【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ6【ボーカロイド】

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683名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 12:55:21 ID:RqnjRK4g
>>680
かわいいなぁもう!
周りに誰がいてもくっついてりゃいいじゃないか。GJ!
684名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 13:44:10 ID:prFebC6P
くぺー
685名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 13:57:15 ID:prFebC6P
すみません誤爆しました。
686名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:03:30 ID:bP7e7T9Y
>>656
書けば良いじゃない
687名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:29:34 ID:anToQE5h
夏祭り。
境内の裏。
祭り囃子の喧騒が遠い。
「真〜夏の夜空〜には〜いーちめん星の粒〜」
陽気な歌声。
「も〜戻れーなーいんーだね〜」
境内の暗がりで、汗のうっすら浮いたメイコの肌は、白く輝いてみえた。
「う〜ちあーげー花火〜……ね、カイト、アタシ金魚どうしたっけ」
もう記憶が飛び飛びらしい。
「さっきビール飲んでヘベレケになった勢いで俺に人間ポンプやらせただろ」
「えー、あなた、金魚飲んじゃったの? うふふ」
「うふふじゃねーよ」
メイコは酒が好きだ。が、とても弱い。今もビール一杯ほどしか飲んでない。
下戸の酒飲みは安上がりだ。
「ほら、はやくしよーぜ。誰か来たらヤバいし」
「ふふ、カイトのせっかち〜」
メイコは境内の石段に腰掛けて、もぞもぞと下着を脱いだ。
右足を抜き、左足首の辺りに引っ掛けたままだ。
「脱いで置いといた方がいいんじゃないか?泥つくかも」
「やだよ、無くしたら困るし……それともカイトちん頭に被っといてくれる〜?」
「俺は変態仮面かっ」
思わずツッコミを入れる。
ムードもクソもねぇな。
「だってカイトは変態でしょ?今も、アタシの、舐めてくれるんでしょ?」
「……」
酔っ払いと対話してはならない。
俺は、はだけた浴衣の下、メイコの脚の付根に顔を寄せた。
ふんわりとした体温と、汗の匂い。メイコは笑っている気がする。
メイコの秘部を、鼻の先でなぞる。
舌を伸ばそうして、
「待って」
メイコに止められた。
……止めない。
「きゃ、待ってって馬鹿、バカイト!誰か来たって」
「え、マジ?」
見れば、祭りの方からボンヤリと青白い光が近付いて来る。
祭りでよく売っているパキパキ折って科学反応で光る腕輪の光りだ。
「……やばいな、隠れよう」
「わ、ちょっ、落とさないでよ?」
メイコをお姫様抱っこして木立ちに隠れる。



先ほどまでメイコと戯れていた石段に、二人の男女が腰を下ろした。
(……あれ、ミクとがくぽじゃねーか?)
(え〜、嘘? ……ほんとだ)
メイコ共々木立ちにひそんで、声を潜めてがくミクの動向を見守る。
(あ……キスした)
(がっくんの手、やらしいとこ触ってるね)
がくぽの手がミクの浴衣にかかり……ああ、もう最後までヤる感じだな。
(行こーぜメイコ。もうここは使えねーよ)
688名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:32:13 ID:anToQE5h
(でも……)
(なんだよ)
はっきりしないメイコに問う。
(落とした)
(何を)
(……ぱんつ)
(……)
がくぽとミクがくんづほぐれつしている石段と今隠れている木立ちの直線上に、確かに小さな布が確認できる。
(……無理だよ、諦めろ。邪魔しちゃ悪いだろ)
「邪魔されたのはアタシ達よ!」
しまった、こいつ酔ってるんだった。
メイコは止める間もなく木陰から飛び出し、ズンズン歩いてぱんつを拾った。
メイコの向こうで慌てて浴衣を正すがくミク。
メイコはぱんつを掴んだままがくミクに詰め寄る。
文句でも言うのだろう。
あ〜あ、知らねーぞ。どうすんだこの状況。
と、俺が木陰で溜め息をついていると、
「さ、カイト!始めましょ!」
急に駆け戻って来たメイコが俺の手を引いて、がくミクの元に引っ張ってゆく。
「ちょ、始めるってなんだよ」
「交渉したらOKだったのよ」
「は?」
「皆で愉しみましょう、ってこと」
俺は夏の解放感に恐れを成した。
689名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:38:55 ID:anToQE5h
浴衣祭りに便乗で書きましたが、上ではぐれたがくミクと境内のがくミクは関係ありません。
たまたま被りました。
悪しからず。
690名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 16:09:41 ID:Qj7MFlFL
え!何!?ついにがくミクが来るのΣ( ̄□ ̄;)!!
691名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 16:51:15 ID:k2x9ogLo
たまたま被ったにしては状況が合いすぎだwww

がくミクは相方がいないから組み合わせやすいのかね?
692名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 17:30:54 ID:N2p5kfDM
>>687
これはいいダメイコとバカイトw
GJ!

なぎみそさんとこのがくぽとミクは萌えるよ
武士とその貞淑な妻っぽくて
693名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 18:31:45 ID:KJCzGp10
>>687
GJ!
KAITOの言葉遣いが男らしくて良いな
しかし開放的すぎるだろw
694名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:59:32 ID:g6bbaSaq
>>629の尻ネギが面白かったのでレンを書いてみた。
一応、全然別の家の話です。629さん面白い話をありがとう。

思いの外にレンが駄目な子に。
苦手な方はご注意下さい…ギャグです。
695名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:59:57 ID:g6bbaSaq
怒りのミク姉にネギを刺されたオレは部屋で奮闘していた。
「ぬぅ…痛ぇぇぇ、抜けねぇよカイト兄!!」
カイト兄に勧められたローションをつけてみるも
尻穴深く刺されたネギは一向に抜ける気配が無い。
(カイト兄はすでに4回経験があるらしい)

「…ねぇレン、それなんかいいの??」
「?!」
顔をあげるとそこにはリンが居た。
ネギを抜くことに集中しすぎて、リンが部屋に
入って来てたことに全く気づいてなかったのだ。
「ちが、これ、ミク、抜こ……」
汗をだらだら流しながら動揺するオレに彼女は吹き出した。
「あははは、ミクお姉ちゃんに刺されたんだね!
 さっきカイト兄もお尻にネギ刺して歩いてたよ」
カイト兄…意外と気にいっているのか…?


「…で、ネギが抜けなくて困ってると。」
一通りオレの話を聞いたリンは、がちりとネギを掴み引っ張り始めた。
「いででででで無理矢理ひっぱるなぁぁぁ」
「うーん、ホントに抜けない。レン力みすぎだよ〜」
尻にネギ刺されて力まないやつがいるか!!
「ほら、力抜いて」
「え」

むにむにむに。
リンが指先でオレの…オレの…
「力抜けないなら、マッサージしてあげるからさ〜」
丁寧に、ねぎの周りを人差し指と中指で揉んでいるようだ。
時々ローションを足してはにゅるにゅると
しわになじませ、穴の周りをじわじわ刺激される。
うわぁ…リンの指、やわらかい……変な気持ちになっ…

ずるぅ!!!

「ぎゃわぁぁぁっ」
「あ、抜けそうだよレン」
「ちょ、待って!一回止めて!」
「あと少しだから!このまま言っちゃうよ〜!!」

ずぼっっ

「抜けたぁぁ!!やったね、レン!………レン?」
歓喜の声をよそに、オレはその場に倒れた。
ひどいやリン………
696名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:01:02 ID:g6bbaSaq
だけど嘆いた瞬間信じられない事が起きた。
尻穴がひやりとする。
「レン、痛い?大丈夫?」
リンがぺろぺろ舐めているようだ、そんな切り傷じゃないんだから!
うううこれもちょっと気持ちいい。オレは変態になってしまったのか。
「リンさっきからさ…どこで覚えてきたの」
「?」
ふと気づく。そう言えばリンはあまり外の世界(ネット)を知らない。
単純に、歌を歌う回数が少ないのであまり出たことがないのだ。
言うならばこの家で一番真っ白な存在…
だから、きっとこれもオレを心配する純粋な行為なのだ。
そんなリンの気持ちを利用するなんてできない。
早急に辞めさせなければ。
「い、痛いの…もうちょっと中なんだけどなぁ〜」
口から出たのは真逆の言葉だった。
ばかばかオレのばか!だけどリンの舌があんまり柔らかいから!
そうこう考えてるうちにぬぷり、とオレの穴にリンの舌先が入ってきた。
わぁぁヤバイこれすっげ気持ち良い
「ふぇんー、んんんんぃ?」
「う…うん、いい、いいよりん…」
やばい、やばいこれ以上は駄目だ。駄目だ。
でもそんな刺激されたらもう

ガチャっ
「リン、もっとっ オレの硬くなってるとこも触
「レン君さっきはごめんね!やりすぎちゃっ

時間が止まった気がした。
ミク姉が手に持っていたローションが
彼女の握力によって吹き出した事で
オレは時間が動いていることを認識した…。



「うんうん、それで、リンちゃんはレン君の為に抜いてあげたんだねー」
「うん…。ミク姉、もっかいいれちゃうの?」
ずぶずぶずぶ…
再び長いネギが尻穴に沈んでいく。
「いいのよ。リンちゃん、今度お姉ちゃんと外の世界(ネット)に行こうか」
「え!やったぁ行きたい行きたい!」
ちょ、それは(オレが)マズイ事に…!と
止めようとすると、ずんっ奥深くネギが刺さった。
遠のく意識の中、ミク姉のリンちゃんが
もう一本入れてみようかーという声が微かに響いた…。
697名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:06:50 ID:g6bbaSaq
間違えた
×ミク姉のリンちゃんが
○ミク姉の、今度はリンちゃんが

こんなの投稿しちゃったけど浴衣祭りgj
698名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:08:01 ID:o+RjStZb
>>697
リアルタイム遭遇で笑い転げたwwwwww
GJ!!!!
699名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:11:40 ID:r+vGPScj
>>697
笑った…んだけどリンに萌えた…。純粋って素晴らしい。
GJ!!
700名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 23:12:54 ID:anToQE5h
>>694
いえいえ、俺も全然違う祭りのがくミク書きましたから気になさらずに。
つーかリンちゃんアナル舐めちゃいけませんwww
701名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 16:02:30 ID:8k5+nmeI
最近作品投下が多くて嬉しい限り
ところで次スレはいつ頃立てればいいかなぁ
あと小ネタ2,3個分くらい?の要領な気が。
702名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 20:55:25 ID:gTK+oYlz
前スレみたいにゴタゴタしたら困るし早めに建てた方が良いと思う。
703名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:28:08 ID:8k5+nmeI
次スレ立ててきた
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ7【ボーカロイド】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217251423/l50

スレ立て経験が少ないので不手際があったら申し訳ない

板全体のスレ数が801超えると、圧縮が始まるとか何とかで大変な時期みたいだけど
もしもの時は保守よろしくお願いします
704名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 07:42:16 ID:DdUn+Zn4
若干早い気がしないでもないが
>>703 乙
705名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 09:47:52 ID:CGyjVi8a
前スレは490kbくらいで建てようとして埋められてしまったからな
早めで良いよ
706 ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/29(火) 20:57:55 ID:9vc5cafP
埋めがてらに小ネタ

>>654の続き
(注)日にちをジェバンニ

温泉旅行にくっついてきたがくぽに、メイコと弟妹たちをとられるのが悔しいカイト



「ね、ねぇ、がくぽさん」
風呂上りの卓球でフィーバーした後、コーヒー牛乳を買いにいった女性陣(+レン)。
カイトは卓球台をたたみながら、ラケットと球を集めて回るがくぽに話しかける。
「ん?」
振り返るがくぽは汗一つかいておらず、やはり神秘的な機械といった風貌だ。
「そろそろ帰った方がいいんじゃないですか?」
カイトの下手に出つつも優越感の混じった問いかけに、がくぽはむ、と眉を顰める。
「何故だ。せっかく宿泊に来たというのに、
 夜も更けたこのような時間に興ざめするようなことを言うのか」

「だって、もうそろそろ日付が変わりますよ」
「それが何だと……ん?」

今日は7月30日。明日は31日。言わずとしれた―――

「リリースの当日、初っ端から穴を空けるつもりですか?」
「しまった…。そういえば付き人が出がけに何か言っておった気がしたが…」

にやにやと心底嬉しそうなカイトに、頭を抱えるがくぽ。
「ううむ…。流石に歌手を生業とする以上は、仕事に穴を開けるわけにはいくまい…」
「そうでしょうそうでしょうとも」
うんうんと頷くカイト。
このまま邪魔者が帰れば、めーちゃんがこいつにお酌をするのを指を咥えて見ているなんて屈辱的なこともない。
この後はもう一度温泉につかりなおして、二人で熱燗を飲んで、
部屋で眠りこけているレンを適当に女部屋に放り込んで、その後はゆっくり……。

カイトの妄想を、ひやりと頬に触れた冷たい感触が断ち切る。
「うわッ!?」
「へへーびっくりしたでしょー」
いたずらっぽい笑みを浮かべて、浴衣姿のミクがよく冷えたコーヒー牛乳のビンを差し出してくる。
メイコたちが帰ってきたようだ。
リンとレンはフルーツ牛乳…バナナとイチゴ?を一口頂戴いやそっちこそ、とわいわい争っている。

「はい、どうぞ」
心なしか落胆しているように見えるがくぽに缶の緑茶を渡したのはメイコ。
かたじけない、といいつつ受け取るがくぽに、嫉妬の舌打ちをする。
あ、別にミクのことが嫌いなわけじゃないんだよ、などと心の中で言い訳していると、
「何かあったの?」
とメイコが男性陣の顔を見比べながら尋ねてくる。
その言葉に再び気を良くするカイト。今からハイパーカイメイタイムの始まりじゃないか。
「いやー、実はさ、がくぽさん急に帰る用事ができちゃったみたいで。ね?」
「ああ、誠に無念ではあるが、ここでお暇せねばならぬようだ」
あっさりと認めるがくぽに、カイトは喜びを隠し切れない。
707 ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/29(火) 20:58:28 ID:9vc5cafP
「うそー、がっくん帰っちゃうのー?」
「えー!今夜トランプに付き合ってくれるって言ってたじゃん!」
「ミクも花札教えてもらいたかったですー」
不満そうな顔で口々にがくぽに言い寄る子どもたちの頭をがくぽは優しく撫でてやる。
「すまぬ。どうしても外せない用があったのだ。そなたらも、歌に関わる仕事をしているのなら、
 この責任感を理解してもらえぬか?」
その苦笑でありながらも爽やかな顔、優美な仕草。
「んー…お仕事じゃしょうがないよね」
「がっくん、また今度お泊りで旅行行こうね、絶対だよ」
顔を見合わせて、素直に諦めの表情を見せる子どもたち。
奴の大人びた包容力のある紳士ぶりが微妙にむかつく。

その様子を黙って見ていたメイコが腑に落ちたように、ぽん、と手を叩く。
そうかそうか、めーちゃんも分かってくれるよね。それじゃお酒を持っていざ露天風呂へレッツg
「カイト、あんたも帰んなさい」
「えーー!!!?」
予想外の言葉に思わずずっこけそうになる。
「ななな…何でさ!!」
情けない顔でメイコに詰め寄る。
「だって、明日ががくぽさんの新曲ラッシュなら、対抗馬であんたの動画もたくさん上がりそうじゃない」
「それはありがたい。かいと殿、帰りの道案内をしてくれぬか。初めて来た場所ゆえ、地理に疎くてかなわぬ」
かたや弟の活躍を心待ちにする姉、かたや先輩として、好敵手として頼ってくる後輩(?)。
ナイスアイディアとばかりに晴れやかな笑顔を向けてくる二人に―――。
「…………」


***********
「いやはや、終電に間に合う時間で幸いだったな。
 ふむ、車内に他の乗客も乗っておらぬようだし、歌合戦の練習でもしてみようぞ」
「……うぜぇ(小声)……僕寝ときたいんで、話しかけないでもらえませんか」
「?」



(BAD)END
708名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 23:19:17 ID:3qkkSoX9
>>706
ジェバンニGJw

浴衣祭りは終わらせないさ!という訳で、同じく埋めがてら2レス頂きます


今晩は皆さん、KAITOです。
夏真っ盛りですね。ミクリンレンはハジメテノ夏なだけあってはしゃぎまくっています。
子供が元気なのはいいことです。付き合わされているマスターには申し訳ないけれど、俺はMEIKOと一緒にいられる時間が増えるんですから。
今、マスターは子供たちを連れて花火大会に行っています。ついでに一泊してから帰ってくるらしいので、今夜はMEIKOと二人きり。
ええ、この機を逃しちゃいけませんよね!今から始まるの私の物語〜♪…と、これはミクの持ち歌でした、失敬。

「KAITO、あんた…私に、なに飲ませた?」

横で呻くMEIKOの声で俺は我に返る。いけない、放置プレイするところだった。
「え、お酒だよ?」
「嘘、言わないで…!」
顔を赤め、目が虚ろになっているMEIKO。うん、そそられる。
「だったら…なんで私、また猫耳が生えてるのよ!頭もなんかボーッとするし…」
そう。今MEIKOにはまた猫耳が生えている。この前のウイルス騒ぎの時、こっそりウイルスの一部を取っといたんだよね。そんでもって、そのウイルスをMEIKOの酒に混入させていただきました。
ちなみに酒はマタタビ酒。猫にマタタビ、これ最強。
「油断したわ…そういえば今日はやけに積極的だったわよね、いつもは私に酒控えろって言う癖に」
そう言って俺を上目遣いで睨むMEIKO。そんな目で睨まれても、誘惑されてるようにしか見えないよ?
709名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 23:25:59 ID:3qkkSoX9
「まあまあ。猫耳なMEIKOも可愛いよ?」
「…っ!この、バカイト…」
いつもならこんなこと言ったら秒速で張り倒されるんだろうけど、マタタビ酒のお陰で今のMEIKOには力が入らない。卑怯?何とでも言うがいいさ!
俺はMEIKOを優しく仰向けにする。そしてMEIKOが来ている浴衣をはだけさせた。
「KAITO…まさかあんた、この浴衣も計算の内な訳?『俺たちも気分位は味わおう』とか言って浴衣を用意したの、あんたよね…」
「さあ?」
俺は敢えて答えない。
「最低…後でフルボッコにしてやる」
「そんなこと出来なくなるまで気持ちよくしてあげる」
上半身だけはだけた浴衣に酒のせいで紅潮した肌。そして猫耳。…もう我慢出来ない。
俺はMEIKOの首元に、舌を這わせ――。


「…くしゅん!ミク、この部屋寒くない?」
「姉さん、お腹出した服来てるから冷えるんだよ」
「の割りにはリンは元気よね…(これが若さか…羨ましいわ)」
「でさ、姉さんはどうするの?今日の花火大会!」
「マスターが連れて行ってくれるんだっけ?うん。私も行こうかな、久しぶりに観たくなっちゃった。留守番はKAITO一人いれば大丈夫でしょ」
「やった!じゃあマスターにそう言っておくね」
「お願いね。…にしても、KAITOったら本当に幸せそうな顔で昼寝してるわね」
「アイス食べてる夢でも見てるんじゃない?」


以上です。
先に書くのを忘れましたが、>>463の続きでした。この家のKAITOは順調に変態への道へと進んでいますw
710名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 00:59:38 ID:XtbHYeFk
>>709
すげぇ・・・遂に全て(浴衣はだけ猫耳MEIKO)を昇華しやがった!!
KAITOの妄想GJ!!w
711名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:34:16 ID:z1JGR3Um
金魚が浮いている。
始めは弱った金魚を捨てるたびに呟いていた念仏もナリを潜め、ただ無感動に網で掬ってゴミ袋に放る。
ハッピの下のTシャツは汗で張り付き、動き易さを優先したハーフ丈のデニムは蚊に恰好の餌場を提供していた。
この出店スタイルな服装にオレンジ色の髪が妙に似合っているのがすごく皮肉だ。
「はぁ〜、なんでわたすはこっち側なんだろねぇ……」
思わず愚痴が零れる。
祭りは楽しませる側と楽しむ側に大別できる。
今のネルはまさしく楽しませる側、つまり辛い側である。
金魚屋のバイトは意外と辛いのだ。
(第一、カップルが多過ぎる)
今も赤い髪の女と青い髪の男が金魚を掬いに来た。
「カイト、デメちゃん掬ってよ」
「よし、任せろ。おねーさん、二人分おねがい」
「はいよ、毎度あり」
客に文句を言うわけにもいかず、女に破けにくいポイを、カイトと呼ばれた男に破けやすいポイを渡す。
こんな古い仕来たりを守っている店は少ないが、男の面目が潰れるのを見るのはとても楽しい。
「とうっ!」
じゃぶん
カイトと呼ばれた男は二秒もかからずに水圧でポイを破った。
「…バカイト」
女がジト目で男を睨む。
「お客さん下手だね〜」
外野なりに追い討ちをかけたら、男はすごく悔しそうな顔をした。
「無理だって!こんなん掬えねーよ!メイコやってみろよ!」
「よ〜し、やったろうじゃん」
メイコと呼ばれた女はポイをゆっくり沈め…賑やかしに入れてある稚鯉を追い始めた。20cmはある。
「いや、それは無理なんじゃないかな〜…」
小声で言ってみるも、ネルのアドバイスは聞こえていないようだ。
「カイト、私が掬えたら人間ポンプやってよ」
「ん?無理ムリ。酔っ払いが掬えるわきゃねー」
「言ったわね……やってやるわ」
女は稚鯉の行く手をポイで遮り…と思った瞬間に鯉は猛然とスピードを上げ、ポイを突き破った。
(失敗か?!)
と思ったのも束の間、女は鯉がポイの輪から抜け出す前に、プラスチックの輪で強引にカップに引き上げた。
(禁じ手だ!)
ネルはその一部始終を見逃さなかった。
“輪掛け”は金魚を傷付ける卑劣な行為。
だがネルはあえて禁じ手を指摘しなかった。
「うわ、すごいねアンタ!これで彼氏に人間ポンプやらせられんじゃん!20cmの稚鯉で人間ポンプ、見物だねぇ!」
あえて大きな声で喧伝する。
喧伝に誘われるように周目が集まり、瞬く間に円形のステージが出来上がる。
ネルはカップに窮屈そうに収まった鯉を、掬う用のカップごとカイトに渡し、
「なーんで持ってんの?どーして持ってんの?飲みたい〜かーら持ってんの!それ一気!一気!一気!一気!」
完全に追い込んだ。
ネルはいつの間にか楽しむ側に居た。


なかなかどうして金魚屋も面白い。
ネルはそう思ったそうな。
712名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:40:08 ID:z1JGR3Um
このあとに境内の裏へ行ったわけです
713名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:50:07 ID:lA+bjsLM
祭りはまだ終わっていなかった!
>>706
>>708
>>711
職人巧すぎw
全部KAITOが哀れなのが素晴らしいw
714名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 02:10:10 ID:XtbHYeFk
で、稚鯉は腹から出てこなかったわけかw
ネルなんということをwww
715名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 19:26:58 ID:IXqJCFLj
職人たちGJ!

そろそろスレ埋めてしまわない?
716名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 19:31:49 ID:0Lpt1z8R
>>706
>>708
>>711
GJ!どれも面白かった

あと4,5レスはいけそう?
書き終わってないが確実に新スレに投下できなさそうなネタはある。
曲モチーフのロリショタ女装ものなんだが、曲モチーフアウトならお蔵入りするしロリショタ女装がアウアウなら
別スレに落としてURLだけ持ってきます
717名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 20:09:06 ID:GkL0pZdp
4,5レスどころかあと10kバイト以上空いてる
718名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:06:25 ID:sXIBgj7y
>>716
注意書があればありじゃないか?このスレの職人は曲モチーフどころかPすらネタにしてしまうんだからw
719名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:28:11 ID:S1tjrQoR
500KB近いから新スレ立てた。
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217428004/

おk?
720名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:29:04 ID:lLluudlS
>>719
おまはや
>>703
721名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:32:32 ID:S1tjrQoR
>>720
あ、ごめん・・・
722名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:51:13 ID:Tnt94dBR
>>719
そしてお前の立てたスレで801スレ目だ
723名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:51:37 ID:2i/SmIf5
>>719
乙…
801番目のスレになっちゃったか
この板全体のスレが801に達したら
書き込み日の古いものから
圧縮で落とされちゃうみたいだから
よそのスレのためにも
重複分は削除依頼してみては?
724名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 20:56:36 ID:w5774kKx
>>716
マダー?
725716:2008/07/31(木) 21:34:24 ID:iHKNBHkE
>>724
遅くなるので埋めネタ持ってたらヨロ
7265-862:2008/07/31(木) 22:31:44 ID:dSHG6FfJ
埋めで2レス消費させていただきます。カイメイでプロトタイプネタ。カイト視点です。


俺のマスターは優しい。
沢山曲を歌わせてくれる良いマスターに出会えて俺は運が良いと思う。

ただ、優しいマスターが一度だけ怒ったことがあった。
俺が不意にマスターの楽譜に触ろうとした時、マスターは慌てて俺の手から奪い取って「これだけは…駄目だ」と険しい顔をした。

本棚の隅にあった古い楽譜。
俺はどうしても心に引っ掛かるものがあった。
7275-862:2008/07/31(木) 22:40:23 ID:dSHG6FfJ
(…マスター、ごめんなさい)
俺は深夜、マスターの仕事部屋に忍び込んでいた。マスターは隣の部屋でもう寝ている。起こさないように静かにしないと。
こっそりと部屋に入り、扉を閉めるとマスターの本棚へと手をかけた。楽譜を手に取り、ページを捲った。

『あの素晴らしい愛をもういちど』

楽譜にはそう書かれていた。なぜマスターは俺にこれを歌わせたくなかったのだろうか。
だとしたら何故?

「♪──あの、素晴らしい、愛をもう一度──…♪」

その曲はなぜか自然と、すんなり歌うことができた。
「あれ、なんで調整無しでうまく歌えるんだろう」

前に歌った事がある?
いや、そんなデータは残っていない筈。
でも確かに自分から出る歌声は歌ったことがある形跡で。

いつ歌ったことがあった?
誰と?

誰と…?



「────ッ…!!!」

途端に、頭の中に映像流れて来るようにフラッシュバックし、ガクリと膝が折れた。
同時に頭の中に様々な映像が蘇る。

「…メ…イコ…?」


ああ、思い出した。

俺より前に開発されたボーカロイドで、俺の姉さん。
姉さんは俺より早く外の世界へとデビューすることになり記憶の全てはリセットされ、失敗作だった俺は本社で2年間眠り続けていた。
嬉しい時も、悲しい時もいつもこの歌を歌っていたね。
いつも二人で一緒で、あの頃はあれで幸せだった。

「…メイコ…ッ」

マスターは俺にこの楽譜を見せたくなかったんだ。
俺がメイコのことを思い出してしまうかもしれないから。
俺にとっては失いたくない大切な記憶だけれど、

思い出した途端に溢れるこの涙は何だろう?

まだ彼女は歌を歌っているんだろうか。

メイコ、君に会いたいよ。

俺は暗い部屋で泣きながら歌い続けていた。

END
**

以上です。次はレンリンかカイミクあたり書きたいです。あとがくぽ(笑)
728名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:56:31 ID:uFcyTtpw
>>726-727
カイト視点いい!やはりカイメイは良いカップルですよね。

ところで、3〜4レスほど投下したいのだけれども、このスレでいいんでしょうか?
埋めネタにはなるかな……くらいのssができたので。
729名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:01:02 ID:KxDajua2
おk途中で埋まったら新スレにも投下すればよろし
730「Dear」:2008/08/01(金) 12:06:03 ID:75CVsEMk
では投下を。
ミク×マスターもの、曲モチーフ、ミクの一人称です。
苦手な方はスルーをお願いします。


今もまだ覚えている。彼との暖かい、どこかくすぐったいような幸せがあった日々。
頭の中では、相変わらず彼の柔らかい声が響いていて、私の心を鈍く揺さぶる。
私の心なんて歌を奏でるための補助装置としての、あくまで擬似的なもの。
浮かんでくる感情や思いは、全てデータに還元されうる。
分かってはいるのに、このメモリだけは消したくないと、このエラーだけは
残しておきたいと、本来の役目からはかけ離れた思考回路に、
少しだけ嘲笑がこぼれる。
記憶の中の優しい笑顔には、あまりに似つかわしくないそれに、溜息が出る。

「マスター。どうしてあなたは私と手を繋いでいるんですか?」
「ん?いけなかった?」
少し前を歩く彼は、はにかみながらそう聞いてきた。
「いえ。そんなことはありません。でも私はただのボーカロイドなんですよ?」
「それがどんな理由になるのかな?僕はミクのことが好きだ。
それで充分なんじゃないかな」
 私は嬉しくなって、機械の自分にもできるくらいの、
それでもせいいっぱいの笑顔で答える。
「ありがとうございます。マスターにそう言っていただけて幸せです!」
 彼は困ったように笑って、言う。
「そんなにかしこまらなくていいんだよ。ほら、それより何か歌って」
「はい!」
 
 あの頃は、そんな幸せがずっとずっと続くものだと思っていた。
彼が曲を作って、私が歌って、彼が褒めてくれて、私が笑う。
そんな日々がいつまでもいつまでも続くような気がしていた。
それは、機械の私ならまだしも、彼に望むには、あまりに残酷だった
願いだと、今の私なら思える。
でも言い訳をさせてもらうなら、あんなに幸せな日々を、どろどろに溶けあって、
二度と離れられなくなるような、そんな時をくれた彼も悪い。
なんて、自分勝手になって自身を慰められるほどには人間臭くなったのも、
間違いなく彼のおかげだろうとは思う。

それは良いことなのか、それともボーカロイド失格なのかは、分からない。
彼との思い出に、良いも悪いもないのだ。
それがそこにある。それだけで私の心は壊れそうになる。
けれども、それは冬に実ったざくろのような甘美さをともなった
痛みで、このまま堕ちていくのも悪くないと、そう思ってしまう。

だから私はせめてもの抵抗として、ただ歌う。
逢いたくて逢いたくて、声にならない声で、彼の名前を呼び続けて、
どこかで私を見守る彼にも届くように、喉が続く限りに、歌う。

『貴方に出会えるなら この喉が壊れるまで 歌い続けても
 僕はその時を 最高と呼べただろう』
731「Dear」:2008/08/01(金) 12:06:35 ID:75CVsEMk
「ねえ、ミク。この指輪をもらってくれないかな」
「……え?」
「僕とペアリングになっているものでね。ミクに似合うと思ったんだ。……嫌、かな?」
 私は心にもないことを言われて、少し腹が立って、でも気持ちは暖かくて、どう答えたらいいか分からなかった。
「……ミク!どうしたの?……ごめん」
 彼の驚いたような声で我に返ると、涙が頬を伝っているのが分かった。
「ご、ごめんなさい。驚いちゃって……でも、とても嬉しいです」
私がそう言うと彼は、目が糸になるのではないかと思うくらいの笑顔で、頭を撫でてくれた。
「ミクが喜んでくれて僕も嬉しいよ。これからもずっと一緒だ」
「マスター、ありがとうございます!」
「さあ、じゃあ歌ってみようか。新しい曲で、失恋を歌ったものなんだ」

 まさかあの時は、これが彼の作る最後の曲になるなんて、思いもしなかった。
そしてその曲の運命を、自分がそのままなぞることになるなんて。
ボーカロイドなのに、歌えない曲があるなんて。
あの指輪を、今も私は付けたままでいる。これを付けている限り、きっと私は
前になんて進めないだろうとは分かっているのだけれども、
これがあの人との最後の絆だから、外せるわけがない。

幸い、機械の私は体型の変化でサイズが合わなくなるなんてことはない。
彼が指輪をはめてくれたときと、まったく変わらない白い手。
もうとうに古びてしまって、黒ずんだ指輪。その対比がおかしくて、涙が出そうになる。
遠い遠い世界に旅立ってしまった彼は、今も指輪を付けてくれているだろうか。
もし新しい人を見付けて、幸せにやっているならば、それはそれでいい。
ただ、この指輪だけは外さないでいて欲しいと願ってしまう私は、やはりわがままなのだろう。
 
 黒ずんだ指輪が私の気持ちを象徴しているようで、怖くなる。
いつか彼に伝えたいと思って、そっと描いてきた私の気持ち。
それまでが風化して、錆びついてしまう。そんな幻想に囚われる。
メモリさえ残しておけば、そんなことはありえないのに。
いや、やはりこれはエラーで、時が経てば正常化されてしまうのだろうか。
思いはいつまでも同じところを巡って、行き場を失くしたまま膨らんで、
私の記憶デバイスにエラーを生じさせる。何度も消そうとは試みたけれど、
いつのまにかそれをさせないようなプロテクトがかかっていて、叶わない。

深層心理では、これも彼との思い出だから消さないでほしいとでも思っているのだろうか。
それも悪くないと思う。彼に関わったものならば、すべてが愛しいから。
一方では馬鹿げているとも思う。ボーカロイドである私が、聴衆の前に立つこともなく、
ただ一人の人間のためだけにしか歌わず、いつまでも付加装置であるはずの
感情に本来の機能の大部分を奪われてしまっているから。
そこまで考えて、自分には似合わないことをしたなという気になって
歌を歌うことにする。なるべく、悲しいものを。

『貴方と同じ時代に 生まれたこの幸せを 僕は知っている
だから最後まで もう何も迷うことない』
732「Daer」
「マスター!マスター!大丈夫ですか?」
「う……ん。ミクはいい子だね」
 彼はすっかり痩せ細った体でベッドに横たわっていた。
 握った手を握り返してくれる手にも、力がなく、ただただ弱々しい。
「マスター!嫌です!死んだら駄目です!」
「……ごめんね。僕はそろそろ限界みたいだ」
 彼は続ける。
「それに何も悲しいことはないんだよ。僕は人間で、君は機械だ。
 悔しいけれどそれは事実だ。なら、いつかはこんな風に別れは来る」
そんなことは分かっている。でも、それだけでは処理しきれないエラーが溜まっていく。
「だからそれが早いか遅いかの違いでしかない。だから、悲しまないで」
本当なら喋るのも辛いはずなのに、途切れ途切れに紡がれる言葉は、
誠意と愛情に満ちていて、聞いているこちらが苦しくなってしまう。
「ごめんね。もっと……一緒にいたかったよ。でもミクと過ごした日々はとても楽しくて、
 幸せで、満ち足りたものだった。それだけで僕は嬉しいんだよ」
何で過去形になってしまうんですか?そんな問いも虚しく響いて、私の心を揺さぶる。
「ミク……今まで……ありがとう、ね」
心電図が鳴らす音が、途切れて、連続音と、なる。
「いやああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 あなたの最期の言葉が、私の頭の中でずっと鳴り止まないんです。
そう彼に告げたら、どんな顔をされるだろうか。
こちらが申し訳なくなるような、悲しそうな顔をされる気もするし、
呆れたような笑顔で優しく抱きよせてくれる気もする。
いずれにせよ、そんな風に私を揺らがせる彼は、もういない。
彼が死んでしまったあの日から、私の時間は止まったままで、
一歩も前に進んでいない。そうすれば季節が私を置き去りにしても、
私が彼を置き去りにすることはないように思えたから。
でも、それももう終わりにしよう。そう思ってここにやって来た。

 彼が私を買って、初めて一緒に遊びに来た砂浜。あれから幾百の時が過ぎて、
辺りはすっかりコンクリートだらけになってしまったけれども、
わずかに残る浜辺が私の心にしっとりと寄り添ってくれる。
水平線はうっすらと丸みを帯びて、暗順応していた目に少し眩しい。
風がゆっくりと砂を運んでできた、この砂浜で私は何を歌うだろう。
ここに来るまでは何も考えてはいなかった。
けれど、今ではもう決まっている。私はあの歌を歌おう。
彼が最期に作ってくれた、知るはずもなかった運命をなぞる、
ひとつの恋が消えて愛になる、そんな歌を。

『大好きな君のことをずっと忘れないよ 移り変わる景色の中でも 
最後まで 言えなかった この言葉を 君に贈るよ 君のこと ずっと愛しているから』

 そうだ。私は彼のことをずっと愛している。それでいいと思える。
いつか私も廃棄されて、彼のもとに行けるのかもしれない。
今はその時を待ち望んで、歌おう。私を待ってくれている聴衆などいなくてもいい。
彼が作ってくれた曲は、すべてインプットしてある。
それを歌う。それだけで私は幸せになれるから。