女の子が奴隷・ペット・家畜として扱われたり、調教されていく様子を楽しむスレだよ。
スレタイの条件に合っていれば、獣姦・スカトロ・NTR・その他マニアックプレイなんでもござれ。
!注意
【sage推奨】ひっそりやっていこう。
【批評禁止】荒れる上にまともな職人も潰れるから、SSへの批評はもう全面禁止。
気に入らないSSがあったらレスしないようにしよう。
他の人がGJするなら需要があるということだよ。気に入らなくても我慢しようね。
他の人がGJしなければ需要がないね。反応がなければその内に居なくなるよ。
それでも批評するのは荒らしだよ。みんなは無視しようね。
みんなで使ってね。仲良く使ってね!
既存のアレがナンだから思い切って立ててみました。
スレタイのシチュには需要があると思うのに、投下に適当なスレがないので。あるようでないので。
3 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 14:24:51 ID:/wfzTqOu
ぬるぽにされる女の子
こういうスレを待っていた!!
即死防止に商業の話でもして神を待とうか
最近一番良かったのは二次夢のリヴィアだったんだけどおすすめある?
漫画で完全ペット扱いとか欲しいのに見つけきれない
住まん、そもそも「ペット扱い」というのがどうしたらいいのか分からない。
奴隷とか家畜ってのは多分こき使うんだろうけど、ペットってことは檻に閉じ込めて
猫かわいがりするの?
首輪つけて、ヒモつけて、お散歩するとか、
ペット用の餌皿から食べ物を与えたりとか、
じゃないの?
>>7 >>8な感じだと思う
さらに加えて許可なく人間語を喋れないとかだと個人的には超ツボ
スレ主も細かくは言及してないし、これはペット扱いぽいと思えれるものならなんでもいいんじゃない?
別にペットだけに言及はしてないんだろう?
「奴隷やペットや家畜のような扱い」と解釈したんだが、違うかな
何となく思ったんだが
>2にあるように
>既存のアレがナンだから思い切って立ててみました。
ってことは、それらを関連スレとして
それらに該当しない奴隷スレ、ということで良いのかな?
消去法でこのスレの道筋が見えてくるのかな
ペットと言われるとどうしても
ほのぼの戯れることしか想像できなくて困る。
昔実家で猫飼ってたんだが、
別に下半身責めたりとかしようと思わなかったからな……。
>>7 「やれやれ、そういう家畜や奴隷と言われてそういう貧相な発想しかできないのは庶民の発想だな」
私はシルクのような肌触りのシャツの皺を伸ばした
「小屋の中に芋のように押し込められて育てられている豚は安い豚だ。そんな安い豚など私の家ではペットも食べん」
膝の上で私にじゃれてきたアリカの小振りで引き締まった尻たぶを撫でた。
アリカは嬉しそうに啼いた。幼いアリカは笑うと八重歯がすこし覗く。
「上質な養豚というのは常に最高の環境でストレスを受けずに育ち、計算しつくされた食事を与えられたものをいうのだ」
四つんばいで背中にトレーを乗せてヒナコが夜食を運んできた。
セレーナの母乳を与えて育てた豚の肉は、私の口の中で甘く蕩けた。
物欲しそうにするアリカに、口移しで豚肉を分けてやる。
それを見たヒナコが足元にすり寄ってくる。これでは切りがない。
「炭坑で働くような奴隷は、しょせん産業革命以降の成り上がりの卑しい労働力でしかない」
アリカに食べた分は動けと顎で指示すると、毛も生えていない秘所を割りこねて準備をし始めた。
「貴族に使える奴隷というのは、不当な労働も環境も与えられてない。その働きに応じた正統な報酬を与えられている」
アリカが一人で没頭し始めたので、躾けの意味を込めて杖で肩を叩いた。
短く悲鳴をあげると、我に返ったアリカは小さな身体をさらに小さくして私に低頭した。
「謝罪はいい。態度で示せ」
私がそれだけ言うと、アリカは喜び勇んで私の上に跨った
という話だ
14 :
>>1:2008/07/18(金) 08:59:12 ID:Z9tQSCVd
>>1です。
スレ主としては、奴隷といえばこれしかないだろ!
とか、ペットシチュなのにその展開はないだろ!
とか、家畜にされるならこの系統以外にないし、異論も認めない。
などと言う気はありません。
やたらと嗜好に制限をつけたがるスレは大抵が衰退していますからね。
だから檻に閉じ込めて猫かわいがりされるペットでもいいし、動物として虐待されるペットでもいいと思います。
あえて個人的な判断点を明言するなら「人間扱いされないこと」といったところでしょうか。
まあそれ言うと「奴隷は微妙に人間扱いだろう」とか面倒臭い話になるので方向性として程度ですが。
あと念のため付け加えておくと、ここは「ペット」以外にも「奴隷」「家畜」な要素のスレとして立てました。
別にペットだけにこだわらなくていいです。
というかややこしく考えずに、素直に奴隷・ペット・家畜にされる女の子を楽しみましょうよ、紳士的に。
それじゃ、あまり
>>1がでしゃばるのもアレなんで。
今後は名無しることにします。
>>12 気の強い野良ネコ娘が行き倒れてるところを拾って
エサとかやって介抱してだんだんだんだん仲良くなってく所までは想像できた。
しかしコレではただのいい話であってちっともエロくねえ。
逆に、触られるのが大好きなキツネ娘とかはどうだろう。
ペットになってあちこち触られるのが大好きになって、手を休めると
涙目で触って触ってと哀願したり、とか。
そして、発情期がやってきて…
一つ、ペットものストーリー思い浮かんだが、書くか微妙。
というか、俺が書くとラストが純愛になりそうでスレの趣旨に合わなさそうなんだよな……
>>17 期待!
純愛ダメとか書いてないし純愛でもいいと思う
ペットという扱いなら純愛もありでしょ。
奴隷や家畜ならハード展開でしょうけど。
夜中、わたしは音を立てないようにベッドを抜け出した。
今日もわたしの秘密の時間が始まる。
焦る気持ちを抑えて慎重に準備を終えて、部屋を出ようとした。
「んー……穂乃花? どうしたの」
背中から聞こえてきた声にわたしは思わず身を強張らせる。
道具を出すときの音で、同室の友達を起こしちゃったみたい。
「ト、トイレだから、気にしないで」
咄嗟に出た言い訳だけど、ウソってわけじゃない。
今日はトイレもしてみるつもりだもんね。
「うんー……」
納得した友達が布団に潜り込むのを確認して、わたしは部屋を出た。
しんと静まり返った女子寮を忍び足で1階廊下の途中まで移動する。
門限の時間は過ぎているから玄関も裏口もダメだけど、この窓からだけは夜中でも外へ出入りすることができる。
誰か他の子が夜遊びするために、この窓だけ鍵を壊しちゃったのかもね。
外に出るとわたしは小走りで寮の裏手に回った。
1日中、このときのことばかり考えてた。
もう我慢できないよ。早く、早く、人間じゃなくなりたい。
わたしはパジャマの上着とズボンを脱ぎ捨てた。
背中に手を回して、ブラも脱ぎ落とす。
ショーツもくるくる脚に巻きつけながら、脱いじゃった。
「ああ……あふぅ……」
素肌が直接、夜風に撫でられる。
今日は満月だったんだ。
誰かが窓から外を見れば、裸のわたしは見られちゃうかもしれない。
満月に白い肌を浮かび上がらせた、靴も履いていないわたしの裸。
恥ずかしいけど、両腕を広げて月光と夜風を受け入れると、お腹の奥がきゅんって疼いた。
なかなか子供っぽい胸も、華奢な身体も、やっと産毛が生えてきたあそこも、見られちゃう。
でも、平気なの。わたしはいまから人間じゃなくなるから。
わたしは興奮に震える指で、ゆっくり自分に首輪を嵌めた。
お洒落用のチョーカーとは全然違う、頑丈なだけが取り柄の大型犬用の首輪。
すると魔法に掛かったみたいに両手の手のひらが勝手に地面につく。両脚は勝手に膝をついてる。
「くぅん……わん、わん」
誰も居ない寮の裏庭で、四つん這いになったわたしは鳴き声を呟いた。
わたしは優等生なんて思われてる女子高校生、穂乃花じゃない。
わたしは犬。
人間の寮に迷い込んできた、野良犬のメスなの……。
月明かりの下で、うろうろ周りを這ってみる。
人間とは違って視点が低いから、地面が近い。
これが犬の視点。わたしの視点……。
「あう、きゃいん!」
膝が小石を踏んづけたみたい。
痛みについ大きな鳴き声が出ちゃった。
寮に住む人間様達に、気付かれちゃったかな?
「くううぅぅぅん……!」
人間様に犬のわたしを見られると思うと、背筋がゾクゾクしてあそこがムズムズする。
人間ならこんなことで感じるのは変態でえっちな女の子だけだけど、わたしは犬。
ただ、発情期なだけの犬なの。
「わんっ、わんっ」
寮へお尻を向けて、少し大きめな声で鳴きながら走り回ってみる。
今度はちゃんと草がクッションになる場所を選んでるから痛くない。
他の犬と違って肉球がないから不便なんだよね。
今度、人間になってるとき、手と膝をガードできるものでも探してみようかな。
「ハァッハァッハァッハァッ」
裸で這い回ってると身体が熱くなって、汗塗れになったわたしはだらしなく舌を出した。
あそこが触ってもいないのに濡れてきてる。
激しく走るから、舌とあそこからの涎が地面に飛び散ってたの。
「わうううぅぅぅ……わんわんわんっ」
もうダメ! ここまでするのは、初めてだけど……。
わたしは片足を大きく掲げて、三本の足で地面に立った。
わたしの汗だくの身体と、汗とは別の液体をとろとろ零す発情犬のマンコが薄い月の光に晒される。
見える。見えちゃう。
唇を開けた犬マンコの奥のピンクの粘膜も。
その粘膜の表面に、ぽつんって小さな穴がほころんだのも。
その小さな穴から、黄色い水が噴き出すのも、全部見えちゃう!
「きゃいぅんっ! わぅぅおおおおぉぉぉおおおんんーーーっ……!」
交尾の代わりにおしっこでマーキングしながら、わたしは寮の人間様に聞かれることも忘れて、絶頂の遠吠えをしてしまったの。
翌日、案の定、変な犬のことが噂になってた。
「で、あたしも聞いたんだけど犬なのに声が高くて猫……ううん、女の子そっくりでさ。暗くてよく見えなかったけどかなり大きかったよ」
友達からそんな話を聞いたとき、わたしは少し寂しかった。
犬の正体には、誰も気付いてくれなかったんだって。
だから、わたしはこんな返事をしちゃった。
「今度は外に出て撫でてあげなよ。大きい犬ほど大人しいって言うし。そうだ、皆で飼ってあげたらその犬も喜ぶよ、きっと……」
なんとなく思いついたから書いてみた
野良犬だとペットじゃないなと思ったけど、
>>14見たら結構なんでもいいみたいだし
続きはないよ
こんなのはどうってことで
他の書き手さんの刺激になって神SSが拝めたらいいなあとか勝手なこと思ってみるみる
23 :
20-22:2008/07/23(水) 22:50:31 ID:NODmImyd
ううう、全く反応ナシ
批判禁止のこのスレ的にサンレントマジョリティを考慮して、
不評だったようですね……orz
それはともかくスレを止めてしまったようだ
圧縮も近いようだから保守的にも雑談再開してお願い
とりあえず好きなシチュでも言い合ってみようよ!
気の強い子がペット生活強制されるのとか好きです
落ちたらスレ自体の需要が無いってことさ。
ドーンといこうや。
>>23 俺、結構、あんたのやつ結構好きだけどね。
誰かがGJ書くだろうと……
遅くなったが、GJ
このスレ向けに一つ書いてるんだが、圧縮に間に合わないかもしれない。
エロまでの導入部に予想以上に時間食って、まだ、エロが書けてない……orz
圧縮近そうだし、1回途中まで、投下したほうがいいのかね?
乙。
投下されてるのに気づかなかった。
次は深夜の街を徘徊させて、パトロールの警官から身を隠したり、
酔っ払いと絡ませたりしてみては?
27 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 12:49:45 ID:LwquWTlq
GJ
皆に飼われているとこも見てみたい。
28 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 02:56:31 ID:LCTioRX9
チンパンでも殴ってみせらぁ、でもNTRだけは勘弁な
>>20-21 こういう作品(エロゲ含む)を読んでいて気になるんだけど
雌犬は三本足でおしっこをしないんだよね。四本足でしゃがんでする。
パンダの雌はお尻を樹に擦り付けるようにしてマーキングしていた。
カイーのカイーの、って感じでした。
足を上げてするのとしゃがんでするの、どっちがより犬っぽいかどうかが重要だと思うんだ!
オスメスなんて関係ない!
飼い主が、あるいはペット自身がより犬っぽい仕草だと思うのはどっちか、だと思うんだ!
31 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:05:27 ID:3wpl3Nlt
1、ファンタジー+ペット
2、SF+家畜
のどっちが需要あるかな?
>>31 2番のSF+家畜が読みとうございます、職人サマ!
ファンタジー+ペットは調教系小説とかでたまに見かけるけど
2番系のハードなのは滅多にない……でも大好き
絶対服従スレとかぶってるよなここ
>>34 あっちはなんか人形・機械化シチュみたいに感じたんだが?
ここは、ペットに反応した。
>>1 ここが初じゃなくて前スレもあったよな?
前スレもここに貼れ
>>36 ないですよ
似たスレが昔あったのをご存知なら教えてください
>35 そして両方過疎ってる……(涙)
>>38 文才のない俺としては、たとえ過疎っていても躾けられたペットのように
ただ待つのみ・・・・・
>>31 2は宇宙人に侵略されて家畜化?それとも家畜人ヤプー風?
どっちも好きだが。
だいたいこの手のディストピアものだと「家畜に旧時代の人間意識を持たせ
て生活させている居住区」があるね。それがいい。
該当スレがどこかわからないものが書けたんだけど、ここで合ってるかな…
序
夢をみていた。
幼いころの夢を。
「お城が燃えてる」
住みなれた城が炎上する様をみあげて、ノールは興奮した声でいった。
「みて、母さま。きれいよ」
そう指差しする。
その傍らには、もう息をするのも辛そうな母がいた。
ノールを庇って追っ手から受けた矢が、その背中にびっしりと突き刺さっている。
その悲しい現実から、ノールは必死になって目を反らそうとしていた。
死に逝く母にも、安寧を与えたかった。
――だが。
そんな彼女の逃避を、母はすぐに正して言った。
「……い……いきなさい、ノール……」
かすれた小さな声。
普段の発声からは想像もつかない母の声が、最後の想いを告げてくる。
「どんなことがあっても……死んでは……なりません」
震える母の手が、別れを惜しむようにノールの頬を撫でる。
「……いきるの、ですよ……」
「……はい。……はい、母さま……ッ!」
――約束します。
だから、母さまも死なないで!
泣きじゃくりながらその手を取った時には、もう遅かった。
沖へと向かう小さな筏の上で、彼女はその日、天涯孤独の身の上となった。
その1
「おーら、いつまでものんきに寝てんじゃねえ。目ェ覚ましやがれ」
頭から海水を浴びせられて、甲板にひっくり返っていたノールは驚いて目を覚ました。
「……ぅ……ん?」
なにか夢をみていた気がする。
しかも、寝入りばなを叩き起こされて、寝覚めは最悪の気分だった。
だが、文句は言えない。
今の彼女は、ご主人様に奴隷として飼われている身のうえなのだ。
反抗などしようものなら恐ろしい折檻が待っている。
ノールは大人しく上体を起こすと、冷水を浴びせた男をぼんやりと見上げた。
「……ん、なんですか、船長?」
「じき日が昇る。陽焼けする前に船倉にもどってろ」
この海賊船ガスパール号の船長で、彼女の飼い主であるオレガノ・リグレインはそう
言って東の空を顎でしゃくった。
水平線に目を移すと、夜明け前の濃紺の海に、ちょうど朝日の最初の一筋が昇り始め
たところだった。
たとえ朝の最初の光でも、南海の日差しは強烈だ。
メラニン色素などこれっぽっちもないノールのまっ白な柔肌に、たしかにこれ以上の
紫外線は酷だろう。
オレガノの気遣いに素直に感謝する。
「……それじゃあ……っと! ――……とっと?」
勢いよく身を起こそうとしたところでふいに波に揺られ、ノールはかくりと膝を折っ
て、よろめいてしまった。
「ち、なあにやってやがる」
「……あはは、やっぱり脚にきてたみたい」
オレガノの逞しい腕に支えてもらって、照れ笑いをする。
そんな彼女をじろりと見下ろしてから、オレガノは甲板のうえの光景に目を移した。
ガスパール号の広い甲板のうえでは、今、二十名以上の海賊たちが思い思いの姿勢で
酒瓶を枕に、股間のイチモツを隠そうともせずに惰眠を貪っていた。
昨夜は寄港前恒例の大宴会だったのだ。
その1
「おーら、いつまでものんきに寝てんじゃねえ。目ェ覚ましやがれ」
頭から海水を浴びせられて、甲板にひっくり返っていたノールは驚いて目を覚ました。
「……ぅ……ん?」
なにか夢をみていた気がする。
しかも、寝入りばなを叩き起こされて、寝覚めは最悪の気分だった。
だが、文句は言えない。
今の彼女は、ご主人様に奴隷として飼われている身のうえなのだ。
反抗などしようものなら恐ろしい折檻が待っている。
ノールは大人しく上体を起こすと、冷水を浴びせた男をぼんやりと見上げた。
「……ん、なんですか、船長?」
「じき日が昇る。陽焼けする前に船倉にもどってろ」
この海賊船ガスパール号の船長で、彼女の飼い主であるオレガノ・リグレインはそう
言って東の空を顎でしゃくった。
水平線に目を移すと、夜明け前の濃紺の海に、ちょうど朝日の最初の一筋が昇り始め
たところだった。
たとえ朝の最初の光でも、南海の日差しは強烈だ。
メラニン色素などこれっぽっちもないノールのまっ白な柔肌に、たしかにこれ以上の
紫外線は酷だろう。
オレガノの気遣いに素直に感謝する。
「……それじゃあ……っと! ――……とっと?」
勢いよく身を起こそうとしたところでふいに波に揺られ、ノールはかくりと膝を折っ
て、よろめいてしまった。
「ち、なあにやってやがる」
「……あはは、やっぱり脚にきてたみたい」
オレガノの逞しい腕に支えてもらって、照れ笑いをする。
そんな彼女をじろりと見下ろしてから、オレガノは甲板のうえの光景に目を移した。
ガスパール号の広い甲板のうえでは、今、二十名以上の海賊たちが思い思いの姿勢で
酒瓶を枕に、股間のイチモツを隠そうともせずに惰眠を貪っていた。
昨夜は寄港前恒例の大宴会だったのだ。
船倉の酒と食料を残らず持ち出しての、盛大などんちゃん騒ぎ。
夜が更けて腹がくちくなったとくれば、あとは当然、女の出番だ。
今回の航海ではそこそこの戦利品が得られたが、運悪く新しい女は得ることが出来な
かった。
なので昨夜の宴会では、ガスパール号専属の性奴であるノールがたった一人で海賊た
ち全員の相手をしたのである。
荒くれの海賊たちのこと、もちろん各人一回や二回で終わるわけがない。
三十人近い海賊たちが、それぞれ4−5回はノールに挑みかかってきた。
船室では臭いが篭るからと甲板の上に引っ張り上げられて、昨夜は夜通し、明け方近
くまで男達の相手を延々と務めさせられた。
まだうら若いノールが足腰立たなくなっても、当然のことといえた。
「……まあ、昨日は派手にやったからな。今日は夜まで休んでていいぜ」
「わお! ありがと、船長!」
ノールは嬉しさを隠そうともせず汗臭い男の首筋に抱きつくと、無精ひげの生えたオ
レガノの頬にちょんと唇を触れた。
途端に、逞しい腕で力強く腰を抱き寄せられてしまう。
「きゃぅ」
びっくりしてオレガノを見上げると、すぐにその意図を悟った。
どうやら愛嬌を撒きすぎたらしい。
「……やっぱり、寝るのはオレ様の相手をしてからだ」
「えー……っ」
「ふん、なにが『えーっ』だ。好き者め。こんだけ濡れてれば前戯はいらねえだろ」
「……あンっ」
ノールの裸の股座に指を差し入れたオレガノが蔑んだ笑みを浮かべる。
オレガノの言うように、一晩中男を受け入れ続けたノールの秘所は未だ熱く潤ったま
まで、いつでも男を受け入れるよう態勢が整っていた。
「おらよ、アバズレ。たっぷり食わせてやる。味わいやがれ!」
「ひぅうンッ!」
ガスパール号随一の巨根を突き入れられて、その圧力に声が零れる。
オレガノは立ったままノールの腰をぐいっと持ち上げ、ノールを逆さ釣りに釣って胎
内にずぷりと押し入ってきた。
かつてはそのあまりの大きさに泣き叫んだこともある。
だが、最近ではもう、ノールはこの大きさの虜になってしまっていた。
朝日が昇りかけた甲板で、オレガノに突かれるままに、ふるふると瑞々しい乳房を揺
らして高らかに快楽の歌を歌う。
その声に釣られて、甲板で寝こけていた海賊たちが続々と起き出してきた。
「おー、船長、朝っぱらからお盛んじゃねーか!」
「オレっちも混ぜてくれよ!」
「オレもオレも!」
たちまち群がってくる海賊たちをみて、ノールが慌てた。
「ちょ、ちょっとちょっと、パイル、ランタ、ガスコン、アンタたちは昨日さんざん…
…あむぅ!?」
抗議の声をあげる間もなくあっという間に唇をふさがれてしまった。
「じゃあ、オレっちはこのパイオツで」
胸の谷間にもペニスを挟まれてしまう。
その頃には、起きだした海賊たちはもう10人を楽に越えてしまっていた。
たちまちのうちに、両手両脇まで使って男達の相手をするハメになってしまう。
オレガノの逞しいペニスで貫かれながら、無理やり押し入ってきた男のペニスに口
で奉仕していたノールは、視界の隅で輪にあぶれた海賊たちが日差し避けのテントを
仮設しはじめたのを確認すると、諦めたように内心でため息をついた。
(……はあ。今日も、まだ寝られそうにないわね……)
しかたなく覚悟を決めると、ノールは性奴としての勤めを果たすべく、大人しく海賊
たちの相手に没頭していった。
せっせと奉仕をはじめると、海賊たちもすぐに興奮の度合いを高めてくる。
海賊たちのボルテージはあっという間にMAXに達し、結局、宴はそれから二巡りほ
ども続いたようだった。
ようだった、というのは不覚にも途中から意識が朦朧としてしまったからで、途中の
ことはあまり覚えていない。
正午過ぎに甲板が暑さのピークに達したところで、海賊たちの我慢も限界に達し、宴
は自然消滅の形でお開きになったようだった。
さすがに疲れ果てて、そのままテントの影でカエルのようにひっくり返っていると、
海賊たちは巨大な桶で甲板ごとノールに海水をぶちまけていった。
そのまま甲板ごとデッキブラシで掃除されてしまう。
そうしてびしょ濡れになった身体も、この暑さで外気にあたっているとすぐに乾いて
しまった。
「……さて、寝るか」
身奇麗になったところでなんとか気を取り直すと、ノールは久しぶりの寄港を前に甲
板ではしゃぐ海賊たちを尻目に、よたよたと船倉へ降りていった。
薄暗い船倉を手探りに進んで、与えられたスペースに戻る。
与えられたスペースといってももちろん奴隷のものだ。敷居もなにもない、ただ船倉
の隅に粗末な寝藁が敷かれただけの場所である。
そこの柱に彼女専用の鎖つきの首輪があって、その首輪を付けて動き回れる範囲だけが
彼女の部屋ということになっていた。
船倉の隅に戻ると、決まりごととしてノールはいつものように自分で首輪を装着し、足
首にも重しつきの革錠を嵌めた。
それが終わると、ようやく寝藁に裸身を横たえて目を閉じる。
船長のお許しがでたので、午後の雑用はやらなくてもいいらしい。
起こされるまで、ゆっくりと惰眠を貪ろう。
夜には寄港がある。
毎晩のようにノールを使う海賊たちも、今夜ばかりは町の娼館へ女を買いに出かけるだ
ろう。
久しぶりにゆっくりと身体を休めることができる。
めったにないことなので、実に楽しみだった。
(母さま、ノールは今日もしっかり生きています)
この海賊船で奴隷として飼われてもう7年。
そんなことを嘯けるほどには逞しく擦れてしまった彼女は、内心であの世の母に囁きか
けると、疲れ果てた身を横たえ、沈没するように深い眠りに落ちていった。
2
夜。
ノールが目を覚ますと船倉の反対の隅でオレガノが戦利品の山を引っ掻き回していた。
寄港した時に売り払う物を集めているのだろう。
いつものことなので特に気にもとめない。ノールは四つん這いになって大きく伸びをした。
「ふぁあ……」
「……おう、起きたか」
「あい」
ノールが目を覚ましたことに気がつくと、オレガノは数点のお宝を手に持ってノールの
元へやってきた。
「ちょうどよかった。この首飾りとイヤリング、ホンモノか? あと、こっちのドレスの
売値を知りたい」
「んー……」
ノールは差し出された首飾りとイヤリングをちらりとみやって、それからドレスの装飾
を入念にチェックした。
「首飾りは中まで本物……かな? 作りもいいです。こっちのイヤリングは真鍮に金メッ
キの偽物。ドレスはたぶんランカスタ製のシルクで……この刺繍だと……最低70万ル
ナー、あとは交渉次第といったところです。うん。……たぶん」
自信のない物言いだが、それでも元王女で、10歳までとはいえきらびやかな王城で貴
金属に親しんできたノールの見立ては学のない海賊たちよりも遥かに正確だ。
オレガノも特に疑う様子なく、ノールの言うことを紙に書き留めていった。
字が書けるだけでも、船長の面目躍如だ。
「でも、前みたいに間違えたからってお仕置きは勘弁してくださいよぅ」
「ふん、あんな目に合っても喜んでたじゃねえか、このど変態が」
以前、本物の特大パールネックレスを間違えて偽物と言ってしまい、後から大目玉を食
らったことがある。
その時は、お仕置きとして一日燭台代わりにされてしまった。
「お尻の穴に蝋燭突き立てられて喜ぶ女なんていませんよ」
「今度間違ったら、もっとすごいのをかましてやるさ」
「……うぅ、ヤだなあ」
そんなとりとめもない(?)会話を交わして油断していると、不意にオレガノがノールの
乳房を鷲掴みにした。
「……にゅ? どうかしましたか」
「ふん、最近ようやく女らしくなってきたなと思ってよ」
父親のようなことを言う。
たしかに、ノールの身体はこの数年で目覚しいほどの成長を遂げていた。
ツンと上を向いて、瑞々しく張った乳房。
そこから急カーブを描いてくびれた蟲惑的な腰つき。
芸術的なラインを描く上向きのヒップはバツグンに締りが良さそうだ。
うっすらと繁った下半身の金色の草むらは、純白のふとももに挟まれて、船倉の仄暗い
明かりのなかですら輝いてみえた。
長い金色の髪も、そのまま売り物になりそうなほど極上の艶を放っている。
「ちょっと前までは、こーんなちっぽけなガキで、まな板だったのによ」
オレガノがおどけたように手の平で水平な角度を作ってみせる。
「……そんなこといって。そんなまな板に最初に手を出したのは船長でしょ」
「ふん、生理さえ来ちまえば、女はもう大人だよ」
「……ひょっとして、ロリコン?」
「馬鹿言え、オレ様は守備範囲が広いだけだ」
「……はあ」
いったい何の話をしているだったか。
ノールが会話の目的を見失っていると、またオレガノが妙なことを言った。
「お前、このドレス着られるか?」
差し出されたのは、先ほどノールが鑑定を済ませた最低70万ルナーの超高級ドレスだ。
「んー、ちょっと胸はキツそうかなあ、でもサイズは合いそう」
「そうか。じゃあお前、今日の夜はこれ来て港に降りろ」
「はーい。……って、ええっ!?」
何気なくいってから目を見開いて仰天する。
いつもは船倉でお留守番の彼女なのである。
万が一港に降りるときでも、一糸も纏うことを許されず、全裸のまま後ろ手に手錠を
されて、重りのついた足枷引きずりながら、完全奴隷ルックでオレガノに鎖にひかれ
て歩くのがいつものことだった。
服を着るなど、いったいどれだけぶりのことであろうか。
驚きのあまりノールが固まっていると、オレガノはさらにとんでもないことを言って
きた。
「こっちの首飾りもつけていいぞ。イヤリングは……あー、あとでもっと良さそうな
ものを探しておいてやる。化粧品と下着と香水は、そうだな、あっちの山から自分で
適当に見繕っておけ」
「な、なんで……」
下着なんてもう5年以上着けていない。
わけがわからずに混乱していると、不意にある可能性が脳裏に浮かんだ。
――まさか
「……そんな。わたし、売られちゃうんですか?」
「あン?」
「……お願い、船長。悪いところがあったら直すから。だから、お願い。もっとこの
船にいさせて……」
生きる為に。ノールは必死になってオレガノに懇願した。
長い間、この海賊船ガスパール号というごく狭い世界で飼われて生きてきたノール
だったが、それでも、この船で飼われるということが、他の海賊団や好事家たちに
飼われることに比べたら、遥かにマシであることは知っていた。
性奴が7年も正気で生きられる環境など、他にあるはずもない。
涙目になって見上げると、オレガノはヒゲ面にニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「残念だが、おまえはもう用済みだ。せいぜい高値で売ってやるよ」
「……そ、そんな……ッ!」
「なーんてな」
怯えきったところで、オレガノが急に表情を変えた。
「……へ?」
「ふん、別におまえを売っぱらおうってわけじゃない。ただちょっと仕事を手伝って
もらいたいだけだ」
オレガノの大きな手のひらがノールの頭を撫でる。
「心配するな、おまえならあと10年……いや、あと15年はたっぷりとハメまくっ
てやるさ」
「……よかった」
その言葉に心の底から安堵する。
ノールは涙を浮かべた瞳で言った。
思わず笑みを零すと、なぜかオレガノは居心地が悪そうに身体を動かして明後日の方
角を向いた。
「……? どうかしましたか、船長」
「……なんでもねえよ。それより、あと数時間で港につくぞ。それまでに着替えを済
ませておけよ」
いい捨てて去ったオレガノの後姿をノールはきょとんとした目で見送った。
to be continued?
ぐ、1が被ってしまった。
スマソ
GJでした。
つづきwktkしながら待ってます。
意外とスラスラ筆が乗ったので、もう少し続きを乗せてみます
『タララスカ連邦政府・海軍総督府』
馬車から降りるなり大理石ででかでかと記されたその文字をみて、正装したノールは
思いきり尻込みをした。
こめかみに冷や汗を浮かべつつ、立ち止まってオレガノに囁きかける。
(船長。ほんとにここに入るんですか……?)
(おう、ったりめーよ)
(バレたら間違いなく縛り首ですよ)
(大丈夫だ。ウチの船員どもの仰天した顔見なかったのか? おまえが着飾れば、ちゃ
あんと貴族のお嬢様ぐらいには見えるさ)
(自信ないなあ……)
たしかに、ガスパール号の船員たちは、着飾ったノールをみて顎が外れるほどに驚い
てくれた。
それでも、長い奴隷生活で、性奴としての立ち居振る舞いや言葉遣いが染み付いてし
まっている。そのことはノール自身が一番自覚していた。
(みる人がみたら、絶対バレちゃいますよ?)
(ったくウジウジとてめーは、それでも海賊か!?)
(いや、わたし海賊じゃないですってば! そのペット)
(ペットがご主人様に口答えするんじゃねえッ)
――かぷり
「いったーいッ!?」
スカートのなかで思い切り太ももを噛まれてしまった。
膨らんだスカートを押さえて、思わず盛大な悲鳴をあげてしまう。
周囲を歩く男女が不審そうに彼女をみつめた。
「あ、あはははは、なんでもないです。ちょっと足を挫いちゃって」
慌ててその場を取り繕う。
それから、スカートのなかに隠れたオレガノに向かって恨みがましく言った。
(酷いですよ船長。いきなりバレちゃうところだったじゃないですか)
(やかましい、もっかい噛まれたくなかったらさっさと入りやがれ! オレがどんだ
け暑いと思ってやがる)
いくら警戒厳重な総督府に侵入する為とはいえ、女のスカートの中に潜むとは――。
勇気があるのか単に馬鹿なだけなのか。よくわからないオレガノである。
(……もぅ。わかりましたってば)
仕方なく覚悟を決めると、ノールは着慣れないスカートの裾を持って、なかに海賊
を一人隠したまま、総督府の入り口に向かって歩いていった。
「今晩はレディ、招待状を見せて頂けますか」
緊張でコチコチになったノールがゲートの前につくと、衛士がにこやかに話しかけ
てきた。
今夜はここでパーティが開かれるのだ。ノールはその招待客という設定である。
ここまで来たらもう逃げるわけにはいかない。
覚悟を決めて、ノールもにっこりと衛士に笑みかけた。
「どうぞご確認なさって」
幸い夜だったこともあって、差し出す手が震えていたことは気づかれずに済んだ。
招待状の内容を確認すると、衛士は感心したように言った。
「――ほう、トラキアの。それはまた遠方からいらっしゃいましたね」
ノールが渡した招待状はガスパール号の以前の戦利品で、人質にしたトラキアの貴
族が持っていた本物である。
宛名はオーギュスト・レンブワール。もちろん赤の他人だ。
当の本人はとっくの昔に、多額の身代金と引き換えに本国に恥ずかしい帰還を果た
しているはずだった。
「今日はお父様は?」
「はい、それが急な仕事が入りまして……遅れてくることになりました」
「かしこまりました。それでは失礼ですが、貴女のお名前をお伺いしてよろしいで
すか」
「はい、レンブワールの娘でアリエノールと申します」
「アリエノール様、ですね」
招待状には通常、当主の名前のみが記されている。
ノールが娘の名を騙っても特に疑う様子もなく、衛士はリストに名前を書き記して
いった。
アリエノールというのはちなみに本名である。
「それでは、どうぞ中へ」
「ありがとう」
衛士にエスコートされて、ノールとオレガノはすんなりと最初の関門を突破したの
だった。
扉を開けてもらって会場のなかに通され、ほっと一息ついたところで、いきなり背
後から話しかけられる。
「失礼、アリエノール様」
「――は、はい?」
慌てて振り向くと、エスコートしてくれた衛士が真剣な顔をして立っていた。
なにか拙いところがあっただろうか?
心臓がばっくんばっくんと跳ね踊る。
そんなノールの心境を知ってか知らずか、衛士はつかつかとノールに近寄ると囁く
ような声で言った。
「ここは、貴女のようなレディにはとても危険なところです。お父様が来られるま
では、絶対にひとりになってはいけませんよ。特にここの総督には気をつけて」
「……え?」
言うだけ言うと衛士はくるりときびすを返して去ってしまった。
その背中を見送って、スカートのなかに尋ねる。
(どういう意味でしょう)
(言葉通りさ。……しかし、いい男だな、あれは。ウチの船に欲しいぐらいだ)
(無理無理。とても海賊なんてやるような人には見えませんでしたよ)
(んだとてめえ!)
――かぷり
またも太ももを噛まれて、ノールは慌てて悲鳴を呑み込むのだった。
(それで、これからどうするんですか?)
総督府のパーティに紛れ込むのだ、とまでしか聞いていなかったノールである。
カクテルグラス片手に所在なげに立ちながら、オレガノにこれからのことを尋ねた。
(なあに、あとは獲物が釣り針にかかるのを待つだけだ。のんびりしてればいいさ)
(……釣り針ってひょっとして、わたしのことです?)
(他に何があるってんだ。タダ飯食わすために連れてきたわけじゃねえぞ)
(……食いつかれなくても、釣り針は責任持ちませんよう)
(ふん、その心配はいらねえ)
オレガノは自信ありげに応えた。
実際問題として、正装をして化粧をし、金糸の髪をアップにまとめたノールはど
こからどう見ても絶世の美少女だ。
獲物が食いついてこないわけがなかった。
(ま、それまではのんびりメシでも食ってればいいさ)
(いいんですか? やった)
(くれぐれも地はだすなよ)
(はーい)
許可がでたのをいいことに、ノールは会場中をまわって料理めぐりをはじめた。
食事はバイキング形式である。
(よくいいますけど、ウチらのご飯、こんなんじゃないですよねえ)
(まーな)
(羽振りのいいとこはこんな風に豪勢にやってるんでしょうかね。……あ、この
煮込みすごく美味しい!)
普段は残飯処理係なノールである。
めったに食べられないご馳走を前におおはしゃぎだった。
次々と料理をパクついていく。
一方のオレガノはノールのスカートのなかでひもじくなる一方だ。
(……おい、てめえばっかり旨そうに食ってんじゃねえ、オレにも寄越せ)
(ええっ? 無理ですよそんな。こんなとこでスカートに料理つっこんだら怪し
まれるなんてもんじゃないです)
(うるせえ、ご主人様が腹減らしてるんだ、なんとかしろ)
(……もぅ、無茶ばっかり言う)
ノールはしかたなく、手に持ったパンをこっそりと床に落とした。すかさずスカ
ートで覆ってオレガノに拾わせる。
絨毯に落ちたパンを気にもせずがっついて、オレガノが上機嫌で言った。
(……よおし、でかした。次は飲み物も頼む)
(……いや、それはさすがに無理です)
いくらなんでも、カクテルグラスを零さないように地面に落とすことは不可能だ。
ノールは諦めさせるように諭した。
(なんだと。じゃあオレはパン食ったあと飲み物なしだってのか?)
(そこは男らしく、我慢してください)
(できるか! オレ様はただでさえこんな暑いとこに潜り込んで喉が渇いてるんだ)
(そんなこといったって、仕方ないじゃないですかあ)
(ち、役に立たねえ奴隷だぜ。……しょうがねえ、おまえのションベンで我慢して
やる。飲ませろ)
(……へ?)
(非常時だからそれで我慢してやるって言ってるんだよ。ほら、さっさと出せ)
(で、できるわけないでしょ――ッ)
思いも寄らない展開に、ノールは焦りまくって言った。
過疎スレにはもったいない文才ですね。妄想をありがとう。
餌だー!ひゃっほう!!
ありがとう
GJ!!!!!
ノールたんにすげー萌えた。
堕とされてペットになる娘もいいけど、こういう風に前向きに受け止めてる娘はもっといいよね。
相互に信頼関係というか愛情というかそんなのが垣間見えるし。
わたわたと周囲を見渡しながら、なんとか説得を試みる。
(むりむり、無理ですってば! 場所柄を考えてください)
だが、オレガノはすでにやる気まんまんで、周囲から見えないのをいいことに、
ノールのショーツをさっさと降ろしてしまっていた。
そのまま、露出した恥丘にぴたりと鼻先を押しあてられてしまう。
「……ひゃっ」
(とっととしねーと、後でてめえのケツとま○こをシャンデリアみたく派手に飾り
たてるぞ?)
ノールは思わず天井をみあげた。
パーティ会場の高い天井には、特大のシャンデリアがいくつも釣られている。
どれも、たくさんのロウソクを乗せて燦然とした輝きを放っていた。
それらが、夜の甲板で同じような目に合ってしまう自分の未来の姿ともろにダブっ
てしまった。
(……それはイヤだなあ)
(イヤならはやくしやがれ)
(……わかりましたよ、もう。……そうやってすぐ脅かすんだから)
ブツブツと文句を言いながらも、ノールはオレガノの命令に従うことにした。
なんだかんだで、結局、性奴として完璧に調教されてしまっている彼女なのだ。
ご主人様の命令には逆らえない。
こっそりと会場の隅の方に移動してカクテルグラスを立て続けに3杯あおると準
備を済ませた。
膝までずらされたショーツと股の間に顔を入れたオレガノがジャマをして歩きに
くいが、それも我慢する。
(……それじゃあ、いきますよ?)
(おう)
鷹揚に言ったオレガノがノールの姫唇にぴたりと唇を押し当ててくる。
ノールは覚悟を決めると、きょろきょろと周囲を見渡して誰も彼女をみてい
ないことを確認し、それから、ふぅ、と息をついておなかに力をいれた。
「……んっ……ふ……」
ほんのりと目元を朱に染めながら、スカートの裾を軽く摘んで、ふるふると身を
ふるわせる。
チョロチョロと小水がこぼれて、オレガノの喉に収まっていった。
――うぅ、は、はずかしい……。
性奴としては完全に調教済みのノールである。
おしっこを飲まれるのも、もちろんこれが初めてではない。
それどころかノールは、全身に海賊たちのおしっこを浴びながら、自らも小水を
漏らし、それらをさらに舐めさせられたことすらあった。
それ以上の、とても人には言えないようなことまで経験済みである。
それでも、今回は場所が場所だった。
海賊船の甲板のうえとは大違いの、きらびやかなパーティの会場で、正装した
紳士淑女たちに囲まれて。
服を着たまま小水を漏らしていると、もしもバレたらどんな蔑んだ目でみられ
てしまうのかと想像してしまって、消え入りたいような気持ちになった。
同時に、自分にもまだ羞恥心というものが残っていたということに気づかされて、
ちょっとだけ感心する。
「……ふ、ぅ」
小水の最後の雫をこぼし終えると、ノールはくったりと脱力して、近くのテーブ
ルに体重をあずけた。
気だるげな、囁くような声で尋ねる。
(……満足してもらえましたか、船長)
(足りねえ)
(………。)
ノールはスカートの中を冷たいじと目で睨んだ。
――まったく、この人は。
(しょうがないじゃないですか、ここ来る前に一回済ませてきちゃったんだ
から。ドリンクサーバーでもあるまいし、そう思い通りにはでませんよ)
(ふん。あとはおまえのスケベ汁でも飲んで我慢してやるさ)
(……へ? ……あ、うそ)
思い留める間もなく、ぶ厚い舌がノールの胎内に押し入ってきた。
「ひゃンッ」
思わず悲鳴を漏らしてしまって、慌てて口元を押さえた。
周囲の男女がちらりと彼女を見やって怪訝そうな顔をする。
ノールは必死になって平静を装いながら、オレガノに泣き言を言った。
(ちょっとシャレになってませんってばぁっ!)
(うるせえ、バレたら縛り首だぞ。声だすなよ)
(だから、そもそもここでそういうことするのが間違ってるんですってば!
……やだ、舌うごかしたらダメぇ……っ)
自分の弱点を知り尽くしたオレガノの舌が、クリトリスの裏側を妖しくくす
ぐる。
同時に鼻先で敏感な肉珠を押しつぶすように表からも圧迫されると、ノール
はたまらず、かくりと膝を折ってしまった。
オレガノのヒゲ面を太ももで挟んだまま、おもいっきり内股のへっぴり腰に
なり、テーブルに手をついてしまう。
「……ん。……くぅ……ッ、だ、だめぇ……ッ」
こらえようとしても、どうしても声が漏れてしまう。
白手袋をはめた手で口元を覆って、テーブルに手をついたまま真っ赤になっ
てしまう。
すると、それに気づいた周囲の男達がすかさず声をかけてきた。
「どうしましたか、レディ、先ほどからお加減が悪いようですが」
「よろしければ私たちと一緒に近くの木陰で一休みしませんか?」
いかにも貴族の子弟といった高慢な顔つきの男たちである。
彼らはドレスからのぞいたノールの二の腕を無遠慮に撫でながら耳元で囁き
かきてきた。
物言いこそ爽やかだが、手口はあからさまなナンパだ。
しかも、かなり手馴れている。きっと同じ手口を何度も用いているのだろう。
父母の同伴もなく会場をひとりでうろついていたノールはずいぶん前から彼
らの獲物として目をつけられていたのだ。
彼らの目には、ノールはいかにも世間知らずのお嬢様といった風にみえてい
た。
それが、アルコールが入って、さあこれからという時に自ら隙をみせてきた
のだ。
すかさず食いついてきた。
――だけど、いまノールの方はそれどころではなかった
うるうるになった瞳だけ、なんとか男達のほうに向ける。
「ご、ごめんなさい。いま少し気分が悪くて。……あンッ、……す、すぐに
収まると思いますから、……お、お気遣い、は……、ッくぅぅ……ッ」
いいながら、軽くイッてしまっている。
ノールはくったりと両肘をテーブルのうえについた。
貴族の子弟たちは、それでもまさかノールがスカートのなかで海賊にクン
ニされているとは思いもよらない。
その少女らしからぬ色気に、意味もわからずごくりと喉を鳴らした。
「い、いや、とても大丈夫そうにはみえない。ぜひ私に介抱させてください」
「もちろん私もお供いたしますよ、レディ」
「さあ、こんな堅苦しいところからは出て、さっさと外へ行きましょう」
口々に言ってきた。
清楚な(?)美少女が、隙だらけの姿を晒しているのだ。
男達は当然のようにノールを取り囲んだまま、引き下がるそぶりすら見せな
かった。
ここまで危機的な状況になってしまっているというのに、信じられないこと
だが――、オレガノはまだノールの膣口を舌で嬲っていた。
明らかに状況を楽しんでいる。
(船長のばかぁ……ッ)
ばかばかばかばか、大バカ!
ノールは歯を食いしばって声を我慢しながら、心の中で盛大にオレガノを罵
倒した。
――バレちゃう! 絶対バレちゃうぅ! 縛り首はイヤだよぅ!
ノールの脳裏にはさっきから、夕暮れの街角で仲良く縛り首になってぷらぷ
らと宙に揺られるオレガノと自分の姿がはっきりと浮かんでいた。
想像力豊かな自分が恨めしい。
死ぬほど動揺していると、スカートのなかでオレガノが我慢できずに吹き出
す気配を感じた。
(……くっくっく、相変わらずおまえは面白いな)
ノールにだけ聞こえる声で言ってくる。
――こ、この人は。
命がかかっている状況で、どうしてこうも面白がっていられるのか。
思えば昔から奇矯な男だった。
もっとも、そうでなければ七年前、軍隊に追われていたノールを船に匿って
性奴に仕立てようなどとはとても思わなかっただろう。
その性格のおかげで今のノールがあるわけだが――
思い悩んでいると、べたべたと彼女の上半身に触れていた貴族の子弟たちの
輪を強引に割り開いて、一人の目つきの悪い中年の男がノールの前にやって
きた。
「……これは美しいお嬢さんだ。あまり見かけない顔のようだが。……お名
前をうかがってもいいかな」
「……え?」
いきなりの問いかけに、ノールは身を引いて男を見上げた。
なんだか、イヤな感じがする。
戸惑っていると、スカートのなかから指示が飛んだ。
(そら、ようやく獲物がかかったみたいだぜ。仕事の時間だ)
GJありがとう。励みになります。
今日は休みなので、続きかけたらまた乗せてみます。
……もしかしたら、次の休みになるかもですが
気がつくと先ほどの貴族の子弟たちがすごすごと退散していくところだっ
た。
現れた男はよほどの大物なのだろう。
――総督には気をつけて。
衛士の言葉もあったので、すぐにその正体は見当がついた。
名前も知らないが、ここのボスだろう。
黙っていては失礼にあたるので、とりあえず、聞かれたことに答えてみた。
「お招きいただき光栄です、閣下。トラキア帝国ランターク領領主、レンブ
ワールの娘で、アリエノールと申します」
名乗りとともにスカートの左右の端をつまんで優雅に一礼する。
男はそんなノールを値踏みするようにじっとりと眺めていた。
その舌がぺろりと上唇を濡らしたのを目の端に捕えて、ノールはぞくりと
首筋をふるわせた。
――うぅ、怖いよぅ。
もしもスカートの中にオレガノが隠れていなかったら、一目散にダッシュ
して逃げだしているところだ。
ノールが怯えていることに気づいているのかいないのか、男はねっとりと
した声で言った。
「……アリエノール、良い名だ。――私の名乗りがまだであったな。もうご
存知かとは思うが、私はこの国の海軍を取り仕切っている者でガスパール
という」
――ガスパール?
聞き覚えのある名前に、ノールが思わず怪訝な表情を浮かべた。
その顎をついと手にとられる。
「……お加減が悪いようだな。私の部屋へくるといい。朝までたっぷりと
可愛がってやろう」
――うわー、直球だなあ。
欲望を隠そうともしないあまりにも直裁な物言いに、ノールは逆に感心し
てしまった。
男が、さらに言葉を続けてきた。
「断れば、お父上の身になにか不幸が起こらんとも限らんよ……」
小娘ひとりモノにするためにバーリトゥード(なんでもあり)である。
呆れたが、これもオレガノの命令だ。
肩を抱かれて誘われるままに、ノールは大人しく男についていった。
ノールがパーティ会場を出て廊下に連れ出されるところを、門番の兵士た
ちの気の毒そうな視線が見送ってくれた。
このまま、肩を抱かれて部屋までお持ち帰りされてしまうのだろう。
そう思って歩いていると、どうやら見回りの途中だったらしい先ほどのゲ
ート前の衛士とばったり出会ってしまった。
「あ……」
ふたりのただならぬ様子をみて、きりりとした眉が凛々しいその衛士は途
端に端整な眉を寄せた。
――うぅ、せっかく忠告してくれたのに、気まずいなぁ……。
そう思ってノールが思わず俯いてしまうと、衛士はそれを助けを求める合
図と勘違いしてしまったらしい。
決意もあらわに近づいてきた。
「……閣下、その娘はどうされましたか」
硬い声で言ってくる。
目上の者にも一歩も引かない、堂々とした態度だ。
――かっこいいなぁ
状況も忘れて、思わず見惚れてしまう。
そんなノールに、スカートのなかですっかり忘れ去られてしまっているオ
レガノがかぷりと噛み付く。
途端にノールがぴしっと背筋を伸ばした。
その間も、ふたりの対決は続いていた。
「……なんでもない、気分が悪いというから自室で介抱しようとしておる
だけだ。貴君も職務に戻りたまえ」
「そのようなこと、閣下が手ずからなさらなくとも。そういったことは下
の者にお任せください」
バチバチと火花が散りそうな気配である。
「僭越だぞ、マクベイン」
男前衛士を、ガスパールはじろりと睨みつけた。
「それ以上の発言は、貴君の職を捨てる覚悟をしてから行なうのだな」
「……くッ」
さすがの衛士の抵抗も、ここまでだった。
当然である。
見ず知らずの小娘一人を助けるために職を失うような馬鹿はいない。
「部屋には朝まで誰も入れるな。――わかったな、マクベイン」
「……はッ」
衛士が悔しそうに引き下がると、ノールはほっと息をついた。
自分のような卑女を助けるためにこんないい人が職を失ってしまっては
申し訳がたたない。
ガスパールに促されて、大人しく連れられていった。
歩き始めたところで、オレガノがさきほどの衛士をちらりと振り返った
のが、なかの気配でわかった。
(船長も、よっぽどあの人が気に入ったのね)
今まさに悪者に手篭めにされようとしている娘とはとても思えない、の
んびりとした心境のノールだった
連れてこられたガスパールの執務室は、地位に相応しく立派なものだった。
そこは軽く素通りして、奥の寝室まで通される。
そこでノールはギクリと足を止めた。
室内にすでに数人の先客がいたのだ。すべて、ノールと同じ年頃の少女たち
だった。
船倉でのノールと同じように、全裸のまま首輪をされて鎖に繋がれてしまっ
ている。
違うのは、その少女たちの目がすでに正気を宿していないこと。そして――
「ひどい……」
ノールは思わず口元を覆ってしまっていた。
室内の少女たちはみな、手と足がなかったのだ。
肘と膝の先が、切り落とされてきれいに無くなってしまっている。
その状態でモノのように絨毯の上に転がっていた。
その上で、自死などができないよう、きつく口枷まで噛まされている。
怯えて、眼に見えて青ざめたノールをみて、ガスパールが口元を歪めた。
「……心配するな。これはワシが以前に買ってきた穴奴隷どもだ。卑しくも
貴族の娘であるおまえを同じ目に合わせるつもりはない。……大人しくし
ている限りはな」
それがガスパールの手なのだろう。
この衝撃的な光景をみせつけておいて、相手から完全に抵抗する気力を奪い、
それから、獲物を押し倒すのだ。
事実、ノールはもう完全に怯えきってしまっていた。
「い、いやぁ……ッ」
身を竦めて目尻に涙を浮かべる。
怯えて胸の前で合わされたその手をガスパールが強引に掴んだ。
「ひっ」
「良い声だ。今宵はその愛らしい哭き声をたっぷりと聞かせてもらおうか」
ガスパールの手がノールの肩を掴んだところで、突然、ノールのスカートが
バサリと巻き上がった。
「――おっと、オレ様の奴隷を苛めるのは、そのへんにしておいてもらおう
か、ガスパール」
「……なッ!」
「……船長!」
ノールの股間から堂々と顔をだして、オレガノがにやりと言い放った。
いまいち格好のつかない、主役の登場シーンだった。
「き、貴様……、リグレインかッ!?」
「10年ぶりだな、大佐。ずいぶん出世したようじゃねえか」
お互いに顔見知りのようで、呼びかけあう。
なんだかいわくありげなふたりだった。
「借りを返しにきたぜ」
ノールのスカートから抜け出したオレガノが腰のタルワールを抜き放って言
うと、ガスパールは慌てて逃げ出し、人を呼ぼうとした。
「だ、誰か――」
その背中に情け容赦のないオレガノの蹴りが入る。
ガスパールは思い切り前につんのめって、寝室のドアをぶち破りながら執務
室まで転げていった。
壊れたドアが絨毯に倒れる派手な音が響く。
それでも、人払いされていたことが幸いして衛士たちが駆けつけてくる気配
はなかった。
大方、ノールが派手に苛められていると思われているのだろう。
「相変わらずのど外道ぶりじゃねえか、ガスパール。いい趣味してやがるぜ」
曲刀をぶら下げたオレガノが寝室を指差して言った。
床に倒れたガスパールが上体だけ起こしてぶんぶんと手を振りながら答える。
「ま、待て、それは誤解だ、リグレイン。そいつらはその状態で売られてい
たんだ。オレがやったわけじゃない」
「そうか、それじゃあ、10年前のアレもおまえがやったわけじゃないって
んだな?」
「そ、それは――」
「言い訳はあの世で聞いてやるぜッ」
「――ひッ」
オレガノが曲刀を構えたのをみて、小さく悲鳴をあげてしまったのはノール
だった。
仕事の邪魔になるので、慌てて口をつぐむ。
青ざめた表情で口を押さえてしまったノールをちらりと見やって、オレガノ
は無言のまま軽くため息をついた。
次の瞬間、ガスパールの腹を思い切り蹴り上げる。
ボグッ! というすごい音がした蹴りに、ノールは今度も「ひゃあ!」と悲鳴
をあげてしまった。
とにかく暴力が苦手な彼女なのだ。
ガスパールはとっくに、白目を剥いて気絶してしまっている。
ノールがきゃあきゃあ騒いでいると、オレガノが言った。
「いちいち五月蝿ぇ! おら、仕事にかかるぞ。手伝え!」
「仕事って、この人やっつけに来たんじゃないんですか?」
「海賊がそんな利にならねえことするかよ。これはついでだ」
オレガノはそう言うと執務室の机を片っ端から漁り始めた。
「目当ては海図と軍の配置図だ。持てるだけ持って帰るぞ」
「あいさ、船長」
オレガノが手慣れた手つきで部屋を荒らしていくのを、ノールは後ろから
ぴったりとついて歩いて、両手で紙束を集めていった。
こうしていると、初潮前の見習い時代を思い出す。
女になる前は雑用係りで使ってもらっていたのだ。
懐かしく思っていると、ある程度の戦果をあげたところで、オレガノが切
り上げるようにいった。
「よおし、最後の仕上げをして、ずらかるぞ」
「仕上げ?」
「おうよ」
オレガノはそう言うと気絶したガスパールのズボンを下穿きごとおもむろ
に引き降ろした。
それをみてノールが驚愕の叫びをあげる。
「――え、まさか!?」
「なにが『まさか!?』だ、カマ掘るわけじゃねえ!」
「……そうなんだ」
「なんで残念そうなんだ、てめえは! ――まあいい」
オレガノは気絶したガスパールに猿轡をかませて縛り上げ、もしもノール
がやったら卑猥で扇情的に見えるかもしれないポーズに固定した。
つまり、お尻まるだしのまんぐり返し(?)の姿勢だ。
それから、部屋を荒らした際に見つけておいたらしい特大のロウソクを手に
持って、にやりと笑った。
「なにをするかはもうわかっているな? おまえがやれ」
「えーッ」
「口答えするんじゃねえ、こんな汚えケツに触れるか! イヤならおまえに
挿すぞ」
「わ、わかりましたよぅ」
ノールは渋々、ローソクを受け取った。
それから、気絶したガスパールに近寄って汚い尻を嫌そうに見下ろす。
せめてもの情けとして、舌で湿らすぐらいはしてあげた。
最後は目をつぶって一気に、
「えいっ」
「――ッぷぎイィィィ!?」
一気に押し込むと、途端にガスパールが豚のような悲鳴をあげた。
この衝撃はされた者にしかわかるまい。
ノールは少しだけガスパールに同情した。
「ようし、それじゃあずらかるとするか」
「あいっ」
仕上げが済むと、オレガノは上機嫌でノールのスカートに潜り込んだ。
退出の仕方まで様にならないヒーローだった。
オwwwwレwwガwwノwwwww
GJです。これからもよろしくお願いします。
GJ!
ノールかわゆすなぁ
撤収の準備が済み、部屋を出ようとしたところで、ノールはちらりと背後
を振り返った。
途端にオレガノが諭すように言った。
「――放っておけ。あれはもうダメだ」
「……うん」
「……オレたちゃ英雄じゃねえんだ、てめえの面倒だけみてりゃいいのさ」
「……ですね。ごめんなさい」
「謝ることでもねえ」
オレガノはそう言って元気付けるようにノールのふとももを軽く叩いた。
――優しいなあ。
「わたし、飼い主で船長でよかった」
ノールはそう言って部屋の扉を開こうとした。
その途端、
「ご無事ですか、レディ、アリエノール!」
「ひゃあっ!?」
先ほどの衛士が室内に飛び込んできた。
サーベルを抜き放って、なにやら覚悟を決めた形相である。
タイミングからして、さっきのガスパールの悲鳴を聞いて、居ても立って
もいられず飛び込んできたのだろう。
どうやらあれを、彼女があげた悲鳴と思われたようだった。
だとすれば、それも心外な話だなとノールは思う。
そうこうしていると、
「こ、これは――」
お尻に極太のロウソクを挿されて昏倒するガスパールと、荒らされた部屋
をみて、衛士が驚愕の表情を浮かべた。
「……まさか、貴女が……!?」
「――ええっ?」
たしかに、この光景、ノールがやったと言えなくもない。
だが、ものすごい冤罪を着せられた気分だった。
「えっと、これはですね……」
どう説明したものか困っていると、またも突然スカートが翻った。
「よう、久しぶりだな、マクベイ――」
「んきゃあ!?」
ノールは咄嗟に捲くれたスカートを手で抑えて、オレガノを元に戻した。
「――うっぷ、て、てめえ!? なにしやがる!」
見せ場を台無しにされたオレガノがノールに詰め寄る。
よほどこの演出が気に入っていたらしい。
「そんなこと言われたって……、人前でいきなりスカートめくられたら恥
ずかしいですよぅ」
なかはノーパンのノールである。
抗議すると、
「やかましい! それがいつも素っ裸で歩き回ってる裸族の言うことか!
第一、さっきは平気な顔してガスパールにみせてたじゃねえか!」
「……そ、そこはそれ、複雑な乙女心というやつでして……」
「なにが乙女心だ、相手がイケメンだからって媚売ってんじゃねえぞ!?」
「ひどい、わたしは船長一筋ですよぅ」
「嘘つけこのヤロウッ!」
駆けつけた衛士をほったらかしにして言い争っていると、その様子をしば
らく呆然と見守っていた衛士が唐突に言った。
「おまえ――リグレインか!?」
「……おう、久しぶりだなマクベイン」
韻を踏んだふたりである。
「お知り合いだったんですか」
さっきのガスパールといい、なんだか妙なところに人脈のあるオレガノだ。
感心していると、マクベインと呼ばれた衛士が納得したように言った。
「なるほど、おまえの仕業か。――で、殺ったのか?」
「……いや、気絶させてあるだけだ」
マクベインは驚いたように目を見開いた。
「なに――」
いいかけて、ちらりとノールの方をみる。
「……そうか、なるほどな」
「なにが『なるほどな』だ。訳知り顔してんじゃねえぞ! ヤツには生き
恥を晒させてやるのさ。女漁りに夢中になって機密情報奪われたとあった
ら、ヤツももう終わりだよ」
「相変わらず甘い男だ」
「話を聞け! 第一、剣持って上官の部屋に殴りこんできた時代遅れにだ
けは言われたくねえぞ!?」
「レディを守るのはいつだって騎士の役目さ」
「誰がレディだ! 着飾らせてあるがこれはオレのペットだ」
ノールを抱き寄せてオレガノが言う。
久しぶりの再会で話題は尽きなかったが、のんきに話してばかりもいられ
なかった。
「そんなわけで、オレらはずらかるぜ」
「わかった、出口まで案内してやろう」
「……また借りができるな。いつか返す」
「期待しないで待ってるよ」
マクベインの手引きで、ふたりは安全に会場を後にしたのだった。
「船長は昔軍人さんだったんですか?」
「……おう」
帰り道、港へ続く夜の盛り場を並んで歩きながら、ノールが尋ねた。
「みんな、いろんな過去があるんですねぇ」
「そーだなぁ」
のんびりと会話する。
磯の匂いがする海からの夜風にあてられて、ノールは気持良さそうに伸び
をした。
「いろんなお店があるんですね」
「おう」
王女として生まれて王城で育ち、海賊船の奴隷になって船倉で生きること
になったノールは、それ以外の世界を何も知らない。
もの珍しそうにあたりをきょろきょろしていると、オレガノが言った。
「時間つぶしだ、酒場でも寄って帰るか」
文字通り尻に火をつけられたガスパールが見つかるのは朝になってからの
ことになるだろう。
船員たちも、どうせ朝までは帰ってこない。
オレガノがそう言うと、ノールは驚いたように言った。
「ついてっていいんですか?」
「おう。というかメシ食ったら犯らせろ。娼館だと高くつくからな、おま
えで済ませる」
「……どうせわたしは無料ですよぅ」
口を尖らせたノールの首をロックして、オレガノが言った。
「今夜は寝かせねえぜ。オレ様のデカマラをたっぷり味あわせてやる」
「……ここ何年か、夜寝かせてもらったことなんてないんですけど?」
いいながらも、ノールはすでにぽうっとなってしまっていた。
おなかも熱く火照ってしまっている。さっきパーティで受けたクンニが
効いているのだ。
そうして発情したふたりは仲良く酒場に入っていった。
非エロパートばかりで申し訳ないっす
やっと次はまともなエロシーンが書けそうです。
どう見ても貴族の令嬢にしか見えない娘と、どう見てもならず者にしか見
えない男。ノールとオレガノは、曰くありげな酒場の客たちの中でも、と
びきり目立つ存在だった。
しかも――注文を取るのも、がっつきながら料理を食べるのも、すべてオ
レガノの方なのである。
貴族の娘はその間、嬉々として給仕のようなことをしていた。
――いったい何者なんだ、あのふたりは?
酒場中の注目が集まる。
だが、オレガノもノールも職業柄、周囲から浮くことには慣れてしまって
いる。
目立っても構わない場所で目立つ分には、どれだけ目立とうが気にもとめ
ないふたりだった。
注目を集めながら食事を済ませると、二階の個室を借りうけ、連れ立って
部屋の中に入っていった。
「ふう、やっぱりこの格好が一番落ち着きますねぇ」
若々しい乳房をぷるりと露出させて窮屈なドレスを脱ぎ去り、アップにま
とめた長い髪を背中に流すと、一糸まとわぬ姿になったノールはようやく
人心地がついたというようにほっと息をついた。
「帰りはもう、この格好で帰っていいですか?」
「……止めとけ。さすがに目立ち過ぎる」
入ってきた時は貴族の娘だったはずが、出てきた時は全裸でしたとあって
は、目立つなどというものではない。
おまけに首輪もないときては、奴隷というよりもはやただの痴女である。
ベッドに正座したノールに向かって、オレガノは呆れたように言った。
「さっきまでの恥じらいはどうしたよ」
「脱ぐと忘れちゃうんですよ」
脱ぐと性格が切り替わるらしい。性奴にとっては裸が制服のようなものな
のだろう。
「……まあいい、ヤるか」
「あい」
色気のない会話のあとで、ノールが小首をかしげて聞いてきた。
「最初はどこにしときます? おくち? あそこ? ――それともいきな
りお尻とか」
「そうだな、まずは口で一発頼むぜ」
「あい」
リクエストに応えて、ノールはオレガノの股間に大人しく跪いた。
肩先に落ちかかる髪を両手で耳の後ろにかきあげて、
「……ベッドでするのって、すごい久しぶりですね」
言いながらズボンから半立ちのペニスを取り出し、パクリと咥える。
「ん……ふ」
チュプ、チュプ、チュルゥ……
両手で竿を優しくしごき立てながら、ズル剥けの亀頭に絡みつくように。
よく動く舌と唇で入念な愛撫を施してくる。
17歳にして、ノールのフェラチオのテクニックはその辺の娼婦などでは
及びもつかないレベルにまで到達していた。
2−3年前までは、30人近い海賊の欲求ををほとんどその口と手だけで
処理していたのだ。当然のことともいえる。
股間に顔をうずめたノールの頭を両手で抑えつけながら、オレガノはノー
ルの舌使いを心ゆくまで堪能する。
温かい少女の舌に導かれるままに、オレガノの股間の砲身は瞬く間に最大
硬度まで膨張していった。
「……ん、おっきい」
小顔なノールの顔の直径よりも大きくなった砲身から一度唇を離して、ノ
ールは頬ずりをするようにうっとりとその幹に舌を這わせた。
胴体部分に妖しく舌を這わされ、ほっそりとしなやかな指先で亀頭をクリ
クリともみ捏ねられると、あっという間に限界が迫った。
「……ち、あいかわらず、いいテクしてやがるぜ」
「船長の教育のたまものですよ」
「ぬかしやがる。――こぼさず飲めよ」
「……あい」
オレガノが命じると、ノールは再び亀頭を咥え、うっとりと目を細めた。
受ける準備はもうできているといわんばかりに、頭を前後に揺すって最後
の仕上げを施してきた。
「――くお! 来た来たッ! ――いくぜ、たっぷり味わいやがれッ」
オレガノはノールの頭を己の股間に思い切り押し付けると、温かな少女の
唇のなかにたっぷりと子種を放っていった。
「ん……、……く。……うぷ。……んく。……んふ……ぅ。……こく……、
こく。……――ぷはぁ」
ビュルビュルと放出しながら激しく暴れまわるオレガノの砲身を口のなか
で受け止めて、喉を鳴らして最後の一滴まで飲み終えると、ノールは大き
く息をついた。
それから、わずかに零れた欲望の残滓を指ですくってぺろりと舐め取り、
潤んだ瞳で上目遣いにオレガノをみつめた。
「……船長」
「なんだ」
「……次は、こっちに欲しいです」
優美な曲線だけで構成された男好きのする姿態をしどけなく崩して、ノー
ルが脚を開く。
露になった下腹の中心で、ピンク色の秘裂がしっとりと潤みをたたえてい
た。さっきのご奉仕でもうイク寸前まで昂ぶりきってしまっているのだ。
もじもじと腰を揺すって、我慢も限界といった様子だった。
「け、とんでもねえ淫売だぜ」
言いながらも、オレガノはまんざらそうでもない笑みを浮かべてノールの
膝を割り開いた。
自慢の極太をぴたりと秘裂に押し当てる。
「……はぁっ」
それだけで、ノールの唇から熱すぎると息がこぼれた。
その息遣いに誘われるままに、一気にノールに圧し掛かっていく。
「オラァッ!」
「ッはァンッ!」
ずっぷりと根元まで一気に貫くと、ノールの唇から押し出されるような快
楽の声が漏れた。
同時に、熱く潤んだ膣内が絡みつくような抱擁を施してくる。
「ひ……ッ、……ぅッ、……すご……ぉい」
両手でしっかりと首筋にしがみついて。両脚をきゅうっとオレガノの腰に絡めて。
柔らかな身体全体をぴたりとオレガノに押し付けながら、ノールは蕩けきった声
をあげた。
普段ののんびりとした発声からは想像もつかない、甘く淫らなあえぎ声。
今夜のパーティで使ってみせた、いかにも高貴なご令嬢といった声とも違う、
男の琴線に直接触れてくるような声だ。
――こいつは、どんだけ声色を持ってやがるんだ。
オレガノは半ば以上呆れながら、その甘い声をさらに引き出すべく、叩きつけ
ように激しく腰を動かしていった。
「……ッ、は……はげし……すぎぃ……ッ!」
ズブッ、ズブッと濡れた音を立ててオレガノが荒腰を使うたびに、安宿の
ベッドがギシギシと軋んだ音を立てる。子供の腕ほどもあるオレガノの砲
身がノールのなかを突き崩すたびに、ベッド自体が激しく縦に揺れた。
「――こ、こんな、の、こわれちゃいます、よぅ! ――んあァッ!」
「へ、冗談いってやがる! このぐらいはもう平気だろうがよ」
いつもは他の船員もいる手前、自分ひとりでやり過ぎる訳にもいかず、手
控えていた。
だが今日はオレガノひとりだけなのだ。
最初から目一杯飛ばしていくつもりだった。
「オラよ、まずはさっさとイッちまえ!」
――ズン!
「――ッひはァァアン!!」
少女の子宮を限界まで引き伸ばして奥の奥まで突き入れると、ノールがた
まらず最初の絶頂に達した。
火照った裸身が汗にまみれ、結合部から愛液が溢れる。
室内に発情した女の体香が漂い、オレガノはさらに興奮の度合いを高めて
いった。
「あ、あうぅ……ッ」
「まだまだいくぜぇッ」
絶頂の余韻にぽうっとなったノールの片足を担ぎ上げて半身によじり、お
互いの足を深々と交差させた姿勢になると、さらなる責めを加えはじめた。
「どうだ、深くてクるだろ?」
「くあァッ、お、おなか、よじれるぅ……ッ!」
人差し指の第二間接を食みながら、シーツを握り締めたノールが切羽詰っ
たような声をあげた。
「こ、こんな、の、せんちょ、いつもとぜんぜん違うよぅッ!?」
「クックック、おまえは一人前になったつもりだろうが、まだまだ修行が
足りてねえってことよ。今日はオレ様の本気を見せてやるぜッ」
「ひ、ひあァァア!?」
ノールの片側の太ももに乗っかったオレガノが速射砲のように忙しく腰を
振動させる。
脂肪の少ないノールのおなかが小刻みに波打つほどの衝撃に、ノールは口
を開きっぱなしにして悲鳴をあげた。
「い、いく、いっひゃう! ……あう、ま、またァッ! せんちょ、もう、
もうだめぇッ!」
「だらしねぇッ、もっと踏ん張りやがれ!」
――ズブブッ!
「くはァァアンッ!」
オレガノはついに、ノールを四つん這いの姿勢に組み敷いて背後から圧し
かかっていった。
そのまま、獣のように荒々しく腰をふりたくる。
ぷりぷりの桃尻を掴んでパンパンと激しく腰を撃ちつけていくと、オレガ
ノの砲身を美味しそうに咥えこんだノールの膣口のすぐ後ろで、薄紅色の
菊座が誘うようにヒクヒクと痙攣していた。
「あう……ッ、あうぅ……ッ!」
「へっへっへ、こっちにもカマしてやるぜ!」
そう言って指を濡らすと、オレガノはノールの菊座にいきなり二本の指を
ズブリと差し込んでいった。
「………ッ!!!」
いきなり肛腔にはしった衝撃に、ノールが無言のまま悶絶する。
オレガノは左手でぷるぷる揺れるノールの乳房をがっちりと掴みながら、
右の手で菊の座をほじり、膣口を突き崩すように激しく腰を動かしていっ
た。
指の先でピンピンに尖った桃色の乳首を爪弾く。
「くはァッ、く……ッ、ッはァァアッ!」
美しい金髪を振り乱して、耳元からうなじまで真っ赤に染めて。
ノールはもう、乱れに乱れていた。
一度でいいから、こうして責めて責めて、責めまくってみたかった。
いつもは全員で共有している奴隷なので、仕方なく我慢していたのだ。
今夜はめったにない機会だ。
ふたりっきりでセックスするのは、ノールをはじめて女にした、あの夜以
来のことだった。
GJGJ!!
ノールの「あい」がかわいいなぁ
GJ!!!
くそう、本気でオレガノ船長がうらやましすぎる。
服を着ると恥じらいを取り戻したりするあたりもう最高としか言いようがないです。
こんなほのぼの性奴みたことないw
GJ!!
俺もノール欲しい(´・ω・`)ッス
奴隷etcの避妊とかどうするべきなんだろ。
現代ならリングか卵管縛るか?
ファンタジーなら海綿を丸めて突っ込んでおくとか?
でも王道はやっぱり腹ボテファック+産まれた子も奴隷かなー。
感想ありがとう。今日も休みなので書けた分から投下していきます。
ちなみにここから回想シーン、ロリロリ注意報発令です。
「……月の障りが、きました」
そう言ってノールが船長室を訪れた日のことはよく覚えている。
その時の複雑な気分も併せて。
「……そうか。まあ入れ」
深夜、ベッドに入って寝る準備を済ませていたオレガノは、裸の上半身を
起こして、あえて無表情のままノールを部屋に招き入れた。
ノールが無言のまま、おずおずと彼の前までやってくる。
来る前にもうどこかでベソをかいてきたのだろう、小さな鼻の頭が少し赤
くなっていた。
そこはあえて気づかないふりをして、オレガノは言った。
「じゃあ約束通り、今からおまえはオレ達の性奴だ」
「……あい」
「まずは服を脱げ。これからはいつも裸でいろ」
「……あい」
声を震わせてノールは俯く。
涙をこらえているのがありありとわかる仕草だった。
思わず撫でてあやしたい気分になる。だが、
「どうした、ぼさっとしてないでさっさと服を脱げ」
「あ、あい……」
声に出しては冷酷に言い放ったオレガノに、ノールは半べそをかきながら
着ていた服を脱ぎ始めた。
粗末な貫頭衣の腰紐を解いて、ゆっくりと裾をめくり上げていく。
太ももの付け根が見えるまで裾をまくったところで、ノールは一度手をと
めて、許しを請うようにオレガノをみつめた。
だが、オレガノは何も言わない。
その無言の重圧に圧されて、ノールはさらに裾をまくって、頭から貫頭衣
を抜き取っていった。
現れたのは、ボロだがよく洗濯されたまっ白なショーツが一枚。乳房を隠
す布などはつけていなかった。まだ、必要がないのだ。
服を脱ぐと、ノールはまだほとんどふくらんでもいない乳房を交差させた
手で隠して、心細そうに肩を抱いた。
そんなノールに向かって、オレガノは続けた。
「ソレもだ」
最後の一枚も、オレガノは脱ぐように命じたのだ。
「……ッ」
ノールが弾かれたように顔をあげる。
極端にハの字を描いた眉。涙を浮かべた瞳。
まだ子供だとばかり思っていたが、こんな仕草をすると、もうすっかり女
の顔になっていた。
思春期に入ってまだ覚えはじめたばかりの羞恥心を極端に煽られて、ノー
ルは完全に動きを止めてしまう。
両肩を抱いた手がきゅっと強く握り締められる。
それを見て、オレガノが軽くため息をついた。
「……出来ないか。じゃあ、選べ。――今からオレに無理やり犯られるか、
それとも、自分で脱いで自分で股を開くか。――どっちもイヤだと言うの
なら、その時は売り飛ばすぜ」
「……ッ」
逡巡は短かった。すぐにノールは覚悟を決めたように言った。
「じ、じぶんで……脱ぎます」
そう言うと、ノールはショーツの両端に指を入れて、ゆっくりと下に引き
降ろしていった。
初潮が来たら性奴になる。それがノールを匿う時にオレガノが出した条件
だった。
もっとも、最初からそんな無茶な提案をしたわけではない。
いくら荒事を好むオレガノとはいえ、大国の軍隊に懸賞金付きで追われる
亡国の姫君などというやっかいな代物を好き好んで船に飼うほど馬鹿では
ないのだ。
最初はもちろん、直接追ってきた軍隊に引き渡すつもりだった。
その計画が変更になったのに、特に深い事情はない。
単にノールに泣きつかれたのだ。
「お願いします、できることならなんでもやります。だから、わたしをこの
船に置いてください! わたし、まだ死にたくない……ッ!」
まだ10やそこらの少女にこんなことを言われて、泣きながら膝にすがら
れて、一体誰がすげなく売り払えるだろう?
敗戦国の姫君の末路など、断頭台で公開処刑とわかりきっているのに。
「……チッ」
これだから、オレガノは子供が嫌いなのである。
すがりついたノールを見下ろして、仕方なく代案を出した。
「しょうがねえ、そこまで言うならウチで飼ってやらなくもねえ。だが、お
姫様育ちだからって甘やかしゃしねえぞ。炊事洗濯掃除から船の修理まで、
なんだってやってもらうからな」
「……っ。あ、ありがとうございます! オレガノさん」
「船長と呼べ」
「はい、船長!」
とびっきりの笑顔。
ノールは泣き濡れた顔にただ喜びだけを浮かべていた。
これがもし、王族に生まれたことを鼻にかけるような小生意気なガキなら、
オレガノはけっして船で飼ったりなどしなかっただろう。
まだ幼いというのに、逆境に置かれても自棄にならず、自分が生きるため
の方策を必死になって捜し求める。
そんなノールの心根を彼は気に入ったのだった。
それだけに、今のうちに言っておくことがあった。
「――だが、いいか。今のおまえは男でも女でもない。ただのガキだ。だ
から今は見習いとして働かせてやる。……だがな、おまえはあと何年かす
れば女になるだろう。そうなったら、おまえはもう見習いとして働くこと
はできねえ。男が女を見てヤることは一つだ。おまえは女になったその日
から、男を悦ばせるためだけの玩具にされる。その覚悟はあるか」
「はい!」
その時、ノールは躊躇うことなく答えた。
まだ当時10やそこらの少女だったノールに、オレガノが語る真の意味な
どわかっていなかっただろう。
ただ今を生きるために答えたに過ぎない。
それでも、約束は果たされなければならなかった。
海賊船に、性奴以外の女がいる場所など、どこにもないのだから。
片足をあげて最後に残っていたショーツを脱ぎ捨てると、ノールは露になっ
た無毛の秘部を手のひらで覆って視線を横に逸らせた。
一糸まとわぬ姿になったその幼い裸身を、オレガノが感情を殺した目で観
察する。
まだふくらみはじめたばかりの乳房。ほっそりとした肉つきの薄い腰。ひょ
ろりと細長い手足。
それはまだ女と呼ぶには早すぎる果実だった。
だが、あとはもう、時間の問題なのだ。
ノールは早晩、船員たちから女と認識されるようになるだろう。
生来人懐こく、気のよかったノールは、今では船員たちから便利な見習い
小僧として可愛がられ、愛されている。
船に来た当初こそ、お姫様育ちで何もできず、呆れられたものだが、そこ
から彼女は自身の努力によって、船の雑事を何でもこなす便利な見習いと
しての地位を独力で築いてきたのだ。
それを堕とさねばならない。
だが、ここで情けをかけるようでは海賊船の船長は務まっていない。
オレガノはどこまでも冷酷に振舞い続けた。
「こっちへ来い」
「……はい」
「尻をこっちに向けて、這いつくばって股をひらけ」
「は、はい……」
か細くかすれた声で頷くと、ノールはベッドのうえで言われた通りの姿勢
になった。
四つん這いになって脚をひらき、秘部を晒してくる。
それは、どれほどの羞恥だっただろうか。
ベッドに顔をうずめてやり場なく裸身を震わせるノールの、むき出しにさ
れた秘めやかな女の部位を、オレガノは無遠慮な指で押し開いていった。
まだハト麦の実のように縦に一本のスジが入っただけの柔らかな白い肉の
合わせ目を指先で左右に割り開いて膣口を空気に晒す。
晒された女の器官に、オレガノは顔をつけ、舌を差し入れていった。
「うぁ……ッ!」
途端にノールが顔をあげ、驚きと汚辱の入り混じった声をあげた。
まだ、こんな行為を受けるのは早すぎるのだ。
ロリエノールたんキター!!
オレガノ船長の調教手腕に期待
90 :
海賊たちの性奴:2008/09/13(土) 05:51:40 ID:8akiS5D/
快楽も意味もわからず、ただ胎内に押し入ってきた異物感に身を竦ませる。
「そ、そんなところ……、し、舌ぁ……ッ、……くぅうっ」
根元までずっぷりと舌を押し込みながら太ももを撫でさすると、ノールは
ゾワゾワと鳥肌を立たせてお尻を震わせた。
まだ何者も受け入れたことのない膣口が、押し入ってきた異物を押し返そ
ういうように強烈に収縮してくる。
「あ……ぅう」
にゅぷ……にゅぷ……にゅぷ……
そんな幼い膣口に、まずは男の動きを覚えこませるように。オレガノは舌
の挿入を繰り返していった。
だが、ノールの入り口はまだかなり狭く、差し入れた舌ですら動きを阻ま
れるような状態だ。
――こりゃあかなり念入りにほぐさねえと、とてもじゃないがオレ様のは
入らねえな……。
一晩掛りの仕事になりそうだった。
オレガノは一度舌を抜き去って、目の前のお尻に向かって言った。
「……長くなる。まだ痛くはしねえから、力抜いて楽にしてろ」
「……は、はい……ッ」
答えながらもノールはぷるぷると身体をふるわせて、こちこちに緊張しな
がらこれでもかとベッドのシーツを握り締めていた。
言われたからといって、この状況でいきなりリラックスしろというのが無
理なのだろう。
それをみたオレガノが、うっすらと肋骨の浮いたノールの脇腹をおもむろ
に両手で掴んだ。
「ッひゃアッ!?」
途端にノールがビクリと身体を竦ませる。
慌ててわきを隠そうとするのを許さず、オレガノはさらにノールの肢体を
くすぐっていった。
「てめえオレ様が力抜けと言ったら、おとなしく力抜きやがれッ」
「――ひゃッ! ――ひゃアアッ!? やッ、やだ、うひゃうぅッ!?」
身を捩じらせて悲鳴をあげ、逃げようとするのを許さず、無理やり押さえ
つける。それからオレガノは脇腹やおなか、うなじから背中まで、あらゆ
るところをこちょこちょとくすぐりあげていった。
生来くすぐり責めに弱かったのだろう。ノールは顔を真っ赤にして、触れ
られた箇所をビクンビクンと大げさに反応させて身もだえを続けた。
その裸身がシュリンプピンクに茹で上がり、汗にまみれる。
「ひい……ッ、……ッひぃ! い、いきが……できないよぅッ、――せんちょ、
もう、許して、……――ひううぅッ!?」
「ガハハハハ、オレ様に逆らった罪は重いぜ」
ちょっと楽しくなってきたオレガノである。
裸のままベッドを転げまわるノールを追い回して、どこまでも意地悪く責
めを続けていった。
「……ああッ、……ひあああッ! もぉやだよぅ……ッ」
身をよじって嫌がるローティーンの美少女をにやけた笑みを浮かべながら
撫でまわす。
とても手下には見せられない絵面だが、オレガノは実に上機嫌だった。
奴隷調教の途中だという事も忘れて、ノールのお尻から背中、汗の浮いた
うなじまで、少女が大きく反応する箇所を探し当てては悦に入っていた。
「くっくっく。ここはどうだ? ――とみせかけて、こことかなッ」
「……ッひぃっ、……ッひぃぃッ!」
一方でノールの方はというと、口の端からよだれすらこぼしながら、顔を
くしゃくしゃにして涙を流していた。
敏感になりすぎた肌は、もはやどこを触ってもビクンビクンと若魚のよう
に跳ね踊る。
そんなノールの脇腹を、オレガノはとどめとばかりに両手に立てた指で鷲
掴みにしていった。
途端、
「アッひゃああああッ!?」
電撃を受けたように劇的に上体を仰け反らせたノールが、次の瞬間、ぐっ
たりと力を抜いてベッドにつっぷしてしまった。
荒い息をついたまま、もはや身を起こす気力すら残っていない様子だ。
当初の狙い通り、オレガノはノールを完全に脱力させてしまったのである。
あとは、まな板の上の鯉のできあがりだった。
「さあて、それじゃあそろそろ本気出して仕込んでやるとするか」
そう言うとオレガノは、ノールを仰向けにひっくり返してぱっくりと膝を
割りひらいていった。
そのまま、露になった無毛の股間に遠慮なく顔を埋めていく。
「そ……、ん……なぁ……ッ」
太い舌が胎内に侵入を果たすと、ノールはぽろぽろと涙を零して弱々しい
声を漏らした。
くすぐり責めだけでももはや限界だったのだ。
そこからさらに責め苦を加えられるとは思ってもいなかったのだろう。
だが、オレガノの奴隷調教は今やっと始まったばかりなのである。
今までのはその準備段階に過ぎなかった。
まずはそのことを身をもって教え込ませてやらなければ。
くっぱりとわり開いたノールの膣口に舌を埋めて、オレガノは場末の娼婦
ですら許しを請うほどの執拗な責めを加えていくのだった。
深夜の船室に、少女のか細い悲鳴が放たれては消えていく。
波に揺れる船室のなかで、ふたりの周囲にゆっくりと熱が篭っていった。
「……あ……うぅッ」
小一時間ほども舐めまわしたところで、ようやくノールの声に甘い響きが
混ざり始めた。
月経初日の幼い膣腔は、最初こそきれいに拭われていたものの、時間が経
つとまた血を流しはじめたようだった。
オレガノはその出血ごと、気にもとめずにノールの膣腔をなぞり続ける。
飽きもせず舐め続けたその膣壁の奥から、明らかにオレガノのだ液ではな
いあたたかな体液が少しずつ混ざり始めていた。
「少しは感じはじめてきたか?」
「あ……ぅ」
舌先をおへその裏側へ向けてぐっと強く押し込んでやると、弛緩していた
ノールがピクリと腰をふるわせた。
だが、もはや言葉をつむぐ気力は残っていないようだ。
だらしなく股間をひらいたまま、うちあげられたくらげのように完全に弛
緩して、オレガノのなすがままになっていた。
そんな少女の無抵抗な膣口に、オレガノはさらに容赦なく念入りな愛撫を
重ねていくのだった。
「皮を剥いてやろう」
そう言ったオレガノが、今の今まで手をつけずに温存していた少女の最も
敏感な尖りに触れた。
無理やり与えられ続けた快楽にひくひくと収縮を続ける小さな膣口の最上
部。薄い包皮にまもられた麦粒大の丸い器官をオレガノは指の腹で表面だ
けかるく撫であげる。
「ぅああッ!?」
反応はすばらしかった。
薄皮のうえから触れただけで、ノールは電撃を流されたように大口をあけ
て顔を反らせた。その姿態に汗の玉が浮かぶ。
これでは、皮を剥いてちょくせつ舌で舐めまわしてやったらどうなってし
まうのか。
考えるより先に、実行に移していた。
ビクン!
指先で包皮を割り開き、剥き出しになった敏感な肉珠を舌の腹で直接押し
つぶしてやると、ノールはそれまで弛緩させていた手足をピンと四方に伸
ばして絶叫をあげた。
「あーっ!!」
もう抵抗する力などまったく残っていないと思っていたノールが、これで
もかと四肢を緊張させる。
暴れだしたほっそりとした腰を逃がさないように両手でしっかりと押さえ
て、オレガノはノールの膣口に食らいついたまま離れない。
溢れてきたあたたかな体液をジュルジュルと音を立てて飲み干し、舌先で
グリグリとクリトリスを派手に刺激していく。
「だ……ぇえ、死んじゃう! 死んじゃうぅッ!!」
ノールの絶叫が耳に心地よい。
股間に食いついたオレガノの頭をなんとか離そうとするノールの抵抗を寄
せ付けず、オレガノはさらに舌先の愛撫に熱中していった。
「……ぐ……ぅッ!」
ノールの身体がエビのように丸まる。その直後、
「アッ――、……ッアアあああああア――ッ!!!」
生まれてはじめての絶頂を告げる少女の高らかな絶叫が夜の船長室に響き
わたった。
これは良い長編、GJを捧げたい
黄金騎士カズマが青春だった自分には丁度良い陵辱と純愛のさじ加減
ふわりと周囲に女の匂いが漂い、口のなかに少女の愛液が溢れた。
愛らしく小さなクリトリスにゴリゴリと鼻先を押し付けながら、オレガノ
は初の絶頂を迎えて痙攣するノールの幼い膣口にさらに舌を突き入れていった。
「ヘバってんじゃねえ、まだまだこんなもんじゃ済まねえぜ」
本番である挿入を容易にするために、このまま舌で何度もイかせ続けるつ
もりなのだ。
「そん、な……」
己の股間に食いついて執拗に離れないオレガノに、ノールが涙ながらに訴
える。
「……こ、これいじょ……は、おかしく……なっちゃう……よぅ……」
「いいさ」
冷酷に告げる。
「海賊船の性奴に理性なんざいらねえ。――狂っちまいな」
どのみち、これからは人としての自由も尊厳も、何もかもを奪い取られて
道具として生きていくほかないのだ。
いずれ近いうちに、正気ではいられなくなる。
それなら、今のうちに痴れ狂ってしまえばいい。
親切で言ったつもりのオレガノの言葉に、ノールはふるふると首を横に振っ
て応えた。
聞き分けのない仕草に、思わず舌打ちが漏れる。
「……おまえはもう、これから死ぬまでオレ達の玩具だ。一生を鎖に繋がれて、
毎日毎日、陽のあたらない船倉の奥で、汗臭い男どもに延々と嬲りまわされ、
犯され続けることになる。壊れて使い物にならなくなる、その日までな。
――悪いことは言わねえ。その日まで何も考えず、ただ快楽だけを貪る肉の
人形になってろ。そうすりゃ辛いこともねえ。ずっと楽になれるさ」
「……それは、いや」
「……なるんだろ、性奴に。約束したはずだぜ」
「……うん。――だけど、人形はいや。それは死んでるのと同じだもの」
ノールはオレガノを見てはっきりと言った。
「だからわたしは、なるのなら、ちゃんとした人間のままで性奴になってみ
せるよ」
「……言うじゃねえか」
オレガノがそう言って表情を殺したのは、こんなちっぽけな小娘に一瞬でも
気圧されてしまった自分を隠すためだった。
「なら、お遊びは終わりだ。正気のまま、耐えてみせろ」
両手でノールを抱き上げながら、オレガノは怒ったように言った。
ベッドの上にあぐらをかき、その上に少女を乗せる。
どんな女も串刺しにするオレガノの長大な砲身はすでに十分な硬度を備えて
天を仰いでいた。
その鏃<ヤジリ>がぴたりと少女の入り口に合わせられると、俯いてその様子
を見守っていたノールが顔を青ざめさせた。
かすれた声で言ってくる。
「う……そ」
「なにがだ?」
「こんな……の、無理に、きまってるよ……」
明らかに自分の身体のサイズを超えたオレガノの砲身に、眼に見えて恐怖し
てしまっているのだ。
「フン、いっちょまえに、自分の穴の心配か。なに、心配するな、生理が来
たってことは、おまえの身体はもう、男を入れる準備ができてるってことだ」
「で、でも」
「できるさ。証明してやる」
そう言うとオレガノは力任せにノールの細腰を掴んで、羽のように軽いその
身体を強引に自分の腰へと引き寄せていった。
「ひ……ッ! ま――まって、無理、無理だよぅッ!」
「大人しくしてろ!」
ノールの両手がオレガノの上半身をばんばんと叩く。なんとか離れようと
必死になって暴れてくる。
だが、そんな抵抗をまったく意に介さずに、オレガノは肉槍の先端を軽々と
少女の入り口に割り込ませていった。
「ァアッ! 痛い! 痛い! 裂けちゃうぅッ!」
肉槍が幼い入り口を無理やり割り開くと、ノールはハの字になった眉の下で
ぽろぽろと大粒の涙をこぼした。
「ぴいぴい五月蝿ぇ。死にゃしねえよ」
目尻からこぼれおちるその涙を舌で舐めとりながら、オレガノはさらに容赦
なく腰を進めていった。
グ、グググ……
僅かながらも、硬い抵抗。
「あ、あああッ!」
ノールが目を見開いて叫んだ、その直後。
ブツン、と確かに、何かを破る手ごたえがあった。
ついに、ノールの処女膜を打ち破ったのだ。
胎内に半分以上埋め込まれたオレガノの砲身が鮮血に赤く染まっていた。
それをみて、オレガノが言った。
「……入ったぜ」
「く……はァアッ」
処女を散らされた少女は、それどころではない。
見開かれた目からは、とめどなく涙がこぼれだしていた。
「ひっ……、痛い、痛いよぅ……」
「……まだまだ、本番はこれからだ……!」
童女のように泣き出してしまったノールの耳にそう囁きかけてから、オレガ
ノはゆっくりと腰を前後に揺すりはじめた。
初めて来たが、なかなかやるじゃねえか。
こんな過疎スレに居るなんて勿体ない位の神っぷりだな。
これからはちょくちょく来させて貰うわ。
GJ!こんな長編になるとはなあ
処女喪失の回想が後から来るなんてなんか憎い構成だね
どこかでまとめになる日が来ないかしらん
GJ!!!
親父と少女の年の差がたまらん!!!
正座して続きを待ってます!!
いいなあ。元々こういう属性はないのに偶然このスレを見つけてしまったものだが
今やwktkで続きを待ってるぜ
感想ありがとうございます。
期待に沿えるものかどうか微妙かもだけど、続きをば
「ひッ……、ひッく、……っひっ」
少女のすすり泣く声をBGMに、オレガノは淡々と腰を揺すり続けた。
特大の砲身が少女の胎内を前後する度に、大きく張り出したカリ首が狭い胎内
を容赦なく削り、激痛にノールが裸身をくねらせる。
そうして身悶える少女を両手で無理やり膝の上に押さえつけて。まだ「掴む」や
「揉む」といった動詞にはまるで適さない薄い胸板にねっとりと舌を這わせて。
オレガノはそれから約30分ほどかけて限界に向かっていった。
そして――
「いく……ぜ」
未発達な少女の腰を強引に引き寄せておもむろに精を解き放つ。
特別なクライマックスもなにもない、唐突な放出。
「……ぁ……ぅ」
ドプ……ドプ……ドププッ……
熱く滾る粘液が無垢な子宮に向けて注ぎ込まれていくと、うっすらと開いた
少女の唇から微かに声が漏れ、目尻からまた、ひとすじの涙がこぼれた。
そうして精を放ち終えると、オレガノは胎内からズルリと砲身を抜き放って、
ベッドの上にノールを押し倒した。
「あ……」
「……まだへばるんじゃねえ。仕上げだ。奴隷らしくきれいに舐めしゃぶりや
がれ」
破瓜の血や子種、愛液やおりものなど、各種の体液にまみれた萎えた剛直を
少女の顔の前に差し出して、オレガノは情け容赦なく言い放った。
汚液にまみれた醜悪な雄の器官が目の前に突きつけられると、まだフェラチ
オなど存在すら知らないノールが恐怖に顔を歪ませて逃れようとした。
そんな少女の鼻を摘まんで強引に口をひらかせ、無理やり口のなかに分身を
押し込んでいく。
「ん……ッ、ぐ、ぐぅう……ッ!?」
「歯ァ立てるなよ。もし立てやがったら尻穴にこいつを突っ込んでやるからな」
「ん……ッ、んぅ……ッ、――んうぅうッ!」
汚れた肉棒を喉奥まで突き入れられて、汚辱と嫌悪と息苦しさに目を見開い
て涙を流す。
そんな少女の破瓜を迎えたばかりの傷ついた膣口に、オレガノは容赦なく指
を差し入れて、グチグチとなかをかき回しながら、さらに少女の口を性器に
見立てて、強引に腰を振っていくのだった
結局、その日はそのまま口のなかにもたっぷりと精を放った。
さらにオレガノは、泣き顔のノールを裸のまま甲板にまで連れてあがり、ガ
スパール号のすべての船員たちのまえで誓わせたのだ。
「これからノールはみなさまの性奴です。どうか末永く使ってください……」
そして誓いの証として、その場ですべての船員たちのイチモツにキスをさせた。
そこからノールの性奴としての日々がはじまったのだ。
もう5年も前の話になる。
初めのころは、ノールは調教のたびにぴいぴいと泣き叫び、毎日、顔中を涙
でぐしゃぐしゃにして泣いていた。
二本ざし、飲尿、スパンキング、フィストファック。全員による、一昼夜の
輪姦。
どのプレイも覚えさせるのは大変だった。
ガスパール号の誰もが、あの頃は、ノールが途中で気が触れるか自殺を図る
ものだと信じて疑ってもいなかったのだ。
それがまさか5年も正気のまま性奴でい続けるとは――
「うああッ! きっ、気持ちいいよぅッ!」
剛直にバックからズブリと貫かれて、ベッドに顔を埋めながら歓喜の涙を流
している。
そんな現在のノールを見下ろして、オレガノはなんともいえない複雑な気分
を味わっていた。
――まさか、こうなるとはなあ。
最初の頃は、自分は海賊だという妙な自意識も手伝って、必要以上に鬼畜な
調教をノールに施してしまった。
にもかかわらず、ノールはけして天性の明るさを失わず、人としての感情を
少しも損なわなかったのだ。
「まったく、ヘンな女だぜ……」
「……へ?」
唐突にかけられた言葉に、意味がわからず、ノールがきょとんと振り返る。
そんなノールを見下ろして、
「なんでもねえ……よッ! ――っと」
ズン!
オレガノは思い切りよく腰を叩きつけていった。
途端に、絡みつくように胎内がねっとりとイチモツを締め上げてくる。
「おおうッ……!」
「く……ッぅうン♪」
オレガノの剛直を美味しそうに呑み込んで、ノールは蕩けきった声をもらし
た。
オレガノの方もまた、ノールの極上の膣の感触に夢中になっていく。
快楽の夜はそうして更けていくのだった。
GJです
元王女が肉便器状態まで堕ちるのも素晴らしい、高貴万歳
ノーラが、正気を保って生き続けているのは、母との約束のためなんですね
自分も、こういった纏まりのあるSSが書けるようになりたいところ・・・
うわあ、キャラ名間違え恥ずかしい・・・
ノーラ→ノール
大変失礼しました
GJ!エロはもちろん、この先の展開が楽しみな作品ですね♪
106 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 11:37:49 ID:lpwSs44a
ほしゅ
性奴隷のお話なのに無駄に爽やか(褒め言葉です)だなw
1対1が長い・・・・・・
輪姦を期待しちゃダメな話なのかな
海賊話、ノールの芯のあるエロ可愛らしさもさることながら、オレガノさんが良いなあ。
話も一つ一つきちんと纏まってて、続きが楽しみです。
なんというか、最初このスレは牧場スレの姉妹スレのようなもんかと思ってたんだが
なんか路線自体が違うね
書き手次第じゃなかろうか
>>書き手次第じゃなかろうか
んですね。
自分個人としては鬼畜調教系のSSは少し前に書いたので、今回は少し
毛色を変えてこんな話にしてますけど、牧場スレみたいな弾けた奴隷っ
ぷりのSSもぜんぜんアリだと思ってます。
連載中とか路線が違うとか気にせず、他の作者さんの投下もあったらいいな。
というわけで、↓続きです。
「はぁ……、はぁ……、っああ……、せ、船長、――ッくふ、……も、だめ……、
ほんと、もうだめだよぅ。また、イっちゃ……、ふあぁッ!」
汗まみれになった真っ赤な顔を枕に埋めて、胎奥をふるふると震わせながら、
オレガノの腰使いにノールが幾度目ともしれない絶頂の声をあげた。
すでに時刻は夜半過ぎ。
そろそろ朝を迎えようという頃合である。
結局のところオレガノの言った「今夜は寝かさねえぜ」はまったくの本気で、
二人は朝まで、一時の休憩もなしにノンストップでまぐわい続けていた。
二人とも、もうすっかり汗だくのふらふらである
特にノールはちょっと前から完全にグロッキー状態で、へばりきってしまっ
ていた。
原因は明快。イキすぎである。
ただの性処理用の穴として使われ、精を注がれるだけならもっと長い時間で
も保つ彼女だったが、今夜のようにテクニックを駆使されて、絶倫の巨根で
たっぷりと突かれまくるともうダメだった。
早々とイキっぱなしの状態になってしまって、長時間に及ぶ絶頂の連続に、
まったく足腰が立たなくなってしまっていた。
「……あっ、……ああ……っ、もう、だめぇ……」
甘く乱れた、弱々しい呼吸。
ノールは今、ベッドにうつ伏せになったまま、カエルのように足をひらいて
平べったくのびてしまっていた。
そんなノールの背中に背後からのし掛かるようにして、ぴったりと身体をくっ
つけたまま、オレガノが絶賛絶倫ぶりを発揮中――
――といった状態だった。
自慢の砲身で少女の胎内を深々と貫いたまま、オレガノは腰の動きだけでノ
ールの身体をがっくんがっくんと前後に揺する。
そうして腰を振りたくりながら、ヒイヒイとへばった声をあげるノールのお
尻をぺしりと叩いて、
「朝までまだあるぞ。もうちっと気ィ入れろい」
「ひ……ぃんッ」
老馬に鞭打つように荒腰を入れると、ふたりの結合部でぐっちゅぐっちゅと
淫らにすぎる濡音が響いた。
この時間である。オレガノも何度か限界を迎え、射精を済ませていた。
それでも萎え知らずの剛直で、ずっと胎内に入れっぱなしのまま、休まずに
腰を振り続けているのだ。
背後から、量感のあるノールの弾力があってやわらかな豊乳をたっぷりと揉
みしだいて、コリコリになった乳房の先端をくりくりと指先で摘まむ。
そうして少女の内壁をかき出すような大きなストロークで腰を前後に揺すり、
何度イかせても少しも緩む兆しをみせない極上の膣の感触に酔い痴れるのだ。
その動きが情動に急かされるままに、徐々に速く、激しくなっていく。
「おおし、またイクぜえッ!」
「……は、うゥッ!」
最後はズン! と腰を叩きつけるようにして少女の最奥まで剛直を埋めると、
オレガノは再び大きく腰を震わせた。
先端から大量の粘液が弾ける。
その少しも衰えない灼熱の飛沫の直撃を子宮に浴びて、少女が震えた。
その唇から妖しい吐息がもれる。
「……あ……あぁ」
「うおお……絡まりついてきやがる。相変わらず、ヘバってからもいい締ま
りしてやがるな」
「あ……ぅう」
最後の一滴まで余さず注ぎこみながら、意地悪く耳元で囁きかける。
そうしてたっぷりと余韻を楽しんだ後で、汗で張りついた長い金髪を左右に
わけて、あらわになった少女のうなじに舌を這わせた。
そこまでして、ようやく上体を起こして一息いれる。
「ふいぃ……よかったぜぇ」
「あ……ふ」
一晩中胎内に入れっぱなしで湯気のたった砲身を少女の膣内からぬぷりと抜
き取ると、弛緩した少女の膣口から大量の精液が溢れてベッドシーツに垂れ
ていった。
あれほど出したのだから、当然である。
そうしてぐずぐずに突き崩された少女の入り口は、色鮮やかに充血した朱色
の花弁がヒクヒクと痙攣を続けて弱々しく震えていた。
その震える膣口からすぐ下のベッドシーツまで、まるで氷柱のように一本の
精液柱が垂れ落ちている。
その淫靡極まりない光景をみていると、またムクムクと股間に血が集まって
くるのを感じた。
「……まだ、時間はあるな」
ぽつりと呟く。
それからオレガノはするりとノールのお尻をなでた。
「……え?」
「おっしゃ、もう一戦いっとくか!」
言いながらやわらかなお尻を掴んでむにゅっと左右に割り開く。と、
「むりーっ、もう無理! おま○こ壊れちゃうよぅ!」
どこにそんな力が残っていたのか、両手で股間を隠してノールが高い声をあ
げた。
「何いってやがる、いつもは一人で30人からの相手してンだろうが」
「いつもよりずっとしんどいですよぅ」
「……ふむ」
まあ、実際そうなのだろう。
彼は絶倫で、砲身が特別サイズなせいもあって、本気を出すとどこの娼館で
も同じ相手が二度と指名を受けてくれなくなってしまうのだ。
相手がノールでなければ、もっと早くにギブを取っていただろう。
まあ、よく保った方である。
まだ若干犯りたりない気分だったが、ここで無理をさせてしまっては、長い
航海に支障が出てしまう。
「チ、だらしのねえヤロウだぜ」
「うう、ごめんなさい……」
オレガノが一応は舌打ちするとノールはしゅんと萎れて、
「あの、お尻でなら、まだいけると思います……」
おずおずと言ってきた。
小さなお尻を高く掲げて、みずから尻たぶをひらいて薄紅色の菊の花を露出
させてくる。
「ふ……む?」
ノールのそこは、前の穴同様、ずいぶん使い込んでいるにも関わらず、まだ
色素の沈着も少なく、きれいに窄まったままだった。
差し出されたその場所に興味が引かれる。
「どおれ」
人差し指を無造作に突き入れて、オレガノはぐにぐにとなかを弄んでいった。
その動きにノールがふりふりとお尻を左右に揺する。
「んっ……ふ」
「ほほう?」
くるりと指を回転させると、腸内が妖しく蠕動して指に絡みついてきた。
そのきつい締め付けにムクムクと興がかきたてられてくる。
「……チ、しょうがねえな。たまにはおまえの汚ねえケツマンコでも使ってや
るとするかあ」
「ひどい、ちゃんときれいにしてありま……って。 ――ひあああッ!!」
ズン!
といきなり根元まで入れてみる。
ノールが目を見開いて悶絶した。
「くッ……あァ……」
「ふっふん、こっちも、なかなかにいい具合じゃねえか」
膣とはまた違ったゴリゴリとした硬い中の構造が心地よい。
快楽の予感に誘われるままに、オレガノはまたしてもディープストロークで
腰を振りたくっていった。
「……っそ……ッ、……そんな、激しく、突いたら……ぁッ! 口から内臓で
ちゃうよぅ!」
「出るか阿呆!」
ノールの頭をポカリと叩く。
「気色悪いこと言うんじゃねえ」
「うう、痛い……」
ノールが言ったのは、もちろん頭を抑えてのことである。
完全に調教済み少女の直腸は、オレガノの巨根を根元まで深々と呑み込んで、
しっかりと受け止めてしまっていた。
――最初の頃は、こっちも大騒ぎだったけどな。
ノールの尻穴を初めて奪ったのは、彼女が14になってからのことだった。
器具を使って一年がかりで徐々になかを広げていき、最後はもちろん、船長
であるオレガノが一番乗りを果たした。
だが、結論から言うと、その時はまだ早すぎた。入り口がオレガノのものを
受け止めきれずに少し裂けてしまったのだ。結局、それから一週間も寝込ま
せてしまったオレガノである。
それ以来、彼の方が妙にトラウマになってしまって、使うのを控えていたの
だが――久しぶりに使うノールの菊穴は、腸内の環状の凹凸がカリ首を絶え
間なく刺激して、実に具合がよかった。
「……船員どもも言ってたが、こっちも悪くねえなあ」
「……ほんと、ですか? うれ……しぃ」
「ケ、尻穴掘られて喜んでんじゃねえよ、このド変態が。イッちまえ!」
「ひはァアアンッ!!」
オレガノが強烈にピッチをあげると、ノールが背中を弓なりに反らせて声を
あげた。
それから朝日が昇るまでに、オレガノはノールの尻の穴にたっぷりと三回、
精を注ぎ込んでいった。
>>輪姦を期待しちゃダメな話なのかな
この後、日常の一コマ的な描写で出てくるかもですが、あんまりこってり
したのではないかもです。
というわけで、次から少しノーマルパート。
まだもうちょっと続く予定。
たくさん感想ありがとう。感謝です。
いいなあ・・・自分もたまに書いてるけど、こんな長編書いたことないよ
これは、保存しておこう
もはやペット状態のノールが良いね。
何気に二人はラブラブじゃん!
しかしノールと言うと北欧神話が頭にちらついて困るw
119 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 07:08:28 ID:tCPYFFvZ
あげ
120 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 23:46:08 ID:qWuR/tmb
ほ
121 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 05:21:20 ID:A5g+W28y
>>12 それでも良いんじゃないか?
ちゃんと相思相愛だけど飼う飼われる、鬼畜な事もする
肉体も改造する、それらを全て受け入れる関係
それでいて普段は割りとほのぼのやってる
122 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 09:58:35 ID:LXGXpmc7
ほ
FFのポーキーとかみたいに
魔法やら謎の薬やらで「名実ともに」正真正銘の「家畜」にして精神的凌辱、
なんてのを他のスレで見たが、さすがに範疇外か?
ケモノ属性ないと萌えられなさそうだし
つーか、どのスレ?
夜が明けて。
「ふいィ、ヤったヤった。久しぶりに空っぽになるぐらい出したな」
窓枠に頭をつけて鶏の鳴き声を聞きながら、ひと仕事を終えた男の表情でオ
レガノが満足げなため息をつくと、偉そうにふんぞり返る彼の股間で男根を
舌で清めていたノールが呆れたように唇を離した。
「……ぷは。ほんとに、出しすぎですよ。大丈夫なんですか? こんなに出し
て。……どうやったらアレだけの回数出せるのかも不思議ですけど」
布切れで己の股間を拭い清めつつ、オレガノの先端からちゅるちゅると行為
の残滓を吸い出しながら、その合間に言ってくる。
ノールは心底不思議そうな瞳で目の前で揺れる睾丸を見つめていた。
「どうみても、あれだけの量が入るとは思えないんですけどねぇ」
「かっか! おまえのま○こも、見た目はオレ様の特大チ○ポが入るようには
見えねえだろ。人間の身体ってのは多少の無理が利くように出来てんだよ」
「そんなものですか」
「んなもんだ。……おっし、そのぐらいでいいぜ。おまえも支度しろ」
「あい」
頷いて最後にちゅるりとペニスを舐め上げると、ノールは唇についた残滓を
手で拭って、少しふらつきながらベッドサイドに立ち上がった。
それから、脱ぎ散らされた豪奢なドレスをみやって物憂げなため息をつく。
「……はぁ。また、これ着ないとですか」
いかにも気がのらない様子である。
オレガノは呆れ声で、
「……おまえも文明人の端くれなら、服を着るのを嫌がるなよ」
「……だって」
そう言った声に少し力がなかった。
思わずノールの後姿をみつめる。
そういえば、さっき舌で清めるときにも、いつもより手間取っていた。
無茶をさせたので、疲れているのだろう。
「チ、しょうがねえな」
どの道、あれだけの騒ぎを起こしたあとのことだ。ほとぼりが冷めるまでは
寄りつけない港でもある。
――この上、少々騒ぎを起こしたとしても状況に変りはあるまい。
そう判断を下すと、オレガノはやれやれと首を振り、のろのろと服を着ようと
していたノールを強引に小脇にかかえた。
「ひゃ」
「服は大事な売り物だ、落とさずに持ってろよ」
「……あいっ」
肩に担ぐと、ノールはキツネの襟巻きのようにオレガノの首筋に抱きついて
きた。
「……ありがと、船長」
愛情たっぷりのキスを頬で受けると、オレガノはのっしのっしと部屋を出て
階下に降りていった。
宿のオヤジがあんぐりと口をあけて目をまるくするが、何食わぬ顔で支払い
を済ませ、店を出る。
外に出ると、予想通り、あたりにはすでに多くの人々が行きかっていた。
港町の朝は早いのだ。
早朝の最も忙しい時間帯を、人々は汗をかきかき早足で通り過ぎていたが、
一糸纏わぬ白い裸身を朝日のもとに惜しげもなく晒したノールと、堂々と
それを担いだオレガノが通りに現れると、皆、ぎょっとしたように足を止
めて彼らに注目した。
そんな人々を見渡して、
「……なあに見てやがる、てめえらもオレ様に攫われてえのか、ああン!?」
オレガノが凄むと、途端にズサササ! と人ごみが後じさり、あたりに悲鳴
が溢れた。
人で溢れた大通りに、聖人が割った海のように不自然な道が出来上がる。
そのど真ん中を、オレガノは無人の野をいくように港に向かって歩いていっ
た。
ノールのぽよぽよの裸身を首に巻いて。
「……船長って、無茶しますよね」
「……おい、こら。どこの裸族のせいだと思ってやがる」
表面は堂々と歩いているように見えても、内心ではいつ軍の部隊が駆けつけ
てくるかとビクビクしているオレガノである。
冷や汗をかきながら、それでも虚勢を張って、
「ま、オレ様にかかればざっとこんなもんよ」
「………」
「……なんか言えよ」
返事がないのを不審に思ってみやると、
「……くぅ」
ノールは早くも寝息をたてて寝こけようとしていた。
「……くらァッ、ご主人様を乗り物がわりにしておいて、のんきに寝こけるん
じゃねえッ!」
ピシャン! とノールのお尻を思い切りひっぱたく。
「……ひゃッ! なに? なに?」
「うるせえ、人ばっかり働かせていないで、せめて攫われた女らしく派手に声
でもあげてやがれ」
「ええ、なんでそんなお芝居を……」
「決まってる、オレ達ガスパール海賊団の悪名を世に広めるためだ」
「そんなのべつに広めなくたって……――あ、」
ノールはそこで、なにか思い出したように言った。
「そういえば、昨日のガスパールって人、船長のお知り合いですか?」
「おうよ。ヤツとは以前、色々あってな。はるか昔、オレがヤツの部下だった
頃のことだが……」
「部下!? 船長が!?」
「……前から思ってたんだが、おまえ、オレのことをいったいなんだと……。
オレだって昔から今みたいにヒゲ面で海賊船の船長やってわけじゃねえ、若かっ
たころも、軍人だったころもあるんだ」
「……ぷっ」
「そこは笑うところじゃねえ! ……まあいい、それはともかく、以前オレは
軍人をやっていて、ヤツに濡れ衣着せられて、危うく縛り首にされそうになっ
たことがある。そこをマクベインのヤツに――昨日のいけ好かねえ気障野郎だ
が――、救われて、仕返しにヤツの船をぶんどって逃げた。
それ以来だな、オレについてきちまった馬鹿な部下どもを従えて海軍とは対極
の……海賊をやってる。ヤツの名を借りて。一種の意趣返しだな」
「……そうだったんだ」
「……ま、昨日のアレでヤツも終わりだ、もう報復は果たしたし、これで無理
に海賊を続ける必要はなくなったんだが……」
オレガノはそこでにやりと笑った。
「オレはこの稼業を気に入っちまったからな。いまさら止めるつもりはさらさ
らねえときてる。せいぜいいけるとこまで、悪名を高めてやるさ」
「……ふうん」
「そんなわけで、おまえは悪名高いガスパール海賊団に攫われた貴族のお嬢様っ
てわけだ。せいぜい張り切って、見物人にアピールしろい」
「あーい。……では、失礼して――こほん。あー、あー、あーれー。だれかー!
たーすーけーてー! さーらーわーれーるー! 海賊船で首輪に繋がれて飼わ
れちゃうよぅ! 毎日三つ穴責めにされてひんひん言わされちゃうよぅ!」
ノールのまったく悲壮感のないとぼけた悲鳴が、朝の港町に響き渡っていった。
つづく
新作着てる!!
GJ!!っす。
すっとぼけたノールたんかわいいなぁ。
>128
正座して続きをwktk
久々に見にきたら続きがあってリアルに叫んだ!
これはかなりエロい。
しかし裸族なんだなw
保守
うお!来てた!!
なんかもうラブラブですねwGJ!
裸族萌えとしてはこの海賊船が補給かなんかのために立ちよった無人島で
この子がのびのび全裸生活を謳歌する様を妄想せずにいられない
桟橋に戻ると、船員たちはもう全員揃っていて、出航の準備などをはじめてい
た。
そのうち、船べりで作業をしていた数名が帰ってきたオレガノたちの姿を見つ
けて、
「船長! 首どうでしたかい?」
「野郎の首は取れたんで!?」
船から身を乗り出すようにして尋ねてきた。
ガスパールは彼らにとっても長年の恨みが積もった相手なのだ。
そんな男を殺さずに置いてしまったことに少しばかり気が咎めつつ、オレガノ
は応えた。
「……おう、借りは返してきたぜ! まあ、殺さずに生き恥を晒させてやること
にしたんだがな。……詳しい話は後だ。まずはズラかるぜ」
「へい!」
「外海まで出たら、祝いだ。今夜は盛大にやるぜぇ!」
「ヒャッハー!!」
「そいつはいいや!」
オレガノの言葉に船員たちから歓声が湧き起こる。
それから総出で出航の準備に取り掛かっていった。
そろそろ尻にロウソクを挿されたガスパールが見つかる頃合だ。ぐずぐずして
はいられない。
寝こけているのんきな雌奴隷は作業の邪魔になるのでさっさと船倉に放り込ん
で、オレガノはてきぱきと手下たちに指示を飛ばしていった。
もう復讐のためではない。これからは自分たちの暮らしと楽しみのためだけに
海賊行為を続けるのだ。
ガスパールの名を貶めるために、無理をして悪逆非道な振る舞いを演じる必要
はもうない。
せこせこと稼ぎを貯めこんで復讐を果たす資金にする必要ももうない。
宴の回数もこれまでよりうんと増やすことができるだろう。
そんなことを考えているうちに、オレガノの脳裏にふとノールの笑顔が浮かん
できた。
「……そうか」
ぽつりと呟く。
これからは奪った女は売り払わずに船で飼うこともできるのだ。
もうノール一人に無理をさせ続ける必要はない。
――性奴として死ぬまで飼い続けて、慰み者にする。
かつて彼女に対してそう宣言したオレガノだったが、それははもちろん言葉だ
けのことだ。
この船で飼い続けてもう七年。そろそろもう、十分だろう。
十分以上に、よく働いてくれた。
「そろそろ、放してやるか……」
あれだけの器量だ。そして、生まれ持った天性の陽気さもある。あの娘はきっ
と、どこででも上手くやっていけるだろう。
無論、あれだけの器量の娘、めったに手に入るものではない。手放すのは惜
しいが、そうしていつまでも手元に置いておけば放してやる時期を逸してし
まうことになる。
オレガノはそこでふと、呆れたように笑みを漏らした。
――あのバカ、首輪もつけずに降ろしたってのに、逃げ出す素振りすら見せや
がらなかった……。
もうすっかり奴隷の生活に慣れきってしまっているのだ。
ぐずぐずしていると、ノールはこの生活から抜け出せなくなってしまうだろう。
「早くしねえと、な」
オレガノは未練がましい自分に言い聞かせるように己に向かって呟くのだった。
船倉のいつもの片隅で目を覚ますと、船はもう外海まで出ていた。
甲板に出て確かめたわけではないが、長く住んでいれば、ただの性奴にもその
ぐらいのことはわかる。
「ふあ……っぁ」
ノールは繋がれた鎖をジャラリと鳴らして寝藁まみれの上体を起こすと、寝ぼ
け眼をごしごしと擦った。
それからほっと息をつく。
船倉の片隅に身を置いていると、とても安らいだ気持になる。
お世辞にも快適とは言えない、不衛生なかび臭い寝床。だが、それでもここが
彼女の『我が家』なのだ。
陸での一日はとても楽しかったが、揺れない地面も、どこまでも果てしなく続
く家の連なりも、彼女をひどく落ち着かない気分にさせた。
あのふてぶてしい船長が隣にいてくれたから、まだ我慢できたのだ。
この船倉で、ノールは海賊達に繋がれているとは思っていない。
むしろ護られていると、ずっとそう思っていた。
誰もいない船倉で、寝起きの頭でぼうっと座り込んでいると、昨日の記憶がはっ
きりと甦ってくる。
そして、昨夜ドレスに着替えさせられた際に使った姿見がまだこちらを向いて
立てかけられたままになっていることに気がついた。
その鏡を覗き込んで、ノールは己の姿をじっと観察した。
寝藁だらけの裸身。剥きだしの乳房に寝乱れた長い金髪。ボロボロの首輪だけ
を首に嵌めた己の姿はどこを見てもみすぼらしい性奴そのものだった。
そのことに彼女は心から安堵を覚える。
昨夜。出発前に見せられた着飾った己の姿は、自分でも驚くほど記憶のなかの
母に似ていた。――北方大陸一の美姫と讃え称された母の姿に。
己のうちに母の面影をみることは、ノールにとって懐かしくとも、嬉しいこと
ではなかった。
彼女の母はその美しさゆえに男たちの闘争の的となり、終局、その身に矢を受
けることとなったのだ。
彼女の母は、生まれはただの下級貴族の娘だったという。
そんな、王族とはほど遠いただの下級貴族の娘を、当時の第一王子であった父
は妃として迎え、そのまま王妃としてしまった。
そのことだけでも、母の美貌と父の母への執着ぶりが知れよう。
当時、まだ幼かったノールはまったくわかっていなかったが、そんな母に周囲
からの風当たりは相当きつかったはずだ。
それでも、母は幸せだったのだ。――あの日までは。
ノールの9歳の誕生日。
母は祝いに訪れた隣国の王にその美貌を見初められた。
母は当時27歳。
今のノールと同じ17歳で子を産んで、まだまだ女ざかりの美貌を少しも損なっ
てはいなかった。
その大国の王は、彼女の国にとって主家ともいえる家筋であり、本来であれば
属国の、しかも王の娘の生誕祝いなどにわざわざ訪れるはずもなかった。
なぜ、そんな大国の王がこの辺鄙な国までやって来たのか。
彼女の祖国――ノイエラントの人々は一様に首を捻っていたが、その理由はす
ぐに知れた。
好色で名を馳せていた隣国の王は、美姫と名高い母の噂をききつけ、奪うため
にやってきたのだ。
実際に目にして母の美貌が噂に違わないものであることを確かめると、隣国の
王は生誕祭のその当日に、父に対して母を自らの後宮に納めるよう命じた。
母を溺愛していた父は当然のようにその要求を退け、戦が起こる。
そうして彼女の国は滅んだのだ。
城が燃え落ち、討たれる最後の瞬間まで、父は母を渡そうとはしなかった。
それは尊い愛情なのだろう。
だけど、その愛は誰も幸せにすることがなかった。
父と隣国の王は母の美貌に夢中になるあまり、母ひとりを独占するためだけに
戦を起こし、結果として大勢の人を殺めてしまったのだ。
そうしてひとつの国を滅ぼしてしまった。
祖国の人々は隣国の王のことを、だけではなく父を、母をも恨んでいるだろう。
母は何も悪いことをしたわけではないのに。
優しい、陽気なひとだったのに。
ただ美しいという、それだけでその身を理不尽に狙われ、殺されてしまった。
そうした一連のことが成長した今のノールにははっきりとみてとれる。
――わたしはそうはなりたくない。
――ずっと、このままでいられたらそれでいい。
暗い船倉の片隅で、膝をかかえてノールがぽつりと呟く。
性奴として蔑まれ、ぞんざいに扱われているととても安心する。
貴い存在には、奪い合われるような価値のある存在には、ノールは決してなり
たくなかった。
幸いにして、ガスパール号の船員たちは、ノールを決して奪い合うようなこと
はしない。
それがオレガノの方針なのだ。船内の『備品』の一つであるノールは共有財産
として扱われ、船長のオレガノも含めて皆で平等に扱うように取り決めがなさ
れている。
このまま、ずっとこの船で。
役に立たないと言われる、その日まで。できることならその後も。
いつまでも、気のいい海賊たちに飼われていたかった。
ノールはふと、無性に彼らと会いたくなって、辺りを見渡した。
だが、今、船倉にはノール以外の姿は見当たらない。
「……みんな、うえなのかな」
甲板へ続く階段からは、海賊たちが陽気な騒ぎ声が聞こえてくる。
宴は今日も大盛況のようだ。
いつものことで、その盛り上がり具合から自分の出番がもう少し先になること
がわかる。
酔っ払った30人からの海賊たちの相手を一度にするのは、今の彼女にも大変
な重労働であることは変らない。
それでも、今夜だけは。
「……はやく、来て欲しいな」
丸くなって膝を抱えて、ノールはそっとそう呟いていた。
感想ありがとう、励みになります。
エロなしパートばかりですみません(汗)
次はちょっと濃い目の輪姦シーンにするつもりです。未定ですが
ではでは…
続きキター!
エロなくても面白いぜ。ノールが性奴にこだわる理由はそれか
次は久々の輪姦……言葉だけなら凌辱なのに全然悲壮感ないのが凄いなw
つまり豪華なエロドレスを着せ髪を結って
みんなで「美しい!」とはやしたてながらまわすSプレイが可能に…
いや、「こんな美しいお姫さまは俺たちにはもったいねえや」と手を出さず
ノールが涙目でエロ穴肉便器アピールをするのを眺めるプレイの方が(;´Д`)ハァハァ
どうかノールの国の敵をとってやって下さい。
このままじゃあまりにも可哀相だから…
ノールの仇は世界中の面食い全員になるんじゃね?
気の強いキャラを調教して躾けて従順なペットにしたい
エロなしパートもしっかり面白いのでOK!
しかし次回はより楽しみだ。まってるよー!
初めて来た。
最初から読んだ。
我が人生初のGJを送る。
GJ!
アンダーグラウンドってエロケも堕ちるの速かったな
148 :
瑞菜・1:2008/12/23(火) 06:48:18 ID:/OHxCzwk
こちらのスレで初めて投下します。
ちょっと暗い雰囲気と被虐感が強いストーリーですので
抵抗がある方がいらっしゃればすぐに止めます。
稚筆、誤字脱字はご容赦ください。
(以下・一話です)
「おい、新しい依頼品の引き取りだ」
そう言って鬼頭からメモを渡された。
鬼頭とはこの屋敷の主人であり、プロの調教師だ。
様々な筋から依頼され、対象の品・・女を依頼どおりに調教する。
裏の業界ではかなり名の知れた男だ。
そして俺は、その雑用兼助手だ。
俺がこの仕事を始めたのは1年ほど前になる。
レスリングで推薦入学した学校を中退し、その後しばらくプロの格闘技団体に所属したが
あまりの素行の悪さのため破門になった。
そんなとき知り合いの暴力団関係者が紹介してくれたのだ。
俺がスカウトされたのには理由があった。
まず、体力。この仕事は何かと力がモノを言う。腕っ節も強いほうがいい。
そして性格。まともな道徳心を持った人間には到底勤まらない。
その点でも俺は打って付けだったらしい。
しかし、さすがの俺でも最初は戸惑った。
仕事と言えば、調教する女の引き取りなどの運搬。
そしてこの屋敷での管理・・というか飼育係。
後はときどき鬼頭の指示に従って調教時の助手。
対象の女はまるで人間扱いはしない。
初めの1ヶ月くらいは俺も精神的に抵抗があった。
しかし慣れとは恐ろしいもので、今では全く気にしなくなり
きわめて事務的に作業をこなせるようになった。
ちなみに鬼頭の調教技術は素晴らしい。
代金は他の同業者より、かなり割高だったが
どんな女でも依頼どおり完璧に仕上げた。
洗脳とでも言うべき精神調教から性技や肉体改造まで依頼どおりに全てこなした。
鬼頭の年齢はおそらく50代後半から60に差し掛かるくらい。
中肉中背でいつも色付きの眼鏡をかけている。その奥の目は俺もまだ見たことない。
口数は少なく、何を考えているのか分からない男だ。
いままでに何人の女を調教してきたのか想像もつかない。
ま、俺もあえて知ろうとはしないが・・。
149 :
瑞菜・2:2008/12/23(火) 06:49:45 ID:/OHxCzwk
俺は運搬用のワゴン車に乗り込むとメモの住所に向かった。
メモには「抵抗の可能性は無し」と書いてある。
ようするに調教される女は承諾済みで素直についてくるというわけだ。
女が引き取り時に抵抗する可能性があるときには念のため
もう一人くらい手伝いに連れて行くのだが、今回は俺一人でも充分のようだ。
1時間ほど走って目的地へ着いた。郊外にある大きい屋敷だった。
門を開けてもらい車ごと敷地内に入って、使用人に中へ案内された。
依頼人は金融関係の大物だ。
屋敷の中を見れば・・高そうな調度品がまるで街路樹のように並べ立てられている。
なるほど、金にモノを言わして悪趣味の限りをつくしてるようだ。
依頼人は丸々と太った禿げの男だった。
ソファーに深々と座り、後ろに全裸の女を2人立たせている。奴隷なのだろう。
サイドテーブルに置かれたノートパソコンを見ながら、
股座ではこれまた全裸の女にしゃぶらせていた。
絵に描いたような依頼主だ・・思わず吹き出しそうになった。
別に驚きはしない。いままでの依頼人だって似たような連中はたくさんいたからだ。
「やあ、わざわざすまないね」
依頼主はこっちを一瞥して言った。
「いえ、それより対象はどちらですか?」
「そこにいる奴隷達には調教の必要はなさそうですが・・・」俺は事務的に訊いた。
「おい」依頼主は使用人に顎で指示を出した。使用人は頷くと奥へと消えた。
150 :
瑞菜・3:2008/12/23(火) 06:50:53 ID:/OHxCzwk
しばらくすると使用人が一人の女を連れてきた。
いや・・女と言うよりも、少女だ。それもまだかなり幼い。間違いなく、○学生だろう。
いままでも10代の依頼品は何度もあったが、こんなに小さい子は初めて見た。
さすがに俺も一瞬言葉を失ってしまった。
「この子ですか・・」なんとか平静を装って言った。
「ああ、依頼内容はその書類に書いてある」
依頼主がそういうと使用人が黙って俺に書類を渡した。
「対象と依頼内容を確認します」そう言って俺はその子に近づいた。
よく見れば、顔は恐怖のためか顔ざめてはいたが、整った綺麗な顔立ちだ。
まつげの長く黒目がちな目元は少し泣き腫らした痕跡があった。
癖の無い真っ直ぐな髪の毛は肩まで伸びている。
背は低く、大柄な俺の腰の辺りまでしかない。
頭も身体も小さく、まるで人形のように見えた。
見惚れてる場合じゃない、仕事をしなければ・・・。
俺は少女の着ていたワンピースに手を掛けた。
すると少女はビクッと身体を強張らせる。しかし抵抗はしなかった。
俺は慣れた手つきで少女の服を次々脱がした。
ついに全裸になった少女の身体は美しかった。
もともと色白なのだろうか肌のきめも細かく透き通ってるようにすら見える。
未熟な胸はうっすらと脂肪が付き始めた程度。
それでも身体は丸みを帯びてきて腰の辺りにもくびれが出来始めていた。
幼いながらに、女の身体に一歩足を踏み入れた感じではある。
俺は少女の腕を取って横に伸ばさせた。
「そのまま下げるな、それと足をもっと開け」俺は少女に指示を出した。
少女は戸惑いながらも素直に従った。
大の字のように立つ少女の震える身体を俺は入念にチェックする。
これは対商品を預かる際の大事な作業だ。
この時点で障害や問題点があれば先に依頼主と確認を取っておく必要があるからだ。
チェックの結果、少女の身体には傷一つ付いてなかった。
続いて性器と肛門のチェックもしたが使用されたまだ痕跡は無かった。
素材としては完璧な状態だ。年齢からすれば当然の結果だろうが・・。
「問題点はありませんね」
そう言って俺は依頼書に目を通した・・・そこで俺の手が止まる。
「この内容を、この子に・・・?」
「そうだ。鬼頭氏なら可能だろう?」
依頼主はパソコンに目を向けたまま言った。
「分かりました・・では、お預かりします」俺は答えた。
依頼書の内容は大人の女でもかなりハードなものだ。
それをこの少女に課すのは相当に酷だった。
しかし、俺が判断することでもないし、その権限もない・・・。
俺は黙って、引き取りの準備を始めた。
151 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 07:01:57 ID:/OHxCzwk
とりあえず以上です。
続きは期待して下さる方がいれば書いてきます。
それとこのスレの保管庫はまだないのでしょうか?
GJ!!
だけんども、スレ主を尊重してsage進行でいこうぜ!
どんな内容の調教を受けるか楽しみだ…
は、早く続きを……!
154 :
瑞菜・4:2008/12/24(水) 08:13:38 ID:WQb8z39a
俺は持ってきた大きなアタッシュケースを開けて、中から皮製の拘束具を出した。
それで少女の細い腕を後ろ手に組んだ形で固定する。
ギュッとテンションを張ると少女は「うっ・・」と小さく声を出した。
続いて、特殊貞操帯を履かせる・・・と言っても要は頑丈な作りのオムツだ。
これは運搬途中で排泄のためにトイレに立ち寄るなどできないためだ。
尿は出してもそのまま吸収できるように吸収素材が裏に貼り付けてある。
大便は股の間を通した革ベルトで強く圧迫して排泄できなくなっている。
大人用に作ってあるため少女には大きすぎるがこの際仕方がない。
貞操帯を履かせ終えたら脚もピタッと揃えて腿と足首をベルトで縛る。
これで少女は芋虫のように身動きできなくなった。
一本の丸太のようになり、フラフラと今にも倒れそうな少女を支えながら
俺は少女に口を開けるように指示する。
怯えながらゆっくりと開けた少女の口に特殊閉口具を差し込む。
楕円の棒状になった部分を口に入れ、頭の後ろでベルトで縛る。
少女はまったく声が出せなくなった。
抵抗する意思のない相手にここまでする必要はないようだが
中には運搬途中で急に暴れだす女もいる。
その為、引き取る際には一律で同じようにする決まりになっていた。
最後にまるで死体袋のような運搬バッグを広げて、その中に少女を寝かせた。
ゆっくりと下からファスナーを上げていく。
恐怖に凍りついた少女の顔が隠れようとした、その時・・・
「ちょっと待て」依頼主が声を掛けた。
俺はファスナーを上げる手を止める。
依頼主は見ていたノートパソコンの向きをクルッと少女の方へ向けた。
「いいか、しっかり頑張ってくるんだぞ」依頼主はそういって下品な笑顔を浮かべた。
パソコンの画面には麻縄できつく拘束され天井から吊られた女が映っていた。
体中には激しく責められたであろう傷跡が多数見える。
その女を見たとたん少女が急にもがいて起き上がろうとした。
何かを叫んでるつもりだろうが閉口具に遮られて声は出ない。
俺はとっさに少女の身体を掴んで運搬バッグに押し戻した。
その様子を見て依頼主が笑い声をあげる。
155 :
瑞菜・5:2008/12/24(水) 08:14:32 ID:WQb8z39a
「もういい、連れて行け」依頼主はまたパソコンの向きを変えて言った。
俺は言われたとおりバッグのファスナーを再び上げ始めた。
ふと見ると少女の瞳は涙が溢れそうになっていた。。
俺は気付かない振りをしてそのままファスナーを閉めた。
鬼頭の屋敷に戻ってきた俺は少女の入ったバッグを車から降ろして中へ運んだ。
今まで運んできた女に比べて少女は驚くほど軽い。
大きな台の上に運搬バッグを載せるとファスナーを下げた。
案の定、少女は気を失っていた。
まったく身動きでない状態でバッグに詰め込まれた恐怖に耐え切れなかったのだろう。
顔には筋のような涙の跡がいくつも付いていた。
まあ、寝ていてくれたほうが仕事が楽だ。
俺は運搬バッグから少女を出して拘束を解いた。
そしてバスタブのような大きな流しの中へ寝かせた。
蛇口を捻ってシャワーからお湯を出し、少女の身体を丁寧に洗い出した。
いつも依頼品を持って帰るとまずはこうして綺麗にするのが役目だ。
さすがにしばらくすると少女が「う、ん・・」とうっすら目を開けた。
「じっとしてろ、抵抗すると手荒な真似をしなきゃならなくなる」
こっちを見てハッとした少女に俺は告げた。
すると少女は状況を把握したのか黙ったまま頷いた。
俺は淡々と少女の身体を隅々まで洗った。
洗い終わるとタオルで拭いてやる・・・と、そのとき少女が恐る恐る口を開いた。
「よ・・よろしく、お願いします・・・」
まるで消えそうな声だ。
俺は手を止めて言った。
「勘違いするな、俺は調教師じゃない」
「調教師のオッサンのところへはこの後、連れて行く」
「俺はただの助手だ」
「そ・・そうなんですか・・すみません・・」少女はまた下を向いて答えた。
どうにもやり難い・・・俺もこんな小さな子が相手ではいつもと勝手が違った。
なにより、この歳で自分が調教されることを受け入れてるのがあまりに不自然に思えた。
おそらく依頼主がパソコン画面で見せた女と何か関係があるのだろうが、
そんな内情を知りたいとは思わなかった。
ここに連れて来る女の多くは訊いてもないのに身の上話を喋って俺に助けを求めてくる。
最初の頃はそれを聞いてやってたりもしたが、そのうち聞くのも馬鹿らしくなった。
俺に助けてやることなんて出来ないし、そのつもりもない。
だったら最初から聞かないほうがマシというわけだ。
少女の支度が済むとインターホンで鬼頭に連絡する。
「連れて来い」鬼頭はいつもどおりの不愛想な声で答えた。
>>152>>153 有難うございます。
期待に沿えるように頑張ります。
基本的に遅筆なんですが、なるべく早いペースで書きたいと思います。
157 :
瑞菜・6:2008/12/25(木) 01:15:49 ID:vDo9Z6nQ
部屋の真ん中で鬼頭は椅子に座って待っていた。
初期段階で使うこの部屋には、まだ調教器具などは置いてないが、
それでも中は薄暗く異様な雰囲気だ。
なにより鬼頭自身から不気味なオーラみたいなものが漂っていた。
大概の女はその空気に押されて入り口で立ち止まってしまう。
少女も例外ではなく入り口で足がすくんでしまった。
「来い」鬼頭の野太い声が響く。
「は・・はい」小さく震える声で少女は返事をした。
俺は全裸の少女の背中を押し出して鬼頭の前へ促す。
そして持っていた調教依頼の書類を鬼頭に渡した。
鬼頭は書類にしばらく目を通した。
さすがは鬼頭だ。依頼品がこんな幼い子でもまったく動揺してない。
「瑞菜か」
「はい・・」
俺はこのとき初めて少女の名前が瑞菜と言うことを知った。
もちろん依頼書には目を通したが、その過酷な内容に目を奪われて
名前まで気が付かなかった。
「俺の眼を見ろ」鬼頭が瑞菜に命じた。
瑞菜は恐る恐る伏せていた目を鬼頭に向けた。
・・と、その刹那、鬼頭の平手が瑞菜の頬へ飛んだ。
パチン・・瑞菜は弾かれるように倒れた。
158 :
瑞菜・7:2008/12/25(木) 01:16:50 ID:vDo9Z6nQ
「立て」鬼頭は冷たく言い放つ。
「は・・はい・・」瑞菜は慌てて起き上がる。
「俺が見ろと言ったら、すぐに見るんだ」
「さあ、俺の目を見ろ」
鬼頭は再び瑞菜に命じた。
叩かれて頬が赤くなった瑞菜は言われるままに鬼頭の目を見つめた。
しかし数秒もしないうちに、また鬼頭は瑞菜の頬を張った。
またしても瑞菜は崩れ落ちるように倒れる。
「誰が目を逸らしていいと言った?」
再度、瑞菜は立たされて鬼頭の目を見つめさせられる。
すでに恐怖でガタガタ震えていた。
それも無理は無い。
大人の女でも色眼鏡の奥にある鬼頭の目をまともに見るのは心底恐ろしいらしい。
瑞菜のような子供には想像もつかない恐怖だろう。
もっとも俺はまだその目を見たことはないのでよく理解できないが・・・。
しばらく無言のまま鬼頭の目を見ていた瑞菜はついに
「う・・う・・」と嗚咽を漏らしながら泣き出してしまった。
そして股からツーと液体が滴りだした。恐怖と緊張のあまり失禁したのだ。
床に溜まった尿から湯気が立ち上る。
それでも鬼頭は目を逸らすことを許さなかった。
それからしばらくしてやっと鬼頭が「よし」と許しを出した。
瑞菜は力が抜けてヘナヘナとその場に座り込んでしまった。
尻の下には自分が漏らした水溜りが出来ている。
その間はおそらく10分程度だったと思うが、瑞菜には何時間にも感じたに違いない。
「俺がこれからお前を躾ける鬼頭だ」
「逆らうことは許さん、いいな?」
鬼頭が瑞菜を見下ろしながら言った。
「は、はい・・」
159 :
瑞菜・8:2008/12/25(木) 01:17:42 ID:vDo9Z6nQ
相変わらず、見事に上下関係を植え付けるもんだ。
何の道具も使わず、たったの2発頬を叩いただけで・・・。
「大田、首輪を」その様子を壁際に立って見ていた俺に鬼頭は指示を出してきた。
「はい・・」俺は用意していた首輪を持って瑞菜に近づいた。
そして瑞菜の腕を掴んで立たせると、その細い首に首輪を巻いた。
頑丈な皮製の首輪は小柄な瑞菜とかなりギャップがあった。
留め金具を一番きついサイズのところで留める。
それでもまだ余裕がありそうだ。そのくらい瑞菜は華奢だった。
その後、瑞菜は奴隷としての挨拶の仕方、身のこなしなどを教えられた。
最初に絶対的な恐怖心を植え付けた為、その後の指導はスムーズに進んだ。
やっと一日目の調教が終わる頃には瑞菜も疲れきっていた。
俺は瑞菜の首輪にリードを付けて鬼頭の部屋を後にした。
この屋敷内での移動時には全てこうやってリードを付ける決まりになっている。
フラフラと歩く瑞菜を引きながら俺は、はたしてこの子が
本当に明日からの本格的な調教に耐えられるのか気になった・・・。
160 :
>>153:2008/12/25(木) 02:58:21 ID:fnTHM6By
GJです!
ある程度書き溜めてからでもいいかもしれないですよ。
少なくとも私はいつまででも待ちますので。
161 :
瑞菜・9:2008/12/26(金) 07:52:12 ID:hld/Pjzf
瑞菜を飼育部屋に連れて来た。
部屋の中を見て予想通り瑞菜は驚いて「ひ・・」と声を上げた。
それもそのはずである。
その部屋の中には10人あまりの女がまるで乳牛の畜舎のように
横一列に繋がれていたからだ。
50センチばかりの台座の上に手首と首を固定され、
膝を立てて尻を後ろに突き出したような体制だ。
俺は呆然としている瑞菜のリードを引いて奥へ進む。
瑞菜は並んだ女の尻の前をおぼつかない足取りで歩きながら、女達の股間を見て蒼ざめた。
ある女は綺麗に脱毛された性器とアナルに2本の大きな拡張用プラグがはめ込まれていた。
すでに2本とも缶ビールほどの太さがある。
その他の女の性器にもピアスが幾つもぶら下がっていたり、刺青が入っていたりと様々だ。
もちろん、この女達は依頼主の注文どおりに拡張されているわけだが
まだ何の性的知識の無い瑞菜にとっては信じられない光景だろう。
俺だって始めてこの部屋を任されたとときには驚いた、しかし今では何とも思わない。
「怖いか?」
俺はぶっきら棒に瑞菜に訊くと瑞菜は震えながら頷いた。
「すぐに慣れる・・・ほら、ここがお前の場所だ」
俺は瑞菜を空いている台座の前に促した。
台座の上には2つの手枷あり、その間にフックアイボルトと顎受けがある。
「膝まづいて、腕を出せ」
俺が指示すると瑞菜は恐る恐る言われたとおりにする。
瑞菜の腕を掴んで手枷に固定した。
続いて俺はリードをアイボルトに通して、グーと引っ張った。
首輪ごと引かれて瑞菜の頭が台座に引き寄せられる。
「顎を上げろ」
俺は瑞菜の小さな頭を片手で掴んで見上げるような体制にさせる。
そしてまたギュッとリードを引っ張ると瑞菜の顎が顎受けに乗った形で固定された。
リードを台座の横のフックに巻きつけた。
162 :
瑞菜・10:2008/12/26(金) 07:53:24 ID:hld/Pjzf
瑞菜の後方に回って尻をピシッと軽く叩く。
「足を広げろ」
瑞菜は不自由な体制で、もぞもぞと足を開いた。
その足首を床に設置してある足枷に固定する。
これで瑞菜は股間を隠すことは不可能な形になった。
俺が立ち上がって隣に並んだ女と見比べると瑞菜は一回りも二回りも身体が小さい。
「フン、まるで母牛と仔牛だな・・・」俺は苦笑いを浮かべた。
「さてと・・」俺は次の用意を始めた。
瑞菜の頭の前にイリルガードル台を置いて、10リットルの大きなタンクを吊るした。
そこから伸びるホースを瑞菜の口元に持っていく。
瑞菜の鼻を摘んで持ち上げ、口を開かせると特殊な口枷を差し込んで首の後ろで縛る。
そして口枷に付いた穴にホースを差し込む。
瑞菜は唯一動かせる目でキョロキョロと必死にこっちを見ている。
俺がタンクのバルブを捻るとホースの中をゆっくりと液体が流れていく。
瑞菜の口の中にまで流れ込むと瑞菜は「ん・・」とくぐもった声を出した。
「心配するな、毒じゃない」
俺はそう言って、バルブで流量を調整する。
「ガキだからな・・あんまり勢いが強いとまずいな」
バルブをいつもより絞った。
そして再び後方に回り、瑞菜の股間を覆うように
酸素マスクのような形の透明な器具を取り付けた。
器具から伸びる太いホースを床下の排水口へ繋げた。
タンクの中身は体内の特殊洗浄剤だった。
一晩かけてゆっくりと飲ませて排泄させるのだ。
ここへ連れて来た依頼品はまずこうやって身体の中を綺麗にする。
そして次の日からは色々調整しながら専用の食事を与えて健康管理するのだ。
「まあ、今夜はこのままゆっくり休みな・・・」
「もっとも、寝付けるかどうかわからねえけどな」
そう言って俺は瑞菜を置いて部屋を出た。
>>160 どうもです。
それなりの量を書き溜めようかとも思ったのですが、
今までの経験上そのままモチベーションが下がってフェードアウト・・・ってパターンが多かったので
とりあえず読み直さずに出来た分から次々貼っていきます。
どうぞ気長に読んでやってください。
一通り投下終わったら、投下終了の印として「続く」か何か入れてほしい
それがマナーでもあるしね
>>163 内容はさておきマナーくらいは守って書くべきだな
個人のブログじゃないんだから
GJだよ〜。
1日かけて宿便抜くアイデアは良いね。いつかパクらせてもらおうw
167 :
瑞菜・11:2008/12/26(金) 14:22:43 ID:/AVQ4JNX
(瑞菜視点)
大きな男の人が部屋から出て行った。私は窮屈な体勢のまま拘束されたままだ・・・。
しばらくすると同じ姿勢を維持しているため身体のあちこちが痛くなってきた。
何とか動かそうとしてもギシギシと皮の軋む音が響くだけだ。
ホースから口に少しずつ流れ込んでくる液体は少し粘度があり
薬のような匂いがして気持ちの悪い甘さだった。
口は完全に塞がれてるため、飲み込むしかない。
流れてくる量は少しずつだが、定期的に口の中に溜まった液体を
ゴクッと我慢して飲み込んだ。
次第にお腹の中が一杯になってくるのが分かる。
(ママ・・・)
自分の惨めな状況に悲しくなって、また涙が滲んできた。
しかし母親のことを思い出すと頑張らなければと思った。
そう、依頼主の男がパソコンの画面で見せた女こそ瑞菜の母親なのだ。
瑞菜と両親は3人家族で1年前までごく普通の生活を送っていた。
しかしある日、父親が出張に行ったまま行方不明になってしまった。
その後、父が帰らぬまま数カ月が過ぎたとき債権者の取立人が来た。
母も知らない間に父が莫大な借金をしていたというのだ。
逃亡を阻止するという理由で訳も分からぬまま母子は
身柄を債権者の親玉である依頼主のもとへ連れて行かれた。
もっとも、まともに考えれば当然、違法行為であり
正常な債権回収などではないことは分かりそうなものだ。
しかし地方生まれでお嬢様育ちの母と、まだ子供の瑞菜の二人では成すすべもなかった。
それからというもの利息を免除する代わりに母親は依頼主の奴隷として扱われた。
母にしてみれば娘に危害が及ばぬために必死で耐えていたのだろう。
だが、その仕打ちの映像をこともあろうか依頼主は隔離していた瑞菜に見せ続けたのだ。
瑞菜は何度も母を助けてくれと懇願した。しかし依頼主はまったく聞き入れなかった。
そして、ついに瑞菜は自分を母の代わりにしてくれと申し出た。
それこそが依頼主の待っていた言葉だったのだ。
168 :
瑞菜・12:2008/12/26(金) 14:23:48 ID:/AVQ4JNX
依頼主の狙いは元から瑞菜だった。
金にモノを言わせ、大人の奴隷女を弄ぶことに飽きた依頼主は
今度は年端もいかない娘を愛玩品として所有したいと考えていたのだ。
その為に裏の人間を使って瑞菜の家族を罠に嵌めたという訳だ。
そして絶好の素材を手にいれた依頼主が思い通りの調教を施してもらうために
一流の調教師である鬼頭に依頼したのだ。
そんなことも知らない瑞菜は母を助けるためにこの調教を受け入れたのだった・・・。
「可哀想に・・・」横から声がした。
ふと瑞菜が自由になる目だけを動かして隣を見ると、
隣で繋がれている女の人がこっちを見ていた。
歳は20代前半くらいでとても綺麗な人だった。
「まだそんなに小さいのにこんな場所に連れてこられちゃったのね・・・」
そう言った女の人の口元を見て瑞菜は何か違和感を感じた。
「一つだけ忠告してあげる・・」
「もし・・・もし、チャンスがあったら・・・なるべく早く自ら命を絶ちなさい」
「それが幸せよ・・」
瑞菜はその言葉にビックリした・・と、同時に女の人の口の中を見て更に驚く。
女の口の中には歯が無かった。いや、正確には歯のようなものはある。
白っぽい軟性シリコンのツルンとしたピースが歯の変わりに歯茎から生えている。
それが何の為かなんてフェラチオもろくに知らない瑞菜には分からなかった・・・。
「ね・・グズグズしてると自分で舌を噛むことも出来なくなっちゃうから」
「て、言っても・・・なかなか舌を噛んで死ぬなんて上手くいかないんだけどね・・」
そう言って女の人は悲しげに微笑んだ。まるで試したことがあるかのようだ。
とんでもないところに来てしまった・・・。
今更ながら瑞菜は心底、恐ろしくなった。
しかし自分が頑張らなければ母が酷い目に合い続ける。
そう思うと、とても死んで楽になろうなんて気にはなれなかった。
169 :
瑞菜・13:2008/12/26(金) 14:25:37 ID:/AVQ4JNX
そうこうしてる間に瑞菜の身体に異変が起きた。突如、腹痛が襲ったのだ。
「う・・うう・・」
口枷をされた瑞菜は声が出せないために、さっきの男に助けを呼ぶこともできない。
ゴロゴロ・・と腹から音がする。
お腹の中を捻られるよな痛みに瑞菜に額に汗が浮かんできた。
隣の女に人は見るのが辛いとばかりに目を逸らして反対を向いた。
(い、痛い・・お腹痛い・・ママ、助けて・・)瑞菜は心の中で叫んだ。
そして痛みが最高潮に達した瞬間、肛門からピュ・・と水飛沫が噴出し排泄しだした。
排泄物は股間を覆った透明な器具に受け止められてホースの中を
排水溝に向かって流れていく。
しばらく排泄を続けて出し尽くすと腹痛も治まってきた。
瑞菜は乱れた呼吸を鼻だけで必死に整えながら惨めさに涙が流れた。
これが口から飲まされる液体のせいなのは、さすがに瑞菜にも分かる。
上を見上げると無情にもタンクの液体はまだまだたっぷりとある。
口の中にも相変わらず流れ込んでくる。
瑞菜は同じことを繰り返さなければならない恐怖に気が遠くなった。
(怖いよ・・ママ・・ママ・・)
その後、瑞菜は母を想いながら朝方までこの苦痛を味わい続けた。
続く。
すみませんでした。
マナーには気をつけて自重します。
とりあえず書いたところまで貼っておきます。
オッケーですよ。淡々と進んでいく感じがいいですな。
172 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 00:10:38 ID:9qbngz9j
つ…続きはっ
保守
?
176 :
瑞菜・14:2009/01/02(金) 10:08:49 ID:kpV91D3a
仮眠室で寝ていた俺は目覚ましのアラームで目を覚ました。
「もうこんな時間か・・・」
のそのそと起き上がると準備を始める。交代の男が来るまであと一仕事だ。
俺は女達の餌を積んだワゴンを押しながら飼育部屋に入った。
まずは昨日入荷したばかりの瑞菜の様子を見る。
瑞菜は予想通りすでに気を失っていた。
この体内洗浄はかなりの苦痛を伴う。大人の女でも途中で失神する者も多い。
幼い瑞菜なら尚更だった。
俺は瑞菜の口枷を外してやる。口からは溜まった涎と洗浄液が混ざり合って滴った。
続いて瑞菜の細いウエストを握るように腹をグイっと押した。
すると残っていた洗浄液が肛門からピューと出てくる。
瑞菜は「はう・・」と苦しそうに声を出したがまだ意識は戻っていない。
更に念入れにグイグイと腹を押して洗浄液を出し切った。
そして排泄受けの器具を外すと、俺は瑞菜の肛門を観察した。
その小さな蕾に小指をゆっくりと差し込んで一捻りして抜く。
小指を軽く匂ってみたが排泄物の匂いは全くしない。
しっかりと身体の中から綺麗になったようだ。
「こんなもんだな・・」
俺はとりあえず瑞菜をそのままにして、他の女達に餌をやることにした。
餌と言ってもここでは通常の食料を与えることはない。
個々の女に応じて依頼に合ったもの調合してあるのだ。
俺はワゴンからペットボトルを逆さにしたような形のタンクを持って、女の頭が並んだ通路を歩きながら
番号どおりにタンクを女の顔の前に吊るしていく。
傍から見れば、まるで家畜小屋で餌を配ってるみたいだろう。
タンクの横には男性器を模った棒が伸びている。
女達は何も言われなくとも、その棒に必死でしゃぶりついた。
棒の先から流動食が出てくる仕組みなのだ。
しかし、ただ咥えれば出るわけではない。
しっかりと喉の奥まで咥えて、尚且つ搾り出すようにしなければ出てこない。
なので女達にとってはこれだけでも口奉仕の訓練になるのだ。
並んだ女達の喉がモゴモゴと波打つように動いている。
こうやって眺めていると本当に家畜小屋に居る気になってくる。
まあ、作業内容も似たようなもんだが・・。
177 :
瑞菜・15:2009/01/02(金) 10:09:56 ID:kpV91D3a
俺は女達が餌を食べて(飲んで)いる間に瑞菜にも初めての餌を与えることにした。
しかし、まだ口奉仕など教わってない瑞菜には同じようにするわけにはいかない。
俺は瑞菜を拘束台から外して抱きかかえるように椅子に座った。
大柄な俺が抱くと小柄な瑞菜は本当に人形のようだ。
「おい、起きろ」
頬を軽く叩くと瑞菜は薄っすらと瞳を開けた。
俺の顔を見て怯えたように身体を強張らせたが暴れる様子はない。
俺はワゴンから瑞菜用の流動食が入った哺乳瓶のような瓶を取った。
「口を開けろ、餌だ」
瑞菜は恐る恐る口を開けた。
瓶には大人の親指大の吸い口が付いている。
その大きさでも口の小さい瑞菜が咥えるとまるでフェラチオしてるように見える。
「なにしてる、吸い出すんだ」
吸い口を咥えたままジッとしていた瑞菜に俺が指示を出す。
瑞菜はゆっくりと口をすぼめて流動食を吸い出した。
一口飲み込んだ瑞菜は少し驚いたような顔をしている。
それもそうだろう。おそらく不味い物を飲まされると思っていたに違いない。
しかし、この瑞菜用の餌は特に美味いはずだ。
と言うのも、依頼書の内容にある加工が記されてるからだ。
中国に古来より桃娘というのがある。
これは幼女の頃より故意に桃ばかりを食べさせて作った少女のことだ。
その体臭は汗や尿は桃の甘い香りや味がするという。
金持ちの嗜好品として売り買いされていたらしいが、
当然、糖尿病になり長生きはできないで死んでしまったそうだ。
これを現代風に加工するのだ。
勿論、桃ばかりを食べさせて糖尿病にしてしまったのでは元も子もない。
健康を害さない程度に栄養バランスを整えたものに高濃度の果実エキスを香料として添加する。
これを一ヶ月も与え続けると本当に体臭が甘い香りを放ち始めるのだ。
あの醜悪な依頼主らしい悪趣味だった。
胃や腸の中を空っぽにされた瑞菜は文字通り空腹だったので、ちゅぱちゅぱと夢中で吸い続けた。
抱いている俺の鼻に甘い香りが立ち昇ってくる。
甘いものが苦手な俺はそれだけで腹が一杯になりそうだった。
瓶の中身が無くなると、まだ物足りなさそうにする瑞菜の口から離した。
そして俺はひょいっと瑞菜を持ち上げて、また拘束台に運んだ。
瑞菜は不安そうな顔でチラリとこっちを振り返ったが、すぐに諦めたようにうつむいた。
178 :
瑞菜・16:2009/01/02(金) 10:10:47 ID:kpV91D3a
同じように瑞菜を台に拘束して、俺はある器具を取り出した。
アナルストッパーである。
ここでは排泄も自由にさせることはない。これからは全て管理するためだ。
瑞菜に使うのは一番小さいサイズだったが、それでも未熟な肛門にはきついかもしれない。
裂けてはいけないので肛門に念入りに潤滑オイルを塗る。
瑞菜はジッと我慢しているが、俺の指に反応して肛門にキュッキュッと力が入っているのが分かる。
色素沈着もなく薄いピンク色の肛門がまるで別の生き物のように動いている。
括約筋をほぐしながら人差し指を出し入れして柔らかくしていく。
さすがに穴は小さく指一本でもかなり締め付けがある。
しばらくすると瑞菜の身体がほんのりと赤くなってきた。
「そろそろだな・・力を抜けよ」俺はストッパーを肛門に当てた。瑞菜の身体がビクンと震えた。
ググッとストッパーを押し込む。肛門のしわが伸びきる。これだけほぐしてもまだけっこう抵抗感があった。
このサイズでも瑞菜にはやはりまだきついらしい。
「う・・うう・・い、痛い・・・」瑞菜がたまらずうめき声を出した。
「力を抜け!裂けるぞ!」俺は瑞菜を叱り付けた。
ストッパーは次第に太い部分に差し掛かり、肛門は更に広がっていく。
すでに限界に見える肛門は本当に裂けそうに思えた。
「いや・・痛い・・痛い・・ママ!ママ・・!」瑞菜は痛みに耐え切れず叫んだ。
だからと言ってここで止めるわけにはいかない。俺は構わず押し込む。
グチュン・・ついに一番太い部分を越えた。
ストッパーはそのまま吸い込まれるように中へ入っていった。
瑞菜はぐったりしてハアハアと息をしている。
目は真っ赤だ。鼻水と涎が顎受けに滴っている。
そして俺はストッパーの根元をカチッと捻った・・・と同時に瑞菜が「はう・・!」と声を上げる。
ストッパーの傘が中で広がる仕組みなっているのだ。
これでまず抜けることはない。
「ふう・・・たったこれだけの作業でこれかよ。先が思いやられるな」
俺は全身に汗がにじむ瑞菜を見下ろしながらぼやいた。
そうこうしてる間に他の女が餌を飲み終えたようだ。
俺は急いでタンクを回収して歩いた。
瑞菜のお陰で今日は忙しい・・・交代が早く来ることを願った。
(続く)
あけおめです。
お待たせしてしまったようですので、急いで書きました。
遅筆で申し訳ありません。
お待ち頂く間にもし宜しければSS保管庫にも以前の作品があるので読んでみてください。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
お疲れ様です。
おっけー、GJ!
182 :
瑞菜・17:2009/01/04(日) 12:15:06 ID:W44U/3XM
しばらくすると飼育室のドアが開いて、太った男がハアハア言いながら入ってきた。
「ごめん、ごめん・・・寝坊しちゃって」
男は俺に向かって謝ってくる。
この男の名前は大田。俺と同じくこの屋敷で助手兼飼育係の仕事をしてる。
俺より早くここに雇われたらしいが怠け者な上、不器用で使えない奴だ。
お陰ですっかり俺のほうが上司のような感じになっていた。
「遅いぞ、大田!15分遅刻だ!」俺は大田に怒鳴りつけた。
「いや・・ちょっと昨日、慶子の調子が悪くてさ・・看病してたら夜更かししちゃったんだ」
大田は頭を掻きながら言う。
アホくさくて返答する気にもなれない・・・。
と言うのも慶子とはダッチワイフのことだからだ。
ダッチワイフとはいえ精巧にできた高価な物らしいが、俺にとっては関係ない。
「ほら、さっさと支度しろよ。俺はもう帰るぞ!」
俺は上着を羽織ながら言った。
「うん・・え・・?」「この子は・・?」大田が瑞穂を見て訊いてきた。
「ああ。昨日、入荷したんだよ・・まだガキだけどな」俺はぶっきら棒に答えた。
「え、マジで?嘘・・ホントに!!」大田は目の色を変えて瑞穂に駆け寄る。
「か・・可愛いなぁ・・な、何歳なの・・・」
大田が瑞穂の顔を覗き込みながら興奮してる。瑞穂はびっくりして怯えていた。
長い間、一緒に仕事してきて、この時初めて気が付いた・・・こいつは筋金入りのロ○コンだったんだ。
今まで、ここの女達に興味を示さなかったのは生身の人間に興味がないんじゃなくて
単純に好みの年頃の女がいなかっただけなのだ。
おそらく大田の部屋にあるというダッチワイフのその類の物なんだろう。
「おいおい・・商品だぞ。悪戯すんじゃねえぞ」
「そこに依頼書があるからしっかり目を通しとけよ」
俺は一応、釘を刺しておいた。
しかし大田は「うん・・うん・・」と空返事をしながら瑞菜に夢中だった。
本当に大丈夫か気になったが、俺はもう眠たかったので飼育室を出た。
183 :
瑞菜・18:2009/01/04(日) 12:16:34 ID:W44U/3XM
(瑞菜・視点)
大きな男の人が部屋を出て行った。
私の目の前ではまだ大田と言う太った人がこっちを見ている。
ハアハアと口らから吹きかかる息は、すごく臭くて顔を背けたいけど、拘束具があって逃げられなかった。
「か・・可愛い目だね・・口も鼻もちっちゃいね・・ふふ・・」
大田は顔をくっつきそうなくらい瑞菜に近づけてきた。
ただでさえ瑞菜の倍くらいある大田の顔は物凄い威圧感を与える。
しばらくして大田は横に置いてあった依頼書を取った。
「ふん・・ふん・・瑞菜ちゃんか・・名前もよく似合ってるよ」
大田は書類と瑞菜を交互に見ながらニヤついている。
そのまま瑞菜の身体を観察しながら後方に回って股間を覗き込む。
「ああ・・残念。体内洗浄はもう終わっちゃったのかあ・・僕がやってあげたかったのにぃ」
大田はそういって瑞菜の股間に突き刺さったアナルプラグを摘んで動かした。
「い・・」私はお尻の痛みに思わずうめき声を出した。
「ああ、ごめんごめん。まだ痛いよね」
大田は笑いながら言った。全然反省した様子はない。
「それにしても、あいつは乱暴だから強引に入れられたんだろうね。可哀想に」
「僕なら何時間もかけてゆっくりマッサージしてから入れてあげるのに・・」
悔しそうに大田は呟いた。
私はそれを聞いて、なんだかゾッとした・・・。
大田はそのまま股間に鼻を近づけて匂いを嗅いでいる。
「良い匂いだ・・たまらないよ」
次第に大田の鼻息が荒くなっていくのが分かる。
私の全身に鳥肌が立った。
それでも必死に我慢してると、急にアソコにヌルッとした物が触れた。
私はびっくりして「きゃ・・」と声を上げた。
それは大田の舌だった。
私はあまりの気持ち悪さに「い、いや・・・やめて!」と叫んで暴れた。
でも頑丈に拘束されているため、台の上でガタガタと小刻みに揺れるだけだった。
「大丈夫・・じっとしてて、これは検査なんだ」
そう言って更に鼻息の荒くなった大田は私の股間を舐め回した。
大田の舌は瑞菜の幼い性器を隅々まで這い回った。
まだ性的に発達してない瑞菜のそれは自ら濡れることはなかったが、大田の涎でべとべとになっていた。
瑞菜の「う・うう・・」といううめき声と大田のビチャビチャと舐め回す舌の音が部屋の中に響いた。
しかし周りの他の女達はそれに抗議するでもなく、ただじっと黙っていた。
184 :
瑞菜・19:2009/01/04(日) 12:17:23 ID:W44U/3XM
それが20分ばかり続いたとき、大田が「うっ」と声を出してブルッと震えた。
大田はしゃがんで瑞菜の股間を舐めながらいつの間にか自慰していたのだ。
もちろん瑞菜には何のことか分からない。
「ふう・・・」すっきりした顔をした大田がズボンのチャックを閉めながら立ち上がる。
「やっぱり人形とは全然違うんだなぁ・・」
抵抗する元気もなくなり小刻みに震えていた瑞菜を見下ろしながら大田が満足げに言った。
「さてと・・」気の済んだ大田は読みかけの依頼書を再びめくりだした。
そして、しばらくて手を止めると「えー!?」と叫んだ。
「なんでこの子にこんな依頼するんだ・・・勿体無い!!」
大田は急に怒り出した。
「せっかくの素材が台無しじゃないか!全然分かってないよ、この依頼主は!!」
「だいたいこんな内容、身体が耐えれるのか、壊れちゃったらどうするんだよ!」
大田はブツブツと文句を言い続けている。
私は何を言っているのか分からなかったが、
それがこれから自分の身に降りかかることなのはなんとなく感じた。
私はますます不安になってきた・・・。
(続く)
乙です!
つづきを……(*´Д`)ハァハァ
瑞菜視点とかわざわざ注記してんのに
全く瑞菜視点じゃなくてワロタw
文章の書き方知らないんじゃね?
もう完結でいいよw
ふざけるな。見なければいいだろ。
俺を含め楽しみにしてる人もいるんだ。
荒らしはスルーでよろ。
こういうトコじゃ悪意ある者の方が声がデカいモンだ。
楽しみにしてる人は多いぜ。俺みたいに。
同じく
荒らしてねーよ。
間違えてる部分を指摘して何が悪いんだよ。
知るは一時の恥、知らぬは一生の恥なんだぞ。
読者には正直な感想を述べる権利があるはずだが
書き方というか言い方にも少し問題あるんじゃないかな
まぁ、
>>193よりも
>>188の方が、より荒れる原因になってるとは思うけど
もちろん俺も楽しみにしている人の一人
これ以上やるとホントに荒れそうだから俺はこれで止める
悪いのは188だ
気にするな
まあ、何でもそうだが
読者が上から目線って、なんか違う気がする。
とりあえず瑞菜シリーズはつまらないからスルーしている。
ノールたんカモン!
スレッドの崩壊フラグ立ったな。
どちらの作者にも執筆のモチベーションを霧散させる見事な一言がきた。
コメディとダークの嗜好の違いはあるがどちらも読めるものだと思う。
【批評禁止】荒れる上にまともな職人も潰れるから、SSへの批評はもう全面禁止。
気に入らないSSがあったらレスしないようにしよう。
と書いてあるから、上から目線の感想はできるだけ書き方への自重を。
批判して悦に入ってる連中は
「俺の批評でダメ作家がいなくなり良作だけが残る」と勘違いしてるだろうが
実際には、対価もはらわず調子こいてるバカのいるスレは全てのSS職人が避けて過疎化するだけ
「批判すればSSのアベレージが上がる」とか思い込んでる人間は
「死馬の骨を買う」ということわざをググって頭を冷やせ
201 :
瑞菜・20:2009/01/07(水) 17:15:21 ID:cxQc6nP0
交代時間になり俺が飼育室に戻ると大田と瑞菜の姿がなかった。
鬼頭の所へ調教に行ってるのかと思ってるとインターホンが鳴った。
「瑞菜の調教を始める。連れて来い」
インターホンの向こうから鬼頭が相変わらずな冷たい声で言ってきた。
おかしい・・・じゃあ、どこに大田と瑞菜はいるのだろう?
俺は瑞菜の横の拘束台に繋いである女に訊いてみた。
すると二人は数時間前から飼育室の隣にある奴隷用の浴室(洗浄室)に入ったままずっと出てこないという。
まさか大田の奴・・・俺は胸騒ぎがした。
俺は急いで浴室の扉を開けて中に入った。
浴室には女を吊るすウインチが天井に備え付けてあり、そこから吊り下げた女を洗えるようになっている。
大田は瑞菜をそのウインチで吊るして、その股間に顔を埋めていた。
こっちに気付いて慌てた大田は「い・・いや・・これは、違うんだ・・」としどろもどろになっている。
つかつかと早歩きで近づいた俺は大田を蹴り飛ばした。
吹っ飛んだ大田は壁にぶつかった。
「てめえ!商品になにしてやがる!」
胸騒ぎは的中していた。
大田が商品である素材に手をつければ、俺まで鬼頭からとばっちりを受ける可能性があった。
ドゴッ!続けて俺は大田の腹を蹴り上げた。大田は呻き声を上げてうずくまった。
そんな大田に目もくれず俺は瑞菜の股間を覗き込み左右に広げてみた。
性器、肛門ともに異常は見られなかった。どうやら大田は単に舐めまわしてただけのようだ。
良かった・・・取り返しの付かないことにはならなかったようだ。
「今回のことは俺の胸に収めといてやる。二度とふざけた真似すんじゃねえぞ!」
俺は大田を見下ろしながら吐き捨てた。
大田は恨めしそうな顔でこっちを見ていた。
吊り下げられた瑞菜はぐったりとして意識はなかった。
無理もない。昨夜は長時間の体内洗浄で睡眠を殆ど取っておらず、
本来なら休養するはずの昼間には、おそらくずっと大田に弄ばれていたのだろう。
すでに体力の限界かもしれない。
悩んだ俺は鬼頭に掛け合ってみることにした。
202 :
瑞菜・21:2009/01/07(水) 17:16:33 ID:cxQc6nP0
「鬼頭さん。瑞菜ですが体調があまり優れないようです・・・」
「今夜の調教は中止したほうがいいのではないでしょうか?」
普段、滅多に意見を言わない俺は勇気を出して鬼頭に進言した。
別に本当に瑞菜を心配してじゃない。
下手に無理させると大田の馬鹿な行為が露見するかもしれなかったからだ。
インターホンの向こうの鬼頭はしばらく黙っていたが。
「そんなことは俺が判断する。さっさと連れて来い」
そう言い放つとインターホンを切った。
大体の予想は付いていたが、仕方がない・・・。
俺は瑞菜をウインチから降ろすと、抱きかかえながら頬を軽く叩いた。
「う・・」瑞菜が薄っすらと目を開けた。
俺は瑞菜の首輪を引いて鬼頭の待つ調教部屋に向かっていた。
瑞菜はフラフラとした足取りでついてくる。
ほんとに大丈夫かよ・・・俺は心配になった。
調教部屋に入ると、いつものように鬼頭が真ん中に座って待っていた。
俺が首輪からリードを外すと、瑞菜は恐る恐る鬼頭に近づいていく。
鬼頭の前まで来ると、正座して深くお辞儀をして、
「調教師様、よろしくお願いします・・・」と消えそうな声で言った。
一応、昨日教えられた礼儀作法をきちんと覚えている。
幼いながらに物覚えのいいほうだ。本来は賢い子なのかもしれないな・・・。
部屋の隅で待機していた俺は、ふとそんな風に思った。
「よし。今日からは実技の調教も始める」
しばらく瑞菜を見下ろしていた鬼頭はそう言った。
調教を中止する気はないようだ・・・。
鬼頭は椅子の隣のテーブルからある物を取った。
ディルドだ。直径は4センチ、全長は30センチはある。
その異形な外見に瑞菜はビクッとした。
「いいか、これからお前に口奉仕というものを教える」
「まずはこの代用品で口の使い方を覚えろ」
鬼頭はそう言うと、俺に顎で合図をした。
次に何をするべきは分かっていた俺は小さくため息をついて、
壁に掛けてあった拘束具を持って瑞菜の後方へまわった。
瑞菜の細い腕を背中で束ねると、カチャカチャと手枷で拘束した。
その手枷から伸びる鎖を床のフックに繋げる。
続けて正座してる足もベルトで上から押さえつけるようにして、これも床のフックに繋ぐ。
これで瑞菜は後ろ手に拘束され正座した状態で身動きできなくなった。
終始、瑞菜は不安そうに俺の作業を見ていた。
203 :
瑞菜・22:2009/01/07(水) 17:18:09 ID:cxQc6nP0
鬼頭は瑞菜の顔の前にディルドを突き出すと「舌を出せ」と言った。
小柄な瑞菜の顔と並べてみると一層、ディルドが凶悪なモノに見えてくる。
瑞菜がちょこっと口から舌を出した。
「もっとしっかりと出せ!」と鬼頭が叱る。
瑞菜は精一杯、舌を伸ばす。ピンク色の艶やかな舌が小さな口から伸びてくる。
「よし、先のほうからゆっくりと舐めてみろ」
鬼頭がさらにディルドを突き出すと、瑞菜はかすかに震える舌で亀頭の部分に触れた。
「そのままゆっくりと丁寧に舐めるんだ」
次々に細かく指示を出す鬼頭に従って、瑞菜はピチャピチャと音をたててディルドを舐めていった。
ぎこちないその動きは、グロテスクなディルドとギャップがあり、かえって卑猥にすら見える。
それは、かなりの時間続いた。いつしか瑞菜の唾液でディルドはベトベトに濡れていた。
垂れた雫は正座した瑞菜の腿の上に滴っている。
気が付けば瑞菜の眉間に皺が寄っている。
長時間の苦しい体勢で苦痛を感じてきたのだろう。
おそらく正座など今までする機会が殆どなかった現代っ子だ。
脚にはかなり痛みがあるはずだ。
「よし、次は口を開けろ」
そんな瑞菜のことは気にも留めない鬼頭が言った。
瑞菜は子供がアーンをするように口を開く。
そこにディルドの先が押しこまれる。
あきらかにサイズが不釣合いのそれは瑞菜の口を更に押し広げた。
「うご・・」瑞菜が苦しそうに呻いた。
しかし、まだ亀頭の部分で引っ掛かった状態だ。
鬼頭は瑞菜の顎を下から挟み込むように掴むと、グッと力を入れた。
すると瑞菜の口が更に開いて亀頭の部分が口に押し込まれた。
傍から見てると顎が外れそうですらある。
鬼頭が俺に目で合図を送る。
俺は瑞菜の背後から頭を掴んで後ろに反らした。
そのため瑞菜はディルドを咥えて上を見上げた状態になる。
口が塞がった瑞菜は鼻でフッ・・フッ・・と必死で息をしている。
何をされるのか恐怖を感じたその瞳は救いを求めるように俺を真っ直ぐに見つめていた。
204 :
瑞菜・23:2009/01/07(水) 17:18:58 ID:cxQc6nP0
おいおい・・マジでここまでやるのかよ・・。
何をするのか分かっていた俺は改めてこの鬼頭の非情ぶりを思い知った。
そして鬼頭が上から押し込み、ゆっくりとディルドが瑞菜の口の中へ滑り込んでいく。
狭い口の中一杯になったそれが更に奥へ入ってきて瑞菜はパニックを起こした。
しかし鍛えた上げた俺の腕と拘束具でガッチリと固められた身体は逃げようがなかった。
ものの10センチも入らないうちに瑞菜の喉に突き当たる。
瑞菜が「ご・・ご・・」とえずいて目から涙が溢れ出す。
だが、ここで終わりではない。
鬼頭の容赦ない手捌きで、さらに咽頭へと潜り込む。
瑞菜の白くて細い喉元はディルドの形に盛り上がってきた。
瑞菜が暴れようとしてガチャガチャと手枷と床を繋ぐ鎖が音を立てる。
脂汗が滲んできて瑞菜の頭を押さえる俺の手も滑りやすくなってきた。
さらにディルドは進み、食道まで入り込んだ。
喉もとの皮膚がググッと盛り上がりながら進む。
気道は完全に圧迫され呼吸は出来ない。
瑞菜の目がこれでもかというほど見開いてガタガタと震えだす。
と、そこでズルッと鬼頭はディルドを引き抜く。
「げほ・・げほ・・」瑞菜がむせ返ると同時に涎などの体液が飛び散る。
俺の鼻に流動食で与えた濃縮果実の甘い香りが立ち上ってきた。
瑞菜の呼吸が整うのを見計らって、また鬼頭がディルドを瑞菜の口に差し込む。
「た・・・助け・・て・・」言いかけた瑞菜の言葉はディルドによって断ち切られた。
同じように奥まで差し込まれ、限界でまた引き抜かれる。
これを何度も繰り返されて鬼頭流の口奉仕が仕込まれるのだ。
フェラチオを何度も経験した大人の女でも非情に苦しい特訓だ。
それをまだ男性器に触れたこともないであろう瑞菜に強いるのはさすがの俺でも気の毒に思った。
何度か繰り返すうち、いつしか瑞菜の身体は自らの体液で滝のように濡れていた。
もはや抵抗する気力もなくなり、なすがままになっている。
意識も半分飛んでいるかも知れない。
ただ身体だけが生理現象のように拒否反応を起こしていた。
「そろそろだな・・」
鬼頭はそう言うと今までよりも更に奥へディルドを差し込んだ。
その状態でピタッと止める。これまでよりも時間が長い。
しばらくすると瑞菜の身体はガクガクと痙攣し始める。
おい・・・大丈夫かよ・・・。
瑞菜の頭を押さえている俺も心配になってきた。
しかし鬼頭がその色眼鏡の先で何を考えているのか全く分からなかった。
痙攣が止まり、グタッと瑞菜の身体中の力が抜けた。
そしてチョロチョロと瑞菜の股間から尿が漏れてきた。
「おい・・!?」俺はさすがに動揺する。
ジュルル・・だが鬼頭は落ち着いた様子でゆっくりと瑞菜の口からディルドを抜く。
そして瑞菜の口に吸い付くとフッと息を吸い込んだ。
次の瞬間、瑞菜が「げほ・・・」といって息を吹き返した。
当分の間、むせていた瑞菜はそのまま完全に気を失ってしまった。
鬼頭は立ち上がると「連れて行け」と言い残して調教部屋を出て行った。
勉強になるぜい。
GJ。
第三者視点での調教はあまり見かけないから、新鮮です。
さて、次回はどうなるのか、楽しみです。
えっと、なんだか荒れちゃいましたね・・・。
とりあえず書いていたところまで貼っておきます。
ちなみに自分の稚筆は重々承知してますので弁解する気はありませんw
最初にも書いておきましたが、不快に思われる方がいらっしゃうようですので
これで打ち切りにします。
楽しみにして下さった方々には大変感謝しております。
尚、僕の作風を気に入ってくださった方はもし宜しければ下記の保管庫にある
「検体 芽衣」(処女作・完結)と「菜穂の入院」(未完)を読んでみて下さい。
http://red.ribbon.to/~eroparo/contents/original13.html 他にもSS投下したことがありますが、スレや保管庫がないのでもう読めないと思います。
それでは皆様有難うございました。
これで消えますので仲良くやって下さい。では。
>>206 ちょっと待って!俺は心の底から楽しみにしてるんだ。
荒らしはどこにでもいるから相手にする事はない。
何とか再考を!続き待ってます。
逃げるな、書け。
俺も現在進行形の書き手だから良くわかる。
2chに書き込んでも、ウザイ読み手や自称批評家にモチベーションを無くすことが多々ある。
だが、1度始めた作品は何かしら形ある所で終わらせなきゃ駄目だ。
あなた視点で良いから、一区切りつけたところで終わらせるべきだ。
作品は投げ出しちゃいけない。チラシの裏に書いてる走り書きならそれも有りかもしれない、
だが、少なくとも投稿した作品を投げてはいけない。
以前に完結した作品を書き上げたことがあるのならよくわかるだろう?
投下を始めたら負けちゃいけないんだ。いろんな事情がある、でも続けた方が絶対にためになる。
…すまん、何を書きたいのか判らなくなった。しかし、負けて欲しくないという気持ちは本当だ。
あなたの作品はとても良い勉強になっている。がんばってくれ。
乱文失礼した。
>>208 同意
世界中に発信されるインターネットだからこそ中途半端はいけないと思う
あくまでも無償であり趣味なんだしモチベーションが下がったらしかたないけど、
個人的には楽しみにしてますんで書いてほしいです
つまらない上にやる気もないならやめていいよw
あえてここに投下するメリットって無いでしょ
ブログにでも書けば
書き手としては、不特定多数の読者に読んでもらえるというのは魅力的だ。
特にジャンル分けされているから、同好の士が集まりやすい。
それにブログだと1人で寂しいしね。
スレの4分の1行く前に自称評論家と特定作品マンセー派が一人追い出した
事になるか?
『これはつまらん。□□の続き早くよろw』ってだけ言うマンセー派がいる
スレは作者が敬遠しだして崩壊するよな。
また気が向いたら頼むよ、結構楽しみにしてたんだ
>>211-212 消えろ害虫、ここにお前らの居場所は無ぇーよ
・・・でもブログに書くなら是非このスレにURL晒して欲しい
ここじゃないけど、某所で同じような目にあって途中まで書いてた話を断念したことがある。
これが原稿料もらってるなら別だけど、単に自分が書きたくて書いてる場合、いったん
モチベーションが下がっちゃうとどうしようもない。「気にするな」とか「続きキボン」とか言って
くれる人もいたんで、テンション落ちた状態で続きを書こうとしたこともあったが、自分でも
ひどいデキのものになったので断念した。
だからこそ、こういう創作系のスレとか掲示板では、最初に
>【批評禁止】荒れる上にまともな職人も潰れるから、SSへの批評はもう全面禁止。
って必ず書かれてるんだよな。
それでも正論ぶって批評家ぶる文盲が絶えないのも、なかなか面白いことではある。
217 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 23:03:25 ID:x1QbMH4P
えっと……とりあえず今の心境は、
昔馴染みのおもちゃ屋が不況に煽られ無くなってしまって
荒涼とした感じ……でしょうか。
優しかった店のおばちゃんのことを思い出すだけで
何とかならなかったのかな
なんて、何もできなかった悔しさと寂しさが
どうしようもなく絡み付いてくるんだよな……
どうかみなさん、荒らしを誘発するようなカキコだけは
ホント勘弁してください
「批判するなら、お前が書け」
なんてことは思わんけど、つまらないと思ったなら、
いちいち誰も得しない批判レスなんてせず、
別の自分の望むシチュでもレスして欲しいもんだ。
そっから妄想膨らませて創作が出ることもあるんだし。
まあ、消えるんなら黙って消えたほうが跡を濁さなくていいよ
過去作品の宣伝とか余計だろ
とかくSS作者は自己顕示欲が強すぎる傾向にあるな
芽衣見てきた
書きたい話はあるが、まずプロット的段階の妄想に、自分自身が
満足できず、結局ダメ出しばっかで書きだせない…
かと言ってあまり稚雑な話の出来だと、ソソらない話になるし。
で、自宅でAVとかエロ本を研究題材、て鑑賞して寝てしまう。
>>219 彼のSSを楽しめた人の為に紹介してるんだろ。
お前の書き込みの方が余計だよ。
>>222 同意だな。
逆に黙って放置されるより諦めがつくわ。
すごく好みの作品だったからぜひ続けてほしい。読者が上から目線なのは意味分からない。
盛り上がってる所で水を差したがる奴と同じくらいうざいな。結局過疎スレ化するだけじゃん
また一つ良スレが無くなっていくのか。
どっちのSSも好きだった。
本当は、行かないでくれって言いたいところだが、
気が向いたら是非ともまた投下しに来てほしい。
212だがなぜ害虫なんだ
批判しかしないやつにイヤミ言ってるのに
タイミングと書き方かと。
最も重要なのは書く事。
書くのは批評でも叩きでもましてや煽り合いのためでもないはず。
書き手は煽り合いのための道具じゃない。
続き書いてもきっとここには投下してくれないよ。ゴタゴタに巻き込まれたくないだろう。
楽しみにしてたのに残念だ
狭く寒い、マンションのベランダ。ここが私に割り当てられた場所だ。ここに来た頃のことは、何故だか覚えていない。
昼間、私を暖かく照らしてくれたお日さまは、もう随分前から山に隠れて出てこない。
身体を震わせて、小さくなる。正直言ってかなり寒い。凍えて死んじゃうのではないかと心配になる。
なんたって、寒さをしのぐものはボロボロの毛布一枚だけなのだから。
それでも、犬の私には十分だ。人間みたいに衣服を纏うなんて、おこがましい。
……だって、ご主人様がそう言っていたから。
ご主人様が外出しているときに部屋に入れてもらえないのだって、私のせいなのだ。この部屋に来たころ、粗相をしてしまった私の責任。……ご主人様がそう言っていた。
なんだかおかしいな、と思うことはある。ここから見える他の犬には全身にふさふさの体毛があるけど、私にはほんの少ししかない。たまに、人間みたいな服を着ている犬だって見るし。
──贅沢は言えないけど。言っちゃうと、痛いしつけをされるのだ。毛布があるだけ有り難いと思う。
でも、お散歩には連れていって欲しいかな。たまにでいいから。
「うぅ……くぅ──んっ」
声……鳴き声、が洩れる。
寒さとか、空腹感とか、下腹部の張りとか、身体の奥の疼きとか、そういったいろんなものの、取り繕いの発散として。
効果なんて、微塵もないのだけれ──
カシャン。
その小さな音が、私には救いの手のように感じられる。
毛布から抜け出して、冷えたコンクリートに四つん這いになる。お迎えの姿勢だ。
少しの物音のあと、窓ガラスのあちら側が明るくなる。
二度目の錠の開く音の後、サッシが横に滑り、ご主人様と15時間ぶりに対面した。
「おーい、生きてる?」
これがいつもの挨拶だ。いつも私の生死を気にかけてくれている、優しいご主人様。
「ワン!」
その優しさにこたえたくて、私は出来る限り元気に鳴く。
「………チッ」
──やっちゃった。
ぐいっ、と首輪を掴まれた。そのまま部屋の中に引きずり込まれ、床に倒される。
ご主人様は窓を乱暴に閉めて、
「あんまでかい声で鳴くなって言ったよね」
そう言って、私を恐い目で見下ろす。
そうだった。私があんまり大きな鳴き声を出すと、ご主人様は怒るのだ。
なんでもここはペット禁止で、私がいるのがバレるとまずいらしい。
「……ぅ、あっ」
ご主人様は本当は優しいけど、怒るととても恐い。でも今の私には、そんなことよりも……
「ごしゅじ、さま──」
「ねぇ、犬が喋っていいわけ?」
「あぅ……」
下腹部の張りが、限界まで来てしまっていた。犬なんだから人間の言葉は喋らない、という約束はあったけど、お願いしないと──
「お……おねがいします、トイレにいか、せっ、──ぁあっ!」
……ガマン、できなかった。
私の股の間の割れ目から、水風船に穴をあけたみたいにおしっこが溢れだす。
「う、ぅあ……あ」
フローリングの上に大きな水溜まりを作りながら、私は手で──前足で顔を覆っていた。
恥ずかしさとか恐怖とか、罪悪感や快感で真っ赤になってしまった顔を、見られたくなかったから。
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
たくさん溜まっていたおしっこが止まるまで、私は何度も何度も、そう繰り返していた。
ご主人様は、ようやくおしっこの止まった私と、おしっこの大きな水溜まりを交互に見てから、
「ツッ」
大きな舌打ちをして、首輪を掴んで私の身体を引きずり起こす。
そして私に顔を近付けて、威圧感のある声で言った。
「なに漏らしてくれてんの」
「ごめん、なさ」
「犬が喋んないで。鳴くのよ」
「……わん」
そして、私を床の上に放り投げた。丁度、顔が水溜まりの上に落ちて、パシャンとおしっこの飛沫が跳ぶ。
ご主人様はそのまま、私の後頭部を踏みつけて、
「飲みなさい。舐めなさい。綺麗にしなさい。全部よ」
と私に命令した。
「わ、……わん」
言われた通りにしなければいけない。ご主人様の命令は絶対なのだ。
私は後頭部にご主人様の重さを感じながら、ずずっ、と床のおしっこを吸い上げる。
……何度か、同じ粗相をしたことがある。そのたびに私は同じ始末をしてきた。
ツンとする匂いや独特の酸味も、どこか慣れてきたところはあるのだ。
「ふぅ……んっ」
じゅるじゅるとおしっこを啜りながら、自然と鳴き声が洩れた。
「ん、ぅん、んっ」
ぺちゃぺちゃ、ずるっ、ごくん。
前回、もしかしたらと思っていたが、これは……
「ぁはあ、んふぅ、ふ」
こうしてご主人様に踏まれながら、お尻を後ろに突き出して、自分の漏らしてしまったおしっこを飲んでいるのは、
「あっ、あ、ぅふ、んあ」
なんだか、たまらなく──
「……なによ? まさか興奮してんの」
「ふぁ、あ、ん」
「こら、返事」
「はぁっ、わん、わ、わんっわん」
股間が、下腹部が疼く。ついお尻を振ってしまう。
アレが、欲しい──
「ったく、信じらんないわ」
ご主人様の冷たい声が、背筋をゾクゾクと駆け上がってくる。
もうすでにあらかた綺麗になったフローリングを、ベロリと舐めてから、ご主人様を見上げた。
「わ、ゎふ……くぅん」
いつものおねだりだ。お願いします、ご主人様。その想いを込めて。
「ああー、……めんどくさいわね」
ご主人様は引き出しの中からそれを取り出して、私に向かって投げた。それは私のお尻に当たり、その痛みすらも小さな快感になる。
「ほら。クソ万年発情犬め」
それを拾い上げる。ピンク色の、歪な棒。ご主人様が私の為に買ってくれた唯一のもの。
私のおもちゃ。私の宝物。
ご主人様はテレビの電源を入れて、煙草に火を付けた。私は床の上でそんなご主人様を見上げながら、
床を舐めていた体勢のまま、そのおもちゃを自分の股間に押し当てる。
「くう、んっ」
ずぷっと音を立てて、それがヒダを割り、私の中に入ってくる。
そしてそれを、私の内側を擦るように出し入れする。
「あ、ぁあ、んぅ」
私の好きな、一人遊び。しかも今日は、とびきりの餌もあるのだ。
「んぅ、んむ……」
床にいまだ残っている、僅かなおしっこの匂いを舐めとりながら、だし入れの動きをはやめる。
……ほんとうはひとりじゃなくて、ご主人様ともあそびたい。
ご主人さまは、ペットとはそんな遊びしないもんだ、としかいわないのだけど。
235 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 10:21:58 ID:YmRoTUxo
「ふあ、あぁん、ゃあっ」
ぐちゅぐちゅというおとが次第におおきく、早くなる。
なんだか、いつもよりきもちいいのはなんでだろう。
この、ゆかの、おしっこのにおいのせい?
「あん、ぁ、ん、あっあ、あぁっ!」
だめ、だめぇ。あんまりおおきいこえだしちゃ、ごしゅじんさまがっ
「てめ、何度も言わせんなっつってんでしょう」
「ぅぐっ。んぁあ」
ごしゅじんさまに、またふまれちゃった
「お隣に迷惑でしょう。静かにできないの、この馬鹿」
でも、だって、きもちいい。
おもちゃきもちいい。ごしゅじんさまにふまれるのすき。おしっこ、わたしのおしっこ、あぁ──っ
「わぁ、ん、わん……んぁっ」
あ、なんか、なんかくる。
なんかきちゃう、なんか、だめ、きちゃう、だめぇっ
「でちゃう、でちゃうよぉっ!」
「ったく、ホントめんどくさいヤツよね」
じゅる、ごくっ。……ぺちゃぺちゃ。
「聞いてんの馬鹿犬。なんで2回も漏らすわけ?」
おしっこおいしい、わたしのおしっこ……んぁ、
「……あーあ、なんで私がこんなヤツ……」
んぅ……。どうしよう、またきもちよくなってきちゃった──
「アイツも勝手に死んでんじゃねぇっつーのよ。なんで私に押し付けられるのかもわかんないって」
ごしゅじんさまのこえ……ぞくぞくする。ふまれるのもきもちいい……
「こんなのが娘なんて、死にたくなるわ」
ごしゅじんさま、だいすき。
(終)
最後sage忘れごめんなさい。
流れ無視で通りすがりが書いてみました。
5時間程度でガーッっと書いたので微妙かも
乙です。40点。
ちなみにオレ的には瑞菜シリーズは5点だった。
ノールたんは98点!
続きを早く!!
>>214 そうか?普通の雑誌だって同じように作品ごとにファンがついていくもんだしつまらんもんはつまらんって言われる
だけど雑誌は崩壊なんかしてないじゃん
やっぱ感想ははっきり書いたほうがいいだろ
作者はつまらんって言われないようにがんばるもんだろ
>>238 お前は仕事と趣味の違いを理解した方が良い。
>>236 GJ〜。飼い主が嫌がってるっての新しいなw
>>236 GJ。このタイミングで書くのは勇者だ。
>>238 たしかに読者の率直な評価が知りたくて、こういう場所に貼るという意味もあるのだろう。
しかし点数はやり過ぎだと思う。
そういうのは自分の心の中でだけ思っとくべきだな。
>>批判は全面的に禁止
ルールが守れない奴はスレから出ていって下さい。
すまん、批判でなく批評だった。
点数は間違いなく批評だな。
>>238 商業なら多数の批判の中から役に立ちそうなものを参考にして
売り上げ&収入を伸ばせるメリットがあり、
売り上げが減れば飢え死にするから必死だが、
スレSSは批判を参考にしたところでそいつ1人しかよろこばないからムダだし
もともと収入にならないからいつやめてもいい。
>>200のとおり、対価もはらわず調子こいて批判するバカのいるスレからは
〈批判されてないSS職人すらもキモがって避け〉過疎化する。
わざわざ他作品の点数を一緒にあげて比較するのは批判と同じだろ
+T9zWPZは逆にアンチノールかもと思ってしまう
こんなのに誉められたら書けないと思うよ
>>238 >やっぱ感想ははっきり書いたほうがいいだろ
ソコだけは認める。で、けなされて喜ぶ書き手は少ないのが現実。
お前は誉めて人を伸ばす方法を覚えるべきだな。
>>236 GJ この流れで良く書いた!
家畜に喜ぶ娘ってのはこのスレでは新鮮だわ。
>>238 よく解らんけど、おまえの見る雑誌は読者の良くわからない批判コメントで読者投稿ページが埋まるのか?
雑誌だって読者の批評コメントをそのまま乗っけたりはしない。
勿論編集には伝わるし、それで売り上げも悪くてファンレターも来ないようならその作家は長くないだろうさ、それですら内部のイザコザをなるべく見せないように努力してる。
>>236 マジで凄くよかった。続き希望(息子より)
なんというかスレが壊死する流れだな
批判するにも「つまらん」とか「もういいよ」とか感想Lvの物はただのアホだろう
アンチか釣りにしかみえない
ルール違反して批判するなら、何が、どうしてつまらんくらい書いてけ
点数も同じ、個人基準だから人によっていくらでも変化する
点数だけならある意味感想以下、作者の為になるとかあるが、何の為にもならん
ルール違反してまで、感想程度の自称批判しかできないとは。笑わせる
おいおいお前ら折角の投下を無視して批評家叩きに熱上げるとはどういう事だ?
そんなん華麗にスルーしてGJの一つでも出して作品を楽しもうじゃないか
3、2、1、ヽ( ゚∀゚)ノGJ!
GJ(・∀・)ノ
海賊でも瑞菜でもいい、続きキボン!!!!!!
投下してくれ〜!!!!
よく狩りの獲物の脚を四本ひとまとめに縛ったりするが、
あの状態で生活させられる奴隷という電波を受信した。
体育座りからよっこいしょと尻を上げて
足首から先だけでよたよたちょこちょこ歩く全裸少女奴隷
スキージャンプの滑走姿勢のように胴体を水平にし、尻を後ろにつき出すポーズなので
背後からはかわいい肛門が丸見え
今日も近所の子供に肛門をつっつかれるたびにかわいい悲鳴を上げつつ
ちょこちょこと主人の後をついて歩くのだった
今こそノールの作者は続きを投下すべきだ!
ふと気になって
>>1を見たら、このスレの守備範囲って無茶苦茶広いんだな。
最終的に奴隷やペット化にすれば何やってもOKだったとは…
>>253 なかなか笑える。
しかし凄い姿勢で生活させるなwまさに電波w素晴らしいww
>>165 >>187-188=
>>193 >>197 超優良スレになりうるはずだった、いや、ほぼ神スレになりつつあったこのスレを潰すことができて満足だろうな。
お前らみたいなクズがいるから、創作系のスレとかサイトは長続きしないんだよ。
偉 そ う な こ と を 言 う 前 に 、 お 前 が も っ と 凄 い も の を 書 け 。
そ れ が で き な い な ら 他 人 の 作 品 に 言 い が か り を つ け る な。
他 人 に イ チ ャ モ ン を つ け る し か 能 が な い な ら 、 オ ナ ニ ー し て 寝 ろ 。
こういうことを書くことで、
>>165とか
>>197みたいなキチガイの狂った自尊心を満足させてしまうんだろうが、
書かずにはいられなかった。スマソ。
瑞菜シリーズ面白かったのに、残念。
調教師が眼光とビンタ二発で瑞菜を屈服させたくだりが好きだった。
あの調教師かっこよすぎ。サングラス着用とかは効果的なのかも。
こちらの感情を読み取らせにくくできるから。案外メジャーなアイテムなのかな。
そのうちどこかで使ってみたいなぁ。サングラス着用設定。
瑞菜シリーズの作者の過去作品で芽衣っていうの読んだら、これから書かれるハズだった方向性が見えた気がした
ジャンルは違うけど雰囲気や設定はよく似てるね
奴隷!何と危険で甘美な響きだろう。
誇り高き人間の尊厳、権利、自由を奪い、意のままに弄ぶ。
その危険な世界に魅入られた者共によって、
このスレは逆境をはねのけ存続していくはずである。
最高に盛り上がったガスパール征伐の宴もひと段落ついたところで、オレガノ
は皆の輪から抜け出して鳥の揚げ物を片手にふらつく足取りで船倉に降りた。
酔いにまかせて機嫌よく鼻歌など歌いながら、腹を空かせた奴隷にエサでもや
ろうと、いつもの柱に近づいていく。
そこで彼は、愛用の性奴が柱の影で膝を抱えて、小さく丸くなっているのをみ
つけた。
どことなくしょぼくれた気配を感じる。
近づいても顔をあげないので、頤に手をやって強引に顔をあげさせると、ノー
ルは普段は夏の海のように輝く明るいクリアブルーの瞳を、涙で赤く濡れ腫ら
してしまっていた。ほんの少しだけ低めの愛らしい鼻の頭も、涙の塩気で赤く
剥けてしまっている。
そんな調子で鼻を鳴らすノールを見下ろして、
「……なあに泣いてやがる。また怖い夢でも見たのか?」
酔いが覚めた思いでオレガノが問うと、ノールは無言のままふるふると首を横
に振って答えた。
「じゃあ、どうしたい」
「……なんでも、ないです」
なんでもないのに、そんなしょぼくれた面するヤツがあるか――
言いかけてオレガノは口をつぐんだ。
このタイミングである。言われなくても思い当たる節はあった。
昨夜は上物のドレスで着飾って、鎖を解かれ、陸の町を自由に歩きまわってき
たばかりのノールなのだ。
それが、こうして船に戻ってきて、再び船倉に繋がれてみて。ノールは改めて
己の身の不幸を自覚したのかもしれない。
高貴な生まれの少女をこの暗い船倉に鎖で繋いでもう5年。
――もう潮時、か。
オレガノは一旦沈黙し、それから少し改まった口調で告げた。
「……もう少しだけ辛抱してろ。ノール、オレ達はこれからひと稼ぎして、あと
2、3人新しい性奴を手に入れる。そうしたら、おまえはもうお役御免だ。陸
に放してやる。ちゃんと金を持たせて、自由の身で、な。――長い間、本当に
よくやってくれた。後はもう、どこでも好きなところにいって、自由に暮らす
といいさ。なんならマクベインのヤツを頼るといい。ヤツはおまえに惚れてる。
頼っていけば、きっとお姫様みたいに大事にしてくれるさ。
――だからもう、そんなしょぼくれた顔するんじゃねえ」
オレガノが語ると、ノールは衝撃を受けたようにオレガノを見上げて、目を見
開いた。
その瞳にみるみる透明な涙の膜があふれていく。
――そこまで喜ぶことはねえだろう
口元を抑えて何も言えなくなってしまったノールをみやって、オレガノは面白く
なさそうに続けた。
「……喜びすぎだ。そりゃあけっこう酷ェ目にも合わせたが、これでもそこそこ大
事にしてやったつもりだぜ? ……そんなに嫌だったのかよ」
「ち、ちがう……ちがうよ……、せんちょ……」
「違わねえだろ。……まあ、いい。替わりの女が揃うまで、あとひと月ぐらいの辛
抱だ。それまでは今まで通り気張って頼むぜ」
「ま、まって……、まってよ……。ど、……して。そんな、酷いこと言うの。わた
し、なにか悪いことしましたか?」
「……あン?」
「じゅ、10年は飼ってくれるって……きのう、言った。……言った、のにぃ……」
手首と手の甲でこぼれる涙を拭いながら「ひーん」と子供のように顔をくしゃくしゃ
にして泣き出してしまう。
オレガノは面食らって言った。
「まてまて。ちゃんと話を聞けって。なにも極悪非道の奴隷商に売ッ払うってんじゃ
ねェんだ。ちゃんと金もつけて自由の身でな……って、聞けよオイ!」
「いやだ……いやだよぅ!」
言い聞かせようにもノールは大きく首を振って泣くばかりで一向に埒があかない。
扱いかねていると、
「おー、船長、なに泣かせてんだよ!」
「数年ぶりの大泣きじゃねえか、ノール。どうした、オイ」
「なんスか、お別れの鬼畜プレイでもしてたんッスか?」
船員たちがどかどかと大騒ぎしながら船倉に降りてきた。
「お別れ」の言葉にノールの裸の肩がビクリと震える。
泣きはらした顔をあげて、ノールは捨てられた子犬のように皆をみつめた。
憂いを帯びて赤くなった瞳が、いつもよりぐっと色っぽくみえる。
そんなノールを眺めて、取り囲んだ海賊たちは感慨深げに言った。
「……こうしてみると、やっぱりお姫様だよなあ」
「ああ、オレ等みたいなのとは育ちが違うって顔に書いてあるぜ。お上品な面して。
最近はもう見慣れちまってたが、港で他の売女とヤった後は違いがよくわかるな。
こんな上玉そうはいねえよ」
「せっかくここまで上物に育ったってのに、放しちまうのは惜しいなあ。……まあ、
しょうがねえか」
「ああ、今までよく働いてくれたさ。なあ、ノール。……お勤めご苦労さん」
すでにオレガノから話を聞かされていた船員たちが、口々に別れを告げる。
と、
「……う……うあああーーーーん!! ひどい、ひどいよぅ! みんなのばかーー
ー!!」
盛大としか言いようのない声で泣き出したノールに、海賊たちはそろって身を仰
け反らせた。
「……な、なんだ、どうした? ……船長、もしかして、また鬼畜商人に売ッ払う
とか言っておどかしたんじゃあ……?」
「いや、ちゃんと説明してやったんだが……」
オレガノと船員たちが揃って首を捻る。
ノールは泣きやまない。
わんわんと大音量で泣き続けるノールに向かってオレガノはイライラと言った。
「おい、いいかげんにしろ。そろそろ泣きやまねえと乳首にピアス穴あけるぜ」
途端に、ノールの華奢な裸がびくりと大きくふるえた。
ノールはフォークの先っぽすら怖がるほどの極度の先端恐怖症なのだ。
乳首へのピアッシングは、そんなノールへの切り札的な存在だった。
最近ではほとんど使うこともなくなっていたが、ノールがもう少し幼かったころ
などは、調教中どんなに抵抗しても「乳首にピアス穴開けるぞ!」の一言でぴたり
と抵抗をやめたものだ。
――ところが。
「お、おっぱいにピアスつけたら、まだこの船で飼ってくれますか? だったらつ
けますよ! おっぱいにだって、あそこにだって。いくつだって。だからお願い、
なんでもしますから、わたしをもう少しこの船にいさせて……」
「……なにィ」
今度はオレガノたちが驚く番だった。
「長く飼いすぎちまったかなあ」
しばらくして、泣きつかれて寝てしまったノールを見下ろして、オレガノはなん
とも言えない気分を言葉に乗せた。
持って生まれた才能か、生来順応性が高く、お姫様育ちのクセに海賊船の下働き
にもすぐに慣れてしまったノールである。もしかすると、性奴という過酷な境遇
にも適応しすぎてしまったのかもしれない。
「それにしても……」
血を見ただけですぐ失神してしまうヘタレのくせに。
まさか、自分からピアッシングまでせがんでくるとは……。
「うーむ」
オレガノが唸ると、船員たちがそれぞれ意見を述べた。
「……まあ、本人がこのままでいいってんだから、このまま飼ってやればいいんじゃ
ねえスかね?」
「そうそう、本人が降りたいって言った時に、降ろしてやりゃあいいんですよ」
「……ふぅむ」
他の海賊たちの意見も同様のようだ。
それはそうだろう。
ノールほどの上玉が、すすんで船に置いてくれと言っているのだ。
それを無理に降ろす手はないのかもしれない。
――だが
とオレガノは懸念する。
船長である彼自身も含めて、皆、ノールに情が移りすぎてしまっている、それが
気がかりだった。
古来より、外洋船に女を乗せるのは大きなタブーであるとされている。
男所帯の船に、ただ一人の特別な『女』。そのような存在は必ず大きな禍を招く
元凶となる。
だからこそ、海賊船に必要なのはただの性処理用の肉穴なのだ。
ノールを飼うと決めた時に真っ先に伝えたことでもある。
だが、今では、彼を含むこの船の男たちは、間違いなくノールをただの肉穴とし
ては扱えなくなっている。
ノールを一人の人格を持った少女として愛着を持ちはじめているのだ。
それで問題が起こったわけではない。
だが、争いが起こってからでは遅いのも事実だった。
オレガノが懸念を伝えると、船員たちも腕を組んで考え込んだ。
「東の国には『傾城』ってことばがあるらしいですけどね……」
「国を滅ぼす美女、か。確かにこいつには、その素養があるのかもな」
何気なく呟いて、オレガノはちらりとノールをみやった。
視線の先では、少し前から目を覚ましていたらしいノールが酷く傷ついた表情を
浮かべてオレガノを見上げていた。
「わたしはやっぱり、母さまと同じなの?」
ひどく儚い声で、そう言った。
つづく
輪姦シーンに突入するはずが、手前でうだうだしてしまいました、申し訳ない
次こそ間違いなく輪姦シーン……というか次で『海賊たちの性奴』は終了の予定です。
新入りの性奴とノールの絡みとか、もろもろもう少し書き残したシーンもあるので、
もしかしたら時期をおいて第二部書くかもですが、ひとまずは次までということで。
次はお待たせすることなく一週間以内にUPできると思います。
本命キタ!!
・・・と思ったら次で終わりってウソでしょ(;´゜Д゜)
マジで職人がいなくなっちゃうじゃないかよ
え…次で終わりとな…いつか終わるとはわかっていたがこのタイミングで…!!
悲しいけど毎日チェックして待ってる!!
自由にしてやるといわれて泣くほど悲しむ少女奴隷(;´Д`)ハァハァ
第二部にも期待!
いっそ船長はノールたんを引退させて嫁に貰えばいいよ!
この流れで良く書いてくれた。GJ!
むしろみんなで海賊を引退して無人島でのんびり暮らせww ノールは永久全裸で。
270 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 18:04:48 ID:lax5ucKS
流れぶった切って申し訳ないが、女王が妹にはめられて奴隷の身分にされて結局、妹も奴隷にされるっていう内容のSS知ってる人いる?
空想地帯の「転落の女王」かなあ
GJです!
GJ!!
最後は豪快な輪姦で頼む!!
できれば二部で新しい奴隷の調教も書いてほしい
やっぱ海賊シリーズ最高!
GJ!!
かわいーな
続きまだ?
このスレ始めてきたが一気に読んじまった。GJです。
宣言ではこれで最終回の予定でしたが、申し訳ない、あと一回だけ続くんじゃ
「……なに?」
意図が読めず問い返したオレガノに、ノールは消え入りそうな声で続けた。
「わたしがいると、みんながケンカになるの? だから、わたしは捨てられるの?」
「……違う。そうじゃねえよ」
「……うそ。だって、さっき船長言ったもの。わたしが『国を滅ぼす女』だって。
だからこの船にいたらダメなんだって」
「あ、あれはだな……」
「母さまもそうだった。ただ居るだけで周りのみんなを不幸にしてしまう。国が
滅びてしまう。
みんな、母さまを恨みながら死んでいった。
母さまさえいなければって、思いながら殺されていった。
母さまはなにも悪いことなんてしてないのに。
――わたしだって。
みんなにケンカして欲しいなんて、思ったこともないのに……」
そこで言葉を切り、ひぃん、と短く泣いて、ノールは裸の肩をふるわせた。
――そう言えば。
そんなノールを見下ろして、オレガノは思い返していた。
この女は、いつだって容姿を褒められることを喜ばなかった。
みっつの穴を使う順番で船員たちがふざけあって揉めたりすると、いつも慌て
て仲裁に入ってきた。
その理由を、オレガノはようやく悟ったのだ。
静かに激昂する少女をなだめかねていると、ノールはそこでふらりと立ち上がっ
た。
はじめてみるような生気の抜けた顔。
「……わたしはただ、みんなと仲良く暮らしたかっただけなのに……な」
月影とランタンの明かりに照らされて、夜の甲板に立つノールの裸身は神がか
りに美しかった。
「ずっと飼ってくれるって、……思ってたのに……な」
「おい、なにしてる!」
船べりに移動して手すりをまたいだノールの意図を悟って、オレガノが慌てた
ように立ち上がり、駈け寄る。
だが、距離が遠い。
「……母さま。もう……無理だよ。――わたしも、母さまのところに」
「待て!」
――間に合わない!
駈け寄るオレガノの手はぎりぎりのところで届かない。
呟いたノールが甲板から身を踊らせようとして――
――そこで思いとどまった。
「うぅ、やっぱ怖いよぅ」
「ちょ、待てェェエエエエ!!?」
海面までの距離が意外とあって怖かったのか、身を屈めて思いとどまったノー
ルのわずか10センチほど上を、ダイビングキャッチしようとしたオレガノが
通過していった。
「……え?」
「おいィィイイ!?」
――ドパーン
「船長ォ―――ッ!?」
間抜けな音を立ててオレガノがひとり夜の海に落ちると、船員たちが慌てて船
べりに集合した。
「生きてやすか!?」
「おい、急いでいかりを下ろせ!」
「ボートだボート。はやくしろ、この辺りはサメの群生地だぞ!」
そんな船員の声が聞こえたのか、直後に波間からオレガノの切羽詰った叫び声
が聞こえた。
「うおおおお! 背びれが、背びれが! 三頭も追ってきやがるううう!?」
船のまわりを全力でクロールしはじめたオレガノの背後に、確かに黒い背びれ
がみっつ迫っていた。
「船長ォ―――ッ!?」
「うおおおおおおお!!」
バシャバシャバシャバシャ
――追いかけっこは5分ほども続いただろうか。
結論から言うと、イルカで助かった。
しばらくして。
船員たちによってようやく救助されたオレガノは、ずぶ濡れの赤髪をかきあげ
て、これ以上ないほどに不機嫌な顔を甲板のうえにさらした。
そんなオレガノに背後からノールが恐る恐る声をかける。
「あ、あの……、……せ、せんちょう?」
「……なんだ」
「……ご、ごめんなさい」
その謝罪には応えず、オレガノは無言のままじろりとノールを振り返った。
「ひ」
その迫力に圧されてノールがびくりと肩をすくめる。
オレガノは船の底に響くような声で言った。
「……てめェ。よォくゥもやってくれやがったな……」
「ひゃ! ご、ごめっ、ごめんなさい!」
おののいたノールが三歩あとじさる。
「わざとじゃないの、せ、折檻は許して……!」
「いいや、もう許さねェ! てめえ、今回ばかりはただの折檻じゃ済まさねえか
らな、覚悟しやがれ!」
「あう、あう……!」
怯えきったノールに、のしかかりながらオレガノは言った。
「おまえはもう、この先死ぬまでオレ達の肉奴隷だ。これからはもう、どんだけ
嫌がっても、泣いて懇願しても、絶対に自由の身にはしてやらねえ。船倉の奥
に鎖で繋いで、使い物にならなくなるまでハメてハメてハメ壊してやるぜ」
耳元で宣言すると、ノールは驚いたように抵抗をやめた。
「ほ、ほんとに……?」
「そこで喜ぶな、アホウ」
オレガノがぽかりとその頭をはたく。
だが、ノールはもう聞いてなどいなかった。
「ほんとに……? わたし、ここに居てもいいの……? 船長……ッ!」
柔らかな身体が感極まって抱きついてくる。
求められるままに両手を首のうしろにまわされ、弾力のあるふたつの乳房をむ
にゅりと顔に押し付けられながら、オレガノは苦い諦念を浮かべていた。
――この娘が本気で海に身を投げるなんて、どうして思っちまったんだろうな。
結局、ノールの周囲にはこんな喜劇しか起こらないのだ。ノールに傾国の美姫
は、悲劇は似合わない。
彼の心配はもとより杞憂だったのだろう。
「覚悟しやがれ、今夜はげっぷがでるほど犯しまくってやるぜ」
「……あいっ」
ノールは元気いっぱいに応えた。
船員たちのリクエストで、今夜はまずノールに服を着せてから輪姦すことになっ
た。
昨夜のノールの見事な化けっぷりをみて、皆、興をそそられたのだろう。
オレガノが命じるとノールは最初嫌そうに渋ってみせたが、
「なんなら今夜はピアッシングショーでも別にいいんだぜ? おまえさっき自分
でやるって言ってたし」
オレガノが言うと、「服着てきます!」とノールはぴゅーっと大慌てで船倉まで
走っていった。
ややあって着飾って戻ってくる。
「お、おまたせしました」
オレガノの指定で、ノールが身に纏ったのは昨夜の超高級ドレスだった。
汚して売り物にならなくしてしまうのは惜しいが、今夜は色々特別なのだ。大
奮発である。
皆の反応をみると、その甲斐はあったようだ。
船員たちは、昨夜同様、またたく間に絶世の美姫に化けたノールをあんぐりと
口をあけて眺めていた。
ウェストの引き締まった、やや露出の高い豪奢な絹のドレス。そこからのぞく
少女期特有の魅惑の鎖骨が目に眩しい。
ほっそりとした喉元と形のよいおとがい。なにより、薄く白粉をはたいた頬と
紅い朱を挿した唇が、ばつぐんに色っぽい。
髪をアップにする時間はなかったのだろう、背中に流したままの長くまっすぐ
な髪は月影を溶かし込んだように輝き、切りそろえられた前髪のしたでは、泣
きすぎてやや腫れてしまった青い大きな瞳が皆の注目を浴びて照れたように伏
されていた。
「おおう……」
――普段。全裸のまま寝藁で寝こけている姿などはまだまだ子供だというのに、
いつの間にこれほどの女に育ったのか。
あまりの化けっぷりに気が引けて手を出しかねている船員たちをみて、オレガ
ノはノールに歩み寄ってぼそぼそと何事か囁いてみせた。
ノールはうんうんと何度かうなずいてみせると、皆の前でふくらんだスカート
の裾をつまんで腰を折ってみせた。
「……わたくしアリエノール・セイル・ラン・クレンシアは今宵、この身の果て
るまで、皆様の性奴として勤めることをお誓いいたします。
ふつつか者ですが、どうかみなさま、末永くわたくしを可愛がってくださいませ」
そこでするりとスカートをたくしあげ、露わになった金色の叢と純白の股間を
皆の視線に晒しながら、ノールは恥ずかしそうに、幸せそうにいうのだ。
頬を染めて、瞳を潤ませながら。
まるで永遠の愛を誓う花嫁のように。
「この身も心も、ノールのすべてはみなさまのものです。だから、今宵はどうか
ノールのはしたない穴に、みなさまの子種を溢れるほど注いでくださいね……」
「お、おう!」
ノールの宣誓に真っ先に反応したのは、船員のひとり、切り込み隊長のパイル
だった。
たくしあげたノールのスカートのなかに潜り込んで、いそいそと少女の股間に
顔を埋めてくる。鑑賞するのももどかしそうに、膣口の周囲を舌でなぞりはじ
めた。
「……あンっ」
ぴくん、と顎をあげたノールが、やり場なく目を伏せる。
普段の、羞恥など欠片もなく全裸で船を歩き回る様子からは想像もつかないよ
うな色っぽさだった。
やはり、服を着ると羞恥心がよみがえるらしい。
その様子にごくり、と喉をならした料理長のガスコンが、ノールの背後にまわ
りこんでスカートのなかに潜り込む。
お尻の谷間を割り開いて隠された後ろの窄まりに舌を差し入れると、ノールは
内股にした脚を細かくふるわせて、たくしあげたドレスをきゅうっと握りしめ
た。
きつく閉じあわされた唇から声が漏れる。
「っは、くぅう……ッ」
前と後ろからふたりの海賊に舌で嬲られて、まっ白なおとがいを晒した美姫が
身をふるわせて悶える。
その艶姿に、たまりかねたように先を越された海賊たちが叫んだ。
「オイ、おまえら、抜け駆けはずるいぞ!? さっさと替わりやがれ!!」
「うるせい! こんなものは早いもの勝ちだろうが!!」
罵りあう海賊たちに、ノールは慌てたように言った。
「わたしはみんなのものだから。ちゃんとみんなの相手をするから、だからケン
カしないで?」
「……おう」
化粧のせいか、普段よりぐっと大人びてみえるノールに諭されて、海賊たちは
不思議と逆らえず、大人しく引き下がった。
「せっかくだ、チ○ポ咥えて子種まみれになる前に、たっぷりと視てもらえ」
「……あい」
オレガノの言葉にノールがさらに真っ赤になる。
言葉遣いにだんだんと地がでてきたが、それもまた愛らしかった。
「ノールの恥ずかしい姿、今夜はたっぷりと見てくださいね……?」
前後から男たちのクンニを受けながら、上目遣いにノールが言った。
「お、おう……」
限界まで股間を膨らませながら、男たちが応える。
たしかに、今のノールはすぐにぶっかけて汚してしまうのが惜しいと思えるほ
ど、すばらしいお姫様ぶりだった。
結局ノールは、そのまま全員の愛撫を膣口と菊で替わる替わる受けることにな
る。
そうして何度も絶頂を極め、ノールが身も心も骨まで蕩けたところで――
――輪姦がはじまった。
今夜はここまで、残りもできるだけ早いうちに書きたいと思ってますが、
仕事が忙しくなってしまい・・・可能な限りお待たせしないようにしたいと思います。
陳謝。
す、寸止め……(^^;
いやいや、ご自分のペースで続けてください。
身投げを思いとどまるノールが可愛すぐる!!
GJ!良かった!
船長はノールとケコーンして生涯奴隷にしちまえよw
いやいや独り占めは船長的に気が引けるだろうから
船のみんなと結婚して生涯輪姦宣言
ノールたんアホやw
だがそこがいい!!
船長とのケコーンもいいが生涯性奴もいいな(*´Д`)ハァハァ
自ら乳首ピアスして竜骨と鎖で繋ぎ永久奴隷宣言…うそうそ
海賊たちには全員一列に整列して順番待ちしてほしい
サメの群生地wwwwwwwww
吹いたり萌えたりなごんだり正座したりで
正直こっちも大忙しですよ。GJ!
次回の冒頭でいきなり輪姦が終了してませんように!
いかん、俺は船長に萌えて仕方がないw
GJ!次もwktkして待ってるんだぜノシ
何、この勿体つけは?
ノール専用スレ作れよ
次でラストぽいのにスレ立ててどうすんだw
イルカで吹いてしまったw
腹ボテなノールたんみてぇなあ
ダイビング船長フィタwwwww
イルカwwww
鮫の群生地(海上でも「地」でいいのかな?)に住むイルカ類は、時に鮫よりも凶暴だ…
後世の学者たちはそのイルカをシャチと呼ぶ。
学者云々なら、オルキヌスオルカ(学名)やキラーホエールと言うべきだろ。
シャチは昔の日本で鯨やイルカとごちゃ混ぜにした意味合いがある。
つーか、つまらん展開だ。
人気が出たらエロはおあずけかよ。
またわいたみたいだ。
みんな、全力でスルーだぞ。
ノールはほんとに萌えさせていただいた。
作者さんの書いた鬼畜作品というのも見てみたいな
十分エロいじゃないか。
ドレスは全部脱がせないにしてもどこまでならありなのか。
やはりオパーイは出してほしいw
乱交の後日はノールの気持ちもかんがみて
おっぱいや股間や尻丸出しのエロ奴隷ドレスに仕立て直してあげてほすい
首輪も一体化したデザインで
しかしノールたんが犯されすぎて孕んでしまった日には
海賊一同、父性に目覚めてしまって
ノールたん的には奴隷としてイジメてほしいのに
みんなに過保護に扱われ欲求フマーン
……なんて展開が勝手に思い浮かんだぞ(汗
そこまでいったらもう海賊とか成り立たんなw
安定期とか知らないので妊婦セックルしまくりで流産しまくり
二次元なので無問題
ノールの作者はせっかく独壇場になったんだから勿体付けずにさっさと完結編を書けばいいのにね
それでこのスレも終了するんだし
>>309 職人さんにも都合ってもんがあるだろう。
いつもパソコンに向かっていられるほど暇じゃない。
>>311 誰かが新作を書いても高確率で
『これもつまらないから終了で。ノールタソ2部マダ〜?』
って書き込まれて終わる。
>>311 誰かが書き込んでも高確率で、
『コレもつまらないから終了で。ノールタソ2部マダ〜?』
って言われて終わる可能性が。
大事なことなので二度言いました
実際けっこう大事だったりするよね
まあ、そういうこと言う奴や作品比べる奴が糞なんだがな
皆意見は違おうと、息子たちの心は一つなのだよ……。
>>314 「じゃあもっと面白いのを書いてやる!」と思って欲しいのが読者なんだよね
真に勝手な話ではあるが
>>320 書き手からすると、「最悪どのスレでもかまわんから、変な奴のいるスレはやめとこう」という話になるんだがな
つまらんもんはつまらんって言うのは読者の当然の権利だろ。
基本的にここは作者と読者は対等だと思うぞ。
なによりせっかく神SSで良い感じに盛り上がってるスレを横から駄作によって消費されたくないと思うのは自然な感情だろ。
基本的なこのスレの使い方は
>>1に書いてある
>【批評禁止】荒れる上にまともな職人も潰れるから、SSへの批評はもう全面禁止。
>気に入らないSSがあったらレスしないようにしよう。
つまらんと感じたものをつまらんと思うのは勝手だが、自分の不満を周囲にも
知ってもらわないと気がすまないってなら、それはただのマザコン
ちゃんと成人してるなら頼むからスレのルールぐらいは守ってくれ
どの辺に「対」が当てはまるんだ?
たとえば商業作家と読者の関係ならば「対」価を支払っているわけだが。
個人的には対等ではないと考えるが、どのみちこの雰囲気ではさぞ作者はうpしにくくて離れていくだろう現状を思えば、
もうそんなことは今更どうでもいいことか…
ノールってそれほど面白いと思わんけどな
>>322 対等ってのは、労務を支払った作者に対し、読者が「気遣い」を支払うことで成立するって思う
もう書き手こないな。
いや、ノールの作者は平気で来るはずだよ
てことはノールをうざがって書き込みをするスルーできない子ちゃん達は
結果的にノールの作者以外を追い出してるわけだ。あたまわるういw
対等だろ。
作者だって読者の賞賛が欲しくて来てんだろ?
だったら、それに見合う物を提供しなきゃ叩かれるさ。
読者だって貴重な時間を使って読んでるんだから。
>>331 さすがにそれはおかしい。
賞賛に見合うものだと思わなければ反応せずスルーすればいい話。
続きを期待するほかの読者の権利まで侵害するな。
作者のいないスレはあっても読者がいないスレなんか見たことない。対等なわけないだろ。
>>331様はもうこなければその貴重な時間とやらを消費しなくてすむよ
書き上げる労力>読む時間 の間に等号が成立するとは思わん
そもそも、何度も言われてるが
>>1に批評全面禁止と書いてある以上は
このスレのSSを読んでいる
>>331様に叩く権利はないぞ
>>331はスレを潰したいだけのキチだからみんな触らないように
誤爆でやれよ
基地外からスレを守ろうという気持ちも分からなくはない
だがこのスレの需要は
途中で書いちまった
このスレの需要はまだあるからキチは放置でも無問題
の
ー
る
た
べ
た
い
く
れ
。
キモいよ
もっと罵ってください、ご主人様 (*´д`*)ハァハァ
御坂美琴や白井黒子をペットにしたい
禁書目録は噛みグセがあるのでいらない
じゃあ、風斬、吹寄、五和の巨乳トリオは、
私が奴隷にしますね。
スレチですね、すいません。
スレチじゃないと思う
もともとこの板は二次創作の板だし
だから自分が好きアニメや小説やゲームのキャラを奴隷にするSSが投下されても
いいんじゃないだろうか
というわけでオリジナルやSSの投下を座して待ちまする
ど
れ
い
に
ボンバヘッ!
なんだ、この書き方流行ってんのかwwwww
お
359 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 23:12:08 ID:ZaO3PQM0
ね
しょ
「うえぇ、ぅぅ…」
ベッドの上で裸体を緊縛された少女がすすり泣く。
「たくさん出したね、すっきりした」
男はニヤニヤと笑いながらベリベリとオムツを外す。
「今度は大きい方だよ」
男は少女に浣腸器を見せた。
何という紳士
こっちのスレはあんまり人がいないのかな
皆、座してノールたんの続きを待ってるんだよ。
ペットにされてSSおあずけされる女の子
ToHeart2やCanvas2、CLANNAD2のキャラを飼いたい
>>366 智代が相手なら居心地よすぎて飼われてしまいそうだ
桜塚恋を飼いたい
検察官…
刑事訴訟における捜査及び訴追、
裁判の執行の監督などを職分とする独任制の官庁、
又はその刑事訴訟法上の地位を指す。(wikipedia引用)
そして俺もその検察官の一人だ。
その俺にあるひとつの仕事が飛び込んできた。
それは、ある男の逮捕から始まった。
※ ※ ※
男の外見は至って普通の大学生。
親は相当なボンボンなので、一人暮らしでも困るということは
なかっただろう。
…彼は、自宅のマンションに一人の女の子を監禁し、玩具として
弄んでいたのだ。
その女の子は、3ヶ月前学校の帰りに突如行方不明になった高校生だった。
保護されたときの彼女はひどく衰弱していて、
その顔はほとんど精気を失っていた。
発見された当初、彼女の首にはペット用の首輪がされていて
鎖で繋がれていた。
彼女の周りには、使い方の分からない物から
血の気が引くようなおぞましい物まで様々な玩具が転がっていたという。
そして、机上に放置されたビデオカメラと数枚のディスク―――
※ ※ ※
そのディスクは、確認するまでもなく
彼女の凄惨な姿が記録されているものだとわかる。
今からこれを物的証拠のひとつとして一通り確認するのだ。
罪悪感を感じないわけではない。
仕事と割り切っていないとさすがにやりきれない。
俺は意を決して、番号がふってあるディスクの1番目を再生する。
370 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 02:33:06 ID:/KIURl/4
しえん! しえんあげ( ゜∀ ゜)!!
続か・・・ない?
続けよ!
中身が気になるじゃないか
親がボンボンって間違ってないか?
374 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 10:20:59 ID:1HfiCXFk
まあね
意味は大体分かるしいいでしょ
おわあああああああああああああああああああああああああああああああああ
ageちまったスマン
ペットや家畜にされるって、人間以外の存在がご主人様でもおk?SF系みたいな感じで。
スレとしての傾向が決まるほどSS多くないしいいんでない?
注意書きしさえすれば。
館物が欲しい
高坂弾正「お、お止めくだされ、お館さま」
武田信玄「いいでわないか、いいでわないか」
風林火山スレにゴー
館のペットにされる主人や使用人たち
1
383 :
369の続き:2009/03/11(水) 01:00:15 ID:BqP9/mtq
ディスクが再生され、画面には男の室内が、
焦点が合わずにぼんやりと映し出される。
やがてぼんやりとしたものが輪郭付いてくると
男の部屋の詳細がはっきりとわかるようになる。
その男の部屋は、まるで生活間のない極めて殺風景なものだった。
フローリングにカーペットすら敷いていない。
画面からわかるものは、ベッドと……
例の女の子のみだった。
時々画面がぶれるので、三脚は使わずに手で持って撮っているようだ。
男は、ゆっくりと彼女に近づく。
彼女の様子はというと、
ベッドのパイプに繋がった鎖は首のペット用首輪に伸びている。
ぐったりとしていて、荒い息を立てながら横たわっている。
そのとき不意に、彼女の頬にビンタが一発命中した。
「ひんっ!」
ジャラっと鎖が音を立てて伸びきる。
男は、彼女の髪を引き乱暴に身体を起こさせると
自らの下半身のいきり立たせたモノを、
それを彼女の顔の前まで持っていく。
虚ろな目で男のモノを見つめたまま動こうとしない彼女に
男はさらにビンタを二発頬に入れた。
……彼女は、目に涙を浮かべながらそのモノを舐め始めた。
しばらくの間ぴちゃぴちゃと水音が続く。
やがて男は絶頂に達し、モノを奥深くに沈め彼女の口内に自らの精を注いだ。
彼女がむせ返り、精液を床に吐き出すと
男は彼女の腹を蹴り上げ、彼女が床に吐き出した精液を
彼女自身に舐め取らせた。
さらに男は、その彼女の頭を踏みつけ
すすり泣く彼女に更なる屈辱を与えるべく、彼女に犬の鳴きまねをさせた。
ワンと数回彼女が小さい声で鳴くと、気に入らなかったのか
頭を踏みつける足に力を込めた。
彼女が「痛い!」と叫ぶとその力は更に増していき、
大きな声でワンワンというまではその力を緩めなかった。
早く続きを……!
保守
保守
漫画でこういうのがあった。
親友から女の買い方を聞いた主人公があるマンションに行くと、
同級生とばったり会って、
そいつが娼婦でやってる内に興奮した主人公が
脅して奴隷にする。
実は親友の元奴隷で
新しい奴隷候補(担任)の調教を始めたので、
主人公がSだと気付いてた親友からのプレゼントだった。
という心暖まるお話。
おさがりかよ。
>>388 >>387みたいな話はたいてい元の主人の方が不治の病で・・・
という設定が多いので、お下がりだと気にならない。
ノールの完結編は……
作者氏が荒れたスレに嫌気がさしたのか……
最終話っつーのは、書き手にしてもものすごく書き難いものだから、ゆっくり待ってればいいんじゃない?
かくいう俺も3ヶ月も執筆中w
書いても書いても終わらない。最終話なんて次回予告打つんじゃなかった…
>>391 そういう時は
「俺たちの調教はまだ始まったばかりだ!」
でいったん終わらせて、
続きを書けばイインダヨ〜
俺はようやくのぼりはじめたばかりだからな
このはてしなく遠いお調教坂をよ
調教受けた女の子は転がり落ちるんだけどな
バランス取れてていいじゃない
調教された後に下克上とかしたら面白いよな
描写が微妙だと調教されてねーじゃんってなるけど
今更だがCanvas桜塚恋をペットとして(調教済み)飼う話をちまちま書いてまする
元々は牧場スレ用に書いてんだけど、なんかこっちのスレ向きっぽい
キャラは知らないけど、楽しみにしてます。
保守
保守
ノール期待保守
同じく期待
一気に読んだ
おもすれー
404 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 09:27:01 ID:IuLlIEl0
私もノールたんの話ほど面白いエロ小説は初めて読みました。続き期待。
405 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 12:29:35 ID:jYLcoudT
荒らしに名前を付けて家畜にスりゃいい。
ペットにされたい。
調教された雌犬のように淫らに新作まってる
色々あって大変お待たせしてしまいました。申し訳ない。
そんなわけでノールの話の最終話です。
・・ちょっとエロが濃すぎて口に合わない人がいるかもです、あっさり風味が
好きな方は閲覧注意で。では、
「ん……っ、ああ……ッ!」
入れ替わり立ち替わり侵入していた男たちの舌が少女の前後の入り口からヌッポ
リと糸を引いて引き抜かれると、とっくに足にきていたノールは支えを失って、
くったりとその場に崩れ落ちてしまった。
前のめりに床に倒れ、わずかに浮かせたお尻と快楽が溢れるおなかを淫らにくね
らせて、恍惚の表情で荒い息をつくドレス姿の美少女。
それでなくとも、海賊たちは我慢に我慢を重ねてきたのだ。
そのうえで目の前にこんな極上の獲物をぶら下げられて、限界まで欲情を滾らせ
た彼らが暴発しないわけがなかった。
「うおおお、も、もう我慢できねえッ!」
「どこでもいいから入れさせろ!」
「どけえッ、ケツ穴はオレが先だ!! オレが入れる!!」
ケンカはしないと言った約束はどこへやら。
海賊たちはお互いにお互いを蹴散らしながら、ノールへ向かって一斉に殺到して
いった。
荒れ狂う雄牛たちの急襲をうけて、
「へッ? なに? なに? あ、ちょっと……、ッて……ひゃああああ!?」
小柄な少女はあっという間に男たちに囲まれて、埋もれて見えなくなってしまう。
割り開かれた両足の左右のつま先だけが、なんとか男たちの肉の輪から見え隠れ
していた。
「――くるし……ッ、お、押さないで。仲良く順番に……――うぅ……ッ」
口を開いた途端に、四方八方から先走りの液をにじませたペニスが大量に押し付
けられて、まともにしゃべるのも難しい。
「こ、こんなにいっぺんに、むりぃ……ッ! ……あむううッ!?」
そのうちの一本にいきなり喉奥まで突っ込まれて、目を白黒させる。すると、す
るりと下腹部に潜り込んだひとりが、ドレスのスカートを捲くりあげて、一気に
前の孔に押し入ってきた。
「―――ひあああッ!?」
あとはもう無茶苦茶だった。
あっという間にお尻にまで突っ込まれて、三つの穴すべてをギンギンに滾った肉
槍で塞がれてしまう。
先ほどまでの、たっぷりと時間をかけた、少女の羞恥心を煽るような執拗な愛撫
が嘘のように、海賊たちは我先にと少女に群がり、貪るように腰を振るって、次
々と少女のなかに欲望の塊を爆ぜさせていった。
そうして大輪姦の宴がはじまる。
海賊たちの総数は30人弱。――正確には28人もいるのだ。
当然、少女の三つ穴だけでまかなえる数ではない。
いつもなら穴にあぶれた海賊たちはノールの乳房に直接擦り付けたり、つるつる
の腋のしたに挟ませたりして無聊を紛らわせるのだが、今日のノールはお姫様の
ようにドレスアップをしている。
これを使わない手はなかった。
あぶれた海賊たちはこぞってドレスの隙間に固くなった己の肉槍を挿入し、上質
のドレス地と少女の柔肌とのサンドイッチを堪能していった。
「んむ……んうううっ!?」
フェラチオを続ける少女のドレスの隙間に八方からにゅ、にゅ、にゅ、と男たち
のペニスが次々と侵入してくる。
「おお……この乳肉と布の間で擦られる感触が……堪らんッ!」
「こいつは……最高だぜッ! このまま服のなかに射精(だ)してやる!」
「……ぷあッ!? えええっ!? な、なかはだめぇッ!」
企みを聞いて、ノールはペニスを離して慌てて言ったが、もちろん男たちが聞い
ているはずもない。
「おおお、イクぜッ!」
ビュルッ、ビュルッ、ビュルルッ!
雄叫びと同時に、ノースリーブのドレスのわきから、ドレスのなかにたっぷりと
灼熱の粘液を注ぎ込まれてしまう。
「ひあああ、き、気持わるいよぅっ! ――あむッ」
ノールは堪らず悲鳴をあげたが、その悲鳴も、すぐにいきり立ったペニスに塞が
れてしまった。
「……こら、ちゃんと咥えてろ。……しかし、それ良さそうだな。オレも服のなか
に射精(だ)してやるとするか!」
身悶えるノールをみて、男も真似をしてみたくなったらしい。
ノールの舌使いに限界を迎えると、口を犯していた男はわざわざ肉槍を唇から引
き抜いて、ドレスのなかに押し込んでいった。
「――おーし、くらえッ!」
――ビュルッ、ビュルッ、ビュルルッ!!
「ひああああああッ!!?」
その日最初の、最も量の多い灼熱の雄液を再びドレスのなかに注がれて、ノール
は盛大に悲鳴をあげた。
もはや服のなかは、おへそから乳房まで精液でどろどろの状態である。
ねばついた体液が素肌と布地をぴったりと接着し、裸身のうえに直接放たれるの
とはぜんぜん違う汚辱感に、ノールはぶるぶると身をふるわせた。
その間も膣口とアヌスは海賊たちの限界まで膨れ上がった剛直に塞がれ、ずりゅ
ずりゅと淫らな音を立てて、豪快なピストンで擦りたくられているのだ。
「おなか……ごりごり、は、激しすぎだよぅッ」
「おおし、こっちにもたらふく注いでやるぜ!」
「尻の穴にもだ!」
前後から少女を挟み込むようにして犯していたふたりの海賊が、負けじとばかり
に少女の胎奥で剛直を爆ぜさせる。
「ひああ!? あ、熱いぃッ! ――あむぅ!?」
「うら、声あげてる暇があったら、さっさとこっちも咥えやがれ!」
空いた口にもすぐさま次のペニスを突っ込まれ、悠長に嬌声をあげる暇もない。
たっぷりと子種を注がれ、精液を溢れさせた膣口とアヌスも、空いたそばから次
のペニスに塞がれてしまう。
唇から膣口から、お尻の穴から。胎内にたっぷりと精を注ぎ込まれる。
さらには。腋のしたから、首筋から、あるいはおなかのドレスの継ぎ目から。服
のなかにたらふく精を流し込まれていく。
こうして狂乱の宴は盛大に更けていくのだった。
――そして数時間後。
「ひ……は、……あ……うう……っ、……ああ……ッ」
甲板の上では、少女の嬌声がずいぶんと弱々しいものに変っていた。
甲板に篭る少女と男たちの織り成す熱気を、夜風が心地よく吹き流していく。
月の位置が変っても、海賊船ガスパール号の甲板の上では、いまだ、ひとりの少女
を犯しぬく性の宴がたけなわなのだ。
弄ばれ、嬲りまわされて、ぐったりと弛緩しきった少女をさらに徹底的に犯しぬい
ていく容赦ない輪姦の宴。
この時代の海賊船ではごくありふれた光景である。
広い甲板の中央では、元はさぞ瀟洒なものであっただろうボロボロのドレスの切れ
端を半裸の肢体に引っ掛けただけの、金髪の育ちの良さそうな娘が、大勢の海賊た
ちに取り囲まれて、揉みくちゃにされながら犯されていた。
いったいどれほどの時間続けていればそうなるのか。少女はすでに全身を顔といわ
ず髪といわず、余すところなく男たちの獣欲にまみれさせ、穢され尽くしていた。
自重を支えられなくなった少女を順番で効果的に使うためだろう。水平に近いほど
割り広げられた少女の両足は、それぞれの両端をロープに結ばれて、けして閉じな
いように左右の船舷に括りつけられている。
上半身もドレスの切れ端ごと乳房のところで∞の字に縄をうたれて華奢な肢体を宙
吊りにされてしまっている。
ロープワークは海賊たちの十八番である。
そうして割り開かれ、宙吊りにされた少女の無防備な膣口とアヌスを、前後から挟
み込むようにして囲んだふたりのむくつけき海賊たちが深々と貫いているのだ。
「ひ……ぁ、……ッ、あ……ぅ……ッ」
海賊たちが荒々しく腰を振るう度に、ズブッ、ズブッと体躯に相応しい凶暴な雄槍
が少女の胎奥に突き入れられる。
華奢な少女の前後の孔はその度に大きくめくれあがり、胎内から押し出された精液
がぽたぽたと糸をひいて床に零れ落ちていった。
床にはすでに大量の――射精の量にしておよそ七十人分ほどの精液が精液だまりと
なって広がっている。
甲板に集った男たちの数は28人。少女の顔や身体にかけた分、または唇を使って
直接少女の胃の腑に注いだ分を除いても、全員がすでに2回は射精を済ませている
計算になる。
だが、それだけの射精を済ませても、少女を取り巻く男たちの熱気は一向に醒める
気配がなかった。
むしろこれからが本番といった気配が濃厚である。
「おおし、また……射精す……ぜッ!」
背後から少女の尻孔を犯していた海賊が、張りのある柔らかな少女の尻たぶを両手
に掴みながら、一際大きく腰を打ちつけ、ぶるぶると腰を震わせて少女の直腸で絶
頂に達する。
大量の精で溢れかえった少女のアヌスに根元まで深々とペニスを押し込み、ぐりぐ
りと円を描くようにして少女の直腸をかき混ぜながら長い長い射精を楽しんでいく。
「ひ……ぅ……うッ!」
直腸の奥に灼熱の精を浴びせられると、少女は前から膣口を貫く男の肩に顔を預け
たまま、身を竦めて小さく呻いた。
聖女のように整った愛らしい横顔はすでにどろどろの白濁にまみれて、もう目もあ
けていられない有様だ。
華奢な肢体も、ロープに吊られて男たちの突き上げに揺らされるままに完全に弛緩
しきっている。
それでも、十代の瑞々しい少女の肢体は、男たちが与える性の刺激に未だ敏感に反
応して、男たちの耳とペニスを心ゆくまで愉しませるのだ。
アヌスを貫いていた男が大きく満足の息を吐きながらずるり、と萎えた男根を引き
抜いていくと、
「ひあああ……ッ♪」
少女は恍惚の表情で白い喉元を逸らし、哭き止まぬ嬌声をあげた。
未だ男根を咥えこんだままの少女の膣穴がきゅうぅ、と妖しく収縮して胎内に押し
入った男を蕩かせる。
「おほ……ッ!?」
額に汗を流しながらせっせと膣口を犯していた男が、意外な締め付けに不意を打た
れてビクンと腰を跳ねさせる。
男は少女の膣の愛撫に導かれるままに、堪らずそのまま絶頂に達した。
「くそ……ッ、油断した、ぜ……ッ!」
長い順番待ちの果てにようやくまわってきた膣穴なのだ。
感触を堪能しきる前にあえなく射精を迎えてしまい、ドクドクと放出を続けながら
男が無念そうに呻いた。
それも束の間のことだ。
「お……おお、こりゃすげえ……ッ」
男はすぐに、少女の膣が与えてくる極上の締め付けと、それによって導かれた射精
の快楽に夢中になっていった。
「……もう3回目だってのに信じられないぐらい出るぜ……ッ!」
ごわごわと胸毛の生えた胸板で少女の乳房を押しつぶすようにしながら、男は温か
な膣にドプンドプンと呆れるほど大量の精を放出させていく。
やがて、長い長い射精を終え、半萎えのペニスがずるん、と膣から引き抜かれると、
ねっとりとした精液のアーチが開いたままの少女の膣口と男のカリ首に架かった。
「オラ、呆けてないで、こっちの掃除も頼むぜ」
「……ん」
先ほどまで少女の尻穴を犯していた男が、背後から少女を強引に振り向かせて、体
液でどろどろになったペニスを少女の唇に擦りつける。
つい今しがたまで己の排泄の穴に埋まっていたそれを、少女は目を閉じたまま従順
に口をひらいて、嫌がる素振りもなく受け入れていった。
両手は背中でロープに縛られているので、唇のみでの奉仕となる。
「ん……ちゅ、……ちゅる。……ん……く」
長い金髪を両手で鷲掴みにされて、鼻先にぐりぐりと男の陰毛を押し付けられなが
らの奉仕活動。
「おほ、いいぞいいぞ……ッ」
少女がちゅるちゅると音をたてながら男のものに吸い付き、尿道の奥に溜まった精
の残滓まで従順に胃の腑に収めていくと、男は満足そうに声を漏らした。
「ふいい、もういいぜ……」
「……ぷ……は……ぁ」
男が満足げにそう言って、ようやくのことで少女の唇を解放すると、待ちかねてい
たように前に立った男が言った。
「次はこっちだ」
「………ん」
少女は無言のまま拘束された半身を再度よじって、正面の男の一物にも奉仕をはじ
める。
「ん……く、……は……む、……ちゅる」
べっとりと精液を張り付けた白い両脚を水平にわり開かれ、無防備な前後の穴から
とろとろと大量の精液を溢れさせながら、無心になって男のペニスに奉仕する金髪
の美少女。
男の嗜虐心をダイレクトにそそるその姿に誘われて、少女の背後に立って尻穴の順
番を待っていた次の男が股間を隆々といきり立たせて、待ちかねたように少女の空
いた尻穴にカリ首を当てていった。
男の背後には、次の出番を待つ男たちの長い長い行列ができている。
こちらは少女の後ろの穴を使うための順番待ちの列だ。
反対側には、少女の前の穴を使うための、より長い行列がもう一列できている。
その最後尾では、先ほど少女の尻穴に射精を済ませたばかりの男が、今度は少女の
前の穴を楽しもうと、はやくも次の列に参加していた。
こうして男たちは何度でも輪姦の宴の輪に加わり、少女への輪姦は休むことなく続
いていくのだ。
ある程度獣欲を吐き出した海賊たちは、もう当初のように一斉に少女に群がって無
茶に穴を奪い合うようなことはなくなっている。
きちんと秩序だって順番を作り、疲れのみえはじめた少女が間違っても窒息してし
まわないように、腰を振るのも下腹部の二つの穴だけに限定して、口の利用は後始
末だけに制限している。
性奴としてはかなり大事な扱いがなされている部類に入るだろう。
それでも。たったひとりで大所帯の海賊船に飼われるというのは、けして楽なこと
ではないのだ。
「ふいい、よかったぜ、ノール」
少女に後始末をさせていた男が満足げな息をついて唇からペニスを抜き、横へ退く
と、すぐさま次の男が進み出てきて少女の前に立った。
出番を待ちかねていた男は、少女の股間に屈みこみ、さんざんに使い込まれた膣口
を指先でわり開くと、呆れたように言った。
「……ちと貯めすぎだぜ、こりゃ」
金色の草むらのふもとで、ため息をつくように浅く息づく少女の小さな膣口は、指
先で無遠慮にかき混ぜてやると、特濃の精液を止め処なく溢れさせてくる。
すでに50本近い射精を受けているのだから当然といえたが、濃縮され過ぎてどろ
どろのゼリー状の精液だけが残った膣穴は、輪姦に慣れた彼らでも使うのが躊躇わ
れるほどだ。
「ちと、一回掻き出そう」
男はそう言うと、少女を吊るしているロープを操作して少女を前傾姿勢にさせ、少
女の股間を真上に仰ぎ見るようにした。
他の海賊たちが呆れたように声をかける。
「……おまえ、ほんとにそれ好きだな」
「やりすぎて壊すんじゃねえぞ? 船長に殺されるぜ」
「へへ、わかってるって。――それじゃあお姫様、覚悟はいいかい?」
右手をわきわきと握りこみながら下腹部に潜り込んだ男が言うと、何をされるのか
察した少女が一瞬ぎくりと身を強張らせ、その後でこくりと頷いてみせた。
「……へっへ、いいぞ。大人しくしてろよ……」
男は舌舐めずりすると、指を揃えて右手を一点にすぼめ、先端からゆっくりと少女
の膣のなかに沈めていった。
「……っくううう……ッ!」
もともとは男の三つ指よりも狭い穴である。
その狭隘な穴に大の男の手を手首まで深々と挿入されて、少女は腰をビクンビクン
と大きく波打たせて呻いた。
「よーし、今度は掻き出してやるからな……」
「く……は……ッ」
男はそう言って膣口に突っ込んだ手を捻り、少女の膣内に溢れた精液を掻き出して
いく。
震える少女の膣内に何度も手を突っ込み、その作業を繰り返していった。
そうして男が膣内を清めている間も、少女のアヌスでは別の男が腰を振るっている
のだ。
「てめえ、なかからひとのチ○ポ触るんじゃねえよ、気色悪ィ!」
背後から少女のアヌスを犯していた男が、膣壁ごしに手で刺激されて、慌てたよう
に言う。
「へっへ、これもまあ、オツなもんだろ」
「よかあねえよ……おおうッ!?」
男は、少女の膣内で縦横に手を変化させて、少女の反応と背後の男の反応を楽しん
でいるのだった。
「あ……ッ!? く……はあああっ!」
「お……おお!? くおお、射精(で)ちまう!」
男の手に導かれて、ぶぴゅ、ぶぴゅっ、と尻穴から大量の精液を溢れさせなら、少
女と男が同時に絶頂に達した。
「う……ぁ」
たっぷりと射精を終えたペニスがアヌスから引き抜かれると、開きっぱなしになっ
てしまった少女の後ろの穴から、粘つく体液が一筋の太い帯になって床まで垂れて
いった。
それを見て、尻穴の列に並んでいた次の男が言う。
「こりゃあ、後ろも一回掻き出さんとダメだな」
とはいえ、膣口よりも耐久力や伸縮性の面で劣るアヌスは、手で犯すと筋が切れて
元に戻らなくなってしまう恐れがある。
こちらの穴は、生理現象を利用して少女自らに排泄させるのがセオリーだった。
だが、もちろん、海賊船に浣腸器などというシャレた代物はない。
――だから、こうするのだ。
「へっへっへ、ちょうど溜まってたところなんだ」
男は背後から少女に近づくと、半立ちのペニスを少女のアヌスにゆっくりと埋めて
いく。
そして――
ジュボボボボ……と、男はなんの遠慮もなく、少女の直腸のなかに盛大に放尿をは
じめた。
直腸に生暖かい小水を大量に注がれて、少女が目を見開き、ビクンと喉を反らす。
「う……ああッ!」
溜まっていたという言葉通り、男の放尿は驚くほど長く長く続いた。
ゴポゴポ、ゴポポッ!
「あ……あああああッ!!」
放尿を続ける男のペニスと少女のアヌスの隙間から黄色い小水が漏れて、床にびしゃ
びしゃと音を立てて広がっていく。
「どうだい、お姫様、尻穴に小便される気分はよ?」
「い……いやあああ……ッ」
12の頃からあらゆる調教を受けてきたノールだが、小便による浣腸だけは未だに
慣れることができないでいる。
性奴というよりも肉の便器そのものの扱い。
それは、とても十代の少女が耐えられるものではないのだ。
あまりの汚辱感に、少女は力なく喉を震わせて、目尻に涙を浮かべる。
注ぎ込んだ小水がすぐには溢れてしまわないようにペニスで蓋をしたまま、背後の
男がノールの耳元で囁く。
「どうしたい、お姫様よ。自分からこの船に残りたいと言ったんだ。こういう目に合
うのも覚悟のうえだろう」
「いや……、いやあ……ッ」
「……やっぱり、性奴を続けるのは嫌になったか?」
そう尋ねると、ノールはふるふると首を横に振って応えた。
「お姫様って呼んじゃ……やだ」
それは性奴として扱われる分には何の不満もない、という意思表示だ。
およそ考え付く限りの非道を受けているというのに。
半ば強がりが混じっているとはいえ、どこまでも頑なな態度である。
「………。――ったく。どこまでも呆れたバカ娘だ。しょうがねえ、オラ、皆の見て
る前でぶちまけやがれ!」
「あ……ううううぅ!?」
アヌスからペニスの栓が抜かれ、両手で背後からおなかを揉み押される。
と、少女は堪えきれずに海賊たち全員が観ている前で、小水混じりの大量の粘つい
た精液を盛大に排泄していった。
聞くに堪えない破裂音が響き、さすがに少女が身を縮めて羞恥に顔を伏せる。
「あ……ひぁ……、ぁ」
長い長い排泄が終わると、少女はついに力尽きたように気を失ってしまった。
背後の男が少女を縛めていたロープを解くと、ノールはそのまま足許の精液だまり
に顔から落ちて倒れ臥してしまう。
そうしてどろどろになった少女を足で強引にひっくり返して、男は頬を叩いてノー
ルを正気に戻した。
「オラ、起きろノール。今夜はまだまだ休ませやしねえぜ」
「……ん」
「身体洗って、場所変えて続きをやるぞ」
「……うん」
ノールは従順に頷いて応える。
今夜は、奴隷の分際でご主人様の許可なく勝手に死のうとした罰も兼ねているのだ。
けじめとして、朝までは陵辱の手を休められない。
ふらふらになったノールに向かって、
「……もう二度とあんな馬鹿な真似ができねえように、今夜はつま先から頭のてっ
ぺんまで、全身を犯しまくって徹底的に快楽漬けにしてやる。もう子宮以外じゃ物
を考えられねえ身体にしてやるぜ」
男が凄むと、ノールは弛緩しきった顔に諦念を浮かべて、静かに言った。
「……うん。そうして……」
いつもは少しでも疲れてくるとぴーぴー泣いて手加減を求めてくるくせに。
今夜のノールは一切の手加減を望んでこないのだ。
むしろ逆に、疲れきった身体をしどけなく崩して、生まれ持った天性の媚態で男た
ちの理性を溶かし、扇情してくる。
「もっと酷いことしても……いいよ?」
そう言ってノールは花のように笑んだ。
「……ち、壊れるんじゃ、ねえぞ」
手加減するきっかけを失って、男が苛立たしそうに言う。
そこまで言われると、逆に「まいった」と言わせてみたくなるのが男の性でもある。
頑固な少女を降参させるべく、それから夜明けまでさらに三時間。
男たちは一切責め手を休めずに、床が汚れる度に都合3回場所を変えて、少女を徹
底的に輪姦していった。
両側から少女の乳首を吸いたて、うなじに舌を這わせて、腋を舐めしゃぶり、ごり
ごりと音を立てるほど激しく膣口とアヌスを同時に、休まず擦りたて続ける。
「あ……ぁ……ッ」
少女の全身の性感帯を責めて責めて責めまくり、ほとんど反応のなくなった少女の
身体にさらに数え切れないほどの絶頂を無理やり与える。
場所を変えるごとに、膣内にフィストを挿入して精液を掻き出し、尻穴にも同じ数
だけの小便をほどこしていった。
身体がさわれないほど汚れる度に海水で洗い流しての大輪姦。
その度にノールは失禁と気絶を繰り返したが、それでも、けして「もう止めて」とは
言ってこなかった。
海賊たちはノールが完全に動けなくなるまで手加減なしに責め続けたが、最後まで
ノールは弱音を吐かなかった。
ようして長い夜はようやく終わりを告げたのだった。
「まあた無茶やりやがって……」
完全に失神してしまったノールの胸元に手をやって、きちんと呼吸をしているか確
かめてから、オレガノが呆れたように言った。
彼は昨夜の輪姦には加わっていなかったので、半日ぶりの再会である。
彼一人が輪姦に加わることで、ノールにかかる負担がぜんぜん違ってくる。それ故
に、彼は全員で輪姦する時には加わらないことにしているのだ。
それに、夜間とはいえ全員で遊び呆けているわけにもいかない。
前の日にノールを独占していた手前もあって、オレガノは昨夜、手下の海賊たちが
輪姦に耽っている間、見張り台にあがって一人で周囲の見張りについていた。
甲板から少女のくぐもった嬌声は夜の間中、見張り台まで聞こえてきていたが、朝
になって降りて来てみると、予想通りの酷い有様である。
「ったく、このバカ娘は」
力なく脱力した少女を見下ろして呆れたように言う。
意識のない少女のわずかに開いた下腹部はすでに男たちによって綺麗に拭い清めら
れている。
だが、半日に渡る陵辱の痕跡は明白で、膣口は痛々しいほど赤く充血し、菊座はわ
ずかに血を滲ませて、うっすらと開いたまま、まだ閉じきってもいない。
まだうら若いノールのこと、あと数時間もすれば膣口の腫れも引いて、菊座も元の
形にもどるだろう。
だが、それも今だけのことだ。何年もこんな無茶を繰り返していれば、いつかは性
器の形も崩れ、二度とみれない有様に変じてしまう。
「やり過ぎちまいやした」
獣欲をすっかり吐き出した手下たちが、申し訳なさそうに頭を掻いて謝る。
「……いいさ。どうせこいつが我を張ったんだろう。それに、性奴ってのは本来、こ
うして扱われるもんだ」
そういってノールの髪をすいて額に手をあてる。
そこでオレガノが顔をしかめた。熱っぽい。
疲労のために発熱しているのだ。
オレガノはため息をつくと、手をまわしてノールを抱き上げる。
羽のように軽い少女の華奢な身体は、持ち上げると手足が力なく垂れさがっていか
にも儚げな様子だ。とても30人からの海賊を一晩相手にした少女にはみえない。
「今日はベッドに寝かせる。二三日は寝込むだろうから、しばらくは穴なし生活だな」
「へい」
言い置くと、後の操船を手下たちに任せて、オレガノはノールを伴なってゆっくり
と自室に降りていった。
オレガノの予想通り、ノールはそれから丸二日間、熱を出して寝込んだ。
「……ぅ……ん」
ベッドの上で高熱に浮かされながら、ノールはいつもの夢をみる。
母と一緒に追っ手に追われる、いつもの夢だ。
夢だと自覚しながら、それでもノールには逃れる術がない。
いつもの悪夢と知りながら、ノールはまたあの日の自分に戻って、夢の中で同じ悲
劇をなぞり始める。
何度もみた夢だ。
内容は当然、最後まですべて覚えている。
「グゥッ……!」
彼女を庇って矢を受けた母の苦悶に歪んだ顔。
「母さま……ッ!?」
矢を受けた母が心配で、そっとその背に手をまわすと、背中に無数の矢。
その内の何本かは母の身体を貫通してしまっている。
手をみると、たくさんの血。
彼女など、指先にトゲが刺さっただけでも泣いてしまうというのに。
こんなに。
とても痛いに違いない。
心配で心配で、祈るように母を見つめる。
そんなノールに向けて、母は無理をして笑おうとしてみせ――失敗してしまう。
「……ケホ、ゲホッ!」
血が混じった咳をしながら、崩れ落ちる母。
「母さま……ッ!? 母さま……ッ!!」
幼い自分はただ母の名を呼ぶことしかできない。
どうすることも、できない。
繰り返し繰り返し見る、いつもの悪夢。
高熱に浮かされながら、ノールはもうこんな夢はみたくないと、泣いて泣いて泣き
続ける。
だから彼女は今でも尖ったものが嫌いだ。
尖ったものをみると、あの日の母の、苦悶に満ちた顔を思い出してしまうから。
あの日の自分の、胸を締め付けられるような悲しみを思い出してしまうから。
それなのに、今日もまた、悪夢が始まる。
悪夢はいつもの通り、追っ手に見つかるところからはじまった。
「いたぞ! 筏で逃げようとしてる! 構わん、殺せ! 逃がすぐらいなら射殺すの
だ! 全力で射かけろ!」
――ヒュン、ヒュヒュン、ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン!
指揮官らしき男の号令がかかり、湾岸から宙を切り裂く無数の羽音と共に大量の矢
が彼女ら目がけて飛来してくる。
圧倒的な数の矢が、彼女たちを射殺すために、彼女らめがけて飛んで来る。
狭い筏(いかだ)のうえに逃れる場所などあるはずもない。
なにをする間もなく、ただ呆然とその軌跡を眺めていると――いつもそこで横合い
から駈け寄った母に押し倒されるのだ。
そうして夢のなかで、母は何度も矢に貫かれ、苦悶の表情を浮かべ続ける。
もっと楽しかった頃の、明るい笑顔を覚えていたいのに。
悲しい母の顔が脳裏に焼きついて離れない。
苦しむ母の顔に、慣れることなどできない。
――もう、嫌だよぅ。だれか、助けて――
夢の中で幼子に戻ったノールは、いつも泣きながら助けを求め続ける。
助けなど、来ないとわかりきっているのに。
自分だちは、矢で射られるしかないのに。
――だが。
泣きながら俯いていると、ノールは不意に慣れ親しんだ気配を近くに感じた。
その気配の主に向けて、ノールは夢中になって助けを求める。
――けて
「助けて、船長……ッ!」
強張る喉を震わせて、助けを求める。
もちろん、助けなど来るわけがない。
これは彼女の悪夢で、この時のノールはまだオレガノと知り合ってもいないのだ。
――それなのに
「しょうがねえ、面倒だが、助けてやろうじゃねえか!」
どこからともなく筏の上にあらわれたオレガノが、彼女と母の前に悠然と立ちはだ
かった。
オレガノはそのまま不敵な笑みを浮かべて飛んで来る矢を迎え撃ち、自慢の曲刀で
すべて楽々と叩き落してしまった。
「船長……ッ、どうして……」
そんなことがあるわけがない。
船長が助けに来てくれるなんて。
母さまが助かるなんて。
なのに、夢の中のオレガノは、いつものように不思議と存在感たっぷりで、無駄に
偉そうな台詞まで口にするのだ。
「ま、オレ様にかかればこんなもんよ」
――これは夢だ。
ノールは自分に言い聞かせる。
死んでしまった母さまは、もう生き返らない。
でも、
悪夢ではない。とても幸福な夢だった。
――これが現実だったら、本当にいいのにな……。
そして助けられた母さまとふたり、仲良く母娘で性奴にしてもらうのだ。
プライドの高い母は船の生活に慣れるまでが大変だろう。
けれど、きっと楽しく暮らしていける。
他人にとってはどうかは知らないが、それはノールにとって考えうる最高の幸せ
だった。
想像しただけで笑み崩れてしまう。
こんな夢なら、いつまでも見ていたかった。
母を失ってからはじめてみる温かく幸福な夢に、ノールは心からの安らぎを得て
いた。
同時刻。
彼のベッドを占拠して寝こけながらニヤニヤと平和そうに笑み崩れる愛用の性奴を
見下ろして、オレガノは仏頂面で額の濡れタオルを交換してやりながらブツブツと
文句を言った。
「……ったく、ご主人様にこんな手間かけさせておいて、なあにニヤついていやがる
んだか」
さっきまではなにやら顔色も悪く、悪夢でも見ているようだった。
なぜか名指しで助けを求められたので適当に応えてやったが、どうやらそれでいい
ことでもあったらしい。
いまは満面の笑顔でむにゅむにゅと笑み崩れている。
「相変わらず、お気楽なヤロウだぜ」
太平楽な笑顔を見下ろしているうちに我慢ならなくなり、軽く鼻を摘まんでやると、
「ふにゃ」 と妙な声をあげてノールが目を覚ました。
「え……、せ、船長……?」
目があうと、ノールは驚いたようにオレガノをみつめる。
まだ起き上がる力はないのか、続いて横になったまま、慌てたように周囲を見渡し
た。
それからゆっくりと弛緩してベッドに後ろ頭を埋める。
「……夢、かあ……」
「なんだ、うまいモンにありついた夢でも見てたのか」
「船長じゃないんだから、ご飯の夢なんかみませんよぅ」
そう言った途端、ノールのおなかが、タイミングよくぐうぅ、と鳴った。
「あう……」
「ケッケッケ、図星か。まあ一昨日から何も食ってないんだから当たり前だ。ちょっ
と待ってろ」
オレガノはそう言うと、用意してあった果実の絞り汁を入れた椀をノールに持たせ
た。
病み上がりなので、まだ固形物は無理だろうとの判断である。
よろよろと上体を起こして椀を受け取ると、ノールの腕が椀の重みでぷるぷると頼
りなく震えた。
起きたときの様子からもっと回復しているかと思ったが、まだ自力で食事を取るの
は難しいようだ。
「っとに、手間のかかる奴隷だぜ」
やれやれとため息をつくと、オレガノはノールの手から椀を奪い、中身を一口くち
に含んだ。
それからノールをベッドに再び押し倒し、唇に己の唇を被せて、口移しに果汁を飲
ませてやった。
「ん……!?」
ノールは最初の一回だけ驚いたように身を竦めたが、すぐにくったりと力を抜いて
おとなしく口移しの介護を受けるようになった。
何度か小分けにして、椀のなかの果汁を全部飲ませてやる。
「足りたか?」
「……うん」
オレガノが尋ねると、ノールはまだ熱に浮かされて潤んだ瞳を、さらにとろんと潤
ませた。
「……こら、なに病人がエロい気分だしてやがる」
「……だ、だって……」
ノールは頬を染め、シーツに顔を半分隠しながら言った。
「キスするの、はじめてだったんだもの」
「……あン?」
意外に思ったが、もしかするとそうなのかもしれない。
奴隷の唇は基本的に男のペニスを慰めるためにあるものだ。
キスをするためのものではない。
オレガノは面白くなさそうに鼻を鳴らして言った。
「さっきのはただの看護だ。キスとは言わねえよ」
「……そっか」
ノールが眉を下げると、オレガノはノールに体重をかけないように気をつけながら、
ノールのうえに覆いかぶさっていった。
「今から本物を教えてやる」
「……え?」
問い返すノールの薄桃色の唇に唇を被せる。
下唇をかるく食んでから、舌を差しこみ、絡める。
……ちゅ、……くちゅ
「あ……、……、……ふ……ぁあ」
弱った少女の呼吸を乱さない程度の軽いキス。
それだけでノールは、オレガノのベッドのうえで、くらげのようにふにゃふにゃに
なってしまった。
「こらこら、オレ様のベッドを股汁で汚すんじゃねえ」
シーツの下でしっとりと潤んだノールの股間に触れて、オレガノが言うと、
「ううう……」 と、柄にもなくノールは両手で顔を覆い隠して恥じらいをみせた。
「せんちょのいじわる……」
「け、キスされただけで大洪水になるド淫乱がなに恥ずかしがってやがる」
ノールの隣で同じベッドに潜りこみ、オレガノは眠そうに言った。
実を言うと、この手間のかかる性奴は一時、予断を許さないほど高熱を出したので、
看病の間オレガノはほとんど寝ていないのだ。
同じベッドに潜り込んで寝る準備をすすめるオレガノに、ノールが甘えた声で囁く。
「わたしをこんな風に育てたのは船長じゃないですか……」
その声は少々奴隷と飼い主の間柄を逸脱しているように思えた。だが、今は眠気が
勝ってどうでもいいことに思える。
オレガノは身を寄せてくるノールを抱き枕がわりに抱き寄せると、聞く耳持たないと
いうように目をつぶった。
「今日はもう寝るぞ」
「……あい」
オレガノの胸板に、ノールのため息がかかる。
上唇に、花びらが触れるような軽いキス。
「……ありがと、船長」
「……明日の晩には船倉に戻すからな。今のうちにしっかり寝とけ」
「……ん」
そうしてベッドのうえで、海賊と性奴は抱き合いながら眠りに落ちるのだ。
また明日からは、少女にとって過酷な性奴としての日々がはじまる。
だが、性奴となった少女のみる夢は、なぜだか幸せに満ち満ちていた。
海賊たちの性奴・第一幕完
以上です。お目汚し失礼しました。
リクエストに応えて孕ませるところまでやりたかったけど上手く入れられなかった(・ω・;)
そんなわけで、またこの板のどこかでお会いしましょう! では ノシ
おおぉぉぉ〜!!!!
久しぶりに見たら、投下されてる・・・。
続きすっごいキニナル・・・。
なんにしろGJです。
ら、らぶらぶじゃねえか。GJ。
お疲れ様でした。
わー、もう続きは読めないかと思ってたのに読めた! 完結おつかれさまGJ!
アナルの方は注がれ過ぎて腹ボテ状態になるまで
出させずに腸内射精&放尿させて欲しかった(;´Д`)ハァハァ
おおう、完結してれぅー!!
ありがとうございます&お疲れ様でした。GJ!!
エロかわいくておなかいっぱいwww
ありがとう、とりあえず5回くらい抜いた。
完結オメ!
最後に濃ゆいの見れて大満足。やっぱ奴隷はこうでなきゃ。GJ!!
相も変わらず、長文ながらスラスラと何の抵抗もなく、時におっきする場合もあればほのぼの、そして涙腺が解放されかける素晴らしい文章と話でした
期待しているとは言いません
できれば、これからも貴方の小説を読ませていただける、そんな栄光を浴びさせて続けて欲しいです
ただそれだけなんです
ところでオレガノのプロフィール、知りたいですw
では、いちおう船長のプロフィールを・・
オレガノ・リグレイン 36歳
身長:180cm
体重:96kg
≪プロフィール≫
タララスカ連邦政府海軍士官学校主席卒業
下士官として戦功を立てた後、軍艦の副官に就任
10年前、当時上官だったガスパールとの軋轢が元でガスパールに嵌められ、
軍籍を剥奪される。
絞首刑になるところを親友のマクベインと当時の部下に救われて、乗っていた
軍艦を奪って逃亡
自分についてきてしまった部下たちと共に海賊をはじめる
バツ1子持ち(海賊になった時に離婚、陸に置いてきた)
ちなみに
娘は現在15歳
容姿は母親に似てわりと美人。しっかり者。
中身はオレガノに似ている、らしい(別れてから会ったことはない)
実は実娘も海賊船に乗せちゃう(もちろんH要員として)予定だったのですが、
あまりにも長くなりすぎるので割愛
------------------------------------------------------------
書き始めた時に考えてた設定はこれぐらいですかね
それでは
たくさんの感想、身に余るお褒めの言葉の数々、ありがとうございました!
ではでは
431 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 23:24:38 ID:2u8I0ZJ8
これは素晴らしい小説です。
しばらくぶりにのぞいたら完結していて後フォローまでありました。
作者様は天才だと思います。(この方面の小説でですが)
第一幕が終わったところで第二幕も期待するのは無理なお願いでしょうか。
別シリーズでもいいのですが・・・・・・・
濃ゆいエロと最後のラブラブがよかったです。
ノールたん船長の嫁になっちゃえよ!
ラストきたあああああああああ!!!!!!
話もおもしろくって、エロも濃厚で最高だった!!!!!!
第二幕に期待せざるを得ない
親娘とも奴隷展開とか
期待
第二幕期待!!
新しい性奴ちゃんが来て、ノールは船長専用…
だけど時々楽しそうで乱交に混じっちゃって
船長にお仕置きされる…とか
妄想がふくらんでしまう…
新規投下失礼します
柔道少女近親調教もの
新規といいつつ別スレで一度投下、中断していたものです
再開しようとしたらスレが落ちちゃっていたので、シチュで該当する(はずの)
このスレに再投下させていただきたく
注意
・主人公はキモオタ
・エロがはじまるまでが長い
苦手な人はタイトルで弾いていただけると幸いです
毎週欠かさずにチェックしているお気に入りのテレビアニメを観終えると秀一はい
つものようにノートパソコンを開いた。
ポテトチップを一枚頬張り、脂がついた指で構わずにPCの起動ボタンを押すとブ
ーン、という静かな駆動音とともにウィンドウズの画面がゆっくりと起ち上がる。
黒い起動画面に映る自分のずんぐりとした丸いシルエットを見るとはなしに眺めな
がら、秀一はテレビゲームのやり過ぎで細くなった目を擦り、寝癖だらけの髪を掻
いた。
久しく洗髪していない頭皮からぼろぼろとフケが落ちるが気にも留めない。
不健康に太っているために老けてみえるが、秀一は今年で十六歳。春に高校に入学
したばかりの高校一年生だった。近くの公立高校には毎日通っているので引きこも
りではないが、親しい友達はいない。
学校が終わるとまっすぐ家に帰ってきて撮り貯めたお気に入りのテレビアニメを鑑
賞し、それも終わると自分用のノートパソコンを開いてネットを巡回する。
夕食時には家族の前に顔を出すが、食べ終わるとまたすぐに部屋に篭って夜は夜で
PCのアダルトゲームをやるか、ネットのアダルトサイトを巡回している。
秀一の生活はそんなサイクルでまわっていた。
その不健全な生活について母や姉からはしつこく小言を言われるが、彼は自分の生
活を変えるつもりはなかった。
彼はあまり3Dの世界(立体、つまり現実の世界のことだ)には興味がないのだ。
彼の興味は主に、二次元の世界の中にあった。
秀一は平面の世界に描かれた少女たちを愛していた。例え自らは三次元世界の住人
で、二次元の彼女たちには触れることさえできないのだとしても、愛らしい彼女た
ちの波乱万丈の物語を傍でただ眺めているだけで、彼は十分に幸せだったのだ。
つまらない現実の世界に目を向けようなどとは考えたこともなかった。
そう、あの日までは。
そんな彼の日常に変化が起こったのは、今年の夏休みのことだった。
夏休みに初めて訪れた海外で、彼は生まれて初めて現実世界の少女に恋をした。
お気に入りの娘が出来たときの秀一の行動は、相手が漫画やアニメのキャラクター
であっても、現実世界の少女であってもさほど変わりがない。
集める情報が二次元から三次元に替わるだけのことだ。
彼は手を尽くして彼の恋した少女に関する情報を収集していった。幸いなことに秀
一が恋に落ちた相手は超がつくほどの有名人だったので、ネット上でいくつかのサ
イトを漁るだけで動画を含む大量の画像データが簡単に手に入った。
PCが完全に起ち上がると、マウスを操作してデスクトップからお目当てのフォル
ダを開く。
アルファベットで「Kanako」と書かれたそのフォルダには、秀一が生まれて
始めて恋をした少女に関するファイルデータが大量に、ところせましと並んでいた。
秀一はその中からすぐにお目当ての動画ファイルを探し出す。
ファイルの名前は『加奈子・オリンピック決勝』。それは、彼がこれまでに集めた
彼女に関するファイルのなかでも一番のお気に入りの動画だった。
机の左右に新しいポテトチップスの袋とコカ・コーラのペットボトルを配置すると、
完全な鑑賞モードになった秀一はファイルの再生ボタンを押した。
オリンピック女子柔道・五十二キロ級の決勝は、大会三連覇を狙うフランスの王者、
マリア・ブーフハイム(29)と日本の橘加奈子(17)の対戦だった。
橘は当時高校二年生。全日本体重別と福岡国際を連覇して女子五十二キロ級の代表
に選ばれた日本期待の新鋭で、スピーディな動きと、長い脚を活かした切れ味鋭い
内股を得意としていた。
この大会も決勝まですべての試合を一本勝ちで制し、日本の客席を沸かせていた。
十七歳の女性オリンピック・ファイナリスト。
それだけでもスポーツ・アイドルの資格は十分だ。
それに加えて橘は、ほとんど無名だった当時から芸能界入りが囁かれるほど、整っ
た容貌の持ち主だった。
艶のあるショートの黒髪と黒い大きな瞳。自己主張のないすっきりと通った鼻筋。
血色の良い桜色の唇。
シャープな頬のラインと躍動感溢れる細身の肢体が理想的な健康美を体現していた。
全体として中性的な印象を受ける少女だが、決して少年に間違われることはない。
派手なセックス・アピールこそないが、清冽な雰囲気を身に纏った正統派の美少女
だった。
大会がはじまると、メディアは当然のように橘に注目した。
いくつものテレビ局が彼女の特番を組み、日本時間の深夜に行われたにもかかわら
ず、決勝戦の視聴率は二十パーセントを超えた。
試合の対戦相手も、注目を集める要因だった。
橘が決勝を争ったブーフハイムは当時この階級における絶対的な王者で、公式戦六
十二連勝中という驚異的な記録を更新中だった。
当然のように、橘と同じく決勝まですべての試合を一本勝ちで勝ち進んできていた。
不敗の王者と日本期待の新星との真っ向勝負は、下馬評ではブーフハイムが有利と
されていた。橘は直前の世界柔道でブーフハイムに敗れている。
それだけに、日本側の応援にはより一層の熱が入っていた。
録画映像が当時の会場の大歓声を忠実に再現し始める。
「――さあ、いよいよ女子五十二キロ級、決勝戦が始まります。ニッポンの橘加奈子、
世界柔道での雪辱を果たせるか!」
「彼女なら、きっとやってくれるでしょう!」
アナウンサーと解説の元柔道選手が大歓声に負けない大声で会話を交わしていた。
液晶の画面越しに、彼らの高いテンションが伝わってくる。
映像では白の柔道着に身を包んだ橘が最後のウォーミングアップをしているところ
だった。
トントンと小刻みなジャンプを繰り返して肩の緊張をほぐし、大きく深呼吸をする。
それからほんのわずかな間、彼女は天を仰ぎみて祈るように瞳を閉じた。
再び目を開いた時。彼女が周囲の歓声など耳に入らないぐらい集中しきっているの
が、観ている秀一にもはっきりと感じられた。
その圧倒的な集中力に引きずられて、秀一の身体までぶるりと震える。
これが三ヶ月も前の録画映像なのだと、頭ではわかっている。
観るのももちろん、初めてではない。
それなのに。
何度繰り返して観ても、飽きるということがなかった。
この試合を観るたびに、秀一は何度でもえもいわれぬ恍惚感を味わうのだ。
試合はそれほど、凄まじい熱戦になった。
すべての試合を短時間の一本勝ちで決めてきた二人は、決勝に十分な余力を残して
いた。
試合開始直後から、二人は最高のパフォーマンスでせめぎ合う。
赤線の枠に囲まれた狭い畳の上で、静動虚実織り交ぜて、めまぐるしく攻守が入れ
替わる。
開始直後、襟を掴んだブーフハイムの拳が下唇に当たって、橘は唇を切った。
真っ白な柔道着が鮮血に染まる。
対するブーフハイムにも準決勝までのような余裕はなかった。めったに見られない
王者の鬼気迫る表情が、橘の実力を見事に証明していた。
お互いに一歩も引かない攻防で、最初の三分があっという間に過ぎた。
瞬きするのも惜しい緊張感のなかで、その間に、橘とブーフハイムは互いに有効を
二つずつ取り合っていた。
次に試合が動いたのは試合開始三分十秒。
崩しきれないままやや強引にもっていった橘の内股がブーフハイムにすかされ、左
ひじをついた半身の姿勢で橘が畳に倒される。
残り時間を見てポイントで先行しようとした橘のわずかな焦りが裏目に出たのだ。
技ありにも見えたが、判定は有効。残り二分弱を残してブーフハイムが有効一つ優
位に立った。
寝技にも定評のある王者は、暴れる橘を巧みに組み敷いて、そのまま押さえ込みに
入った。橘が完全に組み敷かれてしまうと、絶体絶命の危機に日本の応援席から悲
鳴の大合唱が沸き起こる。
「押さえ込み……入った! 入ってしまった! 危ない! ニッポンの橘、危ない!」
「大丈夫、場外が近いですよ! まだ諦めてはいけない!」
解説とアナウンサーの切羽詰った声。
画面のなかで、ブーフハイムに押さえ込まれた橘が死に物狂いで暴れまわる。
テレビの中継など欠片も意識にない、試合だけに集中したその必死の表情に、観て
いる秀一の胸が痛んだ。
彼は引きずり込まれるような熱戦にどんどんとのめり込んでいく。
「……さあ、あとは左足が線を離れれば場外だ。あと少し……、離れた、離れました!」
「十七秒。有効です。大丈夫、差はまだ有効二つ。技あり以上で逆転です。まだ諦め
ることはないですよ!」
「さあ、ポイントの差は有効二つ。残り時間はあと一分三十秒を切った。頑張れ橘!」
ポイントで大きな差をつけられて試合が再開される。
そこから、橘の猛攻が始まった。
二十九歳の王者ブーフハイムに若干の疲れも見え初めていた。
――しかし、そこからが王者の真骨頂だった。
試合は橘が一方的に仕掛ける展開になったが、完全に守りに入ったブーフハイムは
付け入る隙のない防御で橘の猛攻を的確に捌いていった。
見惚れるようなブーフハイムの体捌きに、橘に残された時間がどんどん少なくなっ
ていく。
日本側の声援が徐々に悲鳴へと変わっていくなか、残り時間がついに三十秒を切る。
残り二十七秒。ブーフハイムが掛け逃げ気味に背負いをかけ、試合が中断された。
主審が手をまわして開始位置に戻ったブーフハイムに注意を与える。
ふたりのポイント差が効果一つ分わずかに縮まるが、逆転にはほど遠い。
そして次の瞬間、決定的な場面がやってきた。
リスタートして組み合った直後だった。
「やあァァッッ!」
残り十八秒。会場に響き渡る裂ぱくの気合の声と共に、橘の内股がついにブーフハ
イムを捕らえたのだ。
橘の右脚がノーモーションで大きく跳ね上がり、不敗の王者の体が高々と宙に翻る。
ブーフハイムは半身の姿勢で勢い良く畳に叩きつけられ、勝利を確信した橘が左手
で小さくガッツポーズを作った。秀一の目にも、それは間違いなく一本に見えた。
だが――判定は技あり。
この時点でスコア上では橘がブーフハイムを逆転していた。
が、試合はまだ中断していなかった。
橘に一瞬の油断があった。その隙をブーフハイムは見逃さなかった。
「えーっ!? いまのは一本でしょう、エンドウさん!」
「ええ……、ええ、私の目にもそう見えました。ですが、これで逆転です。このまま
いけば――あっ!」
解説者が慌てて腰を浮かせた時には、すでに橘はブーフハイムに捕えられていた。
握りこぶしを作った左手がわずかに逃げ遅れたのだ。
残り十三秒。位置は場外のわずかに手前。
橘の左手を捕まえたブーフハイムは迷わず関節技を選択し、橘の左手を両脚で挟み
こみ、脚の下に橘の首と胴とを押さえ込む。
胸の前で橘の腕を抱きかかえるようにして、そのまま仰向けに倒れこめば腕拉ぎ十
字固めの完成だ。肘の関節が極まり、試合が終わる。
「これは……、危ないですよ!?」
解説の元柔道選手が今更のように身を乗り出して叫んでいた。
間接はまだ完全に極まったわけではない。橘は捕まった左手の袖を右手で掴んで、
腕拉ぎの完成を防いでいた。
だが、それも時間の問題だ。
囚われた橘の左手をめぐって、分の悪い攻防が始まる。
残り時間はわずか十秒。しかし、それは橘にとって長すぎる時間だった。
ブーフハイムが普段の冷静さをかなぐり捨て、決死の形相で激しく上体を揺さぶる。
もう、会場の大歓声はPCの安いスピーカーで表現できる限界をとうに超え、ただ
の耳障りに割れた音となっていた。
両国の応援席は沸騰の極みに達していて、解説とアナウンサーが何を叫んでいるの
か、それすらも聞き取ることができない。
そして残り時間七秒。
ついに橘の右手が離れた。
ブーフハイムの上体が橘の左手を抱えたまま畳の上で大きく反りかえり、両国の応
援席から悲鳴と歓声の大絶叫が湧き起こる。
橘の左肘の関節が、本来の稼動域とはまったく逆の方向に大きく反りかえる。
橘の右手がたまらず、畳を二度叩く。「まいった」のコール。
――誰もがそうなる、と確信していた。
だが、実際には。
畳を叩くかわりに、橘は右手で柔道着の袖を強く握りこんだ。
関節を極められたまま、残り時間を耐えるつもりなのだ。
残り五秒。主審の制止がかからないのを見て、ブーフハイムも、まだ試合が終わっ
ていないことを悟る。
彼女もまた、最後まで試合を諦めなかった。
上体を起こして一旦反動をつけ、気合の声とともにさらに勢いよく身を反らせる。
「――――ッ!!」
肘の関節が通常の稼動域を大きく超えて反対方向に折れ曲がるのが、はっきりとみ
てとれた。
絶叫する橘の悲鳴は大歓声にかき消されて秀一の耳には届かない。
だが、ブーフハイムの脚の下でビクビクと大きく痙攣する彼女の細身の全身が。
目尻に浮かぶ大粒の涙が。
絶叫の形で少しも閉じない唇が。
肘関節脱臼がもたらす激痛を如実に表していた。
それでも、橘は畳を叩かなかった。
追い詰められたブーフハイムが、明らかに脱臼している橘の左手を大きく左右に捻
りあげる。
橘が狂ったように暴れ、会場中にさらなる悲鳴が満ちる。
それでも、橘は最後まで畳みを叩かなかった。
関節が完全に極まっても選手が「まいった」のコールをするか、失神してしまわな
い限り敗北にはならない。
橘は最後まで、そのどちらも拒絶し続けた。
永遠のような最後の数秒が過ぎ、主審が試合の終了を告げる。
勝利を告げられた時、橘はブーフハイムの下で顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。
もちろん、喜びの涙ではない。
試合が終了し、解かれた左手を抱き抱えた橘が、ブーフハイムに支えられてよろめ
きながら立ち上がる。
開始線までもどり、橘は気丈にも試合後の礼をやり遂げたが、次の瞬間には開始線
の上でうずくまるように失神して崩れ落ちた。
日本チームのコーチが慌てて彼女に駆け寄る。
その後、橘は当然のように病院に直行し、試合後のメダルの授与とインタビューの
場に立つことはなかった。
一番高い表彰台が空席のままのメダル授与式。
それでも、会場の興奮は中継が終了するまで冷めることはなかった。
「ふう……」
手に汗握って録画を鑑賞していた秀一は、映像が終わると同時に恍惚としたため息
をついた。
背もたれに重い体重を預けて、しばし鑑賞後の余韻に浸る。――と、
「こらっ」
「いてッ」
いきなり不意打ちで頭をはたかれてしまった。
思わぬ攻撃に秀一が慌てて振り返ると、いつのまに彼の部屋に入ってきたのか、姉
の加奈子が両手を腰にあてて、怒ったように彼を見下ろしていた。
――橘 加奈子。
冗談のような話だが……さっきの映像の少女である。
そう。
彼はこの夏、オリンピックに出場する姉の応援に渋々ながら海外まで出かけて――
そこで実の姉に恋をしてしまったのだ。
初恋の人に危険な場面に踏み込まれて、秀一は慌ててPCの画面を手で隠した。
「ね、姉ちゃん! 勝手に部屋に入ってくるなよな!?」
「それなら、何度も呼んでるんだから、返事ぐらいしなさいよ」
言い合いながら、秀一は高速でマウスを操作して「Kanako」のフォルダを閉
じる。
明らかに怪しい挙動だったが、姉は特に気にした風もなく、
「ご飯できたわよ。いつまでもパソコンいじってないでさっさと降りてきなさい」
とだけ告げてきた。
まさか彼女も、実の弟が、彼女の試合をみて、苦しみ悶える実姉の姿に大興奮して
いたとは思いもよるまい。
「わかった、すぐおりるから先にいってて」
「ん。……っとに、こっちは片腕なんだから、アンタも少しは家事手伝いなさいよね」
両親共に多忙でほとんど家には帰ってこないため、橘家の家事は姉が一切を取り仕
切っているのだ。
そして、あの夏のオリンピックから三ヶ月。
今でも、姉の左肘の状態は思わしくない。
肘関節の脱臼と周囲の骨の複雑骨折。それに加えていくつかの腱の断裂。
大方の予想通りとはいえ、あの試合のために姉が支払った代償は大きく、姉はまだ
復帰どころか、練習再開の見込みすら立っていない状態だった。
そんな姉に家事全般頼りっきっていることが急に情けなく思われ、秀一は素直に反
省した。
「……ごめん」
「もう、バカね」
深刻な顔になった秀一に、姉は冗談であることを知らせるような明るい声で言った。
「言ってみただけよ。アンタに家事なんか任せられるわけないでしょ?」
「でも、買い物ぐらいは俺が行くよ、今度から」
「……秀一」
真面目な顔で彼が言うと、姉は驚いたように目を見開いた。
「……熱でもあるの?」
「ね、姉ちゃん!?」
急に顔を寄せられて、今度は秀一の方が驚く番だった。
化粧気などまるでない、瑞々しい姉の顔が間近に迫る。
ぴたりとおでこをくっつけられると、彼はこれ以上ないほどに茹で上がってしまっ
た。
「やだ、ほんとに熱があるじゃない!」
「だ、大丈夫だよ。子どもじゃないんだから!」
「なに言ってるの、まだ子どもでしょ。高校生なんだから」
「自分だって高校生だろ!」
「それでも、アンタよりは大人よ」
余裕たっぷりに笑う姉に、秀一はまたひとつ不安を覚えた。
そんな態度を取られると、最近頻繁に目にする「橘加奈子熱愛発覚!?」などといっ
た嘘だらけの週刊誌の見出しも、本当の事ではと思えてしまうのだ。
もちろん、姉に関する下品なゴシップ記事のすべては、彼も入念な裏づけ調査を行
なっており、どれも内容の空疎な捏造記事だとわかっているのだが……。
それでも、気の休まる暇もない。
PCゲームの清楚なヒロインたちと違って、彼の姉はわりと身持ちが軽そうなのだ。
最近でこそ少しは落ち着いてきたものの、姉は今でもお茶の間に大人気で、頻繁に
テレビなどに呼ばれては出演して、スポーツアイドルとして好評を博している。
そして出演するたびに、
「有名な野球選手のだれそれさんにメアド教えてもらっちゃった♪」
などと自らのモテぶりを披露してくるのだから、たまったものではない。
「そうやっていい気になってると、今に痛い目みるぞ」
などとふて腐れてみても、姉は余裕の表情で、
「ふうん? 心配してくれてるんだ?」
などと、取り合ってもくれない。
これでは、どうやって恋愛フラグを立てたらいいものか、見当もつかなかった。
当たり前の話だが、今の秀一は彼女の恋愛対象の視界にすら入っていないのだ。
(しょせんオレはただのデブオタ、相手は女子柔道のスター選手。当然といえば当然
なんだが……)
それ以前にお前らは血の繋がった実の姉弟だろう! というツッコミは秀一の脳内
には入らない。
近親相姦など、彼の常駐する二次元の世界では非常によくあることなので、彼の脳
内ではタブーのうちにも入っていないのだ。
それどころか、
ああ、姉ちゃんを調教するゲームがやりたいな……どっかのメーカーが出してくれ
ないかなあ。
そんなことまで夢想している始末である。
そこまで考えて、彼はふと気づいた。
(……そうか、姉ちゃんは3Dの人間なんだから、わざわざ平面絵に落とす必要はな
いんだ。それに、調教系のフラグなら、リアルでも簡単に立てられそうだし……)
なんといってもふたりきりで、一つ屋根の下で暮らす姉弟なのだ。
盗撮して弱みを握るのも、寝込みを襲ってレイプするのも思いのままのはずだった。
家の中で油断している姉を押し倒して、嫌がる姉をさんざんに犯し抜き、精液でど
ろどろに穢し尽くしていく。
男を知らない姉の身体に徹底的な調教を加えて、彼なしでは生きていけない、彼だ
けの性奴隷に仕立て上げていく……。
想像しただけで下半身の一部が脹れた。
(純愛ルートは諦めて、鬼畜調教ルートで行くか……)
のんきに笑う姉をみあげて、秀一はひそかにそんな決意を固めた。
現実世界にリセットボタンはない。
慎重に、だが確実にフラグを消化していこう……。
翌朝。
いったん決意を固めると、彼の行動は素早かった。
せっかく得た風邪を引いたという口実を利用して、朝から学校を休むと、心配顔の
姉が学校に出かけるのを待ってから、こっそりと街に買い物に出かけた。
主な目的は盗撮用小型カメラの購入である。
今やそのへんのアイドル以上にパパラッチに追われ、日々盗撮等の被害にも合って
いる姉だが、まさか家のなかで家族から盗撮される日がくるとは思いもすまい。
秀一がこっそりと家のなかに小型カメラを仕掛けてまわれば、姉は必ずや隙だらけ
の姿を彼の前に晒してくれるはずだった。
姉を盗撮。
それは考えただけで興奮が止まらなくなってしまう行為だったが、秀一の最終的な
目標はさらなる高みにあった。
そうして撮りためた「Kanako」のフォルダの中身を、ゆくゆくは姉の前に全
部ぶち撒けるのだ。
そして、
「くっくっく、いいか姉ちゃん。この恥ずかしい写真の数々をネット中にバラ撒かれ
たくなければ……これからはオレの言うことをなんでも聞くんだな!」
「そ、そんな……!」
と、まずは涙目(これは観測された未来における確定事項だ)の姉に自分で自分の服
を脱がせて、生まれたままの姿にしてしまう。
そして、恥らう姉の裸体を隅々まで隈なく鑑賞していき、映像を網膜にしっかりと
焼き付けて、最後には無理やり押し倒して姉の大切な処女までもいただいてしまう。
……ここまでくれば、あとはもうこっちのものである。
じっくりたっぷり、時間をかけてねっとりと、ねぶり上げるように調教してゆき、
最後には姉を、彼なしでは生きていけない、彼専用のエロ奴隷に仕立て上げるのだ。
今まで何人ものエロゲの主人公たちが成功してきた栄光の道である。
まだ童貞だが、高一にしてすでにクリアエロゲ数が300本に迫ろうかという秀一
にも、けして不可能ではないはずだった。
幸いにも、それだけの数のエロゲが気軽に購入できるほどには、彼の生まれた家は
裕福で、ン万円もする高価な盗撮機材の購入も、さしたる障害にはならなかった。
まあ、しばらくは金欠でエロゲ等が買えなくなってしまうが、そんなものは姉を手
に入れることに比べればゴミのようなものだ。
秀一はたっぷりと時間をかけて吟味しながら、大量の盗撮用機材を買い漁っていっ
た。
リュック一杯にカメラを買い占めてしまうと、せっかく街に出たついでなのでアダ
ルトショップにも立ち寄り、様々な大人の器具も買い漁る。
革製の拘束服や手錠、ローター、各種サイズのバイヴ、ムチ、蝋燭、アナルプラグ
に到るまで。ありとあらゆる器具を手当たり次第に買い漁っていく。
そうしてそれらの器具を実際に使う時のことを夢想するのだ。
上手く弱みを握って、姉に言うことを聞かせられるようになったら、姉の身体を使っ
てありとあらゆるプレイを楽しもう。
全裸に剥いた姉の肢体を革ベルトでガチガチに拘束して、乳首とクリトリスにピンク
ローターを押し当て、目隠しをして、筆や電マ、バイヴ等で思うさま責め立てる。
身悶える姉の痴態を心ゆくまで堪能してから、最後はとどめとばかりに己の極太で深
々と貫くのだ。
処女を奪われ、泣き叫びよがり狂う姉の様子をビデオでしっかりと録画して、それを
ネタにさらに脅迫を続ける。
そうして毎日のように様々な器具を使ってありとあらゆる調教を姉の身体に施してい
き、最終的には彼専用の肉便器を完成させる。
――そんな至福の空想ににやけた笑みを浮かべながら、秀一は期待と欲望で紙袋と股
間をぱんぱんに脹らませて、上機嫌で帰途についた。
家に着くなり、秀一はひいひいと汗だくになりながら階段を上り、自分の部屋のベッ
ド下に置かれた秘密の道具入れに買って来た器具類を仕舞い込んでいった。
それが済むとさっそく隠しカメラの設置に取り掛かる。
まずは風呂場の天井にある換気口に防水加工された一番高いものを仕掛け、それが済
むと二階と一階のトイレにも、やはり換気口にカメラを仕込んでいく。
そしてついに、彼は禁断の姉の部屋にも侵入を果たしていった。
当然のことながら、姉の部屋は内部からの侵入者には完全に無防備で、鍵などもまっ
たくかかっていなかった。
このように開け放たれ、彼の部屋のすぐ隣にあるにもかかわらず、彼がその部屋に入
るのは実に数年ぶりのことだった。
久しぶりに入る姉の部屋は、子供のころと変らず、淡いピンクを基調としたいかにも
女の子らしいトーンに整えられており、匂いを嗅ぐとミルクのような甘い匂いがした。
しっかり者の姉らしく、きれいに片付いている。
机の上の本棚にはいくつかの辞書と参考書。それに倍するスポーツ医学とトレーニン
グに関する本がずらりと背を向けて並んでいた。その脇にはわずかにだが、女性誌や
ファッション誌の類もみられる。
対面のステンレス製の折りたたみベッドは、運動馬鹿の姉のものらしく、折り曲げる
と効率的に腹筋が鍛えられる作りになっていて、ベッドのうえにはきれいにたたまれ
た淡いピンクのかけ布団。
そして、本来なら枕があるはずの位置には、枕の替わりに特大の犬のぬいぐるみがで
んと置かれていて、奇妙な存在感を放っていた。
この白い犬のぬいぐるみには見覚えがあった。
去年の姉の誕生日に、彼が無理やり姉に買いに行かされたものだ。
「自分で買うのは恥ずかしいから」
という理由で、同じく金に困っていないはずの姉から、強引にプレゼントするように
命じられたのだ。
一年以上経った今でもまだベッドに置いてあるところをみると、よっぽどお気に入り
らしい。
もしかしたら姉は毎晩これを抱いて寝ているのかもしれない。
そう考えると昂ぶる興奮を抑えきれず、秀一は遠慮がちに姉のベッドに倒れこんでいっ
た。
体重の軽い姉しか乗せたことのないステンレスのパイプベッドが、100キロ近い巨
体の彼を載せて大きく軋んだ音をたてる。
ベッドに寝そべると、全身が姉の残り香に包まれる。
白い犬のぬいぐるみに鼻を寄せると、かすかにだが汗の匂いまで感じた。
間違いない、姉は毎晩このぬいぐるみを抱いて寝ているのだ。
「ああ……」
無意識のうちに声が漏れ、全身を例えようもない恍惚感が支配する。
考えると堪らなくなって、彼は思わず両手両足で犬のぬいぐるみを抱き抱え、硬くなっ
た股間を白い毛に押し当てていった。
その背徳的な行為と鼻をくすぐる姉の匂いに至福の表情で横向けになっていると、ふ
と飾られた一枚のポスターが彼の目を引いた。
ベッドサイドの壁に、男子の有名な柔道選手が汗を飛ばしながらガッツポーズを決め
る、いかにも男臭いポスターが張られていたのだ。
そこだけが可愛らしいトーンでまとまったこの部屋から、いかにも浮いた印象を受け
る。
それに、この位置は――
秀一は無意識のうちに眉をひそめた。
ぬいぐるみを抱いた姉がこうして仰向けで眺めるのにベストなポジションではないか。
「……姉ちゃん、こんなヤツが好みなのか……」
抑えようにも、どうしても嫉妬の炎が燃え上がってしまう。
ポスターに写っていたのは、サル顔だが精悍な面構えをした20代半ばの男子の柔道
選手で、おそらく勝利の瞬間なのだろう、鍛え抜かれた鋼の肉体を惜しげもなく晒し
て、男でも惚れそうなほどの最高の笑顔で白い歯をみせていた。
その姿は、まだ16歳にして糖尿病予備軍の彼とは比べるべくもない、男の魅力に満
ち満ちている。
――やっぱり、正攻法じゃあ勝負にならないよな……。
だが、純愛系のゲームでは絶望的でも、鬼畜調教系のゲームではデブオタがヒロイン
をモノにするものも、けして珍しくはないのだ。
「鬼畜ルートだ、鬼畜ルート」
彼は自らに言い聞かせながら、再びベッドから起き出し、忙しく動き回って姉の部屋
に隠しカメラを仕込んでいった。
姉の弱みを握るために。
姉を彼だけのものにするために
そうして、設置してまわること30分あまり。
あらかたカメラを設置し終わっても、なんとなく立ち去りがたく、秀一が姉の机の本
棚に挿された女性誌を何気なくめくっていた時のことだった。
一箇所だけ折り目がつけられたページを見つけて、秀一はなんとはなしにそのページ
を開いた。
――と、そこには『気持ちのイイ特集♪』と銘うたれて、女性向けのオナニーの方法
が、明るい文体で詳しく紹介されていた。
こ、これは――
秀一がごくりと唾を飲み込む。
なぜか今まで想像したこともなかったが、姉も年頃の女の子なのだ。
もしかしたら、オナニーだって、するのかもしれない。
(……もしそれを盗撮できれば、間違いなく言いなりにできるな)
秀一はごくりと唾を飲み込む。
あの夏のオリンピックから3ヶ月。ケガのため思うようなトレーニングも出来ず、最
近の姉はさぞかし悶々としているはずだ。
もしかしたら最近になって自慰に興味を持ち始めたのかもしれなかった。
その姿を盗撮できれば……。
「その時は覚悟しろよ、姉ちゃん」
秀一は姉の部屋で、ひとり怪しくグフフ、と肩を揺らした。
俄然やる気が出てきたので、姉の部屋と自室を何度も行き来して、自室のPCに映る
姉の部屋の映像を、入念にカメラチェックしていると、階下でいきなり玄関のドアが
開く音がした。
姉が学校から帰ってきたのだ。
「ただいまー」
のんきな声が聞こえてきたところで、秀一は自分が風邪を引いて寝込んでいることに
なっていたことを思い出した。
すっかり忘れていたのだ。
慌ててPCをシャットダウンしてベッドにもぐりこむ。
ほどなく、トントントン、と軽快な足音が聞こえてきて、カチャリと部屋のドアが開
いた。
そこから、まだ制服姿の姉がひょっこりと顔を出す。
その姿がまた、見惚れてしまうほどに可愛いかった。姉は柔道着姿もいいが、制服姿
もよく似合う。
「ただいま。どう調子は? 熱下がった?」
「うん……、もうだいぶいいよ」
「ヨーグルトと桃缶買ってきたけど、食べる?」
「うん」
「ん。じゃお皿取って来るから、待ってて」
姉はくるりと身を翻して階段を駆け下りていった。
この家の階段は途中に踊り場があって合計で16段も段差がある。秀一など、一度降
りたらもう上がるのが億劫になるほどだというのに、姉はそこを往復することをなん
とも思っていないのだ。
彼とは鍛え方がまるで違う。
それに、やはり最近の姉は、思うように練習ができずに、力を持て余しているのだろ
う。むしろ積極的に身体を動かせることを探しまわっている様子だった。
甲斐甲斐しく秀一の世話をしてくれるのも、おそらくその一環なのだろう。
怪我をするまでの姉は、毎日夜遅くまで練習に打ち込んでばかりで、彼のことなど眼
中にもなかったのだ。
特にオリンピックの直前などは、毎日どっぷりと遅くまで練習に打ちこんで、家事は
必要最低限、料理も手抜きのものばかりだった。
それが最近では、やたらと凝った料理をつくりはじめて、家事も万端滞りなく行い、
さらには、秀一のすることにまであれやこれやと口を出してくる始末である。
秀一としては暇を持て余した姉が構ってくれるようになったのは、わずらわしくも嬉
しいことだったが、今まで柔道にしか目がいっていなかった姉が、この頃では急にファ
ッションや芸能関係にまで興味を持ち始め、色恋にまで目覚めてしまった風なのが気
掛かりだった。
「まあ、一時のことだろうけど……」
秀一は自分に言い聞かせるように呟く。
怪我が治れば、姉はまた柔道一筋の生活に戻るはずだった。
彼の姉は本来一本気な性格で、何かに熱中すると他のことは目に入らないタイプの人
間なのだ。
特に柔道にかける姉の愛と情熱は相当なもので、人気が出てちやほやされたからといっ
て、本筋をおろそかにしてしまうようなことは絶対にないはずだった。
怪我さえ治ってしまえば、似合わないお洒落などしてテレビに出演し、浮かれる姉の
姿をみることもなくなるはず。
彼としては、焦らずにじっくりと姉の奴隷化計画を進めていけばいい。
そんなことを考えていると、すぐに姉が戻ってきた。
「ほれ」
「……ん」
秀一がベッドから身を起こして差し出された皿とフォークを受け取ると、姉は桃缶を
開けて中の黄桃をふたつ皿に載せてくれた。
どうやら自分も一緒に食べるつもりのようで、姉は彼に背を向けて部屋の絨毯の上に
腰を下ろすと、自分用の皿にもぽろんと桃をあけた。
ぱくぱくと食べはじめる姉の後ろ姿を秀一はこっそりと見つめる。
近くでみると姉の肌はびっくりするほど白かった。
秀一のような不健康な白さではなく、血色の良い、輝くような白さだ。
普段、家では白のトレーニングウェアを愛用しているので気がつきにくいが、こう
して紺色の制服姿に身を包んでいると、その肌のなめらかな美しさがより一層際立っ
てみえる。
ショートの黒髪からちらりと覗く成長期のうなじの艶かしさに、秀一がついつい我を
忘れてじっとりと熱い視線を送っていると、姉はその視線に特に気づいた風もなく、
部屋の棚にずらりと並んだエロゲのコレクションを物珍しそうに眺めて言った。
「アンタ、いいかげんこの趣味なんとかしたら? こんなんじゃ女の子にモテないで
しょ?」
「……ほっといてくれ」
惚れた相手にズバリと指摘されて、ざっくりと傷つく。
姉に恋をしてからというもの、この手のゲームの利用頻度は激減していたものの、
隠すのも今更すぎるのでほったらかしにしてあったのだ。
今更取り繕ってもしかたないが、面と向かって言われるとやはり落ち込む。
「部屋にひきこもってゲームばっかりしてないで、たまには身体も動かしなさいよ?」
「……煩いなあ、俺はいま病人だぜ?」
やや自棄っぱちに秀一がそう言うと、姉はさらに明るく言い募ってきた。
「その顔色ならもう平気でしょ。――なんなら今から、お姉ちゃんが軽く稽古つけて
あげよっか?」
「……え?」
「けいこ。久しぶりに乱取りの相手してよ」
「何言ってんだよ! 姉ちゃんはまだ怪我人じゃないか」
秀一が慌てて首を振る。
「そりゃあまだ左手は使えないけどさ。大丈夫よ、素人の相手ぐらい。――それとも、
このオリンピック金メダリストのお姉さまが直々に柔道を教えてあげようって言うの
に、不服があるわけ?」
「なんだよ、けっきょく、自分が暴れたいだけだろ」
「あはは、バレた?」
そう言って姉は、弟の気も知らずにのんきに笑った。
だが、これは――
考えるまでもなく絶好のチャンスだった。
乱取りから寝技へ、そしてそのままの勢いで夜の寝技へ……。秀一の脳裏には早くも
栄光の未来が浮かんでいた。
まさかこうも早くに姉を押し倒す機会に恵まれるとは。
秀一はしおらしくエロゲの神さまに感謝を捧げた。
いくらオリンピック選手とはいえ、相手はけが人で、しかも女なのだ。体重も50キ
ロちょっとしかない。
普段から運動などまるでしていないとはいえ、100キロの巨体の持ち主である秀一
が押し倒せないわけがない。
秀一も完全な柔道初心者というわけではないのだ。
中学校に入るまでは姉と一緒の道場に通っていた。受身と体落としの基礎ぐらいは身
につけている。
あの頃の秀一は体格差でも姉に負けていたので太刀打ちできなかったが、あの頃と今
ではふたりの体重差がまるで違う。
姉の気が変らないうちに、彼は意気込んで言った。
「いいよ、やってやろうじゃないか」
「ほんと?」
彼の内心を知らない姉がのんきに顔を輝かせる。
「よかった。道場に顔だしても、まだ誰も相手してくれなくて。ストレスたまってたん
だ」
「ま、せいぜいストレス発散のお役に立てるように、頑張らせてもらうよ」
――もっとも、姉ちゃんの想像とはぜんぜん別の方法でね。
エロゲ鑑賞で鍛えたテクで死ぬほどイカせまくってやるぜ……!
にやけながらそんなことを考えていると、姉が急に真顔になって顔を寄せてきた。
「秀一……」
「な、なに?」
――ま、まさか見透かされた?
秀一が焦って身を仰け反らせると――
彼の胸元で姉はくんくんと鼻を鳴らし、
「……アンタ、またお風呂入ってないでしょ。臭う! まずはお風呂で身体洗ってきな
さい!」
容赦のない号令が下されたのだった。
生まれた頃からの習い性で、命令口調の姉には逆らえない。
彼は仕方なく、言われるままにお風呂場に向かった。
おかげで、お風呂場の記念すべき初盗撮映像は姉のものではなく、彼のものになって
しまった。
シャワーでさっさと頭を洗い流しながら、秀一は再度決意を固める。
「……覚えてろよ。今夜は朝までよがり泣かせてやる。泣いて懇願しても絶対許してや
らないからな」
たった5分で入浴を済ませると、秀一は意気揚々とパジャマ――当たり前だが柔道着
やトレーニングウェアなどは持っていない――に着替えて、姉の待つトレーニングル
ームに向かっていった。
――そして30分後――
「も、もう無理、ごめん、もう許して……」
懇願するハメになっていたのは、なぜか彼の方だった。
柔道着姿の姉が息を弾ませて上機嫌で笑う。
「だらしないわねえ、もうバテたの?」
「……こ、降参です……」
姉を見上げてギブアップしながら、秀一は信じがたい気分でいっぱいになっていた。
(……この強さは、いくらなんでもバグじゃないのか?)
姉の強さは、彼の想像を遥かに越えていたのだ。
まず、動きからして速すぎてついていけない。
反応すらできないうちに軽々と懐に飛び込まれて、宙を舞わされてしまう。
どこをどうすればそんなことができるのか、姉は右手一本と両脚だけで、彼の巨体を
軽々と宙に浮かして、畳に引き倒してしまうのだ。
まさに桁違いの実力だった。
それでも、押し倒してしまいさえすれば、めくるめくエロスの世界が待っているのだ。
秀一も不屈の闘志で立ち向かい、つい先ほどはとうとう姉を捕まえた――かに見えた
が、次の瞬間には、掴んだ袖を右手一本で力任せに引き離されてしまった。
(力でも勝てないなんて……聞いてないぞ)
畳の上に這いつくばりながら、秀一は思わず尋ねていた。
「……姉ちゃん、握力いくつあるの?」
「48キロ。リンゴも握りつぶせるわよ?」
「ば、化け物……」
「……失礼ね。おりゃ!」
「ぐぇッ」
だらしなくひっくり返った彼の巨体に、姉が勢いよくのしかかってくる。
あっという間に首をロックされて、袈裟固めにされてしまった。
50キロ少々の姉に、120キロの男の彼が完全に押さえ込まれてしまっているのだ。
姉は寝技が苦手なはずなのに。
――これがオリンピックレベルの選手の実力、か。
悔しいが、秀一は自分の認識が甘かったことを自覚せざるを得なかった。
しかし――
(こ、この状況も、それはそれで悪くない……)
姉に押さえ込まれながら、秀一は無上の喜びを噛み締めていた。
なんといっても、道着越しとはいえ、夢にまで見た姉の乳房が彼の頬に触れているの
だ。
姉の脇で頭をロックされていると、ベッドに入り込んだ時とは比べ物にならないほど
強く姉の体臭を身近に感じる。
シャンプーとボディソープ、それに微かな汗の匂い。
姉もまた久々の乱取りで上気し、汗をかいているのだ。
(ああ……し、幸せだ……)
甘やかな体香に包まれて、秀一が姉の柔らかな乳房の感触ににやついていると、突然
頭を万力のような力で締め付けられてしまった。
「こら、この美人なお姉様の、どこが化け物よ」
「い、痛てててて! じ、自分で言ってれば世話ねえよ」
「あら、みんなも言ってくれるわよ? 『天才美少女柔道家』だって。恥ずかしいわよ
ねー」
「ほら、そうやってすぐ浮かれる。そんなだから、ポカやってつまらない怪我するんだ
よ。勝ってもいないうちからガッツポーズなんかしちゃってさ」
「……こいつ、言ってはならんことを……ッ」
痛いところを突かれて怒ったのか、姉がさらに締め付けを強めてくる。
柔らかな乳房がむぎゅりと彼の頬に押し付けられると、頭に一気に血が上った。
たまらず畳を二回タップする。
「ギブギブ! マジ苦しいって!」
「ダーメ、許しません。生意気言う弟にはお仕置きが必要よ」
止めに入る審判がいないことをいいことに、姉は非情にも袈裟固めという名のアーム
ロックを続行してくる。
(なんで押し倒すはずのオレが逆に責められてるんだ……!)
理不尽な思いが胸をかすめる。
「こ、この……ッ」
気がつくと、秀一はとっさに反撃に出ていた。
自由な左手で姉の脇腹をくすぐったのだ。
「きゃあ!?」
驚いた姉の身体から、すっと力が抜ける。
――今だ!
秀一はその一瞬を見逃さず、一気に身体をひっくり返して姉を畳の上に組み敷いて
いった。
(き、きた……!)
秀一は思わず心の中で会心の叫び声をあげていた。
思わぬ成り行きから絶好の機会がめぐってきた。
姉の身体は今や彼の巨体の真下に組み敷かれて、完全に身動きの取れない状態なの
である。
いくら一線級の柔道選手でも、この完全なマウントポジションから彼の巨体をひっ
くり返すことはできまい。
それを証明するかのように、姉ははやくも抵抗を諦めて言ってきた。
「……お、重い! どいてぇッ」
その声に秀一が勝利を確信する。
「ダメだね。先にギブを認めなかったのはそっちだぜ」
「ご、ごめんごめん、お姉ちゃんが悪かったから、ね? く、くるしい……」
姉が命令口調を改め、愛らしく言ってくる。が、もちろん彼は取り合わなかった。
「ダーメ。生意気な姉ちゃんにはお仕置きが必要だ」
「……き、きゃあ!? ちょっと、何するのよ!?」
「お仕置き」
秀一が両手で脇腹をくすぐると、姉は大きく身体を竦ませて悲鳴をあげた。
「ひ、ひゃああ!? あ、アンタ、こんなことしてただで済むと思ってるの!?
後で酷いわよ!?」
「怖いな。じゃあ、報復する気も起きないぐらい徹底的にやっておかないと……」
「ちょ、ちょっと、ダメだって。お姉ちゃんくすぐられるの弱いの、知ってるでしょ
……ひゃああッ!」
姉の言葉をわき腹への指使いで遮って、秀一はさらに指先でくすぐりを加えてゆく。
「あッ、きゃァ!? だ、だめッ、きゃあああッ」
(そう、まずは徹底的に弱らせないとな……)
偶然組み敷けたとはいえ、この実力差では、いきなり犯してしまうことなど不可能
に等しい。
姉の力を持ってすれば、秀一が姉を貫くために腰を浮かせた瞬間に、楽々と拘束か
ら逃げてしまうだろう。
まずは抵抗する気も起きないぐらいに徹底的に体力を消耗させてやらなければ。
(時間はたっぷりあるんだ。焦らずにじっくりとやってやるさ……)
「ふっふっふ、こしょこしょこしょ」
「ひゃあああああ!?」
秀一は組み敷いた姉を柔道着の上から、執拗にくすぐりを続けていった。
贅肉まみれの彼とは違って、体脂肪率の少ない姉の肌は、すぐ近くに神経があるら
しく、とてつもなく敏感で、彼の指にビクンビクンと大きく身体を反応させながら、
あえぎに近い悲鳴を返してくる。
「あ……ッ、あ……ッ! やだ! やだってば! もう……やめてぇッ!」
(良い感度だ。姉ちゃん、いい肉奴隷になれるぞ……)
秀一は上唇をぺろりと舐めると、懇願する姉の脇腹を、五本の指で力強く、あるい
は一本の指で撫で上げるように、くすぐり続けていくのだった。
「お、お願い、お願いだから……もう……やめてぇ……ッ」
30分も続けるころには、姉は目尻に涙すら浮かべて許しを請うようになっていた。
「だらしないな、もうへばったのか?」
さっきまでとは完全に立場が入れ替わった状態に、秀一が勝ち誇って言う。
「こんなだから、寝技が苦手とか言われるんだよ」
「こ、こんなの、関係ない……ッ、……ひゃぁあ!?」
反論しようとするのを許さず、秀一はすかさず横腹をくすぐってみせた。
ふざけているようでも、もう奴隷調教は始まっているのだ。
従順に育てなければならない。
「あ……ぁ。……いやぁ……」
長時間のくすぐり責めで、姉の脇腹はさらに過敏になっている。
今では軽く指先で触れただけでも、ビクンビクンと最低二回は大きく身体を仰け反
らせて悲鳴に近い声をあげてくる有様だ。
上気した頬や額には大粒の汗が浮かんで、まさに息も絶え絶えといった様子だった。
(そろそろ、次の段階だな……)
秀一は焦るなよ、と自分に言い聞かせつつ、舌なめずりをした。
組み敷いた姉に気取られないように角度には気をつけているが、すでに彼の股間の
ジョニーはギンギンに滾ってはち切れそうになっているのだ。
ともすれば暴走しそうになるその衝動を必死になって宥めながら、秀一はじっくり
と次のステップに取り掛かっていった。
「今日は弱点が克服できるまで、たっぷりと特訓してやるよ」
「ば、ばかなこと言ってないで。いい加減にしないとほんとに怒るからね!?」
姉は強気な表情でそう言った直後、ひっと短い悲鳴をあげて身を竦(すく)ませた。
秀一がわざとらしく、目の前で両手をわきわきと動かしたからだ。
「や……やだ。もうやめてよぉ……」
姉は怯え切った表情で、自由になる手で必死になって脇腹を隠そうとする。
それが、彼の策略だとも知らずに。
(――残念だが、俺の次の狙いは……こっちだ!)
秀一の指先は今度は脇腹ではなく、姉の無防備な乳房へと伸びていった。
盛大に暴れたので、今や姉の柔道着は左右に大きくはだけてしまっている。
はだけた道着の下は当然のように薄手の白いTシャツ一枚で、その下はなにもつ
けていない。ノーブラなのだ。
Tシャツの薄い布地からは、姉の小さな桜色の突起の先端がうっすらと透けてみ
えてしまっている。
秀一の指先はその無防備な突起を、布地の上からするりと撫で上げていったのだ。
反応は素晴らしかった。
「きゃぁあああああああッ!!?」
姉はこれ以上ないほど焦った表情で、両手で胸を覆い隠した。
慌てた顔が、茹でられたように真っ赤になっている。
「ど、ど、ど、どこ触ってるのよお!!?」
「姉ちゃんの乳首」
「バッ、バカッ!」
「弟に向かってバカとはなんだ」
秀一の手が今度は、無防備になった姉の脇腹をわっしりと掴みあげる。
「うぎゃぁッ!」
「……姉ちゃん、もう少し女らしい声だせよ」
「う、うるさいうるさい! このバカ! アホ! ヘンタイぃ!!」
「語彙が乏しいぞ」
そう言って笑った秀一の手が、再度、姉の乳房へと向かう。
今度は先端を撫でるだけでは済まさず、両手でしっかりと双丘を揉みこねてみた。
「っひ!?」
むにゅりと蕩けるような感触とともに、秀一の指先が柔らかな姉の乳肉に沈み込
む。
そのショックで姉は凍りついたように動きをとめた。
――や、柔らけえ!
生まれて初めて触る十代の少女の生の乳肉は、感動を覚えるほどに柔らかかった。
その感触に思わず、そのままむしゃぶりつきたい衝動を覚え、秀一は必死になっ
て冷静さを取り繕いながら言った。
「……姉ちゃん、むね無いなあ。これじゃあ男にモテないぜ?」
言いながら、片手にすっぽりと収まってしまうサイズの姉の乳房をさらにぷにぷ
にと揉み嬲る。
言葉にした通り、姉の双丘は、成長期であることを鑑みても、ずいぶんと起伏に
乏しかった。
一般に求められるサイズには遠く及ばない。
それでも、仰向けになってもまったく崩れない形そのものは、まさに彼の理想形
といえた。
(まあ、ちょっとサイズは物足りないけど、そこはこれから揉みまくって、大きく
してやるさ)
そんなことを考えていると、自失していた姉が息を吹き返した。
涙目でにらみつけられる。
――や、やばい!
思った時には、遅かった。
「いいかげんに、しろッ!」
ゴンッ!
強烈な衝撃が彼の顎を襲って、脳が揺さぶられる。
姉の鉄拳制裁がふるわれたのだ。
「痛ってえ!?」
容赦ない一撃に、秀一の視界が涙で滲んだ。
マウントポジションにされた不自由な姿勢からでも、姉の鉄拳の威力は十分だっ
たのだ。
今までは手控えてもらっていたらしい。
リミッターを外した姉に、秀一は思わずたじたじになる。
だが、しかし――
「負けん!」
不屈の意志を表明すると、すかさず、
ゴンッ!
「痛ってえ!?」
と、二発目の鉄拳が飛んできた。
「……とっととどきなさい! どかないなら、もう一発いくわよ!?」
「痛いってば! ま、待って。暴力反対。ていうか女がゲンコツなんか使うなよ!?」
姉の剣幕にたじたじになりながらも、秀一はなんとかマウントポジションだけは
維持する。
彼の脚の下で、姉が猛獣のようにジタバタと暴れた。
「アンタがヘンなことするからでしょ!? こら、離せ――ッ!」
「怒るなよ。姉ちゃんの胸があんまりないから、心配してやっただけじゃないか!」
「な、なんでアンタにそんなこと心配されなきゃいけないのよ――ッ!?」
「身内がペチャパイなら、心配になるのが当然だろ!?」
口からでまかせで反論する。
あくまでも、姉には軽いイタズラの一環だと思わせておかなければならないのだ。
万が一にも本気を悟られてしまって、本気で警戒されてしまったらお手上げなの
である。
姉の調教には、まさに麻酔ひとつで獅子に挑むような、そんな慎重さと度胸が必
要だった。
ライオンの檻に非武装で踏み込んで、「これは栄養剤だよ」と言いながら、まどろ
む獅子に、ゆっくりと麻酔を撃ちこんでいく。
そうしてじわじわと抵抗を奪っていく。
それ意外に方法はない。
途方もなく気の遠くなるような作業だが、オレは必ず犯り遂げてみせる……。
決意を固める秀一だったが、さすがに、ここまで凶暴になられたらもうお手上げ
だった。
ここは無理せず一旦退いて、おとなしく次のチャンスを待ったほうがよさそうだ。
彼の理性は、とっくにそう結論を下しているのだ。
(だけど……)
溢れる煩悩が、彼に撤退を許さなかった。
なんといっても、わずかTシャツ一枚隔てた目と鼻の先に、姉の純白の乳房が待っ
ているのだ。
このチャンスをむざむざ逃してしまうのはあまりに惜しかった。
今を逃せば姉を組み敷けるチャンスなど、もう永遠にやってこないかもしれない
というのに。
つい、そう考えてしまう。
抑えきれないほど膨れた股間のイチモツもまた、自らの欲望の解放を求めて止ま
なかった。
秀一は覚悟を決めると、鉄拳にもめげずに、再度両手を乳房にのばしていった。
「ほら、よく、揉んだら大きくなるって言うだろ? 手伝ってやるよ」
「ッひゃああァ!?」
小さなふたつの丘を両手で包みこむように揉みあげると、姉は細身の身体をビク
ビクッと震わせて盛大な悲鳴をあげた。
姉は乳房の感度もバツグンらしい。
「この、バカぁッ!」
とろけるような揉み心地に惚れ惚れとしていると、すかさず高速パンチが飛んで
きた。
「ガッ! ブッ! ウゴッ!?」
続けざまに3発ももらってしまう。
「い、痛い。痛いってば!!」
とどまるところのない姉のドメスティックバイオレンスに、秀一は堪らず顔をの
け反らせた。
鼻が痛み、目に涙が溢れる。
それでもまだ、諦めきれなかった。
「……まだまだッ!」
「し、しつこいわよ!?」
「ここからなら、どうだ……ッ」
「あ、こら……ッ!」
秀一は体格差からくるリーチの差を活かして、なんとか姉の鉄拳から逃れつつ、
安全に乳房を楽しめる体勢を探し出していった。
安全地帯をみつけると、そこから手を伸ばして、秀一は執拗に姉の乳房を揉みこ
ねていった。
「うはあ、柔らかいなあ」
「き、きき気安く揉むなあッ!」
姉の拳がぶんぶんと彼の目の前を通り過ぎる。
余裕の顔で秀一がその空振りを眺めていると、姉は悔しそうに彼の胴をぽかぽか
と叩いてきた。
だが、大量の贅肉に覆われた彼の腹は、顔よりもはるかに防御力が高い。
秀一はにやりといやらしく笑った。
「……ふっふっふ。効かないな。――さて、よくもやってくれたな、お返しだ!」
「ッひ!?」
両手を伸ばした秀一が布地の上から姉の乳首をきゅうっと摘みあげる。
と、姉の身体がビクン! と大きく弓なりのアーチを描いた。
「ひぁ、や、やめ――」
乳首を摘む弟の指を引き離そうと、必死になって秀一の手を掴んでくる。
その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
だ。
「ひあああああ!!?」
盛大な悲鳴をあげて再び姉の手が乳房から離れる。
そうして乳房の防備が外れたところで、秀一はさらに存分に姉の乳房を揉み嬲っ
ていった。
「あ、だめ……だめ……ぇ、秀一、もうやめてぇ……ッ! ああッ!?」
何度でも、何度でも。姉が乳房を守ろうと手で覆い隠すたびに、わき腹をくすぐっ
てガードを脇に誘導し、また柔らかな乳肉を貪るように味わっていく。
(……すごい柔らかい。ここにアレを擦り付けたら、腰が抜けるぐらい気持ちいい
んだろうな)
そんなことを考えると、もうたまらなくなってしまった。
Tシャツごしの感触だけでは、とても満足できない。
秀一は鼻息を荒げて、姉のシャツを一気にたくし上げていった。
シミひとつない純白の姉の肌が秀一の目の前に露になる。
「い、いやああア!!」
息がかかるほどの距離で無防備な乳房が露わになると、姉の反応は激しかった。
シャツを掴んだ秀一の両手を剥がそうと、爪が立つのも構わずに力いっぱいに握
り締めてくる。
捲くれ上がったシャツを戻そうと必死になってくる。
対する秀一も、もう完全に興奮し切っていて、全力でたくしあげたTシャツを掴
んで離さなかった。
暴れる姉を押さえつけて、露になった素肌に顔を近づけていく。
贅肉のないまっ白なお腹。瑞々しくわずかにふくらんだ胸の果実。
その頂点の艶やかなピンク色の突起。
それらすべてが、今や秀一の前に無防備にはだけられているのだ。
姉の桃色の乳首は、ピンと充血して、まるで秀一を誘うかのように愛らしく震え
ていた。
この乳首にむしゃぶりつけるのなら、何発殴られたってかまうものか。
決意を決めた秀一が、タコ口になって顔を近づけていく。
すると、
「い、いやあああ!!」
ボゴッ、ガスッ、ガツッ!
「へぶッ!」
強烈な鉄拳が音を立てて続けざまに彼の顔面にめり込み、あやうく意識を失いか
けてしまった
――前言撤回。
この対空防護網にそのまま突っ込むのはあまりに無謀だったようだ。
「こ、この。大人しくしろッ!」
秀一は殴りかかる姉の両手を掴んで、渾身の力で上の方にねじ上げていった。
ここで力負けするぐらいなら、生きている価値などない!
「俺だって、本気になればこのぐらいはッ!!」
「い、いやあああッ!?」
必死になって全力を振り絞ると、体勢の良さも手伝って、秀一はついに力で勝る
はずの姉をバンザイの姿勢に拘束することに成功した。
姉を、本当の意味で組み敷いてしまったのである。
もう、彼と乳房の間に、何も遮るものは何もなかった。
――い、いただきます……!!
秀一が乳首を舐めしゃぶろうと、口を開けた。
その直後、
「――あうッ!」
姉が鋭い悲鳴をあげた。
「え? オレはまだ何も……」
言いかけた直後に、秀一は悲鳴の原因を悟った。
いつの間にか、彼は姉の痛めた左肘を思い切り掴んでしまっていたのだ。
興奮し過ぎて、姉の怪我のことなどすっかり忘れてしまっていた。
「ご、ごめん! 姉ちゃん、大丈夫か!?」
秀一は慌てて飛びのき、姉の様子を窺う。
身体が自由になると、姉は左手を押さえてうずくまってしまった。
秀一の顔からさあっと血の気が引いていく。
「き、救急車!!」
慌てて駆け出そうとしたところで、後ろから足を引っ掛けられて、顔面から無
様に畳の上に突っ込んでしまう。
「ぶ! 痛ってえ……!」
モロに撃った鼻の頭を抑えて涙目で振り返ると、丁度、姉がゆらりと起き上が
るところだった。
「よくも……やってくれたわね?」
その様子をみて悟る。あれは、演技だったのだ。
「き、汚ねえ! 騙したなッ」
ある程度は本当に痛かったのかもしれない。
だが、彼は、まんまと姉の罠に引っかかってしまったのだ。
彼の非難には一切答えずに、姉は凄みを込めて言った。
「……覚悟は、できているんでしょうねぇ……?」
「いや、待って。落ち着こう。話せばわか――」
「――るわけないでしょ、このヘンタイ!!」
秀一の頭に、姉の容赦ない怒りの鉄拳が振り下ろされたのだった。
長くなりすぎたので、一旦ここまでに。。
感想がいえないのが辛いのだが
おつかれー
腕折ってからひねられるシーンが強烈すぎて縮んだちんこをなんとかしてくだちい
とりあえず改行の仕方を何とかして欲しい
こんなの読む気がしない。
>その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
>だ。
>「ひあああああ!!?」
GJ!
面白かった
弟の鬼畜に期待
姉とデブの人?
柔道少女書いてる人です
次はもう少し推敲して、明々後日投下予定です
>>462 いちおう38文字改行の自分ルールでやってます(たぶん時々ミスってますが)
改行については様々な意見があるようで、難しいところなのですが、途中で
変えるのも変なので、このSSはこのままになると思います。すみませぬ。
>>464 です。再開にあたってタイトルと内容、構成を若干変更しました
途中で中断しちゃっててごめんなさい
姉とデブkwsk
読みたい
>>465 私は改行気になりません。
むしろこのぐらいの横幅が読みやすくて好き。
つづきがとても楽しみです。
その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴んだ。
わざわざ改行しなSくても、これで38文字改行ルールとかに収まりますが?
人それぞれの環境にある程度対応して読みにくさを解消するためであって
一文を一行に収めるためのルールではないと思うのだけど
だからぁ、38行にこだわっていると言ってる割には変だってこと。
どちらが読みやすい?
その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴んだ。
その手からするりと逃れて、今度は無防備になった脇腹を思いっきり指先で掴ん
だ。
自分としてはどうでもいい。 だな。
何をそんな事にこだわってるんだ。
推敲しろってことだ。
どっちでもいい
読ませてもらってるんだから書きやすい書き方で書けばいいと思う
つ
>>200 そんで、その後の流れを見れば後は分かるな?
結局。それから丸三日間、姉は口を聞いてくれなかった。
四日目の朝。ようやく会話のキャッチボールに応じてくれた姉とふたりきりの
食卓につきながら、秀一は脳内で反省会を開いていた。
(まったく、オレとしたことが……)
あの日はつい興奮して、見境をなくしてしまった。
危うく計画が根本から破綻しかねないところだったのである。
もっと、慎重にいかなければ。
(現実はハードモード。リセットボタンは押せないんだから……)
姉の作ったハムエッグをもそもそと食べながら、秀一はこっそりと姉の様子を
窺う。
ようやく口を聞いてくれるようになったとはいえ、今朝の姉はまだまだ不機嫌
そうで、秀一の方など見向きもせずに、自作の朝食をぱくぱくとハイペースで
おなかに収めていた。
たまに目が合っても、
「……なに見てるのよ?」
「い、いや、別に……」
「……フン」
と、取り付く島もない様子なのである。
それでも、まだ、まともなご飯を出してくれるようになっただけでも、昨日ま
でよりはマシといえるだろう。
昨夜までの秀一は、好物のポテチもコーラも全部取り上げられて、毎日みそ汁
用のにぼし3匹だけが皿に出されるという極貧の生活だったのだ。
それでも、彼がしでかしたことの大きさに比べれば、ずいぶんと甘い沙汰とい
わざるをえない。
なんといっても、彼は姉を押し倒してレイプしようとしたのだ。
普通なら、家を追い出されても文句は言えないところだ。
(ま、姉ちゃんが人に甘いのは、今に始まったことじゃないけどな)
彼の姉は、自分にはそこそこ厳しいくせに、他人には砂糖菓子よりも甘い人間
なのである。今までの経験からすると、今日の午後にはもう、いつも通りに接
してくれるようになるはずだった。
(……そして、その甘さが命取りになるんだ)
まったく反省の色をみせず、秀一は内心でニヤリと笑った。
彼は姉の奴隷化をこれっぽっちも諦めていなかったのだ。
水面下では、今も、計画がゆっくりと進行中なのである。
なにせ、あれから四日も経っている。
家中に設置された多数の隠しカメラは、まだ決定的な瞬間こそ収めていなかっ
たものの、着実に所定の成果をあげていた。
最も戦果を上げたのは、やはりというべきかお風呂場に設置した高性能ビデオ
カメラだった。
お風呂場の換気口に設置されたカメラは、朝晩の姉のシャワーシーンを細部ま
で完全に捉えていた。
(こ、これが姉ちゃんのフルヌード……!)
初めて生で姉の全裸を拝んだ時の、あの感動は今でも忘れられない。
直上から見下ろすアングルで、カメラはご機嫌にシャワーを浴び、鼻歌を歌う
姉の素顔の表情から、透けるように白い鎖骨、ツンと上向きの乳房、ほどよく
引き締まったおなかから、小ぶりなヒップに至るまで、余すところなくすべて
を映像に収めていたのだ。
鍛えているわりには、姉の身体はどこもかしこもマシュマロのように柔らかそ
うで、見ているだけでよだれが溢れた。
(だけど……ここはローアングルだろう、常識で考えて! エロゲーなら絶対、
下から舐めるように見上げて撮るシーンだぞ、ここは!?)
上からの見下ろしアングルでは、秀一にとって――いや、男にとって、もっと
も肝要な部分が遠くに隠れてしまうのだ。
しかし、まさかお風呂場の床や椅子に隠しカメラを設置するわけにもいない。
自由なアングルを取れない現実世界のもどかしさに、秀一は頭を抱えて悶えた
ものだ。
その意味では、トイレに設置した隠しカメラがもっとも残念な結果に終わった
といえる。
考えてみれば当り前の話だが、洋式のトイレを真上から盗撮しても、あまり面
白い映像にはならなかったのだ。
ヤラセでもない限り、そうそう絶好のアングルで盗撮などできるものではない
らしかった。
逆に、カメラがあると、自分で用を足すときに妙に意識してしまって落ち着か
ない気分になってしまう。
そんな訳で、トイレの隠しカメラは早々に撤去してしまった。
その間にわかったことと言えば、姉のお通じは非常に良好で、便秘などとは縁
がないことぐらいである。
あとは――
(姉ちゃんでも、やっぱり生えてるんだなぁ……)
ケのことである。
至近距離では得られないとしても、これだけカメラを設置していれば、生活の
随所で姉の裸身を拝めるチャンスはあった。
それまで、彼が接してきた二次元世界の美少女たちは、その部分がほとんど無
毛になっていたので、最初、姉のアンダーヘアを見たときは少しとまどってし
まった。
だが、一度見慣れてしまうと――その、あまり手入れされている風でもないの
にちんまりと量の少ない、黒いヤギヒゲのような姉の恥毛は、たまらなくエロ
ティックで秀一の情欲をそそった。
これだけ素材が揃ってしまえば、もう、彼がこれまで手間隙かけて用意してき
た姉の合成ヌードは用なしである。
今では、100%天然物の姉のヌードだけが、秀一の夜のオカズになっていた。
それはそれですばらしい戦果といえたが、彼の本当の目標ははるかな高みにあ
る。こんなものは、ただの過程にすぎないのだ。
むしろ、カメラごしに毎日姉の無防備なヌードを盗みみればみるほど、直接こ
の手で触れたあの日の姉の、柔らかな肌の感触がリアルに思い出されて、堪ら
ない気持ちが募っていった。
彼はもうとっくに、画像だけでは満足できない身体になっていたのだ。
(ああ! はやく決定的な弱みを握って、好き放題に姉ちゃんを犯したいなぁ!)
その為には、さらに精進あるのみだ。
することは、ただのストーキングなのだが。
秀一はねっとりとした視線を目の前の姉に注いでいった。
これまでの成果で、秀一はもう、この分厚い冬物の制服の上からでも、姉をヌ
ードで想像できるようになっていた。
脳内で姉を裸に剥きながら、秀一はさらに妄想を膨らませていった。
完全に言いなりにできた暁には、この裸体を思う存分、好き放題に嬲りまくっ
てやるのだ。
ムチ、バイヴ、アナルビーズ、ロウソク、etc...
「……ぐふ」
夢の調教生活を夢想して秀一が股間を膨らませていると、その様子に気づいた
姉が眉をひそめて彼を睨んだ。
「なにニヤニヤしてるのよ、気持ち悪いわね」
「……え、いや? ちょっと考え事してただけ」
「……そうは見えなかったけど」
なおも訝しそうに、姉はじいっと彼をみつめてくる。
「……はは、そ、そんなにみつめられたら、照れるな」
「ばか」
気持ち悪く切り返すと、なんとか追求を免れることができた。
ほっと息をついていると、姉は思い出したように続けた。
「あ、そうだ、秀一。あさってのお昼、病院行くから、予定空けといてね」
「……え、俺、どこも悪くないぞ?」
「バカね、私が行くのよ。術後の三ヶ月検診。保護者同伴で来てくださいだって」
「俺、姉ちゃんの保護者になった覚えはないんだけど……」
「……しょうがないじゃない、お父さんもお母さんも海の外なんだから。誰も連
れてかないよりマシでしょ」
「……まあ、学校休めるなら喜んで付き合うよ」
「ん、よろしく」
そんな会話のあとで、連れ立って学校にでかけた。
そしてその夜。
ついにお待ちかねのシーンがやってきたのだ。
「ただいまー」
その日は朝からどしゃぶりの大雨で、姉は学校から帰ってくるなり制服を脱い
で、いつものジャージに着替えた。
濡れた頭をタオルで乾かしながら、窓の外をみて憂鬱そうに呟く。
「ひどい雨ねえ、これじゃまた、ロードワークに行けないじゃない」
日課のロードワークが連続で中止になって、ひどくご不満な様子である。
姉の独り言に、先に帰宅してリビングで寝そべっていた秀一が、雑誌を読みな
がら適当に応えた。
「ルームランナー使いなよ」
「壊れてるのよ」
「じゃあ、部屋のなかを走り回るとか?」
「……そんなの、バカみたいじゃない。家のなかで走っても、楽しくないし」
「……ランニングって、そもそも楽しいもの?」
デブオタの彼には理解不能の世界である。
姉はさも当然のように続けた。
「楽しいわよぉ。身体動かすのって気持ちがいいし、天気のいい日のジョギン
グなんて、もう最高なんだから。あー、欲求不満だわ……ッ」
姉は無念そうに呟くと、もう一つのソファに豪快にダイブしていった。
――そんなものかねえ。
「うー、走りたい、走りたい! 走りたいよぅ!」
ソファにうつ伏せになって足をバタバタさせる。そんな姉を尻目に、秀一は理
解不能のため息をもらした。
彼なら、そんな元気があればオナホで股間でも慰めている。そのほうがはるか
に気持ちがいいし、楽しい。
そんな運動なら、毎日欠かさず続けている彼であった。
それはともかく。
姉が欲求不満を募らせているのなら、それはまさに彼の望むところだった。
それなら――
「またオレが乱取りの相手でもしてやろっか?」
言ってみると、姉はピタリと動きをとめて、プイと顔を逸らした。
「……いらない」
あの日のことを思い出したのか、少しうなじが赤くなってしまっている。
顔を背ける仕草も実に愛らしかった。
「遠慮しなくていいのに」
からかうように言うと、姉は低い声で返してきた。
「……なに? また殴られたいわけ?」
「いえ、とんでもないです……」
怖かったので、あっさりと引き下がる。
本題はその次だった。
彼はそこで、読んでいた『月刊柔道マガジン』の記事内容を、姉に聞こえるよ
うに、わざとらしく声に出して読んでみせた。
「ふうん、今度の加納治五郎杯の注目選手は、軽中量級の杉内良二か」
「えっ」
姉の反応は素早かった。
一瞬で彼の背中にのしかかると、読んでいた雑誌をひったくってしまう。
さすがの動きだった。
「あ、ほんとだァ。杉内さんの特集やってる! きゃああ、かっこいい――ッ♪」
「あの……姉ちゃん? 重いんですけど。それに、それ、オレが読んる途中……」
姉に上に乗られてうれしい秀一だったが、ツッコミは入れておかねばなるまい。
すると姉は、
「いいじゃない、少しぐらい。――それに、なんであんたが柔道マガジンなんて
読んでるのよ?」
逆に質問を返してきた。
まさか姉の記事が目当てで買ったとも言えない。
「いや、ちょっと興味があってね」
曖昧にぼかして返事をした時には、姉はもう、きゃあきゃあと大騒ぎしながら
杉内良二の特集記事に夢中になっていた。
彼の返事はどうでもいいらしい。
部屋にポスターを張るぐらいだから、恐らくそうだとは思っていたが……、
やはり大ファンだったらしい。
ざっと記事に目を通すと、姉は抜群の笑顔で言ってきた。
「ね、秀一。これ、今夜貸してくんない?」
こんな顔をされたら、逆らえるわけがない。
――もとより逆らうつもりもないわけだが。
「……いいですよお」
「さーんきゅ」
姉は満面の笑顔で雑誌を二階へ持って上がってしまった。
さっきまでの不機嫌はどこへやら。
「……ふん」
その後姿を見送って、反対に秀一は面白くなさそうに鼻を鳴らした。
あわよくば姉のオナペットになればいいと、わざと奪われるように仕向けた彼
だが――。
「なにも、あそこまで喜ぶことはないだろ……」
それが実に面白くなかった。
姉は今夜、アレを使って自慰に耽ることになるのだろうか。
そうなって欲しいと思う半面、そうなって欲しくない気持ちが、意外なほど強
く心に残っていた。
だが。
結論からすると、ことは彼の思惑通りに運んでしまった。
やはり、姉も普通に性欲をもった、生身の、年頃の女の子だったのだ。
夜。お風呂からあがった姉は、ドライヤで髪を乾かすと、水玉模様のパジャマ
に着替えて、歯磨きを済ませ、自室のベッドにごろりと横になって、例の記事
を読みはじめた。
もちろん、いきなり最初から、サルのように始めたわけではない。
最初のうち、姉は熱心に記事を読みふけっていた。
秀一はその一部始終を、隠しカメラの映像で、自室にて監視する。
ベッドサイドに仕掛けられた高感度集音マイクが、ご機嫌な姉の呟きを拾って
いく。
『……はあ。やっぱ、かっこいいなあ……杉内さん』
言いながら、姉はだらしなく笑み崩れていた。
部屋のなかだと思って安心しきっているのだ。
さらにあろうことか、しばらくすると姉は、「くーッ!」と奇声をあげながら、
記事を胸に抱いて、ころころと左右に転がりはじめた。
『はあぁッ、かぁっこいいよぅ……♪』
「……ばっかじゃねえの」
思わず悪態が口をついて出る。
とても人には見せられない、目もあてられない姉の惨状に、秀一はイライラと
膝を揺すった。
部屋の外ではゴロゴロと雷鳴が轟いている。
冷静に考えてみれば、こんな日に部屋に篭って、PCの画面で姉を監視してい
る彼のほうがはるかにキモいわけだが、そこは気にしてはいけない。
気にしたら負けである。
気をとりなおして画面をみると、
「ん……?」
いつの間にか、姉の表情が変っていた。
わずかに眉をさげた、甘く、切ないような表情。
みているだけでこみ上げてくるような。
熱っぽい、とろけるような顔つき。
なんだ、この顔……。
姉ちゃん、こんな顔もできるのか……。
生まれて初めてみる、姉の情欲に昂ぶった表情に、秀一の胸が高鳴る。
しかし、その顔は、彼に向けられたものではないのだ。
その事実に思い当たって、彼は胸がはり裂けるかと思う。
姉の手から力なく雑誌がすべり落ちていった。
『……ん、』
落ちた雑誌を脇にどけると、姉は同じベッドにいた犬のぬいぐるみをぎゅっと
抱き寄せ、その毛玉におずおずと脚をからませていった。
『……あ……、……ん……』
大きなぬいぐるみをおなかのうえにのせて、両脚を胴に絡ませて、顔を埋める。
姉が何を想像しているのか、想いをめぐらせるまでもなかった。
『……ぁ、……杉内……さん……』
止めを刺されて、秀一の歯がギリリ、と軋んだ音をたてる。
今すぐ隣に突入して、この馬鹿げた行為をやめさせたかった。
だが、同時に、秀一は生まれて初めてみる姉の痴態に釘付けになってしまって
いた。
姉の腰がわずかに、ほんのわずかに、ぬいぐるみに擦り付けるように動く。
『あ……っ』
姉の唇から、おさえ切れなかった声が零れる。
「ぐ……お……お……ッ! ……これは、……これは、なんという寝取られゲー
……ッ!?」
PCの画面でカチカチとマウスをクリックし、忙しなく隠しカメラのアングル
を切り替えながら、秀一は怒りに震える。
姉の上にのしかかった犬のぬいぐるみが、どうしても杉内に見えてしまう。
エロゲでは寝取られモノも好んで嗜む秀一だったが、現実世界で味わう痛みは
格別だった。
「……くおおおお……ッ! 杉内めぇ……ッ!!」
理不尽な怒りの声があがる。
声をあげながらも、秀一は姉の痴態に夢中になってしまっていた。
『ん……、……くぅ……』
姉はパジャマ越しに、ボリューム不足の乳房を毛玉に押し付けるようにして。
両脚でしっかりと犬のぬいぐるみを挟みこんで。
ゆっくりと身体を左右に揺すっている。
遠慮がちに小さな声を漏らしながら。
敏感な箇所が擦られるように、ぬいぐるみを使っている。
それはまだぎこちなく、初々しく、不慣れなものだったが――もう見間違いよ
うはなかった。
姉はぬいぐるみオナニーに耽っているのだ。
そのまま、彼が見守るなか、姉は20分ほども熱い息をこぼしつづけていただ
ろうか。
『は……、ぁ……』
ついに、
ぬいぐるみを脇に降ろすと、姉はもどかしそうにパジャマのズボンを脱ぎ降ろ
していった。
「おおお……ッ」
思わず、感嘆の声が漏れてしまう。
姉は、パジャマと一緒に純白のショーツまで、ふとももの半ば付近に下げてし
まっていた。
大きめのパジャマが裾の短いワンピースのようになって局部を隠しているので、
映像では白い太ももしか見えてこない。
だが、この絶妙のチラリズムが秀一の情欲をさらにかき立てるのだ。
彼は無意識のうちに、己の股間に手を伸ばしていた。
その動きとシンクロするかのように、姉もまた、おずおずと、己の股間に両手
を差し伸べていく。
『あ……ッ、ん……ッ!』
ひときわ高い声があがる。
姉の指先が自らの股間を撫でるたびに、細身の裸身がピクン、ピクン、と小刻
みに震えていった。
小さなお尻が切なそうにふるふると揺れる。
映像では、姉はぬいぐるみの方を向いて横向きになってしまっているため、指
の動きはよくわからない。
それでも、ここまでくればもう決定的だった。
この場面を写真にして脅せば、姉はもうグウの音も出ないに違いない。
「ふっふっふっ……」
姉のオナニーをオカズに忙しく自慰に耽りながら、秀一は間近に迫った栄光の
未来を夢見て、いつまでも不気味に笑い続けた。
>>467 このSSの中断前のタイトルが『姉とデブ』だったのです
投下してたスレごと落ちてしまいました。。
>>469 改めて数えなおしてみると36文字で改行してました(・ω・;)数え間違えてた
別に何文字で区切ってもいいのですが、文脈で切るより文字数で切る方が個人的に
好みなので、この方法を愛用してます。長所短所ありますけどね。
GJ!
次はいつ頃になりそう?
早く続き読みたい
476 柔道少女はおとしごろ22 sage New! 2009/05/29(金) 23:39:27 ID:w1S87ofW
結局。それから丸三日間、姉は口を聞いてくれなかった。四日目の朝。ようやく会話
のキャッチボールに応じてくれた姉とふたりきりの食卓につきながら、秀一は脳内で
反省会を開いていた。(まったく、オレとしたことが……)あの日はつい興奮して、見境
をなくしてしまった。危うく計画が根本から破綻しかねないところだったのである。も
っと、慎重にいかなければ。(現実はハードモード。リセットボタンは押せないんだか
ら……)姉の作ったハムエッグをもそもそと食べながら、秀一はこっそりと姉の様子を
窺う。ようやく口を聞いてくれるようになったとはいえ、今朝の姉はまだまだ不機嫌そ
うで、秀一の方など見向きもせずに、自作の朝食をぱくぱくとハイペースでおなかに
収めていた。たまに目が合っても、「……なに見てるのよ?」「い、いや、別に……」「
……フン」と、取り付く島もない様子なのである。それでも、まだ、まともなご飯を出し
てくれるようになっただけでも、昨日までよりはマシといえるだろう。昨夜までの秀一
は、好物のポテチもコーラも全部取り上げられて、毎日みそ汁用のにぼし3匹だけ
が皿に出されるという極貧の生活だったのだ。それでも、彼がしでかしたことの大き
さに比べれば、ずいぶんと甘い沙汰といわざるをえない。なんといっても、彼は姉を
押し倒してレイプしようとしたのだ。普通なら、家を追い出されても文句は言えないと
ころだ。(ま、姉ちゃんが人に甘いのは、今に始まったことじゃないけどな)彼の姉は、
自分にはそこそこ厳しいくせに、他人には砂糖菓子よりも甘い人間なのである。今
までの経験からすると、今日の午後にはもう、いつも通りに接してくれるようになる
はずだった。(……そして、その甘さが命取りになるんだ)まったく反省の色をみせず
、秀一は内心でニヤリと笑った。彼は姉の奴隷化をこれっぽっちも諦めていなかっ
たのだ。水面下では、今も、計画がゆっくりと進行中なのである。
>>485 GJありがとうございます
また一週間ほどで投下できると思います
前回とは微妙に変えているんですね
面白い作品なので、今度は完結してください
期待してます
490 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 14:06:19 ID:6O+CYc1Z
定期あげ
というわけで首輪をつけられ、ペットのような扱いを受けた
完
なんだかんだあったけど、今はご主人様に飼われて幸せです。
2部 完
勝った!
第三部 完
明日は、貴方自身にこのようなことが起こるかもしれませんよ……
第四部 完
ちくしょう・・・・・・
第五部 完
でも感じちゃう・・・・!
第六部 感
世界が一巡した
馬レースが開始された
と思ったら死体探しが始まった
こうして私はご主人様の元で飼われるようになったのです。
外伝
と言う夢を見まs(ry
で、このスレは放棄します
1週間は早いな
504 :
犬の生活:2009/06/20(土) 23:24:49 ID:PmVqXEi7
楽しそうなところに割り込むのも何ですが、ちょっと書いたので投下。
ファンタジーっぽい設定。スカ要素強め。
長めの話なので、何回かに分割します。
これらが嫌いな人はタイトルで回避ください。
なお、初回はエロ少な目。犬扱いは次回からです。
新月間近の細い月が、頼りなく地上を照らしている。
そのか細い光すら届かない森の中で、20人近い男たちが肩を並べ、時を待っていた。
善良な人々であればそろそろ明かりを落とし、明日に備えて寝床に入るであろう時間であるが、
男たちは不揃いの得物を手にし、不敵な笑みを浮べている。どうやら、まだ一仕事するつもりでいるらしい。
中央に焚かれる炎が照らす横顔には、一つとして眠気を浮べているものが無い。
「遅くないか?」
「・・・・・いや、こんなものだろう」
男たちの中心に座る、まだ若い男が、それよりも更に若い、恐らくは20をすぎて間も無いであろう男に声を投げた。
内心の不安を形にしたその声を受けながらも、男は表情をまるで崩さず、落ち着き払っている。
その声に心強さを覚えたのだろう。問いかけた男も落ち着きを取り戻し、重々しく腕を組んで地面に座り込んだ。
「のんびりと座っている暇はなさそうだぞ、アズ」
「ん・・・、来たか」
アズと呼ばれた男が座って程なく、一つの人影が闇の中を駆けて来た。
夜目が効くのか、明かりに乏しい森の中だというのに、松明すら持たずに走っている。
男は一団の中に走りこみ、並んで座る二人の前に膝を突くと、年上の男を見上げて薄く笑った。
「客は全員出て行きました。残っているのはあの家族と使用人だけです」
「よし。予定通りだな、クルツ」
「・・・行こうか」
アズの声に、クルツと呼ばれた若者が頷いた。松明に火を移し、焚き火に土を被せて炎を収める。
暗い森の中で唯一となる光源を手にした男は、周りに控えている男たちの先頭に立って歩き始めた。
「・・・・・」
森を抜け、開けた草原へと出た男たちは、無言で一つの方向へ目を向けた。
小高い丘の上に立つ、壮麗な館。
普通に暮らしている者たちであれば、一生働いたとしても手に入れることなど出来ないであろうその館は、
一人の金持ちにとっては、いくつかある別荘の一つでしかない。
何を思うのか、松明を踏み消したクルツは、星明かりに浮かぶその館を無言で睨みつけていた。
「行くぞ」
「おう」
アズの声に、男たちが声を揃えた。アズとクルツとが先頭となって走り出し、それに一団の男たちが続く。
程なくして館の前に取り付いた男たちは、重たく閉ざされている正門を乗り越え、館の玄関へと向かった。
当然のごとく、玄関は鍵が掛けられていたが、それを理由に訪問を延期するほど躾の良い男たちではない。
一人が慣れた手つきで鍵穴を探ったかと思うと、しっかりと鍵が掛けられていたはずの扉がゆっくりと開き、
男たちをホールへと招きいれた。
「役割は決めたとおりだ。派手にやれ!」
「うおおおおっ!!」
クルツの言葉を切っ掛けに、男たちが一斉に雄叫びを上げて駆け出した。
客を招いてのパーティーが終わり、ようやくに喧騒から開放されたばかりの館の中が、それまでとは全く異質の、
気品の欠片すらない粗野な声で満たされる。
食堂で後片付けをしていたメイドが驚いたのだろう。
食堂の中からは食器が割れ砕ける音が響き、同時に甲高い悲鳴も聞こえてくる。
少し遅れて二階からも悲鳴が伝わり、暴れまわる男たちが扉を蹴破る乱暴な音が耳を叩いた。
505 :
犬の生活:2009/06/20(土) 23:26:51 ID:PmVqXEi7
「な、なにをするんだ。金は・・・金なら全部やるから、乱暴は止めてくれ」
「ほう・・・。随分と気前のいいことだな」
二人の男に挟まれて運ばれてきた中年男が、左右に向けた言葉を受け、クルツが皮肉を表情に浮べた。
同じ顔のまま中年男の後ろ、遅れて連れて来られた二人の女性をも見やる。
恐らくは男の妻と、その娘だろう。
昔日の美貌を引きずる中年女性と、二十前の気の強そうな顔立ちをした女が、乱暴に床に突き倒されて震えている。
若い女性はその整った顔に怒りを浮かべ、長い茶髪を揺らして抗議の声を上げた。
どうも、恐れを知らない性格をしているらしい。
「な、なによ、あなた。何をするつもりなのよ?!」
「ほう、あいも変わらず気が強いな。あれからもずっと、我がまま放題で生きてきたんだろうな」
「・・・何を言ってるの? あなたみたいな人に知り合いはいないわよ」
「リアンお嬢さんが覚えているとは思ってないさ。だが、グーディ。あんたは覚えていないか?」
「な、何をだ?」
「8年前に雇っていた、庭師の事だ」
「8年前・・・・。ま、まさ・・・か・・」
「ほう、さすがに覚えていたようだな」
満足げに笑い、クルツは腰に下げていた剣を引き抜いた。片手でぶら下げ、鋭い視線で中年男の脅えた顔を射抜く。
「庭の花を荒らす我侭娘に注意をしたばっかりに、親父は泥棒の汚名を着せられて牢で首を吊った。
それから、俺たちがどんな目にあったと思う?」
「し、しかし、あの時は判らなかったんだ。本当に盗んだとばかり思っていたんだ」
「少し調べれば判った筈だ。お前が娘の言葉を鵜呑みにしたせいで、俺たちは街を追い出された。行く当てもないままな」
「う・・・、だ、だが・・・」
「僅かな蓄えなど、すぐに尽きた。家も食いもんも無く、ミナは寒さに震えながら死んでいった。
お袋も、後を追うように死んだよ」
かわいがっていた幼い妹の、最後の姿が思い浮かんだのだろう。
クルツの瞳が僅かに潤み、それを打ち消すかのように激しく首を振る。
再び冷たい笑みを貼り付けたクルツは、細かく震える手で体を支えている、中年男へと視線を戻した。
「そう脅えんでもいいさ。何しろ、過ぎたことだからな。金だけ貰えば、俺は忘れるよ」
「そ、そうか、そうしてくれるか」
その言葉に、それまで震えていたグーディが喜色を浮べた。
クルツは口の端に酷薄な笑みを浮かべ、卑屈な中年男を冷たく見下ろす。
「だが、親父は恐らくまだ怨んでいるだろうからな。悪いが、直接謝ってきてくれ」
「な・・、それは・・・どういう・・・ぐっ!!」
「ひっ! い、いやあああっ!!」
問い返す声の主を、クルツは無造作に貫いた。剣で喉を刺しぬかれ、グーディーは目を見開いたまま固まる。
商人としては強引で厚顔な男だったが、人間としては、喉を貫かれても生きているほどに厚かましくはなかったようだ。
クルツが剣を揺すり、ゆっくり引き抜くと、力を失った体はそのまま後ろに倒れ、豪奢な絨毯の上に血溜りを広げた。
目の前での惨劇に恐慌をきたしたのか、まだ命を保っている母娘が甲高い悲鳴を上げ、無様な姿で後ずさっていく。
クルツは表情を変えずに血塗られた剣先を中年女性に向け、緩やかに一歩足を進めた。
506 :
犬の生活:2009/06/20(土) 23:29:03 ID:PmVqXEi7
「あいつも一人では寂しいだろうよ。長い間連れ添ってたんだ。付き合ってやりな」
「い、いやっ! たすけ・・・ぎゃううっ!」
命乞いの言葉に耳を貸さず、クルツは紅に染まった剣を振るった。
夫の命を奪った剣は、その直後に妻の命を奪い、その身に纏う血を濃くしている。
そんな剣を下げた男に見据えられ、落ち着いていられる女はそう多くないだろう。
リアンはそんな例外ではないらしく、歯を鳴らしながら瞳を落ち着き無く揺らしている。
どうやら失禁したらしい。へたり込んでいる女性の周囲の絨毯が、その尻を中心に色を変えている。
「さて・・・・・」
剣を彩る血を振り払い、クルツは残虐な薄笑いを浮べてリアンを見やった。
目の前で父と母とを殺され、今まさに自分の命も奪われようという状況に、わがままに育てられたお嬢様も、
いままで使ったことが無い媚びた笑みを浮べていた。
「お、お願い・・・・殺さないで。お願い・・・助けて」
「ほう、お嬢様は命が惜しいか」
「う、うん。お願い、何でもするから、お願い・・命は・・・命だけは助けて」
「・・・・・・いいだろう、助けてやるさ」
(命だけはな)
心の中でそう付け加えながら、クルツは下げ持っていた剣を鞘に収めた。
当面の危機から開放され、床の上で呆けている女を見下ろし、その背後で様子を伺っていた男達に目を向ける。
言葉に出されずとも、その意図は明らかだったのだろう。
男たちは床に転がる二つの死体を引きずって隣の部屋に放り込み、リアンを取り囲む位置に戻ってきた。
危険を犯して金持ちの家を襲った以上、それなりの楽しみを期待するのは当然の事だろう。
その楽しみの一つが、これからこの場所で得られる事を、彼らはよく知っていた。
「いいのがいましたぜ。どうですか、こいつらは」
他の部屋を荒らしていた男たちが、二人のメイドを乱暴に引っ張りながらホールに現れた。
二人とも二十歳前後だろう。一人はウェーブのかかった金髪を短めに纏め、もう一人は長い黒髪を背中で束ねている。
どちらもおとなしい性格をしているのか、男たちに引かれて素直に歩き、リアンのように抵抗を見せていない。
もっとも、そうでなければ、他の使用人達のように、言葉を口に出来ない存在に変えられていただろうが。
若い女の姿に、財貨を手にした男たちが足早に階段を駆け下りた。
男たちは一人の例外とて無く返り血を浴びており、部屋の中にはむせるような血の臭いが立ち込めている。
その臭いは、この館にあって命を保ってる住人が、この場の三人の女性たちだけであると、雄弁に物語っていた。
「揃ったようだし、始めるか」
「そうだな」
部下たちが揃ったのを確認し、アズがクルツに声を投げた。
男たちが作る輪の中に入れられ、体を寄り添わせて脅えている二人のメイドと、その前で一人震えているリアンを見やり、
冷たい笑みを浮べる。
「お前たち、名は?」
「・・・ノ、ノーマ」
「ルティス・・・です」
揃って脅え、口を開けるような状態にはいない。だが、鋭い視線で睨まれて、黙り続ける事はできなかったようだ。
クルツの目線を先に向けられた金髪のメイドが、震える唇をためらいがちに開いた。
それに遅れて黒髪の女性が己の名を告げる。
二人の名を知ったクルツは小さく頷き、冷たい表情のまま顎でリアンを指し示した。
507 :
犬の生活:2009/06/20(土) 23:31:37 ID:PmVqXEi7
「その女を裸に剥け」
「・・・お、お嬢様・・・を・・・?」
「そんな・・・こと・・」
予想外の命令に、二人のメイドは躊躇い戸惑っている。
忠誠心からではないと傍目にも判る二人の表情に、クルツが僅かに唇を曲げた。
同時に、顔を見合わせている二人をリアンの不機嫌な視線が見やり、それに気づいたメイドたちが脅えて体を引く。
館の中にあって強権を握っていた事は想像に難くないが、それにしてもあまりにも不自然なその態度に、
クルツが眉を寄せ、金髪のメイドに顔を向けた。
押し入ってきた男に睨まれるよりも、今は無力な女の目のほうが恐ろしいのだろうか。
ノーマと名乗ったメイドは、クルツの視線を頬に受けながらも、ただ困惑を浮べたままリアンを見つめている。
「何を脅える? こいつはただの無力な女だ。お前たちが何をしようと、逆らう事すらできはしない」
「ほ・・んとう・・・に・・・?」
相手を上目で見るのが癖になっているらしい。
人に仕えることを仕事としていたとはいえ、あまりに卑屈なその態度に、苛立ちと同時に憐憫が感じられる。
「カディナを助けてあげて・・・」
僅かに表情を緩めたクルツが、再び口を開こうとしたとき、それまで発言を躊躇っていた黒髪のメイドが言葉を発した。
聞き逃しそうなほどにか細い声で、初耳の名を口にされ、周囲の男たちが顔を見合わせる。
同僚の声に切っ掛けを得たのだろう。ノーマが顔を上げ、クルツとアズの前に進み出た。
「お嬢様の部屋の奥に、もう一人います。どうか、助けてあげてください」
押し入ってきた男たちに向けて、館のメイドが口にするような言葉ではない。
繰り返されたその願いに、クルツは再度首をかしげたが、その答えがどこにあるかは判っている。
勝手な事をしないように男たちに命じ、アズと共に二階へと足を向けた。
「ここか」
リアンを連れ出した男の案内で、その部屋を訪れたクルツは、やたらと豪奢な部屋の中に足を踏み入れた。
最大の目的であったリアンの確保を遂げた後、探索より先に連行したために、部屋はそれほど散らかっていない。
抵抗を見せた痕跡が入り口付近の乱れに残っていたが、それ以外は整ったままになっている。
クルツは先に立って部屋の奥へと向かい、突き当りの側面に、不自然に取り付けられた扉を見つけた。
「・・・・・」
無言で扉を押し開いたクルツが、思わず顔を顰めて背後を振り返った。
すぐ後ろに立っていたアズも同じ事を感じているのだろう。同じ表情で小さく頷き、部屋の中へと進む。
「リ・・・アン・・・様・・・・。お許し・・・くださ・・・・・お・・・ゆるし・・・を・・・・・」
部屋の奥から、途切れ途切れにかすれた声が聞こえてきた。
その声を追って向けられた視線が捉えたのは、扉に尻を向けて不自然な体勢を取らされている、小柄な女体だった。
床に置かれた枷で腰を固定されており、四つん這いに近い姿で、尻を突き出した格好を強いられている。
おそらくは、まだ少女と形容しても差し支えない年齢なのだろう。
板に隠されて胸や顔は見えないが、小さなお尻や毛の薄い秘所のありように、それがうかがわれた。
女性にとって最も大切な場所を隠す布すら与えられず、さらしものにされている少女の尻には、
赤いみみずばれが痛々しく刻まれていた。
この場所に、この姿で固定されてからどれほどになるのだろうか。
小さなお尻の下には汚物の塊が転がり、小さくない水溜りが膝を浸して広がっている。
部屋の扉を開いた瞬間に感じた、異臭の原因を見下ろし、あまりの惨さにクルツが無言で首を振った。
「あの女たちが脅えるのもむりはないな」
「一度や二度ではないだろうしな」
凄惨な仕置きの現場の有様は、修羅場に慣れた男たちを辟易させるに充分なものだった。
暫くは互いに無言で視線を交わし、やがてクルツが深いため息とともに言葉を吐き出す。
同じ気持ちを抱いているのだろう。
アズも同じ表情で頷き、うわごとのように許しを求めている少女の体を見下ろした。
508 :
犬の生活:2009/06/20(土) 23:35:15 ID:PmVqXEi7
「アズ、シーツを・・・」
「ああ、判った」
幾度と無く商隊や館を襲い、女たちをモノの様に扱ってきた二人ですら、この少女を蹂躙する気にはなれなかった。
汚物に塗れていることよりも、あまりに哀れな今の姿に、柄にも無い同情心を呼び起こされてしまったようだ。
クルツが少女を押さえつけている枷を外している間に、隣室に戻ったアズがシーツをベッドから剥がして持ち込む。
自分が助けられた事を理解できているだろうか。
枷から開放された少女は、全裸の体を隠そうともせずに、虚無を見つめながらまだ小声で哀願を繰り返している。
その痛々しい姿を見るに耐えなかったのだろう。
アズが表情を歪めながらシーツを差し出し、クルツが少女の体を包んだ。
「・・・連れて行っていいものかな?」
「連れて行くより仕方ないだろう」
この少女の心が壊れているのであれば、リアンの前に連れ出したところで、これ以上悪くなる事は無い。
単に錯乱しているだけであるならば、自分をあの惨状から開放する権限を有している相手を前にすれば、
自分を取り戻す事だろう。
そのどちらであるにしても、少女をリアンの前に連れ出して不都合はない。
そして二人のメイドたちにこの少女を解放したと知らせるには、その場に連れて行くのが一番手っ取り早い。
「恐らく、ちょっと混乱しているだけだろう。メイドたちがなんとかするんじゃないか?」
「そうだな・・・」
他になにか考えがあるわけでもない。アズはその言葉に頷き、歩き始めた。
クルツは怪しい匂いを漂わせている少女を支え、その後を追っていく。
「カディナ!?」
クルツの腕の中に収まった小柄な体を見出したルティスが、驚愕を浮べて立ち上がった。
さっきまでの大人しさが信じられない機敏さでカディナに駆け寄り、光を失っている瞳を覗き込む。
「カディナ! カディナ! しっかりして! 判る?! お姉ちゃんだよ! カディナッ!」
「・・・お・・・姉・・ちゃん・・・?」
聞き慣れた声に、深く潜っていた心が浮かび上がってきたのだろうか。
ルティスが少女の頭を抱き、名を繰り返すうちに、カディナの瞳に生気が蘇ってきた。
まだぼんやりとしているが、意思を持った声で問い返し、自分を抱きしめている姉を見やる。
「お姉ちゃん・・・、私・・・どうして・・・?」
自分が置かれている状況が飲み込めないのだろう。
周囲に群がっている見知らぬ男たちと、自分を支えているやはり知らない男。
それらを不思議そうに眺め渡していたカディナの目が、男たちの輪の中で震えている女主人を見つけて止まる。
体に刻まれた恐怖が無条件に反応しているのだろう。シーツを通じて、カディナの震えがクルツの手に伝わる。
「お姉ちゃん・・・」
「ごめんね、カディナ。これからどうなるか、お姉ちゃんにも判らないの」
妹が向けてきた不安げな視線を受け止めた姉が返したのは、明確な解答ではなく、ほとんど同じ心情だった。
暴虐な主を捕らえ、嬲ろうとした男の姿に、リアンに対する確実な怨恨を感じて縋ったのはいいが、
落ち着いて考えれば、この男たちには、自分たちを優遇するべき理由は何一つ無い。
リアンからの開放が、そのまま男たちへの隷属へと変わるだけでないかもしれず、
しかもその可能性が一番高いとあっては、ルティスとしても、あまり楽天的な未来図を妹に語ることはできなかった。
だが、そんな暗い状況にあっても、一つだけ、ルティスの心を晴らしてくれる要素があった。
今まで自分たちを弄んできた女が、自分たちよりも更に酷い目にあわされるであろうという予測。
鞭打たれ、這い蹲って許しを請いながら、心の中で繰り返し誓った復讐を、この男たちが成してくれるという予感。
それが果たされるのであれば、男たちに何をされようとも悔いは無い。
何人に輪姦されることになろうとも、男たちの欲望は、リアンの歪んだ欲求よりは遥かにまともであろうから。
509 :
犬の生活:2009/06/20(土) 23:37:07 ID:PmVqXEi7
「あの・・・・。私たちを・・・どうするつもりですか?」
覚悟を固めた女性の声に、カディナを預けて腕を組んだクルツが背後を振り向いた。
無表情に頷くアズに、承諾の意思を読み取り、ゆっくりと顔を戻す。
「悪いが、俺たちは正義の味方じゃない。女に不自由している盗賊の群れだ。覚悟はして貰いたい」
「・・・・・それは、判っています。普通にするだけなら、私も、ノーマも、喜んでお相手します。
どうせ・・・、守るような純潔は・・・・ないですし」
さすがに、そんな台詞の中に、妹の名前は入れづらかったのだろう。
だが、姉とともに見つめてくる少女の視線に、クルツは聞く必要の無い言葉を聞いていた。
「俺たちにとって、若い女は貴重品だ。何人もの相手をしてもらうが、酷い扱いはしない。・・・・・あいつ以外にはな」
恨みに満ちた視線に射抜かれ、リアンが体を竦めた。
反対に安堵を浮べたルティスへと視線を戻し、クルツは薄い笑いを浮べる。
「どうやら、お前たちもあの女には恨みがあるようだな。あいつを辱める手伝いをするのに、躊躇いはないだろう?」
「・・・はい」
「お手伝いします・・・・・喜んで」
人望ではなく、恐怖で他人を従えていた者の末路など、こんなものだろう。
つい先刻まで、その上に君臨していた女たちにあっさりと裏切られ、リアンが怒りを噛み締める。
その姿に愉悦を浮べながら、クルツは一人だけ沈黙を保っていた少女から視線を外し、その姉を見やった。
「とりあえず、裸に剥いてやれ。全てはそれからだ」
「はい」
他人の命令に対しては、そう答えるよう体に染み付いているのだろう。
二人のメイドは声を揃えて頭を下げ、かつての主の前へと歩み寄った。
「な、なによ! 私に手を掛けたら、どうなるか判ってるの!?」
怒りと不安と脅えとを混ぜ合わせた瞳で二人を見上げながらも、リアンは虚勢を張ってみせた。
そうでもしなければ、自分の心が潰れてしまうと知っているのだろうが、漏らした尿で汚した床の上に座っている今、
その姿に威厳はなく、ただ滑稽なだけでしかない。
かつては脅えながら顔色を伺っていた相手の哀れな姿に、勝ち誇った笑みが自然と浮かぶ。
二人のメイドは華美な夜具へと手をかけ、高価な薄布を乱雑に引き裂き、リアンの体を隠している布を剥ぎ取っていく。
少しずつ、憎い相手を追い詰めている今を楽しんでいるのだろう。
金切り声で悲鳴と抵抗とを口にしているリアンを押さえつけながら、必要以上に手間をかけて服を破く。
「リアン様ともあろう方が、はしたないですね」
「本当、おしっこで張り付いてますよ」
最後の一枚だけを体に残し、震えながら両手で胸を隠しているリアンの姿に、余裕が生まれてきたらしい。
ノーマが汚れている下着を揶揄し、ルティスもそれに乗って皮肉を放った。
誇張ではなく、奴隷のように扱っていたメイドたちに嘲りを投げられ、その自尊心をいたく傷つけられたのだろう。
リアンは憤然と唇を噛んでいる。
510 :
犬の生活:2009/06/20(土) 23:40:14 ID:PmVqXEi7
「こんなものを付けていてはお体に障りますよ」
「脱がせて差し上げます。足を開いてください」
笑いを含んだそんな言葉に、諾々と従うことが出来るような女ではない。
言った方もそれと承知しているらしく、睨みあげてくる視線に怯む心を励ましながら、二人掛かりで足を開かせ、
最後の布をずり落とす。
「くっ・・・ぅう」
抵抗もむなしく、全裸に剥かれたリアンは、素早く足を体に寄せてその場所を隠した。
何とか、隠したい場所だけは隠しおおせているが、その姿のままでは、逃げる事はおろか身動きすらままならない。
相手の動きに対して抵抗を示す以外に道を失った女を見下ろし、久しく黙って成り行きを見ていたクルツが口を開いた。
「せっかく裸になったんだ。その綺麗な体を皆に見せてもらおうか。ノーマ、ルティス、手足を押さえるんだ」
「あ、はい」
にやにやと、嫌らしい笑いを浮べて見つめる男たちの輪の中で、二人のメイドは、全裸に剥かれた女性の、
手と足とをそれぞれに掴んだ。
必死に暴れるリアンに苦労をしながらも、それでも何とか、手足を掴んで床に押さえつける。
やっとその全てが晒された肉体の、均整の取れた美しさに、クルツですら言葉を失った。
その日の食事に困る事など無く、澄んだ水を好きなだけ浴びることが出来、労働に時間を費やす必要をまるで持たない、
そんな生活の中で磨き続けた、完璧なまでの女体。
だがそれが、汚され、貶められるために磨かれたのかと思えば、世の皮肉に苦笑が湧いても来る。
「それだけの体を持っているんだ。当然、そこの穴も立派なものなんだろう? なかなかお目にかかれないだろうからな、
二人で抱えて、そいつらに見せて回ってくれ」
「はい」
ひとしきりリアンの肉体を楽しんだクルツが、新たな命令をメイドたちに与えた。
それまで腕を押さえていたルティスが足元に移動し、ノーマと手分けして左右の足を抱える。
リアンの背中にそれぞれ手を回し、息を合わせてその体を抱えあげた二人は、手始めにアズとクルツの前へ、
美しい女体の無様な姿を運んだ。
「ははっ、さすがはお嬢さんだな。綺麗な色をしているぞ」
胡坐をかいている顔の丁度目の前に、曝け出された秘所がある。
いやがおうにも口を開くその場所の、桜色の肉襞に、アズがわざと大仰に感心して見せた。
抱えあげられ、下手に動けば落とされてしまうとあって、リアンは大人しく二人の肩に手を回しているが、
アズの言葉に顔を背けながら、その手を細かく震わせている。
「くたびれた女ばっかりを相手にしているから、新鮮で良いな。ほら、お前たちも有難く見せてもらえ」
アズの言葉に、傍らのクルツが苦笑を浮べている。
アズが相手にしている女といえば、他の誰でもなく、クルツの妹であるエイリアがいるだけだ。
まだ若くはあるが、生活のために体を売っていたエイリアは、確かにくたびれた女かもしれない。
とはいえ、そんな感想は、実の兄を目の前にして、堂々と口にするようなものではないだろう。
クルツのそんな思いとは関係なく、さらしものとなっているリアンの体は、男たちの前をゆっくりと移動していた。
欲望にぎらつく目が柔らかな秘所を抉り、興奮に荒れる鼻息が恥毛を揺らす。
喉の奥から聞こえる唾を飲み込む音、低く下品な笑い声、自分を貶める下品な単語の数々に、リアンは必死に耐えている。
社交界でもてはやされ、優雅な紳士に優しく包まれるべき自分が、粗野で下品な男たちの前に全てを曝け出すなど、
思っても見なかったことだろう。
悪い夢だと必死に言い聞かせている声が、二人のメイドたちの耳には聞こえていた。
今回はここまでです。
次で本格的に責め始めます。
明日か明後日の夜までに。
ぐっじょおおおぶ
GJ!!!!!
続き楽しみにしてる
GJ!
ファンタジー要素が強いということは卑猥なマジックアイテムとか呪術とか出てくるのかな?
514 :
犬の生活:2009/06/21(日) 19:42:21 ID:e1/AR/bk
続きです。
屈辱的なお披露目も終わりに近づいた頃、リアンの体は男たちの中にあって一際若い、
まだ少年と呼ぶべき年代の盗賊の前にあった。
転がっていた裸体を見て、昂ぶった自分を持て余していた少年は、痛いほどに勃起した股間を両手で押さえながら、
目の前に来た女性の股間を覗き込む。
体を乗り出し、食い入るように凝視しているその姿に、少年がまだ女に慣れていない事が伺われ、
リアンを抱える二人のメイドが微かに頬を緩めた。
「ア、アズさんっ! 俺、もう我慢できませんっ!!」
他の男たちに比べて、ずいぶん長くその前に留まっていたが、いつまでもそこに居続ける訳にも行かない。
二人のメイドは、未練の視線を引きずりながら横に移動し、次の男の前へとリアンを運んだ。
旺盛な性欲を抑え続けることなど、未経験のやりたいざかりには到底不可能だろう。
少年は股間を押さえながら立ち上がり、この場を仕切る権限を持つ男に、自分の限界を訴えた。
「仕方ない奴だな。みんな、悪いが最初を譲ってやってくれ」
アズの言葉に、男たちが口々に了承の声を返した。
この少年に対し、この場の全員が微笑ましい気持ちを持っているのだろう。
笑い声の中に、少年を励ます言葉が混ざっている。
「ノーマ、ルティス。クートは初めてらしいんでな、手伝ってやってくれ」
「はい・・・。クートさん、こちらへ」
もともと、館を訪れる客たちを相手に、こういった行為をさせられていたのだろう。
リアンを床に下ろしたノーマが、僅かに恥じらいながらも、慣れた様子でクートの服を脱がせた。
激しくいきり立っている少年のものを、柔らかな掌で優しく包む。
それだけでも、十分すぎる刺激になっているらしく、クートは眉をしかめて必死に堪え、腰を引いて逃げようとしている。
「一度出しておいたほうがいいですよ。すぐに終わっては、お嬢様に悪いですから」
少年の腰に手を回し、しなやかな指で竿を撫で回す。
困惑しながらも全力で堪える、少年の初々しさを微笑で見上げ、ノーマが優しく手を動かした。
同時に、少年の視線の先で、ルティスがリアンの秘所を押し広げ、淫靡に指を潜らせる。
「うっ・・あっ!」
体に当たるほどそり立っていたものの先から、白濁した粘液が鋭く噴出した。
若さに溢れた濃い精の塊は、ゆっくりと空中を移動し、毛足の長い絨毯に落ちる。
一度放ちはしたものの、まるで勢いを失わない少年を見上げて笑い、ルティスがリアンの両膝を抱えた。
クートを挑発している間に、既にリアンの体の準備はさせてある。
顔いっぱいに嫌悪を浮かべ激しく首を振るリアンを、勝ち誇った表情で見つめながら、
二人のメイドは少年の肉棒をリアンの秘所へと近づけていった。
「いっ、いやあああっ!! いやあっ! やめてえええっ!!」
それまで声も出せずにいたリアンの口から、不意に甲高い絶叫が迸った。
細い指に導かれたクートの先端は、すでにリアンの秘所に触れ、そこを押し開こうとしている。
妙齢の女性が放つ拒絶の悲鳴は、一部の紳士たちを押し留める力は持っているかもしれないが、
クートにとっては残酷な征服欲を昂ぶらせるだけのものでしかなかった。
喉を鳴らして唾を飲み込み、そのまま一息に腰を突き出す。
柔らかく、暖かな壁に全てを包まれ、恍惚の表情を浮かべている少年の下で、リアンは絶望に両目を見開いていた。
515 :
犬の生活:2009/06/21(日) 19:44:25 ID:e1/AR/bk
「おいおい、止まってちゃしかたないだろう!」
「ちゃんと腰を振って、喜ばしてやりな」
「少しは我慢するんだぞ!」
女性の体に自身を包まれ、目を細めているクートの背中に、周りを囲んでいる男たちの野次が飛んだ。
馬鹿にしているようでいて、声の中には好意が滲んでいる。
そんな声に背中を押されて、クートがようやくゆっくりと腰を動かし始めた。
相手を気遣っているのではなく、自分の暴発を恐れている動きに、周りの男たちが声を揃えて笑い出す。
「ぅ・・・な・・んて・・・なんて・・・こと・・・・・」
多数の男に体を晒しただけでも耐え難いというのに、粗野な少年に犯され、あまつさえ、その様を笑いものにされている。
耐え難い屈辱にこぼれた涙が、顔を隠す両手の下から頬を伝った。
そんな姿を目にしても、この場所にいる誰一人として同情する者は無く、未熟な少年の必死な姿に声援を送っている。
「んぅ!」
本当ならば触れることすら出来ないような女性を貫いてから、何度腰を動かしただろうか。
仲間たちの目を気にする余裕も無く、リアンを貪っていたクートが、早くも息を詰めて動きを止めた。
下賎な子供に体の中を汚され、リアンが嫌悪の声を絞り出す。
しかしその声に力はなく、この生意気な我侭女が、しだいに諦観に包まれつつある事をクルツに知らせていた。
「後は好きにしろ。ノーマ、ルティス、お前たちも服を脱げよ」
「はい、判っています」
「あまり、乱暴にはしないでください」
初めから諦めていたのだろう。
ノーマとルティスは大人しく服を脱ぎ、リアンほどではないにしろ、それなりに恵まれた肉体を男たちの前に捧げた。
豊かな胸を支えるように腕を組んでいるノーマと、細身の体を恥じるかのように手で隠して立つルティスの姿に、
男たちの間から好色な歓声が上がる。
「カディナ、お前はいい」
姉たちが裸になったその横に、同じように並びかけていた少女を、クルツの声が制した。
男たちにしても、成熟した女体が三つも並んでいるのに、わざわざ幼い体を求める必要を感じてはいないらしい。
あぶれている男たちもクルツの声を耳にすると同時に、使われている女体の空きを求めてそちらのほうへと足を向けた。
「アズ、少し外すぞ」
「ああ、好きにしな」
部下たちが三つの肉体を蹂躙しているその場所で、アズは少し退屈そうに頬杖を突いていた。
本拠にあっては、アズは貴重な女性であるエイリアを独占している。
それ故に、こういった機会にあって部下たちの楽しみを奪うような真似はしない。
もしかしたら、エイリアが怖いだけなのかもしれないが、やたらと女を独占しようとするよりは余程いい。
クルツは苦笑を浮べて片手を上げ、まだ怪しい匂いを漂わせている少女を連れて部屋を出た。
「すまんな、先に洗ってやればよかったんだが」
屋敷の裏手、小さな井戸の前で、クルツはカディナのシーツを剥がした。
月明かりに幼い体を照らされながら、カディナは無言で立っている。
その体にくみ上げた井戸水をかけてやりながら、シーツを裂いて作った手拭で細い体を丁寧に拭う。
そんな盗賊の姿を、カディナは不思議そうに小首をかしげて見ていた。
516 :
犬の生活:2009/06/21(日) 19:46:53 ID:e1/AR/bk
「よし、きれいになったな」
体を洗い流し、シーツを使って拭き取ると、クルツは自分が付けていたマントを外し、カディナの体を覆った。
冷徹な男が見せた信じられないほど穏やかな笑顔を、カディナはじっと見上げている。
クルツは少女に背中を向けてしゃがみ、腰に下げていた革袋に井戸の水を汲みいれた。
懐から取り出した小袋の中身をその中に移し、きつく口を締めて腰に戻す。
作業を終えて振り向いた目に、カディナの真っ直ぐな瞳がぶつかった。
その視線がくすぐったかったのだろう。わざとらしく咳払いをし、表情を消して屋敷の中に戻る。
「お前の部屋はどこだ?」
「あそこ・・・」
細いが、しっかりとした声で、カディナが一つのドアを指差した。
クルツは表情を消したまま少女の背中を押し、ドアに向かわせる。
「着替えてこい。あと、必要なものをまとめておけ」
それだけを口にし、クルツは一人でアズが待つ場所へと向かった。
カディナが逃げ出す可能性を考えもしたが、行くべき場所を持たない少女が、一人でここを去るとは思われなかった。
もっとも、仮に逃げられたところで別段困る事は何も無い。
それよりも、これからしようとする事を、あの少女に見られるほうに抵抗があった。
「さて、もう一度上か・・・」
カディナと別れたクルツは、乱れている男たちを脇目に一人階段を上り、再度リアンの私室へと向かった。
無駄に広い部屋を見渡し、壁に掛かる一枚の絵を目にして腕を組む。
数年前に描かれたものなのだろう。今よりも幾分幼さを感じさせるリアンが、椅子に座って笑っている。
その背後には、やはり笑顔の父と母がおり、フォーレット家の繁栄と幸福とを形にしたかのような感がある。
その幸福の為に犠牲を強いられた男は、苦々しい表情でその絵を睨みつけた。
「ふん・・・・」
恐らくは名のある画家の手によるであろうその肖像画を、クルツは無造作に外した。
そのまま脇に抱えて部屋を出、階段を下りていく。
戻ったクルツが目にしたのは、散々に汚されて転がるリアンと、そつなく男たちの相手を続ける二人のメイドの姿だった。
全員が一通りは満足を得ているらしく、精に汚れて気を失っている女を求めるものは一人もいない。
ほとんどは裸のままで適当に座って卑猥な言葉を交わし、ノーマやルティスを相手に楽しんでいる男たちも、
クルツが戻ってきたのを見て、最後の精を放って離れた。
「ノーマ、ルティス、その女を起こしてやれ」
運んできた絵を傍らに置き、クルツが二人のメイドに命じた。
幾人もの男たちの相手をしたであろうに、それを感じさせない穏やかさで立ち上がり、
全身に精を浴びて転がる女体の前で足を止める。
「リアン様、お目を覚まして下さいませ」
「お休みになられるお時間ではございませんよ」
言葉だけは丁寧に、しかし乱暴な手つきで、二人のメイドはかつての主の体を引き起こした。
精に塗れた体に躊躇うことなく手をかけ、細身の引き締まった体を荒く揺する。
できることなら、ずっと気を失っていたかったことだろうが、強引に現実に引き戻されたリアンは、
か細く呻きながら薄く目を開き、裸のメイドたちを見つけて我に返った。
517 :
犬の生活:2009/06/21(日) 19:49:14 ID:e1/AR/bk
「ひいっ! いやああっ!!」
既に襲い掛かる男たちは尽きているが、リアンは脅えた悲鳴を上げて体を丸めた。
つい先ほどの体験が、強い恐怖として植えつけられているのだろう。
最初の強気はどこへいったのか、背中が小刻みに震えている。
「まだ、終わりじゃないんだよ」
脅えきっているリアンの背中を、恨みに満ちたクルツの声が容赦なく襲った。
両手で耳を押さえ、首を振り続けている令嬢を冷ややかに見やりながら、用意してきた肖像画を拾い上げる。
「ずっと、考えていた・・・。この恨みを、どうやって晴らそうか・・・。
どうすれば、お前に俺たちの苦しみを教えることが出来るか・・・・」
語りながら、クルツは入り口のドアを大きく開いた。
初夏の穏やかな夜風が吹き込み、血と精との匂いが篭っていた広間を清めていく。
緩やかな風に頬を撫でられながら、クルツは肖像画を抱えて石段を降り、豪奢な門へと続く石畳の真ん中にそれを置いた。
「松明を用意しろ。面白い見世物を用意してやる。ここからあの絵までの間を、昼間よりも明るくするんだ」
「あの・・・。倉庫に、ランプがありますけど・・・」
「・・・火を入れて並べておけ」
ルティスからの予想外の申し出にも冷静に応じ、クルツは部下たちが用意を整えるのを待った。
倉庫から運び出されたランプに火が点され、等間隔に並べられる。
そしてその明かりを補うように、松明を持った男たちが間に立ち、昼間のように明るい通路を作り出した。
「女として・・・この上ない屈辱をくれてやる・・・。他人の顔を正視できないほど辱め、
立ち直れないほどに尊厳を踏みにじってやる」
怨念が篭った宣誓を突きつけ、クルツは震えている背中に足をかけた。
そのまま足に力を込め、床の上にうずくまらせる。
二人のメイドに命令し、リアンの左右に座らせると、動けないよう首を押さえ、反対の手で尻たぶを左右に割り開かせた。
深窓の令嬢の、人目に触れることなど無かったであろう排泄器官が、クルツの目の前に姿をさらけ、
視線を避けようとするかのように窄まる。
「しっかり押さえておけよ」
腰に下げていた水袋を外し、懐から小さな、人差し指ほどの太さと長さを持った棒を取り出す。
棒の表面は磨かれ、中は繰り抜かれて管状になっている。
その棒を必死に窄められている小さな穴に押し当てると、そのまま強引に、力に任せて押し込んでいく。
「いぎいっ!! いっ! いたいいっ!!」
「我慢しろ。これぐらいの事・・・」
尻を望まぬ形で貫かれる痛みと屈辱は、他ならぬクルツ自身が知っている。
だが、そんな事は、クルツが超えてきた苦しみの中では、他の記憶に埋もれてしまう程度のものだ。
大仰に悲鳴をあげ、もがき苦しむようなものでは決して無い。
「苦しむのはこれからだ。さあ、全部飲み込めよ」
尻から管を生やした惨めな姿を目にしながらも、クルツはまるで表情を動かさなかった。
外しておいた革袋の口を細く開き、尻から伸びている管の先を填め込む。
そして袋の口を強く押さえ、水をたっぷりと含んでいる革袋を、反対の手でゆっくりと握り潰した。
518 :
犬の生活:2009/06/21(日) 19:52:28 ID:e1/AR/bk
「な、なにを・・・ひっ・・い、いや・・・いやああっ! なに!? なに、これえっ!?」
何をされるのか判らず、不安を浮べていたリアンの顔に、驚愕と嫌悪とが割り込んだ。
尻に挿された管を通って、冷たい液体が体の中に入り込んできている。
それは今までに経験した事の無い、信じられないほどの不快感を押し付けてきた。
体の中を逆流する水の感覚に鳥肌を立て、リアンが床を爪で掻く。
「いっ・・ひあ・・・あうっ・・・あ・・・ひ・・くぅ・・・・う」
床の上で悶えているリアンの腹が、次第に膨らんでいく。
時折びくびくと痙攣しながら、苦悶の喘ぎを短く零す女の姿を、二人のメイドは冷たい笑いで見下ろしていた。
リアンのこれほど惨めな、これほど無力な姿を見ることが出来るなど、思ってもいなかっただろう。
予想外の僥倖に、これまでに鬱積させてきたものを、一息に吐き出しているようだ。
「抜くぞ。漏らすなよ、お嬢様」
わざとらしく尊称を用い、クルツがリアンに呼びかけた。
この男の前で、そしてメイドたちの前で、これ以上無様な姿を晒したくは無いのだろう。
全身に薄く汗を滲ませながら、リアンが必死の努力を見せる。
クルツはその姿に冷笑を返しながら尻に刺さっている管をゆっくりと引いた。
抜ける瞬間に少しだけ液が飛び出したが、育ちのいいご令嬢はその底力を見せ、内側からの圧力に耐えて見せた。
「立たせろ」
短い命令に、二人のメイドは素直に従った。
床に這い蹲って苦しみに耐えているリアンの腕を左右から取り、その体を強引に立ち上がらせる。
端正な、この上ない調和を見せていた肉体の中にあって、僅かに膨らみを持った腹が滑稽に感じられる。
それを隠した二本の腕を不機嫌に睨み、クルツが傍らのメイドへと目をやった。
相手の意図を悟ったのだろう。ノーマが壁際のカーテンに駆け寄り、それを押さえている布紐を外した。
男の力で背中に回した左右の腕を、その紐を使って縛りつけ、かつての主をより厳しい状況へと追い込んでいく。
クルツは笑いを浮べてリアンの前に回り、自侭な令嬢の顔を見下した視線で眺め渡した。
これ以上の責めを逃れたい一心で、リアンが引きつった笑みを浮べて媚を売る。
だが、ことこの女に関しては、同情する必要も手加減する意思も持たないクルツは、そんな態度を鼻で笑い、
リアンの前にしゃがみ込んだ。
幾人もの男を迎え入れ、精に塗れた飾り毛の下に、包皮の間から顔を覗かせている小さな突起を探り当て、
親指と人差し指で軽く挟み込む。
「はぅ・ぐ・・・・」
「く・・・く・・・」
クルツの耳に、リアンの腹が響かせた鳴き声が届いた。
随分と下ってきているらしく、額に脂汗を滲ませたリアンが溢す、かみ殺した声が心地よく響く。
思わず込み上げてきた声を、押さえる理由はどこにもない。
クルツは喉の奥で低く笑い、手首に巻いてあった細い糸を解いた。
罠を作るときに使う、細いが丈夫なその糸を、リアンの小さな突起に巻きつけ、きつく縛る。
その先端をルティスに預け、玄関に向かったクルツは、松明を持って立っている男たちに向け、高らかに宣言する。
519 :
犬の生活:2009/06/21(日) 19:56:29 ID:e1/AR/bk
「フォーレット家のお嬢様が、お散歩をなさるそうだ。足元を明るく照らしてやってくれ」
その言葉に、男たちの間から笑い混じりの返事が投げ返された。
同時に、糸を預けられたルティスも、自身の役割を悟って妖しい笑みを浮べた。
余っている分を掌にまきつけると、事態を悟って顔色を変えているリアンの目の前で、軽く掌を引いて見せる。
「ひっ!」
最も敏感な場所を締め付けている糸を引かれ、リアンは腰から前に一歩踏み出した。
信じられない程に惨めな、自分たちですら経験した事の無い哀れな姿に、ルティスの目が残虐な光を宿す。
忍辱の日々を強いられてきた女性に、今、反撃の機会が与えられた。
何を命ずる必要があるだろうか。
クルツが腕を組んで沈黙するうちに、薄い笑いを浮べたルティスはゆっくりと、玄関に向かっていた。
男たちが作る炎の列へと次第に近づき、首を振って拒んでいるリアンを振り向いて笑う。
「さあ、お嬢様。参りましょう」
「い、嫌っ! いやああっ!!」
裸の惨めな姿を見られるのも、この姿のまま外に引き出されるのも、共に耐えられない恥辱だろう。
リアンは声を涸らして叫んだが、それは今まで、彼女自身が踏みにじってきたのと同じ声だった。
かつては声を上げていた側の女性は、以前の主と同じ表情で糸を動かし、足を止めているリアンを前に引き出した。
自身も裸体を晒すことになるが、いまさらそんなことを気にするつもりは無いらしい。
糸を引いているルティスだけでなく、ノーマも、裸のままで松明の明かりの中へと姿を見せた。
「はあっはっはっ! いい格好だな、お嬢さんよぉ!」
「くぅー、そそるねぇ! また勃っちまうぜ」
「姉ちゃん、あんまり引っ張るなよ。千切れちまうぞ!」
腹の痛みから逃れようと引き気味になる腰を、時折無理やり前に引き出される。
頼りない足取りのリアンが見せる腰の卑猥な動きに、松明を持っている男たちが口々に笑い、囃し立てた。
普通であれば耐えられないような状況だが、腹に入れられた妖しい液体の為か、激しい腹痛に襲われ始めたリアンに、
それを気にしている余裕はなかった。
こんな状況で漏らしてしまう事だけは避けようと、必死に尻を窄めては堪えている。
「ひ・・・うぐ・・・・。や・・・・いや・・・、で・・・るぅ・・・」
「あら、こんなところでお漏らしをなさるんですか? はしたないですから、お止めくださいね」
もともと我慢ということに慣れていないリアンは、用意された通路の半ばで限界を訴え、足を止めた。
がに股に開かれた足を中途半端に曲げて腰を突き出し、目と口とを大きく開いて虚空を見上げている。
今にも汚水が噴出すかと見えたその時、リアンの背中に、もう一つの裸体がそっと寄り添った。
耳元で穏やかに語りかけながら、さり気なく伸ばした指を肛門に当て、そのまま押し込んで栓をする。
「ぎいい! が・・・ぎぐぅ・・・・・」
形容の難しい絶叫が、リアンの口から放たれた。
崩れようとする体を、肛門に差し込まれた指と回された腕とに支えられ、かろうじて踏みとどまる。
体が崩れるのは何とか堪えたが、止められないものもあった。
立ったままのリアンの股間から細い水流が迸り始め、炎を受けて華やかに輝く。
気づいたルティスが糸を引き、小便を漏らしている女性の腰を突き出させた。
あたかもその姿を見せつけるかのような格好になったリアンは、しかし途中で止める事も出来ず、
美しい放物線を描かせながら、人前で溢すべきではないものを垂れ流し続ける。
「いやあああっ! うんち! うんちさせてえっ!! 指抜いてええっ!」
気持ちを繋いでいた糸が切れたのだろうか。
優雅な日々を送っていたお嬢様の口から、信じられないほどに下品な言葉が飛び出した。
一度諦め、排泄の快感に酔う事を期待していたのだろう。
それを留められ、耐え切れなくなったらしい。
なんにせよ、いつも優美に振舞い、自分たちを見下していた女が見せる見苦しいほどの錯乱は、
責められ続けてきたメイドたちにとっては、この上ない喜びなのだろう。
二人は声を揃えてリアンを笑い、後ろ手に縛っていた布紐を解くと、強引に背中を押して四つん這いにさせた。
糸を引き、尻を押して前に進ませ、クルツが用意していた肖像画の上にその体を移動させる。
520 :
犬の生活:2009/06/21(日) 20:01:04 ID:e1/AR/bk
「いい格好ですね、お嬢様。外で裸になって、四つん這いで、まるで犬ですね」
「外でおしっこをするぐらいだもの。お嬢様、本当は犬なんじゃないの? 今までは人間の振りをしていたけど」
余程恨みが溜まっているのだろう。
ルティスとノーマは、リアンを貶めるための言葉をそれぞれに吐き出し、苦悶している女を嘲った。
二人の言葉を耳にするうちに、何かを思いついたのだろう。
追いついてきたクルツがリアンの前にしゃがみ込み、髪を掴んで伏せられていた顔を無理やり上げさせた。
「そうか、お嬢様は犬だったか」
「ち・・ちが・・・」
最後の尊厳にしがみついているのだろう。リアンはその言葉に弱々しく首を振った。
クルツは邪悪な笑みでリアンを見据え、残酷な言葉を口にする。
「違うのか。なら、我慢しろよ。人間なら、こんなところで糞をもらしたりはしないからな」
「そうですね。犬なら、まあ、仕方ない事ですけど」
クルツの言葉を受けて、ルティスが笑いを含んだ声を投げた。
この状況にあれば、相手が何を考えているのか、どんなに想像力に乏しくとも、間違いなく理解される事だろう。
頭に浮かんだその答えを前に、リアンが最後の自尊心を投げ捨てるまで、ほとんど待つ必要は無かった。
幾多の視線の中で、半泣きのリアンの顔に媚が浮かび、躊躇っていた唇が言葉を紡ぎ始める。
「わ、私・・・、犬・・・です・・・・。犬なんです。犬なんですうっ!」
「くく・・そうか、犬なのか」
「はっ・・・いい。・・・だ、だから・・・お尻・・・うんち・・させてぇっ!」
「世の中には、珍しいことがあるもんだ。ノーマ、しゃべる犬を見たことがあるか?」
「いえ、ありませんねぇ」
「う・・・わ・・・ん・・・わん・・・わんっ!」
とことんまで貶めようとするクルツの言葉に、リアンが顔を怒りに染めた。
だが、それは一瞬で消え、すぐに開き直った鳴き声を上げ始める。
ここまできて、今更意地を張る気になれなかったのか、意地を張る事ができなかったのか。
どちらであろうと、そんなことはどうでもいい。
クルツは満足げに低い笑い声を上げ、リアンが跨いでいる、自身が描かれた肖像画を指差した。
「これが、何の絵かは言うまでもないな?」
「わ、わんっ」
「そうだ、人間だった頃のお前だ。さあ、優雅に暮らしていた自分に決別するがいい。ノーマ、抜いてやれ」
「はい」
「はああっ! ああああはぁああっ!」
出されるものが自分に掛からないよう、リアンの体を起こさせ、ノーマは差し込んでいた指を抜いた。
限界を超える欲求を、無理やり押さえ込んでいた栓から逃れたリアンが、すぐさま堪えていたものを吐き出し始める。
恥ずかしさよりも、悔しさよりも、開放感と快楽とに酔っているようだ。
幸福だった頃の自分を排泄物で汚しながら、夜空に向けて上げられている叫びの中に、甘い喜びが潜んでいる。
「くすくす・・・、はしたないですねぇ」
「本当。人前で、そんな、ねぇ・・・・」
「お・・・ぅおおぁ・・・・ああ・・・・」
メイドたちの侮蔑の言葉も、リアンを止める事は出来なかった。
虚空を見上げ、口を大きく開き、その端から涎を伝わせながら、リアンは尻から汚物を吐き出し続けている。
地面に置かれた肖像画の、紅いドレスを纏ったリアンの姿が、茶色い小山に隠されていく。
幸福だった頃の自分を、自身の手で穢し貶めるリアンを、恨みを抱いた三人の男女は、残酷な目でじっと見つめていた。
「う・・・あ・・・ああ・・・。うわああああっ!!」
突然、リアンが地面に突っ伏し、大声で泣き出した。
肉体に余裕が出来、自分がしたことを理解してしまったらしい。
それは、普通の感性を有した女性であれば、耐えられない恥辱であるだろう。
ましてや、深窓の令嬢として、人並み以上の自尊心を育んできた女性にとっては、
自分の存在の全てを否定されてしまったような、たとえようの無い屈辱であったに違いない。
「これからだ・・・・。もっと、貶めてやる。泣く事も忘れるほどに、苦しめてやる・・・」
汚れた尻を晒し、自身が吐き出した汚物の上で泣き伏している女の姿を、揺るがぬ恨みを抱いた視線で見やりながら、
クルツが低く呟いた。
その声の響きが持つ不吉さに、ノーマとルティスが視線を見交わし、まだ若い盗賊の男を呆然と見詰めた。
今回はここまでです。次は盗賊団の本拠地での責めを。
水曜日ぐらいまでに何とか。
がんばてくらさい
これは期待せざるをえない
続き待ってる!
もしかして、ノールと同じ作者の方ですか?
だとしたら神すぎる
だとしなくても神だろう
525 :
犬の生活:2009/06/23(火) 21:35:28 ID:QDqMsh4D
ノールの作者さんとは別人です。
私はただの通りすがりですから。
それはともかく、続きです。
リアンを始めとし、四人の女性を得たアズたちは、奪った金品と共に自分たちの本拠へと運び込んだ。
連れ込まれた若い女の姿に、守備に残っていた盗賊たちは歓声を上げ、欲望に満ちた目で歩く女たちを見送った。
特に男たちの目を引いたのは、一枚の布すら身に纏わず、首に巻かれたロープに引かれて四つん這いで歩く女の姿だった。
顔も肉体も、四人の中で群を抜いている女のその哀れな姿に、股間を膨らませながら卑猥な言葉を投げつける。
そんな言葉と視線の暴力の中、リアンは硬く目を瞑り、引かれるままに手足を動かしていた。
「お帰り。アズ、兄貴」
本拠の奥に作られている、一回り大きな建物。
といっても、リアンの館とは比べ物にならない、粗末な建物に入ったアズとクルツは、若い女に出迎えられた。
少しがさつな印象を受けるが、整った顔立ちと引き締まった体つきをしており、日に焼けている事と相まって、
しごく健康的で活発な、田舎の娘といった印象を受ける。
その呼びかけから、クルツに付いて小屋に入った女性たちにも、その正体は理解された。
だとすると、随分と凄惨な目に合ってきているはずなのに、屈託の無い笑顔を浮べている姿からはそれが想像できない。
だが、想像できなくとも、そんな過去が存在していたのは間違いない事実であるようだった。
ノーマが引く縄に繋がれ、四つん這いで入ってきた女性に向けた、復讐を前にした残虐な微笑がそれを物語っている。
「お久しぶり、リアンお嬢様。・・・・って、言っても、覚えてないよねぇ」
恨みを抱いたほうは、いつまでも覚えているが、怨まれている側は、それに気づいてすらいないものだ。
クルツとエイリアにとっては、昨日の事のように思い出される過去も、リアンにとっては記憶に残りもしない、
平凡な日であってもおかしくは無い。
そんな認識を持っているのだろう。相手が覚えていないことを責めるつもりは無いらしい。
とはいえ、だからといって、水に流してやるほどおおらかな気持ちには、さすがになれないようだ。
わざわざ背けている顔の先にしゃがみ込み、脅えた顔を覗きこむ。
「お嬢様にどうやって復讐しようかって、ずっと考えてたんだよ。捕まえる手はずは兄貴が、その後の事はあたしが、
たっぷり時間をかけて・・・ね」
「う・・・ぁ・・・」
「時間がかかったからね、あたしも色々と考えちゃった。ふふっ、楽しみにしていてね」
世の中に、これほどに不吉な笑顔があるのかと、傍で見ているノーマですら震えを感じた。
ましてや、当事者としてそれを投げつけられているリアンの恐怖は、どれほどのものだろうか。
気おされ、脅えてずり退がるリアンの瞳には、かつての威厳は欠片も無く、家畜のような弱々しさが宿っている。
「それじゃ、ついて来なさい。お嬢様の今日からの居場所を教えてあげる」
「ぐぅぇ!」
エイリアがリアンを繋ぐ紐を受け取り、それを乱暴に引いた。
喉を締め付けられて、聞き苦しい声を上げた女性を振り返りもせず、早足で部屋を出て行く。
繋がれている身としては、それについて行くより他に道は無い。リアンは必死に手足を動かし、遅れまいと進んでいく。
「ここが、お嬢様のための場所だよ」
引きずられるようにして行き着いた先は、隣に建てられている棟の、廊下の隅だった。
予め用意しておいたのだろう。木製の手桶と大き目の深皿が置かれ、壁には頑丈そうな金具が打ち付けられている。
最悪でも、牢に入れられるぐらいだと思っていたのだろう。
自分の居場所として示された場所の意外さに、リアンは呆然とそこをみつめている。
「この場所に繋がれる意味は、そのうちに判るからね。暫くは、好きにすればいいよ」
詳しく解説してやるつもりは無いのだろう。
壁の金具にロープを結びつけたエイリアは、惨めな令嬢を見つめる女性たちに背中を見せ、数歩足を進めた。
ふと思い出したように振り返り、自分を繋ぐロープを握っているリアンに、笑いを含んだ声を投げつける。
「そうそう、縛ったりはしないけど、あまり勝手はしないほうがいいよ。手も足も、一度切ると生えてこないからね」
「ひっ・・・ぃい・・」
言葉の意味は、充分すぎるほどに伝わっていた。
リアンは掴んでいたロープを放り出し、小刻みに首を振りながら手を床に突く。
充分な効果に満足しているのだろう。
エイリアは鼻を鳴らしてリアンを見下し、改めて背中を見せて歩き始めた。
526 :
犬の生活:2009/06/23(火) 21:38:06 ID:QDqMsh4D
「普段の生活には、この部屋を使って。あと、お仕事の時には、向こうの部屋を使ってね。
お風呂とお手洗いは廊下の突き当たり。近くの温泉を引いてるから、お風呂はいつでも使えるよ」
リアンと別れたエイリアは、ノーマたちを四つのベッドが並べられた大部屋へと連れ込んだ。
普段はこの部屋で、男たちの相手をする時にはその為の部屋を使うよう指示し、場所を教える。
「四つの部屋があるから、一番手前をノーマ、二番目をルティス、三番目をカディナが使ってね」
「エイリア」
手際よく話を進めていく妹の声を、不意にクルツが遮った。
用も無いのに付いてきていたことから、何か言いたい事があると予想していたのだろう。
エイリアは軽く視線を動かし、表情を消して立っているクルツを見上げた。
「なに?」
「悪いが、カディナは俺が貰う。身の回りの世話をする女が欲しかったところだ」
「ふぅん・・・。まぁ、いいけどね」
兄が何を考えているのか、長い付き合いからだいたい察しはついている。
深く追求せず、クルツの言葉に不満ではなく、安堵を浮べている二人の女性に目を戻す。
「で、うちの荒くれどもの相手をしてもらうんだけど、一応の約束っていうのがあるから、それだけ先に説明しとくね」
「約束・・・・?」
「そう。したい奴にしたいだけさせてるとね、統制がとれなくなっちゃうから困るの。それに、あなたたちも大変だしね」
盗賊団とはいえ、一つの組織として形を保つためには、一定の規則と秩序が欠かせない。
女をめぐっての不要の争いを避ける必要も、貴重な若い女性を消耗させないための配慮も必要となる。
そこを踏まえた上で、女性の管理を任されたエイリアが考え出した規則があり、性欲の処理を必要とする男たちは、
それに従うことになっている。
エイリアはその内容を大まかに説明し、軽く息を吐いて二人を見やった。
「まあ、こんなところね。一日に相手をしてもらうのは、二人増えた訳だから・・・まあ、4人ってところかな。
前からいる娘たちに、少し楽をさせてあげたいから」
「あの・・・。それなら・・・あたしも・・・・・」
エイリアの言葉に頷いている二人の横から、控えめな声が投げられた。
面白そうに見やった目を、カディナが真剣に見上げている。
「カディナには別のお仕事があるでしょ? こっちは、私とノーマに任せなさい」
小柄な少女の肩に手を置き、ルティスが穏やかに諭した。
一人だけ特別扱いを受けるのが嫌なのだろう。
カディナは姉の言葉に首を振り、この場の決定権を有している女性に視線で訴えかける。
「あたしはどっちでもいいんだけどね。兄貴、どうするの?」
「駄目だ」
短く、しかし決然と言い放ち、クルツがカディナの手を取った。
見上げてくる少女の必死な、それでいてどこか脅えている青い瞳を覗き込み、無表情のまま口を開く。
「お前たちの処遇は俺が決める。勝手は許さん」
妥協を許さない強い口調に、他人に隷属する生活を続けてきた少女が逆らえる筈も無い。
カディナは小さく頷き、クルツに引かれて部屋を出て行った。
527 :
犬の生活:2009/06/23(火) 21:41:08 ID:QDqMsh4D
裸で廊下に繋がれて過ごすのは、裕福な生活を送ってきた令嬢にとっては、簡単に順応できる状況ではないようだった。
誰が、いつ通るかも判らない場所で、一枚の布すら与えられずにうずくまっている心細さ。
誰に、いつ、何をされるか判らないという恐怖。
そして、これから自分がどうなっていくのかという不安。
それらに襲われながら、ただ廊下で丸まっている事しか出来ない。
快適な毎日を、自分が望む刺激に彩って生きてきたリアンにとって、それは耐えがたい苦痛だった。
それでも、廊下に繋がれて暫くは、心を襲う苦しみとだけ戦っていればよかった。
その状況に変化が訪れたのは、建物の入り口の方角から、よく通る女性の声が響き渡ってきた後のことだった。
「お待たせっ! 今日は初日だから、顔見せだけだよ。その代わり、廊下に繋いである犬は好きにしていいからねっ!」
その言葉の中の『犬』という単語が、自分を指しているという事実に気づくのに、想像力は必要なかった。
置かれた状況に恐れを抱き、逃れようの無い立場で、隠れる場所を探して左右をみやる。
その間にも、待ちかねていた男たちの乱雑な足音はリアンに迫り、気づけば十数人の男たちに囲まれていた。
「うほぉっ! すっげぇっ!!」
「こんないい女、見たことがねぇよ」
「こ、こいつは、好きにしていいんだろ? 俺、俺は・・・」
「当たり前だろ! 俺だって、もう!」
一人の男が下を脱ぎ始めたのを契機に、リアンを囲む男たちが一斉に自分を解き放っていた。
十本を越える男根に取り囲まれ、リアンが悲鳴とともに後じさる。
一人が逃げる腕を乱暴に掴んで体を引き寄せ、いきり立ったものを顔に無理やり押し付けた。
口を硬く閉じ、顔を背けたが、昂ぶった男の欲求の前に、深窓の令嬢の抵抗はむなしかった。
顎と額を押さえられ、臭いのきつい肉棒を強引に押し込まれてしまう。
端正な顔を醜く歪め、逃げる事が出来ないように頭を強く押さえられ、男のものを噛み切る決心も付けられないまま、
せめてもの抵抗として口の中で舌を逃れさせている。
「う・・えええ・・・ぇ・・」
頭の方に気を取られているうちに、男たちはリアンの体の背後にも回りこんでいた。
一番に尻を掴んだ男が、当然の権利であるかのように腰を押し当て、準備が出来ていない柔肉を強引に割り開く。
一方的に押し付けられた苦痛に呻き、逃げようと前に出たリアンの喉を、硬くいきり立っている男根が強く突いた。
えずきながらも何とか堪え、整った顔を涙と鼻水に汚しながら短く唸っている。
「おいおい、早くしろよぉ。後が詰まってるんだからよぉ」
「舌を使うんだ、舌を。そんなんじゃ、いつまでたっても終わらねえぞ」
「なんなら、ケツも使ってやろうか? あんまり好きじゃねえんだけどよ」
口々に勝手な事をいいながら、あぶれた男たちは、リアンの裸体をおかずに自分のものをしごいていた。
その中の一人が溜まりきった精を吐き出し、白く滑らかな背中を汚す。
それを合図にしたかのように、周りを囲む男たちが次々に精を放ち、令嬢の全身を穢していった。
自分でしただけで満足できない男たちは、先に使っている男たちがどこかの穴を空けるのを心待ちにしている。
たった一人で、それだけの男たちの性欲を受け止めるよう求められた側は、たまったものではない。
押し付けられる苦痛と嫌悪に包まれながら、何をされているのかも考えられない状態で、されるがままになっている。
リアンの体が男を満たす努力を見せないことを知った男たちは、それならばと自分勝手に腰を動かし、
強引に自分を昂ぶらせては、それぞれの使っている穴の中へ、白濁した欲望を吐き出していった。
「う・・・ぐ・・・ぅ・・・ぅえ・・・ええ・・・」
どれほどの時間が過ぎたのだろうか。
気が付けば、与えられた玩具を奪い合っていた男たちは一人残らず姿を消し、遮るもののない廊下の隅には、
精液に塗れて転がる一人の女性の姿だけが残されていた。
口に出されたものを強引に飲まされ続けたせいなのだろう。
込み上げてきた吐き気に堪えきれず戻したのは、男の欲望そのままの、臭い立つ粘液だった。
散々に抉られていた秘所からも、力を失った肛門からも、同じものはとめどなく溢れ、辺りに独特の異臭を満たしていた。
528 :
犬の生活:2009/06/23(火) 21:43:20 ID:QDqMsh4D
「あーあ、なによ、これぇ。こんなに汚して、どうするつもりよ」
自分を取り戻す事すら出来ないまま、呆然と転がっていたリアンの耳に、突然若い女性の声が飛び込んできた。
反射的に顔を上げ、声の主をみやると、そこには二人の女性を引き連れて立つ、エイリアの姿があった。
かつてリアンに仕えていた二人は、予想以上の惨状に言葉を失っているが、エイリアは嘲りを含んだ薄笑いを浮かべ、
平然とその姿を見下ろしている。
「酷い姿になってるねぇ。まったく、これじゃ臭くてかなわないな」
「・・・・・」
これほど惨めな自分の姿を、この間までの奴隷たちに見られるほどの屈辱はない。
リアンは無言で顔を背け、エイリアの声を背中で受け止めた。
鼻を鳴らしてその姿を見下したエイリアは、リアンの傍らに置かれた木製の桶へと目を移した。
最初にここに置かれた時のまま、乾いた底板を見せ付けていることを確認し、再び視線をリアンに戻す。
「汚されたら、ちゃんと洗ってもらいなさいよね。言わなくてもやってくれるような、気の利いた奴はいないんだから」
「・・・・・・」
「なによ、何か言いたいの?」
エイリアの言葉を耳したリアンが、背けていた顔を上げた。
すがり付いてくる媚びた視線を跳ね返しながら、エイリアは冷たい声で問い返す。
気おされて、一度は視線を下げたリアンだったが、言わずには居れなかったのだろう。
再びおずおずと顔を上げ、震える声を唇の間から絞り出した。
「・・・体を・・・・洗わせて・・・・ください・・」
「ん? 体を洗って欲しいの?」
「は、はい・・・。お願い・・・します」
他人に、このような形で懇願しなくてはならない自分が、悔しくて仕方ないのだろう。
リアンの瞳から涙がこぼれ、頬を走って床へと落ちた。
そんな姿を見ながら、エイリアは口元の笑みを大きくし、冷たい言葉を口にする。
「駄目ね」
「・・・な、なんで・・・?」
「おねだりするなら、それなりの芸を見せてもらわないとね。最初に・・・ああ、そういえば、言ってなかったっけ。
誰かに何かをおねだりするなら、ちゃんと芸をしなさい。それが、ここでの決まりだから」
「げ・・・芸? そんな・・・何を・・・」
「何だっていいよ。何かをして、それで見ているほうが納得すれば、言う事を聞いてくれるから。
でも、まあ、いきなり何かやれって言われても判んないよね。ノーマ、ルティス、何か見たい芸はある?」
肩越しに振り返り、背後に並ぶ二人の女性に問いかける。
いきなりのことに何も浮かばないらしく、二人は揃って首を振った。
二人の希望を優先するつもりでいたが、それが無いのであれば仕方ない。
エイリアは空のままの桶を足で動かし、廊下の真ん中に移動させた。
「芸っていうより、躾なんだけどね」
笑いながらのその言葉に、何をやらされるのかは推測できた。
廊下の真ん中に置かれた桶を前に、リアンは体を強張らせている。
追い詰められた表情が愉しくて仕方ないのだろう。
エイリアは邪な笑みを浮べながら、桶の前にしゃがみ込んだ。
529 :
犬の生活:2009/06/23(火) 21:45:07 ID:QDqMsh4D
「ここでのお手洗いはこれ。おしっこも、うんちも、この中にするの。判るよね?」
「・・・・・・」
「誰がいつ通るかも判らない場所だし、隠れるような壁も無いけど、これがあなたのお手洗い。
しているところも、出しちゃったものも、みんなに見られるの」
「・・・ひどい・・・・・」
「お嬢様のお言葉とも思えませんね」
力の無い呟きに、ルティスが厳しい声を投げつけた。
精液に塗れている女性の前に立ちはだかり、怒りに染まった視線を突きつける。
「私やカディナにした事をお忘れになりましたか? お客様が囲むテーブルの上で、お皿の中にするよう命令されたのは、
お嬢様だったと思いましたけど」
「ふぅん、そんなことさせてたんだ。他人に命令したぐらいだから、自分は当然できるよねぇ?」
ルティスの言葉を受けたエイリアが、皮肉を込めて桶を押した。
許してもらうには、重ねてきた悪行があまりに多すぎる。
見下ろしてきている三つの顔のどこを探しても、同情や憐憫は欠片も見出すことができなかった。
だが、いくら追い詰められているとはいっても、出来ることと出来ないことがある。
リアンは男の欲望に汚れきった体を丸め、迷いを浮かべた瞳で、じっと床の上の木桶を見つめた。
「嫌なら、別に今しなくってもいいけどね。汚れたままで、ずっとそうやってればいいよ」
「お、お風呂は?」
「だから、言ってるでしょ? 何かして欲しかったら、ちゃんと言うことを聞かなきゃ駄目だって」
「・・・・・」
「言っとくけど、今日だけの事じゃないし、私たちに対してだけじゃないからね。
ご飯が欲しい時も、この桶を替えて欲しいときも、お風呂に入りたいときも、誰かにお願いして、
芸を見せないといけないんだよ」
「ふふっ、こんな汚れた格好じゃ、誰も近づいてくれませんよね」
「まあ、そう言うことになるかな。簡単に言えばね、餓死したくなかったら、自分から男を誘えってこと。
男を誘うには綺麗な体でいなきゃならないし、体を洗いたかったら、どんな恥ずかしい格好を見せてでも、
相手を満足させなきゃいけない。そういう立場にいるんだって事、少しは理解できた?」
「う・・そ・・・、私が・・・そんな・・・・こと・・・」
「まだ判ってないみたいだね。いいや、放っておこう」
「はい」
「そうですね」
言いたいだけの事を言い、エイリアはあっさりと引き下がった。
二人の女性を連れて、廊下を曲がってしまう。
一人廊下に残されたリアンは、汚れた体が放つ異臭の中、呆然と立ち去る背中を見送った。
530 :
犬の生活:2009/06/23(火) 21:47:43 ID:QDqMsh4D
翌日、朝食を終えたエイリアは、食事を共にしていたノーマ、ルティスと共に、リアンの下を訪れていた。
あまり寝ることが出来なかったのだろう。
食事を与えられていない事とも重なって、リアンはずいぶんと憔悴した様子で床に座り込んでいた。
足音に気づいてはいるだろうが、正面に立っても顔を上げる様子も無く、うつろな瞳で床を眺めている。
「一応、判ってはいるみたいね」
傍らに置かれている木桶の中に、黄色かかった液体が溜まっている。
それを確かめて満足したのか、エイリアは喉の奥で短く笑い、廊下の奥へと向かった。
ノーマとルティスは慌ててそれに続いたが、疲れきったリアンの様子に、それぞれ不安を口にした。
「大丈夫でしょうか?」
「おなかも空いてるでしょうし、水も飲んでないですよね?」
「死なない、死なない。3日は食べなくても大丈夫だし、水はその気になれば、自分のおしっこでも飲むでしょ」
二人の言葉が、リアンを案じているのではなく、復讐の早すぎる幕切れを懸念していると知っているエイリアは、
ぶっきらぼうに突き放した。
本当に危ないと思ったら、適当な口実をつけて水や食事を与えるつもりがある。
だが、エイリアがそう感じるよりも早く、贅沢に慣れたお嬢様の忍耐が底をつくだろう。
「まあ、すぐにあきらめるでしょ。それより、今日からは二人にも働いてもらうから、よろしくね」
「はい、がんばります」
「あ、私も・・・はい」
ノーマが明るく宣言し、ルティスが遅れて頷いた。
リアンの呪縛から逃れたことで、本来の性格が表に出始めている。
奔放さを感じさせるノーマに対し、ルティスはどこか生真面目で、自分を押さえる傾向が感じられる。
自分のことよりも妹を案じる言動が多く、姉としての責任感が強く現れている。
(私も、ミナが生きてたら、こんな風になったのかな?)
守らなければならない存在を失ったのは、随分と前の話になる。
幼い妹と、病弱な母とが相次いで他界した後、エイリアには守るべき人が無くなった。
兄と二人、その日を生きるために必死になり、いつか復讐を果たすことだけを考えてきた。
だが、もしも父が濡れ衣を着せられず、あのまま平穏に暮らしていたなら、自分もルティスのように、
ミナのことを思いやるようなやさしい性格になっていたのだろうか。
(ま、いいや。今が変わるわけじゃなし)
考えてみたところで仕方が無い。
エイリアは軽く頭を振って現実に立ち返り、二人の女性をそれぞれの部屋へと向かわせた。
自身はそのまま部屋に居残り、リアンが繋がれた場所が覗ける、廊下側の壁際へと移動する。
リアンへの復讐が現実味を帯びた日以来、用意は周到に重ねてきた。
繋ぐ場所も、繋いだ後で監視する準備も、その内の一つだ。
エイリアは壁にはめ込まれた細い板を一枚ずらし、現れた覗き穴に顔を近づけた。
小さな穴だが、その役割は十分に果たしている。
廊下でうずくまるリアンを確認したエイリアは、そろそろ来るはずの男たちを、その状態のまま待つことにした。
(来た来た)
あらかじめ言い含めておいた三人の男が、猥雑な言葉を交わしながら廊下を進んできた。
リアンの前で立ち止まり、不快と失望を浮かべて女を見下ろす。
531 :
犬の生活:2009/06/23(火) 21:52:04 ID:QDqMsh4D
「お、おい、どうするよ」
「好きにして良いっていわれても、これじゃ・・なぁ」
「ひでえな、臭くてそんな気になれねぇよ」
「俺、次が3日後だから、それまで我慢するわ」
「そうだな、じきに新しい姉ちゃんとできるのに、こんな汚い女を使うことないだろ」
「なんだよ、わざわざ来たのによぉ・・・。せめて体ぐらい洗っとけよなぁ」
(汚い・・・? 私が・・・・?)
勝手なことを言い放って男たちが去っていった後、残されたリアンは、突きつけられた暴言を反芻していた。
これまでの人生の中で、一度として受けたことの無い言葉。
自分を表現するために使われることなど、決して無いと思っていた形容が、間違い無く自分に向けて使われていた。
打ちひしがれるリアンに追い討ちをかけるように、更に数人の男が現れ、そして何もすることなく去っていった。
幾人かはリアンを避けるようにして廊下の向こうに姿を消し、帰りには明らかな嫌悪を浮かべて通っていった。
誰からも賞賛され、男たちの憧れと、女たちの嫉妬を集めていた自分が、今は誰からも見向きもされず、いや、
むしろ嫌悪の対象としてここにいる。
その認識は、救いの無い状況に置かれたリアンを、更に追い詰めるに十分なものだった。
(お風呂に入れば・・・・体を洗えれば・・・・・)
汚れさえ落とせば、この場所を通る全ての男の足を止めさせる自信があった。
だが、それは、この場所に巣食っている、下劣な盗賊たちに再び体を汚される事を意味している。
汚されるために体を磨くことに、いったい何の意味があるだろう。
そんな思いが、リアンをずっと迷わせていた。
だが、迷っていられる時間は、それほど多く残っていない。
空腹と、喉の渇きとが、しきりに体を苛んでいる。
食事を得るにも、水を得るにも、まずは男たちの足を止め、その求めに応じることから始まる。
そのためには、なによりも最初に、この汚れた体を洗わなければならない。
「・・・・・」
次にやってきた男に声をかけ、体を洗ってもらおう。
そう思いきる事は、簡単ではなかったものの、なんとかできた。
だが、その先、実際に声をかけて哀訴の言葉を口にすることは、どうしてもできなかった。
決意の後に、何組もの男たちが姿を見せ、そして誰もが、自分を求めないまま去っていった。
その男たちの背中を、喉にまで上ってきた声を口に出せないまま見送ったリアンは、自身の自尊心に恨み言を呟きながら、
汚れた体をゆっくりと動かした。
「・・・・・・」
それほど長くない廊下の左右を伺い、人のけはいが感じられないのを確かめたリアンは、屈辱に唇を噛みながら、
既に3分の1程まで汚水が溜まっている木桶をにらみつけた。
少しの間躊躇っていたが、いつ誰が来るか判らない状況に、さっさと済ましてしまおうと心を固めたのだろう。
桶に向かって足を進め、跨いで腰を落としていく。
(ふふふっ、これを見逃す手はないね)
リアンを打ちのめす、絶好の契機を前にして、それに目をつぶる理由はない。
エイリアは足音を殺して廊下に出、さりげなく角から姿を現した。
それほど長い廊下ではない。
角を曲がって前を見れば、廊下の真中で用を足そうとしているリアンの姿が、嫌でも視界に入ってくる。
半端ですが、今回はここまでです。
続きは明日にでも。
みごとなお膳立て(;´Д`)ハァハァ
今後盗賊たちがお嬢様への芸のリクエストでどんな変態紳士っぷりを発揮してくれるのかwktk
個人的にはアナル視姦フェチの盗賊とかw
> ノールの作者さんとは別人です。
> 私はただの通りすがりですから。
それは失礼しました。
しかし、神すぎる。
なんでこのスレにはこんなに神が多いんだ。
>>531 GJ! じっくり段階踏んでいってるのがたまらない。
535 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:04:41 ID:Xhae8TxB
なんですか、褒められ慣れていないので緊張しますね。
それはさておき、続きです。
「あっ!」
「あら、遠慮しなくていいのに」
エイリアの姿を認めたリアンが、驚きを浮かべて腰を浮かした。
まだ始めてはいなかったらしく、それで周囲を汚すことは無かったが、バツの悪さは隠しようも無い。
恥ずかしいのか、悔しいのか、顔を朱に染めて目を逸らすリアンに向けて、エイリアは穏やかに声をかけた。
クスクスと意地悪く笑いながら、たった今離れたばかりの木桶をつま先で押しやり、リアンの前に移動させる。
「この桶を使うんでしょ? 見ててあげるから、もう一度跨ぎなさいよ」
「そ・・・そんなこと・・・しない」
挑発に釣られて反駁してきたが、その口調の弱さがリアンの気持ちを表していた。
逃げ場を失い、堕ちる寸前にまで来ている。
その手応えを感じながら、エイリアはわざと意地悪く、回りくどく責めていく。
「そう、名家のお嬢様ともなると、おしっこもうんちもしないって訳ね」
「・・・・・」
意識して的を外したその言葉に、リアンが返答に窮した。
かつてのリアンであったなら、きっぱりと肯定していたかもしれないが、既に汚物を溜めている桶の傍らにあっては、
そんな言葉は笑いものにしかならない。
かといって、その言葉を否定するのは、心の底に残っている、わずかばかりの自尊心が許さない。
リアンの葛藤を理解してやる必要を持たないエイリアは、一見穏やかな笑顔を浮かべ、床の上の木桶に手を伸ばした。
取っ手代わりの縄を掴み、黄色い水を揺らしながら持ち上げる。
「それじゃ、こんなものは必要ないね。邪魔だから、片付けておくわ」
「あ・・・」
それが無くなってしまう意味を、直感で理解したのだろう。
持ち上げられた桶を目で追いながら、リアンが縋るような声を上げた。
自分でも後悔しただろうが、もう間に合わない。
いたぶることを楽しんでいるのが明らかな、嗜虐的な笑顔が振り返り、桶を目の前に戻す。
異臭を放つその桶を、リアンは唇を噛み締めながらじっと見つめた。
「これが必要なの?」
「う・・・うん・・」
「どうして? お嬢様はおしっこなんかしないんでしょ? まして、うんちなんて、ねぇ」
「する・・・の。本当は・・・」
「ふぅん。それで、これが必要だってことは、ここにする気になったんだよね?」
「・・・・・」
黙ったまま、リアンは小さく頷いた。その諦観に彩られた横顔を見ながら、エイリアは桶の前にしゃがみこむ。
「口だけじゃ信用できないね。本当にこれが必要なら、使ってるところを見せてもらわないと」
「・・・・・」
絶対の劣位に逆らうことを諦めたのか、本気で桶を奪われることを恐れたのか、それとも我慢の限界を迎えていたのか。
何にしても、リアンは無言で桶を跨ぎ、突き刺さる視線を感じながらも腰を下ろしていった。
高さを持った桶を跨いでいるために、腰を完全に落とすことはできず、膝で手を支えながら、中途半端な高さで固まる。
536 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:07:03 ID:Xhae8TxB
「く・・・」
屈辱に噛み締めた唇の間から、小さく、短く、声が零れた。
同時に、桶の上で震えていた尻から、細く頼りなく、薄黄色の液体が流れ落ち始める。
既にコツはつかんでいるらしく、不自然な姿勢でしているにもかかわらず、こぼすことなく用を足していく。
弱々しく流れ出るおしっこは、桶の中に溜まっていた水を跳ね上げ、はしたない音を上げている。
自分が立てている音を聞かれ、見られることなど無い筈の姿を見つめられ、耐え切れずに両手で顔を隠す。
エイリアはそれを咎めはせず、頬杖をついてリアンの放尿姿を堪能している。
「はい、よく出来ました。リアンお嬢様にはこの手洗いが必要だって、よく判ったよ」
「う・・・」
「ちゃんと言うことをきけた事だし、約束通り、ご褒美を上げる。何が良いかな。お風呂? お水? ご飯?」
あからさまな揶揄に唇を噛み締めたリアンが、続いた言葉を耳にした途端、思わず顔を上げてエイリアを見つめていた。
余程意外だったのだろう。完全に虚を突かれたと、表情が語っている。
だが、その申し出を受けない理由などどこを探しても見つからない。
現状から、どれもすぐに欲しい3択を前に、リアンは必死で答えを探した。
「そうだ、このままうんちもできたら、三つともあげるよ?」
思いつきでの提案に、リアンが思わず迷いを浮かべた。
だが、それは一瞬で消え、誘惑に揺らぐ気持ちを振り払うかのように激しく、何度も首を左右に振る。
恥と誇りとを捨て去ることを、僅かにでも考えた自分に腹が立ったのだろう。
押さえられない怒りが顔に浮かんでいる。
「それじゃ、一つだけだね。何がいいの?」
「・・・お風呂」
迷った末に選んだのは、食事ではなく、入浴だった。
汚れさえ落としておけば、通りかかる男たち全ての足を止めさせる自信がある。
そして、業腹ではあるが、少し体を開いて見せれば、食事の一つくらいは簡単に手に入れることができるだろう。
そんな甘い計算が透けて見えたが、エイリアは何も言わずにロープをはずし、自分の手に巻き取った。
「お風呂はそっち。角を折れた突き当たりにあるからね」
「判った・・・ぐぅえっ!」
場所を教えられ、風呂場に向かおうとして立ち上がりかけたリアンが、突然聞き苦しい悲鳴を上げて床に転がった。
その姿を、首につながる紐を思いきり引っ張った張本人が冷酷に見下ろし、問い詰めてくる視線に口の端を上げる。
「犬は四足で歩くものだよ」
「犬・・・? 私は・・・」
「犬でしょ?」
「・・・・・」
愉悦に満ちた歪んだ笑みに、自分の置かれた立場が思い出された。
言葉を失い情けなくうなだれたリアンを見下ろし、エイリアは手にした縄を軽く引く。
促されているのだと知ったリアンは、絶望に包まれながら体を動かし、ゆっくりと両手を床につけた。
「言葉が通じないと不便だから、しゃべるのは大目に見てあげる。だけど、それ以外はちゃんと犬らしくするようにね」
「・・・・・」
「返事は?」
「・・・はい」
「返事は『わん』でいいよ。それで通じるんだから」
「わ・・・ん・・・・」
涙声で細く鳴き、リアンは引かれるままに手足を動かした。
俯きながら歩くリアンの後には、途切れ途切れに涙の跡が残っている。
下からの小さな嗚咽を心地よく聞きながら、エイリアはわざとゆっくり歩き、優越感に満たされていく今を楽しんでいた。
537 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:09:25 ID:Xhae8TxB
浴室で心行くまで弄び、浴びていた精の全てを洗い流したエイリアは、リアンを廊下に残して姿を消した。
嬲られ、言葉で責められながらも、誰かが傍にいてくれる時間は心強いものだった。
再び廊下につながれ、一人だけで残されてしまうと、心細さが強く全身に染みてくる。
「あら、どうしたの?」
一人の不安に涙をこぼしたリアンの前に、姿を消していたエイリアが現れた。
思わず喜びを浮かべて上げられた顔の前に、左右に控える二人の女性の姿が映る。
それぞれに、消すことの出来ない恨みを抱えた女性たちは、落ちぶれ果てたかつての主を、侮蔑と嘲笑とで貫いた。
「お腹が空いて・・・」
つい数日前まで隷属させていた女性たちを前に、心が弱っている姿を見せたくはなかったのだろう。
リアンは涙の理由を空腹に押し付けた。
全てを知っているのか、それともどうでもいいと割り切っているのか。
エイリアは鷹揚に頷き、背後の二人を振りかえった。
「ノーマ、ルティス、用意できてる?」
「はい」
「この通りです」
エイリアの言葉に、ノーマとルティスが、それぞれ手に持っていた水差しとパンの入った籠を差し出して見せた。
咄嗟の嘘ではあったが、それが事実に基づいた欲求だったことを、リアンの表情が伝えている。
銀色に光る水差しと、小さな籠に山を作っているパン。
以前であれば、なんとも思わなかったそれらを前に、リアンは乾いた喉を鳴らし、半口を空けて渇望の視線を投げた。
「欲しい?」
「わ・・・わん」
「あら、いい声」
「ふふ・・・ほんとに」
エイリアの視線に強要され、消えそうな声で吠えたリアンの姿に、かつてのメイドたちがそろって皮肉な笑みを浮かべた。
それを見ながらも反論できないリアンは、ただノーマの手の中にある水差しだけを求めて、哀訴の目を向ける。
「これが欲しいなら、判ってるでしょ?」
「な、なにをすれば・・・」
「自分で考えなさい・・・と言いたいとこだけど、まあ、今回は考えてあげる。こっちの二人から希望があったことだしね」
言いながら、手振りで二人を前に出す。
並んで進み出たノーマとルティスは、互いに前を譲っていたが、やがてルティスがリアンの前に立った。
かつての暴君が四つんばいで見上げてくる姿を、優越感に浸りながら見下ろし、余裕が生み出す穏やかな笑みで口を開く。
「ご自分でなさってください」
かつての主に対し、ルティスは以前と同じ言葉で対している。
だが、口調の微妙な違いが、今の言葉使いが強烈な皮肉であることを主張していた。
それが判らないほど鈍くは無い。
リアンは悔しさに奥歯を軋ませながらも、立っているルティスの威圧感に、言葉を返すことが出来なかった。
返事をせず、命令にも従わないリアンの様子に、ルティスは優雅に膝を折り、メス犬に堕ちた主の前にしゃがみこんだ。
相手のわずかな動きにその都度おびえる、そんなリアンの姿を皮肉に笑い、至近から顔を覗き込んで再度口を開く。
「ご自分でなさってください。以前、私達がいたしましたように、見られながら、自分を慰めてください」
「そ、そんな・・・こと・・・」
「出来ないとはおっしゃらないですよね? 昔、ご自分で私どもにご命令されたのと同じ事です」
穏やかな笑顔を浮かべてはいるが、心は笑っていない。
許すつもりも、その必要も持っていない相手からの圧力に、リアンは目を逸らしながらも、片手を股間に伸ばしていた。
躊躇いながら指を押し当て、おざなりにまさぐっている。
538 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:11:38 ID:Xhae8TxB
「ご自分が命令されたとき、それで許した覚えがございますか?」
おずおずと伺ったリアンに対し、ルティスは冷たく答えた。
思わず硬直し、形だけの動きすらも失った女性に向け、かつて自分が投げつけられた言葉をそのままつき返す。
「お尻をついて、よく見えるように大きく足をお開きください。ご自分ではなく、私どもを満足させるように、
激しく乱れて頂きいたいですね。ふふっ、私が申し上げるまでも無く、お嬢様にはよくお判りのことでしょうけど」
「う・・うぅ・・」
以前、自分が口にしたのと同じ命令が、そのまま自分に返ってきている。
リアンは口の中で小さく呻き、言われるままに尻をついた。
軽く膝を立てて足を大きく開き、秘密にされているべき場所を、これでもかとばかりに見せ付ける。
どうやら、開き直ったものらしい。左手を胸に、右手を秘所へと伸ばし、乱雑にそこを刺激し始める。
「激しくとは申しましたけど、乱暴にとは申しておりませんよ」
「いつも私どもがいたしておりましたから、やり方がお判りになりませんか?」
稚拙な指使いを揶揄しながら、二人の元メイドはリアンの左右にしゃがんだ。
間に挟んだ全裸の女性を嘲りながら、事細かに動きを命じていく。
「胸は手のひらで持ち上げながら、軽くまわすように動かされるといいですよ。親指と中指で乳首を挟んで、
人差し指で時々弾いてあげるんです」
「こちらはもっとゆっくり、撫でるように動かしてください。体が欲しがるまでじらして、その後で指を入れましょう」
「・・・・・」
指導の形を取った命令を受けて、リアンが手の動きを変えた。
至近で見つめてくる冷静な視線に晒され、さすがに恥ずかしいのだろう。
頬を赤らめ、目を閉じ、羞恥に染まった顔を俯かせている。
「そうです、ふふ・・、乳首が硬くなってきているのが、ご自分でもわかるでしょう? もっと早く、もっと大きく、
乳首も少し強く刺激してあげてください」
「指におつゆが絡んでいるのが判りますか? こうなったら、もう、指を入れても大丈夫ですよ。人差し指と中指で、
ご自分の中をかき回しましょう」
「う・・・ぅあ・・んぅ・・・っはぅ・・」
二人の女性の手ほどきに従い、自分の体をまさぐるうちに、決して漏らすまいとしていた声が自然と零れた。
ノーマとルティスは笑みを交わし、自分の指を止められなくなってきているリアンの耳元に、左右から甘い言葉を囁く。
「ほら、気持ちよくなってきた・・・。遠慮はいらないんです。思いきり、もっと気持ちよくなることだけを考えて、
好きなようにしてください」
「お豆もいじるといいですよ。皮の上から摘んで揉んで、慣れてきたら皮を剥いて直に触って・・・」
「はうぅっ! ふっ! はぅっ! うっ、くぅうっ!」
投げられるのが、厳しい命令の言葉であったら、リアンは自分を保つことが出来ていただろう。
だが、同じ高さからささやかれる誘惑の言葉には、抗うことができなかった。
言われるままに自分を犯し、今までに感じたことが無い感覚に戸惑いながらも溺れている。
演技ではない喘ぎ声を上げ、虚ろに空を見上げ、一心に指を動かすリアンには、もはや二人の声など必要無かった。
白く濁った愛液を零しながら、体に埋めた指を激しく動かし、柔らかな肉を淫靡に歪ませて声を上げている。
「ふああっ! あっ! あああっ!!」
激しく動いていた指が止まり、体が硬直する。
同時にひときわ高い声が響き、その姿を見つめる全員に、行為の終わりを明確に告げた。
539 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:14:17 ID:Xhae8TxB
「お疲れ様。いい格好だったよ」
「本当に・・・。見ているだけで、私までこんなに・・・」
昂ぶりを収め、落ち着きを取り戻したリアンは、開いていた足を閉ざし、両手で胸を隠した。
悠然と足を進めたエイリアは、あさましく自分を慰めている姿を見られたという現実を、改めてリアンに突きつける。
唇を噛み、涙を滲ませたリアンの耳に、右から艶やかな声が届いた。
顔を上げたリアンの前で、ノーマはゆっくりと自分のスカートを捲り上げ、染みが広がる清楚な下着を見せつけた。
「このままでは収まりがつかないものですから、恐縮ですが、私を満足させていただけませんか?
言葉を使うのは気が引けますけども、お嬢様がお好きだった『奉仕』をお願いします」
「やり方は、いまさら説明する必要もありませんよね? さんざん私達に命令してきたことなんですから」
ノーマの傍らにしゃがんだルティスが言葉を引き継いだ。意図的な挑発を受けて、リアンが口を引き結ぶ。
明らかな侮辱の言葉を前にして、卑屈に笑うことができるほどには、まだ落ちぶれていない。
そんなリアンの心を崩したのは、エイリアの声でも、ノーマの嘲笑でもなく、ルティスの行動だった。
弱い反抗の光を灯した瞳の前で、手にした水差しを傾ける。
一杯に満たされていた水が滑らかに流れ出し、床にあたって跳ね上がった。
何よりも貴重な存在である水が、目の前で失われていく。
その残酷な現実を押しとどめる為にはどうすればいいか、答は聞かなくても判っていた。
「す、するから・・・だから・・・」
「それでは、お願いします」
ノーマが自分の手で下着を脱ぎ落とし、女の匂いを漂わせている場所を突き出した。
させることはあっても、自分が他人の性器に口を寄せることになるなどとは考えたことも無かったにちがいない。
決断を口に乗せはしたものの、実際にその場所に顔を寄せたリアンは、こみ上げる嫌悪に眉を顰め顔をそむけていた。
「どうされました? さあ、早くお願いします」
「簡単なことでしょう? ただ口をつけて、舌を動かすだけです」
「そんな方を向かれていては、できないですよ。こちらを向いてください、さあ、早く!」
丁寧な言葉をそのままに、ノーマが僅かに語気を強めた。
顔をそむけたままのリアンに業を煮やしたのだろう。
無造作に手を伸ばして髪をつかみ、腰を更に突き出して顔に押し付ける。
「う・・む・・・・ぅあ・・」
「何をしてらっしゃるんです? それではくすぐったいだけですよ」
「舌を使ってください。私達に出されたご注文を覚えていらっしゃるでしょう?」
強引に顔を押し付けはしたが、そこから先は本人がその気にならなければ進まない。
口を閉ざし、逃れようともがいているリアンの鼻息が陰毛を揺らすために、くすぐったくて仕方ないのだろう。
ノーマが不満げに言葉を投げ下ろし、傍らからルティスが追い討ちをかけた。
このままでは、この不快な状況がいつまでも続くことになる。
気持ち悪いというのが正直な気持ちだが、とりあえずはそれに目を瞑り、今から逃れることを考えたほうがいいだろう。
リアンは目の前の光景を見ないようにと目を瞑り、唇が感じていた生暖かさの源へと舌を伸ばした。
(う・・・うぁ・・・)
既に欲望を滲ませていた場所は、おずおずと伸ばされてきた舌をすんなりと受け入れた。
始めて触れるその暖かさと柔らかさ、そして口の中に広がる女の匂いに、改めて嫌悪がこみ上げる。
リアンは戻しそうになるのを必死にこらえ、舌先で硬く尖っている場所を探り当て、重点的にそこを刺激し始めた。
自身の経験から、それが一番早く終わると考えたのだろう。
だが、経験を持たない女性の稚拙な奉仕では、どこをどのように攻めようとも結果は変わらない。
ノーマはリアンの舌技を鼻で笑い、傍らの同僚に肩をすくめて見せた。
540 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:22:17 ID:Xhae8TxB
「ふふっ、仕方ないなぁ」
下手な奉仕を続けさせたところで、ノーマに満足が得られるはずは無い。
もちろん、あのリアンにこんな真似をさせているという精神的な充足はあるが、だからといって、
こんな拙い奉仕をいつまでも続けられては堪らない。
とはいえ、それを理由にここで止めさせるのも、それはそれで気に食わない。
そんなノーマの内心を、同じ気持ちを抱いているルティスは正確に受け止めていた。
リアンを助けるためではなく、中途半端な状況に置かれているノーマの為に、小さく笑って上衣を脱ぎ落とす。
そのまま、幾度と無く肌を合わせた相手に抱きつき、求めてきた唇に自身を重ねると、リアンにはとても真似が出来ない、
深く巧みな口付けを交わした。
舌を絡ませ合い、至近で見詰め合いながら、ルティスの手はノーマの衣服の下へと潜り込み、自分と比べて豊かな胸を、
羨むようにねっとりと撫で回す。
胸を揉まれ、乳首を刺激され、濃厚な口付けを交わすうちに、醒めていたノーマの瞳が熱を帯び、息遣いが乱れ始めた。
口付けだけで満たすことができる程に、互いのことを熟知している二人に、言葉は必要無い。
ルティスは焦らしながら、合図を待っていた。
それが眼もとの笑みとして与えられたとき、弱点である首筋に唇を這わせ、同時に胸の先を軽くつねり上げた。
「はあっ! あっ! っくぅ!」
股間にある頭をひときわ強く押さえ付けながら、ノーマは体を震わせた。
しばらくの間、腕の力を緩めないまま余韻に浸り、それからゆっくりと頭を離していく。
全体を愛液に染めたリアンの顔が、細く糸を引きながら離れていった。
途中から意識を飛ばしていたのだろう。リアンは呆然と、自分を失っている。
その瞳を意地悪く覗きこみ、三人の女性たちは満足を浮かべて頷いた。
約束通り皿に水を満たし、その傍らにパンを置き、復讐者たちはその場所から立ち去っていった。
・
廊下に繋がれてから、十日ほどが経過したころには、リアンにも状況の厳しさが嫌と言うほど認識されていた。
一人の男の相手をすれば、体を綺麗にしない限り、次の男を呼び込むことは難しい。
だが、相手をした褒美として入浴を求めていては、いつまでたっても水や食料を得ることはできない。
芸として、言われるままに様々な痴態を演じても、二度目からは誰もそれを芸として評価はしてくれない。
自慰も排泄も、女として隠すべき姿の全てを晒した。
自らの手で肛門を拡げ、臭いを嗅ぎ回されもした。
性器の中に詰められたパンをほじり出し、自分の味がするそれを浅ましくむさぼりさえした。
だが、それを悦んでくれるのは最初だけで、二度目に与えられるのは冷笑だけだった。
結局、リアンは常に腹を空かせ、喉の乾きに苦しみながら、纏わりつく自分の臭いに苦しむしかなかった。
最初のころには、珍しがって見に来ていた男たちの足もいつしか遠のいていた。
気がつけば、ノーマやルティスとするために通る男たちだけが、唯一何かをねだれる相手となっている。
だが、これから満足を得る男たちは、いくら土台がいいとは言え、薄汚れ、やせ細った女に興味を示してはくれなかった。
誰もがみな、汚物が溜まった桶と、リアン自身の体が放つ異臭を避けるように、廊下の端を足早に通りすぎていく。
「だからね、今なら、何を命令しても逆らわないよ」
「・・・そう、なんだ」
生理の関係で休みを貰ったルティスは、クルツの部屋の隣に与えられている、妹の部屋を訪れていた。
今日はクルツが砦を出ており、カディナも時間を余らせていると聞きつけて、久しぶりにゆっくり話をしにきたのだが、
話題はいつか、落ちぶれ果てているかつての暴君へと及んでいた。
541 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:25:20 ID:Xhae8TxB
「暇があるなら、見においでよ。あの女がどんなに落ちぶれたか。すっとすると思うよ」
あの館にいたころ、誰よりもひどい目に合わされていたのはカディナだった。
ノーマやルティスが抱いている以上に、リアンに対する復讐心は強いだろう。
だが、そんなカディナが、これまで一度としてリアンの姿を見に来ていない。
忙しいせいだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。
急ぎとも思えない繕い物をしながら、カディナは姉の誘いに首を横に振っていた。
「いい」
「なんで? あんなに虐められたじゃない。今なら、何をしたって逆らえないんだよ。あの悔しさを、返してやることができるんだよ」
「それは、お姉ちゃんたちがやってくれたから・・・」
「カディナ・・・?」
妹の言葉の中に、何か煮え切らないものを感じ、ルティスが小首をかしげた。
心の中では復讐を願っているはずなのに、それを表に出そうとしない。そんな様子に、疑問を抱いたようだ。
「リアンが怖いの?」
「ううん」
「じゃあ、何で?」
「クルツ様に悪いから・・・」
「クルツ様?」
意外な名前を持ち出され、疑問は却って深まっていた。
リアンから開放してくれた上に、不特定を相手にする立場から救ってくれたクルツには、確かに恩義があるだろう。
だが、それが故に義理立てするとしても、リアンに対する復讐を止めると言うのは、筋が通らない。
「どういうこと? 逆なら判るけど」
「クルツ様ね、私に何もしないの」
「え?」
問いかけに対して返されたのは、脈絡の無い言葉だった。
何を言おうとしているのか判らず、ルティスが首をひねっているが、カディナはかまわず言葉を続ける。
「不思議だったから聞いたの。そしたら、私が、死んじゃった妹さんと同じ位の年なんだって教えてくれた」
クルツにとって最大の心残りは、まだ幼かった妹を助けられなかったという事実だった。
仮に生きていられたとしても、エイリアと同じように体を売ることになっていただろうが、それでも生きていればこそ、
その先を選ぶことができる。
たとえどれほど少ない選択肢であっても、自分の手で何かを選ぶことが出来ていただろう。
そんな機会すら与えられないまま、幼い命を散らせていった妹。
その姿を重ねた相手に、どうして手を出すことができるだろう。それを言われては、カディナも納得するしかなかった。
「妹さん、死ぬまで、あの人の事を恨まなかっんだって。何かの気まぐれでお菓子を貰ったとか、
優しくしてもらったことばかり覚えてて、恨みを口にしたクルツ様に、許してあげてって言い残していったんだって」
それは、事情を理解できない少女の単純さが生み出した言葉だったろう。
だが、それと判っていても、クルツにとってはそれが、幼くして死んでいったミナの遺言だった。
それを受け入れ、従うことは出来なかったが、そう言い残した声だけは、ずっと心に残っている。
「だから、私はあの人を許すことにしたの。気持ちは無理でも、形だけでも」
クルツがその言葉を押し付けてきた訳ではない。
だが、その話を聞いて、気にせずにいられるほどに、少女は無神経ではなかった。
そして何よりも、カディナ自身の心の中に、リアンを哀れむ気持ちが僅かながら残っていたことが、
少女の遺言を受け止める気持ちになった、最大の理由だっただろう。
ルティスにしても、カディナには、復讐などという荒んだ行為をしてもらいたくないという気持ちがある。
そんなことを知らずに、穏やかな優しさを持ちつづけてもらいたいという願いがある。
それは、代わってそんな仕事をする自分に対する免罪符でもあるだろうが、純粋に妹を思っての祈りでもあった。
「うん、判った。ごめんね、変な話をしちゃって」
ルティスは目を細めて妹を見やり、逃げるように部屋を出ていった。
542 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:28:07 ID:Xhae8TxB
ルティスが妹と言葉を交わしていたその頃、語るべき妹を失った女が一人、廊下に繋がれた雌犬の前に立っていた。
うずくまって空腹に耐えていたリアンは、通りすぎることなく足を止めた人の気配に顔を上げた。
エイリアの姿を見出し、卑屈な笑みを浮かべると、言われるまでもなく四つんばいとなって足元にすり寄る。
用を足した後に、そこを拭くことも洗うことも出来ず、最後に相手をしてくれた男とした後も湯を浴びていない。
傍らの手桶には溢れるほどの排泄物が溜まり、臭いはリアンの体にも染みついている。
そんな女に寄られては堪らない。エイリアはわざとらしく顔を顰め、鼻を押さえて数歩下がった。
「ひどい臭い。堪らないなぁ」
鼻を押さえたまま呟き、エイリアは背中を見せて歩き去ろうとした。
ここでエイリアに去られてしまっては、次の機会はいつになるか判らない。
リアンは去り行く背中に未練の視線を縋らせ、おずおずと声を発した。
「あの・・・食事を・・・・」
「食事?」
背後からの言葉に不機嫌に振り向き、エイリアは鼻先で笑った。
明らかな侮蔑を受けながらも、怯えた目で見上げてきているリアンを睨み、冷たく言い放つ。
「何度も言わせないでくれる? 餌は芸をして貰うものでしょ」
「・・・おしっこを・・・・・」
「ああ、私は別にそんなの見たくないから。他の人に見てもらって」
「あ・・・」
そっけなく背中を向け、エイリアは足早にそこを離れていった。
もう、復讐心はほとんど満たされている。今ならリアンが餓死したところで、それほど悔しいとは思わない。
そんな気持ちが現れた背中に、更に何か言おうとしたリアンが、その無益を悟って言葉を飲み込んだ。
これほどに自分を惨めに感じたのは、始めてだった。
馬鹿にされ、辱められ、自尊心を踏みにじられた時よりも、相手にされない今はずっと辛かった。
悄然と壁際に戻り、自分の臭いに包まれながら膝を抱えたリアンは、現実から逃げ出すように目を閉じ、顔を伏せた。
なぜ、こんなことになってしまったのか。勝手放題の生活を当たり前に送っていた日々はなんだったのか。
考えても仕方の無いことが頭の中に浮かび、回転する。
目が熱くなったが、もう涙すら出てこない。
低い、途切れがちの嗚咽だけが、リアンが泣いている証だった。
「・・・・・雨?」
自分の嗚咽だけを捕らえていたリアンの耳に、降り始めた雨の音が届いた。
開け放たれている窓から外を見やると、黒く立ちこめた雲から、大粒の雨が落ちてきているのが見て取れる。
恵まれた生活を送っていたリアンにとって、雨はただ鬱陶しいだけのものでしかなかった。
訳も無く気分を重くする、何よりも嫌いな天気だった。
それだけを理由に、カディナを鞭打ち、外に放り出したこともある。
だが、そんな天気を前にして、リアンは強い羨望を浮かべていた。
「何を見てるの?」
突然の雨に、廊下へと走りこんできたルティスが、一心に外を見やっているリアンを見咎めた。
もう、わざわざ敬語を使う必要を感じていないのだろう。ひどくぞんざいな口調になっている。
「あ、あのっ、お、お願いが・・・あるんです・・」
代わって丁寧な言葉を口にするようになったリアンが、目の前に立つ女性の前で頭を床につけた。
全裸で這いつくばり、頭を足元に摺り寄せる。
かつての自分の姿を目の前に見出し、ルティスが不快そうに唇を歪めたが、リアンはそれを知らずに言葉を続けた。
543 :
犬の生活:2009/06/24(水) 23:31:18 ID:Xhae8TxB
「外に・・・、外に行かせてください!」
「外?」
「は、はいっ! 外に出たいんです! 逃げないです! 逃げませんからっ! 外に出してくださいっ!」
「・・・・・」
即答を避け、ルティスはしばし考え込んだ。
リアンが何を考えてそう言い出したのか、それは判っている。
判らないのは、ここでその願いを聞き入れるのと、無視するのと、どちらがよりリアンを苦しめるかだった。
数年の間うけ続けた陵辱の日々の恨みは、数日の復讐ごときで晴らされるものではない。
こんな状況に堕ちているリアンを前にしても、更に苦しめてやろうと考えている自分に、
ルティスは己に染みこんでいる恨みの深さを改めて感じていた。
「待ってなさい。エイリアさんに聞いてあげるから」
結局、ルティスは判断をエイリアに委ねることにした。
話を聞いたエイリアは、ルティスと共にリアンの前へと戻り、同じ姿勢で自分を待っていた女の前にしゃがみ込んだ。
「外に出たいんだって?」
「わ、わんっ!」
「ふふっ、そうだね、犬には外のほうがお似合いだね。いいよ、出してあげる」
「あ、ありがとうございます」
「但し、外に出たら、もう家の中には入れてあげないからね」
「う・・・・、わ・・ん・・」
予想はしていたのだろう。残酷な言葉を前にしても、リアンは動揺を見せなかった。
自身の背中を押すための、僅かな時間の後、さすがに力の無い声で答え、首を小さく縦に振る。
「いいんですか?」
「ん、何が?」
「逃げませんか?」
「いいじゃない、逃げたって」
ルティスが口にした不安に、エイリアはこともなげに答えた。
会話に耳を向けているリアンを横目で見ながら、更に言葉を続けていく。
「あんな格好で出ていって、無事に山を降りられるわけ無いでしょ。仮にどこかの町まで行けたとしても、どうなると思う?」
「はぁ・・なるほど」
砦として柵をめぐらしてあるが、その外側には、時折強暴な獣が姿を見せることがある。
運良くか悪くかそれを凌いだとしても、布一枚すら身につけていない姿で、人目のある場所には出られないだろう。
エイリアであれば、闇夜に乗じて適当な家から服と路銀を掠めるぐらいのことはするが、この元お嬢様に、
そんな芸当ができるとは思えない。
「ここの中なら、裸でいることに今更誰も驚かないけどね」
事情を知る者達の前で裸になっているのと、何も知らない他人の前に裸で出て行くのとでは、意味合いがまるで違う。
それを承知の上でここから逃げ出すというのであれば、それはそれでかまわないだろう。
そんなエイリアの言葉に、ルティスも納得の色を示した。
「じゃあ、この紐は外してあげる。外には自分で行きなさいね」
壁に繋いでいた紐を外し、エイリアは異臭を放つ女体を外へと追いたてた。
許しを得たリアンが、必死に手足を動かし、たたきつけるような雨の中へと這っていく。
無様な後姿を見送ったエイリアは、後に残された汚れた床板を見下ろす。
「これで、やっと掃除できるね」
「臭かったですからねぇ。あ、エイリアさん、それは私が」
「そう、それじゃ、お願い」
自ら汚物の満ちた手桶を片付けようとしたエイリアを制し、ルティスがそれを持ち上げた。
零さないよう慎重に、緩やかな足取りで手洗いへと運んでいく。
エイリアは開いたままの窓から、雨が降りしきっている、暗い庭へと目をやった。
誰もが外へ出ようとしない中、白い女体が一つ、地面の上に座り込んでいる。
リアンは、汚れきった体を叩きつける雨で洗い流しながら、口を大きく開いて雨水を受けていた。
「どこまで堕ちていくつもりなのかな?」
水といえば、冷えた蜜水しか口にしていなかった女が、必死に雨水を求めている。
落ちぶれ果てた姿を笑いながら、エイリアは冷たく背中を向け、自分の部屋へと戻っていった。
今回はここまでです。
次で最後の予定。
土曜日か日曜日になると思います。
十日ほどが経過って早っwwwwww そ、そこをもっとkwsk……
カディナの発言が今後の展開にどう絡んでくるのか興味津々
○ 乙 もうお前に用はない
く|)へ
〉 ヽ○ノ
 ̄ ̄7 ヘ/
/ ノ
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メイド刑事が予想外に良かった。
547 :
犬の生活:2009/06/27(土) 22:21:57 ID:8aYwUw9m
この10日間の出来事は、好きなように補完してください。
それはともかく、今回で最後までいきます。
エロが薄いかもしれませんが、ご容赦を。
生活の場所を砦の庭に移したリアンは、すぐに自分の選択を悔いていた。
雨の中に飛び出したばかりは、体を洗える喜びに浸っていられた。
だが、ひと時の喜悦が去った後には、悲しい現実が待っていた。
雨に打たれつづけて冷えた体を休める場所はなく、水だけで膨らましたお腹はすぐに空腹を訴え始める。
とりあえず雨があたらない軒下に逃げ込んだリアンは、寒さと空腹とに震える体を自分で抱きしめ、
降りつづける雨が止んでくれることをひたすら願った。
雨がやめば、必ず誰かが庭に出てくる。汚れを流した今なら、餌を貰うぐらいのことはできるだろう。
そんな期待だけが、唯一の支えとなっていた。
「うっ・・・! くぅ・・・」
うずくまって震えていたリアンが、不意に顔を顰めてお腹を押さえた。
水ばかり飲んだせいか、体が冷えたことが原因か、腹が猛烈な痛みを訴えている。
少しは我慢できそうだが、できたところでどうなるものでもない。
手洗いは家の中にしかなく、ついさっき、家の中へ入ることを禁じられたばかりだ。
かといって、こんなところで粗相をしては、どんな罰を受けるか判らない。
(あそこ・・・なら)
焦燥を浮かべてあたりを見渡していたリアンが見つけたのは、庭に降り注いだ雨水が流れ去っていく、細い溝だった。
雨の中を小走りで、その排水溝へと駆け寄り、全裸の姿でそれを跨ぐ。
「う・・・ぐぅう・・・はっ・・ぁうう」
ぶじゅっ! ぶびゅじゅっ! びぶっ! ぶぶぶぼっ!
しゃがみこむのと同時に、リアンの尻からはすさまじく下品な音が振りまかれていた。
全裸で雨に打たれながら、尻から便を垂れ流している自分に、惨めさを感じるゆとりもない。
排泄を始めても痛みが引かない腹を両手で押さえ、苦悶の叫びを上げながら、液状のものを絞るようにして出す。
同時に股間からは黄金色の液体が弧を描き、雨音の中に異質の水音を立てた。
その音が収まった頃、ようやくに腹部の痛みを収めたリアンは、苦しげに口で息を吐きながら、
手に受けた雨水で尻と股間とを洗い、再び雨を凌げる場所へと駆け戻って行った。
(寒い・・・)
雨だけは何とか凌げるものの、裸でいたのではやはり寒さが堪える。
冬でないだけマシではあるが、完全な夏に至っていない時期に、この格好は無理がある。
(そうだ!)
何かを思いついたのだろう。リアンが顔を上げ、あたりを見渡した。
程なくして目的の場所を見つけ、雨の中、そこを目指して走って行く。
(ここなら、いいよね)
リアンは、馬車を引く馬が繋がれている、小さな馬小屋へと飛び込んだ。
馬たちの臭いと、糞尿のすえた臭いに満ちた、決して居心地がいいとは言えない場所。
だが、雨と風が凌げるだけで、今は十分にありがたかった。
(あれ、あったかそう・・・)
小屋の奥に、干草が積まれた山を見つけ、リアンはゆっくり近づいた。
手を伸ばして干草を掴み、じっと見つめる。
迷ってなどはいられなかった。リアンは干草の中に足を入れ、丁寧に積まれた山に体を埋めた。
(あったかい・・・・)
温もりが眠りを誘うのに、時間は必要なかった。
リアンは獣の臭いの中、干草に埋もれて、深い眠りの中へと落ちて行った。
548 :
犬の生活:2009/06/27(土) 22:23:40 ID:8aYwUw9m
「おい、お前、どういうつもりだ!」
翌日の朝は、リアンにとって最も望ましくない形で訪れた。
馬の世話をしに来た男が、せっかくの干草を湿らせてしまった女の寝顔に、容赦のない罵声を浴びせ掛ける。
驚いて飛び上がったリアンの手を掴み、小屋の中に押し倒した男は、憎々しげに睨みつけながらも、
股間の疼きを押さえられないでいるらしく、好色な光を目に閃かせていた。
「便所女がなんでこんなとこにいるんだよ」
「便所・・・女?」
「お前のことだよ。便所みてえな臭いをさせて・・・ないな、今日は」
馬小屋の臭いの中では、そんな臭いにも気づかないだろうが、男はリアンに近づいて鼻を鳴らし、それを確認した。
改めてリアンを好色な視線で舐めまわし、下卑た笑みを浮かべる。
「へへっ、こりゃいいや。馬小屋の掃除もしてみるもんだな」
「あっ、あの、あのっ!」
「なんだよ、文句を言える立場だと思ってんのか!?」
「い、いえ、喜んでお相手します。で、でも、終わりましたら、何か食べ物を」
「ああ、判った、判った。パンをくれてやるよ」
面倒臭そうに答えながら、男は下を脱ぎ落とした。
全裸の女を前にしてそそり立ったものを、無遠慮に見せ付ける。
「おら、口が寂しいんだろ、これを咥えろよ」
「は、はい」
食事を貰うためとなれば、迷ってはいられない。
リアンは言われるままに男のモノを口に含み、最近覚えたばかりの技術を使って奉仕を始めた。
「ほぉお、少しはマシになったようだな」
「う・・ぅむぅ」
「おら、次は下に入れてやるからよ、自分で準備をしときな」
「ん・・んぅう」
以前にも、リアンに口でさせたことがあるらしい。
嫌らしい笑みを浮かべ、髪を掴んで乱暴に頭を動かす。
リアンは顔を顰めながらも奉仕を続け、自らの手を胸と秘所とに伸ばした。
胸を揉み、陰核を摘み、体の奥から快感を無理やり搾り出す。
「おら、出すぞ。ちゃんと飲めよ」
「んっ・・・うぐ・・ん・・」
頭を押さえつけられ、口の中に臭い立つ精を放たれる。
以前であれば耐えられなかっただろうが、リアンはそれを、苦労しながらも全て飲み込んでいた。
口の端から零れた精を指で救い上げ、男の視線を意識しながら、それも口へと運ぶ。
「さてと、それじゃ、こっちを・・・」
「おいおい、独り占めはよくないぜ」
リアンに四つんばいの姿を取らせ、背後から挿し込もうとした男を、不意に投げつけられた声が制した。
男とリアンがそろって目を向けると、いつからいたのか、馬小屋の入り口に数人の男が立ち、にやにやと笑っていた。
549 :
犬の生活:2009/06/27(土) 22:25:55 ID:8aYwUw9m
「ちっ! しょうがねえな」
独り占めの好機を失った男は舌打ちを響かせ、既に準備を終えている女の股間をにらみつけた。
腹いせに剥き出しの尻を強く張り、入り口に立つ男達のほうへと向かわせる。
「パン! パンは!?」
追いたてられながらも、リアンは振りかえって必死に訴えた。
男は不機嫌に腕を組み、その言葉を聞き流している。
「なんだ、腹が減ってるのか。心配すんな、こんだけいれば、腹が膨れるくらい飲ませてやれるからな」
「そんな・・・」
「うるせえな、しゃべってる暇があったらこれを咥えな」
違約を詰ろうとする口に、男のモノが強引にねじ込まれた。
それをきっかけに、他の男達もリアンの体に取りつき、好き勝手に自分達の性欲を押し付けて行く。
どれだけの時間が過ぎただろうか。
初めて廊下に繋がれた日と同じように、凄惨な辱めを受けたリアンは、汚れきった体を男達の輪の真中に横たえていた。
消え入りそうな声で『パン・・・』と口にし、うつろに口を動かしている。
「お、見ろよ」
「へへっ、こりゃ、面白そうだな」
それぞれに満ち足りた男達の間をすり抜け、一匹の犬がリアンに近づいていた。
鼻を鳴らしながら周りをうろつき、やがて精に汚れた股間に鼻を寄せ、その臭いを一心に嗅ぎ始める。
その股間にはなかなかに立派なものがそそり立ち、男達の好奇の目を集めていた。
リアンも犬の存在には気づいているが、それを追い払うだけの気力もないまま、じっとされるがままになっている。
「なんだぁ、発情期かよ」
「くくくっ、こいつが雌犬だってこと、ちゃんとわかってるみたいだぜ」
「そのようだな。おい、雌犬!」
男の一人が、リアンに声を投げつけた。
ゆっくりと顔を上げたリアンの前に、懐から取り出した、既に硬くなっているパンを見せ付ける。
「腹が減ってるんだったな、こいつが欲しいか?」
「わ、わん!」
「そうか、それなら、くれてやってもいいぞ。但し・・・」
残虐な光が男の目に宿った。
手の中のパンを見せつけながら薄く笑い、まだリアンの臭いを嗅いでいる犬を指差して見せる。
「そいつの相手をしてやりな。そうしたら、これをくれてやる」
「そ・・・んな・・・」
今までとは比べられない酷さに、リアンが言葉を失った。
だが、男達には、リアンの返事を待つつもりなどありはしない。
二人の男がリアンの体を持ち上げ、強引に四つんばいにさせると、他の一人が雄犬をその背中にけしかけた。
リアンの匂いをしきりにかいでいた雄犬は、犬に比べて高い位置にある尻に手を掛けようとして失敗する。
その姿に男達が笑い声を上げ、辺りをうろついていた盗賊たちを招き寄せた。
550 :
犬の生活:2009/06/27(土) 22:28:00 ID:8aYwUw9m
「何をしているんですか?」
「よう、クート。面白い見世物をやってるぞ」
組み上げた水を運ぶ少年の耳に、男達の猥雑な笑い声が届いた。
何事かと手近な男に問いかけると、男は陽気に答え、華奢な背中を輪の中に押し込んだ。
「やだっ! いやああっ!」
久しくなかった必死さで、リアンは叫びを上げていた。
地に付けた手を押さえられ、逃げ出すこともできないまま、しきりに尻を振っている。
その度に、乗せられた犬の手が滑り落ち、肉付きが悪くなった尻に掻き傷が増えた。
それでも、犬に犯されるよりはましなのだろう。
クートの目の前で、リアンは苦痛を堪えて尻を振り続けていた。
「な、何ですか、これ?」
目にした光景を信じられないらしい。
クートは誰にとも無く問い、その声に男達が笑い声を上げる。
「雌犬に相応しい相手が現れたって事さ」
「い、犬とさせるんですか?」
「あたりまえだろ、こいつは雌犬なんだぜ」
再び男達が哄笑する。
その輪の中で、少年は一人眉をひそめ、やがて決然と顔を上げた。
「こらっ! あっちに行けっ!」
手近に落ちていた枝を拾い上げ、雄犬の尻を叩く。
突然の仕置きに驚いた犬は、情けない悲鳴を上げて走り去った。
見世物を取り上げられた男達は、非難がましく少年を睨み、一人が不満を口に乗せた。
「おい、どういうつもりだ、クート」
「こ、こんなのはあんまりです。いくらなんでも酷すぎます」
「こいつは、こんな扱いを受けても仕方ない女なんだぜ?」
「でも、それでも・・・・・・」
涙を浮かべて睨みつける少年の姿に、男達がうんざりと首を振った。
場が一気にしらけ、楽しみを奪われた男達が三々五々散っていく。
「お腹がすいているんだね?」
脅えた眼で見上げてくるリアンに、クートは笑いかけた。
懐を探って一切れのパンを探し出し、しゃがんで突き出す。
それをおずおずと受け取ったリアンは、哀れみを浮かべる少年の前で、硬くなっているパンを一心に貪った。
「こんなに痩せちゃって・・・・・・」
クルツの指示で、クートはリアンから引き離されていた。
非情になりきれない少年が、初体験の相手の悲惨な姿を看過しえないと読んでのことだったが、
どうやらそれは正しい判断だったらしい。
クートは落ちぶれ果てたリアンの姿に憐憫を浮かべ、艶を失った髪を撫でた。
「ここまでしなくても・・・・・・」
かつての輝きを失った女性の姿に、クートは力なく呟いた。
551 :
犬の生活:2009/06/27(土) 22:33:50 ID:8aYwUw9m
数日の後、砦の一番奥の建物で、アズとクルツが難しい顔で地図を見下ろしていた。
いくつかの国と、砦の位置、そして交差する剣が描かれた地図は、ついこのあいだまでの国際状況を表したものだった。
「まさか、本当に休戦が成立するとはな・・・」
「もうしばらくは小競り合いが続くと睨んでいたんだが・・・」
三日前に帰ってきた物見が手に入れた情報から、その可能性は予想されていた。
だが、3年近く続いている争いが、そう簡単に収束することはないだろうと、いささか楽観的に考えていた。
そんな希望的観測を打ち消したのは、今朝未明に帰りついた部下の報告だった。
アイソンとマティカの間で休戦が成立し、互いに軍を引いた。
その上に、余裕が出来た今のうちに、国内の掃討を行うべく、アイソンの国軍が動き始めたとの報告も添えられている。
「戦争のドサクサに紛れてやってきたからな。マティカに向けていた兵が浮いてしまうと、こんな砦は一撃だな」
「自警団ぐらいなら何とでもなるんだが、正規軍を相手にするんじゃな」
「やはり、他にないか?」
「援軍のあてでもあるなら、方法を考えてもいいんだがな」
「そんなもんがあるわけないだろう」
「なら、決まりだ。とっととここを離れよう」
「だが、どこへ行く?」
「北だな。テュレが今までのアイソンと同じような状況になっている」
「よし、全員を集めてくれ」
偵察に出ていた者からの話は、数日前の時点での情報でしかない。
彼が情報を仕入れてからこの砦に戻るまでの間にも、軍は常に動いている。
この砦が最初に狙われるわけではないだろうが、のんびり構えていたのでは、逃げ道をふさがれる可能性がある。
「重大な話がある。アイソンとマティカの休戦が成立した」
砦の中の全員を呼び集めたクルツは、現時点で判明している状況を克明に説明した。
その上でテュレでの再起を図ることを伝え、溜め込んでいた財産から、全員に路銀を分配する。
ただ旅をするだけにしては豊富な金額に、男たちは顔を見合わせた。
「用意できたものから順次、砦を離れるんだ。とにかく目立たないようにして、テュレを目指してくれ。
他に行くあてがあるやつは、無理に来る必要も無いがな」
クルツの言葉が終わると、男達はそれぞれに自分の荷物をまとめ、数人ずつに固まって山を降りて行った。
もともと自分の命以外に財産など持ち合わせていない男達であるから、これといって準備など必要ない。
クルツが命令を下した翌日には、男達のほとんどは山を降り、砦には閑散とした空気が流れるようになっていた。
「さて、俺達も行くとするか」
食料の確保の為に山に入っていた者達に連絡を取り、偵察に出ている男達への連絡を手配すると、
クルツはアズを促して砦の門へと向かわせた。
準備に手間取っている女達は放ったまま、砦に残っている馬を連れに、クートを伴って馬小屋へと向かう。
「ん?」
小屋に入ったクルツの目の隅に、白い影が映った。
目を向けると、わらに塗れた女が一人、小屋の隅で震えていた。
両手で身体を庇い、背中を丸めて、脅えた眼を向けてくる。
「・・・・・・」
何を思うのか、落ちぶれ果てた仇敵の姿を無言で見つめたクルツは、やがて一頭の手綱を引いた。
背後を振り返る事無く、馬を引き出す。
「あ、あの・・・・・・」
馬小屋を出たクルツの前に、クートが立ちはだかった。決意を込めた瞳で、じっと見上げてくる。
552 :
犬の生活:2009/06/27(土) 22:42:52 ID:8aYwUw9m
「なんだ?」
「あ、あの人は、どうするんですか?」
「・・・・・・リアンのことか?」
問いかけに、少年は大きく頷いた。クルツは表情を動かさず、ちらと背後を伺う。
「置いていく。連れて行く必要も無いからな」
「それなら、もう、許してあげてください」
「・・・・・・」
クルツの瞳が凄みを増した。盗賊たちを実質的に纏めている男に睨まれ、クートの膝が震える。
それでも、少年は己を奮い立たせ、必死になって訴えた。
「もう、十分でしょう。あんなに汚れて、落ちぶれて。足音にも脅えて震えるんですよ」
「・・・・・・俺には、あの女を許すことはできん」
「クルツさん!」
「どれほど苦しもうと、当然の報いだ。親父を殺し、ミナとお袋を死に追いやったのはあいつだ。
俺とエイリアに、死んだほうがましな日々を押し付けたのもあいつだ。どうして許すことなどできる」
「・・・・・・」
背負っているものの重さに、クートは言葉を返すことができなかった。
一時の憐憫と、年を単位とする恨みとでは、まともにぶつけ合うこともできない。
少年は己の無力を噛み締めながら俯き、小屋の隅で震えるリアンの姿を横目で伺った。
「俺は先に行く。お前は後の始末をつけておくんだ」
「クルツさん!」
非情に言い放ち、クルツは馬に跨った。背後からの叫びを黙殺し、門に向けて馬を進める。
「捨てられた犬を誰が拾おうと、それは勝手だとか思わない?」
「え?」
離れていく背中を睨みつけていた少年に、背後から明るい声が投げられた。
振り返ったクートの前に、布の袋を手にしたエイリアが立っている。
左右にノーマとルティスが従い、ルティスの影にカディナが隠れている。
「これ、私の古い服。もう着ないから、処分しておいてね」
袋を押し付け、エイリアが立ち去る。ノーマとルティスもそれに続き、呆然としているクートから離れていく。
「クルツ様は、きっかけを探していたんです」
一人残っていたカディナが、どうしていいのか判らずにいる少年の前に立った。
痛ましげな眼をリアンに向け、自分にすら脅える姿に視線を逸らす。
「ミナさんが残した言葉を、守りたかったんです。助けられなかった人の想いを、受け止めてあげたかったんです」
だが、自身が抱える恨みと怒りが、それを許さなかった。
死ぬことすら許さず、どこまでも貶め辱めようと望んでしまう。
ミナがそれを喜ばないだろうと、誰よりもよく知っていながら。
「お二人とも、許すとは言えないんです。あの人には、恨みを背負ったまま生きてもらわなければならないから」
許しの言葉を与えてしまえば、リアンの罪は償われたことになる。
自身の恨みは雪げていても、それだけは認められない。
リアンには、あの罪深い女には、一生恨みを背負い続ける義務がある。
だが、誰からも許されない人生は、あまりにも救いがないように感じられた。
「リアンさん」
名を呼ばれ、馬小屋から顔を覗かせていた女性が固まった。その前にしゃがみ込み、カディナが震える頭を撫でる。
「私はもう、恨んでいません。それだけは伝えておきます」
一枚の古着を、むき出しの肩にそっと乗せる。戸惑いを見せるリアンから離れたカディナは、クートを振り返った。
「拾った犬をどうしようとその人の勝手だけど、犬が嫌いな人には近づけない方がいいと思います」
クートがリアンをどう扱うにしても、リアンに恨みを抱いている者の前にだけは連れ出さないでもらいたい。
それはカディナだけでなく、皆が思っていることだろう。
「じゃあ、私も行きます」
この先に、どんな人生が待っているとしても、リアンと再び見えることはないだろう。
そう思えば、辛い思い出だけしかない相手との別れも、一抹の寂しさを伴ってくる。
カディナは一度振り返り、かつての主の姿を探した。
馬小屋から這い出たリアンは、屈みこんだクートに抱き起こされ、古びた衣服を着せられている。
「しっかり生きてください。罪を償いながら」
門のほうから、姉が呼んでいる声がする。
カディナは大きく手を振り、姉達が待つ場所へと駆け出した。
以上で終わりです。お付き合いありがとうございました。
おつでした。
乙でした。
あれ、おかしいな。なんで目から水が…
目から我慢汁が出た
>>552 おお・・・素晴らしかったです! GJ!!
陵辱で酷い目にあうっていうのが王道だけど、
食事やらを与えないで追い詰めてくのもいいよねー。
薄汚れていく美人さん最高でございます。
救済オチみたいなのも嫌いじゃなかったですよ。GJ!
最後はこれで良かったようですね。
とことんまで貶めるプロットもあったんですが、
ちょっと酷いかなと思いましてこのような形になりました。
ここはちゃんと読んでくれる人が多いようで嬉しい限りです。
また、ここ向きの話ができたら遊びに来ます。
乙でした。
次回作期待してます。
このスレの海賊モノ読んでから「アイサー」が脳内で口癖になってるんだけどどうしたら・・・
まあ普通に考えれば「アイサー」を周りに広めて違和感をなくすのが一番
なるほど。
じゃあ海賊喫茶だな。
・拉致軟禁
・外国
・言葉が全くわからない
・優しい
・犬扱い
・たまに別の犬とブリーディング
文章を書けないので箇条書きにしました。
言葉がわからないのは表現が難しいか。
少しずつ教えるけど物覚えと活舌悪すぎなほんわかシーンとか、逆に命令してみるが伝わらないのでムカついて鞭多めとか。
近視だけど眼鏡は無くしちゃってあんまり見えないとか。
元から飼われてて賢い大型犬より格下扱いとか。
三人称視点で書けばいいのか。
前読んだ漫画で、物心つく前から監禁して淫語だけ教える、ってのがあった。
小説だったと思うが、物心つく前から監禁して全く言葉を教えない、というのもあったな。
執事にもその娘の前では一切しゃべることを許さない、みたいな。
本人が死んじゃって、執事がその娘の扱いに困る、みたいな話だったと思う。
星新一の短編なら、
ラストではじめて飼われてたのが全裸美少女だったと読者にわかるオチでエロかった
おまいらも金持ちになって山奥の誰も居ない広い別荘とかで私をペットにしてくれ!
保守していい?
かがみを全裸で首輪着けて飼いたい
尻尾とか耳は好きですかお前ら
もちろん好き
尻尾は好きです。
でも首輪の方がも〜っと好きです。
尻尾がアナルバイブってのは当然として
檻の中に入れて首輪にリード・・・
こういうまをお嬢様やお姫様にしたいな
わんわん
お
う
じ
姉デブ改め、柔道少女はどうなりましたか
そろそろ風邪を引きそうです
おうじ×奴隷
or
おうじ×ペットか。いいな。
無口ペット×無駄口飼い主はどうだ
ペットは喋らないものだろ
というか言葉なんぞ通じないもんさ
ペット「もう、止めてくださひゃっ!」
飼い主「ああ、もっと突いて欲しいんだね。パパがんばっちゃうぞ〜」
「違っ、やっ!ひゃん」
「そうか〜気持ち良いか〜それっそれっ!」
「またイっちゃうよぉ!」
こうですか?
意思疎通できないのは好き。
うちはペットにボールギャグつけてるから
どのみち何言ってるのかわからないよ
文章書くのって難しいもんだね。
奴隷・ペットにしたい女の子キャラ(男の娘でも可)を上げてみよう
シャナ、ルイズ、ナギ、片岡優希、大河、アリサ
「お願い事があるなんて言うから、何かと思って聞いてみれば
「首輪を着けて四つんばいで歩け」なんて。
童貞の癖にディープな趣味ね。軽蔑するわ。」
「戦場ヶ原、口のきき方までは指定しなかったが口調はそのままなんだな。」
ひたぎさんは室内でなら平然とこなすだろうけど
野外ではどうなんだろう
「他の人に見せるのはイヤ」なのかメンヘルさんだから
他人は目に入らなくて平気なのか。
>>593 阿良々木さんがうろたえる顔が見れるならどこでもオッケーです
「なぁ・・・、表情が変わらないが平気なのか?」
「正直、外まで連れ出すなんて思わなかったし、すごく恥ずかしいわ。
まぁ、警察が来ても強要されたとでも言えば実害はないし、
少年法で前科もつかないもの。」
「足も速いもんな。」
「ついでに言えばうら若い美少女よ。感謝してね。」
>>595GJ(;´Д`)ハァハァ
当然全裸だろうと思い込んでいたが
>>592は服のことには触れてないんだな
ひたぎさんが全裸首輪四つんばい野外散歩中に、眉ひとつ動かさずとつぜん放尿
「い、いくらディープな趣味の変態だからって、歩きながら小便しろとまでは
命じてないぞ」
「私が怯えていないとでも思っているの。これは恐怖による失禁よ。
こうして尿を止められず他人と口をききながら垂れ流すなんて初めてよ。屈辱だわ」
「平然と尻の穴丸出しの四つん這いしてるのに今更放尿が恥ずかしいってのも理解に苦しむよ」
「あら、肛門まで見られてしまっていたの。困ったわね」
「生尻をこっちに向けっぱなしでのそのセリフのどこに説得力があるんだ」
「私が困っているのはあなたがアナル性癖の持ち主で
私のおしりで童貞を切ろうとされてもローションのもち合わせがないことよ。
ついでに言うとアナルセックス経験は童貞喪失にカウントしてよいものなのかしら」
「いたいけなをどこまでド変態に貶めれば気が済むんだ」
「安心して。奴隷フェチの時点で底辺だからそれ以下に堕ちようがないわ
それといたいけというのは今の私のように、アナルレイプを試みられても
一切抵抗の余地がない様子のほうがよりふさわしいと言えるわね」
「戦場ヶ原はどうやってでも俺を怒らせてアナルレイプとやらにもちこませたいのか」
「あなたがどうしても散歩に固執するなら、膝を伸ばした私の尻穴に
挿入することでアナルレイプと散歩の両立も可能ね。
だいたい気づいてるの? 少女が放尿してそろそろ5分たとうというのに
『ここを濡らしているのは小便じゃなさそうだな』っていう定番セリフを貴方まだ言ってないのよ」
「だって戦場ヶ原のまんこ濡れてないし」
「あら、遺憾だわ。結局ローションを買わないとダメね」
終わらねえwwうぜえwww
×→「いたいけなをどこまでド変態に貶めれば気が済むんだ」
〇→「いたいけな奴隷フェチをどこまでド変態に貶めれば気が済むんだ」
コピペのつもりがカット&ペーストだったでござるの巻
ウザいな。w
ああ言えばこう言う。
西尾スレと間違ったかと思った
ふふ。
むしろ本格的なのはするがモンキーを待たなければならない
何?どういう意味の本格的?
もとより性的な意味しか期待してないが
新本格的な意味だったら泣く
忍野いわく神原は「えろっ子ちゃん」
ついにメールの返事まで「アイ」を使うようになってしまった。
ノールの返事かわいい。
ぺっとんとん
うーむ……堕落しきったリアンお嬢様があの後どうなったか気になるぜ……甘々な日々を送ってるのか、雌犬と自覚して助けてくれた主人に接してるのか……気になるのは俺だけ?w
唯をペットにしたら憂がもれなく世話係として付いてきた
どんだけ世話焼きだ。
しかも唯は全穴処女のまま
手を出そうとすると憂が代わりをかって出るから。
憂は奴隷ではなく世話係なので通常は人間として服を着ているが
このときだけ躊躇なく全裸になる。
あまりの熱意と前向きさと姉を気づかって笑顔を絶やさない態度は、
唯のゆるい頭に罪悪感を抱くスキすら与えない
飼い主サイドは「ちょwおまw出すぎたマネすおほおおおお」
と、見ただけでギターをマスターする程の天賦の才を持つ憂のフェラテクでメロメロ
結局例によって唯はほとんど何もせず憂がすべての性奴業務をこなしているが
「うい〜、おまる〜」
「はいはい、おトイレは代わってあげられなくてごめんね」
「もうなれたよ〜」
「またアイスもってくるからね」
「たのしみだ〜」
(ハダカで首輪だけのおねえちゃんってかわいいな〜ずっと毎日見ていたいよー)
と、憂が一番幸せそうだった。
>>611 なんか俺がもう一人いるな
澪とあずにゃんも飼ってみたいなぁ
澪を躾けるときは恐い話や痛い話を聞かせながらだと効果的
うちではペットを飼っています。
名前は唯。
わたしのお姉ちゃんです。
「うい〜〜〜、アイス〜〜〜」
「ご飯の後でね」
「むぅ〜〜〜」
お姉ちゃんはいつもゴロゴロしていて、まるてコアラやナマケモノみたい。
とっても可愛いの。
みかん剥いてアーンしてあげたり、たまに添い寝したり。
ああ、このままずうっと飼ってたいなぁ。
でも「アイスかってきて」は言うだろうけど
「パチンコ行く金よこせオラ」とか「金がないなら風俗でかせいでこい」とかは言わないな
唯イラネ
憂ちゃんくれ
つがいで飼わないと姉のことを心配するあまり全く働かないどころか
一週間で痩せ細って死にます
家事&性奴隷・・・憂
ペット・・・唯、梓
家畜・・・別にいなくていっか
性奴隷・・・かがみ、つかさ
ペット・・・こなた
家畜・・・みゆき
だめだ想像力の限界だ
落ちそうではないか
>家畜 みゆき
牛ってことだな
澪、律、和、う゛ぁ、あやの、みなみも性奴隷
ゆたかはペット
一週間で使い捨てかよw
いや、死姦もってことじゃね?
一週間もあれば十分だろ。
ん〜、ゲドーでもいいなら
セクロスと怖い話痛い話で澪ちゃん調教 ⇒ それが終わったら「セクロスと怖い話痛い話、どっちが嫌?」で嫌なほうを延々と3日ほど・・・
>>625 似たようなこと考えてる人がいた
君とは良い鮭が飲めそうだ
熊?
腹裂いて、イクラを飲むのか。
イクラちゃん「ハーイ!」
ちゃーん!
ばぶー
ほっぺたこすりつけたいです。
イクラちゃんのチンポにか?
小児性愛の趣味はない。
変態
変態なのは認めるけどさ・・・。
女の子の頬っぺたに擦り付けたい。
こんなスレにいるんだからみんな変態さ
天江衣をペットにしてぇ
とりあえず浣腸してオムツ履かせて緊縛して放置
数時間ぐらいショッピング(大人のコンビニ・信長書店あたり)で時間潰して
どうなってるか見てみたい
漏らしてなかったら浣腸の追加オーダー
漏らしてたら当然お仕置きだべぇ
ムラムラくるわ
642 :
625:2009/09/02(水) 00:56:08 ID:EB9S+Rpa
>>627 酒なら一緒に飲みたいなw
今そういうの書いてるんだが書きあがらないんだお
>>642 俺も別のスレでだけど、そんなようなネタで書いてる最中
まあスレかぶらないしいいかな
おたがい頑張ろうぜ
なのは(9歳)を調教したい
裸に首輪だけ浸けさせて、朝フェラでご主人様を起こさせる
朝の散歩は裸首輪のまま外へ出る
ビデオカメラでなのはの様子を撮影しつつ電柱でオシッコさせる
もちろん片足上げた状態で
朝の一番尿だから、きっと濃ゆい黄色でアンモニア臭のきついのが出る
そこへすかさず妊娠検査薬を翳して確認する
ペットントン
放牧されている萌え擬人化ペットントンたんのおっぱいから
絞ったエキスを加えるとおいしいハッパバーガーができるんですね
元から全裸だから全裸放牧させられてもケロッとしてるみたいな
ペットントンてなんだろうと思ってYahoo検索したら
あたまのおかしいコピペみたいな文章が沢山出てきた(´Д`)
懐かしいな。
ネムリンとか、タイトルだけは覚えてる。
有希は多機能だけど、個人的に反応の無さが物足りない。
精一杯の抵抗を見せるか、諦観に涙を零すか、そんなのを押さえつけるのが好み。
GAの如月あたり、いい表情をしそうだけどなぁ。
>>649 俺は、ノダミキがいいな。
ああいう娘がどうなるのか想像すると興奮する。
海賊たちの〜みたいな優しい?奴隷物が読みたいがググっても
SMサイトしか見つからぬ。おせーてエロい人
パンドラのシャロンお嬢をペットとして躾けてえ
今日ドルパアフターがあったからルイズを身請けしてきた
これからちゃんと躾けて飼い慣らしていきたいと思う
原作読んだことないけどどんな躾け方?
いいスレ発見
スレタイとずれてるかも知れないけどここを意識して書いたのでここに投下します
ずれてたら遠慮なく言ってくださいお願いします
しね。
拳を爪が食い込むほど握りしめて思い切り振りおろす。
ゴッと鈍い音がした。
クソが、しね、しね、しねよ。
何回殴ってもこいつは死なない。
ああもういやだ、手が痛い。
俺はもう駄目だ。
部屋に引き籠ってどれくらい経っただろうか。
カーテンを閉め切って電灯も一切つけていないので時計が見えない。
だがすぐにどうでもいいことだと思い直してまた目を閉じた。
そう、俺にはもっと大事なことがあった。
そう、「あった」んだ……
吐き気を催すほどの不快感に苛まれていると、いきなり毛布が掛けられた。
いつの間に入ってきやがったんだ。
呻いていたのを聞いていたのだろうか、頭に手の感触があたる。
俺の頭を撫でているんだな。
そうわかった瞬間、今までの鬱憤が爆発した。
毛布を払いのけ頭上の腕をひっ掴む。
細い手首が折れんばかりに強く握ると、やつはもう音をあげた。
「殿下、痛いです……お止めください」
俺の手にそっと自分の手をのせて諌める。
そんな忠臣ぶった芝居は俺の怒りを激化させた。
俺は手首をぐいと引っ張る。
ソファから飛び起きた俺と入れ替わりになるようにやつの体はソファに収まった。
「で、殿下、落ち着いてください」
直も俺を宥めようとするその態度に我慢できず空いている腕でやつの腹を殴った。
一瞬頭を殴ろうと思ったがそれは痛いのでやめ、その代わりに何度も腹を殴った。
「うぅっ!」
鳩尾にでも入ったのかやつはくぐもった声を出し、それを聞いて俺は殴るのをやめた。
やつはソファから腹を抱えて立ち上がり、跪いた。
「殿下の気持ちはよくわかります。ですが――」
俺はみなまで聞かず顎を蹴り飛ばした。
やつは自分の身長より高く飛んで無様に着地した。
「うるせえんだよ。早く明かりをつけろこのクズ」
小さく呻きながらやつはスイッチの場所まで歩き、明かりをつけた。
一瞬にして部屋中に光が溢れる。
やつは口から血を流していた。
白い布地に赤が所々滲んでいる。
俺の視線に気づいたのか、やつはこんなことをぬかした。
「大丈夫ですよ、殿下。少し唇を切っただけです」
やつは微笑んだが血を垂らしながら笑われても胸糞悪いだけだ。
俺は手近にあった丸テーブルに置いてあった灰皿を投げつけた。
灰皿はやつの顔すれすれを飛んでいき、壁に当たって落ち、部屋に金属音を響かせた。
「ちっ、当たらなかったか」
俺の言うこと気に留めず、やつは灰皿を拾い戻した。
「殿下、何かお飲み物はいかがですか。気分が落ち着きますよ」
ソファに深く座り俺はやつを見上げると、まだやつは笑っていた。
「……舌がやけどするくらい熱いコーヒーだ、早くしろゴミ」
「はい、承知いたしました」
やつはすぐに身をひるがえして足早に部屋から出て行った。
俺は自分を鎮めるためタバコを咥えた。
煙がゆらゆらと立ち昇っていく。
「どうぞ、殿下」
お盆を抱きかかえるように持ち、やつは俺のそばに立った。
俺は一口飲んだ。
そしてすぐにコーヒーをやつにぶちまけた。
血ぬれで汚れてせっかく着替えたのにやつの服はまた汚れた。
「あっ!」
俺をにこにこしながら見つめていたやつの顔は一瞬で驚愕にかわった。
慌てるやつの様子を見て俺は気分がよくなった。
冷やすために部屋から出て行こうするやつの髪を掴むと、ポットに入っていた残りのコーヒーを垂らす。
「あっ、あつい!やめてください殿下!!」
必死に逃げようとするが俺は頭からコーヒーを注いでやった。
「こんなコーヒーを俺が飲めるとでも?」
びちゃ、びちゃ、とゆっくり音を立ててコーヒーが撥ねる。
かぶれで醜くなると困るので少しずつ場所をずらしながら注ぐ。
ポットが空っぽになるとそれでやつの頭を殴った。
やつは頭を抱えた這い蹲った。
「殿下……殿下もうやめてください……」
泣きながらやつは懇願した。
ふざけんな。
俺はそう思ってやつを蹴りまくった。
やつはただ縮こまって俺がやめるのを待った。
しかし一度切れたら俺はなかなか治まらない。
蹴ることに疲れて、今度はやつをベッドに押し倒す。
やつが着ている白を基調としたメイド服を俺は力任せに破った。
やつの体に火傷跡はなく、俺は安心してやつの体にのしかかった。
白く透き通るような肌に紫が点々と染み込んでいる。
そこに噛みつくと今まで泣いてばかりだったやつは生意気にも俺に逆らった。
「そこはやめてください!痛い!痛いです!」
俺はそれを聞くとまるでブドウ狩りをするように思い切り紫をもぎとろうとした。
悲鳴をあげたやつの口の中へ俺は舌を滑らせる。
たちまちよだれが口の端から垂れ、さっきの血を思い出させた。
俺は仰向けになったやつの体にまたがると、胸を揉んだが、まるで感触が薄い。
「くそったれが、本当に使えねえ!」
俺は胸を揉まずにひたすら殴った。
ほとんど脂肪がないから骨を叩いている感じがした。
流石にここの骨を折るのはまずいため、俺は殴るのをやめてやつの両足をつかんで広げた。
足も細く白かったが、まるで栄養失調の人間の体のようで、豊満とは程遠い。
そのときやつは俺に泣きながら何かを言ったが、俺は聞かなかった。
いまさら恥ずかしがることなどないだろう。
そう思って俺は一息にやつへ挿入した。
やつは痛がったが俺は殴って黙らせた。
やつとはもう何度もしているのだから心配する必要はない。
結局俺はいつもと同じように何回もやつに種を流し込んだ。
そしてことが済むとベッドからやつを蹴り落とし俺は深い眠りにおちた。
ウィキペディアたんって日本版だけじゃなかったのかよ
ごめん誤爆した
ウィキペディアたんは皆のもの。
自由に調教して、自分好みにしよう。
664 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:09:51 ID:ljJX+yRt
投下します。
もしかしたら板違いかもしれませんが、大目にみてやってください。
ある邸宅の庭先。
一糸まとわぬ姿に鎖つきの首輪をはめられ、杭に繋がれている女の子がいる。
両膝と両手を地べたについたその格好はまるで飼い犬のよう。
お尻には痛々しい赤い腫れがつけられている。懲罰の痕だ。
彼女の旧名は沢渡まみ。元、中学生。今の名前は「まみ」で身分は奴隷。
戸籍も「まみ」と書き換えられている。
20××年。極度の経済危機と政治不安に見舞われた某国は、民主制が崩壊し、
秩序や福祉、はては倫理の一切が消えうせた。
一部の者が権力をほしいままにし、有力者は我侭の限りを尽くす。
力を持たない弱きものは、自由も尊厳も、最低限の生活をも奪われ、悲惨な生を強いられた。
まみもそんな弱きものの一人である。
両親を強盗により殺められ、働き口も見つからず、物乞いとなった彼女は、この邸宅の主人に拾われた。
自らに手による一切の脱衣と、犬の鳴きまねという陵辱と引き換えに家に置かれ、いくばくかの食事を与えられた。
彼女は鞭を入れられて赤くなった尻を冷やしている。
犬のような格好をしているのはそのためだ。
痛い、痛い、藤の鞭。そして衣服をとられての庭先での繋ぎ。それが彼女に与えられた罰だ。
もともとは、普通の中学校へ通っていた彼女。
よほど悲しのだろう。それが人の子だ。
だが、まみはふつうの女の子とは一風事情が違う。
彼女は、主人に対する心からの恭順の想いの中、尻を外気にあてている。
小学生の頃、彼女の将来の夢は、可憐で従順な召使いであった。
主人にかわいがられ、悪いときは罰を与えられ、どんな命令にも心から従う召使い。
それがまみの望む自分の姿である。
したがって、奇特なことに、今彼女は、夢をかなえるさなかにいるのだ。
665 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:11:41 ID:ljJX+yRt
尻を冷やすまみ元に、その主人がやってきた。
新堂飛鳥。物乞いの身から、数年にして富豪にまでのし上がった、若き実業家。
その美貌とスマートさで、多くの女性をたらしこみ、人身売買の薄利多売で成功した者である。
年は30に満たず、女性である。
その飛鳥が告げる。
「まみ。お前は何だ。」
彼女は即座に答える。
「はい、わたくしは飛鳥さまの奴隷です。」
「ならその証を見せてみろ」
後ろを向き、四つんばいになり尻を突き上げる。そして上半身を地面に伏せ、脚を開く。
性器をあらわにする姿勢。
飛鳥が奴隷、ことに女を雇いまたは売りに出すときに仕込む、服従と恭順の証だ。
まみは、奴隷になってかれこれ一月になるが、未だにそれができないでいる。
「従順さに素質ありと拾い、売らずに我が家の奴隷とした。はじめは目をかけていたのに、なんだ。
奴隷としての当たり前の勤めが果たせぬとは」
まみはぎゅっと目を閉じ、叱責に耐える。
666 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:12:36 ID:ljJX+yRt
「もう一度言う!証をみせてみろ」
彼女は動けない。
飛鳥の鞭が飛ぶ。
悲鳴とともに、まみの身体に赤い筋が刻まれる。
さらに鞭。
まみはあえぎ、その場に崩れる。
「従え、奴隷!」
そういい、鞭を振るうが、彼女は動けない。
息をきらした飛鳥が呟く。
「まったくわからないやつ。はじめの一言で脱衣ができたかと思えば、証はまるでダメ。どんなことにも笑顔で
従う従順さがあるのに、証だけはダメ。」
まみは顔を伏せ、その言葉に耳を立てる。
やがて飛鳥は業をにやし、言いつける。
「今日はもうよい!床磨きの続きをせよ!」
飛鳥は杭から鎖を外し、持ってきた服、フリルのついた紺のワンピースを投げつける。
まみは地面に頭をつけ、「畏まりました」と答える。
667 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:13:25 ID:ljJX+yRt
その日の夕刻、邸宅全ての床磨きを終えた彼女は飛鳥の私室を訪れた。
「ご主人様、床磨きが終わりました。次のご命令をくださいませ」
「証は、立てられぬか」
思わず目をそらし、顔をくもらせるまみ。
たどたどしい言葉が漏れるが、返事は出来ない。
飛鳥が言う。
「犬の鳴きまねをせよ」
まみはさっと顔をあからめ、そしてワンワンと犬の真似をする。
「猫」
にゃーにゃーと猫になる。
「豚」
彼女に躊躇はない。ぶーぶーと豚になる。飛鳥が続ける。
「お前は何者か」
「はい、私は飛鳥さまの奴隷です。」
「服を脱げ」
ストン、とワンピースを落とし、赤子の姿となる。
「まったくわからぬ。お前は逸材なのか?それともとほうもない駄作なのか?」
ため息をつく飛鳥。そんな主人の心をよそに、まみの心は仄かにほてっている。
668 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:15:31 ID:ljJX+yRt
なぜ、従順さにあふれる彼女が証を立てられないのか。
実をいえば、それはまみ自身にもわからない。自分の心をとらえきれていないのだ。
だが、それは今の彼女の心中からすれば明らかだ。
『ご主人さまから、厳しい罰をいただきたい』
それがまみの本心である。
その心に飛鳥は感ずいてすらいない。
「証が立てられるまで、お前には残飯しか与えぬ。寝るのも表の物置だ。よいな」
「はい、畏まりました、ご主人さま」
「うせろ。もう休んでよい」
「失礼いたします」
そう残し、まみは私室を後にする。飛鳥は記帳の続きをはじめる。
669 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 23:16:31 ID:ljJX+yRt
広い広い邸宅ではあるが、この家の住人は飛鳥とまみの二人しかいない。
彼女は、手にろうそくを持ちながら、暗い廊下をコツコツと歩いた。
その心にあるものは、ついさきほど主人より受けた言葉。
残飯、物置。
そして、日中うけた鞭と中庭への繋ぎ。まみの身体には今でも鞭の痛さがうずく。
彼女は、追い出される最後の最後まで証を立てようとはしないだろう。
だが、証を立てないでいられるのもこれまでと感じたが最後。その後は誰よりも従順に証を立てるだろう。
権力者が我侭を通す、某国の巷間、弱きものは人間らしい生を奪われている。
まみもそんな者の一人。
だが、彼女の心に満ちるのは、悲しみでも恨みでもなく、ただ一途な恭順の心。
来る日も来る日も主人からの罰にあえぎ、かつて自分が沢渡まみという名であったことなどとうに忘れている。
自分は主人の奴隷。それでしかない。
まみは、幸せな女の子であった。
sage忘れた。
すいませんorz
ごちそうさまでした(;´Д`)ハァハァ
召使い願望おいしいです(^q^)
2人っきりの暮らしで残飯っていったら毎回確実に主人の食べ残しだけじゃないですか
それなんてご褒美w しかも料理もまみがやってるとしたら
単に主人が食べきれないくらい多く作れば自分もいっぱい食べられるしくみw
奴隷の証の設定にも(;´Д`)ハァハァしてしまったので
まみの奴隷ポーズがみたい…しかしテーマ的に有り得ないorz
来客に命じられればするのかも(そして飛鳥さま激怒)
あと自室で過ごすときは鏡に向かって奴隷の証のポーズをとり
泣きながらその場にいない主人に謝罪を連呼しつづけるプレイとかしてそうw
来客に奴隷の証のポーズ見せちゃったら「よい奴隷だ、売ってもらおう」と
売られちゃうかもしれないから、永久にダメな奴隷のままでいつづけるためには
人前での奴隷の証のポーズは厳禁ですねorz
GJ
しかし、M奴隷は駄作以外の何物でもないな。
M奴隷大いにアリだとおもいます
S奴隷
>>675 「さあ、さっさとロウを垂らすんだよ!あっ!あちゅい!この馬鹿!ちゃんと乳首を狙いな!」
「ボーっとしてないでその鞭で尻を真っ赤に腫らすんだよ!ぎゃうっ!あひっ!いだぁい!」
「SはサービスのS」
>>676 ビクビクしながら蝋燭たらしたり鞭振る奴隷の女の子想像すると興奮する。
「あ、あの・・・・こうですか?」
とかイイながらおずおずと蝋燭垂らしたり
「ごめんなさいっごめんなさいぃぃっ」とか言いながら鞭を振り下ろす
小動物系ご主人様
対する奴隷は
>>676のようなMだけど勝ち気で高飛車
「さあっ、今日いっぱい私を放置しなさい!」
「そんな…全身ぐるぐる巻きで、おなかが空いたらどうするんですか」
「いいのよ! 何かしたらゆるさないから! もちろんトイレにも行かないわ、ほれっ!」
「ああっそんな、お漏らしになって、すぐお着替えを…」
「違うでしょ! 惨めな私に蔑みの一瞥すらくれずに立ち去るのよ!」
「でもでも〜」
>>659 元々ウィキペの「擬人化」項目の為に作られたキャラだから。
ウィキペディア・コモンズにも登録されてるからウィキペ公認。
スレ違い失礼。
マイペット○○という同人CG集があったな
>>684 そこは最新作でエロ卒業を宣言してしまったから、もう出ないな
>>684 月姫キャラとかあったっけ?
アルクとかレンとかシエルとか翡翠とかレンとか
アゲさせて頂こうか
恋を奴隷にしたい
雛鳥の囀りのレンは元々奴隷だが
風間愛をペットにしたい。
691 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 05:11:43 ID:7hoEp8Gr
奴隷ネタのアイディアはあるけど、書けるかな?
やるとしたら11月中旬以降だけど。
ガンバレ!
期待
期待
ほ
ニンフをペットにしてぇ
俺ならマスターなら虐待せずに可愛がりまくりなのに(性的な意味合い含む)
疲れてんのか?
疲れてると、ペット欲しくなるな。
自分は仰向けのまま、ペットに奉仕させたい。
そはらをペットにして飼いたい
もう483kbまできてるけど、次スレはどうする?
書いてもすぐに落ちる状況では、書き手も来なくなりそう。
大量規制の影響もあってか過疎がひどいから、関係ないかもしれないけど。
過疎ってるしどこかのスレと合併でいいんじゃない?
このスレは海賊たちの性奴が読めただけでも価値があった
>>702 スレタイ見て期待するのとはものすごく違う方向に
めちゃくちゃ楽しかったなw
704 :
村人A:2009/11/14(土) 21:39:30 ID:jyVAEaeA
「あうあう・・・」
やってしまった・・・借金・・・やらかしてしまった・・・なんでこんなことに・・・
「まぁまぁ、昨日は残念でしたね、きっとすぐ取り返せますよ、どんまいどんまい」
あぁ、横を歩いている子・・・この子だ、この子にそそのかされて・・・
確かあれは、私の働いてる学校の教員室で・・・この子とたわいも無い世間話をしてて・・・
─回想─
「そういえば菜穂さんって、いつも一人ですぐに帰っちゃいますよね」
「え、そう?」
「そうですよー、ひょっとしてさては・・・家に彼氏でも待たせてあるんじゃないですかー?」
「えー、そんなことないですよー」
「まったまたー、菜穂さんカワイイんだから誰かいるでしょー、付き合ってる人くらいー」
「いませんってばー」
「えーホントですかー?怪しいなー♪」
「もー、怒りますよー!」
「あははは、分かりましたよ、そういうことにしときますよ」
「うー・・・」
「じゃあいっつも帰ってから何をしてるんですかー?」
「え、それは・・・えと・・・その・・・」
「あ、さてはやっぱり・・・」
「ご飯作って洗濯物洗って明日の学校の授業の計画を立てたりテストを作ったり採点したり
生徒達のそれぞれの傾向と得意教科と不得意教科をまとめて一人一人の効率のいい勉強方法を考えたりクラスの子達が今どんな様子かを思い出しながら問題を抱えてる子がいないか考えたり・・・」
「・・・うわ・・・」
「クラスの子達の事を考えたらいくら時間があっても足りなくって、いつも忙しいんですよねー」
「いやいやいやいやおかしいじゃないですか、じゃあ菜穂さんの自由な時間っていつあるんですか!?」
「んー・・・毎朝みのもんたの朝ズバッ、見るのが楽しいですねー」
「菜穂さん、たまには仕事を忘れて遊んでもいいんじゃないですか・・・?」
「でもそしたら仕事が終わらないし・・・」
「ちょっとくらい手を抜いて息抜きってのが人生には大切なんですよ!」
「えー、でも私遊ぶところなんて知らないし・・・」
「もう、しょうがないですねー、今日仕事抜けたら一緒に遊びに行きましょうよ」
「え、どこに?」
「まっかせといてくださいよ、とっても楽しいですから!」
====
そして連れていかれたのがカジノで・・・最初に大勝して・・・夢みたいな気分で・・・
そのまま勝負してたらいつの間にかお金が無くなっちゃって・・・この子にカジノはお金を借りる事も出来るって言われて・・・
勝って返せば問題ないから、って・・・そしていつの間にか・・・カジノから出る時には500万も・・・
「うわぁぁぁん、どうしよう、ねぇどうしよう、あんなお金用意できないよ!」
「わ、わ、菜穂さん落ち着いて、大丈夫ですよ、大丈夫ですからっ」
「で、で、で、で、でも〜〜〜〜」
「無利子でいつまでも借りられる銀行があるんですってば、だからお、お、お、落ち着いて〜〜〜」
「そ、そんな夢みたいな・・・」
「とにかく明日のお昼休みに学校のプールの裏に来てください、そこでお話しますから」
「あうあうあう・・・」
─回想おわり─
そして至る。現在〜・・・
705 :
村人A:2009/11/14(土) 21:40:35 ID:jyVAEaeA
「あうあう・・・無利子で借りられるお金ってどういう事なんですかぁ・・・」
「あ、待ち合わせの場所がプールの裏手なんですよ」
銀行なのに学校のプールで?待ち合わせ?
「あ、いたいたー、おーい」
「えーと、ミカさん・・・よね?」
プールの裏の影、じめじめしたところで本を読んでるのは一人の女生徒、確か学校でもアクティブに動こうとしないし本音を見せる事も少なくて
手間はかからないけど扱いづらいのが特徴の生徒だった筈だ
「・・・・・・二人とも、昨日はカジノでずい分派手に楽しんだみたいね」
「あはは〜、ミカもきっついな〜」
「この子がどうしたんですか?・・・っていうかなんでそんな事知ってるんですか・・・ひょっとしてあなた未成年なのにカジノで・・・」
「・・・・・・私があのカジノのオーナー、あれだけお金を借りていった人なら報告くらいは来る」
「え、えぇぇぇぇっっ!?」
「スゴイでしょー、この子の家が相当な資産家らしくてねー」
「・・・・・・お金しかない家だから・・・」
「まぁまぁ、ところで菜穂さんの借金だけど」
「・・・・・・私にどうしろと?」
「いつもみたいに利息ナシで肩代わりしてくれない?」
「え、えぇぇっ、生徒にそんな事を頼んじゃダメじゃないですかっ」
「いいからいいから、菜穂先生は静かにしててくださいよ」
「・・・・・・私の見返りは?」
「ハイハイ、内申書は任せとき」
「・・・・・・もう内申書は5回以上使ったネタなんだけど・・・」
「あぁそうだっけ?じゃあ他の教科担当の先生に口添えしといてやるから、さ」
「・・・・・・分かった、早く返すように」
それだけ言ってミカという子はまた本に目を落として黙々と読み始めた
「ありがとなー、恩に着るでー」
「ミカさん、ありがとうございますっ」
「・・・・・・お礼になるような事はしていない。利害が噛み合っただけ。それよりも本を読ませて欲しい。」
ミカちゃんか、まさかあんな子がいたなんてぜんぜん分からなかった、それにしても助かったなぁ・・・
─翌日─
・・・・・・コンコン、コンコンコン
軽いノックの音で目が覚めた
「ん・・・んん・・・?」
まだ6時半だ・・・こんな朝早くから一体何だっていうんだろ・・・
・・・・・・コンコン、コンコンコン
「はーい、ちょっとまってくださーい」
寝巻きを手早く普段着に着替えて玄関に向かって、どうにか扉を開けると・・・女生徒が、制服姿で佇んでいた
「あら、ミカさん、どうしたの?」
っていうかどうやって私の家がここだって分かったの?
「・・・・・・(ごそごそ)(スッ)」
ミカさんが無言で取り出したのは一枚の紙。その一番上には大きく「契約書」と書いてある。
「・・・・・・一応これにサインしてもらわないと借金を引き継ぐ事が出来ない。何か書くものがあったら直筆でサインして欲しい。」
「分かったから、とりあえず外は冷えるでしょ、上がっていかない?」
「・・・・・・いえ、ここで結構です。これにサインしてもらったら学校の準備をしなければいけませんので、どうぞ」
ふーん、そうなの・・・と、寝ぼけた頭で差し出された紙を居間まで持っていき、机の上に置いてあるペンでサインをする。
そして冷えるとまずいから、と急いで玄関まで持っていき、ミカに紙を渡す。
「・・・・・・これが写しになります。どうぞ」
706 :
村人A:2009/11/14(土) 21:41:17 ID:jyVAEaeA
紙の裏から私の字が赤く写っている下敷きを私に差し出して、カバンの中のケースに私のサインした契約書を大事そうにしまう。
「ありがとうございます。では私はこれで」
「はい、ごくろうさま・・・あうあう、まだ眠い・・・」
その紙を適当なところに放って、やわらかく暖かなベッドの中でもう一度眠りにつく。
そういえば彼女はなんで学校に行くんだろう、今日が土曜日だって忘れてたのかな・・・むにゃ・・・
─5時間後─
今から考えるとどうかしていたとしか思えない。その紙に何が書かれているかも分からずにサインするなんて・・・
その紙に書かれていたのは、昨日言っていたように利子を無効にして借り主をカジノからミカ個人に委託するという内容
『借金を全額返済し終わらない限り、借り手は借り主に対し絶対服従を誓い、どんな命令も遂行するものである』
『もしも上記の契約が滞りなく遂行されない場合、違約金として100,000,000,000円が発生するものである』
頭がおかしいとしか思えないこの二文が追加されている事以外は、特に変わったところは無い
悪ふざけか何かでくっつけただけ、何かの間違いだと思いたかった。
しかし、ミカを紹介した同僚に電話で問いただしてみようとすると
「何言ってるのアンタ?自分の事でしょ、勝手にしたらいいじゃない?で、用事はそんだけ?なら切るからね─プツッ─ツーツーツー
一瞬自分の耳を疑った、昨日と打って変わって、とても冷たく一方的な反応だった
嫌な胸騒ぎを覚えて、何度も電話をかけてみたが、電源を切られているようで繋がらなかった
「言う事聞かなかったら一億なんて・・・冗談、よね?」
それから始まったのだ、私の奴隷生活は─
「・・・・・・菜穂、今日は散歩に行きたい、連れて歩く動物は豚がいい」
「ぶ、豚・・・?なんで豚・・・?」
「・・・・・・でも豚がいないから菜穂が代わりにやって」
「で、でも私は人間だし・・・」
「・・・・・・豚やって、菜穂、やらないなら・・・」
「あうあう・・・わ、わかりましたぁ・・・」
「・・・・・・じゃあ脱いで、豚が服を着てるなんておかしいもの」
「服を着てる豚・・・じゃダメ?」
「あ、それいいかも」
「え、ホント!?」
「・・・・・・じゃあこれ着て、豚さんの洋服!」
「え・・・?それって・・・」
「・・・・・・はやく着替えて」
「でもこれ・・・服じゃな・・・」
「・・・・・・はやく」
仕方なく諦めて彼女の言う通りにする。
飾り気の無いOLスーツの上着を脱ぎ、その次にブラに手をかけて外すと、100cmオーバーの膨らみが晒される。
「・・・・・・やっぱり、豚じゃない」
「え?何が?」
「こんなに醜く肥え太って、たるんだ脂肪を体につけて、豚と同じじゃない」
「えぇぇ・・・?」
「・・・・・・それにしてもぴったりのハマリ役で良かった、これなら人間に間違えられる事もなさそう」
「人間なんだけどなぁ・・・」
「・・・・・・いいから早く残りも外して」
「はいはい・・・」
707 :
村人A:2009/11/14(土) 21:41:45 ID:jyVAEaeA
スカートを下に降ろす。もうほとんど裸と変わらないんだけど・・・
「ねぇ、ホントに全部脱ぐの?」
流石にパンツを脱ぐのはためらわれるというか・・・
「・・・・・・一億(ボソッ)」
その一言が耳に入った瞬間、私はパンツを勢い良く脱ぎ捨てていた
「・・・・・・しかし脂肪がたくさんついてる、何かスポーツをやったことは?」
「特には何も・・・」
「・・・・・・女同士なら恥ずかしくないから手で隠さない。」
「分かりましたぁ・・・」
「・・・・・・しかしいよいよもって豚にぴったりね、早く衣装をつけて」
「衣装って・・・これ?」
私が手に持っているのは黒い皮で出来た手と足につける服だ。あ、首輪もあった
でもこれは分類としては手袋とか靴にあたるんじゃ・・・?
「・・・・・いいからつけて」
「あうあう・・・」
こんなものつけてどこが隠せる訳でもないし何が変わる訳でもあるまいし・・・んっ、と・・・意外ときついな、
手袋の方は・・・肩まで届きそうなくらい長いし・・・靴の方は・・・チャック式なのか、ジッパーを開けて足を中に入れて・・・
あれ?靴の先が曲がってない・・・変なつくりだな、バランスが取りづらい・・・よっ、とっ、とっあ、あ、あれれ・・・あわわわわ!!
─ずでんっ─
思いっきりしりもちをついてしまった
「・・・・・・それは靴じゃないので、立たなくていいですよ」
「え、じゃあ早く教えてくださいよ!恥ずかしい・・・」
「・・・・・・・靴じゃないけど足につける物なのでそのままでいいです。」
「靴じゃない・・・?どういうこと?」
「・・・・・・それより手を出して頂けますか」
「・・・?はいどーぞ」
「肘を折り曲げてもらえますか」
「・・・?何をつけてるんですか?」
何かベルトのようなものを腕に巻きつけ、パチン、という小気味良い音が響いて、私の腕は折り曲げられたまま固定されてしまった
「え?え?」
「・・・・・・じゃあもう片方も」
パチン、パチン
「え?あれ?腕が動かせないんですけど・・・」
「・・・・・・そういうものなのでそれであってますよ、次は足です。折り曲げてください」
さすがにここで何をやってるのか理解した。
「やっ、やめてください、ちょっと、ダメッ」
しりもちついたまま逃げようとするが、抵抗むなしく、足も折り曲げられた状態で固定されてしまった
「・・・・・・これでよし(むふー)」
「あうあう・・・ひどいです・・・起こしてください〜・・・」
仰向けになったままの状態だともう起き上がる事が出来ない
ひっくり返されてばたばたともがいてるカメと同じ状態
手足が使えないという状況がこんなに不自由なものだとは知らなかった
仰向けになったまま、恥部を隠す事も出来ない。100cmオーバーの乳房は放り出されたまま、お尻も陰部も露出しっぱなしだ
「・・・・・・これはこれで、いいオブジェ・・・」
708 :
村人A:2009/11/14(土) 21:42:16 ID:jyVAEaeA
「えっ、やっ、踏まないでくださいっ」
おっぱいの辺りをぐりぐりぐりぐり、と踏まれる。
あまり痛くはないけど、足で踏まれるのはいい気分がしない。というより抵抗出来ない状態でいいようにされるというのは・・・
「・・・・・・菜穂先生のはこうなってるんですね・・・」
足で踏むのをやめてくれたミカちゃんは私の股間の辺りに視線を落とす
「へぇー・・・」
回り込んで私の秘所を真正面からじろじろ見ている菜穂ちゃん。
身をよじってどうにか視線から逃れようとするが、のろのろと這い回るくらいしか出来ない。
不意に、私の股間に触られてるような感触が伝わってきた
「・・・・・・菜穂先生、このもじゃもじゃ生えてるの、引っこ抜いてみていいですか?」
「え?え?なんで・・・ちょっと、やめてっ」
しっかりと握られている感触がして、恐怖にかられて必死に逃げようとする、が、何も出来ない
股間の毛が、限界まで引っ張られた後、ミカが思いっきり力を込めたのが分かった
「えいっ」
─ブヂッ─
「あっっぎっっィィィ・・・・!!!」
痛烈な痛みに悶えて、どうにか痛みを紛らわそうとする。
その私を見て、恍惚とした笑顔を浮かべているミカちゃんが視界に入った
「っっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「・・・・・・見てください、こんなに抜けたんですよ」
ミカの手には、ごっそりともじゃもじゃの毛が大量に握られていた
「・・・・・・うーん・・・でもよく考えたら使い道がないですね」
ぱらぱらと適当にそのあたりに散らかされる私の陰毛
「あうあう・・・なら引き抜かないで欲しかった・・・」
「・・・・・・菜穂先生が痛がってる様子って、とってもカワイかったですよ」
そう言いながらミカが取り出したのはボールギャグ
「でもよく考えたら豚さんって、人間の言葉を喋るのはおかしいですよね」
「あうあう、神様Fuckyouです」
「はい、どうぞ」
限界まで開いた口に、がぼっ、と口の中に無理矢理押し込まれるプラスチックのボール
想像していたよりボールの直径が大きい、これじゃ本当に息をするだけしか出来ない
「はがーっ、はがーっ」
訂正、「はがー」は言えた。
「うふふ、本当に何を言ってるか分からないわ、ますます豚さんね」
「あうー、あうー」
おぉ、これも言えた!
「・・・・・・口癖だけは変わらないとはね・・・ほら、立って」
ミカの手で足を片方押されてひっくり返る。仰向けからうつ伏せにレベルアップした!
でもヒザが開いてるからなんだか押しつぶされたカエルみたいな格好・・・うぅ、かっこわるい
「・・・・・・やっぱりまだ立たなくていい」
「はぅぐっっ」
うつ伏せの背中にミカが飛び掛って馬乗りになられた。いきなり体重がかけられたから息が詰まった・・・
709 :
村人A:
ちょっと涙目になった私の目の前にミカの手が見えた。そして私の鼻につめたい感触が伝わる。
「・・・・・・やっぱり豚と言えば鼻フックだと思う」
「あうー、あうー」
鼻にかけられたフックが、思いっきり引っ張られて、それに合わせて私の鼻の穴が拡張される。
「うふふふふ、いい眺めね」
吊り上げられる鼻フックが痛くて、首を必死にあげていると、私の素肌に腰掛けたミカが視界に入った
とても良い笑顔でけらけらと笑っている。私は教育者としてそういう笑顔の生徒ばかりになる事を願ってたんだけど、こういう形で叶えられてもなぁ・・・
「・・・・・・鼻フックの痛みから逃れようと必死で私の力に従う菜穂、カワイイ、とてもブザマで、カワイイ」
「あうー、あうー」
鼻フックを頭から一周回して、ギャグボールを繋いでいるベルトに繋いだらしい
鼻が吊り上げられて豚のような鼻になっていることだろう
女として、ちょっと何かが失われたような気がした
「・・・・・・さて、最後は、シッポ」
・・・・・・シッポ?
嫌な予感がしてたまらない私の上で、ドレス姿のミカが背中をむいたのが分かった
そして、私のお尻をガッ、と掴んだのが分かった時、私は一体何をするのかを察した
「・・・・・・先生のお尻、カワイイですね、シミ一つ無くて、まるくって、掴み心地が良くて、たまにぴくぴく動いて、とてもカワイイ」
「あうー、あうー」
「・・・・・・菜穂、お待ちかねの、シッポです」
私のお尻の入り口を、何か奇妙な異物が撫で回す
条件反射か何かで、耐え切れずにお尻にきゅっと力を込めてしまう。
「うふふ、カワイイ」
硬い何かが、お尻の辺りの毛を撫で回す度に、抑えきれずにお尻がびくびくと震えてしまう
「・・・・・・でも、入れちゃいますね」
「はぅっ・・・んぅっ・・・」
ミカの手に力が込められて、私の括約筋の限界を突破し、ツプツプと進入を開始する。
「・・・・・・先生、頑張らないと入っちゃいますよ」
あうう・・・抜き差ししないでぇ・・・
甚振るように、既に入った異物を抜いたり刺したりを繰り返す
「・・・・・・」
飽きたのか、今度はちょっと乱暴に奥の奥まで細長いモノが入れられる。
ちょっと痛かった
「・・・・・・ほら先生、立ってください」
ミカが立ち上がって、私にも立つように促してくる。
立とうとするとお尻の異物感がきもちわるい・・・
「・・・・・・ほら、はやく」
ミカが軽く足で股間の辺りを蹴り上げる。
先ほど無理矢理毛をむしられてジンジンしてる辺りを蹴られて、あわてて立ち上がる
四つん這いに近いけれど、ヒジとヒザで立ってるから頭の方が低くて、まるでお尻を突き出して誘ってるような格好だ
それに口が閉じられないし下を向いてるからつばがあふれて口からだらだら流れてるし・・・
「はぐっ」
私の顔をミカに踏まれたんだと理解した
「うふふふ、ちょうど踏みやすそうなところに頭があったから、つい・・・うふふふふふ、まるで謝ってるみたいね」
「あうー、あうー」
これ・・・思ってた以上に屈辱的な格好・・・ううぅ・・・
「・・・・・・さて、リードをつけて、と、あぁそうだ、豚って分かるようにしておかなきゃ」
ミカがお尻の辺りで何かをごそごそと・・・ちょっとくすぐったいな
何やってるんだろう・・・くすぐったい・・・
「・・・・・・よし、できた」
何をやっていたんだろ・・・
「・・・・・・お尻に大きく豚って書いておいたから、これで誰も間違わないわね」
なんてことをするんだろう、油性じゃなきゃいいけど(油性でした)
「・・・・・・じゃ、リードをつけて、お散歩ね」
カジノのVIPルームから、一般客の沢山いるカジノに向かって歩き出すミカ
首輪から繋がるリードを引っ張られて、窒息しない為にのろのろと四つん這いで後を追いかけるしかない