない。
タカトシにしてみればこの思い込みが成り立つのに十分なファクターだったといえる。
見事なまでの勘違いっぷりでもって頑張れ等と宣うタカトシ。
別れ際の路地、誕生会の時とは違い信号は青のまま。確認してタカトシは歩きだす。
その足が振り返りシノを確認することなど無いままで。
「馬鹿。まるで私に気なんてありませんみたいな言い方じゃないか…」
シノも最後まで見届ける事はなく角を曲がる。
互いに背を向け合い歩み始めた2人の様子は、どこまでもすれ違う2人を現すかのようだった。
421 :
Y-275:2008/12/02(火) 11:03:44 ID:ryaPVaAa
以上です。
なんだか話を広げすぎで迷走しそうな雰囲気ですが、そうはならないよう頑張ります。
今回あたりまで伏線を貼りまくって、次回過去話を少し、で、もう少し話を広げようかなと。
あとは、詰まったりした時の息抜きで他にも書いてたりするんでそれはまたいずれ。
表現間違いはスルーしてください。
あ、あと、スルー対象ワードにマサとミサキがつき合ってる設定はいれたほうが良かったんですかね?
それでは、駄文、乱文失礼しました。失礼いたします。
乙乙乙
これはもう今年の沢村賞ですな氏は
マサとミサキについては別にいいかと>スルー対象
他の職人も気にせず書いてるようだし
超乙&超GJ
これからもスレをよろしく頼んます
乙&GJ
設定なんかは自分次第
だすな
うむ
生徒会でも来週はクリスマスネタかな?
クリ○○スでしょうな
カナミ「メニー・クリトリス!」
アキ「違うだろっ!」
マナカ「アキさんの言うとおりです。複数形だからクリトリシスです」
アキ(……そういう問題じゃないだろ)
430 :
郭@携帯:2008/12/06(土) 14:48:25 ID:ubgv3SQ/
どうも郭です。
タカトシ×ムツミで脱稿し、投下しようとしていたのですが、、、、
落雷でPCモニターがぶっ壊れました(涙)近いうちに必ず。
落雷ドンマイwww
お待ちしてますよ〜
雷は電化製品の天敵
お疲れ様です。
では郭氏の肩が出来上がるまで、しばしマウンドに上がらせてもらいます。
濱中でちょっとだけクリスマスネタ、スルー対象ワードは「小話」「微々エロ」です。
タイトルは「毎度の如くの面子で・師走編」でお願いします。
「さぁ、日頃の顔射を込めて、精一杯奉仕しましょう」
「わざとらしい言い間違いはやめろ」
光陰矢の如しとはよく言うが、今年もあっという間に過ぎ、はや師走。
学生も社会人も、何かと忙しい時期である。
自然、体も心も緊張の度合いが増してくる頃であるが、
ここ小久保邸に集まった面々は、ちょっと違った意味で緊張をしていた。
「何よ、照れなくてもいいじゃない」
「照れてねーよ」
「やれやれ、マサは本当、強張りだねえ」
「それを言うなら強がりだろ。つーかマジで照れてないから」
「ふうん、五人揃った美女が無償でその身を捧げようってのに、アンタやっぱりED?」
「その胡散臭い笑顔と胡散臭い台詞、とりあえずやめてくれ」
小久保マサヒコ、天野ミサキ、濱中アイ、的山リンコ、中村リョーコ、若田部アヤナの六人は、またぞろ小久保邸に集っている。
例の如く、中村リョーコの強引過ぎる計画発動によって。
いつも無理を聞いて貰っているマサに何かしてあげましょう―――と、中村リョーコが皆に呼びかけたのが数日前のこと。
無理も何も、それを押し付けているのはほとんどがリョーコなのだが、そんなことをいちいち気にする彼女ではない。
正味の話、皆で集まって騒げりゃそれで彼女はいいのだ。
大手のいつつば銀行に勤務するこの眼鏡痴女、もとい眼鏡美女は、とにかく周囲を巻き込んでガヤガヤとするのが好きなのだった。
で、十二月の最初の日曜日、召集をかけられたいつもの面子は、そこでリョーコの持ってきた荷物を見て絶句した。
大きなダンボール箱、その中には、一体何処で手に入れてきたのやら、五人分のサンタルックが収められていたのだ。
しかもただのサンタルックではない。
どこのキャバレーで使うんじゃこりゃあ、と言わんばかりの際どいミニスカのサンタルックである。
ちなみに、リョーコ単独で持ってきたのではない。
彼女の奴隷……兼恋人(一応)の豊田セイジをアッシーにして持ってきたのだ。
なお、彼は休日出勤であり、半分涙目だったことを付記しておく。
「まぁとにかく、アンタに悦んでもらうためにこうして集まったわけよ、自発的に」
「強制的に集めたんだろ。それにヨロコブの発音が妙におかしいぞ」
「気にしない気にしない」
今日、小久保邸にマサヒコの父母の姿はない。
小久保父は出張で遠出、母は婦人会の日帰り旅行で不在なのだ。
何だか小久保邸に皆が集まる時は決まってこの二人がいないが、
逆に言えばそういう時を狙ってリョーコが召集をかけているのである。
で、何でマサヒコ両親の外出情報をリョーコが知っているのかと言うと、
まぁ裏で小久保母とリョーコが連絡を取り合っているからに他ならない。
今のところ、マサヒコの将来の嫁候補には現彼女であるミサキをプッシュしている小久保母であるが、
それはそれと脇に置いておいて、外見が異様に若いこの御母堂様、
一人息子が女性に囲まれて引きずりまわされるのがもう楽しくて仕方がないタチなのだ。
色んな意味で息子の成長を期待しているともとれて、何とも微笑ましい母の愛……とは、いささか皮肉過ぎか。
「さぁ、マサのために料理を作りましょう」
「でも先輩、いくらなんでも五人も揃えばキッチンがおしくらまんじゅうですよ?」
「材料も買い過ぎだと思います、お姉様」
「わーい、パーティみたいですね」
「……」
小久保邸は決して狭くはない。
むしろ、父一人が収入源のこの家庭にして、結構なお家であると言える。
もっとも、いくら父が働きバチでもポンと家一軒を買えるわけではない。
もともと、この家は彼の両親、すなわちマサヒコの祖父母のもの。
マサヒコが産まれる少し前、仕事を辞めた祖父母は故郷である青森に移った(戻った)というわけだ。
「ん? ミサキちゃん、何か元気ないみたいだけど、どうしたの?」
「え、え? ううん、別になにもないよ、リンちゃん」
さっきからミサキはほとんど言葉を発していない。
たまに口を開いたかと思えば、小さく溜め息ばかりをついている。
それもそのはずで、本来なら今日、ミサキ一人でこの家にやってくる予定だったのだ。
マサヒコの御近所さんにして恋人であるミサキは、当然小久保両親が今日不在であることを知っていた。
そこで、押しかけてご飯を作ってあげよう、上達した腕を見せてあげよう……と考えていたのだが、
リョーコの邪魔がタイミングバッチシで入り、儚くも甘い夢は雲散霧消してしまったという次第なのである。
ちなみに、こういった「二人っきりになれる機会」は、結構な確率でリョーコによって潰されている。
「さて、精力のつくものをババンと作ってやりましょう! 連続発射してもなお萎えないような料理を!」
「お姉様、卑猥です……」
「まあ、何にしてもいっぱい作ればいいですよね」
食うことに関しては妥協しないアイは、結構乗り気になっている。
ダイエットには気を使っていると言いつつ、ご飯を三杯食う彼女である。
スーパーのビニール袋からゴトゴトと取り出す食材はゆうに十人前はあろうかという量だが、
おそらくこの半分は彼女の胃袋に収納されることになるだろう。
「よし、じゃあ私とアイは煮込みハンバーグを作るとするか。アヤナは付け合わせのサラダを任せたわ」
「……ふうん」
「ん、何よマサ、その一言ありそうな顔は」
「いや、今日の朝に見てた情報番組の料理コーナー、確か煮込みハンバーグだったなと思って」
「あらあらおほほ、偶然ねえ」
「結局アンタが食べたかっただけなんじゃないのか、おい」
「さあて、何のことやら」
マサヒコのツッコミをわざとらしい微笑みで回避するリョーコ。
この程度のやりとりでボロを出すような可愛らしい性格の女ではない。
「で、ミサキはお米をといで」
「え?」
「アンタはとりあえずご飯担当。それなら失敗しないでしょ」
「ひ、ひどいです。私だってちゃんと色んな料理が作れます」
マサヒコのために日々腕を磨いているミサキである。
お前は白飯炊いてりゃいい、と言わんばかりのリョーコの役割分担には、納得出来ようはずもない。
そもそもが、今日は彼女がマサヒコに手料理をふるまうつもりだったのだから。
「手順の問題よ手順。他にも色々とこさえる予定だから、ほれ、ちゃっちゃと年長者の言うことを聞いた聞いた!」
「ううう……」
ミサキ、リョーコにあっさり寄り切りで押し出され負け。
ここでガッと強気になって抵抗すればマサヒコのカノジョとして面目躍如なのだが、
それがここで出来るような女なら、事が起こる前にリョーコの召集をはねつけてマサヒコをかっさらい、
どっかに連れ立って外出でもしていたであろう。
「中村先生、私はどうすればいいんですかあ」
「あーリンはね、えーと、居間でマサに茶でも淹れといて」
「えー、お料理は……」
「いや、やっぱりさすがに五人もいると手狭だから。必要になったら呼ぶわ」
「はぁい」
トテトテ、とスリッパの音をたてて、リンコは棚からきゅうすを取り出す。
どこに何があるかを知っている辺り、この小久保邸にどれだけ入り浸っていたかがわかると言える。
中学時代からこっち、何かあるとこうしてこの家に集まってきたのだ。
その回数を数えれば、さて、両手両足の指が何本必要になることか。
「おっと、その前に着替えないとね」
「やっぱり着るんですか、あれ」
「当たり前でしょミサキ、何のために持ってきたと思ってるの」
「わ、先輩、これ私にサイズがピッタリですよ」
「本当だあ、私にもピッタリだあ」
「お姉様、私のサイズをどこで知ったんですか」
「じゃーん、ちゃんとエプロンまで用意してあるわけよ……ん、マサ、着替えを見る?」
「見ねーよ」
並の思春期少年ならちょっぴり目を輝かせてしまうリョーコの提案を、あっさりとマサヒコは蹴り飛ばした。
伊達に何年も彼女のエロボケ攻撃を受けてきたわけではない。
こういったところのかわし方は、脊椎反射出来るくらいに体が覚えている。
◆ ◆ ◆
「さて、タマネギはこれくらいでいいか……アイ、ちゃんとハンバーグを練ってる?」
「はい、練ってます」
「優しい手つきでね。ほれ、こんなくらいの力で」
「きゃあっ!? お、お姉様、む、胸を触らないで下さいっ!」
女数人寄ればかしましい、とはよく言われることである。
が、それも料理を作っている間となると、さらに倍率ドンで騒がしくなるのはどうしてなのだろうか。
古今東西、女だけの厨房でシーンと静まり返っている状況はまずない。
一方、逆に男だけが集まって料理を作る際、妙に誰も口をきかなくなる場面が往々にしてある。
この違いは何なのか、誰か謎を解いてもらいたいものである。
「んー、また大きくなったんじゃないの、アヤナ」
「な、なってませ……ああんっ!」
タマネギを炒めるフライパンの火を弱火にし、リョーコはアヤナの背後に立つと、
その脇の下から手を差しこんで、そっと胸を揉みしだいた。
「あっ、あん」
「ほうほう、いい声で泣くじゃない?」
「や……んっ、ん……!」
「ほれほれ、フーッ」
「ひゃあああっ!」
さらに、アヤナの一番の弱点である耳元も攻撃。
言葉と息のダブル責めだ。
「この大きな胸で擦ってあげたら……ふふふ」
「こ、す……? やっ、も、もうやめて下さいお姉様ぁ」
「サンタルックの前をはだけて、マサの前に跪いて……」
「あ、はぁ……っ!」
「挟んで、上下に、左右に、ズッ、ズッと。そう、こんな感じで」
「や、ああん!」
「マサ、悦ぶわよ。……きっと」
「はぁぁ……こ、小久保君が……?」
「ちょ、ちょっと中村先生っ! ストップですっ!」
リョーコの暴走行為に、ミサキは待ったをかけた。
百合的な悪ノリを止めるためだが、一方でマサヒコのことを囁かれた瞬間、
アヤナの目が一瞬にしてトロンとなったのをミサキは見逃さなかった。
前々からアヤナのマサヒコに対する感情に不透明さを覚えている彼女である。
若田部アヤナは大切な友達だが、それでも恋と友情は別モノなのだ。
「んー、こっからがおもしろいところなのに」
「お、おもしろいとかおもしろくないとかじゃないですっ」
「ふふふ、そんなに不安? アヤナの気持ちのことが」
「え、えっ?」
リョーコはそんなミサキの心底なぞお見通し。
何せ、恋愛と性の色んな部分を見てきた経験が山のようにある。
「アンタもやっぱり恋する乙女だねえ」
「え?」
「ほいほい、と。まったく、腹立たしいくらいに……えいっ」
「!? も、もがもがもが」
リョーコはテーブルの上からデザート用に買っておいたバナナをひとつつまむと、
手早く皮を剥き(手慣れている)、その先っぽをミサキの口にぐいっと押し込んだ。
「ほれほれ、マサにもこういうことをしてあげてるんでしょ?」
「も、もがもがもが」
「付き合い始めてから一年以上経つのに、フェラもまだやってないってことはないわよねー」
「もがが、ぷ、ぷあっ」
「料理以上に舌の技術を磨いてるかってことよ、うりうり」
左手でアヤナの胸を揉みつつ、右手でミサキの口にバナナを突っ込む。
恐るべし中村リョーコ、と言ってしまっていいものやら。
だが、この場合はやられる方の二人の迂闊さを指摘するより、
彼女のおかしいまでの手際の良さに注目するべきであろう。
「あむむっ、や、やぁ、やめてくださあい!」
「舐めたり吸ったり咥えたり、ってのは基本なわけよ。ほれ、やってるんでしょ?」
「やっ、んんっ……! そ、そんなにやってませんっ!」
「ほうほほう、そんなに、ねえ」
「先輩……オヤジです」
年少二人組をもてあそぶリョーコを見つつ、ツッコミを入れるアイ。
どうして止めないのかと言うと、その両の手はハンバーグを練ることに使われているから。
「んー、アイ」
「はい、何です?」
「アンタがどうしてまだ処女なのが、何となくわかるわ」
「ナンですかそれは」
「食い気優先……」
ミサキとアヤナを解放すると、リョーコは小さく首を左右に振った。
やれやれ、という風に。
◆ ◆ ◆
「……おい、あんまりくっつくなよ。このコタツ、そんなに広くないんだから」
「えー、でもこの位置じゃないとテレビがよく見えないし」
「でも無理に足を押しこまなくても、別のところから入れば」
「んー、えへへへへへ」
「何がおかしいんだか……」
そして、居間では伏兵が。
「ねえ小久保君、ちょっとこのコタツ、熱くない?」
「そうか?」
「脱いでいいかなあ」
「敢えて聞く。何をだ」
何気にマサヒコといい感じになっていたりするのであった。
小久保マサヒコへの、サンタルックの女五人のご奉仕は、まだまだ始まったばかり―――
F I N
ここまでです。
またエロくありませんで申し訳ないです。
12月に出来ればもう一本、それもちゃんとエロ有りで投下出来ればと思っています。
では、また。
波瀾の予感。はてさて、どのような濡れ場が(*´Д`)ハァハァ
ってあれ…6Pマダー('A`)
ピンキリ氏乙です。
ところでシンジたちは元気にしてるかな
郭氏待ち!
おっとボルト氏も忘れてもらっちゃ困るぜ。
郭・ボルト・Y-275の三氏は先発の三本柱
445 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 04:47:09 ID:qr776kzP
あげ
さげ
あげ○んとさげま○ですねわかります
アイ先生はマサヒコ合格させてるからあげだな
その理屈でいくとリョーコもじゃね?とか思ってしまった。
セージ見る限り違うけど。っつか、主原因がリョーコだけどw
生徒会で馬鹿話。
なんかいろいろ崩壊注意。
「倉庫整理も生徒会の仕事なんですか?」
「うむ。おそらくは横島先生が楽をしたいだけだ。ここは横島先生の管理場所だからな。まったく……」
「職権乱用ですか。いい性格してますね、あの人も」
「まあまあ、いいじゃない。どうせ今日は暇なんだから、ね?」
「そうだな……ところで津田はどうした萩村?」
「あいつのクラスってHRがよく長くなるんですよ」
「ふむ、ならば仕方ないな」
以上、生徒会三人娘による御都合的セリフによる状況説明。
お察しください。
「う〜ん……」
「あ、スズちゃん。高いところのものは無理しなくていいから」
「だいじょうぶで――わっ!」
アリアの危惧した通り、バランスを崩したスズはダンボールに対して投げっぱなしジャーマンを炸裂させてしまった。
「いたたたた……」
「大丈夫か萩村?」
「あらあら。あらあらあら」
「え、ええ。でもダンボールが……」
「こんなところにおいてあるようなもの、どうせガラクタだから問題無い。アリア、中身は何だ?」
床に落ちたダンボールの様子を見ていたアリアに声をかける。
だがその瞬間、バンッ!と激しい音が室内に響く。
そして部屋から飛び出すアリアの後姿だけが見えた。
何事かとシノとスズは顔を見合わせ、その原因に気づいた瞬間、
「「っ―――――!!!!」」
声にならない大絶叫をした。
「やれやれ、帰りのHRが長引いたせいでずいぶん遅れちゃったな。
生徒会室行ったらホワイトボードに「本日倉庫整理!!」って書いてあったけど、
それって生徒会の仕事か?」
以上、生徒会唯一の男子生徒による御都合的セリフによる状況説明。
お察しください。お察しください。
と。
倉庫のそばまで来たとき、バンッ!とすごい音と共にドアが開く。
同時にアリアが飛び出してきたと思ったらそのままその場に崩れ落ちてしまう。
これはただ事ではない。
「ど、どうしたんすか七条先輩?」
へたり込んでいるアリアの傍にしゃがみこみ様子をうかがうタカトシ。
そのタカトシにアリアがしがみついてくる。
「し、七条先輩!?」
やわらかな感触にドッキドキだ。
だが、アリアの口から漏れた言葉は。
「……見捨てちゃった……」
「はい?」
「見捨てちゃった……わたしが悪いの。私だけ…私だけ逃げちゃった。
ごめんね、ごめんねシノちゃん……ごめんねスズちゃん……私だけ……私だけぇ………」
「な、何事なんすか一体!?」
マジでただ事ではない。
この部屋の中に一体何が?
おやしろさまか? おやしろさまなのか!?
ウェポンとして金属バットも鉈も無いのは不安だが、タカトシは意を決して部屋の中を覗き込み、
「うお!?」
叫んだ。
――パンドラの箱、というものがある。
その中には罪悪や災厄が詰まっていて、開けるとそれがふき出すのだという。
部屋の中心にそのパンドラの箱があり、現在進行形でふき出していた。
罪悪ではない。災厄ではない。
端的に言うならば…………そう。
イニシャルG。
部屋の中心に鎮座するダンボールからヤツラが溢れかえっていた。
「マジか……」
後に判明することだが。
その箱の中身は昨年度の文化祭の備品だったのだが、箱詰めの際に相当慌てていたためだろう、
封の開いたお菓子などがなぜか大量に紛れ込み、それをエサにヤツラは大繁殖したということが判明する。
――だが今はそんなことどうでもいい。
「ごめんね……ごめんね……」
謝罪の言葉を繰り返すアリアの真意にタカトシは気づく。
部屋の中にまだシノとスズがいる。
それなのにアリアは一人部屋から逃げ出してしまった。
そのことを悔い、赦しを求めているのだと。
だが……だが!
誰がアリアを責められようか。
(一万年と二千年前)×25000=三億年前からこの地球に存在するヤツラは人類最兇の敵といって過言ではない。
ヤツラに女性の身で立ち向かうなど不可能!インポッシブル!!
もう一度言う。
誰がアリアを責められようか。
事実、男のタカトシですら、シノとスズの二人が居るとわかっていながら室内に踏み込めないでいるのだ。
「こ、これは……誰かに応援を――」
呼んでいたのでは遅い。
今でこそシノとスズの周りにはまだヤツラの手は伸びていない。
しかしそれも時間の問題だ。
ヤツラは直に部屋を侵食し尽くす。
シノとスズも例外ではない。
そうなったならばシノとスズのココロに一生ものの傷を負わせることになってしまう。
それでもタカトシは二の足を踏む。
なにせ相手はヤツラなのだ。
ヤツ、ではなく、ヤツラなのだ。複数形なのだ。それも半端無い複数形。
誰がタカトシを責められようか。誰がタカトシを責められようか。はい、これ重要だから二回言ったよ。
「くっ……」
タカトシの頬を汗が伝う。
部屋に踏みこめない自分の心の弱さに腹が立つが……無理だ。これは……無理だよ。
そう思っていた。
「つ、津田………津田ぁ〜……」
「ふぇぇ………たすけ…………つだぁ」
目が合った。
部屋の中、身を寄せ合い、抱き合い、半分以上泣いているシノとスズの二人。
助けて……と、救いを求める少女、二人。
瞬間。
キィィィィィン、パキィンと、タカトシの中で何かが弾けた。
そこからのタカトシの動きはまさに超人だった。
ダンボールからあふれ出たイニシャルGの内の数匹がシノとスズ目掛けて飛びかかった。
しかし。
絶望に身を硬くするしかない二人の目前でG達が弾き飛ぶ。
いつのまにそばにまで来ていたのか、タカトシがスリッパで弾いたのだ。
そしてタカトシはシノとスズをそれぞれ肩に抱え上げると、走った。
出口目掛けて。
その速さは女子高生二人を抱えてのスピードではない。
ましてGを踏み潰さぬよう足場を確保しながらに出来る芸当ではない。
しかし、タカトシはやってのけた。
そして見事に死地から脱出した。
英雄の生まれた瞬間だった。
バンッ!とドアの閉まる音でタカトシは我に返った。
「あ、あれ? 俺は何を……」
「津田君!!」
「津田……」
「つだぁ…」
「うおっ!!」
アリアに抱きつかれた。
シノにも抱きつかれた。
スズにも抱きつかれた。
え、なにこのハーレム的状況?なんて考え込んでしまう。
おぼろげに何かやらかしたかのような記憶はあるのだが……とはいえ。
「なんかよく覚えてないけど……全員何事も無く無事で何よりでしたね」
「うむ。津田のおかげだ」
「あ、ありがとう、津田」
「……そうだね。よかったね」
いいながらも一人、アリアの表情は暗い。
「どうしたアリア?」
「……ごめんね、シノちゃん、スズちゃん」
「「へ?」」
「わたし、二人のこと見捨てて、自分一人だけ逃げちゃって……薄情だよね」
しゅんとして、今にも泣きそうな顔になる。
「気にするなアリア。あの状況ならば私も同じ事をした」
シノの慰めの言葉。
再三再四、くどいようだがあえて言おう。
誰がアリアを責められようか。
「そうですよ。あれは逃げるなというほうが無理です。緊急避難って概念もありますし。
七条先輩が気にやむことはありません。みんな無事だったんですから」
「シノちゃん……スズちゃん……ありがとう」
感極まった様子で、アリアはシノとスズの手をぎゅっと握り締める。
そんな三人に抱きつかれたまま状態のタカトシは、
「やれやれ」
どこぞの主役のような事を言って大きく息を吐いた。
まさかそんな姿をはたから畑先輩に見られているとも知らずに。
んでもって翌週発行の学校新聞に抱きつかれている写真をデカデカ載せられるなんて知りもしない。
そしてシノファンの女性から付け狙われることになるなんて知りたくも無かった。
END
畑さんに対して「あんたって人はー!!!」ってツッコんだかどうかは謎である。
終了。
誤字脱字表現違いは見て見ぬ振りするのが大人の対応らしいですよ。
しかしGは滅んでくれないものか。
あれは実害よりも見た目が問題なのだと思う。
GJ
未だに518氏や郭氏のSSが続いていて読めるのは幸運意外の何者でもないな
乙&GJ
Gはですね、実家で夜に水を飲みにキッチンへ降りたら(以下自粛
超乙&GJ!!です。
投下宣言、ここまでです宣言含め一切の流れに飽きがこない、もっと読みたいと思える518氏が素敵です。
458 :
伊東:2008/12/13(土) 08:57:49 ID:Xv+N8C7F
嫁です。
518様超GJです!
落雷でモニターだけでなくPC本体もヤられたみたいです。
実は私も一年ぶりにソロで新作ができそうだったのにちょっとorzしています。
年末亭主と里帰りしたときに投下します。
ホストマサヒコ君シリーズでアヤナちゃん編です。
ではまたノシ
ROM専人間でもついレスをしてしまう、518氏の書く話にはそんな魅力がある
さすがは郭氏と肩を並べて氏家スレ帝国の双璧と呼ばれるお方
あ、伊東夫人も期待してますぜ
伊東氏…
楽しみ過ぎる内容なんですけど…
>>458 アヤナもの超楽しみです!
でも投稿は年末ですか?
あと二週間テカテカしながら待ってます〜
古参組の元気っぷりは異常
クリスマス、もしくは年末の祭りはあるかな
郭氏と新規職人諸氏が確実にエロを放り込んでくる本格派
518氏はライトテイストな速球派
ピンキリ氏は微エロ中心の変化球派
ペピトーン氏は小ネタマスターの軟球派といったところか
なんとなく書いたので投下します。エロはないです。
「なんでにゃにょよ〜う!」
何の前触れもなく、場末の居酒屋に女の怒声が響き渡った。
「アイドル事務所を舞台にした群像劇ぃぃぃ。ときにはスポ根で〜。ときにはギャグで〜。ちょっとHなハプニングなんかも交えつつぅぅ、最後にゃあ皆が一つになって成功を目指すぅぅぅ!!」
「ちょっと、止めなさいよ。ホラ、他のお客さんがビックリしてるわよ」
唐突に席から立ち上がって何事か叫び出した女性を、隣り合って呑んでいた相方とおぼしき小柄な女性が制止する。
だが、その制止も泥酔しきった女性の耳には届かないらしい。演説の声量は増していくばかりだ。
「同じじゃない! 同じじゃないのよぅ! 何が! 何が違うのさ!?」
「落ち着いて! ああもう…。呑みすぎよ…。仕方ないわね…」
周囲の視線が痛い。泥酔を覚まさせるためにも、いったん店の外へこの人を連れて退避するしかあるまい。
そう判断して小柄な女性が立ち上がるのと同時に、泥酔女性は勢いよくテーブルに突っ伏した。
それは、計ったとしか思えない見事なタイミングの交代劇だったという。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
絶叫の次は号泣。酔っ払いの定番コースである。
「それなのに! それなのに! 一方はメディアを問わない大ヒットを続けてぇぇぇ・・・」
「ちょっと、いい加減に…ッ!」
「一方は一年足らずで打ち切りぃぃぃぃ!!」
「!!」
相方を強く諌めるべくキツい台詞を発しかけた小柄な女性だが、『打ち切り』という単語を耳にした途端に俯いて黙り込んでしまった。
「なによ! なんなのよ『まこまこ』って!? それだったら『しほしほ』もあって然るべきじゃない!」
「………」
「不公平よ! 不公平だわ! この世には神も仏もないというの?」
「…人の一生は重荷を負ふて遠き道をゆくがごとし…。怒りは敵とおもへ…」
小柄な女性が哀しそうに呟いた言葉を聞きとがめ、泥酔女性は嘲るような視線を向けた。
「なによそれ。有名な狸の遺訓でしょ。でもね、人生の道って平坦ではないのよ」
「うん。今の私たちの人生は登り坂だと思うの。だから耐えきれば下り坂が…きっと…」
「キャハハハハハ! 馬っ鹿じゃないの〜?」
自らに言い聞かせるかのような希望論も、泥酔女性には嘲笑とともに一蹴されてしまう。
「山はね、登るよりも下るほうがキツイの。肉体的にも精神的にもね。頂上を目指して登っているうちは士気も高いけど、目標のない下山を延々と続けるってのは…もう…本当に惨めなものよ…」
先程までのハイテンションが嘘のように静かな調子となり、疲れと哀しみの混ざった声で泥酔女性はそう吐き捨てた。
「………」
小柄な女性は返す言葉もない。
「………」
「………」
しばし、居心地の悪い沈黙が続いた。
「それにホラ!」
やあやって、泥酔女性が努めて明るく喋り出す。間の悪さを振り払いたいのだろう。
「私たちってさ、頂上を目指す際に脛に傷を負ってるじゃん。だからさ〜、余計に重荷を背負うのがしんどいんだよね〜!」
「………」
「脛に傷があるから下山がキツイ。上手いこと言っちゃった? アハハハハ!」
自虐的な乾いた笑いが辺りに響く。
「…三本の矢ってさ…」
「うん?」
「たとえ束ねてても、劣化すると簡単に折れるんだね…」
「………」
「毛利元就はウソつきだ…」
「…さっきのアレといい、アンタって歴史マニアだったの?」
「そういうわけじゃないけどさ。頂上に辿り着けなかった人間は、過去の登頂者に羨望を抱いちゃうんだよね…」
そう呟く瞳には大粒の涙が光っている。
「ゴメン。こんなこと言っても何にもならないのにね。本当にバカだな、わたし…」
「…ユーリ…」
泣き崩れるユーリ困惑気味に見つめていた泥酔女性だったが、意を決したかのような表情になると、激しくテーブルを叩いて絶叫した。
「オヤジ!! ガンモ!! あるだけ持ってきて!! 超特急で!!」
「へ、へいっ!」
そうしておいて、なみなみと焼酎を注いだグラスをユーリへ押し付けた。
「さぁ、ユーリ!呑むのよ! 呑んで忘れてしまうのよ! 今夜だけでも!」
「シホ…」
「アタシら戦友の変わらぬ友情に…乾杯!」
「え…」
「ホラ、乾杯よ! かんぱぁぁぁぁぁぁい!!」
強引な展開に唖然としていたユーリだったが、シホの力強い笑顔につられるかのように微笑むと、自らのグラスをそっと差し出した。
「うん。乾杯…!」
「お客さん、ガンモお待ちどうさま!」
「うおお、こりゃ凄い量だな! ユーリ! 根性出していくわよ!」
「…うん!!」
こうして、ある一夜は更けていった。
終
以上です。
題名は「三本の矢の下り坂」とかそんな感じで。
乙
できればコテもつけて欲しいぜ!
誰もいない…
クリスマスに大量投下がある…と思いたい
>>467 乙
これからもがんばってくれ
クリスマスは黙って期待しようじゃまいかん
472 :
Y-275:2008/12/20(土) 21:52:48 ID:+Ha2k4vd
皆さんお疲れ様です。こんばんわ。ご無沙汰してます。
今日、やっと...wasの続きが書き上がりました。こっから添削して年内に落とせればなんて思ってます。
んで、もって、今日は投下無しですが意志表明。
クリスマスイヴに...wasとは別のSS投下しますんで、よろしくお願いします。
おー頑張れーっ
しかし、週刊少年誌に連載を持ってるとはいえ、
中堅に過ぎない漫画家のSSスレがここまで続いて伸びるって凄いよな
なんだろうな?
深き愛ゆえにスレは進む
Y-275氏ワクテカして待ってます!
思い出すのは以前確か郭氏が氏家漫画は良い意味で
隙があって妄想しやすいと発言してたことだ。
100作以上投下してなお現役の郭氏の発言だから重みがあるよ。
ではクリスマス祭りに私も参加したいと思います。
ですが24、25と泊まりで仕事(年内最後の追い込みです)ですので、
23日かそれとも26日に投下になると思います。
しかし、一年て経つのが早いですね……。
祭りは華やかでいいよね
478 :
郭+伊東:2008/12/23(火) 12:15:20 ID:6GuOGwy+
私たちは予告どおり27日か28日に。
郭がムツミ×タカトシ(+コトミ)、それと生徒会で小ネタ1本。
伊東がアヤナ×マサヒコで参ります。
ちょっと早いですが今年も住民の皆様&職人諸氏に感謝です。
また来年もよろしくお願いします。
……今手元の資料見てたら私、2004年10月16日が初投下なんですよ。
お互いあっというまに四年が過ぎて五年目っすわ>ピンキリ氏
しみじみ年月が過ぎるのは早いですね。
郭夫妻に超期待
しかし450KB越えてるけど大丈夫?
480 :
Y-275:2008/12/24(水) 10:48:08 ID:Ce4QUwP+
皆さんお疲れ様です。こんにちは。そして、メリークリスマス。
予告通り投下いたします。まだ、真昼間ですが。
クリスマスがテーマで、タカトシ×シノです。
スルー対象ワードは
「若干キャラおかしい(主にシノ)」
「中だし」
「依存」
で。
それでは、投下。
481 :
Y-275:2008/12/24(水) 10:49:00 ID:Ce4QUwP+
『お疲れ様です、会長。』
『ああ、今日は非常に疲れた。』
“ぽふ”
シノはタカトシの間に座すると、タカトシに体をあずける
2学期も本日で終了の12月24日。
終業式、年内最後の生徒会会議を終えると2人はタカトシの部屋へとなだれ込んだ。
『…………………』
何も言わずシノがタカトシの手を取ると自らの腰にまわしていく。
『1年間本当にありがとう。タカトシは今では無くてはならない、私のパートナーだ。』
『改まってどうしたんですか?』
『いや、今日はクリスマスイブだろう?自らの恋人との大切な時間、まずは感謝の気持ちを伝えたくてな。』
タカトシとシノが付き合い出したのは、冬の手前、中間テスト明け。
いつになくタカトシのテスト勉強に甲斐甲斐しく付き合ったシノは全てを終えた後、頬を染めながらタカトシに思いを告げた。
テスト期間中のシノの様子に最初はいぶかしげな目線を向けたタカトシだったが、彼女とすごす時間が増え、その都度見せる仕草、表情に確実に惹かれ、2つ返事でシノを受け入れた。
2人きりになるとすり寄るようにタカトシに甘えるシノ。校内での会長としての顔とはまるで違うその一面。
タカトシのみが知るシノの顔。
そもそも2人の関係そのものが秘密。
だからこそ2人きりになった時のシノは歯止めが利かなくなる。
関係がばれて、そんなシノを手放すわけにいかないタカトシ。
秘密をもつ者のみが知る、背徳の高揚感。
だからこそ燃え上がる2人の時間。
2人が身体の関係を持つようになるのに時間はかからなかった。
『…………………』
シノの言葉には何も答えず、シノに導かれるまま、回した手にほんのりと力をかけていくタカトシ。
冬も全盛の12月は暖房器具をいれてもすぐには暖まらず、寒さが広がる。
そんな中、密着した2人は体越しに熱を共有し、心を重ね合わせていく。
『なぁ、タカトシ?』
『なんですか?』
タカトシは2人きりでも敬語はやめない。
ふとした瞬間に出てしまい、2人の関係が公になるのを危惧するから。
シノもそれでいいと思っている。
2人の関係が公となり、タカトシを失うのが怖いから。
タカトシを失う喪失感を回避できるなら淋しくても構わない。シノは思う。
『まだ寒いんだが…』
シノの言葉にタカトシは応じさらに体を密着させる。
『これでどうですか?』
タカトシは問う。
シノにまだ足りないと、より自分を求めて欲しいがゆえに。
『まだ足りない。』
タカトシの求め通りの言葉を発するシノ。
本当は2人きりになった時点で互いの思いは一緒。
それでも敢えて言葉としてまじわすのは2人の時間を楽しむため。
楽しんで思い出に変えるため。
シノの言葉にタカトシはより密着する。
もうほとんどシノの肩にタカトシの顎が乗るほど。
タカトシの顎が自身の肩に乗ろうかというタイミングでシノは顔を横に向ける。
そして、自然に、さも当たり前のようにタカトシとキスをまじわす。
『……ちゅっ……ちゅ』
1度ではなく何度も何度も。
体越しだけでなく、直接熱を共有する。
キスを合図にシノの下腹部に回ったタカトシのはシノの体をまさぐりだす。
あたかも震える仔猫を安心させるかのように、愛しげに。
482 :
Y-275:2008/12/24(水) 10:50:12 ID:Ce4QUwP+
壊れ物を取り扱うように、丁寧に。
『ん…ふ……ん、ちゅ………ん、ふ、ちゅ…』
タカトシの手がなぞる部分から与えられる安堵感に、快さに自然と声が漏れるシノ。
それでもタカトシの唇を求めるのはやめない。
『……ちゅ、ん、ふ……あむ…ちゅ、じゅる…』
自然とシノから伸びてきた舌をタカトシは自らの舌でからめとる。
互いの舌を味わいながら、互いを混ぜ合わせようとするがごとく2人は唾液を嚥下していく。
『…じゅ、ちゅ……ん、ふ、ふはぁ……タカトシ……もっと……』
『……はい。』
シノの言葉を合図にタカトシがシノの胸へと手を伸ばす。
『んん……ふ、ん……はぁ……』
制服の上からシノの胸を撫でながらタカトシはシノの耳に唇を近づけ、一気になめ上げる。
『ふひゃあぁぁ、そこは……刺激強い……んん、らめぇ……』
呂律も疑わしくなるほどの性感を訴えるシノ。
それでもタカトシは行為をやめない。
どころか、より一層熱と激しさをこめていく。
『ん、やぁ、それ、やぁの、ふ、……あふ、……ん…らめ……』
タカトシとシノが事に及ぶのは1度や2度の事ではない。普段の仮面を外し、枷さえ外れてしまえばシノは失くした身体の1部を求めるがごとくタカトシを求める。
だからこそタカトシはシノのことは熟知している。
いやよいやよも好きのうちとは言うが、口で嫌がっている時のシノほどアテにならないモノはない。
むしろもっとのおねだりなのだ。
『ほ……ホントに…ん、く、それ、やぁの……ん、ふ!』
だからこそタカトシはやめることなくシノを責め立てていく。
『んん……ふ、く……はぁ……っ!』
一つシノは息を吐き出すと身体を弛緩させる。
性感帯を責められ、高まった性感全てでタカトシを感じ取っていく。
………………………………
『……タカトシ、っん、ふ、くん……もっ…と、ん、くはぁ』
座して密着した体勢で性的興奮の昂りに任せていた2人はベッドに寝転がり本格的に身体の準備を進めていく。
シノの膣に深々と指を挿入し膣内をかき混ぜていく。
『ふぁ、……く、あんふ、深・・・い、ん、ふキス…も……』
シノの要望に応えタカトシは唇を落とす。
『ふぅん……じゅ、ちゅ…ん、く、ぁ…ふ……っ!』
キスをしだすとあっという間に互いに舌を伸ばし、絡めあっていく。
2人とも口の端から唾液が垂れ流れようとも気にもせず、仔猫が母親のミルクを飲むかのように、貪りあう。
『ちゅ……ん、ふ、…、ちゅ……タカト……シ、ん、ふ、ちゅぷ』
この瞬間にシノもタカトシも溺れていく。
『う、ん、ふん……そこ、きもち……ん、ふ、いい……あっ、ふぁっ、あっ!!』
官能の熱と蕩かされた思考の中で、互いが溶け合い1つになれたら良い。シノはそう思う。
いつまでもタカトシから与えられる快感の中で溺れていられたら良いと思う。
それでも、呆気無いほど簡単に限界は訪れる。
『く、あっ、……あっ、ふっ、私、もう……っ!』
『良いよ、シノ』
シノの言葉を受け、一言だけ返したタカトシは再び唇を落とし、シノの舌を引き出していく。
手の動きを激しいものにしながら、舌を甘く歯で挟み込む。
『………ふひゃぁぁ!!!………、あ、ふぅ……んん、』
舌を甘噛みされているためどこかこもった悲鳴にも似た嬌声をあげ、身体を数度ビクンビクンと跳ねさせながらシノが絶頂に達した。
別にタカトシに嗜虐の悦があるわけでも、シノに被虐の悦があるわけでも無い。
ある日行為中にコトミが帰宅してしまい、声を抑える為の手段としてそうしたところ、そ
483 :
Y-275:2008/12/24(水) 10:51:28 ID:Ce4QUwP+
それがいつの間にか習慣化してしまっただけのこと。
いわば、シノが絶頂に達する際のトリガー的な役目を担っている。
『はぁ、ん、ふぅ…タカトシ……このまま、来て…』
蕩けきった瞳をタカトシに向けながら、実際息が整ってきたのかさえ怪しいままシノはタカトシに挿入をねだる。
これもいつもの事。
マンネリ化なんて事ももしかしたらあるかも知れないな等とタカトシは思う。
しかしながら、シノ曰く最も完成した2人の形だからOKとの事だ。
それからシノは絶対に自分からタカトシにアクションを起こすことはない。
ただ、ひたすらおねだりでもって行為に没頭、為すがまま身をまかす。
そんなシノの姿だけでタカトシも性的興奮を覚え、行為に没頭できるのだから、シノに相当入れ込んでいるのがよくわかる。
『それじゃ、挿れますね。』
タカトシは1つ意志の確認をする。
『ん、あああぁぁ、はいっ、……ん、ふ、てくる…っ!』
ゆるゆると自らのペニスを全てシノの中にすべて収めていくタカトシ。
『……入りましたよ…』
『ん、ふうぅぅ、……ん、ふ、ああ。』
タカトシの言葉に短く相槌を返した後、シノが手をさまよわせる。
自然とタカトシがその手を掴み、指を絡め、腰を動かし始める。
『あっ、あっ、……ん、ふ、タカトシ……あっ、ふ』
最初からシノの膣内はタカトシのペニスを撫で上げるように、絡みつき、もっととおねだりするように蠢く。
行為を重ねていようともタカトシに伝わる快感はかなりのものがある。
ペニスからの快感は腰にうずまき、脊椎を抜け、脳に刺激を与える。
それはシノも同じこと。
『あっ、あっ、あっ、はあぁっ!タカ…トシぃ……っ!私、奥、そんな……』
快感の中で頭をふり、いやいやをするように動かしながらも、声をあげる。
『はあぁ……、あ、ああぁ……っ!タカトシぃ、タカトシぃぃ……っ!ふぅんんんっ、んっ!んんん〜……っ』
溢れ出る愛液の量は自然増していく。
もはや自分を律する事さえ怪しくなってきたタカトシは無我夢中で腰を打ちつけていく。
同時にタカトシは胸にも手のばしていく。
『ふああぁ……あ……もっと……。タカトシの手、すごくあったかい……っ!んんっ』
『シノ…っ!』
2人の結合部から、ぱちゅっ、ぱちゅっ、と水気と肉の衝突音が部屋に響く。
『はあっ……っく!すご、タカトシが……っ、私の中出たりはいったりしてぇぇ……っ、ふあぁぁ……!』
タカトシが上の方から挿入を始めて、途中で急激に角度を変える。
じゅぷっ!じゅぷっ!と殊更に音を立てて、シノの膣内をえぐっていく。
『あふぅ……!!は、あ、んんんっ!はぁっ、はぁっ!私……私、わけわからなく、……っ!』
抑えきれない声に息も絶え絶えに、シノは嬌声をあげる。
『あっ、んんっ!タカトシ、もっと側に……こうやって足……っあ!足を……んんっ!』
獣慾もむき出しにシノにのしかかるタカトシの背中に、シノの腕と足が絡む。
瞬間、タカトシの中で本能を愛情が凌駕して、シノの背中の下に両腕を差し入れていく。
『タカトシぃ、だいすき……っ!ん……ちゅ、ちゅ、ん……んんぅうぅぅ……ちゅうぅ……』
そうして近づいたタカトシの顔に無理な態勢でありながらもキスをするシノ。
それに応え、タカトシはシノの口の中に舌を入れて、口の中をくまなく舐めまわす。
『んんっ!!んっ……んちゅ、ちゅる、ぺちゅる、ちゅぷ、ちゅ……ん、ん、ふあ……ちゅ、ん……』
それから2人は構わず唾液も絡めあっていく。
『ぷちゅ、ちゅ、れろれろ……ちゅぷ……んふぅ……んっ!』
もっとシノが欲しい。タカトシは純粋な欲求としてそう思う。
『んっ、んっ、んっ、んはっ!はぁ……っ、ん、ちゅ、ん…れる…っ』
全身でシノを感じながら、深く深く挿入を繰り返すタカトシ。
気がつけばシノと変わらないぐらいタカトシの息も上がっている。
『ん……は……シノ……シノ……!』
484 :
Y-275:2008/12/24(水) 10:52:00 ID:Ce4QUwP+
『ふあ、あ……っ!んん〜、ん、んんんん〜っ!くふあぁあぁぁ……、たかとしぃぃ……っ!ふあ、あっ、んっ、んっ!』
気づけばタカトシの腰回りには射精の衝動が強く渦巻く。
そこではじめてタカトシは自らの限界が近いことに気づく。
『ふゃっ、んぁっ、く、んんっ!はうぅ、たかとし、もうらめ……私、もう……っ!はうぅぅ……っ!』
限界に近づきシノの呂律があやしくなる。
そんなシノの声と同時にタカトシにも鋭い痺れが走る。
『もうらめ、ごめん……っ!たかとし、たかとしぃいい……ふああぁんんっ』
射精の瞬間、引き抜こうとするタカトシの腰に、シノの足が強く絡む。
同時にタカトシはシノの限界を感じ再び歯で舌を噛む。
『くあっ……っ!!』
『ふあぁぁあぁぁぁあぁぁんんんんん〜……っ!!』
シノの絶叫とともにタカトシがその精を膣内に放つ。
更なる快感を求めるかのように精液は何度もシノの奥を打つ。
『あ……あっ、あ……!あ……あ……っ!』
その熱を感じながらシノは幾度も身体を震わせた。
………………………………
『こうしていつまでもいられたら…』
まどろみにも似た気だるい空気の中、シノは呟く。
事を終え、後処理を終え、2人で布団にくるまり抱きあっているうちにタカトシは眠ってしまった。
そんなタカトシに抱きつきシノは暖まっている。
永遠に時が止まればと、こういう瞬間に思ってしまう自分を最近は自覚しているシノ。
それほど今のシノにとってタカトシは重要な存在。
タカトシ無くしては自分の生は成り立たないのではないか?とさえ思うほど。
学校で被る仮面。
それが間違いなくシノを追い詰めているのも事実。
だからこそシノは強くタカトシを求める。
たぶんこの立場から解放され、仮面を外す日を迎えるまでそれは続く。
それでも………
なにやら小難しい事を考えていたシノは視界に入ったタカトシの寝顔で我に返る。
(何もこんな日に…)
そして自らの思考を振りほどく。
世間はクリスマスイブ。
世間的に恋人と過ごす人間であふれかえる日。
今はそうした人らのように恋人とすべてを共有すればいい。
明日は明日の風が吹く。
そこまで考えてシノは自らの思考を放棄する。
そして、タカトシに回した手に力を込める。
それからしばらくしたのち、部屋には穏やかな寝息が2つ響く。
どこにでもいるカップルのそれのように、世間では当たり前のはずのこの状況で、シノの表情はどこまでも穏やかだった。
485 :
Y-275:2008/12/24(水) 11:05:50 ID:Ce4QUwP+
以上です。実際そこまで、依存系な感じではないですが。
タイトルは
「らぶイチャ〜シノ〜」
で。
これ書いた頃はまだ暑かった気がします。
年内にもう一本...was落とせればなんて思ってますが、それはどうなるか微妙です。可能な限りで。
何はともあれ、1年間お付き合いいただきありがとうございました。
結構書くキャラが偏ってしまっているので、どちらかと言えば自己満に近いときもあります。
それでも、コメントいただきありがとうございました。
遅ればせながら、ピンキリ氏、518氏、464氏にGJを。
それから、1年間支えていただいた、wiki管理人様、名無しのwiki職人様、スレの住人の皆様、職人諸氏。
ありがとうございました。
ピンキリ氏、郭氏、伊東氏のSSも楽しみにしてます。
駄文乱文失礼しました。それでは失礼いたします。
乙!
そこで、しっと団ですよ
イイネ!
乙です。
メリークリス乙
次スレどうする?
490 :
ペピトーン:2008/12/25(木) 07:56:04 ID:wWuqilSp
Y−275氏、GJです!
そしてピンキリ氏、郭夫妻の投下も楽しみにしています。
私も年末にひとつ投下したいと思っています。クリスマスネタなのでやや
時期はずれになってしまうのですが、日ごろの不摂生がたたってしばらくPCに
向かえない日々が続いたため、完成が遅れてしまいました。
職人、そして住人の皆さん、体調管理にはくれぐれも気をつけてください、では後ほど。
おつかれさまです
期待してまっせー
新スレ、祭りが終わってからにしたほうがいい?
ペピトーン氏期待してます!!
待つにしてもあと1、2本しか持たなくないか?
ふむ、じゃあ一本投下があって、それから新スレ移行という形になるか
494 :
郭@携帯:2008/12/26(金) 10:06:55 ID:vx+GQmwI
あら。となると中編二本と小ネタ一本だと容量越え?
私ら次スレ立つまで待ちましょうか?
職人と住人の皆さん、まとめの方、お疲れ様です。
一日遅れでクリスマスSS、いやあ24・25の連泊勤務はキツかったです。
あかほんネタで、スルー対象ワードは「コスプレ」「夫婦モノ」「孕ませ?」。
タイトルは「ヒロキとカルナのコスチュームプレイ・その3(クリスマス編)」です。
容量的にも次スレに移行するために丁度いい埋め具合になるかも? では投下↓
聖なる夜は日本中の誰にも等しく訪れる。
クリスマスという日は、宗教的意味を超えて日本人にとって年末の一大行事となっている。
そう、サンタクロースがやってくる。
プレゼントを持ってやってくる。
「メリー・クリスマス」
「メリー・クリスマス」
都内のとあるマンションの、そのまたとある部屋。
ここでは密やかに、だが温かく、クリスマスの日を迎えていた。
いや、正確に言えば「クリスマスの日」ではない。
今日は十二月二十六日。
クリスマスの一日後、なのだった。
◆ ◆ ◆
井戸田ヒロキはレイ・プリンセス事務所に所属するアイドル、飯田シホのマネージャーである。
が、かつて彼の肩書きは違っていた。
同事務所の、とあるユニットのマネージャーをしていたのだ。
トリプル・ブッキング―――通称『TB』の。
「ごめんねカルナちゃん、一日遅れになっちゃって」
「いいんです、お仕事が忙しいのは知ってますから……」
彼の妻は、名前をカルナという。
旧姓は如月といい、TBのメンバーだった女性だ。
二人がどう惹かれあい、そしてどう結ばれたかは、
以前述べたことなので、ここでは敢えて語るまい。
「ホテルのレストランとかを予約出来れば良かったんだけど」
「そんな、別に構いませんよ。私はこれで十分満足です」
カルナが大学を卒業し、正式に結婚し、籍を入れてから半年。
同棲時代があったとは言え、まだまだ新婚気分いっぱいで、幸せそのものといった感じである。
ヒロキはカルナを以前と変わらず「カルナちゃん」と呼び、カルナはカルナでヒロキを「ヒロキさん」と呼ぶ。
名前のみで呼び合うにはもう少し時間がかかりそう、
まして、カルナがヒロキを「あなた」と照れずに呼べるようになるのには、どれくらいの時間がかかるのやら。
今の今まで、そう呼んだのは両手の指で数える程しかない。
「社長に頼めば良かったかなあ。そうしたら……」
「ふふふ……だから、私は全然気にしてませんよ」
二人はキッチンにいるが、囲んでいるテーブルの上には大手チェーン店の、
特に値段が高いわけでもない、普通のクリスマスケーキが乗っている。
他には、同じくチェーン店の骨つきチキン、サラダ、ポテトフライ。
そしてこれだけはちゃんと酒屋で買い求めた、ちょっとだけ格の高いフランス産のワイン。
人気アイドルのマネージャーと、かつて人気アイドルだった妻の「クリスマス・ディナー」にしては、
少し、いや結構寂しいものとは言えた。
「プレゼントも買う時間も無かったし」
「あら、私も用意してませんよ?」
「え?」
「ふふふ……今度休みが取れた時でいいです、お買い物に行って、そこで交換しましょう」
「あー、ゴメン……」
ヒロキは申し訳なさそうに頭をポリポリかいた。
カルナの心遣いを理解したからだ。
「ワイン、いただけますか?」
「うん、どうぞ」
ヒロキはボトルをそっと持ち上げると、カルナのグラスにワインを注いだ。
そしてカルナはニコリと微笑むと礼を言い、その濃いルビーのような色の液体を少し、口に含んだ。
「ふぅ……」
「美味しい?」
「はい」
クリスマスと言えばシャンパンだが、ヒロキは敢えてワインを買ってきた。
そうしなかったのはもちろん理由がある。
カルナがお酒の中では比較的ワインを好んでいるためだ。
そういった辺り、ヒロキはちゃんと考えている。
外見こそ軽いものの、気配りの細かさはレイ・プリンセス芸能事務所の社長・柏木レイコから太鼓判を押されている男である。
もっとも、その一方で「もうちょっと強引で大雑把な方が大物になれるのにね」とも評されているわけだが。
まあ、アイドル業界のタブーを犯して自らが面倒を見ているアイドルと結婚した(見方によっては手を出した)わけだから、それだけでも十分「大物」ではあるのだが。
「シホ、だだをこねてませんでした?」
「え? どうして?」
「昨日の生放送、見たんですけど……あの子のあの衣装、ちょっと際どかったでしょう?」
売れっ子で、すっかりレイ・プリンセス芸能事務所の看板となったシホは、色んな番組に出ている。
ただし、下ネタ方面に暴発してしまうことがあるため、あまり生放送には向いていない。
とは言え、芸能人を続ける以上、「ナマなんて危ないじゃん!(シホ談)」と言って断るわけにもいかず、
昨日の『クリスマススペシャル生放送! 聖夜に料理バトル・ガチンコ二時間!』という特番に出ることになった。
お笑い芸人グループ、スポーツ選手のOBグループ、若手俳優グループ、
大物俳優グループ、そしてアイドルグループの五組に分かれて、料理の腕を競う番組だった。
シホはもちろんアイドルグループの一員だったわけだが、
そのアイドルグループの衣装というのが、結構ギリギリに短いミニスカのサンタルックだったのだ。
ミニスカサンタの上からフリフリのエプロンも付き、視聴者にとってはわかりやすいっちゃあわかりやすい立ち位置ではあった。
「最初はノリノリだったんだけどね」
「最後の方はグダグダでしたね」
「……うん、まあ」
シホはもともと料理が得意ではない。
と言うか、この番組で集められたアイドルグループのメンバーの誰もが、料理が不得手な面々ばかり。
最初から結果が見えた勝負だが、それならそれで「やってやる!」と張り切るのが飯田シホという女の子である。
が、結局それも空回り(彼女の「逆境の踏ん張り」は八割方こうして転ぶ)。
オーブンレンジで生卵を爆発させるわ、バカ高い食材の数々をステージの上にぶちまけるわ、
包丁で指を切るわ、お約束で塩と砂糖を間違えるわ、最後にゃ審査員に揃って「食えるシロモンではない」と一刀両断にされるわ……。
番組的にはそれこそがアイドルグループに求められていた役割だったので、
終了後プロデューサーはシホを始めアイドルグループの面々をベタ褒めはしてくれたのだが、
シホにしてみれば恥を日本中に曝したようなもので、そりゃいい気分になれようもないのだった。
いくら褒められても、視聴者に喜ばれても、自分が納得出来なければ意味がない。
一体、何のためにミニスカサンタなどという格好をしたのか。
後でマネージャーであるヒロキに、シホがそうだだをこねたのは当然の成り行きとも言えた。
「ふふふ……」
「どうしたの?」
「いいえ、シホも我侭じゃなくて、自分のアイドルとしての価値を考えて文句をつけるようになったな、と思って」
「そこまで深く考えてるかねえ、シホちゃんは」
「抜けた私が言えた立場じゃ、ないですけど……」
一瞬、カルナの目が遠いものになる。
アイドル時代に未練はない。
が、それでも華やかだったあの頃の思い出が眩しいものであるのも事実だった。
「年内の仕事はまだあるんですよね?」
「うん、年越し番組の……」
「生放送なんですね」
「……そう」
溜め息をつくヒロキ。
同時に、彼の皿のケーキから、ポトリとイチゴが転げ落ちていった。
◆ ◆ ◆
「……ん、んん」
「ちゅ、む、んん……」
夫婦のディナータイムが終われば、次に来るのは夫婦のベッドタイム。
わかり易いと言えばわかり易いが、別段おかしなところがあるわけではない。
と言うか、当たり前の流れである。
いや、その間に入浴タイムを挟んではいるが。
「ヒロキさん……」
「カルナちゃん……」
二人とも一糸も纏わぬ裸体である。
ヒロキが下に、カルナが上になり、カルナの方から積極的にヒロキを求めている状態だ。
唇を重ねあい、口内を舐りあい、下を絡めあう。
口の端から零れた唾液が、電灯の淡い光を受けて、二人の頬を怪しく輝かせる。
「ヒロキさん、あの」
「ん?」
「サンタなんですけど……」
「うん?」
「その、あの……き、着ましょうか?」
「え?」
元アイドルだけあって、カルナは結構な衣装持ち。
無論、現役時代に袖を通したほとんどの服は、事務所持ちであったり、
その場限りの限定のものだったりするわけだが、そのうち何着かはアイドル本人に譲られている。
グラビアの仕事が多かったTBは、撮影用のそういった衣装が残っているのだ。
「カ、カルナちゃん?」
「ヒロキさんが望むなら、私、いいですよ……」
愛を交し合う行為は裸が基本とは言え、コスチュームプレイを嫌う男は、まずいない。
そしてカルナ本人も、奥に眠った性嗜好かそれともヒロキへの愛ゆえかはわからないが、
結婚する前もしてからも、然したる抵抗感も抱かず、アイドル時代の衣装を着て「ヒロキと睦みあった」ことが何度かある。
メイド服、裸エプロン、果てはカルナが通っていた私立聖光女学院の制服でヤったことだってある。
「え、えーと……」
考え込むヒロキ。
ぶっちゃけ、悩む必要なんてない。
ヒロキからの押し付けではなく、カルナが自ら着てもいいと言っているのだ、どこに拒む理由があるというのか。
が、ここで思わず迷ってしまうのが井戸田ヒロキという男でもある。
ここで「じゃあ着ろ」と間髪入れずに答える程ずうずうしければ、TBは解散することなく、もっと大きな仕事をゲットしてより成功していたに違いない。
もっともその場合、カルナはヒロキに惹かれなかっただろうが。
「じゃあ、着ますね?」
「あー、は……はい」
カルナはヒロキの性格を知り尽くしている。
ある意味、彼の両親より、彼の過去の彼女より、また彼自身より。
時に優柔不断に思えるくらいの優しさを、ヒロキが持っているのを
「ヒロキさん……メリー、クリスマス」
「ああ、メリー・クリスマス」
今夜二度目の、祝福の言葉。
そして、十数度目のキス。
「これ、覚えてますか?」
「ああ、もちろん」
カルナが着ているミニスカートのサンタルック。
それはTB結成の二年目、週刊ヤングデラックス・スペシャルマガジン、通称ヤンデレスペルマ(シホ命名)のグラビア撮影で使ったものだった。
青年誌ということで最初は三人ともミニスカサンタだったのだが、
シホは中学生、ユーリは小学生ということを考慮されて、二人は普通のサンタクロース、カルナのみがミニスカサンタになったのだった。
「まだ着れるもんですね」
「そりゃカルナちゃんはスタイル変わってないもの」
「それは成長していないってことですか?」
「え? あー、うーあ、あの、その時から成熟した身体だったってことだよ」
「……成熟って、何だかエッチな言い方です」
「あー、えー、ゴメン」
スレンダーなシホとユーリに対して、カルナはより女性らしい身体つきをしている。
と言っても豊満というわけではなく、むしろ彼女もやや痩せ型に属しており、
出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいるという、所謂「グラビア」に適しているスタイルである。
カメラマンにそう褒められた時、シホなどはやっかみを込めて、「もうゴールしてたらこれ以上伸びないよねー」などと皮肉を叩いていたのだが、
実際、やや容姿が大人びた以外では、今でもカルナはほとんど体重も増えずボディラインも崩れておらず、アイドル当時のままで、
シホ風に言うと「ゴールしたまま変わらない」ということになるだろうか。
「でも下半身がスースーしますね、やっぱり」
「それは、その……」
「何です?」
「カルナちゃんが穿いてないからじゃ」
カルナは今、上も下も下着を着けていない。
素肌の上に、ミニスカサンタの衣装を纏っている。
「……ヒロキさん、いやらしいです」
「えっ、い、いや、カルナちゃんが穿かなかったんだから、そっちの方がいやらしいじゃ……む、むぐぐ」
ヒロキは最後まで言葉を続けることが出来なかった。
カルナが勢い良く、唇に吸い付いてきたからだ。
「ぷ、はぁ」
「ふ、う」
たっぷり二分弱、舐りあう二人。
カルナから顔を離した時、互いの唇の間に、すうっと銀色に光る唾液が曲線を描いて、釣り橋のように架かる。
「じゃ、お互い様ということで、許してあげます」
「……お互い様、なのかな」
カルナはそれには答えなかった。
代わりに、数えて今日丁度二十度目となるキスをするために、また顔をヒロキに近づけていった。
夜は更けていく。
あと少しで日付も変わるという頃合いだ。
「はあ、ああっ……ううん!」
ヒロキの上で、カルナが跳ねる。
二十分程前にはパリッと新品同様だったミニスカのサンタルックは、
カルナの汗と唾液、そして秘所から溢れ出る淫らな液体によって、ぐっしょりと濡れてしまっていた。
所詮は撮影用、布地はたいした物ではない。
もっとも、本当に厚手の物ならば、暑くてとても着続けていられないだろうが。
「くっ、カルナちゃ……ん」
「ん、んんっ、いいです、いいです、ヒロキさぁ……ん」
前戯によって散々に昂ぶらされた身体と心には、もうストッパーはかかっていない。
ただひたすらヒロキを求め、カルナは騎乗位で腰を振る。
「おくっ、奥、奥に、当たって……っ」
ギシギシと軋むベッドの音をバックミュージックに、カルナの動きは止まらない。
さすがに体力が続かないのか、ややその勢いは緩やかなものになってきているが、
その分をカバーするかのように、下からヒロキが力強く突き上げている。
「気持ち、いいですぅ……っ」
揺れるベッドの音、二人の結合部から漏れる水音、そしてカルナの喘ぎ声。
ヒロキにとってそれらは絶妙な三重奏だ。
耳に流れ込むその合奏が、ペニスに直接与えられる快楽を倍加させていく。
「俺も、凄く……いいよ、カルナちゃん」
「はぁ、はぁ……っ、ヒロキさん、ヒロキさんっ……!」
「カルナちゃん、カルナちゃん……カルナァ……ッ!」
軽い絶頂なら、カルナは既に何度か達していた。
それらを足してもなお届かないであろう快楽の終末点は、そう遠くはない。
そして、それはヒロキも同様である。
「ヒロキ……さん! もう、もう、私は、もう……」
「いいよ、カルナちゃん、イっていいよ……俺も、俺も」
腹の奥から急激に駆け上がっていく何かが、ヒロキの腰の動きをさらに加速させていく。
カルナも、それに応えるべく、汗に塗れた身体を酷使する。
「あ、あん、んんっ!」
「くっ、凄い……」
「う、んぁ、ああっ、あんっ! ヒロ……さぁ……!」
「カル……ちゃ……!」
「く、あ、あああっ、あーっ!」
「う、おうっ!」
同時、まったくの同時だった。
寸分の狂いもなく、二人は同じタイミングで達した。
「あ、あ、ああぁ……」
カルナは舌を突き出した。
そして感じた。
お腹の奥の、オンナの部分を満たしていく熱いほとばしりを。
「う、う、くぅ……」
ヒロキは目を瞑った。
そして感じた。
ペニスの先の、オトコの部分から吐き出される熱い飛沫を。
「……あ、はぁ」
「う……ふぅ」
カルナは意識を飛ばし、身体をガクリと折ってヒロキに預けた。
ヒロキも蕩けるような快感に漬かりきったまま、ほとんど反射的にそれを受け止めた。
「……あ、あ……」
「……」
ピクリ、と余韻でカルナは身を震わせた。
サンタ服は濡れているといったどころではなく、完全にぐしょぐしょになっていたが、それが二人を不快にさせることはない。
「……」
「ふ……ぁ」
壁にかかった時計の長針と短針が真上に頭を向けて重なり、26日から27日にと替わったことを告げる。
まだ、二人は繋がったまま。
そこから、カルナの愛液とヒロキの精液が混じった、白く濁った熱い液体が零れていく。
とろり、とろりと。
◆ ◆ ◆
「あー……」
ポソリ、と悔やむようにヒロキは呟いた
時は27日の、午前の二時十分過ぎ。
横では、ミニスカサンタルックを脱いで裸になったカルナが目を閉じている。
自分の右腕を枕にして。
「カルナちゃんはああ言ったけど、やっぱりプレゼントを用意していないのは夫失格だよなあ」
仕事が忙しかった、というのは言い訳に過ぎない。
出勤前でも帰宅後でも、どんな短い時間でも、尋ねようと思えば出来たはずなのだ。
それをしなかったのは、ヒロキの失態である。
「気を使わせちゃって……」
ちゃんとヒロキが事前にカルナの欲しい物を聞いていれば、
カルナもヒロキの欲しい物を聞き返してきて、一日遅れとは言えプレゼントを交換出来ただろう。
「……そんなこと、ありませんよ」
「わ、お、起きてたの?」
「はい、起きてました」
カルナはむくっと上半身を持ち上げた。
既に汗はひいており、肌理の細かい、滑らかな肌がヒロキの視界に入る。
「迷ってたんですよね?」
「え?」
「やっぱり、何を貰うかわかっているなんて、プレゼントではないんじゃないか、って」
「あー……」
「それで、聞こうとして……聞けなかったんですね?」
図星だった。
男というものは、例えどれだけ近い間柄でも、見栄を張りたがる生き物である。
どうしても演出が先に立ってしまう、とも言える。
例えば、プレゼントはサプライズに限る、と。
「だから、いいんです」
カルナにしてみれば、そんなヒロキの気持ちはもちろん嬉しい。
だが、悩んで結局聞けなかった、という事実もまた愛しい。
結局のところ、ヒロキの全てが彼女にとって快いものなのだ。
「……うーん」
「年が明けてからでも全然構いませんから、一緒に……ね?」
「ゴメン……」
「だからいいんですってば」
カルナは、右手を伸ばしてヒロキの髪に指を通すと、優しくそれを梳いた。
「じ、じゃあ社長に言って休みを、なるべく早く」
「無理しないで下さい、社長やシホに迷惑かけちゃダメですよ?」
「……ゴメン」
カルナは指の櫛を続ける。
まるで、母が幼子をあやすように、繰り返し、繰り返し。
聖なる夜は日本中の誰にも等しく訪れる。
クリスマスという日は、宗教的意味を超えて日本人にとって年末の一大行事となっている。
サンタクロースはやってくる。
プレゼントを持ってやってくる。
「おやすみ、カルナちゃん」
「はい、おやすみなさい、ヒロキさん」
「……メリー・クリスマス」
「メリー……クリスマス」
一日遅れのクリスマスだったこの二人にもやってくる。
二日遅れでも、三日遅れでも、一週間遅れでもないサンタクロースがやってくる。
そう、それは多分、今日という日から十月十日後に。
プレゼントを持ってやってくる―――
F I N
ここまでです。
二人の間に「デキた」ということで、さてここでこの物語を終わらせるか、それとも続けるかが悩みどころです。
まあ、それはおいおい考えていければ。
しかし、初投下から四年経ったということは、それだけ歳を重ねたということでもあるわけでして……。
正直いつまで、とも思ったりするわけですが、生徒会も連載中ですし、
郭夫妻や518氏、ペピトーン氏もご健在ですので、意気を倣ってもう少し頑張っていきたいと思います。
今年一年、お疲れ様でした。
来年もどうぞよろしくお願いします。
誰か郭氏のために新スレ頼む
自分は無理だった
新スレ乙!
スムーズに移行できそうで何より!
残13kb、ただ埋めるのは勿体ない。
同意。
510 :
464:2008/12/28(日) 00:16:41 ID:Wf54ogPR
ある天気の良い午後、町外れの路地で一組の男女が対峙していた。
アキ 「前々から言おうと思ってましたが、シンジさんのエロアイテムは何とかすべきです! あれがカナミの人格破綻の一因になっているのは疑い様がありません!」
シンジ「矢野ちゃん…。中学で初めて性教育を受けた際、どんな感じだった?」
アキ 「な、なんですかいきなりッ!?(兄弟揃ってセクハラかよ!)」
シンジ「周囲の奴等が騒いでいる中、俺は蒼くなって震えていたよ。それまで妹が口にしてた単語が『そういう意味』だと分かったからね…」
アキ 「それは…」
シンジ「帰り道、俺は泣いた・・・。もう、本当にショックだったよ…」
アキ 「シンジさん…」
シンジ「言い訳にしか聞こえないだろうけど、カナミの影響で俺がこうなった、という側面もあるんだ…。情けない話だけどさ」
アキ 「もう…いいですよ。その時のシンジさんの驚愕は手に取るように理解できます。責めるようなことを言っちゃってごめんなさい」
シンジ「矢野ちゃん…」
アキ 「大事なのは、過去よりも未来! 私たち二人で頑張ってカナミを矯正しましょう!」
シンジ「ああ!」
アキ 「そのためにも、まずはシンジさんのアイテムを処分しないといけませんね!」
シンジ「あ? …ああ。まぁ、理屈上はそうなるか…な?」
アキ 「よぉし! 善は急げ! すぐにシンジさんのところへ伺います!」
シンジ「今すぐ!?あ、いや、数が多いから…まずは整理とかしないと…」
アキ 「大丈夫! 私も手伝います! 二人でやったほうが捗りますって! さ、行きましょう!」
シンジ「…墓穴を掘ったか…」
アキ 「何か言いました?」
シンジ「…いえ。ご随意に…。」
アキ 「わかればいいんですよ、わ・か・れ・ば!」
511 :
464:2008/12/28(日) 00:43:07 ID:Wf54ogPR
言いざま、アキはシンジの腕を掴んで走り出した。
有無を言わさず連行する腹積もりのようである。
シンジ「なぁ、矢野ちゃん。100から0っていうのはキツすぎると思うんだ。だから、もう少し段階を経るような容赦をだね…」
アキ 「駄目です!それくらい徹底しないと貴方たち兄妹は矯正できません!」
シンジ「俺も含まれてるんだ、やっぱり…」
アキ 「カナミと比べるとマシではありますが、シンジさんも多分に変です!」
シンジ「そ、そこをなんとか。『思春期』という題名に免じて!」
アキ 「なりません。事ココに至ったからには覚悟を決めて下さい!」
シンジ「うう…」
悲痛な表情のシンジであったが、やられっぱなしでは癪らしく、些細な反撃を試みることにした。
シンジ「アイテムは量があるからなぁ。処分したら相当の金額になるかもね」
アキ 「一石二鳥じゃないですか。そのお金をエロ以外の有意義なことに遣って下さい」
シンジ「有意義か。じゃあ、矢野ちゃんをデートに誘ってもいいかな?」
アキ 「!? なんでそうなるんですか?」
シンジ「イヤ、大事なアイテムを処分するんだから、それくらいの役得がないと」
アキ 「え…あ…う…」
アキは真っ赤になって黙り込んでしまった。
してやったりとシンジは笑みを浮かべる。
512 :
464:2008/12/28(日) 01:30:59 ID:Wf54ogPR
そのまま、しばし沈黙が続く。
「な〜んちゃって! 冗談だよ。オレにだって、これくらい言い返す権利はあるだろ?」
頃合と見たシンジがそう言うべく口を開きかけたが、先手を取ったのはアキの方であった。
アキ 「…わかりました」
シンジ「ん?」
アキ 「処分が終わった暁には、その…。デ、デートをお受けします!」
シンジ「え、マジで!? …あ〜、いや、その、矢野ちゃん…。オレはだねぃ・・・」
アキ 「その代わりッ!」
シンジ「うん!?」
アキ 「アイテムの処分を本気でやって下さい。捨て惜しみとかはなしです!」
シンジ「いや、だからね…!」
アキ 「お願いします!!」
シンジ「…ああ。うん、分かったよ。本気でやる。そこまで言われたらさ、覚悟を決めざるを得ないよ」
アキ 「ありがとうございます!」
シンジ「オレの年貢の納め時か。しかし、友人のためなら矢野ちゃんは罰ゲームも厭わないんだな。頭が下がるよ」
アキ 「…罰ゲーム?」
シンジ「さっきオレが冗談で言ったろ? デートしてくれって」
アキ 「冗談だったんですか!?」
シンジ「そりゃそうでしょ。いくらなんでも嫌すぎるだろ、そんなのさ。冗談にしても悪質だったな。ゴメン」
アキ 「…」
シンジ「でも、矢野ちゃんの本気っぷりが分かってよかったよ。そこまで妹のこと心配してくれて、ありがとう」
アキ 「…別に嫌ではないです…」
シンジ「え?」
アキ 「シンジさんがエロアイテムを処分してくれたら嬉しいし、その上でデートしてくれるなら、その、もっと嬉しい…と思います」
シンジ「矢野ちゃん…」
アキ 「だから、さっきのは冗談じゃなくていいです」
シンジ「ああ、うん…」
アキ 「ああもう、ホラ!」
照れ隠しもあるのだろう。
「まずは処分が先決です! 急ぎますよ!」
そう怒鳴ってアキは足を速めた。
改革には痛みを伴うと誰かが言っていたが、唐突に訪れたこの改革は何か新たな展開へと繋がりそうだ。
それが嫌なものでないということは間違いないようである。
それは、天気の良い午後に起こった、とある男女の出来事だった。
完
513 :
464:2008/12/28(日) 01:35:38 ID:Wf54ogPR
埋めネタなのに無駄に長くてスイマセン。
題は「罰たらぬ罰」とかで。
>464氏
乙です
これはぜひとも続きが読みたいですな
はい、どうも郭です。
予告通り夫婦で投下しますが、まず私から。
おまけで埋め用に用意していた生徒会SSです。
タイトルは「副会長のお仕事」でよろしくお願いします>>Wiki管理人様
「あ、荷物なら持ちますよ、会長」
「いや、これくらいは」
「いいですから、よっと」
「?悪いな、津田」
「はは、別に良いんですよ」
♀
「え〜〜っと、バレー部の予算割り当ては」
「あ、はい、ここです」
「!もう作っちゃったの?津田君」
「素案程度なんで七条先輩に一応チェックしてもらわないといけませんけど」
「ありがとう!助かるわ」
「それより七条先輩?茶道部の予算の件ですけど……」
♀
「前回の桜才祭なんだけどね、津田」
「あ、決算報告ならそっちのPCに」
「アンタ一人でもうやったの?」
「数字はチェックしたけど、俺のことだし誤字脱字があると悪いからその辺萩村よろしく頼むわ」
「ふ〜〜〜ん。それで各クラスの収支はどうだったの?」
「え〜〜っと、1-Aと1-C、それに3-Dが少し赤字だったくらいで他のクラスは全部黒字だったはずだ。
その3クラスにしても設備にちょっとお金をかけすぎただけだから、そんなに問題は無いと思うけど」
「(一応しっかり作ったみたいだな……)う、うん分った。後で私もチェックするから」
♀
「なあ、アリア?津田なんだが、最近妙に気が回ると思わないか?」
「うふふ、津田君も成長したってことじゃない?」
「いや、そうなんだが………その、特定の日だけ優しいというか」
「………実は、私も最近そう感じるんですが」
「荻村もか?」
「気にしすぎよ〜〜〜、シノちゃんもスズちゃんも」
「気にしすぎのだけとは………」
「思えないんですが………」
♂
その頃、タカトシの部屋。
「え〜〜っと、先週が萩村、今週が七条先輩っと。そろそろ再来週くらいに会長の番か」
カレンダーに丸をつけていくタカトシ。生徒会に入ってからそれは、もはや彼の日課になりつつあった。
「しかしまあ………俺も、余計なことを気にするようになったもんだ」
そう呟くと、タカトシは苦笑いをする。
彼が印をつけたのは―――アリア、シノ、スズの三人の生理の周期なのだった。
「でもま、確実に三人とも機嫌が悪くなるからな〜〜〜自己防衛のためには、しかたがないか」
う〜〜〜ん、と伸びをしてから、タカトシはイスに座ってカレンダーを眺める。
そこには、こう書いてあった。
「女の子に優しくする日……もしくは、優しくしないとエライ目に遭う日」
END
津田www
ピンキリ氏がスルーされてんのは何故
そうだった、なんか次スレ移行の微妙な次期だったから・・・
改めて、ピンキリ氏にGJ!
新スレに誤爆しましたが、埋め用1レス小ネタ共投下します。
「みなさんこんにちは」
今日は第一巻表紙の収録です。
「「生徒会役員共」第一巻が無事発売されました。」
淀みなく会長が必要事項を言い終わりました。
「……………………」
ですが、その後で会長が押し黙ってしまいます。
会長は元々クールなところがあるので半ば予測は立っていた事態です。
「会長、せっかくなんで内容の紹介とかも」
焦れたのか津田が声をあげます。
私も前もって用意していた"なにかしゃべって!!"と書いたスケッチブックを掲げます。
それに気付いたのか、会長は目を光らせると津田に近づき…
「こういう内容です。」
津田のズボンのファスナーを下げ、トランクスからナニを取り出すとしゃぶりついていきます。
「なんてこった表紙では見せられない!!」
会長の行動に津田が声をあげます。
気持ちいいのか若干腰は引け気味ですが、抵抗は示しません。
つまり…
なんかしゃべって!!→なんかしゃぶって!!
ということでしょうか?
そして、会長は津田のを…し始めて、それに津田はツッコミつつも逃げない。
何この茶番?
私は目の前の光景に頬を染め、目を逸らしながら心の中で呟いた。
マナカ「以上が今回の私の新作で、私はこの作品で新たな境地を開拓します!!」
アキ「ふーん。良いんで無い?今回は私凌辱されてないし。それでも使われちゃってるけど…」
マナカ「あら、珍しいですね、アキさんがそんな風に言ってくださるなんて?」
アキ「まぁね。でも、それにしてもあんたにしちゃなんかおとなしめじゃない?
なんかこう、もっとネットリとしたのを書いてるイメージ何だが…」
マナカ「気付かれましたかアキさん?私は気付いたのです!!」
アキ「何に?」
マナカ「エロなど飾りにすぎない、お偉いさんにはそれがわからんのです!!」
アキ「…………………」
マナカ「…………………」アキ「…………………なぁ?」
マナカ「何ですか?」
アキ「何それ?」
マナカ「いえ、ただ言ってみたかっただけです。」
アキ「…………………」
シンジ「ただいまー」
カナミ「おかえりー。あれ?後ろの人は?」
シンジ「あぁ、彼女。」
カナミ「ふーん…」
シンジ「カナミ、挨拶は?」
カナミ「……………」
シンジ「ほら、カナミ挨拶しろって!!いい加減怒るぞ!!」
"ガシッ"
シンジがカナミの肩を掴む。
カナミ「お兄ちゃん、どいて!邪魔!!そいつ○○ないっ!!」
シンジ「…………カ、ナミ?」
カナミ「…って言っとくシチュエーションかなと…」
シンジ「どこがだよ!!っつか、意味わかんねーよ!!」
シンジ「ただいまー」
カナミ「おかえりー。無事送り届けた?」
シンジ「あぁ、っつか、あいつマジでドン引きしてたぞ。冒頭のあれはボケでも言っちゃダメだろ。」
カナミ「ふーん…」
"スンスン"
意味ありげにシンジの服の匂いを嗅ぐカナミ。
シンジ「あの、カナミさん?」
カナミ「あの女の臭いがする…」
シンジ「ちょっ!?カナミ!!」
カナミ「リリィの臭いがする!!お兄ちゃんの身体中からあの女の臭いがするよ!!」
シンジ「………………………リリィって誰?」
カナミ「って言っとくシチュエーションかなと…」
シンジ「どこがだよ!!これじゃ、キモウトは思春期だろ!!」
カナミ「わおっ!!お兄ちゃんこのネタわかるんだ!!」
シンジ「もう良い…疲れたよ……」
以上です。タイトルは順に
「生徒会役員共表紙考察スズ視点」
「ジオ○グ」
「キモウトは思春期」
「続キモウトは思春期」
とかで。
カッとなってやった。今では反省している。
埋めあけおめ
スレ的には、
あけ
おめこ
とよろ
なんだかんだ、もう500KBか…早いなぁ。
なぜこんなに人気があるのか
26スレ目ってエロパロ板じゃ快挙だな
保守
保守って・・落とすのがいいんじゃないかw
え、シリトリやらないの?
じゃ、姦っちゃうよ。「よ」
533 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 16:01:50 ID:yT8UiUmt
よろしく500KB
とうとう埋まったか?
梅
536 :
名無しさん@ピンキー:
500KBいっていてもしりとりをしてしまう。
これはやはり過去のしりとりからSSが生まれた時代を知っているが故なのか?
『か』