【ソフトでも】腹責め専門SS・その4【ハードでも】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
例えば、
◆強気な優等生娘がスケバングループに拉致されて
  腹を殴られて悶絶したり、
◆格闘娘が手足の自由を奪われて、鍛えぬいた6パックの
  腹を延々と殴られて腹責め拷問されたり、
◆憎い仇の子種を孕まされた女戦士が、切腹して自害したり、

というような、腹パンチから切腹にわたる腹責めシチュSSのスレです。
オリジナル・二次問いません。

まとめサイト(前スレ215氏)
http://thinker.web.fc2.com/index.html

前スレ
【嘔吐】腹責め専門SS・その3【子宮潰し】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196431261/


腹責め専門SS
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150474532/

【嘔吐】腹責め専門SS・その2【子宮潰し】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174024879/
2名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 21:15:29 ID:yNOugbt/
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしね!!!         <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
3名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 21:55:08 ID:jKwQlAlZ
沈黙の腹責め
セガールが女テロリストを腹パンチ連打で悶絶!
とか思いついたw
4名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 02:34:47 ID:0/R5ostH
妊婦に腹責めを書き始めたんだけど、妊婦のタイプはどんなのがいい?
5名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 07:45:46 ID:T7ggBGYO
熟女
6名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 10:55:36 ID:7H8R8ZZa
大柄でむっちむちぱっつんぱっつんのグラマー体型美熟女
7名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 16:35:47 ID:BuF7Zepl
子宮に手入れて
「ほら、赤ちゃんが増えちゃったよ」
とか・・・
8名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 13:56:34 ID:UvQUoN+U
男の子の腹責めほしい
9名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 16:11:10 ID:zHyMrwMS
腹筋ボコボコ割れロリショタモンク対ムチムチパッツンパッツン熟女戦士
10名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 16:24:27 ID:jjIWsz5r
>>9
いい試合になりそうだぜw
11名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:58:21 ID:jjIWsz5r
イイ腹してるよなあw なかなかに責め応えありそうだぜww
http://ameblo.jp/public/image/displayimage.do?imagePath=/user_images/bb/d0/10059396124.jpg
12名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 23:14:49 ID:42VY/o63
>>11
ローションのヌラヌラが何ともそそりますね
腹筋もまたどっしりセクシー!
新スレ支援代わりに抱き枕カバー用縦割れ腹筋娘を描いてみました
へその上を予め陥没させておきましたので、膝や肘、ゲンコツをメリ込ませてやって下さい
ttp://akm.cx/2d/src/1210082508101.jpg
13名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 05:15:24 ID:k4OvdiCj
ランサーさん帰ってきてくれー!
14名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:16:02 ID:KwlxHcys
>>1
随分と亀になってしまったが、スレ立て乙
15名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 17:51:56 ID:Ht5kat79
SS(ちょっと長め?)を書いてみたので、投稿しようと思います。
あまり満足できるものではないかもしれませんが、お手柔らかにお願いします。
16名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 17:57:40 ID:Ht5kat79
高校生グラビアアイドルの真奈美は、雑多な生活に追われていた。
あるときは私立高校に通う真面目な高校生。
あるときは世の男性たちを虜にするグラビアアイドル。
そしてあるときは、悪党たちを懲らしめる正義の味方として……。

その日も、番組の収録が終わったのは深夜であった。最初は雑誌の巻頭グラビア用の撮影ばかりであったが、あるときをきっかけにブレークし、徐々に番組出演も増えてきている。
今、一番輝いている時期なのだ。しかし、真面目な彼女としては少々不服なところもあった。
最近は正義の味方として活躍していない。その上、最近では凄惨な事件が増え続けている。
新聞やニュースでそういう事件を見るたびに、正義の味方として行動できない自分がもどかしいと彼女は思っていた。
真奈美には天賦の才というべきか、普通の少女よりも身体的に優れている部分があった。とにかく強いのである。たまたま痴漢を退治したことがきっかけで、彼女は徐々に正義のヒロインとして目覚めていく。
しかしその腕っぷしとは裏腹に、真奈美は心優しい少女であった。
本来なら闘いなど望まない、平和な心の持ち主なのである。しかし、あまりにも正義を愛しすぎるばかりに、中学時代の彼女は執拗な虐めを受けていた。

不良グループに絡まれている生徒を見ると放って置けなかったり、不正があるとそれを追求せずにはいられない性格が災いしたのか、あるとき不良グループに体育館の裏に呼び出されてしまう。
彼らは綺麗ごとばかりを言う真奈美に、一度世間の厳しさを与えるという名目のもと、大人数でよってたかって彼女に殴る蹴るの暴行を加えた。
中には、ただ真奈美の可愛らしさに嫉妬して暴行に加担する者もいた。真奈美はそのころからすでに、学校では有名なほど器量がよかったのだ。
その日の夕方、おぼつかない足取りでよろよろと自宅へ帰っていく真奈美の姿を、近所の住人が目撃している。
学生服はボロボロに破れ、身体中アザだらけというひどい有様だった。近所のおばさんが心配して声をかけると、
「ごめんなさい、なんでもないの」と涙をこらえるような仕草で自宅方面に帰っていったという。その夜、真奈美は一晩泣き明かした。
17名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 17:59:53 ID:Ht5kat79
それ以後、真奈美の付近には誰も近づかなくなった。不良グループのとばっちりを受けたら嫌だと、それまで真奈美と親しくしていた友人たちも手のひらを返したように邪険にした。
その分、真奈美は勉強に集中した。もともと秀才タイプだったためか、成績はぐんぐんと上がった。そして、難関といわれた高校に入学を果たすのである。
真奈美の通っていた中学で、その難関高校に受かったのは真奈美一人であったため、昔の知り合いがいないという状況ができあがった。
一からのやり直し。いや、幸先のいい再スタートが切れたのだ。真奈美は過去の反省点を活かし、とはいえときどきはお節介にも自分の正義を貫き通し、ほどほどの折り合いをつけて高校生活を送った。
もともとが根が明るく優しい少女だったため難なく友達ができたことも大きい。
やがて真奈美は芸能界にスカウトされることとなる。高校に入り親元を離れ一人暮らしをしていた真奈美は、理解ある両親と友人たちに支えられ、デビューすることを決心したのである。

このような学生生活を経験したことが、今日の真奈美を構成する要因の一つであることは間違いない。
体育館裏で不良たちに暴行を受けたあの日から、真奈美は変わった。護身術を習うようになり、それは格闘技にまで発展した。
あの苦い過去も、今なら乗り越えられる。そして、彼女は正義の味方となったのである。

さて、話を現在に戻そう。収録が深夜にも及んだため、真奈美がマンションに帰ったのはすでに午前二時を過ぎていた。
熱帯夜だったため、彼女の肌は汗ばんでいた。すぐにシャワーを浴びるため服を脱ぐ。全裸になった彼女は、ふと鏡の前で足を止めた。 
まだ成熟していないその身体は、くびれがなく子供っぽいラインを残していたが、胸の膨らみが少女から大人への変化を顕著にしていた。
乳房は小ぶりだが、芯のある果実のように張りがあった。その中央には、肌よりもややピンクがかった乳首が花を開いている。
なだらかな腹の膨らみを辿って視線を下へ移すと、吸い込まれそうなほどスレンダーのラインを描くウェストと、グラビアアイドルとして支障のない筋肉の隆起が確認できる。
さらにその下に視線を下ろすと、漆黒の渦巻く茂みに到達する。
まるで激しく燃え盛る炎を象ったかのような、シャープな紋様が艶やかに形作られている。
初々しさと健康的なエロさを兼ね備えた18歳の肉体。まだまだ発展途上にあるその肉体の危うさと、凛とした表情がアンバランスな芸術品。
その美しい肉体が完膚なきまでに蹂躙されることなど、今の真奈美は知る由もない。
18名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:08:23 ID:Ht5kat79
突如電話が鳴ったので真奈美はビクッとした。艶やかな黒髪がふわっと浮き上がり、乳房が上下に揺れた。
全裸でいることも忘れて、しばし明滅する電話を眺めている。
電話に出たら何か嫌なことが起こる……そんな予感がしたため、彼女は受話器をとらなかった。
やがて留守番電話になる。ピーッという音がして、どこかで聞き覚えのある男の声が聞こえた。
「よう、真奈美。おまえの活躍はいつも拝見させてもらっているよ。ずいぶんといい女に成長したじゃねえか。俺のこと、忘れたのか?」
それを聞いた瞬間、真奈美は背筋が凍るような思いだった。
まるで、どこかで見られているようである。室内には誰もない。ただのハッタリだろうと真奈美は思うことにした。
「忘れるのも無理はないな。名前を聞いたら驚くぜ……」
そして男が告げた名前は、衝撃的なものだった。かつて真奈美に暴行を加えた不調グループのリーダーであった男、倉持だったのである。
なぜ今さら倉持が電話をかけてくるのか、真奈美には知りようがなかった。
有名になったことで昔の友人から連絡をもらうことはある。
だが、自分と敵対していた倉持が電話をかけてきたということに、ただならぬ雰囲気を感じた。
「なあ、そこにいるんだろ? わかってるんだよ。その引き締まった尻を見せてくれよ、なァ?」
再びピーッと音がして、録音は終わった。倉持が喋っている間、真奈美は息ができなかった。
あの苦い過去もやっと乗り越えられるようになったというのに、今になって再び悩みの種が復活しようとしている。
真奈美は留守番電話の内容を消去し、バスルームへと向かった。
心配することはない。何かあったら警察を呼ぼう。
そう思いながらバスルームの扉を開け、一歩踏み込んだときだった。
奥のカーテンが開き、そこから伸びてきた手に腕をつかまれ、真奈美は中に引きずり込まれた。男は用心深くバスルームの扉を閉める。
真奈美は目を疑った。そこにいたのは倉持だったのである。
「どうして電話に出てくれなかったんだよ。おい、逃げるな」
広いとは言い難いバスルームの中で、必死に隅のほうへと逃げる真奈美。
「どうして……ここが……!?」
真奈美は両手で胸と股間を隠しながら、悔しそうに倉持を見上げている。
「苦労したぜ。ここにたどり着くまでに、散々金をばら撒かなきゃならなかった。
それにしても、ずいぶんとヤラシイ体に成長したなあ。いったい何人の男とヤッたんだよ?
その体なら相手には不自由しないだろ? アイドルのトップシークレットってやつをさあ、俺に教えてくれよ」
「すぐに出て行って。警察を呼ぶわよ」
「その前に、やっておくことがある。なに、おまえのグラビアを見てたら、ふと思いついちまったんだよ。
またあのときのように、子犬のようにキャンキャン悲鳴を上げるおまえの姿が見てぇってな」
そう言って倉持は真奈美に襲いかかった。
19名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:11:06 ID:Ht5kat79
倉持の出現によって軽くパニックを起こしていた真奈美であったが、なんとか避けることに成功した。
今まで自分を悩まし続けていた過去の原因が、目の前にいる。
これは過去と決着をつけるチャンスなのかもしれない。深呼吸を繰り返すうちに、頭がすっきりと冴え渡った。
全裸でいることの恥ずかしさはどこへやら、真奈美は倉持と対峙する。
(そう、今のわたしは倉持になんか負けない。もっと強い悪党と戦ったこともあるんだから…)
真奈美の目に、倉持の動きはスローモーションのように映った。
今の真奈美にとって、倉持は敵ではない。そして、真奈美の拳が倉持を捉えた。
次の瞬間、真奈美の何の変哲もないストレートが倉持の顔を打った。倉持はよろめき、そのまま倒れた。
「たった一発で倒れるなんて……情けないわね、倉持くん」
「うう……絶対にゆるさねえ………」
むくりと起き上がった倉持の恐ろしい形相に、一瞬驚いたものの、真奈美の勝利は変わらない。
ところが、倉持はおもむろに携帯電話をかけはじめた。誰かと繋がったと思ったら、倉持は携帯電話を真奈美に投げ渡した。
自分の代わりに話せ、ということだろうか。真奈美は恐る恐る携帯電話に耳を当てる。
そこから聞こえたのは、なんと真奈美のマネージャー、藍子が助けを求める声だった。
が、すぐに通話は途切れた。すっかり顔色が蒼くなった真奈美を、倉持はへらへらと笑っている。
「こんなこともあろうかと、人質にとってある。だが、たった今殺せと命令を下した。あいつのことだから、五分で殺しちまうだろうな。いや、三分かな?」
「なんてことを……」
「場所は近くの廃工場だ。おまえにあいつを止められるかな?」
真奈美はバスルームを飛び出した。着替える時間が惜しかったため、グラビア撮影のときに使った水着を手早く身につけ、そのままマンションを後にした。真夜中だから人目を気にすることもない。真奈美は颯爽と廃工場へ向かった。

廃工場の奥で、血まみれで倒れている藍子を見つけた真奈美は、必死にその名前を呼びながら身体を揺すった。
水着姿で、惜しげもなくボディラインを振りまく真奈美と、血まみれの愛子という取り合わせは奇妙なものだった。
やがて藍子がかろうじて息をしていることがわかり、真奈美はほっと胸をなでおろした。
20名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:13:01 ID:Ht5kat79
そのときである。真奈美の後ろに、奴は現れた。屈強な大男が、巨大な棒を持って立ち塞がった。
彼こそが、倉持が真奈美をボコボコにするつもりで雇った殺し屋だった。
殺し屋といっても、銃や刃物を使わず、羅神棒という特殊な武器を操ることで、その筋では有名だった。
「俺はゴブラーというものだ。依頼人の命により、貴様を抹殺する」
ゴブラーは冷徹に言い放ち、羅神棒を構えた。
羅神棒は、言ってみれば電信柱を一回り小さくしたよう棒である。しかしその材質は得体の知れぬ合金でできており、それを破壊するのは不可能と言ってもいい。
唯一の弱点は高温らしいが、無論そんな反撃を試みたものは皆無である。
長さは4メートル、重さは60キロ。そんな羅神棒を軽々と器用巧みに操るゴブラーの怪力と秘められたパワーは想像を遥かに超えている。
今まで数々の闘いに勝利してきた真奈美であったが、ゴブラーと対峙した瞬間、そのあまりにも禍々しいオーラを感じて動けなくなっていた。
(間違いなく強敵ね……)
ゴブラーを倒さなければ藍子を病院に連れて行くことは不可能と判断した真奈美は、戦うことを決意した。
軽くストレッチをしながら、どう対処すべきかと考えをめぐらせる。踏み込む手順を間違えたら一巻の終わりである。
適度な間合いを取りながら、ゴブラーを分析する。その目はいつになく真剣だ。
(ゴブラーに羅神棒を見当違いな方向へと振り下ろさせることができれば、そこに隙ができるはず……)
真奈美が考えた方法は、誘導であった。羅神棒が振り下ろされた直後の、言わばカウンターを狙うということである。
あれほどの重量がある武器ならば、再び振り上げるのに数秒はかかる。その隙をついて、焦らずじっくりと攻撃を加えればいい。
真奈美の頭の中で確固たる必勝法が編まれていく。
分析……そう、分析こそが真奈美の得意とする領分だった。相手に合った闘いを展開すれば、蝶でも蜂を倒すことはできる。
21名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:15:12 ID:Ht5kat79
やがて真奈美とゴブラーは静かに動き出した。最初に仕掛けたのは真奈美のほうだった。
「はぁっ……やあっ!!!!」
最初の一撃を避け、相手の懐にもぐりこむ。が、簡単にはいかない。
羅神棒だけが動いているわけではない。ゴブラー本体も、絶えず動き回っているのである。みすみす隙を見せるはずもなかった。
どっちの攻撃も当たらないまま、場は膠着状態になっていた。
真奈美は持ち前のフットワークで果敢に攻めたが、なかなか攻撃を与えられない。
あまり突っ込みすぎると、羅神棒を避けることが難しくなってしまう。
だが、チャンスはすぐにやってきた。
業を煮やしたゴブラーが、一撃必殺と言わんばかりに羅神棒を大きく振り下ろしたのである。
真奈美は地面を捻るようにジャンプし、半回転しながらゴブラーの懐にもぐりこむ。今しかない――!
が、そこで真奈美の予期せぬことが起こった。
それまで縦方向に落下していた羅神棒が、綺麗に90度の角を描き、進行方向を変えたのだ。
縦方向の推力を押し殺し、急遽横方向へと変換するという、自然現象を無視した攻撃。
途中で90度の直角を描くという通常ではありえない軌道。
そんなことが可能な怪力を持つ者がこの世に存在することが真奈美には信じられなかった。
羅神棒が真奈美の肩にわずかに触れた。それだけで、真奈美は数メートルも離れた地点に弾き飛ばされた。
「くぅッ………!!!」
すぐさま起き上がりファイティングポーズをとる。肩がズキズキと痛んだが、アドレナリンが身体の感覚を麻痺させているのかあまり気にならない。
の後、真奈美は幾度となく攻撃を試みたが、敵の懐に潜り込むことはできなかった。
さっきの無茶な軌道が頭の中をよぎる。その恐怖からか、さきほどよりも恐る恐るといった印象だ。
逆に、ゴブラーの動きはダイナミックになっていた。羅神棒を駆使した攻撃も多彩になってくる。
完全にゴブラーの流れにもっていかれている。分析をしようにも、いい案が思い浮かばない。
真奈美は、力は技術で超えることができると信じていた。だが、技術でも超えることのない圧倒的なパワーの前になす術もない。
そうこうしている間にも、ゴブラーの猛攻は続いた。
羅神棒が真奈美の足元に突き出される。間一髪のところで後ろに跳び難を逃れたが、すぐ背後には壁というところまで追い詰められてしまった。
背後が壁という地の不利を解消するため、真奈美は広い空間に向かって走り出そうとするが、それを見越していたゴブラーの動きのほうが早かった。
先ほどまで真奈美がいた地点に埋まりかけている羅神棒の先端。
それを軸に棒高跳びの要領で大きくジャンプしたゴブラーは、真奈美のすぐ目の前に着地したのである。
真奈美の反応が一瞬遅れた。それが命取りになった。
ゴブラーは羅神棒を突いた。真奈美はかろうじてそれを避ける。
重量と速度によって羅神棒の先端に凝縮されたエネルギーは凄まじく、羅神棒が突いたコンクリートの壁には蜘蛛の巣を描いたようなヒビが入った。
これを生身の人間がくらったらひとたまりもないだろう。
22名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:17:23 ID:Ht5kat79
一発目はなんとか避けることに成功した真奈美であったが、咄嗟のことだったので大きく体勢を崩していた。
それに加えて肩の痛みにより、機敏さを欠いた動きが目立っていた。その結果、真奈美は袋小路に追い込まれてしまったのである。
背後に壁をつけたまま、なんとか活路を見つけようとするも、ゴブラーの一撃が繰り出される。
その刹那、真奈美の無防備な腹を羅神棒が貫いた。いや、貫いたように見えただけで、実際には深くめり込んでいるだけであった。
「かっ……はぁッ………ッッ」
マスクの奥の瞳が大きく見開かれ、口からは唾の塊が飛ぶ。背後を壁に阻まれているため、その衝撃は真奈美の内臓に吸収された。
一度、真奈美の身体を突き抜けた衝撃が、壁に跳ね返り、真奈美の体内に逆戻りし、内臓をずたずたに圧殺するというからくりである。
やがて羅神棒が引き抜かれる。
「ぐふぅッ………は……ぅ……ンッ………!!」
真奈美は身体をくの字に折り曲げ、腹をかばうように両手で押さえながらよろめいたが、なんとか足で踏ん張った。
「ほう。あの攻撃をくらって立っていられるとは、小娘にしては上出来だ。だが今のおまえは蜘蛛の巣にかかった蝶も同然。あとは餌食となるだけだ」
言い終わるや否や、二発目の攻撃が真奈美を強襲する。またもや羅神棒による突き攻撃。
真奈美の右の乳房にそれは突き刺さった。真奈美の可愛らしいお椀型のバストが、無様に押し潰される。
衝撃により水着は吹き飛び、初々しい少女の胸の膨らみが露わとなる。
「んくぅぅぅッッッッッ――――!!!!!!」
(わ……わたしの……おっぱいが………)
一撃で真奈美の乳房は完全破壊されていた。あの張りのあった柔らかい乳房が元の形に戻ることはない。
その衝撃は乳房の組織構造をボロボロにしてしまったのだ。乳房の頭頂部に咲く桜色の突起から、乳白色の液体が染み出ている。
少女が胸に蓄えていたわずかな母乳が、さっきの衝撃により漏れ出ているのである。
「なんて無様な姿だ……完全に右の胸がひしゃげてしまっているぞ。だが心配はいらない。見栄えがいいように、左の胸も整形してやろう」
「……そん……な………こと……させな………」
言い終える前に、残された片方の乳房に羅神棒は打ち込まれた。
「はあぅぅぅぅぅぅぅぅ――――ッッッッ!!!!!」
真奈美の絶叫が響いた。両胸を完全に破壊され、それでも気を失うことはない。
なまじ普通の少女より身体能力が高いため、簡単には気絶することができない。
「……いやッ………こん……なの………ッ」
「これでとどめだ」
そしてゴブラーは渾身の力をこめて羅神棒を突き出した。狙うはある一点のみ。
23名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:18:29 ID:Ht5kat79
羅神棒の先端が真奈美の下腹部を狙う。その爆発的なエネルギーが向かった矛先は、少女の未成熟な子宮であった。
肉を切らず骨を絶つ、ならぬ肉を切らず子宮を絶つこの技によって、肌にはなんの痕も残さず、子宮を粉砕したのである。
「はきゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅンンッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」
断末魔にも聞こえる壮絶な悲鳴。真奈美はドサリと倒れた。もはや死んでいるのか、ただ意識を失っているのかもわからない。
そこに横たわるのはただの豊満な肉体の塊である。にも関わらず、ゴブラーの攻撃は止めようとはしなかった。
倒れている真奈美に、スタンプを押す要領で羅神棒を突く、突く、突く。その繰り返し。
そのたびに、意識のない真奈美は生き返ったかのようにビクンッと跳ね返り、糸の切れた操り人形さながらに肢体を投げ出していた。
すでに動かなくなった真奈美になお攻撃を続けるというゴブラーの凄惨な行為は、朝日が昇るころまで続いた。
とうとう、真奈美を玩具にすることにも飽きたのか、ゴブラーは去っていった。後に残されたのは、身体中をボコボコに凹まされ、体液という体液を抜かれ果てた真奈美の無残な姿であった。

おわり
24名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:19:59 ID:CuR2IHHI
サヤカ・17歳・高校のアイドル的存在・高校生ながらGカップの美巨乳
シオリ・17歳・サヤカの同級生・デブのヤンキー、女番長
二人は小学校からの幼なじみ、中学校になった頃からあまり関わっていない
25名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:22:53 ID:CuR2IHHI
学校のアイドル的存在のサヤカは男女とわず人気がある。とある放課後、下駄箱に一通の手紙が入っていた「話しがあるので体育倉庫にきてください ツヨシ」それはサヤカの片思いの相手からだった。純粋なサヤカは手紙の通り体育倉庫に向かった。それが悲劇の始まりとも知らずに…
26名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 15:54:04 ID:0YDPdK0a
>>23
餅つき腹責めイイ!最後のヒロインのボロボロな姿も良かった!
27名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 22:58:49 ID:JG3L5JS2
>>15
新スレ一発目ナイス。
ここんとこ色んなのが読めて嬉しい。
28名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 01:03:58 ID:i8ha0u7t
>>16
うむ、この真奈美のイメーズモデルは谷村奈南だなw
あのジャングルダンスのPV見るたびに、あの腹をぶんなぐりてえと思うぜw
29名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 07:20:04 ID:bLqFPp5A
>>12
好きだわこういう絵
30名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:04:58 ID:MPD3G8yF
しかしデブ専ホモさんの単なる暇つぶしという諸刃の剣、、、、
3116:2008/05/12(月) 00:46:18 ID:rgV8Z6EH
なんていうか、書いたあとに猛烈に真奈美というキャラクターに愛着が沸いてきたので、
続きを書いてみました。

せっかく考えたキャラなのに一回きりとはもったいないので、できるだけ痛めつけられてもらいました。
3216:2008/05/12(月) 00:47:35 ID:rgV8Z6EH
深夜の救急病院。ストレッチャーに載せられた瀕死の少女が、処置室に運び込まれる。
健康的なボディを振りまく美少女アイドルの真奈美は、圧倒的な力量差でゴブラーに破れ、瀕死のところを病院に運ばれたのである。
「意識レベル300、DOAです」
スタッフの一人が必死に心臓マッサージを繰り返すが、心臓は動き出さない。即座に少女の胸部に心電図計の端子を装着する。
「心電図、フラットです」
「カウンターショック、作動準備」
「OKです」
医師が、真奈美の潰れかけた胸部にパッドを押し当てる。「GO」の合図で、少女のスレンダーな身体に電気ショックが送り込まれる。
バムッと音がして少女の体が少しだけ宙に浮いた。
「心電図、フラットのままです」看護師の言葉に焦りがうかがえる。
医師はもう一度パッドを胸に押し当てた。
「頼む、戻ってくれ!」
バムッ。再び少女の体が跳ね返る。果たしてその結果は?
ピ――――……ピッ……ピッ……ピッ……。
「先生、戻りました!」
スタッフたちから安堵のため息のようなものが漏れた。第一の難関は突破した。だが、まだ危機が去ったわけではない。それから、夜を徹しての手術が始まったのである。

一週間後、意識を取り戻した真奈美は、マネージャーの藍子の死を知らされる。
(わたしのせいで……藍子さんが死んだ……)
真奈美は自責の念にかられた。自分と関わらなければ、藍子は死ななかったはずである。真奈美が自分を責めるのも無理からぬことであった。
再スタートを切り、新しい生活を始めた。それなのに、いくら振り切っても過去の影はまとわりついてくる。それは真奈美だけでなく、周囲も傷付ける。
正義の味方として人々を救うことを、真奈美は自身の免罪符としていた。
そうすることで、自分が救われるような気がした。だが、そうやって築き上げた自尊心は脆くも崩れ去った。
結局自分は弱いままだ。自分が許せなかった。自分なんていないほうがいい……。
包帯とギプスでベッドに固定されたまま、真奈美は静かに涙を流した。

その後、真奈美は驚くべき回復力で回復していった。修復が不可能だと医者も匙を投げるほど、乳房や子宮の損傷は激しかったが、二週間経った今では元通りになっていた。
真奈美に不思議な治癒力があると気づいた医師は、そのメカニズムを研究させて欲しいと申し出たが、真奈美はそれを断った。
そのころから真奈美は人を遠ざけるようになっていた。中学生のときと同じように心を閉ざしてしまった。まるでもぬけの殻のように、一日の大半を窓の外を眺めて過ごした。
3316:2008/05/12(月) 00:49:25 ID:rgV8Z6EH
病院に運ばれたときは、たとえ手術が成功しても後遺症が残るだろうといわれた真奈美であったが、一ヶ月でほぼ全快してしまった。
その回復力に、医師も看護師も目を丸くしたものだった。
傍目には奇跡としか思えないほど、彼女の回復は目まぐるしいものだった。
潰されかけた乳房は元通りの膨らみを取り戻し、もうその機能を果たさないだろうと言われた子宮は完全に回復していた。
しかし、身体の回復とは裏腹に、真奈美の意識はずっと停滞したままだった。もはや廃人のような有様を呈していた。

医師や看護師、同室の患者までもが真奈美と会話をすることを諦め、ときどき事務的な会話を交わすのみだった。そんな中、看護師の岩佐悠里だけはせっせと真奈美に話しかけた。
「ほんま綺麗な身体してるわぁ」
真奈美が返事を返すことは稀だったが、懲りずに悠里は話しかけた。
「真奈美ちゃん、グラビアアイドルやったんやろ? ええなぁ、羨ましいわぁ」
着替えを手伝ったり、汗を拭いてあげたり、悠里は親身に世話をしながら、暢気な会話を続けた。
怪我を負った理由などの話題は一切触れず、あくまで世間話だけを……。

「悠里さん、関西の出身なの?」
ある日、真奈美は悠里に尋ねた。悠里は驚いて目をぱちくりとさせた。
初めて真奈美の方から話しかけてくれた……。一瞬呆然としてしまったが、すぐに嬉々として返事をする。
「そうなんよ。なかなか関西弁が抜けんくて」
「可愛いから、そのままでいいと思う」
どことなくぎこちない口調ではあったが、親身に話しかけてくる悠里への恩返しとばかりに、真奈美はそう言った。悠里が辛抱強く語りかけたかいあって、一歩前進した瞬間だった。

真奈美の退院を三日後に控えたその日、ナースステーションに刑事がやってきた。刑事の説明によると、真奈美を襲った犯人はまだ捕まっていないらしい。
なので、不審者を見かけたらIDの提示を求めるか、警察に連絡して欲しいということだった。
婦長は看護師たちにその旨を伝えるとともに、「このことは真奈美さんには言わないこと」と注意した。いたずらに不安を煽ることになるからだろう。
だがその日の夕方、看護師の一人が院内で不審人物を見かけたという報告が入った。これを聞いて看護師たちの不満は爆発した。大勢の看護師たちが婦長のもとへ押しかけたのである。
「婦長、これ以上真奈美さんをここに置いておくのは危険だと思います」
「………どういうこと?」
「真奈美さんを狙っている犯人はまだ捕まっていないんですよね。つまりここに来るかもしれないということです」
「下手したらあたしたちの命まで危ないかもしれないんです!」
3416:2008/05/12(月) 00:50:21 ID:rgV8Z6EH
「ちょ、ちょっと待ってください! なら、真奈美さんを放り出せと言うんですか?」
そう反論したのは悠里であった。だがいかんせん、悠里のような新人看護師の立場は低く、反感を買うばかりであった。
「あんたは仲がいいからいいわよね。せいぜい若い子同士で看護ごっこでもしてればいいのよ」
「だいたいあの子気に食わないのよねえ。自分のことはまったく話さないし。可愛いから何やっても許されると思ってるんじゃない?」
不審者の話から、真奈美の患者としての態度に話題はずれていく。
「グラビアアイドルっていうのもなんだか胡散臭いし……」
「それにほとんど完治してるんでしょ。もういいじゃないあんな娘。退院させましょう」
そのとき、それまで黙っていた婦長がカルテを思い切りデスクに叩きつけたので、場はシーンと静まり返った。
「情けないわね、あんたたち。患者がどんな問題を抱えていようが、平等に看護するのがプロってものじゃないの!?」
あまり正論に、他の看護師たちは返す言葉がない。
「シフト変更よ。少人数では不安だという声があるから、悠里も今夜ナースステーションに残ってちょうだい」
「はい」
「それからあなたたち、どうしても嫌だというのなら、患者を追い出すのではなく自分が出て行くことね」
ぴしゃりとそう言い放ち、婦長はナースステーションを出て行った。

深夜。暗闇の帳が下りた駐車場に、二人の人影があった。倉持とゴブラーである。
「今度こそ間違いなく息の根をとめろ」
「うむ。依頼された以上、完璧に遂行するまでだ」
ゴブラーは慎重にうなずく。まさか、真奈美がまだ生きていたとはさすがのゴブラーも気づかなかった。完膚なきまでに叩き潰したはずなのに、奇跡の回復を遂げたという。
「おまえと連絡がつかなかったせいで、一ヶ月という回復の猶予を真奈美に与えることになってしまったんだぞ」
「心配はいらない。あれだけの怪我を負ったのだ。一ヶ月の猶予など高が知れている。大方、いまだに歩くこともできぬだろう」
「だといいが、もし抵抗するようなら、容赦しなくてもいいぞ。邪魔するものは排除しろ」
「何人殺してもいいということだな?」
「ああ、そのぶん報酬をはずんでやるよ」

ゴブラーはいとも簡単に病院に潜入を果たした。目指すは真奈美のいる病室。
だが、そこへ行くためにはどうしてもナースステーション前を経由しなければならない。
見舞いの時間も終わっているこの時間に、ただでさえ怪しい風貌のゴブラーが現れれば、不審に思われるだろう。下手をしたら即座に警察に通報されるかもしれない。
はたせるかな、ナースステーションに差し掛かった瞬間、背後から「あっ」と声が上がった。
ゴブラーは振り返りざま羅神棒を突き出し、背後に現れた看護師を気絶させると、真奈美の病室に急いだ。
3516:2008/05/12(月) 00:51:17 ID:rgV8Z6EH
だが、前方にも看護師の姿が現れる。ゴブラーは羅神棒を駆使してあっという間に気絶させる。
その瞬間、警報機が鳴り出した。ゴブラーはチッと舌打ちし勢いよく走り出した。もう一刻の猶予もない。

そのころ、病室を巡回していた悠里は、警報機の音を聞いて何者かが院内に侵入したことを知った。慌てて真奈美の部屋にかけつける。真奈美は決意に満ちた表情をしていた。
「真奈美ちゃん!」
悠里は真奈美を抱き起こし、真奈美をムリヤリ立たせ、そのまま病室を出た。非常階段に向かって走り出す。
この一ヶ月間、ずっとベッドの上で生活していたためか、真奈美の足腰は弱っていた。ときどきよろけながら、悠里に手を引かれるがまま走った。
やがて、非常階段へ出る扉が現れる。が、扉は頑として開かない。
「そんな! 非情階段の扉が開かへん! んもう、非常時に開かないって、どういうことなん!?」
とうとう悠里は体当たりをしだす始末であった。そんな悠里の姿を、とまどいながらも真奈美は見つめている。
やがて扉は開き、なんとか活路が開けた。そのときである。廊下の向こうに、やつは現れた。
「あ、あいつ……あいつが、真奈美ちゃんを襲った犯人……?」
悠里は戦々恐々とつぶやいた。天井に頭が届きそうなほど背が高く、がっしりとした体型。
しかも、不気味な棒を小脇に抱えている。一ヶ月前、真奈美の身体をボコボコに凹ました羅神棒である。
重そうな身体と、重そうな武器。にもかかわらず、そいつは一瞬で悠里と真奈美の目の前にやってくる。驚くべき俊敏さに、悠里は息を呑んだ。
「ここはわたしがなんとかする。せやから真奈美ちゃんは逃げて!」
「悠里さんっ……?!」
悠里は真奈美を突き飛ばし、扉を閉めた。それからゴブラーに向き直り、両手を広げて通せんぼする。
「悠里さん! ダメよ!」
「いいから逃げて!」
「悠里さん!」
扉の向こうから、真奈美の悲痛な声が聞こえた。悠里はその声を無視して、目の前の修羅場にどう対処すべきかと考えをめぐらす。
「立派な心がけだな。だが、俺は標的以外だろうと容赦はしないぞ」
「立派な心がけも何も、わたしには患者を守るゆう使命があるだけやから」
「いい覚悟だ」
3616:2008/05/12(月) 00:52:10 ID:rgV8Z6EH
ゴブラーが羅神棒を構える。ゴブラーが集中した瞬間、悠里の目に殺意のオーラが映った。
そして次の瞬間、羅神棒が悠里の腹部に埋まった。あまりの速さに、悠里の目はそれに追いつかなかった。気がついたら、腹部に違和感があった、という感じである。
「うっ……ぐふぅッ………!!!!」
今まで必死に看護師になるために勉強してきた悠里に、それを受け止めるほどの筋肉はなかった。
羅神棒の先端に凝縮されたエネルギーは、決して運動が得意ではない悠里のわずかな筋肉を断ち切り、内臓を圧殺した。
あまりの衝撃に吹き飛ばされた悠里は、壁に背中から大の字で激突する。
「かはッ………ぁぁああアッッ!!!!」
壁に張り付いたのもつかの間、重力に引っ張られるようにして悠里は地面に落ちた。純白のナース服の、ちょうど腹部の辺りは風圧により破れ、悠里のやわな肌が露わとなった。
このときすでに、悠里の内臓は破裂していた。それでも、悠里は立ち上がり、非常扉の前に立ち塞がった。
「ここ……は………通さへん……よ………」
全身がプルプルと震えている。たかが患者の一人のために、命をかけることができるとは……。ゴブラーは感心せずにはいられなかった。
ゴブラーは、命をかけて患者を守ろうとする悠里のプロ意識に、何か共感めいたものを感じた。
惜しい。惜しすぎる。できるなら、殺さずにいたかった。
だが、悠里はゴブラーの前に立ってしまった。こうなった以上殺らなければならない。
プロ意識ゆえに悠里に共感し、プロ意識ゆえに悠里を殺さなければならない。
ゴブラーは最後通告といわんばかりに言う。
「次の一撃で、貴様の腹部は陥没するだろう。それでも退かないのか?」
悠里は涙をボロボロと流しながら答える。
「真奈美ちゃんには……指一本触れさせへん………」
それが悠里の最期の言葉となった。
羅神棒が悠里の腹部――それも先ほどとまったく同じ箇所に正確に打ち込んだ。
「ッッッッ―――――――!!!」
悠里の目が大きく見開かれる。口の端からぶくぶくと泡が垂れ流れ、純白のナース服に染みこんだ。膝をガクッと折って中途半端に立った状態のまま、悠里は静止した。
彼女は事切れていた……。

一方、非常階段を下りきった真奈美は、ときどき病棟を振り返りながら、悠里が生き残ってくれることを切に願った。
(また、わたしのせいでみんなに迷惑をかけてしまった……)
どこまで振り切っても着いてくる過去の影。それは手当たり次第に真奈美の周囲を傷付け、貪欲に肥え太っていく。真奈美に安らぎの時間は訪れないのか……。
3716:2008/05/12(月) 00:53:00 ID:rgV8Z6EH
ふと、前方に大勢の人間の気配がした。暗闇でよくは見えないが、かなり大勢の人間がいる。
その最前列の中央に倉持はいた。
「よお真奈美。瀕死の重傷を負ったっていうけど、ピンピンしてるじゃねえか」
「倉持くん……! ゴブラーを止めて! 関係のない人まで巻き添えになってしまうわ!」
「俺がそう命令したんだよ。中学のときみたいに、おまえに誰も近寄らなくなるまで殺戮を繰り返せって」
「どうして……わたしなの……どうして………」
「おまえだからさ。でも、チャンスをやるよ。そろそろこの状況にも飽きただろ? 決着をつけようぜ」
「決着……?」
「ああ。俺が今から言うことをおまえがクリアすれば、今後一切おまえには関わらない。約束する。俺は二度とおまえの前に現れない」
「……その約束を素直に信じろというの?」
「そうするしかないんじゃないか?」
しばし逡巡した後、真奈美は悲壮感溢れる口調で言った。「わかったわ」
すでに真奈美の精神状態はボロボロだった。ここでどんな無茶な要求をしても、彼女は呑むだろう。倉持のやり片は、真奈美の精神状態につけこむ卑怯すぎるものであった。
「まずは場所を移そうぜ。あっちの森の中に、おあつらえ向きの廃工場がある。そこで決着だ」
真奈美はこくりとうなずいた。

廃工場の中央に真奈美は立っている。そこからの眺めは壮観だった。倉持の引き連れてきたガラの悪い連中が百人、真奈美の周囲をぐるっと覆っている。
倉持が中央に進み出て、決着の方法を提案した。
「ここに俺の仲間が百人いる。一人ずつ中央に出てきて、おまえを一発殴る。一人一発だ。顔以外ならどこを殴ってもいいとする。
百人全員が殴り終わった時点でおまえの勝ち。どうだ? 簡単だろう?」
あまりにもひどい決着のつけ方である。真奈美は素直に拳を受けるほかなく、防御や反撃をすることは許されない。
普通ならそんな無茶苦茶な要求を呑むなど考えられなかったが、普通とは程遠い精神状態である真奈美は、その要求を呑んだ。いや、呑まざるをえなかったのである。
事実、早く終わらせたいと彼女は思っていた。なんでもいいから、早く楽になりたいと……。
「さぁて一発目ぇ。誰がやる?」
倉持が言うや否や、一人の男が前に進み出る。筋骨隆々の大男だった。白いタンクトップとは対照的に肌は浅黒く、派手なタトゥーが掘ってある辺りいかにも凶悪そうな感じである。
3816:2008/05/12(月) 00:54:14 ID:rgV8Z6EH
「倉持さん、もしかしたら一発でノックアウトかもしれないっすよ。いいんすか?」
「おう、いいぜ。全力でやれ」
「うっす」
タンクトップの男はボクサーのようにリズムを刻みながら真奈美の前までやってくると、少女の無防備な腹部に目一杯振りかぶったボディアッパーを叩き込む。
下腹部から突き上げるように貫通した衝撃に、真奈美は身体を折り曲げるようにして浮かび上がる。
「はぅぅッッ………か……はッ……」
たった一発のアッパーが、真奈美の身体の隅々にまで響き渡る。
すっかり回復した内臓が、再び傷付けられていく。
一撃で倒せると思い込んでいたタンクトップの男は、舌打ちしながら群集の中に戻っていく。次に出てきたのは真奈美とそう変わらない年齢の少女であった。
少女は真奈美を睨みつけると、何も言わずすぐに拳を打った。
「んぐぅぅッッッ!!!」
タンクトップの男が殴ったところと同じところに、少女の拳がめり込む。鋭い痛みが走り、豊満な乳房が跳ね返る。力はさきほどの男よりも弱かったが、連続で同じ箇所に受けたダメージは大きい。
真奈美は荒く息をつきながらなんとか堪える。だが、次の男も同じ箇所を狙い打ちにしてきたから堪ったものではない。男の拳はなんと手首まで埋まった。
「はきゅぅぅンッッッッ!!!!」
真奈美の目は大きく見開かれ、口から唾の塊が飛ぶ。もはや真っ直ぐ立っていることもできず、やや猫背になりながら、歯を食いしばりながら悶えている。
続く四人目も、五人目も、六人目も、ずっとある一点を殴り続けた。
吸い込まれそうなほどスレンダーな、グラビアアイドルの腹部。
まるでそうなるのが運命であるかのように、次々と拳が腹部に吸い込まれていく。
「はふぅッ!! んああアアアッッッ!!!!」
「くぅぅッッッ………ふぁぁぁああアアアアア――――――ッッッッッ!!!!!」
「んぎッ………あぅううぅぅぅッッ………はぅンっっ………!!!!」
壮絶な悲鳴を上げながら、真奈美は嵐が過ぎ去るのを待った。
倉持は「顔以外ならどこを殴ってもいいとする」と言っていたが、実際には示し合わせたかのように、真奈美の腹部に集中していた。
人によって殴る箇所が違ったならばまだマシだったかもしれない。しかし、同じ腹部を連続で打たれれば、その分真奈美の苦しみは倍層する。
「おら、どうした? ちゃんと背筋を伸ばせよ」
倉持は真奈美の頭をつかんで無理矢理背筋を伸ばさせた。すでに限界に近い真奈美の腹は、急激な伸びにすら対応できないほど痛めつけられていた。
16人目の拳が真奈美の腹部にめり込む。
「ああッ……ああああああアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!!!!!」
美少女グラビアアイドルのものとは思えぬ悲鳴。それは魂の咆哮だった。
17人目、18人目……と続いていく。もはや立っているのが奇跡である。
20人目を迎えてすでにグロッキー状態の真奈美。口からはだらしなくよだれが垂れている。
自慢の黒髪はボサボサで、汗ばんだ顔にくっついてしまっている。
30人目を迎えたところで、真奈美は両膝をガクンとついた。だが、何かにとり憑かれたように、震える足で立ち上がる。
3916:2008/05/12(月) 00:55:14 ID:rgV8Z6EH
「このままじゃらちが明かねえな。よし、4〜5人で一度にやれ」
やや身体を屈めるようにしてなんとか立っている真奈美。そんな彼女を5人の男が取り囲む。
男たちは同時に拳を放った。5人の拳が真奈美の腹部に突き刺さる。
「うぐぅぅッッッ………はうッ………ンッッッ…………!!!!!」
前後左右から同時に腹部に放たれた衝撃。その衝撃は凄まじいものであった。
一発だけならば、その衝撃は真奈美の身体を貫通し少しは逃げるのだが、
5人が前後左右から殴った結果、5つの衝撃は真奈美の身体の中心で逃げ場を失い、そのまま内臓に吸収されてしまうのである。
真奈美の細いウエストに5つの拳。相乗効果による爆発的な衝撃。
次の5人も、同じように同時に真奈美のウェストを殴った。
「はぅっ……あッ………がッ………!」
白目を剥き、ガクガクと痙攣する真奈美。意識があるのかないのかわからない状況である。
60人目を迎え、とうとう真奈美は自力で立っていることができなくなってしまった。
「もう立っていられないようだな。おい、おまえら。真奈美を立たせろ」
男が二人中央に進み出て、真奈美の腕をつかんでムリヤリ立たせた。
とっくに限界を超えている真奈美を、問答無用で痛めつけていく倉持たち。もはやこれは私刑だった。
支えられているため、5人一度に殴ることができなくなり、再び一人一人が前に出て殴るという方法に切り替わった。
ここに百人いようとも千人いようとも、一対一ならば負けないはずである。しかし、いまの真奈美は精神を追い込まれ、彼らの手のひらで弄ばれるだけであった。
ようやく80人目に到達する。悪党たちの拳が、真奈美の腹部を執拗に打つ。打つ。打つ――。
真奈美の内臓はすでにボロボロで、筋肉は断ち切られ、骨すらも軋む有様だった。
口の端から泡を吹いたまま、両腕をつかまれて無理矢理立たされているが、すでに意識は落ちる寸前にまで来ている。
倉持は何度か、もう真奈美が死んでいるのではないか確かめた。真奈美の口から、かろうじて断続的な空気の流れが確認できるのみだった。
「ひゅぅッ……はぁッ……ひゅぅッ……はぁッ……」
腹だけを殴りつけているため、手足や顔などが綺麗で、それが余計に少女の苦しみを際立たせていた。
90人目、91人目………。
同じ人間が百発打つのではなく、一人一人がそれぞれ渾身の力をこめて打つという地獄。ようやくその終わりが見えてきた。
94人目、95人目………。
ぼやける視界で、真奈美は目の前の悪党たちが自分の身体に拳を打ち込むのを耐えた。
98人目、99人目………。
そして、100人目。最後まで待っていた男、倉持である。
4016:2008/05/12(月) 00:56:33 ID:rgV8Z6EH
「この瞬間を待ってたぜ。聞こえてるか? 真奈美。顔以外はどこを殴ってもいいってルールだったよな。ったく、全員が腹を集中攻撃しやがって。少しは空気を読めよ!」
倉持が爆笑し、真奈美以外の全員も爆笑した。倉持はいま、腹を殴ることは事前に決めていたと暴露したも同然だった。
「もう腹には飽きたな。だから、別のところを殴ることにした……」
おもむろに倉持は屈みこみ、真奈美の下腹部をじろじろと眺めた。そして、彼女の下着を脱がした。淡い茂みが露わとなり、群集から「おおーっ」という声が上がる。
「おまえの子宮を殴らせてもらう」
そう宣言し、倉持は真奈美の身体の中に手を突っ込んだ。
その瞬間、意識が朦朧としていた真奈美が覚醒したかのように目を見開き、叫んだ。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁああああああアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!」
真奈美は身体を仰け反らせ、絶叫した。少女の深奥に、倉持の腕が侵入してくる。狂ったように暴れながら、もはや満身創痍の少女は泣き叫んだ。
子宮を探り当てた倉持は、一度手を引き戻し、それから勢いをつけて子宮を殴った。
「きゃふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ―――――――――――ッッッッッ!!!!!!!!」
直接、子宮を殴るという荒技。常識を超えた攻撃。今まで味わったことのない痛み。
とめどなく漏れる悲鳴。苦痛に顔を歪める少女。
その瞬間、ガクッと少女は落ちた。
――心臓完全停止。
不死身と思われた少女に、終わりが訪れたのである。
真奈美を支えていた男が脈を取り、真奈美の心臓が停止したことを伝えると、場内は歓声に包まれた。中央で安らかな表情で眠る少女と、それを取り囲む悪魔たち。
病み上がりの少女を百人でよってたかって痛めつけるという異常性に気づくものは誰一人としていない。
そのとき突然、場内を包んでいた歓声が止んだ。全員が息を呑んでそれを見た。
真奈美が立ち上がっているのである。
「………わ………たし………の……勝ち………よ………」
「お、おまえ……化け物かよ……」
「もう………わたし……には……手を出さないって………誓っ……て………」
さすがの倉持も恐怖を覚えたのか、真奈美から遠ざかるように後ずさる。
「バ、バーカ。あんな約束、誰が守るかよ。おい、誰かこいつを―――!」
そのときである。廃工場内に警官隊がなだれ込んできた。群衆は逃げ出そうとするが、二つある出口はすでに警官隊によって包囲され、全員が鳥のカゴだった。
4116:2008/05/12(月) 00:58:32 ID:rgV8Z6EH
とりあえずここまでです。
もし需要があるようならば、またいつか続きを書こうと思います。
無駄に書いても容量をくうだけですから…
42名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:04:19 ID:Cd6lFtVK
>>41
需要その一
43名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 12:05:49 ID:Lc8gojhu
GJ!
前作はちょっとアッサリしすぎな感じだったけど、
今回のは責めも真奈美の心理描写もあってよかった。
今度は倉持がどういう経緯でこうなったかっての
が読んでみたいので、需要その2ノ
そして秘かに悠里萌えw
44名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 13:55:16 ID:/L5yeZtv
不死身の女への限界を越えた腹責めってのは燃えるな!
これからもさらにエスカレートするのか期待だ
続き、待たせて貰うわ
45名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 14:50:10 ID:Pk/ATK+e
需要その3w
百発責めすげえw
こりゃ死ぬだろってとこがまたw
46名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 02:42:18 ID:sI3uBGcm
需要その4
100発責め最高、GJ!
16氏がんばって下さい。
4716:2008/05/16(金) 00:12:45 ID:xRolbOjw
ちょっと時間がかかってしまったんですが、なんとか書きあがったので投下します。
一応完結編です。
4816:2008/05/16(金) 00:14:39 ID:xRolbOjw
廃工場で大捕物があった二週間後、釈放された倉持は自宅アパートにいた。
あの後、真奈美がどうなったのかを彼は知らなかった。ゴブラーとも連絡がつかないままである。
あの騒ぎで死者が一名出たらしいことはニュースで知っていた。
新人看護師が、ゴブラーによって殺されたのだ。しかし、そんなことは倉持にとってどうでもいいことだった。
ろくな食事もとらず、人間らしい生活を放棄した倉持は、廃人寸前だった。
ここ数日、自分から誰かを訪ねたことはなかったし、誰かが倉持を訪ねてくることもなかった。
その日までは――。

チャイムが鳴り、倉持はめんどうくさそうにドアを開けた。
そこに立っていたのは真奈美であった。真奈美が自分を訪ねてきたことに驚いたが、すぐに襲い掛かるということもなく、ただ部屋に招き入れるだけである。
「今日は、はっきりさせようと思ってここに来たの」
真奈美から話を切り出した。
「あなたがわたしを狙う理由を教えて欲しいの」
単刀直入に言う。
「どうして、わたしなの?」
真奈美の天真爛漫な瞳が、強い光を放っていた。なぜ自分なのか。その理由を知るために、彼女は勇気を出してここまでやってきたのだ。
「なんにも覚えていないんだな。無自覚ってところがムカつくんだよ」
「もしかして、紗江子ちゃんのことなの……?」
倉持がこれほど根にもっていることとなると、それしか思いつかなかった。
倉持には紗江子という妹がいたが、彼女はイジメを苦に自殺してしまったのだ。
「紗江子ちゃんのことは、わたしには何の関係も――」
真奈美は言いかけて、その言葉の冷たい響きに自分自身驚いた。
「関係がないだと? すべておまえのせいじゃねえか! おまえが紗江子を自殺に追いやったんだ!」
「わ、わたしが……?」
「忘れているようだから教えてやるよ。あのころのおまえは、すぐに正義を振りかざしてきたよな。
それがどれほどの重みを伴っているのかもわからず、自分が許せない場面に出会うとすぐに頭を突っ込んでき。
自分なりの正義を貫く。聞こえはいいが、それが害悪をばら撒いているってことに気づかなかった。
4916:2008/05/16(金) 00:16:29 ID:xRolbOjw
あの日、おまえは紗江子が同級生にいじめられているのを目撃し、助けに入った。
なんで助けに入ったんだよ? なんで首を突っ込んだんだよ?
あのとき、たった一回だけ、なんで紗江子をかばったんだよ?
その後もずっと守ってやれないんだったら、無責任に助けるなよ。
紗江子は自分がイジメられていることを受けいれていたんだ。あの小さな身体で。
あいつ、ずっと言ってた。自分が悪いんだって。ずっと自分を責め続けていた。
自分に非があるからって、あいつは納得していたんだ。
それなのに、あの日、おまえが助けてしまった。その瞬間、紗江子は気づいちまったんだよ。
自分が、周りからは「可哀想な子」として見られていることに。
あの一件で、今まで保たれていた細い糸が……あいつの正気を保っていた線が、切れちまったんだよ!
おまえには想像もつかないだろうな! おまえの無責任な正義が介入したせいで、あいつがどれほど苦しんだのか!」
倉持が言い終わると、場を静寂に包まれた。
「わたしの……せいで……」
真奈美は愕然としていた。
倉持の話を聞いて、真奈美はすべてを納得した。なぜ倉持がこれほど自分を苦しめようとしていたのか。
なぜ村八分にしたのか。その答えが今、はっきりとわかったのだ。
「ごめんなさい……。こんな言葉じゃ足りないけど、本当にごめんなさい」
真奈美は畳みに頭をつけた。
それまで怒りに突き動かされていた倉持に、哀愁の影が差し込む。
「一生をかけて償います。本当に、ごめんなさい」
真奈美の言葉が、六畳間に虚しく響いた。

倉持の携帯が鳴り響く。どうやらメールが届いたらしい。
「どうしたの? 倉持君」
「ゴブラーからだ。あいつ、契約が終わっていないのに今までどこほっつき歩いていたんだ……」
倉持は上着を着ると、ドアを飛び出した。真奈美も後からついていく。
「着いてくんなよ。もうおまえには手出ししねえよ。虚しいだけだからな」
「ううん、わたしもついていく」
「勝手にしろ!」
ゴブラーから届いたメールには、契約のことで相談があるため、埠頭の倉庫に来てほしいとあった。

二人が倉庫に辿り着いたとき、確かにそこにはゴブラーがいた。
ただし、ゴブラーは虫の息であった。
「おい! どうしちまったんだよ!?」
「く、倉持………あいつらは……真奈美を狙っている………気をつけろ……」
「わたしを? どういうことなのゴブラー?」
「二人組みの男女が……おまえを狙っている。おまえの身体の秘密を知っている者たちだ……」
「おい、どういうことだよ。二人組みって」
倉持はゴブラーを揺すりながら尋ねた。
ゴブラーは途絶え途絶え言う。
「あいつらは……化け物だ………挑んではいけない。やつらには絶対勝てない……」
「おい、ゴブラー、おい! ………死んじまった。何があったっていうんだよ!」
そのとき、倉庫の奥で人影が動いた。
「倉持君、今すぐここを離れて」
「え…? おまえは……?」
5016:2008/05/16(金) 00:17:18 ID:xRolbOjw
「わたしはここで迎え撃つわ。大丈夫、わたしのすごさは知っているでしょ?」
真奈美はニコリと笑って、倉持を倉庫の外へ押す。
「おい、おまえ………」
「大丈夫、一生かけて償うって言ったでしょ。こんなところで死ぬもんですか」
「別に、おまえがどうなろうと知ったこっちゃねえんだよ。ハッ、こんな危険なところにいられるか。先に逃げさせてもらうぜ」
倉庫に真奈美を残して、倉持は倉庫を出た。途中、出入り口のところで振り返ると
「おまえも、気をつけろよ」
そして颯爽と去っていった。

倉庫の奥で蠢いていた影が、徐々に近づいてくる。真奈美はファイティングポーズを身構えた。
ゴブラーよりも一回り小さい男であった。しかし、ただならぬ殺気が漂っている。
「おまえは誰だ?」
「わたしは正義の味方よ。えっと、正義の味方、真奈美」
「ほう、おまえが真奈美か。倉持を餌におびき寄せる手はずだったが、これで手間が省けた」
「あなたは一体誰なの? 名乗りなさい!」
「俺か? 俺はヴォーガ。相棒がどこかにいるはずなんだが、さっきから姿が見えない。ま、そのうち姿を現すだろう」
ヴォーガは肩をすくめた。
「さて、前置きはこのくらいにしておこう。真奈美、おまえには死んでもらわなければならない」
「なぜわたしの命を狙うの?」
「おまえが普通の人間ではないからだ。おまえは自分が特別な人間だと思っているだろうが、おまえのような特殊な回復力を持つ者は他にもいる。その全員が女だ。
我々組織はそういった人間を抹殺して回っている。我々の計画には邪魔だからな」
「組織……計画……?」
「わからなくてもいい。おまえはすぐに死ぬんだから」

ヴォーガはおもむろに腕にとりつけた機械を操作した。その瞬間、真奈美の目の前にいたはずのヴォーガがフッと消えた。
いきなり掻き消えたのである。まるで透明人間にでもなったかのように……。
驚くのもつかの間、気づくと腹部に殴られたような痛みが走っていた。
「くぅッッ……」
ヴォーガが姿を現した。その顔には得意げな表情が浮かんでいる。
「な、何が起こったというの……!?」
「今、おまえの目には一瞬、俺が透明になったように映ったことだろう。だが、これは透明になる装置ではない。
これは偉大なる発明品、加速装置だ。これを使えば光の速さで動くことができる」
とはいえ加速中は身体に相当な負担がかかるため、ヴォーガの体感時間としては8〜9秒しか動き回る時間はない。それを超えると自動的に加速装置は止まるのだ。
「光の速さで……?」
信じがたい話である。だが、自信満々の表情から、その言葉が嘘でないことがわかる。
「試してみようじゃないか」
ニヤリと笑ってヴォーガは加速装置を作動させた。彼だけが時間から解放され、静止した世界を自由に動き回ることができる。
5116:2008/05/16(金) 00:18:18 ID:xRolbOjw
言い換えればヴォーガは神なのである。
ヴォーガにとっての数秒間、真奈美にとっての一瞬……彼は時間を超越した存在になる。その神に楯突くものは、なんであろうと排除しなければならない。
ファイティングポーズをとったままピクリとも動かない真奈美。いや、実際には動いているのだ。ただ、ヴォーガの目には止まっているように見えるだけで……。
純白の水着が包むのは、18歳の少女の健康的な肉体。
嫌でも目に付く胸の膨らみ、スレンダーなウェスト、小ぶりなお尻、華奢な太もも。
あどけない少女の素顔からは想像もつかないほど、その肉体は洗練されている。
18歳という子供にも大人にも属さないその肉体は、女性らしい健康的な膨らみと、ほどよい筋肉のライン、
スマートさといった様々な要素をその華奢な身体に押し込め、芸術的なプロポーションにまで昇華していた。
ヴォーガはどう痛めつけようかと考えているうちに、いつの間にか真奈美のグラマラスな肉体に見惚れていた。
彼女の均整のとれたボディを眺めているうちに、あるアイデアがヴォーガの脳裏に閃く。
普通の打撃では効果がない。ならば、精神的にダメージを与えるまで……。
ヴォーガは真奈美の正面に立ち、その豊満な胸を鷲づかみにした。物凄い勢いで少女の胸を愛撫する。
小ぶりだが形の良いその果実に、いまだかつて少女が経験したことのない信号を高速で送る。
その反応は時が動き出すまで少女には伝わらない。だからこそ、時が動き出したとき、通常ではありえないほど凝縮した衝撃を与えることができるのだ。
加速装置が止まり、時間が動き出す。その瞬間――
「んくぅぅぅッッッ!!!!!」
真奈美は身体を丸めるようにして悶えた。一瞬にして官能の衝撃が少女のバストを貫いたのである。
身体が熱を帯びてきている。この感覚はいったい――?
「わたしの身体に何をしたの?!」
「ずいぶんと正直な身体だなァ。もっとも、自分の身に何が起きたのかわからないようだが」
「くっ……答えなさい!」
真奈美の蹴りがヴォーガに炸裂する。ヴォーガはそれを片手で軽々と受け止めた。真奈美は信じられないといった面持ちで、後ろによろめいた。
「そんなっ……!」
その後も真奈美は攻撃を続けたが、ヴォーガにはかすりもしなかった。次第に少女の攻撃は空回りし、もはやヴォーガに遊ばれているだけのようにしか見えない。
ヴォーガは加速装置を作動させ、再び時間を支配した。
パンチを繰り出そうとした格好のまま止まっている真奈美に歩み寄り、ヴォーガは少女の華奢な身体を余すところなく愛撫した。
コスチュームの内側に手を入れ、ツンと前を向いている乳房を探り当て、その頭頂部に咲く可愛らしい突起をこねくり回す。
加速時間が限界を迎え、時間は動き出した。その瞬間、少女の身体を官能の稲妻が駆け抜ける。
「ンはぁぁぁぁあああアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
ガクッと膝をつき、真奈美は自分の身体を守るように両肩を抱いた。
今まで経験したことのない疼きが少女の身体を支配していた。
なんとか体勢を立て直そうとするが、息遣いは荒く、肌は汗ばんでいる。
「……はぁ……はぁ……どうなってしまったの……わたし……?」
5216:2008/05/16(金) 00:19:00 ID:xRolbOjw
「ククククク、まるで全身が性感帯みたいにウブな身体をしているなァ。少し刺激が強すぎたか」
(身体が……熱を帯びている………?!)
ほんのりと熱に浮かされているような感覚。どことなく下半身が気だるい。
ヴォーガは加速装置を使った。ちょうど立ち上がろうとして片膝をついた状態のまま止まっている真奈美。
その太ももと太ももの間に手を差し込み、秘部を愛撫する。もう片方の手で乳房を揉みまくる。
本来ならば段階的に目覚めていく真奈美の性が、意識外のところでなされようとしている。
ヴォーガは数秒間の間にありとあらゆる刺激を少女の秘部に送り込んだ。
そして時が動き出す――。
「はきゅぅぅぅぅぅぅんんんンンンンッッッッッ――――――!!!!!!!!!!」
真奈美は呆気なく絶頂を迎えた。
立ち上がりかけていた彼女の身体は、前のめりに地面に倒れこむ。
(ぁうっ………力が……入らない………よお………ひぁッ………)
ここぞとばかりに真奈美の身体を頭上に持ち上げたヴォーガは、そのまま壁に向かって真奈美を投げつけた。少女の背中が壁に激突するまさにその瞬間、加速装置を作動させる。
真奈美が投げ飛ばされ、壁に叩きつけられるまでに0.8秒。落下しはじめるまでに0.6秒。
計1.4秒のわずかな間に、加速装置によって光の速さで動くことができるヴォーガは、
怒涛の勢いで真奈美の腹を殴り続けた。その数、計48発。
加速が終わり、時間が動き出す。48発分の衝撃が、まとめて腹に突き刺さる。
「ふあああああぁぁぁぁぁぁァァァァアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!!!」
絶頂による快楽、そして腹部に走った強烈な痛み。
時間を自由に操る最強の敵を前にして、真奈美はきりきり舞いだった。
なすがまま、無理矢理絶頂を迎えさせられ、殴られていく。
もはや満身創痍となった真奈美。それでも立ち上がろうとするその姿は健気で痛ましかった。
「……ひぐッ………これ………以上………攻撃を………受けるわけには………」
「ほう、やはりこっちのほうがいいか?」
ヴォーガは非情にも加速装置を使い、少女に連続の絶頂という貴重な体験をさせた。もはやヴォーガにとって真奈美はちょうどいい暇つぶしの玩具に過ぎなかった。
「んはぅぅぅぅぅッッッッ―――だ――だめぇ―――っっっっ!!!!!!!」
真奈美は涙を流しながら、自分の意思とは裏腹に二度目の絶頂を迎えた。
「……ふきゅぅッ………こん……な………」
加速装置の威力は絶大だった。真奈美は対処法も見出せず、ただ辱めを受けるだけであった。
「ふぁぁあああああアアアアアアア―――――っっっっっっ!!!!!!!!!!!」
「死ぬまで絶頂し続けてもらうぜ!!」
「ひぎィィィィッッッッッ――――――!!!!!!」
「くひゅぅっ!!!! はぅぅぅぅぅんんンンンっっっっ!!!!!!」
「もうやめてぇ―――――ッッッッッッ!!!!!!!!!!」
「ッッッッ―――――!!!!!!!」
「………」
なまじ普通の少女より体力があるため地獄は永遠のように続いた。未成熟な器官が酷使され、愛液は無尽蔵に製造される。
そのころになると、身体に少し触れただけでも少女は絶頂を迎えた。もはや息を吹きかけるだけでもイッてしまうのである。
5316:2008/05/16(金) 00:19:42 ID:xRolbOjw
「これで立ち上がる気力は完全になくなっただろう」
ヴォーガは意識朦朧とした真奈美を抱きかかえ、吹き抜けとなっているホールの二階へ向かう。
二階から真奈美を一階の地面に叩きつけようというのだ。真奈美を吹き抜けの部分に放り投げ、加速装置を作動させる。
時間が止まっているうちに急いで一階へ戻るヴォーガ。
空中にいる真奈美の、ちょうど真下の地点で待機する。
やがて時間が動き出す。
ついさっきまで地面で悶絶していたはずが、気づくと空中に放り投げだされている。
真奈美は軽いパニックを覚えたが、幾度となく絶頂を経験した彼女の意識は鈍っていた。
何が起こったのかわからないまま墜落する彼女を、真下でヴォーガが待ち構えている。
ヴォーガは目の前に真奈美が落ちてくる瞬間を待った。そして――。

――ボコォォォッッッッ!!!!!!!!!!!!!!

落下してきた真奈美の腹を、ヴォーガの拳が突き上げた。あまりにも綺麗にそれは決まった。
「ぎぁぷッ………ごふぁぁッッッ…………!!!!!!」
真奈美の腹に、ヴォーガの拳が手首まで埋まっている。
身体をくの字に折り曲げたまま、ヴォーガの拳によって真奈美は空中に固定されていた。
真奈美のふっくらとしたピンク色の唇がガクガクと震えたかと思うと、口から胃液と泡が混ざった液体が溢れ出た。
勢いよく落下する真奈美に、ヴォーガの突き上げた拳が打ち込まれることによって、トラックと正面衝突するかのような衝撃が生まれたのである。
胃を潰された少女は、白目を剥きながら、ピクピクと痙攣していた。
ヴォーガは真奈美を固定している腕を振りかぶり、少女を地面にたたきつけた。3〜4回転して、真奈美はやっと止まる。
(も……う………いや……だ………よ………苦し……い………の………は……)
真奈美の大きな瞳から、涙が溢れ出る。
ビクッビクッと身体は痙攣し、地面に大の字になって伸びている。
(………どう……して………わたし………なの………ひどい……よ……神様………)
限界間近の真奈美。すでに立ち上がる気力も残されていない真奈美の頭を鷲づかみにして、ヴォーガは無理矢理引き起こした。
どす黒い痣のできた腹部。全身を子犬のように震わせながら、絶え絶えに呼吸をする少女。
真奈美の完敗である。
思えば、倉持がバスルームに現れてからずっと、真奈美は負け続けてきた。
ゴブラーに身体を凹まされ、倉持率いる集団に腹部を執拗に殴られ、今度は時間を超越した敵に完膚なきまでに痛めつけられている。
(………わたし………って………こん……なに………はぅッ………弱かったんだ…………)
涙が止まらなかった。
(あのころと……何も………変わってない………)
ヴォーガは声を押し殺して泣く真奈美をじっと見つめている。
そのときであった。ヴォーガの背後から、胸元を大胆に露出させたチャイナ服を着た女性が現れる。
「レイル、今までどこに行ってたんだ?」
「ちょっとコンビニに行ってたのよ。それよりもまあ、女の子を泣かせるなんて、あんたってばサイテーね。
たった一撃で前回の百人分の打撃以上の衝撃を与えちゃったんじゃない?」
「そうみたいだな。もう戦う気力も残っていないらしい。これからトドメをさすところだ」
「あんたばっかりずるいわよ。少しはあたしにも貸してちょうだい」
今まさに勝負が決するという場面において、玩具の取り合いをするかのような二人のやりとりは場違いなものであった。
5416:2008/05/16(金) 00:20:27 ID:xRolbOjw
「何をする気だ?」
レイルは真奈美の前にすたすたと歩いていくと、その頬を優しく撫でた。
「はじめまして真奈美ちゃん。あの世に行く前に、いいこと教えてあげる。あなたの身体はねえ、絶えずある物質を生産しているのよ。
その物質は乳房に水槽的に貯蓄され、疲労やダメージを受けるとそこから身体中に分泌されるの。
つまり、胸に回復薬が貯蓄されているというわけ。
実はあたしたちの会社は、前々からこの物質を研究してきたの。もうすぐ完成するわ。でも、まったく同じ物質を体内生産できる人間が全世界に数人いることがわったの。
これは非常にまずいのよ。わたしたちの会社が巨大な利権を得るためには、あなたたちを抹殺しなければならないの。わかる?」
真奈美は恍惚とした表情でそれを聞いている。
「さて、どうやって抹殺する? まずは胸から例の物質を抜かなければならないぞ」
「ここはわたしに任せて。わざわざ乳搾りしなくてもすむわよ。人間の身体にはツボっていうものがあってね……」
「ツボ? マッサージでもするっていうのか?」
とヴォーガが皮肉を言うと、
「ツボの研究は日々進んでいるのよ。それに、単純なツボでも、複数個のツボを複雑に組み合わせることで爆発的な効果をもたらすことができるの」
レイルは真奈美の首筋から胸元にかけてまじまじと眺め、ポイントを探る。
「この娘、ウブそうだからすごく効きそう。ヴォーガ、あんたは後ろからこの娘を支えて」
「わかった」
レイルは針を取り出すと、素早く真奈美のツボに指していく。
首、脇の下、乳房のトップからアンダーへ数本。
「どう? 胸の辺りが熱くなってきたでしょう? もう少しよ……」
そのままの状態で一分待ち、それから順番に針を抜いていく。そのころになると真奈美の乳房ははち切れんばかりに、前に向かって突き出ていた。
「最後の針を抜いた瞬間、あなたの乳首から回復薬が流れ出すわよ。もちろん母乳と一緒にね…」
真奈美は身震いを禁じえなかった。ヴォーガの腕を振り払おうにも、そんな余力は残されていない。
そして、レイルが最後の針を抜いた瞬間――

――ぶしゅうッッ
それは勢い良く噴出した。コンデスミルクのように濃厚な母乳が、まだ未成熟な少女の身体から流れ出す。
「んはぁッ……ああッ………ッ………!」
それまでとは違った官能的な声。将来、赤ん坊に授けるために貯蓄されてきたものが、冷たいコンクリートの上に水溜りを作っていく。
その勢いたるや凄まじいものがあった。
「あらあらぁ、見る見るうちにおっぱいが小さくなっていくわねぇ。全部出し切ったらぺしゃんこになっちゃうんじゃない?」
「あンッ……はぅ………ンッッ………!!」
真奈美はとろけそうな視線を、焦点なく漂わせていた。
絶頂のときとは違う、いや、それよりも遥かに上質な気持ちよさ。
むりやり母性を全開にされ、バルブをこじ開けられた乳房からは出てはいけない液体が流れ出ている。
真奈美に与えられた、最後の快楽である。母乳がすべて出てしまえば、そのとき真奈美は死ぬのだから……。
(……ダメっ……何も………はふぅッ………考え……られないッ………気持ち……いい……ッ)
すでに少女の豊満だった乳房は、3分の2程度にまで縮小している。
「ほーら、まんざらでもないカオをしてるじゃない」
「あぁンッッ………ひゃぅぅッッッ……!!」
あまりの悦楽に、真奈美の筋肉は緩みきっていた。口からはだらしなく唾液を垂れ流している。
(……全部……なくなっちゃったら………死んじゃうのかな………)
5516:2008/05/16(金) 00:21:44 ID:xRolbOjw
(……もう、パパとママに会えない……いやだ……そんなの………死にたくないッッ!)
そこで信じられないようなことが起こった。
真奈美がヴォーガの腕をすり抜け、前方に転がり出たのである。
一瞬のうちにレイルの足をかけ、ガラス片をつかむと、倒れたレイルの首筋に突きつける。
「……はぁ……はぁ……はぁ……」
その間も真奈美の乳房からは母乳が滴れている。
「……今すぐ止めて。この胸を止めて!!!!」
「わ、わかったから…そんな危ないものしまってよ」
「約束して。絶対に止めるって」
「わかった。わかったわよ……」
レイルが約束した瞬間、真奈美の手からカラーンとガラス片が落ちた。張り詰めていた緊張が解けていく。ガラス片を持っているだけでも奇跡だったのだ。
レイルは起き上がり、「じっとして。動かないで……」
そして、そのポイントを見定める。次の瞬間、レイルの手が突き出された。
………真奈美の秘部に向かって。
一瞬の出来事だった。レイルの腕はずっぽりと真奈美の下腹部へと侵入した。
「ッッッ………ひゃぅぅぅぅぅぅぅぅ――――――――ッッッッッ!!!!!!!!!」
レイルの拳が、真奈美の子宮を握っている。
「これで形勢は逆転ね。おっと、動かないでね。子宮が潰れちゃうわよ?」
レイルは勝ち誇った笑い声を上げながら、子宮をにぎにぎしている。
そのたびに真奈美は白目を剥き、口をガクガクと震わせた。
「約束なんて守るわけないじゃない! あんたバカじゃないの!? ホントお人よしよね!!」
「ひあッ………ゆ……ゆるさ………なひッ………」
「ああ? 聞こえないわよ?」
レイルの爪が、子宮に食い込む。真奈美の顔が苦痛に歪んだ。
「ひぎぃぃぃぃぃぃッッッッッッッ!!!????!!!!!?!!!!!」
「あーあー。どうするのよあんた? 子宮は握られ、乳房からは相変わらず母乳が垂れ流れている。絶体絶命ってやつね」
「あうぅぅぅぅッッッッ………んくぅぅぅぅッッッッ…………!!!!!!!」
「少しは手加減してやろうと思ったけど、やーめた。苦しんで死ね!」
「わたしの……子宮を……放せぇぇぇぇーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
レイルは完全に油断していた。子宮を握られている少女に、いまさら何ができるというのか。
だが、その痛みを超え、真奈美は攻撃を放った。真奈美の怒りの拳が、レイルの顎を粉砕した。
渾身のアッパー。その衝撃により、レイルは壁まで吹き飛ぶほどであった。同時に、膣内に侵入していた腕が抜ける。
「よもやレイルを吹き飛ばす力が残っていたとはな」
ヴォーガは感心したように言った。
「だが、俺がいることを忘れてもらっては困る。そのボロボロの身体で、俺に勝てるとは思うなよ」
ヴォーガは真奈美を煽った。実際その通りだった。奇跡的にレイルを倒すことはできたとしても、まだヴォーガが残っている。
5616:2008/05/16(金) 00:23:13 ID:xRolbOjw
以前、絶体絶命には変わりない。
だが、そこで真奈美がとった行動に、さすがのヴォーガも驚きを禁じえなかった。
「こう………するのよ………!!!!」
真奈美は自分の乳房を両手でつかむと、母乳の噴き出す乳首を口にくわえた。
「貴様、気が狂ったのか!?」
いや、このとき真奈美がとった行動ほど合理的なものはなかった。
回復薬が体外に排出されるというのなら、飲み込んでしまえばいい。
体外に排出されているから、傷が回復しないのであって、穴さえ塞げば再び回復薬は全身に分泌されるのである。
実際、真奈美の身体は回復しつつあった。あのどす黒い痣が徐々に消えていく。全身の傷が癒えていく――
「馬鹿な……それにしてはあまりにも早すぎる!!!」
「次はあなたの番よ、ヴォーガ」
「クソッ。こっちには加速装置が――」
「そんなことさせない!!」
真奈美の回し蹴りが、ヴォーガの腕にとりつけてあった加速装置を破壊した。ネジや歯車といった部品が宙を舞う。
「お、俺の加速装置が!!!!!」
「はああああっっっ!!!!!!」
真奈美は大きく跳び、そしてヴォーガの顔面に拳を放った。たった一発で、勝負は決した。
ヴォーガの巨体が傾く。巨木が切り崩された瞬間だった。地面を揺らして、ヴォーガは倒れた。
とうとう真奈美が勝利したのである。
自分が何者であるかを知った戦い。自分の身体の秘密を知ることとなった戦い。
「わたし……勝った……の……?」
真奈美は呆然とつぶやいた。
「勝ったんだ……」
「おもい…あがるんじゃ…ないよ…」
真奈美はハッとして振り返る。壁に叩きつけられ、意識昏倒していたはずのレインが、よろよろと立ち上がる。
「勝負はあたしたちの勝ちさ。これがなんだかわかるかい?」
レイルの手に握られているものは、何かのスイッチのようだった。
「さっき、あんたの子宮に超小型のバイブレーションを取り付けたんだよ。小型といってもあなどるんじゃないよ」
レイルはスイッチを押した。その瞬間、真奈美の子宮に激痛が走った。
「はぅああぁぁぁぁぁぁンンンンンッッッッッ!!!!!!!!!」
真奈美は両膝をつき、崩れ落ちた。
「あふッッ……そん……な………ッッぁぁぁぁああああああアアアアア!!!!!!!!」
股間を押さえ、無様に悶える正義の少女。最後の最後で逆転されてしまったのだ。
「ぬか喜びご苦労さん。切り札は最後の最後までとっておくもんなんだよ」
まるで電撃を直接くらっているかのような衝撃に、ただのた打ち回るしかない真奈美。
彼女の口から、壮絶な悲鳴が途切れずに流れ出る。
5716:2008/05/16(金) 00:24:38 ID:xRolbOjw
「実はね、この超小型バイブレーションには他にも機能があってねえ。小型爆弾にもなってるんだよ。スイッチひとつでバーン! アハハハハハハハ!!!!」
「いぎぃぃぃぃぃッッ………ひぅっっ……ぱきゅうぅぅぅぅぅンンッッッッッ!!!!!!!!!」
「威力は少し弱いけど、それでも膣内で爆発したら、一巻の終わりに違いないわ」
レイルは爆弾のスイッチに親指をかける。
「そろそろ終わりにしようじゃないか。あんたもよくやったよ。でも、これで終わりさ。最後に何か言いたいことはあるかい?」
レイルはスイッチを放した。
激痛から解放された真奈美は、身体を小刻みに震わせながらよろよろと立ち上がる。
真奈美は背筋を伸ばし、深呼吸をした。
「わたしの名前は真奈美。いつか、わたしの声が誰かに届くことを願って、どこの誰かもわからないあなたに、わたしの願いを託します。
わたしは自分に正直に生きました。あなたもどうか、悪に屈せず、自分を信じて生きてください……さようなら」
言い終わるや否や、レイルは起爆スイッチを押した。
「………………うぐッ!!」
その瞬間、数百の金属片が膣壁や子宮に突き刺さった。
少女の口から、血が溢れる。どんなに殴られても血液の一滴も流さなかった少女が、初めて見せた真紅。
背中から地面に倒れこむ真奈美。心臓は停止していた――。
倉庫に、レイルの高笑いが響き渡る。
真奈美の最期は呆気ないものであった。しかし、その死に顔は安らかなものだった。
こうして、真奈美の死闘は終わりを告げたのである。
5816:2008/05/16(金) 00:27:23 ID:xRolbOjw
以上で完結です。

正直、ネタがつきました…。
またネタ探しの旅に出ます。

このような長い文章に付き合っていただきありがとうございました。
59名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 10:19:56 ID:VLIv0/XR
GJ!過激さとエロさを兼ね備えた神作だった!
いきなし善人になる倉持に唐突に死ぬコブラーなんかのいかにもな超展開にはワロタけど

次回投下も是非に!
作者さん乙!
60名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 01:44:00 ID:5LY+Fm4G
腹リョナ、来たな!
とりあえずリョナっときやした、ごちですw
GJ!
61名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 14:44:58 ID:f0iogBS7
GJ!
ちょっと駆け足だった様な気もするけど、
お話としてもまとまってて良かったっす。
またネタが見つかったらよろしく!
期待はしないけど待ってるよ。
62名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 20:50:44 ID:n6nIU9lp
>58
GJとしか言い様がない。
切れ味の鋭さに舌を巻いた。
結末は救われなかったけど、主人公は最期まで誇り高かった。
次作の構想があれば、期待して待ってます。
63名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 06:19:04 ID:r9cqxRTd
そろそろカミウミの人の投下に期待。
64名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 13:56:35 ID:TYTmb8LU
期待2
65名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 00:39:00 ID:oVeNGlPs
りょな好きの俺としては
そろそろ刃物系希望w
66名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:29:51 ID:nNut9EkT
投下します。
以下注意願いします。

・エロ描写あり
・多少の流血描写あり
67カミウミ5 1/8:2008/05/25(日) 21:30:41 ID:nNut9EkT
私の視界に映るのは、すらりと伸びた長い手足。
灰色をしていても、それが素肌である事に間違いはないだろう。
眼下で盛り上がっている二つの乳房も同じ色。
胸と腰、手首と足首を一見柔らかそうな毛並が覆い隠している。
これが今の私の身体。
その身体は私の意思とは関係なく、目の前の狼男と戦っていた。
二人とも一度の跳躍で、とんでもない距離を移動する。
地面から足が離れている間に、幾度となく攻防が繰り返された。
本来なら私の目では追いきれない程のスピードの筈だ。
でも、今の私、サワメの目はそれを追っている。
さっきは多分、先生の視点で先輩を見ていた。
今はどうやらサワメの視界を通して、ヒルコとの戦闘を体験しているらしい。
何故かは判らないけれど、私は他人の視界を覗いている。

−いいかい、アマテラス。
アタシの力とお前のムラクモが揃わなけりゃ、カグツチを抑える事は出来ないんだヨ?
後何分持ちこたえられる?−

−もう、ダメ。子宮が潰され・・・ひっ!−

「チッ。だからさっさとイザナミから勾玉を引きずり出しとけば良かったんだヨ」
先生との会話の後、サワメはもう一度舌打ちした。
その独白に、ヒルコが反論する。
「無理だな、貴様に勾玉は渡さん。その前に俺が貴様を殺す」
灰色のサワメ。蒼色のヒルコ。
ヒルコの身体もサワメと同じ場所を毛並みが覆っている。
ただし、人の形をしていても頭は完全な狼だ。
ヒルコが雷を飛ばし、サワメは地面を叩いた。
水が噴き出して壁となり、電撃を阻む。
サワメが腕を振ると、水壁は1本の柱になり、うねりながらヒルコに向かった。
ヒルコが跳ねる。
地面を叩いた水柱は逃げた狼男を追って反射する。
その先端は龍へと変わり、大口を開けて一気に獲物を飲み干した。
「勝負は預けといてやるヨ」
サワメは言い捨てて龍に背を向けると、四つ足になった。
68カミウミ5 2/8:2008/05/25(日) 21:31:17 ID:nNut9EkT
先生の元へ向かうつもりだろう。
瞬く間に校庭を駆け抜けた。
林道に出ようと、塀を飛び越す。
その時、背後から衝撃が襲ってきた。
「ぎゃんっ!」
悲鳴を上げて、サワメの身体が転げ落ちる。
激しい痺れに手足の感覚が消えうせていくのが、私にも伝わって来た。
全身を痙攣が襲い、体毛が立ち上がっている。
背中が焼けるように熱い。
視線を上げると、ずぶ濡れのヒルコが見えた。
右手で青白い光が火花を上げている。
「貴様はここで死ぬんだ、サワメ。もはや俗世の何を気にする必要がある」
人の身体に乗った狼の頭が牙を剥いた。
もしかしたら、笑ったのかもしれない。
「ふざけんじゃないヨ。お前になんか殺されてたまるか!」
怒ったサワメが地面を殴りつけた。
呼応して地面から何本もの水柱が立ち上がる。
それはいずれもヒルコを足元から突き上げたが、
彼はその全てを巧みに回避して、こちらに突き進んで来る。
眼前に狼の顔が迫る。
吼え声を上げた彼の口に並ぶ鋭い牙の1本1本までが見える距離。
背筋が凍るような感覚を覚えたのは、私なのかサワメなのか。
少なくとも私自身だったら絶対に悲鳴をあげていたその顔を、水の壁が遮断する。
しかし電撃も防いだ厚い壁から、何かが飛び出して来た。
飛沫を上げて、青白い火花が、サワメの左胸に吸い込まれていく。
雷を纏ったヒルコの腕が水のガードを突き破り、乳房を下から抉った。
柔らかな脂肪を貫いて、電気ショックが心臓まで送られる。
跳ねる肢体。
吐き出される鮮血。
私の意識さえ、衝撃に気を失ってしまいそうだった。
心臓がデタラメな鼓動のリズムを奏でている。
体毛が焼けて露わになった左の胸を握られると、唇から小さな呻き声が漏れた。
「軍神の名を軽く見たな。俺には誰も勝てん。
陵辱されて、後悔しながら死んでいくがいい」
69カミウミ5 3/8:2008/05/25(日) 21:31:51 ID:nNut9EkT
ザラザラとした舌が、潰されて変形した胸の先端を舐め上げた。
痛みで敏感になった突起から、ゾクリとする刺激が駆け巡る。
その感覚を否定するように、サワメが両手を突き出した。
水流が噴出し、ヒルコを引き剥がす。
「醜男相手じゃあ不足だヨ」
更に左右の手から続けざまに水の塊を飛ばすと、真上に向かって跳躍する。
左の乳房を再び体毛が覆った。
心臓が正常に脈動しているのが判る。
背中の痛みもいつの間にか消えていた。
凄まじい回復力。
これがヒルコの身体なの? それとも神の力だろうか。
サワメは空中で両手を上げて振りかぶった。
恐ろしく大きな力が集まってくるのが、彼女の感覚を通して判る。
サワメの視線は遥か眼下に小さく見えるヒルコを常に捉えていた。
そこに両手の力を叩きつけるつもりだろう。
私は好奇心の命じるまま、視線を上に向けた。
頭上がどうなっているのか見てみたかったのだ。
壁が見える。
それが頭上に浮かんだ水壁である事に気付くのに少し時間が必要だった。
本当は壁ではなく、球形なのだと判るまでには、更なる時間を浪費した。
プールの水を全て吸い上げたかと思う程、大量の水。
渦を巻きながら、それがどんどん大きくなっていく。
私はその光景に目を奪われた。
でも、引っ張られるように視界は引き戻された。
水球に釘付けになっている間に、ヒルコが至近距離にいる。
マズイ。
サワメの思考がよぎり、私はこれが彼女の身体である事を思い出した。
両手に集めた力をヒルコに向かって放り投げる。
しかしヒルコの方が遥かに速かった。
体が動き始めた頃には、青白い右腕で裸体に近い胴を突き刺されていた。
「ぎゃふっ」
剥き出しの臍の上にめり込む爪。
指先は肌を突き破って体内まで侵入していた。
70カミウミ5 4/8:2008/05/25(日) 21:32:25 ID:nNut9EkT
ヒルコが更に腕を突き上げる。
指先がより深く内部を抉る。
喉の奥から熱い塊がせり上がって来た。
サワメは吐血しながらヒルコの腕を掴む。
引き剥がそうとした相手の腕が青白い光を放ち、穴の空いた腹から全身に感電した。
「ミギャアアアアア!」
断末魔の悲鳴があがる。
駆け抜ける電撃に体を隠す全ての毛並が一瞬で焼けた。
完全な裸体となったサワメの腹から、ずぶっと音を立てて手刀が抜ける。
小さく開いた五つの穴から、赤い体液が溢れ出た。
両手で穴を抑えるサワメの背に、今度はハンマーのような力が強烈に叩きつけられる。
加速を得て速度を増した身体が校庭の土に激突し、
全身で地面との抱擁を強制された。
サワメの意識が遠のいていく。
それでも彼女はヒルコの追撃を予想して、痛む身体を動かした。
だが、動作が遅すぎる。
横向きになったところで、サワメの胴体目掛けてヒルコが落下してきた。
腰のあたり。横腹に弾丸のような速度の両足が命中する。
腹と内蔵が潰れ、背骨が軋む。
「ミャギィッ」
短い悲鳴をあげた唇から霧状の血が舞い散り、視界を真っ赤に染め上げた。
衝撃のリバウンドが収まると、視界にも靄がかかる。
サワメが白目を剥いて気絶したので、私にも何も見えなくなった。
「これで二度目だ。俗世の何に気をとられている。
俺から視線を外すのは命取りだ」
頭上からヒルコの声だけが聞こえた。
目を逸らしたのは私のせい?
両手を見上げたから。
でも、これは他人の体。
私の思い通りになんて動かない筈。
ヒルコの手が動き、サワメの腰が上がる。
何処を持たれたのか、普段の私では決して判らない感覚。
多分尻尾だ。
続けて胎内に侵入してくる異物感には、思い当たる節がある。
ゴツゴツとした太い指が、粘液越しに柔らかい内壁を掻き分けて進んで来た。
私は声を上げようとしたが、サワメの唇は小さな呻き声をあげるだけ。
抵抗しようとしても、ダメージの抜けない体はさっきからビクビクと痙攣を繰り返して、
意味のある動きは行なえていない。
71カミウミ5 5/8:2008/05/25(日) 21:33:43 ID:nNut9EkT
ぴったりと閉じていた筈のその部分は、溢れる体液のせいで簡単に指を飲み込んでいく。
内壁が蠢いて異物を押し出そうとするが、反って刺激を強く受け入れてしまうだけだ。
サワメの意識が殆ど無い今、私が全ての感覚を受け取っている気になってしまう。
殆ど経験は無かったけど、目が見えなくても、サワメの身体が犯され始めている事は判った。
尻尾から手が離れ、代わりに首に圧力が加えられる。
息苦しいけれど、窒息する程ではない力。
耳元にヒルコの吐息がかかった。
「目を覚ませ、サワメ。絶望し、軍神の力を思い知れ」
太股の間をまさぐる指が増えた。
胎内に向かう入り口にある、小さな突起に触れる。
小さな痺れが走った。
まさかと思った時には、敏感すぎる肉の芽が電撃で貫かれた。
「ギャミィィイイイッッ!!」
強制的にサワメの意識は覚醒させられ、痛みにのた打ち回る。
回復した視界がまず捉えたのは、股間から吹き出て四方に飛び散る雨。
触れられるだけで電気が走ったように感じる感覚器官だ。
本当に感電したら並の身体ではショック死してしまう。
例えヒルコの身体をもってしても、小水を撒き散らすのを止められはしないようだ。
噴き出す液体はヒルコの腕にかかる前に蒸発して消えた。
狂ったように腰が暴れるが、全てを出し終えるまで、
ヒルコはその手を放しはしなかった。
激しすぎる苦痛と、悲鳴をあげながら放尿させられるサワメの、
この上ない屈辱感が伝播してくる。
やがて吐き出す物がなくなると、放電が止んだ。
サワメの腰が落ち、激しい吐息に胸が上下する。
「ミカヅチ・・。貴様、貴様ァ・・・」
途切れ途切れにサワメが呪詛の言葉を繰り返した。
涙で歪む視界の向こうで、ヒルコが牙を剥き出しにして笑っている。
「いい具合に濡れて来たようだな」
追い討ちをかける言葉に、サワメの顔から血の気が引くのが判った。
「殺せッ。それとも自害してやろうか? 犬相手に辱められやしないヨ」
「ただで死ねると思うな」
首への圧迫感が強まり、言葉が封じられる。
指より太いものが、サワメの女に触れた。
もはや力の入らない腰は、大量の体液とあいまって
ヒルコのそれを簡単に受け入れてしまう。
72カミウミ5 6/8:2008/05/25(日) 21:34:24 ID:nNut9EkT
サワメは堪えたが、私は意識の中で声を上げた。
自分の身体でない事は判っているが、初めて受け入れる感触に身悶えしてしまう。
ヒルコのバカ。
バージンを捧げるなら、せめて人間が良かった。
そんな私の心の声など届く筈もなく、
ヒルコの男の部分はサワメの胎内を強引に押し広げ、引き抜く。
内蔵ごと掻き出されてしまいそうな圧迫感。
これが私の身体であったなら、泣き叫んでいたかもしれない。
獣じみた動作で何度抉られても耐えているサワメには敬服する。
突き上げながら、ヒルコは更にサワメの下腹部へと拳を振り下ろした。
「ぐふっ」
流石のサワメも、これには呻き声をあげる。
臍下に陥没した拳の衝撃に膣が閉まり、余計な刺激が駆け上ってくる。
腰を突き上げる度、ヒルコはこれを繰り返した。
雷付きの拳骨が腹を突く。
子宮が押し下げられ、股間の結合部から音を立てて愛液や小水の残りが飛び散る。
「お前の中が締め付けてくるぜ、サワメ。売女にしては悪くない」
下腹だけでなく胃や鳩尾も抉られて、サワメの口から血や胃液が溢れ出た。
腰と腹を突かれて悶絶するサワメをじっくりと眺めながら、
ヒルコは揺れる乳房にも牙を突き立てる。
好き放題やり過ぎだこの犬。
「ご・・ごろぜ・・・。はやく・・アタシを、殺・・・せ」
泡を吹く唇を動かして、サワメが喘ぐ。
「もう少し生きていろ。俺が終わるまで」
サワメの上で、ヒルコがけたたましく笑った。
咆哮を上げ、一際強く突き上げてくる。
サワメがか細い悲鳴をあげた。
彼女も今はヒルコでも神でもなく、陵辱されるただの女だ。
もうやめろ、バカヒルコ!
私は叫んだ。
「女の敵! お前が犯してるのは私だ。
神だなんだってこれじゃただのエロ親父かレイプ魔じゃんか!」
一拍置いてヒルコの動きが止まり、サワメの胎内から抜けた。
獣の丸く拡大した瞳孔がサワメを見ている。
サワメはぐったりとして動かなかったが、ヒルコよりもっと驚いている感覚が伝わって来た。
73カミウミ5 7/8:2008/05/25(日) 21:35:10 ID:nNut9EkT
「イザナミ・・・。サワメの中にいるのか?」
ヒルコが呟いた。
当たり前だ。
「そうだよ。さっきからずっと・・・。あれ?」
ヒルコにも聞こえるの?
声に出そうとしたが、もうダメだった。
サワメの、ある感情が強く私を包み込む。
彼女は胸を隠して叫んだ。
「アタシの中から出て行きナッ」
突然強風に煽られた気分だった。
台風の最中、大きな傘を持っていて、吹き飛ばされる感じ。
眩暈がする。、
私の視界はサワメから離れた。

「イザナミのせいで興が削がれた。いいだろう、もう壊してやる」
ヒルコの腕が青白く光る。
サワメは胸を隠したまま、僅かに身を固くした。
覚悟を決めたようだ。
ヒルコの狙いはサワメの女の部分。
あくまで彼女を貶めたいらしい。
「もう止めなさいヒルコッ。彼女は殺したらダメ!」
そう叫んだのはヒルコ自身だ。
牙の並んだ狼の口から女の声が出てくるのは、さぞや奇妙な光景なのだろう。
サワメの瞳がくるくる動いて少し可愛い。
「よりによって俺に入り込んだのかイザナミ。さっさと出て行け」
「イヤよ。殺さないって言うまでダメ」
「お前の勾玉を守る為だ。今殺らなければ、コイツはすぐに力を取り戻すぞ」
ヒルコの言う通り、責め苦から開放されたサワメの体の要所を、再び体毛が覆い始めている。
電撃を放とうとする右腕を、私は必死に食い止めた。
どうやら他人の動きにも干渉出来るらしい。
結構便利だ。
「それでもダメ。絶対ダメ。
サワメも先生も芳子ちゃんも、誰も殺さないって誓うまで、ずーっと居座ってやる」
ヒルコが唸る。
74カミウミ5 8/8:2008/05/25(日) 21:35:53 ID:nNut9EkT
傍から見ればこんなに滑稽な場面もないだろう。
狼の顔をしたモンスターが、漫才よろしく独り事を繰り反しているのだ。
「一生そこで痴話喧嘩してナ」
完全に毛並の揃ったサワメの体が地面に消えた。
黒い球体が浮かび上がったかと思うと、すぐに猫の姿をとる。
猫は私たちに背を向けて、一目散に校庭を走り抜けた。
「奴はお前の所に行くぞ。さっさと自分の体に戻れ」
ヒルコの右腕が光を失う。
どうやら諦めてくれたみたいだ。
私もヒルコの身体に居座り続ける意味は無いのだけれど。
「実は戻り方、判らない・・・」
同じ身体の中にいると、知りたくなくてもヒルコの呆れ具合がよく伝わってくる。
でも仕方ないじゃない。
こんな事普通の人は出来ないし、方法なんてもっと判らないに決まっている。
「俺が追い出してやるから、その感覚を覚えておけ。
俺から出たら自分の身体を強く思い浮かべろ。
さもないと手近な誰かに吸い寄せられるぞ」
再び眩暈が襲ってくる。
今はこれがサインなのだと理解出来る。
吹き飛ばされるように、私の意識は宙を舞った。
眼下にヒルコ。林道を走るサワメ。
校舎の屋上に、私は吸い寄せられた。
「あれが、イザナミのヒルコ?」
そこにいた誰かが呟いた。
「そうだ、タケミカヅチと言う。手強いぞ、イザナギ」
耳元で声が聞こえる。

イザナギ。

誰かが驚きの声をあげた。
私の言葉が誰かの声に出てしまったらしい。
金色の目が覗き込んでくる。
誰かの視界に、鷹がいた。
「誰かが憑依しているな。私が追い出そう」
鷹が羽ばたいた。
その風に押されるように、私の意識が校舎から遠ざかる。
屋上にいた誰かの影は、うっすらとしか見えなかった。
75名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 20:56:35 ID:XyGf96Yi
いいなぁホント、ストーリーの部分で読ませるなぁ
こういう時に俺日本人で良かったって思うな
作者さん乙!GJだぜ
76名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:01:33 ID:XGh/OW0b
カミウミ乙&注意書きサンクス。

エロもある程度の流血もオッケーだけど、
ちと人物と神々が入り乱れてきた感じがする、というか俺は混乱している。
人物=神みたいな相関図が欲しいと思っちまうのはバカの暴露か?

うん、たぶん俺の記憶力が悪いだけだと思うので、自分で作りますw
多少混乱しても面白く読ましてもらってます。バカの戯言は気にせず、
マイペースで書いてください。続き期待してます!
77アーモンド:2008/05/27(火) 02:51:18 ID:J37dY+zb
この物語はフィクションであり、登場人物、事柄は実在しません。文章の表現は未熟ですが、よろしくお願いします。

78アーモンド:2008/05/27(火) 02:53:59 ID:J37dY+zb
被害者…紗耶香、21歳
場所…関西のある地方

紗耶香(さやか)の仕事は夜の世界に生きる、水商売。
顔は誰が見ても可愛いらしく、巻髪に最近の流行にのった女性である。体は、細身でスタイルもよかった。
別にやりたい事もない毎日を送っていた紗耶香は、繁華街でスカウトマンにスカウトされたのが、この仕事を始めたきっかけである。

「ふぅ疲れたわぁ」

今日の仕事が終わり、家に着いた紗耶香は、仕事で来ていた服を脱ぐと、いつも部屋で着ている服に着替えた。
そんな時だった。

ピンポーン

こんな時間に誰だろうと 部屋に付いてあるインターホンのカメラで外の映像を見る。
そこには、亜美の姿があった。
「亜美やん、どうしたん?」

受話器から外にいる亜美に話しかけた。
亜美というのは、紗耶香が店に入る前まで、人気ナンバーワンの女の子であった。
紗耶香が入店してからは、亜美を指名していたお客さんの中で、ちょこちょこと紗耶香に流れていく男性も少なくなかった。
だが、紗耶香と亜美は仲が良かった。
店で知り合い、お互い火花が散る様な事はなく、友達から親友に変わる程仲がいい。

「終わってすぐに紗耶香に話あってんけど、タイミング逃してしまってん」

「わかったぁ、ほな鍵開けるから待っててな」

紗耶香は亜美が待つ玄関に行き、鍵を開けた。

79アーモンド:2008/05/27(火) 02:54:55 ID:J37dY+zb
「おじゃましまぁす。ほんま、いつも綺麗な部屋やなぁ」

亜美はまだ仕事が終わって家に帰っていないのか、まだ店で見た姿のままだった。

「なんなん?話って」

紗耶香は亜美を部屋に入れ、3人掛けソファーに座ると、亜美を横に招いた。

「あんなぁ、………まずは、なんか飲み物ある?うち喉かわいてん」

「冷たいお茶でいい?」

「うん…自分で入れてくるわ」

亜美は 紗耶香の部屋には何回も来た事があり、慣れたものだった。

「紗耶香は?お茶いる?」

「ついでやし、入れてぇ」

亜美は紗耶香の分もお茶を注ぎ、コップ2つを持って、紗耶香の隣に腰掛けた。

亜美は そのお茶を一気に飲み干した。紗耶香も、それに吊られて全部飲んだ。

「あぁ〜おいしいなぁ。やっぱり冷たいお茶にかぎるわぁ」

「せやろ〜、冷やしといてん」

亜美も 男であったら誰であろうと 落ち着かないであろう 可愛いらしい。
亜美は、喉が潤いスッキリした感じだったが、急にうつむきながら話した。
80アーモンド:2008/05/27(火) 02:56:53 ID:J37dY+zb
「あんなぁ、こんなん言うのもあれやねんけど、紗耶香さぁ平田さん知ってるやろぉ?」

「う…うん」

紗耶香は何の話か察しが付いた。
平田というのは、亜美のお客の中で一番お金を使ってくれるお客である。

「その平田さん、今度から紗耶香を指名するって言ったはんねん」

「そっそうなんや…」

「紗耶香さぁ、平田さんといつ番号交換したん?」

「え…たぶん…」

「うちのヘルプで付いた時やろ?」

お水の世界では、指名のお客が重なった時に代わりの女の子が対応する。ヘルプの女の子は、番号交換はしてはいけない。

「ごめん!亜美にはちゃんと言わんなあかんって思っててんけど…ほんまごめん!」

両手を合わせて謝る紗耶香に亜美はため息をはき、紗耶香に言った。

「いいねん。でもケジメだけはつけてな」

今まで親友と思っていた亜美の顔が一瞬 怖く感じた紗耶香は、自分から番号を聞いた事を言えなかった。

「ケ…ケジメって そんな大袈裟ちがう?悪いって思ってるって!」

亜美は急に立ち上がり紗耶香を睨み付けた。

「話ってゆうのは、そのケジメやねん」
81アーモンド:2008/05/27(火) 02:57:42 ID:J37dY+zb
紗耶香はハッと思い出した。
亜美は昔、いけいけのヤンキーで、そんな経験のない紗耶香は、亜美の昔話を聞くのが好きだった。

「ケジメって何するん?お金?」

「紗耶香にこんなんしたくないねんけど、うちの気がおさまらへん。殴らせて。」

「なぐ…殴るって、そんなんやめてよ!ごめんって!」

「紗耶香にだけは、そんなんされたくなかったし、裏切られたわ」

確かに悪いのは私だけど、殴られる様な事じゃない。
紗耶香も反発しようと立ち上がろうとした。
が、急に立ち上がると 紗耶香の頭がクラクラとした。
自分の部屋が歪んで見える。

「なんか…変やわ…頭クラクラする…」

紗耶香は頭を押さえながら、ソファーに手を置き、倒れるのを踏ん張った。

「効いてきた?さっきの紗耶香のお茶に睡眠薬入れてん。けっこう強いやつやから、めちゃ眠たいやろ?」

まさか亜美が睡眠薬を入れるというとんでもない行為に言葉が詰まる。

「睡眠薬って…亜美……」

紗耶香の体を支えていた手がスルリと落ち、ソファーに倒れた瞬間、スーっと気持ちよくなり そこで紗耶香の意識はなくなった。


つづく
82名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 12:08:28 ID:HuNEPSHh
すすす寸止め?(*_*;)
続きwktk
83名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:34:55 ID:w0uY9W5+
前フリだけだったかw
準備万端だった俺涙目w
続き待ってるぜ

>>76
俺も混乱してきたw
俺の場合馬鹿な上に途中腹責めシーンだけ読んでた部分もあったから自業自得だけどな
84アーモンド:2008/05/28(水) 08:03:43 ID:XUGVQAvV

紗耶香は目を覚ましたと同時に体の異変に気付く。
バンザイの姿勢で両手が縛られ動かない。
何がなんだか分からない紗耶香は、意識がなくなる前を必死で思い出した。

「亜美が来て…平田さん…ケジメとか………亜美は!?」

すぐに思い出したが状況は変わらない。
動かない両手は、手錠で固定され、天井から延びた鎖が、その手錠と合わさっている。
まだ少し状況が掴みにくい紗耶香は周りを見回した。
倉庫みたいに物がいっぱいある。壁はコンクリート、扉は…見えない。
何かあっても自分の身を守る両手が不自由な上、見た事のない場所。
紗耶香は とてつもない恐怖感に襲われ、なんとか両手を縛られている手錠と鎖を引きちぎろうと何度も引っ張ってみたりするが むなしく鎖のすれる音だけが部屋に響いた。

その時、部屋の隅の方で人影が動いたのが紗耶香の視界に入る。そして近いてきた。

「ひっ……?……亜美なん?」

人影は亜美だった。仕事の帰りに部屋を訪れた時とは全然違う姿だった。
白のタンクトップに迷彩のズボン。ズボンの裾はブーツの中に入れられ、まさに格闘技とかしそうな格好だ。

85アーモンド:2008/05/28(水) 08:04:28 ID:XUGVQAvV
「けっこう気持ち良さそうに寝てたなぁ。ほなケジメやで」

亜美は拳をパシッと鳴らし、今にも殴ってきそうな姿勢を取った。

「ちょっちょっと待ってよ!嘘やんな?こっこんなんして、亜美もただじゃすまへんで!店とか あと周りにも迷惑かかる…ぅぐっ!?……」

紗耶香は必死で亜美に話しかけたが 途中で言葉が詰まった。

亜美は紗耶香の細い体の中心めがけて殴りつけていた。

「見苦しいねん」

「かっ…ぁ…」

亜美の拳は 紗耶香の腹、臍より少し上辺りにパンチをストレートに入れていた。
亜美は更に 拳をねじりながら深く入れようとする。

「いたっ…くぁ…あっ……ぁ…」

「紗耶香さぁ、知ってんねんで。あんたから番号聞いた事とか、何回か平田さんと会ってる事とか。しらじらしいねん。普通に最初から話してくれたらこんなんせんかったのに」

更に拳が紗耶香の腹に沈む。
キュルルルっと胃の中で何かが移動するのが分かる。

「うぇっ…うぅぅぅ…あ…亜美…やめ…て…」


紗耶香の口の端から、そそる様なよだれがやらしく垂れる。

86アーモンド:2008/05/28(水) 08:05:11 ID:XUGVQAvV
亜美は 拳を引くと紗耶香の腹から 内臓が元に戻る奇妙な音が聞こえた。

「ここな、うちがヤンチャしてた時のたまり場やねん。昔はここで、生意気な奴とか連れ込んで、こんな風にしばいててん」
亜美は紗耶香の周りを歩きながら、そう言った。

「はぁっはぁっはぁ…なんで…なん…ここまでしなアカン事なん?…なぁ」

呼吸を整え、紗耶香は亜美を睨んだ。

「ここまでしなアカン事?ムカつくなぁ!お前なめてねんのか?コソコソ隠れてさぁ、バレへんと思ってたん!」

亜美は更に目つきが鋭くなり、紗耶香を睨み返した。

「ごめんって言ったやん!」

「許さんで。こんなんじゃなぁ」

「でも、もう殴ったやんか!それでいいんちゃうん!?…うちら友達ちがうん?許してよ!」

「まだアカン。ほんま腹立つわ!もっと殴らな気が収まらん。でも、顔は殴らんといたるから」

そういうと亜美は再び構えた。亜美の目は、もう誰も止められない様にすわっている。

「いや!…亜美!やめて!」

87アーモンド:2008/05/28(水) 08:05:52 ID:XUGVQAvV
そんな言葉も空しく、亜美のパンチが空を切る。
紗耶香は、出来るだけ腹に力を入れたが、しょせん女の子。
ヤンチャ時代から殴り慣れた亜美のパンチは、簡単に紗耶香の腹にめり込んだ。

「…!?ふぐぅ…!」

両手を上から吊っている鎖で後ろに行く衝撃をさえぎり、ジャラジャラと音が鳴る。
紗耶香の体内の空気が口から一気に吐き出された。だが一発では終わらない。

「…ぐっ!…ぐぁっ…!ぎっ…あっ!…ふっ!…がっ!…」

元親友とは信じられないくらい、亜美は紗耶香の腹を何度も何度も、同じ場所を殴りつける。
亜美も 始めは少し腹筋の抵抗を感じたが 段々と、柔らかくなり、紗耶香の腹の中というのを感じる。

「…っ!…げほっ!…ぅぐ…ぇ!あぁっ!…ぐふっ!…」

腹筋を壊され、力を入れられない紗耶香の腹は、もろに内臓に正面から背中に衝撃が加わり、今にも口から内臓が出てきそうだ。

「はははっ柔らか!紗耶香のお腹柔らかくなってきたで!力入れな知らんでぇ!」

「ぐはっ!…ふぁっ…ぁ……ぐぁ…ぅ…」

88アーモンド:2008/05/28(水) 08:06:29 ID:XUGVQAvV
バンザイの態勢で腹筋にも力を入れにくい姿勢に、何発も腹を責められ、
殴られる事も初めての紗耶香は 何回も意識が遠のくが、再び亜美のパンチで意識が覚醒し、痛み、吐き気、そして苦しさの繰り返しだった。
まさに地獄である。そしてずっと臍の上、胃の辺りばかり殴られ続けた何発目かの亜美の渾身のパンチが紗耶香の胸の下…鳩尾を見事にとらえた。

「ぅぐがぁっ!!!………げぽっ……ぁ…げぇぇぇぇ」

ビシャビシャと音をたてながら紗耶香の口から胃液らしき物があふれんばかりに流れ出た。


「ふぅ〜やっと吐いたわ。お腹って、めちゃ苦しいやろ?うちらみたいな女の子は、男に比べて内臓とか小さいねんて。筋肉もないしな」

やっと亜美のパンチの嵐が、一時中断となる。亜美も殴り続け、疲れたのか、かなりの汗をかいていた。

「はぁ…はぁ…お腹…痛いょ…うぅぅぅ………あみ……許して……くだ…さい……」

どうにかして、この状況を逃げたい紗耶香は亜美と初対面の時依頼、敬語で謝る。

89アーモンド:2008/05/28(水) 08:07:05 ID:XUGVQAvV
「そうやって謝るんやったら始めから敬語で謝らんかい。謝る気なかったやん」


「ごめんなさい…手を降ろさして…お腹の中…気持ち悪い…痛い…こんなん嫌です…」

可愛い紗耶香の顔は、涙と嘔吐物で一杯だ。喉からはまだ、グルグルグルと音をたて、嘔吐しそうになっていた。

「……分からった。降ろすわ」

少し考え、亜美は部屋の端に行き、重いレバーを降ろした。
すると天井の鎖がゆっくりと降り始めた。
ずっと吊られて立った状態が続いた紗耶香はお尻を付き座る姿勢になる。
その瞬間、亜美はレバーを再びレバーを元の位置に戻すと、天井から延びた鎖は降りるのを止めた。
紗耶香はまだバンザイの格好だ。地面に力の入らない足を伸びた姿勢で、ただ座らされただけ。

「この手を外して…ください。……亜美さん……」

何故、最後まで鎖を降ろしてくれないのか分からない紗耶香は亜美に鎖を降ろして両手の手錠を外すよう訴えた。
だが…

「もう十分やねんけどな、まだやりたりん。大丈夫やって。こんな可愛い紗耶香がめちゃめちゃになって吐いてるからさぁ…次は血を吐いてもらおかな」

90アーモンド:2008/05/28(水) 08:07:39 ID:XUGVQAvV
「えっ…なっ何を…言ってんの?っ…死んでしまうやん…」

「ほらまた敬語忘れて、自分の立場忘れてる。血を吐く言うても、内臓に少し傷が出来るくらいやって。胃とかは、治るの早いから」

ゆっくり紗耶香に近づく。
もう亜美の存在自体が信じられい、そして殺されるかもしれない恐怖に紗耶香は残された力を振り絞って逃げ様とするが、腹筋が痛くて力が入らない。

「いや…!やめて!…いたっぃ……」

「残念でした。お腹の筋肉、動いたりしたら痛いやろ?」

そう言うと亜美は紗耶香の両手を吊るし上げている天井から降りた鎖の部分をつかむと、サッカーボールを狙うかの様に、硬いブーツをはいた足を後ろに上げた。

「やめて………お願い……」

涙を浮かべ亜美に訴えるが 亜美は聞こうともしない。
亜美は、後ろに上げた足を、バンザイの姿勢で座り込んだ、紗耶香の腹をボールを蹴る様に爪先で蹴り上げた。
そして…

91アーモンド:2008/05/28(水) 08:08:17 ID:XUGVQAvV
ドスゥッ!!

それはまるで、壁を蹴ったかの様な音が部屋の中で響いた。

「がぁぁぁっ!!………っ」

可愛いらしい紗耶香の口から聞いた事のない声も部屋に響く。
「おお〜めちゃ、めり込んだやん」

亜美のブーツの爪先は完璧に紗耶香の腹にめり込んでいる。
紗耶香の細い体から考えると、背中まで届いてそうな勢いだ。
紗耶香は目は大きく見開いたまま、まばたきをしない。
そして何秒かたってから、紗耶香の口が動いた。

「はがっ……あ…ぁ……ぁ…死ぬぅ………げろっ…」

紗耶香の口から出てきたのは、胃液だった。

「残念やなぁ。まだ血を吐きませんかぁ。うちも、女の子なんかなぁ。もう一回や」

もう一度亜美は足を上げ狙いを定める。

「…やめ………」

さっきよりも強く、紗耶香の腹を蹴り上げた。

「うげぁぁぁっ!!」

92アーモンド:2008/05/28(水) 08:14:33 ID:BbYUi9i4
再び亜美の蹴りを腹で受け止めた紗耶香は、顔を歪め、口から呻き声が響く。

「うぅ……ぇぅ…」

「あかんなぁ。なかなか血吐かんなぁ」

そう言うと、亜美は部屋の隅に置いてあった木刀を手に持ち、再び紗耶香の鎖のレバーを上げた。
紗耶香はズルズルと鎖に身をまかせる感じで立ち上がり、最初の姿勢に戻される。
がくりと首が下に垂れた紗耶香の口からは ドロッドロッと粘り気のある液体が垂れ続けていた。

「ぅぅぅぇ…ぅ……… 」

亜美は持って来た木刀の先の部分で紗耶香の腹を勢いよく突いた。

「ぐぇっ!…」

一突きすると亜美は首が垂れた紗耶香の口元を確認するかの様に下から見上げる。

「まだか、もう直接内臓に当たってるから、あと少しやと思うねんけどなぁ」

そう言うと、もう一度木刀の先で紗耶香の腹を思いっきり突く。
ボスッと音をたてた木刀は、また紗耶香の腹の真ん中辺りに深くめり込んだ。

「うげぁっ!……ぐぅ…ぅ」

93アーモンド:2008/05/28(水) 08:15:58 ID:BbYUi9i4
今度はめり込んだまま、木刀を動かし始めた。腹に沈めては引き、上下に動かしたり、また沈めては引きを繰り返す。

「はがっ…あ…ぁ…がっ…ぐえ…」

腹の中で上下に動かされる木刀は、紗耶香の内臓をかきまわすかの様だ。
すると口から液体が吐き出される。そこに少し、血が混ざっていた。

「おっ!やっとか。ほな、トドメや!」

亜美は、木刀を捨てると、紗耶香の肩に手をかけると、膝蹴りが見事に腹に突き刺さった。

「うぐごぉっ!……ガハァァァ…」

紗耶香の口からは、今まで出るに出ないで溜まっていた血の塊が吐き出された。

「出た出た。こんくらいで許したるわ。けっこうやったからなぁ、当分はご飯食べられへんし、まずは病院行かなあかんな」

今まで険しい顔だった亜美の表情は、ニコッと笑顔が出た。
口元が血に染まった紗耶香は、吐いた後も、時折ピクピクと体が痙攣している。

「ぉ…お腹痛い…しぬぅ……ゆる…さへ…ん…亜美……あんたを…ゲホッ…ゲホッ……許さへん…から…」


94アーモンド:2008/05/28(水) 08:18:15 ID:XUGVQAvV
「あっそっ。またそんなん言うねんな」

亜美は、前置きなしに紗耶香の鳩尾をアッパー気味に叩き込んだ。

「あぐっぁ…!!がはぁ……………………」

紗耶香はそのまま、動かなかった。


それから紗耶香は 亜美によって病院に運ばれた。

肋骨も折れていた。そして内臓損傷…

命には別状がなかった。
でも紗耶香は何故か病院の先生にも誰にも亜美にやられたと、決して言わなかった。

それは何故なのか、亜美の報復に恐れたからなのか、謎のままである。。。。。


95アーモンド:2008/05/28(水) 08:20:35 ID:XUGVQAvV
続くの様で終わりみたいな感じです。
未熟な文章で、漢字も間違ったところが、あるかもしれませんがお許し下さい。
96名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 02:53:08 ID:qEZMU2x0
殺し屋1のOVAは既出?
(イチの脚力を考えると)壮絶な腹蹴りがあるよ
97名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 09:32:02 ID:/xbTVzGt
>>95
GJ!
腹にトゥキック、情け容赦ない感じがいいね。
ただ投稿前に、一度ゆっくり読み直すといいと思うよ。上から目線で悪いけど。
でも、みんな文章上手いなぁ。どれ読んでも楽しめるよ。

>>96
微妙な誤爆?w
98名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 21:51:10 ID:qEZMU2x0
>>97
書き込んだ後は正直言って「しまった!」って感じだけど
誤爆のつもりは無いよ

本当はこのスレにハードな描写のハートフルなラブストーリーを
探しに来るつもりだったワケで
イチはようつべの検索に引っかかったから何となく見てただけなんだわ
99名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:27:24 ID:VGbpDxbt
マライア・キャリーはいい腹責め向きの腹してんのなw
程よい肉付きでw
つか最近のR&Bシンガーはえらくむらむらすっる腹してんのなw
こりゃ羽交い絞めor手足を壁に鎖でつないでずんどこ腹責め
んで、「どうだいそろそろ効いてきたかい?なんか歌ってみろよww」
で歌おうとして腹に力いれた瞬間を見計らってまたパンチwww
いや妄想はふくらみぜw
100名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:23:37 ID:FO5+aVH+
外人はなー女でもでかいからな
身長とかじゃなくてなんていうか骨格が
マライアなんかは特に日本人と並ぶとよくわかる

まあただ俺が日本人専なだけなんだけど
101ボディタッチ:2008/06/03(火) 22:31:51 ID:AMMQmuql
田中美保19歳。

とある大学の現役女子大生だ。

身長は160も満たない程で色白の肌にやや細身でCカップそして身体のラインは見事にくびれ人から見れば高校生に間違うぐらい童顔で可愛らしい娘だ。

彼女には最愛の彼氏が居た…。
彼の名は國木翔、21歳彼は関東を代表する空手家で有った。

彼の腕は勿論凄まじく、全国でも五本の指に入るぐらいの男である…。

そして美保と翔は同じ大学で知り合い急接近仲で有った。

彼らは春休みに大阪に二人で旅行に行くべく新幹線にのり新大阪へとたどり着いた。

しかし、彼らにこの大阪を舞台に凄まじい試練が待っていようてとは思いもしなかった。
102ボディタッチ:2008/06/03(火) 22:53:37 ID:AMMQmuql
翔「美保、やっと大阪 に着いたなあ。

美保「うん大阪に一 度来たかったの 大阪と言えばや
っぱ食い倒れっ て言うじゃない 

翔「はは…美保は食い 物には目が無いか らなあ。笑

美保「ねえねえ、大阪 のミナミってど うやって行くの ?

翔「うーん、初めて来るからわからねえけど地下鉄って聞いたけどどうやって行くんだろなあ
とりあえず新大阪の旅館に一回寄ってから大阪観光しようぜ

美保「そだねじゃあ 行きましょ

そして二人は新大阪の旅館にチェックインした後地下鉄に乗ってミナミへとたどり着いた。


美保「大阪って結構
都会のイメージ 有ったけど下町 の雰囲気だね
翔「さすが大阪だよな 、凄い活気が有っ て浪速の街って
感じがするよ。
駅を降りてしばらく歩いていると、昇り龍のいかついスカジャン着たパンチパーマでサングラスの一人の男が数人のイカツイ男達と言い争って居た。
103ボディタッチ:2008/06/03(火) 23:15:45 ID:AMMQmuql
「兄ちゃん、えらい気合い入っとる格好しとるやんけ! ワレ金持ってへんのけ?

「兄ちゃん何処行くん?遊びに行くんやったらええ所連れてったるで?

五人組の男達がパンチパーマの男に絡んで居た。

「おんどれらええ度胸しとんのぉ!
東大阪の〇〇高校に喧嘩売るとわの!」
パンチパーマの男がそう言った。
何と言い争っているのは高校生達だったのだ!
それもたった一人相手に五人もの大男達に囲まれている。
それを見た翔はその五人組の男達に向かって行った。

美保「翔!喧嘩はしな いって言ったで しょ!

翔「すぐ話つけて来るから大丈夫だって。

五人組の男達が一斉にスカジャンの男に襲いかかる!
「死にさらせや!

二人がスカジャンの男に向かって勢い良く走ってパンチを繰り出した!
しかしスカジャンの男が片足を軸に反動つけて一人の男の足にローキック!

「ぐあーッ!

そして振り向き様もう一人の男の脇腹にミドルキックを炸裂させた!
何と凄まじい蹴りか!
K1のアーネストホーストばりのミドルとローキックを二人に放ったのだ!

それを見た他の三人は襲いかかろうとした足が止まり身震いしながら一人の男が言った。
「バケモンや

そして翔が駆けつけたが時既に遅し!
他の三人の男も固まってる間に一瞬にしてハイキックを放たれバタリと崩れ落ちた。

美保「きゃー!!

美保や通行人の女性達が一斉に悲鳴をあげる!!

そして翔はそのスカジャンの男に声をかけた
104ボディタッチ:2008/06/03(火) 23:38:05 ID:AMMQmuql
翔「あんたすげえな! 極真空手やってる んじゃねえの?

「ああ?誰じゃワレ! 邪魔したらおのれもいてこますぞ!

スカジャンの男はそう言葉を吐き捨て倒れてる男に向かってローキックを放った!

「ぐあーッ足が!足ぐぁぁッ!!

五人組の男達の両足容を赦無く次々と折って行く。
男達はのたうち回り皆寝転がっている。

翔「てめえ!やり過ぎ だろが!

翔がスカジャンの男に一発空手ハイキックをお見舞いした。
しかしするりとそれを交わして翔のみぞおちに拳を当てる!

ぐおぉ!

なおもスカジャンの男がハイキックを放った!
しかし翔はみぞおちのダメージに耐えてしゃがみこみながら交わして体制を立て直した。 しかしダメージは隠せ無い!強烈なボディで少し悶絶している所
そこへ美保がやって来た。

「暴力は辞めて下さい! もうすぐ警察が来ますよ!

美保がそう言った瞬間スカジャンの男は美保の腹に向かってパンチを放った。

ドスッ

「あぁぁ゛ぅ゛

美保は前屈みに崩れ落ちスカジャンの男に肩担ぎで連れて行かれてしまった。

美保ーッッ!!

しかし翔は先ほどのダメージで身体が言う事を効かない!

「くそッ!!俺が居ながら…

スカジャンの男の仲間らしき男達が近くで車に乗って待機していたらしく車に乗せられて連れて行かれてしまった!


105ボディタッチ:2008/06/04(水) 00:13:02 ID:19i3Fnrc
翔はその車を追いかける! しかしその足取りもむなしく追いつくはずも無かった。

そこへ丁度駆けつけた警察官達が翔に声をかけた。

「兄ちゃん!待ちぃな!!五人の男がやられ若い女の子が連れて行かれたって通報有ったんやけど詳しく話聞かせてくれへんか!

「せやけど酷いなあこの子ら全員両足折られとるし

翔「詳しいしますんで聞いて下さい。


翔は駆けつけた警察官達と共に近くの警察署で事情聴取する事となり事件の話を全て話した。


「そうか…彼女が拐われてもうたんやなあ。とにかく全て我々に任せてあんたはじっとしとかなアカンで!

とりあえずまた連絡入れるし旅館に戻りや


そう言われて翔は署から出た。

しばらく駅へ向かって歩く途中見知らぬ男に声をかけられた。

「兄ちゃん俺らのツレ助けようとしてくれたんやろ?
仲間全員病院送りにされたし気がおさまらんわ!
俺の名は矢島って言うねん 兄ちゃんは?

「俺は翔って者だ。
俺がもっと早く駆けつけていればあんたの仲間を助ける事できたんだが…すまない


翔は感情を押し殺しながらそう言った。

せっかく楽しみして旅行に来たのにこんな事件に巻き込まれたのだ




106ボディタッチ:2008/06/04(水) 00:24:33 ID:19i3Fnrc
愛する美保の事を思うと心配でたまらないのだ!


矢島がライターで煙草の火をつけて大きく吸って吐いてこう言った。


「兄ちゃんすまん、俺のツレ助けようとしてくれたんやろ?
そのせいで彼女拐われてもうたし責任感じるわ。ホンマすまん!

「ああ、俺もあんたの仲間助けられなくてすまない。


「いや、巻き込んだんは俺らや!
せやけどあいつら東大阪の〇〇高校の奴らやな。
あのスカジャンは杉山って言って冷酷無比で人をいたぶるのが好きなド畜生な奴で有名や!
あの高校の頭の緒方って奴が杉山を含めて四人の屈強な奴ら引き連れとんねん。
大阪やとあいつらはめちゃくちゃ有名やしな。
特に緒方はずば抜けたバケモンやと聞く!
あいつらのアジト知っとるし案内するわ!
107ボディタッチ:2008/06/04(水) 00:27:23 ID:19i3Fnrc
矢島はそう言った。

翔は美保の事を思い、胸が張り裂けんばかりの気持ちをこらえ矢島と共にアジトに向かうのだった…。
108ボディタッチ:2008/06/04(水) 00:47:55 ID:19i3Fnrc
「俺が卒業してからも血気盛んな奴らばっかりやな。
俺が丁度戻ろうと思って駆けつけたらあいつらがやられた後やしあんさんの彼女連れて行かれた所見たけどポリが来たからややこしなる思ってあんさんが一人で出て来るん待ってたんや。


車を運転しながら横目で矢島はそう言った。

「あの杉山って奴半端じゃなかった。いきなりとはいえ俺が動けなくなるとは…

翔はそう言いながら鳩尾を軽くさすった。
辺りはすっかり夜になっていた。
そして夕方にさかのぼるが美保は奴らのアジトへ連れて行かれていた。
109ボディタッチ:2008/06/04(水) 00:59:15 ID:19i3Fnrc
東大阪のとある倉庫に連れて行かれた美保。
「うっ、お腹が気持ち悪い…

「目覚めたか姉ちゃん 気持ち良さそうに寝とったなあ。

美保が目を覚ますと椅子に座るパンチパーマの男杉山がにやけながらそう言った。
周りは広く、何処の工場かもわからない倉庫だった。
入り口のシャッターから離れたある個室の中で両足を縛られて壁に釘付けで立った状態で何故か両手は塞がれてはいなかった。


「ここは何処ですか。 一体何するつもりなんです?

美保は全身身震いしながら冷や汗が額からしたたり落ちる


110ボディタッチ:2008/06/04(水) 01:01:03 ID:19i3Fnrc
東大阪のとある倉庫に連れて行かれた美保。
「うっ、お腹が気持ち悪い…

「目覚めたか姉ちゃん 気持ち良さそうに寝とったなあ。

美保が目を覚ますと椅子に座るパンチパーマの男杉山がにやけながらそう言った。
周りは広く、何処の工場かもわからない倉庫だった。
入り口のシャッターから離れたある個室の中で両足を縛られて壁に釘付けで立った状態で何故か両手は塞がれてはいなかった。


「ここは何処ですか。 一体何するつもりなんです?

美保は全身身震いしながら冷や汗が額からしたたり落ちる。

上半身は裸にされズボンも外されて下半身は下着のみだ
111ボディタッチ:2008/06/04(水) 01:12:10 ID:19i3Fnrc
不適な笑みを浮かべ杉山は言う


「何処ってか?さあ何処やろなあ。
おい!お前らここ教えたれや。」ニヤニヤ

「姉ちゃんここは姉ちゃんが快楽味わえる素晴らしいスポットやでぇ

「杉山さんに感謝せなアカンで。
今まで味わった事無い快楽教えてくれるらしいからな


「姉ちゃんまだバージンやったんや
かなりうぶな子やと見ましたで杉山さん


杉山の部下らしき三人がそう言うと


「聞いたやろ姉ちゃん。 自分今から気持ちええ事されるんやで。姉ちゃん名前何て言うのん?


そう杉山に言われると
美保は青ざめながら勇気を振り絞って言った

「あなた達に教える名前なんて有りません!あなた達がしてる事はれっきとした犯罪です!
それに翔がきっと助けに来るもん!
112ボディタッチ:2008/06/04(水) 01:21:36 ID:19i3Fnrc
美保がそう叫ぶと


「はーはっはっはっ!

四人が一斉に笑い声を出している

「翔ってあの空手の奴か? ふん、今頃必死に探しとるやろな。
名前教えてくれへんの?ほな無理やり教えて貰おか


杉山はそう言って椅子から達美保の元へと向かった


「何するんですか!
セクハラで訴えてやるんだから!


美保はそう言いながら両手で胸を庇うように手をそえたその瞬間


あふぅ…ぅ

杉山が軽く美保の腹を拳で押した
臍の真ん中を軽く圧迫されたため美保は思わず感じてしまった

「うぅぅ゛うぅ
更に杉山はそのまま腹を軽く押し続けた
113ボディタッチ:2008/06/04(水) 01:28:19 ID:19i3Fnrc
「はぁぁぅぅ゛

美保は両手で杉山の拳をはずそうとするが杉山はおかまいなしに腹(臍の中心)をなおも先ほどより少し力を入れて押す


「おぉぉ゛ぅ゛お腹が変な感じ

美保は腹を押された痛気持ち良さと独特の圧迫感で気持ちが良いみたいだ
すると美保は自分で両手を杉山の拳で自分の腹にもっと深く引きこんだ
114ボディタッチ:2008/06/04(水) 01:34:39 ID:19i3Fnrc
「はっはっはっ!女は腹押される事に快感覚える言うがホンマやのう


杉山がニヤニヤしながらそう言って一旦拳を下げた
すると美保は拳が自分の腹から離れる独特の逆の圧迫感を感じ

「あふぅん うぅ゛ お腹が変な感じ
痛いけど気持ち良い

彼女は普通の女の子故腹筋はほとんど無い
そこを軽く押すだけで中まで入ってしまうのだ

美保は両手で臍辺りに手を当てて残った感触を感じたようだ
115ボディタッチ:2008/06/04(水) 01:43:33 ID:19i3Fnrc
杉山はまた美保の両手を剥がし今度は臍の真下に人差し指の指の腹で下から臍の中に指を入れた


「あはぁぁん
おへそはダメです

美保はその全身の脱力感に耐えきれず両手で指を剥がそうとする

「めっちゃ気持ち良さそうやんけ
そろそろ名前教えてくれへんか?


「はいッ美保って言います。もっとして下さい


「はっはっはっ美保ちゃん凄い性感体やねんなあ。
普通はこの状況怖がるけどな
116ボディタッチ:2008/06/04(水) 01:51:34 ID:19i3Fnrc
「ほら美保ちゃん濡れて来てるやん。
腹全体が弱点なんやろ?

杉山がそう言うと
美保の下着の中に指をを入れてクリトリスを撫でる


「あああん そこは辞めて下さい
もう狂っちゃいそうです。


杉山の部下の一人が
「杉山さん我慢できまへんわ この子処女なんでしょ?
この子にクンニの味とか教えたらな


「まあ焦んなや、時間はたっぷり有るやんけその前にもうちょい楽しみたいやんけ
117ボディタッチ:2008/06/04(水) 01:52:35 ID:19i3Fnrc
途中ですけどまた続きは今度書きます
118名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 11:46:39 ID:mRk9bCfe
>>117

いえ、もう大丈夫です
続きはノートにでも書いていて下さい
sageない、直接書き込む等、スルーして読んでませんが迷惑です
119sage:2008/06/04(水) 18:07:55 ID:KHhU9TH/
>>117
sageの意味と、書き終わってから投下する方法が解ったらまたおいで?
待ってるよ
120名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:10:25 ID:KHhU9TH/
ごめん。俺がまずsage方覚えなアカンわなorz
121名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:25:11 ID:jagVTf5C
声出して笑ったwwwwwwwww
どんな感性があればこんなのが書けるんだろうな・・・
122名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:57:47 ID:wQ5rPB6R
>>120
謝らなければジョークで済んでたのに・・・
123名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:08:10 ID:RgyV2Twp
「おらぁ〜」
バスッバスッ!
「ギャ〜、赤ちゃんが死んじゃう〜」
「知るか〜」
バスッ!
「赤ちゃんが〜」
股間から血が流れる
124名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:01:17 ID:TQlATeWf
>>1-1000 バカじゃん?

お腹殴られて…てゆーか、殴られて感じる女なんて、いるわけないじゃん。

DV男は死ねよ。カス。
125名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:14:36 ID:TCUIO0pk
124〈〈


女の人は結構お腹押されて感じる人居ますよ
軽く臍辺りにグーで押したら

「おおぉぅ

て気持ち良さそうな声して拳を自分のお腹に引き込む子多いし

要は力加減なんです
ここに居る人達は思い切り殴るのが好きみたいですが
それだと女の人は感じる所か嫌がる人がほとんどになる

軽く押すぐらいが一番です
126名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:57:32 ID:8Z49WKlJ
>>125
わかったからまずsageを覚えろ。
オマイがageるから変なのが湧く。
それとも自演か?

わからないなら素直に聞け。
聞くのがいやならROMってろ、な?

127名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 23:58:23 ID:+6s3ARjO
おまえらこのスレ初めてか?
まあ腹の力抜けよ
128名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:18:13 ID:79c9cnvZ
>>127
いいか?力抜くからな?
殴るなよ?殴るなよ!?絶対殴るなよ!?
129名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:29:09 ID:uQJEdocX
俺が殴るよ
130名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:57:47 ID:BnPpDAUm
いや、俺が殴るよ
131名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 20:56:05 ID:P25Md88+
ワロタ
ダチョウ倶楽部じゃねぇんだよwww
132名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:12:14 ID:J4oHYGj1
>>131
KYめ・・・・・
133名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 19:16:42 ID:2091bqdR
書いてたけど一部時事ネタと被ってやばいのでやり直し・・・
134名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 14:57:22 ID:ZQBwA3NI
時事ネタってなんだろ
秋葉原かな
ほとぼり冷めたら読ませてほしい
135名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 15:17:34 ID:buCmmY0w
もし女性の腹にナイフなら・・・
流石にしばらく不謹慎だろうな。
136名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 09:15:41 ID:ReFTmY1l
KY
137名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 14:23:07 ID:ZDMdXVwj
自分的には刃物は邪道だな
血怖いし
138名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 15:24:06 ID:zKWyI5Si
俺もそんな感じだけど、ヒロインが悠理愛のキューティーハニーの同人誌みたいな人外不死身とかだったりすると話は違ってくるかな
むしろ貫通しろ、それどころか串刺しにした状態で刃がドリルみたいな猛回転して澄ました面を苦しみ悶えさせろ!とか興奮しちまう
139名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 22:33:57 ID:IfZlK43X
臍に肉棒入れるぐらいならありだろ JK
140名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 12:12:14 ID:msedhZng
首はやばいけど腹ならいいだろ・・・と思ってるずれたリョナ属性の俺
141名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:09:32 ID:UNqAbbdw
三原じゅん子かお前は
142名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 10:10:35 ID:xKpXPiDJ
女性特殊部隊隊員が防弾服越しに弾丸を撃たれる。
9mmパラベラム弾を使うマシンガン(MP5等)でしこたま腹部に撃たれ悶え苦しんで気絶。
・・・どう?
143名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:40:14 ID:lG97J8EN
SS書きですが腹パンチからグロ系にシフトしそうな自分がいます
144名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:49:45 ID:xxDG7o1P
せめてチンコをちょっとぐらい混ぜてくれたら俺も新たな階層へシフトできます
145名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:41:18 ID:sQhC09b9
>>143
刃物系腹責めの極地といえば「剣の国のアーニス」
これで抜ければド変態w
146名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 01:39:45 ID:14J7CmLS
>>143
ユーこっち来ちゃえよ・・・
この世界はすばらしいぜ・・・?
147名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 03:40:37 ID:u4ImQ/og
うーん…やりすぎはグロスレがあるからなぁ
上手い事見極めて欲しいものだが

ちなみに俺は相互肉体派
148名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 14:59:27 ID:nBY3Ax6q
145
はい。何回か抜いた私が通りますよ。
149名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 15:04:28 ID:s69n/ANE
グロはグロでいいんだけどやっぱりご開帳ドバーよりは
お腹っていうブラックボックスのままの方がときめきを感じます
150名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 16:49:39 ID:6nZ3dxZW
グロとかマジでいいから

にじけん少佐さんの続きがめちゃくちゃ見たいです。。。
あとランサーさん早く帰ってきてください。。。
151thinker ◆FNJ1nSwSJE :2008/06/21(土) 19:43:22 ID:X6tXHbpm
流れ豚切りスマン

>>117

続き書きます?
書くなら完結してからまとめに上げようと思うんだけど。

それと、携帯絵文字は基本的にPCでは見られないので使わないでね。
削除するのも面倒くさいからw

俺の使ってる専ブラ(Jane Doe Style)では『・』で表示されてるけど、他はどうなんかね?
携帯絵文字とか機種依存文字で、変に文字化けとかしている人いる?
みんなが『・』表示ならその辺の文字も無理に削除することはないのかも…。

手抜きしか考えてないのがバレバレか…w

久々の書き込みで長文スマン。
じゃ、また潜ります。
152名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:44:49 ID:rK0XgYcB
>>151
かちゅ〜しゃでも「・」で表示されてます。
特におかしな文字化けは他にはなさそうです。
153名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:56:20 ID:aq73qrv8
>>148
傭兵美女の内臓かき出しage
154名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:13:19 ID:ujCl0NsF
>>153
それ、完璧グロスレ担当だから

ランサーさん復活きてくれー
155名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:20:58 ID:LXdpbJ2U
>>154
じゃあグロと腹責めの線引きってどこなのさ?
156名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:23:06 ID:mQgjAmVL
SS職人さん達はどこに行ったんだろうなぁ
157名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:13:38 ID:T+EjFiR8
内臓が出るかでないかが大きいような
158名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 02:14:58 ID:HIyyHacM
>>155
そんなのは各人に拠るとは思うが、内蔵掻き出したらそりゃグロだろ
159名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 02:35:04 ID:k8skjKRN
ランサー氏のSSも皮膚は破れておらんが、腹の中はすごいことになってるぞ。
普通に死ぬぐらい。

だがそれがいい(ニヤリ)
160名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 09:48:11 ID:IvuFdXJe
鬼畜ばっか
161名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:36:53 ID:UMTk6yZA
>皮膚は破れておらんが、腹の中はすごいことに

やっぱりこれですよねー
162名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:09:41 ID:QLNDQJN/
自分もそれが一番ツボかなー。
あうううぅぅぅ・・・と腹を押さえて内臓の痛みに悶え苦しむのが萌える。
腹のダメージが深刻になるにつれてだんだん弱っていく描写とか大好き。
一見するとそこまで凄惨じゃないのに、実は瀕死の重傷ってのがいいな。

まあ内臓出ちゃうのが好きな人も多くいるのは知ってるし、リョナものにはいろんな嗜好があるからね。
仲良くしていきましょ。
163名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:24:53 ID:KnAZagU0
誰もいない、投下するなら今のうち…

(`・ω・)ノ
------------------------------------------------

初秋、空にはトンボが秋の空を彩るように気持ちよさそうに飛んでいた。
気温はまだ高くなるときもあったが、朝に窓を開ければ漂ってくるそれは確実に秋の気配。
吹き抜ける風にのって聞こえてくるのは子供たちの喧騒や、家畜の泣き声…それに若い男女の話し声…?

「やぁシスター、今日もいい天気ですね…今年は実りが早そうだ」
「あ、レオンさんこんにちは、秋だというのに暑いですね…でもそのおかげなのかしら」
「はは、そうかもしれませんね、いやいいことですよ…これで今年も冬が越せますからね」

おそらく仕事帰りなのだろう、肩にかけたタオルで顔を拭いながら教会の前で掃除をしているシスターに
大柄な男は声をかけた。
声をかけられたシスターは掃除をしていた手を止め、にっこりと男に微笑んだ。

男はレオンといい村の農家の一人である、日に焼けた肌、そしてしてそこに浮き出す筋肉は毎日の農耕の
賜物だ、見せ掛けだけのものではないたくましさを感じる。
それとは裏腹にそのなかなかに端正な顔つきは都に出れば金持ちの令嬢がいくらでも寄って来そうなほど。
しかし、レオンはそんな気はない、この村に生まれ先祖の偉業を小さな頃から聞き、また父の働く姿を見て
育ってきた、そしていつしか自分もそうありたいとずっと思ってきた。
若いながらその腕はなかなかの物であり将来村の担い手として評価は高い。

一方、シスターのミュリエルはこの村でただ一人のシスターだった。
先人のシスターは昨年22歳の若さで亡くなってしまいこの教会を今はたった一人で切り盛りしている。
17歳の若さと愛くるしい魅力のあふれるその美貌はシスターにして置くのはもったいないともっぱらのうわさだ。
その柔らかそうな金髪は風が吹くとふわりと舞いあがり見るものの目を奪い、少々たれ気味な目のせいか実際の年齢
よりも幼く見られることも多かった。
日焼けを知らぬようなその白い肌、胸の膨らみに少々物足りなさを感じる人もいるだろうが身体つきが細いので
これで十分な大きさだろう。
すらりと伸びた手足はシスター独特の法衣に隠され、未だその造形を知るものはいない。

「明日はいよいよ儀式の日ですね、初めてでしょうから…緊張してますか?」
「いえ、見たことは何回もありますから…でも実際に儀式に臨むとなるとやっぱり緊張します」
164名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:25:16 ID:KnAZagU0
儀式…それはまるで文明から取り残されているこの村の独特なまつり。
この村はけして安穏とした歴史をつづってきたばかりではない。
山に囲まれ、到底土壌に恵まれたともいえない小さな盆地を先達たちが血のにじむような苦労と悲しみを乗り越えて
開墾してきたのだ。

不可能、無駄な努力と嘲笑され村の者もあきらめ掛けていた試みはついに実を結び、希少な穀物の生産に初めて成功したという経緯がある。
そのためにはさまざまなものを試した、今となっては非科学的だと言わざるを得ない儀式も存在した。
今のように作物の栽培方法が確立されていなかった時代、一種変わった儀式を毎年執り行うことで豊饒を祈り、村の繁栄を
願ってきたのである。
若い村の娘が神への供物となる…選ばれた娘が巫女となり自ら腹を切り裂いてはらわたを引き出して命尽きるまで祈りを
捧げる。
血生臭いことだったが当時の人たちには必要なことだった、すがるものがなければこれ以上は限界…それほど追い詰められて
いたのだ、責めることは出来ないだろう。
深き信仰が生んだ必要な悲劇、時代とともに大切なものは変わる…当時この儀式は村で一番の神事だった。

やがて時代は流れさすがにそのようなことをするのはどうかという話が持ち上がった。
村の生活が安定し経済基盤も安定して久しい今、前途ある若い娘の命を犠牲にすることはないだろうという話になったのだ。
概ねそのとおりだという意見がかなりの数を占めた、何より自分の娘が選ばれるかもしれないという思いが、心の中ではやはりいつも
あったのだろう、娘を持つ親として当然のことだ。
しかし長いしきたりをいきなり無くすというのもどうかという話も同時に持ち上がる、これは信心深い年をとった世代に多かった。
村の発展に尽くしてきた年寄りたちの意見を無視することは出来ず紆余屈折の末、儀式は今のような形態をとることとなる。
命を産み育てる女性の身体の腹部を大地と見立て、そこを打つことによって一年の穢れをはらい翌年の豊作を願う。
それはやはり女性の身にとっては苦しいものであったが、村のためと続けられてきた。
165名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:25:45 ID:KnAZagU0
ミュリエルは無意識に両手でお腹を押える、その表情からは緊張が伺えた。

「やっぱり不安はいっぱいです…」
「そりゃそうでしょう、…でも僕も儀式に選ばれた身、できる限りフォローいたしますから」
「えぇ、何とか儀式を壊さないように頑張ります」

おどけてガッツポーズをしつつもミュリエルの瞳にはやはり不安の影は隠せない。
もし自分のせいで儀式が台無しになってしまえば皆に迷惑がかかる、それは避けたかった。
この儀式は現在では歴代のシスターがその大役を務めることになっている。
儀式を行う場面を何回も見てきたとはいえ、やはりその儀式の中心になるという今回の持つ意味は大きいものだった。
当事者と傍観者の立場の違い、心構え違いの大きさは計り知れないだろう。

「それでは僕はこれで、分っているとは思いますが今日の夜からは水分以外は取らないで下さい」
「えぇ、承知しています…お腹が空くのはちょっとつらいですけれど」
「はは、少しの辛抱です、では明日はよろしく」

軽く会釈をしながらレオンは帰路についた。

ミュリエルが掃除を終えたころには空には星が瞬き始めていた、明日のために念入りに掃除をしたために
時がたつのを忘れていた、何時の間にこんなに遅くなってしまったのだろうか。
掃除を終えたミュリエルは教会の一室にある自分の部屋でベットの上でごろりと横になる。
今日は夕飯を食べることは出来ない、口からけがれを取り込むことは許されないのだ。
しかしそうでなくても緊張で食事を取ることが出来たかどうか…その表情が雄弁に物語っているだろう。

明日のことを考えれば考えるほど眠れなくなりそうだったが、寝不足で儀式をだめにしては本末転倒だ。
ミュリエルはベットの上で仰向けになりそっと自分の腹部をさわった。
同年代の女の子に比べると細い方だと思った。
事実そうなのだが、明日の儀式ではここをレオンによって打たれるのだ。
昔お腹をぶつけて苦しい思いはしたことはあった、しかし明日はそれとは比べものにならない苦しみを味わうことになるだろう。
怖くないといえば嘘になる、現にこの儀式に切り替わってから50年が立つが、この間内臓破裂で命を落とした者や子供を作れない
身体になった者もいる、やはり危険は大きいのだ。
自分の身体は儀式に耐えられるのか不安だった。
女の腹を打ち五臓をえぐるその儀式に。

「今日はやらないつもりだったけど…」
166名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:26:03 ID:KnAZagU0
自分が儀式を受けることが決まってからミュリエルは自分の腹や内臓を強くするためにやっていたことがあった。
まず床にシーツを引いて寝転がれるスペースを作る。
そして一本のワインの空瓶を用意する、準備はこれだけで終わった。
ミュリエルは背中に手を回してシスター服のボタンを外していく。
ワンピースタイプのそれはボタンを外してしまえばストン簡単にと脱げてしまうのだ。
ブラジャーとパンティだけの姿になると瓶を横にして置くとそれが腹にあてがわれるようにうつぶせに寝るのだ。
最初はそのひやりとした冷たさとその圧迫感に身体をこわばらせる、やがて触れていくうちに体温で温かくなっていく。
そして、ここから…始まるのだ。
まずは腹部中央、へそのあたりに瓶を横にしてあてがう。
ふぅ、と一息つくとミュリエルは腹の力を抜いていった、そうすれば瓶はゆっくりと柔らかい腹部に食い込んでいく。

「うく…」

小さく苦痛の声を漏らしながらそれでもなお力を抜いていく。
完全に力を抜いた頃にはかなり深くミュリエルの腹に食い込んでいた。

「はっ…は…ん…」

浅い呼吸を繰り返しながら腹の苦痛に耐えていく。
瓶につぶされているところに感じるのはトクッ、トクッという規則正しい脈動と苦しみだ。
腸が瓶を境目に上下に移動し、逃げ切れなかった腸管は哀れに潰されて助けを求めるかのように痛みを発する。
しかしそれでもミュリエルは腹の力を抜いたまま自分の内臓を痛めつけていく。
少しでもこの痛みに慣れるためだ…信心深い彼女は苦痛の伴うこの儀式を失敗してはいけないと強く思っていた。
もちろん苦痛を受けるのは怖いし子供が産めない体になるのも恐ろしかった…命を落とす可能性さえることも。
しかしそれ以上に自分のせいで村を大凶作が襲い、幼い子供たちやこれまで村を支えてきたお年寄りといった人
たちが苦しみ、また飢えて死んでいくのが何より恐ろしかった。
それならばたとえ自分が命を落とすことになろうと村が守られればそれでいいとさえ考えていた。
この行為を行うときは決まって豊作に顔がほころぶみんなの顔を思い浮かべる、それが、耐える力になる。
167名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:26:18 ID:KnAZagU0
「はぁっ、はぁっ…う…んっ」

どのくらいそうしていただろうか、口の中に生暖かい唾液が溢れそうになったころにミュリエルは身体を起こした。
ビンに当てたところが赤くあざのようになった腹部を手で押さえながらけほっ、とひとつ咳をつくと細い顎を伝って粘つく
唾液が糸を引きながらひとつ、ふたつと床をぬらした。
潰れていた腸が圧迫から開放されて血流が元に戻るとじんじんとした痺れとともに摩擦熱のような温かみがお腹に生じた。
「ん…ぅ、今日はもう…寝ようかな、明日元気でなくちゃいけないもん…ね」

ミュリエルは水で冷やしておいたレモン水を口に流し込んだ、腹を潰すと終わった後は決まって口の中がねばねばした
唾液で溢れかえり気持ちが悪くなるのだ。
腕や足と違って腹部、内臓へのダメージは全身に影響するのだろう。

ふぅ、と一息つくとミュリエルは腕を背中に回してブラジャーのホックをはずした、パチンという音とともにふっと
胸への締め付けが緩みブラジャーが浮き上がる。
ボリュームは少し寂しいが白い肌に桜色の先端がアクセントになったその乳房は息を呑むほど美しい。
自分の身体がどれほど魅力的なのか、ミュリエル本人が自覚しているかいないのか…おそらく自覚はしていないだろうが。
薄手のネグリジェを着込むとランプを消した、とたん部屋の中は闇に包まれる。
窓からの月明かりだけが静かに部屋の中を照らした。

「明日…ちゃんと最後まで…がんばらなくちゃ」

ベットに横になりながら静かに呟いた。
シンとした部屋の中、秋を奏でる虫の声たちが秋空に響いていった。

CONTINUE?
168名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:31:45 ID:KnAZagU0
リハビリもかねて短編、実験作品
今は別のものを書いているのでそっちが落ち着いたら続きでも書こうかな。
(`・ω・)ノ旦~~~
169名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 22:42:24 ID:7s/oCWu6
>>168
GJ!

しかし恐ろしい村ですなw
170名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:15:35 ID:NRPckg1F
>>168
GJ!いや久方振りの投下だなぁ
171名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:27:33 ID:jivwK43A
いいねいいね。
続きが楽しみだ。
172名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 12:54:11 ID:FPpEw/36
GJ!
いいな
こういうキャラの子
超萌える
本番の日が楽しみだ
173元588:2008/06/27(金) 14:22:16 ID:M3lUMEKq
久し振りのお目汚し(汗) 仮題「前身」

「真沙女(まさめ)!しっかりいたせ!」…薄暗い混沌の向こうから、遠い声が聞こえてくる。
とすれば意識は戻りつつあるのだろう、遅々といえ肉体の反応にも連なる筈。むろん最初は誰の声か
判らぬ夢の海原、それが漸くに仲間のひとり、御影(みかげ)と知れたところで、うつつに戻るは
まだ早い。(御影、わたしは大丈夫じゃ…)明るく返したつもりが「ぅぅ…」と、か細い呻きしか洩れぬ
あたり歯がゆさの極みである。実際、眼は徐々に開く、五感の覚えと共々に。そして正面至近、
映りこむは確かに御影の顔であり。視野が広がるにつれ、自分が上体ほぼ直角に抱き起こされている
こともわかる。二人は館に詰める、甲賀くノ一。長い髪後ろで束ねたポニーテールなどよくある形だが、
奇異なるは首から下。なんと衣裳を纏っていない。四肢に黒地の手甲、脚絆こそ着けてはいるが、それ
以外覆うものなき裸身にて。豊かな乳房つんと上向き、きりりと絞られたくびれから丸みを帯びた
腰つきに至る稜線とて、たよやかの一語に尽きる。真白き尻は柔和な質感溢れ、その股間、整った茂み
の下には鮮やかな深紅の秘所がのぞかれて。
174元588:2008/06/27(金) 14:23:36 ID:M3lUMEKq
それ、流派問わずくノ一全般の風貌なれば然るべき理由があろう。これ以上ない身軽さ当然として、
一切の得物持たずは不殺の証しに等しいか。素手の闘いに終始し、相手傷つけぬを旨とするもまた想定
の範囲内。なぜというなら、二人の腹を見ればよい。豊満な房の下にひろがる色白の鳩尾にはうっすら
浮かぶ縦筋一本、そこから滑らかなスロープで導かれる臍まわりの平原は僅かに小高く盛り上がる。
更に下がればほんの少しく窪んだかに見えるも一瞬のこと、すぐになだらかな丘の麓へ至り、ふくよか
な肉壁に囲まれた秘密の花園を見出す。それらのもの全てが例外なくつきたて餅の柔らかさ。拳を軽く
押し込むだけで、ぐちゅると沈むに違いない。従い、ゆっくり押す分には許容もされようところ、勢い
ある拳の一突きとなれば結果は明白。こと下忍の場合など、当て身の一撃にて気絶昏倒避けられぬ。
而して命とらぬ、傷つけもせぬが、くノ一闘いの常なりて。そこで多少の代償やむを得ず、己の不覚、
腹の赤痣で記されるを甘受はせねばなるまいが。
175元588:2008/06/27(金) 14:24:27 ID:M3lUMEKq
さほど目をこらすまでもない、御影、真沙女の丹田中央には、真新しい痣が残っている。二人は共に
落とされ、そのうち早く目覚めた御影が回復の遅い真沙女を助け起こしている図なのであろう。いま、
御影は真沙女の両太股を跨ぐように腰をおとし、向き合うように座っていた。左手で相手の首を支える
側ら、右手はその肩を揺すったり下腹部を擦ったりと忙しい。ああ、懸命に介抱してくれている…受身
の真沙女は素直な感激に浸っていた。次いで、何故このような有様になっているのか、過去の記憶を
遡る。そう、突然腹に衝撃が走ったのだ、曲者を確認する暇もなく。意識はそこでぷつりと切れ長らく
の漆黒に入る。そして今…。などと、思い紡ぐ矢先。「あふ…ぅ」不意の喘ぎは脳でなく、身体が命じた。
熱心な救護に努める御影が知らず上体密着させるうち、二人の乳房、乳首がねっとりと絡み合っている
のである。みるみる屹立する乳首の先端からは乳汁すら迸らせる準備万端。
176元588:2008/06/27(金) 14:25:31 ID:M3lUMEKq
「はあぁ…あは…ぁ…」真沙女の喘ぎ声は遠慮もないが「ん…んふぅん…」助ける側の御影は自ら
よがってばかりもいられぬと、堪えているようにみえる。何れにせよ胸まわりの興奮に続くは股間の
変化ということになろうが、では、と視線を落としてみて一点気づくことがあり。実は二人の秘部には
既にして蜜の流れた痕跡があった。が、いくら下忍とて、任務中自らを慰めるような所作は殆どない。
ということは…落とされる瞬間か、落とされた後か、或いはその両方か…時点はともかく、甲賀女忍
たちが何者かによってイカされたことになる。とはいえ、標的を気絶させながら同時に昇天させる大技
繰り出せる者など多くはいない。相当手練れの上忍と推察される以外、複数か否かの状況も不詳だが、
手がかりとしては館奥の間に固まって見張りをしていた五名の証言が役立とう。ご多分にもれず最初の
三名は訳もわからぬまま気を失ったが、残りの二人は辛うじて曲者の姿を捉えていた。敵はひとり、
そして網目模様の手甲・脚絆は風摩女に違いない、と。
177元588:2008/06/27(金) 14:26:22 ID:M3lUMEKq
その見立ては当たっており、甲賀館に忍び込んだのは、たったひとりの風摩くノ一。甲賀女たちに
知られずじまいだったその名を志帆という。圧倒的技量によってこの館内外、周囲の結界から庭の警護
まで含む総勢三十名もの甲賀女忍たちを気絶させ、しかも全員、絶頂に到達させたのであった。まさに
別格の女であり驚異だが、欲をいえば真沙女の様子だけ尚、腑に落ちない。ひとりだけ目覚めが大きく
遅れたこともそうだが、彼女の腹には丹田ともうひとつ、臍の真上にも痣がある。股間に残る愛液の跡
とて、御影のそれより明らかに多く見える。これも志帆の仕業なのか…?眠らされていた甲賀くノ一
たちには到底辿り着けぬその答え、性急な披露に走らず、先ずは二人の会話を聞いたところで遅くない。
178元588:2008/06/27(金) 14:27:08 ID:M3lUMEKq
「御影…」真沙女の声いまだ弱々しくも口調は確か。御影の顔にも明るさが宿る。
「おお、気が戻ったか!心配したぞえ…」
「…ありがとう…そなたのお陰じゃ…」
「なんの。私も一刻ほど前に目覚めたばかり。ただ、他の皆は私と同じ頃合で起き出したというに、
真沙女ひとり眠り続けるは、ひょっとして過酷な責めでも負わされたか、と思うての…」
「すまぬ、私も不覚であったが…特段の責め受けた覚えはないわ。されど、この臍の痣はどうしたので
あろ…」
「うむ、気にはなるの…そなた以外はみな丹田を一突きされておるが、そなたのみ丹田と臍のふたつを
当てられておる。何故このような酷いこと…」
「私にも分からぬ…ただ、激痛走ったは一度きりなのじゃ。それゆえ、気を失うてから再度、
当てられたことになるかのう…」
179元588:2008/06/27(金) 14:28:03 ID:M3lUMEKq
この一言、見方によっては随分呑気な憶測だが、中にふたつの思いが込められている。ひとつはくよく
よしたとて仕方がないという見切り。どの道、命に別状ないゆえの開き直りともいえる。もうひとつは
内々に疼く性の余韻を仲間に悟られたくない、との印象操作。己の陰の花弁つい先ほどまで繚乱の最中
にあったのでは、という疑念が芽生えていた真沙女は敢えてあっけらかんとした素振りを選んだので
ある。それでも相手の正体気にならずといえば嘘になろう。引き続き奥の間五人の話を聞かされるに
及び、御影たちを倒した者と自分を襲った者が同一人物である可能性は高い、と普通に考える。ただし
臍を打ち当てた者は別にいる。この疼きとて、更に別の人間が絡んでいるやも知れぬ…真沙女の密かな
読みである。この分析はまずまず正しく、一連の会話へ寄り道した甲斐もあり。ここから先は、時間
遡れる傍観者の特典を生かし、彼女の身に降りかかった事象を再現するのがよさそうである。
180元588:2008/06/27(金) 14:28:58 ID:M3lUMEKq
先ず昨夜、子の刻。館の内、控えの小部屋にひとり立ち番をしていた真沙女は、突如天井から飛び降り
てきた曲者に不意をつかれる。全く棒立ち同然だったその下腹へ電光の拳突き入れた者…それ
間違いなく風摩の志帆であり。――ドスッ「うッ!」――全身「く」の字に折れ曲がり、顎を突き出す
格好で顔面は宙を仰ぐ。瞬時見開かれた両眼では、定まらぬ瞳をさっさと隠すように瞼閉じられ、
半開きの口元から涎のひと筋流れゆき。ドサ…身体をくねらせながら力なく仰向けに倒れるは、気絶
失神に落ちる者の常態である。更に、あられもなく開かれた太股の奥から芳香の愛液こぼれだし、
小さな泉が形成されるなど風摩上忍にとって、ありふれた眺めといえ。もっとも、当の志帆は倒した
甲賀女に執着せず次の標的に向け駆け出している。程なく全ての甲賀くノ一たちを気絶させた風摩女。
このうえは邪魔立てする者一切なく、悠々密書宝物の類を奪うかと思いきやそのまま館をあとにする
意外な展開。しかもその数刻後、全員眠りこける静寂を確かめ、こっそり足踏み入れる人影ありとは
如何なることか。
181元588:2008/06/27(金) 14:29:49 ID:M3lUMEKq
これも全裸の女、紛れなく、くノ一ではある。薄暗がりに浮かぶ四肢には灰色布地の手甲脚絆。
となれば甲賀、風摩いずれでもなく根来の女忍と特定されよう、その名は陽炎(かげろう)といい。
そこかしこに倒れる夥しい数の甲賀女たちに目を落としながら例の小部屋へ入り込んだ時、女の足が
ぴたりと止まる。真沙女の寝顔、そして姿態に目が釘付けとなったのである。だからといって他の
女たちが見劣りする云々の話ではないだろう、およそ、くノ一たちはどれも美しい。顔、身体つきとい
った外見に加え、生粋の処女であることからくる初々しさなど、どこをとっても不満はない。それでも
この根来女にとって眼下の甲賀女は特別に映った。これ理屈でなく感性として。込み上げる愛おしさを
抑えることが出来なかった。眠る女の傍らで自らも横になると、ゆっくり全身を重ね合わせていく。
足を絡め、次いで乳房が圧着されて。「はぁう…」待ちかねたかのように喘ぎ声を洩らす根来くノ一。
胸ときめかせ唇近づける先は、あの、半開きなまま放置された甲賀女の口元である。
182元588:2008/06/27(金) 14:30:38 ID:M3lUMEKq
ふんわり接するまでは大人しいが、さてその後は。自分と相手双方の舌ねっとりと、且つこれ以上ない
卑猥な動きで絡み合う。「あんん…んふぅん…んぅ…」深い口づけ交わしつ陽炎の右手、真沙女の乳を
入念に揉みしだき、つつと伸ばした左手指は下肢へと至り。二人うち揃い、秘苑の端に植わる木の芽
むっくり持ち上がるは案の定。根来女の人差し指と中指がしずしず相手の肉壁分け入ってゆくにつれ、
意識のない甲賀女からも声が洩れ始める。「…んふうぅぅ…ふぅうう…」くぐもった随喜の響きを唇伝い
堪能する根来女は、うっとりした表情に変じていた。――ピチュ…クチュル…同性ならではの繊細な指
の動きに、ややも恥じらいをもって応える膣口の調べ。陽炎もよくよく心得ている、いたずらに
突き込むをよしとせず、ゆっくりかき回すよう、また、さざ波のように静かにうち寄せ、そして引き…。
いつしか真沙女の局所からは半透明の愛蜜がとろりこぼれだしていた。それが根来女の太股に触れ、
性技の手ごたえ感じることにもなり。一旦、口を離してみれば――「あふうううッッ!」自由与えられ
た甲賀女の口から、絶叫に等しい喘ぎ声。眠ったまま、腰をアーチ型に持ち上げている。
183元588:2008/06/27(金) 14:31:23 ID:M3lUMEKq
「ふふ、まだ序の口ぞえ…」相手の股間を覗き込み、悦に入る根来くノ一。その視線は噴出する液量に
向けられているのか。いや、倒されていた甲賀女たちが例外なく股間に泉を作っていたこと、陽炎とて
ここにくるまで目の端に入れている。何者か知らぬ、どういう技かも知らぬが、一撃でああなったのな
ら凄いとは思う。だが興味関心はそこまで。この点で張り合おうとも思わない。それより、ただ今の
指業が円滑に進むための先鞭をつけてくれた、と我田引水に考える。実際、濡れた肉壁、少しく開いた
ままの陰唇は、根来女にとって好都合の一語。指の出し入れ、膣や陰核の愛撫などすべてに適度な
ぬめりをもって迎えてくれる。白滝の壷もよいが、私の望みはそなたをとことんイカセて差し上げる
ことじゃ…これ与える愛か単なる自己満足かは別として、尋常でない入れ込みようには、そろそろ注釈
が必要だろう。
184元588:2008/06/27(金) 14:32:24 ID:M3lUMEKq
まず陽炎が以前から甲賀館の存在を知っていたかといえば、その通り。では志帆のように甲賀女たちを
襲おうと思っていたかといえば、答えは否。彼女は根来くノ一衆の中で下忍に過ぎず、いくら相手が
甲賀女忍たちとて、あれだけの多数に立ち向かうは無謀と考えていた。今回は、日頃気になっていた館
の気配が異様に静まり返っているため、冷やかし半分に入り込んだようなもの。志帆と同じく密書奪取
を目的としていなかった陽炎は、ぶらりひとまわりした後で退去する予定だったのである。もっとも、
自分の実力棚に上げ、甲賀女を苛みたいとの思いなお捨て難く。一面倒れ伏す女たちを目にし、内心に
小躍りしたのは嘘でない。ただそれも束の間のこと。いざやりたい放題の局面になると、複雑な思いが
頭をもたげてしまう。特に真沙女を見出した後は淡い心を引き摺りながら、慈愛と責めの両方を
意識するようになっていた。――
185元588:2008/06/27(金) 14:33:11 ID:M3lUMEKq
チュプ「ふうううぅッ!!」…クチュ…「はあああ!!!」…ピチャ…「うふうぅぅんん…ッッッ!!!」
流麗な指の動きひとつひとつに甲賀女のよがること著し。根来くノ一の表情も紅潮に達している。
真沙女の乳房を弄っていた右手を下に呼び寄せると、己の股間へ持っていき。既にそぼ濡れる陰裂へ
指二本、更に親指薬指で肉芽をつまむは盛る情念の赴くままに。
チュプゥゥ…「はあううぅ!!…んんんッッ!!!…」なにも競い合うわけではないが、奔放な喘ぎ声
やむなく。(私も少しは、そなたのご相伴に預からせてもらうわえ…)腰を捻じりビクッビクッと反応
している甲賀女を追うように己が房中、指の動きが加速する。ヌチュッ…クチュゥ…
「あううッッ…うふ…くふううう!!!」着実に弾けつつある陽炎。ふたりの共演は高らかに歌われ
続け、絡みつく裸身の蠢き眩しいばかり。悩ましい性の発露は例えようない美しさを湛えている。
やがて小半刻、宴の終焉は訪れて。どこまでも失神状態の真沙女には「イク」という音節を紡ぐこと
叶わないが、間近な根来女にはつぶさにわかる、この女が計七度の高みに至ったことを。自分の方は
三度、口にした。それで充分と心得る。狙いは相手をイカせ、そして…責めること。
186元588:2008/06/27(金) 14:34:03 ID:M3lUMEKq
そう、最後には責めの儀式が控えていた。ここまでの高揚抑え、凛とした表情に戻りゆく根来の女。
右手に拳を作ると甲賀女の臍上へそっと置き。そのまま静かに押し込んでいく――ズブブ…「ぅうう…」
これ弾力ある腹であろうと眉は八の字、口は歪むも必然と。苦しげに上体捩じらせる女にもう何往復か
が遂行され、最後は少し離したところできりきり腕を引き絞る。まっすぐ先に臍の中心見据えながら、
一呼吸というには長き間が空き。やはり心の整理に多少の時間を要するとみえる。相手は最初から気絶
していた女。無防備無抵抗の女。愛を貪り、また分かち合った女。となれば躊躇も致し方ないと
いえようが、片やこのひと突きとて譲れない…決然とした拳が餅肌の臍を抉るは数秒後のことである
――ズムッ!「ふぐぅッ!!…」反射的に持ち上げられた顔や手足。秘所では水鉄砲の如き射出が相対
する陽炎の下腹に勢いよく降りかかる。(そうじゃ、それでよい…)こちらの欲求は満たされた。いま
苦悶恍惚同居する相手の表情をじっくり見やる余韻の時。情愛と闘い織り成す不条理に酔い痴れても
いよう。儚く眠る甲賀女の口元へ再度の挨拶を交わし、根来くノ一は立ち上がる。
187元588:2008/06/27(金) 14:34:49 ID:M3lUMEKq
こうして得心の女、甲賀館を出たのが丑の刻。その後は延々時を刻み、志帆に落とされた女忍たち起き
出したのが実に、巳の刻、間もなく正午に差し掛からんとする日中へ。更に、真沙女が意識取り戻した
のは午の刻のこと、ここまでが、一通りの成り行きである。夫々に腹を苛まれた甲賀女忍たちは、鈍痛
残る部位に片手をあてながらも、ようように務めへ戻りつつあった。皆で協力しあい、代わる代わる
昼餉を食し、畳の間では仮眠をとる。そうやって一休みした後、再び見張りの任につくとは誠に以って
健気であり。そんな館まわりも気づけば亥の刻となるのだが。誰も昨夜の悪夢を忘れようとて、下腹部
に、じん、とくる痛みが現実の厳しさを知らしめる。身体全般どんより重く、くノ一としての運動能力
大きく削がれ。おしなべて癒しの一夜を念じている。
188元588:2008/06/27(金) 14:35:52 ID:M3lUMEKq
ところが、である。ややもふらつく女たちへ更なる受難。これ一体どういうことか。例えば館周囲の林
に結界を張る甲賀女忍のひとり、千鶴(ちずる)の場合である。体調回復も不十分にて構えおろそか、
注意散漫な女忍は背後の気配に気づくこともない。「あっ」いきなり後ろから羽交い絞めにされ、驚くの
が精一杯。手足ばたつかせる間もなく、前方忽然と姿現した新手から素早い当て技が放たれる。――
ドズッ「うぐ!」防ぐもの無き臍の真上に深く、深く沈む右の拳。甲賀女は一瞬で気絶に至り崩折れて。
下草の絨毯に白い裸身横たえる。彼女を倒した女たちはその四肢に志帆と同じ衣裳を纏っていた。ただ
彼らも風摩くノ一というなら、闘いのやり口が随分違う。二人がかりで下忍ひとりを襲うとは、なんと
も格下にうつるもの。それまさしくその通り、ふたりは風摩の下忍である。このふたりだけでない、館
の四方八方から都合十名もの風摩下忍くノ一たちが今一斉に、仕掛けようとしていた。それも必ず二人
がかりで一人に向かう慎重さ。恐らくは腕の未熟を自覚してのことだろう、例え相手が甲賀下忍であっ
ても万全を期す様子。ただそれにしても。
189元588:2008/06/27(金) 14:37:09 ID:M3lUMEKq
狙う標的はみな志帆の当て身で弱らされているのである。その上でこの手口、甲賀女にとって
堪ったものではない。――ズボッ!「あうっ!」――ボスゥ!!「ひぐぅ!」――ドフッッ「んう!」
…鬱蒼とした木々の中で次々あがる呻き声。林に続き庭の見張りが倒されるも左程の時間がかからない。
唯一闘いらしい闘いがあったのは館の中か。というのも、廊下まわり数人当て落としたところで騒がれ
て。「おのれ曲者ォッッ!」と大声轟くなか、残った甲賀十名対風摩十名の乱戦となっている。数は
互角、共に下忍同士の闘いであれ個々の技では多少なり風摩が甲賀上回り、更に相手は平素の半分も力
を出せぬ…まず六人がかりで一部屋にいる甲賀三名を倒そうとする間、後詰めの風摩四名が隣の大部屋
にて別の甲賀七名に対峙して。ここまでは充分想定の範囲内、自信みなぎる四人は夫々狙い定めた標的
に向け、飛び込んでいく。今まで二対一だったものを、ここにきて一対一に戦術変えるは一気に決着
つけるため。終始優位のうちに四人片付け、そのまま最後の三人を倒すも容易と踏んだ訳であり。が、
ここで一波乱が発生する。
190元588:2008/06/27(金) 14:38:04 ID:M3lUMEKq
勢いまかせに拳かざす風摩の弓音(ゆみね)が相手の至近に迫った時――甲賀女の姿が揺らぐ。満を
持したつもりの突きが空を切り、あわてる弓音。次いで左拳を繰り出そうとする前に、身体の中央、
衝撃が走る。――ズボォッ!「んうッ!」この呻きは自分のものか、それはありえぬ、とばかり頭垂れ
れば臍に突き刺さる腕一本。とて、みるみるぼやける虚無の海に身を浸し、秒すら数えず眠りに落ちる。
この風摩女に左拳の当て身を決めたのは、なんと真沙女。だがその体勢は実にきわどいものである。
甲賀女が揺らいだは、意図したものでなく全く別の理由から。志帆と陽炎の当て技で他の仲間以上に
重荷を背負っていた彼女は、風摩女が眼前迫る心理的脅威に耐えかね腹部激しい鈍痛に襲われた。その
はずみで足下ふらつき傾いて。風摩くノ一の第一撃を肩口すれすれにやり過ごすは避けようとしたので
なく単なるまぐれ。とはいえすぐに二撃目が来る、このまま倒れこむ際、ままよ、と突き出した左腕の
拳が走り込んできた相手の臍と図らずも激突したのであった。
191元588:2008/06/27(金) 14:38:56 ID:M3lUMEKq
先方が大した技でもないのに、自分自身の踏み込みで当て身の威力倍加させてしまった弓音を責めるは
あとまわし。ここは、彼女が気絶する間際まで一緒に並走し別の甲賀女へ仕掛けていった風摩の
美園(みその)に視点を移すが先である。こちらの相手も一見して精彩を欠く風、攻める美園の口元
には笑みすらこぼれていた。それが――ガッ…急に足をとられ、前のめり。彼女の両足にしがみついた
は真沙女の両腕、弓音の腹へめりこませた拳引き抜いた後、倒れこんだ姿勢のまま必死に腕を伸ばし、
風摩女の足首を掴んだのである。「ぬうっ」舌打ちする女の隙を正面の甲賀女も見逃さない。やや下から
突き上げるような右拳を美園の鳩尾へ叩き込む――ドスッ!「げうッ…!」幾ばくかの涎飛散し、
つぶらな瞳は苦痛に歪み。弧を描き倒れこむ過程では、とうに意識が失われている。「あ!」横目に二人
倒されるを認め動転する残りの二人。うち、ひとりに猛然と挑む甲賀女がいる。つかの間後手に
まわった風摩女も負けじと技をひねり出し。――ボグゥ「うぐうっ!」ズンッッ「ふうっッ」
風摩甲賀同時の呻き声あがり、夫々の拳が互いの臍へ沈むは、まさに相打ちの様相と。
192元588:2008/06/27(金) 14:39:46 ID:M3lUMEKq
気絶し力を失った二つの裸身は両方からもたれかかり、肩を密着させる格好で暫時停止。細かくいえば
頭を相手の肩にのせ、はちきれんばかりの乳房を押し付け合って。真下へだらんと垂れた四本の腕が
引力の存在を気付かせる。さながら立ち往生の絵に見えるが、ずるずる崩れるにつれ乳房はひしゃげ、
次いで双方の赤痣ぴたり符合させるよう腹を圧着、最後はもつれるように倒れこみ。健闘の甲賀女は、
あの御影だった。くノ一としてぎりぎり彼女なりの意地を見せたのである。一方、真沙女の方はといえ
ば床に仰向け状態だったところへ、失神の美園が交差気味に被さってきたところ。――ボフ「う…」
風摩女の張り出した乳房が真沙女の臍と丹田に当たり、思わず呻いている。勿論これしきの衝撃で
こちらが気絶することもないが、臍といい丹田といい、つい前日苛められたばかりの部位である。体重
重く感じられる風摩女の下敷きになり、しばらくは起き上がる力も湧かなかった。
193元588:2008/06/27(金) 14:40:36 ID:M3lUMEKq
さてもただ今の勢力分布は真沙女を除いて甲賀五名に風摩はたったのひとりきり。すわ形勢逆転とばか
り意気込む甲賀女ひとりが、裂帛の気合でひとッ飛びに技を出す「はああああっ!」―― 一転受身と
なった風摩女の顔引き攣った挙句――ドムッ!「あぐっ!」跳ね上がるような呻き声。声の主はしかし
…攻撃していた筈の甲賀くノ一であった。繰り出した剛の突きは相手の鳩尾に僅か届かず、逆に自分の
腹には、やや斜めからの腕が突き入れられている。それ少なくとも相手のものにあらず。気を失う寸前
ちらと横見る一時を与えられた女はそこに新手一名と、背後に続く数名を視認する。それが分かりなが
ら、自らは戦力外に置かれた無念からか「…ぅ…」という最後の声を絞り出し倒れ伏す甲賀の女。ここ
に至り形勢は再逆転。若干てこずっていた隣の間の闘いが決着し、加勢間に合ったということで。
しかも此度は風摩くノ一たちも慎重だった。七人となった総勢のうち四人は向かい合う甲賀三人を牽制
し、残った風摩三名がひとかたまりとなって目星つけた甲賀のひとりに襲い掛かったのである。
194元588:2008/06/27(金) 14:42:05 ID:M3lUMEKq
「ぬおおおっ!」取り囲まれ、声涸らしながら大きく腕振り回す標的の甲賀女。善戦といいたいが、
がら空きの背中は隙だらけ、真後ろから飛び込む風摩女の正掌をまともに受ける。――ドッ「あっ!」
衝撃によって腕がてんでに開き、腹を前面突き出す格好でよろめくようでは勝負あり。正面低く間合い
に入ったもうひとりの風摩女が、おあつらえ向きの臍へ拳突き入れてゆく――ドボウッ「ふぐうッ!!」
「ああっ!」仲間が倒される間も、臍をかむしかない甲賀女忍たち。窮余の策とばかり、三名が
押しくら饅頭の要領で背中合わせに密集し、八方へ身構える。これ発想として悪くはない、消耗戦に
ならなければ、の話だが。どうにも期待どおりにいかないのが現実であり。腕よりリーチの長い足先で
脇腹当てられ、体勢崩れたところで腹部に集中する拳の嵐をなんとする。二、三度は払いのけられたと
して、四度目は――ドス!「う!」ひとりが倒れ、同じ要領でまたひとり。「う、うわあああああっっ!!」
残ったひとりは、ぶんぶん腕を振り絶望の突進を敢行するが――
195元588:2008/06/27(金) 14:43:08 ID:M3lUMEKq
ドッ、ガッ、ズンッ、ドフ!、ボグッ、ズボッ、ボスゥ!――二度、脇腹に足蹴りを受けたあと臍の
左右に二発の拳、更に正面から鳩尾、臍中心、丹田の三箇所同時に突き込まれ完膚なきまでに落とされ
る。「ぐふうううううっッッ!!!!…」長く引き伸ばされる呻き声が部屋の内にこだまする中、風摩女
忍たちはいよいよ真沙女の傍に殺到し。四人がかりあっという間に手首足首掴み床に押さえ付けていく。
次いで被さっている仲間を抱き起こし横に寝かせた段階で彼らの準備は完了と。四肢大の字に固定され
一寸とて身動き出来ぬ甲賀女。いま三名の風摩女が覗き込んでいる。
「そなたで最後じゃ。よう頑張ったが、これまでと観念なされ…」「くっ…好きなようにするがよいわ!」
悲愴な面持ちひた隠し、気丈に言い放つ真沙女。答えはゆっくり返り来る。「…そうさせてもらうわえ。
なに、内の臓は傷つけぬゆえ安心いたせ…」風摩くノ一たちの視線は甲賀女の腹部に注がれている。
となれば、二箇所の痣にはすぐに気付こう、仲間うちで見交わす顔に意味深な表情のぞき。
196元588:2008/06/27(金) 14:43:54 ID:M3lUMEKq
(こやつ、臍にも当てられておる…)だがそれによってどこを突くか定まったのか、ひとりの右腕に固
い拳が作られて。きりり引いた腕を己が腰の側におし溜める。そこから迷わず突き入れる先は臍と丹田
の中間地帯――ズブウッ!「あぐうぅッ…!!」声高な呻き声が放たれたあとも、風摩女は拳を抜かず。
グチュ…グチュル…柔らかな肉質を、至極丁寧に捏ねまわす。気絶の最深部に落ちている相手からこれ
以上声が出よう筈もなく、もっぱら温かい臓の感触を楽しんでいる様子。すると、彼らにも望外の現象
が甲賀女の身にまき起こる。先ずはみるみる屹立する突端三つ。二つは丸い小山のうえ隆起する桃の
乳首、もうひとつは花園のほとりで成長する陰の豆であり。ここから先、連なる変化は音でもわかる
――ピュウゥゥ…!ピュ、ピュゥッ…白濁の乳汁噴出すると同時に
――プシャアアッ!…ピチャ…プシュ、プチュゥ!…下の口から放たれる愛液のなんと勢い良いことか。
顔面に付着した白い乳をぺろりと舐め風摩女忍はなお、腕を戻さなかった。それどころか、子宮の方向
へゆっくり押し込んでいく。グググ…すると乳房、陰唇個々に敏感な連動を見せ、その奔流格段に強ま
るのである。
197元588:2008/06/27(金) 14:44:45 ID:M3lUMEKq
「ほ!ここまでよがるとはのう…」中々甲賀女から離れない仲間に対し、軽く促す一言が飛ぶ。
「葉月(はづき)、それくらいでよかろ。もはや長居は無用じゃて…」
「そうじゃなぁ…出来れば、連れ帰りたいものよ」未練たっぷりの葉月に別の風摩女が突っ込みを入れ。
「惚れたか?例の双頭の張り型を使うつもりじゃな…?」ハハハ、何を言う、と笑いながら、まんざら
でもないのか、女の頬ほんのり赤く。確かに長居は無用無意味、葉月が立ち上がる間、取り囲む女たち
の間で二言三言のみ紡がれる。「それにしても志帆様の技はさすがじゃなぁ。ひとりでこの甲賀館の
女ども全てを倒されたとは…」「しかも、みな見事な丹田突きじゃ…」「次の日に仕掛ければ、まだ
弱ったままのこやつら倒す好機じゃとの御指南、まことその通りじゃったのう…」「ほんに、われらの
鍛錬にはもってこいの相手じゃったわえ…」――談笑も程ほどに、気絶した仲間三人を肩に担ぐ
風摩女忍たち。悠然と部屋を出る彼らは志帆や陽炎同様、何らの略奪行為も行わない。
198元588:2008/06/27(金) 14:45:50 ID:M3lUMEKq
では、この大掛かりな襲撃の目的は何だったか。彼らの会話から推し量れるのは、甲賀館の女忍たち全
員を気絶させた志帆が、風摩下忍たちのもとに立ち寄り戦術指南したということ、この作戦を当の下忍
たちが鍛錬と受け止めていたこと、である。つまるところ、この大仕掛けは志帆によってお膳立てされ
ていた、ともいえよう。目的は即ち下忍たちの鍛錬。陽炎みたく、性の遊びに振りたい気持ちがないで
はないが、ここは志帆への勝利報告が先と、風摩くノ一たち一同あっさりと退場したのであった。そこ
から更に時が経過。翌、卯の刻には一面倒れる女たちにも再々の目覚めが訪れる。互いに介抱するも
見慣れた光景、彼女らの心境如何ばかりであろう。そうである。僅か二日の間に二度も気絶させられる
など散々だった甲賀女忍たち。何故このような目にあわねばならぬのか、しばらく見当もつかなかった
が、消去法で考えるうち自分達自身が曲者の目当てだったのでは、と思い至る。
199元588:2008/06/27(金) 14:46:38 ID:M3lUMEKq
なにせ館の宝物密書は手付かずのまま。なのに全員が倒されている。これは闘いそのものが目的と断じ
ざるをえない。そう結論づけた時、甲賀女たちの頬をはらはらと涙が伝った。要は蹂躙されたのだ。
命に別状ない、臓腑の類傷つかぬは、くノ一の慣わしとして当然のこと、殊更有難がるものでもない。
それより己の非力を悔やむ。どうしようもない悔しさが込み上げる。闘いである以上、相手を恨んだり
怒りを覚えることもないが、無性に悔しいことは覆いようも無い事実。自分たちはこれほど弱いのか…
沈み込むひとときが過ぎ。最初に顔を上げたのは真沙女である。「…いっそ、この館を鍛錬場とし、
全流派へ触れを出してはどうであろ?」「どういうこと?」「密書宝物は近隣の甲賀砦に預け、ここを昼
日中から開放するのじゃ」唐突にも映る彼女の提案、訝しがる仲間へ説明続くは無論のことである。
即ちどの流派の女忍たちであろうと、この場に来るを歓迎する、甲賀の側抗すること一切無く。但し
一つのお約束あり、ここでは闘いをせぬという合意が必定。異なる流派であろうと和して共存を旨と
する、と。その代わりと言っては何だが、鍛錬にまつわる様々な用具を提供し、他流の組み手も容認す
る。各流派個別では中々行き届かぬ、フルサービスの鍛錬メニューを打ち出そうというのである。
200元588:2008/06/27(金) 14:47:46 ID:M3lUMEKq
第一感無謀との見方もあろう、他派が一蹴すればたちどころに頓挫しそうなこの試みは、意外なことに
諸手を挙げて迎えられた。その重要性に比し、くノ一として適格な者の員数各派とも不足気味であった
こと。従い、後進の育成疎かになりがちであったこと。およそ下忍の鍛錬程度では基礎を修得するに
過ぎず、その部分を呉越同舟で身に付けたとて各派の凌ぎ合いに差し障りないこと。基礎にまで多くの
負担をかける余裕もなかったこと…等々、背景はそれなりに考えられる。だが一番の理由は別にあった。
それは絆。各流派が敵対するはあくまで務めの上のこと。根底では共に世の平和を支える使命と誇りに
溢れ、また、ゆくゆく命産み育む女同士、互いを思う兆しがあり。目にこそ見えぬが彼らの間には連綿
たる絆があったということなのだろう。真沙女たちの案は現実のものとなり、甲賀館は各派大勢の女忍
たちで賑わうことになった。
201元588:2008/06/27(金) 14:48:40 ID:M3lUMEKq
中には組み手の延長とうそぶいて相手を気絶させる輩も何人かいたが、その場合は自分が倒した相手の
目覚めまで介抱すること義務付ける。結構ゆるいこの規約は、かえって皆に自制を意識させ運営全般
順調に。各派で最強とされる風摩も全面的に協力した。配下の鍛錬の為あのような仕掛けを為した志帆
が、その実気まぐれに近かった自らの動機に、どこか後ろめたいものを感じていたからである。やがて
運営にまつわる寄進も取り入れられ、館の規模は発展の途へ。それが今日の会員制スポーツ・クラブの
前身であること、まさに知る人ぞ知るのであるが…。(完)
202名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:47:31 ID:ShKRb+gX
>>168
思う存分シスターの腹を耕した後は、
ケアルガで回復!
期待してるなりよ!!

>>201
うう・・・
さすがに読みづらいでござるよ殿・・・
203名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 09:02:42 ID:qnXvpr1F
散々読みづらい読みづらいいわれても変える気はないんだな・・・
もはや荒らしとしか思えん。
204名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 16:50:12 ID:QjlZlVAf
>>173-201
乙。
最後に残ってしまったために、フルボッコされる甲賀女に萌えたw

>>202-203
みんな酷いな。数少ない常連の1人が久々に投下してくれたというのに。
文体も絵柄同様、簡単に変えられるようなもんじゃないだろう。
205名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:03:35 ID:AltXiNra
ここらでカミウミ氏の投下に期待します。
206名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 04:16:35 ID:YVkrdCf4
確かに若干読みづらいが内容はすばらしいじゃないか
これはこれでありだぞ
207名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 04:50:28 ID:3zseuXFV
若干というか、ぶっちゃけてかなり読み難いんだが…
こう読み難いと内容云々まで感じ取れなくなるから困る
208名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 21:24:06 ID:b0eEoUmc
>>207
確かに読み難いが、いくらなんでもそこまででは無いだろ、流石に…
209名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:28:12 ID:4E6Hiygl
普通に改行して頂けたら読みます
210名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 00:16:48 ID:UhpvTd+C
おまいらSS職人を追い出そうとしてるのか
211名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 18:14:22 ID:Wkk198hv
多分そういう荒らしが混じってる
212名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 11:00:37 ID:1bahVsCp
けど本当に読みにくいのは確かだからなぁ
せっかくの紋切りで流れるような描写もそれに拍車を掛けてるし

欠点を指摘してもらってそこを直していくってのは職人さんにとって決してマイナスじゃないと思う
213名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 18:44:49 ID:p/9ULPTZ
改行のタイミングが悪いと言うかなんと言うか

「よう田中、朝飯食ったか?」
って文章を元588氏っぽく改行すると
「よう田中、朝飯食
ったか?」
こんな感じになる
これが読みづらいって言われる理由の一つだと思いま…すん
「よう田中、
朝飯食ったか?」
こういうタイミングで改行すれば多少は読みやすくなるかと存じまして候
あと時代がかった文章も、人によっては読みづらい理由になると思う
ただ「読みづらい」ってだけじゃ直しようがないだろうし、(SS書かない奴の知ったかだけど)アドバイスしてみた
214名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:07:40 ID:eS5Fi+/n
投下します。
腹責めは8レス目。
>>221 予定

以下、注意事項です。
嫌いな方はスルー願います。

・腹以外のリョナ(骨折)あり。
・腹責め少なめ
・嘔吐が多め
215カミウミ6  1/12:2008/07/03(木) 00:08:39 ID:eS5Fi+/n
 三度彷徨い始める私の意識。
意識が校庭に向かって急降下し、次いで滑空する。
屋上にはもう戻れそうにない。
今度こそヒルコに言われた通り、自分の身体を思い浮かべた。
林道で二又の猫を追い越した途端、辺りが暗くなる。
自分が目を瞑っている事に気が付いた。
ゆっくり瞼を開くと、視界に広がる紅と白。
白い上衣と紅袴。
ようやく自分の身体に戻ったらしい。
両手が自由に動く事で実感する。
「これがアメノムラクモノツルギ。その力の根源だよ。
先生のカミウミは終わったんだ」
声に視線を向けると、イザナギ先輩が見える。
私の意識が山腹の校庭まで飛んでいた事を知ってか知らずか、
先輩は私に向けて右手を伸ばした。
勾玉が、手の平で緑色に光っている。
彼の足元には、輝美先生が転がっていた。
「動けはしないだろうけど、死んではいない筈だよ」
ピンク色の大きなブラが上下に動いているから、先輩の言葉が嘘でない事は判る。
でも、彼女の身体がどれ程のダメージを負っているのかは、計り知れない。
何より倒れたその姿は、余りにも哀れだ。
乱れて散らばる髪。濡れた口元。
肌蹴た胸元に、めくれあがったスカート。
彼女はムラクモを「産んだ」のだろうか。
子宮の出口が今も時折、潮を吹き上げている。
足下の水溜り全てが先生の子宮から吐き出されたのだとしたら、
その出産は壮絶なものだったに違いない。
「多分羊水みたいなものだよ。きっとそのうち止まる」
私の視線を追いかけたのか、先輩はそう言って右手を握り締めた。
緑色の光が指の隙間から漏れて、すぐに消え去る。
「先輩は、その勾玉を、どうするんですか?」
金色の光が揺れた。
今はそれを、真っ直ぐに見返す事が出来る。
216カミウミ6  2/12:2008/07/03(木) 00:09:13 ID:ZJ8SUfzT
「カミウミって、カグツチって何ですか?
どうして皆ヒルコを持ってるの? どうして皆平然としているの?
何故私だけ何も知らないの? なんで私なの?
教えて下さい、先輩。
先生をこんなにしてまで、その勾玉が必要なんですか?。
先輩は、私の知っている先輩なんですか?」
怒ったらいいのか、取り乱したらいいのか、判らない。
同じであって同じでなかった芳子ちゃん。
ヒルコを持っていても私を傷つけまいとしてくれた先生。
その先生を倒した先輩。
殺し合おうとしたサワメとヒルコ。
誰かに聞いてみたかった。
あの洞窟に入ってから、もしかしたら尾之足学園に来た時から、
私は何に巻き込まれているのか。
「これは神が暇つぶしに考えついた、下らないゲームだよ。
僕らは皆、それに巻き込まれたんだ」
先輩の金色の瞳が私を覗く。
「君のヒルコは何も教えてくれなかったのかい?」
ヒルコが教えてくれた事・・・。
私はイザナミ。
ヒルコは私の勾玉を守る役目。
私はカグツチを産む役目。
そして。
「私、本当に死ぬんですか・・・?」
目の前で、先輩の体が揺れた。
私と先輩との間に、何かが飛び込んで来たのだ。
大きく上体を反らして、先輩は灰色の影から身をかわしていた。
サワメが到着した。
217カミウミ6  3/12:2008/07/03(木) 00:09:45 ID:eS5Fi+/n
 二又の尻尾を伸ばした猫は、倒れ伏した先生を背に、敵を威嚇する。
「お前、スサノオだネ。アタシのアマテラスとムラクモに何をしたのサ!?」
「誰かの気まぐれなんかに付き合うのはごめんだからね。
自由でいられるだけの力が欲しかった。
それを手に入れる為に、先生にはカミウミをして貰ったんだ」
金色の視線が、私に向けられる。
それは多分、私の質問に答えてくれた合図。
「それをアタシに返せ!」
猫が飛び掛かる。
それよりも早く、先輩が跳躍した。
軽く跳ねただけに見えたが、その身は軽く二、三メートルは移動している。
着地と同時に、彼の足が地面に沈み始めた。
ヒルコがそうするように、先輩の身体が影の中に埋没していく。
「波多野さん。もし明日、まだカグツチが産まれていなかったら、僕の所においで。
僕の知っている事なら教えてあげるよ。
代わりに今夜、先生の面倒を見てあげて欲しいんだ。
僕が連れ帰るわけにもいかないからね」
喋り終わる頃には、先輩の肩までが影に浸かっていた。
私の苦手なあの笑顔を投げかけて、そしてすぐに、見えなくなった。
ムラクモの力なのか、ヒルコの力なのか。
はっきり言って、先輩が同じ人間だとはもう、思えそうにない。
「どいつもこいつも畜生め」
サワメが地面を蹴った。
彼女にでさえ先輩を追いかける術は無いようだ。
毛を逆立たせた猫の顔が、私を振り返る。
「自分の身体に戻ったようだネ、イザナミ。
いいかい、この借りは必ず返してやるヨ。
今日のところはアマテラスを何処か安全な所で休ませてやるんだ、いいナ?」
ヒルコに借りを返すのなら判るけど、どうして私なのよ。
言い返す間もなく、サワメも影の中へと溶けた。
先輩も先輩ならサワメもサワメだ。
私一人で先生を運べるとでも思っているのだろうか。
文句の一つも言ってやろうと口を開いて、最初に出たのはクシャミだった。
そういえば私、サワメの雨でずぶ濡れになったままだった。
218カミウミ6  4/12:2008/07/03(木) 00:10:25 ID:eS5Fi+/n
「ヒルコ。先生を部屋まで運んでくれないかな?」
私は呼びかける。
林の間から、蒼い毛並の狼が姿を現した。
「俺は馬ではないが、もうすぐ結界も消える。大目に見てやろう。
アマテラスを俺の背に乗せて、お前も乗れ」
それでも先生を抱き起こすのは私の役目か。

 二人も乗って潰れないかと思ったが、余計な心配だった。
なんとか先生を抱きかかえてヒルコにしがみ付くと、彼は飛ぶように駆け始める。
あっという間に林道を抜け、夜の街へと飛び出した。
しっかり捕まっていないと振り落とされてしまいそうだ。
彼は私達二人を乗せていても、小さな建物なんか軽く越えてしまう。
そして屋根から屋根へ。屋上から屋上へ。
ヒルコが跳ねる度、いつの間にか自分が声をあげているのに気付いた。
まるで夜空を駆けるジェットコースター。
胸が躍った。
足下の夜景に目を奪われる。
眼下を流れる光。
それは窓から漏れる灯り。或いは立ち並ぶ電灯。そして車のライト。
赤い回転灯が目に付いた。
芳子ちゃん。
振り返ったが、あっという間に見えなくなった。
ヨモツシコメと、二首のライオン。
黒服の男、生徒会室。
血塗れの男子生徒。救急車。
輝美先生、アマテラス。
二又の猫、サワメ。
金眼の先輩、スサノオ、ムラクモノツルギ。
そして、イザナギ。
全ては今日一日で起こった事。
それが夜景と共に、目まぐるしく私の中を流れて行く。
放課後から始まった、たった数時間の過去。
それはどこか遠い国の話でも聞いているような、酷く現実感の薄い体験だった。

219カミウミ6  4/12:2008/07/03(木) 00:10:54 ID:eS5Fi+/n
 寮に戻った私は、先生をベッドに寝かせた後、部屋着に着替えて浴場に向かった。
ヒルコは明日まで巫女服を脱ぐなと言っていたけれど、
いくら気温が高くなってきたとはいえ、ずぶ濡れのままで一晩過ごしたら、絶対に風邪をひく。
部屋にもシャワーはあるが、冷えた身体を温めるのに湯船を使いたかった。
脱衣場でお腹の辺りが変色しているのに気付いた。
触るとまだ痛い。
浴場では、知り合い同士が喋りあう騒がしい声が反響していた。
先輩らしき何人かの人達が湯気の向こうに見える。
普段はやかましく思った喧騒が、何故か心地よい。
ここはもう、結界の中じゃない。
私は広い湯船に浸かると、安心して口までお湯に沈めた。

 お風呂を済ませて部屋に戻ると、先生が相変わらずベッドで死んだように眠っている。
本当に死んでしまったのではないかと心配になったが、ちゃんと息をしていた。
病院に連れて行かなくて大丈夫だろうか。
でも私も先生も、後で説明に困るであろう事は確かだし、今はイザナギ先輩の言葉を信じようと思う。
ただ、彼女の服は流石に着替えさせた方がいいだろう。
汚れたり破れたりで、損壊が酷い。
私の服では、特に胸の辺りのサイズが合わなかったが、そこは勘弁して貰おう。
私だって決して小さくはない筈だと信じているけど、流石にこの人には敵わない。
どの位の差があるかというと、先生のブラを外した後、思わずマジマジと眺めてしまう程。
・・・・・・これ、何カップあるんだろうか。
先生の身長は私とそう変わらないから、ひとまず私のジャージを着せる。
眠った相手を着替えさせるのは、思ったよりも重労働だった。
ヒルコは部屋に着くなりさっさと影の中に消えてしまったから、一人でやる他ない。
芳子ちゃんがいたらな。
そう考えると、泣きたくなりそうでヤバイ。
急いで着せ替えを終えると、洗濯の終わった巫女服を抱えて部屋を出る。
もう一度浴場に向かって、共用の乾燥機を使った。
同じく乾燥機を使っている生徒達の会話が耳に入る。
「音楽室の話、聞いた? 二人死んだらしいよ」
「聞いたけど、本当なの? 殺されたって噂だけど」
「警察来てたじゃん。マジだと思うよ。明日は休校だって話だし」
私は黙ったまま、じっと乾燥機が回転を終えるのを待った。

220カミウミ6  6/12:2008/07/03(木) 00:11:37 ID:eS5Fi+/n
 帰り道は、誰ともすれ違わなかった。
管理人室からTVの音が漏れている。
私は乾いた服を抱えながら、黙ってエレベーターに乗った。
波多野。
表札のかかった扉に鍵を差し込んで、部屋に入る。
もぞもぞと巫女服に着替えた。
寝苦しいだろうが、ヒルコの言い付けだ。
 学校から戻ってすぐ、ヒルコは私に言った。
神の力を使ってしまったら、しばらく現世には出て来れない。
「しばらくってどれ位?」
尋ねると、眠りから覚めるまでだと言う。
「私が呼んだら、ちゃんと起きてよ?」
「無理だ。だから俺が起きるまで、装束は決して脱ぐな。
そして俺が居ない事を誰にも悟られるな」
私は傍らの女性に視線を向けた。
「先生には? サワメも神の力、使ったんでしょう?」
「サワメは俺以上に休息が必要な筈だ。
俺より先に現れる事はない。アマテラスもまだ知らんだろう」
言っている傍から、狼の瞼が閉じていく。
「ちょっと。ヒルコが居眠りしてる間に、他のヒルコに襲われたらどうするの?」
「逃げろ。俺が起きるまで、勾玉を守れよ」
脳裏のヒルコが瞼を閉じるのと同時に、私の瞼も閉じていく。
クッションを抱きしめて、床に転がった。
ヒルコが影に落ちていくのに合わせて、私の意識も黒い世界に飲まれていく。
うとうとして、夢を見た。

 夢の中の私は、外から寮を見上げていた。
ぽつぽつと窓から漏れた灯りが見える。
私は白衣のポケットに両手を差し込んだ。
その内側はミニのワンピース。
身体にピッタリと合ったボディコンスタイルが、胸と腰を強調している。
その間にある引き締まった筋肉すら、うっすらと浮かび上がっていた。
左手が目当ての物を探り出す。
ゆっくりと深呼吸すると、白い煙が視界を覆う。
私は煙草を吸い始めたらしい。
「ヒルコ」
煙と共に吐き出された言葉が、形になる。
浮かび上がった球体が、ロープの様に長く伸びた。
太く黒いロープは寮の外壁に取り付き、うねりながら上を目指していく。
私は目で追いかけた。
ロープが目指すのは、私の部屋。
そう認識した途端、下腹に違和感を感じて、思わず呻いた。
221カミウミ6  7/12:2008/07/03(木) 00:12:07 ID:eS5Fi+/n
「うっ」
自分の声で跳ね起きた。
今の夢は何?
身を起こすと、ベッドの上に先生がいない。
辺りを見回しても、誰もいない。何の音も聞こえて来ない。
不自然なまでの静寂。
まさか、結界?
忙しく動かしていた視線が、窓に釘付けになった。
ガラスを一枚隔てた外から、金色の瞳が私を見つめている。
下腹が熱い。勾玉が警鐘を鳴らしていた。
窓の外から巨大な蛇が、私の部屋を覗いている。
口から漏れかけた悲鳴を懸命に堪えて、私はゆっくりと立ち上がる。
きっと、目を逸らしてはいけない。
蛇は真っ黒い頭から時折舌を覗かせて、ただ私を凝視している。
私はドアに向かって少しずつ少しずつ、移動した。
音を立てないように。
蛇が動いた。
窓の向こう側に大きく身を引く。
来る。
直感が告げた。
私はドアに向かって走った。
部屋の外まで、ほんの数歩の距離。
背後でガラスの割れる音がする。
構わずに床を蹴った。
ガラスが床に散る。
更にもう一歩踏み出そうとした私の背に、何かがぶつかった。
強い力に背中が仰け反る。
両足が床から離れて、そのまま私はドアと正面衝突した。
「ぎゃん!」
冷たい鉄の扉に横面を打ちつけて、頭がクラクラする。
胸が潰れて苦しい。
唇も切れたみたいだ。
口の中に血の味がする。
振り返ると部屋の真ん中で、大きな蛇がとぐろを巻いていた。
一抱えもある頭が、私の身体を丸ごと飲み込んでしまえそうな太さの胴に乗っている。
222カミウミ6  8/12:2008/07/03(木) 00:12:56 ID:eS5Fi+/n
 ゆらゆらと揺れる尻尾が一瞬消えて、気が付いた時には目の前にあった。
工事現場の鉄骨みたいに大きい蛇の尻尾が野球、打者のフルスイングよろしく、
袴帯の結び目にクリーンヒットする。
ベコンと、私のお腹がへこむ音が聞こえてくる気がした。
力強くめり込んだバットが、巫女服姿の私を通り越して扉まで軋ませる。
強靭な筈のドアが壁から引き剥がされた。
打者がバットを振り抜いて、私は部屋の外に放り出される。
廊下で扉ごとバウンドした。
「うぐっ・・・」
熱い塊が喉を駆け上がる。
ダメ。で、出て来ちゃう・・・。
跳ね上がった身体が反り返り、そのままたまらずに嘔吐した。
「ごふぅ」
唇から赤い液体が吹き出す。
血を吐いたらしい。
腹部の受けたダメージが全身を駆け巡る。
帯の辺りを両手で抑えてのた打ち回った。
「ふぐぉっ! おごぉぉッ!!」
あまりの痛みに獣のような声しか出なかった。
お腹を引きちぎるように掴まずにいられない。
苦悶の叫びと一緒に、血の混じった唾液が左右に飛び散った。
体越しに鉄製のドアを突き破られたのだ。
普通なら死んでいてもおかしくないんじゃなかろうか。
それでも巫女服の効果なのか、かろうじて身体の自由は残っている。
蛇は部屋の中からただじっと、悶え苦しむ私の姿を見下ろしていた。
逃げなきゃ。
私は芋虫みたいに、這いずった。
手の内側で、袴越しに腹部がヒクヒクと痙攣している。
胃が収縮する度、私は我慢出来ずに口を開いた。
「ぐふぅっ」
嘔吐の度に苦しくて涙が出る。

―ヒルコ。起きてよヒルコ―

何度も呼びかけたが、返事はない。
蒼色の狼を求めながら、誰もいない廊下を這って進む。
蛇は追って来なかった。
度重なる嘔吐に吐き出す物がなくなっても、お腹は痙攣し続け、胃は収縮する。
唾液しか出るものがなくても、私は吐いた。
口元を拭うのも後回しにして、ひたすらに進む。
あの恐ろしいモノから逃げたくて、腕と足を動かした。
打たれたお腹が苦しくてたまらない。
私がこんな酷い目にあっても、私の守護神はまだ来てくれない。
223カミウミ6  9/12:2008/07/03(木) 00:13:28 ID:eS5Fi+/n
 エレベーターの前まで来ると、不意に右足が動かなくなった。
重くて前に進めない。
袴の裾から伸びた足首に、何かが絡み付いていた。
視線で辿った先に、蛇がいる。
あっと思った時には、蛇は私を手繰り寄せた。
頑張って頑張って進んだ距離を、いとも簡単に引き戻される。
そして蛇は私の身体を中心に、ぐるぐるととぐろを巻き始めた。
両の太股ががっちりと挟まれて、痛む腹部がまた締め上げられる。
白い衣の上から蛇の胴体が、乳房をサンドイッチにした。
両腕を絡め取った蛇が、私の目の前で紅い舌をちらつかせた時、私は悟った。
ヒルコはきっと、間に合わない。
完全に捕らえられ、逃げ出す隙もない。
爬虫類の無表情な目が、私をただ見ている。
蛇はじわじわと締め付けを強めていった。
「あ・・・・・・! は、はうっ・・・うゥ」
痙攣の収まらない腹部が、帯の上から絞られる。
胴の間から突き出した胸がべしゃんこにされていく。
胸部が圧迫されて、すぐに息が出来なくなった。
全身をガッチリ締め上げられて、動かせる場所なんかない。
頭に血がたまって顔が熱い。
唇が、あっさりと泡を吹いている。
体内に残った体液が搾り出され、下着を通り越して太股を流れ出した。
私の身体は全面降伏している。
もう、ギブアップ。
だけど蛇は、獲物を握りつぶすのを躊躇わない。
唯一動く手足が、ビクビクと痙攣する。
「ヤ・・・もうヤメ・・・ぐうぅ・・・許し・・・て」
懇願したところで、この爬虫類は何も答えなかった。
止まらない液体が袴の裾を通り越し、つま先まで伝った。
蛇の胴が、腰を締め上げる度に湿った音を立てる。
潰された胸も、何かの液体を流していた。
骨が軋んでいる。
バキ。
太い木の枝が折れるような音が、私の耳に確かに響いた。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアッ!」
私は絶叫の声を上げた。
胸のどこかで、骨が折れた。
224カミウミ6  10/12:2008/07/03(木) 00:13:55 ID:eS5Fi+/n
激痛に耐えられず叫び続ける私の顔に、蛇が舌を寄せた。
私の舌をなぞり、喉の奥まで突き込んでくる。
「ごぁっごおおおおおおうっ」
声を封じられ、喉で呻くしかない。
何か生暖かい物が、喉から食道へ落ちていく。
身体が激しい拒否反応を示した。
「お、おえええっ。おええええええええ!!」
蛇の舌が抜けた途端に、私はそれを吐き出そうとしたが、
いくら舌を突き出しても、喉の奥からは何も出て来ない。
蛇は一層締め付けを激しくした。
「ギヒィイイイイ!」
折れた骨に容赦の無い力が加わって、私は泣き叫んだ。
「ヒルコ。助けて。苦し・・・苦しいよ・・・。
たすげ・・・グヒィッ! だずげで・・・ゲボッ!!」
幾ら呼んでも返事は来ない。
血の塊が顎を伝う。
私がこんな目にあっていても、私の守護神は来てくれない。
意識がどんどん遠くなっていく。
こんな地獄のような苦しみを味わう位なら、
いっそ意識なんか無くなってしまった方がいい。
そう思うと、誰か他人の叫び声を聞いているような気になった。
顔も胸も、腰も足も、全身が体液塗れになって、ぐちょぐちょと音がする。
私はまだ、人の形をしているだろうか。

 靄のかかった視界の先を、何かが横切った。
大きな鳥。
続けてフワリと人影が舞い降りた。
人影は女。
その腕に、鳥が降り立つ。
蛇の頭が、人影に向けられた。
尾之芦学園の制服を身につけ、前髪をまっすぐ切り揃えたロングヘアの少女。
私はこの人を知っている。
生徒会長の未乃沙希。
少女の腕で鳥は一度黒い塊となり、剣に変わった。
私に巻きついた戒めが、少しだけ緩んだ。
蛇は舌を突き出し、女生徒を威嚇する。
少女が斬りかかると、蛇は彼女に牙を突きたてた。
身を捻ってかわした少女の黒髪が揺れる。
宙に舞ったそれが再び彼女の肩にかかった時、蛇の頭は胴体と決別していた。
私を締め上げていた胴が崩れ落ちる。
一緒に私も倒れ込んだ。
225カミウミ6  11/12:2008/07/03(木) 00:14:22 ID:eS5Fi+/n
「ヒコナ」
彼女が呼びかけた。
「承知した」
男の声が答える。
倒れ伏した私の目の前に鳥が止まった。
校舎の屋上で見た、あの鷹だった。
鷹は私の目を見て小鳥のように首をかしげると、翼を広げて舞い上る。
頭上から羽ばたきが聞こえた。
「大丈夫、すぐに良くなるわ。ヒコナの専門は、治療だから」
生徒会長の声がする。
細く小さな、それでいて透き通るように届く声。
その声を聞いているうちに、吐き気が治まってきた。
胸の痛みもだんだんと消えていく。
鳥の羽ばたきが聞こえなくなると、私は抱き起こされた。
「・・・・・・どう?」
嘘のように痛みが消えている。
試しに足に力を入れると、自力で立ち上がる事さえ出来た。
胃のむかつきと、霞かかったような視界だけがまだ治っていないが、
折れた骨すらくっついてしまったみたいだ。
「大丈夫、みたいね」
微笑を浮かべる女生徒の肩に、鷹が止まった。
「ミシャクジがいる」
鷹が彼女に語りかけたが、私には意味が判らない。
彼女はただ頷いた。
怪我のせいだろうか。どうも頭がはっきりしない。
だが、私はとにかく喋らなければならない。
「あ、ありがとうございます。もしかして、未乃先輩が・・・・・・」
質問する前に、会長の白くて長い指が私の唇に触れた。
何故か身が竦むほどに背中がゾクゾクして、それから先は話せなかった。
つい最近、誰かにもこんな事をされた気がする。
「明日、生徒会室に来て。待って、いるから」
彼女を帰してはいけない。
イザナギを連れて行かねばならない。
強烈にそう思った。
だが、私は口はまた塞がれた。
ただし、今度は優しい人差し指ではない。
重い衝撃に視線を下げると、胸が大きく揺れていた。
226カミウミ6  12/12:2008/07/03(木) 00:14:48 ID:eS5Fi+/n
生徒会長の腕が私に向かって伸びている。
その手にはいつの間に変化したのか剣が握られ、剣の柄が私の上衣、鳩尾を突き上げていた。
膝が震える。
「な、何を・・・・・・はうっ!」
めり込んだ柄をさらに抉られて、震えが走った。
見開いた目がひっくり返って、白目を剥いてしまう。
悪寒が喉元を駆け上がる。
胸とお尻をブルブルっと振動させた後、私の腰は砕け落ちた。
「はぐ・・・ぐえぇぇ・・・」
吐ける物なんて全て吐き出してしまったと思っていたのに、
倒れた私は生徒会長の足下で無様に嘔吐を開始する。
よりによって美人の前で。
そう思っても胃液の逆流は抑えられない。
目の前に広がる吐瀉物の中で、小さな何かが跳ねた。
同じ物を、音楽室で見た気がする。
意識は薄れて来たが、霞みかかっていた視界は逆に、明確になった気がした。
「う・・うぷぅ・・・」
私は胸の下を抑えて、もう一度吐いた。
生徒会長が、小さな何かを踏み潰して呟く。
「私、やりすぎた?」
「構わないだろう。後で私が治しておく」
どうしていつもいつも、皆して私のお腹ばっかり。
酷いよ。
「おげぇ・・・ぅ・・・」
私は涙とゲロを垂れ流しながら、あまりに不恰好な気絶を余儀なくされた。
227名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:15:55 ID:eS5Fi+/n

  ランサー氏!    復活祈願♪!
    Λ_Λ         Λ_Λ
   ./) ゚д゚)')       ('(゚д゚ (ヽ
(( /    / ))      ((ヽ    ) ))
  し―J             し―J
228名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:35:26 ID:Beq53k84
>>227
読んで興奮して眠れなくなった俺が来ましたよ
229名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 10:50:11 ID:kwRxxlPW
相変わらずカミウミさんの作品は完成度高い、続きが毎回気になりますよ。
230名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 19:59:34 ID:YkiXuMcb
カミウミキター!
しかしこれほどの作品を捧げてランサー氏復活祈願とは…
逆にハードル高くしてるような…w
231名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 00:16:47 ID:B77ynIzz
妊婦に鬼畜腹責めage

>>168
その村に移住したいぜ! ホシノ先生!!
232元588:2008/07/06(日) 15:35:01 ID:i7wJ/E5D
1レス完結ショート・ショート「言い訳(仮題)」

左程広くない部屋一面に倒れ伏す甲賀くノ一たち六人。
うち五人は既に気絶の闇へ落ちていると見え、ぴくりともしない。
ただひとり「ぅぅ…」と呻き続ける女の上に、やはりひとりの女が圧し掛かかっている。
例によって双方の女は何れも、くびれ眩しい全裸姿。
ただし甲賀女忍たちの腹には、ひとつずつ生々しい痣がある。
苦悶に呻く女の臍にも、いま一本の腕が突き込まれ拳が沈んでいるのである。
「うぅっ…な、なぜ、ひと思いに突かぬ…?」
「改めておるのじゃ…」
五人を倒した曲者の口上は果たして答えになっているか。
「な、なにを…?」
「ひといきに気絶させるは容易いが、それでは改める練習にならぬ…」
「ううぅ…じゃ、じゃから何を改める…??」
苦しみながら必死に疑問を投げているというのに、答え相変わらず茫漠と。
「そろそろ、頃合いもよかろ。みな明朝まで、ゆるりと眠りなされ…」
一旦腕を戻し、満を持した構えをとる曲者が風摩の志帆とは知る由もなく。
ただ慄く中で甲賀女最後の一言が紡がれる。
「な、なんの頃合いじゃ…???」
−−ドス!「うぐ!」答え得られぬまま、女は瞬時に気を失う。
相手の臍深く拳めり込ませておきながら、ここで志帆が何つぶやこうと、伝わることなどないだろう。
「…これも改行の練習なのじゃ…」
言い訳のつもりか、どのみちアク禁巻き添えの説明にもなっていないのであるが…(完)
233名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 15:59:56 ID:mRi/WNZ7
そうそう!こんな感じ!
文章と台詞に分けて改行をするとうんと読みやすくなったよ!
あとは流れるような文章は自分なりの個性だし個々人の好みだろうから、特に直す必要はないかな

まあメタ的な文章を入れられるのは勘弁だけど…。
いやあなんか他人事ながらスッキリした気分だわ
GJ!
234名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 18:28:44 ID:yM27+o9Q
おっ、いいねー
235名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:26:29 ID:472iZGSj
おっおら勃っちゃったゾ
236名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 12:33:48 ID:x9YR9Wof
ごくう…お前もか
237名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:31:55 ID:9e91F6qr
内臓破裂age
238名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:49:29 ID:HC6sAJiC
孫悟空だとブルマやランチ、チチ辺りを腹パンチか…。
239名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 00:37:03 ID:aWUzGcS/
薬師寺涼子を腹責めでゲロ血吐くまでボコボコにしてやりてえぜ!
240名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 22:06:55 ID:kOsJsnNK
>>239
お涼の一味はみんなスーパーマン並みの強さだから難しいと思う。
室町由紀子の方なら何とかなるかも。
俺には書けないがw

ってか俺、作品間違ってないよな?
241名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 22:28:42 ID:aWUzGcS/
>>240
ビンゴだぜ兄弟w
学級委員の由紀子警視かw 
強気メガネ黒髪のお堅い女警視を拉致して腹責め拷問、
お涼が駆けつけたときには虫の息・・・てのもいいなw
242名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 00:01:23 ID:X1RsOqz7
この静けさ
ひょっとして、スレ住人が腹責め受けてダウンした?
243名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 08:49:45 ID:DnUWdATA
ゴホッ…ぐふっ…
244名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 02:42:02 ID:n2UvisS/

JINさんの「闇の拳」の第4部をもういっぺん読みたい!!!!!!!!!
Upしてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
245名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 00:11:00 ID:J5mNGyCf

こんな腹にボディブローなら、ひじまでずぼっといきそうだぜw
http://www2.uploda.org/uporg1561878.jpg
246名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 19:32:28 ID:h3tRbDnc
>>245
ひじまでずぼっていきそうなプニ腹キターとか思いながらクリックするも既に404
どんなお腹ちゃんだったん?
247名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 22:58:27 ID:cjAdUaxQ
>>246
たとえていうなればw
アニメRD潜脳調査室のホロンってむちむちアンドロイドがそれに近い
248246:2008/07/27(日) 01:10:36 ID:nWqzB62Q
RD! ホロン!
みーたーいー!
RDの女の子たちにドッボー!ってめりこませたいー!
249名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 13:46:47 ID:lDG+CFOM
俺は蒼井ミナモが好きだな。RDのムチムチは腹パンチしたくなるなw
250名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:11:37 ID:8eYxwuN7
なんか…過去ログ見てると今年って殆どの職人がキレイに消えてるな。昨年末の祭が懐かしい…。
251名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 06:52:25 ID:7jk0CKUc
>>249
樽ドル系のむっちり腹を責めたいって、かなり少数派だよね。
個人的にはかなり萌えるけど。
秘○研究所さんも、何年も開店休業状態だしなぁ。。。
252いすくみ:2008/07/28(月) 20:38:45 ID:VBvzK6YK
池澤夏美とか梶原まゆかの続編が読みたい。
253名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 01:13:31 ID:c46tswLw
>>251
待て、RDのムチムチは樽なのか?
何か樽ドルって、くびれとか関係なくムチムチしてるってイメージがある。
254名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 12:46:10 ID:v19ctAAy
少なくともミナモたんは樽。

手首までは確実に入る。
255名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:57:44 ID:q9mMUlvV
投下します。
腹責めは11レス目から。
>>266 予定

脱臼描写が少しありますので、
嫌いな方はスルー願います。
256カミウミ7  1/16:2008/07/29(火) 22:58:41 ID:q9mMUlvV
 人は暗闇の中で、得体の知れないモノに触れた時、どうするか。
驚いて手を引く?
大概の人はそうだろう。
では、それがとても触り心地の良いものだったら?
温かく、吸い付くように柔らかかったとしたら。
もう一度感触を確かめたくはならないだろうか。
暗闇の中、意識と無意識の間で、私の手はそれが何かを探ろうとした。
手の平よりも大きくて、容易には全容が知れないそれ。
いや、脳が覚醒していれば答えは簡単に出せる筈なのだが、今はそれも出来ない。
寝ぼけていたと判るのは、目が覚めた後。
 
 瞼を開けると、窓からの陽光が眩しい。
朝だ。
目覚ましの音が聞こえなかったけど、今何時だろう。
学校に行かなくちゃ。
起き上がろうとして、何か押しつぶした。
私の隣に女の人がいる。
「起きてくれて助かったわ。そろそろ手を離して貰ってもいいかしら?」
眼鏡を外した輝美先生だと判るまでの数秒間、私は彼女の胸を掴んだままでいた。

 トーストとハムエッグで朝食を取った後、電車に乗り、通学路を歩いた。
夏も近いせいか、湿度も気温も高い。日中は暑くなるだろう。
林道の涼しさが有り難かった。
転校してから2ヶ月の間、毎日通った道。
いつもと違うのは、周囲に他の生徒の姿がない事と、隣を輝美先生が歩いている事。
彼女はTシャツにジーンズ姿で、髪は頭上で一つにまとめている。
なんとなく夏っぽい格好だ。
私の制服も、半袖の夏服。
昨日の事件の為に学校は休校と決まっていたが、教師達は職員会議を開くらしい。
先生は職員室に、私は生徒会室に用がある。
257カミウミ7  2/16:2008/07/29(火) 23:00:18 ID:q9mMUlvV
ヒコナというあの鷹のお陰か、二人とも体調はすこぶる良かった。
朝食は先生が作ってくれたのだが、兎に角彼女がよく食べるのに驚いた。
栄養は全部胸にいっているに違いない。
隣で上下するTシャツを見ながらそう確信した。
「生徒会長の未乃先輩も、ヒルコ持ちでした」
思いとは別に、私は昨日の出来事を同伴者に伝える。
「そう。彼女にも気をつけなさい」
同伴者はそう言った。
上り坂を半分も歩いてから、その理由を尋ねてみた。
「彼女は理事長の娘さんなの。知っていた?
理事長は火之迦具土神の力を手に入れる為に、この学園を作った人なのよ」
全部初耳だ。
この学園自体が、カミウミの為にあるもの?
だから、こんな通いにくい山の中腹なんかに校舎を建てたのだろうか。
生徒にとってはいい迷惑だと考え始めたのも束の間、先生はすぐに悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「ただの噂話だけどね。私が学生だった頃にあった、七不思議の類の話よ。
伊邪那美神と勾玉の見える社の話は、私がこの学園に通っていた頃からあったの。
多分、もっと以前からあったんじゃないかな。
国産みに出て来る天沼矛が生徒会室にあって、山頂の尾之芦湖がオノゴロ島。
まさか教師になってから、あの頃の噂話を真剣に考える事になるなんて、思ってもみなかったわ」
「サワメに……、先生のヒルコにそう教わったわけじゃないんですか?」
「あの娘は、そんなに細かい事まで言わないわ。
ヒルコが私に伝えたのは、私が天照大神となった事、私の中に天叢雲剣の力が宿っている事。
それから、私と同じように伊邪那美となった人がいて、その人が火之迦具土神を産もうとしている事。
私の役目が、火之迦具土神出産の阻止である事。
もし産まれてしまった場合は、叢雲剣を使ってそれを殺す事。
それで全部。もう出来ないけどね」
校舎に視線を向けて、彼女は眼鏡の奥で目を細めた。
そう言えば、サワメもまだ起きていないのだろうか。
ヒルコには何度か語りかけていたが、未だ返事は無い。
あの寝ぼすけは一体いつまで眠っているつもりなのだろうか。
「先生も、この学園の生徒だったんですね」
「そうよ。保健医の黒月先生もここの卒業生。
同級生なの。腐れ縁ね」
並んで校門を潜り、校庭に入る。
258カミウミ7  3/16:2008/07/29(火) 23:00:57 ID:q9mMUlvV
パトカーに混じって見慣れない車が何台も止まっていた。
制服姿の警察官が昇降口に立っている。
輝美先生が教師だと判ると、警官は驚きながら道を開けてくれた。
私も一緒に校内に入る。
 彼の戸惑いは判る。
「先生。本気でその格好で職員会議に出るつもりですか?」
と、私も言いたい。
輝美先生の服装は、私の貸したジーンズにTシャツ。
そこまではまぁ、今日は生徒もいないからいいのだが、
どちらの丈も短いせいで臍周辺がかなり大きく露出している。
と言うより丸見えです。
絶対お腹冷えると思います。
いくら夏だとは言え、学校、それも職員室という生徒にとっては一際重苦しい空間に、
その服装で向かう勇気には脱帽するしかない。
「生徒会室には伊佐草君もいるの?」
別れ際の質問に、私は頷いた。
多分、いると思う。
彼女は苦笑してから、「私も後で行くわね」と言った。

 先生と別れた私は一人、生徒会室へと向かった。
人気の無い昼間の廊下を歩くのは、何処か不思議な気分になる。
教室を覗けば、授業が行なわれているんじゃないだろうか。
そんな気さえしたが、でもそこに、人影はない。
 生徒会室に辿り付くと、制服姿の2人が私を待っていた。
恐らくは今この校内で、私の他にはただ2人の生徒。
イザナギ先輩こと伊佐草凪太郎副会長と、イザナミ先輩こと未乃沙希会長。
毎度の事ながら並ぶと絵になる2人だが、先輩は苦笑していた。
彼にとって、会長もここにいるのは予想外だったらしい。
挨拶が終わった後も、2人で何やら言い合っていた。
先輩の抗議を、未乃さんは涼しい顔で聞き流している。
何の為にムラクモを手に入れたのやら。
そんな呟きが確かに聞こえてきたが、先輩の唇は動いていなかった気がした。
彼が何故ムラクモを必要としたか、今はそれも、なんとなく判る。
「先輩、手を貸して下さい」
2人の会話の間を縫って、私は先輩の手を両手で握った。
話を聞くよりは、こっちの方が文字通り手っ取り早い。
昨日、音楽室で先輩の手を取った時のように、先輩の思考が私の中に流れ込んで来る。

259カミウミ7  4/16:2008/07/29(火) 23:02:04 ID:q9mMUlvV
 先輩の記憶を覗く。
その中から、私は自分の求めている回答を探し出した。
答えを持っていたのは未乃さん。
先輩は、彼女の口からそれを伝えられていた。

 始まりは、芳子ちゃんと私が、小さな洞窟に潜った日。
一羽の鷹が未乃さんの元に舞い降りて、スクナヒコナと名乗った。
あの日私は社で、狼と鷹の石像を目にしたのを記憶している。
多分あの時の鷹が、スクナヒコナ。
ヒコナは、未乃さんがイザナギである事と、
それぞれの目的を持った4柱の神がヒルコとして地上に降りた事を伝えた。
タケミカヅチ、スクナヒコナ、ナキノサワメ、ヤマタノオロチ。
彼らは学園内の人間のうち、4人を神の化身として選ぶ。
イザナミ、イザナギ、アマテラス、ツクヨミ。
タケミカヅチはカミウミ、即ちヒノカグツチの出産を目的とし、イザナミに付く。
スクナヒコナの目的は逆で、ヒノカグツチ出産阻止のため、イザナギに付く。
ナキノサワメとヤマタノオロチには2種類の目的があり、
サワメはカミウミの阻止、またはヒノカグツチの殺害。
ヤマタノオロチはカミウミの成功、またはクシナダの殺害を目的としている。
これが先輩の言う、神様が作った暇つぶしのゲーム。
期間は7日。オノゴロ島でクニウミが行なわれた日が開始の合図。
先輩はそれを未乃さんから聞いた。
未乃さんはクニウミの相手に先輩を選び、全てを伝えた。
2人は尾之芦湖でクニウミを行なう。
先輩が未乃さんのお腹、胃を握り締め、彼女の吐き出した胃液から、ヒルコ達が次々に生まれた。
3本の尻尾を持った狐しかり、2首の獅子しかり。
先輩には、人影の形をしたヒルコが付いた。
影が侵食し、自分の瞳が金色に変わった時、彼は知った。
自分はスサノオであり、ヤマタノオロチからクシナダを守らなければならない事。
それでは、クシナダとは誰なのか。
クニウミを終え、口元を拭っている少女を見た時、彼は理解した。

260カミウミ7  5/16:2008/07/29(火) 23:02:39 ID:q9mMUlvV
 先輩の記憶を辿り終えて、私はふぅっと息をついた。
「終わった?」
先輩の問いかけに
「うん」
と応えて、彼の手を開放する。
「君の望む答えが、これで判ったのかい?」
先輩の手がひらひらと動く。
「先輩の言うゲームの意味と、クシナダが誰なのかが判りました」
先輩の瞳の中に見えた姿と、未乃さんが違うのが気になるけど。
先輩が手を止めた。
「その名は誰にも悟られないようにしておきたかったし、
沙希のいない所で君とは話すつもりだったんだ。
なのに君は昨日もその名を探り当てた。それが君のヒルコの力?」
どう答えたものか、私にもよくは判らない。
考えあぐねていると、回答は未乃さんが出してくれた。
「そう…。私に憑依したのは貴女。そうだったの、ね?」
「彼女と君の目的が異なる以上、もし今、君がヒルコを呼んだら、
僕は戦わなければいけなくなる」
私の目的じゃなくて、ヒルコの目的ですよ、先輩。
「ヒルコは………呼ばないですよ」
今は呼んでも来ない。
イザナギの目的がカミウミの回避である事は判ったが、
それならば未乃さんが私をここに呼んだ理由が判らない。
先輩の言う通り、もし私がヒルコを呼べたなら、
ここで争う事になる可能性だってあった筈だ。
神のゲーム。確かに先輩の言う通りかもしれない。
4柱の神が、2派に別れて争うように出来ている。
「未乃さん。私をここに呼んだ理由を、教えて下さい」
私は机越しに、彼女に腕を伸ばした。
生徒会長は、静かに首を振る。
「ダメ。イザナギとイザナミが触れ合うのは、カミウミの始まり。
私は貴女に、カグツチを産んで欲しくはない。
貴女は、カミウミを、したい?」
窓からの風に、未乃さんの長い髪が揺らぐ。
私は自分の髪を手で抑えた。
261カミウミ7  6/16:2008/07/29(火) 23:03:29 ID:q9mMUlvV
ヒルコは、私の役目がカグツチを産む事だと言った。
輝美先生は、それは生まれるべきではないと言った。
カグツチを産んだら、私は死ぬのだろうか。
ならば答えは決まっている。
でも、心の隅に引っかかるのは、蒼い狼。
彼は目的を果たしたら、どうするのだろう。
私はいつまで一緒にいられるのだろうか。
そう考えている事に、自分でも少し驚いた。
「会長は、未乃さんはカミウミをしたくないんですよね?
ならどうして、私の前に現れたんですか?
私はイザナギが誰かも知らなかったのに」
期限が7日間なら、その間姿を隠していてくれたら、私はカグツチを産まずに済むんだかもしれないのだ。
「カミウミを望んでいるのは、イザナミだけじゃない。ツクヨミがいる。
ツクヨミには、ヤマタノオロチがいる。
オロチはミシャクジを従えている。
ミシャクジを使って、他のヒルコ使いを操れる。
茂摘芳子さんがそう」

―ミシャクジか―
音楽室でヒルコが踏み潰したもの。

―ミシャクジがいる―
昨日の夜、蛇が私の体内に残したもの。

「ツクヨミは、相手の意志に関わらず、カミウミを強制出来る。
ヒコナ、私のヒルコは戦い向きじゃない。
貴女のヒルコ、タケミカヅチは4柱の中で最強の神。
敵に回したら、凪太と私では、勝てない。
だから、私は貴女を味方にしたかった。
ミシャクジに操らせるわけにはいかなかった。
期限が過ぎるまで、ヒルコを呼ばないで。
その間に、私と凪太でオロチを倒す。
ツクヨミのヒルコがいなくなれば、誰もカミウミを望まない」
私も驚いたが、先輩も驚いていた。
262カミウミ7  7/16:2008/07/29(火) 23:03:56 ID:q9mMUlvV
「ツクヨミが誰なのか判ったのか?」
「それは、これから探すの。貴方と私で」
何の為にムラクモを。
また、心の呟きが聞こえた。
クシナダを喰らおうとする相手に、自分からわざわざ会いに行こうというのだ。
ぼやくのも、ごもっとも。
先輩、ムラクモは先生に返したら?
「ミシャクジを使っているのが、ツクヨミなんですか?
昨日の蛇ならもう、未乃さんが倒してくれたのに」
「死んではいない、多分。ヒルコはそう簡単には、死なない。
きっとまた、波多野さんの所に来る」
またアレが来るの?
昨日の恐怖が蘇る。
足下がぐらぐらと揺れる気がした。
アレがヤマタノオロチ。
ヒルコのいない間にまた出会ってしまったら。
無意識に、一度折れた筈のアバラを触っていた。
床が液状化して、身体が沈んでゆくような錯覚の中で、私は口を開いた。
「あの蛇を操っているのが誰かなら、私が知ってます」
白衣に煙草。
寮の前で蛇を呼び出した人物。
あの夢を見ている間、きっと私は彼女に憑依していた筈。
それが誰か。学園関係者で連想出来るのは一人。
輝美先生の同級生だ。
263カミウミ7  8/16:2008/07/29(火) 23:04:27 ID:q9mMUlvV
 黒月詠子。保険医である彼女に、芳子ちゃんは度々会いに行っていた。
昨日もそうだ。濡れ鼠の私が保健室の扉を開けた時、2人で何か話しこんでいた。
彼女がミシャクジを使い、芳子ちゃんを操って私を襲ったのだとしたら、
私はヒルコを呼ぶ事になんの躊躇いもない。
しかし未乃さんは、私がヒルコを呼ぶ事を禁じた。
ヒルコを呼ばない以上、同行しないようにも指示された。
でも黒月先生は、言わば芳子ちゃんの仇になる。
ヒルコがいなければ何の役にも立たないとは言え、ただ待っているなんて出来ない。
すると未乃さんは、彼女の中に憑依してついて行く事を認めてくれた。
私は今、彼女の中に入って、一緒に黒月先生の元へ向かっている。
憑依する前に、私は2人に最後の質問をしてみた。
「あの、立ち入った質問なんで答えてくれなくてもいいんですが、
その、2人は、付き合っているんですか?」
この期に及んで下らない疑問だとは判っていたが、やっぱり気になる。
回答は意外だった。
「僕らは兄妹だよ。腹違いだけどね」
二人が初めて互いの存在を知ったのは、中学の時だそうだ。
先輩の瞳の中に見えたクシナダは、中学時代の未乃さんらしい。
すると先輩も理事長の子供って事になるの?
尋ねてみた。
「そうだよ。交流はないけどね。
沙希の前でこんな事を言うのもなんだけど、あのクソじじい、
今でもあちこちに愛人がいるらしい」
私は会った事もないが、2人の父親ならば、さぞやイイ男なのではなかろうか。
その父親は輝美先生の言う通り、カグツチの力に惹かれてこの学園を作ったのか。
そこまでは聞きそびれた。
264カミウミ7  9/16:2008/07/29(火) 23:04:55 ID:q9mMUlvV
 未乃さんが保健室の扉を開ける。
ノックも、挨拶もなし。
目的の人物は椅子に腰掛けていた。
「何だいお2人さん。ノックも挨拶も無しかい?」
そう声をかけたのは、暗く沈んだ赤色のワンピースに白衣を羽織った女性。
黒月詠子。
彼女も会議に出ていたのだろうか。
輝美先生の臍出しルックもどうかと思ったが、彼女も彼女だ。
スカートが短い短い。
足を組むと盛大に太股が露出する。
「2人揃って人生相談でもしに来たのかい。子供でも作っちまったか?」
教師とも同性とも思えぬ口調だが、体つきはしっかりと大人の女性だ。
タイトなワンピースに浮かび上がるスタイルの良さは、輝美先生にも引けをとらない。
「どうせなら、サ。波多野を孕ませてくれよ、未乃。
カミウミの期限まで、あと2日しかないんだ」
黒月は白衣のポケットから煙草を取り出して、1本咥えた。
「全て、お見通し?」
未乃さんの言葉に、黒月は頬杖をついて笑った。
スカートも短いが、髪もショートにしたこの女性は、時々先輩も凌ぐ美男子のように見える。
「そう。波多野那美の目を通して、未乃が見えた。
一緒に居た鷹がスクナヒコナだとは、オロチが教えてくれたよ。
カミウミに必要な役者の面は、もう割れてるのさ。
アンタらの方から俺の所に来たのは正直驚いたが、手間が省けた。
後は波多野だけだな」
私も意識だけはここに居るのだが、流石にそこまでは黒月にも見通せないらしい。
ミシャクジに侵された時、私の目に映ったものが彼女にも伝わっていたのか。
私の事は、芳子ちゃんの目から。
「カミウミは、諦めて。ヤマタノオロチは、私達が倒す」
「威勢はいいが、たかだか2人で神憑きに勝てると思ったか? 出ろ、ヒルコ」
「神憑きは、こちらも同じ。ヒコナ」
「来い、ヒルコ」
3人が同時にヒルコを召還する。
黒月の前にあの蛇が、未乃さんの肩には鷹が、先輩の背後には黒い影が出現する。
「これだけいっぺんに出ると壮観だね。折角だから、もう少し増やそうか」
背後で轟音がして、視界の端を扉が吹き飛んだ。
振り返ると、先輩の首に太い何かが巻きついている。
蛇とは違う、もっと固い殻のようなものに覆われた尻尾。
しっかり観察する暇は無かった。
すぐに先輩の身体はそいつに引きずり込まれた。
265カミウミ7  10/16:2008/07/29(火) 23:05:45 ID:q9mMUlvV
「凪ッ!」
未乃さんが叫ぶ。
先輩に代わって別の男が、扉の外れた大穴を潜って来た。
手にピストルを持った黒服の男。
足下には、緑色の虎を従えていた。
椅子に座ったままの黒月は、煙草に火をつける。
蛇が、赤い舌をちらつかせた。
「オロチを出すまでも無かったね」
「そう、彼らもヒルコを持っていたの。
理事長の私兵にミシャクジを使った? それとも貴女が、今の愛人?
それと、保健室は、禁煙」
「どうせ結界の中だ。それと、大人の事情に子供が口を挟むモンじゃないよ」
白衣のポケットに両手を突っ込んで、黒月が立ち上がった。
私は自分の身体に戻るべきだろうか。
未乃さんから意識を離しかけた時、隣の黒服が浮かび上がった。
真っ黒な腕が、彼の襟首を掴んでいる。
両足が地面を離れたかと思うと、あっという間に廊下へと引きずり込まれた。
無闇な発砲が、窓ガラスと天井に穴を穿つ。
「すぐに片付ける。無茶はするなよ!」
先輩の声だ。
黒月が煙草を吐き捨てて舌打ちする。
「坊やか。案外やるじゃないか」
駆け出した未乃さんが「ヒコナ」と呟くと、鷹が彼女の手の中で剣に変わる。
黒月の前で蛇は牙を剥き、頭上から少女に襲い掛かった。
ギラつく牙を剣で受け、彼女は蛇の胴体を蹴った。
それを足場として蛇の体を押し返し、空中で一回転。元の位置まで戻る。
目まぐるしいが、サワメとヒルコの時程ではない。私の意識もついて行ける。
黒月は蛇の後ろで忌々しい程に泰然自若としている。
未乃さんは剣を構えなおすと、もう一度跳ねた。
今度は正面から、蛇の頭が迫る。
彼女は左手を握り締め、それを殴りつけた。素手で力一杯。
ぬめりとした感触に、私だけが顔をしかめた。
少女の思わぬ怪力に、蛇の頭が軌道を逸れる。
続く右手の剣が、一振りでその首を完全に切断した。
残るは黒月。
剣の柄を利用して、振り返り様に思い切り殴りつける。
狙うのは白衣の下の赤いワンピース。
布地を通してうっすら浮かび上がる腹筋の少し上、
盛り上がった胸の真下にある急所目掛けて柄を埋め込む。
266カミウミ7  11/16:2008/07/29(火) 23:07:06 ID:q9mMUlvV
大きな衝突音を響かせて、肉感的な身体がワンピースごと震える。
女医の低い呻き声が漏れた。
「ふぐおぉっ……」
鳩尾に落ち込んだ柄が布地を引っ張って、胸まで変形させている。
「波多野さんの、為。貴女は簡単には、許さない」
「流石は神付き。思ったより、強い…な…がはっ!」
赤い血が、未乃さんの頬に跳ねた。
柄を引くと、黒月は鳩尾を抑えてよろめく。
少女はその手を無慈悲に払いのけ、表情も変えずに追撃した。
さっきとは比べ物に鳴らない大音量が響く。
「ぐふぅっ!」
悲鳴と共に再び血が跳ねた。
口紅を塗った女医の唇からではなく、ピンク色の少女の唇から。
私と彼女には、何が起こったのか判らなかった。
一瞬光に包まれたと思ったら、さっきよりずっと遠くで黒月がニヤけている。
私達はいつの間にか壁に叩きつけられていた。
視線を下げると、制服の真ん中に大きな穴が開いている。
服がまるでボロの様に引き裂かれて、露出した素肌が波打つように震えていた。
腹部に起こるウェーブと共に、内蔵を直接かき回されたような不快感が昇ってくる。
「う、うげええええ………」
不快感は唇から湧き出て鮮血となり、倒れ込んだ床にゆっくりと広がった。
「思ったより強かった。けど、オロチの方がもっと強い。
お嬢ちゃんが切った頭は、オロチの8本の頭のうちのたった2本だけなのさ。
諦めな。生徒がいくら粋がったって、学校じゃあ先生には勝てないよ」
黒月が、未乃さんの頭を踏みつけくる。
赤く短いスカートから伸びた両足の向こう側で、巨大な化け物が鎮座していた。
今までに見たヒルコの中でも抜群に大きいそれは、保健室のほとんどの体積を占めていた。
恐竜のような四肢に5つの蛇の首が乗っている。
「あれがオロチだよ。お嬢ちゃんへ教師に歯向かった罰を与えてくれる」
黒月の声に合わせて、蛇の首が2つ動いた。
未乃さんの両腕に噛み付いて、その身体を持ち上げる。
少女の口から悲鳴が上がった。
白い制服の袖口が血に染まると、更に2本の首が彼女のソックスにも牙を立てた。
宙に浮かんだ彼女の両肩と股間で、4つの関節が軋み始める。
「ぎひっ……ひっ…ひぐうぅっ」
黒月は張り付けになった少女の目の前に立ち、
値踏みでもするようにその身体をしげしげと眺めた。
267カミウミ7  12/16:2008/07/29(火) 23:08:28 ID:q9mMUlvV
「いい眺めだね。しかし、身体も悲鳴も固いな未乃の嬢ちゃんは。
もっと柔らかくしてやろうかね」
少女は首を振って抵抗したが、4つの頭はまるで意に介す様子も見せず、人形の手足を引っ張った。
「ぎひいいいいぃぃぃぃっ!!」
脱臼寸前の激しい痛みと恐怖に、生徒会長の口から一際高い悲鳴があがる。
その気になれば、オロチはこの少女の身体を引き千切る事だって簡単に出来るだろう。
「だんだんいい顔になって来たね。
さて、俺のオロチの首はまだあと1つある。
お嬢ちゃんはこいつをどこに使うのがいいと思う?」
黒月の指が未乃さんの顎を撫でた。
白衣の下のワンピースに包まれた胸が、押し付けられるように眼前に迫る。
「お嬢ちゃんはまだ処女か、確かめてみようかねぇ」
スカートの中でピンと張り詰めた下着の上を、指がなぞる。
「それともこの白い肌をズタボロにしてみようか」
その目つきに、Sっ気かレズっ気でもあるんじゃないかと思う。
夜はバイトで女王様。
そういえばそんな噂も、男子生徒の間で流行っていた。
女王は、標的を未乃さんの真っ白な腹部に決めたようだ。
蛇が顔を寄せ、口を開く。
唾液に濡れた牙の向こう側に、真っ赤な口内と真っ赤な舌が見える。
喉の奥から、光が溢れた。
そして轟音と共に蛇の口から光の束が飛び出した。
さっき彼女の身体を壁まで吹き飛ばしたそれが少女の細い体に激突し、めり込んで、貫通する。
「ふっううううう! あ、ああああっ!」
四肢を抑えられた彼女の身体は全ての衝撃を吸収し、剥き出しの真っ白な腹部が窪んで激しく波を打った。
あっという間に制服が胸まで弾けて、淡い膨らみが光の中にあられもない姿を晒してしまう。
縦長の小さな臍が右へ左へとひしゃげ、鳩尾が収縮と膨張を繰り返した。
ヘビィ級ボクサーに休む間も無いボディーブローを浴びせられている気分だ。
「きゃあああああ! うっ……あああっ、はぐうううううう!」
どんなにもがいても、スレンダーな未乃さんの素肌は、ただ悪戯に変形する。
逃れようと身を捩れば、横腹が一気に陥没してアバラが浮かび上がり、
わき腹や胸では連続する光の殴打に薄い肉がブルブルとのたうった。
たまらず身を戻しても当然のようにそこがまた打ちのめされるだけ。
少女の悲鳴と、その身体が滅多打ちにされる様子をたっぷり眺めてから、女王が蛇の頭を叩く。
マジックショーの主役のようなその動作で、光線が弱まり、蛇はその口を閉じた。
「オロチの力が判ったかい?」
生贄の頭が長い髪と共にうな垂れて、小さな口が悲鳴の代わり水音を立てた。
閉まりきらない蛇口のように、唇から血の混じった胃液がボタボタと零れ落ちて、足下に水溜りを作っていく。
268カミウミ7  13/16:2008/07/29(火) 23:10:13 ID:q9mMUlvV
黒月は呻く少女に手を伸ばした。
床との間で途切れぬ胃液の流れを遮り、破れた制服から覗く素肌を撫でる。
そして拳を握ると、散々に嬲られた彼女の腹に新たな一撃を埋め込んだ。
「ごぼぉっお!」
少女の吐き出した血の塊が、赤いワンピースを上塗りする。
「随分と元気だな。オロチの光を2回も受けた筈なのに」
彼女の目が、未乃さんの右手に握られた剣に注がれる。
視線に連動するように、オロチの残った首が少女の手から剣を奪い取った。
強靭な顎に挟まれて、剣が軋む音が聞こえる。
「ヒコナ……っ!!」
少女は張りつけのまま髪を振り乱して叫んだが、剣は自分の意志で動き出す事はなかった。
5つ目の首は黒月の意志に従い、刀身を噛み砕く。
「い、イヤ。嫌ぁッ!」
未乃さんの叫びと一緒に、鷹の悲鳴を聞いた気がする。
「オロチはどうやら、未乃を食べちまいたいらしい。
でもカミウミが先だから、お嬢ちゃんのヒルコで我慢してもらったよ」
2つに折れた剣と共に、未乃さんの中でも何かが折れた。
ヒコナを殺した蛇が再び口を開くと、少女は顔を背け、強く目を瞑った。
しかし轟音と共に腹筋を抉る熾烈な拷問の再開に、目を剥かずにはいられない。
「きゃふううっ、ふっ…ぐううううううう……うっ、げえええええええええっ」
腰が引けて、高い悲鳴が低いくぐもった呻き声に変わる。
胃から絞り出された内容物が喉を押し広げて、悲鳴と一緒に天井に向かって吹き上がるのが見えた。
光の束はまるで石の雨。
目には見えないが、雹のように固くて大きな無数の雨が、陶磁器のような肌をボコボコに変形させる。
集中する豪雨は内蔵まで押しつぶし、空気を求めて開閉する口がまだ十分な酸素を取り入れる前に、
次の吐血と嘔吐が彼女の気道を塞ぎにかかる。
「ぐぶえええええっ…凪太、凪太ぁ……あぐ、ぐぶええええええええっ!」
泣きながら胃液を噴き散らす合間、少女は呪文のようにその名を繰り返した。
「2対1だ。お嬢ちゃんのイロに勝ち目はないよ。
それとも、信じて耐えてみるかい?」
腹、鳩尾、胸。急所を抉る拷問に、肉体の前に精神が崩壊しそうだった。
臍の中や胸の先端に見えない雹が直撃したのも一度や二度ではない。
その度に生徒会長のピンク色の唇からは、悲鳴と唾液と血が飛び散った。
止まない光が奏でる轟音に、止む事のない少女の無残な嗚咽が重なる。
269カミウミ7  14/16:2008/07/29(火) 23:10:46 ID:q9mMUlvV
オロチは尚、更なる苦痛を彼女に与えた。

ゴキッ。

少女の関節を、同時に外した。
頭の中が一時、真っ白になる。そして
「ぎっっ、ひいいいいいいいっ!!」
一際長い絶叫を残し、未乃さんの瞳が光を失う。
血の色をした泡が唾液と共に舞い上がり、フワフワと漂っては、光の束に当たって消えた。
蛇の口から放たれる光線は、意識の無い彼女をボコボコに叩きのめしながら、徐々に収束し始める。
事切れたように、少女の頭が仰け反った。
長い髪が床に向けて落ちるのと同じように、残った唾液や血の泡が生徒会長の顔を逆さに流れる。
「あ…ぁあぅ……あぐぅ…」
肺に入った酸素が胸や腹を押し上げる度に激痛が走る。
噛み付かれた手足にぶら下がるような格好で、未乃さんと一緒に私も気を失った。
それでも私の感じた苦痛は、本人の何分の一、または何十分の一程度の筈だ。

 暗闇の中で、私の意識は周囲を無差別に漂った。
どこか遠くで、両手に抜き身の刀身を握った先輩が、同時に2匹のヒルコと戦っている。
「沙ァ希ィィッ!」
1匹の頭に刃を貫通させて、先輩が怒鳴り散らした。
その声は、未乃さんに届いているだろうか。
クシナダ姫は白目を剥き、今も泡を吹きながらビクビクと悶えている。

 3階の生徒会室では、私の抜け殻が椅子に座っていた。
その前に大きな胸の女性がしゃがみ込んで、私の顔を覗き込んでいる。
輝美先生だ。
戻らなくちゃ。
戻って先生に助けを求めよう。
自分の体に戻ろうとして、私の意識は一気に引き戻された。
270カミウミ7  15/16:2008/07/29(火) 23:11:24 ID:q9mMUlvV
 未乃さんの苦痛の叫びで、私と彼女は目を覚ました。
「はぐぅっ……あ、あ……」
吐き出した液体が、頬を逆さに伝ってくる。
ぼんやりとした視界に、保健室の壁が見える。
仰け反っていた首を上げると、裸の少女はオロチに吊り下げられたままだった。
唯一残ったスカートの上から、下腹部に拳がめり込んでいる。
「まだ終わりじゃないよ、生徒会長」
サド全開の女医が、未乃さんの髪を掴んで引き上げた。
なんでこんなのが学校の教師をしているのか、今更だが不思議でならない。
「下着が塗れているね。そんなに怖かったかい?
涎垂らして、いい顔になったじゃないか。ご褒美をやるよ」
未乃さんの唇を吸うように、黒月の唇が重なってきた。
一瞬喉の奥まで舐められたのかと思った。
生暖かく、蠢く物がそこを落ちていく。
今の未乃さんに抵抗する力は無かった。
黒月が手を離すと、全てのオロチが牙を抜く。
顔面から床に落ちたが、脱臼した両腕ではどうする事も出来なかった。
「いいかい未乃。これから俺の言う事をよく聞け。
オロチの力は思い知っただろう。それでもまだ痛い思いをしたいかい?」
黒月が少女の体を抱き起こす。
むっちりとした感触で膝に乗せられた事が判る。
虚ろな瞳の少女には、言葉を紡ぐ力もない。
悪魔の女医は彼女の腕に手をかけて、力を込めた。
声にもならない絶叫が上がる。
「関節を戻すのは、外れる時よりずっと痛い。
こんな思いをまだしたいのか? したくはないだろう」
音を立てて全ての骨が接続される。
激痛の連続に、少女が見も世も無く泣き叫んだ。
痛みに逃げ惑う意識を、ミシャクジが犯していく。
271カミウミ7  16/16:2008/07/29(火) 23:12:08 ID:q9mMUlvV
「なぜ未乃がこんなに痛い思いをしているか、判るか?
波多野だよ。
あの娘がカミウミをしないせいで、未乃はこんな目に合ってるんだ」
耳元で黒月が囁く言葉が、脳に浸透して来る。
私までミシャクジに犯されそうで、必死に意識を未乃さんから引き剥がした。
「波多野、さんの、せい……?」
「全部あの娘が悪いんだ。
波多野を探して、カミウミをさせろ。
それとも未乃はまだ、痛い事をされたいか?」
黒月が立ち上がり、スカートの上に今度は足を乗せた。
「い、イヤ……はぐううっ!」
「そういえば気付いてたか? オロチの頭が1つ足りないんだよ。
あそこに見えるのは5本だろ? お嬢ちゃんが切ったのが2本だ。
全部で8つにするには計算が合わないね」
逃げようとする少女を押さえつけるように、黒月は少女の下腹に足をめり込ませる。
「最後の1つは、俺の中にあるんだ。
ヒルコの力でお嬢ちゃんのココを蹴ったら、どうなるだろうねぇ。
さぁ、トドメをさしてあげるよ」
「うぐぅぅぅぅ……も、もう嫌。これ以上……怖い、怖い…凪太…」
肉付きの良い太股が上がる。振り下ろされた踵からつま先が、制服のスカートにずっぽりと埋まった。
子宮から膀胱までが捻り潰されて、少女の弱った下腹部が決壊する。
「ダメ、駄目ェッ! ふおおおおッッ!!」
「あはははっ、無様な悲鳴が聞こえるねぇ。惨めだねぇ」
黒月は笑いながらもう一度同じ場所に靴を捩じり込んだ。
水音を立てて、くるぶしまでが下腹に埋まる。
「ふぎゅんっ!…うぉ、お…げ……」
黒月は少女が動かなくなるまで待った後、水浸しのスカートから足を抜いた。
分離に成功した私の意識が見下ろした未乃さんは、へこんだままのスカートを、虚ろな瞳で眺めている。
悪魔の女医は、細身の少女の心と身体を、同時に破壊した。
「波多野を探して犯せ。そうすれば伊佐草が、お前を迎えに来てくれる」
「は……い…」
力の無い声で、少女は女医の言葉に服従した。
272名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 23:16:17 ID:q9mMUlvV
まとめサイトさんに掲載して頂いている相関図に、
背景と同色ですが今回分の名前も埋めてあります。
お遊びですが、ドラッグして白黒反転してみて下さい。
273名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:33:42 ID:XOoj9Nlf
カミウミってまとめサイトに載ってる?
タイトルもないし途中から読んでてもよくわからない感じ
274名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 07:54:43 ID:ddhvkuzO
病弱少女にハードな腹責め
…が読みたい

大量嘔吐とかさw
275thnker@携帯 ◆FNJ1nSwSJE :2008/07/30(水) 08:33:35 ID:SBJnBLa1
まとめ人です。
今ちょっとネットに上がれない状況なので、更新遅れます。スミマセン。

>>273
カミウミはパート3に入ってます。
全話繋がってますので、不親切な作りかもしれません。

>>272
そんな訳でまだ読んでないけど、いつも乙です。
早急に復帰しますので少々お待ちください。

276名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 21:22:16 ID:4CfFZMWU
ミナモのぷに腹にハルさんの老人パンチage
277名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 15:23:29 ID:g3CCyuxg
腹責めでどこにどう興奮するのか自分でもわからない
でもオナニーネタにしちゃうんだよなw
278名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 16:35:02 ID:YH8eJG2e
ぷに母とぷに娘にローション塗りたくる。
母娘をむにゅーとキツメにハグさせる。
ぷに腹とぷに腹の間に、なんか複雑な回路を内蔵した鉄アレイを無理にはさむ。母娘ともに少し痛そうな顔

手元のスイッチON。
肉に挟まれた鉄アレイ、勝手に回転を始める。母娘ともに目をクワアっと見開く
279名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 17:58:42 ID:g3CCyuxg
>>278
そのネタで春麗とキャミィのダブル拷問希望w
280名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 05:43:49 ID:aLPvGWAo
今、寝る前に突然物語の神が降臨した。


ボクシングバカな姉の生態を主に妹視点で観察するストーリー。
コメディー寄りな内容で責め描写もソフトタッチ。
長編になるか一話完結式の短編にするか未定。


頭の中でなかなか良さげに構築出来てる。
けど、ハードな責めが好きな人には物足りないと思うから余り期待しないで待ってておくれ
281名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 17:14:23 ID:rsjIkINO
>>280
明るいコミカルな腹責めって斬新
楽しみにしてるよー!
282名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 13:15:57 ID:GlfRxiy/
>>274を誰か
283名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 01:17:28 ID:z3sawBVV
巨人女クラン大尉のみぞおちにヴァルキリーのメカパンチage
284名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 06:34:22 ID:LJbFFlpC
285名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 06:37:13 ID:LJbFFlpC
286名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 06:38:40 ID:LJbFFlpC
287名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 06:21:27 ID:31o7gVgw
288名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 00:35:25 ID:bj1qfLiX
ロリ投下前編。
ソフトです。

289タイトル未定:2008/08/12(火) 00:36:13 ID:bj1qfLiX
嶋野理沙は困った顔で四人を見回した。
「だから、ちょっと道尋ねただけやん!! 急いでるねん。離して!!」

ポニーテールに凛とした眉、愛らしい大きな瞳。そして精悍さを秘めた均整のとれた体躯。
はるばる幼なじみを訪ねて電車を乗り継いできた理沙は、間違えて下車した駅で、この四人組の少女達に捕えらえた。

紺色の上品な制服に赤いランドセルの彼女たちは最初、理沙を敵対する近隣の小学校の生徒と思い込んだらしかった。

あれこれ尋問を続けたが、彼女が遠く離れた山奥の小さな分校の生徒だと知ると、緊張感に取って変わった加虐心を剥き出し、駅の近くの公園に理沙を連行してきたのだった。

理沙はのんびりした明るい口調で、忍耐強くこの四人組の理不尽な仕打ちに耐えていたが彼女の道理は四人に伝わる気配がない。

「…あんたが附属小の近くで大きな顔して歩いてたのが気に入らないの。 ちゃんと手をついて謝ったら離してあげる。」
二人の「附属小」に腕を後ろでねじ上げられた理沙に、もう一人が言う。



290タイトル未定:2008/08/12(火) 00:36:48 ID:bj1qfLiX
「だから!! 私、あんたらに謝ること何にも無いやろ!!」

言い返した理沙の顔にピシャリと平手打ちが飛んだ。

「何!? そのヘンな言葉遣い? 私達の気に障ったから、謝って貰うの。」

再び鋭い平手打ち。しかし理沙の目には、恐怖も混乱も全く見られなかった。

「痛いなぁ!! 暴力はあかんやろ!!」
萎縮することなく自分を睨みつける理沙に、平手を放った少女は少し困惑し、振り返って、少し離れて腕を組んで佇む、リーダー格の少女に言った。
「どーする? イズミちゃん?」

上品な容貌の四人の中でも、ひときわ育ちの良さそうなイズミと呼ばれた少女は、ロングヘアをかきあげ、理沙の前に進み出た。

幾多の争いで相手を屈従させてきた自信を湛えて、イズミは配下に語りかける。

291タイトル未定:2008/08/12(火) 00:37:27 ID:bj1qfLiX
「こういう子はね、こうやって教えてあげるの。この野暮ったいTシャツ捲り上げて!!」

「コラァ!! 触んなぁ!! お前らぁ…」

叫ぶ理沙を「附属小」の三人は、その怪力に驚きながらさらに強く組伏せてTシャツの前を上げた。
小学生とは思えない、鍛えられた腹部が露わになる。
縦長い臍のラインは鳩尾までの美しい直線を描き、固く引き締まった腹部を左右に分割している。

「…男の子みたい…。」
イズミは眉をしかめて繊細な手を握りしめ、小さな拳を作ると、理沙の臍辺りをめがけてそれを打ち込んだ。

「くっ!!」
初めて理沙の唇から悲鳴らしきものが漏れる。
イズミはさらに眉をしかめた。命中の感触も、短い悲鳴も気に入らなかった。

まあいい。もう二、三発も決めてやれば、いつもみんなすすり泣いて慈悲を請うのだ。
イズミの端正な表情に一瞬、淫靡な笑みが浮かんだ。父兄や教師の知らぬ、残酷な笑顔。


292タイトル未定:2008/08/12(火) 00:38:06 ID:bj1qfLiX
「ほら、痛いでしょ? 許して、って謝んなさいよ!! ほらぁ!!」
二発、三発、イズミの拳が理沙の腹に突き刺さる。

「う… お…」
しかし、前屈みになって耐え続ける理沙の口から謝罪の言葉は絞り出せず、苛立ちの表情を見せたイズミは配下を怒鳴りつけた。

「…ちゃんと押さえてなさいよお!!」

同時にスカートの裾が翻り、イズミの膝が理沙の腹をしたたかに抉った。

「ぐ、ふうぅ!!」

苦悶の吐息と共に理沙の膝が地面に着いた。イズミの配下は青ざめて、押さえていた両手の力を抜く。どさり、と理沙が崩れ落ちる。

「イ、イズミちゃん…」
「…大丈夫…かな…?」

髪をかきあげ、大きく息を吸ったイズミは、怯えた同級生を見渡し、事も無げに吐き捨てた。

「痛くて声も出せないだけよ。バカな子。」

ゴツ!!
イズミの艶やかなローファーが理沙のポニーテールを踏みつける。

「…行こうよ、イズミちゃん…」
三人の仲間はじりじりと這いつくばった理沙から距離を取ってゆく。

「…そうね。あんた達も今日は塾でしょ?」


293タイトル未定:2008/08/12(火) 00:38:52 ID:bj1qfLiX
足早に歩きだした三人の後を、わざとのんびりついて行こうとしたイズミの背後で、パン、パンと、衣服の砂を払う音、それから、低い理沙の声が響いた。

「…コラ、待て。」

294名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 00:42:42 ID:bj1qfLiX
とりあえず前半終了。
295名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 10:46:07 ID:BT9I/ega
小学生に腹パンときいちゃ黙っていられねーな 
296名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 11:25:56 ID:bj1qfLiX
夜に残り投下します。
297タイトル未定:2008/08/12(火) 19:44:51 ID:bj1qfLiX
「ひ!!」
「いやぁぁぁぁ!!」
既に恐怖の予感に襲われていた附属小の四人は脱兎の如く走り出したが、最後尾のイズミだけは、理沙の伸ばした腕にがっちりと捕らえて逃げられずにもがいた。

「嫌!! 嫌!! 助けて!!」

「…薄情な仲間やな… まあええ、一番お仕置き必要なんは、あんたやからな。」
「お願い。許して、許してぇ!!

今や附属小六年A組一番の美貌も知性もかなぐり捨て、イズミはこの関西弁の少女に涙目で懇願した。
「…やだぁ…やだよぉ…」
自分が人一倍、痛みに弱いのをよく知っているイズミの膝は恐怖にガクガクと震える。

理沙はイズミの首を右手でがっちりとジャングルジムに押し付け、左手をぐるぐる回して制裁の準備を始めた。

弱々しくもがくイズミの手足は震え、およそ防御の役に立ちそうもなかった。


298タイトル未定:2008/08/12(火) 19:45:37 ID:bj1qfLiX
そして理沙の主砲たる左手は、イズミのブレザーとシャツのボタンを外し、か細くきめ細かなウエストを、吟味するように撫でた。無防備で滑らかな幼い腹部。

「知らん子に寄ってたかって意地悪した罰や。三発、辛抱しい。」
「いや、いや… 誰か… 助けて…」

涙で濡れた頬に、理沙は少し同情したが、表情を変えずイズミに宣告する。

「一発目や。どんだけ痛いか、忘れたらあかんで。」

「あひいぃ…」

理沙の拳は、的確にイズミの白磁のような怯えた腹に命中した。

「はああっ!?」
衝撃のあと、徐々に襲う冷たい苦痛にイズミは息もできず悶えた。

「う、あ…ぁ…」

まだ短い生涯で屈指の苦痛。

「い、た、い、よ…」
かすれ声で絞りだす苦悶の声。
華奢な大腿と小さな尻がビクビクと痙攣した。

しかし理沙の右手は、イズミがうずくまり、のたうち回る事を許さない。

「…二発目や。」

いっそ無くしたい意識の隅で、イズミは非情な宣告をまた聴いた。

ゴクゴクと理沙の右手の下で、イズミの細い首が震える。


299タイトル未定:2008/08/12(火) 19:46:09 ID:bj1qfLiX
精一杯の覚悟で目をつぶり、唇を噛んで衝撃を待つ。

「はぁ、ああ…」
恐怖に耐えられなくなった瞬間に、それはやってきた。

脂汗に濡れたイズミの腹が、再び拳を受け止める。

「うふうぅぅ!!」

自分の声とは思えない低い呻きがぼんやり聞こえる。 焦点の合わない目が、クルリと勝手に空を見上げていた。

少し力を抜いた理沙の右手を、タラタラとイズミの唾液が流れる。

「ラストや。」

間髪なく襲う最後の衝撃と激痛。
イズミは、もはやあやふやな意識の中で、股間に暖かいものが迸るのを感じた。

よく頑張った、という誰かの声が聞こえ、首の戒めが解けたのを感じたイズミはくの字に倒れ込んで、たっぷり残る痛みの余韻に悶絶した。
失禁の羞恥を感じる余裕はまだなかった。
「あーあ。チビってるな。これに懲りて、意地悪したらあかんで。じゃあ、ね。」
理沙がしゃがんで、声を掛けた。


300タイトル未定:2008/08/12(火) 19:47:01 ID:bj1qfLiX
立ち去ろうとした理沙の後ろから、か細いすすり泣きが延々と続いた。

「はうぅ… 痛い、痛いよぉ…」
理沙は苦々しげに振り返り、四つん這いで苦しむイズミに尋ねる。

「あかん奴やなぁ…立てるか?」
「…無理…多分、死ぬ… 」

「アホ!! …あんた、家どこや!? うち、急いでるんやけどなぁ…」

情けない顔でイズミに駆け寄った理沙は軽々と彼女を背負った。

「ああ…おしっこ、ついちゃうよ…」
惨めにイズミが呟く。
「しゃあないやろ!!早よ、家教え!!」

まるでイズミの重みなど感じないかのように軽快に歩き出す理沙のしゃんとした背筋に縋り、再びイズミは呟いた。

「…なんで、そんな強いのに、最初から…」

理沙はまだ痛むイズミの腹に響く朗らかな大声で答えた。

「うちはもう、絶対喧嘩せえへんねん!!」
よいしょとイズミを背負い直し、もう一度理沙は空を見上げて言った。

「うち、もう絶対喧嘩せえへん。」



END
301名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 19:47:37 ID:bj1qfLiX
投下終了
302名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 19:54:44 ID:ScWkQ8OE
>>301
腹責め描写も良かったけど、無駄にさわやかなラストに噴いた
なんか妙な余韻ヨカタ
GJ!
303名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:00:00 ID:7xdwUgHz
>>300
小学生に腹責めなんてこのきくちめ、じゃなくて鬼畜めw
そんなこと考えるのは俺くらいだと思っていたぜww
GJ!
304スポーツ少女パンチャー:2008/08/16(土) 00:10:45 ID:e/Xah7mx
>>301
腹筋を鍛えた女の子が、かよわいお嬢様の膝でダウン!
GJです!
理沙にはどんな過去があったのだろう…
305名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 02:14:18 ID:nw8zK9ww
>>304
嶋野理沙で検索
306名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:09:55 ID:deJD8k+J
オマケ投下
307二発目!!:2008/08/17(日) 02:10:36 ID:deJD8k+J
イズミは、小学生にしては広すぎる自室で今晩もまた、秘密の習慣に耽っていた。

自らに科した筋力トレーニングを済ませ、汗ばんだ腹に手をやったイズミは、いつものように理沙の張りつめた固い腹筋の感触を思い出し、たまらずその手を少し下に這わせる。

「ん…」

あの日、イズミの自尊心も傲慢さも、全てを文字通り叩き潰した彼女。

『理沙』と言う名前しかわからない関西訛りの少女は、いまやイズミにとって、言葉にできない特殊な存在となっていた。
「はうぅ… 理沙、理沙…」

あのときの凄まじい苦悶と虚脱感、そして羞恥心。
なにより理沙の逞しい背中で感じた未知の恍惚は、イズミにその夜、最初の自慰を覚えさせていた。

理沙に逢いたい。
たとえまた懲らしめられ、痛みと屈辱にすすり泣くことになっても。

いまや捜す術もない理沙に少しでも近づこうと、イズミがにわかに体を鍛え始めて半月。

まだまだ柔らかいイズミの下腹はいま、彼女の妄想の中で理沙の力強い拳に責め苛まれていた。



308二発目!!:2008/08/17(日) 02:13:10 ID:deJD8k+J
『ほれ、脱いで見せてみ…』

空想の理沙は、さらに乱暴に、イズミの下腹部を容赦なく責め続ける。

慌ただしくイズミはスパッツと下着を脱ぎ捨てた。

『…悪い子や。お仕置きしたる…』

イズミの濡れた小さな拳が、自らの股間から臍までをグリグリと移動する。長い脚がはしたなく開く。
「…ごめんなさい…イズミは…わるい子…」

か細い腰が臍を中心にくねくねと円を描き、空しく理沙の責めを待って雫を流す。
『…やらしい奴やな。』

想像の理沙は全裸で恥ずかしげもなくイズミの前に傲然と立っている。
褐色の逞しい肉体は同時に、少女らしい豊かなくびれを誇っていた。

理沙は荒々しくイズミの長い黒髪を掴み、引きずるように自分の前にイズミを跪ずかせる。

『…ここ、好きなんやろ?』

ぐい、と押し付けられた理沙の腹部は堅く締まり、イズミを恍惚とさせる。

「あぁ… 大好き…」

イズミは渇きを癒やすように、理沙の割れた腹筋を喘ぎつつ貪った。

『…ええ子や。もっと下も…』


309二発目!!:2008/08/17(日) 02:14:02 ID:deJD8k+J
イズミの唾液が理沙の臍から陰毛までくまなくべっとり濡らすと、もはやイズミの我慢は限度を超え、たまらずイズミは理沙に言わせる。

『ほら!! 股開いて、自分でイってみ!?手ぇ抜いたら、一発ブチ込むでぇ!!』

イズミの髪を鷲掴みにし、拳を構えた理沙の前で、イズミの指は絶頂まで自らを責め立てた。

「ひ、ひゃあああ!!」
ブン!! と空を切る拳の音を想像しながら、下腹を痙攣させてイズミは果てた。

『…また、しちゃった…』
イズミはふらふらとシャワーを浴びてベッドに潜り込むと、明日こそ何か格闘技のクラブに入部すると決心した。

それから理沙の事を少し考え、再び昂まりを覚えながら、いつしか眠りに落ちた。


END
310名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:15:26 ID:deJD8k+J
投下終了。
311名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 13:00:22 ID:oBuzdyQm
>>309 の理沙たんはもしもオリンピックに腹責め耐久種目が
あったら女子総合の部で優勝しそうな逸材だなw
312名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 18:47:52 ID:VPbGFe8w
イズミwwwwww
小学生女子がどんだけニッチな性癖に目覚めてんだよwwwwww
313280:2008/08/18(月) 05:21:51 ID:bcAJZjAX
ちょいと質問。
スポーツ推薦で進学したら、そのスポーツに関わる活動をしないといけないみたいな決まりってあるのかな?
314名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 09:29:49 ID:5aqW6CQy
>>313
誤爆?
315名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 14:30:43 ID:eGHv76cu
>>313
あるよ
野球推薦とか野球部に入んなきゃいかんんわな
腹責め推薦なら腹責め部に入んなきゃいかんw
316名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 15:16:28 ID:bcAJZjAX
>314
誤爆じゃないよ〜

>315
サンクス(`・ω・´)
317名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 21:33:35 ID:eGHv76cu
ひさびさにイイ腹めっけw
http://i-bbs.sijex.net/imageDisp.jsp?id=qwer&file=1219048522594o.jpg
ぼこぼこいけそうだぜwww
318名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 04:02:09 ID:MO5kNIPD
>>313
ちなみに、スポーツ推薦で入学し該当の部活を辞めた場合、卒業のハードルが上がるのは良くある事。
319名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 06:16:06 ID:w36ohs1u
な、なんだってー!
ありがとう、とても参考になります
320名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 11:18:49 ID:6MPtXBEo
>>317
随分長い付き合いだな。
そろそろ空気読んで腹監督のトコのいろいろスッドレに行くか腹パン総合の方に行くといい。
321名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 22:05:02 ID:K89F+cT6
>>319
女子ボクシングの人か!!
流れ読めず誤爆呼ばわりしてスマソ。
だいぶ首捻った。
322名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 23:46:36 ID:w36ohs1u
いや、こちらこそ唐突な質問してしまって申し訳ないです(´・ω・)

皆さんのアドバイスに助けられて設定はほぼ煮詰まりましたが、肝心の名前が決まらんとです
323名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 19:04:29 ID:L3v1q9qA
>>322
とりあえずさ、主人公の名前は母音を〜YAにするんだ
あや、さや、まや、…それっぽいだろ?あとは適当な漢字をあてる時に個性を入れる。
名字はその時テレビでやってるCMから強引にでも引っ張る
伊藤園のお茶なら「伊藤」、資生堂のシャンプーなら「椿」とかなんとか
そしてサブキャラなら〜子を基本にして名前を付ける。




男キャラなら中学校ん時のアルバム開いてヤンキーっぽいヤツの引っ張りゃあいい
324名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 21:37:42 ID:NT7u0pV6
スレ的には、
肝子
腸子
腹子
などは。
325名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 00:48:27 ID:e8SV/Z4g
コアリズムで鍛えたダンサーの腹に一撃age

イイ腹責めようリョナ好き幕府w

ロシアの棒高跳び女子選手は理想的な腹してたなあ
326名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 03:47:43 ID:zaPNiEXO
コアリズム家のオフクロがやってるよ
ミシュランみたいな腹して
327名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 15:08:53 ID:9dJScMZm
しかしこのスレ雑談ばっかりで本当に職人が少なくなったな
ランサー氏をはじめ、過去の職人たちはどこに行ってしまったのか・・・・・
328名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 19:37:41 ID:gVH6MvXC
正直、本気でランサー氏には復活してもらいたいのだが
329名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 22:02:27 ID:H/yZXKvC
懐古レスも程々になー
余り名前出すと、出された職人にはプレッシャーになるし新規は入り辛いし良いこと無いぞ。
330名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 04:56:36 ID:apqfpkWn
通販グッズで鍛えまくった6−パックに締まった腹筋を責めまくりage
331名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 18:29:24 ID:TOZbF2F2
職人カムバック&新職人カムヒアsage
332名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 03:56:04 ID:qsE5Fjcu
この手の特殊な性癖ってのは需要無くならないもんだと思うが
ここの場合職人さんありきだから状況によっては閑古鳥鳴いちまうんかね

でも腹責め系のサイト軒並み更新停止してるから、やっぱ需要も減ってきてるんかね?
333nnS:2008/08/27(水) 13:02:06 ID:dNCwxNgr
波ってのがあるんだよ・・・
無性に書きたくなるときとそうでない時がな・・・
334名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 00:55:27 ID:uDGgTxdS
なんかリョナ絵板で見たような
335名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 03:24:37 ID:y4bRkvRk
>>333
つか、何でここでアンタが答えるんだw
サイト持ってたっけ?
336名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 03:58:08 ID:UfiSR+IB
コミケも終わって暇も出来たしなんかいいネタでもあれば久々にと思わなくもないんだけどねぇ。
そもそも子宮責めSSを書くとこもないのでお邪魔してた身としてはスレ違い乙というかなんというか。
337名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 04:35:34 ID:MD5QRzUr
ならアイアンクローで腹筋ごと子宮掴んでいたぶればいいじゃない
338名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 11:05:50 ID:H9fJ1qbH
夏夏夏夏ココナッツ〜♪
アイアイアイアイ




アイアンクロー♪
339名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 23:51:50 ID:362qE8C7
>>333
あるよな、そそる腹見ると
「なんだこのやろう、一発きついのをぶちこまれてえのか!」
って思うぜwww
340名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 20:27:25 ID:p0nrKSRm
久々に腹責め絵に文をつけてみました
気功弾による腹責めショーで、妹弟たちを養っている少女のお話です
とても短いですが、よろしければどうぞ
ttp://bukikokayakuko.h.fc2.com/harapunch.html
341名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 00:48:51 ID:DTAXsIdY
>>340
このお姉さんはどういうシチュで腹責めされとるんぢゃい?
342名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 02:41:54 ID:ojUxILor
>>341
>>340をよ〜く読め。
343名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 06:45:16 ID:uEwNBZwJ
>>340
柔らかそうなお腹(´Д`;)ハァハァ
344名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 09:38:21 ID:Yk7gH+0z
女の子が不憫過ぎて勃った。

しかし何ゆえに気功?
345名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 16:07:18 ID:167vp9Lr
>>344
そんな野暮な事聞こうとするなよ
346名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 18:50:42 ID:UQpsZaPs
>>344
こ、攻撃してる側を描くのが面倒くゲホゲホ!
連投スミマセン。今回は腹が六つに割れている女の子のお話です
今回も攻撃してる側を描くのが面倒くゲホ!
あとスク水も描けませゲホゲホ!!
ttp://bukikokayakuko.h.fc2.com/harapunch2.html
347名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 20:29:39 ID:AZ68OiMm
>>346
貴卿、今までどこにおられた?
348名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 17:58:18 ID:F/y4H3mO
>>346
>攻撃側がめんどい
拳だけ描くのはだめかな
349名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 18:35:18 ID:WuSqHVLk
肉がひしゃげてる様子がよく分かる分、これはこれでエロい。それにしてもほのかひでぇww
350名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:26:59 ID:+ZAjI1Yi
>>347
あちこちでイラストや文章の修行しています
>>348
うぅ……
>>349
どうもありがとう!
また連投でスミマセン。今回は豊満巨乳の女です
人によっては肥満体にしか見えないかもしれません、トホホ
ttp://bukikokayakuko.h.fc2.com/harapunch0901.jpg
351名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 06:27:40 ID:ai36zsxZ
正直うざい
352名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 19:54:30 ID:hqlpby5R
>>350
フルおっきしたお
353名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 20:59:11 ID:ai36zsxZ
絵はスレ違い
354名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 21:39:39 ID:Y4YRRzEg
>>350
よく言われる事だけど、イラスト掲示板と違って
全レス返しは嫌われる事が多いのでご注意されたし。

俺は3番目が一番好みだなぁ。
ムチムチ(´Д`;)ハァハァ
355名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 21:48:54 ID:b8OULYYy
3番の娘さんは下腹部をずっぽり攻めたいなあ。
うすーく割れてるし質感がたまらないです。
356名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 22:43:28 ID:1Dcd9OYc
今回も短いですが、褐色の女スパイのお話です
ttp://bukikokayakuko.h.fc2.com/harapunch0903.jpg
357名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 23:11:21 ID:0GIg/uSq
>>356
乙です。


ところで前スレタイに「子宮潰し」って入ってたけど、
他スレでリアル子宮責めの話が出てたので転載

【子宮総合 その11】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1213984440/

786 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 08:46:08 ID:09CNQ8fZ
子宮こづかれるとマヂ痛いってさ

789 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 10:20:30 ID:aV3uxjLg
検査で器具やらラミナリアを入れられたときに
嘔吐、失禁の末に気絶した私が来ましたよ。

801 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 21:24:52 ID:xUZMZ4ch
>>789
板違いだが、その時の状況をエロ詳しく

803 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 22:41:25 ID:aV3uxjLg
>>801
いや、どう考えてもグロいし。
聞きたい人いないでしょ。

804 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ[sage] 投稿日:2008/09/02(火) 23:40:31 ID:egNYs1hc
それはさておき、ラミナリアって得体の知れない不定形の原生生物みたいな名前だよな。
柔肉を食い破って体内に侵入したり、分裂を繰り返してあふれ出したりしそうだよな。
そんなものを入れちゃった>>803の話を聞きたい人は挙手をお願いします。

827 名前:803[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 15:16:16 ID:/0uYgGPr
自分では処置しているのは見えなかったら
医者が説明してくれたことや見せてくれた器具と自分の感覚と、
あと気絶してる間は親とかから聞いた話になるけどいい?

それでいいならしばらく待ってて。


838 名前:803[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 18:41:19 ID:/0uYgGPr
高校の頃にオリモノが大量に出たり不正出血があって、
親に連れられて病院にいきお腹の上からエコーで検査すると
子宮が異常に厚くなっていて、子宮の内膜を採取する検査をすることになった。

事前に、内膜を取るためにまず子宮にラミナリアを入れて半日かけて子宮口を
ひろげて、その後に細いスプーンのような器具で内膜をとるって説明があった。
かなり怖かったけど、ほっておくとガン化もあるということだった。

当日、母親と病院にいくと、待っている間に診察室とかから「え?これ人間の悲鳴?」
みたいな絶叫が何度か聞こえてきてそれで余計に怖くなった。
自分の時間がきて、診察室でまた説明を聞くときに先生が使うクスコとゾンデと
ラミナリアを見せてくれて、先生は「使う器具がわかってる方が怖くないだろうから」
って言ったけど逆にさらに怖くなった。処女の場合は細いクスコを使うんだけど、
細いクスコだとラミナリアがちゃんと入れられないくいので、経験者用サイズのを
使うことになった。
358名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 23:13:37 ID:0GIg/uSq
841 名前:803[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 18:48:10 ID:/0uYgGPr
下着を脱いで内診台に乗るよう言われたけど、下着を降ろそうとしたところで手が
動かなくなって、結局看護婦さんたちに脱がせてもらって内診台に担ぎ上げられた。

クスコを入れるのがすごく痛くて、「力抜いてねー」っていわれたけどタンポンだって
使ったことがないのに、どう力を抜くのかわからなくて、大泣きで悲鳴をあげて
内診台の上で暴れまくった。次に先生が「子宮の長さ計るからゾンデ入れますよー」
って言ったから、説明の時に見せてくれた直径5ミリくらいの金属棒を思い浮かべたら、
その瞬間に、クスコを上回る激痛がきた。
クスコが裂けるような痛みだとすれば、
子宮にゾンデを入れたときは押しつぶされるような痛み。同時に吐き気がきて、
口から「こぽっ、こぽっ」って少しずつ胃液が出てきた。食事はとってなかったので
ゲロは完全に液体。もう耐えられなくなって、「止めてください!やめて!やめて!」
って言ってるつもりなんだけど、呼吸がゼイゼイいうだけで言葉にならない。
看護婦さんが「大丈夫!力抜いて!」って言うけどかなり限界だった。


842 名前:803[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 18:55:02 ID:/0uYgGPr
意識が遠くなってきたとき、股の間から先生の「きゃー!」って悲鳴が聞こえた瞬間、
ものすごい激痛が腹全体に走って、嘔吐した。嘔吐っていっても「おえー」じゃなくて、
「ぶぼっ」って感じで口から出た胃液が真上に吹き上がって頭の方までかかった。

何が起こったかというと、後で聞いた話では、気絶しかけた私が失禁したので先生が
驚いて動いてしまったらしい。たぶんその時に子宮の中でゾンデがぐりっと動いたんだと思う。

気絶しかけたのがその激痛で意識が戻ったけど、全身がしびれたようになって動けない。
声もほとんど出せなかった。ラミナリアを入れるときも同じように痛かったけど、今度は
おとなしく気絶した。

その後、ラミナリアが広がるまでベッドに移った。
自分の記憶では気絶してたはずなんだけど、実はその間わたしはベッドの上で
「(ラミナリアを)抜いてー!抜いてくださいーー!」って暴れてのたうちまわり、
自分で中に指を入れてラミナリアを抜こうとしたので母や看護婦に押さえられてたらしい。


850 名前:803[sage] 投稿日:2008/09/03(水) 19:43:59 ID:/0uYgGPr
掻爬のときはゾンデの痛みに子宮を皮むき器でえぐられるような感じを足した痛み。
麻酔は酒を飲み過ぎた時くらいにしか効いて無くて、時間が短かったのが救い。
泣きわめいたような覚えがあるけど、その前の処置でもう既に限界だったので
良く覚えていない。でも拘束用のベルトがはずれるくらいだったから、かなり暴れたっぽい。
それと股間から金属がカチャカチャいう音は覚えている。

その後はホルモン投与とか似たような検査を何年かやって、今は何とか落ち着いている。

359名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 23:34:44 ID:kssNJcxq
>>356

(´Д`)切ない話ダナー
でも2ヵ所責めスバラシス!!
360名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 23:54:31 ID:aDIe4xTc
>>356
こういう身体つき、正直たまりません(´Д`;)
GJ!
361名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 14:34:48 ID:sfxqPtzN
この話はガチレイプや拡張系で使えるなぁ。かなり怖いが
362名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 19:19:13 ID:+k+D3blT
そろそろカミウミ氏の続きが気になる…
363名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 22:44:47 ID:y9+UmEHl
さし絵付きの職人さん昨日も今日も来てないけどネタ切れなのか?俺は2番目の腹筋系が好きなんだが、、、
364名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 23:34:23 ID:V+GPn+SP
褐色日焼けビキニ娘を渚でじっくり腹ボッコage
365名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 21:39:04 ID:viTh4PLE
ぷにぷに小学生を人間サンドバック
366腹責め:2008/09/08(月) 01:49:55 ID:UWRQ9T3l
367名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 04:38:01 ID:JboOF+v/
>>366
スレタイを読み直してから出直しておいで
368名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 23:54:18 ID:UWRQ9T3l
>>367

ども。すんませんでした。
動画は基本的にダメとか?
腹パンチも腹責めの一つとは思いますが…
369名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 01:39:58 ID:TgZjngK2
ここは小説のスレだから、スレ違い。
他にもっとふさわしいところがあるのでそっちで聞いてくるといいよ。
370名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 21:39:22 ID:da0gJkPL
投下します。
失禁と嘔吐が多いので嫌いな方はスルーお願いします。
371カミウミ8 1/12:2008/09/12(金) 21:40:13 ID:da0gJkPL
 尾之芦学園という名前は、敷地一体がその中腹にある山の名に由来している。
由来となった尾之芦山は、死火山となって数百年と言われていた。
火口には水が貯まって、小さな火口湖となっている。
足場が悪くて観光名所にはなり得なかったが、街並を見下ろせる湖畔は眺めもいい。
普段は穏やかなその水面が、今は見慣れない白煙を噴き上げている。
私はそれを、校舎の屋上から見上げていた。
山に住む鳥達が一斉に羽ばたいて、私達のすぐ上を通過していく。
湖の水が蒸発し、死火山が、生き返ろうとしているのだ。
一面の真っ白な蒸気が、空を覆い尽くさんばかりに広がっていく。
熱気がここまで伝わって来る気がした。
「見てみろ未乃。尾之芦山がお前達のカミウミを祝ってるぜ?」
赤いワンピースの黒月が、未乃さんの白衣を引き寄せた。
制服を引き裂かれた少女は、女医の白衣を羽織っている。
その横顔に黒月が語りかけると、未乃さんは無言で頷いた。
「黒月先生。このままだと尾之芦山が噴火します。貴女だって巻き込まれますよ?」
屋上には私と黒月、未乃さん、そして輝美先生がいる。
輝美先生は私の隣で気を失っていた。
頬を伝い落ちる血が痛々しい。
屋上に張り巡らされたフェンスに、私達の身体は縛り付けられていた。
目の前ではオロチが、私達を監視するように5本の首をもたげている。
「判らないぜ? カミウミに連動して起こった火山活動だ。
イザナミなら、アレも制御出来るかもしれないだろ。
カミウミを終えたら、お前の中のイザナミは俺が貰う。
いいだろ、ミカヅチ?」
黒月の視線の先で、狼が鼻を鳴らした。
「好きにしろ。俺がイザナミを守るのはカミウミを成すまでだ。
カミウミさえ終われば、後は俺の知った事ではない」
人の姿をした蒼色の狼がそこにいる。
彼の金色の瞳と、私の黒い瞳が、短い会話を交わした。

(ねぇ。ヒルコは、私を守ってくれるんじゃなかったの?)
-すまんなイザナミ。俺の目的はカミウミだ。
 勾玉の欲望を満たし、元の姿に戻れればそれでいい-

やっぱり、未乃さんの言う通り、私はもうヒルコを呼ぶべきではなかった。
頼みの綱は輝美先生のヒルコ、サワメだけだが、それもいつ出て来れるのか判らない。
372カミウミ8 2/12:2008/09/12(金) 21:40:49 ID:da0gJkPL
 未乃さんの身体がミシャクジに侵された後、私は生徒会室にある自分の身体へと戻った。
目の前には輝美先生がいて、私は助けを求めた。
「判ったわ。貴女は何処かに身を隠しなさい」
逃げ出してすぐ、黒月とオロチに見つかった。
オロチを前にして足の竦む私を救ってくれたのはサワメだ。
「チッ。オロチも本気モードかヨ。ミカヅチとの再戦に取っとくつもりだったのに。
ウチのアマテラスはよくよく厄介ごとを呼び込みやがるネ」
人の姿となったサワメがオロチと対峙する。
2匹は校舎の壁を容易く突き破り、戦いの場を校庭へと移した。
凄まじい轟音と舞い上がる煙に目を覆う。
瞼を開いた時、目の前にはミシャクジに操られた未乃さんがいた。
逃げる間もなく当身を受けて蹲る。
未乃さんに組み伏せられた私に駆け寄ろうとする輝美先生。
その前に、黒月が立ち塞がった。
「学生時代の決着でもつけるかい?」
「私には一度も勝てなかった事、忘れたの? 詠子」
輝美先生は強かったが、オロチの力が宿った黒月は幾ら打たれても動じない。
反撃の一蹴が、輝美先生の胸を抉る。
乳房が千切れ飛びそうな程、つま先がめり込んだ。
「そんなデカイ胸してりゃ、打って下さいって誘ってるようなモンだよ。
それとも」
胸を抑えて踏みとどまる先生の剥き出しのお腹に、真下から黒月のアッパーカットが突き刺さる。
股間近くからめり込んだ拳が、胸まで肉を押し上げた。
「臍に突き込んで欲しくて、そんな格好しているのかい?」
「はぐ……ぉ…」
相手を持ち上げた黒月の片腕に、血痕が落ちて広がる。
黒月はそれを振り払うように、先生ごと放り投げた。
そしてジーンズと素肌を掴んで悶える先生の足を引き寄せる。
両足を担ぐようにして、彼女の腰を頭上に掲げた。
「俺の勝ちだ、輝美」
プロレスみたいに、先生が首から床に激突する。
ミシッ。
その音が輝美先生の首から響いたのか、床が立てたのかは判らない。
床が陥没して、上半身がめり込んだ。
「ごふぅっ!」
眼鏡の奥で瞳がぐるんと上を向いた。
373カミウミ8 3/12:2008/09/12(金) 21:41:21 ID:da0gJkPL
「あはははっ。生徒の前ではしたないじゃないか、輝美先生」
笑いながら黒月がジーンズの股下を掴むと、透明な液体が臍に向かって流れ出した。
衝撃のあまり失禁しているらしい。
「先生ッ!」
もがいたが、未乃さんの体重を跳ね除ける力すら、私には無い。
私には何も出来なかった。
ヒルコに助けを求める事以外には。

「やめなさい。アレは誰にも制御なんて出来ないわ。
生まれ出でたら最後、全てを燃やし尽くすまで止まらない。
ここにいる全員、焼き殺されるわよ?」
「あら輝美、もうお目覚めかい? 痛めつけ方が足りなかったか」
黒月が唇を歪めて笑った。
サディスティックな笑みだ。
「何を言おうと今度はお前の負けだ。お前のヒルコもミカヅチにねじ伏せられた。
そこでカグツチが生まれる様子を眺めてるといいさ。
未乃、カミウミを終わらるんだ」
未乃さんが頷き、私の前に立つ。
光の無いその瞳の奥に、彼女の意思は見当たらない。
「お願い。やめて、未乃さん……」
「止めなさい未乃さん。ミシャクジに負けては駄目」
私の哀願も、先生の制止の声も、彼女の心には届かなかった。
白衣から伸びた細い腕が、制服の裾から潜り込んで来る。
「はぅっ」
彼女の手が素肌に触れた瞬間、声を上げずにいられなかった。
寮で彼女の指が唇に触れた、あの時と同じ感触。
ビリビリとする刺激に、お尻が震える。
指先が私のお腹を流れる様に落ち始めた。
臍を通過して、私はまた声をあげる。
陶磁器の様に冷たく滑らかな指先がもたらすパルスに、私の肉がわななく。
スカートの中に進入された時には、既に熱く潤んで溶解寸前だった。
冷ややかな手の平が湿った下腹部を包み込むと、スカートのフックが突然弾け飛び、
私は気付くと嘔吐していた。
顔を逸らす暇もない。
ブシャアアっと音を立てて飛び出した黄色い胃液に、未乃さんが汚れていく。
下腹部が、信じられないくらい膨らんでいた。
衝撃で未乃さんの手が弾かれる程。
内側から子宮を殴りつけるみたいに、勾玉が胎内で暴れている。
374カミウミ8 4/12:2008/09/12(金) 21:42:19 ID:da0gJkPL
「おええええええっ!」
内蔵を直接擦られる不快感に、我慢が出来ない。
「よっぽど溜まっていたみたいだな」
黒月は笑い声を上げて、横から私のスカートを千切った。
「さぁイザナギ。イザナミの欲望を満たしてやるんだ」
「止めなさい詠子っ。貴女って人は、生徒よりあの人がそんなに大事……はぐぅっ!」
黄色い噴水を作る私の隣で、特大の胸が揺れた。
深い谷間に赤い川が流れ込む。
オロチの頭が先生の鳩尾にめり込んで、背後のフェンスまでひしゃげさせていた。
「うるさいな。少し黙れよ輝美。次は本気で殺すぞ?」
ギラギラとした目が、赤いワンピースの上に乗っていた。
その目が私に向き直る。
人はどんな状況に置かれたら、こんな目つきが出来るのだろう。
「黒月先生……そんなに、どうして……私に、カミウミ……」
「どうしてカミウミに拘るのかって?
カグツチがどんなモノか、見て確かめてみたいのさ。
彼が執着する程に俺よりいい女かどうか」
オロチの首が伸びて、私と未乃さんを絡め取る。
2人の肌が重なって
ドクン
勾玉が脈打つ。
「興味が無いか?
ある日オロチが俺の元にやって来て、俺はこんなにも強い力を手に入れた。
このオロチより強い力をカグツチは持っているんだ。お前のミカヅチよりも。
ひょっとしたら、全てを思い通りに変わるかもしれないじゃないか」
「げふぅっ!」
「うぐっ」
内側からのボディーブローが再び私を攻め立てる。
勾玉の突進が、私ごと未乃さんに突き刺さる。
私達はお互いの頬が触れ合う距離で、互いに悲鳴を上げた。
375カミウミ8 5/12:2008/09/12(金) 21:42:57 ID:da0gJkPL
「悪いが、俺はカグツチよりも強いぞ」
ヒルコが横槍をいれると、黒月が笑った。
彼は確かに強い。
生徒会室の前で私が呼び出したヒルコは黒月を吹き飛ばし、
人型に変わった後はサワメとオロチすら同時にねじ伏せた。
彼が味方のままでいてくれたら、私はこんな場所でこんな格好をさせられはしなかった筈だ。
でも彼は、黒月の言葉で寝返った。
カミウミが始まる。
ただその一言でヒルコは、サワメとオロチを両手に抱えたまま、冷たい視線を私へと向けた。
そしてこう言ったのだ。

-イザナミ。どうやら別れの時が来たようだ-

それが目的だったのだから、寝返ったというのは正しくないかもしれない。
でも私にはそう思える。
「ヒルコの…裏切…者……う、うげえええ」
「はぐうぅっ」
オロチの首が、抱き合う格好の私たちを2人まとめて締め上げた。
互いのお臍とお臍、下腹と下腹が密着する。
内側から殴られる衝撃が、私の肉を通して未乃さんのお腹を抉る。
その感触が伝わって来る。
オロチが未乃さんごと私をフェンスから引き剥がした。
身体が宙に浮かぶ。
未乃さんの頭が左右に揺れて、長い髪が私の顔を撫でる。
彼女の唇から、水と共に小さな生き物が溢れ出た。
「試してみるさ。カグツチがどれ程のものか。
どうせもうすぐだ」
朦朧とし始めた私の意識に、黒月の声が染み込む。
視線が霞み、白かった筈の山が、黒く大きく伸びて見えた。
時折赤黒い塊がチラついて、山は赤い斑模様に変わっていく。
灼熱に身を赤くした岩石が吹き荒れた。
火口から現れた赤い龍が空を昇る。
それは轟音で私の耳を破り、炎で私の肌を焼こうとする。
龍が身を捩ると、世界が揺れた。
空高く伸び上がり、そこで龍は何故か動きを止める。
376カミウミ8 6/12:2008/09/12(金) 21:44:46 ID:da0gJkPL
龍のように見えたのは、噴火した溶岩だ。
液状である筈の溶岩が、静止画像のように空中で停止している。
よく見ると、先端だけが僅かに蠢いていた。
それはあたかも5本の指が宙を掻き毟っているかのよう。
火口から伸びた真っ赤な腕が2本。
そこに手の平が乗っている。
腕は肘の部分で折れ曲がり、広げた両手を山肌についた。
木々をなぎ倒し、消炭へと変えながら、腕は火口から何かを持ち上げていく。
背中と、そこに乗る頭が見えた。
「あれが、ヒノカグツチ、なのか?
こいつは凄いな……。想像以上だ」
黒月さえ、呆然と呟いた。
熱風が吹き付けてくる。
「皆、死ぬわよ……」
輝美先生の声を、私は何処か傍観者のように冷静に聞いていた。
激痛のあまり、感覚が麻痺しているのかもしれない。
「どちらにしろ、もう手遅れだ。
オロチ、仕上げにかかれ」
赤いワンピースの女が指を鳴らす。
蛇の太い胴体が、2人分のウェストを圧縮した。
2つの唇から溢れる液体が、押し潰し合う4つの乳房の真ん中に溜まっていく。
「カグツチが……そんな…私…ミシャクジに……」
ミシャクジが排出されて未乃さんが意識を取り戻したのも束の間、
涙に濡れた彼女の瞳が大きく見開いた。
密着したお腹の間で、勾玉が暴れ出したのだ。
激しい殴打が互いの身体を往復し、私たちは同時に限界を迎えた。
「ごめんなさい……ごめん…んふぐぅ、ふぐうううううっ!」
「未乃さ……うええっ、うええええええええええっ!」
白目を剥くのも、顎が上がるのも、胃液をブチ撒けるのも、2人一緒だった。
勾玉が私の子宮口をごりごりと押し開く。
イヤ……子宮が壊れちゃうよ。
胃が収縮して、口から溢れるものが止まらない。
抱き合った少女の温もりだけが、今にも吹き飛ばされそうな意識を支えてくれている。
雑巾みたいに絞られた体液が別の出口からも噴き上がり、絡まり合った相手の太股を打ち付けた。
羊水みたいなもの。
前に先輩が言っていた。
湧き上がる奔流に押されてか、蠢くひだの中を、勾玉が動いているのが判る。
プシュップシュッと音を立てて、濡れた下着の隙間から羊水が飛び散る。
太股の間から勾玉の先端が覗いた時、出口を塞がれた内圧で腰が破裂しそうな錯覚に襲われた。
「いっ、イヤッ……いっ、ぎゃあああああああああああ!!」
絶叫の中で、私の腰から緑色の光が溢れた。
377カミウミ8 7/12:2008/09/12(金) 21:45:26 ID:da0gJkPL
涙腺や乳腺や、食道や尿道や膣や腸や毛穴から、全身のあらゆる穴が一斉に体液を噴出して、
身体が爆発したみたいだった。
私と未乃さんは互いの胃液と羊水に塗れて、屋上に捨てられた。
すぐに凄まじい轟音が響き、振動が伝わって、私は冷たいコンクリートの地面を転がった。

-イザナミ-

蒼い色がぼんやりと見えた。
「あ……ヒル…コ…あっ…」
言葉が出ない。
身体はまだビクビクと痙攣している。

-お別れだ-

「待っ……ヒル…あっ…」
手を伸ばしたが、蒼い色はもう見えなかった。
彼がいた筈の場所を、指先が虚しく引き寄せる。
振動で視界が揺れた。
赤黒い人型が、火口から這い出ようともがいていた。
4つに増えた腕が山肌を掴み、火口からずるずると身を引き出しそうとしている。

-…カ……サン-

私の頭の中に、声が響いた。
ヒルコとは違う声。
気のせいか、溶岩の頭部が私を見ている気がした。
真っ赤に燃える岩の塊。
目も鼻も、唇もないその顔が、この校舎を向いている。
「カグヅチよっ。俺の元へ来い!」
黒月が叫ぶ。
その手は、緑色に光る勾玉を掲げていた。
私が産み落とした、イザナミの化身。
「アレに焼き尽くされるわっ。詠子っ!」
先生の声も聞こえる。
ヒノカグツチは、私達のいる校舎に向かって腕を伸ばした。
灼熱の塊が近づくだけで体内の血液が沸騰していく。
肌も髪も、全部焼け焦げてしまいそうだった。
吹き付ける熱風に、私はきつく目を閉じた。
378カミウミ8 8/12:2008/09/12(金) 21:46:08 ID:da0gJkPL
熱気は唐突に消え去った。
恐る恐る瞼を開ける。
泣きじゃくった時みたいに、視界が歪んでいる。
それは水。巨大な水の壁が、カグツチと校舎を遮断していた。
「借りを返しに来てやったヨ」
サワメが宙を舞う。

-イタ…イ…カ……サン-

また頭の中に声が響く。
辺りに広がった羊水の中で、何かが跳ねるのが見えた。
未乃さんの口から吐き出されたミシャクジ。
このミミズみたいな小さな蛇が、私と彼女をここまで追い詰めたのだ。
叩き潰そうと這いずる私に代わって、学生服の足がそれを踏み殺した。
「遅くなったね」
足の主が語りかけた。
上着は千切れてボロボロになっていたが、凄みが増してより良い男に見えるかもしれない。
「遅いですよ」
私はようやく微笑む事が出来た。
「先生にムラクモを返すのが先になったからね」
未乃さんを抱きかかえながら、柔らかな髪の先輩は苦笑した。
先輩の背後で、ムラクモの持ち主がフェンスから降り立つのが見える。
「それじゃあ、決着をつけましょうか。
私にはムラクモ、貴方にはオロチ。今度はフェアな勝負になるわね」
「さっさと片付けるんダヨ、アマテラス。
この赤ん坊、とんでもない力だ」
空中のサワメが先生に向かって叫んだ。
壁の向こう側を4つの拳が叩く度、壁が揺れ、サワメの身がぐらついている。
長くは持たないのかもしれない。
「先輩、オロチは……?」
「蛇に戻って影に入ったよ。あの姿でいるのには限界があるみたいだ。
ミカヅチのように消えても良さそうなものだけど、先生の中にオロチの力が残っているせいかもしれない。
今のうちに僕達はここから逃げるよ。いいね?」
「嫌。先生も……」
視線の先では、赤いワンピースとTシャツが女同士の戦いを繰り広げている。
普通と違うのは、お互いに人並みを大きく外れた身体能力を持っている事。
379カミウミ8 9/12:2008/09/12(金) 21:46:49 ID:da0gJkPL
「そういう約束なんだ。先生が黒月と戦うためにムラクモを返し、僕は君と沙希を連れて避難する」
先輩が未乃さんを抱いたまま、私の腰にも腕を回した。
まとめて抱え上げられて、私は小さく悲鳴をあげた。
「逃がしゃしないよ。オロチッ、さぼってないでさっさと出て来い!」
「もうカミウミは終わったわ。決着は私とつければいいでしょう」
2人は両手を合わせて力比べをしている。
額を押し付けあい、罵りあった。
「カグツチの制御法が判るまで、波多野には残って貰うさ。
あの娘はまだ死んでない。カミウミは終わってないのかもしれないだろ。
オロチッ!」
私達の目の前に、丸い影が浮かび上がる。
先輩が私たちを抱えたまま、階段目掛けて走った。
その行く手を塞ぐように、影が細長く伸びる。
蛇の姿が浮かび上がった。
「少し、待っていて」
先輩が私達を地面に下ろす。
「アマテラスっ!! 早くしろっ、もうヤバイ」
サワメが叫ぶ。
黒月と先生はもつれ合い、屋上のフェンスを突き破った。
「先生っ!」
私は屋上の隅に身を乗り出した。
2人は組み合ったまま、校庭に向かって落下していく。
脳内にアドレナリンが溢れたせいなのか、小さくなっていく2人の姿が細部までハッキリと見えた。
落ちて行く事への恐怖よりも、お互いへの憎悪を剥き出しにしている2人。
先生は黒月に圧し掛かり、襟元を掴んだ赤いワンピースを肘で突く。
黒月は先生の両肩を下からガッチリと掴んで、膝を立てた。
直後、絡み合った2つの身体が地面に激突する。
ヒルコは四階程度から落下しても問題ない。
ヒルコの力が宿った2人も、同じ事だった。
落下の衝撃で黒月のワンピースが弾け、先生の剥き出しのお臍には膝頭がめり込んだ。
先生の身体が仰け反り、胃液が大量に宙を舞った。
「はぐうううっ!!」
黒月は下着が膨らんで見える程の勢いで液体を噴き上げた。
「ひぁおおお……ッッ!」
そして2人は白目を剥くと、折り重なるようにして同時に果てた。
380カミウミ8 10/12:2008/09/12(金) 21:47:43 ID:da0gJkPL
サワメにも限界が来た。
「もう、ダメっ。お前ら、上手く逃げろヨッ!」
灰色の身体が吹き飛ばされて、水の壁に穴が空いた。
黒く変色した岩の塊が、屋上目掛けて伸びてくる。
ヒノカグツチの指だ。

-…カ……サン-

あの声が聞こえる。
空はいつの間にか、灰色の雲に覆われていた。
見上げると目の前が閃光で真っ白になる。
続いて腹の底まで響くような轟音。
天から落ちた雷が、ヒノカグツチを直撃した。
轟音は止む事なく響き渡り、耳も目もバカになってしまって、すぐに何も聞こえなくなった。
まるで夢の中にいる気分だ。
校舎よりも大きな溶岩の怪物。
それを遮る水の壁。
怪物を撃ち続ける無数の落雷。
もともと全てが有り得ない筈の光景なのだ。
すぐ傍に、先輩が見えた。
何か叫んでいるようだったが、何も聞こえない。
最後に落ちた雷は、ヒノカグツチを覆い尽くす程に大きかった。
今までと比べ物にならない爆音が鳴り響いた事が、音ではなく振動で判る。
衝撃に、身体が浮き上がった。
いや、跳ね飛ばされたらしい。
先輩が腕を伸ばした。
私はその手を掴もうとしたが、届かなかった。
嵐のような強風の中、私の身体だけが屋上のフェンスを越えて落下していく。
消えない雷の中で、ヒノカグツチの身体が崩れ始めるのが見えた。
あの声が聞こえる。

-イタイョ…カ…ァ…サン-

そうか。
真っ白に変わっていく景色の中で、私はようやく理解した。
産まれたばかりのあの赤子は、母親を求めていたんだ。

381カミウミ8 11/12:2008/09/12(金) 21:48:41 ID:da0gJkPL
 世界は、乳白色に包まれた。
私は自分が未だ落ちているのか、倒れているのか判らなくなっていた。
空も地面も見当たらない。
見知らぬ人が私の元にやってきた。
「お前には、今の俺がどう見える?」
顔は知らなかったが、声に聞き覚えはあった。
「変な髪形」
「いらん世話だ」
ちょっとした仕返しに満足して、私は辺りを見回した。
彼以外には何も見えない。
「私、死んだの?」
「さぁな」
気の無い返事だけが返ってくる。

「それとも助けてくれたの?」
「さぁな」

「他の皆はどうなったの?」
「さぁな」

「カグツチは死んだの?」
「さぁな」

「ゲームは終わったの?」
「ああ。終わりだ」

「誰が勝ったの?」
「さぁな」

「誰のゲームだったの?」
「いい加減な意識だ。俺たちはそう呼んでいる」

「それって神様の事?」
「似たようなものだ」
彼は両手の指先を器用に動かしてみせた。
「質問は終わりか? そろそろ戻る時間だ」
彼の姿が、だんだんと薄らいでいく。
382カミウミ8 12/12:2008/09/12(金) 21:49:44 ID:da0gJkPL
「待って。まだ聞きたい事はあるよ。サワメは? オロチは?」
「アタシはここにいるヨ」
反対側に、女の子が浮かんでいた。
「カグツチが倒れたからネ。アタシも戻って来れたんダ。
オロチは無理したせいで長い事復活出来ないだろうナ。
いい気味だヨ」
「サワメ。もう時間だ」
「へいへい」
サワメの姿も薄らいだ。
彼女達が見えなくなる前に、私は何か言いたくて、でも何を言うべきなのか迷った。
「また、会える?」
「ヒルコの姿はもうごめんだ。
だが、お前達といるのは存外面白った。イザナミ」

 目が覚めた時、私は病院のベットの上だった。
看護士さんの後、最初に見たのは先輩の顔。
それから未乃さん、輝美先生の順でお見舞いに来てくれた。
私達は、尾之芦山の噴火に巻き込まれ、何とか麓まで逃げてきた事になっているそうだ。
黒月は私より先に退院し、その後も私と顔を合わせる事は無かった。
私達の居た校舎は半壊して、噴火の調査が終わるまでしばらくは立入り禁止だという。
カグツチの力は、結界も突き破ったようだ。
私たちの怪我はヒコナ、鷹の姿をした未乃さんのヒルコが治してくれた。
「私の専門は治療だ。自分の体も治せずにどうする」
そう言っていたそうだ。
ヒルコ達のしぶとさといったら呆れるしかない。
それから先生が、嬉しい事を教えてくれた。
同じ病院に入院していた芳子ちゃんの意識が戻ったという。
私はベッドを下りて、さっそく彼女に会いに出かけた。

 彼女の病室に向かう途中、ふと窓に視線をやると、尾之芦山が見えた。
丁度校舎のある中腹辺りから上半分が、溶岩に焼かれた殺風景な山になっている。
私がヒルコと初めて出合ったあの社も、未乃さんがクニウミを行った湖も、
今は全て、灰色の岩の下に埋もれている。
鷹はまだ、未乃さんの傍にいた。
なら狼はどうだろう。

(ヒルコ……?)

戯れに呼びかけてみて気が付いた。
こんな風に名前を呼んだのは、初めてかもしれない。

<END>






今までレスしてくれた方々に感謝。
読んでくれた人がいるって判って嬉しかったよ。
383名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 00:21:52 ID:pXRxH0aJ
>>382
GJです!
第一話より楽しませてもらいました。
最後ちょっと駆け足感もあるけどSSスレでここまでの長編を最後まで書き上げた
職人さんは初めて見ました。
また再充電して戻って来るのを期待してます。
個人的には先生キャラ2人がツボったので外伝的なのも…どうです?ww
384名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 00:48:43 ID:c2SeQdKq
>>382
楽しませてもらったぜw
先生のイメージは、ドラマSPの真木よう子かな
385名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 02:02:05 ID:jqO3jTMr
>>382
GJ!今までありがとう

最後は大団円で、それでいて伝奇ものっぽいちょい切ないような…でもちょい救いがあるような…
そんな爽やかなシーンの締めくくりが個人的にツボにはまりました。
まあ腹責めというドログチャが主題なんですがww

また良かったら、別の作品での出会いが有るのを祈りつつ…
作者さんお疲れ様でした!
386元588:2008/09/13(土) 22:01:06 ID:JHitiePu
>>382
素晴らしい大作!ほんとにクオリティが高いですね
387名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 12:53:10 ID:kQSxoXdD
胴長体型のほうが腹責め向きだと思うのは俺だけでいい
388名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 13:58:18 ID:B+Lcoh1Q
しかしローザ2だきゃあ最高に肩透かしな続編だったな
堕落返上までは覚悟の上だったが、エロコスで輪姦、異種姦、ブリジットと相姦と
こってり濃厚陵辱を期待してたらブリジットは責め役に回るし、何より赤ちゃんプレイメインが受け付けれなかった

結構楽しみにしてただけに非常に惜しい作品だった
389名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 13:59:12 ID:B+Lcoh1Q
すまん誤爆した
390名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 15:33:29 ID:7pHkKBo6
二次ドリは腹攻めどころかレイプっぽさがぬるくて嫌いだな
391名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 18:25:06 ID:B+Lcoh1Q
>>390
その食いつきは誤爆した身としては正直助かる

確かに二次元ドリームはリョナ分が圧倒的に足りないよな
腹とかを殴る描写とかもあるにはあるが、なんていうか苦痛にもがき、のたうちまわるっていうダメージが伝わってこない
唯一そういうのがあったのってコミックヴァルキリーのオマケドラマCDぐらいだったな
392名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 22:26:59 ID:ob9lsLm8
格闘美神のどてっ腹にメリケンサックで渾身の一撃age
393名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 11:36:36 ID:QB0gz5DZ
>>392
あのキャラのそういうシーン拝みたいよな
そういうシーン探してブクオフで立ち読みしたが、ちょっと読んだだけでこれは無いと分かって落胆したよ
394名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 22:53:18 ID:vE1jrTkP
トゥーハンドレビィ姐さんの
カットジーンズとタンクトップの間のむき出しの小麦色の腹に
ぶっとい鉛球ぶち込みage
395名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 22:57:23 ID:STM/GmLf
毎度ageないと会話出来ないんかいお前さんはw
396名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 02:21:20 ID:0JAMSi9X
>>275の管理人さんと
>>280のボクシングの人は
最近どうしてるんだろうと気になる今日この頃
397名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 10:47:20 ID:0bKj5Dei
樽ドル体型の女たちを集め、明らかにサイズの合わない、小さめの競泳水着を着せる。
必要以上に強調される肉のラインと食い込み。
誰もが豊満な乳房で、乳首が立っているが、何人かは樽ドルというよりかは樽腹。
また、何人かは胃のあたりが田の字に割れている。
全員を横一列に並べた後、仰向けに寝かせる。
ヘソの位置が一直線に並ぶよう命じる。
また、乳房が大き過ぎる女たちには、腹全体が露わになるよう、両手で乳を掴むよう命じる。
豊満な女たちの腹でできた道を、最初は足の裏で踏みしめるのではなく、膝立てで渡る。
膝だけを使って歩くのに慣れていない事、個々の腹のせり具合や固さが均一でない事、これらが原因で、膝立ての腹渡りは非常にゆっくりとしたスピードだ。
また、ヘソの真下、腹筋の溝のちょうど境目、胃、みぞおち。
それらのいずれに膝が深くメリ込むか判らない。
モロに入ってしまった女は、乳房をワシ掴みにして生き地獄を耐えしのぐ。
398名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 10:48:02 ID:0bKj5Dei
一番端で横たわっている女は、もっとも明瞭に腹が田の字に割れている。
田の字を成す四つの□を、一つずつ膝で丁寧にほぐす。
女の額に脂汗が浮かぶ。
女の上から離れ、掌で脂汗を拭き、ぬるぬるになった掌で田を優しくもみほぐす。
恍惚の声をあげる女。
マラの皮を剥き、亀頭を露出させる。
腹筋をテカらせながらうっとりしている女に、腹に力を入れるよう命じる。
丁寧に揉みほぐした腹に再び深い縦溝と横溝が浮かび上がる。
横溝に対しては、垂直の向きにカリを上下運動させる。
カリの段差が一旦溝にはまり、そして溝からはずれる。
はずれる際の、亀頭全体を襲う快感。
体の向きを変え、縦割れに対しても同じ事をする。
射精の欲求に逆らえなくなったら、腹筋女の真横の女の、迫り出したどてっ腹に手加減なしのパンチをしつこくお見舞いしながら、腹筋女の横割れの溝に竿を押し当ててピストンさせる。
女たちの腹の帰りの道は、ウサギ跳びで渡ろうか等と思案しながら射精する。
399名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 19:21:16 ID:XbdD/512
樽まで読んで鼻噛んだ。
400名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 21:27:48 ID:ujIRq68S
>>398
田の字原の真ん中目掛けて16文キック
401名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 00:30:48 ID:Ydk8f+Y2
>>398
さぁそのネタを膨らませて今すぐSSを書くんだ!
402名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 01:40:12 ID:CUszXQaL
つか樽ドルの体型に本当に需要にあるのか?
メタボにしか見えないんだが。
403名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 15:47:42 ID:wS903xRc
ムチムチも好みの範疇だから俺はアリだなぁ。
ある程度は好みの体型に脳内変換しちまうだろうし。
404名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 16:45:10 ID:AuHGNApi
腹まわりに肉ついてる樽体型の方がボディブローは効き難いんだよな
逆に半端に腹筋ついてると、パンチの振動がそのまま内蔵まで響いて
簡単にううっと呻いてうずくまっちゃう
もう顔なんて直ぐ土気色でアブラ汗たらたらもんwww
405名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 01:14:31 ID:vgu8T2E4
腹に力を入れなくても腹筋が六つに割れている陸上部の少女。日焼けした肌、勝ち気そうな眉。妹と弟が合わせて六人いる。
対戦相手は、手芸部のぽっちゃりした少女。座ると段腹、脇腹の肉もむっちりとはみ出る。
豊満な乳房と太もも。
同級生の女子からはママと呼ばれている。男子からはお肉と呼ばれている。
母性の塊のような表情と仕草。しかし強烈なフェティシズムを持つ同性愛者。
陸上部のマユゲ少女との腹限定の殴打対戦を仕組んだのも、ママ本人である。
自信たっぷりの表情で腕組みをしているマユゲ少女。
対してママは、オドオドした顔。
しかし内心では、マユゲ少女の固い拳が自分の腹に手首までメリこんでいる様子、自分の肘鉄をマユゲ少女の腹筋の溝にねじ込んでいる様子を想像している。
股間は、既にヌルヌルになっている。
406名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 05:19:01 ID:jfZxmkEn
ほう、それでそれで?
407名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 17:22:47 ID:vgu8T2E4
会社の喫煙ルームでこのスレを見る背徳感、ハンパなーい。
>>406
いわゆるチラ裏ってやつだから、特に続きはないですよ。
長いお話とかは無理だけど、ああいうアイデア?みたいのだったら書けるなぁって思ったから。
あと挿絵つき腹殴打ポエムのページ、沢山の人が見てくれて、とても嬉しかったです。
408名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:26:44 ID:o7sZb06W
>>407
その腹殴打ポエムのページちゅうのは何処にあるんじゃい?
409名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:39:27 ID:o7sZb06W
>>407
会社の喫煙ルームとな
※総務のぽっちゃり娘の弛んだ下腹部に手首まで深々と突き刺す鬼のボディーブロー、
※気の強い美人課長のひき締まった腹にぶちこむ強烈なミドルキック
※警備の元空手黒帯娘の6−パックに割れた防弾腹筋を撃ち抜く鉄のメリケンサック
そんな妄想しちゃあいけんよw
410名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 20:31:50 ID:TnN0LMse
>>408
このスレをbukiで検索してほしいんだぞい
>>409
未来のIT企業都市。
その三人がたまたま同じ超高層ビルの1階、50階、100階に勤務している。
現実世界で、互いの面識はない。
仮想現実ネットワークにダイブした奥の奥、自虐マゾたちのブロックパーティー。
ローションのようなぬめりを帯びた、ビッチビチのプラグスーツをまとった三人。
生き地獄のような苦痛はそのままで、本当の肉体のダメージを一切ともなわない、三人の凄惨な腹宴会。
サディストプログラマが仕込んだ豪腕のオウガ、復元されたムエタイの王者、目に見えない鉄球。
性器に侵入し、粘液を胎内に注入する触手たち。
六つに割れたまま、パンパンに膨張する警備員の腹筋。
丸い巨腹を六つに分割している溝。
こんな感じかなー。
411名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 02:08:23 ID:uiqmXSsG
絵までチラ裏みたいになってきたけど、>>409さんの提唱(?)する三人を描いてみました
ttp://dokan.sakura.ne.jp/up/src/dup0981.jpg
412名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 16:34:10 ID:lw4rzoQY
カミウミの中の人の新作読みたす。
413名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 16:35:53 ID:lw4rzoQY
チラ裏はここじゃなくチラシの裏に、好きなだけ書けばいいと思う。
414名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 20:07:50 ID:SRSDf3A9
>>411
画力はあるんだから、誰かのSSとコラボしてみたりしたら面白いんじゃない?
互いの意見交換は必要だろうけど
415名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 22:32:37 ID:lw4rzoQY
拳を描くのを面倒だと公言している時点で、OUTだろう。
416名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 22:42:34 ID:s3A1exuP
>>411
左だけGJ。美人描くと妙に色気でますね。
417名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 23:16:36 ID:0+c3ZhU2
>>411
マン中の娘は手首どころか肘までめり込みそうだなw
でもケロっとしていそうw
418名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 01:47:28 ID:p9jt510m
左の人いいな。
フランス料理てふいんきだ。

真ん中さんは確かに動じなさそうだ。
牛丼。酒飲みながらバカ話、人生相談にのってもらいつつドボドボ殴りたい。
419名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 07:44:47 ID:4yLIT9ox
一向に口を割ろうとしない気丈なネズミを捕まえたってんで、非番だった俺様にオーナーからの呼び出しがかかった。
巨大な店の奥の奥、俺たち用心棒たちの控え室兼尋問部屋に、今は監禁してあるらしい。
いわゆるスクープ週刊誌の、いわゆる疑惑の実態を暴く!的な記事。
そこにはオーナーの背中、ついでにオーナーの背中をガッチリ守る俺様のコワモテが、ばっちりフルカラーで掲載されていた。
だからって俺様が一躍有名人になったって訳は勿論なかったが、記事を書かれて以来、店におでましになるネズミの数はぐんと増えた。
今回も国民のミナミナ様にゃ公にできない、どこぞのセクションからやってきた捜査管か。
それとも紫炎党か傑禍団あたりが放った、ドス黒すぎる半生を送りまくってきたオーナーの命を狙う暗殺者か。

電話口の向こうのオーナーが言うには「かなりの上玉」らしい。
いいな。今夜の拷問のお相手は女か。コリャいい。
俺様はウキウキしながら店に向かい、奥の奥のお楽しみを目指して鼻歌しもって長い長い階段を降り、股間を固くしながら重い扉を開けた。
開けて俺様は思わず口笛を吹いちまった。
420名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 07:57:52 ID:4yLIT9ox
上玉の一言でアレコレ妄想を膨らませ、挙げ句に勃起しちまった俺様。その俺様の期待に十分応えうるネズミが、両手を縛られ天井から吊るされた状態で―俺様にとっちゃ最高のおもてなしの状態で―俺様の拷問を待受けていたからだ。
スラリと伸びた長い足、しなやかな腰廻り、豊満な胸、綺麗に手入れされたワキの陰影、そして、可哀相な事をしちまった初恋の女を思い出させる、高貴にして強情そうな顔容。
そんな極上の肉体がまとう出立ちは―「おいコリャ最っ高の夜になりそうだな! チャイナ服かよ!」
どこのどなたさんなのか、今からたっぷり時間をかけて体に聞く事になるチャイナ服の巨乳美女。
ヘソの窪みと乳首の輪郭。しなやかな筋肉が、ヘソからみぞおちにかけての無防備な領域を、勇ましく左右に割っている様子。
そういうのがハッキリ判る程ぱっつんぱつんのチャイナをまとった、エロい肉体の女。
女は、うす汚い天井から吊るされた無防備過ぎる姿勢のまんま、女王が畜豚を見るみたいな目付き―初恋のヨウイが町から去った日のまなざし―で、俺様を睨みつけてきた。
いいな。いい睨みっぷりだ、ネエさん。コリャ本当、最高の夜になりそうだ。

つづく
421名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 18:33:52 ID:4yLIT9ox
「よっしゃご苦労さんだったヤング坊や共!後はベテランの俺様に任せときな。店ん中見張ってこい、耳はダンボ、目もダンボで見廻りするんだぞ」
そうどやして、部屋の中でたむろしていた若い衆を半ば無理矢理に外へ追い出し、重い扉を後ろ手に締めた後は―俺様とチャイナフラワーちゃん二人っきりのムンムンタイムの始まり始まりだ。
「姉ちゃん、さっそくで悪いが確認させてくれや」
ニヤニヤしながら女に近付く。きつそうな布越しにぷっくり浮かび上がる乳首の先端すれっすれで、俺様のずんぐりした体躯をピタァっと止める。
「顔と腹、どっちがいい?」
案の定、女は全くビビってる様子はない。マゾな連中だったらコレだけで射精しちまいそうな、蔑みきったまなざしで俺様を睨み続けてやがる。
へへっ、いいぜ姉ちゃん。その調子でいいんだぜ。
「俺様にきくお口を持ってねえなら、別段、それで構わない」そう言いもって無精ヒゲの口もとを女の可愛らしい耳たぶに近付ける。
女の腹に浮かび上がる縦長の、むっちりと適度に弾力のありそうな双丘の境目。そこに俺様の太くて武骨な人さし指を這わせる。
ゆっくりと優しく、性器を湿らせす時みたいに這わせる。
422名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 18:38:44 ID:4yLIT9ox
「っ!」案の定、紅い唇から嫌悪感たっぷりの溜め息が聞こえてきた。
へへっ、もう少し煽ってやるか。
「ん?どうした?気持ち良さそうな声だしたな、今。
姉ちゃんあれか?腹筋の溝が性感帯か?
目を閉じながらでもみぞおちからヘソにかけて正確になぞれそうな深い溝だよな。
ここを俺様になぞって欲しくて、こんなビッチビチのチャイナ服着てき「ふざけるなっ!殺してやろうかっ!」
俺様の煽り文句は、女のセクシーな殺し文句に遮られた。
いい声だ。愚かな狩人を審判するような、戦雲の中に潜む巧みな女みたいな、ゾッとする声。
そして大声を上げた瞬間の、溝這いの親指を左右から締めつけた、筋肉の収斂。
「いい声してるじゃねえか!俺様が若い頃、グンジョーカていう別嬪の歌手がいたがな、その声によく似てらあ!」
若い頃、故郷の町で、グンジョーカの歌を歌ってくれた、可愛いヨウイの、可愛い声―
「もっぺん確認するぞ?姉ちゃん、キレイなお顔容、しなやかなお腹ちゃん。どっちがいいんだ?」
俺様は、無防備な肉の双丘の右側、その丘の一番肉厚な箇所を親指で軽く押してやった。
食い込んだのは1センチ程度。固過ぎず、柔らか過ぎない、セクシー女狐の官能腹。
「顔面で気持ちよくなりたいなら、俺様から3秒だけでいい、目を逸らせ。」
俺様をより一層強く睨みつけるチャイナ娘。
そうか、顔はそんなに嫌か。後で使えるな。
「腹で気持ちよくなりたいなら、腹に思い切り力を入れろ。
腹も顔も嫌ならば、さっきの若い連中を呼び戻す。で、アンタのおまん―」最後まで言わさず、女は腹に力を入れやがった。
423名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 18:46:17 ID:4yLIT9ox
俺様の親指のメリ込みは1センチからたった1ミリになった。アソコをかき回されるのもお気に召さんか。これは今すぐ使えるな。
「そうか、アンタやっぱり腹が性感帯なんだな!」
一旦女から身を放し、後方にステップで下がる。
力を入れたままの女の腹。胃のあたりに出現した、横向きの筋肉のワレメ。
チャイナ服に浮かび上がる肉の双丘は、勇ましい田んぼの田になった。
「その性感帯の全部の溝に、今から俺様の芋マラの臭いカスを塗りたくってやるよ!」
案の定、女の表情に予想を裏切られた際の虚をつかれた色が浮かび、田は再び双丘に戻り、そして―
ドッボオォン!?
間抜けな太鼓みたいな調子外れの鈍い音が、部屋中に響き渡った。
「ぁあっ?ぁ、あぁっ?がっ」
女は切れ長だった艶っぽい目を真ん丸に見開いて、自分自身のヘソの真下―
双丘からも田の字からも仲間外れにされていた、ムチムチと柔らかい下っ腹ちゃんに手首まで埋まった、俺様の特大ゲンコツを凝視していた。
「へへっ。ザッツ・エンターテイメント!
どうだ、めっちゃくちゃ痛えだろ?筋肉で受け止めたかったか?
今アンタの柔らかーい女の弱点に丸ごとブチこんである俺様の鉄拳。今すぐ抜いて欲しいか?」
女は荒く息をしながらも黙り込んでやがる。
「ここは子宮だぜ?
あと2、3発ブン殴ったら、アンタ子どもを産めな「抜いて!たのむ、そこはもう叩かないで!」
今、俺様の声を遮ったのはもう、女王様の声じゃなかった。
甲高い、行く先の焦点がぶれた、迷う人間の声だった。
「よし、じゃあ合図で抜こうな、姉ちゃん!俺様にこう合図するんだ。
ワタシハハラノミゾデビンビンイクヘンタイナノ」
女は俺様の顔と手首から先が見えない俺様のぶっとい腕を弱々しいまなざしで何度も見比べ―
『なぁヨウイ。町を出て行くって本当か?』
―苦しげに深呼吸し―
『俺のせいか?やっぱり、俺のせいなのか?なぁ、ヨウイ』
―俺様に合図を送った。
「私は……腹の溝で……ビンビン……イク……へ、変態なの」

つづく
424名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 20:21:26 ID:Q2Cd/CzP

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 子宮!子宮!
 ⊂彡
425名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 03:58:27 ID:k0cNOOzK
これは良い出来 どう責めるか
426名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 09:31:16 ID:5DvvOm2b
タイトル書きもれてました。忘れじのギヨンボイメ、というお話です
今回、文章はこちらのスレに、イラストはチャイナのお腹にめり込んでるゲンコツや肘鉄も描いてお見せできたらいいなと思います
ともあれ、続きはPCのアクセス規制が解けてからにしようと思います
携帯からの長文カキコ、つらすぎ……
427名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 09:48:49 ID:YUeXyMrB
>>426
ここで依頼してみては?

アク禁になった人の為にレス代行するスレ★73
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/accuse/1222425222/
428名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 21:01:55 ID:5DvvOm2b
>>427
ご教示どうもありがとう!ある程度書きためた時点でまだ規制されてたら、そこでお願いしてみます。
あと、捕縛されたチャイナヒロインと
ttp://dokan.sakura.ne.jp/up/src/dup0994.jpg
今回のお話とは関係ないですが、腹殴打ポエムです。肝っ玉母ちゃん体型ご注意!
ttp://dokan.sakura.ne.jp/up/src/dup0995.jpg
429名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 23:23:07 ID:zui6zea/
>>428
いいねいいNE!
チャイナヒロインの腹責め失禁+ゲロage!
430名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 00:56:05 ID:zjS2Z2Al
下のオバハンは正直イラネ
431名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 01:23:02 ID:HrW+7N9j
下のむっちりオバハンに剣の国のアーニス級の究極腹責めage!
432名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 20:14:48 ID:yUwHFYbJ
http://i-bbs.sijex.net/imageDisp.jsp?id=qwer&file=1223107378251o.jpg
このTシャツ越しに見えるうっすら割れた腹がたmmんえ〜
ねっとり力の続く限りパンチいれて腹責めしてゲロまみれにしてやりて〜
433名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 00:42:45 ID:hPsaLHnD
こんな過疎スレで1日も持たん画像張られても
434名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 01:26:39 ID:Z3hcRSLz
>>433
2ちゃんブラウザのサムネ画像だけで判断しないようにw
435名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 22:56:33 ID:1w8L0K/s
樽ドルのプヨッ腹に16文キックage
436名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 00:48:30 ID:T9DiQtUi
この腹は責め我意ありそうだねw
http://tennendo.hp.infoseek.co.jp/ga07/rpg07a.htm
俺のマシンガンパンチでもやばいかな
たまんね
437名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 15:39:49 ID:1GNEiLet
>>436
本人の前でマシンガンパンチとか言ってみろよ
腹が痛いくらい笑わせられるぜ
438名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 18:21:28 ID:YMvHJFyC
何か「パンチ」って可愛い響きだよな。
439名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 23:37:08 ID:T9DiQtUi
>>437
腹が痛いくらい笑わす それがオレ流腹責めさ!
そして腹に力が入らなくなったところをドボッと
440名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 00:29:49 ID:NUa6Bq5C
美少女変身ヒロインは腹責めで仕留める!それがオレのジャスティス!!
441名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 01:11:09 ID:uwwmaM8o
正義でも性癖でもいいけど、あんまageんなや
442名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 22:29:19 ID:Vx+ABXRG
まとめサイトの更新も止まったままだし、っつーかそもそも保管するSSもほとんどねぇし
このスレの住人は生きているのだろうかという不安。
443名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 22:55:03 ID:vls8LTQ0
何度でもよみがえるさ
444名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 03:02:13 ID:vV8O8qYf
不滅なり
445名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 16:54:24 ID:8UOoomEV
実際は一人で書き込んでるんだろ?orz
446名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 19:46:45 ID:vV8O8qYf
少なくとも3〜4人はいるっぽい
447名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 20:22:47 ID:GAKfEK3X
>>438
あのお笑いコンビを連想させるな。
どうせなら、あの言葉のツッコミよりも何度も何度も腹を拳で全力で殴るツッコミにした方が斬新でいいのに。
ボケが吐射物まき散らしそうだが。
448名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 21:33:43 ID:Rb6K8l7K
>>446
実際もっといると思うが。
449名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 22:38:46 ID:doyVnD3C
いるぜ!
450名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 23:24:35 ID:VrZXZeod
うっす
451名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 23:28:24 ID:UlK2YRQi
いても書けないのが大半だと思うがな
452名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 23:30:59 ID:7uobi4/p
手を上げた隙を突いてオラァ!
ドボォォッ!!
ドッギャァァーーン!!

みたいな小ネタがせいぜいでさぁ。
453名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:02:22 ID:jKlVds4F
どS女王は腹責めで屈服させるに限るな
真木よう子なんか腹責め⇒ゲロの黄金拷問コンボが似合いそうな顔だぜw
454名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 19:30:26 ID:ofG/ZkGU
意外と女子プロレス物って投下されてないよね

ベテラン悪役パワーファイターにメタメタにされるベビーフェイスアイドルレスラータッグ
ロープ際に追い込まれて相手の相棒に羽交い締めにされての膝蹴り連打。
トドメのレバーへの一撃で完全にグロッキーになって前のめりにロープにもたれかかるアイドルレスラー。
髪を掴まれて仰け反らされた所から釣り天井まで持っていかれてギッチギッチに手足の筋を引き延ばされる。
絶叫するアイドルレスラーの腹にトップロープに登った相手相棒からのエルボードロップが埋め込まれる。

まき散らされる脂汗と胃液混じりの唾液。
リング中央に転がされるアイドルレスラーだが、もはや立ち上がる事はできず虚ろな瞳がただライトを見上げる。
タッチ交代をしようと必死に手を伸ばすアイドルレスラー相棒、震える手を伸ばしはするものの決して届きはしない…。
そしてその腹部に重量級の両膝を叩き落としてそのままの状態からフォールを始める悪役レスラー。
圧力を受けてごぼりごぼりと溢れる胃液…
絶叫する相棒…
せせら笑う対戦相手…
悔しさに溢れる涙…

そして無情のスリーコールに鳴り響くゴングでパタリとリングに落ちる手。
勝利の牝叫びを上げて喝采を浴びる悪役レスラー。
その足下には惨めな敗者ぐったりと腕で目元を隠して涙を流しながら横たわる…。

みたいなの
455名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 21:13:31 ID:VE7DEmXT
>>454
イイ妄想GJ!
どちかつうと、アイドルレスラーは最後は
うつろな目で口から血の混じったゲロをごぼごぼと噴きながら
びくんびくんんと痙攣
その腹はアザでどす黒く・・・
456名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 11:55:29 ID:ds7E3F3c
どぼっと鳩尾陥没age
457名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 17:55:32 ID:1XekK5AG
>>454
チンコ勃った
458名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 13:09:12 ID:XeYR4SPg
>>428
続き読みたす
w(☆o◎)w
459名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:03:53 ID:NZw+j7Em
空気読まなくて申し訳ないが
ムラムラして魔鈴さんとシャイナさんで妄想してみたので落とします。
4601/4:2008/10/31(金) 22:04:31 ID:NZw+j7Em
 岩だらけの山道を、何者かが駆けていた。
獣のように走り、獣のように跳ぶ。
常人の目では、捕らえる事すら難しい。
ただ赤い残像が残るのみ。
それは、風になびく彼女の髪の色だった。
赤い髪をなびかせて、女が岩山を駆け抜ける。
その行く手を、緑色の残像が遮った。
赤が停止し、緑と対峙する。
緑もまた、女だった。
向き合う2人は白銀の仮面で顔を隠し、互いにその表情を伺い知る事は出来ない。
「何処へ行く気だい、魔鈴。聖矢を助けに行こうっていうんなら、ここは通さないよ?」
緑の髪をした女は、赤い女を魔鈴と呼んだ。
吊り目を模した仮面の下から響く声が刺々しい。
「何故私の邪魔をする、シャイナ」
「気に入らないのさ。お前と聖矢が」
シャイナが跳ね、鋭く尖った爪が、相手を切り裂くべく襲い掛かった。
赤と緑が交錯する。
幾度となく繰り出される爪を、魔鈴は避け続けた。
赤い毛先が切られ、服が裂かれる。
激しく揺れる赤髪に覆われた、魔鈴の仮面。
そこに彫り込まれた表情は、あくまで穏やかなまま動かない。
「どうしても邪魔をするつもりだね。なら、私も容赦はしない」
魔鈴が構えた。
コスモが揺らめく。
「練習試合の事を忘れたのかい。あの時のようにまた地面に這いつくばる事になるよ。
血の海に沈みな。サンダークロウッ!」
シャイナが高く飛び上がった。
4612/4:2008/10/31(金) 22:05:01 ID:NZw+j7Em
練り上げた強大なコスモが彼女の全身を覆い、地面にまで伸びている。
魔鈴の目にはそれが、鎌首をもたげた一匹の巨大なコブラに映った。
蛇に睨まれた蛙のように、身動きが取れない。
シャイナの超高速の動きに身体が追いつかないのだ。
意識だけが、自分に襲い掛かってくる蛇の牙、高々度から繰り出されるシャイナのキックを認識する。
レオタードのような自分とシャイナの衣装。
すらりと伸びた足の先端で、バレリーナのようにピンと突き出されたつま先が、魔鈴の腹部に迫ってくる。
あの蹴りをかわす事は出来ない。
魔鈴は自らのコスモを燃焼させ、少しでも防御力を向上させようと試みた。
シャイナのつま先で凝縮したコスモと、魔鈴が腹部に集めたコスモが衝突する。
圧倒的なコスモで、攻撃側が防御を打ち破った。
鎧の破られた肉体は、コスモの前には無力だ。
魔鈴のレオタードがぐにゃりと変形する。
つま先はシャイナの思うまま、魔鈴の腹に深々と突き刺さった。
燃焼するコスモの力を持ってすれば、聖闘士の鍛え抜かれた筋肉さえも粘土細工のようなもの。
柔らかな腹に埋もれたシャイナのつま先が、魔鈴の内蔵を抉った。
「ああっ!!」
穏やかな表情の仮面から、苦痛の悲鳴が響く。
魔鈴が顎を突き上げて仰け反っても、白銀の仮面は表情を崩さない。
シャイナの攻撃は、それだけで終わらなかった。
超高速の蹴りは、空中から魔鈴の身体を突き刺したまま、更なる一撃を可能とした。
内蔵まで突き刺さったつま先が抜け、魔鈴のレオタードが元の形を取り戻した所に、もう一撃。
再びシャイナの足が魔鈴の中にめり込んだ。
正確に同じ場所への攻撃。
一撃目で傷つけられた内臓が、二撃目でそのダメージを口元まで運んだ。
仮面の内側で、魔鈴は吐血する。
さらに三撃目、四撃目と、シャイナのつま先が魔鈴のレオタードに何度も穴を穿った。
修復しかけた腹部がその度に陥没する。
魔鈴は高々度からの衝撃全てを、腹と内蔵に叩き込まれた。
フィニッシュは顎を蹴り上げられて、宙を舞う。
「あううっ!」
うつ伏せに倒れた彼女の身体の下に、真っ赤な池が広がっていく。
仮面の隙間から、血が溢れ出ていた。
「ザマァないね魔鈴。練習試合の時と同じじゃないか。
あの時はアイオリアに邪魔されたが、今度は誰も助けには来ないよ。
愛しい聖矢の事でも考えながら、寂しく死んでいくがいいさ」
吊り目の仮面の奥から、嘲笑が響いた。
腹を抑え、地べたでもがく魔鈴。
痙攣する腰に合わせて尻を震わせる様子をシャイナが嘲笑う。
4623/4:2008/10/31(金) 22:06:58 ID:NZw+j7Em
しかし、乾いた笑いもすぐに止んだ。
蛇の毒に侵された筈の獲物が立ち上がったのだ。
シャイナに向かって構えを取り、コスモを燃焼させ始める。
「死に損ないが。まだ闘ろうっていうのかい」
シャイナが爪を掲げる。
魔鈴は極限まで高めたコスモを拳に集中させていた。
仮面から溢れる血液が白い喉を伝い、その下で両胸を覆った防具が激しく上下している。
完全に息があがっていた。
「バカな、どこにそれだけのコスモが……」
「私は、聖矢の元に行くんだ。聖矢を助けるんだ」
魔鈴の言葉にシャイナは大きく舌打ちした。
そして再び、空高く舞い上がる。
それが2人の行動の引き金になった。
「サンダークロウッ!」
コブラの化身となったシャイナが牙を剥いて襲い掛かる。
蛇の歯牙と化したつま先は魔鈴の胸の防具を打ち砕き、心臓目掛けて突き刺さったかに見えた。
しかし防具の欠片が舞う空間の向こうに、魔鈴の姿は無い。
「なに……!?」
地に降り立ち、振り返ったシャイナの視線の先。
いつの間にか背後に回っていた穏やかな表情の仮面が、白銀の流れ星に変わった。
「流星拳」
極限まで高めたコスモを纏う魔鈴の拳。
その拳が流星となり、シャイナの全身に降り注いだ。
つま先に全てのコスモを集めていたシャイナの身体を、高密度のコスモが容易くブチ破る。
まずは腹部。先ほどの礼だ。
色違いのレオタードを深く陥没させる。
没した腹部へ続けざまの連撃を見舞い、深く深くシャイナの腹に穴を空ける。
その形も戻らないうちに、今度は下腹を子宮近くまで抉った。
肉に埋もれた拳を鳩尾まで突き上げると、防具に覆われた胸が浮きがっていく。
そこでようやくシャイナが悲鳴をあげた。
「はぐうっっ!」
5発以上の打撃を見舞ったが、認識しているのは腹部への初弾だけだろう。
シャイナの予想を越え、極限まで高めた魔鈴のコスモが、彼女の時間だけを引き延ばしている。
流星群はシャイナの細身に絶える事無く降り注いだ。
鳩尾を突かれて浮き上がったシャイナの左胸に、隕石が衝突する。
自分がされたのと同じように、乳房の形に作られた防具を魔鈴は破壊した。
固い殻が剥がれると、レオタードに包まれた一層柔らかな盛り上がりは何の防御力もない。
杵でつかれた餅のように押しつぶされて、それでも心臓への衝撃をいくらか吸収していた。
4634/4:2008/10/31(金) 22:08:25 ID:NZw+j7Em
「ぐふっ」
シャイナの2度目の苦悶の声。
吊り目な仮面の内側で血を吐いているのかもしれない。
流星は無表情なその仮面の右頬を叩き、左頬を叩き、顎を突き上げた。
腹部の陥没がようやく修復さたシャイナの臍を、左右からの流星が押しつぶす。
仮面が体液を流し始める頃には、シャイナのレオタードにダメージのない場所はなかった。
絶え間ない打撃の応酬にシャイナの身体は僅かに浮き上がってさえいる。
お互いの距離が徐々に短くなり、やがて2人はすれ違った。
「はう……あああっ!」
認識出来る時間の差異から来る圧倒的な優劣の差に、シャイナは魔鈴のなすがままだ。
すれ違い様、魔鈴は最後のストレートでシャイナのレオタードの中心を貫いた。
コスモの前に女の柔肌は簡単に形を変え、魔鈴の拳をどこまでも受け入れていく。
手首までずっしりとシャイナの中へ埋め込んだのを最後に、流星群は彼女の身体を通過した。
魔鈴の両手にあったコスモの燃焼が終わり、2人の女に流れる時間が等しくなる。
魔鈴が振り返ると、シャイナは立ったまま痙攣しているところだった。
レオタードが至る所で陥没し、破れている。
下腹から鳩尾まで腹部が大きくへこみ、膨らんでいた筈の胸は防具を失って、逆に体内までめり込んでいる。
「あ、あああ……あっ…」
シャイナの足が力を失って崩れた。
喉から沸きあがるものが、勝気な女に敗北の悲鳴をあげさせる。
「うげぇっ!!」
多量の出血が首筋を流れても、吊り目の仮面は表情を変えない。
シャイナが地面に倒れた。
先ほど魔鈴がそうだったように、今度はシャイナの身体の下に血液の池が広がった。
さらに、魔鈴には判らなかったが、押しつぶされた乳房から溢れる体液と傷つけられた子宮からの流血が、
シャイナのレオタードの内側には溢れている。
ダメージはシャイナの方が遥かに大きかった。
「聖矢……うっ」
シャイナを下した魔鈴は、傷ついた腹部を抑えながら愛弟子の元へと向かった。
一方、残されたシャイナは、血の池の中で呪詛の念に身を捩じらせていた。
完全に潰れた内臓から湧き上がる血や汚物を吐き出す度に、無様な自分の声が仮面の内側に反響する。
敗北したのみならず、女としての部分にまで深刻なダメージを受けた事がショックだった。
思い出したように吐き出される体液が胸や太股を濡らす感覚は、この上もない屈辱だ。
「魔鈴……うぐっ。このままじゃ…はおっ…ぐぅっ……すまさないよ」
ひたすら魔鈴を呪いながら、残ったコスモを燃焼させ、ダメージを回復した。
やがてよろめきながらシャイナは立ち上がり、魔鈴の後を追った。
464名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:09:52 ID:NZw+j7Em
あのサンダークロウには、一体何度世話になった事やらw
465名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:36:52 ID:SM/CxyCG
魔鈴さんの腹凹ぐっじょび!
466名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:52:02 ID:nsvv59dG
>>459
グッジョーブです!
>>458
ごめんなさい、全っ然書けてないです……長編は無理なんだと確信しましたトホホ
チラウラみたいなのとか短〜いのなら何とかいけそうです。で、他所さんで既出ですが、ムチムチバディの短い妄想話です
ttp://dokan.sakura.ne.jp/up/src/dup1051.jpg
467名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 05:18:31 ID:V3Cm/jth
>>459
GJと言わざるを得ない

>>466
デブ女の需要は非常にニッチだと言わざるを得ない
468名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 06:04:44 ID:394qb0r2
いやいやww
もともと腹責め自体がどうしょうもなくニッチでんがなw
469名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 09:41:04 ID:ACH4Q0UK
ニッチの中のニッチってことか
470名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 10:40:21 ID:S5eYmoJ1
シチュ自体は良いのだからもったいないなと思ってしまう。もともとがオヤジリョナ畑というのが起因で、異性愛での需要把握がマヒしてるのでは、などと思ってみたり。
471お嬢様にアタック:2008/11/02(日) 00:49:03 ID:cUmZc2hV
はじめまして、少し書かせてもらいます。


ドス!! スピードの乗った一撃が男の腹に深く食い込む。
その瞬間周りから歓声と罵声が巻き起こる。

「何やってんだ相手は女だぞ!!」
「捕まえてひん剥いちまえ!!」

大勢の人だかりの中
男と対峙していたのは小柄な少女であった。
金色の髪を後ろで一つにまとめそれが動き回るたびに尻尾のように揺れる、跳ねる。

「……このくそがき……少し叩いて許してやろうと思ったがもう容赦しねえ」
「今までも、別に手加減してないくせに」
「な!? ぶっ殺す!」

図星を疲れ男は逆上したように殴りかかってくるが、それを少女は軽やかなステップでかわし続け、その度に男にカウンターがさく裂していった。

力もなく、力を生み出す体重も無い少女にとって、相手の力を利用するカウンター攻撃は
最も理にかなった戦い方と言える。
だが、圧倒的有利に進む戦いは、目に見えて披露し始めたのはむしろ少女のほうであった。

(嘘……わたし、もう、息が上がってきてる……!)
拳を構えたままゆっくりと少女は距離を取り始める。

「どうした息が上がってきてるぜ? もうスタミナ切れか?」
「ば、ばかなこと、言わないで! そんなわけ、ないでしょ!」
強がっているのが手に取るように分かる少女の叫びは男と、その仲間たちの気を良くする物だった。

「は、所詮は世間知らずのお嬢様拳闘だな、まあ、完全にスタミナが切れた時じっくりとイタブッテやるぜ」
「う、くぅ……」
低く唸ると絶望の入り混じった瞳で少女は目の前の男を睨みつけた。
472お嬢様にアタック:2008/11/02(日) 00:50:10 ID:cUmZc2hV
じいや、私これからボクシングを始めます」
そう少女が言ったのは2年前。
母親の命日から十年がたった時のことだった。
「今、なんと?」
じいやはわが耳を疑った、当たり前である、両親をなくし、叔父に引き取られ、
ある程度行動に制限があるとはいえ、不自由の無い暮らしを送っていた世間知らずのお嬢様から、
「ボクシングをやりたい」
などという単語が飛び出したのだ。

「何も言わないで、私決めたの、昔曾祖父がボクシングで家名をあげたように、
私がお父様の代わりに我が家を再興させて見せるって」
「そう、ですか……」
老執事は深いあきらめの溜息を吐いた。







それからいくばくかの時が過ぎ、少女は街で自分と同じぐらいの年齢の少女に絡んでいた男たちに制裁を加えるべく喧嘩を挑んだが、あまり良い状況ではなくなりつつあった。

(……うそ、うそよ!こんなに早くスタミナが切れるわけ……)
方で荒い息をしながらじりじりと詰め寄ってくる男から逃れるかのように距離を取り始める少女。

ピンク色のワンピースが汗でべっとりと肌にへばりついてくる。
(早く勝負をつけないと!)
動ける今のうちに勝負をつけようと少女が前に出た瞬間。
男の手が少女に掴みかかっていた。
「えっ!? あ、いや!!」
ビリ!!
男の手はあっけないほど少女の身を守っていたワンピースを切り裂いた。
473お嬢様にアタック:2008/11/02(日) 00:51:08 ID:cUmZc2hV
ギャラリーからどっと歓声が巻き起こる。
「や!! 何するの!?」
少女は慌てて胸を手で押さえる、白い下着が周囲に丸見えであった。

「おいおい、てめえから喧嘩売っといてこんぐらいで。許されると思ってるのか?」
「いいぞ、そのまま裸にひん剥いちまえ!」
「さっさと、姦っちまえよ!!」
(ひ、ひどい、こいつら)

なんとかその場を逃れようとしたときに、
周りが男の仲間ばかりになっていることに気がつくと少女は絶望に打ち震え始める、
「どこ行く気だ? 逃がすわけねえだろ」少女の後ろにいた男が囁く。
がしりと太い腕が、少女の細い腕をつかむ、
「やっ! はなしなさい!! 卑怯よ!!」
後ろにいた男は少女を万歳の体制でつるしあげ、
いくらもがこうと力の差は歴然とし体を激しく揺らしても手を振りほどくことはできなかった。
「さっきは散々ぱら殴りつけてくれたよなお礼に今度は俺がボディブローってやつを教えてやるよ」
そう言うと男は少女の着ていたワンピースをさらにやぶき、完全な下着姿にかえていった。
つつましやかな胸を白い下着が包み込んでいる。その下のおなかの部分は、透きとおるように白く、わずかに筋肉がついているが、年頃の女の子のそれとほぼ大差はなかった。
「いやあ!! やめて!!はなして!」
少女は悲鳴を上げ必死に暴れるが、もちろんピクリとも動かない。
「何発耐えられるか、賭けをしようぜ!!」
少女の柔らかなおなかを撫でながら、男が叫び、周囲から何発で壊れるかの賭けが飛び交う。
「じゃあ、行くぜ、まず一発目」
「ひぃ!」
男が大きく振りかぶり狙いを済ませると、怖さのあまり少女は息をのんだ、必然的に腹筋に力が入る。
ドスン!!
「ア、アガ、アァァァ」
少女のわずかな腹筋は男の拳から内臓を守ることができず、大きく拳をめりこまさせる形になった。
474お嬢様にアタック:2008/11/02(日) 00:52:14 ID:cUmZc2hV
「ひ、あ、がぁぁ」
あまりの痛みのため言葉も出ず、俯いたまま口からはツーっと涎の糸が垂れていく。

「おいおい、まだ一発目だぜ」
男があきれたように言うと周囲からもどっと笑いが巻き起こる。
「も、もう、や、やめ…て…はなし……なさい」
ドス!
「ゲボォ!」
可愛い口から、みっともなく色気のない悲鳴が漏れる。
だが漏れたのは悲鳴だけではなかった。
ジョバァァ!………。
下からは清楚な白い下着を汚しながら足元に水たまりを作っていた。
「おいおいかんべんしてくれよ、こいつ洩らしやがったぜ!」
男の言葉に顔を真っ赤にさせながら少女は消え入りそうな声で再度命乞いを始めた。

「もう、やめて、ゆるし……」

ドス! ドス!ドス!
「ガ、ぐ、おぶぅえ」
だがそんな少女の願いもむなしく次々とボディーブローは叩き込まれる。
白く柔らかだった少女のおなかは、見る見るうちに変色してゆき、口からは、血反吐が垂れてゆく。

「も、もう駄目、お父様、お母様、私……」

少女の意識はかすれて、そのままあまりの激痛のためゆっくりと気を失い始めるのだった。

475お嬢様にアタック:2008/11/02(日) 00:54:01 ID:cUmZc2hV
気がつくと少女は老執事におぶさわれていた。
「あ、じい、わたし」
「お嬢様、まことにすいませぬ、このわたし目が今少し早く着いていればお嬢様をこのような目には」
「ううん、全部私のせい、私が弱いくせに、喧嘩なんてしたから」
「いえお嬢様、聞きましたぞ、なんでも同じ年ごろの娘を助けようとしたとか、りっぱですぞ」
「これで――」
「これで――」
二人の言葉が同時に重なる。
一呼吸置いた後、老執事と、少女はそのまま言葉を続けた。
「ボクシングを続けようなどとは思われないでしょう」
「私がいかに練習不足かわかったわ」
二人の言葉は、だが結論は全く違った。
少女が
「体が治ったらまた特訓よ、じい」
と告げるのと。
「はぁ〜」
と老執事がため息をつくのは同時であった。


なお、件の男たちだが、老執事の手により、全員病院送りになっている。
476名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:55:11 ID:cUmZc2hV
ありがとうございました。
では、おやすみなさい。
477名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:12:21 ID:YQ1FuANb
>>475
おお、最後救われてちと安心w
でもボディブローの内臓打撃は時間おいてから致命傷になることもあるから注意だお嬢さん!w
478名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:29:59 ID:msTGXIAn
>>476
お嬢様ってのがとってもイイ!!
俺もこういう最後好きだなぁ。
特訓して、そしてまたやられて下さいお嬢様w
479名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 10:34:15 ID:IDZMyysT
>>477
つまり

爺や「しっかりなさいませお嬢様!もう少しでお屋敷ですぞ!」
お嬢「う…あ、わかっている…分かっている、わよ…爺や…。ほんとうに…ほんとうに心配性…なのだから…」

次第に内臓の痛みが明確な形を持ち、熱を放ち、地獄の苦しみが
意識を刈り取ろうとするのを朦朧とした意識で感じながらも、虚ろな眼差しで応えるお嬢。

爺や「もう少しですぞ!もう少しですぞ!」
お嬢「分かって…いますわよ…」

爺や「見えました!見えましたぞ!お嬢様!お屋敷に着きましたぞ!お嬢様!」
そうしてようやくの事に辿り着いた屋敷の門に爺やは歓喜の表情で背中へと振り返る。
しかし…。

お嬢「………」

ずるり…。年老いた肩に添えられていた繊手が力なく滑り落ちる。

爺や「?!お嬢様…?お嬢様!?お嬢様!?……お嬢様ー!!!!」

いつの頃であったのか?もはや気高き令嬢は従僕へ応える事なく、力尽きていたのであった。



という「ああ野麦峠」ラストだな。
480名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 11:45:26 ID:3KTqzzw/
きれいなおべべがたんとあって魔王の娘が息絶えるんですね。
481名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 16:03:54 ID:CEpADnpJ
魔王(♀)とその娘を武闘家の親子(レベル99)がボッコボコに!?
482名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 16:09:19 ID:YQ1FuANb
>>481
腹限定でなw
483名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 01:54:54 ID:swDNVflw
>>481
支援チラウラ描いてみました
ttp://dokan.sakura.ne.jp/up/src/dup1057.jpg
484ゲーム物っぽい物?:2008/11/03(月) 03:13:29 ID:NK5MIrww
ちょっと書かせてもらいました。


「ちょっと何よそのあんたのレベル!!」
魔王城の最下層、玉座の前で魔王の娘は思わず大声で叫んだ。
それもその筈、目の前に現れた勇者の血をひく少年は……。
「レベル99って、私45あれば倒せる強さで、50なら楽勝って言うのに、勝てるわけないでしょ!!」
「仕方ないだろ!! お前の部下がレア・アイテム落とさねえから戦闘ばっかりやってたらこんなに成っちまったんだよ!!」
「なっ!?わ、私のせいっていうの? 冗談じゃないわよ! 闘えるわけないでしょ!
30ぐらいまで下げてからもう一度来なさいよ!」
「できるか……なら素手で闘ってやるよ、それならいいだろ?」
「えっ、本気? でも私は手加減しないわよ?」
「いいよ、おまえは呪文でも、なんでも使えよ」
「そ、そう、なら相手してあげる」
(こいつ馬鹿だ)魔王の娘は心の中でつぶやく。いくらレベルが高かろうとも、
1ターン耐えて最強魔法を打てば追い返すことができるだろう。
我ながらナイスアイディア、魔王の娘は自分の考えに満足するとふところより紙を取り出した。
「ええと、……『よくぞ来た勇者の血をひく者よ――』 」
ヒュン、
ドス!!
「 『だが――』 クギュぅ!?」
少年の痛烈なボディブローが決まり、魔王の娘は妙な悲鳴を上げくの字に折れ曲がると、おなかを押さえながら、キッと少年を睨みつけた。
「な、なに、するのよあんた!! セリフの途中で卑怯よ!」
「ごめんもういいのかと思って、てかお前、腹筋弱くないか?」
「あ、当たり前でしょ! どこの世界に筋トレとかする魔族がいるの!? う、くぅぅ」
辛そうにお腹を押さえながらその場に魔王の娘はしゃがみこむ。
今の衝撃でむき出しになったおなかの、少年にたたかれた部分が少し青黒くなっている。
「いや、ほら、やっぱ顔とか叩いたらかわいそうかなって思って、その、ごめん」
「ごめんじゃないわよ! いたたた……」
「大丈夫か? まさか素手の相手に負けるほど弱いなんて思わなくってさ、
どうする、闘えそうか?」
「うっ……、ば、馬鹿にしないで! 私大魔王の娘よ! 素手の人間なんかに負けるわけないでしょ!」
485ゲーム物っぽい物?:2008/11/03(月) 03:15:10 ID:NK5MIrww
「そうか、じゃあどうする、次お前のターンだけど」
「あっ……」
魔王の娘は少し考えた、ここで1ターン使って魔力を貯めたらまたあのパンチが飛んでくるんだろう。
(次は耐えられないかも)
あんな物をまた浴びたら、耐えられずに倒されてしまうかもしれない。
いや、もしかしたら、口から吐いてしまうだけならまだしも ―― いや、それも十分屈辱的だが ―― 最悪粗相をしてしまうかもしれない。
そんなことになったら、『素手の人間に負けて、お洩らしをしたザコ魔王』
として、語り草になってしまう。
(こんな事ならこいつがくる前にトイレに行っておけばよかった)
後悔してももう遅い。
この熱血馬鹿は次も私を倒すために全力で来るだろう。
ならば。
(今、全力で倒すしかない!)
キッと、決意に満ちた表情で目の前の少年を魔王の娘は睨む。
「行くわよ、私の最大魔法!!」
そう叫ぶとありったけの力を込めて少年に解き放つ。
すさまじいまでの爆炎と、轟音が、最深部から、城のてっぺんまで鳴り響き、
魔王城その物を激しく揺さぶった。
「倒し、た?」
勇者のいた所は全ての物が跡形もなく吹き飛び、もうもうと土煙が舞っている。
「やった、よかった――」
「終わり? じゃあ、こっちから行くぜ」
少女の笑顔が凍りつく、煙がはれると無傷の少年がそこにいた。
「う、そ……」
絶望に満ちた目で少年を見ると、少年の拳が固く握られるのが見える。
「ひぃ……」 思わず先ほどの恐怖を思い出しお腹を庇おうとして
ハッと、手をどける。
(そうだ、攻撃しちゃったから防御行動はとっちゃいけないんだ)
拳を体の横で強く握るとぎゅっと硬く目を閉じる。
「ほ、ほら、さっさと来なさいよ!」
全身が緊張で震える、先ほどの攻撃をまたお腹に受けなければいけない。
白かった肌は青黒くなり、おなかの奥が未だにじんじん痛む。
(うう、魔王の娘ってだけで何でこんな目に)
ポロリと少女の目に涙が光った。
486ゲーム物っぽい物?:2008/11/03(月) 03:16:20 ID:NK5MIrww
「わるいな、でも俺、勇者だから、……そうだ! せめてさっきみたいに手加減しないで一撃で決めてやるよ」
あれで手加減だったのか!? 少女は驚き、では次に来る一撃がどんなにすごいものか想像し身震いする。
きっと内臓破裂どころではないかもしれない。
少女の柔らかなおなかは、跡形もなく粉砕されてしまうだろう。
(うう、ママごめん、私素手の人間にぼこぼこにされてヤラレチャウヨ)
少年が構えを取るのが見え、さらに前進に力を込める。
その刹那、
風のように少年が駆け寄り。
拳が少女のお腹にあてがわれ、
少女の意識は消し飛んだ。

「サヨナラ、ママ」

薄れ行く意識の中少女はポツリとつぶやいた。









「……あれ? ここは? 」
次に目覚めたのは少女がいつも寝起きをしている部屋のベットであった。
「あ、気がついたか?」
そう声をかけてきたのは勇者の少年であった。
「お早う、あなた、この子に負けて気絶してたのよ」
そう声をかけたのは。
「ママ!? えっ、どういうこと!?」
彼女の母親である大魔王であった。
「うちの息子がかなり手荒いマネをしたみたいだな」
そう声をかけたのは少年の父親、勇者その人である。
487ゲーム物っぽい物?:2008/11/03(月) 03:17:44 ID:NK5MIrww
「えっ? 私どうしたの?」
「わしの息子が、回復呪文を君にかけたら君がそのまま気絶してしまったので、ここまで運んできたんだよ」
「うそ? なんで?」
「いや、ほら、やっぱ魔王の娘ったって女の子だろ? 2回も腹を思いっきり殴るなんて出来ねえよ」
「うふふ、ほんとに父親に似てあなたも優しいのね」
そう言うと魔王は勇者の後ろから手をまわしそっと抱きつく。
「私、大魔王やめてこの人と一緒になるって決めたのだからあなたたちも今日から兄弟よ」
大魔王、いや、元大魔王はクスリと笑い、勇者はこほんと咳払いをする。
「えっ!? ママそれ本気?」
「本気よ、だからあなたたちも、もう喧嘩しちゃだめよ」
「そ、そう言うわけだから、もう、お前を殴る必要はなくなったわけだ」
そう言うと少年はすっと手を差し出す。
「悪かったな、ごめん」
少女はその手をじっと見ると、すっと手を差し出し、
ドス!
少年のお腹に思いっきり拳を叩き込み、
にっこりと笑った。


かくして、世界は平和になったとさ。
終わり
488名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 03:19:07 ID:NK5MIrww
ありがとうございました。
そしてさげ忘れすいませんでした。
ではまた何か機会がありましたら。
489名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 08:25:44 ID:Jo616aju
なんというほのぼのwww
490名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 08:40:21 ID:Nc2E5Dv6
「妙な悲鳴」吹いたw
紅茶返せwww
491名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 09:50:02 ID:eUAtqVe5
「支援」、「チラウラ」
予防線はってまでスレ違い行為するのってどうなの……。
492名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 16:32:37 ID:YOfYz3yD
>>479
ボディブローで即死ってのは、ボブ・サップのストレートパンチ並みの拳w が
せいぜい藤原ノリカ程度の腹筋しかない娘にクリーンヒットして、
肝臓が一撃で圧砕⇒腹腔内で大量出血か、
折れた肋骨が肺にささるとかかな
胃腸へのダメージなら、じわじわと胃壁から出血⇒一晩くらいかけて鈍痛がしだいにきつくなる・食事時に吐血
⇒腹部が外から見てもない出血で変色
あと女の子なら下腹部へのダメージなら万個からわりとすぐ出血するね(へそより下への打撃は卵巣破裂とかマジやばいらしい)
そいや昭和のスケバン族のリンチのひとつに、万個に電球とか真空管入れておいておもいっきし腹パンチてのがあったそうだねw

>>491
まあまあ、過疎スレなんだしネタ出しもありでしょw
493名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 17:34:39 ID:LKZIVFDI
>>488
なんというか、ヌルいぞ! GJだけど!
もう少し、こう「悪い事してるんだからオシオキ」くらいのだな、わかるな?

>>492
三次で喩えると普通に引くな、何故かw
個人的には苦しませるのが好きなだけでガチグロが好きなわけじゃねぇし
494名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:51:52 ID:Xz5Cp5el
>>493
そういえば山村なつるがドラクエのエロ同人を描いてて、
囚われた女戦士が腹筋を締め上げてチンコの挿入を防ぐんだが、
激怒したバラモスの巨大なマラを強引にぶち込まれて腹筋を内部から破られるっていう
ボコォの変形バージョン腹責め話があったのを思い出した。
495名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 19:49:49 ID:Nc2E5Dv6
>>492
>万個に電球とか真空管入れておいておもいっきし腹パンチ

スレ違いなのは百も承知だが、SSの肥やしにしてくれる人がいるかもしれないので投下

ttp://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow87617.jpg
ttp://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow87618.jpg
ttp://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow87619.jpg
496名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 01:47:28 ID:mToCTDdB
>>495
3枚目、ここまでリアルというか、現実的に描写されると萎えちゃうなw
497名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 02:53:29 ID:nQdd1R7c
>>490
俺漏れもw
最初の台詞から脳内で釘宮声で再生しながら読んでたんで、
ツボに入りまくりww
498名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 16:02:10 ID:TXU632Og
切開、釘打ち、切断マジックなどの責苦。。。

これらに興奮する人挙手ねがいます。
499名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 16:52:59 ID:2Y4SFUfJ
スレチにも程があるぞ↑
500名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 19:10:48 ID:TXU632Og
切る、刺すの表現も腹“責め”の一つの有り方であると考えてます。

殴りや蹴りの一辺倒だけではなく責苦の幅も拡大する事でスレの活性化に繋がっていくかと思われます。

私もまたそういった行為を空想する事で快感を得るのですから。

少なくともスレ違いという意見は極論ではないでしょうか。。。
501名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 19:50:21 ID:DbvdBFFE
切りは一撃必殺過ぎてちょっとな内臓デロデロは流石にキツい、刺しは割合イケるんだがなぁ

驚異的な回復能力を備えた不死身の変身ヒロインが槍状の極太触手に腹を貫かれて標本状態。
必死に両手で触手を掴んで引き抜こうとするんだが、血でぬめって突き進んでくる触手を止められない。
さらに触手はギュルギュル回転を始めて回復能力で塞がりつつある傷口をねじ切られてヒロイン絶叫。
あとは夕焼けをバックに黒いシルエットが地面に敗北の残影を刻み、
ヒロインの絶叫がいつしか止んで白目剥いたアヘ顔さらして失神するまでドリル責め。

とかならまあOK
502名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:55:28 ID:2Y4SFUfJ
>>500
自分の思い違いみたいですね、すいません。釘打ち、切断マジックを腹責めとして考えるなら良いと思います。
ただ上記のシチュは特殊で細かく限定されており、腹以外の部位(手足、目など)に行う場合が多いと思ったので、
腹責め以外の責めも好きな方がついレスしてしまったのだと勝手に決め付けてしまいました。
自分も釘打ち、切断マジックに限らず、「切る、刺す」という腹責めの表現も有ると思いますし興奮します^^;
503名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:10:00 ID:Jmfd7t4C
刃物系腹責めといえば「剣の国のアーニス」
まさに>>501 な感じのヒロインモツ鍋化w
生半可な腹責めマニアにはおすすめできない
504名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:19:48 ID:nQdd1R7c
>>500
以前のスレに出た要望なんだが、
切る・刺すもこのスレで扱う腹責めの1種だが、
同時にグロでもあり、グロはきついって人もいるので、
切る・刺すのSSを書く場合はその旨、警告して欲しい、
ってことだった。当時その要望は受け入れられた。

ってわけで、切る・刺す描写がある場合は最初に
「グロ注意」と書いておいて欲しい。
505なんたらファイナル:2008/11/05(水) 02:23:30 ID:2sIl/GO1
グロ注意、これには腹部を刺す描写があります。


「じゃあな、ちょっと出かけてくるけどあんまり菓子ばっか食ってごろごろしてんなよ」
元勇者の息子、現勇者は剣を装備しながら目の前の元大魔王の娘で今は自分の兄弟である ―― デビロット ―― に声をかけた。
「失礼ね! そんなことしないわよ!」
ベットの上で頬を膨らませながらデビロットは、激しく抗議する、
「は〜い、はい」 勇者は気のない返事をすると部屋を出て行った。
「まったく失礼なやつなんだから!」 プンプンと怒りながら食べかけのポテチに手を伸ばし、漫画を手に取るとデビロットはごろりと横になった。



「……う〜、退屈」 読み終えた漫画を放り捨てると仰向けに寝っ転がる。

数日前新たなクエストが出て、それを果たすため勇者は旅に出ることになった。

「まったくファイナルとか言っていったい何度出るのよ……」

一応彼女も新しいスキルが追加され、一緒にパーティを組めるようになってるのだが、
「めんどいからヤダ」という理由でここで怠惰な生活を送っている。
「平和がやっぱり一番だわ〜」
元魔王の娘らしからぬ言動を口にし、
蒲団を頭からかぶるとモソモソと異次元より新たな漫画を召喚する。
「ビバ、元魔族」 デビロットはお気に入りの漫画の最新刊を読みはじめながら悦に浸り始める。


だが、ソレ、は、突然やってきた。


すさまじい閃光と共に強大な魔力の反流が部屋を埋め尽くした。

「えっ!? な、なに? 何ナノ!?」
慌てて飛び起きると部屋の中央で巻き起こる現象を見つめながらデビロットは身構える。
やがてその光は部屋の中央に集まりひとつの人影を作りはじめやがてそこに一人の少女を形作った。
506なんたらファイナル:2008/11/05(水) 02:24:35 ID:2sIl/GO1
「な、何あんた!? 失礼じゃないの」
デビロットはキッと睨みつけながらその存在を注意深く見守る。
自分と大して変わらないその背丈の少女は、だが、自分よりはるかに高い魔力を秘めている。黒く長い髪を後ろにそのままたらし赤いチェックのスカートに黒いセーターと言う
ひどくシンプルなスタイルのその少女の顔からは一切の表情が見て取れなかった。

「あんたもしかして……」 じっと少女を見つめていたデビロットは指をびしりと突きつけて確信を込めて叫んだ。
「イベントキャラね!」
だが少女はじっとデビロットを見つめたまま何のリアクションも起さなかった。

「ラスボス」

いや、起こした。

ぽそりとつぶやいたその一言を聞きデビロットは凍りつく。
「うそ!? なんでラスボスが……」
その言葉の意味する答えは一つだった。

再び少女が口を開くのと、
デビロットが右手より最大級の魔法を放つのは、

ほぼ同時であった。

激しい轟音の中でもその言葉ははっきりとデビロットの耳に届く。

「アナタタチをコロシニキタワ」


爆炎が晴れるのと、

ヒュン

剣の様に伸びた髪の毛がデビロットの頭を貫き、彼女がドサリと倒れたのは

ほぼ同時であった。
507なんたらファイナル:2008/11/05(水) 02:26:03 ID:2sIl/GO1
「おわった」

少女はぽそりとつぶやきデビロットの頭から髪を引き抜く。

「いや……まだ、か」

そう言うと倒れたデビロットをじっと見つめる少女。

次の瞬間ピクリと手が動いたかと思うと、光の球が少女の腹部へとクリーンヒットした。
「ぐっ!」 低く唸ると、ふたたび倒れているデビロットへと髪の毛が襲いかかる。
だが無数の髪の毛は刺すべき目標物へは刺さらずすべて床へと突き刺さるだけだった。
「残念だったわね、私には新スキル『超回復』があるんです〜」
ベー、舌を出しながらデビロットは挑発する。
先ほどの頭の傷はもう既に塞がっていた。
「だ、か、ら、私にあんたの攻撃は聞きません〜♪ 残念でした」
「そう」 無表情の少女はぽそりといった。
「そ、そうよ、ある意味HP無限? それって無敵ってことよ、それにもうすぐ、
元大魔王のママも、元英雄のお父様も、それに――」
チラリとデビロットの頭の中に一番頼りたい少年の顔が浮かぶ。
「私の弟の勇者が返ってくるわよ」
勝ち誇ったように腰に手を当てるデビロット。

しばらく少女はそんなデビロットをじっいと見つめていたが、
フルフル、
首を横に振った。
「な、なによ!」 「ちがう」 「な、なにが!?」 「貴女が妹の設定」
「そ、そんなのどうでもいいでしょ! なんであんたにそんなこと突っ込まれるのよ!」
「それに」 

ここまでの会話でずっと無表情だった少女は
突然
口端をゆがめて笑い

「貴女が頼りにしているのはこの子だったんでしょ?」
そう言うと
血まみれの『勇者の証』をデビロットの足元に投げ付けた。
508なんたらファイナル:2008/11/05(水) 02:29:27 ID:2sIl/GO1
一瞬それが何か分からず、いや、わかって、あえて脳が拒絶したその時。
シュッ
螺旋状になった髪の毛がデビロットの腹部を貫いた。
「あ、がっ、」
くぐもった悲鳴を発しびくりと体をゆするデビロット。

「アハハハハハハハハハッハ!! 面白い!」
少女は初めて歓喜の表情を見せる、それは同時に狂喜の表情であった。
「く、く、ぐぅぅう」口からゴフリと血の泡の混じった嗚咽が漏れる。
デビロットは必死にお腹に突き刺さった髪の毛を抜こうと両手に力を込めるが髪の毛はびくともしない。
「こ、これ、な、ら」手から魔法の火の玉を出すが髪の毛は全く燃えることなく逆に
ズブリ。
さらにデビロットの柔らかなおなかを刺し貫いた。
「あ! ぎゃあああ!!」
凄まじいまでの体をえぐる痛みに耐えかね絶叫するその口からは血の泡が飛び散る。

「あれえ、おかしいなぁ、あんたもっと変な声で啼くんじゃなかったけ?
ザコ魔王さん」
そう言いながら少女はゆっくりとデビロットの体を持ち上げる。
「うわあああああ!」
手足をばたつかせながら何度目かの絶叫がおこる。
体がちぎれそうな痛みに襲われながら必死に髪の毛を抜こうと抵抗を続けるが、
体を刺し貫いているそれは、びくともしない。
「くそ、くそー! なんで、なんで抜けないのよ!!」
真っ赤な血を飛び散らせながら、
バシバシと手で髪の毛を叩きなおも抵抗を続けるデビロットを楽しそうに見つめながら少女はつぶやいた。

「あんたの言ってた勇者君もそうやって無駄な抵抗をしてたわよ」

それはそれは、楽しそうに囁いた。
とたん、デビロットの口から絶叫が起こる。
「うわー! 殺してやる! 殺してやる! ころしてやる!!」
泣き叫び、必死に手足をばたつかせながらデビロットは叫び続けた。
509なんたらファイナル:2008/11/05(水) 02:30:50 ID:2sIl/GO1
「ふふふ、超回復とやらも案外役に立たないわね、もっとらくにしねたのにね」
髪の毛の一本一本がデビロットの血を吸い、
白く柔らかなお腹の、その中にある臓器ごと全てをえぐり
命を削りとり続けていた。
「殺す前にいいこと教えてあげる、新しくなって上限が変わったんだよ、だから私LVが
100を軽く超えてるんだよ、すごいでしょ」
にっこりと少女が天使のような笑顔でほほ笑む。
「あ、あぐぅぅうう……ご、ごめんね、ユウ、私やっぱり役立たずだったよ」
必死に髪の毛を掴んでいた手から急速に力が抜けてゆく、やがてだらんと手が下へと落ちる。
「あらら、もう終わり? あっけないな」
詰まらなそうに少女はつぶやく。
「すべての魔力を吸い取ったからもうちゃっちい、回復もできないよ」

先ほどまで夢見心地で寝っ転がっていたベットの上にぽいと投げ捨てられ、
デビロットはごみの様にドサリと落ちた。
ビクビクと手足を痙攣させ、まだかろうじて命の火が体に灯っているのがわかる。

「ばいばい」

グサリ

髪を束めた今まで以上に太い剣が腹部に差し込まれデビロットは大きく痙攣し、

「ご……め……んね」

最後の命の火が消え。

「じゃあねザコ魔王さん」

少女はぽそりとつぶやいた。
510なんたらファイナル:2008/11/05(水) 02:36:52 ID:2sIl/GO1
「こら」

ポコ

「やっぱり菓子食って寝っ転がってるじゃないか」
「へ? あれ?」
丸めた紙束で頭をたたかれて目を覚ましたデビロットは、キョロキョロと辺りを見回す
「あれ?私、死んだんじゃ……?」
「ああ、死んだように腹出してグーグー寝てたよ、なんだこのぷよぷよのお腹、
全くホントにおまえ元魔族か?」
そう言うと少し寝ボケているデビロットの
白く柔らかな、少し湿り気を帯びひんやりしたお腹を、勇者は撫でまわす。
「ううう」
口端をきゅっと結び何か言いたそうにじっと勇者を睨むデビロット。
「おれはこれから新しいクエストに行ってくるけど、ちゃんと留守番してるんだぞ」
「やだ!」
即答だった。 あまりの声の大きさに思わず勇者は目を見張る。
「私も一緒に行く!!」
「そ、そうか……、じゃあ待ってるからしたくしな」
「うん!」
元気良く返事をすると、ごそごそと自分のリュックサックを整理し始めるデビロット。
「あっ……」
デビロットはリュックの中にあった『超回復』を少し見た後、それを取り出し、
少し考えたあと、代わりに『蘇生魔法』をリュックにつめた。

「きをつけろよ今度はもっとLVが上がってるみたいだぞ」
「平気よ」
そう言うとデビロットはぎゅっと勇者の腕にしがみついた。

「だって今度は私が付いてるもん」



終わり
511名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:39:39 ID:2sIl/GO1
ありがとうございました。
前回よりは責めてみました。
ではまた〜。
512名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 12:26:49 ID:ONMjrAIP
ちょっと展開にびっくりしたw
腹責めスレで夢で良かったってまさか思わされるとはねw
513名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 13:33:09 ID:aBLz/S9c
余裕で釘宮再生のキャラ立ちだから、おなか打撲や痣以外でも萌えれるな。
良い職人さんが来てくれたものだ。
514名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 13:45:47 ID:qcPqXWc8
グロ系は正直苦手だけど、今回のは面白かった。GJ!
515名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 22:31:15 ID:5IJncDBH
とらドラのくそびっちヒロインにきっつい腹パンチぶちかましてやりたい
と妄想してるおれには、
>>511 は溜飲が下がったぜ!
516名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:37:32 ID:ULcb8U2s
嫌いじゃないがそれは同意
エロも欲しいけど
517名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:55:33 ID:aoedqZ7A
ついていけない
518名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 14:20:50 ID:JURlQYvN
今回ついに最後まで書ききれたので、チラウラではなくSSを投下させていただきます。

ベルカ・ヌビア平和政権樹立前夜:1/6

私ことメルと双子の兄コルは、プニロリ族。
だから人間族と違って、大人になった今でも背が低いまま。
で、顔立ちも幼いまんま。
でも二人とも沢山の恐い目、ひどい目に遭いながら、沢山の事を学んできた。
だから今もリーチ短くとも、もう誰からも舐められない。
弁えがあって、他人に迷惑をかけない、一端の大人。
でも、私とコルが本当の子どもだった頃。
二人してメルコル大魔術団!なんて大げさな名前で大陸中を冒険してた頃。
人間族のお姉ちゃんに、多大なご迷惑をかけた事がある。

今をさかのぼる事300年前、編旗曜の暦だと七五二年の一月一日。
人間さんたちがこぞって盛大に戦旗編みの新年を祝っていた、陽気なあの日。
私たちメルコル大魔術団は暗くてジメジメむしむししたダンジョンにいた。
いた。というか、牙モック氏族の名高きブタブタ団に捕まっていた。
で、二人して涙をポロポロ流してた。
泣きながら、当時護衛をお願いしていた人間族の女戦士を見守っていた。
私とコルに成りかわって、ブタブタ団に対して「落し前」をつけてくれてる姿を見守っていた。

無事ブタブタ団のアジトから解放された後。
二人してギャーギャー大泣きしながら、お姉ちゃんのしなやかなで鋼みたいなお腹に軟膏を塗りまくった。
で、何度も何度も謝った。
「キミたちはかなりド派手なヤンチャをやらかす。
それを解ってて、半日も目を放してたあたいが悪いんだよ。
キミたちは今はまだ、ホントの子どもだ。
だからあたいの監督不行き届き。
もう泣かないで。
今日の事から色々学べばいいよ」
お姉ちゃんはそう言って笑ってくれた。
つい二時間前まで、牙モック氏族の丸太みたいな腕で何度も殴られてたなんて信じられないくらいの笑顔。
私たちが大好きだった、ワイルドで、ひなたぼっこみたいな笑顔。
そう。つい二時間前まで、牙モック氏族の丸太みたいな腕で、ひなたぼっこみたいなお姉ちゃんは−
やんちゃが過ぎた私とコルの代わりに、何度も何度も殴られていた。
519名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 14:22:13 ID:JURlQYvN
ベルカ・ヌビア平和政権樹立前夜:2/6

「おい女!お前の腹は良い腹か?」
ブタブタ団の団長がそう問いかけても、お姉ちゃんは黙って突っ立ってるままだった。
でもお姉ちゃんの目は、団長の横で「きをつけい!」のカッコで立たされてる私たちを見つめてくれてた。
で、その目は明らかに「このチビすけ共、よりによって新年の祝祭日に!
よりによってブタブタ団のアジトに不法侵入するな〜!」と言っていた。
「やいプニロリ!代わりに聞く!この女の腹は良い腹か?」
黙ったままのお姉ちゃんに代わって、コルが応えた。
即答だった。
「寝てる時は腹筋が二つに割れてて、お話したりごはん食べてる時は四つに割れてる!
冒険中はずっと六つに割れてるまんまや!」
思春期前だったのに、妙に性的な返答だった。
「ハッハーン!人形みたいな可愛いツラしやがって、さてはお前、男だな?」
団長はそう言って、ショートカットのお人形みたいなコルの目線まで身を屈めた。
「ぼうずの腹は良い腹か?」
「ブニロリ族だからって馬鹿にするなー!見てみ!冒険中やから四個割れやー!」
やめとけばいいのに、コルは服をガバチョとめくって、威勢よくお腹をむき出しにした。
「がはは!可愛いぽんぽんだ。が、確かにココんとこがうっすら割れてんな!」
団長はそう言って、コルのお腹の胃の辺りを、太いひとさし指でチョンと押した。
同時に、お姉ちゃんの「やめろー!!」ていう絶叫が鳴り響いた。
コルのお腹からズングリしたひとさし指が離れた途端。
コルは目をビックリ箱を開けた時みたいに広げて、ホッペを風船みたいに膨らました。
で、ご自慢の四個割れのお腹を両手で押さえて、
「ううぅうわ。いったあぁぁ、いいったああぁ」ってうめきながらしゃがみこんでしまった。
団長はぷるぷる震えながらうずくまるコルの髪をクシャクシャって撫でた。
で、ズンと立ち上がって、私たちにこう言った。
「というわけで、新年早々のド派手な住居不法侵入ならびに窃盗行為の落とし前を今からつけさせてもらう!
俺の鉄拳制裁を受ける腹はどっちの腹だ?プニロリか?それとも―」
「あたいの腹だ!」
お姉ちゃんの大宣言が、ブタブタ団のむしむししたアジトに鳴り響いた。
520名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 14:23:32 ID:JURlQYvN
ベルカ・ヌビア平和政権樹立前夜:3/6

苦しそうにウゥウゥ言ってるコルのお腹を私が泣きながらさすってる間。
お姉ちゃんはいつの間にかケープを脱ぎ、カッコいい真紅のビキニアーマーだけの姿になっていた。
で、しなやかだけどパワフルな両足を肩幅に広げ、両手を腰の後ろに組んでいた。
「へへ!そう来なくっちゃな!良い女だ、戦士だ!」
団長はそう言いながらお姉ちゃんの前に立って、六つに割れた石垣みたいなお腹を大きな掌で撫で回した。
「ヘーソっ!」ズン!
団長の特大のゲンコツが、お姉ちゃんの腹筋のおヘソ辺りを叩いた。
お姉ちゃんは涼しい顔をしていた。
「がはは!めちゃくちゃ硬ぇな!良い腹だ、良い腹だ!イーブークーロッ!」ドスッ!
「っ!」お姉ちゃんの顔が、デコピンした時みたいなイッ!?て顔になった。
「ハッハー!今のはちょっと利いただろ?でもここもカッテーな!
じゃあココはどうだ?しっかり鍛えてるか?ワー、キー、バー、ラッ!」どぼおん!?
不協和音舞踊祭の時の太鼓みたいな変な音がした。
で、今までずっと私たち二人を「心配ないからね!」って見つめてくれてた視線が、私たちから外れてしまった。
寄り目になったからだ。
「がっ!がはっ!」お姉ちゃんの苦しそうな声。
団長の右の拳が、お姉ちゃんの右の脇腹にめり込んでいた。
で、左の拳が、お姉ちゃんの左の脇腹にめり込んでいた。
「お姉ちゃん!」私の声だった。
「がはは!どうだ、かなり気持ち良かっただろう?こっから一気に上り坂だ!」
団長は両手をお姉ちゃんのお腹から抜いて、こう言った。
「女!大の字になって寝ろ!腹を六つに割ったまま寝ろ!」
お姉ちゃんは頑張って目の焦点を合わせて、私たちに笑顔を浮かべながらウインクしてくれた。
「メル!コル!あたいら戦士はね、腹はブン殴って鍛えるんだ。君たちはまだ小さいから色々考えちゃダメ!
お姉ちゃんは腹を鍛えてる、そう考えるんだ!」
私たちは弱々しくうなづいた。
「メル!コル!君たちもあたいにウインクしてちょうだい!」
私はボロボロ涙を流しながら、コルは自分のお腹をさすりながら、頑張ってウインクした。
「やっぱり君たちむちゃくちゃ可愛いな!ありがとうメル、頑張れるよ!
コルもありがとう、後で腹筋の触りあいっこしよう!」
521名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 14:24:14 ID:JURlQYvN
ベルカ・ヌビア平和政権樹立前夜:4/6

お姉ちゃんはそう言ってからフッと息をつき、団長の大樹みたいな足元で大の字に寝そべった。
私たちのやり取りを黙って聞いていた団長は、牙モックのくせしてブタみたいなホッペをまっかっかにしていた。
「お前、極上の玉だな!俺にとっちゃ忘れられん新年になりそうだ、ガッハッハ!
よし、腹もクッキリ六つに割れたままだな!でかした女だ!ヒーザーオートーシー!」グボォオオ!
団長の巨体がお姉ちゃんめがけて崩れ落ちた。
お姉ちゃんのしなやかな腕、足が蔓のムチみたいに跳ねた。
跳ねた褐色の四肢は、その後しばらくプルプルって震えた。
で、右手だけを何とかギュウって力強く握りしめた後、私たちにピースサインを送ってきた。
お姉ちゃんは色々考えるなって言った。
でも私はこの時、色々考えてしまった。
声なんかじゃなく、ウインクなんかじゃなく、直接お姉ちゃんの心にアクセスし、直接応援してあげたいと考えた。
だから私は、当時の私が唯一使えた魔法の心話接続を使って、お姉ちゃんの心に素手で触ってしまった。
途端。『エンターテイメント―ザッツ・エンターテイメント―』
私は触った事を後悔した。
今でもずっと後悔している。
『官能―バイオレンスー鉄拳制裁―鋼の筋肉―むしむしした暗い場所で流れる脂汗―筋肉を打つ音―』
私はパニックになってしまって、どうしても接続を断つ事ができなかった。
「女!次はめちゃくちゃ痛えぞ!カーカートーオートーシッ!!」ズッブウゥ!
『六つの小高い丘―丘と丘の間の溝−溝を正確に見定めた踵―生き地獄―悶絶―官能的な踵―』
私は意味がないと解っていながら必死で両耳を塞いだ。
でも目はじっと、のたうち回るお姉ちゃんの肉体に見とれていた。
「おねえちゃん…すごく…きれい…」
私の声だった。
522名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 14:24:51 ID:JURlQYvN
ベルカ・ヌビア平和政権樹立前夜:5/6

「やい、プニロリ!」
ふと我に帰ると、団長の大きな顔が私の目の前にあった。
「お前、あの女が色々考えるなって言ったの聞いてなかったのか!
何の呪文を唱えた!部屋が花の匂いでむせかえってるぞ!」
団長の大声で、ようやく私の心はお姉ちゃんから切断された。
で、鼻をクンクンさせると、団長の言う通り、お姉ちゃんの体から魔術痕跡が放つ香りがムンムン漂っていた。
「チッ!ガキンチョが大人同士の肉交を邪魔しやがって!おい女!興が冷めた!立て!」
むせかえるような花の香りを全身から放ちながら、お姉ちゃんはヨロヨロと立ち上がった。
口からヨダレがいっぱい垂れていた。
お腹は六つに割れたままだけど、マッカッカに腫れていた。
でも表情は女王様みたいだった。
気高い花の騎士様みたいでもあった。
「今日はこの辺にしといてやる!ガキンチョ共を連れて帰れ!」
団長の声音は恐かった。
でも、その表情は、なぜだか奴隷みたいだった。
なぜだかまるで、お姉ちゃん専属のふぬけた召使のようだった。
団長はノシノシとお姉ちゃんに近付いて、懇願するような、赦しを乞うような声音でこう言った。
「なあ、最後に一発、腹の力を抜いて受けてくれや?みぞおちにブチ込ませてくれ」
お姉ちゃんは団長のブタみたいにピョコンとした耳に、きれいな唇を寄せた。
私たちには届かない小さな声で、団長に何事かを囁いた。
あの時のお姉ちゃんの顔は、300年たった今でも忘れられない。
偉い女王様が「その者の首を刎ねよ」と命じる時、多分、あんな顔をするんだと思う。
団長のくるん、とした尻尾がぷるぷるぷるぷるって震えた。
お姉ちゃんのお腹に埋め込まれた六つの小高い丘が、縦長の双丘にヌルヌルと姿を変えた。
「ザッツ・エンターテイメント!ザッツ・エンターテイメント!」
また私の声だった。
コルが必死の力で、私の体を取り押さえていてくれた。
ズン!
お姉ちゃんは微笑みながら両手でみぞおちを押さえ、ガクッと床に膝をついた。
「女!今の言葉に嘘がないのなら、我らブタブタ団はここで待つ!
お前が今の約束を果たしに来るのをジッとここで待っているぞ!」
523名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 14:25:33 ID:JURlQYvN
ベルカ・ヌビア平和政権樹立前夜:6/6

新年二日目の朝、私とコルは宿屋で朝ごはんを食べながら、お姉ちゃんにこんこんとお説教されていた。
お姉ちゃんは相変わらず食欲旺盛だった。
私とコルはフルーツパイだか何だかをちまちまフォークでつっついていた。
で、つっつきながら「もうド派手なやんちゃはしません」って、お姉ちゃんに約束した。

約束はしたけれど−
新年の祝祭日からきっかり一ケ月たったある日の夜、私たちメルコル大魔術団はアッサリその約束を破る事になる。
編旗曜752年二月一日。牙モック氏族内でのクーデターの日。
このちょっとだけハードコアな手記を読んでいる皆さん。

皆さんが小さかった頃に学校で習った「ベルカ・ヌビア平和政権」その樹立の発端となった、運命の日。
教科書に、お腹が六つに割れた褐色の女戦士と、牙モックなのにブタみたいな男性の絵が載っていたでしょう?
二人が共に戦旗を掲げている、かなりヘタッピな油絵が載っていたでしょう?
あの絵はコルが描きました。

牙モック氏族内のブタハナ子族が打ち立てた平和政権。
それなのに、自分のフルネームをド派手に冠させた人間族の女戦士の歌を習ったでしょう?
あれ、私が作曲しました。
作詞は、団長です。
私とコルが朝ごはんをつつきながら誓った約束。
お腹が六つに割れた褐色の女戦士と交わした約束。
これは、他でもないお姉ちゃん本人の手によって破られる事になったんです。
ド派手なやんちゃを通り越した、クーデター。ブタハナ子族の一斉蜂起の幇助。
でもこれは、別のお話。

ベルカ・ヌビア平和政権の樹立を見届けた後。
私ことプニロリ族のメルとコルの二人の間だけで一大ブームになったジャンケン腹パン対戦。
プニロリ族の古式ゆかしき双子婚の慣習に則り、私の夫となったコルと今でもたまにやってるけど……
プニロリ族の双子がチュッチュッしながらお腹の叩きあいっこしてる様子。
それは、ちょっとどころのハードコアでは済みそうにないので……
これもまた、別のお話。

おしまい
524名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 16:56:03 ID:aIk1ZrFv
>>518
ウインクとテレパシーのシーンにふるおっき! GJです!
妄想が広がりまくりんぐのオチがFFTというゲームのエンディングを、何か思い起こさせる感じです。それも、非常に良かった!!
525名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 19:34:06 ID:RTeSNYIw
てか団長のセリフの全てがネイティブで惚れた
526名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 21:08:00 ID:5SlMVhea
俺の嗜好とは方向が違ったけど、読み物として楽しめた。
GJ
527名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:41:10 ID:NDZJ7qyP
初心者にも優しいソフト腹責めでよかったw>>523
528名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 01:31:29 ID:ofEFfLj0
>>523
某SNSで牙モック娘の腹責抱き枕を拝見しました。他の人がタグ追加していた再生ボタン3番は俺も興奮しました。もし良ければあの親子の設定のSS読みたいです。
529なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:45:02 ID:SKtUjvu+
スカトロ要素あり、腹責めは甘めです。 


「つかれた〜」
「おい! まだ町から少ししか歩いてないだろ!」

道の真ん中で立ち止まると頬を膨らませたままデビロットは叫んだ。
そんな様子を勇者である  ―― ユウ ―― は呆れたように見つめる。

「今日中にあの『西の館』に行って『魔法のカギ』を取って来ないといけないんだぞ」
はぁ〜、ユウは大きなため息をつく。
「わかってるわよ、でも町の人たちもそこまで知ってながら何で『勇者のために取ってきてやるよ』ぐらい言ってくれないのよ」
ペタン
ついにデビロットはその場に座り込む。

「もう歩けない、馬車とか使おうよ〜」
「あほか、そんな余分なお金無いよ」
「えー! あんた勇者でしょ? もっと町の人たちや、お城の人たちも融通聞かせなさいよ」
「みんなだって辛いんだよ、文句ばっかり言ってんなよ」
「あんたほんとは人望無いんじゃないの?」
じトー、少し非難するような眼で目の前のユウを見つめるデビロット。
「あのなぁ、そんなこと言うならお前だって、魔族の連中が集まって来ないと変だろ?」
「えぅ」
痛いところを突かれてデビロットは黙り込む。
「しょうがないなぁ、ほら!」
そう言うとユウはデビロットの背中を向けてしゃがみこむ。

「ほら」 「えっ!? なに?」 「おんぶしてやるよ」
「ちょっ! いいわよ、はずかしいもん」 「でもお前歩けないんだろ?」

背中を向けるユウを見つめながらデビロットはしばらく躊躇った後、
「し、仕方ないわね、おぶされてあげるわ、感謝してね」
そう言うと背中にピョコタンと、とび乗り、ギュウっと抱きつく。

「まったく……、行くぞ、ちゃんと捉まってろよ」
そう言うとユウは立ち上がり歩きはじめた。
530なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:46:10 ID:SKtUjvu+
トコトコ。

ポトポト。

トコトコ。

ポトポト。

トコト……ピタ。

「ハヘ? ホうヒたの?」
背中のデビロットは突然歩みを止めたユウに尋ねた。

「『ほうひたの?』じゃないだろ!! 『ほうひたの?』じゃ、汚いだろ!」
先ほどからずっと彼の背中でモシャモシャとお菓子を食べ続けていたデビロットに
ユウがついに切れた。

「食うならこぼすな! 汚いぞ!」
「仕方ないでしょアンタが揺れるんだから」
最後に『勿体無いなぁ』と付け加えてまた食べ始めようとする。
「おい! これ以上食うなら自分で歩いてもらうぞ」
「えー! 何それ横暴よ!」
背中でデビロットは抗議を始める。
だが結局食うか歩くかの二択を突き付けられ、
『たべたいときは降りる』
と言うことで合意した。

「全く我がままなんだから」

ブツブツ言いながらデビロットはギュウっとユウの背中に顔をうずめる。

「どっちがだよ、あ、おい、着いたぞ」

「えっ?」
デビロットが顔をあげると其処にはうち忘れられた様な館が建っていた。
531なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:47:01 ID:SKtUjvu+
「ここに魔法のカギがあるのね、早く行きましょう」

ピョン、と背中から飛び降りると、其のままテコテコと扉に近づく。
「お、おい、危ないぞ」
慌ててユウが止めるのを聞かず、そのまま扉をドンドンとたたき続ける。
「平気、平気、ねえ、誰かいないの?」
「おい――」
そう声をかけようとした瞬間、ギギギ、重苦しい音を開けて、ゆっくりと
扉が開き、中から黒いドレスを身にまとった一人の女が出てきた。
「あら? 誰が来たのかと思ったらずいぶん可愛らしい子たちが来たわね、
私に何か用かしら?」
黒衣の女は二人を見ると妖艶に笑いながら話しかけた。

「ねえ、ここに魔法のカギがあるんでしょ? 貸して」
「おい!」
余りにも不躾な話し方にユウは思わず見咎めて制止のため肩を掴む。
「ふふふ、気にしなくていいわ、カギ、かぁ、まあ、あるにはあるけど……」
じいっと、女はデビロットを見つめる。
それはどこか蛇が蛙を見つめるそれを連想させてユウは思わず身震いする。
「ほんと!? じゃぁ貸して!」
なにも気づかないのか当の本人は平気な顔で両手を前にずいっと出した。
「うう〜ん、立ち話もなんだから、中に入りなさいお菓子があるから」
そう言うと女は扉を開けて二人を招き寄せる

「ホント!? やったね、ユウ」
デビロットは満面の笑顔で大きく開いた蛇の口へと自ら飛び込んだ。

「お、おい、待てってば」
慌ててユウも後を追うように扉をくぐった。

二人が中に入ると館の中は思ったより大きくは無い事に気がつく。
(外から見るよりずいぶんと小さいな)
ユウがきょろきょろと見渡すと、
「あれ? 中はずいぶんちゃっちいのね」
デビロットは遠慮なく言い放った。
532なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:47:54 ID:SKtUjvu+
「そうよ、亡くなった主人が造ったんだけど外から見るより小さいでしょ?」
「そうね、それより早くお菓子と鍵頂戴」
「おいデビロット! お前いい加減にしろ! さっきっから失礼だぞ」
ユウは、余りにも無礼な態度をとり続けるデビロットを見かねて、
思わず大声で怒鳴りつける。
「うるさいなぁ」
「大丈夫よこれぐらいのコは皆こんなものよ、そこのテーブルで待ってて」
さほど気にしてない素振りで、女は奥の部屋からお菓子と鍵を運んできた。
「わあ、おいしそう! いっただきまーす」
いち早くテーブルに並んだお菓子をパクつき始めるデビロット。
「うん、ユウも食べなよ」
手招きする傍らで、どんどんと口へとお菓子を運んでゆく。
「まったく、お姉さんすいません」
「『お姉さん』じゃなくて『オバサン』よ」
デビロットがお菓子をほおばりながら、じっと女を見る。
「おまえ、いいかげんに――」
「いや、『おばあさん』か、ネエ、ラミアさん」
その一言にユウはギョッと女を見つめた。
――ラミア――
女性の姿をしたモンスター。
下半身が蛇の姿をし、人里離れた所に住み
普通の人の姿で人に近づき精気を吸うという。

「あら、わかったの? 凄いわね」
クスクスと正体を見破られたラミアが笑う。
「なっ!?」
思わず腰の剣に手をかけたユウをデビロットは制する。
「なんか企んでるなら、お菓子に毒とか入れてるわよ、でも何にも入ってないし、
どういうつもりか聞いてもいい?」
言葉の最後に『まあ、毒無効のスキル持ってるけど』と付け加えながらじいっとラミアを見つめ続ける。
「うーん、あえて言うなら暇つぶしの相手をしてほしいの、そこのお譲ちゃんに」
すっと、白く長い指をデビロットに向けるラミア。
「へえ、どうしたいの?」
「痛い事はないわ、こっちにきて」
そう言うとラミアは隣の部屋に消える。
533なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:48:50 ID:SKtUjvu+
「大丈夫だって、ちょっと待ってて」
何か言いかけるユウを制してデビロットも後に続いていった。
「ふふふ、可愛いわねアナタ」
隣の部屋はおそらく彼女が使っているのであろう、寝室だった。
「何するつもりだか知らないけど、私の事知ってるの?」
「どういうこと?」
怪訝そうな顔でラミアはデビロットを見つめた。
「私、あの大魔王の娘、デビロットよ」
ふふん、得意げにラミアを見つめるデビロットであったが、
「そう」
の一言で何かがガラガラ崩れた。
「じゃあ、少しは楽しめそうね」
「ちょ――」
何か言いかけたデビロットの手足に何かが巻きついてくると、
そのまま勢いよくベットに縛り付けられる。

「な!? なに? 何する気?」
「こ、う、す、る、の」
楽しそうに笑うとラミアはぺろりとデビロットのワンピースをめくる。
たちまち水玉模様のパンツがラミアの目に留まる。
「あらあら、けっこう可愛いの履いてるわね」
そう言いながらすっと、腰骨の下あたりまで下着をずりおろし、鳩尾の辺りまで
服をたくしあげる。
「や、やめて、何するの?」
これから何をされるのか分からない恐怖にデビロットは震えあがる。
小さく体が小刻みに震える。
「怖がらなくてもいいわよ、これから私があそこの砂時計が全部落ちるまで

貴方の事を苛めるから、それまで我慢できたら鍵でも何でも渡してあげる」
そう言うと、ツッゥーと鳩尾の辺りからヘソの下までを、ラミアの白い指が張う。
「うぁあ」 と、早くもデビロットは体をゆする。
「あらあら、もう降参?」
指で何度もデビロットのお腹をなぞりながらクスクスとラミアは笑う。
(うう、私が参ったしちゃったら、あいつ困るだろうな)
534なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:49:58 ID:SKtUjvu+
「だ、だれが! こんなのヘッチャラよ!」
手をくっと握り、
目をぎゅと閉じる。

「あらら、我慢しちゃって、でもどれだけ持つかしら」
喋っている間もずーっと休むことなく指は、デビロットの白いお腹を往復し続ける。
「は、はぅぅ……」 快感に打ち震えながら、デビロットは身を震わす。
「あらあら、貴方随分可愛らしい声で鳴くのね」
楽しそうに笑うラミアを見てデビロットはきゅっと唇を噛みしめる。
「ふふ、抵抗する気? じゃあ、これはどう?」
ペロリ。
「きゃ!? きゃぅうう!」
今度はラミアの舌がデビロットのお腹を這う。
堪えきれずデビロットは悲鳴を上げる。
その度にデビロットの柔らかくピクピクと小さく痙攣する。
「おいしい、大魔王の娘って言うのも嘘じゃないのね」
ペロペロ、何度も指で擦られた部分が舌でナゾラレテゆく。
時には脇腹を撫でられて、ヘソの中や、鳩尾のまわり、それらを徹底的に責め続ける。

デビロットの白くフニフニした女の子特有のちょっと冷たいお腹を、
ラミアの透き通るほど白く、長い指と真っ赤な舌が、
ちょろちょろと、デビロットを責め続ける。

お腹に意識を集中させて、何とか耐えようとすると、

ピン。

小ぶりで形の良い胸の先端を指ではじく。

「は、はゆぅん!」

ビクビクと全身を大きく震わせ、おなかに力が入らなくなった所をまた再び責められる。

「あ、ああ、も、もうやめて……」

ハアハアと、荒い息を吐きながら潤んだ瞳をラミアに向ける。
535なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:51:14 ID:SKtUjvu+
「じゃあ、降参?」 ラミアはユックリと手のひら全体でお腹を撫でる。
「ううう……」 プルプル、デビロットは小さく首を振る。
そしてチラリと砂時計を見ると、まだ砂は半分も零れてない。

「うそ……、そんな」

絶望した瞬間、

コチョ、コチョ

「きゃははははは!」

ラミアの繊細な指先が脇腹をくすぐり始めた。
デビロットは再び全身を激しく揺らしながら笑い転げる。
と、

ギュル

「きゃははは、あ! あん、ちょ、ちょとまって!」
身を左右に揺らし制止の声をかける。
「ダメだけど一応聞いてあげるわ、何かしら?」
「ト、ト、トイレ! トイレ・タイム!!」
デビロットの声を聞きラミアは口端をゆがめて楽しそうにほほ笑む。
「だめ」
くすぐりはさらに勢いを増しデビロットのお腹を責め立てた。
「ああ、ああん、や、やん、も、漏れちゃう! ダメ駄目!」
必死にギュウっと下半身に力を込めて
漏らさないように力を込めるが、ラミアの指先は、
そんなデビロットの抵抗を打ち崩そうと休む間もなく責め立て続ける。

「我慢強いわね、それなら、一寸本気だしちゃおう」
すっと甘いよい香りがした後、デビロットはわが目を疑った。
「えっ!? うそ……」
「ふふふ、今あなたの目にはあなたが一番好きな人の顔が写ってる、さて、
好きな人からの責めにどこまで耐えれるかしら」
「え、えええ!? ど、どういうこと? あっ! や、やあん!!」
536なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:52:05 ID:SKtUjvu+
大きな声をあげてデビロットの体が大きく海老ぞる。

ペロペロ、執拗なまでの舌攻撃と、
コチョコチョ、指攻撃。
「きゅ、きゅううん……」
悲鳴をあげて口からは、たらたらと涎を垂らし、段々と目の焦点が合わなくなって来る。
「は、はゆうぅ、も、もうだ、め……」
全身の力が徐々に抜けていく、
「よく頑張ったわね、これはご褒美よ」
ギュウ!
「あっ! や、ああ、いや! だめ! だめえぇ!!」

デビロットの必死の懇願も虚しく下腹部に掌を当てて強く押す。

その瞬間

「漏れちゃう! ああ、ダメ、洩らしちゃう! だめええ!!!」

プシャアアア!!

派手な勢いでデビロットは堤防の決壊が割れるようにお洩らしをする。
少し粘り気を帯びたそれは、水玉模様を黄色く染め、ラミアのベットを
水浸しにした。

「あ、うううぅぅ、ひっく、ひっく」
「あらあら、すごいわね、よっぽどこの顔が気に入ったのね」

盛大にお洩らしをしたデビロットの頭をなでながらラミアは笑う。
「ふふ楽しかったわ『それ』あげるわ、頑張ったご褒美よ」

放心状態のデビロットのお腹の上には先ほど押し当てられた、カギが乗っかっていた。

びしょびしょになったパンツを丸出しにしたデビロットを部屋に残し、
ラミアは笑いながら部屋のかぎを開けて出て行った。
537なんたらファイナル 2部:2008/11/07(金) 21:53:25 ID:SKtUjvu+
「大丈夫か!?」
少しして、ユウが部屋へと飛び込んでくる。
異次元より召喚した新しいパンツに穿き替えたデビロットは部屋の中央に立っていた。
「だいじょうぶだったか?」
ユウがやさしく聞くと、
「う、うううう」
デビロットは背中を向けたまま震えている。
「お、おい……」
そっと肩に手を置くと、

パン!

ユウは思いっきり頬を叩かれた。

「アンタのせいだからね!!」

怒りに身を振るわせるデビロットに対してユウはわけも分からず、

ただ頭を下げた。


終わり。
538名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 22:09:08 ID:SKtUjvu+
ありがとうございました、如何にエロくなるか試してみました。

ではまた。
539名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 22:56:49 ID:LRXXyLv0
>>537
このほのぼの責めっぷり…
星野センセの予感w
540名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:43:05 ID:XNbsnjX7
>>529

スカトロ要素あり、腹責めは甘めです。


まで読んだ。。。。
541名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 15:09:14 ID:kcH+FnPZ
>>529
ちょ、ちょと、VC釘宮祭り再開の予感!   ―― グッジョブ ――
542名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 15:13:31 ID:kcH+FnPZ
ちょ、何やってんだオレ>>VC。

訂正>>CV。

スンマソ。
543名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:28:23 ID:dxaZGgZS
腹筋は鳩尾からヘソにかけての縦割れのみ。そんな色白娘がヒロインの腹パンチSSです。
−−−
夏子の縦に割れた腹:1/14

腹パンチの魅力に目覚めたのが何歳の頃の事なのか、ハッキリ答えられる方は少ないと思います。
また、腹パンチの欲求を覚えたきっかけが何なのか、これも明確な方は少ないかと思います。
しかし私の場合は珍しく、目覚めた年やらきっかけやら、今でもハッキリ覚えています。
今ドキ世代のお若い方々には信じられないかもしれませんが、20年ほど前に異性愛サウナができだした当初。
その時分はね、自分自身と同じ容姿でしかネットに接続できなかったんですよ。
お蔭様で今年で還暦を迎えさせていただくタヌキ腹でスケベ爺な私ですが、異性愛サウナの出来初めた当時も、やっぱりタヌキ腹でした。
しかし当時はスケベ爺さんならぬ精力絶倫ムンムンドスケベ親父でしたよ!
だもんで腹が出てよが関係アチャコ、胸板がおっぱいみたいに垂れてよが関係アチャコ。
休みの日なんかになるとね、こう、嫁ちゃんと娘らがデパートなんかに連れもっていくでしょ。
そしたら家におるの、私だけでしょ。
ルンルン気分で家内と子どもを見送った後は、遅延式アクセスケーブルの先っちょをクルックル振りまわしもって、パソコンの電源を入れる訳ですよ。
あ、リアルタイム式アクセスは当時からありましたよ。
といいますかプロトコルが確立したんは遅延式の方が後です、正確には。
私当時から血糖値やらコレステロールやらをお医者からうるさく言われとりまして。
脅してくるんですよ、お医者サマが。
「そんなゴリッパな体格で、ほんまの速さで向こう行ったら知らんで〜。
コロっと逝っても知らんで〜」なんてね、脅すんですよ。閑話休題。
で、プスっとケーブルをば結線して、サウナに向かう訳ですよ。
今でも有名な異性愛サウナで「レジャービル山びこ」ってあるでしょ。
あそこに当時からよく通ってました、ウシシ。
今は「サウナ」とは名ばかりの一大スペクタクル空間ですが、当時は本当にサウナビルと同じようにプログラムされていました。
今みたいに海底二万マイルの深海で!だの、大気圏に突入しながら!だのはありませんでした。
拍子抜けするぐらいに普通のサウナでしたよ。
システムエラーが発生したりするとね、ビル全体がグラグラって揺れるんです。
で、皆して地震!?なんてアホみたいに騒いでました。
これは今でも一緒です。
実はピラミッドのてっぺんやら大気圏やらの再現は当時から技術的に可能だったらしいのです。
しかし我々世代そのものに、心の準備が整っていなかった云々言われてます。閑話休題。
で、フロントで券を買って遅延式アクセスで来た人用のロッカールームに向かう訳です。
そしたらやっぱり悲しい事に、私と同じようにゴリッパな体格の男女が大半な訳です。
血糖値やらコレステロールと闘うお仲間の集まりな訳です。
544名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:30:21 ID:dxaZGgZS
夏子の縦に割れた腹:2/14

でもね、中にはこう、別嬪さんもいてる訳ですよ。
その日もやはり、よく目立つ風情の美人が一人だけおりました。
贅肉でぱつんぱつんのご婦人らと一緒に談笑しておりました。
今でこそ私、肝っ玉の据わった贅肉マダムも大好きですが、当時は全く眼中になかった。
美人のみに艶を感じていました。
で、その談笑贅肉さんらの真ん中で艶かに咲く紅に、私の目は釘つけされた訳です。
年は22か3か4、顔容はちょっと酸っぱいめのミカンを思わせるハツラツとした笑顔でした。
しっかりとした揉み応えを約束する白い良い乳房、乳輪は桃色で、乳首もぷっくり可愛らしい。
下っ腹のあたりは顔を押し当てたくなるふくよかさ、プリプリっとした太もも。
唯一身につけた乳白色の下ビキニの布地が、ケツに食い込んでおりました。
で、彼女の深いおヘソの上、たっぷりのお乳の下。
私の心はそこに吸いこまれていきました。
今振り返れば、あれはきっと贅肉さんたちに回りを囲まれておったからこそ、強く目がいったんでしょうな。
贅肉さんたちが何か面白い事を言うたび、彼女は元気に笑う訳です。
するとお乳の真下からおヘソの真上にかけて、シュウっと綺麗な線が走るんです。
柔らかそうに見える彼女のおなかの筋肉を、綺麗に左右に分ける縦の溝が浮かぶんです。
で、左と右のそれぞれは、割れて尚やわらかそうなんです。
話に耳を傾けている時は、白くてやわこいおなかちゃん。
話の弾けて笑う時は、左右の腹筋が野蛮に波打つ女の腹。
元気な笑い声の時にだけ浮かび上がる、可愛い娘のおなかをクッキリと二つに割る深い溝。
その陰影の何と卑猥で美しかった事!
私は我を忘れてしまい、見とれるあまり気付きませんでした。
可愛い娘が、自身のおなかの縦割れと、私の目を交互に見比べている事に気付きませんでした。
気付いた時には遅かった、目と目が合った時には遅かった。
彼女は私に優しく微笑んで、口だけ小さく動かして、私にコンニチワと言ったのです。
アァ今も忘れじの2080年8月15日、終戦記念の日。
処はレジャービル山びこ。
女が私に名乗った名は「夏子」。
私はこの女がきっかけで、腹パンチが放つ抗いがたい魅力の虜となったのです。
見とれる私を誘うように、彼女はスックと立ち上がり、ミックスルームへと続く階段を元気に駆け上がっていきました。
私は贅肉のお仲間婦人たちに軽く会釈してから、彼女のプリプリしたケツの後を追って行きました。
545名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:31:11 ID:dxaZGgZS
夏子の縦に割れた腹:3/14

彼女が入っていったミックスルーム、その入り口に何やら長い注意書きのようなものが書かれた紙が貼ってありました。
しかし私はそんなものには目もくれず、ミックスルームの暗闇の中に入っていきました。
入って私はアレ、と思いました。
二十畳ほどの広い暗闇の中、人の気配は彼女しかなかったのです。
彼女は部屋を入ってすぐの壁際にもたれかけておりました。
で、私に声をかけてきました。
「あの、あたしのお腹でいいの?横には割れてないけど、それでも構わない?」
私はその意味が解らず、ただ彼女の体に触りたくて、ノシノシ彼女に近付いていきました。
「僕こそ。こんな真ん丸で構わないですか?」
彼女は返事をする代わりに、私のホッペをふにふにと摘んできました。
だもんで私は、代わりに彼女の乳首をコリコリしたりツンツンしたりしました。
お互いにこの場での名を名乗りあってから、私は彼女の背に回って乳房をもみしだいたり、うなじにチュウをいたしました。
ビキニパンツ越しのケツのワレメや股のワレメを、指でほじほじもしました。
充分に夏子を湿らせてから、私が一目で惚れたおなか割れを見せてもらおう、おなかに力を入れてもらうようお願いしてみようと考えていました。
「あの。えっと、たぬきちさん?」
しばらくすると夏子は、困惑したような顔で私に聞いてきました。
「ん?どないしました?ちょっと、おしり痛かったですか?」
「ううん、そうじゃなくて。たぬきちさんはもしかして、入り口の注意書き、見てから入ってきたんじゃないの?」
途端に私はギクウとなって、ババッと夏子から身を離しました。
恥ずかしながら私、視姦イベントが催されているとは知らず、同じような事をしでかした経験があったからです。
私の慌てぶりを見て、夏子はコロコロと可愛らしく、元気に笑いました。
元気なおなかにお宝が出現しました。
「それそれ。そうやってあたしのお腹をじっと見てたから、あたしが勘違いしたんだよ!あ、注意書き確認しに行かなくていいよー!あたしが教えてあげるから」
夏子はおろおろしっぱなしの私の手を引いて、ミックスルームの奥の奥、大きな全身鏡の前まで私を連れていきました。
で、鏡の前に夏子、その真後ろに私、となるよう立たされました。
「あのね、たぬきちさん。今日はこの部屋、あるイベントが催されてます。あたしと貴方の二人しか人が集らない、すごくマニアックなイベントだけど。
だからって行かないで?たぬきちさんが行ってしまったら、あたし一人だけになってしまいます」
そう言いながら、夏子は再び私の手をとって、ふくよかな彼女の下腹部にぴったりと私の両手をくっつけました。
その感触の柔らかかった事!
フワフワの粉雪が積もってできた、足跡一つない雪原を思わせました。
546名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:32:06 ID:dxaZGgZS
夏子の縦に割れた腹:4/14

たるみなく、シュッとした曲線なのに、いやホント、驚くほどフワっフワに柔らかい下腹部でしたよ。
私は押し当てられた両手の指をススウっと広げました。
指の股を全開にした私の両手が、白い下腹部全体を覆いました。
指と指の間から、やわこい可愛らしい肉がぷくりと小さくはみ出ていました。
私、足跡一つない雪原には、自分のくっさい足で乱暴に跡を印したくなる方でしてね。
彼女になんの了解も得ず、彼女の無防備な下腹部を乱暴に、ワシッワシッとワシ掴み、揉みしだきました。
指と指の間のあちこちから、可愛らしい白い肉が乱暴にはみ出ていました。
「夏子さんのおなか、下の方はおっぱいみたいに柔らかいですね。女性ならではです。非常に気持ちが良いです。もし痛かったら、すぐに止めま―」
「あたしね、たぬきちさんにお腹を叩いて欲しいんです」
「ええ!?」私は手揉みを止めました。
「今日はこの部屋、そういう日なの。あ、質問は後回し!聞きたい事があるんでしょ?確認したい事があるんでしょ?でもそれは、後回し。
とりあえず私がたぬきちさんに説明するから」
夏子はおなかに力を入れてくれました。
鏡の中の夏子のおなかがきれいに左右に割れました。
やわこい下腹部に私の手を押しつけていた細い指をスッと放して、夏子は言いました。
「あたしが説明している間、たぬきちさんの手、たぬきちさんのしたい事をしてていいから。お口も言いたい事を言ってていいです。
ネットだからって、無理に標準語で言わなくもいい。その代わり、耳はあたしの話、よく聞いててね?さあ、どうぞ?」
夏子は私を鏡越しに見つめ、説明を始めました。
「お腹を叩くといっても、平手で叩いちゃだめ。ハラヅツミを打って欲しい訳ではありません」
夏子が私に説明をしている間、私は迷わず両手を一心に動かしました。
夏子の説明を耳ダンボで聞き、夏子の背中から両手を回しておなかの筋肉の感触を味わっている間、私の目は鏡に映る夏子のおなかを視姦しました。
私の口は夏子のうなじや肩甲骨を這いながら、こんな恥ずかしい言葉を口走っていました。
「綺麗な顔やのに、カッコエエおなかしとんなあ。これ、腹筋やなあ。女性の人やのに立派な筋肉やなあ。固すぎひん、柔らかすぎひん、土のうみたいな触り心地やで?」
「手をゲンコツに固めて、あたしのお腹にパンチを入れて欲しい。力加減はたぬきちさんにおまかせします」
夏子の深いヘソの窪みに指先を入れてクイクイ指を曲げました。
「女性やのに、なんでこんな綺麗に割れるんやあ?こんなに深くミゾ走っとったら、目つむっててもなぞれるなあ」
「最初の何発かは弱い力で叩いてくれてもいい。肘鉄や膝蹴り、回し蹴りをしてくれても構わない」
おなか割れの深い溝に人さし指を突っ込んで、もう、なぞりまくりましたよ。
ヘソとみぞおちを何往復もしましたよ。
「現実のあたしの肉体に何もダメージはないから、たぬきちさんのお好きな力加減でお腹を叩いて欲しいです」
547名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:33:17 ID:dxaZGgZS
夏子の縦に割れた腹:5/14

夏子のおなかの溝に食い込む私の指の力は、往復するたび、どんどん強くなっていきました。
「ずっとおなかに力いれてくれてんねんな、ありがとうなぁ。女性がおなかに力いれっぱなしはしんどいのに、ありがとうなぁ。
俺、夏子のおなか叩きたなってきたで、パンチいれたなってきたなぁ。太鼓みたいな音鳴らしたるからな、ボォンいわしたる」
「トレーナーが選手の腹筋を鍛えるように扱っても構わないし、貴族が奴隷に八つ当たりするように扱っても構わない」
割れたおなかの左側を左手の親指でグッグッと押して、筋肉の固さを感じた箇所は、コリをほぐすようにグリグリと親指をねじ込みました。
もちろん右側も、同じ事をしました。
「夏子て、痛くてもがまんしてや?モロに入っても手でおなか隠さんといてや?目ェぐわあって開けて、いったあぁぁ言うてもええけどな、夏子て、絶対目ぇそらしたらあかんでぇ。
ずっと俺の顔見といてや?がまんせなあかんでぇ。俺に言われた通りにせなアカンでぇ?」
私がこんな恥ずかしい囁きを言い終えるのと、夏子の説明が終わるのは、ほぼ同時でした。
夏子はクルっと私に正面を向けると、とてもマゾとは思えない、まっすぐで明るい笑顔でこう言いました。
「という訳でたぬきちさん?たぬきちさんの方から何か質問がなければ、今から先は完全にたぬきちさんが仕切って。
もし仕切れそうにないなら、正直に言って。二人で一緒に下に降りて、お茶でも飲もうよ。あ、別にビールでもかまわな―」
「しっかしお前、ホンマようしゃべる女やな!ええ?」
ザッツ・エンターテイメント!
「……たぬきち、さん?」
「いっぺんオマエ、その緩い口閉じて、俺の真ァ前に立て!」
「あっ」
「あっ言うな。はよせい!」
ここからが―
「今から何聞いても三秒以内に答えろな?」
「……うん」
私にとっての―
「答えてる最中に何されても最後まで言いきれな?」
「……イイキレナって標準語でどういう―」
「なあ!!」
「う、うん!」
腹パンチ人生のスタートなんでありました。
「夏子、左手だけ俺の左手と手ぇ繋げ」
夏子はホッペをぽっとさせながら言われた通りにしました。
無防備な白いおなかでした。深いヘソの窪みが縦長の陰影を作っていました。
「腹に力入れろ。お前の腹筋、俺に見せつけてみ!」
548名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:37:25 ID:LvHd4v+b
夏子の縦に割れた腹:6/14

再び夏子のみぞおちからヘソにかけて、深いミゾが走りました。白亜の柱が左右に並んでいるかのように、夏子のおなかが綺麗に分割されました。
「ハラ二分割したまま喋れよ?」
「うん……いえ……ハイ」
「ウン。でエエ」
「!」いやホント、可愛い子でしたよ。
「うん!たぬきちさん!」
「お前が俺に説明してる間、お前の腹筋割れどうなっとってん?」
夏子はキュッキュッと手を握りしめてきました。
「たぬきちさんが何回もなぞってくれてて、とても気持ち良かったです!」
私ホントに参ってしまって、いよいよ辛抱できなくなりました。
「でね、だんだんなぞる力が強くなって、たぬきちさんの指がお腹の割れ目に食い込―」ボン!
生まれて初めて女を殴りました。
若い女性のヘソの真上に裏拳を入れました。
「っ!食い込んできたから、それがとても気持―」ドン!
同じ場所を今度はボディーアッパー気味に叩いてみました。
夏子は体を少しだけ前に屈めて、んー!と言いました。
「夏子、さっきのイイキレナはな、最後までしっかり言い尽くせって事や」
そう言いながら私は握る手をキュッキュッとしてやりました。
たちまち夏子はスウッと上半身を立てました。いやホント、可愛い子でした。
「それがとても気持ち良かったです!」
キュッキュッ。これも私から夏子の手をめがけてでした。
「どないや?恐ないか?」
私は二回連続で叩いたヘソの真上を、優しく撫でさすってやりました。
「恐くないよ。もっとめちゃくちゃな事して欲しいです」
「言うたな?」
「たぬきちさんのパンチ気持ちいいです」
「言うたな?」
「ゆ、ユータナ!」
とてもSM行為中とは思えないハツラツ笑顔で、夏子は一歩分の距離を詰めてきました。
スポーティーな雰囲気で打ってやればいいのか?
549名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:38:21 ID:LvHd4v+b
夏子の縦に割れた腹:7/14

私は夏子の縦割れ腹専属トレーナーみたいに振る舞えばいいのか?
でもその雰囲気は、私の気分には、ちょいとそぐわんなぁ?
私はその時、そんな風に考えておりました。
イケず言うたろ、イケずしたろと考えました。
「ところで夏子さん、もっとこう、おなかに力を込めれませんかね?
縦線一本だけでそんなキラキラなお顔されても、俺、いや僕、正直言ってすぐに飽きてしまいそうなんですよ」
案の定、夏子は非常に悲しそうな目で私を凝視し、ググっググっと一所懸命おなかに力を加えました。
頭の中で、私はあまりの愛くるしさに笛吹きながら小躍りしてました。
しかし口ではこう言ってやりました。
「はは、話になりませんな」
嘘でした。
ほんのウッスラですが、胃のちょいと下に水平の陰影が見えていました。
アッパレ、しっかりとおなかを鍛えている子でしたよ。
「いつまでやってるんですか?もういいですよ」
夏子は泣きそうな顔して、まっすぐ立ち直しました。
薄い水平線が消えました。
勿論私は駆け足で水平線を追う風情でしたよ。
「夏子。うそうそ」言いながら―
ドスっ!
水平線のあった場所に、水平チョッブをメリ込ませてやりました。
夏子は顔を苦しそうにしかめ、さすがに両膝を曲げました。
私は両手で夏子の両手を握ってやりました。
「うそやからな?おっちゃんな、夏子の横割れ腹筋バッチり目撃したからな?
今はまだ薄いけど、続けて毎日鍛えたらエエ!
そしたら綺麗な田んぼの田になる!
可愛らしい子や、ホンマ可愛らしい子や!」
夏子は強い力で私の手を握り返しながら、頑張ってまっすぐ立ちました。
額にうっすら汗を浮かべていました。
550名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:39:34 ID:LvHd4v+b
夏子の縦に割れた腹:8/14

おなかの濃い縦割れの陰影にも、官能的に汗がツツウと垂れていきました。
「たぬきちさん!あたし今日ね、ここに来て良かった!」
キュッキュッ。
これは夏子から私に対してでした。
「俺も夏子に会えて良かった。もうちょいこっち寄れ。
とっておきの重た〜い鉄拳、モロに入れたる。
入れる前に、何処に重たい一発入れるつもりか、予報しとくわ」
「予報?」
「予報が終わったらビール付き合うてくれ。
一旦いっしょに下に降りようや。
さすがにノド渇いてもうた」
これも勿論、嘘でした。うっしっし。
私は右手だけを放して、親指で夏子の深いヘソの輪郭をなぞってやりました。
「ただの予報やから。ビール飲み干して戻ってくるまで叩けへんから、腹の力抜いてくれるか?」
夏子のみぞおちからヘソにかけてを明瞭に二分割していた腹筋割れは、姿を消しました。
ヘソの上から胃のあたりにかけてを掌全体で軽く揉んでみました。
私を信頼しきっている事が明瞭に判る柔らかさでした。
「ビール飲んだ後やから余計に辛いやろうけど、耐えてるところ、俺に見せてや?」
「うん。もちろん!」
私は掌を私自身の胃にあてがい、ちょっと膝をガニ股に広げました。
「たねきちさん、そのカッコ変!」
夏子は笑って腹を割ってはならじと、ハツラツの微笑みだけで私の格好を楽しみました。
私は真ん丸に両目を見開いて夏子を見つめ、「おぉもったあぁー、いぃったあぁー!」と、モロに入って悶絶生き地獄の風情を夏子に見せてやりました。
やはりちょっと酸っぱいめのミカンを思わせる、ハツラツの微笑みでした、可愛らしかった!
「こういう目に遭ってもらうつもりやけど、構へんか?」私はシュッとまっすぐ立ちました。ここまでの殴打ですっかりほつれてしまった夏子の髪。
夏子の綺麗な髪を整えてやりました。
「構わない!」
551名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:41:56 ID:LvHd4v+b
夏子の縦に割れた腹:9/14

「ガニ股で悶絶してくれるな?」
「へ?……うん!その代わりに絶対に笑わないでね!」
「笑えへん、絶対に笑えへん!それと夏子!」
「ハイ!」
「いくら架空の出来事とは言え、手加減なしの一撃をそのまま女の子に食らわせるのは、気がひける」
「……うん」
「どうか約束してくれ。腹に思いっきり力入れといてくれ」
「うん」
「よし!ではタヌキ大魔王様の鉄拳制裁予報です。あくまで予報ですので、両足をスラリとまっすぐ揃え、可愛いポンポンはリラックスさせてご拝聴願いまーす」
「りょーかいでーす!」
夏子はその時ね。
朝に目が覚めると枕元に色とりどりのマシュマロやらポプリやらが置かれているのを大発見したお姫さまの様でした。
甘くて優しい笑顔で私を見つめておりました。
「こうやって親指を外に出した方の、喧嘩用のゲンコツでしょう〜」
「これはさすがに痛いかもしれないでしょ〜」
「喧嘩用ゲンコツが、この辺の高さから、夏子姫の胃袋めがけて一気に振り降ろされるでしょう〜」
私は左手で作った喧嘩用ゲンコツを夏子の頭上に掲げました。
夏子の視線は子猫のように、無邪気にそれを追いました。
「その角度だとお腹にあたる前にあたしのオッパイ姫を直撃しちゃうでし―」どぼぉっ!!!
夏子の胃袋が、私が右手で作った喧嘩用ゲンコツの、手加減一切なしのボディーブローに突き上げられました。
−−−
「お腹にあたる前にあたしのオッパイ姫を直撃しちゃうでし―」どぼぉっ!!!
夏子の目は真ん丸に見開かれ、一瞬で焦点を失いました。スラリと揃えた両足は無様にガニ股で開かれました。
−−−
「あたしのオッパイ姫を直撃しちゃうでし―」どぼぉっ!!!
夏子の揉み応えのある乳房がバウンドし、華奢な顎骨を直撃しました。
−−−
「直撃しちゃうでし―」どぼぉっ!!!
綺麗に整えてやった髪は一瞬にして乱れ、美しい顔容にかかった分の髪には、小さな紅唇から噴出した大量の唾液が付着しました。
−−−
「直撃しちゃうでしょおおぉぉお!?」
私の鉄拳は夏子の柔らかい胃の辺りの白い肉に、一瞬で手首までめり込みました。
552名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 06:26:47 ID:Qj09XG3z
規制くらった?
553名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 07:28:08 ID:8SYrtCEb
夏子の縦に割れた腹:10/14

しかし直後に夏子の体が衝撃で突き上げられた為、夏子のおなかの中の温かい感触から引き離されました。
夏子は「おぉぉ……お」とへしゃげた声を出しました。
白い両手で胃を庇い、ガニ股のまましゃがみこみました。
その後ゆっくりと、床にくずおれていきました。
私は悶絶する夏子の股座の肉壺に手をやりました。
私の予想した通り、夏子の肉壺は汁まみれになっておりました。
で、苦しそうに身をおる夏子の足首。
そこに巻かれた女性客用の桃色のロッカーキーバンドに手をやりました。
男性客用と同じく、バンドにはボタンが埋めこまれていました。
私は、ボタンを押そうと思いました。
レジャービル山びこは当時から、一人一人のログイン・ユーザーに対して、一時間おきのコミット・ポイントを設けてくれていたからです。
私と夏子が出会ってから、まだ一時間も経っていませんでした。
だからボタンを押せば、先ほどの残酷な一撃はなかった事になります。
それなのに、私はボタンにあてがった指を動かす事をためらいました。
押せば最後、この部屋での出来事も、夏子と私の出会いも、なかった事になるからです。
ログイン中の全ユーザーの記憶の整合性を保つ為、夏子のボタンを押しただけで、私の中からも、夏子との出会いは消えてしまうのです。
私は階下で、夏子のお仲間である贅肉マダムたちに会釈をしてから、階段を駆け上がる夏子のプリプリのケツを追いました。
だから彼女たちの記憶にも、会釈にまつわる何らかの介入があるでしょう。閑話休題。
私はしばらく迷っていました。
するとね、驚いた事に。
「たぬきちさん?ボタンは押しちゃダメ。押さないで!」
身を折ってウンウン呻いていた夏子が、元気に私の手をロッカーキーバンドから引きはがしました。
「夏子お前!」
さっきまで生き地獄の最中にいた身が、弾むように立ちあがりました。
「ホンマに大丈夫なんか?」
「大丈夫。ホントに大丈夫なの」
本当に大丈夫そうでした。
「あんなに物凄くイイパンチもらったのに、ホントもう、大丈夫なの。でもね―」
その顔は怪訝そうにミックスルームの天井やら壁やらを見回しておりました。
「それって少し、変。だよね?」
その顔は、私の方をちっとも見てくれてはおりませんでした。
だもんで私は少しばかり、ジェラシーを感じました。
554名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 07:29:21 ID:8SYrtCEb
夏子の縦に割れた腹:11/14

「たぬきちさん、ちょっとだけここで待ってて。私、お店の人に念の為、確認したいことがあるから」
夏子は一瞬だけ、一瞬だけ私を見て、ウインクして私から離れようとしました。
そのウインクが、あまりに愛らしかったので。
「何を確認したいか知らんけど、念の為やったら行かんでええ」
私はミックスルームから早足に立ち去ろうとする夏子を追いました。
なるべく陽気な口調で「全く〜今ドキ世代の若い子は〜」
鏡の前で夏子に追いついて、優しく優しく、肩を抱きよせました。
「ネンノタメ〜ネンノタメ〜言いすぎ!どんだけ石橋叩くねん」
「たぬきちさん……」
夏子は部屋を出ていくのをアッサリあきらめてくれました。
鏡に映る私のションボリ姿を見てました。
「そんな叩いたら、石橋こわれてまうよ、夏子て」
手を握りしめてくれました。
キュッキュッ。
これも夏子から私めがけてでした。
私は一旦夏子から手を放して、鏡に向かって正面を向くようグイグイ両肩を動かしました。
で、私は彼女の真横に動いて、鏡を介して互いのおなかの比べっこ宜しく立ってみました。
「お前はホンマにエエ腹しとる、かっこええ女や。それに愛嬌がある」
夏子は戸惑ったような顔で鏡の私と真横の私を見比べてました。
「お前、正直に答えぇよ?自分自身の性癖、恥とんな?」
「……うん」
「なんで恥じるねん?なんて聞くほど俺は野暮やないけどな。夏子て、人間千差万別やで。なんて野暮な慰めは言う野暮なオッサンや。でもな、ホンマに千差万別やねんで?
お前の腹、今、鏡に映っとるやろ?お前の目で見たお前の腹は、どんな腹や?お前なりの言葉で俺に解説してみ?」
案の定、夏子はお日サマみたいな笑顔になって自信満々の声音で私に解説をしてくれました。
自身の腰にシュッとスマートに手を添えての解説でした。
それはまさにビューティの化身でありました。
だもんで私は。
「あたしのお腹は、女の子らしい胴体に埋めこまれた白亜の双―」ドッスゥゥウ!?
胃袋を正確に狙いをつけ、全体重を乗せた肘鉄をビューティの化身にブチ込んでやりました。
555名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 07:30:05 ID:8SYrtCEb
夏子の縦に割れた腹:12/14

「何が白亜じゃ小娘が!腹六つに割れてから白亜やらぬかせ!」
最初に私、全裸で大気圏に突入しながらイマラチオのくだりでこう書きました。
私たちの世代そのものに、心の準備がなかったらしい。そう書きました。
しかし少なくとも、私の精神にはそれを受け入れる何かが、既に棲み憑いておったのかもしれません。
「千差万別言うたけどな、そやからて、それで良いという意味ちゃうからな!」
ついさっき会ったばかりの女神様が、私の為に言葉を語っておられる真っ最中に【これは現実ではない】たったそれだけの理由で―
「お前な、よう聞けよ!男にこんな事させてエエのネットの中だけやぞ!約束せい!」
一目で惚れたおなかに肘鉄をブチ込みながら、ブチ込んだ当の本人が、吹っ飛んでいく女神様に説教を垂れたんですから。
「現実では絶対やるな!誰にも打ち明けるな!俺とお前だけのナイショにせい!」
美しいゆえ殴打する。殴っといて説教垂れる。
女神様がなんぞカッコいい事を言いたくなるシュチュエーションをわざわざ作りだし、まんまと白亜言うた瞬間、暴力を振う。
黒霧の一番ブ厚い所で健気に踊る娘を、正確に射って転倒させる何かが、40のデブのおっさんの中にいました。
私たちの世代そのものに、心の準備がなかったらしい。それはきっと、間違いです。少なくとも私に心の準備はできていたと思います。
所帯を持って以降、強く持ち続けていた自分をアッサリ歪めました。極端な出来事を私はすんなり受け入れました。
初対面の人間のフェティシズムを受け入れて、アッと言う間に自分自身の欲望へと変化させました。
アァ今も忘れじの2080年8月15日、終戦記念の日。
この日私はレジャービル山びこにおいて、完全に、腹パンチが放つ抗えない魅力に感覚を歪められ、天国にいるような心地を味わい、あわれ、虜となったのです。
だからこそ、夢中が過ぎた私は気付きませんでした。
私の目をひたと見据えたままフッ飛んでいく夏子に対して、白亜言うな!だのナイショ!だの、長々と喚いていられる私。
私の神経とサーバ間の異常なセッション状態に、全く気が付きませんでした。
サーバと1秒間につき60回の遅延手続を踏みながら吹っ飛んでいく夏子の腕を、鼻息荒くハシィ!と引っ掴み、ガバチョと私のかいなに強くいだきよせました。
彼女に聞きとれる筈のない速度と知らず、アホみたいに「解ったかあ!夏子おぉ!」などと強く諭しておったのです。
身体中をジンジン駆け巡る腹パンチの魅力に夢中が過ぎた私は、おっぱい胸板に夏子の顔を押し当てたました。
そして彼女のおなかに渾身のアッパーパンチを六発めり込ませました。
夏子の説明を聞いていた折、私は親指で彼女の白亜の双丘をグリグリし、腹直筋の位置を探しあてました。
目に見えぬだけで、この私にすら確実に存在する、六つの小高い丘。
夏子の双丘が隠している六つの小高い丘。
556名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 07:30:54 ID:8SYrtCEb
夏子の縦に割れた腹:13/14

その一つ一つを、私は残忍なパンチで丁寧に陥没させていきました。
私がようやく異常に気付いたのは、夏子の腹直筋を六つの窪地に変えた直後でした。
夏子が何の反応もいたしません。
グハァ!ともハキュウン!とも申しません。
非常にゆっくりとした、緩慢な動きで、私の体にその身を寄せてくるばかりでした。
「すまん!度が過ぎた!」
ようやく我に帰った私は慌てて夏子の身を立ててやりました。
「大丈夫か?いっぺん下に降りて、一緒にビールでも飲ウワアアァ!!?」
比喩でもなんでもなく、本当に、夏子のおなかに六つの深い窪地ができているのを見ました。
見た瞬間、私は射精してしまいました。
大量の精液が、窪地めがけて射出され、筋肉の壁にぶち当たってはドロリ、ズルリと垂れ、6つ窪地のそれぞれに溜まっていくのを見ました。
私は夏子をお姫様抱っこし、床中にザーメンを撒き散らしながらミックスルームを飛び出しました。
涙声で「お店の方おられますかー!救急車やー!救急車呼んでつかさあぁぁい!!」などとアホみたいに絶叫していました。
で。
「店の人間おらんのかあぁ!誰でもええから!はよ救急車呼んだってく」グラグラグラグラー!!
「じ、じじ、地震やああー!!」などとこれまたアホみたいに絶叫し、飛び出たばかりのミックスルームに夏子かかえて必死で駆け戻りました。
ウーンやっぱり我々世代には、この時はまだ、心の準備などできていなかったのかもしれませんね。イヤお恥ずかしい。
激しい横揺れの中、夏子の頭部に私のタヌキ腹をクッション代わりに覆いかぶせました。
「ごめんやで夏子、ごめんやで夏子!」と謝りながら、地震がおさまってくれるのを待ちました。
ぐったりしていた夏子が、私の体の下で、急に活発に動きだしました。
「夏子?よかった夏子!大丈夫か!ごめんな!ごめんなあぁあー!こら夏子、ジッとしとれ!おっちゃんの下でジッとしとれ!」
それでも夏子はモゾモゾ動いて、私のタヌキ腹の下で何やら言っておりました。
「シス……ラー……強制……ションを切……また会……大好……」
夏子がググっと手を出してきて、私の手を握ってきました。
勿論、私は握った夏子の手をキュッキュッとしてやりました。
その瞬間。
私も夏子も、山びこにいた全員が−
深刻なシステムエラーを検知したサーバによって、強制的に山びことのセッションを切断されました。
私の意識が現実世界に戻ったとき、何と私は病院のベッドの上にいました。
システムエラーが招いた不具合により、山びこは私の神経に対する1秒間につき60回の遅延手続を勝手にスッ飛ばしていたそうです。
私の神経と2秒間もの長きに渡って、リアルタイムに信号を交換していたそうです。
557名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 07:38:01 ID:8SYrtCEb
夏子の縦に割れた腹:14/14

何が白亜じゃ小娘ー!救急車呼んでつかさいー!じじじ地震やー!などとアホみたいに異性愛サウナで喚いておった頃。
私の体はいつコロッと逝ってもおかしくない状態だった訳です。いやホント、お恥ずかしい。
パソコンの横で泡ふいて痙攣していた私は、デパートから帰ってきた嫁ちゃんと娘が泣きながら呼んだ救急車で家族ごと病院に搬送されました。
で、その日のうちに目がさめて、その日のうちにスイカをシャコシャコできるぐらいに快復したという次第です、トホホ。
夏子との再会ですか?しましたよ。再会しましたとも!ショックで気絶しそうなくらいの衝撃の再会でした!
しかしそれは十年後ではありません、一年後でもありません。
アァ今も忘れじの2080年8月15日、終戦記念の日。その日のうちにね。
嫁ちゃんと娘とドアホの私が、仲良くスイカを頬張る病室の真下−
ちょっと酸っぱいめのミカンを思わせるハツラツ笑顔の新米ナースさんが、今日からしばらく入院する事になったドアホ40歳男性のカルテを小脇に抱え−
今日のハプニングをベテラン贅肉ナースらと小声で語り合いながらナースルームを出発し、ケツをプリプリいわせながら階段を駆け上がっていったのですが−
これは、別の物語り。

おしまい

ベルカ・ヌビアのお話にレス下さった方々、どうもありがとうございました。
非常にモチベーションが上がり、今回のお話も完結できました。
>>528
あの親娘の設定で何か書けないか頭を捻ってみましたが、ちょっと思い浮かびませんでした、ごめんなさい。
558名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 17:54:18 ID:FtMISQ2+
ほのぼの力作にしてサイバーSF乙です
たぬきちさん良すぎw
出っ腹の肝玉オバサン責め長いの読みたいです
一応リクエストさせて下さい

グッジョブでした
559名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 19:37:07 ID:cbUC9WZY
>>558
なぜにそこで樽熟女の流れに……
560名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 03:38:20 ID:lxptEipy
僕もできれば若い娘のがいいねw
561名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 07:23:54 ID:szuwETUw
>>543
良作乙です。

西暦2100年が主人公にとっての現代。大気圏突入シチュを尻目に腹パンハーレム(美女全員ローションでぐちょぐちょ)ですね、分かります。
562名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 21:23:55 ID:ozM2JTlp
武林クロスロードを三冊まとめて買ってきた。
全巻に腹殴り描写、メリコミ挿絵がある事を帰宅後に知った。。。
やばいブツを手に入れてしまったぜ。
563名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:03:36 ID:xTvhw833
kwsk
564名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 23:09:37 ID:tyvsWcYQ

http://msn1.sunmarie.com/consult/index_81.html

子供おろすくらいなら、腹を殴ってくれって・・・HR好きかつ腹責め好きにゃたまんねえなw
565名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 17:51:59 ID:b5HYQEs6
>>564
正直気の毒な話過ぎて勃たんわ
流石に不謹慎な気がする
566名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 19:11:21 ID:qJ4Ppoki
そこに「彼氏が最近私のお腹を殴る事が増えたんです、でも彼は愛情表現と言うんです」と
書いてセンセのレスを見てみたい欲求に駆られてしまったw
567名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 19:58:43 ID:95jm9Gy3
>>566
上の方のスカトロssでも、星野センセ。とレスしてる人がいたな。
センセって誰?
568名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 00:04:08 ID:5WLjEVoV
ワシが(腹を)育てた
569名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 02:12:55 ID:eWYBUmyE
>>568
ワシが腹を育てた、かー。
孫娘たちに甘々で好好爺な師範代の下に、眉毛キリリ!な末の孫娘が「あたし、ジッちゃんを越える!」なんて高らかに宣言しながら白褌一丁で道場に現われて、モリモリ元気な声で弟子入りを要求してきたらエロっ腹だよな。
道場の中ではめっちゃ怖くて厳しいジッちゃんの、悶絶生き地獄な腹筋鍛練。道場の外ではいつもと変わらず激甘なお爺ちゃんと、家族思いで友達思いな元気で眉毛な日焼け娘。
道場の内と外でのギャップが大きければ大きいほど、エロい。
570名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 16:08:46 ID:ZTqODcZY
グッドアフタヌーンの鉄風ってかなり期待できそうじゃないか?
571名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 20:40:46 ID:tWoGMFqJ
>>568の一言でネタだけパッと浮かんできた、ネタだけ
572名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:24:52 ID:ZSRTaO4x
>>571
ではネタだけでも晒して貰おうか

お願いします
573名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:53:48 ID:f9WieOwz
>>570
スポコン少女ものなんだな、腹パンチのひとつもあればいいが・・・

コミックだと、「あずまんが大王」の榊と神楽は、腹責めで吐かせたくなるキャラの双璧だぜw
574名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:51:42 ID:nyiXEXcE
>>572
なぜか某海原雄山みたいな人が連想されてね・・・
よく分からないけど自分の息子と「至高の腹パンチ」と「究極の腹パンチ」を巡って激突。
最終回で和解してハッピーエンドを迎える話のようだ。

もう一つはガキ使の下品企画のパロ。
アイドルの腹を殴ってそのうめき声で音階を取ると言う出オチ話もあるけどギャグだねこれ。
575名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 18:58:24 ID:dnWJJT/6
>>574
へそ出しミニスカアイドルを一列に並べて腹パン連打で呻きと悲鳴で音楽演奏…


まさに打楽器という事か…
576名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 19:57:54 ID:eDfYScq5
でもギャグ一歩手前の腹責めは
相手を人間扱いしてない感が出て
それはそれで良いな
責められる方は痛くて苦しくてたまらないのに
あざ笑われながらいたぶられるという
577名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 20:17:28 ID:dnWJJT/6
「剣の舞」をBGMに実にリズミカルに女をぶち殴っていくとかな
578名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 09:52:39 ID:9SC6fzNo
>>575
何度やっても最後の一人がトチる所為で何遍でもやり直しさせられるんですね。
579何とかファイナル 三章:2008/11/24(月) 01:29:04 ID:NEbaaMzZ
お久しぶりに書かせてもらいます



宿屋の中、デビロットは一人ユウの帰りを待っていた。
「二、三日で戻るからおとなしく待ってて」
そう言って部屋を出ていき今日がその約束の日である。
「ぷう〜、退屈」
枕に顔をうずめながら足をばたつかせるデビロット。
と、突然がばっ、と枕から顔をあげた。
「……ユウは出ちゃダメって言ったけど、少しぐらいならいいよね」
そう言うといそいそと遊びに行く支度を始める。

「デビロット、お前のことを知ってる奴に絡まれて変なトラブルになると不味いから、
僕が帰ってくるまで部屋を出ちゃダメだぞ」

ユウは出かける前にデビロットにそう告げていったのである。
今は勇者の妹とは言え、元魔族である。
何かと面倒事に巻き込まれる可能性は十分にある。
最も、ただ単に街中で彼女が面倒事を起こすのを防ぎたいという気持ちもあるのだが。

「今まで我慢してたんだから今日ぐらいいいわよね」
勝手な屁理屈をこねると、一番お気に入りの服に着替える。
白を基調にしたワンピースで、所々にレースの飾りが付いている。
胸元がやや大胆に開いたデザインだが、
デビロットのようなペタン娘では少し悲しくなるデザインであった。


「さてと、どこに行こうかな」
フラフラと当所もなく街中を歩きまわるデビロット。
と、

すっと一人の少女がデビロットの前に立ちはだかった。

「あ、あの、あ、あなた、もしかして……」
「? 何あんた? 私に何か用?」
じっとデビロットは目の前の少女を見る。
大人しそうな印象のその少女は、おどおどとした様子でデビロットを見つめている。
580何とかファイナル 三章:2008/11/24(月) 01:31:07 ID:NEbaaMzZ
「わ、私、あの、プ、プリーステスのプリスって言います……」
「ふーん」
腰に手を当てて値踏みをするように目の前の少女 ―― プリス ――
を見つめるデビロット。
そう言われてみれば、白を基調とした法衣は光の教団の神官が身につけるものだ。
「あ、あの、あなた……」
首を下に向けて時折目線をデビロットに合わす、神官の少女プリス。
「何よ、言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ!」
おどおどした様子についにデビロットが切れる。
と、一瞬びくりとしたプリスはぺこりと頭を下げ、
「ま、魔族サン、退治されてくらさい!!」

「え!?」 
ドス!
突然デビロットのお腹に熱い衝撃が走る。
「ぐ、ぐうう」
突然のプリスの強烈なボディブローを避けることもできずもろにそのお腹に受けてしまったデビロットは背中を丸めてその場にうずくまる。
少女のパンチは柔らかなデビロットの腹筋など用意に打ち抜いた。

「い、行きます!!」
プリスはそう言うと続けざま、脇腹に強烈なパンチを叩き込む。
彼女達、光の教団は拳に聖なる力を宿し魔を打ち倒す格闘術を得意としている。

「あ、に、逃げ……」
逃げようとするデビロット、だがそれより早くプリスのパンチが飛ぶ。
派手にその一撃で吹き飛ぶと、口から嗚咽を漏らしながら悶絶する。

「と、トドメれす!!」
倒れているデビロットに近づくと、
ドボ!!
お腹に情け容赦ない一撃が叩き込まれる。
ビクン!
その瞬間まるでまな板の上に置かれた魚のようにビクンと大きくデビロットが跳ねる。
581何とかファイナル 三章:2008/11/24(月) 01:31:55 ID:NEbaaMzZ
「えい! えい!! えーい!!」
ドスドスと何度も何度も拳が叩き込まれてゆきその度にビクビクとデビロットは体が跳ね上がり、プリスの拳に水のたっぷり詰まった革袋のような感覚が感じられる。
何度も何度も拳を叩き込まれ白いワンピースはボロボロになり、
真っ白だったデビロットの柔らかなお腹は、青あざで紫色になっている。

「あ、ああ、私……このまま死んじゃうの?」
ピクピクと痙攣しながらもはや抵抗することもできず、
ゆっくりデビロットは意識を失っていった。











「あ、あううう」
「おい、デビロット! 大丈夫か!?」
大きな、そして聞きなれた声を聞きデビロットは目を覚ます。
そして其処には見慣れた顔があった。
「ユ、ユウ?」
気がついた場所はあの宿屋のベットの上であった。
「私、生きてる?」
「ああ、大丈夫だ」
泣きながらユウはデビロットに抱きつく、暖かなユウの温もりがとても嬉しかった。
キュウっとデビロットもユウに抱きつく。
だが、そのユウの後ろに、デビロットは信じられないものを目撃する。
「な、なんであんたが!!」
そこには、先ほどまで彼女をボコボコニしていたプリスがいた。
思わずデビロットは後ずさる。
582何とかファイナル 三章:2008/11/24(月) 01:32:46 ID:NEbaaMzZ
「ああ、この子はこれから僕たちと旅を続けることになったプリスだよ」
「な!?」
デビロットは驚きで目が丸くなる。
「こ、こいつ危険よ!! 私突然殺されかけたんだから!!」
「はううぅ、スイマセンデシタ〜、まさか勇者さまの妹だったなんて」
ぺこぺこと頭を下げるプリス。
「……魔族だと思って退治しようとしたらしい、一応、お前を叩いた分は回復魔法で直してはあるけど」
「絶対いや!! こんな凶暴なやつと旅なんて行けないわよ」
「おい、デビロット、元々お前が言いつけを守れないからいけないんだぞ」
少し怒ったような顔でじっとユウは少女を睨む。
「うう」
口をへの字に曲げて頬を少し膨らまし恨めしそうに少年と、その後ろの神官の少女を見比べる。
「わ、わかったわよ!! 今回だけ見逃してあげる! 私の心の大きさに感謝なさい!」
「はううう、すいませんでした、デビロット様」
その言葉にぴくりとデビロットは反応する。
「へえーあんたちゃんと分ってるじゃない、これからもキチンと『様』付けで呼ぶのよ」
「は、はい」
プリスの前で腕組みをし、得意そうな顔をするデビロットを見て、
「やれやれ」
ユウは小さな溜息を吐いた。
583名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:34:47 ID:NEbaaMzZ
以上です。

ありがとうございました、ではまた〜。
584名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 15:30:49 ID:mLz6ittO
おっとり巨乳めがね娘にセクハラっぽく腹パンチ。
おっぱいばいぃぃん〜、ぱつんぱつん太ももよじっよじっ。
「い、いだいでずよおぉぉうぅぅ」
585名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 17:07:40 ID:b2G5FX6Y
>>583
GJ!
しかしデビロット、ロリで悪魔っ娘で毎回死にかけるまでお腹を痛めつけられるとか凄いツボだわ
586名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 17:43:15 ID:/HsLmQIj
バカな。プリスに仕返しのボディーブローをしないだと・・・!?
587名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:06:36 ID:mc0DZYnE
>>583
いいお話ですね
二人のどつきあいも見てみたいなー
588名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 23:19:09 ID:tIO7KkcH
>>583
イイ腹作ろう腹責め幕府!
589583:2008/11/26(水) 23:27:05 ID:9jX5RyOR
皆さん感想ありがとです。

>588
源義経(女)が鞍馬山で ――腹す天狗―― と毎日パンチの修行。
千本腹パンチの弁慶(男の娘)と出会い
壇の浦の闘いでは平家方の女武者たちを次々と腹パンチで倒して行くが
最後には裏切りにあい無残な最期を遂げる

かと思いきや実は大モンゴリアン・ハラチョップ帝国を築きあげ
実の姉の作った腹責め幕府を責める…………。

書けません
ごめんなさい

ではまた。
590名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 23:48:55 ID:HyXd523p
>>589
「やあやあ我が腹こそは〜〜」
と腹むき出しのコスの格闘娘達が名乗りあう壇ノ浦とは
たまらんぜw
591名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 23:53:13 ID:KZOOkk7v
>>589
腹責めされまくって立ち往生の弁慶も加えて
ぜひ書いてください!
592名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 20:17:02 ID:I1imxoiR
「ここから先は一歩たりとも進ませないよ!」

大柄モデル体型の薙刀少女が愛する若のために並み居る追っ手の前に立ちふさがる。

六尺棒を手に無言で向かいくるのはかつての仲間だった僧兵達だ。

「でぇりゃぁぁっ!!」
その恵まれた筋力で振るわれる薙刀は群がる僧兵を寄せ付けない。
勝てると思っている訳ではない。
しかし自分がここで立ち続けるのが一秒でも長い程に先に逃がした若の生存の可能性が高まるのだ。
忠義に厚い少女は文字通り決死の覚悟でこの場に臨んでいた。

しかし…

「はぁはぁ…ぅぁ…」

乱れた呼吸で肩が大きく上下して、辛うじて薙刀の石突きを地面についてもたれるようにして身体を支える。

「………」

僧兵達はそんな少女の疲弊し切った姿を半円状に囲み無言のままに冷徹に見据えている。

「う…ぐぅっ」

薙刀を支えていない方の手がその腹を苦しげに抱える。
遠巻きにしながらの波状攻撃のその全てを捌き切る事は到底無理であり、
避けられぬ一撃はその鍛え抜いた腹筋へと受ける事で凌いできた。
だが穿ち抜くが如き六尺棒の突きの数々は確実に少女の体力を奪い、既に鎧としての硬度を喪わせていた。
ガクガクと膝が笑い、そこらの女のように内股にへたり込みそうになる。
「………!!」

そして繰り出される六尺棒の突きの弾幕。その数、十。

「こ、のぉ…っ」

惰性で振るった薙刀が辛うじて四つは払い飛ばすが、残りはまともに四方八方から少女の腹へと突き刺さった。
肉がひしゃげ、逃げ場のない衝撃が内臓を跳ね上げ、力を失った少女の身体が一瞬突き立てられた六尺棒だけを支えのように立つ。

ずぬぅ…。湿ったような鈍い音を立てて一斉に六尺棒が引き抜かれる。

「はぁぁぁ…っ!」

限界を超えた腹への痛手にそれをきっかけに唇から滝の如き胃液混じりの涎がこぼれ落ちた。

(苦しい…苦しいよぉ…。若ぁ…ゴメンね…ボクのお腹、キミの赤ちゃん…産めなくなっちゃったよぉ)

だがそれでも少女は立ち続ける。

「………」

無言のままの僧兵達がその執念の姿に息を呑むのが分かった。
次にくるのはより苛烈な数を増やした文字通りの必殺の攻撃になるだろう。
対する自分はもはやそれを受け続けて耐える以外に術はない。

「負け…ないっ!」

少女、そしてその主…。その生死の定かは後の世にあっても諸説紛々であり、明らかではない。
全てこの世は兵どもが夢の跡。
593源平物っぽいもの:2008/11/29(土) 01:16:42 ID:DleEbjcH
592>GJです。

私も書いてみたんで、ちょっと載せてみます


ぽつぽつとその琵琶法師は語り始めた。


京の五条の橋の上、一人の 『男の娘』 が立っていた。
「今日で僕の目標の千人目が通る、そしたら僕は普通の男の子に戻るんだ」
ぶつぶつと尼僧の格好をした少し可愛らしい少年は、ここを通る者を待ち受けていた。
彼は何をしているのだろうか?

それを少し説明せねばなるまい。

彼がまさにこの世に生を受けんとしていたその日彼は家では女子が生まれてくるのを待ちわびていた。
彼の家では今この都、いや、この国で一番力を持ちたる一族
『平家』の長である平清盛のところに娘を嫁入りさせようとする計画が持ち上がっていた。
だが、肝心要の女子が生まれてこない。
そこに来て、熊野神社より 『いと美しきおなごが生まれる』 とのお告げがあり、
今や遅しと皆が待っていた。
だが生まれたのは男の子であった。
始め父親はこれを殺そうとしたが、母が泣いて止め
2歳になった時尼寺に娘として放り込んだのだ。
その為彼は女の子としてスクスクと育った。
だが、
「いやいや、僕男の子だよ」という気持ちがすくすくと芽生え、
ある日、尼寺での皆からの苛め(性的な意味での)に耐えきれず、
逃げ出したのであった。
ではそんな、彼女、いや、彼が何をしているのか?
それは、
『僕はこんなかっこをさせられて、イジメられてばっかりいたけど、
ここを通る人千人と勝負をしたらその時初めて ――僕は本とは男の子だぞ!!――  て言ってやる』
という変な誓いを立てていた。
そしてこの五条大橋にて通る人たちに喧嘩を売り続け、今日でその千人目で会った。
「だれか早く来ないかな、寒いし暗くなってきたら怖いよォ……」

もう今日は帰ろうかな
そう思ったとき向こうより誰かが近づいてきた
それは一人の端正な顔立ちの若子であった。
(よし、あの子なら勝てそう)
少年はゆっくりと相手に近づいて行った。
594源平物っぽいもの:2008/11/29(土) 01:22:02 ID:DleEbjcH
「お、おい、ここをとおりたければ、このおれと勝負しろ!!」
いつものように精いっぱい強そうに見せる 
その可愛らしい声のため、殆どの者は皆くすくすと笑いその場を通り過ぎてゆく。
その度に (怖気づいたんだな) と、思い、不戦勝にしてきた。
だが今日の相手は少年の前でぴたりと足を止めると。
「ふ、む、私は、これから鎌倉の姉上の下に向かうのじゃ、邪魔するなら容赦せぬぞ?」
目深にかぶった笠よりちらりと顔をのぞかせる。
その端正な顔に、一瞬ドキリとする。
(うう、可愛いかも) だが慌ててぶるぶると顔を振る。
(ぼ、僕は男の子だぞ、なんで男の子に可愛いなんて)
そんな様子を見てその若子は口を開いた。
「と、言いたいが、生憎と女子には手を出さん、さあ、帰るがいい」
その言葉は少年の心をグサリと撃った。
「ぼ、僕、いや俺様は男だ! つ、つべこべ言わず勝負しろ!!」
女人扱いされて思わず少年は声を張り上げる。
一瞬目の前の若子は驚きで目を見開くが、
「ほ、う、おぬし男、か、ふむ」
と言ったかと思うと、
ドス!!
急に腹部へと重い一撃を叩き込んだ。
「あ!? あ、あがぁぁ……」
口からゴフリと涎を垂らし、前かがみの姿勢になった少年をじっと見下すと
「ふん、ホントに男らしいの、じゃがまるで女子の如き腹の柔らかさじゃ」
お腹を押さえながらうずくまる少年をじっと見ながらクスクスと若子は笑う。
「ひ、ひどい、よ、急に」
ごほごほと咳をしながらな瞳に涙を浮かべて恨みがましそうに見上げる少年。
「泣くな! そもそもおぬしが先に挑んできたのだろう……」
いつまでもしくしく泣く少年を見てやがてその若子は意を決したように言った。
「わかった! ほら、お主も腹を叩け! それで合い対無しじゃ、よいな?」
ペロリ、
来ていた上着を脱ぎ、若子が少年にお腹を晒し、そこで少年は初めて目の前の若子
の性別を知った。
「えっ!? き、きみ女の子だったの?」
「だからなんじゃ! ほ、ほら、はようせい」
胸がわずかに膨らみ、それが彼が女であることを告げていた。
595源平物っぽいもの:2008/11/29(土) 01:23:32 ID:DleEbjcH
「で、でも女の子のお腹なんて叩け……」
「なら私がお前の腹を今一度叩くぞ!! それで良いのか?」
「わ、わかったよ、わかったよ」
少年は少女のお腹に手を当てる、ほっそりとし、白く柔らかい感覚と同時に、
しっかりとした筋肉の硬さも伝わってくる。
どうやら相当鍛えているらしい。
「じゃ、じゃあいくよ」
「おう!」
手を頭の上で組みぐっとお腹に力をこめる。
「え、えーい!」
男にしては情けなく、可愛らしい声を出すと、
ボス!
少女のお腹に大きく拳が叩き込まれる。
「あ! くっ、うううぅぅ」
ゴフリ、口から少年と同じように涎を飛ばすと、がくがくとひざを震わせる。
「ううう、お、おい、お主変な声を出すな、力が抜けたわ」
「ご、ごめん、でも、ただ掛け声を掛けただけだけど……」
痛そうにお腹をさすっていた少女は、だが痛みをこらえ、すうっと立ち上がる。
「これで会い対無しじゃ」上着を着込むと歩き出そうとする。
それを慌てて少年が止める。
「ね、ねえ、きみお姉さんに会いに行くんだろ? ぼ、僕も一緒に行ってあげるよ」
「むう、足手纏いに成りそうじゃがの……、まあ良い、名は?」
「え、ぼ、ぼく慶っていうんだ」
「ふむ、慶か成程のう、で、そう言えばお主なぜおなごの姿をしている?」
其れについて慶はぽつぽつと語り始める。
「成程では千人目はまだ先じゃな、ならばまだその格好をしていねばならんのか難儀じゃのう」
「えっ!?」
「ふふん、まあ、よく似合っておるぞ……そうじゃ! おぬし部下になったのだから
名を一字与えねばならんのう、よし! 弁財天の如き可愛さじゃ、一字取って
『弁慶』と名乗るがよいぞ」
「ちょ、ちょっと勝手に決めないでよ、こんな恥ずかしい格好ヤダよ!
それに何で部下なの」
慶が猛抗議を始めると、それまで楽しそうだった少女の顔が曇る。
「弁慶は私が嫌いなのか?」
じっと、慶の顔を見つめて今にも泣きそうな顔をする。
596源平物っぽいもの:2008/11/29(土) 01:24:05 ID:DleEbjcH
「えっ、い、いや、そうじゃないけど……うう、いいよ、弁慶で」
「そうか! 気に入ってくれると思ったぞ! よし今日から宜しくな」
ナデナデと『慶』改め『弁慶』の頭を嬉しそうに撫でる少女。
「はううう、僕男の子なのに……」
尼僧の着る衣をまとい、恥ずかしそうに身をよじる弁慶。
「おおそうじゃ! こちらの名をまだ名乗っておらんかったのう、
わらわは源判官九郎義経じゃ、よろしくのぅ」
にっこりと笑う義経、その顔に先ほどのように一瞬ドキリとする弁慶。


京の五条の橋の上、こうして二人は運命的な出会いを遂げた。
597名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 01:27:13 ID:DleEbjcH
以上です
ありがとうございました

RPGっぽいものはまた今度
源平物も書ければ書かせてもらいます。

ではまた
598妄想日本史:2008/11/30(日) 10:26:43 ID:FMKKdAZx
源平物のSSを呼んで妄想を膨らませていたら、腹責め日本史(武士編)を思いついたので無謀にも書いてみました。(源平物のSS書こうと思ってたら、いつの間にか別物が完成してしまっていて…)
歴史の人物を性逆転させるのに、どうしても裏づけの話が欲しくなって作ってみました。(SSですら無いのは、自分の力不足です。)

今の所、性逆転した人:源義朝、源頼朝、真田幸村(信繁)、天草四郎時貞


 平安時代と呼ばれる時代…この頃の日本は、平安という言葉とは正反対に、謀略と戦乱が渦巻いていた。
地方では中央の統制が行き届かず、治安が悪化…その為土地の有力者等が、武装して自分たちの土地を自衛するようになった…これが武士の起こりである。
初期の頃の武士は朝廷や公家に良い様にこき使われるだけの存在であった。
しかし、相次ぐ戦乱の中で次第に発言力を伸ばし、朝廷の中で確固たる地位を作り、遂には自分たちの政権を作るまでに至った。
武士は、明治維新まで政権を代えながら日本の軍事と統治を担ったが、最後の武家政権である江戸幕府の終焉と共にその役割を終えた。
だが、存在は消えても武士たちの思想である武士道は、その後の日本人たちの精神に大きく影響を残した。
599妄想日本史:2008/11/30(日) 10:29:30 ID:FMKKdAZx

 この、武士の文化は未だに外国人(モンゴル人を除く)から見たら謎らしい…ハラキリである。(外国映画に登場する変な日本人たちは直ぐにハラキリをする変な人間として描かれている事が多い。)
本来の切腹は、武士が罪を犯した時に、死して罪を償うものであるが、打ち首と違って名誉ある死に方である。
だが、腹を切るというのは、大変な苦痛である…何故なら、腹を切っても人はすぐに死なないのである…苦しまないために死ぬには介錯人が必須である。

 ではなぜ、このような処罰の方法を武士は取り始めたのか?
それは、日本版アマゾネスの存在が関係している…。
今となっては驚くべき話だが、江戸幕府が武家諸法度を制定するまで、武家の当主に女性が就く事は珍しい事ではなかった…というか、安土桃山時代の頃までの武士の半分は女性で構成されていた。
そして、いざ戦が始まると彼女たちは、男に混じって戦場で戦っていたのだ。
600妄想日本史:2008/11/30(日) 10:39:01 ID:FMKKdAZx

しかし、こう言っては何だが…男と比べて、体つきも華奢で力も弱いので、悲惨な戦いが繰り広げられたであろうと、想像される。
だが、意外な事に、戦場で討ち取られた女性武士の大半は、血を流しはしたであろうが、刀で切りつけられるという苦痛は生前に置いて伴わなかったと想像される。
男と男の戦い方は、映画やテレビ、マンガでもご存知のように、刀と刀をもって行われる…女性と女性(一方が男の場合でも)の場合は、腹を突き合うのである。
大半の人が『えっ?』と思われたであろう、だが事実である。
これは、女性が抱える特殊な事情によるものである。
女性は子供産む…女に出来て男に出来ない事である…武家社会に置いて跡取りは、死活問題である…跡取りが居なければ、その家は断絶するからである。
だから、武家社会における女性は、大変大事された。(だったら、戦場に出すなよと…と、言う意見もあったようだが…。)
601妄想日本史:2008/11/30(日) 10:50:03 ID:FMKKdAZx

そんな中…いつしか戦場の中である一つのルールが決められた。
敵味方問わず、男が女性に対して刃は向けないと言うルールである…女性の側も男がそれを遵守する限りは、決して刃を向けなかった。
だが、同時に問題が発生した…どうやって、決着をつけるかである…刃を相手に向けれない以上は、相手を殺す事も出来ない。
無論、女同士は今まで通り刃を交えたが、戦場に男の軍と女の軍が相見えた場合はどうするのか?

そこで、女性にとって一番大切な場所である腹を突く事になった。
腹は子供を宿す大事な場所である、そこをまず突いて相手の意識を落とし、刃を抜いて相手を刺し御首(みしるし)を頂戴する。
もしくは…そのまま、相手が力尽きるまで突き続けるという事を行う。
戦である以上、どちらかを滅ぼすまでは、互い必死である。
生き残った敵の一族郎党は、皆殺しにしなければならない。
どの道、敵方の女も仏門に入れ出家(子供が産めないようにした上で)をさせるか殺さねばならないのである。

 だいたい、こうしたルールは平清盛と源義朝が争った平治の乱の頃には成立していたようである。
有名な話として戦に破れて敗走した源義朝が、尾張の国で家来の長田忠致に討たれた例が有名である…これは当時の日本に波紋を広げた。
そして、これがきっかけで女同士の戦い方もこの頃から変化し、女同士でも腹を突くようになった…。
彼女たちは当時こう考えたのであろう…日頃から腹を鍛えなければ、すぐに当て落とされると…。
義朝が弱かったわけではない…剣の腕では天下に知れた兵(つわもの)で知られていたが、長田忠致に簡単に当て落とされて討たれている。
602妄想日本史:2008/11/30(日) 10:55:50 ID:FMKKdAZx

 なお、所謂切腹が最初に行ったとされているのが、この長田忠致である、命じたのが義朝の長女の源頼朝…鎌倉幕府を開き武家政権の基盤を作った人である。
忠致は、頼朝が平氏に叛旗を翻すとその列に加わったが、頼朝からは母と二人の兄の仇と見なしていた。
それを頼朝は隠して『懸命に働いたならば美濃尾張をやる』と、言って本人を必死に働かせた。
そして、平家追討後…頼朝は「約束通り、美濃尾張(身の終わり)をやる」と、忠致言い放ち腹を切らせ苦しみ悶える姿をジッと見てたとの事である。
切腹も武家社会に置いては、当初は不名誉な死であった訳である。

 まぁ…何はともあれ、1615年に徳川秀忠が武家諸法度(元和令)を出すまで、女性城主は認められてた。
禁止された理由としての説は、大坂冬の陣、夏の陣においてある真田幸村が徳川家康を自害寸前まで追い詰めたからが有力視されている。
女性城主が認められなくなった後も、女性武士はその存在を許されたが、1637年〜1638年にかけて起きた島原の乱が起ると状況が変わる。
小西行長の遺臣益田甚兵衛の娘(豊臣秀頼の落胤との説もある)天草四郎時貞が一揆を先導した事で、幕府は全国の大名に命じ女性武士の廃止を決定する。
だだ、今までの功績も大きく女性武士を完全に廃止するのは難しく、また反発も大きかった事から、細々とではあるが幕府と各大名の中で女性武士は存続していた。
武士がその最後の役割を果たした幕末に置いて、討幕派に身を置いて戦った者が多数居り、佐幕派の新撰組や京都見廻組に身を置いていた者も多数居た事が知られている。

終わり
603名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 23:30:30 ID:y+RUMxXh
>>597
>>602
腹責め幕府イイねw

もともと腹責めジャンルの元祖は、江戸時代の浮世絵から
かの昭和期伝説の「奇譚クラブ」まで連綿と続く女人切腹シチュにあるからね
戦国+腹責めは妙にしっくる!!
604何とかファイナル 4章:2008/12/04(木) 23:56:20 ID:HCFh9kdS
「ついに見つけましたわ!! お父様の敵(かたき)!!」

次の街へと向かう途中ユウ達一行は謎の少女に突然呼び止められた。

その少女は派手派手しいまでに真っ赤な色をしたドレスに身を包み、
その豊かなバストを強調するかのように上半分はドレスより出ている。
バラをイメージしたような派手なデコレーションが施され、
何よりユウ達の目を引いたのは顔の横にある見事なまでの

ドリル(金髪立てロール)であった。

「……おい、デビロット……お前の知り合いか?」
ユウはうんざりしたような顔をデビロットに向ける。
「あ、う、うん」
どう答えて良い物か、デビロットは突然の来訪者にうんざりした顔をした。


「あいつのお父さんがママに挑んで負けたの、で、あいつんち没落しちゃったのよ
で、そのことをずーっと逆恨みしてるの」
ハー、デビロットは大きくため息をはく。

「何をコソコソしてマスの? デビロット! 私と勝負なさい!」
少女はびしりと指を突き付ける。
「なんで私がアンタと闘わなくちゃいけないのよ! 」
つかつかと少女に詰め寄りデビロットはじっと睨む。
「あら? もしかしてワタクシが恐ろしいのかしら? そうよね、そこにいる人間にあっさり負けて仲間になったのですものね」
手の甲を口に当ててほほほほと笑う少女。
「な!? ち、ちがうわよ!! あいつは私の、つ、つ、使い魔よ!」
思わず口を衝いて出た言葉。
あまりの物言いにユウは唖然とする。
「へえーそうですの? じゃあ私の挑戦も受けますわよね?」
何かを見透かしたような余裕の笑みでデビロットを見下す少女。
「えっ!? あ! ううう」
(しまった)
 デビロットは心の中でつぶやいた。
605何とかファイナル 4章:2008/12/04(木) 23:58:20 ID:HCFh9kdS
「おいおい二人とも、あんまり物騒なこと言ってるなよ」
見かねたユウは二人の間に割って入ろうとするが、引くに引けなくなったデビロットが
ギロリとユウを睨みつける。
その迫力に押されてユウは一歩下がった。
「つ、使い魔の分際で余計な口はさまないで!」
「はい……」
(やれやれ)ユウは心の中でぽそりとつぶやいた。
まぁ危なくなったら止めるか、
それまでちょっと様子を見守ることに決める。
見た感じ、目の前の少女もデビロットとさほど強さは変わらなさそうだからだ。

「それでぇ〜、どうやって勝負されるのですかぁ〜」
それまで黙っていたプリスが口を開く。
「フン、決まっておりますわ、紳士淑女の決着方法と言えばコレですわ」
そう言うと胸元より
ドサリ


何かを投げる、

それは

『ボクシング・グローブ』であった。

「なるほど〜、素晴らしいお考えですぅ〜」
「「おい!!」」 デビロットとユウは同時にプリスに突っ込む。
「あ、危ないだろ、せめて違うものに……」ユウは恐るおそる口をはさむ。
「スイマセン、危ないので金網デスマッチとかにかえてください〜」
「いやよ!! なにそれ、よけい危険じゃない、殺す気!? 」 
「フフン怖じ気づきましたの? デビロットさん」
カチン
その単純な挑発がまたもデビロットの心にヒットする。
「わかったわよ! ボクシングでも何でも受けてやるわよ!! 絶対負けないんだから」
「では、今から火薬を取りに行ってきます〜」
「「おおい!!」」
不穏な一言に、デビロットとユウの突っ込みが再びさく裂した。
突っ込みを受けしょぼんとした様子でプリスが戻ってきた。
606何とかファイナル 4章:2008/12/05(金) 00:03:20 ID:wRXDa/E/
しばらくして。


「ちょうど広くなった場所がありました、ロープを張りましたので思う存分闘ってください」
妙に手際よくプリスが簡易なリングを用意する。
「さあ、思う存分打ち合ってください〜」
そう言うとプリスはにっこりと笑う、

「な、なかなかいい趣味してますわねデビロット」
ひきつった笑顔を作りながら、明らかに動揺した様子を見せる少女、

「べ、別に私は何も……」
「ま、まあ、いいですわ、あなたがどんな手を使おうとも私はソレを悉く打ち破り、
あなたを打ち負かして見せますわ!」
意を決したかのようにリングへと少女は入ってゆく。
「おい、無理すんなデビロットまずくなったら……」
心配そうにユウが話しかける
「デビロット様がもし負けたら私があの魔族を滅ぼしますので〜、安心して下さい〜」
と、プリスがユウの言葉を遮り、温かな微笑みを浮かべ、暖かな言葉を述べる。
「そ、そう……」
「お、怖じ気づきましたのデビロット? は、はやくき、来なさい!」
「だ、だれが! まってなさい!」
もうどうにでもなれ。
そう思いながら、
デビロットもリングの中へとはいってゆく
「私が勝ったらビュンデンヒュルム城とその周辺領土を私に返還するのよ」
「わ、わかったわよ、その代りわたしが勝ったらもう二度と付き纏わないでよね」

カーン

プリスが持っていた鉄鍋を叩く。

「何をおっしゃいますの?このワタクシがあなたに負けることなど絶対にありません、
なんと言ってもワタクシは、名門―――」
607何とかファイナル 4章:2008/12/05(金) 00:04:06 ID:wRXDa/E/
ドス!

「ゼ――、グフォ」

腸をえぐるようなデビロットのボディーブローが魔族の少女のお腹を直撃する。
たまらずお腹を押さえてその場にしゃがみ込む魔族の少女。
「あ、くくくぅぅ、ひ、卑怯ですわ、デビロット、不意打ちなどとは」
お腹を押さえ、うっすらと涙を浮かべたまま恨めしそうにデビロットを見上げる。
「い、いや、あんた隙だらけだったから」
「わ、忘れてましたわ、貴女がそういう手を使う相手だったことを、この痛みは
その教訓としておきます、いいでしょうデビロット――!」

ドボ!

「こんど――ぶぅえぇ」

立ち上がりかけた少女のお腹を再び強烈なボディブローが襲う、服の上からとは言え
かなりきついことに変わりはなかった。
二度も無防備な所を攻撃され、少女はかなり苦しそうな表情をし、お腹を押さえて、
必死にこみあげてくる吐き気と闘っていた。

「さ、さいてい……、ですわ、デビロット、ですがワタクシはこれしきの事で決して敗北したりしませんわ」
口に手を当てながらパンチに初でかなり追い込まれた少女はだがじっとデビロットを力強く睨む。
「そ、そもそも、このような動きにくいドレスを着ていたからいけないのですわ、私としたことが、いつでも美しくあらねばと意識をしすぎました」
そう言つつ少女はデビロットから離れ彼女のほうを警戒しつつ
少女はドレスを脱ぎ捨てる。
ドレスの下の体は見事なプロポーションであった。
豊かすぎる胸の先端は
ピンと形よく張りつめている。
真っ赤な下着で隠されお尻からはぬらりとした魔族の証の尻尾が出ている。
そしてお腹はうっすらと先ほど殴られた跡が付いていた。
608何とかファイナル 4章:2008/12/05(金) 00:05:29 ID:wRXDa/E/
「な、何してるのアンタ!? 」
絶句するデビロット。
「決まっておりますわ、こうして動き易くしたのですこれでもう無様な姿はさらしませんわ」
スッとファイティングポーズを取りじりじりとデビロットに迫る。
「デビロット様、ボクシングの世界ではトランクス一枚が基本ですぅ〜、なんでしたら
デビロット様もそのワンピースをお脱ぎになったらどうですか〜」
「い、いやよ! そんなの」

「隙だらけですわ! 」
ドボ!!

「えっ!? ぐふぅぅ」
プリスと話すのに夢中になっていたデビロットは脇腹に少女のパンチを食らう。
「い、痛つっぅぅ」
今度はデビロットが脇腹を押えてしゃがみ込む。
「立ちなさいデビロット、こんな物では私の受けた屈辱は晴れませんわ」
「こ、このよくもやったわね!!」
半泣きになりながらデビロットは魔族の少女に殴りかかる
パチン!
大きな胸にデビロットのパンチが当たり、タプンと胸が揺れる。
「くっ、やりましたわね! お返しですわ!」
どす!
再び少女のボディーブローがデビロットを捉えて、
一瞬デビロットは背中を丸めるが再び少女に反撃のパンチを叩き込む。
ドス!
ボス!
ドコ!

二人は足を止めその場で腹と言わず、胸と言わず叩きあう。
少女の豊かな胸はデビロットに叩かれるたびプルプルと揺れて、
段々と青くなってゆき、お腹も真っ赤になってゆく。
(くっぅぅソロソロきついですわ、し、しかしここで負けるわけには)
歯を食いしばり必死に耐え続ける魔族の少女。
「な、なによ、もう限界なんでしょ? はやく倒れなさいよ!!」
フラフラになりながら、デビロットも必死に耐えていた。
609何とかファイナル 4章:2008/12/05(金) 00:07:59 ID:wRXDa/E/
(ア、アイツのほうがダメージは大きいはず)
二人は互いにそう考えながら歯を食いしばり互いのボディを打ち合う。
バチン、バチンと言う肉を打つ音と、
時折漏れる小さな悲鳴や喘ぎ声、
そしてあらい息遣いがこの二人の少女の死闘をすべて物語っていた。

「くぎゅうぅぅ……思ったより、な、なかなかやるじゃないの」
目に涙を浮かべながらデビロットはジッと目の前の魔族の少女を睨みつける。
「デビロット、あなたこそ、胸も心も根性もせまいかと思いましたがなかなかやりますわ」
両腕をだらんと垂らしてハアハアと荒い息を繰り返す少女。
「な!? こ、この! だ、だれが狭い胸よ!」
そう叫ぶとデビロットは最後の力を振り絞り少女へと殴りかかる。
だがそれを見切っていた少女はそのパンチを紙一重でかわしつつ、
状態が完全に泳いだデビロットの腹へと、突き上げるように渾身のアッパーカットのような、ボディーブローを叩き込んだ。
「あ!? あが! う、うぎぃぃ」
色気のない悲鳴をあげて口から涎と嘔吐物を履きながらゆっくりとデビロットはそのまま力尽き倒れて行った。

「はあはあ……デビロットさん、貴方は誇り高いお方でしたわ、私には勝たなければいけない理由があり、貴方のそれよりも強かった、それが今回の勝負の大きな違い……」

そう呟くと少女は倒れるようにロープへともたれ掛った。


ボコ、ボコ、ボス、ボス、
何かの音でデビロットが目を覚ますと、目の前では先ほどまで自分と死闘を繰り広げていた少女の顔の上にプリスが馬乗りになり、ボコボコと胸やお腹を殴り続けていた。
拳がめり込むたびにまるで釣ったばかりの魚のようにピチピチと少女の尻尾だけがはねて
デビロットの目からは生きてるのか死んでるのかまるで判別がつかなかった。
ユウのほうを見ると、彼は地面に突っ伏して鼻血を出して倒れていた。


強靭な魔族の生命力と、プリスの手厚い看護により一命を取り留めた少女が
返還された城の中の食べ散らかされたお菓子の山と、おもちゃの山を片づけ
ようやく自分の城で休んだのはそれからしばらくしてのことだった。
610名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 00:11:16 ID:wRXDa/E/
以上です

ではまた〜。
611名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 08:40:48 ID:CgCJi+uf
そろそろプリスをボコってくれ。殺す勢いで。
612名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 11:07:46 ID:eF9cHjYg
デビロットまた負けちゃったなぁ〜くぎゅうぅってw
今度は勝てそうなキャラだったんだけどね〜



で、「ゼ」の後は?wwww
せめて名乗らせてやれよデビロットw
613名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 00:04:58 ID:D5aZ8RGc
>>607
なんでだろう、ただ腹を殴るだけだってのに、
オレのチンコはこうもギンギンになるのはなぜだw
腹責めのどこにエロスがあるのかオレ自信わからん
でもチンコの反応は間違いなくエロスを物語っている
614源平ぽいもの 第二語り:2008/12/07(日) 00:52:46 ID:N5CS3NTR
いつも感想ありがとです。

源平ぽい物の続きです、ぜんぶで5レスぐらい。


「ああ、あぁぁぁ……」 暗い暗い部屋の中ただ蝋燭の明かりだけが二人を照らす。
時折聞こえるものは、肉を打つ音と、
後は、
女のあえぎ声。

「ア、 ァァァァ……うう、もっと、もっと激しくお願いします!!」
女は天井から縄で吊るされて、むき出しの腹を叩かれていた。
「フン、そうか……なら……これならどうじゃ!!」
バシン!!
凄まじい音が部屋に響き渡る。
何重にも巻いた藁束が女のやわらかき腹を打つ音だ。
「うあ……! オオオゥォォ……いい、いいです」
女はだがその痛みに快楽を覚え大きく体を揺らし恍惚の表情を浮かべる。
腹は真っ赤に染まり、
巻いた藁束の衝撃は柔らかき内腸まで届いているであろう。
汗がぽたぽたと床にこぼれる。
だが床にこぼれるものは汗だけではなかった。

女は被虐性癖者(マゾヒスト)であった。

「ふん、どうじゃ、これで満足か? 」
巻き藁で女を叩いていた男がそう呟く、
頭をつるつるにそり上げた大入道である。
問いかけてにやりと笑うその顔はまるで京の都に出没する鬼を思わせた。
だが人であった。
そしてその男は、
この世の栄華を手中に収めた男であった。

男の名は清盛

日ノ本を治める平家の棟梁で合った。

「ああ、いい……すさまじき悦楽にございます……」
女はそう言うと恍惚の表情を浮かべて気絶した。
615源平ぽいもの 第二語り:2008/12/07(日) 00:54:09 ID:N5CS3NTR
「ねえ、ヨシツネのお姉さんってめちゃめちゃ美人だね」
うっとりとした顔で弁慶はつぶやいた。
「ムう、当り前であろう? わらわの姉上じゃぞ?」
口をアヒルのような形にして義経はつぶやいた。
何かちょっと不満がある時の彼女の癖だ。
すぐに言葉と顔に出る。
(全く子供だよね)
その顔を見る度に弁慶は思う。
「なんじゃ弁慶何を考えておる」
「そうだなぁって」
「ふむ、そうじゃろう! わらわの姉じゃ! 綺麗なのは当たり前じゃ!」
にっこりと笑い、『弁慶はやはり正直ものじゃ、可愛いのう』
そう言いながら頭をなでてくる。
そんな彼女の様子を見ながら、
(全く子供だよね)
と、弁慶は思った。



二人は京より鎌倉に向い、そこで義経の姉である
源氏の棟梁  源頼朝  と会い
平家討伐の任を任された。

「きっと平家を打ち倒したら姉上は大喜びをしてくれるぞ、弁慶お主もそう思うだろう?」
「え、ああ、は、はい」
そうは思わなかった。
はるばる京から妹が来たのにほとんど話もせずに

「大義です義経、あなたには平家討伐の一軍を与えます、期待しておりますよ」

とだけ告げた。
言われた義経は一瞬悲しそうな顔をした後
また元の明るい顔に戻った。
無理をしているのが弁慶には痛いほどわかる。
(全く子供……だよね)
弁慶は思った。
616源平ぽいもの 第二語り:2008/12/07(日) 00:55:27 ID:N5CS3NTR
「お集まりの皆さま、これよりこの場所をあの世間知らずの田舎者、
源氏の軍を率いる源義経が通ります」
大勢の兵士が並ぶ中よく透き通る声でその少女は兵たちに話しかける。
平家一門の中でも美しさと
知恵随一と呼ばれる   平維盛(たいらの これもり) である。
「はっきり言って義経はちびでおバカさんです、かわいそうになるくらいにネ
それを美しく私が倒して見せますので皆さん協力して下さいね」

「うおおお!!!」
一斉に上がる勝鬨、それを維盛は嬉しそうに眺めていた。






「義経様! ココより先に平氏の軍勢が」 
物見から帰った兵が義経に報告をあげる。

「ええ!! そ、そんな、ど、どうしよう、ヨシツネ」
「ふむ、大将は誰かわかるか?」
「おそらく……知将と謳われる維盛かと」
それを聞き義経は腕組みをする、
そして、
「よし、弁慶ついて参れ! そのものに会いに行くぞ! 」
馬に鞭を入れるが早いか、単騎で駆けだす。
「え!? ヨ、ヨシツネ! ま、まってよ」
驚く一同を尻目にかけ出した義経を追いかけて弁慶もまた駈け出した。



「平家の将はいずこか? 九郎義経が参った!」
どこからこんな大きな声が? と言わんばかりの声で叫ぶと兵士の軍が二つに割れて
ゆっくりと見るも見事な女性が静々と歩いてきた。
間違いなく

平氏の軍を率いる

平維盛であった。
617源平ぽいもの 第二語り:2008/12/07(日) 00:58:49 ID:N5CS3NTR
「おお、お主がこの軍の将か」
そう叫ぶとぴょんと馬を下りてつかつかと歩み寄る。
警戒する平氏の軍勢をすっと維盛は手で制する。
「お主は平家一門で最も知恵者と聞く真か?」
その質問に平家方から失笑が出る、あまりにも間の抜けた質問だからだ。
袖で口元を隠しながらコレモリはくすくすと笑い
「いかにも」
と、告げた。
だが、義経が次に発した言葉を聞き居並ぶものは皆腹を抱えて大笑いを始めた。
義経が
「ならば知恵比べをしようではないか」
と、告げたからである。
「アハハハハハ、おもしろきことを言う、源氏の無学なチビすけが
この私と知恵比べとな、良かろう、で、どうするきじゃ?」
「簡単じゃ、まずわらわが問題を出す、お主はそれに答えれば良い、
正解を出すまでだれも手助けはしてはいかん、これでどうじゃ?」
「良いでしょう、ですがこちらからも条件があります、質問者しか分からない様な
特別な質問は無しにいたしませんか?」
義経は少し考えた後、
「そうじゃのう、うむ、ではいくぞ、皆の者手出しは無しだぞ約束せよ!!」
と、大声で叫んだ。
「いいでしょう」
ニコリとコレモリは笑う、
(全く馬鹿な子供だ)
腹のなかでもわらう。

そして、

ドス!

コレモリの腹に凄まじい痛みが走った。

618源平ぽいもの 第二語り:2008/12/07(日) 01:00:29 ID:N5CS3NTR
「あ? がぁぁ……?」 一瞬コレモリも、平氏方も、弁慶も義経が何をしたか分からなかった。
「問題じゃ、今わらわは、どの指をお主の腹に突き立てた?」
左手をコレモリの前に突き出す。

「な! そんなもんだい……」
「なんじゃ? 解らなかったのか? では次じゃ!」
ドス!
「ぶぎぃ!」
涎を飛ばしながらコレモリの口から悲鳴が上がった。

「よ、義経たばかったか!!」
平氏方が刃を抜き切りかかろうとした刹那、馬で弁慶が間に割って入る。
「し、静まりなさい! 義経様はたばかってなどおられぬ! 約定道理に問題を出しているだけです、平家方は約束一つ守れぬ卑怯物か!?」
精一杯の大声であった、今までのどんな時よりも。
急に尼僧が割って入ったからであろうか、
平氏方は静まりまた下がってゆく。

その間も義経の問答が続きコレモリは泡を吹き白目をむいて気絶をしていた。

「ふむ、問答はわらわの勝ちじゃな、はよう、お主らの大将を手当てしてやるがよい、
今ならまだ助かろう」

ダラダラと涎を垂らし、それどころかうっすらと下袴まで濡らしている対象を手渡されて、
平家方の将たちは一斉に兵を引いた。

「おおい、目を覚ましたら伝えるがよい!! 今度同じ問題を出されたら『左手の指』
と答えればまず外さぬ!!」

大声で叫び嬉しそうにする義経を見て、

弁慶は
(なんて子供だろう)

と、思った。
619名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 01:03:26 ID:N5CS3NTR
以上です

今宵はここまでにいたしとうございます。

ではまた〜。
620名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 08:04:11 ID:jFg5ynHm
清盛は野郎のままでござるか
621名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 15:45:49 ID:y1Yp4fiN
ツルピカで鬼体型な清盛さんが女の腹を責めて悦ばせているシーン、とても興奮しました
622名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 21:59:46 ID:E3Ba9ytG
あえぎ声CDてのはあるけど、
>>618 みたいな感じでうめき声CDて出ないかな
ドウッ!「うッ!このあたしの腹に、効いた・・・」みたいな効果音とうめき声で
能登や田中敦子のうめき声なら¥5000までなら出すぜw
623名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 22:39:08 ID:2DINqU44
投下します。

3、4回に分けての投下になります。
全体的に腹責め描写の割合が少ないですが、特に今回分は皆無です。
以下、興味のない方はスルーにご協力お願いします。

・『今回分に腹責めナシ』
・一人称男視点
・平日でダラダラ
・メイド
・ご都合主義
624ナインボール・前 1/8:2008/12/09(火) 22:39:53 ID:2DINqU44
1_宋次郎

 学生時代は仲間うちでビリヤードが流行っていた。
特に俺はのめりこんでいて、それこそ毎日のようにプールバーへと通ったものだ。
あんまり足しげく通うものだから、開店前の店に入ってマスターの教えを請う幸運にも恵まれた。
酒はちょこちょこ飲む程度だったし、一晩の出費額は大した事もない。
だが毎夜となれば話は別だ。
留年かつ一人暮らしの身分では、財布の重さが足りない。
それでも俺が、授業よりも高い出席率を誇れた理由がナインボールだ。
その日の飲み代とゲーム代を、仲間と賭ける。
知り合いの中では俺が一番上手かったから、滅多に負けなかった。
お陰様で大抵の日は無料でビリヤードを楽しめた。
マナー違反だが大した金額でもないし、騒がなければ店主も大目に見てくれた。
店内に居合わせた見ず知らずの相手と勝負する事も稀にあった。
そのうち一人とのゲームは、今でも忘れない。
あのスーツ野郎が何を賭ける気でいたのか。
ハナから知ってたら、誘いは断った筈だ。

 その日は仲間と店にいた。留年の同志だ。
2人で何度かごっきゅーをして、2時間分のゲーム代、それからバーボンを2杯、奢らせた。
ごっきゅーとはナインボールの変則で、5と9のカラーボールをポケットした場合に得点とするルール。
基本はナインボールだから、1から9までを順番にポケットに入れていく。
トランプの大富豪みたいにローカルルールが豊富らしいが、とりあえず俺達は5が5点、9が10点。
サイドポケットに入れたら更に倍。
9をサイドにポケット出来たのが大きかった。
負けた仲間は悔しがっていたが、素直に支払いを済ませると先に店を出た。
別に怒っているわけではない。
去り際にからかってやると、怒るふりをして笑っていた。
俺はグラスに残ったバーボンを舐めながら、ラックにカラーボールを詰めて菱形に並べる。
帰る前に一人で撞(つ)こうと思ったのだ。
「なかなか上手いな」
背後から声をかけられた。
いつの間にか背広の男が脇に立っている。
「今のゲーム、見ていたよ。学生にしては大したものだ」
白いシャツにグレンチェックのスーツ。高そうな腕時計を巻いた、身なりの良い男だ。
30後半から40前半ってところか。
「なんなら、勝負してみますか?」
酒も入って、俺は少し気が大きくなっていたのかもしれない。
バーボンのグラスを傾けて、誘ってみた。
氷とグラスがぶつかって、カランと音を立てる。
625ナインボール・前 2/8:2008/12/09(火) 22:40:55 ID:2DINqU44
「私とかい? 遊んであげてもいいが、私は緊張感のあるゲームが好きでね」
「真剣勝負って事ですか?」
「そうだな。例えば全財産賭けるつもりで勝負する覚悟が、君なんかにあるかな?」
酔っ払いが絡んできた。
俺は奥のカウンターを覗いた。
店主はいないようだ。
断っても良かった筈だが、態度のデカイこの相手を少しからかってやりたくなった。
「俺がこの財布を賭けたら、そっちも賭けるんですよね?」
ジーンズのポケットから財布を取り出すと、俺はそれをテーブルに置いてみせた。
中身は現金1,256円也。
電気屋のポイントカードやら、レンタルビデオ屋と漫画喫茶の会員カードやらで、厚みだけは結構ある。
実際は銀行のカードだけ抜いてしまえば、負けてもさっぱり痛くない。
これで相手が財布を賭けたら儲け物というわけだ。
「ふん。いいだろう。財布よりもっと良いモノを賭けてあげようじゃないか」
結局財布を賭ける度胸は無いのな。
背広男の答えをそう受け取って、俺は自尊心を満足させた。
今にして思えば、そのちっぽけな自尊心の代償は随分と高かったわけだ。

 先行を譲られた俺のサイドブレイクでゲームは始まった。
長方形をしたテーブルの長辺近くに手球を置いて、サイドから撞く。
勝負は長く続いたが、接戦をモノにしたのは俺。
久しぶりの白熱したゲームと、それに勝利出来た事を、純粋に俺は喜んだ。
対する背広男は、思った以上に落胆していた。
随分と年下の俺に負けた事が、相当なショックだったらしい。
「約束だ。賭けたモノは君の家に送っておく」
言い残して去っていった。
背広男が何を賭けるつもりかも判らなかったが、俺は住所なんて教えていない。
送れる筈も無いが、久々の真剣勝負の楽しさに、賭けなんてどうでも良くなっていた。
こんなに楽しい思いが出来たのだ。
一言非礼を詫びなかった事にむしろ後悔した。
またやりたい。
その思いは遠からず実現する。
 
 ところで、俺の肝臓のアルコール分解能力と言えば、ウィスキーでシングル3杯程度が精一杯だった。
なけなしの千円札で更に1杯を重ねた俺は、小躍りしながら部屋に帰った。
見ず知らずの相手と勝負して、それに勝てた事を無邪気に喜んでいたのだが、それが不味かった。
酔いが回って、頭が重い。
手すりを握り締めながら、安アパートの階段を昇った。
フラフラしながら玄関の扉を開ける。
626ナインボール・前 3/8:2008/12/09(火) 22:41:52 ID:2DINqU44
まず部屋が明るい事を不思議に思った。
いつも電気は消して出ている筈だったが、今日は消し忘れたのだろうか。
そして足下に人がいる事に気付いて一気に青ざめた。
誰かが畏まっている。
相手の顔が上がり、視線が合った。
「お帰りなさいませ」
「す、すいませんッ。間違えました」
俺は慌てて扉を閉めた。
酔っ払って部屋を間違えるなんて、何やってんだ俺。
通路から3階下を覗き込むように、身を乗り出した。
夜風で頭を冷やしているつもりだ。
だが待てよ。
幾分冷静になって、振り返る。
ここは3階。
このアパートの最上階だから間違いない。
左から数えて3番目の扉。
どう考えても俺の部屋だ。
大学入学以来、もう4年もここに住んでいる。
今更間違える事なんてある筈も無い。
でも、玄関に居たのは知らない相手だ。
髪は長かった。
女だった気がする。
俺の部屋が判る知り合いで、女と言えば愛理くらいだが、あいつの髪はもっと短い。
それに今は茶髪だった筈だが、扉の向こうにいた女の髪は黒かったように思う。
仲間が人の部屋に女を連れ込んだのだろうか。
だったら誰か言い訳に出て来ても良さそうなものだ。
しばらく扉の前をウロウロした後、俺は覚悟を決めた。
朝までここでウダウダしていても仕方ない。
念のためノックをしてから扉を開けると、やはり女が立っていた。
俺の顔を見て驚く事もなく、笑顔で言う。
「お帰りなさいませ。お待ちしていました」
メイド。
長い髪。
巨乳。
俺の頭はパニックを起こした。
やっぱり全然、心当たりがこれっぽっちも見当たらない。
ってゆーか誰?
何かの冗談か?
奥で仲間が待機しているのか?
驚く俺を見て笑いを堪えてるのか?
627ナインボール・前 4/8:2008/12/09(火) 22:42:30 ID:2DINqU44
「今日からお仕えさせて頂きます。真琴と言います」
「あの、ここ、俺の部屋の筈なんですが」
「はい。そうですよ?」
「えと、ドチラサマデショウ」
「真琴です。よろしくお願いしますね、ご主人様」
ごめん。無理。ギブアップ。
さっきからメイド服の胸しか見えてない。
誰だか知らないが俺にドッキリを仕掛けたなら大成功だよ。
張りのある深い谷間に視線は釘付けだ。
ドアノブに手をかけて再び逃げ出そうとしたが、今度は何故か扉が開かない。
「イテッ」
扉の向こうで声がした。
開けようとした扉に誰かぶつかったらしい。
外に出ると、茶髪の女が額をおさえていた。
犯人はコイツか。
タイミングよく現れた背の低い少女の頭頂部に、俺は容赦なくゲンコツをお見舞いしてやった。
「イテェッ! 何すんだよバカッ。急にドア開けたそっちが悪いんだろっ」
涙目が見上げてくる。
思わず力を入れすぎたかと可哀相になったが、すぐに気を取り直した。
「うるさい。お前がこんな事するから悪いんだろうが。何のドッキリだ。っつか誰だ」
俺の部屋を訪ねてくる唯一の女。
ツインテールの中心を両手で抑えたまま、愛理は怪訝な表情をしてみせた。
コイツ、まだシラを切る気か。
「急に来たら悪いのかよ。いいだろ、こんな格好してたって。ライブ帰りなんだから。
近くに来たからゲーム借りようと思ったんだよ。この前言ってただろ」
言われてみると、成る程。確かに気合いが入っている。
腕と腰にはジャラジャラと金物をつけて、随分と厚底のブーツを履いていた。
ラフに着たシャツとネクタイ。チェックのスカートは短くて、健康そうな太股が惜しげも無く晒されている。
「それだけか?」
俺は太股に視線が行かないように、努力して小難しい顔を作った。
つもりだ。
「それだけって、別に他に用事は無いよ。忙しいんだったらいいよ、またにするから」
「いや。忙しいっつーか、たてこんでるっつーか。理解不能っつーか。
なぁ、ホントにお前じゃないのか?」
「何の話だよ。いいよもう、忙しいなら最初からそう言えよ」
「いや、いいんだ。悪い、ちょっと待ってろ。すぐ取って来る」
知らないフリにしては、流石に引っ張り過ぎだ。
眉根を寄せる1年生を玄関先に残して、俺はそそくさと部屋に戻った。
628ナインボール・前 5/8:2008/12/09(火) 22:43:10 ID:2DINqU44
 「どうかなさいましたか?」
当たり前といえば当たり前だが、巨乳のメイド服はまだ部屋の中に居た。
一瞬愛理が、このメイドと自分とどっちを取るか俺を試しているんじゃないかと思ったが、
そんな都合のいい話がある訳ないと自分に言い聞かす。
「探し物でしたらお手伝いしましょうか?」
都合がいいと言うのなら、ある日突然自分の部屋にメイドが来ている事の方がよっぽど都合がいいじゃないか。
人の部屋の真ん中で小首をかしげるメイド服を見ていると、思わず笑い出したくなってきた。
愛理の悪ふざけで無いとすると、余計に訳が判らない。
「あの、ご主人様。探し物でしたら、私がさっき掃除してしまいましたから」
「ご主人様って言うな」
何処にゲームが置いてあるのか全然判らない。
ほんとに人の部屋を片付けやがったコイツ。
「では、宗次郎様。何を探してるんですか?」
「煉獄! PSP!」
「それはこちらになります」
笑顔と共にゲームソフトが差し出された。
有り難いような迷惑なような、フクザツな気持ちだ。
「あ、ありがと……」
受け取って、とりあえず玄関を開ける。
愛理が待っていた。
「お待たせ。ほらよ」
「お、サンキュ。なぁ、これ2も出てんだよな? もうやったか?」
身を乗り出して渡してやると、ロックな格好の少女は笑顔になった。
彼女が犯人だと思ったのは勘違いだったらしい。
叩いたりして悪い事したな。
どう言って謝ろうかと思っていたら、彼女は何を思ったか近づいてきて、ひょいっと部屋の中を覗いた。
「何黙ってんだよ。声がしたけど、誰かいるのか?」
メイドに比べるとぺったんこだなコイツ。
この期に及んで胸に気を取られる男のサガが悲しい。
「いや、誰も……」
「こんばんは」
ご丁寧にメイドが挨拶してくれた。
扉に手をかけたままの俺の脇で、愛理が固まっている。
「こ、こんばんは」
彼女にとっても予想外だったのか、茶色い小さな頭が所在無さ気に下を向いた。
散らかった靴の間に、小さなチラシが落ちている。
『デリヘル』
あ、そういう事か。
とりあえず部屋にメイドがいる理由には納得した。
誰かが勝手に俺の部屋に呼びやがったに違いない。
愛理も同様に納得したらしい。
いや、待て。多分お前の方は誤解だ。
629ナインボール・前 6/8:2008/12/09(火) 22:44:15 ID:2DINqU44
「ご、ごめんな。さ、最初から言えよ」
慌てて首を引っ込めて、また扉に頭をぶつけていた。
「いや、いやいや。違う。違うから。俺も今まで知らなかったんだって」
「じ、時間ないのに悪かったな。私、帰るから。ゆ、ゆっくりな」
また涙目になりながら、転げ落ちるみたいに階段を下りて行く。
「待てって。厚底で階段走ったらコケるぞ」
注意したそばから怪しい足音が何度か響いて、そのうち聞こえなくなった。
ゆっくり何しろって言うんだよ。
追いかけて引き止めるのも変な気がして、俺は部屋に戻った。
愛理には、後でメールでも送ればいい。
まずはメイドを追い返さなくては。
誰かのイタズラだったと言えば大人しく帰ってくれるだろうか。
かつて先輩からタクシー代だけは要求されると聞いた事がある。
そしたら面倒だ。財布の中身は千円も入っていない。
払えないと知れたらどうなるだろう。
スーツを着たムキムキマッチョの黒人に囲まれる自分を想像して、泣きたくなってきた。
畜生。誰だよ、こんな嫌がらせしやがったのは。
メイドはベットの横に正座していた。
俺はなるべく相手を刺激しないように、丁寧な言葉遣いを心がける。
「えっと、真琴さん。でしたっけ?」
「はい」
「申し訳ないんだけど、えっと、なんて言ったらいいのか。多分誰かにイタズラされたんだ。
信じて欲しいんだけど、俺は君をここには呼んでいないんだよ。
君も俺も誰か酷いヤツに騙されたんだ」
メイドはニコニコしたまま静かに首を振った。
「いいえ。騙されてなんかいませんから、安心して下さい」
真っ向から否定されて、何をどう安心しろと言うのか。
脳裏のマッチョな黒人が、厳つい顔で腕組みしている。
俺まだ死にたくない。ホントに。
「違うんだ。ホント、身に覚えがないんだって。
だからごめん、今日の所はこのまま帰ってくれませんか。
ほんとに申し訳ない。この通り」
両手を合わせて力いっぱい拝んだ。
相手は初めて困惑した表情を見せると、そわそわと落ち着かなくなる。
頼む。黒人マッチョだけは呼ばないでくれ。
更に土下座して、俺は床に額を擦りつけた。
この際なりふり構っていられるか。マッチョに殴られたら治療費だって無いんだぞ。
「やめて下さい。宋次郎様がそこまで仰るなら、判りましたから。
私、外に出ますから、顔を上げて」
必死の思いが伝わったらしい。
彼女は黙って部屋の外に出てくれた。
前髪の隙間から覗く悲しそうな顔に心苦しくなったが、だからと言って俺には払えるお金がない。
扉を閉めて、落ち込んでくる気持ちを断ち切った。
630ナインボール・前 7/8:2008/12/09(火) 22:45:08 ID:2DINqU44
 玄関からベッドまでを一直線に突き進み、うつぶせに、俺はシーツの上にダイブする。
スプリングが軋んで音をたてた。
ベッドに顔をうずめて一息つく。
なんとか一命をとりとめた。
逆境にめげず、よくやった俺。
そのままごろんとベットを転がって、違和感に気付いた。
伸びたシーツと、折り目正しく畳まれた布団。
自分じゃ滅多にこうしない。
大きな胸に邪魔されながら、髪の長いメイドが布団を畳んでいる光景を思い浮かべた。
可愛かったな、真琴さん。
グラビアアイドルみたいなおっぱいだった。
もし今の俺にもうちょっと金があったら、追い返しはしなかったかもしれない。
しばらく一人でニヤけていて、ふと茶髪のツインテールを思い出した。
あまり時間の経たないうちにメールしておくか。
恐らくは盛大に誤解している筈だから。
携帯を手にとって、苦心しながら何度か文面を打ち込んだが、なかなか上手くいかない。
そのうち諦めて、煙草に火をつけた。
最後の一本だった。
咥え煙草をくゆらせて、メールを打ちながら考える。
今まであまり気にした事は無かったが、真琴さんに比べると随分自己主張の弱い胸だよな、愛理って。
気付くと零れ落ちそうになっていた燃えカスを灰皿に押し付けると、俺は部屋を出た。
一度消した煙草にも、もう一度火のつけられる事を、あのメイドは知らなかったらしい。
ご丁寧に灰皿まで綺麗にされていた。
320円で購入可能な安らぎを補充せねばならない。
小銭しか入っていない財布をポケットに捻じ込み、踵の潰れた靴をつっかけ、吹きさらしの階段を、
いつものように3階分下った俺は、そこでフリーズした。
階段にメイドが座り込んでいる。
正直、ぎょっとした。
「ご、ごめんなさい。すぐに他の場所、探しますから」
俺は部屋まで逃げ帰ろうと思っていたが、先に気付いた向こうの方が慌てていた。
「なんで、まだここにいるの?」
「ごめんなさい。他に行く場所を知らなくて……」
まさか、お金貰わないと帰れないって事か?
くそう。朝まで部屋を出るべきじゃなかった。
「ごめん。金、払ってあげたいのはやまやまなんだけど。俺、持ってなくて」
「お金? 私にお金を払うつもりだったんですか?
貴方が私に支払う必要なんてないんです。私が、貴方に対して支払われたんですから」
いやごめん。貴女のいう事は、いつもまったく意味が判りません。
多分その思いが顔に出たんだろう。メイドが説明を続けた。
「宋次郎様は今夜、とある方とゲームをなさいましたね? ナインボールだった筈です。
彼は私の昨日までの主人でした。彼は宋次郎様に負け、私を代金として支払った。
彼らにとってゲームとは全て真剣勝負であり、その勝敗の結果として、
私が宋次郎様にお仕えする事になったのです」
631ナインボール・前 8/8:2008/12/09(火) 22:45:51 ID:2DINqU44
ここにきてようやく俺は、グレンチェックの背広男を思い出した。
財布よりもっと良いモノ。
俺の家に送っておく。
一見サンの俺に対して、律儀に約束を果たしたワケだ。
独り身の学生を哀れんで女を贈ったってか。
真剣勝負が聞いて呆れる。
「バカらしい。もういいからあのオッサンの所に帰ってくれよ。代金は受け取った事にしておくから」
余程金持ちなのか、女に苦労しないのか。
どっちにしてもバカにしてやがる。
「申し訳ありません。許して頂けるなら、帰りたくはありません。
前の主人はプライドの高い方でしたから、貴方に賭けで取られた筈のモノがただで送り返されたと知ったら、
きっと怒り狂ってしまいます」
人のプライドなんぞ知ったこっちゃない。
こっちにだって貧乏学生なりのプライドがある。……多分だけど。
そりゃあ、確かに、この、胸のボリューム感に、逆らいがたいものがあるのは、否定出来ないところでは、あるのだが。
屁理屈こねながら、ついつい視線を送ってしまうのが我ながら寂しい限りだ。
「アイツってそんなに怖いの?」
「大抵は気を失うまで殴られますから。
でも、それくらいなら良いんです。殴られるのも景品の宿命ですから。
宋次郎様にまで迷惑がかかってしまうかもしれません」
この娘は本気で言っているのかと疑いたくなってくる。
女に手を上げるのも許せないが、そもそも人を賭けるなんてフザけた話があってたまるか。
「他に帰る所、無いんですか? 実家とか」
メイドは黙って首を振る。
深くは聞かない事にしたが、とにかく腹が立ってきた。
傲慢な背広男にも、従順すぎるように見えるメイドにも。
自分をモノとか景品とか、平気な顔して言うなよ。
ムカムカすると俺は、後先考えるも面倒に思えてくる。
「いくら夏でも風邪ひくから、部屋に戻ってて下さい。鍵、開いてるし。
俺、煙草買って来るんで」
強烈に身体がニコチンを求めていた。
理由はどうあれ可愛い女の子と一緒にいる口実が出来た事に対して、少しは喜んで良いのかもしれないが、
そんな気分でもない。
コンビニ前の灰皿で一服しながら深みにはまり始めている自分に気がついたが、
今更後戻りするのも格好悪すぎて出来やしない。
愛理になんて説明しよう。
書きかけだったメールの文面は、全て削除した。

632名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 14:59:01 ID:q7XVxh6r
>>631
あるあるw
ムシャクシャすると急激にニコチンを取りたくなるよね
俺も事業主とかを相手にした電算業務でPCに無知な上司と事業主の相手に疲れた時とか無性にタバコを吸いたくなるよ

この共感に免じて今回の腹パン要素皆無は不問とすることとす。

一瞬誤爆かと思ったぜww
続き待ってる
633名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 21:10:50 ID:rAXdA2cv
投下します。

>>623の続きです。
腹責めは7レス目から。
634ナインボール・中 1/12:2008/12/11(木) 21:11:37 ID:rAXdA2cv
2_愛理

 愛理を初めて見たのは半年前。初めて会話したのはそれから2ヶ月後だ。
大学最寄のゲーム屋で、売り切れ表示のゲームを前にうーうー唸っていた。
「貸してやろうか?」
同じ大学だと明かしてからそう持ちかけると
「ホントか!?」
初対面からタメ口きいて、無邪気に喜んだ。
背は随分と小さい。
ロックとゲームと戦車を愛するヘンテコリンな趣味と独特の語り口のせいか、
可愛いくせになかなか特定の男が出来ない。
短めのスカートが好きで、理由が「今のうちに太股出しておかなきゃ。若いうちしか出来ないんだし」。
変なヤツだ。
ゲームの話題でよく盛り上がり、俺の部屋まで時々借りに来る。
ビリヤードには一度誘ったが、短いスカートから下着が覗かない事に相当な苦心をした挙句、
あまりのド下手っぷりを俺が笑いすぎたようで、それ以来二度と顔を見せない。
今のところ、腹を割って話が出来る女の知り合いといえば、俺にとっては彼女だけだ。
真琴さんの事について色々と相談したかったのだが、あれから2日経ってまだメールの返事がない。
忙しいのか無視されているのか。
アイツの事だから携帯をまったく見ていない可能性もある。
もう一度メールしようか、電話をかけてみようか。
ぐるぐる悩んでいるうちに3日経った。
既に彼女は、背広男が着々と広げた包囲網に捕われている事など、この時の俺は知りようも無い。
小さな身体を震わせて苦しむ姿を見せられるなんて、予想もしていない。
まだ10代の娘が、心に傷を負う体験をさせられるのだ。
下らない事で悩んでないで、さっさと愛理を探しに行け。
出来るなら過去の俺を蹴り飛ばしてやりたい。
だが何も知らない俺は、掃除機をかける真琴さんをのんきに眺めている。
呆れたものだが、どうしようもない。
警察に相談したらどうかとか、2人で直接背広男の所に行くかとか、
いくつか提案もしたが、真琴さんはどれも断った。
「一度景品を手にしたら、ゲームから逃げる事は出来ません」
数日待てば連絡が来る筈だから、それまで待つように強く言われた。
635ナインボール・中 2/12:2008/12/11(木) 21:12:45 ID:rAXdA2cv
 一度、俺とナインボールがしたいと言われて、いつものプールバーへ行った事がある。
メイド姿の彼女を連れて店に入るのは恥ずかしかったが、ビリヤードの腕は服装とは関係なかった。
キューを構える彼女の胸元を横目でずっと眺めていたら、いきなりのブレイクランナウト。
1度も失敗する事無く、全てのカラーボールをポケットに叩き込んだ。
「調子いいみたいです」
笑顔の彼女を見て、俺も気が変わった。
タップにチョークを擦りつけ、真剣に狙う。
結果は先に5セットを制した俺の勝利だったが、1セット差。
どっちに転んでもおかしくはなかった筈だ。
「負けちゃいましたね」
年上とおぼしきこの女性は、嬉しそうに言った。
「前の主人から再戦の依頼がきっと来ますけど、宋次郎様なら勝てますね」
勝負する気はなかった。背広男にはもう関わりたくない。
ただ、彼女の今後について、一度背広男と話をつけなければならない。
そんな義務感を持っていた。

 背広男から迎えが来たのは、ヤツと勝負をしてから3日目の夜だった。
愛理とは連絡が取れず終いだ。誰か他の仲間にも相談しておけば良かったかと後悔したが、後の祭りだ。
結果的には、これ以上余計な人間を巻き込まずに済んで幸運だったと思う。
「宋次郎様が勝ちますように」
出かけ際、唇と一緒に胸の谷間が押し付けられた。
頬にキスされた事より、二の腕に当たって凹む大きなマシュマロに意識が集中する。
鼻血が出そうデスヨ。
でも期待されて申し訳ないけど、俺は勝負なんてしたくない。
そもそも人を賭けるなんて吐き気がしそうだ。
背広男がどんなつもりか知らないが、妙な世界に足をつっこんでしまうのだけはごめんだ。
リムジンの後部座席に詰め込まれ、俺と真琴さんは背広男の元へと向かう。
外の見えない窓ガラスに反射している冴えない自分の顔を見て、俺は早くも後悔し始めていた。
ただの学生に過ぎない俺が、何をかっこつけて雲の上の人間に会おうとしているのか。
しばらくしてリムジンが停車したのは、地下駐車場らしかった。
建物の外観さえ判らないまま、俺たちはさらに地下へと案内される。
体格のいいスーツが2人、俺たちの前後を挟むようにして歩いていた。
やっぱりマッチョが出て来たよ。
俺はげんなりしながら、ポケットの中の携帯電話を握り締めた。
確か携帯からでもかかるんだよな? 110番。
急に不安になってくる。
背広男が待っていたのは、光度を抑えた広い部屋だ。
数台のビリヤードテーブルの奥にはバーカウンター。
プールバーみたいだ。
もし個人所有だとしたら、予想以上の金持ちって事になる。
636ナインボール・中 3/12:2008/12/11(木) 21:14:09 ID:rAXdA2cv
「やぁ。いらっしゃい宋次郎君。まずはくつろいでくれたまえよ」
葉巻らしきものを咥えて球を撞いていた背広男が、手にしていたキューを置いた。
咥え煙草はルール違反ですよと言ってやりたい。
それからふと、自分の名前を呼ばれた事に気付いて、今更恐ろしくなった。
真琴さんもそうだったが、何故彼らは俺の名前と住所を知っていたのか。
俺は自分からは一度も名乗っていない事を思い出した。
「どうして、俺の名前が判ったんですか?」
恐る恐る尋ねてみると、背広男に鼻で笑われた。
「そんな事は大した問題でもないんだよ、宗次郎君。
君はバーボンが好きだったね。これはアメリカじゃあ田舎者の酒だと知っていたかい?」
バーカウンターで手ずからグラスに酒を注ぐ。
いちいち名前を呼ぶな。
「酒はいりません。こっちはさっさと帰りたいんです」
「目上の人間に対して、そんな事言うもんじゃないな、宗次郎君。
学生は気楽でいいね。こっちは気まぐれで君の賭けを受けたばかりに、随分と恥をかかされたんだ。
私の名誉回復に付き合って貰わねば、腹の虫が収まらないんだよ」
派手な音が響き渡った。
グラスが壁に当たって割れたのだ。
言いがかりも大概にしろ。賭けはそっちから持ちかけて来たんだろうが。
俺はただ、勝負しようと言っただけだ。
「いい加減にして貰えませんか。あんまりフザけた事言ってると、警察呼びますよ?」
「警察? 呼びたいなら呼んでみればいい。君の言う事など、どうせ誰も聞きはしない」
言うじゃないか。ビビって電話しないとでも思っているのか。
俺が鼻息も荒く携帯電話を取り出すと、どうやら背広男はそれを待っていたらしい。
「言い忘れていたがここは電波を遮断していてね。携帯電話は使えないよ。
どうやって呼ぶつもりかね?」
チクショウ、確かに圏外表示だ。
してやったり。背広男はそんな顔をしながらゲラゲラと笑っていた。
つくづく腹の立つ野郎だ。
これ以上こんな場所にいてたまるか。
「真琴さんを帰らせるつもりで一緒に来ましたけど、貴方みたいな人の所に帰すわけにはいかないですね。
連れて帰ります」
「真琴は君にくれてやったんだ。好きにすればいいが、こっちの娘はどうするんだ?
見捨てて帰るのかね?」
何を言ってやがるのか。もはや呆れて何を言うつもりもなかったが、振り返った俺は死ぬほど驚いた。
壁だと思っていた部分がスライドしていき、大きなガラスに仕切られた舞台が姿を現す。
その向こうに、愛理がいた。
「宗次郎っ」
俺の顔を見た愛理が叫ぶ。
637ナインボール・中 4/12:2008/12/11(木) 21:15:05 ID:rAXdA2cv
俺の部屋から立ち去った時の服のまま、両手足には枷が嵌められていて、金属製とおぼしき鎖に繋がれていた。
何だこれ。フザケんなよオイ。
冗談にしては、あまりにタチが悪すぎる。
隣の真琴さんを見ると、悲しそうに目を伏せていた。
これが現実なら、なおさら笑えない。
「先日手に入れたんだ。彼女の親御さんの事業が急に難しくなってね。
古い話だが、借金のカタというワケさ」
「バカにしてんのか。何処の江戸時代の話だ」
俺は背広男の胸倉を掴み上げるつもりで迫ったが、マッチョスーツに阻まれる。
「現代の日本の話だよ。君には理解出来ないだろうが、あらゆる金融機関に融資を止めるさせた。
親御さんの会社に吸収合併の話を持ちかけて、社員の首と引き換えに娘さんが欲しいと取り引きした。
海外にいる息子の嫁にして欲しい。日本に来た際に一目惚れしてずっと探していたとね。
もちろん私に息子などいないが、あの両親は自分の娘が海外にいると信じてるんじゃないか?」
まさか、本当に騙し取られたのか?
愛理に目をやると、泣き出しそうな瞳でこちらを見つめるている。
もう何度か泣いたのかもしれない。目が赤い。
この国でそんな理不尽な事があってたまるか。
誘拐だろこれ。
「誰がそんな話信じるかよ。待ってろ愛理。すぐに警察呼んできてやるから」
「逃げるのかね? 信じる信じないは勝手だが、君がこの場でこの娘を見捨てる事に変わりはない。
どこに行ってどう話して、いつ警察を連れてくるつもりかね?
それまで私がこの娘を置いたまま大人しくここに留まると、なぜ思うんだ?
一度でも見失った後、この娘が無傷でいられると思っているのか?
そもそも君自身無事に帰れると信じているのか?
あまりにも楽観しすぎだとは思わないのかね?」
その時の背広男の笑顔が、一瞬で脳裏に焼き付いた。
常人とは思えないその表情に、俺は背筋が寒くなる。
足が震えてくるのを人生で初めて感じだ。
「俺に、どうしろって、言うんだよ」
「ゲームさ。ビリヤードをやろう。ナインボール。君の好きなごっきゅーだ。
私に勝ったら娘を返してやる。負けたら君の人生から彼女を消し去ってあげよう。
これが緊張感のあるゲームという事だ。うすっぺらい財布を賭けるのとはワケが違う」
この男、完全にイっちまってる。
俺はすがるような目線で真琴さんを見た。
彼女は目をふせたままで呟く。
「これが、私達景品の運命なんです」
眩暈がしてきた。
胃の辺りが締め付けられる。
はっきり言って吐きそうだ。
638ナインボール・中 5/12:2008/12/11(木) 21:15:46 ID:rAXdA2cv
「受けるかね? それとも男としてのプライドも、その娘も、かなぐり捨てて逃げるかね?」
俺は情けなくヨロヨロと歩いて、ガラス板に手を触れた。
その向こうに、愛理が座り込んでいる。
「お前まで、こんな所にいる事ないだろ。早く逃げろよ」
愛理は自分の親のせいだと思っているのかもしれないが、違う。
俺が巻き込んだんだ。
「大丈夫。絶対、勝ってやるから」
聞いた途端に彼女は泣き出した。
馬鹿野郎。笑えって。
俺がビリヤード上手いのお前も知ってるだろ。
「俺が勝ったら、愛理だけは絶対に返せよ?」
「当たり前だ。これ以上私を侮辱するな。本気の私に君が勝てる事は万が一にもないがな。
キューを選びたまえ。先攻はバンキングで決める」
手球をクッションさせて、手前に近い方を選ぶわけだ。
やった事ないが、なんとかなるだろ。
何度か球を撞いてキューを選んでいるうちに、少しずつ気持ちも落ち着いてきた。
「何ゲームやる? それとも先に得点に達した方が勝ちなのか?」
「景品次第だ。1ゲームで終わる事もあれば、20ゲームして終わらない事もある。
おいおい教えてやろう」
なんじゃそら。
キューを選び終えて、俺はビリヤードテーブルの短クッション、長方形の短い辺付近に立った。
背広男が隣に立ち、白い手玉を二つ、テーブルに置く。
「勝負の前に景品の用意だ」
背広男が嫌味な動作で指を鳴らすと、愛理の手首に繋がれた鎖が、音を立てて天井に上った。
引きずられた愛理は万歳するような格好で、強引に立たせられる。
立ち上がると鎖が緩み、腕が下がった。
「勝負が終わるまで手荒な真似すんな」
「それは君と私次第だ。あの娘は君の手駒として貸してやろう。
反対側にいるのが私のものだ」
背広男が指し示したのは、ガラス張りの向こう側。
そこに、ごてごてと膨らんだ衣装の女が現れる。
白とピンクのロリータファッションが恐ろしく場違いに思えた。
メイドはまだしもロリ装束とは、40男の趣味として想像したくはない。
ロリータ女は愛理と同じように手足に枷を嵌められていたが、その態度は随分と落ち着いていた。
「ゲーム開始だ。撞きたまえ」
俺と背広男は、並んで白の手球を撞いた。
2つの手球がフッド側の短クッションで跳ね返り、戻って来る。
よりヘッド側に引き寄せた方が先攻の権利を得るのだ。
近かったのは俺の手球。
こちらのブレイクでゲームの開始だ。
639ナインボール・中 6/12:2008/12/11(木) 21:16:40 ID:rAXdA2cv
カラーボールは真琴さんが組んだ。
俺はタップに炭酸カルシウムを擦りつけ、摩擦係数を増加させる。
構えて、何度か深呼吸した。
ブレイク。
3と7のカラーボールがポケットに落ちる。
オッケイ。なんとか普段通りやっていけそうだ。
落ち着いて1から2をポケットに沈め、4の的球は5にぶつけた。
そしてコーナーにポケット。
最初の得点を上げた。
「ふん。いい度胸だな。5秒取得だ。カードを選ぶがいい」
5秒? カード?
迷う俺の前に、真琴さんがワゴンを押してやってきた。
上に何やら機械が載っていて、画面には5枚の伏せられたトランプのようなカードが表示されている。
「一枚を選んで押して下さい」
言われるまま、適当に画面をタッチした。
カードが裏返り、白抜きされた人型のイラストが現れる。
胸の辺りだけが赤く点滅していた。
『5sec』
舞台の上の掲示板に表示が出て、愛理の頭上から鎖が落ちてきた。
ビビった彼女が足を絡ませて尻餅をつく。
反対にいるロリータ女の鎖は天井に吸い込まれ、両腕で万歳をする格好になっていた。
「何やってんだ。殺す気か!」
「彼女は5秒間だけの自由を得たんだ。その時間を有効に使えるかは君達次第だ。
自由は自らの手で勝ち取る事を学びたまえ。それと、今のは本来であればダウンと見なすぞ。
最初は見逃してやるが、次に床に膝や手をついたら、その場で君達の負けだ。いいな?」
5秒のカウントが終わり、鎖の長さが元に戻った。
ロリ女の腕が下がり、愛理の鎖も短くなる。
愛理が困惑した顔で俺を見て、俺は真琴さんを見た。
「5と9をポケットすると、ナンバー分の秒数が与えられます。
時間内で相手を倒して下さい。そういうゲームなんです」
冗談だろ。
俺は抗議の言葉を投げかけたが、背広男は聞く耳持たなかった。
「ゲームを続けたまえよ。放棄と見なすぞ」
仕方なく俺は続きのカラーボールを狙ったが、動揺を抑えきれずに途中でトチった。
背広男はニヤリと笑い、冷静に残りのカラーボールを全て沈める。
ヤツの得点だ。
俺とは別の画面を押して、カードを裏返す。
腹の周辺が赤く点滅しているイラストだった。
640ナインボール・中 7/12:2008/12/11(木) 21:17:19 ID:rAXdA2cv
『9sec』
またカウントが出た。
「美樹。後輩どもに社会の厳しさを教えてやるんだ、いいな」
「はい。お任せ下さいご主人様」
鎖が落ちてくる前に、スカートの裾をなびかせてロリ女は走った。
愛理の両腕が頭上に固定される。
小さな音が聞こえると腰がビクンと跳ね上がり、スカートが浮き上がった。
ピンク色の下着が僅かに覗いて、俺は一瞬だけドキっとした。
赤と黒のチェック模様が再び彼女の下着を隠した時、舞台の上に表示されたカウントはまだ9のままだった。
愛理が、驚いた表情で目の前のロリータ衣装を見つめている。
俺と同様、自分の身に何が起こったのか判っていないのだろう。
視線を下に向け、ロリータ女の、枷を嵌められた腕が、彼女のネクタイを押し上げて、
ほのかに膨らんだ胸の下、鳩尾に入っている事を知った。
「……う。けほ、けほっ」
愛理が咳き込み、カウントが8になった。
そして8から7になると、フリルの沢山ついたピンクの腕が、もう一度愛理の鳩尾を叩いた。
「ううっ! げほっ……やめろ、何すんだこの……うぐぅ」
両腕を吊り上げられた愛理に逃げる術はない。
ロリータ女は何かの玩具みたいに同じ動きを繰り返す。
その度に愛理の小さな体が揺れ、鎖が音を立てた。
彼女の悲鳴が響き、同時に俺の中で何かが破裂する。
気付いた時には背広男に飛びついて、シャツの襟元をねじりあげていた。
「ふざけんな! 今すぐやめさせろっ」
背広男は今までにない程冷静に、突き刺すような視線を俺に送っている。
「マナー違反だ小僧。今すぐその小汚い手を離さんと、ペナルティーがつくぞ」
知った事か。
俺は激情のまま相手のふてぶてしい横っ面を殴ろうとしたが、ゲンコツは無情にも宙を切った。
視界が暗転したのだ。
目の前に何かが覆い被さって、左半分が何も見えなくなった。
次いで世界がぐるぐる回転し、背中が何かとぶつかるのを感じた。
最後は後頭部を激しく打ち付けて、反射的に口元を抑える。
「宋次郎様っ。だ、大丈夫ですか?」
耳元で真琴さんの声がする。どうやら俺の左側にいるらしいが、視界が右半分しかない。
俺はビリヤードテーブルの足下に転がっていた。
目の前にはマッチョのスーツが仁王立ちしている。
どうやらこいつに一発喰らって吹っ飛んだらしい。
ジャラジャラと金属音が響いて舞台に目をやると、ピンクのロリータ服が鎖に引きずられ、
元の位置に戻っている所だった。
両腕が下りた愛理は、お腹を抑えて前かがみになりながら千鳥足だ。
「だ、ダイジョブか宗次郎……うぷっ」
白い喉がコクリと蠢いて、手で慌てて唇を覆っていた。
お前の方が大丈夫じゃないだろう。
641ナインボール・中 8/12:2008/12/11(木) 21:17:57 ID:rAXdA2cv
相手も女とは言え、華奢な身体をしこたま叩かれて今にも吐き出しそうだ。
「どうやら勝負は見えたな。女々しく騒ぎたてやがって。見苦しい」
シャツと背広の皺を伸ばしながら、男が吐き捨てるように言った。
もう一度殴りかかってやりたいが、背広男はともかくとして、
目の前のマッチョに勝てるような必殺技は生憎と持ち合わせていない。
畜生。格闘技でもやっとくんだった。
「次のマッチは勝者から、即ち私がブレイクを行なう。真琴、ボールを組め」
何食わぬ顔で背広男が命じた。
真琴さんは俺を立ち上がらせてから、カラーボールをラックに詰めて菱形に並べる。
背広男のブレイクでボールは四方に散らばったが、いずれもポケットには入らなかった。
舌打ちが聞こえる。ノーイン。こちらの番だ。
俺はキューを構えたが、しかし左眼がどうやっても開かない。
力を込めると僅かに開いたが、すぐに塞がってしまう。
距離感がまったく掴めなかった。
結果、手球はカラーボールにヒットしたものの、ポケットには嫌われた。
クッションに2度反射して、ポケット手前で停止する。
「くそっ」
思わずキューで床を叩く。
途端にフワっとしたいい匂いが鼻腔を刺激した。
背後から真琴さんの両腕が回されて来て、背中にはむぎゅっとした肉感が押し付けられる。
「落ち着いて、宗次郎様。チャンスは巡ってきますから、冷静に」
俺はただ、頷いた。
そして展開は彼女の言う通りになる。
背広男は1から3を問題なく決めたが、4は他のカラーボールが散らばる中にあって狙いにくい。
無理に狙って案の定、白い手球は4より先に別の番号に当たった。
ファウルだ。
なんとかしてここから5までを俺が取りたい。
ボールに触れないよう注意しながら、キューをテーブル上にかざして、距離感のズレを把握する。
たっぷりと時間をかけて4を沈め、ついに5をポケットした時は思わず小さなガッツポーズを決めた。
「愛理。遠慮すんな、ぶちのめせ」
ガラス板の向こうの少女に向けて叫んだ。
愛理の鎖が落ち、ロリータ女の腕が拘束される。
頭上に5のカウントが出た。
「ど、ど、どうやって!?」
悲鳴のような声が愛理から上がる。
俺は選んだカードを見た。
腰の部分が光っているのは、愛理からも見えている筈だ。
「えっと、腰。スカートとかその辺だ」
「わかんないよ宗次郎」
彼女がオロオロしている間にもカウントは進んでいく。
642ナインボール・中 9/12:2008/12/11(木) 21:19:07 ID:rAXdA2cv
「いいからとにかくぶん殴れって! 俺が許す」
ロックな少女が覚悟を決めた時には、カウントがほとんど残っていなかった。
彼女は走り出した勢いのまま、フリルだらけのスカートに向けてキックをかました。
厚底がめり込んだから、これはかなり効いた筈だ。
事実ロリータ女は
「うぐぅっ」
と盛大に呻き声をあげた。
可哀相な気もするが、さんざん愛理を殴りやがった仕返しだ。
自由になった両手で腰の辺りを庇う姿を見ても、ザマァミロとしか思わない。
見てろよ、次も俺が取ってやる。
そう思ってはみたものの、上手くはいかなかった。
片目のプレイは距離が判らなくなるだけでなく、想像以上に気力も体力も消耗する。
大事な所でタッチがずれる。
それでも相手のミスに助けられ、9は俺が取った。
カードの表示は腹。
正直、これで決まって欲しかった。
視線から俺の思いを読み取ったのか、今度は迷う事無く愛理が走る。
スカートがめくれるのも構わずに、さっきよりも高く足をあげて、ピンクのフリルに厚底を叩き込む。
10センチはありそうな靴の底が、フワフワの服に思いきりめり込んだ。
「がふっ!」
衣装に似合わぬ低い声が漏れた。
鎖が軋み、ロリータ女の髪が乱れる。
突き出た唇から飛沫が飛んで、愛理が目を瞑った。
まだ後6秒。
「でりゃっ」
「ぎゃんっ」
ロック少女の太股大サービスキックが横腹を抉る。
残り3秒でロリータ服の肩を掴み、跳び膝蹴りという大技までかましてくれた。
チェックのミニスカートから伸びた膝が、エグイ角度でフリルの鳩尾に埋まっている。
実は結構強いんじゃないか、アイツ。
カウントが0になり、愛理が鎖に引き戻されていく。
「無敵だな、お前」
肩で息をしながらウィンク飛ばす仕草を見て、不覚にもシビれた。
伊達にジャラジャラ金物付けてるわけでもないな。
やられた方のロリータ女といえば、腹と口元を強くおさえながら、
産まれたばかりの子鹿のようにプルプルと震えている。
「う、うえ……げっ」
足下がおぼつかない様子も、今にもゲロ吐きそうな呻き声も、飲みすぎた酔っ払いみたいだ。
あれだけやられりゃそうなるだろう。
643ナインボール・中 10/12:2008/12/11(木) 21:19:46 ID:rAXdA2cv
仕方がなかったとはいえ、その苦しそうな喘ぎを聞き続けるのは流石に忍びない。
「ノックアウトだろ。もう終わりにしようぜ」
俺の提案を、しかし背広男は無視した。
「美樹、私の前で無様な姿を晒したらどうなるか。
しかも相手は素人だ。判るな?」
「はい……判って、います。ご主人様」
判るな。判らんでいい。
俺は心の中で念じたが、ロリ服は汚れた手の平を服で拭い、背筋を伸ばした。
なんでそんなに健気なんだよアンタ。
呆れながら俺は、意識を目の前の白球に集中させた。
次の5秒があれば愛理が暴れてくれるだろう。
あの娘のためにも次で決める。
そんなガラでもない正義感に力が入りすぎたのか、片目が完全に開かなくなったせいなのか、
ここで俺は信じられないポカをやらかした。
手球の中心を撞く筈のタップが、端を滑った。
俺の手球はどこにも転がっていかなければ、他のどんな球にも当たらなかった。
ただその場でゆっくりと回転しているだけ。
完全なミスショットをしたのだ。
呆然とする俺を背広男が押しのける。
「無様なものだな、宗次郎君。そこをどきたまえ」
ヤツのブレイクで四散したボールは、互いに干渉し合った結果、色付きが1つ、サイドポケットに落ちた。
黄色の球だった。
その色のボールは2つある。
1番と9番。
あろう事か、サイドに入ったのは9番だった。
俺にあった全ての幸運を、背広男が吸い上げた。
そうとしか思えない。
「これは幸運ではない。勝負が早く終わるか遅く終わるか、それだけの事だ」
背広男が画面に触れた。既に開かれたイラストをもう一度タッチする。
『18sec』
舞台上に表示が出る。
ごっきゅーはサイドに入ると、得点が2倍。
「これだけあれば十分だろう。美樹」
「はい。復讐の機会を与えて下さってありがとうございます、ご主人様」
俺は青ざめた愛理と見つめ合っていた。お互い、鏡でも見ているような気分だっただろう。
恐怖からか、絶望からか、目の端に涙が浮かんでいた。
その涙が、宙を舞う。
愛理の頭が勢い良く上を向いていた。
「容赦はしませんね」
酷く明るい声のピンクロリータが、いつの間にかヒールの踵を愛理のシャツに埋め込んだのだ。
644ナインボール・中 11/12:2008/12/11(木) 21:20:25 ID:rAXdA2cv
「ひっ……!? ひぐぅ!」
さらにもう一度ヒールをめり込ませると、俯いた愛理の肩に両手を置いてジャンプする。
白とピンクの長いスカートがゆらめいて、そこから飛び出した膝小僧が、今度は愛理のネクタイを打った。
愛理の口から唾液が飛ぶ。
復讐の膝蹴りはドスドスと低い音を立てて、彼女の薄い腹を何度となく強烈に突き上げた。
逃げ腰になっていく尻がその度に跳ねあがり、健康そうな太股の付け根に貼り付いた、
可愛いピンクの下着が顔を出す。
愛理の顎が上がって、ツインテールが背中に落ちた。
「あっ、あっ、あぁ…っ」
顔と尻を突き出した卑猥な格好のまま、口だけが金魚みたいにパクパクと動いている。
一旦ロリ娘が手を離すと、愛理は一気に力を失って手枷にぶら下がった。
力なく垂れ下がったツインテールが、顔を半分だけ隠している。
「あっ!!」
その茶色い髪が再び揺れ、愛理が声をあげた。
サンドバックでも打つように、ロリ娘は愛理を叩き始めた。
スカートまで伸びたシャツを、左右の拳で交互に、淡々と、冷静な顔で、力いっぱい叩いていく。
乾いた音が響く度、両手を頭上に上げた愛理の身体が震え、ツインテールが揺れる。
「あっ……も、もう…ヤッ。あっ、ダメ……。あッ! あっ、あぐっ、あおっ…おっ……おげっ…げっ、げぶっ」
ツインテールに短いスカートがトレードマークのこの娘とは、飽きる程会話を交わした。
笑ったし、怒ったし、ふてくされた顔も見た。
だが、こんな酷い声を聞かされたのは初めてだ。
愛理の白い喉がごぽごぽと水音を立て始め、薄い唇が黄色い液体を送り出していく。
シャツを打つと唾液とも胃液ともつかない水分がピンクの衣装に吹きかけられたが、
ロリータ娘は気にとめる事もなく、18秒が過ぎるまでキッチリと、愛理の腹部を叩き続けた。

 愛理の両腕を吊るし上げていた鎖が落ちると、愛理の身体もそのままも崩れ落ちた。
横になり、胎児のように丸まって、背の低い女の子は震えている。
俺からは背中しか見えなかったが、苦しそうに嘔吐している声が聞こえた。
床と頬の間で、彼女の吐き出した物が少しずつ広がっている。
「ごめ……んな。私、負けちゃった……。宗次……うぐっ…頑張った、のに」
馬鹿か。お前の何が悪い。
ミスをしたのは俺だ。
背広男の誘いに乗ったのも俺だ。
お前に最初に声をかけたのも俺だ。
全部俺だ。俺が悪い。
ガラス板の向こうで倒れ伏した愛理の横にロリータ娘が立ち、スカートの裾を持ち上げると、
優雅に一礼してみせた。
舞台を、再び壁が覆い始める。
震える愛理の背中が、その向こうに消えていく。
「借りっぱなしの物……沢山、あったな。……ごめん」
その言葉を最後に、彼女の姿を見る事は出来なくなった。
645ナインボール・中 12/12:2008/12/11(木) 21:21:07 ID:rAXdA2cv
 突然、大音量の拍手が俺の鼓膜を遠慮無く打ちつけて来た。
振り返ると、いつの間に現れたのか仮面を被った中年男女が何十人も俺の周りを囲んでいる。
「よく頑張ったわね」
「彼女の事は諦めなさい。最初からいなかったと思えばいい」
「踏み入れちゃいけない世界にノコノコ入ってくるからだ。女一人で済んで良かったじゃねぇか」
口々に勝手な事を言っている。
俺はすっかり面食らった。
右も左も、正面も、頭上も、仮面、仮面、仮面、仮面。
視界がぐるぐると回って、俺は後ずさり、尻餅をついた。
湧き上がる嘲笑。差し出される腕、覗き込んでくる仮面。
振り払っても寄って来る仮面、腕、仮面、腕、仮面、腕。
思わず悲鳴を上げそうになる俺に前に、背広男が進み出た。
手を叩いて彼らの注目を引き寄せる。
仮面の群集が一斉にヤツを見た。
「皆さん。私は先日、不覚にも自らの失態で不名誉を被り、仮面の資格を失いました。
しかし今日、私はその汚名を返上した事を宣言致します。
皆さんもご覧の通り、私はここで正々堂々と勝負をし、彼を打ち破った」
俺を見て、ニヤリと笑う。
その手には周囲の人間達と同じ仮面を持っていた。
「確かに、正当な試合だった」
「大したものだ。名誉を重んじて小僧相手にここまで舞台を整えるとは。
なかなか出来るものじゃない」
「私、貴方の志の高さに打たれましたわ」
再び拍手が沸き起こる。
背広男は自らを称える拍手の中、うやうやしい態度で仮面を掲げ、そして被った。
なんなんだコイツら。
背広男の同類がこんなに沢山いたってのか?
俺には始めから勝ち目なんて無かったのか?
震える俺の肩に、誰かが手を置いた。
「僭越ながら、皆様に申し上げます」
真琴さんが張り上げた声に、再び全員が注目する。
「真琴、出すぎた真似をするな」
仮面を被った背広男が小声で制止したが、真琴さんは続けた。
「この少年は先ほどの少女を取り戻すため、無謀にも氏との再戦を希望しています。
彼にはまだ賭ける物が残っています。それは私です。
勿論、氏がこのような挑戦を受けなければならない理由はありません。
しかし氏は、自らの名誉回復のためには、一度のゲームでは足りずに、
この少年を完膚なきまで叩きのめす事でそれが行なえると信じ、この挑戦をお受けになりました。
皆様どうか、氏の勇気ある決断に、さらなる拍手をお願いします」
盛大な歓声と拍手が沸き起こった。
仮面を被った背広男と俺だけが、その中にポツンと取り残されている気がした。
鳴り止まない拍手の中で、さらに真琴さんが付け加える。
「さらに氏は、愚かにもマナー違反で自ら片目を潰した彼が、再び万全の体制を整える時間まで下さいました。
再度のゲーム開始まで今しばらくお待ち下さい。
さ、宋次郎様。今のうちに行きましょう」
最後は俺にだけ聞こえる小声で言って、真琴さんは俺の手を引いた。
振り返ると、人垣の間から背広男が手を伸ばしていたが、俺には届かない。
俺は真琴さんに導かれるまま部屋を出た。
646名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:06:53 ID:BGeqBaEJ
普通に続きが気になるんだが
647名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:17:14 ID:KVU30zLd
上に同じ
648名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:43:51 ID:iil1/7kN
一回にご飯2号って食いすぎ?
649名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:45:17 ID:iil1/7kN
ごめん、誤爆した
650名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 00:04:59 ID:87GvbSPB
>>645
気丈娘は腹責めで仕留めるそれがオレのジャスティスage
651名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 00:26:06 ID:ra4ZA2is
最初はどうなる事かと思いましたが、普通(?)に腹責めでよかったです。
続き待ってます。
652名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 05:24:35 ID:tzqW34+9
>>645
おお、やべえ、すげえ面白い! GJ!
ちょっとアドレナリン出ちゃったぜ。
再戦時には容赦なくリベンジしてぶちのめして欲しいところ。
次は景品同士も顔見知りみたいだから別の楽しみもありそうだ。
653名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 10:27:49 ID:JJ1Hwh69
切る、刺すは、そういうスレを立ててください
654名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 17:16:56 ID:SBvmWsfG
>648
食い過ぎwwwwwwww
655名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 20:47:19 ID:g4IhRohD
飯2号食って今にも吐きそうになっている娘の腹を指でツンツンしたり、手の平で軽く押したりして責めあげたい。
656名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 23:32:00 ID:kZwR6tAA
たっまんねえわ
http://ameblo.jp/sinnjyukunokinnniku/image-10139339986-10092548387.html
こんな腹に一撃極めてみたいぜ
657名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 00:07:10 ID:5KjsnFgo
3次好きな人が常に一人いるんだな
658名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 00:09:41 ID:uykJwsaK
>>657
しょーがねえべ?責めたくなる腹って2児でもそうそうみかけないんだからよー
659名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 00:21:09 ID:Zw6qEEUy
腹責めなら何でも残さずいただきます
贅沢は言いません
660名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 13:18:30 ID:sWkjryeR
大食いもの

『女子大食い大会 決勝戦』
大勢の観客が見守る中二人の少女が黙々とご飯を平らげていく。
もう2合は平らげたであろうか?
その時突然ポニーテールがトレードマークの少女が叫んだ。

「審判! 今彼女ずるをしました! 食べるふりをしてこっそり捨ててました!」
その一言に場内が騒然となり、慌ただしくなる。
「わ、私そんなことしてません!」
言われた方の少女は、驚きながら否定した。
だがポニーテールの少女の抗議は止まらない。
そこで審判団は仕方なく少女のチェックを行うことにする。

「スイマセンが服をまくっていただけますか?」
「……は……ぃ」
消え入りそうな声を出し、少女は洋服を捲りお腹を見せる。
柔らかそうなお腹はぽっこりと膨らみ、
いましがたまでの激戦の証をくっきりと見せている。
お腹を見られて恥ずかしいのだろう、少女は服を捲りながら
耳まで真っ赤に成り、プルプルと体を揺らしている。
柔らかそうなぽっこりお腹も小刻みに震えている。

「ふむ、服の中に捨ててる様子は見られませんね」
「審判長! 床に捨てている形跡も見られません!」
「そうですか、なるほど、ではちょっと失礼します」

くいっ、きゅきゅ。
「きゃ!? きゅぁぅぅぅ……」
審判長が柔らかなそうなぽっこりお腹に指をくりくりと押し付ける。
『皆に見られている中、指でくりくりとお腹を押される』
女性に生まれてきてこれほど恥ずかしい責苦はあるだろうか?
いや、あるわけがない。
「も、もういいですか……ぁ?」
少女は真っ赤に成りながら審判長に問いかける。
眉間にしわを寄せて困った顔をする審判長はポツリと言った。
「いや、まだ駄目ですね」

661名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 13:19:20 ID:sWkjryeR
「今度はあなたの対戦相手の彼女も調べないと不公平でしょう?」
そう言うと審判長はすっと立ち上がりポニーテールの少女に向かう。
「ちょ!? 何よ、私は何にもしてないわよ!?」
ポニーテールの少女は焦る。
それもそのはず、
これを繰り返して対戦相手の少女を恥ずかしさでTKOさせる彼女の作戦だったのだ。
「さあ貴方も捲って下さい、でなければ不正をしていると疑われますよ?」
「あ、ああ、ううぅぅ」
少女は泣き出しそうになる、出来る訳がない、彼女が着ているのは
ワンピースだ。
だが、少女は意を決したように一番下を掴むとぐっと胸の部分まで捲り上げる。
「ど、どう? ふ、不正なんてしてないでしょ?」
ここまで対戦相手のフードファイター達をこの方法で倒してきた彼女自身が
同じ目に合うとは、自業自得とは言え、屈辱以外の何物でもない。
ぽっこりとした下腹を観客に見られる上、
おまけに下着まで見られている。
「うーん、そうですねえ、服の中に隠している形跡はないですねえ」
「じゃ、じゃあもういいですよね!?」

観客の視線が自分のぽっこりと膨らんだお腹に集中している。
そう考えただけで、恥ずかしさの余り逃げ出したくなる。
それなのに ――
「では、失礼」
グゥ!!
「あああ!!」
審判長が手のひらでお腹を押してくる。
「や、やめ、出ちゃう!!」
スカートを片手で押さえながら、口元を手で押さえる。
だが審判長は意に反さずぐりぐりと手のひらでお腹を押さえつける。
「ああ、止めて!」
だが審判長の手のひらは食べたばかりの少女のぽっこり膨らんだ
柔らかボディを情け容赦なくグリグリとチェックし続ける。

「や、やだ、れちゃう、もれちゃぅぅ――――」
ぽとぽとぽと、
少女はついに耐えきれずに放物線の虹を描き失神した。
662名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 13:21:18 ID:sWkjryeR
「あ、うう……ん、あれ、ここは」
「あっ? よかった気がついたんですね」
ポニーテールの少女が気がつくと、どこかの室内の簡易ベットに寝かされていた。
目の前にいたのは決勝での対戦相手の少女であった。

「チェックの最中に倒れちゃったから、ここに運ばれてきたんですよ」
「そ、う……、ごめんね」
「えっ? いいんですよ、食べすぎちゃうことってフードファイターならだれでもありますから、気にしちゃダメだと思います」
その言葉を聞きポニーテールの少女は驚きで目を見開く。
自分のせいであんなに恥ずかしい目にあったのに、
何とも思ってないのだろうか?
「そうだ、審判長さんが言ってました、
『胃の中が空っぽになったらまた一から食べればいい』 って」
その言葉を聞き少女はぽろぽろと涙をこぼす。
「あ、あわわわ、ど、どうしたんですか? どっか悪いんですか?」
「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、そうじゃなくて……」
グルキュウゥ
突然少女のお腹が鳴った。
「ああ、おなかがすいたんですね? お腹がすいたからって泣きだすなんて
早く言ってくれればいいのに」
「えっ!? あ、いやそうじゃ……」
「御食事券を貰いましたから二人で何か食べに行きませんか?」

「えっ……う、うん、ありがとう」
「はい、おなかいっぱい食べましょうね」


その後二人は数々の名勝負を繰り広げるが、特にお腹を叩いたりしないので語る必要はあるまい。


こんな感じでドウっすか?
663名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 15:31:37 ID:ZLjC3NZm
GJです。

ところでスレ容量が486kbになったので、
そろそろ次スレが必要です。

タイトルは

【   】腹責め専門SS・その5【   】

系でいきますか?
【】の中はどうしましょ?
664655:2008/12/13(土) 16:35:06 ID:XFCe8vrK
>>662
うお、これは予想以上に萌えさせてもらいましたw
審判鬼畜すぎる・・・
ありがとうございましたw
665名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 16:45:37 ID:uykJwsaK
>>663
【力の限り!】【ぶちこめ!】とかどうか?
ちと鬼畜かw
666名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 16:50:59 ID:hrSuCUB5
【ボディが】【甘いぜ!】
シンプルにいこうシンプルに
667名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 17:17:27 ID:yCB/iMOY
>>662
バトル系が好きな俺には残念ながら嗜好が違ったが、素早い対応に乙!

>>663
【嘔吐】【失禁】
いやごめん。単に俺の好み。
668663:2008/12/13(土) 17:20:15 ID:ZLjC3NZm
すいません、なんか自分じゃスレ立てられませんでした。
他の方お願いします
669名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 12:07:57 ID:qQKMhIaI
立てました
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229223999/
【何発でも】腹責め専門SS・その5【叩き込め】
670名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 23:25:46 ID:0Z+kl9Bk
あげ
671名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 00:41:11 ID:ysZ2CFhU
うーむ、埋めなければな。

交配した都市の片隅、地下に広がるレジスタンスのアジトに物資が運ばれてくる。
それは補給基地から移動する車両を襲って手に入れた食料だった。

「へっへー、どうよ! ちょろいもんですって!!」

白い歯を見せて少年のように笑うのは、若干14歳の少女だった。
果物かワインでも入っているのだろうか、戦果の木箱の上に座っている。
短いタンクトップにジーンズのショートパンツ、額には迷彩柄の鉢巻。
赤毛をショートカットにしている少女は、口調だけでなく身体つきも少年のようだった。
スレンダーな肢体は女性的な膨らみに欠け、代わりに筋肉が発達している。

狙撃銃やバズーカからナイフまで種類を選ばず使いこなせる力強く繊細な腕。
長時間の歩行も数秒のダッシュもこなせるしなやかで強靭な脚。
ギュッと締まった筋肉をわずかに感じさせる腹部。どれをとっても素晴らしい。
きめ細かな肌は僅かに日焼けしていて、健康美を少女に与えていた。

運び込まれた大量の食料に喝采を上げるレジスタンスの構成員。
大人から女子供までの声援に笑顔で答える少女。
その人垣を割って、赤銅色の頭髪に僅かに白髪が混じった男が現れた。
レジスタンスのリーダーである、歴戦の勇士だ。

「良くぞ無事に戻ってきたなフラッハ」
「ボス! どうだよこの戦果! もうアタシを子ども扱いさせないよ」
「やれやれ、だが見事なものだ」

赤みを帯びた頭髪同士ということもあってか、二人は親子同然だった。
褒められて鼻の下をこするフラッハ。周囲からも和やかな喝采が起きる。
照れ笑いした少女は物資を漁ると、その中からパンとワインを取り出した。

「最初に食うのはボスとアタシって決めてたんだ。食おーぜ」
「そうそう! みんな待ってますぜー! パーっとお願いしやす!」

囃し立てる声の中、首領の男は投げて寄越されたパンとボトルを受け取った。
フラッハと同時に、乱雑に栓を開け、周囲に見えるよう高く掲げる。

「それじゃあ、頂くとするか」
「へっへー、いただきまーすっ!!」

言うが早いか、柔らかなパンにかぶりつき、ワインをあおるフラッハ。
僅かに遅れたボスが苦笑しながらパンを口に運ぶ。

そしてその味を感じた瞬間、ボスの顔色が豹変した。
ワインのボトルから手を離し、一瞬でフラッハの懐にもぐりこむ。

「ん?」

上機嫌にワインをあおっていたフラッハが視線を下げたと同時に、
下から抉り上げるような拳の一撃がフラッハの締まった腹部に突き立った。
ドスンという重い衝撃音。周囲が静寂に包まれる中、ガラスの割れる音が響く。
ボスが離したボトルだった。次いで、フラッハの手からボトルが滑り落ちる。
足の爪先が浮くほどの一撃を受けたフラッハは、顔色を一瞬で蒼白にさせ――

「なっ、んっ、んぐぶっ……、おごおおおおええええええええ」
「食べるなっ!! 毒だーーーーーーー!!!」

びしゃびしゃと嘔吐したワインとパンと胃液が床に広がるなか、ボスが大声を上げる。
食べ物に群がろうとしていたレジスタンスたちは、その声に動きを止めた。
喧騒を背に膝をついて腹を押さえるフラッハは、敵を憎むことで痛みを堪えていた。おしまい。
672名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 00:42:20 ID:ysZ2CFhU
最初いきなり荒廃を交配と間違えてて恥ずかしいんだぜ。
673名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 02:16:55 ID:n6y/tltN
交配都市のインパクトがデカすぎw
色々妄想を刺激されそうだぜ。
埋めに使うには勿体無いくらい、丁寧な文章だなぁと思った。
674名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:25:08 ID:4HekHzUv
どこの南斗白鷺拳だこのヤロウw
675名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 22:00:56 ID:/8hTiEuC
誤爆でも良かったんだけど、埋めにちょっと独り言。
割と似たような住人層じゃないかなって思ってた他スレを見ていると
ここって穏やかなのに投下も結構あっていいスレだなとしみじみ。
676名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 22:21:12 ID:j/QUC4Bn
腹責めは紳士淑女の楽し・・・じゃなくて嗜みだからな。
677名無しさん@ピンキー
つまり

レディ「さあどうぞ、思う存分打ってくださいませ伯爵様」
伯爵「おお、これはこれは、では遠慮なく打たせてもらいますよ、レディ」(指金具をはめながら)

こう言う事ですね。