「・・・・・・う〜ん・・・」
「気が付いたかな?」
凛々しい声に起こされて眼が覚めたのは見知らぬ場所だった。当て身で気絶させられ、ここまで担ぎ込まれたらしい。
両手足を布で縛られている。軽く辺りを見回すと、どこかの小部屋に転がされていたと悟る。
声の主に向き直ろうとするが、思うように動けない。何とか上体を起こして眼を合せると、人の好さそうなエルフがいた。
「ちょ、ここどこ?て言うかあなた何者?」
「僕は通りがかりの売人さ。君が持ち出した箱の中身は僕の商品だったんだ」
「でもでも、何でこんなコトするの?」
「ちょっとワケありの品物なんだよ。君も見ただろう?あの白い粉を」
エルフはゆっくりと立ちあがり、クラッズの緊縛を解く。
「だからあの粉の事をきちんと聞いてほしくてね。喉渇かない?水ならあるよ」
手首や足首には痕が付いていない。長時間縛られていた様子ではなかった。
腰にさげた水筒をクラッズに差し出すエルフ。正直に水分が欲しくなり、まだ余裕ある容量の革袋を受け取る。
「あ、どうも・・・んく、んく・・・」
「飲みながらでいいや。説明するよ」
心地よく喉を滑る飲み水。エルフは待ち切れなかったようで、早々に話を切り出す。
「例の商品はいわゆる薬の類で、普通の店には売ってない」
「んぐ、んっ・・・はあ、そうなんですか」
「実はその水筒の中に、同じ物が入ってるんだ」
言われて、噴き出しそうになる。しかしもう遅い。全部飲んでしまった。
少し嫌な汗が流れる。得体の知れない物を飲んだらしい。
「え、ちょっと、これ大丈夫ですかあ?!」
「ああ、平気平気。毒薬とか劇薬みたいな殺人的な薬じゃないよ。けど――」
その言葉が終わる前に、妙な感覚に襲われる。股が疼くような、甘い痺れ。
「それって、淫薬ってやつでね。女の子をやらしくする薬さ」
いくばくかの影を帯びたエルフの顔は、いやに凶悪な雰囲気を持っていた。
「あ、やあ・・・何、コレ・・・っ」
「水に熔け易くて即効性、しかも超強力な特別製だよ」
声が出るよりもずっと早く、自身の秘所を弄るクラッズ。
自慰をした経験はあった。それでも触り始めで湿り気を帯びてくるのは初めてだ。
たまらずその場にしゃがみ込み、激しく指を出し入れする。
「んあっ、ひゃあ、ボク、変だよぉ・・・」
「いつもオナニーとかしてる?すっごく感じ易いと思うけど」
「あう、んんっ、凄い、ダメぇ・・・」
「凄い?ねえ、どこが凄いの?」
「あっ、ぼ、ボクの、アソコが、いつもより、敏感・・・あうっ!」
聞かれても絶対に答えない問いかけも、違和感なく答えてしまう。
それ以前に、このエルフとは面識がないはずなのだ。初対面の異性を前に、とてつもなく恥ずかしい事をしている。
「いやらしい音が聞こえるよ。ほんとは淫乱なんじゃない?」
「そ、そんなコトない・・・はあ、はうっ!」
「でも、さっきからずっとエッチな汁が出てる。ほら、奥の方から溢れてるよ」
「いやあ・・・言わない、でぇ・・・」
おまけに淫らな言葉を受けて、それでも指は止まらない。
むしろそれすらも快楽に代わる。指摘されるたびに身体が熱くなる。
感じた事のない激しさ。ますます加速して陰部をえぐる指に、たっぷりと蜜が付いていた。
「ああっ、はんっ!ボクもうイッちゃ・・・!」
「ダメだよ。そんな簡単にイッたら」
もう少しで絶頂という時に、エルフが指を引き抜いた。
力任せに手首を引っ張られて、滑りの良い股から離される。
「いやあ、ダメ〜。ちゃんとイカせてぇ・・・」
「独り善がりはいけないよ。僕も良くしてもらおうかな」
再び両手を縛り付けて、エルフは自らのズボンを下ろした。
基本的にエルフの男性器は勃起させても平均より小さい。
ヒューマンと同等か、よくてフェルパーの人並みだそうだ。
ところが眼の前のそれは凶悪な男根だった。長さもそこそこに、太さが凄まじい。
どのくらいかと言われれば、クラッズの片手に収まらない肉の棒と表現できる。
「あ・・・コレって・・・」
「本物を見るのは初めて?じゃあまずは先っぽを舐めてみて」
オスの臭いと脈打つ性器に気押されて、言われた通りに舌を這わせる。
先端を刺激すると、苦く塩辛い味がした。
「んち、れろ、ちろちろ、ぺろっ・・・」
「そうそう。慣れてきたら咥えてみて。歯を立てないように気を付けて」
「ちるっ、くぷ、んちゅっ、あむっ・・・」
「意外に上手だね。本当に淫乱なコだ」
いたずらに頭を撫でられる。淫乱と言われたことより、上手だという褒め言葉が耳に着く。
手を後ろで縛られていなければ、自分を慰めながら熱いモノに食らい付いている。
それほどまで男の臭いに魅了されていた。これも薬のせいだろうか。
「んんっ、んむう・・・ん〜・・・」
「何?その物欲しそうな顔は」
「んはあっ、お願い。ボクにこの熱々のオチンチンちょうだ〜い」
「あは、もうおねだりを覚えたんだ?君は良くできた女の子だなあ」
「もう我慢できないのお、早くう〜」
「まったく、しょうがないな。じゃあシテあげるよ」
果てかけたところを止められたのだ。本気で極部が疼いてたまらない。
エルフは膨張した分身で潤った秘裂を撫でつける。
「やあん、焦らしちゃダメ〜。早く挿入てぇ〜」
「解ってるって。じゃ、挿入るよ」
先端を割れ目に埋め込むと、一息にエルフが侵入してきた。
「うっ!」
「ああーん!」
極太の肉棒が処女膜を破る。じんわりと血が滲むのが解った。
しかしそれらしい痛みは感じない。この薬はどこまで効いているのか。
欲しかったモノを挿入られて、行為に慣れた売春婦のようにふしだらな喘ぎ声が出る。
「やっぱり初めてか。痛くないでしょ?」
「平気だよ。だから気持良くしてぇ〜」
「ホントにこのコは・・・まあいいや。可愛い声聞かせて!」
最初の一突きから深い攻め。背後から犯されていると、最奥まで亀頭が入り込む。
敏感な子宮に激しい刺激。太ましいペニスに貫かれるたび、小さな身体が痙攣をおこす。
「きゃん!ひゃあ!あはっ、ああん!」
「ああ〜イイ・・・キツキツのグチャグチャだ」
「きゃあんっ!気持ちイイ〜!気持ちイイのお〜!」
「僕もイイよ・・・すぐにイキそうだ」
「ちょうだぁい!中に熱いのちょうだ〜い!」
満面の笑みを浮かべて快楽に堕ちた言葉を並べる。
もはや学院の生徒の肩書は無い。ここにいるのは淫らなメスのクラッズだ。
自分からも腰を突き出し、さらなる一体感を求める。
「そろそろ、イクよ。中に出すよ・・・くうっ!」
「きゃああん!ボクもイク!イッちゃうう〜!」
淫靡な声を張り上げて、大げさに身体を逸らす。
小部屋の外まで聞こえる喘ぎを撒き散らしてクラッズは達した。
「はあ、はあ、もっと、もっと欲しいよお・・・」
「もっとヤリたいの?たくさんのヒトと?」
「それでもいい・・・もっとザーメンちょうだい・・・」
「だってさ。皆、どうする?」
待ち構えたようなエルフの声に合わせて、先程の盗賊達がわらわらと部屋に入って来た。
「さっきから見させてもらったぜ。確かに凄い効き目じゃねえか」
「今度は俺達が相手してやるよ。全員分の溜まった精液、全部おまえにぶっかけてやるぜ」
エルフと男達の密談など、もう今はどうだっていい。
新しい快楽が欲しい。青臭い男を味わいたい。
「わあ〜、みんなおっきい〜・・・ボクのコト、気持ちよくしてぇ・・・」
後のことなんか、どうでもいい。
アトガキモドキがあらわれた!
アトガキモドキからは敵意を感じない
おまちどう様でした、青服クラッズ調教モノ、媚薬&隠語プレイです。お口に合いましたか?
というか安易なネタでスマソ。まだまだ修行中の身ゆえ。
さて、ここからは言い訳タイム。
昨今流行りのゲリラ豪雨が私の地域にもやって来ました。以下はその一部始終。
>積乱雲のサンダガン!
>ブレーカーは一撃で倒された!
>パソ子のデータをロストしました・・・
そこから新たに復興して、レベルageの日々でした。しくしく・・・
二週間も開いてしまいましたが、時候で無いことを祈ります。
いつかまたオカズを投下いたします。そう言えば朝食はししゃもでした。
今夜はこれにて失礼。それではノシ
アトガキモドキは挨拶をして立ち去った
>625乙
ボクっ子ktkr。俺の好物だ。
しかしまあ、色んな意味で乙w
さて、好物も食べたので俺も投下しようかと。
今回は特に言うこともないかな。いつものように、お口に合えば幸いです。
眠りから徐々に覚醒していく感覚。もう少し寝ていたいという気持ちと、もう起きなきゃいけないという気持ちが交錯する。
今日は二度寝してやろうと思った瞬間、隣の気配がもそりと動く。
「……目、覚めたか?」
返事はない。まあいつものことだ。
大きな欠伸。脳に酸素が行き渡り、ありとあらゆる感覚が覚醒していく。俺の欠伸が移ったのか、隣の彼女も大きな大きな欠伸をする。
続けて、上半身を伏せてグーッと伸び。そのまま流れるように下半身を伏せ、これまたググーッと伸び。
可愛らしい耳がピコピコと動き、尻尾もそれ自体が生き物であるかのように、ゆっくりとのたくっている。
「飯、食うか?」
質問には答えず、まるで俺にキスを迫るように、顔を近づけてくる彼女。
いつものことだ。俺は軽く顔を傾けてやる。
俺の口元の匂いをふんふんと嗅ぎ、それが済むと気持ちよさそうに目を瞑り、頭をするっと摺り寄せる。
別段、変わったことじゃない。ただの朝の挨拶だ。
といっても、こんな地下道の中では、いつが朝でいつが夜かなんて、まったくわからないのだが。
その頭を撫でつつ、俺は道具袋を引き寄せる。
「おにぎりでいいか?」
俺が食料を取り出すと、これまた俺に媚びるように頭を摺り寄せ、さらには尻尾までもまとわりついてくる。
毛がくすぐったいが、まあこれもいつものこと。
物を食べるときだけ、以前のように手を使う彼女。この時だけは、彼女がれっきとしたフェルパーであることを確認できる。
俺もおにぎりを取り出し、一緒に食べる。彼女は先に食べ終えてしまい、俺のおにぎりに顔を近づけてくる。
「ダメだ、これは俺のだ。」
分けてくれる気配がないと悟ると、彼女は俺から離れ、つまらなそうに丸くなった。ただし、場所がちょっと問題だ。
「おい、それは棺桶だ。降りろ。」
俺の言葉がわかっているのかいないのか。彼女は片目だけ開けて俺を一瞥すると、再び目を瞑ってしまった。
ここで彼女と二人きりになって、もうどれぐらい経つだろう。結構経った気もするし、そんなに経ってない気もする。
あの時は、彼女だってこんなではなかった。様々な超能力で俺達を助けてくれる、れっきとした超術士だった。
でも、故あって仲間はみんな死亡。そしてここからは脱出不能。
そんな状況になって、最初は俺も彼女も必死に脱出しようとあがいた。
しかし帰還札もなく、瞬間移動する魔力も残っておらず、俺はただの戦士だ。どうあがいても、絶望だった。
彼女はあがき、怒り、泣き、そしていつしか精神が耐え切れず、壊れてしまった。
幼児退行、というよりは先祖返りとでも言えばいいのだろうか。人間らしさなどほとんど残っておらず、その動きは猫そのものだ。
最初、俺は戸惑った。しかし、慣れてしまえばなんて事はない。やたらに大きい、ちょっと外見の違う猫と一緒の生活になっただけだ。
それに、彼女自身は言葉を失ったが、俺の言葉はそれなりに理解できているらしい。そんなわけで、普通の猫よりは手もかからない。
ま、わかっているからといって、言ったとおりにしてくれるとも限らないのだが。
「……おい、だからそう虚空を見つめるのはやめてくれ。気味が悪い。」
そう言ったところで、彼女はそれをやめない。俺には何も見えないのだが……まあ、きっと何か見えているのだろう。
あ、何かにじゃれかかった。やばい、何がいるんだ。
もしかしたら、棺桶の中の誰かかもしれない。ノーム辺りなら、元々が霊体みたいなものだし、ありえそうだ。
やがて俺に見えない何かへの興味をなくしたのか、不意に爪とぎを始める。もちろん、何で研ぐのかといえば棺桶だ。
「だから、棺桶を爪とぎにするのは、や・め・ろ。」
一瞬、俺の顔を『心外だ』とでも言いたげな表情で見つめる彼女。そして、再開される爪とぎ。すまん、セレスティア。
もし帰れたら、真っ先に君を生き返らせてあげるよ。そしてギタギタの棺桶は、見られないうちに処分させてもらうよ。
それにしても、退屈だ。それも当然だ。何しろ、俺達はここを動けないのだから。食料品だけバカみたいに持ってきたおかげで、
とりあえず食うには困らない。寝るのにも困らない。しかし、この退屈を紛らわすのは……まあ、実は困らない。
「……フェルパー。」
俺の呼びかけに、ピクッと耳を動かす彼女。微妙な気配の変化を感じてくれるのが、今の彼女のいいところだ。
すぐさま俺の隣に来て、グイッと頭を摺り寄せてくる。そして、尻尾が艶かしく俺に絡みつく。
別に発情期というわけではないのだろう。これもまた、彼女が元々は俺達と変わらない知能を持っていた名残だろうか。
あるいは、これも現実から逃げるための手段の一つかもしれない。
俺はヒューマンで、彼女はフェルパー。俺は別に何とも思っていなかったのだが、彼女は俺のことを憎からず思ってくれていたらしい。
だからだろう。俺の求めにも、嫌な顔一つせずに応えてくれるのは。その好意を利用することに、若干の罪悪感はある。
しかし、それぐらいするのは当然といえば当然とも言える理由もあったりするが。
ともあれ、彼女自身は嫌がらない。機嫌さえ損ねていなければ、むしろ積極的に応じてくれる。
「……いいか?」
「なうー。」
猫の鳴き声そのものの返事。俺の首元に頭をグイッと擦り付けてくる。
ただの猫なら単に可愛い動きなんだろうが、彼女がやると頭突きに近い。実際、これのせいで口の中を切った事もある。
ひたすらに親愛の情を示す彼女を何とか押し止め、そっと尻尾に手を伸ばす、その付け根に俺の手が触れると、尻尾がピクンと震えた。
付け根をグリグリと刺激してやると、彼女は腰を高く上げ、恍惚とした顔で尻尾をブルブル震わせる。
「にゃっ……にゃっ…!」
声が出始めた瞬間、俺は手を止める。じゃないと、妙に興奮して手を引っ掻かれたり噛みつかれたりする。
俺が手を止めたことで、彼女は不満そうな顔を向けてくる。だが俺がスカートに手を伸ばすと、また嬉しそうな鳴き声を出す。
パンツは既に穿いていない。というか穿かせていない。お互いそんなものを気にする事はなくなっているし、邪魔なだけだ。
とはいえ、いつも丸見えでも困る。むしろ、こう半端に隠れていた方がこう、何というか、こう、グッと来るものがあるしな。
そのスカートを脱がせ、肉付きのいい尻に手を這わせる。再び、ピクンピクンと震える尻尾。
さらに手を伸ばし、割れ目をすっと撫でる。
尻尾のみならず、彼女の腰全体がビクッと震えた。しばらくそうやって焦らしてやるのが、彼女のお気に入りだ。
「んる!にぅ〜…!」
荒い息をつき、可愛らしい鳴き声を上げて腰を震わせる彼女。頃合を見て、俺は彼女の中に指を入れる。
「にっ!……ふるる…!」
刺激への反応と、恐らくは俺に構ってもらえることの喜び。その両方が入り混じった鳴き声は、何とも可愛らしい。
既に中はじっとりと濡れていて、火傷するかと思うほどに熱い。そして、俺の指を離すまいとするかのように、強く締め付けてくる。
「いくぞ。」
指を抜くと、俺もズボンを脱いで彼女の後ろに回る。彼女の尻尾が待ちきれないというように、艶かしく揺らめいている。
掴むと怒るので、腰を抱きかかえるように手を回す。それと同時に、尻尾の動きがぴたっと止まり、期待に満ちた目が俺を見る。
ゆっくりと、彼女の中に押し入る。尻尾がピクンピクンと震え、彼女は気持ちよさそうな鳴き声をあげる。
膣内は熱く、俺のモノをさらに奥までくわえ込もうというように収縮する。時にはそれに従い、時に抗い、その感触を楽しむ。
一番奥まで入れると、彼女は可愛らしく鼻を鳴らす。それを受けて俺も、少しずつ腰を動かし始める。
パン、パン、と俺の腰が彼女の尻を打つ音が響く。それに時折、彼女の切れ切れの鳴き声。
「どうだ、フェルパー。気持ちいいか?」
聞いても返事はない。だがまあ、表情を見る限りは気持ちいいのだろう。
彼女の中は熱くぬめっているが、意外にきつく、コリコリと固い感触もある。
初めて交わったときから処女ではなかったが、だからといって経験豊富というわけでもないらしい。
その彼女を、俺が好きなように弄んでいる。それが、俺の征服感を心地よく刺激する。
最初こそ反応を見る余裕もあるが、やがては俺も彼女も、欲望のままに腰を動かすだけになっていく。
そうなると、俺もヒューマンではなく、ただの獣になったように感じる。それもまた、心地のいいものではある。
腰をしっかりと掴み、今までよりさらに強く腰を打ち付ける。あまりに強すぎて、彼女の顔は若干苦しそうに歪み、
その呼吸は切れ切れとなる。しかしその顔もまた、可愛らしく感じてしまう。
何度も突き入れるうち、やがてコリコリした感触は消えていき、俺のモノ全体を包み込むような感触に変わっていく。
そこまで馴染んでしまうと、もう長くはもたない。あとはただただ、欲望のままに腰を打ち付ける。
熱くねっとりとした粘液が俺のモノに絡みつき、彼女の襞がさらにそれを擦りあげる。
俺が突き入れれば柔らかく受け止め、引き抜けば引きとめるように締め付ける。
時折あげる鳴き声は鼻にかかり、何とも艶っぽい。いつしか尻尾も、俺に絡み付いてきている。
「フェルパー、そろそろ限界だ…!」
「ふにゃあ…!」
今日は律儀に返事を返してくれた。可愛い奴だ。
さらにペースをあげる。やがて、腰の辺りにぞくぞくとした感触が湧き上がってくる。
「ダメだ、出るっ…!」
最後に思い切り奥に突き入れ、彼女の体内の一番奥に射精する。
彼女はその感覚が気持ちいいのか、尻尾を震わせて鼻にかかった鳴き声を上げた。
最後の一滴まで彼女の中に出してから、俺はモノを引き抜いた。彼女は尻尾をプルンと震わせてから、また俺に頭を摺り寄せてきた。
「んなぁー。」
「はいはい。いい子だ。」
まともな状態であれば、終わった後の余韻を楽しむこともあるだろう。だが、今の彼女にそんなものは望めない。
気持ちよかった行為のお礼のつもりか、とにかくひたすら俺に親愛の情を示す。悪い気はしないんだがな。
「顔舐めるな。痛いって。」
何だか、いつも行為の後は非常に背徳的な事をしたように感じる。が、まあ猫化してはいるが、フェルパーだしな。問題はないだろう。
彼女の頭を撫でながら、そんなことを考える。
一戦終わって、俺達は昼飯に取り掛かる。俺は豪華な弁当。彼女はステーキ。疲れたし、まあこのくらいの贅沢はいいだろう。
「だから、棺桶からは降りろって。」
そう言っても、彼女は無視を決め込んでいる。どころか、いかにも退屈そうな大欠伸をして見せる始末。
「まったく……誰のせいでこうなったと思ってるんだよ。」
決まっている。この大馬鹿野郎のせいだ。
まさか、こんな場所に敵がいるとは誰も思わなかった。おかげで、俺達は敵の先制を許してしまった。
そして出会い頭の恐怖の雄たけびのせいで、司祭と魔術師の両方が恐怖状態に陥った。
不意打ちというだけでも驚いたのに、その上であんな声を聞かされては仕方ないことではある。
そして追撃のように続く、いくつもの弱化魔法。それで、彼女はすっかり慌ててしまった。
ミアプオフェや絶対壁召喚、あるいはいっそ瞬間離脱など、もっとマシな手はいっぱいあったはずだ。
それが、彼女が使ってくれやがったのは、よりにもよってサイコオフ。
弱化魔法にサイコオフ。
補助魔法にもサイコオフ。
司祭と魔術師の恐怖よりも、数々の弱化魔法よりも、これが一番効いた。
その後の阿鼻叫喚の地獄絵図は思い出したくもない。
結果、パーティの魔術師・司祭・君主・盗賊が死亡。生き残りは魔力のほとんど尽きた超術士に、何の役にも立たない戦士。
「ほんと、お前無責任だよなあ。頭おかしくなりそうなのは、俺だっての。」
俺の声に、耳を別の方向に向ける彼女。なんか腹立つ。
それにしても、もしも俺達が助かったとして。彼女は元に戻ってくれるんだろうか?
そして元に戻ったとして、俺との思い出はどうなるのだろう?俺との関係も、どうなるのだろうか?
ともかくも、それは助かってみなければ知りようもない。だけど、この彼女との関係が続けられるなら、
そして助かることでこの関係が崩れてしまうなら、この状態も悪くない気はする。
とはいえ、食料が尽きて餓死なんてのは嫌なので、やっぱり誰か来て欲しいかな。
「はぁ。誰か、通りがかってくれないもんかなあ?」
「……にゃん。」
ここはトハス地下道中央。マップナンバー9番。座標はX軸5のY軸10。
目下、爛れた生活を送りつつ、救助をのんびりと待っている。
以上、投下終了。今回はいつもと視点変えてみた。
実は、最初フェル子はあまり注目してなかった。今ではもちろん好きですが、その経緯が
フェル子?何か狙いすぎって感じがなあ…あ、壁が→「にゃっ!」→フェル子?最高に決まってるじゃないか
あの声でやられました。
それはともかく、スレに活気が戻ってきて嬉しいですね。
書くのも好きだけど、読むのも大好きなのでSS投下が増えるのは嬉しい限り。
それでは、そろそろこの辺で。
[> バックドアル ピッ
ちょwwwそんなとこで遭難してるのかよwwww
なんというか・・・魚釣りでもして食い繋げれるといいなw
発情したフェル子がドワ男を逆レイプなんて話はな…いか
>>635 激しく乙!超乙!
とんでもない所にいるなw
639 :
桐漱:2008/09/07(日) 00:40:34 ID:zwJyNqF2
久しぶりだね。一時期の忙しさからタイミングというか何というか失っていて来るのを躊躇っていたが、最近のGJ! な作品に再び制作意欲が出てきたからまず今ある作品を終わらせる。
では忘れられた作品ですが続きをどうぞ。
640 :
桐漱:2008/09/07(日) 00:43:03 ID:zwJyNqF2
――それからの話。
最初に起きたのはレウスだった。アイの寝顔を堪能しようと思った彼だが、入り口から気配を感じたので服を着、入り口に近づく。
「なぁ……そっとしといてやらないか?」
「何言ってんだ! アイツが彼女を連れて早五時間! 何しているかわからんがいくら何でも遅すぎる! 何かあったに違いないんだ! もう少しで開くから待ってろよ!」
「そうです! もし間違ってスタンにでもなっていたらどうするんですか!?」
「いや、スタンにはならないだろうに。つーかこれはどう考えても……」
「む……りん。お前何か知っているのか?」
「へ? いや、その、もしかしてだから、ハズレてるよ、きっと」
「それでもいい。何なのか言ってみてくれ」
「いや、だから、そんな事考えてないし、あの……」
「む……?」
「さぁて……そろそろ開くぜ〜♪」
「どうぞ〜♪」
そんな会話がドアの外から聞こえてくる。声からチームメイトであるのがわかった。レウスはなるべく音を立てないようにドアノブに手を当てる。
「これで……開・zy「アホしてるんじゃねぇ!」――バァン!
「ぐほぉ!」
鍵が解かれた瞬間ドアノブを回し、勢い良くドアを開ける。
当然扉を開けようとした盗賊のヒューマンは顔面を強打し、もんどりうった。
「む……元気そうだな」
「お陰様でな」
「む……そうか……」
「わ、私は止めようとしたんだからな!」
「……まぁいい。で、問題は……!」
「私急に用事が」「ちょっと痛いから保健室に」
「待たんか」
「いや本当に心配しただけだから」「うんうん別に覗こうなんて無粋な真似なんてしようとしてないから」
そういうヒューマンとセレスティアは反省の色が全く見えなかった。
「貴・様・等・はぁ……!」
まさしく今怒りの鉄拳を振り降ろそうとしたその時。
「れうすぅ……どうしたのぉ……」
ベットで寝ていた彼女の声がした。レウスが振り向くとそこには……!
――裸に男物のYシャツを羽織るようにして寝ぼけ眼を擦っているアイがいました。つまりほぼ全裸です本当にありがとうござ(ry
「な、なななななななななななぁあああ!?」
「見ちゃ駄目ぇええ!」
「む? どうしたんだ、りん?」
「あら〜♪」
「ボクミテナイヨ」
各々様々な反応をする。するとアイは
「あ、みなしゃんおはよぉございましゅ……」
トドメの一言。いち早く反応したのはセレスティアだった。
乙です。私も長文が書ければなぁ。
つか、そこは開放的すぎだろwシてる声が響きそうだ。
642 :
桐漱:2008/09/07(日) 00:45:05 ID:zwJyNqF2
「ア〜イちゃん♪ 私といいことしようか〜♪」
「いいことぉ……?」
「はっ! って何する気だぁこんのアマァ!」
女性だろうが構わず鉄拳を繰り出すレウス。
「身代わり!」
「へ? ぐぼぉ!」
素早くそれをヒューマンでガードするセレスティア。その隙にアイを奪回する。
「危ないじゃない」
「危ないじゃないじゃねぇ! つーかアイ! 着替えてこい!」
「ん〜? ちゃんときているよぉ……?」
そう言ってほら見てみろと言わんばかりに万歳する。露出度が上がり、目を背むける。
「っ! だったらまず下を穿いてくれ!」
「した……?」
漸く目が覚めてきたのかアイはまず自分の格好に気付いた。
「あ……」
そしてすぐ傍らにレウスがいることに気付いた。
「……!」
最後に入り口に自分のチームメイト達がいることに気づいて――
「キャアアアアアアア!」
羞恥心がMAXになった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「――ヒック、もう、お嫁にいけなぃ……」
アイは先ほどの事で布団を被ったままかなり落ち込んでいた。
「……俺が嫁にもらってやるから気にすんな」
レウスは全員を締め出した後、ずっとそれを宥めてた。
「――ホント?」
「ホントだ」
「――じゃあ証拠、頂戴?」
「証拠……?」
「――さっきの、続き……駄目?」
「!? ……いいぜ」
そして彼らはそれから約1日丸ごと愛し続けたとさ。
――おしまい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
――おまけ
ちなみに余談であるが、二人の部屋から三つばかり離れた部屋で――
「りん……?」
「ごめん……あんなの見ちゃったからなのかな……? 止められないの……」
「そうか……」
「嫌っても良い。だけど……お願い、今だけ愛させて……!」
「――りん、これからも、じゃ駄目か?」
「え……?」
「――これからも愛していいか? 付き合ってくれないか? りん」
「いいの……? 私なんかとで……」
「お前じゃなければ俺は嫌だが、お前はどうなんだ?」
「は、はい! 私で良ければ!」
「――ありがとう。……で、すまないがこのままシていいか? 俺も実は、その……発情期なのか……疼くんだ……」
「! ――うん……いいよ……きて……りゅう……」
――こうしてもう一つ新しいカップルが出来た。
643 :
桐漱:2008/09/07(日) 00:59:57 ID:zwJyNqF2
はい、サクサクっと終わらせちゃいました。空白期間って怖いって事を改めて思い知らされました。
別に手抜きという訳ではありませんので。稚拙な文章力は今の素です。反省はしている。が、後悔はしていない。
さて、長き空白期間の最中に投下された作品群。先に言わせて下さい。
青クラ子ぉおおおおお!
キタ━(・∀・)━!!!!
え〜青クラ子を書いていただいた方々にはお礼の言葉を言いたいです。本当にありがとうございます。GJです!
それ以外のキャラをかいた方も私との文章力の格差を改めて思い知らされました。GJです! つーか俺以外みんなGJですよ! いつかその境地にたどり着きたい……。
それと、以前してしまった連続投稿なのですが、そのような決まりがあるとはつゆ知らず、やってしまいました。すいません。
これからはより精進していきたいと思います。
では、青クラ子の作者の方々にもそうでもない方々にも改めてお礼を言います。本当にありがとうございます!
また会いましょうノシ
お、完結きてた。超乙
何気に気になってたから、ようやく引っ掛かりが取れた気分だw
容量がそろそろいっぱいだな
次スレはどうする?
イラネ
イラネなのか…。もうみんな飽き気味なのかな
いやいやいや…
レス一個をスレの総意にされても困る
すまんすまん。反論がなかったものでつい。
>>650 【通称】剣と魔法と学園モノ【ととモノ】
とか?
>>651 【剣と魔法と】ととモノ。でエロパロ【学園モノ】
【ととモノ。】剣と魔法と学園モノ。【エロパロ】
こうじゃね?
本スレとかぶらね?
板が違ってるのに、かぶって何の問題があるんだよ…
全板検索だと引っかかるかと思って
そこまで気にしないでも大丈夫じゃないか
今のスレタイに近い方が混乱しなくていいかもだし
スレタイは
>>653のでいいのかな?
これでいいなら立てちゃうけど。
となるとここを埋めにゃあならんな
とりあえずオマイラのパーティーのノム娘の嬉し恥ずかしメンテナンス風景を語って貰おうか
俺んとこのノム娘は無表情にすっげぇ嫌がるディア男にほぼ強引に裸をさらしてメンテナンスさせてるよ
「…アナタが一番器用そうですから」
「おい〜俺は幼女趣味はないっての!俺はこう…バハ娘みたいなバインバインが…」
「そのワキワキとした手つきはいやらしいので止めた方がよいです。…まあ器用そうですが」
「器用ってんならクラ娘の方があるだろ〜。っとおっとここんとこチビてんな」
「……っくぅっ!!やっぱり…上手です…」
「あ?なんか言ったか?っとやべネジが奥行った!」
「!?ふぁっ!……い、いえ…クラ娘はアナタにやって貰えと…」
「ふ〜ん…。くそ指が届かねー」
「〜〜〜〜!!」
みたいな
では埋め支援で。
うちのノム子は自分でしかメンテナンスしない。
基本的に何でも自分でやっちゃうし、ほとんど無表情無感情だけど、司祭だから鑑定を任されるわけだ
そしてたまに失敗すると、無表情かつ無感情に怖がる。
「すみません、失敗しました。もう鑑定はしません。」
「いや、鑑定しませんじゃなくてさ…。ちゃんとやってくれってば。」
「嫌です。拒否します。もうそれは見たくありません。」
「そんなこと言わないで、ちゃんと鑑定してくれよ。」
「断固拒否します。絶対嫌です。私が鑑定しなければならない理由がありません。」
「お前しか鑑定できないのに、理由がないなんてことあるかっ!」
「超術士の方でも連れてくればいいんです。あるいは他の司祭の方を頼ってください。とにかく私は…」
「はいはい、わかったわかった。リフィア。」
「すみません、取り乱しました。これは……何でしょう、わかりませんね。もう鑑定はしまs(ry」
手がかかるのかかからないのか、とっても微妙な子だよ。
なぜ鑑定に失敗すると恐慌状態になるのか?
別にその対象となる物品に恐怖を覚えるという訳ではない。
鑑定を失敗する事により役立たずとして仲間から見捨てられる事をこそ恐れてしまうのだ。
故に鑑定に失敗をして恐怖に震える司祭を落ち着かせるためのリフィアは通常の使用法ではいけない。
背後からの優しい抱擁、母性満ち溢れる豊かな胸によるパイズリ、突然の口づけ…
それら触媒があってはじめて司祭は自らが認められていると感じて落ち着きを取り戻す事ができるのだ。
>>663 それでSS書けというんですねわかります。
つーわけで埋めついでにさらっと書いてみた。本番はないですが、楽しめれば幸いです。
彼はただ一人、部屋で頭を抱えていた。
ついさっきまでは、和気藹々と戦利品を仕分けしていた。しかし、今ではセレスティアらしい優しい笑顔も消え、その顔には
ディアボロス以上に暗い影が差している。
どうしても、あの時のみんなの目が脳裏に焼きついて離れない。
司祭学科に所属し、様々なアイテムの専門知識を習った。それを活かし、未知のアイテムを鑑定する役割を任された。
だが、あのアイテムだけはわからなかった。どこをどう見ても、まったくの未知のアイテムだったのだ。
『わからない。』その一言を口にした瞬間の、あの目。蔑むような、あるいはなじるような、その顔。
皆、口にこそ出さないものの、彼を責めているようだった。ただでさえ戦闘ではさしたる活躍も出来ず、魔法の覚えも悪い。
魔法の威力は強烈だが、僧侶と違って自分で魔力の回復はできない。なので長期戦になれば、いずれ役立たずに成り下がる。
その上使える装備も限られているため、戦力としては常に足を引っ張っているも同然だった。
にもかかわらず、彼がここにいる理由。それはすなわち、アイテムの鑑定ができるために他ならない。
その彼が、鑑定できないと言ったのだ。
あの、凍った空気。自分を責める顔。軽蔑しきったような目。その全てが、彼が最も恐れる言葉を突きつけていた。
そしてその場の雰囲気に耐え切れず、彼は部屋に逃げ込んだ。今頃皆は何を言っているのか、想像するだけで恐ろしい。
もう、彼の居場所はあのパーティにないかもしれない。それは彼にとって、ある意味死よりも恐ろしいことだった。
想像ばかりが膨らんでいき、叫びだしたいほどまで恐怖が膨れ上がったとき。
突如、部屋の中にノックの音が飛び込んできた。
「だ……誰、ですか?」
想像は止められたものの、これはこれで別の恐怖が頭をもたげてくる。
たぶん、仲間であるとは思う。しかし、尋ねてくる理由は何なのか。もしも、それがパーティからの追放の通告であったりしたら…。
そう考えるだけで、全身が震えだしそうなほどの恐怖に苛まれる。
「わたくしですわ。入ってもよろしくて?」
その声は、いつも彼の隣にいるエルフのものだった。同じ後衛として仲はそれなりにいいが、こういうときに来るとなると悪い想像しか
浮かばない。
セレスティアが返事に迷っている間に、エルフはさっさと部屋の中に入ってきた。
「まったく。いきなり逃げ出すなんて、男らしくありませんわよ。」
口調こそ、いつものように高飛車な感じのする言い方だが、その声は優しかった。
「すみません…。あの……わざわざ、それを言いに?」
「あら。わたくしがそんな風に見られてたなんて、心外ですわ。」
そう言って口を尖らせるエルフ。ただ本気で怒っているというわけではなく、そうやって見せているだけのようだった。
「ただ、あの逃げる直前のあなたの顔。まるで、狩人に追われる兎のようでしたわ。それが気になったから、来てみたのです。」
喋りながらセレスティアの隣に座ると、エルフはその顔を覗き込んだ。
「ほら、やっぱりそんな顔をして。風一つない湖の水面よりも澄んだ、あの笑顔はどこに置いてきたのですか?」
「相変わらず変わった表現をしますね。ですが、どうかお気を使わずに。わたくしはもう…。」
「お待ちになって。今のあなたは、灯火に飛び込む羽虫のようなものですわ。」
「それは……どういう…?」
「自分で自分を追い詰めている、ということですわ。だって、これぐらいも理解できないくらいですもの。」
エルフはその目に呆れたような笑みを浮かべる。が、今のセレスティアの目にはそれすらも、軽蔑の眼差しに映ってしまう。
「申し訳ありません…。いえ、でも、もういいんです…。鑑定すらできないわたくしが…。」
「朝の小鳥のさえずりは、とても気持ちのいいものですわ。でも、同じ翼ある者であっても、あなたの小言は聞くに堪えませんわ。」
「……そう、ですか…。」
「また、悪い方に取ってらっしゃるのね。わたくしが聞くに堪えないと言ったわけは…。」
エルフはそっと、セレスティアにしなだれかかると、その背中に抱きついた。
「ちょっ…!?」
「それを聞いているわたくしも、辛いということですわ。」
背中に当たる、柔らかい感触。それが何であるのかは、容易に想像がつく。そのおかげで、セレスティアは別な意味で平静を失う。
「あ、あの、エルフさん!そ、そ、その……む、胸が…!」
「あら、構いませんことよ?どうぞ、お気になさらず。」
気になさらないなんて出来るわけがない。が、それを振りほどこうとすれば、それはそれで失礼に当たる。
逃げることも出来ず、かといって安らぐことも出来ず、二人はしばらくそうしていた。
エルフの鼓動が、優しくセレスティアの背中に伝わる。その優しい音色と、エルフの体の暖かさ。知らず知らずのうちに、セレスティアの
緊張が解れていく。
「どう?少しは落ち着きまして?」
「え……ええ。ありがとう。」
「でも、まだ不十分ですわね。」
「え?」
エルフの手が少しずつ下がり、ズボンに触れる。セレスティアは慌ててその手を押さえた。
「い、いけません!こんなこと!」
「そんなことありませんわ。流れる血を止めたところで、傷が治っていなければ意味がありません。そうでしょう?」
「だ、だからそれはどういう意味が…!」
「あなたの心を癒すのに、上辺だけの付き合いでそれが為せまして?あなたのこと、わたくしはもっと知りたいのです。」
エルフの細い指が、そっとズボンを下ろしていく。そしてパンツの上から、セレスティアのモノに触れる。
「うっ!」
「ふふ。もうこんなになってますわ。やはり、あなたも殿方、ですわね。」
するりと、エルフの指がパンツの中に入り込み、セレスティアのそれに直接触れる。
「うああっ!」
「熱くて……硬い、ですわ。わたくしの手で、こんなになってくれるなんて…。」
白く、細い指が絡みつき、ゆっくりと、いとおしむ様に扱き始める。
「ま、待ってくださ…!くうっ!」
初めての感覚に身悶えるセレスティア。エルフの手が動くたび、セレスティアの体に激しい快感が走る。その姿を、エルフはうっとりした
ような顔で見ている。
「ああ……そんなに感じてくれて、嬉しいですわ。でも、あなたにもわたくしのこと、もっと知って欲しいですわ。」
不意に、エルフの手が離れた。いきなり快感が途切れたことに、セレスティアは半分ホッとし、また半分では残念に思っていた。
が、エルフは彼の前に立つと、制服をはだけ、ブラジャーを外した。
「エ……エルフさん…!」
「お願いですわ、目を背けないで。どんなに美しく咲き誇る花も、見るものがいなければ悲しいだけですわ。」
着衣では小ぶりに見えていたが、意外にその胸は大きい。乳首がツンと上向きなのが、エルフらしいといえばエルフらしく見える。
「……花、より…。彫刻、とでも言った方が、近いと思います。」
少し余裕ができたのか、そんなことを言うセレスティア。すると、エルフは意地悪そうに笑った。
「あら。そんな作り物みたいに見えまして?」
「あ、いえ…!そういうわけでは…!」
「それなら、直接確かめてくださればいいですわ。」
言うなり、セレスティアの頭を胸に抱き寄せる。いきなり胸に顔を挟まれたセレスティアの体は、それこそ彫刻のように固まってしまう。
ふわっと、甘い匂いが鼻をくすぐる。何か香水でもつけているのか、あるいはエルフ自身の匂いなのかはわからない。
しかし、その匂いを嗅ぐと、どこか心が落ち着いていく。
「うふふ。どうです?」
「や……柔らかい、です。」
「気に入っていただけて、何よりですわ。では、仕上げに入りますわよ。」
「仕上げ…?うわっ!?」
エルフはセレスティアの体を優しく突き放し、パンツを引き下げた。そしてセレスティアのモノを、その胸の間に挟みこむ。
「ま、待って…うああ!?」
セレスティアの言葉を無視し、その胸で彼のそれを扱き始めるエルフ。
手でされるのとは違い、全体を柔らかく包み込まれるその感触。エルフの胸が、自分のモノを挟み込んでいるという事実。
どれ一つとっても、セレスティアには激しすぎる刺激だった。
それを始めていくらと経たない内に、セレスティアは限界に達してしまう。
「や、やめてください、エルフさん…!も、もう……その…!」
「あら、もう限界でして?いいですわよ、全部受け止めてあげますわ。」
「そ、そんなこと…!うぅっ!エ……エルフさんっ…!」
切羽詰った声。同時に限界に達してしまい、セレスティアはエルフの胸に思い切り射精してしまう。
「きゃっ!?」
さすがに若いだけあり、その勢いはエルフの胸だけに留まらず、顔にまで達してしまう。さすがにそれは驚いたらしく、エルフは
思わずセレスティアから離れてしまう。
「あぁ……すごい匂い。栗の花のよう、と聞いていましたが、本当にその通りなのですね。」
どこかうっとり顔で言うと、エルフは自分の胸にかかった精液を指で掬った。
「それに、とっても熱いですわ…。火傷してしまうかと思ったぐらいですわ。」
「はぁ……はぁ……す、すみません。どうぞ、これを…。」
まだ激しい快感の余韻にボーっとする頭を抱えつつ、セレスティアはハンカチを差し出した。それを受け取ると、エルフはにっこり
微笑んだ。
「優しいんですのね。その優しさ、殿方なら是非にでも持っていてもらいたいものですわ。」
「は……はぁ。」
そもそも、なぜこうなったのかと思い返して、セレスティアは口を開いた。
「ええと、その……結局なぜ、このようなことを…?」
「あら、おわかりにならなかったんですの?ちょっと減点ですわ。」
「す、すみません。ですが、その……あまりに脈絡がなさ過ぎて…。」
体についた精液を拭き取って、エルフはセレスティアに微笑みかけた。
「大切な仲間が落ち込んでいるのに、気にかけない方がいると思いまして?」
「仲間……ですか。」
「そうですわ。落ち込んだ殿方には、こうするのが一番だと聞きましたわ。」
そんなことを吹き込んだのはどこのどいつだと思いつつ、セレスティアは少し呆れたような笑顔を浮かべた。
「では……その、もし他の方が、わたくしと同じように落ち込んでいたら…。」
「もう、野暮なこと言いますのね。女性に恥をかかせては、どんなに素敵な方でも紳士とは言えませんわよ。」
「そ、それはすみません。」
「まあ、いいですわ。この際ですから、はっきり言いましょう。あなただから、ここまでしたんですわ。」
その言葉に、セレスティアは固まってしまう。言葉の意味はわかっても、その本来の意味が体に染み込むまで時間がかかった。
だが、固まったその姿を勘違いしたのか、エルフは頬を膨らませた。
「もう!なら、これなら信じてくれますわよね!?」
言うなり、エルフはセレスティアの頭を抱え込むと、その唇を奪った。固まっていたセレスティアの体が、さらに固まる。
長い口付けの後、エルフは怒ったような、それでいてどこか恥ずかしそうな目でセレスティアを見つめた。
「……例え、パーティの全員があなたを不要としても……花には、水辺が必要ですわ。」
顔を赤らめ、目を伏せるエルフ。そんな彼女に、セレスティアはいつものような笑顔を向けた。
「なら、花を萎れさせるような真似は、できませんね。」
「そ、そうですわ。だから、あまり変なことは考えてはいけませんわ。よろしくって?」
「ええ。ありがとうございます。」
「それじゃ、また鑑定お願いしますわ。まだいくつか、鑑定してないものがありますもの。」
「もちろん。今度は逃げたりしませんよ。」
さっきまでの恐怖などすっかり消え、堂々と歩き出すセレスティア。
だが、もしまた失敗して、恐怖してしまったらどうなるのだろうと、心の隅で考える。
もしも、再びエルフにああして慰めてもらえるのなら、鑑定失敗も悪くないなあ、などと考えてしまうセレスティアだった。
>>669 GJ!オマイ最高の埋め職人だわwwww
いやネタ振りした甲斐があった。サンクス!
それでは皆さんととモノ。エロパロ1スレ目、履修したことを認めます。
キンコーン!