「ここここここなた!? い、痛いだろ!? 今すぐ抜いてやるから!」
「待って」
「!」
こなたの腰を持つ手の力を抜き、そうじろうはこなたの瞳を見つめる。
その瞳は……潤んでいるようだった。
「あ、あのね……あたし、おかーさんのために身体を貸したワケじゃないの……」
「え……」
「こうやって……おとーさんとえっちしたかった……! おとーさんのことが……大好きだったの!!」
「!」
「だけどおとーさん、はぐらかしてばかりで全然やらせてくれなかった! おとーさんのことを想いながら自分で慰めるしかできなかった!
だから……だから抜かないで! 最後までちゃんとやってよぉ!」
叫びにも似た、こなたの悲痛な声。
自分で『やってはダメだ』と決めていたことが、逆に娘を傷付けていたなんて……全然気が付かなかった。
「……俺もまだまだだな。娘の気持ちもわかってやれなかったなんて……」
「えぐ……おとー……さん……」
そうじろうはこなたの肩をポンと叩くと、部屋にいるであろう人物に話し掛けた。
「かなた、出てきてくれ」
“……なぁに? そう君……”
こなたの向こう側に、ぼんやりとかなたが見えた。
手招きするように手首を動かして、
「かなた、こなたの中に入れるんだろ? 三人でやってみよう」
「え……?」
涙でくしゃくしゃになった顔をあげて、こなたはそうじろうを見た。
「いい……の……?」
「かなたが応援してたみたいだしな、断る理由はないよ。……それに途中で抜けたから、まだ身体が疼いてるんだろ?」
“もう……そう君てば……”
顔を赤くしながらも、かなたはこなたに身体を重ねた。
そしてかなたの身体が見えなくなり、
“こなたと感覚だけ繋げたわ。これで三人でえっちしてることになるわよ”
「えへへ、家族三人でえっちか……」
「こういうプレイもたまにはいいかもな。じゃ、動くぞ」
こなたの腰を抱えて、ゆっくりと腰を動かした。
痛みはまだあるものの、次第と快感を得られるようになっていく。
こなたの血と、愛液と、そうじろうの粘液が混じり、股間がいやらしい音を立て、それが三人を更に高めていく。
“そっ、そう君! きっ、気持ち良い!!”
「あ、ああ! な、んか! おかしく! なっちゃうぅ!!」
「いいぞ、こなた! 感じてる証拠だ!」
そうじろうの突きが一層早くなる。こなたも自らの腰を動かしていく。
快感を感じる度にこなたの膣口は締まり、それがまたそうじろうへ快感を与えていく。
こなたと感覚を繋ぎ合わせているかなたは、身体こそ動かせないものの、約20年来にもなる快感で『自分自身の身体であったなら何度もイッていた』だろう。
「こ、こなた! かなた! も、もう出るぞ!!」
「い、いーよ!おとーさんのせーし!! 私の中に!!」
“あ、あぁ! 私もそれ言いたかったのにぃ! あぅ!!”
それが合図だったかのように、そうじろうの突きが更に激しくなる。そして……
「あ! あぅぅ! ひぁ、ああぁあぁぁあああ!!」
“はひぃぃいいぃぃ!!”
「んく! うああああ!!」
こなたの中に、そうじろうの精液が注がれていく。
こなたの手は力を失い、くたりと床に落ちていった。
「あ……はぁ……」
“ふぇぇ……そう君……多すぎ、よぉ……”
「す、すまん、最近やってなくてな……」
「はひっ!」
こなたの膣から肉棒を引き抜いていく。
ぱっくりと開いたその秘裂からそうじろうの精液が溢れだし、床を汚していく。
「あ……はは……おとーさんの……せーし……あは……あはは……」
“あ、あら? こなたってば、激しすぎて壊れちゃったみたい……”
「う……こなたの中があんまり気持ち良かったから……」
涙を流しながら不気味に笑うこなた。
それは快感のせいだけではなく……何年も積み重ねてきた『欲求不満』が壊れたことによる脳への衝撃もあった。
そして……
「ねぇおとーさん、えっちしよ♪」
「ああ、いいぞ。かなたー、来てるかー?」
“ええ、ここにいるわ”
結局、三人でのえっちが毎日の日課へと成り代わったのだった。
「えへへ……誕生日までは、こんなこと永遠にないと思ってたのにな」
“ふふふ……良かったわね、こなた”
「最高の誕生日プレゼントになったな」
「うん! ありがとう! おとーさん、おかーさん!!」
544 :
19-04:2008/05/28(水) 21:23:41 ID:yTtjNJXB
以上です。時間がなかったので雑かもですが……
とにかく!こなた、誕生日おめでとう!
>>544 GJ!
スパッと書けて羨ましいったらありゃしないw
しかし、
そう×こな でエロ……
ネタが被ったなぁw
本当は各SSに感想をつけれたらいいのだがもう時間的にあれなので、これだけは言っておこう。
こなた誕生日おめでとう
/ : ,. -/: : : : : : : : /: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
. /,.. '´/: : : :/: : : : /: : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
// / : : : : /: : : : : /: : : :,! : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
. /: : : : : /: : : : : /: : : /.|: :|: : : : : |: : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : l
/: : : : : /: : : : : /-‐ x' !: :|: : : : : |!: : : :l: : : : : :ヽ::::: : : : : : : : :|
!: : : : :/: : : : : / : : :/ ヽ| : | : : : : | l : : : |: : : : : : :ヽ:::ヽ : : : : : |
. !: : : :,.イ: : : : : :l : : / l : !: : : : :| ,.x-‐‐!-、: : : : : ハ::::ハ: : : : : !
|: : :/ !: : : : : :|: : / l: |: : : : :| ヽ: : !、: ヽ、 : : : l::::::l: : : : :|
|: :/ |: : : : : : ! ll`!‐- 、 l |、: : : :| ヽ: :| ヽ: :!: : : : :l:::::::!: : : l
|:/ l: : : : : イ l | ,!`'.| ヽ: : | - ..__ヽ| ヽ: l: : : : :l、:::::l: : :!
|: : : : :l l:| r'ー',ノ ヽ: | | `丶、ヽ:|: : : : :|:ヽ::l : |
!: : : ,.!: |! ` '´ ヽ! r'、__ ,./'/l: !ヽ : : |):ヽ|: l
', : / | : '、 '"'" , ヽ._,. ' l:∧!: 〉、 ,.! '´ ,):|
ヽ:l !: : :`ヽ、 、_ '"'" ・ l/: : : :l/ /: l
'.| | : : : :|:l/丶、 `ー' r‐〈: : : : / /、 : |
l: : : : |:| l:.:.:.:.:` ー,┬ '' ´ ,〉、r'ー-'、 /=-ヽ: :!
/! : : : |:! |:.:.:.:.:.:./ ' , ':/:.:.}-- ..__, !'" `ヽ:|
/ !: : : :|:! l:.:.:.:.:.:l`ヽ、 / /:.:.:.l.__,. l_,. --、:}:l
{ !: : : |:| |:.:.:.:.:.| `/ /:.:.:.:.:{ l ヽ!
みんな、誕生日祝福、ありがとじゅした〜〜
こなかがスレでも多いに盛り上がったよwスレが良い方向に向かってくれてよかった。
笑えたり感動したり時折壊れてたりw
これからこのスレのSSじっっくりと読まさせて頂きます。皆さん本当にGJしたっ!!
こなた、誕生日おめでとう!!!
>>534まさか続いてくれるとは思ってなかった!GJ!
完全に出遅れ、今さらな状態ではありますが、投下したいと思います。
・2レス
・エロなし
です。
真っ暗な闇の中を、私は歩いている。
光のない世界の中で、見えるのは自分のからだだけ。
だけどおかしい。
私のからだはもう少し大きかったはず。
小さいことをからかわれてはいるけど、私もあしたで18歳。
いくらなんでもこのからだは小さすぎる。
それになんだか自分の思うとおりに動いてくれない。
ただまっすぐ歩き続けているだけ。
− おかあさあん −
どこから小さな子どもの声が聞こえてくる。
どこにいるんだろう?
− おかあさあん −
まただ。
はっきり聞こえてくるんだから、そんな遠くではないはず。
探してあげたい気持ちはあるんだけど、私の視線は前を向いたまま。
どうしたらいいんだろ?
− おかあさあん! −
その声が自分のものであることに気づいた時、私の視界は暗転した。
「……」
回復した視界の先には見慣れた天井。
私のからだはベッドに横たわっている。
そう、ここは私の部屋。
ということは、さっきのは夢だったんだ。
久しぶりに見たな、あの夢。
幼いころに見始めた、胸が押しつぶされそうなあの夢を。
「もう大丈夫だと思ってたんだけどなあ」
ひとりつぶやいてベッドから半身を起こす。
あくびをしてから目覚ましを手に取る。
見ると、目覚ましは5時を示していた。
「うわ、めちゃくちゃ早起きじゃんか」
どうしちゃったんだろうと思いつつ、ベッドから出ることに。
二度寝しちゃったら遅刻確実だしね。
とりあえず、備え付けの鏡で今の自分の顔を見てみることに。
あちゃあ、こりゃダメだね。
まるっきり病人だよ、私。
このままじゃみんなに心配かけちゃうね、確実に。
ひとまずシャワーでも浴びることにしますか!
「♪〜」
鼻歌まじりでシャワーを浴びる。
元気のない鼻歌だけど。
どうも、さっきの夢が気にかかるんだよね。
あの夢を見るときは、心のどこかに寂しいって気持ちを押し込めている時が多い。
お父さんが取材旅行に出かけて、ゆうちゃんやおばさんの家に止まりに言った時にちょくちょくね。
でも一番多かったのはお母さんのこと。
やっぱり私だけお母さんがいないってのは寂しかったしね。
けど、そんなことお父さんに知られたら、死にそうな顔をするから口にしなかった。
だけど、結局はお父さんに気づかれて心配させちゃったんだけどね。
でも、今回のは違う。
なんなんだろうなと考えていたけど、全然思いつかなかった。
身体があったまって血色もよくなったみたいなので、もう一度パジャマに着替えて部屋にもどる。
ドライヤーで念入りに髪を乾かしながら、また原因を考え出したんだ。
>髪が長いと乾くまで時間もかかるし、考える時間もいっぱい取れるだろうしね。
「あっ、そうか」
気づいたのはちょっとした偶然だった。
乾かしながら髪形を変えて遊んでいるうちに作ったツインテール、それを見たときのことだったんだ。
私は、みんなと別れ別れになるのが怖かったんだ……
かがみ、つかさ、みゆきさんの3人との友人関係。
これがなくなってしまうのが怖かったんだね。
なんだか目頭が熱くなってくる。
待て、待つんだ泉こなた。
今泣いてどうする。
目を閉じて頭をふり、無言で自分に気合を入れる。
今ここで泣いたって何にもならないんだぞ!
とにかく、卒業はまだずっと先の話だ!
みんなとのいい関係を続けていけば、必ず打開策はあるはず。
だから、ギブアップするには早すぎる!
もう一度気合を入れなおして、作り笑顔で鏡を見る。
うん、さっきよりいい顔になったね。
ようっし、最期の学園生活、みんなと一緒に楽しむぞうっ!
以上です。
完全に出遅れでごめんなさい。
書いてみたくて即興で書きはじめたはいいけど、結局こんな時間になってしまいました。
1レス目の名前欄は『夢からの旅立ち(1/2)』と読み替えていただけると嬉しいです。
では、クロスSSの作成に戻りたいと思います。
あ、一つ質問なんですが、クロスSSをクロス先のスレに再構成して投下ってのはまずいでしょうか?
554 :
LD:2008/05/29(木) 03:48:16 ID:qh9Or9Wj
SS書き上がりました故、投下しようと思います。
が、その前にいつも言ってる気がしますが……皆様GJ!
癒し系からえちぃもの、シリアス、ダークまで何と幅の広いことか……
>>45-450氏
私の作品を使ってくれるなんて!
これ以上ない喜びを感じながら読ませて頂きました♪
第3話も期待してますね〜……あの『ラスボス』と並ぶのか……どうなるんだろう?
では、5分ほど待機してから投下作業スタートします。
555 :
LD:2008/05/29(木) 03:55:09 ID:qh9Or9Wj
改めましてこんばんわ、LDです。
まずは謝罪から……ゴメンナサイ、こなたさん。間に合わなかったですorz
と言う訳でこなたの誕生日SSです。
糖分100%でお送り致します。
では恒例の注意書き
・「こなた&ゆたか」シリーズの続き
・本文4レス&後書1レス使用予定
・非エロ……のはず
では投下開始です!
バイトも終わり、だいぶ日の沈むのが遅くなった街をのんびりと歩く。
今日5月28日は私の誕生日だ。
去年はゆーちゃん達と思いっきりすれ違いになっちゃったけど、今年はちゃんと帰るようにバイト仲間に言ったらすんなりとOKが出た。
お願いしたら二つ返事で、と言うか逆に早く帰れと言われたのはどうなんだろう?
いや、チーフになって増えた仕事もちゃんと終わらせてるから問題はないんだけど。
私とゆーちゃんの仲はバイト先でも既に認められていて、ゆーちゃんが来ると仕事が残っていても帰らされそうになったりする事も何度かあったっけ。
ただ、ゆーちゃんまでバイトさせようとするのは勘弁して欲しい。
実際にうちで働く事になったら、まぁキャラ物のコスプレは無理っぽいけどメイド服なんか着せたら人気出るだろうと思う。
けど、ゆーちゃんのそういう可愛い姿を見るのは私だけで十分、悪い虫が付いたらなんて考えまで浮かんでしまう辺り、かなり独占欲が強いのかな?なんて思わず苦笑してしまった。
そんな他愛のない事を考えながら、行きよりも重くなった荷物を手に家路を急ぐ。
荷物の中身はバイト仲間からのプレゼントの他に、かがみ達からの物も入っていた。
新生活で忙しいはずなのに皆でバイト先まで来てくれて、少し大人びた元気な姿を見せてくれたのは本当に嬉しかったな。
当日になって時間を変更したステージイベントの始まる30分くらい前に休憩と準備の為に裏方でくつろいでたら皆が来たんだっけ。
わざわざパティが連絡してたらしく、時間変更も皆が来るのもパティを始めとしたバイト仲間で計画してたんだそうな。
ダンスの後にサプライズイベントで私の誕生日をお客さん達も巻き込んで祝ってもらえたのは嬉しいやら恥ずかしいやら何とも言えない気分だったよ。
つくづく私は幸せ者なんだなと、今日1日を振り返っているともう家まであとわずかだった。
「ただいま〜」
そう声を掛けると、奥から一人の少女が出てきた。
いや、家には私以外の女の子は1人しかいないんだけど、その格好に思わず呆然としてしまった。
「お帰りなさいませ、お嬢様。お荷物をお持ちします」
なんて言いながら、いまだ衝撃から立ち直れない私からその少女――メイド服に身を包んだゆーちゃん――は荷物を受け取ると、
「如何なさいましたか? もしやお加減でも優れないのでしょうか?」
と言っておでこをこつんと合わせて、いつもの笑顔を浮かべると
「おかえり、お姉ちゃん♪」
私の唇に軽くキスをしてくれた。
それが鍵となって魔法が解けたかのように、私は思わずその場にへたり込んでしまった。
「え、えぇぇっ? お、お姉ちゃん大丈夫?!」
「どうした、ゆーちゃん? こなたは帰ってきたんだろう? って、なーにそんな所に座り込んでるんだ、こなた?」
「あ、いや。ちょっとビックリしただけだよ。ただいま2人とも。 あと、すごく似合ってるよ、ゆーちゃん」
ようやく立ち上がり心配そうなゆーちゃんを優しく撫でてあげると、安心したのか顔を綻ばせる。
「急に動かなくなるからびっくりしたよぉ。 本当に大丈夫?」
「へーきへーき。いやまさか、ゆーちゃんがそんな格好するとは思わなくてさ。どういう風の吹き回しかな?」
「えっと、田村さんがね、この格好ならお姉ちゃんを驚かせられるよって。わざわざ用意してくれたんだ」
むぅ、ひよりんの差し金か……ま、まぁ思わず見惚れるくらい可愛いからよしとしよう。
しかし……絶対うちじゃバイトさせられないね、こりゃ。悪い虫が付く事間違い無しの激萌えロリメイドだよ。
などと固く決心しながらゆーちゃんに先導される形で部屋に向かい、着替えを済ませて居間に向かうと……
『ハッピーバースデー! こなたお姉ちゃん!(こなた! こなた先輩!……)』
クラッカーと共にお祝いの言葉が口々に投げ掛けられた……って、人数多っ?!
「ちょ、何この顔ぶれ?! ひよりんはともかくとして、何でかがみ達までいるのさ!」
「あら、いちゃ悪いの?」「それはひどいよ、こなちゃん」「私達はお邪魔でしたか?」
そう、そこにはお父さんとゆい姉さん、ゆーちゃんにメイド服を着せたひよりんを始めとした新2年組、そしてバイト先に来てくれたかがみ達3人が揃っていた。
「や、悪いとかじゃなくってさ。さっき別れた時は明日も学校で忙しいとか言ってなかったっけ?」
「あぁあれね。嘘に決まってるじゃない」
「たまには泉さんを驚かそうと思いまして」
「皆で決めたんだよね〜」
なんて順番に言いながら揃って「ね〜」なんて言う3人を前に、私は本日2度目のへたり込みをしていた……アルファベットで書くなら「orz」って感じで……
ショックから立ち直り、気を取り直すと誕生日パーティの再開だ。
ここまでのメンツが揃うのは卒業してから初めてと言う事もあり、当然ながら半ば同窓会になっていった。
新学年でもゆーちゃん達は4人同じクラスになった事。黒井先生は相変わらず元気一杯だと言う事。かがみとみゆきさんの大学生活。つかさの専門学校での事。私のバイトでの事……
どれも新鮮で、懐かしくて、やっぱり楽しくて。
あの時はかがみと誓った事だったけど、やっぱり皆いつまでも友達でいられたらいいな、と改めて心から願った。
さすがに平日ではお泊りも出来るはずもなく、9時を回ると楽しい時間も終わりを告げる。
お父さんとゆい姉さんの車に別れて乗る皆を見送ると、家には当然ながらゆーちゃんと2人っきりになる。
ゆーちゃんは相変わらずメイド服のままで、私と寄り添うようにソファでくつろいでいる。
「しっかし今日は騒いだね〜。今日も、かな?」
「ふふっ。そうだね、お姉ちゃん」
「ところで、いつまでその格好でいるつもりなの?」
「ん〜、とりあえず片付けをしてから、お風呂入る前には着替えるよ」
「へ? でも借り物でしょ? 汚れとか付いちゃわない?」
「大丈夫だよ。お手入れの仕方とか色々聞いてるから」
「そかそか、なら安心……ん? あれ? それ借り物、だよね?」
「え? ううん、田村さんがくれるって……」
「はい?」
「この前ね、田村さんのお手伝いをした時にお礼だって言って。でもさすがに悪いから、また機会があればお手伝いする約束でもらっちゃったの……お姉ちゃんも喜んでくれるみたいだし……」
「ひ、ひよりんのお手伝い? それって同人の……」
「うん。ほら、私、絵本描いてるでしょ。その練習にもなるからって。それに、たまに色んな服着てモデルさんみたいな事もしてるんだよ」
……ゆきおばさん、ゴメンナサイ。もしかしたらゆーちゃんが染まっちゃうかも知れません……
ゆーちゃんは絶句した私を不思議そうに見ると、ふと何かを思い出したようにメイド服のポケットを探ると1枚のチケットを差し出してきた。
「ね、お姉ちゃん。これもう1つの誕生日プレゼントなんだけど、もらってくれる?」
あれ? この光景はどっかで見たような……いやいや、ゆーちゃんがまさかあんな事するはずないって。
「ありがとー、ゆーちゃん♪……なになに? 『御奉仕券 5/31&6/1限定』?」
「うん、ここ最近お姉ちゃん忙しいでしょ? だからたまにはゆっくりしてもらおうかな、って」
はにかむように笑うゆーちゃんの頬がうっすらと赤いのは多分こんな事を言い出すのが恥ずかしいんだろうね……反則級の可愛さだけど。
「喜んで使わせてもらうよ、ゆーちゃん。そういやお父さんはその日に取材旅行だって言ってたっけ。って事は、ゆーちゃんのメイド姿を独り占め?」
「あぅ……そ、そうだよ」
真っ赤になって俯くゆーちゃんを抱き寄せて、顎に指を添えて上を向かせると、潤んだ目をゆっくり閉じて……小さな唇に優しくキスをしてあげてから、
「ね、ゆーちゃん。片付けなんて後でいいからさ。今から一緒にお風呂に入ろうか?」
耳元で囁く。びくっと体を震わせながらこくりと小さくうなずくのを確認して立ち上がると、ゆーちゃんを抱き寄せたまま膝の裏に手を差し入れてひょいっと抱き上げる。
「ひゃっ! お、お姉ちゃん?!」
「前はみなみちゃんにしてやられたからね〜。私にだって出来るんだよ〜♪」
有無を言わせず、お姫様抱っこのまま風呂場へ向かい……
おまけ
5月31日の朝。
ちゅんちゅんと小鳥のさえずりの中、腕の中の大切な子の温もりを感じ……ない?
「あれ? ゆーちゃん?」
おかしい。夕べはゆーちゃんと甘い時間を過ごしたはず。たいてい私の方が先に目覚めるのに……
ゆっくり体を起こすと、1枚の手描きのチケットが目に入った。
「あ、そっか。今日だっけ」
そう、今日と明日はゆーちゃんのご奉仕を独り占め出来るんだっけ。だから頑張って起きたのかな?
そんな事をボンヤリ考えていると、トタトタと軽い足音が聞こえてきた。ドアをゆっくり開けてフリルたっぷりのエプロンをつけたゆーちゃんがひょっこりと顔を出した。
「あ。おはよう、お姉ちゃん。朝ご飯出来てるよ〜」
「うん、おはよー。今日と明日はよろしくね。そういえば、まだメイド服じゃないんだ?」
と何気なく聞くと、顔を真っ赤にして俯いてしまうゆーちゃん。そんな恥ずかしいかなぁ?
「う、うん。それはまた後でね。は、早く来ないと冷めちゃうよ!」
慌ててUターンしていくゆーちゃん……ちょっと待って。今なんだか後姿に違和感があったよ?
ゆーちゃん、あんなに背中の開いた服持ってたっけ?
と言うか……服、着てた??
560 :
LD:2008/05/29(木) 04:00:32 ID:qh9Or9Wj
以上で終了です。
お風呂で、そして31日に何があったのか?
それは皆様のご想像にお任せします♪
甘いものしか書けません……でもいいです。糖分取り過ぎで死ぬなら本望です!(マテ
それよりも、早く卒業式を迎えさせてあげないと〜〜><
ゆーちゃん!
ほんのりとえっち。ぐっじょぶでした
562 :
45-450:2008/05/29(木) 11:21:01 ID:uIE3uHDy
どうもこんにちわ。
…昨日のこなたの誕生日、忙しさもあっておめでとうの一言すら言えませんでしたorz
やはり外人にかましたコンボ以上のフルボッコ辺り喰らいますでしょうかorz
さて、このスレも埋まりまでもう少々になりましたので
拙作「創作の衝動」の第3話にして最終話を投下…の前に感想レスを少々。
>>544 by19-04氏
「これなんてエロg(ry」な展開から、ちょっと変わった形なれど
家族3人の暖かさのある絆に結びつける流れがお見事でした…GJ!
>>560 byLD氏
相変わらずの「全員が幸せなこなた&ゆたか」物を書き上げるその手腕、
惚れ惚れすると同時に俺にとっての心のオアシスであります。
サプライズと暖かさと笑いと隠し味のエロスが絶妙に交じり合って
素晴らしい作品でありました…卒業式編もwktkしながらお待ちしてます。
しかしひよりん(とは書かれてなかったけどまず間違いないはず)よ、
メイド服は良いとしてさすがに「はd(ry」は自重しろと言いたいwww
さて、他に投下者がいなければ5分後に投下開始致します。
563 :
45-450:2008/05/29(木) 11:27:13 ID:uIE3uHDy
「創作の衝動 第3話」
・続き物(最終話)
・非エロ
・ひより&パティ(カップリングという意味合いではありません)
・オリキャラ有り
・本編4レス+後書き1レス
・このスレのとある作家さんのSSをモチーフとした表現あり
・モチーフとさせて頂きましたSSの作家さんに対する批判等の意味合いはありません
「ふぉぉぉぉぉ………」
とある同人誌即売会の1スペース。そのスペースの本日の主である
田村ひよりは、これまでにない緊張の面持ちでそこに佇んでいた。
「ドウシマシタカ、ヒヨリ?」
彼女のクラスメートにして友人であり、今までに何度も売り子の手伝いを
しているパトリシア=マーティンもその只ならぬ様子を見て声をかける。
「あ、パティ…心配させちゃったならゴメンね、
今日の本は売れるのかなぁ…ってつい思っちゃって」
「大丈夫デスヨ、自信持ってクダサイヒヨリ♪」
(ゴメンねパティ、さすがに本当の理由は話せないっスよ…
まさか、今描いてる同人誌のシリーズを描くきっかけとなった
サークルさんが私の隣のスペースだなんて事は…)
パティの声に返事を返しつつ、心の中で嘘をついている事を詫びるひより。
そうこうしているうちに、隣のスペースにもサークルの面々が到着し準備に移る。
…数分後、準備が終わったのか隣のサークルの面々の1人がひよりに声をかけて来た。
「どうも、おはようございます」
「は、はひっ!?」
不意に声をかけられた事に驚き、妙な声を上げてしまうひより。
「あ、いつも私のサークルの作品を買っていただいている方でしたか…
毎度本当にありがとうございます、お礼と言っては何ですが今回の新刊をどうぞ」
「ど、どうもありがとうございまス…あ、あのっ私からも今回の新刊…と、
続き物ですので1冊目と2冊目も一緒に差し上げまっス」
「これはご丁寧に、こちらこそどうもありがとうございます…では、お互い頑張りましょう」
「は、はいっ」
ひよりが以前に買った「ラスボス」の同人誌の作家である、隣のサークルの代表。
…その人物は、作品から感じる「重さ」や「心の闇」といった要素を感じさせない
礼儀正しく丁寧で…穏やかな雰囲気を持った、優しい印象の人物だった。
「は〜、今日は今までのイベントの中で一番疲れたっスねぇ…」
即売会が終了し、自宅に戻って自室のベッドに体を投げ出したひよりは
ありありと肉体面と精神面での疲れを感じさせる声を上げていた。
「それにしても…あんなに優しい雰囲気を持った人が、こんなに重い作品を
描いていたとは…人は見かけによらないと言うけど、身を持って感じたっスねぇ…」
先ほどまで読んでいた、イベントの開始前に作家自ら渡した
「ラスボス」を出したサークルの新刊の内容を思い出しながらひよりは呟く。
…このサークルの今回のシリーズの例に漏れず、今回の新刊も各キャラの
「心の闇」を前面に出しており…前回の「ラスボス」以上の「重さ」を醸し出していた。
「しかし、どうしてこんな重い作品を描くようになったんスかねぇ…?
このシリーズの前までの作品でも、一部で重い雰囲気のもあったけど
今回のシリーズほどではなかったっスし…何か理由があるんスかねぇ?」
そんな事をぼんやりと考えている、その時。
「〜♪」
「あ、新着メールっスか」
パソコンからの新着メール着信音を聞いて、ひよりは机に向かって行った。
メールソフトを立ち上げ、新着メールを確認するひより。
「見慣れないアドレスっスねぇ、でもあからさまにスパムって感じでもないし…
え、題名が『本日はお疲れ様でした』って…ま、まさか…まさかっ!?」
一気に緊張の面持ちになったひよりが、微かに震える手でマウスを動かしメールを開封する。
「いきなりメールという形で驚かれていましたら申し訳ありません。
ですがブログのコメントとして書くには文章があまりに長くなってしまう事は
避けられない為、こうしてメールを送らせて頂きました。
本日そちらから渡して頂きました、新刊を含めた3冊を読ませて頂きましたが…
何ともほのぼのとした暖かい話の内容に、大袈裟でなく心が癒されるのを感じました。
同じカップリングを扱っていながら、重い話を描き続けている私にとってお世辞抜きに
あなたの作品が『心のオアシス』になりました。本当に、どうもありがとうございます。
話は変わりますが、今回の新刊を含むシリーズの1冊目の後書きにて
『今回、この作品のこのカップリングで描こうと思ったきっかけは
とあるサークルさんが描いている同じカップリングの同人誌だ』と
いう風に書かれていましたが…自惚れでしょうが、もしかして私が
長いこと描いている同一カップリングのシリーズ物の同人誌なのでしょうか?
どうしても気になるので、差し支えなければ教えて頂ければと思っています。
それでは、これからもこのシリーズを初めとしたそちらの同人誌を楽しみにしております。」
「あららー…あっさり勘付くと思ってたのに、拍子抜けな結果になったっスね…」
メールを確認した時の緊張感から開放されたひよりが、安堵に極僅かな
落胆の混じった少々複雑な気持ちのこもった言葉をぼそりと呟く。
「よしっ、それならせっかくだし向こうの『気になる事』についてお教えするっスかねぇ」
そしてその直後、これまでにない程の晴れやかにして嬉々とした表情でメールの返信を書き始めた。
相手の「気になる事」についての返答。
今回のシリーズを描こうと思ったきっかけについての、突っ込んだ部分も含めた理由。
そして、向こうへの質問としての「何故ここまで重い話を描いているのか」といった疑問。
それら全てを込めた返信を送った事をきっかけとして、2人は同人作家としてや個人的な
思いや悩みを吐き出せる「良き仲間」という関係へと一気に駆け上がって行った。
…それから数ヵ月後の、とある同人誌即売会。
「今回は結構離れた位置になっちゃったっスねぇ…えーと、あそこっスね」
ひよりは新刊を手に、あの「ラスボス」を出したサークルのスペースへと足を運んでいた。
「どうもおはようございまっス」
「あ、おはようございます」
「今日の新刊っス、今回はバレンタインネタっスからとびきり甘いっスよ」
「どうもありがとうございます、こちらの新刊もどうぞ…毎度『重い』話で申し訳ないですが」
「いえいえ、気にしなくていいっスよ…メールでも言いましたけど、私の今のシリーズと
あなたの今のシリーズは言ってみればコインの表裏のような関係なんスから」
「そうでしたね」
「あなたの作品の『闇』が、私の作品により強い『光』を描こうとする為の発奮材料になり…
私の作品の『光』が、『闇』を描き続けるという茨の道を歩むあなたの道標になれればと
思ってるっス…まぁ、私の作品という『光』じゃ心もとないかもしれないっスけどね」
「いえ、そんな事ないですよ…あなたの作品は、本当に私にとっての『心のオアシス』なんですから」
「そうでしたね…それじゃあ、今日も1日お互いに頑張って行きましょうっス!!」
-END-
568 :
45-450:2008/05/29(木) 11:47:28 ID:uIE3uHDy
さて、今回も自分が書きたい物を何とか書き上げる事が出来まして
非常にスッキリとした気分になりました…モチーフとして使わせて
頂きました作家さんお2人には非常に申し訳ありませんがm(_ _)m
…さて、(ご本人にもバレバレですが)今回の作品でモチーフに使わせて
頂きました作家さん及び作品の「種明かし」をさせて頂きます。
第1話で「ラスボス」という形で使わせて頂き、第3話にてオリキャラとして
出演して頂きました方及び作品は…23-251氏の「Escape」であります。
そして今回の作品でひよりんにマンガ化させました作品は…
LD氏の「こなた&ゆたか」シリーズより、「夏の夜の約束」(第2話にて使用)と
「少女達の聖戦」(第3話にて使用)の2作品であります。
正直第1話を書いた直後は何を言われるかgkbr状態でありましたが、
GJの言葉を頂き…23-251氏及びLD氏にも好評の模様で非常に安堵致しました。
さて、次に書くとしましたら
>>207でありました色々なSSの「舞台裏」話を
書きたいな何て思っていたりしますが…さすがにアレでしょうかね?
それでは、また次の作品にて。
>>568 GJ!
なんかこう、これぞ同人作家!って感じですな。
心のコラボレーション万歳ッス!
次スレ立てチャレンジしてきますね
574 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 10:42:01 ID:lSZi4c1a
梅梅
就活が忙しくて読めなかった分を全部読むぞー!と意気込んではみたけど、
何スレあるんだこれ…
>>568 自分は裏話的なSS、読んでみたいです。
注意書きさえしっかりすれば大丈夫だと思いますよ。
>>575 以前に比べてスレの進行がゆっくりになったとされる3月(40スレ目頃)以降でも、
10日〜15日で1スレ使い切ってしまう速さだからなw
そろそろ埋めネタの頃合いでしょうか。
今日突然、奇妙な電波を受信したのでそれを投下します。
3スレ使用で、エロやら特定のカプやらのないものです。
最近、つかさが妙にはまっているものがある。
それは……
「おねえちゃ〜ん、だっこしてー」
そう、つかさがはまっているのはいわゆる『抱っこ』。
最近、どういうわけかつかさはしょっちゅう抱っこをせがんでくる。
そういえばこの前、部屋にあるにゃもーのぬいぐるみに抱きついていたわね。
もこもこしてて気持ちいいー、とか言いながら頬ずりまでして。
それはもう、そのままトリップしてしまうんじゃないかってくらいに。
それが原因かは知らないけど、つかさは最近手当たりしだいにいろいろなものに抱っこをしているみたい。
「えへへ、だっこぎゅー」
そう言いながら私にしがみつくつかさは、本当に楽しそうな表情をしている。
こりゃしばらくは離してくれそうもないわね。
昨日なんかは私より早起きしてまで、寝ている私に『だっこぎゅープレス』を仕掛けてきたほどだし。
もちろんそれは、学校でも同様の状態なわけで。
抱きつき癖がついてから、つかさは誰かれ構わず抱っこしたがるみたい。
この前は
「こなちゃん、可愛い〜」
といって、ずっとこなたを抱っこしていた。
こなたには迷惑だっただろうけど、分からなくもない。
ちっちゃいから、抱っこし易そうだし。
で、今抱きついているのは誰かというと……
「日下部さ〜ん」
「みゅあっ!?」
私のクラスの日下部みさおである。
なんでも、『みゅう』という鳴き声が可愛いんだとかいって。
鳴き声というと失礼だとは思うけど、なんかわかるわ。
「えへへ、だっこぎゅー」
「みゅぅ〜」
私にも仕掛けてきたみたいに、だっこぎゅーから頬ずりのコンボ。
日下部はというと、おとなしく抱きつかれっぱなしの状態でいる。
そんな様子に、『飼いならされた』という言葉がつい浮かんだ。
少し可愛い気もする。少し撫でてみようかしら。
ほーら、なでなで〜。
「みゅ? ひ、ひいらぎ?」
あれ、驚かしちゃったかしら?
ほら、ごめんね。
なでなで〜、なでなで〜。
「みゅっ」
ほら、機嫌も良くなったみたい。
確かにこれは良いものね。
癖になりそう。
ところで、つかさの『抱っこ病』には困ったことがある。
それは……
「わーい、だっこぎゅー」
「あ、あの、泉さん……?」
それは、この病気が特定の条件下で他の人にも伝染るということである。
つかさについてきた二人のうち、こなたの方は既に伝染ってしまったみたいで。
「こなた、みゆきに迷惑でしょ。ほら、みゆき」
そう言ってみゆきをこちらへ寄せ、頭をなでなでしてあげる。
「あ、あのぅ……?」
「まったく、つかさもこなたも人のことを考えないんだから。急に抱きついたら迷惑じゃない」
みゆきの頭をなでなでしながらそう言う私。
……え、何?
私は別に伝染されていないわよ。
私はただこうして、なでなでしてるだけじゃない。
抱きつくのよりは、ずっと良いでしょ。
……あれ、日下部は?
さっきまでなでなでしていたのに。
「あやの、さっき、ひいらぎに撫でられたっ」
「良かったね、みさちゃん」
嬉しそうにしてる日下部にそう言いながら、峰岸が日下部をなでなでしている。
本当に嬉しそう……じゃなくて、何さりげなく日下部をかすめ取ってんのよ。
てか返せ。
「みゆきさーん、だっこぎゅーして〜」
「えっと……こう、ですか?」
だからこなた、抱っこはみゆきに迷惑じゃないの。
「わーい、だっこぎゅー」
「こうしてみると……なんだか、これも良いものですね」
と、抱きつくこなたの頭をなでなでしているみゆき。
あんたもなんか『なでなで病』みたいなのになったのか?
「だっこぎゅー」
「なでなでー」
気付くと、教室のあちこちからそんな声が聞こえている。
ああ、この教室はすでにこの奇妙な伝染病の餌食になってしまったのか。
……わ、私は別に、そんな変な病気なんか感染してないってば!!
その翌日、一年生の教室。
「みなみちゃ〜ん」
と、ゆたかがみなみのほうへ駆けていき、そして……
「だっこぎゅー」
「……ゆたか?」
抱きついてきたゆたかに少し戸惑いながらも、その手は自然とゆたかの頭をなでなでしている。
当然その横では、ひよりが二人の様子に悶えていた。
「こ、小早川さんに岩崎さん、朝から何してるッスか〜! 小早川さん、アナタのだっこぎゅーは反則ッスよ!!」
「ヒヨリ、ダイジョウブですカ?」
トリップしかけたひよりの意識を確認するかのように、パティが話しかける。
パティの言葉に一応反応したあたり、まだ意識は飛んでいないようだ。
それを確認するや否や、パティはひよりの唇に自分の唇を近づけて……
「パ、パティ? 何してるッスか!?」
「モチロン、Kiss ですヨ。ムコウがあんなにミセつけてくるのなら、こちらは『Kiss Infection』を流行らせてやるのデス!!」
「か、顔近いって、パティ!! そもそもキス・インフェクションって何だか説明して……」
「問答無用!!」
「アッーーーー!」
三年生の間に広まった奇妙な伝染病。
その被害は一年生にも広がっただけでなく、新たな病原菌まで生み出しているようだ。
急にこんな電波を受信したので、埋めネタにでもと。
一年生の方の感染経路はもちろん、
だっこ病:つかさ→こなた→ゆたか
なでなで病:かがみ→みゆき→みなみ
ということで。
それでは、以上です。
>>582 ほわほわしたムードではあるものの、大変な事態になってますねw
というか自覚なしのかがみがいいです!
GJ!
白石と店長がだっこぎゅーしているシーンを想像し、精神的な苦痛を受けました。
謝罪も賠償もいらないので、続きをだっこぎゅー。
GJ〜〜
白石「こ……この病は……今ならこの僕も、
あの愛らしい人たちにだっこやぎゅーをしてもらえるチャンスかも!」
こなた「だっこぎゅー」
かがみ「なでなでー」
つかさ「だっこぎゅー」
みゆき「なでなでー」
白石「つ、ついに……キターーーー!さああと数歩……」
こなた「だ……セバスチャン……くさいよねー」
かがみ「な……くさくってさあ」
つかさ「だ……くさいねー」
みゆき「な……こまりますよね、くさいのは」
立ち去る四人
白石「な……なんだその扱いは〜〜〜!!!!!!!!」
そして、新たなる伝染病「くさいよね」が誕生する、白石限定で。
586 :
ふた☆自重:2008/05/30(金) 21:26:46 ID:obpjqXcX
……という訳で、ましまろ様からOKサインを頂いたので、「せん☆ずり 〜こなた〜」に挿絵をサイズ確認をかねて試し貼り。
う〜む。若干、画像が大きいような気がするけど、どうでしょ。ケータイからご覧になってる方とかは、どんな具合に見えるのかしら〜。
>>586 京ぽん2のケータイモードで拝見しましたところ、横幅にフィットするようにリサイズされていました
QVGAの240x320でも線が潰れずに表示されています
589 :
45-450:2008/05/31(土) 03:02:01 ID:F+9HRVh4
あと一息なのでこちらも埋めの手助けをば。
>>576 励ましのお言葉、真にありがとうございます。
いくつか「楽屋裏話」を書きたいSSはありますので
次スレで1本は書きたいかなと考えてたりしています。
>>582 何と言う全方位的ターゲット不定な変則フェチ風味…
ほのぼのしたお話ながら微妙にカオス風味な中身が
何とも言えない独特の空気を醸し出しておりました、GJ!
埋め小ネタ
「ちわー」
「姉さんこんにち……うわぉ」
遊びに来たゆい姉さんは、普段の覇気やら元気やら、そういうプラスの雰囲気が感じられなかった。
なんというか……沈んでる?
「また、何かあったんですか」
「ちょっと長い話になりそうなんだけど、それでもいい?」
「あと2KBとちょっとしかないので、できれば手短にお願いします」
「2キロ? まあいいや。できるだけ短くする」
「……ここへ車で来る途中、ガソリンが切れそうになっちゃってさ、GSに寄ろうとしたんだけどちょっと値段が高かったのよ。
まだ安い所がある。まだまだ安いところがあるっていくつか見送ってたら、GSがなくなっちゃって……。
そろそろガス欠で本当に動けなくなる! って時にやっと一つ見つけてそこへ駆け込んだの。
でもそこはこの辺じゃ一番値段が高い所で……」
「ああ、それで落ち込んでると」
「本題はその後の話。やっぱりこの辺じゃ一番高いから、私以外の車がいなくて閑古鳥が鳴いてたの。
そんな状態だから、私が入るなり店長さんがすっ飛んできてね。手厚くもてなしてくれて、色々世間話とかもして」
「ん? 逆に喜ぶべきことじゃないの? それって」
「いや、そのうち税率とかライバルのGSとか暗い話になってちゃってさ、この前までいたバイト君の話が出てきて……。
『ここにもバイトが一人いたんだが、先週いきなり辞めたいと言って出て行ったんだ』
『それで、どこに行ったのかと思ったら、時給の良いライバル店がヘッドハンティングしてやがってさぁ』って」
「……」
「『もうバイトにも見捨てられて、廃業しようかと思ってた矢先に私がやってきたもんだから私が天使に見えた』って」
「ゆい姉さんが天使ねぇ……」
「最低限の量だけ入れるつもりだったけど満タンにしてもらって、洗ったばかりだけど洗車もしてもらって……。
……気付いたらお財布から諭吉さんが居なくなってた」
「……」
「……」
「……で?」
「で? って、これで終わりだけど」
「オチはないの?」
「いやー、お姉さんびっくりだー」
「オチてませんよ?」
「小ネタに色々求めるのは酷ってもんだよ」
「でも最低限のオチぐらい用意しててもバチは当たらないと思うよ」
「オホン、それでは“らき☆すたの女の子でエロパロ46”この辺でお開き。また次スレでお会いしましょう!」
らき☆すたの女の子でエロパロ47
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212038014/ 「……いいの? こんなやっつけな終わらせ方で」
「たまにはいいんじゃない? こんな終わり方も」
終われ
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ノ _,}V/ } 制作・著作 NHK
らき☆すたの女の子でエロパロ47
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