「ル〜ルっ!」
突然、ルルーシュの頬にシャーリーの手が伸びた。
「ふぇ!?」
シャーリーの顔がルルーシュの頬をそっと抓り、引っ張る。
「笑って…ねっ」
「え…?…」
「無理に笑えとは言わないから…ルルが笑える時に、笑って?」
そう言うと、彼女はルルーシュの頬から手を離す。満面の笑顔を浮かべ、シャーリーはルルーシュを見ていた。
「シャーリー…ごめんな」
『何をやっているんだ…俺は…まだ、後悔しているのか?…だからって彼女の笑顔を奪うなんて事…赦されないだろう』
「謝んないでよ、ルル…さ、服選んじゃお?」
「うん…」
それから幾つかの試着の後、服選びは取り敢えずの決着を見た。大量の紙袋をルルーシュにもたらして…。
「はぁ…」
ショウウィンドウに写るウェディングドレスを見て、シャーリーは可愛らしい溜め息をついた。
『こんなドレスを着る時…私の隣に、居てくれるのかな…ルル…ダメダメ!弱気になっちゃ!ルルは居る!絶対!』
そんな儚くて純粋な願いを、シャーリーは抱いていた。
そんな願いがキッカケか、どんどんとシャーリーの中で結婚式の妄想が加速する。
『やっぱり…ジューンブライドだよね…もしくはどっちかの誕生日とか…で、ブーケの花は…』
「シャーリー、お待たせ」
戻ってきたルルーシュの声に、シャーリーは妄想を中断。顔の締まりを取り戻す。
「あ、ルル…大丈夫、待って…ないよ」
そう笑顔で返す。
どうやら、妄想していた顔は見られてはいなかったらしい。
「良かった…ウェディングドレス…か」
そう言うと、ルルーシュはシャーリーと一緒にショウウィンドウを見上げる。
「うん…いつか、着たいなって…ね」
『シャーリーのウェディングドレスか…きっと綺麗だ…』
「そ、そうか…あの…相手は…?」
ついシャーリーの晴れ姿を想像してしまい、ルルーシュは顔を赤らめた。
「……お父さん…」
「えっ!?」
意外な答えに、ルルーシュはシャーリーの横顔を見る。
「私、小さい頃お父さんの…パパのお嫁さんになるって言ってたんだって…お父さんが大好きだったから」
「……」
昔を懐かしむ様な、だがどこか悲しげな表情を浮かべ、シャーリーは続ける。
そんな彼女を見ているうちに、ルルーシュの心の奥の古傷が、疼く様に痛みだした。
「でもお父さんは、私がお父さんが大好きなのと、本当に大好きなのは違うんだって事教えてくれたの。そして、私が本当に好きになった人のお嫁さんになる時は、心から応援してくれるって…」
「シャーリー……」
自責の念、後悔、そして愛情…ルルーシュの中の感情が段々と彼の心を支配する。ごく自然に、ルルーシュはシャーリーの手を握っていた。
「あ、あのねルル!私…」
シャーリーがルルーシュに向き、何か言おうとしたその刹那…。
「…雨だ…」
どんよりとした空から、雨が降り始めた。
「え…天気予報、会長が晴れだって言ってたのに…」
「誰だって間違える事もある。天気は変わりやすいからな…さ、帰ろう…シャーリー」
「うん…ルル」
買い物を切り上げ、二人は小走りに家路についた…。
雨足は確実に強さを増し、初夏の陽気はすっかり梅雨の天気となった。
そんな中を、ルルーシュとシャーリーは半ば駆け足で家路を急いでいた。
ずぶ濡れになりながら、二人は繋いだ手を離さずに走る。漸く雨宿りが出来そうな木を見つけ、その下へ駆け込んだ。
「すっかり大雨だな…傘持ってくるんだった…大丈夫か?」
濡れた髪を払いながら、ルルーシュは隣のシャーリーに声をかける。
「うん…大丈夫。ずぶ濡れになっちゃったね…」
「ごめんな…こんな事になって」
「ルルのせいじゃないよ。楽しかった」
申し訳ない表情のルルーシュに、シャーリーは笑顔を向けた。
「そうか…なら、良かった…」
そう言ってシャーリーに笑いかける。
その時、ルルーシュの脳裏にデジャブが起こった。
『ねぇルル…ゼロは弱い者の味方なんだよね…じゃあ、何で私のお父さんを殺したの…?』
「……!!!」
『何故だ…あの夢と言い、何故こんな時に…!!罪から眼を逸らすなと言いたいのか?眼なんか逸らしていない…受け入れる覚悟は出来たんだ…罪と向き合う事を…だから、失いたくない…』
「ルル…また怖い顔してるよ…?」
「え…ごめん…」
『また心配させてしまった…もう、シャーリーを失いたくないんだ…だから…彼女に幸せを…』
「謝んないで良いよ…ルル、笑って」
彼女は優しい笑顔でそう言ってくれた。
彼にはそれがたまらなく愛おしかった。
「シャーリー…!」
「え…ルル?」
土砂降りの雨の中、ルルーシュはシャーリーを抱きしめた。
「ごめんよシャーリー…ごめん」
「だからルル、謝らなくて良いよ…私は大丈夫だから…」
「でも…俺…シャーリーを」
『傷付けたんだ…酷い傷を』
「もう、そんなに気にしないで…」
「シャーリー…怖いんだ…俺」
「大丈夫…私は、何処にも行かないから…ルルの、側にいるから…ね」
そう言ってルルーシュの背に手を回し、シャーリーは彼を優しく抱き締め返した。
「シャーリー…ありがとう」
「泣いてるの?ルル」
「分からない…でも、シャーリーが滲んで見える…」
今のルルーシュに出来る、精一杯の虚勢…。そんな虚勢を張るルルーシュを、シャーリーは心底愛おしく感じていた。
「ルルの泣き虫…だけど、大好きだよ…ルル」
「………」
シャーリーの一言に、ルルーシュは二の句が継げず、ただ彼女の唇をそっと奪うしかなかった。そんなルルーシュのキスを、シャーリーは少し背伸びして優しく受け入れた。
土砂降りの中、二人の時が止まる。
「…ルル…帰ろ」
「ああ…帰ろう」
互いに唇を離し、手を繋ぎ合って二人は家路を急いだ。
「ただいま…」
「お邪魔します…」
どうにか雨の中二人は帰ってきたが、家は静かだった。
「ロロ…居ないみたいだな」
「じゃあ…二人きり…だね…」
シャーリーの一言を妙に意識してしまい、ルルーシュの内に忘れていた緊張感が蘇る。
「あ…ああ、そうだな…シャーリー、シャワー…使えよ。風邪ひいちゃうぞ…」
「う…うん。ルル…一緒に…使う?」
「へっ!?」
この一言で、ルルーシュの中で何かが弾け飛び、年相応の欲が肥大化した。
「シャーリー…綺麗だよ…」
シャワーを浴びながら、ルルーシュは上気したシャーリーの身体を愛撫していた。
「ん……あっ…ルル…っ!恥ずかしいよぉ…」
ルルーシュの指やルルーシュの舌、ルルーシュの言葉の一つ一つがシャーリーをエロティックに染めていく。
一応、恋人同士身体を重ねる事は前にもあったが、毎度初めての様な恥じらいをシャーリーは見せていた。
それがルルーシュにはたまらなく愛おしかった。
「シャーリー…濡れてる…のか?」
ルルーシュの舌が、シャーリーの秘所を弄る。愛液が糸を引いていた。
「ひゃぁっ!らめぇ…いじっちゃ…イヤぁんっ!」
「感じてくれてるんだな…嬉しい…」
優しげだが、どこか意地悪な笑顔を浮かべ、ルルーシュはシャーリーの秘所に吸い付き、指で内壁をそっと掻き回す。
「あっ…ぁあぁぁんっ!!」
敏感な部分を攻められ、身体を震わせてシャーリーは果てた。
力が抜け、彼女はタイルの床にへたり込む。
「シャーリー、大丈夫か?」
力の入らないシャーリーを、ルルーシュはそっと抱き寄せる。
「ルルの…バカぁ…」
非難に近いシャーリーの一言だが、顔はどこか幸せそうだった。
「ごめんな…」
「謝るより…もっと…して?」
場所をルルーシュのベッドに変え、二人は抱き合っていた。
「ん…ぁ…ルルぅ…」
「シャーリー…っ…シャーリー…あっ」
互いの唇を奪い合い、身体を刺激し合う。
興奮も愛情も情欲も、シャーリーとルルーシュは共有し、感じ合っていた。
「ルル…きて」
「シャーリー…行くよ」
濡れきったシャーリーの秘所に、ルルーシュは後ろから侵入していく。
「あっ…んぁぁっ!ルルっ!…ルルぅ」
ルルーシュの感触や熱を中に感じながら、シャーリーは可愛らしい喘ぎを上げる。既に果ててしまいそうだった。
「はぁ…っ…シャーリー…全部入った…動くよ?」
彼女の身体を抱き締める様に密着し、首筋や耳にキスする。
「きて…動いて…ルル」
切ない顔をルルーシュに向け、シャーリーは言う。急かす様に中は締め付けている。
それに応え、ルルーシュは彼女の中の蹂躙を開始した。
「ひゃぁっ!あぁ…っ!ルルっ!気持ち…良いよぉっ!」
「シャーリー…中…凄い絡む…」
たわわに揺れるシャーリーの胸を掴み、可愛らしい乳首を弄りながら、撃ち込み続ける。
言葉通り、彼女の中はルルーシュから精を絞り出さんと絡みつく。ルルーシュはもう限界だった。
「んぁっ!はうっ…ルル…っ!ルルぅ…っ」
「シャーリー…もう…くぁっ!!」
ルルーシュはシャーリーの中で果て、彼女の子宮に精を吐き出す。
果てながらルルーシュは、シャーリーを抱き締めていた。
「あぁ…っ!熱いよぉ…」
「はぁ…ぁっ…シャーリー」
ベッドに崩れ落ちる様に、ルルーシュとシャーリーは寝そべる。
「ルルぅ…」
シャーリーは甘える様にルルーシュの手を握る。幸せそうな顔をしていた。
「シャーリー…まだ…」
そう言って、ルルーシュは体勢を変え、シャーリーに覆い被さる。
「えっ…ルル、無理しないで…?」
「シャーリー、ちゃんとイッてないだろ…欲しいんだ…シャーリーが」
妙に深刻な顔をしながら、ルルーシュは彼女を見つめる。
そんな顔の彼を見てシャーリーは、ちょっと可笑しく思い、そしてとても愛おしかった。
「良いよ…ルル…私にも、ルルをいっぱい頂戴…」
「ああ、行くよ…んっ」
シャーリーにキスし、再度彼女の中の最奥へ入り込む。
中は先程以上の愛液と自分の精液で濡れていた為、スムーズに繋がった。
「あぁぁぁあっ!!…ルルぅ…」
嬌声を上げ、シャーリーはルルーシュを抱き寄せる。
シャーリーの優しい温もりが、ルルーシュには嬉しかった。
「入った…よ…シャーリー、動いて良いか?」
シャーリーの頭をそっと撫で、ルルーシュは問い掛ける。
「うん…ゆっくりで…っ、お願い出来る?」
「どうして?」
「ルルを…いっぱい感じていたいの…」
優しい笑顔…正に天使の様な笑顔をシャーリーはルルーシュに向けた。
それだけで、ルルーシュの心は暖かく満たされていった。
「分かった…」
シャーリーの中をそっと撫でる様に、ルルーシュは突き動かし始める。
「ぁっ…ルル…ルルぅ…!好き…大好き…っ…ルルっ!」
「シャーリー…っ…あっ!」
『愛してる…愛してるよ…君を…シャーリー…!!』
正直な気持ちを言葉に出すのが余りに気恥ずかしく、ルルーシュは胸の内でシャーリーへの愛を叫び続けている。
ゆっくりとした繋がりだったが、確実に二人の身体も心も全て結び付いていた。
幸せだった。世界中で今、一番幸せなのは自分達だと…シャーリーとルルーシュは互いにそう想っていた。
「ルルぅ…あっ…キス…して」
「シャーリー…んんっ」
シャーリーの唇に自分の唇を重ね、ルルーシュは腰つきを段々と早めていく。それによって、シャーリーの中は更に締め付けを増した。
お互いの限界が近い…それを今なら二人は容易に感じ取れた。
「ルルっ…ルル…あぁんっ!もう…もうダメ…っ!」
「シャーリー…俺も…っ!一緒に…!!」
抱き締め合い、キスし合いながら二人は絶頂へと登って行く…。
「ルルぅ…っ…ルルぅぅっ!!」
「シャーリー…シャーリーィッ!!」
身体を抱き合い、二人は同時に果てた。
シャーリーの奥で、ルルーシュの熱が渦を巻く…。
「…シャーリー……愛してる…」
思い切り勇気を振り絞り、ルルーシュはシャーリーに想いを伝えた。
「ルル…私も…大好き…」
シャーリーも天使の笑顔でそれに答える。
想いを伝え合い、幸福感に包まれながら、二人は眠りに落ちていった…。
それから…。
「ねぇルル?」
「ん?」
「何で、あの時泣いちゃったの?」
「な、泣いてない!」
「嘘。絶対泣いてた」
「本当に泣いてない!」
「意地張らなくて良いよ。私、別に茶化す気無いから」
「だからっ!……恐かったんだ…」
「何が?」
「分からない…とにかく…恐かったんだ」
「ルル…私はルルの側にいるよ?」
「シャーリー…」
「ルルがたった独りでも…私はルルの側にいるよ…ルルは私が護るから…だから、大丈夫だよ…恐くない…新しい朝が来ても…側にいるから」
「シャーリー…ありがと」
「良いの…ルルが大好きだから…」
「多分…俺も…」
「多分って何よ!多分って!」
「痛い痛い痛い痛いっ!!」
「もぉっ…バカ…」
「面目無い…」
「悪く思うなら……今度は…ちゃんとデートしよう、ね?」
「あ…ああ、しっかり準備しとくから…楽しみにしてくれ」
「うん、どうなるのかな…楽しみ」
「任せろ…プランニングは得意だから…」
「期待してるね…ルル」
シャーリーとルルーシュ…二人は、今幸せに包まれていた…。
TURN EX: Fin
以上…お目汚し失礼した…。
最後にワガママで申し訳ない。
シャーリーの居ないギアスは…俺には辛すぎる。
これからは、受け手のみになろうと思う…今まで迷惑をかけて本当に申し訳ない。
それでは、新たな職人の活躍を祈る。
∠(TT)
GJ!!
シャーリー…(´Д⊂)
良いSSだったと思う
先週までなら幸せだったと思う
何でも無い放映の事
シャーリーが生きていた頃の話
二度とは戻れない夜
LC2に期待するか…
ルルシャリよ永遠に・・・。
シャーリーいいぃぃぃぃぃ!!!!!(´;ω;`)
作品はいい、でも前後に余計なこと書きすぎな気がする
余計なこと?
そういや次スレの季節
GJ!
シャーリーはここ数週間が一番輝いてたと思う
俺の脳みそは既にシャーリー生存捏造ルートSSの構築を始めているんだぜ?
パロディなんだからある程度は好きに改変していいと思う
ルルサヨはまだか?
オレシャリ書けてた
けどフルボッコされてハッキング食らいそうだからファイルごと消した
シャーリーファンはいくらかロロアンチになったんだろうな
だれか騎士団に入った双葉や水無瀬にも、目を向けてあげてくれ。
>>975 いくらかどころじゃないだろ……
しかしロロのヤンデレっぷりを見ると、こいつが女性キャラじゃないのが悔やまれる
やっぱりルルシャリ作品多いな……
まぁしかし騎士団いりなるか!?と思ったけど残念な結果だ…
ジェレミア卿とヴィレッタ先生のwtkt授業でも妄想するか
ジェレミア卿はカッコ良かったがこのスレ的には使い難くなった気がする。
>>977 そういや昔ギアスキャラの性転換スレってのがあったな
シャーリー、もし生きて黒の騎士団に入ってりゃ
自分にキスをした責任をサヨコにとって貰うとかでチョメチョメとか色々出来たのに
天然サヨコにオシオキを施す黒ロロでも想像して寝るか
顔がルルのサヨコさんに慰めてもらってそうだなロロは
シャーリーって死ぬ意味無かったよな・・・
>>977 ナナリーはじめ女性キャラとの確執を考えりゃ、同性の方が嫌な話になるわな。
何で弟にしたんだろ。
>>985 ヒント:ギアスのファンには多数の腐れ女子も混じってる。
>>963 良かった…
最初の方のデート含め
悲しいなぁ
うめうめ
>>985 自分もそれ思った。ナナリーの位置にいるんだし、妹にした方がおさまり良さそうだったのに。
ギアスユーザーには男しかなれないとか制限あったりするんかね。
ゲームでユフィがなってるよ。あと、ネリ様にも素養はあるとか何とか。
腐に媚びたってのが結論なんだろうけど。
ランスロット仮面みたいなスピンオフ還元の例を考えれば、ナナナのアリス辺りになるのかねえ>ロロがもし妹だったら
ロロが妹なら、それはそれでファンは付いただろうな
ロロが女なら確実にカレン、ミレイ、シャーリー、さよこ、千葉あたりは殺されるんじゃないか
「私のお兄ちゃんに近づかないで!」みたいに
そしてサンホラのArc見たく…
>>990 まだ続いてたのか・・・>ランスロット仮面
要するに「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない!」ですね>女ロロ
>>994 別に「女」がついてなくてもそうだと思う・・・
>>992 最期はルルも殺る訳な…ロロの手を取る仮面の男は、ゼロ?
大分書きづらくなってきたなぁ・・・・・
1000
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。