奴隷・ペット・家畜にされる女の子

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437名無しさん@ピンキー
新規投下失礼します
柔道少女近親調教もの
新規といいつつ別スレで一度投下、中断していたものです
再開しようとしたらスレが落ちちゃっていたので、シチュで該当する(はずの)
このスレに再投下させていただきたく

注意
・主人公はキモオタ
・エロがはじまるまでが長い

苦手な人はタイトルで弾いていただけると幸いです
438柔道少女はおとしごろ:2009/05/25(月) 23:25:17 ID:KTgSf0jf
毎週欠かさずにチェックしているお気に入りのテレビアニメを観終えると秀一はい
つものようにノートパソコンを開いた。
ポテトチップを一枚頬張り、脂がついた指で構わずにPCの起動ボタンを押すとブ
ーン、という静かな駆動音とともにウィンドウズの画面がゆっくりと起ち上がる。
黒い起動画面に映る自分のずんぐりとした丸いシルエットを見るとはなしに眺めな
がら、秀一はテレビゲームのやり過ぎで細くなった目を擦り、寝癖だらけの髪を掻
いた。
久しく洗髪していない頭皮からぼろぼろとフケが落ちるが気にも留めない。
不健康に太っているために老けてみえるが、秀一は今年で十六歳。春に高校に入学
したばかりの高校一年生だった。近くの公立高校には毎日通っているので引きこも
りではないが、親しい友達はいない。
学校が終わるとまっすぐ家に帰ってきて撮り貯めたお気に入りのテレビアニメを鑑
賞し、それも終わると自分用のノートパソコンを開いてネットを巡回する。
夕食時には家族の前に顔を出すが、食べ終わるとまたすぐに部屋に篭って夜は夜で
PCのアダルトゲームをやるか、ネットのアダルトサイトを巡回している。
秀一の生活はそんなサイクルでまわっていた。
その不健全な生活について母や姉からはしつこく小言を言われるが、彼は自分の生
活を変えるつもりはなかった。
彼はあまり3Dの世界(立体、つまり現実の世界のことだ)には興味がないのだ。
彼の興味は主に、二次元の世界の中にあった。
秀一は平面の世界に描かれた少女たちを愛していた。例え自らは三次元世界の住人
で、二次元の彼女たちには触れることさえできないのだとしても、愛らしい彼女た
ちの波乱万丈の物語を傍でただ眺めているだけで、彼は十分に幸せだったのだ。
つまらない現実の世界に目を向けようなどとは考えたこともなかった。

そう、あの日までは。
そんな彼の日常に変化が起こったのは、今年の夏休みのことだった。
夏休みに初めて訪れた海外で、彼は生まれて初めて現実世界の少女に恋をした。
お気に入りの娘が出来たときの秀一の行動は、相手が漫画やアニメのキャラクター
であっても、現実世界の少女であってもさほど変わりがない。
集める情報が二次元から三次元に替わるだけのことだ。
彼は手を尽くして彼の恋した少女に関する情報を収集していった。幸いなことに秀
一が恋に落ちた相手は超がつくほどの有名人だったので、ネット上でいくつかのサ
イトを漁るだけで動画を含む大量の画像データが簡単に手に入った。
PCが完全に起ち上がると、マウスを操作してデスクトップからお目当てのフォル
ダを開く。
アルファベットで「Kanako」と書かれたそのフォルダには、秀一が生まれて
始めて恋をした少女に関するファイルデータが大量に、ところせましと並んでいた。
秀一はその中からすぐにお目当ての動画ファイルを探し出す。
ファイルの名前は『加奈子・オリンピック決勝』。それは、彼がこれまでに集めた
彼女に関するファイルのなかでも一番のお気に入りの動画だった。
机の左右に新しいポテトチップスの袋とコカ・コーラのペットボトルを配置すると、
完全な鑑賞モードになった秀一はファイルの再生ボタンを押した。
439柔道少女はおとしごろ2:2009/05/25(月) 23:25:56 ID:KTgSf0jf
オリンピック女子柔道・五十二キロ級の決勝は、大会三連覇を狙うフランスの王者、
マリア・ブーフハイム(29)と日本の橘加奈子(17)の対戦だった。
橘は当時高校二年生。全日本体重別と福岡国際を連覇して女子五十二キロ級の代表
に選ばれた日本期待の新鋭で、スピーディな動きと、長い脚を活かした切れ味鋭い
内股を得意としていた。
この大会も決勝まですべての試合を一本勝ちで制し、日本の客席を沸かせていた。
十七歳の女性オリンピック・ファイナリスト。
それだけでもスポーツ・アイドルの資格は十分だ。
それに加えて橘は、ほとんど無名だった当時から芸能界入りが囁かれるほど、整っ
た容貌の持ち主だった。
艶のあるショートの黒髪と黒い大きな瞳。自己主張のないすっきりと通った鼻筋。
血色の良い桜色の唇。
シャープな頬のラインと躍動感溢れる細身の肢体が理想的な健康美を体現していた。
全体として中性的な印象を受ける少女だが、決して少年に間違われることはない。
派手なセックス・アピールこそないが、清冽な雰囲気を身に纏った正統派の美少女
だった。
大会がはじまると、メディアは当然のように橘に注目した。
いくつものテレビ局が彼女の特番を組み、日本時間の深夜に行われたにもかかわら
ず、決勝戦の視聴率は二十パーセントを超えた。
試合の対戦相手も、注目を集める要因だった。
橘が決勝を争ったブーフハイムは当時この階級における絶対的な王者で、公式戦六
十二連勝中という驚異的な記録を更新中だった。
当然のように、橘と同じく決勝まですべての試合を一本勝ちで勝ち進んできていた。
不敗の王者と日本期待の新星との真っ向勝負は、下馬評ではブーフハイムが有利と
されていた。橘は直前の世界柔道でブーフハイムに敗れている。
それだけに、日本側の応援にはより一層の熱が入っていた。
録画映像が当時の会場の大歓声を忠実に再現し始める。
440柔道少女はおとしごろ3:2009/05/25(月) 23:26:44 ID:KTgSf0jf
「――さあ、いよいよ女子五十二キロ級、決勝戦が始まります。ニッポンの橘加奈子、
世界柔道での雪辱を果たせるか!」
「彼女なら、きっとやってくれるでしょう!」
アナウンサーと解説の元柔道選手が大歓声に負けない大声で会話を交わしていた。
液晶の画面越しに、彼らの高いテンションが伝わってくる。
映像では白の柔道着に身を包んだ橘が最後のウォーミングアップをしているところ
だった。
トントンと小刻みなジャンプを繰り返して肩の緊張をほぐし、大きく深呼吸をする。
それからほんのわずかな間、彼女は天を仰ぎみて祈るように瞳を閉じた。
再び目を開いた時。彼女が周囲の歓声など耳に入らないぐらい集中しきっているの
が、観ている秀一にもはっきりと感じられた。
その圧倒的な集中力に引きずられて、秀一の身体までぶるりと震える。
これが三ヶ月も前の録画映像なのだと、頭ではわかっている。
観るのももちろん、初めてではない。
それなのに。
何度繰り返して観ても、飽きるということがなかった。
この試合を観るたびに、秀一は何度でもえもいわれぬ恍惚感を味わうのだ。
試合はそれほど、凄まじい熱戦になった。

すべての試合を短時間の一本勝ちで決めてきた二人は、決勝に十分な余力を残して
いた。
試合開始直後から、二人は最高のパフォーマンスでせめぎ合う。
赤線の枠に囲まれた狭い畳の上で、静動虚実織り交ぜて、めまぐるしく攻守が入れ
替わる。
開始直後、襟を掴んだブーフハイムの拳が下唇に当たって、橘は唇を切った。
真っ白な柔道着が鮮血に染まる。
対するブーフハイムにも準決勝までのような余裕はなかった。めったに見られない
王者の鬼気迫る表情が、橘の実力を見事に証明していた。
お互いに一歩も引かない攻防で、最初の三分があっという間に過ぎた。
瞬きするのも惜しい緊張感のなかで、その間に、橘とブーフハイムは互いに有効を
二つずつ取り合っていた。
次に試合が動いたのは試合開始三分十秒。
崩しきれないままやや強引にもっていった橘の内股がブーフハイムにすかされ、左
ひじをついた半身の姿勢で橘が畳に倒される。
残り時間を見てポイントで先行しようとした橘のわずかな焦りが裏目に出たのだ。
技ありにも見えたが、判定は有効。残り二分弱を残してブーフハイムが有効一つ優
位に立った。
寝技にも定評のある王者は、暴れる橘を巧みに組み敷いて、そのまま押さえ込みに
入った。橘が完全に組み敷かれてしまうと、絶体絶命の危機に日本の応援席から悲
鳴の大合唱が沸き起こる。
「押さえ込み……入った! 入ってしまった! 危ない! ニッポンの橘、危ない!」
「大丈夫、場外が近いですよ! まだ諦めてはいけない!」
解説とアナウンサーの切羽詰った声。
画面のなかで、ブーフハイムに押さえ込まれた橘が死に物狂いで暴れまわる。
テレビの中継など欠片も意識にない、試合だけに集中したその必死の表情に、観て
いる秀一の胸が痛んだ。
彼は引きずり込まれるような熱戦にどんどんとのめり込んでいく。
441柔道少女はおとしごろ4:2009/05/25(月) 23:27:37 ID:KTgSf0jf
「……さあ、あとは左足が線を離れれば場外だ。あと少し……、離れた、離れました!」
「十七秒。有効です。大丈夫、差はまだ有効二つ。技あり以上で逆転です。まだ諦め
ることはないですよ!」
「さあ、ポイントの差は有効二つ。残り時間はあと一分三十秒を切った。頑張れ橘!」
ポイントで大きな差をつけられて試合が再開される。
そこから、橘の猛攻が始まった。
二十九歳の王者ブーフハイムに若干の疲れも見え初めていた。
――しかし、そこからが王者の真骨頂だった。
試合は橘が一方的に仕掛ける展開になったが、完全に守りに入ったブーフハイムは
付け入る隙のない防御で橘の猛攻を的確に捌いていった。
見惚れるようなブーフハイムの体捌きに、橘に残された時間がどんどん少なくなっ
ていく。
日本側の声援が徐々に悲鳴へと変わっていくなか、残り時間がついに三十秒を切る。
残り二十七秒。ブーフハイムが掛け逃げ気味に背負いをかけ、試合が中断された。
主審が手をまわして開始位置に戻ったブーフハイムに注意を与える。
ふたりのポイント差が効果一つ分わずかに縮まるが、逆転にはほど遠い。
そして次の瞬間、決定的な場面がやってきた。
リスタートして組み合った直後だった。
「やあァァッッ!」
残り十八秒。会場に響き渡る裂ぱくの気合の声と共に、橘の内股がついにブーフハ
イムを捕らえたのだ。
橘の右脚がノーモーションで大きく跳ね上がり、不敗の王者の体が高々と宙に翻る。
ブーフハイムは半身の姿勢で勢い良く畳に叩きつけられ、勝利を確信した橘が左手
で小さくガッツポーズを作った。秀一の目にも、それは間違いなく一本に見えた。
だが――判定は技あり。
この時点でスコア上では橘がブーフハイムを逆転していた。
が、試合はまだ中断していなかった。
橘に一瞬の油断があった。その隙をブーフハイムは見逃さなかった。

「えーっ!? いまのは一本でしょう、エンドウさん!」
「ええ……、ええ、私の目にもそう見えました。ですが、これで逆転です。このまま
いけば――あっ!」
解説者が慌てて腰を浮かせた時には、すでに橘はブーフハイムに捕えられていた。
握りこぶしを作った左手がわずかに逃げ遅れたのだ。
残り十三秒。位置は場外のわずかに手前。
橘の左手を捕まえたブーフハイムは迷わず関節技を選択し、橘の左手を両脚で挟み
こみ、脚の下に橘の首と胴とを押さえ込む。
胸の前で橘の腕を抱きかかえるようにして、そのまま仰向けに倒れこめば腕拉ぎ十
字固めの完成だ。肘の関節が極まり、試合が終わる。
「これは……、危ないですよ!?」
解説の元柔道選手が今更のように身を乗り出して叫んでいた。
間接はまだ完全に極まったわけではない。橘は捕まった左手の袖を右手で掴んで、
腕拉ぎの完成を防いでいた。
だが、それも時間の問題だ。
囚われた橘の左手をめぐって、分の悪い攻防が始まる。
残り時間はわずか十秒。しかし、それは橘にとって長すぎる時間だった。
ブーフハイムが普段の冷静さをかなぐり捨て、決死の形相で激しく上体を揺さぶる。
もう、会場の大歓声はPCの安いスピーカーで表現できる限界をとうに超え、ただ
の耳障りに割れた音となっていた。
両国の応援席は沸騰の極みに達していて、解説とアナウンサーが何を叫んでいるの
か、それすらも聞き取ることができない。
そして残り時間七秒。
ついに橘の右手が離れた。
442柔道少女はおとしごろ5:2009/05/25(月) 23:28:14 ID:KTgSf0jf
ブーフハイムの上体が橘の左手を抱えたまま畳の上で大きく反りかえり、両国の応
援席から悲鳴と歓声の大絶叫が湧き起こる。
橘の左肘の関節が、本来の稼動域とはまったく逆の方向に大きく反りかえる。
橘の右手がたまらず、畳を二度叩く。「まいった」のコール。
――誰もがそうなる、と確信していた。
だが、実際には。
畳を叩くかわりに、橘は右手で柔道着の袖を強く握りこんだ。
関節を極められたまま、残り時間を耐えるつもりなのだ。
残り五秒。主審の制止がかからないのを見て、ブーフハイムも、まだ試合が終わっ
ていないことを悟る。
彼女もまた、最後まで試合を諦めなかった。
上体を起こして一旦反動をつけ、気合の声とともにさらに勢いよく身を反らせる。
「――――ッ!!」
肘の関節が通常の稼動域を大きく超えて反対方向に折れ曲がるのが、はっきりとみ
てとれた。
絶叫する橘の悲鳴は大歓声にかき消されて秀一の耳には届かない。
だが、ブーフハイムの脚の下でビクビクと大きく痙攣する彼女の細身の全身が。
目尻に浮かぶ大粒の涙が。
絶叫の形で少しも閉じない唇が。
肘関節脱臼がもたらす激痛を如実に表していた。
それでも、橘は畳を叩かなかった。
追い詰められたブーフハイムが、明らかに脱臼している橘の左手を大きく左右に捻
りあげる。
橘が狂ったように暴れ、会場中にさらなる悲鳴が満ちる。
それでも、橘は最後まで畳みを叩かなかった。
関節が完全に極まっても選手が「まいった」のコールをするか、失神してしまわな
い限り敗北にはならない。
橘は最後まで、そのどちらも拒絶し続けた。
永遠のような最後の数秒が過ぎ、主審が試合の終了を告げる。
勝利を告げられた時、橘はブーフハイムの下で顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。
もちろん、喜びの涙ではない。
試合が終了し、解かれた左手を抱き抱えた橘が、ブーフハイムに支えられてよろめ
きながら立ち上がる。
開始線までもどり、橘は気丈にも試合後の礼をやり遂げたが、次の瞬間には開始線
の上でうずくまるように失神して崩れ落ちた。
日本チームのコーチが慌てて彼女に駆け寄る。
その後、橘は当然のように病院に直行し、試合後のメダルの授与とインタビューの
場に立つことはなかった。
一番高い表彰台が空席のままのメダル授与式。
それでも、会場の興奮は中継が終了するまで冷めることはなかった。
443柔道少女はおとしごろ6:2009/05/25(月) 23:29:51 ID:KTgSf0jf
「ふう……」
手に汗握って録画を鑑賞していた秀一は、映像が終わると同時に恍惚としたため息
をついた。
背もたれに重い体重を預けて、しばし鑑賞後の余韻に浸る。――と、
「こらっ」
「いてッ」
いきなり不意打ちで頭をはたかれてしまった。
思わぬ攻撃に秀一が慌てて振り返ると、いつのまに彼の部屋に入ってきたのか、姉
の加奈子が両手を腰にあてて、怒ったように彼を見下ろしていた。
――橘 加奈子。
冗談のような話だが……さっきの映像の少女である。
そう。
彼はこの夏、オリンピックに出場する姉の応援に渋々ながら海外まで出かけて――
そこで実の姉に恋をしてしまったのだ。
初恋の人に危険な場面に踏み込まれて、秀一は慌ててPCの画面を手で隠した。
「ね、姉ちゃん! 勝手に部屋に入ってくるなよな!?」
「それなら、何度も呼んでるんだから、返事ぐらいしなさいよ」
言い合いながら、秀一は高速でマウスを操作して「Kanako」のフォルダを閉
じる。
明らかに怪しい挙動だったが、姉は特に気にした風もなく、
「ご飯できたわよ。いつまでもパソコンいじってないでさっさと降りてきなさい」
とだけ告げてきた。
まさか彼女も、実の弟が、彼女の試合をみて、苦しみ悶える実姉の姿に大興奮して
いたとは思いもよるまい。
「わかった、すぐおりるから先にいってて」
「ん。……っとに、こっちは片腕なんだから、アンタも少しは家事手伝いなさいよね」
両親共に多忙でほとんど家には帰ってこないため、橘家の家事は姉が一切を取り仕
切っているのだ。
そして、あの夏のオリンピックから三ヶ月。
今でも、姉の左肘の状態は思わしくない。
肘関節の脱臼と周囲の骨の複雑骨折。それに加えていくつかの腱の断裂。
大方の予想通りとはいえ、あの試合のために姉が支払った代償は大きく、姉はまだ
復帰どころか、練習再開の見込みすら立っていない状態だった。
そんな姉に家事全般頼りっきっていることが急に情けなく思われ、秀一は素直に反
省した。
444柔道少女はおとしごろ7:2009/05/25(月) 23:30:22 ID:KTgSf0jf
「……ごめん」
「もう、バカね」
深刻な顔になった秀一に、姉は冗談であることを知らせるような明るい声で言った。
「言ってみただけよ。アンタに家事なんか任せられるわけないでしょ?」
「でも、買い物ぐらいは俺が行くよ、今度から」
「……秀一」
真面目な顔で彼が言うと、姉は驚いたように目を見開いた。
「……熱でもあるの?」
「ね、姉ちゃん!?」
急に顔を寄せられて、今度は秀一の方が驚く番だった。
化粧気などまるでない、瑞々しい姉の顔が間近に迫る。
ぴたりとおでこをくっつけられると、彼はこれ以上ないほどに茹で上がってしまっ
た。
「やだ、ほんとに熱があるじゃない!」
「だ、大丈夫だよ。子どもじゃないんだから!」
「なに言ってるの、まだ子どもでしょ。高校生なんだから」
「自分だって高校生だろ!」
「それでも、アンタよりは大人よ」
余裕たっぷりに笑う姉に、秀一はまたひとつ不安を覚えた。
そんな態度を取られると、最近頻繁に目にする「橘加奈子熱愛発覚!?」などといっ
た嘘だらけの週刊誌の見出しも、本当の事ではと思えてしまうのだ。
もちろん、姉に関する下品なゴシップ記事のすべては、彼も入念な裏づけ調査を行
なっており、どれも内容の空疎な捏造記事だとわかっているのだが……。
それでも、気の休まる暇もない。
PCゲームの清楚なヒロインたちと違って、彼の姉はわりと身持ちが軽そうなのだ。
最近でこそ少しは落ち着いてきたものの、姉は今でもお茶の間に大人気で、頻繁に
テレビなどに呼ばれては出演して、スポーツアイドルとして好評を博している。
そして出演するたびに、
「有名な野球選手のだれそれさんにメアド教えてもらっちゃった♪」
などと自らのモテぶりを披露してくるのだから、たまったものではない。
「そうやっていい気になってると、今に痛い目みるぞ」
などとふて腐れてみても、姉は余裕の表情で、
「ふうん? 心配してくれてるんだ?」
などと、取り合ってもくれない。
これでは、どうやって恋愛フラグを立てたらいいものか、見当もつかなかった。
当たり前の話だが、今の秀一は彼女の恋愛対象の視界にすら入っていないのだ。
(しょせんオレはただのデブオタ、相手は女子柔道のスター選手。当然といえば当然
なんだが……)
それ以前にお前らは血の繋がった実の姉弟だろう! というツッコミは秀一の脳内
には入らない。
近親相姦など、彼の常駐する二次元の世界では非常によくあることなので、彼の脳
内ではタブーのうちにも入っていないのだ。
それどころか、
ああ、姉ちゃんを調教するゲームがやりたいな……どっかのメーカーが出してくれ
ないかなあ。
そんなことまで夢想している始末である。
そこまで考えて、彼はふと気づいた。
(……そうか、姉ちゃんは3Dの人間なんだから、わざわざ平面絵に落とす必要はな
いんだ。それに、調教系のフラグなら、リアルでも簡単に立てられそうだし……)
なんといってもふたりきりで、一つ屋根の下で暮らす姉弟なのだ。
盗撮して弱みを握るのも、寝込みを襲ってレイプするのも思いのままのはずだった。
家の中で油断している姉を押し倒して、嫌がる姉をさんざんに犯し抜き、精液でど
ろどろに穢し尽くしていく。
男を知らない姉の身体に徹底的な調教を加えて、彼なしでは生きていけない、彼だ
けの性奴隷に仕立て上げていく……。
想像しただけで下半身の一部が脹れた。
(純愛ルートは諦めて、鬼畜調教ルートで行くか……)
のんきに笑う姉をみあげて、秀一はひそかにそんな決意を固めた。
現実世界にリセットボタンはない。
慎重に、だが確実にフラグを消化していこう……。
445柔道少女はおとしごろ8:2009/05/25(月) 23:31:02 ID:KTgSf0jf
翌朝。
いったん決意を固めると、彼の行動は素早かった。
せっかく得た風邪を引いたという口実を利用して、朝から学校を休むと、心配顔の
姉が学校に出かけるのを待ってから、こっそりと街に買い物に出かけた。
主な目的は盗撮用小型カメラの購入である。
今やそのへんのアイドル以上にパパラッチに追われ、日々盗撮等の被害にも合って
いる姉だが、まさか家のなかで家族から盗撮される日がくるとは思いもすまい。
秀一がこっそりと家のなかに小型カメラを仕掛けてまわれば、姉は必ずや隙だらけ
の姿を彼の前に晒してくれるはずだった。
姉を盗撮。
それは考えただけで興奮が止まらなくなってしまう行為だったが、秀一の最終的な
目標はさらなる高みにあった。
そうして撮りためた「Kanako」のフォルダの中身を、ゆくゆくは姉の前に全
部ぶち撒けるのだ。
そして、
「くっくっく、いいか姉ちゃん。この恥ずかしい写真の数々をネット中にバラ撒かれ
たくなければ……これからはオレの言うことをなんでも聞くんだな!」 
「そ、そんな……!」
と、まずは涙目(これは観測された未来における確定事項だ)の姉に自分で自分の服
を脱がせて、生まれたままの姿にしてしまう。
そして、恥らう姉の裸体を隅々まで隈なく鑑賞していき、映像を網膜にしっかりと
焼き付けて、最後には無理やり押し倒して姉の大切な処女までもいただいてしまう。
……ここまでくれば、あとはもうこっちのものである。
じっくりたっぷり、時間をかけてねっとりと、ねぶり上げるように調教してゆき、
最後には姉を、彼なしでは生きていけない、彼専用のエロ奴隷に仕立て上げるのだ。
今まで何人ものエロゲの主人公たちが成功してきた栄光の道である。
まだ童貞だが、高一にしてすでにクリアエロゲ数が300本に迫ろうかという秀一
にも、けして不可能ではないはずだった。
幸いにも、それだけの数のエロゲが気軽に購入できるほどには、彼の生まれた家は
裕福で、ン万円もする高価な盗撮機材の購入も、さしたる障害にはならなかった。
まあ、しばらくは金欠でエロゲ等が買えなくなってしまうが、そんなものは姉を手
に入れることに比べればゴミのようなものだ。
秀一はたっぷりと時間をかけて吟味しながら、大量の盗撮用機材を買い漁っていっ
た。
リュック一杯にカメラを買い占めてしまうと、せっかく街に出たついでなのでアダ
ルトショップにも立ち寄り、様々な大人の器具も買い漁る。
革製の拘束服や手錠、ローター、各種サイズのバイヴ、ムチ、蝋燭、アナルプラグ
に到るまで。ありとあらゆる器具を手当たり次第に買い漁っていく。
そうしてそれらの器具を実際に使う時のことを夢想するのだ。
上手く弱みを握って、姉に言うことを聞かせられるようになったら、姉の身体を使っ
てありとあらゆるプレイを楽しもう。
全裸に剥いた姉の肢体を革ベルトでガチガチに拘束して、乳首とクリトリスにピンク
ローターを押し当て、目隠しをして、筆や電マ、バイヴ等で思うさま責め立てる。
身悶える姉の痴態を心ゆくまで堪能してから、最後はとどめとばかりに己の極太で深
々と貫くのだ。
処女を奪われ、泣き叫びよがり狂う姉の様子をビデオでしっかりと録画して、それを
ネタにさらに脅迫を続ける。
そうして毎日のように様々な器具を使ってありとあらゆる調教を姉の身体に施してい
き、最終的には彼専用の肉便器を完成させる。
――そんな至福の空想ににやけた笑みを浮かべながら、秀一は期待と欲望で紙袋と股
間をぱんぱんに脹らませて、上機嫌で帰途についた。
446柔道少女はおとしごろ9:2009/05/25(月) 23:31:51 ID:KTgSf0jf
家に着くなり、秀一はひいひいと汗だくになりながら階段を上り、自分の部屋のベッ
ド下に置かれた秘密の道具入れに買って来た器具類を仕舞い込んでいった。
それが済むとさっそく隠しカメラの設置に取り掛かる。
まずは風呂場の天井にある換気口に防水加工された一番高いものを仕掛け、それが済
むと二階と一階のトイレにも、やはり換気口にカメラを仕込んでいく。
そしてついに、彼は禁断の姉の部屋にも侵入を果たしていった。
当然のことながら、姉の部屋は内部からの侵入者には完全に無防備で、鍵などもまっ
たくかかっていなかった。
このように開け放たれ、彼の部屋のすぐ隣にあるにもかかわらず、彼がその部屋に入
るのは実に数年ぶりのことだった。
久しぶりに入る姉の部屋は、子供のころと変らず、淡いピンクを基調としたいかにも
女の子らしいトーンに整えられており、匂いを嗅ぐとミルクのような甘い匂いがした。
しっかり者の姉らしく、きれいに片付いている。
机の上の本棚にはいくつかの辞書と参考書。それに倍するスポーツ医学とトレーニン
グに関する本がずらりと背を向けて並んでいた。その脇にはわずかにだが、女性誌や
ファッション誌の類もみられる。
対面のステンレス製の折りたたみベッドは、運動馬鹿の姉のものらしく、折り曲げる
と効率的に腹筋が鍛えられる作りになっていて、ベッドのうえにはきれいにたたまれ
た淡いピンクのかけ布団。
そして、本来なら枕があるはずの位置には、枕の替わりに特大の犬のぬいぐるみがで
んと置かれていて、奇妙な存在感を放っていた。
この白い犬のぬいぐるみには見覚えがあった。
去年の姉の誕生日に、彼が無理やり姉に買いに行かされたものだ。
「自分で買うのは恥ずかしいから」
という理由で、同じく金に困っていないはずの姉から、強引にプレゼントするように
命じられたのだ。
一年以上経った今でもまだベッドに置いてあるところをみると、よっぽどお気に入り
らしい。
もしかしたら姉は毎晩これを抱いて寝ているのかもしれない。
そう考えると昂ぶる興奮を抑えきれず、秀一は遠慮がちに姉のベッドに倒れこんでいっ
た。
447柔道少女はおとしごろ10:2009/05/25(月) 23:32:28 ID:KTgSf0jf
体重の軽い姉しか乗せたことのないステンレスのパイプベッドが、100キロ近い巨
体の彼を載せて大きく軋んだ音をたてる。
ベッドに寝そべると、全身が姉の残り香に包まれる。
白い犬のぬいぐるみに鼻を寄せると、かすかにだが汗の匂いまで感じた。
間違いない、姉は毎晩このぬいぐるみを抱いて寝ているのだ。
「ああ……」
無意識のうちに声が漏れ、全身を例えようもない恍惚感が支配する。
考えると堪らなくなって、彼は思わず両手両足で犬のぬいぐるみを抱き抱え、硬くなっ
た股間を白い毛に押し当てていった。
その背徳的な行為と鼻をくすぐる姉の匂いに至福の表情で横向けになっていると、ふ
と飾られた一枚のポスターが彼の目を引いた。
ベッドサイドの壁に、男子の有名な柔道選手が汗を飛ばしながらガッツポーズを決め
る、いかにも男臭いポスターが張られていたのだ。
そこだけが可愛らしいトーンでまとまったこの部屋から、いかにも浮いた印象を受け
る。
それに、この位置は――
秀一は無意識のうちに眉をひそめた。
ぬいぐるみを抱いた姉がこうして仰向けで眺めるのにベストなポジションではないか。
「……姉ちゃん、こんなヤツが好みなのか……」
抑えようにも、どうしても嫉妬の炎が燃え上がってしまう。
ポスターに写っていたのは、サル顔だが精悍な面構えをした20代半ばの男子の柔道
選手で、おそらく勝利の瞬間なのだろう、鍛え抜かれた鋼の肉体を惜しげもなく晒し
て、男でも惚れそうなほどの最高の笑顔で白い歯をみせていた。
その姿は、まだ16歳にして糖尿病予備軍の彼とは比べるべくもない、男の魅力に満
ち満ちている。
――やっぱり、正攻法じゃあ勝負にならないよな……。
だが、純愛系のゲームでは絶望的でも、鬼畜調教系のゲームではデブオタがヒロイン
をモノにするものも、けして珍しくはないのだ。
「鬼畜ルートだ、鬼畜ルート」
彼は自らに言い聞かせながら、再びベッドから起き出し、忙しく動き回って姉の部屋
に隠しカメラを仕込んでいった。
姉の弱みを握るために。
姉を彼だけのものにするために

そうして、設置してまわること30分あまり。
あらかたカメラを設置し終わっても、なんとなく立ち去りがたく、秀一が姉の机の本
棚に挿された女性誌を何気なくめくっていた時のことだった。
一箇所だけ折り目がつけられたページを見つけて、秀一はなんとはなしにそのページ
を開いた。
――と、そこには『気持ちのイイ特集♪』と銘うたれて、女性向けのオナニーの方法
が、明るい文体で詳しく紹介されていた。
こ、これは――
秀一がごくりと唾を飲み込む。
なぜか今まで想像したこともなかったが、姉も年頃の女の子なのだ。
もしかしたら、オナニーだって、するのかもしれない。
(……もしそれを盗撮できれば、間違いなく言いなりにできるな)
秀一はごくりと唾を飲み込む。
あの夏のオリンピックから3ヶ月。ケガのため思うようなトレーニングも出来ず、最
近の姉はさぞかし悶々としているはずだ。
もしかしたら最近になって自慰に興味を持ち始めたのかもしれなかった。
その姿を盗撮できれば……。
「その時は覚悟しろよ、姉ちゃん」
秀一は姉の部屋で、ひとり怪しくグフフ、と肩を揺らした。
448柔道少女はおとしごろ11:2009/05/25(月) 23:33:13 ID:KTgSf0jf
俄然やる気が出てきたので、姉の部屋と自室を何度も行き来して、自室のPCに映る
姉の部屋の映像を、入念にカメラチェックしていると、階下でいきなり玄関のドアが
開く音がした。
姉が学校から帰ってきたのだ。
「ただいまー」
のんきな声が聞こえてきたところで、秀一は自分が風邪を引いて寝込んでいることに
なっていたことを思い出した。
すっかり忘れていたのだ。
慌ててPCをシャットダウンしてベッドにもぐりこむ。
ほどなく、トントントン、と軽快な足音が聞こえてきて、カチャリと部屋のドアが開
いた。
そこから、まだ制服姿の姉がひょっこりと顔を出す。
その姿がまた、見惚れてしまうほどに可愛いかった。姉は柔道着姿もいいが、制服姿
もよく似合う。
「ただいま。どう調子は? 熱下がった?」
「うん……、もうだいぶいいよ」
「ヨーグルトと桃缶買ってきたけど、食べる?」
「うん」
「ん。じゃお皿取って来るから、待ってて」
姉はくるりと身を翻して階段を駆け下りていった。
この家の階段は途中に踊り場があって合計で16段も段差がある。秀一など、一度降
りたらもう上がるのが億劫になるほどだというのに、姉はそこを往復することをなん
とも思っていないのだ。
彼とは鍛え方がまるで違う。
それに、やはり最近の姉は、思うように練習ができずに、力を持て余しているのだろ
う。むしろ積極的に身体を動かせることを探しまわっている様子だった。
甲斐甲斐しく秀一の世話をしてくれるのも、おそらくその一環なのだろう。
怪我をするまでの姉は、毎日夜遅くまで練習に打ち込んでばかりで、彼のことなど眼
中にもなかったのだ。
特にオリンピックの直前などは、毎日どっぷりと遅くまで練習に打ちこんで、家事は
必要最低限、料理も手抜きのものばかりだった。
それが最近では、やたらと凝った料理をつくりはじめて、家事も万端滞りなく行い、
さらには、秀一のすることにまであれやこれやと口を出してくる始末である。
秀一としては暇を持て余した姉が構ってくれるようになったのは、わずらわしくも嬉
しいことだったが、今まで柔道にしか目がいっていなかった姉が、この頃では急にファ
ッションや芸能関係にまで興味を持ち始め、色恋にまで目覚めてしまった風なのが気
掛かりだった。
449柔道少女はおとしごろ12:2009/05/25(月) 23:34:02 ID:KTgSf0jf
「まあ、一時のことだろうけど……」
秀一は自分に言い聞かせるように呟く。
怪我が治れば、姉はまた柔道一筋の生活に戻るはずだった。
彼の姉は本来一本気な性格で、何かに熱中すると他のことは目に入らないタイプの人
間なのだ。
特に柔道にかける姉の愛と情熱は相当なもので、人気が出てちやほやされたからといっ
て、本筋をおろそかにしてしまうようなことは絶対にないはずだった。
怪我さえ治ってしまえば、似合わないお洒落などしてテレビに出演し、浮かれる姉の
姿をみることもなくなるはず。
彼としては、焦らずにじっくりと姉の奴隷化計画を進めていけばいい。
そんなことを考えていると、すぐに姉が戻ってきた。
「ほれ」
「……ん」
秀一がベッドから身を起こして差し出された皿とフォークを受け取ると、姉は桃缶を
開けて中の黄桃をふたつ皿に載せてくれた。
どうやら自分も一緒に食べるつもりのようで、姉は彼に背を向けて部屋の絨毯の上に
腰を下ろすと、自分用の皿にもぽろんと桃をあけた。
ぱくぱくと食べはじめる姉の後ろ姿を秀一はこっそりと見つめる。
近くでみると姉の肌はびっくりするほど白かった。
秀一のような不健康な白さではなく、血色の良い、輝くような白さだ。
普段、家では白のトレーニングウェアを愛用しているので気がつきにくいが、こう
して紺色の制服姿に身を包んでいると、その肌のなめらかな美しさがより一層際立っ
てみえる。
ショートの黒髪からちらりと覗く成長期のうなじの艶かしさに、秀一がついつい我を
忘れてじっとりと熱い視線を送っていると、姉はその視線に特に気づいた風もなく、
部屋の棚にずらりと並んだエロゲのコレクションを物珍しそうに眺めて言った。
「アンタ、いいかげんこの趣味なんとかしたら? こんなんじゃ女の子にモテないで
しょ?」
「……ほっといてくれ」
惚れた相手にズバリと指摘されて、ざっくりと傷つく。
姉に恋をしてからというもの、この手のゲームの利用頻度は激減していたものの、
隠すのも今更すぎるのでほったらかしにしてあったのだ。
今更取り繕ってもしかたないが、面と向かって言われるとやはり落ち込む。
「部屋にひきこもってゲームばっかりしてないで、たまには身体も動かしなさいよ?」
「……煩いなあ、俺はいま病人だぜ?」
やや自棄っぱちに秀一がそう言うと、姉はさらに明るく言い募ってきた。
「その顔色ならもう平気でしょ。――なんなら今から、お姉ちゃんが軽く稽古つけて
あげよっか?」
「……え?」
「けいこ。久しぶりに乱取りの相手してよ」
「何言ってんだよ! 姉ちゃんはまだ怪我人じゃないか」
秀一が慌てて首を振る。
450柔道少女はおとしごろ13:2009/05/25(月) 23:34:42 ID:KTgSf0jf
「そりゃあまだ左手は使えないけどさ。大丈夫よ、素人の相手ぐらい。――それとも、
このオリンピック金メダリストのお姉さまが直々に柔道を教えてあげようって言うの
に、不服があるわけ?」
「なんだよ、けっきょく、自分が暴れたいだけだろ」
「あはは、バレた?」
そう言って姉は、弟の気も知らずにのんきに笑った。
だが、これは――
考えるまでもなく絶好のチャンスだった。
乱取りから寝技へ、そしてそのままの勢いで夜の寝技へ……。秀一の脳裏には早くも
栄光の未来が浮かんでいた。
まさかこうも早くに姉を押し倒す機会に恵まれるとは。
秀一はしおらしくエロゲの神さまに感謝を捧げた。
いくらオリンピック選手とはいえ、相手はけが人で、しかも女なのだ。体重も50キ
ロちょっとしかない。
普段から運動などまるでしていないとはいえ、100キロの巨体の持ち主である秀一
が押し倒せないわけがない。
秀一も完全な柔道初心者というわけではないのだ。
中学校に入るまでは姉と一緒の道場に通っていた。受身と体落としの基礎ぐらいは身
につけている。
あの頃の秀一は体格差でも姉に負けていたので太刀打ちできなかったが、あの頃と今
ではふたりの体重差がまるで違う。
姉の気が変らないうちに、彼は意気込んで言った。
「いいよ、やってやろうじゃないか」
「ほんと?」
彼の内心を知らない姉がのんきに顔を輝かせる。
「よかった。道場に顔だしても、まだ誰も相手してくれなくて。ストレスたまってたん
だ」
「ま、せいぜいストレス発散のお役に立てるように、頑張らせてもらうよ」
――もっとも、姉ちゃんの想像とはぜんぜん別の方法でね。
エロゲ鑑賞で鍛えたテクで死ぬほどイカせまくってやるぜ……!
にやけながらそんなことを考えていると、姉が急に真顔になって顔を寄せてきた。
「秀一……」
「な、なに?」
――ま、まさか見透かされた?
秀一が焦って身を仰け反らせると――


彼の胸元で姉はくんくんと鼻を鳴らし、
「……アンタ、またお風呂入ってないでしょ。臭う! まずはお風呂で身体洗ってきな
さい!」
容赦のない号令が下されたのだった。
生まれた頃からの習い性で、命令口調の姉には逆らえない。
彼は仕方なく、言われるままにお風呂場に向かった。
おかげで、お風呂場の記念すべき初盗撮映像は姉のものではなく、彼のものになって
しまった。
シャワーでさっさと頭を洗い流しながら、秀一は再度決意を固める。
「……覚えてろよ。今夜は朝までよがり泣かせてやる。泣いて懇願しても絶対許してや
らないからな」
たった5分で入浴を済ませると、秀一は意気揚々とパジャマ――当たり前だが柔道着
やトレーニングウェアなどは持っていない――に着替えて、姉の待つトレーニングル
ームに向かっていった。
451柔道少女はおとしごろ14:2009/05/25(月) 23:36:52 ID:KTgSf0jf
――そして30分後――

「も、もう無理、ごめん、もう許して……」
懇願するハメになっていたのは、なぜか彼の方だった。
柔道着姿の姉が息を弾ませて上機嫌で笑う。
「だらしないわねえ、もうバテたの?」
「……こ、降参です……」
姉を見上げてギブアップしながら、秀一は信じがたい気分でいっぱいになっていた。
(……この強さは、いくらなんでもバグじゃないのか?)
姉の強さは、彼の想像を遥かに越えていたのだ。
まず、動きからして速すぎてついていけない。
反応すらできないうちに軽々と懐に飛び込まれて、宙を舞わされてしまう。
どこをどうすればそんなことができるのか、姉は右手一本と両脚だけで、彼の巨体を
軽々と宙に浮かして、畳に引き倒してしまうのだ。
まさに桁違いの実力だった。
それでも、押し倒してしまいさえすれば、めくるめくエロスの世界が待っているのだ。
秀一も不屈の闘志で立ち向かい、つい先ほどはとうとう姉を捕まえた――かに見えた
が、次の瞬間には、掴んだ袖を右手一本で力任せに引き離されてしまった。
(力でも勝てないなんて……聞いてないぞ)
畳の上に這いつくばりながら、秀一は思わず尋ねていた。
「……姉ちゃん、握力いくつあるの?」
「48キロ。リンゴも握りつぶせるわよ?」
「ば、化け物……」
「……失礼ね。おりゃ!」
「ぐぇッ」
だらしなくひっくり返った彼の巨体に、姉が勢いよくのしかかってくる。
あっという間に首をロックされて、袈裟固めにされてしまった。
50キロ少々の姉に、120キロの男の彼が完全に押さえ込まれてしまっているのだ。
姉は寝技が苦手なはずなのに。
――これがオリンピックレベルの選手の実力、か。
悔しいが、秀一は自分の認識が甘かったことを自覚せざるを得なかった。
しかし――
(こ、この状況も、それはそれで悪くない……)
姉に押さえ込まれながら、秀一は無上の喜びを噛み締めていた。
452柔道少女はおとしごろ15:2009/05/25(月) 23:37:27 ID:KTgSf0jf
なんといっても、道着越しとはいえ、夢にまで見た姉の乳房が彼の頬に触れているの
だ。
姉の脇で頭をロックされていると、ベッドに入り込んだ時とは比べ物にならないほど
強く姉の体臭を身近に感じる。
シャンプーとボディソープ、それに微かな汗の匂い。
姉もまた久々の乱取りで上気し、汗をかいているのだ。
(ああ……し、幸せだ……)
甘やかな体香に包まれて、秀一が姉の柔らかな乳房の感触ににやついていると、突然
頭を万力のような力で締め付けられてしまった。
「こら、この美人なお姉様の、どこが化け物よ」
「い、痛てててて! じ、自分で言ってれば世話ねえよ」
「あら、みんなも言ってくれるわよ? 『天才美少女柔道家』だって。恥ずかしいわよ
ねー」
「ほら、そうやってすぐ浮かれる。そんなだから、ポカやってつまらない怪我するんだ
よ。勝ってもいないうちからガッツポーズなんかしちゃってさ」
「……こいつ、言ってはならんことを……ッ」
痛いところを突かれて怒ったのか、姉がさらに締め付けを強めてくる。
柔らかな乳房がむぎゅりと彼の頬に押し付けられると、頭に一気に血が上った。
たまらず畳を二回タップする。
「ギブギブ! マジ苦しいって!」
「ダーメ、許しません。生意気言う弟にはお仕置きが必要よ」
止めに入る審判がいないことをいいことに、姉は非情にも袈裟固めという名のアーム
ロックを続行してくる。
(なんで押し倒すはずのオレが逆に責められてるんだ……!)
理不尽な思いが胸をかすめる。
「こ、この……ッ」
気がつくと、秀一はとっさに反撃に出ていた。
自由な左手で姉の脇腹をくすぐったのだ。
「きゃあ!?」
驚いた姉の身体から、すっと力が抜ける。
――今だ!
秀一はその一瞬を見逃さず、一気に身体をひっくり返して姉を畳の上に組み敷いて
いった。
453柔道少女はおとしごろ16:2009/05/25(月) 23:38:00 ID:KTgSf0jf
(き、きた……!)
秀一は思わず心の中で会心の叫び声をあげていた。
思わぬ成り行きから絶好の機会がめぐってきた。
姉の身体は今や彼の巨体の真下に組み敷かれて、完全に身動きの取れない状態なの
である。
いくら一線級の柔道選手でも、この完全なマウントポジションから彼の巨体をひっ
くり返すことはできまい。
それを証明するかのように、姉ははやくも抵抗を諦めて言ってきた。
「……お、重い! どいてぇッ」
その声に秀一が勝利を確信する。
「ダメだね。先にギブを認めなかったのはそっちだぜ」
「ご、ごめんごめん、お姉ちゃんが悪かったから、ね? く、くるしい……」
姉が命令口調を改め、愛らしく言ってくる。が、もちろん彼は取り合わなかった。
「ダーメ。生意気な姉ちゃんにはお仕置きが必要だ」
「……き、きゃあ!? ちょっと、何するのよ!?」
「お仕置き」
秀一が両手で脇腹をくすぐると、姉は大きく身体を竦ませて悲鳴をあげた。
「ひ、ひゃああ!? あ、アンタ、こんなことしてただで済むと思ってるの!?
後で酷いわよ!?」
「怖いな。じゃあ、報復する気も起きないぐらい徹底的にやっておかないと……」
「ちょ、ちょっと、ダメだって。お姉ちゃんくすぐられるの弱いの、知ってるでしょ
……ひゃああッ!」
姉の言葉をわき腹への指使いで遮って、秀一はさらに指先でくすぐりを加えてゆく。
「あッ、きゃァ!? だ、だめッ、きゃあああッ」
(そう、まずは徹底的に弱らせないとな……)
偶然組み敷けたとはいえ、この実力差では、いきなり犯してしまうことなど不可能
に等しい。
姉の力を持ってすれば、秀一が姉を貫くために腰を浮かせた瞬間に、楽々と拘束か
ら逃げてしまうだろう。
まずは抵抗する気も起きないぐらいに徹底的に体力を消耗させてやらなければ。
(時間はたっぷりあるんだ。焦らずにじっくりとやってやるさ……)
「ふっふっふ、こしょこしょこしょ」
「ひゃあああああ!?」
秀一は組み敷いた姉を柔道着の上から、執拗にくすぐりを続けていった。
贅肉まみれの彼とは違って、体脂肪率の少ない姉の肌は、すぐ近くに神経があるら
しく、とてつもなく敏感で、彼の指にビクンビクンと大きく身体を反応させながら、
あえぎに近い悲鳴を返してくる。
「あ……ッ、あ……ッ! やだ! やだってば! もう……やめてぇッ!」
(良い感度だ。姉ちゃん、いい肉奴隷になれるぞ……)
秀一は上唇をぺろりと舐めると、懇願する姉の脇腹を、五本の指で力強く、あるい
は一本の指で撫で上げるように、くすぐり続けていくのだった。
454柔道少女はおとしごろ17:2009/05/25(月) 23:38:36 ID:KTgSf0jf
「お、お願い、お願いだから……もう……やめてぇ……ッ」
30分も続けるころには、姉は目尻に涙すら浮かべて許しを請うようになっていた。
「だらしないな、もうへばったのか?」
さっきまでとは完全に立場が入れ替わった状態に、秀一が勝ち誇って言う。
「こんなだから、寝技が苦手とか言われるんだよ」
「こ、こんなの、関係ない……ッ、……ひゃぁあ!?」
反論しようとするのを許さず、秀一はすかさず横腹をくすぐってみせた。
ふざけているようでも、もう奴隷調教は始まっているのだ。
従順に育てなければならない。
「あ……ぁ。……いやぁ……」
長時間のくすぐり責めで、姉の脇腹はさらに過敏になっている。
今では軽く指先で触れただけでも、ビクンビクンと最低二回は大きく身体を仰け反
らせて悲鳴に近い声をあげてくる有様だ。
上気した頬や額には大粒の汗が浮かんで、まさに息も絶え絶えといった様子だった。
(そろそろ、次の段階だな……)
秀一は焦るなよ、と自分に言い聞かせつつ、舌なめずりをした。
組み敷いた姉に気取られないように角度には気をつけているが、すでに彼の股間の
ジョニーはギンギンに滾ってはち切れそうになっているのだ。
ともすれば暴走しそうになるその衝動を必死になって宥めながら、秀一はじっくり
と次のステップに取り掛かっていった。
「今日は弱点が克服できるまで、たっぷりと特訓してやるよ」
「ば、ばかなこと言ってないで。いい加減にしないとほんとに怒るからね!?」
姉は強気な表情でそう言った直後、ひっと短い悲鳴をあげて身を竦(すく)ませた。
秀一がわざとらしく、目の前で両手をわきわきと動かしたからだ。
「や……やだ。もうやめてよぉ……」
姉は怯え切った表情で、自由になる手で必死になって脇腹を隠そうとする。
それが、彼の策略だとも知らずに。
(――残念だが、俺の次の狙いは……こっちだ!)
秀一の指先は今度は脇腹ではなく、姉の無防備な乳房へと伸びていった。
盛大に暴れたので、今や姉の柔道着は左右に大きくはだけてしまっている。
はだけた道着の下は当然のように薄手の白いTシャツ一枚で、その下はなにもつ
けていない。ノーブラなのだ。
Tシャツの薄い布地からは、姉の小さな桜色の突起の先端がうっすらと透けてみ
えてしまっている。
秀一の指先はその無防備な突起を、布地の上からするりと撫で上げていったのだ。
反応は素晴らしかった。
「きゃぁあああああああッ!!?」
姉はこれ以上ないほど焦った表情で、両手で胸を覆い隠した。
慌てた顔が、茹でられたように真っ赤になっている。
「ど、ど、ど、どこ触ってるのよお!!?」
「姉ちゃんの乳首」
「バッ、バカッ!」
「弟に向かってバカとはなんだ」
秀一の手が今度は、無防備になった姉の脇腹をわっしりと掴みあげる。
「うぎゃぁッ!」
「……姉ちゃん、もう少し女らしい声だせよ」
「う、うるさいうるさい! このバカ! アホ! ヘンタイぃ!!」
「語彙が乏しいぞ」
そう言って笑った秀一の手が、再度、姉の乳房へと向かう。
今度は先端を撫でるだけでは済まさず、両手でしっかりと双丘を揉みこねてみた。
「っひ!?」
むにゅりと蕩けるような感触とともに、秀一の指先が柔らかな姉の乳肉に沈み込
む。
そのショックで姉は凍りついたように動きをとめた。
455柔道少女はおとしごろ18:2009/05/25(月) 23:39:31 ID:KTgSf0jf
――や、柔らけえ!
生まれて初めて触る十代の少女の生の乳肉は、感動を覚えるほどに柔らかかった。
その感触に思わず、そのままむしゃぶりつきたい衝動を覚え、秀一は必死になっ
て冷静さを取り繕いながら言った。
「……姉ちゃん、むね無いなあ。これじゃあ男にモテないぜ?」
言いながら、片手にすっぽりと収まってしまうサイズの姉の乳房をさらにぷにぷ
にと揉み嬲る。
言葉にした通り、姉の双丘は、成長期であることを鑑みても、ずいぶんと起伏に
乏しかった。
一般に求められるサイズには遠く及ばない。
それでも、仰向けになってもまったく崩れない形そのものは、まさに彼の理想形
といえた。
(まあ、ちょっとサイズは物足りないけど、そこはこれから揉みまくって、大きく
してやるさ)
そんなことを考えていると、自失していた姉が息を吹き返した。
涙目でにらみつけられる。
――や、やばい!
思った時には、遅かった。
「いいかげんに、しろッ!」
ゴンッ!
強烈な衝撃が彼の顎を襲って、脳が揺さぶられる。
姉の鉄拳制裁がふるわれたのだ。
「痛ってえ!?」
容赦ない一撃に、秀一の視界が涙で滲んだ。
マウントポジションにされた不自由な姿勢からでも、姉の鉄拳の威力は十分だっ
たのだ。
今までは手控えてもらっていたらしい。
リミッターを外した姉に、秀一は思わずたじたじになる。
だが、しかし――
「負けん!」
不屈の意志を表明すると、すかさず、
ゴンッ!
「痛ってえ!?」
と、二発目の鉄拳が飛んできた。
「……とっととどきなさい! どかないなら、もう一発いくわよ!?」
「痛いってば! ま、待って。暴力反対。ていうか女がゲンコツなんか使うなよ!?」
姉の剣幕にたじたじになりながらも、秀一はなんとかマウントポジションだけは
維持する。
彼の脚の下で、姉が猛獣のようにジタバタと暴れた。
「アンタがヘンなことするからでしょ!? こら、離せ――ッ!」
「怒るなよ。姉ちゃんの胸があんまりないから、心配してやっただけじゃないか!」
「な、なんでアンタにそんなこと心配されなきゃいけないのよ――ッ!?」
「身内がペチャパイなら、心配になるのが当然だろ!?」
口からでまかせで反論する。
あくまでも、姉には軽いイタズラの一環だと思わせておかなければならないのだ。
万が一にも本気を悟られてしまって、本気で警戒されてしまったらお手上げなの
である。
姉の調教には、まさに麻酔ひとつで獅子に挑むような、そんな慎重さと度胸が必
要だった。
ライオンの檻に非武装で踏み込んで、「これは栄養剤だよ」と言いながら、まどろ
む獅子に、ゆっくりと麻酔を撃ちこんでいく。
そうしてじわじわと抵抗を奪っていく。
それ意外に方法はない。
途方もなく気の遠くなるような作業だが、オレは必ず犯り遂げてみせる……。
456柔道少女はおとしごろ19:2009/05/25(月) 23:40:43 ID:KTgSf0jf
決意を固める秀一だったが、さすがに、ここまで凶暴になられたらもうお手上げ
だった。
ここは無理せず一旦退いて、おとなしく次のチャンスを待ったほうがよさそうだ。
彼の理性は、とっくにそう結論を下しているのだ。
(だけど……)
溢れる煩悩が、彼に撤退を許さなかった。
なんといっても、わずかTシャツ一枚隔てた目と鼻の先に、姉の純白の乳房が待っ
ているのだ。
このチャンスをむざむざ逃してしまうのはあまりに惜しかった。
今を逃せば姉を組み敷けるチャンスなど、もう永遠にやってこないかもしれない
というのに。
つい、そう考えてしまう。
抑えきれないほど膨れた股間のイチモツもまた、自らの欲望の解放を求めて止ま
なかった。
秀一は覚悟を決めると、鉄拳にもめげずに、再度両手を乳房にのばしていった。
「ほら、よく、揉んだら大きくなるって言うだろ? 手伝ってやるよ」
「ッひゃああァ!?」
小さなふたつの丘を両手で包みこむように揉みあげると、姉は細身の身体をビク
ビクッと震わせて盛大な悲鳴をあげた。
姉は乳房の感度もバツグンらしい。
「この、バカぁッ!」
とろけるような揉み心地に惚れ惚れとしていると、すかさず高速パンチが飛んで
きた。
「ガッ! ブッ! ウゴッ!?」
続けざまに3発ももらってしまう。
「い、痛い。痛いってば!!」
とどまるところのない姉のドメスティックバイオレンスに、秀一は堪らず顔をの
け反らせた。
鼻が痛み、目に涙が溢れる。
それでもまだ、諦めきれなかった。
「……まだまだッ!」
「し、しつこいわよ!?」
「ここからなら、どうだ……ッ」
「あ、こら……ッ!」
秀一は体格差からくるリーチの差を活かして、なんとか姉の鉄拳から逃れつつ、
安全に乳房を楽しめる体勢を探し出していった。
安全地帯をみつけると、そこから手を伸ばして、秀一は執拗に姉の乳房を揉みこ
ねていった。
「うはあ、柔らかいなあ」
「き、きき気安く揉むなあッ!」
姉の拳がぶんぶんと彼の目の前を通り過ぎる。
余裕の顔で秀一がその空振りを眺めていると、姉は悔しそうに彼の胴をぽかぽか
と叩いてきた。
だが、大量の贅肉に覆われた彼の腹は、顔よりもはるかに防御力が高い。
秀一はにやりといやらしく笑った。
「……ふっふっふ。効かないな。――さて、よくもやってくれたな、お返しだ!」
「ッひ!?」
両手を伸ばした秀一が布地の上から姉の乳首をきゅうっと摘みあげる。
と、姉の身体がビクン! と大きく弓なりのアーチを描いた。
457柔道少女はおとしごろ20:2009/05/25(月) 23:41:40 ID:KTgSf0jf
「ひぁ、や、やめ――」
乳首を摘む弟の指を引き離そうと、必死になって秀一の手を掴んでくる。
その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
だ。
「ひあああああ!!?」
盛大な悲鳴をあげて再び姉の手が乳房から離れる。
そうして乳房の防備が外れたところで、秀一はさらに存分に姉の乳房を揉み嬲っ
ていった。
「あ、だめ……だめ……ぇ、秀一、もうやめてぇ……ッ! ああッ!?」
何度でも、何度でも。姉が乳房を守ろうと手で覆い隠すたびに、わき腹をくすぐっ
てガードを脇に誘導し、また柔らかな乳肉を貪るように味わっていく。
(……すごい柔らかい。ここにアレを擦り付けたら、腰が抜けるぐらい気持ちいい
んだろうな)
そんなことを考えると、もうたまらなくなってしまった。
Tシャツごしの感触だけでは、とても満足できない。
秀一は鼻息を荒げて、姉のシャツを一気にたくし上げていった。
シミひとつない純白の姉の肌が秀一の目の前に露になる。
「い、いやああア!!」
息がかかるほどの距離で無防備な乳房が露わになると、姉の反応は激しかった。
シャツを掴んだ秀一の両手を剥がそうと、爪が立つのも構わずに力いっぱいに握
り締めてくる。
捲くれ上がったシャツを戻そうと必死になってくる。
対する秀一も、もう完全に興奮し切っていて、全力でたくしあげたTシャツを掴
んで離さなかった。
暴れる姉を押さえつけて、露になった素肌に顔を近づけていく。
贅肉のないまっ白なお腹。瑞々しくわずかにふくらんだ胸の果実。
その頂点の艶やかなピンク色の突起。
それらすべてが、今や秀一の前に無防備にはだけられているのだ。
姉の桃色の乳首は、ピンと充血して、まるで秀一を誘うかのように愛らしく震え
ていた。
458柔道少女はおとしごろ21:2009/05/25(月) 23:42:14 ID:KTgSf0jf
この乳首にむしゃぶりつけるのなら、何発殴られたってかまうものか。
決意を決めた秀一が、タコ口になって顔を近づけていく。
すると、
「い、いやあああ!!」
ボゴッ、ガスッ、ガツッ!
「へぶッ!」
強烈な鉄拳が音を立てて続けざまに彼の顔面にめり込み、あやうく意識を失いか
けてしまった
――前言撤回。
この対空防護網にそのまま突っ込むのはあまりに無謀だったようだ。
「こ、この。大人しくしろッ!」
秀一は殴りかかる姉の両手を掴んで、渾身の力で上の方にねじ上げていった。
ここで力負けするぐらいなら、生きている価値などない!
「俺だって、本気になればこのぐらいはッ!!」
「い、いやあああッ!?」
必死になって全力を振り絞ると、体勢の良さも手伝って、秀一はついに力で勝る
はずの姉をバンザイの姿勢に拘束することに成功した。
姉を、本当の意味で組み敷いてしまったのである。
もう、彼と乳房の間に、何も遮るものは何もなかった。
――い、いただきます……!!
秀一が乳首を舐めしゃぶろうと、口を開けた。
その直後、
「――あうッ!」
姉が鋭い悲鳴をあげた。
「え? オレはまだ何も……」
言いかけた直後に、秀一は悲鳴の原因を悟った。
いつの間にか、彼は姉の痛めた左肘を思い切り掴んでしまっていたのだ。
興奮し過ぎて、姉の怪我のことなどすっかり忘れてしまっていた。
「ご、ごめん! 姉ちゃん、大丈夫か!?」
秀一は慌てて飛びのき、姉の様子を窺う。
身体が自由になると、姉は左手を押さえてうずくまってしまった。
秀一の顔からさあっと血の気が引いていく。
「き、救急車!!」
慌てて駆け出そうとしたところで、後ろから足を引っ掛けられて、顔面から無
様に畳の上に突っ込んでしまう。
「ぶ! 痛ってえ……!」
モロに撃った鼻の頭を抑えて涙目で振り返ると、丁度、姉がゆらりと起き上が
るところだった。
「よくも……やってくれたわね?」
その様子をみて悟る。あれは、演技だったのだ。
「き、汚ねえ! 騙したなッ」
ある程度は本当に痛かったのかもしれない。
だが、彼は、まんまと姉の罠に引っかかってしまったのだ。
彼の非難には一切答えずに、姉は凄みを込めて言った。
「……覚悟は、できているんでしょうねぇ……?」
「いや、待って。落ち着こう。話せばわか――」
「――るわけないでしょ、このヘンタイ!!」
秀一の頭に、姉の容赦ない怒りの鉄拳が振り下ろされたのだった。
459名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 23:44:08 ID:KTgSf0jf
長くなりすぎたので、一旦ここまでに。。
460名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 00:29:08 ID:P/x/rlux
感想がいえないのが辛いのだが
おつかれー
461名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 10:29:12 ID:kLoT7ylk
腕折ってからひねられるシーンが強烈すぎて縮んだちんこをなんとかしてくだちい
462名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 11:04:33 ID:H2GnVk5A
とりあえず改行の仕方を何とかして欲しい
こんなの読む気がしない。

>その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
>だ。
>「ひあああああ!!?」
463名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 13:55:59 ID:uB5yk0Ea
GJ!
面白かった
弟の鬼畜に期待
464名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 19:19:30 ID:EwQCyOgw
姉とデブの人?
465 ◆veyMdjA2J6 :2009/05/26(火) 21:47:12 ID:4PKkzdvv
柔道少女書いてる人です
次はもう少し推敲して、明々後日投下予定です

>>462
いちおう38文字改行の自分ルールでやってます(たぶん時々ミスってますが)
改行については様々な意見があるようで、難しいところなのですが、途中で
変えるのも変なので、このSSはこのままになると思います。すみませぬ。

>>464
です。再開にあたってタイトルと内容、構成を若干変更しました
途中で中断しちゃっててごめんなさい
466名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 13:10:33 ID:sryk3quX
>>465
俺もあれ読んでたわ
楽しみにしてる
467名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 19:26:40 ID:u4PEy4fr
姉とデブkwsk
読みたい
468名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 10:49:55 ID:RvCXO0zS
>>465
私は改行気になりません。
むしろこのぐらいの横幅が読みやすくて好き。
つづきがとても楽しみです。
469名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 11:06:11 ID:ZnB22SmF
その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴んだ。

わざわざ改行しなSくても、これで38文字改行ルールとかに収まりますが?
470名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 12:24:05 ID:LPLLuujB
人それぞれの環境にある程度対応して読みにくさを解消するためであって
一文を一行に収めるためのルールではないと思うのだけど
471名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 12:30:50 ID:bOgE2U23
だからぁ、38行にこだわっていると言ってる割には変だってこと。
どちらが読みやすい?

その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴んだ。


その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
だ。
472名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 13:12:38 ID:LPLLuujB
自分としてはどうでもいい。 だな。
何をそんな事にこだわってるんだ。
473名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 13:14:47 ID:bOgE2U23
推敲しろってことだ。
474名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 14:53:39 ID:nELv1yNX
どっちでもいい
読ませてもらってるんだから書きやすい書き方で書けばいいと思う
475名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 16:08:07 ID:OTEAbFEk
>>200
そんで、その後の流れを見れば後は分かるな?
476柔道少女はおとしごろ22:2009/05/29(金) 23:39:27 ID:w1S87ofW
結局。それから丸三日間、姉は口を聞いてくれなかった。
四日目の朝。ようやく会話のキャッチボールに応じてくれた姉とふたりきりの
食卓につきながら、秀一は脳内で反省会を開いていた。
(まったく、オレとしたことが……)
あの日はつい興奮して、見境をなくしてしまった。
危うく計画が根本から破綻しかねないところだったのである。
もっと、慎重にいかなければ。
(現実はハードモード。リセットボタンは押せないんだから……)
姉の作ったハムエッグをもそもそと食べながら、秀一はこっそりと姉の様子を
窺う。
ようやく口を聞いてくれるようになったとはいえ、今朝の姉はまだまだ不機嫌
そうで、秀一の方など見向きもせずに、自作の朝食をぱくぱくとハイペースで
おなかに収めていた。
たまに目が合っても、
「……なに見てるのよ?」
「い、いや、別に……」
「……フン」
と、取り付く島もない様子なのである。
それでも、まだ、まともなご飯を出してくれるようになっただけでも、昨日ま
でよりはマシといえるだろう。
昨夜までの秀一は、好物のポテチもコーラも全部取り上げられて、毎日みそ汁
用のにぼし3匹だけが皿に出されるという極貧の生活だったのだ。
それでも、彼がしでかしたことの大きさに比べれば、ずいぶんと甘い沙汰とい
わざるをえない。
なんといっても、彼は姉を押し倒してレイプしようとしたのだ。
普通なら、家を追い出されても文句は言えないところだ。
(ま、姉ちゃんが人に甘いのは、今に始まったことじゃないけどな)
彼の姉は、自分にはそこそこ厳しいくせに、他人には砂糖菓子よりも甘い人間
なのである。今までの経験からすると、今日の午後にはもう、いつも通りに接
してくれるようになるはずだった。
(……そして、その甘さが命取りになるんだ)
まったく反省の色をみせず、秀一は内心でニヤリと笑った。
彼は姉の奴隷化をこれっぽっちも諦めていなかったのだ。
水面下では、今も、計画がゆっくりと進行中なのである。
477柔道少女はおとしごろ23:2009/05/29(金) 23:40:56 ID:w1S87ofW
なにせ、あれから四日も経っている。
家中に設置された多数の隠しカメラは、まだ決定的な瞬間こそ収めていなかっ
たものの、着実に所定の成果をあげていた。
最も戦果を上げたのは、やはりというべきかお風呂場に設置した高性能ビデオ
カメラだった。
お風呂場の換気口に設置されたカメラは、朝晩の姉のシャワーシーンを細部ま
で完全に捉えていた。
(こ、これが姉ちゃんのフルヌード……!)
初めて生で姉の全裸を拝んだ時の、あの感動は今でも忘れられない。
直上から見下ろすアングルで、カメラはご機嫌にシャワーを浴び、鼻歌を歌う
姉の素顔の表情から、透けるように白い鎖骨、ツンと上向きの乳房、ほどよく
引き締まったおなかから、小ぶりなヒップに至るまで、余すところなくすべて
を映像に収めていたのだ。
鍛えているわりには、姉の身体はどこもかしこもマシュマロのように柔らかそ
うで、見ているだけでよだれが溢れた。
(だけど……ここはローアングルだろう、常識で考えて! エロゲーなら絶対、
下から舐めるように見上げて撮るシーンだぞ、ここは!?)
上からの見下ろしアングルでは、秀一にとって――いや、男にとって、もっと
も肝要な部分が遠くに隠れてしまうのだ。
しかし、まさかお風呂場の床や椅子に隠しカメラを設置するわけにもいない。
自由なアングルを取れない現実世界のもどかしさに、秀一は頭を抱えて悶えた
ものだ。
その意味では、トイレに設置した隠しカメラがもっとも残念な結果に終わった
といえる。
考えてみれば当り前の話だが、洋式のトイレを真上から盗撮しても、あまり面
白い映像にはならなかったのだ。
ヤラセでもない限り、そうそう絶好のアングルで盗撮などできるものではない
らしかった。
逆に、カメラがあると、自分で用を足すときに妙に意識してしまって落ち着か
ない気分になってしまう。
そんな訳で、トイレの隠しカメラは早々に撤去してしまった。
その間にわかったことと言えば、姉のお通じは非常に良好で、便秘などとは縁
がないことぐらいである。
あとは――
478柔道少女はおとしごろ24:2009/05/29(金) 23:43:58 ID:w1S87ofW
(姉ちゃんでも、やっぱり生えてるんだなぁ……)
ケのことである。
至近距離では得られないとしても、これだけカメラを設置していれば、生活の
随所で姉の裸身を拝めるチャンスはあった。
それまで、彼が接してきた二次元世界の美少女たちは、その部分がほとんど無
毛になっていたので、最初、姉のアンダーヘアを見たときは少しとまどってし
まった。
だが、一度見慣れてしまうと――その、あまり手入れされている風でもないの
にちんまりと量の少ない、黒いヤギヒゲのような姉の恥毛は、たまらなくエロ
ティックで秀一の情欲をそそった。
これだけ素材が揃ってしまえば、もう、彼がこれまで手間隙かけて用意してき
た姉の合成ヌードは用なしである。
今では、100%天然物の姉のヌードだけが、秀一の夜のオカズになっていた。
それはそれですばらしい戦果といえたが、彼の本当の目標ははるかな高みにあ
る。こんなものは、ただの過程にすぎないのだ。
むしろ、カメラごしに毎日姉の無防備なヌードを盗みみればみるほど、直接こ
の手で触れたあの日の姉の、柔らかな肌の感触がリアルに思い出されて、堪ら
ない気持ちが募っていった。
彼はもうとっくに、画像だけでは満足できない身体になっていたのだ。
(ああ! はやく決定的な弱みを握って、好き放題に姉ちゃんを犯したいなぁ!)
その為には、さらに精進あるのみだ。
することは、ただのストーキングなのだが。
秀一はねっとりとした視線を目の前の姉に注いでいった。
これまでの成果で、秀一はもう、この分厚い冬物の制服の上からでも、姉をヌ
ードで想像できるようになっていた。
脳内で姉を裸に剥きながら、秀一はさらに妄想を膨らませていった。
完全に言いなりにできた暁には、この裸体を思う存分、好き放題に嬲りまくっ
てやるのだ。
ムチ、バイヴ、アナルビーズ、ロウソク、etc...
「……ぐふ」
夢の調教生活を夢想して秀一が股間を膨らませていると、その様子に気づいた
姉が眉をひそめて彼を睨んだ。
「なにニヤニヤしてるのよ、気持ち悪いわね」
「……え、いや? ちょっと考え事してただけ」
「……そうは見えなかったけど」
なおも訝しそうに、姉はじいっと彼をみつめてくる。
「……はは、そ、そんなにみつめられたら、照れるな」
「ばか」
気持ち悪く切り返すと、なんとか追求を免れることができた。
ほっと息をついていると、姉は思い出したように続けた。
「あ、そうだ、秀一。あさってのお昼、病院行くから、予定空けといてね」
「……え、俺、どこも悪くないぞ?」
「バカね、私が行くのよ。術後の三ヶ月検診。保護者同伴で来てくださいだって」
「俺、姉ちゃんの保護者になった覚えはないんだけど……」
「……しょうがないじゃない、お父さんもお母さんも海の外なんだから。誰も連
れてかないよりマシでしょ」
「……まあ、学校休めるなら喜んで付き合うよ」
「ん、よろしく」
そんな会話のあとで、連れ立って学校にでかけた。
そしてその夜。
ついにお待ちかねのシーンがやってきたのだ。
479柔道少女はおとしごろ25:2009/05/29(金) 23:49:11 ID:w1S87ofW

「ただいまー」
その日は朝からどしゃぶりの大雨で、姉は学校から帰ってくるなり制服を脱い
で、いつものジャージに着替えた。
濡れた頭をタオルで乾かしながら、窓の外をみて憂鬱そうに呟く。
「ひどい雨ねえ、これじゃまた、ロードワークに行けないじゃない」
日課のロードワークが連続で中止になって、ひどくご不満な様子である。
姉の独り言に、先に帰宅してリビングで寝そべっていた秀一が、雑誌を読みな
がら適当に応えた。
「ルームランナー使いなよ」
「壊れてるのよ」
「じゃあ、部屋のなかを走り回るとか?」
「……そんなの、バカみたいじゃない。家のなかで走っても、楽しくないし」
「……ランニングって、そもそも楽しいもの?」
デブオタの彼には理解不能の世界である。
姉はさも当然のように続けた。
「楽しいわよぉ。身体動かすのって気持ちがいいし、天気のいい日のジョギン
グなんて、もう最高なんだから。あー、欲求不満だわ……ッ」
姉は無念そうに呟くと、もう一つのソファに豪快にダイブしていった。
――そんなものかねえ。
「うー、走りたい、走りたい! 走りたいよぅ!」
ソファにうつ伏せになって足をバタバタさせる。そんな姉を尻目に、秀一は理
解不能のため息をもらした。
彼なら、そんな元気があればオナホで股間でも慰めている。そのほうがはるか
に気持ちがいいし、楽しい。
そんな運動なら、毎日欠かさず続けている彼であった。
それはともかく。
姉が欲求不満を募らせているのなら、それはまさに彼の望むところだった。
それなら――
「またオレが乱取りの相手でもしてやろっか?」
言ってみると、姉はピタリと動きをとめて、プイと顔を逸らした。
「……いらない」
あの日のことを思い出したのか、少しうなじが赤くなってしまっている。
顔を背ける仕草も実に愛らしかった。
「遠慮しなくていいのに」
からかうように言うと、姉は低い声で返してきた。
「……なに? また殴られたいわけ?」
「いえ、とんでもないです……」
怖かったので、あっさりと引き下がる。
本題はその次だった。
480柔道少女はおとしごろ26:2009/05/30(土) 00:06:43 ID:+P/IDvjq
彼はそこで、読んでいた『月刊柔道マガジン』の記事内容を、姉に聞こえるよ
うに、わざとらしく声に出して読んでみせた。
「ふうん、今度の加納治五郎杯の注目選手は、軽中量級の杉内良二か」
「えっ」
姉の反応は素早かった。
一瞬で彼の背中にのしかかると、読んでいた雑誌をひったくってしまう。
さすがの動きだった。
「あ、ほんとだァ。杉内さんの特集やってる! きゃああ、かっこいい――ッ♪」
「あの……姉ちゃん? 重いんですけど。それに、それ、オレが読んる途中……」
姉に上に乗られてうれしい秀一だったが、ツッコミは入れておかねばなるまい。
すると姉は、
「いいじゃない、少しぐらい。――それに、なんであんたが柔道マガジンなんて
読んでるのよ?」
逆に質問を返してきた。
まさか姉の記事が目当てで買ったとも言えない。
「いや、ちょっと興味があってね」
曖昧にぼかして返事をした時には、姉はもう、きゃあきゃあと大騒ぎしながら
杉内良二の特集記事に夢中になっていた。
彼の返事はどうでもいいらしい。
部屋にポスターを張るぐらいだから、恐らくそうだとは思っていたが……、
やはり大ファンだったらしい。
ざっと記事に目を通すと、姉は抜群の笑顔で言ってきた。
「ね、秀一。これ、今夜貸してくんない?」
こんな顔をされたら、逆らえるわけがない。
――もとより逆らうつもりもないわけだが。
「……いいですよお」
「さーんきゅ」
姉は満面の笑顔で雑誌を二階へ持って上がってしまった。
さっきまでの不機嫌はどこへやら。
「……ふん」
その後姿を見送って、反対に秀一は面白くなさそうに鼻を鳴らした。
あわよくば姉のオナペットになればいいと、わざと奪われるように仕向けた彼
だが――。
「なにも、あそこまで喜ぶことはないだろ……」
それが実に面白くなかった。
姉は今夜、アレを使って自慰に耽ることになるのだろうか。
そうなって欲しいと思う半面、そうなって欲しくない気持ちが、意外なほど強
く心に残っていた。
481柔道少女はおとしごろ27:2009/05/30(土) 00:16:14 ID:+P/IDvjq
だが。
結論からすると、ことは彼の思惑通りに運んでしまった。
やはり、姉も普通に性欲をもった、生身の、年頃の女の子だったのだ。

夜。お風呂からあがった姉は、ドライヤで髪を乾かすと、水玉模様のパジャマ
に着替えて、歯磨きを済ませ、自室のベッドにごろりと横になって、例の記事
を読みはじめた。
もちろん、いきなり最初から、サルのように始めたわけではない。
最初のうち、姉は熱心に記事を読みふけっていた。
秀一はその一部始終を、隠しカメラの映像で、自室にて監視する。
ベッドサイドに仕掛けられた高感度集音マイクが、ご機嫌な姉の呟きを拾って
いく。
『……はあ。やっぱ、かっこいいなあ……杉内さん』
言いながら、姉はだらしなく笑み崩れていた。
部屋のなかだと思って安心しきっているのだ。
さらにあろうことか、しばらくすると姉は、「くーッ!」と奇声をあげながら、
記事を胸に抱いて、ころころと左右に転がりはじめた。
『はあぁッ、かぁっこいいよぅ……♪』
「……ばっかじゃねえの」
思わず悪態が口をついて出る。
とても人には見せられない、目もあてられない姉の惨状に、秀一はイライラと
膝を揺すった。
部屋の外ではゴロゴロと雷鳴が轟いている。
冷静に考えてみれば、こんな日に部屋に篭って、PCの画面で姉を監視してい
る彼のほうがはるかにキモいわけだが、そこは気にしてはいけない。
気にしたら負けである。
気をとりなおして画面をみると、
「ん……?」
いつの間にか、姉の表情が変っていた。
わずかに眉をさげた、甘く、切ないような表情。
みているだけでこみ上げてくるような。
熱っぽい、とろけるような顔つき。
なんだ、この顔……。
姉ちゃん、こんな顔もできるのか……。
生まれて初めてみる、姉の情欲に昂ぶった表情に、秀一の胸が高鳴る。
しかし、その顔は、彼に向けられたものではないのだ。
その事実に思い当たって、彼は胸がはり裂けるかと思う。
姉の手から力なく雑誌がすべり落ちていった。
482柔道少女はおとしごろ28:2009/05/30(土) 00:21:43 ID:+P/IDvjq
『……ん、』
落ちた雑誌を脇にどけると、姉は同じベッドにいた犬のぬいぐるみをぎゅっと
抱き寄せ、その毛玉におずおずと脚をからませていった。
『……あ……、……ん……』
大きなぬいぐるみをおなかのうえにのせて、両脚を胴に絡ませて、顔を埋める。
姉が何を想像しているのか、想いをめぐらせるまでもなかった。
『……ぁ、……杉内……さん……』
止めを刺されて、秀一の歯がギリリ、と軋んだ音をたてる。
今すぐ隣に突入して、この馬鹿げた行為をやめさせたかった。
だが、同時に、秀一は生まれて初めてみる姉の痴態に釘付けになってしまって
いた。
姉の腰がわずかに、ほんのわずかに、ぬいぐるみに擦り付けるように動く。
『あ……っ』
姉の唇から、おさえ切れなかった声が零れる。
「ぐ……お……お……ッ! ……これは、……これは、なんという寝取られゲー
……ッ!?」
PCの画面でカチカチとマウスをクリックし、忙しなく隠しカメラのアングル
を切り替えながら、秀一は怒りに震える。
姉の上にのしかかった犬のぬいぐるみが、どうしても杉内に見えてしまう。
エロゲでは寝取られモノも好んで嗜む秀一だったが、現実世界で味わう痛みは
格別だった。
「……くおおおお……ッ! 杉内めぇ……ッ!!」
理不尽な怒りの声があがる。
声をあげながらも、秀一は姉の痴態に夢中になってしまっていた。
『ん……、……くぅ……』
姉はパジャマ越しに、ボリューム不足の乳房を毛玉に押し付けるようにして。
両脚でしっかりと犬のぬいぐるみを挟みこんで。
ゆっくりと身体を左右に揺すっている。
遠慮がちに小さな声を漏らしながら。
敏感な箇所が擦られるように、ぬいぐるみを使っている。
それはまだぎこちなく、初々しく、不慣れなものだったが――もう見間違いよ
うはなかった。
姉はぬいぐるみオナニーに耽っているのだ。
483柔道少女はおとしごろ29:2009/05/30(土) 00:27:55 ID:+P/IDvjq
そのまま、彼が見守るなか、姉は20分ほども熱い息をこぼしつづけていただ
ろうか。
『は……、ぁ……』
ついに、
ぬいぐるみを脇に降ろすと、姉はもどかしそうにパジャマのズボンを脱ぎ降ろ
していった。
「おおお……ッ」
思わず、感嘆の声が漏れてしまう。
姉は、パジャマと一緒に純白のショーツまで、ふとももの半ば付近に下げてし
まっていた。
大きめのパジャマが裾の短いワンピースのようになって局部を隠しているので、
映像では白い太ももしか見えてこない。
だが、この絶妙のチラリズムが秀一の情欲をさらにかき立てるのだ。
彼は無意識のうちに、己の股間に手を伸ばしていた。
その動きとシンクロするかのように、姉もまた、おずおずと、己の股間に両手
を差し伸べていく。
『あ……ッ、ん……ッ!』
ひときわ高い声があがる。
姉の指先が自らの股間を撫でるたびに、細身の裸身がピクン、ピクン、と小刻
みに震えていった。
小さなお尻が切なそうにふるふると揺れる。
映像では、姉はぬいぐるみの方を向いて横向きになってしまっているため、指
の動きはよくわからない。
それでも、ここまでくればもう決定的だった。
この場面を写真にして脅せば、姉はもうグウの音も出ないに違いない。
「ふっふっふっ……」
姉のオナニーをオカズに忙しく自慰に耽りながら、秀一は間近に迫った栄光の
未来を夢見て、いつまでも不気味に笑い続けた。
484 ◆veyMdjA2J6 :2009/05/30(土) 00:37:10 ID:+P/IDvjq
>>467
このSSの中断前のタイトルが『姉とデブ』だったのです
投下してたスレごと落ちてしまいました。。

>>469
改めて数えなおしてみると36文字で改行してました(・ω・;)数え間違えてた
別に何文字で区切ってもいいのですが、文脈で切るより文字数で切る方が個人的に
好みなので、この方法を愛用してます。長所短所ありますけどね。
485名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 00:55:25 ID:0PsitV2Y
GJ!
次はいつ頃になりそう?
早く続き読みたい
486名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 20:36:51 ID:DLoTZ18Z
476 柔道少女はおとしごろ22 sage New! 2009/05/29(金) 23:39:27 ID:w1S87ofW
結局。それから丸三日間、姉は口を聞いてくれなかった。四日目の朝。ようやく会話
のキャッチボールに応じてくれた姉とふたりきりの食卓につきながら、秀一は脳内で
反省会を開いていた。(まったく、オレとしたことが……)あの日はつい興奮して、見境
をなくしてしまった。危うく計画が根本から破綻しかねないところだったのである。も
っと、慎重にいかなければ。(現実はハードモード。リセットボタンは押せないんだか
ら……)姉の作ったハムエッグをもそもそと食べながら、秀一はこっそりと姉の様子を
窺う。ようやく口を聞いてくれるようになったとはいえ、今朝の姉はまだまだ不機嫌そ
うで、秀一の方など見向きもせずに、自作の朝食をぱくぱくとハイペースでおなかに
収めていた。たまに目が合っても、「……なに見てるのよ?」「い、いや、別に……」「
……フン」と、取り付く島もない様子なのである。それでも、まだ、まともなご飯を出し
てくれるようになっただけでも、昨日までよりはマシといえるだろう。昨夜までの秀一
は、好物のポテチもコーラも全部取り上げられて、毎日みそ汁用のにぼし3匹だけ
が皿に出されるという極貧の生活だったのだ。それでも、彼がしでかしたことの大き
さに比べれば、ずいぶんと甘い沙汰といわざるをえない。なんといっても、彼は姉を
押し倒してレイプしようとしたのだ。普通なら、家を追い出されても文句は言えないと
ころだ。(ま、姉ちゃんが人に甘いのは、今に始まったことじゃないけどな)彼の姉は、
自分にはそこそこ厳しいくせに、他人には砂糖菓子よりも甘い人間なのである。今
までの経験からすると、今日の午後にはもう、いつも通りに接してくれるようになる
はずだった。(……そして、その甘さが命取りになるんだ)まったく反省の色をみせず
、秀一は内心でニヤリと笑った。彼は姉の奴隷化をこれっぽっちも諦めていなかっ
たのだ。水面下では、今も、計画がゆっくりと進行中なのである。
487 ◆veyMdjA2J6 :2009/05/30(土) 21:46:53 ID:+P/IDvjq
>>485
GJありがとうございます
また一週間ほどで投下できると思います
488名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 06:02:32 ID:0lYOz7l8
前回とは微妙に変えているんですね
面白い作品なので、今度は完結してください
期待してます
489名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 10:36:22 ID:qUQ5hxA2
現在、長期にわたって全規制の影響を受けている職人の皆様。
ただいま、こちらのスレ(したらば・エロパロ避難所)に置いて代理投下の以来が行えます。

書き込み代行スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/2964/1060777955/

投下して欲しいスレの名前とアドレスを張り、その後、作品を書き込めば有志のかたがそのスレに作者の代理として投下いたします。
(数日ほど、時間が空くことがあります。できれば、こちらに書き込める方、積極的に代理投下のチェックをお願いします)

490名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 14:06:19 ID:6O+CYc1Z
定期あげ
491名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 14:49:18 ID:DlYG/8Ci
というわけで首輪をつけられ、ペットのような扱いを受けた

   完
492名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 02:38:11 ID:GEwsvMXb
>>491
まさかの一行SS
493名無しさん@ピンキー:2009/06/09(火) 21:04:20 ID:Vx2Ys52K
なんだかんだあったけど、今はご主人様に飼われて幸せです。

 2部 完
494名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 22:04:30 ID:x66COuS3
勝った!

 第三部 完
495名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 07:54:56 ID:0yk3wVMP
明日は、貴方自身にこのようなことが起こるかもしれませんよ……

第四部 完
496名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 10:08:36 ID:kVzjt93T
ちくしょう・・・・・・

第五部 完
497名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 10:39:01 ID:j7q8gn5q
でも感じちゃう・・・・!

第六部 感
498名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 01:17:57 ID:3qWf54sk
世界が一巡した
499名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 20:33:38 ID:tvI4aVVO
馬レースが開始された
と思ったら死体探しが始まった
500名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 22:45:09 ID:HERkhfCd
こうして私はご主人様の元で飼われるようになったのです。

外伝
501名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 14:24:45 ID:QA/UtrRb
と言う夢を見まs(ry
502名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 06:26:55 ID:LELjapmK
で、このスレは放棄します
503名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 06:16:53 ID:CzuvpX0W
1週間は早いな
504犬の生活:2009/06/20(土) 23:24:49 ID:PmVqXEi7
楽しそうなところに割り込むのも何ですが、ちょっと書いたので投下。

ファンタジーっぽい設定。スカ要素強め。
長めの話なので、何回かに分割します。
これらが嫌いな人はタイトルで回避ください。

なお、初回はエロ少な目。犬扱いは次回からです。



 新月間近の細い月が、頼りなく地上を照らしている。
 そのか細い光すら届かない森の中で、20人近い男たちが肩を並べ、時を待っていた。
 善良な人々であればそろそろ明かりを落とし、明日に備えて寝床に入るであろう時間であるが、
男たちは不揃いの得物を手にし、不敵な笑みを浮べている。どうやら、まだ一仕事するつもりでいるらしい。
 中央に焚かれる炎が照らす横顔には、一つとして眠気を浮べているものが無い。
「遅くないか?」
「・・・・・いや、こんなものだろう」
 男たちの中心に座る、まだ若い男が、それよりも更に若い、恐らくは20をすぎて間も無いであろう男に声を投げた。
 内心の不安を形にしたその声を受けながらも、男は表情をまるで崩さず、落ち着き払っている。
 その声に心強さを覚えたのだろう。問いかけた男も落ち着きを取り戻し、重々しく腕を組んで地面に座り込んだ。
「のんびりと座っている暇はなさそうだぞ、アズ」
「ん・・・、来たか」
 アズと呼ばれた男が座って程なく、一つの人影が闇の中を駆けて来た。
 夜目が効くのか、明かりに乏しい森の中だというのに、松明すら持たずに走っている。
 男は一団の中に走りこみ、並んで座る二人の前に膝を突くと、年上の男を見上げて薄く笑った。
「客は全員出て行きました。残っているのはあの家族と使用人だけです」
「よし。予定通りだな、クルツ」
「・・・行こうか」
 アズの声に、クルツと呼ばれた若者が頷いた。松明に火を移し、焚き火に土を被せて炎を収める。
 暗い森の中で唯一となる光源を手にした男は、周りに控えている男たちの先頭に立って歩き始めた。
「・・・・・」
 森を抜け、開けた草原へと出た男たちは、無言で一つの方向へ目を向けた。
 小高い丘の上に立つ、壮麗な館。
 普通に暮らしている者たちであれば、一生働いたとしても手に入れることなど出来ないであろうその館は、
一人の金持ちにとっては、いくつかある別荘の一つでしかない。
 何を思うのか、松明を踏み消したクルツは、星明かりに浮かぶその館を無言で睨みつけていた。
「行くぞ」
「おう」
 アズの声に、男たちが声を揃えた。アズとクルツとが先頭となって走り出し、それに一団の男たちが続く。
 程なくして館の前に取り付いた男たちは、重たく閉ざされている正門を乗り越え、館の玄関へと向かった。
 当然のごとく、玄関は鍵が掛けられていたが、それを理由に訪問を延期するほど躾の良い男たちではない。
 一人が慣れた手つきで鍵穴を探ったかと思うと、しっかりと鍵が掛けられていたはずの扉がゆっくりと開き、
男たちをホールへと招きいれた。
「役割は決めたとおりだ。派手にやれ!」
「うおおおおっ!!」
 クルツの言葉を切っ掛けに、男たちが一斉に雄叫びを上げて駆け出した。
 客を招いてのパーティーが終わり、ようやくに喧騒から開放されたばかりの館の中が、それまでとは全く異質の、
気品の欠片すらない粗野な声で満たされる。
 食堂で後片付けをしていたメイドが驚いたのだろう。
 食堂の中からは食器が割れ砕ける音が響き、同時に甲高い悲鳴も聞こえてくる。
 少し遅れて二階からも悲鳴が伝わり、暴れまわる男たちが扉を蹴破る乱暴な音が耳を叩いた。

505犬の生活:2009/06/20(土) 23:26:51 ID:PmVqXEi7
「な、なにをするんだ。金は・・・金なら全部やるから、乱暴は止めてくれ」
「ほう・・・。随分と気前のいいことだな」
 二人の男に挟まれて運ばれてきた中年男が、左右に向けた言葉を受け、クルツが皮肉を表情に浮べた。
 同じ顔のまま中年男の後ろ、遅れて連れて来られた二人の女性をも見やる。
 恐らくは男の妻と、その娘だろう。
 昔日の美貌を引きずる中年女性と、二十前の気の強そうな顔立ちをした女が、乱暴に床に突き倒されて震えている。
 若い女性はその整った顔に怒りを浮かべ、長い茶髪を揺らして抗議の声を上げた。
 どうも、恐れを知らない性格をしているらしい。
「な、なによ、あなた。何をするつもりなのよ?!」
「ほう、あいも変わらず気が強いな。あれからもずっと、我がまま放題で生きてきたんだろうな」
「・・・何を言ってるの? あなたみたいな人に知り合いはいないわよ」
「リアンお嬢さんが覚えているとは思ってないさ。だが、グーディ。あんたは覚えていないか?」
「な、何をだ?」
「8年前に雇っていた、庭師の事だ」
「8年前・・・・。ま、まさ・・・か・・」
「ほう、さすがに覚えていたようだな」
 満足げに笑い、クルツは腰に下げていた剣を引き抜いた。片手でぶら下げ、鋭い視線で中年男の脅えた顔を射抜く。
「庭の花を荒らす我侭娘に注意をしたばっかりに、親父は泥棒の汚名を着せられて牢で首を吊った。
 それから、俺たちがどんな目にあったと思う?」
「し、しかし、あの時は判らなかったんだ。本当に盗んだとばかり思っていたんだ」
「少し調べれば判った筈だ。お前が娘の言葉を鵜呑みにしたせいで、俺たちは街を追い出された。行く当てもないままな」
「う・・・、だ、だが・・・」
「僅かな蓄えなど、すぐに尽きた。家も食いもんも無く、ミナは寒さに震えながら死んでいった。
お袋も、後を追うように死んだよ」
 かわいがっていた幼い妹の、最後の姿が思い浮かんだのだろう。
 クルツの瞳が僅かに潤み、それを打ち消すかのように激しく首を振る。
 再び冷たい笑みを貼り付けたクルツは、細かく震える手で体を支えている、中年男へと視線を戻した。
「そう脅えんでもいいさ。何しろ、過ぎたことだからな。金だけ貰えば、俺は忘れるよ」
「そ、そうか、そうしてくれるか」
 その言葉に、それまで震えていたグーディが喜色を浮べた。
 クルツは口の端に酷薄な笑みを浮かべ、卑屈な中年男を冷たく見下ろす。
「だが、親父は恐らくまだ怨んでいるだろうからな。悪いが、直接謝ってきてくれ」
「な・・、それは・・・どういう・・・ぐっ!!」
「ひっ! い、いやあああっ!!」
 問い返す声の主を、クルツは無造作に貫いた。剣で喉を刺しぬかれ、グーディーは目を見開いたまま固まる。
 商人としては強引で厚顔な男だったが、人間としては、喉を貫かれても生きているほどに厚かましくはなかったようだ。
 クルツが剣を揺すり、ゆっくり引き抜くと、力を失った体はそのまま後ろに倒れ、豪奢な絨毯の上に血溜りを広げた。
 目の前での惨劇に恐慌をきたしたのか、まだ命を保っている母娘が甲高い悲鳴を上げ、無様な姿で後ずさっていく。
 クルツは表情を変えずに血塗られた剣先を中年女性に向け、緩やかに一歩足を進めた。
506犬の生活:2009/06/20(土) 23:29:03 ID:PmVqXEi7
「あいつも一人では寂しいだろうよ。長い間連れ添ってたんだ。付き合ってやりな」
「い、いやっ! たすけ・・・ぎゃううっ!」
 命乞いの言葉に耳を貸さず、クルツは紅に染まった剣を振るった。
 夫の命を奪った剣は、その直後に妻の命を奪い、その身に纏う血を濃くしている。
 そんな剣を下げた男に見据えられ、落ち着いていられる女はそう多くないだろう。
 リアンはそんな例外ではないらしく、歯を鳴らしながら瞳を落ち着き無く揺らしている。
 どうやら失禁したらしい。へたり込んでいる女性の周囲の絨毯が、その尻を中心に色を変えている。
「さて・・・・・」
 剣を彩る血を振り払い、クルツは残虐な薄笑いを浮べてリアンを見やった。
 目の前で父と母とを殺され、今まさに自分の命も奪われようという状況に、わがままに育てられたお嬢様も、
いままで使ったことが無い媚びた笑みを浮べていた。
「お、お願い・・・・殺さないで。お願い・・・助けて」
「ほう、お嬢様は命が惜しいか」
「う、うん。お願い、何でもするから、お願い・・命は・・・命だけは助けて」
「・・・・・・いいだろう、助けてやるさ」
(命だけはな)
 心の中でそう付け加えながら、クルツは下げ持っていた剣を鞘に収めた。
 当面の危機から開放され、床の上で呆けている女を見下ろし、その背後で様子を伺っていた男達に目を向ける。
 言葉に出されずとも、その意図は明らかだったのだろう。
 男たちは床に転がる二つの死体を引きずって隣の部屋に放り込み、リアンを取り囲む位置に戻ってきた。
 危険を犯して金持ちの家を襲った以上、それなりの楽しみを期待するのは当然の事だろう。
 その楽しみの一つが、これからこの場所で得られる事を、彼らはよく知っていた。
「いいのがいましたぜ。どうですか、こいつらは」
 他の部屋を荒らしていた男たちが、二人のメイドを乱暴に引っ張りながらホールに現れた。
 二人とも二十歳前後だろう。一人はウェーブのかかった金髪を短めに纏め、もう一人は長い黒髪を背中で束ねている。
 どちらもおとなしい性格をしているのか、男たちに引かれて素直に歩き、リアンのように抵抗を見せていない。
 もっとも、そうでなければ、他の使用人達のように、言葉を口に出来ない存在に変えられていただろうが。
 若い女の姿に、財貨を手にした男たちが足早に階段を駆け下りた。
 男たちは一人の例外とて無く返り血を浴びており、部屋の中にはむせるような血の臭いが立ち込めている。
 その臭いは、この館にあって命を保ってる住人が、この場の三人の女性たちだけであると、雄弁に物語っていた。
「揃ったようだし、始めるか」
「そうだな」
 部下たちが揃ったのを確認し、アズがクルツに声を投げた。
 男たちが作る輪の中に入れられ、体を寄り添わせて脅えている二人のメイドと、その前で一人震えているリアンを見やり、
冷たい笑みを浮べる。
「お前たち、名は?」
「・・・ノ、ノーマ」
「ルティス・・・です」
 揃って脅え、口を開けるような状態にはいない。だが、鋭い視線で睨まれて、黙り続ける事はできなかったようだ。
 クルツの目線を先に向けられた金髪のメイドが、震える唇をためらいがちに開いた。
 それに遅れて黒髪の女性が己の名を告げる。
 二人の名を知ったクルツは小さく頷き、冷たい表情のまま顎でリアンを指し示した。
507犬の生活:2009/06/20(土) 23:31:37 ID:PmVqXEi7
「その女を裸に剥け」
「・・・お、お嬢様・・・を・・・?」
「そんな・・・こと・・」
 予想外の命令に、二人のメイドは躊躇い戸惑っている。
 忠誠心からではないと傍目にも判る二人の表情に、クルツが僅かに唇を曲げた。
 同時に、顔を見合わせている二人をリアンの不機嫌な視線が見やり、それに気づいたメイドたちが脅えて体を引く。
 館の中にあって強権を握っていた事は想像に難くないが、それにしてもあまりにも不自然なその態度に、
クルツが眉を寄せ、金髪のメイドに顔を向けた。
 押し入ってきた男に睨まれるよりも、今は無力な女の目のほうが恐ろしいのだろうか。
 ノーマと名乗ったメイドは、クルツの視線を頬に受けながらも、ただ困惑を浮べたままリアンを見つめている。
「何を脅える? こいつはただの無力な女だ。お前たちが何をしようと、逆らう事すらできはしない」
「ほ・・んとう・・・に・・・?」
 相手を上目で見るのが癖になっているらしい。
 人に仕えることを仕事としていたとはいえ、あまりに卑屈なその態度に、苛立ちと同時に憐憫が感じられる。
「カディナを助けてあげて・・・」
 僅かに表情を緩めたクルツが、再び口を開こうとしたとき、それまで発言を躊躇っていた黒髪のメイドが言葉を発した。
 聞き逃しそうなほどにか細い声で、初耳の名を口にされ、周囲の男たちが顔を見合わせる。
 同僚の声に切っ掛けを得たのだろう。ノーマが顔を上げ、クルツとアズの前に進み出た。
「お嬢様の部屋の奥に、もう一人います。どうか、助けてあげてください」
 押し入ってきた男たちに向けて、館のメイドが口にするような言葉ではない。
 繰り返されたその願いに、クルツは再度首をかしげたが、その答えがどこにあるかは判っている。
 勝手な事をしないように男たちに命じ、アズと共に二階へと足を向けた。
「ここか」
 リアンを連れ出した男の案内で、その部屋を訪れたクルツは、やたらと豪奢な部屋の中に足を踏み入れた。
 最大の目的であったリアンの確保を遂げた後、探索より先に連行したために、部屋はそれほど散らかっていない。
 抵抗を見せた痕跡が入り口付近の乱れに残っていたが、それ以外は整ったままになっている。
 クルツは先に立って部屋の奥へと向かい、突き当りの側面に、不自然に取り付けられた扉を見つけた。
「・・・・・」
 無言で扉を押し開いたクルツが、思わず顔を顰めて背後を振り返った。
 すぐ後ろに立っていたアズも同じ事を感じているのだろう。同じ表情で小さく頷き、部屋の中へと進む。
「リ・・・アン・・・様・・・・。お許し・・・くださ・・・・・お・・・ゆるし・・・を・・・・・」
 部屋の奥から、途切れ途切れにかすれた声が聞こえてきた。
 その声を追って向けられた視線が捉えたのは、扉に尻を向けて不自然な体勢を取らされている、小柄な女体だった。
 床に置かれた枷で腰を固定されており、四つん這いに近い姿で、尻を突き出した格好を強いられている。
 おそらくは、まだ少女と形容しても差し支えない年齢なのだろう。
 板に隠されて胸や顔は見えないが、小さなお尻や毛の薄い秘所のありように、それがうかがわれた。
 女性にとって最も大切な場所を隠す布すら与えられず、さらしものにされている少女の尻には、
赤いみみずばれが痛々しく刻まれていた。
 この場所に、この姿で固定されてからどれほどになるのだろうか。
 小さなお尻の下には汚物の塊が転がり、小さくない水溜りが膝を浸して広がっている。
 部屋の扉を開いた瞬間に感じた、異臭の原因を見下ろし、あまりの惨さにクルツが無言で首を振った。
「あの女たちが脅えるのもむりはないな」
「一度や二度ではないだろうしな」
 凄惨な仕置きの現場の有様は、修羅場に慣れた男たちを辟易させるに充分なものだった。
 暫くは互いに無言で視線を交わし、やがてクルツが深いため息とともに言葉を吐き出す。
 同じ気持ちを抱いているのだろう。
 アズも同じ表情で頷き、うわごとのように許しを求めている少女の体を見下ろした。
508犬の生活:2009/06/20(土) 23:35:15 ID:PmVqXEi7
「アズ、シーツを・・・」
「ああ、判った」
 幾度と無く商隊や館を襲い、女たちをモノの様に扱ってきた二人ですら、この少女を蹂躙する気にはなれなかった。
 汚物に塗れていることよりも、あまりに哀れな今の姿に、柄にも無い同情心を呼び起こされてしまったようだ。
 クルツが少女を押さえつけている枷を外している間に、隣室に戻ったアズがシーツをベッドから剥がして持ち込む。
 自分が助けられた事を理解できているだろうか。
 枷から開放された少女は、全裸の体を隠そうともせずに、虚無を見つめながらまだ小声で哀願を繰り返している。
 その痛々しい姿を見るに耐えなかったのだろう。
 アズが表情を歪めながらシーツを差し出し、クルツが少女の体を包んだ。
「・・・連れて行っていいものかな?」
「連れて行くより仕方ないだろう」
 この少女の心が壊れているのであれば、リアンの前に連れ出したところで、これ以上悪くなる事は無い。
 単に錯乱しているだけであるならば、自分をあの惨状から開放する権限を有している相手を前にすれば、
自分を取り戻す事だろう。
 そのどちらであるにしても、少女をリアンの前に連れ出して不都合はない。
 そして二人のメイドたちにこの少女を解放したと知らせるには、その場に連れて行くのが一番手っ取り早い。
「恐らく、ちょっと混乱しているだけだろう。メイドたちがなんとかするんじゃないか?」
「そうだな・・・」
 他になにか考えがあるわけでもない。アズはその言葉に頷き、歩き始めた。
 クルツは怪しい匂いを漂わせている少女を支え、その後を追っていく。
「カディナ!?」
 クルツの腕の中に収まった小柄な体を見出したルティスが、驚愕を浮べて立ち上がった。
 さっきまでの大人しさが信じられない機敏さでカディナに駆け寄り、光を失っている瞳を覗き込む。
「カディナ! カディナ! しっかりして! 判る?! お姉ちゃんだよ! カディナッ!」
「・・・お・・・姉・・ちゃん・・・?」
 聞き慣れた声に、深く潜っていた心が浮かび上がってきたのだろうか。
 ルティスが少女の頭を抱き、名を繰り返すうちに、カディナの瞳に生気が蘇ってきた。
 まだぼんやりとしているが、意思を持った声で問い返し、自分を抱きしめている姉を見やる。
「お姉ちゃん・・・、私・・・どうして・・・?」
 自分が置かれている状況が飲み込めないのだろう。
 周囲に群がっている見知らぬ男たちと、自分を支えているやはり知らない男。
 それらを不思議そうに眺め渡していたカディナの目が、男たちの輪の中で震えている女主人を見つけて止まる。
 体に刻まれた恐怖が無条件に反応しているのだろう。シーツを通じて、カディナの震えがクルツの手に伝わる。
「お姉ちゃん・・・」
「ごめんね、カディナ。これからどうなるか、お姉ちゃんにも判らないの」
 妹が向けてきた不安げな視線を受け止めた姉が返したのは、明確な解答ではなく、ほとんど同じ心情だった。
 暴虐な主を捕らえ、嬲ろうとした男の姿に、リアンに対する確実な怨恨を感じて縋ったのはいいが、
落ち着いて考えれば、この男たちには、自分たちを優遇するべき理由は何一つ無い。
 リアンからの開放が、そのまま男たちへの隷属へと変わるだけでないかもしれず、
しかもその可能性が一番高いとあっては、ルティスとしても、あまり楽天的な未来図を妹に語ることはできなかった。
 だが、そんな暗い状況にあっても、一つだけ、ルティスの心を晴らしてくれる要素があった。
 今まで自分たちを弄んできた女が、自分たちよりも更に酷い目にあわされるであろうという予測。
 鞭打たれ、這い蹲って許しを請いながら、心の中で繰り返し誓った復讐を、この男たちが成してくれるという予感。
 それが果たされるのであれば、男たちに何をされようとも悔いは無い。
 何人に輪姦されることになろうとも、男たちの欲望は、リアンの歪んだ欲求よりは遥かにまともであろうから。
509犬の生活:2009/06/20(土) 23:37:07 ID:PmVqXEi7
「あの・・・・。私たちを・・・どうするつもりですか?」
 覚悟を固めた女性の声に、カディナを預けて腕を組んだクルツが背後を振り向いた。
 無表情に頷くアズに、承諾の意思を読み取り、ゆっくりと顔を戻す。
「悪いが、俺たちは正義の味方じゃない。女に不自由している盗賊の群れだ。覚悟はして貰いたい」
「・・・・・それは、判っています。普通にするだけなら、私も、ノーマも、喜んでお相手します。
 どうせ・・・、守るような純潔は・・・・ないですし」
 さすがに、そんな台詞の中に、妹の名前は入れづらかったのだろう。
 だが、姉とともに見つめてくる少女の視線に、クルツは聞く必要の無い言葉を聞いていた。
「俺たちにとって、若い女は貴重品だ。何人もの相手をしてもらうが、酷い扱いはしない。・・・・・あいつ以外にはな」
 恨みに満ちた視線に射抜かれ、リアンが体を竦めた。
 反対に安堵を浮べたルティスへと視線を戻し、クルツは薄い笑いを浮べる。
「どうやら、お前たちもあの女には恨みがあるようだな。あいつを辱める手伝いをするのに、躊躇いはないだろう?」
「・・・はい」
「お手伝いします・・・・・喜んで」
 人望ではなく、恐怖で他人を従えていた者の末路など、こんなものだろう。
 つい先刻まで、その上に君臨していた女たちにあっさりと裏切られ、リアンが怒りを噛み締める。
 その姿に愉悦を浮べながら、クルツは一人だけ沈黙を保っていた少女から視線を外し、その姉を見やった。
「とりあえず、裸に剥いてやれ。全てはそれからだ」
「はい」
 他人の命令に対しては、そう答えるよう体に染み付いているのだろう。
 二人のメイドは声を揃えて頭を下げ、かつての主の前へと歩み寄った。
「な、なによ! 私に手を掛けたら、どうなるか判ってるの!?」
 怒りと不安と脅えとを混ぜ合わせた瞳で二人を見上げながらも、リアンは虚勢を張ってみせた。
 そうでもしなければ、自分の心が潰れてしまうと知っているのだろうが、漏らした尿で汚した床の上に座っている今、
その姿に威厳はなく、ただ滑稽なだけでしかない。
 かつては脅えながら顔色を伺っていた相手の哀れな姿に、勝ち誇った笑みが自然と浮かぶ。
 二人のメイドは華美な夜具へと手をかけ、高価な薄布を乱雑に引き裂き、リアンの体を隠している布を剥ぎ取っていく。
 少しずつ、憎い相手を追い詰めている今を楽しんでいるのだろう。
 金切り声で悲鳴と抵抗とを口にしているリアンを押さえつけながら、必要以上に手間をかけて服を破く。
「リアン様ともあろう方が、はしたないですね」
「本当、おしっこで張り付いてますよ」
 最後の一枚だけを体に残し、震えながら両手で胸を隠しているリアンの姿に、余裕が生まれてきたらしい。
 ノーマが汚れている下着を揶揄し、ルティスもそれに乗って皮肉を放った。
 誇張ではなく、奴隷のように扱っていたメイドたちに嘲りを投げられ、その自尊心をいたく傷つけられたのだろう。
 リアンは憤然と唇を噛んでいる。
510犬の生活:2009/06/20(土) 23:40:14 ID:PmVqXEi7
「こんなものを付けていてはお体に障りますよ」
「脱がせて差し上げます。足を開いてください」
 笑いを含んだそんな言葉に、諾々と従うことが出来るような女ではない。
 言った方もそれと承知しているらしく、睨みあげてくる視線に怯む心を励ましながら、二人掛かりで足を開かせ、
最後の布をずり落とす。
「くっ・・・ぅう」
 抵抗もむなしく、全裸に剥かれたリアンは、素早く足を体に寄せてその場所を隠した。
 何とか、隠したい場所だけは隠しおおせているが、その姿のままでは、逃げる事はおろか身動きすらままならない。
 相手の動きに対して抵抗を示す以外に道を失った女を見下ろし、久しく黙って成り行きを見ていたクルツが口を開いた。
「せっかく裸になったんだ。その綺麗な体を皆に見せてもらおうか。ノーマ、ルティス、手足を押さえるんだ」
「あ、はい」
 にやにやと、嫌らしい笑いを浮べて見つめる男たちの輪の中で、二人のメイドは、全裸に剥かれた女性の、
手と足とをそれぞれに掴んだ。
 必死に暴れるリアンに苦労をしながらも、それでも何とか、手足を掴んで床に押さえつける。
 やっとその全てが晒された肉体の、均整の取れた美しさに、クルツですら言葉を失った。
 その日の食事に困る事など無く、澄んだ水を好きなだけ浴びることが出来、労働に時間を費やす必要をまるで持たない、
 そんな生活の中で磨き続けた、完璧なまでの女体。
 だがそれが、汚され、貶められるために磨かれたのかと思えば、世の皮肉に苦笑が湧いても来る。
「それだけの体を持っているんだ。当然、そこの穴も立派なものなんだろう? なかなかお目にかかれないだろうからな、
 二人で抱えて、そいつらに見せて回ってくれ」
「はい」
 ひとしきりリアンの肉体を楽しんだクルツが、新たな命令をメイドたちに与えた。
 それまで腕を押さえていたルティスが足元に移動し、ノーマと手分けして左右の足を抱える。
 リアンの背中にそれぞれ手を回し、息を合わせてその体を抱えあげた二人は、手始めにアズとクルツの前へ、
美しい女体の無様な姿を運んだ。
「ははっ、さすがはお嬢さんだな。綺麗な色をしているぞ」
 胡坐をかいている顔の丁度目の前に、曝け出された秘所がある。
 いやがおうにも口を開くその場所の、桜色の肉襞に、アズがわざと大仰に感心して見せた。
 抱えあげられ、下手に動けば落とされてしまうとあって、リアンは大人しく二人の肩に手を回しているが、
アズの言葉に顔を背けながら、その手を細かく震わせている。
「くたびれた女ばっかりを相手にしているから、新鮮で良いな。ほら、お前たちも有難く見せてもらえ」
 アズの言葉に、傍らのクルツが苦笑を浮べている。
 アズが相手にしている女といえば、他の誰でもなく、クルツの妹であるエイリアがいるだけだ。
 まだ若くはあるが、生活のために体を売っていたエイリアは、確かにくたびれた女かもしれない。
 とはいえ、そんな感想は、実の兄を目の前にして、堂々と口にするようなものではないだろう。
 クルツのそんな思いとは関係なく、さらしものとなっているリアンの体は、男たちの前をゆっくりと移動していた。
 欲望にぎらつく目が柔らかな秘所を抉り、興奮に荒れる鼻息が恥毛を揺らす。
 喉の奥から聞こえる唾を飲み込む音、低く下品な笑い声、自分を貶める下品な単語の数々に、リアンは必死に耐えている。
 社交界でもてはやされ、優雅な紳士に優しく包まれるべき自分が、粗野で下品な男たちの前に全てを曝け出すなど、
思っても見なかったことだろう。
 悪い夢だと必死に言い聞かせている声が、二人のメイドたちの耳には聞こえていた。



 今回はここまでです。
 次で本格的に責め始めます。
 明日か明後日の夜までに。
511名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 00:11:24 ID:c0msMrS9
ぐっじょおおおぶ
512名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 02:34:49 ID:wdo7srsF
GJ!!!!!
続き楽しみにしてる
513名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 18:13:56 ID:LAwDW2gC
GJ!
ファンタジー要素が強いということは卑猥なマジックアイテムとか呪術とか出てくるのかな?
514犬の生活:2009/06/21(日) 19:42:21 ID:e1/AR/bk
 続きです。


 屈辱的なお披露目も終わりに近づいた頃、リアンの体は男たちの中にあって一際若い、
まだ少年と呼ぶべき年代の盗賊の前にあった。
 転がっていた裸体を見て、昂ぶった自分を持て余していた少年は、痛いほどに勃起した股間を両手で押さえながら、
目の前に来た女性の股間を覗き込む。
 体を乗り出し、食い入るように凝視しているその姿に、少年がまだ女に慣れていない事が伺われ、
リアンを抱える二人のメイドが微かに頬を緩めた。
 「ア、アズさんっ! 俺、もう我慢できませんっ!!」
 他の男たちに比べて、ずいぶん長くその前に留まっていたが、いつまでもそこに居続ける訳にも行かない。
 二人のメイドは、未練の視線を引きずりながら横に移動し、次の男の前へとリアンを運んだ。
 旺盛な性欲を抑え続けることなど、未経験のやりたいざかりには到底不可能だろう。
 少年は股間を押さえながら立ち上がり、この場を仕切る権限を持つ男に、自分の限界を訴えた。
「仕方ない奴だな。みんな、悪いが最初を譲ってやってくれ」
 アズの言葉に、男たちが口々に了承の声を返した。
 この少年に対し、この場の全員が微笑ましい気持ちを持っているのだろう。
 笑い声の中に、少年を励ます言葉が混ざっている。
「ノーマ、ルティス。クートは初めてらしいんでな、手伝ってやってくれ」
「はい・・・。クートさん、こちらへ」
 もともと、館を訪れる客たちを相手に、こういった行為をさせられていたのだろう。
 リアンを床に下ろしたノーマが、僅かに恥じらいながらも、慣れた様子でクートの服を脱がせた。
 激しくいきり立っている少年のものを、柔らかな掌で優しく包む。
 それだけでも、十分すぎる刺激になっているらしく、クートは眉をしかめて必死に堪え、腰を引いて逃げようとしている。
「一度出しておいたほうがいいですよ。すぐに終わっては、お嬢様に悪いですから」
 少年の腰に手を回し、しなやかな指で竿を撫で回す。
 困惑しながらも全力で堪える、少年の初々しさを微笑で見上げ、ノーマが優しく手を動かした。
 同時に、少年の視線の先で、ルティスがリアンの秘所を押し広げ、淫靡に指を潜らせる。
「うっ・・あっ!」
 体に当たるほどそり立っていたものの先から、白濁した粘液が鋭く噴出した。
 若さに溢れた濃い精の塊は、ゆっくりと空中を移動し、毛足の長い絨毯に落ちる。
 一度放ちはしたものの、まるで勢いを失わない少年を見上げて笑い、ルティスがリアンの両膝を抱えた。
 クートを挑発している間に、既にリアンの体の準備はさせてある。
 顔いっぱいに嫌悪を浮かべ激しく首を振るリアンを、勝ち誇った表情で見つめながら、
二人のメイドは少年の肉棒をリアンの秘所へと近づけていった。
「いっ、いやあああっ!! いやあっ! やめてえええっ!!」
 それまで声も出せずにいたリアンの口から、不意に甲高い絶叫が迸った。
 細い指に導かれたクートの先端は、すでにリアンの秘所に触れ、そこを押し開こうとしている。
 妙齢の女性が放つ拒絶の悲鳴は、一部の紳士たちを押し留める力は持っているかもしれないが、
クートにとっては残酷な征服欲を昂ぶらせるだけのものでしかなかった。
 喉を鳴らして唾を飲み込み、そのまま一息に腰を突き出す。
 柔らかく、暖かな壁に全てを包まれ、恍惚の表情を浮かべている少年の下で、リアンは絶望に両目を見開いていた。


 
515犬の生活:2009/06/21(日) 19:44:25 ID:e1/AR/bk
「おいおい、止まってちゃしかたないだろう!」
「ちゃんと腰を振って、喜ばしてやりな」
「少しは我慢するんだぞ!」
 女性の体に自身を包まれ、目を細めているクートの背中に、周りを囲んでいる男たちの野次が飛んだ。
 馬鹿にしているようでいて、声の中には好意が滲んでいる。
 そんな声に背中を押されて、クートがようやくゆっくりと腰を動かし始めた。
 相手を気遣っているのではなく、自分の暴発を恐れている動きに、周りの男たちが声を揃えて笑い出す。
「ぅ・・・な・・んて・・・なんて・・・こと・・・・・」
 多数の男に体を晒しただけでも耐え難いというのに、粗野な少年に犯され、あまつさえ、その様を笑いものにされている。
 耐え難い屈辱にこぼれた涙が、顔を隠す両手の下から頬を伝った。
 そんな姿を目にしても、この場所にいる誰一人として同情する者は無く、未熟な少年の必死な姿に声援を送っている。
「んぅ!」
 本当ならば触れることすら出来ないような女性を貫いてから、何度腰を動かしただろうか。
 仲間たちの目を気にする余裕も無く、リアンを貪っていたクートが、早くも息を詰めて動きを止めた。
 下賎な子供に体の中を汚され、リアンが嫌悪の声を絞り出す。
 しかしその声に力はなく、この生意気な我侭女が、しだいに諦観に包まれつつある事をクルツに知らせていた。
「後は好きにしろ。ノーマ、ルティス、お前たちも服を脱げよ」
「はい、判っています」
「あまり、乱暴にはしないでください」
 初めから諦めていたのだろう。
 ノーマとルティスは大人しく服を脱ぎ、リアンほどではないにしろ、それなりに恵まれた肉体を男たちの前に捧げた。
 豊かな胸を支えるように腕を組んでいるノーマと、細身の体を恥じるかのように手で隠して立つルティスの姿に、
男たちの間から好色な歓声が上がる。
「カディナ、お前はいい」
 姉たちが裸になったその横に、同じように並びかけていた少女を、クルツの声が制した。
 男たちにしても、成熟した女体が三つも並んでいるのに、わざわざ幼い体を求める必要を感じてはいないらしい。
 あぶれている男たちもクルツの声を耳にすると同時に、使われている女体の空きを求めてそちらのほうへと足を向けた。
「アズ、少し外すぞ」
「ああ、好きにしな」
 部下たちが三つの肉体を蹂躙しているその場所で、アズは少し退屈そうに頬杖を突いていた。
 本拠にあっては、アズは貴重な女性であるエイリアを独占している。
 それ故に、こういった機会にあって部下たちの楽しみを奪うような真似はしない。
 もしかしたら、エイリアが怖いだけなのかもしれないが、やたらと女を独占しようとするよりは余程いい。
 クルツは苦笑を浮べて片手を上げ、まだ怪しい匂いを漂わせている少女を連れて部屋を出た。
「すまんな、先に洗ってやればよかったんだが」
 屋敷の裏手、小さな井戸の前で、クルツはカディナのシーツを剥がした。
 月明かりに幼い体を照らされながら、カディナは無言で立っている。
 その体にくみ上げた井戸水をかけてやりながら、シーツを裂いて作った手拭で細い体を丁寧に拭う。
 そんな盗賊の姿を、カディナは不思議そうに小首をかしげて見ていた。
516犬の生活:2009/06/21(日) 19:46:53 ID:e1/AR/bk
「よし、きれいになったな」
 体を洗い流し、シーツを使って拭き取ると、クルツは自分が付けていたマントを外し、カディナの体を覆った。
 冷徹な男が見せた信じられないほど穏やかな笑顔を、カディナはじっと見上げている。
 クルツは少女に背中を向けてしゃがみ、腰に下げていた革袋に井戸の水を汲みいれた。
 懐から取り出した小袋の中身をその中に移し、きつく口を締めて腰に戻す。
 作業を終えて振り向いた目に、カディナの真っ直ぐな瞳がぶつかった。
 その視線がくすぐったかったのだろう。わざとらしく咳払いをし、表情を消して屋敷の中に戻る。
「お前の部屋はどこだ?」
「あそこ・・・」
 細いが、しっかりとした声で、カディナが一つのドアを指差した。
 クルツは表情を消したまま少女の背中を押し、ドアに向かわせる。
「着替えてこい。あと、必要なものをまとめておけ」
 それだけを口にし、クルツは一人でアズが待つ場所へと向かった。
 カディナが逃げ出す可能性を考えもしたが、行くべき場所を持たない少女が、一人でここを去るとは思われなかった。
 もっとも、仮に逃げられたところで別段困る事は何も無い。
 それよりも、これからしようとする事を、あの少女に見られるほうに抵抗があった。
「さて、もう一度上か・・・」
 カディナと別れたクルツは、乱れている男たちを脇目に一人階段を上り、再度リアンの私室へと向かった。
 無駄に広い部屋を見渡し、壁に掛かる一枚の絵を目にして腕を組む。
 数年前に描かれたものなのだろう。今よりも幾分幼さを感じさせるリアンが、椅子に座って笑っている。
 その背後には、やはり笑顔の父と母がおり、フォーレット家の繁栄と幸福とを形にしたかのような感がある。
 その幸福の為に犠牲を強いられた男は、苦々しい表情でその絵を睨みつけた。
「ふん・・・・」
 恐らくは名のある画家の手によるであろうその肖像画を、クルツは無造作に外した。
 そのまま脇に抱えて部屋を出、階段を下りていく。
 戻ったクルツが目にしたのは、散々に汚されて転がるリアンと、そつなく男たちの相手を続ける二人のメイドの姿だった。
 全員が一通りは満足を得ているらしく、精に汚れて気を失っている女を求めるものは一人もいない。
 ほとんどは裸のままで適当に座って卑猥な言葉を交わし、ノーマやルティスを相手に楽しんでいる男たちも、
クルツが戻ってきたのを見て、最後の精を放って離れた。
「ノーマ、ルティス、その女を起こしてやれ」
 運んできた絵を傍らに置き、クルツが二人のメイドに命じた。
 幾人もの男たちの相手をしたであろうに、それを感じさせない穏やかさで立ち上がり、
全身に精を浴びて転がる女体の前で足を止める。
「リアン様、お目を覚まして下さいませ」
「お休みになられるお時間ではございませんよ」
 言葉だけは丁寧に、しかし乱暴な手つきで、二人のメイドはかつての主の体を引き起こした。
 精に塗れた体に躊躇うことなく手をかけ、細身の引き締まった体を荒く揺する。
 できることなら、ずっと気を失っていたかったことだろうが、強引に現実に引き戻されたリアンは、
か細く呻きながら薄く目を開き、裸のメイドたちを見つけて我に返った。
517犬の生活:2009/06/21(日) 19:49:14 ID:e1/AR/bk
「ひいっ! いやああっ!!」
 既に襲い掛かる男たちは尽きているが、リアンは脅えた悲鳴を上げて体を丸めた。
 つい先ほどの体験が、強い恐怖として植えつけられているのだろう。
 最初の強気はどこへいったのか、背中が小刻みに震えている。
「まだ、終わりじゃないんだよ」
 脅えきっているリアンの背中を、恨みに満ちたクルツの声が容赦なく襲った。
 両手で耳を押さえ、首を振り続けている令嬢を冷ややかに見やりながら、用意してきた肖像画を拾い上げる。
「ずっと、考えていた・・・。この恨みを、どうやって晴らそうか・・・。
 どうすれば、お前に俺たちの苦しみを教えることが出来るか・・・・」
 語りながら、クルツは入り口のドアを大きく開いた。
 初夏の穏やかな夜風が吹き込み、血と精との匂いが篭っていた広間を清めていく。
 緩やかな風に頬を撫でられながら、クルツは肖像画を抱えて石段を降り、豪奢な門へと続く石畳の真ん中にそれを置いた。
「松明を用意しろ。面白い見世物を用意してやる。ここからあの絵までの間を、昼間よりも明るくするんだ」
「あの・・・。倉庫に、ランプがありますけど・・・」
「・・・火を入れて並べておけ」
 ルティスからの予想外の申し出にも冷静に応じ、クルツは部下たちが用意を整えるのを待った。
 倉庫から運び出されたランプに火が点され、等間隔に並べられる。
 そしてその明かりを補うように、松明を持った男たちが間に立ち、昼間のように明るい通路を作り出した。
「女として・・・この上ない屈辱をくれてやる・・・。他人の顔を正視できないほど辱め、
 立ち直れないほどに尊厳を踏みにじってやる」
 怨念が篭った宣誓を突きつけ、クルツは震えている背中に足をかけた。
 そのまま足に力を込め、床の上にうずくまらせる。
 二人のメイドに命令し、リアンの左右に座らせると、動けないよう首を押さえ、反対の手で尻たぶを左右に割り開かせた。
 深窓の令嬢の、人目に触れることなど無かったであろう排泄器官が、クルツの目の前に姿をさらけ、
視線を避けようとするかのように窄まる。
「しっかり押さえておけよ」
 腰に下げていた水袋を外し、懐から小さな、人差し指ほどの太さと長さを持った棒を取り出す。
 棒の表面は磨かれ、中は繰り抜かれて管状になっている。
 その棒を必死に窄められている小さな穴に押し当てると、そのまま強引に、力に任せて押し込んでいく。
「いぎいっ!! いっ! いたいいっ!!」
「我慢しろ。これぐらいの事・・・」
 尻を望まぬ形で貫かれる痛みと屈辱は、他ならぬクルツ自身が知っている。
 だが、そんな事は、クルツが超えてきた苦しみの中では、他の記憶に埋もれてしまう程度のものだ。
 大仰に悲鳴をあげ、もがき苦しむようなものでは決して無い。
「苦しむのはこれからだ。さあ、全部飲み込めよ」
 尻から管を生やした惨めな姿を目にしながらも、クルツはまるで表情を動かさなかった。
 外しておいた革袋の口を細く開き、尻から伸びている管の先を填め込む。
 そして袋の口を強く押さえ、水をたっぷりと含んでいる革袋を、反対の手でゆっくりと握り潰した。
518犬の生活:2009/06/21(日) 19:52:28 ID:e1/AR/bk
「な、なにを・・・ひっ・・い、いや・・・いやああっ! なに!? なに、これえっ!?」
 何をされるのか判らず、不安を浮べていたリアンの顔に、驚愕と嫌悪とが割り込んだ。
 尻に挿された管を通って、冷たい液体が体の中に入り込んできている。
 それは今までに経験した事の無い、信じられないほどの不快感を押し付けてきた。
 体の中を逆流する水の感覚に鳥肌を立て、リアンが床を爪で掻く。
「いっ・・ひあ・・・あうっ・・・あ・・・ひ・・くぅ・・・・う」
 床の上で悶えているリアンの腹が、次第に膨らんでいく。
 時折びくびくと痙攣しながら、苦悶の喘ぎを短く零す女の姿を、二人のメイドは冷たい笑いで見下ろしていた。
 リアンのこれほど惨めな、これほど無力な姿を見ることが出来るなど、思ってもいなかっただろう。
 予想外の僥倖に、これまでに鬱積させてきたものを、一息に吐き出しているようだ。
「抜くぞ。漏らすなよ、お嬢様」
 わざとらしく尊称を用い、クルツがリアンに呼びかけた。
 この男の前で、そしてメイドたちの前で、これ以上無様な姿を晒したくは無いのだろう。
 全身に薄く汗を滲ませながら、リアンが必死の努力を見せる。
 クルツはその姿に冷笑を返しながら尻に刺さっている管をゆっくりと引いた。
 抜ける瞬間に少しだけ液が飛び出したが、育ちのいいご令嬢はその底力を見せ、内側からの圧力に耐えて見せた。
「立たせろ」
 短い命令に、二人のメイドは素直に従った。
 床に這い蹲って苦しみに耐えているリアンの腕を左右から取り、その体を強引に立ち上がらせる。
 端正な、この上ない調和を見せていた肉体の中にあって、僅かに膨らみを持った腹が滑稽に感じられる。
 それを隠した二本の腕を不機嫌に睨み、クルツが傍らのメイドへと目をやった。
 相手の意図を悟ったのだろう。ノーマが壁際のカーテンに駆け寄り、それを押さえている布紐を外した。
 男の力で背中に回した左右の腕を、その紐を使って縛りつけ、かつての主をより厳しい状況へと追い込んでいく。
 クルツは笑いを浮べてリアンの前に回り、自侭な令嬢の顔を見下した視線で眺め渡した。
 これ以上の責めを逃れたい一心で、リアンが引きつった笑みを浮べて媚を売る。
 だが、ことこの女に関しては、同情する必要も手加減する意思も持たないクルツは、そんな態度を鼻で笑い、
リアンの前にしゃがみ込んだ。
 幾人もの男を迎え入れ、精に塗れた飾り毛の下に、包皮の間から顔を覗かせている小さな突起を探り当て、
親指と人差し指で軽く挟み込む。
「はぅ・ぐ・・・・」
「く・・・く・・・」
 クルツの耳に、リアンの腹が響かせた鳴き声が届いた。
 随分と下ってきているらしく、額に脂汗を滲ませたリアンが溢す、かみ殺した声が心地よく響く。
 思わず込み上げてきた声を、押さえる理由はどこにもない。
 クルツは喉の奥で低く笑い、手首に巻いてあった細い糸を解いた。
 罠を作るときに使う、細いが丈夫なその糸を、リアンの小さな突起に巻きつけ、きつく縛る。
 その先端をルティスに預け、玄関に向かったクルツは、松明を持って立っている男たちに向け、高らかに宣言する。
519犬の生活:2009/06/21(日) 19:56:29 ID:e1/AR/bk
「フォーレット家のお嬢様が、お散歩をなさるそうだ。足元を明るく照らしてやってくれ」
 その言葉に、男たちの間から笑い混じりの返事が投げ返された。
 同時に、糸を預けられたルティスも、自身の役割を悟って妖しい笑みを浮べた。
 余っている分を掌にまきつけると、事態を悟って顔色を変えているリアンの目の前で、軽く掌を引いて見せる。
「ひっ!」
 最も敏感な場所を締め付けている糸を引かれ、リアンは腰から前に一歩踏み出した。
 信じられない程に惨めな、自分たちですら経験した事の無い哀れな姿に、ルティスの目が残虐な光を宿す。
 忍辱の日々を強いられてきた女性に、今、反撃の機会が与えられた。
 何を命ずる必要があるだろうか。
 クルツが腕を組んで沈黙するうちに、薄い笑いを浮べたルティスはゆっくりと、玄関に向かっていた。
 男たちが作る炎の列へと次第に近づき、首を振って拒んでいるリアンを振り向いて笑う。
「さあ、お嬢様。参りましょう」
「い、嫌っ! いやああっ!!」
 裸の惨めな姿を見られるのも、この姿のまま外に引き出されるのも、共に耐えられない恥辱だろう。
 リアンは声を涸らして叫んだが、それは今まで、彼女自身が踏みにじってきたのと同じ声だった。
 かつては声を上げていた側の女性は、以前の主と同じ表情で糸を動かし、足を止めているリアンを前に引き出した。
 自身も裸体を晒すことになるが、いまさらそんなことを気にするつもりは無いらしい。
 糸を引いているルティスだけでなく、ノーマも、裸のままで松明の明かりの中へと姿を見せた。
「はあっはっはっ! いい格好だな、お嬢さんよぉ!」
「くぅー、そそるねぇ! また勃っちまうぜ」
「姉ちゃん、あんまり引っ張るなよ。千切れちまうぞ!」
 腹の痛みから逃れようと引き気味になる腰を、時折無理やり前に引き出される。
 頼りない足取りのリアンが見せる腰の卑猥な動きに、松明を持っている男たちが口々に笑い、囃し立てた。
 普通であれば耐えられないような状況だが、腹に入れられた妖しい液体の為か、激しい腹痛に襲われ始めたリアンに、
それを気にしている余裕はなかった。
 こんな状況で漏らしてしまう事だけは避けようと、必死に尻を窄めては堪えている。
「ひ・・・うぐ・・・・。や・・・・いや・・・、で・・・るぅ・・・」
「あら、こんなところでお漏らしをなさるんですか? はしたないですから、お止めくださいね」
 もともと我慢ということに慣れていないリアンは、用意された通路の半ばで限界を訴え、足を止めた。
 がに股に開かれた足を中途半端に曲げて腰を突き出し、目と口とを大きく開いて虚空を見上げている。
 今にも汚水が噴出すかと見えたその時、リアンの背中に、もう一つの裸体がそっと寄り添った。
 耳元で穏やかに語りかけながら、さり気なく伸ばした指を肛門に当て、そのまま押し込んで栓をする。
「ぎいい! が・・・ぎぐぅ・・・・・」
 形容の難しい絶叫が、リアンの口から放たれた。
 崩れようとする体を、肛門に差し込まれた指と回された腕とに支えられ、かろうじて踏みとどまる。
 体が崩れるのは何とか堪えたが、止められないものもあった。
 立ったままのリアンの股間から細い水流が迸り始め、炎を受けて華やかに輝く。
 気づいたルティスが糸を引き、小便を漏らしている女性の腰を突き出させた。
 あたかもその姿を見せつけるかのような格好になったリアンは、しかし途中で止める事も出来ず、
美しい放物線を描かせながら、人前で溢すべきではないものを垂れ流し続ける。
「いやあああっ! うんち! うんちさせてえっ!! 指抜いてええっ!」
 気持ちを繋いでいた糸が切れたのだろうか。
 優雅な日々を送っていたお嬢様の口から、信じられないほどに下品な言葉が飛び出した。
 一度諦め、排泄の快感に酔う事を期待していたのだろう。
 それを留められ、耐え切れなくなったらしい。
 なんにせよ、いつも優美に振舞い、自分たちを見下していた女が見せる見苦しいほどの錯乱は、
責められ続けてきたメイドたちにとっては、この上ない喜びなのだろう。
 二人は声を揃えてリアンを笑い、後ろ手に縛っていた布紐を解くと、強引に背中を押して四つん這いにさせた。
 糸を引き、尻を押して前に進ませ、クルツが用意していた肖像画の上にその体を移動させる。
520犬の生活:2009/06/21(日) 20:01:04 ID:e1/AR/bk
「いい格好ですね、お嬢様。外で裸になって、四つん這いで、まるで犬ですね」
「外でおしっこをするぐらいだもの。お嬢様、本当は犬なんじゃないの? 今までは人間の振りをしていたけど」
 余程恨みが溜まっているのだろう。
 ルティスとノーマは、リアンを貶めるための言葉をそれぞれに吐き出し、苦悶している女を嘲った。
 二人の言葉を耳にするうちに、何かを思いついたのだろう。
 追いついてきたクルツがリアンの前にしゃがみ込み、髪を掴んで伏せられていた顔を無理やり上げさせた。
「そうか、お嬢様は犬だったか」
「ち・・ちが・・・」
 最後の尊厳にしがみついているのだろう。リアンはその言葉に弱々しく首を振った。
 クルツは邪悪な笑みでリアンを見据え、残酷な言葉を口にする。
「違うのか。なら、我慢しろよ。人間なら、こんなところで糞をもらしたりはしないからな」
「そうですね。犬なら、まあ、仕方ない事ですけど」
 クルツの言葉を受けて、ルティスが笑いを含んだ声を投げた。
 この状況にあれば、相手が何を考えているのか、どんなに想像力に乏しくとも、間違いなく理解される事だろう。
 頭に浮かんだその答えを前に、リアンが最後の自尊心を投げ捨てるまで、ほとんど待つ必要は無かった。
 幾多の視線の中で、半泣きのリアンの顔に媚が浮かび、躊躇っていた唇が言葉を紡ぎ始める。
「わ、私・・・、犬・・・です・・・・。犬なんです。犬なんですうっ!」
「くく・・そうか、犬なのか」
「はっ・・・いい。・・・だ、だから・・・お尻・・・うんち・・させてぇっ!」
「世の中には、珍しいことがあるもんだ。ノーマ、しゃべる犬を見たことがあるか?」
「いえ、ありませんねぇ」
「う・・・わ・・・ん・・・わん・・・わんっ!」
 とことんまで貶めようとするクルツの言葉に、リアンが顔を怒りに染めた。
 だが、それは一瞬で消え、すぐに開き直った鳴き声を上げ始める。
 ここまできて、今更意地を張る気になれなかったのか、意地を張る事ができなかったのか。
 どちらであろうと、そんなことはどうでもいい。
 クルツは満足げに低い笑い声を上げ、リアンが跨いでいる、自身が描かれた肖像画を指差した。
「これが、何の絵かは言うまでもないな?」
「わ、わんっ」
「そうだ、人間だった頃のお前だ。さあ、優雅に暮らしていた自分に決別するがいい。ノーマ、抜いてやれ」
「はい」
「はああっ! ああああはぁああっ!」
 出されるものが自分に掛からないよう、リアンの体を起こさせ、ノーマは差し込んでいた指を抜いた。
 限界を超える欲求を、無理やり押さえ込んでいた栓から逃れたリアンが、すぐさま堪えていたものを吐き出し始める。
 恥ずかしさよりも、悔しさよりも、開放感と快楽とに酔っているようだ。
 幸福だった頃の自分を排泄物で汚しながら、夜空に向けて上げられている叫びの中に、甘い喜びが潜んでいる。
「くすくす・・・、はしたないですねぇ」
「本当。人前で、そんな、ねぇ・・・・」
「お・・・ぅおおぁ・・・・ああ・・・・」
 メイドたちの侮蔑の言葉も、リアンを止める事は出来なかった。
 虚空を見上げ、口を大きく開き、その端から涎を伝わせながら、リアンは尻から汚物を吐き出し続けている。
 地面に置かれた肖像画の、紅いドレスを纏ったリアンの姿が、茶色い小山に隠されていく。
 幸福だった頃の自分を、自身の手で穢し貶めるリアンを、恨みを抱いた三人の男女は、残酷な目でじっと見つめていた。
「う・・・あ・・・ああ・・・。うわああああっ!!」
 突然、リアンが地面に突っ伏し、大声で泣き出した。
 肉体に余裕が出来、自分がしたことを理解してしまったらしい。
 それは、普通の感性を有した女性であれば、耐えられない恥辱であるだろう。
 ましてや、深窓の令嬢として、人並み以上の自尊心を育んできた女性にとっては、
自分の存在の全てを否定されてしまったような、たとえようの無い屈辱であったに違いない。
「これからだ・・・・。もっと、貶めてやる。泣く事も忘れるほどに、苦しめてやる・・・」
 汚れた尻を晒し、自身が吐き出した汚物の上で泣き伏している女の姿を、揺るがぬ恨みを抱いた視線で見やりながら、
クルツが低く呟いた。
 その声の響きが持つ不吉さに、ノーマとルティスが視線を見交わし、まだ若い盗賊の男を呆然と見詰めた。


 今回はここまでです。次は盗賊団の本拠地での責めを。
 水曜日ぐらいまでに何とか。
521名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 04:03:16 ID:n6bTOrTM
がんばてくらさい
522名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 04:57:07 ID:7oNTIFUC
これは期待せざるをえない
続き待ってる!
523名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 06:48:23 ID:QQhte/SX
もしかして、ノールと同じ作者の方ですか?
だとしたら神すぎる
524名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 14:45:02 ID:ZKWrRSM2
だとしなくても神だろう
525犬の生活:2009/06/23(火) 21:35:28 ID:QDqMsh4D
 ノールの作者さんとは別人です。
 私はただの通りすがりですから。
 それはともかく、続きです。


  リアンを始めとし、四人の女性を得たアズたちは、奪った金品と共に自分たちの本拠へと運び込んだ。
 連れ込まれた若い女の姿に、守備に残っていた盗賊たちは歓声を上げ、欲望に満ちた目で歩く女たちを見送った。
 特に男たちの目を引いたのは、一枚の布すら身に纏わず、首に巻かれたロープに引かれて四つん這いで歩く女の姿だった。
 顔も肉体も、四人の中で群を抜いている女のその哀れな姿に、股間を膨らませながら卑猥な言葉を投げつける。
 そんな言葉と視線の暴力の中、リアンは硬く目を瞑り、引かれるままに手足を動かしていた。
「お帰り。アズ、兄貴」
 本拠の奥に作られている、一回り大きな建物。
 といっても、リアンの館とは比べ物にならない、粗末な建物に入ったアズとクルツは、若い女に出迎えられた。
 少しがさつな印象を受けるが、整った顔立ちと引き締まった体つきをしており、日に焼けている事と相まって、
しごく健康的で活発な、田舎の娘といった印象を受ける。
 その呼びかけから、クルツに付いて小屋に入った女性たちにも、その正体は理解された。
 だとすると、随分と凄惨な目に合ってきているはずなのに、屈託の無い笑顔を浮べている姿からはそれが想像できない。
 だが、想像できなくとも、そんな過去が存在していたのは間違いない事実であるようだった。
 ノーマが引く縄に繋がれ、四つん這いで入ってきた女性に向けた、復讐を前にした残虐な微笑がそれを物語っている。
「お久しぶり、リアンお嬢様。・・・・って、言っても、覚えてないよねぇ」
 恨みを抱いたほうは、いつまでも覚えているが、怨まれている側は、それに気づいてすらいないものだ。
 クルツとエイリアにとっては、昨日の事のように思い出される過去も、リアンにとっては記憶に残りもしない、
平凡な日であってもおかしくは無い。
 そんな認識を持っているのだろう。相手が覚えていないことを責めるつもりは無いらしい。
 とはいえ、だからといって、水に流してやるほどおおらかな気持ちには、さすがになれないようだ。
 わざわざ背けている顔の先にしゃがみ込み、脅えた顔を覗きこむ。
「お嬢様にどうやって復讐しようかって、ずっと考えてたんだよ。捕まえる手はずは兄貴が、その後の事はあたしが、
 たっぷり時間をかけて・・・ね」
「う・・・ぁ・・・」
「時間がかかったからね、あたしも色々と考えちゃった。ふふっ、楽しみにしていてね」
 世の中に、これほどに不吉な笑顔があるのかと、傍で見ているノーマですら震えを感じた。
 ましてや、当事者としてそれを投げつけられているリアンの恐怖は、どれほどのものだろうか。
 気おされ、脅えてずり退がるリアンの瞳には、かつての威厳は欠片も無く、家畜のような弱々しさが宿っている。
「それじゃ、ついて来なさい。お嬢様の今日からの居場所を教えてあげる」
「ぐぅぇ!」
 エイリアがリアンを繋ぐ紐を受け取り、それを乱暴に引いた。
 喉を締め付けられて、聞き苦しい声を上げた女性を振り返りもせず、早足で部屋を出て行く。
 繋がれている身としては、それについて行くより他に道は無い。リアンは必死に手足を動かし、遅れまいと進んでいく。
「ここが、お嬢様のための場所だよ」
 引きずられるようにして行き着いた先は、隣に建てられている棟の、廊下の隅だった。
 予め用意しておいたのだろう。木製の手桶と大き目の深皿が置かれ、壁には頑丈そうな金具が打ち付けられている。
 最悪でも、牢に入れられるぐらいだと思っていたのだろう。
 自分の居場所として示された場所の意外さに、リアンは呆然とそこをみつめている。
「この場所に繋がれる意味は、そのうちに判るからね。暫くは、好きにすればいいよ」
 詳しく解説してやるつもりは無いのだろう。
 壁の金具にロープを結びつけたエイリアは、惨めな令嬢を見つめる女性たちに背中を見せ、数歩足を進めた。
 ふと思い出したように振り返り、自分を繋ぐロープを握っているリアンに、笑いを含んだ声を投げつける。
「そうそう、縛ったりはしないけど、あまり勝手はしないほうがいいよ。手も足も、一度切ると生えてこないからね」
「ひっ・・・ぃい・・」
 言葉の意味は、充分すぎるほどに伝わっていた。
 リアンは掴んでいたロープを放り出し、小刻みに首を振りながら手を床に突く。
 充分な効果に満足しているのだろう。
 エイリアは鼻を鳴らしてリアンを見下し、改めて背中を見せて歩き始めた。
526犬の生活:2009/06/23(火) 21:38:06 ID:QDqMsh4D
「普段の生活には、この部屋を使って。あと、お仕事の時には、向こうの部屋を使ってね。
 お風呂とお手洗いは廊下の突き当たり。近くの温泉を引いてるから、お風呂はいつでも使えるよ」
 リアンと別れたエイリアは、ノーマたちを四つのベッドが並べられた大部屋へと連れ込んだ。
 普段はこの部屋で、男たちの相手をする時にはその為の部屋を使うよう指示し、場所を教える。
「四つの部屋があるから、一番手前をノーマ、二番目をルティス、三番目をカディナが使ってね」
「エイリア」
 手際よく話を進めていく妹の声を、不意にクルツが遮った。
 用も無いのに付いてきていたことから、何か言いたい事があると予想していたのだろう。
 エイリアは軽く視線を動かし、表情を消して立っているクルツを見上げた。
「なに?」
「悪いが、カディナは俺が貰う。身の回りの世話をする女が欲しかったところだ」
「ふぅん・・・。まぁ、いいけどね」
 兄が何を考えているのか、長い付き合いからだいたい察しはついている。
 深く追求せず、クルツの言葉に不満ではなく、安堵を浮べている二人の女性に目を戻す。
「で、うちの荒くれどもの相手をしてもらうんだけど、一応の約束っていうのがあるから、それだけ先に説明しとくね」
「約束・・・・?」
「そう。したい奴にしたいだけさせてるとね、統制がとれなくなっちゃうから困るの。それに、あなたたちも大変だしね」
 盗賊団とはいえ、一つの組織として形を保つためには、一定の規則と秩序が欠かせない。
 女をめぐっての不要の争いを避ける必要も、貴重な若い女性を消耗させないための配慮も必要となる。
 そこを踏まえた上で、女性の管理を任されたエイリアが考え出した規則があり、性欲の処理を必要とする男たちは、
それに従うことになっている。
 エイリアはその内容を大まかに説明し、軽く息を吐いて二人を見やった。
「まあ、こんなところね。一日に相手をしてもらうのは、二人増えた訳だから・・・まあ、4人ってところかな。
 前からいる娘たちに、少し楽をさせてあげたいから」
「あの・・・。それなら・・・あたしも・・・・・」
 エイリアの言葉に頷いている二人の横から、控えめな声が投げられた。
 面白そうに見やった目を、カディナが真剣に見上げている。
「カディナには別のお仕事があるでしょ? こっちは、私とノーマに任せなさい」
 小柄な少女の肩に手を置き、ルティスが穏やかに諭した。
 一人だけ特別扱いを受けるのが嫌なのだろう。
 カディナは姉の言葉に首を振り、この場の決定権を有している女性に視線で訴えかける。
「あたしはどっちでもいいんだけどね。兄貴、どうするの?」
「駄目だ」
 短く、しかし決然と言い放ち、クルツがカディナの手を取った。
 見上げてくる少女の必死な、それでいてどこか脅えている青い瞳を覗き込み、無表情のまま口を開く。
「お前たちの処遇は俺が決める。勝手は許さん」
 妥協を許さない強い口調に、他人に隷属する生活を続けてきた少女が逆らえる筈も無い。
 カディナは小さく頷き、クルツに引かれて部屋を出て行った。
527犬の生活:2009/06/23(火) 21:41:08 ID:QDqMsh4D
 裸で廊下に繋がれて過ごすのは、裕福な生活を送ってきた令嬢にとっては、簡単に順応できる状況ではないようだった。
 誰が、いつ通るかも判らない場所で、一枚の布すら与えられずにうずくまっている心細さ。
 誰に、いつ、何をされるか判らないという恐怖。
 そして、これから自分がどうなっていくのかという不安。
 それらに襲われながら、ただ廊下で丸まっている事しか出来ない。
 快適な毎日を、自分が望む刺激に彩って生きてきたリアンにとって、それは耐えがたい苦痛だった。
 それでも、廊下に繋がれて暫くは、心を襲う苦しみとだけ戦っていればよかった。
 その状況に変化が訪れたのは、建物の入り口の方角から、よく通る女性の声が響き渡ってきた後のことだった。
「お待たせっ! 今日は初日だから、顔見せだけだよ。その代わり、廊下に繋いである犬は好きにしていいからねっ!」
 その言葉の中の『犬』という単語が、自分を指しているという事実に気づくのに、想像力は必要なかった。
 置かれた状況に恐れを抱き、逃れようの無い立場で、隠れる場所を探して左右をみやる。
 その間にも、待ちかねていた男たちの乱雑な足音はリアンに迫り、気づけば十数人の男たちに囲まれていた。
「うほぉっ! すっげぇっ!!」
「こんないい女、見たことがねぇよ」
「こ、こいつは、好きにしていいんだろ? 俺、俺は・・・」
「当たり前だろ! 俺だって、もう!」
 一人の男が下を脱ぎ始めたのを契機に、リアンを囲む男たちが一斉に自分を解き放っていた。
 十本を越える男根に取り囲まれ、リアンが悲鳴とともに後じさる。
 一人が逃げる腕を乱暴に掴んで体を引き寄せ、いきり立ったものを顔に無理やり押し付けた。
 口を硬く閉じ、顔を背けたが、昂ぶった男の欲求の前に、深窓の令嬢の抵抗はむなしかった。
 顎と額を押さえられ、臭いのきつい肉棒を強引に押し込まれてしまう。
 端正な顔を醜く歪め、逃げる事が出来ないように頭を強く押さえられ、男のものを噛み切る決心も付けられないまま、
せめてもの抵抗として口の中で舌を逃れさせている。
「う・・えええ・・・ぇ・・」
 頭の方に気を取られているうちに、男たちはリアンの体の背後にも回りこんでいた。
 一番に尻を掴んだ男が、当然の権利であるかのように腰を押し当て、準備が出来ていない柔肉を強引に割り開く。
 一方的に押し付けられた苦痛に呻き、逃げようと前に出たリアンの喉を、硬くいきり立っている男根が強く突いた。
 えずきながらも何とか堪え、整った顔を涙と鼻水に汚しながら短く唸っている。
「おいおい、早くしろよぉ。後が詰まってるんだからよぉ」
「舌を使うんだ、舌を。そんなんじゃ、いつまでたっても終わらねえぞ」
「なんなら、ケツも使ってやろうか? あんまり好きじゃねえんだけどよ」
 口々に勝手な事をいいながら、あぶれた男たちは、リアンの裸体をおかずに自分のものをしごいていた。
 その中の一人が溜まりきった精を吐き出し、白く滑らかな背中を汚す。
 それを合図にしたかのように、周りを囲む男たちが次々に精を放ち、令嬢の全身を穢していった。
 自分でしただけで満足できない男たちは、先に使っている男たちがどこかの穴を空けるのを心待ちにしている。
 たった一人で、それだけの男たちの性欲を受け止めるよう求められた側は、たまったものではない。
 押し付けられる苦痛と嫌悪に包まれながら、何をされているのかも考えられない状態で、されるがままになっている。
 リアンの体が男を満たす努力を見せないことを知った男たちは、それならばと自分勝手に腰を動かし、
強引に自分を昂ぶらせては、それぞれの使っている穴の中へ、白濁した欲望を吐き出していった。
「う・・・ぐ・・・ぅ・・・ぅえ・・・ええ・・・」
 どれほどの時間が過ぎたのだろうか。
 気が付けば、与えられた玩具を奪い合っていた男たちは一人残らず姿を消し、遮るもののない廊下の隅には、
精液に塗れて転がる一人の女性の姿だけが残されていた。
 口に出されたものを強引に飲まされ続けたせいなのだろう。
 込み上げてきた吐き気に堪えきれず戻したのは、男の欲望そのままの、臭い立つ粘液だった。
 散々に抉られていた秘所からも、力を失った肛門からも、同じものはとめどなく溢れ、辺りに独特の異臭を満たしていた。
528犬の生活:2009/06/23(火) 21:43:20 ID:QDqMsh4D
「あーあ、なによ、これぇ。こんなに汚して、どうするつもりよ」
 自分を取り戻す事すら出来ないまま、呆然と転がっていたリアンの耳に、突然若い女性の声が飛び込んできた。
 反射的に顔を上げ、声の主をみやると、そこには二人の女性を引き連れて立つ、エイリアの姿があった。
 かつてリアンに仕えていた二人は、予想以上の惨状に言葉を失っているが、エイリアは嘲りを含んだ薄笑いを浮かべ、
平然とその姿を見下ろしている。
「酷い姿になってるねぇ。まったく、これじゃ臭くてかなわないな」
「・・・・・」
 これほど惨めな自分の姿を、この間までの奴隷たちに見られるほどの屈辱はない。
 リアンは無言で顔を背け、エイリアの声を背中で受け止めた。
 鼻を鳴らしてその姿を見下したエイリアは、リアンの傍らに置かれた木製の桶へと目を移した。
 最初にここに置かれた時のまま、乾いた底板を見せ付けていることを確認し、再び視線をリアンに戻す。
「汚されたら、ちゃんと洗ってもらいなさいよね。言わなくてもやってくれるような、気の利いた奴はいないんだから」
「・・・・・・」
「なによ、何か言いたいの?」
 エイリアの言葉を耳したリアンが、背けていた顔を上げた。
 すがり付いてくる媚びた視線を跳ね返しながら、エイリアは冷たい声で問い返す。
 気おされて、一度は視線を下げたリアンだったが、言わずには居れなかったのだろう。
 再びおずおずと顔を上げ、震える声を唇の間から絞り出した。
「・・・体を・・・・洗わせて・・・・ください・・」
「ん? 体を洗って欲しいの?」
「は、はい・・・。お願い・・・します」
 他人に、このような形で懇願しなくてはならない自分が、悔しくて仕方ないのだろう。
 リアンの瞳から涙がこぼれ、頬を走って床へと落ちた。
 そんな姿を見ながら、エイリアは口元の笑みを大きくし、冷たい言葉を口にする。
「駄目ね」
「・・・な、なんで・・・?」
「おねだりするなら、それなりの芸を見せてもらわないとね。最初に・・・ああ、そういえば、言ってなかったっけ。
 誰かに何かをおねだりするなら、ちゃんと芸をしなさい。それが、ここでの決まりだから」
「げ・・・芸? そんな・・・何を・・・」
「何だっていいよ。何かをして、それで見ているほうが納得すれば、言う事を聞いてくれるから。
 でも、まあ、いきなり何かやれって言われても判んないよね。ノーマ、ルティス、何か見たい芸はある?」
 肩越しに振り返り、背後に並ぶ二人の女性に問いかける。
 いきなりのことに何も浮かばないらしく、二人は揃って首を振った。
 二人の希望を優先するつもりでいたが、それが無いのであれば仕方ない。
 エイリアは空のままの桶を足で動かし、廊下の真ん中に移動させた。
「芸っていうより、躾なんだけどね」
 笑いながらのその言葉に、何をやらされるのかは推測できた。
 廊下の真ん中に置かれた桶を前に、リアンは体を強張らせている。
 追い詰められた表情が愉しくて仕方ないのだろう。
 エイリアは邪な笑みを浮べながら、桶の前にしゃがみ込んだ。
529犬の生活:2009/06/23(火) 21:45:07 ID:QDqMsh4D
「ここでのお手洗いはこれ。おしっこも、うんちも、この中にするの。判るよね?」
「・・・・・・」
「誰がいつ通るかも判らない場所だし、隠れるような壁も無いけど、これがあなたのお手洗い。
 しているところも、出しちゃったものも、みんなに見られるの」
「・・・ひどい・・・・・」
「お嬢様のお言葉とも思えませんね」
 力の無い呟きに、ルティスが厳しい声を投げつけた。
 精液に塗れている女性の前に立ちはだかり、怒りに染まった視線を突きつける。
「私やカディナにした事をお忘れになりましたか? お客様が囲むテーブルの上で、お皿の中にするよう命令されたのは、
 お嬢様だったと思いましたけど」
「ふぅん、そんなことさせてたんだ。他人に命令したぐらいだから、自分は当然できるよねぇ?」
 ルティスの言葉を受けたエイリアが、皮肉を込めて桶を押した。
 許してもらうには、重ねてきた悪行があまりに多すぎる。
 見下ろしてきている三つの顔のどこを探しても、同情や憐憫は欠片も見出すことができなかった。
 だが、いくら追い詰められているとはいっても、出来ることと出来ないことがある。
 リアンは男の欲望に汚れきった体を丸め、迷いを浮かべた瞳で、じっと床の上の木桶を見つめた。
「嫌なら、別に今しなくってもいいけどね。汚れたままで、ずっとそうやってればいいよ」
「お、お風呂は?」
「だから、言ってるでしょ? 何かして欲しかったら、ちゃんと言うことを聞かなきゃ駄目だって」
「・・・・・」
「言っとくけど、今日だけの事じゃないし、私たちに対してだけじゃないからね。
 ご飯が欲しい時も、この桶を替えて欲しいときも、お風呂に入りたいときも、誰かにお願いして、
 芸を見せないといけないんだよ」
「ふふっ、こんな汚れた格好じゃ、誰も近づいてくれませんよね」
「まあ、そう言うことになるかな。簡単に言えばね、餓死したくなかったら、自分から男を誘えってこと。
 男を誘うには綺麗な体でいなきゃならないし、体を洗いたかったら、どんな恥ずかしい格好を見せてでも、
 相手を満足させなきゃいけない。そういう立場にいるんだって事、少しは理解できた?」
「う・・そ・・・、私が・・・そんな・・・・こと・・・」
「まだ判ってないみたいだね。いいや、放っておこう」
「はい」
「そうですね」
 言いたいだけの事を言い、エイリアはあっさりと引き下がった。
 二人の女性を連れて、廊下を曲がってしまう。
 一人廊下に残されたリアンは、汚れた体が放つ異臭の中、呆然と立ち去る背中を見送った。
530犬の生活:2009/06/23(火) 21:47:43 ID:QDqMsh4D
 翌日、朝食を終えたエイリアは、食事を共にしていたノーマ、ルティスと共に、リアンの下を訪れていた。
 あまり寝ることが出来なかったのだろう。
 食事を与えられていない事とも重なって、リアンはずいぶんと憔悴した様子で床に座り込んでいた。
 足音に気づいてはいるだろうが、正面に立っても顔を上げる様子も無く、うつろな瞳で床を眺めている。
「一応、判ってはいるみたいね」
 傍らに置かれている木桶の中に、黄色かかった液体が溜まっている。
 それを確かめて満足したのか、エイリアは喉の奥で短く笑い、廊下の奥へと向かった。
 ノーマとルティスは慌ててそれに続いたが、疲れきったリアンの様子に、それぞれ不安を口にした。
「大丈夫でしょうか?」
「おなかも空いてるでしょうし、水も飲んでないですよね?」
「死なない、死なない。3日は食べなくても大丈夫だし、水はその気になれば、自分のおしっこでも飲むでしょ」
 二人の言葉が、リアンを案じているのではなく、復讐の早すぎる幕切れを懸念していると知っているエイリアは、
ぶっきらぼうに突き放した。
 本当に危ないと思ったら、適当な口実をつけて水や食事を与えるつもりがある。
 だが、エイリアがそう感じるよりも早く、贅沢に慣れたお嬢様の忍耐が底をつくだろう。
「まあ、すぐにあきらめるでしょ。それより、今日からは二人にも働いてもらうから、よろしくね」
「はい、がんばります」
「あ、私も・・・はい」
 ノーマが明るく宣言し、ルティスが遅れて頷いた。
 リアンの呪縛から逃れたことで、本来の性格が表に出始めている。
 奔放さを感じさせるノーマに対し、ルティスはどこか生真面目で、自分を押さえる傾向が感じられる。
 自分のことよりも妹を案じる言動が多く、姉としての責任感が強く現れている。
(私も、ミナが生きてたら、こんな風になったのかな?)
 守らなければならない存在を失ったのは、随分と前の話になる。
 幼い妹と、病弱な母とが相次いで他界した後、エイリアには守るべき人が無くなった。
 兄と二人、その日を生きるために必死になり、いつか復讐を果たすことだけを考えてきた。
 だが、もしも父が濡れ衣を着せられず、あのまま平穏に暮らしていたなら、自分もルティスのように、
ミナのことを思いやるようなやさしい性格になっていたのだろうか。
(ま、いいや。今が変わるわけじゃなし)
 考えてみたところで仕方が無い。
 エイリアは軽く頭を振って現実に立ち返り、二人の女性をそれぞれの部屋へと向かわせた。
 自身はそのまま部屋に居残り、リアンが繋がれた場所が覗ける、廊下側の壁際へと移動する。
 リアンへの復讐が現実味を帯びた日以来、用意は周到に重ねてきた。
 繋ぐ場所も、繋いだ後で監視する準備も、その内の一つだ。
 エイリアは壁にはめ込まれた細い板を一枚ずらし、現れた覗き穴に顔を近づけた。
 小さな穴だが、その役割は十分に果たしている。
 廊下でうずくまるリアンを確認したエイリアは、そろそろ来るはずの男たちを、その状態のまま待つことにした。
(来た来た)
 あらかじめ言い含めておいた三人の男が、猥雑な言葉を交わしながら廊下を進んできた。
 リアンの前で立ち止まり、不快と失望を浮かべて女を見下ろす。
531犬の生活:2009/06/23(火) 21:52:04 ID:QDqMsh4D
「お、おい、どうするよ」
「好きにして良いっていわれても、これじゃ・・なぁ」
「ひでえな、臭くてそんな気になれねぇよ」
「俺、次が3日後だから、それまで我慢するわ」
「そうだな、じきに新しい姉ちゃんとできるのに、こんな汚い女を使うことないだろ」
「なんだよ、わざわざ来たのによぉ・・・。せめて体ぐらい洗っとけよなぁ」
(汚い・・・? 私が・・・・?)
 勝手なことを言い放って男たちが去っていった後、残されたリアンは、突きつけられた暴言を反芻していた。
 これまでの人生の中で、一度として受けたことの無い言葉。
 自分を表現するために使われることなど、決して無いと思っていた形容が、間違い無く自分に向けて使われていた。
 打ちひしがれるリアンに追い討ちをかけるように、更に数人の男が現れ、そして何もすることなく去っていった。
 幾人かはリアンを避けるようにして廊下の向こうに姿を消し、帰りには明らかな嫌悪を浮かべて通っていった。
 誰からも賞賛され、男たちの憧れと、女たちの嫉妬を集めていた自分が、今は誰からも見向きもされず、いや、
むしろ嫌悪の対象としてここにいる。
 その認識は、救いの無い状況に置かれたリアンを、更に追い詰めるに十分なものだった。
(お風呂に入れば・・・・体を洗えれば・・・・・)
 汚れさえ落とせば、この場所を通る全ての男の足を止めさせる自信があった。
 だが、それは、この場所に巣食っている、下劣な盗賊たちに再び体を汚される事を意味している。
 汚されるために体を磨くことに、いったい何の意味があるだろう。
 そんな思いが、リアンをずっと迷わせていた。
 だが、迷っていられる時間は、それほど多く残っていない。
 空腹と、喉の渇きとが、しきりに体を苛んでいる。
 食事を得るにも、水を得るにも、まずは男たちの足を止め、その求めに応じることから始まる。
 そのためには、なによりも最初に、この汚れた体を洗わなければならない。
「・・・・・」
 次にやってきた男に声をかけ、体を洗ってもらおう。
 そう思いきる事は、簡単ではなかったものの、なんとかできた。
 だが、その先、実際に声をかけて哀訴の言葉を口にすることは、どうしてもできなかった。
 決意の後に、何組もの男たちが姿を見せ、そして誰もが、自分を求めないまま去っていった。
 その男たちの背中を、喉にまで上ってきた声を口に出せないまま見送ったリアンは、自身の自尊心に恨み言を呟きながら、
汚れた体をゆっくりと動かした。
「・・・・・・」
 それほど長くない廊下の左右を伺い、人のけはいが感じられないのを確かめたリアンは、屈辱に唇を噛みながら、
既に3分の1程まで汚水が溜まっている木桶をにらみつけた。
 少しの間躊躇っていたが、いつ誰が来るか判らない状況に、さっさと済ましてしまおうと心を固めたのだろう。
 桶に向かって足を進め、跨いで腰を落としていく。
(ふふふっ、これを見逃す手はないね)
 リアンを打ちのめす、絶好の契機を前にして、それに目をつぶる理由はない。
 エイリアは足音を殺して廊下に出、さりげなく角から姿を現した。
 それほど長い廊下ではない。
 角を曲がって前を見れば、廊下の真中で用を足そうとしているリアンの姿が、嫌でも視界に入ってくる。




 半端ですが、今回はここまでです。
 続きは明日にでも。
532名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 16:52:50 ID:e6ammxNX
みごとなお膳立て(;´Д`)ハァハァ
今後盗賊たちがお嬢様への芸のリクエストでどんな変態紳士っぷりを発揮してくれるのかwktk
個人的にはアナル視姦フェチの盗賊とかw
533名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 17:14:32 ID:a9uqyM2B
> ノールの作者さんとは別人です。
> 私はただの通りすがりですから。

それは失礼しました。

しかし、神すぎる。
なんでこのスレにはこんなに神が多いんだ。
534名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 17:31:34 ID:BYjY7q5E
>>531
GJ! じっくり段階踏んでいってるのがたまらない。
535犬の生活:2009/06/24(水) 23:04:41 ID:Xhae8TxB
 なんですか、褒められ慣れていないので緊張しますね。
 それはさておき、続きです。


「あっ!」
「あら、遠慮しなくていいのに」
 エイリアの姿を認めたリアンが、驚きを浮かべて腰を浮かした。
 まだ始めてはいなかったらしく、それで周囲を汚すことは無かったが、バツの悪さは隠しようも無い。
 恥ずかしいのか、悔しいのか、顔を朱に染めて目を逸らすリアンに向けて、エイリアは穏やかに声をかけた。
 クスクスと意地悪く笑いながら、たった今離れたばかりの木桶をつま先で押しやり、リアンの前に移動させる。
「この桶を使うんでしょ? 見ててあげるから、もう一度跨ぎなさいよ」
「そ・・・そんなこと・・・しない」
 挑発に釣られて反駁してきたが、その口調の弱さがリアンの気持ちを表していた。
 逃げ場を失い、堕ちる寸前にまで来ている。
 その手応えを感じながら、エイリアはわざと意地悪く、回りくどく責めていく。
「そう、名家のお嬢様ともなると、おしっこもうんちもしないって訳ね」
「・・・・・」
 意識して的を外したその言葉に、リアンが返答に窮した。
 かつてのリアンであったなら、きっぱりと肯定していたかもしれないが、既に汚物を溜めている桶の傍らにあっては、
そんな言葉は笑いものにしかならない。
 かといって、その言葉を否定するのは、心の底に残っている、わずかばかりの自尊心が許さない。
 リアンの葛藤を理解してやる必要を持たないエイリアは、一見穏やかな笑顔を浮かべ、床の上の木桶に手を伸ばした。
 取っ手代わりの縄を掴み、黄色い水を揺らしながら持ち上げる。
「それじゃ、こんなものは必要ないね。邪魔だから、片付けておくわ」
「あ・・・」
 それが無くなってしまう意味を、直感で理解したのだろう。
 持ち上げられた桶を目で追いながら、リアンが縋るような声を上げた。
 自分でも後悔しただろうが、もう間に合わない。
 いたぶることを楽しんでいるのが明らかな、嗜虐的な笑顔が振り返り、桶を目の前に戻す。
 異臭を放つその桶を、リアンは唇を噛み締めながらじっと見つめた。
「これが必要なの?」
「う・・・うん・・」
「どうして? お嬢様はおしっこなんかしないんでしょ? まして、うんちなんて、ねぇ」
「する・・・の。本当は・・・」
「ふぅん。それで、これが必要だってことは、ここにする気になったんだよね?」
「・・・・・」
 黙ったまま、リアンは小さく頷いた。その諦観に彩られた横顔を見ながら、エイリアは桶の前にしゃがみこむ。
「口だけじゃ信用できないね。本当にこれが必要なら、使ってるところを見せてもらわないと」
「・・・・・」
 絶対の劣位に逆らうことを諦めたのか、本気で桶を奪われることを恐れたのか、それとも我慢の限界を迎えていたのか。
 何にしても、リアンは無言で桶を跨ぎ、突き刺さる視線を感じながらも腰を下ろしていった。
 高さを持った桶を跨いでいるために、腰を完全に落とすことはできず、膝で手を支えながら、中途半端な高さで固まる。
536犬の生活:2009/06/24(水) 23:07:03 ID:Xhae8TxB
「く・・・」
 屈辱に噛み締めた唇の間から、小さく、短く、声が零れた。
 同時に、桶の上で震えていた尻から、細く頼りなく、薄黄色の液体が流れ落ち始める。
 既にコツはつかんでいるらしく、不自然な姿勢でしているにもかかわらず、こぼすことなく用を足していく。
 弱々しく流れ出るおしっこは、桶の中に溜まっていた水を跳ね上げ、はしたない音を上げている。
 自分が立てている音を聞かれ、見られることなど無い筈の姿を見つめられ、耐え切れずに両手で顔を隠す。
 エイリアはそれを咎めはせず、頬杖をついてリアンの放尿姿を堪能している。
「はい、よく出来ました。リアンお嬢様にはこの手洗いが必要だって、よく判ったよ」
「う・・・」
「ちゃんと言うことをきけた事だし、約束通り、ご褒美を上げる。何が良いかな。お風呂? お水? ご飯?」
 あからさまな揶揄に唇を噛み締めたリアンが、続いた言葉を耳にした途端、思わず顔を上げてエイリアを見つめていた。
 余程意外だったのだろう。完全に虚を突かれたと、表情が語っている。
 だが、その申し出を受けない理由などどこを探しても見つからない。
 現状から、どれもすぐに欲しい3択を前に、リアンは必死で答えを探した。
「そうだ、このままうんちもできたら、三つともあげるよ?」
 思いつきでの提案に、リアンが思わず迷いを浮かべた。
 だが、それは一瞬で消え、誘惑に揺らぐ気持ちを振り払うかのように激しく、何度も首を左右に振る。
 恥と誇りとを捨て去ることを、僅かにでも考えた自分に腹が立ったのだろう。
 押さえられない怒りが顔に浮かんでいる。
「それじゃ、一つだけだね。何がいいの?」
「・・・お風呂」
 迷った末に選んだのは、食事ではなく、入浴だった。
 汚れさえ落としておけば、通りかかる男たち全ての足を止めさせる自信がある。
 そして、業腹ではあるが、少し体を開いて見せれば、食事の一つくらいは簡単に手に入れることができるだろう。
 そんな甘い計算が透けて見えたが、エイリアは何も言わずにロープをはずし、自分の手に巻き取った。
「お風呂はそっち。角を折れた突き当たりにあるからね」
「判った・・・ぐぅえっ!」
 場所を教えられ、風呂場に向かおうとして立ち上がりかけたリアンが、突然聞き苦しい悲鳴を上げて床に転がった。
 その姿を、首につながる紐を思いきり引っ張った張本人が冷酷に見下ろし、問い詰めてくる視線に口の端を上げる。
「犬は四足で歩くものだよ」
「犬・・・? 私は・・・」
「犬でしょ?」
「・・・・・」
 愉悦に満ちた歪んだ笑みに、自分の置かれた立場が思い出された。
 言葉を失い情けなくうなだれたリアンを見下ろし、エイリアは手にした縄を軽く引く。
 促されているのだと知ったリアンは、絶望に包まれながら体を動かし、ゆっくりと両手を床につけた。
「言葉が通じないと不便だから、しゃべるのは大目に見てあげる。だけど、それ以外はちゃんと犬らしくするようにね」
「・・・・・」
「返事は?」
「・・・はい」
「返事は『わん』でいいよ。それで通じるんだから」
「わ・・・ん・・・・」
 涙声で細く鳴き、リアンは引かれるままに手足を動かした。
 俯きながら歩くリアンの後には、途切れ途切れに涙の跡が残っている。
 下からの小さな嗚咽を心地よく聞きながら、エイリアはわざとゆっくり歩き、優越感に満たされていく今を楽しんでいた。
537犬の生活:2009/06/24(水) 23:09:25 ID:Xhae8TxB
 浴室で心行くまで弄び、浴びていた精の全てを洗い流したエイリアは、リアンを廊下に残して姿を消した。
 嬲られ、言葉で責められながらも、誰かが傍にいてくれる時間は心強いものだった。
 再び廊下につながれ、一人だけで残されてしまうと、心細さが強く全身に染みてくる。
「あら、どうしたの?」
 一人の不安に涙をこぼしたリアンの前に、姿を消していたエイリアが現れた。
 思わず喜びを浮かべて上げられた顔の前に、左右に控える二人の女性の姿が映る。
 それぞれに、消すことの出来ない恨みを抱えた女性たちは、落ちぶれ果てたかつての主を、侮蔑と嘲笑とで貫いた。
「お腹が空いて・・・」
 つい数日前まで隷属させていた女性たちを前に、心が弱っている姿を見せたくはなかったのだろう。
 リアンは涙の理由を空腹に押し付けた。
 全てを知っているのか、それともどうでもいいと割り切っているのか。
 エイリアは鷹揚に頷き、背後の二人を振りかえった。
「ノーマ、ルティス、用意できてる?」
「はい」
「この通りです」
 エイリアの言葉に、ノーマとルティスが、それぞれ手に持っていた水差しとパンの入った籠を差し出して見せた。
 咄嗟の嘘ではあったが、それが事実に基づいた欲求だったことを、リアンの表情が伝えている。
 銀色に光る水差しと、小さな籠に山を作っているパン。
 以前であれば、なんとも思わなかったそれらを前に、リアンは乾いた喉を鳴らし、半口を空けて渇望の視線を投げた。
「欲しい?」
「わ・・・わん」
「あら、いい声」
「ふふ・・・ほんとに」
 エイリアの視線に強要され、消えそうな声で吠えたリアンの姿に、かつてのメイドたちがそろって皮肉な笑みを浮かべた。
 それを見ながらも反論できないリアンは、ただノーマの手の中にある水差しだけを求めて、哀訴の目を向ける。
「これが欲しいなら、判ってるでしょ?」
「な、なにをすれば・・・」
「自分で考えなさい・・・と言いたいとこだけど、まあ、今回は考えてあげる。こっちの二人から希望があったことだしね」
 言いながら、手振りで二人を前に出す。
 並んで進み出たノーマとルティスは、互いに前を譲っていたが、やがてルティスがリアンの前に立った。
 かつての暴君が四つんばいで見上げてくる姿を、優越感に浸りながら見下ろし、余裕が生み出す穏やかな笑みで口を開く。
「ご自分でなさってください」
 かつての主に対し、ルティスは以前と同じ言葉で対している。
 だが、口調の微妙な違いが、今の言葉使いが強烈な皮肉であることを主張していた。
 それが判らないほど鈍くは無い。
 リアンは悔しさに奥歯を軋ませながらも、立っているルティスの威圧感に、言葉を返すことが出来なかった。
 返事をせず、命令にも従わないリアンの様子に、ルティスは優雅に膝を折り、メス犬に堕ちた主の前にしゃがみこんだ。
 相手のわずかな動きにその都度おびえる、そんなリアンの姿を皮肉に笑い、至近から顔を覗き込んで再度口を開く。
「ご自分でなさってください。以前、私達がいたしましたように、見られながら、自分を慰めてください」
「そ、そんな・・・こと・・・」
「出来ないとはおっしゃらないですよね? 昔、ご自分で私どもにご命令されたのと同じ事です」
 穏やかな笑顔を浮かべてはいるが、心は笑っていない。
 許すつもりも、その必要も持っていない相手からの圧力に、リアンは目を逸らしながらも、片手を股間に伸ばしていた。
 躊躇いながら指を押し当て、おざなりにまさぐっている。
538犬の生活:2009/06/24(水) 23:11:38 ID:Xhae8TxB
「ご自分が命令されたとき、それで許した覚えがございますか?」
 おずおずと伺ったリアンに対し、ルティスは冷たく答えた。
 思わず硬直し、形だけの動きすらも失った女性に向け、かつて自分が投げつけられた言葉をそのままつき返す。
「お尻をついて、よく見えるように大きく足をお開きください。ご自分ではなく、私どもを満足させるように、
 激しく乱れて頂きいたいですね。ふふっ、私が申し上げるまでも無く、お嬢様にはよくお判りのことでしょうけど」
「う・・うぅ・・」
 以前、自分が口にしたのと同じ命令が、そのまま自分に返ってきている。
 リアンは口の中で小さく呻き、言われるままに尻をついた。
 軽く膝を立てて足を大きく開き、秘密にされているべき場所を、これでもかとばかりに見せ付ける。
 どうやら、開き直ったものらしい。左手を胸に、右手を秘所へと伸ばし、乱雑にそこを刺激し始める。
「激しくとは申しましたけど、乱暴にとは申しておりませんよ」
「いつも私どもがいたしておりましたから、やり方がお判りになりませんか?」
 稚拙な指使いを揶揄しながら、二人の元メイドはリアンの左右にしゃがんだ。
 間に挟んだ全裸の女性を嘲りながら、事細かに動きを命じていく。
「胸は手のひらで持ち上げながら、軽くまわすように動かされるといいですよ。親指と中指で乳首を挟んで、
 人差し指で時々弾いてあげるんです」
「こちらはもっとゆっくり、撫でるように動かしてください。体が欲しがるまでじらして、その後で指を入れましょう」
「・・・・・」
 指導の形を取った命令を受けて、リアンが手の動きを変えた。
 至近で見つめてくる冷静な視線に晒され、さすがに恥ずかしいのだろう。
 頬を赤らめ、目を閉じ、羞恥に染まった顔を俯かせている。
「そうです、ふふ・・、乳首が硬くなってきているのが、ご自分でもわかるでしょう? もっと早く、もっと大きく、
 乳首も少し強く刺激してあげてください」
「指におつゆが絡んでいるのが判りますか? こうなったら、もう、指を入れても大丈夫ですよ。人差し指と中指で、
 ご自分の中をかき回しましょう」
「う・・・ぅあ・・んぅ・・・っはぅ・・」
 二人の女性の手ほどきに従い、自分の体をまさぐるうちに、決して漏らすまいとしていた声が自然と零れた。
 ノーマとルティスは笑みを交わし、自分の指を止められなくなってきているリアンの耳元に、左右から甘い言葉を囁く。
「ほら、気持ちよくなってきた・・・。遠慮はいらないんです。思いきり、もっと気持ちよくなることだけを考えて、
 好きなようにしてください」
「お豆もいじるといいですよ。皮の上から摘んで揉んで、慣れてきたら皮を剥いて直に触って・・・」
「はうぅっ! ふっ! はぅっ! うっ、くぅうっ!」
 投げられるのが、厳しい命令の言葉であったら、リアンは自分を保つことが出来ていただろう。
 だが、同じ高さからささやかれる誘惑の言葉には、抗うことができなかった。
 言われるままに自分を犯し、今までに感じたことが無い感覚に戸惑いながらも溺れている。
 演技ではない喘ぎ声を上げ、虚ろに空を見上げ、一心に指を動かすリアンには、もはや二人の声など必要無かった。
 白く濁った愛液を零しながら、体に埋めた指を激しく動かし、柔らかな肉を淫靡に歪ませて声を上げている。
「ふああっ! あっ! あああっ!!」
 激しく動いていた指が止まり、体が硬直する。
 同時にひときわ高い声が響き、その姿を見つめる全員に、行為の終わりを明確に告げた。
539犬の生活:2009/06/24(水) 23:14:17 ID:Xhae8TxB
「お疲れ様。いい格好だったよ」
「本当に・・・。見ているだけで、私までこんなに・・・」
 昂ぶりを収め、落ち着きを取り戻したリアンは、開いていた足を閉ざし、両手で胸を隠した。
 悠然と足を進めたエイリアは、あさましく自分を慰めている姿を見られたという現実を、改めてリアンに突きつける。
 唇を噛み、涙を滲ませたリアンの耳に、右から艶やかな声が届いた。
 顔を上げたリアンの前で、ノーマはゆっくりと自分のスカートを捲り上げ、染みが広がる清楚な下着を見せつけた。
「このままでは収まりがつかないものですから、恐縮ですが、私を満足させていただけませんか? 
 言葉を使うのは気が引けますけども、お嬢様がお好きだった『奉仕』をお願いします」
「やり方は、いまさら説明する必要もありませんよね? さんざん私達に命令してきたことなんですから」
 ノーマの傍らにしゃがんだルティスが言葉を引き継いだ。意図的な挑発を受けて、リアンが口を引き結ぶ。
 明らかな侮辱の言葉を前にして、卑屈に笑うことができるほどには、まだ落ちぶれていない。
 そんなリアンの心を崩したのは、エイリアの声でも、ノーマの嘲笑でもなく、ルティスの行動だった。
 弱い反抗の光を灯した瞳の前で、手にした水差しを傾ける。
 一杯に満たされていた水が滑らかに流れ出し、床にあたって跳ね上がった。
 何よりも貴重な存在である水が、目の前で失われていく。
 その残酷な現実を押しとどめる為にはどうすればいいか、答は聞かなくても判っていた。 
「す、するから・・・だから・・・」
「それでは、お願いします」
 ノーマが自分の手で下着を脱ぎ落とし、女の匂いを漂わせている場所を突き出した。
 させることはあっても、自分が他人の性器に口を寄せることになるなどとは考えたことも無かったにちがいない。
 決断を口に乗せはしたものの、実際にその場所に顔を寄せたリアンは、こみ上げる嫌悪に眉を顰め顔をそむけていた。
「どうされました? さあ、早くお願いします」
「簡単なことでしょう? ただ口をつけて、舌を動かすだけです」
「そんな方を向かれていては、できないですよ。こちらを向いてください、さあ、早く!」
 丁寧な言葉をそのままに、ノーマが僅かに語気を強めた。
 顔をそむけたままのリアンに業を煮やしたのだろう。
 無造作に手を伸ばして髪をつかみ、腰を更に突き出して顔に押し付ける。
「う・・む・・・・ぅあ・・」
「何をしてらっしゃるんです? それではくすぐったいだけですよ」
「舌を使ってください。私達に出されたご注文を覚えていらっしゃるでしょう?」
 強引に顔を押し付けはしたが、そこから先は本人がその気にならなければ進まない。
 口を閉ざし、逃れようともがいているリアンの鼻息が陰毛を揺らすために、くすぐったくて仕方ないのだろう。
 ノーマが不満げに言葉を投げ下ろし、傍らからルティスが追い討ちをかけた。
 このままでは、この不快な状況がいつまでも続くことになる。
 気持ち悪いというのが正直な気持ちだが、とりあえずはそれに目を瞑り、今から逃れることを考えたほうがいいだろう。
 リアンは目の前の光景を見ないようにと目を瞑り、唇が感じていた生暖かさの源へと舌を伸ばした。
(う・・・うぁ・・・)
 既に欲望を滲ませていた場所は、おずおずと伸ばされてきた舌をすんなりと受け入れた。
 始めて触れるその暖かさと柔らかさ、そして口の中に広がる女の匂いに、改めて嫌悪がこみ上げる。
 リアンは戻しそうになるのを必死にこらえ、舌先で硬く尖っている場所を探り当て、重点的にそこを刺激し始めた。
 自身の経験から、それが一番早く終わると考えたのだろう。
 だが、経験を持たない女性の稚拙な奉仕では、どこをどのように攻めようとも結果は変わらない。
 ノーマはリアンの舌技を鼻で笑い、傍らの同僚に肩をすくめて見せた。
540犬の生活:2009/06/24(水) 23:22:17 ID:Xhae8TxB
「ふふっ、仕方ないなぁ」
 下手な奉仕を続けさせたところで、ノーマに満足が得られるはずは無い。
 もちろん、あのリアンにこんな真似をさせているという精神的な充足はあるが、だからといって、
こんな拙い奉仕をいつまでも続けられては堪らない。
 とはいえ、それを理由にここで止めさせるのも、それはそれで気に食わない。
 そんなノーマの内心を、同じ気持ちを抱いているルティスは正確に受け止めていた。
 リアンを助けるためではなく、中途半端な状況に置かれているノーマの為に、小さく笑って上衣を脱ぎ落とす。
 そのまま、幾度と無く肌を合わせた相手に抱きつき、求めてきた唇に自身を重ねると、リアンにはとても真似が出来ない、
深く巧みな口付けを交わした。
 舌を絡ませ合い、至近で見詰め合いながら、ルティスの手はノーマの衣服の下へと潜り込み、自分と比べて豊かな胸を、
羨むようにねっとりと撫で回す。
 胸を揉まれ、乳首を刺激され、濃厚な口付けを交わすうちに、醒めていたノーマの瞳が熱を帯び、息遣いが乱れ始めた。
 口付けだけで満たすことができる程に、互いのことを熟知している二人に、言葉は必要無い。
 ルティスは焦らしながら、合図を待っていた。
 それが眼もとの笑みとして与えられたとき、弱点である首筋に唇を這わせ、同時に胸の先を軽くつねり上げた。
「はあっ! あっ! っくぅ!」
 股間にある頭をひときわ強く押さえ付けながら、ノーマは体を震わせた。
 しばらくの間、腕の力を緩めないまま余韻に浸り、それからゆっくりと頭を離していく。
 全体を愛液に染めたリアンの顔が、細く糸を引きながら離れていった。
 途中から意識を飛ばしていたのだろう。リアンは呆然と、自分を失っている。
 その瞳を意地悪く覗きこみ、三人の女性たちは満足を浮かべて頷いた。
 約束通り皿に水を満たし、その傍らにパンを置き、復讐者たちはその場所から立ち去っていった。
 
 ・
 
 廊下に繋がれてから、十日ほどが経過したころには、リアンにも状況の厳しさが嫌と言うほど認識されていた。
 一人の男の相手をすれば、体を綺麗にしない限り、次の男を呼び込むことは難しい。
 だが、相手をした褒美として入浴を求めていては、いつまでたっても水や食料を得ることはできない。
 芸として、言われるままに様々な痴態を演じても、二度目からは誰もそれを芸として評価はしてくれない。
 自慰も排泄も、女として隠すべき姿の全てを晒した。
 自らの手で肛門を拡げ、臭いを嗅ぎ回されもした。
 性器の中に詰められたパンをほじり出し、自分の味がするそれを浅ましくむさぼりさえした。
 だが、それを悦んでくれるのは最初だけで、二度目に与えられるのは冷笑だけだった。
 結局、リアンは常に腹を空かせ、喉の乾きに苦しみながら、纏わりつく自分の臭いに苦しむしかなかった。
 最初のころには、珍しがって見に来ていた男たちの足もいつしか遠のいていた。
 気がつけば、ノーマやルティスとするために通る男たちだけが、唯一何かをねだれる相手となっている。
 だが、これから満足を得る男たちは、いくら土台がいいとは言え、薄汚れ、やせ細った女に興味を示してはくれなかった。
 誰もがみな、汚物が溜まった桶と、リアン自身の体が放つ異臭を避けるように、廊下の端を足早に通りすぎていく。
「だからね、今なら、何を命令しても逆らわないよ」
「・・・そう、なんだ」
 生理の関係で休みを貰ったルティスは、クルツの部屋の隣に与えられている、妹の部屋を訪れていた。
 今日はクルツが砦を出ており、カディナも時間を余らせていると聞きつけて、久しぶりにゆっくり話をしにきたのだが、
話題はいつか、落ちぶれ果てているかつての暴君へと及んでいた。
541犬の生活:2009/06/24(水) 23:25:20 ID:Xhae8TxB
「暇があるなら、見においでよ。あの女がどんなに落ちぶれたか。すっとすると思うよ」
 あの館にいたころ、誰よりもひどい目に合わされていたのはカディナだった。
 ノーマやルティスが抱いている以上に、リアンに対する復讐心は強いだろう。
 だが、そんなカディナが、これまで一度としてリアンの姿を見に来ていない。
 忙しいせいだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。
 急ぎとも思えない繕い物をしながら、カディナは姉の誘いに首を横に振っていた。
「いい」
「なんで? あんなに虐められたじゃない。今なら、何をしたって逆らえないんだよ。あの悔しさを、返してやることができるんだよ」
「それは、お姉ちゃんたちがやってくれたから・・・」
「カディナ・・・?」
 妹の言葉の中に、何か煮え切らないものを感じ、ルティスが小首をかしげた。
 心の中では復讐を願っているはずなのに、それを表に出そうとしない。そんな様子に、疑問を抱いたようだ。
「リアンが怖いの?」
「ううん」
「じゃあ、何で?」
「クルツ様に悪いから・・・」
「クルツ様?」
 意外な名前を持ち出され、疑問は却って深まっていた。
 リアンから開放してくれた上に、不特定を相手にする立場から救ってくれたクルツには、確かに恩義があるだろう。
 だが、それが故に義理立てするとしても、リアンに対する復讐を止めると言うのは、筋が通らない。
「どういうこと? 逆なら判るけど」
「クルツ様ね、私に何もしないの」
「え?」
 問いかけに対して返されたのは、脈絡の無い言葉だった。
 何を言おうとしているのか判らず、ルティスが首をひねっているが、カディナはかまわず言葉を続ける。
「不思議だったから聞いたの。そしたら、私が、死んじゃった妹さんと同じ位の年なんだって教えてくれた」
 クルツにとって最大の心残りは、まだ幼かった妹を助けられなかったという事実だった。
 仮に生きていられたとしても、エイリアと同じように体を売ることになっていただろうが、それでも生きていればこそ、
その先を選ぶことができる。
 たとえどれほど少ない選択肢であっても、自分の手で何かを選ぶことが出来ていただろう。
 そんな機会すら与えられないまま、幼い命を散らせていった妹。
 その姿を重ねた相手に、どうして手を出すことができるだろう。それを言われては、カディナも納得するしかなかった。
「妹さん、死ぬまで、あの人の事を恨まなかっんだって。何かの気まぐれでお菓子を貰ったとか、
 優しくしてもらったことばかり覚えてて、恨みを口にしたクルツ様に、許してあげてって言い残していったんだって」
 それは、事情を理解できない少女の単純さが生み出した言葉だったろう。
 だが、それと判っていても、クルツにとってはそれが、幼くして死んでいったミナの遺言だった。
 それを受け入れ、従うことは出来なかったが、そう言い残した声だけは、ずっと心に残っている。
「だから、私はあの人を許すことにしたの。気持ちは無理でも、形だけでも」
 クルツがその言葉を押し付けてきた訳ではない。
 だが、その話を聞いて、気にせずにいられるほどに、少女は無神経ではなかった。
 そして何よりも、カディナ自身の心の中に、リアンを哀れむ気持ちが僅かながら残っていたことが、
少女の遺言を受け止める気持ちになった、最大の理由だっただろう。
 ルティスにしても、カディナには、復讐などという荒んだ行為をしてもらいたくないという気持ちがある。
 そんなことを知らずに、穏やかな優しさを持ちつづけてもらいたいという願いがある。
 それは、代わってそんな仕事をする自分に対する免罪符でもあるだろうが、純粋に妹を思っての祈りでもあった。
「うん、判った。ごめんね、変な話をしちゃって」
 ルティスは目を細めて妹を見やり、逃げるように部屋を出ていった。
542犬の生活:2009/06/24(水) 23:28:07 ID:Xhae8TxB
 ルティスが妹と言葉を交わしていたその頃、語るべき妹を失った女が一人、廊下に繋がれた雌犬の前に立っていた。
 うずくまって空腹に耐えていたリアンは、通りすぎることなく足を止めた人の気配に顔を上げた。
 エイリアの姿を見出し、卑屈な笑みを浮かべると、言われるまでもなく四つんばいとなって足元にすり寄る。
 用を足した後に、そこを拭くことも洗うことも出来ず、最後に相手をしてくれた男とした後も湯を浴びていない。
 傍らの手桶には溢れるほどの排泄物が溜まり、臭いはリアンの体にも染みついている。
 そんな女に寄られては堪らない。エイリアはわざとらしく顔を顰め、鼻を押さえて数歩下がった。
「ひどい臭い。堪らないなぁ」
 鼻を押さえたまま呟き、エイリアは背中を見せて歩き去ろうとした。
 ここでエイリアに去られてしまっては、次の機会はいつになるか判らない。
 リアンは去り行く背中に未練の視線を縋らせ、おずおずと声を発した。
「あの・・・食事を・・・・」
「食事?」
 背後からの言葉に不機嫌に振り向き、エイリアは鼻先で笑った。
 明らかな侮蔑を受けながらも、怯えた目で見上げてきているリアンを睨み、冷たく言い放つ。
「何度も言わせないでくれる? 餌は芸をして貰うものでしょ」
「・・・おしっこを・・・・・」
「ああ、私は別にそんなの見たくないから。他の人に見てもらって」
「あ・・・」
 そっけなく背中を向け、エイリアは足早にそこを離れていった。
 もう、復讐心はほとんど満たされている。今ならリアンが餓死したところで、それほど悔しいとは思わない。
 そんな気持ちが現れた背中に、更に何か言おうとしたリアンが、その無益を悟って言葉を飲み込んだ。
 これほどに自分を惨めに感じたのは、始めてだった。
 馬鹿にされ、辱められ、自尊心を踏みにじられた時よりも、相手にされない今はずっと辛かった。
 悄然と壁際に戻り、自分の臭いに包まれながら膝を抱えたリアンは、現実から逃げ出すように目を閉じ、顔を伏せた。
 なぜ、こんなことになってしまったのか。勝手放題の生活を当たり前に送っていた日々はなんだったのか。
 考えても仕方の無いことが頭の中に浮かび、回転する。
 目が熱くなったが、もう涙すら出てこない。
 低い、途切れがちの嗚咽だけが、リアンが泣いている証だった。
「・・・・・雨?」
 自分の嗚咽だけを捕らえていたリアンの耳に、降り始めた雨の音が届いた。
 開け放たれている窓から外を見やると、黒く立ちこめた雲から、大粒の雨が落ちてきているのが見て取れる。
 恵まれた生活を送っていたリアンにとって、雨はただ鬱陶しいだけのものでしかなかった。
 訳も無く気分を重くする、何よりも嫌いな天気だった。
 それだけを理由に、カディナを鞭打ち、外に放り出したこともある。
 だが、そんな天気を前にして、リアンは強い羨望を浮かべていた。
「何を見てるの?」
 突然の雨に、廊下へと走りこんできたルティスが、一心に外を見やっているリアンを見咎めた。
 もう、わざわざ敬語を使う必要を感じていないのだろう。ひどくぞんざいな口調になっている。
「あ、あのっ、お、お願いが・・・あるんです・・」
 代わって丁寧な言葉を口にするようになったリアンが、目の前に立つ女性の前で頭を床につけた。
 全裸で這いつくばり、頭を足元に摺り寄せる。
 かつての自分の姿を目の前に見出し、ルティスが不快そうに唇を歪めたが、リアンはそれを知らずに言葉を続けた。
543犬の生活:2009/06/24(水) 23:31:18 ID:Xhae8TxB
「外に・・・、外に行かせてください!」
「外?」
「は、はいっ! 外に出たいんです! 逃げないです! 逃げませんからっ! 外に出してくださいっ!」
「・・・・・」
 即答を避け、ルティスはしばし考え込んだ。
 リアンが何を考えてそう言い出したのか、それは判っている。
 判らないのは、ここでその願いを聞き入れるのと、無視するのと、どちらがよりリアンを苦しめるかだった。
 数年の間うけ続けた陵辱の日々の恨みは、数日の復讐ごときで晴らされるものではない。
 こんな状況に堕ちているリアンを前にしても、更に苦しめてやろうと考えている自分に、
ルティスは己に染みこんでいる恨みの深さを改めて感じていた。
「待ってなさい。エイリアさんに聞いてあげるから」
 結局、ルティスは判断をエイリアに委ねることにした。
 話を聞いたエイリアは、ルティスと共にリアンの前へと戻り、同じ姿勢で自分を待っていた女の前にしゃがみ込んだ。
「外に出たいんだって?」
「わ、わんっ!」
「ふふっ、そうだね、犬には外のほうがお似合いだね。いいよ、出してあげる」
「あ、ありがとうございます」
「但し、外に出たら、もう家の中には入れてあげないからね」
「う・・・・、わ・・ん・・」
 予想はしていたのだろう。残酷な言葉を前にしても、リアンは動揺を見せなかった。
 自身の背中を押すための、僅かな時間の後、さすがに力の無い声で答え、首を小さく縦に振る。
「いいんですか?」
「ん、何が?」
「逃げませんか?」
「いいじゃない、逃げたって」
 ルティスが口にした不安に、エイリアはこともなげに答えた。
 会話に耳を向けているリアンを横目で見ながら、更に言葉を続けていく。
「あんな格好で出ていって、無事に山を降りられるわけ無いでしょ。仮にどこかの町まで行けたとしても、どうなると思う?」
「はぁ・・なるほど」
 砦として柵をめぐらしてあるが、その外側には、時折強暴な獣が姿を見せることがある。
 運良くか悪くかそれを凌いだとしても、布一枚すら身につけていない姿で、人目のある場所には出られないだろう。
 エイリアであれば、闇夜に乗じて適当な家から服と路銀を掠めるぐらいのことはするが、この元お嬢様に、
そんな芸当ができるとは思えない。
「ここの中なら、裸でいることに今更誰も驚かないけどね」
 事情を知る者達の前で裸になっているのと、何も知らない他人の前に裸で出て行くのとでは、意味合いがまるで違う。
 それを承知の上でここから逃げ出すというのであれば、それはそれでかまわないだろう。
 そんなエイリアの言葉に、ルティスも納得の色を示した。
「じゃあ、この紐は外してあげる。外には自分で行きなさいね」
 壁に繋いでいた紐を外し、エイリアは異臭を放つ女体を外へと追いたてた。
 許しを得たリアンが、必死に手足を動かし、たたきつけるような雨の中へと這っていく。
 無様な後姿を見送ったエイリアは、後に残された汚れた床板を見下ろす。
「これで、やっと掃除できるね」
「臭かったですからねぇ。あ、エイリアさん、それは私が」
「そう、それじゃ、お願い」
 自ら汚物の満ちた手桶を片付けようとしたエイリアを制し、ルティスがそれを持ち上げた。
 零さないよう慎重に、緩やかな足取りで手洗いへと運んでいく。
 エイリアは開いたままの窓から、雨が降りしきっている、暗い庭へと目をやった。
 誰もが外へ出ようとしない中、白い女体が一つ、地面の上に座り込んでいる。
 リアンは、汚れきった体を叩きつける雨で洗い流しながら、口を大きく開いて雨水を受けていた。
「どこまで堕ちていくつもりなのかな?」
 水といえば、冷えた蜜水しか口にしていなかった女が、必死に雨水を求めている。
 落ちぶれ果てた姿を笑いながら、エイリアは冷たく背中を向け、自分の部屋へと戻っていった。


 今回はここまでです。
 次で最後の予定。
 土曜日か日曜日になると思います。
544名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 02:15:32 ID:MnVYgMZY
十日ほどが経過って早っwwwwww そ、そこをもっとkwsk……

カディナの発言が今後の展開にどう絡んでくるのか興味津々
545名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 15:42:01 ID:6adVWGtM
 ○  乙 もうお前に用はない 
 く|)へ
  〉   ヽ○ノ
 ̄ ̄7  ヘ/
  /   ノ
  |
 /
 |

546名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 19:23:56 ID:hmuLMahO
メイド刑事が予想外に良かった。
547犬の生活:2009/06/27(土) 22:21:57 ID:8aYwUw9m
 この10日間の出来事は、好きなように補完してください。
 それはともかく、今回で最後までいきます。
 エロが薄いかもしれませんが、ご容赦を。


 生活の場所を砦の庭に移したリアンは、すぐに自分の選択を悔いていた。
 雨の中に飛び出したばかりは、体を洗える喜びに浸っていられた。
 だが、ひと時の喜悦が去った後には、悲しい現実が待っていた。
 雨に打たれつづけて冷えた体を休める場所はなく、水だけで膨らましたお腹はすぐに空腹を訴え始める。
 とりあえず雨があたらない軒下に逃げ込んだリアンは、寒さと空腹とに震える体を自分で抱きしめ、
降りつづける雨が止んでくれることをひたすら願った。
 雨がやめば、必ず誰かが庭に出てくる。汚れを流した今なら、餌を貰うぐらいのことはできるだろう。
 そんな期待だけが、唯一の支えとなっていた。
「うっ・・・! くぅ・・・」
 うずくまって震えていたリアンが、不意に顔を顰めてお腹を押さえた。
 水ばかり飲んだせいか、体が冷えたことが原因か、腹が猛烈な痛みを訴えている。
 少しは我慢できそうだが、できたところでどうなるものでもない。
 手洗いは家の中にしかなく、ついさっき、家の中へ入ることを禁じられたばかりだ。
 かといって、こんなところで粗相をしては、どんな罰を受けるか判らない。
(あそこ・・・なら)
 焦燥を浮かべてあたりを見渡していたリアンが見つけたのは、庭に降り注いだ雨水が流れ去っていく、細い溝だった。
 雨の中を小走りで、その排水溝へと駆け寄り、全裸の姿でそれを跨ぐ。
「う・・・ぐぅう・・・はっ・・ぁうう」
 ぶじゅっ! ぶびゅじゅっ! びぶっ! ぶぶぶぼっ!
 しゃがみこむのと同時に、リアンの尻からはすさまじく下品な音が振りまかれていた。
 全裸で雨に打たれながら、尻から便を垂れ流している自分に、惨めさを感じるゆとりもない。
 排泄を始めても痛みが引かない腹を両手で押さえ、苦悶の叫びを上げながら、液状のものを絞るようにして出す。
 同時に股間からは黄金色の液体が弧を描き、雨音の中に異質の水音を立てた。
 その音が収まった頃、ようやくに腹部の痛みを収めたリアンは、苦しげに口で息を吐きながら、
手に受けた雨水で尻と股間とを洗い、再び雨を凌げる場所へと駆け戻って行った。
(寒い・・・)
 雨だけは何とか凌げるものの、裸でいたのではやはり寒さが堪える。
 冬でないだけマシではあるが、完全な夏に至っていない時期に、この格好は無理がある。
(そうだ!)
 何かを思いついたのだろう。リアンが顔を上げ、あたりを見渡した。
 程なくして目的の場所を見つけ、雨の中、そこを目指して走って行く。
(ここなら、いいよね)
 リアンは、馬車を引く馬が繋がれている、小さな馬小屋へと飛び込んだ。
 馬たちの臭いと、糞尿のすえた臭いに満ちた、決して居心地がいいとは言えない場所。
 だが、雨と風が凌げるだけで、今は十分にありがたかった。
(あれ、あったかそう・・・)
 小屋の奥に、干草が積まれた山を見つけ、リアンはゆっくり近づいた。
 手を伸ばして干草を掴み、じっと見つめる。
 迷ってなどはいられなかった。リアンは干草の中に足を入れ、丁寧に積まれた山に体を埋めた。
(あったかい・・・・)
 温もりが眠りを誘うのに、時間は必要なかった。
 リアンは獣の臭いの中、干草に埋もれて、深い眠りの中へと落ちて行った。
 
548犬の生活:2009/06/27(土) 22:23:40 ID:8aYwUw9m
「おい、お前、どういうつもりだ!」
 翌日の朝は、リアンにとって最も望ましくない形で訪れた。
 馬の世話をしに来た男が、せっかくの干草を湿らせてしまった女の寝顔に、容赦のない罵声を浴びせ掛ける。
 驚いて飛び上がったリアンの手を掴み、小屋の中に押し倒した男は、憎々しげに睨みつけながらも、
股間の疼きを押さえられないでいるらしく、好色な光を目に閃かせていた。
「便所女がなんでこんなとこにいるんだよ」
「便所・・・女?」
「お前のことだよ。便所みてえな臭いをさせて・・・ないな、今日は」
 馬小屋の臭いの中では、そんな臭いにも気づかないだろうが、男はリアンに近づいて鼻を鳴らし、それを確認した。
 改めてリアンを好色な視線で舐めまわし、下卑た笑みを浮かべる。
「へへっ、こりゃいいや。馬小屋の掃除もしてみるもんだな」
「あっ、あの、あのっ!」
「なんだよ、文句を言える立場だと思ってんのか!?」
「い、いえ、喜んでお相手します。で、でも、終わりましたら、何か食べ物を」
「ああ、判った、判った。パンをくれてやるよ」
 面倒臭そうに答えながら、男は下を脱ぎ落とした。
 全裸の女を前にしてそそり立ったものを、無遠慮に見せ付ける。
「おら、口が寂しいんだろ、これを咥えろよ」
「は、はい」
 食事を貰うためとなれば、迷ってはいられない。
 リアンは言われるままに男のモノを口に含み、最近覚えたばかりの技術を使って奉仕を始めた。
「ほぉお、少しはマシになったようだな」
「う・・ぅむぅ」
「おら、次は下に入れてやるからよ、自分で準備をしときな」
「ん・・んぅう」
 以前にも、リアンに口でさせたことがあるらしい。
 嫌らしい笑みを浮かべ、髪を掴んで乱暴に頭を動かす。
 リアンは顔を顰めながらも奉仕を続け、自らの手を胸と秘所とに伸ばした。
 胸を揉み、陰核を摘み、体の奥から快感を無理やり搾り出す。
「おら、出すぞ。ちゃんと飲めよ」
「んっ・・・うぐ・・ん・・」
 頭を押さえつけられ、口の中に臭い立つ精を放たれる。
 以前であれば耐えられなかっただろうが、リアンはそれを、苦労しながらも全て飲み込んでいた。
 口の端から零れた精を指で救い上げ、男の視線を意識しながら、それも口へと運ぶ。
「さてと、それじゃ、こっちを・・・」
「おいおい、独り占めはよくないぜ」
 リアンに四つんばいの姿を取らせ、背後から挿し込もうとした男を、不意に投げつけられた声が制した。
 男とリアンがそろって目を向けると、いつからいたのか、馬小屋の入り口に数人の男が立ち、にやにやと笑っていた。
549犬の生活:2009/06/27(土) 22:25:55 ID:8aYwUw9m
「ちっ! しょうがねえな」
 独り占めの好機を失った男は舌打ちを響かせ、既に準備を終えている女の股間をにらみつけた。
 腹いせに剥き出しの尻を強く張り、入り口に立つ男達のほうへと向かわせる。
「パン! パンは!?」
 追いたてられながらも、リアンは振りかえって必死に訴えた。
 男は不機嫌に腕を組み、その言葉を聞き流している。
「なんだ、腹が減ってるのか。心配すんな、こんだけいれば、腹が膨れるくらい飲ませてやれるからな」
「そんな・・・」
「うるせえな、しゃべってる暇があったらこれを咥えな」
 違約を詰ろうとする口に、男のモノが強引にねじ込まれた。
 それをきっかけに、他の男達もリアンの体に取りつき、好き勝手に自分達の性欲を押し付けて行く。
 どれだけの時間が過ぎただろうか。
 初めて廊下に繋がれた日と同じように、凄惨な辱めを受けたリアンは、汚れきった体を男達の輪の真中に横たえていた。
 消え入りそうな声で『パン・・・』と口にし、うつろに口を動かしている。
「お、見ろよ」
「へへっ、こりゃ、面白そうだな」
 それぞれに満ち足りた男達の間をすり抜け、一匹の犬がリアンに近づいていた。
 鼻を鳴らしながら周りをうろつき、やがて精に汚れた股間に鼻を寄せ、その臭いを一心に嗅ぎ始める。
 その股間にはなかなかに立派なものがそそり立ち、男達の好奇の目を集めていた。
 リアンも犬の存在には気づいているが、それを追い払うだけの気力もないまま、じっとされるがままになっている。
「なんだぁ、発情期かよ」
「くくくっ、こいつが雌犬だってこと、ちゃんとわかってるみたいだぜ」
「そのようだな。おい、雌犬!」
 男の一人が、リアンに声を投げつけた。
 ゆっくりと顔を上げたリアンの前に、懐から取り出した、既に硬くなっているパンを見せ付ける。
「腹が減ってるんだったな、こいつが欲しいか?」
「わ、わん!」
「そうか、それなら、くれてやってもいいぞ。但し・・・」
 残虐な光が男の目に宿った。
 手の中のパンを見せつけながら薄く笑い、まだリアンの臭いを嗅いでいる犬を指差して見せる。
「そいつの相手をしてやりな。そうしたら、これをくれてやる」
「そ・・・んな・・・」
 今までとは比べられない酷さに、リアンが言葉を失った。
 だが、男達には、リアンの返事を待つつもりなどありはしない。
 二人の男がリアンの体を持ち上げ、強引に四つんばいにさせると、他の一人が雄犬をその背中にけしかけた。
 リアンの匂いをしきりにかいでいた雄犬は、犬に比べて高い位置にある尻に手を掛けようとして失敗する。
 その姿に男達が笑い声を上げ、辺りをうろついていた盗賊たちを招き寄せた。
550犬の生活:2009/06/27(土) 22:28:00 ID:8aYwUw9m
「何をしているんですか?」
「よう、クート。面白い見世物をやってるぞ」
 組み上げた水を運ぶ少年の耳に、男達の猥雑な笑い声が届いた。
 何事かと手近な男に問いかけると、男は陽気に答え、華奢な背中を輪の中に押し込んだ。
「やだっ! いやああっ!」
 久しくなかった必死さで、リアンは叫びを上げていた。
 地に付けた手を押さえられ、逃げ出すこともできないまま、しきりに尻を振っている。
 その度に、乗せられた犬の手が滑り落ち、肉付きが悪くなった尻に掻き傷が増えた。
 それでも、犬に犯されるよりはましなのだろう。
 クートの目の前で、リアンは苦痛を堪えて尻を振り続けていた。
「な、何ですか、これ?」
 目にした光景を信じられないらしい。
 クートは誰にとも無く問い、その声に男達が笑い声を上げる。
「雌犬に相応しい相手が現れたって事さ」
「い、犬とさせるんですか?」
「あたりまえだろ、こいつは雌犬なんだぜ」
 再び男達が哄笑する。
 その輪の中で、少年は一人眉をひそめ、やがて決然と顔を上げた。
「こらっ! あっちに行けっ!」
 手近に落ちていた枝を拾い上げ、雄犬の尻を叩く。
 突然の仕置きに驚いた犬は、情けない悲鳴を上げて走り去った。
 見世物を取り上げられた男達は、非難がましく少年を睨み、一人が不満を口に乗せた。
「おい、どういうつもりだ、クート」
「こ、こんなのはあんまりです。いくらなんでも酷すぎます」
「こいつは、こんな扱いを受けても仕方ない女なんだぜ?」
「でも、それでも・・・・・・」
 涙を浮かべて睨みつける少年の姿に、男達がうんざりと首を振った。
 場が一気にしらけ、楽しみを奪われた男達が三々五々散っていく。
「お腹がすいているんだね?」
 脅えた眼で見上げてくるリアンに、クートは笑いかけた。
 懐を探って一切れのパンを探し出し、しゃがんで突き出す。
 それをおずおずと受け取ったリアンは、哀れみを浮かべる少年の前で、硬くなっているパンを一心に貪った。
「こんなに痩せちゃって・・・・・・」
 クルツの指示で、クートはリアンから引き離されていた。
 非情になりきれない少年が、初体験の相手の悲惨な姿を看過しえないと読んでのことだったが、
どうやらそれは正しい判断だったらしい。
 クートは落ちぶれ果てたリアンの姿に憐憫を浮かべ、艶を失った髪を撫でた。
「ここまでしなくても・・・・・・」
 かつての輝きを失った女性の姿に、クートは力なく呟いた。
551犬の生活:2009/06/27(土) 22:33:50 ID:8aYwUw9m
 数日の後、砦の一番奥の建物で、アズとクルツが難しい顔で地図を見下ろしていた。
 いくつかの国と、砦の位置、そして交差する剣が描かれた地図は、ついこのあいだまでの国際状況を表したものだった。
「まさか、本当に休戦が成立するとはな・・・」
「もうしばらくは小競り合いが続くと睨んでいたんだが・・・」
 三日前に帰ってきた物見が手に入れた情報から、その可能性は予想されていた。
 だが、3年近く続いている争いが、そう簡単に収束することはないだろうと、いささか楽観的に考えていた。
 そんな希望的観測を打ち消したのは、今朝未明に帰りついた部下の報告だった。
 アイソンとマティカの間で休戦が成立し、互いに軍を引いた。
 その上に、余裕が出来た今のうちに、国内の掃討を行うべく、アイソンの国軍が動き始めたとの報告も添えられている。
「戦争のドサクサに紛れてやってきたからな。マティカに向けていた兵が浮いてしまうと、こんな砦は一撃だな」
「自警団ぐらいなら何とでもなるんだが、正規軍を相手にするんじゃな」
「やはり、他にないか?」
「援軍のあてでもあるなら、方法を考えてもいいんだがな」
「そんなもんがあるわけないだろう」
「なら、決まりだ。とっととここを離れよう」
「だが、どこへ行く?」
「北だな。テュレが今までのアイソンと同じような状況になっている」
「よし、全員を集めてくれ」
 偵察に出ていた者からの話は、数日前の時点での情報でしかない。
 彼が情報を仕入れてからこの砦に戻るまでの間にも、軍は常に動いている。
 この砦が最初に狙われるわけではないだろうが、のんびり構えていたのでは、逃げ道をふさがれる可能性がある。
「重大な話がある。アイソンとマティカの休戦が成立した」
 砦の中の全員を呼び集めたクルツは、現時点で判明している状況を克明に説明した。
 その上でテュレでの再起を図ることを伝え、溜め込んでいた財産から、全員に路銀を分配する。
 ただ旅をするだけにしては豊富な金額に、男たちは顔を見合わせた。
 「用意できたものから順次、砦を離れるんだ。とにかく目立たないようにして、テュレを目指してくれ。
 他に行くあてがあるやつは、無理に来る必要も無いがな」
 クルツの言葉が終わると、男達はそれぞれに自分の荷物をまとめ、数人ずつに固まって山を降りて行った。
もともと自分の命以外に財産など持ち合わせていない男達であるから、これといって準備など必要ない。
 クルツが命令を下した翌日には、男達のほとんどは山を降り、砦には閑散とした空気が流れるようになっていた。
「さて、俺達も行くとするか」
 食料の確保の為に山に入っていた者達に連絡を取り、偵察に出ている男達への連絡を手配すると、
クルツはアズを促して砦の門へと向かわせた。
 準備に手間取っている女達は放ったまま、砦に残っている馬を連れに、クートを伴って馬小屋へと向かう。
「ん?」
 小屋に入ったクルツの目の隅に、白い影が映った。
 目を向けると、わらに塗れた女が一人、小屋の隅で震えていた。
 両手で身体を庇い、背中を丸めて、脅えた眼を向けてくる。
「・・・・・・」
 何を思うのか、落ちぶれ果てた仇敵の姿を無言で見つめたクルツは、やがて一頭の手綱を引いた。
 背後を振り返る事無く、馬を引き出す。
「あ、あの・・・・・・」
 馬小屋を出たクルツの前に、クートが立ちはだかった。決意を込めた瞳で、じっと見上げてくる。
552犬の生活:2009/06/27(土) 22:42:52 ID:8aYwUw9m
「なんだ?」
「あ、あの人は、どうするんですか?」
「・・・・・・リアンのことか?」
 問いかけに、少年は大きく頷いた。クルツは表情を動かさず、ちらと背後を伺う。
「置いていく。連れて行く必要も無いからな」
「それなら、もう、許してあげてください」
「・・・・・・」
 クルツの瞳が凄みを増した。盗賊たちを実質的に纏めている男に睨まれ、クートの膝が震える。
 それでも、少年は己を奮い立たせ、必死になって訴えた。
「もう、十分でしょう。あんなに汚れて、落ちぶれて。足音にも脅えて震えるんですよ」
「・・・・・・俺には、あの女を許すことはできん」
「クルツさん!」
「どれほど苦しもうと、当然の報いだ。親父を殺し、ミナとお袋を死に追いやったのはあいつだ。
 俺とエイリアに、死んだほうがましな日々を押し付けたのもあいつだ。どうして許すことなどできる」
「・・・・・・」
 背負っているものの重さに、クートは言葉を返すことができなかった。
 一時の憐憫と、年を単位とする恨みとでは、まともにぶつけ合うこともできない。
 少年は己の無力を噛み締めながら俯き、小屋の隅で震えるリアンの姿を横目で伺った。
「俺は先に行く。お前は後の始末をつけておくんだ」
「クルツさん!」
 非情に言い放ち、クルツは馬に跨った。背後からの叫びを黙殺し、門に向けて馬を進める。
「捨てられた犬を誰が拾おうと、それは勝手だとか思わない?」
「え?」
 離れていく背中を睨みつけていた少年に、背後から明るい声が投げられた。
 振り返ったクートの前に、布の袋を手にしたエイリアが立っている。
 左右にノーマとルティスが従い、ルティスの影にカディナが隠れている。
「これ、私の古い服。もう着ないから、処分しておいてね」
 袋を押し付け、エイリアが立ち去る。ノーマとルティスもそれに続き、呆然としているクートから離れていく。
「クルツ様は、きっかけを探していたんです」
 一人残っていたカディナが、どうしていいのか判らずにいる少年の前に立った。
 痛ましげな眼をリアンに向け、自分にすら脅える姿に視線を逸らす。
「ミナさんが残した言葉を、守りたかったんです。助けられなかった人の想いを、受け止めてあげたかったんです」
 だが、自身が抱える恨みと怒りが、それを許さなかった。
 死ぬことすら許さず、どこまでも貶め辱めようと望んでしまう。
 ミナがそれを喜ばないだろうと、誰よりもよく知っていながら。
「お二人とも、許すとは言えないんです。あの人には、恨みを背負ったまま生きてもらわなければならないから」
 許しの言葉を与えてしまえば、リアンの罪は償われたことになる。
 自身の恨みは雪げていても、それだけは認められない。
 リアンには、あの罪深い女には、一生恨みを背負い続ける義務がある。
 だが、誰からも許されない人生は、あまりにも救いがないように感じられた。
「リアンさん」
 名を呼ばれ、馬小屋から顔を覗かせていた女性が固まった。その前にしゃがみ込み、カディナが震える頭を撫でる。
「私はもう、恨んでいません。それだけは伝えておきます」
 一枚の古着を、むき出しの肩にそっと乗せる。戸惑いを見せるリアンから離れたカディナは、クートを振り返った。
「拾った犬をどうしようとその人の勝手だけど、犬が嫌いな人には近づけない方がいいと思います」
 クートがリアンをどう扱うにしても、リアンに恨みを抱いている者の前にだけは連れ出さないでもらいたい。
 それはカディナだけでなく、皆が思っていることだろう。
「じゃあ、私も行きます」
 この先に、どんな人生が待っているとしても、リアンと再び見えることはないだろう。
 そう思えば、辛い思い出だけしかない相手との別れも、一抹の寂しさを伴ってくる。
 カディナは一度振り返り、かつての主の姿を探した。
 馬小屋から這い出たリアンは、屈みこんだクートに抱き起こされ、古びた衣服を着せられている。
「しっかり生きてください。罪を償いながら」
 門のほうから、姉が呼んでいる声がする。
 カディナは大きく手を振り、姉達が待つ場所へと駆け出した。


 以上で終わりです。お付き合いありがとうございました。
553名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 07:53:46 ID:smGgwpJx
おつでした。
554名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 19:58:34 ID:8TLpbbb7
乙でした。

あれ、おかしいな。なんで目から水が…
555名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 22:35:22 ID:JkO/+qGa
目から我慢汁が出た
556名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 22:41:55 ID:aFzuwxf2
>>552
おお・・・素晴らしかったです! GJ!!
陵辱で酷い目にあうっていうのが王道だけど、
食事やらを与えないで追い詰めてくのもいいよねー。
薄汚れていく美人さん最高でございます。
救済オチみたいなのも嫌いじゃなかったですよ。GJ!
557名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 09:26:56 ID:D9wAfg91
>>552

オチで救われました
558名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 22:18:01 ID:Vq3MA54p
 最後はこれで良かったようですね。
 とことんまで貶めるプロットもあったんですが、
ちょっと酷いかなと思いましてこのような形になりました。

 ここはちゃんと読んでくれる人が多いようで嬉しい限りです。
 また、ここ向きの話ができたら遊びに来ます。
559名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 23:16:37 ID:CxXhFZpp
乙でした。
次回作期待してます。
560名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 20:34:33 ID:XuJuLys7
このスレの海賊モノ読んでから「アイサー」が脳内で口癖になってるんだけどどうしたら・・・
561名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 07:48:40 ID:tTsc9IlI
まあ普通に考えれば「アイサー」を周りに広めて違和感をなくすのが一番
562名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 12:28:22 ID:uBovvYxa
なるほど。
じゃあ海賊喫茶だな。
563名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 12:44:44 ID:77UpqUf5
・拉致軟禁
・外国
・言葉が全くわからない
・優しい
・犬扱い
・たまに別の犬とブリーディング

文章を書けないので箇条書きにしました。
言葉がわからないのは表現が難しいか。
564名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 00:02:02 ID:t+yNr0vP
少しずつ教えるけど物覚えと活舌悪すぎなほんわかシーンとか、逆に命令してみるが伝わらないのでムカついて鞭多めとか。
565名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 06:33:50 ID:dFBQXZEw
近視だけど眼鏡は無くしちゃってあんまり見えないとか。
元から飼われてて賢い大型犬より格下扱いとか。
566名無しさん@ピンキー:2009/07/09(木) 12:22:58 ID:QKsnudql
三人称視点で書けばいいのか。
567名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 19:29:27 ID:NTvXfKNQ
前読んだ漫画で、物心つく前から監禁して淫語だけ教える、ってのがあった。
568名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 22:53:32 ID:VqvRWq1u
小説だったと思うが、物心つく前から監禁して全く言葉を教えない、というのもあったな。
執事にもその娘の前では一切しゃべることを許さない、みたいな。
本人が死んじゃって、執事がその娘の扱いに困る、みたいな話だったと思う。
569名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 06:34:10 ID:Wdm3fRLr
星新一の短編なら、
ラストではじめて飼われてたのが全裸美少女だったと読者にわかるオチでエロかった
570名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 08:01:45 ID:Bl76ritn
おまいらも金持ちになって山奥の誰も居ない広い別荘とかで私をペットにしてくれ!
571名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 05:39:25 ID:BzFl6Gei
保守していい?
572名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 05:02:44 ID:r1aaE/GJ
かがみを全裸で首輪着けて飼いたい
573名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 05:58:40 ID:odAWveR9
尻尾とか耳は好きですかお前ら
574名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 07:28:11 ID:2dbfzCot
もちろん好き
575名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 17:35:04 ID:f+LKxSMt
尻尾は好きです。
でも首輪の方がも〜っと好きです。
576名無しさん@ピンキー:2009/07/21(火) 07:13:59 ID:byFpCZrm
尻尾がアナルバイブってのは当然として
檻の中に入れて首輪にリード・・・
こういうまをお嬢様やお姫様にしたいな
577名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 14:37:03 ID:aQesm4Qt
わんわん
578名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 15:49:20 ID:kr8qoEQd
579名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 17:26:11 ID:u/mpOmPY
580名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 22:56:50 ID:STxAP5rs
581名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 01:02:39 ID:YsbTvdP1
姉デブ改め、柔道少女はどうなりましたか
そろそろ風邪を引きそうです
582名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 16:32:31 ID:Cl+HS9gs
おうじ×奴隷
or
おうじ×ペットか。いいな。
583名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 08:25:33 ID:HzlNKrCV
無口ペット×無駄口飼い主はどうだ
584名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 08:33:15 ID:NfXt5Rym
ペットは喋らないものだろ
というか言葉なんぞ通じないもんさ
585名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 11:04:05 ID:FCppbK5w
ペット「もう、止めてくださひゃっ!」
飼い主「ああ、もっと突いて欲しいんだね。パパがんばっちゃうぞ〜」
「違っ、やっ!ひゃん」
「そうか〜気持ち良いか〜それっそれっ!」
「またイっちゃうよぉ!」

こうですか?
586名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 15:51:21 ID:TzPfTJ/O
意思疎通できないのは好き。
587名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 05:55:37 ID:vijbFs3w
うちはペットにボールギャグつけてるから
どのみち何言ってるのかわからないよ
588名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 12:51:19 ID:F8Y0sopz
文章書くのって難しいもんだね。
589名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 20:10:36 ID:ppPWaDEQ
奴隷・ペットにしたい女の子キャラ(男の娘でも可)を上げてみよう


シャナ、ルイズ、ナギ、片岡優希、大河、アリサ
590名無しさん@ピンキー:2009/08/04(火) 21:24:47 ID:HyB4Xw6P
その辺の気強いのはむしろ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202902286/
こっちだろ。
591名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 03:02:32 ID:g9vw9UkL
>>589
中身で選んでるだろう
592名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 06:12:24 ID:pKo3oy95
「お願い事があるなんて言うから、何かと思って聞いてみれば
 「首輪を着けて四つんばいで歩け」なんて。
 童貞の癖にディープな趣味ね。軽蔑するわ。」
「戦場ヶ原、口のきき方までは指定しなかったが口調はそのままなんだな。」
593名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 11:19:50 ID:8weEGY2R
ひたぎさんは室内でなら平然とこなすだろうけど
野外ではどうなんだろう
「他の人に見せるのはイヤ」なのかメンヘルさんだから
他人は目に入らなくて平気なのか。
594名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 12:04:01 ID:XFUzeBKH
>>593
阿良々木さんがうろたえる顔が見れるならどこでもオッケーです
595名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 13:43:27 ID:irWxKPfR
「なぁ・・・、表情が変わらないが平気なのか?」
「正直、外まで連れ出すなんて思わなかったし、すごく恥ずかしいわ。
 まぁ、警察が来ても強要されたとでも言えば実害はないし、
 少年法で前科もつかないもの。」
「足も速いもんな。」
「ついでに言えばうら若い美少女よ。感謝してね。」
596名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 15:43:12 ID:MK2Qoeui
>>595GJ(;´Д`)ハァハァ

当然全裸だろうと思い込んでいたが>>592は服のことには触れてないんだな

ひたぎさんが全裸首輪四つんばい野外散歩中に、眉ひとつ動かさずとつぜん放尿
「い、いくらディープな趣味の変態だからって、歩きながら小便しろとまでは
命じてないぞ」
「私が怯えていないとでも思っているの。これは恐怖による失禁よ。
こうして尿を止められず他人と口をききながら垂れ流すなんて初めてよ。屈辱だわ」
「平然と尻の穴丸出しの四つん這いしてるのに今更放尿が恥ずかしいってのも理解に苦しむよ」
「あら、肛門まで見られてしまっていたの。困ったわね」
「生尻をこっちに向けっぱなしでのそのセリフのどこに説得力があるんだ」
「私が困っているのはあなたがアナル性癖の持ち主で
私のおしりで童貞を切ろうとされてもローションのもち合わせがないことよ。
ついでに言うとアナルセックス経験は童貞喪失にカウントしてよいものなのかしら」
「いたいけなをどこまでド変態に貶めれば気が済むんだ」
「安心して。奴隷フェチの時点で底辺だからそれ以下に堕ちようがないわ
それといたいけというのは今の私のように、アナルレイプを試みられても
一切抵抗の余地がない様子のほうがよりふさわしいと言えるわね」
「戦場ヶ原はどうやってでも俺を怒らせてアナルレイプとやらにもちこませたいのか」
「あなたがどうしても散歩に固執するなら、膝を伸ばした私の尻穴に
挿入することでアナルレイプと散歩の両立も可能ね。
だいたい気づいてるの? 少女が放尿してそろそろ5分たとうというのに
『ここを濡らしているのは小便じゃなさそうだな』っていう定番セリフを貴方まだ言ってないのよ」
「だって戦場ヶ原のまんこ濡れてないし」
「あら、遺憾だわ。結局ローションを買わないとダメね」


終わらねえwwうぜえwww

597名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 15:45:02 ID:MK2Qoeui
×→「いたいけなをどこまでド変態に貶めれば気が済むんだ」
〇→「いたいけな奴隷フェチをどこまでド変態に貶めれば気が済むんだ」

コピペのつもりがカット&ペーストだったでござるの巻
598名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 16:13:59 ID:ITCgQqVQ
ウザいな。w
ああ言えばこう言う。
599名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 19:24:31 ID:6HcOcPvN
西尾スレと間違ったかと思った
600名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 20:10:21 ID:OOaJCKnH
ふふ。
601名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 21:00:16 ID:KFC1M1RS
むしろ本格的なのはするがモンキーを待たなければならない
602名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 21:25:57 ID:o4IrpuqW
何?どういう意味の本格的?
603名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 21:46:48 ID:oaVdzCpm
もとより性的な意味しか期待してないが
新本格的な意味だったら泣く
604名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 11:49:58 ID:OOZtiX9b
忍野いわく神原は「えろっ子ちゃん」
605名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 01:11:09 ID:mQmJsno5
606名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 07:11:26 ID:3jH2dpq5
ついにメールの返事まで「アイ」を使うようになってしまった。
ノールの返事かわいい。
607名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 05:49:30 ID:lOZ0yX7P
ぺっとんとん
608名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 03:57:24 ID:KNL7wIxE
うーむ……堕落しきったリアンお嬢様があの後どうなったか気になるぜ……甘々な日々を送ってるのか、雌犬と自覚して助けてくれた主人に接してるのか……気になるのは俺だけ?w
609名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 09:00:48 ID:psprPMpA
唯をペットにしたら憂がもれなく世話係として付いてきた
610名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 13:25:31 ID:+GnhzwKg
どんだけ世話焼きだ。
611名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 14:35:51 ID:Sy4CEzQH
しかも唯は全穴処女のまま

手を出そうとすると憂が代わりをかって出るから。
憂は奴隷ではなく世話係なので通常は人間として服を着ているが
このときだけ躊躇なく全裸になる。

あまりの熱意と前向きさと姉を気づかって笑顔を絶やさない態度は、
唯のゆるい頭に罪悪感を抱くスキすら与えない

飼い主サイドは「ちょwおまw出すぎたマネすおほおおおお」
と、見ただけでギターをマスターする程の天賦の才を持つ憂のフェラテクでメロメロ

結局例によって唯はほとんど何もせず憂がすべての性奴業務をこなしているが
「うい〜、おまる〜」
「はいはい、おトイレは代わってあげられなくてごめんね」
「もうなれたよ〜」
「またアイスもってくるからね」
「たのしみだ〜」

(ハダカで首輪だけのおねえちゃんってかわいいな〜ずっと毎日見ていたいよー)
と、憂が一番幸せそうだった。
612名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 02:28:57 ID:kij4kWAV
>>611
なんか俺がもう一人いるな


澪とあずにゃんも飼ってみたいなぁ
澪を躾けるときは恐い話や痛い話を聞かせながらだと効果的
613名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 18:02:58 ID:PqXRCKgE
うちではペットを飼っています。
名前は唯。
わたしのお姉ちゃんです。
「うい〜〜〜、アイス〜〜〜」
「ご飯の後でね」
「むぅ〜〜〜」
お姉ちゃんはいつもゴロゴロしていて、まるてコアラやナマケモノみたい。
とっても可愛いの。
みかん剥いてアーンしてあげたり、たまに添い寝したり。
ああ、このままずうっと飼ってたいなぁ。
614名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:18:43 ID:vKHU+ZfX
>>613
ペットっつうより、ヒモだw
615名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 13:19:20 ID:HSzrzAH0
でも「アイスかってきて」は言うだろうけど
「パチンコ行く金よこせオラ」とか「金がないなら風俗でかせいでこい」とかは言わないな
616名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 07:29:41 ID:gYNhgAoy
唯イラネ
憂ちゃんくれ
617名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 21:09:27 ID:Q6OtWcos
つがいで飼わないと姉のことを心配するあまり全く働かないどころか
一週間で痩せ細って死にます
618名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 22:05:12 ID:XZXX+ZT7
家事&性奴隷・・・憂
ペット・・・唯、梓
家畜・・・別にいなくていっか

性奴隷・・・かがみ、つかさ
ペット・・・こなた
家畜・・・みゆき

だめだ想像力の限界だ
619名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 04:03:21 ID:5OCoQeQA
落ちそうではないか
620名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 05:38:11 ID:eZ36dgQU
>家畜 みゆき
牛ってことだな

澪、律、和、う゛ぁ、あやの、みなみも性奴隷
ゆたかはペット
621名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 15:26:19 ID:0c/W1tBn
>>617
ヤるのには問題ありません。
622名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 16:26:55 ID:qcmISY0t
一週間で使い捨てかよw
623名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 06:30:59 ID:0IPysReJ
いや、死姦もってことじゃね?
624名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 07:34:25 ID:R3aGGNvh
一週間もあれば十分だろ。
625名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 22:37:49 ID:6/1WgRog
ん〜、ゲドーでもいいなら
セクロスと怖い話痛い話で澪ちゃん調教 ⇒ それが終わったら「セクロスと怖い話痛い話、どっちが嫌?」で嫌なほうを延々と3日ほど・・・
626名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 07:06:56 ID:YBm/gwIe
>>625
俺は、セックスだけで十分。
627名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 08:13:56 ID:FrE/bshB
>>625
似たようなこと考えてる人がいた
君とは良い鮭が飲めそうだ
628名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 09:18:20 ID:ZZzShPaG
熊?
629名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 16:29:57 ID:YBm/gwIe
腹裂いて、イクラを飲むのか。
630名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 17:33:08 ID:+DpC67zH
イクラちゃん「ハーイ!」
631名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 09:14:24 ID:MIvwatAH
ちゃーん!
632名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 12:15:28 ID:uA2EK8nf
ばぶー
633名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 18:23:05 ID:7cPWBt1c
ほっぺたこすりつけたいです。
634名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 06:16:19 ID:iI/cvwh0
イクラちゃんのチンポにか?
635名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 10:16:01 ID:FCzPlPKj
小児性愛の趣味はない。
636名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 14:50:26 ID:foqGDr0h
変態
637名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 15:57:39 ID:u5gN69/P
変態なのは認めるけどさ・・・。
638名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 17:13:11 ID:cR46595B
女の子の頬っぺたに擦り付けたい。
639名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 05:57:46 ID:Y963dity
こんなスレにいるんだからみんな変態さ

天江衣をペットにしてぇ
とりあえず浣腸してオムツ履かせて緊縛して放置
数時間ぐらいショッピング(大人のコンビニ・信長書店あたり)で時間潰して
どうなってるか見てみたい
漏らしてなかったら浣腸の追加オーダー
漏らしてたら当然お仕置きだべぇ
640名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 13:36:11 ID:b6b6f3RP
ムラムラくるわ
641名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 19:11:28 ID:2o1u94Ak
>>639
ペットは最初の躾が大切ですよね。
642625:2009/09/02(水) 00:56:08 ID:EB9S+Rpa
>>627
酒なら一緒に飲みたいなw

今そういうの書いてるんだが書きあがらないんだお
643名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 06:28:05 ID:S9t6dVrj
>>642
俺も別のスレでだけど、そんなようなネタで書いてる最中
まあスレかぶらないしいいかな
おたがい頑張ろうぜ


なのは(9歳)を調教したい
裸に首輪だけ浸けさせて、朝フェラでご主人様を起こさせる
朝の散歩は裸首輪のまま外へ出る
ビデオカメラでなのはの様子を撮影しつつ電柱でオシッコさせる
もちろん片足上げた状態で
朝の一番尿だから、きっと濃ゆい黄色でアンモニア臭のきついのが出る
そこへすかさず妊娠検査薬を翳して確認する
644名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 19:01:48 ID:GL0HK5QH
>>643
9歳を選ぶ所がGJ
645名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 05:59:19 ID:OzerzwtX
ペットントン
646名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 07:45:46 ID:Vg+WoG8o
放牧されている萌え擬人化ペットントンたんのおっぱいから
絞ったエキスを加えるとおいしいハッパバーガーができるんですね

元から全裸だから全裸放牧させられてもケロッとしてるみたいな
647名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 10:28:31 ID:94nf3f3g
ペットントンてなんだろうと思ってYahoo検索したら
あたまのおかしいコピペみたいな文章が沢山出てきた(´Д`)
648名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 05:59:32 ID:MBF84V5e
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3
これね

長門有希をペットにしたい
うるさくないし多機能だし丁度いいだろうな
649名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 10:00:39 ID:3CBrrLQ9
懐かしいな。
ネムリンとか、タイトルだけは覚えてる。

有希は多機能だけど、個人的に反応の無さが物足りない。
精一杯の抵抗を見せるか、諦観に涙を零すか、そんなのを押さえつけるのが好み。
GAの如月あたり、いい表情をしそうだけどなぁ。
650名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 17:19:54 ID:9DDuDL6d
>>649
俺は、ノダミキがいいな。
ああいう娘がどうなるのか想像すると興奮する。
651名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 23:25:19 ID:v6WdI6Q3
海賊たちの〜みたいな優しい?奴隷物が読みたいがググっても
SMサイトしか見つからぬ。おせーてエロい人
652名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 05:49:43 ID:IdtvUdVb
パンドラのシャロンお嬢をペットとして躾けてえ
653名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 14:56:14 ID:X8j67YWD
今日ドルパアフターがあったからルイズを身請けしてきた
これからちゃんと躾けて飼い慣らしていきたいと思う
654名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 17:44:30 ID:yR+LnHYj
>>653
原作に躾方が載ってるから、便利だな。
655名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 04:39:34 ID:b9xZS+DM
原作読んだことないけどどんな躾け方?
656名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 21:49:07 ID:xj6Cztks
いいスレ発見
657名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:51:50 ID:dZKK6sE1
スレタイとずれてるかも知れないけどここを意識して書いたのでここに投下します
ずれてたら遠慮なく言ってくださいお願いします


しね。
拳を爪が食い込むほど握りしめて思い切り振りおろす。
ゴッと鈍い音がした。
クソが、しね、しね、しねよ。
何回殴ってもこいつは死なない。
ああもういやだ、手が痛い。
俺はもう駄目だ。

部屋に引き籠ってどれくらい経っただろうか。
カーテンを閉め切って電灯も一切つけていないので時計が見えない。
だがすぐにどうでもいいことだと思い直してまた目を閉じた。
そう、俺にはもっと大事なことがあった。
そう、「あった」んだ……
吐き気を催すほどの不快感に苛まれていると、いきなり毛布が掛けられた。
いつの間に入ってきやがったんだ。
呻いていたのを聞いていたのだろうか、頭に手の感触があたる。
俺の頭を撫でているんだな。
そうわかった瞬間、今までの鬱憤が爆発した。
毛布を払いのけ頭上の腕をひっ掴む。
細い手首が折れんばかりに強く握ると、やつはもう音をあげた。
「殿下、痛いです……お止めください」
俺の手にそっと自分の手をのせて諌める。
そんな忠臣ぶった芝居は俺の怒りを激化させた。
俺は手首をぐいと引っ張る。
ソファから飛び起きた俺と入れ替わりになるようにやつの体はソファに収まった。
「で、殿下、落ち着いてください」
直も俺を宥めようとするその態度に我慢できず空いている腕でやつの腹を殴った。
一瞬頭を殴ろうと思ったがそれは痛いのでやめ、その代わりに何度も腹を殴った。
「うぅっ!」
鳩尾にでも入ったのかやつはくぐもった声を出し、それを聞いて俺は殴るのをやめた。
やつはソファから腹を抱えて立ち上がり、跪いた。
「殿下の気持ちはよくわかります。ですが――」
俺はみなまで聞かず顎を蹴り飛ばした。
やつは自分の身長より高く飛んで無様に着地した。
「うるせえんだよ。早く明かりをつけろこのクズ」
小さく呻きながらやつはスイッチの場所まで歩き、明かりをつけた。
一瞬にして部屋中に光が溢れる。
やつは口から血を流していた。
白い布地に赤が所々滲んでいる。
俺の視線に気づいたのか、やつはこんなことをぬかした。
「大丈夫ですよ、殿下。少し唇を切っただけです」
やつは微笑んだが血を垂らしながら笑われても胸糞悪いだけだ。
俺は手近にあった丸テーブルに置いてあった灰皿を投げつけた。
灰皿はやつの顔すれすれを飛んでいき、壁に当たって落ち、部屋に金属音を響かせた。
「ちっ、当たらなかったか」
俺の言うこと気に留めず、やつは灰皿を拾い戻した。
「殿下、何かお飲み物はいかがですか。気分が落ち着きますよ」
ソファに深く座り俺はやつを見上げると、まだやつは笑っていた。
「……舌がやけどするくらい熱いコーヒーだ、早くしろゴミ」
「はい、承知いたしました」
やつはすぐに身をひるがえして足早に部屋から出て行った。
俺は自分を鎮めるためタバコを咥えた。
煙がゆらゆらと立ち昇っていく。
658名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 19:57:21 ID:dZKK6sE1
「どうぞ、殿下」
お盆を抱きかかえるように持ち、やつは俺のそばに立った。
俺は一口飲んだ。
そしてすぐにコーヒーをやつにぶちまけた。
血ぬれで汚れてせっかく着替えたのにやつの服はまた汚れた。
「あっ!」
俺をにこにこしながら見つめていたやつの顔は一瞬で驚愕にかわった。
慌てるやつの様子を見て俺は気分がよくなった。
冷やすために部屋から出て行こうするやつの髪を掴むと、ポットに入っていた残りのコーヒーを垂らす。
「あっ、あつい!やめてください殿下!!」
必死に逃げようとするが俺は頭からコーヒーを注いでやった。
「こんなコーヒーを俺が飲めるとでも?」
びちゃ、びちゃ、とゆっくり音を立ててコーヒーが撥ねる。
かぶれで醜くなると困るので少しずつ場所をずらしながら注ぐ。
ポットが空っぽになるとそれでやつの頭を殴った。
やつは頭を抱えた這い蹲った。
「殿下……殿下もうやめてください……」
泣きながらやつは懇願した。
ふざけんな。
俺はそう思ってやつを蹴りまくった。
やつはただ縮こまって俺がやめるのを待った。
しかし一度切れたら俺はなかなか治まらない。
蹴ることに疲れて、今度はやつをベッドに押し倒す。
やつが着ている白を基調としたメイド服を俺は力任せに破った。
やつの体に火傷跡はなく、俺は安心してやつの体にのしかかった。
白く透き通るような肌に紫が点々と染み込んでいる。
そこに噛みつくと今まで泣いてばかりだったやつは生意気にも俺に逆らった。
「そこはやめてください!痛い!痛いです!」
俺はそれを聞くとまるでブドウ狩りをするように思い切り紫をもぎとろうとした。
悲鳴をあげたやつの口の中へ俺は舌を滑らせる。
たちまちよだれが口の端から垂れ、さっきの血を思い出させた。
俺は仰向けになったやつの体にまたがると、胸を揉んだが、まるで感触が薄い。
「くそったれが、本当に使えねえ!」
俺は胸を揉まずにひたすら殴った。
ほとんど脂肪がないから骨を叩いている感じがした。
流石にここの骨を折るのはまずいため、俺は殴るのをやめてやつの両足をつかんで広げた。
足も細く白かったが、まるで栄養失調の人間の体のようで、豊満とは程遠い。
そのときやつは俺に泣きながら何かを言ったが、俺は聞かなかった。
いまさら恥ずかしがることなどないだろう。
そう思って俺は一息にやつへ挿入した。
やつは痛がったが俺は殴って黙らせた。
やつとはもう何度もしているのだから心配する必要はない。
結局俺はいつもと同じように何回もやつに種を流し込んだ。
そしてことが済むとベッドからやつを蹴り落とし俺は深い眠りにおちた。
659名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 20:26:14 ID:dZKK6sE1
ウィキペディアたんって日本版だけじゃなかったのかよ
660名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 20:26:37 ID:dZKK6sE1
ごめん誤爆した
661名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 18:27:06 ID:jkeOwJsD
>>659
擬人化?
662名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 17:38:53 ID:Vf61MDQA
ウィキペディアたんは皆のもの。
自由に調教して、自分好みにしよう。
663名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 04:28:20 ID:DXjetaI5
664名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:09:51 ID:ljJX+yRt
投下します。
もしかしたら板違いかもしれませんが、大目にみてやってください。



 ある邸宅の庭先。
 一糸まとわぬ姿に鎖つきの首輪をはめられ、杭に繋がれている女の子がいる。
 両膝と両手を地べたについたその格好はまるで飼い犬のよう。
 お尻には痛々しい赤い腫れがつけられている。懲罰の痕だ。 
 
 彼女の旧名は沢渡まみ。元、中学生。今の名前は「まみ」で身分は奴隷。
 戸籍も「まみ」と書き換えられている。

 20××年。極度の経済危機と政治不安に見舞われた某国は、民主制が崩壊し、
秩序や福祉、はては倫理の一切が消えうせた。
 一部の者が権力をほしいままにし、有力者は我侭の限りを尽くす。
 力を持たない弱きものは、自由も尊厳も、最低限の生活をも奪われ、悲惨な生を強いられた。

 まみもそんな弱きものの一人である。
 両親を強盗により殺められ、働き口も見つからず、物乞いとなった彼女は、この邸宅の主人に拾われた。
 自らに手による一切の脱衣と、犬の鳴きまねという陵辱と引き換えに家に置かれ、いくばくかの食事を与えられた。
 
 彼女は鞭を入れられて赤くなった尻を冷やしている。
 犬のような格好をしているのはそのためだ。
 痛い、痛い、藤の鞭。そして衣服をとられての庭先での繋ぎ。それが彼女に与えられた罰だ。

 もともとは、普通の中学校へ通っていた彼女。
 よほど悲しのだろう。それが人の子だ。
 だが、まみはふつうの女の子とは一風事情が違う。
 彼女は、主人に対する心からの恭順の想いの中、尻を外気にあてている。

 小学生の頃、彼女の将来の夢は、可憐で従順な召使いであった。
 主人にかわいがられ、悪いときは罰を与えられ、どんな命令にも心から従う召使い。
 それがまみの望む自分の姿である。
 したがって、奇特なことに、今彼女は、夢をかなえるさなかにいるのだ。
665名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:11:41 ID:ljJX+yRt
尻を冷やすまみ元に、その主人がやってきた。
 新堂飛鳥。物乞いの身から、数年にして富豪にまでのし上がった、若き実業家。
 その美貌とスマートさで、多くの女性をたらしこみ、人身売買の薄利多売で成功した者である。
 年は30に満たず、女性である。
 その飛鳥が告げる。
 「まみ。お前は何だ。」
 彼女は即座に答える。
 「はい、わたくしは飛鳥さまの奴隷です。」
 「ならその証を見せてみろ」
 後ろを向き、四つんばいになり尻を突き上げる。そして上半身を地面に伏せ、脚を開く。
 性器をあらわにする姿勢。
 飛鳥が奴隷、ことに女を雇いまたは売りに出すときに仕込む、服従と恭順の証だ。
 まみは、奴隷になってかれこれ一月になるが、未だにそれができないでいる。
 「従順さに素質ありと拾い、売らずに我が家の奴隷とした。はじめは目をかけていたのに、なんだ。
奴隷としての当たり前の勤めが果たせぬとは」
 まみはぎゅっと目を閉じ、叱責に耐える。
666名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:12:36 ID:ljJX+yRt
「もう一度言う!証をみせてみろ」
 彼女は動けない。
 飛鳥の鞭が飛ぶ。
 悲鳴とともに、まみの身体に赤い筋が刻まれる。 
 さらに鞭。
 まみはあえぎ、その場に崩れる。
 「従え、奴隷!」
 そういい、鞭を振るうが、彼女は動けない。
 
 息をきらした飛鳥が呟く。
 「まったくわからないやつ。はじめの一言で脱衣ができたかと思えば、証はまるでダメ。どんなことにも笑顔で
従う従順さがあるのに、証だけはダメ。」
 まみは顔を伏せ、その言葉に耳を立てる。
 やがて飛鳥は業をにやし、言いつける。
 「今日はもうよい!床磨きの続きをせよ!」

 飛鳥は杭から鎖を外し、持ってきた服、フリルのついた紺のワンピースを投げつける。
 まみは地面に頭をつけ、「畏まりました」と答える。
667名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:13:25 ID:ljJX+yRt

 その日の夕刻、邸宅全ての床磨きを終えた彼女は飛鳥の私室を訪れた。
 「ご主人様、床磨きが終わりました。次のご命令をくださいませ」
 「証は、立てられぬか」

 思わず目をそらし、顔をくもらせるまみ。
 たどたどしい言葉が漏れるが、返事は出来ない。
 飛鳥が言う。
 「犬の鳴きまねをせよ」
 まみはさっと顔をあからめ、そしてワンワンと犬の真似をする。
 「猫」
 にゃーにゃーと猫になる。
 「豚」
 彼女に躊躇はない。ぶーぶーと豚になる。飛鳥が続ける。
 「お前は何者か」
 「はい、私は飛鳥さまの奴隷です。」
 「服を脱げ」
 ストン、とワンピースを落とし、赤子の姿となる。
 「まったくわからぬ。お前は逸材なのか?それともとほうもない駄作なのか?」
 ため息をつく飛鳥。そんな主人の心をよそに、まみの心は仄かにほてっている。
668名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:15:31 ID:ljJX+yRt
なぜ、従順さにあふれる彼女が証を立てられないのか。
 実をいえば、それはまみ自身にもわからない。自分の心をとらえきれていないのだ。
 だが、それは今の彼女の心中からすれば明らかだ。

 『ご主人さまから、厳しい罰をいただきたい』

 それがまみの本心である。
 その心に飛鳥は感ずいてすらいない。
 「証が立てられるまで、お前には残飯しか与えぬ。寝るのも表の物置だ。よいな」
 「はい、畏まりました、ご主人さま」
 「うせろ。もう休んでよい」
 「失礼いたします」
 そう残し、まみは私室を後にする。飛鳥は記帳の続きをはじめる。
669名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:16:31 ID:ljJX+yRt
 広い広い邸宅ではあるが、この家の住人は飛鳥とまみの二人しかいない。
 彼女は、手にろうそくを持ちながら、暗い廊下をコツコツと歩いた。
 その心にあるものは、ついさきほど主人より受けた言葉。
 残飯、物置。
 そして、日中うけた鞭と中庭への繋ぎ。まみの身体には今でも鞭の痛さがうずく。

 彼女は、追い出される最後の最後まで証を立てようとはしないだろう。
 だが、証を立てないでいられるのもこれまでと感じたが最後。その後は誰よりも従順に証を立てるだろう。

 
 権力者が我侭を通す、某国の巷間、弱きものは人間らしい生を奪われている。
 まみもそんな者の一人。
 だが、彼女の心に満ちるのは、悲しみでも恨みでもなく、ただ一途な恭順の心。
 来る日も来る日も主人からの罰にあえぎ、かつて自分が沢渡まみという名であったことなどとうに忘れている。
 自分は主人の奴隷。それでしかない。

 まみは、幸せな女の子であった。 
670名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:33:34 ID:ljJX+yRt
sage忘れた。

すいませんorz
671名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 06:03:53 ID:76HMvJtG
ごちそうさまでした(;´Д`)ハァハァ
召使い願望おいしいです(^q^)
2人っきりの暮らしで残飯っていったら毎回確実に主人の食べ残しだけじゃないですか
それなんてご褒美w しかも料理もまみがやってるとしたら
単に主人が食べきれないくらい多く作れば自分もいっぱい食べられるしくみw

奴隷の証の設定にも(;´Д`)ハァハァしてしまったので
まみの奴隷ポーズがみたい…しかしテーマ的に有り得ないorz

来客に命じられればするのかも(そして飛鳥さま激怒)
あと自室で過ごすときは鏡に向かって奴隷の証のポーズをとり
泣きながらその場にいない主人に謝罪を連呼しつづけるプレイとかしてそうw
672名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 06:07:47 ID:76HMvJtG
来客に奴隷の証のポーズ見せちゃったら「よい奴隷だ、売ってもらおう」と
売られちゃうかもしれないから、永久にダメな奴隷のままでいつづけるためには
人前での奴隷の証のポーズは厳禁ですねorz
673名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 12:48:02 ID:TP2qq266
GJ
しかし、M奴隷は駄作以外の何物でもないな。
674名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 15:00:17 ID:u8nhYa3t
M奴隷大いにアリだとおもいます
675名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 03:52:29 ID:tCaB5GD+
S奴隷
676名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 08:09:31 ID:QCbA2LXg
>>675
「さあ、さっさとロウを垂らすんだよ!あっ!あちゅい!この馬鹿!ちゃんと乳首を狙いな!」
「ボーっとしてないでその鞭で尻を真っ赤に腫らすんだよ!ぎゃうっ!あひっ!いだぁい!」
677名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 16:59:42 ID:yQOHZq5k
>>676
Mのご主人様か。
678名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 19:24:06 ID:ylvUKvhO
「SはサービスのS」
679名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 19:11:11 ID:b1trMvBz
>>676
ビクビクしながら蝋燭たらしたり鞭振る奴隷の女の子想像すると興奮する。
680名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 05:52:03 ID:UphlVvJ+
「あ、あの・・・・こうですか?」
とかイイながらおずおずと蝋燭垂らしたり
「ごめんなさいっごめんなさいぃぃっ」とか言いながら鞭を振り下ろす
小動物系ご主人様
対する奴隷は>>676のようなMだけど勝ち気で高飛車
681名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 09:03:45 ID:8+pibxqe
「さあっ、今日いっぱい私を放置しなさい!」
「そんな…全身ぐるぐる巻きで、おなかが空いたらどうするんですか」
「いいのよ! 何かしたらゆるさないから! もちろんトイレにも行かないわ、ほれっ!」
「ああっそんな、お漏らしになって、すぐお着替えを…」
「違うでしょ! 惨めな私に蔑みの一瞥すらくれずに立ち去るのよ!」
「でもでも〜」
682名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 13:17:49 ID:+ONSEacr
>>680
下剋上?
683名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 11:53:51 ID:Cywmcd+J
>>659
元々ウィキペの「擬人化」項目の為に作られたキャラだから。
ウィキペディア・コモンズにも登録されてるからウィキペ公認。

スレ違い失礼。
684名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 04:14:58 ID:G1BQxL8E
マイペット○○という同人CG集があったな
685名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 17:56:04 ID:9J5Mzn0d
>>684
そこは最新作でエロ卒業を宣言してしまったから、もう出ないな
686名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 01:42:49 ID:89k33lec
>>684
月姫キャラとかあったっけ?
アルクとかレンとかシエルとか翡翠とかレンとか
687名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 07:54:23 ID:Rj3cQpyN
>>686
レンは奴隷にしたいね。
688名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 00:55:34 ID:STFqLVi1
アゲさせて頂こうか
689名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 05:59:49 ID:0bvGsAro
恋を奴隷にしたい
雛鳥の囀りのレンは元々奴隷だが
690名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 07:46:35 ID:Pbyo0L2+
風間愛をペットにしたい。
691名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 05:11:43 ID:7hoEp8Gr
奴隷ネタのアイディアはあるけど、書けるかな?
やるとしたら11月中旬以降だけど。
692名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 06:53:01 ID:ITyUYwP7
ガンバレ!
693名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 19:35:45 ID:zq/fMfqX
期待
694名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 06:50:57 ID:HjD6KS5E
期待
695名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 15:50:21 ID:8Z/2n4k1
696名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 05:50:19 ID:xoDQ1Fis
ニンフをペットにしてぇ
俺ならマスターなら虐待せずに可愛がりまくりなのに(性的な意味合い含む)
697名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 13:52:56 ID:symt4aJe
疲れてんのか?
698名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 14:26:45 ID:Xy6e17h7
疲れてると、ペット欲しくなるな。
自分は仰向けのまま、ペットに奉仕させたい。
699名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 05:09:17 ID:V9RJVyyB
そはらをペットにして飼いたい
700名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 19:12:39 ID:Evh6dyc1
 もう483kbまできてるけど、次スレはどうする?
 書いてもすぐに落ちる状況では、書き手も来なくなりそう。
 大量規制の影響もあってか過疎がひどいから、関係ないかもしれないけど。
701名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 06:22:51 ID:D9tjxoPX
過疎ってるしどこかのスレと合併でいいんじゃない?
702名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 21:39:35 ID:50CuICKh
このスレは海賊たちの性奴が読めただけでも価値があった
703名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 00:59:51 ID:dyFhanD+
>>702
スレタイ見て期待するのとはものすごく違う方向に
めちゃくちゃ楽しかったなw
704村人A:2009/11/14(土) 21:39:30 ID:jyVAEaeA
「あうあう・・・」
やってしまった・・・借金・・・やらかしてしまった・・・なんでこんなことに・・・

「まぁまぁ、昨日は残念でしたね、きっとすぐ取り返せますよ、どんまいどんまい」
あぁ、横を歩いている子・・・この子だ、この子にそそのかされて・・・

確かあれは、私の働いてる学校の教員室で・・・この子とたわいも無い世間話をしてて・・・

─回想─

「そういえば菜穂さんって、いつも一人ですぐに帰っちゃいますよね」
「え、そう?」
「そうですよー、ひょっとしてさては・・・家に彼氏でも待たせてあるんじゃないですかー?」
「えー、そんなことないですよー」
「まったまたー、菜穂さんカワイイんだから誰かいるでしょー、付き合ってる人くらいー」
「いませんってばー」
「えーホントですかー?怪しいなー♪」
「もー、怒りますよー!」
「あははは、分かりましたよ、そういうことにしときますよ」
「うー・・・」
「じゃあいっつも帰ってから何をしてるんですかー?」
「え、それは・・・えと・・・その・・・」
「あ、さてはやっぱり・・・」
「ご飯作って洗濯物洗って明日の学校の授業の計画を立てたりテストを作ったり採点したり
生徒達のそれぞれの傾向と得意教科と不得意教科をまとめて一人一人の効率のいい勉強方法を考えたりクラスの子達が今どんな様子かを思い出しながら問題を抱えてる子がいないか考えたり・・・」
「・・・うわ・・・」
「クラスの子達の事を考えたらいくら時間があっても足りなくって、いつも忙しいんですよねー」
「いやいやいやいやおかしいじゃないですか、じゃあ菜穂さんの自由な時間っていつあるんですか!?」
「んー・・・毎朝みのもんたの朝ズバッ、見るのが楽しいですねー」
「菜穂さん、たまには仕事を忘れて遊んでもいいんじゃないですか・・・?」
「でもそしたら仕事が終わらないし・・・」
「ちょっとくらい手を抜いて息抜きってのが人生には大切なんですよ!」
「えー、でも私遊ぶところなんて知らないし・・・」
「もう、しょうがないですねー、今日仕事抜けたら一緒に遊びに行きましょうよ」
「え、どこに?」
「まっかせといてくださいよ、とっても楽しいですから!」

====

そして連れていかれたのがカジノで・・・最初に大勝して・・・夢みたいな気分で・・・
そのまま勝負してたらいつの間にかお金が無くなっちゃって・・・この子にカジノはお金を借りる事も出来るって言われて・・・
勝って返せば問題ないから、って・・・そしていつの間にか・・・カジノから出る時には500万も・・・

「うわぁぁぁん、どうしよう、ねぇどうしよう、あんなお金用意できないよ!」
「わ、わ、菜穂さん落ち着いて、大丈夫ですよ、大丈夫ですからっ」
「で、で、で、で、でも〜〜〜〜」
「無利子でいつまでも借りられる銀行があるんですってば、だからお、お、お、落ち着いて〜〜〜」
「そ、そんな夢みたいな・・・」
「とにかく明日のお昼休みに学校のプールの裏に来てください、そこでお話しますから」
「あうあうあう・・・」

─回想おわり─

そして至る。現在〜・・・
705村人A:2009/11/14(土) 21:40:35 ID:jyVAEaeA
「あうあう・・・無利子で借りられるお金ってどういう事なんですかぁ・・・」
「あ、待ち合わせの場所がプールの裏手なんですよ」
銀行なのに学校のプールで?待ち合わせ?
「あ、いたいたー、おーい」
「えーと、ミカさん・・・よね?」
プールの裏の影、じめじめしたところで本を読んでるのは一人の女生徒、確か学校でもアクティブに動こうとしないし本音を見せる事も少なくて
手間はかからないけど扱いづらいのが特徴の生徒だった筈だ

「・・・・・・二人とも、昨日はカジノでずい分派手に楽しんだみたいね」
「あはは〜、ミカもきっついな〜」
「この子がどうしたんですか?・・・っていうかなんでそんな事知ってるんですか・・・ひょっとしてあなた未成年なのにカジノで・・・」
「・・・・・・私があのカジノのオーナー、あれだけお金を借りていった人なら報告くらいは来る」
「え、えぇぇぇぇっっ!?」
「スゴイでしょー、この子の家が相当な資産家らしくてねー」
「・・・・・・お金しかない家だから・・・」
「まぁまぁ、ところで菜穂さんの借金だけど」
「・・・・・・私にどうしろと?」
「いつもみたいに利息ナシで肩代わりしてくれない?」
「え、えぇぇっ、生徒にそんな事を頼んじゃダメじゃないですかっ」

「いいからいいから、菜穂先生は静かにしててくださいよ」
「・・・・・・私の見返りは?」
「ハイハイ、内申書は任せとき」
「・・・・・・もう内申書は5回以上使ったネタなんだけど・・・」
「あぁそうだっけ?じゃあ他の教科担当の先生に口添えしといてやるから、さ」
「・・・・・・分かった、早く返すように」
それだけ言ってミカという子はまた本に目を落として黙々と読み始めた

「ありがとなー、恩に着るでー」
「ミカさん、ありがとうございますっ」
「・・・・・・お礼になるような事はしていない。利害が噛み合っただけ。それよりも本を読ませて欲しい。」

ミカちゃんか、まさかあんな子がいたなんてぜんぜん分からなかった、それにしても助かったなぁ・・・

─翌日─
・・・・・・コンコン、コンコンコン

軽いノックの音で目が覚めた
「ん・・・んん・・・?」
まだ6時半だ・・・こんな朝早くから一体何だっていうんだろ・・・
・・・・・・コンコン、コンコンコン

「はーい、ちょっとまってくださーい」

寝巻きを手早く普段着に着替えて玄関に向かって、どうにか扉を開けると・・・女生徒が、制服姿で佇んでいた

「あら、ミカさん、どうしたの?」
っていうかどうやって私の家がここだって分かったの?

「・・・・・・(ごそごそ)(スッ)」
ミカさんが無言で取り出したのは一枚の紙。その一番上には大きく「契約書」と書いてある。

「・・・・・・一応これにサインしてもらわないと借金を引き継ぐ事が出来ない。何か書くものがあったら直筆でサインして欲しい。」
「分かったから、とりあえず外は冷えるでしょ、上がっていかない?」
「・・・・・・いえ、ここで結構です。これにサインしてもらったら学校の準備をしなければいけませんので、どうぞ」

ふーん、そうなの・・・と、寝ぼけた頭で差し出された紙を居間まで持っていき、机の上に置いてあるペンでサインをする。
そして冷えるとまずいから、と急いで玄関まで持っていき、ミカに紙を渡す。

「・・・・・・これが写しになります。どうぞ」
706村人A:2009/11/14(土) 21:41:17 ID:jyVAEaeA

紙の裏から私の字が赤く写っている下敷きを私に差し出して、カバンの中のケースに私のサインした契約書を大事そうにしまう。
「ありがとうございます。では私はこれで」
「はい、ごくろうさま・・・あうあう、まだ眠い・・・」
その紙を適当なところに放って、やわらかく暖かなベッドの中でもう一度眠りにつく。

そういえば彼女はなんで学校に行くんだろう、今日が土曜日だって忘れてたのかな・・・むにゃ・・・

─5時間後─

今から考えるとどうかしていたとしか思えない。その紙に何が書かれているかも分からずにサインするなんて・・・

その紙に書かれていたのは、昨日言っていたように利子を無効にして借り主をカジノからミカ個人に委託するという内容

『借金を全額返済し終わらない限り、借り手は借り主に対し絶対服従を誓い、どんな命令も遂行するものである』
『もしも上記の契約が滞りなく遂行されない場合、違約金として100,000,000,000円が発生するものである』

頭がおかしいとしか思えないこの二文が追加されている事以外は、特に変わったところは無い
悪ふざけか何かでくっつけただけ、何かの間違いだと思いたかった。

しかし、ミカを紹介した同僚に電話で問いただしてみようとすると
「何言ってるのアンタ?自分の事でしょ、勝手にしたらいいじゃない?で、用事はそんだけ?なら切るからね─プツッ─ツーツーツー

一瞬自分の耳を疑った、昨日と打って変わって、とても冷たく一方的な反応だった
嫌な胸騒ぎを覚えて、何度も電話をかけてみたが、電源を切られているようで繋がらなかった

「言う事聞かなかったら一億なんて・・・冗談、よね?」


それから始まったのだ、私の奴隷生活は─

「・・・・・・菜穂、今日は散歩に行きたい、連れて歩く動物は豚がいい」
「ぶ、豚・・・?なんで豚・・・?」
「・・・・・・でも豚がいないから菜穂が代わりにやって」
「で、でも私は人間だし・・・」
「・・・・・・豚やって、菜穂、やらないなら・・・」
「あうあう・・・わ、わかりましたぁ・・・」
「・・・・・・じゃあ脱いで、豚が服を着てるなんておかしいもの」
「服を着てる豚・・・じゃダメ?」
「あ、それいいかも」
「え、ホント!?」
「・・・・・・じゃあこれ着て、豚さんの洋服!」
「え・・・?それって・・・」
「・・・・・・はやく着替えて」
「でもこれ・・・服じゃな・・・」
「・・・・・・はやく」

仕方なく諦めて彼女の言う通りにする。
飾り気の無いOLスーツの上着を脱ぎ、その次にブラに手をかけて外すと、100cmオーバーの膨らみが晒される。
「・・・・・・やっぱり、豚じゃない」
「え?何が?」
「こんなに醜く肥え太って、たるんだ脂肪を体につけて、豚と同じじゃない」
「えぇぇ・・・?」
「・・・・・・それにしてもぴったりのハマリ役で良かった、これなら人間に間違えられる事もなさそう」
「人間なんだけどなぁ・・・」
「・・・・・・いいから早く残りも外して」
「はいはい・・・」
707村人A:2009/11/14(土) 21:41:45 ID:jyVAEaeA

スカートを下に降ろす。もうほとんど裸と変わらないんだけど・・・
「ねぇ、ホントに全部脱ぐの?」
流石にパンツを脱ぐのはためらわれるというか・・・
「・・・・・・一億(ボソッ)」
その一言が耳に入った瞬間、私はパンツを勢い良く脱ぎ捨てていた
「・・・・・・しかし脂肪がたくさんついてる、何かスポーツをやったことは?」
「特には何も・・・」
「・・・・・・女同士なら恥ずかしくないから手で隠さない。」
「分かりましたぁ・・・」
「・・・・・・しかしいよいよもって豚にぴったりね、早く衣装をつけて」
「衣装って・・・これ?」
私が手に持っているのは黒い皮で出来た手と足につける服だ。あ、首輪もあった
でもこれは分類としては手袋とか靴にあたるんじゃ・・・?
「・・・・・いいからつけて」
「あうあう・・・」
こんなものつけてどこが隠せる訳でもないし何が変わる訳でもあるまいし・・・んっ、と・・・意外ときついな、
手袋の方は・・・肩まで届きそうなくらい長いし・・・靴の方は・・・チャック式なのか、ジッパーを開けて足を中に入れて・・・
あれ?靴の先が曲がってない・・・変なつくりだな、バランスが取りづらい・・・よっ、とっ、とっあ、あ、あれれ・・・あわわわわ!!
─ずでんっ─
思いっきりしりもちをついてしまった
「・・・・・・それは靴じゃないので、立たなくていいですよ」
「え、じゃあ早く教えてくださいよ!恥ずかしい・・・」
「・・・・・・・靴じゃないけど足につける物なのでそのままでいいです。」
「靴じゃない・・・?どういうこと?」
「・・・・・・それより手を出して頂けますか」
「・・・?はいどーぞ」
「肘を折り曲げてもらえますか」
「・・・?何をつけてるんですか?」
何かベルトのようなものを腕に巻きつけ、パチン、という小気味良い音が響いて、私の腕は折り曲げられたまま固定されてしまった
「え?え?」
「・・・・・・じゃあもう片方も」
パチン、パチン
「え?あれ?腕が動かせないんですけど・・・」
「・・・・・・そういうものなのでそれであってますよ、次は足です。折り曲げてください」
さすがにここで何をやってるのか理解した。
「やっ、やめてください、ちょっと、ダメッ」
しりもちついたまま逃げようとするが、抵抗むなしく、足も折り曲げられた状態で固定されてしまった
「・・・・・・これでよし(むふー)」
「あうあう・・・ひどいです・・・起こしてください〜・・・」
仰向けになったままの状態だともう起き上がる事が出来ない
ひっくり返されてばたばたともがいてるカメと同じ状態
手足が使えないという状況がこんなに不自由なものだとは知らなかった

仰向けになったまま、恥部を隠す事も出来ない。100cmオーバーの乳房は放り出されたまま、お尻も陰部も露出しっぱなしだ

「・・・・・・これはこれで、いいオブジェ・・・」
708村人A:2009/11/14(土) 21:42:16 ID:jyVAEaeA

「えっ、やっ、踏まないでくださいっ」
おっぱいの辺りをぐりぐりぐりぐり、と踏まれる。
あまり痛くはないけど、足で踏まれるのはいい気分がしない。というより抵抗出来ない状態でいいようにされるというのは・・・
「・・・・・・菜穂先生のはこうなってるんですね・・・」
足で踏むのをやめてくれたミカちゃんは私の股間の辺りに視線を落とす
「へぇー・・・」
回り込んで私の秘所を真正面からじろじろ見ている菜穂ちゃん。
身をよじってどうにか視線から逃れようとするが、のろのろと這い回るくらいしか出来ない。
不意に、私の股間に触られてるような感触が伝わってきた
「・・・・・・菜穂先生、このもじゃもじゃ生えてるの、引っこ抜いてみていいですか?」
「え?え?なんで・・・ちょっと、やめてっ」
しっかりと握られている感触がして、恐怖にかられて必死に逃げようとする、が、何も出来ない
股間の毛が、限界まで引っ張られた後、ミカが思いっきり力を込めたのが分かった

「えいっ」
─ブヂッ─

「あっっぎっっィィィ・・・・!!!」
痛烈な痛みに悶えて、どうにか痛みを紛らわそうとする。
その私を見て、恍惚とした笑顔を浮かべているミカちゃんが視界に入った
「っっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「・・・・・・見てください、こんなに抜けたんですよ」
ミカの手には、ごっそりともじゃもじゃの毛が大量に握られていた
「・・・・・・うーん・・・でもよく考えたら使い道がないですね」
ぱらぱらと適当にそのあたりに散らかされる私の陰毛
「あうあう・・・なら引き抜かないで欲しかった・・・」
「・・・・・・菜穂先生が痛がってる様子って、とってもカワイかったですよ」
そう言いながらミカが取り出したのはボールギャグ
「でもよく考えたら豚さんって、人間の言葉を喋るのはおかしいですよね」
「あうあう、神様Fuckyouです」
「はい、どうぞ」
限界まで開いた口に、がぼっ、と口の中に無理矢理押し込まれるプラスチックのボール
想像していたよりボールの直径が大きい、これじゃ本当に息をするだけしか出来ない
「はがーっ、はがーっ」
訂正、「はがー」は言えた。

「うふふ、本当に何を言ってるか分からないわ、ますます豚さんね」
「あうー、あうー」
おぉ、これも言えた!
「・・・・・・口癖だけは変わらないとはね・・・ほら、立って」
ミカの手で足を片方押されてひっくり返る。仰向けからうつ伏せにレベルアップした!
でもヒザが開いてるからなんだか押しつぶされたカエルみたいな格好・・・うぅ、かっこわるい

「・・・・・・やっぱりまだ立たなくていい」
「はぅぐっっ」
うつ伏せの背中にミカが飛び掛って馬乗りになられた。いきなり体重がかけられたから息が詰まった・・・
709村人A

ちょっと涙目になった私の目の前にミカの手が見えた。そして私の鼻につめたい感触が伝わる。
「・・・・・・やっぱり豚と言えば鼻フックだと思う」
「あうー、あうー」
鼻にかけられたフックが、思いっきり引っ張られて、それに合わせて私の鼻の穴が拡張される。
「うふふふふ、いい眺めね」
吊り上げられる鼻フックが痛くて、首を必死にあげていると、私の素肌に腰掛けたミカが視界に入った
とても良い笑顔でけらけらと笑っている。私は教育者としてそういう笑顔の生徒ばかりになる事を願ってたんだけど、こういう形で叶えられてもなぁ・・・

「・・・・・・鼻フックの痛みから逃れようと必死で私の力に従う菜穂、カワイイ、とてもブザマで、カワイイ」
「あうー、あうー」
鼻フックを頭から一周回して、ギャグボールを繋いでいるベルトに繋いだらしい
鼻が吊り上げられて豚のような鼻になっていることだろう
女として、ちょっと何かが失われたような気がした

「・・・・・・さて、最後は、シッポ」
・・・・・・シッポ?
嫌な予感がしてたまらない私の上で、ドレス姿のミカが背中をむいたのが分かった
そして、私のお尻をガッ、と掴んだのが分かった時、私は一体何をするのかを察した
「・・・・・・先生のお尻、カワイイですね、シミ一つ無くて、まるくって、掴み心地が良くて、たまにぴくぴく動いて、とてもカワイイ」
「あうー、あうー」
「・・・・・・菜穂、お待ちかねの、シッポです」
私のお尻の入り口を、何か奇妙な異物が撫で回す
条件反射か何かで、耐え切れずにお尻にきゅっと力を込めてしまう。
「うふふ、カワイイ」
硬い何かが、お尻の辺りの毛を撫で回す度に、抑えきれずにお尻がびくびくと震えてしまう
「・・・・・・でも、入れちゃいますね」
「はぅっ・・・んぅっ・・・」
ミカの手に力が込められて、私の括約筋の限界を突破し、ツプツプと進入を開始する。
「・・・・・・先生、頑張らないと入っちゃいますよ」
あうう・・・抜き差ししないでぇ・・・
甚振るように、既に入った異物を抜いたり刺したりを繰り返す
「・・・・・・」
飽きたのか、今度はちょっと乱暴に奥の奥まで細長いモノが入れられる。
ちょっと痛かった
「・・・・・・ほら先生、立ってください」
ミカが立ち上がって、私にも立つように促してくる。
立とうとするとお尻の異物感がきもちわるい・・・
「・・・・・・ほら、はやく」
ミカが軽く足で股間の辺りを蹴り上げる。
先ほど無理矢理毛をむしられてジンジンしてる辺りを蹴られて、あわてて立ち上がる

四つん這いに近いけれど、ヒジとヒザで立ってるから頭の方が低くて、まるでお尻を突き出して誘ってるような格好だ
それに口が閉じられないし下を向いてるからつばがあふれて口からだらだら流れてるし・・・
「はぐっ」
私の顔をミカに踏まれたんだと理解した
「うふふふ、ちょうど踏みやすそうなところに頭があったから、つい・・・うふふふふふ、まるで謝ってるみたいね」
「あうー、あうー」
これ・・・思ってた以上に屈辱的な格好・・・ううぅ・・・
「・・・・・・さて、リードをつけて、と、あぁそうだ、豚って分かるようにしておかなきゃ」
ミカがお尻の辺りで何かをごそごそと・・・ちょっとくすぐったいな
何やってるんだろう・・・くすぐったい・・・
「・・・・・・よし、できた」
何をやっていたんだろ・・・
「・・・・・・お尻に大きく豚って書いておいたから、これで誰も間違わないわね」
なんてことをするんだろう、油性じゃなきゃいいけど(油性でした)
「・・・・・・じゃ、リードをつけて、お散歩ね」
カジノのVIPルームから、一般客の沢山いるカジノに向かって歩き出すミカ
首輪から繋がるリードを引っ張られて、窒息しない為にのろのろと四つん這いで後を追いかけるしかない