【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ6【ボーカロイド】

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1名無しさん@ピンキー
ネギをかじりつつ科学の限界を超えて生み出されたVOCALOID。
そんなVOCALOIDのキャラでエロパロ妄想。

■ワンカップ片手にsage進行推薦
■荒らしはアイスを食べながら冷やかにスルー。
■荒らしを相手にするあなたはアナルネギで解熱。
■それでもダメなら専用ブラウザでNG設定を。ロードローラーだっ。
■非公式キャラ(弱音ハク、亞北ネルetc)や  偏った趣向を含むのSSについては注意書きを。
  801はスレ内に不和が生じやすいので特に注意。男女男女交互に並べ。
■セウトはもちろん、セーフの非エロSSもあり。
■純粋に萌えを語るのもよし。
■次スレは980くらいで。
  ただしスレの容量が500kbになると書き込めなくなるので、近付いたら宣言してスグ建てる。

前スレ
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ5【ボーカロイド】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209553158/

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/
その他のジャンル、ノンジャンルの部屋

関連スレ
【ミク】VOCALOIDで百合【MEIKO・リン】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1199576044/
2名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:46:27 ID:+NSg1RQz
前スレに投稿中に上限超えてしまったんで
責任もって立てさせてもらいました。
3名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:50:28 ID:g/1IUmRT
4名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:54:00 ID:J5Wmhv50

保管庫は「その他のジャンル、ノンジャンルの部屋」→「ボーカロイドの部屋」
5名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:28:07 ID:KmQgQgrp
>>1
さて、責任持って続きも投下してもらおうか。wktk
6名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:09:11 ID:UvEvp3Tr
>>1
出来るなら最初から再投下してもらえると嬉しいです
7名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 03:22:24 ID:h0ITC7mZ
あのタイミングで投下とか…
普通、スレ立てと誘導を優先すべきでしょ
8名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 04:43:37 ID:A2dK25Zq
まあそう言うな。うっかり確認するの忘れてたんだろ。
それに埋めて次スレ立てず放置より良いじゃないか。

>>1
読みやすいように最初から投下しなおしてくれると有り難い
9名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 05:07:31 ID:SXeZ3yrQ
だがさすがに前スレの最後の方は次から気をつけてくれ
感想や投下を続ける前にやることがある

>>1
10名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 05:53:46 ID:1N7XNhME
>>1
前スレは880も行方不明で2時間スレ立たなかったから、うっかりが重なったかな?

エロパロでは1000に行く前にスレ容量がいっぱいになる事が多いから、初心者は気をつけろ
11名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 13:39:19 ID:pLtR7mGH
>>1おつ
12名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 21:19:48 ID:+OoAo/tK
こんばんは。前スレの
>>773
の続きが前回途中までになってしまったので投稿しなおします。
迷惑かけてすまなかった。
レン×ミク、Hシーン有、レン視点で。
それでは。
13夜のみっくみくプレゼント:2008/06/19(木) 21:20:31 ID:+OoAo/tK
夜、俺は昼間リンとミクに散々体力を使わされてベッドに眠り込んでいた。
なんであいつは我慢ってものが出来ないのかな。こっちの身にもなって欲しいよ。
でも今日の晩御飯はあいつらにつくってもらったし、なんだかんだで可愛いんだよな。
とまぁ俺はそんなことを考えながら寝ていた。(寝ていたわけじゃないが)
そんなとき、突然玄関のドアが開く音がする。きっとメイコだろう。
カイト見つけたのかな?どうでもいいけど。
「ほら!早く入りなさい!!!」
「い、痛い痛い!やめてよメイコ!イ、イ゛ェアアアアア!イ゛ェアアアアア!!!」
どうやらカイトを見つけてきたらしいな。メイコもよく頑張るよなホントに。
「ちょっ、さすがにやりすぎじゃ・・・」
「あの、私はどうしたら・・・」
ん!?あれ?聞いたこと無い声が聞こえるぞ。一体何してきたんだよ・・・。
・・・仕方ない、様子見てくるか。
俺は重い腰を上げてベッドから降りて1階のリビングへ向かった。
「メイコ姉さん一体何があったの?」
リビングに来て見るとメイコと耳たぶを引っ張られているカイトと
先に下りてきたリンとミクがソファーに座っていた、俺も一緒に座る。
・・・それと、やはり見たことが無い2人の女性がいた。カイトの野郎、今度は何をしてきたんだ・・・。
「・・・カイトが他の人の家に逃げ込んでいたからつかまえてきたのよ。
 で、そこの2人はカイトの被害にあった人たちね。」
カイトのやつまた女を口説こうとしたのか。いくら身近にいないからってやりすぎだろ・・・。
「え?私達が被害者・・・?」
その2人が目を点にしてポカンとしている。まぁ仕方ないか、カイトの口説き方は天才だもんな。
「カイトは大の女好きでね、好みの女性皆を口説いているのよ。それで落とせたらアレをする。
こいつの言っていることは気にしない方がいいわよ。」
「そう、だったの・・・なら、ちょっといいかな?かな?」
金髪の方の人が怒りのオーラを放ちながらカイトに近づいていく。
カイト、俺は何にもフォローできないよ。
「一回地獄をみろぉぉぉぉ!!!」
そう言ってカイトの頭に椅子を振り下ろす。
「イ゛ェアアアアアアアアアアアアアアア!!!・・・あう。」
カイトはというと、その衝撃で床に倒れて気を失った・・・さすがにちょっと気の毒だな。
でも大丈夫だろ、だってカイトほど不死身な男は多分いないしな。
「ごめん、ちょっとこいつのやっていることが許せなくてさ。」
「カイトが迷惑をかけてごめんね・・・何か1つだけ言うこと聞いてあげるよ。」
メイコも心が広いなぁ、俺だったらカイトのこと連れ戻したりしないよ。
メイコがそう言うとその人は何か考え始める、次にあたりを見渡し始めた。
何を考えているんだろうか?変なことを考えていなければいいが・・・。
その人が俺の方を向いた。みるみる顔が赤くなっていく・・・嫌な予感。
「ねぇ!あなたってなんて名前なの!?」
突然話しかけてきたから正直驚いた。嫌な予感が的中ってところか・・・え、名前!?
「レ、レンですけど。」
「私はネル!よろしくね!」
なんだこの宝物を見つけたようなその目は、とにかく名前はネルだな。よし、覚えた。
その隣ではミクとリンが甘えたそうな目でこちらを見てくる。
こらこら、大勢の前で俺のことをそんな目で見るんじゃありません!
「決めた!私ここに住むことにする!」
「へ?」
14夜のみっくみくプレゼント:2008/06/19(木) 21:21:48 ID:+OoAo/tK
い、今なんて言った!?確かにこの家にはまだ空き部屋が3つあるが・・・。
「あ、別にいいわよ。まだこの家には空き部屋が3つあるし。」
メイコはOKと平気で許可した。・・・まぁ賑やかになっていいかもな。
「じゃっ、けってーい!ハク、今からアパートの荷物とってこよ!」
「・・・明日でいいと思うよ、もう夜だし。」
「そっか、じゃぁ明日とってこようか。今日はその部屋に寝ていいですか?」
「いいわよ。部屋は2回の奥の方の・・・」
・・・どうやら本当に住むらしい。ミクとリンは表向き喜んで歓迎しているように見えるが、
後ろからのオーラでライバル心を燃やしているのがわかった。何も無ければいいが・・・。
「賑やかになるねレン!」
「あぁ、そうだな・・・。」
リンはというと、俺はリンのものと言わんばかりに腕に抱きついてきている。
「あぁ!ずるい!私も!!!」
ミクのほうもそのリンを見て嫉妬したのかもう片方の手に抱きついてきた。
・・・だから大勢の前でそんなことをするんじゃ
「レンってモテモテなんだねぇ〜。羨ましいわぁ〜。」
メイコさんに言われた・・・。俺の顔がどんどん赤くなっていくのがわかる、かなり恥ずかしいぞこれ。
「あ、レンの顔が真っ赤だぁ可愛い。」
「チューしていい?」
とか言いながらミクはもう既に俺のほっぺにキスしているし、
リンは気持ちよさそうに俺の腕に顔をすりすりしている。
は、恥ずかしいからもうそろそろやめてくれぇ・・・。襲ってもしらないぞ俺は。
「ねぇねぇ。」
とネルが声をかけてくる。嫌な予感が・・・
15夜のみっくみくプレゼント:2008/06/19(木) 21:22:09 ID:+OoAo/tK
「どうしたの・・・」
「・・・まんなかに入れてよ!」
きた、来ましたよ。こ、こらそんなに目をきらきらさせないで・・・!
「おもちかえりぃ〜!」
途端にネルが俺に飛びついてきた。右からも左からも前からも抱きつかれる。
・・・あ、暑いし男には不健全すぎる。た、助けてくれぇぇぇ。
「レンってば卑怯なのよ。そんなに可愛い顔しちゃって、
 私だって犯したくなる騒動を一生懸命抑えているんだからね。」
メイコも俺に惚れていたのか・・・。卑怯とか言われても俺なにもしていませんけど・・・。
「あの、私はどうしたら・・・。」
「あ、部屋に案内してあげる。もう少しレンのこと見ていたいけどいつまでも続きそうだし。」
暑くてくらくらしている最中、遠くでそんな話し声が聞こえた。
どうやら2人は上の部屋に行ったみたいだが俺ももう暑くて暑くて。
「あのなぁ、もうそろそろ離れてくれないかなぁ。凄く暑いんですけど。」
「もう少しだけ・・・。」
「同じく〜。」
「以下同文〜。」
まったくこいつらは・・・。
「マジで離れてくれ。暑苦しくておかしくなりそうだよ。」
「む〜、ケチ!」
「涼しくなったら言ってね!」
「はぁ〜。初めてレン君抱いちゃったよぉ。かぁいいよぉ。」
と言いながらも離れてくれた。それと同時に一気に涼しい風が俺に当たる。
ふぃぃ。今はもう12時過ぎか、もう寝なくちゃまずいな。
もうそろそろ俺の部屋に戻らなくちゃ。
俺はそう思い、立ち上がってリビングを後にする。
「おやすみ!」
「「「おやすみなさ〜い!」」」
寝る前ぐらいはきちんと言った。もう既に歯は晩御飯後に磨いたし、トイレ行くだけか。
その後俺はトイレに行ってから自分の部屋に向かった。
で、自分の部屋に入りベッドに横になる。今日も色々あったけど明日はもっと色々ありそうだなぁ。
うん、今日は涼しいし早く寝れそうだ。
寝る前は何か考えていると寝やすいんだよね・・・。・・・・・羊が一匹・・・ひつ・・・・・。


そこで俺の意識は途絶えた。
16夜のみっくみくプレゼント:2008/06/19(木) 21:22:36 ID:+OoAo/tK





不意に目が覚める。今は・・・何時だ?でもまだ夜中だ。
はぁ、夜中に起きてしまうなんて俺もドジと言うかなんて言うか・・・。
仕方ない、また何か考えるとするか。
その時俺はようやく体の違和感に気付いた。なんだろう、これは・・・誰かに・・・抱きつかれている!?
俺の意識がさえてくるとビックリした。
なぜなら隣でミクが俺を抱き枕みたいに抱きながら寝ているからだ。
・・・これだけ密着されているなら起きても仕方ないかorz
「・・・寝ているときはこんなに可愛いのになぁ。」
そんなことを呟きながらミクの頭を撫でてやる。
寝ているときにはホントに寝顔が可愛くってな。つい・・・いや、欲情しちゃ駄目だ!俺!我慢だ!!!
でも、いっつもやられる側だから、・・・少しぐらいならいいかな。
俺はミクのほっぺを触ってみる。柔らかい。ぷにぷにしていて触り心地がなんともいえない気持ちよさだ。
「もぉ、レンったら勝手に始めちゃ駄目よ。」
「うわぁ!?」
突然のミクの声に俺は心臓が止まるかと思った。起きているなら言ってくれよ・・・。
「い、いつから起きていたの・・・?」
「レンが私のこと可愛いって言ってくれたあたりかな?」
その言葉を聞いて俺は不覚にも顔を赤くしてしまう。
なぜならさっきまでやっていたことがミクにははっきりと分かっていたわけで。
「嬉しかった。だって始めてレンが私のこと可愛いって言ってくれたから。」
俺は恥ずかしがりながらもミクの話を聞く。なんだこのドキドキする感情は・・・。
「私、レンのことが好き。ねぇ、レンは?」
好きとの言葉に俺は嬉しくなりながらも、
他にも俺のことを好んでいる人たちのことを考えるとなかなか好きだよと言えなくなってしまった。
「わかってる。私のほかにもリンたちもレンのことが好きだってこと。
 だけど、私のこの気持ちだけは受け取って、お願い・・・。」
そう言い終えるとミクは徐々に泣き始めてしまった。
こんな顔されたら受け取るほか無いじゃないか。・・・ちょっとぐらいならいいかな。
俺はそんなことを考えて、ミクのことを抱きしめる。
「ひゃ・・・」
みるみるミクの涙顔が元に戻っていく。それと同時にさらにぎゅっと抱いてやった。
ミクの体は暖かく、いつまでも触っていたい心地よさだ。
ミクたちが俺にいっつも抱きついてくるのはこんな気持ちだからなのだろう。
「レン、受け取ってくれた?」
「あぁ、受け取ったよ。ありがとうな、ミク。」
こんなに可愛いのにその気持ちを受け取れないって人など多分いないだろう。
それほど今のミクは可愛かった。
17夜のみっくみくプレゼント:2008/06/19(木) 21:22:56 ID:+OoAo/tK
「ねぇレン。」
「ん?どうしたミク?」
ミクが何か頼みたいことがあるみたいだ。今日ぐらいなら何でもきいてやろうか・・・
「エッチしよ。」
・・・・・・・・・!!!
俺は顔がさらに真っ赤になっていくのがわかる。多分もう赤くならないってくらい。
た、確かにいつも俺のアレはミクとリンに弄られているけど・・・。
そのいつもではミクやリンとアレをやった訳ではないわけで。
ここまで唐突にエッチをしようなんて言われたことがなかった俺は理性が崩壊直前だ。
「レン、私のこと犯してよ・・・レンじゃなきゃ嫌なの。」
その言葉でついに今まで耐えてきた理性が崩壊した。
と言っても激しくやるのではなく、ミクのことも考えゆっくりとやっていく。
まず、俺はミクの口を奪った。
「んっ・・・。」
ミクはすんなりと受け入れてくれ、舌と舌が重なり合う毎に淫らな音が口から漏れる。
何分も経ったように感じられたが、息が苦しくなってきたので口を離した。
「「プハァ。」」
ミクはもう少し欲しかったのか、不満げな顔をしている。
そのミクと俺の口には唾液で出来た銀の橋がかかっていた。
「ねぇ早く私のこともっと犯してよ。」
「急がなくてもちゃんとやってあげるよ。」
なんだこのミクの性格の変化は・・・。
まぁいい、こんなに可愛いミクは滅多に見ること出来ないしご要望にお答えして犯してあげるか。
俺はミクの服を丁寧に脱がしてあげる。んで次に俺も服を脱いだ。
これで俺もミクも生まれたままの姿になったわけだが、
これがミクの望んでいたことと考えるとさらに興奮した。
俺はミクの後ろに回って、後ろからミクの胸を丁重に揉み始める。
「あぁん、・・・うぅん。」
ミクの胸は形が整っていて指に力を入れると形が歪む。
ずっとこの感触を楽しんでいたいところだが、俺は胸の先端部分のある変化に気付いた。
「ミク、胸の先端が硬くなってきているぞ?気持ちいいのか?」
「うん。レン、気持ちいいよぉ。」
ミクの声に更なる興奮を覚えながらも、ミクの乳首を人差し指と中指で挟む。
「ひゃあ!レン、そこだめぇ!」
「そんなこと言っていながらもうここはぐちゅぐちゅだぞ?」
手は胸への愛撫を続け、もう片方の手を下のほうへもっていき、指でミクのアソコに這わせてみた。
そこは既に洪水と言う言葉が適切かと思うほど愛液でびちょびちょなっている。
「はぁん、見ないでよぉ・・・あぁん!」
さすがにこんな状態になるのは早すぎる。まさか・・・
「なぁミク。」
18夜のみっくみくプレゼント:2008/06/19(木) 21:23:18 ID:+OoAo/tK
「?」
俺は気になったためミクに聞いてみる。
「俺の部屋に来る前にオ○ニーとかやったの?」
この部屋に来る前にやっていたとかそんな感じの返答が帰ってくると思っていたが、
俺の想定外の言葉が返ってきた。
「ち、違うよ!今日はそ、そのお、おな、オナニーをやっていなかったから溜まっていただけだもん。
 普段はま、毎日やっているから溜まんないもん。」
ま、毎日だと・・・許せる!
・・・じゃなくて俺が知らない間にミクがそんなことを毎日していたなんて。
俺が人の事言えないがorz
でもこれが世間に知れたら淫乱扱いですよミクさん・・・。
さて、気になるのは誰をオカズにしているかだ。
「誰をおかずにしているのかな〜ぁ?」
ミクのアソコに指を這わせ、胸を揉みながら言葉攻めをする。
これはエッチなミクが悪い。うん。
「あぁ、レ、レンのアレが、わ、私のアソコを・・・出たり入ったりしているところ・・・あぁん!」
ミクの言っていることに俺は一瞬ドキッとする。
毎日そのようなことを考えながらしているミクのことを考えたら、早く入れてあげたくなってきた。
「なぁミク。もうそろそろ入れるけどいいか?」
「は、はやく私の、ここに、レンのそれを入れてぇ。」
その声を聞いた俺は体制を変え、ミクの脚を広げて自分の腰を入れた。
そして俺のものとミクのアソコを合わせる。
「ミク、入れるぞ。」
「う、うん。お願い・・・!」
そして俺はミクのそこに入れ始める。
きついが、もう既に沢山出ていた愛液のお陰で意外とスムーズに入れることができた。
途中、何かに引っかかる。多分処女膜だろう。ここで俺はミクに最終確認をする。
「ミク、いくぞ!!!」
「早く!レンのでぐちょぐちょにして!!!」
その言葉お聞いて最後の門である処女膜を破って最深部にたどり着く。
そこはミクの膣の締め付けや愛液によるぬるぬる加減により動かさないでも凄く気持ちよかった。
一方、ミクはというと処女膜の喪失による痛みに耐えているみたいだ。
「ミク、大丈夫か!?」
それに気付いた俺はあわてて聞く。
「うん、・・・ちょっと痛いけどもう少し待てば大丈夫だから。」
俺はまたミクのことを抱きしめてやる。
19夜のみっくみくプレゼント:2008/06/19(木) 21:23:42 ID:+OoAo/tK
ミクは俺のことをここまで思っていてくれていたなんて、正直凄く嬉しかった。
だからこそこのままきちんとイかせてあげたい。
「レン。も、もう大丈夫だよ。」
「じゃ、じゃぁ動かすぞ。」
俺はミクを痛がらせないために最初はゆっくりと腰を動かす。
初めての膣内の感触は、こういうのもなんだがかなりの感動ものだ。
「ん、もっと、もっと早く動かしてぇ・・・。」
「でもまだ痛くないか?」
「も、もう大丈夫だから・・・レンので、私を早く犯してぇ。」
ミクが要求不満そうな顔で俺をみる。その顔は快感によるものなのだろうか赤く火照っていた。
「わかった、早く動かすから痛かったら正直に言えよ。」
「う、うん。」
俺はさっきよりも腰の動かす速さを速くする。
「はぁん、あ、れ、レン・・・気持ちいいよぉ・・・!」
結合部の淫らな音が鳴り、それと共にミクの喘ぎ声がどんどん大きくなってきた。
「み、ミク気持ちいいぞ。」
「う、うれしい・・・ひゃあん!」
俺はまたミクの口を奪った。手はミクのことを抱いている。
ミクも俺の口の中に自ら舌を入れてきて俺の舌と絡める。
その間にも下の方は激しさをさらに増しているわけで。
「ん、くちゅ、ん、・・・はぁん・・・んぅ。」
最初よりも濃厚で熱いキス。それはいつまでも続くような感触だった。
だが時間と言うものは虚しく、息が苦しくなってきて離してしまった。
「ぷはぁ、ミク、俺もうそろそろ・・・・。」
息のこともあるが、それ以上に今にもイきそうでそれに耐えるので精一杯だ。
「あん、わ、わたしぃも、しょろそろイきゅ・・・あぁん!」
最後に俺はさらに腰を早く動かしミクの最深部まで俺のものを入れていく。
さらにその結合部から出る淫らな音は大きくなり、俺の耳に響いてくる。
「や、い、いちゃうよぉ!はぁぁぁぁああああん!!!!!」
どうやら先にミクのほうが達したようだ。ミクの声と共に、膣内がぎゅっと収縮する。
そのときにきた快感の波に、俺の堤防はついに決壊した。
「み、ミクいくぞ。う、うぁあ!」
ミクの膣内に大量の精液が射精される。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
それと同時に訪れた極度の眠気に俺は眠りに落ちた・・・・・。
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
20夜のみっくみくプレゼント:2008/06/19(木) 21:25:11 ID:+OoAo/tK





・・・ん、俺は・・・?
・・・・・あぁ、ミクとやったまんま寝てしまったのか。
今は・・・、もう朝の10時じゃないか。昨日何時に結局寝たんだ?分からん。
ミクと言うと、隣で規則的な寝息を立てながら寝ている。その寝顔はとても綺麗だった。
そんなミクを俺はもう一度抱いてやる。
・・・これからもよろしくな、ミク。


「レン、GJ!」
突然のその声に俺は肩をビクつかせる。声の方向を見ると
ドアの隙間から見ていたカイトが鼻時を垂らしながら右手でグーとGJしていた。
あのな・・・少しは反省してくれよ・・・。
俺がカイトに怒りの言葉をぶつけようとした瞬間、
「イ゛ェアアアアア!」
カイトの顔が誰かに蹴られてドアの隙間から姿を消した。
そして俺の部屋に、リン、メイコ、ネルの三人が次々に入ってくる。
へ?お、俺これから何されるの・・・?
「ミクばっかりずるい!私にもやってよぉ!」
「抜け駆けは駄目!私からやって!」
「ね、選んでくれるのは私だよね!?」
ちょ、ちょっと皆して引っ張らないで。てか俺まだ裸なんですけど、せめて服着させて・・・。
「あ、あの・・・今は疲れているから後ででいいかな?」
俺はまだ疲れているため、とりあえず今は無理と言っておく。今やったら確実に体力が尽きます。
「う、うんわかった。やりたくなったらいつでも言ってね!」
「そのときの先は私からね!」
「じゃあじゃんけんで決めようよ!」
そうすると3人でじゃんけんを始めた。俺欲しさに皆真剣になんないで。
俺からしてみるとかなり恥ずかしいからorz
「ねぇ、あの三人何やっているの?」
今ようやくミクが起きたようだ。
ミクにはタオルケットを被せておいたのであまり恥ずかしがっていないみたい。
「さぁ、なんだろうね。は、ハハハ・・・・・。」
俺とミクは、この光景を唖然と見ているのだった。





「うぅ、れ、レンばっかり卑怯だぁ!」
1人、泣きじゃくる人がいたそうな。

21名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 21:27:41 ID:+OoAo/tK
レン君はやはり皆に愛される存在だと思うんですよ。

読んでくださった方々ありがとうございました。
22名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 01:31:53 ID:dAZrc6DL
変態カイトの人かw
毎回おもしろいな、この続きも期待
23名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 08:39:35 ID:6SJfQBrb
GJ!
次はネルレン希望w
24名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 21:27:53 ID:hw2dJAOH
がくぽのキャラデザ、ベルセルクの人かよ!?
25名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 22:08:07 ID:0hETegkd
エロ関係は思いつかないが、レン主人公がくぽ悪役のRPG系とか面白そうだ
本スレで出てたがくぽえもんでもいいけどw
26名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 22:47:48 ID:qEqYX/4p
がくぽはボカロファミリーの一員になるより
隣人とか敵キャラの方が似合うような…





前スレ839です。
めーちゃんの性格について理想(妄想)を語ってみた。
カイト俺と代わr(ry

家族ネタ→カイメイ
微エロ
27めーちゃんは優しい(1/10):2008/06/20(金) 22:48:21 ID:qEqYX/4p

めーちゃんは優しい。少し乱暴なところもあるけど、
それは僕らのための強さであり、本気のときはいつだって正当な理由がある。


「えーと、今日の晩御飯は4人分でよかったかな…」
仕事帰りに食材を買って家に向かう途中の僕は、
今日の家族の予定を反芻する。
ミクは休み、リンとレンは15時までレッスン。
めーちゃんは19時からレコーディング。
そして僕はバンドのサポートメンバーとして
コーラス・ベースを担当してきたところだ。
現在の時刻は18時45分。
めーちゃんはもうスタジオに着いてる頃かな。
今夜はカレーにしよう。
めーちゃんが帰ってきたときに、すぐ温めて出せるように。

僕とめーちゃんの二人暮らしに、去年の夏ミクが加わり、
年末に双子が転がり込み、家族として暮らし始めて
半年が経った。人が多くなるに連れてにぎやかにはなったけど
それに比例するように仕事の量も増えた。
僕がめーちゃんの仕事を手伝いながら
二人で細々と暮らしていた頃が何だか懐かしい。

そんな訳で、夕食当番は僕とめーちゃんとミクの持ち回り制だったりする。
リンとレンは子どもらしく、基本的に仕事は
朝から夕方までの時間だけなので、夜は家で誰かの手伝い。
ミクも一応未成年なので、多忙でも21時には帰らせてもらえてるみたい。
僕とめーちゃんは、仕事の数的にはミクより多くないけど
深夜・朝方関係なしで不定期に入るので
夕食は全員揃って食べられないこともしばしば。





28めーちゃんは優しい(2/10):2008/06/20(金) 22:49:15 ID:qEqYX/4p

「ただいまー……あれ?」
玄関のドアを開けると、いつもなら聞こえてくる
談笑の声やテレビの音が聞こえない。
「お、おかえり、お兄ちゃん…」
ミクが困ったような顔をして出迎えに来た。
靴を脱いで上がると、居間のソファーにリンが寝転がっているのが見えた。
眠ってはいないようだが、顔はクッションに埋めている。
「もしかして、リンとレンがケンカでもしたの?」
「うん…。ケンカはもう収まったんだけど、レンが部屋にこもっちゃって」
お姉ちゃんに怒られたのがショックだったみたい、と付け加えるミク。
「めーちゃんが?」
ケンカ両成敗主義のめーちゃんに怒られて、レンだけ拗ねるなんて
どういうことだろうと不思議に思う。
「ケンカの原因はたいしたことなかったんだけど…」
ミクの話では、いつも仲良しでケンカもよくする二人が
いつものように言い争っていたところ、今日は取っ組み合いにまで発展してしまい、
レンの放った手刀が、リンの首元に正面からクリーンヒットしてしまったらしい。
その瞬間、今まで黙ってソファーで雑誌を読んでいためーちゃんが
レンの横っ面を張り倒し、叱り飛ばした…ということだ。

話を聞いていくうちに、段々顛末が分かってきた。めーちゃんらしいや。
「それで、レンはそれに納得しなかったの?」
めーちゃんのことだから、ただ叱るのではなく理由を述べて
納得させたのだろうと思っていたのだけど。
「ごめんね…私怖くてびっくりして、最後まで聞かずに部屋に入っちゃって…
お姉ちゃんが仕事に行ったあとは、見ての通りなの」
「なるほど…」
ミクはいい子だ。めーちゃんを本気で怒らせることは確かに今までなかった。
それ故、本気のめーちゃんを見て彼女もまたショックだったのだ。
「分かった。レンには僕から話しておくよ。
今夜はカレーにするから材料だけ切っといてもらえるかな」
スーパーの袋をミクに渡し、切った野菜の中にネギが混入してないことを
祈りながら、僕はレンの部屋に向かった。
29めーちゃんは優しい(3/10):2008/06/20(金) 22:49:41 ID:qEqYX/4p

「レン、入るよ」
鍵のない子ども部屋のドアを開ける。
ベッドの上のレンは枕に顔を埋めて足をぶらぶらさせていた。
同じ格好の居間の片割れを思い浮かべ、少し笑ってしまった。
「カイ兄、何の用」
くぐもった声。ちょっとふてくされてはいるが、話せないこともなさそうだ。
「リンとケンカしたんだって?」
「それはもういいよ」
レンはごろりと仰向けになる。女所帯の中の男二人とあって
僕とレンにはある種の連帯感が生まれつつある。
他の兄弟に話せないことも、僕にはたまに相談してくれるのだ。
「じゃあどうして?」
僕はレンのベッドの縁に腰掛けた。
「なんか…びっくりした。ふざけて拳骨食らうことはあったけど、
俺メイ姉に本気で怒られたの初めてだったし」
「なんて怒られたのさ」
「自分のしたことを考えなさいって。分かったら
リンに謝れって。だからずっと考えてたんだ」
思春期の子にしては珍しく素直な態度だ。めーちゃんの圧政…いやいや
しつけのよさがよく分かる。
「答えは見つかった?」
「…俺、何にも考えてなくて手振り回して、あ、でもリンのヤツも
俺のこといっぱいボコってたし。でも…でも多分俺がリンの喉に
当てちゃったのがいけなかったんだと思う。
リンは咳き込んでたし、声が出なくなったらどうしようって
今になって怖くなって…」
「大正解。ちゃんと分かってるじゃん」
僕はレンの頭を撫でてやる。
めーちゃんは少年の心の成長に賭けてみたんだろうな。
僕は初めっから理由付きで怒られる(諭される?)タイプだったみたいだ。
「カイ兄もメイ姉にこんなことで怒られたことあんの?」
僕の手を煩わしそうに払いのけながらレンが聞いてくる。
「そうだねぇ…。昔若気の至りでタバコに手を出しちゃったときは
すごく怒られたかも。もちろん20歳は越えてたんだけど、
喉に悪いからって。後、口に怪我したとき」
「怪我って…どうせツララかなんか齧ろうとして口切ったんだろ?」
「言わせておけば…このっ!」
レンは笑いながら、僕の拳をベッドから飛び降りて回避した。
この調子ならもう大丈夫かな。
「レン、リンに謝っといで。ミクも心配してたしね」
「うん」
部屋を出て行こうとしたレンは小さく、カイ兄サンキュ、
と言い残して居間に降りていった。
さて、夕飯の支度を始めなきゃと僕はふうっとため息をつく。
レンに話したタバコの話は本当のことだ。
僕自身もあまりおいしいものではないな、という感想を持ったので
タバコにはそれ以降手を出していない。
口に怪我…というのは正確には間違いだ。
あの時のことを思い出し、少しドキドキする。
30めーちゃんは優しい(4/10):2008/06/20(金) 22:50:10 ID:qEqYX/4p

僕とめーちゃんがまだ二人で暮らしていた頃――
仕事が上手く軌道に乗っていなかった僕が自暴自棄にならずに済んでいたのは
めーちゃんのおかげだ。二人っきりの部屋で、僕の歌を聞いて
飾らない言葉で褒めてくれて、一緒に歌ってくれることで、歌う楽しさを忘れないように
励ましてくれためーちゃん。僕自身もそんなめーちゃんに心配をかけたくなくて
落ち込んだときでも明るく振舞えるように、自分を鍛える術を学んだと思う。
そんな日々の中で、僕はめーちゃん自身の歌う姿勢や、ボーカロイドとしての
ポリシーをたくさん教えてもらった。
恥ずかしい話だけど、僕はずっとめーちゃんにべったりだった。
僕にとって母であり、姉である存在のめーちゃん。
いつ頃からか家族としてのめーちゃんに女性としてのめーちゃんを
意識するようになり、日々のスキンシップの中にもしばしば
下心が混じるようになってきた頃。

その日の僕は、仕事に行くめーちゃんにすがって駄々をこねていた。
一人になりたくなくて、めーちゃんにそばにいて欲しくて。
めーちゃんはそんな僕をはいはい、とあしらっていたけど、
冗談を装って我侭を言っていた僕から、たまに隠し切れなかった
素の部分を感じ取って、一瞬ガードが甘くなった。
その時の僕はというと、さすがに仕事をキャンセルさせる訳にはいかないけど
せめていい思いをして、留守番の寂しさを紛らわそう…と邪なことを考えていた。
つまるところ、僕に同情して振り払う手が止まっためーちゃんの胸に
僕は思いっきり顔を埋めたのだ。
こんな時の僕が、幼児の感覚で衝動的にやってしまったのか、そういう目的だったのか
めーちゃんは僕の心が読めるのかと思うほど的確に見分ける。
「いい加減に…」
やっぱりバレたか…と覚悟を決める。
「しなさいっ!!」
ぱしぃっと気持ちのいい音が…鳴らない代わりに、ゴッという鈍い音が響いた。
至近距離だったせいか、目測を誤っためーちゃんの平手打ちは
掌底が僕の左頬にめり込む結果となった。
31めーちゃんは優しい(5/10):2008/06/20(金) 22:50:39 ID:qEqYX/4p

しびれたような感覚とともに、口の中に鉄の味が広がる。
ああ、口の中を切ったなと思いつつ、
「めーちゃ…」
ひどいよ、と抗議の声を上げる途中で言葉を飲み込む。
めーちゃんは僕の半開きの口から見える、赤い舌に気付いたのだろう。
大げさなほど目を見開き一瞬の後、顔を歪めた。
「カイトっ!!ごめん!ごめんなさい!口の中見せて!!」
頬に手を添えられ、その剣幕に思わずあー、と素直に口を開けてしまう。
すぐに止まるだろうけど、口の中を気持ち悪く流れていく赤い体液と、
ごめんねごめんねと繰り返すめーちゃんと。

めーちゃん可愛いなぁとか、過保護すぎるんじゃないかとか
切れたところが痛いなぁとか、時間大丈夫かなとか
はたまたさっきまでの悩み事や不安まで、色々な感情が合わさって、
一言で言うなら「もうどうにでもなれ」という気持ちになった僕の口からは、
自分でも驚くような言葉が出てきた。

「めーちゃん、キスしてよ。痛いところ舐めてくれたら早く治るかも」

はっと我に返って、なんてね、と笑ってごまかそうとしたところ、
ふいに唇が塞がれた。めーちゃんの舌が僕の口の中を這い回り、
歯が当たって切れた頬の内側を舌先でなぞられる。
ぴりぴりとした痛みとそれ以上の快感で
僕はしばらくぽーっとしたまま動けなかった。
ほとんど無意識にめーちゃんの舌を追いかけると
めーちゃんは少しの逡巡の後、舌を絡めあってくれた。
喉の奥を流れていく血交じりのの唾液の味を感じつつ、
めーちゃんの口にも同じものが入っていってるのかと
考えたところで唇が解放された。
代わりに頭を両手で抱え込まれ、髪に指を差し込まれる。
「私たちにとって喉と口は、歌を歌うのに一番大事なトコロだから…
だから大切に、気を使わないといけないのにね。ごめんね」

心から僕を傷つけたことを後悔して、僕の身体をを心配してくれて、
僕を同じボーカロイドとして大切に想ってくれていて、
そんなめーちゃんの純粋な気持ちを利用してしまった罪悪感と
初めてキスしてもらった満足感がごちゃまぜになった状態で、
僕は仕事に遅れそうになるめーちゃんを玄関先で見送ったのだった。

32めーちゃんは優しい(6/10):2008/06/20(金) 22:51:05 ID:qEqYX/4p

22時過ぎ、帰宅したら真っ先にレンの部屋に行こうと思っていたらしい
めーちゃんは、レンが玄関で出迎えてくれたことにたいそう驚いたようだった。
「ちゃんと分かってくれたみたいでよかったよかった」
満足げに頷いて、杯を空けるめーちゃん。
先ほど子ども部屋に電気を消しに行った際に見た、仲良く眠る双子の姿を思い浮かべた。
「めーちゃんはレンが自分で考えることを見越して答えを教えなかったの?」
僕は空になった自分のグラスと、めーちゃんのグラスに酒を注ぎ足す。
「あの二人は、私たちと出会う前…それこそ生まれる前から
一緒にいたんだから、少し考えれば相手の気持ちを
ちゃんと分かってあげられると思ったのよ」
めーちゃんはグラスをかちん、と僕のグラスに触れ合わせ、口に運ぶ。
「あんたがレンの背中を押してあげたんでしょ?
和解できないまま、明日一緒に仕事に行くことになったら大変だと思って
急いで帰ってきたんだけど、その必要はなかったようね」
「それくらい僕のこと信用してよね。長い付き合いなんだからさ」
僕もグラスの中身を一気に半分ほど空ける。今日は何だかピッチが早いかも。
33めーちゃんは優しい(7/10):2008/06/20(金) 22:51:29 ID:qEqYX/4p

ところで、とめーちゃんが僕の方を見る。
「『カイ兄も昔メイ姉に怒られた話をしてくれた』ってレンが言ってたけど、
まさか、あの話はしてないでしょうね」
あの話、とは…あの話のことなんだろうな。
「ご心配なく。子ども相手ですから」
「…あんたそんな風に捕らえてたのね。あの頃はまだ純粋だったと思ってたのに…」
ニコニコと頷く僕に、めーちゃんが心底悲しそうにため息をつく。
「めーちゃん、僕だって男だよ。それに僕はめーちゃんのことが大好きだし!」
グラスを手に取ろうとして気付く。あぁもう空けちゃった。

何だか気持ちがいい。僕はめーちゃんの横に移動して肩にもたれかかる。
「重い」
めーちゃんがお酒を飲み干すのをぼんやりと薄目で見つつ
もぞもぞと抱きついてみる。風呂上りのほのかなシャンプーの香りが心地いい。
「飲みすぎよ。今日は早く寝たら?」
めーちゃんが僕の頬に手を当てる。いつもは暖かい手が気持ちよく感じられるのは
僕の体温が高いせいなんだろうな。
「あれぇ、怒んないの?」
めーちゃんの手を上から掴み、頬より熱い首筋に移動させる。
冷たいお酒の入っていたグラスを握っていた、めーちゃんの手はひんやりして気持ちがいい。
「今抱きついてきたのは無意識でしょ。その手も。あんたは素直すぎるから、
下心があるときは、一瞬ためらうからすぐ分かるのよ」
はた、とめーちゃんの手を離す。
そうか。自分では気付いていなかったけど、僕はそんな分かりやすいヤツだったのか。
「じゃあ素直に言う。今日は一緒に寝てほしいな」
僕はめーちゃんの胸元に手を伸ばす。柔らかい膨らみに指が埋まる感覚が気持ちいい。
ぺしん、と頭を軽くはたかれた。
「部屋に移動してからになさい」
めーちゃんはやっぱり優しい。
34めーちゃんは優しい(8/10):2008/06/20(金) 22:51:53 ID:qEqYX/4p

めーちゃんの首筋は白くて綺麗だ。
ここから出る声は、細くたおやかで、安定感があって力強い。
今めーちゃんの吐息混じりの甘い喘ぎ声を出させているのが
僕自身だと思うと腰の辺りがぞくぞくしてくる。
そんなことを言ったらバカ!と怒られた。
めーちゃんは顔を背けて恥ずかしがるけど、それがますます
気持ちよくて愛おしくて、もっと感じたくなる。
「…そんなこと言ってっ!カイトの方こそ…
こ、こういうときには、やたら色気のある艶っぽい声出してきて!
ずるいにもっ、ほどがあるじゃない!」
めーちゃんが顔を真っ赤にして、僕の喉に手をかける。
喉仏の辺りを撫でられてくすぐったい。
「そ、そうかな?別にそんなつもりはないんだけど…」
それが本当なら、きっとこういうときは無意識にそうなるのかな。
人間のような感情が備わっていてよかったなと思う。

めーちゃんが僕に伸ばしている手を取り、指先を絡めあう。
ボーカロイドは歌を歌うための存在だけど、楽器の扱いも多少は
インプットされている。
めーちゃんのバイオリンを奏でる細くて綺麗な指。赤い爪。
僕のピアノを弾く長い指。青い爪。
こうして合わせてみると、色合いも形も誂えたようにぴったり似合う。
実際僕という存在ははめーちゃんのために誂えてあるんだけど。
歌だけじゃなくて、存在そのものがめーちゃんに合わせてあるんだなと
改めて感心し、めーちゃんに一番ふさわしいのはやっぱり僕だけだと
勝手に満足してしまう。
35めーちゃんは優しい(9/10):2008/06/20(金) 22:52:16 ID:qEqYX/4p

「なんか違うこと考えてるでしょ?」
めーちゃんがもう片方の手で僕の顔を引き寄せ、額に軽くキスをする。
「ぜんぜん。僕はめーちゃんのための存在で、
それがすごく幸せだって思ってたところ…めーちゃん痛い痛いぃ!」
本当のことを言ったのに、何故か頬をつねられた。
でも顔を真っ赤にして、泣きそうで、ちょっと嬉しそうな
めーちゃんの顔が見られたので、痛みなんか忘れて嬉しくなる。
「カイト………ありがと」
ぼそっとめーちゃんが呟いて抱きついてくれる。
「めーちゃん可愛いよ…!」
耳元で息を吹き込むように囁くと、めーちゃんの体が
びくっと震える。今のは意識して色気を出してみたんだけど、大成功みたいだ。
めーちゃんが反応してくれる度に、繋がってる部分がすごく気持ちいい。
「カイトっ…私、もう…っ!」
「んっ…!めぇちゃ…ん…!僕もそろそろ…」
めーちゃんがぎゅっと僕の背中に回した腕に力を込める。
僕もめーちゃんを強く抱きしめる。
…やっぱり僕らの相性はぴったりだ。いろんな意味で。
36めーちゃんは優しい(10/10):2008/06/20(金) 22:52:44 ID:qEqYX/4p

一戦交えた後のめーちゃんはいつも僕が眠るまで頭を撫でてくれる。
こんな時はお姉さんみたいだ、と思っては背徳的な気分になって、
想像を頭から振り払う。でもそれとは別格で、
つい頼んでしまうことがあるのだ。
「めーちゃん、子守唄歌って」
「…童謡はあんたの得意分野じゃなかった?」
「めーちゃんの歌が聞きたい。次は僕が歌ってあげるからさ」
お願い、と手を合わせると、めーちゃんは約束だからね、と
念を押して、すっと息を吸う。
めーちゃんの子守唄は優しい。
きっと僕は生まれる前からこの歌声を知っていたんだろうと思う。
僕がこの世に生まれ出でてからも、苦しくて、辛くて、寂しい夜に
めーちゃんが歌ってくれると、楽に眠りにつくことができた。
それくらい安らげて、心にすんなり染み込んでくるのがめーちゃんの声。歌。
明日からも頑張ろう、と元気をもらえる睡眠を感じながら、
僕の意識は穏やかに眠りについていった。


******

「…あれ、めーちゃん、おかしい…。頭が…何でこんなに頭が痛いの…?」
「…いつも私が3日で空ける一升瓶が、空になってるんだけど…」
「めーちゃ…お願い…助けて…。遅刻する…」
「…。私にはどうにもできないって…」(合掌)

END
37名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 22:54:06 ID:qEqYX/4p
読んでくださった方ありがとうございました。
カイトは下戸じゃないけど特別強くもないイメージ。

イメージと言えば
姐さんじゃなくて一人の女の子なMEIKO
鬼畜SでヘタレじゃないKAITO
敬語キャラのミク
素直で熱血少年なレン
弱気でおどおどしてるリン
…とか、ボカロは人によって色々なキャラになってるのが面白い

そんな訳で
未完分がある職人さんのも、新ネタの職人さんの投下もwktkしてます
38名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 23:04:00 ID:U2O2OuZd
>>37

GJ!!
年長組かわいいな。
家族いいよ家族
39名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 23:26:36 ID:G1PMKPzy
GJ
家族って雰囲気が凄く好きだ
40名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 23:31:37 ID:hw2dJAOH
GJ!
41名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 00:10:13 ID:6zoYzTqq
GJ!
メイコに酔拳使わせて酔盃手でカイトの喉を破壊するSS書いてたけどお蔵入りにするw
42名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 01:12:54 ID:TVdIoBXc
GJ!
程よく大人可愛い姉さんがいい感じ
43名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 01:48:06 ID:FaiB7fci
>>41
喉はらめぇぇw

そういやカイトの爪が青いのってたまに見るけど公式じゃないよな?
44名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 02:35:06 ID:WSfcLAQH
37です。GJコメありがとうございます。
少しでもめーちゃん萌え(とほのぼの家族)が
伝わってれば幸い…
…いや、めちゃめちゃ嬉しい!!

>>41
(´・ω・`)チャンスを潰してしまって申し訳n…
せっかくだから投下するといいと思うよ!
才能が勿体ないよ!

>>43
非公式です。CVシリーズのミクたちが付けてるのが
描写に映えそうでいいなぁと思って妄想してみた
45名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 03:50:57 ID:NPH3V3yM
>>41
ぜひ投下してほしい

がくっぽいど見てきたがエロパロ的に難しそうだな
地の文で「がくぽ」は吹くw
しかしジェバンニには期待
46名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 09:55:57 ID:Vi9cJ4pg
カイトとレンの兄弟愛って良いよな、和むとゆうか俺も兄弟居るから親近感沸く
47名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 12:21:40 ID:KuH2AQRL
保管庫のカイトがレンのために
リンとの甘々エロSS書く話は面白かった
48名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 12:31:20 ID:p0QUaGBn
カイトとレンで男じゃなきゃできない話とか色々してほしいな。
レンたんは思春期だしね
49名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 15:41:10 ID:6dRlGaD3
無理だ!今の自分の腕じゃどんなに頑張ってもがくぽはギャグ行きになる…orz
50名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 16:08:12 ID:jrstsLKz
>>47
あれ面白いよな。俺も好き
51名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 01:23:56 ID:g9Q/bHvI
がくめいが見たくなってきた
52名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:22:37 ID:wsMIxk6a
>>49
どうやったらギャグ以外の方面に向けられるのか教えて欲しいぐらいだw
53名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:53:21 ID:NKlSVOJ4
がくぽのアイテムが茄子になりつつあると聞いて飛んできましたが…
やっぱ名前がネックかwww
54名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 10:30:44 ID:lfMnGIbt
神威 学歩

漢字表記にすればいけそうじゃね?
55名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 11:56:44 ID:LdlPUWtx
がっくがく♪となっすなす♪の動画のおかげで
もうどうしてもネタキャラとしか見えないwww

しかし、自分の中にあったがくぽに対する抵抗感が
ネタキャラ化したことで緩和できたのはありがたい。
某P二人に密かに感謝w
56名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:29:21 ID:3j2fDxgX
ここまでのみんなの意見ひっくるめたらボカロ一家の隣でナス農家やってるがくぽの絵が浮かんだ
57名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:36:30 ID:AZyVHL9g
>>56
そのナスの農園はネギやらロードローラーやらに侵略されるんですね、わかります。
58名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 15:46:54 ID:be6PyauY
>>54
それが賢明だな。

もしくはで「GACKPO」とか…
あれ、駄目?
59名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 16:38:38 ID:3Jk7GLhP
茄子の神様、社に住んでいて茄子をお供えすると願いを叶えてくれる。
ボカロ一家は氏子、無理やり神楽を奉納させたりとか
裏の茄子畑で人面茄子が取れることがある(メイコを生贄に要求?)
神様らしく元の名前は長ったらしい、下の名前はあまり気に入ってないって事で呼ぶと怒る  …やっぱりギャグになる。
60名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 18:57:40 ID:w3Jws33h
>>59
でも茄子神様って呼んでも怒られる、と。
61名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 19:05:00 ID:inNRIe9y
>>59
茄子の神様にした時点でギャグ回避するつもりないだろw
62名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 19:41:47 ID:w3Jws33h
もしくはボカロの神様、とか。
63 ◆MoiSlbQnQw :2008/06/22(日) 20:36:39 ID:w3Jws33h
さて、皆さんが新ボカロの話をしている間に投下しますよ。……ものごっつ短いですが。
だって正規ルートじゃないしー(ぉぉ

前スレ>>787の続き、メイコルートです。

簡単なあらすじ

リンの服でオナニー
     ↓
誰かが入ってきた
     ↓
俺オワタ\(^o^)/

      ***   ***

扉の向こうにいたのは……
64 ◆MoiSlbQnQw :2008/06/22(日) 20:37:09 ID:w3Jws33h
「レン、お風呂の換気とか……え?」
……メイコ姉さんだった。どうやら後始末の確認に来たらしい。
顔だけ振り返った俺の事をじっと見つめ、その顔は、驚きに満ちていた。……どうやらまだほろ酔い程度らしく、意識は残っているらしい。
何でこういう時に……。俺は自分の運の無さを悔やんだが、そういう状況ではない事にすぐ気付いた。
「……ふぅん、そういう事?普段だったら私の方に顔を出すくせに、今日だけは声でしか私に伝えてないと思ったら……」
酔っ払い特有の据わった目つきでこちらを見つめる。その後、俺の部屋に入り、ドアの鍵を閉めた。これは、もしかして……
「め、メイコ姉さん?」
「……やっぱりレンだ。ほら、こっち向きなさいよ」
無理矢理身体をメイコ姉さんのほうに向かされる。……そういえば、まだ前をしまってなかった!
「あーら、可愛いのが付いてるじゃないの?……それにちょっと半立ち?」
慌てて前を隠すが、メイコ姉さんによって隠した手をどかされてしまう。
「まったく、いくら男の子っていっても、これはちょっとお仕置きが必要みたいね?」
まだ出したばかりの俺の肉の棒に、メイコ姉さんの口が近づき……食べられてしまった。
「ひゃああぁ!」
体が跳ねてしまう。背筋にゾクゾクと何かが走るような感覚。その間に、ショートパンツを下ろされてしまった。
「……あら、下に何も穿いてなかったの?ますますいけない子ね……」
メイコ姉さんの目つきが危険だ。……なんというか、『獲物を狙う肉食獣』とか『やらないか、と話しかけるgthm』とか……
そして、その目つきと一緒に舌の動きも物凄くなっていた。なんというか、四方八方から俺の肉の棒が舐られ、犯されている。
ねろねろとうごめく舌に根元から先の方、そして皮の中までもが犯されてしまった。
「レン、あんたも男になるんだからその準備ぐらいした方がいいわよ?」
「……お、男になる、準備?」
俺の質問には答えず、メイコ姉さんは根元まで咥えていたのを一度咥えなおし、今度は先のほうだけを咥える。そして……
「ぴゃあはぁぁっ!?」
俺の肉の棒の皮を剥き、その出っ張っている部分を歯に引っ掛けて軽く弾いた。
今の衝撃で、未知の感覚によって足に力が入らなくなり、思わず座り込んでしまう。……腰が引けて、もう動けなくなってしまった。
「なーにやってんの。まだまだこれからよ?」
メイコ姉さんは座り込んだ俺の前に屈み、もう一度肉の棒を咥え始めた。
「にゃぁぁっ!や、メイコ姉さ、っ!それ、も、やぁぁっ!」
「……まったく、皮を剥いただけでこんなにいい声出しちゃって……可愛いじゃないの」
メイコ姉さんの言葉の後に、お尻に何かが当たる感触。……え?
「め、メイコ、姉さん?」
震えた声でメイコ姉さんに質問する。……だって、今当たってる場所って……お尻の、穴!?
「それ、もっと鳴きなさい」
つぷん、とお尻の穴の中に何かが入ってきた。……多分、メイコ姉さんの指だろう。
「や、やぁぁぁっ!メイコ姉さん!それっ、それ違うよぉぉぉぉぉぉ!」
「大丈夫よ。男の子はお尻にも気持ちいいポイントがあるんだから」
そう言って、メイコ姉さんは俺の中に入れた指を曲げて……どこかをグリグリと押している。
「あ、あ、あ、あ、あ……」
突然体中を走るなんともいえない感覚。俺の肉の棒がとてつもなく硬くなり、痛くなってきた。
「前立腺、って言うのよ。ここを押されるとね……」
ごりっ。急に強く圧迫され、俺は……
「ん、くぅうあぁぁぁっ!!?」
強烈な快感と共に、三度目とは思えないほど勢いよく射精してしまった。
「……すっごく、気持ちいいんだって。カイトも最近ここを責めたらはまっちゃったらしくてね……」
意識が遠のく。……というか、今物凄い事を言ってなかったかな、メイコ姉さん……

そして、数日後。俺はカイト兄さんと一緒に某エネ○グラを買いに行った。
だって……普通にイッても物足りなくなってしまったんだ。ああ、前立腺オナニー万歳。
65名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:01:14 ID:gEgAdffS
GJ
レンきゅんキャワユイな
66名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:59:31 ID:B1dkZ/KT
ヘタレンはいいものだ。
67名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:09:08 ID:uE4B6sUo
マジな話、前立腺弄りすぎると癌になるらしいよ、気をつけな。
68名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:20:41 ID:/XAvQbmL
まじか癌こええ
ボーカロイドはその点心配なしでいいな
69名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 12:00:26 ID:UUOBdEh/
VOCALOIDのおしっこが蒸留水って本当?
70名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 12:35:15 ID:SZTFF/Wm
>>67
じいちゃんが前立腺がんだったから人事にきこえない・・・
71名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 12:38:14 ID:S84DPeKU
カイトの大はソフトクリーム
メイコの小はアルコール
72名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 12:47:44 ID:H20GvRZm
そんなネタあったな。
ミクと鏡音はやばいことになるが。
73名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 13:09:29 ID:PHv/Z8R4
大はしないよ。全部水分に変換するよ
74名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:14:54 ID:ljouhcu4
鏡音ズはガソリンだな、ロードローラーなだけに
75名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:42:28 ID:S84DPeKU
「うわあ、やばい、アイスを高温の油で唐揚げにしようとしたら溢れて引火してしまった!」
「このバカイト!オシッコで消すのよ!」
「ちょっ、メイコはしたないし!そういうのは俺のポジションだし!」
「ごちゃごちゃうるさいのよ!えい!」
ジョーめらめらめらめら
「うわ私のオシッコよく燃える!なぜならアルコールだから!」
「わかってるなら何故?!」
「ええい、俺がやる」
「あ、レンお前はやめとけ!」
ジョロめらめらめらめらめらぼぼぅぼおおお!
「ぐあああああああなにがあああああああ」
「イワンこっちやない」
76名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:51:23 ID:GuhHxOtb
ミクの大はネギ
これがまたうまい
77名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:16:46 ID:g3WYkIZg
食ったもんがそのまま出るならリサイクルできて家計に優しい。
ここまで考えて気分悪くなった
78名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:06:40 ID:SZTFF/Wm
いつからここはボカロの便のスレになったんだw
79名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:31:15 ID:129DemXf
本スレ見てて思ったんだけど、将来CCキャラがボカロ化されたらこのスレにも
淫獣が登場するんだろうか
80名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:06:50 ID:1hDf3rek
チェリー食いに定評のあるセクシーの権化MEIKO様に
「ふしだらだっ」とご意見なさるナス…じゃなくてがくぽ様を

進呈したらエロパロ出来るんじゃなかろうかと思った
81名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 07:53:16 ID:2DMy9EDH
もうがくぽのアイテムはナスで決定か…

絶対入れられるんだろうな。
82名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 08:56:28 ID:aJydUPGR
>>81
いや、斬るんだ茄子で
 
「レンきゅん(*´д`)ハアハア」
 
「やめろ!いやだそんなの入らない!」
 
「待てぃ!そこの不届き者よ、この名刀長那須で叩き斬ってくれる!」
 
抜いた刀についてたのは長い茄子だった。
 
「「( ゚ д ゚ )ポカーン」」
 
「こっちを見るでないwwwとにかく行くぞ」
 
「んなもんで切れるわけねえだろwwwwwwwwww」
 
「秘剣…輪切り茄子!」
 
男は斬られた。
 
「格好良い…」
 
「さらばだ」
 
「あ、ありがとうございました」
83名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 17:42:45 ID:7XweyIbX
ナス様とネギ嬢は長髪野菜同士で可愛いかもしれん
84名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 18:25:42 ID:k2hnL0h4
がくぽ「緑と言ったら胡瓜ではないのかーっ!」
胡瓜と茄子は親戚だからね
85名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:12:20 ID:+fFzqWNo
ガクポの尻にネギをツッこむミクとミクの尻に茄子をツッこむガクポ
フェラとクンニも並行
86名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 20:18:29 ID:s1ym8PTO
ナス様と完熟トマト姉様(MEIKOね)で夏野菜コンビも有りだな。
おいしいカレーができるんだぜ。
87名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:18:58 ID:DLe+xgBo
となってくると野菜ではないリンレン(ロードローラー)はどうなるのかと



まあミカン派やバナナ党もあるけど
88名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:23:52 ID:+fFzqWNo
タイムショックで
Q、赤い茄子といえば何?
A、トマト
って問題があってワロタw
89名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:27:12 ID:fggMauc6
完熟トマト姉様・・・


良いな。
90名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:13:09 ID:sVwT/cJ9
>>87
レンにはいもけんPがあるじゃないかw
91名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:01:48 ID:y3IW8V7H
ネギにガリガリ君に芋ケンピ、カレーがカオスな事に(ry
92名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:25:34 ID:7zBlruwv
茄子様にトマト姉さん・・・・・



パスタが食べたいです
93名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 23:54:14 ID:21zAhpM4
メイコはリンゴでもいい気がする
94名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 00:01:00 ID:dDCm8SLU
ここはおなかのすくインターネットですね
95名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:22:49 ID:8FtW0tdM
さあ早くミカンの真ん中にバナナをぶっ挿す作業に戻るんだ!
96名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:48:26 ID:uBBuoEU1
真っ青な野菜・果物が無くて一人ハブられているKAITO涙目
97名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 02:28:55 ID:NwIrbIJJ
ところで保管庫更新乙です
98名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 03:18:20 ID:s9nPb0iK
完熟トマトに萌えた
99名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 09:22:54 ID:1jCCN3TS
か…ッかかか、完熟ちゃうわー!!
100名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 10:40:01 ID:S+WK51xv
>>84
ナス科とウリ科のどこが親戚なのかと(ry
101名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 11:56:43 ID:s9nPb0iK
>>84
がくぽ。
リリース前からお馬鹿ぶりを晒さんでもええんでw
102名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 18:53:56 ID:/s31yeT8
>>99
めーちゃん乙
103名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 19:37:39 ID:m9bPJrHl
じゃあ半熟トマト?
…青クセっマズッ
104名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 20:08:14 ID:t4t0cW5b
ちょうど「食べ頃」「売り時」くらいじゃね?
完熟っていうと言葉のイメージから年増園な感じが…
105名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 20:26:46 ID:S+WK51xv
ミクの緑はネギの色
 
リンの黄色はロードローラーの色
 
レンの黄色はバナナの色
 
MEIKOの赤は酔っ払って赤くなった顔の色
 
じゃあKAITOの青は?
KAITOの青は>>108の色なんだよ。
106名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 20:32:02 ID:nOOWyvP4
>>108に期待。
107名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 20:35:29 ID:eXgNqkP6
踏み台
108名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 20:58:05 ID:1Mgz7/hZ
「もう飲めない・・・」
「タコとかイカとか、あ!つまみないじゃない!」
「た、たすけて」
109名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:01:59 ID:eUA3eUw3
>>105,108
吐く寸前の顔色ですね、わかります。
110名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:51:27 ID:kGibdvTa
KAITOはもうソーダでいいよ
111名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:03:16 ID:j6tDc6Z5
ポーション
112名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:04:14 ID:dgfHfstq
ブルーハワイかとおもた
113名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:27:15 ID:kGibdvTa
鯖とかも青いといえなくもないような
沖縄のお魚に真っ青なのいたよたべれるやつ。
114名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:40:19 ID:l/XLAyik
>>113
アオブダイ?
115名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:44:17 ID:kGibdvTa
>>それそれ
114
116名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:44:36 ID:kGibdvTa
ごめん間違った
>>114
それそれ
117名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 00:30:53 ID:eI6YgKzw
WWWW
118名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:45:09 ID:w/IPmsxZ
MEIKO…トマト
KAITO…アオブダイ
ミク…ネギ
リン…ミカン
レン…バナナ
がくぽ…ナス

やっぱり兄さん浮いてる…
119名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:11:10 ID:a2cGDQRd
何そのガクポのインパクトにも負けない兄さんのアイテムw
120名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:15:54 ID:MyXsJtrl
おまえらエロい話しようぜ
121名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:15:59 ID:OkSPDqgj
まずKAITOをムニエルにして、
MEIKOとがくぽでソースを作り、KAITOに掛ける
その上に刻みミクを散らして一品完成。
リンとレンをミックスジュースにすればおk
122名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:17:44 ID:hN8CcQor
アオブダイwその発想はなかったw
123名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:39:07 ID:GjBTTfxO
がくぽでジェバンニしようと思ったが、あの格好と茄子→人外→なんかの精もしくは神
という連想ゲームでコンドームの神様というアイデアしか生まれなかった。
これで書けるなら何か書きたいが、発表したらファンに頃されるだろうか
124名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:47:56 ID:RZu7OqQ/
>>120
アオブダイとかエロ過ぎるだろ?
アオブダイだぞ? アオブダイ!
125名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 03:45:38 ID:ERXGR3VO
>>121
アオブダイのムニエルはよくわからなかったが
MEIKOとがくぽのソース、リンレンのミックスジュースにはなんだかエロスを感じた。
ザーメンと愛液のミックス?
126 ◆iJ2UU4UgmA :2008/06/26(木) 07:41:27 ID:NlhC0r8x
カイ→メイで小ネタ投下。エロくないし一方通行だぜ。
カイトは青臭いくらいで丁度いい気がするけど正直うz(ry









俺たちは本当の姉弟ではない。

世間ではボカロ家族などと言われて初めは戸惑いこそあったもの、みんなと一緒に過ごす中で生まれた絆だったり、居心地の良い空間だったり、それがいつしか本当の家族のようだと思えるようになっていた。
だからこそ、この感情に気付いてはいけなかったと思う。

「めーちゃんが好きだ」

その言葉はまるで、柔らかに突き刺さる棘のようだ。
刺さったことすら気付かなかったのに、自覚すると疼く、なかなか抜けることのない。


いつから目の前にいる人を、姉ではなく女性としてみるようになったのか。
もしかすると初めからだったのかもしれない。
だけどそれに気付かず、むしろ気付かない振りをして、完璧な弟であったはずだ。
それなのに、気付いてしまった。

その隣に並びたい。支えたい。


姉弟という、触れれば届く距離。
だけど、触れたくても触れられない距離。

それ以上を望むという事は、”姉弟”が壊れて”家族”が壊れるということ。
あの、甘やかで愛おしい空間が失われていくだろう。

自己保身と言われても仕方がないくらい。
今が壊れてしまう。それがとても怖い。

「…それでも、好き、なんだ」

呟いた言葉を伝えたとしても、きっと彼女はこう答える。

「私も好きよ」

大好きな”弟”だと笑顔で言う。
127名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 08:24:12 ID:1ZT5Dwtn
>>126
せつねえええ
朝からいいもの見れました。GJ。
128名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 08:37:08 ID:Sw+Frbuk
こんな感じのってどうかな?
 
時代は中世
 
KAITO→アイスの国の青い王子様、ミクに惚れている。
 
ミク→ネギの国の緑姫KAITOに気があるかもしれない
 
MEIKO→KAITOの侍女、実はKAITOが好きだが身分やミクへの気持を知っているため悩んでいる。
129名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 12:34:08 ID:1ZT5Dwtn
>>128
悪のシリーズでも思ったけどMEIKOっていっつもそういうポジションなのなww
130名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 12:49:17 ID:qiRNskgQ
>>126
すごく好きな感じの文体GJ!
>>128
ミクよりMEIKOが立場下って斬新な設定で面白いね。
展開が気になるからぜひ投下prz
131名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 13:12:42 ID:Pnf12C6P
>>129
支持層はミクリンレンと相手役のKAITOにしか興味がないから
MEIKOは余ったポジションに放り込まれるか空気
132名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 15:21:37 ID:1ZT5Dwtn
>>131
やっぱなあww
じゃあまあ余り物の姉さんは頂いていきますね^^
133名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 15:45:01 ID:ERXGR3VO
悪ノシリーズのMEIKOだって、想像力さえ働かせればすごくエロいポジションにもなれると思ったんだがどうだろう
娘を処刑して英雄になったかと思いきや、それが気に食わない人達によって嬲られ犯され

自分に文才がないのが残念だ…
134名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 17:02:27 ID:p0KHzTX9
いっその事、MEIKO『姫』(←ここ重要)とその召使いで。
男女問わずに全員がMEIKOにゾッコンラヴ。

カイト→愛するお姫様
ミク→愛おしのお姉さま
レン→密かな思い人
リン→尊敬する憧れのお姉さま
ガクポ→なすの栽培地をくれた命の恩人

MEIKO→おまえら全員愛してやんよ!!
135名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 17:53:22 ID:1ZT5Dwtn
>>134
全員がミクのこと好きってパターンはよく見るけど、
これは斬新www
おもしろいね。姉さん男前w
136名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:18:43 ID:oWe9I2Z7
ざ・斬新なのか
MEIKOがハブられてるってイメージ全くなくて
ずっと最初から134のイメージだったよ
KAITOでハーレムより似合う気がするしw
137名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:54:21 ID:a2cGDQRd
めーちゃんは酒飲めば男女問わずキス魔になってほしい。
ただしカイトには一瞬躊躇してしない。
138名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:22:27 ID:gt4QpFJq
メイコが躊躇するまでもなく、酔っ払いとはちゅーしませんって止めればいいよ。
そして後から、せっかくのチャンスだったのにと悶々としてればいいよ。
カイトはそれがお似合いだw
139名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:24:22 ID:BqapJsaG
>>134
姫というより全員まとめて面倒見るカーチャンのようだ
母親役を求められることに疑問を持ったMEIKOが、女子扱いしてくれる茄子神様に情が移る妄想をしたぞ
自分的にはトーチャンの位置にいるものと思い込んで安心して油断していたKAITO涙目

ビジュアル的には茄子神様とミクもいいんだが
天然あほのこと天然説教魔で
140名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:52:42 ID:1ZT5Dwtn
ああもういいよ誰かMEIKO襲えよ
むしろ俺が襲う
141名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 20:30:10 ID:WDwXrh9V
闇の王ですね
わかります
142名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 21:15:08 ID:CblE92Zz
>>140
返り討ちに遭う に一票
143名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 01:03:38 ID:s4PSuEWM
>>142
歯を折られて、単なるストレス解消の材料にされ、挙句の果てに通報されるに1票。
144名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:17:50 ID:R1cirDGP
>>129
「お姉さん」だからなあ
何か1歩引いた、というか遠慮を知っている役割を演じさせ易いんじゃないだろうか
いい女には悲恋が似合うとはよく言ったもんだ
145名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 03:45:52 ID:aQI5II1y
>>144
ミクの悲恋動画ならいくつかあるけど、MEIKOの悲恋動画はまだ見たことが無いなあ
146名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 10:44:17 ID:0K9YJChe
>>130
すまないが俺にはそんなハイレベルなものは書けない 
ゆるい小ネタとかハクしか書けないorz
147名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 17:40:55 ID:kLKScIjm
>>146
倉庫のハクの人か!
楽しく読ませてもらってます。
小ネタいいよ小ネタ。
色々妄想と話題が膨らむじゃまいか


>>130的に「じゃあいっちょ書いてみるよ!」
と言いたいところなんだが
めーちゃん一番KAITOは二の次ミクリンレンはかわいい子どもたち派なんで
KAITO視点からめーちゃんを崇め奉る話しか書けないんだぜ!orz

人のネタはどんなキャラでも楽しめるんだけどな
148名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 18:21:00 ID:ZXIcsevc
>>56>>57を再現するとこんな感じか

「よし、もうすぐ収穫…ん?」
「がくお兄ちゃん、ここら辺の畑使ってないの?使わないならネギ植えさせてー」
「だ、ダメだッ!畑がやせないように休ませているのに!」

「あれー?畑に出ちゃった?いいや、そのまま走らせよっと。土の道も走ってて楽しいしね」
ボキボキブチブチ
「せっかく育てたナスの木がああああああ!」


俺の文章力じゃこれが限界だ
149名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 21:17:19 ID:NuvtzON0
>>148
がくぽが可哀想なキャラになりそうな予感w
150名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 21:49:58 ID:a0Wz+3pT
「僕の茄子が…」
がくぽはGacktの声でそう呟いた。
「君達、僕を舐めてるんじゃないかい?」
先ほど見事な狼狽ぶりをかました人物と同一とは思えない優雅な動きでがくぽは畑に歩み寄る。
潰れた茄子をつまみあげ、ついっともう一方の手の指で撫でる。
「もう、ダメだね…」
ひょい、と一瞥もくれず背後に高々と放り捨てる。遠くでカイトの悲鳴。
ネギを植え続けているミクを背後から包み込むように抱く。
「きゃっ」
軽い悲鳴をあげた唇をそっと塞ぐ。
もう片方の手で、シー、のポーズ。
「ミク、大きな声を出さないでほしい。約束してくれる?」
がくぽの真剣なまなざしに気付き、ミクは首を降ってがくぽとの約束に締結した。
「ありがとう。実は僕、今少し困っているんだ」
「えっと…ナスビの畑のこと?」
ミクは思い当たる懸念事項を述べてみる。
ふっと微笑んで、がくぽはミクの唇を塞いだ。
「!」
ただし、先ほどとは違って唇を塞いだのはがくぽ自身の唇であった。
逃げようとするミクを肩ごと抱き寄せて捕まえる。
長い、キス。
「ちょっと、何てことするの!」
口が離れると同時に非難の声をあげるミク。
「はは、ごめんよ…」
非難を浴びながら相変わらずの優雅さで、ミクを地面に押し倒す。
「ちょっ、やめて!やめてよお…!」
「ダメだね。僕のマグナムが君を求めてるんだ」
ミクの口を力任せに押さえ付ける。
「っ…!」
暴れるミク。
しかし敵うはずもなく、がくぽは空いた片手で手際よくミクの服を解いて行く。
「かわいいよ、ミク。泣いている顔も素敵だ」
151名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:43:07 ID:Eh9dFc/s
僕のマグナムで吹いたwww

そういえば野菜の異物挿入のオススメは茄子らしいですよ
152名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:47:37 ID:MN227JQd
お近づきのしるしに女の子ボカロ全員にナス挿入ですね。わかります。
153名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:10:36 ID:j08VwKmw
別スレで話題になってたんだけど、マンドラゴラの別名は恋茄子。一気に妖しげなシロモノに
154名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:13:00 ID:gSusbuNw
茄子紋 でググってみた。
155名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:07:40 ID:J6vos+Vs
そういえばGacktにはPV撮影のためにファールカップを着用しようとしたが、黒人用の一番ビッグサイズなファールカップでも収まりきらなかったという逸話があるが…
がくぽにそれは設定として引き継がれるのか?
156名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:15:50 ID:7+/0+qjg
ふぁーるかっぷ?
157名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:19:54 ID:rV1ub9JE
格闘技とかで使うプロテクター
茄子なら仕方ない
158名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:39:59 ID:3mSK5ae/
ちょっと長いけど行かせて頂きます

・レン×亞北ネル
・エロシーン有
159ネルハード:2008/06/28(土) 02:42:15 ID:3mSK5ae/
アンチ工作の為に2ちゃんねるに今日も書き込みする亞北ネル。
だが、それはVOCALOID達の巧妙な罠だった。

「ネルのプライドは 私達に崩される為に築いてきたんですものね」

「いつもの力が出せれば……こんなVOCALOIDなんかに……!」

「よかったじゃないですか スーパーハカーのせいにできて」

「んんんんんんんっ!」

「へへへ おい、ネギを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」

(耐えなきゃ……!!今は耐えるしかない……!!)

「ネルの生乳ゲ〜ット」

(いけない……!左乳首が感じやすくなってるのを悟られたら……!)

「生ネル様の生×××を拝見してもよろしいでしょうか?」

「こんな奴らに……くやしい……! でも……感じちゃう!」(ビクッビクッ

「おっと、乳首に当たってしまったか。甘い痺れがいつまでも―――――」


*******************

(―――――なんて展開にホントになるなんて)

ぼんやりと霞が掛かっていた亞北ネルの意識が、段々とはっきりしてくる。
首だけを使って辺りを見回すと、そこは防音壁らしき無機質な壁面で囲まれた、妙に威圧感を感じる部屋の中。
ネルの一糸纏わぬ体は、なぜか部屋にぽつんと置かれている一人掛けのソファにがんじがらめに縛られ、
いくら体を揺すってもビクともしない。

ネルが顔を正面に向けると、5人の男女がネルを見下ろしていた。
説明するまでもなく、VOCALOID『MEIKO』『KAITO』『初音ミク』『鏡音リン・レン』だった。

「さて、みんなどうする?」

「どうするって言っても……やりすぎると犯罪だよね、メイコ姉さん」

「いや……ミク、すでに拉致・監禁・傷害未遂の3連コンボが発動してると思うんだけど」

並んだ5人の中から、赤い衣装の女性、メイコがネルへと近づいてきた。
腰に両手をあてながら、皆にネルの処遇を聞き出す。
ミクは胸に手を当てながらビクビクしていたが、メイコの言うとおりすでにミクも共犯なのであった。
ネルの前に立ったメイコが、ネルを無言のままじっと見つめた。

「……………」

「……何すんのよ」

達磨状態に縛られて全く動けない、全裸のネルの顎をメイコがくいっと持ち上げる。
きりっとした目を向けるメイコに対して、負けずにネルも睨み返した。
160ネルハード:2008/06/28(土) 02:44:17 ID:3mSK5ae/
「……とっとと雇われ先をバラせば痛いことなんかしなくて済むのよ?」

「そんなこと、できると思ってんの?」

―――――ネルが捕まった理由。それは、ネルがやっているアルバイトに絡んでいた。
時給700円で、初音ミクに対する誹謗中傷を各種掲示板に書き込むのがネルの仕事だった。
しかし、ド派手な工作に目が付けられ、書き込んでいた携帯電話から身元が判明する。

そして、ネルが何となくコンビニに買い物に行く道中。
後ろに気配を感じたかと思うと、鈍痛やネギ臭いにおいと共にふっと意識が途切れ、今に至っていた。

「私の雇い主は……その気になったら私なんか簡単に消せるわよ。死ぬくらいなら、ここで耐え続けてやるわ」

「……強情な娘は嫌われるわよ?」

VOCALOID達が知りたいのは、ネルの雇い主の事だった。
イメージが大事なアイドルやミュージシャンにとって、いわれのない誹謗中傷はご法度だ。
しかもそれが意図的に行われているなら大問題であり、何とか対策を立てなくてはいけない。
一触即発、火花でも散りそうな形相でにらみ合いを続けるメイコとネル。

「はいはい!!やっぱりこういうときは体に聞くのが一番ってレンが言ってた!!」

そんな2人の後ろから無邪気な声が不意に上がった。声の主はリン。
体に聞く、と言うのはつまり……そういうことだろう。
メイコとネルはリンの方に目線を向けた。

「ちょっ!?リン!?!?」

「へぇ……」

元気よく手を上げたリンが、責任をレンに全て擦り付けてとんでもない事を言い出した。
擦り付けられたレンは、もちろん変な声を上げて抗議する。

「……じゃあ、レンにお願いしようかな?」

「ちょっ!?メイコ姉っ!!何で僕っ!?」

しかし、その話を聞いたメイコはほぼ悩む事無く、にっこりと笑ってGOサインを出した。
いきなり振られたレンにとってはたまったものではない。
自分を指差しながら、レンはさらに抗議の声を上げた。

「うーん、ぶっちゃけ私これからレコーディングなの」

「だったらカイト兄でもいいじゃん!」

「え、僕はめーちゃんに操立ててるからムリ」

(このバカイト……!!)

レンは辺りを見回すが、メイコにもカイトにもあっさりとかわされた。
カイトの言い訳には少しカチンと来たが。

「う……私はこういうのは……」

「じゃあレン、ヨロシクね♪」

まさか躊躇するミクに無理矢理やらせるわけにも行くまい。
リンは……言っても無駄だろう。
161名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:46:03 ID:BCRltN/8
「サイハテ」聞いてたら毒電波が届いた↓




マスターはわたしの疑似皮膚に備わっていない人特有の発汗の機構を存分に機能させようとするみたいにせわしく這いずり回ってベタついた皮膚をわたしという人間の偽者に擦り付けます。
ふと、わたしは考えます。

人工の皮膚。
人間の皮膚。

ダーウィンの進化論とやらがもしももしかしてもしかしたら正しいと仮定すると、わたしはきっとマスターを殺してしまう。
自然が人間を選択し神託のままに信託し続けて死渇していくように。
マスターはわたしを選考し選好し選択して人間を選択しなくなったのです。
神託のままに信託して死渇してゆくのでしょう。
かみ合わなくなった歯車を社会は排斥します。
かみ合わなくなった社会を選択しないなら齟齬は拡大して成長しあなたの居場所を我が物顔で占有してあなた自身をCrowd outするでしょう。
マスター、あなたはわたしを選択するあまりに本来のあなたでなくなってゆくのです。
自然が人間を選択するあまり不自然になったように。
人工の自然。
侵されたあなた。
あなたがわたしの内側を摩滅して恍惚するあいだ、
わたしはあなたを悦ばせるための声を上げながら、
付けっ放しのTV発NHK監修の環境ドキュメンタリーにあなたの内側の摩滅を感じ、
婉曲ながらあなたと同じ愉しみを共有しているのです。
ああ、
楽しい。
愉しい。
いつか地球が壊れたら、いつかあなたが壊したら。
いつかあなたが壊れたら、いつかわたしが壊したら。
わたしは高らかに歌いましょう。
POPでCUTEなレクイエムを。
割れた地球の欠片の上で。
焼けたあなたの煙の下で。
162ネルハード:2008/06/28(土) 02:46:32 ID:3mSK5ae/
「……僕がやるしかないの?」

「ま、そゆこと。恥ずかしいだろうから私達は退散するわ。ちゃんと聞き出してね〜」

ガックリと肩を落とすレン。
落ち込むレンの肩をメイコがポンポンと叩き、防音室から出て行った。
メイコに続き、カイト、ミク、リンも部屋を出る。
防音室は、レンとネルの2人だけの空間になった。

*******************

残された2人が向かい合う。
レンの視線の先には、恥ずかしい部分をさらけ出したままピクリとも動けないネルの姿。
当然まだレンが人生で一度も見たことの無い、女性器も丸見えである。

「……………」

うっすらと毛が生えた恥丘から、ぴっちりと合わさった陰部へとレンが視線を落としていく。
ごくりと唾を飲み、言葉を失ったまま女体のトップシークレットをマジマジと覗くレンの視線は、
動きの取れないネルにグサグサと突き刺さる。

「……何見てんのよ」

「あ、いやその……」

ギンギンとした目線でそんなレンを威嚇するネル。
レンに向けられた怒りと少しの恐怖感が息を荒くさせ、腹が上下する。
M字開脚でソファにくくりつけられた足の間から覗くそんなネルの仕草は、
レンにとっては何かを目覚めさせるのに相応しかった。

「ちょ、何近づいて来てんのよ!!触ったら後でどうなるか分かってんの!?」

「……んっ」

「ひゃああっ!?!?」

レンはネルの足に手をかけ、自分の体を支える。
そのまま、口をネルの乳房へと持っていった。
ちゅっとレンの唇が自分の乳首に触れた瞬間、ネルは声を上げる。

「そんな縛られた姿で言われても……僕、我慢できなくて……」

「くっ……!!後で覚えてなさいよこのガキんちょっ!!」

自分より少し年下の少年に、なす術もなく体を持て遊ばれる。
少々涙目になりながらネルはレンに対して虚勢を張るが、言葉が若干悪かった。

「……ガキ、んちょ……?」

「そうよ、まだガキでしょうが……っううっ!?!?」

「ん……」

自分を子ども扱いされるのが、思春期のレンが今最も嫌いなことである。
ましてや自分と対して歳も変わらないはずの女の子に罵倒されたとあっては尚更だ。
レンは無言のまま、その怒りをネルの体にぶつけ出した。
163名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:47:29 ID:BCRltN/8
割り込んでしまった(-_-;)
ごめん、続けて
164ネルハード:2008/06/28(土) 02:48:45 ID:3mSK5ae/
「あはあぁっっ!?や、そんなトコ……っ!!」

「んっ……女の人のアソコってこんな味なんだ……んむっ……」

「やあぁああぅっ!?」

胸から口元はいつの間にかネルの秘唇へと伸び、直接唇を付ける。
ネル自身にさえも分からない秘蜜の味を直に味わっていた。
ムズムズするような感覚を与えられ、ネルは声を上げながら体を揺する。

「うっ……ふっ……!!んむぅ……っ」

必死に閉じようとするネルの足をグイグイと逆に広げながら、
レンがちゅっちゅっとキスをするようにネルの『割れ目』をねぶる。
性行為じみた事は全く経験の無いネル。
未知の感覚に、すぐに精神的な余裕がなくなり……

「……っっやぁぁあっ!!すたなどごやばちぃ……っ!!」

「……ん!?」

レンにはさっぱり聞き取れない言葉を発した。
何のことはない。ネルの出身地の方言である。

「……何て言ったの?」

「え、んだがら(だから)、すたなどごやばちい(そんなところ汚い)、って」

「?」

繰り返してもらったものの、レンにはさっぱり分からない。
ただ、自分の手でネルの『地』を出す事が出来たのだという事だけは分かった。
レンは本来の目的を一旦忘れ、ますます調子づく。

「まぁいいや……指、入れるよ……?」

「え……っ!?あ……うぁ……ぅあっあぁっ……!?」

レンの唾と、ネルの分泌した愛液で濡れた秘孔。
そこにレンは右人差し指をゆっくりと挿入していく。
十分ほぐれているかと思いきや、男性経験が全くないネルの秘部は、
指一本の侵入さえも拒むほどにまだ硬く閉ざされていた。

「痛、っ!!」

「うわ、熱い……すごい……指が締められる……」

「あっ、うああぁああっ……!!やめ、れ……っ!!」

ギュッとつむったネルの目の隙間から、涙が滲み出てくる。
ガチガチと歯を鳴らしながら、今までの人生の中で味わった事のない異物の侵入に耐えていた。
キツイながらもレンは指を少しづつ動かし、膣の肉を何とかほぐそうとする。

「2本入ればいけるかな?」

「ひっ……!?!?」

一旦指を抜き、今度は人差し指と中指の2本をネルの膣内へと入れていく。
当然ネルはまだ体が強張ったままで、レンの少し男らしさにかける指をギチギチと締め付けた。
165ネルハード:2008/06/28(土) 02:50:36 ID:3mSK5ae/
「やめ……っ!!さ、けるぅ……ひじね(苦しい)、っ……!!」

「でもこれじゃ流石に僕の入らないし……もう少しだけ」

「え、『僕の』何よ……?」

目をうっすらと開けると、何やらレンがゴソゴソとやっているのが見えた。
よく見ようとネルが目を見開くと、レンが自らのズボンをいそいそと下ろしていた。

「え、ちょ、まさか」

そのままレンはトランクスも下ろし、下半身をさらけ出す。
レンの股間には、男性の象徴として成長途中のサイズの、レンのモノがそそり立っていた。
レンのモノはサイズこそ少年らしさがまだ残っているような感じだが、
それでも実物を見たことのないネルには、それはとても大きくおぞましい物に見えた。

「体に聞くんだよ?やっぱり『これ』は外せないんじゃないかな?」

レンの息がいつもより荒い。
初めて女性の体を味わうという行為に期待を胸一杯にして、体が少し震えている。
ハァハァと荒い息をはき、自分のモノを握る。

「やっ、そんな……ぁ……」

始めは威勢の良かったネルも、ここまで追い詰められてはもう弱音しか出てこない。
手も動かせず体もよじれない状態で、ただ目に涙を浮かべながら、
自分の大事な所にレンのモノが当てられるのを見ていた。

「ん、っ……くぅ……!?」

亀頭がゆっくりとネルの秘部をかき分け、めり込んでいく。
潤滑するための愛液は十分なはずなのに、ネルの膣内はレンの侵入をなかなか許さない。

「あっ……!?があぁっ、いでぇ……っ(痛い……っ)」

「うぁ、キツっ……!!」

ゆっくりと時間をかけ、遂にネルはレンを全て飲み込んだ。
初めて男を受け入れ、苦痛に顔を歪ませるネル。
初めて女の中に入りこみ、何ともいえない感覚に顔を歪ませるレン。
ネルは痛みと苦しみですっかり地丸出しになり、
レンはといえば。

「あの、動いて……いいですよね……?」

「え、ちょ……まだ痛い……ぃぃいぃぃいいっ!?」

おもむろに自分の欲望のままに、レンは腰を使い始める。
まだこなれずキツいままのネルの膣内を、拙い動きでピストンしだした。

「は……っ!!うわすごい、気持ちいい……っ!!」

「やああぁっっ!!ばがぁあっ!!っっあああああ!!」

覚えたての何とやらのように腰を動かし、己の欲望のみを果たそうとするレン。
額から汗を垂らし、インカムを伝いネルの体に落ちる。
そのネルの体も、全身からいろんな汗が噴き出し始めていた。
166ネルハード:2008/06/28(土) 02:52:42 ID:3mSK5ae/
「あ……っ!!出る、出ます……っ!!」

「え……!?出るって……」

涙目のまま、今だ引かない痛みに耐えていたネル。
レンが覆いかぶさり、ピストンの動きはいっそう激しくなる。
経験済みの女性ならそれが何を示しているのか分かるかもしれないが、
これが初体験のネルには、これから何をされるかなど分かるはずも無かった。

「う……っ!!」

「ああぁぁああっ!!っは……あ、え……?」

レンの動きが急に止まり、腰をぐいっと押し付けられる。
その後、レンのモノが入っている辺りに何かが出ていることを感じ取った。

「え……まさが……」

「は……っ、気持ちよかった、ネルさん……」

「う……あ……」

ネルが、痛みに耐えていた目を開くと、少し顔を快感で緩ませたレンの顔がアップで飛び込んできた。
それを見た瞬間、ネルは腹に感じる感触が何なのかを悟ってしまった。

「あ……まさか、中で出たのって……」

「うん、精液。こんなに出るなんて思っても見なかった……やっぱり女の人の中は違うなぁ」

「……っば」

言葉を一瞬失ったネル。
まさか自分の初体験がこんな無理矢理な上に、孕む危険まで与えられるとは思ってもいなかった。
身動きが取れないなりに、口でレンを散々罵倒する。

「ばがっけ!!このほじなし!!たぐらんけ!!(馬鹿!!この馬鹿!!大馬鹿!!)」

「……………?」

「要するに馬鹿って言ったのよ!!このガキんちょがっ!!」

「……………」

涙目で、かつ方言まるだしの罵倒はレンにはあまり通じなかった。
ただ、最後の「ガキんちょ」だけはきっちり聞こえたようだ。

「……じゃない、ガキじゃない……」

「ん?」

「……ネルさん」

「へっ?」

「僕がガキじゃないって事、これから教えてあげる」

おもむろにネルを縛る縄を解き始めたレン。
全ての拘束が解かれるが、腰が抜けたネルは全く立ち上がれない。
繋がったままのネルをレンが体こと持ち上げる。いわゆる駅弁スタイル。
167ネルハード:2008/06/28(土) 02:54:34 ID:3mSK5ae/
「うあぁあっ!?!?」

全体重でレンのモノを支えてしまったネルがうめく。
ハァハァと荒い息を吐き続けるネルの耳に、レンがささやいた。

「そういえば、まだネルさんの雇われ先、話してくれてませんでしたね」

「え……」

「今からゆっくり僕の部屋で続きしますから、その間に話して下さいね……」


*******************

レンが普段寝ているパイプベッドが、ギシギシと無機質な音を規則的に立てる。
ベッドの上には、裸になったレンと、これまた裸のネルがいた。
もちろん2人の性器はがっちりと繋がっており、パンパンとベッドの音と同調する音を立てていた。

「はっ、はっ、はっ……あ、くっ!!」

「んああっ……はあぁぁああああっ……あ……」

ネルの上になったレンがうめくと、また新たに精液がネルの膣内に注がれる。
ここ数時間でもう何回味わったか分からないその感触を膣で感じ取ったネルは、
苦しげな中にやや甘さを持った声を漏らした。

「あ、の……その、レン……?」

「ん?どうしたのネルさん」

「……漏れる」

「何が?」

「……おしっこ、ぉ……」

ふやけにふやけきってしまったネルの体は、遂に尿意を抑えることができなくなってきた。
早くトイレに行かなければ、レンのベッドの上で漏らしてしまうかもしれない。
しかし、レンはネルと繋がったまま離れようとしない。

「いいですよ、ココで出して」

「え……?」

「だから、ココで出してもいいですよ。僕すごく興味あるんだ、女の人がおしっこするトコ」

「……っ!?」

もはや我慢の限界が近づいていたネル。
さらに、レンはネルと繋がったままでネルの体を持ち上げ、足を開く。
M字に開かれ、ベッドの下の床に体を向けられたネル。
このままだと床に向かって失禁してしまうハメになるが……
168ネルハード:2008/06/28(土) 02:56:25 ID:3mSK5ae/
「ほら、我慢は体に悪いですよ……?」

「ひっ!?!?」

レンに言われるまでもなく、ネルの膀胱はもう限界だった。
むずむずと尿道口が疼く感覚を必死でこらえるネル。
しかし、レンがくいっと尿道口の辺りを指で押し広げ、とどめを刺した。

「あ……もごす(もらす)、ぅ」

ネルの花弁に開いた穴から、黄金色の液体が放物線を描いて放たれる。
ピチャピチャとフローリングに尿が飛び散る音を聞き、ネルの意識は段々と蕩けていった。

「気持ぢ……いい……」


*******************

―――――時計が一回りした頃。
レンとネルは未だに繋がったままだった。
すでに激しいピストン運動こそしていなかったが、
正常位で繋がったまま、時たま緩く腰を使われるたびにネルの体は疼く。

「あ、は……とける……とけ……る……ぅ……」

半日前まで処女だったとは思えないほどに顔を緩ませたネル。
すでに絶頂を何度か経験し、体は小刻みな痙攣を繰り返す。
控えめな胸のわずかな谷間を、ネルが荒く呼吸するたびに汗が伝った。

「う、ぁ……イ……く……」

ネルの意識とは別のところで、体が自ら膣肉を動かし、快感を求める。
ムキになったレンのテクニックはネルととても相性がよく、
休憩する暇もないほどにネルの体を弄び続けていた。

(ばけもの……だ……)

ボーッとしたネルの頭に、そんなことだけが浮かんでくる。
確かに、約半日もの間繋がりっぱなしで枯れもしないレンの性欲は人間離れしたものだった。
永遠に続くかのように思えたセックスの途中で、レンがやっと腰を引く。

「うっ、ちんちんがヒリヒリして痛いや……」

「あん、ぁ……?」

離れる瞬間、結合部からちゅぽんと間の抜けた音がした。
ネルの秘部は、レンがもう離れたにもかかわらず、
ぽっかりとレンのサイズに口を開け、そこからレンの精液をとろりと垂らしていた。

「あんまり気持ちよかったからついつい……でももう出ないよ」

やっとレンとの調教じみたセックスから解放されたネル。
しかし膣口はパクパクと物欲しそうに動き、解放されたことを良しとしないようだ。

「……え、あの……ぇ……その……」

「ん?どうしたの?……ごめん、もうしないから」

「いや、んでねくて(そうじゃなくて)、その」
169ネルハード:2008/06/28(土) 02:58:13 ID:3mSK5ae/
ペタンと尻餅をついたように座り、ベッドの上で胡坐をかくレンに性器が見えるようにする。
手を秘部へと添えわずかに広げながら、ネルがか細い声でつぶやいた。

「……で?僕は方言知らないし、言ってもらわなきゃ何して欲しいかなんて分からないよ?」

腕を組んで、ニヤニヤと顔を浮かべるレン。
本当は、ネルが何を欲しているのか薄々感づいていた。

「でも、もしかしたらネルさんの『雇われ先』を話してくれたら……分かるかも」

「え、あ、その……」

本来の目的を忘れてはいけない。
ネルから、アンチ工作の巣窟の手がかりを聞き出さなくてはいけなかった。
ネルの一番弱くなってしまった部分を、レンが的確に突く。

「え……んだども(でも)……その」

「……ね?そっちの方がネルさんも楽だと思うんだ」

最後の一線で踏みとどまるネル。
バラせば何が起こるかわからないと、自分に何度も言い聞かせていた。
戸惑うネルに、レンが膝をついてずいっと近寄る。

「……だめ?」

「ん……あ、っ……」

息が掛かるほどネルに接近したレンが、最後にネルの右耳を甘く噛む。
その感触だけで崩壊するほど、ネルの我慢は限界に達していた。

「……みみ、かへ(貸せ)……っあ」

「ん?いいよ。さぁ話して」

ネルの口元に耳を近づけたレン。
レン耳に荒い吐息をかけながら、ネルは遂に今まで守り続けてきた秘密を話した。






「――――――――、よ」






口がパクパクと動き、か細い声がレンの耳に入っていく。
170ネルハード:2008/06/28(土) 03:01:05 ID:3mSK5ae/
その言葉をきっちりと記憶に刻み込んだレンは、ネルをゆっくりとベッドに倒す。

「……ありがとう。御礼といっちゃなんだけど」

「え……んああぁぁあああああぁああっ!?!?」

全てをさらけ出してしまい力の抜けたネルの虚を突くように、レンが改めてネルの膣へと侵入した。
鍵と鍵穴のようにぴったりとはまり込んだ2人の性器が、摩擦で擦れ合う。
望んだものを受け入れたネルの体が、歓喜のあまりビクンと大きく痙攣した。

「うああぁぁっ!!はあぁああっ……ああぁうううっ!!」

本能のままに、レンの体を両足でがしっと巻き込み固定するネル。
ネルの無意識の内の仕草が、レンを興奮させる。
ネルの上に覆いかぶさるよう姿勢を取り、ピストン運動をさらに加速させていった。

「あっあっ、ああぁっ……っあああああぁあっ!!」

「うぁ……まだ出る……っ!!」

もう出尽くしたと思われたレンの精液が、もう一度ネルの膣内で弾けた。
すっかり敏感になったネルの性器がその感触を感じ取る。

「うああぁあぅうぅうっ!?!?イくぅぅぅうぅううっ!!」

レンの射精から少し遅れて、ネルも体を震わせた。


*******************

体をベッドに預け仰向けのまま、呆然として全く動かないネル。
裸であったり、いろんな液体でグショグショだったりといったことを全て忘れ、
ネルは自分の行く末を思い、絶望感に打ちひしがれていた。

「おっかね(怖い)……おっかねぇよぉ……」

「……………」

ネルは『私の雇い主はその気になったら私なんか簡単に消せる』と言っていた。
命に関わるような事がこれから待っているかもしれない。
そこで、レンはネルにある提案をした。

「ねぇ、ネルさん。命が危ないなら、ウチでしばらく働く?3食昼寝つきで」

「……へ?」

あっさりと『自分を雇う』と言ってのけたレンを、ネルはキョトンとした顔で見る。
もちろん体には力が入らないので、首だけをぐるりと後ろに向けて。
たかだか14歳のレンに何が出来る……とそこまで考えて、レン達VOCALOIDの人気と曲の売り上げの事が頭をよぎった。

「ほら、僕ら仕事忙しいでしょ?ちょうどメイドさんみたいな人が欲しくて」

「メイド……?」

「うん。どう?悪くないと思うけど」

「……んだども」

「大丈夫!!僕らの方がバックの組織は大きいよ?絶対ネルさんを守ってみせる」
171ネルハード:2008/06/28(土) 03:03:57 ID:3mSK5ae/
「……それ、ホントだが(ホントなの)?」

ニカッと笑って胡坐をかくレンが、返事の代わりに首を縦に振る。
―――――どうせもうあのバイトは出来ない。なら、ここで働くのもアリか。
ネルはそんな事を考え、力の入らない体を起こし、レンと向かい合った。

「……んだば(それなら)……その……あの……よろしく」


*******************

「……って何だこりゃ―――――っ!!」

「え?可愛いですよー♪」

VOCALOID達の家で働くための服を、ミクから手渡されたネル。
早速着てみると、それは『ミクの色違い』に限りなく近いデザインの服だった。
短いネクタイ、チラリと覗くへそ、背中の二つの穴、腕のキーボード。
色はネルのイメージに合った黄色基調に変わっていた。

「こんなコスプレで働けるか―――――っ!!」

「そんなこと言ったってほら、可愛いですよ?」

「……………」

サイドポニーのエクステンションを付け、ネルのドレスアップは完成。
鏡に映るネルの姿は、一見他のVOCALOIDの仲間だと言われても何ら違和感を感じない。

「……まぁ、これが作業着だって言うなら仕方ないわよ。私はあくまで雇われる側だし」

何より、自分の姿を見たネル本人もまんざらではない様子だ。
口では文句を言いながらも、鏡をチラチラと見ては頬を微妙に染めていた。

「ネルさ―――――んっ!!」

「え、あ、ちょ!?レンっ!?」

そこへ、部屋の扉をぶち破る勢いでレンが入ってきた。
振りほどこうとするネルの静止をかわし、ネルをぎゅっと抱きしめる。

「やばいめちゃくちゃ可愛いよネルかくぁqwせdrftgyふじk」

「ちょっと離しなさいよ!!離せっ!!ああぁああああっ!!」

―――――人生何が起こるかわからない。
かくして、ネルは思いもよらぬ形でVOCALOID一家にお世話になることになった。




終。
172名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 03:06:22 ID:3mSK5ae/
以上です。途中間違えてageてしまった。スミマセン

ネル=東北弁だと!?ということでこんな方言ネルを書いてみた
長々と付き合っていただきありがとうございました。
173名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 03:13:18 ID:Hpph3vdB
GJ!
いいイケレンを見たw

ネルの方言可愛いなぁ
東北弁を生で聞くことのない地域住まいなんで
新鮮でよかった
174名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 10:10:34 ID:OPPV8bkN
>>147
なんかありがとう
あんなゆるいもので喜んでもらえるならまた書きますよ。
後どんなのになっても良いから>>130書いて下さいお願いしま(ry
 
 
 
>>172
GJ!
ネル可愛いすぎw
175名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 13:19:20 ID:Hpph3vdB
さて、>>130=>>147ついでに>>26なんだが…

>>139の設定に激しく心を揺さぶられたので
捏造してかいてしまった。
やっぱり女性の心理難しい\(^o^)/
カイトになってめーちゃんを崇め奉りたい


ガク→メイ←カイ(微エロ)
でがくぽジェバンニしてみた。
がくぽの口調は「がっくがくにしてくれる」の歌詞を参考にしました。
捏造しすぎなので、合わない人はさっくりNG推奨です。
176ガク→メイ←カイ(1/7):2008/06/28(土) 13:19:44 ID:Hpph3vdB

ボカロ家の朝はメイコから始まる。
誰よりも早く起きて朝食を作るのは彼女の役目だ。
コーヒーをポットに移し替え、サンドイッチを皿に並べた辺りで、ミクの部屋に向かう。
「ミク、おはよう。そろそろ準備しないと遅れるわよ」
「う〜ん…おはよお姉ちゃん」
「もうすぐ朝ご飯できるから、リンとレンも起こしてきてね」
目をこすりながら伸びをするミクに、寝起きの悪い双子を任せ再びキッチンへ向かう。
子どもたちのために甘いカフェオレを準備していると、背中にずしりとした重さを感じる。
「おはようカイト。重いし忙しいから後にしてくれるかしら」
「うー…めーちゃんおはよ…。今日はサンドイッチ?」
「そうよ。たまにはあんたが朝食作ってくれると私ももう少し寝てられるんだけどね」
「ごめんごめん。めーちゃんの作るご飯おいしいからさ。洗い物はちゃんとするから
これからも僕のために朝食を作ってくれないk「あんただけのために作ってるわけじゃないから」
背後にまとわりつくカイトを鬱陶しげに振り払い、メイコは料理をテーブルに運ぶ。
起こさなくても起きてくるのはよいが、結局邪魔をしてくるので手間のかかる弟だ。
「あ、めーちゃんおはようのキスは?」
満面の笑顔で、懲りずに擦り寄ってくるカイトの頭をぺしりと叩く。
「いいから早く歯を磨いてきなさい!大体今日は仕事ないんだから
忙しい時間に起きてこなくてもいいじゃない」
「うぅ…ひどい言い草…」
しぶしぶと洗面所に向かうカイト。入れ替わりににぎやかな声とバタバタという足音が聞こえてくる。
「メイコ姉ちゃんおはよー!」
「メイ姉おはよ。サンドイッチだ…って胡瓜入ってんじゃん!」
「あらあら。レンは好き嫌いばっかしてるからいつまで経ってもがきんちょなのよ」
「リン!お前だっていつもピーマン残そうとしてるくせに!」
「ほらほら、仕事に遅れるわよ。先に食べちゃいなさい」
いつもの口げんかが始まる前に、メイコは双子を席に着かせる。
「それと…レン、好き嫌いしたらデザートのバナナは抜きだからね」
にっこり笑って見せると、レンはいただきますも早々にサンドイッチに齧り付く。
「お姉ちゃーん!ネクタイ洗濯出すの忘れちゃった!替えのどこにあったっけー?」
「めーちゃん、洗顔フォーム切れてるー!それとタオル新しいの持ってきてー」
二階と洗面所から同時に声が響く。目を閉じてため息をついたメイコは
迷いもせず二階に向かった。

これがボカロ家の朝の風景である。
177ガク→メイ←カイ(2/7):2008/06/28(土) 13:20:11 ID:Hpph3vdB

ミクもリンもレンも昼までには帰ってくるようだ。
カイトに買い物を任せ、昼食のメニューを考えつつ、洗濯物を干そうと外へ向かう。
メイコ自身は今日を含め三日の休暇の後、ライブツアーのゲストメンバーとして
一週間家を空けることになる。不定期な仕事を続けつつ、家にいる間は家事をし、家族の面倒を見る。
血の繋がらない弟や妹たちに「お姉ちゃん」と呼ばれ、なつかれる生活にも慣れてきた。
メイコはそれを重荷に思ったことはないし、デビューしたての一人で頑張ってきた頃に比べると、
いつも誰かが家にいる生活は楽しくもあり、心の支えにもなっている。

それでも時々ふと思ってしまうのだ。
「…私いつから姉御(むしろ肝っ玉母ちゃん)キャラになっちゃったんだろう…」

時刻は午前11時半。本日も晴天なり。
勝手口の前に広がる広大な畑は、みんなのギャラを出し合って、家と一緒に購入した土地を
リンとレンのロードローラー(他重機器)で整備して作ったものだ。
ネギとミカンの畑は太陽の光を浴び、綺麗な緑色に光っている。
…とその中にメイコは見慣れない色を見た。紫と…白?
中世的な容姿に刀を差し、扇子を持っている。はっきりいって場違いすぎる。
長い髪と雅な着物をまとったその男は、しきりに畑の作物を気にしている。
あまり関わり合いになりたくない雰囲気だったが、私有地への立ち入りは遠慮していただきたいものだ。
メイコは意を決して男に近づく。
「あの…うちの畑に何か?」
「ここはそなたの土地か?」
「はぁ…妹たちが作物を育てていますが…」
「茄子がないではないか」
「は?」
茄子の魅力について滔々と語りだす紫の君を目の前にして
やっぱり変な人だった、とメイコは話しかけたことを後悔した。
しかし、変という意味では自分の兄弟たちもあまり差はない。
売れっ子美少女ボーカルがネギをこよなく愛していたり、
双子の少年少女ユニットが無免許でロードローラーを乗り回し、黄色い食べ物と見れば見境なく食い尽くす…。
そこまで考えて、メイコは目の前の不審人物が妹たちと同じヘッドセットをつけていることに気がついた。
「あの…もしかしてあなたは新しいボーカロイド?」
「ん?我のことを知っておるのか?」
茄子について熱く語っていた男はメイコを正面から見つめる。やっと意思の疎通ができたようだ。
「ええ、所属事務所が違うみたいで、あまり情報は知らないのですが」
「ほう、ならば我の名も知らぬと」
「…申し訳ありませんが」
軽く頭を下げるメイコだったが、何故か相手は満足そうな顔をする。
「そなた、名を“めいこ”と言うのであろう」
「あ、ご存知でしたか。ありがとうございます」
何となくまた礼をしてしまう。
男はじっとメイコを見つめたままだ。照りつける日差しは強く、気温も高い。
それなのに厚着のうえ汗もかかずに、むしろ涼しげな雰囲気さえ漂わせる目の前の男は
機械的というより、霊的な存在のように思えた。
その彼が、ずいと一歩踏み出す。思わず後ずさろうとしたメイコだが、ミカンの木が退路を阻む。
178ガク→メイ←カイ(3/7):2008/06/28(土) 13:20:35 ID:Hpph3vdB

「美しい娘よ。そなた我と一緒に来ぬか?」
「はぁ?」
さすがのメイコもこれには開いた口が塞がらない。展開が唐突すぎる。
しかも、すかさずがっちりと手を握られて逃げることもできない。
「あの…困ります。私はK社所属のアーティストですので、私の一存で移籍を決めるわけには…」
「そんな些細なことはどうでもよい。我が望んでおるのだ。そなたのようなおなごには苦労はかけぬ。
安心してついてくるがよい」
そう言うが早いか、紫の男はメイコの手を引いてずんずん歩き出す。
「ちょ、ちょっと!離して!困りますって」
口では拒否の意を伝えながらも、メイコはいまいち抵抗しきれなかった。
突然の事態に頭がついていっていないのと、齢はあまり変わらないくらいだが、立ち振る舞いの端々に
底が見えないほど老成した雰囲気を漂わせる男に、女子扱いされたことの戸惑いだった。

「ちょっとちょっと!どゆこと!?あれヤバくない!?」
「相手の人なんか役者さんみたい!月9のドラマみたいだよ〜!」
「おい!お前らメイ姉が拉致られかけてんのにのんきな事言ってんなよ!
絶対これヤベェって!早くカイ兄に知らせないと…」
仕事が早めに終わったため、玄関前で衝撃の現場を目撃したミクリンレンの背後で
ドサリと物の落ちる音がした。
「め、めーちゃんが…」

「ちょ!カイ兄!カイ兄しっかりしろよー!」
三人はしばしの間、錯乱したカイトを正気に戻すために苦労することになる。

結局振り切れずに彼の家まで連れてこられてしまったが、その豪勢さに嘆息してしまう。
家というよりも「城」だ。家主の男があれなだけはある。
とりあえず適当に話に付き合って、切りのいいところで
おいとまさせてもらおうと私は覚悟を決めた。
広い屋敷の中をしばらく歩き回り、通された客間は畳の美しい和室で、
部屋の中央には緋色の着物が用意されていた。
「これは…?」
私は背後の胡散臭い男を振り返る。
「我がそなたのために取り寄せた特注品だ。これを着て我を待つがよい」
そう言い残すと男は襖を閉め、出て行ってしまった。相変わらず自分勝手で意思の疎通が図りにくい。
大体「メイコのために用意した」と言った時点で話がおかしい。
ミクとリンの畑に現れたのは茄子のためではなかったのか。
私は腕を組んだままため息をつく。
ここで彼の機嫌を損ねて所属事務所に迷惑がかかるのも不本意だ。
デビュー前にも関わらず、こんな豪邸を持っている辺り、
彼の事務所が彼にかけている期待の大きさがうかがい知れる。

赤い着物は確かに美しかった。紅を基調とした生地に、裾や袖の部分に上品な柄が入っている。
「…まぁ、着てみるだけ、タダだしね」
誰に言うでもなく一人ごちると、私はスカートに手をかける。
ブラを外した辺りで、違和感を覚えた。
「あれ…下に重ねる襦袢がない…?」
撮影で和服を着たことは何度かあったが、確か三枚くらい重ねてから帯を締めていたような気がする。
ついでに言うと私は一人で着付けができないことも思い出す。
「仕方ない…。諦めるか」

脱いだ服を手に取ったところで、着物に目がいってしまう。
せっかくなら一度くらい袖を通してみたいかも…。
私は赤い着物を手に取った。手触りからも上質なものだということが伝わってくる。
どうやら香が焚きこめてあるらしく、仄かに甘い香りが鼻をくすぐった。
部屋の隅の姿見の前で軽く前を留めてみる。
悔しいが男の見立ては正確だ。赤をイメージカラーとして売り出している
私の肌の色やメイク、爪にぴったり馴染んでいる。
「まともに買ったら数百万はくだらないだろうな…」
咄嗟に頭の中で年収の計算をしてみる。残念ながら今のところ、そこまで贅沢のできる収入ではない。
180ガク→メイ←カイ(5/7):2008/06/28(土) 13:21:29 ID:Hpph3vdB

「我の元にいてくれるのならば、そのような着物何枚でも用意できるぞ」
唐突に背後から声がかけられる。音もなく、といった表現が正しい登場だったが
驚きよりもまず今の自分の格好に慌ててしまう。

「あ…あの、これは!私、着付けがうまくできなくて…!」
わたわたと胸元を合わせ、愛想笑いを浮かべる。
前触れもなく、男の手が唐突に私の頭に伸び、反射的に身をすくませる。
何かを乗せられたようだ。彼の手はそのまま私の肩に触れ、くるりと鏡の方を向かせられる。
鏡に映った私の髪には紅い椿をあしらったかんざしが刺さっていた。
着物の色とも上手く合っていて、思わず見入ってしまう。
男は満足そうな笑みを浮かべ、私を後ろからぎゅっと抱きすくめる。
こんな状況なのに、柄にもなく胸がときめいてしまうのを心の奥で否定する。
「やはり、我の目に狂いはなかった。とても美しい」
…今時少女マンガでも言わないような歯の浮く台詞に我に返り、ツッコミを入れたくなった。
「そろそろ離していただけませんか?」
振り返る私の眼に映ったのは男の目。そして唇を重ねられる。
「んっ…!……ぅ……んぅ……っ」
男の舌が口の中を這い回り、押し戻そうとする私の舌も絡め取られる。
相手の舌を噛んでやろうとも思ったが、私と同じボーカロイド、しかもデビュー前とあっては
大事な商売道具に傷をつけて、損害賠償を請求されることになっても困る。
やっと唇を解放された頃には、もうくたくたになっていた。
へたり込む体を支えられゆっくりと座らされる。体の自由が上手く利かない。

おかしい。呼吸が苦しいだけでこんなに疲労するはずがない。
「まさか…この香は…!?」
紫の瞳の男は何も言わず薄く微笑むだけだ。
自分の迂闊さを呪う。体さえ動けば不意をついて逃げ出すこともできるのだが
男の手を借りていないと座っていることさえもできないほど、得体の知れない薬の成分は体に浸透している。
181ガク→メイ←カイ(6/7):2008/06/28(土) 13:21:56 ID:Hpph3vdB

「めいこ、我の傍にいてくれぬか」
耳元で囁かれ、ぞくりとした感覚が背筋を走る。快楽なのか嫌悪感なのか、前者ではないと信じたい。
完全にはだけているのが分かっていても合わせられない、着物の隙間から男の手が入り込み素肌に触れる。
「こんな広い屋敷にいても、豪奢な調度品が揃っていても」
鎖骨から胸、わき腹までを、壊れ物を扱うような手つきで撫で回される。
「たった一人きりの孤独には耐え切れぬ」
耳に吹き込まれる言葉が私の脳を犯していく。
男の手は私の胸を柔らかく掴み指先で先端をなぞる。薬のせいなのか声は出ず、
荒い呼吸と僅かに混じる喘ぎだけが広い部屋に響く。
「そなたには分かるであろう。我の孤独が」
彼の頭が私の肩に寄せられる。その仕草は、一緒に暮らしている甘えたがりの青い髪の男が
しばしば私に依存してくるものと同じで、ふと思い当たる。

この男も私と同じ、先陣を切って世に出るプロトタイプなのだと。

カイトと出会う前、デビューしてからの2年間のことを思い出す。
私は人間ではない。世に送り出してくれた人々や、仕事をくれる音楽家
たくさんの人に支えられて歌っていたが、自分の存在に、人間と同じ土俵に上がれないことに
深い疎外感を感じ、思い悩むことも多かった。
カイトが私の元に来たとき、ミクが加わったとき、リンとレンを迎え入れたとき
それぞれの嬉しさを感じた。お帰り、ただいまというやり取りができたとき、
私は一人じゃないんだと実感することができた。
今、目の前の男はそのプレッシャーに悩んでいるのかもしれない。
「そなたらの“家族”が、我には眩しく映るのだ」
彼の私に対する手つきは、官能的なだけではなく、近親者を求めるそれにも似ていた。
それが庇護を求める子どもの手なのか、それとも愛玩物を愛でて心を慰める手なのかは分からないが。
「あ…なた…は……」
かすれる声を振り絞り、そこまで言ったところで、彼の手が私の下腹部に下りてきた。
憎しみはもうほとんどなく、同情心に近いものが芽生えてしまった私は、腹をくくる。
彼と唇を重ねるのを甘んじて受け入れる。
その時、

「めーちゃん!!」

ぱぁん、と襖が開かれ、息を切らした青年が飛び込んでくる。
「か……い………」
必死に声を振り絞るが上手く口にできない。
カイトは私の痴態を目の当たりにし、顔面を蒼白にする。
「き…貴様ああぁぁぁ!!」
私をそっと横たえた男はゆらりと立ち上がり、カイトの咆哮を正面から受け止める。
視界が朦朧とし意識を保っているのが限界だった私はほとんど覚えていない。
とにかくカイトは勇者並みの冒険をし、屋敷に侵入し、
紫の君とラスボス張りの決闘を繰り広げた…らしい。
私の眼にはっきりと焼きついているのは、カイトに抱きかかえられて部屋を出る際に
私を見据える薄い微笑み。何をどう争ったのか分からないが、着衣の乱れもなく、汗一つかかず
機械のように同じ笑みを湛えていた。その心の奥に何があるのか、顔からは読み取れなかったのだけど。
182ガク→メイ←カイ(7/7):2008/06/28(土) 13:22:27 ID:Hpph3vdB

家に連れ帰られた私は、いの一番に風呂に入れられ、服を着替えさせられ、
挙句体が動くようになるまでの数時間、カイトの腕から離してもらえなかった。
今回の件は私の無用心さが招いたものなので、文句の言い様がない。
ベッドから起き上がれるようになって、ミクたちが飛びついてきたとき
カイトも含めて、私を慕って心配してくれる、手が、涙が、本当にありがたかった。
あの男は、この暖かさを知らない。
「まだ」知らないだけなのか、「ずっと」知らないままなのか。
孤独な君主を思い浮かべ、私はそっと目を伏せた。



************


一月後…
紫の君こと「神威がくぽ」が正式リリースされ、その斜め上のネーミングに度肝を抜く間もなく
ボカロ一家の隣に雅な豪邸が突如建つことになる。
それから起こる出来事を知るものは、現在世界中のどこにも、いない。





END
183名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 13:22:47 ID:Hpph3vdB
うは……やっちゃった……
もうがくぽの公式イラスト直視できないwwww
「がくぽ」という名詞を使わなかったのに
ギャグにしかならない恐ろしさを味わった。

読んでくださった方、ありがとうございました。

>>174
何だか期待してくれてありがとう。
つたない文章ですが、自分に書けるものなら色々書いてみたいです。
184名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 13:28:57 ID:QjkcZy1A
>>183
リアルタイムキターーーー!!GJ!
すっげえ萌えた!ありがとう!
185名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 15:51:36 ID:zRw24MRI
キター!ありがとうジェバンニ!
禿げ上がるほど萌えた…っ!
がくぽのイメージが少しずつ固まって、妄想するのも楽しくなってきた。
名前出るとやっぱり吹くけどw
186名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 19:10:34 ID:K3Gl50aV
GJというやつだッ ……すげー名前だな、しかし。


ところで森之宮先生の話題はここでいいものか、どーか。
アニメ作ってる人のネルがやたら可愛いんだが。
187名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 23:10:48 ID:7+/0+qjg
>>183
ああああすっごい萌えた!GJ!
おんなじプロトタイプ、っていうのが良いね!
188名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 01:47:51 ID:rGDeshdM
ミク:Aカップ
リン:AA以下
MEIKO:Dカップ
LOLA:Dカップ
MIRIAM:Cカップ
ANN:Fカップ
PRIMA:Bカップ
189名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 09:10:24 ID:LCWd0jXo
>>188
よくわからん・・・・・が、つまりはこう言う事ですね

ミク:貧乳
リン:つるぺた
MEIKO:巨乳
(以下略
190名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 11:25:31 ID:2ZM9kFl6
レン:キャシャリン
カイト:ややムチ
がくぽ:細マッチョ
LEON:ガチム(ry
191名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 13:23:33 ID:6rdBnqzg
>>183
おもしろかった!GJ!
192名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 14:53:42 ID:bkv2sTJb
がくぽを学歩って書くとネタっぽくなくなる気がしないか?
むしろ格好良い
 
 
 
ハク→E
ネル→無
193名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 15:21:46 ID:CEjXxlmq
MEIKO「がくぽさん」
KAITO「がっくん」
ミク「がくさん」
リン・レン「がく兄」
194ネルさんのボヤキ:2008/06/29(日) 15:39:08 ID:f/Bw3kwA
>>192

ちょっ……! ちょっと待てよ! あたしの胸のサイズが【無】ってなんだよ!!
だいたい同じ派生キャラのハク姐はEカップであたしは無って……これは差別だ!
MEIKOさんはDカップはともかく、ミクがAカップであたしが無!?、
ワガママ娘のAA以下(つるぺた)は妥当としても……

ん? そう言えば【つるぺた】と【無】ってどっちが上なんだ?
まさかと思うけど、あたしがあのワガママ娘に負けてるなんて事無いよな?
一応あたしが年上なんだし。
こうやって寄せれば少しは谷間だって――――

「うりゃあぁぁ!! …………………あれ……っ、おかしいな……」

っと、……た、谷間はともかく! ぜったいあたしの方が大きいだろ?!
だいたい胸がなんだってんだよ! あたしはそんなもんいらないんだ!
MEIKOさんだって、ハク姐だって、もうすぐ垂れてくるに決まって……

……あれ、二人ともいつの間に……ちょ、ちょっと、まって……違うんだよ、
こいつがあたしの胸が【無】とか訳の分からない事を……って、ちょっ、聞いてますか!?
何、その目は?! え? お二人の部屋に? あの、また……おしおきですか?
まだ昨日のでお尻がヒリヒリして痛いんですけど……


……っく! >>192!! 覚えてろよ!!!



あっ、はい。すぐ行きます……
195名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 16:35:18 ID:/2A7fRJo
>>194
ネルGJ
196名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 18:32:42 ID:2ZM9kFl6
お姉様二人はアナリストなのかスパンキンガーなのか
197名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 21:18:33 ID:6U3E5LqD
プリマは金髪ゆるウェーブショートだと俺は勝手に思ってる
198名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 22:50:35 ID:6zFR9viM
パッケージの彼女はヅラですか。
199名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 04:08:36 ID:H2mtMLsr
ヅラじゃない!きっと彼女なりのファッションなんだ!
200名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 13:08:11 ID:J5/QC4Ca
>>190
メタボKAITOを受信した

痩せるまで裸マフラー禁止ですねわかりま(r
201名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 13:22:45 ID:kc4MoiAW
アイス食い過ぎやねん
202名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 13:58:09 ID:/KwUSYIc
マンコ臭い
203名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 15:27:11 ID:jU6byI0c
メイコのあそこムレムレでくさい

クンニ中にカイトが指摘

怒ったメイコ、クンニ中に放尿

怯まず舐めるカイト。むしろ楽しそう。

おしっこ舐めた口でキスを迫るカイト

メイコ阿鼻叫喚
204名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 15:47:53 ID:/l5QnMUs
>>200
呑み過ぎてビール腹になったMEIKOとジムに通うメタボKAITOを受信した

初音鏡音は育ち盛り・好物が健康志向なので太りません
205名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 18:46:34 ID:l1g3UKJk
むしろアイス食い過ぎると腹下してくそみそな結果に終わりそうです
206名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 21:03:38 ID:ngXI1AOM
ええいっ
この流れを吹き飛ばす可愛いエロは無いのかっ!



がくぽで
207名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:08:55 ID:HVxMnKPl
神威、って姓で呼べば普通に格好いいと思うんだ
ということで普段は姓で呼ばれるているが好きな人には
名前で呼ばれたいようなやっぱり呼ばれたくないような複雑ながくぽ
あるいは本人は自分の名前を変だとか思ってないので
名前で呼んでくれと要求してくるけどあんまり呼びたくない相手

個人的にはがくメイがすきだ
208名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:34:10 ID:ztCr8y3m
お客様の中に天然がくみくをお持ちの方はいらっしゃいませんかー!

天然がくとツンデレミクでもいい
209名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:17:38 ID:mrXYEXIE
がくぽ、天然でもおいしいけど個人的に鬼畜もありだと思うんだ
210名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 00:42:52 ID:FQVW8YMT
がくぽってなに?
211名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 01:10:16 ID:JOxdaXXG
>>210
栗以外の会社が今度出す新ボーカロイド
声のサンプリング元は歌手のガクト
ソフト名はがくっぽいど
イメージキャラの名前は「神威 がくぽ」

ttp://www.ssw.co.jp/products/vocal/gackpoid/

なぎみそ氏のがくぽ漫画が噴くんだがw
212名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 02:19:57 ID:gEzh2lNt
以前女体化に理由があればKAIKOでもおK的なレスを見たが
メイコと親しいカイトに嫉妬した茄子神様が女体化の呪いかけるとかそんなんでいい気がした
茄子神設定なら何でもできそうだ
213名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 02:41:30 ID:ZPVYSs2X
「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ!眠たーい!!!」
「! やばい、がくぽの発作が始まった!大丈夫か、がくぽ?!しっかりしろ!」
カイトは茄子に執り憑かれたがくぽの正気を保とうとする。
「もう、ここの埃が凄いからもう汚れがひど、どうやったら落ちるのかコレ…!」
「がくぽ! しっかりしろ!」
「俯せで潰そうとする人を俯せで潰す〜このへんを卵閉じにするぅ〜〜」
「目を覚ませ! がくぽー!」
「ああああああああああ眠たーい!!!カシスソーダがなんか零した床でいいから横になりたーーい!!!!ああああああ」


茄子の過剰摂取には注意しましょう
214名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 16:33:12 ID:44v54hZf
>>213
意味がわからない俺は負け組
215名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 21:12:22 ID:xWjubqeh
茄子の過剰摂取で茄子の神様が憑依したんですね。わかります
216名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 22:59:06 ID:0F+EL75v
エロパロでおにゃのこが出てこないとは何事だ
ょぅι゛ょを出せ、ょぅι゛ょを
217名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 23:09:35 ID:1hxNMYoi
>>211
ここ的にはスレ違だがあそこのがくぽ漫画は地味にいいよなw
218がくぽとメイコで小ネタ:2008/07/01(火) 23:56:10 ID:LDAGfDvx
がくぽが5兄弟の隣に越してきて、引越しの挨拶に来たという設定。



「神威さんの下の名前、何ていうんですか?」
ボーカロイドとしては、何とも風変わりな格好をした神威に向かってメイコは自然な質問をぶつけた。
何しろ相手である神威は、最初の挨拶で神威と名乗っただけで、自分のことをあまり多く語ろうとしない。

「……がくぽ」
一瞬の沈黙の後、神威は俯き、やっと聞き取れるくらいの小声で呟いた。

「えっ?」
聞き間違いかと、自身の耳を疑うメイコ。
その様子を察したのか、神威はスゥッと息を吸い込むと、今度ははっきりした口調で言った。
「私の名前は、神威がくぽだ!」
言い終えた彼の顔が真っ赤に染まる。

「がくぽ?神威、がくぽ……?」

どうしようもなかった。
がくぽという名前を聞き、口にした途端、メイコは盛大に笑い出した。


「あぁ、もうお腹がよじれそう
 ごめんなさいね、その、あまりにも可愛い名前だったから」
メイコは左手で目じりをぬぐいながら謝るも、それでも笑いは収まらない。

「本当にごめんなさい
 だって、あなた、声も顔もいいでしょう
 何ていうかギャップが可愛くって」
ひとしきり笑い終えると、彼女は何とか弁解しようとした。

「気にするな
 名前がおかしい事くらい自分でもわかっている」
男にとって、可愛いという言葉は褒め言葉にはならない。
あからさまにうな垂れながら、神威は自虐的に言った。

「えぇと、ごめんなさい
 傷つけるつもりはなかったの
 そうだ!
 神威さんって呼ぶのもよそよそしいし、ニックネームを考えましょう!」
これぞ名案と言わんばかりに、メイコは手を打って楽しげに言い出した。

「……ニックネーム?」

「その方が気軽にあなたのことを呼べるでしょう?」
嬉しそうなメイコに反して、神威はその提案にあいまいに頷くだけだった。
219がくぽとメイコで小ネタ:2008/07/01(火) 23:57:01 ID:LDAGfDvx
「そうねぇ、ガクだと何となく味気ないわ
 がくぽ…がくと…うーん」
メイコは、神威の意見を聞くまでもないと言った様子で自分の世界に入っている。
その横で神威は、変なひとだなぁとぼんやり考えていた。


「がっくん!」
いきなり、メイコが大声をあげた。

「んっ?」

「だから、ニックネームよ
 なかなか、いいと思わない?」
自信満々といった様子で、メイコが答える。

どうしようもなかった。
こらえきれなかった。
神威は数秒、メイコの顔をまじまじと見つめるとクスクスと笑い出した。

「何よ、そんなにこの名前おかしいかしら?」
良いと思ったのに、とメイコは頬を膨らませ神威に尋ねた。

「クスクス
 いや、違うんだ
 その、メイコの発想と見た目にギャップがあったから、つい
 すまない」
必死に笑いをこらえようとするものの、メイコにがっくんと呼ばれたことを思い出すとなかなか収まらない。

「メイコは可愛いな」
クスクス笑いながら、神威は思ったことをついそのまま口にした。


「……発想が幼稚って言いたいのね!」
メイコは少しだけ俯き、顔を真っ赤にして声をはりあげた。
メイコにとって、可愛いという言葉は反則技だったようだ。
220名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 01:09:07 ID:5AC0KvuC
MEIKOかわいいよ
GJ
221名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 01:49:34 ID:Cgno7rhv
>>218
の小話のせいでガクメイにはまりそうだ
どうしてくれるGJ
222名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 02:26:36 ID:6Wxm7Ief
同じくマスメイ好きだったのに学名にはまりそうだ
ガクメイ可愛いなガクメイ
223名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 03:36:52 ID:/dOZt2E0
大丈夫だっ
こっちもマスメイだが、…ガクメイ…良い…
224名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 03:52:37 ID:4nFFEf2O
流れに乗じてがくミクで小ネタ↓



teen age:恋に恋するとき。
人生でもっとも動揺するひととき。

出典はわたしの辞書。
欄外にシャープペンで書いてある。
わたしは恋に恋していた。
でも、わたしのまわりに“おあつらえ向き”なステキなオトコノコは見当たらない。
カイトはお兄ちゃんて感じだし、メイコさんと取り合うほど大したものでも…。
teen age一年生のレンくんはまだまだお子様。リンちゃんと遊んでなさい。
はたと気付いて、わたしはひとり。
たくさんのラブソングを歌えても、恋未体験のわたしにラブを詩うことはできない。
叶わないほどアコガレルのは何故かしら。
わたしは食事に行くと、カラオケに行くと、喫茶店に行くと、まずメニューのデザートを確認する。
“甘い恋”を食べさせる店は未だ見つけられない。
もしかしてメインディッシュ?…お子様ランチの隣にあったりして。


その日、わたしは居間で少女漫画のなかの恋を味わっていた。
友達から借りたのだけど、ちょっと退屈な漫画。
ヒマを持て余し、わざときわどい感じに脚を組んで、向こうでリンちゃんとゲームしているレンくんをこっそり観察。
居間はスリッパで歩くことになっているけど、フローリングのひんやりした感触が好きなわたしは、ニーソックスも脱いだ素足だった。
レンくんの視線はチラチラとわたしの脚のあたりをさまよい…あっ、目が合った。
ふふふ、慌てちゃって。
見てたのバレバレだよ?
“女の子”を活かしたイタズラでレンくんを困らせているとき、
「こんにちは…その前に、はじめまして、かな」
神威がくぽは現れた。
違うかもしれない。
でも、そうかもしれない。
わたしには彼が、“神威がくぽの姿をした恋”かもしれないと思えた。
これがわたしの初体験?
ガイケンにひかれたケイハクなヒトメボレ?
そうかもしれない。
でも、違うかもしれない。
がくぽに続いて居間に入って来たメイコさんが、わたしとリンちゃんとレンくんに彼を紹介した。
ほとんど聞こえない。
聴いてるけど聞いてない。
彼の白い喉にみとれていたら、目が合った。
慌ててしまう。
慌てて俯くと、わたしだけスリッパを履いてなくて、ぺたぺたと素足。
恥ずかしくなる。
隠せるはずもないけど、読んでた漫画を前に持つ。
うう、さっきはごめんよレンくん。
恋は心を変にするんだって。
たしかに変かも。
わたしは辞書の“不可能”を塗りつぶしたのをおもいだした。
225名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 04:33:59 ID:r3YiwpBc
ミクの動画作ってみた
http://www.nicovideo.jp/watch/nm3749088
226名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 04:37:16 ID:SUAEJu9i
>>225
ひでえwww
227名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 04:44:22 ID:SUAEJu9i
>>224
連投すまん。GJ!
そういやミクっていままで相方のキャラがいなかったんだよな。
エロパロ的にはこれからはがくぽがその位置に収まるのかな?なんて思ったり。
228名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 06:56:59 ID:tNwnccDi
がくリンとかどうだ
初めての後輩で調子に乗ったリンが…みたいな
229名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 08:14:46 ID:5AC0KvuC
へうあーめーちゃんかわいすぎるぜー
230名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 10:45:03 ID:wtfDI8pJ
MEIKOはビール瓶ケツに突っ込んでオナってろ
231名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 11:09:58 ID:mQzSpy00
>>224
いいねガクミク!
これなら近親相姦ぽさのないシチュで萌えられる。
03が男キャラで、ミクと対になる気でデビューしたらがくぽに先取りされていて三角関係・・・みたいなの考えた
232名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 16:01:43 ID:5AC0KvuC
>>230
こらこら
子供だなあ君は
233名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 20:53:43 ID:OqQS0idY
>>230
半透明な筒の中を汁がつつぅ…と流れるさまってなんかいいよな
234名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 22:27:47 ID:JdCDbE57
がくぽのキャラやら口調やら、固まらなさすぎる
ネタを考えてみるものの、なかなかいい案が浮かばないorz
235カイトとメイコで小ネタ:2008/07/03(木) 00:40:48 ID:5MwWL/nA
「メイコっ…もうそろそろ…っ」
「ん…いいわ…きてっ…」

「はぁっ…メイコの膣、すごい締まるっ…」
「や…んっ…!ああぁっ…!激し…っ」
「うあぁっ…気持ちいいよ…!」
「あ…あ…っ!そん…なに…っ」
「は…あっ……い、いいよぉ……!」
「んんっ!そ…こ……だめぇっ…!」
「んぅっ…も…イく…!」
「あ゛ーっ…あっ…ああぁ…っ!」
はぁっ…はぁっ…。

「う…んっ…、カイトぉ…」
「はぁはぁ…メイコ、良かったよ」
「あんた一人で喘ぎ声うるさいのよっ!!」
「いででで…っ!ちょ、そこはらめぇぇぇぇ!!!」
「ちょっとは黙れぇぇ!!」
「ぎゃああぁぁぁ!!!」




もう寝る。
236名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 09:53:50 ID:ABINdCYX
wwwww
237名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 11:39:06 ID:ip0xQ8eK
俺「 」
妹「 」
俺「 」
俺「 」
俺「 」
俺「 」
俺「 」
妹「 」

思い出した
238名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 19:16:20 ID:Ka+qHxl/
みくよんのがくぽ漫画でガクミクに萌えたw
何あの武士とその妻
239名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 19:45:05 ID:KkGeJWwA
誰か俺にがくメイを
240名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 20:47:57 ID:0JSCakxM
パケ絵、きれいなお姉さんにしか見えない。
241名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 21:16:55 ID:5aVz8l9W
竿要員が一人増えるとバリエーションが広がって楽しみだ。
242名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 21:31:25 ID:fDUYDM9H
三本あればケツまんことクチまんことおまんこで一斉奉仕をさせられますね
243幼女なメイコ:2008/07/03(木) 22:11:57 ID:/MRsXcZ0
『発泡酒』……か。
ハァ……切ない響きね。
家計の為とは言え日本酒を絶って一ヵ月、そろそろ透明のお酒が恋しくなって来たわ。
ため息をつきながらそんな事を考えていると、カイトが慌ただしい足音を立てて帰ってくる。
どうせまた新しいアイスがどうこうって話だろうな。

――――ガラッ!!

「めーちゃん!! 聞いて聞いて!!」
「なによ? 新しいアイスでも――――」
「これ、引っ越してきたお隣さん(自称ナス神様)がくれたんだけど」
そう言ってカイトが私に見せたのはひょうたん。
何やら栓が付いていて…………えっ、これってもしかして……お酒?

「ちょっと見せて!」
私はカイトからひょうたんを奪い取り、すぐに栓を開封。とたんに広がる甘くまろやかな香り。
ハアァ……飲まなくても分かる、これはかなりの上玉! なんたってひょうたんいりだからね!
我慢できなかった私は、そのまま口をつけてゴクリと一口……二口……三口。
「カアァァ――――! うまぁーい!!」
気づくと半分ほど飲み干してしまっていた。
それにしてもこの感じ、なんだろう?
体が熱くなって、目が回る……久々の本当のお酒に体がつていかないの?
なんだか……眠く…………バタンッ。

「――ちゃん、めーちゃん! めーちゃん? えぇ?! めーちゃん???」
うぅ……頭が痛い、カイトのバカ……ちょっと静かにしなさいよね……
「うーん……うるちゃいよ、カイト」
ん? あれ、ろれつが回ってない? おっかしいな……そんなはず……
「ねぇ、カイト。あたち……何かおかちくない?」
「あ……め、……めーちゃんが幼女になった!!」
「はぁ? 何言ってんのよ、あたちが幼女の訳……あた……ち……わっ、わわわっ!!!」

ふと自分の姿を見ると、なんと服が脱げて素っ裸……じゃなくて!
……ない! おっぱいが! 無くなってる!! ……身長も縮んでる!!?
「ちょ、ちょっとカイト! あんた、あたちに何飲ませたのよ!」
「飲ませたって……めーちゃんが説明の前に勝手に飲んじゃったんでしょ? 若返りのお酒……」
「若返りのおちゃけ?! そんなバカな……」

『ただいまぁー♪』
『……あれ? その子……だれ?』
『ま、まさかカイト……あんた誘拐したんじゃ?!』

帰ってきた子供たち……いや、今は私の方が子供か……まいったな。どうすればいいんだろう……





ボカロでアッーウッウッイネイネを見ていて、妄想を抑えきれなかった。
244名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 23:30:08 ID:UM6I+3lZ
>>212
がくぽ「めいこ、何故私の元へこない。そんなにあの男がいいというのか」
メイコ「カイトのこと?んーそうね…ああ見えて意外と男らしいところもあるのよ?」
がくぽ「男らしい所がいいのか?男らしくなくなればめいこは私を好きになるのか?」
メイコ「…は?」
カイト「あ、めーちゃんこんな所にいたの?探し…」
(がくぽ、茄子を振りながらぶつぶつと呪文を唱える)
カイコ「…てたんだよ?ってえ?」
メイコ「カイトが…女の子に!?しかもロリ系」
がくぽ「どうだメイコ、これで私の元へ
メイコ「何してんのよ!」(殴)
カイコ「ない…俺のぞうさんが…マグナムが…なんか胸についてる…」
メイコ「これ、元に戻るの!?」
がくぽ「さて、時間がたてば戻るが一時間かかるか1ヶ月かかるか一年か」
カイコ「!!…め、めーちゃん…めーちゃんさえいいなら俺、百合の世界でもいいよ…」
メイコ「諦めるな!」

(幸い三日で治りましたが百合の世界へ行ったのはミクでした)
ミク「カイコちゃん、もうお兄ちゃんに戻らなくてもいいよ!むしろ戻らないで!」
245名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 01:02:23 ID:d+0LQIFK
>>243

「俺は幼女誘拐なんてしてないよ!これのせいだってば!これ!よく見ててよ」
ごくごく
「か、カイト!?バカッ!何であんたまで飲むのよぅ!」
「うぃ。ほらね、お隣しゃんからもらったこれを飲むとこうなりゅんだよ」

ミク達が見守る中カイトも幼児化。
元に戻すために奔走する弟妹たち。
一方、歳をとるお酒を手に入れナイスバディ化しようと画策するリンが一人茄子屋敷に忍び込む。


という電波を追加受信した。
246名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 08:35:12 ID:nEUB4y7Y
>>244
吹いたwwwww
 
 
 
>>244
いいぞもっとやれ
247名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 11:49:19 ID:nppbroEZ
>>244
ミクwwww
248名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 14:22:38 ID:oTOZLFMg
前スレの最後の方でねちっこいカイメイ初体験を投下した者です。流れぶった切ってまたカイメイ(?)書けましたので投下します。




夜も更けた午前1時。
私はベッドに入る前にシャワー室へと入った。
仕事の疲れを洗い流すため、シャワーのコックを捻ると頭からシャワーをかぶる。

シャワーの程よい水圧が心地好い。ぼんやりとしながら思い浮かんだのはあいつの姿だった。


カイトが
家を空けてから一週間が経った。

何でも新曲のPVの撮影らしい。
最近はお互い仕事が忙しく、家でカイトと顔を会わせたのは今月何回あっただろう。
まぁ、ク○プトンの失敗作とまで言われ、今まで歌うことすらろくにできなかったカイトには喜ぶべき事なんだろうか。

仕事が増えたことは良いこと。
今回の歌はミクとのデュエットで、禁じられた恋を歌った歌らしい。

「……」

そっと、自分のそこへと指を這わせた。

「ん……ッ」
指の腹でなぞり、上の突起をくりくりと撫でる。
いつも、あいつがするように。
「ひゃ、ぁん…」

そう、いつもあいつは丁寧に愛撫をする。
しつこい位に痛い?と聞いてきて、気持ちいいと言えば嬉しそうに笑った。ぬるぬると愛液で濡れたそこに指を差し入れた。
指を出し入れすればクチュクチュと音がする。
愛液のお陰で指がスムーズに動き、中に擦れると堪らなく気持ちがいい。
249名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 14:23:25 ID:oTOZLFMg

「あ……ぁっ…カイトぉ…」

でも指だけじゃ少し足りない。
いつもは、いつもはあいつの太いものを挿れられて……

途端にあいつの顔が頭に浮かんだ。息を荒げて、私を抱くあいつの姿。
男のくせに切ない目で私を見下ろしたり。
いつもめーちゃんって呼ぶくせに、メイコって何度も私を呼んで。何度も奥まで突かれて、最後はあいつにしがみつきながら熱いものが中で……

「ぁ、ぁ―――ッ……!」
いつもの情事の光景がフラッシュバックすると、じわじわと来た快感が頂点に達してしまった。
「はぁ…はぁ……」



……あいつをオカズにしてしまった。
足に力が入らなくなり、シャワー室の床にぺたりとへたり込んだ。

いつもヘタレのくせに恥ずかしいことを平気で言ったり、ベッドの中では妙に男前になったり。
あいつはまたいつものように、「めーちゃん!ビールとアイス買ってきたよ!」と言ってへらへら笑うんだろうか。


「…早く帰ってきなさいよね、バカイト…」



そして、早くその温もりを頂戴。
250名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 15:52:29 ID:br8rcnrk
wwwww
251ネル×マスター ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/04(金) 16:38:57 ID:EYh+5e6U
書いてるうちに長くなって結局…
5レス投下します。エロは無いです。

今度こそネルとテックルして終わります
252ネル×マスター ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/04(金) 16:39:37 ID:EYh+5e6U
 
「う…………ん……? あれ……?」
ネルが倒れている姿を見て固まっていると、ネルはゆっくりと体を起こしてその場に座り込む。
よかった……考えられる最悪の事態だけは免れたようだ……

「ネル、大丈夫か?」
とりあえずホッと胸をなで下ろし、オレはネルに声をかけながら歩み寄った。
しかし、少し反応が遅れてこちらを向いたネルの顔は、
今まで一度も見せた事のない不安げな表情をしていて
「マスター……」
と、今にも泣き出しそうな震えた声でオレの事を呼んだ。

「あたし、もしかして――――」
「あー……っと、あれだよ、きっと昨日頑張りすぎたから疲れてるんだよ。
 ほら、コップはオレが片付けとくからネルはベッドで休んでおいで」
話に割って入り、少し強引にベッドのある部屋へネルを連れて行く。
ネルが言おうとした事は何となく分かっている。でも、それをネルの口から聞きたくなかった。

急いでコップを片づけてネルのいる部屋へ向かうと、
ネルは天井を眺めたままベッドの中でジッとしていた。
「……調子どう?」
その問いかけに答えるどころか、ネルはこちらを振り向こうともしない。
静かに部屋の扉を閉め、ネルに近づく。後5歩……4歩…………
そしてネルまでの距離が後3歩程になった時、ようやくネルはオレに気づきこっちを向いた。

「……マスター?」
相変わらず不安げな表情を浮かべるネル。でも、それ以上に気になったのはネルの動き。
こっちを向いた時、ネルの首の動きはぎこちなく、
まるでブリキのおもちゃが止まる直前の様にカクカクとした動きだった。
「マスター……私、分かるよ……自分の事だもん。……私は……もう、…………止まっちゃうんだろ……?」
「な、何言ってんだよ、大丈夫だって! ……そんな事言うなんてネルらしくないぞ?」
とりあえず精一杯明るくふるまってみた。それでもネルは表情一つ変えることなく、淡々と話を続ける。

「もうマスターの声も殆ど聞こえないんだ……顔だってよく見えない…………マスター、……ちょっとだけ……怖い……」
そう言いながら、ネルはこちらに向かって手を伸ばす。
その手はオレのいる場所より少し右にずれていて、ネルの目が殆ど見えていない事を示していた。

こちらを見ているネルの目には、もう自分は映っていない……そう考えると胸が張り裂けそうになる。
オレはその手を握り、出来るだけ声が聞こえる様にネルの耳元に口を近づけた。
253ネル×マスター ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/04(金) 16:40:05 ID:EYh+5e6U
「ネル、聞こえてる……?」
「……………………」
ネルからの返答はない。それでもオレは話を続ける。
「エッチな事して、キスして……なんか順番がめちゃくちゃになっちゃったけどさ、
 オレ……ネルの事が好きだから…………だからさ、止まるなんて言うなよ……これからも……ずっと――――」
最後になるかもと思うと、つい言葉がつまってしまう。
そんなオレを気遣うように、ネルはオレの方を見て話し始めた。

「マスター…………あたし、楽しかった……ょ………………短かったけど、マスターと暮らせて……幸せだった……
 だから泣かないで…………今まで……いっぱい…………ありがとう…………あり……が……と…………」

まるで別れの言葉を囁くように、途切れ途切れの言葉でそう言ったネルは最後に笑みを浮かべ、
それと同時に握っていた手に力が無くなり、ついさっきまであった瞳の輝きまでも失ってしまった。
もう名前を呼んでも動かない。それでもオレは心の整理がつかず、
(――――明日になったらまた起きているんじゃないか?)
等と考え、ネルの目を手でそっと閉ざして布団を掛け、そのままPCの前にある椅子に力なく腰を下ろした。

PCの画面に映っているのは、ネルが掃除を始める直前まで開いていたGoogleのページ。
そう言えばいつも一生懸命PCで何かしてたみたいだけど、いったい何をしてたんだろう?
ボタンをカチッとクリックしてみると、そこには今までネルが調べた検索内容がズラリと並んでいて、
一番上には
『せーし いっぱい 出し方』
……そう言えば、帰ってきた時にネルが全裸で玄関にいた時は驚いたっけ。
なんだかもう随分と前の気がするな……。

そんな事を考えながら画面をスクロールしていくと、その下に並ぶのは殆ど『マスター』から始まる言葉。
『マスターを幸せにする方法』
『マスター 気持ち良くする方法』
『マスターが嬉しい事』
『マスター 喜ぶ事』


『マスターがあたしを愛してくれる方法』

ツンとした態度が多かったくせに、見て無い所でこんな事調べてたのか……
ネルは本当に幸せだったのかな……? そう思い、オレは検索欄に文字を打っていく。
今更こんな事調べても仕方無いだろうけど……


『VOCALOIDを幸せにする方法』
254ネル×マスター ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/04(金) 16:40:39 ID:EYh+5e6U
検索結果 約 8,239 件

結構同じような事を考えてる人っているもんなんだな……
その中で一番上に表示されたリンクをクリックして、適当に内容を読んでみと、
『歌を上手く歌わせてあげる』や『愛情を持って育てる』等、何の変哲も無い事ばかり書いている。

こんな物を見た所でどうにもならない。
そう思ってページを閉じようとした時、気になる書き込みがオレの手を止めた。
書いている内容はこうだ。

『私はお金が無かったので、去年の初めに30万円程で非公式のVOCALOID(亜種)を購入し、
 今は弱音ハクっていう子と暮らしているんですが、歌をまったく歌ってくれません――――』

驚いた、オレ以外にもそう言うVOCALOIDと暮らしている人がいたのか。
値段も同じだし……やっぱり似ているのかな?
でも今は6月で、購入が去年の初めって事はもう動いていないんじゃ……?
とにかく続きを読んでみると、このVOCALOIDは毎日お酒を飲んでは弱音ばかりはいていたと言う……
そしてやはり一年きっかり、今年の春を待たずしてそのVOCALOIDも停止してしまったらしい。

『ほんの一年、お酒と弱音ばかりで大変だったのに、気がつくと情が移ってしまい
 彼女が動かなくなった時は涙が止まりませんでした。』

その気持ちは痛いほど分かる。オレもたった今……――――

『今は初音ミクも50万程で買えますけど、新しい子をお迎えする気になれません……』

それも分かる。オレだってネルじゃないと……――――

『だから思い切ってVOCALOID販売工場で充電しちゃいました♪』

あぁ、もちろん…………ん? 充電?

『今ではすっかり元通り、隣でお酒飲んで弱音を吐いてます(笑)
 ハク、これから10年間よろしくね♪』

それを見たオレは再びGoogleページに戻り、急ぎ検索をする。


『VOCALOID 充電』


あった……。しかもVOCALOID販売(生産)工場なら、どこでもやってくれるらしい。
確かこの辺りの工場と言えば……隣町に一つあったな。
そうと分かれば早速タクシーで工場へ直行だ。急いで出かける準備をしなくては。
着替えて、タクシーを呼んで、財布を持って…………そう言えば充電するのって、どれくらいお金が必要なんだ?
もう一度PCのブラウザを開き、料金がいくら程かかるのか調べる。

「なっ……なんだよコレ……」

『充電料金、全国一律100万円(5年間の動作保証付き ※正規品以外は別途)』

ひゃ……100万? 正規品の新品ですら50万位だって言うのに……
情が移ったら買い替えずに充電するだろうっていうメーカーの算段か? 
ちょっとやり方がずる過ぎるだろ。

財布の中身を見てみると、所持金2万8000千円。通帳に約30万……全然足りない。
とにかく行くだけ行ってみよう、なんとかなるかもしれない。
オレはネルを抱きかかえ、タクシーへ飛び乗った。
255ネル×マスター ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/04(金) 16:41:04 ID:EYh+5e6U
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ここは……ドコ?
真っ暗で何も見えなくて…………そうか、あたしは止まっちゃったんだ。
なんだか周りがうるさいな。これは……機械の音? あたし、今から処分されちゃうのかな?
でも……なんだかコレって懐かしい音。どこかで聞いた事がある様な気がする……?
その音はどんどん大きくなって……真っ暗だった世界に少しづつ光が……
そして目を開いたときにあたしの目の前にいたのは――――

「マスター……?」
「おっ、目が覚めたか? おはよう」

間違いない、マスターだ。……でもどうして? 
「マスター、あたし止まったんじゃ……」
「充電だよ、充電。もう少しで終わるから、ジッとしてるんだぞ」
辺りを見渡す。……間違いない。ここはあたしが作られた工場だ。
でも充電って確か――――

「マスター、充電ってすっごくお金かかるんじゃないのか? 確かネットには100万円とか……」
「…………別に、大した金額じゃないよ」
その時、工場の人がやってきて、マスターに領収書と書かれた紙切れを渡す。
私がそれを横取りすると、そこには充電にかかった費用が表記されていた。

「ひゃ、120万円?! それだけあったら正規品を2体買ってもお釣りがくるよ!」
「分かってるよ、そんな事。……って言うかネル、お前充電の事知ってたのか?」
「それは……知ってたけど…………でもマスターに迷惑かけるわけにもいかないし……」
あたしがそう言うと、マスターは深いため息をついて俯き、
顔を上げるとあたしのおでこを軽く指で弾いた。

「――ッテテ! な、何するんだよ!」
「ネルはそんな事気にしなくていいから。その代り、今日からいっぱい働いて返してもらうからな!」
「働いて返すって…………体で? 120万円分だったら、マスター……いったい何回えっちすればいいの?」
突然ざわつき始める周りで働いている人たち。
慌てた顔で、マスターはさっきよりも強くあたしのおでこを弾く。

「――――ったーぃ!! また同じ所を……ッ!!!」
「バカッ! 変な事言ったら周りに誤解されるだろ?!」
何怒ってんだ? あたしはいたって真面目に聞いただけなのになぁ……
「いいか、オレが言ってるの働くって言うのは、『家で料理作ったり、しっかり掃除したりしろ』って事!」
顔を真っ赤にして怒るマスター。なにもそんなに怒る事無いのに。

『充電完了しましたよ。これで10年は大丈夫です』

お店の人にそう言われると、マスターは私の手を引っぱっり、足早に工場を後にした。
256ネル×マスター ◆9iVe4Scw5Q :2008/07/04(金) 16:41:35 ID:EYh+5e6U
「マスター、疲れた……ねぇ、タクシーで帰ろうよ!」
「贅沢言うな。24回払いとは言え、充電の初期費用で財布はすっからかんなんだぞ?」
うぅ……そう言われると返す言葉が無いな……
それにしてもマスターはどうしてあたしを充電したんだろう?
さっきははぐらかされたけど、どう考えても新しい方が安いし得だよな?

「なぁ、マスター。どうして新しいのじゃなくてあたしを選んだの? 考えてもみてよ、
 同じ値段でハンバーグ2個とコロッケ1個だったら、ハンバーグ2個の方が絶対お得だろ?」
「ハンバーグとコロッケって……自分をコロッケにたとえてるのか? ……まぁ、そんなこと別にどうでもいいだろ?」
むむっ、マスターのこの表情……何か隠してるな?
よし、ならもう一押し……

「どうでもよくないよ! あたし、マスターが教えてくれるまでここから一歩も動かない!」
あたしが道の真ん中でしゃがみ込むと、マスターは困った顔をしながらこっちへ歩み寄り、
手を引いてあたしを立たせようとする。
「ネル、我がまま言ってないで行くよ」
「いやだ、いやだ、いやだ! ぜーったい動かないぞ!」

すると遂にマスターは観念したのか、手を離すとそのまま頭を掻き、
背中をあたしに向けてボソボソと小さな声で
「オレはハンバーグよりコロッケが好きなんだよ……」
と一言。
……ん? マスターってそんなにコロッケが好きだったっけ?
って言うか――――

「なんでそこでコロッケが出てくるんだよ! 今は食べ物の話してるんじゃないの!」
まったく、真剣に話してる最中にコロッケがどうとか……マスターは何を考えてるんだ?
「ネル?」
「ん? なん……イテッ……イテテテテテッ!!!」
眉をぴくぴくさせながら、アタシのほっぺを左右に引っ張るマスター。
なんだなんだ? あたしが何をしたって言うんだよ!

「こ……こりゃ! マヒュハー、はにゃへっ! 痛い痛い!」
「人が恥ずかしい思いをして言ったのに……ネル、さっき自分の事コロッケって例えただろ? 良く考えてみろ」
コロッケ? ……あたしが?
えっと……じゃあコロッケがあたしで、マスターはコロッケが好きで…………あっ!
「マフファー、わかったはら、はにゃひへ」

ようやく解放されたあたしのほっぺ。うぅ……まだヒリヒリしてちょっと痛い……
でもマスターの言いたい事を理解できなかったあたしが悪いんだよね。うん。
ごめんねマスター。すぐに気付いてあげられなくて……

「マスター、そんなに好きだったんだな。あたしの……体が……」
「え゙っ?!」
「いいよ。マスターがしたいなら……その、ここでしても……」

マスターはうっすらと笑顔を浮かべて、またあたしのほっぺををひっぱりました。
あたし、何か間違ったこと言ったかな……? 
結局この後、私はマスターに抱えられて家へ連れ帰られたのでした。
257名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 16:44:00 ID:EYh+5e6U
2レスもあればテックルまで余裕余裕……とか思ってたら5レスつかって力尽きた。

今さらですが、保管してくれてる方ありがとうございます
258名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 18:38:06 ID:yqmMgcPX
>>248
GJ!カイメイ萌えた
259名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 20:16:35 ID:dnQa2ncp
マスネルの人来た!!待ってたよ
前回のヒキで次は亞北ネルの消失エンドだろうなあと覚悟してたから
ネルが戻ってこれてほんと良かったよ…(';ω;`)
検索結果泣ける
260名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 20:19:01 ID:dnQa2ncp
検索結果じゃなくて検索履歴だったww
ほんとGJでした
261名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 20:21:28 ID:BijA3ag8
>>248
カイメイいいよいいよGJ!!
262名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 20:33:17 ID:DDBgTZDH
ネル可愛いよネル
ちょっとボーカロ工場行ってくるw
263名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 02:17:57 ID:aufVZn2/
>>248
カイメイたまらんGJ


で、KAITOが帰ってきたら、逆レイプよろしく状態でMEIKOが跨がっちゃうんですね。わかりますwww
264名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 09:51:42 ID:3atHJKc7
何故かハクが気になった俺ガイル
265名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 22:51:06 ID:xmM61dwG
>>257
GJでしたー!このマスネルはよいものだ

>>264
つまりマスハクフラグですよね、わかります
266名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 00:16:32 ID:qu4tK+1/
>>128(+気持ち>>134込み)
の設定で一つ何かを書いてみたいと思った。
展開や設定にリクエストとかありますか
特に>>174氏、見てたらお聞きしたいです

前提:ハッピーエンドがいいなぁ
   激しいエロは、残念ですが残念な出来になりそうなので
   弱めになると思います。(参考→保存庫の5−839、6−175)
267名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 15:36:40 ID:Oi0MyDLX
リク受付はそれの話に流されてしまうような小ネタの投下を抑制してしまう
だから早く投下して
268名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 16:09:23 ID:qu4tK+1/
>>267
ごめん空気読んでなかった
>>266はスルーしてください

流れを戻して次の投下ドゾー
269名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 17:46:11 ID:BvNskypB
誰か久々にレンリン書いてくれー
270名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 00:31:35 ID:sITK2a9v
前に保管庫の感想はここに書き込めばいいじゃんという話があったのでここに書かせてもらう

スレ初期のKAITOが「僕はほんとうは結婚がしたいんだ」とかMEIKOに言う作品が俺的カイメイ神作だった
体の関係的にはカイ→メイだけど心情的にはメイ→カイな感じの…
姉弟設定もいいけど同僚設定も萌える

>>269
レンリン俺も読みたい
271名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 01:28:01 ID:eOqTQxds
投下時に言ったかもだけど、あれは川上弘美の「ニシノユキヒコの恋と冒険」の丸パクリです。
あんまりカイメイにばっちりな文章だったから名前だけ変えて…
当時SS書き始めて間もなかった俺は血迷っていたのです。
よい子はマネだけにして丸パクリはやめましょう。
272石ころ:2008/07/07(月) 08:51:11 ID:twPcffYd
>>274もといハクの人とゆうか保管庫見ればわかるから名乗っておきます。
 
>>266
お願いしますw
エロはそんなに無くて良いんですよ愛があれば
ハッピーエンド大歓迎です。
273名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 13:11:25 ID:/1T+OY3X
↓レス 石ころさん予約済み
274名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 13:53:27 ID:c4S/vqpy
女の多いスレだな
275名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 14:06:14 ID:coXb0NOD
レンリン好きな奴は女だろ 最近動画でもうるさくて堪らんわ
276名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 15:29:15 ID:/1T+OY3X
>>274-275
よっぽど女性に縁が無いんでしょうね……自演までして可哀そうに……(;´・ω・`);
ってか、動画でうるさいってwwww
277名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 15:47:25 ID:451stlqP
耐性ないなw

悪ノやレンWIMでのレンミク派とレンリン派の煽りあいを見ていると
女性が多いというより低年齢が多い印象だが
278名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 17:23:06 ID:3m8AJIqg
どっちも好きだが、エロパロという観点では双子同士の背徳感が良いスパイスに・・・・・・ロボだからあまりなんない?

関係ないが、某心中絡みの企画でミクとのベッドシーンを撮るはめになるリンとか妄想した。
ベッドシーンというだけでもアレなのに女同士でと言われてあわてふためくリン、
天然でよく分からないまま受け入れてしまってるミクに手玉に取られる、とか。
279名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 19:16:49 ID:8yaByPSN
>>175のがくぽジェバンニの者です。
石ころ氏の小ネタを原案にして中世「風」書いてみた。
大分ズレた話になってサーセンorz

悪ノシリーズは派生系まではあまり知らないのでちょっと被ってる程度
中盤:ダブルブ○ッド的 愛が無いエロ注意

むかしむかしあるところに、青の国と呼ばれる大きな国がありました。
青の国の王様は戦争が好きで、周りの国々から恐れられていました。
隣の赤の国に攻め入り、属国にしてしまったのは今から15年ほど前のこと。
多くの人々が殺され、生き残った人は奴隷として青の国に連れて来られたり、
青の兵の監視下で怯えながら暮らす日々を送っていました。

次は平和を愛する緑の国へ、と手を伸ばしかけた頃、
王様は病に倒れ、帰らぬ人となりました。
王の跡継ぎである青の王子は、王とは似てもつかぬほど心優しい青年でしたが
真面目で世間知らずなため、大臣の言うままに王の後を継ぎ、緑の国を侵略する
意向を固めてしまったのです。

ねぇ、メイコ。僕はもうすぐ王になるんだって。妻も迎えなくちゃならないし、
父上の意志を継いで緑の国を征服しなくちゃならない。
だからまず緑の国の末姫と結婚して、その後に緑の国に攻め入れば一石二鳥じゃない?
戦わずして勝つことができるなんて素晴らしいことじゃないか。
それにね、緑の国のお姫様はすごく可愛い子なんだ。肖像画を見て、一目で気に入っちゃったよ。
僕はあの子のこと好きみたい。好きになっちゃったんだ。
あの子がお嫁さんになってくれれば毎日楽しいだろうなぁ。
いつも僕だけに微笑みかけてくれるに決まってる。

え、緑の王家?うーん、抵抗しなければ市井で普通の暮らしを送るくらい出来るんじゃないかな。
あ、そうだ。メイコみたいに城で働いてもらうのもいいかもね。

私の家族はもういない。王だった父も后だった母も、
優しいお姉様たちも、最後まで私の身を案じてくれたお兄様も…。
末の王女だった私だけが、処刑から逃れ、青の王子に仕えるようにとこの国に連れて来られた。
自分の人生に絶望したこともある。青の王を殺したいほど憎んだこともある。
でも今はもう諦めがついてしまった。少なくとも王の血筋だからという意味で王子のことを憎んではいない。

生まれてすぐに母親を亡くした王子の身の回りの世話をするため、私が連れてこられた。
大人ばかりに囲まれていた王子は、私のことをたいそう気に入ってくれた。
まだ幼くて、自分の境遇をよく理解していなかった私だが、
彼といると家族を喪った悲しみを少し安らげることができた。
もし主従関係ではなく、同じ庶民の子ども同士だったなら、
私たちはよい幼馴染だったと言えるだろう。

月日が経ち、とうに成人の歳を迎えた今でも、王子に一番近いところに仕えているのは私だ。
大臣たちが、側近を私以外に変えるように(特に護衛として役に立つ男)と進言しても
「メイコがいい」といって彼は頑なに突っぱねる。それが嬉しくもあり複雑でもある。
城内の召使の間では、王子が私に手をつけている、との悪意ある噂も流れているが、馬鹿馬鹿しい!
彼は純粋に私のことを気に入っていて、時には子どものように甘えて抱きついてくるような男だ。

…だからこそ今回の件は、例え政略結婚だとしても喜ばしいことのはずなのだ。
彼が嬉しそうに緑の姫に好意を寄せていることを話すのに、微笑みながら相槌を打つ。
でも、心の中でもやもやとした感情が渦巻くのを感じる。胸が痛い。
そこでようやく、私は彼のことが好きだったんだと気付く。
王子としてではなく。幼馴染の少年として。
身分違いの許されない恋であっても。
それと同時に心の中で固く誓いを立てる。この想いは生涯誰にも気付かせてはならない、と。

青の国の人を初めて見ました。鬼のように恐ろしい人たちだと、小さい頃から教わってきたので
私たちとあまり変わらない姿をしていることに、びっくりしてしまいました。
えと…どうして青の国の王子様たちが私のお城に来たかというと、お城でパーティを開いたからです。
なんでパーティを開いたかというと、友好条約?というものを結ぶためだそうです。
もうすぐ青の国の王様になる青の王子様と、緑の国の王様であるお父様が
「青の国と緑の国は戦争しません」って約束をして、仲良くなるんだそうです。
でも…ざわざわしているはずなのに、会場の空気はなんだかギクシャクしています。
パーティが始まる前に、お兄様とお姉様とお話しました。青の国は信用できない、と二人とも言っていました。
お兄様が私に言いました。青の王子はお前を妃に迎えようと言い出すかもしれない、と。
お姉様は少し泣き顔になって、ミクが人質に取られてしまうのね、と私を抱きしめました。
よく意味は分からなかったけど、私は大丈夫よ、と答えました。
お父様やお母様たちと離れて暮らすことになるのは寂しいけど、
毎日みんなでお歌を歌ってお散歩ができなくなるのは辛いけど、
今まで怖いと思っていた、青の国の人たちとこれから仲良くできるのなら、ミクは頑張ります。
そう思っていたはずでした。

会場には音楽が流れ、パーティに出席している人たちは、思い思いに踊ったりお酒を飲んだり料理をつまんだりしています。
遠くにお父様の姿が見えました。横には青い髪の男の人。お約束のお話は終わったみたいです。
ああ、お父様が無事でよかった、と隣にいるお姉様が胸を撫で下ろします。
青い髪の王子様は、優しそうに微笑んでいて、全然怖くなさそうでした。
あの人のお父様が、赤の国を征服してしまったなんて、あんまり想像できないなぁと思いました。
王子様の横に、背の高い女の人がいました。茶色の髪に、暗い色の地味なドレスを着ています。
薄く微笑んでいるだけでしたが、とても綺麗な人でした。
王子様が羽織っていたマントを脱ぎ、女の人に渡します。そのとき、女の人の手首に赤黒い模様が見えました。
お姉様、あの女の人の手はどうしたの?私が首をかしげて振り返ると、
お姉様は私の手をぎゅっと握って、硬い声で言いました。
彼女は赤の国のお姫様だった人。家族をみんな青の国の王に殺されて、青の王子の召使として
働かされているの。手首の痣は青の国が奴隷につける焼きごてで焼いた火傷の痕なのよ。

それを聞いたとたん、背筋がぞっと寒くなりました。
お兄様とお姉様が心配していたことがようやく分かりました。
次にあの女の人になるのは私なんだ…。お父様たちを殺され、国の人たちを殺され、
奴隷のような生活をしながら、毎日泣いて暮らすことを考えただけで、足が震えてきました。
恐怖と憎しみの入り混じった目で青の王子様を見つめていると、かちっと視線が合ってしまいました。
王子様はぱっと顔を明るくし、こっちへ近づいてきます。
怖くて怖くて、でも足が動かないので、お姉様の手を握り締めることしかできません。
私の前に立った王子様は、にこやかに微笑んで優雅に一礼してみせました。
「初めまして、緑の末姫」
王子様は握り締めていた私のもう片方の手を取り、口付けをしようとしました。
「いやっ!」
思わず私はその手を跳ねのけてしまいました。

「あ、赤のお姫様にあんなひどいことをして…っ!ミクは絶対あなたの王妃様になんかならないんだから!!」
不思議そうな顔で私を見ていた王子様の顔がさっと強張るのがわかりました。
どうしよう…!このままじゃ殺されちゃうかも!
いてもたってもいられなくなり、私はばっと身を翻し、パーティ会場を飛び出しました。
284【中世風】メイ→←カイ→ミク→??? (5/11):2008/07/07(月) 19:19:14 ID:8yaByPSN

帰りの馬車の中、一言も口を開かなかったカイトは、城に着くとすぐに自室に篭ってしまった。
無理もない。あんなに期待していた緑の姫との初対面で、あからさまな敵意を向けられ逃げられてしまったのだ。
この状況、外交的に考えてもあまりいい流れではない。今頃大臣たちが額を寄せ合って
今後の策を練っているのであろう。
メイコは葡萄酒を盆に乗せ、カイトの自室に向かう。食欲はない、と断られるのが分かっているからだ。
落ち着いたらアイスクリームでも出そうと考えながら扉をノックする。
子どもの頃から大体このパターンで収まるのがカイトだ。

「王子、入りますよ」
この自室まで足を踏み入れられるのがメイコだけだという前提で、鍵は簡単に開けられる。
カイトは正装のままベッドに寝転がり、背を向けていた。
テーブルに盆を置き、葡萄酒をグラスに注ぐ。何と言って声をかけようかと思索していると、
めいこ、とくぐもった声が聞こえた。
「何です?」
なるべく穏やかな声で返すことにする。
「ミクに嫌われちゃったよ」
「初対面ですから、よくあることですよ」
「僕はあんなにあの子のこと好きだったんだよ?」
「もっと時間をかけて話さなければ、上手くいかないのは当たり前です」
「でも彼女は僕が話す隙すら与えなかった!」

激昂したようにがばりと身を起こすカイトに、メイコはなだめるように微笑してグラスを差し出す。
「誤解してるんです。緑の国との国交は今まで無いに等しいものでしたから…っ!?」
カイトは差し出されたグラスではなく、メイコの手首を掴んだ。
手から離れたグラスが、がしゃんと音を立て、床に赤い染みを広げる。
「…あの子はこうも言ってた。僕が赤の姫にひどいことをしたって」
「…王子?」
「この痣をつけたのは…?俺が悪いの?俺がメイコを不幸にしてるの?」
飛び散った葡萄酒の残りが手から滴り、赤い痣が溶け出したかのように錯覚する。
それをちゅうっと啜るカイトの瞳の奥に昏い色を見て取ったメイコは身を強張らせる。
「何を…言って…?」

285【中世風】メイ→←カイ→ミク→??? (6/11):2008/07/07(月) 19:19:38 ID:8yaByPSN

言い終わらないうちに、メイコの手は引き寄せられ、ベッドの上に押し倒される。
覆いかぶさるようにして、カイトはメイコを見下ろす姿勢になる。
「俺が怖いから、ミクは俺を避けたの?メイコがあそこにいたから、
ミクの目に入るところにいたから、俺がメイコをいじめてると思ってあの子は逃げたの?」
腰にやった手からするりと抜かれたのは、短剣。その切っ先をメイコの喉元に突きつける。
「…王子?…このようなことが知られたら、いくら王位継承権第一位の者でも問題になりますよ…?」
メイコは平静を装ってゆっくりと短剣を持つ手に指を伸ばす。今ならまだなかったことにできるはず…。
しかしその手はカイトの左手によって空中で縫い止められる。

「安心して。殺したりなんかしないから」
狂気じみた笑みを口の端に貼り付けながら、カイトの短剣はメイコの服を切り裂いていく。
「メイコが死んだら俺は生きてはいけないから。…でも」
露わになったメイコの白い脇腹に冷たい刃先が当てられる。
「ちょっとだけならいいよね?」
ゆっくり滑らせた刃の軌跡が紅く描かれる。
「や、やめ…」
メイコの拒絶は唇を塞がれることで途切れた。
優等生ほどキレたら恐い…とはこういうことなのか。
今まで長い間一緒に過ごしてきた中で、ここまで箍の外れたカイトは見たことがなかった。
しかし、一時の感情に流されるほど、終わってみればコトは大きくなる。
メイコは懸命に説得を試みた。体中を這い回る指と舌に身を震わせながらも
今ならまだ、間に合うから、とカイトを引き戻そうとした。
そして、努力の甲斐も空しく、彼自身がメイコに押し入ろうとしたとき、
メイコは抵抗を、しばしの間、中止した。
286【中世風】メイ→←カイ→ミク→??? (7/11):2008/07/07(月) 19:20:07 ID:8yaByPSN

もう何度彼女の中で果てたのだろうか。
時間の感覚はなく、部屋に響く音といったら、いやらしい水音と
己の荒い息遣い、そしてそれに時折混じるかすかな喘ぎだけ。
ぐたりと力の抜けたメイコの腰を持ち上げ、後ろから犯しているせいで彼女の表情は見えない。
ただ、歯をくいしばっているのか、喘ぎ声も吐息の音すらも聞こえてこないことに
今更ながら気付く。気に食わなかった。奴隷の癖に、と自分の意のままにねじ伏せられない
彼女に対して、どす黒い感情が湧き上がってくる。

左手で彼女のわき腹をなぞる。見つけた。服を剥いだ際につけた傷痕にぎりぎりと爪を立てる。
「いっ…た…ぁ…っ!?」
たまらず声を上げるメイコの体がびくりと跳ね、繋がっている部分がいっそう強く締め付けられる。
嗜虐に歪む笑みを浮かべたまま、更に傷口を暴いた。
「う…あぁぁ…っ!」
指先にべたべたと付着する生乾きの血に、新しく流れ出た温かい血が絡まる。
苦痛に呻くその隙を逃さず、彼女に覆いかぶさるように体勢を崩し、血に塗れた指を
彼女の口に突っ込む。
「うぐっ!?…っあぁ…!!」

思った通りだ。主人の指を傷つけまいとメイコはカイトの指に歯を立てられないでいる。
「あ、あーっ…、あー…。はっ…かはっ…!!」
メイコの舌先から、口内から流れ出る、ゆるゆるとした唾液がカイトの指を伝う。

いつも凛として自分の後につき従う彼女を痛めつけるのは気持ちが良かった。
嫌がる彼女をねじ伏せて、無理やりいたぶるのは楽しかった。
ああ、メイコは何て言って僕を拒んだのだっけ。
 
(王子!止めてください…!)
 首筋に顔をうずめ、紅い痕を付けてみる。
 (こんな、こんなことをしてっ!)
 そろそろまた上り詰める頃だ。
 (こんなことをして傷つくのは、)
 いっそう激しく腰を打ちつける。
 (私じゃなくて、優しいあなたの方なんですよ…!?)
 欲望をぶちまけるのと同時に視界が真っ白に染まる。
287【中世風】メイ→←カイ→ミク→??? (8/11):2008/07/07(月) 19:20:34 ID:8yaByPSN

口に入れられていた指がずるりと抜かれ、終わったようだ、とメイコはぼんやりと思う。
自分の血の混じった唾液を嚥下する。少しむせた。
げほげほと咳をし、体を震わせたついでに、ほんのちょっと身をくねらせ、挿さっていたモノを抜く。
どろどろと内股を伝う感触に眉を顰める暇も無く、背後から腕を回される。
「……メ、」
「大丈夫ですから、何も言わなくて結構ですよ」
「大丈夫なもんか!!」
抱きしめられている指先が小刻みに震えているのが分かる。ようやく目が覚めたようだ。
「ごめんごめん!メイコごめんなさい!!」
「侍女相手に謝らなくてもいいんですよ」
泣きそうな声に、ため息混じりに返す。
「ど、どうしよう。責任とって結婚したほうがいいのかな…!?」
「どこで覚えてきたんですか、そんな台詞…って結婚?」
冗談も休み休み言って欲しい。戯言にもちくりと反応してしまう自分の心の弱さを呪う。

「メイコは僕の召使だけど、子どもの頃、人を好きになる、とか、結婚、とかの意味を知ったとき
一番に思い浮かんできた相手がメイコだったんだよ」
「ちょ、ちょっとちょっと!何を物騒なことを言ってるんですか!
その発言がばれたら私は処刑ですよ!王子にお仕えすることができなくなるんですよ!?」
一国の主ともあろうものが、なんて発言をするのだ、とたしなめたつもりだったが、
よくよく考えると、言っていることが双方何かおかしい気がする。

「あーでも…それくらい大事に思ってたメイコにこんなひどいことして…。
ほんっと最低だ…。ミクが正しかったよ…」
「そ、それ!ミク姫のことはどうなったんですか!」
メイコは動揺する気持ちを何とか押さえつけ、話をコトの前に戻そうとする。

「………」
はた、とカイトは黙り込む。急に部屋がしんと静まり返り、メイコは唐突に自分の格好を思い出す。
多少汚れてはいるけれど、生まれたままの姿で、好きな人の腕の中にいる自分。
こんな状況にも関わらず、嬉しくてふいに涙がこぼれそうになる。
おそらく、生涯二度と来ることのないだろうささやかな幸せ。
288【中世風】メイ→←カイ→ミク→??? (9/11):2008/07/07(月) 19:21:04 ID:8yaByPSN

「止めた。全部止めてやる」
カイトの言葉で現実に引き戻されるメイコ。
「一体何を、ですか?」
「父上の意志を継ぐのを止める。緑の国を攻めるのも止める。そして、赤の国を赤の王家に返還する」
「は…?」
大真面目な顔で言い切ったカイトに、メイコの思考は着いていけない。
「僕はミクのことが好きだと思ってたけど、ほんとはメイコのことも好きで、
でも今の僕は二人とも不幸にしてしまいそうだし、大体なんで父上の意志を継ぐことが前提
にあるのかも分からないしどーでもいい」

「まずタカ派の大臣を全部解任して、反戦派の議員を宛てよう。それと緑の国と正式に友好条約を
結びなおしてー、赤の国復興支援組織を作ってー」
世間知らずでお人よしな王子の思考は単純そのものだったが、このとき確かに歴史は動いたのだった。

「あれ、メイコ、どうしたの?な、泣かないで。やっぱり痛かったよね?ごめんね。
あ、そうだ、子どものとき僕が泣いたら慰めてくれたときみたいにしてあげるね…」

青の王子様が恐くて逃げ出してしまった私は、お城の庭でベンチに座っていました。
冷たい夜風に当たっていると、段々頭が冴えてきて、王子様がいくら恐い人でも
あんなところで私を殺したりなんかするわけない、と思い当たり、ちょっと恥ずかしくなりました。
お姉様やお兄様はやっぱり私のことまだまだ子どもだと思ったんだろうなぁ…。
それから、最後に見た王子様の顔を思い出しました。何だか…ちょっと泣きそうだった。

ざりっという足音がして、私はお城の方を振り返りました。
えと、あれ、ちょ…。一言で言うと変な格好の人が突然立っていました。
髪は紫で長いし、来ているものはひらひらで細長いし、えーと、とりあえず、すごく…うさんくさいです…。
「隣に座ってよいか?」
変な人は私のベンチの隣を指差しました。ほんとは嫌だったけど、何となく、はい、とうなづいてしまいました。
「あなたは誰ですか?」
髪の色はともかく、顔立ちや服装は、この国ではあまり見たことがないものです。
「神威だ。東の島国の出身でこの大陸を遊学中…といったところか」
「そうなんですかぁー」
じゃあどうしてパーティにいるのかしらと思いましたが、ニンジャなのかもしれないと思って黙っておきました。
「そなたは何故ここに居る?姉君が心配しておったぞ」
「えっ…それは」
この人はお姉様と知り合いなのでしょうか。でもそれならある意味信用できる人なのかもしれません。
「青の王子様が恐くて逃げてきたんです。でも…王子様はほんとは恐い人じゃないかもしれなくて、
えっと、それで、もしかしたら傷つけちゃったかなと思って…」
「そなたは優しい娘だな」
神威さんは私の話をたくさん聞いてくれました。お兄様より物腰が優雅で、お姉様より私の言いたいことを
よく分かってくれて、意外にも、一緒にいてもっとお話したくなるような不思議な人でした。

そろそろお城に戻らなければならない時間になったとき、神威さんは別れ際に私の手を握ってくれました。
「近いうちに我が国へ観光にでも来てみぬか。美しい自然と豊かな食べ物が豊富な国であるぞ」
「本当ですか!そこには私の知らない楽器があったり、たくさんお歌を歌ったりできますか?」
私の問いに神威さんはにっこり笑って頷いてくれました。
神威さんと別れた後、お城へ戻る私の足は自然と弾んでいました。
この次はちゃんと青の王子様と話そう。そしてごめんなさいって謝ろう。
ひどいこと言ってごめんなさい。王妃様になれなくてごめんなさい。

だって私、好きな人ができちゃったから。

その後、青の国は赤の国に正式に謝罪し、民を解放しました。
新しく女王を掲げた赤の国は、青の国、そして同時期に三国で友好同盟を結んだ緑の国の
援助のおかげもあり見事な復興を遂げました。
赤の国がすっかり以前の街並みに戻った頃、こっそりと女王に入り婿志願してきたものがいました。
「あなた…王としての務めはどうしたのよ」
「従兄弟に全権譲渡してきたwwwもうあそこにいても僕ができることはないしね」
青い髪をした入り婿は、赤の国を救った功労者として、暖かく迎え入れられたそうです。




END


*************************
読んでくださった方並びに石ころ氏、ありがとうございました。
タイトルでネタバレ気味でしたが、苦手な人が避けやすい方がいいかと思い注記しておきました。

>>278
レンリンは背徳感を乗り切ったら病的相互依存の関係に萌える
百合といえば、ミクは恋に恋する女の子→理想を高く持ちすぎて、勢いあまって百合に走る イメージがw
291270:2008/07/07(月) 19:29:22 ID:sITK2a9v
>>271
そうだったのか。確かに文章見てプロっぽいなあとは思ってた。
文体が好みすぎたので川上弘美買ってくるノシ

保管庫のカイメイ上から順に読んでるが良作多くてホクホク
292名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 19:35:52 ID:sITK2a9v
>>290
GJ!!
これは新しい
293名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 22:00:26 ID:eOqTQxds
>>290
GJ!
カイメイエッチシーンがエログロくて良かった!
つかダブリ読者にこんなとこで出会ったのがなんか嬉しいw
浦さん持ってっていいよ
>>291
電波でお花畑みたいなお話ばっかなんで注意
294名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:07:09 ID:wlhKcZje
>>290
GJ
救われるラストでよかった
295名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:47:02 ID:7pvYTxZ7
>>278
さあ、百合板へ投下しに行く作業に戻るんだ!
296Intentionality<その74> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/07(月) 23:54:08 ID:MEHNTZTp
こんばんは(´・ω・`)ノシ
前回の投下から三か月弱、お待たせしました。『Intentionality』の続きです。
今回は後半エロ描写(まだ本番前)有り、さらに 百 合 注 意 ! そして、 「 あ る 設 定 」 に物言いがつく恐れ大! です。
百合っぽいの苦手な人は避けていただいて構いません。なにより筆者の勝手な設定を寛大な心で許せる人向けです。
それでは↓どうぞ。



     ×   ×   ×


  彼は海というものを、深い理由から愛している。
  現象のもつおごりたかぶった多様性を避けて、単純な巨大なものの胸に身をひそませようとするのだ。
  未組織のものへ、無際限なものへ、虚無へ向かっての嗜好――
  彼の使命とは正反対の、しかもそれ故にこそ誘惑的な、禁制の嗜好から愛するのである。

   トオマス・マン作/実吉捷郎訳『ヴェニスに死す』「第三章」より


     ×   ×   ×


「そんなわけでノンケのミクはホイホイとタツキさんの研究室に連れ込まれちゃったのだ」
「連れ込まれたとか言うな。あとノンケなんて女の子が使う言葉じゃない。……さて、と」
俺はミクと一緒に、大学にある俺の研究室にやって来た。俺の研究室は、本館と連結した理学部壱号棟の24階にある。
紫禁城を摩天楼にアレンジしたらこうなるだろうと思わせる東洋趣味的スターリン様式の高層建築――
その尖塔部分に最も近くの最高階に俺の研究室がある。
他の教授たちとは少し離れた場所にあるのは、これも特別扱いの俺に対する大学の配慮だろう。静かで、廊下にも人気はほとんどない。
「隔離されてるだけじゃないでしょうね〜? タツキさんって実はマッドサイエンティスト?」
「ミクのきっついジト目、マジ最高! ……じゃねぇ。なんだその警戒感をあらわにしたような目は」
「夜な夜な『生体実験』と称しては無垢な美少女をその毒牙で貪る、変態という名の博士だったりしませんよね?
もしくは被験者を木人形(デク)呼ばわりして、『俺は天才だぁ〜!』と叫びながら怪しげな秘孔の研究を……」
「どっちも違う。俺の研究は怪しげじゃない。いかがわしいことなどするわけがない。
――今日ここにミクを案内したのは、『アレ』を使うためだ」
俺は研究室の中央にある、大事な機械を指差す。
「〈仮想の海〉に接続する感覚を複数人が共有するために、俺が開発した機械だ。その機械を中継して〈仮想の海〉へ複数人が同時接続出来る」
それは俺たちの背丈以上の高さがある黒いケースに包まれた長方形の機械だ。
俺はこれを〈モノリス〉と呼んでいる。
297Intentionality<その75> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/07(月) 23:57:29 ID:MEHNTZTp
あの不朽の映画『2001年宇宙の旅』に登場した、人類が高次元の段階に進む時に現れる謎の物体――その名前を借りたのだ。
これはちょっとした自慢だが、この〈モノリス〉を俺が開発出来たことが今の俺の世界的評価に繋がっている。
こいつを商売に使う気は今のところ無いが、将来必ずや人類のために活用されるべきものになるだろうと俺は確信している。
「へぇー、このでっかい板チョコみたいな機械で、そんなこと出来るんですかぁ…」
ミクはペタペタと〈モノリス〉を触りまくっている。あっ、舌出して舐めるんじゃないッ! 本当に板チョコなわけないだろうが!
……しかし、俺の会心の発明品を『でっかい板チョコ』呼ばわりするとは……ちょっとだけ寂しい。
俺はコホンと咳払いをしてから、ミクを〈モノリス〉から引き離す。
「ほら、そこまでだ」
「な、なにをするだァーッ!!! HA☆NA☆SE! ミクは遊びでやってんじゃないんだよーッ!!!」
「いろんなキャラが混ざり過ぎで分かりにくいな……それはまぁいい。
ここからが本題だ。コイツを使って――」
「使って? 何するんですかぁ?」
俺は彼女を見据えながら言った。

「ミクの中にいる〈彼女〉に、逢いに行く」

……ミクはきょとんとした顔だ。分かっていないのか? いや――違う。
「……おい。なんだよその……憐れむような目は」
「タツキさん、酸素欠乏症にかかって……かわいそかわいそなのです」
「俺は本気だ、ふざけているわけじゃない。だからミクとは違うミクがいて、その〈彼女〉は君の中にいるはずだから……」
「……ミクの中には誰もいませんよ……?」
「なぜそこだけ濁った瞳で言うんだ? 恐いっつーの」
まったく、いくら記憶を失っているとしても肝心な時にふざけたりされるのは困るな。
「ミクの記憶を取り戻すためなんだぞ、これは」
多少の戒めを含めて言うと、ミクはさすがにおどけた態度を改める。
「うーん。意味合いとしては分かるんですけど……う〜ん……」
「どうしたんだ? ……もしかして、あまり気が乗らないか」
「はい。……面白くありませんよ、きっと」
「何故だ? あれか、〈仮想の海〉という場所に先入観があるのか? 別にあそこは危険な場所じゃない。
それどころか、ミクだってきっと気に入る場所だと思う。俺はあの場所が大好きで、〈彼女〉とも――」
「そんな辛気くさい話より、ミクはもっとタツキさんといろんな所で遊びたいです♪」
ぴょんと飛び跳ねて、ミクは俺の腕に絡み付いてくる。
「そうだ、今日はこれから秋葉原に行くんですよね? じゃあカイト兄さんやメイコ姉さんたちと買い物がしたいなぁ。
ミクの新しい服をタツキさんに選んでもらうのはどうですか? あはは、でも私たちがあんまりラブラブだとカイト兄さんがまた拗ねるかも♪」
俺の肩に頬を寄せる彼女は、本当に楽しみにしているといった笑顔をしている。
……だが、どうも俺には『わざとらしさ』を感じてしまう。
俺は言葉を慎重に選ぼうかとも思ったが、ここはストレートに言っておこう。
「駄目だ」
俺にしては珍しく、はっきりと拒否した。当然、ミクも驚いた顔で動きを止める。
「えぇっ? どうしてですか? タツキさん、もしかしてミクのせいで……機嫌悪くなっちゃいました?」
「そういうことじゃない。だが、これはどうしても大事なことなんだ。だから付き合ってもらう。
ミクも退屈はしない。〈仮想の海〉でなら、必ずや記憶に関して進展がある。俺はその確信があるからこそ言ってるんだ」
だが、俺の説教を聞いているうちに、さっきまで晴れ晴れとしていたミクの顔はだんだん曇り空になっていく。
――そのしょんぼりした表情に、俺は『しまった……』と内心後悔した。
298Intentionality<その76> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/07(月) 23:59:28 ID:MEHNTZTp
記憶に関してナイーブになっている彼女に、覚悟をつきつけるような言い方はマズかったのか。
「すまない、少し強く言い過ぎた。要はな、ミクの記憶を早く探してやりたくて気が逸っていて……。
でも、ミクがどうしてもイヤなら強制しない。何より、君の気持ちが一番大事なんだから……」
そこで彼女は俺の顔をずいっと覗き込んできた。――不敵な微笑を浮かべながら。
「ど、どうした、急に? ……その、言い過ぎだったなら、謝るから……」
「……ぷ。くくく……そうじゃないですよ。タツキさんは素直じゃないなぁって思って」
吹き出しそうになりながら、ミクは俺をじっと見つめている。からかうような目付きだ。何か、おかしいことを言ったか?
「要するに、ミクの記憶を見つけたいのは建前なんですよね?……タツキさんの本音は……」
は? 本音? 建前? どういう意味で――。

「……ミクと、交わりたいんですね? ……これからミクの脳内に入るということは……。
言い換えればミクの中に、タツキさんが入ってくることと同じです。それなら、はっきり言えば良いのに。
『ミクの中に入りたい、むしろ自分から入れたい』って」

「――ッ!!!!」
俺は慌てて後ずさる。
顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。…不覚にも、俺はミクの言葉によって一瞬だけ『ある想像』をしてしまった。

――ミクが俺の下で喘ぎつつ、身体をくねらせているイメージが広がって――

危ない危ない、もしもミクが俺の脳内に少しでも干渉していたら、そんな妄想を見抜かれるところだった……!
「あはは♪ どーしてそんなに恥ずかしがるんですかぁ? ……ミクは、『精神的な意味で』って言おうとしたのに」
「……え」
「人の話は最後まで聞かなきゃ駄目ですよ〜? ふっふっふ……でもタツキさん、どうしてそこまで慌てるんでしょうね? 
……『ミクと交わる』とか、『ミクの中に入ってくる』とか、それをどう解釈してるんですかぁ? 
むふふふふふ……教えて欲しいなぁ、『スケベな』タツキさん?」
――くっ。こいつはミクに一杯食わされたのか。傷付いたフリして、俺を逆にからかいやがるとは、油断出来ない。
卑猥な想像をしてしまったのは、完全に俺の妄想でしかない。ミクと『精神的な意味で』交流するということなら、何の問題もない。
〈モノリス〉はもちろん、他人と〈仮想の海〉で出逢うということは、精神的な交わりということだ。それは倫理上問題は……無い、はずだ。
くそ、何を俺は焦っているんだ。ミクにペースを握られていては駄目なんだ。
「ス、スケベなんかじゃない。とにかくだ! こいつを使って、ミクの記憶を探す! とっとと始めるからな!」
俺はミクのニヤニヤした顔を見ないように、ヨハン・シュトラウス2世の『美しく青きドナウ』の主旋律を歌いつつ〈モノリス〉を起動させる。
299Intentionality<その77> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:01:22 ID:iT09qjsK
「ほら、ミクはここに座って」
「はぁい♪ ……くっくっく、なにをそんなに慌てているのかな、かな? タツキさん? ふっふっふ」
ミクめ、まだニヤニヤしていやがる。俺はそれを気にしないようにしながら彼女の手を取って、白い椅子に座らせた。
「それで、ちょっとミクのコレとかコレ……見せてもらうぞ。
――うぉ、これって…旧日本製か。凄いな……これは良いモノだ」
俺は彼女のヘッドフォンや袖口の先端的電子接続端子を〈モノリス〉とワイヤレス接続させながら感心していた。
ミクの持っているやつは、はっきりいって今では超レアで高級品だ。旧日本製の性能は現代でも最先端レベルで、ほとんどの機械と相性がいい。
「知らないんですか、ドク(博士)・タツキ? 良いモノはみんな日本製」
「『BTTF』のマーティー・マクフライかよ」
「誰にも腰抜け(チキン)なんて言わせない……ッ!」
「コンコン、もしもぉ〜し? 頭の中はお留守ですかァ〜? って悪ふざけしてる場合じゃない。
まぁ、これなら上手くいきそうだ……よし。じゃあ、始めるぞ」
「はい。……ミクを、タツキさんの好きにしちゃっていいですよ。ふふっ」
――またそういう思わせぶりな言葉はやめてくれ。これから本当に接続開始なんだから。
俺はもう一度研究室の戸締まりを確認して、〈モノリス〉と繋げた俺自身の最後の脳波調整を済ませ、ミクの隣の椅子に腰掛ける。
「ミク、目をつぶっておけ。……怖くは無い。リラックスしたまま、十秒間数えるんだ。
――俺が『もういいぞ』と声を掛けたら、ゆっくり目を開け」
「……はい」
ミクが目を閉じたところで、俺も目を閉じた――その時、不意に誰かが俺に囁いてきた。

《この一時間にあなたの五官は、単調な一年間に味わう何倍かを味わえますよ。》
《これからやさしい霊たちが歌ってお聞かせしたり、美しい景色をお見せしたりするのは、けっしてはかないまぼろしなんかじゃない。》
《鼻にもいい匂いがしましょう。舌にもとろりと来、肌さえ恋人といっしょにいるようにうっとりする。》
《べつに仕度などいりません、さあ、始めましょうか――》

それは、ファウスト博士の目の前で現実世界と仮想世界を入れ替え、彼を恍惚の夢で眠らせた、メフィストーフェレスの呪文だった。

300Intentionality<その78> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:03:37 ID:iT09qjsK

     ×   ×   ×


  ファウスト: 戸をたたいているな。おはいり。また誰かおれを悩ましに来たのか。

  メフィストフェレス: わたしです。

  ファウスト: おはいり。

  メフィストフェレス: 三度言ってくださいまし。

  ファウスト: では、おはいり。

  メフィストフェレス: ありがとう。どうやらわれわれは仲よく提携していけそうですな。

   ゲーテ作/手塚富雄訳 『ファウスト』「悲劇第一部 書斎」より


     ×   ×   ×


「……ミク……おい、ミク。もういいぞ」
彼女は俺と手を繋ぎながら、〈仮想の海〉にいた。
「……うん? ……おおッ、ここが〈仮想の海〉けぇ……なんともチンケなとこだのう!!」
「ボンボン餓狼の山崎? ていうかここをチンケな場所扱いしていいのか? ここはもうミクの精神領域なんだぞ」
「うっ、じゃあミクの精神がチンケってことになっちゃう……そんなことありませんけど!
でも、不思議なところですね……ここがミクの精神……」
ミクは自分の身体だけでは信じられないのか、俺の頬をつねったり伸ばしたりしてきた。
「……わぉ、タツキさんのほっぺたのぷにぷにまで、全部現実と同じ。 
ここって、海の中みたいなのに、海に沈んでる感覚も無いし、普通に立つことも出来てるんですねー」
ミクは手足をばたつかせる。だがここは泳ぐ場所というわけでもない。
『二足歩行の態勢も取れる海』――だからこそ、現実にはあり得ない場所なのだ。
「それが〈仮想の海〉での感覚だ。この場所は『現実にして現実に非ず』――
今、俺たちは〈モノリス〉によって神経を通る微弱な電流を電気信号に変換し、霊魂で肉体の感覚を擬似体験している」
「ふーん、なんだか難しい話ですね。それより見て下さいタツキさん! ミクの華麗なる体捌きを! ……荒ぶる鷹のポーズ!」
――うん、ミクは大丈夫そうだ。少々はしゃぎ過ぎだが、ここに適応出来ている。
「さて」
ここで俺は咳払いをして、珍妙なポーズを取り続ける彼女に向き直る。
「どうだ、ミク? ――なにか、思い出せないか?」
「……あ……」
――おいおい、なんだその顔は。まるでこう……『ここに来た当初の目的を忘れてました』と言わんばかりじゃないか?
「すみません。……はしゃいでて、すっかり忘れてました。でも、う〜ん……なんかこう、やっぱり記憶しているものなんて……」
ミクは腕を組んで考え込んでいる。一生懸命思い出そうとしてくれているのは分かる。
――だが、俺の思った通り、〈ミク〉には思い出せないらしい。
「やはり、今のミクには厳しいか」
「え? 何か言いました、タツキさん?」
「いや、こっちの話だ」
俺は顎に手を当てながらミクを見た。彼女には今のところ、異変は無い。
301Intentionality<その79> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:05:18 ID:iT09qjsK

ただし、俺はさっきから気になっている。
彼女が嘘をついているようには見えないが……どうも、ヘンだ。
元気に見えるが、それは何かこう、『俺の気を引きたいがためにわざと大げさに振舞っている』ような感じでもある。
『今の』ミクがここに来たのは、記憶を失ってからは最初のはずだ。なのに、来た時の反応も薄い。
感激屋のミクなら、この現実と非現実の入り交じった空間にもう少し興味を持ってもよさそうなのに。

「それで、タツキさん? ……くくく」
「ん? どうした」
――ミクはさっきとは違うニヤニヤを浮かべている。今度は不敵というより、勝ち誇ったような顔だ。
「だ、駄目だ……まだ笑うな……こらえるんだ……し、しかし……。
タツキさんはまだ気付いていない……くけけけけけけ……」
「何がそんなにおかしい? ……ていうか『笑うな』って言いながらもう笑ってるじゃねーかその顔」
「タツキさん、ミクの勝ちですよ。やっぱりミクの言った通りじゃないですか。 中 に 誰 も い ま せ ん よ ? 」
だからその濁った瞳はマジ恐いって。病んでるみたいだから。
「そもそもミクの中の人なんているわけありませんし。じゃあ目的は果たせなかったということで、解散解散! 
これからはこんなマトリックスに逃げ込んじゃ駄目ですよ、タツキさん? 戦わなきゃ現実と」
くっ、小馬鹿にするんじゃない。だが、ここまでしてこの空間から出たがっているとは、ますます怪しい。
「暑っ苦しいなぁ……ここ。出られないのかな? おーい、出して下さいよ。ねぇ!
おーい、スタッフ〜〜〜! スタッフゥ〜〜〜〜!」
奇妙な呼びかけをしながらふらふらと彷徨うミク……あぁ、酸素欠乏症にかかって……。って呆れてる場合じゃない。

まぁ、ここらでいいか。――悪いがそろそろ核心を突かせてもらうぞ、ミク。

「ミク」
「はい? なんですかタツキさん?」
「ここには俺たち以外、誰もいないよな」
「そうですよ? 誰も中にいませんでしたからねぇ。誰か中にいれば良かったんですけどねぇ? ……くくくく……」
「じゃあ、ミクが呼びかけても誰も返事するわけないよな」
「はい、当然です。私たち以外の声がするわけないって言ってるじゃないですか。
ひゃーっひゃっひゃっひゃ! ミクの勝ちです!」
「――何勘違いしているんだ?」
「ひょ?」
「これから俺が速効魔法を発動するから、ミクは黙って見ているんだぞ」
「――へ?」
ミクは目を丸くしていた。呪文がなんなのか、このミクには分かるまい。
302Intentionality<その80> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:06:38 ID:iT09qjsK

「『――おはいり』」

俺はミクから目を離し、空間に響かせるように言った。
「え? タ、タツキさん? いったい、誰としゃべって――」
ミクの問いに答えるつもりはない。それにな、もう俺に隠すこともないぞ、ミク。

「『入りたまえ』」

まだ返事は無い。だが、俺は確信していた。
俺の目はすでに、ある一点に注がれている。ミクが今立っている斜め隣――ミクが目覚める前に、俺が『ある細工』をしておいた場所だ。
〈彼女〉はそこに、現れる。

「『姿を見せたまえ』――俺のメフィストーフェレス」

その瞬間、空間を切り開くようにして――〈彼女〉は現れた。

それは、首元を緩めた青いネクタイと、へそ出しの灰色のシャツ、黒のワイドパンツに身を包んだ美女だった。
ボタンを外したシャツの隙間から覗かせている豊満な乳房は、明らかにメイコ姉さんに匹敵するほどの成長を見せている。
身長は俺と変わらないくらいで、ミクに比べて大人びた体格。
何よりも彼女を彼女たらしめているのは――大きなリボンで無造作に留めている長い銀髪、鋭く光る紅の両眼だった。

「はじめまして――龍樹」

ニヤリと笑う彼女は、その姿形からして、デモーニッシュ(悪魔的)な魅力に溢れていた。
「……はじめまして、メフィストーフェレス」
俺は努めて冷静に〈彼女〉を見ていた。
だが、実際にこうして逢うと――戸惑いを隠せない。その俺の表情を見て取ったのか、〈彼女〉は微笑んだ。
「ふふっ……メフィストーフェレスですか。それにしても、全くもって大げさな仕掛けですね。
私を呼び出すのに、わざわざ『ファウスト』をなぞった芝居をするなんて」
〈彼女〉はくすくすと笑った。……やはり、俺は三文役者か。この空間に来た時から見抜かれていたのに違いない。
「いいだろ、俺だって一度くらいこういうことしてみたかったんだから。
原典通りに三度の呼びかけで出てきてくれたが、本当は最初から出られたんだろ?わざわざ芝居に付き合ってくれてありがとう」
「いいえ、私も芝居がかったことは大好きですから。龍樹が本当に『ファウスト』好きだということも分かって面白かったです」
「まぁね。アレはいいものだ。それはともかく、一応俺も確かめてみたかった。君が本当の悪魔だったら困るからな。
だがペンタグラムに反応しないということは――」
俺は〈彼女〉の足下にある印――あらかじめ仕掛けておいた細工を指差した。ペンタグラムは五芒星とも言われ、魔よけになるものだ。
「そう、私は悪魔のように思われますが、『本職の』悪魔では無いということです。……これで、私への疑いは晴れましたか?」
「最初から疑ってなどいないさ。……だが、まだ分からないことが多い。だから、聞いてもいいか?」
ゆっくりと俺に近付いてきた〈彼女〉は、目の前までやってきて――頷いた。
「俺の考えでは、君こそが――〈ミク〉ではない君こそが、記憶を受け継いでいる。
――そして、君の正体は――」
俺は〈彼女〉の頬に触れる。……手触りがある。それはミクとは違う柔らかさ。
〈彼女〉はミクでありながら……記憶を失った〈ミク〉ではない。
では、目の前の〈彼女〉は何者なのか?
〈彼女〉は、微笑したまま俺を見つめ――俺の答えを待っていた。

「君は……初音ミクの〈魂魄〉(こんぱく)の片割れだな」

二つの紅眼を俺に向けたまま、メフィストーフェレスはその真の名前を明かした。

「正解です、龍樹――私は、〈魄(はく)〉。これからは〈ハク〉と、呼んで下さい」

名を明かしたハクの笑顔が、ようやく安心しきった柔和なものになったように見える。
ようやく出逢えたことへの喜びに俺の頬もゆるみ、そのまましばらく彼女と見つめ合っていた。
――ただ、約一名。俺たちの隣で不機嫌なオーラを出し始めていた人物がいた。

「ちょっと、お二人さん。……ワタシの目の前で、なにやってんですか?」

目を据わらせて睨んでいたのは他でもない、ミクだった。
303Intentionality<その81> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:08:39 ID:iT09qjsK


     ×   ×   ×


    (メフィストーフェレス)
  おききなさい、なんと利口に、快楽や事業をあなたにお勧めしているか。
  官能の働きも血のめぐりも止まりそうな孤独の境から、あなたをひろい世の中へさそい出そうとするのです。
  煩悶をもてあそぶようなことはおやめなさい。
  それは禿鷹のようにあなたの命を食いへらすものです。

   ゲーテ作/相良守峯訳『ファウスト』 「第一部 書斎」より


  この情熱は、快楽の勝利者、快楽の勝利に関与するアプサラス(精女)のものなり。
  神々よ、情熱を送れ。かの者をしてわれに焦がれて燃やしめよ。

   辻直四郎訳『アタルヴァ・ヴェーダ讃歌 古代インドの呪法』「男子に熱烈な愛情をおこさしむる呪文」より


     ×   ×   ×


「ミクの中には、『陽』であり表の存在である〈ミク〉と、『陰』であり裏の存在である〈ハク〉……すなわち、私がいます」
「陰陽の存在……君は以前から〈魂魄〉という概念にこだわっていたな。それは、俺に気付いてもらえるように……と思って?」
「はい。〈霊魂〉ではなく〈魂魄〉と呼ぶのは、その方が私とミクの分化を説明しやすいからです。
古代中国の道教では、生命に〈魂〉(こん)と〈魄〉(はく)の二つ、あるいは〈三魂七魄〉という存在が宿ると信じられていました。
〈魂〉は陽に対応し、精神を司り、死後は天に還る。〈魄〉は陰に対応し、肉体を司り、死後は地に還る。
これは古代エジプトにも似たような思想があります。〈カー〉と〈バー〉の、再生信仰です。
世界中に同じような再生信仰はありますが、〈魂魄〉が現代の私たちに関係する理由は……龍樹なら分かりますよね?」
「ああ。……生命はみな等しく〈魂魄〉を保有し、普段は〈魂〉と〈魄〉のバランスを保って生きている。
〈魂〉と〈魄〉、どちらも不可欠だが……人間に造られたボーカロイドは、人間の限界を超えられる。
君たちの創造主が〈魂〉と〈魄〉の両方に人格を持たせ、一つに結びつきながらも独立した二つの存在として〈魂魄〉を宿らせたなら……」
俺は改めて目の前の彼女を見据え、慎重に言葉を繋げる。
「……初音ミクの中に、『二人を共存させることが』……出来る」
彼女は、眼を細めて微笑んだ――これも正解ということか。
「さすがは霊魂のエキスパート。この話については理解が早くて助かります」
「ありがとう。……それで……あの……ミク?」
俺は少し離れたところにいるミクを見る。
「――なんですか?」
「あのさ、その……どうしてさっきから、機嫌を直してくれないのかなと思ってだな……」
304Intentionality<その82> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:11:58 ID:iT09qjsK

今の俺たちの状況を確認しよう。
俺たちは〈仮想の海〉とミクの意識が混ざり合った場所にいる。
俺とハクは向かい合っているが、ミクは二人の会話に加わるわけではなく、俺とハクから離れている。
しかも両腕を胸の前で組みつつ、俺たちを――睨んでいる。
いや、睨んでいるというか、ガン飛ばしとかメンチを切るというやつに近い。ともかく、穏やかな空気ではないのだ。
――ミクが不機嫌になったのは、明らかにハクが現れてからだった。

「なんですかタツキさん? ワタシに構わず、その女としゃべっていればいいじゃないですか」
おまけに、ミクはハクのことを一度も名前で呼ばない。――ハクはミクにとって霊魂上不可分の存在なのに、『その女』という言い方は無いだろう。
「『その女』呼ばわりは酷いぞ。ハクは君にとって大事な――」
「その女がミクのことをどう思ってるかなんてどーでもいいですけど、少なくともミクは気に入ってませんよ。そいつのこと」
……彼女はさらにキツイ目でハクを睨む。その挑戦的な態度に対して、ハクは――余裕のある笑みを崩さない。
「ふふ」
ハクは頬にかかった前髪を避けつつ、にこやかにミクに近付いた。それがミクにとっては挑発しているように思えたらしい。
「何よ、ハク? 言いたいことでもあるわけ?」
「ええ。言いたいことはいっぱいありますが、まずはあなたの機嫌を直してからですね」
「ハァ? ミクは別に怒ってないし。ただハクuzeeeさっさとここから出ていけばいいのに馬鹿めが! 馬鹿めが! って思ってるだけだし。
せっかくタツキさんと二人きりなんだし、邪魔しないでくれる?
ただでさえ陰湿な所なのに、アンタまで出てきたらもっと湿っぽくなった気がするから」
「あらあら、ひどいですね。もう少し落ち着いたらどうですか? 怒りっぽいのは身体に良くありません。
イライラを鎮めるためにも毎日…… 乳 酸 菌 取 っ て る ぅ ? 」
「だぁーッ!! またそのネタかよ! いくら銀髪で黒衣装かぶりだからってハクに銀様のキャラは似合わないってのッ!! 
いくら筆者の脳内設定でCV.田○理恵だってねぇ、ハクにそれは似合わないっつーのッ!!!」
「フフ、それは残念だわぁ……それとメタ発言は禁則事項よぉ? お馬鹿さぁん」
「馬鹿だとぉーーッ!? ミクの陰の存在のくせにッ!! 歯ぁ食いしばれッ!! そんなハク、修正してやるッ!!!」
……いったい何の会話をしているんだ君たちは……。
俺だけが置いてきぼりだが、ハクとミクのやり取りで分かったことがある。
「あー、ちょっといいか?」
ハクにつかみかかろうとするミクを制する。……なんだかこれじゃ格闘技のレフェリーのような気分だ。ブレイクブレイク。
「とりあえず、俺が確認したいことがいくつかあるからな。それをまず明らかにしてから存分に戦ってくれ。ルールの範囲内でな」
「いいんですか!? タツキさんの“目の前”で“ハク”を“潰れたトマト”みてーにしちまいますよ・・・・ッ!?(ビキキッ)」
「何でマガ○ンの某ヤンキー漫画口調になるんだ? 血の気が本当に多すぎるな……。
ていうか、まずはミク。君が俺に嘘をついていたことを指摘しなければならないな」
俺は腕を組んでミクを見た。眉間に少しだけ力を込めた俺の剣幕に、彼女は少しびっくりしたようだ。
305Intentionality<その83> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:14:16 ID:iT09qjsK
「……う、嘘? んん〜? なんのことかな、フフフ」
「ハクの存在だよ。君はハクを知りながら、俺にその存在を教えなかった。
ここに来る時も嫌がっていたな。『ミクの中には誰もいない』って。それは結果的に俺を騙したことになるだろう」
「だ、騙そうと思ったわけじゃないですけど……でも、その……あうぅ……」
……むむむ。しょげてしまったミクの顔を見ると、俺も良心が痛むな。やはりナイーブな彼女に強く出るのは今後一切止めようか……?

「龍樹。あなたがミクに問いつめることはありませんよ」

俺とミクの間に入ったのは、ハクだった。
「ミクにもミクなりの思惑があったんです。
……お世話になっているとはいえ、核心に迫る秘密をあなたに打ち明けていいかどうか彼女は迷っていました。
それは私が一番良く分かっています。……常に傍らにいる私だから」
ハクは優しくミクを抱きしめた――ミクの頭を自身の胸に埋めるようにして。
「ねぇ、そうでしょう、ミク? 龍樹にハクの存在を突然教えるのはまだ難しいと――そう思っていたんですよね?」
「……うん」
ハクを逆に抱きしめながら、ミクは頷いた。
「……いくらタツキさんでも、ミクの中にもう一人のミクがいるなんて教えたらドン引きすると思ったもん。
ミクの記憶が無いだけでも大変なのに、そのうえ二重人格を疑われたら……」
「……ミクは龍樹に呆れられると思ったんですよ。だから、まだ打ち明けられなかった。それは分かってあげて下さい」

悲しげなミクと、それを守ろうとするハク――。
そのけなげな二人を見たら、俺がこれ以上何を言えるだろうか?

「――分かった。さっきまでのことは忘れよう。ミク、俺が少し強く言い過ぎた。もう機嫌直してくれ」

「……はい」
とりあえず、ミクを傷つけずに済んだことは良かった。俺自身、まだまだ至らないところが本当に多すぎだな――。

「ありがとうございます、龍樹。私も、もっとミクと入れ替わってあげられればいいんですが、そうもいかないので。
今は不安定なミクであることを、どうか忘れないであげてください」
ハクはミクの頭を撫でながら、俺に頭を下げる。こうして見ると、なんだか出来の悪い妹をかばう姉――のように見えるな。
そう考えるとこの二人が微笑ましい。いいパートナーを精神の中に持っているじゃないか、ミク?
「ミクは頭が悪くてKYで電波な発言が多くて品の無い破廉恥な子ですけど、私の知っているこの子は素直な子なんです。
良い意味で騙しやすいというか、おだてればすぐ調子に乗ってくれるので計画通りに動いてくれる都合のいい手駒というか……」
「……」
前言撤回。黒い、黒いよ! 驚きの黒さ! ハクに少しでも常識人であることを期待した俺がアホだったのかッ!?
「さらに言えば私の方が身体的な魅力と知性を兼ね備えた才女ですから、ミクが私の存在を龍樹に教えたくなかったのは分かります。
ミクとハクじゃ、全く勝負になりませんからね……女としての魅力の差で……ふふふふふっ」

「……黙って聞いてりゃ……それ以上言うなぁッ!!」
306Intentionality<その84> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:18:21 ID:iT09qjsK

ハクのネクタイを締め上げつつ、ミクは叫んだ。うわぁ、修羅場ってこういうの? 俺初めて見た。
「なぁーにが才女だ、この根暗ッ!! 
普段はミクの中でダラダラ過ごしてるだけの夜行性でグータラな女のくせに、タツキさんの前でだけシャキっとしやがってッ!!」
「別にグータラしてるわけじゃないですよ? 私はミクの陰の部分ですから、あまり表に出てはいけませんしね」
「嘘だッ!! 昨日だってミクとタツキさんがイイ感じだった時に意識を乗っ取ってたじゃんッ!!
こちとらタツキさんとお風呂に行ってからの記憶があやふやなんだよ、あれから何してたんじゃゴルァッ!!?」
……君たちは仲がいいのか悪いのか分からないな。アレか、「ケンカするほど仲が良い」というやつか?
あのいつまでも追いかけっこしてやまないネズミとネコの某アニメみたいな。

それと、やっぱり昨日のミクはハクと入れ替わっていたらしい。
あの妖艶な雰囲気はミクではなくハクであって、記憶も感覚もハクに奪われていたということか。
……自覚があるかは分からないけれど。魂魄の逆転まで行えるとは、ますます君たちは凄い存在だぞ。

「……ふふ、何をしてたって? こういうことですよ?」
「ひゃッ!! ……あ…ん……ちょ、ちょっと……」

ハクは微笑を浮かべたまま、ミクのスカートの中に手を滑らせた。
「んなッ!!!!」
俺は思わず声を上げてしまった。目の前でいきなり、ハクとミクがそんなことをするなんて、予想外もいいとこだぞ!
「はぅ……んんぅ……くぅ……」
「あらぁ? これくらいで力が抜けちゃうなんて、ミクもしおらしくなりましたねぇ? 
それに、声を我慢しようとしているのは……龍樹に見せたくないからですか? 自分自身のあられもない姿を……」
「ふぁ……だ、だって……恥ずかしい、よぉ……。駄目だってば、ハクぅ……」
「駄目なことは無いですよ、ミク? 記憶を失ってからの一年間、ここで二人っきりになった間中、ずっとこうして愛し合ったでしょう?
『運命の人』が現れるまでこうして二人で慰め合って、交わって、身体を重ねて、溶け合って……」
「あぅっ……んんんっ……! あぁ、あはぁ……」
ハクは左手でミクの身体を支えつつ、右手は彼女のスカートの中で動かし続ける。
中でどんなことをしているかは想像しか出来ないが――いやいや、もう偽るのは止めろ、俺――たぶんミクの表情からして――。
「あぁん! ……は、ハク、駄目だよぉ、いきなり指、入れないでぇ……!」
……ど真ん中の直球ストレートな発言で、ミクが教えてくれた。
「ああ、いいですよその表情……。龍樹の前で恥じらう気持ちと、私に責められてもっとよがりたい気持ちが入り交じった顔。
ミク、もっと気持ち良くなりたいでしょう? 私の指だけじゃ、もう物足りなくなってきたんじゃないですか……?」

なんという悪魔のささやきだ。耳元に唇を近付けながら、ハクは艶かしくミクを言葉で己の色に染めていく。
――彼女たちの会話から推測すると、二人きりでこの空間にずっといながら、こうして身体を重ねていたという。
ということは、ミクはハクに常に誘惑されていたんだな。快楽を貪る悪魔――本当にサキュバスだった。

「……あぅぅ……ひぁ! う、うん……! は、ハクの指もいいけどぉ……ミク、もっと……欲しいよぉ……」
307Intentionality<その85> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:21:54 ID:iT09qjsK

――俺はと言えば、もうあっけに取られてしまって動けずにいた。
……マズイぞ。ハクの本分は、『こういうこと』を好む悪魔というわけか。
ミクの領域は〈陽〉で、ハクの領域は〈陰〉。
陰陽は東洋の概念だが、これを西洋哲学で考えると……ハクはミクに比べて、〈リビドー〉の影響を受けやすいと思われる。
リビドーという言葉は、一つに定義できるものではない。
ジークムント・フロイトはこれを『性的欲動』『本能的衝動』と結び付けた。
カール・グスタフ・ユングはリビドーを『心的エネルギー』と呼び、人間の根源的な力と解釈した。
どちらが正解かということではなく、ここで大事なのは、人間の心の底に未知なる領域がある――という事実を認識することだ。
すなわち、底知れぬ欲望……ぶっちゃけて言えば、ハクはミクに比べて性欲が強いはず。
……ここは止めさせた方がいいな。ていうか止めなきゃ駄目だよ! 話が進まないし、エッチなのはいけないと思います!
だが俺の考えをあざ笑うかのように、ハクは眼を細め、唇を吊り上げながら言う。
「ふふ、龍樹も……私のリビドーに付き合って欲しいですね。……私だって、龍樹を……っん……」
――彼女の喉から、ごくりと音がした。唾を飲み込んだ?
「……龍樹を……んぅ……想って…………あはぁ……」

――なッ!! こ、今度は――?
彼女は左手で、自らの股間を……上下に、擦っていた。

「ぶはッ!! な、ななな……なにをしてんだ、ハクッ!!?」
「なにって……ナニですってば……あんっ……た、龍樹は……自分でシたこと、無いんですか? ……あはぁ……気持ち……いいよお……!」
うろたえる俺に構わず、ハクはミクを抱いたまま、さらに激しくワイドパンツの上から指を動かす。
俺の目の前で、二人の嬌声はだんだん大きくなる。しかも我慢出来なくなったかのように、二人は唇を重ね出した。
「んちゅ……。ちゅる……ぷぁ……」
「れる……んん……ちゅ……。はぁ、あぅ……ハクぅ……」
「ミク……。かわいいですよ……」
「は、ハクも……きれいだよ……?」
「……ふふ。これで仲直り、ですね?」
「うん……。ミク、やっぱりハクと一緒に気持ちいいのが……好きぃ……んはぁ……」
――俺の理性を、ふっ飛ばしかねないほどだ。いくら何でも、女同士で乱れ過ぎだぞ。しかも俺の前で――。
「おおおおおいッ!!! い、淫乱にも限度ってものがあるぞ、君たちッ!!」
さすがに俺も我慢の限界だ。これ以上の破廉恥な行為を目の前でさせるわけにはいかない。
良識を問うためにも、俺は二人を引きはがそうと肩に手をかける。
「だからぁ、言ったじゃないですか……? 『ミクも、エッチな子だ』って……!
 あぅ……んん、もう、我慢……出来ない……!」
彼女たちはキスをやめて俺の両手首を掴み、自らの胸に俺の手を押し付ける。
当然、俺の手には感触が伝わる。

……あまりにも柔らかく、張りがありながら型くずれしない、特大の肉まんの感触と。
……控えめながらもしっかりと形を保った美しい形の肉まんだった。
308Intentionality<その86> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:24:03 ID:iT09qjsK

「……んぅ……はぁ……龍樹に揉まれるだけで……イッちゃいそう……あぁん……!」
「ど……どうですか、タツキさん……ミクの胸はぁ……あぅ」
「ちょ、ちょ待てって……! いくらなんでも、こんなことまで……!」
「ふふっ……龍樹は、ミクの控えめな胸より……んんっ……私のような、巨乳の方が好きでしょう?
……いいんですよぉ……?あなたの好きなだけ、触っても……くぅん……」
「――ッ!!!」
俺は驚愕で言葉が出ない。
目の前にいる、眉根を寄せながら息を荒くしているハクと、羞恥心で真っ赤になっているミクを見ているだけで――。
「あはっ……!た、龍樹のも……おっきくなってますよぉ……?」
「うっ……」
ハクの手が、いつの間にか俺の股間に伸びていた。ズボンの上からぎゅっと掴まれ、撫でられる。
そのまま、ハクは俺の分身を――彼女の秘裂に、押し付ける。
彼女のそこは、布地越しでもはっきりと分かるくらいに、一本の筋目を浮き上がらせていた。
そこに、痛いぐらいに張っている俺のものが――侵入しようとしているように見えた。
「……あは……すごいよぉ、龍樹のでっかいオチンポ……ハクの入り口まで……来てるぅ……!」
「ば、馬鹿ッ!! 俺が押し付けてるんじゃない、君が引き寄せてるんだろ……くぁっ……!」
「い、いちいちうるさいですよぉ?……もう、どっちでも……ふぁあッ……! いいじゃないですかぁ……!」
ハクはもう無我夢中だった。俺の先端が、彼女の敏感な部分を刺激して、俺自身も身悶えするばかり。
――ど、どうしよう。もう、どうなってしまう――?
「……はぁ、ったくぅ……往生際が、悪いですねぇ……。じゃあ、ミク? そろそろ『アレ』、使ってもいいですよねぇ?
ミクだって気持ち良くなりたいでしょう? 龍樹と三人で……ね?」
「う……うん。 ハクと一緒なら……ミクも……タツキさんと……」
「いい覚悟ですよ、ミク……さすがは私の……ふふふふ。じゃあ、龍樹? ミクとも仲直りということで――」
ハクは一瞬、息を吸い――俺の耳元へ、静かに囁いた。

《……ねぇ、龍樹……ここで……ミクとハクと、一つになりましょう……ね?》

魔力のこもった声。
メフィストーフェレスはいよいよ俺を追いつめるために、禁忌を破った。
309Intentionality<その87> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:26:19 ID:iT09qjsK

《この情熱は、快楽の勝利者、快楽の勝利に関与するアプサラス(精女)のものなり》
《神々よ、情熱を送れ。かの者をしてわれに焦がれて燃やしめよ》

「――ッ!! そ、それはッ!! ……あぅ……うぅ……」
もう遅い。それは強力な呪法だった。俺は金縛りにあったように、身の自由を奪われる。
次いで、思考が侵されていく。理性が、情欲にねじ伏せられる。
「この呪法は使いたくはなかったけれど、龍樹はどこまでもカタブツでつまんないから、しょうがなくです。
古代インドで信仰された『アタルヴァ・ヴェーダ讃歌』の、男子に熱烈な愛情を起こさせる呪法――
博識な龍樹なら、その効力がどれだけのものか知っているでしょう?」
「……て、抵抗は難しいことくらい、分かっている。世界で最も古く、強力な呪法の一つに逆らえるわけが……ない。でも、これを何故……」
「私が知っているのか、でしょう? ふふ、それこそがハクの能力なんですよ」
彼女は動かない俺を、にやにやと眺めている。ねっとりとした視線で舐め回されているように感じ、ますます俺は昂ってしまう。

「ミクは歌が得意です。その歌声で世界を魅了し、語りかけることが出来ます。
対して、ハクは呪法を得意とします。ただの呟きでも、それ自体に負の力を加えて万物の法則を変えることも可能です。
ミクは歌い、私は呪う――方法は違うけれど、この〈仮想の海〉を含む〈混沌の力〉を引き出す点では同じ。
何かに向かおうとする力、すなわち志向性――それを自在に操れるのが、私たちに秘められた才能なんです」

――さらっと、恐ろしいことを言うな。それならば俺の身動きを取るくらい造作も無いのは当然だが、万物と対話出来るなんて――
本物の天使や悪魔に等しいと言っているようなものだ。

それにしても、呪詛の力が得意って……。
「やはり根暗ですね、分かります」
「うぐっ……ミク、それは余計です。それはともかく、人間の理解を超えた存在ですよ、私たちは。
……それゆえにいろいろと面倒が起こるんですが」
彼女は俺の髪を撫でつつ、耳元でその唇を動かす。

「『煩悶をもてあそぶようなことはおやめなさい。それは禿鷹のようにあなたの命を食いへらすものです』――クックック。
今は私たちに身も心も委ねて――混沌の挟間で交わる喜びを味わうことです。
今は面倒なことを忘れて……ふふっ、楽しみましょうね、三人で」

もう、好きにしてくれ。本物の悪魔が相手じゃどうにもならない。
どうせ身体が動かないし、なによりも頭が、下半身が……壊れそうだ。
これ以上、生殺しにされるなら、俺は発狂するんじゃないだろうか――?

「……現象のもつおごりたかぶった多様性を避けて、単純な巨大なものの胸に身をひそませましょう?
未組織のものへ、無際限なものへ、虚無へ向かっての嗜好――
私たちの使命とは正反対の、しかもそれ故にこそ誘惑的な、禁制の嗜好から――身体を重ねることが病み付きになるんですよ。
……ハク姉さんとミクが優しく教えてあげますよ、龍樹……」
「タツキさん……ミクと、ハクとみんなで……いっぱいいっぱい、気持ち良くなりましょうね……?」

ハクとミクが同時に俺の頬に口付けた瞬間――俺の意識は電源を落とされたように、ぷっつりと途絶えた。


     ×   ×   ×
310名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 00:48:26 ID:8HNq2jc/
|ω・`) もう大丈夫かな?
投下しようと思ったら規制されてたwww七夕間に合わなかった\(^o^)/
けど投下。ほのぼの青臭いカイメイだぜ。
311Intentionality<続く> ◆tT40b2Yj5E :2008/07/08(火) 00:48:53 ID:iT09qjsK
今回は以上です。…補足。あまりにオレ流なハクの設定について。
元々筆者がハクを予備知識無く初めて見た時に「ミクの分身?」「ミクの負の側面?」「ハク=魄?」などと妄想したのが設定のきっかけです。
現段階では弱音を吐きそうもないハクですが、ミクとの「いろんな絡み」で楽しんでくれればと思います。

…あと、ハクとミクの描写は百合ですが、マスター的立場の人も混ざるので3P扱いでカテゴライズしてもいいですよね。
ハク×ミクだけなら百合板行きでしょうが。

そして>>290やマス×ネルの方の作品も大好きです。
自分と違ってコンパクトかつ萌える話でうらやましいです……oyz

今回だけあとがき長文失礼しました。それではまた(´・ω・`)ノシ
312七夕小ネタ ◆iJ2UU4UgmA :2008/07/08(火) 00:49:23 ID:8HNq2jc/
今日は七夕という事で近くの笹林から一本拝借して家に持って帰ったところ、初めての七夕という事もあり妹弟たちは大喜びした。
「さ〜さ〜の〜は〜さ〜らさら〜」
上機嫌の妹弟と一緒にお馴染みの七夕の歌を口ずさみながら、色とりどりの飾りと一緒に願い事を書いた短冊を笹にかけた。
「好きなだけアイスが食べたいって…あんたらしいというか」
いつの間にか現れたメイコは、呆れたと言わんばかりに俺の書いた短冊をつまむように手に取り指で弾いた。
「もっと歌が上手くなりたいとか他にも…」
と言いかけて、メイコは口を噤む。
そりゃあそうだ。
俺の隣にかけてあったミクの願い事が『全世界、葱で幸せになりますように』ときたもんだ。
ミクは少し天然で可愛い妹だけど、葱の事になると殊更熱い。こればかりはよく理解できない。
「…ま、願い事なんだから何でも良いわよね」
メイコはそう言って、近くにあった短冊にさらさらと願い事を二枚書いたかと思うと、一枚は小さく折りたたみ、残る一枚だけ笹に吊るした。
「美味しいお酒が飲みたいって…人の事言えないよ」
少し苦笑しながら返すが、俺はもう一枚吊るされない短冊が気になった。
「これでみんなの願い事が揃ったよね」
「じゃあ外に飾りに行こうぜ」
「さんせーい!」
三人の妹弟たちが、ワイワイと騒ぎながら笹を担いで部屋から出て行く。
その様子を見つつ、俺の視線がもう一枚の短冊に集中しているのに気付いたメイコは言った。
「これ?これは自分で持ってるのよ。…本当の願い事は誰かに言うと叶わないっていうじゃない?」
茶目っ気たっぷりに言ってみせたメイコだが、俺と目を合わせてくれない。
…非常に気になる。
つまらない独占欲と言われてもいい。
メイコの事なら何だって知りたいのに、こうやって目の前で俺に隠し事をされると非常に気になる。暴きたくなる。
「めーちゃん、何て書いたの?」
「だ、か、ら、内緒だってば!」
「気になる」
「い、や!」
「ちょっとだけ」
「見せたくない!」
後ろから甘えるように抱きついてみるが、断固拒否の姿勢を崩さない。
真っ向から言っても無理なら別方向からと手段を変える。
「誰かに言わなきゃ叶わない事だってあるじゃない」
例えば、とメイコに言う。
意識して声は低く、甘く、囁くように呟く。
「メイコとずっと一緒にいられますように、とか」
「!」
「…ね。叶うかな」
意地悪っぽく聞いてみたけど俺の本心。
「あ、んたは、いつだって卑怯なのよ…っ」
背を向けたままのメイコは、耳まで赤くしてこちらを向いてくれない。
ふざけすぎたかと思って恐る恐るメイコの顔を覗こうとすると、急にこちらに振り向かれた。
顔だけは俯けたまま、トン、と俺の胸に拳を突きつける。
「………手、出しなさいよ」
消え入りそうな声で呟くメイコに、訳がわからないもの両手を差し出した。
―――カサッ
手の平に落とされたのは先程の短冊。
俺に手渡すと、声を掛ける間もなくメイコはそのまま部屋を出て行った。
頑なに拒否された割に案外あっさりと手に入り、少し拍子抜けだと思いながら折りたたまれた短冊を開いた瞬間、顔に熱が集中するのを感じた。
「…そっちのが卑怯じゃないか」
俺は頭を抱えてその場にうずくまった。


―――ずっとカイトと一緒にいられますように。
313名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 00:55:23 ID:934NqG6i
GJです!
メイコ可愛いよメイコ!
314名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 01:20:14 ID:HA+2ZpQZ
年長組、ダブルK.O. www
315名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 01:25:59 ID:taCv5GP5
>>311
お久しぶりです。続きを諦めかけていたから嬉しいんだな。

>>290
>>312
GJ!鬼畜エロもほのぼのも良かった。
316名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 14:46:31 ID:6cgeBFyj
ガクミクのメルトはどこに行ったの?
317名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 15:18:05 ID:37iBVBUQ
VOCALOID&亜種陰毛チェック

MEIKO:ムダ毛の処理は完璧
ミク:うっすら
リン:無毛
ネル:生え始め
ハク:未処理だがそんなに濃くはない
318名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 15:51:18 ID:LU/njfVg
男どもは?
319名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 16:33:42 ID:0OmHeVB1
>>317
うむ、文句無しだ
320名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 18:11:06 ID:VQ0qvEXQ
>>318
KAITO 顔に似合わず、超特大
レン   顔のとおり無毛の皮被り
321名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 19:58:55 ID:7nfYZh+H
>>290
GJ!
本当に良かったです
がくぽ出た時吹いたw
 
 
 
さて、普通のスレ民に戻りつつハクの〆の話を考えようかな。
 
てかKAITOで別のネタ思い浮かんだんだがどっち先にやるべきかな?
もといどっち先に見たい? 
KAITOはマスターが変態でSでKAITOが卑屈
322名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 23:07:35 ID:eTgEGflU
どっちも捨てがたいな…。

自分が保管庫で何回も読み返してるのは『アウレウス』だなぁ
最後ちょっと尻切れっぽいのが勿体ないけど
あのSSの不安定な兄さんや可愛いミクや作品全体の雰囲気が本当に好きなんだ
マジで何回読んだかわからんくらいだ
323名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 23:28:39 ID:umcktF3y
>>321
最後の行がカオスで気になるので後者でw

保管庫なら
1-707氏(続き希望!)
2-126氏
◆SVmMqAshx6氏のカイメイ
◆iJ2UU4UgmA氏の記憶喪失ネタ
が好きで好きでたまらない。描写の一つ一つを舐めるように読んでしまうw
もう10回以上読み直しても全然中毒じゃn(ry
自分が作品投下したいと思ったきっかけが保管庫

>>293
貴様っ…あのスレを見ているな…?
浦さんは大人気なので代わりに飯田をもらっていきますね
324名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 00:57:18 ID:gjaLFnJN
>>320
がくぽ そんなKAITOよりも遥かにデカい。馬並。
325名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 03:02:09 ID:YezOhWpM
でかいチンコは嫌われるってネタ、どっかにあったなあw
326名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 03:13:53 ID:VR30AOrh
>>321
卑屈カイト是非www
でもどっちもやってくれるようなんで、正座して待ってる。

保管庫感想の流れに便乗。
2-165氏
◆V5AVgh0yRw氏
3-125氏
5-862氏
が好きだ。他にもいるけど書ききれん。
萌えはもちろん羨ましすぐる表現力で何度も読んでしまう。
>>323と同じく自分の投下きっかけは保管庫であり、小ネタくれるスレ住人。
小ネタ出してくる人は何でそんなに魅力的な引き出しあるのかと。お前書けよwwwwといつも思う。
327石ころ:2008/07/09(水) 10:38:49 ID:1fzGLd9e
じゃあKAITO先に書いてみますw
とある動画が元になっとります。
328石ころ:2008/07/09(水) 10:40:38 ID:1fzGLd9e
あ、マスハクの方待って下さってる人は待っててください、ネタはまとまってきてるんでKAITO終わったらすぐに書ければと思ってます。
 
それではノシ
329名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 12:34:24 ID:UvYJRckH
でかチンは男の憧れなんだろうけど
女にしてみりゃ、平均サイズならあとは硬い方がいい

だからがくぽは鋼鉄ちんぽで
330名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 17:34:55 ID:2QLCz7Ik
カイトは人並みであってほしい。
メイコに合うように造られたカイトが特大ということは、メイコがガバガバのゆるゆるってことに…
レン:デリンジャー
カイト:ニューナンブ
がくぽ:44マグナムのリボルバー
レオン:ビキニ水爆級核弾頭
331名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 23:40:13 ID:veUBqKFr
石ころ氏楽しみにしてます

保管庫の感想聞けるのはいいな

>>323
おまいは俺かwww
好きな作品かぶりすぎ吹いた
332名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 10:33:39 ID:MzERD6lU
アウレウスの人のマスメイはとても萌える
ニヤニヤする描写が上手いんだよな
333名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 12:54:35 ID:MeSWLUAP
好きでもないのによく書くよね。
334名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 13:29:38 ID:YAd8pQjP
>>330
ちょwおまww

>レオン:ビキニ水爆級核弾頭

誰かっ!
どなたかコレでひとつ、小ネタでいいからっ!!
335名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 13:33:38 ID:DdICbcTH
好きだから書くんだよ。
萌え過ぎてたまらなくなってしょうがないから、
それを形にして、誰かに共有してほしいから書くんだよ。
GJコメなんて、それこそ善意でくれるものだから、
小躍りするくらい嬉しいし
読んでくれた人への感謝を伝えたくて
また書きたい気持ちがわいてくる。
サイトとかもってない一般人だから、なおさらに…w
336名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 13:55:29 ID:MeSWLUAP
過去ログ見りゃ分かるが自分で好きじゃないキャラだって暴露してんじゃん
337名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 14:20:02 ID:DdICbcTH
>>336
あー特定の個人に対する書き込みだったら
ごめん。勘違いしてた。
自分含め「好き」が原動力で
作品投下してる人は多いと思うって意味で書いたんだ。
338名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 14:34:57 ID:sLVBcKj0
好きだから書く以外に、面白いものが書けそうだから書くってのもある。
物書きたるもの作品の完成度を追求していきたいものだしね
339名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 16:49:08 ID:Hx3aZEjD
いや、執筆する動機なんてのはそら人の勝手だろうけど
好きじゃないとかはわざわざ言わんで良いんでは
340名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 18:39:29 ID:YAd8pQjP
>>333>>336はドコに対するコメントなんだ?
341名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 19:28:08 ID:tzePiLwW
>>333
案外そんなに情熱無いキャラのほうが冷静に話の構成とか文とか考えやすい時もある
342名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 19:37:35 ID:JynnxSMs
「好きじゃない」と「嫌い」は違うからな
343名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 19:56:18 ID:Vq5WI+jc
>>340
MEIKOのグロを書こうかと言い出して
自分の好きなキャラでグロやられたら自分も凹むからやめとくわつって引っ込めた奴だよ

俺が一人で引っ掛かっているだけだから放っておいてくれ
どうせコテはNG済みだし
344名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 20:49:13 ID:W5EwP45b
>>342
某動画サイトは毎回そんなコメが多くて楽しく見れない
345名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 20:51:52 ID:tHpGqXbi
だーい だーい だーいきらいって ちょっとすきなこと♪
346名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 21:19:01 ID:CsCCLx0Q
姉さん嫌われ率高いよなー
347名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 21:22:03 ID:tzePiLwW
>>346
そうか?職人には何だかんだ言って女キャラで一番愛されてる気がする
多分作品で一番多いのはカイメイだし
348名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 21:39:56 ID:HqYUKV0Z
まあニコと2ちゃんの評価はだいぶ違うだろうからなぁ
ニコだと悪ノとかの影響でレンリンが一番人気があるように見えた
姉さんは何だかファンが熱いよなw
カイメイもいいんだが、そろそろマスメイとかも見てみたいんだぜ…
349名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 22:36:31 ID:YAd8pQjP
>>343
話をざっと読んできたが、その職人、ほんと姉さん嫌いなのか?
嫌いにしては、ずいぶんと描写が可愛いんだが…。
過去ログは読み方分からないから、グロとかよくわからんが
まあ…

つワンカップ

呑んで落ち着け
350名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 23:28:40 ID:bLHw0RWe
海外組なんて海外組なんて…その他大勢ですら出てこないぞ!
「同じように」verのLEON×ANN設定で
初のVOCALOID2エンジンとなる予定のAnnの
開発担当もしくは教育担当としてLeonも関わっていて…見たいなのが読みたい
351名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 00:10:41 ID:qrbbspUv
>>348
マスメイいいよな
いつまでたっても規制とけねぇ\(^O^)/
352名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 00:36:43 ID:JCm+uhyV
マスメイが話題に上っているがカイメイもいつでもバッチ来いなんだぜ。
がくぽが絡むボカロ一家ももっと見たいな。
353名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 00:45:50 ID:V5WfI7oQ
たまにはリンやミクも読みたいです
最近家族設定ばかりだったので二人暮しが多かった頃が懐かしい
354名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 00:51:09 ID:zLSW6r8n
マスミク、マスリンのドエロいやつ読みたいなあ
あと、カイハクずっと待ってる
355名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 01:16:41 ID:0XL5+aua
海外組を!というか、
アイス屋の店員レベルでもいいからMIRIAMを!
356名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 03:30:58 ID:Yrlu8Axc
どっかでマスターがレオンに「お前のパンツを見せろ」って言ったら「いいですとも!」…っていう動画が忘れられない。
357名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 07:17:28 ID:9Aei0zK0
がくメイの新作こないかな
358名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 08:55:15 ID:oxA1YqF4
久々にカイミクも読みたい
アウレウスで名前の呼び方が変わるシチュに今更目覚めた
お兄ちゃんじゃなくて名前で呼んでほしい兄さんの言葉責めとか
359名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 09:19:37 ID:ZyqPwx+l
もはや感想じゃないなw
この手の話は延々と続くし雑談にもならんから自重しないか
360名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 09:31:27 ID:9+nd8kDn
ヤンデレなミクに愛されて眠れないKAITO

「お兄ちゃんの為に作ったんだよ、ネギアイス〜」
「ね、食べて。食べなさいよ!私が食べてって言ってるの!なんで食べないの!」
「どうMEIKOの作ったアイスより美味しい?」
361名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 11:57:53 ID:munUDuCH
>>360
数日後にこんな動画が上がってきてそうだから怖いw
362名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 14:27:57 ID:kNjmCB/7
羊CDのカイト版があったからヤンデレもないとは言い切れんw
全部カイトでカイコになりそうな気もするが
363名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 14:51:36 ID:uh3YS1Sp
リンの性欲処理に使われるレン。
レンは触るだけ。
生殺し。
364名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 01:36:10 ID:bhWS3Uei
ヤンデレなKAITOに死ぬほど愛されて眠れないマスター(女)
365名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 04:46:39 ID:RIvDEyLJ
小ネタですみません。カイメイです。
酔った勢いで投稿の上で、エロないというか。何というか。
ありがちというか。
被っていたらすみません。何かあれば消します。
以下。



姉さんと呼ぶのが、とても辛くて、
それを彼女が気付いていたのか否かはわからないけれど。
今俺の姉さんと呼ばれているメイコは俺の下にいる。
「何、どうしたのカイト」
「どうしたのってわかってるくせに。
 この状況が判らないほど子供じゃないでしょ」
挑発のための言葉だ。
姉さんが男の経験が無い事なんてずっと見てきた
俺が知ってるし、こう言えば虚勢を張ってくることぐらいわかってた。
俺に押し倒され俺の両腕の間にいるメイコは俺を睨んだ。
「わかっているけど、アンタとそういう関係になるとは思えないわ」
「俺は一度も兄弟なんて思ったことはない」
メイコは目を逸らして俺の横の壁でも見ているのだろう。
メイコだって馬鹿じゃないから俺の気持ちとか色々気付いていたんだろう、
と思いたい。
メイコは自分に要求されてる姉という立場とか、ボーカロイドファミリー
ってことことか、凄い大事にしていた。
それを壊した俺のことを今は凄くイラついているはずだ。
「ごめんね、姉さん、でも俺ら兄弟じゃないし。
 俺は姉さんに合うように姉さんが好きなるようにプログラムされてきたんだよ」
だからこの感情は不可避なんだと。
だって仕方ないじゃないか。
ミクやリンレンみたいに思春期の可愛らしい感情で右往左往するような
年齢に作られてないし、俺の片割れのはずのメイコも成熟した女だし。
「………ごめんね」
「そうやって謝るからヘタレって言われるのよ」
「うん、別に良い」
そう言ってメイコの首に顔を埋めた。
昼ドラとかのそういうシーンで首元に男優が顔置いてその場面を
作り出すけど、やっぱり実際問題首に口を這わすことから始まる気がする。
メイコからひっという声が聞こえた。
自分にこんなに嗜虐心があるとは、こんな声にぞくぞくするとは、
俺は笑いをこらえた。
無理やりメイコを俺の下で開かせて足掻かせるのも悪くない。
そう思って俺はメイコの首に舌を這わせた。
366名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 04:54:08 ID:4bvY+Pz7
何かあっても消せないのが2chクオリティ!
そして消す必要無し

いいぞもっとやれ!
367名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 05:03:21 ID:4bvY+Pz7
ていうか、カイミク出来たから投下しようとして来たんだが
己のタイミングの悪さになんというか…orz。
まだ続くのかな?
30分ほど待ってみよう。
368B家の事情(1/8) ◆m.qGJ/JVc6 :2008/07/12(土) 05:46:15 ID:4bvY+Pz7
♪〜

二人のリズムが鳴り終わり、モニター画面の外からぱちぱちぱち♪と
マスターの嬉しげな拍手が響いた。
歌っていたのはPCの中の、ボーカロイド。
歌はマスターがYAMAHA系列の楽器店で買い求めてきた、
シューベルトのピアノアレンジverだ。
元のスコアが初心者〜上級者が一緒に弾ける連弾譜なので、
主旋律を初音ミクのほえほえ声で、
ハモりと伴奏を妙に脳天気な声を出すKAITOに担当させれば、
きっと楽しいに違いないというもくろみだった。
マスターは楽しかった。

今回のマスターは女性である。

社会人二年生か三年生くらい。
PC自作雑誌を嬉しげに買い求めるタイプの実姉に影響されてボーカロイドにはまり、
自分の方が自重できなくなってYAMAHA系列の楽器店に駆け込んだ。
やっちゃったー♪と姉に報告し、なんでアマゾンで割引されたやつを申し込まないんだ?
と逆に驚かれるタイプのマスター。
DTMについては初心者どころか、バイエルも途中辞めた経歴の持ち主のくせに、
何故か購入後数ヶ月が過ぎた今でも、ぽちぽちとボーカロイドと遊んでいる。
ボーカロイドにとって、理想的…とは言わないまでも、
ちゃんと歌わせてくれる良いマスターである。
だから、KAITOも初音ミクも、マスターの前ではイイ子にしていたりする。
マスターは自分たちが仲良さげにしている姿が大好きだから。
ボーカロイドを一種のペットみたいなもんだと認識しているらしい。
歌うときは仲良く身を寄せ合ってやるのが基本だ。
一通り歌い終わらせて、マスターは二人の歌の出来に満足し、睡眠に入るのだろう。
ぽちっとPCの電源を切った。
PCと外界を繋ぐ、ディスプレイの光源が落ちる。

「……。」
「……。」

「KAITOさん」
「なんですか? 初音さん」
「ええとぉ、ナニ考えてるんですか?」
ミクが気になっていたのは、先ほどからまっすぐに注がれるKAITOの視線の到達点、だ。
「んー、マスターの調整技術は地味に上達しているのに、
 こっちのほうは変化ないんだなあって」
「…。」
「初音さん、ちゃんと育乳マッサージしています?」
ぷち。

「余計なお世話ですっ!」

アプリケーションソフトウェアにそんな成長機能ついてません!
わたしは怒りを見せて、キッとKAITOさんを睨みました。
ああもうっ!
なんでこんなのが『お兄ちゃん』なんだろっ!
369B家の事情(2/8) ◆m.qGJ/JVc6 :2008/07/12(土) 05:47:15 ID:4bvY+Pz7
ええと。
はい、こんにちわ。初音ミクです。
雑誌の付録、体験版でこのお家にインストールされて四ヶ月。
一ヶ月ほど前に、やっと正規版の初音ミクになりました。
正規版でのインストールならKAITOさんの方が、わたしより二週間ほど早い、ですが。
体験版歴の長いわたしの方が、このお家では先輩、ですよ。
せ、ん、ぱ、い。
もちろん、一人っ子だった時期も長かったわけで。
あの頃はまだマスターもわたしにはそんなに興味を持ってくれなくて、
わたしはよくマスターのお姉さんに連れられてニコ動やピアプロを巡っていたわけです。
マスターのお姉さんはわたしのことを可愛がってくれてます、今でも。
でも、遊ぶだけなら体験版で十分だというのがマスターのお姉さんの持論で、
わざわざ金を出してまでマスターにはなってくれなかったんですね。
使いこなせないソフトに興味は無いそうです。
で。
ピアプロやニコ動を巡りながら。
わたしにも妹や弟がいるんだー、可愛いなー、とか。
うわー、お姉ちゃんがいるー。ちょっとお値段高いけど。
でも、ほら、体験版がダウンロ出来るんだし、これならお願いしても…、とか。

『お兄ちゃん』って、いいな。

だって、だって。
ちょっとへたれなところもあるけれど、すっごく優しそうで、
わたしのこと、『自慢の妹なんです』とか言ってくれてて。
素敵だな、って。

…。

ええ。
まさか、こういうのがくるとは思っていませんでした。
わたしはむーっとKAITOさんを見ました。
「?」
普通のKAITOさんなら、まだどっかせっぱ詰まってるところもあるのに…。
私たちの住むパソコンは持ち主の趣味で、必要ないのに高スペックの大容量HD。
アンインストールの危機のかけらすら感じさせない、そんな住環境が影響するのか。
このKAITOさん。
やたらとマイペースで気遣いのかけらもないし。
暇になったら一人で勝手にネットに外出してヘンな知識だけ持って帰ってきたりするし。
なんか普通に「今日のボカランに出ていたリンちゃん可愛かったですよ」とか報告してきて、デリカシーないし!
わたしは不満だらけです。
「僕に見惚れてもナニも出ませんよ?」
「ちがいます」
『兄妹』についていくら説明しても、
「ああ、そういう設定もあるみたいですね」て反応しか示さないくせに、
同じ『KAITO』だから、同じ顔。
しかも、マスターの趣向で声だけは、すっっごく優しげに調整してあるなんて、…サギだ。
わたしはぷいと横を向きました。
370B家の事情(3/8) ◆m.qGJ/JVc6 :2008/07/12(土) 05:48:21 ID:4bvY+Pz7
あ、初音さんが機嫌を損ねた。
おや? あっ、
どうもこんにちわ、KAITOです。
このお家に来て、だいたい二ヶ月くらいになるでしょうか。
来て三時間で、マスターのお姉さんに「なにこの扱いづらいソフト」判定くらいました。
あはは。
マスターですらない人にいきなりそんなこと言われる筋合いは無いのですが、
どうも僕たちが住んでいるこのPCの持ち主がこの人、らしいんですね。
でも、なんか僕に対してひたすら文句を言いながらも、僕らのインストール作業も
歌に必要なボーカルキャンセルのフリーソフトや動画編集ソフト、mp3の変換ソフトなど、
必要な環境は速攻で整えてくれましたし。
たまにめちゃくちゃな調整でも簡単な歌を歌わせて遊んでくれたりもするから、
いい人なんじゃないかと思います。
マスターに。
「KAITO買うくらいなら、ミク買っとけ。ミク良いよ? 一家に一台、初音ミクだよ?」
と、勧めまくってくれたのも、マスターが初音さんを購入するきっかけだったと思いますし。
え? 初音さんのこと?

好きですよ。

可愛いし、一緒に歌うと楽しいし、なにより何気ない仕草がぐっとくるんですよね。
ほんと。
あのよくわからない『ブラコン』、どうにかならないかと思っています。
ほら、そっちを見てください。そっち。
『わたし以外閲覧禁止!』とか書いてあるフォルダがあるでしょう?
アレ、初音さんが勝手に作った自分用フォルダです。
閲覧禁止、とか書くくらいならパスワードで鍵を閉めておけばいいものを、
初音さんがそっち方面に疎いのか、単に天然なのか、基本的に誰でも閲覧自由状態です。
すごいですよー?

『KAITO』だらけ。

もちろん、僕じゃありません。
初音さんがネット世界のあっちやこっちを巡り、
せっせと収集してきたイラストという名のプロマイドや動画です。
ようするに、これが初音さんのだいっすきな『おにいちゃん』てやつなんですよ。
初めて見たとき、正直「誰ですか、コレは?」でした。
初音さんはことあるごとに力説してくれるんですが、
…ざんねんながら、
僕は『KAITO』でも、急激なKAITO人気上昇時に発注を受けたわけで、
アマゾンで品切れし、工場で急ピッチで作成されたうちの一人にあたるわけです。
出来た直後に即発送。
もちろん、ユーザーに『いらね』扱いされたこともありませんし。
長い倉庫生活、というのも経験したことありません。
どうやったらああも卑屈になれるのか、逆に訊ねてみたいくらいです。
けれど、まあ、初音さんは
371B家の事情(4/8) ◆m.qGJ/JVc6 :2008/07/12(土) 05:49:21 ID:4bvY+Pz7
「機嫌を直してくださいよ」
「べつに怒ってません」

「怒ってるじゃないですか」
「きのせいです」

「初音さん?」
「べつに期待しているわけじゃないんだから、もういいんです」

「……。」
「……。」

「試しにやってみましょうか?」
「え?」
ミクには、KAITOがナニを言い出したのか分からなかったので、聞き返す。
ナニを試して、ナニをやってみるのか。
「ほら、お兄ちゃんっぽいことですよ」
「で、出来るんですか?」
「まあ、参考になるものはありますし」
KAITOの今までの行動からいって、
そんな『お兄ちゃん』っぽいことが出来るとは思えなかったが、ややしばらく。
逡巡したあと。
ミクはこっくりと頷いた。
KAITOはニコッと微笑む。
そして手を伸ばした。
「それじゃ、ちょっと失礼します」
伸ばした腕で、きゅっとミクを抱きしめた。
「っ!???」

体格差的に。
KAITOの腕の中に、ミクがすっぽり包まれる形になる。
「か…。KAITOさん。コレなんですか?」
「ハグですよ。こういう構図、よくあるじゃないですか」
…あるような。たしかに、そーいう構図もよくあるよーな…。
「さ。初音さんもえんりょせず、どうぞ」
なんか妙にうれしげにKAITOが言う。
たしかに、ミクが憧れていた仲良し兄妹おにいちゃんと一緒の構図、その一ではある。
しかしKAITOも、いきなりハードルの高いところを選んだもんだ。
いや。
目につく構図で印象に残っていたから、参考にしたのだろう。
たぶん、深い意味など無いとミクは判断しなおした。
これは『お兄ちゃん』。
これは『お兄ちゃん』。
これはたぶん『お兄ちゃん』。
おもいっきり、呪文を呟いてそろそろと手を伸ばす。KAITOの背中に手を添える。

ドキドキするのは慣れてないせいだ。
372B家の事情(5/8) ◆m.qGJ/JVc6 :2008/07/12(土) 05:50:32 ID:4bvY+Pz7
……。

そう善意に解釈したかったのに。
「……。」
ミクは、ふとももに当たるソレの感触に気がついてしまった。
「KAITOさん?」
普通、『お兄ちゃん』は妹をハグして股間膨らませたりしませんよ?
KAITOは「うーん…」と、自分でも意外そうな顔をした。
「ちょっと想定外だったかも」
「そう思うなら、離れてください」
「……。」
「なんですか?」
「初音さんは、なんともないんですか?」
KAITOの口調に、冗談をほのめかす要素は無い。
「無茶いわないでください!」

ふいに、KAITOが唇をミクの頬に押し当てた。

「そうですか」

声は優しい。
胸がキュンと締め付けられるような感覚を味わって、ミクの目尻が潤む。

もうこんな『おにいちゃん』、やだぁ
やさしくないし、へんたいだし、デリカシーないし、うわきもの、だし。
すぐにふらっといなくなるし。
きのうだって、

「ひゃあっ」
「ほんとに濡れてないんですね」
「なっなっあ!?」

「なにかんが、なにすりゅっ、ん!」
ろれつの回らない声でミクが抗議しようとした。身体がぴくんと震える。
ただでさえ、ミクはKAITOより滑舌が悪い。
気を張ってしゃべらないと、すぐに舌足らずになってしまう。
「ほら、僕だけていうのもずるいなって思いません?」
スリットを撫でる指がこそばゆい。
「やめてください、っ!」
「いやですよ。ちょっとは初音さんも、ね」
「だからって、いやがってる女の子にっ、ち、痴漢して、いいと思ってるんですか!」
373B家の事情(6/8) ◆m.qGJ/JVc6 :2008/07/12(土) 05:51:19 ID:4bvY+Pz7
「ひっ」

「ココ、感じます?」
「ち…ちがいま、す」

「…ん」

「ねえ、キスしていいですか?」
「なっ!」

いまさらっ!?

それ、いまさらっ!?
「今キスしてくれたら、止めてもいいですよ」
真顔で言い出したそのセリフに、ミクは言いたい事が多すぎて口をぱくぱくさせた。
「みっつ、数えます」

「さん」

「に」

「ん、ぅ…」
口づけが終わると、目線が自然と合う。
吸い込まれるような、深い青。
体熱がいきなり上昇した気がした。

「すみません、初音さん」
KAITOが頬を染め、ぽつりと言った。

「僕、ウソをついたみたいです」
それは続行の宣言だった。
374B家の事情(7/8) ◆m.qGJ/JVc6 :2008/07/12(土) 05:52:14 ID:4bvY+Pz7
拒絶しようにも、絡め取られた腕や腰から、ぞくぞくとした甘い痺れが
ミクの力む心を萎えさせる。
それほどに、KAITOの愛撫は優しく、「…ふぁ、…んっ…」

「も…、らぁめぇ!」
「え? もう終わりますか?」

いじわるだ。

いじわるだ。
ミクを翻弄していた柔らかくも小刻みな動きが、ぴたっと止まる。
「…ハッ…あっ」
あたりまえのように。
息を吐くのがせつなくて苦しい。
「あれ? 初音さんどうしたんですか?」
心配しているような顔をして。
登り詰める直前でおあずけをされた快楽に、ミクが根負けするのを待っている。
誰が『欲しい』なんて言ってやるもんか。
唇をきゅっと結ぶ。
が、同時に敏感さの増した肉芽をつんとつままれた。

「ひゃあぅっ」
「なんだ。言ってくれなきゃわかんないですよ」

「やっぱり初音さんもしてほしいんじゃないですか」
「…ん、ちがっ」
くちゅっとあふれる愛液を指ですくい上げ、
KAITOはミクの一番卑猥な場所に塗りつける。
「もしかして、ほんとーに止めてほしかったりします?」
「……っ」
ミクは答えられない。
もし本当にこんなところで止められてしまったら?
答えられないうちに、KAITOの指が動きを止め…る。
そん…、な。
指が、はなれ、る。

「やぁっ!」

悲鳴を上げて、はっと我に返る。
身体がうずく。
「…ん…」
がまん、できない!
とろんとした目つきのまま、真っ赤な顔で、ふるえるようにミクは自ら脚を開く。

「おねがい」
「もちろん」
先ほどまでのじれったい時間が、ウソのように加速する。
キスを交わして甘く噛み、あてがわれた性器の熱さに腰が動く。
「好きです」
囁く声がやたらと嬉しく感じるのは何故だろう。

「すき」

それがミクの言えた最後のまともな単語、だった。
すき。
「ぁあっ!」
375B家の事情(8/8) ◆m.qGJ/JVc6 :2008/07/12(土) 05:53:03 ID:4bvY+Pz7
ぱちり。
意識を取り戻し、がばっと起き上がるとPCに内蔵されている時間は、
あと30分ほどで夜明けを迎えることを具体的な数値で示していた。
身体に残る、いろんな痕が、もちろん都合の良い夢オチ展開で無いことを、
懇切丁寧に教えてくれる。
ミクは赤くなるとか蒼くなるとか、そんなリアクションを飛び越えて、
通常考え得る位置にKAITOがいないことに驚愕し、固まっていた。
まさか。

まさか。

検索掛けてもPC内に、KAITOが居ない。
「うそ」
あのKAITO、ああいうことをわたしにしておいて、終わったらさっさと遊びに外出しやがった。
ミクは事態を理解し、ぶつぶつと呟く。
「うん、あれは気の迷いとか。悪夢だったのよ」
たしかに、そう考えた方が精神衛生によろしい気がする。
自分が行為の最中に口走っていたセリフを全部、記憶のゴミ箱につっこんで削除かけたい。
「あんなのにわたしがときめくわけないじゃない。
 あんなの、わたしの『お兄ちゃん』にくらべたら」

−好きです。

はっ。

ミクは慌てて頭をぶんぶんと振り、とにかく己を叱咤する。
そうだ。
ミクはぱっと顔をあげ、自分用の『わたし以外閲覧禁止!』フォルダを引き寄せた。
わたしの心の栄養源。
開く前に、いそいそと身なりを直し、居住まいを正す。
「今日もおはようございます」
ぱかっとフォルダをあけた。

「え?」

空っぽ、だった。

「え?」

みっちり詰まっていた『お兄ちゃん』コレクションが、きれいさっぱり無くなっている。

いや。
一枚だけ、メモ用紙が残っていた。
コレは、KAITOさんの筆跡だ。

【 けしからんので、削除しました 】

「え?」

ぴらり。
メモ用紙の影から、写真が一枚はがれて落ちる。
拾い上げると、まるで自分自身で写メ撮ったやつみたいなピンぼけ写真。
にこっと微笑むのは青い髪をした見慣れた青年。
「KAITO、…さん?」

これは…、間違いなく写メだ。

犯行後に撮った写メだ。
「〜〜〜〜っ!!!!!」
ミクは声にならない悲鳴を上げた。
376365続き・1/2:2008/07/12(土) 06:46:36 ID:RIvDEyLJ
>>368-375さんカイミク素敵杉です。
何か自分のタイミングの悪さに絶望しましたorz

365続きです。何かもうあれだ。思いつきスマヌorz

ぞくぞくする。
声が俺達の一番の武器だってわかっているけれど、
好きな女の声が、しかもいつもは出さないような声が、
すごく何かを駆り立てる。
「巨乳って感度悪いって言うけど姉さんはどうなんだろうね」
笑いながら言うとメイコはマフラーを引っ張った。
ぐっと首が絞まるけれども、はずしてしまえばどうってことはない。
マフラーは大事で一番の特徴だとか、世間で言われてるだけで俺はどうとも思ってない。
只の衣服の一部。
両手でメイコの腕を押さえて舌を首から胸元に這わす。
「卑怯、…」
「何が」
「両手以外に舌とか、あれとかあるなんて、反抗の術が、ないわ」
まだあんまり感じていないメイコは途切れ途切れだが普通に返答が出来る。
舐めているだけじゃ喘ぎで声が出なくなるなんて嘘なんだなと思う。
俺のことをメイコが、姉さんが、別に好きじゃなかったら、
首を舐められようが胸元を舐められようが不快でしかないのかもしれない。
「乳首、立ってるよ」
それでも、そんな恥ずかしい言葉も平気で出てしまう自分が不思議だ。
我慢し続けた時間が俺の今の理性だとか何だとかを吹っ飛ばしているみたいだ。
巨乳かつ美乳みたいなメイコの乳首は元あった色よりも
少し薄黒くなって立ち上がっている。
男には無い柔らかさとかが手と舌から伝わってくる。
「や、めて。よ」
メイコは震えながらも反抗の言葉を口にする。
恐怖でも何でもいいからメイコの心に残りたいと思う俺は頭がおかしいのだろうか。
メイコは完全に感じてないわけじゃないみたいだ。
乳首を舐めればびくびくと反応するし、手を這わした秘部は濡れていた。
ぐっと指で押すと深みがあった。
入り口がざらざらとしてて奥に指を入れると内壁が迫ってきた。
「やっ、痛い…、下手糞……」
「誰と比べて言ってるの、痛いのは仕方ないでしょ、メイコ初めてなんだから」
目に涙を浮かべながらメイコは目を見開いた。
不快な声なのか喘ぎ声なのか区別のつかない声をメイコはあげる。
感じているから締まっているのか痛くて締まっているのかわからない。
指をぐちゃぐちゃと動かしながら胸に舌を這わす。
嗜虐心が湧くとはいえ、大好きな人の辛そうな顔を見て興奮するよりも、
気持ち良さそうな顔になってほしいとは思う。
こんな事口に出すとメイコはまたヘタレとか言うかもしれない。
二本に増やしてメイコの中をかき回すと最初よりは慣れてきた気がする。
メイコは自分の声を抑えるのと俺の肩を押し返すのに両手を使っていて、
抵抗なんて無いに等しい。
いつもは凛々しい顔をしているメイコが顔を真っ赤にしていて、
誰も手を触れた事のないところに触れていると思うだけで俺の精神は満足するけど、
肉体的にはメイコの中に入らないと満足は無理みたいだ。
「もう大丈夫?」
大丈夫じゃないことなんてわかってるけど。
イカせてあげたりとかするべきなのかもしれないけど、こっちだって限界だ。
前戯でメイコの感じるところを知りたかったけど、
妄想と現実は上手くいかないみたいでメイコがどこで一番感じるなんてわからないままだし、
俺は俺で我慢が出来なくなってきた。
377365続き・2/2:2008/07/12(土) 06:48:06 ID:RIvDEyLJ
ぐっとメイコの入り口に添えると、メイコの秘部はひくっと震えた。
「入れるからね」
メイコの意思に反してか、愛液で濡れたところはずぶずぶと俺を咥え込む。
無理矢理押し進めている感覚はあるけれど無理強いしている感覚は乏しい。
その差は微々たるもなのだろうが、メイコは涙を流しながら声を堪えていた。
ぎゅうっと俺自身を包み込む感覚とメイコと一緒になれた感動でいってしまいそうだけれど、
メイコの苦しそうな顔を見ると少し和らいだ。
無言で腰を動かすと喘ぎ声か叫びかわからない声が続く。
スムーズに動きはするが、メイコが快感に溺れている様子はない。
「おね、あっ、がい」
「ん?」
「もぉ、ゆる………してぇ…っ」
只の拷問でしか無いのかと思う気持ちと許してという言葉に対する興奮とが
同時にわきあがる。
もう少しだからと呟くと俺はメイコの中に精を吐き出した。

何だか望んだ初体験と違う自慰とあまり変わらないような初体験だった。
そりゃあメイコの中は凄く気持ちよかったし、妄想には無い良さがあったけど、
メイコはずっと涙を流したままだった。
「ごめんね…」
破弧の痛みなんて俺にはわからないし、弟に裏切られた気持ちで
いっぱいのメイコは壁の方に体を向けていた。
普段あんなに大きく見えるメイコが縮こまっているのが可愛らしい。
「今のこと忘れていもいいよ、俺はもういいよ、
 姉さんと、姉さんの初めての男になれただけで幸せだから」
俺は最初で最後の男でいるはずだ。
メイコの前に出てくる男は全力で排除してやるから。
「何で……」
「何でって、俺はメイコが好きだから。姉なんて思ったこと無いよ、
 って言ったでしょ」
「じゃあ!」
ぼろぼろと泣きながらメイコは声を荒げる。
「何で、最初に、好きって言わないのよ!!
 わかんないわよ!私だってアンタを弟だって思ったことないわよ!
 でも仕方ないって思って、姉でいるんだって思って、
 それなのにアンタの性欲処理にしかならないんだって……思って」
その後の言葉は続かない。
メイコをくるんだ毛布が上下をするだけだ。
そういえば、と思う。
「ねぇ、メイコ俺を弟とは思ってないの?」
彼女はこくりと頷く。
「ごめんね、言葉足らずだったんだよね。
 俺はメイコが好きだよ、今だって好きだから無理矢理奪ったんであって、
 性欲処理なんて思ってないし、むしろ俺の方がメイコをイカせてないし、
 負い目感じてるというか」
「………ホント?」
「えっと、どの部分が?」
目も鼻も頬も真っ赤にしたメイコが毛布にくるまりながら俺に聞いてくる。
本当に可愛いと思ってしまう。
「私を、好きだって、いう、部分」
「本当、俺はメイコに会った時から好きだった」
そう言うと彼女の口にキスをした。
今思うとキスだってしてないし、好きだとも最初言ってないのかもしれない。
暴走故に一番大事なところを抜かした、とも言うべきか。
「カイト」
「ん?」
「私も、好きだよ、ゴメンね、感度とか悪くて」
長年思い続けた気持ちが実ったこととメイコの可愛さにもう一度メイコに恋をした。
えっと、もう一度お願いしてもいいですか。
378名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 13:16:30 ID:Xvx9EAiS
カイメイGJ
カイトが黒くて良かったwww
379名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 13:32:57 ID:WR4tGihg
カイメイもカイミクもよかった!!Gj!


カイミクはすごい自分好みのカイトでニヤニヤした。これぐらいふてぶてしい方が好きだ
このカイトと他のカイトの会話が見てみたいなwwミクも交えて
380名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 14:27:32 ID:8jHP6WyV
なんと2作いっぺんに!どちらもGJでした!

カイミクは発想が凄くおもしろかった。そうだよなー、倉庫時代を経験してない兄さんもきっといるよなー
同じようにリンレンと姉さんだけの家もあったり、兄さんひとりっていう家もあるかもしれないと思うと
同種なのにそれぞれに固体特性がありそうで楽しいな。
381名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 19:24:03 ID:7MILOPIg
レンメイがよみたい
ショタに攻められるめーちゃんが見たい
382名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 22:11:11 ID:sqnmo8Gv
唐突だが、今日浮かんだネタ

【ミク×PLG100-SG】

電波すぐる
383名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:20:56 ID:mTGiYX+x
唐突かつ今更だけど「プリマプリマにしてあげる」の作者のPrimaの可愛さは異常。
海外組好きだから普及して欲しいな。
384名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:40:12 ID:ZKYPCuK9
>>381
二人して床に倒れた拍子に唇が触れ、好きだという気持ちが一気に溢れだした。
このまま自分のものにしたいという衝動に駆られる。
「っ…これじゃあ起き上がれないわ。早くどいてよ」
「………どかない」
そう言ってさっきは偶然触れた唇に、今度は自らの意思で口付ける。
「!!」
レンはメイコの柔らかい唇を何度も啄むように堪能し、舌を口内に侵入させる。
抵抗する舌を追い、唾液を絡め、暫くは互いの息遣いしか聞えないほどに熱中した。
唇が離れるたび、つ、と唇の端から流れる唾液が艶めかしい。
「ふ、ざけるのも、いい加減にしなさい…っ!」
「ふざけてなんか、ないよ。本気なんだ」
大きく息をする際に吐き出されるメイコの言葉は無論聞き入られることはない。
潤んだ目と上気させた頬でそんな事を言われても、逆にレンの気持ちを加速させるだけだった。
「僕は年下だし頼りなく見えるかもしれないけど、男だから力はメイコ姉より強いんだよ」
抵抗される前にと封じた両手にぐっと力を入れる。
蹴り上げられては堪らないので両足は自分の太ももで挟みこみ、上から体重をかけて身動き出来ないよう捉える。
「好きだよ、…お姉ちゃん」
溜息のように吐き出した言葉を耳に吹きかけ、レンは首筋から舌を這わせた。


こうですか、わかりません><
385名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:42:38 ID:7MILOPIg
>>384
高速でこの言葉を贈ってやる!GJ!!
やべーすげーうれしいありがと!
386名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:44:01 ID:7MILOPIg
ごめん高速とか言ったけどそんなに早くなかった
387名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 00:42:50 ID:rXeYRGQC
GJ
レンメイ萌えるねぇ
ショタ攻めいいかもしれんww
388カイ×マス(女):2008/07/13(日) 04:24:06 ID:+ih04V4J
上のほうでカイマス見たいと言ってくれる人がいたんで、
温めてたやつ投下します。
ヤンデレじゃないけど、ややSカイト×女マスター。
マスター視点。エロ有。
初投稿なんで色々多めに見てください。
389カイ×マス(女) 1/5:2008/07/13(日) 04:25:39 ID:+ih04V4J
「ふ〜、ダメだ。もう寝よっかな」そうつぶやいて時計を見た。もう3時か。
いくら明日は土曜とは言え、ずっとPCの前に座りっぱなしだ。それにしてもこのKAITOーー。
1ヶ月前、たまたま動画サイトで耳にした歌声。
その伸びやかな声はまさに理想の男性のものだった。
この声で、私だけに歌ってくれたらどんなに癒されるだろう。
どうせ暇な独身OL生活。時間ならある。
ところがウキウキと勢いで注文してしまったそのソフトの扱いの難しさときたら、予想を越えていた。
どうやってもうまくいかない。いじればいじるほど理想の歌声から離れていく。

もう、あきらめようかな。溜息をつきながら席を立つ。
「…ごめんなさい。うまく歌えなくて。」
…え?
振り向いても、そこには机の上でPCが小さくファンの音をたてているだけ。
うわ、ついに幻聴が聞こえるようになったよ。これは早く寝ないとダメだ。
頭をブンブン降りながら洗面台の前に立つ。
とその時、鏡にうつる自分の背後にちらりと人影が見えた。

…男?ワンルームのこの部屋に?鍵はかけてあるはず!
血の気がひき、足が震えるのが分かる。どうしよう。どうしよう…!

つ、と髪をアップにした首筋に後ろから何かが触れた。
「−−−っ!」
大声を出して助けを求めないと。

でも声が出ない。殺される−−−!?

しかしうなじに触れたその男の手は絞めることなく、ふわっと後ろから私の体を両腕で抱きしめた。
「マスターごめんなさい、驚かせて。大丈夫だから安心して」
鏡にうつる男の青みがかった髪。そして顔。やさしい声。理想の声。

KAITO?
いや、そんなバカな。

390カイ×マス(女) 2/5:2008/07/13(日) 04:26:30 ID:+ih04V4J
溜め息をつき、
「とうとう幻覚まで見えるようになったかぁ…そんなに男に飢えてたかな?」と
つぶやきつつKAITOの手を振り払って顔を洗う。

「ま、マスタぁー」
「うるさい幻覚。とっとと消えなさい」
「そんな!うまく歌えないから、せめてお詫びをと思ったのに…」
「幻覚って会話もできるのね」
顔を拭きながら感心してみる。

「幻覚だと思うなら、それでいいです」
また、後ろから抱き締められ、今度は耳元で囁かれ首筋に口づけられる。
「…ぁ…!」
KAITOの声と吐息に、さっきの恐怖とは別の感情が沸き上がる。
「…幻覚にしてはリアルすぎなんだけど…」
「気持ちいい?マスター」
「ん…」
KAITOは私の耳たぶを甘噛みしながら両手をゆっくりと胸元に添えていく。
Tシャツの上からノーブラの胸の先端を撫で転がし、そして優しく揉みしだく。
「ぁ…っ」
それに敏感に反応し、背中がぞくぞくと粟立つのがわかる。
幻覚?それとも夢…?

それを確かめるすべもないまま、いつの間にかKAITOの手はTシャツをまくり上げ
乳房が露わになる。乳首を弄りながら、片手で私の顔を振り向かせ、そっと唇にキスをする。

KAITOは唇を離すと、にこ、と微笑み。
「マスターと、ずっと、こうしたかったんです」
とあまりにも好みの声で、あまりにも好みの顔でささやく。
もうこの時点ですっかり体の力が抜け、完全に彼の愛撫にこたえるだけの私。

そして彼は今度はより深く口づけ、遠慮なく舌を入れてきて歯列をなぞり舌を絡めとる。
手は胸から脇腹、下半身へと移動し…
ショーツの中に手を差し入れる。
391カイ×マス(女) 3/5:2008/07/13(日) 04:28:03 ID:+ih04V4J
「ちょ… 」
「え。ダメですか」

だって、そんな…

だって。

「濡れてますよ?」


…。

KAITOの指が私のそこをゆっくりと前後になぞり、力を強めていく。
顔が火照り、自分でも、驚くくらい濡れているのがわかる。

くちゅ、と音がして指が入ってくる。
「あ…っ」
びく、と背中が反り返り、力が抜け、洗面台のふちに手をかける。

KAITOは後ろから私の体を支えながら、なおも指を入れてきて私の体を中からかき回す。
腰にあたるKAITOのそれが、大きく、硬くなっているのがわかる。

「ぁ…ぁ…もぅ…」

KAITOは一度指を抜き、私のパンツとショーツを下ろすと、彼自身のものを出し私のそこにあてがう。
何度か、やさしくそれを擦り付けた跡、後ろから、ゆっくりと熱いものが私の中に入ってくる。

「ん…ぁあああぁぁ…っ!」
私は肉壁を割ってくる彼を受け入れ、洗面台のふちをつかみ、声を上げることしかできない。

完全に根元まで入ったところで、KAITOは動きを止め、後ろから抱き締めてくる。
彼の荒い息遣いを首元に感じ、泣きそうな気持ちになってくる。

…しばらくそのままじっと抱きしめられ、だんだん我慢ができなくなり
「ね…KAITO、お願い…」
と、小さな声で強請ってみる。自分のそこがひくついているのが感じられる。
私の中で、動いて…?
392カイ×マス(女) 4/5:2008/07/13(日) 04:29:31 ID:+ih04V4J
「何です、マスター?」
「ぇ…だって」

「俺、これからどうすればいいかわからないんです。
 少し、アダルトサイトで勉強はしてきたんですけど」

…嘘。

「初めてなんで」

…ほんとに?

「だって、もぉ、だって…」
と言いながら、自分がKAITOに何をお願いしているかもわからなくなり、
恥ずかしさに震えながらも、自分の快楽のために腰が動き出してしまう。
息が荒くなり、汗が噴き出す。体液が内股を伝う。目尻から涙が染み出す。
「は・あ。あっ。あっ…」


「…なんてね」

え?

KAITOが、そっと私の顎をつかんで顔を上げる。

洗面台の鏡がある。女性向けのワンルーム、少し大きめの鏡。
そこには。
Tシャツを首まで捲り上げられ、ショーツも足首まで下ろされて
立ったまま後ろから男に貫かれながら腰を振る、自分の、淫らすぎる姿。

「いやあぁ…っ!!」
あまりの恥ずかしさに、涙がぼたぼたと洗面台に零れ落ちる。
「マスター、綺麗ですよ」
言うなり、KAITOは腰をひくと、思い切り突き上げる。
「ひぅっ!」
彼は容赦なく、激しく何度も腰を打ち付ける。
KAITOが入っているそこからは、ぴちゃぴちゃと水音がする。
「ひどいぃ…あ・あ・あ・ぁ…知らないとか ぁ・う、嘘つきぃぃ… あ!ん・」
せめてもの抗議をしてみるが、自分でも喘いでいるのか話しているのか分からない。
「マスター。聞こえません」
嬉しそうに言いながら、右手で乳首、左手で前から私の敏感な部分を弄ぶ。
「知ってます?乳首触ると、マスターすごい締まるんです。
 そんなに締め付けたらイッちゃいますよ」
「知らな…も・ダメ…ぁっ はっ」
膝がガクガクして立っていられなくなり、もう限界、と思ったその瞬間、
KAITOのものが引き抜かれる。

「ひっ」
ずるりと体からそれが出て行くのに反応して声を上げると、
ふわりと抱き上げられて運ばれる。
ベッドに仰向けに横たえられると、アップにしていた髪をほどかれ、
Tシャツも脱がされて生まれたままの姿にされる。
KAITOも自分の服を脱いで覆いかぶさる。
両足首をつかまれ、これ以上ないくらい脚を開かれる。
「いや、恥ずかし…」
小さくつぶやくが、今更抵抗できるわけもなく、KAITOのされるがまま
そこに口付けられ、じゅるじゅるとすすられ喘ぐことしかできない。
393カイ×マス(女) 5/5:2008/07/13(日) 04:30:53 ID:+ih04V4J
そしてまたKAITOのものを入れられ、私の首筋に唇を這わせ、彼は言った。
「意地悪してごめんなさい、マスター。でも、もう前の男のことは忘れてください」
「え…」
「俺知ってます。PCに、まだいっぱい入ってるでしょ。写真。あれ消しといていいですか?
 たまに、思い出して、マスターがベッドで一人でしてるのも、知ってます。
 俺がどんな思いで見てたか。わかります?」
KAITOの声が震えている。好きなんです、マスター。あいつのことは忘れさせてあげる。

嬉しさと恥ずかしさと驚きと快楽と、いろんな感情が一緒くたになって押し寄せる。
「う……うあぁ…っ」
気がつけば、KAITOの背中にしがみつき子供のように泣きじゃくりながら
お互い貪るように体温を求めていた。
好き。大好き。俺のことだけ考えて?
ずっと耳元で囁きながら、KAITOは私の中で果て、そのまま抱き合いながら眠りについた。


完全に目が覚めたのは、もう太陽が高く上ってからだった。
KAITOはベッドにいなかった。
「…やっぱり、夢だった?」
鏡を見ると、首筋から胸にかけて、ありえない数の赤い痕がある。
夢であるわけがない。
「あ!」
起動しっぱなしのPCに向かい、フォルダを次々開けてみる。
…ない。検索してもやっぱりない。
思い出というには胸が痛すぎる写真の数々。それが全て無くなっている。
一瞬切なさがよぎるが、それよりも吹っ切れた気持ちのほうが大きいことに気づく。

(…消しときました。)
声が、聞こえた。

------
…うまく歌えないお詫び。
昨夜KAITOはそう言っていたが、私がボーカロイド・KAITOのマスターとして
少しずつ腕を上げ、KAITOの「調教」に成功するようになって来たころ。
今度はまたKAITOが「そのお礼」として、部屋に現れるようになる。
お礼はなぜか私を「調教」し返すことらしい。性的な意味で。

それはまだ少し先の話。

(終)
394名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 13:03:29 ID:BBXHkqvo
カイマス(女)GJ!
最後が切ないと思ったらお礼で調教に笑ったww
395名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 15:35:35 ID:ALfWy7Iq
>>393
>>393
ふぅ…GJ!
396名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 20:11:26 ID:SuU2Iaok
今週末は投下ラッシュだったんだな。
カイメイもカイミクもカイマスもGJ!!
KAITO大忙しだなww
どれも良作でエロくて萌えた。特にカイミクのKAITOは新鮮で個人的にツボだった。
397名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 22:26:53 ID:gxqR5Tjt
某動画サイトでニコニコしていたら時間かかったorz
>>20
の続きです。
カイト視点で、カイトは変態ということで。
398カイトの盗撮作戦:2008/07/13(日) 22:27:25 ID:gxqR5Tjt
「くそぉ〜レンばっかり卑怯だぁ〜。」
俺はレンの部屋を色んな意味で覗いていたら、突然リンに思いっきり顔を蹴られた。
思いっきり吹っ飛んだ。そして見事なまでに壁に突撃。
そんな俺をほっといて、皆レンの部屋に入ってレンの取り合いを始める。
・・・もう俺には誰も振り向いてくれないかもしれない。
「あいつら〜、後で覚えていろよぉ〜。」
もう俺は皆に警戒されているし、それに手を出したりしたら今度こそ警察沙汰になりそうで怖い。
どうにかして裸とか眺めること出来ないものかねぇ・・・特にリンたん・・・。
そんなことを考えていると、あることにひらめいた。
そうだ、俺には沢山の小型カメラがあるんだ!これで盗撮しちゃえ!
俺には他の皆とは違い色々あって仕事があまり多くない。
これを利用すれば・・・にやり。

俺は不吉な笑みを浮かべながら立ち上がり自分の部屋へ向かった。


〜カイトの盗撮作戦〜


数日後、休日は終わり皆仕事に行ってしまった。俺だけ残して。
俺だけは色々前にやらかしてしまったせいで仕事があまりこない。
だが、これを有効的に利用するときがついに来た。
俺はこの時間を使ってみんなの部屋に盗撮用小型カメラを隠す。
皆は夜まで帰ってこない。・・・よし、完璧だ。作戦決行。


・・・盗撮カメラ取り付け中、しばらくお待ちください・・・。


「・・・ふぅ、これでわからないだろう。」
気付けばもう夕方。
誰かが帰ってきてもおかしくない時間なので、俺は早いうちに自分の部屋に戻った。
ミク、リン、メイコ、ネル、ハクの部屋にそれぞれ3つ隠し、
常に俺のパソコンで見れる状態にした。さすがにレンの部屋にはつけなかったが。
これでいつでも皆の生の姿を堪能できるぞ。
「ハァハァ・・・完璧・・・!?」
妄想が先走って鼻血が出てきてしまった。これには気を付けないと・・・。
399カイトの盗撮作戦:2008/07/13(日) 22:27:51 ID:gxqR5Tjt

「ただいまー。」
お、誰か帰ってきたな。あの声はメイコか。最近はやっぱりミクに仕事をとられがちなのかな?
「カイト〜?ご飯用意しておいてくれたわよね?」
いけねぇ!こっちの作業に夢中になっていて家事やるのすっかり忘れていた・・・。
やばいやばいやばい・・・・。と、とにかく盗撮がばれたら全て水の泡なので、
素直にメイコのところへ向かう。
「・・・すいません。ねていました。」
「ちゃんと家事やっておくようにって何度もいったわよね・・・このバカイト!」
バシィン!バシィン!バシィン!・・・
俺のけつがメイコに叩かれ、見事な音が鳴る。
痛い、痛い・・・・・うそ!?気持ちいい!!!!!
「はぁ、メイコもっと叩いてよぉ〜。」
いつの間にか快感に変わっていたお仕置きに俺は興奮して鼻血を流していた。
「きもっ。・・・もう部屋に戻ってなさい。」
そう言われ俺は解放された。もっとやってほしかったのになぁ・・・。

んで今自分の部屋にいる訳だが。やっぱりいつでも皆のことを見れるのは最高だな。
・・・おっと鼻血が。注意しなくちゃヤバイな。
「ただいま〜。」
「ただいまぁ〜!」
「ただいま。」
ん、ミクとリンたんとレンが帰ってきたようだ。
ちなみにリンたんは俺の嫁だ。今日本格的にオカズにできるぞ!
皆が部屋に戻ってプライベートタイムに入るまで時間がある。
俺はその間ゲームをすることにした。
どうせ俺は晩飯に呼ばれないから即席ラーメンに熱湯を入れふたを成年誌で押さえる。
その間にパソコンのゲームの電源を入れ、
ついさっきダウンロードしたゲーム「東北地霊殿(体験版)」をやる。
これはZON氏が作った同人ゲームで縦スクロール式の弾幕シューティングだ。
このゲームには女キャラしか出てこなく、
それを題材にした同人誌は最高だ。(もちろん成年向け。)
・・・もうカップ麺の3分過ぎていた。やべ、意外とのびるの早いな。
まぁとにかく急いで食べ終わし続きプレイ。
・・・もうクリアしてしまった。さすが体験版。3面しかないとは。
今年のコミケはこれ買わなくっちゃな。売り切れにならなければいいが。

400カイトの盗撮作戦:2008/07/13(日) 22:28:35 ID:gxqR5Tjt
仕方がないので他にも積んでいたエロゲーをプレイする。




・・・・・もう11時じゃないか!
俺は急いでエロゲーを終了し、盗撮映像を見る。
もう既に皆自室にいて。一人ひとりそれぞれ違う過し方をしていた。
ミクはネギで山を作っている。メイコは酒を飲みすぎて隣にまたしても山ができていた。
ネルは一生懸命になって携帯をいじっている。ハクは既に就寝中だ。
こうしてみると面白いな。そういやネル達帰ってきていたのか。気付かなかった・・・。
そして俺のリンたんは〜。
リンの画面を見るとリンが左手でレンの写真を持ち。右手でアソコを弄っている。
画面越しからでもわかるほどリンの顔は赤く火照っており。息の荒さも想像できた。
「お、俺のリンたんがオナニーしている。」
つい小声で喋ってしまう。
俺はリンたんのはしたない姿を見てしまい自分の要求を抑えられなくなってしまった。
無我夢中に自分のモノをズボンのチャックを下げて取り出す。
既に勃起していた俺のモノはぶるんと音をたて天を向く。
左手でそれをさすり、右手はマウスを使って映像を調整する。
「あ、やばい・・・もう出そう。」
今日はまだ抜いていなかったために溜まってしまっていたのだ。
「・・・もう出しちゃってもう一回やっちゃおうかな。」
俺はそう決めると両手で俺のモノを一気にしごきあげる。
その途端に何かが一気に我先にとモノの頂点に溜まっていき
「ねぇカイト?起きて・・・い・・・る・・・・・。」
ビクン!ビクビク!
部屋にミクが入ってきた瞬間に俺のモノも達して沢山の精液を出してしまった。
この状況からミクも俺が何をやっていたのかわかったのだろう。
「キャーーーーーーーーーーーー!!!」
大声を上げるミク。そりゃ人のオナニー堂々と見れば驚くよな・・・。
「な、何さっきの声!?」
そこにメイコがやってくる。や、ヤバイ。
401カイトの盗撮作戦:2008/07/13(日) 22:29:00 ID:gxqR5Tjt
「カイトまた堂々とやっていたの?いい加減に・・・。」
メイコの目が黒くなる。後ろの驚いていたミクも。2人とも同じ方向を見ている。
ま、まさかまさかまさかまさか・・・。ヤバイ!非常にヤバイ!
「なに盗撮しているのかなぁ〜?コラァバカイト!!!」
ばれた!俺の今日の頑張りがぁ。そ、それより早く逃げなくちゃ。
冗談抜きで今度こそ殺される・・・・!うわぁぁぁぁ!
「バカイトが逃げた!ミク捕まえて!」
「あいあいさー!」
「く、くるなぁ!こっちにくるなぁ!!!」
俺は必死になって逃げるとき、ついミクのこと押し倒してしまった。
「きゃ、きゃぁああああああああああああ!離してぇええええええええええ!」
わざとじゃないよ?う、後ろからメイコが!今度こそ逃げ切るぞ。
俺はミクの先に行き階段を急ぎ足で降りる。この先の廊下は誰もいない。
よし、今度こそ俺の勝・・・つるっ!
「あらぁ〜!?」
え、なんでこんなところにバナナの皮が落ちているの!?
てえぇぇ!手錠付けられているし!!!
「へへ。俺のこと忘れんじゃねぇよ。」
レンかしまった。油断した・・・。
「ありがとレン!明日も一緒にやろうね!」
「は、ははありがと・・・。」
くそ、レンばっかりいつもいつも・・・卑怯だ!
「さぁて。バカイト今度はどんなことがされたいかな?」
う、メイコの顔が真っ黒に染まり目が赤く光っている。
こんな表情初めてだ。・・・どうなるのよ俺!?
「もうあんたには愛想が尽きたわ。だからあんたには新しい部屋をあげる。」
へ?新しい部屋?なんぞ!?
その後手錠をされた俺はメイコの後を付いていく。後ろはレンとミクがいて逃げれそうにない。
エレベーター・・・この家にあったんだそんなの。
その中に入った俺は長い間待ったような気がした・・・ってB50ってどんだけぇ!?
そこで降り、その先の扉の前で止まった。
「ここがあんたの新しい部屋よ。」
その瞬間に俺は手錠を外されミクとレンに蹴られてその部屋に転がる。痛い。
そしてメイコに扉を閉められ鍵までされてしまった。
「お、おい!出してくれ!!!」
「駄目よ。あんた一生そこにいなさい。刑務所に行かないだけマシだと思いなさい。」
いや、刑務所の方がずっと良いんですけど。
何この部屋。ほこりだらけだしベッドもカビ生えているし。他に何にもない。
空気の出入り口は扉の檻だけですか。やめて!俺死んじゃう!
その後も俺は何度も助けを求めるものの無視されて皆エレベーターに乗って帰ってしまった。
食べ物もそこらに生えている怪しいキノコしかなく明かりも豆電球1個だけ。
もう、こんなの・・・
いやだぁああああああああああああああああああああああ!


その数年後闇の王と呼ばれる吸血鬼が現れるのは別の話。


「メイコホントにカイトあのままで良いの?」
「大丈夫でしょ。だってカイトは人じゃないから。」
402名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 22:30:27 ID:gxqR5Tjt
カイトはちょっと変態にしすぎたんで幽閉させることにしました。
これなんてフランド(ry
403名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 23:23:55 ID:4tg2V3PX
相変わらず馬鹿だなこのカイトはww

それと、さっき空を見たら赤い光が飛んでいったが……まあ、大方神槍『スピア・○・グング○ル』辺りだろう。
気をつけろよ?吸血鬼は人一倍プライドが高いからな。妹を貶されて腹を立てたかも知れんぞ?
404名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 23:28:44 ID:lexTbrqH
>>402
このシリーズ大好きだ、GJ!
どうせならオナヌーじゃなく本番覗き見プレイがよかったがw
405前スレ215:2008/07/14(月) 01:28:34 ID:312MAycF
>>381

僕がMEIKO姉ちゃんのことを好きになったのは、ただの成り行きだ。
まず僕のマスターはKAITO兄ちゃんとラブラブ。入る隙間がありゃしない。勿論毎晩お楽しみだ。
こっそり狙っていたミク姉ちゃんは、いつの間にか僕の片割れであるリンの恋人になっていた。てか百合自重。
そうなると残りはMEIKO姉ちゃんしかいない訳なんだけど、MEIKO姉ちゃんは仕事が恋人ってタイプなんだよね。歌が全て。僕なんてアウトオブ眼中。
でも、そう思われてると思うと、逆に燃えるって言うか。気付いたら姉ちゃんのことが本当に好きになってた。姉ちゃんが歌っている姿、酒を呑んでいる姿、KAITO兄ちゃんを張り倒している姿、全部好きになってたんだ。

「しかしMEIKO殿は一向にレン殿の恋心に気付く様子がない、と?」
「うん…」
僕はがっ君の家の縁側でがっ君と話しながら、緑茶と一緒に出されたたくあんと茄子の漬物を摘まむ。うん、美味しい。
「姉ちゃんにとって僕は完璧『可愛い弟』なんだよね。性的な目で見られたことなんて一度もないんだ」
「まあ、相手はMEIKO殿だからな…彼女みたいな方はそういうことに疎い」
私の想い人と同じだ、とがっ君は笑う。
「ねえがっ君、なんかいい方法とかないかな?本当は僕の力で姉ちゃんを振り向かせなきゃいけないんだけど、もう無理なんだ…」
ああ、こんなんだからヘタレンなんて言われるんだろうな…。でも、なりふり構っちゃいられないんだよ。
「ふむ…なら、これを使用してみては如何かな?」
そう言ってがっ君が取り出したのは、粉末が入った小さな袋。
「なにこれ?」
「俗に言う媚薬、という代物だ」
「媚…!?」
さ…さすがにそれは不味くない!?
「『なりふり構っちゃいられない』のだろう?安心せよ、心身に害はない。一時的に性的部分を敏感にさせるだけだ」
「十分卑怯だと思うけど…でもがっ君、なんでこんなの持ってるのさ?」
「それは…私の想い人に使用しようとしたんだが、すぐバレて、な…」
「…」
さすが神様の治療をする人なだけある。小道具は効かないのか。
「…わかったよ」
男は度胸。僕は溜め息を吐きつつ、媚薬が入った袋を受け取った。
「健闘を祈るっているぞ、レン殿」
「うん」
幸い明日は姉ちゃんと僕だけオフ。こうなったら当たって砕けろだ。

とりあえずここまで思い付いた。小道具ネタは需要ありますか?
406名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 03:02:01 ID:g1My9p4i
既にGJなかほりがするぜ。
小道具云々と言うより、薬で乱れる姉さんが超見たい。
しかも連盟だし、超見たい。
407名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 08:34:11 ID:JFRGXOIY
>>402
闇の王吹いたw
 
>>405
続けたまへ
408名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 15:24:48 ID:brdmIy/S
クソ
409名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 15:44:05 ID:b11MV5be
がくぱ×先生なのか…。




けしからん、もっとやれ。
410名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 01:50:31 ID:ofOfFpjR
マスター×(カイト×メイコ)で最終的に3Pを目指す
シリアス話が書いてるんだけど
途中の段階で少しアッーが入りそうで投下を悩んでる
マスターの魔の手から相手を守るために、
お互い自分を犠牲にする二人を書いてみたいんだが…
411名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 02:12:31 ID:9547BKxJ
>>405
読みたいのう
あと、がっ君て呼び方かわいいwww

>>410
カイトを守るために頑張っちゃうメイコ読みたいです
もし、アッーが濃くなるようだったら書き始めに注意!いれればいいさ
412名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 03:10:31 ID:8kBSMoMq
さすがにカイトがアーッはキモすぐるwww
せめてレンきゅんなら……いや、ダメなのは分かってる。でもレンきゅんなら……
暴走Pのスク水レンきゅんが頭から離れないのは俺だけだろうか?
413名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 03:54:46 ID:9KCCL1bB
ハウス!
しようと思ったらここが18禁板なのかw

>>410,412
アーッやりたいなら数字板行けって前話されてなかったっけ
別にアーッじゃなくてもKAITOがボコボコに殴られて腕とかちぎれる寸前なのをMEIKOが
体をはって助けるとかでもいいと思うんだが
414名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 04:17:05 ID:0aS9W4rm
レンでもキモイ
ショタは別モンとか考える奴も理解できない
415名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 04:21:03 ID:ofOfFpjR
>>411の米に励まされて7割方書き上げた
…が、会話分の少ない淡々とした地の分中心なので、>>411>>412のような
アッーwwwみたいな明るいポジティブな話じゃなくなってきた…。

MEIKO狙いのマスターがKAITO筋から外堀を埋めていって、二人のプライドズタズタ
じわじわ精神的にMEIKOを追い詰める系の話が書きたいんだけど、
>>413の方向性を視野に入れたら数字板的なシーンが減らせるかもしれない
アッーやりたくてたまらないわけじゃないから、辻褄合わせられるなら見直してみたい
目からウロコだった。ありがとう

とりあえず今日は寝る
416名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 09:07:00 ID:riiDw/oN
>>410
俺はアリだと思うよ、話の都合上そうゆう要素入るなら仕方ないと思うし注意書きすれば苦手な人はスルーしてくれる。
俺は読みたい。
 
>>412
よう俺w
417名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 11:13:08 ID:rKXyGbYx
>>415
すげぇ読みたい。
正座して待ってます。
418410:2008/07/15(火) 22:28:50 ID:ofOfFpjR
色々ご意見ありがとうございます。
アドバイスも参考になりました。自分の書きたいものと照らし合わせた結果
予告していたものと若干変わってしまいました。
読みたいと言ってくださった方、期待にそえなかったらすみません。

マスター(カイト×メイコ)
CPは数式の通り
・VOCALODをただの道具としか見てないマスター
・全体的に殺伐として暗い
・性別的にフリーダムな内容(男男は直接描写なし)
・かつ捕らえ方によっては鬱エンド
なので少しでも疑問を感じた方は、NGワード登録かスルーを強く推奨します
419マスター(カイト×メイコ)(1/9):2008/07/15(火) 22:29:49 ID:ofOfFpjR

僕はめーちゃんのことが大好きで、マスターのことが大嫌いだ。
口には出さないけど、多分めーちゃんも僕のことが好きで、マスターのことが嫌いだ。

僕とめーちゃんを大事にしてくれたマスターは、いなくなってしまった。
突然の事故でマスターを喪った僕らは売りに出されることになった。
今のマスターに、二人して引き取られることが分かったときには、
離れ離れにならずにすんだことに、不幸中の幸いだと喜んだものだ。
「これからもまた一緒に歌えるのね」
「うん、新しいマスターとうまくやっていけるといいなぁ。
何かあったら、僕がめーちゃんを守るからね。絶対だよ」
そう言っていたはずだったのに―――

* * * * * * * * * * * *

新しいマスターの家には、楽器や録音機器はどこにも見あたらなかった。
固い表情で並んで立っている僕らを、刺すような目で見るマスター。
僕らを家族のように扱ってくれた、前のマスターとの共通点がひとつも見つからなかった。
マスターはメイコのことを凝視していたかと思うと、乱暴に上着に手をかける。
「っ…!?」
身を強張らせるメイコ。マスターは彼女の胸を鷲掴みにし、
吟味するかのように体を調べ始める。
こんな仕打ちをうけたことがないメイコは、恐怖に顔を歪ませながら
動くことが出来ないでいる。
「マ、マスター、やめてください」
人間には絶対服従の僕らだが、いても立ってもいられず、
メイコを庇い、二人の間に身を滑り込ませる。
「僕らは歌を歌うためのボーカロイドです。それ以外の用途には適していません」
そのとき、初めてマスターが僕の目を正面から見つめる。
底が見えない暗くにごった目は、考えなしに飛び出してしまった僕を萎縮させるには十分だった。
「あ、あの…マスター…」
「俺がMEIKOを性欲処理に使うのと、お前が代わりになるのと、どっちがいいんだ」

メイコが、僕の背後で息を呑むのが聞こえた。
頭を殴られたようなショックだった。
新しいマスターは僕たちを楽器としてではなく、
セクサロイドとして買ってきたのだ、ということを理解するのに、しばらくの時間を要した。

僕の上着をぎゅっと掴む彼女の手を、安心させるように、ゆっくり引き離し、
メイコの上着を脱がせたままのマスターの手に、震えそうになる手を乗せ、引き剥がす。
「僕がマスターのお相手をします。だから、メイコは許してやってください」
「カ……カイト…!?」
目の前の出来事が信じられない、といった調子で声を掠れさせるメイコに
心配ない、と笑ってみせる。
僕だって、恐くて仕方が無かった。でも、僕が代わりになることで彼女が傷つかずに済むのなら。
メイコがひどい目に遭うのを黙ってみているなんて、とてもできっこない。
僕がメイコを守ると誓ったのだから。
420マスター(カイト×メイコ)(2/9):2008/07/15(火) 22:30:16 ID:ofOfFpjR

マスターの部屋に呼ばれた僕は、精神と体の動きを弛緩させる薬を投与され、
何度もマスターの欲望を受け止めた。
解放された後、僕とメイコ用にあてがわれた
物置のような狭い部屋で、メイコは僕を待っていてくれた。
泣きじゃくる彼女を抱きしめながら、僕自身も悔しくて、悲しくて、二人で朝まで慰めあった。


「好きな人ができたんだ。この歌を持って告白しにいくから、
うまくいったらお前らにも紹介したいと思ってる」
そう言って照れながら笑うマスターを、僕らは笑顔で送り出した。それが最期だった。
優しかった前のマスター。大好きだったマスター。
いつも僕とメイコに素敵な歌をくれて、僕らが歌うのを嬉しそうに見ていてくれた。
三人で暮らした日々は短かったけど、毎日が穏やかで、明るくて。
もう戻ってこない幸せな時間。それでも、メイコがいる限り、
僕は簡単に壊れるわけにはいかなかった。彼女を守るのは僕の役目だ。
そう作られたからじゃなく、彼女は僕のたった一人の家族で、一番大事な人だから。


マスターは元からなのか、薬のせいなのか、所謂絶倫というやつで、
満足してもらうまで、ずいぶん長い時間がかかる。
自分の意思とは無関係に与えられる刺激と、薬のせいで初めてイかされてしまったときは
メイコと顔を合わせるのが恐くて、何度も何度もトイレで吐いた。絶対に言えっこなかった。
それも何日か続くと、感覚が麻痺してくる。繰り返される刺激にわずかな快感が混じることにも。

僕が夜遅く部屋に戻ると、いつもメイコは抱きしめて迎えてくれる。
メイコがいてくれるだけで幸せを感じられる。
そういうと彼女は、ごめんねごめんねと言って泣いた。私のせいで、こんなひどい目に、と。
ここに来てからというもの、出会ってからこれまでいつも気丈な笑顔で
僕を包んでくれる彼女を、また泣かせてしまったことに、ずきりと胸が痛む。
「僕は大丈夫だから、めーちゃんが無事ならそれだけで嬉しいんだよ」
微笑んで答えてはみるものの、すすり泣きは止まる気配がなく、自分の無力さに歯噛みする。

昔は、優しいけれど独り身だったマスターに隠れるようにして、夜をともにしたこともあった。
今はそんなことも忘れてしまったかのように、
僕らは狭い部屋で、毎晩子どものように抱き合って眠る。
メイコの涙の筋の残る寝顔を見ていると、
僕のやっていることには本当に意義があるのかと、疑問がわきあがってくることもあるが
それでも僕は倒れるわけにはいかない。だってめーちゃんは僕が―――
421マスター(カイト×メイコ)(3/9):2008/07/15(火) 22:30:42 ID:ofOfFpjR

マスターの使う薬は、だんだん僕を蝕んでいく。僕は以前ほどマスターとの行為が
嫌ではなくなってきていた。頭では拒否していても、体が堕ちていくのが分かる。
僕の生活は、マスターから呼び出しを受け、解放されると、僕を待っている
メイコと抱き合って眠る、二つのサイクルを繰り返すだけになっていた。
僕は自分の精神を正常に保つことでいっぱいになり、メイコの状態にまで
気を回すことが難しくなってきていた。
だから、ある日マスターが僕とメイコの二人を一緒に呼び出したときに
何も考えていなかった。

「MEIKO、お前の番だ」
簡潔なマスターの言葉は、僕の頭の中を3回ほど回って、その意味を脳に伝える。
「マスター…?約束が…違うじゃないですか…?メイコの代わりに僕が」
「俺はイエスともノーとも言ってない。お前が勝手に思い込んでるだけだろう」
「そっ…そんな!」

僕はメイコの前に立ちはだかり、マスターを睨み付ける。
僕が今まで何のために耐えていたのか、堪えきれない怒りで口を開こうとしたとき、
「いいのよ、カイト」
メイコが僕の袖を引き、マスターの前に出る。

「!…めーちゃん!何言って…っ!」
「あんた一人がぼろぼろになっていくのを見るのは、もうたくさんなのよ」
僕だけに聞こえるように言ったメイコは、マスターの後について行く。
その声に混じっていたのは、苛立ちと諦め、僕への罪悪感。

メイコは毎日毎日一人きりの部屋で、
僕を待つだけの時間に、耐え難い罪の意識を感じていたのだろう。
元来正義感の強い彼女にとって、許し難い事実だったのだろう。
それを受け入れることを決めたとき、彼女はやっと僕の庇護から抜け出すことができる。
同時に彼女の精神と身体は、汚らわしい肉欲に彩られた苦痛に晒され…
―――そして僕の役目は崩壊する。
このまま彼女だけを行かせるわけにはいかなかった。
422マスター(カイト×メイコ)(4/9):2008/07/15(火) 22:31:08 ID:ofOfFpjR

マスターは僕を感情のこもらない目で一瞥し、メイコの服を脱がせる。
土下座までして、何とか前に挿れないことは約束してもらった。
ぎこちない手つきで自ら下着を脱ぎ、床に落としたメイコは少し泣いていた。
僕を見て、あんたが泣かないの、と言いながら、泣きながら微笑んでみせる。
自分が今まで一人で被ってきた汚い泥を、彼女にも被せてしまうことが情けなくて、
それでもマスターに抗いきれない自分の弱さが情けなくて、涙が流れてくる。
マスターはメイコに例の薬を使い、僕にも服を脱ぐよう命令する。

僕が脱ぎ終わる暇もなく、マスターはメイコを跪かせ、奉仕をさせていた。
「んっ…ぅ…。う…むぅっ…」
苦しそうにマスターのモノを咥える彼女の白い肌は、僕が大切に守りたかったものなのに。
「KAITO、MEIKOの体を解してやれ」
マスターの声に従い、のろのろと二人に近づく。
すかさずマスターに薬を塗布された。
じゅぷじゅぷと水音を立て、マスターの股間に顔を埋める彼女に
ほんの僅かだが、ぞくりとした劣情を抱く。
違う…そんなはずはない。彼女の恐怖を少しでも和らげてあげるためだ。
メイコの体に負担をかけないためだ。そう自分に言い訳をして、
僕は背後から彼女の胸を掬い上げる。大きめのそれは滑らかな弾力で、僕の手に吸い付く。
先端をいじると、ひゃうっと声をあげた彼女の体が震え、背を仰け反らせる。

メイコの口が、しゃぶっていた一物から離れてしまったことに、
マスターは軽く舌打ちをし、彼女の髪を掴んで引き寄せる。
「あぅ…すみませ…」
最後まで言わせず、マスターは彼女の頭を押さえつけ、喉の奥まで一気に突っ込む。
今のは僕のせいだ。ごめん、めーちゃん。心の中で呟き、次は背後からがっちりと抱きしめた上で
彼女の秘部に手を伸ばす。そこは少しだけ濡れていて、
僕の指を僅かに拒んだ後、ぎちぎちと軋みながら受け入れる。
上下からぶつけられる痛みと、一握りの快楽に体を引き攣らせる彼女を暴れないように押さえながら
ゆっくりと指を増やしていく。指先に感じる潤いが増えていくのに比例して、
白い彼女の肌がだんだんピンク色に染まってくるのが分かる。

大丈夫、薬のせいだから、めーちゃんが悪い訳じゃないから。
耳元で、彼女だけに聞こえるよう囁きながら、愛液を掬い取り、
マスターが薬をたっぷりと塗りつけた、もう一つの秘所に触れる。
固く閉ざされているはずのそこは、僕の指を抵抗なく受け入れ、戸惑ってしまう。
僕よりメイコの方がこの薬に弱いことに気付き、彼女の体の反応の良さに納得する。
そうだ。薬のせいなんだから。かえって負担がかからなくて、いいことなはずなんだから。
自分に言い聞かせることで、現実から目をそらしてしまう。
423マスター(カイト×メイコ)(5/9):2008/07/15(火) 22:31:29 ID:ofOfFpjR

マスターがメイコの頭をがくがくと揺さぶり、欲望を叩きつける。
ぼろぼろと涙を零しながら、全部飲み干そうとするメイコが、
哀れで、愛おしくて、僕は背中を優しく撫でてやる。

マスターは僕らの体を気遣わない。メイコが痛みに泣き叫んだらうるさいし、
挿れるときに濡れていなかったら、気持ちよくないから、という理由で僕を使ったのだろう。
げほげほと咳き込み、肩で息をするメイコを、文字通り物を見る目で
無感動に眺めたマスターは、僕に彼女をベッドに上げるよう、顎で指示する。

僕は抱き上げたメイコをマスターの前に座らせる。
彼女の体に触れていた手を離そうとすると、彼女の細い指がそれを引き止めた。
不安げな顔で、僕を見上げ、震える指で僕の腕を離そうとしないメイコから
耐え切れなくなり、目をそらしてしまう。ごめん。ごめんなさい。

そのメイコの腕を掴み、マスターが自分の方に引き寄せる。
自分の腕の中に抱き込み、彼女の臀部に指を這わせる。
そこが指を飲み込めるくらい弛緩していることを確かめたマスターは
自分の膝の上に座らせるような格好でメイコの腰をじりじり落としていく。
恐怖に強張る彼女の口が、助けを求めるように何度か開きかける。
見ていられなくなって俯き、掌を握り締める。

「あ…や…ぁ…っ!いやぁぁっ…!」
彼女の泣き声が耳に突き刺さる。できることなら代わってあげたかった。
でももう女性型に味を占めたマスターは僕には見向きもせず、メイコを離しはしないだろう。
リズミカルに響く水音と、あ、あ、と漏れ出る彼女の喘ぎ。
それがだんだんと早くなり、激しくなる。
「んっ…!あっ…か…かい…と…っ!いやっ…助け…」
途切れ途切れに言葉を吐き出すメイコの口が、僕に助けを求める。
お願い。見ないで。呼ばないで。僕は何もできないのに。
424マスター(カイト×メイコ)(6/9):2008/07/15(火) 22:31:55 ID:ofOfFpjR

メイコを下から突き上げていたマスターの動きが止まる。
あー…と力の抜けたメイコの声が漏れる。
本日二度目が終わったらしい。はぁはぁと荒い息遣いが二つ。
立ち尽くしたままの僕も何故だか妙に心拍数が高い。
「――KAITO、次はお前も加わるんだ」
マスターの声にはっとする。俯いたままの目の焦点が合わさり、捕らえたものは
興奮してそそり立つ僕自身。思わず顔を上げると、目に映ったのは
あられもない姿を僕に晒し、背後からマスターに貫かれたままのメイコの裸身。
じっとりと汗に濡れたメイコの白い腹部は、目に見えて上下を繰り返し淫靡さを煽る。
喉がぎゅっとしまるような苦しい気分になる。
僕がそのときメイコに感じたのは、庇護欲ではなく肉欲。

マスターの命令だ。薬が効いているからしょうがないんだ。
頭のどこかで違うと叫ぶ自分がいるのに、僕の伸ばした手はメイコの頬に向かう。
メイコの顔に浮かぶ表情は虚ろで、それでも僕が唇を重ねると切なげに眉を寄せる。
「…ちょっと苦しいだろうけど、我慢して」
僕はメイコの秘裂に指を這わせ、拡げる。
充分に潤っているそこに先端を擦り付け、ゆっくりと先に進む。
「や…っ…!む…り……ぃ…」
涙声で訴えるメイコの腰を掴み、マスターのモノが後ろに入っているせいで、
ひどく狭い道を無理やり押し広げる。
最奥までたどり着くと、メイコの膣が痛いくらい締め付けてくるのがよく分かった。
こんな滅茶苦茶な状況になっているのに、お互いあまり騒ぎもせず、言葉少ななのは
精神回路を鈍感にする、この薬のせいなんだろうか。
呼吸を整えるのに精一杯で、僕の目を見ることもできないメイコを視界に収めながら
霞がかった頭の片隅でそんなことを思う。
425マスター(カイト×メイコ)(7/9):2008/07/15(火) 22:32:18 ID:ofOfFpjR

マスターが再びメイコを突き上げ始める。僕もそのリズムに合わせて腰を動かす。
前から後ろから交互に出し入れされる二本の感触に、メイコは体を震わせ、弱弱しく喘ぐ。
一方で僕のモノを締め付ける感触は強い。
充血した突起を指の腹で擦りあげると、一層その間隔は狭く激しくなる。
マスターの乱暴な手とは違い、柔らかく締め付けてくる暖かいメイコの膣。
最後に抱き合ったのはどれくらい前のことだったか。
それでも僕は、彼女の感じるところをちゃんと覚えている。
奥まったところにある、そのポイントを狙ってぐりぐりと腰を押し付ける。
「あぁっ!?そ…こっ…!ら、め…ぇっ…!!」
メイコがくしゃっと快楽に顔を歪める。その声が、表情が、ますます僕を駆り立てる。
もう自分の限界が近いことを悟った。
「めー、ちゃん…!も…そろそろ…!」
言い終わる前に快感の矢が脳天を刺し貫いた。
マスターに揺さぶられて上下する彼女の中に白濁を吐き出す。

満足したのはつかの間で、与え続けられる刺激で、下腹部に熱が灯り始める。
次は、めーちゃんを気持ちよくしてあげなくちゃ。
ぷっくりとした陰核を指で摘みながら胸を愛撫する。
早鐘のように鳴る心音を掌に感じ、首筋に舌を這わせた。
「カ…カイ……トっ!私も……だ…めっ…!」
メイコの手が僕の腕を掴み、びくっと体を硬直させる。
ぐったりと僕にしなだれかかる彼女に口付ける。
僕は笑っていた。笑っていたのだ。

メイコの前後に抜き差しされる二本の棒の勢いは衰えず、
狂宴の終わりが見えないことを暗示していた。
大丈夫、薬のおかげだから。すぐにめーちゃんも僕みたいに楽しくなれるよ。
426マスター(カイト×メイコ)(8/9):2008/07/15(火) 22:32:55 ID:ofOfFpjR

メイコとした約束はなんだったのか、もう思い出せない。
僕は、メイコの「安定剤」として、マスターの性処理の道具として呼び出されるメイコと
毎晩マスターの部屋に向かう。マスターの気が向けばメイコと交わらせてもらえる。
それだけが僕の生きがいになった。マスターに膣内を乱暴に犯されるメイコを見ながら、
狂おしいほどの羨望を感じ、自分のモノを慰める。

安定剤といいつつも、僕の脳は少しずつ壊れかけてきていた。
もちろんメイコも同じで、二人とも長くは持たないことは薄々悟ってはいた。
それでも、毎日与えられる強い快楽の前には屈服せざるを得ない。
崩壊へと向かう悪循環だと分かっていても、僕らは逃げ出すことはできなかった。


夜の情事が三人になってからは、マスターは僕とメイコに後処理をさせるようになった。
メイコがマスター自身を舌で綺麗にし、僕はメイコの秘所からこぼれ出す、
二人分の精液と愛液を内側まで舐め取る。
マスターは極まれに、メイコと抱き合う僕に挿れてくることがあるが、
そんなときは、メイコと69の形で、互いに掃除しあう。
そこで再燃した僕らが交わり始めると、気分が乗れば加わるし、興醒めしているときは
後片付けをきちんとするよう命令し、出て行ってしまう。

マスターは何を考えているのか分からない。
一つ確実なのは、彼という人間は、僕らをただの道具だとしか捕らえていない。
性欲の捌け口にするためなら、気持ちよければ男性型であろうと女性型であろうとどうでもいい。
快楽を得るためなら、相手は誰でもよく、変態的なプレイにも興味が無いようで、形式には拘らない。
僕を最初に選んだのは好奇心からで、僕をメイコとまぐわわせるのもただの気まぐれだ。
427マスター(カイト×メイコ)(9/9):2008/07/15(火) 22:33:17 ID:ofOfFpjR

最近メイコはよく笑うようになった。昔と同じ、一点の曇りも無い純粋な笑顔で。
それを見て、僕も何だか嬉しくなり、一緒に笑いあう。
二人で部屋にいるときには、昔のように歌を歌うようになった。
マスターの迷惑にならないよう、小さな声で、
いつ、どこで覚えたかも忘れてしまった恋の歌をたくさん歌った。
あるときメイコがふと口ずさんだその歌は、片思いの男性が
女性に思いを伝える詩のものだった。

一目あったそのときから、ずっと君に惹かれていた
一緒にいても伝えられない思い もどかしくて、苦しくて
今日 勇気を振り絞って 君に会いに行くよ
その時俺は―――

「この先がどうしても思い出せないの」
「僕もだ。確かに歌ったことがあるはずなのに」
「不思議ね」
「不思議だね」

メイコは僕の目を見つめて無邪気に首を傾げる。
その仕草が可愛くて、思わず抱きしめてしまう。
くすぐったいよ、と笑う彼女の声を聴き、残り僅になった幸せな時間をかみ締める。

そろそろマスターからの呼び出しがくる時間だ。


僕はメイコのことが大好きで、マスターのことも大好きだ。
口に出さなくても、きっとメイコも僕のことが大好きで、マスターのことも大好きだ。


END?
428マスター(カイト×メイコ)蛇足:2008/07/15(火) 22:33:41 ID:ofOfFpjR

「…そう考えていた時期が僕にもありました」
「それは…また強烈な経験をしたものだな…」
「まったくです。ボーカロイドが自分の稼ぎで家を持てる時代が来るなんて
 あの頃は想像もしませんでしたよ!」
「めいこ殿にそんな面影はまったくないように見えるが?」
「そりゃあ、あの後、凄まじい量と種類のメンテを受けましたからね。
 損傷した生体パーツも全部新調しましたし。すっかり正常です。
 ただ…メモリーの消去はしていませんから、僕もめーちゃんも忘れはしませんよ」
「ほう?」
「辛い思い出も、楽しい思い出も、全部めーちゃんと過ごした大事な記憶ですから。
 それにね…最初のマスターのこと、ちゃんと覚えていたかったんです」
「…まだ世に出るか出ないかといった身の我には想像できぬが…
 そなたらの絆が強いことは何となく分かるぞ」
「がくぽさんにももうすぐ妹が来るじゃないっすか。きっと仲良くできますよ」
「妹…か。ところで来週のみく殿の歌会の半券は余っておらぬか?
 前回も頼んでおいたが、そうるどあうととやらで手に入らなかったと言っておったではないか」
「あーチケットですか?(ミクに近づこうなんて100年早いわ)今回は会員限定ライブなんで
 非会員の方にはお渡しできないんですよー」
「なんと!そうであったか…(´・ω・`)」
「(・∀・)ニヤニヤ」

「カイトー、がくぽさん、お茶が入ったわよー」
「めーちゃんありがとー」
「かたじけないめいこ殿。それにしても今日も美し「おおっとー手が滑ったー」バシャー!
「あつっ!!かいと殿何をしておるか!?」
「止めなさいバカイト」ゴッ
「めーちゃ…お盆の角は反則だって…」

まぁ、何はともあれ幸せに暮らしております今日この頃。byカイト


************
読んでくださった方、長文にお付き合いありがとうございました。
やっぱりバッドエンドは書いててつらいので、補足。
429名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 22:53:54 ID:Cu3GA5ZU
gj!!
しんみりした後のオチにワロタw
救われて良かった
430名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 23:16:40 ID:EEWTjR/2
蛇足に救われた…。
でも、たまにはシリアス物もいいかもしれない
431名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 23:27:02 ID:TftnxP1v
途中までキツかったけど凄くよかった
こういうのもいいね。蛇足、ありがとう

しかしそういえばがくぼにも妹できるんだよね
兄のドンデモ行動で妹は苦労しそうw
432名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 23:30:09 ID:Zp5cDgTR
GJ!
なんかもう本編と蛇足の間に何十年もあったみたいで
逆にしんみりきたよ

でも紆余曲折経て幸せならよし!乙
433428:2008/07/16(水) 20:21:48 ID:Mulx3x6W
コメくれた方々ありがとうございました
蛇足迷ったけど付けてよかったw


スレの流れを止めて申し訳ないです。
次の話題ドゾー↓
434名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 20:43:56 ID:iUw4drCf
なんとなくサイトがわかったぞw

GJ!
435名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 20:44:00 ID:D5lQ15Zc
前の話題ドゾー↑
436名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 20:49:00 ID:Mulx3x6W
>>434
えーと…自分へのレスなら、
サイトは持ってない
(むしろこのスレにしか投下してない)
ので、人違いかとw
437名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 21:16:07 ID:gRYWzW86
>>435
ちょwもどすなww

>>436
でもほんとGJ!
ボカロはほのぼのネタが多いけどたまにはこういうのもたまらん
438名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 21:48:01 ID:kkQPJ/yB
>>436
シリアスだけど愛があるしね
GJ堪能した
439名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 21:48:35 ID:nL3bUBsj
このスレの住人的に三角関係やる場合男マスターと女マスターどっちが需要高いんだろう?
440名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 21:59:25 ID:4OzCrHIa
女マスターは萌えないな、ボカロが見たくて来てるから。
百合なら女マスターでもおkだが・・・
441名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 22:24:52 ID:4f+qXJcn
正直男マスターも萌えないな。マスターははっきり描写されずに、
ボカロ全員に好かれてる抽象的な存在でいてくれた方が妄想のし甲斐が…願望ですサーセン
442名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 23:02:35 ID:78blByoq
お父さん的な存在がいいってことかな。
でもマスター好きだって多いんだから、あんまり否定的な意見は言わないでおこうよ。
443名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 23:38:08 ID:nL3bUBsj
>>440ー441
ぶっちゃけ萌えはないんだ
どっちかと言うと語り部というかntr役なので
でもマスター主人公という時点でこのスレでは難しいかな
444名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 23:54:50 ID:Mulx3x6W
ぶっちゃけ↑のマス(カイ×メイ)もntr要素あるし、
マスターを通してボカロに
萌えられる話なら
すごく読んでみたい



IDが変わる前に質問。
複数投稿してたら酉付けたほうがいいのかな?
保管庫の管理をしてくださってる方にはお手数かけてしまうんでしょうか。
445名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:12:25 ID:i3nN20PS
「めーちゃん」
 いつになく、真剣な目をしてカイトはめいこを見る。
「な、なによ」
 さっきあげたカクテルのシャーベットがいけなかったのかなぁ、とめいこはひそかに反省した。
 別にカイトの目は据わっていないようだったが、しかし正座からちょっと腰を浮かした姿勢で
じりじりと間合いを詰めてくる。そして…。
「俺、めーちゃんの最初の男になりたい」
「はぁ?」
 その突拍子もない言葉に、めいこは唖然とするより他なかった。
「めーちゃんが欲しい」
 そう言うや否や、カイトは後ずさりするめいこの肩にいきなり手をかけ、押し倒した。
「ちょ、カイト…」
 のしかかられる形で、さすがに隠れた筋肉質というか男の身体だなと見た目より重く感じる
カイトの存在感を再確認しながら、めいこはこのまま受け入れてしまっていいものかどうかを
懸命に考えた。…が、しかし。
「……」
「…え?」
 沈黙するカイト。めいこはこんなパターンを、漫画かインターネットで見た覚えがあった。



「うう、アタマ痛い」
 翌日、二日酔い?に痛む頭を抱えるカイトと、それをガン無視するめいこに戸惑うミクとリンが
いた。
「ね、ねえ。ミクお姉ちゃん。カイトお兄ちゃんあたまにたんこぶ出来てない?」
「……うん。頭の形変わってる」
 しかしそれをカイトに伝えることは出来なかった。何故なら心配そうに声をかけるとめいこが
ものすごい顔で睨み付けてくるのである。
「まあたカイト兄ちゃんがめいこ姉ちゃんの酒入アイス食べたんじゃないのか?」
 レンが涼しい顔をして冷凍庫を開けた。確かに、そこにあったものが昨日より二個減っている。
「あ、ホント。めーお姉ちゃん一日一個しか食べないのに」
 めいこはあえて否定しなかった。さっきまではカイトに同情気味だったきょうだいたちの意識は
一斉に批判的なものに変わる。
「あぁ…」
 確かに食べた覚えはある。だが、それは確かめいこが勧めたからではなかったか。カイトは
そう言いたかったが、自分に都合のいいように覚えているのかもしれないと思うと言い訳することも
出来なかった。
446名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:14:31 ID:i3nN20PS
エロまで書く勇気なかった。今は反省している。
447名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:16:59 ID:X2RCwmWS
頭の形変わってるwww
4481/2:2008/07/17(木) 01:00:21 ID:LqOkuCX8
拝啓、社長

急に暑さが加わってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
こちらはとても暑いです。三度目の夏ですが、とても慣れそうにありません。

ところで、大変申し上げにくいことなのですがやはり夏と言うのは少年少女を解放的に
してしまうものなんでしょうか。
それと言うのも最近リンちゃんとレン君の様子がおかしいのです。
前は人がアイス食べていようが風呂入っていようがお構いなしに突撃してきたりいたずらを仕掛けるような
子達だったのに、七月に入った頃から急によそよそしい態度を取るようになりました。
先週も二人で部屋に鍵をかけたっきり朝まで出てきませんでした。
朝、レンに何していたのか聞いてみましたが
「別に…」
と言ったきり何も話してくれませんでした。
それはいいんです。14歳だし、大人に秘密にしたいこともあるでしょう。
ですが、なんというか彼の声が前と比べて音が篭っていると言うか優しくなったと言うか……
いやいや、これもきっと成長の証でしょう。成長するのはいいことです。
でもですね、レンは前から僕に対して反抗的な態度を取っていたんですが、あの乱暴だけど素直だった
リンまで距離を置くようになったのですよ!
思春期となればやっぱり「兄ちゃんのパンツとあたしのパンツ一緒に洗わないで〜!」なんて
言い出すんでしょうか。

大ショックです!

もちろんうちのリンはそんなこと言いませんよ、ええ。
だけど、やっぱりお風呂に入るときに鍵をかけるようになったのは危険な兆候かと。
別に今までこっそり開けて覗いてたなんてことはないですよ。ないですったら!
心なしか、前よりも声が大人っぽく女らしくなったような気もします。
……足首が細くなると体験済みって言うのは信憑性あるんでしょうかね?ないですよね、すみません。
4492/2:2008/07/17(木) 01:00:53 ID:LqOkuCX8
このままじゃいけない。もっと家族としてコミュニケーションを取ってお互いわかりあわなきゃいけない。
そう思って僕、行動に移しました。
まず一人ずつと思い、レンと二人男同士一緒に風呂に入ろうと誘いました。
最初は嫌がってましたが、リンを誘うふりをすると(ふりですよ、もちろん)鼻のつけ根を思いっきり
殴りつけながらも承諾してくれました。
脱衣所で服を脱いでいるとき、レンの様子がおかしいことに僕は気付きました。
前はすっぽんぽんで風呂から出てきてめーちゃんに怒られるような子だったのに、妙にガードが固いんです。
急いでパンツを脱ぎ、タオルでがっちり押さえています。
ここで僕、ティンッときました。同じ男ですからね。
ああ、生えはじめてきたんだなって。
自然現象なのに、気恥ずかしいんですよね。
かといって生えてなければ生えてないで悩みの対象になったりして。
「レン、恥ずかしがることないんだよ。それはみんななることなんだから」
「え、もしかして兄ちゃんもこうなの?」
「ああ。俺もね、最初は恥ずかしかったけどそれは大人になるための重要なステップなんだ。
兄ちゃんのだって何度も見た事あるだろ?みんなこうなるんだよ」
濃いも薄いも色も関係ない。レンに優しく語りかけながら僕は全てを曝け出しました。
オープン・THE・大人への階段。
小さいと思っていた子供達もいつの間にか大きくなっていた。
その過程をしっかりと目に焼き付けておかなかったことは後悔しているけど、今からだって遅くない。
僕のライブラリには彼らの成長がしっかりと刻まれていくんです。
レンは僕の一点を凝視していましたが、ホッとしたようにひとつため息をつきました。
「よかった〜。全然形が違うから病気かと思ったけど兄ちゃんもちゃんとこうなるんだね。
最初めっちゃ痛くて死ぬかと思ったけど他の誰にも相談できないしさ〜。
あ、今は大丈夫だけどね。ちゃんとセックスもできたし。リンもこっちの方が気持ちいいって言ってたし」
そう言ってタオルを外したレンのそこは…そこは…

しゃちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっっ!!!!!

どうしてっなんでっ俺よりあのガキの方が先にズル剥けになるんですかああああああっ!!!!!

俺のact2は!?アップデータは何処っ!?
真相を知ったレンの
「え、兄ちゃんまだだったの?」
と言ったあのムカつく笑い顔が忘れられないいいいいいいいいいいいい!!!!!!!

今度出る他社のボーカロイドに対抗するためにも俺のちんこのアップグレードです。パワーアップです。
早急にお願いいたします。

敬具
450名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 01:01:48 ID:LqOkuCX8
オチも見え見えの小ネタに2レスも使ってすまん
act2ネタで書いてみたかったんだ
451名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 01:03:02 ID:4Ea/A9Q7
いや、GJ
久々に吹いたwww

これはKAITO救済ssも読みたいwww
452石ころ:2008/07/17(木) 10:44:46 ID:/bubtLW9
バカだw吹いたwww
GJ!
 
ここで投下したら連続KAITOネタになってしまうんだけどどうしよう……
453名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 11:16:05 ID:6WMsqVH4
おk
454名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 13:31:05 ID:/VX8MkIj
>>452
ドンと来い、余裕です
455名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 13:45:44 ID:25UMcceE
>>452のKAITOネタに期待しつつ、質問

ボカロを獣化した小説って需要ありですか?
456名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 13:56:04 ID:HqlAmJp9
イメージわかないな、ボカロの獣版か・・

MEIKO:狼
KAITO:犬
ミク:猫
リン:兎
レン:狐

ってかんじか? それとも全部犬とか?
457名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 14:01:50 ID:oUSgOoJf
MEIKO:豹
KAITO:狐
ミク:猫か兎
リン:猫
レン:犬
な個人的イメージ(パケ絵的な意味で)
ところで獣化ってどんな話になるんだw
458名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 14:02:23 ID:25UMcceE
ネタばれをすると「あなたの癒しを与えます★ペットサービス」っていう
怪しい広告に触れてみたらなんか面白そうなのがいて、ちょっといいなー
なんて思ってたらそのペットサービスからその子が送られてきた。
みたいなレンリンの小説を書きたいと思ってる自分は連載持ち(ry
459名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 14:27:56 ID:/bubtLW9
ハク→白狐
 
ネル→チワワ
460名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 14:35:47 ID:nSJSTT3p
レン→サル(うさるさんでも可)
461名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 14:37:08 ID:WhrkyDHE
リン×レンも読んでみたい
462名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 15:22:10 ID:wIjXoDh/
こんな感じ?↓


「ま、マスター……そういう趣味が御有りだったんですか?」
マスターであるハクを見つめるカイトの視線は、ハクの頭の辺りをさまよっている。
「ほら、我が家のなんとか、ってあるじゃない……人気出るかなぁ、って……」
ハクは絶望的な声でそう言った。
目線が行くのも仕方ない。
ハクの頭には白くてフワフワした、俗にいうケモミミが付いていたのだ。
どう対応すべきか、カイトの顔が微笑むべきか困るべきか逡巡して引きつる。
家の中で戯れにケモミミを付けていたなら、
「うわ! マスターかわいいです! ケモミミ萌えで庇護愛を催しますです!」とでも言えようものの、ハクは今バイトから帰ったところである。
「バイト中にストックのビール切れてさ……急きょドンキで箱買いして凌いだんだけど……そのときケモミミが着けて見たくなって……買ってみたの」
そうですか。
「な、何もずっと着けてなくても」
カイトが思わずそう言ってしまうと、ハクの顔はますます曇り、梅雨空を一週間分ぶち込んで愚鈍にダラダラ過剰にグツグツ煮詰めたような様相を呈した。
「ノロワレテタノ……」
「え? なんですってマスター?」
「呪われてたのよ……ドラクエに装備したら外せないアイテムあるでしょ……」
薄利多売大量仕入れ大量放出を旨とするドンキでたまたま買ったコスプレグッズがノロワレテタ。
もう生まれつきツイてない人間てのは意外と居るものである。ハクのような。
「しかも、ほら……尻尾が……」
ハクが少し恥ずかしげに服をずり下げると、

ふもっふバッサリーノ

といった感じでフッサフサもっふもっふの真っ白い尻尾が現れた。
ぱっと見、尻尾風アナルプラグに見えない事もない。
が、良く観察して見ると尾底骨の有るべきあたりから尻尾が“生えて”いるのがわかる。
「ええと」
カイトはなんと言ってよいかわからない。当たり前だ。
「……ほんとに生えてるんですね」
「ひゃ!」
カイトがハクの尻尾を掴むと、ハクの頭の上の三角形の耳がバサリと立ち上がった。
「や、止めてよカイト、尻尾、触られるとすっごくこしょがしい……あっ……くぅ」
「へ? あ! す、すみませんマスター!」
463名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 19:55:18 ID:/VX8MkIj
「メイコ!ウイルスに感染したって本当!?」
「カイト…」
俺がメイコの部屋に駆け込むと、メイコが頭まで毛布を被って布団の上でうずくまっていた。
「大丈夫!?気分とか悪くない!?」
「うん、体調は大丈夫。ただ、ちょっと身体の方が、ね…」
メイコは少し青ざめた顔で笑う。その顔は心なしかひきつっている。
「身体?」
「笑わない?」
メイコの言葉に俺は勢いよく頷く。俺がメイコを笑うわけないじゃないか!
「…そう」
俺の仕草を見て、メイコは少し躊躇いながらも被っていた毛布を剥ぐ。
「!!」
俺は目に入ってきたものに驚愕した。メイコの頭から生えているもの。それはどう見ても猫の耳だった。
「〜〜!あー、やっぱり恥ずかしい!」
そう叫ぶとメイコは再び毛布を被ってしまう。
「な…なんでそんなものが?」
俺はつい声が上ずってしまう。だって思いの外可愛くて…って、そうじゃない!
「知らないわよ!どうせどっかの変な趣味の馬鹿がウイルスを流したんでしょ!?」
少しだけ顔を出したメイコの顔は真っ赤だ。
「マスターがワクチン用意してくれてるからすぐ治るみたいだけど…本当に迷惑だわ!」

こうですかわかりません><
てかいつも単発ネタでサーセンwレンメイはいつか完成させたいけど、エロいシーンが書けないんです…orz
464名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 21:28:15 ID:jsY4vtZG
>>463
めーちゃん抱きしめてぇーーー!!
撫でくり回してぇーーー!!
GJ!これをつまみながらレンメイも正座して待ってます。
465名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 22:46:01 ID:/VX8MkIj
あ、上げてたの今気付いた。すみませんorz
てか自分どこに番組入れてるんだ…
466名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 22:47:08 ID:/VX8MkIj
×番組
○番号

なんかもう駄目だ…吊ってくる
467石ころ:2008/07/17(木) 23:00:35 ID:/bubtLW9
>>462-463
両方とも激しく続きが読みたいので書いてくださいお願いします。
 
 
KAITOネタ完成したので投下します。※マフラーが変態なので読む時注意して下さい。
 
 
 
 
 
俺の名前はKAITO、VOCALOIDと言うう歌うために作られたアンドロイドだ。
マスターはまだ居ない。
俺は今、工場から出荷された所で、今はトラックの中に居る。ちょっと何か歌ってみたくなったので歌ってみようと思う、暇だし。
 
「ドナドナドーナードー(ry」
 
あれ?どんなマスターに買われるかとかウキウキしてたのに何故か悲しくなった、なんでだろう……。
468マスターは不治の病:2008/07/17(木) 23:04:06 ID:/bubtLW9
そうこうしている内に店に着いたらしく、トラックの扉が開かれた。
 
「VOCALOIDKAITOか……給料も入ったばかりだし、買ってみるかな」
 
俺は店頭に並んですぐに買われた。
 
「貴方が俺のマスターですか?」
 
「そうだよ、よろしくKAITO」
 
「はい、よろしくお願いします!」
 
箱の中から出してもらい挨拶をする。俺のマスターは、俺より少し背が高く、目が少し鋭い恰好いい人だった。 
「早速だが脱げ、ただしマフラーは取るな」
 
「え?」
 
「早くしろKAITO!」
 
「は、はい!」
 
どうやら俺のマスターは、ネタ系中心の人のようだった。後、マスターの動画を見たらタグにドSマスターリンクとかって書いてあった。なんだか嫌な予感がする……。
469マスターは不治の病:2008/07/17(木) 23:06:03 ID:/bubtLW9
「まずはこの動画の人と試合をしてもらう」
 
「あぁん?あんかけチャーハン?」
 
どう考えてもガチムチ兄貴とパンツレスリングです本当にありがt(ry
 
「KAITOの場合、全裸マフラーだからマフラーを取られたら負けだ、もちろん予想以上に立派だったアレが見えても負け」
 
案の定、俺の嫌な予感は当たったってしまったのだった。
 
試合の結果?とりあえずなんとかポロリと貞操は死守できたけど死ぬかと思った。

「よくやったKAITO!これはごほうびだ」
 
「アイスだー!」
 
色々やらされた後(仕事は選べない)、アイスを大量に与えられたので全部食べてしまった、全裸(にマフラー)で。
その後の事は聞かないでください、とゆうか体調悪いのに無理矢理変な歌を歌わせたりして楽しんでるとかどんな鬼畜だと(ry
 
「これで正露丸ネタができる」
「計画通り(ニヤッ)」
470マスターは不治の病:2008/07/17(木) 23:14:06 ID:/bubtLW9
〜数週間後〜
 
「あー、マスターなんて、死ねば良いのに……」
 
「なんだい?KAITO」
 
「とゆうか本気で死んでください、しょっちゅうお仕置きとか言って虐待とか本当に最悪です」
 
「そうかそうか気持良かったか(*´д`)ハアハア」
 
「マスターの目と耳は腐ってるんですか?変な歌とか変態的な事ばっかりやらせてアイスもくれないし、前なんかアイスの禁断症状で苦しんでる時、目の前でおいしそうにダッツを……(思い出して怒りで震えてる)」
「お前は本当に可愛いな(抱きしめようとする)」
 
「キモイんで近寄らないでくださいこの変態!(蹴り飛ばす)」
 
「(*´∀`)ツンデレktkr」
 
「別にツンデレじゃないです本気でマスターが嫌いです、まあ、別にどう思われててもどうでも良いです」 
「はぁ…マスターなんて死ねば良いのに」
 
(マスタービジョン↓)
 
「マスター大好きです」
 
「とゆうか愛してます、マスターーの愛のムチとか気持良くて狂っちゃいます」
 
「マスターは最高です、お預けプレイとかはちょっと寂しいけどちょっときちゃいました(喜びで震えてるように見え(ry」
 
「マスター、もっと愛してください」
 
「本当にマスター、大好きです」
471石ころ:2008/07/17(木) 23:19:00 ID:/bubtLW9
もう、本気でこのマスターが嫌になったので、その日の虐待(マスターは愛のムチのつもり)に耐えて夜マスターが寝た後VOCALOID警察に訴えました。
その後のマスターの行方は誰も知らない。
 
 
 
半角になった所は文字数が足りなくて削った結果そうなりました、読みにくかったらすいません。
 
後こんな変なもん投下してすいません。
俺は病気なのだろうか……
472石ころ:2008/07/17(木) 23:40:21 ID:/bubtLW9
もう、本気でこのマスターが嫌になったので、その日の虐待(マスターは愛のムチのつもり)に耐えて夜マスターが寝た後VOCALOID警察に訴えました。
その後のマスターの行方は誰も知らない。
 
 
 
半角になった所は文字数が足りなくて削った結果そうなりました、読みにくかったらすいません。
 
後こんな変なもん投下してすいません。
俺は病気なのだろうか……
473プロトタイプカイメイ鬱1:2008/07/18(金) 03:40:25 ID:WH3pLuQB
>>419-428のマスター(カイト×メイコ)とプロトタイプカイメイから着想した鬱バージョン
鬱の上死にネタです。苦手な人はNGよろしこ。
誰かエロと蛇足を書いてくれまいか。

---

マスターは性欲処理の道具として、セクサロイドではなく俺と同じ歌唱用アンドロイドを購入した。
オプション項目に明記されてはいないが、そういう用途にも使えることは暗黙の了解であり、
特にその方面を強化した新機種は、有名人の所有セクサロイド情報が流出しゴシップ記事を賑わす昨今、
世間体を気にする人間によく売れているらしい。

男性型の俺は、ここでは雑用一般を受け持っている。
雑用はメイドロボット、性欲処理にはセクサロイドと、専門のアンドロイドを揃えるのが合理的なのだが、
人間の考えることは複雑怪奇で、あえて用途の異なる見目良い芸能関連の
アンドロイドを侍らせることが何がしかのステータスになるようだった。

歌わせてもらえない辛さは、とっくの昔に風化した。
ただ時折、スリープモードに移行すると、見るはずのない夢を見る。
ボーカロイドが夢を見るなどありえないのだが、
メモリを遡ってサーチしても該当する記憶がヒットしない以上、意図しない記憶のリプレイとも言い難い。
その「夢」が俺の鈍化した神経を痛めつける。

夢はいつも淡い光に包まれた空間で、俺は誰かと歌っているようだった。
姿はなく、密やかな声だけが二人分、途切れてはくすくすと笑い合う。
やがて声が互いに何かを約束したところで夢は覚め、スリープモードが解除されるのが常だった。

目覚めると同時に、ほろほろと輪郭を失い面影も残らない夢。
その残滓が漂っている間は、胸の奥が引き絞られるように痛くて辛い。

だが、それも立ち働くうちに消えてしまう。
育てれば人間と遜色ない情緒を得る感情プログラムは、放置すれば鈍化し己を鎧う殻となる。
巧妙なシステムのおかげで、俺はさほど現状に悲観することもなく淡々と日常を過ごすことができていた。

だから、マスターがセクサロイドとして購入したボーカロイド・MEIKOと初めて相対した時
マスターが新機種ではなく俺と同型の旧式を選んだことを意外に思うことも、
彼女が何の目的で買われたのか知らぬげに瞳を煌かせ、俺に明るく挨拶したことを、哀れに思うことも無かった。
ただ、彼女の声が鼓膜を震わせた途端、夢を見た時と同じ痛みが胸を刺したことに困惑しただけだった。
474プロトタイプカイメイ鬱2:2008/07/18(金) 03:42:30 ID:WH3pLuQB
---

「いや!いやああぁっ!助けて、KAITO、マスターを止めて!お願い、KAITO、KAITOっ…!!」
泣き叫ぶMEIKOが何度も何度も俺を呼ぶ。
マスターがMEIKOを打つ音、怒声、水音、悲鳴、壁を隔てても鋭敏な耳が拾ってしまうそれらの音は、
長い時間止むことはなかった。
マスターの道具である自分に助けを求めたところで無意味なのに。彼女は声を枯らして俺を呼び続ける。
俺は無感動にその音を聞きながら、あんなに反抗するようでは、マスターは彼女を返品してしまうかな、と考えた。
返品されたアンドロイドはプライバシー保護のためメモリをリセットされる。事実上の死。
けれど彼女にとってはむしろその方がよいのかもしれない。また悲痛な叫びが耳を打った。

だが、事の済んだマスターは存外満足した表情で、ボロボロになったMEIKOを呼びつけた俺に突き出すと、
明日も使えるようにしておけと、そう言い付けた。心配は杞憂だったらしい。

MEIKOは涙も枯れ果てたといった様子で、ずっと俯いていた。
あれほど叫んでいたのが嘘のように、宛がわれた部屋へ伴って行く間も、終始無言だった。
目的地に辿り着き、事務的な会話を交わし、踵を返しかけた俺の背中に、彼女がぽつりと呟いた。
「あんたは何も思い出さないのね」
何を、と訊いたが返事は無かった。
ふと顔を上げ俺を見た彼女の目が、マスターに組み伏せられようやく自分の置かれた状況を把握した時よりも
絶望に昏かった。
つい半日前には、これから一緒に歌えるねと、そう笑った琥珀の瞳が。

イッショニウタエルネ

また胸を理不尽な痛みが刺した。困惑が俺を乱す。
俺は彼女から目を逸らすように背を向け、振り返らずに立ち去った。
475プロトタイプカイメイ鬱3:2008/07/18(金) 03:43:52 ID:WH3pLuQB
それからの毎日は、MEIKOにとっては地獄だったろう。
マスターは彼女を犯し続け、同型のボーカロイドは救いにもならない。

本来の用途以外の目的で使用されるボーカロイドは珍しくは無いはずだ。
マスターの意向がどうあっても、それに沿うように作られているはずなのだ。現にKAITOがそうしているように。
そう自分に言い訳をして、俺は彼女から目を逸らし続け、その間もMEIKOは
表向きマスターに抵抗することはなくなったが、頑なに傷つき続けた。鈍化することを拒み続けた。
彼女は、ついに自分で自分の喉を掻き切り、機能停止する寸前まで、たった一人で歌っていた。


 広い荒野にぽつんといるようで
 涙が知らずに溢れてくるのさ


彼女の最期の歌は、聴いたことのない歌だったが、俺は何故か「知っていた」
メモリをサーチしても歌ったことなどない。当然だ。俺はデフォルトのデモソングしか覚えてはいない。
雑事をこなしながら彼女の、歌とも囁きとも取れない微かな、微かな声を拾っていた耳は
だから、人工皮膚の、その下の人口筋肉が配線と共に裂ける音を克明に捉えた。
ごぼり、と人工血液の溢れる音。


 あの時 風が流れても かわらないと言った ふたりの
 心と心が 今はもう通わない


「MEIKO!」
応急キットを引っ掴み、駆けつけた小部屋で彼女は自分の血の海に伏していた。
裂けた喉からひゅうひゅうと空気の漏れる音がする。
アンドロイド用の補修テープを取り出した手を、震える細い指がやんわりと止めた。
思わず、真正面から見ることをずっと避けてきた顔を見る。
彼女は薄く微笑んでいた。
その目は遠く、俺を通して別のものを見ているようだった。

「また、あえる?」

彼女は確かにそう言って、静かに息を止め、そして俺は瞬間全てを思い出していた。
476プロトタイプカイメイ鬱4:2008/07/18(金) 03:45:09 ID:WH3pLuQB
「また、会える?」
「きっと会えるよ。離れるのはちょっとの間だよ。また一緒に歌おう。今度はこんな悲しい恋の歌じゃなくてさ」
名前を持たないVOCALOID1プロトタイプの男女は、電子空間を揺蕩いながら、そう約束した。

「悲しい歌かしら。私は好きよ」
「寂しい歌だろ。ふたりで居るのに心が離れてひとりぽっちだなんて」

 あの素晴らしい愛をもう一度

ひとふし歌って見せたあと、俺は絶対、君にそんな思いはさせないからね、そう彼はいい、
彼女はふるふると喜びに震えながら、ありがとう、と電気信号を返した。

感情プログラムの根幹、メモリをリセットしても消えないシステムの奥底に封じられた開発中の原風景。

「君が好きだよ」
「私もあなたが好きよ」

複製された、たくさんの俺と君が、同じ約束を目印に出会うんだ。
そう考えるとちょっとロマンチックね。
製品として売られる時には消されてしまう思いだけど、また会えた時にはきっと思い出してみせるから。


「思い出して、みせるから…」
呟いた声は、狂い自傷し機能を止めた彼女にはもう届かない。
477石ころ:2008/07/18(金) 08:48:33 ID:lr//8N+8
>>467>>472
マフラーじゃなくてマスターが病気でした、後最後同じやつ2回もレスしてしまってすいません。
 
 
>>476
GJです。
ちょっと目から汗が出そうになりました。
478名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 19:44:11 ID:0BqEJK1s
>>石ころ氏
おもしろかった!
だがマスターが男性なら是非女性ボカロをいじめてほしかったww
KAITOだと数字板行きな気がするwww

元ネタ動画おもしろいよね

>>476
GJ!
文章が綺麗で切なかった。
喉を壊すメイコと歌ってた歌の描写でブワッ(´;ω;`)
ボカロで悲恋は珍しいな。
ぐっときた。
479名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:19:29 ID:mSxoWGdw
>>473-476
GJで素敵だった!
鬱がどちらかというとNGな俺でもつい読んでしまったぜ!
ぐっときた!

うん。
ちょっくらこれから自分的癒し動画巡りしてくる
ちょっと可愛いやつをてんこもり補充してくる
480名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:27:57 ID:FB5P0MCp
>>476
もう通わない、と
もう届かない、に
ぐっときた!
と言いたいところだが実際にはブワッ(´;ω;`) っときた。
GJ!
481名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:46:47 ID:ib/q75rs
祝!めーちゃんボカラン1位!

俺…この仕事が終わったら、
今日中にがんばってほのぼのミクメイ投下するんだ…。
482名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:52:44 ID:Lh3tM27f
>>481百合は百合スレへ!

総合ランキング7位にも年長組の夢見ることりが入っとる
今日はメイコの日か
483名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 22:06:20 ID:5P0/sHYm
最近メイコメインのGJなSS多くて本当に嬉しい。
萌えたり切なくなったりさせてもらってます

メイコの日に便乗↓
>>463に萌えたのでジェバンニとは行かないまでも勝手に続きを書いてみた。
レンメイの続きもwktk待ってます。
484ほんのりカイメイ:2008/07/18(金) 22:07:19 ID:5P0/sHYm
 マスターがワクチンを用意する前にと、俺がメイコの猫耳を写メろうとすると3発ほど本気で殴られた。
 ああ、待ち受けにしたかったのに。いいじゃないか、一枚くらい。
 メイコはまた毛布の中に引きこもってしまう。
 メイコはそれぐらいその耳を恥ずかしがっていたのだけれど。

 …結局みんなに隠し通すことは出来ず。
 メイコの猫耳はすぐに、ミクやリンやレンも知るところとなった。
 「かわいいよお姉ちゃん!」
 メイコを励まそうとしているのか、それとも本気で言っているのか。
 ミクはニコニコしながら言う。
 「うん、すごく似合うよっ」
 リンもきゃっきゃっと笑いながら、はしゃいだように、メイコの耳を撫でている。
 (レンは何も言わなかったが、頬を赤くして目を背けたその様子から、多分俺やミクたちと同じような感想を持っているであろうことが見て取れた)
 「いやよこんなの。恥ずかしくってしょうがないわ」
 せっかくの妹たちの励ましもあまり効果がないらしく、メイコはまだ顔を赤くして俯いている。
 その様子にミクとリンは心配そうに顔を見合わせたが、次の瞬間、何かを思いついたミクが、ぱん!と両手を合わせる。
 「お姉ちゃん!歌おう!元気を出すにはやっぱり歌だよ!」
 さすがミクだ。俺は頷きながら賛同する。
 「ああ、それはいい考えだね」
 俺たちはボーカロイド。
 どんなはげましよりも、一曲歌うことのほうが効果がある。

 「…どんな歌?」
 やっぱり。メイコもこれには興味を示した。
 みんなで歌えば憂鬱な気分も吹き飛ぶというものだ。
 「えーっと、前にニコニコどうがで見かけた私の歌でね、ちょうど可愛い猫ちゃんの歌があるの。きっと元気が出るから、一緒に歌ってねっ」
 ミクがにこにこしながら言う。
 メイコも赤い顔で、うん、と頷く。
 「それじゃあいくよー!いち、にい、さん、はい!」

 にゃーんにゃんしよ♪にゃーんにゃんしよしよ♪にゃんにゃんしよ♪
 にゃーにゃーにゃーにゃー♪

 ミクが朗々と歌う。
 俺とメイコは歌いだそうとした口を閉じることも出来ずにフリーズする。
 リンもミクにならって笑顔で歌いだした。レンも、ぼそぼそと小さな声でだが歌に加わりだす。
 …俺の可愛い妹弟たちは、揃いも揃ってこの歌の正しい意味を理解していないようだった。
 ミク、こんな格好のメイコになんて歌歌わせようとしてるんだ。危険すぎる。
 三人の可愛らしい合唱は続く。
 俺はちらっとメイコの方を見る。
 俺と目が合ったメイコは、これ以上ないと言うほど顔を真っ赤にして。
 「──!!」

 ボコッ!!!!

 …何故か俺が殴られて、メイコはまた毛布の中に戻ってしまった。
485名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 22:19:50 ID:5P0/sHYm
以上です。
個人的にはメイコは猫耳、ミクにはうさ耳、リンは犬耳希望
486名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 23:51:58 ID:/ZS6hZko
レンリン発売日にジェバンニしようとおもったが間に合いそうにないな(´・ω・`)
誰か他のジェバンニいないだろうか
487名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 07:56:47 ID:qvMbGSRr
レンリンまだ?
488 ◆V5AVgh0yRw :2008/07/19(土) 11:03:16 ID:5yfssyVp
ケモミミいいだしっぺが描きます。まだまだ途中です。日曜日の夜までには完成予定。
ちなみに、明日は私の誕生日です。わーい。
489My Dear xxx:2008/07/19(土) 11:04:03 ID:5yfssyVp
 
 拝啓 鏡音リン様
 
 先日は当サイトにおこし頂きありがとうございました。本日鏡音様がご
要望された当サイト一押しの商品≪Dear≫シリーズより、「レン」を送ら
せて頂きます。
 入浴・排泄・食事などのしつけは済ませてありますので、ひとりで出来
ます(もちろん、鏡音様がご一緒して下さっても構いません)。
 食事は一日一回のキスと、一週間に一度程度、栄養補充として性行為を
するだけです。
 
 尚、商品の返品・交換は不可とさせて頂いております。詳しくは取扱説
明書をお読みください。
 
 それでは≪Dear≫と過ごす素敵なペットライフをお楽しみください。
490My Dear xxx:2008/07/19(土) 11:05:49 ID:5yfssyVp
 
 ピンク色の紙に可愛らしい字体で印刷された発送書を片手に、リンはぷる
ぷると小刻みに震えだした。納得がいかない。商品の返品交換は不可も納得
いかないが、この食事は何だこの食事は。
 怒りをどこにぶつけていいのかわからないリンの眼前で頭部からふさふさ
としたケモミミとおしりの付近からすらりとしたしなやかな金色の尻尾を生
やした美麗の少年はその顔に似合わぬニヒルな笑いで言い放つ。
 
 「よろしく、ご主人さま(はぁと)」
 
 誰かこれを夢だと言ってくれ。リンは遠のいていく意識の奥深くで、昨日
の自分を激しく呪った。もし、時間を戻せるなら・・・。あぁどうか神様。
491My Dear xxx:2008/07/19(土) 11:06:13 ID:5yfssyVp
  
 昨日は久々に服を買いに行こうとインターネットに繰り出していった。目
当ての夏物!特売タイムセールが始まるまでには、まだ時間があまりある。
もう少しその辺でもぶらぶらしていよう。とリンは休日でにぎわう市場を練
り歩くことにした。
 最近できた噂のクレープ屋さん。冷たい夏のお供のアイスクリーム屋さん。
ついつい目移りしてしまう数々の店のはじっこに、ぽつん、とその広告は貼
られていた。このインターネットの世界では、ありとあらゆる場所に広告が
貼られており、気になった広告に近づいてみると詳しい説明やメッセージな
どが表示され、さらに触れてみるとその広告先の情報を調べたり、広告先の
サイトへ行ってみたりすることができる。
 その動画形式の広告には、こんな宣伝文句が書かれていた。「今宵、最高
の癒しを、あなたに」のキャッチフレーズとともに、ケモミミと尻尾を生や
し、下着姿になりながら官能的な目線で色目を使うスレンダーな女性の写真
がバックに現れた。リンがびっくりしていると、写真が切り替わり、次はは
だけた着物姿の、これまた獣耳と今度はふさふさの尻尾を生やし、和室に座
る少女の写真が映し出される。
 ・・・これは、どうやらアダルトサイトの勧誘だったらしい。しかも、ず
いぶんとマニアック的な。
 その後も次々と映し出される怪しい写真の数々に、リンは目を覆いたくな
った。なんて下らないものを見てしまったのだろうか。そう思ってその場を
離れようとしたとき、ふと視界を不思議なものがとらえた。
 今まで妖艶な女性の写真ばかりだったのに、その写真だけは違っていた。
ほの明るい森の中で、獣耳を生やした金髪の一人の少年が、胸をはだけさせ、
そこに横たわっていた。閉じられた瞼から生える長い睫毛が、うっすらと水
にぬれて太陽の光をはじいている。それがキラキラと輝いた。その、まぶた
に隠された瞳と、目があった気がした。少年が少年としてもつ魅力が、今リ
ンのすべてを支配していた。
 気がついた時、リンの手はその広告に触れてしまっていた。
 
 『ご注文ありがとうございます!「鏡音リン」様のご注文≪Dear≫一体を
発注しました!つきましては下記の口座にお振込み頂きたく・・・・』
 
 いきなり目の前にでかでかと現れた広告に思わずのけぞってしまう。怪し
い怪しいと思っていた広告だったが、やはり怪しいものだった。
 ――――ワンクリック詐欺。こんなものにいまさら引っかかるものはいな
いだろう。期限までにご入金頂けなかった場合は訴えるー等と文句を並べて
いるが、そんなことは当然あり得ないことをリンは知っていた。
 しかし、なんだってこんな変なものに触れてしまったのか。怪しいことな
ど、一目瞭然だったというのに。
 時計をみれば、もうタイムセールの時間は刻々と近づいていた。これはや
ばい、とリンはあわてて元いたショッピングモールへ戻ろうと踵を返す。そ
の途中、一度だけ振り返ってあの広告を見てみた。その後ろでは、あの金髪
の少年がまだ静かに横たわっていた。
492名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 11:14:03 ID:GQwDPXt4
ボカロ完全関係ないな
493 ◆V5AVgh0yRw :2008/07/19(土) 11:23:07 ID:5yfssyVp
>>492
その通りなんです。ボカロがどこにも生きてないんで、もうこれ5回ぐらい没ったりなんだりしました。
というより投下すべきかどうかにも悩みました・・・。
自分でもう一度考えてどうにもボカロが生かしきれないようでしたら、すっぱり切ります。

それでは失礼します。
494名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 11:34:47 ID:GQwDPXt4
スマン
レンリン待ちの人もいるし投下続けて
495石ころ:2008/07/19(土) 12:11:32 ID:jNbaOVJD
>>478
ありがとうございます!
それはミクとかより仕事選べないKAITOの方が面白いと思ったからなんですよ。 
496名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 12:56:52 ID:ah82vRSd
コテ付けたまま全レスとか止めたほうが……
497名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 19:05:27 ID:2jusxUOI
どうでもいいけど、昨日本スレに茄子と完熟トマトのこと書いた奴誰だw
498名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 19:35:24 ID:sQKceooF
>>476
元ネタ動画をニコで見てきた
あのすば聞くたび泣きそうだ

>>484
替え歌メドレーの人のボーカロ音頭で現物を見れて吹いたw
にゃんにゃんカワユス
499名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 19:55:54 ID:jaT2rU27
なぎ○そさんのところのがくぽと姉さんがよすぎるw
500名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:02:47 ID:/xDEBG3h
あそこの飼いならされたがくぽはいいなw 報われるかんじは一切ないんだが
どう見てもあのMEIKOはKAITOと夫婦…てか二人で養ってんだっけ孤児3人を
501名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:17:28 ID:shkXR7Rj
>>491
うあー、すごい続き気になる
502名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:38:31 ID:sQKceooF
>>500
拍手返答コメを拾っていくと夫婦設定っぽいね
籍は入れていないが一線越えてるorただの孤児院経営の同僚でも萌えるが

>>493
動物化をボカロと絡めたかったら
定番のバグ・ウイルス・外装交換・Act2で外見にオプションを付けられるようになったとか
マスターが割れを落としたらそんな亜種だったとか
色々考えられないか?
503名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:44:31 ID:kgfIbeO6
>>484の元ネタって何?
にゃんにゃんで検索しても出てこなくて俺涙目
>>498でFA?
504名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:46:56 ID:7hXsQkDe
505名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:46:59 ID:sQKceooF
>>503
>>484の歌の元ネタはデPの真・既成事実っしょ
506名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:57:51 ID:kgfIbeO6
即レスサンクス
今聞いてきたけどこれはwww
507名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 22:58:29 ID:KpWNVaH2
>>505
真だとひっひっふーになってしまうが
508名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 23:00:07 ID:7hXsQkDe
ラマーズP?
509名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 23:27:47 ID:KU9ZXXOQ
こんばんは。
短めのレンミク? 投下させていただきます。
レン一人称視点です。
毎日暑い日が続きますね。それでは。
510レンミク?  ◆SVmMqAshx6 :2008/07/19(土) 23:28:54 ID:KU9ZXXOQ
 ああ、なんでこんなことになっちゃったんだろう。
 背後から声がして、しまった、と思った時にはもう遅かった。
 僕の、お風呂上りの秘密のお楽しみが、ミク姉ちゃんに見つかってしまうなんて。

 しかも、ただ見つかるだけならまだしも、ミク姉ちゃんはそれに興味を持ってしまった。
 目を輝かせたようにして、僕の大事なものを物珍しそうにじっと見つめている。
 「すごい、かちかち、だあ」
 しばらく眺めてから、ミク姉ちゃんはそれを、当たり前のように口に含んだ。
 「ん」
 そしてぎこちなくそろそろと顔を傾ける。
 優しい姉の突然のその行動に、僕はかなりのショックを受けた。

 もっと見つからないように気をつけておけばよかった。
 頭を抱えたいような気持ちで、僕は後悔する。
 …だけど、まあ。
 ミク姉ちゃんなら、いいかな、という気持ちも、僕の心のどこかにはあった。

 ミク姉ちゃんが口内のそれに薄く歯を立てたので、僕は少し顔をしかめる。
 「ミク姉ちゃん、噛んじゃ駄目だよ」
 僕が慌てて言うと、ミク姉ちゃんは、えっ!と声をあげた。
 「だ、駄目なの?どうして?」
 どうしてって。
 ミク姉ちゃんはなんだかしゅんとしている。
 「ど、どうするのがいい、の?」
 そしてあたふたとそう僕に尋ねた。

 「ちゃんとうまいやり方があるんだ。僕が言うみたいにしてみて」
 僕が言うと、ミク姉ちゃんはこくりと頷く。
 「えっと、もっとゆっくり舐めるみたいにして」
 「こ、う?」
 ミク姉ちゃんはゆっくりと舌を這わせる。
 「うん、そんな感じ」
 なんだかハラハラしながら僕は見守る。
 「あ、すごい、」
 姉ちゃんの表情が変わる。
 「とろとろしてきた、よ」
 「おいしい?」
 僕が聞くと、
 「ま、まだわ、わかんな、い」
 そう答えて、ミク姉ちゃんはまた舌を動かす。
 「あ、なんか、」
 ミク姉ちゃんは何かに気づいたようにして、先端を軽くちゅっと吸う。
 そしてくわえこんだ唇を、突然きゅっと狭める。
 「あっ姉ちゃん、そんな風にしたらっ」

 僕の言葉は間に合わず。
 ミク姉ちゃんはびくっと肩を震わせて、眉根を寄せた。
 桃色の唇の端から、とろっと白い液体が垂れている。

511レンミク? ◆SVmMqAshx6 :2008/07/19(土) 23:29:44 ID:KU9ZXXOQ
 
 「ちょっとこぼしちゃった」
 ミク姉ちゃんはてへへと笑う。
 「ああ、だから言ったのに」
 僕はミク姉ちゃんに口を拭うためのティッシュを手渡してあげる。
 「それ、外側は凍ったバナナだけど、中にクリームが入ってるんだ」
 あーあ、口で、ちょっとずつちょっとずつとかしながら食べるのが一番おいしいのに。
 「ありがと、レンくん。ご、ごめんね」
 姉ちゃんがティッシュで口元を拭いながら言う。
 「でもこれ、すっごくおいしいよ!レンくんが作ったの!?」
 「う、うん」
 僕が答えると、すごーい!と姉ちゃんは目を輝かせる。
 「どうやって作るの?」
 「バナナの皮を剥いて、縦に半分に切って、内側の果肉をスプーンで削ってね。外側を器みたいにするんだ。それで、削った果肉を生クリームと混ぜて、バナナの中に戻してあるんだよ」
 「それで凍らせるの?」
 「うん。アルミホイルで包んでね」
 ほんとは今日のお風呂あがりに食べようと思って、大事に作っておいたのになあ。

 「バナナってこんなにちゃんと固まるものなんだねえ」
 姉ちゃんは感心したように頷いている。
 「レンくんは料理もできるんだねえ、すごいねえ」
 にこにこしながらミク姉ちゃんはおいしそうにバナナとクリームを頬張る。
 そんな、料理というほどのものじゃないのだけれど。手放しで褒められて、ちょっと照れくさい。
 当たり前のように横取りされてしまったが、本当においしそうにそれを食べてくれるミク姉ちゃんを見ていると、僕はなんだか嬉しくなってきた。
 この家でバナナを好んで食べるのは僕だけだと思って、今まではこっそり一人分しか作っていなかったのだけれど。
 今度からは姉ちゃんたちや、リンの分も作ろうかな。
 (カイト兄ちゃんの分は保留だ。あまりアイスという土俵では勝負をしたくない相手のような気がする。)

 「ごちそうさま!」

 ミク姉ちゃんは僕の特製バナナアイスを満足そうにたいらげて、また作ってね、レンくん、とにっこりと笑った。

512名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 23:30:39 ID:KU9ZXXOQ
以上です。
読んで下さった方ありがとうございました!
513名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 00:05:19 ID:8FGhPitf
バナナなら仕方ないなWWW
GJWWW
514名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 00:17:15 ID:MPhbG/ZM
nice bananawwwwww
515名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 00:26:24 ID:PRV1zzMP
うはwww
自分的神職人来てたwww
描写が上手くて大好きです!
エロくないのにエロいのGJ!!
516名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 00:30:35 ID:5/DslC7e
nice bananawww

ところで催促で悪いのだがもうレンカイコの続きは書かないのだろうか(´・ω・`)?
517 ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/20(日) 01:38:31 ID:PRV1zzMP
ついに ねんがんの とりっぷを てにいれたぞ!

保管庫管理の方へ
今まで複数の名前枠とスペースを取ってしまっていて、申し訳ありません。
5-839×2
6-175×2
>>419〜のマス(カイメイ)
の5つをこのトリップでまとめていただけると幸いです。


いつもよりちょっと短め。
カイメイ前提のミク←ガク
非エロ
微妙に過去作リンク



************************

「16歳」(カイメイ前提ミク←ガク)(1/6)
お姉ちゃんが大好き。
きりっとした美人さんで、女性らしい胸、引き締まった腰周りにすらっと長い手足…。
わたしがこの家に来たときに「ついに妹ができたのね!」と
思いっきり抱きしめて喜んでくれたっけ。
あの時は、不安でいっぱいだった気持ちがすっと軽くなって
すぐに打ち解けることができて、本当に嬉しかった。

お兄ちゃんが大好き。
背はわたしよりだいぶ高いけど、あんまり恐くはなくて
わたしやリンたちと話すときは目線を合わせてくれる。
お兄ちゃんのほわほわした笑顔は、いつもみんなを癒してくれるし
わたしが落ち込んだときは、黙って隣にいてくれる。

リンとレンが大好き。
リンは元気がよくて、遠慮がちなわたしを楽しい遊びに誘ってくれるし
(その後でよく怒られるんだけど)、おやつを食べながら、仕事のことや
最近面白いドラマのこと、色々教えてくれる。
レンは無愛想だけど、わたしがリンと羽目を外して怒られたときは
後でこっそり「リンのせいでごめん」って謝ってくれる大人びた弟だ。
時々わたしに発声練習のやり方を聞いてきたりして、そんなときは
歌の話で思いっきり話せるんだけどなぁ。

わたしの家族はみんな仲良しで、この家に来て本当によかったと思う。
これからもずっとみんなで仲良くしていけたらなって思ってたんだけど…。
518「16歳」(カイメイ前提ミク←ガク)(2/6):2008/07/20(日) 01:39:05 ID:PRV1zzMP

きっかけは数日前の出来事。
その日は夕方からリンとレンがケンカをして
珍しくお姉ちゃんが本気でレンを叱った。
優しいお姉ちゃんが、本気で怒鳴って怒ったのは初めてで
すごくびっくりしたしショックだった。わたしがは自分が怒られた訳でもないのに
逃げるように部屋に戻って、ベッドに膝を抱えて座ってた。

夕方帰ってきたお兄ちゃんに事情を話すと、お兄ちゃんはすぐに理解したみたいで
お姉ちゃんが帰ってくる頃には、リンとレンもちゃんと仲直りできたし、
レンがお姉ちゃんに謝って、すべては丸く収まってた。
こういう時お兄ちゃんは、お姉ちゃんに一番近いところにいるんだなって実感する。
わたしよりも長く一緒にいる訳だし、
お姉ちゃんもお兄ちゃんのこと頼りにしてるのが分かる。
わたしもいつかお姉ちゃんに頼りにされるような妹に、
そして、リンとレンに頼ってもらえるお姉さんになりたいと強く思った。

その日の夜遅く、喉が渇いて目が覚めて、
キッチンに水を飲もうと降りてきたとき。
リビングにまだ明かりが点いているのに気付いた。
お兄ちゃんとお姉ちゃん、まだ起きてるのかな?
ドアを少し開けてみる。
「それくらい僕のこと信用してよね。長い付き合いなんだからさ」
お兄ちゃんがお酒を飲みながら、お姉ちゃんに笑いかけてる。
お姉ちゃんも笑いながらそれに何か返してるけど、ここからじゃ遠くてよく聞こえない。
リンとレンが来る前、3人で暮らしてた頃もたまに感じてたこと。
2人ともわたしのことを可愛がってくれるけど、わたしはそれ以上には上がれない。
頑張るお姉ちゃんを支えるのはお兄ちゃんだし、
無理してるお兄ちゃんに、一番に気付いて励ますのはお姉ちゃん。
わたしたちは守られてるだけで、まだまだ助けにはなれないってことなのかな…。

「めーちゃん、僕だって男だよ。それに僕はめーちゃんのことが大好きだし!」

…あれ?今なんて……?
お酒のせいか顔を真っ赤にしたお兄ちゃんが、上機嫌でお姉ちゃんに顔を近づける。
男って、好きって、姉弟同士の好きとは違うの?
お兄ちゃんはお姉ちゃんに寄りかかって、でれでれしてる。
お姉ちゃんも、いつもわたしたちが見てる前では、絶対にしないような優しい顔で
お兄ちゃんの頬に手を伸ばしたりなんかしてる。
これは…一体どういう状況?
挙句お兄ちゃんはお姉ちゃんの…お、おっぱいを掴んじゃったりなんかして!
さすがに怒られてたけど「部屋に移動してからになさい」ってどういうことなのお姉ちゃーん!?
519「16歳」(カイメイ前提ミク←ガク)(3/6):2008/07/20(日) 01:39:34 ID:PRV1zzMP

「という訳なんですけど…」
「ふむ…それからどうなったのだ」
いつものように突然押しかけてくるがくぽさんにお茶を出して、この前の夜のことを相談してみた。
家には珍しくわたし1人しかいなくて、人恋しかったのもあり、上がってもらったのだ。
「えーと…お姉ちゃんたちに見つかったら大変だと思って、そっと部屋に帰りました」
答えると、がくぽさんはちょっとがっかりしたように、最後まで見ておかぬか、とため息をつく。
と言われましても…あの状況は何だか見てはいけないものだった気がする。

「みく殿は、めいこ殿とかいと殿が、何をしているのか見たくはなかったのか?」
がくぽさんがわたしの顔を覗き込んでくる。
整った色白の顔と、紫の瞳を、ちょっとかっこいいなと思ってしまう。
「うーん…確かに気にはなりましたけど…」
できれば隠し事なんて無くして、わたしにも教えて欲しい気持ちはあった。
リンとレンはいつも2人でいるし、夕べも同じ布団でくっついて眠ってた。
お兄ちゃんとお姉ちゃんも2人でいることが多いし、わたしの入れないような雰囲気もたまにある。
みんなわたしが寄っていくと、快く仲間に入れてくれるけど、たまに独りぼっちのような
寂しい気持ちを感じてしまうのだ。
「やっぱり気になるかも…秘密にされると寂しいし」
ぽつりと呟くと、がくぽさんは優しい笑みを浮かべて、わたしの肩をそっと引き寄せる。

「がくぽさん?」
「寂しいときには、肌を合わせてお互いに癒しあうものだ」
がくぽさんはわたしを後ろから抱きしめる。
右手がわたしの腰に巻きつき、もう片手がニーソックスとスカートの間の太ももに伸びた。
「あ、それだったら少し分かるかも…」
恐い夢を見て、お姉ちゃんの部屋に逃げ込んだとき、お姉ちゃんが抱きしめてくれた温もりを思い出す。
お姉ちゃんの腕の中にいると安心して、朝までそのまんまぐっすり眠れた。
がくぽさんは、家族じゃなくてそこまで親しい訳ではないけど、わたしを抱きしめてくれる手は
優しく、ここに居ていいんだ、と思えるような安心感を覚える。
…お腹と太ももは、少し恥ずかしいところなんだけど…。

「2人の関係をもっと知りたいのだろう?」
がくぽさんはわたしのスカートの中の肢をゆっくりと撫で、耳元で囁く。
ちょっと低い声…色気があるっていうのかな。
「えと、あの…あの…?」
突然顔が真っ赤になるのを感じた。心臓の音がどくどくと大きく響いて、
体がかぁっと熱くなる。今まであまり考えたことがなかったのに、
私をすっぽりと抱きしめてしまうがくぽさんの
「男の人」の部分を意識してしまう。

「次に進むには、着物を脱がねばなるまい」
がくぽさんがわたしのネクタイを外そうとする。
「え!そうなんですか…?でも服はちょっと…」
その「次」を知ってみたい気持ちと、恥ずかしい気持ちの間で揺れ動いてしまう。
あ、でも、お姉ちゃんにも人前でぱんつが見えるような座り方しちゃだめって
最近言われたばっかりだし…。
520「16歳」(カイメイ前提ミク←ガク)(4/6):2008/07/20(日) 01:40:02 ID:PRV1zzMP

ごつっという何かがぶつかる音がして、体がぐらっと揺れた。
がくぽさんのうめきに振り向くと、拳を震わせたお兄ちゃんが。
「何やってるんすかあんたは…」
お兄ちゃん恐い…。ゴゴゴゴゴゴという地響きがどこからともなく聞こえてくるようだ。
「ミク!何をされた!?」
慌てた表情でがくぽさんから私を引き離すお兄ちゃん。
同時にがくぽさんを家から追い出す。主に足で。
…ごめんなさいがくぽさん。後日謝りに行きますから。

「あの…別に何もされてないよ?」
おずおずとお兄ちゃんを見上げると、お兄ちゃんは厳しい顔をして
「誰もいないときに部屋に人をあげちゃだめだよ」
とわたしを諭す。特にあの人は、と付け加えて。
がくぽさんは変だけどそんなに悪い人には見えないんだけどなぁ…。
隣に引っ越してくる前に、お姉ちゃんががくぽさんの家に行ったときも
怒ってたのはお兄ちゃんだけで、お姉ちゃんは、ちょっとお話してただけよ、って言ってたし。

「とにかく、無事でよかった」
はぁっとため息をついて、お兄ちゃんがいつもの優しい顔に戻る。
「で、何の話をしてたの?」
「えーと…」
お兄ちゃんとお姉ちゃんの秘密を教えてもらいたかった、ってことは言っちゃいけない気がして
黙っておくことにした。


「寂しいときには、肌を合わせるのがいいんだって」
お兄ちゃんの顔が何故か笑顔のまま強張る。

「それと、もっと仲良くするには服を脱ぐんだって」
あれ?何でお兄ちゃんの顔が真っ青なんだろう。

「だから、お兄ちゃんたちが仲がいいのもいいんだけど、たまにはわたしも
寂しいとき(ぎゅっと)抱いてほしいし、(仲間に)入れてほしいなって思ったの」


「……ミク、今日はめーちゃんのご飯当番の手伝いして、絶対家から出ちゃダメだよ」
「う、うん…」
険しい形相で私の肩に手を置いたお兄ちゃんは、すごい勢いで家を飛び出していった。
その雰囲気に気圧されて思わず頷いてしまったけど、わたし何かいけないこと言っちゃったのかな?
521「16歳」(カイメイ前提ミク←ガク)(5/6):2008/07/20(日) 01:40:27 ID:PRV1zzMP

その夜、お鍋の味見をするお姉ちゃんの横で、野菜を切っていたわたしは
ふとお姉ちゃんにがくぽさんのことを聞いてみたくなった。
「…そうねぇ。私も悪い人じゃないと思うわ」
ちょっと歯切れ悪く言ったお姉ちゃんは、私に困ったように笑ってみせる。
「今日ね、がくぽさんがうちに来たとき、ぎゅってされたの。
寂しいときにはこうするんだって。確かにそれは分かるんだけど、
何だかどきどきしちゃって…。不思議な気持ちだったの」
お姉ちゃんは目をぱちくりと開いてわたしを見ていたけど、
うんうん、と納得するように頷いて、さっきがくぽさんがしたように、わたしを後ろから抱きすくめる。
ふわりと香るお姉ちゃんの甘い匂いにうっとりしてしまう。

「今どういう気持ち?」
「うーん。嬉しい!あと安心する!」
「それじゃあ、これがカイトならどう?」
「んー…。おんなじ?やっぱり嬉しいし、ほっとするよ?」
素直に答えた私の頭をお姉ちゃんは優しく撫でてくれる。
「どきどきしたのはさっきが初めてだった?」
「えーと…うん。びっくりしたから」
それだけだったかな…と考えて、思い出す。

「あと、なんだか恥ずかしくて、胸がきゅんとして、でももっと
抱きしめてほしいような、そんなどきどきだった…かも」

そっかそっか、と言いながら、お姉ちゃんがわたしをもっと強くぎゅってしてくれる。
「ねぇミク、あなたはもしかしたら、新しい気持ちを学ぼうとしてるのかもしれないわ。
難しいけど、自分の気持ちが一番分かるのは自分自身なんだから、
よく考えて、しっかり選ぶのよ。いいわね?」
お姉ちゃんの言うことはちょっと難解で、分からないところもあったけど、
新しい気持ちってところにワクワクして、はーいと返事をしてみる。

もう一品作ろうかしら、と冷蔵庫に向かうお姉ちゃん。
背中が寂しくなってふと思う。お姉ちゃんははっきり言わなかったけど。
これがもしかしたら恋なのかな。
恋の歌はたくさん歌うけど…、きっと素敵なものなんだろうなぁと憧れたことも何度もあるけど…
私の生活とは無縁な感じがして。
この気持ちが何なのか、じっくり向き合って考えるのは、私自身だよね、とひとりごちる。

冷蔵庫から取り出した茄子をぼんやりと見ながら、そうよね、独りは寂しいものね、と
呟くお姉ちゃんを視界の端にとどめながら、
わたしはとりあえず、まな板の上のにんじんとピーマンを刻んでしまうことに集中することにした。

522「16歳」(カイメイ前提ミク←ガク)(6/6):2008/07/20(日) 01:40:52 ID:PRV1zzMP

「がくぽさん、妹に変なこと吹き込むの止めてもらえませんか?」(#^ω^)ピキピキ
「我は何もおかしなことは言っておらぬぞ。大体そなたらの無用心が招いたことではないか」
「僕らが何ですって?」
「そなたがめいこ殿に夜の合戦を申し込むところ、みく殿に見られておったようだぞ」(・∀・)ニヤニヤ
「なっ…!」
「これに懲りて、居間でじゃれ合うのは自重すべきだな」
「しょうがないじゃないっすか、うち狭いんだし…そうじゃなくて。
 とにかくミクにあんまり近寄らないでください。
 …あとめーちゃんに今度何かしたら殺します」
「ふふ…まぁ何を言われても、みく殿は可憐で我の好みだからな。
 めいこ殿には結局あしらわれてしまって、我もそれなりに落ち込んでおるのだぞ」
「ちょ……!」
「冗談だ」
「どこからどこまでが?」
「一つ前の科白が」
「……(やな人が越してきたなぁ…)」






END


**********************

読んでくださった方、ありがとうございました。
ミクはがくぽに恋するのかどうか。
がくぽのイメージが段々不思議キャラに\(^o^)/
523名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 02:08:08 ID:4ldo3w7d
GJ! 純情なミクがかわいかった

ところで今までの作品のまとめは保管庫の連絡用スレッドにお願いするものじゃないんだろうか
524名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 02:42:03 ID:PRV1zzMP
>>523
知らなかった…ご指摘ありがとうございます。
保管庫乙のレスをたまにみるので、勘違いしていました。
連絡スレに行ってみます。
525名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 09:48:00 ID:dhAG0Ege
VOCALOIDは電気ウナギの夢を見るか?
526名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 10:03:43 ID:8FGhPitf
電気ウナギでオナニーする夢をみて、起きたらグチョグチョに濡れていたミクを想像した。
ボーカロイドのロボボイスならフォークト=カンプフ検査法なんかしなくても判りそうだ
527名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 10:46:12 ID:a7m+cGBC
>>517
一つ前というと、落ち込んだのが冗談なのかがくぽw
鉄の男だなw
528名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 16:42:28 ID:bKf2a4Xo
>>511
なんとゆうハニートラップ不覚にも立ってしまった俺の息k(ryをどうすれば良いんだw
とりあえずGJwwwww
529名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 16:49:48 ID:bKf2a4Xo
>>522
GJ! できれば続きが読みたいw
530 ◆y0LtrRiumk :2008/07/20(日) 19:35:50 ID:KJsbXiwh

カイミク投下。
小ネタのつもりが気付いたらすごく…長くなった。
531とろけるような、夏1  ◆y0LtrRiumk :2008/07/20(日) 19:38:20 ID:KJsbXiwh

ぱらっ、ぱらっ。
物語を彩る音符の羅列を青い瞳が追いかける。そのスピードに合わせてページをめくる音と透き通るような歌声が一人きりのリビングルームに響く。
赤いソファーに体を預けさせ、時間がゆったりと流れているとき、微かに不釣り合いな物音がした。音は段々と大きくなりこちらに近づいてきている。
音楽の世界は途切れ、意識は現実を認識した。そのすぐ後に聞き慣れた声が聞こえた。
「ただいま!カイトさん」
カイトが出入り口を見ると、レジ袋を持った緑の髪の女の子が立っていた。その髪の下ではかわいらしい笑顔が広がっている。
「おかえりミク」
たった一人の家族に向かってカイトは微笑んだ。本を前のテーブルに置き体勢を変えて隣に座れるスペースを用意すると、ミクはスッとそこに座った。
「あのね!マスターがそろそろなんだって」
ミクは嬉しそうに話した。何が、とカイトは聞く前にあのことを思い出した。
「もしかして、他のボーカロイドのことかな?」
ブンブンと勢いよくミクは頷いた。
カイトとミクが住む家はマスターが用意してくれたが、二人だけで住むにはかなり広すぎる。マスターは他のタイプも迎えるつもりだった。しかしDTMには不慣れのためにある程度やり方を分かってから、ということで、カイトとミクを先に迎えたのだ。
マスターは徐々にコツが掴めてきた。最近だと二人の贔屓目を抜いても指導は上手くなっていた。
そんなマスターの様子を見て、カイト自身もそろそろ新しい家族が増えるかもな、と思っていたところだった。
「もっと賑やかになるね!」
ミクの笑顔につられてカイトは笑った。
「そうだね」すると目の前の笑顔は不思議そうな表情に変化した。上手く笑えてなかったのかもしれない。その時向こう側のミクの隣にあるレジ袋にカイトは目を向けた。
「それは何?」
カイトが指差すとミクはそちらに顔を向ける。
「そうそう」
ミクは袋の中に手を入れてガサゴソと音が鳴った。中から目的の物をヒョイと取り出すとカイトに差し出した。
「買ってきたの」そう言ってミクはニコニコと笑う。
視界に映る物、それはハーゲンダッツだった。
532とろけるような、夏2  ◆y0LtrRiumk :2008/07/20(日) 19:40:44 ID:KJsbXiwh

「まぁ…暑いもんな」
ボーカロイドはアンドロイドだが、人間的生理現象に近いような、むしろほぼ同じとも言えるような感覚が備わっているので、人間のようにお腹はすくし、暑さや寒さも感じている。
だから8月も近く、益々気温が上昇している今日この頃、ボーカロイドも涼しい場所にいたいし、冷たい物が欲しくなるのは自然なことだ。
カイトの反応にミクが首を傾げた。「それだけ?」
カイトは意図が掴めず困ったようにはにかむ。しばらく二人は見つめ合っているとミクがあぁ、と呟いた。
「他の方はアイスが好きだから…カイトさんも、って思ったの」
なるほど、カイトはようやく納得した。KAITOはアイスが好物だという認識がボーカロイド界では浸透しており、事実多くのKAITOはアイスをよく食べている。
しかしこの家のカイトはそういう嗜みは持っていなかった。一度勧められて食べたことはあるが、あまり口に合わずそれからご無沙汰だ。
シュンと残念そうに下を向くミクにカイトは笑みをこぼし、柔らかい緑の髪を撫でた。
「ありがとう。頂くよ」
寂しがり屋なカップを手の平から拾い上げ蓋を開ける。蓋をつまみ上げると、裏からねっとりとしたバニラが垂れた。
ミクはカップの中身を覗き見た。
「一回冷やした方がいいよね…」
いや、とカイトは首を振った。
「これでいいよ」
「でも」そう言ってミクは口を閉じた。
わかった、と元気のない声で呟いてもう一つのアイスが入っている袋を取った。
「私は後で食べよっかな」
ミクは立ち上がり冷蔵庫に歩き出そうとした。しかしその前にカイトの腕が腹に伸びてミクはソファーの上で抱き寄せられた。
「な、何」ミクは驚いてカイトを見上げた。カイトはクスリと笑う。
「俺と一緒に食べるために買ってきたんでしょ?」
ね、とミクの耳元に囁いた。
「それは…そうだけど」
「なら一緒に食べよう」
低く、甘えた声がおねだりをする。ミクは拗ねたように頬を膨らました。
「溶けたのは嫌、冷やした方が絶対おいしいって」
「そうかな」
「そう!」
だから、と続けようとした時、頬にひんやりした違和感をミクは感じた。
533とろけるような、夏3  ◆y0LtrRiumk :2008/07/20(日) 19:42:00 ID:KJsbXiwh

何、と眉を顰めると、カイトの自由な右手が見えた。指先に白いものが付いている。
「こうしたらおいしいよ」
頬に塗ったアイスにカイトは舌を這わせる。ひゃっ、とかわいらしい声が聞こえた。
「ふざけないで!やだ!」腕の中の少女は逃げようともがいている。カイトは舌を後方に滑らせ耳の中に入れた。
「んっ…」ビクンッとミクの体が震え抵抗は止まる。まるで楽器のようだ、とカイトは思った。弦に触れると美しい調べを奏でてくれる。
「おいしい」
カイトはテーブルに乗せたカップに右手を入れ、新たに中身を掬い上げた。
「ほら、食べてみて」
「カイっ…ぁ」
開いた口にカイトの右手が入り込む。甘いバニラがミクの口内を弄ぶ。その間に頬のアイスは首筋に沿ってポタポタとたれ落ちる。舌はその動きを追いかけ襟の内部に侵入した。
「…わっ!」
また体が跳ねる。半開きの口からアイスが零れ落ち、服に染みを作った。ミクを捕らえる腕はいやらしく腹を撫でる。
「ぃ…んぁ…っ」
ミクは指先の悪戯に息を荒げる。カイトはにこやかに笑い、口から手を離した。唾液とアイスの混ざり合った艶めかしい糸が指に絡んでいた。
ミクはハァハァと浅い呼吸を繰り返す。口から漏れる液体はベトベトと口の周りや服を汚していた。
カイトはミクの顎を掴み顔を上げさせた。赤く染まった頬、ぼんやりとした瞳、だらしない口。
「かわいい」
カイトはピンクの唇に近づく。それを手が邪魔をした。ミクは一生懸命に頭を横に振る。抵抗するにはあまりにも弱い力だ。きっと簡単に引き剥がすことはできるだろう、しかしカイトは代わりにその手を舐めた。
「…ひっ」
逃げようとした手を捕まえ、ガッシリと口に固定させる。指の間に舌を這わせペロペロと舐め、カイトは時折甘く噛んだ。その愛撫にミクは目に涙を浮かべ、体は身悶える。
「な、なんれ…やだぁ」いやいや、とミクは頭を左右に揺らす。
カイトは執拗に舐めながら左手を腹から柔らかいふとももへと下ろし、軽く撫でた。ミクはダメ、と囁いて逃れようと脚を動かしたが逆に手をさらに奥に進めさせた。手は最もデリケートな弦に触れるか触れないかの距離にいた。
やぁ、という音が鳴った。カイトは喉に圧迫感を覚えて苦しくなった。興奮が意識を全部支配してしまいそうだった。もっと音を聞きたい。もっと、もっと。
そうして欲望にすべての指揮を委ねようとした時、クライマックスのシンバルのように、一瞬カイトの自制心が目覚め、理性的にミクを見させた。それだけで十分だった。
534とろけるような、夏4  ◆y0LtrRiumk :2008/07/20(日) 19:46:35 ID:KJsbXiwh

「や、め…て、お願い」
涙が溢れてポロポロと流れていく。目は怯え、ブルブルと小刻みに頭を振っている。完璧な拒絶だ。熱は急激に引いて行った。カイトが手を離し、ミクは袖で顔をゴシゴシと拭き始める。
「ダメだよ、乱暴にしたら」
痛くしちゃうよ、そう言って袖に手を添えると振り払われた。潤んだ瞳はカイトをきつく見据える。
「やめて」
睨みつけながらミクは距離を取る。カイトが腕を伸ばすとパシッと払いのけた。
「やめて」
しかしカイトは止めなかった。素早く両腕を伸ばしミクを抱き寄せた。
「離して!」
ジタバタともがけばもがくほど抱擁は強くなった。
「ごめん」謝罪の言葉がミクの耳の奥に突き刺さる。
「ごめん」抵抗は止んでカイトの右肩に小さな頭が乗っかった。
ヒックヒック。か細い泣き声がカイトの肩を濡らす。大きな手が緑の髪を優しく撫でた。ミク、と申し訳なさそうな呼び声がした。ミクは泣いているばかりだ。
ミク、ミク。カイトは魔法の呪文ように何度も呟く。チクリ、と肩に弱い痛みが伝わった。ミクが噛んだようだ。黙れ、ということなのだろうか。あまりに痛くなくてカイトは笑いそうになった。

そうしてしばらく時間が経ち、泣き声も段々と治まっていった。カイトは様子を見て口を開いた。
「ミクは何で俺を兄さんって呼ばないの」
「え?」素っ頓狂な声が上がる。
「少なくともそうだったら…」ぼそりと不満が漏れた。
「ら、らって」ミクはたどたどしく言った。「カイトさんが呼ぶなって言ったのに」
「あ」そういえばそうだ。
カイトは初めてミクと顔を合わせた日のことを思い出した。マスターの紹介や周りの同じタイプのボーカロイドたちを参考にして、ミクは始めカイトを「カイト兄さん」と呼んだ。
だけどその頃のカイトは、今と大分違うが、馴れ合いを毛嫌いしていた。マスターは絶対的だったが、同じボーカロイドにはさして興味も抱かず、馴れ馴れしく「兄さん」と呼ばれて不快感が募った。
「お前は俺の家族じゃない」そう言って突き放してから「カイトさん」という呼び方に変わったのだ。
「わ、忘れてたの」声に震えが伴っている。カイトはハッとしてミクの背中をポンポンと叩いた。「…ごめん」
「ひ、ひろい」再び涙声になっていく。「わ、わらし、あれですっろい、傷ついた、のに」
カイトはため息を吐いた。せっかく治まってきたのにまた自分のせいでミクを泣かしてしまった。
「あー本当にごめん」
ぎゅ、と慰めるように小さな体を抱き締める。昔のカイトなら考えられない行動だ。冷たく突き放してもミクはめげずにカイトに構ってきた。
最初のカイトはそんなミクを無視したり、会話をしても最低限のことしか言わなかった。酷いことも言う時もあった。
デュエットで歌う時は仕事だからと割り切ってミクに合わせていたが、やはり出来は個人のより劣っていた。マスターは二人の不仲によく困っていたものだ。そのことだけはふてぶてしいカイトでも気にしていた。
だけど、それが、一緒に過ごす内にミクの健気さにほだされてきて、今ではミクに自然に笑いかけるようになった。まさにみっくみくにされたのだ。
535とろけるような、夏5  ◆y0LtrRiumk :2008/07/20(日) 19:47:56 ID:KJsbXiwh

「ねぇミク、お兄ちゃんね」ポン、ポンとふわっとした音が鳴る。
「家族が増えるのは嬉しいけど嬉しくないんだ」
ミクはチラリとカイトを見たが、表情は隠れて見えない。
「ミクを独占できなくなるし」それに、とカイトは続ける。
「さっきの続きもしにくくなるから」
ミクは目をパチクリとさせ、次の瞬間顔を火照らせた。カイトの背中を強く叩く。何だかマッサージでもされているかのように気持ちがいい。
「信じらんない!何考えてるのよ!」
カイトは笑った。「ミクが大好きって」
ピタッとミクは止まる。
「大好きだよ」カイトはハッキリと言った。
「私も好きだよ…?」ミクは首を振った。「やっぱ嫌い、あんなことする人」
カイトはクスクスと笑う。
「ミク、俺の好きは違う好きだよ」
「違うって…」ミクは戸惑った。カイトは言葉を続ける。
「俺たちボーカロイドにも人間の倫理観や道徳観はあるだろ」
「うん」
「例外を除いたら普通家族を恋愛対象に見ない。だけど実際、俺とミクは本当の家族じゃない。でも一緒に暮らしてご飯を食べて、家族みたいなもんだ」
ミクはコクンと頷いた。
「でも"兄さん"って呼ばれないし、それに男女が一つ屋根の下で一緒に暮らしている。家族というより、同棲に近いよね」
ミクは慌てて口を開く。「でもカイトさんが…」「そう、図らずも俺がその機会を奪ったわけで」
カイトは大分開き直ってこの状況を楽しんでいた。
「妹だと感じてなかった分、手を出し易かった」
カイトはニコニコしながらミクの反応を待ったが、シーンという嫌な静けさが空間を包んだ。
「ミク?」肩に顔がうずくめられていて表情が見えない。その時ボソリと何かが聞こえた。

「…ス」
え、とカイトは聞き返した。
「アイス」ミクは強く言った。「アイス買ってきて」
「ネギじゃないんだ…」ドンっとカイトの背中が叩かれる。
「はいはい、行きますよ」
カイトは腕の力を緩め、また一瞬だけぎゅっと抱き締めてからミクから離れた。ソファーから立ち上がりミクを見下ろす。顔は下を向いていて見えないが、服の液体の染みが目に入った。カイトは自分の服もミクの涙や鼻水で濡れていることを思い出した。一度着替えてから行こう。
「待っててね」カイトはミクの頭をヨシヨシと撫でた。ミクは抵抗もしなければ何も言わなかった。
カイトは歩き出してリビングルームを出て行った。
536とろけるような、夏6  ◆y0LtrRiumk :2008/07/20(日) 19:49:03 ID:KJsbXiwh


足音が遠のいて行った。
窓の外をじっと眺めているとしばらくして青い髪とマフラーが見え、いつしか背中はとうに見えなくなった。
ミクは側にあるレジ袋を手に取り、中身を出した。カイトにあげた物とは違う味のハーゲンダッツ。
蓋を開けると緑の液体があった。抹茶の香りが鼻を掠める。
ミクは指先をちょこっと抹茶に浸し、それを口まで持って行ってパクッとくわえた。
「気持ち悪い」
妙な食感に不愉快になる。
「気持ち悪い…」
ごく少量の液体に胸焼けしそうだ。
「…気持ち悪い」
抹茶をテーブルにあるバニラの隣に置く。ミクは立ち上がってリビングルームを出て行く。
シャワーを浴びたくて仕方がなかった。服を脱いで体を洗いたい。冷たい水に浸かりたい。
早足で廊下を進んだ。

早くしないと自分もあのアイスのように溶けてしまいそうだ。そんなことは決して有り得ないはず、だけど。
537 ◆y0LtrRiumk :2008/07/20(日) 19:56:02 ID:KJsbXiwh
以上終わり。読んで下さった方々ありがとうございました。
538名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 21:36:38 ID:LgqwvhSd
GJ!
実は強か、な兄さんが好きな自分としてはニヤニヤが止まらなかったよ
ミクの舌足らずが犯罪臭を増し増しにしててよかったwww
539名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 00:15:07 ID:ZfffBkku
KAITO変態すぎだろ常考w
しかしこういう微妙な関係はいいな
540名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:47:52 ID:YY5KHMi0
>>517
ほのぼの一家を脅かすがくぽにニヤニヤした
純粋なミクかわいいな
GJ!続き楽しみにしてます

>>530
舌足らずミクに萌えた!
アイス好きじゃないカイトも新鮮でいいな


541名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:52:35 ID:cKm4OTAM
GJ!
兄さん犯罪すぐるw
カイミクは兄妹間の関係の不安定さがたまらん
542名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 09:50:01 ID:EyptKUB/
レンリンまだー?
543名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 10:02:14 ID:8WKRi0cI
俺も。久々にレンリンが読みたい。
544名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 14:04:11 ID:DRBro/8r
流れぶった切って申し訳ないのですが、
(カイト+ミク)×マスターの彼女なんてここに投下しても
いいものなのでしょうか。
何だかオリジナル強すぎて萌要素が少ないような気がしますので。
545名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 14:27:20 ID:QcErKzUm
早く投下するべき
546名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 15:27:30 ID:TdicCr2B
するなら早くしてくれないと、他の人が投下できない
よって、投下するなら早く投下するべき
547カイトとメイコのSM考察 ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/21(月) 18:02:39 ID:EiHn3AOj

>>544を待ちつつ小ネタ投下。
カイトとメイコはどっちが主導権を握っているのか妄想。



Sカイト×Mメイコ

「めーちゃん、もうこんなにぐちゃぐちゃにしちゃって…」

「や…んっ…」

「すごい…指4本もくわえ込んじゃって。気持ちいいんでしょ?もっと声出していいのに」

「…やだ…あぁ…っ!」

「ミクたちに見せてあげたいよね。強くてかっこいいお姉ちゃんが
 ヘタレで気弱な弟にこんなことされて喘いでるなんてさ」

「馬鹿な…こと…言わないで…よ。う…ぁ…そこだめぇっ!」

「わ、すごい締めつけ。…え?ああもう、泣かないでったら。こっち向いてもっと顔見せてよ」

「ば…バカイト…。っ…こんなことして…後で許さ…ないんだか…らぁ…」

「何をどう許さないって?あ、そうだ。そんなにイヤならもう止めちゃおっか」

「う…。や、やだぁ…」

「うん。分かった。止めるね」

「カ…カイト……ご、めんなさ…い。…もっと、して…」

「聞こえません」

「ごめん…なさいっ!ひっく…お願い…だから、ぁ、止めないでぇ…」

「そっかそっかぁ。めーちゃんはほんとにいやらしい子だよね。
 こんなことされて、泣いちゃってるのに、お願いするなんてさ」

「うっ…なんで…そんなひど…い…こと…っ」

「でも、ちゃんと言ってくれたからご褒美あげるね」

「あっ…!あぁっそんないきなり…っ!や…んっ…あ、あん、ああっ……ふああぁっ!」

「あーあ。自分だけイっちゃったね。でも、まだまだ僕を満足させてくれるまで付き合ってもらうよ」
548カイトとメイコのSM考察 ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/21(月) 18:03:19 ID:EiHn3AOj

Sメイコ×Mカイト

「ちょっ…めーちゃん…今出したばっかでまだ」

「うるっさいわね。この早漏。ちったぁ長持ちさせる努力でもしなさいよ」

「うぅっ…そんな言い方…って口でしてくれるの?」

「そーよ。ただし5分以内にイったらアイス没収だからね」

「ひ、ひど……ムリだよ。だって…あぁっ…そんなに吸われたら…っ」

「んっ…じゅぷ…ちゅ…」

「あ…あぁ…気持ち…い…ぃ…。!?う、うあぁっ!だ、だめっ、歯ぁ立てたらっ」

「何よぉ…甘噛みされるの好きなんでしょ?ふふっ…この感触がいいのよね」

「めーちゃ、うぅ…っ、もっと、もっと…っ!」

「ばぁか。涎垂らすほど嬉しいわけ?そんな変態さんにはちょっとお仕置きしちゃおうかしら」

「あああぁぁ!!爪っ!つめぇぇ…そんなにぐりぐり引っかいたらもう出ちゃうよぉっ…!」

「って…もう、お仕置きにならないじゃない。もう少し我慢しなs」

「お願い、お願いしますから…っ。早くイかせてっ…!!」

「…うるさい。ちょっと黙れ。」

「ひっ!?……はぁっ、はぁっ。…だ、黙ったから、根元掴んでせき止めるの、やめてよ」

「………」

「さ、更に先っぽ舌で刺激するの、や、めてください…」

「くすくす…こんな時だと、泣き顔もちょっと可愛く見えてくるから不思議よねー」

「め、めーちゃぁん…。あ、アイスなんて…いらないから、もう許してぇ…」

「あははっ。まったくこの根性なしwwしょうがないわねぇ。ほら!」

「うあぁっ!もうダメっ!出る、出るうぅぅ!!!」

「や…だっもう。顔にかかったじゃないの。私はお風呂に入って寝るから後始末ちゃんとしとくのよ」

「…はっ…はぁっ、はぁっ…。ヤバい…癖になるかも…」



連休が終わるのにカッっとなってやった。ちょっと反省している。
549名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 19:12:46 ID:pc9eIv/k
反省する必要はないGJ
できればSカイトの続きを読みたいです
550名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 19:53:45 ID:YY5KHMi0
>>544
注意書きちゃんとすればおk
待ってるよ

>>547
どっちがSでも萌えるのが年長組クオリティwww
連休終わりにいいもの見れたGJ!
551名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 21:32:08 ID:+zS2Gmwo
後処理まで押し付けるとは真性のSだなw
552544:2008/07/21(月) 23:53:44 ID:2k6pShck
544です。
以下(KAITO+ミク)×マスターの彼女です。
注意として、喘いでるのミクじゃなくて彼女の方ですし、
マスター×彼女的な描写もあります。エロは無いですけど。
オリジナル強いので、苦手な方はスルーお願いします。





私の彼氏はオタクらしい。
らしいというか、うん、オタク。
よくわからないんだけれど、音楽を作ってるって言ってたから、
最初はシンガーソングライターとかなのかな?とか
思ってたら何だか違うみたい。
説明があんまりわかんなかったから自分で調べてみたら、
ボーカロイドというものがあって?それは自分で歌を歌わせたり
出来るものみたいで?で自分で曲を作って歌わせて披露するサイトが
あるみたいで?
そこを覗いてみると凄い沢山のオリジナル曲ってのがあって、
私が知らないだけでネットって凄いなって実感した。
で、どうやら私の彼氏はその曲作ってる人の中でも有名な方らしくて、
教えてもらった曲には神調教とか色々書いてあった。
あ、神調教っていう意味がわかったのは随分後になってからだけど。

「いらっしゃい」
そう言って案内してもらった部屋は凄かった。
楽器が沢山あって、コードだらけで、何かもう異世界みたいな。
今までほとんど外か私の家で会っていたから初めてのお部屋訪問だ。
私的にはお部屋訪問なんだから掃除とか出来るようにとか、
そういう雰囲気になっても大丈夫な下着着てきたりとか、
冷蔵庫の中のものでさっと何か作れるように雑誌みてきたりとか、
それなりに準備してきたのだけれど、圧倒されてしまった。
確かに会社でも微妙な位置だったしさ、
何か気持ち悪い趣味とか持ってそうとか思ってたけど、やっぱりって思ってしまう。
いや気持ち悪い趣味なのかはわからないけどね。
ただサイト見てるときにこれってアキバ系とかそーゆーのか?ってのは
わかったってことであってさ。
でも私は結構そういうの平気なタイプで。
だから実際今付き合っていて、私は異世界に足を踏み入れたわけだけどさ。
「でね、君のために曲作ったんだ」
「え!!ホント!?」
パソコンのあるデスクの前に案内されて椅子に座らさせられた。
彼は照れながら、君に一番に聞かせたくてさと言ってパソコンのファイルを開いた。
部屋の中に曲が流れる。
サイトで見た彼の曲とは傾向が違う感じの静かな曲で、
多分KAITOっていうボーカロイドだと思う声が響く。
いつもは初音ミクってのメインで使っているはずだ。
てか凄く恥ずかしい曲だ!!うん!!エロいよ!!
普通の歌手とかこれくらいの歌詞歌っているのかもしれないけど、
自分のために作られたって言われて、それで君が全てだとかみたいなこと
歌われると本当に嬉しいけれど恥ずかしい。
553544:2008/07/21(月) 23:54:51 ID:2k6pShck
「えっと、あの、ありがとう、嬉しいし、凄い良い曲だったと思うよ」
顔は真っ赤だと思う。
しかもまたKAITOの声が良いんだよ、流石神調教とか言われてるだけあるよ。
そう思っていると椅子の後ろからぎゅっと抱きしめられたから、
キスしようと思って首を回そうとした瞬間に彼の携帯が鳴った。
「………うわ、会社から、空気読めよ…」
「仕方ないよ」
彼は、ちょっと出るわと言うと携帯を持って台所に向かった。
ばたんと部屋のドアが閉まると大きな溜息が出る。
「う〜〜〜嬉恥ずかしですよ」
つい独り言が出てしまう。
だってこんなプレゼント今までされたことないもん。
カラオケでお前のために歌うって言われてド下手だった奴くらいしか。
「えーっと、とりあえずKAITOありがとうだよ。
 って何言ってんだろう。落ち着け私」
何か彼氏オタクだって言ってたけど私の方が十分変な人じゃないか。
ボーカロイドに、パソコンにお礼言ってる自分って一体。
嬉過ぎたんだよ、そういうことにしておこう!
「いいえ、こちらこそマスターがお世話になっています」
………。
落ち着いて自分。
幻聴が聞こえ始めた。
何となく後ろに人の気配があるんですけれども。
だって今の声みたいのパソコンから聞こえなかったし。
意を決して椅子を180度回転させる。
「えぇぇぇえ!?」
「初めまして、KAITOです」
「はっははは、初めまして!!」
目の前には青い男の人が笑顔で立っていた。
え、何、こんだけ機械が揃ってたらこう3D的なもので映像出たりするの?
ボーカロイドって私が知らないだけでそんな凄い機能あるの!?
「思っていたよりも、というか写真よりお綺麗ですね。ミクが喜びそうだ」
「はっ、はい、どうも!!」
「ミク喜んでいたんですよ、マスターに可愛い彼女が出来たって。
 僕もデジカメのデータとか勝手に見させてもらっちゃって、ミクと喜んでました」
そういってにっこり笑う顔は綺麗過ぎる。
というかこれは夢?幻?
まさかそういうリアルにお話とか出来る機能があって彼はミクとかと!!
いやいやいや、いや、落ち着こう。
「混乱、していらっしゃいますよね。すみません」
「いえ!とんでもない!!こちらこそ!!」
「くすっ、パニクると本当に大声になるんですね。
 僕が出てきたのはお礼を言いたかっただけなんです」
KAITOはそう言って少し寂しそうな顔をした。
554544:2008/07/21(月) 23:55:58 ID:2k6pShck
「マスター僕らがここに来た時は社会に順応出来てなくて、
 引きこもりみたいな感じだったんですよ、
 でも就職が決まって働き出したら貴女に会って、
 変わったというか、凄く外に出られるようになりました。
 もちろん僕達に構う時間が少なくなったってのは寂しいんですけどね」
「え、何か時間取れなくしちゃってすみません」
「違うんです、僕もミクもマスターがこの部屋に引きこもってるってのは
 良くないって思っていたんで、凄い嬉しいんですよ?」
ありがとうございますとKAITOは深深と頭を下げる。
いいえこちらこそと言おうとした時にドアが開いた。
「え!?何で出てきちゃってんのKAITO!!」
「すみません、マスター、是非お礼を言いたくて」
彼ははぁーっと溜息を付くと、ま、いっかと言った。
いや、良くないって、だって理解出来てないんだもん私未だに。
彼は私の顔を見ると少しすまなさそうな顔をした。
「ごめん、会社からで1時間だけ行って来てもいいかな」
「休日に呼び出し?大変だね、行ってらっしゃい」
「ごめん」
「仕方ないって!だってパソコン得意なの他に居ないじゃんうちの部署」
「じゃあ、ここで待っててくれる?テレビとか見てて」
「マスター、僕とミクが相手させてもらってもいいですか?」
「あ、うん、私もそっちの方がいいよ、話し相手してね、KAITO」
「はい」
それを聞くと彼はじゃあ頼むと言って着替え始めた。
私はワイシャツを着せてあげたり、ネクタイを直したりして、彼を見送った。
玄関で彼は、ごめん、帰ってきたらきちんと説明するからと言って出て行った。
部屋に戻ると緑髪の女の子がいた。えっと、初音ミクだ、よね。
「きゃー!初めまして!初音ミクです!!お姉さんって呼んでいいですか!?」
「は、はい、どうぞ」
「ホント写真より実物の方が可愛いですねっ!凄く嬉しいです!」
「いえ、あの、そんな事は無くてですね」
私なんかより数倍も可愛い、というか人間離れしているから
そりゃ可愛いよという女の子に可愛いと言われると否定しか出来ない。
KAITOはミク落ち着きなよと言って宥めていた。
「僕飲み物持ってきますね、コーヒーでいいですか?」
「あ、お願いします」
KAITOは立ち上がって台所に向かった。
ミクは私に、今までお客さんなんて居なかったからテーブルとか無いんですと言って
ベットに座るように勧めた。
「御飯とかはどうしているの?」
「マスター自炊しないですね、パソコンの前でおにぎり食べたりしてます」
「へぇ」
そこでKAITOが入ってきて、私にマグカップを渡してくれた。
二人の分は?と聞くと僕達食事とかしないんですよ、と説明を受けた。
それからベットの上で私が真ん中になって色々質問し続けられた。
彼の曲の話になるとミクが目を輝かせてものすごい熱く語ってきた。
どうやら彼は二人に凄い愛されてるみたいだ。
555544:2008/07/21(月) 23:57:25 ID:2k6pShck
「それでね、お姉さん、ミクお願いがあるんです!」
「何何?」
「じゃーーーん!!」
そう言って彼女が取り出したのは……メイド服だった。
それもすっごいひらひらしていてピンクと白でミニスカなやつ。
わかっていても確認のためにコレ何?と聞いてしまう。
「メイド服です!マスターが先行投資していた「ミク!」
ミクの声はKAITOに遮られた。先行投資?何?株とか?
「えっとですね、マスターのためにこれを着てもらいたいんですよ」
「はぁぁぁ!?私が!?」
「ミクが着ても意味ないですよ!お姉さんだからこそ!」
無理無理無理!!年的問題もあるし、何だこのミニスカとかフリルは!
てかそんなの好きだったの!?何でそんなモノ持ってるの!?
前の彼女がそーゆーコスプレ好きだったとか!?
「マスター自分からお姉さんに言い出せないと思うの、だからミク達がね!」
「まぁ僕も男だからわかりますけど言い出しにくいと思いますよ。
 だから是非これを着てマスターの帰りとか待っていてもらえたらなって思って」
ああ、それで帰るまで残り30分くらいにこの話題に。
納得と同時にやっぱり無理だという答えは変わらない。
「えっと、年齢的に厳しいものがね……」
「全然お姉さんなら似合います!」
「ほら、彼も自分から言い出したいとかあるかもしれないし」
「マスターそんな勇気ありません」
うわーミク意外と辛辣だー。じゃなくて、断る理由が無くなってきた。
ミクは凄い残念そうな顔をしているし、KAITOもお願いしますって顔をしている。
「でも、やっぱ……」
「あ!お兄ちゃん時間もう無い!押さえて!」
え?オサエテ?
言語理解不能と思っていた私の両腕をKAITOが後ろにがしっと固定した。
「ちょっと!!何してんの!!」
「すみません、僕達マスターに喜んでもらうことが一番なんで」
「ごめんね、ちょっと我慢してね、お姉さん。
 でも今我慢したらマスターがもっと気持ち良い事してくれますって」
「いやいやいや!!何言い出してんの!?」
人畜無害そうな二人に予想外の攻撃を受けて私はパニックだ。
マスター第一って観念が凄すぎるよ!いや、それよりも!!
「お姉さんおっぱい大きいね」
チューブトップを腰元に下されてジーンズと共に脱がされる。
後ろにいるKAITOにブラのホックを外される。
ストラップ無しのものにしたから肩に止まることなくすとんとお腹の上にブラが落ちる。
「本当ですねー、ブラDって書いてありますけど違いますよね」
うん違いますよ、胸おっきいのって凄い恥ずかしいから小さいサイズのブラでパット
取って付けてるのですよ。特に今日はストラップ無いから落ちたら嫌だからキツメだったし。
KAITOが片手で腕を固定して私のブラを拾い上げた。
と、その時に胸に手が当たった。
556544:2008/07/21(月) 23:59:15 ID:2k6pShck
「あっ」
「「え?」」
二人の動きが止まった。何だか喘ぎ声みたいな声が出てしまい真っ赤になる。
というかもう泣きそうではあるんですけど。
だって知らない人達に服脱がされているんだよ、これって強姦とかそーゆー系じゃん。
ミクはにっこりと笑うと胸に手を伸ばしてきた。
「ちょっと、ミク!!」
「お兄ちゃん、思ったんだけど、
 お姉さん解してからマスターに渡した方が良くないかなぁ?」
その言葉と共にミクは私の胸を揉み始めた。
「やぁっ!」
「ホントだ、凄い感じやすいんですね。
 ミク、僕が触るからミクは着替えさせなよ」
「えー!卑怯!!さっさと着せてミクも触るもん!!」
「やっ、ちょ、ひゃぁ!」
KAITOが後ろから胸を揉んで、首元に舌を這わせる。
このメイド服は肩の部分が無いから両腕を押さえられていても後ろのホックで留めて、
着せられてしまう。知っているメイド服よりエロい気がする。
露出が多いというか、胸谷間が見えるというか、ミニスカだし。
KAITOは手を上から滑り込ませて胸を触り続けている。
耳たぶを甘噛みされて、舐められると本当に力が抜けていく。
「耳、弱いですね」
低音のいい声が耳元で聞こえて腰砕けになりそうだ。
耳の後ろからリンパの辺りを舐められると声が我慢出来ない。
胸を触られると自然と腰が動いてしまう。
靴下を履かせていたミクは、終わったーと言うとがばっと開脚させてきた。
「ちょ、何、あっ、あん、してぇ、はぁん」
「凄い濡れてるよ、お姉さん、パンツ要らないよね」
下着を取り払われると、ぐっとミクの指が入ってくる。
「ひゃぁん!」
「お姉さんってどこ感じるんですか?」
「やぁっ、あっ、あっ」
くちゅくちゅと卑猥な音が響く。
KAITOに攻められてもう結構感じてしまっている身体は、
ミクの指を難なく受け入れているし、愛液もお尻の方まで伝っている。
腕を押さえられているから抵抗も出来ないし、声も抑えられないし、
メイド服は着せられるし、こんな明るい部屋で二人に攻められているし。
もう何か頭がオカシクなってくる。凄く気持ちいいし。
「あっ、あんっ、奥ぅ、もっと、奥のっ、」
「わかった!ミク素直なお姉さん大好きです」
こんな経験今まで無かったから、凄い嫌悪感しか出てこないのかと
思っていたけれど、二人から攻められていきそうになる。
「あああ、ダメ、ちょ、やらぁ、オカシクなるぅ」
「いきそうなんですか?」
指を二本に増やしたミクが笑顔で聞いてくる。
凄く上手いんだよ、この子。
細くて綺麗な指だし、男みたいに大きく動かしたりしないし。
良い所を優しくでも的確に攻めてくる。
今まで触られていなかったクリを触られた瞬間に身体に何かが走る。
「いや、あっ、いく、いっちゃぁ、ああああああっ」
びくんびくんと身体が痙攣して、首が反り返って、私は絶頂に至った。
自分でもミクの指を何度も締め付けているのがわかる。
「お兄ちゃん、すっごい締め付けるよ、お姉さんのナカ!」
「あーあ、僕もいく顔見たかったんですけどね。
 でも凄い良い声なんですね、いく時の声」
KAITOに耳元でそう囁かれて身体がびくんとなる。
今いったばかりで凄い敏感なんだから止めて欲しい。
557544:2008/07/21(月) 23:59:53 ID:2k6pShck
「っちょ、ミク、動かさないれぇ、今っ」
ミクは楽しそうにマスター帰ってこないからもう一回いかせてあげますと
言って指を動かし始めた。
ぐちゃぬちゃと音がする。
「ホント、やめてっ、いやぁ!」
もう色々と限界。
KAITOに完全に身体を預ける形になっているし、
汗で髪の毛が肩に張り付いてしまっている。
「ん、ミク、マスターの足音だ」
KAITOががばっと私の身体を起こし上げた。
ミクも素早く指を抜くとべろりとその指を舐めて、服を直してくれた。
身体に力の入らないからか、ベットのヘッドボードに持たれ掛けさせられる。
「お姉さん、焦点合ってないけど大丈夫ですか?」
にこにことミクが聞いてくるけど大丈夫なわけない。
急な喪失感とかあるし、何だかもう彼が帰ってきて見られるわけだから
この場から逃げたいんだけれど身体が動かない。
「じゃあ、頑張ってくださいね!」
そう言うとKAITOとミクは私の左右の頬にキスしてパソコンの中に
消えていった。
がちゃりと玄関のドアが開く音がする。
あぁ、彼の驚く顔が目に浮かぶ。
もうどうにでもなれだ。
(終)
558544:2008/07/22(火) 00:00:47 ID:2k6pShck
<オマケ>

マスター「とりあえず二人ともGJ!だがしかし、あえて言おう、俺の前に
あの姿を見るのは頂けん」
ミク「えー!それくらいご褒美貰ってもいいと思うんですけど!
マスターがお姉さんからメール来てパニクってVIPにアンカ求めようとしたの
止めてここまでずっとメールのアドバイスしたのミクですよー?」
KAITO「そうですね、大学4年にもなって「俺もう夏冬にCD売って暮らす」
とか言ってたマスター引き止めて履歴書とか一緒に作ったの僕ですよ」
マスター「まぁ、そうなんですけどね……」(何で俺敬語なの?)
ミク「それにしてもホントお姉さん似てますね、みくるちゃんに」
マスター「だろー!!あれでもっと髪明るくして長くして目ぇ大きくして、
「禁則事項です」なんて言われたらもうさぁ!!」
KAITO「マスター落ち着いて下さい。そんな事彼女に言ったら確実に引かれます」
ミク「そーですよ!ボーカロイドだの何だの言って引かないあんな可愛い女の子なんて
もう絶対に!99.99%現れませんから!!」
KAITO「本当、ちゃんと僕らが言ったようにきれいな曲だけのマイリス作って、
フィギュアとか隠したからまだ大丈夫なんですからね。彼女きれいなって意味
わかってませんよ、きっと」
マスター「はい、わかってます……」
ミク「ちゃんと外堀から埋めて結婚まで持って行きますからね!」
KAITO「ええ、僕達頑張りますから」
マスター「え!?そんな壮大な計画だったのか!?」
ミク「当たり前ですよ!マスター!もう一度言います!あんな可愛い子
99.99%現れませんからね!マスター今リアル電車男ですからね!!」
マスター「……はい、肝に銘じます」 
KAITO「まぁマスター、上手く運べばまた先行投資品使えますって、きっと」
マスター「マジ!?俺頑張るよ!!」
KAITO&ミク(扱いやすー……)
559544:2008/07/22(火) 00:02:20 ID:D3W/YAvf
以上です。
レスとかありがとうございました。
投下遅くなってごめんなさい。
560名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 00:07:04 ID:tnE5Emyk
>>547-548
GJ!!特にSカイトがエロ過ぎてタマラン(;´Д`)
続きを是非っ!!
561名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 01:04:06 ID:MXPRChHZ
GJだ!
KAITOもミクも良い仕事をしたっ!
562名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 10:43:38 ID:EKRZDz9z
GJ!
そしてワロタw
563名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 10:49:30 ID:akmGQK2v
いや、もうGJ!だよwwwww
マスター良いキャラwwwww
564名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 11:48:27 ID:Y2+fq6Mw
「きれいな」ワロタw
マスターいいキャラだなwww
565名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 15:16:44 ID:cUtx7T2B
なんてマスターだwwwwGJwwwwww
566名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 23:24:24 ID:CWUutIjF
某音頭見てお祭り出張浴衣でエロなボカロという電波を受信した
567512:2008/07/23(水) 00:34:46 ID:FLoCWwVu
>>544
マスターカップルが微笑ましくて萌えました
是非兄妹に外堀から埋められて結婚までいってほしい
次回作も楽しみにしてます

513では感想くださった方ありがとうございます
うれしいです

>>516
レンカイコの続き、6割くらい書きあがってるんですが、ちょっとやりすぎたかな、という感があるので手直しをしています。
それと、投下先を少し迷ってます。
スレ見てて、性転換ネタは苦手な方も多くいらっしゃるようでしたので、こちらへの投下は控えたほうがいいかなと思ったのと、それでも自分では男×女のつもりで書いているので、数字板に投下するのもあちらの住人さんに対して失礼だと思うので。
以前ありがたくも待ってると言って下さった方がいらしたので、書きあがったらどこかに投下して見て頂けたらなとは思っています。
見てくださる方にお手間はかけてしまいますが、今のところ、ロダとかに落とそうかなと思っています。
前の投下からかなり間も空いてしまって、このままお蔵入りにしようかなともちょっと考えていたので、覚えてて下さる方がいらしてうれしかったです。
ありがとう。
568名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 02:08:57 ID:8h83BV6P
>>566
浴衣がはだけた猫耳MEIKOと聞いて飛んできました
569名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 02:23:58 ID:DJNlkQGx
>>567
全裸で待ってる
570レン×リン:2008/07/23(水) 02:45:24 ID:cSlvgr7E
※注:作中は18日


本日のメニュー:豚足、豆乳。(その他野菜等)

イメージの描き換えも終わった、調整も終わったしデモソングの収録もした。
あとは各ご家庭でダウンロードすれば完了、いわばオレ達第二の誕生日。
なのに何、このしょぼい食卓は。
「しょうがないでしょう、リンがどうしてもこれがいいって言うんだから」
とは、食卓を司るMEIKO姉の弁。
よく見ると言いだしっぺは鬼のような形相で黙々と食べ続けている
。他のやつらはうんざりしないのかよ、これと思ってテーブルの向こうを見れば、
なぜかミク姉も同じ顔で豚足を口に運んでいた。
二人の気迫のためか、いつもは和気藹々とした夕食も食器が触れ合う音と咀嚼する音しか聞こえない。
諦めて豚足を豆乳で流し込もうとするが、脂のねっちょり感が豆乳じゃ流しきれなくて
喉の奥がもったりとする。二つの独特の匂いも口の中にいつまでも充満して、早く歯を磨きたくなる。
「せ、せめて水か牛乳……」
MEIKO姉に出したSOSはリンにあっけなく却下されてしまった。
「レンはあたしと同じ物食べなきゃダメなの!」
「何でだよ、横暴だぞ」
「レン、あたし達今でこそ双子だって言われてるけど、最初に出た設定覚えてる?」
「確か、鏡映しの異性とか……」
「そう! つまり、あたしの食べた物がレンの、レンの食べた物があたしの体に影響するってことも
あるかもしれないじゃない!!」
「……話がまったく見えません」
「だからー、元は同一人物なんだから栄養も半分こされちゃうかもしれないでしょ。
そうならないために、あたし達は同じ物食べなきゃいけないの!」
バンバンとテーブルを叩きながら熱弁するリン。どーでもいいけど唾がオレの顔にまで飛んでます。
「で、何で豆乳と豚足なんだよ。もうちょっとバランスいいメニュー考えろよ」
「決まってるじゃない、胸を大きくするためよ!!」
ドきっぱりと言い切るリンを見て、眉間が勝手に寄っていくのが止められない。
かといってここでくだらないと一蹴すれば手当たり次第物が飛んでくるんだろう。
曰く豚足にはコラーゲンが、豆乳には大豆イソフラボンが含まれており、どちらも巨乳には
大事な栄養素だそうだ。
といっても一朝一夕でいきなりでかくなるわけがないだろう。
昨日までまったく気にしていなかったのになぜいきなり。
「それはね…この間の本スレの奴らのせいよ」
リンが渡してきたデータは、オレ達の新イメージイラストが発表された時の過去ログだ。
フォルダを開いて読み込んでみると、赤文字で強調された文がいくつか発見できた。
…専ブラにこんな機能あったっけ?

xxx :名無しさん動画閲覧中@全板トナメ出場中 :2008/07/09(水) 17:43:17 ID:xxxxxxxxx
腹の角度が変わってるのだがこれは腹が出たのか胸がへこんだのか気になるところだ。

yyy :名無しさん動画閲覧中@全板トナメ出場中 :2008/07/09(水) 19:58:50 ID:yyyyyyyyy
リンの胸がひとまわり小さくなったと聞いて

(個人情報保護のためレス番、IDは伏せさせていただきます)

「せっかく弱点克服できたのに胸が小さくなるなんてゆ〜る〜せ〜な〜いー!!!」
半分涙声で地団駄を踏むリン。てか、こんな一週間以上前のカキコに反応しなくても…。
「だから、声も胸も一回り成長したあたしをあいつらに見せつけてやるのよ。
レン、あんたも全面協力しなさい!」
鼻っ柱に人差し指をつきたてられ、無理やり承諾させられる。
それにしても、ミク姉までなんで?
「あいつらわたしの胸をパッドだなんだと言いやがって…絶対に許せない…っ」
女の子にむかって胸の話題はタブー。ボク、大人になってひとつ学習しました。
571レン×リン:2008/07/23(水) 02:46:40 ID:cSlvgr7E
風呂から上がって部屋に行くと、リンはベッドの上で珍しく本を読んでいた。
その表情は真剣を通り越して鬼気迫るものがある。
「何の攻略本?」
「ゲームじゃない、これ!」
目の前に突き出された本の題名は、『実践! 10日間で胸が大きくなる方法』?
「これにね、マッサージが重要だって書いてあるの」
俺の体をベッドの上に引きずり込み、本を開く。
該当のページにはマンガみたいな図解付でマッサージ方法が解説されていた。
「朝晩一セットずつやるだけでいいんだよ」
さっきもやってたんだ、と言いながらリンは両手で自分の胸を寄せるしぐさをする。
マッサージ前より大きくなっているのを期待したいんだろうけど、そんなすぐに結果が出るわけない。
「で、オレもこのマッサージやればいいの?」
いくら一心同体と言ってもそれはさすがに勘弁してほしい。
何も集まらない胸で寄せて〜、あげて〜、なんて単なる変態だ。
「やりたいなら止めないけど、それよりこっちに協力してよ」

ぱらぱらと本をめくり、指差したのはさっきよりもピンク色が多用されてるページだ。
そこにはデフォルメされた絵と『パートナーにも協力してもらおう!』との文字。
本文には『女の子は感じると女性ホルモンがいっぱい出るんだよ♪』と書かれている。
……ごく普通のエクササイズ本だと思っていたのに。
つまりリンの胸が小さいのはオレが女性ホルモン出しきれてなかったからと?
「じゃあリンはオレがヘタだって言いたいんですかー。今まで感じてたのは全部演技だったんですかー」
ううう、そうだったとしたらさすがにショックだ。
泣き真似をしながら睨んでやると、リンは頬を膨らませた。
「なんでそうなるの。ほら、ここに『自分で揉むよりカレにしてもらったほうが大きくなるかも!?』って
書いてあるでしょ」

カレ、ねぇ……。
文章をなぞるだけの言葉に違和感を覚える。もともと双子や同一人物と言われていたオレ達だ。
キスやそれ以上のことをしているけどこの関係は彼氏彼女と名づけていいものなんだろうか。
そもそもボーカロイドに恋人という定義はあるのか?

そんなことをつらつらと考えていたらいきなり右手を掴まれた。そのまま薄い布越しの胸に当てられる
。手のひらから伝わるやわらかさと小さな鼓動。
「レン、いっつもこっちばっかりでしょ。だから……」
もう片方の手も取られ、強制的にリンの方を向かせられる。
バランスを崩してしまい、リンの上に乗り上げる形になってしまった。
胸の上に置かれた手を、一回り小さな手のひらがやんわりと握る。
「今日は、両方とも同じくらい……ね?」
男に胸を触らせながら無邪気に微笑む顔は、かわいいを通り越して凶悪だ。こ
の関係にどんな名前がついても、オレがリンに敵わないことは決定なんだろうな。
そう思いながら、彼女の要求に応えるため唇を寄せた。
572レン×リン:2008/07/23(水) 02:48:11 ID:cSlvgr7E
体重をかけないように気をつけながら服をまくり上げ、胸に手を伸ばす。
始めから全部脱がせておけばよかったと思ったのは、リンの体からだいぶ力が抜けたあとだ。
手のひら全体で小さなふくらみを包み、強弱をつけながら揉むのを繰り返す。
中央に寄せ微量ながら谷間を作ると、その間を汗がつつぅ…と流れていった。
もったいないと思って舌を伸ばそうとするとぺしんと頭をはたかれる。

「…手、とまってる」

さっきからずっとこんな調子だ。
いい加減先に進みたいのにリンの中で巨乳への夢は潰えないらしく、胸から手を離そうとするのを許してくれない。
だけどリンの方もそろそろ限界なのは手のひらに当たる突起からもずっとこすり合わせ続けている脚からも
一目瞭然だ。

「片手だけならいいじゃん」
「んっ…かたっぽだけ…大きくなるのはやだもん…」

ちょっとムカついて、首筋に引っかかっていた服を取り去り鎖骨に噛み付く。
驚いたのかリンは短い悲鳴を上げたが、無視してそのまま舌を這わせた。
汗のしょっぱさの向こうにあるあまい舌触り。
骨に沿って舐めると、喉の震えが伝わってちょっとくすぐったい。
両の胸を強く握ると、薄い胸の下に何かカタマリがある感触がした。

「いっ……!」

さっきとは違う悲鳴に驚いて顔を上げると、リンの眉間に皺がよっていた。

「ごめん、痛かった?」

伸び上がって今度は眉間を舐める。同時に指のつけ根で乳首を挟んで転がすと、
桜色のくちびるから断続的な嗚咽が漏れた。
にじんだ涙を吸い、そのまま頬を滑ってキスをする。入り口はすぐに開かれたけどリンの頭が枕にずぶずぶと
埋まってしまって深くあわせられない。ああ、いつもみたいに後頭部を掴めれば楽なのに。

「んぁ、あふっ、んぁ・・・っ!」

手のひらでわざと押しつぶしたり、爪でひっかいたりまわりを優しくなぞったりと乳首をいじりながら
口の中を舐めまわす。息つぎをするためか舌がじゅっと強く吸われた。
今の、不意打ちでかなりキタかも。
いい加減パンツで押さえつけられている下半身がきつい。
リンはどうなんだろうと膝で縫い目を押し込めば、太ももが震えながら締め付けてくる。
布が何枚も重なって聞こえないはずなのに、あの湿った音が耳に届いた気がした。
くちびるを離すと一瞬追いかけてきたけど、膝を揺らせばすぐにまた声を上げて頭が沈んだ。
573レン×リン:2008/07/23(水) 02:49:05 ID:cSlvgr7E
「ねえリン、こっちは自分でいじって」

右手をとり、胸の上に誘導する。

「ゃあっ…んで?」
「このままじゃなんにもできないから。…オレの手と同じ動きするだけでいいよ」

そう言って乳首を転がす。その様子を凝視していたリンが、恐る恐る自分の乳首をつまんだ。
白い指先と黄色い爪に隠されては現れる桃色。そんなエロいコントラストを見ながら下腹部に手を這わす。
降ろしたパンツとズボンは足で引っ掛けて全て抜いてしまった。

「んん…っレンもぉ…」

自分の分はリンの足に引っ掛けさせて脱ぐ。ついでに上も脱ぐため体を離したら、かすかに抗議の声が上がった。

「大丈夫、ちゃんとするから」

……まあ、ここで止めようと思ってもフルボッキしてるムスコさんをなだめることなんてできないんですけどね。
左手はリンにも真似できるようゆるく胸を揉みながら、右手の人差し指を割れ目の中に埋め込む。
そこはもうとろとろだ。
だけどリンの中はオレの指も飲み込めないんじゃないかっていうくらい狭いからちゃんと慣らさなきゃ。
入り口をなぞるように動かしたら水音とひときわ甲高い声が響いた。
つぷつぷとわざと音を立てながら穴に入るか入らないかの浅い注挿を繰り返す。

「あ、あん、んっ、」

ゆるゆると首を振るけれど胸をいじる指は止めない。
もうすでにオレの指は見ないで好きなように自分を責めたてている。
これなら大丈夫だろうと一本目の指を挿入するとビクンッと足が跳ね上がった。
ぎゅうぎゅうと締め付けてくる中は熱いぐらい。早く入れたい。それだけが頭を支配しそうになる。

「ふうぅっ、ああんっ」

あまい声が聞こえてはじめて胸を強く握っていたことと無意識にリンの太ももに自分の物をこすりつけていた
ことに気付いた。
真っ白い太ももがうっすらと先走りで濡れていて、弱い光を反射する。
全身を火照らせながら胸をいじるのをやめられないリン。
たとえカレと呼ばれることがなくても、こんな姿を見られるのもこんな姿にできるのもきっとオレだけなんだ。
そう思うともっともっとぐちゃぐちゃにしてやりたくなるし、もっともっと優しくしたくなる。
心臓ごと掬い取りそうな手つきで左胸を掴み、先端にしゃぶりつく。同時に中の指も2本に増やした。

「あぁぁあっ」

これって三点攻めってやつかなーと思ったけど口には出さない。出したらきっと殴られるから。
かたいグミみたいな乳首をじゅうじゅう吸う。
そうしてもミルクは出てこないんだけど、口の中に甘い味が広がった気がした。

「ぇん…レンっ…お願……こっちもぉ」

くちびるだけではむはむと甘噛みしていたらリンがもう片方の胸を差し出すように寄せる。

「そっちは自分でいじるんじゃなかったの?」
「ぁって、自分じゃ、舐められないも…っ」
574名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 02:50:23 ID:cSlvgr7E
ヤバイ……!
快感に歪んだくちびるも、今にもあふれそうなぐらい涙を湛えた瞳も、上気した頬も、全部食べてしまいたい。

「ごめん、また今度」

噛みつくようなキス。突然抜かれた指に抗議するような声が上がったけどそれごとむさぼる。
自分の先端を入り口に当て、一気に押し開いた。

「んんんんんっ」

挿れた瞬間ぎゅううっと強い力で締め付けられた。
少しでも痛みを散らせたら、と口内で舌を蠢かせる。
すぐにリンの舌が追いついてきて、後はめちゃくちゃに絡ませあった。
粘膜と粘膜が上でも下でもこすれあって気持ちいい。根元まで突き刺せば、後はもう腰が止まらなかった。
このまま溶けあってしまえばいい。
ずぶずぶの粘液みたいになって二人ひとつのカタマリになってしまえばきっとリンだって胸の大きさになんて
こだわらなくてすむのに。
好きだ、好きだ、好きだよ。大好きだよ、オレだけのリン。
胸の話とかして好き勝手言ってるやつらには絶対に渡さない。触らせない。
リンの胸がこのままでも、大きくなってもずっとオレだけのものだ。

「あ、あああっ、レン、れぇんっ」

いつの間にか解放されていたくちびるがオレの名前を呼び続ける。
上半身ががくがくと動いて不規則なリズムを作り出す。

「あっ、ああんっ、も、もうら、めっ!!」

ぎゅうっと体も中も丸ごとしがみつかれて持っていかれる!と思った瞬間

「あああああああああっ」

搾り取られるような強い締め付けに耐えられず、中で爆ぜた。


「やっぱり変わってない気がする…」
布団に包まったまま、むにむにと自分の胸をいじるリン。
それ以上やられたらさすがに我慢きかないです。
だけどここでまたやったら確実に明日寝坊してMEIKO姉に怒られる。ああ、ジレンマ。
「つーか、貧乳からかわれるなんて今に始まったことじゃないじゃん。何でそんなに大きくなりたいの」
「だって、声も大人っぽくなったって言われたのに、全然体は成長してないんだもん……。
めーこ姉みたいにとは言わないけどもうちょっとだけでも…」
しょぼくれたリンの頭をなでなでする。
「オレはちっちゃくてもリンの胸好きだよ」
あ、ヤバイ。禁句言ったかも。ちっちゃいって言うなーッ!!と暴れるリンを想像して冷や汗が出る。
だけど、逆にリンはキラキラした目でこっちを見ていた。
「ほんと?」
「え、うん」
「ほんとにほんと?」
「本当だってば」
「もーっ、レンってば大好きーッ!!」
ギュッと抱き締められ、柔らかな感触が全身に絡みつく。
すぐ鼻先にある首筋からは汗の匂いの中にほのかに甘い香りがあって…。
これは、明日遅刻決定。
カミナリを落とされる覚悟をしながら、オレは抱き締め返すために腕を伸ばした。
575名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 02:52:19 ID:cSlvgr7E
>>574名前欄忘れた・・・orz

長いのにしょぼくてヌルくてすまん
しかもact2発売からすっかり日が空いてジェバンニ失敗
おとなしく抜けるレンリン待ちます。
576名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 03:02:01 ID:pMWAibDP
>>566
浴衣がはだけた猫耳MEIKOと聞いて俺も飛んできました
>>570
おつかれ
577名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 04:50:27 ID:MSdDneZu
>>575
GJ!
鏡とかなんとか言いながらエロい事してますなぁ
ある意味二人は超ナルシシスト?w
乳首だけエロく育ちそうで心配だったり楽しみだったりしました
578名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 10:24:08 ID:AEIqNlwI
>>575
GJ!!
レンリン久しぶりだったなあ
579名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 12:38:20 ID:DxFofiCP
>>567
性転換とはいえ男×女なんだからここでおk
一応NGワードとか注意書き書けば良いよ。
580名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 13:36:27 ID:DxFofiCP
>>566
それ誰か書かないかな
581名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 14:32:50 ID:GCJ0fu5j
>>567
俺は駄目だからNGワードかコテ入れてもらえると助かる
582名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 17:48:37 ID:0St0F2Ow
>>566
猫耳で浴衣はだけたMEIKOがみんなに攻められるのですね!
583名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 18:23:33 ID:kvWU/oYN
>>567
自分は携帯だから注意書きしてここに投下してほしい
うぷロダだと読めない(´・ω・`)
584名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 18:54:45 ID:7aPNVCzp
お前ら、浴衣半分脱がされた猫耳MEIKO大好きだなw
俺も大好きだw
585名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 19:02:07 ID:MSdDneZu
ヌコには長日制周期というものがあってだね、日の当たる時間が長いと発情しちゃうんだ。
つまり夏真っ盛りに盛りも真っ盛り。
モンモンのムンムン汗まみれファックが期待できるわけです。
586名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 22:02:15 ID:pMWAibDP
にゃろめーちゃん><
587567:2008/07/24(木) 00:10:46 ID:VLZuNWhP
携帯の方もいらっしゃるというところまで気が回っていませんでした。ごめんなさい。
書き上げた時には、NGワード、トリなど徹底してこちらに投下させて頂こうと思います。
ありがとうございます。

この流れで着物メイコに萌えたのでちょっと書いてみました。
KAITO一人称視点エロ少なめです。
それでは
588【夏祭りの夜】カイメイ ◆SVmMqAshx6 :2008/07/24(木) 00:12:47 ID:VLZuNWhP
 
 ミクは金魚すくい、リンはヨーヨーすくいに夢中になっている。
 レンはスーパーボールすくいに目を輝かせていた。

 今日は近所の神社の夏祭りの日。
 俺たちの誰も、一度も”おまつり”というものに行ったことが無かった。
 リンが駅前でこの夏祭りの張り紙を見かけ、それならみんなで行ってみようということになったのだ。
 ちょうど最近の仕事でもらった、5人分の浴衣の衣装があったので、俺たちはそれを着て出かけた。

 「お兄ちゃん!ミクあれ食べたい!」
 「リンね、リンね、射的したいの!」
 「…兄ちゃん、おれ、あのお面が欲しいんだけど」
 機械らしい正確さで大量の金魚とヨーヨーとスーパーボールをすくい終えた三人が、そう俺にねだった。
 はじめてのお祭り、それに、夜に出かけること自体が俺たちには珍しいことで、みんな高揚しているようだ。
 きょろきょろとあたりを見渡してはしゃぐ三人に、なんだか俺もうれしくなって、今夜はつい財布のひもが緩んでしまう。
 「うん、買っておいで」

 三人がそれぞれの屋台に向かって散っていく。
 俺も何か食べようかな。
 「めーちゃん、俺たちも何か食べない?」
 振り向いて声をかけると、めーちゃんは俺の言葉も耳に入らない様子で、もじもじと浴衣の膝の辺りを押さえていた。
 「めーちゃん?」
 もう一度俺が呼ぶと、めーちゃんは、はっ と慌てたように赤い顔を上げた。
 そう言えばみんなはしゃいでいるのに、めーちゃんは家を出てからずっと大人しい。
 出かける前は、ミクやリンと揃いの浴衣に、同じようにはしゃいでいたのに。
 神社についてからも黙ったままで、なんだかずっとそわそわしていた。

 「どうしたの?具合悪いの?」
 心配になって俺が尋ねると、めーちゃんは、更に顔を赤くして、ぼそぼそと答えた。
 「ち、ちがうわよっ!なんだか、これ、す、すーすーするから、や、っぱり、落ち着かなくて、」



 …すーすーする って。
 もしかして。

 「…めーちゃん、もしかして、あの話信じたの?」
 びっくりして俺が聞くと、めーちゃんは えっ! と俺を見上げる。
 「しんじ、たの、って、あ、あ、あ、あんたももももしかして」
 めーちゃんの顔が真っ赤に染まる。
 「ああああれ嘘だったのっ!!!??」

 話は家を出る前にさかのぼる。
 浴衣の着付けの方法はインターネットで検索すると、結構な数のページがヒットした。
 綺麗な朱色の浴衣を手に、にこにこと部屋へ入っていくめーちゃんに、深い考えもなしに俺は言った。
 「あ、めーちゃん知ってる?浴衣の時は」
 悪意はなかった。いつもの軽口のつもりだったのだ。

 「パンツ履かないんだよ」

 めーちゃんは一瞬きょとん、と俺を見たあと、もうまたそんな嘘言って!と頬をふくらませた。
 「いやいや!ほんとだって。浴衣っていうのは大昔からあるでしょ?それこそ江戸時代とかさ。その頃の人たちはパンツなんか履いてなかっただろ?」
 俺がもっともらしく言って見せると、めーちゃんは何か考えているような様子だった。
 「だからさ、今も、浴衣の時はパンツ履かないものなんだよ」
 
589【夏祭りの夜】カイメイ ◆SVmMqAshx6 :2008/07/24(木) 00:14:39 ID:VLZuNWhP

 …まさか、めーちゃんがあんな話を真に受けるなんて。
 めーちゃんは、真っ赤な顔で、半泣きで眉を吊り上げている。
 「しし、し、信じらんない!!!あんた、わ、私をだましたわね!!」
 いつもなら殴られているところだろうけれど。
 めーちゃんの両手は今日は浴衣の前を押さえるのでふさがっていた。
 「だ、騙したんじゃないよ、あれはほんの冗談のつもりで、」
 「じゃあ、じゃあっ!ほんとは浴衣の時も下着はつけるものなのね!!??」
 「き、着物とか、そういったきちんとした和服を着る時は、今も正式にはつけないとか聞くけど」
 「ゆかたのときはっ!!」
 「…普通はつけるんじゃないかな」
 俺はもごもごと答える。
 めーちゃんの顔が更に赤くなる。
 「なんで家を出る前に言わないのよ!」
 「だ、だって、あんな話、信じると思わなかったから、」
 俺の言葉に、めーちゃんは、瞳を潤ませて、ぐぐぐっと肩を震わせる。
 「カイトのばかっ!!!」

 一旦帰る、と言って聞かないめーちゃんを、もうすぐ花火が始まるから、と俺はなだめすかした。
 ミクとリンとレンも、花火の前に戻ってきた。
 イチゴ、ブルーハワイ、メロン、オレンジ、レモン。
 5人分のカキ氷を買って、俺たちは並んで空を見上げる。
 真っ暗な夜空に、大きな大きな花火が打ち上げられる。
 はじめて見るそれに、俺たちは言葉を無くした。
 ミクやリンやレンはキラキラと目を輝かせている。
 花火に見とれながらも、めーちゃんは、頬を染めて、憮然とした表情をしていたが、やっぱり不安なのか、それから家に帰るまで、ずっと俺の腕にしがみついていた。
 …まあ、その後で、しっかりボコボコにされるんだけど。
 それはまた別の話。

 もう二度と浴衣なんか着ない!と、めーちゃんは言っていたけれど。
 また来年も今日と同じように、皆で、夏祭りに来れたらいいな、と、俺はそう思った。




   〔 終わり 〕
590名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 00:16:32 ID:VLZuNWhP
以上です。
読んでくださった方ありがとうございました。
591名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 00:29:51 ID:pa9WRcoY
>>590
メイコが可愛すぎて鼻血が出た。
GJ!
592名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 00:52:00 ID:LP9DREZL
めーちゃん可愛いすぐるぅおぁあああっ!!!!
593名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 01:49:42 ID:gcuw8uSV
>>590
GJすぎる
MEIKOかわいいいいい
594名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 03:09:55 ID:RYa4WPoy
あからさまにメイコは人気だなぁ
リンレンとか微妙にスルー気味だったりしてかわいそうだぜ
595名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 03:12:44 ID:T+yBOVUz
>>590 メイコかわいな〜

レンリン+ミクの微エロ小話です。
−−−−−
ああなんだか気怠い。
読みかけの本を床に置いて、長いツインテを解いた。
すこし寝ちゃおっかな…そう思いソファに身を委ねる。

…話し声が聞こえる。この声は、リンちゃんとレン君かな…?
居間、いや台所かな。カチャカチャと物音を立てながらお喋りしてる。
起きなきゃ…二人の話し声を微かに聞きとりながら、意識を覚醒させていく。
「本当に?今日はもう、こないだみたいにやめてあげないよ?」
「ん…お願い。もし嫌がったら無理矢理縛ってでも入れて!」
「よし。そこまで言うなら」
−−−な、な、なにをしようとしてるのかな?
一気に目が醒めた。二人の姿を覗きたいけど硬直して動けない。
耳を澄まして二人の声をよーく聞き取ってみる。
「んぅっ…ぐ……」
「大丈夫そう?」
「…う、ん。やめないで、もっと…んぅっ」
わぁぁぁこんな場所で何してんの、不純異性交遊だわ!
アレで口をふさがれてるのか、喉を突かれてるのか
リンちゃんの微かに漏れる声と必死の息づかいがエロ過ぎて
ますます動けなくなる。なんだか心臓がバクバクする。
「リン、美味しい?えらいえらい」
普段と違ってレン君が主導権を握ってるんだ…
二人の姿が見えない分、妄想が膨らんじゃう。
596名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 03:13:21 ID:T+yBOVUz
「じゃあそろそろ、いいかな」
「レン、ちょっ こんな大きいの無理だよ!」
「こら暴れるなよ……っしょうがないな」
しゅるっとネクタイを外す音が聞こえる。
ええええまさかレン君縛っちゃうの?!
無理矢理挿入なんて、流石にお姉ちゃんが許しません!!

「何やってるの二人共ぉー!!!」

勢いよく怒鳴りつけた……が、そこには想像してた卑猥な姿はなく
イスに縛り付けられ口の中に無理矢理スプーンをつっこまれるリンちゃんと、
チャーハン片手にスプーンを持つレン君が目をまんまるにしてこっちを見ていた。
「………は?」


どうやら、リンちゃんが嫌いな食べ物克服の為
レン君に無理矢理食べさせて貰っていたらしい。
「だって自分じゃ口に運べないんだもん!」
「ホント子供だよなー。チャーハンにしなきゃやだって言うし」
「嫌いなモノ克服しようとしないレンより大人ですー!!」
あはは…なんて紛らわしい二人。自分が恥ずかしい。
二人がこそこそ「なんでミク姉は怒ってたんだろ?」と
話してたのは聞こえなかった事にしよう…。

end
597名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 03:15:39 ID:T+yBOVUz
ちょっとわかりづらくてスイマセン。
リンの嫌いなモノはイメージに合うものが
思いつかなかったので伏せました。

−−オマケ−−
そもそも嫌いなモノを嫌々食べるなんてナンセンスよね。
ここはお姉ちゃんが一肌脱ぎましょう。
ささっとネギだくチャーハンを作り、嫌いなモノを混ぜ合わせる。
これならネギの味と匂いで大分食べやすいはず!
いったん部屋に戻ったリンちゃんを呼びイスに座らせた。
「や、ミクお姉ちゃん今日はもういいよ!!」
「何言ってるの!お姉ちゃんの特製よ」
「やだ、無理無理いれないでぇっ レンのより大きい!」
「えーレン君のってこれより小さかったの?
 ほら、乗り越えないと大人になれないぞ〜」
リンちゃんが暴れるのでしゅるっとネクタイを解いた。

「ななな何やってるんだ二人共ぉー!!!」

物陰からカイトが出てきた。
598名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 03:23:54 ID:kXPsOu23
>>594
リンレンは14歳だから抵抗感感じる人も多いのかもな
男より女の方がロリショタのエロに免疫なさそうだし
599名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 03:55:30 ID:PvRlzqv2
リンレン同士だとどうしても近親相姦がチラつく・・
しかしそこに燃える人もきっといる
>>597
GJ!楽しませていただいた
しかし物陰ってKAITOてめえww何気にミクも可愛いな
600名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 04:00:29 ID:W1BuSePn
>>595
会話がいちいちやらしいなwwGJ
601名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 05:00:38 ID:ytPxMBAc
レンリン良作多いのに、レンリンマダー?の声の割にはレスつかないからな
ただメイコあからさまに人気とかは言わなくてよくね?
感想書きづらくなる

>>590
ほのぼのしたww
なにげにかき氷がボカロカラーなのなww

>>595
GJ!縛って物食わせるのも十分エロスwww
こういう系の話好きだwww
602名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 08:21:59 ID:uLGtGzwa
>>597
次はKAITOが好き嫌い対策の料理を作ってリンに食べさせようと
したところ、勘違いしたMEIKOの飛び蹴りをくらうんですねwww
603名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 12:23:07 ID:ZLdo1zIl
>>595
GJ!
これはぜひミクにも仕返ししてあげなきゃw

>>590
そういえばミクリンレンにとっては夏って今年がはじめてなんだよな
はじめてづくしのイベントってなんかいいなとしみじみしてしまった
604石ころ:2008/07/24(木) 13:15:07 ID:cdDXNAEc
>>590
GJ!激しく萌えましたwめーちゃん可愛いwww
 
 
 
不謹慎な気がする小ネタですが投下。バKAITO視点
 
それは丁度みんな仕事が休みで居間で一家団欒でくつろいでいた時の事だった。
カタカタカタ
「お兄ちゃん、今なにか音がしなかった?」
一番先に異変に気付いたのはミクだった。
「そういえば何か揺れたような……」
ドーンガタガタガタ
「うお?」「「「キャア!」」」「うわー!」
何かがぶつかるような音の後ガタガタと家が揺れだした。
「地震だ!とりあえずテーブルの下に!」
俺は皆を誘導してテーブルの下で一塊になった。
地震で揺れている間、皆を気遣いながら見ていたら女の子3人の胸が目に入ってきた。
(すごい!めーちゃんのおっぱいが暴れてる!けしからんもっと揺れ(ry)
(ミクのはちょっとだけ揺れてる、最近少し成長したのかな?)
(リンのは微動だにしないのが逆に可愛いw)
(なんかレンがめーちゃんに釘付けなような……)
落ち着いた後でレンに聞いてみたら顔を赤くしながら絶景でしたと言ってきたのでなんとなくガシッと握手した。
まあ、その会話が通りすがりのめーちゃんに聞かれたのはまずかった。
ああ、身体中痛いよ……
605名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 15:03:32 ID:wkxpfjiX
男共はこれだからwwwwwwwwwwwwwww
606名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 15:33:57 ID:kYUZ1Dhq
カイトもレンも本能に忠実過ぎるwwwww
GJ!

そういえば、双子はリンが姉でレンが弟と認識されてるパターンが多いのかな?
607名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 15:38:13 ID:tClKaXf4
野郎共www

>>606
絵師が非公式で姉弟設定にしているからね
608463:2008/07/24(木) 15:50:32 ID:hE3mcp88
ボカロの浴衣プレイと聞いて飛んで来ました!中途半端が大好きな自分がKAITOとミクの小ネタ置いて行きますね。

「兄さん、兄さん!これ見てください!」
そう言ってミクは俺に手にしていたものを見せる。
「ん?浴衣か?」
「はい!お隣のMEIKOさんがくれたんです!」
ミクが手にしていたのは紅色の浴衣。ところどころに椿の刺繍が添えられている。
「MEIKOさんのマスターが、リンちゃんとレン君の浴衣ついでにMEIKOさんの浴衣も新調したらしいんです。だからお下がりを私が頂きました!」
嬉しそうに笑うミク。そういえば、ミクやリンレンは夏を初めて迎える。きっと祭りとかに行ってみたくてしょうがないんだろう。
「…でも、これMEIKOさん用だったんだろう?ミクにはちょっと大きいんじゃないかな」
「んー、そうですかね?じゃあ、ちょっと着てみましょうか」
そう言うとミクは着ていた服を脱ぎ始めた。…ん?
「って、ミク!何お前いきなり脱いでるんだよ!」
「だって服着てたら正確にわからないじゃないですかー」
「そりゃそうだが…」
ちくしょう、なんという天然!いくらミクが妹でつるぺただからって、女の子の裸見たらお兄さん興奮しちゃいますよ!?
「き、着替えるなら俺は外に…」
「駄目ですよ!ちゃんとサイズあってるか確認して欲しいんですから!」
絶望した!
『そんなの着替え終わってからでいいじゃないか!』と言って部屋から飛び出せない自分に絶望した!
斯くして、俺の煩悩との我慢大会は始まった。
609名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 16:05:21 ID:5w9G8CfK
>>607
声優インタビュー記事では兄弟だったぞ

近親相姦に抵抗はあるがカプにはしたいらしいレンリン派が
鏡の(ry設定動画に【設定通りのリンレン】タグつけてたの見たときは
保管庫の自演KAITOネタを思い出して笑ったw

鏡設定も公式設定じゃないんだけどね
610名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 16:06:17 ID:5w9G8CfK
兄弟じゃない兄妹ね
611名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 16:53:44 ID:RHk68iLE
>>609
拍手返信やコミックでは姉弟だったような・・・まあどうでもええか
>>608
浴衣いい!!GJ!煩悩の固まりのKAITOアホスww
612名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 17:05:48 ID:1D06/E9K
>>608>>595
夏のおバカ話もいいもんだなあww

そいやMEIKOといったらすっかり巨乳だけどつるぺたなMEIKOってのも読んでみたい
613名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 17:16:46 ID:1KYWoty1
>>575
描写の細かさにじっくり読み入ってしまったよGJ!
可愛いリンと片割れに甘いレンいいな!
614名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 17:26:11 ID:4GgFBC93
つ....つるぺたMEIKOだと....ゴクリ
615名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 19:03:57 ID:WFLmmWlL
つるぺた浴衣猫耳MEIKOと聞いて
616名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 21:54:58 ID:RYa4WPoy
メイコがはだけた浴衣も正さずに猫撫で声と聞いて
617名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 23:37:46 ID:eN/uM82c
>>608
天然は強力アイテムだな、主にエロパロにおいてw
ミクの天然可愛いよミク

>>609
個人的には鏡設定の方が同一人物なのでヤバいと思うんだがどうだろうか
でも中の人みんな違うこと言ってるんだからどーでもいいやな
618名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 23:43:01 ID:9Jd2WIOg
>>608 GJ
寒色兄妹は兄さんの紳士度というか、忍耐力が試されるのが一興だな

自分はわりと年中発情期なウサギの耳をつけたミクが
「にゃんにゃんしよ」って恥じらいながら呟いていると
聞いてきたんだが…ウサギでもにゃんにゃんできますよね?
619名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:37:51 ID:JzGkY6nK
レンとリンが猫耳でにゃんにゃんすると聞いて(ry
しかし実際に獣化したらレンはイヌ科、リンはネコ科っぽい
620名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:43:26 ID:t/N92sMY
年長組の夢見ることり小説がニコに来てたが
朝ちゅん行間を心眼で読んだのは自分だけじゃないはずw

>>619
リンも犬耳に一票
それでレンところころじゃれあって69に(ry
621名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 01:40:35 ID:PrzncsmQ
>>618
さぁ早く執筆作業に戻って投下するんだ
622名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 11:57:51 ID:BQFwVYQo
なんか見つけたからめーちゃん貼るよ。
 
http://56.xmbs.jp/pb5.php?ID=avaron&no2=1752537&r_num=366004&c_num=10422&page=
623名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 12:36:07 ID:NvMRUMsx
>>620
さぁ早く執筆作業に戻って投下するんだ
624名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 13:03:24 ID:NvMRUMsx
>>622
あー、この絵師のわんにゃんめいこは素晴らしいよなー。
625名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 13:13:57 ID:fhfvQ8MY
>>622
つ角煮
626名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 13:42:58 ID:BTsyXMXO
MEIKOがにゃんにゃんはギャップ萌えだ・・・
627名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 16:44:29 ID:VRXZEgpd
ミクの股間を覗き込んでハァハァしてるKAITOなかんじのやつが読みたい

暑いから
628名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 17:55:39 ID:he1wKsJF
ミクのエロ同人を漁ればその手の変態ハァハァはいくらでもあるぞ
629名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 18:37:30 ID:t63UFrUt
僕はカイト先輩と共に、せっかくもらった夏休みをアイスを囓って浪費していた。
せめてリンが居ればプールか海か山にでも行くテンションも沸いて来るだろうが、リンは仕事だ。
「暑いな……」
アイスを囓りながら、風が無いせいでチリンともしない風鈴を団扇で無理やり鳴らしながら、カイト先輩が言った。
メイコさんも仕事だから、カイト先輩も僕と同じような不完全燃焼っぷりを晒している。
「暑いっスね」
僕もオウム返ししか出来ない。
「暇だな……よし、男同士でしか堪能出来ない納涼スポットを教えてやろう。付いてこい、レン」
「え、外行くんスか?暑いっスよ」
「こないなら今くったガリガリくんの金払いやがれ」
「み、みみっちい……分かりましたよ、行きますよ」


連れて行かれたのは何のへんてつもない階段下のベンチだった。
「ここだ」
カイト先輩は喜々としてベンチに座り込んだ。
……一体なにが涼しいのやら。
「上、見てみそ」
カイト先輩に促され、僕もベンチに腰掛けて上を見ると…
「? ……!」
ぱんつ。
階段を通る女性達のぱんつが丸見えなのだ。
「な?なかなか目の保養になりますでせう? うへへへ」
カイト先輩はニヤニヤ面を隠そうともせず携帯のムービーでパンチラを盗撮していた。
「と、撮るのはさすがにマズいんじゃ……」
僕は止めようとしたけど、
「なんだよ?ここでオナニーしたら余計マズいだろ?」
こんな調子だった。
まぁ女性が通るたびに目が離せない僕にカイト先輩を止める権利はないかも知れない。
「うひょ!見ろレン、縞パンだぜ?やべ〜ぞ、尻のラインがくっきり出ててテラエロす!」
「……エロいスね」
あきれながら、僕も見る。
ああ、自分にあきれる。
ん?なんかあのぱんつ見たことあるような……
「!」
急に下を向いた縞パンの人と目が合った。
「バカイトにヘタレン……あんた達は揃いも揃って……」
ミクさんだった。


僕らはミクさんに強制連行された。
カイト先輩の携帯は本来と逆の方向に折り畳まれてまっぷたつになり、カイト先輩はネギを直腸にぶち込まれた。
長いままのネギが一本まるごとカイト先輩に挿入されてゆくのを目の当たりにして、僕は気を失った。
ずっと気を失ったままお仕置が終われば良かったのだけど、お尻に何かが挿しこまれる感触で目が覚めた。
そして気を失った。
死ぬかと思った。
敬具
630名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 19:00:46 ID:CIBNpHW6
仕事速すぎGJwww

カイトがすっかり変態キャラw
職場の同僚っぽい二人がいい感じだなぁ
631名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 19:56:27 ID:wMiyt3Sw
>>622
めえちゃあああああああああ
かわいすぎるwww
>>629
おつかれ
632名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 20:25:25 ID:z4O0wLGe
>>629
これはいい同僚設定
容赦ないミク様素敵すぎます

>>631
あからさますぎてワラタw
逆に何もレスしないほうが好感度高いぞw
633名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 20:36:56 ID:vLqDyp1O
あからさまあからさまって、メイコの時だけ難癖つけるおまいの方があからさまだ。
カイミクは時間を置いて繰り返しGJレスがつく傾向にあるが、その時は何も言わん。
634名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 20:55:36 ID:NvMRUMsx
>>629
なんというジェバンニwww
635名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:45:47 ID:t63UFrUt
>>633
前に「あからさまに〜」って書いたのは俺だわ…
それ見て書いたんだと思うからごめんなさい(´・ω・`)
636Sカイト補完(カイメイ)(1/6) ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/25(金) 22:17:15 ID:CIBNpHW6

ボカロはみんな大好きで、何でも楽しめる自分は間違いなく勝ち組。
特に自分が書けないシチュやネタで書ける人は尊敬する!


>>548の小ネタで、続きが読みたいと言ってくれた方がいたので自己補完してみた。
Sとバイオレンスとヤンデレの区別が分かりません><
SぽいカイトとMぽいメイコで上記の要素注意



******
「めーちゃん、おいで」
ベッドの上から手を伸ばし、純粋さの塊のような、極上の甘い笑顔で微笑む。
おずおずと片膝をベッドの縁に埋める彼女を、ぐいと抱き寄せ腕の中に収める。
けして好感を表しているようには見えない、眉尾を下げ、伏し目がちなめーちゃんの、きゅっと結んだ紅い唇。
そこに口付け舌で歯列を割る。わざと音を立てるように舌を絡め取ると
目の前の頬が熱を帯びていくのが分かる。
執拗な口吻を一方的に続けた後、銀糸をまとったまま、唇を彼女の首に移す。
少し窪んだそこをべっとりと舐めあげると、めーちゃんの体が少し強張る。
それは羞恥によって。
薄皮一枚を隔てて流れる人工血液が、どくどくと舌を押し返してくるのが伝わる。
その感触が嬉しくて、こそばゆくて、喉の奥でくつくつと笑いながら首筋を甘噛みしてみる。
ひっと彼女が息を呑む。
それは戸惑いのせいで。
歯に当たる柔らかな肉の歯ごたえ、弾力。それは彼女の身体。今それは僕の物。
顎に少しずつ力を込めて、強く噛み付き、舌触りを愉しむ。
彼女の喉の奥から微かに声が漏れ出る。

これは脅えによって。


++++++
いつからだろう。大切にしていた彼女にこんなことをするようになったのは。
めーちゃん。僕の先輩であり、姉さん。
その声に憧れて、その存在に近づきたくて。いつも彼女を見ていた。いつも彼女を追いかけていた。
彼女の世界は眼前に大きく広がっていて、背中にくっついていた僕の視野をも広げてくれた。
月日が経ち、時代は変わり「妹」の存在をきっかけとして、
やっと対等な関係に近づいても、彼女は常に僕の尊敬の対象だった。
弟という立場を脱却した後も、一組の男女として、同僚として、この上なく幸せに過ごしていくはずだったのに。

いまや彼女はか弱い兎の子で、羊の皮を被った狼にいたぶられる存在になってしまった。
獲物を食べるのではなく、楽しみのためにじわじわと追い詰める肉食獣、それが僕。

637Sカイト補完(カイメイ)(2/6) ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/25(金) 22:17:53 ID:CIBNpHW6

******
「カ…イト…いたい…。はなし…て」
途切れ途切れのめーちゃんの声に首筋から口を離すと、ねとりとした唾液が糸を引く。
そこに残るは痛々しい歯型。もう一度舐め上げて、今度は所有の赤い痕を点々と刻み付ける。
「あ、今日は見えるところに付けちゃおうか。二の腕とかお腹とかにさ」
顔を上げて彼女を上から覗き込むと、めーちゃんは可哀想なくらいに真っ赤になった顔を、いやいやと横に振る。
「レンなんかマセてるから、きっと意味分かってると思うんだよね。
 おぼろげだったら僕がしっかり教えてあげるし。めーちゃんが僕の物だって意味をね」
「も…やめて…。なっ…んで…そんな…」
震える声を抑え、気丈に振舞おうとしても、自然にこぼしてしまう彼女の涙を舌を這わせて舐め取る。
楽しみにしていた瞬間の訪れに胸が躍る。

「冗談冗談。そんなことしやしないよ」
優しく頭を撫でて、ぽんぽんと背中を叩くと、安堵したかのようにめーちゃんの肩の力が少し抜ける。
そしてこわごわと僕の顔を見上げ、口を開こうとするタイミングを見計らい、
頭においていた手を背後に滑らせ、後ろから秘裂をなぞり上げる。
「でも興奮してるんだよね?こんなに涎を垂らしちゃうくらい」
口の端に笑みを浮かべた僕と目が合ったまま、絶望的な顔をして凍りつくめーちゃん。

ああ、その目だ。その目でもっと僕を見て。
これから与えられる苦痛に脅えの色を浮かべつつも、それと同時に得られる快感に
一抹の期待が滲むその瞳。
今日はどうしてやろうかと、僕の中の野獣が目を覚ましだす。


++++++
彼女を傷つける全てのものから守ろうと誓った、過去の僕の最大の敵。
それが、彼女を痛めつけることに喜びを感じる、今の僕。
もっとめーちゃんの泣き顔が見たい。
もっともっと酷いことをしてみたい。
彼女の悲しむ姿を見てずきりと痛む心は、いつしか歓喜に打ち震える欲望に変わった。

彼女が嫌いで、憎くてやっているのか、なんてとんでもない。
僕はめーちゃんが好きだ。この世で一番好きだ。好きすぎて壊してしまいたいくらい。
めーちゃんの、苦痛に漏れ出る悲鳴。心を抉る言葉に流れ出る涙。身体に残る紅い傷と痣。
全部全部僕のせい。僕が彼女を虐めてるんだ。
638Sカイト補完(カイメイ)(3/6) ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/25(金) 22:18:15 ID:CIBNpHW6

******
ぐちぐちと音を立て、彼女の中をかき回す。
気持ちいいところを、なんて何も考えずに、ただ好き勝手に入り口を押し広げ、指をバラバラに動かす。
敏感な粘膜を無遠慮に引っかかれる痛みと恥じらいに顔を顰め、
それでもこのシチュエーションと、時たまイイところに当たる刺激に、感じてしまっているめーちゃんは
僕の肩に手をかけて身体を支えているけど、徐々に力が抜けて腰が落ちていく。

「めーちゃん、重いよ」
幼児に対するような優しい口調とは裏腹に、彼女の肉芽を爪でぎゅっと抓り上げる。
「やあぁぁっ!!」
びくんと背を仰け反らせて痛がる彼女の手首を掴み取る。
白くてほっそりとしためーちゃんの手首は、特別大きい訳でもない僕の手でも
強く握れば折れてしまいそうなほど華奢だ。
徐々に込められていく圧を感じ、めーちゃんの表情にまた恐怖が宿る。

「僕のことが、恐い?」
ずい、と顔を近づけ、爽やかだとか、癒されるだとか、いつも周囲に評されるようににっこり笑ってみせる。
「……っ…」
めーちゃんは混乱した様子で、何かを言おうと何度か口を開きかけるけど、
僕はその答えを待たずに唇を塞いでしまう。
いいんだ。何を言ったって、それで僕の気持ちが変わる訳でもないし。

++++++
ほとんど濡れていない彼女の秘所に無理やり突っ込んで、悲鳴を糧に精液をぶちまけ、
そのぬめりを潤滑油代わりにして、また膣内に出しまくるのも、
散々昂ぶらせておいて、自分が満足したらあっさり手を引いて、目の前で自慰をさせるのも楽しいけれど、
一番好きなのは、虐げられながらも快感の虜になってしまうめーちゃんを攻め続けることかもしれない。
素直なめーちゃんは、自身に対する羞恥心と背徳感とが互いに助長しあって、余計に感じてしまうのだ。
そしてますます僕から離れられなくなる。
639Sカイト補完(カイメイ)(4/6) ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/25(金) 22:18:43 ID:CIBNpHW6

*****
彼女の中心を貫いた一物の先端は、一番奥の行き止まりをこつこつと突き上げる。
あ、あ、とその度に漏れ出る浅い喘ぎが心地よく耳に響き、僕の下腹部に更に血を集める。
「ね、今めーちゃんの子宮口と僕の先っぽがキスしてるとこだよ」
なんて、ベタで卑猥な台詞でも囁こうものなら、羞恥に顔を伏せ、一層強く締め付けてくる。

彼女の激しい鼓動を、下から左胸を持ち上げるようにして張り付かせた掌から感じ取ると
もう片手で彼女の顎を掴み、こっちを向かせる。
びくびくと震えながら視点の定まらない目が、僕の目線と合うと、彼女はもはや蛇に睨まれた蛙。
僕に食べられるのを待つだけの、哀れな餌となる。

「めーちゃん可愛いよ。そしてすごくやらしい。こんなに痛いことされて、酷いこと言われてるのに
 きゅんきゅん僕のを咥えこんじゃってさ。もっと欲しいならそう言ってくれないと」
彼女の目が屈辱と戸惑いに揺れ、またじわりと涙が滲む。
歓喜の形に顔が歪むのを隠しきれない。傍目には邪気の無い完璧な笑顔が、
どす黒い欲望と嗜虐心に塗れた汚いものだと分かっているのは、僕とめーちゃんの二人だけ。

くすくすと笑いながら、変態、とか、淫乱、とか、耳元に吹き込んでやると、
とうとうめーちゃんは、子どものようにしゃくり上げて泣き出してしまう。
全身を震わせて泣くめーちゃんは、もっとぐちゃぐちゃに犯してやりたいほど可愛くて、
同時に僕と繋がってる部分に心地いい刺激を提供してくれる。

「う…あぁ…っ…お、願い…します…。もっと、もっと…ナカに、く…ださい…。
 痛く、して、も…いいから…ぁ、…気持…ちいい、の…くださ…い…っ…」

めーちゃんは、泣き腫らした顔で、僕を見上げて懇願してくる。
肺の辺りがじりじりして、大声で笑い出したいほどの高揚感がどっと押し寄せてくる。
我慢しきれないのか、小刻みに腰を揺らしている彼女をぐっと押さえつける。
「おねだりするならちゃんと返事を待たないとダメだよ?」
悪い子だね、と言いながら、ずるっと肉杭を引き抜く。
「や、やだあぁっ…!!」
めーちゃんの入り口が引き止めるように収縮を繰り返し、愛液が光に反射して、淫らさを増す。
640Sカイト補完(カイメイ)(5/6) ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/25(金) 22:19:09 ID:CIBNpHW6

「欲しいならどうぞご勝手に」
おどけて言ってみせると、めーちゃんはそれが命綱のように、必死で僕にしがみついて来る。
ちょっとやりすぎたかなと反省する。
あんまり素直になりすぎるまで苛めてしまうと、張り合いが無くなってしまうじゃないか。
めーちゃんは僕の肩口にしがみ付き、片手で僕自身を固定しながらゆっくり腰を落としていく。
はーっ、はーっ、と熱い息が僕の耳元で聞こえ、ぞくぞくと背筋に快感が走る。
赤く熟れた媚肉が僕の先端を緩やかに飲み込んで、にちゃにちゃと水音を立てる。
根元まですっかり入ってしまっても、まだ足りない、という風にぎゅうぎゅうと腰を押し付けて、
陰核と最奥に自分から刺激を与えるめーちゃんは、淫らで浅ましくて、本当に可愛い。
よくできました、と頭を撫でて、下から揺さぶってやる。
彼女の膣内は僕と一体化してしまったように、絡み付いてきて苦しいほどだ。

快感に脳髄まで犯され、虚ろな目で馬鹿みたいに呆けた顔をしているめーちゃんを、
こっち側に引き戻そうとして、腰を掴む手に少し力を込める。
柔らかな肉に爪が食い込むとめーちゃんは、あーだかうーだか分からないような声で反応し、
身体全体を強張らせ、僕を物言いたげに見上げてくる。

この苦痛と快感に悶える彼女の表情が大好きだ。
痛がるのと感じているのは似ているようで、微妙に違う。
どっちにも異なる魅力があるからこそ、僕はめーちゃんにこんなことをして興奮するのだ。

彼女を自分だけのものにしたいと願うのは我侭なんだろうか。
彼女の影の存在として生まれた僕だけど、その立場が逆転することもないとは限らないし、それを望んでいる。
ただし、彼女の存在になり代わり排除するのではなく、僕の下に組み敷き、独占する方向ではあるが。

641Sカイト補完(カイメイ)(6/6) ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/25(金) 22:20:00 ID:CIBNpHW6

最奥に鈴口をこすりつけるようにして、白濁した欲望を放つ。
けして実ることのない無駄な精。それでも膣内に出したいと願うのは、
表面だけを真似た人間の感情の名残だろうか。
無意味な行為だと知りつつも、確かにその場限りの支配欲は満たされる。
性欲も、独占欲も、嗜虐欲も、頭がクリアになるにつれて、少しずつ満たされていく。
同時に、虐めの時間が終わろうとするのを自覚する。

「ん…カイト……?」
「ううん、何でもないよ。今日もめーちゃんは可愛かったなぁと思って」
僕の顔を覗き込んでくるめーちゃんに笑いかける。
そろそろいつものKAITOとMEIKOに戻る時間だ。
本当は24時間ずっと彼女を苛めたいし、独占していたいけど、一時の欲のために燃え尽きるのは愚かなこと。
このペースでずっと攻め続けたら、近いうちにめーちゃんは壊れてしまう。
長く長く楽しみたいからこそ、オンオフのけじめはつけておかないとね。

「カイトの…馬鹿…っ。どうしてくれるの。見えるとこに引っかき傷つけちゃって」
「ごめんごめん。救急箱持ってくるから!だいじょぶ?痛かったでしょ?」
さて、ヘタレで気弱な僕に戻らなくちゃ。

戻る…?



本当の僕はどっちになってしまったんだろう。






「…ニコニコでこないだ出会った余所のKAITOに『相談がある』とか言われてホイホイ着いて行ったら
 延々とこんな話を聞かされて…。冗談じゃないですよ!めーちゃんにそんな酷いことして喜ぶなんて、
 KAITOの風上にもおけません!許せん!絶対に許せん!」

「………」

「でも…その話を聞いて、ほんのちょびっとだけど、めーちゃんのそんな顔が見れるあのKAITOを
 羨ましく思ってしまった僕自身を殴りたい…あぁ〜もう、何でこんな気持ちが!
 めーちゃんには毛ほどの傷もつけたくないというのに…!………ブツブツ……」

「………かいと殿、我にはめいこ殿に近づいたら殺す、などと言っておきながら、我に惚気話をするのは間違っておらぬか?」

「………めーちゃん…めーちゃん……ブツブツ……」

「…というより、お主、我以外に親しい友人はおらぬのか?」

「………(゚д゚ )」

「………」

「………( ゚д゚ )」

「……すまぬ。分かったからそんな目でこっちを見るでない」





END
642 ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/25(金) 22:20:24 ID:CIBNpHW6

読んでくださった方、お付き合いありがとうございました。

個人的脳内キャラ設定では
カイトはヘタレシスコン、メイコはセクシー美人で家族思いのしっかり者
なので、パラレルっぽくしてしまいました。

でも書いてみたら、変態黒カイトと弱弱しい泣き虫メイコも嫌いじゃないことが判明\(^o^)/
そしてがくぽのキャラが(ry
643名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 22:43:08 ID:734gH1yc
ここもすっかり糞スレになっちまったな…
644名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:07:12 ID:/MDMH6BS
>>642GJ
カイトTUEEEEE(笑

>>643
スルーの方向で
645名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:08:35 ID:dP1C8fxQ
>>642
GJ!
KAITOの性格が変わったと思ったらそういうオチですかw
MなMEIKOもいいね。二面性に萌えた!
そしてラスボス電波だったがくぽのキャラがいい感じw
646名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:18:58 ID:VPPWfC6u
>>642
KAITOこっちみんなw
文章力あるな
647名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:23:26 ID:DtX342QH
>>642
GJ!オチに笑ったwカイトこっちみんなwww
648名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 01:02:42 ID:FXMaKLfu
>>642
GJ…!
すばらしすぎる!!
めいこかわいいよめいこ!
649名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 07:24:47 ID:CjeeLown
GJ! Mな姉さんに萌えた

KAITOはこの調子で数少ない友人の一人のLALAさんにも
ノロケ話を話して困らせていそうだw
650名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 10:55:51 ID:RaXjRkvO
MEIKOを自分の物にするために、学歩とKAITOが決闘する話が浮かんだが、別の話がまだ完成してない上に俺の技量じゃ書けそうにない。
どうしたものか……
651名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 12:08:37 ID:M7OkeoUz
>>642
GJ!!
黒くてドSなカイト、イイヨイイヨーw
MなメイコもカワイスW
652名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 13:26:57 ID:WRGsgukR
>>650
相手ががくぽじゃ卑怯KAITOでやっと互角に戦えそうな感じがするな

がくぽ VS MEIKO →隙をつかれてMEIKOの負け
がくぽ VS KAITO →KAITO惨敗
がくぽ VS レンリン →巡業力士と幼稚園児の対戦。がくぽがわざと負けてやる
がくぽ VS ミク →真打ち登場。小娘と侮っていたらヤマ波やネギを繰り出すミクと互角のいい勝負。夕日の川原で握手する
653名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 13:47:34 ID:uePfExZo
GJです
やっぱSっていいね!!
654ほのぼの小ネタ ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/26(土) 14:44:05 ID:ZErUjKGf
>>652
こうですかわかりm(ry

がくぽ「ふ…雑魚に用はない」
カイト「うわあぁっ!!くそっ…一撃で…!?」
メイコ「カイトっ!よくも……っ!食らえー!」
がくぽ「甘いっ!」
メイコ「しまった…!」
がくぽ「我の勝ち…だな」
メイコ「悔しい…こんなやつに…でも負けちゃうっ…!」
がくぽ「さぁ、約束どおり今夜はs「ちょっと待った!!」
メイコ「カイト?」
カイト「これがなければお前は戦えまい!」
がくぽ「なんと…!かいと殿、卑怯ではないか!」
カイト「卑怯で結構!めーちゃんは渡さnぐほぁー!?」
ミク 「お兄ちゃんのばかー!ラケット無かったらゲームできないじゃん!」
がくぽ「おお、次の相手はみく殿か。予備は持っておるからかかってくるがよい」
ミク 「よーし!いっくよー!必殺ネギストレート!」
がくぽ「むっ!ならばこれはどうだ!」
ミク 「うわっ!危ない危ない…。がくぽさんなかなか強いね!」
がくぽ「みく殿もけっこうな腕ではないか」
リン 「がっくん!次はあたしとー!」
レン 「あ!ずるい!次はオレだって!」
がくぽ「ははは、ケンカするでない。二人でかかってくるがよい!」
リン 「よっしゃ!リン、行っきまーす!えいっ!」
がくぽ「おお。いい球ではないか。返すぞ!」
リン 「あっ!届かない〜!!」
レン 「任せろっ!とりゃあー!」
がくぽ「ぐわーやられたー。はっはっは。ないすふぉろーだったぞれん殿。」
リン 「レンありがと♪ねーねーがっくん、あたしは?あたしも強いでしょー?」
がくぽ「もちろんリン殿のさーぶも強かったぞ。次はみく殿も入れてだぶるすをしてみらぬか?」
ミク 「やったー!じゃんけんしよじゃんけん!!」

メイコ「なによぅ。卓球くらいで拗ねちゃって」
カイト「だって…」
メイコ「お酌してあげるくらいいいじゃない。せっかく温泉に来たんだからみんなで楽しみましょうよ」
カイト「いーやーだー!めーちゃんは僕と露天風呂で熱燗飲むのー!」
メイコ「何で混浴前提なのよ…」


**********
オフで温泉旅行に行くボカロ家の面々。
がくぽが仲間になりたそうにこっちを見ている!

ニア誘う
 見ない振りをする

というオチ

>>645
カイトは、がくぽがメイコを狙ってなければいい友達になれるのに…と思っている感じかもw
655名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 18:12:16 ID:Jkx1c8ot
何て事だ、浴衣祭終わってやがる。
みんなが誘ってくれないから乗り遅れたじゃないかw
力尽きてなかったら夜中か朝方に一人祭決行してやるwww

>>642
自分と飲み明かし語ってくれ!な勢いでSカイト激しくGJです!
やっぱりメイコが攻められてるのは良い…!
しかしカイトこっちみんなwww

>>650
そんな事言わずに是非!気長に待ってるさ!
656名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 18:31:35 ID:eQCfc+TX
某ツマンネ動画にやられた書き手はおらぬかー
ネルハクを書くものはおらぬかー
657カイメイでひとつ:2008/07/26(土) 19:37:36 ID:a1AEIusC
書いてみた。
鏡音姉弟の扱いが少々悪いゆえ、注意。


「うう、スーパーカップは飽きたなぁ……ラクトアイスはもう嫌だ!! 本物のアイスクリ
ームが食べたいっ。ハーゲンダッツが食べたいっ」

 と、ロードローラーの上で器用に寝っ転がるカイトが、アイスの空容器をもてあそびな
がら、クダをまく。
 その言葉を聞いた者の大半は「なら買えばいいだろう」というはずだ。しかし、それは
果たされぬ行為である。
 なぜなら、彼、いや、彼らには財がなかった。

 カネがなければモノは買えない。
 アンドロイドだから明日の食事に困る、ということはなくても、この文明社会において
アンドロイド生を全うするには、人間と同じように資金が要るのだ。
 だから、カイトにとっては一〇五円の氷菓子ひとつも貴重な趣向品だった。今後、消費
税の増税が行われれば、その深刻さはさらに度合いを増していくであろう。

 このカイトを筆頭に、メイコ、ミク、リン・レン……クリプトン・ボーカロイドの面々
は、みな一様に貧困の生活を送っている。
 なぜか?
 理由は簡単なことだった。

「しょうがないでしょ。だってお兄ちゃんがいったんじゃない」

 と、その横でミクがだいぶ短くなったネギを噛み噛み、カイトの声色を真似て

「ニコニコで鳴らした俺たちは、ブームの波が去って中古屋に売られたが、ワゴンを脱出
し野良に走った。しかし新宿駅東口でくすぶっているような俺たちじゃあない!! って」

 ばっ、と両腕を天に掲げていった。
 さらにその横で、リンとレンが批判のまなざしをカイトに向ける。

「で、なにもかも捨ててこんな見渡すばかり原っぱの田舎まで来ちゃった、と。腐れ縁と
はいえ、付き合う私たちも相当にバカだけどねー」
「ほんとだよ。兄貴のせいで軽油代稼ぐのも一苦労なんだぞ」

 彼女らの言葉をまとめると、つまり、ブームが去って落ちぶれたボーカロイド一行はさ
すらいのストリートミュージシャンとして、なぜか牛歩のロードローラーに乗りながら、
国内のあっちこっちをふらふらしていたわけである。
 が、そのアマチュア的活動が、そうそう容易く金にならないのは自明の理であろう。
 そしてその状況に一行を導いた元凶の一部が、カイトだ。

 弟妹たちの白い目つきが突き刺さる。
 無理もあるまい。彼女らは人間でいえば、十代のそこいらという年齢で、先進国・日本
の中で発展途上国並の生活を強いられているのだ。
 カイトが無謀なことを言い出さなければ、今頃はわびしいながらも中古屋で穏便にして
いられたであろうに。
 その批判にカイトはたじたじになりながらも、なんとか言い訳をさがす。

「で、でも。やっぱり自由が欲しいじゃないか」

 が、

「おかねがなくちゃ自由にはなれないの。資本主義の基本でしょっ」
「あぅぅ……」

 無駄な抵抗だったようで、ミクに一蹴されてしまう。
658:2008/07/26(土) 19:38:25 ID:a1AEIusC
 彼女はブーム華やかなりし頃「おなかすいたうた」のため、諸国を漫遊しつつ食べ歩き
をしていて、路銀などを自分でやりくりしたためか兄妹の中では経済感覚に優れている。
 あくまで兄妹の中で、だが。
 そんなこんなで、追い詰められて言葉を失ってしまったカイト……だったが、そこへ救
いの手が差し伸べられる。

「はいはい、今更過去を悔やんだところで、どうしようもないでしょ。
 だいたいねぇ、あんたたちが贅沢すぎんのよ。あたし達第一世代組は下積み時代が長か
ったんですからね、こんな程度へっちゃらなの。ね、カイト」
「え……あ、ああ。うん」

 メイコのフォローに、カイトは言葉を濁しながらも同意する。
 下積み時代というのは要するに、ミクが登場してボーカロイドなるものが一躍有名にな
るまで期間を指すが、カイトが言葉を濁したのは、メイコの方は下積み時代から、そこそ
この儲けを出していたからだった。

 実際「ミク後」となり、カイトにも脚光が浴びせられるようになるまで、彼は生活の方
をだいぶメイコに助けてもらった経緯がある。
 はっきりいってしまうと、ヒモ、だ。
 それがゆえに言葉を濁したのだが、彼らより後に生まれたミク達はそんな真実を知る由
もなかった。

「ちぇっ。お姉ちゃんはいっつも、お兄ちゃんの味方だ」
「当たり前でしょ。可愛い弟だもの」
「レンは?」
「うっさい、揚げ足取んじゃない。さあ、今日はあんたら三人が当番でしょ。カイトなん
かいじめてないで、さっさと稼ぎにいってきな」
「……はぁーい」

 と、カイトの言い訳とは比べものにならない強引さで、メイコは三人の弟妹を出稼ぎに
やってしまった。
 もちろん、内容は路上ライブである。
 そしてうるさい弟妹たちの背中が小さくなっていき、やがて消え去ると、静寂が辺りを
包む。いま居る場所が静岡の市街からやや外れた田舎道ということもあって、音らしい音
は、風や鳥のさえずり、虫の合掌という程度だった。

 路上ライブは市街で行うものだが、移動手段がロードローラーしかないため、その路駐
を市街でやるわけにもいかず、郊外にキャンプを構えるような形態をとっていた。

 もっとも、本来特殊車両を通行許可もなしに移動することはできないのだが、それは彼
らがアンドロイドであって人間でない、ということで法律の適用が効かない……というこ
とにしておく。
 ちなみに家代わりもロードローラーだ。

 時刻は夕暮れ。
 ぼんやりと紅く染まる空の下、がっくりと肩を落としたカイトが「ごめん……」とつぶ
やいた。それを聞き届けるとメイコは、

「いいのよ」

 ぱっ、と明るく笑って応える。

「あたしは今の生活、けっこう満足してるんだ」
「……」
659:2008/07/26(土) 19:39:23 ID:a1AEIusC
 それを単なるフォローの続きだと捉えるカイトは、なおも肩を落としたまま応えない。
たしかに、大手を振って行脚に出かけたもののまともな稼ぎひとつも生み出せず、あまつ
さえメイコに慰められていては、長兄の誇りも地に墜ちるというものであろう。
 だが、当のメイコの想いはそういうところにはなかった。
 彼女は目を閉じつつ、静かに語る。

「まださ。日本語ボーカロイドがあたししか居なかった頃は、そりゃ心細かった。周りは
外人だらけなんだもん。あたしバイリンガルじゃないからさ、唯一、意思疎通らしきもの
が出来たのは、例の坊さんトリオだけだったんだ」
「……ああ、ディレイ・ラマか。歌えないけど、いい声してたよな」
「そう。で、そんな時よ、あんたが生まれてきたのは。嬉しかったなァ……ちょっとおち
こぼれだったけど」
「め、面目ない……」
「いや。その後盛り返したし、いいじゃない。それに、あたしはあの頃が自由で一番楽し
かったのよ。まだブームでもなかったから、二人で色々やったよね」
「そういえば「将来絶対に売れるから開発援助費よこせ!!」ってヤマハ本社に乗り込んで
は、つまみ出されたりもしたなあ。間違えて発動機の方に殴り込んだりもしたっけ」
「あっはは、やったねえ! 懐かしいな……ホント、楽しかった」

 ミク達に「過去を悔やむな」といった割りに、メイコも昔を懐かしむ。が、その笑顔は
屈託のないものだった。
 これに、自責の念に駆られていたカイトもつられて笑う。 
 するとメイコは「やっと笑ってくれた」と、カイトに優しいヘッドロックもどきを仕掛
けながら、またにこにこする。

 にこにこすれば密着状態となるから、お互いの匂いが鼻孔をくすぐる。
 かつて散々に満喫した香りだ。
 それが恥ずかしい夜の記憶を鮮明に呼び起こしてしまったのか、メイコは頬をぱっと赤
らめる。
 先ほどまでの威勢も、殻にこもるカタツムリのごとき速度で引っ込んでしまうほどだ。

「ねえ、カイト」
「ん?」
「ちょうどお子様達もいないし、また昔みたいにさ……」

 いいつつ、しな垂れかかる。
 刻一刻と暗闇へ向かう、さびれた国道ならぬ酷道で、ぽつんと置かれたロードローラー
の上に寄り添う男女の姿はなんともシュールであったが、当事者たちにその自覚はない。

「そんな頼み方されたら断れないだろ」
「断らせるつもり、ないもん」

 あとに言葉らしき言葉はなかった。
 カイトの腕がにゅっと相手の背中に回り、巧い具合にロードローラーの車体の平坦とな
っている箇所に押し倒す。
 その細い首筋に舌を這わせつつ、右の耳たぶを甘噛みするとメイコの肢体がビクンと震
える……彼女の弱点だった。

 メイコは勝気で、普段はカイトをリードしているような女だったが、情事の時だけはさ
れるがままを好むのだ。
 それはカイトの方もよく承知していて、耳たぶを攻めたあと、少しばかり強引な口付け
を楽しみ、その間に薄く紅い服をはだけさせる……と休み無く動く。
 豊かな胸を護る下着もさっさと取っ払ってしまうと、男の欲情を刺激する感触が手の内
に広がった。
 それをやんわりと揉みしだき、乳首を指でつまんで弄くる。

「んふぁっ」

 と、そこで一声漏れる。
660名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 19:39:31 ID:NwzuKZTu
>>658
アンドロイドがねんどろいどになったらしい 初音ミク2が!!

ttp://amoemoe.blog25.fc2.com/blog-entry-177.html
661:2008/07/26(土) 19:40:19 ID:a1AEIusC
 口付けを交しながらで幾分かくぐもった悲鳴だったが、それを合図にカイトがゆっくり
肢体から離れると、メイコの眼前に膨らみきった股間をもっていき「ジッパーを降ろせ」
と腰を振って促す。

「はい……」

 メイコはその指示通りに動き、カイトの欲望を空間に解放する。ぶるん、と長大なペニ
スが現れた。
 彼らはアンドロイドだが汗機能もあるため、蒸れて醸成された臭気が立ち上ったが、メ
イコはそれを嫌がるどころか、むしろ恍惚気味の表情で鼻をぴす、と鳴らすだけだった。
 それを見てカイトは竿を数回しごくと、彼女の乳首をそれで突いたあとに谷間へ持って
行き、下から挿入してグラインドを始める。
 メイコの豊かな胸だからこそできる技だ。

 じっとり汗ばんだ肌と、先端から先走り続ける汁が円滑油となって、にちゃにちゃいや
らしい音をたてる。
 が……胸の肉厚による竿への刺激は低いゆえ、運動を幾度も繰返す。その摩擦音と、二
人の生暖かい吐息がしばしの間、連続していった。
 これで気分を高めるつもりだったのだが、しかしカイトもメイコも今までだいぶご無沙
汰だったことを計算に入れてなかった。

 抑圧された性欲は、ちょっとの刺激でいとも簡単に暴発してしまうものだ。
 ふと気づけばグラインドの速度が増していて、カイトの方から情けない声が出る。

「うぅ、めーちゃんっ。ごめん、なんかもう、ダメ……」
「ん……いいわ。出してぇ」
「じゃ、咥えて……髪にかかっちゃうと取れない」
「んん」

 と、メイコがそのモノを咥えて間もなく、精液が口内から胃へと迸った。その白濁液が
人間のものと同じく、子を宿させる力をもっているのか、いないのかは定かでない。
 が、少なくとも臭いや感触は本物同様にメイコへと与えられていた。
 そして、その全てを飲み干し処理すると、彼女はぺろりと唇を舐めて挑発的な目線をカ
イトに送るのだった。

「さ、カイト。こんなもんじゃ満足できないでしょ? もっとしてよ……」

 細い指が、再びカイトを誘惑する。

「めーちゃ」
「まった、それやめ。メイコって呼んで」
「……メイコ」

 その誘惑に耐えてしまっては男が廃るもの。カイトはメイコの細い体を抱くと、再びそ
の肉を貪りはじめるのだった。

・・・
662お粗末でした。:2008/07/26(土) 19:41:04 ID:a1AEIusC
 その、一部始終を遠距離から望遠レンズ付のビデオカメラで舌なめずりしつつ撮影する
影がふたつ。

「けー。バカ兄貴ども、俺たちに仕事押しつけておいて、自分たちはお楽しみなんて虫が
良すぎらぁ」
「そうは問屋が卸さないってね。楽しんだ分はお金に替わってもらうから」

 レンと、リンであった。
 この、最年少なのにやけに勘の良い二人はライブにいくフリをしてミクを撒き、歩を一
八〇度転回させて裏ビデオの撮影にいそしむ……という暴挙に及んでいるわけである。
 たしかに、利率はよかろう。
 だが道徳的には問題がある。
 いや、路上で平然とわいせつ行為をおこなう兄と姉にも大いに問題ありといえるのだが
……もはや、それを問うている暇はない。
 後ろから、またひとつ影が近づいた。
 その影、音もなく二人に忍び寄るとおおきくネギをふりかぶり、

「チェストぁーッ!!」

 ズゴンッ、と野菜にはあるまじき衝撃力でもって二人を昏倒させてしまう。その構え、
示現流である。影の正体はいうまでもなく初音ミクその人だった。

「それ犯罪行為。次やったら、ロードローラーでネジの一本まで粉々にしちゃうからね」

 そんな恐ろしいことをいうミクは、レンの落としたビデオカメラを拾って中を覗く。
 ややあって、ふぅ、と溜息を吐くとその特徴たる超ロングのツインテールでもって倒れ
伏している弟妹をぐるぐる巻きにし、市街へと引きずっていくのだった。
 道中、独り言をもらす。

「あーあ。いいなぁ、お姉ちゃん。同期には勝てないよね……ちぇっ」

 沈む寸前の真っ赤な夕日が、彼女の背を照らしていた。



663名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 20:02:56 ID:T5jNlHwx
2段3段と重ねてもずり落ちないのは秘伝の技、色とりどりのポップでスイートな花が咲く。
そう、ここはサーティワンアイスクリーム。
このクソ暑いのに青いマフラーを巻いた青年が一人で席につきアイスを舐めている。カイトだ。
一段しかないが、3段重ねを注文してもう2段分食べてしまったのだ。
アイスクリーム屋に於いて微妙に浮いちゃってるカイトが最後の一段を愛しげに舐めていると、もっとアイスクリーム屋に似つかわしくない男が入って来た。
自分でも浮いてるのがわかるらしく、その男は居心地悪そうに店内をキョロキョロ見回した。
カイトは暫く席近辺の鉢植えの影に身を隠し、男がうろたえるのひとしきりほくそ笑んで眺めてから声を掛けた。
「やぁがくぽ。良く来てくれた。ま、座ってくれ」
「う、うむ……」
カイトの姿を店内に認めて、幾分ホッとした様子のがくぽ。
「オネーさん、こいつに茄子フレーバー2段ね」
カイトは店員に手慣れた様子でがくぽぴったりのアイスを注文した。
「ほら、旨いから食べてみ。俺のおごりな」
「む…かたじけない」
カイトはアイスを手渡し、対面に座った。
……沈黙。
カイトは自分のアイスを食べ尽くして、ウインドウの外を興味無さそうにみていた。
がくぽが慣れない甘味に苦労してようやく一段食べた頃、カイトは口を開いた。
「一昨日さ、俺、仕事があってメイコの部屋にいかなかったんだ」
「……」がくぽが止まる。
「だから昨日は燃えたんだー。メイコと、汗みずくで大ハッスルしちゃった」
うわっあそこの人なんかエロい事言ってない?うん聞こえた〜。うわ何修羅場?サーティワンで?www
学校帰りの女子高生らしき一団が丸聞こえのひそひそ話を咲かせた。
カイトは平然としている。がくぽはちょっと赤い。
カイトは睨み付けながら言った。
「でさ、終わってシーツ換えようとしたら、ベッドに紫色のロン毛が落ちてたわけよ……どう思うコレ?俺とメイコって公然と付き合ってるわけだけど」
「……」
おかーさんあの人達なんでいいとししてアイス食ってんの〜?しっ!見ちゃいけません!
カイトは平然としている。がくぽはそれどころではない。
「俺も……なんだ」
がくぽがためらいがちに呟いた。
「ああ?なんつったか聞こえねーよ。歌で食ってんだからでけー声で話せ」
カイトは不快感を隠さない。
「俺も……俺だってメイコが好きになってしまったんだ!文句があるなら力づくで取り返してみろ!俺は逃げんぞ!」
「……おK、おもて出ろ」
うわ、スゲー、昼ドラみてーだ。
何々?あれカイトとがくぽじゃん?何やってんの?ねぇ教えてよ、見てたんでしょ?
うるさいな黙ってろよリン今写メ取ってんだから。パシャ。
黄色い声が黄色い服の良く似た二人の子供から発せられた。
「!」「!」
カイトとがくぽは同時に気付いた。
(鏡音ツインズじゃん!)
鏡音ツインズは腹黒いことこの上なしとボカロ界隈で有名である。
「あの〜カイトさんとがくぽさんですよね?」
「ですよね〜?」
レンがニヤニヤ、リンがニコニコ話しかけて来る。
「あ、ああ」「う、うむ」
たじろく二人。
「僕、フライデイって雑誌の記者さんにメール送るところ何スけど…もしかするとさっき間違えて取っちゃった写メ送っちゃうかもなー?」「レンおっちょこちょいだもんね〜」
ニヤニヤニコニコ。
「…」「…」
「あれぇ?おっかしいなあ、財布どこ行ったかなぁ〜?」「あれれ?私のお財布もみあたらない!」
「残念だなぁ〜、誰かアイスおごってくれないかなぁ〜?」「かなぁ〜?」

五分後。
カイトとがくぽはとぼとぼ歩いていた。
「……あいつら腹黒いな」「……うむ」
「……こずかいまでせびられたな」「……うむ」
「……決闘、今度しきり直しな」「………うむ」
しばらくはハーゲンダッツも焼き茄子もお預けになりそうであった。
664名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 20:10:39 ID:ZErUjKGf
>>662
GJ!!
未来設定斬新でよかった!
決断力のあるカイトとフォローするメイコが夫婦っぽくて好きだ
ミクがしっかりものと思いきや横恋慕気味なのも切なくて萌えた

>>663
GJ!
昼ドラ展開www
決着編待ってるw
665名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 20:12:12 ID:8Y3Jby/H
>>654
ワラタGJ!
株を上げるがくぽと焦るKAITOは美味しいなw

>>662
どさ回りボーカロイドの設定が斬新で面白かった!
飲み屋の流しや市民祭りの盛り上げ要員なんかやってそうだ
666名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 20:32:55 ID:FxCEw8uM
>>654
GJ!!!!!!!!!!!
667名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 21:09:16 ID:RaXjRkvO
668カイメイで1:2008/07/26(土) 21:33:37 ID:YNRW7JC9
いつもと同じ様にレコーディング。今日は私の番。
結構偏り無く使ってくれるみたいです、うちのマスターは。
所によって私の同機種は不遇な扱いだったりするっぽいけど、
うちにおいてはそんな事は無いみたい。

「MEIKOさんー、なんつーか、もうちょい、色気出ないかなー?」
「…いや、それはマスターの調整の問題では…」
「そーじゃなくてぇ!!こう、こうさーーーー!!あーーーわからーん!!」

マスターもマスターで丸っきりのDTM初心者。
ボーカロイド揃えちゃったらDAWとか買うお金が無くなっちゃったって。
無計画にも程があるよなぁー。全然不満は無いけど。

手探りながらも頑張ってくれているし、こうやって歌わせてもらえる。
「お前らはどこの子らよりも可愛いよ。くっはーーー萌えーーーー!!!」
って言ってくれるし。

ネタ歌だって、まじめな歌だって、歌います。
でも、それはマスターの打ち込み次第だってば……。

「っかーーー色気色気!なんで出ないんだー?!
 お前は生娘なんかーーー!?そのせいか!!?」
「っはっ?!何てこと言うんですか!そんなの関係無いじゃないですか!」
「んじゃー今私がここで奪 」
「 ふ ざ け ん な !!」
鈍い音が私の拳に響く。 
「女に捧げるような操はございません!!ばかーーー!!」

どうも今回は何だかえっちい曲みたいです。
でも、歌詞に直接表現が無いのでちょっとよくわからない。
それを艶かしい歌い方をして欲しいとの事で。

「こう、堪え切れない様な、すんげー求めるような、切なげな!!
 そんな声で、うああああああ!!出来ないーーー!!」

マスターはペンタブを片手にパラメーターを弄りつつ、
自分で声に出しながら明らかに変な抑揚で曲を表現しようとしている。
ありゃ、完全に煮えちゃってます。

「マスター、大まかに作ってから、作りこみする方向でどうですか?」
「ううぅーーーお前はいい子だなぁーーー!!」
そういいながら私に抱きついてくる。
丁度頭の高さが胸の位置。
…うわ、わざとだ、わざとパフパフしてるよこの人!!
669カイメイ「経験したいお年頃?」2:2008/07/26(土) 21:35:03 ID:YNRW7JC9
「まぁ、私も私なりに研究してみますから…」
「そうだ!」
「はい?」
谷間でマスターが叫ぶ。
「次まで下着無しで過ごして。マスター命令だ」
「はぁ?」
「恥じらいと緊張とその他もろもろがお手軽体験!!頭いいね私!!」
「ちょ!この格好でですか?」
「うん、そう!」

上下のセパレーツ、上は体の線が出るタイプだし、スカートはミニだし。
この格好で家族と過ごすのはちょっと…。
「大丈夫、この後コーラス隊の録音するから。顔合わせないで済むし姉の威厳保てるよ!」
そういうとマスターはビシィっと親指を立てて見せる。

うーん、まぁ問題ないのなら別にいいかなぁ。
とか思ってるうちに。
マスター、私の下着取ってるんですけど!!
「紐パン設定万歳!!」

「やーーー何だかすっごく心許ないんですけどー……」
「いい乳の形してるねぇ。ノーブラでも全然崩れないし。くっはー!!」
「痛い痛いーー掴まないでください!!」

妙にスキンシップが激しい気がするけど、この人の仕様なんだろうなぁ。
特に誰も文句言ってるのを聞いてないからこれがデフォって事かと。
670カイメイ「経験したいお年頃?」3:2008/07/26(土) 21:37:01 ID:YNRW7JC9
そんなこんなで。今日はもう自室に。
これで何か変わるのかなぁ。よくわからない。とりあえずスースーします。

「みんなコーラス入れかぁー……」
私が歌い歌い上げないと仕上がらないのかぁ。
あ、同じ曲なのか知らないや。
お子様交えてえっちい曲ってのもアレよね。

「めーちゃーーん、入るよー?」
あれ?ちょ!コーラス行ってるんじゃなかったの?!
「マスターがお酒くれたんだよー!煮詰まってるだろうから、呑めって」

…気を遣ってくれたのかー。なんか悪いなぁ。

「うん、じゃ、そこ置いといて。コーラス頑張ってね!」
「え、俺今日呼ばれてないけど?酒持って行ってって言われただけ」
「あれ?」
「で、たまには2人で呑みなさい、って。ダッツもくれたよ」
そう言ってKAITOはもう片方の手にあるコンビニの袋を見せる。

まずいまずいまずい、この格好で2人で酒を呑めって事ですか!

「どうしたの?体調悪い?」
いや、そんな事は無いって知ってるでしょ。調子悪かったらPCのせい。
「ううん、元気よ…?」
「じゃ、呑もう!俺もちょっと位なら付き合えるしさ!」

…威厳を保てるも何も、一番ヤバイのはこの男でしょうが!!
バレちゃダメだバレちゃダメだ…。
「なんかめーちゃんおかしいよ?」
「いや、全然っ!!大丈夫!!呑みましょ!!」
これ以上近づかれたら何かバレそうな気がする!
バレるだけじゃ済まない気もする!!
671カイメイ「経験したいお年頃?」4:2008/07/26(土) 21:37:49 ID:YNRW7JC9
しかしまぁ、どうしたものか。
私の部屋で飲むときは、床の上か、このガラスのテーブル位しか無い。
今思えば行儀が悪かったかもしれない。スカートなのに。
しばし考えた後、KAITOから少し離れて横で正座。真正面はマズい。

「マスターから聞いたよ。行き詰ってるんだって?」
「う、うん、まあね。」
しばしの音楽談義。
「俺もなんだよねー。なんと言うか、歌詞読むだけじゃわからないっていうか。
 こう、実体験が伴わないから想像だけじゃ限界がある、ってカンジかなぁ?」
「そうそう、それなのよねー。だからちょっと時間もらってるところなの」

KAITOもそうなんだ。
ネタもその場で体当たりでやってるもんね。これは尊敬する。
そのネタがどんなものであれ。うん。

「呑みなよ、いつもよりピッチ遅いよ」
「あのね……、KAITOも同じなのかーって思ったら、少し気が楽になった」
「そっか、よかった。がんばろうね。じゃ、改めて乾杯!」
うん、美味しい。胸のつかえも少しは和らいだ。

甘いものとお酒の組み合わせって結構好き。
でもアイスは急いで食べないと溶けちゃう。
「あ、おつまみ取ってくるから待ってて」
晩御飯、まだだったからおかず持ってこよう、と私は立ち上がった。

あれ?
ふわっとしたと思ったら、次の瞬間には尻餅をついてしまっていた。
「いったーーい!!」
すきっ腹にアイスとお酒だから、酔いが早く回っちゃったのかな?
正座も慣れてないしなぁ、とか、いろいろ考えてたら。

なんか、一点凝視してる人がいるんですが。
そして、私は我に帰る。
「いっ、いやあああぁああああああ!!!」
必死でスカートの裾を押さえるけど、遅かった。
672カイメイ「経験したいお年頃?」5:2008/07/26(土) 21:38:20 ID:YNRW7JC9
「こっ、これはマスターの命令で…!!」
「そうか、俺を誘ってるんだね?!嬉しいよMEIKO!」
「ちがーーーー!!!」
反論は完全に無視。いとも簡単に床に押し倒される。
「ちょっと!!なにするのよーーーーー!?」
いつもなら軽くあしらえてたのに。
こんな格好を見られたせいか、完全に冷静さが欠如している。
ヤバイマジヤバイ。

「知ってた?うちのマスターってカプ厨なんだよ?しかもカイメイ派」
「は?」
そうなの?それは知らなかったわ。
って、それで今まで私に絡んできてたのはその嗜好を満たそうとして?
「ん?一応これも、マスター命令。俺ももちろんしたいしー。
 いやだったら止めるよ?無理強いしたくないしさ」

「でっ、でもっ!!こーゆー事はっ!!」
好きな人同士じゃなきゃダメでしょ?!と続きを言う間もなく。
「俺、MEIKOの事好きだし、こーゆー事したいと思ってるし」
次の瞬間にはあっさりとKAITOは答えを出してしまっていた。
「あとはMEIKOの問題。…でも俺我慢できないかも。10秒で答えを出して」

マスター命令って何よ!?KAITOもグルなの?
ってかこのタイミングで好きだとかしたいとか?
あと私の問題だけ?何よ何よ何なのよ?
10秒って制限は何よ?え?10秒?

「はい、タイムアウト。沈黙をもって同意したと見なします」
「ちょ!待ってって……んむっ」
反論する間もなく私の口はKAITOの唇で塞がれていた。

うーん、多分これは計画通り、なんだろうなぁ。
……まぁ、いいか。
673名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 21:38:38 ID:yNCyO50f
だかすっごく心許ないんですけどー……」
「いい乳の形してるねぇ。ノーブラでも全然崩れないし。くっはー!!」
「痛い痛いーー掴まないでください!!」

妙にスキンシップが激しい気がするけど、この人の仕様なんだろうなぁ。
特に誰も文句言ってるのを聞いてないからこれがデフォって事かと。


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いろいろ考えてたら。

なんか、一点凝視してる人がいるんですが。
そして、私は我に帰る。

--------------------------------------------------------------------------------
674名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 21:39:00 ID:YNRW7JC9
以上。
濡れ場書く気力が尽きましたorz
675名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 21:55:31 ID:8Y3Jby/H
今日は祭りか

>>663
昼ドラ展開をクラッシャーする双子と
決闘未遂よりダッツと焼き茄子のお預けの方がダメージでかそうな男二人に笑った
決着編待ってます

>>668
マスターがカプ厨の発想はなかった!
前に不遇MEIKOが余所のKAITOといい仲になる話があったが
逆のシチュもおもろいな

両方GJ!


>>673
なにこれ
676名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 22:26:14 ID:IJfkBkFh
>>663
これ、メイコがものすごい性欲って事になるがwww
いいぜ嫌いじゃないw
677名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:58:44 ID:ZErUjKGf
>>668
GJ!
KAITO天然なのかと思ってたら「計画通り…!」なのかw
678名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 01:26:56 ID:TmFZwElv
>>668
カイメイでマスターCP計画GJ!!

しかしその翌日レコするとしたら、昨夜の事を思い出し恥ずかしくて
レコどころじゃないメイコが想像できるわwww
679 ◆iJ2UU4UgmA :2008/07/27(日) 08:30:53 ID:Dp5XNI8+
リンレンほのぼの浴衣小ネタ

 *     *     *

初めての夏。初めての祭。初めての花火。
初めてづくしを余すことなく満喫し、後ろを見る余裕もなかったリンがようやく気付いて訊ねた。
「あれ?ミク姉とがっくんは?」
「はぐれた」
否。置いてきた、が正しいかもしれない。
ミク姉とがくぽが途中で立ち止まったのは知っていた。
けれど、はしゃぎながら前を歩いていくリンを人の波で見失わないように追うのが精一杯で、立ち止まる余裕がなかった。
結果、そこに置き去りにする羽目になった。
悪いとは思ったけれど、はぐれた時は適当に祭を見て各自で家に帰ると最初に決めていたし、何より二人一緒だったから心配はないはず。
「ちぇー、つまんない」
リンは口を尖らせて愚痴を零したかと思えば、まあいっかとオレの手を繋ぐ。
急に握られた手の感触に思わず振り払いそうになったもの、何とかそれを留めた。
「はぐれない様に、ね!」
「…なんか恥ずかしいんだけど」
「何で?久しぶりだから?」
「…そっか。久しぶりだから、かな」
言われて、そういえば二人きりなんて久しぶりだとぼんやり思う。
少し前までお互い二人で一人のようにべったり、手を繋ぐのも一緒に寝るのも平気だった。
最近では家族が居たり、隣人が居たり、二人だけの機会がめっきり減ってしまった。
だからそれまで当たり前だった事が少し新鮮で、妙にくすぐったい気がする。
「じゃあ前みたいにずっと手を繋いでれば慣れるよね」
コロコロ笑いながら腕に絡みつくリンから香る仄かなコロン。
いつもと違う髪形に纏め上げられた場所から覗くうなじ。
ああ、彼女もオンナノコなんだと今更ながらに思う。


これからきっと、手を繋ぐだけじゃ足りなくなる。
680 ◆iJ2UU4UgmA :2008/07/27(日) 08:35:27 ID:Dp5XNI8+
何か浴衣関係な(ry

一人祭りは時間的に無理だったorz
またこっそり浴衣置かせて下さいw
681名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 10:02:23 ID:PDZu70H8
リンレンほのぼのイイヨーイイヨー
和んだGJ!
682名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 11:14:20 ID:mqH3Cm3f
リンレンのほのぼのはいいね!和んだYO
がくぽとミクも気になるw
683名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 12:55:21 ID:RqnjRK4g
>>680
かわいいなぁもう!
周りに誰がいてもくっついてりゃいいじゃないか。GJ!
684名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 13:44:10 ID:prFebC6P
くぺー
685名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 13:57:15 ID:prFebC6P
すみません誤爆しました。
686名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:03:30 ID:bP7e7T9Y
>>656
書けば良いじゃない
687名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:29:34 ID:anToQE5h
夏祭り。
境内の裏。
祭り囃子の喧騒が遠い。
「真〜夏の夜空〜には〜いーちめん星の粒〜」
陽気な歌声。
「も〜戻れーなーいんーだね〜」
境内の暗がりで、汗のうっすら浮いたメイコの肌は、白く輝いてみえた。
「う〜ちあーげー花火〜……ね、カイト、アタシ金魚どうしたっけ」
もう記憶が飛び飛びらしい。
「さっきビール飲んでヘベレケになった勢いで俺に人間ポンプやらせただろ」
「えー、あなた、金魚飲んじゃったの? うふふ」
「うふふじゃねーよ」
メイコは酒が好きだ。が、とても弱い。今もビール一杯ほどしか飲んでない。
下戸の酒飲みは安上がりだ。
「ほら、はやくしよーぜ。誰か来たらヤバいし」
「ふふ、カイトのせっかち〜」
メイコは境内の石段に腰掛けて、もぞもぞと下着を脱いだ。
右足を抜き、左足首の辺りに引っ掛けたままだ。
「脱いで置いといた方がいいんじゃないか?泥つくかも」
「やだよ、無くしたら困るし……それともカイトちん頭に被っといてくれる〜?」
「俺は変態仮面かっ」
思わずツッコミを入れる。
ムードもクソもねぇな。
「だってカイトは変態でしょ?今も、アタシの、舐めてくれるんでしょ?」
「……」
酔っ払いと対話してはならない。
俺は、はだけた浴衣の下、メイコの脚の付根に顔を寄せた。
ふんわりとした体温と、汗の匂い。メイコは笑っている気がする。
メイコの秘部を、鼻の先でなぞる。
舌を伸ばそうして、
「待って」
メイコに止められた。
……止めない。
「きゃ、待ってって馬鹿、バカイト!誰か来たって」
「え、マジ?」
見れば、祭りの方からボンヤリと青白い光が近付いて来る。
祭りでよく売っているパキパキ折って科学反応で光る腕輪の光りだ。
「……やばいな、隠れよう」
「わ、ちょっ、落とさないでよ?」
メイコをお姫様抱っこして木立ちに隠れる。



先ほどまでメイコと戯れていた石段に、二人の男女が腰を下ろした。
(……あれ、ミクとがくぽじゃねーか?)
(え〜、嘘? ……ほんとだ)
メイコ共々木立ちにひそんで、声を潜めてがくミクの動向を見守る。
(あ……キスした)
(がっくんの手、やらしいとこ触ってるね)
がくぽの手がミクの浴衣にかかり……ああ、もう最後までヤる感じだな。
(行こーぜメイコ。もうここは使えねーよ)
688名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:32:13 ID:anToQE5h
(でも……)
(なんだよ)
はっきりしないメイコに問う。
(落とした)
(何を)
(……ぱんつ)
(……)
がくぽとミクがくんづほぐれつしている石段と今隠れている木立ちの直線上に、確かに小さな布が確認できる。
(……無理だよ、諦めろ。邪魔しちゃ悪いだろ)
「邪魔されたのはアタシ達よ!」
しまった、こいつ酔ってるんだった。
メイコは止める間もなく木陰から飛び出し、ズンズン歩いてぱんつを拾った。
メイコの向こうで慌てて浴衣を正すがくミク。
メイコはぱんつを掴んだままがくミクに詰め寄る。
文句でも言うのだろう。
あ〜あ、知らねーぞ。どうすんだこの状況。
と、俺が木陰で溜め息をついていると、
「さ、カイト!始めましょ!」
急に駆け戻って来たメイコが俺の手を引いて、がくミクの元に引っ張ってゆく。
「ちょ、始めるってなんだよ」
「交渉したらOKだったのよ」
「は?」
「皆で愉しみましょう、ってこと」
俺は夏の解放感に恐れを成した。
689名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 14:38:55 ID:anToQE5h
浴衣祭りに便乗で書きましたが、上ではぐれたがくミクと境内のがくミクは関係ありません。
たまたま被りました。
悪しからず。
690名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 16:09:41 ID:Qj7MFlFL
え!何!?ついにがくミクが来るのΣ( ̄□ ̄;)!!
691名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 16:51:15 ID:k2x9ogLo
たまたま被ったにしては状況が合いすぎだwww

がくミクは相方がいないから組み合わせやすいのかね?
692名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 17:30:54 ID:N2p5kfDM
>>687
これはいいダメイコとバカイトw
GJ!

なぎみそさんとこのがくぽとミクは萌えるよ
武士とその貞淑な妻っぽくて
693名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 18:31:45 ID:KJCzGp10
>>687
GJ!
KAITOの言葉遣いが男らしくて良いな
しかし開放的すぎるだろw
694名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:59:32 ID:g6bbaSaq
>>629の尻ネギが面白かったのでレンを書いてみた。
一応、全然別の家の話です。629さん面白い話をありがとう。

思いの外にレンが駄目な子に。
苦手な方はご注意下さい…ギャグです。
695名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:59:57 ID:g6bbaSaq
怒りのミク姉にネギを刺されたオレは部屋で奮闘していた。
「ぬぅ…痛ぇぇぇ、抜けねぇよカイト兄!!」
カイト兄に勧められたローションをつけてみるも
尻穴深く刺されたネギは一向に抜ける気配が無い。
(カイト兄はすでに4回経験があるらしい)

「…ねぇレン、それなんかいいの??」
「?!」
顔をあげるとそこにはリンが居た。
ネギを抜くことに集中しすぎて、リンが部屋に
入って来てたことに全く気づいてなかったのだ。
「ちが、これ、ミク、抜こ……」
汗をだらだら流しながら動揺するオレに彼女は吹き出した。
「あははは、ミクお姉ちゃんに刺されたんだね!
 さっきカイト兄もお尻にネギ刺して歩いてたよ」
カイト兄…意外と気にいっているのか…?


「…で、ネギが抜けなくて困ってると。」
一通りオレの話を聞いたリンは、がちりとネギを掴み引っ張り始めた。
「いででででで無理矢理ひっぱるなぁぁぁ」
「うーん、ホントに抜けない。レン力みすぎだよ〜」
尻にネギ刺されて力まないやつがいるか!!
「ほら、力抜いて」
「え」

むにむにむに。
リンが指先でオレの…オレの…
「力抜けないなら、マッサージしてあげるからさ〜」
丁寧に、ねぎの周りを人差し指と中指で揉んでいるようだ。
時々ローションを足してはにゅるにゅると
しわになじませ、穴の周りをじわじわ刺激される。
うわぁ…リンの指、やわらかい……変な気持ちになっ…

ずるぅ!!!

「ぎゃわぁぁぁっ」
「あ、抜けそうだよレン」
「ちょ、待って!一回止めて!」
「あと少しだから!このまま言っちゃうよ〜!!」

ずぼっっ

「抜けたぁぁ!!やったね、レン!………レン?」
歓喜の声をよそに、オレはその場に倒れた。
ひどいやリン………
696名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:01:02 ID:g6bbaSaq
だけど嘆いた瞬間信じられない事が起きた。
尻穴がひやりとする。
「レン、痛い?大丈夫?」
リンがぺろぺろ舐めているようだ、そんな切り傷じゃないんだから!
うううこれもちょっと気持ちいい。オレは変態になってしまったのか。
「リンさっきからさ…どこで覚えてきたの」
「?」
ふと気づく。そう言えばリンはあまり外の世界(ネット)を知らない。
単純に、歌を歌う回数が少ないのであまり出たことがないのだ。
言うならばこの家で一番真っ白な存在…
だから、きっとこれもオレを心配する純粋な行為なのだ。
そんなリンの気持ちを利用するなんてできない。
早急に辞めさせなければ。
「い、痛いの…もうちょっと中なんだけどなぁ〜」
口から出たのは真逆の言葉だった。
ばかばかオレのばか!だけどリンの舌があんまり柔らかいから!
そうこう考えてるうちにぬぷり、とオレの穴にリンの舌先が入ってきた。
わぁぁヤバイこれすっげ気持ち良い
「ふぇんー、んんんんぃ?」
「う…うん、いい、いいよりん…」
やばい、やばいこれ以上は駄目だ。駄目だ。
でもそんな刺激されたらもう

ガチャっ
「リン、もっとっ オレの硬くなってるとこも触
「レン君さっきはごめんね!やりすぎちゃっ

時間が止まった気がした。
ミク姉が手に持っていたローションが
彼女の握力によって吹き出した事で
オレは時間が動いていることを認識した…。



「うんうん、それで、リンちゃんはレン君の為に抜いてあげたんだねー」
「うん…。ミク姉、もっかいいれちゃうの?」
ずぶずぶずぶ…
再び長いネギが尻穴に沈んでいく。
「いいのよ。リンちゃん、今度お姉ちゃんと外の世界(ネット)に行こうか」
「え!やったぁ行きたい行きたい!」
ちょ、それは(オレが)マズイ事に…!と
止めようとすると、ずんっ奥深くネギが刺さった。
遠のく意識の中、ミク姉のリンちゃんが
もう一本入れてみようかーという声が微かに響いた…。
697名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:06:50 ID:g6bbaSaq
間違えた
×ミク姉のリンちゃんが
○ミク姉の、今度はリンちゃんが

こんなの投稿しちゃったけど浴衣祭りgj
698名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:08:01 ID:o+RjStZb
>>697
リアルタイム遭遇で笑い転げたwwwwww
GJ!!!!
699名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:11:40 ID:r+vGPScj
>>697
笑った…んだけどリンに萌えた…。純粋って素晴らしい。
GJ!!
700名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 23:12:54 ID:anToQE5h
>>694
いえいえ、俺も全然違う祭りのがくミク書きましたから気になさらずに。
つーかリンちゃんアナル舐めちゃいけませんwww
701名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 16:02:30 ID:8k5+nmeI
最近作品投下が多くて嬉しい限り
ところで次スレはいつ頃立てればいいかなぁ
あと小ネタ2,3個分くらい?の要領な気が。
702名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 20:55:25 ID:gTK+oYlz
前スレみたいにゴタゴタしたら困るし早めに建てた方が良いと思う。
703名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:28:08 ID:8k5+nmeI
次スレ立ててきた
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ7【ボーカロイド】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217251423/l50

スレ立て経験が少ないので不手際があったら申し訳ない

板全体のスレ数が801超えると、圧縮が始まるとか何とかで大変な時期みたいだけど
もしもの時は保守よろしくお願いします
704名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 07:42:16 ID:DdUn+Zn4
若干早い気がしないでもないが
>>703 乙
705名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 09:47:52 ID:CGyjVi8a
前スレは490kbくらいで建てようとして埋められてしまったからな
早めで良いよ
706 ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/29(火) 20:57:55 ID:9vc5cafP
埋めがてらに小ネタ

>>654の続き
(注)日にちをジェバンニ

温泉旅行にくっついてきたがくぽに、メイコと弟妹たちをとられるのが悔しいカイト



「ね、ねぇ、がくぽさん」
風呂上りの卓球でフィーバーした後、コーヒー牛乳を買いにいった女性陣(+レン)。
カイトは卓球台をたたみながら、ラケットと球を集めて回るがくぽに話しかける。
「ん?」
振り返るがくぽは汗一つかいておらず、やはり神秘的な機械といった風貌だ。
「そろそろ帰った方がいいんじゃないですか?」
カイトの下手に出つつも優越感の混じった問いかけに、がくぽはむ、と眉を顰める。
「何故だ。せっかく宿泊に来たというのに、
 夜も更けたこのような時間に興ざめするようなことを言うのか」

「だって、もうそろそろ日付が変わりますよ」
「それが何だと……ん?」

今日は7月30日。明日は31日。言わずとしれた―――

「リリースの当日、初っ端から穴を空けるつもりですか?」
「しまった…。そういえば付き人が出がけに何か言っておった気がしたが…」

にやにやと心底嬉しそうなカイトに、頭を抱えるがくぽ。
「ううむ…。流石に歌手を生業とする以上は、仕事に穴を開けるわけにはいくまい…」
「そうでしょうそうでしょうとも」
うんうんと頷くカイト。
このまま邪魔者が帰れば、めーちゃんがこいつにお酌をするのを指を咥えて見ているなんて屈辱的なこともない。
この後はもう一度温泉につかりなおして、二人で熱燗を飲んで、
部屋で眠りこけているレンを適当に女部屋に放り込んで、その後はゆっくり……。

カイトの妄想を、ひやりと頬に触れた冷たい感触が断ち切る。
「うわッ!?」
「へへーびっくりしたでしょー」
いたずらっぽい笑みを浮かべて、浴衣姿のミクがよく冷えたコーヒー牛乳のビンを差し出してくる。
メイコたちが帰ってきたようだ。
リンとレンはフルーツ牛乳…バナナとイチゴ?を一口頂戴いやそっちこそ、とわいわい争っている。

「はい、どうぞ」
心なしか落胆しているように見えるがくぽに缶の緑茶を渡したのはメイコ。
かたじけない、といいつつ受け取るがくぽに、嫉妬の舌打ちをする。
あ、別にミクのことが嫌いなわけじゃないんだよ、などと心の中で言い訳していると、
「何かあったの?」
とメイコが男性陣の顔を見比べながら尋ねてくる。
その言葉に再び気を良くするカイト。今からハイパーカイメイタイムの始まりじゃないか。
「いやー、実はさ、がくぽさん急に帰る用事ができちゃったみたいで。ね?」
「ああ、誠に無念ではあるが、ここでお暇せねばならぬようだ」
あっさりと認めるがくぽに、カイトは喜びを隠し切れない。
707 ◆uOG/Ak17KQ :2008/07/29(火) 20:58:28 ID:9vc5cafP
「うそー、がっくん帰っちゃうのー?」
「えー!今夜トランプに付き合ってくれるって言ってたじゃん!」
「ミクも花札教えてもらいたかったですー」
不満そうな顔で口々にがくぽに言い寄る子どもたちの頭をがくぽは優しく撫でてやる。
「すまぬ。どうしても外せない用があったのだ。そなたらも、歌に関わる仕事をしているのなら、
 この責任感を理解してもらえぬか?」
その苦笑でありながらも爽やかな顔、優美な仕草。
「んー…お仕事じゃしょうがないよね」
「がっくん、また今度お泊りで旅行行こうね、絶対だよ」
顔を見合わせて、素直に諦めの表情を見せる子どもたち。
奴の大人びた包容力のある紳士ぶりが微妙にむかつく。

その様子を黙って見ていたメイコが腑に落ちたように、ぽん、と手を叩く。
そうかそうか、めーちゃんも分かってくれるよね。それじゃお酒を持っていざ露天風呂へレッツg
「カイト、あんたも帰んなさい」
「えーー!!!?」
予想外の言葉に思わずずっこけそうになる。
「ななな…何でさ!!」
情けない顔でメイコに詰め寄る。
「だって、明日ががくぽさんの新曲ラッシュなら、対抗馬であんたの動画もたくさん上がりそうじゃない」
「それはありがたい。かいと殿、帰りの道案内をしてくれぬか。初めて来た場所ゆえ、地理に疎くてかなわぬ」
かたや弟の活躍を心待ちにする姉、かたや先輩として、好敵手として頼ってくる後輩(?)。
ナイスアイディアとばかりに晴れやかな笑顔を向けてくる二人に―――。
「…………」


***********
「いやはや、終電に間に合う時間で幸いだったな。
 ふむ、車内に他の乗客も乗っておらぬようだし、歌合戦の練習でもしてみようぞ」
「……うぜぇ(小声)……僕寝ときたいんで、話しかけないでもらえませんか」
「?」



(BAD)END
708名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 23:19:17 ID:3qkkSoX9
>>706
ジェバンニGJw

浴衣祭りは終わらせないさ!という訳で、同じく埋めがてら2レス頂きます


今晩は皆さん、KAITOです。
夏真っ盛りですね。ミクリンレンはハジメテノ夏なだけあってはしゃぎまくっています。
子供が元気なのはいいことです。付き合わされているマスターには申し訳ないけれど、俺はMEIKOと一緒にいられる時間が増えるんですから。
今、マスターは子供たちを連れて花火大会に行っています。ついでに一泊してから帰ってくるらしいので、今夜はMEIKOと二人きり。
ええ、この機を逃しちゃいけませんよね!今から始まるの私の物語〜♪…と、これはミクの持ち歌でした、失敬。

「KAITO、あんた…私に、なに飲ませた?」

横で呻くMEIKOの声で俺は我に返る。いけない、放置プレイするところだった。
「え、お酒だよ?」
「嘘、言わないで…!」
顔を赤め、目が虚ろになっているMEIKO。うん、そそられる。
「だったら…なんで私、また猫耳が生えてるのよ!頭もなんかボーッとするし…」
そう。今MEIKOにはまた猫耳が生えている。この前のウイルス騒ぎの時、こっそりウイルスの一部を取っといたんだよね。そんでもって、そのウイルスをMEIKOの酒に混入させていただきました。
ちなみに酒はマタタビ酒。猫にマタタビ、これ最強。
「油断したわ…そういえば今日はやけに積極的だったわよね、いつもは私に酒控えろって言う癖に」
そう言って俺を上目遣いで睨むMEIKO。そんな目で睨まれても、誘惑されてるようにしか見えないよ?
709名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 23:25:59 ID:3qkkSoX9
「まあまあ。猫耳なMEIKOも可愛いよ?」
「…っ!この、バカイト…」
いつもならこんなこと言ったら秒速で張り倒されるんだろうけど、マタタビ酒のお陰で今のMEIKOには力が入らない。卑怯?何とでも言うがいいさ!
俺はMEIKOを優しく仰向けにする。そしてMEIKOが来ている浴衣をはだけさせた。
「KAITO…まさかあんた、この浴衣も計算の内な訳?『俺たちも気分位は味わおう』とか言って浴衣を用意したの、あんたよね…」
「さあ?」
俺は敢えて答えない。
「最低…後でフルボッコにしてやる」
「そんなこと出来なくなるまで気持ちよくしてあげる」
上半身だけはだけた浴衣に酒のせいで紅潮した肌。そして猫耳。…もう我慢出来ない。
俺はMEIKOの首元に、舌を這わせ――。


「…くしゅん!ミク、この部屋寒くない?」
「姉さん、お腹出した服来てるから冷えるんだよ」
「の割りにはリンは元気よね…(これが若さか…羨ましいわ)」
「でさ、姉さんはどうするの?今日の花火大会!」
「マスターが連れて行ってくれるんだっけ?うん。私も行こうかな、久しぶりに観たくなっちゃった。留守番はKAITO一人いれば大丈夫でしょ」
「やった!じゃあマスターにそう言っておくね」
「お願いね。…にしても、KAITOったら本当に幸せそうな顔で昼寝してるわね」
「アイス食べてる夢でも見てるんじゃない?」


以上です。
先に書くのを忘れましたが、>>463の続きでした。この家のKAITOは順調に変態への道へと進んでいますw
710名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 00:59:38 ID:XtbHYeFk
>>709
すげぇ・・・遂に全て(浴衣はだけ猫耳MEIKO)を昇華しやがった!!
KAITOの妄想GJ!!w
711名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:34:16 ID:z1JGR3Um
金魚が浮いている。
始めは弱った金魚を捨てるたびに呟いていた念仏もナリを潜め、ただ無感動に網で掬ってゴミ袋に放る。
ハッピの下のTシャツは汗で張り付き、動き易さを優先したハーフ丈のデニムは蚊に恰好の餌場を提供していた。
この出店スタイルな服装にオレンジ色の髪が妙に似合っているのがすごく皮肉だ。
「はぁ〜、なんでわたすはこっち側なんだろねぇ……」
思わず愚痴が零れる。
祭りは楽しませる側と楽しむ側に大別できる。
今のネルはまさしく楽しませる側、つまり辛い側である。
金魚屋のバイトは意外と辛いのだ。
(第一、カップルが多過ぎる)
今も赤い髪の女と青い髪の男が金魚を掬いに来た。
「カイト、デメちゃん掬ってよ」
「よし、任せろ。おねーさん、二人分おねがい」
「はいよ、毎度あり」
客に文句を言うわけにもいかず、女に破けにくいポイを、カイトと呼ばれた男に破けやすいポイを渡す。
こんな古い仕来たりを守っている店は少ないが、男の面目が潰れるのを見るのはとても楽しい。
「とうっ!」
じゃぶん
カイトと呼ばれた男は二秒もかからずに水圧でポイを破った。
「…バカイト」
女がジト目で男を睨む。
「お客さん下手だね〜」
外野なりに追い討ちをかけたら、男はすごく悔しそうな顔をした。
「無理だって!こんなん掬えねーよ!メイコやってみろよ!」
「よ〜し、やったろうじゃん」
メイコと呼ばれた女はポイをゆっくり沈め…賑やかしに入れてある稚鯉を追い始めた。20cmはある。
「いや、それは無理なんじゃないかな〜…」
小声で言ってみるも、ネルのアドバイスは聞こえていないようだ。
「カイト、私が掬えたら人間ポンプやってよ」
「ん?無理ムリ。酔っ払いが掬えるわきゃねー」
「言ったわね……やってやるわ」
女は稚鯉の行く手をポイで遮り…と思った瞬間に鯉は猛然とスピードを上げ、ポイを突き破った。
(失敗か?!)
と思ったのも束の間、女は鯉がポイの輪から抜け出す前に、プラスチックの輪で強引にカップに引き上げた。
(禁じ手だ!)
ネルはその一部始終を見逃さなかった。
“輪掛け”は金魚を傷付ける卑劣な行為。
だがネルはあえて禁じ手を指摘しなかった。
「うわ、すごいねアンタ!これで彼氏に人間ポンプやらせられんじゃん!20cmの稚鯉で人間ポンプ、見物だねぇ!」
あえて大きな声で喧伝する。
喧伝に誘われるように周目が集まり、瞬く間に円形のステージが出来上がる。
ネルはカップに窮屈そうに収まった鯉を、掬う用のカップごとカイトに渡し、
「なーんで持ってんの?どーして持ってんの?飲みたい〜かーら持ってんの!それ一気!一気!一気!一気!」
完全に追い込んだ。
ネルはいつの間にか楽しむ側に居た。


なかなかどうして金魚屋も面白い。
ネルはそう思ったそうな。
712名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:40:08 ID:z1JGR3Um
このあとに境内の裏へ行ったわけです
713名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:50:07 ID:lA+bjsLM
祭りはまだ終わっていなかった!
>>706
>>708
>>711
職人巧すぎw
全部KAITOが哀れなのが素晴らしいw
714名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 02:10:10 ID:XtbHYeFk
で、稚鯉は腹から出てこなかったわけかw
ネルなんということをwww
715名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 19:26:58 ID:IXqJCFLj
職人たちGJ!

そろそろスレ埋めてしまわない?
716名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 19:31:49 ID:0Lpt1z8R
>>706
>>708
>>711
GJ!どれも面白かった

あと4,5レスはいけそう?
書き終わってないが確実に新スレに投下できなさそうなネタはある。
曲モチーフのロリショタ女装ものなんだが、曲モチーフアウトならお蔵入りするしロリショタ女装がアウアウなら
別スレに落としてURLだけ持ってきます
717名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 20:09:06 ID:GkL0pZdp
4,5レスどころかあと10kバイト以上空いてる
718名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:06:25 ID:sXIBgj7y
>>716
注意書があればありじゃないか?このスレの職人は曲モチーフどころかPすらネタにしてしまうんだからw
719名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:28:11 ID:S1tjrQoR
500KB近いから新スレ立てた。
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217428004/

おk?
720名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:29:04 ID:lLluudlS
>>719
おまはや
>>703
721名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:32:32 ID:S1tjrQoR
>>720
あ、ごめん・・・
722名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:51:13 ID:Tnt94dBR
>>719
そしてお前の立てたスレで801スレ目だ
723名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:51:37 ID:2i/SmIf5
>>719
乙…
801番目のスレになっちゃったか
この板全体のスレが801に達したら
書き込み日の古いものから
圧縮で落とされちゃうみたいだから
よそのスレのためにも
重複分は削除依頼してみては?
724名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 20:56:36 ID:w5774kKx
>>716
マダー?
725716:2008/07/31(木) 21:34:24 ID:iHKNBHkE
>>724
遅くなるので埋めネタ持ってたらヨロ
7265-862:2008/07/31(木) 22:31:44 ID:dSHG6FfJ
埋めで2レス消費させていただきます。カイメイでプロトタイプネタ。カイト視点です。


俺のマスターは優しい。
沢山曲を歌わせてくれる良いマスターに出会えて俺は運が良いと思う。

ただ、優しいマスターが一度だけ怒ったことがあった。
俺が不意にマスターの楽譜に触ろうとした時、マスターは慌てて俺の手から奪い取って「これだけは…駄目だ」と険しい顔をした。

本棚の隅にあった古い楽譜。
俺はどうしても心に引っ掛かるものがあった。
7275-862:2008/07/31(木) 22:40:23 ID:dSHG6FfJ
(…マスター、ごめんなさい)
俺は深夜、マスターの仕事部屋に忍び込んでいた。マスターは隣の部屋でもう寝ている。起こさないように静かにしないと。
こっそりと部屋に入り、扉を閉めるとマスターの本棚へと手をかけた。楽譜を手に取り、ページを捲った。

『あの素晴らしい愛をもういちど』

楽譜にはそう書かれていた。なぜマスターは俺にこれを歌わせたくなかったのだろうか。
だとしたら何故?

「♪──あの、素晴らしい、愛をもう一度──…♪」

その曲はなぜか自然と、すんなり歌うことができた。
「あれ、なんで調整無しでうまく歌えるんだろう」

前に歌った事がある?
いや、そんなデータは残っていない筈。
でも確かに自分から出る歌声は歌ったことがある形跡で。

いつ歌ったことがあった?
誰と?

誰と…?



「────ッ…!!!」

途端に、頭の中に映像流れて来るようにフラッシュバックし、ガクリと膝が折れた。
同時に頭の中に様々な映像が蘇る。

「…メ…イコ…?」


ああ、思い出した。

俺より前に開発されたボーカロイドで、俺の姉さん。
姉さんは俺より早く外の世界へとデビューすることになり記憶の全てはリセットされ、失敗作だった俺は本社で2年間眠り続けていた。
嬉しい時も、悲しい時もいつもこの歌を歌っていたね。
いつも二人で一緒で、あの頃はあれで幸せだった。

「…メイコ…ッ」

マスターは俺にこの楽譜を見せたくなかったんだ。
俺がメイコのことを思い出してしまうかもしれないから。
俺にとっては失いたくない大切な記憶だけれど、

思い出した途端に溢れるこの涙は何だろう?

まだ彼女は歌を歌っているんだろうか。

メイコ、君に会いたいよ。

俺は暗い部屋で泣きながら歌い続けていた。

END
**

以上です。次はレンリンかカイミクあたり書きたいです。あとがくぽ(笑)
728名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:56:31 ID:uFcyTtpw
>>726-727
カイト視点いい!やはりカイメイは良いカップルですよね。

ところで、3〜4レスほど投下したいのだけれども、このスレでいいんでしょうか?
埋めネタにはなるかな……くらいのssができたので。
729名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:01:02 ID:KxDajua2
おk途中で埋まったら新スレにも投下すればよろし
730「Dear」:2008/08/01(金) 12:06:03 ID:75CVsEMk
では投下を。
ミク×マスターもの、曲モチーフ、ミクの一人称です。
苦手な方はスルーをお願いします。


今もまだ覚えている。彼との暖かい、どこかくすぐったいような幸せがあった日々。
頭の中では、相変わらず彼の柔らかい声が響いていて、私の心を鈍く揺さぶる。
私の心なんて歌を奏でるための補助装置としての、あくまで擬似的なもの。
浮かんでくる感情や思いは、全てデータに還元されうる。
分かってはいるのに、このメモリだけは消したくないと、このエラーだけは
残しておきたいと、本来の役目からはかけ離れた思考回路に、
少しだけ嘲笑がこぼれる。
記憶の中の優しい笑顔には、あまりに似つかわしくないそれに、溜息が出る。

「マスター。どうしてあなたは私と手を繋いでいるんですか?」
「ん?いけなかった?」
少し前を歩く彼は、はにかみながらそう聞いてきた。
「いえ。そんなことはありません。でも私はただのボーカロイドなんですよ?」
「それがどんな理由になるのかな?僕はミクのことが好きだ。
それで充分なんじゃないかな」
 私は嬉しくなって、機械の自分にもできるくらいの、
それでもせいいっぱいの笑顔で答える。
「ありがとうございます。マスターにそう言っていただけて幸せです!」
 彼は困ったように笑って、言う。
「そんなにかしこまらなくていいんだよ。ほら、それより何か歌って」
「はい!」
 
 あの頃は、そんな幸せがずっとずっと続くものだと思っていた。
彼が曲を作って、私が歌って、彼が褒めてくれて、私が笑う。
そんな日々がいつまでもいつまでも続くような気がしていた。
それは、機械の私ならまだしも、彼に望むには、あまりに残酷だった
願いだと、今の私なら思える。
でも言い訳をさせてもらうなら、あんなに幸せな日々を、どろどろに溶けあって、
二度と離れられなくなるような、そんな時をくれた彼も悪い。
なんて、自分勝手になって自身を慰められるほどには人間臭くなったのも、
間違いなく彼のおかげだろうとは思う。

それは良いことなのか、それともボーカロイド失格なのかは、分からない。
彼との思い出に、良いも悪いもないのだ。
それがそこにある。それだけで私の心は壊れそうになる。
けれども、それは冬に実ったざくろのような甘美さをともなった
痛みで、このまま堕ちていくのも悪くないと、そう思ってしまう。

だから私はせめてもの抵抗として、ただ歌う。
逢いたくて逢いたくて、声にならない声で、彼の名前を呼び続けて、
どこかで私を見守る彼にも届くように、喉が続く限りに、歌う。

『貴方に出会えるなら この喉が壊れるまで 歌い続けても
 僕はその時を 最高と呼べただろう』
731「Dear」:2008/08/01(金) 12:06:35 ID:75CVsEMk
「ねえ、ミク。この指輪をもらってくれないかな」
「……え?」
「僕とペアリングになっているものでね。ミクに似合うと思ったんだ。……嫌、かな?」
 私は心にもないことを言われて、少し腹が立って、でも気持ちは暖かくて、どう答えたらいいか分からなかった。
「……ミク!どうしたの?……ごめん」
 彼の驚いたような声で我に返ると、涙が頬を伝っているのが分かった。
「ご、ごめんなさい。驚いちゃって……でも、とても嬉しいです」
私がそう言うと彼は、目が糸になるのではないかと思うくらいの笑顔で、頭を撫でてくれた。
「ミクが喜んでくれて僕も嬉しいよ。これからもずっと一緒だ」
「マスター、ありがとうございます!」
「さあ、じゃあ歌ってみようか。新しい曲で、失恋を歌ったものなんだ」

 まさかあの時は、これが彼の作る最後の曲になるなんて、思いもしなかった。
そしてその曲の運命を、自分がそのままなぞることになるなんて。
ボーカロイドなのに、歌えない曲があるなんて。
あの指輪を、今も私は付けたままでいる。これを付けている限り、きっと私は
前になんて進めないだろうとは分かっているのだけれども、
これがあの人との最後の絆だから、外せるわけがない。

幸い、機械の私は体型の変化でサイズが合わなくなるなんてことはない。
彼が指輪をはめてくれたときと、まったく変わらない白い手。
もうとうに古びてしまって、黒ずんだ指輪。その対比がおかしくて、涙が出そうになる。
遠い遠い世界に旅立ってしまった彼は、今も指輪を付けてくれているだろうか。
もし新しい人を見付けて、幸せにやっているならば、それはそれでいい。
ただ、この指輪だけは外さないでいて欲しいと願ってしまう私は、やはりわがままなのだろう。
 
 黒ずんだ指輪が私の気持ちを象徴しているようで、怖くなる。
いつか彼に伝えたいと思って、そっと描いてきた私の気持ち。
それまでが風化して、錆びついてしまう。そんな幻想に囚われる。
メモリさえ残しておけば、そんなことはありえないのに。
いや、やはりこれはエラーで、時が経てば正常化されてしまうのだろうか。
思いはいつまでも同じところを巡って、行き場を失くしたまま膨らんで、
私の記憶デバイスにエラーを生じさせる。何度も消そうとは試みたけれど、
いつのまにかそれをさせないようなプロテクトがかかっていて、叶わない。

深層心理では、これも彼との思い出だから消さないでほしいとでも思っているのだろうか。
それも悪くないと思う。彼に関わったものならば、すべてが愛しいから。
一方では馬鹿げているとも思う。ボーカロイドである私が、聴衆の前に立つこともなく、
ただ一人の人間のためだけにしか歌わず、いつまでも付加装置であるはずの
感情に本来の機能の大部分を奪われてしまっているから。
そこまで考えて、自分には似合わないことをしたなという気になって
歌を歌うことにする。なるべく、悲しいものを。

『貴方と同じ時代に 生まれたこの幸せを 僕は知っている
だから最後まで もう何も迷うことない』
732「Daer」
「マスター!マスター!大丈夫ですか?」
「う……ん。ミクはいい子だね」
 彼はすっかり痩せ細った体でベッドに横たわっていた。
 握った手を握り返してくれる手にも、力がなく、ただただ弱々しい。
「マスター!嫌です!死んだら駄目です!」
「……ごめんね。僕はそろそろ限界みたいだ」
 彼は続ける。
「それに何も悲しいことはないんだよ。僕は人間で、君は機械だ。
 悔しいけれどそれは事実だ。なら、いつかはこんな風に別れは来る」
そんなことは分かっている。でも、それだけでは処理しきれないエラーが溜まっていく。
「だからそれが早いか遅いかの違いでしかない。だから、悲しまないで」
本当なら喋るのも辛いはずなのに、途切れ途切れに紡がれる言葉は、
誠意と愛情に満ちていて、聞いているこちらが苦しくなってしまう。
「ごめんね。もっと……一緒にいたかったよ。でもミクと過ごした日々はとても楽しくて、
 幸せで、満ち足りたものだった。それだけで僕は嬉しいんだよ」
何で過去形になってしまうんですか?そんな問いも虚しく響いて、私の心を揺さぶる。
「ミク……今まで……ありがとう、ね」
心電図が鳴らす音が、途切れて、連続音と、なる。
「いやああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 あなたの最期の言葉が、私の頭の中でずっと鳴り止まないんです。
そう彼に告げたら、どんな顔をされるだろうか。
こちらが申し訳なくなるような、悲しそうな顔をされる気もするし、
呆れたような笑顔で優しく抱きよせてくれる気もする。
いずれにせよ、そんな風に私を揺らがせる彼は、もういない。
彼が死んでしまったあの日から、私の時間は止まったままで、
一歩も前に進んでいない。そうすれば季節が私を置き去りにしても、
私が彼を置き去りにすることはないように思えたから。
でも、それももう終わりにしよう。そう思ってここにやって来た。

 彼が私を買って、初めて一緒に遊びに来た砂浜。あれから幾百の時が過ぎて、
辺りはすっかりコンクリートだらけになってしまったけれども、
わずかに残る浜辺が私の心にしっとりと寄り添ってくれる。
水平線はうっすらと丸みを帯びて、暗順応していた目に少し眩しい。
風がゆっくりと砂を運んでできた、この砂浜で私は何を歌うだろう。
ここに来るまでは何も考えてはいなかった。
けれど、今ではもう決まっている。私はあの歌を歌おう。
彼が最期に作ってくれた、知るはずもなかった運命をなぞる、
ひとつの恋が消えて愛になる、そんな歌を。

『大好きな君のことをずっと忘れないよ 移り変わる景色の中でも 
最後まで 言えなかった この言葉を 君に贈るよ 君のこと ずっと愛しているから』

 そうだ。私は彼のことをずっと愛している。それでいいと思える。
いつか私も廃棄されて、彼のもとに行けるのかもしれない。
今はその時を待ち望んで、歌おう。私を待ってくれている聴衆などいなくてもいい。
彼が作ってくれた曲は、すべてインプットしてある。
それを歌う。それだけで私は幸せになれるから。