◆女性に捕食されるスレ◆

このエントリーをはてなブックマークに追加
935名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 18:11:29 ID:PLolsQVR
家に

┃   ┃━┓                         ┃┃┃
┗┓━ ┃━┓ ┗━━━━━(゚∀゚)━━━━  ┃┃┃
┗┓━ ┗  ┃                         ┗┗┗
  ┗       ┃                    ┗┗┗
936名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 18:33:05 ID:MGNs0W+H
ここの住人はザ・グリードとかレリックとか好きそうだな
レリックの脳髄チューチューが怖かった
937名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 18:41:16 ID:eF7cls0r
化け物が食いまくるなんて食傷気味
MIB2とかやはり女性に捕食されるのが好き
938名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 19:09:12 ID:q58Wpwmh
そこを女体化させるのが俺達だ!
939名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 00:36:09 ID:J6hzQYPn
グリードたんに追っかけられて
追い詰められてから
丸呑みされて
お腹のうえからなででほしい
940名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 02:05:21 ID:q6e45zH4
男の子の吸血鬼に抱き着かれて首筋を噛まれて一滴残らず精気と血をしぼりとられたい。
美少女の食人鬼に馬乗りにされてむしゃむしゃ食べられてその娘の一部になってしまいたい。
941名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 06:35:43 ID:+I/PqLCr
>>932-933 がとても気になるんですが、このシリーズの始まりはどこですか?
942名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 07:10:15 ID:LJBEDzLQ
943名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 08:45:35 ID:J6hzQYPn
千絵さんの作者様
ペンネームなぞ考えられては?
944腐肉(P.N.):2009/10/28(水) 22:27:04 ID:Z0fNZWsQ
「コ、コーヒーお代わり、要る?」
「あ、私やります。」
そう言って千絵が立ち上がろうとした時、卓袱台に脚をぶつけてカップが倒れた。毀れた湯気を出す濁った液体は、義宏の足に垂れた。
「あつっ!」
「ごめんなさい!」
千絵は慌てて義宏のズボンにタオルを当てた。
「早く脱いだ方が…」
「い、いい!いいです!」
義宏は慌てて後ずさる。
「でも火傷でもしたら…」
千絵は床に膝をつき義宏に近寄る。さりげなく、股間の辺りに手を置くと、勃起した一物が湿ったズボン越しに腕に触れた。
義宏が思わず声を漏らす。千絵は心の中でほくそ笑む。
「ね?」
そう言うと千絵は義宏のズボンのチャックを下ろす。
「い、いいですってば!」
義宏は千絵の腕を掴む。
「きゃっ!」
その拍子に千絵は義宏の上に倒れ込んだ。調度股間の辺りに胸を押し付ける。
「うあ!」
その時義宏のズボンを別の液体が濡らし、身体をかつてない快感が駆け巡るのを感じた。自慰でいくときとは比べ物にならない。
「ご、ごめん、これは…」
息を荒くしながら必死に謝ろうとする義宏をくすっと笑い、千絵は長い舌をぺろりと出し義宏のズボンの中に忍ばせた。
「うっ!!」
千絵の舌が彼のペニスを包み込むと同時に、義宏は再び射精した。千絵の舌が動くたびに、彼はどくどくと精を垂れ流した。
身体の変異が始まってからの一月で、千絵の舌も目を見張る進化を遂げた。今や彼女の舌は一枚だけではなかった。
いや、「一本だけでは」と言うべきか。
それはもはや舌と言うより触手と表現した方が良いほど長く(どこまで伸びるか試してみたことはまだないが)、意のままに操ることが出来た。
力も、人間の腕よりは格段に強くとても重宝する武器である。
義宏がその事実に気付くまでに少し時間がかかった。至極の快楽に浸るあまり、理性を失いかけていた。
だがその心地よい温かさは、やがて熱さにかわり、徐々に違った感覚をもたらした。
痛い。
義宏が自分の身体に何が起こっているのか見ようと身体を起こした時には、もう手遅れだった。彼のペニスは既にどろどろに溶解し跡形も無くなっていた。
陰茎が無くなっても、少女の舌は茶ばんだスライムのようになった患部を、びちゃびちゃと汚い音を立ててまさぐるように舐め回し続けている。
「あぁあ…!」
義宏は悲鳴を上げたつもりだったが、口から出たのはそんな喘ぎのような情け無い声だけだった。
あの快楽を忘れられずに、主砲を失っても射精し続けていたせいかも知れない。
ぶよぶよに溶けた肉の隙間から不気味に溢れる精液は、液化した肉それ自体と混ざり合った。
そうこうしているうちに、少女の舌の一本が義宏の胸から喉にかけての一帯を撫で始めた。
焼けるような痛みが走り、舌の触れた箇所から湯気が立ち上る。義宏はもがこうとしたが、別の舌に阻まれた。なんという力だ。
今や少女の小さな口からは大小様々な舌が10本近く伸び出ており、まるで口から足だけ出した蛸だ。
その一本一本が義宏の身体の上を這い回り苛んだ。腹を溶かして体内に侵入し、内臓をめちゃくちゃに引っ掻き回した。
人間じゃない。
それを見たとき、義宏の脳裏に浮かんだのはたったのそれだけだった。彼は生まれたての赤子のように、身体の自由が利かず寝転がったまま思考を停止した。
感覚だけが生き生きとして凄まじい苦痛と快楽の両方を同時に脳へ伝えるのに、彼に出来ることは呼吸をする事だけだった。
945腐肉(P.N.):2009/10/28(水) 22:57:42 ID:Z0fNZWsQ
やがて巨大な舌は、彼を赤子のように包み始めた。むき出した肋骨や、ぐしゃぐしゃになった手足も、温かく強い肉の壁に包まれた。
千絵は舌の力だけで義宏の肉体を持ち上げると、徐に「下の口」を開けた。舌たちが義宏を千絵の腹の中に直接運び入れると、彼女は口を閉じた。
少女には似つかわしくないが、怪物にはふさわしい大きなげっぷが出る。
腹の筋肉に力を入れると、中で義宏が砕ける。ごきん、ばきん、と不気味な音を立てて千絵の腹はふるふると震えた。
千絵は、義宏の質量で大きく膨らんだ腹にそっと指を這わせて、優しく撫でながら骨が粉砕される感触をゆっくりと味わった。
義宏をものの5分で完全に消化してしまうと、千絵はタオルでわずかに床にこぼれた液体を拭った。それから気持ちよく乾いた制服を着ると、鞄を掴んだ。
まだ少し配達が残っている。部屋を出る前に千絵はちょっとだけ考え、やはりタオルは持ち帰ることにした。もし事件になった時に危険だ。
雨はもう止んでいた。相変わらずどんよりと重たそうな空だったが、千絵は小走りにアパートの階段を降りた。
階段下のゴミ捨て場には、もう翌朝収集されるはずのゴミ袋がいくつか出されていた。
その山の中にタオルをぽいと捨てると、千絵は水溜りをひょいと飛び越え道に出た。その時、聞き覚えのある声がした。
「蓮杖さん?」
驚いて振り向くと、見覚えのある顔がこちらに近づいてくるところだった。
「すまない、驚かせてしまったかな。配達のバイトですか?」
「えーっと…」
千絵が困った顔をしているのを見た男は、スーツの胸ポケットから黒い手帳を取り出した。
「念のため。」
「あっ!」
千絵は思い出した。父の失踪について尋ねてきた刑事だ。
「福沢です。」
「いやぁその節は…」
千絵は照れるように笑いながら頭を下げた。
「その後、お父さんから連絡でもありましたか?」
「いいえ…。」
「そうですか… いや、あなたも大変ですね。」
福沢と名乗った刑事は千絵の格好を見て言った。
「福沢さんも、お仕事ですか?」
千絵は何気なく尋ねた。
「ええ、先日行方不明になった高校生の自宅が、このあたりでして。そういえば、あなたと同じ南高でしたね。何か知りませんか?名前は菅原…啓一君というのですが。」
千絵はぎくりとした。
「さぁ… 特には。」
一瞬言葉に詰まりながらも、千絵はさらりと言ってのけた。少なくとも本人はそのつもりだ。
「そうですか… どうも、ありがとうございます。」
「あの、私は失礼します。まだ配達があるので。」
千絵は早めにその場を去りたくて言った。
「そうですか、それじゃ、頑張って。」
「ありがとうございます。」
そう言って千絵がくるりと背を向けると、福沢が呼び止めた。
「ところで、この辺りにお知り合いでもおいでですか?」
千絵はきょとんとして答える。
「いえ…?」
「そうですか、失礼しました。いや、さっきまで土砂降りだったのに、あなたが全然濡れていないものだから。」
千絵は再びぎくりとする。
「ちょ、ちょっとそこの軒先で雨宿りを… 配達員失格ですね。」
そう言ってごまかし笑いを浮かべた。再度挨拶を交わし、2人は別れた。集配所に戻ってから、千絵は念のため、配達コースを変えてもらう事にした。

[つづく]

-----------------------------
>>943
すみません、咄嗟にこんな名前しか思いつきませんでしたが、お許しいただけるのであれば続きを書くときは名乗らせていただこうかと思います。

『ザ・グリード』は私も好きです。スティーブン・ソマーズという監督の映画はあまり好きじゃないのですが、あのモンスターは素晴らしいと思います。
本体(顔?)にももっと活躍して欲しかった…。
レリックもえげつなくて良いですが、顔は格好良いのに身体が草食恐竜みたいなのが少し残念です。
946名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 17:22:04 ID:ur5NltIR
包囲網が狭まってきてる?
ますます期待!
947名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 20:18:48 ID:a38ecFp8
>>945
GJ
今回の喰い方好きだ
948名無しさん@ピンキー:2009/10/29(木) 21:46:11 ID:UNKVEVkt
>>945
波乱の予感
      ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |

ゆっくりいい名前を考えてください
949名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 03:51:33 ID:fxkx5NFT
pixivで漫画の方も続き来てたな。
小説も漫画もどっちも楽しみだw
950名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 07:26:21 ID:2G0vvAws
>>949
なんだと・・・

                   ,'⌒,ー、           _ ,,..  X
                 〈∨⌒ /\__,,..  -‐ '' " _,,. ‐''´
          〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"
           ,ゝ `く/ /  〉 /  ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _- ちょっくらpixiv行ってくる
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////
951名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 07:34:32 ID:2G0vvAws
>>949
タイトルは「食人少女 その2」だな
絵師様、原作者様共に
GJと言わざるを得ない
952名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 15:18:42 ID:O9lzvRz2
腐肉(PN) ちょっとワロタww
953名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 08:30:18 ID:8BCTbhD6
>>952
俺は何か変に納得したけどな
感覚的に的を得ているような
954名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 04:20:59 ID:pZb164ov
てかそろそろ次スレ?
955名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 18:47:54 ID:eTQVP46a
この進行速度ならもうちょっと粘ってもいいんじゃないかな
>>980ぐらいで間に合いそう
956名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 22:24:58 ID:q0A8Dq0q
自転車置き場を出たところで、千絵は部活帰りの佳奈に出くわした。もしかしたら、千絵を待っていたのかも知れない。
千絵は自転車を押しながら、今日の「3時のおやつ」の話をした。
「順調そうで良かったよ。」
並んで歩く佳奈がぼんやりと言った。
「でも、無理にバイト始めなくても、家は全然構わないのに。それに、お父さんの貯金だって下ろしてあるんだから、十分だし…。」
千絵が部活からいなくなって、寂しいのだろう。そんな佳奈を千絵はこの上なく愛しく感じた。
2人は途中で近くのスーパーマーケットに買い物に寄って帰る事にした。
今夜は佳奈の母がいないのだ。夕食は2人で何とかするしかない。
「お腹空いてる?」
買い物かごを持ちながら佳奈が尋ねた。
「うん。さっき食べたんだけどね。」
「男?」
「うん、男… やっぱ、女はなかなか隙が無いんだよね。」
千絵はセール品の豚肉を選びながらぶつぶつ言った。
「んー、お一人様3パックまで…か。」
「ちゃんと後始末して来たよね?」
佳奈が少し不安そうに言う。
「大丈夫大丈夫。」
千絵は豚肉を3パック、かごに放り込みながら答える。
「かご、持とっか? ああ、そういえば、さっきあの刑事に会った。」
「刑事って?」
「ほら、パパの事で一回佳奈の家に来た…」
「えっ… だ、大丈夫だった?」
「別に?ただ、ちょっと鋭いかもね。さすが刑事さんだ。」
千絵は佳奈が重そうに抱えているかごを受け取りながら経緯を話した。佳奈の顔に不安の色が浮かんだが、その時は何も言わなかった。
事件が起きたのは、レジで会計待ちに並んでいたときである。
突然、列の後ろの方で何かが割れる音がしたのだ。
千絵と佳奈が他の買い物客同様驚いて振り向くと、5〜6歳くらいの男の子が幽霊でも見たかのような顔をして、割れた瓶の破片と毀れたジュースの真ん中に立っていた。
母親が叱り付けている声も聞こえないかのように、震えながらこちらを凝視している。ふと、千絵は彼が自分を見ていると気付いた。
何だろう?普通ならそう思って終いなのだが、千絵には思い当たる節があった。
あの子は、自分の正体を知っている。直感的にそう分かったのだ。
「ねぇ、千絵、あの子…。」
佳奈がそう囁きかけた時、レジの中年女性が苛立たしげに「お次どうぞ!」と怒鳴った。
少年はまだ震えたままこちらを見ていたが、それ以上騒ぐ様子も無さそうなので2人はしぶしぶ会計を済ませた。

「ちょっと、聞いてるの、奏!」
怪物ともう一人の女の子が支払いを済ませスーパーを出て行ってしまってやっと、岡田奏の耳に母親の声が届いた。
今見たものが信じられなかった。忘れようとしていたのに!
またあの怪物に出くわしてしまうとは…。
奏は恐る恐る母親を見上げる。
「もう、何だって言うのよ…。」
奏の母は今にも泣き出しそうな顔を彼から背けると、会計台に買い物かごをどんと置いた。
無理もない、お兄ちゃんがいなくなって、その上弟の僕までおかしくなったと思っているのだ。やはり、母にこの事は言えない。
奏の胸を、忘れかけていた恐怖がじわじわと締め付けた。
どうすればいいんだろう…。

957腐肉(P.N.):2009/11/02(月) 22:27:59 ID:q0A8Dq0q
千絵と佳奈は、スーパーから少し離れた自販機の陰に隠れて例の親子が出てくるのを待った。
「ねぇ千絵… あの時、ランドセル片付けたでしょ?」
唐突に佳奈が言う。半月前の、森での一件の話だ。
「あの時、変だったの。ランドセルは全部で5つだったのに、黄色い帽子… ほら、あの一年生が被るやつ、あれがね、6つあったんだ。」
それを聞いて、千絵は溜息を吐く。
「あの時しか考えられないよね… 言われてみれば、下水溝の中にもう一人居たような気も… 来た。」
千絵は佳奈の袖を引きスーパーの出口の方を指した。少年の母親であろう女性がビニール袋を持って現れた。
少年はその背後にぴったりと寄り添うように歩いてくる。
「あの人…!」
佳奈がはっとして言う。
「岡田さん…。」
「誰?」
千絵が尋ねる。
「体育館倉庫で千絵が、その…」
「食べた」という言葉に抵抗があるのか、佳奈が詰まる。だが千絵にはもう分かった。
「まさか…!」
「あの人、岡田旬君の…お母さん。」
脅えきった佳奈の隣りで、千絵の顔に薄すら笑みが浮かんだ。
偶然て、あるものなのだ!

2人は親子の跡をつけ、家の場所を確認した。
それから一旦佳奈の家に戻って買い物袋を置き、辺りがもっと暗くなった頃に、ランニングにでも出かけるかのような格好で再び家を出た。
千絵にとってジャージを着るのは部活を辞めてから半月ぶりだ。
「やっぱりやるしかないかな…。」
佳奈は気が進まなそうに言った。街灯の蛍光灯が切れ掛かっていて、不定期に一瞬辺りが暗くなる。それがより彼女の心の落ち着きを乱した。
「あの子、絶対私の事知ってるもん。」
「そりゃ用心に越したことは無いよ… でも、もっと悪い結果になったら…。」
「しっ!」
千絵は佳奈の肩に腕を回すと、電柱の陰に引き込んだ。
どこからとも無く現れた車のヘッドライトが、2人のいる辺りを這ってある民家の駐車場に収まった。表札に「岡田」とある。
車から中肉中背、中年の男性が降り立つ。
「父親かな?」
千絵がささやく。
岡田旬の父は2人には気付かないまま、問題を抱えた我が家の玄関を開けた。
「チャンス!」
千絵はにやりと笑うと、目にも留まらぬ速さで電柱の陰を飛び出した。
「ちょっ、千絵待って…!」
佳奈が声を殺してそう叫んだのも、もう届かなかった。
岡田旬の父は「ただいま」と呟き(どうせ家族から「おかえり」と返事など帰ってこないことは知っている。)
蒸れた足をぼろぼろの革靴から引っこ抜きながら、後ろ手に玄関のドアを閉めようと手を延ばした。
その時、何かが彼の手を掴んだ。驚いて振り向くと、彼の長男と同じくらいの年齢の少女が、半開きのドアから家の中に入って来るところだった。
「君は…」
彼がそういいかけた時、玄関ドアが閉まった。と同時に、彼の腹にぽっかりと巨大な穴が空いた。
鳩尾に入った千絵の拳は、肋骨や臓器ごと彼の胸を吹き飛ばしてしまったのだ。
粉々になった肉片や骨の欠片が廊下や壁を彩った。その時再び玄関ドアが開き、佳奈が現れた。
「きゃっ…!」
彼女は惨状を目の当たりにし、不満の声を上げる。
「ちょっと… 駄目だよちーちゃん、こんなに汚して…。」
「だって…」
千絵が長い舌を使って死体を口の中に押し込みながら言い訳しようとしたその時、廊下の奥から悲鳴が聞こえた。
2人の少女が顔を上げると、暗い廊下を照らす一筋の光の先に、母親が立ちすくんでいた。
御玉を手にしたままわなわなと震えている。
「はぁ…」
千絵は溜息を吐くと、スニーカーのまま家に上がり込み、足元に散らばる肉片をまたいで廊下をゆっくりと歩いていった。
岡田旬の母親は再び悲鳴を上げるでもなく、恐怖に顔を引きつらせたまま台所の中へ後ずさった。それを追って、千絵も台所の奥へ消えた。
958腐肉(P.N.):2009/11/03(火) 05:39:51 ID:KIzZB33W
その間に佳奈は下駄箱を開けて雑巾を取り出すと、床を拭き始めた。悪臭が鼻を突き、何度か吐きそうになった。
台所からは悲鳴一つ聞こえず、壁から血の滴るびちゃびちゃという音以外は静寂だ。
「千絵?」
佳奈は恐る恐る声をかけた。
「こっちも手伝ってよ…。」
すると台所から、口の周りを血で汚した千絵が現れた。
「バケツか何かで流す?」
「…外に?」
「だよねぇ。」
2人は本来の目的を忘れ、地獄絵のような赤く染まった玄関をいかに修復するかという問題に知恵を絞った。
「もぅ…。」
佳奈はぶつぶつ言いながら、下駄箱の下に転がっていたバケツを手に取ると、千絵に渡した。
「水汲んできて。」
再び溜息を吐きながら、台所の方を振り返った千絵の目に、とんでもないものが飛び込んできた。
何かを引きずったような血の跡が廊下を這って階段まで続いていた。食べかけとはいえ、まさかあの傷で生きているとは。
「先に片付けなきゃいけない用出来た。」
千絵は佳奈にそう告げると、階段を上がって行った。
佳奈は階段を睨みつけながら口を尖らせ「なんで私が…」と呟き、バケツに手を延ばしたその時、ふとバランスを崩し、床一面に広がる血の海に盛大にしぶきを上げてダイブしてしまう。
階段を上る千絵の背後で、「ひぃぃ」慄く佳奈の声が聞こえた。

階下から母親の悲鳴が聞こえてからと言うもの、岡田奏は押入れの中に隠れていた。何が起きているのかは想像がついた。
狼がやってきたのだ。
彼は、嘘は吐かなかったのに…。本当の事を言わなかったのが、それほどいけない事だったのだろうか?
もし最初から本当の事を言っても信じてもらえないとしたら、狼少年はどうすれば良かったのだろう?
奏は押入れの奥で泣いた。
声が外に聞こえないようにしたが、狭い空間では自分の呼吸や鼓動がやたらと大きく聞こえ、今にも怪物に見つかってしまうのではないかと思うと、
さらに耳が研ぎ澄まされ、鼓動が早鐘のように胸を叩いた。
その時、音が聞こえた。階段を上がる音のようだが、何かおかしい。まるで、這っているようだ。
奏は、更に異形と化した怪物の姿を想像した。全身が歯のびっしり並んだ口だけの、もはや人の形をしていないものが現れるのではないかと思い、恐怖に震えた。
やがて「這うもの」は奏の部屋の前まで来ると、がりがりと襖を引っかいた。奏は手で口を押さえる。そうでもしないと悲鳴が漏れてしまいそうだ。
襖がゆっくりと前に倒れた。ふわりと風が起こり、襖は畳みの上に音も無く落ちた。奏は押入れの戸の隙間から恐る恐る外の様子を伺う。
そこにいたのは怪物ではなく、彼の母親だった。
脚の関節が5つほどに増え、腹と背は服ごと裂かれ、顔から胸にかけて火傷のように皮膚が爛れていたが、それは紛う事無く、彼の母親だった。
「そ…。」
母親は声を出した。同時に、喉の辺りから空気の漏れる音と伴に、血が滴り畳に染み込んだ。
母は、奏が押入れの中にいることを知っているようだ。白濁した瞳をまっすぐ彼の方に向け、必死に何かを伝えようとしている。
「そ…。」
奏は顔中を涙でぐちゃぐちゃにしながら、首を激しく横へ振った。
逃げて!
奏は心の中で叫んだ。
僕は良いから、お母さんは逃げて!
どうして母は分からないのか。彼がこんなに懇願しているのに、なぜまだずたずたになった身体を引きずって彼の方へ向かって来ようとしているのか。
奏は叫びたかった。だが叫べば、怪物に聞こえてしまうと思った。
無論そんな心配は無用だった。怪物はもう部屋のすぐ外まで来ていたのだから。
ただ一言、この世で最愛の、彼女の生きる理由である息子に、「逃げて」と伝えたいがために、最期の力を振り絞り、自分の身体も命も省みずここまで来た母親は、
結局怪物を息子の居場所へ案内しただけだった。
959腐肉(P.N.):2009/11/03(火) 06:00:56 ID:KIzZB33W
怪物は用済みになった母親を、その可愛らしい足で踏み潰すと、押入れの戸をゆっくり開けた。
眩しい光が奏の瞳を刺す。彼の小さな体は伸びた2本の腕に持ち上げられ、狭い場所から引きずり出された。
目を開けたとき、そこに居たのは彼が想像した怪物と大分違った。白い肌の美しい少女が、裸のまま彼を抱いていた。
奏はじっと少女の顔を見つめた。少女は優しく微笑みかける。少女の細い腕の中で強い筋肉の躍動を感じた。
奏はちんちんが硬くなって立ち上がり、ズボンを擦るのを感じた。
それは、ある種の諦めだったのかも知れない。だが彼にとって、それが人生最初で最後の性の目覚めだった。
痛みを感じた。だが言いようも無く、心地よい感覚だった。
奏は少女の胸に顔を埋めた。柔らかく膨らんだ乳房が2つに割れて、そのまま彼をむしゃむしゃと食った。
奏は痛みを感じた。だが言いようも無く、心地よい感覚だった。
小さな身体を噛み砕くと、千絵は足の下で潰れた食べかすを、今度は一飲みで胃袋に収めた。
大きく膨れた腹が少し元に戻るまで待つために、傍にある小さな勉強机に腰掛けた。
すらりとしているがスポーツ少女らしい肉付きの良い脚を曲げて、足の裏にこびり付いた血を綺麗に舐める。
ふと、『狼少年』の本が目に入る。
ぱらぱらとめくると、最後のページはこんな文章で終わっていた。
「しょうねんは、おおかみに たべられてしまいました。」
千絵は、その項に描かれた滑稽な挿絵を見てくすりと笑った。それからふと、こんな事を思った。
村人を食い尽くした狼は、それからどこへ行くのだろう?と。

千絵が階段を下りてくる頃には、玄関は大分綺麗になっていた。
「…終わった?」
佳奈が尋ねると、千絵は満足げにげっぷをした。
「汚いなぁ… ね、上、汚してないよね?」
「えっ、あー… そのぅ…。」
千絵はどきりとして、まるでそこに説得力のある言い訳でも転がっているかのように、佳奈から目を逸らし辺りを見回した。
「ちーちゃん!?」
佳奈が詰め寄る。
「えーっと…。」

--------------------------------
遠くの方で、サイレンの音が聞こえた。
恐らく数十分前に2人の少女が火を放った、岡田家の消火に向かっているのだろう。
千絵は翌朝のニュースで何と報道されるか予想した。
2階の子供部屋と玄関が火の手が強く、3人家族のうち誰一人行方が分からず、死体も見つからない。
もしかしたら、半月ほど前に「家出をしたまま行方不明」の長男の犯行が疑われるかも知れない。
だが数日はあれこれ憶測が飛び交っても、来週にはもう忘れられているだろう。どの道、証拠は何も出ないのだ。
千絵と佳奈はその音を遠くに聞きながら、我が家へ帰り着いた。
もうすっかり馴染みの小山内家の門をくぐる時、千絵は空を見上げた。真っ暗な闇に、無数の星が瞬いていた。
その日の午後の雨を最後に、梅雨が明けた。夏が来ようとしていた。
960名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 07:49:48 ID:XcN4tql1
全俺が泣いた。
近頃の虹作品などで登場するような、「人間社会に溶け込む強い人外キャラ」なぞ生ぬる過ぎるくらいの非人道的容赦のなさ。
宮部みゆきの模倣犯での犯人サイドの視点を見ているような、胸を締め付ける重苦しさを感じた。
作品に引き込まれるね。続き期待です。
961名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 16:15:36 ID:o3xzWCXu
GJ!!
相変わらず容赦ねぇwww
962名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 18:47:06 ID:tpXOt0oG
続きキター
無慈悲なところが逆に面白いなぁ
963名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 15:29:41 ID:sHR3ynPs
アニメ「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」の
第5話「緑の疾風!神速のアメンボーグ」で
マギサという魔女の足が口のようになって
主人公の頭に噛み付いていた。
食べたり飲み込んだりはしなかったけれど。
いつも早送りで見ているんで他にそういうシーンがあるかはわからない。
964名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 20:42:52 ID:1/64DXzT
アクセス制限にひっかかってしまい報告が遅れました、マンガ2話めをpixivにうpしました。
それから多忙につきしばらく描けなそうなので、千絵と佳奈を1枚描かせていただきました。
まだまだ未熟で原作の可愛いさを十分に描ききれてませんが、見ていただけると嬉しいです。
965名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 21:14:54 ID:9BRCRIbg
アク禁解除されたのかな
次スレ準備遅いよ!あんなにテンプレ関係で議論してきたのに…
966名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 21:24:21 ID:uqzdyeNh
>>965
980くらいに次スレでいいとおもう

ところでスレタイのナンバリングはふた口目とかがいいなぁとか漠然と思った
967名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 21:33:33 ID:PPvKD75c
漫画の人が来なければいきなり加速もしないだろうし
>>980辺りで次スレ準備で良いんじゃね

テンプレ>>445、ナンバリングは二口目で良いと思う
だけど、あまりにもロダ使ってないからロダの人が残していてくれるか不安な所
968名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 21:39:32 ID:9BRCRIbg
次スレテンプレ案

◆女性に捕食されるスレふた口目◆
男性が女性に捕食される・丸呑みされる・消化される内容のスレです。
食い千切りや丸呑み、同化など内容はそれぞれ。
食べる側も人間の女性、モンスターの女性、雌妖怪雌魔物など、
女性別であれば自由です。 女性が捕食される展開も許容ですが、
別に専用スレがあるので、あくまで男性メインでお願いします。
ニッチなジャンルなのでお互いを許容し仲良くやっていきましょう。
画像支援等も歓迎です。
969名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 21:49:03 ID:PPvKD75c
いや、>>445


ここは女性に捕食される。丸呑みされる、消化されるスレです。
食べる側は人間の女性、モンスターの女性、雌妖怪雌魔物さまざま。
食い千切りや丸呑み、同化など対応ジャンルは広いです 仲良くやっていきましょう。
なおUB(女性器で呑み込み)、AV(尻で呑み込み)、BV(胸で呑み込み)なども対象内です

(暫定)創作物用ろだttp://eat-me.monster-girl.homelinux.net/
※グロスカ猟奇的など極端に人を選ぶ内容を投下するときは、 頭に注意文を付けることを推奨いたします。

関連、過去スレは>>2参照


で良いじゃん
その後に反論も無いし、なんでわざわざ男性限定にしようとするんだ?
女性が捕食してるなら女性男性関係無しでいいじゃないか
970名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:12:03 ID:9BRCRIbg
限定とは言ってないぞ。あくまで向こうのスレへの配慮のレベルだ。
あとそれ以降にあった雌動物を認める云々もテンプレも盛り込むべきだと思う
971名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:31:02 ID:TwtIimZm
>>969
あぷろだは
http://girlfriend.is-a-chef.org/
にそっと移転してます。
972名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:33:16 ID:XBO49l1z
             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /
>>969
>>970

まだ2スレ目なんだから自由度高めにして、入りやすい用にしてみたら?
本当に都合が悪けりゃまた変えていけばいいんだし

>>964
アク禁解除おめでとう
そしてGJ!!
973名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:35:47 ID:PPvKD75c
>>971
おおう、ロダに普通に行けたからこのアドレスで良いかと思ってしまった

>>972の一言で納得した
そうだよな、まだ二スレ目なんだよなw
974名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:46:43 ID:9BRCRIbg
折衷案として

ここは女性に捕食される。丸呑みされる、消化されるスレです。
食べる側は人間の女性、人間の女性、モンスターの女性、雌妖怪雌魔物動物ets、 女性別であれば自由です。
食い千切りや丸呑み、同化など対応ジャンルは広いです 仲良くやっていきましょう。
なおUB(女性器で呑み込み)、AV(尻で呑み込み)、BV(胸で呑み込み)なども対象内です

(暫定)創作物用ろだttp://eat-me.monster-girl.homelinux.net/
※グロスカ猟奇的など極端に人を選ぶ内容を投下するときは、 頭に注意文を付けることを推奨いたします。

関連、過去スレは>>2参照

テンプレはこんな感じで

2以降の参照スレに
少女・女性が化け物に捕食されちゃうスレ その4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1217963873/l50
「女性が捕食される」内容はこちらに

こんな感じで誘導支持を出すと如何
975名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:57:06 ID:PPvKD75c
まず、なんでもOKにしとこうぜ
向こうに悪いがこっちだって過疎なんだ
女性が捕食してればなんでもOKじゃないと厳しい

後、向こうのスレだと女性が女性を食べるカニバリズムはNGだぜ
976名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 00:08:43 ID:5rhUPs+K
千絵もアウトになってしまうかもしれんしな
977名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 00:26:55 ID:EOuwEu3W
974のテンプレ内容で不満があるならば改善案を出して欲しい
978名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 00:28:40 ID:rj1VsbU5
テンプレは良いと思うが
化け物に捕食されちゃうスレの下の文が不必要
979名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 00:31:48 ID:tAPaZGdK
この議論向こうには悪いがとその一言で却下してしまうのは如何なものかと
980名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 00:59:49 ID:rj1VsbU5
議論と言うが、他にスレあるから女性が女性型の化け物に食われる場合はそちらに誘導派一名と
誘導せずに女性が捕食するなら全部このスレで良いじゃん、誘導はいらない派一名の二人の会話だぜ
議論と言うより只の喧嘩

俺は>>445のテンプレで暫定的に完成したと思ってたが、急に新テンプレ案出してきた>>968に納得出来ない
誘導しなくとも、関連スレに入れておけば書き手の方が判断してそちらに移動して書くと思うし
わざわざニッチな趣味のスレをさらにこっちから細かく分ける必要は無いと思う

つかこんなギリギリでテンプレ案とか出さないで、意見があるならもっと早く言ってくれよ・・・
981名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 01:07:36 ID:EOuwEu3W
暫定的に完成していたとうのも勝手な判断だろう
上でも言っているが女性も捕食される内容を否定しているわけではなく
一つの板に2つの同じようなスレがあるという現状では
ガイドライン上での誘導は必要だろうということだ
982名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 01:48:44 ID:rj1VsbU5
俺はスレ建て出来ないし、テンプレどうするかは立てれる人に任す

でも、向こうのスレに誘導かける場合カニバリズム禁止とか書いてくれ
後、向こうのスレだとこっちのURL張ってるだけで別に誘導は書いてない
983名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 15:41:30 ID:oJtu549F
俺も見守るしかできないのだが、ばかばかしいと思っているのは俺だけなんだろうか
てか、そうこうする間に980超えてるし
984名無しさん@ピンキー
「迷ったときは両方買え」ってばっちゃがいってた

とりあえず「全部のせ」

でいままで上がったテンプレを全部乗せ