1 :
名無しさん@ピンキー:
2 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 20:00:27 ID:0eFmfWik
世界樹のぬるぽ
>>1 乙!
しかし過疎ってきたな。。。さみしいぜ
>>1 乙!
>>3 みんな、ととモノいっちゃったのかねー。
なんていう俺は、最近はもっぱらスパロボAPやってるけど!
>>1おっつー
>>3 まぁまぁ。書き手の人にも色々あるんだよ。
折角だから一丁書いてみたら?
>1乙
アテりんが不人気だと大臣が言ってたんで、何か一本書きたいんだけどなぁ…
時間がorz
純愛ものを書こうと思って練ってるんですが、純愛って需要あるかな? まぁ、あってもなくても、完成目指して頑張るつもりです。
過去にも上がってたけど、キャラ名をどうしようか凄く悩んでる。自分のキャラを使いたいけど、公開するのは恥ずかしいし。
ネタよ降ってこい。
>>7 君の思い入れの詰まったキャラ達の作品を人々は待ち望んでいる。
例えどんな名前や内容であろうとも、それを否定するものはここにはいない。
さぁ勇気を出し、ペンを取って書き始めたまえ!
>>7 実際、エロパロでここほど優しいスレもそうはない。
さあ 作品を書き上げて投下しよう きっとすごくすごく楽しいぞ
>>9 公序良俗に沿った内容で、安心して読めました。
>>9 寝る前に読んだので大変なことになりました。
ごちそうさまでry
このままだと週末の圧縮でスレ即死しそうなのでネタ振りでも
世界樹♀キャラの下半身の植生具合についてでも語ろうじゃないか。
とりあえず、パラ子師匠はエトリア二層のごとき猛者猛者の熱帯雨林であり、
金ガン子のは人の手で美しく整えられた植樹林のようであり、
ブシ子はいかなる努力を施そうとも一本たりとも生えてこない不毛の荒野であると、俺は信じてやまない。
×パラ子師匠はエトリア二層のごとき猛者猛者の熱帯雨林であり
○パンダはエトリア二層のごとき猛者猛者の熱帯雨林であり
>いかなる努力を施そうとも
ツ・・・ツスクルツスクルツスクルツスクルツスクル!
あ、連投だがメディ子はたんぽぽの綿毛のようなふんわりハラッパー
異論は認めぬ
シトトのとこの娘さんって名前有る?
公式的には名前の設定はないらしいシト子さんだが、
よころたんがシシトと『間違えた』そうなので
おそらくスタッフの間では便宜的に「シトト」と呼ばれてるんではなかろうかと推理。
もしくは妄想の余地を残すためにあえて公表してないとか。
シリカ商店の娘さんはシリカさんでした
なればシトト商店の娘さんもシトトとなるのは自明
投下いきます。某デスメタル漫画の露骨なパロディになります。
元ネタ知らない人には意味不明の展開が多いと思います、ごめんなさい。
『DarkHunter's Madness Club』
冒険者ギルドに見せかけた変態倶楽部。通称「DMC」
●クラウディアII世
金髪ダクハン。ハイラガに降臨せし究極の女帝。信者からは「クラウディアさん」の通称で畏敬される。
↑(同一人物)↓
●リザ
気弱な金髪メディック。クラウディアさんの世を忍ぶ真の姿。処女。
【ネタバレ階層】世界樹II六層まで。通常エンディング後の展開を含みますので注意。
【注意属性】緊縛・陵辱・獣姦・百合・ガチホモ・輪姦
注意属性山盛りですのでマジ注意。だけどヌけません。と、ゆーか、これでヌけたら神です。
特に男性同士の性行為に嫌悪感を抱く方は、タイトルをNGワード指定する事を強くお勧めします。
なんかもう、初っ端から注意書きばっかりで申し訳ありませんが
「俺はどんな属性でも美味しく頂いちまうんだぜ?」という漢の中の漢の方はどうぞ。
「「「「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」」」」
―――何故こうなったのか……どこでどう間違ったのか……
「「「「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」」」」
―――エトリアからハイラガに出て来て5年……
「「「「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」」」」
―――私がしたかったのは……こんな探索じゃないっ!!
♂♀
その空間は、むせ返るほどの性臭で満たされていた。
広い。
床や壁は石とも金属ともつかぬ奇妙な建材が使われており、素材そのものがぼんやりと光を放っている。
そしてその光に照らされ浮かび上がるは、人、ひと、ヒトの群れ。
周りを見やれば幾十幾百ものヒトが喘ぎを漏らし、さまざまな体液を垂れ流しながら
老いも若きも男も女もそれぞれ思うがままに絡み合い、まじりあい、獣欲を貪りあっている。
無論、モラルなどドブに捨てきった状況であるから男と女の『普通』のつがいばかりとは限らない。
男同士、女同士、ヒトとペット、女装した男に男装した女、騎士に治療師 錬金術師、
モリビトトリビト、キモノに水着に看護服、3p4pあたりまえ、ツンデレヤンデレなんでもござれ。
おおよそヒトという生き物が思いつき、実行可能なあらゆる性行為のバリエーションがそこにあった。
ただ一つ、彼等に共通している事があるとすれば『合意の上でのプレイである』と言う事のみ。
まさに、魔宴、狂宴と呼ぶにふさわしい光景であった。
ここはハイ・ラガードの世界樹の迷宮、二十五階。
街のはるか上空を漂う『天ノ磐座』、その中央広間である。
本来の城主であったオーバーロードは昨晩に冒険者に敗れて今は亡く、
広間の中心にすえられた玉座周辺では新たな“ご主人様”達が宴の全てを取り仕切っていた。
彼等こそ“ダークハンターズ・マッドネス・クラブ”
表向きダークハンターを中心とした冒険者ギルドだが、
夜ともなればあらゆる異常性欲者たちの欲望を満たす為の秘密倶楽部であるという側面をも持つ。
“DMC”の通称で知られるこの外道連中が、昨晩に上帝を弑し『天ノ磐座』を乗っ取ったばかりか、
ラガード公宮の追い求めていた『聖杯』までもを簒奪し我が物としていたのだ。
そして本日は“上帝殺し”の祝勝としてかかる淫欲のパーティをこの玉座の間にて執り行っていた。
ではDMCの主幹メンバーを紹介しよう。
「そこのちょんまげー。腰のフリ方甘いんじゃないのー? 爺さんのファックのほうがまだ情熱的よー」
玉座からむかって右側。信者たちがくんずほぐれつしている様を、
卑猥な言葉であおりつつニヤニヤ眺めているのがドリル桃ダク子のジャギィ。通称“ジャギィ様”
彼女自身も十二分に異常者なのだが、他の四人がもっとイカれているため結果として
メンツの中で最も正気とだと言える。よって対外的なマネージメントや、
今日のような“宴”の公演は彼女主導で行われる。
次、玉座の左側。
白地のメイクに黒で隈取をほどこした奇怪な面相の金髪バードが、キタラを超絶テクでかき鳴らし、
“蛮族の行進曲”を人類ではありえない声量でがなり立てて、広大な室内全体に響き渡らせる。
「グロテスク内臓爆破!! グロテスク流血噴射!! グロテスク精神破壊!!」
曲に答え、歌に応じ、広間の乱交はさらにさらに激しさを増す。
吟遊詩人の名はヨハネ。
メイクのせいで顔色は読めず、声質は高いも低いも思うがまま。故に性別さえも判然としない。
「ほぉら、ぶっとい注射が欲しいんだろ……?」
そのヨハネの傍らにひっそりと寄り添い、気力体力回復の為のハマオと高揚感を維持する為のアクセラを
バードの首筋に注射器でぶち込み続けているのが、カースメーカーのカメ。
こいつは性別がヨハネ以上にハッキリしないばかりか、
そもそも“カメ”というのが名前なのか役職なのかそれとも何かを示す隠喩なのかすら誰も知らない。
ただ、誰もが知っている。リーダーさえも上回るメンバー随一のキチガイだという事を。
中央――つまり玉座そのものに目を移そう。
人が座る事を想定していないそれは、異常なまでに馬鹿でっかい。
ダブルベッドに相当するほどに巨大な、その“座”の上では
メガネをかけた幼いガンナーが、荒縄で綺麗に緊縛された上、四つん這いの姿勢を強要されていた。
「あっ…やぁ……縄、キツいですぅ……」
首からは'ICH BIN EIN DEFAETIST(私は敗北主義者です)'と、書かれたプラカードを下げていて
DMC信者達から、彼女はただ『敗北主義の牝犬』とだけ呼ばれている。
メガネの向こう側のその瞳は、羞恥と恥辱に感じまくっており、誰がどう見たって極度のマゾヒスト。
しかし先日の上帝との決戦に置いて、機械化されたあの巨躯の6割を吹っ飛ばしたのが、
この『牝犬』の銃弾だといえば、一体誰が信じるだろうか。
―――そして『牝犬』の背を踏みつけ玉座の更なる高みから
傲然と辺りを睥睨する、昏く輝く黄金色のダークハンター。
「足りんぞ、雑種ども! 妾(オレ)は貴様らの汚穢でこの地を徹底的に陵辱せしめよと言ったはずだ!」
『聖杯』を片手に怒号する革装束の彼女こそがラガード・クラウディアII世。
DMCのリーダーにして、信者たちの畏敬を一身に集める絶対女王“クラウディアさん”その人である。
ラガード姓を名乗ってはいるが、現在のハイ・ラガード公家とは何の血のつながりも無いに等しい。
ではあるが『妾こそがハイ・ラガードの真の支配者』と標榜し、圧倒的な暴力とあふれんばかりの
カリスマを兼ね備えた彼女のもとには、いつの間にやら一軍にも匹敵するほどの信者が集まりつつあった。
「分不相応にも上帝などと名乗る狂犬は、妾が自ら黄泉へとブチ込んでやった!
そして聖杯が正統所有者である我が手に戻った今、ラガード公家など恐れるに足りぬ!」
もちろんラガード公宮にしてみれば、たかが一冒険者がそれほどまでの権力を
持っているというのは非常におもしろくない事態である。
よって公的にはクラウディアは『逆賊』『僭称者』などと蔑まれ、
首には高額の賞金が賭けられるほどになっていた。
にもかかわらず、クラウディアの魅力に惹かれて信徒となる者は後を絶たず、
公家の象徴たる『聖杯』を入手し、居城として『天ノ磐座』をぶん取った現在、
彼女の支配と影響は磐石のものとして完成しようとしていた。
「故に穢せ! 陵辱せよ! ラガード公家の発祥の地たるこの『天ノ磐座』を徹底的に犯せ!
撒き散らせ! 汗を! 唾液を! 精を! 愛液を! あらゆる雫でこの地を穢しつくしてやれ!
穢せ! 犯せ! 公国の威光を地におとしめよ!!」
―――と、
オオオオオォおぉおおおおオォオォおおおおおオッ!!
叱咤とも鼓舞ともつかぬクラウディアの言葉に応え、広間の信者たちが一斉に沸き立つ。
「おおおおお、クラウディア! クラウディア!」「ゴートゥDMC! ゴートゥDM
C!」「犯してっ! 私をレイプしてぇっ!!」「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC
!」「とうとう帝王の座に君臨なさるんですねーっ!」「ゴートゥDMC!ゴートゥD
MC!」「さっすがクラウディアさん! 俺たちにはやれないことを颯爽とやってのけ
るっ! そこにシビれるアコがれるぅ!」「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」
「クラウディアさんにとっては天ノ磐座も性欲の対象でしかないんだーーっ!」
歓声が怒涛のように押し寄せる熱狂を涼しげに受け止めつつ、
クラウディアは『牝犬』を踏みにじる力を一層強めていく。
「んむぅっ!!」
「ファーック! その程度の熱で妾(オレ)が濡れるとでも思ったかァ?!
―――熱だ。熱がまだ足りん……鳴けェ、鳴かんか『牝犬』っ!」
ピシイッ
「あぅ!」
クラウディアの平手が縄目の入った尻肉を叩き『牝犬』は呻きをあげる。
ピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシピシィッ!
「あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!あぅ!」
続けて12連発。
栗色の瞳からたまらず涙がこぼれ出し、雫の数滴は平手が打たれるほどに弾けてメガネを濡らした。
「ファック。泣いてどうする。妾は鳴けといったはずだが?」
「……もっとしてください」
牝犬はドMである。もちろん涙は痛みのために流れたものではなく、歓喜ゆえに。
「貴様……犬があるじに指図するつもりか?」
「いっ、いえっ! あたしそんな気で言ったんじゃ……」
被虐嗜好者である牝犬にしてみれば思わぬところで飼い主の怒りを買ってしまったのが『嬉しい』
更なる打擲を予感して、身体は刺激に期待する。
「ふむ……そも犬に自由に回る舌があるというのがおかしな話であったな」
「……え?」
されど牝犬のその渇望が満たされる事は無かった。
「ハ! コレでもくわえておるがいい!」
「むーっ! むーーっ!!」
クラウディアは白い布を丸めて牝犬の口へとねじ込んだ。
緊縛の際にあらかじめ脱がしておいた牝犬自身の下着であった。
牝犬は瞳だけで“ひどいです……”と、抗議の意思を送ったが、
内心“これはこれで”と、あるじの新たな仕置きを堪能していた。
「ふん……貴様は何をやっても悦びおるから嬲りがいが無いわ」
しかしクラウディアはそんな下僕の心中を見抜き、侮蔑の視線で見下ろす。
「む、むう……むぅー……」
「もういい。飽いた。邪魔だどかんか牝犬っ!」
クラウディアは一声叫ぶと牝犬の腹につま先をぶち込み、玉座から床へと蹴下ろす。
「むうぅうっ!!」
牝犬は、期待以上の痛みを味わう事が出来て大悦びである。
―――しかし、絶対女王の表情を浮かべたまま牝犬を見下ろす
クラウディアの心中はそれはそれは複雑なものであった。
♂♀
(あああああ、アリスちゃんにまた酷い事しちゃった。ごめんなさいぃ……)
足蹴にしたアリス――『牝犬』――に向かって、クラウディアは心中で謝罪を捧げる。
源氏名『ラガード・クラウディアII世』、その真名をリザと言う。
大抵の中小ギルドに一人はいる、リザレクション専門のメディックを本業とし、
キュアさえ覚えさせてもらえないまま、低レベルで飼い殺しにされていた。
(台本どおりにやったはずだし、アリスちゃんがああいうの大好きってのは
知ってるけど、おなかだったし大丈夫かな……?)
みずから蹴倒した『牝犬』を気づかう姿勢からもわかるように、
本来は穏やかで気弱で、理不尽な暴力を心底嫌う、スイーツ大好き24歳処女である。
さっきのが“クラウディア”的な行動として必要だったのは理解しているし、
そして『牝犬』が悦んでいるとわかっていてなお、リザは自分の所作に納得しきってはいない。
望まぬ暴力をふるって他人を傷つけねばならぬ現状に、リザはほとほと嫌気がさしていた。
(『ストレスの溜まった現代人の為の癒しの仕事』っていうから、メディック向けだと思ったのに……
エトリアのお父さんお母さんごめんなさい……リザはこんなイケないお仕事しちゃってます)
思わず額を抑えて嘆息すると、玉座の左手側よりジャギィのささやき声がする。
「はいはい、リザ。気持ちもわかんなくも無いけど、みんなも見てるし“クラウディア”の顔に戻って」
「うぅ…今日は世界樹攻略のお祝いに身内だけでパーティだって言ってたのにぃ……」
「身内だけよー? 今夜のは外部の客抜きでギルドメンバーだけ呼んだから」
「メンバーだけって…何百人いるのよ……」
そもそも、リザをこの道へと引きずり込んだのはこのジャギィである。
ジャギィもまた、オールボンデージとジエンド専門として
かつては半放置プレイ状態であった同僚であり、不遇を囲うもの同士だからかリザとは妙に馬が合った。
ギルドで腐ってるのもなんだと思い、気分転換にと“夜のバイト”にリザを誘ってみて、
ジャギィは心底驚くことになった。リザには天賦とでも呼ぶしかない圧倒的なまでの
“女王様”の素質と才能があったのだ。
「私もうこんないやらしいのヤダよぅ……」
「弱音禁止。あんたはヤる時はヤる奴なんだから頑張んな」
「頑張れっていわれても……」
「やれるって。なんだかんだでいざ仕事となったら、アンタも結構ノリノリじゃんよ?」
「わ、私はノリノリっていうかお仕事だから仕方なくやってるだけだし……」
けれども、才能があるからと言って、それが本人の意に沿う力や技術であるとは限らない。
“DMCの絶対女王”クラウディアは、決して自ら望んで今の地位にいるわけではないのだ。
けれど週末ごとのショウやパーティでは、ついつい客の求めに応じてテンションを上げてしまい、
繰り広げるパフォーマンスの数々は多くの者の魂を縛り付けて離さなかった。
そして“リザ//クラウディア”は後世にも語り継がれる様々なリアルレジェンドを成し遂げ、
いつしか仲間も増え、ついには昨夜の“上帝殺し”に至った。
(ううっ……そもそも私が極めたいのは、あんな激しくてえっちなスキルじゃなくて
お母さんにも“このエリアフルヒール良いね”って言ってもらえるような技術なのに……)
だがしかし、帝王としての人生が絶頂に近づけば近づくほど、
一人の女性として求めるささやかな幸せは遠ざかった。
「だ・か・らっ! ボーっとすんなつってんでしょっ!」
「わわっ」
人生の重要選択肢をいくつも踏み間違えた事を悔やんでいると、ジャギィの叱責の声で我に返った。
「“わわっ”じゃねーわよ。仕事よ仕事。ほら、今日の“イケニエ”こっち来んよ」
ジャギィに言われた方を見やれば、確かに男たちの一群が玉座に向かって歩み来る。
“DMCのイケニエ”とは、クラウディアの“責め”を直接受ける栄誉を賜った者たちである。
要予約。もちろん特別料金。ついでに言うなら希望者が多すぎるのでコネもかなり必要。
早い話がそれだけのハードルを乗り越えてわざわざ“痛い目”にあいたいマゾのトップエリートたち。
「そんな、急に言われても……助けてよぅ、ジャギィちゃん」
「アホか。アンタみたいな芸達者の何を助けろってのよ」
二人が軽く口論する間にも、信者の一団は近づき、そして代表らしき男が玉座の前で口を開いた。
「ご密談の所失礼いたします、ジャギィ様。クラウディアさん」
♂♀
「はン……雑種が群れでぞろぞろとやって来おってからに。妾(オレ)に何用だ?」
既にリザは“クラウディア”の顔と口調に戻っていた。この辺さすがにプロである。
(ゴツくてむさい人ばっかり。ヤだなぁ……こういう人たちって無駄に性癖が濃いから)
“クラウディア”が心中で評したとおり、玉座の前に並んだ男たちはいずれも壮健な壮年ばかり、総勢十名。
いずれも揃いのプレートメイルとサーコートに身を包み、
同じ騎士団に所属するパラディン達であることが窺い知れた。
強固な規律に縛られているが故に、解放を求め、堕ちていく聖騎士は珍しくも無い。
先ほどのリーダー格の男が口ひげに覆われた唇を動かして、クラウディアに賛辞の言葉を告げる。
「このたびの上帝討伐、まことにおめでとうございます……」
「御託はいい。用が無いならとっとと去ね」
「は。失礼いたしました。実は我々“真性被虐騎士団”総勢十名、
一同揃って是非ともクラウディアさんの打擲を賜りたく存じまして……」
(よーするに“僕たちドMだからみんなまとめてムチでしばいて”って事よね
……まあ、わりとフツーのお願いでよかったけど)
それを“フツー”として感じてしまう己のセンスがもはや普通ではない事に気付かぬまま、
クラウディアは短く下知を飛ばす。
「並べ」
「は……今なんと?」
パシイッ
強烈な破裂音が響いたかと思うと、反問した口髭の男の上体がぐらりと大きく揺らぐ。
「雑種風情が我が言を聞き損じるとはあるまじき愚弄と心得よ! 三度は無いぞ、並べ!」
怒号するクラウディアの手には白く輝く一条のムチがあった。
これこそかつて氷王と呼ばれし大公“ジャック・イル・ラガード”が振るったとされる“白氷の蔦鞭”である。
目に痛いほどのその純白は、プレイに置いて百万発の精液に染まったからだと噂される。
「申し訳ありません……直ちに!」
そう応答する聖騎士の顔は、今の一鞭打がよほどツボに入ったのか既に歓喜に満ち溢れている。
続く九名も“うらやましいな畜生”などと呟きつつ、玉座の前に横列に並んでいった。
(だからなんで叩かれて嬉しそうな顔すんのよ……ワケ分かんないよもぅ……
ああこんなの恥ずかしいし、とっとと終わらせちゃお―――だから、ちょおっと本気出さなきゃね……)
かちり。
そうとは意識しないままリザの脳裏で徐々に“クラウディア”としてのスイッチが入り始める。
その隊伍を見やるクラウディアは凄艶なまでの笑みを浮かべ、
「ク、ク、望んで妾の鞭を食らいたいとは酔狂な奴等よ。
言うからには逝きて戻れぬ覚悟は出来ておるのであろうな?」
と、手にした得物を構え、告げれば、居並ぶ十個の甲冑姿が意を揃えて首肯する。
いずれも一流の被虐嗜好者である、ここで『否』とこたえる者など居ようはずが無い。
「ファーック! ならば良し! 存分にブチ込んでくれる!!」
言うが早いか白氷の蔦鞭が振るわれ、聖騎士たちは次々に打ち据えられていく。
息つく間もなく荒れ狂う純白のムチは広間の灯を乱反射し、まるで光輝の嵐のよう。
「うぁっ」「げはぁ」「あぁぉ」「ごふぉ」「むぎゅ」「ひぎぃ」「ぐふっ」「あぁお」「がはっ」「ばひぃ」
責めを感じてむくつけき男たちの口から苦痛とも歓喜とも付かぬ呻きが次々にこぼれだす。
ムチが暴れるほどに鎧の上から羽織ったサーコートは裂け、襤褸とも呼べぬ端切れとなってはじけ飛ぶ。
(はぁ……いつも理解できないんだけど何でこういう人たちってわざわざ痛い目にあいたがるんだろ?
―――どっちかといえばブッ叩いてやるほうが面白いのにね)
かちり。
心中で嘆息するクラウディアの胸の内で、また一つ小さな音を立てて陵辱者としてのスイッチが入り、
ムチを振るう手にも更に力がこもり、それでいてより精緻に動いていく。
カラン
暴帝のムチの威力に耐えかねてはぜて行くのはもはや布だけではない。
ついにはガントレットの一つまでもが弾かれ、落ちた。
カランガラン
肩を守護するポールドロンが飛び、腰部を包んだフォールドが転がる。
騎士たちの身を包む全身鎧のパーツの数々が、クラウディアのムチに捕らわれ吹き飛んでいく。
カランからンからンがランがらんからんからンがランがらんがらんがラン
騎士達の甲冑は次々にただの板金へと解体されていき、床に転がり無惨な姿をさらす。
鎧が落ち現れ出でた皮製の鎧下や綿製の下着をもクラウディアのムチは容赦なく奪い取っていく。
後に残ったのは、殻をむきはがされたカニのような哀れな10体のイケニエの裸体のみ。
とは言えいずれも劣らぬ変態ばかりである。ここまでのクラウディアの責めに体はすっかり反応し、
股間のイチモツは雄雄しくそそり立って血管を浮かせていた。
太いの細いの小さいの、カリ高広傘、皮付きムケ皮。
様々なタイプの陽根が10本並んで天突く様はいっそ壮観でさえあった。
(ここまでは大体いつもどおり、と……でも、男のヒトのアレって……何回見ても変な形してるよぅ……)
“クラウディア”は純粋に羞恥の為に赤面したが、
責めを受ける方から見れば嗜虐の喜びに興奮してるようにしか見えなかっただろう。
「ファーック! ドイツもコイツも貧相な! せめて一本ぐらいはまともな物を用意せんか!」
クラウディアが照れ隠しに一喝すると、
「は、粗末なものを晒してしまい恐縮の極みです……」と、
子供の腕ほどもあるモノを勃たせた男が満面朱にしてうなだれる。
27 :
DarkHunter's Madness Club『磐座をレイプ』(8/15):2008/07/14(月) 21:40:50 ID:Ssl+BPf/
ギャギャギャギャギャギャギャッ
プレイが佳境に入りつつあることを汲み取ったのか、ヨハネのキタラが唸り曲目が変化した。
「オレは地獄のテロリスト 昨日は上帝犯したぜ 明日は幼子掘ってやる! 殺せ 殺せ 殺せぇ!
SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!」
“最終決戦の軍歌”
DMCを象徴するこの曲がかかり始めた事で、クラウディアのパフォーマンスを一目見ようと
玉座を中心として同心円状に人垣が出来つつあった。
自分たちの行為を中断してやってきたものも多く、半裸・全裸も珍しくは無い。
「「「SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!」」」「オイ玉座来い、今スゲーぞ!!」
(皆わざわざ見にこないでよぅ…こんなことしちゃダメ……こんないやらしいことしちゃダメなのに―――)
「「「SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!」」」「これこそクラウディアさんのレイプだーーっ!!」
(―――だけど、こんなに盛り上がってどんどん人が集まってきてる……皆ちゃんと楽しんでくれてるんだ)
「「「SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!」」」「スゲェ……まるでムチが触手みてーだ……」
(くやしいけど、オーディエンスが多いとやっぱり―――)
「「「SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!」」」「あたしをサツガイしてレイプしてーーっ!!」
(―――熱 く な っ て く る ぜ ! ! )
完全に覚醒してしまったと言っていい。
いまや真なる陵辱者となって目覚めたクラウディアは、艶かしく舌なめずりすると、
10人のイケニエとそれを取り囲む数百の信者たちに向かって深く粛々と宣言する。
「よし、今宵は特別だ。妾(オレ)が本物の陵辱という奴を教えてやる―――」
熱狂の只中だというのにクラウディアの静かな声はよく通り、各々の魂に深く突き刺さって作用した。
クラウディアの次の一挙手一投足に期待して、ヘッドボンデージでも喰らったかのように場がしぃんと押し黙る。
「ハァッ!!」
クラウディアが腕を振るうとまるで生きているかのように白氷の蔦鞭はうごめき、
複雑かつ的確にイケニエ達の硬くそそり立った10本のペニスへと見事に絡まった。
スキュレーの触手でさえもここまでは精緻に動くまい。
オ ー ル エ ク ス タ シー
「ク、ハ、よぉく喰らえよ雑種ども……我が奥義の一號“王流慧苦須蛇死畏”をっ!!」
「お、王流慧苦須蛇死畏だとっ……?」「知っているのか観客Aッ!?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・【王流慧苦須蛇死畏(おーるえくすたしい)】とは……
エトリア深部に位置する遺都シンジュク。そのカブキチョウと呼ばれる一地域にて、
現代にも通ずるダークハンター技法は大きく華開いた。
なかでも、極めし王のみに伝授されるという流派『王流』を修めたものは
本来単体攻撃であるエクスタシーなどをも全体攻撃と化し、
被術者が非ボンデージ状態であっても十全にその威力を発揮したとされる。
ちなみに『すべて』を意味する接頭語『オール』は、すべてを支配せし者
つまり『王流』から転じて発したと言う説が現在有力とされる。
はいらが書房刊『冒険者スキルにおける旧世界文明の影響』より抜粋
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
オ ー ル エ ク ス タ シー
「王流慧苦須蛇死畏ッ!!!」
クラウディアが連結した陽根から巻きつかせたムチを一気に引き抜けば―――
どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくっ
―――そのムチのただの一コスリの刺激で十体のイケニエは0.1秒の差も無く同時に絶頂に達し、
雁首をそろえた珍宝の列は飽きれる位に大量の精液を虚空に向かって放出した。
「射精(で)たーーっ! クラウディアさんの一鞭打での十本スペルマだーーーっ!!」
見物していた信者の一人が、感極まったかのように叫びだし静寂を打ち破る。
絶技はそれのみに留まらない。
クラウディアのムチは高速かつ玄妙に飛び回り、飛距離も速度もそれぞれに違う十発の白き飛沫を
中空にて全て受け止め、床には一滴の精液さえもこぼれ落ちることは無かった。
その神速のムチさばきの全てを己の眼球で捕らえることが出来たのは、
同じくダークハンターであるジャギィただ一人。
「すごいわリザ、やっぱりアンタはボンデージモンスターよ……」
誰にも聞こえぬよう、唇の動きだけでそう呟く。もはや格が違いすぎて嫉妬の念すら覚えない。
そしてクラウディアは精液にまみれたムチを『聖杯』へとたらして、
こびりついた粘液をどろりと器に移していく。
カースメーカーのカメが“後で使う”と言っていたものの、実際に何に使うのかまではクラウディアは知らない。
がくり ばたり がくり
音を感じてふと見やれば、文字通り“精も根も尽きた”といった風情で、搾り取られたイケニエ達が
ひとり、またひとりと膝をつき、あるいは倒れ伏していく。
それでもなお、与えられた快感が余りに強大だったせいか、
勃起したペニスの一群は一向に萎える気配を見せなかった。
しかし、クラウディアはそんなイケニエ達に残酷にもこう言い放つ。
「ファック、何を寝ておる雑種ども! 貴様らそろいもそろって妾(オレ)に向かって放精しおったな!
もしや、たかが雑種の分際で妾の玉体に汚穢を浴びせるつもりだったのではなかろうな?
……だとしたら、万死を持っても償い切れぬ罪だと思うがいい!」
自身でその精を搾り取っておきながらこの言い草。もはや帝王の貫禄たっぷりである。
「も、申し訳ありません……ですが、余りに急な刺激だったもので……」
「言い逃れなんぞ聞きとォも無いわ……ク、ク、これは罰を与えてやらねばなるまいな」
『罰』と聞いたイケニエたちの体がピクリと動き、その表情は複雑な感情に支配されていく。
クラウディアの本気の仕置き。ドMとしては一度は喰らってみたくもあるし、
“それに耐え抜いた”というのが被虐嗜好者にとってはステータスでさえある。
だが、想像を絶するほどの苛烈な折檻になる事は間違いなく、ラガード屈指の
マゾヒストであるはずの彼らが、これからの行為に心底恐怖し、肉体は怖気に震え上がっていた。
「お、お慈悲を……」
「ならぬ」
クラウディアはきゅうっと口角を吊り上げて、それはそれは嬉しそうに嫣然と笑う。
生殺与奪の全権を握った絶対支配者の笑みであった。
そして、深い笑みを刻んだ唇がほころび、
「ハ」
と、嘲笑とも掛け声ともつかぬ短く鋭い叫びと共に白氷の蔦鞭が振るわれたかと思うと―――
「アーーッ!!」「アーーッ!!」
―――転がっていたイケニエふたりの体が強引に重ね合わされ、菊座を剛直が貫いていた。
暴虐は止まらない。
クラウディアのムチは獰猛かつ理不尽に荒れ狂い続ける。
「ク、ハ」「アーーッ!!」
時に力強く引き起こし、時に逃げ出すイケニエを捕らえてブチ込み、ブチ込まさせる。
「クハ、ククク……」「アーーッ!!」
時に巻きついて動きを封じ、時に大の男を丸まる一人抱え込んで持ち上げ、振り下ろす。
「クク、ハハッ、クハハッ」「アーーッ!!」
次々に男たちは肉棒と肉穴を連結器として、連なり、連なり、連なり、連なって、連なりさせられていった。
「ク、ハハ、クハハハハハハハハハハハハッ!!」「アーーッ!!」
そしてイケニエが串焼肉のごとく一列になった後、さらに列の先頭の逸物を最後尾の穴へとつっこまさせれば
男たちの肉はぐるりと一周して円を成し、イケニエ10名全員の「*」が「○」へと変貌した。
「クハハハハッ、なんとも醜い肉数珠よ! ほぉれ、回れ!回れ! 踊れ!踊れ! 抜いたら承知せぬぞ!」
「「「ひ、ひぃいぃ〜〜〜っ!!」」」
クラウディアがムチを振りかざして追い立てれば、輪となった10名の男たちがぐるぐると回転する。
誰もが驚愕の表情でその光景を見つめる中、
ただひとりクラウディアの暴虐を無感情な双眸で冷徹に観察する者がいた。
呪術師のカメである。
この場の誰も知らぬことであったが、カメはエトリア世界樹の完全攻略者のひとりである。
その熟達の手練であるカメでさえ鉄面皮の内側で“フォレストセルの触腕だって
あそこまで無茶じゃなかったぞ”と、心中で激しく毒づいていた。
おそらく“アレ”は自分でも気付かぬところで人間をやめつつあるのだろう。
単純な膂力や技量という意味でもじゅうぶん人間離れしているが、
発想の異常性とそれを躊躇い無く行う異質さにおいて今のクラウディアはヒトではありえない。
では、ヒトではないというなら“アレ”はいったい何なのか?
あんなバケモノをヒトの世の言葉で評するならばそれは―――
「魔王!! 魔王!! オレは全てを支配する!! 魔王!! 魔王!! 犯りたい放題オレは魔王!!」
ヨハネもカメと同じ思考に至ったか、弦楽と声楽の限りを尽くしてクラウディアを呼び讃える。
そう、アレはもはや、魔の王あるいは邪なる神とでも言うべき存在としか思えなかった。
もちろん、一般信者たちにも今のクラウディアが人間に見えたはずも無く―――
「や、やっぱり本当の噂だったんだ……クラウディアさんが地上を支配しに地獄か
ら来た魔王だってのは……」「魔王!! 魔王!!」「クラウディアさんこそが魔
界の真なる邪神なんだーーっ!」「魔王!! 魔王!!」「あああ、アレは見る者
全て呪われるという“DMC地獄の肉数珠”だーーっ!」「魔王!! 魔王!!」
誰もが絶叫し絶賛する。皆が震駭し心酔する。ことごとくが戦慄し崇敬する。
「ク、クハ、クク、クハハハハハッ! 良い! 実に良いぞ! ようやく熱もみなぎってきたわ!!」
クラウディアは場の熱狂を呑み込み、自ら醸成した陵辱という名の酒を喰らい、
いまやすっかり暴虐に酔いしれていた。
もはやテンションは上がりに上がり、すなわちFORCEゲージ満タンである。
エリアオールボンデージ
「ファーック! 見るがいい! そして思い知れ! コレが『王の陵辱』―――獲理亜王流梵泥爾よッ!!」
そのときジャギィ、カメ、ヨハネ、アリスの四人は昨晩の“上帝殺し”を思い出していた―――
♂♀
―――二十四時間前。
エリアオールボンデージ
「獲理亜王流梵泥爾!!」
闘争の歓喜に極まったクラウディアが叫び、ムチを振るったとき、
あらゆる物理法則を無視し、彼我の体格差さえも関係なく、
そして単純にムチの全長が足りていないであろうにもかかわらず、
あっという間にオーバーロードは頭・腕・脚を完全に封ぜられていた。
上帝の機械の巨躯は芸術性すら感じられる風情の“菱縄縛り”にされており、
下半身にいたっては膝が強制的に曲げられ「M」の字に固定して割り広げられ、
オマケに自身の長い尻尾をクチに無理矢理ねじ込まれて猿ぐつわ代わりにされていた。
縛られた上帝本人はもちろん、ジャギィら四人もその光景に度肝を抜かれて言葉も出なかった。
「何を呆けておるか! ここからが真の陵辱ぞ、貴様らも我が手足ならとっとと働かんか!」
放心していた四人がクラウディアのその怒号で我に返ると、それぞれが猟犬としての役割を存分に果たし
エクスタシーが上帝の腕をもぎとり、ペイントレードが魂を砕き、銃弾の乱舞が全身にたっぷりと風穴を開け
更には“SATSUGAIせよ!”最終決戦の軍歌がそれら全てに力を与えて威力を底上げしていった。
「ハ、妾を差し置いて“帝”などとは良く名乗ったものよ。その倣岸と不遜……死を持って償うがいい!!」
そして上帝をくびり殺す瞬間のクラウディアの凄絶なまでの笑みを、四人は生涯忘れる事が出来ないだろう。
♂♀
まさに昨晩の再現であった。
エリアオールボンデージ
「獲理亜王流梵泥爾!!」
陵辱の喜悦に極まったクラウディアが叫び、スキルを行使した時、
環状に連なった哀れな10体のイケニエが、ただ一本のムチによって次々に緊縛されていった。
ムチは一個の大蛇であるかのようにするすると優雅に男たちの肌上を這いまわり、
それで居て力強く締め上げていく。
まるでそこは縛りの博覧会会場。
海老に逆海老、松に桜に梅に竹、座禅に亀甲 菱縄と、クラウディアの手腕と純白のムチによって
10人の男たちの肉体が全身くまなくデコレーションされていく。
それらがただ一本のムチによって縛られているという奇跡に等しい神域の絶技。
後は楽なものである。
クラウディアはムチの柄をしっかと握り、ぴぃんぴぃんと弾いていけば
振動はたちまちのうちに先端にまで伝わり―――
「「「「ぬふぅ」」」」
―――イケニエたちは果てて果ててただ果てた。
残酷にも環状に連なったままである。
後ろの者の絶頂はそのまま精のほとばしりとなって前の者に伝わり、
精を受け止めた者がトコロテンが押し出されるかのようにまたもそのまま精を吐き出し、
そしてまた次の者が―――
そこで至るは絶頂に次ぐ絶頂である。
イケニエたちの肉体はとめどなく脳に快感を送り続け、
男の身では本来味わえぬとされる、性の快楽の究極点にいまや到達しようとしていた。
(……あ、ああああっ! わ、私っ、またやっちゃったよぅっ!)
――― 一方そのころ、場の支配者でありこの惨状を生み出した張本人であるクラウディアは
FORCEゲージと暴虐への欲求をすべて吐き出し終わっており、すっかり我に返りつつあった。
早い話がスーパー賢者タイム到来である。
(わ、私、なんてことを……イケニエの皆さん、ごめんなさいっ、本当にごめんなさいっ……)
“クラウディア”の心中の謝罪はムチと珍棒によって二重に一繋ぎにされた男たちに届くわけもなく、
イケニエの群れはただびくびくと震えつづけ、快感に翻弄されっぱなしであった。
やがては何もかも放出しつくしたのか、環状の肉数珠がぴくりとも動かなくなったとき―――
「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」「さっすがクラウディアさんっ! たった一
人で10人を完全輪姦だーーっ!!」「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」「ハイ
ラガしめたら次は大陸制覇ですねーっ!!」「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」
「俺はついていきます! クラウディアさんが全宇宙を支配するその日まで!!」
―――取り囲む信者たちの歓声が怒涛となって押し寄せてきた。
熱狂の坩堝のど真ん中、ただ一人煩悩が抜け落ちたかのように冷静になった頭で
“クラウディア”は、今日の出来事を、本日までの人生を、深く深く悔恨していた。
(―――何故こうなったのか……どこでどう間違ったのか……)
「「「「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」」」」
(―――エトリアからハイ・ラガードに出て来て5年……)
「「「「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」」」」
(―――私がしたかったのは……こんな探索じゃないっ!!)
♂♀
二時間後、鋼の棘魚亭。
大盛況のうちに“宴”は終了し、クラウディア2世ことメディックのリザは
今度こそ“身内だけ”でささやかな祝いの席を設けていた。
なおカメは聖杯の研究、ヨハネは『個人的に弾き語りに行くから』という理由でこの飲み会には参加していない。
「やーっ、今日は面白かったわー。ホモの数珠繋ぎって死ぬまでにいっぺん見ときたかったのよねー」
と、本日3杯目のジョッキをあおりつつジャギィがリザをからかう。
「……ううっ、私もうお嫁にいけない」
リザはすでにダークハンターの革装束から、エトリア式の施術服に着替えており、
今となっては、半泣きのメディック以外の何者にも見えない。
「10人まとめておムコにいけない体にした奴がいうセリフじゃねーわよ、それ」
「どうしよう……なんで私あんなひどいこと……」
「別にいいじゃん。っていうか、イケニエ君たち感謝してたよー“天上にも上る心地でした”って!」
言い捨てて、きゃはははと下品に笑い、ぐびぐびぐびとビールを飲む。
ちなみにリザはと言えばほとんど飲めない。
薄めに薄めたカルーアミルクをちびちびとなめる程度のものである。
……にもかかわらず、ほんのりと頬が染まってるのは、酒精の力か羞恥の為か。
「えーと、リザさん、ちょっといいですか。わたし相手のパフォーマンスについてなんですけど……」
ジャギィのおちょくりから開放されて、一息ついていたのもつかの間、
今度は『牝犬』ことアリスから詰問されそうになる。
「……あ、ごめんなさい、アリスちゃん。やっぱ痛かった?」
リザもアリスに対する平手や足蹴はやりすぎた、とは思っていたのだが――
「ヌルいです。ぜんっぜん甘いです。どうして信者さん相手にするときぐらい本気出してくれないんですか」
――予想の斜め上の回答が帰ってきた。
「だって女の子相手だし……知ってる人だとその……」
「リザさんだって女でしょう。それが甘いって言ってんです。そもそも台本だと、玉座から蹴倒した後、
“下賜する。誰ぞ好きなように犯せ”っていって、適当な信者さん数人でわたしのこと
輪姦させる予定だったでしょう、何で犯らせてくれないんですか! みんなの前でマワされたいのに!」
「ダメに決まってるじゃない……そんな、女の子を複数でとか……」
「もー、“クラウディア”の時は『すべての陵辱は妾が発明した』とか言ってるくせに!」
度を越えたマゾヒストの欲求に、リザはたじたじとなってしまう。
「はいはい。ケンカはそこまでにしとこーか。ダメなところあったら反省して次につなげりゃ良いだけだし」
軽く険悪になりかけたリザとアリスの空気を、絶妙のタイミングでジャギィがとりなしていき、
「ところでさー。見てよコレ、クラウディアの“新作ブロマイド”よ」
と、クエスト依頼の紙に紛れ、酒場の壁に貼られた一枚の紙を指し示す。
――――――――――――――――――
WANTED! “僭称者クラウディア”
我が公国に仇なす比類なき逆賊
腕に覚えの冒険者は討伐に参加されたし
生死問わず 300,000en
――――――――――――――――――
見まごうことなき手配書であった。
描かれた似顔絵は“クラウディア”の特徴をよく捉えているが、
同じつくりの顔のはずのリザとはなぜか似つかない。
具体的に言うとクラーク・ケントとスーパーマンぐらいには似ていない。
いっちゃなんだがこの国の衛視達ってかなり無能な部類だなあ、と、リザは思う。
「うは、三十万だってさー、三十万。三竜三匹分じゃん。やっぱ聖杯ガメてるのが利いてきたねー」
そのジャギィの言葉を聴いたとき、リザの口から自分でも思いもよらぬセリフがあふれ出た。
「―――たかが三十万だと? 妾(オレ)がそんなに安い女と思うたか!
ンッ、ククク……コレは公宮の阿呆どもによぉく教育してやらねばなるまいなァ」
相方の急な変貌振りに、ジャギィが思わず目を見ひらき、
「……はいー? どしたのリザ……っていうかクラウディア? ……どっち?」
「え、違う、違うの……なんか、勝手に口が動いて……」
ビッグマウス丸出しだったリザ本人がこの場の誰よりも困惑する。
その兇変に最も早く対応できたのはアリスである。
「いい傾向だと思いますよ。やっと“女王様”としての自覚が出てきたんじゃないですかね?」
「さっすが我らがリーダー。三十万じゃ安いとおっしゃいますかー、きゃははははっ!」
「じゃリザさん。次はもっともっと悪いことして遊びましょうね。『目指せ賞金額100万』ですね!」
「いっ、嫌よそんなのっ! 聖杯も公宮に届けちゃおうよぉ……大公様の病気とか早く治さないと……」
と、リザがあわてて話をそらそうとしたとき―――
「「「「ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC! ゴートゥDMC!」」」」
びくり。
急に聞こえてきた威勢のいい掛け声に、リザは思わず身を振るわせる。
声のほうを見やれば、いつもショウやパーティに参加している熱心な信者たちの一団がそこにあった。
「……やっぱありゃ本当の噂だったんだな」
「ああ、クラウディアさんが世界樹様を逆レイプして、上帝をその場に生み捨てたって奴か……」
「……と、いうことは、だ。今回の上帝討伐は、不肖の息子を我が手で始末したって所か」
「さっすがクラウディアさん、身内でも容赦なしだぜ!!!」
(うぅ……何で私が上帝のお母さんってことになってんのよ……っていうか、私まだ処女なのに……)
百戦錬磨の商売女でも到達できない位置に今や自分がいることはさておいて、
その話題の中心である当の本人であるクラウディア二世は、
(ああ、もう……いつのまにか賞金首になっちゃってるし、ホント私の人生どうなっちゃうんだろう……?)
漠然とした人生の不安に押しつぶされそうになっており、心中で深く、深く、深く、嘆息した。
<了>
次回 〜DarkHunter's Madness Club〜
―――それはおよそ一切の流派に聞いたことも見たこともない奇怪な奏法であった。
「でた……あれなるはヨハネさんの新奏法『歯キタラ』のお姿……」
『強襲 虎眼流!! とびっきりの最狂対最狂』の巻
投下終了です。
こんな明らかに頭のおかしいお話に最後までお付き合いいただいた方、
万が一いらっしゃいましたらディ・モールト感謝です。
ちなみにラストは嘘予告につき続きません。ってか、そんなん書けねえ。
乙。
これはひどい、なんというデトロイd(自主規制
……いや、褒めてますヨ?
なんというか…とにかく凄いwww
どんだけゲテモノ作品かと思ったらギャグで安心したw
お陰で肩の力抜いて笑いながら読めました、乙
面白かったよ!GJ!
ドS処女いいな〜
前スレ
>>694を受け練炭に比べツルツルたんのポイントが3pも低いと聞き
TP(つすくるぽいんと)上昇の為に全俺が立ち上がったそうです。
というわけで執政院の眼鏡×ツスクル投下するよ
エロじゃない部分長いのはごめんなさいだよ
エロじゃない部分で若干百合くさいのもごめんなさいだよ
あとひたすら眼鏡君が不幸な話なので、スレ的には少ないと思われるが
執政院の眼鏡大好きなご婦人の方々はご注意だよ
執政院の西の窓より赤い日差しが低く差す。お陰でその時間、西に面したこの渡り廊下はまるで秋の並木道のように真赤く染まるのだ――オレルスがこの通路を行くのは決まってこの時間だった。
そろそろ報告に来る冒険者の足並みも疎らとなるのが今。彼はその日得た資料を書庫へと運ぶのだ。
重い扉を肩で押し開ける。部屋の中は薄暗い。遮光幕に遮り切る事の出来なかった光により、立ち並ぶ棚や椅子にぶつからない程度には中の様子は伺えるが。
それ故かオレルスが先客に気付くには僅かな間があった。しかしそれで彼を責めるのも酷という物だ。
何故ならば、人が入ってきたと言うのに…しかもそれが見知らぬ相手でも無いと言うのに、無関心とばかりに挨拶一つしなかったのは相手も同じ事。
そしてその人物の黒衣が薄闇の中によく溶け込んでいた事も一因だろう。
「おや、珍しい」
入室後、しばらく経って相手に気付いたオレルスが先に声をかけた。が、それでも影は身動きすらしない。
「何か資料をお探しかな?」
「そんなもの、いらない」
「だろうね」
愛想のない返事も、ある意味では予想通りのものだ。
彼女の名はツスクル。現状、エトリアで最も優秀なギルド(正しくは彼女らはギルドを名乗った事は一度も無いのだが)と謳われる二人、その一人だ。
おそらくどの冒険者よりも樹海歩きに精通する彼女、こんなカビ臭い書庫の情報などに用があるとも思えなかった。
オレルスもそれ以降挨拶以上の言葉をかけなかったものだから、部屋にはしばし無音の空間が訪れた。彼は手際よく自身の仕事…羊皮紙をまとめしかるべき場所に収める事…をこなしてゆく。
とは言え膨大な量だ、書庫の配置を把握した彼でも短くない時間はかかる。ようやく半分ほどを片付けた所でツスクルがやっと口を開いた。
「…レンを待ってるの」
「ああ」
オレルスはようやく合点がいったと言うように肯いた。少女自身がこの場所に用があったのではなく、ただ、執政院に用があるらしい彼女の相棒を待っていたのだ。
彼女らはよくよく執政院からの仕事を任されている。それも長から直々の依頼で。今回も何らかの仕事の話で長に呼ばれた…そういう事なのだろう。
「…もう、一時間も過ぎてる。時間」
そう言うツスクルの声は珍しく情の篭ったものだった。いわゆる負の感情だ。
「レンはいつもそう。…約束したのに」
「大事な用なんだから仕方が無い事だよ。長のお考えになる事だ、きっとエトリアや冒険者達にとって重大な事なんだろう」
「そんなの、どうだっていいもの。…私の約束の方が、先だったのに」
少女の態度にオレルスの口に苦い笑みが零れた。彼女が急に熟練の冒険者から歳相応の少女の姿に戻ったように見えたのだ。
だからだろうか、オレルスは大した思慮も無く次のような提案を口した。ただ単純に、目の前のふくれっ面の少女を見て思いついた提案を。
「君がそんな態度だから、安心しているのだろうね」
「安心?」
「いくら約束を破っても、君はそうやってずっとレンを待っているのだから。君もたまには約束を破って他の人と何処かへいってしまうというのは、どうだろう?」
「…そんな人いないもの」
「まだ若いのだから、友達などいくらでも出来るだろう?それこそ、恋人でも出来れば、レンも驚くのではないかな」
歳相応に仲間や恋人と共に、流行の場所へ遊びに行く…呪い師として名高い少女のそんな姿を頭の片隅で想像し、オレルスは小さく微笑んだ。
「恋人…」
ツスクルはまるで始めて聞いた言葉を紡ぐように、おうむ返しに呟いた。金色の瞳を僅かに見開きながら。
自身の言葉により少女が何か思いめぐらせているのならば幸いだと…オレルスは再び自分の作業に没頭する。
その、次の瞬間だった。
棚を引く為伸ばした腕が動かない。その事に首を傾げる間も無く彼はぐいと後ろに引っ張られた。とは言えその力も大したものではない。よろめく程度で済むはず。
…が、踏みとどまろうとも足は全く動かなかった。腕で身体を支えようにも腕も全く動かない。
何ら抗う事も出来ぬまま、呆気なくオレルスはどうと床に崩れ落ちた。手にした羊皮紙をそこかしこに撒き散らしながら。羊皮紙の束がクッションになり頭を打たなかった事が不幸中の幸いだった。
「つまり…レンにヤキモチ妬かせればいいって…事」
その時点のオレルスには自身の身に起こっている事が全く理解できずにいた。目を白黒させ、口をぱくぱくと餌を求める魚のように開閉させ、ただ狼狽しツスクルの動きを見つめるのみだ。
身体が自由を失った次の瞬間、自身の身体は床に倒され…さらにたった今。オレルスの身体に少女が馬乗りなって来たのだ。…呪い師の鈴を片手に握った少女が。
「な…何、何を…!??」
その鈴を見てオレルスは身体の異変の理由に気付いた。ツスクルに術をかけられ動きを封じられたのだ。そして同時に、少女がこんな行動に出たその理由も。
オレルスは抗おうと必死だった。無様にも押し倒され馬乗りにされた姿勢から、やっとの思いで頭だけを起こす。
と、丁度目の前には青白い少女の細腕が、オレルスの身体を押えると同時に少女自身の支えとして伸びていて…その腕に除けられたローブの隙間から彼女の胸元が覗いていた。
「……!」
オレルスは大きな胸の鼓動と共に慌てて目を背けた。ツスクルが僅かに身体を揺らした時、オレルスの視界の端にふわりと色づいた少女の胸の先端が見えたのだ。
…オレルスも以前に聞いた事はあった「カースメーカーは黒衣の下に何も身につけていない」のだと。しかし彼は、そんな話は冒険者達による下卑た噂話だろうと一笑に付していたのだ。
しかし。現実にローブの隙間から見える素肌には…下着も身につけていなかった。
つまり今、ツスクルがオレルスの腰の辺りを跨いで座っているという事は…上着越しに触れているのは少女のアレという事になる。
…今は少女から目を背けているものの、何も見ない事は時として、返って良くないものを“見てしまう”結果に繋がるもの。オレルスは脳裏に湧き上がる余計な映像を振り払うのに必死だった。
それは所詮妄想の産物であるが…否、妄想の産物だからこそ彼を捕えて離そうとしない。
しかしどれ程必死になろうとも無力なものは無力だ。自分の意思とは無関係に彼は腰の辺りのものが熱く硬直していくのを感じた。指一本動かせないというのに余計な部分だけは元気にすくすくと立ち上がっていく。
そんな自分の情けなさに赤面し、少女の視線に青くなり。
「…?お尻に、なにかあたってる」
「い、いや、これはだね…」
弁明する暇さえなく、ツスクルは馬乗りのままくるりと身を翻すと、オレルスのベルトに手をかけた。
「待ちたまえ、私は、そんなつもりは…!」
言っている間に自身のイチモツが空気に晒された事を感じ取った。
それはすっかり熱を持ち膨張しているものだから、布の圧迫が無くなった事だの、冷やりとした空気の感触だの、ありありと感じ取れてしまう。同時にそれは少女の視界に晒されている事も意味する。
オレルスに見えるのは黒衣に包まれた少女の小さな背中だけ。彼女がどんな表情でどんな状態の自身を見ているかも解らないのだ。
「これ…」
「これはっ…つまり…」
「そのくらい知ってる…興奮すると、こうなるんでしょ」
言葉と同時に、宵始まりの空気よりも冷たい何かがオレルスの男根に触れ、彼は思わず間の抜けた声を上げた。
「恋人って…こういうコト、すればいいんでしょう?」
オレルスは青ざめた。最近の若い娘は耳年増だと言うが、その挙句に何処かおかしく理解しているものだから始末に負えない。
冷えた指先に亀頭から付け根までを幾度も往復され、オレルスは悲鳴にも似た細い掠れ声をあげる。
「や、やめたまえ!」
「あなたが言ったんでしょう…レンを驚かせればいいって…」
「いや、だが、そんな事の為にだね…」
そんな事を名文にして、こんな歳若い少女に手を出す事は拒まれる…その位の理性は彼にもあった。
そもそも職務中、こんな姿を誰かに見られでもしたら自分の社会的立場はどうなるのだろうか?ましてや彼女の相棒に見られでもしたら、社会的な死ではなく真の死が訪れかねない。
悶々と問答を繰り返すオレルスの目の前で、不意にツスクルが腰を上げた。彼女は上半身をやや伏せ、対してオレルスを跨いだままのその尻を持ち上げたのだ。
「…!!!」
無論、そうなればローブの裾は持ち上がる。そして当然の成り行きとしてオレルスの眼前には少女のまだ幼い秘部が曝け出された。
白く丸い尻が彼女の動きと共に揺れる。尻の割れ目は太ももの間を通り、まだ毛も生えていない二つの丘と誰も受け入れた事の無いだろう秘所へと繋がっている。
…開いた足の付け根にはピンク色のヒダまでがはっきりと見えた。それほどの至近距離。
しかし自身が見ているもの以上の衝撃がオレルスを襲った。堅くそそり立った下半身の物体に、対照的なぬるりとした柔らかく生暖かいものが触れたのだ。
「う、あ…止すんだ…そんな…!」
ぴちゃり、ぴちゃり。そんな音がオレルスの耳に届く。さらには欲望により感覚が研ぎ澄まされたイチモツが、直接見る事は出来ずとも自分が何をされているかを明確に彼に伝えてくる。
そんな事をしてはいけないとオレルスは必死で叫んだ。しかし自分自身を襲う柔らかな刺激はひたすら彼を魅了する。
オレルスの男根に暖かい吐息がかかる。唇のつるりとした感触と舌のねっとりとしたうねりが同時に絡み付いてくる。
まだ幼い、あどけなさを残した少女が、男のモノを…それも自分の物を舐っているのだ。一体少女はどんな顔で男根を貪っているのだろう?
それを見たいと思いつつも、相変わらずオレルスは身動き一つ出来ない。そんな彼に見えるのは目の前で卑猥に揺さ振られる、見るからに柔らかそうな尻だけ。
オレルスは息を飲んだ。少女の秘部は汚れない幼い少女のものであってもやはりグロテスクで卑猥だ。
そのギャップが妙にそそり、下半身の昂りと重なり、白い尻にむしゃぶりつきたい衝動が沸き起こる。
しかし未だ彼は見えない鎖に拘束されたまま、その果実に触れる事も出来ずただ見ている事しか出来なかった。
「うむ…んぅ…何か、ヘンな味…」
舌を這わせながらツスクルが呻く。オレルスの脳裏には僅かに顔をゆがめた少女の顔が鮮明に映し出された。衝動が徐々に理性を飲み込んでいく。
幸いにもオレルスにはこの状況に対する言い訳には事欠かなかったのだから、一度腹を括れば後は早かった。
そして奇しくも――。ツスクルの「術」が途切れたのも……同じタイミングだったのだ。
オレルスは自身に自由が戻った事を認識すると、即座に両腕を伸ばし彼女の尻を抱え込んだ。
「ぅえっ…?!」
オレルスは彼女の尻を引き寄せ開けっ広げな秘部に吸いついた。
驚いたツスクルは即座に足を閉じようとしたのだが、相手の身体を挟んだ足ではそれすら叶わず、無抵抗にオレルスを受け入れるハメになった。
「私だけ良い思いをさせてもらうのは、悪いからね」
「…あ!んぅ、ま…待って…ぇっ」
オレルスはお返しとばかりに彼女の割れ目に舌を這わす。時に入り口にねじ込むように執拗に刺激しながら。
「や…やぁっ…だ、だめ、そんな、あんっ…やあっ」
一転してツスクルの唇からは愛らしい嬌声が奏でられる。突然の行為への驚きゆえか、これまでに経験の無い刺激ゆえか、彼女は男根をしゃぶる事はやめてしまった。
が、それでもオレルスの興奮は収まりはしなかった。
「やだぁ…そんなの、くすぐったい…あん、ヘンだよぉ…」
ツスクルは逃れようとじたばたと腰を動かす。が、オレルスが手を離すはずもない。その上逃れようとする動きが返ってオレルスの顔に足の付け根を擦り寄せる結果になる。
太ももに回した手をさらに伸ばし、オレルスは指先でも少女に触れた。滑らかな丘の間にうずもれている小さな突起に触れる。
「んっ!」
ツスクルの身体がびくんと揺れた。そして彼女は全身の力を失った様に様にオレルスの上にくたりとしなだれ身を重ねる。
オレルスは自身の衣服越しに少女の起伏する胸と呼吸を感じ取る。そしてゆっくりと少女の秘部から舌を離した。粘液が糸を引きまるで名残惜しむようにしばし舌と秘部を繋いでいた。
**
オレルスは身を起こすと、自身の上着を床に敷き、その上に力の抜けきった様子のツスクルを寝かせる。
目はとろんと呆け、青白い肌は赤みを差している。彼女が荒い呼吸をするたび薄い胸が持ち上がった。
「今度は…何をするの?」
「繋がるんだよ…君の、こことね」
ツスクルの秘所に触れると、既にそこは唾液とは明らかに違う液体でぐしょぐしょに濡れている。それだけでツスクルは小さく身動ぎする。
「…やっぱり?」
「嫌かい?」
拒否されるはずは無いと確信してオレルスは問うた。実際、ツスクルは恐る恐るながら彼の言葉を否定する。
「ううん……続けて欲しい…」
未だ刺激を欲するようにツスクルは自身のふと腿同士を摺り寄せている。時折りぴくぴくと指先が動く。このまましばらく放置しておけば、自分で慰め始めるのではないか…オレルスはそう思った。
しかし彼もそこまで嗜虐趣味でもない。何より彼自身の我慢の限度もあった。
オレルスが腰をツスクルに擦り付けると、少女は自ら受け入れるよう足を上げ広げる。
オレルスはそのまま指で秘部を押し開きながら蜜の滴るその場所へ自分自身の先をゆっくりと押し込んだ。これほどに濡れていても彼女の入り口は然程開かれては居ない。
「では、少し強くするからね」
「う〜…」
痛みともどかしさの混在故か、ツスクルは呻いた。床に敷かれたオレルスの上着を握り締める。きゅっと閉ざされたツスクルの目尻には涙が溜まっていた。
オレルスは少しずつ、しかし着実にツスクルの中へと侵入してゆく。
「っ…いたぁ…いぃっ」
悲鳴交じりの声にオレルスは一度自身を引く。そして再び、今度は出し入れを繰り返しつつ挿入する。狭い肉壁に締め付けられ、擦られ、オレルスの喉が低く鳴った。
「どう…かな」
「うん…痛い…けど…何だか、ヘン…」
ようやく根元まで挿入しきったオレルスはそっと額の汗を拭った。そして恍惚とした彼女にそっとキスをする。
「すぐ、悦くしてあげよう」
オレルスはそっとツスクルの胸に手を伸ばした。殆どふくらみの無い胸だがやはりそこは柔らかい肉に覆われている。指先でつつけばふよふよと頼りない感覚が返ってくる。
ツスクルが身動ぎする。まるで早く先端に触れて欲しいと言わんばかりに。
「ひゃんっ…」
乳首を指先で転がすとツスクルの身体が軽く跳ね上がった。オレルスはそっと掌で転がしながら、同時に腰をゆっくりと動かす。
自身がきつく締め上げられるほど、少女は苦痛では無いかと不安にもなった。僅かでもそれを取り払おうと、オレルスはツスクルを愛撫し続けた。
執拗に乳首に口付けを繰り返し尻の膨らみを揉み解し。
「あぅ…ああ、ん、ああ…っ」
イヤイヤするよう首を振りつつもツスクルは腰を摺り寄せてくる。暖かな蜜を絡めながらオレルスは幾度も男根を往復させた。その悲鳴に悦びを聞きながらオレルスは強く腰を突く。
今や絡みつくのは行く手を阻む防壁ではなく、愛撫をねだるよう柔らかな熱だ。
最初は戸惑いの見られた少女の表情にも変化が見られる。頬を染め汗ばんだ肌は妙に艶っぽい。しかし恍惚と見返してくる潤んだ瞳は未だ無垢なままだ。
その金色の中に自分の顔を見る時、オレルスの身体を罪悪感の棘が駆け巡る。しかしそれもまた、快感へと変わっていった。
「ふあぁ…んああ…」
ツスクルが細腕を伸ばし必死でオレルスの腕を掴むと、答えるようにオレルスは彼女の胸にキスする。彼女の身体を刺激するたびに、オレルスの男根は締め付けられた。
挿入した直後に見られた苦悶の色が薄くなったと見るや、オレルスの動きは遠慮が無くなってゆく。肌のぶつかり合う音と粘液の絡めあう音が響く。
「はぁっ…あっ、あっ…やあ…ん」
「そんなイヤラシイ声を出していいのかな」
「だ…だってぇ…あ、ああんっ…」
耳に蕩け込んでくる声は熱く甘ったるい。奏で慣れてない嬌声に少女自身も戸惑っているようだった。
後はただ。少女の熱い膣を何度も荒々しく付き、対して彼女の熱を持った身体を優しく愛撫し。快楽の応酬に溺れるのみだった。
「では…出すよ」
「う…うん…っ」
耳元で囁くと少女の肉が一際きつく挿入した肉棒を絞り上げてきた。一際大きな波がオレルスの全身を襲う。腰の動きが大きくなる。鼓動と共にその動きも早まって行った。
「あんっ…や…あああああっ」
そのまま…行為は果てるまで続けられた。
*
行為が終わってもしばしの間、ツスクルはオレルスから離れようとしなかった。
らしくない様子だとオレルスが首を傾げると、ツスクルはぼそぼそと答える。
「こんな風に…優しく、抱きしめてもらったの、初めてだから」
「レンは優しく無いかい?」
「そんな事はないけど…だけど、だって、レンは…」
相棒の名前を出した途端、少女は暗く塞ぎこんでしまった。
「レンには私より大切なものが、沢山あるみたいだから」
まるで泣いているような声にオレルスは無意識のうちに彼女を支える腕に力を込めていた。
ツスクルには狭い世界しか存在しないのだろう。彼女にとってはレンが唯一の存在であり、それ故に相手にも自分と同じ尺度を求めてしまう。
だからそこに生じる僅かなズレでさえ彼女を酷く孤独にするのだろう。
ツスクルもまた、広い世界を知ればその身に架した鎖から解放されるのだろうに……。
彼女の熱を感じながらオレルスは自問した。もし自分が彼女の足がかりになれるのであれば、それも…。
「レン!」
突然腕の中から飛び出し鼓膜を叩いた声音は、今日聞いた彼女のどの言葉よりも朗らかだった…それこそ別人の声と思えるほどに。
そして華奢な見た目からは信じられない強力でオレルスの腕は容易く押しのけられたのだ。
腕から飛び出したツスクルの後姿を眺め呆気に取られたオレルスは、それ故に状況を認識する事に遅れを取った。
そして彼が理解するよりは遅く、しかし彼が事実確認をする勇気を得るよりも早く。…その声が――彼に齎されたのだ。
「これは一体、どういう事だ」
怒声でもない、喚くでもない。それはこの上なく静かで穏やかな声だった。そしてぞっとするほど冷たく鋭い声でもあった。
…彼女がその渾名に『氷』を冠する事は誰もが知る事で、無論オレルスも知っている。しかし之ほどまでにその名を然も、と実感した事が今までにあっただろうか?
オレルスは視線を上げる。『これは幻だ』というか細い希望を抱きながら。しかしそこに佇む女の姿は、それだけでそんな希望を見事に微塵に打ち砕いた。完膚なきまでに。
ツスクルは床に散らばる障害物を器用に避けてレンに駆け寄った。そのまま、半ば体当たりする勢いで彼女の胸に飛び込む。
「良かった、来てくれたんだ…!絶対来てくれるって…ずっと信じてた…!!」
…おそらく、ツスクルに他意は無いのだろう。彼女はただ、待ち合わせる約束をした相手が、やっと自分の下へ来てくれたと喜びを言葉にしているに過ぎないのだろう。
しかし。
ローブを身に付けていないツスクル。そして上着を脱ぎ、既に萎えているとは言え下半身のソレをむき出しにしたオレルス。散らかり荒れた部屋。
ずっと部屋に居た彼には解らないが、おそらく外から来たレンには部屋にただよう独特の異臭も感じ取れている事だろう。
そんな状況ではツスクルの言葉は、全く違う意として響く。
「貴様…」
「違う!私は、断じて、そういう…」
オレルスは頭で考えるよりも早く弁明の言葉を紡いでいた。飛びついてきたツスクルの肩を抱きながらレンは鋭くオレルスを睨む。
それだけで彼女の腰に帯びた刀で身を切り刻まれているような錯覚にさえ陥る、そんな眼光だった。
「よくもこの様な、卑劣な真似を!」
「いや、だからだね!これは…」
しかしオレルスは言いよどむ。この状況で真実を話したところで果たしてレンはそれを信じるのだろうか?
いや、レンに限った話ではない。いい大人の男が幼い少女に押し倒され誘われて事に及んだ…等という話を信じる人間が、果たしてどれ程いるというのだろうか?
逆に少女を侮辱したものだと火に油を注ぎかねないのではないか!
オレルスはただ願った。ツスクルが正しい成り行きを説明してくれる事を。彼女の口から真実が語られる事を。だが、彼女が口にした言葉は…。
「レン、もういいから、早く行こう。こんなところに何時までも居たくないの」
…他意は、無いのだろう。そうオレルスは胸中で言い聞かせた。待ち合わせた相手が来た以上、執政院のような退屈で堅苦しい場所に用は無いと、そういう意味なのだろう…。
袖を引くツスクルに視線を落とし、レンは思案しているようだった。10を数えるほどの時間を終えた後、彼女は再びオレルスを睨みつける。
「見過ごすわけではない。忘れるな」
そう言い捨て彼女は身を返した。
ツスクルもまたそれに続く。彼女はたったの一度だって振り返らずに去って行ってしまった。
取り残されたオレルスは、すっかり縮こまってしまったイチモツをしまう事すら忘れ、ただ嘆息し肩を落とした。
今の恐怖が去った安堵と、後に破滅が訪れる事が確定してしまった絶望に。
***
街灯の灯る道を歩きながら、不意にツスクルは振り返った。執政院を出てからというもの、ずっと無言を貫くレンを。
「どうしたの…?」
レンの顔を覗き込んだツスクルは、驚いて身を竦めた。そしてもう一度、確かめるように彼女の顔を覗き込む。
レンの顔がちらりとツスクルの方へ向けられた。唇をきつく結び、酷く落ち込んだ彼女の顔が。彼女は普段人前でそんな顔はしない。ツスクルでさえ殆ど見た事が無い。
そんな表情に僅かな高揚さえ覚え、彼女は思わずまじまじとその顔を見つめていた。
「……ツスクルが…あのような惨い目にあっている時に、私は…」
震えた言葉にツスクルは小さく声を上げた。
ツスクルはここでようやく知ったのだ。レンが随分と思い違いをしている事を。
…レンがあの部屋へ訪れた時の状況を、そしてその時自分が発した言葉を思い返しながらツスクルはそっと口元を押える。
「…取り返しの付かない事になってしまった。詫びる言葉も無い…」
「なら、もう…誰に呼ばれても一人で何処かに行ったりしない?」
ツスクルは少し足を速めレンの正面に回りこむ。彼女の歩みを遮るよう立ちはだかり、そして彼女を見上げた。
「これからレンがそうしてくれるなら、今日の事は、それでいい」
「そんな事は…当たり前だ。すまなかった、本当に」
ツスクルがそっと身を寄せると、レンは強く彼女を抱きしめた。優しい熱と甘い香りに包まれ、少女は心地良さそうに目を細め頬を摺り寄せる。
…このままずっと黙っている事は、流石に、出来ないけれど…。
…もう少しだけ、このままでいよう…。
そう、ツスクルは心の中で呟き、ぺろりと舌を出すのだった。
//////
おしまい。
勿論その夜は二人で燃え上がるんだよ。
誰かそんな話を書いて下さいおながいします。俺が喜びます
2で可愛い女の子盛りだくさんな時に今更レンツスとか空気嫁wwwwwとか需要ねえよwwwwとか言われそうだが
スレ始めだし許されると思った。後悔はしていない
読んでくれた人ありがとう
>>47 ごっそさん。
ツスクルが悪女っぽいけど、陰惨というところまでいかないバランス感覚がよかったっす。
貴重なオレルス分を補給できてしあわせ
注意書き読んでボンクラ眼鏡ファンの俺涙目wwと思ってたら
結構いい思いしてんじゃねぇかあのボンクラ眼鏡め
当て馬の分際でツルツルたんに中出しとかマジで棚ボタ
ガクブルしてる描写がもうちょっと濃くてもいいくらいだぜ
…あれ、俺あのボンクラ眼鏡のこと好きなんだよな?
TP回復したGJ
だが予想以上にいい思いした眼鏡に嫉妬
そういや、2が発売されてから結構たつのに、
マタギガンナーとか爺ドクとかはいまだSSに出番ナシなんだな。
いや「読みたいか?」って聞かれてもそんなでもないんだけどさw
♀キャラでまだいちゃいちゃきゃっきゃうふふしていないのは誰かいたっけ?
宿屋のオカ・・・いやなんでもない
ドクSSってあったっけ
マタギはHの時、相手に体をいじられるタイプだといい。
髭をいじられながら、逞しい胸板や腹筋を舐められて、敏感に感じるといいな……
狂える角鹿の混乱の叫び! ツスクルは混乱した!
ツスクル「さらしイイ!」
レン「…」
ツスクル「はかまもイイ!」
レン「…」
レン は テリアカβ を つかった
ツスクル「…」
レン「…」
き、気まずいw
ブシドーなら誰でもいいのかよw
これがアトラスの火なのか!
>>53 っ保管庫193
金ドクはまだいないっぽい
裏絵板ってどこにあるんだ?
表絵板の上の方
ほしゅ
まじでかw どんな人格破綻者がでてくるやらw
世界樹のよりLALの方が気になってしまう俺は一体
今気づいたwwww ライブアライブwwww
全八巻ですね分かります
>>64 サイトの日記に書いてあったけど、あのやぱい設定じゃなくて普通のパーティで書くみたいだな。
……ちょっと残念だと思ったのは俺だけ?
いや、俺も残念だ
アルケミとメディックの変態カップルが見れると思ったのに
>>68 裏で妄想する余地は残してくれるに違いない。
ちょっと聞きたいんだが、ここでSS書く場合名前とかはどうしたらいいんだ?
公式に名前があったり通称で違和感なく通るキャラ(衛士とかハム子とか)なら問題ないだろうけど
>>68 あの人の『さわやか純愛路線』からして、『直球ストレート』がアレよりアレな可能性は充分に考えられるという罠w
>>71 そりゃ、自分で考えた名前でOKだと思うぞ。
>>73 そうかね、反応トン
なんだか燃料が少ないみたいだから稚拙な文章で良いなら投下してみるよ
>>74 おお、頑張れ!
俺もオリジナルの名前でも全然構わないと思うよー。
でも、その場合は誰が何の職業かとか分かりやすいとありがたいな。
俺らメディ子、とかししょー、とかで慣らされちゃってるからw
確かに、オリジナルの名前は読み手の頭に定着させるのに一工夫居るかもな
文中に紹介織り込むのが難しけりゃ、いっそ投下前に1レスキャラ紹介書くってのも1つの手か?
とにかく、最近寂しかったし全力で応援してる
77 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 20:12:03 ID:gYfPm4ad
ほ
いちおう書いてみたんだが、、、
エロパロって書いたことないから、正直どんな評価を受けるかわからん。
そんな駄文でよければupるぞ。
構わん。やれ。
80 :
誕生(1/1):2008/08/16(土) 19:37:19 ID:d5IoSHbR
第2階層7階。
少女は、本来の通路から隔離された広間に立っていた。
「本当にやる気ですか。」
「まだこれは実験段階です。何が起きるか誰にも保障できないのですよ。」
ここまで彼女につき従ってきた、二人の護衛が否定的な見解を述べても、少女は意に介さない。
「今までありがとう。もう私のことは忘れ、妹に協力してこの森を守って。」
巫女の座をめぐり、お互いの能力を高めあった姉妹。そして妹との歴然とした能力差を見せつけられ、
あえなくそのレースから退場を余儀なくされた姉。
しかし、モリビトとしての彼女なりの危機感が、この実験を始めさせた。それは純粋に森とモリビトのためだった。
花は蕾を固く閉じ、蔓は活動を停止している。これは彼女の封印呪によるものであり、つまり封印を解けばこの実験は再開できる。
否、最終段階である。
やがて呪文が終わり、封印は解かれた。花は蕾を開き始め、蔓は活動を開始する。
純粋な微笑みとともに、彼女は汚れなき体を開いた。
「私はあなたの主人。私は華の王。私はこの森で最強の生物。森に仇をなすものに絶望を。私の名はアルルーナ!」
台座から蔓がはい出し、彼女を台座、、、いや玉座へと迎える。玉座にはさらに多くの蔓が自分たちの主人を待ちわびている。
蔓は玉座に鎮座したアルルーナのふくらはぎを、太ももを、やさしく這い上がってきた。目指すは一点、彼女自身である。
「華の王アルルーナは命じる。我の元へ来たれ!」
一斉に蔓は寄り集まって触手となる。そして彼女の秘部へ。
「ああ、あああああーーーーー。」
アルルーナが初めて感じる痛みと快感。否、快楽と絶頂。
「中に、あなたたちを出して。私に力を。もっと力をををを。」
誰に教えられたわけでもなく、アルルーナは腰を振る。彼女の中では蔓が上下動を繰り返し、樹液を染み出していた。
この一滴一滴が、自らの王を産み出し育てるための栄養素なのだ。
「はああ、うああ、もっと、もっと出して。」
アルルーナはさらに腰を振る。力尽きかたのように、一部の蔓が彼女から離れるが、まだまだ代わりはいる。
新しい蔓がアルルーナを貫く。新しい栄養素がアルルーナの膣内を満たす。
一部はあふれ出し内ももを濡らすが、大部分は無駄なくアルルーナへと送ることに成功した。
アルルーナの白い肌に花が咲く。一輪、また一輪。大輪の花が咲くたびに、肌は薄緑へと染まっていく。
可憐な輝きを放つ瞳は、誘惑の光へと変わる。食虫花のように。
小ぶりな乳房が成長を開始し、豊満な胸へと進化を遂げる。
そう、まさに彼女は進化を遂げたのだ。華の王として。
ともあれ書いてみた。
公式とかそうゆうのからずれてるかもわからんが。
とりあえず批評をよろしくお願いします。
>>80 アルルーナで触手でエロスなのは分かった。エロは良かったとは思うが、つっこんでおこう。
誕生(1/1)一分の一てwそれ要らんだろwレスまたぐ文章につけようぜ。
それと基本的に「」の中の文章の最後には『。』は要らない。
あと『、、、』って表記より『……』のが一般的。てん、で変換ね。こういうのは『――』もだけど二つで1セットなのも忘れずに。
まあなんだ、適当な小説でも買ってみて、どういう風に書かれてるか参考にしてみるといい。
ちょうど良く世界樹の小説も出てることだしな。
批評どうもです。
いちおう続きを書いてはあったんけれど、出直すとしよう。
なんていうか、やはり簡単なものではないな。
ってあたりまえだろうけど。
ときに質問だれど、「尺がたりない」というのは、
ようするに「短すぎ」ということなのかな。
あまりだらだらと書くのもどうかと思ったのだが、
逆に端折りすぎたのかもなぁ。
85 :
82:2008/08/17(日) 07:16:53 ID:IEs5h/G/
>ようするに「短すぎ」ということなのかな
そういう意味で言ったよ。
このスレで書き始めたって人を何回か見て来てるし、おまいにも頑張って欲しい。
ま、リビドーのままに量と数かいてりゃそのうちうまくなるってもんだw
偉ぶっちまったんで大した腕じゃないが私的な手直し試みた。
起き抜け&リハビリ状態だが許してくれな。
“必要な部分”(スレ的には濡れ場の仔細)を入念に描けば分量は自ずと増えるし、冗長だとも思われないはず。
・・・・・・・・
(前略)
「私はあなたの主人。私は華の王。私はこの森で最強の生物。森に仇をなすものに絶望を。私の名は……」
台座から数多の蔓が這い出る。
短きは屍に湧いた蛆のごとく身をよじり、長きは蛇めいてのたうち草地に迷う。
「アルルーナ!」
びくりとすべての蔓が震え凍りつく。
やがて草露で鈍く光る先端をもたげる。かの巫女へ向けて。
途端、彼らは矢のように奔った。
ざざざざっと下草をかき分け、アルルーナにまとわりつく何本もの蔓。
「ん……ッ」
細い足首を放すまいと締め、ずるずる主の存在を確かめながら螺旋が這い上がる。
強すぎる圧でいびつに隆起する蒼白の肌。
しかし、彼女はあえて抗わない。
身を守る一枚きりの貫頭衣をかき抱いて、血を流すほど唇を噛みしめて、それ以上の本能的な抵抗を押し殺す。
無言のまま潤んだ瞳で台座を見据える。
逸らすことはできない。あれが自らの使命であり、鎮座すべき玉座となるのだ。
蔓が脛に至った時点で彼女の足は地からはぎとられた。
緩慢に台座へと運ばれていく。
打ち鳴らしてしまわぬように噛みしめていた歯をこじあけ、嫌と叫びそうな喉で、アルルーナは声の限りに告げる。
「華の王アルルーナは命じる。我の元へ来たれ!」
彼女が知っていたのはそこまでだ。
座と一体となること。そして、その祝詞。ただ、その先はまったく知らされてはいなかった。
たとえば融合はいかに果たされるのか、ということさえ。
眼下に迫った台座の鳴動が、無慈悲で冷酷な答えをかたどる。
涙がついに散った。
一斉に蔓が寄り集まって形相を整える。
無数のそれは、数えられるほどの触手に変わっていた。
より太く、より長く、より醜悪に。
「あ、いゃ……ぁっ!」
腿にからむ蔓が熱を帯び、脈動と共に粘液を打ち出した。
衣の中をぐっしょりと濡らしたそれを潤滑油に、触手は瞬く間に彼女を縛り上げる。
後ろ手に結んだ腕から吊り下げられ、投げ出した頭と足のあらがいはなんの効果もあげはしない。
アルルーナを絡めとる触手が増えていく。
「は……ン!?」
ぞくりと悪寒ではないもので彼女は震えた。
粘つく肌を、背中を、鎖骨を、腹を尻を乳房を首筋を、全身をなぞり上げる触手の熱さに身もだえしたのだ。
彼らは主の状態をただちに読みとった。
暴れるに任せるばかりだったしなやかなを割り開かせる。
その一方、台座の底から新たな触手がゆっくりと伸びあがってきた。突端が傘を張ったように膨らみ、色は一層毒々しい暗い赤。
ちょうど眼下から迫るそれを呆然と彼女は見詰めることしかできない。
絶えそうな息も、切れ切れの痙攣も、身体が勝手にしていることだ。勝手に、させられていることだ。
――わたしの意思じゃない。絶対に。
恐る恐るといったふうで近づいた触手が、彼女の唇を探り当てた。
「ふ、うぁんんっ!」
ぐりり、と潜りかけて、引いた。
唾液の糸を伸ばしつつその狙いを下へ下へ移していく。
よれきって垂れていた衣をあっけなく裂き散らし、さらに下がる。
彼女の秘部、へ。
気づいて身をよじるのと、触手の侵入はほぼ同時だった。
「ああ、あああああぁぁああぁっ!!」
形容できない音を立て痺れにも似た鋭い痛覚を伴って生じた、耐えがたい異物感。
初めて感じる痛みが、目の前を赤で埋める。
なによりこの事実が巫女として育ったアルルーナには耐え難い恥辱だ。
だが、舌を噛もうにも細い蔓に口内さえ侵されて、叶わない。
くぐもった嗚咽ばかりがあふれ出る。
暴れるてはその勢いでいいように侵される。
ずぶずぶ、はらわたを突き砕かれる錯覚。いましめの触手も常に肌の上を妖しく滑り、こねまわす。
壊されている。
わた、しがこわさ、れてい、る。
だって、わたしがこんなおぞましい行為で火照ってしまうはずがないもの。
だから、わたしはわたしではなくなってしまったんだ。
認めてしまえば楽になる。
未だ幼い巫女の肢体に芽生えた快楽に、おぼれることができる。
アルルーナの動きはいつからか、逃れるためではなくなっていた。
律動が刻み、緩急がつき、明白な昂りを目指して誰に教えられたわけでもなく尻が跳ねる。
「はっ……うあぁ……!?」
未熟な絶頂に合わせ、口と膣とで樹液がしぶいた。
わけもわからないまま喉と下腹が引きつりそれを飲み干す。
触手が注ぎ終えると力尽きたかのように離れ、見る間に茶色く枯れていく。
この一滴一滴が、自らの王を産み出し育てるための栄養素なのだ。
唇の端を伝い落ちた滴を、未練がましく赤い舌が追う。
「もっとぉ……」
催促が口をついて出た。
その瞬間、色の戻った瞳が驚愕に震え、しかし濁ってとろけた光を浮かべる。
だって、これが森のためだもの。だって、わたしたちモリビトのためだもの。
理由はいくらでも思いつく。
――だから、おぼれてもいいよね?
霞がかった思考で最後に想ったのは、憎いはずの妹だった。
「もっと……もっと出してぇっ」
座は願いに応え新たな触手を生じさせ、その間に膣からあふれる液さえ惜しんでアルルーナは腿をすり合わせる。
二度目の侵入に、彼女は歓喜の悲鳴をあげた。
汗と粘液と蔓にまみれた白い肌に花が咲く。
蕾もなく、直に皮膚を割って肉から花弁が咲き始める。
一輪、また一輪と。
大輪の花が咲くたび、彼女は異形に染まっていった。
(後略)
・・・・・・・
すまん。そういや俺、触手初めてだった。
苦戦して手直しどころじゃなくなっちまったよ・・・OTZ
勝手に他人の作品を手直しするのってマナー的にどうだろう
言い訳したり謝ったりするくらいなら最初からやらない方がよかったんじゃないか
ぶっちゃけ生みの苦しみもないしね。
トレスとかと一緒。
まいりました。降参です。
どうも「修行が足りない」ようです。
「妄想が足りない」のかも知らんがw
>>89 自分の分に関しては気にしてないよ。
「先生のお手本」と考えればいい話だし。
まあ、自分はやらないけどね。
二日目と三日目の収穫で何かが漲ってきたんだが、悲しいかな書いてる暇が無い
>>81、91
GJ!俺も尺が短いと思うけど、次を楽しみにしてる。
>>86 この世話焼きさんめw!
94 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 23:50:46 ID:cayhZhRb
ほ
ほ、から始まる言葉として
『保険体育の授業』って単語が真っ先に出てくるオレは終わってる
おっきいメディックとちっちゃいメディックが手取り足取り教えてくれないものかしらー
メガネと玉ねぎは帰れ
メガネが開業医、メディ子とメディ姉が助手で、玉ねぎが主人公の新米助手
「よし君達、親睦を深める意味も込めて、新人君にウチの作法を教えてあげなさい。」
「「はーいv」」
「え、ちょ、待っ………!」
とかいう妄想
まとめに宿屋の娘ネタがなかったから書いてるんだが、
あと少しで書き終えれそうだってのにモチベーションがなんか駄目だ
みんな、オラにリフレッシュ方法を教えてくれ!
アルケミ縛りで最初からプレイ
アルケミを緊縛プレイとな
○ノ月×日 赤ソド
今日、第6層で世界樹の根を拾った。多少珍しい形をしている。
どうやら栄養根の一種であるらしい。ちょっと圧を加えると、先端から樹液が出る。舐めてみたら甘かったので、
ひょっとしたらTP回復に使えるかも。
でもケミさん達に詳しい解析を頼もうとしたら、パラさんに止められた。
シリカさんに売ろうとしてもメディ子にやっぱり止められた。何でだろう。
というかどうして皆顔を赤らめるんだろう。
一応『キノコ状の世界樹根』と命名しておく。使い道はおいおい自分で考えよう。
>使い道
性的な意味でですね。わかります。
ギルド長もまだ誰かの独蛾にかかってはいなかったな
×→独蛾
○→毒牙
どうみてもエロマンガ脳です本当にありがとうございました
毒蛾なら花畑的に正解だったかもしれない
後ろの方も好きなんだろうな
自らを『不感症なのではないか?』と、悩み苦しむ、いいんちょケミ。
ギルドのメガネメディックの薦めで、カウンセリングを受けてみることに。
そして、カウンセラーのカスメの呪言で、いいんちょの体は自らも気づかぬ間に
いやらしいメスへと開発されていくわけですね、わかります。
>>100 ユグラドールにくっつければいんじゃね?
ドクトルマグス同士がちゅっちゅちゅっちゅと転化しあったら
宿屋に泊まらなくても永久機関になる――そんな風に考えていた時期が俺にもありました
まあでも、絵ヅラ的には房中術の気の循環っぽくてエロいやね
110 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 18:01:25 ID:pGqZzIr9
>>109 黒ドクとドク爺のガチホモプレイですね、わかります
上連雀せんせいの輪になって犯ってるシーン思い出した
>>83 >つっこんでおこう。
ナニを?ドコに?
と思った俺は変態かもしれん
>>113 アルルーナ物だけに、触手を穴という穴にだな
毛穴プレイか…
アルルーナをアナルール
ごめん、ちょっと言ってみたかっただけ
「アルルーナXスキュレー」というカップリングを思いついて脳内でシミュって見たが、
どう考えても怪獣大決戦にしかなりません、ほんとうにありがとうございました
>>117 攻めるも受けるも命がけの構図しか思い浮かばねえwww
みずタイプのスキュレーがくさタイプな上にでんきタイプのわざも使えるアルルに勝てるわけねえな
ばよえーんばよえーんばよえーん
そこでポケモンライクに、捕らえたおなご型モンスター同士を戦わせる
地下キャットファイト場というのを考えたが、II には女性型敵がほとんどいねえんでやんの
そこで尻かが輸出するんですよ。
数ではエトリア組が圧倒的に多いが、
みんなくさタイプだからひこうタイプのハルピュイアに全滅させられるかも
スキュレーとツルツルたんが、あてりんと練炭を繰り出しバトルする図が浮かびました
>>123 逆に考えるんだ。
『既にキャットファイト場があるから本編に全然出てこないんだ』と。
アーテリンデかわいいよアーテリンデ
どなたかあでりんのでこコキを御願いします。
>>127 ・・・そうか、だからアテリンは公国モンスター図鑑に掲載されてるのか!
「『金鳥やロリバードがアイマス風味に歌い踊るMAD』を見る俺」と、いう夢を見た
・・・・アレはどういう願望の現われなんだろうか?
アイマスとかプレイした事もないのに
鎧を着ているモンスターの中は幼女というのは基本
ライトセーバーをふるう首無し幼女と見せかけて、
実は寸足らずなので頭が上に出ないんですね。
わかります。
こうなってくると設定だけは存在している♀トリビトをゲーム中に出さなかったのは、
製作サイドの完全な手落ちであるといわざるを得ないな
むしろ出さなかったから妄想の幅が広がったと考えるべき
まあ、今回トリビトとの協力イベントも多いし、
宝物庫イベントで瓦礫の下に埋まってたのを♀だとおもえばいいんじゃね
バッカお前ら、ハルピュイアさんのことを忘れないでやれよ
139 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 15:19:12 ID:OQ6GpMWL
つまり宝物庫イベント時にトリビト♀を見捨てずに助けに行けばトリビトフラグが立ってたのか!
ちょっとクエスト受けなおしてくる
まあお前らがトリビトごときにかまけてる間に、
オレは着々とギルド長とのフラグを積み重ねてるんだけどな
エトリアでご苦労様です。
ウーズと違ってゼラチンは微妙に硬そうだから
オナホールの素材として適格であるという電波を送信してきたのはここの住民ですね
たしかゼラチンって酸が含まれていなかったっけ?
ものによっては結構強力なのが。
世界樹の剣を磨くのに確か黒いやつ使ったような覚えが。
ゼラチンもウーズも古式ゆかしいスライム系は全部
相手を「溶かして吸収する」という捕食方法をとるんだぜ
ちんこの表皮削られて死ぬような目にあいたいなら止めはせんが
やった!皮が剥けたぞ!!!
あれ、もういいんだって。これ以上やるとうわああああああああああ
エトリア世界樹第四階層18階。
君達、カリナン採掘部隊は今日も今日とて泉→採掘→商店のヘビーローテーション。
そんなある意味ボロボロな君達の前に、戦闘中ふとした偶然で気絶してしまったグリンヴァルド♀。
発散することも出来ず持て余した性欲を、女店主の下乳で熟成・練成させていた君達は一瞬の躊
躇の後、その肢体に手を伸ばした。
ヴァルドの前と後ろの穴、そして口に各々の欲情をたっぷりと注いだ君達はふと辺りを見渡す。
あぶれて周囲の警戒をしていた筈のカメ男とパラ男が見当たらない。
襲撃かと慌てて身構えたが、向こうから二人が慌てた様子で走ってきた。
冷酷なる貴婦人に追われながら。
君達はそのまま彼らと合流し命を懸けたSMに興じても良いし、虚ろな目をしながらも自分から足を
絡めゆるゆると腰を降り始めたヴァルドと続きを愉しんでも良い。
また、物影から一部始終を覗き太ももを擦り合わせて悶々としているグリンドルイドを見つけても良い。
>143.144
貴様らは俺の「施療院の助手の発明品によるソロプレイ」を阻止しようというのだな。
せっかく吸着するゼラチンみたいでこう、色々と使えると思ったのに。
>>147 大丈夫だ! 同士よ! 確か酸があるのは『核』だけだったはずだ!
きっとそうだ、そうに違いない。
なんなら彼女には神薬ヒールゼリーがあるからどうとでも!
>>146 追加オーダーでピクシーとアークピクシーも頼む。
片栗粉Xみたいなものになるんですね、わかります
そこで聖杯の力を利用して「都合よく服だけを溶かす」タイプのゼラチン&ウーズの品種改良ですよ
姫様涙目www
じゃあ、ぼくは媚薬効果のある粘液を出すうごめく毒樹つくるー
さぁて、男カスメの皆でがんばろうか
154 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 19:39:36 ID:kUwN0f5q
ほ
ほ……ほれ薬?
ケミ姉特製ですね、わかります。
ガン太「やった。腕をやったぞ。」
ガン蔵「へっへっへっ、ライシュッツさんよぉ。自慢の銃もこの腕じゃあ使えねえなあ…」
ライシュッツ「くっ。ワシとしたことが…」
アームスナイプで腕を封じられ自慢の銃が使えなくなったライシュッツの顔が焦りの色で染まった。
ガン子「おっと、そうは行かないわよ。」
アーテリンデ「きゃっ!」
アーテリンデの動きを察知したガン子が、レッグスナイプでその脚を封じて動けなくする。
ガン菜「自慢の巫剣技も動けなくては使えませんね。くすくす…」
互いの攻撃を封じられ絶体絶命なエスバットの二人。もはや成す術が無い。
ガン蔵「それじゃあ、お楽しみといきますか。」
ズボンを下ろし、聖銃アンティオキアを取り出すガン蔵とガン太。
ガン子「私達も楽しみましょう。」
ライシュッツの股間からザミエルガンを取り出すガン子。
ガン菜「ハッピーショット、沢山くださいね。」
ガン子とガン菜の二人は、ライシュッツのザミエルガンを自らの舌で愛撫し始める。
ガン太「歯なんて立てたら承知しないからな!」
アーテリンデ「いやっ!やめて!」
ライシュッツ「や、やめるんじゃ… うっ!」
ガン蔵「おら、同時に入れるぞ。」
ライシュッツ「アッー!」
ガン蔵とガン太の聖銃アンティオキアは、ライシュッツの口と菊の穴に飲み込まれた。
なんでジジイ総受けなんだよ!www
ここで、陵辱を免れた事にほっとしつつも、
「何?何で私総スルー?もしかして私かわいくない?魅力無い?」と
悶々と悩みはじめるあてりんを横目で視姦するんですね
もちろん一通り悶々とさせた後は消沈するあてりんを(ry
俺のドリルが奥を衝く
あてりんを犯せと轟き猛る
暴発ッッッ!うっ!!!
…ふぅ
あてりんは暴発したナニを恨みがましい目で見つめている……
そして突然先っぽを咥えてきた!
君はこのまま尿道に残った精液を吸ってもらってもいいし、
口から抜いて顔面になすりつけて帰ってからのおかずにしてもいい。
163 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 23:26:46 ID:Af3Y/Etu
>>162 最近、eraをやりすぎたせいで世界樹じゃなくてeraかと思った俺ガイル。
eraSQのSQはなんでサキュバスクエストの略なんだ('A`)
sage忘れてた
スマソorz
凸に塗りたくるのが正解
あてりんは おねいさんの もの
おとこのひとは げんきん です
167 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 09:21:32 ID:O+DnZccX
つまり分割じゃなくて現金一括払いならおkなんですね?
>>163 サキュバスクエストのスレで作られたからに決まってるじゃないか…
オンリーイベント効果で活性化したらいいな、と淡い期待
すっかり寂れ果てたなあ
173 :
80作者:2008/10/03(金) 00:52:17 ID:sJlHQAtf
あれからいろいろ書いては見たんだけれど。
なかなか思うようなデキにならないとゆうか、
書いたあとで、いろいろアラが目について
upできるようなモノにならない。
むずかしいなぁ、やっぱり。
>>173 とりあえず投稿してみれば疑問も氷解さ。
>>173 保管庫に直接UPしてしまうのが楽だよ
直したいと思ったときは後から編集できる
反響がスレにあがってくると励みにもなるし
単純にヒット数が伸びてくのを見るだけでも結構モチベになるんじゃないかな
いちから書き直したくなったら新しいSSを書けばいいんだし
俺、ネタと時間さえあればドリ子とみつあみカスメで何か書くんだ……
>>175 >>176 なるほど。そういう手があるのか。
もう少し修正したら、up・・・したいなぁ。
書こうと思うネタは溜まってるんだけど本気で時間がNEEEEEEEEE
このままじゃせっかくのフレーズを本業のほうで消費しちゃいそうだ
みんな言いたいことがあるだろうになぜか誰も言わないから俺が言います
乙でした!完結編や次回作待ってます!
182 :
邂逅 1/2:2008/10/15(水) 01:05:12 ID:AuXRND9Q
5人の冒険者が不自然な広間に立っていた。 ここまで彼らの行く手を阻み続けたFOEの気配はもうない。
「本当にお宝があるんだろうな?」
「ここまで何匹FOEがいた? この守り方は普通じゃない。 何かある。」
リーダーのパラディンは、散開して宝を探すよう指示を出した。
メンバーの一人、若きレンジャーが弓と脚を頼りに雑魚モンスターを駆逐しつつ、広間の中を進む。 そしてモリビト達が
厳重に封印した扉を見つけてしまった。
扉の先には小部屋があった。 見たこともない花が咲き、蝶が数匹舞っている先で、レンジャーは見慣れないものを発見した。
「なぜこんなところに人間がいるんだ?」
華麗な花びらの褥に少女が横たわっていた。 ただ眠っているだけなのだろうか?
恐る恐る細い腕に触れてみると、ほのかに温かみがあった。
「おい、起きろよ!」
ゆすってみても反応がない。
レンジャーは子供のころを思い出した。 妹が読んでいた本によれば、森の中にお姫様が眠っていて、そのお姫様は
王子の口づけで目を覚ますというのだ。
まさか現実のものとは今まで思っていなかったが、周囲に誰もいないとくれば、試してみない手はない。
まして眠っているのは、この世のものとは思えない美姫なのだ。
「へへ、おれが王子様役ってか。」
高貴さのかけらもない表情で、姫の唇に触れようとしたときだった。
閉じていた姫のまぶたが開いた。 その瞳の色は、吸い込まれそうな深い森の緑。
「私を起こしてくれたの?」
驚きに一歩さがるレンジャー。 まさか唇を奪おうとしたなどと言えるわけがない。
「い、いやその……。」
汚れなき白い美肌にまとわりついていた花びらを姫は払いのける。 ロールした長い髪の隙間から、豊かな乳房が垣間見えた。
「あなたを待っていたのよ。 私を目覚めさせてくれる冒険者を。」
彼女を形作るすべてが、オスを誘惑するために造形されているようだった。 その声も。
「自己紹介しておくわ。 私の名はアルルーナ。」
「お、おれは……。」
レンジャーは名のったが、アルルーナは聞いた端から忘れてしまった。
「ねえ、早く来て。 それと、そんな無粋なものは、脱いでしまいましょう?」
もしレンジャーが冷静であったなら、空気が変わっていたことに気づいていたかもしれない。
しかし、濃密な香りに混じってアルルーナが放った花粉を吸ってしまった以上、手遅れだった。
言われるがままに鎧を脱ぎ捨てるレンジャー。 その目は夢の世界へと旅立っていた。
あらわになった上半身を、アルルーナの細く長い指がゆっくりなぞる。
「なんてたくましい。 無駄のない、素敵なカラダ。」
ただ触られているだけなのに、レンジャーの体に心地よい電撃が走る。
「きっとこっちも太くてたくましいんでしょう? 上からでもわかるわ。」
そのままアルルーナの指が、下腹部から股間へと到達した。
触る。 撫でる。 擦る。 弄る。
「あ、うう、き、気持ち……。」
「気持ちいい? そんなに気持ちいい?」
でも、とアルルーナが言葉を続ける。
「まだ我慢しなさい。 まずはここまでたどり着いたご褒美をあげるわ。」
小さな唇をアルルーナの指がゆっくりなぞる。
「奪いそこなった私の唇、私の口、私の吐息。 こころゆくまで味わわせてあげる。」
首筋に腕がからみ、唇が接近する。 中からうごめく長いものが侵略を開始した。 同時にトロリとした何かが、
レンジャーの咽喉を落ちてゆく。 理性を溶かし、本能をむき出しにする甘い毒蜜だ。
「美味しい?」
「おい……しい……。」
「喜んでくれて嬉しいわ。 もっとあげる。 もっともっとあげる。 いっぱい飲んで。」
くちゅくちゅと音を立て、二人はお互いを吸いあった。 そしてアルルーナの蜜は際限なくレンジャーへと流し込まれる。
そのひとしずくが、レンジャーの口内へ流れるたびに、興奮は増し、欲望は成長する。
「くはっ、はあ、はああ。」
息を切らしたレンジャーは、ようやく口を離した。 つうっとした銀の糸が二人をつなぐ。
183 :
邂逅 2/2:2008/10/15(水) 01:07:12 ID:AuXRND9Q
「まだ足りないでしょう?」
「ああ、もっとだ。 もっと欲しい!」
レンジャーは再びアルルーナの口をむさぼった。 歓喜の蜜を求めて、今度はレンジャーの舌がアルルーナの
口中を蹂躙する。
「あせらなくても、なくなりはしないわ。」
不思議なことに、レンジャーの脳内にアルルーナの甘い囁きが響く。 が、それを不思議と思う理性は
すでに失われていた。
「そう。 それでいいのよ。 だってオスだものね。」
「満足できて?」
レンジャーは全身で満足の意を表した。
「じゃあいよいよね。」
ゆっくりと、アルルーナの両足が開かれた。 花の香りは虫を誘い、メスの香りはオスを誘う。
アルルーナは自らの指を2本、秘密の花園へ差し込んで見せた。 もう準備はできている。 その証拠に
指は濡れていた。
待ちきれない。 レンジャーの若い欲棒は天を指していた。
「さあ、おまちかねよ。 いらっしゃい。」
制約は解かれ、レンジャーはアルルーナの中へいきり立った本能を突撃させた。
グチュグチュと擦れる音、パンパンと激しく打ち付ける音。 そして、
「あん、ああ、いい、もっと、もっと奥までぇ!」
アルルーナの嬌声が耳から入る媚薬となり、レンジャーをさらに刺激する。
「ああああん、んん、くふうううん。 そう、いいわぁ、我慢しなくていいのよぉ!」
「うお、おおおおおっーーー!」
実はレンジャーは初めてではなかった。 しかし、今までとは比較にならない刺激が脳髄へと到達し、彼は
ついに精を放った。
「どう、私の中。 人間のメスとはまるで違うでしょう?」
さすがに疲れたレンジャーだが、満足感あふれる表情でうなずいた。
「さい……こう……です。」
アルルーナも満足している。
「あなたもよかったわよ。 でも。」
長い脚がレンジャーにまとわりつく。
「まだできるでしょ? 若いものね。 それにほら。」
アルルーナの中でなにかがうごめく。
「抜かなくていいの。 すぐに復活させてあげるから。」
アクセラの比ではない活力が体を駆け巡る。 再び漲ってきたモノを感じて、レンジャーは復活した。
それから、何度も何度も、レンジャーは精を放ち、そのたびに復活し、また果てた。
「も、もう、げんか……。」
「あらぁ残念ねぇ。 じゃあ最後にもう一度、私を満足させて。」
アルルーナの白い肌は薄緑に染まり、からみついていた脚から蔓がのびた。 それはレンジャーの下半身を覆い、
袋状へと変化する。 「捕食袋」が完成すると、液が染み出してきた。
「とってもよかったわ、あなた。 だから最後の快楽とともに食べてあげる。 おいしくおいしく食べてあげる。」
レンジャーの両足が溶け、アルルーナの中へと吸収される。 上半身だけとなったレンジャーだが、まだ生かされて
いた。 生きたまま消化されることが、彼にとって最高にして最後の快楽。
やがてレンジャーは完全に液中へ沈み込む。 彼はこれからアルルーナの血肉として生きることになるのだ。
なぜか保管庫につながらないので、こっちにupした
>>80の作者です。
みなさんこんばんわ。
いちおう前作
>>80の続き。
さらに続きがあるかも。 あ、また書くって言っちゃったね。
まあ「出直せ!」と言われるような気がする今日この頃だけど。
ガン蔵「オラオラオラァ!!へっへっへっ、よく絞まる穴だぜ。」
ガン菜「ちゅぱっ…ぺろっ…あらあら、こんなに大きくしちゃって。くすくす…」
アーテリンデ「お願いっ!じいやに酷い事しないでっ!ああっ…」
ガンナー達の壮絶5Pファックの中、蚊帳の外で一人取り残されていたアーテリンデは、
最初の方はライシュッツが犯される姿を見て嘆き、必死にやめてと訴えていた。
しかし、喘ぎ狂うライシュッツの姿を見ているうちに、別の感情…いや欲情が芽生えてきた。
アーテリンデ(ああっ…じいやったらあんなに気持ちよさそうに………はぁ…はぁ…)
無意識のうちに手の指を口の中に出し入れしながら、アーテリンデはその姿に見とれて恍惚していた。
封じられた脚も時間の経過によって治っていたが、もはやライシュッツを助けることなど脳裏にはなかった。
ガン子「あらあら、いけない子。仲間が犯されてるのを見て感じているなんて。そういう子にはお仕置きしなきゃね。」
その言葉にハッと我に返って自分の行いを恥じるアーテリンデに、ガン子は銃口を向けドラッグバレットを放った。
アーテリンデ「か、体が…あ、熱い!…はぁはぁ。」
ガン子「どう?特性の媚薬弾は?うふふっ…ほらほらっ、我慢できないでしょう?」
アーテリンデ「い、いやっ。駄目なのに…駄目なのに…欲しいの…感じちゃうの…」
ガン子「でもね、残念な事にあの立派な銃を持つ二人はガンナーにしか興味ないの。」
アーテリンデ「そ、そんなっ…熱いよぉ…我慢できないよぉ…」
ガン子「大丈夫よ。あなたの分の銃もちゃんとあるから安心して。」
そういってガン子はライシュッツのザミエルガンを指差した。
アーテリンデ「爺やぁ…苦しいよぉ…私のココ…熱いのぉ…」
ライシュッツのザミエルガンも求めるアーテリンデに、もはや理性の欠片も残っていなかった。
ライシュッツ「アッ…アッー!お、お嬢様!い、いけませ…アッー!」
アーテリンデ「駄目なのぉ…爺やぁ…欲しいの…お願いっ…」
アーテリンデの下の口は、ザミエルガンをゆっくりと飲み込んでいった。
みんなGJ!
俺も頑張って書く時間を作ろう・・・
あ
こんなツマンネー保守書き込みがされるスレになるなんて…っ
やっぱUはバグ満載の失敗だったって事?
それが引っかかって俺も購入してないもんなー
ガン子の事は凄く気になってるんだけどねぇ
満載だっけ?困るのはダクハンバグくらいじゃないかな
>>191 そうなんか?
ありゃーアンチの工作に引っかかっちゃったかー
こりゃ次の給料日はちょっと無理してでも買ってみるかな
サントラ付きの中古が売ってたし
純粋に面白くないってのはないよね?
あー、ないない。
2も1と同じく睡眠時間削るくらい面白かったよ。
ちょっとイラっとしたのは地図描く時のバグくらいだった。
ダクハンレギュラーじゃなかったからバグ関係なかったしw
君はここでの評価を受けて即座に世界樹2を購入する事も、
さらなる情報を求めて他のサイトを見て回る事もできる。
>>193 俺は1で使わなかったダクハン使ってたから初期ダクハンが…w
とりあえずwiki見たほうがいいぜ
アルケミがオススメだ!
ってなんか違うスレになっているので以下通常運営
レンジャーのForceスキルもちょっとアレかな
でも普通に作られたゐざーどりぃクローンが面白くないはずがない
>ってなんか違うスレになっているので以下通常運営
スレチなのは重々承知なんだが、何回か書いてみた人間としては
このスレを見てるのが自分と数名の書き手だけじゃないんだなあと思えるだけで
ちょっと嬉しかったりする。
上にレスした数名のななしさん全員が書き手なのかもしれないが
そこらへんは脳内補完するから(゚ε゚)キニシナイ!!
レンジャーか…彼らは置いていかれたんだよ…(´;ω;`)ブワッ
突如現れたオマイラの優しさに俺が泣いた!
買う!買うよ!俺絶対次の給料日にはUを買うよ!
サントラ付きはちょっと惜しいけど新品を買う!
そいでガン子とチュッチュッする!
ちなみにこんなんだ
ブシ子ダク子マグ子
カメ子メディ子
メディ子に変えてガン子も面白そうだけど不安定感が異常なのでできてない
ふむぅ、エロパロ板的には百合っ子パーティということですにゃー?
……でも、そこにペットを1匹混ぜるとエロさが増すと思うんだ。
>>199 マグ子を攻撃に回せばカス子との連携で大ダメージが、支援に回せばメディ子と合わせて迅速な回復が期待でき、
一撃必殺のブシ子と縛りが頼れるダク子もいるし、レアドロップも狙える面白いパーティだね。
だが属性攻撃ができるのがブシ子だけだから、オイルの類を持っていくのがよさそうだ。
実践的な意味でもローション的な意味でも。
>>201 物理とおらね→\(^o^)/オワタ
→逃げる
→失敗→\(^o^)/オワタ
wikiに乗ってなかった(気がする)
ちなみにカスメは全裸なのでそういうときにペイン連打
>>200 最近世界樹黙示録スレが百合一色に染まっていたのは
このスレの住人の仕業だったのか!(多分違う
俺的には、そこに混ぜるのは女顔バード(♂)で見た目百合で
その実ハーレムなパーティーがいいと言う、斜め四十五度の提案を(ry
全板検索したらこのスレ見つけたんだけど
このスレの下が「縛りプレイ」スレだったんだよね
いや特に深い意味はないです
魔法少女ドクトルマグタンの八重歯による転化
>>205 完結乙でした!
長編を書くと、長編にエロを詰め込むのってのが難しいってのを思い知らされるよね
フランス書院作家とか藍川京とか「こんなのテンプレを書き直せば楽勝だろpgr」とか思ってたけど
あれはあれで才能とか努力とかがものすごく要求される世界なんだなと実感する。
花村萬月はページ数で数えて一定周期でエロとバイオレンスが出てくるように書くってこともなげに言ってたが
ほんとそんなの神業だってば……
>>198だけど世界樹Uを買って帰ったよ
思えばルミナスアークのエロパロスレで世界樹を勧められた(笑)のがDSを買うきっかけだったっけ
サントラとか一回も聴いて無いからついてなくても全然惜しく無いよ
>>198 おめでとう〜
ゆっくりじっくり楽しんでいってね!
>>210 サンキュー
ようやくパーティー編成決めて初ミッション挑戦してるとこだよ
花畑?どうせアゲハだろ?おいおい舐めんなよ?こちとら経験者だっつうの
立ち去りゃあいいんだろwww
全滅した
忘れてた…これが…これこそが世界樹だ
なんという俺
ダクハンは6番目以降に作ろう
Uの花畑を見て迷わず休んだ俺は一体……
ソードマン×娼婦 in エトリア
目標 最初から最後までエロエロな話。
結果 エロ『も』ある話。すまん。
後編は明日あたりに
-----
世界樹の迷宮に挑む冒険者たちのなかで、最も奥まで挑んだ者たちがある。
彼らは未知なる生命を狩りその秘密を持ち帰り、失われた都を発見し、名
誉と力を恣にした。それでも尚地の底へ続く迷宮を歩き続け、そしてついに
迷宮の中核を探り当てた。
人間はどこまでゆけるのか?
限界などありはしないと笑って、冒険者たちは世界そのものに挑もうとし
ていた。
「で、そんな英雄様がいつまでこんな所にいるんだい?」
幾多のモンスターを切り伏せ、この街の根幹を揺るがした豪腕の中にいるの
は、美しき姫君でも太古の女神でもない、下町の娼婦。いるのは輝かしい王座
ではなくエトリアの隅に建っている場末の宿。
「落ち着くんだよ、こういう汚ったねぇ所がな」
マナは憤然と身をひねった。鈍い音とともにベッドから振り落とされた男が
頭をさする。
「痛ッて」
「汚くて悪かったね」
女はつんと顎をそらし、挑発的に笑って見せた。
「女抱くのに仕事道具一式持って来ちゃうような馬鹿には程度が合っているか
もね?」
部屋の隅には剣や鎧、皮のリュックに収められた大荷物が鎮座している。ソ
ールが翌日まっすぐに迷宮へ行けるようにと持ってきた物だ。いつもならばギ
ルドに置いておき、出発前に装着する物。こうした場所には不似合いだ。男は
苦笑して、ソファのシミを隠すためにかけられていたカバーを引きはがし、荷
物の上に放り投げた。
男、ソールは立ち上がって素早く女を組み敷いた。女の腕に少し力がこもる
が動かすことはできない。ソールの手が胸元に差し入れられると、形ばかりの
抵抗がやんだ。
「今日は一日俺のモノだ」
「あんたの金になら従うよ」
相手の出方を探るように、二人は動かずに見つめ合う。やがて、女、マナの
唇がかすかに開き、熱い吐息を漏らす。ソールの押し付けるようなキスに、マ
ナは熱っぽく応じた。
マナの長く細い指先が傷だらけの腹を撫で、更に下へと滑る。瘡蓋の凹凸を
よぎり密集した毛の中を踊る。が、ソールの下腹にちくりと痛みがさした。
「……なんだ、指輪?」
「ああ、ごめん」
マナの指にはめられていたのは蜘蛛を模った指輪だった。その足がソールの
肌を引っ掻いたのだ。マナは指輪をするりと抜き取り側の花瓶の脇に置く。
巣を張って獲物を待ち吸い上げ食らう。蜘蛛とは、全く花街の女には似合い
だとソールはしのび笑った。贈った男には洒落っ気があるに違いない。
マナはソールの腿に唇を寄せた。先端をくすぐる指はすでに濡れていた。赤
い舌が太腿を滑って裏から丁寧に舐め上げ、戯れに先端を唇に含む。ゆっくり
繊細に溝をなぞる。その間にも手は止まることなく原始的な欲を煽る。
片手で長い髪を肩に流したかと思うと、彼女はソールに見せつけるように大
胆にむしゃぶりついた。奉仕する事に慣れた舌使いは考える隙を与えない。急
激に固さを増すペニスに熱い息がかかり、放ってしまえと言わんばかりの陶酔
が意識をさらう。
マナは巧みに男の欲情を吸い上げる牝のやり方でソールを翻弄した。舌先で
亀頭をつつき、執拗に音を立ててねぶる。自らの腰を誘うように揺らめかせ、
時に奥まで含んで軽く挟む。何度も波が押し寄せるように意識がぶれる。客の
性感を知り尽くした動きには隙がない。何度も絶頂のぎりぎりまで引き上げて
は絶妙なタイミングでそらしてしまう。そのくせ、快感に動く腰をしっかりと
捕まえて逃げ出す事を許さない。
とうとうソールはマナの顔に熱くたぎる精を放った。
「今日はどうする? 一日いっぱいだっけ……奮発したね。あんた吹っかけら
れてるよ」
「知ってるよ。予約がどうのとぐちゃぐちゃ抜かしやがって鬱陶しかったから
積んでやったんだ」
「おやま、景気のいいお話。あたしの取り分も少しは増えたらいいんだけどね」
「では追加のお支払いはこれでいかがかな?」
ソールは荷物の脇から瓶を一本と高そうなゴブレットを二つ取り出した。迷
宮の最奥から湧き出る神秘の水と樹蜜を使った最高級酒だ。噂には聞いていた。
ボトルを目にしたこともある。だが、高級娼婦であっても口にする機会がある
かどうか。
彼女の反応を面白がるように、ソールはゆっくりと酒の封をきった。
「たまには普通にってのもいいだろ」
「『普通』はこんな酒を持ち出すのかい?」
「そうだな、今日は『普通』にしよう」
愛する女を抱くふりをする遊び。純粋に相手を悦ばせる事に喜びを感じるふ
りをする遊び。互いの立場も明日の事も忘れてひたすらに溺れる遊び。
「今日の趣向は、恋人ごっこってわけ?」
「追加料金が必要かな?」
マナは少し悲しげに笑った。少女だった頃の思いなど、痛みと欲望に覆い隠
されて忘れてしまった。
「……いや、難しいと思っただけさ」
ああ、たまにはそんなのも悪くはない。
「それじゃ、まずは乾杯」
軽やかに杯が打ち合わされた。
それから二人は、飲みながら他愛もない話をした。ソールは「薄くてお上品
過ぎて飲んだ気がしない」と早々に高級酒を飲むのをやめ、いつもの安酒を飲
み始めた。
ソールは迷宮で見た色々な不思議なことを身振り手振り交えて面白おかしく
話した。時には口外無用と前置きをして。どのくらい誇張が混じっているのか
は迷宮に立ち入ったことのないマナには分からないが、その一部でもこの街の
地下に広がる世界で起きていると思えば信じられないことばかりだ。
「ああ、ちょっとごめん」
不意にマナは毎日の日課を思い出し、窓際に置かれた花瓶に水を注いだ。花
瓶にささっているのは水晶の花だ。花弁が結晶化し、植物でありながら鉱物の
ごとく内部で光を反射し輝く。随分前にソールが迷宮から摘んできて、気まぐ
れにマナにやったものだった。
「なんだ、まだ飾ってあるのか……」
「片付けるのが面倒でね」
普通の花よりは格段に長持ちするとはいえ、さすがに輝きに曇りがでてきて
いる。だがこの質素すぎるほどの室内で、一輪の花が生けられた花瓶は真新し
く、水は澄んでいる。毎日丁寧に世話がされているのが見て取れた。
「『小娘じゃあるまいし、花より金持って来い』とか言いやがったのはどの口
だよ」
「さあ、この口かな?」
あっけらかんと笑って、マナはソールの顔を自分の方に向かせようと強引に
口づけた。
だがソールは今度は唇を軽く挟むようなキスをして、マナの頭を抱いた。
「四時半に出る」
「もう帰るときの話?」
ソールはまあな、と呟いて腕に力を込めた。
「今日は朝まで貸しきりだよ。焦ることないだろ?」
マナの言葉には答えず、ソールは冗談めかして続けた。
「勝手にのさばってやがる雑草に身の程を教えてやらなきゃならん」
彼らのギルドは最も世界樹の謎に迫っているギルドだ。死の危険と隣り合わ
せの迷宮で積み上げられた幾多の、人間も魔物も問わぬ屍を食らう世界樹の迷
宮。マナには、彼らが挑む場所がどんな場所かは、彼女の元に訪れる男たちの
話でしか知らない。
迷宮は魔物そのものだ。人の心を魅了し、様々な神秘で誘い込み、夢と命を
食らう。まるでたちの悪いギャンブルだ。賭けるのは自分の命。運良く富を得
られれば抜け出せなくなる。最後に自分の命が尽きるまで迷宮に挑み続けるこ
とになる。
話によると、古代都市の更に奥深くに世界樹の根があるという。その朱き迷
宮に挑み、生きて還ったものはソールたちの他にはまだ誰もいない。ソールた
ちが挑もうとしているのは、朱き窟の最も深く冥い深部。他の存在を許さない、
凶暴な命の精髄だという。
「そうかい、あんたも世界樹の肥やしになりに行こうってんだね」
冗談めかして言ったつもりだったが、完全に失敗だった。余りに冷たく硬い
言葉に自分で驚き、マナは息を呑む。
ソールは「そうかもな」と苦笑したようだった。
「……あんたたち、馬鹿だよ」
「ああ、そうだな」
「馬鹿が二人いるんだ。惚れた女が危険に身をさらすのを止められない弱虫野
郎と、そいつの気持ちに気づいていながら鈍感なふりして自分を誤魔化してい
る堅物」
ソールは呂律が怪しい舌で語っている。マナは何度か見かけたことがある、
優しげな風貌のレンジャーと、整いすぎた顔立ちがどこか冷たい印象を与える
女性騎士を思い出した。二人とも彼の仲間だ。
「ったく、御守り程度であの堅物が落とせるかってぇんだ。とっとと押し倒し
てモノにすりゃいいんだよ、うざってぇ」
マナは、ずっと前にソールが鼻を折り頬を腫らして来たことも思い出した。
その晩彼女に、ひどく酔って八つ当たり気味に色々と無茶な『注文』をしたこ
とも。
「で、ここにはその堅物に横恋慕していた馬鹿が一人?」
マナは髪をかき上げて猫のように笑う。ソールは一瞬苦い顔をし、口の中で
もごもごと何事か呟く。「もういいんだよ、そんな事は」
「独り者の妬みは見苦しいよ」
ソールは突然彼女の耳に軽く歯を立てた。ぴくりと跳ねた背を逃がさないよ
う抱きすくめ、乳に舌を這わせる。かすかに香水のかおりがした。手のひらに
吸いつく肌は商売女にしては滑らかだ。ソールは、汗にしっとりと濡れた乳首
を吸い、指先で弄び、その柔らかさを味わった。
片手で双丘をもみしだきながら、簡素な下着越しに閉じた花弁を辿り、陰核
に指の腹を押しつける。
くは、と詰めた息を吐くマナの耳元にソールは囁きかける。
「お前をこんないい声で鳴かせるのは俺だけだな?」
マナは上気した頬で未だ挑発的だ。
「大した自惚れだね」
「自惚れかどうか、ここに訊いてみる?」
ソールが今度は下着の脇からマナの股間に直接指を這わせると、彼女の声が
途切れた。息を詰めてあえぎ、閉じた瞼をふるわせる。ソールは指で触れるか
触れないかのぎりぎりで、やわやわと肉芽の周囲を撫でた。指が小さな円を描
く度にマナの体が彼女の意志と無関係に引きつる。だがソールはあくまでゆっ
くりと焦らすように核心を巧みに避け、時に軽く表面を撫でる。湧き出る愛液
がソールの指に絡みつき、彼の手に濡れた布が貼り付いて動きを阻害する。
もどかしそうにマナの腰が揺れ始め、短い息の間から「卑怯者」と懇願め
いた声が漏れた時、ソールはささやかな満足感に口元を歪めて笑う。相手の
弱点を知り尽くしているのはマナだけではないのだ。
「折角時間があるんだ、たまにはこんなのもいいだろ?」
後編に続く
GJ
でもソールさん死亡フラグ立てちゃらめえっ
テーブルの上に置いてあったランプが細く青い煙を残して揺らめき消えた。
安宿の申し訳程度のカーテンの向こうから月明かりがもれて、部屋の中をお
ぼろに照らしている。
少し残った酒が倒れたゴブレットからこぼれてテーブルに溜まり、ぽつぽつ
と滴り落ちている。透き通った蜜色の雫は細い筋を描いて床の裂け目へと流れ
てゆく。
ぽつん、と酒が滴る水音が大きく聞こえて、マナは涙みたいだと思った。
素裸でベッドに横たわったマナは、ひざを開いて天井にうつる影を眺めてい
た。解いた髪が火照った頬にかかり、ベッドに広がっている。
少し質が違う水音が室内に響く。暖かいものが股間を這い回る感触に、マナ
はぼんやりと身をゆだねる。とっくに酒の酔いは醒めているはずなのに体が熱
い。それは体から溢れて目じりから流れ落ち、シーツに吸い込まれていった。
ソールは顔を上げ、横たわるマナの膝を押し開くと、既に濡れた秘所に指を
差し入れ、指を曲げ、回し、内壁を擦った。そのたびマナは足をひくつかせ、
押し寄せる快感に震える。息を荒げ、少女のようにかすかに首を振る。
「……演技過剰じゃないか?」
いつにない激しい反応に驚いて問いかけたソールにかえってきたのは、熱に
潤んだ、乞うような熱い視線だった。
……あの酒、媚薬入り……ってわけじゃないよな?
無論ソールも飲んだのだからそんなはずはない。
マナの目に光るものを親指で拭い、頬をなで、髪を指に絡め、横たわる女を
見つめた時、彼は唐突に悟った。
マナとは長い付き合いだ。夜のつきあいは何もかもやり尽くしたと思ってい
た。しかし、欲望のはけ口としてではなく、マナという一人の女性を抱いたの
は初めてだったと。
何故わざわざ一日分の金を積んだ? 何故柄でもない酒を持ってきた?
今更、と自分の鈍さを自嘲する。今日はまさにそのために来ていたというこ
とに、今になって気づくとは。
突然仲間のことが頭をよぎった。
……あいつらのこと、笑えない。
一瞬の思考は、かすれた、ねだるような呼びかけに吹っ切らされた。
ソールは濡れそぼった秘所に剛直を押し当てた。しとどに流れる愛液が彼を
抵抗なく中へと導いてゆく。マナが長く震える息を吐いた。
感情のままに体を動かし突き上げる。マナの胸が動きのままに揺れる。体の
一点がただ熱い。
マナは身をよじり、絶え間なく沸き上がる快楽を余さず汲み上げようとした。
苦痛に耐えるかのように眉を寄せたかと思えば短い呼吸を繰り返し、淫らに腰
をくねる。
そうしてしばらく思うがままに情欲をぶつけ合った。
一番深いところで動くのをやめ、しばらく熱を味わい口付ける。名を呼んで、
互いの体を強く抱いて足を絡め鼓動を聞く。このまま溶け合えればいいと言わ
んばかりに。
マナの耳元にソールが囁いた。
「もし、俺が来なくなったら?」
マナは顔をそらし、ため息をつくようにつぶやいた。
「忘れるよ。寝たくらいでいちいち情を移していたら、こんな商売できない」
「それなら、忘れられないくらい強く刻んでやろうか」
ソールは身を起こし、強いピストン運動を始めた。マナの足に添えられた指
が痛いほどに力を込めて彼女を揺らす。乱暴といってもいいほど体内をえぐり、
叩く。マナは体の奥に痛みをおぼえ、シーツを握り締めて小さくあえいだ。そ
れだけでソールの体が無意識なのか動きを緩めようとする。
マナは身を起こしてソールの首を抱き、更に深く、更に強く、体を貫くもの
を受け入れようとした。痛みは忌むべき苦しみではない。むしろそれですら二
人がつながっている明確な証のようにすら思えた。
「忘れてしまうよ。だから……」
……ここにいて。
痛みが快感に溶けてゆく。自ら強く腰をぶつけ、回す。熱い感覚が体内で脈
打つ。マナは身を反らせて悲鳴に似た叫び声を上げ中を強く締め付けた。ソー
ルがうめき声を上げる。
接合部を擦り合わせ、粘液を混ぜ合わす。中をかき回し、奥の奥まで繋ぎ止
める。突き上げる動きに揺さぶられて意味をなさない泣き声のようなものが飛
び出す。激しく首を振り、涙を流してあえぐ。それでも体は快楽をむさぼる動
きをやめようとはしない。もっと強く、もっと激しくと本能が命ずるままに腰
を振る。体の奥でとらえて咥えこむ。
絶え間ない水音が遠くで聞こえる。影がもつれ合い、絡み合い、飢えた獣の
ように互いを貪る。
嬉しいのか悲しいのかもう分からない。ただいつもとは少し違う、何かが満
ちてゆく感覚に思考も感情も溺れて流される。
想い人の代わりでもいい。金のためでもいい。気まぐれの幻想でもいい。
どこまでも一緒に、いきたい。
体内で破裂した熱く白い波にさらわれて、二人はどこまでも沈んでいった。
眠りに落ちる前に、マナはソールの胸に顔をうずめ問いかけた。
「どうしてそんな危険なところへ行くの?」
「強いて言うなら、世界のためかな」
「あんた、死ぬよ」
「俺は死なない」
「みんなそう言った」
寒そうに身を震わせたマナの髪を、剣だこのある大きな手が優しくなでる。
ソールの目覚めは早かった。世界樹の探索と、冒険者の宿の容赦ないチェッ
クアウト時間のせいで、短い休息でも決まった時間に目覚め活動できるように
体が慣らされているのだ。
かたく絞った布で体を拭く。冷たい感覚が夜の安らぎをぬぐい去る。自然と
身が引き締まってゆく。
使い慣れた防護服、新しい鎖帷子、何度も打ち直した鎧、表面が焦げた盾、
数知れぬ生命を断ち斬ってきた大剣。ソールが慣れた手つきで装着してゆく様
を、マナはベッドに腰掛けて見つめていた。
「まだ暗いよ」
「そろそろ四時だ」
「まだ四時だよ」
ソールは鎧のベルトを締める手を止めた。マナが見た事のない、困ったよう
な穏やかな笑顔だった。マナは彼に背を向け、カーテンを軽く引っ張った。ま
だ空は暗い。しかし星は朝に駆逐され、かなり数を減らしていた。
「馬鹿だね、演技だよ。今日はそういう約束だろ」
死地に向かう愛する男を引き留めるふり。胸が痛むふり。全て朝の光ととも
に消える幻想だ。
振り向くと目が合った。ソールは視線を外し見たこともない寂しげな顔をし
て、それから囗を歪めて「そうだな」と自嘲的に笑う。この男はどれだけの知
らない顔を隠しているだろう。マナは不意にそう思った。
「まだ時間大丈夫か。リーダー怒らせると怖いからな。一回遅刻したときなん
て壁に射止めやがった。いや、今日はあいつが遅刻か……ちゃんと渡せんのか
な、あんなんで……なあ、ちょっとこれ支えててくれないか。ここ鏡ないから
やりづらいんだ」
マナは聞こえないふりをして「水くんで来る」返事も聞かずに部屋を出た。
マナが水とパンを持って帰った頃には、ソールは既に身支度を終えていた。
そこに座っていたのは彼女がよく知っているソールではなかった。何度も死線
を越え、命がけの戦いに喜びをみいだす戦鬼。ただの娼婦などには手の届かな
い遠い存在。
二人は無言で固いパンをかじり水で流し込む。カーテンが風に揺れて白む空
を見せつける。ソールはパンをひとかけらだけ食べて、水晶の花を見つめ、何
事か考え込んでいた。
「四時半過ぎたね」
「ここは五時まで借りてる」
ベルダ広場で待ち合わせているらしい冒険者たちの声が聞こえ始めていた。
そして幻想の一日が終わり、朝がやってくる。
「時間だよ」
「ああ。また来る。明日か……明後日にでも」
マナはソールを送り出して閉めかけた扉の内側で、ノブを握ったまま目を閉
じる。
どこまでも一緒に行けたなら。
彼女はすぐさま幻想の尾っぽを振り払った。たちの悪い二日酔いだ。
「それじゃあ、寂しい独り者に時間外サービス」
マナは蜘蛛を模った指輪を革紐に通し、ソールの首にかけた。
道を紡いで示しておくれ
愛しい人を帰しておくれ
ソールは指輪を指先でつまみ、半端に笑う。
「これも演技?」
「そうだよ」
五時を告げる鐘が鳴った。マナは扉を閉めて顔を上げ、息をつめた。鼻の奥
が痛んだ。わずかな静寂の後、重い鉄靴の音が遠ざかってゆく。迷うことも振
り向くこともなく、まっすぐに。
ソールは、彼が所属していたギルドは、その日以来姿を消した。
マナはいつもの道を歩いてベルダ広場を横切った。夕暮れの空に世界樹が
黒々と、呪いのようにのしかかっていた。
冒険者は所詮流れ者、町を去ったのかも知れない。
そう、逃げ出したのだ。あんないい加減なお調子者が、世界のためだの仲間
への義理なんて胡散臭い理由で死を賭した戦いに挑むものか。
そうして二度と帰ってくることなどない。どこか遠い空の下、たかが娼婦の
ことなど忘れてのほほんと生きているのだ。そんな男たちが何人彼女の上を通
り過ぎただろう。
世界樹に挑む冒険者は金払いが良く後腐れのない上客だ。突然途切れること
も少なくないが、代わりはいくらでもいる。
それでいい。
「馬鹿だね」
マナは冷たい指先で頬をなぞる。
「馬鹿だよ、本当に」
強い風が漆黒のスカートを舞いあげ、マナの指先から水晶の花をさらって散
らしていった。
-----
以上。
正しい意味を知っているのに何故中盤までアリアドネが蜘蛛の名前だと思い込んでいた。
乙
アリアドネは…ポケモン(アリアドス)の影響あったりしてね
まぁ俺も1の頃は芥川的な蜘蛛の糸だと思ってたからな>アリアドネの糸
乙ー。
アリアドネはアラクネとごっちゃになりやすいw
地味レン子の少なさに泣きながらage
漫画版SSはOKなのか?
って言っても書くかどうかは予定が未定でふぉーえばーふぉーえばーなんだが。
ガン子良いよね
236 :
215:2008/11/20(木) 13:09:32 ID:cW/bLnDg
暗いくどいの読んでくれてありがとう。
アリアドスか。原因はきっとそれだ。
それとまさか前のメンバーのことに本当に気付いてもらえるとは思わなかった。
セルはゲームだからリトライで勝てるけど、現実勝てるとは思えない。
\ /
\ /
\ /
\ /
\ /
\∧∧∧∧/
< 俺 >
< 予 し >
< か >
─────────< 感 い >──────────
< な >
< !!! い >
/∨∨∨∨\
/ ∧_∧ \
/ ( ´_ゝ`) \
/ / \ \
/ / / ̄ ̄ ̄ ̄/ \
/ __(__ニつ/ FMV /_ \
\/____/
ソ、ノシ
どさくさにまぎれてこっそり告白
俺……
赤目アルケ×メディ子の話が大好きだ!
職人さんの降臨を正座して待ってる。
お前にばかりいいカッコさせないぜ
そのシリーズはこの板に定期的に来るようになった『きっかけ』だ
過疎だな・・・まあU発売からだいぶ経ってるし、続編の話もないから当然っちゃ当然か。
ところで携帯で投下してもオk?良いならその内投下しようと思う。
245 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 23:34:28 ID:OubP1iZM
もちろんさ!
早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ―――ッッッ
247 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:06:16 ID:eXnjLeLS
携帯じゃやりにくいだろうが、なるだけ一気に投稿して欲しいかな?
いっこ投稿して、次を携帯で打ち込み…はなるべく避けて欲しい。
間に別の投稿が入ることも増えるし
何かトラブルあったのかな?って思っちゃうんだよね。
俺の個人的な思いで悪いが、ちょっと心に留めておいて頂戴。
そして勿論目欄にはsageね
携帯投稿も大歓迎だよ。頑張ってくれ!
メールに打って、ちまちまコピペすることになるのかな。
何にしろ楽しみにしてる。
投下しても反応が薄いのが現状だが・・・
|壁|・ω・`)ソッ
251 :
244:2008/12/01(月) 17:16:07 ID:vAyb0sGC
おまいら優しいな・・・じゃあチマチマ書き始めるわ。多分かなり遅くなるが勘弁してくれ。
遅くなっても無問題。
お前のペースで頑張れ!
超楽しみにしてる。
253 :
244:2008/12/01(月) 22:43:44 ID:vAyb0sGC
途中まで書けたよー。文章荒くてごめん・・・
書いてたら楽しくなってこんなに書いちまった・・・とりあえず投下するわ。
僕達のギルド、キバが世界樹の王を倒し、既に二ヶ月が経っていた。
そして、世界樹の最深部の探索は今も続いていた……
「……そろそろ帰ろうか、みんな」
今は二十七階を探索している。探索を始め大分経過しているので、誤魔化し切れない程に傷が目立ってきている。
「んだよシェルト、もう撤退か? 俺はまだ行けるぜ?」
ソードマンのフェイが言う。こうは言ってるが、ハヤブサ駆けを繰り返しているので疲れは出てきているだろう。もっとも、かなり無茶をするのがフェイではあるが。
「私は撤退を勧めよう。そろそろ日が暮れる」
アルケミストのテッドがこちらに同意する意思を見せる。テッドは常に冷静で、これまでもよく助けて貰ってきた。
「テメエら、揃いも揃って臆病者かよ?」
「臆病ではない、冷静なのだ。もっとも君のような単細胞には理解できないだろうがな」
「何だと!?」
……冷静だが、フェイとは犬猿の仲で、その内に熱くなる。初めて会った時から仲が悪い。
「私は……薬品も残ってるし、後少しは行けるよ?」
メディックのターナが肩に掛けたバックを下ろし、中をあさりつつ言った。……彼女もやせ我慢するフシがある。
「ほら見ろ。まだ薬品が残ってるなら行けるだろ?」
「命を落とせば元も子もない。この先に強力な敵がいたらどうするのかね? そう……以前倒したあの竜達の様な奴がな」
……嫌な事を思い出させてくれた。8F、15F、25F、それぞれで竜と出会い、死闘の末に倒した。また相手をするのは御免被りたい。
「あんな奴等そうそう居ねえよ!」
まあその通りだ。あんな奴等がワラワラ居たらとっくに命を落としている。
「それほどここ最深部は恐ろしい! ここに来て何度命を落としかけた!?」
「俺は強くなったつもりだ! 最近は命を落としそうな気配はねえ!」
だんだん二人共熱くなっている。こんな風に叫んでも、ジッとしていれば何も襲って来ないのは世界樹七不思議の一つだ。三つ程しかないが。
「大体、私は君の事を最初から気に入らなかった!」
「奇遇だな、俺もだ!」
「ふ、二人共、落ち着いて……」
いくらなんでも止めなくちゃマズイだろう。大体論点がズレてきている。
「おい二人共、落ち着……」
「いい加減にしてくれない、二人共?」
これまで沈黙を守ってきていた、レンジャーのリラが、とうとう口を出してきた。副ギルドマスターながら、ギルドマスターの僕よりも発言力がある。僕も信頼しているし、他のメンバー信頼も厚いので、最近はギルドマスターの座を空け渡そうとも考えている。
「リラ、君はどう思っている? 君の様な女性だ、聞く必要もない筈だがな」
「……誰も気づいてないの?」
ある方向を指差しながら言う。その方向を見ると、魔界の武王が。
……気づきませんでしたごめんなさい。
「さ、解ったね? テッド、帰還の術式よろしく」
「ああ。我帰還を求……」
次の瞬間、26Fの樹海時軸ヘと戻っていた。更に時軸からエトリアの街へと戻る。
「今日は私が売却係だったよね。それじゃ行ってくるね」
戻るなり、ターナがシリカ商店ヘと走っていく。売却係も無しに、この中で唯一マメなターナが常に売っている。なのになぜ売却係等あるのだろうか……
「じゃあ俺達は宿取りだな。行こうぜ」
「ゴメン、僕達はちょっと用があるんだ。行こ、シェルト」
フェイの言葉を遮り、リラが僕の手を引いて歩いていく。いや、何にも聞いてないんですが……
どういう事か聞く暇もなく、やがてフェイ達が見えなくなる。
「……シェルト、ありがと、話合わせてくれて」
「いや、話は合わせてないよ? 無理矢理連れてこられただけで……」
「……シェルト、忘れてないよね? ルークの事」
「そりゃ忘れてないけど……」
ルーク、というのは以前ギルドに居たソードマン。
今は……遠い所に逝ってしまった。
以前、飛竜の卵を入手せよ、と執政院からミッションが来た。スノードリフトを倒し、強くなったと思っていた。無茶をするなとは言われていたが、飛竜を倒して手に入れようとした。敵はいないと思っていた。
――慢心していたんだ、僕達は。
飛竜の卵は入手できたが、結果的に仲間を一人失った。
「……じゃあ、今日がルークの命日だって事は?」
「……あ!」
僕の馬鹿。すっかり忘れていた。僕の命を助けてくれたのに……
「……呆れるよ。命を助けてくれた人の命日を忘れるなんて……」
リラが呆れ果てた目でこちらを見ている。
あぅ……返す言葉もありません……
「まあ良いよ。花は取ってあるから、お供えに行こう。幸運の杖もあるよ」
どこにあったのやら、一輪の花と幸運の杖を取り出す。
その組み合わせはあのクエストの影響を受けてるんだろうな……
――ルークの墓は、エトリアの町外れにある。
もっとも、墓だけだ。骨はない。奴に、喰われたのだろう。
仇は取ったが、それらしき骨は見つからなかった。
墓の前に座り、花と杖を供える。
「来世では、幸せになりますように……」
静かに手を合わせ、黙祷。
――一分程だろうか、沈黙が続き、突然リラがさあ、行こうと言ったのを聞いて慌てて立ち上がる。
「宿はもう取ってるだろうから、寄り道せず真っ直ぐ……って、あれ? ターナ……」
「あ、リラさん……」
ターナが居た。リラと同じく、花と幸運の杖を持って。
「考えることはみな同じ、か……」
気配も無しに、テッドが花と杖を供えている。この癖、やめてほしい。
……というかもう色々とごめんなさいすみません。
「じゃあ僕達は帰るね。行こ、シェルト」
再び僕の手を引いて、逃げる様に去って行く。
いや、痛い。強く握りすぎだから。
――長鳴鶏の宿
「……は?」
今、フェイが言った事に対して耳を疑った。思わず聞き返す。
「だから悪いつってんだろうが。……つうか、俺に落ち度ねぇだろうが!」
言動に反して、悪びれた様子はフェイにない。
フェイの言った事は……
『悪い、かなり混雑してて四部屋しか取れなかった。一つが相部屋だから、リラとシェルトが相部屋な』
――以上。
命日について忘れていたから、多分嫌われただろうな、と思っていた矢先である。
「いや、でも僕がテッドかフェイの部屋に行けば……」
「一人用の部屋で、二人入るつもりかよ?」
「私も少々術式について研究するつもりだ。危険だぞ?」
――重苦しい空気に耐えるしかないっていうのかー!
今回はここまで。書く前から言っておくが、エロシーン自信ないぜorz
書き忘れてた。それぞれ
シェルト=ショタパラ
リラ=地味子
テッド=金アルケ
フェイ=赤ソド
ターナ=メディ子
>>253-260GJ、続きは本番だな!
自分がギルメンだったら絶対デバガメしてるが、どうなんだろうw
エロは難しいよな・・・健闘を祈るよ
自分も何か書きたくなってきたぜ・・・
こうやってまたギルドに登録する戦士(ソードマン的な意味じゃないよ)が増えるのであった
書けたおー、執筆速度だけが唯一の取り柄さ!代償で文章荒いから意味ないけどな!
>>262 おい、俺も誘っt(ry)
ちなみに相部屋は二階にあり、その隣がテッドの部屋となっている。リラは先に上がっていった。なんか怖い……
覚悟を決めて、とりあえず武具を置きに行こうと、相部屋ヘと向かったが、自分でも気づくほど、歩みが遅い。
出来る事ならもう外で寝てもいいと思っているが、ターナがそれを許さないだろう、っていうか許さない、絶対。メディックだから。
気づくと、既に扉の前に着いていたが、想像とは違う。
なんていうかボスが居る扉の前みたいに殺気が感じ取れるかと思っていたが、そんなことはない。普通だ。
もしかして怒ってないのかな、と思いつつ扉を開けた。
……甘かった。リラはベットで布団被って、ガン無視する態度を見せていた。
「そ、その……リラ?」
想像はしていたが、無視。ああ、どうみても怒ってる。
とりあえず、武具を置いて足早に立ち去る。リラに武具捨てられないだろうか、とも思ったが、流石にないだろう。
背後から矢を放たれないかとビクビクしながら、廊下を渡り、階段を降りる。
そうこうしている間に、食事の時間。しかしリラは降りてこない。
顔も見たくないのか……
「ん? リラはどうした、シェルト」
聞かないで下さいお願いします。
「え、えっと……僕には解らないけど」
「ダイエット中では?」
「それはない」
ターナの発言に、他の全員が否定する。レンジャーみたいな職業してたらよっぽど大喰らいでもない限り、太る訳がない。それに、リラはどちらかというと小食だ。
「じゃあ……なんでしょう?」
考えてから言おうよ、ターナ。
「まあ食べないと駄目だろ。シェルト、後で持って」
「いや今から執政院でモンスターの報告とか、アイテムの報告とかしてくるから無理。ターナ、代わりに持っていってくれない?」
即答。当然、口実である。報告はしてくるが、モンスターの図鑑等を見て時間を潰すつもりだ。
「構いませんけど……」
「ありがとう、じゃあ行ってくる」
長鳴鶏の宿を出て、とりあえずダッシュ!ダッシュ!バンバンババン♪的な感じで走る。上は何か突然浮かんだ。
「……以上が新規発見のモンスターです。あ、モンスター図鑑見せて貰えます?」
「ああ、構わないよ」
執政院の若長……フェイはボンクラ眼鏡とか言っていたが……が、快く図鑑を貸してくれた。
近くの椅子に腰掛け、パラパラとめくる。
……っていうか、何でレンさんとツスクルが登録されてるんだ……人じゃないか……あの時報告したのは……テッドか。
こうジックリ見るのは初めてなので、色々発見があった。
……とりあえず、アーマービーストの危険性は少ない、と書かれていたのは納得いかなかった。前に体当たりされて骨折れたのに……
とりあえず修正しておいた。攻撃力、防御力共に高く危険な存在と。
「……トさん、シェルトさん、起きてください」
――そうこうしている内に、眠ってしまったらしい。ボンクラ……おっと、若長が起こしてくれた。
「ああすみません、今何時ですか?」
「今は……11時ですね」
11時か。リラももう寝ているだろうか……
図鑑を返却し、重い足取りで宿へと向かう。
――今後、第五層に着いた冒険者がアーマービーストに用心する様になったのはまた別のお話。
とりあえず宿に着いたが、既に大半は寝静まっている様子だ。冒険者は朝が速いので、基本的に速めに寝る。
……三時に帰ってきて、寝過ごす事もあるが。
なんとなく安心したが、まだ油断は出来ない。リラが眠っている事を確認できないと……
ゆっくりと扉を開けると、リラは静かな寝息を立てて眠っていた。
これでようやく安心し、布団に潜り込む。
これで解放される筈だ……冒険中は気にしてる場合じゃないし、宿は別の部屋になる。またフェイが手違いとかでリラと同じ部屋になったら、街の誰かに頼んで、泊めてもらう。無理なら外で寝る。風邪引きそうだが、構わない。
――突然、背中に柔らかい感触が……
悲しいかな、本能的に理解した。それが何かを。
「リリリリリラ!?ななななな何を!?!?」
そう、リラが抱きついている。本来喜ぶべき状態なのかもしれないが、思わず暴れる。
「……好き」
――は?
思考停止。スキ?
「……僕、シェルトの事好き。大好き。誰よりも好き」
!!!@rira?.3祖、のうk菜xt藻hlcr!?!?
漫画なら、頭から煙が出ているだろう。それ程の驚き。
「……だ、だから、その……だ……//だ……だ……抱いて……///」
ボン!
――実際に煙が出た。ハハッ、エロパロだからね!
「だだだだだ、抱いてって……その……///」
「あ……う……///」
リラは暗闇の中でも解るほど、真っ赤になっている。可愛い。多分、僕も同じだけど。
「そそそそその……好きって……いつから……?//」
「その……僕……前は、ルークの事気になってた……でも、ルークが死んで……あの時は泣いたよ、いっぱい。でも、強くなって……仇を取る為に……探索を続けた……シェルト……何度も、僕を守ってくれた……それで気がついたら……好きに……//」
かなり時間を掛けて説明してくれたお陰で、少し落ち着いてきた。リラは顔を背けていても、加えて前述の通り暗闇でも解るほどに真っ赤だ。
「だ……だから……その……して……///」
ボ……プスプス……
――耐性が出来たのか、不発で終る。それでも、真っ赤になるのは変わりない。
「ででででででも、怒ってたんじゃ……//」
「怒ってないよ……今日のルークの墓参りで、ふっきったんだ……僕、ルークがまだ生きてるんじゃないかって……思ってた。でもそれじゃ……駄目だから……これからは、シェルトだけを好きになろうって……それで意識し始めたら、恥ずかしくて……」
そういう事か。それにしても、説明が長くて落ち着く時間が出来て助かる……なんか考える事が違うな、ムードと……
――唐突に、唇と唇が重なり合う。
「!?!?」
突然の事に再度、混乱。
そして、口内に彼女の舌が入ってくる。
本能的にそれを受け入れる。ぎこちないながらも、互いの舌を絡ませる。
「ん……ちゃぷ……ん……プハッ!」
ようやく口を離すと、互いに肩で息をする。
回復すると、問う。
「突然、何を……」
「その……キスが先かな……って……///」
突然、抱き締めた。
抱き締められたのではなく、抱き締めた。
「シシシシェルト!? 何を……///」
「その……よくは知らないけど……君をリードするから……だから……//」
ようやく、覚悟を決めた。
「え……あ……ぅ……///ぉ……お願いします……///」
今回はここまでです。本番は次からだぜ!
ところで、トリップ付けた方が良いんだろうか?どうも忘れそうなんだが……今回も忘れたしね!
>>271 GJ
キミはトリップを付けて作品の正真性を証明してもいいし、
あえてつけずに文章のみで勝負してもかまわない。
聞いた話によると///は多用しないほうがいいらしい。
>>272 文章に自信がないから付けるわ。
多分忘れるけどな!
>>273 こちらスネーク、了解した。出来るだけ使用は控えたいと思う。
まああれだ、書いてる途中にノリノリになっちゃって、気づいたら事後って言うorz
流石に今日は無理かも解らんね。
色々忙しい&エロ難しい、が重なって遅れたぜ・・・orz
まあエロさの欠片もないけどね!
とりあえずオワタよ。
「えっと……その、まずは服を……」
「う、うん……あっち向いてて……」
リラの言う事に従い、後ろを向く。後ろから布が擦れる音が聞こえてくる。
……こんな事になるとは、執政院に居た時は思いもしなかった。むしろ一度も思った事はない。
「ぬ、脱げたよ……」
再度リラの方に目を向けると、一糸纏わぬ彼女の姿。
ここまで来れば、鼻血が出るようなベタな事はなく、手を胸に当て、揉む。
「あ……」
お世辞にも巨乳とは言えないが、柔らかい。
続けて、突起を刺激する事にする。
まずは親指でクリクリと刺激する。
「ふあ!?」
いきなり触られ、驚いた様だ。だがそんな事はお構いなしに、舐め、しゃぶり付き、甘噛みする。
「あふ……ひゃう! ッ! ……ま、待って……待って……!」
「や、やり過ぎた?」
見ると既に乳房が立っている。感じてくれている様だ。
「そ、そうじゃなくて……その……シェルトにも、気もちよくなってほしい……」
上目使いでこちらを見つめてくる。凄く可愛い。
……というか待って、ズボンを下ろさないで……まあ、抵抗できないわけですが。
やがて、パンツも脱がされて下半身に何も身に付けていない状態になる。
そして、硬くなった自分の逸物が外気に触れる。
「うわ……こんなにおっきいんだ……うんと……えっと、こうかな……はむっ」
「ちょ、リラ!?」
突如咥わえて、顔を前後し始める。頬は紅く染まっている。
次第に舌も使い始め、ぎこちない舌使いが気もちいい。
「あむ、ん……んむ、れろ……ヒェルト、ひもちひい?」
「うん……凄く……」
しばらくの間、ぴちゃぴちゃと、いやらしい音が部屋に響く。
だが、次第に限界が近づいて来ていて、既にその寸前。
「リ、リラ、出そう……」
「んむ……出ひて……あむ、……れろ、ひいよ?」
「う……うぁっ!」
精子が性器を通り、リラの口の中を犯して行く。
「んむ! ……ゴクッ、ゴクッ……変な味……」
自分の精子を飲み干し、顔を離しての第一声がこれだ。
「飲まなくてよかったのに……」
「そんな事より、その……僕の、ここに……///」
リラが自分の秘部を指差しながら言ったので、思わず鼻を押さえる。
まあここまで来れば鼻血が出るようなベタn(ry)
リラを仰向けに寝せて、秘部に自分の性器を当てがい、念の為確認を取る。
「えーと……入れる、よ……?」
「うん……来て……」
グッ、と力を込めて挿入。
「ッ!!」
同時に、リラが苦悶の表情を浮かべ、自分のシャツをギュッ、と握り締める。
想像していたよりはスンナリと入り、すぐに根元まで入る。
それよりも、自分の性器が締め付けられ、初めての快感に意識が飛びそうになる。
「だ、大丈夫?」
「痛……い……」
「……じゃあ、しばらくは動かない方が……」
「う……ん……」
しばらくは動かずに、抱き締めていた。ただ、力無くこちらに身を任せて居るのが愛おしくなり、段々と跡が出来そうな程に強くしていった。
「シェ、シェルト……痛いよ……」
リラが余りの痛みにうめき声を漏らし、慌てて弱くする。
「ご、ごめん、大丈夫?」
「うん……それより、動いて、いいよ……そんなに痛くなくなってきたから……」
「じゃあ、このまま……」
リラを抱き締めたまま、腰を動かして行く。
「ふあ! ひあ!」
「リラ! リラ!」
一心不乱に腰を振り、ピストン運動を続ける。奥を突き、戻し、また奥を突く、それを繰り返す。
「あっ! シェ……あふ! ルト……キス……くあ! して……」
リラがあえぎながら言ったので、今度はこちらから唇を重ねる。
「んむ! ん、ん……ん! んん! んんんんんっ!! ん……プハッ!」
口を離した二人の間に唾液の糸が繋がっていた。
ずっと腰を振り続け、奥を突き続けていたので、限界が近づいていた。
ただそれは、リラも同じだったようだ。
「シェ……あっ! 僕……イきそ…ふあぁ……」
「う……ん……僕、も……」
「一緒に…あぐっ! イこっ!」
「リラ……っ! リラ、出そう……」
「ぼ……くも! 来ちゃ……う!」
「リ……ラ!」
「シェ……ルト!」
――ドクッ。
「ふあぁぁぁ!! 出てるよぉ! 僕の中にヒェルトのせーし出てるよぉ!」
――精子の放出が終わった後、リラから自分の性器を引き抜くと、血と精液と愛液、全てが混じり合った液が出てくる。
「ね……リラ、子供……産まれるかな?」
「解らない……忘れちゃった」
「そっか……産まれたら、引退しなきゃね……」
「産まれなかったら?」
ずっと、気づいてなかった。
リラが、僕の事を好きだって事。
だから……
「世界樹の探索が終わって……僕達の重荷が降りたら……結婚してほしい。受けて、くれるかな? このクエスト」
「え……そ、その、僕で良ければ、喜んで……//」
真っ赤になりながらも、受け入れてくれた。
ありがとう。
心の底から言いたい事は、この言葉。
受けてくれたからには、死ねないし、死なせない。
「君は、僕が守るから……」
最後に短くキスをして、二人は眠りに落ちていった……
〜fin〜
おまけ
〜テッド部屋〜
「……終わった、か?」
「終わりましたね」
「早漏でヘタレですね、彼」
ここはテッドの部屋の筈だが、フェイ、ターナ、後何故か糸目。
「しかし、プロポーズまでするとはな……」
「私、憧れちゃいます……」
ウットリした目で、あらぬ方向を見ている。帰ってこーい!現実の世界は多分良いとこだ!だから、帰ってこーい!
「しかし正直寒いですよね」
……しかしこの糸目、毒舌である。
「まあ、仕方ないんじゃねえか? シェルトじゃあれが精一杯だろ」
「でも私は、憧れちゃいますねぇ……」
「夢物語は良いから、現実に戻りましょうか」
「貴様等……
いい加減にしろ! 今こそ禁を解く! 超核熱の術式!」
ドーン……
エトリア新聞
昨夜、長鳴鶏の宿にて突然ある一部屋が爆発した。
そこはギルド"キバ"のテッド氏の部屋であり、テッド氏を狙った犯行であると思われる。
今後も調査を続ける予定である。また、今回の事件で死傷者はいない。
二面、シリカ商店で法外な値段を付けたとされ、シリカ氏任意で事情聴取、「それでもボクはやってない」
三面、モンスター図鑑に落書き、修復作業中。
「……物騒だね。テッド、大丈夫だったの?」
「ああ。何かの術式の様だったな」
「(ヒソヒソ)嘘付いてますね……」
「(ヒソヒソ)糸目も脅されてるからなぁ……俺達もだけど」
「何か言った? 二人共?」
「いやなんでもねぇよリラ」
「はいなんでもありませんよ」
「……何で棒読み?」
本当に〜fie〜
以上ですー、ネタも多少含めましたが、全部解った奴挙手。
感想とか意見とか貰えれば嬉しい。
GJなんだぜー
残りキャラのエロもあると信じてる
前回のを保管庫に入れてくれた人、ありがとう。
>>283 残りで3Pですね解ります。
で、次なんだが・・・怪電波を受信して、きんちょさんつええ!を書きたくなった。で、書いてみた。
短いけども。1200字ぐらいだw
――彼は、竜としてどのくらい生きたのだろう?
彼は、竜としてどれ程人を殺めただろう?
彼は、竜という化物に産まれてどんな人生……いや、竜生を生きてきただろう?
彼はどんな疑問を持ったのだろう?
――世界樹の、6F。
まるで森が燃えてる様なここに、一匹の巨大な竜と、一人の男の姿があった。
ただ、男の姿が異常。
まず、鎧を着ていない。申し訳程度の衣で、他には何も身に付けていない。
次に、持つ物が異常。
笛が一つに、短剣一つ。それだけだ。
「……なあ、君は疑問を持った事、あるかい?」
男の問掛けを無視し、竜は業火と言える程の火を薙ぎ払う様に吐く。
男は跳躍し、軽々と火を避わす。
「僕はあるよ。何度も。世界樹が倒れればどれだけの命が失われるか。」
竜が火を避けられた事が気に入らなかったのか、辺りを震わす咆哮で男の耳を壊そうとする。
同時に、男が手に持っていた笛を口に当て、奏でる。
それは非常に美しい音を奏で、咆哮を無効化する。
「他にも世界樹が焼けたらどうなるか、とかね。ほとんどは無理な事ばかりだよ」
男は淡々と、言葉を続ける。まるで竜に言い聞かせる様に。
「それで、最近の疑問は……
伝説の竜と呼ばれる者達を倒したら、どうなるのかな?」
途端に、男は殺意を剥き出しにした。
「既に、他の竜達は倒した。後は君だけさ。さ、奏でてあげるよ……鎮魂歌を、さ」
終
……ん?続きや前の話?ない。
エロ無しでゴメンね、絡みも無しでゴメンね、厨二病全開でゴメンね。
正直最後の辺り書きたかっただけじゃね?って言われたら否定できないから困る。
・・・つーかきんちょさんに見えないね。
ドラゴンビートでぬっころされる金バドが見えた
ししょーなら一人で倒せなくもないけどなw
,、ァ
,、 '";ィ'
________ /::::::/l:l
─- 、::::;;;;;;;;;`゙゙''‐ 、 __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !|
. : : : : : : `゙'ヽ、:::゙ヾ´::::::::::::::::::::::`゙゙゙'''‐'、. l|
、、 . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ! ,、- 、
.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙::: rー-:'、 / }¬、
. \::゙、: : : :./::::::::::::::;、-''":::::::::: ,...,:::,::., :::':、 _,, /,, ,、.,/ }
ヽ:ヽ、 /::::::::::::::::::::::::: _ `゙''‐''" __,,',,,,___ /~ ヾ::::ツ,、-/
`ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ- _| 、-l、,},,  ̄""'''¬-, ' ''‐-、 .,ノ'゙,i';;;;ツ またまたご冗談を
_,,,、-‐l'''"´:::::::' ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、, ,.' j゙,,, ´ 7
,、-''" .l:::::::::::;、-''" ,.-' ゙、""ヾ'r-;;:l 冫、 ヽ、 / __,,.ノ:::::ヽ. /
l;、-'゙: ,/ ゞ=‐'"~゙゙') ./. \ / '''"/::::;:::;r-''‐ヽ
,、‐゙ ヽ:::::..,.r'゙ ,,. ,r/ ./ ヽ. ,' '、ノ''" ノ
,、‐'゙ ン;"::::::. "´ '゙ ´ / ゙、 ,' /
' //::::::::: {. V /
/ ./::::::::::::: ', / /
. / /:::::::::::::::::. ',. / ,.、 /
誤爆
わざとだろw
ああ、何か変だと思ったら全裸カウンター状態?
>>292 君は彼が実はソードマンで陰でパラが完全防御張ってると思ってもいいし、非装備の状態の時は避ける確率が非常に高いと思ってもいい。
ニア実はソド
避ける確率
ここで、みんなに聞きたい。
クリスマス時に何か投下しようと思うんだが、恋愛でオk?
いや、エロの才能ないからネタと純愛物で突っ走るつもりだけど念の為。
ちなみにクリスマス会的なノリで書いたら他の版権物のネタだらk(ry)
そろそろ投下控えようとも思ってるが。スレが私有物化してる気がしてさ・・・
294 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 23:03:33 ID:km/uodSg
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ?
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
このスレの皆の優しさに全俺が泣いた。
とりあえずクリスマスパーティネタから投下。
全キャラ(多分)総出演は面倒だぜ・・・
もう一つの恋愛もも少しで書き上がる。最初の続編風味。
ブシ子「さあ後少しでクリスマスらしいから、パーティだ。ギルドの繁栄を願って、乾杯!」
一同「かんぱーい(クマー、ガウ)!」
地味子「……」
赤ソド子「どしたの地味リーダー?」
地味子「地味って言うなぁ! いや、乾杯の音頭さえも副リーダーのブシ子に取られてさ……最近ネガティブなんだ……」
ショタパラ「元気出して……」
地味子「うう……死にたい……」
ショタパラ「死んじゃ駄目だよ! 生きて! その……僕リーダーの事……す……なんでもない!///」
ダク姐「若いって良いわね……」
メディ姐「アラアラウフフ」
アルケ姐「おばさんかお前は?」
ライ爺「若さ故、k(ドスドスドス)」
地味子「どっから入った出てけぇ!!」
ライ爺「ゲフゥ!?」
デコソド「あ、実質的にトリプルショットだったダブルショット」
赤ソド「うわぁ、ミンチより酷いや」
青ソド「やつ当たりだな……」
金アルケ「ここはシャンパン置いてあるのか」
茶カスメ「(ゴクゴク)」
葉っぱ「(ザバァァ)」
金アルケ「葉っぱ浴びる様に飲むな、ていうか本当に浴びるな!」
桃鳥「(ゴクゴク)」
おさげ「(ペロ……ゴクゴク)」
金アルケ「お前ら未成年だろ!?」
茶カスメ「ZZZ……」
金アルケ「寝てるし!」
金鳥「……金アルケさぁん……好きぃぃ……」
金アルケ「お前は酔っぱらった勢いで何を言っている!? そして絡み付くな!」
褐色パラ「(ヒソヒソ)」
褐色バド「(ヒソヒソ)」
金アルケ「お前ら助けろぉー!?」
白カスメ「羊が一匹、羊が二匹……寝たぞ」
金アルケ「それ睡眠の呪言なの!? ともかく、助かった……」
白カスメ「では私達が」
緑カスメ「頂いていきまs」
金アルケ「超核熱の術式!」
変態紳士二人「ギャァァァ!」
ガン太「爆発!? なんだろうな、狼」
狼「ガウ?」
ドク爺「儂も知らぬのぉ……」
クマー「クマー」
パンダ「クマー」
眼鏡ガン「はい、お肉」
虎「ガウ♪」
パラ子「ここでケーキ入刀です!」
黒アルケ「いや入刀って、結婚式じゃねえ」
メディ子「ツッコミは無視です!では姫子さんどうぞ!」
姫子「我はゼ〇ガー・〇ンボルト……菓子を断つ、剣なり!」
スパッ
姫子「またつまらぬ」
ガン子「お見事でした、では退場お願いします」
姫子「……ウワァァァァン!」
褐色ダク「マジ泣きしてたぞ……」
ブシ男「当然だな……」
ブシ爺「いくら儂でもあそこまでやらんぞ!」
眼鏡メディ「倒れた人居ませんかー?」
玉ねぎメディ「特に女性居ませんかー?」
青ダク「下心丸見え乙。さて、ちょっとメディックになってくr」
ドリ子「オールボンテージ! エクスタシー! ジエンド!」
変態紳士三人「ギャァァァ(ハァハァ)!」
デコドク「汗かいた……お風呂ある?」
赤ソド「何故かあるらしいぜ?」
デコドク「じゃあ入ってくる」
アーテリンデ「じゃ私も」
変態紳士戦隊「何……だt」
ドク子「A〇フィー〇ドの使い方ぁ! こうよ!」
変態紳士戦隊「ギャァァァ(ハァハァ)!」
おさパラ「さて、ゆっくり酒でも飲むか」
おさガン「おっさんはおっさん同士な」
ドク男「私は違う!」
おさパラ&ガン「ハイハイワロスワロス」
緑レン「こちらス〇ーク、聞こえるか金レン?」
金レン「聞こえている。状況はどうだ? 覗きは上手く行っているか?」
緑レン「極めて順調d」
ザー
金レン「スネーク!? 応答しろ!? スネーーク!?」
レン姐「なるほど……お前らがグルだったか」
金レン「は!? いや誤解」
レン姐「問答無用」
ドスッ
いいんちょ「えー、クリスマス会はこれにてお開きになります」
一同「えー(一部ホッ)」
いいんちょ「続きまして、忘年会を行います!」
一同「イエー!(一部あああああ!)」
ガチャ
シリカ「いやぁ、遅れてごめん! お店忙しくてさ!」
シトト「私が参加していいんでしょうか……?」
バーロー「表ラスボスなのに雑魚……雑魚……」
世界樹の王「雑魚乙」
おさギルド長「じゃあ一対一で戦ってくださいね!」
糸目「どんどん高くしてやるぜwフヒヒサーセンw」
おばちゃん「おばちゃんエクスタシー!」
糸目「目が、目がぁぁ!」
宿屋の娘「行け! 青眼究〇龍(氷龍)! 滅びのバーストストリーム!」
糸目「ギャァァァ!」
ツスクル「レン……お酒飲んで」
レン「駄目だ」
ボンクラメガネ「アーマービーストは危険少ないです!」
爺「死ね。氏ねじゃなくて死ね」
ギルド長「さて、酒でも飲んでくるか……」
おさ酒場「付き合ってや」
ギルド長「うるさい黙れ。そこの女性、行かないか?」
酒場姐「ええいいわよ」
医者二人「では介抱と称してセクハr」
助手「シェ〇ブリットだぁぁ!」
医者二人「ギャァァァ!」
姫「私こんな場所来たことが……」
シリカ「意外ですね」
ブシ子「さあ、忘年会の始まりさ!」
以上ですー、忘年会ネタも書くつもりだからお待ちを。
居るだけキャラが大部分を占めるのは認める。間違いなく功労賞は金アルケ。
さて、恋愛ネタを書く作業に戻ります。
書き上げましたよっと。
何て言うかテッドの口調が違u(ry)
しかし何か悟ってる風になっちまったぜ・・・
――あれから、二週間経った。
よく解らないが、シェルトがリラにプロポーズして受けてもらったらしい。
二人は隠しているつもりだが、バレバレである。
まあ世界樹の探索は続けているので、しばらくは引退しないようだ。
そして今日は、休みだ。
シェルトとリラはゆっくり休むと言っていた。
フェイとターナは知らないが、下らない事だろう。
そして今私は、ギルドの資料室に向かっている。
名の通りなので詳しい説明は省く。
――研究室にたどり着き、扉を開けると、私には見慣れた光景だが、本棚に本、本、本がズラッと並んでいる。
そして、研究室の一角で一人の女性が椅子に腰掛け、本を読んでいた。
「ネル、君はまたここか?」
――ネルは、カースメーカーの女性。基本的にギルドで待機しているが、欠員が出た場合は付いてくる。
また、体に刺青を施してあり、それは呪術に不可欠らしい。
天才肌で、アルケミストの術式も多少は扱える。まあ私が教えたのもあるかもしれないが……
要するに、彼女の事を気に入っている。優れた才能の持ち主を見ると、自分の手で育てたくなるという、アレだ。
彼女はこちらをチラリと伺うと、再び本に目を戻す。
いつもの事だ。彼女はあまり話したがらない。
まあ彼女の事はさて置き、今日は本を読みにきた。
まず近くの本棚に足を向け、興味を持った本だけを選び取り四、五冊を抱え、ネルの隣に腰掛ける。
まずは、コレを読むか。"赤き竜"。以前戦った赤い竜の伝承らしいが、どんな事書いてあるやら……
――――そして、三冊目、"愛と勇気は言葉"を読み終り、続編"感じられれば力"を取ろうと手を伸ばした時。
「……先生、もう読む本がありません」
隣のネルが、こちらに閉じられた本を持ち、言う。
「ここの本、全て読んだのか?」
ネルがコクリと頷き、こちらを見つめてくる。
資料室は私が買ってきた本を置いてる倉庫の様な物だ。
利用者はネルとたまに私だけだが。
「……なら、買いに行くか。ネル、来るかい?」
「え……?」
「私じゃ君が好きな本は解らないからな」
「あ……はい」
彼女は世界樹に行く時の格好だが、気にせずに街へと出かける。
ネルが物珍しげに辺りをキョロキョロと見渡している。
ネルはあまりギルドから出ないと言っていたので、当然と言えば当然か。
ふと、辺りを人が避けて通っている事に気づく。
少し思案し、答えが出る。
ネルはカースメーカー、忌み嫌われる存在だ。だからだろう。
……バカらしい。
「……あの、先生……やはり私はギルドに……」
「……天性の才能と言う物がある。君は、カースメーカーの才能に恵まれた。つまり、なるべき職業だ。それを恥じる事はない、誇りに持て」
「え……はい!」
――もっとも、彼女ならアルケミストでもやっていけるが。
流石にそんな事は言わずに、本屋ヘと歩みを進める。
「――ネル、選んだのはそれだけか?」
「はい……」
――本屋に着き、好きなだけ選んでいいと言ったが、取って来たのは二、三冊のみ。
どうにも彼女は遠慮する癖がある。
「……ネル、遠慮するな」
「遠慮、してません」
フウ、と溜め息をつく。
さっき十冊持っていたのはどこの誰だ。
まったく……プレゼントに80000エンとかの物を要求するどっかの誰かも居るのに、せいぜい3000エンだろう。
……ん?プレゼント?そうだ、今日は……
「……ネル、今日はクリスマスだ。好きなだけ選んで持って来ていい。それをクリスマスプレゼントとしてプレゼントする」
「え、あ……は、はい」
よく解らないが、何と無くこれなら行けると思った。
彼女がすぐに走っていき、戻ってくるのもすぐだった。
「――先生、ありがとうございました」
既に本屋を出て、ギルドへ帰る道を辿っていた。……結局、少し遠慮したのか八冊だったが。
彼女は本が入った袋を大事そうに抱え、笑っている。笑っているのを見るのは久しぶりだ。
「気にするな。君は天からの才を常人より少し多目にもらっている……それは努力で開花する」
「はい!」
「……なにより、君の成長が楽しみになってきている私もいるのでな」
「えっ……?///」
思わぬ発言に、彼女が目を丸くすると同時に、頬を紅く染める。
自分でもこんな事を言うとは思いも寄らなかった。気まぐれ、だな。
「あ、あの、シリカさんのお店に行きませんか……?」
ローブの裾を引っ張っているネル。彼女の違う一面を見た気がする。
なにか、欲しい物があるのだろうか。
ていうか、今日はよく喋るな。
「構わないが……」
「じゃ、じゃあ、行きましょう」
現在地からすぐ側なので、歩いても三十秒で着く。
……しかし、キバ御用達と書かれているのはなんとかならないのだろうか。反対したのに、フェイが半場一方的に決めてしまった。
まあ、もう諦めかけているが……
溜め息をつき、取っ手を掴んで扉を内側に向けて押す。
「あ、いらっしゃ……テッドとネル! どうしたの? 杖かなにか?」
この店の店主、シリカが持ち前の笑顔で出迎える。
営業スマイルかは定かではない。
「え、えっと……先生、後ろ向いてて下さい」
ネルが先程入ってきた扉の方を指差し、言う。
仕方なく振り返って、思案する。
――しかし、何を買うんだ?失礼ながら、まったく欲しがる物が思い浮かばない。
まあ、知らない間に小物等も好きになったのかもしれないが。
――突然、首に何かを掛けられた事で、思案から戻される。
その何かに触れる事で何なのかを理解した。
ネックレスだ。
「その……安物で申し訳ないですけど……クリスマスプレゼントの、お返しです」
うつ向きながら、ネルが呟く。
ポン、と彼女のフードを降ろした頭に手を置く。
「想いを込めるのは、プレゼントも術式も同じだ。この術式で相手を倒し、仲間を守りたい、と。このネックレス、大事にしよう」
「は……はい!」
見るとシリカがニヤけている。目配せで、黙っておく様にサイン。シリカも理解した様で、同じく目配せで黙っておくとサイン。
「……さあ、出るぞ。もう夜に近い」
「はい」
扉を内側に引き、外に出る。
――そして、思いもよらないクリスマスプレゼントが舞っていた。
「あ……」
「雪、か……」
雪が降っていた。初雪、の筈。
近くにいた子供達は大騒ぎだ。盛大にはしゃいでいる。
犬は駆け巡り、猫は布団で丸くなる、と言ったところだろうか。
「ネル、雪は冷たいが、暖かくなる人間もいる。解るか?」
「はい……あの子供達の様にですね」
「ああ……さあ、戻るか。風邪を引く」
「はい」
ネルはフードを被り、二人で、ギルドヘと歩みを進めていった。
以前よりネルが喋る様になり、彼女との距離が近くなった気がする……
end
おまけ
「あ……」
「リラ、どうしたの?」
二人で部屋でのんびりしていて、互いにクリスマスプレゼントを渡し、その後……うん、まあ想像にお任せしよう。
そして窓際に座っていたリラが、気の抜けた感じで小さく言葉を漏らした。
「雪」
「え?」
リラの返事に反応し、リラの隣に行くと、確かに雪が空を舞っている。
「初雪……だよね?」
「そうだね……」
「……リラ、こっち向いて」
「え……む!?」
唐突に、リラの唇を奪う。
そして、舌を入れて互いの舌を絡ませる。初めてキスした時のように。
そして短く唇を離す。
「ちゃぷ……ぴちゃ……あう、シェルト、突然何を?」
「その……言いたくなったんだ。好きだよ、リラ……」
「答えになってない。……僕も好きだよ、シェルト……」
互いの愛を確認し合い、抱き締め合う。
テッドとネルがこうなるのは、いつになることやら……
end
舞っていたは待っていたの誤字じゃないんだからね!か、勘違いしないでよね!?
おや、最初ネル→テッドの片想い路線だったのにいつの間にか両想い路線に乗り換えていたようです。
俺ざまぁw・・・orz
君はネルがおさげと思ってもいいし、茶カスメと思ってもいい。
乙。
……人居ねぇ!
取りあえずうちの男メディックにキリュウって名前つけてチームバチスタの栄光の最終回見るわ
いつもみたいにダラダラ前置き書かずに即エロにチャレンジ……
しようと思ったけど、やっぱり前置きだけで10k近いよ? バカなの? 死ぬの?
ともあれ本日は前半のみ投下させていただきます。寸止めですんません。
カップリングは『アルケミ♀(いいんちょ)Xメディック(タマネギ)」
世界樹II6層程度のネタバレありです
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メシん時、アルケミ先輩に『後でちっと私の部屋に来とくれ』と、声かけられてたもんだから
言われたとおりに先輩の部屋に顔を出してみれば――そこは、まさしく研究室だった。
「おお、来たかメディ君」
室内が雑然としすぎていて、一瞬、先輩の声がどこからするのかわからない。
ハイレベルの冒険者ともなれば、部屋もそれなりの広さのモンに止まるのが普通だが(具体的にいうとロイヤルスイート)
その部屋と来たら本棚やら試薬机やら錬成炉やらが所狭しと
押し込まれていて息苦しく、広さをまるで感じさせない。
「メディ君。こっちだ、こっち」
澄んだ声で再び呼ばれて、ようやくモノの山の一角に陣取る先輩の姿を俺は見つけ出した。
先輩は長く伸ばした――というより、面倒で切ってなかったから伸びただけの長い黒髪を
かりかり掻きながら、開いた片手で俺を手招きしている。
先輩はああ言うトコをちゃんとしたら結構イケると思うんだが、もったいねえよなあ。
とりあえず呼ばれるままに近づくが、足元も本やらフラスコやらで埋まっており、
それらの間に僅かに開いた獣道のような隙間を縫うようにして俺は歩き、先輩のとこまでどうにか辿り着いた。
「この部屋スゲエっすね……っつーか、フロースのオバちゃんなんも言わねえんすか?」
「もちろん嫌味の十や二十はさんざん言われているさ」
先輩は罪悪感ゼロのけろっとした顔でそんなことを言う。
「……うるさく言われてんなら、どーにかしたらどーなんすか」
「相応の金は宿に払ってるから、まあ問題は無いよ。それより、掛けたまえ」
『掛けろ』と薦められた方を見やればそこにはベッド。普通、これは座る家具じゃねーだろ。
「……ベッドっすか?」
「不満かね? 生憎と椅子はこのガラクタの山を二つ三つ越えたところにしかなくってね」
「ガラクタって自覚があんならますますどうにかしましょうよ……」
まあそう言う事なら仕方がないと、俺がベッドに腰を下ろせば『女の香り』としか形容できない匂いが鼻をくすぐった。
ベッドに染み付いた先輩の匂いだ。
部屋の状態が状態だけに、シーツもあまり取り替えられてはいないのだろう。
心がまえのなかったところに突然肉感をそそる刺激を与えられ、俺は訳もなくどぎまぎしてしまう。静まれ心臓。
「粗茶だが飲むか? 君がそろそろ来るだろうとおもって淹れておいた」
俺が座ったのを確かめると、先輩は透明のガラス器具に注がれた薄茶色の液体を差し出してくる。
出たよ。理系職業ご用達のビーカー茶。俺も学生時代はたまに実験室のアレコレで酒やら茶やら飲んだもんだが、
医術学校卒業してからは流石にやってない。
「……コレってちゃんと洗ってるンすか?」
「失敬だな、君は。私だって流石に口をつけるものはちゃんと洗浄と消毒を……あ、すまない。
コレは30分ほど前に私が水を飲んだ時に使ったビーカーだった」
おいおい、なんと言うものを飲ませるつもりなんだ。
器に先輩の唾液とか体組織の一部が付着しているかもしれないじゃないか。
「その程度だったら捨てるのも勿体無いっすし、もらいますよ」
「ふむ、そうか。ほれ」
おっしゃぁ! ゲットだぜ! 先輩との間接キス!
「……しみじみうまいっす」
遠慮なくビーカーに口をつけ、中に注がれた熱い液体を味わいながらすすり飲む。
茶そのものの味は可もなく不可もなくと言う感じだが、先輩の汁が混入してるかと思うと旨さも格別である。
「うん? そんな良い物を淹れたつもりは無いんだが……ひょっとして君は貧乏舌なのか?」
「いや、それ先輩マジへこむんでやめてください……」などと、俺が自分の食生活の貧しさを嘆いていると、
「隣、座らせてもらうぞ」
「ちょっ、先輩っ……」
先輩が遠慮も躊躇もなしにどさりと真横に座り込み、俺のチェリーハートに更なる追い討ちを掛けてくる。
「男と女が同じベッドに並んで座るとか……事情を知らない人が見たら勘違いされますよ?」
「問題ない。この位置なら、ドアからも窓からも物陰になるからな」
いやいや、問題ありまくり。近けーよ距離。でけーよ先輩の乳。
錬金術師の厚手の服の下からでも遺憾なくその存在と大きさを主張しているその乳房は、
先輩が後ほんの少し身じろぎすれば俺の腕に触れてしまいそうだ。
あー、ダメだ、このままだと俺の理性がどうにかなる。とっとと用を済ませて帰らしてもらおう。
「ところで、何の用事で俺を呼んだんすか?」
訪ねると、先輩はメガネの内側の瞳を無邪気に輝かせて答える。
「ああ、たいした事じゃない。君の精液が欲しいんだ」
茶ァ吹いた。
「おいおいメディ君、大丈夫か?」
「げホッ……や、先輩、がハッ……、いったい何考えてんすか、げほっげほっげほっ……」
精液? 今、精液っつった? 聞き違いだよな? 俺ってそこまで溜まってたか?
気道に入り込んだ茶に咳き込みながら、俺の頭は無駄にカラ回りする。
「ふむ、その反応は想定外だったが……まあいい、順を追って説明しよう」
先輩はベッドから立ち上がると、傍らのガラクタの山を漁りはじめ、やがて一つのボロっちい酒盃を取り出した。
「ほれ」
先輩は一声掛けてそれを俺のほうへと無造作に放り投げ、俺もなんなくキャッチする。
「なんすか、コレ?」
「『諸王の聖杯』だ」
「あー、コレが聖は……って、えええぇぇええっ!!?」
超重要アイテムじゃねーか! そんなモン投げんなや!
「先輩……こーゆーのはもっとこー、丁寧に扱いましょうよ」
「問題ない。上帝との戦いではさんざん核熱の術式を叩き込んでやったが、奴が所持していたこの聖杯は無傷だった。
まあ、数千年もの間、劣化せずに旧世界から受け継がれた神器だ。投げて落としたぐらいじゃどうにもならんよ」
しかしなんで聖杯がココにあるんだ? 先輩率いる一行が、空のお城の大ボスをシメたあと、
聖杯は大公さんの病を癒す為に公宮へ献上されたって聞いてたんだが。
「つーか、コレって今はもうハイ・ラガードの国宝なんじゃ……」
「大公殿の病気が聖杯の力でバッチリ快復したのでな。当面不要になったという事で、公宮から借りてきた」
「借りて……って、何に使うつもりなんスか?」
噂に聞くところによると、聖杯ってのはあらゆる生命を自在に操るっつーシロモノらしい。
深傷をふさぎ、大病を癒し、使い方によっては不老不死すら成しえる。
ンなモンが量産された暁にはメディックなんざ速攻でいらない子になっちまうわけだが、
幸いにも聖杯そのものの製法は解明されておらず、俺が失業する事も今んところは無いらしい。
しかし、そんな豪快なブツを使って、先輩は一体何を……?
「全ての錬金術師にとっての悲願の一つを成し遂げようと思ってね」
「悲願?」
先輩はきっぱりと応えるが、生憎とこちとらアルケミストじゃないモンで、悲願と言われてもピンと来ない。
顔から俺がわかってねーってのを汲み取ってくれたのか、先輩は直球の答えを口にした。
「ホムンクルスの錬成だ」
「……あー、なるほど」
それで、精液か。
先輩の受け売りだが、旧世界の最高峰の錬金術師パラケルスス曰く。
ある種の器具に人間の精液を入れて40日間発酵させてヒトの『精』を抽出する。
それに毎日人間の血液を与え、馬の胎内と同等の温度で保温し40週間保存すると
ヒトガタの生命体『ホムンクルス』が誕生すると言う。
パラケルスス以降、ホムンクルスの錬成に成功した錬金術師はいないと言う話だが、
聖杯の力を持ってすれば、あるいは……
「流石は私の後輩だな。理解が早くて助かる」
「……そっスか」
「理解したところで本題に戻るぞ。分けてくれ、君の精液」
「さらっと言わないで下さいよ……っつーか、そもそもなんで俺なんスか?」
まさか、俺の遺伝子になにか秘められた力すなわちパワーがッ?!
「単純な理由だ。ぶっちゃけた話、君は私に気があるだろう?」
また吹いちまったよ畜生。
「茶も飲んでいないのに咳き込めるとは、メディ君は実に器用な呼吸器をしているな」
「がっは……、ちょ、ちょ、ちょちょちょちょ、気、ききききききがあるとか無いとかってッ……!」
動揺しまくる俺。いやぁ、こういう場面ってマジですんげえどもるのな。
「ふむ。その反応を見る限り、どうやら私の自意識過剰と言うわけでも無いようだな」
「やっ、そのっ、違っ……」
「違うのか。何だ残念だな」
「違いません違いません違いません! 俺マジ先輩の事スゲェ好きっすから!」
……あれ? 今、俺ってば告っちゃいましたか?
「そうか」
だけどほとんど無反応だよこの人。別に何かを期待してたわけじゃねーけど
もーちょっとこードキドキウフフなリアクションをだね。
俺の内面の盛り上がりとは反比例して、
「そこで取引だ」
クールな表情を崩さぬまま、先輩は言う。
「……取引?」
実に色気の無い返事だ。その場の勢いの告白だったとは言え。ま、そう言うのが先輩らしいと言えば先輩らしいけど。
そして、俺の気持ちが通じたのかどうか解らぬまま、先輩は『取引』の内容を語り始めた。
「私は錬金術と言う名の悪魔に魂を売った身だからな、君の気持ちに応えてやることは出来ないが、
ヤりたい盛りの青年の劣情を満たしてやる事ぐらいはできる」
「劣情を満たす……って」
「君が精液の提供をしてくれるのなら、私がその採取の手伝いくらいはしよう、と、いう話だ」
「あッあの……それってどういう……」
「初心なフリはしなくていい。どういうも何もこういうことに決まってるだろう?」
と言って、先輩は俺の股間に手を伸ばし、ズボンの上から俺の息子を撫でさする。
「ちょっ、先輩っ……って、うわっ! おいおいおい!」
なんかもう、いきなりガチガチだった。
おかしい、いくらなんでもそんなおっ勃たてるほど興奮してねえつもりだが。
昨晩も先輩をオカズに抜いてるってのに溜まってるわけが無い。……つーことは、だ。
「先輩、まさかさっきの茶ァって……」
「バレたか。樹海の特産品でな。強壮効果がある」
「バレたかじゃねーっすよ!! 何してくれ……うはぁ…、うっ、ぉお」
流石に頭に来て怒鳴りつけようとしたら、先輩の指がよりいやらしく絡み付いてきて
ぶっちゃけ布越しの刺激でもスゲェ気持ち良い。
「面倒だからビジネスライクに行こうじゃないか。私は健康な青年男子の精液を得る。
君は憎からず思っている相手から性のご奉仕を受ける事が出来る。お互いにとって益ある話だろう?」
「……そ、それは手とか口とかで?」
「手でも口でも。お望みならばパイズリでもスマタでも。もっとも今回、性交そのものはNGとさせてもらう。
精液に愛液を混合させてしまってはホムンクルスでは無くエリクサーの材料になってしまうのでね」
……ぬうう。
本番行為は禁止と言え、美味しすぎる話だ。
しかし、いくら俺が経験薄弱な童貞小僧だからって、少々ナメられている話でもある。
エサをちらつかせれば、男は何でも言う事を聞くと思ったら大間違いだ。
やはり、ココは一発ガツンと言わねばならない事は言っとくべきだろう!
「先輩っ!」
「なんだ?」
「ぶっちゃけそれは、足コキとかもお願いしちゃってもよろしいんでしょうかっ!!」
「……君はそんなシュミがあったのか」
珍しく先輩のクール面が崩れ、呆れ顔を形作る。
「男にとっては己の性癖が満たされるかどうかは最重要っす! どうなんすか!」
「足か……精液が飛び散って回収に手間取りそうだが……ふむ、ならばこうしよう。
必要量の精液を採取できて、なおかつ君にまだ余力があったら、そのときは足でする
……と、言う事でどうだ?」
「乗った!」
――と、言うわけで俺は先輩にイッパツ抜いてもらうことになったのであった。
♂♀
(後半に続く)
メディ君てんで駄目なヤツじゃないかw
ぬあああああああああ、イヴも仕事だ!残業だ!
でも発注書がまだ来ない!どういうことよ!
ってことで一人寂しくメール待ちながら久々に何か書きますね。
イヴの17時まわってやることがこれか……
お二方、乙です。
そんで出来ました、ネタですが。
赤ソド「俺は赤ソド。サンタ役を撲殺て……メディ姉に頼まれた」
金レン「前回のお仕置きでトナカイ……」
緑レン「上に同じ……」
助手「助手の助手です」
白カスメ「私はトナカイじゃない、睡眠の呪言要員だ」
赤ソド「さあ、まずはショタパラだ。……グッスリ寝てるな」
助手「えーと? サンタさん休んでください」
金レン「(´;ω;`)ブワッ」
緑レン「ええ子や……ホンマええ子や」
白カスメ「だが待ってほしい、他の奴らにプレゼントを渡したくないだけじゃないのか?」
赤ソド「ぶち壊すなよ……まあ、リーダーの服でも置いとくか」
緑レン「ちょwおまw」
金レン「犯罪w」
赤ソド「さ、次はおさげの所行くか」
白カスメ「寝てるな。えー……ショタパラの好意をください」
金レン「何書いてんだw」
緑レン「バカスw」
赤ソド「仕方ない、代筆でラブレター書いておくか」
助手「それ解ったら返ってダメージ受けません……?」
赤ソド「アーアーキコエナーイ。次は金鳥行くか」
金レン「女みたいな部屋だな、オイ。何々……女体化してください」
緑レン「ええええw」
白カスメ「アホスw」
赤ソド「こんな事もあろうかと、デコドクに女体化薬貰ってたぜ!」
助手「何故そんな物が……」
赤ソド「次は、宿屋の娘所行くか」
金レン「ktkr」
緑レン「これはwktkせざるを得ない」
白カスメ「友よ……今が駆け抜ける時!」
赤ソド「うるせえ変態共。何々、皆さんが無事に帰ってきてくれます様に」
金レン「じゃ、下着あさって来ますね!」
助手「ぶち壊し!?」
赤ソド「まあ、ダクハンと医療院のジジイ、緑カスメがいるからいいよ」
青ダク「止めないのか?」
おばちゃんエクスタシー!アッー!
赤ソド「ああなる事が解ってたからな……」
緑カスメ「成程な、次は桃鳥辺り行くか」
青ダク「まさにロッリロリにしてやんよ! だな」
赤ソド「んー、大人にしてください」
緑カスメ「普通だな……つまらん」
赤ソド「オイィ? お前は混沌を望んでいるのか?」
青ダク「あっ、ジジイが死んでる! 凍死か!?」
赤ソド「さあ次に行こうか、眼鏡医者でいいだろ」
助手「何でしょう?(……ギャルのパンティおーくれ!)……おさパラの下着が欲しいそうです」
赤ソド「マ ジ で」
青ダク「両刀かよw」
赤ソド「投下! 撤退汁! 次はシリカ嬢行っちゃいますか!?」
緑カスメ「タイーホフラグ立ったな」
青ダク「寝てないな、緑カスメよろ」
緑カスメ「羊が一匹、羊が二匹……よし」
助手「もっとお店大きくしたい、と」
赤ソド「じゃあレアドロップ置いとくか。ついでに男として煩悩に勝てん、胸揉んどく。これ以上揉んだら起きそうだから駄目だぜ?」
青ダク「ズルイぞ」
緑カスメ「(´∀`)ノヘンタイナカーマ」
赤ソド「変態じゃねえ! 次はシトトちゃん行くか」
青ダク「変態だろjk……」
緑カスメ「何、1000000enください」
赤ソド「失望した! じゃ、そこら辺のゴミ入れとくか」
緑カスメ「まさに鬼畜」
青ダク「そこに痺れる、憧れるぅ!」
助手「なんだろうこの人達は……次は金ドク子行きましょうか」
赤ソド「んー、猫耳、猫尻尾ください」
緑カスメ「何があった」
青ダク(言えない……ふざけてコスプレさせたら似合ってて、それを言ったなんて……)
赤ソド「じゃあこのデコドク製猫化薬を」
助手「色々作ってますね……」
青ダク(俺歓喜)
緑カスメ「次は、ガン太行くか」
赤ソド「ん〜、ペット用の物色々ください」
青ダク「狼大事にしてるからな、一年分のマンガ肉と最高品の首輪、爪置いとくか」
緑カスメ「ん、次は師匠行くか」
助手「胸大きくしてください……」
赤ソド「つ牛乳」
緑カスメ「投げやりw」
青ダク「赤ソド子行きますか」
赤ソド「えーと? ……ブッ!?」
青ダク「どうした!?」
赤ソド「い、いやなんでもない」
緑カスメ「命ず、動くな。……赤ソドに初めてを奪ってほしいです……死ね」
青ダク「氏ねじゃなくて死ね!」
赤ソド「何嫉妬団になってんだ! ホラ行くぞ!」
緑カスメ「死ね変態」
青ダク「死んで詫びろ変態」
赤ソド「変態じゃねぇ! 次はリーダー行くか」
助手「本気ですか? レンジャーの部屋と言えば、忍者屋敷も真っ青な位危険ですよ?」
緑カスメ「赤ソド囮にすりゃ良いだろjk」
青ダク「多数決で三、一になりましたので行ってらっしゃい」
赤ソド「ちょ、助手の取れてなi」
ドスドスガスベキゴキバキゴーンドーンフタエノキワミ!アッー!
惨状をダイジェストでどうぞ。
ショタパラ「ん〜……ブッ!? あわわ……僕はこれをどうすれば……///」
おさげ「手紙……? ……///」
金鳥「女体化薬……これで金アルケさんを!」
宿屋の娘は心に一生刻まれるであろう傷を負った!
金レン、緑レン、白カスメは心に一生k(ry)
桃鳥は心n(ry)
眼鏡はk(ry)
シリカ「あれ……? 寝ちゃってた、ってこの素材何?」
シトトh(ry)
金ドク「ニャー。ニャゴ? フニャニャニャ♪」
青ダク(可愛い……過ぎる……)
ガン太「良かったな、狼」
狼「ガウ♪」
師匠「牛乳……まあ、飲んでおくか」
赤ソド子「伝わった、かな……///」
地味子「ハァ……赤ソド、君馬鹿でしょ? 僕に夜這い掛けようなんて」
赤ソド「いや、違u」
地味子「言い訳無用」
ドスッ
半端なところで終ったが後悔はしてない。
おさげがショタパラ好きなのは後付けです、すみません。
まああれだよね、赤ソドってラッキーなのか不幸なのかよく解らんね。
328 :
319:2008/12/24(水) 23:54:47 ID:hQZX9hZt
皆様、クリスマス・イヴにGJ! あーんど、メリー・クリスマス!
さて仕事するか……
329 :
代理投下です:2008/12/28(日) 01:14:22 ID:MWumWAs2
うん、ごめん。
またまた前後編のつもりが、前中後編になっちゃったんだ。
こんな短編のアホみたいな話に長文書いて構成力無いの? バカなの? 死ぬの?
ともあれ、
>>317の続きっす
残りは後日。
次で終わります。終わるったら終わります。
「それでだな。最低限コレ一本分は必要なのだが、いけそうかね、メディ君?」
そう言って先輩から手渡されたのは、25cc入る茶色のガラスアンプル。
冒険者ならメディカを入れてる小ビンといったほうが通じやすいだろうか。
「やってみねーとわかんないところはありますけど……結構厳しいかもしんねっす」
一見、25ccというと少量に感じるかもしれないが、採取する物が精液となると話は別である。
個人差はあるものの人類男性の一回の射精量は2cc〜10cc。
俺は人様より精液量が多いという自覚はあるが、それでもアベレージで言うならイッパツ7ccというところか。
4発出せばノルマクリアだが、そこまで連射するとなると回数を重ねるごとに量が減るのは目に見えてるし、
そうそう計算通りには行くまい。はたして必要量を射精(だ)しきるまで体が持つかどうか。
「何日かに分けて採取するって訳にはいかねーんすか?」
そのほうが何日か続けて先輩のエロご奉仕を受ける事が出来るわけで、俺的にはむしろそっちの方が嬉しいしな!
「ホムンクルス錬成の為の精液は鮮度を統一する必要があるのでね、同日のうちに搾精しなければならないのだよ」
先輩はそっけなく答えを返す。うーむ、流石にそこまで思い通りにはならないか。
「じゃあせめて今日じゃなしに、3,4日溜めてから抜いてもらうってことで……」
オナ禁の果てに溜めて溜めて一気に大放出! コレこそ男の本懐だろう! おまけに相手は先輩だ!
「残念ながら星のめぐりに左右される実験なのでな、今日を逃すと次の機会が2年と86日先になってしまうんだ」
そう言いつつ先輩は俺の下半身に目をむけ「だいたい君はその状態で我慢が利くのかね?」と、挑発的な顔を俺に向ける。
「無理ッス。無理の無理無理超不可能っす……っつーか、これは先輩のせいっすよ?」
もう我が息子はガッチンガッチンの元気一杯モードであり、ズボンを中から押し上げてビンビンに勃起している。
だましうちで飲まされた強壮効果があるという例の茶の効果もさることながら、
『あの』先輩に合意の上で抜いてもらえるという期待感が俺の海綿体にかつて無いほどの血流を送り込んでいる。
「ふふ、悪い悪い。まあ、サービスはさせてもらうから勘弁してくれ」
先輩は軽く微笑んでそう言う。先輩の性格からするとお義理の笑顔なのだろうが、やっぱそれでもたまんねえ。
「サービスしてくれるっつーんなら……早速、一つお願いしちゃってもいいっすか?」
「……目が怖いぞメディ君。まあ、可能な範囲ならなるべく期待に応えさせてもらうが」
よォし、もって回った言い方は性にあわねえ。ここはズバっと本音を言うところだろう。
「先輩ッ! 乳を……いやおっぱいを揉ませてはいただいてもよろしいでしょうか!」
「言葉を言い換えた意味はあるのかね……それに出来れば、時間の事もあるし
私としては手早く終わらせてしまいたいのだが……」
「いえっ、コレにはちゃんとした医術的理由があるんスよ! 射精までに得られた性的興奮の量と質と時間によって、
射精される精液の量とそれに含まれる精子の数および活性不活性に大きな影響が出てくるわけっす!」
「……ふむ」
「通常のやりかたでアンプル一本分の精液を採取するのは至難っすわ。
それなんで陰茎へ直接接触して射精を促す前に、むしろ脳の方に性的刺激を与えて興奮させ、
一回あたりの射精量を増進させるのが吉なんじゃないかなーと、俺は思ったりするわけっすよ!」
「……なにか、言いくるめられてるという気もしないでは無いが。
人体関連の知識に関しては流石にメディックの方が詳しいな。
質のよい精液採取の為に、ここは餅は餅屋ということでメディ君の意見を尊重する事にしよう」
おっしゃぁ!! 何でも言うだけ言ってみるもんだな!
「じゃあ、脱ぐぞ」
「待った、先輩!!」
上着に手を掛け、ボタンを外し始めた先輩に俺は精子をかけ……いや静止をかける。
「……まったく。今度は何だね、メディ君?」
「脱がないで着エロでお願いします」
その俺のセリフを聞いた先輩はちょっと広いデコを抑え、こめかみをもみ、深い深い深ーい溜息をついたが、
やがて開き直ったように俺の顔を見て、
「……そっちのほうがメディ君は興奮するわけだな?」
「そっす」
「……そして、そのほうが採取できる精液量も増え、質も向上する、と」
「いやぁ、解ってもらえてるみたいで嬉しいっす」
そして、先輩は再び溜息をつき、何か諦めたような表情をして俺の手をとり
「……汚すなよ」
ぐにっ
一声注意すると俺の手の平をそのまま服の上から先輩の豊満な乳房に押し当てた。
不意打ちである。
「うぉっ!」
突然のシチュエーションにビビって引っ込めようとする俺の手を、しかし先輩はそのまま押さえつけ、
「さァ、好きなだけ揉め」
ある意味男らしく宣誓する。
柔らけー! あったけー! 服の上からでもなんかふよふよしてるよ!
やっべぇ、俺の心臓バクバクいってる。
いまだ俺の掌は先輩の乳に添えられているだけで、揉むところまで根性が追いつかない。
「どうした、怖気づいたか、メディ君?」
「……え、ええ、ぶっちゃけ、ちょっとビビり入ってます」
「ほう。素直だな。男は普通もっと強がりを言うモノだと思ってたが」
「……や、なんつーかその、惚れた人の胸に触ってんだと思うと、それだけでもう俺の胸まで一杯で」
「ふふ、その『惚れた女』とやらは、己の実験の為に後輩の純情を弄ぶような悪女だぞ。それでいいのか、メディ君?」
先輩流石にオトナの余裕である。研究一筋ってイメージだったけど、意外と経験豊富なのかもしれない。
「先輩だったら弄ばれてもいいっつーか、むしろ弄ばれて大満足というか……」
「まったく、君は実に変態だな」
「いやぁ、それほどでも」
「褒めてないぞ。今のは」
と、まあ、バカ話を続けるうちに、どうにか俺の緊張もほぐれてきた。
「んじゃ、ボチボチ、揉ませてもらうっすよ?」
先輩は少々固い面持ちをしていたが、
「……うむ」
こっくりとうなずいて肯定の意を示してきたので、遠慮なく行かせてもらう事にした。
ふに。
ぐにぐにぐにぐにぐに。むにっ。
ふにふにふにふに、ぐんにゅう。
服の上から揉みさすっても、たまらん質感である。ヤベェ。ホントやっべぇ。
先輩のデカい乳は、俺の掌には当然おさまりきらず、支えそこなうと
床へとこぼれ落ちるんじゃないかと錯覚するほどである。
実際、揉み損なって手がすべり、慌てて乳房を抱え直すと妙なところに
妙な具合に力が入ってしまったようで
「――――ぁ」
ふるふると小さく体を震わせて何かをこらえていた先輩の唇がほころび、小さな声が俺の耳に届いた。
「あ、すんません、痛かったっスか?」
「そうじゃなくて……その、わかるだろ。言わせるな」
先輩は俺から目をそらし、軽くうつむいてそんなことを言う。
痛くないっつー事は……その、マジかよ。先輩、感じ始めてくれてんのかよ。
調子に乗って、ますます手をわきわきと動かして愛撫を続行すると
硬くしこった何かが指に触れ、そこをさすった途端に先輩が
「……ん、……ぁ、んん……うぅん」
今まで以上の反応で、むずかってくる。
そうだ。おっぱいには乳首というオプションがついていたのをすっかり失念していた。
「ココが……いいんすか?」
「……察しろ。頼むからそう言うのをいちいち尋ねないでくれ」
イマイチ先輩の心境を察し切れなかったので再度反応を確かめてみることにする。
つまんでみる。乳首を。
「きゃ、うっ……!」
ヤベェ先輩の今の喘ぎ声、超可愛い。
つまむ。
「きゃ、あんっ……!」
つまむ。
「きゃ、ううんっ……!」
つま……
「いい加減にしろっ!」
怒られました。
「……まったくもう、この辺で充分だろう。メディ君?」
先輩はやんわりと俺の手を乳房から外していき、若干乱れた服装をちょいと整える。
「え、そーっすね。必要なだけ興奮したんじゃないかと」
つーか、先輩イジるのに夢中になってたから気付かなかったが、ココまで興奮すると勃ちすぎて苦しい。
かつてココまでパンッパンになるまで大きく膨らませてしまった事とかちょっと無い。
コレは射精(で)る量もかつて無いほどのものっそいモノになる予感が……
「……じゃあその、そろそろ採取作業にうつるぞ、メディ君?」
「あ、はい……」
先輩は再び俺をベッドのふちに腰掛けさせ、先輩自身は床に降りると膝立ちになり、
広げた俺の足と足の間ににじり寄ってきた。ちょうど座った俺の股座に先輩の顔がくる位置である。
「床……ガラクタだらけっすけど痛くないんすか?」
「問題ない。慣れてる」
本人が大丈夫というならそうなんだろうが、ごっつい本とかゴロゴロ転がってるもんだから、やや心配。
いまからちょっと激しい『運動』になるかもしれないわけだし。
「まあ、なんかあったら言ってください。キュアしますんで」
「わかった……じゃ、脱がすぞ?」
「は、はいっ……!」
流石に緊張する。女の子に触ってもらうとかはじめてだし。
先輩は、俺の勃ったイチモツをズボンの上から位置を確かめるように軽く撫でると、
ジッパーを下ろし、膨れ上がったそれを指でつまんで中から引きずり出そうとしたのだが――
「……うぉっ! ちょ、やべっ!!」
――俺の息子と来たら、こらえ性がてんで無くって、
お外に顔を出すなりいきなり鈴口から白い粘液をたっぷり放出し始めてしまったのだった。
……うっわー、コレはカッコ悪い。
先輩の乳揉みで必要以上に興奮してしまって、精神的にはとっくに限界近かったんだろう。
「う、わ、わ、わ!」
先輩も目を丸くして驚いている。流石にコレは想定外だったのだろう。
剛直からどくどくと溢れ出す子種液は、その剛直に刺激を与える予定だった先輩の手を汚し、
顔にかかり、黒い髪を白く染め上げていく。
予想どおり、量だけは凄かった。
量だけは。
やがて射精の暴発は収まり、
「メディ君……せめて出すときは一言頼む……」
先輩はべったりと精液のこびりついた顔で、呆れた声を出す。
「う…その、早漏ですんません……マジすんません」
「『汚すな』といったのになあ……」
コレはもう、俺が悪いというか、修行不足というか、とにかく情けねえ……。
ちなみに『早漏』とは本来、今の俺のように男性自身が刺激によるオーガズムを迎えていないのに、
何かの事故で射精に至ってしまう事を言う。早い話があんまり気持ち良くない。なんか損した気分だ。
「……とにかく、出してしまった分は何とか回収しよう」
――しかし、狙ってやったわけでは無いといえ、先輩に顔射してしまった。
この状況で不謹慎だとは思うが、コレはコレでそれなりの女性への征服感みたいな物はある。
「メディ君。君も可能な限り精液を拾い集めてくれ……って」
それに、ぶっちゃけた話、先輩のあのメガネにいっぺんぶっかけたいとは思っていたのだ!
期せずして、先輩へのメガネ射を達成である、うっはー、ばんざーい!
「めーでぃーくん! 聞いてるのかね?!」
「うわ!」
ちょっと『ひたってた』ので、どうやら先輩の声が耳に入っていなかったらしい。
怒鳴られて、ようやく俺も我に帰る。
「……まったく、しっかりしてくれ。約束はギブアンドテイクだぞ。私の手伝いもしてくれ」
そう言う先輩は鏡を見ながら顔にへばりついた精液を指ですくい取り、アンプルへと注ぎ込んでいる。
俺も慌てて、そこら辺に飛び散った精液をさがし、ベッドのシミになりかかったそれらを回収する。
……なんかスッゲエむなしいな、この作業。
おまけに俺、チンコ丸出しだし。
♂♀
投下終了です
いいわー、面白い。俺こういうなんかズレたやりとりのあるエロ大好き。もっとやってくれ。
茶カスメ分が足りないと感じて書いた。カッとなってやった。今は反省している。
文章が稚拙ですが、ネタ>>>>(越えられない壁)>>>>エロと認識して頂ければ嬉しいです。
俺は赤ソド。まあ場所とか時間とかの詳しい説明は省く。フロースの宿の一室という事だけ。で、今の状況は。
「いや、今度一緒に行くから! だから機嫌直せ、な? パフェ奢ってやるから」
「……」
桃鳥のご機嫌取り。なんとも情けないが、事情を説明しよう。
二軍の桃鳥と一緒に買い物行く約束していたのに、急に迷宮に行く予定が入った。
仕方ないと言えば仕方ないのだが、すっかりご機嫌斜め、頬を膨らましている。
「あのDXチョコパフェ奢ってやるから!」
「……」
DXチョコパフェ(フロースの宿にて製造。通常の三倍の速さで食べないと自分の周りの空気ごとチョコまみれになる。自分は死ぬ)にも飛び付かない、本当の本当に怒ってるな。
「……君が私の機嫌を直す方法は一つだ」
突然、桃鳥が口を開いた。何か口調が違うが。
まあ、機嫌を直す方法を教えてくれるならありがたい。ヒュメンの衣寄越せとかは糞食らえだが。
「私の初めてを貰って」
あー、初めてをね、はいはいそんなのお安いごよ……は?
何この急展開。バカなの?死ぬの?
あ、冗談か、冗談だよな。
「あー、それは冗談だよな?」
「大マジです」
ワーオ!コレハヨソウガイネー!
驚きのあまり、外人っぽくなってしまった。
それはともかく、桃鳥は俺の事が好きだったのか……だが悪い、俺は貧乳は好きだがロリコンじゃねえ。
「あー、悪いが俺はロリコンじゃない」
「言うと思ってたから用意してたよ」
「……我を畏れよ、命ず、動くな」
どこからか澄んだ声が聞こえてきたと同時に、体が硬直する。
というかこの声、茶カスメだ。ウチの唯一のカスメ、そして俺が一目惚れした相手でもある。
あっちはなんとも思ってなかったみたいだが。話し掛けてもそっけないし、第一好きなら桃鳥に協力しないだろう。
ギッ、ギッ、ギッ、と足早に去っていく音が聞こえ、消えていった。
「じゃあ、まずお口でするね」
「……! ……!」
無理矢理ベットに仰向けにされ、ズボンのジッパーをゆっくりと下ろされていく。
声を出そうにも、声にならない。
命ず、動くなってここまで動き封じるのか……そんな事じゃなくて!
関係ない事を考えている間に、自分の一物がひんやりとした外気に触れる。
「おっきい……んー♪」
「ッ!!」
裏筋をいきなり舐められ、反応するが体は動かない。
ただ、股間の一物は別。徐々に大きくなる。
なんと巧妙な……ッ。
桃鳥はどんどん調子付き、一物じゃ飽きたらず、身体中を舐め回す。
手を、足を、首を、胸を、乳首を。
身体中に桃鳥の唾液が付着し、ベトベトする。
くすぐったいし、ていうか気持ちいい様な、舌で乳首を執拗にするな……ッ
反応が起きないので退屈だったのか、すぐにやめてしまったのが幸いだ。
そしてとうとう一物にしゃぶりつく。
「ッ!!」
「ふむ、ぅむ……」
ぴちゃぴちゃと、嫌らしい音が室内に響く。
先程、身体中を舐め回されたのが効いていたのか、すぐに限界が来る。
「は、ビフッ、ってにゃった……んむ!」
桃鳥の口の中に、精液をぶちまける。
「んむむむむ! ……プハッ! 一杯出たね……」
出尽した後、ゴクリと喉を鳴らす音が桃鳥から聞こえた。
見た目に似合わない淫乱かお前は!
「美味しかったぁ……じゃ、本番行こうか♪」
そして、下半身を晒け出し、下の口を指で押し広げた。
体が全体的に未発達の桃鳥、毛が生えていない、小さい、胸も小さい、三拍子揃っている。毛が生えてないのはメリットの様な気がする。
ていうか!俺は!
「茶カスメが好きなんだぁぁー!!」
狭い宿に、声が響き渡る。
……あれ?いつのまにか声出せる様に……なってる?体も動く様に……なってないのか。
突然の叫びに、桃鳥は絶句。はあ、そりゃそうだよな……って待て。茶カスメとか他の奴ら宿の中にいるのか?……(((゚д゚)))ガクブル
茶カスメがウチの女共に冷やかされて何かされるかもしれん。特にダク姐とかに。年齢=彼氏いない歴らしいからな……俺もだけどね!
「……それ、ホント?」
「……えっと……ああそうだ! 大好きだ!」
奥技、ヤケクソ。
この技を使った者は85%の確率で破滅に追いやられる恐ろしい技だ。
「……あの、ね。茶カスメも、赤ソドの事、好きなんだって」
「……は?」
Ω|<な、なんだってー
とりあえず嘘はやめてくれ。そんな解りやすい嘘は。
「茶カスメが、言ってくれたんだ。私と一緒になっても赤ソドは幸せになれない、だからあなたが一緒になってあげてって」
……あれ?なんか真実味が……茶カスメそんな事言いそうだし。いやいや騙されねえ。
突然桃鳥がベットを降り、扉を開く。
「君はもう動ける。君は私とこのまま始めてもいいし、彼女を探しに行くかも……また自由だ」
ヤダ……カッコいいこの人……
ハッハッハッ、俺が嘘に引っ掛かると思うか?
ニア茶カスメを探しに行く
茶カスメを探しに行く
茶カスメを探しに行く
走れ!とにかく走れ!そして目を動かせ!円を発動させろ!
そんで作者の面倒さから――見つけた。
でもさ。なんで。
そこら辺のおっさんのフェラをしているんだい?
……よーし、おじさんの真竜の剣の切れ味、見せてやるお!
おっさん|<うわ何をするやめアッー!
真竜の剣に付いた血をおっさんの服で拭う。
死ね。ホームレス風情が。次は蟻にでも生まれ変われアホ。……ってあー!ついブチ切れて殺っちまった!……まあいいや。
「茶カスメ、大丈夫か? 怪我ないか?」
「あ……なん……で……?」
弱々しい声で、言う。可愛いのう。なんかもう俺色々と駄目な気がする。
「――あー、俺茶カスメが好きだ。大好きだ。もう一面雪景色の中で、思いっきり好きって叫びたい位好きだ」
必殺、真・ヤケクソ。
破滅率が99.9に上がった恐ろしい技だ。
まあこんな事を好きな人に言われた茶カスメは真っ赤な訳で。可愛い訳で。抱き締めたい訳で。
「でも……ひくっ、私、汚れたよ……ひっく、えぐっ、ひぐっ……」
突然泣きじゃくる。可愛い。もう駄目だな俺は。
でもまあ鬼畜ならここでいきなり犯すんだろうな。俺?俺もSッ気がない訳ではない……
ニアそっと抱き寄せる
そっと抱き寄せる
そっと抱き寄せる
茶カスメの背中に手を伸ばし、優しく抱き寄せる。
「えぐ、ひっく、ひぐ!? あ……う……(///)」
「汚れたなら、洗えばいいさ……」
幸い処女膜は破られてないしな!安心安心。俺本当に駄目だ。
つーかノーブラですか。胸当たっとる。あったかホカホカ。
まあ、さっきのおっさんの臭いがあるのはムカつく。
「ふむ!?」
突然キスをして、舌を入れる。
されるがままの茶カスメ可愛いのお。
「んむ……あむ……プハッ……(///)」
「じゃあさ、宿戻ろうぜ。その後に……な?」
真っ赤だった顔を更に真っ赤にし、のぼせていたが、ゆっくりと頷いた。
投下終了です。
他の方が書いた赤ソド×おさげに見える?偶然かもしれないし、故意かもしれない。
年内に完結できたらな、と思ってます。
皆まとめて乙。そしてあけおめ。
先日某脳内妄想を晒すスレで思いっきり晒してきたんだが、
微妙にウケたせいでどんどん追加妄想が湧き上がってSS書けそうなくらいになったんだ。
素人同然だし投下は自重しようかと思ったんだが 人の小説だけ呼んで自分は
見る宣でいるのも悪いと思ったので保守代わりに投下するぜ。
題名は特に考えていなかったが「とあるギルドのパラディンの憂鬱」あたりでいいか。
以下特に読まなくても問題ないキャラ設定
シンディ(22)金髪パラディン♀
アート(23)赤髪ソードマン♂、リーダー
ヴィクター(23)金髪バード♂、ギルマス
エーコ(26)金髪ドクトルマグス♀ シル(16)おさげカスメ♀
オウカ(23)さらしブシドー♀
イリナ(21)眼鏡アルケミスト♀
「よし皆、準備はいいか?」
「いつでもいいよ」
「任せんさい!」
―ギルマスとマグ子さんが答える。私はリーダーに進言した。
「リーダー、メディさんによればあれは軽くて硬い骨格を持った生き物です。
刃物で斬りつけるより重いもので一気に砕いたほうがいいのではとのことでした」
「ああ、じゃあ今回は斧に持ち替えるか」
ハイラガ迷宮第一階層2F、「危険な獣と出会った樹海の広場」。
私たちは公国図鑑に更なる情報を書き加えるべく、以前倒した飛竜に再挑戦しようとしていた。
目標は六動作以内での撃破。あの翼に損傷が出る前にしとめる。
「そういえば背後から先制を掛けることも出来るだろうけど、どうする?」
ふと思い出したようにギルマスがリーダーに声を掛けた。
「今回は先制しても大してメリットはないし、…後味が悪い。
向こうからも襲い掛からせて戦闘にもちこむ形にしたいと思う」
「ふうん…」
「…まあ、どう取り繕っても俺たちが樹海を侵す侵略者だってことに変わりは無いわけだがな」
「…」
やや自嘲するようなリーダーの声。どう返せばいいか分からない。
「では改めて、準備はいいな?」
「はい、いけます」
「…はやくして」
今度は私とカスメちゃんが答える。
かくして私たちは扉を開き、飛竜の巣へと踏み込んだ。
348 :
2/4:2009/01/02(金) 09:23:11 ID:+Yrikfgj
激しい攻撃に耐えたリーダーが溜め込んだ力を解き放つ。
巫術によって底上げされ、激しい雄叫びによってリミッターをはずされたその力が
呪言によって防御力を奪われた飛竜に叩き付けられた。
どん。ずしん!でもどかん!でも無い、内臓に直接伝わるような鈍い音が響く。
見ればどうやったらああなるのか、地面は深く抉れ、
飛竜は筆舌に尽くしがたいダメージを受けてその体力の半分近くを削り取られていた。
…感心している場合ではない。すでに飛竜は深い傷を抱えながらも上空へ舞い上がっている。
飛竜の口元が一瞬光を放つ。次の瞬間には私は熱と稲妻を伴う強烈な閃光にさらされていた。
激しい衝撃に耐えながらその閃光を盾で防ぎきる――防ぎきった。
「よく頑張った!プレゼントじゃき!」
マグ子さんが私にも巫術を掛けてくれる。
薬草の匂いと不思議な文字の羅列が、奥底から私の力を湧き上がらせた。
どん。リーダーが二撃目を見舞った。飛竜は姿勢を崩し、息も絶え絶えで踏みとどまる。
リーダーに三撃目を打たせる必要は無い。
飛竜の行動を許す前に、一気に間合いを詰める。
―神の威光を喰らいたまへ。
そおいっ!!
349 :
3/4:2009/01/02(金) 09:23:56 ID:+Yrikfgj
「おお、お帰り」
酒場のドアをくぐった私たちを、ブシドーさんが迎えた。
なぜ冒険者ギルドでも無く交易所でもなく宿でもなく真っ先に酒場に来るのかと
いう点に突っ込みたいが、それより気になる点があったので質問してみる。
「…前から気になってたんですが、ブシドーさんお幾つなんですか?」
「なんだ藪から棒に。同性とはいえ女に歳を聞くものじゃないぞ」
「誤魔化さないでください。毎回浴びるようにお飲みになってますが
未成年の飲酒は様々な悪影響を及ぼすんですよ?」
「…23だ。小柄なのは母親譲りだよ」
まずかったかもしれない。気にしているのかも。
「そう…ですか。すいません、体格のことを言うつもりでは」
「ああ、気にするな。…それより私とあの2人は幼馴染で同い年なんだが、聞いてなかったのか?」
そういってブシドーさんが向こうで早速ナンパに精を出そうとするギルマスと、
それを制止しようとするリーダーを指差す。ちなみにアルケさんはそれを醒めた目で見ている。
「…知りませんでした。初期メンバーとだけ…。っ、じゃあリーダーも23歳なんですか?」
そういえばそんなことも知らなかった。
冒険に関係ないこととはいえ、なぜ気付かなかったのだろう。
「ソドマもバードも23の筈だが…
…なぜ『リーダー』の事だけ聞くのかな?」
不覚。ブシドーさんがとたんに面白そうな顔になってしゃべりだす。
「あー、そうかそうかそういうことか?聞くだけ野暮だったなすまん。
そうかやけにあいつの後をついて歩くと思ったらそういうことだったのか、いや若いって」
「ちょ違いますよやめてください!!」
冗談じゃない。大声で無理やりブシドーさんのセリフを打ち切った。
「ん…?どうした?」
ああ神様。後先考えずに大声を出したせいで当のリーダーがやってきたじゃありませんか。
パニックに陥る私をよそに、落ち着いた声でブシドーさんが対応した。
「女同士の話だ、気にするな」
「ああ…そう、か?分かった。
パラ、俺はアイテムを交易所に売りにいくから後は好きにしててくれ」
「え、あ、はい…。じゃあ、私は先に宿に帰ります」
「ああ」
以外だった。てっきりますます囃し立てて私を慌てさせようとすると思ったのに。
そんな腹のうちが表情に出たのか、すまなさそうな表情でブシドーさんが声をかけてきた。
「すまなかったな。調子に乗りすぎた」
「いえ…」
「色々あってな、つい浮かれてしまったようだ」
「色々…ですか」
「そうだ、色々。…さっきはふざけて聞いたが、正直どうだ?あいつのことは」
「え…リーダーのこと、ですか?」
「ああ。出来ればソドマのことをどう思ってるか教えてほしい」
「…そんなんじゃないです。好きとか、そういうことでは」
そう。そんなんじゃない…はずだ。
「そう、か」
ブシドーさんはなんともいえない表情をした。
「あの、何か?」
「ちょっとな。バードもなんだが、昔私のために…
いや、とにかく借りがあってな。いい相手を見つけてくれれば安心できるんだが、
…どうなっていることやら」
少しだけ悔いるような顔をして言葉を濁したブシドーさんは、
次に心配なような単に呆れているような表情をしてギルマスのほうを見た。
みれば女の子を口説くギルマスをアルケさんが相変わらず面白くなさそうな顔で見ている。
「もし、あいつに好意があったならそれこそ願ったりかなったりだ。
全力でサポートしたんだが…本当にすまない、善意の押し売りだな」
「気にしないでください」
「…少し酔ったな。私も今日は宿舎に帰るとするよ」
そう言ってブシドーさんは去っていった。
きっと昔、私の知らない何かがあったのだろう。
そう思うとなぜか、無性に寂しくなった。
350 :
4/4:2009/01/02(金) 09:25:34 ID:+Yrikfgj
深夜。目が冴えて眠れそうに無い。
同じ部屋に寝ている皆は寝静まった頃だろう。…リーダーもその中にいる。
私は夕方聞かれたことを思い出していた。
あいつをどう思っているのか、と。
自己解析を行うべく、リーダーの姿を思い浮かべる。
リーダーのことは尊敬している。私と大して変わりない歳なのに落ち着いていて、
きれいごとではない人間の業を理解し、冒険者としてのモラルを持っている。
狭い了見で善悪論を振り回す私は愚かな人間なのではと考えさせられることもたびたびだ。
うん、それだけだ。私はあの人を好きになっていたりはしないはずだ。
思い返してもきっかけは何も無かったし、だから四六時中共に行動しようと
肩を並べて共に死線を潜り抜けてこようと、そんな空気になることも無かった。
第一、聖騎士である私にとってそんなことは許されたことではない。
…なのになぜ、私はあの人のことを考えて身体を熱くしているのだろう。
私は一糸纏わぬ生まれたままの姿で『その人』に抱かれていた。
私の日に焼けていない生白い肌をとらえどころの無い手が這い回る。
これは穢れたことではないんだ。私を抱いているのは、私が仕える方だ。
―そう、いつも自分に言い聞かせていた。
『貴女たちは神の花嫁となり、貞淑を守らなくてはなりません。』
あの日神聖学校の女学生だった私たちに先生が言った言葉だ。
―私は罪深い人間だった。どんなに祈りを捧げても肉欲から逃れる事が出来なかった。
せめて神に身を捧げることを夢想して罪悪感を軽くし、ひとり淫蕩に溺れる。
気がつけばそれが私の習慣となっていた。
これまでずっとそうしてきた。
これからもそうしているはずだったのに。
気がつけば想像の中で私を抱いているのは、神ではなくあの人だった。
「ん…んあ……ふぁ…!」
敏感なところを這う指の動きが早くなっていく。
―もし、あの人がこんなふうに激しく、私を求めてくれたら―
そう思っただけでその動きはいっそう激しくなった。
「ぁ…んくっ…!」
指が自分でも驚くほどすんなりと中へ入っていった。
自分の罪深さを思い知る。
人間の、冒険者の男を思って自慰に耽る私に聖騎士たる資格があろうか。
だというのに、こともあろうに自分の堕落を思って私の炎は熱さを増した。
指が私の中で激しく踊り、私は必死で必死で声を押し殺す。
「あ…あぁ……」
想像の中であの人が強く、強く私を抱きしめてくれる。
(アート……)
「っ……っっ………!!!」
最後に心の中であの人の名前を呼んで、後は何も分からなくなった。
―やってしまった。
私は自己嫌悪に沈んでいた。
同じ部屋に四人も寝ているというのに。
私を含めて5人。
…迷宮を先発し地図を描いていく開拓チームだ。
最近ではこの5人で冒険に出ることも少なくなった。
遠くない未来に、この迷宮を制覇する日はやってくるだろう。
そうなればこのギルドはその存在意義を失って解散する。
このギルドはここにある迷宮を制覇するための派遣支部なのだ。
リーダー達3人を除く私たちは現地での補充戦力に過ぎない。
『その日』まであとどれだけ今日のように一緒に冒険に出られる?
そしてその後は?
リーダーはその後の予定も大体決めてあるのだといった。
…そこに私の姿はあるだろうか?
―ブシドーさんに言ったこと、これじゃ説得力もなにもないな…。
そんなことをとりとめ無く考えながら、私は眠りに落ちていった。
以上。新年早々失笑を買ったと思うが素人なので勘弁してくれ。
まだいくつかネタがあるので評判によっては次もっと頑張って書いてみたい。
おいおい…俺の新春初笑いがこんなとこでの止まらないニヤニヤ笑いになったじゃねーか
パラ子の恋の悩みとか前半はオナるだけとか狙い過ぎだろ
>>352はちゃんと責任取ってくれよ
>>352 お、面白くなんかないんだからね!?ほ、本当なんだから!誤解しないでよね!?
・・・ごめん。凄い面白い。凄く楽しみにしてる。裸で正座して待とう。
けっきょく後編は、前編と中編をあわせたよりも長くなったけど、どうということは無かったぜ!
バカな(ry
あと、さわやかな純愛風味の話の後に、しかも正月からこんな変態SSでゴメンな!
とにかくコレでおしまい。
>>335の続きです。
数分後。
「ふむ、突発の射精でなければもうちょっと採取できただろうが、今は、こんなものか……」
先輩は飛び散った白濁液を顔や髪からアンプルへと移し変える作業の手を止め、
どうしようもなくこびりついてしまった部分はやむなくタオルでふき取っていた。
さらば、いやらしくも美しい先輩の顔射精姿。
「……6ccって所っすかね」
アンプルに納められた精液量はおおよそ、4分の1ほど。
直接回収できていれば倍はあっただろうに、あたりにぶちまけてしまったのが確かに勿体無い。
ところで、粗相をしてしまった俺のムスコはさっきの暴発で意気消沈してしまったのか、
先ほどまでの怒張が嘘のようにしょんぼりとうなだれたまま、俺の股間でブラブラとしている。
まったく、俺はそんな軟弱に育てた覚えは無いぞ。毎日毎晩あれだけ激しくシゴいて鍛えてやったというのに。
そんなだらしないムスコに目をむけながら先輩は言う。
「さて、続けようか、メディ君。いけるかね?」
「たぶん、何とか……」
もうちょっとインターバルをとりたくもあるのだが、さっきのチョンボのせいで、
先輩に無駄に時間を使わせてしまっている。『待って』と言うのも忍びなく、
曖昧ながらも返した答えを先輩は肯定の返事だと受け取ったのだろう、
「少し残ってるな、それも回収しておくか」
「……ちょ、せんぱっ!」
唐突に伸ばされた先輩の指にムスコが握り締められていた。
この人なんでもいきなりだな。
先輩は陰茎の根元に親指を沿え、少なくなった歯磨き粉のチューブを搾り出す要領で
尿道の中に残存している精液を押し出していく。にゅるり、と、鈴口からほんのひとしずくだけ溢れ出したそれを、
先輩はスポイトで吸い取り茶色の小ビンへと移しかえた。
「チリも積もれば山となる、だよ」
「うう、先輩っ……」
「どうした、メディ君。情けない声だして……いや、私のせいか?
確かに今のは実験動物みたいな扱いだったな、申し訳ない」
「いや、そーじゃなくってっすねー!」
「なんだ?」
「どーせだったら今のは、お掃除フェラで吸い取ってもらいたかったッ!!!」
思いのたけを打ち明ければ、しばらくムッツリと押し黙っていた先輩が
「…………つくづく君の発想は私の思惑の斜め上を行くんだな。
まあ、そう腐るなメディ君――むしろ、お楽しみはこれからだぞ」
そう宣言して、俺のイチモツに添えたままだった指をいやらしく蠢かせてくる。
「まずは君のコレに元気を取り戻させてやらんとな」
「ッは……センパ…イッ!!」
この人、こんな顔も出来たのか。
媚びるように目を細め、ちろりと舌先だけをのぞかせて唇を舐め濡らしていくその表情は、
まさに男を誘うメスのそれ。普段のクールな印象があるだけにギャップがスゲェ。
「さすがに本職の娼婦には敵わないがね、期待はしてくれて良いと思うぞ」
「は、はぁ……」
こうなっちゃえば、俺のような童貞小僧には何も出来ず、年上のえっちなおねーさんに翻弄されるばかりである。
「邪魔だな、下は全部脱がすぞ」
「……え、え? え?!」
慌てふためく間すらなかった。
ジッパーから飛び出した息子を愛撫するだけではやりにくいということなのか、先輩はズボンを引き摺り下ろし、
パンツを引っぺがし、ああっという間に俺の下半身を丸裸にしてしまった。
いやしかしなんつーか、先輩すんげぇ力強い。
今のは例えるならガキんちょの首根っこを引っつかんでムリヤリ着替えさせる腕っぷしカーチャンの動きだった。
「俺ってそんな軽かったっけ……?」思わず漏れた俺の呟きを先輩は聞き逃さず、
「君は成人男性の標準体重だと思うぞ。私の腕力が少々女性の標準から外れてるだけでね」
「……いや、だって、先輩、アルケミストっしょ?」
「アルケミストだろうとも五層を攻略できるほどのレベルともなれば、並の男に腕力では負けたりはしないさ。
その気になれば、一層二層の魔物ぐらいなら素手で撲殺できる自信だってある。……なんなら、体感してみるかね?」
「……うーん、どうしようかな」
なかなかに魅力的な提案だったので、アゴに手を当て黙考していると、
「そこで悩むんじゃない! そこで!」
先輩が驚き混じりの顔で怒鳴ってきた。自分から話持ちかけといて、何いきなりキレてんだこの人?
「でもコレは悩みどころっすよ? このままフツーにエロいマッサージしてもらうか、
それともちょっとアブノーマルに殴打プレイしちゃうかって」
うーむ、どっちも捨てがたい。あまりにも悩ましい選択肢だったので、
「先輩的にはどっちがオススメなんスかね?」最終的には判断を丸投げした。
先輩はしばらくぶるぶると震えて何かをこらえる顔をしていたが、
「……こっちの方だ」
再び床に降りて膝立ちになり、俺の開いた足と足の間に身体を納めた。
「エロマッサージの方っすね……んじゃ、よろしくおねがいします」
さっきと違って、ズボンもパンツもはいてないもんだからちょいとスースーする。
「……ああ。メディ君、もう少し足開くか?」
狭かったのか先輩は剥き出しになった俺の太ももを撫で、軽く押してさらなる開脚を促す。
ぞくぞくする。
女にさわってもらえたなら、男もチンコ以外がちゃんと気持ち良いんだな。
「メディ君?」
軽くひたりかけていたが先輩の言葉をスルーするほどじゃなかったので、言われるままに足開いたのだが……
「……あ、ヤベ、コレ結構恥ずかしいわ」
考えてみりゃ、こんな格好で至近距離から女に股間を覗き込まれるのとかも初めてな訳で。
もうちょっと体勢が崩れたら、ケツの穴まで見られちゃうぞ、コレ。
「ふふ、なかなかウブな反応でよろしい。可愛いぞ、メディ君」
「はぁ……」
そのセリフは言う方と言われる方の、男と女が逆じゃなかろーか。
「ふむ。この姿勢は長時間だとちょっと辛いかもな」
先輩はそこいらに転がっていたデカくてゴツい本をいくつか積み重ねて高さを調整し、その上に腰掛ける。
座椅子代わりというわけなのだろうが、それらが一冊何千enもする稀覯本なのは俺の乏しい知識でも一目瞭然。
まったく、人類の英知の集大成をこんな事に使ってしまって著者には申し訳ないばかりである。
「メディ君、今度はちゃんと射精前に合図をしてくれよ?」
準備は済んだという事なのだろう、先輩は最後に念を押す。
さっきみたいに暴発しちゃった場合はどうしようもないが、イッパツ出した後だし多少の余裕もあるだろう。
「まあ、出来る限りは……」
「頼む。じゃあ、いいな?」
「……はい」
イチモツはいまだ柔らかいが、調子が戻りつつはある。
その半勃ちになった陰茎に先輩は手を伸ばして握り締め、そのままゆっくりと上下運動をすれば、
一往復ごとに海綿体の血流量が増大し硬度を増していくのを実感する。
再び天突くほどにそそり立つまで、30秒もかからなかっただろう。
「流石に若いと回復も早いんだな」
「あ……いや、その」
さっき乳を揉まれていた時の先輩の気持ちが多少なりとも理解できた。
人様に局部をいじくってもらうのは、想像してたよりもずっと羞恥心を直撃である。
しかし人によっては、この恥ずかしさがクセになるという気持ちも今なら理解できる気がする!
「ん……おツユが先っちょからにじんで来たな。コレはなんと言う液体かね、メディ君?」
言われて見やれば、たしかに先走りの汁が溢れ出し、粘りを持った水滴となって鈴口に溜まっていた。
だけど先輩もそんな恥ずかしいこと聞かないで!
でも、もっと言って欲しかったりもするの! ああ、俺ってばイケない子!
「……っは……って、マジ言わなきゃダメっす……か?」
「君はメディックだろう? その程度の知識は最低限あるんじゃないのか?」
先輩ってば、なんてドSの言わせたがり。
しかし、この俺様を見くびってもらっては困る。最低限の知識どころか医術学校時代、
人類の生殖行動について座学で俺にかなう奴などいなかったんだぜ?
「それは、その……にょ……尿道球腺っすわ……。は、発見者の名前をとってカウパー氏腺液とも……」
「ふぅん……どういう液体なんだね?」
知ってるくせに! 絶対知ってるくせに! だけど先輩は何で俺のMツボをそんな的確につけるんだ!
「せ、性的興奮が高まると……、その、行為時の……潤滑を助ける為に…っすね……」
「いやらしい気持ちになった時に排出されるいやらしい液なわけだ」
「はい……」
「つまり、メディ君は今いやらしい気持ちなわけだ」
「はい……」
「じゃ、いやらしい目的に使ってやらないとな」
そう言って、先輩は陰茎先端の水滴を亀頭全体に塗り広げてくる。コレはヤバいしマジたまらん。
亀頭に触れているのは指先だけ。サオ全体を握られていたさっきよりも接地面積はずっと小さいのに、
ぬめりを帯びつつ撫でられる快感は比較にならない。
更に痛くならない程度にくり、と尿道にほんの指先だけを差し入れられ、カウパーの分泌を促してくる。
先走り汁が溢れるほどに亀頭以外の場所も濡れていき、やがてはツヤ出しワックスを掛けて磨いたかのように
カリやサオまで汁まみれになってテラテラと光った。
「やれやれ、私の手までベトベトだ」
先輩は俺の先走りにまみれた掌をしげしげと眺めていたが、やがては舌を伸ばしてその汚れた掌に近づけて――
「君のは、薄味だな」
――ぺろりと、ひとなめした。その光景が、なんとも、エロくて。
「薄味って……な、何と比べて言ってんすか?!」
俺の泌尿器から分泌された液体を舐めてくれたのはすんげえ興奮するんだけど、
『何か』っつーか『誰か』と比べて批評されたのがすんげえショック。
「そりゃ決まってるだろ、昔の男だ」
……うっわぁ、流石は先輩。躊躇ナシのぶった切りかよ。
しかしそこまでハッキリ言い切られてしまうと、こーゆーショックもクセになっちまいそうだぜ!
寝取りとか寝取られが好きってのは、こんな感覚の延長線にあるのかもしれない。
「……俺のと、その野郎のと、どっちが美味かったっすか?」
いや待て。だからって俺も対抗心燃やして何を聞いてるんだ。
「どっちって……味を比較対照するようなものじゃないだろう、こういうのは……」
「先に味覚の話を出したのは先輩っしょ?」
「それはそうだが」
「じゃあ、責任とって俺の腺液の分泌口から直飲みして味を詳しく確かめてみてくれませんかね?」
うわ、ちょっとエラい事言っちまった。まずい。普通にまずい。
コレは流石に怒られるかも、と、思ったのだが先輩はしばらくキョトンとしていて、
「ふふふ、あははははははっ!」そして唐突に笑い始めた。
「あ、あのー、先輩、何がおかしかったんすかね?」
「全部だ、全部! 君とのやり取り全てがおかしい! いい加減笑いをこらえるのも限界だ! あははははは!」
この人、意外と笑い上戸だったらしい。
時々だんまりになってたのは、ありゃ笑いを我慢していたのか。
こらえていた分、堰を切れば今度は止まらず、先輩は腹を抱えてしばらく笑い転げていた。
ああでも、こうして無邪気に笑ってると、先輩もちゃんと年相応の女の子に見えるなあ。可愛いぞ、ちくしょう。
しばらく息を切らして苦しそうにしていたが、やがて先輩は自分を取り戻したようで、
「まったく、最初に『手でも口でも好きなように』と言っておいたのだから、
素直に頼んでくればいい物を」と、まだ目元に涙を浮かべたまま言う。
「や、なんとなく気になってっすね……」
「ふふ、やはり君も男だな。他人には訳のわからん所で意地を張る」
いやいや、先輩も俺から見りゃ充分ワケわかんねーっすよ。言わんでおくけど。
「それにしてもどうしてくれる。あんまり面白いから私は君に個人的な興味を持ってしまったじゃないか」
「どうしてって……」
いや実際、そーゆーのはどうすりゃ良いんだ。
先輩専属のコメディアンになって先輩を楽しませ続けろとでも言うのか。
それにしてもこの人、妙なところに笑いのツボがあるもんである。
「まあ、観察するに値する対象だと思うよ、君は。せっかくだからお望みどおり
腺液の味もみてやっても良いが、一つ交換条件を出しても構わないかね?」
「なんスか?」
「君が私の口から直接唾液を直飲みしてみてくれ」
と、開いた口内を指し示しながら言う。うごめくピンク色の舌がなまめかしい。
「……はァ?」
今度は俺がキョトンとする番だった。
「流石に私もそんな物の味の評価を口にするのは少々気恥ずかしいのでね。
君にも同じ目にあってもらう。分泌液には分泌液だ。……だから、唾液」
何故か先輩の口調はいつものハキハキとした感じが欠けていて、語尾は消え入りそうになっていた。
ただまあ、理由としては納得できなくも無い。
「そんなんで良いなら、全然構わないっすけど」
目的としてはアレだが結果的にはキスと同じ行為な訳で、俺的にはむしろ大歓迎である。
つーか、先輩の唾液の直飲みだぞ、直飲み! 断わる理由の方がねえよ!
「んっ……」
こうして先輩は俺の唇に唇をあわせ、ねっとり、たっぷりと唾液を注ぎ込んできた。
それはほとんど無味だったが、それでいて極上の美味だった。
そう素直に伝えるとまた先輩は考え込むような、だんまりの状態になってしまった。
……今のはどこが笑いのツボだったんだ?
わからん。女は本当にわからん。
♂♀
そんなワケで、今度はフェラチオなのである。
ブシドー風にいうなら尺八であり、古い言い方なら吸茎であり、今風に言うならおフェラであり、
要するに男のイチモツにお口でご奉仕いただいちゃう行為の総称なのである。
先輩は再び辞典を積み重ねた代用座椅子に座り込み、ムスコをしげしげと眺めていた。
「一度意識してしまうと、どうにも気後れするな……」
「ん? どしたんすか?」
「なんでもない。こっちの話だ」
先輩は何かためらいがあったようだが、やがて意を決したように顔をペニスに近づけていき、亀頭に軽くキスをした。
「うわ……」
一度唇が触れたら抵抗が薄れたのか、今度はそのまま舌先を伸ばして亀頭全体にこびりついたカウパーを舐め取っていく。
「……っ、どうっすか……先輩、お味の方は?」
「塩味」
先輩の答えはなんともそっけない。だけど俺が聞きたいのは、どんな味かじゃなくって、
「いや、そーじゃなくてっすね……」
「まったく、まだそこにこだわってるのか。こんな物が誰の何より美味いか不味いかなんてどうでも良いことだろう?」
「俺的にはどーでもよくないから聞いてンスけど」
「わかった、わかった……感想は全部終わってから判断するから――」
言いつつ、先輩は唇を開いて鈴口周辺を軽く咥え込み、
「――今は行為そのものに集中させてくれ」ちゅうっと吸い上げて中の液体を吸い出していく。
「ううっ……!」
尿道内の粘液を一気に抜き取られたからだろう、射精そのものにも似た快感が陰茎をふるわせる。
「んん……今度は暴発は勘弁してくれよ、メディ君」
「わ、わ、わかってますって」
つっても今のはちょっとヤバかった。陰茎の根元に力を込め突発的に沸き起こった性感をどうにか押さえ込む。
「ふふ、あんまり我慢すると身体に悪いぞ?」
「まあ、そーなンスけどね……」
めったに無い症例だが、あんまりにも長時間の勃起&寸止めを続けていると、毛細血管の破裂を招いたり、
行き場を失った精液が出口を求めて尿道を逆流し膀胱へと流れ込んだり、という事が起こりうる。
だが『射精(だ)したい、だけどギリギリまで我慢したい』と、言うのは男の本能である。
せっかく先輩がしゃぶってくれてるというのに、速攻出すとかそんな勿体無い事が出来るわけが無いだろ!
「悪い子だなあ、メディ君は。健康を害してまで性感を味わうのはどうかと思うがね?」
「お、男には、耐えねばならぬ時とゆーものがですね……く、くあぁっ!」
「そんな悪い子にはオシオキをしてやらねばな」
とうとう先輩は大きく口を開き、ぱくりと亀頭全体をくわえ込んだ。
た、たまらん。
口唇が与えてくる性的刺激もさることながら、視覚的にエロすぎ。
だって、先輩が俺のチンコくわえてんだぜ? 先輩の唇の中に俺のチンコが入っちゃってるんだぜ?
しかしまじまじと観察してると、でっかい棒を口いっぱいに頬張るのは男の想像以上にしんどそうである。
「……うぁ…お、俺は気持ちいいんすけど、先輩、息とか苦しくないんすか?」
「んぅ……」
眼鏡レンズの内側からの視線と鼻から抜ける吐息。その双方に嫌悪感は無く続けてもらって問題ないようだ。
時々喉がごくり、ごくりとならされて、何かを飲み下していっている。
要求どおり俺の分泌液を直飲みして味を見てくれてるのだとわかると、また一段と快感は高まった。
もちろん、亀頭をくわえるだけでは芸が無いというもので、モゴモゴと動く先輩の口内では
舌が大胆かつ的確に動き回って、俺の一番敏感な部分を舐めまわしてくる。
しかしコレ、慣れてくると思ってたよりは低刺激である。
もちろん大変気持ち良いのだが、単に性感の強さだけで言うならさっきのカウパー手コキの方がずっと上。
指という力強くて器用な物と、柔らかく不器用な粘膜刺激の差なのだろう。
イッパツ出した後で多少射精のコントロールが利く事もあって、俺は先輩のお口の中の
ねっとりあたたかい感触をダラダラ長時間味わう余裕が出てきていた。
「先輩……動かして、いいスか……?」
先輩の頭に手を置き尋ねる。軽く撫でれば黒髪の感触が指を楽しませてくる。
「ん……」
その吐息をOKの合図とみなし、俺は先輩の口奥へとゆっくり押し込んでいく。
唇でかたちどられた輪っかが、カリを通り過ぎ、サオに至り、陰茎の半ばぐらいまで粘膜に包まれる。
そのまま手を使って先輩の頭を軽く前後させ、擬似的な抽送感覚を楽しむ。
そうこうするうちに変化は俺ではなく、先輩の方に現れだした。
「んっ…んんっ、……んっ、んうぅ……」
吐息が艶をおびてエロいです。顔が羞恥に染まって赤いです。瞳がうるんで涙目です。
先輩にとってはコレは『精を搾る作業』のはずだったが、どうやら性的に興奮し始めているご様子。
やっべえ、超感動だよ!! 『全ハイラガNo1大ヒット』だよ!!
……ってか、よく見りゃなんか、先輩の腰のあたりの動きもあやしいような。
部屋が薄暗いから最初はピンとこなかったが、先輩は座椅子代わりに使っていた本の一冊を
足の間に挟み込んで、ぐりっ、ぐりっ、と、硬くてゴツい背表紙に股間をこすりつけていらっしゃる。
……か、か、角オナですよ、奥さん!!
すげー、女の子のオナニーとかはじめて見ちゃったよ。
今の俺の感動を慣用句で言うと『ラピュタは本当にあったんだ!』って感じ。
自分のチンコの快感すらも一瞬忘れて、いやらしい光景に見入ってしまう。
やがて先輩は、視姦する俺に気がついたのか咥えていた剛直をちゅぽんと口から吐き出して、
「……仕方ないだろ。私だって肉を持った一個の生物なんだ、こういう気持ちになることぐらい……ある」
羞恥をおびた口調でぼそぼそと言い訳してくる。
「ああ、もう先輩かわいいな!」
「……このタイミングでそんな事いわれても全然嬉しくないぞ」
「いや本気で可愛いんですって!」
先輩の頭をぐりぐりと撫で回し、愛でてみる。
「ばか、あまり年上をからかうな……」だから、そのはにかむ様子が可愛いって言ってんだよ!
「いやしかし、あんな一生懸命こすりつけちゃって……ねえ?」
などと言った今の俺は、間違いなくスケベオヤジみたいな顔してんだろうなあ。
「うるさい。そんな事いうならもうサービスは終りだ。とっとと終わらせてやる……本気出すぞ?」
「ふふん、望むところっすわ」
「後悔するなよ」
そして俺は、さっきまでのはかなり手加減されていたのだと理解した。
先輩マジ本気です。
まずはサオではなくフクロに舌を這わせて舐めしゃぶってきた。
こ、こんなところも気持ち良いだなんてっ……!
「……意外なところが結構クるだろう?」
「今まで『ぶつけたらスゲェ痛い場所』程度の認識しかなかったけど、コレは考えを改める必要がありそうっすわ……」
舌はサオにまで這いあがってきた。唾液にまみれた睾丸周辺は手指の刺激に移り変わりやわやわと揉まれる。
やがて舌は剛直の先端に辿り着き、いまだカウパーを垂れ流し続ける尿道口を、ぺろりと舐めあげた。
玉を弄んでいた手が、こんどは亀頭を支え指先が鈴口を軽く割り開く。
開いた鈴口には舌先が差し込まれちろ、ちろ、ちろ、と内部をくすぐってくる。
「ぐ……お、おおっ!」流石にたまらず、一声吼えてしまう。
「ふふ、でそうか?」ニヤリ笑う先輩。
「まだっす……まだこれからっスわ!」
「じゃあ、トドメをくれてやるから楽になるんだな」
最後の責めがやってきた。
やや乱暴に亀頭が一気にくわえ込まれ、そのまま甘噛みするように口内でもぐもぐとされる。
先輩はねっとりとした視線で見上げてきて、俺の返事を待っているようだった。
『どうだ?』とでも聞きたいのだろう。
「サイコーっす……」俺と来たらうめく様に言う事しか出来ない。
もう剛直はびく、びくと震え始めている。
先輩はその決壊寸前の陰茎にたっぷりと唾液を絡め、じゅぽっじゅぽっと音を立てて吸い付く。
唇をすぼめてカリをしごかれた時が限界だった。
「せんぱいッ……出るっ!!」
「ん……」
合図に気付いた先輩は例のアンプルを取り出し、ペニスから口を外そうとしていたのだが――
「全部飲んでッ!!」
――なんか、俺の手が勝手に動いた。
「んっ、……んぐっ、ううーぅー!!」
暴れる先輩の頭を押さえつけ、挿入するかのように一気にブチこめば、根元まであたたかやわらかな粘膜に包まれる。
そして、射精した。
「えうっ! ううっ! うーっ! んんぅーっ!!」
抵抗され、もがかれる感触すら今は心地いい。
びゅるびゅると尿道から吐き出される精液を俺はたっぷりと先輩の喉奥に注ぎ込んでいく。
飲まないことにはムセて息が詰まるからだろう。最初は抵抗してた先輩もやがては諦めて口内射精を受け入れ、
やがては喉をうごめかせて子種汁を胃の腑へと落とし込んでいったようであった。
チンコの芯を一気に引っこ抜かれたんじゃないかと思うほどの、射精の虚脱感と恍惚が俺を満たし……
……だいたいそのあたりで正気がかえってきた。
ある意味、生ハメ中出しよりもヤバい事をしでかしてしまったことに、俺が気付いた時にはもう遅い。
ガリッ
「いってぇ!!」
か、噛まれたッ! チンコ噛まれたッ!
「……まったく、あんまり腹が立ったんで食いちぎってやろうかと思ったぞ」
口唇奉仕を終了させた先輩が、仁王立ちになって俺を睨みつけていた。
「あ、あの……先輩、怒ってます?」
「あたりまえだ」
怒鳴りつけられるわけでは無い。声は静かだ。
……だからこそ、怒気が内側に粛々と蓄積されてるんだろうと思うと怖いの何の。
「メディ君。我々は何のためにこんなことをしてるんだったかなぁ?」
「せ、精液採取の為っす……」
「それを君は私に飲ませてどうするつもりなのかなぁ?」
「す、すんません……マジすんません……」
「おかげで今のはくたびれ損だよ。回収量ゼロだよ」
「が、頑張ります……自分で手コキでも何でもして本日中に必要量は絶対用意します……」
「私がやる。君に任していたら、いつまで経っても終わりそうにないからな」
おおっ……? コレはある意味ラッキーか? まだまだ先輩のエロご奉仕がつづいちゃうわけっすか?
――などと考えていた俺は当然甘かったワケで。
先輩はいろんな体液で汚したメガネを布で綺麗に拭き清めていたが、それを改めて掛けなおし、
「ただし、ココからは機械的・作業的に搾り取らせてもらうがね」
そう言った先輩の顔は『マッドアルケミスト』と時折仲間内からも揶揄される邪悪な笑みを浮かべていた。
「……先輩、その、何を?」
恐怖で声が震えそうになるのを必死でおさえる。
と、言うかこんな怖がってたら勃つモンも勃たない気がするが。
俺の問いかけに先輩は答えず、黙々と手術用のゴム引き手袋をはめ、何かの薬品を用意し、
床に転がっていたアルケミ専用錬成ガントレットを足で突付いて起動させて……って、マジ何するつもりだ!
「……ちょ、先輩ッ?!」
「動くなよ」
言うが早いか術式起動。
「う、おおおおおおおっ!!」
『重い』ッ! 空気っつーか俺の上に乗った『何か』が重いッ!
ウチで飼ってるタケル(熊)がじゃれついてのしかかってきた時のように、圧力で身体を動かすことができない。
「『圧殺の術式』だ。動くなよ、加減はしてるが力場が狂うとぺちゃんこのノシイカになるぞ」
怖い事を淡々と口にする先輩。まあ、動くなっつっても動けないんだが。
「あ、が、が、が、せ、センパイッ……ま、マジ痛いんすけどっ!?」
「なに、死にはしない。男なら我慢だろ?」
不可視の力場で動けない俺に、先輩は手かせ足かせをハメて行動の自由を奪っていく。
圧殺術式が終了した頃には、大また開きの恥ずかしい格好でベッドに繋ぎとめられていた。
いわゆる赤ちゃんのオムツ代えポーズ。ああ、この屈辱的な姿勢がコレはコレでたまらないかも!
「ところで君もメディックならもちろん知ってるだろうが、前立腺と精嚢ってわかるかね?」
当然。
そしてその器官の本来の用途とは違うイケナイ使用法も。
だからこそ、先輩が今から何するつもりなのか、よーくわかってしまった。
「さ、さァ、不勉強で、よくわかんねーっすね、はは、はは、ははは……」
ヤベェ。ココはすっとぼけてどうにかこの場を切り抜けないと!
「そうか、ならば不勉強な君のために教えておいてやろう。前立腺は膀胱の下部に位置し精嚢はそれに隣接する器官だ。
基本的に『精液』と呼ばれる分泌物はこれらので作られる。直腸に指を突っ込む事で直腸壁ごしにこれらを
直接刺激する事が可能になり、男性はドライオーガズムと呼ばれる射精を伴わない絶頂を得ることが出来る」
「……うぉっ!」
先輩は既に俺のアナルにワセリンか何かを塗り始め、挿入の準備に移り始めていた。
無理でした。トボけるとかできませんでした。
「もちろん射精が伴わないなら、今の私にとって意味が無い。そこで、前立腺と同時に
陰茎や睾丸を刺激する事によって通常以上の射精を促す事が可能になるわけだ。
……メディ君、覚悟しろ。文字通り、押し出し、搾り取ってやる」
そして先輩のゴム手袋に包まれた指が俺の直腸にゆっくりと押し込まれて行き――
「らっ、らめぇぇええええっ!!! せーえきまたでちゃうっっ!!
おちんぽミルクびゅるびゅるっていっぱいでちゃうのぉおおおおっ!!!」
――恥辱と興奮。激痛と快感。
それらが混然となった天国と地獄の二時間が始まったのだった。
♂♀
翌朝。
フロースさんとこの食堂でメシを食ってると、先輩も自室から降りてきて俺と同じ卓に腰掛けた。
「……あ、ども、昨日はすんませんした」
「こっちこそ。無理をさせてしまって悪かった」
「いやいや、アレはアレで気持ちよかったんで結果オーライです」
「ふふ、君は本当に変態だな」
「……はぁ」
「今のは褒めたんだ。胸を張っていい」
この前と言ってることが違うじゃねえか、どうしろと。
「ところで、それだ」
と、言って先輩は俺の方を指差す。
うーむゴム手袋ごしとは言え、あの指が昨日俺のアナルに入っていたのだと思うと感慨深いぜ。
「それって?」
「そのスープ」
フロース名物、うごめく球根スープ。
一般的な評価は『ビミョー』だが、ねっとりとした独特の味わいが気に入って俺は時々注文している。
「コレがどうかしたんスか?」
「ちょうどそんな味だ」
「何が?」
「昨日君が私にムリヤリ飲ませただろう? 腺液と精液」
スープ吹いた。
「ちょ……先輩っ、食ってるときはやめてくださいよ!」
「私に飲ませておいて、自分は嫌というわけかね? だいたい味の評価を求めたのは君の方だろう」
「もう俺このスープ飲めねえ……」
宿のオッちゃん。アンタの料理の貴重なファンが一人減ったよ、すまねえな。
「つーか俺が聞きたかったのは、絶対評価じゃなくて相対評価のほうなんスけど……」
「そっちは秘密」
なんでだよ。
「ところで、余力はあるかね、メディ君?」
「余力って?」
「実験の仕込みが一段落したのでね、時間が出来た。だから最初の約束を果たしてやろうと思ってな」
ああ、足コキか!!
「余力あります。超あります」即答だった。
「そうかそうか。そこまで力が余ってるなら、まだ少し手伝って欲しい事があってな――――」
――と、まあ、こんな感じで、先輩と俺とのちょっとおかしな関係は始まったのだった。
<了>
投下終了です。
今回「考えずに書く」のが自分内目標だったんですが、
やっぱプロットぐらいは立てないとナンボでも長くなっちまいますね。
まあでも、内容的には思ったとおりのバカエロになったのでそれなりに満足。
次回は少し古い作品の続編で恐縮ですが、
>>19-34の続きになると思います。
こっちもド変態…というか頭がおかしい作品になりますが、なんか電波が来たので。
>>352 次は「アイテム兄妹+1」の妹地味子を主役で頼む
369 :
352:2009/01/03(土) 21:53:28 ID:40t0FWec
>>368 ちょww見てきたのかよ!!dクス!そしてゴメン!今のネタ帳だと
アルケネタ書いてみどレンネタ書いてその後になると思う。
そしてアルケネタはネタが貧弱でちょっと苦労してるんだ。
>>353にも続きを期待されているようだが前後編ではないので
期待するような続きは出来ないと思う。努力するけど。
激励されてるのに出来ないことばっかでゴメンね。
少しでもマシな物になるように現在製作中。反響あって嬉しかったぜ。
>>369 『見て来た』のじゃなくて、元々向こうのスレの住民も兼任してるだけじゃーい!
キャラ設定はアホ程書いてるけど、エロ要素満載なうえに、量もクソ多くて(トータル80kぐらい)
このスレで書いてるSSのネタバレになっちまう部分も多いから、貼るに貼れなくて。
つーか、そーゆーのはこのスレで貼ればいいのかなあ。
まあ、そんな健全系の板で晒すのをためらうような
痛い設定で実際にプレイしている俺が一番痛いんだけどな!
ところで話はズレるけど、3月発売のセブンスドラゴンは
このスレ的には普通に別ゲー扱いでいいのかしら。
たぶん、プレイヤー層は世界樹とほとんど被ってると思うんだけど。
てかそろそろ「携帯ゲームキャラでエロパロ総合」とかいうスレがあった方が良いような
メーカー総合とか作品別とかに加え難い微妙に行き場のないヤツとかマイナーなヤツとかの
受け入れ先としての機能も持たして
マジカルバケーションとかアルカイックシールドヒートとかブルーウィングブリッツとかアナザヘヴンWS版とかルクスペインとかシグマハーモニクスとかジャンヌダルクとかワイルドカードとかラストスタンドとか…
ゲハの奴らが流れ込んでDS派とPSP派で揉めるだけか
セブンスドラゴンが立派なエロパロスレとして定着する事を祈ろうではないか
373 :
352:2009/01/04(日) 21:35:50 ID:EYsGuB4P
新作書けたので批評ヨロ。
題名は…「とあるギルドのギルマスの憂鬱」でいいかな?
以下キャラ設定
ヴィクター(23)金髪バード♂
イリナ(20)眼鏡ケミ♀
アート(23)赤髪ソド♂
オウカ(23)さらしブシドー♀
374 :
1/7:2009/01/04(日) 21:38:42 ID:EYsGuB4P
―虹竜ノ月14日11:43、第三階層15F「凍える悲しみの果て」。
冒険者ギルド「エーヴュア」ルート開拓部隊、異形の氷姫と交戦。
氷付けの屍が立ち並び、フロアを分断していた。その中心で、
彫像のように静止して動かなかったその部屋の主が身体を起こした。
それは美しい女性だった。首をかしげ、あどけない微笑みでこちらを見てくる。
それは人間の形をしているはずなのに、その微笑みはどうしても人間の物には見えなかった。
やがて彼女は彼らが生きてやってきた侵入者であることを理解すると、一層嬉しそうに「胴体」を起こした。
凍りついた氷雪の中から次々とそれらが姿を現す。
獲物を求めて蠢く触手が、甲殻類の巨大な鋏が、突撃槍のような尖骨が、
ただじっと思考し感情の見えない不気味な目玉が。
いつしか彼らの目の前には、今まさに獲物を捕食しようとする強大な魔物が立ちふさがっていた。
「こんな…ひどい…」
メディックの少女が悲痛に呻く。
「まともな神経のある物がすることとはとは思えません…!」
パラディンも同意を示した。それほどまでに「彼女」は異形だった。
「今は悲しんでる場合じゃない、来るぞ!」
ソードマンが檄を飛ばす。彼らは必死の応戦を始めた。
「パラ、起きろ!
くそっ…メディ、回復剤は持つか!?」
「ダメです、このままだと持ちません…!」
「畜生っ…!!」
彼らは苦戦を強いられていた。防壁も資材も、何より火力が足りない。
焦りを見せ始めたソードマンに、レンジャーが声をかけた。
「落ち着けリーダー。焦れば人間は大きな見落としをする物だ」
「分かって……!!…すまない、確かに焦ってたな」
「問題ない。それより火力だ。このままでは確実にこちらのほうが先に力尽きる…」
「それは分かってる。だけど弱体化できるアイテムは何も無いんだ…!」
「準備不足だったか…
………せめて大根の一本でもあれば…!」
「……大根?」
「そうだ。今まで話すのを忘れていたが……
…………実は大根は皮をむいて叩くだけで驚くほどタコの身をやわらかく出来るんだ。
こんなことを忘れるとは私もずいぶん錯乱していたようだ」
「ありがとう。お前のおかげで凄く頭が冷えた…アルケ!!」
ソードマンが現在進行形で錯乱している仲間から目を逸らし、背後のアルケミストを呼ぶ。
「はい」
「この状況を打開するためにはもはやまともな手段では無理だ。
…火事場の馬鹿力でなんとかしたいとおもう」
「原始的ですね…とはいえ」
「ああ。実際この状況なら人間なんでも出来そうだ。…例の禁術、できるか?」
「自分でも集中力が極限まで高まっているのが分かります。できます」
「じゃあ…いくぞ!」
「起動…セット…投下…第一…第二…第三…完了…圧縮…
固定…錬成…分解…保持…加速…完了…開放…指定…!!!」
―同12:13 「エーヴュア」ルート開拓部隊、異形の氷姫を撃破。
375 :
2/7:2009/01/04(日) 21:40:02 ID:EYsGuB4P
「ごくろうさま」
ギルド「エーヴュア」が借りている宿舎の一室。
この部屋の主であるギルマスのバードとアルケミストはそこにいた。
「正直フォーススキルが使えなければ危なかったです。
それに…またしても状態異常に苦しめられました」
「ふむ…次から僕が行ってみようか…?
しかしそうなるとますます火力がなあ…」
「難しいところですね」
「まあ、とにかく今は報告書を書かないとね。
ええっと、ペン、ペン……」
「…?」
「あ、これですか?」
「ああ、ありがとう………ってうわあぁっ!!」
「ひゃっ!?」
突然背後から差し出されたペンにギルマスが驚愕して振り向く。
そこには採集部隊のレンジャーの少女が立っていた。
「あぁ驚いた。おどかさないでくれよ…
………………………
……レンジャー君!」
「いつからそこに……?」
「いつからって…結構前からいたんですけど…(しかも名前覚えられてないし)
ご飯ができたので呼びに来たんですけど邪魔しちゃ悪いかなって」
「もうそんな時間か。今行くよ」
「ギルマス。私は宿のほうに顔を出さなくてはならないのでこれで」
「うん」
そう行ってアルケミストは帰っていく。
彼もまずは腹を満たすべく、階下に降りていった。
…すでにとっておいてくれる人のいない彼の分の食事はクマーに食べ尽くされていた。
数刻後。彼は自分の部屋に戻ってきた。
年甲斐も無くごねて追加で料理を作ってもらったため少し遅くなってしまった。
「ん?」
部屋の中から人の気配がする。
「…」
彼は部屋の中に入っていった。
この時間に部屋で待っている人間の心当たりは一人しかいない。
「…イリナ」
そこにはアルケミストが立っていた。
376 :
3/7:2009/01/04(日) 21:40:57 ID:EYsGuB4P
「夜分遅く失礼します、ヴィクター」
先程と変わって、今度は名前で挨拶しあう。
「かまわないよ。いらっしゃい、今お茶を入れる」
「お構いなく。…こんな時間で失礼だともお茶がいらないとも思ってはいませんが」
「ははっ」
彼は軽く笑いながらお茶を入れる準備をし、やがて紅茶のカップをアルケミストに差し出した。
「いただきます」
「…」
しばらく沈黙が流れた。
「どう?」
「懐かしい味です……これは…そう……
……………………………………………樹海の味………………」
「フロースの宿のおばさんから分けてもらったんだ」
「こんな所でまで味わいたい味ではないです…」
げんなりとした表情でアルケミストが苦言を返した。
「はは…
……それで?今日の用事は?」
頃合と見計らったか、彼が話を切り出す。
それに対してアルケミストはただ、穏やかな表情で語りだした。
「用事……ですか。すいません、特にこれといってないです。
…ただ、色々考えることがあって、考えて、特に答えも出なくて、そうこうしている内に
貴方と少しお話してみようかな、と」
「ふぅん…」
「迷惑ですか?」
「いいや?君との話なら話のネタさえあれば夜通しでも大歓迎だよ」
「ありがとうございます。話のネタはありませんが。
……そうですね…用事…そう…それなら……」
アルケミストは何事か考えをめぐらせ、そしてふと向き直って彼の目を見据え、言った。
「抱いて、くれませんか」
377 :
4/7:2009/01/04(日) 21:41:39 ID:EYsGuB4P
アート。
「ああ、ええと、すまん。俺はあんまり頭がよくないから」
オウカ。
「うぅ、頭が痛くっ……頼むからそういう話は別の奴に…」
パラ君。
「な、何ですかいきなり…。そんな哲学的なことを考えていたんですか…?」
…ちなみにその他の皆はパラ君と似たり寄ったり。以外だ、だの似合わない、だの。
自分がどういう目で見られているのか分かって少しヘコんだときの事だった。
「そうですね…
時計が止まってしまえば私たちは時間を知ることも計ることもできません。
全ての物質が静止していればそれは時間の停止と同意義ではありませんか?」
「なるほど、最初から定義できないものは存在しないと同義か…ありがとう、参考になったよ」
「いえ、自分の考えを持つことは私にとって最大級の利益です。ですから礼はいりません」
「そう?…でもなかなか相手になってくれる人がいなくて困ってたんだ。その点でも礼を言うよ。
それにしても皆、年中ナンパばっかりで頭に何も入ってなさそうな奴がいきなり何をって顔をしてね…
…ちょっとヘコんだな」
「それに関しては私も同意見だと言わせてもらいます」
「…………キツいね…」
それ以来、僕と彼女はふとしたことを色々と語り合うようになった。
実験できない物理の法則や、交通法規の解釈まで様々なことを話した。
そもそも僕は結果を出してどうこうじゃない、ただ考えることが好きだった。
簡単に言えば好奇心と自己顕示欲の強い子どもだったんだろう。
いろいろなお話の登場人物がどのように考え、なぜそのように行動したのかを推理しては
幼馴染たちに自分の解釈をどう思うか聞いてばかりだったような気がする。
そして僕の素晴らしい幼馴染たちに時には同意され、時には反論されて言い合いになったりしているうちに
僕の考察することを楽しむ思考は磨かれ、伝承の歌を求めて歩く一人のバードが完成した。
議論を楽しむという点において、僕と彼女は気があった。
彼女は僕より多少深く知識欲に取り付かれた研究の鬼だったが、
得た知識を自分で考えて納得することに最大の充足を感じるという彼女は
気分転換をかねて僕とよく様々な議論をしにやってきた。
そんな交流が二ヶ月ほど続いたある日だった。
378 :
5/7:2009/01/04(日) 21:42:50 ID:EYsGuB4P
「しかし、毎回こんな遅くまで僕の部屋へ入り浸ってるんじゃ1軍の皆に心配されてるんじゃないかな?
特にパラ君あたりうるさそうなイメージがあるけど」
「特に行き先は告げてこないので問題ないでしょう。
実験のために外出していると思われていると思います」
「…実際僕の部屋によく分からない素材やら薬品やらを山ほど持ち込んで実験三昧なわけだしね」
「それはこの部屋に持ち込む物品は第三級危険物までにしろという苦言でしょうか」
「危け……!?………もういいよ。管理さえしっかりしてあれば…」
「問題ありません。…それにこんなのに興味を持つ男もいないでしょうし、心配されるようなことも無いでしょう」
「ふっ、美しくない女性などいないさ」
「…………
そうですね」
「真面目に棒読みで返されるってこんなに辛い事だったんだね…」
「説得力がありませんから。そもそも……今気付きましたが貴方がギルドメンバーに
手を出したという話は聞いたことがありませんね」
「まあね。信頼には信頼を持って返すのが僕のモットーだし、…さすがに身内に手を出すのはねぇ?」
「そっちが本音ですか」
「いや、違うな…ほんとの本音はもっと僕の弱みに近いところだ。」
言ってから自分でも驚いた。
口を滑らせて思わぬ方向に話が進んでしまった。
それなのに段々と自分の中でそれを言ってしまうことへの抵抗が薄れていく。
「…」
「…だけど秘密を隠して生きることは辛くなるように人間はできている……
他人には言えない、アートやオウカには別の理由で打ち明けられない。
…そうだな、君になら教えてもいいかな。…聞きたい?」
「…興味があります。貴方が私を信頼するなら、是非教えてください」
とうとう言うことになってしまった。それでも肝心なところはぼかして、僕は告げた。
「詳しくは言わないけど……僕はね、誰かを本気で好きになってしまったらどうしようって思ってる」
「それは…恋愛恐怖症やナルシズムとは違うのですか」
「恋愛を怖がってはいないよ。人が人を愛するのはとても素晴らしく羨ましいことだ。
ナルシズム…には近いかもしれないね。所詮僕の中での問題を対人関係に持ち出しているってことだから」
「人を好きになることができないのですか?」
「そんな大仰なことじゃないさ。例えるなら…喪に服しているようなものかな」
「喪に?」
「うん。そんなときに恋愛をしていたら不謹慎だろう?
だから一緒に暮らして本気になってしまいそうな身内には出さない」
「数多の女の子に手を出しているのは不謹慎にあたらないんですか?」
「そこはそれ、………………言わせたりしないよね」
「精神的な愛を求められない反動で肉体的な欲求を満たそうという衝動が起こる、というわけですか」
「……嫁入り前の女の子が言う台詞じゃないよ…………」
おかしい。本来こういう猥雑なことを堂々と言ってのけるのは僕の役だった筈なのに。
そんな僕には構いもせず、彼女は何事か考え始めた。
「嫁入りですか…。そう、そうですね。…ヴィクター」
「何?」
「それなら、私としませんか」
「…………何を?」
誓って言おう。正直本当にこのとき僕は彼女が何を言ってるのか分からなかった。
379 :
6/7:2009/01/04(日) 21:43:59 ID:EYsGuB4P
「性欲処理を、です」
…とんでもないことを言い出した。
かろうじて冷静さを保った僕は、彼女の真意を問いただすべく質問を投げかける。
「ええっと……人の話、聞いてた?」
「はい。誰かと恋愛関係にはなりたくない。けれど性的欲求は溜まる。
そして身内に手を出せばお互い情が湧いてしまうかもしれない」
「いや……簡単に言えばそうだけど………」
「私も人間です。性欲もあります。むしろ行き場の無い知への欲求が身体を疼かせる事もあります。
貴方と私が互いに性欲処理を行えば合理的とは言いませんがそれなりに問題は軽減するでしょう」
学術的な言葉を選んでさばさばと言い切る彼女だが、よく見れば羞恥で頬がうっすら染まっている。
………そんな顔をされると少しそれもいいなと思ってしまうじゃないか。
だが、根本的な問題が解決されていないことに気付いてストッパーをかける。
「あの…悪いけど情が湧いてしまうって問題は解決されて無いんじゃないかな?
僕としてはそれが一番問題なんだけど………」
僕がそういうと、彼女は真摯な目をこちらに向けてきた。
「ヴィクター。私たちは何ですか?」
「何って…」
「少なくとも私は、貴方のことを友人と思ってきました」
「友人?」
「そうです。共にいろいろなことを考え、話し、そういう時間を共有できる友人です。
そして私はすでに貴方に対して友人としての情を湧かせています」
「それは…僕だってそうだよ」
「そう…だから、捨てたくても捨てられない性欲をせめて分け合って
お互いの苦痛を軽減しませんか、ということです。
私に対して女性としての魅力をみてくれる人はそういないでしょう。
貴方は…私を女性としてみてくれるのではありませんか?」
そうだ。日夜磨いてきた美しさを感じ取る神経はこれぽっちも曇ってはいない。
正直なところ、彼女は美しい。好奇心旺盛で、その表情は変化こそ分かりづらいが
常に入れ替わり新しい発見をしたときの輝きは何物にも代えがたい。
彼女は絶対に認めないだろうが、彼女は美しかった。より的確な言い方をするなら、可愛らしかった。
恐らく誰も、本人も気付いてはいないのだろう。だからこそ僕は
彼女の美しさに敬意を払った扱いをし、一方でそれを直視しようとはしなかった。
「そう…そうだね…だけど…それはどうかな」
「貴方しだいです。これはただの提案ですから。…でも、貴方を素敵だと思ったのは事実ですよ?」
彼女の言葉で、僕は少し吹っ切れた。僕は彼女を好ましく思っている。それだけでいいんだ。
「そうだね。………僕でよければ、喜んで」
こうして僕と彼女の友人関係は少しおかしなものになった。
380 :
7/7:2009/01/04(日) 21:44:39 ID:EYsGuB4P
「あれは…私が進んでいく上で生み出すものの姿です」
そういってアルケミストは起き上がり、身支度を始めた。
「……氷姫となった人のことかい?」
彼がアルケミストに眼鏡をとってやりながら聞く。
「そうです。ホムンクルス……賢者の石……くうきのみず……金の錬成……
どれも錬金術の果てにあるとされるものです。そしてそれらは一度既知の領域
に堕ちればこぞってそれを利用しようとする物の手に渡るでしょう。
それがどんなものであっても世に厄災を撒き散らす悪魔にならない保障は無い」
「それで……自分の生きる意義と自分の倫理を秤にかけていた」
「そうです。倫理は私が人間である所以。私が私であることの所以にもなります」
「秤にかけられないことか……。ははっ」
彼が自嘲的な笑いを洩らし、いぶかしんだアルケミストが彼の顔を覗き込む。
「うん。教えるよ……前に人を好きになりたくないって言ったよね」
「?ええ…」
「僕はね、アートが好きで、オウカが好きだ。君のことも好きだけどね。
たぶん世界で一番好きなものを言えといわれたら彼らだと思う」
「…はい」
「彼らが僕のことを忘れてくれてもかまわない。アートの事を好いてるらしき子がいてね。
これでも一生懸命応援してるよ。ただ、僕は彼らと一生友達でいたいと思った。
そしたらふと気になったんだ。もし僕が家族を持って、例えば子どもを持ったときに、
僕は自分の伴侶、子どもと彼らのどちらを優先するのかなってね。じゃあ、伴侶と子どもなら?
………僕はね、秤にかけることそのものが嫌になった。多くのものが大事にできないなら、
最初から他のものを好きにならなければいいってね」
「……」
「おかしいだろ?ただ、人を好きにならなければずっと彼らを大事にできると思ったんだ。
……………多くのものを大切にできる方法があるかもしれないのに」
そこまでいうと、彼は自嘲的な空気を拭い去ってまっすぐにアルケミストを見た。
「だから、イリナ。僕には何も言えない。だけど、君が納得のいく決断を出せるように。
本当にそう、祈ってる」
「ありがとうございます。…それと、ヴィクター」
彼女は先ほどと打って変わって穏やかな表情で言った。
「何もいえないといいましたけど、貴方の話を聞いてヒントが見つかりましたよ。
だから、貴方にもおしえます。
過去に何があったかは知りません。
……だけど、そのままでいいんだと、そういう決断もあると思います」
彼が意表を突かれた、といった顔をする。
「答えが出ないなら……答えが出ないことを受け入れて…」
「根本的な解決にはなりませんけどね」
「いや…ありがとう。考えてみるよ」
「お役に立てればよかったです」
いつしか身支度を終えたアルケミストが、部屋の戸口に立つ。
「それでは、わたしはこれで」
「おやすみ。……僕の誇るべき友人」
「おやすみなさい」
ばたん。
彼は部屋に一人になった。
しかし、彼の表情は明るかった。例えるなら今日あった楽しいことを日記につけるように、彼は考え事を始めた。
以上。今回はネタが貧弱で難産だったが妄想ブースト全開で何とか仕上げた。
そのせいでどこかちぐはぐなところがあったらごめん。
乙。超乙。
最近賑わってきたね。嬉しい限りだ。
ちょっと見ない間になんだこの年末年始投下ラッシュ
全部はまだ全然読めてないけど職人さん方本当に乙です
>>320 公序良俗の続き来てるし!
……しかしあえて言おう
グラドリ……いや、公女さまはやっぱりメイド服より、公女服だろ!
嘘です、ごめんなさい、全然メイド服でもオッケーです
表現不足二つもあるとか俺なんなの?馬鹿なの?死ぬの?
他の人上手すぎ・・・orz
とりあえず投下。
茶カスメの手を引き、宿に戻ると、早速ヒソヒソ話してる他ギルドの奴等を見つけた。お前等全員殺られたいか?
まあここで殺るとおばちゃんに迷惑掛るだろうから殺らない。我慢して部屋に戻る。
扉を開けると微妙にベットが移動していて目の前に。奴か、奴の工作なのか!?
まあこの際感謝しよう。早速始めるぜ!まあ同意得てるし。多分。
茶カスメの手を引き、ベットの方に。遂に茶カスメにあんな事やそんな事を出来るぜ!終了後死ねと言われても大歓迎!
「茶カスメ……!」
ベットが軋み、俺が茶カスメを押し倒す体位、いわゆる通常位だ。目下には茶カスメが頬を赤らめ、目線をそらしている。
キスしたり、胸を攻めても良いんだが、いきなり(ピー)を攻めるぜ!なんていうか妄想したら俺の息子が大変な事に!
茶カスメの下半身に手を伸ばし、ローブを持ち上げる。
……ノーパン?
そう、穿いてない。いきなり秘部が丸見え。
探索中に風が吹いて、たまに尻が見えた様な気がしてたのは気のせいじゃなかったのかー!
ま、まあ好都合!脱がす楽しみ>手間だ!……アレ?
とにかく少し下がり、秘部に口を付ける。
「ひぅ!?」
突然の事に、茶カスメが小さく叫び声を上げる。かーわいいー。
舌を這わせ、ドンドン濡らして行く。ガンガン行こうぜ!
「ふにゃ、やっ、ふあぁ!」
絶え間無く舌を動かすのに同調するかの様に、茶カスメがあえぐ。
こういう事には不馴れなんだな、濡れまくりだ。
――ここで突然、Sッ気が生まれ出てくる。
「……まったく、こんなに濡らすか? 淫乱だな。そんなに感じたのか?」
「はっ……ふぁい……」
「よく聞こえない!」
気が抜けた答えには、お仕置きだ!
不意打ちに、クリを強く引っ張る。
「ふにゃぁぁ!?」
ビクン、と体が揺れて、愛液がこれまで以上に出てくる。可愛いな。
そしてもう一度問いかける。
「もう一度聞く、そんなに感じたのか?」
「は……い……私は……少し舐められただけで感じる……凄くエッチな子です……」
「良くできました……っと!」
「ひあぁぁぁ!?」
今度はクリをグリグリし、茶カスメが体を揺らす。
「ほら、こんなのが欲しかったんだろ?」
「ち、違っ……」
「違うのか? ならやめよう」
手をクリから離し、上目に茶カスメを伺うと絶望しきった顔。なんか自信なくすな……
ともかく、どれだけ茶カスメが快楽を求めるか、それが問題だ。さてどうする?
「……ください」
「ん?」
「もっと……アソコを引っ張ったり、グリグリしたり、色んなエッチな事してください……!(///)」
わお。予想外に素直な反応。少しつまらん。だが可愛いから許す。
ここでクリを舌の上に乗せ、転がして優しく攻める。
「ん、んんぅ……もっとぉ……」
あえぎ声を上げ、こちらにねだる。そんなに淫乱な子に育てた覚えは……あります。
もっと欲しいと言うなら仕方ない、舌を離し甘噛みする。
「ふあぁぁ!! ……ひあ、あ……」
茶カスメが悲鳴を上げ、大きく体が数回揺れた後、崩れ落ちる。
「……もしかして、イッた?」
「ハッ……ハッ……」
こちらの質問に答えずに、グッタリとしている。
ていうかローブが中途半端に脱げてて目のやり場に困……ん?
発見したのは胸辺りの白い物。それが背中から何重にも重なっている。
バカな、これは……あの……ブシ子が付けている……伝説の……つまり……
当の本人がグッタリしているのを良い事に、それを剥ぎ取っていく。
……イケる。このサイズならば、十分に。
白い物は、サラシ。それが胸辺りに。
つまり、茶カスメは隠し巨乳だったんだよ!
Ω|<な、なんだってー!
それはともかく、中々に巨乳。まさにおさげ(笑)桃鳥(爆笑)状態。貧乳はステータスだがな。
一回私服姿のししょー兼リーダーを見たがそれクラスだな。
とにかく何度も夢に見たアレを実行に移すチャンスだ!
「……茶カスメさん、いや茶カスメ様、胸で俺のアレを挟んでくださいお願いします」
胸で我が息子を挟む、いわゆるパイズリ。その為だったらSッ気(笑)プライド(爆笑)だぜ!
俺……パイズリされるの夢だったんです!貧乳じゃ難しいから!
対して彼女はグッタリとはしてるものの、キョトンとした表情。まあそうだよね、突然こんな事言われたら。
ていうかこんな場所でサラシを見るとは思わんかった。ししょーは付けてるらしいがどうだろう。
「……えと、うん」
ヒャッホォーイ!許可が出たぜ!我が世の春が来たぁ!
今なら空を飛べる気がする!今ならソロで1Fから26Fまで行ける気がする!とにかく何か出来る気がする!
「では早速お願いします」
「うん……」
「そのままじゃ痛いから唾液垂らしてやった方が良いですよ」
仰向けに寝て、下半身を晒す。既にギンギンの息子に茶カスメは驚いた様だが、そちらの胸にはもっと驚いたぜ!
多少躊躇した様子でこちらにのしかかり、胸で我が息子を挟み込み、動かしていく。
……ッ、ヤバイ、冗談抜きで気持ち良い。すぐにでもイきそうだ。
「ん……くっ、ピチャ、ん……」
ってアッー!舌まで使ってきたよこの子!
「ペロ……気持ち、良い? んしょ……」
無理無理無理。答えろと言われても気持ち良すぎて受け答え無理。ぎこちないけどそれもまたイイ!
だって胸での圧迫感に加えて舌のくすぐりって……ッ!
――さよならパイズリ。凄く気持ち良かった。
「ひう!?」
精液が茶カスメの顔を汚していく。
頬とか髪にベットリと付着し、エロい。
「大丈夫か?」
「うん……」
大丈夫か、ってのも変な質問だな。
って待て待て待て!いきなりM字開脚してきたこの子!そしてこうくぱぁ、ってしてる!
「聞いたのに返事くれなかった、気持ち良くなかったみたいだから……」
顔を真っ赤にしながら、言う。精液付いててエロい。
半端無く気持ち良かったです。ええ。
とりあえず流された方が美味しい気がするな。元々そのつもりだけど。
息子を秘部に当てがい、念の為確認を取る。
「入れる、ぞ?」
「う、うん……ひうっ!!」
――処女じゃないの?
血が流れて来ていない。
え?全然慣れてなかったのに?
「――処女じゃない、のか?」
「う……? うん……カースメーカーになる時……処女膜は破っておく決まりだから……棒で」
畜生。それ決めた奴誰だ。女なら百万歩譲って許すが、男なら許さん。ロマンってもんが解らんのかー!
「……ッ。もう大丈夫だから……動いて……良いよ……?」
「あ……ああ」
まあ処女膜が無いだけで処女か。とりあえず優しく、優しく……
投下終了です。
畜生!そこから先が重要だと言うのに!
とりあえず乙です。
>>381 せっかくのいいんちょケミ和姦なんだから
本番シーンを微に入り細に入りねちっこく描写してくれても
俺は一向に構わなかったんだぜ?
>>391 乙!だがとりあえず続きがあるのかどうかだけ教えてくれ!
ところでSQ2の最大の失敗はレンジャーのフォーススキルでもダクハンバグでもなく
「バーローは男」と明記したことだと思うんだ。
あれさえなければ色々妄想できたのに……!
バカ言え! 幼子たんがまだ、男とも女とも明言されてないうちは
いくらでも夢なんて見られるっつーの!
396 :
391:2009/01/06(火) 23:16:15 ID:pRWx7mKn
>>394 あるよ、半端な所で区切って解りにくかったな、スマソ。
SQ2がワゴン投売り1000enだったので思わず購入
これでまた新規ギルドで初々しい萌とエロスの日々を妄想する仕事が始まるお
さて、今度は何と何をカップリングにするか、はたまたハーレムギルドにするか・・・
全部女の子が俺のジャスティス
青ソド男のハーレムギルドが俺のジャスティス
前衛職は女、後衛職は男が俺のジャスティス
「金ダク姉と愉快なM男たち」な逆ハーレムが俺のジャスティス
携帯変えたら使いにくすぎワロタ
そんな訳で投下速度遅れる、スマン
理想の上司(ただしツンデレ)のメガガンナーと自称ニューリーダーのヘタレメディ男の漫才コンビが俺のジャスティス
それを見守る無口バド子もいればなおよし
404 :
319:2009/01/08(木) 00:49:54 ID:1+NCmOFy
漫画版の上巻が発売されたからなんか買い戻したくなってきたわ……
金髪ガンナーがツンデレではなく素直な子だという罠。
しかしあれはあれでいい!
むしろ漫画版はカスメ子がツン
>>404 保管庫に投稿した分で一応全部終わった・・・んだよね?
とにかくいいモン読ませてもらった、ごちそうさま
>>408 あい、完結でございます
ダラっと長くなっちゃって反省っす
読んでいただいて感謝!
>>409 後編のアレを百合と言い張るのなら
姫子さんは名も無きソードマンやら、親父とかもお相手して
硬くて長い棒を体内に挿れたり出したりしつつ
熱い体液で体中濡れ濡れになるわけだから
ジャンル分けには純愛と百合だけでなく、近親や乱交も必要だと思うんだ
>>410 純愛っていう段階でものすごい強弁ですだよ!
だから百合とかもう一段階強弁してみた!です!
近親タグは直前までつけようかどうか悩んで外しましたw
>>保管庫管理人様
保管乙ですー!
>>410&>>保管庫管理人様
お疲れ様です。
そうこう言ってる内に新作書けたので投下。近親属性があるので注意。
以下キャラ設定
テム(22)緑レンジャー♂
アイ(19)短髪レンジャー♀
ポチ(15)刺青カスメ♀、本名ミーシャ
シンスケ(?)ペット・狼
樹海磁軸よりも若干強い衝撃と共に、我々はその場所へと『落着』した。
それは巨大な鉄橋だった。
支えの無い空間の中、金緑色の橋が彼方へと伸び雲の中へ消える。
…突然、猛烈な空気の壁が吹きつけた。
吹きすさぶ突風が、我々の視界を遮る雲を拭い去っていく。
――我々の立つ橋の先に、あまりにも圧倒的な鋼の建造物が姿を現した。
渦を巻く暗雲の牢獄の中、陽の光を浴びて輝くその城は美しく、
宙に浮く鋼の集合体の巨大な質量が生み出す威圧、
そしてそこからここまで伝わってくる空飛ぶ城の鼓動、
今ここで我々の前に姿を現すまでこの城が刻んできた膨大な時間、
そのことごとくが我々の言葉を奪い、我々はただ立ち尽くすことしかできなかった。
――――――――――――とあるギルドの探索部隊リーダーの日記より抜粋
「…詩人だね、君は」
「うるっさい…!」
―風馬ノ月3日、16:35、鋼の棘魚亭。
そこにはギルド『エーヴュア』のギルマスと主力部隊リーダーの姿があった。
「まああれだ、公宮の方には僕から報告しておくとして…天空の城到達記念パーティーでもする?」
「おお、酒か?宴会か?」
同席で寝ていたブシドーが嬉しそうな表情になって跳ね起きた。
「うーん…それもいいんだが…」
「?」
「いや、公宮の方は一刻も早く聖杯を手に入れて大公の病気を治したいんだろ?
そんなときにどんちゃん騒ぎってのは…まずいんじゃないか?」
「公宮の方でも似たような騒ぎの気がするけどねぇ…それにここらで
こっちは公宮にシッポ振るよりギルメンを労うほうが大事だって意思表示をしとかないと
なめられるかもよ?」
「おまっ…なんてことを……!?」
「まあ半分くらいは冗談だけどね。…しかたない、アート君の思いやりに免じてひそやか〜に飲みますか」
「ちぇ〜っ。つまらん、私は寝る、そして帰る」
そのままブシドーは再び不貞寝に突入する。
そんな彼女を見てギルマスはわざとらしくソードマンに話を振った。
「ところで、僕たち宛てのクエストも割りとたまってるんだけど」
「あー…そういえばそうだな」
何が言いたい、と目で尋ねる。
「新しい階層に突入するわけだし、色々準備は必要だろ?ここらでクエストを消化しないか、ってこと」
「となれば色々日程を組まないと……分かったよ、皆で打ち合わせついでにこっそり宴会をやるか」
「…オウカは帰るらしいけどね」
そういって振り返ると、呪い殺しそうなブシドーの視線が飛んできた。
「…冗談だって」
そんなわけで打ち合わせ兼天空の城到達おめでとうパーティーも
無事に終了し、俺たちは帰路に就こうとしていた。
俺はテム。自分で言うのもなんだがしがない採集特化レンジャーだ。
妹のアイやペットのシンスケと共に樹海に潜り、ひたすら敵をかわしてポイントに到達。
木々の枝を掃い鉱石を掘り出し草花を採取したまに魔物の尻尾を伐採して一撃でノされ
護衛のパラディンさんに引っつかまれて逃走する毎日だがそれなりに楽しくやっている。
「じゃ、よろしくね」
ギルマスが声をかけてきた。
「ういっす、任せてください」
「うん。いつもどおりソドマとパラ君をつけるから無事に帰ってくるように」
「ははは…努力します。じゃ、俺たちはこれで」
「うん、さよなら」
「さようなら…」
「さよならミーシャちゃん」
「ワウッ」
「さよならシンスケ」
「さよ「それじゃ、また明日」
ビシッ!と手を挙げてギルマスが帰っていく。
あとには中途半端な姿勢のまま固まっている妹が残った。
…いたたまれない空気が漂う。
「………気にすんなって、たまたまだよ。……たぶん」
「…………」
「お姉ちゃん、元気出して…」
「クゥーン…」
「…ありがと…」
415 :
3/12:2009/01/10(土) 00:57:38 ID:RiQcqC5N
『そんなわけで君たちには自分に自信が持てなくて珍しいアイテムを求める鈍感男くんに自信をつけるため
氷結晶の枝を取ってきてもらいたい。……今回もプロポーズは失敗するような気がするけどね』
『どーして男ってのは物に頼るか自信過剰な奴らが大半なんだろうな?』
『そんな奴ばかりでもないさ。ところで武術大会の方は大丈夫なのか?』
『んー、本気で言ってるわけじゃないだろ?』
『正直お前なら確実に死なない気がするが…体調管理くらいはしっかりしろ』
『ともかく。依頼者もその内真心で勝負するしかないと気付くだろうけど、まあ頼むよ』
以上が俺たちに割り当てられたクエストの説明だ。要するに第3層で氷結晶の枝を取ってくればいいらしい。
「あれってぜったい小細工なしで押せばおちるよねー」
「(こくこく)」
立ち直った妹とミーシャがおしゃべりしながら前を歩く。
「にしてもその人一度見てみたいね。きっと凄いツンデレだよ」
「つんでれ?」
「変なこと教えるなよ…」
「何よー。ツンデレは社会に認められたステータスなのよ?それを変なことなんて、
…これだからおじさんの域に片足突っ込んだ男はねえ?」
「俺はまだ22だ…!!」
「知ってますよーだ。もう、冗談が通じないんだから」
「あの…それより」
喧嘩にでもなるのを心配してか、ミーシャが口を挟んできた。
「また明日は採集に行くんでしょ…?その…気をつけてね?」
「ありがとーポチ。心配してくれて嬉しいなー。
…じゃあこれが最後になるかもしれないから今夜はたっぷり可愛がって…」
「やめんか」
最後まで言わせずその脳天に拳骨を落とす。
困ったことに俺の妹にはそっちの趣味がある…いや、実はそれどころじゃないが。
「いたたた……なに、ヤキモチ?全く、そんな事しなくてもお兄ちゃんならいつでも」
「…もう一発殴られたいか?」
「あとと。もう、ほんとなのに…ちぇ、今日はさっさと寝ちゃおっと」
そういって妹は先に駆け出していく。気付けば宿舎は目前だった。
「ちょっ、お姉ちゃん…!」
ミーシャとシンスケも後を追って駆けていった。俺はというと、
「…絶対後でなんかしてくるな…」
経験に基づきこのあと妹が何らかの行動を起こすことを予見してため息をついた。
深夜。樹海に潜って鍛えたレンジャーとしての感覚は伊達じゃない、気配を感じて俺は目を覚ました。
俺のベッドの中に何かが潜り込んでいる。
とかいってるうちにその何かは俺の下半身に覆いかぶさり、夜間着のチャックに手をかけてきた。
ここまでくれば一般人でも目を覚ますだろう。
「まったく、何やって…」
そう言いながら布団をめくり、中をのぞく。
そこには俺の予想通り、ライシュッツが居た。
…いやいやいやいや、全然予想してませんって。
「ーーーーーーっ!?!?」
そのまま俺の意識は遠のいた。
416 :
4/12:2009/01/10(土) 00:58:14 ID:RiQcqC5N
俺が生まれたのはエトリアの郊外の更に端にある、そのあたりでだけ名の知られた家だった。
辺境の名家なんてそれだけでどんな連中だか分かりそうなもんだろう、
俺の父親も例に漏れず、女はつくる他人は見下す贈賄はするされる
絵に描いたような金満の嫌な親父だった。
更に俺の母親はすでにこの世を去っており俺たちはよく親戚の世話になったわけだが、
この親戚連中がまた絵に描いたような権力に群がる…以下略。
以下略といわせてもらって問題ないと思う。この情報だけで驚くほど正確に連中を想像できるはずだから。
…まあ、そのころの俺の人を見る目もそれほどあてにはならなかったろうが、
それを差し引いてもひどい環境だったと思う。
おかげさまで最高の反面教師を得た俺は少しはまともに育ったはずだ。
俺が12ごろのことだったと思う。
いつも通り暇にしていた俺は、慌しく駆け込んできたお手伝いさんが
親父に切羽詰った口調で報告しているのを聞いた。
―お嬢さんと思しき女の子を冒険者が樹海の広場で見た―
それが本当ならまさに緊急事態だった。
どんな弱い魔物でもそれは人に危害を加えるから魔物なのだ。
ましてやその頃のアイは9歳。一刻の猶予も無い事態だった。
…そして、それに対して親父はうるさげにお手伝いさんを黙らせて、言った。
―その冒険者の見間違いという事もある。すぐに戻ってくるから騒ぐんじゃない―
俺には何をいっているのかわからなかった。
見間違いでなかったらどうなるのか?そしたらアイは―?
―息子はどこだ?連れて来い―
それを聞いたとき、俺は直感に従って駆け出した。
敷地を抜け出して市街地へ。行き先は世界樹の迷宮だった。
止めようとする兵士をすり抜け、樹海に突っ込む。
…幸いアイは地下に降りてすぐの広場から見えるところに居た。
「あ、」
アイは俺を見つけるとその手の花輪を誇らしげに見せてくる。
―その背後に、巨大な甲虫が這い寄っていた。
「逃げろ!!走れーっ!!!」
息が切れる。発音が不明瞭で伝わらない。
アイの後ろで、魔物がその頭部を正確に見極めて顎を開いた。
「え?」
アイがふと振り向いて声にならない悲鳴を上げようとした。
魔物の顎がばね仕掛けのように閉じる。
それと同時に俺はアイの身体を押し倒し、その身体を顎の中から引き摺り下ろしていた。
倒れ伏した頭の上で恐ろしい音が響く。あと少し遅ければどちらかの頭が砕かれていただろう。
右手で身体を起こしながら、左手でアイの襟首を引っつかみ、魔物から遠ざけるように押し出す。
次いで自分も起き上がろうと頭を上げた俺の視界の端で、魔物の左肢が動いた。
右頬を熱さと冷たさが同時に襲う。
アイの顔に赤い飛沫が飛び、その表情が瞬時に固まった。
起き上がって小柄なアイを抱え上げ、何とか逃げ出そうとする。
なぜか力が入らず、足が重くなっていった。
「樹海には…怖い魔物がいるから…入っちゃ駄目だって……言っ…」
そこまで言って、俺は意識を失った。
417 :
5/12:2009/01/10(土) 00:58:49 ID:RiQcqC5N
次に目を覚ましたのは2日後だった。後で聞いた話だと、
俺は気付かなかったが、すぐ近くにいた冒険者のパーティに助けられたらしい。
俺の右頬には骨まで達する傷ができていた。
傷口から菌が入って高熱を出し、2日間生死の間をさまよったらしい。
喋ることも動くこともできない俺の耳に、アイの泣く声が届いていた。
―なんということをしてくれる。あれが死んだらどうしてくれるというんだ―
―あんな大きな傷をつけて、これでは人前にも出せませんね―
―あなたの不注意でこんなことになったんですよ、分かっているんですか?―
―まったく、親子そろって我々を弄んでくれる―
何でそんなことを言うんだよ。
二人とも助かったんだからそれでいいじゃないか。
妹が危険だったら助けるのは当たり前だろう。
何でそんなことを言うんだよ。
さて、問題になるのはアイの立場だった。
常々自分と比べてアイへの風当たりの強さは幼心にも理不尽に過ぎた。
それを理解できたのは15を過ぎようという頃だ。
俺の母親とアイの母親は別の人間だったのだ。
親戚連中は当然俺の親父か母親の血縁関係で占められている。
親父の金、権力のおこぼれに預かろうとする連中にとってアイの存在はこの上なく邪魔に見えたことだろう。
…いや、変な話だがそれだけならまだ分かる。
問題は親父までがアイに辛く当たることにあった。
曲がりなりにも自分と、自分が愛人にした女性との間に生まれた子供だろう。
どこに親父がアイに辛く当たる原因があるというのか。その答えもしばらく後に見つかった。
アイの母親、つまり親父のお妾さんだが、彼女はとんでもない魔性を備えた人だった。
それはまさに魔性と呼ぶに相応しい有様だったらしい。
彼女が親父を通して知り合った男の中で、彼女と関係を待たなかったのは5人に満たなかったそうだ。
俺が物心つく前に彼女は亡くなっていたわけで、これ以上死者を貶めるようなことは言おうと思わない。
ただ、そんな彼女も普段は貞淑な女性にしか見えなかったというから余程の策士家だったんだろう。
それが親父からアイへの疎みを生んだ。
母親は自分以外の誰かと数多くの情交を結び、父親は自分かどうかさえ分からない。
そんなアイを、親父は世間体さえなければすぐにでも放り出してしまいたかったろう。
誰からも後ろ盾を得られないアイの立場は、極めて不安定なものだった。
で、一般的な良心を持っている人間なら必ず同じようにすると信じているが、
俺はアイの盾となるように行動した。
さすがに俺の目の前でアイを邪魔者としては扱わないだろう。
できる限りアイと共に過ごし、言いがかりをつけられればアイをかばう。
そのうちにアイは俺の後をついて歩くようになり、
俺がわけあって密かに通う冒険者の訓練にもついてくるようになった。
俺たちの命の恩人でもあるギルドの人たちとふれあいで、アイは本来の明るさを取り戻していった。
―そして時間は過ぎ、周囲からのアイを憎む感情もまた大きくなっていった。
418 :
6/12:2009/01/10(土) 00:59:25 ID:RiQcqC5N
俺が19になったある日のことだった。
今日はアイが練習についてこなかった。先に行っているのかと思ったがそれもない。
「どうした、明かりもつけずに?」
アイは部屋に居た。ベッドに座り、窓の外で日が沈むのをうつろな目で見ている。
「…あ、お兄ちゃん」
「おい…どうした?何があった?」
俺もアイの様子がおかしいことに気付き、真剣に尋ねる。
アイは全てを諦めきった表情で俺に話し始めた。
「あのねぇ…お父さんがね?ベリッターンの息子さんと結婚しろだって」
「お前、それは……!」
「向こうは裕福で今よりいい暮らしができるぞ、だって。うちは段々お金を無くしてるもんね。
…向こうもうちの家名があればもっといろいろな事に手を出せる。いいこと尽くしだって」
「…自分が何を言われたのか、分かってるんだよな?」
「うん…私の使い道なんてこれくらいしかないし、予想はしてたよ。
…でも、もう少しお兄ちゃんと一緒にいられると思ってたんだけどな。
もっと色々勉強しておくんだったかな」
16歳で世間の知識にも乏しいアイにとって、それは受け入れるほか無い絶望的な運命に思えたろう。
…俺は瞬時に決意を固めた。
「…アイ」
アイの肩に手を置き、その目をまっすぐ見て話しかける。
「俺は家を出て冒険者になる。もしこの家が嫌なら一緒に来ないか」
「…え?」
絶対にこの家を出るつもりだった。あのときから自分の身を守れる力がほしいと思っていた。
「本当はもっと力をつけて、できれば違う方法でお前をここから出してやりたかった。
今の俺じゃ二人分の身を養う力はないと思う。…でも、お前がここから出たいなら、
俺を信じてくれるなら、なんとかしてお前に生活させてみせるから」
「…………
…ねえ…お兄ちゃん?私本当は血のつながりなんか無いかもしれないんだよ?知ってた?」
「知ってる」
「私のお母さんってひどい人だったんだって。ううん、異常だったの。その人の娘だよ?」
「知ってる。それでもいい。いや、それでいい。
お前はずっと一緒にいた家族だ。血のつながりとかはもう今更どうでもいい。
家族で、妹だから、願いをかなえてやりたい。…どうしても願いを聞きたい」
「…」
「…」
「…って…」
「ん?」
「……一緒に連れてって……」
誰の子供であろうと、アイはアイだ。血のつながりなんて関係ない。
人間として、兄として、俺個人として、全ての自分がこの決断を出した。
――それに、どんな母親の娘でも、アイはその罪も性質も受け継いでいないじゃないか――
これが間違いだったと知った今でも、このときの決断は間違っていなかったと信じている。
419 :
7/12:2009/01/10(土) 01:00:02 ID:RiQcqC5N
その晩の内に俺たちは抜け出した。東に向かう馬車の中からあの家が見えなくなるのを見届けて以来、
俺たちはあの家のことは何も知らない。
ただ覚えているのは、乗合馬車に揺られながら毛布に包まるアイの表情が
これまで見たどの表情よりも楽しそうで嬉しそうで、連れて来てよかったと思ったことだけだ。
次の朝から大変だった。夜明けと共にひとつ東の大きな町についた俺たちは、
その足で最低限の食糧を買い込み徒歩で次の町を目指した。
「大丈夫か?」
「うん、平気。昨日は久しぶりによく眠れたもん」
「案外お前って神経太いんだな」
「ばーか。
……
…………一人じゃなかったからだよ……」
「……そっか」
「…ねえ、お兄ちゃん?」
「ん?」
「これってまるで駆け落ちだね」
「…あっははは!
たしかにそうだな!」
「……もう、ばか」
「?どうした?」
乗合馬車から足がつくことを恐れた俺たちは、それからしばらくは徒歩で移動した。
笑っていられたのは最初の頃だけで、その旅路は非常に厳しかった。
とりあえず金が無い。行く先々で日雇いの仕事をして路銀を稼ぎ、飢えと寒さをしのぎ、
野宿を繰り返して先に進む。馬車に乗れたのは4つ目の町くらいからだったと思う。
アイがこれでも着いて来てよかったと言ってくれなければ耐えられなかったかもしれない。
そうこうしている内に実に2ヶ月がたった。一つ前の町で馬車に使える路銀は底を尽き、
俺たちは徒歩で最後の目的地へと向かっていた。
目的地はハイ・ラガード。
日毎に寒さは厳しくなり、二人で身を寄せ合うようにしながら先へ進む。
この頃には俺たちのサバイバル能力は格段の進歩を遂げ、そこらにある可燃物をかき集めて
一晩火を炊くなんてことはそう難しくなくなっていた。
「…ふぅ、やっとあったかくなった」
「くっつきすぎだって、離れろよ」
「いいじゃん、減るもんでもないし。…それより」
「ああ。あれが世界樹だよな」
遠くに天にそびえる大樹が見える。その足元には城壁らしきものがあった。
まさしくあれがハイ・ラガードだろう。
「明日、着けるかな」
「凍死を覚悟して歩けば今夜中にでも着けるさ」
「うん…。ねえ、ラガードに着いたらどうするの?」
「何はともあれ冒険者登録だな。ギルドに入れてもらえるかどうかは分からんが…
冒険者には住みやすい国らしい。何とかなるだろ。
…そしたらお前も好きなことができるようになるさ」
「…」
420 :
8/12:2009/01/10(土) 01:02:04 ID:RiQcqC5N
アイは押し黙り、揺れる炎を見ている。
「………ねえ、お兄ちゃん」
「何だ?」
「私のこと、好き?」
「っと…」
意表を突いた質問だった。
しかしこの旅路に出る前のアイの様子を思い出し、真剣に答える。
「もちろん、好きだぞ」
「へへっ…」
その顔にくすぐったげな笑みが広がった。どうやら答えを間違えはしなかったようだ。
この後の展開も知らず、そのときの俺は胸をなでおろした。
「…」
「…」
「…じゃあ、ね」
「ん?」
「じゃあ、キスして」
「なっ…」
いくらなんでもそれはちょっと…
そう言おうとした俺をアイが期待に満ちた表情で見つめてくる。
いまさら嫌とはいえない雰囲気だった。
「…」
「……
…わーったよ、しゃあねぇな」
アイの顔に手を添える。
目を閉じてこちらを向くアイにそっと顔を近づけ…
…頬にキスを落としてやった。
「…むぅ」
顔を離すと微妙にふくれっ面でこちらを見てくる。
…さすがに兄妹でそれはあるまい。何が不満だったんだ?
考える暇は無かった。
次の瞬間にアイが飛び掛ってきたからだ。
あ、と思った瞬間にはアイは深く俺に口付けていた。
やわらかい感触に意識を持っていかれそうになる。
「…!?――――――こっ……!!」
何とか正気を取り戻し、アイを引き剥がす。
「おまっ…!!いきなり何を……」
「えへへ…」
それなりに本気で詰問したつもりだったが、アイはさらりと流して恥じらいの表情を向けてくる。
「怒んないでよ…私のファーストキスだったんだよ…?」
それをいうなら俺もそうだよチクショー。
非常に複雑な心境で何を言えばいいのか分からない俺に、ゆっくりとアイがもたれかかってきた。
そのまま俺の首に腕を回し、頭から胸までをぴったりと密着させる。
お互いの表情が見えない体勢で、アイはゆっくりと喋り出す。
「ねえ…私のこと、好き…?」
「お前…」
俺の中である疑念が湧き上がり、それは尽きることなくあふれて来る。
「好きなんでしょ?」
「なあ…アイ…」
「好きなら、抱いて……」
俺は言葉を失った。
予感は、あったのかもしれない。
ここに来るまでアイはできるだけ俺のそばに居たがり、事あるごとに身を寄せて接触をせがんだ。
二人きりで焚き火を囲むごとに、嬉しそうに何かを確認するように俺を見た。
そして俺は、気付かないふりをし続けた。
さっきキスを求められたときも本当はわかっていたのかもしれない。分からないふりをしただけで。
421 :
9/12:2009/01/10(土) 01:06:20 ID:RiQcqC5N
「なあ…アイ…」
「そういう意味での好きじゃない、とか言わないで」
「…っ」
「私は好きだよ…どういう意味でも」
突然の異常な状況に思考がついていかない。
それなのに、今までずっと一緒だったアイが今俺にしがみついて
俺を求めているという事実だけが不思議と理性を溶かした。
「…アイ…」
…そして、俺はアイを引き剥がした。
「好きだけど、駄目だ」
「……そう」
――限りなく冷たい声が返ってきた。
「…え?」
アイが突然立ち上がった。
今度こそ完全に思考が追いつかなくなった俺を尻目に、毛布を捨て、言葉を捨て、ただ一点を見て歩き出す。
「待てよ!どこ行くんだ!?」
腕を掴んで止める俺のほうを見もしようとせず、全ての表情を消し去ってアイは言った。
「一緒にいてくれないなら、最初から全部いらない。あとは一人で行く」
「な…何言ってんだよ!一緒にいないなんて……誰も言ってないだろ?」
「嘘」
きっぱりと言い切られ、これまでに無い完全な拒絶にかける言葉が出なくなった。
「あの町で暮らして、そのうち私が一人で生きていけばいいと思ってるでしょ」
「それは…そうだよ…」
「だから、今、一人で行く。一人で行って、一人で暮らす」
「待てって!お前一人で、できるわけ無いだろう!?」
だから、俺も一緒に。
「…」
今度帰ってきたのは、無視だった。
再び俺から目を逸らし、遠くに見える世界樹へと歩き出す。
「…待て。待てって」
「…」
「待てよ」
「…」
「………行くな!!」
アイがぴたりと止まった。
「一人で行くな」
俺も一緒に。
だめだ。これじゃ、足りない。アイは、止まらない。
「………一緒にいてやるから」
「…」
「………ずっと一緒にいてやるから」
「本当は一緒にいたいんだよね」
気が付けばアイの微笑みが目の前にあった。
422 :
10/12:2009/01/10(土) 01:07:53 ID:RiQcqC5N
「本当は連れて来たかったんでしょ」
俺たちは焚き火のそばに戻っていた。
「あの家が嫌で、お兄ちゃんだけが仲間だった。
…でも、お兄ちゃんも一緒だったんだよね」
「…そうかもしれない」
妙に醒めた頭で、俺は考える。
「…でも」
「うん。家族だから連れてきたんでしょ?それでいいよ。
今、お兄ちゃんが一番大事なのが私だから」
「それは…そういえばそうだな」
「ずっと一番でいてあげる。だから、一緒にいて。ずっと家族でいさせて」
俺は想像した。この先、俺たちが別々に生きていっても一緒に生きていっても、
きっと色々なことがあって、色々な幸せがあるだろう。それなら、それは等価値だ。
…そう思うと、その誘惑は急にたまらない魅力を持って俺を蝕み始めた。
今まで気付かなかったアイと共に歩むという可能性が、急に現実味と甘さを帯びる。
このとき、ようやく俺は気付いた。
アイは確かに母親からその魔性を受け継いでいた。。
…もし、この魔性が大輪の花のように匂いたち、俺を引きずり込もうとしたなら
俺は恐怖のあまり逃げ出したかもしれない。
「…でも、呼び止めてくれるの遅いよ。
もし呼び止めてくんなかったらすごくカッコ悪いことになるし
戻るときなんて言い訳しようと思ってたんだからね?」
だが、悪いことにアイはあまりにも俺がずっと一緒にいたそのままだった。
「……アイ」
「…え?な、何?」
「…俺はもうおかしくなった」
俺はそのままアイの唇を奪った。
服の裾をつかみ、ゆっくりとたくし上げていく。
普段目に触れない部分が覗き、やがてささやかな胸を晒した。
日に焼けていない白い乳房に寒さのためかそれとも羞恥か、わずかに震えが走る。
「やっぱり、ちょっと恥ずかしいな……」
「……」
「えと、あの…あんまりおっきく無くてごめんね…?」
「……いや、きれいだ」
そう言いながら、そっと胸にふれる。
びく、と先程よりも大きな震えが走った。
そのまま包み込むようにゆっくりと感触を確かめる。
「柔らかいな…」
我ながらアホ丸出しのセリフだとは思うが、
何故か俺には男というものは皆こうなのだという奇妙な確信が生じた。
423 :
11/12:2009/01/10(土) 01:08:48 ID:RiQcqC5N
「こっちに来てくれ」
椅子のように自分の膝の上に座らせる。これで両手が使えるようになった。
早速両手を再び胸に回し、やんわりと揉み始めた。
「…痛くないか?」
「うん…あ、そうすると痛い」
「ん、こうか?」
反応を確かめながらなるべく優しく揉み続ける。
ふとした拍子に指が胸の先で固くとがったところに触れた。
「ッ」
アイが声を洩らした。
その声に誘われるように指を沿わせる。
周りをなぞり、先端の突起に指をかけて軽く擦ると面白いように反応した。
「う…ちょっ…」
覆い隠してしまいたいのを必死で堪えているのだろう、
わきの下を通って胸へ伸びる腕がぎゅっと強く挟まれる。
その反応を可愛く思いながらゆっくりとそれを続けた。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ………」
だいぶコツが掴めて来た。
ふにふにとその柔らかい感触を揉み捏ね、時おり先端に触れる…とアイの息遣いが早くなっていく。
息遣いを聞きながらその桜色に色づいた部分をつまむと、嬌声を上げて身体が跳ねた。
「ひうぅっ……!?」
身体を折り曲げて縮こまってしまう。
「悪い!大丈夫…か?」
痛みを与えてしまったかもしれない。慌てて確認すると、
「うん…大丈夫。ちょっとびくっとしただけ…」
と答えが返ってきた。
少しだけ安堵した俺は、その手を下へ下ろしていく。
胸骨の上を滑り、腹に手を置く。そっと撫で回せばそこにアイの命が感じられるような気がした。
くすがったがるのに構わずしばらくそこに体温を分け与えてから、更に下へ手を移動させる。
「あ」
「…いいか?」
聞きながらズボンの止め具を外す。首がゆっくりと縦に振られたのを確認してから、そこへ手を滑り込ませた。
「ひゃあっ…!」
指の先が何か一点に触れた瞬間、アイが再び嬌声を上げる。
行き過ぎてしまった指に、ぬるりとした何かが触れた。
「ちょ、やっぱりちょっと待って。
………ね、私にも気持ちよくさせて」
424 :
12/12:2009/01/10(土) 01:09:47 ID:RiQcqC5N
足の間にひざまずいたアイが股間の止め具を外す。…その目の前に、いきり立った陰茎が晒された。
正直ここまでの興奮ですでに俺のモノはすっかり臨戦態勢になっている。
「うわ…」
アイが恐る恐る指を絡めてくる。少し冷えた指の感触に俺のモノは少し反応した。
「あ、熱いんだね…」
上ずった声で言いながら、そっと手を上下させてきた。
刺激はあるが、…悲しいかな、うまくいかない。
アイもやがてうまくいかないことに気づいたようで、
「ごめん、なんかうまくできないみたい…」
としゅんとした顔で言ってくる。
「しかたないさ、十分だよ」
「う…ん…」
納得はしていないようで、しばらく逡巡した後、やおらアイは口を開けた。
「おい、ちょっと…!」
まず舌が肉茎に触れる。その感触に気を取られる間もなく、ぱくりと先端が咥えられた。
「ん…」
そのまま口の奥まで咥え込んでいく。半分ほどがアイの口の中に納まった。
「…ん……?」
上目遣いで何かを訊ねるように見てくる。それは困り顔にも見えた。
「いや…俺もやり方なんか知らないぞ…?」
こちらとしてもそんなことを聞かれても困ってしまう。
しかし、決してこれは悪いものではなかった。
まず、視覚的な刺激がすごい。アイが俺のモノを咥えている光景はいやでも俺の興奮を高めた。
そして暖かく濡れた口内の感触は心地よく、ますますそれはいきり立った。
「んむ…もふ…」
アイが口をもごもごと動かして精一杯の愛撫をしてくる。
舌が裏スジからカリへとまわり、くすぐる様に撫でてくる。
それを続けられているうち、俺も少しずつ上り詰め始めてきた。
「アイ、もういいぞ」
「ん…?」
「気持ちいいよ、すごく。だけど、これ以上は今日はちょっとな」
さすがに初めての妹にぶちまけてしまうのはまずいだろう。
俺はアイの頭をくしゃくしゃと撫でて、その口から俺のモノを抜いてやった。
425 :
13:2009/01/10(土) 01:10:39 ID:RiQcqC5N
焚き火に新たな薪をくべる。これでもう少し持つだろう。
そのそばに毛布を敷いて、アイを座らせた。
「ほら、手を挙げて」
小さな子供の服を脱がせるように、アイが上半身に来ているものを抜き取る。
上半身裸になったアイはごろんと背中を毛布に付けた。
「…脱がすぞ?」
「うん…」
返事をすると共に顔を手で覆い隠してしまう。
俺は最後の一枚に手をかけ、ゆっくりとずりおろしていった。
…薄っすらとした茂みに覆われたそこは、俺の持ちうる感覚の中では少なくともきれいだった。
「…」
何も言わない俺に業を煮やしたのか、顔を覆い隠したままかすかに身をよじる。
「…触ってもいいか?」
返事は返ってこない。指を伸ばしてそこに触れた。
「っ……」
そこはかすかにさっき触れたぬめる液体で濡れていた。
その源を探して指を動かすと、割れ目の中で幾重にかひだに包まれた部分にたどり着いた。
そっとそこに指を潜らせるとアイが軽くうめいた。
「そこは優しくして…」
「ん、分かった」
いわれたとおり優しく探ると、通り道をふさぐ薄いひだに触れる。
無理をすれば指二本が通るかと言うそれに触れながら、アイに痛みを与えなければならない
だろうという事実に足踏みする。
「…どうしたの…?」
尋ねてくるその声も心なしか緊張で固くなっているように思える。
「ああ、何でもない」
そこから指を抜いて、ゆるゆると周りのひだに指を這わせると腰が揺れた。
そうしながら肩口、胸、腹とキスを落としてやると、段々肌が上気してくるのがわかる。
あの時触れた突起をくにくにと撫で回していたとき、アイの呼吸がゆっくり、深くなり、そして止まった。
身体をぴんと張り詰め、時折ぴくり、と身を震わせる。
「………ねえ」
それが収まったころ、アイは呆けた声で言った。
「…来て」
426 :
14:2009/01/10(土) 01:11:14 ID:RiQcqC5N
足を軽く開かせ、先ほど確かめたそこに己をあてがう。
「…いいんだよな」
アイがこくり、と頷いた。
ゆっくりと先端を潜り込ませていく。
「ッ……!!」
すぐに行き詰まり、侵入を防ぐそれが張り詰めた。
「……アイ」
その身体を抱きしめるように、身体をかぶせ、頬、胸をぴったりと合わせた。
アイがその腕を回してしがみついてくる。
できる限り強く抱き返しながら、必死で呼吸を整えて力を抜くのを待った。
「…いくぞ」
抱きしめたまま、腰を進めた。
―何かがぷつりと切れる感触がした。
「……っ!!う……ぅ……!!!」
アイが声にならない悲鳴を上げながら凄まじい力でしがみついてくる。
両手両足をしっかりと巻きつけ、骨を砕く気かと思うほどの力だった。
「っ…大丈夫…か…?」
返事が返ってきたのは二分ばかりもたってからだった。
「…はっ…はぁ…もう…いいよ…大丈夫…」
それにうながされ、ゆっくりと腰を引いていく。
「つ……!…痛い、痛い、痛い………」
そんな呟きを洩らされれば動きを止めざるを得ない。
しかし俺がその動きを止めるごとに、アイは首を振って続きをうながすのだった。
ゆっくりと抜き、ゆっくりと挿す。ひたすらそれを続けた。
やがてアイは痛みを訴えるのをやめ、大きく息を継ぐようになった。
…限界が近づいていた。今まで持ったのが奇跡だ。
「アイ…」
目を開けてこちらを見るアイの手を握り、指を絡める。
「俺はたぶん、一緒に、生きて行きたい」
「……………しあわせ」
馬鹿、そんな顔をするな。
追い討ちをかけるように、アイの中がきゅうっとしまった。
「っ……!!」
「あ」
自分の胎内で何が起きているか理解して、アイが真っ赤になって目を逸らした。
この時ばかりは痛みを忘れたのか、恥ずかしそうにうめく。
「はあっ…はあっ…アイ…」
名前を呼んでこちらを向かせる。
そのままもう一度、唇を深くふさいだ。
427 :
15:2009/01/10(土) 01:12:19 ID:RiQcqC5N
夜が明けた。二人で包まっている毛布の中で目を覚ます。
ちなみに二人とも服は着ている。情緒的には問題だが、この場合は仕方なかろう。
「…おはよう」
目を覚ましたアイが声をかけてくる。
「…今日は、あそこに着くぞ」
「うん」
「着いたらまずは登録だな。一緒に冒険に来るか?」
「もちろん」
「よし」
太陽に照らされて、ラガードへの道が浮かび上がってくる。
十数分後、俺はアイを背負って歩き出した。
「……ちゃん!お兄ちゃんってば!」
ようやく意識が戻ってきた。
「う…」
そこには心配そうな妹の顔があった。
…妹が魔弾の銃士の特殊メイクをとっておいてくれてよかった。
そうでなければ再び俺はここではないどこかに旅立っていただろう。
「…まったくお前は…なんて真似を…」
呻きながら起き上がると、妹はこれ見よがしに心配したという動作を見せ始めた。
「よかった…心臓止まってたらどうしようかと思った」
「ほう…で、この口の中に残ってるネクタルの味は何だ?」
「うぐ…それはその………………ごめんなさい」
さすがに言い訳のしようがないと観念したのか、しょぼくれる。
それをしばし眺めていた俺は、ふっとやれやれといった心境になって寝転んだ。
「…ったく。ほれ、一緒に寝てやるから今日はもう寝ろ」
「ふえ?え…何か…今日は優しいね?」
「たまにはそういうこともあるさ…ミーシャも入るか?」
ドアの間から様子を伺っていたミーシャにも声をかける。
「!…いいの?」
「もちろん」
「あ…ほら、ここおいで」
灯りを消し、三人で眠りに着いた。
正直、全部吹っ切れたわけじゃない。
今でも幼い頃から兄妹として育ったアイを抱くことには背徳感がつきまとう。
あの朝最初に思ったことも「ついにやってしまった」だった。
これは関係を持ったことだけじゃない。アイに惚れてしまった自分に対してでもある。
そうだ。
はっきり言うがあの日関係を持ったのは色欲に惑わされたからじゃない。
あの時自覚した自分の気持ちに流されてのことだ。
自分から近づくことは出来なかったものの、誘われて手を出す程度にはシスコンだったということだ。
できれば俺たちの間に血が繋がっていないでほしい。でもそれは確かめられない。
今でも俺は悩んでいる。たぶん一生悩むだろう。
428 :
16:2009/01/10(土) 01:12:50 ID:RiQcqC5N
「さて、七時にはギルマスのところに行かないとな」
「うん」
朝。俺たちは三人と一匹そろって顔を洗う。
そこへダクハンがやってきた。ちなみに俺のほうが年上だが立場は低い。
「おはようさん」
「おはようみどレン」
「おはようございます」
「おはようポチ」
「ワウッ」
「おはようシンスケ」
「おは「さあ、今日も一日ビシッといくわよ〜!」
ダクハンが鼻歌を歌いながら食堂へ歩いていく。
あとには中途半端な体勢で固まったアイが残る。
…いたたまれない空気が漂う。
「お姉ちゃん、元気出して…」
「クゥーン…」
「…ありがと…」
俺はアイの肩に手を置き、言ってやった。
「気にすんなって、…俺たちがついてるだろ?」
…今でも俺は悩んでいる。
だがたとえ俺たちの血が繋がっていたとしても、俺はこの生活をやめたいとは思わないだろう。
なぜなら俺たちは家族であり、共に生きたいと思った仲間だからだ。
以上。見れば分かるとおり改行数を甘く見たり題名を付け忘れたりorz
前回は分けわかんない&エロ微小になったので反省して頑張った…けど
モリビトいじめにエトリアまで出張るようなキャラ設定だったのに何でこんな話にとか
文才があればもっと短くできただろとかますます反省点が多くなってしまった。
よければアドバイス求む。
>>429 大丈夫、ちゃんとエロい。
エロシーン入れちゃうと話が長くなるのは、描写の都合上しょうがないのかも。
シリーズを通して読めば「ギルドの群像劇」として非常によく出来ていると思う。
モノ書くのが初めてでこれならたいしたもんじゃないでしょうか。
ただ、沈黙やタメを示す「―」(ダッシュ)は「――」と2つ以上複数くっつけて使った方がいいかも。
「―」単体使用だと、漢数字の「一」や長音を示す「ー」と見分けがつきづらいので。
「…」(三点リーダー)も、一昔前は「2個くっつけて使え」と言われたものですが、
最近では単体での使用でもオッケーらしいので、そっちはお好みで良いかと。
三点リーダーは2個つけるのが正しいらしいけど
沈黙とか詰まったことをを表す時が多い場合は増える事が多いから
単体での使用もありかなーって思ってる。本とかにするわけじゃないんだし。
どうしても気になるのなら例えば
> 「…ありがと…」のシーンは最初だけ2つ重ねて使用して地の文でフォローするとか
>>429 保管所に直接投稿すれば、投稿したあとでこっそり修正できるから気が楽だよ!
実用性を考えるとどうしてもエロシーンは長くなるけど
エロの途中でバイオレンスを入れて、少しストーリーを流して、またエロっていう感じで
小分けにして展開すれば、長さのわりに密度があがるし、読者に長さを感じさせないって偉い作家先生がいってた。
ところで『強襲 虎眼流!! とびっきりの最狂対最狂』はまだですかー
正座して待ってます!
>>429 遅れたけど乙。超乙。
地味子好きな俺には凄い嬉しかったぜ。ライシュッツはワロタw
アトバイスはごめん出来ないorz
やっと書き終えたお…
エロに対し普通の会話サラサラ書けすぎワロタ。
しかし茶カスメの中、締まって来るな、良い。だが俺を甘く見るなよ?そう簡単にはイかないぜ?多分。
ゆっくりと、ピストン運動を開始する。
「あ、ひゃん、にゃああ……」
茶カスメが小さく猫みたいにうめいた。可愛いな……ッ。
「……まだ少し、痛いだろ?」
「そ、そんな事な……ふにゃ!?」
「そして前以て謝っておく……悪い、しばらく痛いかもしれないけど、我慢してくれ。茶カスメにも、気持ちよくなってほしいからな……」
体制を変えて、こちらが座り、その上に茶カスメをこちらに背中を向けて座らせる、いわゆる後座位。
そして、この体位にした意味は。
「やっ!? そこ……あっ! 駄目……ひう! 一杯触ら、あっ! 敏感にぃ……にゃ!」
挿入しながら、先程散々刺激したクリを指で更に刺激する為。茶カスメも気持ちよくなって貰う為、と思わせて更に締まりを良くする為という。
まさに外道。
右手で胸を、左手でクリを刺激しつつ、息子を奥へと突き上げる。
ていうか胸柔らかっ。当然だけど手で揉んだら良く解る。
――そしてまた、Sッ気が出てくる。
「くあぁ! 駄目ぇ……そんなに、ひゃう、激しくし……やう!」
「ホラホラ、頭真っ白になりそうだろ? もっと欲しいか? イヤか?」
「は……はい、もっと……激し……ひゃにゃあ!?」
……この子、調教すれば良い牝奴隷になるんじゃなかろうか。巨乳だし。
まあ女性には優しく、が俺のポリシーだ。良い感じに締まってきたし、たっぷり可愛がってあげよう。
腰を前後させるスピードを上げ、同時にクリも指先で弄り出す。
「ひゃぁふ!? や、わた、こわ、にゃっ、ちゃう、ひぅぁん!」
……この子、Mなんだろうか。
とにかく、壊れる位気持ち良くしてやんよ!
クリを人差し指で弾いてみると、強く反応した。
「にゃっひぁ!?」
声にならない声をあげる。
可愛い過ぎる。続けて何度も弾く。
「きゃぅやぅ!? ひゅにゃぁ!? くにゃぅあ!?」
何度も声にならない声をあげる。俺は変態ですね、わかります。
「や、やめ…」
「ああ、そろそろ引かれそうなんでやめとく」
どこの誰に?俺達の心の中にいるさ!
「う、ぅ……ぁ、あの、私凄く気持ち良かったから……今度は、赤ソドが……」
「ん? そっか」
「ひゃ、うぅ……」
なら存分に気持ち良くなりますね。
再び体位を変え、茶カスメを四つん這いにして、覆い被さる様に。言わずもがな。
尻派なんだよね。でも今日限りで胸派になるかもしれません。
そんで巨乳スキーになるかもしれません。
「そんじゃ、激しくするからな?」
「うん……」
ていうか内心出そうなんですけどね。事実上ラストスパート。
中には出さないけどな。今結婚したらギルドに迷惑掛かるし。
ん?一人殺ってる時点でもう無理?アーアーキコエナーイ。
じゃ、ラストスパート開始!解ってるよ、62秒でケリを付ける!
ピストン運動の速度を速め、茶カスメの尻に強く体を打ち付ける。何度も何度も、まるで獣の様に。
「ふああ!? ひあ、やう! 激し、ひゃぁう!」
「ッ!」
――危ない。62秒どころか5秒で出そうだった。
さっきはクリ攻めるのに夢中で気づかなかったけど、茶カスメの中、最初の二倍は締まってきてるな……いつ出てもおかしくない。
しかも吸い付いて来るし、熱いし。
「ふあぁ! わた、何か、おっき、来ちゃ、ふあぁぁぁぁ!!」
「ッ!!」
茶カスメの体が大きく揺れ、腟内がキツく締まる。
こちらも限界を迎え、慌てて引き抜き茶カスメの背中に精を叩き付けた。
「――大丈夫か?」
ベットに横になり、問い掛ける。もっとも茶カスメは布団に潜り込んでいるが。
両方何も着てはいないものの、一枚の布団で体を隠しているので、第三者の視覚的には問題ない。
「大丈夫って……?」
「いや、初めてなのに無理させたかな、と」
布団の中からの相変わらず澄んだ声に、答える。
すると、布団の中から茶カスメが顔を出してきた。
「私の事は心配しなくて良い。ただ……」
「ただ?」
ただで一度言葉を切り、微かに頬を赤らめながら、こう言った。
「中に出して、欲しかった……」
――致死量のダメージ喰らうには、充分過ぎました。何このオーバーキル。どこの体力五十万位のラスボスに二人合わせて百万ダメージ入れた無職と斬艦刀持ちだ。
茶カスメの体を布団から出すと、肩を掴む。
「茶カスメ! 俺と……俺と!」
ギルドへの迷惑なんか知るか。俺は今思った事を貫き通したい!
「けっ……」
ドガシャーン
「わぁるい子はいねーがぁ!? 普通の宿でヤってるわぁるい子はいねーがぁ!?」!!ああっと!!
こ、ここでダク姉ー!?
ていうかこの人、扉蹴破ってきたよ!?
つーかUZEEEEE!
「わぁるい子にはお仕置きじゃぁー!! ……性的な意味で」
待てコラ。何ボソッと言ってやがる。貴様の様なのがいるから、戦い(男の争奪戦)は終らないんだ!消えろ!
「喰らえ! オールボンテー……」
ガシャーン
「やらせるかぁ! 完全防御ぉ!」
ししょー!ありがとうございますと言いたい所だけど完全防御ってただ俺達布団で包んだだけだし大体窓から入って来ないで下さい!
「ちぃっ! ならばアクセラt」
「聖騎士流殴打術! シールドスマイト!」
ししょーの持った聖騎士の盾の一撃を喰らい、ダク姉は倒れた!
ククク……奴は四天王の中で最弱……聖騎士に負ける等ダークハンターの恥晒しよ……何言わせんだ。
「まったくコイツは……すまないな二人共。迷惑掛けた」
「はぁ……」
「それと、貴方が殺った人は処理しておきましたからご安心を〜」
いつの間にかメディ姉いるよ!?ていうか何で知ってんの!?
「あの……何で知ってんすか? それと処理ってどうやっ「あらあらうふふ」
戦慄。今一瞬メディ姉の本気を垣間見た気がする。
この人の敵にならない様にしよう。
「だから責任とかそんなのは良いからな? じゃあ」
お辞儀をすると二人はダク姉を引きずって帰っていった。
なんだったんだ……?
「赤ソド……続き」
「あー、うん、なんでもない」
あのムード崩されたらもう無理……
死にたい……
「……」
――って、茶カスメなんか怖いよ?真面目に怖いよ?怒ってる?
「畏れよ……我を」
「なっ!?」
先程の澄んだ声が体を硬直させる。
何ですか。何をさせるつもりですか。疲れたんですが。
まあ逃げれるとは思ってない……
「喰らえ……我を。ひゃう!」
「うおっ!」
自分の意思とは裏腹に、茶カスメを押し倒すと、息子を秘部に突っ込んだ。
さっきと変わらない締まりの良さに、思わず声を上げる。
ていうかそんな呪言ないだろ!?
そして再び意思とは裏腹に、ピストン運動を繰り返す。
「あっ! ふあっ! ひゃあうん!」
茶カスメが喘ぐの可愛いけど、悪いが既にイきそうだから速めに終らせる……ッ!
「ひゃう!? ふあぁぁぁぁ!! でてる!! せーえき、いっぱいでてるぅ!!」
出すと、体が自由に動かせる様になった。どんな呪言だよ、自由自在か。
茶カスメはグッタリしているので、今の内に引き抜く。
「――ったく、いきなりなんだったんだ?」
「赤ソドとの……子供、欲しい」
畜生またもやオーバーキルだ。畜生。
――突然、茶カスメが起き上がり、息子を握った。
「って茶カスメいきなり何を!?」
「呪言使って疲れた……だから、アムリタを。上にも、下にも。んむっ」
そう言って、息子を咥わえた。
……助けて!誰か!誰かぁ!
「――よー赤ソ……お前やつれたな」
「どうしたんですの?」
「ついさっきまで、ずっと。アムリタ→呪言→アムリタ→呪言のS2機関ですよ?」
「あー……」
「しかもあれですよ? 入れたら毎回中ですよ? 妊娠確定じゃ?」
「落ち着け。で、茶カスメは?」
「寝てます。いくらなんでも疲れたみたいで、グッスリと」
「じゃあ変わりに桃鳥連れてくか」
「あの、俺も疲れ「駄目だ。行くぞ」
酷い……逆男女差別!
そりゃ確かにウチのギルド八割女性だけどさぁ、いくら何でも。
――まあ、責任取らなきゃな。
孕ませただろうし。
生きて帰らなきゃ、な。
茶カスメの為に。
今日は何階まで行けるかな、っと。
「今日中に、踏破出来れば良いけどな。終りを見届けられる」
……無理か。
ま、夢は大きくな。
――以下、ギルド“ルト”冒険書。
虹竜ノ月一日。28Fに到達。樹海磁軸に記録後、糸にて帰還。
虹竜ノ月二日。メンバーのソードマンが獅子奮迅の活躍を見せ、30Fの異形の者を撃破、踏破。
虹竜ノ月三日。メンバーのソードマン、カースメーカーが惜しまれつつ引退。
虹竜ノ月四日。元メンバーのソードマン、カースメーカーが弟子を連れて来る。
虹竜ノ月五日。元メンバーのソードマン、カースメーカーが人知れず婚約、姿を消す。
「――やっぱ、師匠は凄かったんだな……あんな奴を倒すんだから!」
「案外そうでもなかったぞショタパラ? 少なくとも私生活はな……」
「えー……そんな事ありませんよししょー!」
「じゃあ、私のお師匠様は?」
「んー、まあどっちも似たり寄ったりだな、金ドク子」
「そうですか……」
「ま、お前等には期待してるよ。アイツ等の弟子なんだからな。強くなれるさ。私もそろそろ引退考えてるしな……その前にショタパラ、お前に色々教えてやるよ」
「はい!」
「その前にししょー、引退する為の相手いるんですか? お師匠様達は結婚する為に引退したと聞きましたが」
「ほ、ほっとけ!」
〜fin〜
投下終了です。
改行限界数甘く見てた/(^O^)\そのせいで一つ見づらくなってると思う。すみません。
乙
人間関係がわかんにくいのがちょっと残念だったかも
>>433 まさかあんなキチガイSSの続きを待ってくれてる人がいるとは……
実に申し訳ないんだが、あたまがわるい宇宙電波をなかなか日本語訳できなくて、
かなり手間どっとりゃーす。楽しみにしてくれてるみたいなのに申し訳ない。
オマケに気分転換に書いた別モンの方が進んでいるという始末で。
あと、もう一つゴメン。今書いてる奴は虎眼流でません。(っつーか出せるのか?)
>>34の嘘予告は脳内で↓の予告に差し替えてくれるとありがたいです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次回 〜DarkHunter's Madness Club〜
「あれ……これって天ノ磐座で天帝とか言うのが使ってた奴?」
「立体映像映写装置」
「そ。これ使ってさァ、ウチらの布教用動画とか作っちゃおうと思ってんだけどさァ」
「ええーっ、ヤ、ヤだよぉ……ま、またみんなで私に恥ずかしい事させるつもりなんでしょ……」
『1st PV:魔王降臨』の巻
「ファーック! 我は絶対悪。我は絶対王。すなわち妾こそ究極にして不滅の最終魔王である!」
「その格好がクラウディアさんの魔界における真のお姿なんですねーっ!!?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そして、気分転換で書いてた方を投下。
>>366の続きというか後日談というか、そんな感じになります。
しかし、即エロのつもりで書いてるのに、なんで前置き長くなるんですかね。
今回も初回はエロまで行きません。寸止めでゴメン。
カップリングは全開の先輩後輩の『『アルケミ♀(いいんちょ)Xメディック♂(タマネギ)』
特殊属性は足コキ(とかになる予定)
例によってフロースの宿の食堂でメシを食ってると、これまた例のごとく先輩がやってきて向かいに座った。
「……ども、先輩。おはよっス」
昨日のアレがアレだったので、どうにも声が不機嫌になってしまう。
「うん、おはよう……私が言うのもなんだが、そろそろ機嫌を直しちゃくれないかね?」
「いやもー、昨日はマジ死ぬかと思いましたよ」
っつーか、実際いっぺん死んだし。
「君も結構鍛えられたし、そろそろ大丈夫かと思ったんだがなぁ……」
「だからって『ちょっと手伝って』つって連れてくレベルの場所じゃねーっしょ、赤竜狩りは!」
――そんなワケで昨日は『偉大なる赤竜』討伐だったのである。
ウチのギルドとしては前に何度かシバいてるらしいのだが、新入りの俺には初挑戦。
いきなり言われていきなり参加させられていきなりブッ飛ばされた。
「ふふふ。まあ、私が悪かったよメディ君、勘弁してくれ」
からかう様に笑いながら言う先輩。
「そーゆーセリフはもっと謝意を込めた表情で言ってほしいンスけど……」
最近、何がきっかけなのか知らんが、先輩の笑い方が以前あった硬さが抜けて、
なんか自然で可愛らしくなったもんだから(当社比1.87倍)こっちとしては時折どきりとする。
だからってその笑顔にごまかされてたまるか、ちくしょう。
「突発的な極限状況に追い込んで、君がどこまでやれるか見ておきたかったんだよ。
少々危なっかしい所はあったが、まずまずの動きだったぞメディ君。三竜初挑戦でアレならたいしたものだ」
「必死だっただけっスけどねー……」
などと謙遜しつつも、先輩に評価されるのはやっぱり嬉しく、機嫌が直りつつある俺。ああ、男って単純だ。
「しかし、ドラゴンブレスを回避する時あやまって地面で半死になってた君の股間を踏みつけたら、
ネクタルも使わずに君が蘇生したのには流石に呆れたよ……そんなに足責めが好きなのかね?」
「だいすきです」間髪いれず返事する。「先輩の足責めは王子様のキスにも匹敵する一撃でした」
タネを明かせば、蘇生したのはたまたまレジストデッドが利いていただけの話だが。
「…………そこまで言い切られると、逆に感心するよ。まったく君は」
しかしまあ、ドラゴンってのはデカし強いし怖いの何の……が、同行したメンツは竜より怖かった。
人間ってのは鍛え込めばあそこまでのバケモノになれるってのをよーく思い知った。
特に眼前のメガネっ子さんは火竜を火炎術式で燃やし尽くすというチートっぷりだったぞ何だありゃ。
「自分に理解出来ない攻撃を何でもチートなどと蔑むのは、最近の若者の悪い傾向だな。
あれはカースメーカーの呪言のサポートがあれば問題なく可能な芸当だよ」
おいおい俺の心の中まで読むって、どこまでチートだ先輩。
……って、流石にそりゃ無いだろうから独り言でも言っちまってたか?
「……あれ、俺、喋ってました?」
「声には出てないが、唇がな、動いてる」
うわ俺そんなクセがあったのか。こりゃぁ気ィつけんと。
「つーかナチュラルに唇よむとか止めてくださいよ、先輩……」
「ふふ、すまんすまん。やかましくて会話が困難な実験室だと
読唇術はなかなか便利なスキルだったので、自然と身についてしまっていてな」
「とにかく、次からあんなキッツイのと戦うときには前もって言っておいて欲しいんスけど。色々準備があるんで」
主にワザと発熱薬を服用して仮病でサボる準備とかがな。
正直、三竜クラスの敵なんかと真正面から殺りあったりできるか! 俺はナイーブなシティボーイなんだよ!
「断わる。だってメディ君、言ったら逃げるだろう?」
バレてら。
「ヤ、ヤ、ヤだなぁ、先輩、お、俺がそんなタマ無しヘナチン野郎に見えるっつーんすか?」
「目が泳いでるぞ、メディ君。せめて真正面から嘘が吐けるぐらいの胆力は身につけたまえ」
「嘘を吐くことそのものはオッケーなんスか……」
「詐術もまた冒険者にとっては必要な技術だよ。冒険者の仕事は迷宮探索だけじゃあない、
街を舞台にした『なんでも屋』としての性質も非常に色濃く持つ。そういったシティ・アドベンチャーでは
情報収集や交渉術を武器にして『戦わずして勝つ』事が最良とされる訳だ。嘘も方便、そう言う場面では
いくらでも使いどころがある」
「なるほど……」
「それに竜のような知的生命体は人間の顔色を読んでくる。感情を顔に出していると思わぬところで足元をすくわれるぞ」
「はぁ」
「君は良くも悪くも気持ちが表情にあらわれすぎるんだ。少しは感情の読みあいを学んだほうがいいな」
「そりゃわからんでも無いんスけど、学ぶって……どうやって?」
「……ふむ、そうだな。ならば後で私の部屋に来るといい」
「へ……?」
「ほれ、ウチの部屋の鍵だ」先輩は小さな金属片を手渡してくる。
「ちょ……カギって!」おいおい、マジで先輩部屋のカギじゃねえか。
「先に行ってベッドの上で待ってろ。マンツーマンで仕込んでやろう」
「ベッドって……」
返事を待たず先輩は『準備があるから30分ほど後から来る』と言い残して去っていった。
しっかし、ベッドの上で感情の読みあいをマンツーマンで学ぶって……これはアレか、フラグか!?
ベッドの上で寝技の応酬をして、お互いの気持ちいいところを探しあうという、そんなフラグがたったのか?!
♂♀
――と、まあ、もちろんそんなワケは無く。
「ちょ……今のがなんでフルハウス何スかっ?!」
「弱い手札を強く見せかけるのだけがブラフじゃ無い。むしろ大きく儲けようと思ったら、
強い手札を弱く見せかけて、相手に気持ちよくばんばんレイズさせるのも戦略のうちさ」
「ああああああっ! こっちゃストレート入ったから絶対来たと思ったのにっ!!」
「だから、そうやって顔に出すから駄目なんだと何度言ったらわかるんだ」
俺らが何をやってるかと言えば、見てのとおりのポーカーである。
心理戦の駆け引きを学ぶと言う意味では、確かに向いてるゲームかもしれない。
ちなみに『ベッドの上で待ってろ』ってのは、散らかりまくった先輩部屋にはくつろぎスペースが
ベッドの上しかないと言うだけの話であって、別段エロいイベントは今のところ発生してない。
「……んで、先輩、ちょっといいスか?」
「なんだ?」
「棘魚亭のマスターとかが先輩のこと『ミス・ポーカーフェイス』って呼んでたのは
無表情気味なツラの事を言ってんじゃなくて……」
「無表情とはご挨拶だな……まあ、実際にカードゲームが強いからだが」
「そんなにバクチが好きなんスか?」
「愛してると言っていい」
言い切ったよこの人。
「……なんか、イメージとちょっと違ぇっつーか」
「まあ、その辺はよく勘違いされるんだがな。私だって生身の人間だぞ?
金とか男とか名誉とか、そう言う俗っぽいものにも、常人と同程度の興味や執着はある」
「まあ、そーなんでしょーけどねー」
先輩は毛布の上に広げたカードを集め、再度シャッフルしていく。
「さて、雑談はそこまでにして続けるぞ。ネクストゲームだ」
「や、待ってくださいよ、レート高すぎじゃねーすか?」
「イタくなければ覚えない。ヌルいレートでやっても、駆け引きは身につかないぞ。
だいたい君の懐具合に合わせて普段私がプレイする時よりはレートを下げてる」
「だけど、もう俺ほとんどカネが……」
ざっくり8000enは巻き上げられてる。これ以上負けが込むと今月の宿代すら危うくなる。
「ふふ、授業料だよ授業料。教えるとは言ったがタダで、とは言ってない」
ちくしょう、雑魚だと思ってカモりやがって!
「まあ、無い袖は触れないと言うし、これ以上は仕方が無いか」
「んじゃ、お開きっすね」
「待て待てメディ君、そう急くな、金が無くてもゲームは出来るだろ?」
「だけどさっき、先輩が『痛くなければ覚えない』って」
確かに、賭けずにダラダラやったところでこの手の駆け引きは覚えられまい。
「金銭のやり取りじゃなくても、ようはある程度のリスクと報酬があれば良いわけだ。違うかね?」
「そりゃまあ」
「そこで提案する。ルールを少し変えよう。脱衣ポーカーなんてどうかね?」
「だっ、脱衣ポーカーだとっ?!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・【脱衣宝貨亜(だついぽうかあ)】とは……
その発祥は旧世界の決闘法『野球拳』にその源流をさかのぼる事が出来る。
野球拳は、醤拳(じやんけん)と呼ばれる指技を互いに繰り出し、
醤拳の一勝負事に敗者は衣服を一枚一枚脱ぎ捨てる事を命じられた。
先に完全なる裸身を晒した物が最終的な敗者とされ、
そのまま性的な要求を強要される事もしばしばであった。
後世では野球拳の亜種として「脱衣麻雀(だついまーじゃん)」なる決闘法も
編み出され、多くの給料生活者のコインを筐体へと飲み込んでいった。
脱衣宝貨亜(だついぽうかあ)は脱衣麻雀の更なる亜種と呼ぶべき存在であり、
『一勝負が麻雀よりも早い』『麻雀よりはルールの認知度が高い』
と、言った長所を武器に主にオンラインに置いて隆盛を極めた。
なお、旧世界の絵物語師にして、現代においてもいまだ生存していると噂される
究極生物ヒロヒコ・アラーキーのデビュー作『武装ポーカー』とはあまり関係が無い。
はいらが書房刊『脱がして濡れてJAN拳PON!』より抜粋
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「――って言うあの脱衣ポーカーっすかー!?」
「君がその歳でもはいらが書房の記述を信じている純真な青年だということはわかった」
「ヤだなぁ、先輩。俺もいいオトナっすよ? あんなの半分ぐらいは嘘に決まってるじゃないっすか」
「とにかく、単純に言って負けたほうが一枚づつ脱いでいく、そう言うゲームでどうかね」
「乗った!」
「では、簡単な取り決めをしておこうか。互いに20枚のチップを持ってベットしあい、
コレがゼロになったときに敗北として着衣を一枚――」
ルール説明をはじめた先輩の言をさえぎって、俺は男として言っておかねばならない事を宣告する。
「――待った、先輩ッ! そんなどうでもいいことより絶対守っていただきたいルールがッ!」
「なんだね?」
「メガネとソックスだけは何があっても脱がないでいただきたいっ!」
それが俺のジャスティス。
「…………ある意味頼もしい性格だよな、メディ君は。では、こうしよう。
勝者は敗者の脱ぐべき着衣を指示できる……とね」
「おっけーおっけー」
メガネとソックスだけを最後まで残せば良いわけだ。
「あー、だけど先輩……なんか脱衣ルールだと、俺ばっかりがいい目を見てるようでアレなんスけど」
こういうのは平等じゃねーとイカンと思うのだが。
「ふふ、メディ君はまだまだ子供だな」
「どーゆーことっすか……」ガキ扱いされると多少カチンと来る。
「女だって異性の裸に強い興味があるってことさ。ことによると男以上にね」
「マジすか!?」なんと言う新事実。世界神秘の深淵とはかくも奥深い物なのか。
「そんなわけだから安心してひん剥かれてしまうと良い。
裸になって恥ずかしがっているさまをじっくりと鑑賞してやろう」
安心できねえよ。
こちらを見やる先輩の顔はなんとも凄艶で、俺はちょっぴり『早まったかなー』とか思ったのだった。
♂♀
そして数ゲーム後。
「それでメディ君のチップはゼロだな。このゲームも私の勝ちだ」
「ううぅ……」
「さーて、どっちを脱いでもらおうかなぁ。上の肌着か下の肌着か……
よし、下はこないだ見せてもらったし、まずは上だな」
「くぅっ……」
ごらんのありさまだよ!!
ボロ負けもいいところである。とうとうコレでパンツ一丁になってしまった。
しかし想像だにしてなかった。異性から裸をエロい目で見られるのがこんなにも恥ずかしいことだったなんてっ……!
「メディ君。生娘じゃあるまいし胸を隠すな」
「そりゃ俺、男っスから逆立ちしても生娘にゃなれんのですけどっ?!」
言われてみれば無意識のうちに胸周りを腕で隠していた。やむなく外せば、そこに視線が突き刺さる。
「ふむ、なかなか綺麗な形と色をしてるじゃないか」
「な、何の話をしてるんスかっ!」
「乳首」
「くうぅぅぅ……せっ、先輩の乳首も絶対見てやるんだからねっ!!」
羞恥のあまり思わずオネエ言葉でリベンジを宣言してしまう俺。声も裏返ってるし。
「勝てればな」
そうなんだよな。勝てればなんだよな。結局、先輩からは一枚の着衣をも奪えていない。
手札の読み合いが強いのもさることながら、単純にカードのヒキも強えェんだよこの人。
流石に強豪ギルドのリーダーともなれば、実力だけでなく運も求められると言うか、
運も実力のうちと言うか……って、チョイ待て。
『運も実力のうち』つったら、そりゃあ……
「あああーっ!!」
「どうした突然大きな声出して」
「先輩、コレ、セクハラのつもりで聞くつもりは無いんスけど……」
「……ほう、何が聞きたい?」
先輩は興味深そうな表情を浮かべて、俺の次の言葉を待っている。
「先輩ってば今、ノーブラノーパンっすね?!」
あらためて考えてみりゃセクハラ以外の何モンでも無いな、この質問。
ただし、今の状況だったらこのエロい問いかけも許されると俺は確信していた。
「……あのな、私も一応女なんだからな? もっと他に聞き方ってものがあるだろ」
あれ? おっかしいな怒られちまったよ。
「ただ、考えの方向性は間違ってない。続けてみたまえ」
「よーするに、アクセ特化装備っすね、先輩」
「その通り……最初から素直にそう言えばいいものを」
「やっぱり、ぱんつはいてないんだ!」
「それを言うなと言っている!」
樹海の採集物は常識外れのとんでもない装飾品を数多く生み出した。
腕力を増進させる、体質を頑丈にするといったわかりやすい効果の物をはじめとして、
イマイチ役に立ってんだかどうかわからん『運』を向上させると言ったものまで存在する。
あのカードのヒキの強さから考えて、先輩が今装備してんのはその『運』のアクセサリなのだろう。
それも、装備可能な三個を一度に。
何故かこの手のアクセサリは通常の装備品と絶望的に相性が悪く、金属鎧や兜と同時に装備した場合、
装着者に何の効力ももたらさない事すらあり、特に三つ一度に装備する場合は、着衣すらも相当制限される。
毒殺特化や、ペイントレード特化のカースメーカーがそういったアクセサリ優先の装備をよくやっており、
彼女たちのローブの一枚下はすっぽんぽんだったりする。実際に見たことがある俺が言うんだから間違いない。
――んで、気付いた上で先輩の身体を視姦してみりゃ、確かに胸元は乳首が浮いていて……って、
「先輩、何で脱いでんすか!」
嬉しいじゃねえか。
先輩は上着の留め金を、ぷつん、ぷつんと一つづつ外し、前をはだけさせていく。
「全部は脱がないぞ。まあ、気付いた事への敢闘賞だ……そして、メディ君程度に気付かれてしまうような
ちゃちい仕掛けを使ってしまった自分への戒めでもある」
メディ君『程度』て。
自分が雑魚って事は自覚してるが、はっきり言われてしまうとそりゃ悲しいですぜ先輩。
「まあ、見たまえ。この通り幸運のネックレス三連装備だ」
そして、留め金は外れきり軽く開いたフロントからは、三条のよく磨かれた雪花石膏の首飾りと、
白い地肌が剥き出しになった豊かな双球の谷間を見て取れた。
「先輩がココ来る前にしてた用意ってそれだったんスか……」
「やる以上は全力で、と言う主義でね。卑怯だと思うか?」
「……うーむ」
しかし、絶妙のエロさ加減である。ノーブラゆえに先輩が軽く身じろぎするだけで
白いクリーム菓子のような乳房がふるえ、ゆれる。擬音で言うなら『たゆん』って感じ。
「メディ君……?」
「……ふむむむむ」
肝心かなめの部分が見えそうで見えないのがまた良い。実にいい。
見えないがゆえに妄想力を刺激され、そこには無限の可能性が存在する。
「どうした、メディ君、そんな考え込んで……すまん、怒らせてしまったか?」
「ぐぬぬぬ……」
しかしココで『ああっと!!』とか言いつつ手を滑らせて、中身を拝見したいという
欲求がないといえば嘘になる。やっぱし、健康な成年男子として見たいものは見たいんだよ!
「めーでぃーくん?! 聞いてるのか?!」
「――うぉう?!」
怒鳴られてハッと我に帰る。イカンイカン、またひたってしまった。
「あ、すんません先輩、あまりのエロさに見惚れてました、何の用スか?」
「……もういい。なんだか自分が馬鹿みたいだ」
「ところでそのネックレス、鑑賞の邪魔になるんでどけてもらえませんか?」
「駄目だ。サービスはココまでだよ、これ以上が見たかったら……わかるな?」
「勝ちゃあいいんスよね、勝ちゃあ!」
ふははははは! 先輩、ヤりたい盛りの男子のエロパワーをナメんなよ!
考えてみりゃコレってすんげぇボーナスステージじゃねえか!?
とりあえずは一枚! 上着一枚だけでいい! それだけでパイオツを拝む事が出来るッ!
しかも二回勝ったら女性の神秘の聖域まで拝謁可能だというオマケつきだ!
いやもう脱がすだけじゃすまさねえ、吸って揉んでいじくり倒してくれるわ!!
♂♀
――さて問題だ。残りパンツ一枚という状況でどうやって先輩をひん剥けばいい?
3択 ―― 1つだけ選びなさい。
答え@ハンサムのメディ君は突如勝利のアイデアがひらめく
答えA剛運によるヒキの強さで、神のごとき手札がそろう。
答えB勝てない。 現実は非情である。
俺がマルをつけたいのは答えAだが期待は出来ない……
この後ほんの数手の内に都合よく鬼ヒキして神手札がそろって、
『これが俺のロイヤルストレートフラッシュだ、スゴイぞー!カッコいいぞー!』てわけにはいかねーゼ。
つまり、ココで俺が選ぶべき戦術はッ……!!
「……それでメディ君は手札を自分で見もしないで限界までベットすれば、
私が怖気ついて下りるとでも思ったのか?」
「……はい」
「戦術としては間違っても無いが、そう言うハッタリは本人の貫禄が伴っていないとな」
「おかしいな……ジョータローはこれで勝ってたのに」
「おかしいのは君の頭だけで充分だ」
「ううっ……」
「まあ、なんにしても、ブタのカードによくそこまで賭けたものだ。
こちらは8のワンペア。つまらない手役だが勝ちは勝ち――さぁ、きりきり脱いでもらおうか?」
【答え−B 答えB 答えB】
―――――――
(投下終了。中篇だか後編だかに続く)
453 :
429:2009/01/15(木) 17:24:36 ID:/fCSMYsN
>>442&
>>444 乙です。
それはそうとアドバイスくれた人がいるのに規制でお礼も言えず
申し訳ないです。精進します。
またエロ成分微小な新作書いているのでできたら投下します。
何と言うか、良いSSが多いのは喜ばしいが
名前で今一判断できないから、キャラ紹介を入れて欲しい
職種が何かはっきりしないと悶々するわ
誰々:作品名
名前:職 人物紹介
みたいなのを保管庫とかでもつけてもらえたら分かりやすいかも
詳しく教えてくれ。キャラ絵設定とかだけだと読んでるうちに
誰が誰だかわからなくなるってこと?
じゃなくてどのキャラ絵なのか、せめて職だけでも文頭に書いてくれってことじゃない?
前回と同じキャラでも、改めて紹介してもらえると助かるとか
覚えてるとは限らないしね
キャラ絵も脳内で好き勝手に決めてる俺は勝ち組
まあ、議論はほどほどにしとこうぜ
職人さんたちもそれぞれが自分のできる範囲で解るように説明してくれるんだろうし
今せっかくスレに良い流れでSS連続投下されてるんだから
ヘタな方向にスレが荒れて、職人さんたちのモチベーションが下がるのが一番怖い
まぁあれだ、小説とかの前の登場人物紹介程度でいいからあった方が
バード頭の俺には嬉しいって話なだけさ
Cradle under the Earthに簡単なキャラ紹介を足してみました。ついでに用語も追加補完。
公序良俗のほうは……いいよね?w
それより昔の作品はパスワードがわかんなくなっててお手上げです。
スレが静まり返っているよりは、いろんな提案とかしていただけたほうが
個人的にはモチベーションになったりします。
なんでんかんでん、書き手としてはやっぱり読んでもらってなんぼだし、
読んでもらっているからこそのご提案だと思うし。
>>461 さっそくありがとう!わかりやすくなったついでに読み返してしまったわ
職業とかキャラグラをあらかじめ提示してくれてたほうが、映像でイメージしやすいから助かるな
途中で間違ってたことに気付いても、それはそれで面白いけどw
ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
::::::::::::::::::::::_ r::‐ヽ_人::ン
_,::::ハ:::::::オ |
ゞ| }:::::| ‐=ニ」 i,久
\ L`, ゝ(
ノ`ート 'ー―イ
´ ̄:::::::::、へ、_ _ ,ハ_
::::::::::::::::::::::\ \/:::::::::::::〜ヽ
誤爆\(^o^)/
なぜこんなとこに魔王さまが
新しく出来ましたー
若干鬼畜要素含むから注意。
昨日の夜にはほぼ出来てたんだけど、さっき見たら何このケータイ小説(笑)になってorz
――体が重い。
目眩がし、吐き気がある。
原因は解っている。あの人達だ。あの悪魔達。
――五ヶ月前、ギルドに入った。
中々有名なギルドだったし、自分のレンジャーとして、力を試したかった。
――そこは、地獄だった。
入るなり犯され、処女を奪われた。両方。
何人に中に出されたか解らなかった。
どれだけ、精液を飲まされたか解らなかった。
終ると、次はペットを懐かせると称して四匹相手に獣姦させられた。
また、大量に中に出された。
それも終ると、今度は世界樹に連れて行かれ、少し強くさせられると、ペット四匹を連れて迷宮の奥に行かされた。
素材を取ってこい、と言われたので体に鞭を打ち、取っていると突然モンスターに襲われ、犯された。
目を離した隙に糸で命からがら逃げ帰ると、罰と言われてまた犯された。
あの日だ。あの日以来、全てが狂ってしまった。
延々と、同じ事の繰り返し。
犯され、獣に犯され、世界樹で犯され、罰で犯され。
一ヶ月程前だろうか、声も枯れてしまった。
医者にも行ってみた。妊娠はしていないが、声出すには安くても100万enは必要との事だ。
出来るなら、逃げ出したい。
でも、捕まると酷い事されるって解ってる。
……いっそ、死んでしまおうか。
死ねば楽になれる。
でも死は怖い。
生の苦しみと、死の恐怖。
僕は、どちらも嫌だ。
犯され続ける日常。
そんな日常が、いつもと小さく違った。
悪魔達に、お使いを頼まれた。
シトト交易所に糸を買ってこい、と。
逆らうと、酷い事される。
帽子を被ると、ゆっくりと歩み出した。
僕はこれから先、どうなるんだろう……
このまま犯されて、いつかは捨てられるのだろうか。
そうだよね、道具だもんね。
知らず知らずの内に足が止まり、涙が流れ、頬が濡れる。
ドン
痛っ!?
突然、額に何かがぶつかり、痛みが走る。
「すす、すみません! 大丈夫ですか!?」
幼い顔と声、金髪、鎧を着た男性がこちらに謝ってくる。
そしていつのまにか交易所に着いていた事に気づく。
どうやら、彼が交易所から出てきて、扉がぶつかった様だ。
非は自分にある。頭を横に振り、涙を拭うと、横をすり抜ける。
すると、手を肩に置かれ、引き止められた。
「ま、待ってください! 手当てしないと……シトトちゃん、メディカを」
半ば無理矢理に椅子に座らせられると、優しく額にメディカを押し当てられた。
「痛くなかったですか?」
顔を縦に振り、お辞儀をすると、アリアドネの糸を買うと足早に立ち去った。
本音を言えば、嬉しかった。
優しくしてもらった等、いつ以来だろう。
あんな人、久しぶりに出会った。
鎧を付けてる、って事は冒険者かな……もう会えないだろうな。
「あの、待って下さい!」
――さっきの幼い声が耳に届いた。
振り返ると、彼が走って近付いてきていた。
「これ、落とし物……」
目の前で止まり、彼が右手で僕に手渡した。
僕の帽子だ。そっか、さっき交易所の前で……
何度もお辞儀をすると、帽子を被り、背を向けて立ち去ろうとした。
「あ、あのっ! また、会えますか……?」
彼が、言ってくれた。
彼が呼び止めてくれた。
また会いたいと、僕だけに言ってくれた。
……でも。
顔を横に振ると、走って逃げた。
嬉しいよ……嬉しいけど……
僕に触ったら、君まで汚れる。だから……
息を切らし、ギルドに戻った。
「遅かったじゃねーか。糸は?」
右手を伸ばし、自称聖騎士のリーダーに糸を手渡す。
「よしよし。でもま、遅かったからお仕置きターイム」
強引に床に倒されると、衣服を剥ぎ取られ、。
すぐに戻ってきても、結局はするクセに……ッ!
いきなり、アレを挿れてきた。
痛い、嫌だ、助けて。
……何故だろう、いつもの事なのに、今日は特別嫌悪感がある。
「ふー、いつもながら良い締まり具合だな。オラ、動くぞ」
アレが僕の中を擦り、更に汚していく。嫌だ。
乱暴に肉と肉が打ち付け合う。嫌だ。
嫌だ、嫌だ、嫌だ嫌だいやだイヤダ。
――そして、熱い物が中に流れ込んだ。
嫌だぁぁぁぁ!!
声が出るなら、叫びがハイ・ラガードに木霊しただろう。だが、無情にも声は出ない。
――服は開け、秘部からは精液が流れ出ている。
彼が見たら、どう思うだろう?軽蔑するだろうか。それとも心配してくれるだろうか。
……どうでもいいや。
もう全部。どうでもいいや。
もう、自分の意思で何かやりたくない。嫌だ。
もう僕は……眠りたい。ずっと。
「……なあ、アイツもそろそろ捨て時じゃね?」
――ふと、声が聞こえた。
悪魔達が話してるんだろうか……
「そうだなー、壊れてきたし、新しい性欲処理レンジャーも見付かったし……どこに捨てるよ?」
「ゴミ捨て場で良いだろ」
「だな」
……僕を捨てるらしい。
フフフ……アハハ……ハハハハハハハ!
ありがとう、君達に感謝するなんて思わなかった、ありがとう。
やっと、眠れるんだね?
ハハハハハ!ハハハハハハ!
――我に帰ると、ゴミ捨て場にいた。
ラーラララーラーラー、ラーララーラララー、ラララーラララーララーラ
……あれ……?何か……子守唄が……聞こえる……?
眠たいや……ああ……彼の名前……聞けなかったな……
何て……名前だったのか……な……
――暖かい?
朦朧とする意識。ただ、何かが肩に掛けられてるのは解る。
天国かなぁ……
「あ! 起きたみたい!」
……?
明るい声が、聞こえた。
天使かな……?
薄く、目を開けてみる。
女の子が、こちらを覗き込んでいた。
「おはよー!」
?
女の子の頭の上に輪がなくて僕の頭の上に疑問符。
天使の知り合いはいないよ……
外見は、白衣にオレンジの髪、後アホ毛。メディックだろうか。
「君気付いた? ゴミ捨て場に裸で倒れてたからビックリしたよ」
メディックを押し退け、赤く長い髪の女の子が話し掛けてくる。
どうやら僕はまだ生きてるみたいだ。
「待ってて、リーダー呼んで来るから」
「お待ちをー!」
彼女達はそう言って出ていった。
とりあえず状況確認を。
ここは……フロースの宿かな?
泊まった事はないが、世界樹の最深部に挑んでいるギルドが常連の宿と聞いた事がある。
フロースの宿の一室、ベットの上?
肩から下には毛布が掛かっている。あの二人が掛けたんだろう。
僕は、生き残ったのか……
……生き残りたくなんかなかった。
死にたかった。
何で生き残ったんだろう……
ドタバタと、廊下を走る音が聞こえた。
リーダーとやらを、連れて来たんだろう。
ガチャ
「……え?」
幼い顔と声、金髪、鎧……彼だった。
何で君が……?
――そして彼は、突然の行動を取ってきた。
こちらに近付いて、抱き締めてきた。
……でも、嫌じゃなかった。嬉しかった。それで、気付いた。
僕はこの人の事が、好き……
それを見て、後ろの赤髪の少女がメディックらしき少女を引きずって歩いていった。
「……でも、何で君が……?」
このままじゃ会話が成り立たないので、こちらは手近にあった紙と羽ペンを使い、文字で伝える事にする。
まずは喋れない旨を伝え、説明を始めた。
――無我夢中に書き続けた。
思い出して、泣いて、嫌な気分になり、吐き気を催した。
羞恥を捨て、嫌われるかもしれないという事さえ忘れ、書き続けた。
全てを説明し終え、羽ペンを置いた時、彼が立ち上がり、言った。
「そいつら、どこにいるの?」
?
どういう事だろう。あそこは腐れギルドだが、戦闘技術は確かで、二流のギルドじゃ勝てない。
再び羽ペンを取り、僕の事は構わない、と伝えた。
「君は構わなくても、僕は嫌だ。そんな奴等が生き残ってるのが」
……その気迫に押され、僕はあいつらがいる場所を伝える。
すると彼は早足で部屋を出ていった。
――夜、眠れずに、横になっていると、爆音が轟いた。
跳ね起き、急いで窓の方に走る。
ハイ・ラガードの街の一角で、黒煙が立ち上がっていた。
そこは間違いなくあの地獄だった。
――翌日、彼から微かに血の匂いがした。
投下終了です。
懲りずにショタパラ×地味子。
キャラ設定?書いても後で性格変わるから意味ねえw
終り?続きとかは無し?
ある。
ここから純愛路線に移行さHAHAHA!
ていうかまた続きあるって書き忘れるとか俺なんなの?馬鹿なの?死ぬの?
優男でカップリング的にもそれなりに需要のありそうなフロンガスさんが
このスレではサッパリ話題にならないのは
やっぱし彼には獣姦イメージがあるからなのかしら
奴と関係がありそうなキャラがクロガネくらいしか居ないからな
かと言ってPCと…というのも少しやり辛い部分がある
遠慮が先立つからな
と、昔PC×NPC投下した事ある奴が言ってみる。
接触の機会が少なすぎて惚れた腫れたまで行き着かないという
磁軸の解説と鹿部屋前の通せんぼでしか会えないんだぜ
酒場のお姉さんとか売店の下乳娘がいるじゃん
>>452の続き投下行きます。コレでいったん完結。
登場人物
♂メディック(タマネギ):こっちが後輩。本作の語り手。
♀アルケミスト(メガネ):こっちが先輩。
特殊属性として、足コキ、顔面騎乗、など。苦手な人はご注意。
後、本番無し。
コレまでのあらすじ。三行で。
・先輩と後輩が賭けポーカー。
・カネがなくなったので脱衣ポーカーに。
・メディック♂大敗北。とうとうパンツまで脱ぐ事に。
―――――――――――――――――――――――――――
「……くぅううっ、わかりましたよ。脱ぎゃぁいいんしょ、脱ぎゃぁ!!」
と、声だけは威勢が良い俺だが、パンツに手をかけたところで硬直してしまう。
「そう固くなるな、メディ君。前に一度見せてもらった仲じゃないか」
「そーゆーのを真顔でさらっと言わんでくださいよ!」
俺は自分が変態だという自覚はあるが、どうも露出狂の気だけは無かったらしい。
見られることの恥ずかしさをいっぺん意識してしまうと、どうにも体が動かない。
「そうやって照れているから恥ずかしくなって来るんだよ。
ヒトは悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだと言うだろう」
「ジェームズ=ランゲ説っすか……いやしかし、俺は異論がありますね。
単に脳がそうだと認識するまでに時間がかかるだけであって、やっぱし心理的情動は
生理学的反応よりも先んじて――」
まがりなりにも専門分野なんで、どうにか話に食いついて自分を取り戻そうとしたのだが、
先輩はそんな俺の語りを封じて言葉をはさみ、
「――そうやって、メディカルな知識を披露して場を誤魔化そうとしてもダメだよ。
敗者は恥辱を受け入れろ。今はただひたすらに脱ぐべき時だ」
どんな時だよ。
「それはわかってんスけど……」
「わかったわかったと言う人間ほどわかってはいない。これ以上の会話は無意味だな」
「や、すんません……」
俺が己のヘタレさに愛想がつきそうになっていると、
「もういい。脱がないと言うのなら脱がしてやる。どれ、じっとしてろ」
いきなり先輩が襲い掛かってきて、ああっという間にシーツの上に押し倒された。
「ちょ……せんぱいっ!!」
それはいくらなんでも直球すぎるだろ。
しかしいつぞや本人が言ってた通り、流石によく鍛えられてる。
身体の力学的な勘所を押さえられてる事もあって、抵抗しても先輩をはねのけることが出来ない。
ああ、だけど、女に腕力でかなわないと言うこの被征服感がなんともたまらんっ!
「ふっふっふ、おとなしく脱いでいればここまで恥ずかしい目にはあわなかった物を」
先輩かなりノリノリである。
「いやーっ! おかされるー!!」
イカン、なんか俺の方もヘンな方に気分が乗ってきた。
「叫んでも無駄だよ。この部屋、高いだけあって防音は完璧でね」
しかし、一泊いくらで勘定払ってんだか知らんが、その高価な部屋が今じゃゴミ屋敷になってんぞ勿体ねえ。
「ところでメディ君。さっきは随分と大きなことをいってくれたじゃないか」
「……はい? 何のことスか?」
「『吸って揉んでいじくり倒してくれる』とか、な」
ゆってねえよ。
考えはしたけど……って。
「……まさか、また動いてました?」
「唇が、な。ついでに言うとゲームの最中もときどき思考がダダもれだったぞ」
「そりゃ勝てんわ俺!」
「君のそのクセに気付いた時には『これならカモれるかも』と思ったが、予想以上にふところが暖まったよ。ご馳走様」
ひっでぇ女だ。
それに加えて幸運3連装備とかいくらなんでも本気出しすぎだろ。
「ハナッから何もかも巻き上げる気マンマンじゃないっすか!!」
「ふっふっふ、怒れ憤れ、若人よ。こうして痛い目にあって人は成長していくのだ。
私も更なる先人からこういう酷い育て方をされたモノさ」
「そんな因習はどこかで誰かが悪意の連鎖を断ち切って、こんな負の遺産は後世に伝えちゃイカンと思うんすけどっ!?」
――まあ、俺は賢人でも聖人でも無いからやるけどな! 俺の更なる後輩に!
待ってろまだ見ぬ俺の後輩。いつの日かたっぷりカモってくれるわ。
「さて、健闘むなしく敗れてしまった君にかわって、私が吸って揉んでいじくり倒してやろうじゃないか」
「……先輩自身のおっぱいを?」
違うと言う事はわかりきっていたが、一縷の望みを託して一応尋ねておく。
「残念ながら自分のをいじくる趣味は無いんだ――まあ、力を抜きたまえ。慣れてないと痛かったりするのでな」
そして先輩はゆっくりと俺の乳首に唇を寄せてくる。
両手は俺を押さえ込んで動きを封じなきゃならんので、唇の出番となる訳か。
「おっ、男の胸なんて弄っても面白くもなんともっ……」
「案外そうでも無いぞ。異性の性感帯を刺激して反応が返ってくればそれはそれで面白いものさ――だから、君も楽しめ」
そしてとうとう先輩の桜色の唇が、俺の桜色の(悔しい事に未発達の童貞カラーである)乳首をくわえ込んだ。
――途端。
「ぎゃ……ぎゃははっはははあっ!! ……ちょ、先輩っ、くすぐった……うははははっ!!
こちょぐってぇっ!! こちょぐってぇって!! マジ勘弁ッ……ギブっ、ギブっ……うひゃひゃっひゃっ!!」
胸の突起をなめまわす先輩の舌が、これまでの人生で最大級のくすぐったさをおくり込んでくる。
俺の身体は余りのくすぐったさから陸に上がった魚のようにビクビクと跳ね、身をよじって逃れようとする。
「メディ君、暴れるな」
「あ、暴れんなっ……って、うはははっ、無理、無理ですって!!」
「男だろ? 我慢しろ」
いやむしろ、男だからこそこんな部分は未開発なのだから苦しんでる訳で。
そしてひぃひぃ言わされ続ける事、十数分間。
身体は疲れ果てて逃げることをあきらめ、笑いの苦しみに流れる涙が枯れた頃、
俺の身体に変化が起きた。
……起きてしまった。
「――ゃぁ、あぁんっ!」
いや待てなんだ、今のどうしようもなくキモい声は……?
「……ほぉ? ようやく感じ始めてきたか。なかなか愛らしい喘ぎ声だぞ、メディ君」
あああああっ!! 認めたくは無いがさっきのはやっぱ俺の声かっ!!
おそろしい! 俺はおそろしい!
何が恐ろしいかってジョースター! 胸への刺激がくすぐったさから快感へかわってるんだーッ!
「かわいいぞ、メディ君。そのまま素直に感じろ。そして喘げ」
「金髪バードとかショタパラとかあんなかわいい子が女の子のワケ無い連中ならともかく、
俺の喘ぎ声とか読者的にも需要はゼロですってば!」
「何をいってるかはわからんが、まあ、そう錯乱するな」
「しますよっ!」
「だがな、メディ君」
「なんすか……もうっ!」
「世界の全てが否定しようとも、少なくとも私一人は君の喘ぎ声を聞きたいと思ってる。それじゃダメなのかね?」
「それは……そのっ……」
ああ、もう、なんて嬉し恥ずかしな事を言うんだこの人はっ!!
「……んん。あんまり君がかわいいから気が変わった。やはり北風よりも太陽だな」
「はい……?」
言葉の意味はよくわからんが、とにかくロクでもないことを思いついたのだろう。先輩のメガネが妖しく光る。
「つまり、君が自分からパンツを脱ぎたくなるように、おねえさんが優しく導いてあげよう」
どう考えてもこの展開ではやさしくじゃなくて、やらしく導かれてしまいそうです。
「――ひぅぅっ!!」
ああ、またキメェ声出しちまったよ畜生。
先輩は唇と左手で俺の両乳首を、右手で股間をまさぐり始めた。いわゆる、みところ責めである。
「らっ、らめーっ! 三箇所いっぺんにいじっちゃらめえぇぇっっ!!」
「もうカチカチじゃないか。男のクセに乳首いじられて勃ててしまうとか、メディ君は変態だな」
先輩はパンツの上から俺のムスコをまさぐりながらそんな事をいう。
「せっ、先輩が悪いんだからねっ……先輩がむりやり開発したくせにっ……」
そして俺はどこのエロ本だよ。
「人のせいにするとはイケナイ子だなぁ? 余りいいわけが聞かないようだと、オシオキが必要になるぞ?」
「んぁっ、あああぁっ! おっ、お尻はイヤっ! お尻はイヤぁっ!!」
股間をいじくってた手が更に下へと動き、今度はパンツごと押し込むように指先で菊座をぐりぐりとされる。
「イヤと言うわりにはいい声で鳴くじゃないか……この間のでクセになってしまったんじゃないのかね?」
「らめっ、らめぇぇええっ!」
くやしいっ……でも……感じちゃうっ!!
「んうっ、先輩ッ……なんか、色々と男と女が逆ですって!!」
「女だって男をいじめたくなる日ぐらいあるさ」
「だいたい先輩なんでそんな的確に俺の弱い所が解るんすか!」
「『解析』だ」
なるほど、とか思っちまったよ。しかしなんという冒険者スキルの無駄遣い。
そうこうするうちに、責めは再びチンコの方へと戻っていき、
「んん……濡れてきたな。このままではやらしいおもらしで下着がびちょびちょになってしまうかもな?」
先走りが溢れてきたのだろう、先輩が下着をまさぐる衣擦れの音に粘性のモノが混ざり始めていた。
「どうするメディ君、このままだと帰りは下着なしだぞ?」
先輩が実に楽しそうにいじめっ子セリフを口にするものだから、
「はン、そーなったら先輩とおそろいっスね」可能な限り平静を装ってささやかに反撃してみた。
「……む」
押し黙ってしまった所をみると、ガチで先輩もノーパンだったようだ。
「メディ君のクセに生意気だぞ」
どこのガキ大将ですか、アンタは。
「もういい、やはり北風で行く。この部屋からパンツを穿いて出られると思うなよ……」
先輩そのまま不適にニヤリと笑い、
「このまま射精させてやる……そう言えば君は足でいじめられるのが好きだったよなぁ?」
すっ、好きだけどっ! 好きだけどっ!
「そ、そんな事されたらパンツがガビガビにっ!?」
「なってしまうのだよ。確定事項だ。諦めたまえ」
「先輩のフォレストオウガっ! フォレストデモンっ! むっつりすけべっ!」
「鬼や悪魔はともかく、最後のは君のことだろうが」
「違いますっ! 俺のは弩スケベですっ!」
いやぁ、お互いイイ感じにバカである。先輩もワリと付き合い良いなあ。
「馬鹿を言ってる口があるなら、ほかの事に使うんだ――ほら、舐めていいぞ」
身を起こした先輩は、そのままにゅっと、黒ソックスに包まれたおみ足を俺の口元に差し出してきた。
「んじゃ、遠慮なく」
そのまま足親指のあたりをパクリとくわえ、唾液を絡めながら舐めしゃぶっていく。
チンコとか咥えた事はさすがに無いが、フェラってこんな感じなのかもしれない。ちょうど大きさも近いし。
「……んっ、結構、くすぐったいな」
「どーします、さっきの俺みたいにこのまま快感になっちゃったら?」
「そんな生意気を言う口はこうだ」
「あががががが」
俺の口腔を押し広げて足の先端をぐいぐいねじ込んでくれば、たちまちの内に先輩の味がお口いっぱいに広がる。
やがては強引に差し込まれた足先が引っこ抜かれて、
「あーあ、この靴下高かったのにな。メディ君のせいで台無しだよ」
「高いでしょうね。さっきの味から判断すると、エトリアはメリルの店のスパイダーシルクの限定モノって所っすかね?」
「当ってるが、何で味でそんなことがわかるんだ!!」
ソックスソムリエとしては当然の知識を披露したまでだが、ご不満のようである。
「……まったく、本当に変態だよな、君は」
ぐい。
先輩は立ち上がると、腹立ち紛れに唾液で濡れた足で俺の顔面を踏んづけてきた。
「あだだだだ」
結構痛い。痛いが幸せ。
しかしなんでアルケミストの制服ってスカートとかハカマみたいなガードの甘い服じゃないんだろう。
ねっころがったこのポジションなら間違いなく本来はパンツ丸見えなのに……って、先輩はいてないんだったか、今は。
ぐいぐい。
そのまま唾液の粘りを利用しつつ、先輩の足先は俺の体の上をすべっていき、
乳首をこね回し、へそを撫で、そしていよいよ股間に辿り着いた。
ぐいぐいぐい。
パンツを内側から突き上げる興奮状態のイチモツが先輩の足によって蹂躙されていく。
「メディ君の変態……こんな風に踏まれて、感じてるんだろう……?」
「Exactly(その通りでございます)」
「そんなしれっとした顔で肯定するな……もう、なんだか私のほうが恥ずかしくなってきたじゃないか……」
ぐいぐいぐいぐい。
「なぁ、メディ君、痛く…ないのか……?」
「くうぅっ…むしろ、こーゆーのは……痛いから良いんです、痛いから!」
先輩はベッドの上で半ば片足立ちみたいな格好になってるもんだから、
時々バランスを崩してヘンな方向に体重がかかり、強烈な刺激が来る事がある。
「へんたい。メディ君のへんたい……疲れるんだぞ、これ。足とかつりそうだし」
「んっ…別に……先輩が勝手にやってるだけで俺は『やってくれ』って頼んだ訳じゃないスけど…ぐおぉぅっっっ!!」
タマは勘弁っ! タマはっ!!
「ふん、生殺与奪を握られてる事を忘れるなよ? 次に余計な口答えしたら踏み潰してやる」
「はい……」先輩マジでやりかねんのでおとなしく従っておくことにする。
「……んん、メディ君がへんたいだから、私まで変な気分になってきちゃったんだぞ、反省しろ」
反省って、俺は今日は全然悪くないよなぁ……?
「ごめんなさい……」だがまー、一応あやまってしまう。ああ、俺って小物だわ。
しゅに、しゅに。
「こんな……濡らして…へんたい」
先輩の足指が踏みつけの動きから、撫でくる動きに変化した。
足親指と足人差し指の間が大きく開き、イチモツをその間に挟み込むようにしてして撫で付けてくる。
射精するまでも無く、ソックスに絡んだ唾液のせいでパンツもすでにべとべとになりつつある。
恐らくはカウパーも必要以上にたっぷり分泌されまくってんだろう、
先輩のソックスと俺のパンツが絡み合って、布と布との間には糸すら引きつつあった。
俺がノーパンで帰る事を覚悟し始めた時、一つのでっかい変化に遅まきながら気が付いた。
「先輩…それ……」
「え……?」
あえて口頭ではそれ以上指摘せず、その部分を眺める事で先輩が自分から気付くように仕向けた。
「――え、え、え、ええぇぇっ!!」
おー、気付いた気付いた。一発で顔真っ赤顔真っ赤。
先輩すっごい濡れてた。
「ち、違っ、こ、これはそのっ……!!」
何が違うというのか。
先輩のボトムスの股間部分をじんわりと楕円形に湿らせているそれは、
膣分泌液とバルトリン腺液やスキーン腺液の混合液――すなわち愛液以外の何だというのか。
ノーパンであるが故に、間に分泌液を吸い取る布地が無く、ダイレクトに外へ漏れ出してしまってるのだろう。
「うははは、先輩もやらしーお漏らししちゃったみたいっスねぇ?」
先輩は赤らめた顔をうつむかせながら、ぼそぼそと言葉を返してくる。
「メ、メディ君のクセに生意気だぞ……」
やべぇ可愛い。
さっきと同じセリフでもシチュによってはここまで萌えるモノに変化するとはな。
「そっかー、先輩は俺のチンコを踏んづけて興奮しちゃう変態さんだったんだー」
「ち、違うぅうう……」
「違う違うって、違わねーっしょ……って、痛だだだだだっ!!!」
だからタマは止めてっ!
「……それ以上言ったら潰す。本当に潰す」
「なんという横暴っ! 強権政治っ! 暴力による言論封殺っスよコレ!」
「うるさい。へんたいのメディ君に言論の自由なんて物は無いんだからな……だまらせてやる」
「……あ、あの、先輩っ、何をっ……わぷっ!」
先輩は俺の顔にまたがり、濡れたボトムズの股間部分を口元に押し付けてきた。
ココで顔面騎乗かよ。
「むーっ!! むーっ!!」
文字通りの意味で口をふさがれてしまった。
前もっての心がまえが無かったもんだから、呼吸し損なっちまって結構苦しい……
……が、どうしよう。同時にスッゲェ嬉しいぞ、コレ。
『男として死ぬまでにやっときたいプレイ』第六位にランキングしていた(ソース俺)、
顔騎がこんな形で実現してしまうとは。
「……へんたい。何でそんな嬉しそうな顔してるんだ。普通苦しむところだろう」
先輩が股間を軽く浮かせたので一瞬だけ会話の自由が回復し、
「いやだって、この角度からは羞恥に赤らむ先輩の顔とか、はだけかけた胸元とか全部見えるん……」
そこで再び強制言論封殺。
呼吸はしにくいながらも密着させられた股間からは濃密な牝の匂いが立ち上り、
吸気のたびに刺激となって俺の鼻腔をふるわせる。
「ばか……口を開けば助平な事しか言わないんだから」
先輩の太ももが俺の顔を挟むようにして閉じられ、圧迫感が強まる。
……やべ。呼吸困難であったまクラクラしてきた。 だけどこの感覚が実にたまらんのだよなぁ!!
よって……ココは攻勢に出るっ! あえて先輩を怒らせ、おしおきの強度を高めるのが目的だ。
俺はどうにか唇を開き、押し付けられた股間部分から染み出した愛液をずずっと吸い取っていく。
「――ひ、ぁああぁっ! ばかっ、めでぃくんのばかっ! 吸うんじゃないっ!!」
ふはははは、先輩もなかなかいい声で鳴くじゃないスか。
さらに、喉を必要以上にうごめかせて愛液を嚥下し、『飲んでるんだぞ』とアピールしておく。
「の、の、飲むなばかぁ……! お、怒ったぞ……怒ったんだからな、私!」
――計画通り。
今なら新世界の神にでもなれてしまえそうである。
先輩が足を崩したのか、ぐい、と顔面に直接かかる体重が増加した。
重い重い痛い幸せ。
「ん……んぅっ、ご、ごめんなさいを言うなら今のうちだぞ……でないともっと酷くいじめてやる」
俺が謝る? それはねーよ先輩。
「あ…やぁ……んんんっ! 吸うなって言った……のにいっ!!」
更なる反攻。
股間部分にかぶりつくようにして喰らいつき、布一枚向こう側の女陰を刺激するつもりで分泌液をすする。
どんどんやらしい汁が分泌されてるのだろう。吸えども吸えども愛液は途絶える事が無かった。
「いじめてやる……今のは拒否の返事と受け取るぞ、めでぃくん……」
のっかかるだけでは無く、そのまま股間部分をぐりぐり動かしアゴや鼻面の突起部分にこすりつけてくる。
「……あ、ゃ、ぁぁ、めでぃくんのお鼻……こすれ…てっ……!」
やーん、先輩のすけべえ。
まさか俺の顔を使って角オナはじめちゃうとはな。
俺の視点からはぶるんぶるん震える巨乳のダンスがまた絶景である。
――と、その辺でちょっくら視界がホワイトアウト。流石に酸欠で色々やばくなってきた。
1,2分ほど意識を失ってたのかもしれない。
その間に先輩はなんかもー、いい感じに出来上がってしまったみたいで、
可愛い声を上げつつ一生懸命に気持ちよくなろうとしていらっしゃる。
「や…んぅ、ん、んっ、んうっ、んううっっ……!!」
規則的な吐息に合わせて、規則的に俺の顔面の上を先輩の股間がうごめく。
そこから染み出る液体の味と匂いが濃厚になりつつある。
恐らくは子宮頸管粘液――俗に言う本気汁が混ざり始めているのだろう。
酸欠だけではなく、強制的に嗅がされる牝の臭気にもクラクラしてきた。
「んぅっ…あっ……ダメっ、めでぃくんっ……そこダメぇっ!!」
ダメもへったくれも無い。アンタ勝手にこすり付けてきてんじゃん。
ボトムズから漏れ出すエロ汁で俺の顔はもうべったべったであり、
滑りやすくも起伏にとんだその顔面は、こすり付けオナニーには向いてるアイテムなのかもしんない。
「あっ、ダメっ……ほんとダメっ……ダメっ、だめぇぇええっ!!」
そしてとうとう俺の頭を挟み込む太腿がびくびく痙攣したと思うと、先輩の体からは
糸の切れたマリオネットのように完全に力が失われ、重力の働きで自然に全体重が俺の顔面に押し付けられた。
――マジかよ。こんなんでイッちゃったのかよ、先輩。
そうと気付くと俺の興奮も最高潮に達し――誰も触っちゃいないのにパンツの中のペニスが勝手に射精をはじめていた。
強烈な牝の匂いと味に脳を犯されて、びゅるびゅると無刺激のまま吐き出す射精の感覚は、
三日間ほどオナ禁したあとの夢精の感覚に酷似していて、早い話がすんげえ気持ちがよかった。
まあ、とりあえず、このパンツは穿けなくなっちまったから後で捨てよう。
そして、その思考を最後に俺の意識は酸欠状態でどこかの世界へブッ飛んでいったのだった。
♂♀
次の日。
いつものごとくフロースさんところの食堂で食事してると先輩がやってきた。
「やぁメディ君。その……昨日は悪かった」
とか言いつつも顔はしれっとしてんだから、この人はたいしたタマである。昨日の今日だぜ、まったく。
「あー、いいっスよ。それよか部屋まで運んでもらっちまったみたいで、こっちこそすんません」
俺はといえば、朝、目ェ醒めたら自室のベッドで転がってた。
体は綺麗に拭き清められており、服もちゃんと着せられていたが――ご丁寧にパンツだけは奪われていた。
いやぁ、律儀と言うかなんと言うか。
「それこそ気にするな。ただ、君を担いでる所を廊下で女将さんに見られてしまってね、あらぬ誤解をされそうになったよ」
……いや、昨日のは充分に誤解ですまない範囲だと思うがどうか。
っていうか担いで運んだのかよ。まあ、パーティ半壊したときとか地上まで死体運んだりするもんな。
「つーか先輩、髪切ったんスね?」
服も新しくなってる。昨日思いっきり汚しちまったし、新しいのを卸したか新調したんだろう。
「……うん。昨日君からぶん取った金だが普段はやらない事に使ってみようと思ってね」
「ヒトの金だとおもって好き勝手を……いくらだったんスか?」
「3000en」
「高ぇ!!」どこのおセレブ様向けだ。
「公宮で評判の美容師と言うのがいてね。私も金額に驚いたが、どうせあぶく銭だし一つお願いしてしまった」
「ひっでぇ……」
しかし、コレはイイな。実にイイ。
女の髪型には詳しく無いからなんと言うヘアスタイルなのか知らんが、先輩のクールなイメージを確実に引き立てている。
髪質そのものは悪くないヒトだし、ロングだし、その美容師とやらもさぞ弄りがいがあったろう。
「ま、似合ってますよ。率直にいって綺麗です」
「……んん。ありがとう」
うーむ、なんだか感慨深い。こーゆー普通の男女のやり取りを先輩とする日が来るとは思わなかったぜ。
「ところでなんつー髪型なんスか、それ?」
「しらない。こういうのには疎くてな」
アンタも俺と同レベルかよ。
「ところで、それだが……」
先輩は俺の方を指差す。
「それって?」
「そのスープ」
フロース名物、うごめく球根スープ。
なにやら数日前にも似たよーなやり取りをしたような。
「メディ君、嫌いになったとかいってなかったか?」
「今日からまた好きになったんスよ」
「またどうして?」
――くっくっく、まさか先輩が自分から勝手にセクハラ地雷原に踏み込んでくれるとは思わなかったぜ。
「同じ味でしてね」なるべくもったいぶる為、短く言葉を切る。
「同じって……何と?」
そう。
考えてみりゃ野郎のそれと相同器官から分泌される体液なんだから、俺のンと近しい味がして当然の話だったのである。
「何って、昨日先輩がたっぷりご馳走してくれたじゃ無いっスか。いやらしい、お・つ・ゆ」
その後の先輩の反応はまさに見ものだった。
言葉の意味を理解するまでほんの少し時間がかかったようで、しばらくキョトンとした顔をしていたが、
その顔がカニが茹で上がるときのようにじーっくりと赤く染まっていき、
「……う、ぅ、……ううぅ〜〜っ」テーブルに突っ伏して、低くうなり、身をよじりはじめた。
うはは、可愛い面白れぇ――などと、俺がのんきに構えてられたのも大体その辺までで、
「メ、メ、メディ君のばかぁっ!!」
先輩ガガっと椅子から立ち上がり、起動中の錬成ガントレットを俺に向ける。
いや待て。こんな所で術式使うつもりか?!!
「せ、先輩っ! ここ、店ン中っす! 店ン中!!」
「しるか、ばかっ!」
篭手が光って術式発動。
「あ、が、が、が、せ、センパイッ……死ぬっ! コレマジ死ぬっ!!」
突然体に感じる、物理的プレッシャー。
前にも食らった『圧殺の術式』だろうが、たぶん今日のは手加減ゼロ。
「……せ、せっかく髪まで切ったのにっ…君なんかもうこのままノシイカにでもなってしまえっ!!」
何がせっかくなのか知らんが、やべぇ、内臓とか口から飛び出そう。
「……みっ、みしみしいってるっ!! 俺の体のどこかがみしみしいってるっ!!」
――と、まあ、セクハラの報いをたっぷり受けたあと。
「アンタたちっ! 共用スペースでは暴れんなって、アタシャいっつも言ってんだろっ!!」
宿屋最強生物であるフロースのおばちゃんから、板の間に正座でお説教を食らうという追い討ちコンボが待っていたわけだが、
「……はい、申し訳ありません」
「……すんません。マジすんません」
先輩と並んで怒られるというのは、なかなかに得がたい体験だった事は確かである。
<了>
投下終了です。
今回ジョジョネタっつーかジャンプネタ大杉だったかも。
次こそは
>>433氏の正座が一日でも早く解放できるように頑張ります……
乙乙
このスレ見てたら途中で止まってるせかQ再開しようと思ってきた
オモエロかった。GJ!
このノリ好きだよ。
乙乙。
乙です。
しかし、考えてみれば当たり前だな――世界樹の迷宮に入るような連中が愛用するフロースの宿、そこで冒険者達が暴れる可能性があるのだから、女将さんにはそれに対抗できる『何か』があると言うのは。
それがおばちゃん自身の戦闘力であったり、ツケを溜めている他の冒険者であったり、泊り客ごとに記したネタ帳であったり。
乙ー
読んでたら、なんだか急に
・お嬢様アルケ
・天才アルケ(1児の母)
あたりを中心にした話を書いてみたくなった。題して理系エロパロ。
……でも自分が文型だったのを思い出した。無理か。
スカイク□ラならミリオタ力でカバーできるんだけどなあ
エロかった……
アホなノリのラブラブエロスは正義。
足コキは人生。
メディ君どこのヘンゲル将軍だよw
500 :
352:2009/01/24(土) 17:31:20 ID:S2RTrnVZ
乙です。
新作書けたんだけどざっと計算したら
31レスと言う内容の面白さに見合わない馬鹿げた行数になってしまい
投下を躊躇してしまうんだが保管所のほうへ直接投稿するべきだろうか……?
ちょうど自分の稚作が二つ並んでいてこちらも投稿しづらいんだが……
どっちでもOKじゃなかろーか。
読ましていただくほうとしては、保管庫に同一作者が並ぶならそっちのほうが読みやすくていいぐらいと思うし。
ただ、メモ帳(純粋なテキストデータ)換算で容量が100k越える作品なら注意。
このスレ現在383kでスレッド容量は500kが限界だから120k以上の作品はスレには載らない計算になる。
レスの数よりも容量の方が問題になるんだよな、現状だと。
何キロバイト?
503 :
352:2009/01/24(土) 20:38:27 ID:S2RTrnVZ
参考になりました。多少作品の順番が前後することになりましたが
保管庫に投稿させていただきました。
次こそさくっと終わるエロいのを書かねば……
504 :
352:2009/01/24(土) 20:41:55 ID:S2RTrnVZ
>>502 上のを書いてる途中に質問されましたようで見落としました。
50を超えていました。
レスより容量の方が問題になるとは思ってもみませんでした。
>>504 【改行場所に自動で<br>タグを挿入する 】
にチェックを入れていないからか、改行無しの大変読みづらい状態になっている
投稿した本人ならば、作品の一番下からpassを入力する事で編集が出来るから、
そのチェックだけでも今入れてきたほうがいいと思う
っと、途中送信、連投失礼
あと、こっちにURLで作品への誘導があると親切かも
507 :
352:2009/01/24(土) 21:53:52 ID:S2RTrnVZ
すとろべりぃで良い話じゃないか
ただ、登場人物が多すぎて『どのセリフを誰がしゃべったか』がちとわかんにくいかも
乙
まあ、このスレそんなエロにこだわらんでも良かったはずだけどね
百合ん百合ん乙
痛いよね、整体
513 :
352:2009/01/28(水) 00:30:46 ID:jsvV1yQd
乙です。
この人の後に自分の拙作をつけるとか勇気が要るとか通り越して死ねる。
前回の反省を元に打ち込んだら三日で新作が書けたので投下。
ここ10レスほど俺率高すぎ俺きめぇ状態だがこれを投下したらしばらく自重するので勘弁。
「とあるギルドの二人組みのおはなし」キャラ設定
シド(26)青ソド
カルシア(24)メディ姉
その他前作の「憂鬱な来客」を読まないと分からない表現があるのでご了承。
514 :
1/7:2009/01/28(水) 00:31:52 ID:jsvV1yQd
エトリア世界樹の迷宮第六階層『真朱の窟』にて――
「こんなとこで仲間とはぐれるってのはさ、もしかして俺達生命の危機に瀕してるんじゃねえか?」
「あらあら、もしかしてそうかもしれませんね」
肉壁のような、植物のようなもので構成された迷宮に、緊張感のない声が響く。
自分達でも言っている通り、仲間とはぐれたこの冒険者二人の名をシド、カルシアという。
「まあったく……どうしてこんな状況でニコニコ笑っていられるんだか……」
「緊張感の無さではあなたとどっこいどっこいですよ。
……それと皆とはぐれたのはシドさん、貴方が考えなしにあのワープ床に乗ったからですよ?」
「………すいませんでした」
「うふふ。……でも、久しぶりにあなたと二人きりですね」
「……あ、お、おう」
シドが柄にも合わずやや頬を赤くして照れた。
彼らの所属するギルドはここしばらく『最初に迷宮を踏破した者』という栄光を賭けて
冒険にラストスパートをかけていたのだ。
幾千の『その他のギルド』の一つに甘んじた今も、今度は『迷宮の全てを得た者』という栄光を目指して
彼らは樹海に潜り続けている。
気がつけば最後に恋人としての時間を過ごしたのは一月ほど前であった。
「そういやそうだよな。ここん所迷宮ばっかでお前と過ごすなんてしばらく………」
「………何か不埒なことを考えてませんか?」
「おおぅ!?い、いやそんなことは無いぞ!まあそのしばらくご無沙汰だなーとか彼女との
甘いひとときも無くどうして俺は毎日毎日とかそんなことは――チラッと考えたがそれだけだぞ!?」
「はいはい、気持ちは分かりますからもう少し我慢しててくださいね―――あら、あれは?」
「……人の声だな」
「皆かしら?」
「いや、ちょっとまて――あの声は……あいつらだ」
「……実に興味深い!!
旧世界を世界樹が呑み込んで砂に還し、砂漠に生成した岩盤に水がたまって原始の海となり、
そこから植物が上陸して太古の密林となり、やがて現生植物の森となって新世界の大地になる!!
これが世界樹の基本構造とするなら旧世界の下に存在するここはまさしく世界樹の根幹にして……
ってお前ら私の話を聞けーー!!!」
「よーし大漁大漁!今夜はカニ鍋だな!!」
「ししょー!そんなの食べられるわけありませんよぉ!すっごく固そうですよ!?」
「何を言うかー!!この世には食べられるものと食べられないものの二つしかない!
故にこれは絶対に食べられる!!」
「いやだからそれは食べられない方のものですってーー!!」
「おーい!あっちにでっかくて強そうなカメがいたぜー!!」
「むむ、今夜はすっぽん鍋も追加か!?」
「いやたぶんそれも食べられないものですよー!?」
「お前ら私の話を聞かんかーー!!……ん?なんだ?お前が私の話を聞くのか?
モンスターにしては感心な奴だ……いいか、ここはまさに旧世界を分解、消化する
世界樹の内臓にして細胞分裂の拠点つまり――ってのわぁーーーーーー!!?」
「アルケミストが石化したぞーー!!」
「……なんであんな奴らが世界樹を制覇したんだろう……………」
「きっと樹海の神様はバカなんですよ」
――二人は最後まで聞かずにその場を離れた。
515 :
2/7:2009/01/28(水) 00:32:39 ID:jsvV1yQd
「そういえば私達皆とはぐれてしまっているわけですけど、助けて貰わなくてよかったのかしら?」
「あいつらのノリに合流するくらいならモンスターに友好を訴えた方が安全だと思うぞ」
「それもそうですね」
「……っと。ここに隠し通路があるな。地図に書いてくれ……っていねえのか」
「地図はレンジャーさんが持ってますからね」
「どうする?行ってみるか?」
「他に道はありませんから行ってみましょう?」
「よし。じゃ先に行くぜ」
シドは柔らかい繊維を押しのけて迷宮の壁をくぐった。
「……いきなり歓迎か!」
「あらあら」
部屋に入った二人を待ち受けていたのは蝶の魔物と迷宮の防御細胞だった。
魔物達はシドとカルシアを見るなり襲い掛かってくる。
「へっ、いい度胸じゃねえか……」
シドが背中の大剣を抜いた。
馬鹿げた大きさの剣を構え、凄絶な笑みで魔物達を見据えたシドは、次の瞬間一気に踏み込んだ。
「相手になってやるぜーーーーーーーーーー!!!」
群れの中を一瞬で駆け抜けると共に、冗談のような速さで剣が閃く。
シドの後ろで防御細胞が千切れ飛び、蝶の魔物がその胴体を抉り飛ばされて残った羽を花びらのように散らした。
「はっ――!!」
滑り込んで剣を振り払ったシドが笑う。
「十年早いぜ、覚えとけ……ってしまったー!?」
「あらやだ」
魔物は五匹。斬ったのは四匹。残る一匹の防御細胞が、一直線にカルシアに襲い掛かる。
「もお、こっちに来ちゃ嫌ですよ。……それっ」
カルシアが無造作に右手を振り払った。
――正確には右手に握った、巨大な鉄球を先端に備えた細く長大な鋼の棘を。
防御細胞が半分潰れて吹っ飛び、壁にぶつかって完全に潰れた。
「――油断しちゃ駄目じゃないですか。あなたの方に行ってたかもしれませんよ?」
「悪ぃ悪ぃ。っと、この部屋はあそこにワープ床があるだけだな」
「そうですね。もう魔物はいませんし……あらやだ」
「どうした?」
「ズボンに穴が……今の魔物の消化液かしら」
見れば確かにズボンに穴が開き、カルシアの白い肌がのぞいている。
それを確認するなりカルシアは下半身につけているものを外し始めた。
「お、おい。なにしてる?」
「もし消化液なら染み込んで皮膚を焼くかもしれないじゃないですか……しょっと」
「そりゃそうだけどよ……」
そんなことを言っているうちにストッキングまで脱ぎ終えたカルシアは、ズボンを拾い上げて穴の観察を始めた。
「やっぱり消化液かしら……手持ちの薬品で中和できるといいけど………」
「………」
シドの目線が、しばらく彷徨った末にカルシアの足で止まった。
白い肌がまぶしい。カルシアが下半身に着けているのは下着一枚だった。
丸みを帯びた腰。それでいて引き締まった尻。そこから伸びる細い足。それらが白衣でちらちらと見え隠れする。
「そもそもこれはアルカリ性なのかしら、酸性なのかしら……あら?どうしたんですか?」
「あ、いや、なんでも」
近くにある平らな岩に腰掛けたシドが、さっと目をそらした。
カルシアはそのとき初めて自分の格好に思い当たり、シドの様子を理解する。
「ごめんなさい、目の毒だったかしら」
「かなりな………ってかこのままじゃ歩くのすらままならないぜ」
シドの恨めしげな視線を受け、カルシアはしばし逡巡した。その頬がうっすらと染まる。
「……しょうがないですね…………立ってください」
「え?いやだから立ちにくいんだって」
「もう………だから、立ってください」
516 :
3/7:2009/01/28(水) 00:33:12 ID:jsvV1yQd
「うわ、すごい……こんなに大きかったでしたっけ……?」
カルシアの目前に、シドの股間からそびえる剛直が屹立していた。
いきり立って血管を浮き上がらせた剛直は欲情を全体で表現するようにひくひくと脈打っている。
「一ヶ月お預けを喰ってたからな……。もうヤリたくてヤリたくてしかたねえんだよ」
カルシアが指を絡ませると、手の中で焼けるように熱いそれが跳ねる。
「そう……みたいですね。………じゃあ、処理してあげますからね………」
赤く、小さな舌が幹をなぞった。カルシアは上気した顔で清めるように、丹念に舐め上げていく。
「どう……ですか……?」
くびれた部分に舌を這わせながら聞くと、興奮に上ずった声が返ってきた。
「ああ……最高だぜ………ってか長く持ちそうにないわ……」
「あ、じゃあ……」
そう言うとカルシアは唾液で濡れた剛直にぴとり、と頬擦りしてからそれを口に含んだ。
「ん……」
まずは亀頭だけを含んでくちゅくちゅと口を動かし唾液を溜める。
口の中がいっぱいになったところで、カルシアは全体を口腔に収めていった。
「うぉ……」
シドの口からやや情けない声が漏れる。
口いっぱいに剛直を頬張ったカルシアは、ゆっくりと顔を上下させ始めた。
溜めた唾液が薄くのばされて肉棒の表面を覆い、ぬらぬらと光る。
可憐な唇から剛直が出入りするたび、卑猥な水音が隠し部屋に響いた。
「んぁ………ふ………?」
一心に奉仕しながら、上目遣いでどうですか、と問う。
「く……いいぞ…………くそ、堪えが効かねぇ………」
それを聞いたカルシアはいっそう熱をこめて口淫を続けた。
水音に時おり吸い上げるような音が混じり、更にカリ首を唇でしごくようにもする。
髪をかき上げながら顔を動かすカルシアが断続的に可愛らしい鼻息を漏らした。
「んふっ……ふっ……ふぅん…………」
「……ぉ……最高だ………そろそろイクぞ………!!」
「っ……ふぐっ………!!!」
シドの剛直が痙攣すると同時に、カルシアは限界まで呑み込んで強く吸った。
「ぅおぉぉ………っ!!」
吸われると共に喉の奥で締められた剛直が、大量の精液を放出した。
それはカルシアの喉を打ち、次から次へと注ぎ込まれる。
目をつぶって必死で飲み下すカルシアが限界に達したとき、ようやく放出は納まった。
射精が終わったのを確認したカルシアはちゅる、と吸い上げながら顔を離し、
口を押さえたまま上を向いて粘液を嚥下しはじめる。
「ごくっ……んっ………ん……!?………ごくっ、んぐ………ぷはっ!」
予想以上の濃さで粘液が喉に絡まる。何とか飲み下したカルシアは目じりに涙を溜めて文句を言った。
「けふっ……ちょっと濃すぎじゃありませんか……?分かってはいましたけど……」
「そんなこと言われてもな……」
「分かってますよ?なにしろ一月ですしおまけに命懸けの事態に遭遇することも
多い仕事ですから濃くなるのも分かります……でも一人でだって処理できたでしょう……」
「なっ!?一人で?カルシアは俺にこんな可愛くて魅力的な彼女がいるにもかかわらず
手も出せずその子を悦ばせることもできずに一人で淋しくオナってろってのか!?
生殺しだ!この世の地獄だ!!そんなんじゃ、何のために俺にはコレがついてんだよ!?」
「かわ………っ!?………もう………こんなとこで言わなくたっていいじゃないですか……」
不意打ちに頬を染めたカルシアは、未だ硬度を失わないシドの剛直に気付くと指を組んでモジモジしはじめた。
「あの………まだ元気です、ね………?」
「ん?おお。さすがに一月分だし一回じゃな。けどだいぶ楽になったよ」
「でも、まだ溜まってるんですよね……」
「そりゃ、そうだが」
「ここには魔物もいませんし、…………しちゃいませんか?」
「うえ!?そりゃ願っても無いけどよ………いいのかよ?」
「さっき、私言いませんでしたっけ?」
思わぬ展開に面食らうシドに向かって、カルシアは上気した顔で続ける。
「『気持ちは分かりますけど』……って」
ずりおろした下着とカルシアの秘所を、蜜が糸になって繋いだ。
517 :
4/7:2009/01/28(水) 00:33:56 ID:jsvV1yQd
「凄え……触ってないどころか何もしてねえのに」
シドが自分の膝をまたいで立つカルシアの、ふっくらとした秘唇を撫でほぐす。
「ん、私だって、ずっと我慢してたんですもの……あんなになったらもう……」
「へへ、俺としては嬉しいな……と、これなら指くらいわけも無いよな?」
溢れる蜜の源泉に指を沈めると、腰が切なげに揺れた。
「あ……」
「おー。締め付けてる締め付けてる……大歓迎だな。こちらとしましても歓迎にはそれなりの心遣いを」
「なに馬鹿なこと……あぅ、ひゃ!」
ゆっくりと抜き差しを重ねてから天井部分を擦ってやる。
やがてつたい落ちる蜜で手首までがベタベタになるころには、
腰は焦れるような求めるものを得られずに苛つく様な揺れに変わっていった。
「あ……あの、それもいいんですけど……そろそろ……」
「あー悪い悪い、こっちか?」
太ももの内側に強く吸い付いて痕を残していたシドが、指を抜いて充血した秘芽に触れた。
「ひゃうう!やっ、あの!あ……、っそうじゃなくて!」
「そうは思えねーけどな……じゃあこうか」
「ひやああぁぁん!!」
涼しい顔で流したシドは秘所へ唇をつけた。舌で芽を転がし、襞をなぶると
カルシアはシドの頭を押さえつけたまま喘ぎ声を押し殺すだけになった。
……しばしそのままの状態が続いたが、シドが音を立てて蜜をすすったとたんカルシアの顔色が変わる。
「っ!!!……こらっ!!やめてください!!…………っ……やめないと叩き潰しますよ………!!?」
「おわぁっ、(やりすぎたか!?)そいつは困る!」
慌ててシドが顔を離すと、カルシアははあはあと息をつきながら涙目で睨みつけた。
「……はあっ……はあっ……
………もう………意地悪しないでください…………………欲しいんです………!」
――羞恥と渇望に染まった顔でそうせがまれれば、シドにはもう選択肢など無かった。
「すまない。悪かった………。今度は二人で楽しもうぜ」
「……はい……」
カルシアが熱に浮かされた表情で腰を下ろしていった。
亀頭と膣口がくちゅりと触れ合う。
「じゃあ、入れますね……」
言いながら更に腰を下ろすと、そそり立つ陰茎がカルシアの中へ呑み込まれていった。
「ん……ふ……」
襞を掻き分けて膣孔を埋めていく陰茎が、子宮口をわずかに押し上げて止まる。
結合部をぴったりと密着させたカルシアはシドに抱きついてひくひくと震えた。
「ん、やっぱコレが一番しっくりくるな」
「うぅん……ん……ん……」
「……もしもし、カルシアさん?」
カルシアが腰を動かしはじめた。自分自身でシドの形を確かめるように身体をひねり、浮かせて落とし締め付ける。
「ああっ……いい、です……」
「やれやれ……と、じゃ、俺もいくか」
シドが動きをあわせてやると、カルシアの声が高くなった。
しばらくの間、二人とも一言もしゃべらずにひたすら腰をゆすり続ける。
シドがカルシアの服をたくし上げ、豊かな胸をあらわにして揉みしだいた。
右手の指を柔らかな乳房に食い込ませ、もう片方にかぶりつく。
「あん………もう、大きな赤ん坊ってこういうのをいうんですね……」
「そういうなって……男の本能だぜ……?」
やがて高まってきたカルシアはシドにすがりついて腰を上下させ始めた。
胸が扇情的に揺れ、快楽にとろけた顔の口角から涎がこぼれる。
「んぁ……あ……私……もう……」
一心に官能をむさぼり続け、蓄積した快感が一気に弾けようとした。
518 :
5/7:2009/01/28(水) 00:34:27 ID:jsvV1yQd
「ちょっ、やべ………」
「え……?あっ!ああああぁぁぁぁぁ…………!!!」
のぼりつめようとしたカルシアの中でシドが暴発した。
注がれる熱い迸りを受けて、カルシアが何とか自分も達しようと神経を集中させる。
二度、三度、胎内を打って脈動が収まった。
二人の間に気まずい沈黙が流れる。
「……………まだ私、いってないのに」
シドが目をそらす。
「………悪い……いつもと違ってすげえ積極的だったからつい……」
「うぅ〜〜……」
カルシアがゆっくりと立ち上がった。
床にポタポタと白濁が落ち、カルシアの滑らかな腿を精液がつたう。
ふらふらとした足取りで立ちながら、カルシアがぽつりと愚痴った。
「もう……こんな早漏さんを彼氏にした覚えはありませんよ………」
かちん。
その言葉は、確かにシドに残った男としてのプライドを打った。
「……おおっと……そこまで言われちゃ逃げ出すわけにはいかないな……。
愛想を尽かされちゃ困る、なんとしても心も身体も満足させてやるぜっ!」
「もう……お願いしますよ……?」
「そこの壁に手をついてくれ」
言われたとおり、カルシアはシドにお尻を向けて壁に手をついた。
「前から思ってたんですけど、もしかして後ろからが好きなんですか?」
「ん?んー……。そう言われてもな……カルシアだってそう聞かれたら困るだろ?」
「私の家系は代々後ろからが好きです。私に娘が生まれたらその子だって後ろからが好きに決まってます」
「……………そですか………ちなみにその娘ってのは、俺の娘でもあるということでいいんですかね?」
「当たり前じゃないですか………と言いたいところですけど、
この場合あなた次第ですよ……って言った方がいいのかしら」
「どっちでも構わないぜ、期待してくれるなら裏切らねえ」
「期待してますよ」
いつも通りの緊張感の無いやり取りを終えると、シドは白衣を捲くり上げる。
あらわになった白い曲線の下で、カルシアの入り口が静かに燃えていた。
そこに自分の分身をあてがう。
「いくぜ」
「んっ……」
のぼりつめようとしてのぼりつめられなかったカルシアの内部は最初からシドを貪った。
シドも今度は負けずにカルシアが好むところを突き下ろす。
「んぁ……いい……すごく、いいです……」
「光栄の至り……もっと気持ちよくなってくれよ?」
カルシアが好む場所、好むテンポは先刻把握した。
もともとシドの中に染み付いていた記憶だ、もうこうなればこっちのものだった。
抜いて。挿して。抜いて。挿して。基本穏やかに、定期的に激しく。
イレギュラーは入れずにただひたすら素直に快感を分け合う。
胸を鷲づかみにし、対照的に優しく耳を食む。
カルシアの限界は早かった。
「あ……っあっああああぁぁぁぁぁぁ…………」
足がわずかに突っ張り、体がかすかに震える。
優しく、深く突かれてカルシアは達した。
519 :
6/7:2009/01/28(水) 00:35:08 ID:jsvV1yQd
「くぅ……ん…………っ………………!!!
………、………はっ。……はぁ……は……」
力が抜け、ずり落ちていく身体をシドが支えた。
「………そろそろ落ち着いたか?」
「は……はい………。………え?」
弛緩した身体が再び突かれた。
「ひあ……!?ちょ、な………!!」
「さっきは先にイっちまって悪かったからな。ここで少しは頑張らせてもらわねーと……」
負担をかけすぎないように、しかし有無を言わせずシドが動き出す。
「それに……やっぱかわいーな……。正直我慢できなくなっちまうんだよ………」
「……あ、………あ、あ、あ、ふああぁぁぁ………!!」
ゆっくりした動きが、しだいに獣のようなそれへと変わっていった。
めちゃくちゃに突かれながら、カルシアは思った。
シドが自分を求めている。必死に、自分の身体と心を求めて。
そして、自分がそうさせているという優越がカルシアの女としてのプライドを満たす。
……そして、後に残ったのは手に入れたパートナーを求める尽きない情欲だけだった。
二人は、久しぶりに何も考えず一組の牡と牝になって求め合った。
全力で打ち込み、全力で締め付ける。獣のような交接は永遠に続くように思えた。
「く……あ、……カルシア………いくぞっ………!!」
「ふぁっ……あふぁぁぁっ……あひっ……………来、て……………!!」
シドが身を震わせながら一番奥で放った。
身体の最も深いところで受け止めながらカルシアが深く、深く絶頂する。
「うぉ………あ………」
「………ぁ、ひあ………ん」
頭の中が真っ白になり、熱い倦怠感が身体に染み渡る。
そんな朦朧とするカルシアの上に、シドがぐったりともたれてきた。
「……きゃ!?あととととと………!」
カルシアが慌てて体を支える。
「おっと、悪ぃ悪ぃ」
「と、もう…………もうちょっと浸ってたかったのに………」
「……ほんとに悪ぃ」
むくれるカルシアと苦笑いするシドの目が合った。
「「………」」
穏やかな沈黙が流れる。
しばらく見つめあった後、二人は肩越しに口付けた。
「……なぁ、もう一回するか?」
「馬鹿……。もう、言わなくても決まってるじゃないですか……」
「そうだな。悪ぃ……よし、そうと決まれば」
カルシアとしてはまだこの甘い雰囲気に浸っていたいようだったが。
意思確認を終えたシドは、カルシアの体を引き起こして壁に押し付けた。
「え?あの……どうするつもり……」
「こうするつもりさ」
シドが、繋がったままの腰をぐい、と押し上げた。
「ひ、きゃああああああぁぁあ!?」
カルシアの体が吊り上げられて足が地面を離れた。
ある程度支えられているとはいえ、自身の全体重といっていい重量が
結合部に乗せられカルシアは否応無く限界まで深く貫かれる。
「ひあ……あ……あ……!ちょ、こんな………おろ、し……」
「……いくぜ?」
「――!!ひきゃああぁぁぁ!!!あ!あ!あ!ああああぁあぁあ……!!」
シドが限界まで押し付けられた腰をひねった。
胎内を抉るような衝撃が走る。
カルシアが壁にすがり付いて悲鳴を上げ、足が宙を蹴ってじたばたと暴れた。
半狂乱で身をよじるカルシアを、後ろからたくましい腕が抱きしめた。
「……!あ……!?」
シドがしがみつくようにカルシアの体を抱きしめ、首筋に強く吸い付く。
前に回った手が押しつぶされた胸と足の間へのびた。
貪るような愛撫と共にシドが腰を使い始めると、やがてカルシアの悲鳴は快楽のそれへと変わっていく。
520 :
7/7:2009/01/28(水) 00:35:54 ID:jsvV1yQd
……二人は獣のような交歓を再開した。
狂宴はそれから二時間近くにわたって続けられ、
部屋を満たす嬌声は彼らの仲間達がここを発見するまでやむことは無かった。
十六年後、エトリアのとある民家のリビングにて――
「それで二人とも盛り上がっちゃってね、医術防御(避妊)忘れちゃって。
……そのときできた子供がアルスちゃん、あなたなの」
「ママ……私が生まれたときのこと教えてって、そういう意味じゃなくて…………」
「それにしても困ったわ?うふふ、この歳でおばあちゃんなんて亡くなった私のお母さんもびっくりね」
「だーかーらーっ!!」
521 :
352:2009/01/28(水) 00:37:07 ID:jsvV1yQd
投下終了。
お母さんはスクルトに大人にしてもらったアルスが性教育をせがんでいると思っています。
これでも自分の全力を尽くした、と思う。
ってか未だに前作の致命的な間違い、見落としを見つけて修正してる俺はバラを挿した花瓶になれ。
>>512 萌えるぜコンチクショウ。
バードの彼氏はきっと傷痕マニア。
>>521 このスレぐらい流れがゆったりなら、前の人の投下からは
1日ぐらい間を空けてから投下したほうがベターやね。数時間間隔で間を詰めて投下しちゃうと、
スレ住民が新作投下に気づく前に流れちゃうから。(板やスレでの強制ではなくてマナーの話だが)
それはそれとしてなんと言う中田氏祭り。
523 :
512:2009/01/29(木) 21:06:36 ID:5SdEo0cg
>>352氏
乙です。やっぱりちゃんとエロがあるのはいいなあ。
試みに、Back to Heavenの後編にアンケート設置してみました。
業者のスパムが飛んでくるようなら閉じますが、
いろんな機能を使ってみたい年頃なんです!ってことでご協力いただけますと大感謝。
ちなみに続編がいつになるかは未定ry
それはそうと微妙に過疎ってるのは気のせい?◆zj.uK9e0NQ 氏の続きも来てないし、
もしかしたら規制にでも巻き込まれてるのかしら。
んにゃー、最近忙しいんよ。
女視点だから、ってのもあるけど。
一時期、スレがほとんど動いていなかったことを思えば、
ローテーションで数人の職人の作品が読める現状は天国すぎる。
仕事がかなり詰まっておりまして……
だから余計いろんなものを書きたいんですけどねwww
んですが、書いてたら死んでしまう。
現実逃避できるくらいまで余裕ができたら、またいろいろ書こうと思ってます
スレチな気がするが、猫耳はどんなキャラが似合うと思う?
個人的には金ドクと地味子なんだけど。
ペッ(ry
グラドr・・・いや公女さまが、
聖杯の力でケモ耳とちんちんが生えてくるという妄想で
ご飯3杯ほどいただいた記憶が
猫耳か……フロストガン子に垂れ耳をつけたい、というのはあるが。
ハム女だけにハムスター耳かな公女様
寝起きはくしゃっと畳まれてて、起きるとピンと立って、触ろうとすると超反応でまた畳むの
ハ
ム
女
バレンタインあわせで投下を目論むも
リアルともども撃沈の見込み
ウチの褐色パラ子さんに
『加加阿菓子の騎士(チョコレート・ナイト)』という、
痛々しい二つ名をつけていたことをさっき思い出してしまったじゃないか。
バードは『展覧会の絵』
カスメは『送り雛は瑠璃色の』ですね、わかります
わー、公序良俗をスカイク□ラのシリーズと繋げて来たかー。
あと、グラドリ……公女様がSっぽいと、
セブンスドラゴンのプリンセスとイメージが被るw
相変わらず凄い………なんてはーとうぉーみんぐならぶすとーりーなんだ……
541 :
538:2009/02/06(金) 11:03:58 ID:fRwHjok+
>>539 1つの脳内設定で2つ話が書けるから便利便利
実はCradle〜の頃から微妙に接続してたりしました。
とはいえ基本的にはこれ以上は混ぜない予定です
全部読んでいただいている人にはちょっとしたネタになりますけど
公序良俗シリーズは実用性本位なので、あんまりネタを仕込んでも。
ああ、言い換えればあと1本くらいは公序良俗で書こうと思ってますがっ
>>540 いつも構想段階では、
「こころがあたたまりました!」「イイハナシダナー」にたどり着こうとしてるんですだよ!
どたばたなコメディと欝な話の中間が書けない筆者乙なのであります……
>>537 まさかここで「送り雛は瑠璃色の」の名前が出てくるとはwwww
ととモノならノームだね
>>542 こんなスレチなネタが分かる人がいるなんて
じゃあ折角だから「死の罠の地下迷宮」を絡めてエロパロ書くよ!
と思ったらもう製品化されてますね。
544 :
540:2009/02/08(日) 17:39:39 ID:b3okXm43
545 :
1/6:2009/02/08(日) 17:40:18 ID:b3okXm43
青い空の下、美しい迷宮で冒険者の一団が一枚の扉を前にしていた。
その中の一人、赤い髪のソードマンが口を開く。
「……準備はいいか」
彼らが挑むのは、とあるギルド『エーヴュア』の最後の仕事だった。
――――――――――
薄暗い室内に四人のメンバーが顔を合わせる。
話が一段落したところで、レンジャーが口を開いた。
「――つまり、今の話をまとめるとこういうことだな?」
いったん言葉を切って息を吐く。
「俺、30Fのあいつを倒したらカザンに行くん――」
「ろくでもないフラグを立てるな」
即座にソードマンのツッコミが飛ぶ。
それを聞きながらパラディンは先程のやり取りを思い出していた。
『パラ、そろそろ俺達の探索終了後の予定を教えておきたいと思う』
『……はい』
目の前の男はどこへ行くのか。そこに自分の姿はあるのか。
パラディンは知らず知らずこぶしを握り締めた。
『……俺達はカザン共和国に行こうと思う。あそこでは無数の竜の侵略に対抗するため冒険者を――』
『そおいっ!!』
最後まで言わせる前に盾を振り下ろした。
突然こんなことを言い出すなんて、目の前の男は頭でも打ったのだろうか。
『しっかりしてくださいリーダー、それは別のゲームですよ』
『パラ……』
しかしソードマンはめげなかった。いきなり起き上がり、パラディンの肩を掴んでまっすぐに目を見る。
『パラ……俺は本気だ!!』
はあ、とため息が漏れた。
どうせならもっと別のことで本気だと言われたかった。
――例えば、愛の告白とか。
そんなわけないか、と自嘲するパラディンの先でソードマンが口を開いた。
「それで、お前達はどうする?」
話はまた少しさかのぼる。
546 :
2/6:2009/02/08(日) 17:40:49 ID:b3okXm43
ソードマン、ギルマス(バード)、ブシドー、パラディンの場合
「幸い俺はファイターになれそうなんだが……」
「もちろん私は行くぞ、向こうにはサムライという職があるらしいからな」
「ブシドーとサムライは厳密には違うんじゃなかったっけ?」
「気にするな、刀が使えれば問題ない」
「そう。……となると僕も行かないわけにはいかないね。でも向こうには僕がなれそうな職、あったっけ?」
「一応歌を歌う職業があるみたいなんだが……」
「ほんと!?」
「ほれ」
「歌を歌い味方の強化に加え敵の妨害も出来るサポート職……いいじゃないか!
おお、しかも武器攻撃もある程度可能!その名は………プリン………セス……?」
「あっはっはっは!それはいい、ヴィクター女装しろ女装」
「ブシドーさん、ギルマスが可哀想ですよ……」
「そうか?」
「……まあ、あいつは置いといて。パラ、お前はどうする?」
「私……私は……少し、考えさせてくれませんか」
「……分かった。急がなくていい」
「はい……」
「……アート、ねえ」
「ん?どうしたヴィクター」
「……カザンでは性別詐称って罪になるかな………?」
「落ち着け、早まるな」
こうして俺達腐れ縁トリオはまた共に新たな出発をすることにした。
パラディンは……分からない。ラガードで最初に仲間になって以来、本当に色々と
共に過ごしてきたし、できれば来て欲しいがこればかりは仕方が無い。
―――ソードマンのメモより
レンジャー、メディックの場合
「すいません、これ以上故郷から離れるとお母さんが心配するので……」
「そう、か。仕方ないさ、それより母親を大事にな」
「はい」
「レンジャーはどうだ?」
「新たな出発。魅力的ではあるが、……全ての魔物においしい食べ方を見つけるという
使命を未だ果たしてはいないのでな、残念だが」
「………そうか、頑張れよ」
彼らは二日目にスカウトしたメンバーだった。
回復だけで殴りはできないというメディックと、寡黙なレンジャーは
それなりにその道に特化した頼りがいを感じさせてくれた。
……二日後、魔物の急襲にレンジャーは「どこをとったら食べられるだろうな……」といいながら
フリーズし、メディックは大量出血を見て気を失いかけた。
俺は一気に不安になった。
―――ソードマンのメモより
アルケミストの場合
「ヴィクター、私は行けません」
「……残念だね。お別れか」
「私はいつでもここにいます。あなたのことは私の数少ない友人の一人としてずっと覚えているでしょう」
「……そうだね。うん、僕も覚えているよ」
「用が無いので手紙は出しませんが、頼みたいことがあったらいつでもどうぞ?
友人のよしみで格安で請け負います。……だから、お別れではないでしょう」
「ごめん。……それじゃあもう行くよ。いつでも会えないわけじゃないし、ね」
「……それでも連れて行って欲しかったと言ったらどうします?」
「?今何て?」
「独り言ですよ」
ヴィクター(ギルマス)がアルケミストをスカウトしてきた。
なんだか目つきが悪いがギルマスいわくおしゃべりが苦手なだけだろうとのこと。
まあ、頼りにはなりそうだ。
―――ソードマンのメモより
547 :
3/6:2009/02/08(日) 17:41:19 ID:b3okXm43
ダークハンター、ガンナー、ドクトルマグスの場合
「あたしは……ダクハンに誇り持ってるし。その、向こうにはローグってのがあるらしいけど
ダクハンとは違うのよ。……それに、あいつを置いていくわけにもいかないし……あ、今のなし!」
「あいつ?」
「ドリルちゃんの後輩でドリルちゃんに求婚してる子じゃよ」
「だーーー!!」
「この辺でしか銃を扱ってるところを見てないんで、自分はちょっと戦力にならないっすね」
「アタシもちょうど新しい研究を始めたところでのう。悪いんじゃが」
「分かったよ、皆頑張ってな」
冒険を進めていくうちに仲間は増えた。
ダークハンターに対する一部の誤解に反発する根っからのダクハン、期待に燃える新人ガンナー、
なんだかワケありのドクトルマグス。二軍として様々なクエストで活躍してもらった。
―――ソードマンのメモより
採集部隊の場合
「俺達っすか」
「私達、実は生まれのエトリアへ行ってみようかと思ってるんです」
「家出してきたんすけど、今の自分から見てあの家はどう映るかなって。
もしあのときの家出が未熟な視点からの反発だったとしたら、仲直りしようと思うんです」
「もし記憶通りだったら二度と近付きませんけどね。どうするシンスケ?
私達と一緒に来る?それともリーダー達と行く?」
「ワウッ!」
「そっちについていくみたいだな。よし、色々大変かもしれんが元気でな」
いつのまにかうちのギルドには採集ギルドが着いていた。
レンジャーの兄妹とヴィクターがつれてきたペッと二匹だ。
そのうち一匹は戦闘タイプに回ったが、残る二人と一匹はギルドに大きく貢献してくれた。
……それはそうと、妹の方の名前がどうしても思い出せない……
―――ソードマンのメモより
ペット、カースメーカーの場合
「ここまで全滅だな。ヴィクター、こんなもんだと思うか?」
「しかたないよ、カザンはハンパ無く遠いし。……それより、アート」
「……何だ?」
「もう覚悟するしかないみたいだ。女装するより他に道は……」
『畏れよ、我を』
「……なっ!?」
「!?し……シルか?どうした?」
「……カザンに行くの?」
「そ、そうだが……」
「私は?」
「え?」
「私は連れて行かないの?
……………私をおいて皆でカザンに…………」
「ちょ、ちょっと待った!着いて来たいんだな!?分かったそれなら連れて行くから!!」
「そう。……じゃあ私がプリンセスになる」
「え」
「弱体化は私の仕事。だから私がプリンセスになる」
「い、いやあのそれだと僕のなる職業が」
『………』
「なんでもないです……」
「………まあ、ともかくシルは着いてくるという事で」
「クマー」
「お、ちょうどいいところに。お前はどうする?」
「クマー」
「分かった、蜂の子の食べすぎには気をつけてな」
「クマー」
548 :
4/6:2009/02/08(日) 17:42:09 ID:b3okXm43
ペットについては前述した。
カースメーカーのシルだが、実は前からの知り合いだ。
ある日エトリアにある俺達の大本ギルドからシルが送られてきた。
その手にはそこのギルマスの『厄介払いのようで気がひけるがそちらの方が居心地がいいと思う。シルを頼む』
と書いた手紙を携えていた。自分の居場所、存在価値というものに強い執着を持つシルは
のちにひと悶着起こすが、後述する。
―――ソードマンのメモより
宿屋要員、ペイン砲の場合
「というわけでカザンに行くんだが……」
「……宿屋要員ですし……」
「だよなぁ……」
「私はお姉ちゃん達と一緒に行きます」
「採集部隊のことか」
「はい、皆で決めましたから」
「そうか。じゃ、二人とも元気でな」
いつの間にか宿屋要員も着いていた。
一応ガンナーである彼女は半ばフロースの宿の従業員と化しながら倹約に一役買ってくれた。
もうひとりのカースメーカーについては色々ある。
第四階層に到達し、にわかに士気が上がると共に俺達はいっそう気を引き締めて進むことにした。
……そしてその七分後、永劫の玄王によって壊滅した。
リハビリがてらパラディンと買い物に出た俺は偶然そこそこ治安の悪いことで知られる裏路地を
歩いていた。そして俺は、治安の悪さつながりでパラディンに昔エトリアで流行った、法の目をかいくぐって
新人冒険者の装備を剥ぎ取る詐欺の話をしてやった。
憤るパラディンにそれはずいぶんと昔の話で、今ではそんなのに引っかかる馬鹿はもういなくなった……
そう話したとき、俺達の後ろでひとりの娼婦が突然嗚咽を始めた。
いや、それを娼婦と呼ぶのはあまりにも正しくないと思われた。何しろ子供だったのだ。
それがこのカースメーカーの少女だった。
両親をなくし、悪質な詐欺で生活の手段まで失った彼女を俺達は連れ帰った。
ここでひと悶着が起きる。宿舎の扉を開けた瞬間、シルが呪言で彼女を昏倒させたのだ。
居場所は渡せないだのなんだのと色々あった後、もうここしか行く場所がない、何でもするから
置いてくれと訴える彼女に自分と同じものを感じたのか、シルは彼女を受け入れた。
―――ソードマンのメモより
ギルドメンバー全員の意見を聞き終わり、ソードマンはため息をついた。
「結局エトリア組以外はほぼ全滅か」
「ここで生まれ育ったのが大半だ。妥当な結果だろうな」
「そうか。………それでどうする、パラ?結論は出たか?」
「私は心配するような人もいませんし……ですが……」
「いやなのか?」
断りづらい淋しげな表情で問うソードマンをギルマスがなだめた。
「アート。確かにパラディンとナイトは似てるけど、それでいいってわけじゃないんだ。
この二つの間には大きな差がある。……神に仕えるか、人に仕えるか」
「あ」
「パラ君はたぶん着いてきたくないわけじゃない、そこは察してあげなよ」
「……そうだな、すまない」
「………」
パラディンは決死の覚悟を決めた。
言うなら今しかない。
失敗を恐れている暇は無い。
自分が目指す未来に近付くため、ここで決める。
ほら、私は緊張してなどいない。
かすかに、柔らかに笑って。
やってみせる。
549 :
5/6:2009/02/08(日) 17:42:42 ID:b3okXm43
「……リーダー」
「パラ?……なんだ?」
「カザンに行くには、私はパラディンをやめなくてはなりません」
「……ああ」
「それは神を捨てることです。私の人生の半分を捨てることでもあります」
「そうだよな。……本当にそうだ、すまな――」
「だから、捨てないでくださいね?」
「……え?」
「パラディンをやめてカザンに行けば、私は他に頼るものが無くなります。だから、絶対捨てないでください」
「あ、ああ、分かった」
「ちゃんと約束してください」
「あ、う、うぅ……」
助けを求めるように周りを見回すソードマンを、ギルマスとブシドーはニヤニヤと眺めるだけである。
友に見捨てられたことを知ったソードマンは真剣な目で見つめてくるパラディンを見、逃げ場が無いことを悟った。
「う……分かった。絶対、パラのことを捨てたりしない。……これでいいか?」
「はい。とても。それと……パラディンではなくなる訳ですからシンディ、と呼んでください」
「あ、ああ……シンディ」
「はい、なんですか?」
笑いをこらえていたギルマスとブシドーがついに崩れ落ちた。
顔を赤くしながらどぎまぎするソードマンに最高の笑顔を見せたあと、パラディンは足取り軽く離れていく。
その内心は天にも昇るような幸福感で満たされていた。ふと見ると、ブシドーが無言で親指を立ててくる。
パラディンは最大の敬意を持ってブシドーに笑顔で軽く頭を下げた。
「よし、いい感じに話がまとまったところで僕の話も聞いてくれないかな?」
「どうした?」
「プリンセスの座をとられて考えたんだけど、僕はメイジになろうと思う」
「メイジ?」
「魔法使いだよな?」
「ざっと調べたところ向こうの術は錬金術とも呪言とも違う詠唱を必要とするものみたいだ。
幸い僕は滑舌にも言の葉に言霊を込める技術にも自信がある。練習すれば何とかなると思う」
「なるほど」
「問題はキャラクターデザインなんだけど……僕に合うのはあるかな?」
「茶系統の長髪を持つイラストがあるぞ」
「ほんと!?」
「ほれ」
「おお!まさにピッタリだ、しかもメガネ追加でより知的に………あれ……胸があるぞ……」
パラディンが一言言った。
「頑張ってください」
550 :
6/6:2009/02/08(日) 17:43:18 ID:b3okXm43
そして話は最初に戻る。
ハイラガ迷宮第六階層『禁忌の森』最上階。冒険者達は一枚の扉を前にする。
「……準備はいいか」
そう言うソードマンにメンバーが声を返す。
「いけます」
「大丈夫ですよ」
「……いいよ」
各々が答えを返す中、ブシドーが問う。
「こちらはいいが……手が震えているぞ。……怖いのか?」
言われたソードマンは自分の右手を見、そして握り締めた。
「いや…………………、
………怖いさ。そうだ怖いよ、奴がどんな姿をしているのか、どんな風に襲ってくるのか、
どうすれば死なずに済むのか、そもそも死なないことは可能なのか、考えただけで
怖くて怖くて震えが止まらなくなるんだ、しっかりしなくちゃいけないのに……!!」
ソードマンの偽らざる本心に、ギルドメンバーが沈黙する。
と、パラディンがその手をとって胸の前でそっと握った。
「パ……シンディ……」
「大丈夫ですよ」
安心させるように、優しく落ち着いた声でパラディンは続ける。
「皆で生き残るために私がいるんです、だから大丈夫。
それに無理して怖がらない振りをするより、怖いけど戦う方がきっとうまくいきますよ。
……私達がついているから、安心してください」
右手から伝わるぬくもりを感じるうち、ソードマンの表情から固さが抜けていった。
「……悪かった、もう大丈夫だ。
正直まだ怖いさ、でも、恐怖に負けてしまうことだけはもう決して無い」
「やれやれ、手間のかかるリーダーだな?」
「よし!皆、今度こそ準備はいいか!」
ソードマンの声に全員が戦闘態勢を取る。
「全力で、この迷宮に残った最後の敵を倒す!!……いくぞ!!」
冒険者達は扉を開いた。
ガササッ!
モンスターの群れが現れた!
「ちっ、また雑魚か!」
「オウカは首討ち、シンディはスマイト!メディとシルは残った敵に氷河の鉄杖!」
ソードマンが矢継ぎ早に指示を出しつつ、自らはチェイスの構えを取って突っ込んでいく。
「……くそぉ、ディノゲーター!!出てくるならいっそのことさっさと出てきてくれーーー!!」
この世で最もワニを嫌うソードマンの叫びが森に響く。
彼らがカザンに出発するのは、まだ当分先の話であった。
551 :
540:2009/02/08(日) 17:47:50 ID:b3okXm43
すいません、最初に入れるべき「別のゲームのネタを多量に含んだネタSSです」というのを忘れてました。
とりあえずこれでネタ切れです。これまで幾度と無くスレ汚し失礼&面白いといってくださった方ありがとうございます。
ちなみにギルマスの最後のセリフはリアルな悩み。
こうなったらアルケに何とかしてもらうしかない………!
年末頃からお疲れ様でした。
ちなみに「別のゲーム」のスレはこの板でも、すでに立ってたり。はえーよw
某DSじゃない携帯ゲーム機のスレも割合早めに立ってた記憶がw
ウチのドク子と設定が近くて萌えたw
良いよね、ロリババアまで行かない「身体は子供、頭脳は妙齢」って
乙でした!
やっぱり職人さんも新作に移住しちゃうんですかねー
だってなー、アレはユーザーの期待値的には「世界樹3」も同然だもんw
このSSのおかげで某ゲーム買う決心がつきました
トンクス
>>556 むしろ「世界樹の迷宮Z」じゃね?
……カドゥケウスネタなんて通じないよね!チクショー!
559 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:58:51 ID:T8xvazWs
久しぶりに休みが取れた休日
でも明け方に帰宅して寝て起きたらこんな時間
私にできるのは保守くらいか
>>560 おお!続編待ってたよ!
………………欝になった
>>560 コレはひどい(褒め言葉)
しかもこの後どー見ても更なる欝です、本当にありがとうございました
ってか、今更気づいたけど、いつぞやの温泉慰安旅行のギルドなのね
投下乙です。
鬱具合が大好物ですbΣ
鬱神降臨ktkr
後半に救いがあることを祈る
566 :
560:2009/02/14(土) 03:14:17 ID:BgUCUhOB
なんという聖バレンタインデーの虐殺w
GJ!
これ読んでから公女の話読んだらなんだかものすごく微妙な気分になったww
にしても妙に公宮が黒い作品が多いな
まぁ半ば犯罪国家みたいな扱いのエトリアに比べればハイラガは大分マシだがw
570 :
560:2009/02/15(日) 15:06:09 ID:+ecy0h0z
微妙に燃え尽き症候群。SS書いて遊んでたぶん仕事しなきゃ。
それはそうとして「先輩と俺。」シリーズとか
「ファッキンガム宮殿」が読みたくて仕方ない今日この頃。正座して仕事しよう。
>>560 今更だが、保管庫の239を読み直してきた(元気な時のパラ子とメディ子を見たくて)。
パラ子どこ・・・・orz
地味子はキャラ立ってて可愛いな。
あんたの膝枕〜って言ってるドク子はツボ。
パラ夫(多分)には冥福を。ショタパラ(?)は別の意味でナムw
・・・で、引退のおねえ様はジョブどれ? 脳内では凛々しいブシ子だった。
>>566 長編とコレまでのネタ回収乙。もうちょっとだけ続くみたいだがw
青龍亭と読んで、即「manifest destiny」につながった俺乙。
オーナーのパラディンは「彼」か。初回は桃パラで読んでた。スマン。
姫子は敵討ちお疲れ様。あぁ。うん、ホントお疲れ様。
んで、毎度のスピード感溢れる戦闘は大好きだ。
愛情いっぱいの「馬鹿。死ね」はGJ過ぎる。嫁にくれ。
長文感想の俺乙。もう一回読み直してくるぜええええぇぇぇぇぇ
573 :
560:2009/02/17(火) 01:37:25 ID:YXG6lrOU
感想ありがとうございます。すべては読み手の妄想におまかせw
で、細かい表現・誤字脱字以外、現状UPしているものを最終稿にします。
ただでさえ詰め込みすぎなのに、これ以上詰めたらもうなにがなんだか。
575 :
574:2009/02/20(金) 00:41:40 ID:69mvqY9p
重要なことを書き忘れてました。
表示はFirefox3で確認しています。
ブラウザ依存はしないと思うんですが……
>>574 長編完結お疲れ様でした。
感想を書いたは良いんですが
ネタバレの上に、結構な長文になってしまったので、
以前そちらが晒していらっしゃったフリーのアドレスに
感想を送信させていただきました、ご容赦ください。
>>574 GJ!そして完結乙!
エロパロ板でこんな作品が読めるとは…!
長編書くだけでも才能っすよ。いいもん読まして頂きました。
>>574 完結お疲れ様でしたー。
うぐぅ。俺もフリーのアドレス覚えておくんだった。
ネタバレにならない程度に感想を。
長文で危うい表記もあるかもなので、未読の人は読み飛ばし推奨。
メタな子なのは了承した。OK。温泉偏のヒントと受け取る。
白記号と黒記号での違いは3回目に意識して確認。細かいw
某FOEの絶望感は異常 詳しく語られない所がさらに壮絶さを想像させる
コピーミスかと思った某箇所もちゃんと2度目に読み直してGJ。細かいw
いい奴な同居人はワロス。想像できんし、想像すると吹くw
俺の嫁が・・・嫁があああぁぁorz し、幸せになってくれ〜。
バード君は相変わらず影薄かったけど、ちゃんとつながったよ。うん。
んで、戦闘シーン。相変わらず心憎い演出しやがる。
マンセーで長文感想な俺乙。駄目だ賛辞しか出てこん。
あ、いつの間にか暇様が直ってるw
ご感想、ありがとうございます。各種ご連絡を。
・連載は完結です。外伝を1つUPする予定はありますが、先になりそうです。書きたい発作が起きれば来週。
もし「連載の合間にUPするのは……」と躊躇されていた書き手様がいらっしゃいましたら、お気兼ねなく。むしろ是非(←自意識過剰w)
・メアドは"Back to Heaven"の後半にメール・リンクが存在します(タイトル右側)。
頂いたメールには、可能な限りお返事を書きたいと思っております。
また何かの問題で筆者に連絡が取りたい場合(特に保管庫管理人様)もそちらにお願いします。
完結お疲れ様でしたー、同居人いい人だな…全裸カウンターで瞬殺してごめんね。
お言葉に甘え、続き投下。
とりあえず俺には女視点の本番?何それ美味しいの?って事が解った。
――一週間後。あの後、彼、ソーファのギルドに入ることになった。拾われた猫か。
ちなみにあの子守唄の様なものは“元”バードだった赤髪の少女――リフィが久しぶりに歌っていたらしい。イラッと来たのは僕だけだろうか。
後でリフィに教えてもらったのだが、このギルドは冒険者のはぐれ者の集まりの様な物らしい。
元々他のギルドに所属していたが、他のメンバーが皆死んだ中、唯一生き残ったはいいが行くアテがなくなった、あるいは最近問題化されている詐欺の被害者か、その辺りだ。
まあ、少なくともここは人として扱ってくれる。
まともな食事、衣服、部屋は用意される。少額だが、お金も配布。しかし、色々と馬鹿にならないよな。
――ただ。
あれ以来、ソーファと気まずくなってる。ほぼ裸で抱き締められたのが原因だと思うけど、ていうかそう。
そんな訳で、今日は副リーダー、デコがチャームポイントのドクトルマグスのナタールさんに相談に来ている……
「まあ襲っちゃえば良いでしょ。しちゃったっていう事実があればオーケー!」
親指立てないでください。……人選誤ったかな。
しかし、ナタールさん胸大きいなー。栄養みーんな胸に行ってるのかな。
「おじさんは牛乳を多く飲んでるだけさ」
心を読んだ!?
「ドクトルマグスを極めればこうなるのさ」
えー……
「ま、君は来たばっかりの頃に比べたら明るくなったよ。これが本来の君なのかい?」
顔を縦に振る。
以前は普通の女の子……だったと思う。
それが、あのギルドに入って狂ってしまった。
あの頃を思い出すと、吐き気がする。
そう考えると、ここは天国だ。
「んー、そうかい。じゃあ率直に聞くけど、君はソーファの事どう思ってるんだい? ……解りやすい子だなぁ、君は。顔赤いよ」
う……確かに熱い、それに正直ソーファの事は好き。
自意識過剰かもしれないけど、ソーファも少なからず思ってくれてる、と思う。
「ん、ソーファは君の事好きだよ。仲間や友達じゃなくて、異性としてね」
そう。解っている。だけど布団一枚で抱き締められたせいで何か気まずい。
「あ、抱き締められたのね……そりゃほぼ全裸の時に抱き締められたらね……向こうは多分片思いと思ってるだろうし」
……心読めるの忘れてた。
「あー、おじさんそろそろクエストに行く時間だよ。じゃ、恋に悩む若者に一つプレゼント」
そう言って放り投げてきたのは一つの鍵。
首を傾げていると、ナタールさんが何の鍵か教えてくれた。
「それはソーファの部屋の鍵さ。今日は部屋にいるって言ってたよ」
ソーファの部屋のか……ええっ!?
自分の耳を疑った。
慌てて何故こんな物持ってるか聞こうとしたが、手で制される。
「おじさんは魔法少女、さ。んじゃね」
そう言い残し、出ていった。
……その歳で魔法少女は無理がありません?
――ともかく、どうしよう。鍵は手の中にある。
後は部屋に行って押し倒せば良い様な気もするけど……ん〜。
流石に……無理矢理するのはされてたから抵抗が……
……話だけしてこようかな。
ナタールさんの部屋を出て、その右手の一番奥の部屋がソーファの部屋。その部屋の鍵穴に貰った鍵を差し込む。
小さな音と共に扉は開く。
――そこはシンプルで、簡単な部屋だった。
家具がいくつか並び、装備が置いてある。それだけの部屋。
その一角のベットに、彼は居た。
ただ……
「クゥ……」
寝てる……
アテが外れた。このまっ昼間っから寝てるとは……呆れる。
深々と溜め息を付き、ここで考えを改める。
でも、昨日遅くまで迷宮に行ってたし……冒険者って、いつ休めるか解らないから、仕方ないか……
「ん〜……ふにゃむ……」
ただ、寝言、寝顔、共に可愛いのは何故。今ならショタコンの気持ちが解る気がする。
「起こすのも可哀相だし、寝かせておこうかな……」
ゆっくりと扉を閉め、鍵を掛ける。
ああも…!…故襲わん!
ナ…ールさん落ち着いて!
――何か、呻き声が聞こえてきたが無視しよう。
部屋に戻って、本でも読もうかな…確かこの前買ってきてた筈だけど…
仕方な……薄めた…薬を使う…
――その夜。
夕食を食べ終え、部屋に戻ったのだが――突然、ソーファがやってきた。
そして……
口を塞がれている。無論、ソーファの口で。
「ん……プハッ、ごめん……」
彼の謝罪に対し、首を横に振る。
構わない。むしろ、嬉しい。
ソーファなら……ソーファになら僕の全てを……
……思っておいてなんだが、オーバーな気がする。
まるで何かされている様な。
「……その、さ。えっと……しない?」
そういう意味だろうか。まあそうだろう。
首を縦に振ると、ソーファがズボンを下ろした。
……ジャ、ジャイアントモア?
彼のアレは下着の上からでも解る程に大きくなっていた。入るのかな……
ともかく、下着を下ろして露になったジャ……アレを舐めると、途端に彼がうめき声を漏らす。初めてかな……
ソーファのモノを根本まで咥わえこもうとするが、半分程で限界。
このまま動いてもいいが、苦しいのには懲りたので、口を離すと、裏筋に舌を這わせ、そのまま亀頭部に移らせていく。
時には舌を巻き付けたり。時には卵巣を揉んだり。
多種多用に攻めていった。なんというか、反応が新鮮で、あの頃からは想像できないが、楽しんでしまっている。セックスを。
ピチャピチャと、嫌らしい音が絶え間無く部屋に響く。
時々、上目使いでソーファの様子を伺ってみたり。今の所は、満足させていられる様だ。
「ッ、ぅ……も、もうイきそ……」
その言葉を聞き、咥わえこむ。
途端に、口内でペニスが一瞬膨張したかと思うと、口の中に精液がブチ撒けられる。
しばらく出続けていたが、出終ったのを確認すると、口を離す。
……やっぱり、好きな人のでも不味い物は不味いか……
ああいう本で女性が精液を美味しいとか言う描写があったりするが、真っ赤な嘘。本当に酷い味。
心酔すると美味しく感じるのだろうか。よく解らないな。
「……よかったよ、凄く」
そう言うと、ソーファが僕の背中に両手を回し、ギュッ、と抱きしめてくる。
それに応じ、こちらも手を回し、抱きしめる。
暖かい……ソーファの温もりが感じれる……
幸せ。
今の感情を示すなら、この二文字につきる。
――だが、幸せは続かないものである。
「リリリリ……リーダー!? 何やってるんですか!?」
一週間前、ここに来て始めて聞いた声が響く。
そう、アホな子っぽくてリフィに引きずられてたメディックのシャル。
彼女が、間が悪い事に抱きしめ合ってる時に入室。
「え、えっと、これは…」
「言い訳無用です! ご自分の部屋に帰ってください!」
「は、はい…」
……リーダーの威厳とか、そんな物ないの?存在皆無?
うー、仕方ない、寝静まった頃に僕が向こうに…
「…さて。逃げようとしても無駄ですよ?」
シャルが指を鳴らすと、何故か腕が動かなくなる。
あれ?この子、メディックだよね?
「フフフ…たっぷり可愛がってあげますよ…(勿論性的な意味で)」
……へ?
BADEND…?
投下終了。酉は投下中面倒で付けてない。
とりあえずごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
gdgdだし、よく解らないオチだし、うわあああああ。
うん、気が早いけど次に書くので頭が一杯だったんだ。
そういや、輪姦+色んな奴から中出しは逆に妊娠しないらしいね。なんでかは知らんけど。
『おじさんはまほーしょうじょ』
褐色マグスで想像して吹いたじゃねえかw
投下乙ー。
TrueEndへのフラグはどこだwwww
>輪姦〜
んー。迷信のような気もするが。
とりあえず、一人目が中に出したとするだろ?
二人目がソコに突っ込んでしばらく出し入れするとだな、
二人目のカリ部分が一人目のを掻き出すようには出来てるようだな。
ただ、最終的に最後の人のは掻き出されないので、「逆に妊娠しない」わけではないと思う。
まぁ、一人分+掻き出されなかった分、と考え、
"多人数にされた割には妊娠しにくい"だけじゃなかろうか?
こっちの説も根拠は無く、俺の想像だがなー。
投下乙です!
一晩での回数と妊娠率との間にはあまりしっかりした関係がないと聞きます。4回以上はほとんど誤差とか。
曖昧な記憶で書いてるので根拠は皆無に等しいですが。
感想どうもありがとうございます。
>>586 俺も想像しちまったw
ちなみにナタールはデコの方だからな!?ロリババァじゃないぞ!?
>>587 シャル、ナタール、リフィを迷宮に行かせればオk。
ナタールとリフィは行ったと思っても実は擬態して残ってたりするから、どうにかして行かせる必要がある。フラグは現在調査中。
輪姦関係はどうなんだろうねー。
俺も前に本で読んだだけだから、覚えてない。
そういや地味子名無しだ/(^o^)\ナンテコッタイ
い、今ありのまま起こった事を話すぜ!
俺はBUMP OF CHICKENのKを聞いていたと思ったら
俺はその歌詞を世界樹っぽく書き変えていた…
な、何言ってるか(ry)
とりあえず、Kを聞いてから読んでほしい。エロ無し。
――ハイ・ラガード。
半年程前、世界樹の迷宮が発見され、活気に満ちた街。
そして今日はクリスマス。
その夜の街に、一人の少女がいた。
紫の髪の、少女。
ローブを身につけた、呪われし職業、カースメーカーの少女。
呪術を使い、人を操る事さえ可能な。
それ故に、忌み嫌われている。
生まれてすぐに捨てられた。
カースメーカーのギルドに拾われた。
カースメーカーにならされた。
何とか逃げ出した。
街を歩いていたら、何度も石をぶつけられた。
何度も罵声を浴びた。
そして今、街中を歩いている。
威風堂々と。
また石をぶつけられた、悪魔め、と、死神め、と。
誰かを思う事などない、煩わしかった。
孤独には慣れていた、寧ろ望んでいた。
――そんな少女を、抱き上げた変わり者の聖騎士がいた。
「こんばんは、素敵なおチビさん、君は僕と似てるね」
抱き上げた聖騎士の腕に、少女は噛み付いた。
聖騎士が怯んだ所を、逃げ出した。生まれて初めての優しさを、温もりを、信じる事が出来なくて。
逃げても、逃げても、追ってきて。すっと抱き上げた。
そして、抱き締めた。
それからその少女は、聖騎士と一緒に迷宮に行った。
たった二人だけのギルドで、何度も何度も迷宮を登った。
聖騎士は少女に名前をやった。ホーリーナイト、と。
少女は迷宮に行かない日は、聖騎士にたっぷり甘えた、ずっと甘えた、ずっとずっとずっと甘えた。
――一年が経った頃、聖騎士は怪物の牙に倒れた。
最後の手紙を書くと、泣いてる少女にこう言った。
「走って、
走って、
これを届けて。
迷宮を踏破したら、
迎えに来ると言った、
エトリアの恋人に」
貴方は、不吉なカースメーカーを、平然と連れて歩いた。
貴方は、そんな私を庇って冷たくなった。
手紙は確かに、受け取った。
山道を、少女が走る。
今は無き親友の約束を守る為。
「見ろよ! 悪魔の使者だ!」
石を投げる子供、なんとでも呼んで良い、私には貰った、消えない名前があるから。
ホーリーナイト、聖なる夜と呼んでくれた。
優しさも、温もりも、全部詰め込んで呼んでくれた。
忌み嫌われた私にも意味があるのなら、今日この日の為に生まれてきたのだろう、どこまでも走る。
――少女は辿り着いた、聖騎士の故郷エトリアに。恋人の家まで後少しだ。
走った、転んだ、すでに満身創痍だ。
起き上がる間もなく、襲いくる罵声と暴力。
負けない私はホーリーナイト、千切れる手足を引きずり、なお走った。
「見つけた! この家だ!」
手紙を読んだ恋人は、もう動かない少女の名にアルファベット一つ加えて、墓を立ててやった、聖なる騎士に墓をやった。
投下終了。
終盤がほぼ歌詞そのまんまになってる?アーアーキコエマセーン
最後の所は普通に埋めてやっただと恋人困るだろ?死体遺棄とかで。
とりあえずPVを見て涙腺崩壊したから書いた。今は反省してる。
うむ、キモイし、最高に厨二だな。
……でも、大好きだぜこういうの!
こういうのはキモくて厨二。改めて学んだからメモして黒歴史に入れておこう。死にたい。
>>594 チ カ ラ
それ…本気で言っているのだな…?『邪鬼眼』持つ者なら今すぐ示せ…
セブンスマインド ダークパワー
本気なら俺の中に眠る『7つの人格』総力あげて『闇の力』解き放つが────
コピペしてきただけでズレてるとかは知りません(´・ω・`)
いつも心に厨二病を。厨二病推進委員会からのお知らせです。
いつもながらおもしろい
短編集だと良くわかるけどやっぱ洗練されてるなあ
ブシドー父の理論の下敷きになってるってのは
スリーハンドレッドもどきのアレなのかしら
バード視点の短編にほろりときました。
本編のあの秀逸なラストも大好きなんですが、やっぱりこの二人には幸せになって欲しかったなー…。
それにしても、腰にこないエロにここまで萌えるとは思わず。
姫子もバド男もかわいすぐる。
読後感爽やかな話の後で恐縮ですが投下いきます。
某デスメタル漫画の露骨なパロディである
>>19-34の続きになります。
ながいこと書く書く詐欺状態でお待ちいただいてた方には失礼しました。
迷走に迷走を重ねた挙句
>>444の予告とも別物になったのも重ねてお詫びさせていただきます。
・固有名詞一覧
●『DarkHunter's Madness Club』
冒険者ギルドの皮を被った変態倶楽部。通称『DMC』
●クラウディアII世
金髪ダークハンター♀。ドS。ハイラガに降臨せし究極の女帝。
信者からは「クラウディアさん」の通称で畏敬される。
↑(同一人物)↓
●リザ
金髪メディック♀。クラウディアさんの世を忍ぶ真の姿。処女。気ィ弱い。
●アリス
眼鏡ガンナー♀。通称『敗北主義の牝犬』。ドM。
●ジャギィ
桃ドリルダークハンター♀。リザのツレ。
【注意属性】緊縛・陵辱・百合・異種姦、などなど……
相変わらずヒッデェ話です。
ギャグを期待してる方も多いかもしれませんが、たぶん今回のはギャグと違う気が凄くします。
「男は度胸!なんでも読んでみせるのさ」というオカン級の寛容度を持った方はどうぞ。
ダークハンターズ・マッドネス・クラブ。通称DMC。
ダークハンターを中心に多くの武芸者を抱える武闘派ギルドであり、
魔王クラウディアに忠心を捧げた信者どもが集う狂信的集団であり、
異常性欲者たちが秘めた思いを満たす為に群れる変態倶楽部である。
本日はそんな数多の変態たちの中でも一歩ぬきんでたマゾヒストとして一人の少女を紹介しよう。
重度の被虐性淫乱症である『敗北主義の牝犬』こと銃砲士アリス。
あらゆる苦虐を性的快感として享受する彼女こそ、ラガードのドMの頂点に立つ存在である。
魔王クラウディアとその家畜アリス。彼女らの出会いは敵対からはじまった。
♂♀
――DMCによる世界樹攻略からおおよそ一年前。
迷宮一層、第五階にて
「ゴートゥーDMC! ゴートゥDMC!」
「イッたぁ〜〜っ!! クラウディアさんの一秒間に十本のボンテージペニスだぁ〜ッ!!」
「ゴートゥーDMC! ゴートゥDMC!」
「続けて射精(で)るぞーッ! エクスタシーッ!!」
「ゴートゥーDMC! ゴートゥDMC!」
「輪姦(まわ)せ! 輪姦せ! オスメスオスッ! 輪姦せ! 輪姦せ! ♂♀♂ッ!!」
当時すでに『ラガード・クラウディアII世』はその圧倒的なプレイテクニックでもって
多くのM奴隷から崇敬の対象として信仰されつつあり、数多くの変態が彼女のもとへと集いつつあった。
皮装束をまとい妖艶な笑みをたたえた美しき金髪の『女王様』が、
「ファーック! 貴様らこの妾(オレ)自らが陵辱を賜らせてやっておると言うのに、
その程度の熱しか返せんのかぁ?! 鳴け! 喚け! この妾を濡らせてみせよっ!」
『ダークハンターのクラウディア』として変態どもを叱咤し、
(ううっ、私なんでこんな事にやってるんだろう……)
『メディックのリザ』として心中で悔やみ悩むも答えは出ない。
何故こうなったのか、どこでどう間違えたのか、自分のやりたかったのはこんな事じゃなかったのに。
ともあれ官憲の目を避け、キマイラの巣跡で行われた『クラウディア』のSMショウは本日も大盛況であった。
気弱で奥手なリザにとっては、暴力的でいやらしい『クラウディア』としての仕事は嫌で嫌で仕方なかったのだが、
飼い殺しメディックとしての収入だけでは食ってはいけず、ずるずると『女王様』としての稼業を続ける事になっていた。
しかし気の乗らない仕事ながらも、リザの――クラウディアの才能と実力は本物であり、彼女がムチを振るい、
縄で縛るほどに場の熱狂はいや増したのであった。
そしてショウは終り『客』もすべて帰ったあと。
「リザ、おっつかれー。今日もサイコーだったわよ」
リザが軽く放心しながら木の根元に座り込んでいると、ジャギィがねぎらいにやって来た。
「……ううっ、今日も最低だったよぅ」
「またアンタはすぐそんなこと言うんだから」
「だってぇ……」
「そんな声出さないの。こんなところファンの子に見られたら大変よー?
アンタ『女王さま』なんだからボンデージ着てる間はもっとシャッキリしといてよ」
「じゃあ脱ぐもん……今すぐ」
「ココで? 馬鹿言わないの。着替えなら帰ってから、ね?」
「……うん」
ジャギィにあしらわれながらも、どうにかリザは立ち上がり帰還の為に樹海磁軸へと歩き出した時。
ずどん。
腹に響く轟音が響き、さっきまでリザが座っていた樹木に大穴が開いた。
「な、なにっ、なんなのっ?!」
慌てふためくリザを手で押さえつつ、ジャギィが辺りを見渡して呟く。
「……やば、もう来たか」
「もうって……?」
ジャギィの様子からすると何か心当たりがありそうだったが、リザはその答えを得る前に、
「走るよっ! リザッ!」
「えっ、えええっ?!」
手を引かれるままに駆け出す羽目になったのだった。
「ジャギィちゃんっ! こっち磁軸じゃないよっ?!」
「あー、無駄無駄。磁軸とか絶対押さえられてっから、こーゆー場合」
「ど、どういうことよぅ……!」
「よく聞きな。平たく言うとわたしら襲撃されてんの」
「えぇええ?! 衛視の人に見つかっちゃったのぉ……?」
混乱しつつもジャギィに併走するが、少なくともリザ自身には襲われる様な真似をした覚えがない。
もちろん人を集めてのSMショウなどというのは公序良俗に反する行為であるが、だからといって、
基本的に治外法権である樹海内部に衛視を送り込んで首謀者を捕縛したりはしない。
「公宮もいちいちそんな暇じゃないって……来てる奴らはある意味もっとタチ悪いけどね」
「じゃあ誰が襲ってきてるのよぉ……っていうか、なんで私たち襲われてるのよぉ……」
「んー、アンタに言ったら泣くだろうから黙ってたけど」
「泣く様な話なのっ?!」
突っ込むリザの瞳は既に涙目である。
「わたしら『お店』から独立する時に、結果的にお客さんごっそり引っこ抜いていっちゃってるじゃん?
で、まあ、それが歓楽街のお偉方の不興をたっぷり買っちゃってましてー、
ケツモチしてるこわーいお兄さんやお姉さんが、わたし達の事を犯して殺して埋めようとしてるって訳。説明終り」
『クラウディア』に対する個人的なファンが激増したところで、ジャギィは『独立してもイケる』と判断し、
勤めていた倶楽部から半ば無理矢理リザを連れ出し“ダークハンターズ・マッドネス・クラブ”を立ち上げたのだが、
地回りのヤクザ連中とのみかじめの折り合いがつかず、結果生じた軋轢の数々をそのまま放置していたのであった。
「……はうっ」
リザは思わずくらりとなって、スっ転ぶところであったがどうにか体勢を立て直して走り続け、
「だ、だから私はこんな仕事ヤダっていったのにぃ〜ッ!」
「ボヤかないの、リザ。アンタ喧嘩嫌いでしょ?」
「うん……ケンカはヤダよぉ……」
「じゃあ、逃げましょ。こーなったのもわたしに責任あるっちゃあるし、
逃げ切ったらツテを使ってどうにかしてみるからさ、ね?」
「うん……」
ジャギィに励まされて足取りを速め、リザは怯えた顔を隠そうともせず樹海を逃げ惑う。
「しっかし、鉄砲使って襲って来たってこたァ……たぶん、金魂の奴等ね。もー、最悪じゃんッ!!」
逃走の足を緩めぬまま毒づくジャギィに、
「ダメだよぅ、ジャギィちゃん…お、女の子がそのキン…とか言ったらぁ……」併走しながらリザが続ける。
「そのキンタマじゃないっての! 金魂ガールズッ! 賞金かせぎっ! わたしら追っかけてきてる奴等っ!」
「……こ、怖い人?」
「本気出したときのアンタほどじゃないと思うけどね……。
わたしも噂でしか知らないんだけどサァ、連中とにかくしつこいらしいのよ」
襲撃者はおそらくバウンティハンターギルド“ガールズ・オブ・ゴールドソウル”通称『金魂ガールズ』
ガンナーの女性のみで構成されたギルドながらも、賞金稼ぎとしての実力は本物であり、
名のある賞金首の数々が彼女等の手によって捕らえられ――あるいは打ち倒されていた。
「んで、も一つ言っとくと、ヤクザ連中がアンタの首に賞金かけてんのよね。たぶんあいつらそれ狙い」
「わ、私だけぇっ?! ジャギィちゃんはっ?!」
「だってわたしはアンタに比べりゃキャラ薄いもん。いやー、アンタのサポートに徹してて良かったわー」
「ジャギィちゃんのバカぁっ!!」
樹海の魔物を避けねばならない逃走であり、更にはマップをいちいち見る暇も無く、
リザら二人は道を見失いつつあった。ついには袋小路に突き当たって行き止まり、
「っちゃー、参ったわね……この辺どこよ?」ジャギィがいったん足を止めて周囲を見渡せば、
「……わ、わ、私たち、迷っちゃったのぉっ?!」リザが不安げに訪ねる。
しかも磁軸から帰るつもりだった為、最悪な事に『糸』がない。
このままでは襲撃者をやり過ごしたとしても、帰還すら難しい状況になりつつあった。
そこに背後からかけられた声があった。
「迷子でしたら街までご案内しましょうか? そのまま怖いお兄さんのところまで直行させていただきますけど」
リザとジャギィが振り返れば、メガネをかけた幼いガンナーがこちらに銃口を向けていた。
「わたしら逃げてるつもりが追い詰められちまってた……って、ワケ?」
ジャギィが少女銃師をにらみつける。
さんざん追い立てられたのは、この場所へと誘導される為の罠だったようだ。
「ご理解いただけてるようで何よりです」華のような笑みさえ浮かべてメガネの少女は言う。
「なんで鉄砲こっちに向けるのよぉ……人に向けちゃいけないだよ、それぇ……」
状況が今ひとつ掴めていないという風のリザに向かって、少女は優しく解説する。
「大丈夫ですよ。ここで貴女を殺っても、ちゃぁんとヤクザ屋さんの方々が処理してくださいますから」
「え、ええっ……!」
リザの顔面が蒼白になる。
「そんな訳ですから、抵抗していただいても構いませんよ。こちらとしてもその方が面白いので。
むしろ、おとなしく捕まえられちゃうとあたしとしてはつまんないんですよね」
少女の物騒なセリフをじっと聞いていたジャギィが
「……そっか、アンタがアリスね」と、確かめれば、
「おや、ご存知で」少女は微笑みながら軽くうなずいた。
「人を撃つのが三度の飯より好きな変態だって聞いてるわ。賞金稼ぎども率いてンのもそれが理由でしょ」
ジャギィがにらんだとおり、少女の名はアリス。
金魂ガールズのリーダーであり、射殺の快楽に囚われたとして悪名をはせるガンナーであった。
「あはは、当たってます」アリスは悪びれもせずに肯定する。
「父の形見のコイツをね、ぶち込んでやりたいんですよ。
ずどん、って。男にも女にも、老いも若きも誰にも彼にも」
言って、いとおしそうに手にしたハンドカルバリンの銃身をべろりと舐める。
「ひぅっ……」
少女の異常性を目にしたリザは今にも卒倒しそうである。
「で、そっちの半泣きになってるのが『クラウディア』さん?」アリスは手にした手配書と本人を見比べ、
「人相書きとはあんまり似てませんけど、該当するのが貴女しかいない感じですんで……どうなんです?」
メガネの内側からの鋭い眼光で射すくめつつ、銃口の狙いをリザへと定めた。
「……あっはいっ! ええええと、その……そうですっ!!」気迫に押されリザは思わず返答してしまう。
「なぁに正直に答えてンのよリザ、アンタ馬鹿なのっ?!」
「ばかはそっちよぅっ! なんで本名言うのよおぉ!」
ジャギィの怒声にリザが反問するも時すでに遅し。
「あ……」
「本名はリザっておっしゃるんですか。なるほどなるほど『クラウディア』は源氏名なんですね」
「ぐぁ…ミスったわ……」ジャギィが頭を抱えて後悔する。
「――しかしまあ『クラウディアさん』の伝説は誇張もいいところだったみたいですね。
スキュレーを自身の触手で縛り返しただの、キマイラをシバいて調教しただのと色々聞いていましたのに。
色々と楽しませてくれると思ったのにガッカリですよ」
やれやれと嘆息しそのまま軽く嘲笑し始めたアリスに向かって、リザはおどおどと口を開く。
「あ、あの、それ……本当なの」
「……ハァ?」
アリスは理解できないと言うふうに片眉をあげる。
「だ、だからぁ……私、それ、やったの。スキュレーとか、キマイラとか。
あ、あのねっ! 別にやりたい訳じゃなかったんだけど、みんながやれやれっていうから仕方なく……」
「あははは、冗談キツいですよクラウディアさん――いや、リザさん? 貴女全然そんな風じゃありませんもの。
まあ、祭り上げられて仕方なく『女王様ごっこ』やってるって所だけは本当みたいですけど」
「……うん、もうイヤ。辞めたいよぉ…こんなの」
「じゃあ、わたしが辞めるチャンスを差し上げましょうか。
大人しく捕まって怖いお兄さんたちに差し出されるのと、ここで私に撃たれるのとどっちがお好みです?」
「それは、どっちもイヤぁっ!!」
とうとうリザの瞳ににじんでいた涙はあふれて、つうと一筋頬を伝い落ちた。
アリスは泣きの入ってきたリザを呆れた顔で眺めつつ、
「そんなワガママが通じる状況だと思っておられるんですか?」
「……ううっ」
「だいたい貴女、いい年こいてそんな子供っぽい喋り方して恥ずかしくないんですか。
精神的に自立できてない証拠です。正直キモイですよ」
「何でそんなひどい事言うのよぉ……それに私、まだ23歳だもん……」
「23でそれなら充分手遅れです、この年増」
(と、と、と、年増……ですって?!)
年増呼ばわりされたリザの表情がこわばり、彼女なりに精一杯の勇気を振り絞って反論する。
「私……年増なんかじゃないもんっ!」
「あら、ちょっと形相が変わりましたね、こわいこわい。
年増って言われるのそんなにこたえましたか、オ・バ・サ・ン?」
「おばさん……ちがう……」
リザの体が恐怖とは別の理由でガタガタと震え始める。
(……誰がおばさんだとォ? 小娘がァ…言わせておけばいい気になりやがって……)
「ちょっ……アンタ止めなって! マジヤバイから、それ!!」
急変しつつあるリザの様子を見とがめたジャギィが止めに入るが、
「年増を年増って呼んで何が悪いんですか」
アリスはまるで聞く耳をもたない。
(若けりゃいいってモンじゃねェだろ、ションベン臭いメスガキの分際でェ……)
リザは虚ろに中空を眺めつつ、口汚くぶつぶつと呟いている。
「ファック…おばさんだとォ……? 年増だとォ……?」
もはや、怯えの表情はどこにもなく、新たな感情が彼女を支配しつつあった。
怒りである。
高純度の怒りが、リザを悪魔へと変貌させつつあったのだ。
「あはははははっ! 怒っちゃいました? 怒っちゃいましたか、リザさんっ!
キレたんだったらちょっとは骨のあるところ見せて、あたしを楽しませてくださいよっ!」
「止めろつってんのに、何で挑発すんのよこのメガネっ子!
……し、知らないからねっ。リザここまで怒らして……アンタただじゃすまないわよっ?!」
がなりたてるジャギィの顔はすでに蒼白。今度は彼女がある種の恐怖に囚われつつあった。
「へぇ……どうタダじゃ済まないんです?」
アリスはいまだ気付かない。自分が地獄の蓋を開けてしまったのだ、という事に。
「せっかく忠告してあげたのにっ……アンタなんかもう勝手に逝けっ! わたしは逃げるからねっ!」
「……ああら、お友達置いて逃げるんですか? 貴女もけっこう薄情ですね。もっとも逃がしませんけど」
「――ク、ハハ、ク、ク、クハハハハハハハハハハハハッ!!」
びくり、と。
言い争っていたジャギィとアリスは、リザの口から
タールのように溢れ出したドス黒い哄笑に思わず身体を振るわせた。
否、嗤っているのはもはやリザなどと言う女ではなく――
「ファーック! この妾(オレ)をッ、ラガード・クラウディアII世を年増と呼ぶか、貴ッ様ァあぁッ!!」
♂♀
アリスは、気おされていた。
彼我の距離はおよそ15メートル。
銃を持ってすれば近接攻撃しか出来ない相手など圧倒できる距離のはずなのに。
「ハ、よくもまあ脆弱な雑種の分際で、そこまでほざいたくれた物よ」
リザとは声も同じ、顔も同じ、
「あ、貴女……誰です?」
だが、アリスがそう尋ねたくなるほどに、眼前の人物がまとう雰囲気は別人だった。
「ハァ? 我が名ならたった今名乗ったばかりであろうが。
ははァ……貴様、その歳で痴呆か! 哀れ、哀れ、哀れよなァ!」
傲慢な態度を崩さぬまま、女は大笑する。
「……なっ」
「ンッ、クククッ、良かろう……本来、貴様のような雑種に名乗る名など持ち合わせておらんのだがな、
あまりに痴呆の貴様が哀れゆえ、再度我が名を耳にする名誉ぐらいはくれてやろう。
妾はクラウディア! ラガード・クラウディアII世! 地獄を統べる魔王とは妾のことよッ!」
さっきまでは『綺麗だが冴えない女だ』と思っていたその顔は、内面に絶対の自信が宿る事によって真に完成し、
絶世の美貌と呼んでも差し支えないほどに高められていた。
「……地獄だか魔界だか知りませんけど、貴女の脳内厨二設定をベラベラ垂れ流さないでくれます?
聞いててイタいんですよ、この年増」
アリスは再度クラウディアをなじるが、さっきまでは声にこもっていた威勢が既に無い。
むしろ、虚勢の一つも張らなければクラウディアの前で自分を保っていられそうになかったのだ。
「ク、ク、ク……事ここに至ってまだそれを抜かしよるとはたいした胆力よ。
確かに妾(オレ)は当年とって10万と23歳。貴様ら雑種と比べれば永遠とも呼べる永きを生きる存在ではあるが……
貴様ごとき精虫一匹にも劣る未熟矮小な輩に年増呼ばわりされるほどには老けておらぬわ!」
クラウディアの怒号一喝。
アリスは自身が恐怖に震え上がっているのを自覚せずにはいられなかった。
熟練の狩人としての勘が相手が圧倒的な格上であることを告げてくる。
だが、熟練の狩人であるがゆえに、そのプライドがアリスに逃走を拒否させた。
クラウディアはアリスが構えるハンドカルバリンをゴミでも見るかのように一瞥し、
「ところで貴様、さっきから妾に向けているその筒だが、そんな玩具で一体何をするつもりなのだ?」
「玩具ですって……!」
「ファック、玩具を玩具と言って何が悪い。いかにも雑種が好みそうなくだらぬ道具よ」
「取り消しなさい、許しませんよ!」
このカルバリンはアリスにとって、父の形見であり、数々の戦いを共にくぐりぬけた相棒である。
アリスが若く、女の身でありながら男と同等に渡り合ってきたのは、銃と言う存在あってのこと。
それを愚弄するクラウディアに対し、怒りのあまりアリスはさっきまで感じていた恐れを忘れた。
しかし、クラウディアはアリスのそんな怒りを涼やかに無視しつつ問い掛ける。
「貴様、竜は何故強いと思う?」
「何故って……」
「ハ、答えは知れたこと。もともと強いからよ!」
「なっ……!」
「貴様はもともと弱いから、そのような玩具に頼らねばならず、しかも鍛錬までせねばならない。
まったくヒトとは哀れな生き物よなァ! クハハハハッ!」
「それ以上の侮辱をするなら撃ちますよっ!」
「ク、ハ、ならば撃ってみるが良い。『無駄』と言う言葉の意味を貴様に教育してやろう」
そしてクラウディアは躊躇わず歩み寄った。
それにアリスは躊躇わず急所に撃ち込んだ。
銃声三回。狙うは脳、心臓、脊髄。アリスの腕でこの距離なら外す方が難しい。
だがクラウディアは倒れない。
足をとめたかと思うと、上半身をブレて見えるほどの高速で動かし、
にい、と笑って歯を剥き出しにした。
アリスは美しく整ったクラウディアのその歯列に、なぜか悪鬼のごとき乱杭歯を幻視する。
そしてその上歯と下歯の間には3つの小さな金属片が挟み込まれていた。
「……なん、ですって」
自分が放った弾丸を歯で咥え止めたのだ――とアリスが気付くまでに数秒の時間を要した。
クラウディアは軽く口を開くと、三つの弾丸を舌先を伸ばして捕らえて飴玉のようにコロコロと転がす。
もちろん弾丸には発砲時の高熱が残されており、舌の粘膜と触れ合ってじゅうじゅうと白い蒸気を上げた。
「うぅ……」
光景の異常さにアリスはうめく事しか出来ない。
やがてクラウディアは舐めるのには飽きたのか、弾丸をすべて口内へと引き込むと――今度はガムのように噛み始めた。
ハンドカルバリン――先ごめ式の銃砲によって放たれた為、アリスが撃った弾丸は
いずれも一切ギルディング・メタルで覆われていない、鉛100%のトゥルー・ソフトポイント弾。
発射熱でたやすく溶融し、変形・破砕するのだが――だからと言って、もちろんヒトが噛めるほどには柔らかくない。
がり、がり、がり。
だがしかし、クラウディアの歯で押しつぶされ、舌で弄ばれた弾丸は確実にその形を変形させつつあった。
そして噛むこと数十秒。クラウディアが口内に指を突っ込み、唾液の糸を引きつつ唇から吐き出されたそれは――
「……ふむ、さくらんぼうの茎ほどには自在に行かぬが、我ながら上出来よ」
――針金のごとく細く引き伸ばされ『本結び』の形でその三本が連結されていた。
「ファック、かえすぞ小娘!」
クラウディアが(もとは弾丸であった)その針金細工を軽く放ると、
アリスの脇を通り過ぎ、背後にあった樹木に深々と突き刺さった。
「……な、なんなんですか、貴女ッ! 何なんですか今のはッ!」
「見たままであろうが。貴様が弾を撃ち、妾が加工した」
アリスが自分の正気を疑うほどの光景だった。
現実感覚は薄れ、視界はぐにゃりと歪み始める……だが、鍛錬に鍛錬を重ねた身体は半ば自動的に作動し、
手指は勝手に動いてハンドカルバリンへと新たな弾丸を装填しつつあった。
「クハ、今のを見せられてまだやる気か。その根性だけは褒めてやらんでもないぞ」
「黙りなさい……、この、悪魔ッ!」
「ク、ク、だから魔王であると最初に名乗ったであろうが。妾をそこいらの三流悪魔と一緒にするでない」
「減らず口を……っ! 今度こそ、撃つ……撃ち殺してあげますっ!」
「妾を殺すだとォ? ファーック! 面白い! 悪魔には『死』などという概念がないのを知らんのかァ?!」
アリスは装弾の終わったカルバリンを再びクラウディアへと向ける。
「黙れ……黙れっ!!」
「貴様こそいい加減黙るがいい! よもや妾を年増呼ばわりしたのを忘れた訳ではなかろうなァ?
その報いはた〜っぷりと受けてもらうぞ――とは言え妾はこう見えて慈悲深い。
いまならその玩具を下げ、妾の靴を舐めれば、通り一遍の仕置きで勘弁してやらんでもない」
クラウディアは輝くほどに磨き上げられたエナメルブーツに包まれた足を、ずい、と指し示す。
「……舐めなければどうなるってんです」
そして、実のところ既にアリスは攻撃を開始していた。
チャージショット。弾丸に気を込め文字通り爆発させることで射撃の威力を数倍に高めるガンナーの妙技。
『ため』に時間がかかるのが難点だが、慢心しているクラウディアと会話を続け、時間を稼ぐ事が出来ればあるいは――
「ハ、人の理性を残さぬ性家畜にでもしてくれるわ!」
「どちらもお断りです。死んでください」
「やれやれ。家畜化決定だな、クハハハハッ!」
そして再びクラウディアは無造作に歩み、間合いを詰める。
アリスとの距離、10メートル――9メートル――8メートル。
「ク、ハ、単に貴様を犯っても面白くも何ともないのでな、ハンデをくれてやろう。
先ほどと同じく妾(オレ)は口唇のみを使って貴様を封じてやる」
「……さっきみたいには行きませんよ、今度こそ、弾丸ァ咥えた口ごとブチ貫いてさし上げますっ!」
チャージショットの『ため』は充分、今こそ発射とアリスが判断した時――
「ファーック!!」
クラウディアが大きく踏み込み彼我の距離が一気に縮む
――いや、ただの半秒、僅か2ステップで一気に距離がゼロになった。
「ひっ!」
視認は出来ても目の前に突然出現したクラウディアに反応がまるで追いつかず、アリスがまごついていると、
「クハハハハハッ!」
哄笑と共にクラウディアはアリスの脇を通り、背後へと走り抜けた。
攻撃された訳でもなく、武器を奪われた訳でも無く、まるでワケがわからない。
――いや、相手は武器を持たぬ。
さっきまでのはただのハッタリ、ただのトリックで逃走するための隙を作っていたのだ、と、
アリスが自分の都合の言いように現実を捻じ曲げて認識する。
不安を感じながらもどうにかアリスも身体を反転すれば、
クラウディアは走り抜けた姿勢のままいまだ背を見せていた。
「……騙されたっ、逃がしませんよっ――そこおっ!」
絶好の、そして恐らくは最後の好機と見てトリガーに力をこめたのだが――
「あ、アレッ?!」
引き金がびくとも動かない。いや、動かないのは引き金だけでは無い。
トリガーにかけた指そのものが引くことも押す事も、そこから外す事もできなくなっていた。
よく見れば、いつの間にやらその指に、そしてカルバリンの機構の稼動部分に
ガッチリと金色の糸が幾重にも巻きついて、完全に動きが封ぜられていた。
「誰が逃げるか、馬ァ鹿が!」
背を見せていたクラウディアはやがてゆったりと振り返る。
「ク、ク、言っておくが約束どおり、口唇以外は使っておらぬぞ。唇で我が髪を数本引き抜き、
貴様の指とその下らぬ玩具を縛り上げてやった――強いて名づけるならフィンガーボンデージ。
斧や剣を振るう連中ならともかく、貴様ら銃砲師を無力化するにはただの指一本封じれば必要十分という訳よ。
理解したか? 貴様のご自慢の玩具がどれだけ下らぬモノか」
「……うぁぁああっ、とれないッ! とれないッ!」
アリスはいまだ自由に動く左手を使って、巻きついた金髪をかりかり引っかいて外そうとするが、
その髪は鋼線のごとくビクともしない。
「ハ、ハ、無駄無駄ァ! 本職闇狩人のボンデージケアでもそうは取れぬように縛っておる!」
「あ……あァ…あ、あ……」
己の武器ではクラウディアには毛ほどの傷をつける事もできない。
それを理解した時、アリスの魂は絶望と恐怖に喰らい尽くされそうになっていた。
「クハハハハッ、いい顔だ! その顔が見たかったぞ! 手加減しつつ弄んでやったかいがあったわ!
たまらんなァ……安心が恐怖に、希望が絶望に移り変わる瞬間の雑種どもの表情は!」
クラウディアはきゅうっと口角を吊り上げて、それはそれは楽しそうに嫣然と笑う。
呼吸と同じ感覚で悪意を撒き散らす、それはまさしく魔王の笑みであった。
クラウディアは歩み近づく。再び二人の距離はゼロ。
「ファーック、では躾の時間だ!」
クラウディアが右手を翻すと、アリスの着衣がずたずたに引き裂かれてひん剥かれ、
左手が踊ると、その引き裂かれた衣類が捩れ編み込まれて一本のロープと化し、
両手をひらめかすと、そのロープがアリスの全身を精緻でありながら堅牢に縛り上げていく。
基本のオールボンデージ、一秒未満で全てが終わった。
ただし、嬌声と言葉責めの興を楽しむ為に、あえてアリスの口唇の自由は残してある。
「ああっ……」
手足を封じられたアリスは、木の根の浮いた迷宮の床にダルマのように転がされた。
全身くまなく縄化粧を施されたその裸体は独特の芸術性すら感じさせ、邪でありながらも美しい。
「では雑種、逝け。逝き狂え」
「……い、いや、……いやあぁぁっ!」
続けて基本のエクスタシー。
クラウディアは己の淫気をアリスの全身にツタのように張り付つかせたロープに注ぎ込む。
悪魔の計算によって綿密に編みこまれた縄細工は回路となって膨大な淫気を循環させる。
「――――ッ!! ひあぁぁああっ! あぁぁあああぁぁぁぁっ!!」
流れる淫気はアリスの皮膚をくまなく撫で回し、神経細胞の一つ一つに快楽信号を送り込む。
まるで稲妻に愛撫されているようであった。アリスはたまらず叫び狂い、そして、果てる。
常態ではありえぬスピードで女の体が出来上がり、女陰からは放尿したかのごとく分泌液が溢れ出した。
「ごめっ……ごめんなさ……ひっ、ひぅぅううううぅううぅッ!!」
たまらず詫びを入れようとしたアリスの身体に、クラウディアは容赦なく更なる淫気を流し挿れる。
「ハァ? なんぞ抜かしたかァ! まだまだこれからであるぞ、こッれッかッらぁッ!!
貴様の脳髄には一片たりとも理性が残らぬと思うがいいわーっ!」
「――あぁぁぁぁぁっ! ああぁぁぁぁぁぁっ!!」
人類の常識と限界を超えた快感量に、アリスの顔面が七孔噴血ならぬ七孔噴潮する。
その後も絶命せぬよう最大限の注意を払われながら、アリスの身体は陵辱され続ける。
アリスは果てた。果てて果ててただ果てた。
強制的に発情させられているのはもはやアリスだけでは無い。
無尽蔵に撒き散らされるクラウディアの淫気に周囲の樹海が反応し、
草が、木が、ツタが、キノコが、生殖本能を刺激され――すなわち一気に開花し始めた。
コマ送りのフィルムを見るように、草木が次々につぼみを付け、華ひらき、気の早い物は果実さえも実らせた。
そして辺り一面、色とりどりの花園へと変貌していく。
のちにDMC信者たちによって『クラウディアさんの樹海レイプ』として語られる伝説がこれである。
そしてその花ばたけの中心では、少女が一本の凛花のごとく手折られつつある。
快感にのたうつアリスの手はときおり反射的に握り締められ、
いまだ縛られたままだったカルバリンが、がきり、がきり、と耳障りな音をたてていた。
「ク、ク、忘れておった。こォんな悪い玩具は没収せねばな」
クラウディアがカルバリンとアリスの指に軽く手を添えると、それだけで複雑に
結ばれていた金髪が魔法でもかかったかのようにするりと抜け落ち、
魔王はそのまま無造作に銃砲を奪い取った。
「おねがいしますっ、かえしてっ! かえしてぇっ!」
アリスは子供のように泣きじゃくってる自分を自覚した。泣く以外、もう何も出来そうに無かった。
しかし、そのアリスの声を聞いたクラウディアは『意外だ』と言う表情を浮かべる。
「……ほォ? とっくに心は壊したつもりでおったが、貴様まだ口がきけたか」
「おねがいします、そのカルバリンはパパの形見なんです……」
「ク、ク、よかろう、そんなに大事だと言うならば返してやろうでは無いか」
「え……?」
あまりにあっさりと返却の意思を示したクラウディアに、
アリスはかえって戸惑いを見せたが――すぐに魔王の真意はつかめた。
「や、止めてくださっ!! お願いしますっ!! お願いしますっ!! 弾丸入ったままなんですよそれッ!!」
「ファック。返せというから返してやるまでよ。それにタマ無しのイチモツで相手してはかえって失礼であろうが」
クラウディアは縄目の入ったアリスの腿を強引に割り開き、だらしなく愛液を溢れさせ続ける秘裂に
カルバリンの銃口をひたり、と当てがったのだ。
ほてった粘膜に冷えた金属バレルの筒先が擦り付けられるグロテスクな感触が耐えがたい。
「は、は、入らない……入らない、から…そんなのぉっ……!」
「犯る前から出来ない出来ないとネガティブな姿勢でおるから犯れんのだ――さァ、覚悟せェ」
「……やめっ…おねが……」
アリスの渾身の嘆願もむなしく。
「カルバリンなど、レイプしてくれるわーっ!!」
「ひぎぃぃぃっ!!」
ハンドカルバリンの黒く太く長い砲身が、アリスの肉孔に一気に捻じ込まれた。
「クハ! 『ひぎぃ』は良かったぞ! 『ひぎぃ』は!」
「ぬいて……ぬいてぇ……お願い…死んじゃう……」
装弾されたままの銃身であり、冗談ではなく命に関わる状況である――
「たわけが。こぉんな旨そうに咥えこんでおきながら言うセリフかァ?」
――にもかかわらず、おぞましいことに先ほどまでのエクスタシーによって
とっくりと開発されたアリスの身体は、鉄の砲身による陵辱をも快感へと換えつつあった。
「ファック。貴様、なかなか面白い素材だな。いくらこの妾(オレ)が
下ごしらえをしてやったとは言え、この状況で普通そこまでは感じぬぞ」
「違ぅ……わたしそんな、感じてなんか……」
「そんなセリフは股座から垂れ流す汁を止めてから言え。汁を。
なるほどなるほど……妾(オレ)が思っていた以上に貴様には家畜としての素質があるよォだ。
ク、ク、ク、決めたぞ。今から本気で犯してくれる」
まだ本気ではなかったのか。狂気を増していくクラウディアの言動にアリスはただ恐怖する。
「いや……いやぁぁぁ……」
「何を嫌がる? むしろ光栄に思うがいい。
妾(オレ)の本気の責めを賜る名誉に預かれる者など年に何人もおらぬのだぞ」
「――――」
あまりに深い絶望にアリスはついに絶句した。
入れてやる オレの魔物
入れてやる 今夜の生け贄
入れてやる ドス黒い息子
ブチブチ込め ケツにも口にも
ブチブチ込め 鼻にも耳にも
クラウディアは上機嫌で歌いながら、準備を進める。
ダークハンターの皮装束で強調された豊満な胸元。
自身のその谷間に手を突っ込めば、ず、ず、ず、ずずっ、と、長い荒縄が引っ張り出された。
明らかに許容体積をオーバーしているが気にしてはいけない。
更にその胸元は四次元にでも通じてるかのように、いくつかの滑車や留め金などが次々に取り出されていく。
そしてクラウディアは、ロープと滑車、それにそこらに転がっていた一抱えもある大石を組み合わせて
簡単な仕掛けを作り上げた。
「雑種、咥えろ。噛め」
アリスは差し出された縄の一端を素直に噛み締めた。もはやクラウディアに逆らう事など思いもよらない。
「――――――ッ!」
「落すなよ。落したらその場でサツガイしてくれるわ」
途端にかなりの重量が歯や歯肉にかかる。
咥えさせられた縄の逆端には、滑車と樹木の枝を経由して、縛られた大石が吊るされているのだ。
「さて、あの石にはさらに一本テグスがくくりつけてあってのォ、こいつを妾はどうすると思う?」
見えづらいが確かに細い糸が一本、別の滑車を経由し枝から垂れていた。
石が落ちればこの糸が引き上げられる、そう言う仕組みだ。
「――――ぁ――ッッ!」
アリスはすぐにクラウディアの邪悪な思考に気が付いたが、『落せばサツガイ』と言われて、
口を解答と言う機能に使える訳が無く、ただただ苦しげにうめくことしか出来ない。
「どうした雑種。答えてみせよ? 解答時間、残り三秒!
さぁん! にぃ! いち! ファック! 時間切れだァ!」
「――――うぅ――ぁッ!」
「こんな事もわからんのかド低脳が」
アリスの牝器官にいまだ捻じ込まれたままのカルバリン――クラウディアはその引き金にテグスをくくりつけた。
「平たく言うとだ、貴様はなんとしてでもその石の重量を歯で支え、万が一にも落としてしまえば
父の形見とか言うそのイチモツがずどん! ……と、まあ、そう言う趣向だ。どうだ、気に入ったか」
「――――ぁあ――っ――ぁッ!」
「ク、ク、解放されたくば責めに耐え抜き妾を楽しませ、見事に濡らしてみせるがいい」
コレはもはやただの陵辱にあらず。拷問――いや、処刑だ。
アリスは今、己がかけられたギロチン台の作動紐を握ってるに等しく、
そしてその紐は魔王の胸三寸で容易に、そして理不尽に落ちるのだ。
もちろん更なる責めは続く。
「ところで雑種、知っていたか?」
「…………?」
唐突なクラウディアの問いかけにアリスは『何を?』と思うが解答はすぐ与えられた。
「ここいらはキューブゼラチンの群生地でなァ」
「――ッ!! ――――ッ――ぁっ――!」
そして皆まで言われずともおよそわかった。何をされるのか、これからどうなるのかも。
石畳の隙間から、あるいは床に降り積もった枯葉を押しのけて、
粘液状の不定形生命体がじんわりと地下から地上へと染み出し、あらわれはじめていた。
突然、花園と化した地上の匂いに興味を引かれたのであろうか。
アリスの視界はほとんど自由にならぬが、それでも見える範囲だけで4塊程度のキューブゼラチンがいる。
「――あァ――――ぅぁ――!!」
ゼラチンたちは粘足を蠢かせて、性汁溢れるアリスの肉体へと這い寄っていく。
だがクラウディアはそれを許さぬ。
「ファーック! 無断で魔王の生贄に手を出せると思うな下等生物!」
クラウディアは地上に出現したゼラチンを次々と縛り、動きを封じる。
そう。
この魔王は半液体の存在すらも縛ってのけるのだ。
たちまちの内に、縄でくくられたゼリー状の物体が迷宮の床にゴロゴロと転がっていく。
「ク、ハ、『脳無し』だからといって甘えるな。貴様らも洩れなく逝かせてくれるわーっ!」
ずぶり、と。
クラウディアは皮手袋に包まれたその手腕を、縛ったゼラチンの体内に容赦なく突っ込む。
ゼラチンが暴れるのも構わず、魔王の指は『核』を探り当ててエクスタシー。淫気を注ぎ挿れる。
ゼラチンは強制発情させられ、粘液状の体から気泡をごぼごぼと吐き出しては逝き狂う。
そして過度に刺激された性本能は、強制生殖を行い――すなわち、ゼラチンは分裂した。
体積比で半分になったそれらを、また魔王は縛り上げ、また淫気を流し挿れ、またゼラチンは分裂する。
2体が4体に、4体が8体に、8体が16体に、16体が32体に――そのたびに一個体の大きさは縮小する。
――やがて、数百、数千に分裂させられたそれらは、1個体が小指の先ほどの大きさとなっていた。
うぞ、うぞ、うぞ、と蠢くそれらの小粒なゼラチンの群れをクラウディアは一掴みすくいあげ、
「ク、ク、待たせたな雑種。こやつらに可愛がってもらえ」アリスに向かってふりかけた。
「――ァぁっ――ッ―――! ――ぅウッ――っ!!」
べたり、べたり、べたり
小粒なゼラチンの数々がアリスの顔に、腹に、足に、張り付く。そして身体の上を這いずる。
アリスは一瞬の嫌悪感を感じはしたものの――
「――――ッ!! ――――――ゥッ!!」
あまりに壮絶な快感に、意識が白く染まりそうになる。
まるで数十枚の舌に全身をくまなく舐めまわされているようであった。
液体と個体の両方の性質を兼ね備えたゼラチンの身体は、時に硬く、
時に柔らかく、アリスの身体を刺激する。それだけならまだしも、
ゼラチンにはクラウディアの淫気の残滓が残っており、それがまた体表の神経を敏感にしてしまう。
しかしアリスは快感に屈するわけにはいかない。口を開けば、ロープを放せば、死ぬのだ。
全神経を縄を噛み締める事に集中させ、ゼラチンが這い回る感触をどうにかやり過ごそうと試みる。
だがそんな労苦を嘲笑うかのように、淫靡な声と匂いに反応し、
無数の小粒なゼラチンがアリスの体に向かって群れ集っていく。
アリスは緊縛された身体をにじらせて、張り付いたゼラチンの小粒を振り落とそうとするが、
その程度では粒の一つも剥がれ落ちなどしなかった。
「――ぅあぁっ――――ぁあっ!」
「ハ、そう嫌がるな。その大きさのゼラチンなら酸は作れぬ。溶かされることだけは無かろう」
だが、寸断されたゼラチンの身体は少しでも失われた体積を回復しようと養分・水分を求め、
アリスの身体から染み出る体液や劣化した皮膚組織を喰らわんとして吸い付いていく。
砂糖菓子に群がるアリの様にゼラチンの小粒はアリスの身体を埋め尽くしていった。
ことに、銃身に貫かれたままの女陰は濃厚な淫液を甘露のように流し続けており、
それを好んだ数十粒のゼラチンが敏感な粘膜上を蠢き、愛液を貪り喰らっていた。
やがて、染み出す愛液だけでは満足できぬと言うのか、数粒のゼラチンが陰唇のくわえ込んだ
カルバリンと膣口の隙間からずるりと胎内へと侵入したとき――
「――――――――――――――――ッ!!」
膣粘膜を内側からこすり上げる官能に、アリスの呼吸も、意識も、一瞬全てが停止した。
噛み締めたロープを放さなかったのは奇跡に等しい。
気付けば牝器官は激しく潮を噴いていた。
噴出した液体と逆流する圧力に胎内へと潜り込んだゼラチンは体外へと追い出されたが、
アリスはもはや、自分の限界が近い事を悟っていた。
分泌液の排出量が多い膣口・尿道・アナル周辺は言うに及ばず、
口腔・眼窩・鼻腔から流れ落ちる体液さえもゼラチンたちは争うように喰らい飲み干し、
それにすらあり付けぬものは、汗腺で妥協する為にアリスの全身の皮膚上を蠢いていた。
まさに、穴と言う穴は、毛穴一つに至るまですべて犯し尽くされていたのだ。
「ファック。頃合だな。そろそろ楽にしてやろう」
そして、ゼラチン責めを始めてから事態を静観していたクラウディアがついに動いた。
やめておねがいゆるして。
アリスは視線だけで懇願するも、魔王は気付いた上でそれを無視する。
これ以上なにをしようというのか。これ以上何をされてしまうのか。
もはや想像すらつかぬが、今以上に魔王の責めは苛烈になる事に違いなく、アリスの身体は恐怖に震えた。
――しかしそれは同時に、調教に調教を重ねた身体にとって甘美な望みですらあったのだ。
これ以上なにをしようというのか。これ以上何をされてしまうのか。
それを想うだけでアリスの身体の奥底は疼き、刺激を欲するあまり淫靡に幼い肢体をくねらせていた。
「ク、ハ、貴様はまったく度し難い変態よな。汁がまた溢れてきておるわ」
クラウディアは再び己の胸の谷間に腕をうずめ、今度は一条のムチを引きずり出す。
レザーウィップ。交易所で普通に売買されているごくごく一般的な武器ではあるが、
それも魔王が振るえば最悪の淫具と化す。
「――ぅ――ぁ――」
アレで打擲されてしまうのか。
ゼラチンに埋もれ、半ば酸欠状態にあったアリスの脳髄は、ただそれだけをぼんやりと思った。
喰らえば、今度こそ自分はたぶん耐え切れまい。
そして間違いなく噛み締めたロープを放し――そこで至るは絶命だ。
でも、もう、それでいい。
アリスの意思は半ば投げやりだったが、ある意味ポジティブな面も持ち合わせていた。
どうせだったらこの後に襲いくるだろう最大最高の快楽を全身を持って味わおう、と。
「……ふむ、覚悟でも決まったか? 貴様、なかなかに良い目もできるではないか。
ならば妾もその目に応え、全霊を持って責めてやらねばなるまいなァッ!」
文字通りの土壇場で腹の座ったアリスの様子を見て、クラウディアも気息を整え精神を集中させていく。
「――うぅ―――ぁあ―――」
恐れと、歓喜と、相反する思いに囚われ、アリスは己の身体がどうしようもなくガクガク震えるのを自覚する。
見やれば、自分の身体に張り付いた小粒なゼラチンの群れも
ブルブルと身を揺すり、その振動がくすぐったくも心地よい。
ゼラチンには脳は無く、よって感情もまた持たないはずだが
――アリスはゼラチンのその『畏敬』に深く共感した。
先ほどまで自分の体を深く苛んでいた存在ではあるが、今の今だけは共に仕置きを食らう仲間であった。
そして、彼女等を陵辱せんとする絶対者クラウディアはムチを振りかぶる。
「行くぞ。ヒトも、ゼラチンも、貴様らまとめて逝かせてやろう――」
溢れんばかりの淫気が黄金の気焔となって魔王の身体から噴出し、立ち上った気焔は渦を巻く。
『渦』の回転数はますますあがり、ゴゴゴゴゴゴゴと周囲の大気を震わせた頃――
「とくと味わえ。コレが魔王の陵辱――王流慧苦須蛇死畏(オールエクスタシー)よッ!!」
空を切る音と共にムチがアリスの肢体に、そしてそれを覆い包むゼラチンの群れへと打ち込まれた。
それは。
激痛であり、灼熱であり――そして何より官能であった。
「――ぁ―あぁ―――あぁあああっ! ああ、あぁぁああぁああっ!!!」
ひとたまりもなかった。
叫び狂うアリスの口からは当然ロープが放され、テグスが伸び、ついに銃砲の引き金は引かれた。
アリスは、かちん、と撃針が落ちてフリントロックが当り金を叩く音を聞き。
――あ、今、死んだ。
アリスが自らの『死』を知覚したとき――魂が肉体から引きずり出される感覚があった。
肉を離れた魂は、暴嵐のごとく荒れ狂うクラウディアの淫気の『渦』に巻き込まれ、
そして天空へと跳ねあげられる強烈な浮遊感を感じた。高く、高く、ひたすら高く。
ひかりをみた。
死後、自分は絶対に地獄行きだと思っていたが、何かの手違いがあったらしい。
やわらかな光と、あたたかな大気に満たされたここは天国だとしか思えない。
自我は薄れ、意識は拡散する。
自分が自分でなくなっていくほどに、逆に世界との一体感が増し、
アリスは全てを見た。全てを知った。そこには全てがあった。
満たされないものは何もなかった。
全てが満たされると同時に、今まで感じていた浮遊感は消えうせ、
代わりに今度は背筋が凍らんばかりの落下の感覚に襲い掛かられた。
アリスの魂は、落ちて、落ちて、落ちて。
『ああ、やっぱりさっきのは手違いで今から地獄へ落ちるんだ』と思ったとき――
「……すごいわリザ。やっぱりアンタはボンデージモンスターよ」
――聞こえてきた人の声で、アリスはようやく意識を快復した。
いきてる。
気づけばアリスの魂は慣れ親しんだ自らの肉体へと舞い戻っていた。
どうやら壮絶なまでに果てさせられてしまい、しばらくの間、意識を失っていたようだ。
先ほどまでのは極限状態で見た幻覚だったのだろうか。
わからない。わからない、けど、気持ちは最高にすがすがしく晴れやかであった。
「ううっ……ジャギィちゃん…あの子、し、死んじゃったらどうしよぉ……」
「……ま、息はしてるみたいだけど、マトモにモノが考えられるようになるかどーかは微妙よね」
薄目を開けて様子を探れば、アリスをさんざんに苛んでくれたあの『魔王』が
ドリル桃髪の女にすがり付いて泣きじゃくっていた。とばっちりを恐れて逃げていたジャギィだ。
「ご、ごめんなさぁい……許してぇ……」
「わたしに謝ってどーすんのよ……まあ、ケンカ売って来たの向こうからだし自業自得よ」
続けて、恐る恐る自分の体を確認すれば、爆裂しているかと思った腹部は無事だった。
カルバリンは不発だったのだ。
恐らくはさんざんに垂れ流した牝の分泌液がバレルを逆流し、火薬を湿気らせてしまったのだろう。
先込め式の銃砲だからこそ助かった、と言うべきだろうか。
気づけば、全身を縛りくくっていたロープもまた、クラウディアの淫気が薄れ、
ただのボロ布へと変じてアリスの体からほどけていた。
ゼラチンも、もう一粒たりとも張り付いていない。
アリスと共に果てさせられたあげく、再び地下へと逃げてしまったのだ。
そういえば体がスッキリする。ゼラチンに体表の老廃物を吸い尽くされたからであろうか。
心身をすっかり浄化され、あれほどの陵辱を受けてなお――いや、受ける前以上にアリスの脳髄は冴えていた。
「そう言えば、あの子以外に追っかけてた人たちは……?」
「アンタが大暴れしてるの見たら逆に逃げちまったわよ。『バケモノだー』って」
「バケモノって……そんな、ひどい」
どうやらアリスの仲間は逃げてしまったようだ。
まあ、金やその他の利害関係だけで協力し合ってた連中だ。薄情なのも仕方がない。
「つーか、あんたケンカ嫌いってぇんなら、ちょっとは手加減してやりゃいいのに」
「なんか……カーっとなっちゃうとついやりすぎちゃって……ううっ、どうしよぉ……」
「気付け代わりにリザレクションしてやれば? アンタそれ『だけ』得意でしょ」
「『だけ』を強調しないでよぉ……」
今や『魔王』は嵐のごとく荒れ狂っていたのが嘘のように意気消沈している。
そしてアリスは観察するうちになんとなく理解した。
あの女は今は『クラウディア』ではない。『リザ』であると。
己がアリスを責め苛んだ事を悔やみ、自己嫌悪しているのだ、と。
なんと甘く――そして自分勝手な女か。
恐らくは、なんらかの精神的なスイッチで『魔王』へと変ずるのだろう。
アレほどまでに強烈だった威圧感はまるで感じず、『リザ』である今は隙だらけだ。
ジャギィも泣きじゃくるリザをなだめるのに手一杯で、アリスが目覚めつつある事に気付いた風は無い。
――今なら殺れる。
その思考に、アリスは自分自身で驚いた。
更にはその思考すらも置いてけぼりにして、手が信じられないほど滑らかに動いていく。
気付けば右手は未だ女陰に咥えこんだままだったカルバリンを引っこ抜いていた。
引き抜く際に官能の残滓が甘く神経をくすぐったが、どうにか声を出さずにやり過ごし、
同時に空いた左手は(元はアリスの衣類であった)ボロ布を漁って、弾薬を探し出していた。
愛液で糸引くほどにじっとりと濡れたバレルに込め矢を突っ込み、不発に終わった火薬と弾を
掻き出せば、やはりそれは淫水で湿気て粘っていた。これで火が付く訳が無い。
そして入れ替わりで新たに装弾し、リザに照準した。ここまで銃を引き抜いてからわずか5秒程度。
不安定な姿勢ながらもありえぬほどに狙いは安定し、心は止水のごとく澄み切っていた。
先ほど『天国』で視せられた知識の一端を、身体は忠実にトレースしていたのだ。
精神が研ぎ澄まされるほどに、世界から色が薄れて――やがて、モノクロに。
そして引き金を引いたその指は、ただ、無心であった。
銃声。
弾丸が放たれ、必中を確信する。
撃ってようやく気付いた。
自分がまさに今、銃砲士の奥義『至高の魔弾』に開眼したのだと。
時間の主観が間延びしている。空気は粘りを持ったかのようにアリスの体にまとわりつき、
放った銃弾が大気を切り裂き、クラウディアへと近づいていくのが間違いなく視認できた。
――そこで発砲音に反応したリザと目が合った。
「ほぉ、貴様、まだ動けたか――嬉しいぞ、犯り足らんと思っておったところだ!」
否、すでにリザでは無い。瞬時に邪悪な笑みを浮かべたその顔はもはや『魔王』だった。
「――あ、ぁぁ、嘘、また、悪魔に」
アリスと魔王は、発射から着弾までの瞬きにも満たない寸毫の時間で確かに会話していた。
身に染み込んだ魔王への恐怖によって、極限まで研ぎ澄まされたアリスの集中がほどけていく。
「ファァァァァァック!!!」
そして『クラウディア』は大喝し――いつの間にやら手にしていた、白く、長く、美しいムチを振るって、
超高速で飛来する銃弾を叩き落した。すさまじい衝撃波が発生し、吹き飛ばされたアリスの意識は
急速に現実感覚を取り戻していく。
世界に色彩が戻り、緩やかに動いていた周囲は一気にその速度を増していく。
強烈に変動する思考スピードの触れ幅に、脳髄の処理が追いつかず、アリスの意識が一瞬白く染まる。
「――まったく、妾もまだまだ精進が足りん。まさか雑種相手に我が神器“白氷の蔦鞭”を抜く事になろうとはな」
そしてアリスの止まった意識が復活した時、眼前に魔王が立っていた。
完全に心折られていた。
今の攻撃は自分の――いや、ガンナーと言うクラスの成し得る最大最強の一撃だったはずだ。
それすら通じぬ相手に、一体どう接すればよいのであろうか。
「見事だ――今の一撃、濡れたぞ」
「……はい?」
だが、畏れるアリスの意を逸らすように、クラウディアは賞賛の言葉をかけ、続けて問う。
「――貴様。果てに果てて果てた先で何か見おったな?」
「え、えぇ、ええ、その……はい」
戸惑いつつもどうにか肯定する。アリスはあの時、確かに人知を超えた何かを『見た』。
「そうかそうか……なるほどなるほど、ク、ク、ク、ク……」
含むかのようなクラウディアの嗤いは、爆裂するかのような哄笑へと変じていった。
「クハハハハッ!! おもしろい! クハ、実におもしろいぞ! ヒトと言う種は
追い込めばここまで妾に迫るか、クハ、クク、クハハハハハハハハハッ!!」
ひとしきり笑い終えたクラウディアが、ムチでアリスを指す。
「思っていた以上の素質だな、貴様。妾と来るが良い。手元で飼ってやりたくなったぞ」
その言葉に、アリスは躊躇する。
気弱なリザにして最悪の魔王クラウディア。
何を考えているのか今ひとつ理解できず、ふとしたきっかけで大爆発する。
それどころか、リザ本人が自身の力に振り回されているフシすらある。
こんな不安定な女について行ったらどんな目にあうかわかったものでは無い。
――だが。
傲慢な嗤笑を浮かべたその女は、強く、美しく――そして最高の快楽を与えてくれる存在だった。
この偉大なる魔王の所有物になりたい。
そんな想いがアリスの胸を占めていき――気付けばクラウディアの靴にくちづけしていた。
「ハハ! 良し! わかっておるではないか!」
クラウディアは爪先でアリスのおとがいを、ぐい、と引っ掛けて上を向かせる。
「もはや貴様は雑種にあらず。そう、純血。純血のマゾヒストだ!!
本日これより『敗北主義の牝犬』を名乗り、妾の性家畜として生きるのだ。
貴様にはいずれ性の快楽の窮極を魅せてやろうではないか、クハハハハハハハッ!!」
♂♀
……うわ。すみません、足りると思ってたらスレの容量計算失敗してました。
あとエピローグだけですが、ちょっとここで切ります。ホント申し訳ない。
とりあえず、次スレ立てなきゃですけど、
テンプレとかは
>>1のままで良いんでしょうか?
保守。
打ち捨てられたここなら言える
ドリルダク子は眼鏡メディの嫁
いいや、俺のだ。
ってかこのスレ、DMCパロに始まって、DMCパロで終わってんのなwww
何の作品を扱うスレなんだかww
お、俺達のリビドーがDMCを再びエロパロへと喚び覚ましてしまったんだ・・・(ガクガク
次のスレも最初からクラウディアさんにレイプされてるんだぜ!
きっと最後もクラウディアさんがSATUGAIするに決まってるだろ!
クラウディアさん超サイコー!
今更ながら過去作品を読んだぜ
ふたなりショタパラの小説が素晴らしかった
アレはいいものだった
ロリなのかショタなのか、判別しがたいところがすばらしい
続きを必死で探しているわけですが
ずいぶん長生きしたスレだったな、と思ったら
保管庫直投稿が多いからなのね