【MH】モンスターハンターでエロパロ 13匹目【モンハン】

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1教官
よく来たな。ココはモンハンのエロパロだ!
ぬ!? 「なぜ教官がいるんですか?」だと? 気にするな、考えたら負けだ!
ではさっそく、我輩がココでの掟を手取り足取りやさしく教えてやるぞ!!

1.人X人・擬人化・竜姦なんでもこい! だが、特殊な内容を伴う場合、事前に断りを入れておけ!
2.基本的にココはsage進行だ。レスを書き込む前にメル欄の"sage"をよく確認するんだぞ?
3.480KB、または950レスまで来たらもう一人前のスレだ。アトはお前達が教官となって後進を導くのだ!
4.作品はメモ帳やword、携帯ならばメール機能を利用し、まとめてから投下するのだ。書きながらの投下はやめておけ!

そして最後に、

すばらしい作品に巡り合えた時には最大級の賛辞を!
我輩は貴様達がココで立派に活躍することを楽しみにしているぞ! 以上!!

=全ての始祖・初代スレ=
MHでエロパロ!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1141488219/

★前スレ★
【MH】モンスターハンターでエロパロ 12匹目【モンハン】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206019004/l50

エロパロSS保管庫(07/06/17より更新途絶…)
モンスターハンターSS保管庫
http://ss.ares-ac.com/mh/

☆新たなる保管庫☆
モンスターハンターでエロパロスレ保管庫
http://wiki.livedoor.jp/mheroparo/d/FrontPage
〜Wiki形式だから皆で協力して更新していこう!〜
2名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:48:20 ID:zK3e0YTt
よっしゃ2ゲット!

そして>>1乙!
3名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:48:20 ID:P5RDjGxJ
1乙
4名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:57:04 ID:Lu3h4pM9
>>1
GJ&乙ガレオス!
5盾と武士:2008/04/27(日) 01:21:57 ID:U4DPrV8W
盾と武士
「そなたに 惚 れ 申 し た ッ !」
大名ザザミの私に向かって言い放たれた言葉です。声の主は“ハンター”。老山龍の防具を被り、角を使った龍殺しの太刀を背負っていました。“惚れた”と言う言葉がどういう意味かは分かりませんが、なんというか、奇妙な感覚です。
だって大名ザザミを狩るならまでしも、話しかける人間なんて滅多に、いえ、初めて聞きます。
小さな人間が地面に頭を擦りつけ(アイルーさんが敵を見つけた時のような体勢)になり、戦う素振りを全く見せないのですから。そうしていると、また叫ぶように話を続けました。
「この世に生を受け早くも20と3年、東方での元服を境に竜を葬っていた拙者だが、そなた程立派な“大名”と合い見える事がごさらんかった」
「鎌蟹には無い堂々とした鋏、赤銅のごとき堅牢な体、大地を踏む巨大な足、天を正に突き刺さんとす一角竜の角!まさに戦国大名ッ」

「惚れ申したラばッ!?」

その立派な鋏で海に向かって殴り飛ばしました、正直言って煩いです。私たち盾蟹一族は煩い――特に高い音が大嫌いなのです。
キーンとした音はクラクラしちゃいますから。あれさえ無ければ私達は鉄壁で名を馳せていたのに。まぁ、別段気にしてませんけど。

「なんたる豪力、拙者を地平の彼方まで吹き飛ばす程とはッ」
あ、もう戻ってきました。ガノトトスさんに食べられてしまえば良かったのに。人間って案外丈夫なんですね。それともこの人間だけなんでしょうか?
「これは迂濶だったッ!拙者とした事が“武器”と“防具”を持ち謁見していたッ!!」
「なんたる不覚に無礼千万、腹切りものだッ。侍、いや、漢たるもの重要な要件を伝える時は“裸”と決まっていたものを、拙者が忘れていたことが弛んでいたッッ気遣いを感謝いたす!」

あ、甲冑を脱ぎ始めましたよ。馬鹿なんでしょうか、この人間は。ここに“大名ザザミ”がいるのに防御を捨て、何をやらかすのでしょう。それよりインナーまで脱がないでください。鋏で目を覆いたくなります、まあ蟹なんですけどね。人間の裸体なんてどうでもいいですけど。
「拙者は折り入って重大な話をしたく、ここへ参った次第にござる。そなたに敵意はござらん」
武器である太刀まで置いてどっかりと座りしたよ、馬鹿じゃないですね。完璧な大馬鹿でした。
そのブラブラした物をカミザミが挟みに来たりするかも知れないのに、そうなったら丸腰で殴り、撃退する気なのでしょうか?彼らの甲殻は硬いですよー、な んせ私と同種ですから。

「一目惚れ。鬼人となりて火竜や轟竜、はたまた老山竜を狩り得られたのは武具と一時の満足感のみ」
「蟹なんぞ下等な生物。仙高人を見ても知性や、働くべき理性もなくただ縄張りを徘徊し、破壊するのみの畜生だと拙者は考えていた。無駄に早いだけの鎌蟹もしかり」
言っておきますが、人間の言葉なんて断片的にしか分かりません。今私に向かって放たれている言葉は半分も分かりませんよ。
だって蟹ですし。アイルーさん達なら分かりそうですが、翻訳の代償として殻の角を要求されそうですね。殻は私の住処であり武器でもありますから、「はいあげる」なんて訳にはいきません。だから渡しませんよ絶対に。
「ただ、それは違った。鎌蟹には無い威風堂々とした姿、仙高人には無い知性。現に拙者が丸裸になった今でさえ、攻撃してくる素振りさえもない。弱き者に手を出さんとす姿に感銘を受けた次第にござる!」
6盾と武士:2008/04/27(日) 01:22:28 ID:U4DPrV8W
「そなたを“殿”と呼びいただく事を許し候えばッア!?」
えーい、ごちゃごちゃと。フーフー吹くなら敵をおびき寄せる角笛くらいにしてほしいです。
言ってる意味がぜんぜん分かりません。裸になったり刀を置いたり座り込んだりして正気の沙汰とは思えない人間の男を殺したところで、鋏が汚れるだけ。
ご飯を食べられなくなっちゃいます。
なので殴る程度にしました

“渾身の力”を込めて遺跡の島に吹っ飛ぶように。

当分は戻って来ないでしょうし、私は退散することにします。
ええ、いろんな意味であの人は怖いですから。


「惚れ申した!」

「……」

また来ましたよ、ええ。懲りずに。だってあれですよ、普通は蟹に殴られ離れ島まで飛ばされたりなんかしたら「憎憎しさ100%絶対に殺してやる!」じゃあないですか。
もっと考えられないのは最初から“インナー”で来ましたよ。まぁ全裸よりはましですが、ありえませんよね。密林は温暖な気候故に多くのモンスターが生息しています。
例をあげるなら雌火竜こと“リオレイア”桃毛獣“ババコンガ”、そして私“大名ザザミ”。どれも強力で防具無しでは太刀打ちできないようなのばかりです。

命知らずの馬鹿です。もう一度言います、命知らずの馬鹿です。

そこまでしてなぜ来るのでしょうか?
「拙者は殿の臣下になると誓った身、死せても尚三途の川を渡る際もご一緒させていただきたく候。
殿の死=拙者の死にござる。殿と一心同体でなければ勤まらねばならぬ役目、故に殿の身をばッ!?」
黙れ人間、ごちゃごちゃうるさいです。そろそろ鋏じゃあなくて殻で潰しますよ、殻で。
でも正直言って気持ち悪いし……悩みますね。
いかに触れないでこの人間を殺すか。ブレスは却下します、「裸相手にブレス使わないと勝てないのか」とか言われそうで負けた気がしますから。

えーい、このムラムラした気をどう発散したら良いのでしょう。

「ぬぬぬ……拙者とした事が迂闊であった。殿に差し上げようとして持ってきていた献上品を忘れていたとは……切腹してもおかしくない程の段取りの悪さッ!申し訳ございませぬ殿」
あ、大きいマグロ。滅多に取れないドス大食いマグロじゃあないですか、この人間はいい物を持っていますね。でもどうするつもりでしょうか。まさかガツガツといく気ですか、私の目の前で。
「殿!お召し上がりください」
7盾と武士:2008/04/27(日) 01:23:00 ID:U4DPrV8W
殿、いい食いっぷりでおられますな!ささ、まだ沢山有りますのでごゆるりとお食べください」

誘惑に負けました悔しい、でもおいしいッ。これでも年頃(?)の乙女蟹なんです、いずれ来る繁殖期のためにいっぱい食べたいんです。
でも良かったです、毒とか入ってなくて。そこそこ信用できますね、人間のくせに。でもこんな事をして何の得があるのでしょうか、マグロを取るのも簡単では無いでしょうに、本当に理解不能ですよ。
「まさに豪傑のごとき食いっぷり、将来大物になられる証。これから毎日持参し参じます故、楽しみにしていてくだされ」


毎日来るということですか。いつまで続きますかね。逃げますよ、もちろん。



いや、本当に毎日来ちゃってます。逃げてる私を捕捉し、かつ私が出てくる場所を予測してお肉を焼いて待ってます。来るたびにお土産(?)はポポのタンだったり、すごい時は火竜の肉だったりとお目にかからないような物まで持ってきます。
ただ、私は流石に『これは無い』と思い始めましたよ。なぜかって?人間の施しを受けたくないのもそうですが、なんというか依存のような関係になりたくないのです。
私は誇り高き盾蟹、人間はそんな私達を狩るハンター。ポポとティガレックスのように相反する存在なのですから。

考えた末に私は砂漠へ移住しました。新天地とは新たな天と地と書きます、つまり心機一転がんばろうという決意なんです。殻の心配をしなくて良いし、何より砂漠なのでインナー姿の奴は暑さで参ってしまうはずです。だから来れないはず!
「殿おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおどこにおわすうううううううううッ」


……ミョウナ コエガ ヒビイテ キマス スナノナカハ オトガ ヨクヒビキマス
私の考えに抜かりはありましたか?いいえ、無かったはずです。考えに考えた最良の方法でした。あっつい日差しは体力を奪い、洞窟の寒気は気力を飛ばします。化け物ですか?化け物なんでしょうね。
今回は鎧を着込んでいるようですけど……。この人間を繋いでいるのは何でしょうか。まさかとは思いますが、食べ物を与え肥え太らせ、肥大した真珠を回収しようとかとんでもなくヤバイ事でしょうか?

何にせよこのまま地中にいたほうが良さそうです。
「ぬぬぬ、密林から殿が消え早1週間、砂漠で巨大なザザミを見かけたという情報が入った故に飛んできたものの
  ……ガセでござったのか?何にせよ殿の場所を把握できない拙者の失態は大きい、この上は腹を斬り果てるか……」
なんかまた鎧を脱ぎだしましたよ、太刀まで抜いてお腹に突き立てええぇぇ!?
自害する気でしょうか、まずいですよ。こんなところでぶちまけられたりしたら困りますよ、ゲネポスがうじゃうじゃだと面倒で(餌場的な意味で)困ります。

何とかしてでも止めないと……。
8盾と武士:2008/04/27(日) 01:25:05 ID:U4DPrV8W
「浮世も楽しゅうござった……せめて30の年を越しとうございましたがこれもまた宿。殿、あの世でお待ちしておりまッブシャ!?」

その時でした、砂が盛り上がったと思うと爆音が辺りに響き渡ります。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』
「ううおお、耳がッ」

角竜ディアブロス。まさかですよ、この人間(と地中の私)はディアブロスの縄張りに入っていたというのですか?
私は地中にいるので当分は大丈夫ですが、人間はいま裸(正確にはインナー姿)で当然ながらあの二本の角に貫かれ死ぬことは目に見えてます。
逃げるにしても角竜はプライドが高く、縄張りを侵した者は例え異種であろうと双方どちらかが死ぬまで攻撃をやめようとしません。
到底逃げ切れるようなものではないのです。
だから砂漠に住む者はディアブロスの縄張りだけは入ろうとしないのに

……やっぱり人間は馬鹿なのですね。

「ぬぬぬ、後ろを取られるとは不覚也」
「丁度いい、拙者の死出の旅へ共せよ。遠からん者は音に聴け、近くば寄って目にも見よ。我こそは東方で生まれしハンター大……べッ!?」

あー、尻尾に跳ね飛ばされてますよ。当然ですよね、あんな細身の刀で防御できるのなら苦労はしないでしょうし、いちいち名乗りをする必要性が見受けられません。
散々言いましたが、馬鹿ですね。
それともあれが礼儀とかでしょうか、滑稽です。とても滑稽です。

「名乗りの途中で手を上げるとは礼儀を知らぬ暴君、ならばこちらとて義と礼を持って当たる必要は無い。我が龍刀【朧火】の錆となれ」


あ、やっぱり礼儀みたいでしたね。私の予測は当たるのです。


地中から見ていましたが、人間の戦いはすごいです。いまさらですが言いますが防具は何も着ていなくディアブロスの突進を喰らったら即死でしょう。普通にぶつかるだけて痛い筈です。
なのに、なのに人間は互角、それ以上の戦いを繰り広げています。
ディアブロスの尻尾を斬り落とし、自慢の角片方はどこへ行ったのやら。どこにそんな強さがあるのでしょうか。私には散々殴られたくせに。

「どうした暴君、丸裸の拙者を殺せぬとあらば砂漠にいる獅子やら砂竜やらに顔向けできんぞ。それとも角片方を失った時点で既に権威失墜したか?愉快愉快」
「ググ・・・・・…オオオオオオオオオオオオオオオオオ」

ディアブロスの口から黒煙が吐き出されています。モンスターには怒る時に独特な動作をする事で有名です。
私が見た中ではリオレイアが口から火の吐息を吐いたりします。私たち盾蟹は泡を吹きますね。どうしてかと言われても夢中で覚えてません。それくらい怒り心頭なのです。

「ヴオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
「また強烈に耳がッ!?」


バインドボイス、所謂咆哮。私も苦手です。爆弾のように耳を劈き、動けなくなってしまいます。当然人間はそれに対する備えは全くしていない訳で……

「不覚ッ!耳が聞こえないッ早くやめろおおおおおおおおおお」

やっぱり耳を押さえしゃがみこむわけです。隙だらけ=死に直結。蟹である私でさえも分かりますよ、いま人間は本当に絶体絶命だという事が。
怒ったディアブロスの突進は岩盤なんて余裕で突き抜けます、片角だろうと無かろうと。人間のような体なんて紙屑……

『ただの角竜にやられるとは不覚也……せめてせめてもう一太刀浴びせて相打ちとしたかったが、どうやら天命らしい。殿、お待ちしております』
9盾と武士:2008/04/27(日) 01:26:00 ID:U4DPrV8W
ガキィン


「殿…?」


確かに人間なんて紙屑ですが、盾蟹の甲殻はそうもいきませんよ?
毎日誰か分からない人間が魚やら肉をくれて成長した私の甲殻はその程度の柔な突進じゃあ突き抜けどころか刺さりもしません。
もうあれですね、なんて私は馬鹿なんでしょうか。このまま見過ごせばいいのに、砂漠の暴君にあの人間を庇って立っているのです。
伊達や酔狂じゃあ済まされないです。命を賭けなければいけないですね。最悪、死ぬ覚悟……も。でもそんなのまっぴらです。

「殿!そこにござったか。拙者が懸命に探し申したが見つからず諦めていた次第。このような姿を見せ恥ずかしい限り……腹斬りものにベケッ!?」

邪魔です。せっかく助けたんだから逃げててください、人間にはそれがお似合いです。せっかく私が時間を稼いであげてるんですから、それくらいはできますよね。
なんたってあのディアブロスと互角以上の戦いを繰り広げたんですから、逃げることぐらいは……

「武士に逃げ傷はあらず、しては戦場の恥を晒すもの。さらには殿を見捨てたとあっては末代までの恥。微力ではござるが助太刀いたす」

馬鹿!?やばいって、逃げてくださいよ。ディアブロスは最初キョトンとしてますけど、いま怒りがやばいですよ。口からの煙が半端なく吐き出されてもう辺りがモヤモヤしてきてます。
だいたい普通逃げるでしょ、やっぱり馬鹿ですか、散々言いましたが馬鹿なんですね、そうなんですね。もうやだなんで助けたの私。この上なく後悔してきましたよ。
この戦いが終わったら人間を八つ裂きにしましょうか。

「殿、下です!!下からの突き上げ!!」
「!?」

ドギュウッ

「ギイイイイッ」
「殿おおおおおおッ!?」

ヤド(目のあたり)を壊しやがりましたよ、このクソ角竜。人間の掛け声が無かったら直撃じゃないですか。このヤド探すのどれだけ苦労したか知ってるのでしょうか、あの能無し突進野郎。
紫のと違って、私たちは一角竜のしか使わないのに。くそッ、むかっ腹が収まりません。
でももっと癪なのは人間に助けられたという事ですね、恥です恥。私が人間ごときに……ですよ。悔しいッ!でも助かりました。複雑ですね。

「グアオオオオオオオオオオオオオオオアオオオオオオオオオオオオッッッ」
「殿、また向かって来ますぞ!」

あー、もう、角竜も人間もやかましいですね。こちらが必死に思案(?)を巡らせているのにギャーギャー騒いで罪悪感とか無いのでしょうか。
騒ぐのはゲネポスとランポスぐらいで十分です、あーんもう。これでいいや。

キンッ

キンッ

「ディアブロスの攻撃を寄せ付けないとはすごい型ですな……殿はやっぱりすごい」

盾蟹一族だけができるまさに鉄壁!と言っては言いすぎですが、全方位ガード。鋏で丸くなるだけで死角は無くなるのです。鉄壁よって無敵、盾蟹が狙われないのはこれがあるからなのです。
その間に人間が逃げてくれれば良いのですが……そうもいきませんよね、どうせ。強情馬鹿なんですから。ばーかばーか

「くらえ暴君よ、東方の剣技『気』による連撃をばッ!?」


グオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


「またも轟音、いいかげんに……とおおおのおおおおおおおおおおお!?」
10盾と武士:2008/04/27(日) 01:26:30 ID:U4DPrV8W
ばい んど…ボイス。ひびきます…いまのわたしには……調子に のりました。この状態だ とひびくんです。
内部  に じーんと。意識とおの きます。逃げて 人…。
でいあぶろ す は咆哮のあと   とっしんしてき



鈍い音、私は貫かれました。急所には当たってませんけど大きい傷ができ、とても痛んで意識が消えます。これが死なんですね。
心残りと言えば、ご飯をくれた人間を逃がせなかったことと、“惚れた”がどういう意味か結局分からなかった事です。きっと熱い言葉なのでしょう。
あの人間のことですから、きっと……熱くて 正直で 馬鹿らしい 言葉で



「暴君ディアブロスよ、今や主は死出のお供では無くなった」
「我が主君の敵として、そし拙者個人の意思で主を甲殻の破片から牙の一本全てまで」

砂漠へと葬る 


「 遠からん者は音に聴け 近くば寄って目にも見よ」
「 我こそは東の国よりい出し祖を持ち、龍を屠る事を生業とした一族十七代目」


『源ノ龍衛門なり!』(やっと言えたぞ)


「ぬおおおおおおおおッ」
通じない、やつの甲殻に刃が通らない。なぜだ、龍殺しの太刀は竜に対し壮絶な威力を発揮するはずなのに。それがなぜ

何かを忘れている、大切な何かを


…………
武士道とは斬る道にあらず、護りの道なり。いかなる時においても自身のためのみに抜く事無かれ。
不殺を誇りに自身への慎みを持ち、なをかつ主を護らんとせば自ずと真の道、すなわち武士道を見つけたり。
真の道を見つけた時、龍殺しの太刀は戦わんと燃え上がる。その火は幾千の龍を包み込んだ“朧火”也。と
刻め、心に。それが東国武士よ

「忘れていた、拙者は。まさしく腹切りもの。大陸に渡る際、父上何と言われてこの太刀を託されたか……とんだひよっこはんたあだ」
「憎しみに囚われ、滑稽な護りを謳っていた拙者には剣の力なぞ引き出せていなかった、当然のこと」

ただ今は護るべき者がいる、拙者にはいる。姿に惚れ、通い、共闘した……いまや瀕死の殿を護らなければいけない。
護り護られそれが正しく武士の道、拙者は見つけた。


「壱、気とは放出せず内気として溜めるものなり。気は刃に宿り堅殻をも通す寸となる」

まるで別物のようだ。例えるなら“ばたあ”を小刀(ナイフ)でスパッと斬るかのように角竜の甲殻が斬れていく。
護りし者ができるだけで、これほどまで違うものになるとは。

「弐、砕き破断された部位へと連続で剣を入れ竜の力を殺し」

立っていられないだろう。朧火から出る火は竜の体表を焼き焦がし、動きを封ずる。それが龍殺しと言われる由縁と聞いた。
そして暴君よ、最後だ。

「参、溜めていた気を一気に放出する。人呼び、気刃斬りと」
「グワオオオオオンンンンンンンンンン………」

暴君が崩れ落ちた――山が崩れるかのように地響きを立て、砂の中に沈む。
11盾と武士:2008/04/27(日) 01:37:56 ID:U4DPrV8W
「って殿おおおおおおおおおおおお!?」
「ギィー……」
まずい、瀕死にござる。拙者は手持ち無沙汰で来た故、治療用道具は何一つ…ある。父上が持たせてくれた一族に伝わる怪しい秘薬。
「本当のピンチ以外飲むな」と言われたが、正しくこの状況であろう。もしかしたらこれは殿に対して冒涜になるのかもしれん、だがッ だがッ 拙者は
殿に生きていてもらいたい!
「殿、拙者の秘薬を飲んでくだされッ」

拙者は夢を見ているのか、殿が……とのが
「わたしはなんでこんなかっこうで人間にだきかかえられているのですかせつめいしてください」
「でぃあぶろすはどこですか」「あっついです」

姫 になってしもうた。つまりザザミの殿は姫であり姫は殿であり拙者は拙者であの日の視線が眩しくて…
一族の秘薬はとんでもないものだったのか?それともあれでござろうか、分からない。状況が分からないでござる。
いま言えることはここにおる裸の大和撫子=殿だった と言うべきか?か?
「にんげん」
「はははははいい!?」
「いいたいことがありますがいいですか?」
「なんんんんありとおおおおおおお」

とりあえず拙者の鎧兜を貸すわけにいかず、インナーの比較的綺麗な部分を繋ぎ合わせて作ったのを着てもらってはいるが…
目のやり場に本当に困る、武士たるもの常に清廉潔白であらねばならぬが、これはまずい。
はたから見れば拙者は砂漠の民を強姦してるようしか見えない、しかも鎧の下は生まれる前の姿……恥ずかしいやら恥辱やらであわわわ

「ありがとう というのですか、人間のことばで」
「へ?」
「まあこっちがいって欲しいくらいですけど、いちおうおれいをいいました」
「う、はあ」
「で、わたしはなぜこんな姿に?」
「それは……その緊急時というかなんというか、申し訳ござらんかった!」
「またその体勢ですか、私にあったときもそれでしたね」
「あ…」
“ 惚 れ 申 し た” もうした もうしたぁ もうしたぁ
拙者あああああああああああああああああああああ!?というか言葉が伝わってたあああああああああああ!?

「で、惚れ申したとはどういう意味なんですか?」
「え、あの、その」
「遠慮はいりませんよ、おしえてください」
「拙者は覚悟を決め申した。殿……いや、姫は覚悟を決めましたか?」
「? にんげんをたすけた時から覚悟はきまってますよ」

やけくそだ!龍衛門よ、男になれ!もう20と3年がすぎただろ!
覚悟はいいかと聞いたじゃあないか。すわぬ膳を食わねば……ということわざがある!学は無いがそれは分かるぞ!48手も無駄に覚えたではないか。

「こ、こ、こういう事をいうのです」
「あーうー、抱きしめないでくださいいいいいいきっついですいったいですにんげん」
「し、失礼つかまつったあああああああああああああ!!!!!」

拙者はヘタレにござる、嘆かわしい。これを天国におわす叔父上が見たらなんと文句をたれることか……
ああ、とりあえず“ぎるど”にどう報告しようか。迷子の民を保護した、砂から生まれたええいダメだ。

「なるほど、惚れたのいみがわかりました」

「あいてをこうやっておもいやることなんですね、わかりました」
「え、ちょまっ、鎧をいつの間に剥ぎに!?」
「違うんですか、馬鹿人間」
「違うというかなんと言えばいいでござるか」

分からない、女子の言うことはさっぱり分からない。いえるのは拙者との考えが違うという事。
どうしようどうしよう。というか拙者の暁丸の胴はいつのまに足元へ転がっているのだ。教えてくれ朧火よ。
「“惚れた”なんですよね。なんですか、じゃあ。説明をようきゅうします」
12盾と武士:2008/04/27(日) 01:39:36 ID:U4DPrV8W
なんと説明したらよいか、拙者には今微妙な気持ちの変化がありまする。特に護ると思ったときから……なにかこう
始めは戦人として、なんだが今は違う気がする。こう、青臭い……ほろ苦いような。
そうだ、これだ、この言葉!いまの心境を的確に汲み取り、思いを伝える言葉。
「姫、“惚れた”と連呼なさるが今回は違う表現を使いまする。それよりもっと気持ちの篭った人間の使う言葉」
「なんでしょうか、私がわかるのでお願いしますよ」
「“一目惚れ”にござります。つまり拙者は姫の事が好き……という事にござる」
「……へ、すき ですか?」
「左様にて」

なんですか、それ。わかりません。でもなんとなく気持ちは伝わります」

ぎゅっ と、また姫がだきついてえええええええええええええええええええええええええええ!?口付けだとおおおおおおおおおお
磯の香りと女子の香りが混じって拙者には未知の領域……いぜんに拙者の初めてが奪われた!?
「ならこういうことですね、私はこれ以外表現の方法をしりません。ケルビ夫婦がこんなことをしていたので。それが好きということですか」
「姫……段階が違いまする。そして痛い痛い痛い拙者が痛い痛いそのまま抱きしめるなんておかしい!盾蟹の力は健在とな!?理不尽、なんという理不尽」
「違うのですか、わかりませんよ」

でも、この痛さは戦う痛さではなく、別の痛さと感じる…ような気がしまする。
「で、私がこんな姿になっても、まだ人間は惚れていてくれますか?よく分かりませんけど」
「むしろ惚れ直しました、姫。いえ、もとからずっと惚れておりました」
「そうですか、それは良かったです」

盾と武士 fin
13名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:48:06 ID:kIh3B830
GJにござりまする
14名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:07:54 ID:69q/QjMg
炎妃龍擬人化SS、第二話です。

感想はいりません。中途半端だったので書きました。
15名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:08:28 ID:69q/QjMg
第二話 炎と刃と狩猟笛

 @

確認するまでもない。
咆哮はナナ・テスカトリの親龍のものだった。
我が子の危機に気付いた彼女は、怒りを顕わにして周囲に高熱を発散している。
自然の摂理にすら干渉する、恐るべき古龍の力。
瞬間、俺は悟った。
(勝てない)
如何にあの銀狼が強力でも、彼女には敵わない。
あれは圧倒的だ。
これならまだ、先に彼女を狙った方が良かった。
万に一つの可能性だが、不意打ちで彼女を討ち取れることに賭けた方が、まだ分がいい。
本気になった彼女に勝つなど、俺が100人いてもできはしない。

格の違いを痛感している俺をよそに、戦闘態勢に入ったナナ・テスカトリは巨体に見合わぬ瞬速で、銀狼に飛び掛った。
その様はさながら炎の暴風。
まともに喰らえばいかなるモンスターであろうとも吹き飛ばされるであろう一撃は、しかし銀狼をわずかに仰け反らせるに留まった。
「ウォォオオオオ!!!」
銀狼の咆哮。
炎妃龍は体当たりと同時にその牙が銀狼に突き立てていた。
「…!?」
何故だ?
今の一撃で銀狼を吹き飛ばせたはずなのに。
あえて銀狼の眼前に着地し、牙での攻撃に切り換えた。
見れば、炎妃龍は銀狼を我が子から引き剥がそうと大きく首を振っている。
(そうか。だから……)
銀狼の足元には子龍がいる。
下手に攻撃すれば彼女を巻き添えにしてしまう。
そのため、親龍はあえて力をセーブした攻撃方法を選んだのだ。
戦いの中にあって感情に支配されず、判断力を失っていない。
一撃目を全力で放てなかったとはいえ、両者の実力差は絶対的だ。
銀狼は炎妃龍の剛力で易々と振り回され、地面に叩きつけられた。
炎妃龍は突き刺さった牙をそのままに、前脚の爪で銀狼の体を引き裂く。
「ウォォォォオオオオオオォォン!!!!!!!」
三度、火山を揺らす銀狼の咆哮。
しかし先の二回とは違い、この声は相対する獣への怒りによるものだ。

「え…?」
それは拍子抜けするほど呆気なく。
炎妃龍ナナ・テスカトリの巨体はわずかな砂煙をあげ崩れ落ちた。
16名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:09:12 ID:69q/QjMg
A

驚愕の後に訪れたのは戦慄だった。
立ち上がる銀色の巨狼。
その銀色の毛並みが血に染まっている。
明らかにナナ・テスカトリに受けた傷によるものだけではない。
大量の返り血に染まった体毛が、その形を変えていた。
数百本の毛がより合わさって一つになり硬質化して一本の刃と化しているのだ。
それが全身に、さながら針鼠のように、形成されている。
(あれが、炎妃龍を殺したものの正体…!!)
とんでもない怪物だ。
あれでは近づくことすらままならない。
もし先程、俺が選択を誤り銀狼と戦うことになっていたら、まず勝てなかった。
幾太刀かのダメージを与えて怒りを買い、刃に変化した体毛で全身を串刺しにされていただろう。
あれは、あらかじめ知っていなければ易々と殺される類の能力だ。
瞬時に戦いをシミュレートするのは、ハンターの性分だろう。
アレと戦うなら、ランスやボウガンを使うしかない。
間合いを正確にとりながら戦い、徐々に体力を奪うのだ。
防具は顔面や関節部も露出していないものでなければ深手を負うことになるだろう。

防具…。
炎妃龍の最期を思い出す。
勝負の分かれ目があったとしたらそこだろう。
いかに銀狼の刃が鋭くとも、炎妃龍の甲殻を容易く切り裂くことはかなわない。
もし彼女が我が子のために一撃目を加減する必要がなかったのなら、直接口内(・・・・)に(・)刃(・)を(・)突(・)き(・)刺(・)され(・・)絶命(・・)することもなかっただろう(・・・・・・・・・・・・)。

「ウォォォオオオオオオオオォォォン!!!」
銀狼が吼えている。
勝利の雄叫び、か。
銀狼の長い咆哮を遮るものは、もういなかった。
銀狼は自らが討ち取った獲物に、捕食者の特権を行使した。

青い炎の皇妃ナナ・テスカトリの巨体は、やがて銀狼の胃袋に収まった。
17名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:10:51 ID:69q/QjMg
B
俺は倒れ伏した炎妃龍の幼体に近づいていった。
銀狼は既に去った。
親龍の肉を食い尽くした銀狼は、さすがに満腹だったらしく傷ついた子龍には手を出さず、そのまま何処かへ走り去っていった。
俺の『千里眼』の範囲の外である。もはやこの火山のフィールド内にすらいないだろう。
万に一つも奴に見つかりたくなかった俺は20分程身を潜め、完全に銀狼が去ったのを確認して、先程ようやく動き出したのだった。
「さて、どうしたものか…」
手ぶらで帰りたくはないが、もう採掘をしている時間もない。
親龍の死体は食い散らかされて、骨と甲殻の破片しか残っておらず、まともな値段で売れるような素材は剥ぎ取れそうにない。
唯一、収入源となりそうなのは眼前の子龍だが…。
(そんな気分にはならないな)
さすがに、母親が命を危機に晒して、というか実際死んでまで守った子供に止めを刺すのは寝覚めが悪い。
「…リタイアするか」
古龍二匹と未知の牙獣種。散々なクエストだったが、これで終わりにしよう。
欲をだすとろくなことにならない。

俺は子龍に背を向け歩き出し、そして唐突な気配に振り返った。
「こいつ…」
小さな炎妃龍が立ち上がっていた。傷ついた四肢で震えながら。
いまだ癒えぬ傷口から血を流しながら。
その目は俺ではなく、先程銀狼が走り去った方向を見据えている。
憎悪。
そうだ。
こいつは多分、ずっと見ていたのだ。
自分の母親が肉塊と化し、あの銀狼に食い荒らされていく様を。

子龍はわずかな躊躇いの後、羽を広げた。
「行くのか」
俺の質問に答える声は、無論ない。
だが、その目がわずかにこちらに向けられた。
真紅の瞳と目が合う。
「……」
言うべき言葉が見つからず、仕方なく背中に担いだ得物に手をやった。
警戒されるかとも思ったが、そんなことはなく彼女はじっと俺を見つめている。
ブラッドフルート。
狩猟笛と呼ばれる奏でた旋律を使用者やその仲間の力に変える特異な武器。
中でもコイツはソプラノの歌声のような美しい音色を持つ逸品だ。
俺は無言のまま、旋律を奏で始めた。

どうしてこんな気持ちになったんだろう。
仮にもモンスター相手だ。
音楽など何ら意味を持つはずもない。
それに。
初めて狩猟笛を手に狩りに赴いたあの時から。
もう、こうして音を奏でることはやめようと決めていたはずなのに。

ホントに、どうしてこんな気持ちになったんだろう。
大丈夫。
何年ぶりか分からないが、できるに決まっている。
何たって俺はクルハナ村にその人ありといわれた歌い手、ミギワ・スエードだ。
合わせられる。
このソプラノの旋律にだって。
俺は大きく息を吸い込んで、

久しぶりに歌った。

「ご静聴、感謝する」
俺の演奏が終わると同時に、彼女は地を蹴った。
通じるはずのない言葉はやはり応えられることはなく、子龍は風を残して飛び去った。
銀色の巨狼を追って。
18名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:18:06 ID:69q/QjMg
Wordでうってあったルビがひどいことになってました。
すいません。

伏線は残っていますが、ここまでにします。
読んで頂いた方、ありがとうございました。
19名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:23:46 ID:CLkpVYkd
感想いらないなら何で投下したの?
「続きが気になるから続投してよ、頑張ってー」って、ダダ甘なレスでも期待したの?
文章について聞きたいとか言ってるわりにはちょっと躓いただけで全部投げ出す、その世の中なめくさった性根が、叩かれる原因を作ったんだって、言われるまで分かんないの?
20名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:38:11 ID:KGcJ0W5G
>>19
落ち着け。

>>18
とりあえず、少年ライバルとか読んどけと。あなた好みの武器とかありそうですからね。
あと、ついでに。もし気が向いたら『メアリ・スー』で検索してみなさいな。
21名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:49:58 ID:e27K6f1V
>>12
独特のテンポとザザミのキャラ性に惚れた。そして萌えた。
なんというかな。軸がぶれていない文章とでもいうべきなのか。
うまく表現できないけれど、文体に魅力的な何かを感じた、ような気がした。
乙!
22名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:55:24 ID:r8IyJmB8
>>12
君は続編を書くべきだと思い候
23名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:34:15 ID:KGcJ0W5G
とりあえず初ss投下。(某珍味の人達っぽい方々が出ているのは気にしないでください)

「ふう……」
クエストを終え、一息つくためにあたしは酒場の中に入る。席について自分の隣に愛用してる太刀を置き、いつもの酒を注文し、いつものように一気にあおった。
……しかし、何故かいつもと同じはずの酒の味がまずく感じる。なぜだろう。
「……未練ったらしいわね、あたしも」
多分、今日行ってきたゲリョス討伐でボコボコにされたからだろう。あのゴム野郎、やたらと人の採取した鉱石とかを盗みまくりやがって。
まあ、ちゃんとあたしもやり返してやったわけだが。偶然手に入った大タルと爆薬を調合してゲリョスをシビレ罠にはめてタル爆でどっかーん。
それのおかげでゲリョスも討伐できたし。
「あー……なんかなー……」
机に倒れこみ、酒のカップに付いた水滴で適当に絵を描く。猫とか豚とか猪とか。
……一番の原因は嫌でもわかる。でも、現実を見たくないのでこうやってハンター稼業を頑張っているのだ。

あたしは……もうすぐ生まれから数えて二十五になる。そしていまだに一人身だ。とは言ってもまだ二十代。精神的に余裕はあるが。

他のハンター友達はもう結婚している。引退する人もいれば夫婦でハンターを続ける人もいる。
結婚式に友人として招待されるたびに焦りが生まれ、さらに新婦である友人からも、

『女は若いうちに結婚した方がいいわよー』

と、アドバイスだか嫌味だかわからない言葉を言われる始末。……あえてアドバイスと受け取っておこう。
そんな感じで、あたし……フィーナ・エルクラウの人生はお先真っ暗だった。
「ふん、男なんて作らなくったっていいわよ。どうせハンターなんていつ死ぬかわからない仕事やってるんだから……」
自分に言い聞かせるようにぶつぶつと独り言をつぶやく。ちょうどウェイトレスが近くに来たので残った酒を一気に飲み干し、通りかかった所に突き出した。
24名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:35:21 ID:KGcJ0W5G
「おかわり」
「……今日は荒れてますね?」
「ん。ゴム野郎に鉱石とか盗られてね」
ちょうど通りかかったのが顔なじみのウェイトレスだったので、軽く愚痴をこぼした。
「この前なんか白チ○コに電撃もらって死にかけたし……ひと皮剥いてやろうかと思ったわ」
「し、白……ああ、フルフルの事ですか」
「どっかで聞いたんだけどさ、あの竜って頭がチ○コそっくりらしいのよね。だからあたしはそう呼んでるの」
うーん、と頬の下に指を当て、考えるポーズをとる彼女。その後に……
「フィーナさん……あんまりそういう呼び方はしない方がいいですよ?女性として」
「ぐ」
あたしの台詞、主にフルフルの呼び方で指摘された。……まあ、適切じゃないけどさ。
「わかったわよ、今度はTPOを考えるわ」
「あの……いえ、やっぱりいいです。おかわり、すぐにお持ちしますね」
あたしに何か言おうとしたがそれをあきらめ、彼女は空のカップを持ってカウンターに戻っていった。
ふう、とため息。……あんたの言いたい事はあたし自身よく知ってるわ。
以前、ボーンシリーズを付けた男性ハンターと会った時に「これはいいふんどしですね」と言ったところ、そのハンターに引かれてしまった。

つまり……あたしが結婚できないのはあたし自身の性格のせいでもあるわけで。

こんな性格直したい。でもこんな自分が好きなあたしも居る。ああ、どうすれば……
あたしが考え事をしていると、突然酒場の扉が勢いよく開かれた。そちらを見てみると、腕を横に開いたポーズの男が立っていた。
多分、ゲリョスソウルという髪型だろう。やけに前の方へ盛り上がった髪型の男だ。
「いやがったな……」
男がそう呟くとあたしの元にやってきた。そしてあたしに向かって開口一番こう叫んだ。
「おいコラ、どうして俺はお前みたいなくそったれサル野郎の格好になってやがる!」
「……はい?」
何だこいつ。よりによってなんであたしに絡むの?
「聞いてんのはこっちだよ!何で俺がこんな格好になったのか、って言ってるんだよ!お前脳味噌溶けてんじゃないのか!?」
「……ごめん、あんたみたいな阿呆にかまってる暇ないから」
「いい加減にしろ!俺を忘れたなんて言わせないぞ!?」
「だって知らないし」
25名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:36:01 ID:KGcJ0W5G
はあ、と肩をすくめて答えると、その男はあたしの胸倉を掴み……
「知らないだと!?さっき俺の事を焼き殺したのはどこの誰だよ!?」
「焼き殺したって……人聞きの悪い事言わないでくれる?あたしは殺人者じゃ……」
「ほう、人を痺れさせてでかい何かを隣に置いてそれに石ぶつけて吹っ飛ばすのを焼き殺すって言わないんだな、お前ん中じゃよ!」
…………はい?
「ちょ、ちょっと待って。もう一回言ってみなさい。あたしが何して何して何したって?」
「……ったく、本気で脳無しなんだなお前は。お前は俺を痺れさせてその間に俺の横になんかでかい物を置いてそれに石ぶつけてふっ飛ばしたんだよ!」
…………えーと。
「し、シビレ罠を仕掛けて発動させて、その間に大タル爆弾を置いて、石ころで起爆……」
こんな話があってたまるか。……あたしが前のクエストでゲリョスに仕掛けた仕返しと同じ事をこの男が自分がやられたように言っているなんて。
男の腕を振り解き、一つの疑問をぶつけた。
「ちょっと待って?あんた、一体何なの?」
「ふん、俺は何だって聞くようじゃあ、お前は記憶力がないって事が証明されたな」
「いや、あんたみたいな男なんて元々知らんし」
「黙ってろ。……俺はつい数十分前にお前と会った。お前ら人間が呼ぶ名で名乗ると、ゲリョス、とかいう名になる」
……うわーお。これは夢ね。そう。夢よ。こんな飛竜が人間になるなんて出来事、あるわけないじゃない……
「おーい、もしもーし、入ってますかー?」
コンコンと男に頭をノックされる。……痛い。あは、あはははは。やっぱり夢じゃないんだ……
「って、痛いじゃないの!」
「何ボーっとしてるんだよお前、気味悪いぞ?」
「……お願いだからもう話しかけないで……」
隣でまた男がわめきだすが、もうその声は耳に入らなかった。

      ***      ***

散々わめき散らした後、ゲリョスと名乗った男はあたしに飯をおごれと言い出した。……これ以上うるさくされても仕方がないので(酒場にも迷惑だし)従う事に。
「まあ、よくある話じゃよ」
ウェイトレスに頼んで呼んできてもらったギルドマスターにこの事を言ってみると、そんな答えが返ってきた。
「「よくある話?」」
あたしとゲリョス男の台詞がかぶる。……どういう事だ?
「モンスターが人になるという報告例が何件か挙がっておってな。ある辺境の村ではそういった人になったモンスターが暮らしている、という噂もある」
「……っていうか、じいちゃん。どうしてモンスターが人になるの?」
あたしの質問にギルドマスターはホッホッと笑ってこう答えてくれた。
「よくはわからん。ただ、言える事は二つ。一つは、主な報告例にモドリ玉、ないしはドキドキノコによって人化したという事項が挙がっている事」
……そういえば、盗まれた物の中にモドリ玉があったような……
26名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:36:48 ID:KGcJ0W5G
「二つ目は、人化したモンスターは人間に何かしらの思いを抱いている事じゃ。……大抵は恋慕の感情らしいがのう」
「な」
「ふざっけんな、このクソジジィ!こんなメスザルなんかに欲情してたまるもんかよ!俺はなぁ……」
ゲリョス男が激昂してギルドマスターに突っかかるが、それを軽くいなしてこう続けた。
「大抵は、と言ったじゃろが。もちろん、中にはハンターに殺されてその恨みを晴らす為に人になったものもおる。おぬしのように、訳もわからず人間になった者もな」
「……まったく、この脳無しが変な誤解したらどう責任取ってくれるんだっての……」
「それってどういう意味よ。見知らぬ人間に、それもいきなり人を脳無し呼ばわりする最悪の男に誰が好きになるもんですか!」
ゲリョス男の呟きに思わず頭に来て怒鳴ってしまう。
「まあまあ、落ち着きなされ二人とも。……ともかく、おぬしは人になった以上、人としての生き方を選択せねばなるまい。これからどうするつもりじゃ?今までの常識は通用せんぞ?」
「む……」
ゲリョス男がうめく。……まあ、あたしの知った事じゃないが。
「あー、その……じじい、どうにかなんないのか?」
「まずはワシへの呼び方を変える事じゃ。そのじじいというのはやめてくれんかな?」
「それは、この女がそう呼んでたから……」
「まずは礼儀から覚える必要がありそうじゃな……」
ふとギルドマスターがあたしを見る。……悪い予感がして思わず目を逸らしてしまった。
「これ、嬢ちゃん。目を逸らすでない。……その顔はワシの言いたい事に気づいて、それを拒否しておるな?」
「……当然よ。いくらハンターズギルドのマスター……あたし達ハンターの上司みたいな存在でも、さすがにその意見は……」
「な、何だ?一体どういう事なんだ?」
ゲリョス男が唯一あたし達の話の流れを理解しておらず、あたしとギルドマスターを交互に見つめている。
「……つまり、あんたをあたしの元に保護する……簡単に言えばあんたはあたしと一緒に暮らせって言ってんのよ」
「はぁ!?」
「そうなるな。……何、お前さんもさっき言うたじゃろが。嬢ちゃんと住んでも問題は起きない、と」
「待て待て待て!さっきの俺の台詞でそんな言い方した場所あったか!?冗談じゃないね!誰がこんなサル野郎と……」
「……諦めなさい。あたしも諦めたから。ギルドマスターには従わなきゃいけないのよ。あんたなんかのたれ死んでも構わないんだけど、ね」
「嬢ちゃん、おぬしの責任じゃ。見殺しにしたら処罰を与える、と先に言うておこうかの?」
ギルドマスターの釘刺しに小さくため息をつき、ゲリョス男の首根っこを掴んで引きずっていく。
「いたたたたたた!おいコラ、首掴むんじゃねえ!俺は家畜じゃないんだぞ!」
「黙んなさい疫病神」
後ろからギルドマスターのため息が聞こえた。……むしろこっちがそうしたい。

      ***      ***
27名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:37:38 ID:KGcJ0W5G
…………と、そんな事が起こったのが二、三季前。今ではあたしは瀕死のハンター。ゲリョス男に繰り出すのは突っ込み代わりの斬り上げ。なぜなら、彼はまだ、新米ハンターだからです。
「もーいや……疲れる……」
酒場でベンチに倒れこみ、うーうー唸っているあたしを隣のゲリョス男……今はゲイルという名前が付いている……が嘲笑う。
「根性ないな、お前」
「疲れる原因が何言ってんのよ!ただでさえ私生活がややこしくなったってのにあんたがハンター志望するからそっちの手伝いまでしなきゃいけないし!」
一季かかってようやく人の暮らしに慣れたゲイルは、あろう事か『ハンターをやりたい』と言い出したのだ。
理由を聞くと……『お前がどっか行ってる時に俺がボーっとしてたら道具屋のババアに『ヒモみたいね』と笑われた。その意味を聞いてブチ切れたから』だそうだ。
……どちらかというと、ヒモという言葉の意味自体に怒ったようだ。おばちゃんも余計なこと言わないで頼むから。
「……もう、今ので叫ぶ気力も使い果たしたわ……ゲイル、お願いね。ツケだって言っておけば通じるから……」
もそりと身体を起こし、どっこいしょと声を出して立ち上がる。……隣から『ババ臭い』という声がしたが無視。
酒場を出ようとして歩き出した時……視界が急に揺れた。違う、この感覚は……
「おい、何やってるんだ!」
ゲイルの声で意識が揺さぶられる。ぼやけた視界がまず写したのはトサカ……もとい、見慣れた髪型。
「あ、ゲイル」
「何が『あ、げいる』だよ!いきなりぶっ倒れやがって、死んだフリかと思ったぞ」
「そりゃあんたの種族だけしかやらないわよ。あの死んだフリのせいで何回吹っ飛ばされたか……」
フルフルシリーズの柔らかい鎧越しに、背中と首に固い感触を感じる。これは手甲か?視界がハッキリとし、あたしの現在の状況が把握……
「……え?」
したけど理解できなかった。……正直言って、初めての経験だったから。

あたしは今、ゲイルに抱きかかえられていた。

横からゲイルの顔が覗き込んでいる。これは……ちょっとまずい。
「人間ってのは弱いもんだな、簡単に倒れちまう」
逆光でよく見えないが、やけに優しい声色に聞こえる。
「頼むから死ぬのだけは勘弁してくれよ?……めんどくさい事になるからな、俺が」
……って、自分のためか……あたしが死ねばゲイルはギルドに身柄を拘束されるかもしれない。それならまだいいが最悪の場合は野垂れ死に、なんて事もある。
それが嫌だからあたしに死ぬな、と。……怒鳴り散らす、とまでは行かないが心の底に怒りの炎が燃え出してくれたおかげで持ち直す事が出来た。
「ただの立ちくらみよ。しばらく寝てたら治るわ」
もう一度立ち上がり、そう告げて酒場を出た。……少し赤くなった頬を隠すように、フルフルヘルムの顔当て(金属の部分)を引き下げて顔を覆う。
なんとなく、誰にも顔を見せたくなかったから。

      ***   ***

ベッドから身体を起こし、辺りを見回す。……どうやらあたしが寝て過ごしていた間に季節が変わっていたようだ。
「やっと起きたか、このごくつぶし」
ゲイルから声を掛けられる。……って、ちょっと待て。
28名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:38:27 ID:KGcJ0W5G
「誰がごくつぶしよ!」
「お前。……ろくに働かずに毎日を寝て過ごす奴の事をそう言うって道具屋のババアが言ってた」
……お願いだから変な言葉ばっかり教えないでよ、おばちゃん……あまりの悲しさに力が抜け、またベッドに倒れこむ。
「おーい、また寝るなよ?これ以上寝られたら目の前でライトクリスタル砕くぞ?」
「……気絶するからやめて」
前にゲリョスの発光メカニズムを教えて以来、この馬鹿はクリスタルを見つけると嬉々として砕こうとするようになった。
クリスタルは貴重なんだからやめれ、このアホ鳥竜。
「まったく、お前がぐーたらしてる間俺は大変だったんだからな?クエストに行くにもどうしたらいいかわからないし……」
それをあたしのせいにするな。
「あのオヤジがいなかったらお前をたたき起こして無理にでも連れてこうと思った」
「あのねゲイル、疲れきった人に鞭打つ真似はやめなさい、って……あのオヤジ?誰なの?」
ゲイルの台詞の一部が気になったので聞く。あたしとしても恩があるので名前を知っておかないと、ね。
「ああ、俺が……依頼書、だっけ。何かわからん内容の本をぺらぺらめくってたらそのオヤジに声を掛けられてな。オヤジの後ろに後二人……緑色の髪の奴とやたら目つきの悪い奴がいた」
目つき悪いのはあんたもだろが。……そう突っ込もうとしたが話の腰を折るわけにはいかない。
「そのオヤジが俺に『どうしたんだい』と話しかけて来て、俺が軽く説明したら『なら俺に付いて来るといい』と返してきてな。それで、オヤジと一緒にクエストに出る事になった」
「ふーん。……いやちょっと待って?説明って、あんたが飛竜から人にになったって部分も!?」
「そこは伏せた。それを言うとギルドの爺さんもうるさいし」
それはよかった。……この男はただでさえイレギュラーな存在だというのに。
「緑髪は少しお前みたいな顔をしてたよ。『またか』みたいな感じの」
あ、表情ね。あたしと同じ顔かと思った。
「それでもクエストに付いて行くあたり、どっかの誰かとは違うなと」
「それはどういう意味かしら、ゲイル?」
表面上はにこやかに、しかし心の奥底でどす黒いオーラを出しつつゲイルに問う。
「お前、すぐへばるじゃん」
「……あんたが元気すぎるだけなのよ。さすが元ゲリョスというか」
前に一回クエストで卵を持たせてみてわかった事が一つ。……こいつは疲れという物をあまり感じないらしい。
ゲリョスの体液は疲れ知らずの薬『狂走薬グレート』の材料になる程の物。その体液が元々体内にあるゲイルは『常時狂走効果あり』みたいな状態なのだ。
「で、お前の代わりにいろいろと教えてもらってな。……お前もあんだけ優しく教えてくれればまだ可愛げがあるんだがなぁ」
「それってあたしが愛想のない酷い女みたいに聞こえるんだけど?」
「その通りだが?ついでに付け加えると、ごくつぶしのくそったれという単語が加わる」
その台詞に少し……いや、かなり頭に来た。
「ゲイル、今の台詞はどの口が言ったのかしら?え?」
「あ?」
もうキレた。この野郎ボコにしてやる。づかづかと早足でゲイルに詰め寄り、胸倉を掴む。
「あたしだって好きで寝てるわけじゃないの。生き物としての生理現象とか危機回避行動とかあるわけ。それをあんたはごくつぶしの一言で済ませる、と?」
怒りまかせなので口が早くなる。……いかん、普段より怒りのボルテージが上がってる。例えるならラージャンの第三形態とか。
だがそんなの関係ねぇ。深く息を吸い……
29名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:39:16 ID:KGcJ0W5G

「ふざけてるのにも程があるわよ!」

叫ぶ。相手がイャンクックなら気絶してしまう位の大音量を直接浴びせられ、ゲイルが思わず眼を閉じた。そこにあたしのアッパーが入る。
いい感じに顎に入ったが胸倉を掴まれているせいで吹っ飛ばず、彼の頭だけが後ろにのけぞり……もう一度こちらを向く。眼の周りに隈の様な模様が浮かんでいた。
「痛いじゃねぇか、おいッ!?」
どうやら相手も怒ったようだ。
「痛くしたのよ!もう一発喰らいたい!?」
「んなアホな事言うか!」
顔面に衝撃。……ゲイルに頭突きされたようだ。さらに頭に血が上った。
「やってくれんじゃないの……ッ!」
足に満身の力を込め、ゲイルの股間を蹴り上げる。
「かッ…………!!?」
……しまった。そう思った時にはもう遅い。膝蹴りが見事なまでにゲイルの急所に直撃していた。怒り状態のまま白目を剥き、ゲイルはぶっ倒れた。
「あー……」
怒りが一気に冷め、代わりに浮かぶのは後悔。……自慢ではないが、あたしはハンターをやってる以上、普通の女性より筋力がある。
以前暴漢に襲われた時、今のゲイルにやったような一発を食らわせ、相手をショック死させた事があった。……ちなみにもう時効だからね。ギルドには訴えないでね。
あの時のような何かが潰れた感触はなかったが、肉体的にも精神的にも酷いダメージを受けた事は確かだ。……さすがに、これは笑って済ませられる物ではない。
気絶したゲイルを引きずってベッドに寝かせる。起きたら素直に謝ろう。やりすぎだったと反省の意を伝えておこう。

      ***   ***

「本当にごめん。アレはやりすぎた」
時が経ち、ようやく意識を取り戻したゲイルにすぐさまこう言ってやった。ベッドから起き上がり、こっちに動こうとして顔をしかめる。
「っつあ……」
まだダメージが残っているようだ。
「ふざけんなよ、マジで……こんなに死にそうなほど痛いのは生まれて初めてだ……お前にやられた爆弾より痛いし……」
うん、一回それで人を殺したから。それだけ痛いんだろう。
「悪かったわ。……でも、これだけは言わせて。人間の、というか生き物全体がそうなのかもしれないけど、メスには定期的に体調の悪くなる時期があるのよ。
 ちょうどそれがあんたを鍛えてる時に重なって、あんな事になったわけ。……決して、あたしが怠けているわけじゃないの」
「……なんだそりゃ」
「まあ、男にはわかんないわよね。あたしがさっきやったゲイルの股間の痛みもあたしにはわからないし」
その台詞を聞き、ゲイルがあたしを睨みつける。
30名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:40:10 ID:KGcJ0W5G
「あのな。マジで死ぬかと思ったぞ?いっぺんお前にも食らわせてやりたいくらいだ……」
「それは残念。でもあたしにはゲイルにあるものが無いからあんまり痛くないのよねー」
「こんのサル野郎……ッく!」
ベッドから立ち上がろうとして、また顔をしかめた。……しばらくは立てないかな?
「……畜生。お前のせいでろくに動けなくなったじゃないか?」
「あたしのせいにするな」
「お前のせいだろ?少なくとも俺のチ○コ蹴り上げたのはお前だ」
「……ゲイル?口を慎みなさいな?目の前にいるのは一応女性なんだから、そんなチ○コなんて言葉使わないの」
あたしだからまだ笑って済ませられるが、他の女の子とかだったら張り倒されても文句は言えない。
「女性?お前がか?」
ゲイルに鼻で笑われた。……うん。もう一回ボコろう。
「……おいちょっと待て、何でまたチ○コを狙う!?落ち着け!それ以上やられたら死ぬ!マジで死ぬから!」
「なら、謝りなさい。『フィーナ様ごめんなさい。僕は悪い子でした』って」
「誰がそんな真似するか、だっ、や、やめろ!やめてくれ!足を降ろせ!わかった!謝る!謝るから!」
……うーん、気持ちいい。必死にわめくゲイルの姿を見て、ニヤリと微笑みながら足を降ろした。
「謝る、っていったわね?それではどうぞ。さん、はい」
「……悪かったよ」
「誠意がこもってないので蹴る」
「ちょ、やめやめやめ!わかったわかった!俺が悪かったですどうか許してください!」
「…………」
股間蹴りがかなり効いたのか、ものすごく必死なゲイルを見てじっと考える。
「……謝っただろ?頼むからマジでやめてくれ」
「ちょっと癪に障るけど、まあ良しとしようじゃないの。……そうだ。これからゲイルが変な真似をしたら股間一発ね?」
「何だよそりゃ!?お前は俺を殺す気か!?」
「べーつーにー?あんたが死んでも構わないしー」
「……ギルドの爺さんにチクるぞ」
……ちっ、こういう時に頭が回りやがる。しかし本気でギルドマスターにチクられたらまずいので笑ってごまかす事に。
「ま、チ○コ蹴られて死ぬなんて事は無いでしょ。ただ死ぬほど痛いだけで」
「……さっきお前が言ってた言葉、覚えてるか?」
「うるさい。あたしはいいのよ」
胸を張ってそう言うと、ゲイルが大きなため息をついた。……わかってはいるけどムカつく。

      ***   ***
31名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:42:21 ID:KGcJ0W5G
とりあえずここまでです。

タイトルはまだ未定。そしてこれからエロくなるのかも未定。
この二人はどうなるんだろうか?それはひらめき次第です。
32名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 04:19:21 ID:V0Z66zVV
正直25歳にもなって「あたし」はないわ
スイーツ(笑)
…ていうのは冗談にして、オリキャラ無断借用はそれで荒れたこともあるし、あんまり良いことじゃない
結構デリケートなとこだが、それを気にするなで済ますのか?
言いがかりかもしれないが、キャラとか展開とか珍味のひとの影響が強く見える気がする
33名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 04:32:13 ID:KGcJ0W5G
>>32
確かに、珍味の人の影響はあります。
あと『気にするな』と言うのはさすがに怒られますね。すみませんでした。

25で『あたし』については……元々キャラの年齢を低く作ってたんでその名残です。


改めて、珍味の人、およびその作品を愛する人たちにお詫びを申し上げます。
すみませんでした。
34名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 07:32:56 ID:jreAjr6x
無粋なことかもしれんが
ゲリョスにシビレ罠は効かない
35名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 08:23:25 ID:CLkpVYkd
エロくなるのかわからないだと?
板とスレタイ見直せボケ
36名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 08:57:34 ID:y7k0V+TX
第二次スレ終了の瞬間である
37名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 09:21:20 ID:0m9AB5l+
まあまずは落ち着こうぜ

ところで、ゲリョスが擬人化して女になったら足がグンバツだと思うんだ
38名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 09:41:25 ID:k5csWAHw
>>37
それはとても魅力的な話だが歯並びが絶望的に悪くないか?
39名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 09:52:59 ID:/XhtRmmZ
逆に考えるんだ
歯並びが悪くだっていいってね

……八重歯だと思えば問題なし
40名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 12:54:51 ID:rAN1Vs16
とりあえずこちらでも報告を

業務連絡:まとめwikiに11スレ目保管完了
容量限界で途中までとなった「孤独を知らない男・第七話」は
12スレ目の所属ということにさせていただきました
wikiの復旧作業をお手伝いできず申し訳ありませんでした
41名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 14:51:28 ID:JZOxwp+V
影響を受けるくらいなら、いいんじゃないかな?っと
でもオリキャラはあまりよろしくない
42名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 16:06:19 ID:UgUCi0iI
>>12
GJ。何ていうか燃えた。これほど展開に燃えるのは久しぶりだ。ありがとう。
43名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 18:22:43 ID:DG/9WQju
どうも朝ぶりです、蟹の人です
とりまできたので続編投稿をば
例によってメーラー→メモ帳 なので時間かかります
>>13
ありがとうにござります
>>21
こんな書き方を好いてくれるなんて光栄です。軸ぶれ直すようがんばりますorz
>>22
続編アイデアが無かった件について
>>42
ラノベみたいでしょorz作家みなさんに近づけるようがんばります
44名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 18:39:06 ID:O9YiBUfC
>>14
オリキャラとか色んなオリジナル設定作るんなら、 いったんオリキャラ板で投下するべき モンハンのモンスタ-デザインに糞な評価つけんなら半年ROMしろ
45名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 18:53:07 ID:3QlT5b1m
ラノベバカにすんなバカー!
いい作品だっていっぱいあるんだぞー!

純文学とラノベと漫画の区別がつかないオレ
46こころと盾と:2008/04/27(日) 18:57:13 ID:DG/9WQju
「それでは姫、行ってまいります。帰りは遅くなりますが、心配は要りませぬ故、安心してくだされ。何かあったらアイルー5人衆へ」
人間(名前が複雑すぎて覚えれない)は今日もハンター家業らしいです。結構忙しいのですね。
私がまだ蟹だったころはあんなに通いつめる暇があったのに。どうでも良いですが。

申し遅れました、私は元大名ザザミです。謎の劇薬を飲まされ、人間の姿になりました。人間からは姫とよく分からない名前で呼ばれています。
“惚れた”とかいうのが理由らしいです、迷惑千万ですね。だから人間は馬鹿なのです。
そして奇妙でしょ、奇妙ですよね。モンスターが人間になるなんて。私だって急にこんな姿になって戸惑いを隠せないのですから。
体が軽いのは良いのですが頭にわっさわっさした毛が生え、自慢の鋏が無くなりヤドも背負えなくなってしまいました。 なんという悲運ッ、でも気にしません。
だって私はもと蟹さん。細かい事を引きずるような種族ではないのです、盾蟹一族は。そして今私がやるべき事は……

・睡眠
・おさんぽ
・食事

掃除とか人間が全部やったんですよね、当然ですけど。
『姫様は家事をやる必要などござらん。拙者がやります故、身繕いしていてくだされ』だそうです。ちなみに私は人間の言葉が良く分かりません。さっき言われた言葉の半分

以下しか意味を理解してないので、本能に忠実になろうと思います。

「……まずは何か食べましょう、生物の基本は食にありです」

でも私は料理の作り方なんてこれっぽっちも知りません。当然ですよ、元は蟹ですし。
だいたいなんか落ちている物を鋏で引き千切り、口に運んでモグモグですから。人間は不便ですよね、そんな事するとお腹を壊しちゃうらしいですし。

っとここで私の頭の上に『!』マーク
47こころと盾と:2008/04/27(日) 19:01:10 ID:DG/9WQju
「そうだ、人間は肉を焼いていましたね」 またまた私が蟹だった頃、人間はストーカー紛いの行動を繰り返し、私の食事中など時間を持て余した時に近くで肉を焼いていたのです。懐かしいですね、思えばムカッ腹立ってきましたよ。
でもそんな事より食事です、食欲は全てにおいて優先すべし!それが生命の基本であり生きる道。

「たしか肉を中央に置いて……おお!次に火をつけぐーるぐるー」

たん♪ たたん たたた たーらんらんらん♪ たららん たららん♪ たららん たららん たたたん♪

ぶわぁ……

「生焼け肉でしたー?」

むう、タイミングが少し早かったようです。まあでもミディアムですよミディアム。食べれるだけ有難いです、恵みに感謝感謝。

「……旦那さんの姫さんは家の中で何をしているにゃ?」
「んぐ、たしかマサムネくんでしたね。見れば分かる通りお肉を焼いてました。半分生でしたけど」
「言ってくれれば料理くらい作るのにニャ」
「自分で作るのに意義があるんですよ、私はまだ生活し初めて日が浅いです。覚えなければいけない事も沢山、肉焼きもその1つ。そして出来

たのを人間に食べさせたいんです(大嘘)」

あれ、マサムネさんが泣いてますよ。
「な…なんという旦那さん思いの立派な人間、料理長マサムネは非常に感動しているニャ…」
「ムサシ、コジロウ、ヨシツネ、ベンケイ!」
「はいニャ!」
「旦那さんの姫さんに料理を髄まで叩きこませるニャ!旦那さんが帰ってきた時にビックリさせてやるんだニャー!」
「ニャー!」「ニャー!」「ニャー!」「ニャー!」
「「「「「えいえいニャー!!」」」」」
なんか凄い事になってますニャー(移った)。因みに私は料理するなんてこれっぽっちも思っていませんでした。口が滑った……と言えばいいですかね。
「さあ先ずは黄金米研ぎからニャ」
「あのー」
「無駄口たたくにゃ!研ぎは指が大事ニャ、優しくかつ大胆にニャ!」
「……はい」

何気にこのアイルーたち、厳しいんですね
48名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:15:45 ID:2E6xfan9
支援
49名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:20:43 ID:lxbV6tjC
>>31
確かに他人の作のオリキャラ無断借用は(過去にそれでかなり荒れた要因でもあるから)
避けた方がいいと思うし、「ゲリョスはシビレ罠かからんよ」とかの粗もちらほら見受けられるけど
話の中身自体は面白かった。
あと展開が珍味の人の話と似てるって点については、
それが理由でバッシングされねばならん程でもないと個人的には思う。
というかこの手の展開は、昔からこのスレの擬人話だと王道中の王道だ。

ゲリョスってモンスは「見た目はガラ悪くて毒吐きだけど、落ち着きがなくて小心な三枚目キャラ」
ってとこが愛嬌あって好きなんだが、擬人版キャラにその雰囲気がよく再現されてるとこがいい。
主人公の女とのやりとりが何かと下品でドタバタなのもゲリョスらしくていい。
展開がやや駆け足ぎみで強引なとこがあるかなという気はするけど、自分は今後に期待してる。
50こころと盾と:2008/04/27(日) 19:24:01 ID:DG/9WQju
※※※
蒼き龍刀【朧火】、我が家に伝わりし秘伝の刀。刃は肉を斬り骨を断ち、猛る蒼き火は龍をも焼き滅ぼす。
「朧火よ、なんと答う。いつぞや角竜を退治せし時の呼応を成してでも拙者は眼先にいる邪龍を退く力無しか」
古のシュレイド城、一緒に来た3人のハンターの内1人は既に瀕死、残るは拙者を含め3人也。
風前の灯火な仲間は龍殺しの蒼き片手剣【蒼鬼】を持つ狩人なり。されど憎黒なる火炎を防がば身全て粉塵と化し、鎧甲冑痕すら残さず消えうせる。龍殺しのみそこにあり
。兼ねて4人は龍殺しの剣を持ち負けんと思い出陣したものの、こうあらば退く気すら感じる。
「どうする、斬るか退くか。こいつは軽症じゃあないぜ」
大剣使い問う。かの奴、龍を封ぜし“滅”の銘を持つ大剣を使い、古龍すら恐る益荒男(ますらお)也。仲間を気遣い即席のクーラードリンクと秘薬を投与し看病す。
「どうする、私はそれが得策だと思うけどね」
双の剣を持つ者“絶”の銘を持つ。双振りの剣は互いに共鳴しかの老山龍の体さえ裂きにける。兼ねて大剣使いと恋仲なれど、微塵にも出さず。
豪鬼な気質故、恐れ知らずながら流石に現状判断はできる。不利と分かり意見に同調する。
浮き足だった我ら邪龍の退く力など持たずベースキャンプにて額を寄せ合うも、なにも浮かばず。

「武士は相手に背中を向けることは許されざる事では無き」

拙者は太刀を背負う者也。東方で龍殺しを生業とし初代から数えて十七代の跡取りではあるが、父上に無理言い大陸に渡った次第。
そのとき継いだ太刀【朧火】と共に角竜を薙ぎ、ギルドに頼まれシュレイドで邪龍――『黒龍ミラボレアス』を討伐しに参ったもののこのざま。
しかし武士道に退くという文字あらず、逃げ傷は生涯の恥なり。この上は戦って果てるべき。

「2人がギルドへ救援依頼に走る事を提案する」
「何を言っている、頭は大丈夫か?俺達はバディを組んでいるんだぞ」
「無論承知、このまま4人果てるか。それとも拙者のみ死せるか。どちらが今後大きい。これ以上龍殺しのハンターが死せるとあらば、余計に被害が増える一方」
51こころと盾と:2008/04/27(日) 19:31:07 ID:DG/9WQju
ちょいここで中断しますorz
(なぜか携帯から送ったメールが来なくて打ち直し)

またパソから書きますので火曜日あたりに最投稿します。ごめんなさい、本当にごめんなさいorz
52名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:32:50 ID:tx1voBu0
これだけの人数でシェアードワールドしてるんだものな。
オリキャラ借用はマズイ(作者の許可とれば別)けど小耳に挟むとか、
存在を匂わすくらいはしても罰は当たんないと思うぜ。
53名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:34:34 ID:6Ri7uMCs
また生殺しか! また生殺しか!?

フンドシ姿でお待ちしております
54名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:57:16 ID:0m9AB5l+
>>51
GJ!ギャグとシリアスの差が凄いいいな
そして姫かわいいよ姫
もう姫は俺の主君
55名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:04:30 ID:h4a1EtUy
なんという生殺し…
楽しみにしてます
姫可愛いよ姫
56名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:17:56 ID:V6wtSWsT
ザザミ擬人化というと、体操服とブルマのアレのイメージがどうしても
57名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:59:26 ID:jvTAEA6u
インナーの比較的綺麗なところを繋ぎあわせたの文読んで、
やたらとエロエロしい情景が浮かんだよ
58孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:03:31 ID:kIh3B830
>>40
ごくろうさまです。
 
『孤独を知らない男』第十七話、投下いたします。
今回はエロありでNGは無しですが、正直言って長いです。
そのためか推敲も甘めかもしれません……
59孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:06:20 ID:kIh3B830
太陽が中天に上り、真上から日射しを浴びせてくる。
最盛期に比べて随分とましになったとはいえ、その光線の威力は、未だ衰えを見せず、容赦なく人間の体力を奪う。
これに救いがあるとすれば、風が適度に吹いてくれる事か。
衣服の隙間に風が入る度に体を巡る寒気は、この季節にあっては寧ろ心地よいものだ。
 
今、俺とトネスは家の裏手で修練をしているところだ。
とは言え、その実はトネスの剣術の型を俺が指導しているのだが。
とにかく、俺の目の前で彼女はデスパライズを振り回している。
ちなみにディアは来客用の部屋に閉じこもったきりで、朝食も昼食もとっていない。
トネスはそれを心配していたが、俺は「疲れているんだろう」と適当に誤魔化し、そっとしておく事にした。
ディアには既に一流のハンターとしてやっていける技量があるが、人間としてはまだまだ幼い。
自分が精神的に弱っている所を、角竜としての誇りから、他人に見られたくないのだろう。
 
「やッ!」
 
短い掛け声と共に、束ねた藁葺にトネスが斬り掛かる。
だが藁葺は一撃で両断されず、刃を深く食い込ませただけだった。
 
トネスは非常に物覚えがいい。特に知識的な面ではかなりの逸材だ。
調合術、道具の扱い、動物学、植物学、医術、地理学、史学などの知識量は既に俺を凌駕しているし、
群れのリーダーをしていた過去から、柔軟な思考力と戦略眼まで磨きがかかってきた。
とにかくトネスの知識の吸収力と言ったら半端ではなかった。
が、その反面、戦闘術はディアに後れをとっていた。
それでも常人を遥かに凌ぐスピードで成長しているのだが、彼女は所謂インテリタイプのようである。
戦闘術の訓練になると、彼女はよく失敗をした。
 
「…そうじゃない。手首の余計な力を抜いて…」
 
藁葺に食い込んだ剣に悪戦苦闘しているトネスの背後に回り、後ろからそっと、握り手に手を重ねた。
掌を通じて、彼女の手の甲の暖かさが直に伝わった。
汗でしっとりと濡れた彼女の肌は、赤子のように柔らかい。
 
「こう?」
「ああ、そうだ…あとは腰を入れて、肩を突き出すように振り下ろせば…」
 
彼女の手越しに剣を柄を掴み、少しだけ助力する。
俺の言い付けに従って彼女の体が動くと、藁葺は簡単にさっくりと斬れた。
 
「おー」
 
彼女が感嘆の声をあげ、瞳を輝かせる。
最期が近付くこの時。彼女の嬉しそうな横顔がいつも以上に愛おしく、同時に切ない。
重ねた手を離したくはなかったが、不審に思われてはならないと考え、身を退いた。
 
──俺は、本当に甘くなってしまった。以前の俺なら、こんな感情を抱く事はなかったろう。
──死が着実に近付いてくるこの状況を、心の底で嘆く事もなかったろう。
 
「えらいぞ、よく出来たな…
 それじゃあ今日はここまでにするか。あまりディアを置いて先に進むのは可哀想だ。」
「うん♪」
 
機嫌良さげに藁葺を抱えながら、彼女は頷いた。
この太さの藁葺を切断するのに成功したのは、今日が初めてだった。
 
汗が止まらない。今の時期はこれほどまでに暑いものだっただろうか。
そうだとして、何故掌を冷たく感じるのだろうか。
彼女の手に触れていた部分が彼女から離れた瞬間、異様に冷たく感じたのは何故だろうか。
失うことを……未だに俺が恐れているからか。
情けないヤツめ、この期に及んでまだ受け入れ切れていないのか。これは御先祖様に申し訳が立たんぞ…
 
60名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:06:33 ID:2kUbTSGT
何と言う生殺し…この鬼畜!www(褒め言葉)

ああもう姫かわいいよ姫
61孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:10:57 ID:kIh3B830
 
トネスには、夜に全てを打ち明けるつもりだった。それが俺の答え。
最後の最後…本当の別れのその時まで蚊屋の外ではあまりに可哀想だ。
ならばせめて、その悲しみをなるべく短いものにしたい。
死の運命が、目の前で生きている愛しの者と自分とを分かつことは、決定されている。
そんな残酷な事実を、俺の生によって突き付けられ続けるのは辛かろう。
そう配慮しての答えであり、選択であった。
 
夕食も入浴も済み、あとは眠るだけ。
結局ディアは一日中来客用の部屋に篭りっぱなしだった。
あいつも辛いのだろう。俺は最後までそっとしておく事にした。
 
いつものように、トネスは先に寝室へと向かったようだ。
明日の身支度を整えるため、まず居間で作業開始。
アイテムボックスの上げ底から水がめを取り出し、
水がめを半分ほどまで満たしている土のような固体に水を少量注いで、蓋をする。
あとはそれを神棚に供えれば、作業終了。
上げ底を元に戻す時、アイテムが何点か消えているのに気付いた。
大方メラルーか何かが盗んでったんだろうが、もうどうでもいい事だ。
 
我が家で過ごす、最後の夜。
トネスと言葉を交わす最後の夜かもしれない。
それがたまらなく寂しく感じた。
 
最後の夜。最後の月。最後の家。最後の床。最後の廊下。最後の扉。最後の寝室。
常に触れてきたそれらを、既に懐かしく感じるような気がする。
ゆっくりと噛み締めるように歩を進め、いよいよ寝室の前まで来た。
ここまで来たのだ。ここで言うしかない。
決意を胸に秘め、寝室の扉を開く。
 
トネスはベッドの上に座っていた。
肩から毛布に包まり、俺に背を向ける形で。
 
寝室に入り、扉を閉めるが彼女は振り向かない。
俺に向け続けている背からは、言い様のない物寂しさが感じられ、
その光景と雰囲気に俺は既視感を覚えた。
思い出したのは、パーシェルとの事件が起きたあの夜のこと。
あの翌日、彼女は家を出たのだが、今回はその逆だ。
明日、家を出るのは俺の方で、そして二度と帰って来れない。
 
全てを、言わなければならない。
しかしこの期に及んで、俺の胸の奥では怒濤のように感情が押し寄せていた。
トネスと過ごした日々が去来し、頭の芯が疼いた。
言わなければならない。
だが、いま口を開いたら。
いま、体の内から何かを発そうとしたら…
 
俺は、目の奥が熱くなるのを堪えるので精一杯だった。
 
「ねぇ、ジェロス。」
 
不意に、トネスの声が響いた。
静かで、まるでしなだれかかるような声だった。
俺は返事を声で返す事も出来ず、振り返らぬままの彼女の傍に腰掛けた。
彼女の傍と言っても、背中合わせになるような位置であるから、互いに顔を見えない。
 
62孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:14:54 ID:kIh3B830
「神様って、いると思う?」
 
実に単純で、答え難い疑問を彼女は投げかけた。俺はそれに答えられない。
答えを知らないからではなく、少しでも気を抜けば溢れ出しかねない感情のために。
だが、彼女は構わず続ける。今の俺にはありがたいことだ。
 
「もしいるとしたら、全力で感謝するよ。
 あなたと一緒に過ごせた事は、奇跡だったと思うから。」
 
俺は、俺自身の感情を抑えるのに必死で、この時は気付かなかった。
彼女の声が、肩が、震え始めていることに。
 
「だから…だから、後悔しない。
 あなたを好きになった事を、後悔なんて絶対にしない。」
 
強く握り締めている拳が震え始めた。
感情を抑えるために全身に力を込めてみたが、徒労に等しいことが分かった。
 
「だいすきだよ、ジェロス…この世界で、いちばんあなたを愛してる。」
 
そしてとうとう、想いが堤を破った。
勢いよく振り向き、彼女を後ろから力強く抱き締める。
 
途端に、涙が溢れ出して、止まらなかった。
 
「ト、ネス…俺は…お、れは…」
 
女々しく死にたくないなどとは、全くどの口が言ったものか。
彼女は、感付いていた。
別れが間近に迫っていること、俺がそれを今日告白するつもりだったこと。
その別れの先にあるのは…俺の死の運命であることも。
 
「うっ…く…くぅ…」
 
胸が張り裂けそうに痛い。嗚咽を噛み殺し切れない。自分の心をごまかせない。
本当は、別れたくない。本当は、ずっと一緒にいていたかった。
偽らざる気持ちが溢れ出るも、それを言葉に変換する事は出来なかった。
俺はただただ、赤子のようにすすり泣くばかりであった。
それを情けないと思う余裕すら、もう消えていた。
 
死が、恐ろしいんじゃない。
彼女と二度と会えなくなるのが、暗闇の中で置き去りにされるよりも怖かった。
彼女と出会う以前の頃を孤独だと思ったことはなかったが、
あの時と同じ、生きながらに死んでいるような世界に戻るのは真っ平だった。
 
「泣か、ないで…ジェロ、ス。これが、最後だなん、て、思いたく、ないよ。」
 
そう言う彼女からも嗚咽が漏れていた。
「これが最後だなんて思いたくない」。
噛み殺せない想いのために、途切れ途切れの言葉を紡ぐことになろうとも、彼女は確かにそう言った。
肌の温もり、鼓動、声、表情。彼女の全てが、明日になれば幻の如く俺の世界から消え去る。
そうだ。ならば今夜だけ。今夜だけは、せめて。全身全霊をかけて、こいつを愛してやりたい。
 
63名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:15:31 ID:CLkpVYkd
>>52
あんまり無責任なこと言わんでほしいな
まあそういうの平気だって作者もいるだろうけど、俺みたく嫌がる奴だっていると思うんだよ。
つーかシェアワールドとか言って勝手に盛り上がってる奴がウザイわ。
こっちはそんなの意識したこともないのに勝手にキャラ使われて、気分が悪いっての
64孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:17:03 ID:kIh3B830
俺は彼女を振り向かせた。
その両目からは止めどなく涙が流れ出ており、早くも赤く腫れ上がり始めていた。
熱くなった頬は、嗚咽の度に胸と共に上下する。
なんて顔だ。だが彼女の顔は、まさしく鏡にうつった俺の顔だろう。
そんな彼女の顔を胸に埋めさせるようにして、力強く抱き締めると、
堤防が決壊したように、彼女は大声をあげて泣き出した。
俺はなんとか嗚咽を呑み込むと、目元を涙で濡らしながら、彼女の頭を撫で始めた。
 
2人とも、ひどい顔だった。
 
 
 
そんなつもりじゃなかったのに、私は彼の胸の中でわんわん泣いてしまった。
彼の決心が鈍るようなことはしない。そう決めていたはずなのに。
密着して彼の鼓動と暖かさを感じてしまうと、
明日からはそれを感じられなくなるという事を強く実感してしまって、とても抑え切れなかった。
いや、その前から、もう抑えられなくなっていたのかもしれない。
自分が何を口走ったのかさえ、今はもう憶えていないのだから。
 
私は、泣き続けた。
どこにそんな沢山しまってたんだと言うぐらいに涙を出したし、
群れにいた時期も含め、今まで出したこともないような声を上げ続けた。
愛しくて、切なくて、寂しくて、悲しくて、心がばらばらになってしまいそうだった。
もう、ジェロスを感じられなくなるなんて。
もう、生きてる限りは二度と会えないだなんて。
 
震えた手で、それでも優しく、彼が私の頭を撫でた。
昔から、彼に頭を撫でてもらうことが大好きだったのに、
今その行為は、喜びとは正反対のものしか与えなかった。
 
「ずっ、と…いっ、しょに…いたい…!」
 
いつかこうなる事は覚悟していた。そのはずだったのに。
彼と共に歩めるのは、暗闇の一歩手前まで。知っていたはずだったのに。
私は、やっぱりよくばりだ。泣き虫で、よくばり。
でもそうやって自分を貶めても、押し寄せる想いは消えなかった。
 
人間としての生活が始まってからもうじき三ヶ月が経つ。
私の人生の中で、最も輝いた、奇跡のような三ヶ月。
それが終わりを迎えようとしている中、もっと遊んでいたいと駄々をこねる子供のように私は泣いた。
彼を困らせてはいけないのに。彼を泣かせてはいけないのに。
 
「ごめん、な…ごめん……トネス…愛してる……世界で、いちばん……」
「………ジェロス……だきしめて……私を、つよく……」
 
離れなきゃいけないのに。諦めなきゃいけないのに。
私の運命への抵抗は無駄に終わったんだ。全部諦めなきゃならないんだ。
 
分かっているはずなのに、強く抱き上げられてキスをしてきたとき、
私は彼の背に腕を回し、ふかく、ふかく彼の求めに応えていた。
互いに舌を絡ませ、私は彼の背を抱き、彼は私の背と後頭部を抱いている。とても甘い口付け。
でも、なんて悲しい口付け。それは、いよいよ彼との最後が近付いている事への証だった。
私達はそのままベッドの上に倒れ込む。自然に彼が上、私が下になった。
 
65孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:18:58 ID:kIh3B830
「んっ……ふぁぁ…ちゅ………ぷあッ」
 
やがて唇同士が離れても、舌は名残りを惜しむかのように銀色の糸で繋がっていた。
彼からもらった唾液を口の中に少しためてから、こくりと飲む。
顔があつい。頭がぼーっとしてる。大声で泣いたからだろうか。
ぼんやりと見上げる彼の顔にも、甘い熱が灯り始めているようだ。
それを見て心の底から確信する。やっぱり自分には、ジェロスしかいないんだ、と。
彼を感じない生活なんて、耐えられない、と。
 
「きて…ジェロスぅ…」
 
なら、刻み付けてもらおう。
彼自身をこの身体に刻み込んでもらえれば、せめてもの慰みになるかもしれない。
思った以上に甘い声で、私はそう懇願した。
彼は荒く息をついたまま、小さく頷いたように見えた。
 
びりり、と布の裂ける音がした。
彼は私の上着を少し乱暴に剥ぎ取ると、シャツと下着を一緒に破り捨てたのだ。
少しもったいなくはあったけど、今の私にとっては寧ろ本望。
力強く、乱暴であればあるほど、私のなかに深く彼が刻み付けられるような気がしたから。
でも、あまりと言えばあまりな行動に、つい少しだけ目を背けてしまう。
 
「トネス…」
 
切なげに私を呼ぶ彼の声がして再び彼を見上げると、彼も上半身の衣服を全て脱ぎ捨てていた。
力強い筋肉がつきながらも、全体的に締まり、決して不自然ではない上半身には、美しさすら覚える。
いつもは冷水のように澄んだ彼の瞳が、この時ばかりは熱く濁るのが好きだった。
特に今日は……いつにも増して、彼のことが好きになっていた。
 
「んっ…」
 
再び、のしかかるようにして彼から身体を密着させてきた。
私は両腕を頭側に投げ出すようにして、足は絡ませる。
これが、最後。最後に感じる彼の鼓動。
彼の鼓動の音に私の鼓動が重なり、とても速く脈打っているように聞こえた。
 
「んぅっ……は、ぁぁ…」
 
露になった私の胸の頂点は、熱い口付けと想いによってすっかり硬くなっていた。
彼はそこに指を這わせ、柔らかい…その、房の部分を…握ったり、挟むようにしたり、
押し潰すように掌を押し付けたりして、蹂躙し始めた。
身体の熱が胸に集中し、激しくも甘い感覚が脳の中枢へ走り抜ける。
彼の大きな手が、私の果実を包むように解していった。
 
「あ、ぅ……ひぅっ」
 
やがて彼の指に力がこもり、果実のへたとでも呼べそうな、硬くなった頂点を摘んだ。
その瞬間、電撃が私の背骨を撫で上げるように奔り、頭の中で弾けた。
意識せずに甘さを含んだ声が漏れるけど、その刺激は一度では終わらない。
大きいのに、どこか細くてしなやかな指が、何度も何度も私の頂点と房に沈み込む。
甘くて、大胆で、烈しい快感に何度も身体が痺れたように跳ね、極まったような声があがるのを止められない。
気付けば、逆手でシーツをぎゅっと握り締めていた。
 
66孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:20:11 ID:kIh3B830
目を瞑って、一気に上り詰めてしまうのを堪えていると、目尻にひんやりとした感触を感じた。
彼が目尻に溜まった涙を舌先で掬ったようだ。
もちろんその間にも、私の胸は彼の指によって変形を続けている。
舌を引っ込め、彼は満足そうに息をつくと、頬をすり合わせるようにしてもっと体を密着させた。
彼の体に胸を押し潰される感触すら気持ちよかったけど、
横に少しだけはみ出した房を、更に彼の指がいじめるのだから、我慢が更に難しくなる。
一瞬、それが目的なのかと思ったけど、そうじゃなかった。
 
彼は、私の後頭部にあるとさかの名残に舌先を這わせたのだ。
 
「ひぁっ──!?」
 
あたまの奥で、なにかが破裂した。
魚のようにからだがびくりと跳ね、喉が震える。
いっしゅんだけ全身が緊張して、思わず目を見開いた。
 
「な──にぃ…い、まの…」
「……気持ち悪かったか?」
 
ドスゲネポスの頃は殆どなにも感じていない部分だったから、殊更意識もしなかった部分。
だからこそ、そこへの甘美な刺激はとても新鮮に感じられた。
 
「…うぅん…なんか、ぴりって………きもちよかった…」
 
そう答えた瞬間、彼は今度はとさかに甘噛みをした。
舌よりも強い刺激を受け、とろけそうなほどの快感が奔る。
 
「んはぁっ!あっ…ひぅっ!? や、ぁぁ…やめ、てぇぇぇ…」
 
胸を包む指の動きも速まり、とさかをはみはみされる。
シーツを握る手が震え、いれられてもいないのに腰が浮く。
 
「とろけ、ちゃッ…うぅっ!あっ…きゃんっ!だめ、だめぇぇ!」
 
がくり、と全身がはねあがりながらも、意識はうきあがるような感覚。
それにむせぶように、鳴き続けた。理性もなくけだもののように。
いまや私のからだはおし寄せる快楽のなみに負け、いっさいの制御がきかなくなっていた。
脳もはんぶんは、とろけていただろう。
 
「く、ぁぁ…!あっ、うぅ…だ、め…わたし…もう…!」
 
後頭部をはまれ、胸をもまれている。それだけの事でわたしは達しつつあった。
脳の芯がじわりとしびれ、その部分からとけていく。
そこで彼は、さらにだめ押しとして舌をくりだした。
はんでいるとさかの部分を舌先でちろりと舐めれば、わたしのいしきはからだを離れる。
 
「イッちゃ…んううぅぅぅっ!」
 
頭の中はまっしろに。
体は反射的にふるえる。
いつのまにか、彼の腰を足でホールドしていた。
そして無意識の内に、彼の熱く滾るものに、わたしの足の間を押し付けていた。
快感が全身から怒濤のように押し寄せてきたのは、それもあったのか。
頭と胸への戯れがきもちよすぎて、無意識にわたしの方からすり寄せたのだ。
 
67孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:23:35 ID:kIh3B830
「………」
 
その事実に気付いた恥ずかしさもあるのだろう。
呼吸を荒くしたまま赤面していくのが、自分でわかる。
彼はわたしのとさかをかいほうし、両手をついて頭を持ち上げ、わたしの顔を覗き込んできた。
とろりと少し溶けたような表情は、普段の厳格で冷淡な印象の彼からはかけはなれている。
 
「トネス…」
 
そして囁くような甘い声。
少し乱れた呼吸の隙間を、縫うように発せられる切ない声。
ぞくり、と鳥肌がたつほど、わたしの好きな声。
 
「俺には……お前しか、いない…」
 
奇跡のような三ヶ月──やはり、感謝すべきだ。
明日に迫る別れの悲しさなど忘れて、喜びを噛み締めたい。
彼の全てを、しっかりと記憶しておきたい。
 
「私も、だよ…ジェロス……」
 
そっと両手を彼の胸に添え、ゆっくりと下ろしていく。
その指先が硬くなった熱さに触れると、彼は僅かに顔をしかめて目を伏せた。
布越しに感じる熱と、うぶな反応が楽しくて、つい微笑んでしまう。
同時に、みるみる大きくなるその感触に淫らな期待も高まる…
 
「ね………いこ…限界まで…」
 
腰を抱えていた足は既に解いている。
彼のズボンと下着を下げながら呟くと、息を呑むように彼の喉が動いたのが分かった。
下着を下げている途中に、熱くかたいものが飛び出て私の手を打つ。
いきなり感じた熱に少しだけ驚いて手を引いてしまったけど、すぐにそれを軽く握った。
 
「っ…」
 
でも、彼としても、私にやられっぱなしなのは気に入らなかったのだろう。
私のスカートをたくし上げ、下着の裏に指をすべりこませてきた。
そこは…さきほどの愛撫ですっかり……
 
「準備万端、か。」
 
少し意地悪く、彼は私の面前で呟いた。
まだ彼に反撃らしい反撃もしてないのに、私はそれだけでまた防戦一方となってしまう。
そのまま下着をぷちりと千切り取られ、彼自身の熱さが私にあてがわれた。
脈打つ熱の感触に心臓が高鳴り、早くも呼吸が乱れはじめる。
 
そして、遂に彼が私に進入してきた。
 
「はぅぅぅぅ……!」
 
彼の大きいのが、私を掻き乱しながら入り込んでくる。
それだけで登り詰めてしまいそうにきもちよかった。
だけど先ほど達したばかりなので、流石にそれだけでは足りない。
 
68孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:25:11 ID:kIh3B830
「望み通り……限界まで」
 
彼のその言葉を最後まで聞かないうちに、腰が跳ね上がった。
奥まで到達したものが、ぎりぎりまで引き抜かれた所で、力強く再進入を果たす。
それだけなのに、どうしてこれ程までの快感が奔るんだろう。
しかもその動きは一度だけではなく、何度も何度も続くもので、
その上、その速度が最初から全速力であったなら──
 
──わたしのかんがえるちからは、かぜのまえのちりにおなじ。
 
「ひっ…いっ、あっ、あっ、はっ…げしっ…!こん、な…さいしょ、からぁぁ…」
 
最初からラストスパートであるかのように始まった、あまりにも激しい交わり。
加速度的に意識は飛び上がり、肉体は更なる快楽を求めた。
わたしの締め付けをものともしない力強さでかれは進み、
それはより強い刺激となって、快さを最大限まで引き出す。
かれが引く時ですら、なかを引っ掻かれるような強烈な力が働いた。
 
「ひぁっ!あっあっあっあっ、あぅっ!あぅぅっ!ひゅごいッ…しゅごいよぅっ」
 
ろれつの回らぬ嬌声をあげ続け、こちらからも腰を振る。
かれはしっかりとわたしを抱き締め、わたしも同様にしていた。
かれの背中から肩を掴むように腕を回し、足はふたたび彼の腰を抱えているのだ。
でも、そういったわたしの動作はほとんど無意識で行われたものだった。
自制心も理性も捨て去り、けもののようにむさぼった。
 
互いに耳元で名前をよびあう。
わたしは喘ぎ声混じりに。かれは甘く切なげな声で。
その甘美な響きが、さらにみだらな火をあつくした。
かれと交わっているという実感が、更にわたしをたかぶらせた。
 
そして、案外あっという間にその瞬間は訪れた。
もっと感じていたい。もっと鳴いていたいのに。
次々と与えられる淫らな痺れは、それを許さなかった。
さきほどとは比べ物にならないほどの閃光があたまの中で弾ける。
わたしはさけんだようだったけど、その声も聞こえないほどに、感覚が埋め尽くされていた。
 
だけど、かれはまだ止まらなかった。
わたしがイッたことには構わずに、腰をたたきつけ続けた。
まっしろだった思考が、桃色に塗り潰されていく。
つめが食い込むほどつよくかれを抱き、身をよじりながらかれを受け止める。
 
もう、自分が何を口走り、どんな声をあげているのかさえ分からなかった。
 
69孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:27:07 ID:kIh3B830
 
──あれから、何度しただろう。確実に十回は超えている。
いま、彼はわたしを横に寝かせた体位で突いている。
休みなく腰を動かし続けながらも、体を倒して左手はわたしの胸を揉み、
右手はわたしの背筋を指でなぞり、舌はうなじを這い続けていた。
 
なんて甘くて、ずるい攻撃なんだろう。
何度も何度もイッたのに、そんなことをされてしまえば感じないわけがない。
精液と愛液でぐちょぐちょになっている結合部も、そのぬめりが快感を呼び起こす。
自由自在に動く彼の棒は弱点ばかりを責め、掠れかけた声を無理矢理しぼりださせる。
 
「あっ…あんっ! ず、るぃぃ…い、ひゃっ…も…だめぇっ…!」
「次で…最後、だっ…」
 
でも、それもいよいよ終わりが近い。
横からの強い突き込みに腰がよじれ、そのよじれが更に刺激を甘いものにしていく。
そしてそれは、彼のうごきの加速に従って更に高まっていく。
 
「い、ん…あっ、あっ、あぁっ、あぅっ、やッ──はぁぁぁぁぁ!」
「ッ…」
 
きゅーっと細まるような絶頂。
奥までとどいている彼自身を更にはっきりと感じた。たぶん、締め付けたのだろう。
そのためか、彼もほぼ同時に、今日何度目かわからない精をはなった。
 
「あ…ああぁぁぁぁ……熱、いよぅ…」
 
わたしの奥の奥はもう既に一杯だ。でも、それでも無理矢理はいってくる。
熱いものが入る代わりに、もう冷め始めているものが溢れだし、
ごぽりと澱んだ音をたててシーツに大量に滴り落ちた。
シーツは汗や唾液、精液や愛液ですでにベトベトだ。たぶん、もうつかいものにならない。
 
…もう、使うひともいないだろうけど…
 
「んっ…はぁんっ」
 
彼が腰を引き抜く。もう互いに限界までいっていた。これ以上は、もうむり。
だから、もうおしまい。
ぜんぶ。
わたしの夢も、すべて。
 
70孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:28:52 ID:kIh3B830
「トネス…」
 
ふわりと浮き上がるような感覚。
彼が私を抱き起こし、後ろから優しく抱きしめてくれたのだ。
私はぼんやりとした思考のままそれをなんとか理解し、体を預ける。
背中越しに、彼の暖かな息遣いと鼓動をかんじた。
 
「人間として出会ってから、もうじき三月か。」
 
甘い、彼の囁き。
身を縮こまらせ、可能な限り彼の体に触れようとする。
あれだけ触れあい、重なりあったのに、まだ足りないような気がした。
 
「…まるで、奇跡のような日々だった。」
 
暖かくて、優しくて、甘くて、美しくて、強くて…
 
「人生の終わりにそれを体験できて、幸せだった。」
 
ねえ、お願い。
その先を言わないで。
いまはまだ繋がっていたい。
ことばが私達を隔ててしまう。
 
「…ありがとう、トネス。」
 
…切なくて、悲しい。
体が震える。胸が痛い。息が苦しい。
「いかないで。おねがい。」
そう言いたかったけど、私の喉から出るのは「クゥ…」という悲しげな響きだけ。
でも、ちゃんと言えていたとしても無駄な言葉だっただろうな。
他ならぬ彼自身が「いきたくない」と思っているのだから。
 
「キュルルル……」
「…………」
 
だからせめて「もどってきて」と言いたかったけど、やっぱり言えなかった。
涙がこぼれてくるのをどうしようもない。
やっぱり、私は泣き虫だ。
 
ねえ、お願い、ジェロス
 
わたしを、わたしを抱き締めて
 
刻みつけるように
 
痣ができるくらい
 
つよく
 
なみだが、とまらないの
71孤独を知らない男:2008/04/27(日) 22:34:17 ID:kIh3B830
これにて第十七話終了です。
ドスゲネポスのトサカは前から可愛いと思ってたので、いじれてよかったです。
そして次が最終話となります。長くてすいません。
 
>>60,>>63
すいません、割り込ませるような形になってしまって。
72名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:37:56 ID:0m9AB5l+
>>71
乙!次で最終回か……。淋しいな

>>63
あなたが今も作品をここに上げているのなら、次の前書きあたりにその旨を書いてみたらどうだ?
73名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:44:30 ID:CLkpVYkd
>>71
すまんが次からは投下する前にちゃんと「今から投下しますよ」って書き込んでくんない?
そんなつもりなかったのに、楽しんで読んでる人の邪魔をしちまったよ
>>72
せっかく書いたキャラのその後を勝手に書かれて、もううんざりしてるのよ
だからしばらく書くつもりはないよ
7473:2008/04/27(日) 22:46:53 ID:CLkpVYkd
って、よく見たらちゃんと投下宣言してるじゃん
ほんとごめん
やっぱり携帯から見るもんじゃねーやな
75名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:51:15 ID:rAN1Vs16
「この作品のキャラクターを無断で使用しないでください」
こんな注意書きをつけなきゃならんというのも情けない話ではある

が、自分を書き手と自負するなら主張の仕方も考えた方がいい
「オレのキャラ勝手に使うな胸糞悪い」では反発があって当然
「勝手に使われた作者は気分良くないかも」とさりげなく注意する分には
反発はないだろうけれど、推論の域を出ないだけに積極的同意も少なくなる
「作者自身のイメージと異なるキャラクターとして描かれたことがあるのでできれば遠慮してもらいたい」
という筋の通った主張をすれば誰だって好意的に見てくれるはずだ
最初から喧嘩腰でかかってくる人間の話を誰がまともに聞いてくれるのか

普通は書く前に使っていいかどうかのお伺い立てるのがスジだとは思う
許可が得られない場合はちゃんと代用キャラを自分で考えるのも前提として
76名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:01:07 ID:CLkpVYkd
その普通とは違う馬鹿に自分のキャラを無断で使われたわけですが
ちょっとくらい喧嘩腰でもはっきりと言っておかないと理解できない奴が多いんだと思ってるよ。
だから本当はテンプレにでも明記してほしいぐらいだわ
77名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:01:31 ID:+mw7Pgb0
その辺ホント捉え方次第だからなぁ…
他の人が自分のキャラを使ってくれるって言うのは、
そのキャラがそれだけ魅力的だったっていう表れでもある
それは書き手としては誉れなわけで
そして書いてて読んでて楽しいわけで


一番簡単なのは投下前後に
「シェアワールド可/不可」
って入れるのもありじゃないのかなぁって
これなら書いてあっても不自然じゃないし
78名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:15:42 ID:kjO2H2sM
・喧嘩腰…というか無意味なほどに高台からの目線
・粘着
・投下妨害

こんなんじゃ何言ったって受け入れられないだろうさ。
無断借用がマナー違反なんて当たり前だとは思うが、だからって自分がマナー違反してちゃ世話ない。
被害者無視の人権弁護士みたいなもんだ
79名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:22:12 ID:rAN1Vs16
>>76
そんなに寸毫微塵も他人と作品を共有したくないなら自分のサイトでやれ

極端な話すればこうなる

馬鹿が多いか少ないかは知らんが
モンハンやってる年齢層考えればいつかは起こる事態ではあっただろうね
でもここは一応18禁の板で、普通でないオコチャマはお断りってことになってるから
テンプレ等で注意喚起する必要性は表向きとしてはないわけで

無断でキャラ改変したその書き手とやらは当然として
その程度も予想できずに後になってgdgd言い出すあなたも悪い

はいはい喧嘩両成敗喧嘩両成敗
80名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:23:00 ID:xkk7XCX9
俺たちゃ感情のある生き物だから、
正しい事を言ったって、言い方次第じゃ受け入れられないこともあるさ
81名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:23:43 ID:CLkpVYkd
邪魔みたいだから帰るわ
しばらく様子見する
投下の邪魔したのはほんとわざとじゃないからそこだけ信じて
そこまで高いとこから見てたつもりはないよ、ほんと
82名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:30:26 ID:KeG9Vxzt
前スレの最後のほう読んでたがほんと読み手が偉そうに文句たれるスレだな
83名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:32:16 ID:KeG9Vxzt
書き忘れ
常識あるなら他人の作品のキャラは出さんだろ
ごちゃごちゃ言ってる奴頭悪すぎ
84名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:37:40 ID:k7NwSjEX
孤独の人乙です。しかし切ない…切なすぐる
85名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:57:02 ID:46pGSGQp
塚、ネタだのキャラだの使われたくなけりゃ自分でサイト立ち上げて
そこで作品公開してりゃある程度トラブルを防げるんじゃねーの?
匿名掲示板でモラル云々言っててもどうにもならんし
こればっかりは書き手個々人に自衛してもらうしかないだろ
86名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:10:49 ID:3oW01kET
>>83
というかあなた本人ですか?

これで上から目線のつもり無かったとかどんだけゆとりだ
半年ROMれ
87名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:12:02 ID:3oW01kET
ごめん安価ミス
>>83やのうて>>81やね
88名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:21:14 ID:WG+I/l5J
まあ、みんな仲良くナ。
こんだけの文章書ける人たちなんだからちょっと書き方を選べば円満解決
できると思うんだ。
無礼にも礼をもって対応できる優しさが大事だと思う。
89孤独を知らない男:2008/04/28(月) 00:41:42 ID:OFuErVVc
まずは落ち着いて、ゆっくり考えましょう。
 
私個人としては、程度にもよりますが、キャラを使われるとなれば純粋に喜びます。
しかし、勝手に使われる事に憤りを感じる気持ちもわかるつもりです。
とは言え現実問題として考えれば、ただ憤るだけでは何の解決にもなりません。
何か過失を犯した者がいれば、今後注意してもらえばいいのですし、
続編として書きたかったものを勝手に書かれてしまったとなれば、その旨を伝えて書き直してもらうのが最良かと思います。
一時の感情に任せてまき散らすだけでは、結局の所、将来有望かもしれない人材を追い出すことになり、
それは将来、スレの過疎化に繋がりかねません。
 
無論、常識としてのルールをはみ出さないのが最良なのでしょうけれど、
いくら創作に関する世界に於いての常識であっても、教えられなければ知りようがありません。
特に初めて創作を行う初心者の人にとっては、そういった禁忌は知らない方が自然であると思います。
ならば我々の役目は、常識を知らない人にただ憤慨し当り散らすのではなく、
優しく常識を教え、対応の仕方を説明し、「次からは気をつけろよ」と大人の教育者のように背を叩いてやることではないでしょうか?
少なくとも、私はそう思います。
決して怒らず、大人の対応をとることが、創作の世界では重要だと思います。
 
作品と関係ない所で長々と、申し訳ありません。
私としては、ひとえにスレ全体の空気の良好化を願ってのことなのです。
少なくとも、『孤独を知らない男』の最終話を澱みなく投下できるくらいまでにはw
90名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:19:31 ID:doGP1rcx
もうエロの欠片も無い話題はいいから
そんなことよりネコートさんのコートはその場で脱いで渡してくれるのか議論しようぜ
91名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 02:31:01 ID:k4/kBEKY
しっかしわざわざ他人の考えたキャラクターパクるとか何を考えてるんだろうねー
別にオリジナルでも代わりになったろうにわざわざトラブルの元になるような事せんでも

まぁー普通はそんな奴出てこないし、しばらくそんな事やっちゃうバカも出てこないでしょー
荒らしちゃん以外は
92名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 02:47:21 ID:48/zgG2K
ネコートさん、コート着てるのがおかしいのか、下はいてないのがおかしいのか
>>91
IDの頭とおしりをくっ付けるといい感じ
でも、書き手なら創造力と想像力はフル活用した方がいいと思う俺もたぶん同類
93名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 07:43:43 ID:/b/WIMRw
他人の考えたキャラ使っちゃダメ

二次創作ダメ

エロパロダメ

(  ゜д゜)

( ゜Д ゜ )
94名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 07:47:02 ID:YjY+Akkp
はいはい拡大解釈拡大解釈
95名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 08:18:23 ID:GQKKKEjZ
どうでもいいが、昨日初めて見たナズチが可愛すぎた。特に尻尾で風圧起こしてるところ
なんなんだあの可愛い生きもの……いまならドラゴンファッカーになれるぜ
96名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 09:49:43 ID:Gt8z50us
その思いをぶつけるんだ
97名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 10:51:20 ID:A91E2pdK
>>93
二次創作と三次創作には大きな隔たりがあるだろjk

あからさまな釣りにひっかかるわけクマー
98名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 11:14:28 ID:UHaUZlda
なずっちって最初は憎たらしかったけど
手玉に取れるようになると全ての仕草が可愛いよな。

なのにその可愛い姿をステルスで見せてくれないのが恨めしくて、
つい角と尻尾をぶった斬ってステルスできないようにしてから視姦してしまう俺
99名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:19:00 ID:/jgsQLiY
そういやテオはロングブレス&ピンポイント爆破、クシャはバックジャンプブレスなんて新技覚えてきたのに
ナズチはほぼそのままだよな。と言うかダウン時間延長+ダウン中ステルス解除であばばば(ryな状態に

あ、一応2段(正確には4段?)振り向きしてくるようになってたか・・・
100名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:25:06 ID:3LH5PShb
お初です。流れ読まずに一作投下します。
101夜雫:2008/04/29(火) 00:27:48 ID:3LH5PShb
その日、私は砂漠で一仕事終えて街に帰る途中だった。突発的な砂嵐のためにギルドの回収便が遅れ、その代わりに旅の商隊に便乗させてもらっていた。
アプトノスの背にゆられる旅は回収便に比べると速度は遅いが、その分のんびりしたものだった。何度かガレオスやゲネポスの群れにも遭遇したが、護衛のハンターたちによってあっさりと撃退されていた。
そんな旅だったが、少し困ったことに巻き込まれた。猛烈な砂嵐に巻き込まれたのだ。確かに砂漠は時たま砂嵐が起きるし、それが大きく成長することもあるのだが、あれほどの勢力のものに行き会ったことは無かった。
なにしろ、暴風が巻き上げる砂で、視界がまったく利かず、伸ばした腕の先も見えない有様なのだ。恐らく、ギルドの回収便を遅らせたのもこれの仕業だったのだろう。
我々は幸運にも岩陰に湧いたオアシスを見つけ、キャンプを張ることが出来た。岩がドーム状に泉を覆う構造をしていたため、砂含みの突風は吹き込まず、なかなか快適ではあったが、そこで丸3日足止めされることになった。
そして3日目の夜半。岩のドームさえ軋ませる強烈な烈風が吹きすさび、そして夜明けとともに砂嵐は唐突に収まった。あまりのあっけなさに全員ぽかんとしていたが、呆けているわけにも行かず、慌しく準備を整え、出発した。
なにしろ、キャラバンが移動できるのは夜明けと日の入りの前後のわずかな時間だけなのだ、時間は惜しい。
102夜雫:2008/04/29(火) 00:29:48 ID:3LH5PShb
 灼熱の昼間は流石に移動距離を伸ばすことは出来ず、夜間の移動距離を伸ばすことで遅れを取りもどそうとしたが、夜間も急速に温度が下がるため、それも遅れを完全に挽回することは出来なかった。
 そして、嵐から4日目の夜、商隊長が一つの決断をした。予定のコースを外れ、街まで直線的に突っ切る、というものだった。確かに、直線距離なら3日もあれば着く距離ではあった。
 しかし、その決断には私やハンター達は正直乗り気ではなかった。新たなコースはギルドによる調査が進んでいない地域であり、脅威が予測しにくかったからだ。しかし、商隊長の意志は固く、結局はこちらが折れることになった。
 コースを変更して一日は、何事も無く過ぎた。ブロス系の大物はおろか、ガレオス、ゲネポスさえも見当たらず、警戒していた我々は拍子抜けするほどだった。今思えば、無意識ながらそこで気を抜いてしまっていたのだろう。
 そして二日目の日没後。辺りはそれまでの砂と岩の砂漠から、徐々に下草の生える乾いた草原へと変化を始めていた。砂漠の終わりに近づいたのだ。地面が歩きやすくなったためか、商隊の移動速度も上がり、なんとか次の日の夜には街に到着できそうだった。
 到着の見通しが立ったためか、商隊に流れる空気は、どこか緩んでいたように思う。その空気はたちまち護衛のハンターと私も飲み込んだ。私などはアプトノスの背に揺られながら、満月と星々が織り成す砂漠の夜空をぼんやり眺めているような有様だった。
103名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:31:51 ID:aCEiyw/y
続きが気になる終わり方だな
104夜雫:2008/04/29(火) 00:33:54 ID:3LH5PShb
 そんな状況が変化したのは出発してから3時間ほど経った頃だった。小休止をしていたアプトノスたちが妙に騒ぎ始めたのだ。
 初めに、地面の草をついばんでいた一頭がふと首を空に伸ばした。そして何度も首を振り、落ちつか無げに一声あげる。すると、その声はたちまち全てのアプトノスに連鎖し、残りも追従するように鋭い鳴き声を上げ始めた。御者がなだめようとするが、効果は無い。
 しかし、このときの我々は安穏とした雰囲気のなか、その意味を十分に理解できていなかった。すぐに考えれば分かったのだ、それはアプトノスの警戒音だということに。
 尻込みまでするアプトノスを無理やり引き立て、移動を開始した直後、我々はその報いを受けることになった。
 あいも変わらず夜空を眺めていた視界を、何かが横切ったような気がして私は眼を瞬かせた。
 そして、次の瞬間、ドバンという爆音が轟き、間髪いれずに私の前方で炎が弾ける。かなりの距離があったのにも関わらず、突き飛ばすような衝撃があった。
 そしてそれは連続する。ドバンドバンと轟音が響くたびに地面はえぐられ、巻き上げられた砂礫が我々の体を打ち据える。
 月明かりがあったとはいえ、暗闇から不意に叩きつけられた轟音と火炎と熱風は、歴戦のハンターたちすら浮き足立たせた。武器を取り出し、臨戦態勢をとることもままならない。   
105夜雫:2008/04/29(火) 00:36:25 ID:3LH5PShb
 その状況を更に悪化させたのは、アプトノスたちだった。火球が弾け、轟音と熱風を撒き散らすたびに、アプトノスは混乱を深めていく。それは、敵の正体をつかめずに右往左往する人間達とは違う、草食獣としての本能に根ざした恐怖からの混乱だ。
 そして、何度目か何十度目かの轟音が響いた直後、その恐怖は一気に噴出した。一頭がブモォブモォという大声を上げながらそれまでの進路からそれて走り出したのだ。その動きはたちまち商隊のアプトノス全てに伝播する。
 恐怖に狂奔するアプトノスは、身につけたもの全てを振り捨て、一群となって駆け出したのだ。
 この濁流にハンター達はまともに飲み込まれた。私などはアプトノスに振り落とされて地面に叩きつけられたし、あるハンターはアプトノスに跳ね飛ばされた上に、近くで炸裂した火球の衝撃に吹き飛ばされ、失神したようだった。
 なんとか臨戦態勢をとることが出来たハンターも、狂奔するアプトノスの群れに巻き込まれて身動きが取れず、小さな方陣を組んで商隊のメンバーを守るのが精一杯だったようだ。
 そこに火球が直撃すればまとめて吹き飛ばされるところだったが、幸いにも火球は降って来なかった。
 火球は暴走するアプトノスの群れを追うように、人間達からは離れていったからだ。そして、少し余裕を取り戻したらしいハンターの誰かが叫んだ。
 「リオソウルだ!」
106夜雫:2008/04/29(火) 00:38:04 ID:3LH5PShb
 その声とほぼ同時に、私も相手を確認した。鋭く長く伸びた首と尻尾、一対の大翼。そして、夜空を切り取ったような深藍の甲殻。夜目の遠目だったが、間違いようが無い。空の王者、リオレウスの蒼き亜種、リオソウルだった。
 よく考えれば、空を飛び火球を吐くモンスターなどリオレウスしかいないのだが、襲撃の衝撃が強烈に過ぎ、正常な判断をする余裕が奪われていたのだ。
 しかし、正体が分かったからと言って、もはやハンターに出来ることは無かった。ハンターの中にはガンナーもいたが、その有効射程をはるかに超えている。そもそも、高速で飛行する相手に命中させるのは至難の業だ。
107夜雫:2008/04/29(火) 00:39:33 ID:3LH5PShb
 それを知っているからか、リオソウルは人間など見向きもせず、上空遥かを悠然と飛翔しながら、アプトノスの群れに火球を浴びせかけていく。私は彼の狩りを見るのは初めてだったが、巧妙だと感心してしまった。
 絶大な威力を持つ火球だが、彼はそれを群れに直撃させるようなまねはしない。直撃するすれすれの位置に叩き込み、アプトノスたちの恐怖心をひたすら煽り立てる。当然、恐怖心の命じるままにアプトノスは駆ける速さを上げ、また進路を出鱈目に変更する。
 それを何度も繰り返せば、体力の無い子供や老齢の個体は脱落してしまう。その脱落した固体こそ、彼の獲物だ。
 案の定、一頭のアプトノスが遅れ始めた。身体は大きいが、動作は鈍い。老齢の個体なのだろう。その個体は次第に爆走する群れから離され、孤立する。それでも、その老アプトノスは必死で駆け続けていた。しかし、運命は無慈悲だった。
108夜雫:2008/04/29(火) 00:41:09 ID:3LH5PShb
 リオソウルが月を背負う。翼をはためかせ、月光に深藍の甲殻を輝かせながら、地上を睥睨、自らの獲物を見定める。
 そして、降下。それは空を蹴り離す様な、急加速の逆落とし。大翼が夜気を存分に叩く。その音さえ聞こえてきそうだった。その軌跡は惚れ惚れするほど迷いが無い。200ミルテ以上あった距離を、ほぼ一瞬で削りとる。
 そして、地面に激突するかにみえた、ほんの直前。彼はその脚の鉤爪を、必死に走り続ける獲物の背に向かって勢いよく振り下ろした。
109夜雫:2008/04/29(火) 00:42:06 ID:3LH5PShb
 その瞬間、グチャとか、ドチャとか、文字にしたらそんな音が微かに響いてきたような気がする。肉を引き裂く音と、骨を砕き散らす音が渾然と鳴った音。命を刈り取る音だった。
 そのあまりの凄まじさに、人間達は、ハンターさえも身をすくめた。
 しかし、彼はやはり人間になど頓着しない。獲物に叩き込んだ鉤爪をしっかりと食い込ませたまま、翼を大きく振り上げ、振り下ろす。それだけで、もう動かない獲物ごと、彼の体が浮き上がる。
 そのまま翼を羽ばたかせ、地面をこするような低空の水平飛行へと移る。そして、徐々に角度をつけて上昇し、うまい具合に風を拾ったのか、あっという間に見えなくなり、いずこかへと消えていった。
110夜雫:2008/04/29(火) 00:44:06 ID:3LH5PShb
 時間にすれば、ほんの数分間の出来事だったろう。しかし、我々に与えた衝撃は凄まじく、しばらくは誰も動けない有様だった。もちろん、この私もだ。感動と興奮と恐怖がない交ぜになり、身体をどう動かせばいいのかさえ分からなかったのだ。
 その後のことについては、書き残すことは少ない。なんとか虚脱から脱した後、とりあえず散乱した荷物を回収し、それから逃げたアプトノスを追った。幸運にも1時間もかからない距離に水場があり、そこでアプトノスも回収できた。
 もうすっかり落ち着いたアプトノスに荷物を再びくくりつけて街を目指し、なんとか二日後の朝、街に到着することが出来た。
 商隊長が言うには、荷物の破損は比較的少なく、また、襲われたアプトノスは老齢のために食肉用に売却しようとしていたものだったため、全体的に見れば大きな損は出なかったとの事だ。
 ただ、二度とあの航路を通らなくて済むように、余裕のある輸送計画を立てるとも言っていた。
111夜雫:2008/04/29(火) 00:45:13 ID:3LH5PShb
 ハンターたちの反応は様々だった。次に会ったら逆に狩ってやる、と言うものもいれば、もう故郷に帰ってキノコ栽培を継ぐ、と言うものもいた。
 後者を単純に意気地なしとは責められまい。飛竜に襲われる恐怖は、体験したものにしか分からない。実際、威勢のいい事を言ったハンターも、手が微かに震えていた。
 私はといえば、良く分からない。ハンター稼業をしている限り、いつか彼と戦う日も来るかもしれない。その時、恐れずに立ち向かえるのか、自問自答してみたが、答えは出ない。
 しかし、一つだけ確実なことがある。私はけして忘れない。白き月を背に落ち来る、あの蒼き夜の雫を。
112夜雫:2008/04/29(火) 00:47:59 ID:3LH5PShb
以上です。改行が残念なことになっていて失礼しました。
なんとなくレウスの狩りが書きたくなったので筆の進むまま書き散らしてみました。
楽しんでいただけたなら幸いです。ご批判、ご感想、どうぞよろしくお願いします。
113名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:59:10 ID:RqtQdY1b
火竜が強い生き物として描かれてて燃えたよ。
gj!
でもここ、エロパロだぜ…(´・ω・`)
あと改行がんばれw
114名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:03:57 ID:7l7NSs77

レウスの猛々しさは伝わってきた

だけど、ちょっと横に長くなりすぎてるからもうちょいこまめに改行するといい
あと、リオソウルは装備名で、蒼リオレウス、一番正確なのがリオレウス亜種な
この辺リオハートとかバルカンとかミラアンセスも同じだから
115名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:16:08 ID:aCEiyw/y
スレタイ読めないゴミクズは死なないかな〜
116名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:50:09 ID:3o3542hZ
フルフレアとかクックオーシャンはいないからな
117名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 02:02:25 ID:lpGpZmPT
>>112
面白かった、乙
クエスト依頼してくる人の中にはこういう事を体験してギルドに
駆け込んできた人も少なからずいるんだろうな、と勝手に解釈してみる


>>115
エロしか興味ないゴミクズ乙
118名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 02:13:22 ID:3o3542hZ
荒れるなよ〜絶対に荒れるなよ〜
119名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 04:18:36 ID:PlF9RT8N
だけど最近エロ無しばっかだよ
スレタイ見ろって文句の一つも言いたくなるだろ、そりゃ
120名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 04:45:35 ID:ux07IBsY
喧嘩腰の意見は相手にされたがってる構ってちゃんだから触っちゃだめね
これ大事
121名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 05:24:48 ID:hblgv3Xw
文章そのものはいい、いいんだけど
(こういう言い方で伝わるかどうかわからんけど)なんというのかな、
モンハンというゲームの単発SSとしては山場がない感じがする。
この描写を背景として何らかの展開が後に続くとかなら問題ないと思うんだけど。
非エロが問題ってより自分的はそこがちょい気になった。

でもキャラバンの描写の細かさとかは個人的に好きなタイプの文章。
お初って事だけど次期作もあれば読んでみたい。
122こころと盾と:2008/04/29(火) 08:18:01 ID:Y57GhNbv
おはようございます、蟹の人です
朝早くてなんですが最後をば

>>53
逮捕されますぜ旦那
>>54
無理してシリアス書いてるので、お褒めにあずかり光栄です
>>55
生殺したくないけどメーラーがおかしかったです 不思議!
>>56
イメージはお好きなインナーでおねがいします
>>57
そこにエロを見つけるなんて……
>>60
お褒めにあずかり恐悦至極にござります

エロうまく書けなくてごめんなさいorz
123こころと盾と:2008/04/29(火) 08:32:29 ID:Y57GhNbv
>>50

「賭ける必要などござらん、逃げッたびゃ!?」
拳――いや、双剣の柄で頭をしこたま殴られた。いつから殴られキャラが定着したのであろうか。始めは姫に殴られ、次は絶に殴られ目を回す。
拙者はそこまで女運が悪かったのでござろうか、無論暴力的な意味で。序盤のシリアスな展開はどこへ行ったのにござろうか。

にしても痛い、今のは痛かったぞー!

「なぁにが“逃げ傷は恥じ”よ、だから東国のハンターは嫌いなのよ。目の前の事しか考えず、振り返ろうともしない」
「こら絶、何て事を言うらバッ!?」
恋人である大剣使いまで殴っている――気性の荒き事まさに鬼人のことし、拙者よりよっぽど漢らしい。本当は猛々しい一物がついているのでは……
しかし、このままではいかん。東国武士の名折れ也。
「何がいけないのか、某に納得のいく説明を求もう」
「あー、まったく男は馬鹿の集まりなんだから。あんたが昔、武道は護りの道とか言ってたけどさ」
「いまあんたが死んで、残した人をあんたはどうやって護るのよ」
「ぬッ」

突然姫の顔が浮かんだ。

「それにさ、例えば私の恋人、だらしなくコブを作って伸びてるやつ」
「アイツが例え背中にデッかい傷をつくって、命からがら逃げ帰ってきたとする」
「私は泣くよ、そして喜ぶよ。“生きていてくれて良かった”って……ね。どんなに恥だろうと情けなくても、私はアイツが生きていてくれれば幸せだから」

違う。逃げ傷は武士の恥なのだ。恥をかくくらいなら戦い果てる、それが幸せ也と言いたいのだ。恥を知らしめるくらいなら死を選ぶ。
武士道とはそうであり未来永劫変わらない不変の掟、それを背負うのが武士であり侍なのだ。
「そんな詰まらない、ちっぽけな心で何が武士道よ。ばっかみたい」
「……」
「まあ私なりの解釈だけどさ、護りっていうのは他人だけじゃあなく“自分を護る”っていう意味も有るんじゃないの。護身っていったっけ」
「護身?」
「あんたが自分を護ること=あんたを待つ人を『悲しみから護る』ことに通じてるわけでしょ」

――武士道とは死せるだけに道あらず、時には退き再起を図るのもまた道。悪戯に命捨てること、生ある者への冒涜極み也。

「それは…考えてござらんかった」
「そりゃあそうよ、ブルファンゴのように突進するだけの脳で何を考えれるって言うの。たまにはケルビみたいにみたいに回避し、左右事も考えな」
「貴方の帰りを待つ人、いるんでしょ」

東国での女子は家事をし、男を影から支えるのみでごさった。しかしこの大陸ではどうでこざろう。時とし男より強く、突飛かつ的確な考えも出し状況を打破せんとす。
国が違えば考えがこうも違うのかと脅かざんばかりなり。このような考えが発展の鍵となるのでござろうか。
「さすればどうする?」
「ここまで来てまだ分からないの?」

『みんなで“逃げる”のよ』
124こころと盾と:2008/04/29(火) 08:44:41 ID:Y57GhNbv
……その時遥か異国の地、とある一族を思い浮かぶ。拙者は書で知った事柄であるが『最後の切札、それは逃げる!』という物。
理には敵ってはいるが、問題点あり。そこら辺は考えておらなかったのか。

「拙者の知る限り、シュレイドの地から外へと通じる出口は一ヵ所のみ。そこへ辿るには、かの邪龍を退かせなければならん。拙者が足止めする」

滅は倒れた仲間を運ばねばならない。絶はそれを護らなければならない。故、拙者が獅子奮迅にして退路を開こう。
あらかた時間を稼ぎ、拙者も逃げる。したば全員助かる。まさに神の考える退却案!
自分は軍師にござらんがまさしく奇計!策略!三国の世なら用いられることこの上なし。

「その申し出は大変有難いんだけどねぇ、あんた私の言った事を理解してる?というか馬鹿でしょ」

拙者は馬鹿と言われる事が多いようだ。かねて勉学は得意でなく、講義を居眠りしていた事はあるがキノコを追いかけるモスのように単調ではないと思う。
しかし馬鹿馬鹿言うのも決まって女子、拙者は生来より罵倒される運命なのだろうか。

「無論。何れ追いつく、死ぬ訳にはいかぬ故。心配せずともこの龍衛門、殿(しんがり)は心得たり」
「……分かった。滅、起きて片手を運んで」
「ん、ああ」

あとは……これを
「絶」
「あん?」
「拙者の家に居る者にこれを渡してはくれぬか?」
「これって……あのときの老山龍のお守りじゃん。あんた、あれ程言ったのにこれを手放すなんて死ぬ気なの?というか同居してたなんて聞いてないわよ」
「いいや――只の贈り物にて。根掘り葉掘り探るのは野暮にござる。どうか言う通りにしてくだされ」
「……分かった」

あの爪は拙者達が老山龍を討伐した時に全員で作ったもの。滅は苦労していたが……拙者はなぜかスンナリと作れ、何か運命を感じさせる爪。
拙者が死しても、姫はあの爪が護ってくれる筈。
これで思い残す事はござらん。

「じゃあ行くよ、死なないで」
「生きてろ、龍衞門。必ず助けに来るからな」

さっさと行くが良い、意地でもそなたらには向かわせない。大切な大切な仲間の命、消させるわけにはいかなく候。

「聞け!黒龍ミラボレアスよ」」


――天下無双の刃持ち

――突き進むは修羅の道

――鬼と会わば鬼を斬り

――神と会わば神をも斬る


『悪鬼羅刹の“龍衞門”ここにあり!』
125こころと盾と:2008/04/29(火) 08:55:50 ID:Y57GhNbv
※※※
「上手にできました!」
アイルーさん達に教えられてとうとうできましたよ。黄金米のオニギリ(梅干し入り)これを作るのにどれだけの米が暗黒空間に消えたことか。
一番苦労したのは海苔の形!それにオニギリをいかに三角に、かつ崩さずに握るか!微妙な力加減がすごかったですよ。
……人間は食べてくれるでしょうか?


コンコン


噂をすればなんとやら、極上☆オニギリを食べさせてやりましょう。腰を抜かしますよ、きっと。なんたって私の手作りですからね。
そんじそこらのアイルーや酒屋のとは訳が、いえ、角が違います。

「はいはい〜」

確かにそこにいたのは人間でした。
でも人間は人間でも傷だらけの体をした女性でした。目はギラギラに輝き、所々から血がしたたり落ちており私は思わず目を背けました。
当然ですよ、あんな姿を見たら普通倒れて卒倒しちゃいます、私は良く耐えたと思いませんか。

「龍衞門の家……だね」

そこまで言うと、崩れ落ちるように膝を地面につけゴホゴホと血を吐きました。これはただ事ではありません、ゲキレツ毒テングでも食べたのでしょうか。
急いで私はタオルと薬を渡し、どうにか女性が話をできる状態まで回復した時です。信じられない話を聞きました。

「龍衛門は……あのミラボレアスと戦っている。私も早く行かなければいけない……」

ちょ、ちょ、ちょっと待ってください。確かに遅くなる〜みたいな事は言っていましたが、ミラボレアスと戦っているですって。冗談きついですよ。
だって装備はいつも通り老山龍の武具に太刀の朧火。口調も態度も普通でした。食欲旺盛で私に抱きつきもしましたし。
いたって普通でしたよ、それがミラボレアスに行っただなんて。

「人間は……」
「ごめんなさい、私は彼がいまどうなっているか分からないの…」

私に一言も言いませんでしたよね、そんな事。なんで私に言いもせず、死と隣合わせになるような狩りを引き受けるんですか、馬鹿です。大馬鹿です、あの人間は!
普通それぐらい言うでしょ、もう戻って来れないのかもしれないのに一言も無しですか、ムカっ腹立ちますよ。
もし私が蟹のままだったら白い泡をブワワ〜って吐いてますよ。ああムカツキます、馬鹿人間。

「でも、多分アイツは死なないよ、みんなで約束した」
「当然ですよ、彼は私に惚れていますから!」
「!?」
「でも私には“惚れる”という感情がいまいちよく分かりません。でも人間は帰ってきます」

ある時は角竜ディアブロスに裸で挑み、ある時はザザミをこんな姿にしたストーカー人間なら死にません、確信があります。
きっと『ひめー』と言って戻って来るに決まっています。それはどこへ行っても共通の掛け声なのですから。

「あいつが……あんたにって。これ」
「おっきい爪ですね、しかも綺麗な装飾までされて」
「お守りだよ、あいつだと思って大切に取っておきな。そしていつか――返してやればいいよ」
「? はい」

そして女性は帰っていきました。大丈夫でしょうか。人間の方じゃないですよ、女性の方です。かなり落ち込んでました。
126こころと盾と:2008/04/29(火) 09:06:52 ID:Y57GhNbv
そして2週間が過ぎました。依然として人間は帰ってきません。伝書クックからの手紙も来ないです。どこでモタモタしているのでしょう。
もしかしたらギルドでなんか引き止められているのかもしれません。そうです、そうに決まっています。
なんせあの人間は不死身ですから、ミラボレアスの1匹や2匹はお茶の子さいさい……だと思います。

「今日も来ませんでしたか」

長期間の放置プレイはいけないと思います。帰ってきたらどういった罰を与えてやりましょうか。
全身もふもふの刑とか……ああ、考えるだけで恐ろしい。もふもふされるんですよ、全身を、こちょぐったいったらありゃしない。それをインナー姿にしてやりましょう。
それとも思いっきり背中をガリガリしてやりましょうか、いえ、首筋にガブリなんてのも。なんだか血が騒いできましたよ、私は元蟹ですし。
早く帰ってきませんかね、オニギリがどんどん増えていきますよ。


こんこん


ドアをノックする音です!またあの女性でしょうか、それともまさか人間――

「龍衞門さんのお宅かね」
「村…長?」

ババアでした。くそッ、人間はまた私の期待を裏切りましたね。重罪です、罪を加算してやりましょう。
なんせまた私の期待を裏切ったのですからね、ガブリとか単発の刑だと気が済みません。ストレスも溜まってますし。
というかこのババア、タイミング良過ぎですよ。なんかこう、『探知』みたいなスキルを発動させているのではないでしょうか。
でも何をしに来たんでしょうか、私には特段用事無いはず……です

「これがシュレイド城に落ちていたそうじゃ」
「人間の……愛刀?」

刃の半分から尖端が無い【朧火】とかいう人間の刀です。元々澄みいるように蒼かった刃は赤く、ドス黒く変色して見るも無惨な姿となって村長に握られています。
なんでこうなってしまったのでしょうか、黒いのは黒龍の血だとしても赤いのは……まさかですよ、まさか。
人間の?違います、思い過ごしです。きっと何かの筋かなんかです。血なはずないです。

「形見として持っておきなさい。黒龍と戦い生きて帰って来た者は――」
「ふざけないでください!人間は生きています!帰ってきます!必ず、絶対に!」
「……」

人間、貴方の帰るべき場所は気味の悪いあんな場所では無いはずです。早く帰ってきてください、オニギリ作ってますから。
私は待ちますよ、いつまでも待ちますから。早く速く走って帰って来てください―――
127こころと盾と:2008/04/29(火) 09:39:12 ID:Y57GhNbv
そして、とうとう1シーズンが過ぎました。人間は帰ってきません。私はずっとオニギリを握っていました、それ以外の事は覚えていません。
加工屋に出した刀は元の輝きを取り戻し、居間に飾っています(刃先は戻らないと言われました)。受け取りには来ないのですか?
だって仮にも先祖代々が云々とかほざいてましたし、無きゃやばいんじゃあないですか、この刀。でも私をほおっておくのはもっとやばいですよ。
すごい罰を考えてしまいましたからね、背筋ゾクゾクな罰を。まあ、オニギリは作り続けますけど。

「いったい、私に何個オニギリを作らせるつもりなんでしょう。手がカサカサです」

私は元大名ザザミ、いろいろ待つ事には慣れています。昨日は徹夜で待ってました。
けど、けど限界はあります。なんか塩辛い……海水のようなのが流れてきました。ここ毎日です。自分の意思では止められないのです。
オニギリが塩辛くなってきました、理由は分かりません。私はお塩なんていれないのに。

「痛ッ……お守りが」
――人間が私に預けたお守りが弾けました。昨日までヒビ1つ無かったのに。不吉です。

「人…間?もしかして貴方はもう――」
「姫!会いとうございました!」

へ、帰ってきたのですか。本当なんですモゴッ!?く……唇をッ

「姫…」
「いいい、いきなり何をするのですか!私はそんなことを望んでなんかいないでヒャッ!?」

ちょ人間、どこを舐めているのです!鎖骨なんてへんな所を舐めないでください、そんな所を舐めたって美味しくないですよ、ううう。
それにいやらしい手付きはなんですか、私のインナーを脱がせて……全裸にして……押し倒されて

「とても、とても心苦しく思っておりました。拙者の前で珠のような素肌を見せつけて以来、ずっと」
「ちょっと離してください……いきなり交尾なんていやですよ……」
「愛しております、姫」

くうッ、人間め。私が人間と人間の交尾の仕方を知らないことを良い事に好き勝手やらかしやがります。癪です、非常に癪です。
何より大名ザザミとして生まれ人間になって以来、純潔を守り続けたこの体。人間に好きなようにされるのが癪です。
体を目で犯し、手は胸を蹂躙され、唇は唾液で汚され、言葉巧みに耳を刺激しているこの状況。体はあっついし頭は真っ白け。人間は何を……

「んんんッ」

手が……性器まで。触らないでくださいぃ…

「思えば拙者の初めて(の口付け)を奪ったのは姫でござった。今度、拙者が姫の初めてを貰い受ける」
「だめぇ、人間。ダメですよ許さない……」
「姫、拙者は姫の事を愛してござります。ひと時でさえその気持ちを忘れたことなどござらん」
「……人間」
いやです、こんなの人間じゃないです。無理やり事に運ぶような奴じゃあないんです!

「人…間、事に運ぶ前にこれだけは答えてください。そしたら私の体を好きにするといいです」

――貴方はもう死んでしまったのですか?

「……」

黙ってしまいました。手も耳も口を動きをやめ、覆いかぶさった状態からじいっと私を見ています。
その目は限りなく悲しそうで、私を捉えて離そうとせず、じいっと見ています。そんな目をしないでください、答えが分かりそうでもっと悲しくなります。

「もう少し――時間をくだされ。拙者にはやるべき事がまだ残っているにて候、分かってくだされ。姫」

分かりません!それが答えですか。いえ違います、答えになっていません。私の問いに答えてください!
人間は重罪です、私を放っておいて死地へ赴き夢で私を犯し、だんまりして結局答えを出さないのですか?あきれます、本当に馬鹿です。
馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿人間です。早く言ってください「拙者は生きている」って

「姫、また会う日が来る事を楽しみにしております」
「人間、待ってください、話はまだ終わってませんよ、人間ーーーー」
128こころと盾と:2008/04/29(火) 09:54:51 ID:Y57GhNbv
――私は転た寝していたようです。しかも、枕を水で濡らしながら。
しょっぱいです……というかもう朝ですか。時が経つのは人間が居なくなってから遅いと思っていたのに……。 にしても変な夢見ましたね。
あれが予知夢というものでしょうか、それとも正夢?もうどっちだっていいです。結果は分かりました。

「オニギリ、作らなければいけません……ね」
意味無いのに、人間はもう食べてくれないのに。癖ってやつですよ。抜け出せない物ですね、そう簡単には。
近くに転がる割れた爪が全てを教えてくれたようです、人間は死んでしまいました。

「そういえば……米を研ぐのを忘れました。なんという不覚(真似しました)」
それはそうですよね、寝ちゃいましたから。これから研いで炊くのも億劫ですけど……前に握ったオニギリを解体しましょう。

「ってあれ、ない?」
握ったオニギリが無くなっています、おのれどこの食い逃げでしょうか。
この大名ザザミから食べ物をくすねるなんて半端な度胸じゃあないですね。まるであの人間みたいです。もう居ないんですけど、けじめはつけなければいけません。
死者を汚すのは許される行為でなく、あれは私が人間のために作ったオニギリ。これからもこの先ずっと人間だけの物なのです。
「さあ食い逃げめ出てくるのですぅッ!?」


目が真っ暗ぁ!?塞がれちゃいました。まだ家に食い逃げがいた事自体が驚きです。つい走った言葉だったのですが。
人間がいない今、私がおっぱらわないといけません。クソッ、離してくださいッこのこの……私がまだ蟹だったらこんなやつ一撃だったのですが!離せ暴漢!

「姫、オニギリ美味しゅうございました。立派になられましたなぁ」
「……へ?」

あれ、聞き覚えのある声が背後から……いやに記憶にある暴漢です。私はストーカーと呼んでいたような気も。

「鳩が豆鉄砲を撃たれたような顔して、どうなされました?」

手を離し、目で見た先には本当に見覚えのあるむさい顔。懐かしいどころかずっと覚えていようと誓ったその顔は……
「本物ですよね、夢じゃないですか?」
人間のほっぺむにむに〜つむじぐりぐり〜私のあたますりすり〜。うん、痛がってる。人間です、本物です。夢じゃなく!

「人間…人間ン!」
「心配をおかけしました、姫さま」

いつまで私を放置したら気が済むのですかッ。貴方は…貴方は……大馬鹿者のストーカー失格です!馬鹿ぁ!

「すぐには帰れなくござった……かの黒龍と戦いで確かに拙者は囮として戦いぬいた、なんせ3人を逃がした後にて」
「拙者は疲労頂点となり堪らず逃げようとした時、怒った黒龍が這いながら迫ってきたのですからな」

その時、オニギリを握って拙者を待つ姫の顔が思い浮かんだのでこざる。『死にたくない』と恥ずかしながら思った時にござります。

「しかば黒龍の攻撃を受けた朧火の刃先が折れ黒龍の頭に深々と刺ささり、弱点を突かれ弱った黒龍は何処へと去って行き難を逃れた次第にござります」
「その後拙者はギルドの病院に直行、入院という屈辱的経験を……その後、拙者を含めた隊で黒龍を討伐し帰って来た所美味しそうなオニギリが……」
確かに折れた朧火の尖端を持っていますね。でもその前に言いたい事が多々ありますがやっぱりお仕置きが先ですね

「そんな事、どうでも良いです んー!」
「ムグッ、ぷはっ。姫!?」

これがお仕置きです、重い重い罰。この後まだ続きますから覚悟してください。言うべき事もあります。
「今なら分かる気がします、人間のいなかった時の気持が“寂しさ”“悲しさ”。そして今ここで感じている温かい気持、これが“惚れている”という事ですね、人間」
「姫…そこまで。ご心配かけ申した。真に申し訳ない。拙者は腹斬りものにござる……」
「そんなことより人間、私の言った事、どこか違うのですか?」
「いえいえ、正しいことこの上無しと拙者は存じます。少々照れますが……」
なら良いんです、人間。かえって来てくれたことで帳消しにしてあげましょう。私は優しい元大名ザザミなんですから。

「拙者は」「私は」「そなたに」「あなたに」


惚れ申したッ  こころと盾とfin
129名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:57:34 ID:Y57GhNbv
いじょうにござります。盾シリーズ(といっても2編)をご読んでいただき恐悦至極にござります。
読みにくさはご容赦くださいorZ
次は人間の話でも書こうと思います。

そのときまでノシ
130名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:59:59 ID:noYSOluy
>>128
GJ!何か胸がほんわかした!

ちょっとおにぎり握ってくる。カニカマ入れて
131名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:00:02 ID:aCEiyw/y
まあまあかな
132名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:04:15 ID:Dt5FTpqF
楽しく読めました!GJ

場面がコロコロと変わるのがちょっと読みづらかったけど姫の狼狽ぶりや精神的な疲労感の演出としてはgoodだと思いました
133名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:10:09 ID:qdSVK8wG
乙。
龍衞門いい夫、元大名姫もいい妻だ。
そしていいお話でした。姫が帰りを待っている時がなんともしんみりと・・・
134名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:56:10 ID:n/ENU1+B
いいものを読ませてもらった。なんかこの話すごく好きだ。
姫のボケとやさぐれと純情のブレンド加減とか、
龍衛門の馬鹿と漢らしさの同居ぶりとかがいい。
次からザザミと会う時に毎回この話思い出しそう

それにしてもゲキレツ毒テングって何w
135名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:21:12 ID:4YbAdxuC
どっちも読ませて貰ったけど、楽しかったw
暖かい感じが伝わったよ
136名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:27:39 ID:Yc25vjpO
テンポいいなぁ、無駄なとこが殆ど無い
実にいいものだっ

>ゲキレツ毒テング
フロンティアのアイテムの一つ。その名の通り、毒性は毒テングダケよりも高い
が、調合で毒けむり玉にできなかったり毒瓶作れなかったり、使い勝手悪すぎる代物
……の筈。確か武器素材にも使ってたと思う。
137名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:47:43 ID:lCWjnOv5
蟹の人乙
姫様大好きになりました。もう大名ザザミを軽々しく狩れないww
138名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:53:42 ID:lCWjnOv5
亀ですがゲリョスの人の話も楽しみに待っている
139名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:57:37 ID:jSKwDkJO
ttp://www.asahi-net.or.jp/~mi9t-mttn/cstory/

もの書き達は、まずこれを読むといいかも・・・
俺もこれで勉強してる
140名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:01:37 ID:QBKd4n3F
なんで今そういうのを貼るのかっていう

ttp://www.feel-stylia.com/rc/creative/
141名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:11:06 ID:noYSOluy
ここは天の邪鬼なインターネットですね



純文学等の小説を読んだり映画を見て展開を学ぶのもいいらしいぞ
142名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:19:46 ID:3er2C4gM
でもそれぞれ書き方に特徴出て面白いけどな
妙に説明がましかったり、キャラのセリフばっかりだったりしてさ
143名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:22:13 ID:RqtQdY1b
ここはたまにSS書きの控え室に化けるスレですね
 
精進するのも心構えを持つのも素敵だが、舞台上で楽屋ネタ見せられてる気分になるから、止してほしいなぁ
144名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:27:42 ID:QLNhBfTK
書き手控え室のテンプレ見ろで済む話じゃないか
145134:2008/04/29(火) 20:49:48 ID:qc/cjNh2
>>136
おお、そうだったのか。
フロンティアはやってないので蟹の人の創作なのかなと勘違いしてた。
フォローどうもありがとう。
146名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:35:46 ID:xLcTHlzw
G級で新しく増えた「狩りに生きる」の旧沼地の記事を読んでいたら、
探究心旺盛な元気娘の研究員がフルフルに丸呑みにされて
こっそり護衛していたギルドのハンターに救出されたはいいが(ここまで公式)
救出された時にはフルフルの消化液で服が溶けてほぼ素っ裸の学者娘と
それを前におっきしちゃって動転する純情なハンター野郎、という構図を幻視した

その流れで次の旧火山の記事を読むと

あれから学者娘の事が頭から離れず、今回は護衛依頼されてないのに別の口実をこじつけて
学者娘が派遣されたはずの火山に来たハンター野郎
 ↓
グラビ二頭に遭遇して絶体絶命のピンチに陥るハンター一行と学者娘、
しかし学者娘の機転と一同の死闘により生還
 ↓
でも学者娘はハンターの気持ちにはまったく気付いておらず、ナイスミドル(俺脳内設定)
の教授の事ばかり考えてて、こっそり溜息をつくハンター野郎

とかいうストーリーに見えて仕方がない
147名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:42:10 ID:pzpNS5Gr
>>146
一応、あのドジッ子はナヅチの疲労液を瓶でキャッチする能力は持っているんだよな
さらに、同じ様な文体でナヅチについての考察も出しているんだよな
148名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:45:50 ID:3er2C4gM
>>146
小説化まだー?

>>147
ハンター大全だっけか
149名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:04:32 ID:NmjrAx7V
「こころと盾と」お疲れ様でした。いい話をありがとう。

なるほど、守りの爪は龍衛門が帰って来たから割れたのか。ドキドキしたぜ。
龍衛門は護身開眼、姫は龍衛門が守るから、爪は役目を終えた、と。
滅はなかなか作れなかったのに龍衛門がすぐ作れたのは、必要性の違いだったんだろうねぇ…
150名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:51:44 ID:U4R3j5l4
泣いた
蟹の人乙!
151名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 06:31:07 ID:VPJx7sxl
Fできない人は2やってみると良いよ
モンスターの種類以外はあんましFと変わらんし
何よりオフラインが充実してるのが良い
152名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 11:23:57 ID:Zh4PrctJ
ライバル読んだが、やっぱり真島は糞だったな
無茶をいうならベルセルクの人に書いてほしかった
153孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:10:13 ID:SAhsbbwG
白状しますと、私MHは2(ドス)しか持ってません。
しかもオフラインオンリーです。
だから色々とデタラメだった訳ですよ。
情報が少ない分、妄想で補完して……
 
まあそれはともかく、『孤独を知らない男』最終話投下致します。
非エロですが、人によってはちょいとグロいかもしれません。
人によっては前を押さえて逃げたくなるかも……
154孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:11:23 ID:SAhsbbwG
とうとう、その日は訪れた。
 
そこには窓一つなく、両脇に屹立する燭台のみが部屋を照らす。
そよ風すら差し込まぬ密閉された空間でもその炎は揺らめき、朝とは思えぬ陰りを演出していた。
ここは、祈祷室。
部屋の半分以上を大きな壇が占めており、壇上には幾重もの観音開き。
それを中心にするようにして部屋の隅々まで装飾が行き渡っている。
モンスター素材、鉱石、宝玉などで作られた雑多な装飾は、見ているだけで不思議な気持ちにさせられる。
観音開きのその奥に守られているのは、様々なモンスターの特徴を併せ持った異形の翡翠像。
我らゴズ家の崇める、御神体だ。
 
今、俺はその御神体の前に平伏し、祈りを捧げていた。
日が昇ってから、かれこれ4時間はぶっ通しで。
だが掟の故にではない。寧ろ御神体への祈りに関する掟は、奇妙な程にまったくない。
以前はそれを不思議に思っていたものだったが、今ならわかる。
ゴズ家の宿命に生きる者にとって、この祈りは掟に定めるまでもないのだ。
ゴズ家の人間ならば、必ず事ここに至れば祈りを行わずにはいられなくなる。
その理由は様々だろうが、俺の親父も祖父も、死の戦いの直前に祈りを捧げていた。
だから俺もそうなったまでのこと。大事なのは御神体からの助力ではなく、祈りという行為そのものなのだから。
 
しかし、それも今日で終わりを告げる。
ゴズ家は俺の代から衰退を始めるのだ。
それもまた、宿命である。
 
それから更に一時間程祈り、祈祷室から退室。
時刻は既に昼近かったが、ディアの気配もトネスの気配もない。
ディアは客間に、トネスは寝室にまだいるのだろう。
 
居間に到着。まずは食事だ。
漬物、味噌汁、麦飯、煮豆、焼きオンプウオで軽く済ませると、食器洗いもそこそこに神棚へ。
軽く一礼すると、昨日から置いておいた水がめを取り出す。
床にそっと置いて蓋を開け、人指し指を突っ込むと、適度な湿り気を吸った泥のような固体が引っ付いた。
色合いや触り心地から何かの動物の不健康な糞にも見えるが、そうではないので、安心して顔に塗りたくる。
無造作にではなく、指を複雑に這わせて文様を描くのだ。
 
代々受け継がれてきた顔料によって施す、ボディペイント。
その文様の示す所は決闘への決意と、骸となった時の清めだ。
死んでも死体が見苦しくないようにというのと、先祖とモンスターの霊魂に自分を守ってもらう、という意味がある。
死を覚悟した戦いに赴く際、必ず我ら一族はこれを施す。親父もそうだった。
『死にに行く戦い』で決意を固めるために必ず文様を塗り付けた。
 
「行くのか…」
 
背後から力のない、消耗したような声。明らかにディアのものだ。
彼女なりに何かを察知して、客間から出て来たのだろう。
 
「ああ。」
 
顔から首、胸へと文様を描いていく。その次は肩と二の腕と手の甲だ。
 
「そうか…」
 
ディアはそれきり、何も言わなくなった。存在は感じるが、一声も発する事がなかった。
沈黙の中、両手の甲のが済むと線を伸ばし、二の腕の文様と繋げる。
最後の文様は、足の裏と背中だ。薄く塗るとあっという間に乾くので、直ちに行う。
それも完了すると、仕上げに全ての主要関節部に二つの点を打つ。
あらゆる動作の要であり、それ故に弱点でもあるその箇所に加護をもたらすためだ。
 
155孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:13:00 ID:SAhsbbwG
そして全てのペイントを施すと、立ち上がって振り返る。
ディアが下の寝巻きをぎゅっと握り締め、睨み上げるように俺を見ていた。
下唇を強く噛んでおり、目尻には涙が浮かんでいる。
 
「ディア。」
 
名を呼ぶと、彼女は更に顔を伏せた。
その拍子にぽろりと滴がこぼれたような気がした。
 
「今から言う言葉を、俺の遺言だと思って聞いてくれ──」
 
どいつもこいつもよく泣くな。
しかし、女の涙というものがこれ程決心を鈍らす力を秘めているとは。
覚悟が鈍らぬよう十分注意しながら、俺は続けて様々なことを言い放った。
そのどれもが残酷に彼女を縛り付けるものであるような気はしたのだが、
ディア自身の幸福と、後世に於けるゴズ家の人間の幸福のためには、それ以上の事が思い付かなかった。
 
 
 
時刻もすっかり昼になり、俺はいま馬車の荷台の前にいる。
いよいよ出発の時刻となったのだ。
見送りに来ているのは、ディアと村長。
受付嬢のヤツが来ないのはギルドの手前という事情が分かるが、トネスが来ていないのは気掛かりだった。
結局あいつはずっと寝室に篭っていて、一度も姿を見せなかったのである。
 
色々と推測はできる。見送りが辛いということもあるかもしれない。
俺の決心を鈍らせてはいけないと気を遣っているのかもしれない。
ただやはり俺自身の欲を言うと、見送りには来て欲しかった。
さよならを言わぬまま別れてしまうのは、あまりにも締まりがないと思えたからだ。
 
「……それじゃ、行ってくる。ディア、後を頼んだぞ。」
 
ディアは蚊の鳴くような小さな声で「ああ」と応えた。
トネスに別れを言えなかったのは心残りだが、しかたあるまい。
俺は村長に軽く会釈をしてから、馬車に乗ろうと背を向け──
 
「待ってー!ジェロスー!」
 
──かけたところで、なんとトネスが俺の家の方向から急いで走って来た。
まるで遅刻した学生のように、向こうからぱたぱたと手を振りながらやって来る。
俺はその姿に一瞬ぎょっとした。トネスは寝巻きのまんまだったからだ。
 
「はぁー…はぁー…間に合ったぁぁ…」
 
呆然としているディアと村長を掻き分けて俺の目の前まで来ると、肩で息をし始める。
トネス?一体どうしたってんだその格好は?
なんで今まで姿を見せなかったんだ?
何故そんなに慌てて走って来たんだ?
そんな疑問をいっぺんにぶつけてみると…
 
「これ…」
 
…彼女は、一つの小さなアイテムを差し出した。
首にかけられるよう、紐を通してある小さな袋。
見覚えがある。これは守りの護符を入れる専用の袋だ。
 
156孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:14:14 ID:SAhsbbwG
「守りの護符…お前、これ作ってたのか?」
 
荒く息をつきながら彼女は頷いた。
アイテムボックスの中からいくつかのアイテムがなくなってたのはそういう訳か。
何のアイテムがなくなっていたかは憶えてないが、これの材料だったのだろう。
これなら今日はずっと寝室に篭っていた理由が分かる。
こいつはこいつなりの方法で、運命に抗おうとしたのか。
 
「ジェロス、に…はぁっ…持ってて…欲しい、の…」
 
疲労による呼吸の乱れがあっても、彼女は健気に言葉を紡いだ。
その健気さと言ったら、もう例えようもない。
心の底から感激し、上下する彼女の肩を掴み、抱き締めた。
激しい運動によって速くなった彼女の鼓動が更に速まるのを感じる。
 
「忘れないで…そのお守りがある限り、私とあなたは繋がってる…」
 
耳元で呟かれる、甘くも儚げな声。
感動と共に勇気が沸き上がって来たのを感じた。
 
「ありがとう…」
「キュー」
 
互いに耳元で囁き合い、甘え合う。
しかしわざとらしい村長の咳払いが聞こえると、彼女の方から急いで離れた。
その顔は耳まで赤くなっていて、実に微笑ましい。
この期に及んで、俺は気持ちがどんどんと楽になっていくのを実感していた。
 
「それじゃあ、行ってくる。」
 
「少し仕事に出てくる」そんな程度の軽いノリで俺はそう言い、馬車の荷台に乗った。
直ぐさま御者が手綱を引いてアプトノスを進ませ始めると、
馬車はゆっくりと、目的地に向かって進み始めた。
 
結局別れは言えなかったが、心残りはもうない。
涙をぼろぼろ零しながら手を振るディア。仕事に出る父親を見送る子供のように元気に手を振るトネス。
腰に手を当てながら、少し憂鬱そうにこちらを見る村長。
三者三様の見送りに頬を緩くしながら、俺は軽く手を振り返し、
抱き締めた時に受け取った守りの護符を首にかけてみせた。
 
157孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:15:13 ID:SAhsbbwG
 
低く、猛る咆哮。怒りに震える赤い影が跳ぶ。
月光に照らされる牙と、青色の瞳が闇の中で光り、覆い被さるような爪が襲い掛かる。
極限まで身を屈めても、その巨体は帽子を掠り、風圧だけで吹き飛ばされそうになる。
が、やられるばかりではない。
頭上を通り過ぎていく巨体に向けて刃を振るい、後ろ足を斬り付けた。
態勢が悪かったため大して深い傷にはならなかったが、ダメージにはなっている。
 
大きな影と小さな影。二つはかれこれ8時間も戦い続けていた。
双方とも疲労とダメージは極致に達しつつある。
大きな影は左目を潰され、尻尾を切られ、翼爪を折られており、全身に斬傷が広がっていた。
一方、小さな影は疲労が限界に達しており、全身の筋肉が震え、整えようもないほどに息が荒い。
 
即座に振り向き、向かい合う両者。
最早、その足を支えているのは互いに気力のみであった。
が、形勢は若干、小さな影の方が有利であった。
大きな影は、その巨大さ故に小さな影を完全に捉える事が出来ないのである。
とはいえ、その無限に近い体力は、小さな影の疲労を促し、だんだんと動きを鈍らせていった。
 
大きな影が、息を吸い込みながら首を持ち上げた。極炎を吐き出す予備動作である。
普段なら大きく掲げるように持ち上げるのだが、体力を消耗しているためか、殆ど持ち上がっていない。
そこに、一瞬の勝機があった。
小さな影は刮目し、大きく体を後ろへ引いた。
 
そして、一筋の光が飛んだ。
真直ぐ進んだそれは、見事に大きな影の口腔に入り、大きく開いた気道を通り抜け、直接内臓を串刺した。
小さな影が投擲した太刀は、見事に大きな影の命に届いたのである。
最早咆哮を発する事も出来なくなった大きな影は、そのまま苦しげに呻きながら倒れ、
少し経つと全く動かなくなり、瞳から命の輝きが消えた。
 
小さな影は息を切らしながら、倒れた大きな影に近付いていった。
大きな影──炎王龍は既にして死んでいる。
そう。俺が殺したのだ。
俺はドキドキノコを懐から取り出し、その亡骸にそっと添える。
目を軽く瞑り、荒い呼吸のまま祈りの言葉を心の中で読み上げた。
体力はとっくに限界を超えていたが、最後の仕事だ。
きっちりと為遂げたい。
 
──ここまでは、夢の通り。
夢よりも6時間多く戦ってしまったが、小休止を挟みながらの戦いであったので、
疲労困憊であるのは確かだが、それでも夢と同じ程度の疲労で済んでいる。
尤も、持って来たアイテムは調合書以外全て使い切ってしまったが。
取り敢えず太刀を回収するため、炎王龍の口に上半身を突っ込み、手をうんと伸ばして太刀を引き抜いた。
太刀は刀身や柄と言わず全体が熱血に塗れており、ケルビの皮で全て拭き取るのは骨が折れた。
 
ドスッ!
 
そして太刀に付着した血を全て拭き取った直後、左太腿に矢が突き立った。
激痛に眉が中央に寄り、片膝をつきかけるが、予想はしていた一撃だ。
なんとか膝をつくのを堪えながら、矢の飛んで来た方向を向く。
そこには弓を構えた一人の射手と、軽装の四人の人影があった。
軽装の四人は仮面を冠っているが、左肩にはナメた事に堂々とギルドの紋章が刻まれやがっていた。
だが弓射手は仮面を着けておらず、その顔が月光の下でよく見えるようになっていた。
 
158孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:16:51 ID:SAhsbbwG
「……また会えて嬉しいよ、ゼロス。」
 
弓射手の正体は、やはりゴーラスだった。
右目に眼帯を着けているが間違いない。先日拷問をしたときに、右目に煮えた鉛を流し込んだ後遺症だろう。
またもや暗殺者と組んで、俺に襲い掛かって来たのである。
祖父と同様の隻眼となった左目は、明らかに憎しみで光っていた。
 
「…お前は、誠実な男のはずだろう…」
 
矢を引き抜きながら、精一杯の虚勢を張る。
そう、傍から見れば明らかに虚勢だ。相手が五人でその内の一人がガンナーでは勝ちはない。
できるとしたら──
 
「まとめてかかって来い……正直、一人づつ相手をする余裕はないんでな…」
 
──相討ちだ。
 
ゴーラスが矢筒に右手を走らせるのと同時に、四人の暗殺者が向かって来た。
四人ともナイフを片手に持っており、一気に接近戦に持ち込むつもりである。
それに対し、太刀を強く地面に叩き付けて砂を巻き上げ、一先ず俺の姿を隠す。
光を反射する水であればより効果が高いのだが、俺の企みは砂でも十分に実現可能だ。
大きく巻き上げられた砂が俺の姿を隠している間に、剥ぎ取りナイフを抜刀と同時に投擲。
通常、この距離ならば暗殺者は悠然とそれを回避するだろう。
しかし予備動作を砂の壁で隠したため、反応が一瞬遅れる。
そして俺の投擲術の前では、その一瞬の後れが命取り。
一振りのナイフは空を裂き、見事に右端の男の額を貫いた。
 
──死に物狂いで、足掻きまくる。
 
右端の男が砂の上に倒れ伏すのと同時に、弓の弦が張る音が響いた。
思ったより矢を抜いてから発射までの時間が短い。流石と言った所か。
姿勢を低くしながら前に飛び出して回避するが、鏃が微かに頬を裂いた。
同時に、地を這うような横薙ぎを三人になった暗殺者に振るう。
この時には、もうすっかりヤツらは俺の間合いに入っていたのだ。
 
──技術ではない。本能のままに。
 
とは言え、無造作に振るわれた横薙ぎを素直に喰らう義理はない。
三人は跳躍によってそれを回避。左端の男が跳躍をかねた攻撃を仕掛けて来た。
即ち、太刀の横薙ぎを回避しながら飛び掛かったのである。
蹴りを繰り出して来たが、太刀の柄に添えていた左手を離し、蹴りを払う。
更にその手で蹴り足の足首を空中でむんずと掴んだ。
 
──闘争心が体を支配する。
 
直後に、脇に痛みが走った。
暗殺者の一人が、跳躍と同時に投げナイフを放っていたようである。
それは肋骨の隙間を通り抜けて肺臓まで届いたようだったが、気にしてはいられない。
掴んだ足首を引っ張って、蹴りを仕掛けたヤツの頭が下に来るようにしてから、その額を蹴りつける。
グリーブの尖った爪先が見事に右目に食い込み、脳髄を抉った感触がした。
 
159孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:18:34 ID:SAhsbbwG
──染み付いた動きが、意思を超える。
 
だが、休んでもいられない。
暗殺者の一人が懐に潜り、もう一人が俺の右側に回り込んだのだ。
懐に潜ったヤツは俺の首を狙ってナイフを突き上げたが、首を無理矢理よじって回避。
無茶な態勢となったためにバランスが崩れ、左側に倒れ込む形となる。
しかし密着したこの状態を逆に利用しない手はない。
ナイフを避け、倒れ込みながらも俺は暗殺者の片目を刺した足を戻し、
それを軸足にして、懐に潜り込んだヤツに金的蹴りを喰らわせた。
ぷちり、と魚の卵を潰したような感触が鎧越しに感じられ、哀れなそいつは一瞬で白眼を剥いた。
 
──獣のように
 
ここで、ゴーラスの二射目が発射された。
倒れてゆく俺を正確に狙ったその射撃は胸に突き刺さる。
肋骨のおかげで内臓には達さなかったようだが、肋骨は衝撃によって折れてしまったようだ。
その衝撃と激痛に汗が滲み出るが、傷口を抑えて転げ回る暇もない。
右側に回り込んだ暗殺者が、砂漠の上に倒れた俺に馬乗りになったからである。
 
──モンスターのように
 
即座に、俺の首をカッ切ろうとナイフを振るう。
しかし左掌で軌道を遮り、首への致命傷を防いだ。
手甲の掌部分は切れ、刃が深く掌に食い込んだが、しっかりと刀身を握る。
暗殺者が必死にそれを押したり引いたりしようとしているのを感じるが、一切無駄だ。
鍛え込んだ握力でナイフを抑え、その隙に神速を以って右腕を振るう。
右手ではまだ太刀を握っているため、それが月光の下を一閃すると、
馬乗りになった暗殺者の首が南瓜の如くごろりと落ちた。
 
力を失った肉体を蹴り倒して馬乗り状態から脱出する。
そこで第三射目が俺の腹部を貫いた。
炎王龍との戦いでの疲労に、この深手。
直ちに回復薬などで治療しなければ命に関わるだろう。
だが、それらはこの状況に至る過程で使い切ってしまっている。
暗殺者に殺されるために、全てを使い切ってしまっている。
 
「がッ…うぐッ」
 
大きな血の塊を砂漠に吐き散らしながらも、なんとか俺は立ち上がった。
既に立っているだけで意識が刈り取られそうであるが、立つしかなかった。
そして金的蹴りを喰らい、白眼を剥いて気絶したヤツの首に止めの一撃を放つと、
命の光を失いかけている俺の瞳は、ぼんやりとゴーラスを見た。
その視線の先のゴーラスは笑いもせず、怒りもせず、石のように冷たい無表情であった。
 
「殺人鬼め……」
 
俺に対する嫌悪の言葉にすら、特定の感情は込められていないように感じた。
 
「お前の人生は、結局それなのだな。殺し続け、最期には殺される。
 ゴズ家とは所詮そんなものなのだな。」
 
ヤツの右手が矢筒に向かってゆっくりと這っていく。
ぼんやりとした意識と絶望の中で、俺は何故かヤツの挙動を注意してやまなかった。
俺の戦闘の本能は、まだ戦えと命じているようだった。
既に体も心も疲れ切ってしまったと言うに。
 
160孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:19:33 ID:SAhsbbwG
「…お前達は、何を幸せだと感じて生きているんだ?」
 
ヤツはゆっくりと矢を弓に番え、標的に向けた。
俺の意識は朧げだが、ゴーラスが何を言っているのかは聞き取れている。
 
「………お前達、本当に人間か…?」
 
ぎりり、と弓の弦が引かれる音。
太刀を掴む右手に、微かに力がこもった気がした。
 
「…人間だからこそ、ここにいる…
 俺の先祖達も……ずっとそうやって生き、死んでいった…」
 
ゆっくりと持ち上げ、太刀を肩に担ぐ。
 
「皆、闇に立ち向かい……己の幸福と愛ゆえに…死んでいった…」
 
血液が肺から逆流してくる。喉からは風が抜けるひゅうひゅうとした音が漏れる。
声を出すだけで倒れそうな程辛かったが、言わずにはいられなかった。
愛した者を守るために、己を殺させる。
その業を背負った者たちが何人もいたこと。
掟にまで定め、配偶者と絶縁した後も、跡取りが十分に育ってから自ら死を選んだ動機は、
愛する者をギルドとの闘争に巻き込まないため。
それが苦痛の中にある宿命であると知りながら、彼らは死ぬしか道がなかった。
『当主が子を成した際、子が齢五を数える頃には、配偶者は当家より絶縁すべし。』
この掟は、その死の宿命を示唆している。この掟はそういう意味だったのだ。
 
「死こそが…俺の宿命……
 
 そして、それはお前の運命だ。」
 
一気に、飛び出した。
全身が引き千切れそうに痛むが、全てを押さえ付けてひた走る。
左肩に新たに矢が突き刺さった。
足ではなくてよかった。
姿勢を低くして、駆け続ける。
 
「死が、怖い…」
 
あの掟を作った者が何を考えていたのか、今ならわかる。
妻を己の戦闘のために死なせてしまった無念さを、後世の者達に経験させたくない。
しかし絶縁したとて、ギルドの魔手から逃れる事にはならない。それは彼も分かっていただろう。
彼はこの掟によって警告したかったのだ。悲しき死の宿命の存在を。
いつかその宿命を断ち切る者が現れる事を祈って。
 
「影の中で死ぬのは、恐ろしい…」
 
矢が帽子と兜をいっぺんに吹き飛ばしながら、額に切れ込みを入れた。
そしてゴーラスが最後の一射を番え、弦を引いた直後に跳躍。
飛び掛かり、担いだ太刀を振るって渾身の横薙ぎを払う。
俺の左胸に矢が突き立つのと同時に、その切っ先はずぶっとゴ−ラスの額に沈んだ。
頭蓋骨を断ち切っているにしてはあまりに軽い手応えだったが、それこそが致命の証だった。
 
夢の中に見た親父が何を憎み、何を呪ったのか、今なら分かる。
親父は命令とは言えこんな死に方しか出来ない暗殺者に対して、同情に近い哀れみを抱いていた節がある。
そして彼が憎んだのは、ゴズ家そのものだった。
愛する者との別れと死を強要する宿命を呪いながら、自らもそれに従うしかなかった。
 
161孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:22:15 ID:SAhsbbwG
どさり、とゴーラスの体が砂漠に倒れ伏す。
俺はその後方に着地したが、己の体重を支え切れずにくず折れ、そのまま同様に倒れ込んだ。
 
「うッ、く……はぁ…」
 
なんとか体を仰向けにして、息をつく。
傷の確認はしない。それをするだけの体力がもうないのだ。
夜空に光る星を見上げても、その光は霞んでいた。
これで、完全にゴズ家の掟は途絶える。
ゴズ家の当主はディアが引き継ぐが、彼女はゴズを名乗らない。
掟にも縛られず、ギルドの発注した狩りを行って生計を立てるのだ。
それが俺のとった道だ。誇りは保ち掟だけを捨て去る事が、決断だ。
 
全ては終焉する。闘争の決着も、俺の命も。
 
喉の更に奥の方から、逆流したように熱が込み上げてくる。
胸は大きく上下しているが、最早その機能は殆ど失われていた。
全身が赤熱した鉄塊のように熱く、激痛が脳髄を苛んだ。
だが、その熱も激痛も徐々に収まり行き、今度は麻痺したようにぼんやりとしてきた。
末端から冷えていく中で意識は未だに存在する。
熱は冷めてゆき、苦痛は感じられなくなり、心臓の鼓動が弱まっていくのを感じる。
そして遂にその鼓動すら聞こえなくなっても、まだ意識は消えていなかった。
しかしそれも、疲労感と共に直に黒く塗り潰されていくだろう…まさしく闇に。
 
お守りに結ってある小さな鈴が、ちり、と小さく胸の上で鳴った。
 
 
 
嗚呼、これが死か──
 
 
 
 
 
 
 
──これが孤独か──
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
162孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:23:48 ID:SAhsbbwG
 
自分で言うのもなんだけど、私はとても器用な方だと思う。
無事に物干し竿にかけ終わった洗濯物が風で微かにはためくのを見て、満足げに頷いた。
暖かい日射しが気持ちいい。もうじき、夏だ。
空になった洗濯かごを抱えて家へと戻っていく。
 
「手紙ニャ〜」
 
そこで、少し間延びしたような声と共に、一匹のアイルーが走り寄って来た。
洗濯かごを下ろして振り向くと、既にアイルーは両手で便箋を差し出していた。
 
「ごくろうさま。」
 
それを受け取り、労いの意を込めてアイルーの頭を撫でる。
白いふわふわの毛と、目を細めながら喉を鳴らす仕草が愛らしい。
なんて犯罪的に可愛い生き物なんだろう。
でも彼は忙しいのだ。そこそこのところで手を離してやると、
アイルーは満足げにウニャンと鳴いてから、走り去っていった。
 
手紙の差出人を見る。ディアからだ。
3年前、ここを出て別の村へと引っ越していったのだ。
そしてそこのギルドに加入し、ハンターをやっているらしい。
稼業はなかなか順調なようで、月に一度仕送りをしてくれるのはとてもありがたい。
しかし仕送りとは関係なく、私達は度々文通をしていた。
ディアの手紙にはハンターとしての土産話が沢山綴ってあってとても面白い。
 
でも、一先ず私は洗濯かごを抱え直し、家へと入っていった。
裏口の傍に洗濯かごを置き、居間へと向かいながら便箋を丁寧に開く。
彼女の手紙は、かけがえのない楽しみの一つとなっていた。
 
居間に到着し、椅子に座る頃には手紙は開いていた。
そこには彼女らしいつっけんどんな口調で、近況や土産話が記してあった。
『狩人の仕事はとても順調。最近、少し頭が弱いけど気の良い相棒ができた。』
『この間密林へ魚竜狩りに行った時、水面にある背ビレにヴォルカニックロックを投げ付けて笑ってた馬鹿が、それだ。』
そんな事が簡潔ながらも詳細に綴ってあり、つい可笑しくなってしまう。
そして手紙の最後は、いつも同じ言葉で締められていた。
 
『貴女の幸福を祈って書き送る。      ディア・ゴズ』
 
手紙を読み終わると、私は立ち上がって寝室へと向かった。
 
がらんどうの寝室。その隅にある家具の上に箱が置いてある。
私にとってとても大切なものを保管しておくための箱だ。
蓋を開くと、そこにはディアからの手紙が詰まっていた。
新しくもらった手紙をその天辺にそっと置く。
そして、代わりにあるものを引き出した。
滑らかな肌触りと、優しい布地を両手でそっと包む。
 
163孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:24:49 ID:SAhsbbwG
もし神様がいるのなら、この小さな奇跡に全力で感謝する。
一週間をかけて取り組んだそれが、前日の朝に失敗だと分かった。
でも翌日の朝、失敗作の表面のコゲを剥がし取ると、その下にそれはあった。
手が震え、頭が爆発しそうだった。私は急いでそれを精錬し、かくして昼にそれは完成した。
自分で言うのもなんだけど、私はとても器用な方だと思う。
 
『当主が子を成した際、子が齢五を数える頃には、配偶者は当家より絶縁すべし。』
この掟に含まれていた本当の意味を、私は知っている。
それはとっても単純で、とっても強い願い。
 
「生きてさえいれば、いつかまた必ず会える…」
 
抱き締めるように、私は両手で包んだお守りを胸の前に添えた。
彼にあげたのとペアになっている、私専用のお守りだった。
平穏な日々。彼のいない日々。でも孤独は感じない。心配事もない。
私の中にある豊富な知識や情報をハンターのみんなに与えると言う職業柄、
多くの人と話す事ができるし、みんなから良くしてもらっている。
たまに「未亡人ハァハァ(;´Д`)」とか呟きながら息の荒い人も来るけど…
まあしょうがない。彼らは真実を知らないんだから。
 
「ジェロス」
 
愛しの人の名を呟く。抱き締めているのは単なるお守り。
でも、確実にそれは彼であり、私が抱き締めているのは彼そのものであった。
これがある限り、私とあの人とはいつでも繋がっているのだから。
 
箱の隅には、もう一つ特別なものが置いてある。
砂漠へ行った時に、私の弟から差し出された一枚のメモだ。
そこには間違いなく彼の筆跡で「心配いらない」と書いてあった。
うん、心配いらない。古龍と古龍討伐者は相討ちになったとギルドは発表していたけど、
弟とその仲間達は私に証言してくれていた。
 
「ずっと、一緒だよ」
 
私は、孤独を知っている。でも今を孤独だとは感じない。
彼がいつでも傍にいる事を知っているから。
彼が生きている事を、実感として知っているから。
そして彼自身は──
 
 
──やっぱり、孤独を知らないままだろうな。
 
 
袋から漏れ出るいにしえの秘薬の香りの中、私は微笑んだ。
窓から差す明るい陽光が、優しく抱きとめるように暖めてくれた。
164孤独を知らない男:2008/04/30(水) 13:29:24 ID:SAhsbbwG
以上で、『孤独を知らない男』は完結です。
実は私の初SS作品でした。そのくせに偉そーな事口走ってごめんなさい。
 
えらく長い作品でしたが、読んで下さった皆様。
そして貴重な御意見、御批判、御皮肉を下さった皆様。
本当にありがとうございました。
次はディアがヒロインの作品でお会いしましょう。
 
それでは、良いモンハンライフを。
貴方の幸福を祈って書き送ります。
165名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 13:33:29 ID:7UBq+1xh
泣いた
166名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 14:10:05 ID:jCPXf2ux
涙腺が決壊した
167名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 15:05:07 ID:Zh4PrctJ
作者の後書きで全てが台なし
168名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 16:25:21 ID:a2J610kx
終わってみれば何十日もかければ古龍も安全に倒せるって設定以外は普通に読めたな
ゴズ家がちょっと厨臭いのもご愛嬌って感じか
初SSで途中でフェードアウトせずに最後まで書ききったのはたいしたものだと思うよ
169名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 17:54:50 ID:vSn+R8On
泣いた。
いつかディアも混ざってのアフターストーリーよろ。
170名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 18:43:36 ID:+uZqDZmu
いい作品でした。
171名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:00:51 ID:wCFWLKOj
>>164
いらんこと言う人だな…
おまいさんは、書くべきこととそうでないことを逆にしてると思うんだ
作品の感想が吹っ飛ぶ蛇足な後書き乙
人権屋みたいな偉そうなことを、上から目線でぶちかますのは止めた方がいい
初書き宣言された後なら、前回の「初心者には優しく指導したげましょう」も、「俺にも優しくすべきなんだぜ本当は」みたいに見えちまうぜ
そんなつもりはないんだろ
話自体は主人公の正義感ってか主張がちょっと鼻につくけど、アクションシーンとか、独自の宗教感とか面白かった
資料が足らないから、独自解釈分量が多くなったんだろうか?もしかして2の攻略本もない?
世界設定は2chのスレとかネット上で資料拾えるし、ドスゲネの性別とか、ディアブロの食性とか致命的間違いも減ると思う
なんにせよ完走乙&GJ!
次回作も頑張れ
172名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:03:35 ID:wTgW0SOM
今更厨設定がどうとかなんて野暮なこと言わずに
心から言わせてもらう

超GJ
173名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:05:12 ID:vdP46+h6
完走乙&GJでした。ずっとROMってたが決して駄作ではないと思う。



今俺も銀火龍擬人化小説(ちなみに処女作)を書き溜めててるがエロに持っていけん…orz
174名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:32:47 ID:CrvD0SoP
孤独の人完走乙!
欲を言えば二人の間に子供が出来てほしかった。
ともあれ素晴らしい作品をありがとう
175名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:49:30 ID:Zh4PrctJ
しかし、御批判、御皮肉って。不満たらたらだね

自分に都合の悪い意見を悪だと決めつけるのはよくないよね。
どんな意見でも全部まとめて貴重な感想だと思わないと、投稿なんてすぐにできなくなっちゃうよ
176名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:26:14 ID:uCoiLQy2
孤独の人GJGJGJ!

> ID:Zh4PrctJ
文句ばかり言うだけしか能がないならすっこんでろ。
すっこんでられないなら、皆が納得するような作品をお前が書け。
177名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:29:52 ID:HVMoeq+B
乙ではあるが、ギルドの情報管理の甘さに泣いた
178名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:42:13 ID:Zh4PrctJ
>>176
そんなこと言われても、すでに何本か投下して神だと言われたし、書きたいものはとりあえず書いたからなあ。もうスレには十分に貢献してると思うしね
179名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:49:09 ID:Kpt/B8Ky
>>178
言わせてもらうが、投下経験のある方ならせめてもう少し言葉を選んで欲しかった
話書いたことがあって、しかも神と呼ばれたレベルの方なら、わざわざそんな辛辣な言葉使わなくてもいいと思うんだ
180名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:57:09 ID:HVMoeq+B
そんな煽るような文章しか書けないんじゃ、その作品とやらの程度も知れる
と思われてしまうかもしれないんだぜZE

極論だろうけどね
181名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:57:17 ID:Zh4PrctJ
>>179
あの程度で辛辣とか凄いな
匿名掲示板で活動するの無理じゃない?
182名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:58:34 ID:cRgXrHpB
やめて! 私のために争わないで! ><
183名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:02:17 ID:Kpt/B8Ky
>>181
すまん、上の方にあった別の批評とごっちゃになってた……

言いたいことは>>180と似たようなことなんだ
批評するならもっと波風たてない言葉があると思う。そう言いたかったんだ
184名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:03:43 ID:NRHnY8RN
あえて言おう

神は自ら神とは言わん
185名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:05:17 ID:GYil2t+N
>>164
長編乙。
個人的な感想だが、やっぱりハンターの得物が人間に向けられるのは嫌かな。
>>178
あんたがどれを投下してどんな評価をもらったのか検証しようが無いから、反論としてもお粗末だね。
それに、あんたは後書きの言葉じりだけを批判しているが、きちんと本体も読んだのかな?その評価はしたのかな?
それもしないのなら、あんたは批評家にもなれないよ?
186名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:12:51 ID:Zh4PrctJ
>>184
そりゃあね
言ったのはおまいらだもん

ていうか、なんでみんなそんなに食いついてくるの?
俺なんか無視すりゃよくない? 俺はあくまでも作者さんに対してちょっときつい言い方をしただけなんだし、お前ら関係なくない?
187名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:15:26 ID:p/LdBXWb
もうかまうなよ、ほっとけ
188名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:15:41 ID:Kpt/B8Ky
それはそうだな

じゃあドスガレオスの可愛らしさについて話そうぜ
189名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:18:58 ID:+qnJGHow
>>188
やつが擬人化したら褐色肌の健康美人になると思うんだ
190名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:55:06 ID:SvxjKMBE
はやく全ての擬人化厨が死なないかな〜
191名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:56:32 ID:wIgqPK5O
喧嘩腰の意見は相手にされたがってる構ってちゃん
相手してもらうなら正しい事をいうか、逆に相手の神経を逆撫でるか。そこで喧嘩腰になっちゃうのは人間的に青い証拠ですよ

わざわざ自称神とか言わないと釣れないもんだから難儀だよね。彼らも苦労してるんです
192名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:59:07 ID:cRgXrHpB
ドスガレオスは可愛いがガレオスは見るだけで殺意が沸いてくる
大変なことになるぜ……
193名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 23:18:39 ID:C29d+P33
別に批判したって良いじゃん、それでヘコむならそれまでの奴なんだろ
194名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 23:24:43 ID:wCFWLKOj
砂まみれの生白いひねくれ構ってちゃん
追っかけた時には砂に潜って出て来やしねぇ
近付くもの皆ヒレでズッタズタに傷付け、何でもがぶがぶ噛み付く
たまに砂弾も吐いちゃうぜ
しかしその真の姿はふつくしい水色鱗のビビり弱音吐き
水掻き付きのあんよでよちよち歩くし、円らな瞳がチャーミー
遠くから嬉しそうに飛び付いてくることもあるし、ガレオスってかわいいじゃないか!
いやマジで
195名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:22:09 ID:F1riEWAb
強がりで悪戯好きの乱暴者を装っているけど根は臆病で寂しがり屋でヤキモチ焼きな、
スレンダーボディの色白幼女だな
196名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:54:29 ID:Q34PXr4s
>>195
苛めの対象になるのが怖くて苛める側にまわるタイプですね
197名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 01:00:00 ID:gvhC/ByO
>>195
戦闘時
「アンタなんて私の砂ブレス食らった後に黒ディア突進のコンボで
 三乙しちゃえばいいのよ!」
音爆弾使用
「きゃ!! なにするの……って私じゃなくて黒ディアに投げたのね。
 ………少しくらい勿体無くても、私に音爆弾使ってくれていいのに」


つい出来心で書いてみたが、なんか違うような気がする。
198雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:00:51 ID:TSAkhNcL
最近、黒グラビとティガの異種交合の図が頭から離れない……末期だな、自分w

トータルで25MBばかり頂戴させていただきます


【人×人・MH色薄い凌辱系】
【舞台は2ndGに移行して間もない某村・設定かなり捏造】
そんなの駄目ー嫌ー許さーんな方はスルーでよろ
・なお【わがままな第三王女】ファンの方に置かれましては(あらゆる意味において)なにとぞご容赦のほどを



「おい、お前」
仲間と集会所に入った途端、時々見かけるキリンフルセットに声をかけられた。
年の頃は二十歳になるかならないか、褐色の肌に銀色の髪、切れ長の碧い瞳の、
きりりとした顔立ちの女ハンター。
召雷剣【麒麟王】を背負い、誰かとつるんで狩猟をすることもなく、
淡々と仕事をこなす所から、仲間内ではひそかに孤高の黒キリン、と呼んでいる。
高慢ちきな女だ、と彼女を嫌うハンターもいたが、オレには敢えて
他人と交わらぬよう無理している風に見えて、なんだか気にかかっていた。
有り体に言えば、惹かれている、が正しいかもしれない。
いや、それはともかく、今まで誰かに声をかける事すらなかった黒キリンちゃんがオレにお誘い?
一体どういう風の吹き回し?さては独りで上位ザザミ乱獲も飽きた?
でも、そんならもっと早いうちからでもいいんでない?
嬉しさ9割訝しさ1割を抱えたオレに黒キリンが更に言葉をかけてきた。
「姫様がお呼びだ、来い」
浮かれた心に浴びせられる現実という名の冷や水。
姫様?誰よそれ?
見れば、しめ繩の張られた集会所出口に、歳の頃は15、6、ザザミUにクロムメタルの
お洒落装備を纏った金髪色白のギザミシックルが仁王立ちで頬を膨らませている。
顔の造形だけならかなりの美少女だが、性格の悪さがあちこちに滲み出ていて、
あまり係わり合いになりたくないタイプの娘だ。
オレをお誘い申し上げたのはこっちかい。
がっかりすると同時に黒キリンちゃんの謎が一つ氷解した。
ハンターには、大雑把ではあるが分類があって、完全な自給自足タイプと、
王侯貴族に仕える者と、大概二種に区分される。
彼女、フリーのハンターではない。姫様と呼ばれた、あのギザミシックルに仕えるハンターか。
199雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:04:15 ID:TSAkhNcL
上位防具にハイフロストエッジを携えているからには、シックルちゃんもそれなりの腕前にちがいない。
今回、仲間と狩る予定の獲物は急ぎではないし、ディアブロス辺りなら
乗ってもいいかとクエストボードをちらりと見遣ると、募集は……上位森丘素材ツアーのみ。
どうやら、行楽ハンティングのお供にオレをお招き致したいらしい。
「マテア、早うせぬか」
「申し訳ございませぬ、しばしお待ちを」
マテアと呼ばれた黒キリンちゃんがギザミシックルに頭を下げる。
「待てぬから申しておるのじゃ!」
ドカドカ踵を踏み鳴らすシックルちゃん。どうみても我が儘なお嬢さまです。本当に。
お嬢様のその様に、マテアに抱いていた疑問がもう一つ氷解した。
こんなのがご主人様じゃ、彼女に仲間と雑談に興じたり、杯を傾ける楽しみを味わう精神的余裕なんかありえない。
断っておくと、疑問はあくまでも、氷解しただけで、マテアの境遇を納得したわけじゃない。
そしてオレはこういうタイプは死ぬほど嫌いなのだ。
悪いけどシックルちゃん、他を当たってよ。我がひそかな片恋の黒キリンと
二人きりならともかく、君のような横暴者に付き合う義務はない。
何故、マテアがこんな我が儘ご主人様を集会所に連れて来たのか
一抹の疑問が沸いたが、嬢ちゃんがどこの誰なのかは、今度会ったときに聞けばいい。
これから狩猟の打ち合わせだから、そう断って逃げようとした。
「ごめん、オレr……」
言いかけた時だった。
「ほんに使えぬ奴よ」
ギザミシックルが苛立たしげにマテアを一瞥し、突き飛ばした。
集会所の空気が、一瞬で冷たいざわついた雰囲気に変わる。
ギルドマネージャーが息を飲み、口許を押さえ苦笑いを噛み堪えていた
受付け嬢ちゃん'sが顔色を変え、背後の仲間達が殺気立ち、巻き添えを恐れた
訓練所通いのツンデレが身構え、帰らぬ主人を待ち続けて集会所に住み着いた
アイルー、通称ハチ公がテーブル下に駆け込み、トレジィが宝箱の陰に身を潜め、
ハンターズストアのお姉ちゃんが音を立てずにカウンターを抜け、マテアを抱き起こす。
200雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:15:01 ID:TSAkhNcL
「そち、わらわの誘いを断るのかえ」
不穏な空気もどこ吹く風、平然とオレの前に立ちはだかるシックルの見下した物言い。
つんと背を反らし、心持ち顎を突き出した優雅な立ち姿が腹立たしい。
「……いいだろう、同行してやらぁ」
ぶん殴りたいのを堪え、応と答えた。
こいつは……高貴なお方特有の、人を人とも思っちゃいない人種だ。
オレが拒否したらマテアがひどい目に遭わされる。そんな確信があった。
「させていただきます、であろうが……こ度の無礼だけは免じてやる、有り難く思えよ」
言い捨ててさっさと馬車乗り場に向かうギザミシックル。
憮然とするオレにマテアが申し訳なさげに詫びてきた。
「見苦しいところをお目にかけてしまった」
と、頭を下げる。
「なんで君が謝る必要があるよ?」
謝るべきはあのお姫様だろ?
「私は姫の従者だ……主人の非を詫びるのは当然だろう」
「従者の前に、君はハンターだ、仲間にそんな気遣いは無用だぜ」
マテアが不意をつかれた表情でオレを見つめる。
「オレはライ、よろしく、マテア」
切れ長の目がほんの少し和らいて、頬に赤みがさしたように見えたのは、きっとオレの欲目だ。



……ツアーは最悪だった。
ギザミシックル……名前はリアラというらしい……が、集会所から森丘を結ぶ
アプトノス馬車の中で、マテアに見せ付けるようにオレにべったり張り付いて
腕を組んだり、肩口に頬を預けしながら、一々マテアをこき下ろすのだ。
「そち、名は何と申す、…ライと申すか、東方では雷を意味する言葉よ。
強く、見目好い男に相応しい、良い名じゃ……そちは親御殿に愛されておるのじゃな」
確かにオレは集会所一レウスレイヤーの似合うイケメンだけど、アンタに褒められても全然嬉しかねぇ。
「それに引き換えマテアはのぅ……あれは城下の賎民の出でな、身体を
生計の道にしているのを憐れんでわらわが拾うてやったのじゃ」
胸の悪くなるような話題を場違いな明るい声がまぜっ返す。
「私の名前は姫様に賜ったものなんです、それまで私には名前も無かったから」
笑顔で答えるマテアの拳が震えていたのを、オレは見逃さなかった。
しれっと、口を挟み、フォローする。
「別におかしくないさ、オレの前職は盗賊だし」
嘘ではない。一年前まで、オレは砂漠にアジトを構える盗賊団の一員だった。
団が解散したのは、ただでさえ気性の激しい砂漠の角竜の横暴にくわえて、
雪山と砂漠を行き来する轟竜、角竜の頭蓋を宿にする巨大な蟹、毛むくじゃらの
豚の鼻先を踵で蹴りあげたような酷い顔をした、気味の悪い姿の化け物……ハンター
稼業に就いて、あれが古龍テオ・テスカトルだと知った……まで出没するようになって、団は解散したのだ。
最近は年下の後輩とつるんでばかりの狩り仲間も借金こさえて夜逃げした商売人の
一人娘だし、夢を追って一財産なげうった放蕩貴族もいれば、親に苦労をさせたく
なくて鍬を刀に持ち替えた孝行息子の鑑だっている。
別に取り立てて騒ぐような話ではない。
201雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:18:54 ID:TSAkhNcL
だが、オレのフォローがいたくカンに障ったのか、リアラは口をへの字に曲げていた。
「…まぁ、昔は昔、今は今じゃ。それよりもどうじゃ、ライ、このザザミU
とやら、わらわに似合うておるかの?」

フィールドに着いてからも、何から何まで一切合切マテア任せ。
ベースキャンプを抜けた丘陵に出るなり、オレの腕に腕を絡ませるリアラ。
「ライはわらわの護衛じゃ」
妙な流し目と視線を合わせないように明後日の方に顔を向けた。
「ここにはやばいモンスなんかいないぜ、お姫様」
オレがいちゃりたいのはオメーじゃないわい。
「何をいうか、わらわにもしもの事があったらなんとするか、マテア、
何をボサッと見ておる、早う行きや」
吐き捨てて、追い払うように手を振る。
逆らう事なく黙々と、一人、採取に向かうマテア。
なんだかすごく哀れだ。見ていられない。
オレは腕に腰にひっからまってくるリアラを引き離そうと、色々画策した。
「アプトノスくらいなら姫さんにも狩れるぜ?」
「何故わらわが返り血を浴びねばならん」
「糞?触りとうないわ」
「ぎゃあ、虫!嫌じゃこんな場所!」
……なにしに来たんだよアンタ。
アプトノスの子供を撫でようとして、やっと姫がオレから離れた。
カラの実を摘み取るマテアの隣にしゃがみ込む。
オレは相当険しい顔をしていたらしい。マテアが申し訳なさげな声でぽつりと呟いた。
「そんな顔しないでくれ、姫は悪気があってやっているわけではないんだ」
そうかい?
そうして庇う割にはどうして視線が泳いでるんだい?
悪気のない……それ、本当に君の本音かい?


ひとしきりアプトノスの群れる水辺、通称エリア1での採取を終えたマテアが
収穫した物を、渡せるものは全てリアラのポーチに移す。
「ふん、こんなもんかの……さ、次にいくぞえ、ライ」



そこはランポスが跳びはね、ランゴスタが羽音を立てているだけの、そこそこ狩猟気分が味わえるエリアのはずだった。
そこにいるはずのない紅蓮の巨影が佇んでいなければ。
202雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:27:09 ID:TSAkhNcL
おいおい、なんの手違いだよ…なんで採取ツアーにリオレウスがいるんだ。
思わずマテアと顔を見合わせる。
マテアもありえない、といった表情で、こっちを見返してくる。
とにかく引き返そう。
ハンターに追われる生活に、すっかりガラの悪くなった空の王がこっちに気が付いて
うんざりしたように雄叫びをあげた。
それをみてキャッキャとはしゃぐ姫。
「マテア、あのリオレウスを捕獲してまいれ」
なんちゅー呑気な馬鹿発言。
素材ツアーだからポーチにあるのは回復薬Gが二瓶にこんがり肉が一つと
地図にピッケル、虫網が数本。
捕獲用七ツ道具、ペイントボールも落とし穴も閃光玉も、何もない状況下でどうしろと。
「ライ殿、姫を頼む」
それでもマテアが、リオレウスの足元に走り寄った。
召雷剣【麒麟王】を抜刀し、大剣特有の攻撃、貯め斬りをぶち当てた。
グアアァァァァ……!!!!!
鼓膜が吹っ飛びそうな凄まじい咆哮をあげて、リオレウスがバックブレスをかます。一瞬早く剣を持ち替えガードするマテア。
「早く行け!」
馬鹿吐かせ。女に飛竜任せてケツ捲くるなんて真似出来るかよ。
オレも龍壊棍を構えてリオレウスに走り寄ろうとした時。
「ライはわらわの護衛を放棄するのかや!」
リアラがオレの腕を掴んで引き止めやがったのだ。
知ったこっちゃねぇよ!状況が把握できねーのかテメェは。
「わらわに何かあったら父上が黙ってはおらぬぞ!」
ああそうですかい、んじゃテメェの父上呼んでこいよ。
「父上がお怒りになればポッケ村もココット村も、お主の故郷も、いともたやすく
焦土と化す事を忘れるなよ!さあ早うわらわを安全な場所に案内せよ!」
ヒステリー娘がこれだけの演説をリオレウスの目の前で繰り広げて、一度も
とばっちりを喰らわなかったのはひとえにマテアの技量のおかげだ。
適当に距離をあけて突進とブレスを誘っては、脚に頭に的確に一発食らわせ
離脱する、ヒットアンドアウェイの手本にしたくなるような立ち回り。
閃光玉無しでレウスとやりあえるって…やばい、マテア、オレより強えぇ。
下手すりゃ、オレが助太刀するほうがよっぽど危険かも知れん。
「マテア、レウス任せる!」
応、とマテアが力強く頷いた。



「ええい、つまらぬわ!」
ブルファンゴが麓に転がる小山に腰をおろした姫が悪態をついた。
203雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:30:54 ID:TSAkhNcL
本来なら非常事態だ。早いとこベースキャンプに戻るべきところ、「レウスは
マテアに任せたじゃろ、せっかくの素材採取を堪能しないでどうする」と、
姫がのたまい(草や虫に触るのも嫌がってる奴がなに寝言ほざきやがるか)、
仕方なく絶対レウスの来ない、朽ちたベースキャンプの残骸が残るエリアに連れて来たのだ。
キノコがあるのか、さっさと連れてこぬか、と喜んでキノコ狩りを始める姫を
ブルファンゴが見つけ、突進を喰らわせた。
その後どうなったかは想像に任せる。はっきり言って思い出したくもない。
「一体どこが安全な狩猟じゃ、マテアめ、謀りおって」
姫がやおら立ち上がる。
「ライ、帰るぞ」
はい?
言われた言葉の意味がわからなかった。
ここんとこ上鱗欲しさにティガ二頭と戯れる事しばしだったから、とうとう耳が逝かれたか、と、自身の耳を疑った。
「帰る、と申したのじゃ」
帰る、ってアンタ……マテアを置き去りにするってのかよ。
「あれはわらわの所有物じゃ、どうしようとわらわの勝手よ。それに」
それに?
肩を聳やかし、わざらしいため息をついてリアラが吐き捨てる。
「リオレウスを捕獲出来ぬのなら意味はないしの」
その言葉に……オレの中で何かがキレた。
テメェ……わざとか。
道具が無きゃどうにもならんと知ってて、わざと捕まえてこい、なんて無茶苦茶な要求を命じたのか。
それでもマテアはなんとかしようと、命懸けでテメェのために戦ってるんだぞ?
リアラを突き飛ばすと、近くにあった蔦の蔓で手首を縛り上げ、防具を剥いだ。
何とかクチュールに似ているが、もっと際どいデザインの、つるりとした
水のような質感の素材でできた透け透けのインナーが、若く、張りのある瑞々しい、
そのくせどこか淫靡な匂いのする肢体が露になる。
204雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:34:37 ID:TSAkhNcL
「ライ、お主わらわが何者か判っての狼藉かや!?」
ああわかってるよ、わがままな第三王女様。
自分をわらわ、と呼ぶのがずっと気にかかっていたんだ。
さっきのヒステリーで合点がいった。
飛竜古龍除外で、村一つ簡単に吹っ飛ばす力を持つ存在は、王国の軍勢以外ありえない。
で、王女だからなんだって?
テメェにこいつを着る資格はねぇよ。
テメェに相応しいのは、道楽の犠牲になって死んでいったハンター達の脳奬と血に塗れた内臓だ。
本当はこのザザミUも力任せに引きちぎって踵で踏みにじってやりたかったが、それは思い止まった。
きっとこれだって、マテアが糞餓鬼に命じられてこつこつ集めた素材の筈だ。
インナーを下から突き上げる柔らかい双丘を掌で押し潰し、揉みしだいた。
「ええいやめろ、やめぬか!このハンター風情が」
眦を釣り上げ喚くリアラの乳房を更にしゃぶり、唾液でたっぷり濡らしてやる。
ただでさえ透き通った生地が更に透け、ぺったり張り付いた柔肌の頂きで、
主張を始めたしこりを先端を指で摘んで、弄ぶ。
マテアのもとに行きたい。行って加勢したい。でもオレの腕ではかえって足手まといになる。
そんな自身のふがいなさ、苛立ちと、どこまでも彼女を蔑ろにする
この姫様への怒りが理性を蹴飛ばし、四肢を、五指を衝き動かしている。
そんな感じだった。
「ひ…や、やぁっ……」
既に絶頂を覚えた身体らしい。腿を開いて腰を突き出すようにくねらせる。
双乳の先端が色づいているのに気付いて苦笑した。
一から十までマテアがいなきゃ何も出来ねぇくせに、性長だけはいっちょ前か?このマセガキが。
体格差にモノをいわせて大股開きの恰好で押さえ込んだ。
「下も見せてよ、姫様」
縁に七色の貴石で出来た花が縫い込まれたひらひらに指をかけた。
リアラが上擦った悲鳴をあげ、身をよじっる。
「マテア、マテア!早うわらわを助けぬか!」
都合のいいときだけマテアを頼れる従者扱いしてんじゃねぇよ。
「さぁー御開帳」
裾を摘んで捲くりあげた。
205雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:38:08 ID:TSAkhNcL
恥丘から谷間にかけての大事な所を覆い隠すべき細い帯がぐっしょり濡れ、
よれて食い込んだ、高貴な身分のお方にあるまじき、いかがわしいたたずまいが
陽光に晒される。勿論、臀部は丸出しで、辛うじて布に覆われた部分は、
小さな突起が自己主張している、酒場一の売れっ子顔負けの有様。
「すげぇ、クリトリスがテント張ってらぁ」
スンスンと鼻を鳴らして、股間の臭いを嗅いだ。
それだけで、じゅん、と内から新しい潤いが下着を濡らし、雌特有の甘酸っぱい匂いが鼻孔に充満する。
嫌いな匂いではない。でも今だけは下品で不愉快なモノに感じられた。
「ひ……ぃ…やめろ、やめぬか」
リアラの目尻を涙が伝う。
「あれ?なんで泣くの?こーゆー事してほしくてオレにべったりくっついてたんじゃないの?」
わざと脳天気に嘲笑るとリアラが耳まで真っ赤にして叫んだ。
「誰がお前のような下郎と……!マテアの想い人でなければ歯牙にもかけぬわ!」
ドキリとした。

マテアが……オレを?

集会所を出る直前の光景がフラッシュバックする。
ほんのり頬を染めてはにかむマテア。
あれは思い込みじゃなかったんだ……。
想いが通じていた、と嬉しく思う反面、集会所ではどんな思いをしていたんだろうか、と哀しくなった。
年頃の若い娘が心ない主に縛られて。
いつも一人ぼっちで。
同時にリアラに対して殺意にも似た怒りが沸く。
だからオレに纏わり付いてやがったのか。
マテアにわざわざ見せ付けるために。
頬がぶるぶる震えた。口許が吊り上がるのが自分でもわかったのだから、相当に酷い表情の筈だ。
オレの凶悪面をマテアへの嫌悪だと都合よい解釈をしたリアラが更に怒りに油を注ぐ。
「マテアめが、宴席でわらわの命に逆らいおってな、『好いた相手が出来た、
余興で男とまぐわうのだけは勘弁してくれ』などと、笑わせるわ」
着飾った王女と取り巻きどもが囃し立てる中、獣毛の絨毯を褥に男達の慰みものにされるマテアの姿が嫌でも脳裏を過ぎる。
「そうじゃ、そちもマテアを犯せばよい、もとは娼婦よ、男を悦ばす術はよう心得ておる」
その一言で理性が自分から進んでフェードアウトした。
完全な怒り状態。
下半身が熱くなって、何かが漲っていく。
オレは性欲以外の感情でもナニは勃つ事を初めて知った。
206雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:43:55 ID:TSAkhNcL
「でもさぁ、オレこんなんなってんのよ?責任とってもらわないと」
蒼火竜の甲殻をふんだんに使ったフォールドを外して、腰だけインナー姿になると、
イチモツをリアラの眼前に突き出した。
ひ、と押し殺した悲鳴をあげてリアラが顔を背ける。眉間に皺を寄せ、
嫌悪感に満ちた貌。全身全霊かけた拒否に盗賊時代の血が騒ぐ。
オレは金色の前髪を掴んで仰向かせ、ブツを紅潮した頬になすりつけた。
「嫌、嫌じゃ、やめぬか!」
涙でぐちゃぐちゃのリアラが頭を振る。
「ハンターの子など孕みとうない!やめてたもれ!」
安心しな、こっちもお前さんの一生に責任を持つ気はねぇよ。
先端を唇に近付けた。一瞬早く唇を噛むリアラ。
真一文字の亀裂をなぞり、綺麗な鼻梁の、つんと形の良い鼻先に押し付ける。
「どお?オレのニオイ」
「ん…ぐっ…ぃ……」
鼻を塞がれ、呼吸の出来なくなったリアラが口を開け、大量の息を吐きだした。
すかさずブツを捩込む。
「うっえへぇえ!?」
口の端からよだれを垂らし、限界まで大口開けたまま固まるリアラ。
求める空気と共に口内に侵入してきた生臭い異物に口を閉じることも出来ず、
吐き出そうにも外から捩込まれている以上どうにも出来ない。
かといって、ハンターごときの返り血で穢れたくなんかないから噛みちぎるなんて真似も出来ない。
今リアラに出来ることは、ただ顎の限界まで口を開け、鼻を啜り、ひたすら
突っ込まれた肉の凶器に触れないよう耐えることだけ。
「しゃぶってよ」
「あえ…あ……うぇぇ……」
リアラが目を見開いてオレを睨み付けてきた。
「じゃないとココに挿れるよ?」
お留守になったままの股間に指を伸ばすと、桜色の唇がわなわな震える。
悔しいのか?
だがな、テメェはマテアにもっと酷い思いを味わわせてるんだぞ。

……あれは城下の賎民の出でな、身体を生計の道にしているのを憐れんでわらわが拾うてやったのじゃ…

あの時のマテアの表情……人間誰にだって他人に知られたくない秘密の一つや二つ
抱えてらぁ……そいつを暴かれて傷付かない人間なんかいるわきゃねーだろ。
……オレだってマテアにだけは元盗賊なんて知られたくなかったんだ。
207雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:48:13 ID:TSAkhNcL
ややしばらくして涙が零れ落ちる瞳がを堅く閉ざされ、すぼめた唇が輪のように愚息を掴んだ。
「ちゃんと舌も頬も使って……噛んだりしたらどうなるか、わかるね?」
ツン、ツン、と、とば口を突く。
ヒタリ。膣内とは異なった感触の、生温かい濡れた塊が長竿をそろそろと包み、ゆっくり這いまわる。
「へぇ、上手いじゃない、これはご褒美」
少し上半身をひねって、リアラの下着を下ろし、指の腹でクリトリスを撫でた。
「んんんっ……っ」
途端に奉仕が疎かになる。
「何、感じてるの?ホントやらしいな」
下着を引きずり下ろし、掌で満遍なく溝を摩ってやると、細い腰がピクン、ピクンと跳ねた。
「チンポしゃぶって手マンされてひくひくしちゃうお姫様なんて、とんだ見物だね」
蕩けてすっかり開いた肉洞に、人差し指と中指を突き立てた。
ジュプ、と、何の抵抗もなく指が飲み込まれる。
グチュグチュと卑猥な音を立てて掻き回すと、だらしなく流れる花弁の蜜が
五指に纏わり付いてくる。てらてらになった小指でもう一つの場所、しとどに濡れた菊座を掻いた。
「んーっんーっんっんっんんんーっ」
流石にリアラが抵抗を始めた。
口いっぱいにブツを頬張ったままおうおうと泣き叫ぶ。
「こっちは初めてなんだ?」
愛液まみれの指で未開の地をゆっくりと圧する。プツ、と抵抗していた何かが切れたようにそこが指を受け入れた。
流石にきつい。
「お…あ……あ……」
こじ開けた菊座から小指を抜くと、今度は薬指を差し入れた。食い込む指先を隔てる薄い襞の感触に満足しつつ、抽迭を始める。
「んんっ、んふぅっんっんっんんーっ」
逃げる尻を押さえ込み、残る親指で愛液を塗してはクリトリスを捏ねくり回し、擦りあげ、押し潰す。
最初のうちこそ、二本挿しを嫌がって暴れていたものの、クリでイカせた後は
すっかり行為に溺れきっていた。蕩けた貌で、竿どころか玉までねっちりしゃぶり、
裏まで丁寧に舌を這わせる。強弱をつけて吸い上げられ、思わず呻いた。
絶頂どころかとっくに男の味を知ってやがる。
他人を嘲笑する傍らで誰かをくわえ込んでお愉しみか。ひとを淫売なんて言えた義理じゃねぇよ。
この阿婆擦れが。
208雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 01:50:01 ID:TSAkhNcL
口からブツを抜くと、リアラの腰を抱え、肛門に突き立てた。
「ぎゃあああああああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!」
王女が獣地味た声をあげる。
カリで内襞をこそげるようにゆっくり入口ギリギリまで引き抜いた。
不浄の門を犯された事に涙を茫陀と流し、口をぱくぱくさせるリアラ。
それでも身体は正直だ。
ほったらかしにされた女穴がわななき、クプクプと大量の蜜を吐いて、
引き裂かれた蕾を潤し、肉棒に絡み付いてくる。
その蜜を潤滑油にガシガシ突き上げると、すぐにリアラが喘ぎ始めた。
「おおっおお……よい、よいぞ!初めてじゃ!っぁあっ!ああっ!こんなの…!」
身体が小刻みに震え、関節が白くなるほど足の指がキュッと縮こまる。
「よいぞっ!おお、尻に、くる…くる、くりゃれ!そなたが子種、わらわの尻に出してたもっ!」
体中うすら汗に濡れたリアラが一際高く絶叫し、オレの愚息を締め上げた。
「もっと奥まで!してたもれ!許す!」
ふざけんなっ、オレはテメェを愉しませるつもりでやってるんじゃねぇ……っ!
すんでのところでひき抜き、吐精した。
上気した肌が、弓なりにそった背が、ビクンビクンと跳ねる腰が、あらぬ方を剥いた目が、
口の端から流れ落ちる唾液の滝が、愛液と精液でてらてらぬめる腿が、絶頂の激しさを物語っていた。
その頬を張り、正気づかせる。
「マテアを自由にしてやれ。あの娘はアンタの所有物なんかじゃねえ……あの娘の人生はあの娘のものだ」



雄火竜の尻尾を担いだマテアが合流したのは身繕いの最中だった。
209雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 02:00:22 ID:TSAkhNcL
リアラは相変わらず、王女様風を吹かせた態度ではあったが、何も言わなかった。
マテアも無表情のまま訊こうとはしなかった。
オレも何も言えなかった。

言えるはずがない。
止め金を全部外した蒼火竜コイルを手ぬぐいみたいに腰に巻き付けたオレ。
汗で濡れたインナー姿のリアラの腿には大量の白濁。
どう見てもマテアがいないを良い事にしけこんだ、としか思えない構図だ。
何を言っても言い訳にしかならない。

……さらば初恋。

オレは自室に引きこもった。
一生このままほっといてほしい。
殺し強奪放火にレイプ、悪事の類は生きるための生業と割り切ることは出来ても、
惚れた女の目の前で青姦に興じる変態野郎の烙印を押されたまま生きるほどオレは強くないんです……。



十日後、狩り仲間のガンナーに「新しいハンターが村についた、
引越の手伝いをしろ」とケツを蹴飛ばされ、襟首掴まれて屋外にほうり出された。
べったり地べたにはいつくばるような恰好でうちの周囲を見回す。
春を先取りしたようなうららかな日差しの中、広場に向かう道を挟んだ
はす向かいの空き家の前にポポ馬車がとまり、荷おろしをしている。
家具什器の類は備え付けてあるから、荷は武器防具が主だ。
しかし、荷台をざっと見ても小さな小包を纏めたのが一抱え、と、たいした荷物はない。
新米か。
巨大な毛むくじゃらの足の向こう側には軽い足取りで馬車と家屋を行き来する、褐色のすらりとした脚。
ああ……マテア……。
敗れた恋心の痛みがぶり返す。
まだ顔も知らぬ相手に、マテアの面影を重ねてしまう。
夢と希望を抱いてこの村にやってきたであろう新米ハンターに失礼窮まりない邪まな感情だ。
このまま、こっそり家に戻ろう。
歩伏前進でざりざり地べたをはいずるオレの頭上がにわかに陰った。
あまりの女々しさにお天道様もそっぽを向いたらしい。
がっくり肩を落とすオレの傍らに誰かがしゃがみ込む気配がした。
「ライ殿、お久しゅう」
「………?」
マテアのそれによく似た、少し低い、よく通る声。
ああ新米の彼女に見つかったか……クソゥ、声まで似てるなんてあんまりだ。

って、なんで新米ハンターがオレの名を?
狩り仲間の誰かが教えたのかも知れないが、でも、お久しゅう……?
……それに、ライ殿って。

ティガもかくやといった勢いで顔をあげ、振り返る。
210雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 02:03:45 ID:TSAkhNcL
視線の先にキリンテールのマテアがいた。
ワイルドアイルーの上に、マフモフジャケット、コートを羽織っただけの恰好で、屈託のない笑顔で。
「来ちゃった」
「……マテア……?」
どうしてこの村に……?てか、ホントにマテアなの?
嬉しくて、でも色々聞きたい事がありすぎて、オレの言語中枢はしっちゃかめっちゃかになった。



引越しの片付けも一段落して、仲間が三々五々マテアの新居を辞した後、気がつけばオレ一人が残されていた。
もう大分日も西に傾いて、そろそろ黄昏れ時になろうかという刻、集会所でも、狩場でもない、
隣室の厨房の賑やかなざわめきもない、時折、囲炉裏の火が爆ぜ、迷い込んで来た鳥がさえずるだけの静かな部屋に二人きり。
こうして一対一でいるのを、変に意識してしまう。
ひょいと手を伸ばせば肩に、髪に指が触れるほど傍にいるのに、
ひどく遠くに感じられるのは、きっとオレが罪悪感を抱いているから。
最初は、マテアはやっと自由を手に入れたんだ、そう思った。
でもそれなら、何故マテアは召雷剣【麒麟王】を所持していない?
あの第三王女が、ケツを犯されるなんて屈辱を受けて何もしないわけがない。
マテアはとばっちりを喰ったのだ。
彼女から色々な物を奪う原因になったのは……オレだ。
なんてことをしてしまったんだ。
「……ごめん、オレのせいで」
謝ると、マテアは違う、と首を横に振った。
「辞したのは自分の意志だ、姫の悪戯に巻き込んでしまって申し訳ない」
あの素材ツアー、実はとんだ裏があった。
マテアが素材ツアーの許可を取りに来たら、狩場でリオレウス狩猟に切り替えるよう、
村を受け持つ集会所ギルド上層部に前以て裏金を払っていたのだ。
確かにリオレウスと対面した時、オレとマテアは驚いたのに対し、王女は喜んでいた。
ツアーの中身がリオレウス狩猟と知っていれば不思議でも何でもない。
村の受付嬢は勿論、ギルドマネージャー、ネコートさん、村長も与り知らぬ話だったため、
悪戯にしても悪質すぎる、と騒ぎが大きくなって国王の耳にも伝わったのだ。
王女は、今はココット村の教官の許で厳しくしごかれているとか。
ギルドを私物化するような振る舞いに、流石の国王も勘忍袋が切れたか。いい薬だ。
そう笑うと、少し、いいかな、マテアが呟いた。
211雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 02:08:07 ID:TSAkhNcL
「王女の語った話は本当だ、私は所謂売春で糊口を凌いでいた」
その時マテアは齢12。早々と両親に死なれ、頼る身寄りのない小娘が生きるために選んだ道。
何も言えなかった。
仕方ないよ、そう慰めるのは簡単だ。
オレも、ラオシャンロンに故郷を、両親を一瞬で奪われた。
親父の生首の脇で、お袋の腕を抱え瓦礫の中にへたりこんでおいおい泣いてるところを頭領に拾われた。
盗賊稼業が良いか悪いかはさておき、それでもオレには差し延べてくれる手があった。
マテアにはそれすらも無かったのだ。
まだ大人の端境に立ったばかりの娘が、自らの意志とはいえ、知らない異性に
身体を預け、玩ばれるのはどれほど辛かっただろう。恐ろしかっただろう。
「だから、王女に拾われた時、思ったんだ。これで私も堂々と陽光の当たる場所を歩ける、って」
しかし、そんなマテアを待っていたのは、胸が悪くなるような境遇だった。
表向きは従者として召し抱えられたものの、実態は取り巻き達の玩具、慰み者だった。
多対一の交合、裸踊り、公開自慰は勿論、ドドブランゴの剥製に対面座位で跨がって、
張り型で達するよう命じられたこともあった。
冷たい張り型をくわえて腰を振り、街角に立って男と眠り、いくばくかのゼニーを
手にするほうがまだマシだ、と心の中で泣きながら果てた。
ケルビの発情を促す強力な興奮剤を股間に塗りたくられ、放置された事もあった。
「それでも、王女の厚情を嘘にしたくなかった、王女は本当は寂しがりやなんだ、
ただ、どう甘えていいのか分からないだけなんだ、そう信じていた……ううん、
そう思わなきゃ、私自身が折れそうだった」
偶然、元狩人であった騎士団長がマテアにハンターとしての素質を見出だし、狩猟のいろはを教え込んだ。
「そうして集会所に赴くようになって……貴方に逢った……いつも誰かが周りにいて、楽しそうで、羨ましかった」
そうして、いつしかマテアはオレに惹かれ、想いを王女に吐露した。
……なら、そちの想い人がいかな男か見定めてしんぜようほどに、わらわに怪我のないよう武器と鎧を誂えい……
そう言われ、マテアはダイミョウザザミの防具を作り、ハイフロストエッジを拵え、ツアーの同伴を願い出た。
「後はほとんど知ってのとおりだ、でも、王女は、最初から貴方を取り上げるつもりだったんだね」
212雷は麒麟のために:2008/05/01(木) 02:13:34 ID:TSAkhNcL
新しい仲間とマテアを仲良く蔑むどころかオレが意外なフォローを入れたため、
腹を立てた王女に捕獲道具もないのにリオレウスを捕獲しろ、そう命じられて流石にマテアの心が折れた。
「あの時、本当は死ぬつもりでリオレウスに向かっていったんだ……貴方に“仲間”と言われたのが、
こうして一緒に狩りに出られたのが、フォローされたのが嬉しかった、それだけで充分だ、
それで満足して死ねる、それだけを胸に剣を奮っていた」
気が付いたら、リオレウスは尻尾を残して逃げ去っていた。
私はまだ生きている……。
マテアは切り落とした尾の傍らに座り込み、暫く考えた。
ここで死ぬのは簡単だ……でも、何も言わずに死んだら貴方に私の心は伝わらない、
せめて、一言でいいから、はっきり私の気持ちを伝えよう、死ぬのはそれからでも遅くない。
「そう心に決めて、火竜の尾を背負って合流したら……」
オレとリアラがよろしくやっていた……。
−−−ああ……彼も結局、王女の取り巻きと何も変わりない、そういった一人だっただけの話。
きっと次に会ったときには彼は見下した目で私を見つめる。
もういい……。
この場で首を掻っ斬ろうと剥ぎ取りナイフの柄に手をかけた時。
「はっきり貴方の声が聞こえたんだ」

……マテアを自由にしてやれ。あの娘はアンタの所有物なんかじゃねえ……あの娘の人生はあの娘のものだ……

「それで私の中で全てが吹っ切れた。防具も剣も、全部王に納めてきたから一からまた始めなきゃ」
「だ、だったらオレ、一緒に」
もっとマテアの事を知りたい。
仲間と狩りをする楽しさを存分に味わわせたい。
そして……想いを打ち明けたい。
「……是非、お願いしま…す……」
茜色の陽射しの中、俯いて頬を染めるマテアを抱きしめキスをした。



213名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:44:14 ID:+gN3iM67
うまいなぁ。
嫌な人を心底ムカつく奴として描ける文章力にただ感心する。
その上エロい。GJでございます。
始めに25MBって書いてあって、どんだけ長編よって噴いた。本当は25KBくらい?
一般人の頃に二度も古龍と遭遇して生き延びる主人公の悪運の強さに、ちょっと笑った。
ガラの悪くなった空の王がかわいい。
尻尾残して逃げる負けトカゲっぷりがかわいい。
214名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 11:53:44 ID:3cP/8OYo
普通に王女がムカついたw
ムカつくキャラを書けるのも才能か?

レウスはまぁ元々空のチキン王だしな
215名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 12:10:29 ID:ieweH6Ik
よかった。
姫が本当ムカついたわw
マテアかわいすぎるよ!
褐色キリンは正義だねw
216名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 15:38:52 ID:EIJyuPih
P2しかやってないんだけど、書くの無謀?
モンハン世界のバックグラウンドというか基本設定が正直全然分かんないので困ってます。
書いてる人はなにで情報収集してますか?
217名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 15:44:17 ID:firfXL7y
>>216
ウィキペディアを一度見るだけでもいろいろ得るものはあると思うぞ
218小ネタ:2008/05/01(木) 18:51:19 ID:09yGwrlj
私の目の前に立つ者は何?
鋭い眼光で真っ直ぐに見つめられて私は…
この感情は…恐怖?
怖い…私死ぬの?
翼を動かし翔ぼうとしてもズタズタに引き裂かれた翼はいう事を効かず、目の前の者を噛み砕こうとしても折られた角が
『敵わない』
と痛みと恐怖の悲鳴を上げる。
私は最後の力を振り絞り口から目の前の者に炎を浴びせ様としたがかわされた。次の瞬間、尻尾から響く激痛に顔を歪ませる私
空中に舞う私の尻尾がヒラヒラと顔の前に落ちてくる
酷い…
自慢の尻尾だったのに…
酷いよ…
斬っちゃうなんて…

私はともかく逃げたかった。
こんなのおかしいよ。
私が何をしたの?


私の最後の記憶は眼前に瞬く強烈な光だった…


「…驚いた。まさか人の姿になるとは」

私が音に気付き眼をあけるとさっきまで私を殺そうとしていた者が倒れた私を覗きこんでいる。

「古龍種にこんな生態があるとは」

訳の分からない鳴き声をあげる者を睨みつけた私は身体中からくる激痛に耐えられなくなり再度、意識を失ってしまった。

人間
私を傷付けた者
人間…
私の傷を癒した者

暫く動けない私をこの者は私のたてがみを撫でながら介抱してくれていた。
そんな擬人化ナナ
219名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:11:06 ID:Ld2paaaI
擬人化死ね
220名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:15:03 ID:LslIBl5M
>218
ナナたん何匹狩ればそんなフラゲが立つんだろうか


ちょっくら塔と火山行ってくるノシ
221名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:18:59 ID:X/thmhck
>>219
テンプレ
222名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:30:40 ID:09yGwrlj
すいません
ちゃんと擬人化小ネタと書けば良かった
次はちゃんと注意書きしますので
不快感を持った人すいませんでした
223名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:40:56 ID:+gN3iM67
>>222
ただの煽りだ。生真面目に反応しなさんな。
224名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:49:05 ID:Bz32T3cs
不快感っていうか、苛立ちじゃない?
何度も見た何の面白みもない展開と短さ、さらにエロなし
煽られてもしょうがないとは思うよ、責めるわけじゃないけどさ
225名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 21:14:09 ID:33QtT72b
あの人は生きてるのか……
226名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 21:19:29 ID:F1riEWAb
>>224
でかいカエルだなぁ
227名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 21:24:08 ID:hI3xmNlN
>>226
なあにトトスならペロッといける。ささ、ずずいっと・・・
228名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 21:55:47 ID:sVlyPGdi
>>227
 |   ヽヾヽ
 蛙 (・∀・∋>>ヨ
   < <
229名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:13:09 ID:3DiQRos2
支援というわけじゃないがこんなもん拾ってきた
ttp://imepita.jp/20080501/835110
230名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:19:59 ID:HR2qSWAt
>>228
それやってる時のトトスの佇まい、めっちゃかわいいよな
231名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:21:45 ID:iTA6XTeM
>>229
ゲリョスwww
232名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 01:49:42 ID:EVa6YhtZ
よく死ねとか書いてるけど、その程度で死なないといけないのか、
なぜ他人が人の生死を決められるのかとか思うぜ

沸点低いなと思う、自分も含めて

233名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 02:08:41 ID:VHEQIHXT
>>232
沸点低い理由は中高生が紛れ込んでるからだよ。
心身共に大人ならそれくらいでキレるやつはいない
234名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 03:13:35 ID:mBebAoOY
レウス亜種がレウスに下克上されて犯される!


とか喜ぶやついなそうだ
235名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 03:36:46 ID:D09qjfgi
単純に亜種と原種の縄張り争いとか嫁取り合いとかならモンハン的にも面白そうな…
ただの動物ドキュメンタリーになるか
236名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 08:12:48 ID://AMqu1Y
俺達には理解できない竜同士のドラマがあるんだよ
237名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 09:37:55 ID:+gGU3kMh
うっかり金レイアに惚れてしまって俺じゃ釣り合わないかなと悩む赤レウスとか、
赤に密かな恋心を抱きつつ金には勝ちようがないと思ってる緑レイアとか
そんなような妄想はゲームやりながらときどき考えないでもない。

連中の中では、通常とか亜種とか稀少とかはどういうヒエラルキーの認識になっているんだろう
238名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 09:46:32 ID:lMDPeA/9
>>237
普通→特に気にならない
亜種→変わり者
稀少種→ ま ぶ し い 

こんな感じの認識とかだったら笑える
239名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 10:10:25 ID:0RIKnIN2
夢ぶっ壊すようで悪いが霊長類以外の生物はモノクロの世界で生きてるから金レイアと赤レウスがセクロスとか普通にあると思われ
240名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 11:14:51 ID:YVgoBVAH
鳥とかは色の区別つく奴もいるんじゃなかったっけ
エロパロ関係ない話だけど
241名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 11:19:01 ID:ZS4oxaXX
>>232
沸点低い厨房は死んでね
242名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 11:20:58 ID:BQG44Q9+
>>239
しかし我々の世界には火を吹いたり電撃出したりする『竜』なんて生物はいな
いわけで、奴らが色を認識していてもおかしくはないと思うなあ。
243名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 11:45:02 ID:iuETQW8T
電気鯰の事、時々でいいから


色ではなくて、紋白蝶みたいに人間には不可視の光線で雄雌亜希少全部判別化、とか言ったらSFチックだな
244名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 11:51:56 ID:79MWqj+l
亜種同士でしか分からないフェロモンとかを放ってるとかかも
245名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 13:20:54 ID:8rdLZzK2
>>243
レイアの翼の模様とか地味に美的センスの基準になってたりしそうだよな

「あの娘の翼模様、キュートでいいよなぁ」
「俺はあっちの素朴な模様が好きだな」
「はぁ!? あんなのただ柄がでかいだけのイモじゃん」
「るっせぇ、細かい柄の好きなロリコンは黙ってろ」

とかそんなレウス同士の会話があったりなかったり
246名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 13:29:17 ID:wUdRoMzL
クイーンランゴスタからモンスターの特濃を剥ぎ取って以来、クイーンランゴスタが酸噴射する度に
「特濃ミルク出てるのぉぉぉぉぉ!!!」と脳内アテレコする俺は病んでるのかもしれん
247名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 13:33:09 ID:xKXk50e4
>>245

桜色ウィングでカレの気を引いちゃえ!(笑)
ハートヴァルキリー(笑)
ゴールドルナで自分らしさを演出(笑)
隠れ家的森丘5(笑)

レイアはこうですか?わかりません><
248名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 13:37:18 ID:8rdLZzK2
>>247
飛竜の世界にもスイーツ(笑)が存在するのか……
249名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 13:44:59 ID:+32SfC2n
自然界なら、美しくなきゃ振り向いてもらえないのはむしろオスってイメージが
250名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 13:58:10 ID:mBebAoOY
レウスはライオンに近いイメージ

あまった雄同士で集団作るわけですね!
むさいです
251名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 15:44:06 ID:iuETQW8T
>>246
女ハンター「もっとぶっかけえええええ!!!んぎぼぢいのおおお!!!」



……逝くか(´・ω・`)
252名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 16:47:08 ID:3nF/9ckT
ゲーム攻略 モンスターハンターならお任せ
セーブデータ保管庫
PC版
http://gameseijin.com/
携帯版
http://gameseijin.com/i/
253名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 17:42:40 ID:5bLnEjap
>>251
それで防御力が半分になるくらいメロメロにされちゃうわけですね

どうでもいいけど、ヤマツカミが擬人化したら
特技は即昇天もののバキュームフェラに違いない。
とかいう電波が近頃ヤマツカミ戦をやるたび浮かんできて困る
254名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 18:29:52 ID:Zabg0bIb
前スレ埋まったみたいだな
とりあえず、前スレ>>583のいってるのって
ttp://www.geocities.jp/iyamuri2/dictionany04.html
これのことか?
255名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 18:38:39 ID:XdmK//qw
俺のなかではヤマツカミ=沙耶だな
イメージ的には
256名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:30:04 ID:nElz+iHb
お前ら究極に頭悪いなwwwww
257名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:48:11 ID:Vy0lDbGt
最高の褒め言葉だぜえええ!!
258名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:00:09 ID:IvLyBJPQ
>>257
お前みたいな息子を持った母親が憐れになるよ
259名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:25:28 ID:JHgWpBe8
頭悪くても体が丈夫なら良いってばっちゃが言ってた
260名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 08:43:18 ID:DI5ksTbv
最近ネコートさんが古風な素直クールにしか見えなくなってきた。
ところで入力が二重になるんだが使用か?
(こんな感じで)(こんな感じで)
261名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 10:01:27 ID:kYfFdWoq
お前がゴミクズなだけだよ
262名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 11:01:25 ID:cxMxeGPS
>>260
専ブラに問題があるんじゃ?
263名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 11:03:30 ID:rhE3AnHm
チンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュ
チンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュ
チンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュ
チンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュ
チンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュ
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チンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュ
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チンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュ
チンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュチンチンシュッシュッシュッシュ




ふぅすっきり
264名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 12:03:41 ID:5PQiHNTH
261のIDがなかなか素晴らしい気がする。内容は別として
265名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 18:49:16 ID:C8yHBRDC
>>264
内容に合ってんじゃね?
266名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 20:15:38 ID:JHYph9lX
クック先生は雌だ!!と信じて疑わない俺がいる
267名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 21:30:51 ID:WrnhyMP+
待て、教官みたいなダンディなクック先生も捨てがたいぞ
268名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 21:58:28 ID:10OPZ11J
むしろ教官が女だったら……
269名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:09:58 ID:g3hLsGdR
俺文筆の才能ないわ
270名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:12:45 ID:R64W4QA0
才能なくたって、書くだけなら書けるんだぜ?
出来上がりが面白いかどうかはさておきさ…
271名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:18:19 ID:g3hLsGdR
おもしろくないのが問題なんだwww
272名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:24:34 ID:R64W4QA0
そりゃそうだが、才がないとかって書くのを止めちゃったら、それこそ経験が積まれないんだぜ
沢山書いてるうちに、上手くなってくるかもだぜ
273名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:42:11 ID:7RbpL4Gt
面白いのを書こうとしていつも四苦八苦を続けてきた俺からすれば、「文才がない」とか言ってすぐに投げ出す奴には腹が立つばかりだ
心配しなくても文章なんて、本気になれば誰だってすぐにある程度のレベルには到達するんだよ。
問題なのはインスピレーションの部分だわ
274名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:52:29 ID:10OPZ11J
むしろ、投稿する前はいろいろ不安になるけど、感想貰えるといろいろ吹っ飛んで次の作品を書く意欲に繋がるんだぜ

なんにせよ自虐レスするより投稿する方が100万倍良と思うよ
275名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:56:18 ID:g3hLsGdR
とりあえずGW中に投下してみるよ。
276名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 23:18:30 ID:R64W4QA0
G…ギザミ
W…ワッサワサ
蟹ツアーか!
277名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 23:25:04 ID:+pvd4Uxu
>>247
上手すぎるwwwww
ふいたwwwww
278名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 01:01:19 ID:2kvdjSTP
定期書き手スレ化自重www
279名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 01:16:13 ID:VxiIYa2E
ガレオスの可愛さを語るのと、書き手スレ化はもはや天命っ!!
というのもなんだから、いっそテンプレに入れるか、書き手の愚痴や相談は該当スレへってw
280名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 03:09:12 ID:+aQ1OwuU
リオレイアはスイーツ(笑)脳なんかじゃないやい!
きっとガラが悪いけど母性溢れる姐御肌なんだ!

そんで最初はヒヨッコ坊やなハンターを大柄な体で力任せに逆レイプしちゃうけど
そのうち攻め方を覚えたハンター君に手玉に取られ、
一方的に責められて果てちゃうようになるレイア姐さん。なんて素敵!
281小ネタ:2008/05/04(日) 06:23:10 ID:IpaWoph/
※痛い話
 
さて無事に竜を捕獲した事だし、後は回収してもらうのを待つだけだね。
しばらくは暇だから、またお話でもしようか。
うん、返せってなんで今更。ああ、返り血拭うのか。はい。
にしてもここは寒いや。や、ホットドリンクのおかわりが欲しいとかじゃないよ。ありがと。
自分で持ってるし、ケチってるワケじゃないし。そういう意味じゃないんだけどね。なんでもないさ。ないったら。
あれ、肩の所酷いじゃないか。大丈夫なの。なんだ鎧だけちょっとかじられたのか。
良かった。
そこん所、廃棄交換決定っぽいねえ。
ちゃんと修理しなよ、相棒として口だけ出すけどね、防具は充実させなさいって。
どーせお金借りるとか資金援助とか、嫌がるでしょ、君は。お金ケチって命落としたりしちゃヤだよ。
落ち込まない落ち込まない。一緒に報酬高いお仕事頑張ろうよ。
えーと、なんだっけ。そうそう、暇潰しに昔話でもしようか、だったね。
痛ーい話を聴かせたげよう。
あるギルドに規格外に強いハンターがいたんだって。どれくらいって言うと、ランポスたんを素手で捻り殺せるくらい。
一人で怪鳥の群れを狩り散らし、つがいの火竜をほふり、巨大な龍すら彼には道を変えさせられた。
やー、誇張入ってそうだよね。
その強い男は、ナニすらも常人ならざるその器、とかだったらしい。それはお腰の尊い剣と呼ぶにはあまりに大きすぎた云々。
で、怒張は入らなかったんだって。何にって君、そりゃ……。
うっさいなぁ、訊いておいて遮るなんて酷いじゃないか。
判ってるんなら言わせなきゃいいのにもう。君もスキだね。
で、彼はその化け物じみた強さとご立派過ぎる第三の足のお陰で、男達からは半ば生ける神の如く崇められてたと。
強さを尊ぶのは判るけど、男ってそんなにおちんちんぃやっほー信者なのかい。ココこそ誇張だと思いたいなぁ。
けどそのご立派故に、彼は生涯素人童貞だった。色々鬱屈したものがあったらしい。
規格外の彼はある日ひらめいちゃったんだ。サイズ合う相手とやればスッキリ快適ライフじゃね、とか。
当たり前な思い付きだったはずが、そこはさすがの規格外。
着地点が誰も出来ない事をやってのけちゃう感じだった。彼は竜姦に開眼したんだ。
……何さその目は。どいつもこいつもってどーいう意味。
言っとくけど僕はブチ込みたいとか言うけど、実行した事ないし、しないよ。
変な病気貰っちゃうかもしんないのに、そんな危険なことヤるわきゃないしさ。
実質無いモノは入れられぬっていうか。
いやいや、話戻そうか。
開眼しちゃった彼は、違う意味での百体斬りを達成しつつ、相変わらずとんでもなく強かった。
雄でも死体でも瀕死でも美味しくイタダキマス。ある意味悪食って言うか、雑食だったみたい。
ある日そんな彼の元に、新種の竜の捕獲依頼が舞い込んだ。当時まだ見付かったばかりのガノトトスたんのさ。
何せまだよく解ってなかった竜だから、念を入れて彼を含めて四人程で捕まえに行ったんだ。
慣れない相手に苦戦したけどなんとか捕まえて、今の僕らみたいに回収待ちの時さ。
件の彼は、コイツもやってみるかって、落とし穴にはまったガノトトスたんの尻尾の方に潜りこんで。
同行してた人達はそれをまたかって、気にもかけなかった。
それでね、彼は死んだんだ。や、圧死じゃないよ。
ガノトットって、お腹の中で卵孵して育てるんだ。人と違って産むのは赤ちゃんじゃなく、もう独り立ちできる小型のトトスたん。
つまり彼はね、そろそろおかーさんから産まれるって子トトスたんの、ギザギザ牙のお口で熱烈歓迎されちゃった。
かくして規格外ハンターは、ご立派故にドラゴンファッカーとなり、ご立派故にその命を落とした。
過ぎたるは尚及ばざるが如し、だっけね。そんなお話さ。あと、なんでもかんでもヤっちゃうのも考えものだね。
本当の意味でのやってはいけない事なんて、何もないんだと思うよ。なんにでも結果がつきまとうだけでさ。
これでこのお話終わり。
まーだ来ないね。
あ……。
なるほど。返り血まみれで触れてくるなんて、確かに君のする事じゃない。甲斐甲斐しいじゃないか。
僕はね、君のその鈍感なのかってくらい、気を遣ってくれるところが好きさ。
あったかいよね。
やっぱりまだしばらく回収の人来なくていいや。
 
 
エロも落ちもなく終わる。
漢字一文字で表すなら問。もしくは回。
282名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 12:14:18 ID:UG3sQxX5
wwwww
283名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 13:01:54 ID:HOkSf5Kj
意味が分からんぞ
284名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 13:13:56 ID:VxiIYa2E
何が起こってるのか説明されなされ過ぎだな
前スレ最後のの続き物?
285名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 14:34:10 ID:oy/YlZm3
珍味の人か
286名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 14:41:01 ID:ud4QUkZl
業務連絡:まとめwikiに12スレ目保管完了
前スレで完結できずスレを跨ぐ形となった「盾と武士」は
当スレの所属ということにさせていただきました

>>281
前スレ最後の小ネタからの続きでしょうか
・前スレで掘っていた落とし穴→無事にぬるぬる竜を捕獲
・鼻血拭くために貸したハンカチ→返り血拭くから返せ
・「誰とも寄り添う必要のない一生って、やだね」
 →友人改め恋人氏、伊達メガネ嬢が寂しいのかと考えるも生来の生真面目ぶりで自制
 →「本当の意味でやってはいけない事なんて、何もないんだと思うよ」
 →自制の必要がないと取った恋人氏、返り血まみれの手で伊達メガネ嬢を……

なんか最後の行が物々しくなった気がするがそんなことはなかったぜ!
287珍味のひと:2008/05/04(日) 15:17:32 ID:IpaWoph/
まとめマスター業務乙&GJ
いつも有難うございます。
>>286
概ねそんな流れです。
・「寒いね」
→寄り添って温めるとか、お約束連携の前振り。相棒氏把握。
→相方の装備汚すのもなんだと思ってとりあえずスルー&せっせと血拭い
→キレイになったので定位置へどうぞどうぞ。
 
待ち時間といえ仕事中なので前記の通りエロはない。
明解かつ一本で読める物書かなきゃな。もっと精進します。
288金属製の男:2008/05/04(日) 19:11:03 ID:AJacd1ME
>>286
いつもお疲れ様です。
 
かいつまんで言いますと『孤独を知らない男』の続編です。懲りも懲りずにまた擬人化ですが。
エロはあるっちゃありますが、レウス×レイアを主役2人が観察って流れなのでとっても淡白。
あと世界観とか設定とか大破壊気味なので要注意。
嫌な人はスルーしてね。
289金属製の男:2008/05/04(日) 19:15:17 ID:AJacd1ME
やあ!僕ミッ○ー!
 
いや、ごめん、調子乗った。頼むから消さないでくれ。
俺の名はグラン・メタルマン。よーするに金属男。カッチョイーだろ。
 
「あぁ〜あ♪プレイステェーション2ぅ〜♪」
 
で、今何してるかってーと、屋根の上で歌ってる。ヴォルカニックロック弾きながら。
吹いてるんじゃない、弾いている。ある日俺は気付いてしまったから…
ヴォルカニックロックの構造なら口で吹かなくても指で弦ハジけば音出るんじゃね?ってな。
で、やってみたら、少し音は悪くなったがマジでちゃんと音出た。ステータス補助効果はなかったけど。
だが凄い発見だ……ノーベル賞はわしのもんじゃぁ!でもノーベル賞ってなんだ?ジュブナイル?
 
「あぁ〜あ♪3はすでに空気ぃ〜♪」
 
歌ってるのは古代遺跡から発掘された、解読済みで公表済みの楽譜と歌詞に俺なりのアレンジを加えたもの。
なんかヴォルカニックロックの音と微妙に合わないな…
 
「どうでもいいからさっさと降りないか!私の家だぞここは!」
 
で、さっきから下で怒鳴ってるのは俺の相棒、ディアとかって女ハンターだ。
そーいや言い忘れてたが俺もハンター。カッチョイーだろ。
 
「いーじゃぁ〜ん。減るもんじゃないしさー。
 俺の家日当たり悪くって歌ってても気持ちよくねーんだヨー。」
「だからって私の家で歌うな!いい加減にしないと閃光玉くらわせるぞ!」
 
それは御免被りたいのでブーたれながらも下に降りる。
そしたら頭をポカリと殴られた。ちゃんと言う通りにしたのに!
 
「黙れ!何度家の上で歌うなと言わせれば気が済むんだお前は!」
「なんでですかー!歌っちゃいけない理由を原稿用紙400字以内にまとめなさい!」
「うるさい」
「四文字ー!?」
 
心の底からガビーンとして四つん這いに項垂れた。四文字は酷い…四文字で俺のアイデンティティーを否定するなんて…
俺は心の汗をそっと心の中で流した。あ、それは普通か。
 
「それに仕事も持って来てやったんだぞ。お前近頃全く狩り行ってないだろう?」
「働いたら負けかなと思っている。」
「働けクソニート。」
 
なんて酷い仰りようなのこの褐色娘は。ニートをバカにするんじゃありません!
彼らはえーとほらあれだあの、なんつーんだろな、娯楽業界に金を落として業界をにぎわせるのが仕事?
……自分で言っててスゲー腹立つな。ニートはやめよっと。
 
290金属製の男:2008/05/04(日) 19:17:01 ID:AJacd1ME
「でも仕事めんどくせーヨー。ハンター凄い体力使うし。」
「火山の重鎮の言葉とはとても思えんな……」
「だからこそなんだぜ……
 まあ、あの頃は周り中が食いもんだったしなー。」
「だが今は人間のものを食べねばならんだろう?私だってそうだ。そのためには働くしかない。」
 
すごい正論を言われてぐうの音もでない。俺よりハンターランク低いのに…!
ところで頭の良いみんなは気付いたかな? そう!実は俺は元グラビモスだったのだ!カッチョイーだろ。
で、それがどうして今人間なのかってーと、それは忘れもしない10年前の出来事…
火山で享楽大人生を謳歌しまくっていた俺に、突然アカムトルムのクソバカがどーん!俺がぎゃーす!
くんずほぐれつの男女みたいに暫く揉み合うとアカムトルムは逃げたんだが、すんごい大怪我負っちゃって。
それ癒すためにバカ喰いしまくってたら、うっかり太古の塊喰っちまったらしい。んで、太古パワーで人間になっちまったァァァーーーッ!と。
それからは人の里や村を転々として人間社会を学習し、ハンターとなった頃にこの村に落ち着いたってわけだ。
ちゃんと全部読んだか?なに?呻くアカムトルムの肛門に太く逞しい俺の第二の尻尾を──まで読んだって?最低だな君。
ちなみにディアは元角竜だったらしい。同僚には特殊な装飾品ってごまかしてるらしいが、尻尾生えてるもんなぁ。
あとさっき相棒って言ったが、正式に狩りの相棒って決まったのはつい最近だ。以前からよくつるんではいたんだがね。
でも向こうから「組 ま な い か ?」って誘ってきたのに、俺の扱いは一向に良くならない。スト起こすぞ。報復が怖いからしないけど。
 
「ぶむぅ………しょーがねーなー、獲物はなんだ?」
「森丘のリオレイアとリオレウス……いけるか?」
「私の戦闘力は530000です。」
「そんな事は訊いていない。」
「(´・ω・`)」
 
こんな具合に、こいつと知り合ってからそろそろ3年経つのに、ぜんぜん優しくしてくれない…
でもいいもん、ぼくはつよいおとこのこ。グラビモスのハートはマグマにも耐えられます。
どっかの一角さんみたいな、岩に突進しただけでポロッと落っこっちまうようなハートとは格が違う!
リオレウスの逃走(逃飛?)間隔ぐらいのマッハ速度で俺は完璧に立ち直った。
 
「まったく…私がいなかったらお前この村で飢え死にするんじゃないか?」
「そりゃあんまりだぜディア…俺だってそろそろ仕事しないとなーなんて思いながらも結局何もしなかった所なんだぜ!」
「働けクソニート。」
「ごめんなさい。」
「………あー、もういい。やり取りが不毛過ぎる上にループしてる。早く行くぞ。」
「じゃ、俺準備してくるわ。集会所に集合な。」
 
そう言って俺は約180度反転、我が家へ向かい歩き始める。
そしてヴォルカニックロックの突起を体に刺さないよーに抱え直して、歩きながらの弾き語り開始!
 
「ひとっつひっとりの姫始め〜…」
「歌うなぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーッ!!!」
 
猛牛のように突進して来たディアの膝蹴りは見事に後頭部に命中。
なんで そんなことを されたのか まったく りかいできない
だから尻餅状態で後頭部をおさえながら「!? !? !?」って感じの目で見上げてやるぞこんちくしょう。
 
「お、お前はほんッとうに…!なんという、なんという…!」
 
おッ、ディアの顔が赤いぞ。ってことはこの歌知ってんのか、お前。潔癖なお前がこの歌を!
凄い発見だ……CELLの表紙描けるぞ!でもCELLってなんだ?細胞?小部屋?荒木?
 
「このバカ野郎がァーーーーーッ!!」
 
そんな事考えてたら、ディアの第二撃であるアッパーをまともに喰らって吹っ飛ぶ俺でありましたとさ。
 
291金属製の男:2008/05/04(日) 19:18:54 ID:AJacd1ME
 
「赤レウス〜は、チキン王〜♪」
眩しい日射し。
「蒼レウス〜は、しょっちゅう飛ぶ〜♪」
爽やかなそよ風。
「金レイア〜は、うおっ!まぶし!」
草の香り。
「レウス希少種、色が地味♪」
広い青空。
「緑レイアには…どくがある♪」
暖かな空気。
「レイアの亜種ぅ〜はいじりづらいぃ〜…♪」
そして不機嫌そうなディアの顔!
いいねえ………大ピーーーーーーンチ!ヒャッハー
 
「ほら、来たぞ。」
「エンジョイ&エキサイティング?」
「レウス&レイアだ……」
 
俺達の現在位置は森丘の草むらの陰。そこから双眼鏡で獲物を絶賛盗撮…じゃなくて観察中だ!
ディアに寝技かけられたせいで首がイテーが頑張る。
でも良い曲だと思うんだけどなあ、『火竜のうた』。誰か買わない?
 
「いいよエンジョイ&エキサイティングって名前にするから。でも何やってんだ?あいつら。」
「さあな……」
 
レイアとレウスは互いに向かい合って目を細め、鼻をすり寄せ合っている。番いとしての情を確かめ合ってんのかな?
しかし小動物みてーな甘え方を飛竜がやってるってのは…なんか、こう、テンション上がってくる。俺も元飛竜だからかな?
普段は凶暴で誇り高い火竜が2人きりだけの時に見せる、しおらしく甘い交流…そのギャップがハートにズドン!
 
なんて考えてると、いきなりレウスの方がレイアの背中に乗り始めましたよ。
相当重いだろうにレイアはどことなくうっとりしたような表情。レウスは口が半開きだ。
ちょっとちょっともしかしてこれは「続きは家で…な?」じゃなく野外でぇぇ……?
 
「おいおいおいおいおいおいおいおいおい。何やってんだあいつら、巣でもない場所で…」
「……………」
 
思わず身を乗り出してしまう。明らかにレウスの足の間にあるものが起立し始めたからだ。
しかしレウスのは初めて見たが…スゲーナ。まるでサンライトハート。まさしくメス限定の突撃槍。
レウスの荒い呼吸音はここまで響いてくるし、レイアは突っ伏して、待ち切れないとばかりにいななきながら腰を振っている。
俺達に見られているとも知らずに……なんというバカップル。双眼鏡なんて使って見てる俺達も俺達だが。
 
ずぶッ
 
で、とうとうレウスのヤツは音が出そうなくらい乱暴に、不届き棒を雌穴にブチ込んだのであります。
レイアの方は実に艶っぽい声で──まあ人間が聞いたらただの咆哮だが──鳴き声をあげ、ぎゅっと目を瞑って鼻先を地面に押し付ける。
レウスはそれを気遣うふうでもなく、レイアを上から押さえ付けて腰をばんばんばこばこ。
やばい。俺もう飛竜じゃないはずなのにチ○コ勃っちゃいそう。
汽笛のような鼻息を荒げながら腰と言わず全身を叩き付けるレウスと、
その動きに合わせて背筋を反らしつつ嬌声をあげるレイアが俺の劣情を刺激する…!
い…いいぞぉぉ〜〜〜〜〜〜!エンジョイ&エキサイティングだ!!
 
292名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 19:18:56 ID:HOkSf5Kj
>>281
>男ってそんなにおちんちんぃやっほー信者なのかい。

>言っとくけど僕はブチ込みたいとか言うけど、実行した事ないし、しないよ。

この発言者は男なの?女なの?
293金属製の男:2008/05/04(日) 19:20:13 ID:AJacd1ME
しかしまあ野生動物の交合なんてーのは、悲しいかな、あっという間に終わっちまうもんです。
何せギシギシアンアンしてる時は完全な無防備!襲われない内にさっさと済ませてその後何事もなかったかのように日常生活展開なのですよ。
この番いもその例に漏れず、一際大きな呻きをレウスがあげ、
レイアは体を痙攣させながら切なそうな叫び──やっぱり人間にはただの咆哮──をあげますと、かっくりと眠るように倒れたのであります少佐殿。
ぬふぅ…二匹は今宵も同時に達した──ではなくて、これじゃあさっさと済ませた意味ねーだろ。レイア完全にトんでんぞ、意識が。
半開きの目は虚ろだし、ケツを突き上げて伏したままの姿勢で動かんけど、ときたま思い出したようにピクリと痙攣してるし。いやはや、豪快だねぇ。
 
と、二匹のまぐわひに半ば欲情、半ば感心していた俺だったが、
隣からディアの牛みてーに盛大なため息が聞こえてきたので、双眼鏡から目を外して振り向く。
隣のディアはとっくに双眼鏡を仕舞っていたようで、頬杖をついた状態で二匹をぼんやりと眺めておった。
更にその褐色の顔で呆れ顔を作りつつも、頬には朱が差していた。恥ずかしがりやさんめ。
 
「帰るぞ、グラン。」
 
なぬ?俺の方を振り向きもせずになんつー自分勝手な事を言うのかねこやつは。
 
「討伐しねーの?」
「なんかアホらしくなってきた……このクエストはリタイアしよう。それともお前が狩るか?」
 
ディアがそー言って二匹の方を顎で差したので、双眼鏡を覗かずにそちらを見る。
すると完全にイッたレイアの顔に、甘える子猫のように鼻先を寄せるレウスの姿と、朦朧とした意識の中でそれに応えようとするレイア。その二匹の姿。
 
「無理ッス。」
 
討伐したら後味の良くないものを残しそうだ。などと言う、便所のネズミのクソにも匹敵する甘い考えが命取りよッ!と何処かの世界さんに罵られそうな考えを抱く俺であったが、俺達だって元は飛竜だ。
特に恨みも執念もない相手に目の前でイチャイチャされたら…そらぁ殺る気減退、ヤる気満々てなもんですよ。
まあ、見た所ディアはヤる気満々じゃあなさそーだがね。
 
「決まりだな。ベースキャンプに戻るぞ。
 しかしすまんな、無理矢理連れ出しておいてこんな事でクエストリタイアなんて…」
 
……あれ?あれあれあれあれあれあれ?もしかして無理矢理連れ出した事、気にしてる?
もしかしてそーゆー気持ちがこの強気言動的乱暴褐色角竜少女にも存在してるのか!
凄い発見だ……クレヨンしんちゃんにゲストで声優出演できるぞ!でもクレしんってなに?戦国時代?
 
「…人が珍しく謝ってやってるのに、なんだその表情は…」
 
なんて事考えちゃうぐらい驚いた俺の胸中が表に出ちまってたようで、ディアに凄い睨み付けられた。鎌蟹も小便チビって逃げ出しそうな勢いで。理不尽ナリよ。
しかし火山の重鎮と呼ばれ泰然自若がウリの俺は、それに対してももちろん毅然とした態度をとりつつ、慌てて取り繕うのでありました。
 
「え!?あッ、いやいやいやいやいやいや。別に気にしてねーヨって言いたかったんだ。他意はないぜ。」
「ふん………なら、いい。」
 
双眼鏡をしまいながら立ち上がると、ディアも体に付いた草を払いながら立ち上がった。
そのままエンジョイ&エキサイテッド(過去形)の二匹に背を向けてベースキャンプへと歩き出す。
もちろんただ歩くだけじゃつまらんから、ヴォルカニックロック弾いて『火竜のうた』歌いながら、な!
 
294金属製の男:2008/05/04(日) 19:22:30 ID:AJacd1ME
でもディアの様子がちとおかしい。いつもなら「ヤカマシー」って怒鳴りながら歌にツッコミを入れる所なのに、すたすたと前を歩くだけだ。
そりゃまー気持ちよく最後まで歌えるに越した事はねーが、来るはずの反応が来ないってのも、少し気掛かりだ。
少し寂しげにも見えるその背中に話題を振ってみる。もちろん歌い終わってからな!
 
「そういやさー、人間には恋愛感情っつーの?相手の事を好きだって認識する能力があるだろ。
 あれって俺達飛竜にも具わってるもんなのかね?」
「…いきなり何の話だ?」
 
ちょいと不機嫌そうな声に聞こえはするが、なあに、こいつはいつもこんな感じだ。気にせず続ける事にしよう。
 
「いや、さ、俺は特に人間が言うほどの恋ってヤツ?には落ちたことねーんだよね。
 飛竜の頃にも、人間になった後も経験してこなかったからな…お前はどうなのかなっと。」
「………私の事なら…人間になってからなら、ある。」
 
あるのか、意外ィィー。ディアが俺の方を振り向いたならまた睨まれそうな顔を、俺はした。
 
「だが角竜だった頃には、そういう感情がこの世に存在することすら知らなかった。
 戦いに明け暮れ、強さを追い求めるだけの日々。交合も産卵も婿選びも、強さへの探究の延長線上に過ぎなかった。
 自分の血統をより強いものにしていこう、と言った具合のな。」
「…ディアブロスってみんなそうなの?」
「多分な。…お前の同族はどうだったんだ?」
「グラビモスか?うーむ……あんまり意識してこなかったな。ボケッとテキトーに暮らして、テキトーに子作りしただけだ。
 でも角竜にしろ鎧竜にしろ野性なんて案外そんなもんだろ?俺もお前も本能に従っただけだ。」
 
でもそーなると、ちょっとした矛盾が生じちゃうのよね。
ディアもそこには気付いてるのか、ふぅむと喉を鳴らし、歩きながらも少し上向きになった。
歩きながら考え事をする時、ディアはたいてーこうする事を天知らず地知らず我のみ知る!
 
「飛竜の愛情、か…私達が異常なのか、あの二匹が特別なのか…」
 
そーなのだ。飛竜に愛情が無いってんなら、あのエンジョイ&エキサイテッド(過去形)はどうなるんだ?
明らかにあの二匹の行為には欲望以上の愛情があったように見えた。人間にはどう見えるか知らんが、少なくとも俺達にはそう見えた。見えたんだってば!
でも、ま……
 
「どぉ〜〜っでもいいかぁぁ〜〜〜」
「お前から話を振ったんだろうが…」
「そーだけどよ、まあ別にいいじゃん。今はもう飛竜じゃないんだし。
 それより、お前が感じた恋愛ってヤツ?俺は感じたことねーが、人間になればいつかは理解出来るもんだって分かったからな。
 そんなら、ここで問答するより、そのいつかを待った方が分かりやすいだろ?」
「……バカのくせに、中々老成したことを言うな。」
「ふっふっふ…鎧竜は長寿でのんびりやさんなんだぜ…!」
「角竜は逆だな、短気な乱暴者揃いだ。 ──っと、着いたぞ。」
 
295金属製の男:2008/05/04(日) 19:23:35 ID:AJacd1ME
……ん?ってことは、俺達って飛竜だった頃の種族としての性格、だいぶ受け継いでんのか?
鎧竜がのんびりやで角竜が短気なら、火竜は強がりヘタレ、雌火竜はツンデレ、迅竜は語尾にニャがついて棘竜はスイーツ(笑)なのか!?
凄い発見だ……コジマ粒s
 
「……お前、どうした?」
 
ディアが物凄い怪訝な顔つきで俺を見ている。どーやら俺は凄いニヤついてたらしい。キャーチョーハズカシー
取り敢えず顔を手で隠し、必死に表情を元に戻すべく文字通り隠れた努力をする。
スイーツ(笑)な雑誌片手に紅茶を嗜むエスピナスの画が浮かんでおかしくってしょーがねーが、いける、大丈夫だ。グラン、お前ならできる!
 
「な、なんでもない……」
 
よし、いける!頬の筋肉がピクピクしてるが、ランゴスタの麻痺喰らった時よりも震えてない!
でもツンデレ慧眼美女のリオレイアが「ベ、別にあんたのために三連ブレス乱射で隙作ってあげてるんじゃないんだからね!」で、
ナルガクルガの紅眼褐色幼女が「にゃーっ!」て叫びながら、その小柄には不釣り合いなほど大きな剣で斬り掛かってくる……プーーーッ!!マジうける。
結局、俺は吹き出してしまって、ディアにすんごいジト目を遣われた。それはもう明らかに不審者を見るような目つきだったさ。
 
「…………狼煙もう上げたから、帰る準備しておけよ…」
 
呆れと諦めと蔑みが等しく混ざったような口調で言うと、ディアは支給品をボックスに放り込み始めた。
なんかちょっとショック……治しようのないバカってレッテルを張られたようで。
でも、まあ、さっき一瞬だけ見せた寂しさのような雰囲気はもうないようだ。よかったよかった。
こいつには色々とヒデー事もされてるが、相棒として心のケアはちゃんとやっとかないとな。俺より年下だし。
俺達は互いの過去を深く詮索するよーな真似はしないが、もう3年の付き合いだ。時折見せるふとした雰囲気や表情から、大凡の過去はわかる。
俺の過去は呑気呑気したもので、それは人間になってからも殆ど変わらなかったが、ディアは何か壮絶な過去を持っているように感じる。
なんてったって姓を絶対に名乗ろうとしないからな、こいつは。俺にでさえ教えてくれねーんだぜ?何かあったことは煙幕の中の霞龍より明白だ。
だから、ま、俺が定期的にケアしてやんねーとダメなわけよ。わかる?ほんとにこいつは困ったヤツってこと…
 
「なあ、おい、ディア。」
 
兜を外し、かぶりを振りながらディアは「なんだ?」と訊ねた。
しっとりと水分を含んだストレートの長髪がさらりと流れる様は、見てて面白い。
 
「俺に悪いって思ってんなら、今日は奢れよ?」
 
わーざわざここまで引っ張り出しといてリタイヤにしたこの無駄手間!
相棒とは関係ねーところで慰謝料を請求すんのは、真っ当な権利だとは思わないかねワトソン君。
ま、罪の償いを求める者にしては、俺の顔はとっても楽しげだったろうと思うがね。
そしてそれに連られたように、ディアもふっと微笑んだ。中々に可愛いぞ諸君。
 
「ああ、わかった。
 まったく…しょうがない奴だな、お前は。」
 
そりゃこっちの台詞だ。
 
俺はグラン・メタルマン。こっちは相棒のディアっつーヤツだ。
知り合って3年……ちぃとばかし頭はかてーし女にしちゃ声も低いが、気のいい相棒だ。
296金属製の男:2008/05/04(日) 19:24:54 ID:AJacd1ME
これにて投下完了。
色々と試行錯誤中……
297名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 20:03:09 ID:oy/YlZm3
エロが薄いと駄目だなやはり
あ、トネスは毎日オカズにさせていただいてます、ごっちゃんです
298名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 20:06:26 ID:VxiIYa2E
>>286
乙様にしてGJ!
話の解説も乙。おかげで意味分かった
>>292
もうちょっと下まで読むと
>実質無いモノは入れられぬっていうか。
って言ってる。発言者は竜フェチ僕娘
>>296
出だしの富士額ネズミで殺意が沸いたw
今度の主人公は(かわ)いい性格してるな
でも世界観ぶち壊しどころの話じゃねえ
メタルマンときたら、メタルカッターとドリルしか思い浮かばん…
299名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 20:51:30 ID:Tk8L6kj3
>>298
俺なんてメタルマンは某ゲームのナビしか出てこない・・・
300名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 22:26:25 ID:RP2e+xo9
>>296
GJ、コジマ粒子フイタwwww(いろんな意味で
続きも期待して待ってます
301名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 23:08:25 ID:eish1G7M
勇気を出してみる。

黒鎧竜擬人化×女ハンターな電波が届いたので
ちょいと投下してみます。
302『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/04(日) 23:09:22 ID:eish1G7M

「何で出ないのよ…」
残されたピッケルはあと1本。クーラードリンクも残り少ない。
だが目当ての鉱石が1個も見つからないまま帰るのも嫌である。
「仕方ないけど奥に行こうかな」
広げていた地図を懐に仕舞い黒髪の女は奥の区域へと足を運んだ。

彼女の名はフェルス。
ポッケ村に在住しているハンターである。年はまだ
18か19位であるがボウガンの扱いが上手く、仲間内でも
彼女の腕の評価は中々のものだった。
そんな彼女は今、『たまにはゆっくり採取でも』と思い立ち
火山へとツアーへ赴いたのだが現状に何ともいえない表情を
露にしていた。
「物欲センサーって本当にあるのかしら」
先程から紅蓮石-今回彼女が欲しいと思っていたもの-が
1つも見つからない事への悔しさを感じながらフェルスは歩き続ける。
丁度、1つ足りていなかったのだ。
上位の火山ツアーなら多く出る、という話を聞いたので
ピッケルを大量に持参してきたものの、結果はゼロ。
カブレライトやらユニオン鉱石、獄炎石まで出た、というのに肝心の
紅蓮石は1つも出なかった。
「ここが最後の採掘場ね…」
ピッケル1本で何処までいけるか解らないがやるしかない、
とフェルスはしっかりと柄を握り採掘を始めた。

「…嘘でしょ」
何と出てきたのは全て紅蓮石であった。
ここまで極端だと何か笑えてくるものがある。
「まぁ無事1つは確保したからいいかな」
アイテムポーチの中身は限界近くでこれ以上物は
入りそうにない。彼女は本日の収穫に満足して帰ろうと
モドリ玉を手にした瞬間_____

「ちょ、どうしてグラビモスが…!?」
上位火山ツアーでは出る筈が無い鎧竜
-本来ならばその幼体がいる筈なのに-が佇んでいた。しかも黒い。
「(弾は最低限しか持って来ていないのに!」
ツアーだから大丈夫だろうと思ってしまっていたので
通常弾Lv1とLv2のみしか用意していなかったのだ。
薬は持ってはいるが、この状態でまともに
やりあえば間違い無く帰る事は出来ない自身がある。
岩陰で息を潜めて彼女は鎧竜の様子を伺った。
幸い気配に気づいていないようだが何か様子が可笑しい。
その様に思えた。ふと、ある事に気づく。
胴から腹にかけて黒い甲殻が剥がれ落ちていた。
普通なら狩猟の際にも破壊しているのだしその姿は
見慣れている筈なのに何か違和感を感じるものがある。
「(普通にハンターが出来る範囲じゃあ…」
腹部だけじゃない。あちこち酷い傷を負った原因になったであろうものは
一般のハンターによって出来るものとは言い難いものであった。
303『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/04(日) 23:10:16 ID:eish1G7M
フェルスの思考を余所に鎧竜は重症の体を引きずるように動かしていたが
やがてその足を止めて動かなくなってしまった。
岩陰からそっと近づいてみる。
鎧竜はその気配に気づきこちらを向いたが威嚇をするだけであった。
その威嚇も身の竦むようなあの大きな咆哮からかなりかけ離れた
弱々しいものだった。
今なら手持ちの弾でも何とかなりそうである。倒せば剥ぎ取りして
素材を持ち帰る事も出来るから思いもがけない出来事かもしれない。
しかし、彼女はその手に構えたジェイドテンペストの引き金を引こうとはしなかった。
今の内に目の前の相手を倒しておけば被害も減り、素材も手に入る。
それに目の前の黒鎧竜は今まで見た中でも相当な大きさであった。
ここでトドメを刺しておけば、という思いが頭の中で過ぎるも結局彼女は
ボウガンを仕舞いこんでしまった。
「倒す気になれないよ、こんなの見ちゃったら」
他のハンターがこの場にいたら本気で言ってるのか、とか言われそうだが
今の自分には目の前の鎧竜を殺す事が出来なかった。

甲殻が割れている箇所に秘薬と、活力剤にケルビの角を砕いて混ぜた薬を
塗りこんでみる。本来は飲む為の物かもしれないがグラビモスの口を開ける事が出来ない
のでこの方法を取った。全部に塗る事は出来なかったが一番傷の深かった
胸元は多少傷が癒されているように見える。
この行動をしている間、鎧竜は何もしてこなかった。
本来ならば敵として対峙する筈のハンターがこんな事をしているから
呆れているのかもしれない。
まぁ薬を塗っている間に押しつぶされたり熱線を喰らわないだけいいのだが。
ふとアイテムポーチの中を見る。秘薬以外の薬の他に
先ほど取れた紅蓮石も含めて多くの鉱石が入っていた。
「本当は1個だけ欲しかったんだもの。他はまた今度取りに行けばいいから…」
紅蓮石1つを残して全ての鉱石に回復薬に蜂蜜を混ぜた薬を上から
かけてグラビモスの目の前に置いてみる。
始めは不審そうに見ているだけだったがやがて口を開き目の前の鉱石を
綺麗に平らげた。こうして見ていると何か和むものがある。
そろそろクーラードリンクの効果も切れる。帰らないとこちらの体力が持たない。
「多分…大丈夫かな」
グラビモスは最初と比べると少しは元気になったようだが相変わらず自分を
襲うような素振りは見せなかった。今は目の前でゆっくりと眠っている程だ。
戻らなければ、と今度こそモドリ玉を使い帰ろうとしたのだが―

「ランゴスタ自重してよ……」

モドリ玉を地面に投げつけた瞬間背後からランゴスタに指されてしまい
目の前で緑色の煙がもくもくと虚しくあがっていた。
無念そうにアイテムポーチを見る。幸いクーラードリンクはあと1つ。
ここからキャンプまで歩くのは苦労しないだろう、と思い歩み始めた。
だがそこで彼女は自分の目を疑った。
「あ、あれ…?疲れているのかな……?」
区域の境界になっている場所でグラビモスの様子が気になり後ろを振り向いたのだが
そこに大きな姿は無く代わりに人が倒れていた、否、眠っていた。
304『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/04(日) 23:12:31 ID:eish1G7M
「可笑しいなぁ。今日ツアーには私しか来ていないのに」
心配になり近づいてみる。全身グラビドUにブラックゴアキャノン、というグラビモス亜種の
素材を使うガンランス。全て黒グラビモスで揃えるとは。余程黒グラ好きなのか。
しかし防具は殆どが破損していてもう使えない状態であった。
防具の形状からして男性だろう。しかし何故ここで寝ているのか。
「もしもーし、こんな所で寝てたら死にますよー?」
体を揺すって起こそうとする。もしかしてクーラードリンクを忘れたのか。
「ん……あれ、お前さっきの…」
あらやだ意外とイイ声、と不覚にも思えてしまった。重低音ボイス、とでも言うべきか、
眠っていたグラビドUの男性はふと何かを思い出したかのように急に慌て出した。
「ちょっと待て、どうしてこんな格好になってるんだ!?」
焦ったように自分の体を触りながら彼は騒ぎ出した。一応このツアーには
バサルモスが出るんだからあまり騒ぐな、と言いたくなる。
「あの、もう少し静かにしないと。バサルモスも出るし…」
「羽も尻尾も消えているのに落ち着ける訳無いだろう」
溜息混じりに男は落胆した。

ん?ちょっと待て。今この男性、何て言いました?

「この体じゃ溶岩の中も潜れないし…どうしてくれるんだ」
そういえばさっき私が見たのは大きな黒いグラビモス。
そして今目の前にいるのはグラビドUを着込んだ男。つまり亜種の素材を用いている。
背負っているガンランスはブラックゴアキャノン。こちらも黒鎧竜の素材。まさか_
「お、おい。しっかりしろ!」

モドリ玉の煙を吸い込んでグラビモスが人間になってしまったようです。
その結論を出した瞬間私の意識は吹き飛んだ。


「気が付いたか」
目を開けるとそこは火山のベースキャンプだった。
起き上がると傍にいたのは先ほどの元黒グラビモスであろう青年。
ご対面時は防具で見えてなかったが浅黒い肌に肩あたりの長さに無造作に切ってある
真紅の髪、琥珀色の瞳とあの原種と同じ配色を思わせる。
顔は悪くない。寧ろ格好いい、という部類に入りそうな気もした。
好んで着ている方には失礼だが、あの太って見える鎧を着てるのは勿体無い気もする。
「どうした?さっきから考え込んで」
心配したのか彼が近くに寄る。寄りすぎだ、顔が近い。
身長もやや高めで大体180台後半はありそうだ。
一緒に並ぶと中々の身長差が出来上がりそうだった。
「いや、何でも無い、です」
「にしても急に倒れるから驚いたじゃないか」
「だって、信じられないもの…」
305『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/04(日) 23:13:27 ID:eish1G7M
モドリ玉の煙を浴びた飛竜が人の姿になる、という噂を聞いた事はあったが
フェルスはあくまでも噂としてしか思っていなかった。
まさか本当に起こるとは思っていなかったのだ。
「怪我した飛竜の治療するあんたも信じられないがな」
その言葉にう、とたじろぐ。
「まぁいい。そのお陰で俺は生きているみたいだし」
ちょっと複雑だが、と笑う彼につられて自分もクスリ、と笑った。
「でも貴方の事…ギルドに何て話せばいいんだろう」
人の姿にしてしまった責任からか、素直に引き渡したくは無い。
飛竜が人間になってしまったとか正直に言えば彼は大変な目に合うかもしれない。
「貴方はどうしたい?」
彼に意見を求めてみる。
「…もう元の姿に戻れないみたいだしな。人として生きてみようと思う」
あっさりと彼は答えた。こいつ、中々切り替えが早い。
「そう、なら決まりね」
適当にギルドには飛竜に襲われて倒れていたハンターを見つけた、
とか報告しておけば何とかなりそうだ。

かくして、黒鎧竜な彼は私の元で保護される、という事になり無事何の問題も無く
村へと入る事が出来た。部屋は広いのでもう1つベットを置くスペースもある。
「そうだ、名前どうしようね」
流石にグラビモス、と名乗る訳にはいかない。
「良かったらお前が決めてくれないか」
期待の眼差しで答えられる。どういった名がいいのだろうか、と思い考えを巡らせると
とあるボウガンの名前が頭を過ぎった。色も同じだし丁度いいかもしれない。
「じゃあ…ロア、というのは?」
「ロア、か。悪くないな。それを使わせてもらう」
彼も納得してくれたようだ。
「ではロア、これからも宜しく、て事で」
「こちらこそ不束者ですが」
ちょっと待て、何処でその言葉を知った。

こうして私は元黒グラビモスと一緒に生活をする事になった。
306『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/04(日) 23:14:49 ID:eish1G7M
取りあえず今回はここまでです。
次回あたりからけしからんっぽくする予定です。
307名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 23:24:39 ID:FvVGlwjH
待ってるから、アタシ、ずっと待ってるから
308名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 01:43:06 ID:M3ieBwcB
これは鬼畜の予感
濃厚な凌辱を期待して全裸待機してます
309名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 11:59:44 ID:b2ms3ovG
もう普通の擬人化はお腹一杯な俺ですが鬼畜と聞いて飛んできました
310名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 15:39:44 ID:lwsc8g2j
鬼畜ルートなのか?www
俺は普通に、悲しく無い愛が欲しい所だがw
311名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 15:44:10 ID:M3ieBwcB
もうそんなありきたりのつまらん展開では勃起できんわ
鳥肌が立つような外道エロを期待する
312名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 15:52:20 ID:XX+fPosO
ここはプラトニック派の俺涙目wwwなインターネットですね
313名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 19:09:50 ID:+vqqhYF+
>>275です。プロットは全部あげて、序盤を書いてみたんですが、うpしていいでしょうか。
濡れ場は中盤にある予定なのでうpする分にはないんですが。
314名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 19:18:53 ID:M3ieBwcB
エロなしなら興味ないわ
そこまで書いてから一気に投下してよ
315名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 19:32:38 ID:t9yqlWlJ
ま、取りあえずID:M3ieBwcBはあらしってことで

投下カモーン
316名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 19:52:34 ID:M3ieBwcB
エロパロ板でエロ希望しただけで荒らしとな
317名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 19:59:27 ID:o5yFGOD3
  _、_    「うpしていいでしょうか?」という質問があるが
( ,_ノ` )
     ζ
    [ ̄]'E
.      ̄
  _、_    俺が駄目だと言ったらお前はうpをやめちまうのか? 
( ,_ノ` )    
  [ ̄]'E ズズ
.    ̄

  _、_     書き手をやっていけるやつってのは・・・
(  ◎E


  _、_     そういうことは聞かないもんだ
( ,_ノ` )     
         ガチャ
    [ ̄]'E

まぁなんだ。
四の五の言わんでも、これはアレかなって所があったら直すなり、
話的に無理なら前置きに忠告入れるなりして投下してしまえばいい。
エロは確かに重要な要素かもしれない。だが、そこに辿り着くまでに必要な過程があるならば、入れるべきだと俺は思う。
あくまで俺は、だが。
318名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:11:51 ID:Qpjf35Xj
『投下してもいいですか』…そんな言葉は使う必要がねーんだ。
なぜならオレやオレたちの仲間は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に作品を投下しちまってもうすでに終わってるからだ!だから使った事がねェーッ!

『投下した』なら使ってもいいッ!
319名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:17:26 ID:+vqqhYF+
なんか微妙な感じだったので様子見てましたが、とりあえず1回投下してみます。
3レスほどかります。
320名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:25:44 ID:+vqqhYF+
 多くのハンターたちの生活は、はっきり言えば裕福でない。モンスターを狩ることによって得られる収入は少なくないが、支出に関しても少なくない。
ハンターの命綱である、装備。強大な飛竜を狩猟しようと思えば、どれだけいいものを使ってもそれに越したことはない。
少しでも攻撃力の高いものを。わずかでも防御力の高いものを。そう思いハンターたちは装備を新調し続ける。
狩猟の最中に武器が壊れれば、飛竜と相対しているときに防具が破損すれば、ハンターたちに命はない。どれだけいい装備でも、目に見えない疲労は蓄積する。いつまでも同じ装備を使い続けることはできない。
安全に狩猟をおこなおうとすれば、道具の活用も欠かせない。落とし穴や、閃光玉、当然のことながら薬も必要だ。消耗品であるから、使いまわすこともできない。
わずかながらの金を惜しんで命を失うのは馬鹿らしい。そうこうしていると、ハンターたちの懐には、まったく余裕がなくなっていくのだ。

 また、狩猟にそうそう続けて出ることができないのも大きい。見えない疲労が蓄積するのは、装備品だけでなく、ハンター自身もであるからだ。
目に見えない疲労が目に見えて表れるのは、極限状態―――すなわち飛竜の眼前―――であることがほとんどだ。それが死に直結することを、熟練のハンターたちは知っている。
では、狩猟中に怪我をしたハンターはどうなるか。強力な武器を、新しい防具を、と思い溜めこんでいた資金を治療と生活費にまわさなければならない。
そういった場合、新たな防具を拵えなければならないことがほとんどだから、さらに出費は嵩む。
ハンターズギルドから多少の見舞金は出るが、多額の見舞金を得ることができるのは、復帰後の活躍を嘱望される有能なハンターズギルドへ多大な貢献をしたハンターのみで、ほとんどのハンターが受け取るのは、雀の涙ほどのものだ。
それでも、ハンターとして再起可能ならばまだいい。けがを治して、やり直せるのだ。問題は、ハンターとしての―――もしくは普通の人間としての―――生活すらままならない怪我を負った場合だ。

火竜の噛みつきで腕を喰いちぎられたもの。鎌蟹の鋏をかわしきれず足を切り落とされたもの。角竜に肛門を貫かれアッーしたもの。そんな者たちはそれから、どうやって生活していくのだろう?
321名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:29:18 ID:+vqqhYF+
だが、そういった現実を目の当たりにしてもハンターを続けていくものもいる。彼らはそうしなければ生きていけないからだ。
いや、ハンター以外の生き方を知らないだけで、別の生き方もあるのかもしれない。しかし、彼らはハンターを続ける。
そんなハンターたちが、行きつく先は2つに1つ。
狩り場で命を落とすか、―――――不正かだ。



ハンターズギルドの夜は長い。狩りを終えたハンターたちが、酒場でくだをまいているからだ。無事に狩猟を終えられた喜びを―――今回も生き延びられた喜びを―――かみしめているのだ。
夜の帳が降りて、すでに数刻。酒場を除くほとんどの町並みが寝静まっているころ、酒場へ向けて歩いている10人ほどの一団がいる。
狩猟に手間取り、夜間に凱旋したハンターたちかと思えば、そうではないようだ。
そういったハンターたちは、汗やぬぐい切れなかった返り血で鎧を染め、飛竜から剥ぎ取った素材をザックにいっぱいになるまで詰めて騒がしくやってくるし、通常の狩猟は4人以下のパーティで行われる。
しかしこの一団は、そうではない。紅のフェザーとスーツに身を包み、双剣を携えている。
目深に被ったフェザーからは、その表情をうかがうことはできない。ただひとり、その一団を統率するように先頭を歩く男、ホラント・アーベンバッハを除いて。
ホラント・アーベンバッハの、フェザーに隠れないその口元には、犬歯をむき出しにした醜悪な笑みがうかんでいた。
322名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:31:23 ID:+vqqhYF+

安っぽい酒場の扉を蹴り壊して中に入り、酒を飲み交わしているハンター―――20人ほどだろうか―――と、
酒場のあるじであり、この街におけるハンターズギルドの管理人でもある、恰幅のいい中年男性に向けて男はこうのたまった。
「ちわー、中央のハンターズギルドのものですけど、偉い人からの命令で皆殺しにきましたー。」
男、ホラントはゆるい―――酒を飲んでいるハンターたちを舐めたような口調で、続ける。
「あ、言い訳とか、謝罪とか、お前なんやねんとか、聞かないことになってるんで。すいませんけど、おとなしく死んでくれると助かります。おっけーっすか?」
突然のギルドナイトの乱入に、酒場は静まりかえる。ギルドマスターの中年男は、ひぃ、と奇妙な声をあげ酒場のバックヤードへと身を隠そうと後ずさりしたが、
裏口から侵入してきた別のギルドナイトにぶつかってしまい、床に転がり涙を流して彼に助命を請っていた。
「お前なんなんや!俺らが気分よく酒飲んどるときにわけわからんこといいよって、ぶっ殺すぞ!」
周囲のハンターたちが闖入者たちに驚き戸惑っている中、酒に酔い、空気の読めない男―――悪い意味で―――が声を上げた。
「ギルドナイトに目えつけられるようなことしとらんわ!いちゃもんつけにきたんか!」
2m近いと思われる身長と、グラビモスシリーズを身につけたその酔っぱらいは、近くに立てかけてあった自身のランス―――フレグランスをつかみ、ホラントに詰め寄った。
「ぷ。あ、すいません、フレグランスとか、なんなのこいつ、似合ってねーよとか思ってないですから」
そう思っているのが明らかにわかる口調でホラントは言い訳をし、それがさらに男の癪に触ったようだった。フレグランスを両手でつかみ、ホラントの首に突き付ける。
「舐めたことすんなや、おまえ」
酒臭いうえにしかも歯磨きもろくにしていないであろうと思えるほどひどいにおい―――まさにフレグランス―――を放つ口をホラントに近づけ、のたまう。
その大胆さ―――ある意味で言えばハンターに必要不可欠な才能である―――が彼の命とりだった。

目にもとまらぬ速さでホラントは腰の双剣を抜き放ち、フレグランス男の首を切断した。

ギルドを代表するハンターが公式の場で身につけるギルドナイト装備には、それとはまた別の一面が存在する。それはすなわち、ギルドに対する反逆者に差し向けられる、殺し屋である。
323名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:32:06 ID:+vqqhYF+
推敲したんはここまでなんで、投下終わります。
324名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:34:45 ID:4gk8bn1Q
先月、高校時代の友人がポックリ病で逝ってしまい、通夜の席で十数年ぶりに
集まった同級生の、誰からともなく「そのうち皆で呑もうなんていってるうちに、
もう3人も死んじまった。本気で来月あたり集まって呑もうよ」という話になった。
言い出しっぺのAという男が幹事になって話しは進行中だが、
なかなか全員(男5、女3)のスケジュール調整がつかない。
今年の夏はくそ暑いし、9月に入ってからにしようかと、幹事のAと今昼飯を
いっしょに食べながら話し合った。
そのときビールなんか呑んだのが、間違いだった。
Aが、ふと言わなくてもいいことをつい口に出し、おれは酔った勢いで、
それに突っ込んだ。
それは先月死んだ友人に先立つこと十年、学生時代に死んだBとCのカップルのことだった。

十年前AはB(男)の家(一人暮らしのアパート)で、Cと三人で酒を呑んだ。
直後、BCは交通事故で死亡。
Bの酔っ払い運転による事故という惨事だった。
Aはその事故の第一発見者でもある。
おれは、2ちゃんねるのことをAに説明し、事故の第一発見者のスレッドに書き込めと、
悪趣味な提案をしたのだ。
すると、Aはたちまちにして顔面蒼白となり「冗談じゃない!」と本気で怒り出した。
おれは、いささか鼻白み「むきになんなよ」と言い返したが、Aの怒りは収まらず
「じゃあ、あのときの話を聞かせてやるが、後悔するなよ」と言って、
恐ろしい早口で話し出したのだ。



486 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/14 22:01

2/2
Aのはなし
おれ(A)がBCと呑んでいたとき、D先輩がいきなりBのアパートを訪ねてきた。
顔面真っ青で、突然「おまえ等、裏返しの話を知ってるか」と話し出した。
そのときおれは、酒を買い足しにいこうとしたときだった。Dさんが止める様子も
ないので、缶酎ハイを買いに出て、十五分ばかり中座した。部屋に戻ると、
Dさんは大分くつろいだ様子で、おれが買ってきた酎ハイを喉を鳴らして一気に呑んだ。
「なんの話だったんですか?」「だから裏返しだよ」「裏返し?」
「裏返しになって死んだ死体見たことあるか?」「・・・いいえ。なんですか、それ?」
「靴下みたいに、一瞬にして裏返しになって死ぬんだよ」
「まさか。なんで、そんなことになるんですか?」先輩は、くっくと喉を鳴らして笑った。

「この話を聞いて、二時間以内に、他の人間にこの話をしないと、そういう目にあうんだ」
「不幸の手紙ですか?」
おれは本気にしたわけではないが、聞き返した。今なら「リング」ですか? と言うところか。
「なんとでも言え。とにかく、おれはもう大丈夫だ。もさもさしてないで、おまえ等も話しにいった方がいいぞ」
なにか白けた感じになったが、買い足してきた分の酎ハイを呑み干して、宴会はお開きになった。
先輩はバイクで去り、BCはBのサニーに乗った。スタートした直後、サニーは電柱に衝突した。

呑み過ぎたのかと思い、すぐに駆け寄ってみると、BCは血まみれになっていた。
そんな大事故には見えなかったので、おれは少なからず驚いた。
いや、もっと驚いたのは二人がマッパだったってことだ。
カーセックスなんて言葉も浮かんだが、そうでないことはすぐに分った。
二人は、完全に裏返しになっていたのだ。おれは大声で叫んだ。
「裏返しだ!裏返しで死んでる!」すぐに人が集まってきて、現場を覗き込んで、
おれと同じ言葉を繰り返した。だから、皆助かったのだろう。

Aは逃げるように帰って言った。おれはこんな話むろん信じないが、一応このスレッドを立てて、予防しておく。

ごめん……
325名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:59:05 ID:b2ms3ovG
ざっと見エロが無かったうえに中2全開の読みにくい文章だったので
+vqqhYF+をNGIDに登録しておきました
326名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:14:12 ID:XX+fPosO
それより誰か>>424をあぼーんしてくれ
もう今夜はおトイレいけない

>>423
とりあえず続き期待してる
327名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:15:29 ID:XX+fPosO
ああああ大分間違えた
上が>>324で下が>>322
328名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:23:04 ID:BaE4gcpq
>>326
大丈夫だ、メビウスの輪を使えばいい……

続きwkkt
329名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:30:02 ID:M3ieBwcB
>>319
面白そうじゃん
エロも鬼畜で濃厚なものを期待できそうだ。ぜひ続きを書いておくれよ。

ただ、ハイフンっていうの? 横棒の技法がお気に入りなんだと思うが、必要のないところでも多様しすぎで読みにくいな。そこが気になった。
330名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 23:23:02 ID:+vqqhYF+
読んで下さった方がいらっしゃるようなのでうれしく思います。ありがとう。
続き書きますわ。では。
331名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 23:47:00 ID:aLcgJ4YY
改行とギルドナイトの口調が気になった以外は普通だったな
しっかし
>また、狩猟にそうそう続けて出ることができないのも大きい。
>見えない疲労が蓄積するのは、装備品だけでなく、ハンター自身もであるからだ。
>目に見えない疲労が目に見えて表れるのは、極限状態―――すなわち飛竜の眼前―――であることがほとんどだ

これを見たらますます某孤独男の「数十日かけて少しずつ戦えば古龍も楽に勝てる」なんてのが不可能に思えてきた
いくら少しずつ戦うといっても古龍相手なら蓄積する疲労も半端じゃないだろ
332名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 23:55:08 ID:Wnzsh8Lq
>>320
>角竜に肛門を貫かれアッーしたもの。
さらっと混ざってるこれに不覚にもうけたw

文章そのものの感じは好きだ。これからどんな展開に持っていくつもりなのかまだ見えないけど、
続きが投下されたら自分は読むよ
333名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:03:49 ID:DM6zJe7l
終わった作品にケチ付けるのはスマートじゃないぜ
334名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:09:28 ID:ESQC7eDD
他人様の書いた物使って、別な書き手の書いた物にケチつけるなよ…
両方の書き手にすんごい失礼だろ
335名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:13:48 ID:v7Et7gT3
>>331
時間かけてちょっとずつ回復しながらっつっても
その辺はお互いイキモノである以上イーブンだわな
向こうが休むときにこっちも休んでたら千日手というか生物としてのスペック差を考えればジリ貧必至だし
向こうが休んでるときに奇襲してたんじゃこっちが休む暇がないし

最終的にはニンゲン様のさして深からぬ知恵で勝負ってとこだろうね
どうせ俺らだって他人様の解析したwikiのデータに乗っかってプレイしてたりするわけだし
特にやっこさんは幾世代も続く老舗ハンター一家ってことらしいから

「俺はたった一人でこの強大な古龍と戦っているのではない。俺の後ろには幾百幾千の先人たちがいる。
 彼らの残した知恵と知識が俺を守る盾となり、敵を貫く剣となるのだ。負ける道理などどこにもない」

ってな感じでひとつ脳内補完してみてはどうだろう
336名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:19:42 ID:SBLT3C5b
さすがの俺も>>331には引いたわ
もうちょっとネチケットっていうか常識を学んでほしいよねー
(´〜`;)
337名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:26:14 ID:ZOwBmwgJ
春だからな
338名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:31:31 ID:cUnLoygI
>>336
大陸を横断するクエストでも受注してるのか?
339名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:53:31 ID:7nsKGlvT
あいかわらずリア厨とリア消の多いインターネットですね
340名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 01:23:28 ID:SBLT3C5b
ところで、ハニーザホルンってどうなったの?
きっちり完結した?
341名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 02:12:35 ID:95BQNz8l
まだ完結はしてないはずだが、ハニー氏は一度にまとめて投下するから
続きはもう少しばかり後になるんじゃないか?

まぁリアルで忙しい人だって少なくないんだし、気長に待つがよろしいかと。
342名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 02:26:54 ID:SBLT3C5b
いや、別に待ってないけどね
アホみたく連投するからウザイだけだし
343名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 03:01:21 ID:ESQC7eDD
wikiにまた直接投稿あるんだけど、編集者のユーザー名?を見るに、前のアカム&ウカムと同じヤツだよな?
344名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 04:04:32 ID:naj1lsgr
>>302-306
これは続くんだよな?パンツ脱いで待ってる
345名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 12:06:33 ID:Os1qnshU
>>343
反応がなかったから仕切りなおしたのかね
wikiの各ページにはコメントフォームがあるんだから
言い訳や前書き後書きはそこでやりゃいいのに
直接投稿する奴に限ってウザい言い訳を本文中に残すから始末が悪い
346名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 12:12:16 ID:lYGVMUTE
なんだこの糞スレ^^; きもっ
347名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 12:59:29 ID:tRp7ibxp
この流れは…きっとGWだからだな
348名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 13:49:14 ID:Yu9nlLYK
いつも通りだ
349名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:27:01 ID:SBLT3C5b
なんか最近はエロを書いて投下するっていうより、投下するためにエロを入れるって話が多いなー
孤独男とか明らかに取って付けた様なエロだったし
ま、あるだけマシではあるけど。
燃えも萌えも大事だが、ここがどこなのか思い出して、もっとエロ重視しようぜ。
みんな同じような和姦ばかりでつまらないよ
350名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:41:04 ID:Xd+8HwzR
>>349
見本うp
351名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:43:14 ID:ESQC7eDD
一理あるんだが、文句ばっか垂れるくせにクレクレうるさい
どエロなの自分で書いてみろよ
352名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:46:40 ID:PnZ1uR2C
書き手スレなって荒れそうだから誰か投下してくれんかね……
353名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:50:29 ID:naj1lsgr
集会所で帰ってこないハンターを待つアイルーをその…お持ち帰りして色々しちゃうのを思いついたんだが
SSにするのが難しい
354名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 20:05:04 ID:SBLT3C5b
そうだなあ、俺ももうずいぶん投下してないし、そろそろまた一つ書いてみるかな
エロいかどうかはさすがに他人の評価に任せるしかないけどね
スレの更なる活性化のため頑張ってみるよ
355名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 20:27:26 ID:1OK2Byar
書くけど投下はしない俺が最強ってことで
356名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:25:27 ID:tRp7ibxp
>>355
うpしたら村長とニャンニャンしていいぞ
357名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:28:12 ID:ESQC7eDD
>>356
どの村の長か、そこが問題だ
358名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:38:22 ID:PnZ1uR2C
>>357
ココットに決まってるだろ
359名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:39:42 ID:SdTxc6kc
ハラヘットンナも忘れんなよ!
360名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:45:10 ID:Xd+8HwzR
昨日の、ID:+vqqhYF+です。推敲終わったんで、続き投下投下します。

NGに関してですが、人が死んだり(殺されたり)するのが嫌な方はスルーしてください。
361名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:49:58 ID:Xd+8HwzR


ギルドナイトたちが双剣を主な武装としているのには理由がある。
そのうち最も大きなものとして挙げられるのは、彼らが狩猟の対象とするのが「飛竜などの大型モンスターを討伐するための武器を持った人間」だからだろう。
考えてみればわかることだが、対飛竜用として用いられる武器は、大剣、槌、ランスなど、大型のものが多い。これは攻撃する的が大きいことから、さほどシビアに狙いをつける必要がないことと、一撃ごとの高い威力が求められるからだ。
ただこれらの武器は、ランポスなど、素早い攻撃を繰り出すものが多い小型モンスターに対しては後手後手に回る。武器の重量のため動きが遅くなること。モーションが大きいことなどがその理由だ。
では、全長6メートル近い鳥竜よりもさらに小さい的―――人間―――と相対したとき、どうなるかは自明である。
ボウガンに関して言えば、素早く動く人間を的確に狙撃することは難しい。眼前に剣を持った敵がいるというのに、いったいいつスコープを覗くつもりなんだ?

ゆえに片手剣と双剣のいずれかが主武装として用いることになるわけだが、飛竜すら討伐する高威力の武器を片手剣の小さな盾で受け止めるのは自殺行為であること、
一対複数の戦いを強いられるギルドナイトがいかにして効率的に敵を屠るかということを勘案すると、単位時間当たりの攻撃回数を増やす―――攻撃は最大の防御という方法をとることになること。

これが、ギルドの刺客として不正をはたらくハンターたちにとって恐怖の象徴たるギルドナイトたちがギルドナイトセーバーを正式採用した理由である。
362名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:56:29 ID:Xd+8HwzR


刹那のうちに、ギルドナイトセーバーでフレグランス男の首を切り落としたホラントは、飢えた獣のような表情をこう浮かべ宣言した。
「悪いね、ギルド上層部のじいさんたちがえらくご立腹でさ。
密猟は、貴重な遺伝資源である飛竜などの大型生物の頭数を管理し、保護しているギルドに対する反逆であり、我々の権利を侵すものである。われわれに歯向かう者を排除せよ、
って言われちゃったもんで。ね。なんだかんだ言ってじいさんたちは、既得権益に群がってるだけなんだけどね。

でも、これが俺らの仕事だから。悪いけど、あんたらみんな、殺すね」

瞬間、20人ほどから1人仲間を減らしたハンターたちは、悲鳴を上げながらも身を守るために、それぞれの武器に手を伸ばそうと一目散に駈け出した。
そしてホラントは、嬉々とした表情で手近なハンターに斬りかかった。

最も身近にいたハンター―――キリンシリーズを身にまとった女―――が自らの武器である鬼斬破を手に取ろうとホラントに背を向けたとき、
彼は躊躇なくその背中を浅く、首から背中にかけて斬りつけた。
薄手に見えて、飛竜の攻撃からすらハンターの身を守るキリンシリーズの防御力は高い。その生地を切り裂きつつも創傷は表面をなぞるようなごく浅いものである。
それは決して力任せな攻撃ではなく、ホラントがまさに鬼人のような技量の持ち主であることを如実に表していた。
斬りかかられた女は、女性であっても、職業柄大柄な場合が多いハンターにおいては珍しく華奢で、身長はおそらく170cmもなく、力強いというよりはしなやかな体つきをしていた。
肩にかかるかどうかという長さの銀髪は艶やかで、絹のような光沢を放っている。あの髪でイチモツをしごけばきもちいいだろうなとホラントはふと思った。
女は恐怖の表情を浮かべ、斬りつけられた痛みにそのまなじりから涙をにじませて、追い迫るホラントを肩越しに何度も何度も振り返る。
その嗜虐心をそそる表情と、背中を斬りつけられたために露わになった女の白い背中と一筋のきずあとにたまらなく欲情した彼は、女に追いすがり、その四肢を何度も何度も斬りつける。
陽にあたったことがあるのかと不思議に思うほどに白い肌が、流血とさらなる刀傷によって朱に染まる。
「いやあぁぁ!痛いぃぃいぃ!」
叫ぶ女の声に彼はさらに異常な興奮を覚え、双剣での乱舞を加速させる。
しゅぱん!
「ひぅっ」
興奮によって手元が狂ったのか、浅い刀傷のみで、それまでは致命傷を決して与えなかった彼の乱舞のうちの一撃が、女の首を半分ほど切断した。
神経を絶ち、骨すら両断した一撃。瞬間、首からは噴水のように血が吹き出し、女のからだと、酒場の一角を鮮血で彩った。
鮮血に染まる女の白い肢体。鮮血で朱が混じった美しい銀髪。それをみたときホラントは、言いようもない快感に襲われ、思わず股間のモノを固くした。

ハンターたちが恐慌を起こしてからこのときまで、10秒足らずでの凶行であった。
363名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:01:32 ID:Xd+8HwzR


「シーラっ!!」
キリン女―――どうやらシーラというらしい―――の首から血が吹き出して酒場の一画を染めたときまでに、彼女を含む6人の人間が事切れていた。
そのどれもが、ガンナー用の防具を着用していた者であった。敵を鎧ごと背後から切りつけるのは、ギルドナイトの苦手な部類の攻め方である。
一撃が軽い双剣では、鎧によってほとんどの威力が減殺されてしまうからだ。しかしそれでも彼らがガンナーを真っ先に狙ったのには理由がある。
たとえ立ち回りを工夫することによって複数人を相手にすることができたとしても、離れた位置から攻撃を試みるガンナーの狙撃をかわし続けることはできない。
大きな武器を持ったために狭隘な場所で動きづらい近接武器ハンターと、狙いを定め、撃つという2つのアクションをこなすために攻撃に時間のかかるガンナー。
どちらを先に排除しておくべきか。それは極めて明らかなことだろう?


シーラ、と悲愴そうな声をあげたレウスシリーズの男が憎しみをこめた目でホラントをにらみながら、片手剣―――プリンセスレイピアの剣先をホラントに向けて言う。
「オイゲン!フリッツ!あいつを囲め!ぶっ殺すぞ!」
ハンマーを持ったクック装備の男と、大剣を持ったガレオスシリーズの男がその声に応え、ホラントを囲もうと動く。酒場内はすでに乱戦の様相を呈していて、ギルドナイト1人に対して2,3人のハンターが襲いかかっている。

慣れない対人戦と、酒場の中という狭く著しく動きを阻害される戦場。戸惑うハンターたちに比べ、囲まれながらもギルドナイトたちにはさほど緊張した様子は見られなかった。

一対多数の戦闘において、重要なのは機先を突くことである。ホラントは3人の男のうち、わずかに包囲網を形成するのが遅れた一人、クック装備の男に向かって駆け出した。
突然のことに驚いたハンターはホラントを迎撃するため、手持ちの槌・クックピックを溜めようとした。しかし、彼にはひとつ誤算があった。

ゴツン

ぶつかったのは、背後に置いてあるテーブルと、セットのチェアー。それが彼の動きを一瞬妨げ―――命を奪う。

刹那、ホラントは這うような低い姿勢でゲリョス男に駆け寄り、突きあげるようにして男の左目を貫いた。



人体における急所。そこを覆わない限り防具は防具としての意味をなしたとは言わない。
しかしただ一つ、決して防具によって覆われない急所が存在する。
すなわち、目である。

人体を効率よく破壊するためにはこれ以上ないほどの急所。突けば眼球に加え、脳すら破壊できる部分。
この場に居合わせた誰よりも多くの人間を殺してきたホラントは、決してそこを見逃したりはしなかった。
364名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:01:54 ID:Xd+8HwzR
投下終わります。
365名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:04:46 ID:1OK2Byar
ダッシュ使いすぎて読みにくいって意見を完全に無視してるとこがすごいよね
366名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:05:50 ID:Xd+8HwzR
>>365
推敲の段階で半分にしたんですが。じゃあ今度は四分の一にしてみます。
367名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:09:02 ID:PnZ1uR2C
これで半分なのに驚き

使い方と使い時を学べとしか……
368名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:11:31 ID:SBLT3C5b
読みにくいって言ったの俺だけど、無理に聞く必要はないぞ。あくまでもただの意見だしねー
読者の意見は貴重だが、なんでもかんでも取り入れてたら何も書けなくなるよ
自分が必要だと思ったならそうしてくれればいい
369名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:17:53 ID:fjTYQSQB
>>366
何かを説明する時は、ダッシュよりも句読点を使ったほうかいいと思う
ダッシュ多用以外はなかなか好みだった
主人公のゲスっぷりがいいw
370名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:22:16 ID:SBLT3C5b
逃げる女を切り刻みながら勃起するとか、マジ外道よな
やはり俺の読み通り、最高の鬼畜エロが拝めそうだ
371名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:22:22 ID:4Ceozitc
>>364
話としては面白い。
ギルドの支部ぐるみで密漁斡旋したので懲罰、という流れなのはわかるが、証拠の提示もなしに皆殺しはちと乱暴だと感じたかな。
あと、おいらはダッシュの多用については何とも思わなかったけど、読点でも十分な箇所もあると思う。
わざと中途半端なところで句点入れてみたりするのも、引きを作るのにいいんじゃないかね。
372名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:26:13 ID:4Ceozitc
ついでに質問なんだが、最後に眼を突かれてるゲリョス男は誰?
話の流れからしてクック男の間違いかな?
373名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:29:20 ID:Xd+8HwzR
>>372
うがあああああああああああああああああ全部直したと思ったのに…
クック男ですね

なんかコメントもらえてうれしいんですけど、全レスするのはうざいと思うんで。しません。
いただいたアドバイスは、参考にさせてもらいます。
374名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 23:54:05 ID:I+Wj92SK
刹那の使いかたは正しいのかな?
よく分からないから下手なことは言えないけど…
375名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:05:05 ID:QRIZf5PL
刹那ってのは、まあ、実際にはありえない速さだからな。少なくともモンハン世界じゃ無理だろ。
でもまあそこは気分とか語感とかそんなノリだ、気にすんな
376名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:36:28 ID:82EvIBaD
たしか60分の1秒とかじゃ無いっけ刹那。
書き手読み手的には一瞬とか、瞬きしたらとか、いつの間にって感じの表現。
むっちゃ速いって伝わればおk。
377名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:38:54 ID:+FBUj0hi
刹那に時間的長さは無いよ
378名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:17:41 ID:ns2vxBEp
>>373
あまりグロいのは苦手なんだが、投下前に注意書きしてくれて助かった。
続きwktkして待ってる。


とりあえず、刹那=かなり速い ということでおk?
379名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 02:59:28 ID:zBMD0b9/
なんだこの糞スレ^^; きもっ
380性的敗北:2008/05/07(水) 12:41:19 ID:TXzUkqpG
【ナルガ擬人・まあ……やったもん勝ちってことでw】

堅牢な石造りの狭い部屋。小さな明かり取りの窓から差し込む月明かりの中に彼女はいた。
年の頃は15、6、手足はすらりと長く胴のつまった筋肉質の身体に程よい脂ののった肢体と、
愛くるしい顔立ちの美少女。ゆるく束ねた艶やかな黒髪は腰まで伸び、毛先の辺りでくるりと弧を描いている。
深紅の瞳と、耳の先が少し尖って、先端に黒い飾り毛が生えている以外は、どこにでもいる普通の娘だ。
……全裸で、年頃の娘にあるまじき恰好で鎖をかじっていたりしなければ。
乳白色のなまめいた肌を隠すものはなにもなく、身につけた物は首に嵌められた太い革の首輪だけ。
南京錠でがっちり止められた首輪には太い鎖が繋がっており、鎖は壁に打ち付けられた楔によって固定されている。
彼女はここに入れられた時からずっと、鎖を噛みちぎろうとやっきになっていた。
彼女にとって裸でいる事は不自然ではない。
本来そんなものを必要とする生態ではないのだから。
石の冷たさも、気にならない。
ただ、こんな狭い窟に閉じ込められるのは不本意であったし、なにより息苦しく、不快だった。
ここにはむせ返るような草いきれも、木々のざわめきも、湖沼を吹き渡る湿った風も、なにもない。
あるのは外から漏れ聞こえる、耳障りな騒がしい啼き声、鳥竜の卵を噛み砕く時のようなガチャガチャという音。
不安だった。
帰りたい。私の居場所に。あのお気に入りの樹の枝でうつらうつらし、腹が減ったらケルビを食べる、
そんな暮らしに戻りたい。
一心不乱に鎖を噛み続けていた彼女の動きが止まった。
381性的敗北:2008/05/07(水) 12:44:34 ID:TXzUkqpG
ピク、と耳をそばだて、全神経を窟の外から聞こえる音に集中させる。
……石畳を鳴らして何かが近付いてくる。
身を翻し、窟の隅で身構える。
そこだけ木の板が張られていた箇所がギイ、と音を立てて動き、小さな明かりを携えた
黒い影が5、6つ、どやどやと窟に入り込んで来た。
彼女は歯を剥き出し威嚇する。
中の一人の臭いに覚えがあったからだ。

こいつは、私をここに連れて来た『はんたー』だ。
落とし穴に嵌められ、もがく私に向かって何かを投げ付けた男。
その緑の煙に目眩を覚え、気が付いたら、ここにいた。
こいつらはみんな『はんたー』か。なら、こいつらを倒して、私は樹海に帰る。

(へぇ、なるががぎじんかするとこうなるんだ)
(とうようふうだな、かわいいじゃん、おれこのみだよ)
(まだわかってないのかな、かべぎわでみがまえてるぜ)
(あっはっは、ほんとうだ)
『はんたー』が近付いてくる。樹海で対面したときと違い、武器を構えていない。
笑いながらの軽い脚取り。その余裕がかえって怖い。
彼女は左前脚を軸に回転し『はんたー』に体当たりを食らわした。
『はんたー』は一瞬で背後の壁に吹っ飛ぶ……はずだった。
……彼女が本来の姿であったなら。
(なんだぁやるきかぁ?)
体当たりされた『はんたー』が笑って彼女に飛び掛かる。
跳びずさろうとしてバランスを崩した。
ピンと張った首輪を繋ぐ鎖。『はんたー』の仲間が引っ張ったのだ。
「ギャウゥ」
態勢を崩し、ぶざまに倒れる彼女にのしかかる『はんたー』。
(さぁおとなしくしな、こねこちゃん)
背中にしがみついた『はんたー』が両前脚を掴む。
後ろ脚にも『はんたー』の脚が絡まり、身動きがとれなくなった。
押さえ込まれた彼女の首筋を生温かい物が這う。
気持ち悪い。
肩を竦めもがく。
ヒタリ。
今度は肩に。
怯気が走り、思いきり身体を震わせると、肩にガツリ、と固いものが当たった。『はんたー』の顎に肩が当たったのだ。
(はっはぁ、いきがいいなぁ)
髪をわしづかみにされて、頭を押さえつけられる。
(やりがいがあるぜぇ)
『はんたー』の声が耳元でした。
382性的敗北:2008/05/07(水) 12:47:12 ID:TXzUkqpG
次の瞬間、不思議な電流が走り、身体をビクンとのけ反らせた。
何かされた、のはわかった。
でもそれが何故こんな風に感じるのかわからず、彼女は戸惑った。
不思議な電流は、なにかされた箇所ではなく、身体の奥から沸き上がってきたのだから。
本来彼女の種は、発情期にこれ、と思った牡に耳を甘噛みさせる事で生殖器が反応し、
所謂フケた状態になる。そして牡は首筋を柔らかく噛みながらマウンティングポーズをとるのだ。
甘噛みは、彼女の種にとって牡の受け入れサインなのだ。
哀れな事に彼女はまだ発情期を迎えたことがなく、故にそれが自然な反応であることを知らなかった。
嫌……『はんたー』が私の身体をおかしくする。
怖くて、彼女は固く目を閉じ身震いした。
「う…がっ……」
(なんだこいつみみがかんじるみたいだぜ)
再び『はんたー』が耳元になにかをした。
「ぎゃおん」
また身体が跳ね上がる。
今度ははっきりわかった。
噛まれたのだ。
耳たぶに軽く歯を立てられている。それだけなのに、身体が熱くなる。身体の力が抜けてゆく。
目が濡れる。肌が汗ばんでくる。
やめて、嫌。
押し殺した悲鳴が、力無い、卑猥な響きを伴った変な声に取って代わる。
「くぁ……ぅ」
(はは、かんじてやがる、よしよしいいこだなぁ)
『はんたー』が耳朶を舐める。ネチャ、チュプ、と音がするたびに、あの、重たい何かが沸き上がる。
腰の辺りにわかだまった、重い、けだるい何かが、出口を求めている。
もう片方の耳たぶの裏を指の腹で撫でられ、たまらず彼女は身体をくねらせた。
「うがっ…がっ…が……ぁ…ああ…あお…ん、あお……ん…ぅなうぅん…あぉん」
身体の中で暴れる何かに必死に抗おうとするあまり、いつの間にか『はんたー』に、
服従の証である仰向けの姿勢に横たえられた事も気付かなかった。
(いっただきまーす)
『はんたー』の仲間が胸にしゃぶりついてきた。
「んぃやううぅっ」
膨らんだその部分を吸われるだけで股間が熱くなった。何故、そんなところを吸い付かれてこんなになるのかわからない。
怖い。
(おまえらだけでたのしむなよ、ほらこねこちゃん、ここはどうかな)
一人が、彼女の尻に掌を這わせ、そこに触れてきた。
ツプ……。太い、硬い指が膣内に侵入してきた。
383性的敗北:2008/05/07(水) 12:48:52 ID:TXzUkqpG
(おい……こいつはつものだぜ)
男が浅いところをゆるゆる掻き回し始める。
それだけの事なのに、今まで与えられた刺激を耐えられなかったのが不思議なくらい激しい衝撃が彼女を襲った。
そして漸く悟る。
今されているのは……交尾だ。
『はんたー』と、その仲間に私は発情させられているんだ。
私をこんな姿にしてに閉じ込めただけで飽き足らずに。
ひどい。ひど過ぎる。
「うあ……あ……」
彼女は泣いた。
不本意とはいえ彼等に腹を見せ、服従する姿勢をとってしまった。
これから起こる事がどんな屈辱的な行為であろうと、彼女は受け入れなければならないのだ。
「ああ………あ………」
絶望に啜り泣く彼女の中を掻き回す男が笑いながら彼女の手をとると、自らの股間に導いた。
熱く脈打つ異様な感触。
そっと視線を遣り、息を飲んだ。
悍ましいモノがそこにあった。
小さな炎に照らされた、初めて見る巨大な、赤黒い怒漲。血管が縦横に走り、プツプツとした小さな瘤のようなモノがくまなく全体を覆っている。
(くろしんじゅをおごったいつぶつだぜ、わすれられないしょじょそうしつをたいけんさせてやるよ)
男が彼女の腰を抱え、股間にそれを宛がう。
いつの間にか彼女に群がっていた『はんたー』達が離れ、手足を押さえ付けていた。
(いれろ、いれろ)
囃し立てる声に合わせて、男の肉棒が花弁を擦る。
ああ……私、はんたーと交尾してる……。
恐ろしい事態なのに、忌むべき現実なのに、無数の瘤に溝を擦られ、小さな突起を突かれると、脳髄が焼けたように熱く蕩けてしまう。
ああ…それ、もっとほしいの…交尾したい……。
いつしか彼女は喉を鳴らして甘い声で啼いていた。
(じらすなよ、かわいそうにこねこちゃんまってるじゃないか)
(へへっじゃあいちばんやりいかせてもらいますか)
384性的敗北:2008/05/07(水) 12:51:54 ID:TXzUkqpG
男が角度をつけて腰を沈めた。
グチュ、一気に彼女の中にそれが食い込む。
「ぎゃううううっ」
一気に膣を引き裂かれる痛みに彼女は我に帰った。
微熱の醒めた意識が改めて我が身に起こったことを把握し、絶望のどん底にたたき落とす。
嫌……私、私、はんたーが挿入ってる……これがホントの交尾!?気持ち悪いよやめてこんなの嫌あぁっ!!
泣き叫び、暴れ狂った。
ズリュ、男が、根元まで埋没させたそれを見せ付けるようにゆっくり半分がた引き抜く。
逸物に絡み付く愛液には、破瓜の証である深紅の筋が混じっていた。
(ちからをぬきな、こねこちゃん)
男が背に手を回し彼女を抱え直した。、厚い胸板を密着させるように、力強く抽送を開始する。
「ぎゃううっぎゃううぅっ」
それが遡上する度に、下腹部の奥の、ずっと熱がわかだまってたところが激しく疼く。
引き抜かれる時には瘤が内壁を擦り、身体の力が抜ける。
その度に心が、野性が打ち砕かれそうになる。
今彼女に出来る抵抗は、感じまい、壊れまいと、自身に言い聞かせ、一時も早く交尾が終わる事を念じる事だけだった。
なのに。
(おいおい、ひとりでおたのしみってずるくね?)
(しょうがねぇなあ)
覆いかぶさっていた男が上半身を起こす。
待ってましたとばかりに残る男達が耳をねぶり、乳房を揉みしだき、吸いつき、腹を、
腿を舐め回し、すっかり蕩けた水音を立てる接合部の急所を摘み、擦り始めた。
胎内の異物を拒絶することだけに意識を集中していた彼女の意識が一気に崩落する。
あ…あ…中、そんなされたら変になっちゃう…やっ、そこだめ、いやうぅ……。
徐々に、確実に深く蝕まれる雌の本能の傍らで『飛竜』としての彼女の本能が叫ぶ。
だめっ、だめなのっ、こんなの、こんなの……とまらないとまらないだれかとめ…あ!
脳天を電流が駆け抜け、意識がとんだ。
初めて、巣を出て外の世界に出たあの日の感動よりも眩しく、自らの牙で獲物を倒した時の興奮よりも激しい衝撃。
「ぅ……あ…あ……」
私、はんたーと交尾した……気持ち良くなっちゃった……壊れちゃった……。
長い睫毛に覆われた目を閉じる。
獣のプライドが穿たれた女の部分から溢れ、零れ落ちた。
385性的敗北:2008/05/07(水) 12:56:21 ID:TXzUkqpG
男が繋がったまま体位を変えた。
正常位から胡座をかき、膝に彼女を乗せる。
力無くしなだれかかる様に男が苦笑した。
(もういっちゃったのか?おたのしみはこれからだぜ?)
乳房を吸い、ゆさゆさと彼女を突き上げる。
「…ぅなおぅううぅん…あううぅ……ん」
身体全体をあの甘美な痺れに支配され、どこをどうされても、今の彼女には絶頂への引き金と化してしまう。
(きもちいいか?こねこちゃん)
「うあうぅん…なうう……」
男が彼女の舌を吸った。
「ん…む……」
吸い返し、口内に舌を差し入れた。
(どれ、おにいさんもよくしてもらおうかな)
股間のモノを握らされた。
(ちんぽはやさしくしごくんだ…そう、うまいぞ)
これ…ちんぽって言うんだ……ちんぽ……ちんぽ…気持ちいい…ちんぽ…ちんぽ好きぃ……。
それから彼女は生殖器で、排泄穴で、口で何度もちんぽをくわえこんだ。それでも足りずに
両手にちんぽをねだり、男達に笑われた。
(そら、ちんぽほしいか?)
問われ、愛液と白濁に塗れる股を開いた。
「ちん、ちんっっ」
(いいこだな、なるがは)
もう初めての挿入から何度目になるかわからない交尾。
貫かれたまま彼女は絶頂を向かえ、意識を手放した。



男達が引き上げた後、一人残された彼女は、乾きかけの精液がこびりついた身体のまま自らを慰め始めた。
「あうう……ちん…ちん……」
なるが、ちんぽ好き……。もっとちんぽしたいよぉ……。



「ナルガの奴堕ちるの早かったな」
「もう少し頑張ると思ったんだけどな」
「まぁでも良かったんじゃね?ティガみたいに泣き叫んでばっかりやギザミみたいにヒステリー起こして放尿しまくりより、ずっと扱いやすい」
「はっは、言えてる」
「次はどこ行くよ」
「ちっちゃいフルフルにバキュームフェラされてぇな」
「なんだとうとう幼女に目覚めたのか?」
「馬鹿、原形だよ原形」
「おめでとうドラゴンファッカー」
「でも原形じゃ、預かってもらえないぜ?」
「そこなんだよなぁ、悩み所は」
「ここはあくまでも身許引受人のいない擬人竜の預かり所だからな」
「まぁ今じゃ公然のハンター娼館だけど」
下卑た笑い声が暗い回廊にこだまする。


……そこはシュレイド城下のハンター宿泊施設。
料金にほんの少し色を付けた者だけが通される特別な領域。



386名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 13:54:35 ID:teSyNT+t
擬人化厨は死ね
387名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 13:56:44 ID:+FBUj0hi
イイッ!おっきしたぜ!
388名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 14:11:51 ID:zBMD0b9/
なにこの気持ち悪い人間・・・?じゃないかwww きもっ
389名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 14:45:15 ID:7H2iTuFJ
エロいっすね。乙です。
390名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 15:00:40 ID:QRIZf5PL
やはりエロは鬼畜凌辱に限るわい
391名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 16:02:08 ID:ZTAHAXr0
いいよいいよー!!!
ぜひ次作も待ってる
392名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:43:02 ID:tb+i0EQm
ちょっとした過疎、これはチャンス。一時間書き込みなかったらアカムは俺の嫁

阻止されたら擬人化監禁鬼畜エロを本気で書いてやんよ
393名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:48:44 ID:TwshWEBy
ウカムルパスが392を掘りに向かったぞ。
394名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:52:32 ID:aUvTc5cp
>>392
アカムって何?都市伝説ですよね^^
395名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:16:34 ID:tb+i0EQm
やっぱり見てる奴はいるんだな。ちょっとネタ不足なだけか。


ここって痛い系というか、グロって大丈夫だっけ?

ドリルで性器を破壊とかどうかな。
あのギュルギュル回転するランスをラオ擬人化巨大熟女の性器にぶち込むというネタに、並々ならぬ意欲があるんだが
はい、まあ普通に引かれて終了ですよね、さーせん。
おとなしくまたクック先生擬人化でも書くわ
396名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:21:37 ID:xA+2vvuy
巨大熟女…新宿にそびえ立つ…唐突に音ゲー…
原形エロへの興味の発生と共に、トラウマが発動しました
397名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:22:32 ID:aUvTc5cp
別に予め宣言してくれれば心の準備して読むからグロは構わんけど、熟女は御免被る。
398名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:22:46 ID:6Ew5ZxZt
>>395
前者は注意書きしてから投下
後者は全力で投下だ
399名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:34:25 ID:TwshWEBy
>>395
鉄男って映画にそういうシーンがありましたぜ。
しかもそっちの方は、ナニがドリル化して……
 
相当グロいはずだから、投下するなら注意書きだな。
400名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:36:44 ID:LaAkm+0v
>>395
熟女の度合いによるがギリギリおねいさんと呼べるくらいなら歓迎だ

あとクック先生マダー?
401名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:38:38 ID:tb+i0EQm
熟女つーか、美女って言い方がいいかな。二十代後半くらいの。身長は二メートル半くらい。
いつまでも尊大だからギュルギュルして屈服させるの。そんな感じ。

あー、クック先生はやっぱり止めとくか。前に投下したし。別の飛竜を凌辱するね。
初めて村アカム倒したのに溶岩の上で死なれて何も剥ぎ取れなかった、あの瞬間のドス黒い感情をSSに込めてみる
402名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 02:52:53 ID:54C5gKYk
>>395
ゼントラーディですね。わかります
403名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 02:57:54 ID:CRA3sFtp
少し質問なのですが、ここはやっぱり男性が多いのかな。
自分は女性でいつも楽しく読ませていただいているお礼に
ポチポチ書いてるんですが、どうしても少女小説っぽくなってしまって…
そいうの男性の方は苦手ですよね。エロジャンルは初なので四苦八苦してます。

グロ系とかハードな鬼畜系は正直苦手ですが、
投下されると嬉しいのできっと読んでしまうと思います。
いつも素敵でえっちな小説有難う御座います>投下してる皆さん

長々失礼しました。
404名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 03:26:25 ID:xA+2vvuy
どういう話が好みかは性差より個人差だろ
その少女小説っぽいものの需要を拓けるかは、投下されてみなくちゃわからない
自分で面白いものが書けたと思ったら投下してみれば良いんじゃね?

……これはもしかして、書き手スレ化トラップか?
405名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 04:15:48 ID:FWtz+cVr
>>403
あまりにもケータイ小説(笑)でないようなら投下すれば?
406名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 04:47:08 ID:YSyIzUNw
あまりの原型の少なさにないた
リオレウスとかをハンターに犯してもらいたい
あとはヒプノックとクックの交尾とか
407名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 05:01:48 ID:tb+i0EQm
糞生意気な女ハンターがアイルーの群れに捕まって拘束放置、尻を高々と上げた不様なポーズのままバックからブルファンゴに犯される
って感じのを読みたい
408名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 05:06:31 ID:YSyIzUNw
ドスファンゴじゃダメなのかお
確かにいいシチュエーションだが
409名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 10:47:28 ID:tb+i0EQm
ドスファンゴはデカすぎないか?
ブルファンゴでさえ百五十キロはありそうなのに、ドスはもう三百や四百は余裕でありそう
のしかかられてる女の腰や背中の骨がバキ折れて圧死しそうでな
410名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 11:48:49 ID:/mm7uucB
>>409
>のしかかられてる女の腰や背中の骨がバキ折れて圧死しそうでな
バキ折れとはすごい表現だな
411名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 11:51:44 ID:6NgWi7cJ
ああ見えて事に当たるときは繊細かもしれんぜ
つうかそうでないと同族と事に当たるときに
ご立派な牙でパートナーをビッグタスクしそうだ

あそこまで生き延びたファンゴ様がそんな間抜けな訳ない
ちゃんと計算されてる。角度とか。
412名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 11:52:44 ID:6NgWi7cJ
>>410
エンヤ婆だな
413名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 12:32:53 ID:dV2Kl5fo
>>403 勝手だが、奥様の人とぴーちゃんの人は女なんじゃないかと妄想してよんでた
ファンゴを見ると、エロよりアーッなことしか浮かばない
414名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 13:32:04 ID:JJcxJqvf
>>407におっきしたwのでちょっと書いてみた


いつものようにネコの落とし物狙いで上位森丘素材ツアーにやってきた。
飛び付いてくる馬鹿ネコをブラッドフルートブン回して吹っ飛ばす。
アレルギーはないけどネコは死ぬほど嫌いだから良心の呵責なんてないわw
キッチンネコと話なんかしたこともないし、オトモなんて邪魔なだけ。
あんなのを登用したのはどこの誰なんだか。センスを疑うわ。
さあ落とし物を拾ったら帰るわよ…っとポーチポーチこいつもポーチ!お、これは……大食いマグロ('A`)
掻っ払いテクだけはいっちょ前の糞モンスのくせに!少しはマシなもの落としなさいよ!
腹を立てながらキャンプに帰ろうとブルファンゴの巣窟に足を踏み入れた。

「………?!」
緑の小山が、崩壊したベースキャンプ跡が、フィールド一帯が象牙色に変色していた。
何コレ?
しかも鳴いている。
(ニャウニャウ)
(ニャウニャウ)
(ウニャーウ)
象牙色の正体に気付いたら、足から背筋に強烈な悪寒が走って胃の裏がむず痒くなった。
ネコだ。一面にネコがひしめき合ってるんだ。
(ニャウニャウ)
(ニャウニャウ)
(ウニャーウ)
ネコ達がじわじわと迫ってくる。あたしは、ちょっと人に聞かせられないような
物凄い奇声をあげて、木々のトンネルにすっ飛んで逃げた。
……トンネル内も象牙色に染まっていた。
(ニャウニャウ)
(ニャウニャウ)
(ウニャーウ)
「来るなぁっアッチ行けえーーーっ!」
ブラッドフルートを振り回して、ネコを追い払う。
しかし多勢に無勢。数匹を薙ぎ払っても、足に背中に腰にネコが飛び付いてきて、防具に爪を立て引き裂いていく。
「何すんのよこの馬鹿ネコ!」
自慢の真珠色に輝くフルフルSがボロボロになっちゃうじゃないのよ!
そこで妙な事に気付いた。
コイツら、あたしのフォールドだけを狙って破いてる……!
ゾッとした。
意図的に腰周りだけを剥くなんて気持ち悪過ぎる。
ブラッドフルートを打ち捨てて、一目散に逃げようとした。
それが合図だったようにネコ共があたしに飛び掛かってきた。足に絡み付いて、あたしを引き倒す。
もんどり打って地べたに転がるあたしにたかるネコが口を開いた。
(逃がさないニャ)
ネコがしゃべった。
「いやーーーーっ」
恥ずかしい事に、あたしはネコに恐怖し、失神した。



目を覚ますと、ネコの大群はどこにもいなくなっていた。
よかったぁ……。
起き上がろうとしたら、ぶざまに地べたに転がった。
なに?なんで腕が動かないのよ。
あたしは後ろ手に蔦で縛られ、放置されていたのだ。当然のように、足も、膝と足首をがっちり縛られている。
なんのつもりよ!
「ちょっと馬鹿ネコ!出てきなさいよ!」
あたしは思いきり叫んだ。
落ち着いて考えれば、料理ネコは会話が出来るんだから、野良がじゃべってもなんもおかしいことはない。
馬鹿に反応したのか、はたまた出てこいといわれたから出て来たのか、ともかくネコが一匹寄って来た。
415名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 14:01:19 ID:JJcxJqvf
小さな壷を抱えたそいつが、ニヤニヤ笑いを浮かべて話しかけてくる。
(アイルーメラルー狩猟数9999匹達成おめでとう)
「あんた人のギルカのぞき見すんじゃないわよ!」
(そんなもの……興味はないし、見てもいない)
ネコがクツクツ笑って続ける。
(我々にだって獣人種独自のネットワークがある。君の偉業は全フィールドに伝わっているよ)
「だったら殺されないうちにさっさとあたしを解放しなさいよ」
内心沸き上がる恐怖を押し殺して、ネコに命令した。
(言われてはいそうですかと解放すると思っているのかい?)
ネコが俯せに横たわるあたしの腰の辺りに移動した。
フニ。肉球の不気味な感触が自慢のヒップラインを撫でる。
「ちょっと何すんのよ!」
……って、なんでお尻?フルフルSフォールドは?
「あたしのフルフルSフォールド!弁償しなさいよ!! インナーまで破いちゃって!」
(元気がいいな、さて、その威勢、どこまで持つかな)
ネコがよりによってあたしの大事なところをまさぐり始めた。壷からとろみの
ついた液体を掌にとっては、中味を丹念に塗りたくる。
「嫌ぁっ馬鹿やめてよ!やめてったら!この変態ネコ!」
あっ、でもこれ……やだ………これ気持ちいいかも……っう……うう、悔しいっ。
何の成分が入っているのか、こってりと塗られたものが恥毛を伝って垂れる頃には、あたしは小さな喘ぎ声をあげていた。
「あ……あん、そこいいわ…もっと触っていい、わ…よ…」
ネコの手がリクエストに応えるようにあたしの襞を優しく撫でる。
「っぁあ……っ…いいっ…クリ…して……っ」
クリの先端を丹念に弄られて、それだけで軽くイってしまった。
こんな気持ちいい事されたら、今度から少し手加減してやってもいいかな……。
(充分発情してきたかな、そら、隣に水を飲みに行っていた相手が帰ってきたぞ)
相手?誰?
「嘘……」
微熱を帯びていた身体が一気に冷めた。
だって、褐色の剛毛に覆われたブルファンゴが三頭、こっちに向かって歩いて来たんだもの。
「いや、あんなのしたら死んじゃう!」
防具着てないもの。突進されたら死んじゃうよ!
(君に塗ったのはブルファンゴの雌から採取したフェロモンを調合した催淫剤だ、
上手くしたら君を仲間だと思ってくれるかもな)
言い捨てて、ネコが背を向ける。
「やめてやめさせてよマタタビあげるから腰が抜けて動けないのよぉ!」
涙で頬をグチョグチョに濡らすあたしの背後に荒い息遣いが迫る。
「サシミウオも沢山あるからねお願いだから来ないでやだ行かないで」
背中に、剥き出しのお尻に何かが当たる。
「やめて助けてお願いしますアイルー様ぁ!」
硬い、熱い、悍ましいモノがあたしの濡れた花弁に狙いを定める。
「嫌あああああ」
ブルファンゴが尻丸出しで突っ伏すあたしを一気に最奥まで引き裂いた。

416名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 14:12:59 ID:YSyIzUNw
ちなみに豚のチンコは螺旋っぽい、んでもってモス程度の豚でも一度にリットル近い射精をする
ブルやドスなら・・・・

豚や狸はたまが馬鹿でかい、と
417名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 14:24:05 ID:tb+i0EQm
なんか俺の妄想が具現化されてる
最高の凌辱をありがとう。俺も頑張って書くよ

しかし豚は量が凄いと聞いてたけどそんなに出るのね。
アナルでぶっ放したら口から噴き出すのかな。夢広がるわ
418名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 15:29:42 ID:4Z5wB3b/
調べてみたが、先端が螺旋状になってて45cm近くあるらしいw
そんで平均500cc以上も出るときた・・・
419名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 15:41:06 ID:YSyIzUNw
ちなみにその500は平均的な豚で、な
ドスファンゴサイズだとそりゃあもう・・・

昔どっかで豚の精液採取の動画みたが、その螺旋状の所が面白かった記憶
420名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 15:59:27 ID:fQZAAlfE
豚チンはドリルだったのか。ためになるなw
421名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 16:38:27 ID:mGEB9Lo/
だから某ドリルアニメのマスコットキャラはブタモグラだったのか!w
422名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 18:20:29 ID:xA+2vvuy
その発想はなかったわ
423名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:21:25 ID:aKtIDynP
さて、アンチ擬人化発言がいろいろある中であえて鋼龍擬人化×男ハンターの長編を書こうと思うんだが何か注意点があれば参考にしたいので言って下さい。
424名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:26:56 ID:bVnAziA+
>>423
鬼畜だろうと和姦だろうとwktkして待ってる
425名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:34:26 ID:tb+i0EQm
擬人化のアンチつーか、擬人化SSがみんなワンパターン展開だからいけないんじゃない?
クエスト先でモンスターと戦う、なんかの理由で擬人化したモンスターが村におしかけてくる、せくーす
こんな内容のSSが完全量産体制に入ってるんだもん
426名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:35:41 ID:zP83igYd
注意点てか勝手な好みとしては、鬼畜も和姦も好きだけど
擬人後バージョンにも「いかにもそのモンスらしい」と思える気配があると
読んでて楽しいかな

もちろん、どんな要素がいかにもそのモンスターらしい点だと感じるかってのは
人それぞれなんで、そこは書き手のパッションや妄想力の発揮に期待するとこでもある
427名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:37:12 ID:4Z5wB3b/
俺は見させて貰う立場だからな
投下してくれたら見るさ、てか、楽しみだから早くっw
428 ◆YiRyhiz99I :2008/05/08(木) 20:49:22 ID:aKtIDynP
とりあえず、前書き?見たいな者を。
なるべくgdgdになって途中きり上げ&>>425が指摘したパターンにならないように努力します。

-鋼の心を持つ者-

「よぉーし、これで終わりにするか。」
俺は目の前で眠り込むイャンクックを確認しギルドの回収隊へクエスト終了の合図である狼煙を上げる。
2日かけて6頭のイャンクックを狩猟した疲れか目蓋が重くなるが、ここで寝てしまえばランポスの餌食になってしまうだろう・・・
俺の名前はロバート・ウィリアム、村人からはボブと呼ばれ親しまれている。
今回の依頼は、大量発生したイャンクックの狩猟だった。
ベテランハンターからしてみれば、たかがイャンクック6頭などと笑い飛ばされてしまうだろうが今の俺にとっては上々の成果だ。
なにしろ、俺のハンター暦は10ヶ月、初めてイャンクックを狩ったのは僅か3ヶ月前である。
ギルドの依頼では大量発生したモンスターの狩猟は生態系を破壊しないようにと、2頭以上10頭以下と決められている。
最初は2頭だけ狩猟して帰るつもりでクエストを受注したのだが、自分の住む村の家畜にも被害が及んだのでやむ終えなく自分の可能な限りまで狩るか・・・と言った感じだ。

村に戻った俺は、ギルドにいるギルドマスターにクエスト完了報告し自宅に戻った。

元々、俺はここの村の人間ではない。
1年前、村の近くの密林地帯で倒れている俺はここの村のハンターに助けられた。
しかし、俺にそれ以前の記憶は無い・・・いや、あるかもしれないが思い出せないのだ。
今、俺が持っている武器は大剣〔カブレライトソード〕、鎧はランポスの鱗と鉱石を使ったランポスシリーズ。 カブレライトソードは倒れていた俺の近くに落ちていたらしい。
そして、これは俺の過去を知る為の唯一の手がかりである。
 

      俺は、何故記憶を失い密林に倒れていたんだろうか・・・


ここに来てからそんな事を毎晩考えるようになった。
もしかしたら商人だったのだろうか? それとも山賊の一員だったのだろうか・・・
そんな事を考えていると、家の入り口の戸を叩く音がした。

「どなたですか?」
俺は、入り口の前にいるだろうである人に尋ね掛けた。
「俺だ、カイだ。」
カイ・・・密林に倒れている俺を助けてくれた先輩ハンターだ。
「どうしたんですか?こんな夜中に。」ハンターという職業柄夜に活動するということは珍しくない。
だが、クエストから帰ってきた日の夜に何故来るのだろうか?
「実はな、お前に話があるんだ。」
そう言ってカイは俺の家に勝手に上がりこんできた・・・

429名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 20:58:37 ID:aKtIDynP
今回はこれだけです。
改行が少々いい加減ですがそこは勘弁してください。
2or3話から鋼龍が出てきますのでそこまではつまらないかもしれませんが温かい目で見守ってください¥るとうれしいです。
430名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 21:06:39 ID:bVnAziA+
話はいいんだが、次はメモ帳とかにまとめてから投稿するんだ
431 ◆YiRyhiz99I :2008/05/08(木) 21:31:22 ID:aKtIDynP
メモ帳・・・ですね。
初書きなのでいろいろと参考にさせて頂きます、ご意見ありがとうございます。
432名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 21:53:37 ID:wOZolXJY
改行にも気をつけてな。
やらかしちまった俺からの精一杯の助言だ。
433名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:10:30 ID:8OxZNxrq
>>431
いいよいいよwktkしながら続編待ってる
434名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:18:20 ID:tb+i0EQm
内容については短いからコメントのしようがないが、頑張ってる感じはあるから好感が持てる
がんがれー
435名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:59:06 ID:4Z5wB3b/
いつクシャが出てくるのか気になるw
次まってるよー
436名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 23:00:03 ID:/pyWSeLf
>>428
期待している
437名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:11:00 ID:osQdUcUh
>>428
(#・ω・)
438名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:28:02 ID:TEre8GUU
 にゃぁ。あちしは、フォッカノ。
 れっきとした、お供アイルーにゃ。
 毛並みは黒。性格は相打ち覚悟。攻撃手段は爆弾のみ。
 御主人と色々狩りに行ってるのでそれなりの強さがあるにゃ。

 自己紹介も終わったところで、あちしの御主人の狩り様子を報告するにゃ。

 何時も通り集会所で、クエストを受けたにゃ。
 迅龍討伐のクエストにゃ。その後、マスターは、受付の女の人とどっかいッたにゃ。
 戻ってきたとき、やけに疲れた様なすっきりした様な顔をしてたにゃ。
 女の人は、なんか、匂いがすごかったにゃ。

 で、御主人は、パーティーメンバー募集を張ったにゃ。
 内容は「一緒に迅龍を倒しませんか?」
 それだけにゃ。あー、パーティー組むからあちしは勿論お留守番にゃ。
 パーティーが決まるまでは、あちしはちゃんと御主人のもとにいるにゃよ。
 そして、パーティーはあっという間に決まったにゃ。
 御主人を含めて、女性三人の四人パーティーにゃ。
 御主人の装備は、フルフルシリーズで武器は炎斬。
 女性三人は、ヒーラーとかメイホアとかパピメルだったにゃ。
 武器は、弓、太刀、ガンランス。

 にゃんか、きゃぴきゃぴした女性らだったにゃ。
 なんか、疲れた顔した御主人は、溜め息を着いた後クエストに出発したにゃ。
 その間何が起こったのかわからにゃい。
 あちしは、戻っててキッチンのアイルーらとだべってたしにゃ。

 そして御主人が、戻ってきたとき。なんか女性三人が、御主人にピッタリ。
 びっくりしたより、あきれたにゃ。
 どうせ、御主人は迅龍を倒すついでに女性らをくっちゃったにゃ。
 もうそりゃえげつないテクニックを発揮したに違いないにゃ。

 前に一度みちゃったけどにゃ。
 あにゃーのは、もう、ぐちゃぐちゃのどろどろのとろとろのじゅっぽじゅっぽだったにゃ。
 種族違うあちしが、妊娠しそうなぐらいだったにゃ。

 まぁ、それはさておき、御主人はやっと迅龍の装備一式作れる! って喜んでたにゃ。
 で、加工屋行こうとしたら、また女性につかまって引きづられて行ったにゃ。
 同情も出来ないにゃ。

 御主人がクエストに出かけるときとかぜーんぶこんな感じにゃ。
 種族が違わなかったらと思うと恐ろしいにゃね。
 やれやれだにゃ。んじゃ、ばいばいだにゃ。
439名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:59:02 ID:PX6covG6
種族違うあちしが、
440名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 01:00:40 ID:PX6covG6
>>438
>種族違うあちしが、妊娠しそうなぐらい

ごめんなさいお父さんお母さん、僕はココで一番興奮しました
441名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 01:26:09 ID:u2+lIfhg
「あたし」のタイプミス?
442名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 01:27:07 ID:R/7iT9Qk
443名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 02:14:54 ID:Z9e5AAtG
>>440
よう兄弟
444『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:38:34 ID:onGbMLLm
 僕は、行商人をしている。いくつもの街を渡り、山を、砂漠を越え、商品をより高く売る、そんな作業を生業にしている。
 …ああ、そこの人。ごめんな。血沸き肉躍るハンター達の物語を期待していたのだろうけど、出てきたのがこんなので。
 まあ確かに、僕の仕事は、言ってしまえば、地味だ。ハンター達に比べれば。
 僕には彼らのような武力もないし、命をかける度胸もない。
 いや、商売の道にだって、危険を伴うことはあるけれど、基本的には、危険は避けるべきものだ。
 でも彼らは違う。危険に飛び込むことを飯の種にしているのがハンターなのだから。僕にはとても真似できそうにない。
 僕は取り柄のない人間だ。畑仕事をしていく根気もないし、宮仕えを出来る頭もないし、危険に踏み込める勇気もない。
 僕に残っていたのは、路線商という、決められたルートを行き来して、商品を運ぶ、単純作業だけだった。
 そりゃ、道中でモンスターや野盗に狙われることもある。でも、そんなのは稀だ。
 良い仕事に就くまでの努力と、就いてからの苦難に比べれば、まだ楽な仕事と言える。
 …だから僕は、もはや日課となっている
「はあ」
 溜息をついた。

445『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:39:28 ID:onGbMLLm
 山岳地帯を越え、砂漠を渡り、やっとドンドルマまで着いた。
 竜車が欲しいと切に思った。そんなお金もないし、立場でもないけれど。歩いて渡るにはキツいルートだ。
 商品さえ卸してしまえばやることはない。金を受け取るのは僕じゃなく、商人ギルドだし。
 次の商談があるまで、僕にとってオフの時間が訪れる。
 しかし、ドンドルマという大きな町に来ても、僕にはやることがなかった。酒は弱いし、風俗に行くお金はないし、賭博は趣味じゃない。
 何か面白いことはないか、次の仕事の種はないかと、雑踏の中をうろつくだけ。その僕の顔は実に辛気臭い。
 それにしても町を歩くハンターの女性の、なんと破廉恥なことか。キリン装備、ティガレックス装備、ゲリョス装備、ブランゴ装備…
 おっぱいもフトモモも、物によってはパンツやお尻も丸出しだ。
 いくら動きやすいからといって、それはないだろう。それはないよ。これはちょっとあんまりだよ。うわあ。やばいって。
 しかも好んで“そういう格好”をしているハンターも多いと聞く。男をからかって遊んでいるのだろうか。
 どうしても目が行ってしまう僕に、女の一人がクスリと笑った。こんな時に気恥ずかしくて目をそむけてしまうのが僕だ。
「よぅねーちゃん、いくらだ」
 そんな野卑な声も聞こえてくる繁華街が、どうしても居心地が悪くて、僕は背中を丸めて歩いていた。いい年を過ぎたオヤジの、そんな気楽さが僕には羨ましくも思えた。
 声をかけられたのは、まだ少女といってもいいだろうか、見た目16、7のハンターの女の子だった。
 日に焼けた小麦色の肌、活動的に短くした黒い髪。
 テンガロンハットから覗いた、小型の肉食獣……猫でも思わせる、快活に輝いた大きな黒い瞳が、周りを値踏みするように、キョロキョロと動いている。
 予備の薬莢を納めるポケットがついているから、ガンナー装備なのだろう。鍛冶工房で既製品を売っているのを見たことがある。
 バトル…だっけ? ぱっくり空いた胸の谷間と、短い丈のズボンが印象的だったから、なんとなく覚えている。
 その井出達は、冷やかしを受けても仕方がないと思えた。というか、僕もしていいなら、したい。しないけど。
 からかわれるのは彼女も慣れているらしく、オヤジの言葉に舌を出して、ヒラリと交わしていた。その仕草は愛らしかった。
 僕は、その異様な光彩を放つ少女から目を離せなくて、引き込まれるように、彼女を見つめていた。
 彼女も僕に気付き、その猫のような瞳が、僕を見つめ返す。
 僕たちは見つめ合ったまま、お互いに近付いていった。
 そして彼女が僕の三歩先で歩みを止めるから、
 僕もそこから三歩進んだ所で、歩みを止めてしまった。
 まるで、彼女は僕がそこで止まるのをわかっていて、待ち構えていたかのようだった。
446『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:40:43 ID:onGbMLLm
 少女のキョトンとした顔が、僕を見つめている。
 周囲の雑踏が不思議そうに、立ち止まった僕たちを避けていく。
 いや…べつに何も用はないんですけれど。
 こうなってしまったら…どうしたらいいんだろう。お茶にでも誘った方がいいんだろうか。
 真っ直ぐこちらを見つめてくる視線が恥ずかしくて、僕は苦笑いと一緒に目を逸らした。
 全てを見透かすような、悪戯っぽい瞳が笑った。
「ま、いいか。あと10分しかないし──あなたで」
「?」
 何を言ってるんだこの子は──

 突然の出来事に、頭が熱くなる。
 唇を奪われていた。
 それは、当てられた徹甲榴弾が爆ぜたような衝撃だった。
 なんという、ガレオス気分…!
 驚き、喜びが入り混じって、僕は飛び上がって、その衝撃を表現したくなっていた。
(…ヒャッホォォォォゥ!)
 混乱している自分を自覚しつつも、股間は素直にヒャッホゥしていた。
 胸に何か当たっている。ツン、ツンと小突かれる感じ…これは、おっぱいだろうか。
 唇を甘噛みされると、先手を取られた気がして、そこでようやく僕は、やり返した。
 体をぎゅっと抱き寄せて、押し付けられてるおっぱいを手のひらに収めたい。
 オスの本能が僕をかき立てる。
 でもこの雑踏の中でそんなことをしたら負けだと思ったから、動き出そうとする腕を、制止した。
 熱く、混乱もしてきたけど、でもやっぱり頭の中はどこか冷静で、周囲の目が気になる。
 股間は誰にでもわかりそうなくらい高ぶっているというのに。
 この状態で触られでもしたら、たまったもんじゃない。予防策として彼女の手を取り、指を絡めた。
 しかし、それで悟られた。
 彼女はフトモモをこすりつけてきたのだ。意外な攻撃法に苦笑いをこぼしてしまう。
 こうなると、お互いの手を封じてしまった分、僕の方が不利だった。
 人前だし、舌を挿し込んだり、尻を揉んだりはしたくない。
 ただのフレンチキスに見せなくては…

 ていうか、
 なんで僕は天下の往来でキス合戦してるの?
447『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:42:20 ID:onGbMLLm
 人目が気になって仕方がない。ここは道の真ん中なのだ。通行の邪魔だし、せめて端に寄りませんか?
 ダンスを踊るような足取りで、彼女の体ごと移動しようと試みる。
 瞼を開くと、彼女の顔がすぐ傍にあった。ドキドキしてしまう。間近に迫った彼女の黒い瞳に、僕の顔の上半分が映っていた。
 目で会話をしていた。しょうがないなあ、と彼女の瞳が笑ったような気がした。
 …我が軍はやや劣勢である。
 腰が震えて立ってるのもしんどいから、道端のレンガの上に腰を降ろした。
 そしたら今度は、唇の猛攻が始まった。ひぃ。
 あ…フトモモを撫でないで…ぶるっと来てしまうから…。
 どうしていちいち僕の行動が裏目に出るんだ。落ち着け。これは孔明の罠か?
 でも、もう、冷静なんかじゃいられない。頭が熱くて、息が苦しくて、何も考えられない。
 ていうか、いつまでしてるんだろう…。
 呆れ始めた頃、やっとスーパーキス大戦から解放された。
「ぶはぁっ」
 解放された口から、大きく酸素を取り込む。
 射精してしまいそうだった。
 僕は…キスという行為を甘く見ていた…!
 こんなにも扇情的だったとは! 初めて思い知った。股間の竿はギンギンに硬くなり、先端からは涎のように先走りが垂れて下着を濡らしていた。
 キスなんかで悔しいっ、とかを通り越して、まずこれをどうにかしたかった。まずはこれをどうにかしよう。後悔はそれからだ。それからでいい。
 というわけで僕をどうにかしてくれませんかっ!?
 肩で大きく息をしている僕とは対照的に、彼女は余裕そうだった。
「…私の勝ちだね」
 しかし不敵に微笑んだ彼女の頬も紅潮し、瞳は熱っぽく潤んでいた。
 …何の勝負だったんですか?

 僕の手を取り、彼女は立ち上がる。
「じゃ、どっか行こっか?」
 …どこでもいいから早くイキたいです。
448『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:43:34 ID:onGbMLLm
「カンパーイ♪」
 …酒場かよ。
 そのまま通い宿にでも直行するのかと思ってたのに。
 何という生殺し…。
 そうだ、そういえば。
「あと10分しかないって言ってたけど、何のこと?」
「ああ、それね」
 彼女はジョッキを空けると、通りすがったウェイトレスにもう一杯を頼んでから、続けた。
「上位に進んでもカッタルイからさー、そういう友達と集まって、ゲームしてるの。50分で6人って」
「…へ?」
 意味がわからない。
「いきなりキスをしてド肝を抜かせたら私の勝ち。それを50分で6人」
 は?
 なんじゃそりゃ。
 さしずめ『クエスト目的:童貞のキモ 6つを納品』ってとこだろうか。
 ちなみに僕は童貞じゃないぞ。いや経験豊富ってわけでもないけど。
「君で6人め。クエスト成功! ってわけ! カンパーイ!!」
 ちょうど来た新しいジョッキを手に、歓声を上げる。僕も呆気には取られていたけど、それに従った。
「かんぱ〜い…」
「けっこう難易度高いのよ〜。コレ」
 満足げにジョッキを飲み干していく。
 僕は複雑な気持ちだったけど、とりあえず彼女は楽しそうだった。


「ってことは、さっきのは誰かに見られてたの?」
「うん、そうだけど?」
 …見世物だったのか僕は…。








 ほどよく酒も回ってきた頃で、僕たちは当然の如く部屋に移動した。
 だいたいの酒場の二階は宿になっていて、酔った客が使うことも多い。
 それが男女組というのも、さほど珍しいことではなかった。
 脳に軽く酒が回って、意識が泳ぐ。良い気分だ。こんな状態で射精したら、すごく気持ちがいいんだろうな。
 爆発しそうなくらい、股間は期待に膨れていた。
「んふふ」
 部屋に入ってすぐ、彼女は俺の腕を掴んだ。
「続き〜」
 第二次スーパーキス大戦が勃発した。かなり一方的に。ヒィ。
 上目遣いから、小さく口を開いて、俺の唇を食べちゃうと、舌の先を使って細かく愛撫をしてくる。
 今度は人目がないからって、竿の先をこすり、袋を揉んできた。
「玉揉みは追加料金になりますか?」
「はあ?ww」
 押しかけ美人局なのかと思ったけど、そういうわけじゃないらしい。
「貰えるのなら貰うけどさ」
 気を取り直して、舌を舐められる。
 竿の先をコリコリとイジられて…ああ、出る、出ちゃう…
 腰が逃げるように動いてしまう。
「ベッドに行きましょうか」
 …助かった。さすがにこんなすぐに果ててたまるか。
 パンツはガビガビになっていたけど。

449『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:45:53 ID:onGbMLLm
 ベッドの傍まで行くと、容赦なくズボンを脱がされ、パンツを下ろされ、ベッドの端に腰を降ろさせられた。
「あ、かせいさんだ」
 腕装備を外しながら、無邪気に彼女が言う。
 すいません、マーズピープルで…。
「今日はよろしくですぽぷー」
 それは違う星の人です。
 火星さんは頭を撫でられて、すこぶる上機嫌だった。
 溢れる先走りを舐め取られると、それだけでイキそうになる。思わず声も出たが、ガマン、ガマンだ。
 そのまま口淫が全体を包んだ…柔らかな頬肉と舌。口の中は熱気を帯びた湿気に満ちていて、僕の竿にまとわりつく。ああっ、暖かいッ!!
 根元をコスられ、袋のシワをのばすように指先で撫でられる。
「…ああ」
 震える、声が出てしまった。イク…今度こそ、イっ…!
 と。
 突然止まる、全ての攻撃。
「…どーしようかなあ」
 付け根をクリクリと指でイジりながら、何やら考えている…いや、弄ばれている。
「入れたい?」
 …来たッ……! 生殺し3号……!
 ハイパー焦らしタイム(HJT)突入…!

 僕はHJTを保っている間に、彼女のを濡らさないといけないわけで…
 彼女は僕の股間から顔を離し、立ち上がると、予備弾薬を提げた腰装備を外した。
 僕の手を取って、自分のショートパンツを脱がしてくれと、そのホックまで導いた。
「たぶん、ビックリするよ」
 これ以上の何が起きるってんだ。
 その時の僕にはまだ、多少の余裕があったんだと思う。
 ホックを外し、ファスナーを下げると、もう毛が見えた。
「は…」
 締め付ける要素のなくなった下半身の衣類が、重力に従って落ちる。
「はいてない…」
 ズボンを脱がすと、そこは樹海でした。
 隠すものの無くなった茂みが露わになって、僕は唾を飲んだ。
 その茂みに隠された奥に、必殺・女性の神秘が息を潜めている。
 僕はその迫力に呑まれてしまっていた。ここからどうしたらいいんだろう。彼女は悠然と微笑んでいる。
 何もしてこないって事は、こっちから何かして来いってことだよな…。
 触ったり舐めたり拡げたり、入れたりしてみても、いいってことだよな…。
 はぁはぁ。はぁはぁ。
 ど…どれからしよう。なにからしよう。
「じゃあ、ねえ」
 迷う僕の目の前から、隠しエリアが逃げていく。ああ、ピッケルがあったら希少鉱石の一つでも手に入ったかもしれないのに。
 彼女はベッドに寝ると、股を開き、僕を手招きした。
 誘われるまま僕は、開かれた彼女の股間へ、顔を近付けていく…。
450『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:47:26 ID:onGbMLLm
「ああ、違う違う」
 え。
 彼女の顔を見る。
「君の足を、こっちに」
 …ああ、そういう…
 僕は彼女の顔に跨ってから、その股間に顔を近付けた。
 ぶら下がった僕のものを彼女の手が握りしめ、軽く力を加えている。
 彼女の息が先端にかかるほどの距離だが、コスられたり舐められたりはしない。
 ああ。
 なに、これ人質?
 だが、今の状況は、チャンスだ。
 商人らしからぬ博打行為に手を出してみる機会だ。
 いや、商売でだって、どこかで賭けに出なくてはいけないこともある。その練習だと思えばいい。
 失うものがあるわけでもない。やってみよう。
 最初はゆっくりでいい。相手を油断させるところから始めよう。
 舐めて、舐めて、舐めて、吸って。彼女がその気になるまで待つ。
「ああん…んんっ…」
 彼女の口から甘い声がこぼれ始める。
 僕のを握る手の力も少し弱まり、腰がねだるように躍りだした。
 動き回る腰を追いかけ、舌で攻める。
「うン…いいよ…。しよっか…?」
 よし…ここからだ!
 逃げられないように、相手の足を抱える。
 舌を挿し込み、淫核を撫で、音を発てて吸い上げる。
「ひあッ! もういいよ、やだっ、もういいって!」
 悲鳴と一緒に、僕の竿を握る手に、力が込められた。
「やめてよ、やめないと、イカせちゃうよ!? いいの?! 中に出したいでしょ!?」
 そりゃそうだけど。やられっぱなしなのも癪だ。
「…もう!」
 彼女の舌が、ぶら提げた僕の竿の先をチロチロと舐める。断続的な甘い感覚が腰から走り抜けた。
 僕も負けじと、彼女の秘所に口をつけ、力のあらん限りをもって吸い込んだ。
「ふあぁっ!」
 嬌声を上げながら、彼女の指が尿道口に触れた。
 先走りと、彼女の唾液でほどよく濡れた先端に。
 そして、事もあろうに、皮の中へその指を挿し込んできた。
「ぐあああっ!」
 痛いのか、気持ち良いのか、よくわからないくらいすごい感覚が、足の先まで駆け巡る。
 徹甲榴弾を撃ち込まれたような衝撃Lv2が、下半身から脳天までを突き抜けた。
 これはすごいけど…すごいけど…。身動きできないくらいすごいけど…
 すごすぎて僕を果てさせる事はできない!
 僕は精神力を奮い立たせ、彼女の膣に入れた指で、そのスポットを必死にひっかいた。舌と指のコンボで攻め合う。
「ふぁぁあ…っ! ダメダメダメダメぇ…! イっちゃう、イっちゃうからもうダメェ!」
 彼女は喘ぐことに口を使い、舌を攻撃の手段として使えなくなっていた。
 ぷしっ。潮を吹き、僕の手、顔、ベッドのシーツを濡らしていく。
「あっ、あああ、ああアアアアア…!」
 挿し込んだ指を一つ動かすたびに、僕の口元から首へかけて、大量の潮が飛び散る。
 最早彼女に、僕の竿を弄ぶ余裕はない。
 僕からの一方的な起き攻め。最後に一つ大きく震えて、彼女は喘ぐのをやめた。
「あ…っ! ……はあ…」
 恐る恐る、僕は股下の、彼女の顔色を伺った。怒ってたらどうしよう。
 そんな僕の心配を他所に、彼女はくすりと微笑んだ。
「…負けちゃった」
 …フフフ! フハハハハ!
 やった! 第三部完!
 来週からは『モンスターハンター・行商人オンライン』が始まります! ヨロシク!


 まあそんなわけはないんだけれど。
451『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:50:09 ID:onGbMLLm



 彼女の上から転がり降りて、仰向けに寝転がる。
「ふう」
 一仕事終えた余韻に、大きく息を一つ吐いた。
 快感との戦いは想像を絶するものだった。まだ本番もしてないのに休憩タイムに入るとは思わなかった。
 僕は、勝てない戦いはしない主義だ。
 負けるのが嫌だからだ。人と比べて自分が上だとか下だとか、良いとか悪いとか、そういう争いごとからは避けてきた。
 勝てれば気分はいいけれど、負ければ悔しい。自分が勝てば、今度は相手にその悔しさを味わせることになる。
 その点、商売はいい。お金は失っても、対価は得られる。得をするのはどちら一方なはずだけど、お互いが満足できる世界だ。
 でも、行商の世界だって、楽なものじゃなかった。
 路線をくるくる回るだけの仕事だけど、野盗もいる。取引先に裏切られることもある。
 力だけが全てのハンターの世界の方が、マシだと思ったこともあった。やってみる勇気もないけど。
 だから、久しぶりに人と勝負をした気がする。
 勝負というか、ゲームというのだろうか、今のは。勝っても負けても、どちらも失うものはない。
 こういうのなら、許容範囲内だ。
「んー…そうだ」
 何やら意地悪を思いついたような顔をして、彼女が体を起こす。
「本番に行く前に、そっちも1回イカせないとねー」
 一方的にイカされたのがそんなに悔しいんだろうか。
 でも入れた瞬間に出してしまいそうなのも事実なので、僕は何も言わず、されるがままにした。
 彼女は僕の足の間に体を入れると、僕の体を浮かせて、その下に膝を入れてきた。
 彼女の膝の上に、僕の尻が乗る。僕の股間が、彼女の胸に触れていた。
 一目見ただけで覚えてしまった、あの印象的なバトルレジストの胸の谷間に、僕の竿が押し付けられる。
 覗いた乳房から、彼女の鼓動が響いてくるような気がした。いや、そうやって細かく動いているのは僕の方なんだろうけど。
 彼女は僕の竿を握り締めると、その中に唾液を落とした。
 竿を上下にコスられると、ねっとりとした感触が、彼女の手の中で躍った。
 根元を締められ、先端を弄られ、時折、柔らかい舌が、鈴口を攻めてくる。
「待って…待って…待って…!」
「出ちゃう?」
 うん。
 そう素直に言うのも恥ずかしい…
 でもそんな簡単にイカされるのは、もったいないんだ。
 …そうだ、どうせこの体勢なんだから、そのおっぱいで…
 彼女は僕の心が読めるのか、そのおっぱいが、僕の竿の上に乗った。鈍器で叩かれたかのような重さ、しかし心地よい重さだった。
 まだ年端もいかないのにこんな攻撃力の高いおっぱいを持っているなんて。
 あと五年後もしたら、どれほどに強化されてしまうのだろう。
 カチコチに硬くなった僕の竿は杭となって、彼女の乳房を持ち上げていた。
 そして彼女のおっぱいハンマーが、僕の杭を打ちつける。
「フルフルさんは頭が弱点♪」
 …一瞬、フルフル=火星さんかと思ってしまった。
「そんなもんじゃないよ…」
 僕は苦笑いをこぼした。フルフルだって良いもんじゃないと思うけど。
「僕は…ガレオスさ」
452『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 05:52:07 ID:onGbMLLm
「ガレオス?」
「うん。決められた路線をくるくる回って、たまに立ち止まって、砂の海から飛び出せばジタバタして、どこかに行きたくてもエリアの壁に阻まれて、上から言われるまま行動するだけの…しがない雑魚竜さ」
「ふーん。上手いこと言うね」
 正直言うと、ちょっと否定してもらいたかった。そんなことないよ、って。
「ガレオス、ねえ」
 チンコをじっくりと観察しながら、言葉を繰り返す。
「ガレオスなら、こうじゃない?」
 彼女の舌が僕の先に入り込み、たっぷりと唾液で濡らしてから、そしてゆっくりと皮を剥いていく。
 正直な話、何度も自分で剥いてるから、そんなに大切に扱ってもらう必要もないのだけれど。
 かくして僕の亀頭は、丸々と空中に曝される事となった。
 ああ…なるほど、確かにこの方がガレオスだ。
 むき出しになったアプケロスの頭のシルエットは、それと酷似していた。
「やだ、汚い…」
 首のところに付着した恥垢を見て、彼女が笑う。
 ショックを受けるから、そういうことをはっきり言うのはやめて欲しい。
 でもそんなことを言いながらも、彼女は僕のその汚いところを舐めていく。
「ダメだよ、たまには掃除しないと。こうやって」
 やがて恥垢の全て取り除かれた僕の先端が、彼女とコンニチワした。
「ほら、汚れが取れたら綺麗な桃色ヒレだ」
 剥き出しになったその桃色ヒレ…直喩的に言うと、カリの部分を、彼女は丁寧に舐めていく。
「ガレオスなら、弱点はこのへんかな?」
 彼女の細い指が裏スジを撫で下りていく。袋の上で指先が踊った。
「それとも、部位破壊という意味でこっちかな?」
 人差し指と親指で作った輪っかでカリを絞め、僕の皮を下へ引っ張る。
「ていうか、オチンチン全体が弱点部位だったりしてww」
 あ、それは間違いないです。
「色はドスガレオスだけどね〜」
 彼女は僕の竿を、その豊満な乳房で挟み込んだ。
 多くを脂肪の海に埋もれつつも、僕の先端は顔を覗かせていた。しかしそれも彼女の口元につきつけられ、絶体絶命だった。
 竿は、柔らかく、熱を持った脂肪の塊に押し潰され、上下に擦られていた。
 彼女の口元からこぼれた吐息がかかる。意地悪をするように彼女は時々、僕の先端を舐めた。
 ああ、この新モーションはやばい。やばい…
 弱点が丸見えなんだ…ああ。

 ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅっ

 そもそも限界が近かった僕は、耐え切れずに発射してしまった。
 四度に分けて飛び出た白濁液が、彼女の顔を、手を、胸を、鎧を汚す。
 彼女はそれを舐め取りながら、さもおかしそうに笑った。
「これで一対一だ」
 その笑顔を見ているだけで、急にこの戦いに勝てる気がしなくなってくる。
「んじゃ入れちゃおっか…って、グッタリしてるよ」
 そりゃあ、今出したばかりですから…。再ポップは死体が消えるまでお待ちください。
「そりゃ」
「ぐあっ」
 アナルに指を突っ込まれた!?
 徹甲榴弾を撃ち込まれたような衝撃Lv3が、僕の股間を奮い立たせる。
「これで大丈夫」
 再ポップ地点で待ち受けられる恐怖が、僕にもちょっと理解できた気がした。
 …僕は何匹まで湧けるかなあ…

453『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 06:24:18 ID:onGbMLLm
 再起した僕の竿を、自分の秘所にあてがって、彼女は自ら腰を降ろしていく。
 僕の体の一部が、彼女の中に埋もれていく。
 甘い刺激が脳まで届く。感覚はとろけて、ベッドの上に横たわった僕は、水の中に潜っているような錯覚を感じた。
「はあ…あ……はあ」
 少女は感じているというより、安心したような顔を見せていて、それが僕にはなんだか不思議に思えた。
 彼女の思うがまま、僕の竿が上下に擦られ、前後に振られる。
 彼女の腰使いは、若さに任せた、単調な上下運動ではなかった。前後にも揺れ、その中で僕のものを擦り上げる。
 臀部が僕の腰に触れる、柔らかな感触と一緒に、彼女の中で僕の竿は皮を剥かれ、彼女が離れていくのと一緒に、皮も戻るを繰り返した。
 腰を振る一方で、彼女の指先が僕の乳首を弾く。
 そのお返しに乳房を揉んであげた。バトルレジストの上からだったけど、下半分は布地だったから、乳房の柔らかな感触は十分に楽しめた。
 お互いの興奮は加速していき、腰の動きも速くなる。
 ああ…このままでは…一方的にイカされる。
 付け根にあらん限りの力を込めて抗ってみたけれど、努力の甲斐空しく、僕は果ててしまった。
「あ…」
 彼女の中に、僕の情けない気持ちが伝わっていくようだった。
「出ちゃったね…」
 そう…出してしまった。中に。
 彼女の方はまだ、山の半分も過ぎてないのか。まだまだこれから、といった様子だ。
 しなやかな指が僕の陰嚢を撫でて、さらに下りていく。その先にあるアナルへ。
 やはり…そう簡単にはイカせられないか。
 彼女をもう一度満足させるまでに、僕は何回吐き出すのだろう。
 この情けない気持ちのまま、彼女に蹂躙されてしまうのだろうか。僕は…。
(そんなのでいいのか?)
 イヤだ。
 何回イったって、何度イカされたって。
 イカせるまで止まれない!
「お?」
 もう、音爆弾も徹甲榴弾も、必要ない!
「うわ…まだ何もしてないのに…」
 彼女は楽しそうに笑った。彼女の中に入ったままの僕の竿が、復活を見せる。
 僕の陰茎は、僕の執念に応えて、三度目の挑戦にその身を奮い立たせていた。
 いつまでも、狩られるだけのガレオスでいたくはないんだ!
454『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 06:24:57 ID:onGbMLLm
「ひゃっ?」
 不意を討つように、突き上げを始める。
「ああッ…! くうっ!」
 少女は膝立ちで腰を固定し、僕の突き上げを受け止めていた。
 宙にぶら下がった女の弱点めがけ、僕は何度も飛び掛り、攻撃を繰り返した。
「ふぁぁぁぁッ…! いいよ…っ! もっとして!」
 …言われなくても!
 僕は身を起こして、反対に彼女の体を押し倒した。
「ふあっ?」
 少し驚いたような表情を見せる。
 腕の中に収まった少女の奥を、無我夢中で突いた。
 三度目の射精感が腰から駆け抜ける。
 体位を変えるなどすれば、それを抑えることも出来ただろう。でも僕は体の信号に抗わず、そのまま精を吐き出した。
「出てるっ! 出てるよっ! 出てるのに…まだ、硬いっ!」
 射精をしつつも、勢いは止まらなかった。
 彼女の中に注ぎ込みながら、腰を振る。僕の竿は硬さを失わず、彼女の中をさらに引っかいた。
「あっ、ふあっ、あっ、あっ」
 彼女の両足を手に持ち拡げ、その股の中心へ、意識を集中した。
 彼女の中へ、その奥へ、潜り込む。
(何もしない…何も出来ない…何も越えられない…! そんなのは嫌だ!)
 僕の体力と精神力の全てをかけて、一生懸命に彼女を啼かせた。
「やだ、ちょっと? すごっ、すごいよっ?! どうしたのっ…、アッ! 来るッ! 来てッ、来て! 来て!」
 …見えた!
 これが…
「かけて…かけてぇっ!」
 これが勝利だ!
 最後は引き抜いて、絶叫を上げた彼女の顔に、体に、僕の意地の限りを叩きつけた。

455『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 06:25:59 ID:onGbMLLm
「…すごかったー」
 事を終え、肩を並べて息を整えていると、なんだか途端に罪悪感が押し寄せてきた。
「どうしたの最後? 急に。人が変わったみたいだったよ?」
「ううん。…興奮しちゃっただけだよ」
 乱暴にしてしまった…気がする。彼女が喜んでいるならそれでいいんだけど。
 僕の感情を一方的に叩きつけてしまった。それは一人の男として、悔いるべきだと思った。
 そんな僕の様子を察したのか、彼女は身を寄せて、耳に息を吹きかけてくる。くすぐったさに背筋が震えた。
「どーしたの? さっきまであんなにノリノリだったのに」
 人を突き詰めるのが楽しいのか、顔が輝いていた。
「怖くなっちゃった?」
「違うよ」
 馬鹿にして。
 僕は拗ねたように、彼女に向けた背を丸めた。
 その背中に、彼女の胸が押し付けられた。
 それは…慰めなのだろう。
 彼女の厚意が逆に、今の僕の心を締め付ける。
 いつまでこんなことをしているんだろう。
 いつまで僕は、このままなんだろう。
 あの頃の僕から、何も変わっちゃいない気がする。
 似たようなところをグルグルと回って、結局同じところに戻ってきた気がする。
 ちょっと無理をして今の居場所から飛び出してみれば、どこにも届かなくて地面をのた打ち回るばかり。
 あとどのくらい、こんな気持ちを抱えてなくちゃいけないのだろう。
 きっとそれが嫌だから、不安だから、不安を感じなくて済むように、人は上を目指す。
 他人を蹴落としてでも。
 僕には…それはできない。
 例えば、僕にこの少女を踏み台に出来るだろうか? 偽善者と言われようと、僕には出来そうにない。
 彼女の吐息が首筋を撫でていった。
「優しいんだ」
 それは僕の心中を読んだのか、それとも単にベッドの上の話なのか。
「甘いんだよ」
「同じだよ」
「そうかな」
「ホラホラ、そんなこと言わないで、がんばれがんばれ」
 僕の首に腕を回して、頬に無邪気なキスをしてくる。それは単純に嬉しかった。
456『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 06:26:33 ID:onGbMLLm
 けどその一方で、新たな疑問が湧いていた。
 彼女は…ハンターという仕事は、どうなのだろう。
 競争相手がいるわけじゃない。美味しい話はあるけど、今のハンターズギルドのシステムなら、全員に平等にそのチャンスが回ってくる。後は当人のやる気次第だ。
 上に行きたければ努力をすればいい。
 …その方が、良いじゃないか。
 努力をすれば報われる世界の方が、楽じゃないか。
「どうして君は、上位に行かないの?」
「私? 私はいいの、興味ないから。試験とかメンドイし」
 面倒って。
「下位でもホラ、生活は出来てるし、ヌルいけど、これはこれで楽しいし」
 …まあ、そっちは命がけだ。無理をして死ぬよりはそれでもいいのだろうけど。
 自分は彼女より向上心があるだけ、マシだと思ってしまった。
 肌を重ねた女性を嘲笑してしまった事に気付き、恥じる。
 彼女は鋭い人のようだから、それも悟られたかもしれない。同様に心の中で詫びておいた。
「そうか。僕は上に行きたくて仕方がないんだけどな」
「面倒が増えるだけだよ?」
「そうだろうね。でも、今のままじゃ、自分が惨めな気がするんだ」
 彼女の顔に影が落ちた。どこか寂しそうで、恥ずかしそうで、悲しそうな顔。
「…それはわかるよ、なんとなく」
 この子もこんな顔をするんだ。
 失礼ながら、そんなことを思ってしまった。
 そしてやっぱり、みんな同じなんだと、改めて思い知った。
 年齢も性別も職業も関係なく、みんないつだって不安を抱えてるんだ。
 欲しいのは自信に結びつく“結果”だ。それは動かなきゃ手に入らない。
 ──ならば僕は。
「でも、上位に進めば、きっと色々なものが手に入るよ」
「…でも、怖いよ」
 その表情は暗く、頼りないものに見えて、僕の男の部分を刺激させられた。
「簡単なところからやっていけばいいじゃないか。やり直す気分でさ。そこは似た状況かもしれないけど、元の場所じゃないよ」
「それ、ひょっとして自分に言ってる?」
「うん」
 あっさりと即答した僕に、彼女も苦笑いをした。
「“あの時の自分は”なんて振り返れるって事は、少なくとも、もうそこにいた頃の僕じゃないって事だから」
 それに気付いたとき、僕は臆病で移り気なガレオスじゃなくなった。
457『街のガレオス』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 06:27:31 ID:onGbMLLm
 続けて4度も出した後は、情事を続ける気にもなれなくて、ベッドに転がって、天井を見つめていた。
 隣では名前も知らない少女が、僕の腕枕で休んでいる。安らかな息遣いをしているが、寝ているわけではなさそうだ。
 こういうのは…いいと思う。でも。
 変わらない日常…安定した生活…叶わない夢など見ないと誓った人生…
「僕は…嫌だ」
「ん?」
 急に口を開いた僕に、彼女は顔を上げた。
「僕はガレオスのままで居たくない」
 向上心は、自分から飛び込んでいく勇気だ。
 壁にぶつかったって、一つずつ越えていけばいい。
 今は、何をどうすればいいのか、その見当もつかないけど。
 その結果に出てきた自分自身が、答えなんだ。
 答えなんて後からついてくる。大事なのは続けること、その心だ。
 単純な話だった。
 どうせ僕には他にできることなんてないんだ。そこはもう割り切るしかない。
 僕は、僕のままで良いんだ。
 ならば僕は泳ぎ続けよう。この砂漠の海を。
「…まあ、ドスガレオスになっても大したことないけどね」
 言うなよ、そういう事。
 せっかく人がやる気になってるのに。
「でも、そういうのカッコいいと思うよ」
「……」
 その言葉に僕は息を飲んだ。また、体温が高くなるのを感じる。
「なんだったら、私が付き合ってあげようか」
「へ」
 あっさりとそんな事を言った彼女の言葉に、思わず耳を疑ってしまう。
「今なんて?」
「君が一人前になれるまで、私でよければ付き合ってあげようか、って言ったの」
 …せめてテレながら言ってくれれば可愛げもあるのに、彼女の顔色はまるで平素としていた。
「それは何ですか、僕のことが好きになっちゃった、とか?」
「なわけないじゃん。同情だよ、ただの」
 彼女は心底呆れた顔をした。
「そうッスか…」
「そうッス」
 彼女の手が僕の股間に伸びる。
 柔らかな手つきで袋を揉まれると、枯れたはずの陰茎が硬さを取り戻していく。
「嫌ならやめるけど?」
 迷いはあった。躊躇い、というべきか。
 こんな何歳も上の男に付き合わせていいんだろうか。なんて思ってしまう。
 年下の少女にリードされるのも少し悔しい。
 でも、彼女がいてくれたら、この乾いた世界にも埋もれることなく、ちゃんと歩いていける気がする。
「じゃあ…お願いします」
「うん」
 事もなく頷いて、彼女は僕の先端を頬張った。




 それから三日後、彼女は上位に進んだ。
458 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/10(土) 06:32:10 ID:onGbMLLm
ここでお終い。ああ長かった。何度かに分けた方が良かったかもしれんね。
というかやりたい事が多すぎた。作品そのものを分けた方がよかったか。
>>452で終わらせた方がよかったかもしれないと、連投規正の間に考えてた。ここからは蛇足かもなあって。
でも書かないと主人公の彼がガレオスのままで終わっちゃうからねえ。

まあテーマとかそんなのは置いといて、おっきさせたら俺の勝ち。
459名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 09:08:41 ID:fIkscvmp
おっきした
wwとかは入れないほうがいいと思う
460名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 15:31:59 ID:EVdM8d+C
面白いアプローチだなあ。
なるほど擬人じゃないのに見事なガレオスっぷり

人の心の機微というか、そういうとこの描写に惚れた。あと
>“あの時の自分は”なんて振り返れるって事は、少なくとも、もうそこにいた頃の僕じゃないって事だから
この台詞すごいモンハンぽいと思った。プレイヤー視点的に。
461名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 15:35:32 ID:WCZ3aDN3
エロいねエロいね
読む分には長すぎるってこともないけど、詰め込みすぎかもね
世界観にリアリティを持たせてるようで、微妙にプレイヤー目線なのが気になる
WWとかポップとか、そんな辺り
462 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/11(日) 01:20:07 ID:9uWfBlxf
うーん、やりたいこと入れすぎて中途半端になったかな。削っていかないとダメか。
やっぱ感想がもらえるのは良いね。これからもしばしばうpして行くつもりなのでよろしくお願いしたい。

ちなみガレオスを題材にして「東京砂漠」をやりたかっただけなんだぜ。
あとバトルガンナーの乳にイタズラしてえなあという気持ちを形にしただけなんだぜ。
463名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 01:44:23 ID:/eUexhsp
孤独を知らない男ってのを途中まで読んでみたんだけど、主人公とその一族が自分達以外を見下してて気持ち悪い
先祖が遺したっていう厨房ポエムでは自画自賛の一族マンセーしてるし
一族秘伝の戦闘術(笑)で二百通りの対処方法だし
面白くないわけじゃないんだけど、ずっとこんな感じなん?
あと、エロの必要性がすごく薄いように思うんだけど
作者さんは主人公とその一族を自慢したかっただけ?
464名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 02:15:16 ID:RqRc13zm
タイトルの厨臭さから察してやれよ
465名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 02:28:58 ID:/eUexhsp
んー、やっぱりそうなんかな
エロじゃなくてストーリー、っていうかゴズさん家を書きたいなら、この板でやる必要もないし、そもそもモンハンSSである必要もないよね
他人のオリキャラ無断借用したり、エロくもないのに平然と投下したり、マナー悪い人が多いなあ
(-.-;)
466名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 02:36:10 ID:IxXUjt+d
なにこの気持ちの悪いスレ^^; こんなので喜んでる人がいると思うとゾッとする^^;
きもっっっっ!!
467名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 03:27:58 ID:jH76SPUy
糞スレ晒しあげ^^
468名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 03:32:38 ID:uJLMvsLa
俺、黒龍討伐したらネコートさんに告白するんだ…
469名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 11:22:24 ID:oPIigWT/
>>468
待て、それは死亡フラグだ。
ところで俺はラオシャンロンを討伐したら、ハンターを辞めて実家の農場を継ごうと思ってるんだ。
470名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 11:51:10 ID:RqRc13zm
>>469
頑張れよ!
471名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:11:39 ID:qpLsRWqS
業務連絡:まとめwikiに13スレ目の作品を暫定保管しました
ただし>>15-17>>23-30、「黒鎧竜な彼氏」、
>>320-322>>361-363、「鋼の心を持つ者」の5作品は
まことに勝手ながら様子見ということにさせていただきました
完結もしくはキリのよいところまで投下され次第、順次保管していこうと思います
472名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:22:54 ID:lCm7EKPB
>>471
お疲れさまです!
473名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:32:18 ID:cOlCRN6q
>>471
乙&GJでございます
無題の話のタイトル、まとめの人が付けてる?
474名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:33:04 ID:AnXZAfNn
>>463
ん…まあそんなこといったらほとんどの小説はエロシーン必要ないけどな…官能小説じゃないし
475名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:38:29 ID:RqRc13zm
>>474
???
お前スレタイ読める?
476名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:57:21 ID:qpLsRWqS
>>472-473
いつもご声援ありがとうございます

>>473
はい、センスなくて申し訳ありません
ページ名の修正はページの削除及び再投稿という形になるため管理人権限が必要ですので
「俺の作品に勝手なタイトルをつけられては困る」という場合は
お手数ですが管理人様までご一報願うことになります
悪しからずご了承願います
477名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:00:38 ID:/eUexhsp
役立たずな擁護が入るのは毎度のことだね
信者が勝手にヒートアップして余計に荒れる
色んな最低スレでヲチってると、無能な味方こそ作者の最大の敵だとよく分かる
478名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:01:32 ID:AnXZAfNn
>>475
エロしか必要なかったら、わざわざモンスターハンターでエロパロしなくてもよくね?
モンスターハンターとしての要素も混ぜながらのエロパロが俺的には読みたい。

まあ、俺はまだ投下したことないから偉そうなこと言えないし、いろんな人の意見も大切だと思うし
479名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:11:41 ID:/eUexhsp
誰が必要なのはエロだけだと言ったんだろう
480名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:20:49 ID:AnXZAfNn
>>479
それは俺が悪い
481名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:25:14 ID:Rl+aOXaW
エロないSSがあってもいいけどないと読まないって人は確実にいるよな。エロパロ板なんだから。
482名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:30:12 ID:AnXZAfNn
俺も書いてるんだが、エロに持ってくタイミングが難しい。
少なすぎると、エロパロにならないし、さりとて下手なタイミングで入れたら、話が不自然になる
483名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:32:47 ID:/eUexhsp
俺だってエロに至るまでの過程は大事だと思うけどさ
あの作者さんからはどうも、『俺の考えたカッコイイゴズ家の活躍を書きたい! でもそれだけだと叩かれるからとりあえずエロ入れとくか』
みたいな思惑しか伝わってこないわ
484名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:35:17 ID:MJ5Hourm
もう避難所とか借りてそこに非エロ作品のスレでも作ればいいだろ
エロも非エロも好きだが毎回似たような話題で荒れるのは勘弁
485名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:39:07 ID:cOlCRN6q
好みじゃないのはスルーでよくね?
エロに至るまでの雰囲気作りのための否エロなら、好物だな
さすがにハナっからエロ入れる気放棄してる感じなのは、板的にどうかだけども
逆に言えば、エロ入れる努力してるのに叩かれんのは、ちょっとかわいそうかもしれん
>>476
ふるぬっこで笑ったから聞いてみただけです。ハイ
486名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 17:55:15 ID:GF0pFV7f
嫌いなもんをスルーすることも出来んのか。
自分の気に入らんのは要らん、っつーならサイトでも作って自分で書いて自分で読んでろよ
487名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 18:13:00 ID:bhyKFlY6
言い方は悪いけど、自分は少し読んでみて好みに合わなそうだと思った作は
勝手に目がスルーして読んでないので腹が立つ事もない。
嫌いながらもちゃんと読んでる人って、ある意味真面目だなと正直思う
488名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 18:48:05 ID:BC4Mmf3t
モンハンに愚痴ってる奴らと同じで結局気になるんだよ
もしかしたら今回は面白いかも?ってな
489名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 19:22:12 ID:RqRc13zm
>>488
そうそう。で、最初のほう読んでみて「またこの展開か…?いやしかし今回は違うかもしれない」って無理矢理期待して
結局最後まで読んで落胆するんだよな。毎回このパターン。
490名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:19:55 ID:OlPONx+w
>>489
で、その落胆したのを自分の中にとどめておけない訳か


餓鬼か、おまえらは。
自己責任だろ?
491名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:43:10 ID:9uWfBlxf
まあ頭ごなしに否定される覚悟もないなら、
2ちゃんねるなんかにうpするのはやめとけよと思うけど

言う側が取捨選択するのと同じように
言われる側も取捨選択すりゃいーんじゃねえの。
どうせ書いてる自分が正しいと思ったことしか書かないだろ?
どんなに叩かれて凹んだって、書くのが好きな奴は書き続けるよ。
492名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:43:42 ID:AesibNnA
難しい話ではある
護衛(ハチミツの人)とか親探し(ナヅチの人)とか
ストーリーがあるので印象に残ってるのはそのくらいか

珍味の人も擬人化してヤルだけ……だった
ただ文章自体が圧倒的に面白い

ならばどんなのが読みたいんだろうとは思うけれども
それを聞いても意味無いか
いっぱい人が居るから、意見もそれだけ有るし
493名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:43:44 ID:/eUexhsp
ん?
鏡でも見たら?
正直、嫌ならスルーしろって言う奴ほど、お気に入りの作品を否定されるとスルーできないよね
嫌な感想ならスルーすればいいじゃん
騒いでるのはいつも信者
494名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:47:56 ID:AesibNnA
>>493
あんた人を釣るのが上手いな
495名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 21:43:17 ID:MJ5Hourm
珍味の人は食い倒れがテーマだと思ってた
あの人のせいで何回ダイミョウザザミによだれを垂らしたか……
496名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 21:47:15 ID:GF0pFV7f
>>493
おまえは作品と感想と批判と中傷が全部一緒に見えるのか?
もう病院行くか単純労働以外何もしない方がいいぞ


と釣られてみる
497名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 21:54:50 ID:/eUexhsp
中傷はもちろんいかんが、批判は感想の内だよ
なんか批判イコール悪だと思い込んでる人が多いけど
感想くらい自由に言わせてよー
498名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:03:54 ID:lCm7EKPB
>>497
レス抽出したけど、最初は良いとして他の全部は感想や批評に見えないな。少なくとも、俺から見ればだけど。
特に後半はただの誹謗中傷にしか見えない。



と釣り上げられてみる
499名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:13:09 ID:/eUexhsp
まあまあ、そうカリカリしないでよ
温かい雰囲気を意図的でないとはいえ壊してしまった俺が悪かった
深く反省するからさ、な?
500名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:22:48 ID:jH76SPUy
まあなんというかあれだ。
規定年齢に満たない未成年がこのスレに居ることが問題なんじゃないかと思う。つまりおれd
501名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:25:22 ID:cvEGlS6m
>>495
珍味の人の話は、読んでるとすごくモンハンをプレイしたくなる。
特に一番最初の話なんて、状況設定は単なる素材ツアーなのに
あれを読むといつも上位の砂漠素材ツアーがやたら魅力的なクエに見えて、
特に用件もないのに砂漠ツアーに行ってしまうw

で、自分的には「見てると原作のゲームやりたくなる」ってのは
ゲームの二次に対する最高の賛辞の一つと思ってる
502名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:26:41 ID:YpmS8tmO
>>500
死ねば?
503名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:29:04 ID:/eUexhsp
>>500
死ねクズ
未成年は入ってくんなボケ
504名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:57:31 ID:OlPONx+w
>>499
ちょっといい加減にしとけ
別に批判が悪いとはいってない。エロがまだ無し=カエレとか、今回はエロ無いですが〜みたいなのまで明らかに見ないで叩く奴いるじゃないか?
ああいう中傷の類いはよくないんじゃないかと言ってるんだ
孤独に関する突っ込みは全く同意だが、それに便乗して擬人化叩きとかになるのはどうなんだ?
と言いたかった。

あと馴々しい。
505名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:59:32 ID:OlPONx+w
>>500
何がしたい訳?
流れ変えるにしても手段を選ぶべきだろ?
取りあえず氏ね
506名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:12:42 ID:GF0pFV7f
感想―感じたこと、思ったことを述べる
批判―作家、作品を分析し評価する
中傷―相手を傷つけるための悪口

俺の中ではこんな感じ。
あと、どっかで厨二病になりきれない(真性の厨二に非ず)人間は作品書けんだろう。
507名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:37:06 ID:/eUexhsp
>>506
じゃあ厨二テイスト限界突破してるSSを書いて投下すりゃいいよ
嫌でしょ?
叩かれるって分かりきってるもんな
度が過ぎるのは駄目よー
508名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:49:58 ID:qpLsRWqS
>>507
君が何を言っているのかさっぱりわからない
物書きは多かれ少なかれ妄想癖のあるものでないと務まらないって意味であって
厨二作品投下しろって意味ではないと思うんだが
509名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:54:50 ID:woeKpuyy
あーもー。

スレが荒れているうちに
擬人化ナルガとガルルガを頂いていきますね。
こいつ等ってキャラ被ってる気がするなぁ。
510名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:57:21 ID:RqRc13zm
>>509
いちいち報告しなくていいよ
頂いたから何?
511名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:01:27 ID:lCm7EKPB
ネタにマジレスする奴を久々に見た気がする
512名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:02:43 ID:R7ZPB7pf
もし俺がここで厨二病丸出しの糞作投下したらどうなるだろうな、と思わないでもない。
513名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:05:12 ID:5Wpcg0lO
それは勿論スレッドの流れを変えたいんだ

問題は妄想の内容が擬人化しただけでは単純なのになっちまうんだよな

各モンスターに併せたストーリーの内容を考えるのは難しい
ナルガとかガルルガとかには孤独とか孤高なイメージがあるから、
擬人化して仲良くなってエロ。だけではつまらない。

ガルルガなら、人になって、より強い相手と戦える。と喜び勇み戦いに身を投じるガルルガに惹かれて
自らも局地に飛び込んでいくハンター。とかそんな感じか?
514名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:15:07 ID:HUA0atwv
>>508
人の書き込みは最後まで見よう
515名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:20:27 ID:khHMpA3x
そいやまだ作品になって無いモンスターって何が居たっけか? ブランゴは無かったような
516名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:21:44 ID:5Wpcg0lO
ドドブランゴ+女ハンターはいっぱいあるぜよ
517名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:25:01 ID:POMjkBrs
514=ID:/euexhspか?
わざとミスリードしてレス乞食してるのと、自分の言いたいことだけ言ってレス終わらせる感じが一緒。


ていうかいい加減みんな落ち着け。
518名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:28:04 ID:HUA0atwv
そうそう、あんまり熱くなるのよくない
落ち着いて次の作品投下を待とう
519名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:28:35 ID:WEaBxlQ6
甲殻種はシェンちゃんが無いな……

飛竜はあらかた出尽くしたんじゃない?
520名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:30:42 ID:6CT5nrBT
>>517
自分は稚拙な決め付け発言をしておいて「落ち着け」ってどういう意味?馬鹿なの?
521名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:31:26 ID:jGg+B2sS
シェンちゃんは小ネタであった気がする。保管庫にゃ入ってないけど。
ドドブラはあっても、ブランゴはまだかも。
ドスっぽいのと普通のとは、別モンスカウントか?
あとはヤマツカミとアプケロスとケルビとガウシカとイーオス。
ポポとモスとヴォルガノスがまだかな…
草食種にもっと光を!
米虫の主人公がケルビにヘコヘコされてたのは敢えてカウントしてないw
522名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:31:58 ID:DrVG5xFn
>>509
>こいつ等ってキャラ被ってる気がするなぁ。
ああ、それは正直自分も思った

けどガルルガが先にいて後からナルガが出てくると、
ナルガの方が本格的にヤバいイメージに見えるせいもあって
(あくまでイメージ。実際ゲーム上でどっちが戦いにくいかという事でなく)
今までブイブイ言わせてた街の不良(ガルルガ)がモノホンの暗殺者(ナルガ)に遭遇して涙目wwww
みたいな感じをどうしても想像してしまう。
で、お株を奪われたガルルガにものすごく萌える。いやナルガにも萌えるんだけど。

さらに今までガルルガ武器といえば会心率がアイデンティティだったのに、
ガルルガ以上の会心率に加えて優秀な切れ味も搭載してるナルガ武器とか見るともうね…
ガルルガが愛しくて愛しくて。
523名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:34:02 ID:ZzUJCvM9
いっそ擬人化というプロセスそのものを見直してだな
例えば崖から落ちたハンターは、その後遺症で飛竜が人に、人は肉の塊に見えr
524名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:36:42 ID:kLbSeQzi
>>523
てづかせんせい!こんなところでなにしてるんですか!
525名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:37:13 ID:HUA0atwv
>>523
それならヤマツカミがヒロインですね、わかります
ほら触手キャラだし
526名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:38:55 ID:ZzUJCvM9
>>525
沙耶かわいいよ沙耶
ってちげぇよ!
527名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:40:06 ID:DrVG5xFn
>>521
ケルビってあんなにいたいけで可愛らしくて
被虐属性あるイメージなのに何故かなかなか無いね
528名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:40:58 ID:XZPDxRQe
敢えて安価つけずにレス
まー冷静に考えれば、上から目線の名無しは他人を見下したい年頃の病気がほとんど
話を聞いてもらいたいならそれ相応の伝え方ってものがあるはず

>>523-524
敢えて沙耶の唄乙
529名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:47:27 ID:HUA0atwv
>>528
そういう無用の混乱を招くような書き込みはよくないよ、せっかく落ち着いてきたのに
530名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:51:19 ID:6CT5nrBT
なんで荒らしの相手するの?スルーしろよ

で、俺の相手する人がでてきてまた荒れると
531名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:54:14 ID:jGg+B2sS
>>527
人畜無害過ぎるからかも。
つがいで仲良くしてる姿を見ると、そっとしておきたく…いやならないか。
角クレクレ生肉ウマウマ。
 
つがいっていえば、ナナは結構あるけどテオはあったっけ?
532 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/12(月) 01:11:43 ID:BixmIvDU
>>522
OK、じゃあそれをお題に。
ちょっと待ってろ。三日くらいかかるかもしれないけど。
533ID違うけど522:2008/05/12(月) 01:22:25 ID:1RKgbe26
>>532
おう、ガレオスの人だね。自分は読み専なのでそう言ってくれると光栄だ
楽しみにしてる
534名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:28:54 ID:A/dkYYaj
みんなあんまり>>500を虐めてやるなよ
>>500も氏ななくていいからガチホモ牢獄に逃げとき…な?
535500:2008/05/12(月) 01:41:53 ID:z4pJp5cL
まさかここまで辛辣にせめられるとは思わなかった。
最近同じような話題で荒れるってのがループしてたから流れを変えてみようかと思ったんだけど火に油注ぐことになってしまったな。
すまない
536 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/12(月) 02:17:01 ID:BixmIvDU
あのごめん、すっごい暗い話になってるんだけど、良い?



すっごい暗いよ? 泣いちゃうかもよ?
537名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 02:27:12 ID:Yfk1S0h8
かまわん、と言いたいがちゃんとした注意書きをつけると
後々面倒にならない希ガス
538名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 02:30:23 ID:5Wpcg0lO
泣かせられるなら泣かせてみるがいいURYYYYYYYY!!!
539名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 05:57:07 ID:fJ3rLP8r
ばっちこいだぜ!泣いてやる!

>>538
エジプトに帰れ
540名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 13:20:39 ID:HUA0atwv
DIO様だっていろいろと大変なんだから、そう酷いことを言ってやるなよ
こんなスレまで覗くくらいだ。ずっと海底にいたせいで飢えてるのさ
541名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 13:49:38 ID:nH3nhEsH
ガルルガとナルガだとどうしてもガルルガの方が強敵のイマゲ。
つーかPイベクエガルルガのイマゲ。
542名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 14:07:36 ID:H5jNjt0Q
自分もゲーム的な強敵って意味ではガルの方が上だと思ってる
けどクエ説明文とか装備の説明文を読む感じだと
ナルガの方がなんか美化された印象に描写されてるんだよな
543名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 18:33:38 ID:HUA0atwv
そりゃ今回の看板モンスターだし
544名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 19:43:25 ID:jGg+B2sS
2ndのレックス&アカム装備の優遇っぷりと誇張表現も大概だったと思う
545名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 19:54:05 ID:BixmIvDU
ガルルガはキレっぱなしなとこと
遠近のどちらも近寄らせない連続啄ばみと
硬い肉質のせいで尻尾と頭しか切れないくせに
頭を切るとノーモーションタックルかましてくるのがウザい。
追加された攻撃モーションとそのせいで手を加えられたルーチンがファッキンすぎる

こういう気持ちがお話のネタになるんです
546名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 21:53:51 ID:H57vmO3i
>545
だからついついボウガン片手に高台へ登って
ギャアギャア騒いでいるのを冷笑でもって見下ろし、
「悪い子にはおしおきだな」とハメたくなるのですね。わかります。
547名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 22:45:51 ID:WEaBxlQ6
憎さ余って可愛さ……逆か

ガルルガの話見たいなー
548名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:47:08 ID:6Fr3Zo5r
>>538
キミが!泣くまで!殴るのをやめないッ!!
549名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:11:41 ID:zITRW1TX
新参だが以下シチュを妄想中。
需要ある?
・女ハンター(但しふたなり)。
防具作成の為の身体検査。
コンガ族の輪姦。
受付嬢のフェラ。
後輩ハンターの筆卸(男女)。
舐猫奉仕(アイルー)。
550名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:50:42 ID:OOkCicrF
下手なストーリーを持たせたAVと
エロは少ないが話の上手いエロゲーと
どっちが良いですかって聞かれたら後者なんだよな
551名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:57:20 ID:AcgTCHCi
403です。ご意見有難うでした。
いま三つお話を書いてるんですがエロがうまく書けない…
だからMHFでラオシャンロンを倒せたら投下するんだ!
五回も挑戦して時間切れで失敗orz

>>549
自分的に身体検査とアイルーが気になります。
アイルー可愛いよ、アイルー
552名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 06:55:01 ID:OiuoyZdx
>>549
どれも全部既出です。精進しましょう
553名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 07:09:38 ID:QmFFWvzk
え”、ふたなりモノってあったのか?気がつかんかった!?
554名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 07:25:30 ID:IRR0/NcX
好きに書いて投下すればいいのに
まああんまり好きに投下しても俺みたく叩かれるだけだけど
555名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 07:34:32 ID:bPUb/cvM
すきに書けばいいと思うよ。
俺みたいに厨二杉ワロタって言われない程度に。
556名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 09:35:31 ID:gOzk7tJh
全部バッチコイ

いやまさかそれら全部の要素を孕んだふたなりハンターの長編なのか!
557名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 13:41:44 ID:7yRy368V
ガキンチョみたいな拗ね方をしている自称書き手さんのすくつはここですか?
558名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 13:57:57 ID:n7IycK4h
モンハンなんか厨二過ぎて突き抜けてるくらいが丁度良い
559名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 21:16:35 ID:2o2TVw/R
月刊ライバルのあのコミックだけはいただけないがな。
560名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 21:40:48 ID:OiuoyZdx
>>558>>559で矛盾しててワラタ
561名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:07:11 ID:YezeOxwr
このスレッドであがったどの作品だろうがあれのアレさ加減には勝てん
562 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:14:22 ID:49JrVpXn
1レスって何行までだっけ?
563名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 00:17:03 ID:y5d/oOy7
60行
4096バイトまで
564 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:24:17 ID:49JrVpXn
即レスサンクス。んじゃ一昨日言ってた奴を投下。
モンハンものだと思わなくても読めるようにしてみた。
モデルはガルルガとナルガクルガとケルビだけど、
それを気にしなくても読めるようにしてみた。

倫理的に酷いシーンがあるので、そういうのが苦手な人は回避性能+2。
565『曇天』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:24:47 ID:49JrVpXn
 土地から土地へ、街から街へ。
 辺境の村を過ぎ、大きな街を通り、山を越え、砂漠を越え。
 いつどこで終わるとも知らぬ旅を続ける旅がらす。
 それが俺だ。
 好きでこんな事をしてるわけじゃない。目的があるわけでもない。
 生まれが悪かったんだ。
 母親とその間男との間に生まれた子供なのだ、俺は。どちらからも受け入れられず、どこに行ってもはみ出し者にされ。
 自然と俺は、居場所を求めて彷徨うようになった。
 探したって、そんなものはまだ見つかっていない。おそらく永遠に見つからないのだろう。
 ならば死ぬまで旅を続ければ良い。
 人は俺を孤高の一匹狼というけれど。
 それはそんなに格好良いものじゃあない。
 狼は群れを成すものだ。集団により狩りを行うのが狼だ。旅人が狼を恐れるのは、決まって相手が複数だからだ。
 一匹でいる狼など、恐れるに足らない。そんな狼は飯のあてもなく、のたれ死ぬのがオチだ。
 …それが俺だ。
 この旅はどこで果てるのか。その末路を探している。
 まったく、お笑い種だ。
 他人は生きるために生きているというのに。俺ときたら、死ぬために生きている。
 こんな生き方の何が格好良いものか。
「ふん」
 軽々しく羨望の眼差しを向ける世間に、なにより俺自身に、嘲笑を浮かべた。
566『曇天』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:25:10 ID:49JrVpXn


 今日は森の中にいた。うっそうと生い茂る樹海の奥から、なにやら人の気配がする。
 旅の途中に、片目と片耳を失った。欠けた視覚と聴覚を補うように、第六感というやつが発達していた。
 これだけ人気のない森の中から、これほどの殺気を漂わせていれば、嫌でも気が付く。
 あの木の上だ。
「よっ。こんにちわ」
 俺がそちらに気付いたのを、向こうも気付いていたのか。
 木の枝の上に寝転がった男が、挨拶をしてきた。
「見ない顔だな? 近くの村の奴じゃないんだ?」
 軽薄そうな男だ。第一印象はそう感じた。
 …だが、油断ならない存在であるのは、先ほどの気配からよくわかっている。
 俺は彼から目を離さないようにしながら、問いに答えた。
「旅の者だ。君は、普段からそんなところに?」
 会話が始まっていた。男は何がそんなに楽しそうなのか、枝の上から身を乗り出して、俺の問いに答えてくれる。
「ああ、野暮用で、しょっちゅうね。今日はここが俺の家さ。ちなみに昨日はあっち」
 笑いながら彼方の大木を指差すその言葉に、気負ったものはなかった。
 人ならば、人と同じところに住みたがるのが本望というもの。それを笑って避けている彼に、俺は自分を重ねていた。
 それにしても。
 野暮用、か。碌でもなさそうだ。どこかで罪を犯して逃げているのか。それともここで“そんな野暮用”をしているのか。
 並々ならぬ雰囲気を纏う男だ。そのどちらか、むしろ両方であってもおかしくない。
「お? アンタ今、俺のことを悪い奴だと思ってる? 思ったでしょ?」
 …勘の良い奴だ。俺は素直に頷いた。
「タッハー。そりゃあないぜ…俺はただ気ままに暮らしてるだけなのにさ」
 飄々とした男だ。言わば、彼は浮雲か。ならば俺は、はぐれ雲だな。
 どちらも大きな個体に混ざることはない、という点で、俺たちは共通していた。
567『曇天』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:25:32 ID:49JrVpXn
「…具体的に何をしたのか、聞いておこうか」
 意味はなかった。ただの興味本位だった。
 もしかしたら、こいつは俺と同じかもしれない。やっと見つけたかもしれない同族に、少し興味が湧いていた。
「大したことじゃないよ。商店から食べ物をくすねたり、追って来た奴を殺したり。その程度だ」
 十分犯罪だ。
「だって、生きるのにメシは必要なんだ。このくらいスラムのガキだってやってる。それに包丁持って追いかけられたら、反撃しちまうだろう?」
 俺に言い訳をしてもしょうがないのに、男は大げさに両手を広げて、言葉を続ける。
「そしたら、一発でのしちまったのさ」
 拳を振りながらのその口調は、まるで武勇伝を語るように得意気だった。
「まー。それからはこういう暮らしよ。でもハンターの中には金品の捏造までやってる奴もいるそうじゃないか? そいつらに比べれば可愛いもんだろう?」
 五十歩百歩というんだぞ、それは。
 話の内容は突拍子もなかったが、理解は出来た。俺だって、もう少し家を出るのが早ければ、彼と同じようになっていたかもしれない。
「あんたはどうしてこんなところに?」
 彼から質問が帰ってくる。どちらかといえば、怪しまれているようだった。
 そう、彼は狙われる身なのだ。それであんな気配を発していたのだ。
 俺は敵意の無いことを示すように、両手を広げて見せた。
「居場所がないんだ」
「へえ、居場所?」
 男は訝りながらも興味深そうに、俺の言葉を繰り返した。
「故郷にも、渡り歩いた街の数々にも、俺のような存在が居られる場所などなかった。だからこうやってあての無い旅をしている」
「へー。死ぬまでか?」
「そうでないといいが…そうなるんだろうな」
 物憂げに語る俺を、木の上の男は楽しそうに眺めていた。
 奴の心中はなんだというのだ。その、にやけた笑い、俺への興味はどこから来るのか。
 男は満足そうに顎を撫でた。無精髭の手触りで遊んでいるみたいだった。
568『曇天』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:27:11 ID:49JrVpXn
「変わった奴だな。まあ、安心したよ。賞金稼ぎでもきやがったのかと思ってた」
「俺はそこまで正義感のある人間じゃないよ」
「だろうな…ハハ」
 声に出した笑い。…その後に何か言葉が続く様子があったが、彼は続けなかった。
 言葉にするのを控えた理由。
 察した。あの笑顔は俺への侮蔑であるらしい。
 そのにやけた目で俺を見下げてくる、木の上の男へ睨む。
 俺の視線を受け、男は喉の奥で笑うと、懐の小刀を数本取り出して見せた。
「やるのかい?」
 クナイか。東国の武器だ…俺の生まれもそこに近いから、少しは知っている。
 ようするに投げナイフだ。きっと殺傷力が高い代わりに、毒キノコと調合できないのだろう。
「いや、そんなことはしないさ」
 俺は肩をすぼめて見せた。
「お前の事はどうでもいい…というのもあるし、どうも、俺はお前に親近感を感じている」
「へ?」
 男の顔色が変わった。気色悪いことをいう奴だな、と。
「他人といても傷付け合うだけなんだ。あいつらとは違うんだと、まざまざと見せ付けられる。
 人が…嫌いになったわけじゃない。だが、他人を信用しようとすればするほど、裏切られるんだ。
 だから俺は、一人でいることを選んだ」
 苦い思い出が蘇ってくる。笑われた。怒られた。泣かせた。傷付けて、傷付けられた。そして、もう疲れた。
「感傷的な事を言ってると思う。男のくせにな。
 だが、お前なら、こんな事を言っても、理解してくれそうな気がした。
 仲間になって欲しいとは思わないが…お前にここで出会ったのは、価値のある事のような気がするんだ」


569『曇天』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:28:49 ID:49JrVpXn

「ハッ!」
 男は眉をしかめながら、さもおかしそうに声を上げた。
「アンタと一緒にするなよ!
 アンタは他人と合わせる事が出来ないだけだ。孤高の一匹狼さん。
 俺は違うね。他人に合わせるのが嫌なのさ。面倒くさくてね」
「…どこが違うんだ」
 本気でわからない。
「わからないのかい? ちょっと待ってな」
 男は目を閉じて、耳を澄ませた。
「こっちだ。教えてやるよ」
 言うなり、音もなく木の上を飛び移って行く。なんという跳躍力、そして柔軟さ。
 あっという間に木々の中へ消えて行く。追いかけるが、このままでは見失ってしまう。
「きゃーっ!」
 杞憂だった。
 男の向かった方向から、女の金切り声が聞こえてきたのだ。
 まさか、あいつ。
 ぞっとした。そんなことを簡単に行えるような人間に、俺はまだ会ったことがなかったのだ。
 走りながら、世の中は広いな、と口ごもる。
 茂みを越えると、予想通りの光景が広がっていた。
 薬草摘みに来ていたのだろうか、村娘が、男に組み伏せられていた。
「これが俺と、アンタとの決定的な違い、だ」
「ひっ」
 短い悲鳴をあげた娘の唇を、男が乱暴に奪う。
 心臓がぎゅっと締め付けられるようだった。俺があんな会話をしなければ。
 俺がきっかけなのだ。娘を助けなくては…。
「待ちなよ」
 鞘走りの音を聞いて、背を向けたままの男が、俺に手をかざす。黙って見てろと。
「見せてやるっていうんだ…よッ!」
570『曇天』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:29:47 ID:49JrVpXn
「いやあっ!」
 動きやすいミニスカートを捲り上げて、その下の青いパンティに手をかける。娘は必死に抵抗をするが、男の力には抗えない。
 腕を封じられ、首元に男の舌が這う。味見をするかのように。
 健康的な脚を蹴り上げて、白い内股を曝されていた。男の体を押し退けようと暴れさせている。
「やめて! やめてっ! やめて! お願いだから、やめてッ!」
 その両足を黙らせるように、男の手は娘の膝頭を掴んだ。
「ひやっ、いやっ、いやぁぁっ!」
 強引に脚を広げさせられて、娘が両手を振り回す。男は首だけで彼女の上体を封じていた。あれも俺には出来ない。
 男は懐に刃物を持っている。それを突きつけて、大人しくさせることも可能なはずだ。
 だが、男はそれをしない。
 楽しんでいるのだ。娘が目一杯に抵抗し、そして敵わぬと悟るのを。
 なぜだ? 何故そんなことをする。
 いや、違うんだ。奴と俺は、根本的に違う。だからこんなことが出来る。
 娘の股の間に入り込み、男は自分の陰茎を取り出した。茂る闇に隠れるような、黒い刃。
 刃の切っ先が、娘の秘所に触れた。
「いぃやぁぁぁぁぁぁああっ!!」
 娘の一際大きな悲鳴。俺はたまらず、目をそむけた。

「ああっ、やめっ、やめてっ、わたっ、私にはっ。すっ、好きなっ、ひっ、人がっ」
 揺らされて、いや、奥を突付かれて、娘の声が絶え絶えになる。
 相手は違えど、今の恋人との経験が体を反応させているのだろう。股は濡れ、瞳からも涙がこぼれていた。
 もちろん、男にそんな事はどうでもいいことだ。むしろそれは、彼の嗜虐心を焚き付けてしまったかもしれない。
「やめっ…やめ、てっ、くだっ、あぐっ、うっ、うううっ」
 哀願ももはや言葉にならない。女としての本能が勝っているのか、それとも既に諦めたのか。悦楽に声を喘がせている。
「やだ…やなのに…ごめ…ごめん…なさい…もうやめ…」
 誰への謝罪なのだろう。村にいる恋人か、生んでくれた母親か。それとも目の前の悪党への懇願なのか。
 男はただひたすらに腰を振って、娘の肉を貪った。乳房を揉んだり、唇を這わせたりなどしない。ただひたすらに腰を振っていた。
 やがてその動きが速くなる。
「はぁっ! いやっ! いやっ! やだ! 中はやめて! せめて、外にっ、外にぃ…ッ!」
 娘の必死の訴えも無視して、男は娘の膣内に吐精した。
「ふぅッ…! うっ…う……うぅ…ッ」
571『曇天』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:31:02 ID:49JrVpXn
 なるほど、奴の言葉どおりだった。俺と彼とは違う。
 人というものに、無頓着なのだ。彼は。
 世間とのしがらみに傷付いた所までは、俺たちは同じだったのだろう。
 俺は傷を背負い、世間の雑音から耳を塞いで逃げ出した。
 彼は傷の痛みから逃げ、世間から距離を置いた。
 どちらが正しかったのかなんて知らない。
 とにかく一つだけ言える。俺は彼のようにはなれない。

 娘は呆然としていた。男の精液を零れさせた下半身を震わせ、目はどこも見ていない。
 その瞳の奥では、突然に押し倒され、膣内射精までされた現実を相手に、戦っているのか、逃げているのか。それとも、もう心は死んでいるのか。
「今なら食えるぜ? アンタもどうだい?」
「いや…いい」
 股間にたぎるものはあったが、断った。他人の食べ残しになど手をつけられるものか。
「そうだろうな、お堅いアンタにゃ無理だろうさ」
 …挑発しているつもりだろうか。
「アンタは“一人でいる事を選んだ”んじゃない。
 “他人の傍に居られない”んだ。だから女を抱く事も出来ない」
 繰り返される言葉に、心を鉤爪で引き裂かれた気分がした。
 この敵意。彼は怒っているのだ。
 生に執着し、その手を汚してきた彼から見れば、生に失望した俺が、酔狂を吐きながらおめおめと生きている。
 その事実は、気に入らないだろう。
「じゃあ、もう一発くらいしておこうかな」
「…まだするのか」
 娘は既に抵抗を見せない。涙を流したままの、うつろに開いた眼で、再び襲い掛かる現実を見据え、息を飲んだだけだった。
「止めるかい? 俺を」
 男が振り向く。睨みを効かせたその瞳に、紅い残光が見えた気がした。最初の時に感じた殺気を、今また感じさせる。
 俺とて、達人と呼ばれた剣の使い手だ。ただ負けるつもりはない。
 どちらが勝つにせよ、やり合えばどちらも無傷では済まないだろう。
 …だから、やめておいた。
 事態の原因は俺にあるのかもしれない。だが、俺がいなくとも、不用意に森へ立ち入った娘は、男に手篭められていただろう。
 結果は同じだったのだ。ならば気にする必要などあるものか。娘が自分の不運を呪えば良い。
「好きにしろ」
「ははん、ふふん。良いね、良いよ、それ」
 男は娘の頬を叩くと、背中越しに俺を指差す。
「あの人は、お前なんか知らないってよー」
 娘は賭けに出た。急に体を起こして、暗闇に射した光明へ、すがりついてくる。
「助けて! 助けて──ください! 助けてっ!」
 そんな義理はない。
 俺は娘に背を向けて、そこから離れた。
「いやぁ! やだぁ! やめて! 助けてッ! やめてぇーッ!」
 娘の悲鳴は、俺の無力を非難するには十分すぎるほど、痛々しかった。

572『曇天』 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:31:33 ID:49JrVpXn

 結局俺は、逃げてきただけだ。
 移ろいながら死に場所を求めて、何も築かぬまま、生を無駄に過ごしてきただけだ。
 腹が立つ。
 何も出来ない自分自身に。こんな世界へ身勝手に産み落とした二人の親に。無駄に過ごしてきた時の流れに。何も悟らせてくれなかった周囲に。
 そうやって甘えてきただけの俺に!
 この憤りを…吼えれば吐き出してしまいそうなこの憤慨を、どこに叩きつければ良い!
 この俺の歯牙にかける者も、
 この俺を休ませてくれる宿木も、
 この世にはいないのだ。
 俺は片目片耳より、よっぽど大事なものを失くしていたのだ。
 このまま逃げて逃げて逃げて、逃げ続けて、そのまま逃げおおせるつもりか。
(俺は──!)
 古傷がひどく疼く。騒ぎ立てる傷口は涙も流さない。
 苛立ちを咆哮に変えて、空に向けて放ちたかった。
 だが見上げても木々に阻まれ天は見えず、たとえ声を上げたとしても鳥が逃げるばかりであろう。
 だから俺は、耐える事のない怒りを噛み殺し、身中の虫を啄ばみ続けた。

 人は俺を孤高という。
 それがなんだ。
 俺だって、好きでそうなったわけじゃない。


573 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:34:46 ID:49JrVpXn
お終い。モンハンっぽいところが一箇所だけ残ってたw
タイトルの意味は考えてみてね。
574 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 00:51:01 ID:49JrVpXn
二箇所誤植

× 健康的な脚を蹴り上げて、白い内股を曝されていた。男の体を押し退けようと
○ 白い内股を曝されていた。健康的な脚を蹴り上げて、男の体を押し退けようと

×耐える事のない
○絶える事のない

うわー、最後の最後で誤変換はカッコ悪いー
575名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 03:27:06 ID:0nmQ2DYs
意図的なものかもしれないけど
モンハンのフィールドからあまりに逸脱してやいませんか。
576名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 03:54:24 ID:2icfAO1Q
うん
ここまでモンハンぽさを無くされても、正直反応に困る
577名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 03:57:12 ID:4fcTiAnA
モンハン世界を舞台にした作品ではなくて
モンスターをモチーフにした登場人物が出てくる作品ですな

個人的には悪くない、悪くはないんだけど
おそらく大半の住人のニーズからはちょっとずれてるかと
578名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 05:51:41 ID:nvubJcnZ
格好いいけどモンハンじゃないw時代物読んでるみたいだ。
579名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 06:29:41 ID:zOJK4Lcr
新しい擬人モノだね。ハンティングの最中にモンスが人化(ryは食傷してたから楽しかった
580 ◆qHM.TT9CT. :2008/05/14(水) 08:29:19 ID:49JrVpXn
テーマは「ナルガクルガとガルルガの違い」だし、
なんだか上で荒れてた(荒らされてた?)から
んじゃあ、モンハンっぽさも、住人のニーズも、既存の傾向も、俺が今まで書いたものも、
全部ぶっちぎったモンを書いてやれ、と思ったんだ。
単純に面白ければ文句はあるまい! と意気込んで書いたんだけど、ダメだったか。

ガルルガが旅がらすの一匹狼はまあ在り来たりだけど、
「ナルガクルガが軽すぎませんか」「黒ヒョウだから飄々としてるの」のは会心の後付けだったんだがw
まあやりっぱなしな終わり方はしてるよね、実際。昇華させるのが目的じゃないし。
あそこまでキレても昇華できないから孤高の一匹狼やってるんだろうし。

ところで質問が一つ。ケルビが食われるところは
読んでて気分が悪くなるくらいのものを、と思って書いたんだけど、どうだろう。そうでもなかった?
ムリヤリする事の酷さを表現できるようになりたいんだ。そりゃモンハンの世界は弱肉強食だが。
581名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 10:58:30 ID:t2G2L6ZN
GJ!
純粋に読み物として非常に面白かったです。新しい形としておおいに有りだと思います。
582名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 13:19:49 ID:2icfAO1Q
面白くなくはない、けどパンチが弱くて物足りない。
なにが言いたいのか不明瞭。
この形式は今回だけならばいいが、後に続く奴が何人も出始めたら『スレタイ読めボケ』って言うと思う。
凌辱もなんかちょっと物足りないな。どうせ書くならもっと相手の尊厳をぶち壊さないと
583名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 15:14:13 ID:nvubJcnZ
>>580
モンハン関係ないって言われるのも覚悟の上のSSだろ?だったらいいじゃん。気にしなくて。
だけど凌辱はあれで読んでて気分悪くなるようなものを書いたって言われても。普通。
584名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 15:48:55 ID:zOJK4Lcr
>>580気分が悪くなる位のムリヤリなら、シャチや肉食動物の、子供に獲物のとどめを刺させる練習が参考になると思う
585名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 16:49:16 ID:5qg3AjTU
>>580
522だけどまさに自分の脳内ガルルガのイメージそのものだった。
こういうのが読みたかった。書いてくれてありがとう。
ナルガが軽いキャラなのも、これ読んだらすごくアリだなと思った。

モンハンじゃないってレスが出てるけど、個人的にはすごくモンハンらしいと思う。
モンハンと思わなくても読めるけど、モンス原形に脳内変換して読んでも
違和感ない作りが面白い。
擬人も原形もどっちも好きなんで、最初に人間の姿で想像して読んで
それから原形で想像して読んで2度萌えた。
エロはもうちょいねちっこくても良かったかなwそれ含めて今後も期待してる。
586名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:08:42 ID:r1bSvJSJ
587名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:13:58 ID:LVeTGDeO
戦闘モーション見てると、ガルルガって
レイアがうっかりクックと不倫して作っちゃった子みたいに見える

とか思ってたのはやはり自分だけじゃなかったのかと軽く感動した
588名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 22:33:10 ID:2icfAO1Q
なー、いま気付いたんだけどさ
ナヅチってアナル丸出しじゃない?
589名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 22:37:57 ID:75ovvXWC
双剣でしっぽ斬ろうとしてる時は、ちょうど尻穴あるはずの場所あたりを
狙ってキープする事が多いのでなんかエロスって思う事はよくある
590名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:03:09 ID:49JrVpXn
古龍はウンコしないよ
591名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:15:17 ID:khXqJMUN
アイドルうんちしないし理論か
592名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:16:34 ID:+lehj0RL
うんちしないけどアナルはあるよ
593名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:17:40 ID:kWUs+N0r
あーなるほど、あなるはあるのね
594名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:21:42 ID:TfSZTdoG
つまりナヅチはアナル丸出し露出羞恥系プレイが好みの変態マゾ女だと

よし、ドリル槍で掘ってくる
595名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 05:37:05 ID:RI3Ah681
露出プレイをしてても姿を消してるから大丈夫、とか思わせといて
音爆弾くらわせるんですね、わかります。
おっとおぜうさん、なにかおとしましたよ。

鼻のでかい女はクリトリスもでかいって噂があるけど、あれってどうなんだろうね
596名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 05:47:50 ID:zUhcIjOZ
>>595
統計として十分な人数を調査した記録はない
597名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 06:50:14 ID:BbUd7jbp
人はいるみたいだけど、雰囲気が2ndの頃と全然違うね
原作があの様じゃしょうがないか
598名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 06:55:19 ID:KvtPIudO
スレの雰囲気なんて変遷するのが普通なんだからそんな事を言われてもなあ
599名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 12:40:17 ID:TfSZTdoG
あの頃の毒沼のような馴れ合い地獄に比べれば、ちょっとはマシになったんじゃない?
600名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 15:57:06 ID:xeCtkaOy
あんまりかわってない気がするけど
悪い意味でね
601名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 17:02:03 ID:0VSwAok+
とりあえず擬人化厨が全員死ねばなんでもいいよ
602名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 17:32:57 ID:S7RBvW15
厨厨トレイン
603名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 17:43:38 ID:dR7O2npG
ここって相変わらず擬人化アンチが沸いてるな
死ねだなんてそんなことで死なないのに無駄なことをww
巡回ご苦労様ですw
604名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 17:47:52 ID:CPULk3xb
擬人化しててもしてなくてもガレオスとナヅチの可愛さは真理
605名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 19:01:18 ID:zUhcIjOZ
>>604
バサルモスもだ
606名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:11:33 ID:p57/0mN3
ランゴスタオレノヨメ
607名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:13:07 ID:kWUs+N0r
ナナたんマジかわええ
608名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:19:43 ID:iY9qPd1P
ガノトット!ガノトット!!
609名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:50:01 ID:nDEKO7iW
ここは基本へ立ち返り、レイアたんを愛でたいと思います
610名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:24:10 ID:RI3Ah681
お前らたまにはゲリョスも女の子だと思ってあげなさい
611名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:56:35 ID:+wCYlVlw
猛毒のゲロ吐いて、頭がピカッと光る女の子なんて嫌です><
612名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:59:23 ID:kWUs+N0r
頭しこたま殴って、ナナたんが倒れてもがくのを見ると興奮して攻撃をゆるめてさらに見入ってしまう
テオだったら「ざまあwwwwwwww」って感じでオッスオッスするけど
613名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:07:42 ID:iBTnXkxe
クスリをキメた女の子……?
614名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:23:10 ID:+lehj0RL
常駐、版権二箇所
一箇所に暫く投下してないうちに、もうかたっぽに長編書き始めた無節操さにちょっと鬱
615名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:23:37 ID:+lehj0RL
誤爆〜
ごばくぅ〜
ごばくはいかがかねぇ〜
ぼがく〜
ごめん
616名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:29:23 ID:khXqJMUN
>>613
ヤクイさんの事かー!

フルフルは俺の嫁な
両性具有とか一般に言われてるという事はフタナリだぜ!
617名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:36:11 ID:q4Wq+Z9t
>>614
交流スレからの誤爆乙

じゃあ俺ちょっとケルビがっつんがっつん犯してくるわ
618名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:07:34 ID:vH8oQb37
>>617
いちいち報告しなくていいよ
619名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:08:44 ID:hFrR6y+N
清潔感溢れる白モノたんは俺が頂いていきm……アッー!!
620名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:16:03 ID:/w4HJSXK
おまえらキモいな
こんなだから最近の投下作品のレベルが低いんだよな
621名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:23:44 ID:/NCF4f1H
擬人化すれば死ねと言われ、
ならばと竜姦・獣姦ネタを出すとキモイと言われる

つまり甲殻姦なら問題無い訳だな!
622名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:26:02 ID:vH8oQb37
そうだよ。
623名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:27:34 ID:qm6Z44fN
キモいも変態も褒め言葉ですが何か
624名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:33:26 ID:/w4HJSXK
つーか上で投下されてた鋼龍SSとか続きどうしたの?
プロローグエンド?
だから見切り発車はよせ、せめてエロまで書いてから投下しろと
あと初心者のくせにいきなり長編とか書こうとすんな、まずは短編をきちんと完結できるようになれ
625名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:41:24 ID:odEWdney
なにこのツンツン委員長
「こんな馬鹿なことばっかり言ってるから、うちのクラスの平均点が低いとか言われちゃうのよっ!」てかい?
626名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 02:20:26 ID:mwzWcFG6
>>605
バルサミコスに見えちまった…
627名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 02:40:12 ID:XxrNxMLq
>>626
誰かが言うだろうからとりあえず俺が言ってやる

らきすた厨乙
628名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 03:43:09 ID:qm6Z44fN
手コキに詳しいサイト・スレを教えてくれませんか
629名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 03:51:51 ID:qm6Z44fN
あ、あった。大丈夫でした
630名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 10:36:00 ID:kLIxsesG
逃げ惑うケルビを優しく保護して懐いてきたところで酷い事をする話はまだですか?
631名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 12:16:04 ID:Bo+eAulG
嫌がるケルビを熱湯に冷水を混ぜたものに入れて
体中を目に入るとしみる物でなぶったり、
多数の針状がついたもので毛をむしったりするんですね?
わかります。
632名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 15:56:40 ID:S8VqC7Bi
>>631
お前の優しさに泣いた
633名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 16:15:13 ID:XqOFGZLX
>>631
それの続きのBADエンドバージョン思い出して泣いた
634名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 19:08:10 ID:odEWdney
ケルビって毛少なくね?
背中辺りがアルマジロみたいな質感に見えるけど、尻尾先とかだけフサッてる
635名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 20:24:38 ID:qm6Z44fN
馬でも尻尾の手入れをしてあげると喜ぶぞ、たぶん。
636名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 20:26:27 ID:zFFv54V7
トトス亜種たんのおなかの感触ってどんなんだろうな・・・
637名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 22:08:21 ID:K3opELik
そりゃおめ


意外としっとりしている
638名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 23:08:29 ID:hFrR6y+N
しっとりに加えつるぷにしてるんだと予想
639名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 23:48:18 ID:ZmqXKpbk
>>634
鹿みたいな感じじゃないか。
640名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 13:49:45 ID:oVUAz9vP
ケルビ「教官、三角を探すんだ」

何となく頭に浮かんだよ
641名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 14:20:01 ID:d4P1ggK+
>>640
あれ、俺がいる
642名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 20:43:24 ID:D3YVI7FE
三角と聞くと電車で向かいの席に座っているお姉さんのタイトスカートとフトモモの作る三角地帯しか思い出さない
643名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 12:13:15 ID:kmI+mXPo
あえてのほしゅ
644名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 13:53:40 ID:62zx+irx
業務連絡:まとめwikiに「曇天」を保管しました
分類の都合上、カップリングや備考の項目には「擬人化」と入れておきましたが
「アレは擬人化ではなくモチーフだから擬人化竜のカテゴリに入れてくれるな」
という場合は気兼ねなくお申しつけください
645名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 14:10:28 ID:bzalqwR9
>>644乙←こ…これは乙じゃなくてゼットなんだからね!
 
ところで擬竜化という電波が飛んできた
646名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 14:40:42 ID:5xNaFd3K
擬人化でもなく、擬竜化でもなく

擬竜人化でどうだ
647名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 14:47:39 ID:J6gWKwD0
>646
ポッケ村の村長やトレ爺・山菜爺とのロマンスですね。わかります。
648名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 14:50:42 ID:5xNaFd3K
そっちの竜人じゃねーよw
649名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 17:14:19 ID:DFcuUI9P
大長老のビッグマラを愛撫する山菜爺の描写とか見てみたいのか?
650名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 17:30:04 ID:npMnLvYJ
MH2の村長と竜人族のおねいさんのエロなら見たい
651名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 18:53:52 ID:7LKDvRSg
>>650
酔い潰れたおねいさんの性器をドリルで破壊する村長が見たいと
なんてエロい奴だ
想像するだけでヨダレが垂れるじゃないか
652うたかたと消える(前半):2008/05/18(日) 21:12:56 ID:0d5vsewl
以前、蟹さんの小説を書かせていただいた者です
今日と明日で作品を載せますが、後半が微グロなど特殊な内容なので苦手な方はスルーお願いします。
653うたかたと消える(前半):2008/05/18(日) 21:13:18 ID:0d5vsewl
ぷわ〜ん ぷわ〜ん ぷわ〜ん 【♪ ♪ ♪】

「黄色が3つで高周波……ってね。さあいい加減、地中から出てないか暴君よ。俺も早く終わらせて帰りたいんだ、これが」
『グオオオオオオォォ!?』

野郎、逃げようとしてたな。時間稼ぎも良いとこだよ、チキンブロス。両角の折ってやったから当然だろーが、それじゃあ暴君の名折れだぞ。
せめてこう、なんだ、命尽きるまで戦おうっては思わねーの。ひょっとしたら、俺が“あと一撃”で死ぬかもしれねーのによ。諦めるのは良くない事だぜ、うん。
この世にゃあ諦めた奴が損するようにできてんだよ、俺が聞いた話じゃあな黒龍から諦めず逃げ帰り、その帰りを諦めず待ってたら結婚できた女を知ってる。
まあ要するに、あれだ。しぶとい根性持てや。耳がやられようとかかって来いコノヤロー。

とにかくこの哀れな暴君を見て話さずはいられねーわ、本当。

「デッかい音で耳、痛てぇだろ。そりゃあそうだ。柔らかいセクメアの砂は、響く音を何倍にも伝えるらしいからよ、びっくらこいて飛び出すのも訳ねーか」
 それも特注品の笛だからできる芸当な訳だ、分かる?分かるよな。理解を求めようたあ思わないけど。せめてこう、なんだ。頑張れ。
 互いに頑張るからハントが成立すんだ。俺相手じゃあ仕方ないけどよ。お前に致命傷を与えたのはこの俺、笛使い様の持つ『ロイヤルビードロー』、高かったんだぜ」

昆虫笛シリーズ最新作の使い心地は上々、ディアブロスに有効な氷属性まで有る。虫素材でできてるのにおかしいという突っ込みは厳禁だ。俺に聞かれても知らない。
武器事体の性能はなかなかなんだが、へんてこりんな音色なんだよ……ぷわ〜んって。
噂ではどっかの国にある歌を封じ込めたとか、それを盗み聞いた姫さんが虫になっちまったとかいろいろ聞くけど、んなこたぁ有る筈ねーよ。
これは絶対に盗み聞くような音色じゃあ無いだろ、どう考えても。屁の音みてーだしよ。なんでこんなん作ったんだろ。

まあ一人演戯もこれぐらいにして、ヴァルハラへの引導を渡してやろうか。

「じゃあ、達者でな。今は達者でいられたら困るけど、まあ来世では狩られないよう頑張りな」
654うたかたと消える(前半):2008/05/18(日) 21:13:42 ID:0d5vsewl
****

「ギルドの奴ら、おせーな畜生」

いくら俺が不良なかりぴー使いだとしても、この扱いはひどいんじゃあないか。いつまでディアブロスの死体と仲良くランデブーしてなきゃなんねえの。
かと言ってた死体から離れれば、糞忌々しいトカゲに食われちまう。それだけは避けたい、獲物を横取りされてたまるかよ。言っておくが俺は食わないぞ、どっかの戦人じゃ

ああるまいしよ。強い物を食べると強くなるなんて、ならルーツ食った奴1人いれば世界は平和になっちまう。

考えを巡らせるとこの世は理不尽だな、モンスターは日に日に増えていくし斡旋するだけ斡旋してギルドは事後放置かコノヤロー。俺が死んだらどうするつもりだ阿呆め。
――まさか、俺は見捨てられた?

「んな事ねぇ、ある筈ねぇ、俺に限ってそんなことぁねぇ!」

『おらこんなギルド嫌だーっ』て言いたもくなる。寝たりして休みながら待てば良いが、わざわざベースキャンプまで戻るのも面倒だ。ここで寝たらトカゲや虫の餌食だし、

メラルーに身包み剥がされるかもしんねー。
そもそも、クーラードリンクがもう無ぇから戻れないって言った方が正しいな、うん。砂漠をクーラー無しで横断するくらいなら俺はリタイアするぞ。
モドリ玉?そんな便利なの、はなっから持ってきてねーよ。そこまでマメな人間に見えるか、俺が。見えるならそれは誤りだ。
あれは良い噂聞かないからよ、モンスターが人間になったとか……考えるだけでおっそろしー。今回も何かの拍子でディアブロス亜種が人間にでもなったら……

『黒ディア子、貴方の変な玉のせいで人間になっちゃいました☆』
『私を人間にした責任をしっかりとって結婚してください☆』
『さあ交尾をしましょう☆』

 絶 対 に 嫌 だ ね 
断固拒否。非人道的、いや非竜道的と言われようがギルドから刺客が送られようがその場で撲殺するか、閃光玉投げて逃げる。絶対にお持ち帰りはしない。
考えてみろ、人間の姿になったからと言っても竜だぞ。何をされるか分かったもんじゃあないッ!『ドラゴンファッカー』の烙印も御免だ。
むしろ、モンスターには拒絶反応。のーせんきゅー。あれと肌を合わせるなんて鳥肌ブツブツチキンダックだ。中でも「あいつ、嫁欲しいから擬人にしたいんじゃね?」とい

われるのが一番嫌だ。そこまで飢えてねえ。
という訳でモドリ玉を忘れたんじゃあ無いんだぞ。ドキドキノコだけ持ってきて素材玉忘れたわけじゃあ決してないぞ!うん否定した。

「しかしこう、なんだな。人間は手持ち無沙汰になって初めて“人間になる”ってぇ言うが、別にんな事ねぇぞ。凄まじく暇じゃ」

とりあえずポーチの中には何が入ってたかな。ひょっとしたら食い物とか何か暇つぶしになるような物、有るかもしんね。自分のポーチを信じろ、俺。
きっと期待に答えてくれるッ。

「食い物は携帯食料のみ、後はハチミツと薬草、回復薬が少々。つまり腹を満たすのは期待できねぇな、うん」
「ディアの剥ぎ取り素材、砥石。ドキドキノコに音爆弾。遊べそうなのは無いな」

要するに何も無い。自分を信じて裏切られるなんて奇妙な話だなクソッ。
ならば起こす行動は決まってる、ずばり“旋律”の練習!虫シリーズの狩猟笛は奏でる音色が複雑過ぎてまだ旋律を全部覚えちゃねー。
その割りに出来る旋律効果も、はっきり言うと使えね。『精霊王の加護』『高周波』ぐれぇしか目立った奴無いよな……でもまあ、ブロス系には有効だと思うし。
それにうん十万Zもしたんだ、そう簡単に放り投げてたまるか。俺の装備は笛吹き名人だ、ギルドが来るまで砂漠でソロコンサートしてやらあ!
人間の観客は未だにいない!ファン一号は高い所ででうっおとしそうに飛んでやがるランゴスタ!笑えねえ……
655うたかたと消える(前半):2008/05/18(日) 21:14:26 ID:0d5vsewl
『ぷっぷかぷ〜 ぷぴゃあ〜 ぷわわ〜ん ぷぴゃあ〜 ぷっぷかぷ〜 ぷわわ〜 ぷわわ〜ん ぷわわ〜』


「旋律効果が発動しない……だと?馬鹿なッ
 KOOLになるんだ俺、うん。旋律二つの同じ音で移動速度が速くなって、旋律四つで精霊王が加護してくれる。間違えるんじゃあないぞ」

『ぺぷわ〜 ぴぴぷ〜 ぺぺぺ〜 ぷぴゃああ ぴー』

「悪化している……だと?」

出来損ないの音しか出ねえ。なんでだよ、さっきは高周波出たのにそれすら出ないってどういう事だ。あれか、ピンチな時しか出ないっていう変な設定か!?
俺は悪く無い筈だ。金色一式には笛吹き名人ついてるし、笛でディアどころか古龍も討伐できた。その時はこんな出来損ないな音なんか出てない。
澄んだ――力を与える音色を出せた筈なのに。なんだよこの屁みたいな音、つっぱりはいらないってか。洒落にならねえ……
とにかくあれだ、せめて旋律二つのやつぐらいは出せるようにならなきゃこの先やばい。俺の笛で俺の将来がやばい。

――もしかして、これがスランプってやつか?

「スランプは思い切って違う方法で練習したりすると良いと聞く。
 ……いっちょ力任せに吹いたらどうなるかねえ、やったこと無いからな。新人の頃はやってたが、あの時は肺活量が低い時だ。今はどうなるか想像つかん」

ここでシッキングタイム、ハンサムな俺が力任せに笛を吹いたらどうなるか?

1、ナイスに笛が壊れる
2、俺が壊れる
3、何も起こらない、現実は非情である。

「1は有り得ないな、2も有り得ない。ならば答え3か……。しゃっ、景気よく吹いちゃあらあ。せーの」


――キィイイイイイイイイイイイイイイイインイイイイイイイイイイイイィィィィィィィン

例えるなら“人工的なバインドボイス”とでも例えようか、いや俺のブレスか。耳を塞ごうにも笛を吹いてるから手を離せない。
むしろ聴いた瞬間、音で脳が揺さぶられた。それくらい凄い事が起こった。ビートとかそんなんざあなく。


「あ…りえね。いきな…り“凄い高周波”がおこ……るなんて…よぉ覚悟なかった…よ
 あったまと耳、いてえ……」

答え2 答え2! 答え2ぃぃ!!


(意識が)き……切れた、俺の体の中でなにかが切れた…決定的な何かが……


****
656うたかたと消える(前半):2008/05/18(日) 21:14:49 ID:0d5vsewl
って俺りゃあ、いつ気を失ってんだ。あれだな、きっと大音量を間近で聞いたからだなうん。そうに決まっている。そうとしか考えられない考えたくない。
――にしてもここは砂漠じゃあないな。辺りは真っ暗で照りつける日差しは無いし、星も出てない。暑くもなければ寒くも無い。なんだろうな。秘境な筈ねえし。
何より砂でザラザラしてねえ。むしろ後頭部が柔らけえ、あったかい。

……待てよ、あったけえならまだしも、“柔らかい”ってどーいった事だ。砂漠には無い感触だぞ。なんというか、肉の感触というかなぁ。
ディアブロスなわけねーし、アイルーはここまで“でかく”ねえ。というか顔が横向いてるから見れねえ、というか頭が抑えつけられてら。

「気が付きましたか?」
「おう」

わーお、可愛いお声。どうやら笛で耳を壊されたらしいな、幻聴が聴こえるなんてよー。
ざまあねえ、耳が聴こえないとなりゃあとうとう俺もハンター引退か、長いようで短い生活だった。人間50年と考えりゃあ、折り返し地点だったけどな。
とりあえず田舎に帰って畑を耕そう。平凡な生活が俺を待っている、とんだ腐れ人生だ。悪くは無いが良くも無し。

でも……待てよ、全てが幻覚であるなら……今俺の頭が触れている物は何だ。それに幻聴が聴こえた時、耳に“振動”があった。つまり空気を揺さぶる行為――すなわち発言

があった。それを感じ取った(声を聴いた)俺の耳は壊れちゃあいない、正常だ。
もう決まってるよな、多分これは殺したディアブロスの呪いか。擬人化が嫌いな俺に人型になって現れるなんてとんだ野郎だぜ。
死して殺した奴の元に現れるのは昔話とかで聞いたことはあるが、いざわが身となればかなりの覚悟が必要。剥ぎ取りナイフは有るな、喉を掻っ切って逃げてやる。とにかく

体位を変えなければ。

「どこのどなたかあ知らんが、介抱してくれたことに対し礼を言いたい。できれば俺の頭を離してくりゃあしないか」
「お断り申します、こうすれば耳に声が良く入る故」

やっぱりあれだ、きっと呪いなんだ。じゃあなければこんな馬鹿力が出せる筈無い。俺が懸命に頭を上げようとしているのに手のひららしきもので押さえつけられてるんだか

らな。
よくよく考えたら、これは“膝枕”という体制か。呪いにそんな事をされても嬉しくもなんとも無いぞ。

「もしこれが夢や呪いの類でなければ、俺の耳を強く引っ張ってみてくれ」
「こうですか?分かりません」

いてて……呪いでも無い訳だ。畜生、なら俺は女に頭を押さえつけられ身動ぎどころか指一本動かせない程非力なのか。

そんな事よりもだな、確認しよう。俺は砂漠にいた、ギルドの使いが来ないで笛の練習をしていた。そこまでは良い、俺の記憶にある。
そこからが問題だ、俺の記憶が吹き飛んでいつの間にか暗黒空間で女に膝枕されかつ……拘束されているってどういう状況に陥ったんだ。いくら油断していたと言え、女の接

近にすら気が付かない程笛の練習を熱心にやっていたか?とにかく状況分析を再開しよう、何事もKOOLになれば解決できる。

頭が触れる生地感じからして、これはかなり高級な素材を使ってる。それに頭が置かれている膝の固さが良い具合に気持ちが良いし、落陽草の良い匂いがする。丁寧な言葉遣

いだが声質が若干高くて、幼さが残っている。凄く良い具合だ。
――つまりボンボン妙齢のお嬢様ってわけだ。殺したらまずいな。
そんなお嬢様をギルドがホイホイとこんなところにお供も連れず1人で行くことを許可するだろうか。

「助けて(?)もらった身で、つかぬ事を聞くが、アンタはどちら様だ?」
「ずっと貴方の傍におりましたのに」
「……まさかだろ」

やっぱり俺の予感は的中、こいつはディアブロスに違いない。俺に殺されたから人間になったわけだ。
昔話じゃあ釣りカエルがキスされて王子様になったて奴も有るぐらいだしよ、ディアブロスがそうなったって不思議じゃあない。
この馬鹿力もディアブロスのなら納得できる、草食だから落陽草だって食うだろうし、若い個体だったとなれば肉質が柔らかくなったと言えば説明が付く。
なんという貧乏くじ、類稀なる不運。おれは七難八苦を求めた覚えなんてこれっぽちも無いぞ。むしろ七優八楽を存分にくれと叫びたい。
まあなんだ、もうこれはハンターに狙いをつけられたポポだ。人間様也に覚悟を決めようじゃあないか。いまさら足掻いても仕方が無い。
657うたかたと消える(前半):2008/05/18(日) 21:17:20 ID:0d5vsewl
「俺を殺すか暴君よ、今ならそのバインドボイスで鼓膜を破ったり自慢の角で頭突きするなり好きにできるぜ」

頭を動かせないから面を拝めないからどんな奴か想像するしかねーが、さぞ猛々しい顔しとるんだろうな。
しかし、やっぱり俺のハンター生活はここで潰えるんじゃあないか、希望を捨てた俺が馬鹿だったよ本当に。

「何を馬鹿なことをおっしゃるんですか?」
「言っておくが番になるのはお断りだ。飛竜に犯されるくらいなら死を選ぶぜ、うん」
「私はディアブロスじゃあないです」

な、なんだってー!?落ち着け、クールになるんだ。素数を数えれば落ち着くらしいが、そんな場合じゃあない。じゃあこいつは何者だ?
まさか本当にお嬢様な筈は無いし、なら噂に聞く砂漠の民か。うん、今までの会話や雰囲気からそれは無いな。
どちらにせよ、この馬鹿力は絶対に人外だ。人間じゃあない、絶対に。

「……アプケロス?」
「NO」

なんだ、いったい何なんだ。疑問は体に悪い、知ることは義務なんだ。絶対に当ててやる。

「ヒント1 私は貴方に殺されました」
「やっぱりディアブロ……あだだだだだだだだだだだだだ」

救命阿!?上から力をかけてやがる、頭蓋骨が粉砕しちまう。つまりあれだ、このことから分かるのはいつでも俺を“殺せる”って事だな。
ふざけは身を滅ぼす事になる、いくら命を1度捨てる覚悟をしたからといってやっぱち惜しい。

「よぉく聞いてください、ヒント2 私は貴方のファン一号です」
「ランゴスタ」
「違います、それよりもっと前です。口付けも交わしました」
「……!?」

俺は今まで貞操を守ってきた、上の口も下の息子も。それに後ろも守ってきた。誰にも触れられていない。無論、将来のため。
その三口のうち、一番上を既に奪われていただと?馬鹿な、有る筈がない。酒に酔っても心は酔わないを徹底してきた俺が、だれかに口付けしていただとッ!?
OK、詳しく聞こう。誘導尋問は俺の得意分野だ、うん。

「俺が口付けするなんて、よっぽどの女なんだな。忘れるなんて恥ずかしい」
「貴方が知るはず無いですよ。向き合った時は敵同士、今は味方同士なんですから」
「 」
「絶句しました?」

分からない、本当に分からない。例えるならリオレウスを討伐しに行ってペイントボールが消え、どこにいるか分からなくなって絶望する時のような気持ちだ。
なんだこの言いようの無い気持ち。気持ち悪い、吐き気のするほどの気持ち悪さはこの時のような時を言うんだ。嘔吐したらやばいよな、飲んだけど。
本当にあれだ、俺には覚えが無い。いちいちメモをつけるような神経質な性格じゃあ無いが、こいつと戦い殺した覚えなんて何1つ無い。俺は殺人犯じゃあない、れっきとし

たハンターだ。
だからこいつの言うことは間違えている、俺は正しい。

「思い出せないようですので、正解を言います。私は元『クィーンランゴスタ』そして今は貴方の使う笛」

 “ロイヤルビードロー”」

つまり俺は自我を持つクィーンランゴスタを殺し、その素材を使った笛をピ〜ヒャララしていたか。
この場で本当に破棄ださなかった俺を褒めてくれ、本当に俺は偉いと思う。この状況でナイフに手をかけなかったんだからな。
何故ならこいつはまだ話したがっている、なら話し終えてから殺さなければいけない。
658名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 21:18:56 ID:0d5vsewl
申し訳ありませんがあとは明日に投稿します。
グロとエロのオンパレードなので苦手な方はスルーお願いしますorz
659名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 21:36:56 ID:7c8XPa9j
乙、武器擬人化とは久しぶりだ
続き期待して待ってます
660名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:46:34 ID:ruO2cE9l
黒鎧龍擬人化の話をずっと待ち続けてるんだが・・・
661名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:48:26 ID:7LKDvRSg
黒グラビの人を?
662名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 00:07:18 ID:NkLjZ0gu
>>661 うん
663名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 00:15:06 ID:yPIEzn1H
乙。武器は何スレぶりだ?wktk
664名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 04:05:59 ID:jNom3czh
ひとつ聞きたい
自分の使ってるキャラに脳内で勝手な設定考えてたりする?
665名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 07:45:20 ID:WER2q0AT
tnktjmtkjm辺りを貧弱擬龍化してうちの娘にフルボッコさせる話ならいつでも
666名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 08:03:51 ID:odFsS/Wl
ゲームやってる時の自キャラについてはないけど、
クエスト依頼文の内容についてはあれこれ妄想してしまう

「胃痛もちの執事」のとこのぼっちゃんはよくまあ今まで死んでないなとか
彼が懸想してるのはG級クエの依頼に出てくる女騎士なのかなとか
667名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 13:38:39 ID:yPIEzn1H
>>664
邪気眼ノート数冊分の設定が脳内にありますがなにか?
668名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 13:55:35 ID:eReoIbQe
MHGやMHP2のOPに登場した
レウス剣士レイアガンナーは絶対バカップルだ。
パッと見はドライな関係を装いつつも
「私たち付き合ってまぁす(はぁと)」とリオ夫婦装備で猛アピール。
可愛い奴らめ。
669うたかたと消える(後半):2008/05/19(月) 15:42:12 ID:iX1B2h8O
投下します
グロ欝エロありですので、苦手な方はスルーお願いします
670うたかたと消える(後半):2008/05/19(月) 15:43:10 ID:iX1B2h8O
「最初は人間だったんです」


――興味本位から笛の音を盗み聴き、その場に居た侍女はランゴスタに。私はクィーンにされてしまいました。
――密林で自分の姿を嘆き、それを見た数多の者を殺してきました。そんな中、逆に私は貴方に殺された。後悔は無かったです、なぜなら私もそれを望みましたから。
――その後私は素材として武器屋に出され、貴方に私が盗み聴いた笛にされてしまった。何の因果でしょうね。

「でもこうして、盗み聴いた笛の音を今なら堂々と聴くことができます。貴方には感謝しているんですよ」
「ならそれでいいじゃあないか、早く解放しれくれ」
「それでは気持ちが治まりませんね。それに貴方の体はもうキチンと動かない筈です」
「ッ!?」

おかしい、ナイフに手を当てていた筈なのに今はダランと力が入らない。
それどころ視線も固定されて、この状態から一切動かすことができない。なんだ、なんなんだ。痺れないから毒じゃあない、意識もはっきりしている。

「禊(みそぎ)は御済ですか?まだですよねまだなんでしょう?私が済ませてあげますよ。意識はキチンとありますよね、怖いくらい澄んでいるはずです。
 今の貴方はただの意識が有るだけの塊、人形さんです」
「ッッッンンン!!」
「ゾクゾクしますよね、絶望と敵意の有る目をされると。貴方が殺したディアブロスもそうでした。
 高周波で地面から這い出て来た時の目、息遣い、汗。全て私は分かります。貴方の今の状態はそれとそっくり、いえ、同じです」

「ほら、どうして萎えるんですか?一国の王女が貴方の一物を掴んでいるんですよ、光栄ですよね?」

殺したい殺したい殺したい、殺せばこんな事にはならなかったのに。俺はなぜ情をかけた、武器だったから?それとも境遇を哀れんだからか?


地面に仰向けに寝かされ、俺は王女様に乗られている。身動きは一切許されない、手がどんどん早くなっていき、俺の息子を刺激する。
気持ちいい、なにせ初めての経験だ。ただ死んでしまえばいい、俺を含めて死んでしまえばいい。この世から消えたい。
今の自分は自分じゃあない、手で犯されて呻いているのは俺じゃあない。屈辱をかみ締めているのが折れであり、俺じゃあない。

「は……なせ、俺は帰る……。だから」
「却下します、禊はまだ済んでいないのですから。これは命令です、貴方は逆らえません」

頼んだ覚えは全く無いし求めてもいない、砂漠に求めて来たのは体ではなく、ディアブロスの素材。
その素材を得て、後はネコタクを待つだけだったのに、今俺を掴んで離さないのは絶望と悪寒。そしてクィーンランゴスタ。
どうなるのだろう?俺はもう嫌だ。殺してくれれば良かったのに。

「私はね、思いました。いつか貴方を屈服させようと。さっきだって貴方がディアブロスにしていた事を間近で見て、ゾクゾクしましたよ
 ほらほらほら、いま私は貴方を“ハント”していますよ。普段とは考えられない、逃げ纏うケルビを笑顔で追い詰めるかのように。
 喚いてください、叫んでください、逃げようとしてください。そして私を楽しませてください、禊をさせてください」
「ッアア……嫌だッ」

やはり体が動かない、なぜだ。脳が懸命に指令を送っているのにことごとく無視してやがる。これは持ち主である俺に対しての反逆か。
そりゃああまり大事には使っていないが、ストライキは時と場合と場所を考えてしろ。今は究極にやばい状態なのに。
671うたかたと消える(後半):2008/05/19(月) 15:43:57 ID:iX1B2h8O
「生理的欲求は避けられないですよね、なぜならそれは人間の性だから私が笛の音を求めて盗み聞いたように、貴方も私を今“求める”、とても美しい形。私は今とっても幸

せです」
「俺は今、人生で一番ふこ……んんッ」

舌が無理矢理ッ、くそくるな。唾液を流し込むな汚い。俺は貴様と睦み会おうなんてこれっぽちも思っていない。

「ん……っはぁっ、口づけはとても良いですね。笛を吹いている時とは大違い、なぜなら私が舌を絡めれるんですから貴方は何も言わなくても良いですよ」
「わたしはすべてわかりますから」
嘘だ、次は声が出なくなった。喉を鳴らそうと歯ぎしりをしようと、俺は何も音を発てる事ができない。
これじゃあ本当に“お人形”じゃあないか。悪夢なら早く醒めてくれ、そうじゃないなら誰でも良い、俺を殺してくれ。
もう駄目なのか、ティガレックスに押さえつけられたポポのように諦めるしかないのか、希望は無いのか。

「硬さはもう十分、ご立派ご立派。私は男を経験する前に虫にされましたが――凄い。こんなのが入ってくるんですね、虫のとは大違い、いただきます」
「ッグア……」

奴の口の中、コロコロと舌で弄ばれ、唇が音を立てて吸い付いてくる。蹂躙され、俺はうめき声すらあげれなくなった。
気持ちいいと言ったら本音だ、体が凄く反応する。気持ち悪くて気持ちがいい。
快感と嫌悪感の波状攻撃、俺はどうしたらいい。身を任せるか、抵抗するか

――どちらにしろ同じ結果になってしまう

「んぱっ、おいひい。殿方のはなんて良い味でしょう。我慢の汁だけでこんなに良いのに、精液なら……んふ、楽しみ。
いつまで耐えれますかー?もっといけます?」
「……ッ」
「体が動かない、声が出せないって辛いですか?辛いですよね、ランゴスタの麻痺液が注入された女ハンターもそんな感じのリアクションをしますよ。
 滑稽で――とても楽しい。そこをコンガやらに犯されるのを見てると、とても幸せでいられるんです。私は。」

俺が言えた義理じゃあないが、狂っている。コイツは姿を変えたとは言え、一国の姫だったんだぞ。
それがここまで狂っていれなんて、もう全てが終わりじゃあないか。
それとも何かがこいつを変えたのか、長い間虫と交わり続けて脳もスモールサイズ、性欲増大になっちまったのか?
とにかくこいつの常識は通じない、目の前に有る哀れな獲物、すなわち俺にしか興味が無いのか。

「虫になって、初めて交尾した時に思いました。私はこんな辛い目にあっている、なら次は私が幸せになる番だ。
 いつか人間に戻れた時に、思う存分“犯してやろう”と、今はそうは思いません。貴方を想うが故の行動です。
 貴方の汚れを祓ってあげますよ、私は姫、女王でありながら今は貴方の武器。だから主人のッ、汚れをッ、私の中にッ」

「受け入れてあげましょう」
672うたかたと消える(後半):2008/05/19(月) 15:45:25 ID:iX1B2h8O
やめろ、再び口をつけるな。俺は嫌だ、汚れているのはお前だ。虫と交わった体で俺に手をつけるな、お前になんか受け入れられたくない。
人間であるための最後の尊厳を失墜させるな、俺は人間でありお前は武器で虫けらだ。使われる身だ。手をかけるな触るな。

「……ッァァァ」
「んふぅ、あはっ、私の口の中で、すっごい濃いのがドクドクいってますよ?溜めてたんですか?
 当然でしょうね、発散させる場所なんて無いですし。それなら私でゆっくりねっとりと発散してください」

汚された、俺は奴の口に全てを汚された。舌を絡められ、身体中を舐めまわされ、挙げ句の果てには俺のを――
毛根から爪先まで針に突かれているように痛い。本当に痛い?心地よい?分からない。感覚が麻痺しているからか、相応の快感しかない。
快感が痛みで痛みが快感?そんな矛盾した事があるのか。少なくともおれはこの状態はそうだ。
本当に気持ちい、中で弾けたとき快感で頭が真っ白になった。直後に胸の中がまるで貫かれ、焼かれたような熱さに苦しめられる。
嫌だ、これ以上何もされたくない。離せ離せ離せ離せ離せ離せ。

「私にもっとください。貴方の汚れた物を、全てください。私を満たしてください」
「れ……ね。てめ……はな……や」
「あら、会話できるくらいになりましたか。なら、ゆっくりしていられないですね、残念。さあ、私と一つになりましょう」

それだけはッ、それだけは嫌だ。間違えてもモンスターや武器となんか交わりたくない。俺は人間でいたい。
真っ当な人間でいたい、犯されるなんて嫌だ、嫌だッ。

「快楽に身をあずけなさい、貴方は求めているです。私を、私のを。心はそうでなくても、貴方は求めているんです」

再び問う、これは悪夢か。そうだろう違いない。上で腰を振り、俺の全てを吸収しようとするコイツがいる夢から醒めさせてくれ。
これは、呪いよりたちが悪いじゃあないか。誰か、誰か俺を助けてくれ。お願いだから助けてくれ。
快感が下半身を中心に体中を駆け巡り、そのまま爆発しそうなんだ。嫌だ、その快感が一番嫌なんだ。出してしまうと俺はもう人間に戻れなくなる気がする。

「ハッ……ハッ……ハッ……」
「んふぅ、凄いですよ。下からズンズンと突き上げてきて、私の身体中を揺らします。こんなの初めてですよ、はぁっ。
 本当にッ……すごいいいいいいいいいいまっしろになるうううううううううう」



駄目だ、俺はもう駄目だ。“廃人”だ。

「精液あっついいい汚れが私の中に入ってくるううぅあああああッもっとおぉぉぉ、わたしぃの中にいいいいいい」


――廃人だから何をしても良い、自由だ。
――声が出せたんだから時期に体も動かせるようになるはず。
――ならばどうするかは決まっている。


「もっとおぉ……貴方のをもっとちょうだぁい」
「く……た、れ」

脳が腕に力を入れろと命令してる。当然、拒否などしない。快感で力が篭らないが、じきに戻るだろう。その時だ、その時に決めてやる。

「次は貴方が動いてぇ、私は少し疲れてしまいましたぁ。でも満足してなぁいです
 さあ、そろそろ力が入るでしょ、私のために貴方のため」

今しか無い。俺の胸に倒れこんでいる今しか、こいつを殺す機会は無い。ナイフに手が届く今しか、喉を掻き斬るには。
もう俺は何をしたっていい、良くこの地獄のような拷問に耐えた。なら俺には何をしてもいい権利が有るはずだ。
イ、マ、シ、カ、ナ、イ
673うたかたと消える(後半):2008/05/19(月) 15:45:55 ID:iX1B2h8O
「に――――」

掻き斬るを超え、それを“半分くらい切り落とした”。皮一枚で繋がるというやつだ。それでも足りない、肩口からナイフを突き刺し、中心に向かって剥いでいく。
仰向けだからやりにくいが、気にしない。
穴を開けた中に手を入れ、ズルズルと内蔵やら骨やらを引きずり出し、辺りに放り投げる。グチュリグチュリと心地の良い音が響く、もちろん俺はまだやめない。
刃が欠けようと手が汚れようと気にしない、元々は剥ぎ取りナイフ。何を剥ぐかによるが、剥ぎ取るためにあるんだから。それに俺はもう汚れている。
ゴロンと転がり落ちたあれから、生暖かい何かが流れ出している。恍惚な笑みをしたそれが、死体を腹の上に乗せて解体ショー真っ最中の俺の顔脇に落ちた。

気味が悪いとは思わない、俺は腹這いの体制になり、体から引き抜いたナイフをあれの眉間へと思いっきり“突き刺す”何度も何度も何度も。
そうしたらやっと立てるようになった。今まで立てなかったのが不思議なくらい、地面に足をつけて立ち上がって見下ろしてやった。

「貴様の血やら液やらで俺はもう日常へ戻れない。俺は人殺し、いや武器殺しのレッテルを貼られるんだからなあ。
 けど無理矢理でも戻らなければなぁ、分かるか。うん。俺はハンターだからよ」

しかし無惨ちゃあ無惨、骨やら何やらが露出した首から下。臓物が辺りに散乱して、眉間にはナイフが深く突き刺さって、半分味噌を出しながら転がってる。
それは見るからにとっても気持ちがいい光景。血がまだドロドロと流れ出して、ピクピクと四肢が痙攣している。まだ生きてるのか?そうでもいい。
ざまあ

「帰る、帰るんだよ。てめぇは持って帰らねえ、ガレオスにでも吹いてもらうんだな」

首でサッカーや缶蹴りやろうたあ思わない、が、やっぱり見られているようで邪魔だ、見苦しい。踏んでやる、踏み潰してやる。
原型も残らないくらい、潰れたトマトみたいになるまで。踏んで踏んで地面に埋め込んでやる。
脳味噌を辺りにぶちまけろ、目を潰せ、鼻をもぎ取れ。そうでもしなきゃあ俺の気がすまない。

「ふふふ」

いざ踏もうとした瞬間やつが口を開いた、信じられるか?目玉の無い目を見開き、血だらけで歯の抜けた口で笑いながら……だ。
この時点で既に有り得ない、そしてもっと有り得ない事が起こる。

「私はずっと貴方のを側にいます、虐げられても何をされても貴方の武器
 壊されようと放置されようと燃やされようと売られようともずっとずうっとぉ」

イツマデモアナタノソバニイマス

おかしい、奴は死んだ筈なのに。なぜ喋れる、なぜ俺はその言葉を聞いた。なぜ耳を傾けた?
人いや、モンスター以外を殺したのは初めてだが、これが“異常”だとは分かる。むしろ今までの全てが異常だったんだ。

真の恐怖とはこの事か、逃げなければ。こいつのいない場所まで早く。出口はどこだ扉はどこだ?

「うあああああッッ……――」

****

「……さま、だんな様。起きるニャ」
気持良い感触だ、肉球に顔を圧迫される、とても良い。背中が砂でザラザラする感じがなんとも言えない安心感。冷たい地面ではない。
解放されたんだ、俺は地獄から。いや違う。夢だったんだ、最初から。全部が気絶した俺の見た夢、それが真相でいい。
全てが納得できる、そうなんだよ。やはり世の中は上手くできているんだな、うん。

「ネコタクだニャ。旦那さん、狩が終わったと言え、寝るなんて良い度胸しているニャ」
「ああ、お褒めにあずかり光栄だよ。うん」

「それに、武器が壊れているニャ。角竜にでもやられたかニャ?」

「――ッ!?」
ロイヤルビードローが“真っ二つ”になってる、それも、斬られたようにスッパリと。
周りには部品が散らばって、あたかも俺が夢で奴を殺したのと同じような感じで砂に転がって……夢だったんだよな、そうだったんだよな。
あれは夢だと自分に言い聞かせ、納得もした筈だ。
674うたかたと消える(後半):2008/05/19(月) 15:46:49 ID:iX1B2h8O
「笛は運んで――」
「いいから帰るぞ。ディアブロスにやられて節々が痛いんだ、笛なんていい。早く、いいから早く俺を運んでくれはやくッ」
「ニャ、ニャ、分かったニャ!」
この場から離れたい、笛から離れたい。いっそ死んでしまいたい。とにかく逃げなければ、早く。

****

奇妙に日数だけが過ぎる養生の日々。確かに数ヵ所の打撲や捻挫は有った。
しかしそんなのより無理矢理犯されて、その相手を殺した(壊した)事、正気じゃないような目で見据えられた事、全部が俺の心に残っている、残されているのかもしれない。

とにかくそれが俺を再び狩場へと赴かせるのを拒ませている。纏わり付くようにして俺から離れようとしない。
だから毎日、淫夢を見る。俺が奴に毎晩毎晩犯され、最後はきまって俺が殺す。そして目が覚める。眠れた気が全くしない。だからヤツレも酷くなってきた。

『笛が壊れたからと言って、塞ぎこむ事も無いだろうに』

仲間ハンターに言われる、笛使いの俺がこんな調子だから、原因をそう取られても仕方ないだろう。
今日も仲間の一人が励ましに来てくれた。何時ものようにベッドの上で応対する。
しかし、何か違う。何時もならさも哀れそうに語りかけるが、今日は喜々としながら砂漠で討ち取った獲物の事を誇張を交えて談遊する。正直、うるさい。

「いやぁ、鋼龍は強かった。なんせ翼の羽ばたきで砂地が全て削れちまうんだからな。お前が旋律吹いてくれりゃあ皆が楽だったのに」
「そうか、申し訳ないな。うん」

申し訳ないとは思っていないが。とにかく早く帰れ、頭が痛くなる。

「そんなテメエのために朗報だ、武器屋のおっちゃんに行ってみ。いや行け。いい物が見られるぜ」
「断る」
「立てよ、首に縄つけても連れて行くぜ。倒した後に良い物見つけたんだからよ、テメエにやるよ」

乱暴な奴だ、俺は今行きたく無いのに。しかし逆に考えよう、行けばもう来なくなるかもしれない。なら行こう、行ってやるさ。見るだけで良いんだろ?
それだけで俺が一人になれるなら大歓迎だ。さあ早く用件を済ませろ。

「おっちゃーん、連れて来たぜ。復元できたか?」
「丁度良いタイミングだな。完璧に復元できたから持ち主に見せてやれ」

今、何と言った?復元だと、何をだ。何を復元した。錆びた物は風化した物は砂漠に出ないのに。
俺に見せたいのはそれなのか、復元したものを見せて何になる、そしてその復元したのは何なんだ。

「鋼龍の風で地面が削れた後から出てきたんだ。ほら、お前だろ。

これ “ロイヤルビードロー”」

俺がその後とった行動は間違いじゃないと確信できる、なぜならば俺が『心から思った行動』だからだ。未練も何にも無い。
それは何かって?俺をこの場に連れてきた奴の剥ぎ取りナイフで自分の首をこうやって

“掻き斬った”のさ。な、当然な行動だろ?解放されたいんだよ、そろそろ。希望を捨てて闇に堕ちたいんだ。分かってくれるだろ?
675うたかたと消える(後半):2008/05/19(月) 15:48:40 ID:iX1B2h8O
****

・・・眩しい、とても。天国の光?違うな、見慣れた雷光虫の灯かり。そしてこの部屋は俺の部屋。
なぜだ、俺は喉を掻ききって死んだ筈なのに。なぜ俺は生きてベットに横たわっている?

「おい、大丈夫か!? 何を馬鹿な事してるんだよ、精霊王の加護が無ければ死んでいたぞッ」
「ああ……ああああ」
「にしてもよー、不思議なこともあるもんだなあ
 お前がナイフを突き刺す瞬間、笛が勝手に鳴り出したんだぜ。風のせいだと思うけどよ」

理解した、俺は逃げられない。自殺しようと殺されようと、何をしようと、この笛“ロイヤルビードロー”の持つ力から。
正確にと言うとそれに宿る者の執念から逃げる事は叶わない。これから俺はどうすれば良いのだろう?
こいつに犯されて暮らすのか、それともこいつを担いで狩場に復帰すればいいのか。今の俺には分からない。言える事はこの先『絶望』しか無いという事だ。

「お前、なんか変だぞ。とりあえず体を大事にしろよ」


イツマデモ
アナタノ
ソバニイマス

うたかたと消える fin
676名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 15:50:06 ID:iX1B2h8O
終わりでございます、すっきりしました
次次スレあたりまで作品を考えてようと思います、そのときまでさようなら
677名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 17:42:00 ID:AY4f3Hwg
nice boat
678名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 18:19:23 ID:9Truwd3a
nice karikaripi-
679名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 18:36:38 ID:WER2q0AT
何と言う狂気のツボにストライクSSをありがとう
確かにモンス素材の武器って怨念とか篭ってそうだもんな
やだやだもううんざりだやりたくねぇ思ってんのにPSPを起動しちゃうのも実は……((((;゚Д゚))))
680名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 18:39:26 ID:YVQwhgJt
狂っているが面白かった
これはジャンル的にホラーになるのか?
681名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 18:47:05 ID:hHzITVkn
ちょっと笛の吹き込み口にねじ込んでくる
682名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 19:46:52 ID:YN49Lk4w
…かりかりぴー使ってみようかな。
683名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 20:08:14 ID:uHzeFZUo
もうソニックビードロー強化できない(((;゚д゚)))
684名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 20:25:47 ID:hs5AiULi
既に女王笛ランゴスタに強化済な俺はどう足掻いても助からないんですね。わかります/(^o^)\
こういう狂った話も面白いもんだなぁ。前の盾蟹の時も言ったけれど、貴方の書き方は独特で好きだ。GJ!
685名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 20:58:19 ID:CZQpJkL0
モドリ玉で戻れるのは一人だけ

三人で戻ってみよう

いろいろと問題があった

クック先生になりました

つまり擬龍化
686名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:45:39 ID:V+rACbL3
その書き方だと三身合体して
飛龍イャンクックが今後ともヨロシクに見えるな
687名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 22:21:38 ID:YN49Lk4w
>>686
先生「ワレハ飛竜イャンクック…コンゴトモ…   アレ?ダレモイナイ。」

こうですかわかりません><
688『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/19(月) 22:58:25 ID:oZ8qgUI9
>>301の続きです。
長く時間がかかって申し訳ありませんorz
黒鎧竜擬人化×ハンターです。
ちょっとけしからん所があるかもです。
689『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/19(月) 22:59:02 ID:oZ8qgUI9
何だか寝苦しい。昔いた街ではたまに気候の所為で暑い時もあったが
それとは何かが違う。第一この村に暑い、という言葉あるのだろうか。いや、多分無い。
恐る恐る目を開いたら、私は一瞬自分の思考と時が止まったんじゃないかと思った。

何故かロアが自分のベットの中に潜り込んでて抱きついて寝てました。ほぼ全裸で。

「嫌ぁぁぁぁぁ!!!」

朝早くに、ポッケ村中に聞こえるんじゃないか、という彼女の悲鳴が轟いた。

「……痛い」
「起きたらいきなり全裸の男に抱きつかれてたら吃驚するわよ!!」
頬を撫でながらロアが隣を歩く。その横でフェルスは怒り心頭、といった表情で
早足で集会所へと進んでいた。
「本当に何も覚えていないの?」
「すまない、何も覚えてないんだ」
その表情は本当らしく、これ以上は何も言えなかった。寧ろ
困った時の表情が何とも言えずこれ以上叱る事が出来ない。
自分より年上の筈なのになんて奴だ。ちょっと可愛く見えてしまうなんて。

ロアと出会って約1ヶ月。
あれから私はロアと共に狩りをしている。
人間として暮らす事に慣れ出した時、彼が『一緒にハンターの仕事をしたい』
と言っていたので素材ツアーに行き、肩慣らしをしているついでに
彼の新しい防具の素材を集める、といった感じである。
「なら、仕方無いけれど…もう二度としないでね?」
次やったら拡散弾撃つわよ、と念を押して言う。
流石に拡散は嫌なのか、彼はわかった、と頷いた。
690『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/19(月) 22:59:46 ID:oZ8qgUI9


「ふむ、彼の腕は悪くないな」
ガンランスを担いで戦うロアの姿を見て若草色の髪の女性は意見を出した。
「ちょいと砲撃に頼っている面があるが、慣れれば大丈夫だろう」
女性の隣にいる男は追加するような形で指摘を入れる。
「リュイさんもグレシアさんも忙しい中、すみません」
弾をリロードしながらフェルスが2人に言う。
「いや構わない。私もグレシアもここ最近はG級ばかり向っていてたのだし」
「おう、フェルスちゃんは気にしなくていいからな!」
2人は彼女と知り合いのハンターでありしょっちゅう一緒に狩りをしている。
リュイは2、3歳自分より年上で同じ女性、という事もあり
とても頼りになる先輩でもある。グレシアは20代半ばの男性でハンター仲間からは
兄貴、と慕われている。2人とも自分にとって尊敬しているハンターである。
リュイは大剣使い、グレシアはハンマーを主に使っており
大抵は2人だけで狩りをしているらしい。最近はG級クエストの方にも
出向いているとか。いつか自分も受注出来るようになりたいな、と
考えているとロアが戻ってきた。

「どうだった?」
今日はブルファンゴの討伐。群れの討伐を依頼され、彼の腕を見る事も兼ねて
10匹をいかに早く倒すか、という課題をグレシアが出して、ロア1人で
それを行う、という内容である。
「いいんじゃないか?だが砲撃に頼りすぎているな」
もう少し攻撃の流れを考えてみるといい、とグレシアは言った。
今はこちらの方が使いやすいから、とハンマーを愛用している彼は昔は
ガンランス一筋だったとか。味方をどうしても巻き込むから、と
ソロ以外では今のようにハンマーを使っているらしい。
「もうすぐ繁殖期だし…4人で行くとしてもまずは下位、だな。
フェルスもそう思うかい?…フェルス?」
リュイが心配そうに呼ぶ。彼女がボーッとしたままでいたからだ。
「え…あぁ、うん」
「どうした?熱でもあるか?」
ロアも気になったのか彼女に近づく。
「え、な、何でもないわ。大丈夫よ」

思わずロアの動きをずっと見ていてしまった。
しっかりと狙いを定めて砲撃を打ち、標的を撃ち落していく姿は
鎧竜を連想させる。そちらばかりに気を取られていた。
別に彼の戦っている姿に見とれていた訳では無い。そう思いたい。
691『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/19(月) 23:00:53 ID:oZ8qgUI9
そして何か引っかかるものがあった。彼女がそう言った時に
ロアが一瞬困ったような表情をしていたのだ。
まさかとは思うが、人間の姿になっても飛竜の頃の本能は残ってるんじゃないのか。
一度火山や砂漠にも連れて行ったが彼はあの驚異的な暑さの中を平気で歩いていた。
所謂クーラードリンク要らず、というものだ。溶岩付近を歩いても暑さを感じない、と
言う程である。流石元黒鎧竜といった所か。
もしそうならば朝の行動も理解してしまう。したくないのに。

何だか不安が尽きない。いくら相手の容姿がいいといっても
相手は人間ではなく人間になった存在なのだから。
ここ最近一緒に暮らしてわかったが彼はかなり
マイペースな所もあり温和な性格だった。ロアの事は嫌いでは無いが安心出来ない。
「…って、何付き合ってる前提みたいな事考えてるのよ」
彼とは一緒に狩りをするパートナーであってそれ以上でもそれ以下でも無い。
そう思っておかないと冷静に考える事が出来なかった。


あれから悶々と色々考えてしまいフェルスは上の空の状態だった。
ロアは先に集会所を出ている。そんな彼女に気づいてないリュイとグレシアが
彼女の向かいの席に座っていた。
「そういやぁ、フェルスちゃんとロアってデキてたりすんのか?」
麦酒を一気に飲み干したグレシアが問い掛けた。
「えぇっ!?、げほっげほ……」
急な問いすぎて水を飲んでいたフェルスは咳き込んだ。
「グレシアさんいきなり何言うんですか!」
「んな事言ったって1ヶ月も1つ屋根の下で暮らしてたら大抵ヤる事ヤっtいってぇ!!」
「口を慎め。まだ夕刻だ」
何しやがるんだ、という表情を浮かべながら隣を睨むグレシアに
夜ならいいのかと問いたくなるようなリュイの突っ込みが入った。
「まあなんだ。後悔無いように付き合えばいいと思うぜ」
叩かれた場所を右手で抑えながらグレシアが麦酒を追加した。
「もう、いい加減にして下さいよ。ロアもそろそろ家にいると思うので
先に帰りますね」
ギアノスUのキャップを被り直してフェルスは席を立った。
彼女の姿が見えなくなってから、口を開いたのはリュイ。
「あの子も中々素直では無いな」
「まったく、考えてる事とかはバレバレなんだがねぇ…じれったいからさっさt」
「まだ夕刻だと言っているだろうが!」
再びリュイの突っ込みが彼の同じ場所にクリーンヒットした。




「あれ?」
「全くお前は少しは周りの状況を…ってどうした?」
「いやぁ、俺が頼んだ酒が1杯足りないんだよなぁ」
お前飲んだか?とリュイに聞くも彼女は飲んでない、と言う。
「「まさか」」
普段飲まない彼女が間違ってうっかり飲んでしまったか。
692『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/19(月) 23:01:47 ID:oZ8qgUI9
家に着くとロアは部屋にいなかった。
「風呂場かな」
ベットの上には彼の荷物が置かれている。
家の手伝い等をしてくれるアイルー達に聞くとその通りらしい。
自分が思っていた事は的中していた。
「グレシアさんも何言うんだか」
力なくベットに横になる。体がボーッとして熱い。
思えば彼と出合ってから何かが可笑しかった。
何となく、こう、彼の事を考えると普段と違う感情になっていた。
まさか本当に彼の事を…
「違う!そんなんじゃない!!」
「急に大声出してどうした」
もう真夜中だから、寝てる猫達も起きるぞ、と背後から声が掛かる。
まだ濡れてる髪をタオルで拭きながら彼が部屋に入って来た。
「ロア…」
嗚呼、やっぱり駄目だ。もしかしたら自分は本当に
彼の事を好きになってしまったらしい。でも納得いかない。
どうして元飛竜を好きにならなければいけないのか。
いやでも自分の好みの範囲に綺麗に収まってしまっていたら仕方無いのか。
色々と考えていると彼が心配そうに近づいた。
「熱でもあるのか?」
真紅の髪の間から金色の双眸が自分を見ている。
その時、頭の中のモヤモヤが吹っ切れた。
彼はもう人間だ。飛竜じゃない。多少鎧竜っぽい所はあるけれど
見た目はヒトだし問題無いじゃないか、と。

「なあ、フェルス。一体どうしt…!?」
言い終わる前にロアの口を唇で塞ぐ。
本で見た時は確か暫く舌も交わす、ってあったような…
恐る恐る彼の舌先に自分のを絡める。
自然と体は熱くなりゆっくりとロアが抵抗を止めるのが解った。
口元を解放して押し倒していた彼を見ると何があったのか解ってない
ような顔をしており僅かに頬が上気している。
そのまま彼の胸元に手を置き胸から腹部にかけてある傷跡をなぞった。
閃光玉を喰らったグラビモスよろしく何やら喚いているが聞かなかった事にする。
風呂上りで上を着ていなかった貴方が悪い。
何だかいつもだったら想像出来ない程大胆な行動ばかりしていた。
「ドコ触って…っ」
そんな低くてイイ声で喘ごうとするな。余計に襲いたくなるじゃない。
問答無用で彼の鎖骨に口付け、跡を付けてやった。
まだ私のターンは終了していない。さあ覚悟してもらおうか、と思っていたら―

「あ、あれ?」
693『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/19(月) 23:02:16 ID:oZ8qgUI9
急に視界が変わりシーツの代わりに天井が。見下ろしていた彼は見上げる形に。
「吃驚したじゃねぇか…お前がその気ならこっちだって」
ニヤリ、と不敵に笑みを浮かべたロアが自分を見下ろしていた。
ベットの上とはいえちょっと痛い。ぐるん、と視界が変わった事で先ほどまでの
ボーッとした意識は吹っ飛び多少ハッキリとしたが明らかに不味い状況だった。
「先に襲ったのはお前だから、な」
耳元にいつもの低音とは違った色の声が入る。それだけで腰が
砕けそうになったのに彼の指がゆっくりと胸を愛撫しだして
今まで出した事のない声をあげた。
「ちょ、ちょっと待って…よ……っん…」
気が付くとインナーを脱がされていて露になった胸に彼が顔を寄せる。
掠れた声で抗議するも彼は知らないフリしているかのように、焦っている私を
余所にゆっくりと、時々強く舌で胸を弄んでいた。
下半身の辺りが熱い。そこに急に彼の指がインナーの間から入り込んだ。
「ひゃ…だめ、そこは…」
「嫌なのに何でこんなになってるんだ」
眠気を誘うような低い声が熱の篭った吐息と共に耳にかかる。
自分でもドコにこんな声出せる所があるのか不思議でならない。
少し細めの、でもがっしりした指がゆっくりと秘部をなぞる。
それだけで触れられている場所が更に熱を持ち汗ではない別のもので
濡れ出していた。
初めての感覚に脳が、思考がもう追いつけない。
もう下着が役目を果たしてない状態で彼により脱がされた。
初めて他人に晒した場所に指を入れられ、ナカを乱される。力が入らず
ただフェルスは喘ぐ事しか出来なかった。
「そろそろ、いいか…?」
抜き取った指に絡みついた愛液を舐め取りながら話しかける姿が艶かしい。
言葉の意味を理解したのは下を脱いだ彼の逸物が挿入される前であった。
「え、そんな、大きいの、ムリに決まって……」
言い終わる前に我慢出来ない、と半ば無理矢理にロアは最奥を突いた。
「いや、痛っ、あぁぁ___っ」
苦痛と嬌声の混じった声で鳴く彼女の腰をしっかりと押さえ、彼は
息を荒げ、何度も貫いた。
結合部からはわずかに血が見えたがその痛みさえも我慢出来るほどの絶頂が
彼女を襲い、初めは腰を打ち付けられているだけだったがやがて少しずつだが
自分から腰を動かすようになった。
「フェルス……」
甘く溶けるような声で名前を紡がれ繋がったまま口付けされる。
それだけでもう意識が飛びそうだったけれども彼がまだ達していない。
出来れば、一緒に……
「ん…だい、じょうぶ、だから」
ロアの全てを頂戴、となるべく痛いのを隠して彼の背に腕を回す。
解ったのか彼はコクリ、と頷くと首元に顔を埋め更に激しく動いた。

やがて彼が限界になり繋がっていたソレを引き抜き自分の腹部を
白く汚したと同時に私の意識は飛んだ。
694『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/19(月) 23:03:09 ID:oZ8qgUI9

「……動けない」
あの時は無意識でここまで酷くなるとは思っていなかった。
まだ朝と呼ぶには早い時間。2人で一緒のベットに入り体温を寄せて暖めあっていた。
「すまない、急にこんな事して……」
申し訳なさそうにロアの指先が黒髪を撫でる。
「ロアが謝る事じゃないわよ、私が先にしたんだから」
そういえば、初めてでなおかつ生でしてしまったが大丈夫だろうか。
日数を数えて安心する。良かった、大丈夫だ。
「私は構わないけれど貴方が責任持って私と一緒にいてくれるならね」
それだったらいいわよ、と彼の腕の中で答える。
体温が高いのか、ロアの中にいると暖かい。性的な意味じゃなくても。
「わかった」
「うんうん、良かった…って」
今、わかった、って言いました?
「これでお前とずっと一緒にいられるのだから」
面と向ってそんな事言わないで。恥ずかしい。
寧ろもしかして前から私の事…
「じゃあ、これからも宜しくね。ロア」
「こちらこそ」




「ほーう、どうやらあの2人、何かあったみたいだな」
「重役出勤は今回だけ多めに見てやるか」
数時間後、完全に寝過ごして
リュイとグレシアを待たせてしまったのは別の話。
手を繋ぎながら集会所に入る黒髪の少女と紅髪の青年を見ながら2人はぼやいた。
695『黒鎧竜な彼氏』:2008/05/19(月) 23:04:47 ID:oZ8qgUI9
これにて投下は終了です。
俺、この小説書き終わったらGの黒グラと遊びに行くんだ…
では失礼しましたノシ
696名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:15:37 ID:GMyTcuVv
>>695
パンツ脱いで待ってた甲斐あった
697名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 09:29:53 ID:ap3LS3ek
>>696
いいSSなのに、おっきしない…。

エロが足りないか、おっき不全症候群か。
698名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 13:05:05 ID:cf9jaL1O
>>697
逆に考えるんだ……
そんな自分をおっきさせられるほどエロいのを自分で書こうと考えるんだ。
そして投下せよ。
699名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 13:38:59 ID:xqp8iwZw
クレクレ厨死ね
700名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 13:53:14 ID:8Xa/n7IX
姫の人とグラビの人お疲れ。良い物を読ませてもらったよ。

続きwtkt
701名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 22:17:18 ID:KyIc5qDp



話しぶった切ってすまないが、モンスター同士の性交ってどうなっているんだろうか?
レウス、レイアが一般的な動物のように雄が上になるようだったら、レイアの刺が刺さるよなぁ…
つーかそもそも尻尾邪魔だろうし
ちょっと生物の勉強してくるわ
702名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 22:33:16 ID:GGPmcQ6G
チビレウスに犯されたい人間がしましたよ

そういやアイルー達って猫だけど、チンコに棘あるのかな
703名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 22:41:02 ID:PObnQM3c
>>702
…したのか!?
704名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 22:42:31 ID:YdMhyzAI
>>701
レウスレイアや多くの飛竜は卵生だから、鶏と似たようなもんでしょ

フルフルは雌雄同体なので、草食竜を麻痺らせて、その隙にフルフルベビーを植え付ける
(この時のフルフルベビーは手足がない)
草食竜の体内を食い散らしながら、フルフルベビーは成体になって出て行く
雪山のエリア1に降りてくるのは、母体になる獲物を探しに来てるのだと思われる。

牙獣種は哺乳類だろうから、交尾するんだろうね。
ってことはババコンガやドドブラにもメスがあるのか…

古龍については考えちゃいけないと思う
705名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:02:14 ID:8Xa/n7IX
ぼかあラオシャンロンが大移動するより、交尾するほうがいろいろヤバいと思うんだ
706名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:06:24 ID:YdMhyzAI
−緊急クエスト−
老山龍の逢引を妨害せよ!
707名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:14:29 ID:GMyTcuVv
女ハンターは締まり良さそうだよな
あんなでっかい武器とか担いで走り回ってんだから
708名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:18:41 ID:GGPmcQ6G
FF11やってても思ったが
両手斧や大剣みたいな武器を片手で軽々持って挙句頭上で振り回せる奴らの力は怖いです

俺たちがレーイプしようとしても捻りつぶされそう
709名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:22:54 ID:VWAu/fW+
>>706
報酬は「老山龍の○玉」が高確率で出てくるんですね。分かります。
710名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:27:21 ID:8Xa/n7IX
>>707
なんかに書いてたが筋肉が多いと気持ち良く無いらしい。なんでも膣内の肉も筋肉になってるから、絞まりが良いどころか淡白すぎて物足りないんだってさ。

でもボディビルダーとかとやったら裁断されそうで怖いな
711名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:33:47 ID:xLukQAgQ
>>701
>レウス、レイアが一般的な動物のように雄が上になるようだったら、レイアの刺が刺さるよなぁ…

むしろレイアの背中にレウスの爪が
712名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:49:43 ID:aBVPSWQW
>>211
ヒント:同士討ちのときのダメージ

蚊に刺されたぐらいなんじゃね?
713名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:50:42 ID:aBVPSWQW
安価ミス、>>711だ。
714名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:00:56 ID:sgJ64eNc
>>668
今更なレスだけど萌えた。その発想はなかったわ

そう思って見ると、冒頭で「やほーい」のシーンの直前
ガンナーが眠そうに目をこすってる描写がエロく見えるから不思議だな!うむ!
715名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:20:20 ID:swtllj+8
>>701
ヤマアラシなんかはそのへんの問題どう解決してるんだろう

自分はよく知らないけど、あんな姿でも問題なく交尾してる動物がいるくらいだから
リオ夫妻もきっと上手い事よろしくやってるんだよ

>>706
ワロタ
本物の雌ラオよりかわいいラオシャンロンのハリボテを作って、
そっちに雄ラオを誘導して進路を変えさせようと
必死でアピールするハンター達、とかいう図を想像してしまった
716名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:21:46 ID:SgPmDyb9
マフモフ着た俺「昨夜はお楽しみでしたね(#^ω^)ビキビキ」
717名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 23:54:28 ID:ixOWP7UM
このスレは新人ハンターがクーデレなドスギアノスお姉さまに(性的な意味で)狩られるスレですか?

と、今日からモンスターハンターを始めた逆レイプ好きの俺が言ってみる。
718名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 00:08:02 ID:3mqurOEI
>>717
残念ながらドス系は全部野郎だぜ

掘られてきな……
719名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 00:31:52 ID:JLfT48Ca
な、なんだってーそりゃ13スレも続いている割に、サイズ的にお手頃な筈の
ドストカゲを♂ハンターが林間モノが一向に出てこないわけだ
720名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:11:14 ID:O7nHusdO
個人的には所詮妄想なんだから、ある程度は都合よく設定湾曲でも構わないんだがな……
721名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:20:47 ID:iaVN1Hc1
いや、ドスラン(非擬人)を横暴なハンターが竜姦する作は過去にあったよw
小ネタっぽいけどあれなにげに割と好きだったりする
722名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 09:01:50 ID:ZXHENy/+
俺はドスギアノスに乗ってみたいです(でっていう的な意味で)
723名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:16:11 ID:qNh4WsXh
ドス系は子を孕ませるのにナニがついてないと駄目なのか

……だったら、ふたなりなら無問題?
724名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:38:46 ID:rGY+igFu
資料集読んでないから憶測で言うけど
ドス系は体型デカイからドスなんじゃなくて
一番強いからドスなんだろ?
結果、比較的発育のいいモンスターが群のリーダーになる
そいつがドスなんちゃらじゃないのか?
ライオンの群と同じようにさ、いやドスライオンなんていないけど、ドス=リーダーと捉えるなら

て考えると、メスのドスランポスがいてもおかしくないかもな。
雄より強ければいいんだし。雄雌で発育違うなら無理だけど
725名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 11:07:46 ID:qNh4WsXh
ライオンでいうなら雌だけの群か、例外はありえるかもしれないがやはり雄のがドスに成ると考えるのが的確かも
なにより雌のドスが孕むと機動力も落ちるし卵も割れるかもしれないからリスクが大きい気がする
726名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 13:05:58 ID:1/6ZlK7a
ハンターに孕まされてボテ腹になった自分の体に絶望しながらも、リーダーとして戦い続けるドスギアノス

とか妄想したが、そういえばモンスターと人間じゃ交配は無理よな
うっかりしてたよ
727名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 13:17:28 ID:IsQ7YoBd
>>726
スキル万能精液を発動したことにしてしまえ
728名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 16:29:38 ID:7pExC9YV
>>724
公式でドス系は雄と決まってる。
うろ覚えだが。
729名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 18:11:05 ID:sGmuX7cs
公式設定なんてクソ食らえでいいんじゃないですか?


荒れそうな気もするけどw
730名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 18:36:46 ID:3mqurOEI
性別が確認できるのは……ドス系、ヒプノック(繁殖期)、レウス、レイア、ディア(亜種)、テオ、ナナ

かなあ。クックにはクックファーなるものが繁殖期に有るらしいけどさ、設定だけ。
731名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 19:21:14 ID:1/6ZlK7a
>>729
間違いなく荒れるから。つーかお前みたいな思考の奴が書いたSSは九割以上の確率で糞になる。
エヴァや葉鍵あたりの界隈がお前にぴったりだろうから、行ってくるといいよ
732名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 19:55:02 ID:a8u/2c70
公式設定取ったらこのスレ何のスレだかわかんなくなるだろ?
733名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 20:26:04 ID:ALEJRoqf
公式設定無視は厨二病の予兆
調べ漏れたとかうっかり間違いとかならともかくなー
734名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 20:59:50 ID:MLshe9U5
>>733
真島モンハンがいい例ですよね。
735名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 21:13:17 ID:IsQ7YoBd
ここでは公式とエロが対立した場合に限ってエロを優先しても構わないと思うんだ
736名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 22:32:19 ID:1/6ZlK7a
行き過ぎた設定無視の結果は、スパシンやらU1やらが示している通り
まあすでに兆候は出始めてる感じだけどな。一族秘伝の暗殺術とか過度のオリキャラマンセーとか
737名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 22:44:21 ID:bQIu5EJQ
ここエロ「パロ」板だよな?
738名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:05:47 ID:z86QwHmo
投下前に注釈入れとけば、エロのために一部の公式設定を
意図的に無視するのはOKじゃね?
突然変異的に雌のドス系が居た、なんて話にするとかさ。
どうしても「ドス系は雄だ」ってのを通した上で竜姦なら、
女ハンターと絡ませるとかアッーな展開とか。
739名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:08:38 ID:Cp/hXdSo
>>734
あれはモンハンじゃない別の何かだ…
740名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:46:55 ID:qNh4WsXh
>>736
暗殺術の問題は人の壊し方なんて突き詰めたら最終的には全部同じだ、って事か?
オリキャラは仕方なくないか?
小説くらいしか公式のキャラはいない訳だしオリキャラのが書きやすいだろうから仕方ないんじゃない?
741名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 23:58:52 ID:SwL5mA9J
まーた設定議論か…
742名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:05:46 ID:hciQoJpI
>>740
オリキャラが駄目だなんて誰も言ってないわけですが。ちゃんと読んでる?
作者の度が過ぎるオリキャラマンセーがうざったいしキモいんだよ。
743名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:14:57 ID:MvB7Qolq
>>742
そうか、すまんな
今一つ理解してなかったよ

まぁ自分で作ったわけだから我が子が一番てやつなんじゃないか?子なんていないからわかんないけど
>>741
すまん、自重する
744名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:33:08 ID:hciQoJpI
>>743
まあ正直その程度の読解力しかないお前の年齢を知りたいところだが、今回だけは大目に見てやるよ(笑)次からは気をつけろ。

子がかわいいのは分かるよ。問題は、他人の子供自慢を延々と聞かされたって糞ほども面白くないし性的興奮もしないってことだ。少なくとも俺は。
745名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:33:34 ID:ab8WWJLc
>>742
ああ、スパロボのことか
746名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:33:59 ID:yr2j0qtd
(キリッ
747名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:35:02 ID:yr2j0qtd
ああんもうああんもうばかあ!!
748名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:35:55 ID:/9/RyzZK
>>746
hahaha,コヤツめ
749名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:38:43 ID:HJlYU9st
>>744
わざとやってるのかそれ
別に止めたりはしないけど


まとめwikiに異常発生
コメントが文字化けした箇所があるみたいでsmallタグが閉じられてない様子
おかげで本文の文字がことごとく小さくなってる
コレどうやって直すの?
750名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:39:08 ID:hciQoJpI
>>746
(・∀・)ニヤニヤ
751名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:48:35 ID:MvB7Qolq
>>744
うむ、すまんな
マンセーの意味を今一つ理解できてなくてな

親馬鹿がうざいのと同じか、解決策が無い以上その気がしたら見ないようにするしかないな
752名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:09:08 ID:ZI+SLzy1
♀ハンターもいいんだけど、やっぱり擬人化飛竜たんとの絡みが一番よいと思うんだ
753名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:46:48 ID:+iqKMSUZ
さて、ここでようやく投下できるかな?迄書いた俺は
オリキャラで、擬人化でも無し、公式設定なぞ見たこともない。
存在意義が失われたぞっと(さすがにフタナリはやめたガナー)。
754名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:51:00 ID:HJlYU9st
>>753
痛いほどよくわかる
流れが向いてないなら投下はいったん見送って
落ち着いた頃にそっと投下しようぜ
755名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 09:10:15 ID:3yv8SRxY
次スレの季節だしな

次はどんな素晴らしい作品が生まれてくるやら
756名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 09:24:15 ID:5zn45kT2
>>753-754
はいはい書き手スレ書き手スレ
757名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 09:35:41 ID:te1BMRZm
とりあえず、書き手スレ化はスレ違いだってテンプレに入れちまうか?w
758名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 10:03:34 ID:wB0YQBA4
「ゆめがひろがりんぐ!わたしわーるど!」や「ちょうはいすぺっく、ぼくのつくったさいきょうしゅじんこう^^」
過ぎなきゃ投下に問題なんかないと思うんだが?

つか、先ずは生態ありきの狩りゲーなのにドス系がみんな野郎とかブロス系がベジタリアンで黒ディアは実は♀とか
(これ公式ガイドにも載ってないんだわ)
生態がゲーム内で伝わってこないのはどうなのよ、と

あんないいケツしてるのにドスイーが野郎だなんてあんまりじゃねーか……
759名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 10:13:04 ID:DL8NWIzx
>>758
若い頃のマンソンのケツ見ればそんな幻想も吹き飛ぶぞ
俺はそのおかげで遠慮なくブチ殺せた
760名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 16:57:53 ID:2lehsFg6
>>758
ディアはまんまトリケラトプスだから普通に草食っぽくね?
761名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 17:24:11 ID:ab8WWJLc
ドスの解析だが、ペット化したモンスターに与える餌として、
ディアブロスには以下が有効

サボテンの花
スライスサボテン
猛牛バター
ドスビスカス
エールナッツ

草食だね、と言いたいところだが、バターの扱いに困る
762名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 17:33:55 ID:HJlYU9st
バター犬ならぬバターディアだろ
763名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 17:37:06 ID:1QlO2cfO
草食か肉食の判別は口(顎)でできるだろ。ディアが肉食えそうな口してるかよ。思い切り草食竜の口じゃないか。
ランポスなんかいかにも肉を引き裂きます的な牙が生えてるじゃないか。
ティガなんかまんまティラノs(ry
764名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 17:51:16 ID:ab8WWJLc
>>763
けっきょくそれは推測にすぎないんだぜ
大全やイラストレーションズみたいな設定資料を見ないとわからない事までは
スルーしてもいいんじゃねえかなあと思う。

ゲームで語られてる、匂わされてる部分くらいは守ればいいんじゃないの。
最終的に面白ければ良いわけだし
面白くない作品がここにうpられたなら、スルーすればいいわけで

真島ヒロが何描こうが俺は知らん。興味すらない
765名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 19:43:58 ID:NGjx6eHw
>>761
ディア「燃料っすよ燃料。」
766名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 20:35:39 ID:qfRbF0Rl
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3407562
腐女子が倒すババコンガ
767名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 04:27:39 ID:910mcA3s
>>764
同意。自分もこのスレで聞いて初めて知った裏設定がけっこうある

自分は読み手だから「ほーそうなのか」くらいに面白く聞いてるし
そういう突っ込んだ公式設定をうまく生かしてる作ってのも読んでて好きだけど。
仮に自分が書き手側だとして、ゲーム内要素だけ見てもわからない公式設定まで
きちんと把握して書かないと許さん、と言われたらしんどいだろうなと思う
768名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 07:05:39 ID:59b8bsj6
書こうとはしてるが、一番困るのがモンスター設定よりもサイドの他の設定なんだよなぁ。
三人の女王の名前とか、土地の名前とか。
公式設定資料集にも載ってるのか分からないくらいグレーなとこ。
土地の名前なんて、ドントルマ、ジャンボ、ココット、ポッケ、シュレイドくらいしかゲーム中出てないみたいだし。
雪山の名前とか、密林がある地域とか、
もしこれ公式で決まってたらどうしよう……ってのがいくつもある。
設定まとめWikiとかないのかなぁ……
769名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 07:28:19 ID:JTE+XGe3
>>768
あるよ。どこから引用してるんだか知らないけど。
ttp://www22.atwiki.jp/mhwiki/pages/125.html

でもなあ、ここでこう決まってるからこうしろと言う方が野暮だろう
ぶっちゃけこの大陸じゃなくてもいいわけだし。未出の街や村を拠点にしてたっていいわけだし。
モンスターがいてハンターがいればモンスターハンターだと思うんだよね
ゲームに登場しないようなモンスターがいてもいいんじゃない?読者がついてこれるならw(←ここ大事
770名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 08:54:09 ID:ClmZCSUw
>>769
地図見てみたが、ポッケずいぶん離れてるな。クエで街いくのにどんだけかかるんだろ。
771名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 12:27:58 ID:Pf5cb9lI
まあ、クエの一分が現実の一時間とか言われてるくらいだから。
そう考えればリタマラとか非常に酷な事させてるんだな……
772名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:42:28 ID:8XBkb7Q/
えっと、よーするにディアは草食で黒ディアはメスなんだな?
773名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:44:12 ID:VQVdIUdV
ハンターもモンスターも全部メスだって村長が言ってた
774名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:31:59 ID:Pmv/U/dB
>>772
ヤりたい盛りのメスらしいよ。

つまりディアはカカア天下社会。
775名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 02:06:15 ID:ClJ26Yem
卵や子供を守るための威嚇色だと聞いた気が
どこに書いてあったんだかは知らんけど
776名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 02:09:47 ID:ClJ26Yem
村上位に黒ディア2体のクエがあるが
アレってひょっとしておばちゃんたちが井戸端会議してるだけなのかもなあ
777名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 03:08:42 ID:aqhEX3D3
>>776
いいえ百合です
778名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 12:41:55 ID:SKjV1FYU
つまり極度のツン×ツンというワケだな
そこに何も知らないハンターが来て………
779名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:09:29 ID:2UhGJED6
業務連絡:まとめwikiに「黒鎧竜な彼氏」および「うたかたと消える」を保管しました
780名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 19:28:53 ID:qVjHriGu
いつも乙彼様です

781名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:12:56 ID:J8oRH4v1
>>778
『アンタは/アナタは黙ってて!』
と絶妙のコンビネーションアタックを喰らうラブ米主人公的な位置づけですね、分かります
782名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:20:10 ID:2xrcghzR
>>781
ホントに絶妙だから困る。
783名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:24:07 ID:pmqP28Pw
思い切ってふところにもぐりこめば大丈夫さ!
784名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:41:12 ID:4aYqc2em
さて、そろそろ投下しようと思うんだが、
初めてなんで注意点がわからん。
・名前に題名を入れる。
・適当な長さで切る。
それ以外になんかあるの?
785名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:46:05 ID:5oEmOJ4n
>>784
sageれば問題ないはず。
何はともあれ、一度投下してしまえばどうにかなるものです。

ーーーーー

こんばんは。5レスほどお借りします。
MHP受付嬢シリーズを書いておりました。
また、お世話になります。

・MHP2G設定。のつもり。
・エロくはないですが、エロ目線です。誰がなんと言おうとも。

少し前のレスにモンスターの性別について云々というお話がありましたので、思いつきで。
蟹達の弱点はでかい乳首だと、個人的には思っている次第。

では、はじめ。
786今日の出来事 1:2008/05/25(日) 21:47:39 ID:5oEmOJ4n
ココット村からポッケ村に来て、早2ヶ月。
毎日が小春日和なココット村で育った俺には、ポッケ村の寒さにはなかなか馴染めなかったりする。
体はガタガタ震えていても、村人の優しさで心が暖かくなる。ありがたいことだ。

以前は主に片手剣や大剣を使っていたが、狩猟笛の存在を知り、最近は笛ばかり担いでいる。
俺は音楽的センスを持ち合わせていない。
使い始めこそ扱いに戸惑ったが、今ではそれなりの演奏をこなす。たまに不協和音。
カブトムシを思わせる装備を身にまとった男が、巨大な笛を吹きまくっている姿はさぞ滑稽だろう。
笑いたければ笑え。

オトモアイルーというすてきな仲間もできた。
これまで狩り場ではパーティーを組まなかった。俺はソリストだ。
だから、向かってくるモンスターの行動を予測した立ち回りしか知らなかった。
オトモを連れて行くとモンスターのターゲットが移るので、攻撃の妨げになると考えていた。
回復や演奏のタイミングを作ってくれている現状では、頼もしいことこの上ない。

早々に村長のクエストを終了し、最近はやたら高飛車な猫からクエストを受注している。
集会所もなんとか上位クラスのクエストを受注できるようになった。
クエストの難易度はともかく、かわいいお姉ちゃんがたくさんいる集会所が割と好きだ。
高飛車な猫が、あの赤いコートからチラリ/ポロリしてくれるなら話は別だが。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

狩猟笛は奥が深い。
笛ごとに奏でる音色が違う。
ボーボー、ポンポコポンポコ、ぎゃおーぎゃおー。
おおよそ笛とは呼びがたい姿をしているものもある。
カエルだったり、太鼓だったり、フルフルだったり。
どうすればこんなものができるのか、一度解体して調べてみたいのだが、元に戻らないと困るのでやらない。

次はシェルカスタネットを作ろう、そう思って手持ちの素材を確認する。
どうやら、鎌蟹の堅殻が1つ足りない。
集会所の上位担当のお姉ちゃんから「湿地帯の鎌蟹」を受注し、狩り場へ向かった。
787今日の出来事 2:2008/05/25(日) 21:48:34 ID:5oEmOJ4n
今日も沼地は天気が悪い。上位クエストはどこから始まるのか、ギルドにお任せだ。
俺が放りだされたのは見渡す限り腰までの草が生い茂るエリア8。
早々にもドスファンゴの突進を背中に喰らい、湿った地面に顔を打ち付けた。

狩猟笛は火力と共に機動力が頼もしい武器なのだが、演奏できなければその恩恵を享受できない。
突進に次ぐ突進で演奏時間をもらえないまま、すれ違い様に笛を巨大なイノシシにぶつける。
立ち止まったときには頭にスタンプをお見舞いし、スタンさせ、笛を振り回す。
ある程度攻撃を繰り出したところで、ドスファンゴは用事を思い出したかのようにエリア6へ。
目の前に敵がいても、我関せずといわんばかりにスタスタと歩き去る。

得物はハンターホルン。
ドスファンゴを追っかけながら、エリアチェンジ際に自分強化と強走(小)と攻撃up(小)を演奏する。
狩り場に気の抜けた音色が響き渡る。本領発揮と参りましょう。
エリア6では機動力にものを云わせて、手当り次第に笛を繰り出す。
すれ違い様に側面、振り向き様に頭部、突進を追っかけて尻。
すぐにドスファンゴは昇天した。

さぁショウグンギザミを探しにいこう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

将軍様はエリア7にいた。
独り言でもつぶやいているのか、ブツブツと音を立てている。
後ろからそっと近づき、背負っている巻貝に笛をぶん回す。
自分強化効果のおかげではじかれはしないが、手に伝わる衝撃からその殻の堅さがわかる。
将軍はゆっくりと振り向き、威嚇するようにはさみを振り上げてポーズを決める。
戦闘開始の合図だ。

本来なら頭を狙って攻撃を繰り返して気絶値をためるのだが、蟹達にはそうも行かない。
強力なハサミの奥に頭があるので、頭を狙うことでハサミの餌食になることも多い。
ここは無難に横あるいは後ろから攻撃する。
ハサミの部位破壊もしたいところだが、まだ未熟な笛さばきでは無理だろう。
とりあえずは、殻破壊で勘弁してもらおうか。

ちょこちょこと攻撃を貰いながらも脚をかい潜り、背後に回って殻をたたく。
この巨大な殻の元の持ち主は誰なのだろうか?
思わず巨大なカタツムリを想像して吐き気を催しながらも、笛を振り回し続けた。
788今日の出来事 3:2008/05/25(日) 21:49:25 ID:5oEmOJ4n
ハサミのリーチに苦戦する。
怒り狂ったショウグンギザミは折り畳んでいたハサミを広げて、こちらに突進してくる。
ハサミの間に俺を捉えると、一気にハサミを交差させる。
一部のハンターはこの攻撃を「大好きアタック」と呼んでいるらしい。
「大好きよー!!」と駆け寄り、抱きしめる。
いい得て妙だが、可愛い名前とは裏腹に受けるダメージは大きい。痛い。

潜りからの攻撃、ハサミぶっ刺し、半回転ハサミスラッシュ、そして大好きアタック。
何度も回復薬を飲み、笛を吹きながら応戦すること暫し。
笛を振り回していると、パカンっという音共に大きな巻貝が目の前でまっぷたつに割れた。

そこに現れたのは、なんともおかしな突起物。
堅そうなハサミや脚とは違い、プルンとした柔らかな物体。
見てはいけないものを見てしまったような、気恥ずかしさが俺を包む。
思わず攻撃の手を止める。
ショウグンギザミは、ハッとしてこちらを振り向き、急いで地面に潜ってしまった。

俺は突然の出来事に呆然と立ち尽くした。
あれは何なんだ?
胸が高鳴って収まる気配がない。
あれに触れてみたい!
俺はショウグンギザミを追ってエリア7を後にした。

向かったエリア9にショウグンギザミはいた。
しかし、俺に気づくとすぐに潜って移動する。
続くエリア3でも同様に逃げられてしまう。

いたいけな少女を執拗に追い回す変質者。
今の俺は、まさにその変質者。

そしてようやく追いついたエリア4。
そこで俺が見たものは、白くて丸い、新しい殻をかぶったショウグンギザミだった。

温和な俺が初めて怒り心頭に達した瞬間だった。
789今日の出来事 4:2008/05/25(日) 21:49:55 ID:5oEmOJ4n
俺は我を忘れて、ショウグンギザミに突進する。
ハサミで切り刻まれることも気にならない。
なんとか、あの殻をまた打ち砕かなければならない。
必死に笛を振り回す。

そのとき、オトモのマックが打ち込んだ一撃がショウグンギザミを麻痺させた。
マックの小さな攻撃は蓄積され、巨大な蟹を痺れさせる。
俺と同じように傷だらけのマックに、「よくやった!」と目配せをして再び殻を壊す作業に戻る。

一心不乱に笛をぶん回していると、前回と同じように白く丸い殻が真っ二つに割れた。
再び目の前に現れる、奇妙な固まり。
俺は笛を取り落とし、その突起を見つめる。

気がつけば、痺れるショウグンギザミのその固まりに手をかけていた。

ハサミや脚と同じように毒々しい青色のその物体は、思っていた通りに柔らかかった。
右手だけで優しくその形を撫で擦る。
頭部や脚に近い部分はそれなりに堅さがあるものの、その固まり自体は何ともいえない感触。
左手も添えて、ゆっくりと固まりを揉みしだく。
愛おしいものを扱うように優しく。
やがて少しずつ力を込める。固まりをほぐすように。

何か違和感を感じて目を遣ると、俺は暫し動きを止めた。
ショウグンギザミは痺れから解放されているではないか!
しかし、ショウグンギザミは微塵も動かない。
ただ左側の脚1本だけが必死に地をなぞっている。
それは情事の最中に思わずシーツを握りしめるような切ない動き。
そして俺は理解した。
この固まりは生物としての弱点。そして性的な弱点。
いじらしい姿に射たれ、固まりに口づけようとゆっくり顔を寄せた。
790今日の出来事 5:2008/05/25(日) 21:50:42 ID:5oEmOJ4n
「旦那さん!何やってるニャ!早くとどめを刺すニャ!」
頭の方で必死になって攻撃を続けるマックが叫ぶ。
その声に、ショウグンギザミは一瞬にして正気に戻る。
ゆっくりとハサミを振り上げ、マックを挟み込む姿勢をとる。

俺は地面に転がった笛を急いで取り上げ、愛しい固まりに向けてスタンプをお見舞いした。
がちゃがちゃと音とたてて、ショウグンギザミは崩れ落ちた。

俺は呆然と愛しい固まりを見つめる。
柔らかな感触を求めて、もう一度その固まりに触れる。
しかし、既に事切れてしまったその体は徐々に硬直を始め、まるで別のものに成り果てていた。
俺はがっくりとうなだれ、その場にへたり込んでしまった。

「旦那さん!お迎えがくるまでにちゃんとはぎ取るニャ!」
戦いに勝利したにもかかわらず、落ち込む俺を心配そうに見つめるマック。
「ああ、そうだね。」
俺は小さくため息をはいて、ショウグンギザミにハンターナイフを突き立てた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「旦那さん、今日は少しおかしかったニャ。」
集会所に戻るネコタクで、泥まみれの俺の顔をきれいな手ぬぐいで拭いながらマックは言った。
きれい好きなマックは、汚れた『旦那さん』を見るのがいやなのだ。
今日の俺は明らかにおかしい。モンスターに少なからず欲情してしまったのだから。

視線の定まらない俺の目の前に顔を近づけて、子供に注意するようにマックは言った。
「ショウグンギザミは生では食べられないニャ。気をつけるニャ。」
固まりに口づけようとした俺の行動が誤解されているようだ。
俺は思わず声を上げて笑った。
何かおかしなことを言ってしまったのかと、戸惑うマックの頭を撫でてやる。
「次は気をつけるよ。」
いつもの『旦那さん』に戻ったと、マックは小躍りする。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺は村に戻るとすぐにシェルカスタネットを作った。
例え水属性に強い相手にもシェルカスタネットを担いで戦った。

今日もマックはぼやく。
「旦那さん、モンスターには弱点属性というものがあるニャ。だから・・・」
そして、今日も俺は黙ってマックの話を聞く。
791名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:51:40 ID:5oEmOJ4n
今日の出来事は以上。

>>784
では、はりきってどうぞ!
792名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:54:07 ID:j9xRIkCI
GJ!
蟹が感じる表現とはな・・
793名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:54:21 ID:ClJ26Yem
人妻の乳は垂れてるから嫌いだ
794793:2008/05/25(日) 21:58:29 ID:ClJ26Yem
あ、すまん。>>783あたりへのレスだったんだ
795名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 22:02:31 ID:4aYqc2em
>>785
やりやすくしてくれてありがとう。
そして、おつかれさまです。

MHP系しかやってないし、多々自己設定あり。
アホなんで誤字脱字はご勘弁。

ではではいかせていただきます。
796ハンター謳歌1:2008/05/25(日) 22:04:08 ID:4aYqc2em
お世話になった先輩が怪我をした。
そんな知らせが見習いハンターであるオウカの元に届いたとき、
彼女は簡単な旅装のみで先輩のいる『村』へと旅立った。
幸いにも命に別状は無いが、しばらく『狩り』に出ることが無理らしい。
そんなおりに、村の村長兼武器防具屋でもあるダルトンに村のハンターになるよう誘われた。
見習いであり、まだ実際の狩りに出た事も無いオウカだったが、
それでもいいと説得され引き受けた。

「ようこそ、 ハンターオウカ!」
貸し切りの酒場で村を上げてオウカを歓迎する宴が開かれている。
次々に差し出される杯を傾け、オウカもいい感じで出来上がった時、
ダルトンに指示され、机や椅子を端に寄せる村人達。
ぽっかりと開いた空間にオウカとダルトンが立っている。
いつの間にか給仕を担当していた女達が消えていた。
「この地方の【特産キノコ】は・・・、まあ、あんたもさっき口にした
料理に入っていたものなのだが、他の地方とは違って・・・
まぁ、ちょっと興奮する成分が入っていてな。」
興奮する成分? オウカが首を傾げる、そういえば何となく身体が熱い。
何が言いたいかつかめず、オウカが「はぁ・・・」と返事をした時には、
ダルトンの太い腕はオウカのハンターメイルに触れていた。
形を確かめるように動くその腕は、胸の部分で止まる。
硬い金属越しなので感触はないが、それでも落ち着かない。
「あの・・何を?」
「まあ、あんたがこの村のハンターになるなら、俺が武器や防具を作ることになるよなぁ。」
確かめるよう防具を見つめるダルトン、時折コンコンと装甲部分を叩く。
797ハンター謳歌2:2008/05/25(日) 22:05:01 ID:4aYqc2em
傷だらけの、日と火に焼けた太い腕だ。
「サイズが合っていない、ギルドからの支給品だな。」
気にいらなそうにダルトンが呟く。
「武器防具って奴は命を守る存在であり、ハンターの相棒だ。
世界で一つしかない、てめぇだけの物だ。
この村でハンターするならさっさとそのガラクタを脱ぎやがれ!」
イカヅチのような怒声に、「はいぃ」と返事し、オウカは慌ててハンターシリーズを脱ぐ。
インナーだけの姿は心許ない。せめて胸と下腹部を隠すよう手で覆う。
「動くな!両手は後ろ!」
「はいっ・・・」
両手を腰の後ろにまわす。
「これからおまえさんの寸法を測る。」
胸を覆う布が外され、小振りな胸がむき出しにされる。
「ひゃぁあああ?」
オウカは羞恥に頬が紅潮し、慌てて胸を隠そうとしたが身体が動かない。
(なんで?)
「測りやすいよう自分から胸を突き出してもらおうか。」
言われるがまま、胸を突き出すオウカ。言葉を理解する前に身体が勝手に動く。
「はうっ!」
指がオウカの胸の先端に触れ、敏感な突起を摘まれる。
体温が指先から伝わり、身体がじんじん痺れだす。
遠慮の無い動きで胸を揉まれ、両腕は後ろで組んだまま身体をくねらせる。
「んっ・・あっ。」
(身体が熱い・・・、さっき言っていた興奮するってこの・・・こと?)
嫌悪は無く、それどころか身体はどんどん高揚していく。
「よし、しっかり硬くなった。」
硬くなった乳首を更に強く摘まれ、引っ張られた。
「いひぃい!」
「採寸するには正確なサイズじゃなきゃな。」
ダルトンは引っ張るのをやめ、指先で弾いた。
「ひゃぁ・・・んっ。」
「胸のサイズは81ってとこか・・・。」
かわいく反応するオウカにダルトンは満足げにうなずくと
周りで見ていた村人達を促す。
近くに陣取っていた二人が飛び掛るようにオウカの胸に吸い付く。
ぬるっ とした舌が、硬くなった乳首を転がす。
「ひぃ!」
敏感になったところを甘噛みされる。
「足を開きな。」
舐められ、吸われ、ときには乳房全体を男たちの口に含まれながら
オウカは震える足を開き、自分から腰を突き出した。
「わかってきたじゃねぇか。」
まだ脂肪の乗りきらないお尻を無遠慮に撫でられる。
「尻は硬い。まだ青いなぁ、こりゃ。」
勝手に触っておきながらあまりに失礼な物言いに目頭が熱くなるが
それでも腰は突き出したままだ。
798ハンター謳歌3:2008/05/25(日) 22:05:35 ID:4aYqc2em
あまり触っていて楽しくないのか、すぐにお尻から手が離された。
「ひぃ!」
ほっ としたのも束の間、今度は前の部分に手が伸びる。
「あ・・あの・・・。」
インナー越しになぞられると、くちゅ と濡れた音がインナーから聞こえた。
「そ・・村長、あっ・・これは・・・? ひぐぅ!」
湿った部分を横にずらされ、直接触れられる。
「あん、 んっいやぁ、 は・・・ふやっ 。」
膣内部で指を鍵形に曲げられ、膣内を引っかかれた。
浅い部分のみが刺激されると、奥を催促するよう愛液が溢れ、
くちゅくちゅと塗れた音が聞こえる。
愛液が止まらず、オウカの太ももを伝い、すでに足元まで濡らしていた。
「感度はよすぎるぐらいだ。 指を痛いほど締め付けてくる。」
抜かれた指が他の村人に見せつけるよう開かれ、付着していた愛液が糸を引いた。
「そろそろ・・・肝心な部分を調べさせてもらうぜ?」
ダルトンの合図で周りの村人がオウカの身体を支える。
「力は抜いとけよ。」
ダルトンの言葉と共に熱い塊がオウカの膣に突き入れられた。
「いたぁあああ!」
熱い塊が身体の中を無理やり押し広げ入ってきた。
力なんて抜けるはずもなく、硬直した身体をまともに衝撃が貫く
「やっぱ処女だったな。」
足先から頭まで痺れが走る。
貫かれた股間から赤いものが太ももを伝う。
今の今まで『ハンター』になるので必死で恋すら知らないオウカ。
まさかこんな所で立ったまま失うなんで想像すらしていなかった。
一生に一度のものを容易く奪われた状況に現実感はまるで感じられなかった。
ぐじゅ ぐじょ、と濡れた音と、男女の激しい息遣いが酒場に響く.
幸か不幸か破瓜の血も滑りをよくするのに一役買ってくれた。
「ん、・・こく・・ ちょ・・・きす・・だめ・・っ、です。 はうぅん。」
いつの間にか奪われていた唇に感じる荒々しい感触で、半ば失っていた意識が覚醒した。
絡め合う舌をなんとか引き離し、抗議の声を出すが、思った以上に甘いものが出てしまった。
799ハンター謳歌4:2008/05/25(日) 22:06:16 ID:4aYqc2em
覚醒したオウカは少しずつではあるが、快感を覚え始めていた。
「ひっ! ひぐぅ! ああ! はぐう!
ひぃぃいいい! っ・・・・ひゃぁああ!」
太い肉の槍がオウカの子宮口に激しくぶつかる。
力強く奥を突かれ、喉を仰け反らせる。
自分の膣の深さを強制的に教えられるが、最早何が起こっているか理解出来ない。
口からは意味のない嗚咽が漏れ続けた。
濡れているのに動かすことすらきつい締め付けにダルトンが限界を迎える。
「駄目だ!・・・っ・・・出すぞ!」
オウカの中でダルトンの肉棒が震えた。
“ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!”
口を大きく開き、絶叫したつもりだったが、言葉は出ずに空気だけが漏れた。
熱いものが中を満たす。
射精の勢いに身体がのけぞり、腰は密着させたまま、何度も熱い塊を受け止めた。
先程までの強い快感の変わりに、じんわりした感覚が下半身に広がる。
それが精液であることをオウカは理解した、膣孔が熱い液体に満たされていく。
ゆっくりと肉棒が引き抜かれ、空気を求め口がパクパクと動く。
両脇で支えてくれる村人がいなければ自分の身体を支えていられない。
力の入らないまま荒い呼吸を整えながら、周りを取り囲む村人達を見る。
いつの間にか皆全裸になっており、猛々しい肉槍を隠そうともしない。
こぽ と音を立て、熱い液体がオウカの中から溢れた。
「これが嬢ちゃんの中にはいってたんだ。」
ダルトンは今だ力を失わない肉槍をオウカに見せ付ける。
“奥まで・・・届いてた・・・。”
室内に充満する性臭が鼻をつく、ごくり と喉が鳴った。
先程感じた『熱』が、再びくすぶり始める。
「・・・ってもまだ、計り足りなくてな。」
800ハンター謳歌5:2008/05/25(日) 22:06:51 ID:4aYqc2em
先輩が言っていた言葉を思い出す、未知への興味と、それに立ち向かってこその『ハンター』だと。
「はひいぃ!」
再び貫かれる。
処女を失ったばかりの穴に村人を、普段は出すことしか使用しないお尻の穴にダルトンを受け入れた。
「ほら、こっちも頼むよ。」
「は・・ぃぃい!」
胸を揉んでいる男達の肉棒を両手に握らされ、扱かされる。
「ハンターさん、口を離しちゃだめだろ。」
突かれた衝撃で吐き出してしまった肉棒を再び咥えさせられる。
「ひゃぁい、はぁ・・かぷ・・ちゅ・・・ぴちゃ じゅぷっじゅぽ・・。」
口に入っているものを、舌でなぞりながら喉の奥へと導く。
「俺たちも忘れないでくれよ? ハンターさん。」
前後を犯す男達がそれぞれ違うタイミングで動く。
「村長の言ったとおり・・・こりゃあいい締りだ。」
「んじゅうう! げふっ・・ふぅぅ・・じゅ・・ずず・・ずぞぞ。」
突き上げられると、咥えた肉棒が喉の奥に当たり、吐きそうになるので必死で吸い付く。
倒れそうなオウカを男達が胸を揉みながら支えた。
「じゅぞ・・ぷぅ・・・ずじゅじゅ・・はぷっ・・あひぃ! 
んふ!ぺちゃ・・・あっ! ああ! あひ! ああああああああああぁぁ!」
自分でも意識せず、男達の肉棒を締め付ける。
前を突かれれば、後ろの穴を、後ろを突かれれば前の穴が収縮し
その度に衝撃が走りオウカは男達の上で悶えた。
「すごっ! いふぃい! すご・・・・い!じゅぶっ・・
はぁ・・ぺろ、ひゃああぁ! まあえも・・・うしろもほぉぉお!」
口で肉棒を刺激しながら言葉を紡ぐ。
オウカの手に処理させている男達は、手の動きが弱まると乳首を摘み注意する。
「ひゃいんんっ! はいぃ! すみませ・・へん・・ちゅ・・ぽ。」
謝り、肉棒を激しく扱く。
一斉に男達の動きが激しくなる。
口内の、両手の、膣の、お尻の。肉棒が膨張し、小刻みに震える。
“・・・出すんだ・・・。”
ダルトンが果てたとき同じ感触に、熱い液体の予兆を感じ期待するよう喉が鳴る。
「いひ・・・・ぃ・・。」
小さな絶頂だったが、オウカがイった。
それが引き金になり、膣と肛門が収縮する。
その締め付けに今度は前後の穴を犯す男達がイく。
「あ・・・・あぁぁぁああああああああ!」
熱い液体がオウカの中に叩きつけられる。
「あっついぃ・・・前も・・うしろぉも・・・・。」
痙攣したよう身体を震わすオウカに口を犯す男も果てた。
「あぷっ・・んんっ・・・・んっ・・こくっ。」
熱い飛沫を感じながら口の中に入ってきた精液を飲みこむ。
「ん・・・こく・・・はぁ・・・ごくん。」
いつの間にか胸に精液がかけられていた、手で扱いていた男達も果てたのだ。
「はぁ・・・」
身体中に精液の熱さを感じながらオウカは意識を失った。
801ハンター謳歌6:2008/05/25(日) 22:07:19 ID:4aYqc2em
「・・・・・ひどい・・ですよぅ。」
先輩ハンターであるクリスが身体を拭いてくれている。
「ごめん、 ちゃんと言っとけばよかったね? この村の特徴。」
オウカの身体の精液をお湯につけたタオルで拭いながらクリスは謝る。
自分の服が汚れるのもかまわず身体を拭いてくれる先輩に身をまかせるオウカ。
疲れきっており、自分では動けない。
「まぁ・・これがこの村のやり方でな。」
ダルトンがからからと笑う。
「おかげでしっかり嬢ちゃんの寸法は測れた、いい物が造ってやれる。」
しっかり採寸はしていたらしい。
「どうする? ハンターさん。 この村に居てくれるかい?
返事は休んだ後でいい、決めるのはあんただ。
俺としては残ってほしい、あんた先が楽しみだ。絶対いい女になる。」
言葉を残しダルトンは部屋を出る。
「どうするの?」
身体を拭き終え、寝巻きを着せながらクリスが尋ねる。
「とりあえず・・・寝ます・・。もう限界・・・。」
クリスに支えてもらい、何とか身体を横たえる。
「・・・そうね、ゆっくり休んで。」
毛布をオウカにかける。
「おやすみ・・・オウカ」。
すでに穏やかな寝息をたてる後輩の髪を優しく撫でた。
きっとこの娘は引き受けるだろうとクリスは確信していた。
ハンターになる為に頑張ってきた姿を見てきたから。
「ようこそ、ハンターオウカ。」

クリスの予想どおり、オウカは村のハンターとなった。
たっぷり12時間寝た後に、ダルトンの所に乗り込み、
見事な右ストレートとハンターになる意思を告げたのだった。
802ハンター謳歌6:2008/05/25(日) 22:10:01 ID:4aYqc2em
以上、終わり。
あんまモンハンらしさが無いのは「見習い」ということで。

さて次は舐猫奉仕でも妄想しますか。
803名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 22:35:17 ID:M75Y+Vpo
>>802
ところで保管庫にあるヤツで逆レイプもの(擬人化モンス×ハンター)のオススメないかい
804名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 22:52:11 ID:/rz6Z0SL
>>803
モノブロス亜種擬人化の小説をお勧めしよう
805名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 23:30:16 ID:M75Y+Vpo
>>804thx 早速見てきた モノブロの銀色は黒ディアと同じような理由なのかね
話変わるがエロパロ内でもガンス使いは人口少ないのな
806名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 23:34:40 ID:/rz6Z0SL
>>805
モノブロについてはハンター大全に書いてないから、多分、本当に白い色をした亜種なんじゃあない?
まあモノブロス自体もディアブロスの亜種なんだけどさ

ガンスは何かに有ったような……少ないには変わりないか
807名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 23:47:59 ID:ClJ26Yem
突いてよし射出してよしと、まさにそのまんまな武器なのにな
「このモンスにはガンスで行くざんす」ってのがないから取り上げ難いのはある
808名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 01:10:56 ID:fzg13kE3
大剣双剣太刀、あと、小柄な主人公は片手剣が多いな
やっぱ使用者が多いし、ヒーローとしてわかりやすいからか

で、サブキャラにヘビーボウガンか弓
ガンスランスがメインのキャラは稀有
ハンマー使いも微妙
笛使いがメジャーどころに意外と多い(ハニー、ナハエゥア、ミヅチ)のは、やっぱり特徴的な武器だからだろうか
809名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 01:23:56 ID:OTOV4l56
>>808
ライトを忘れるなwww
810名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:03:25 ID:Xq8xjTS4
ずいぶんと前だが、双剣使いで凄まじく強カッコイイ主人公いたよな
なんかラージャンと戦ってたレウスとのハーフとかいうのが
ああいう容姿と才能と技術を兼ね備えた主人公が増えてほしい。
最近じゃまともなのはジェロスくらいだ
811名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:04:34 ID:Eact9QXz
俺はダメダメ君が何とかがんばっていくお話の方が好きだぜ
812名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:17:01 ID:ZEMjifMw
>>809
確か某虫奥様はバサル討伐にライト使ってたような
813名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:47:05 ID:fsFGxFhB
>>810
まさかあんなことになるなんて・・・
814名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:48:16 ID:OTOV4l56
>>810
そいつ確かエロのための前フリに過ぎなかったような。あっさり氏んでた。
815名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:50:23 ID:exI/CnHa
>>808
ナハエゥアって実際に狩猟笛使ってたことあった?
黒鍋とか黒猫振ってる人ってイメージしかなかった
ガンランスは新しい武器らしいから、設定的にも使用人口少なそうだ
816名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:51:17 ID:exI/CnHa
下げ忘れごめん
817名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 08:53:58 ID:Xq8xjTS4
>>814
いや、たぶんそいつとは違うと思うんだが


確か銀髪にオッドアイで中性的な美貌で
魔奥義トリニティデッドエンドとかいうのを使ってたな
今思うとジェロスと同タイプの主人公だが、出たのはこっちが先なんだな
818名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 11:18:49 ID:PnQxTiIh
おそらく>>814>>817は同じキャラの事と思う

あのキャラも前半パート投下時には厨設定だとけっこう叩かれてたなあw
けど後半と併せて見ると、故意に厨設定てんこもりにしてるネタキャラなのが明白なので
後半で軟弱男のぼっちゃんが頑張る展開含めて、個人的に好きで印象深いSSだったりする
819名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 16:07:29 ID:OTOV4l56
俺が印象深いのは全裸ハンターがレイアを巡ってレウスと戦ってたあれだな。
いわゆる擬人化ものではあるが少し毛色が違う。惜しむらくは続きが来ないことかorz
820名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:14:32 ID:vLsqZyrc
主人公がハンマー使いで面白かったのはハンターとティガ娘が森丘の高台から蹴落としあってたのかな
否エロだったけど続きが見たい
821名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:25:17 ID:9JVHjVKu
この流れの中、敢えて言う

sage忘れの人、帰って来て下さい
822名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:35:05 ID:Xq8xjTS4
いや、いいよ
あの誘い受けうざいし
SSもモンハンだかなんだかよくわからん上にエロ薄いし
いいとこなしじゃん、あいつ
どういうつもりで待ってるのかわからん
823名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:40:40 ID:Eact9QXz
公園のベンチでツナギのホックを外しながらじゃないの?<誘い受けで待ってる
824名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:47:34 ID:lH4a2kxE
懐古し出したら終わりだと思うんだ
825名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 20:09:09 ID:exI/CnHa
たまには保管庫収録作品の話をしたって悪くないと思うんだ
826名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 21:10:58 ID:H9xamtBc
つまりロリババァに期待か
827名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 21:53:55 ID:7DmRjeyU
↓お前は次に「sage忘れスマソ」という
828名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:03:45 ID:z3ctmHfA
良作期待age
829名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:13:04 ID:pByniaoe
>>828
逆手にとるなw

印象に残ったSSといえばあれだな
アプトノスとドスランポスが擬人化するやつ
830名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:39:13 ID:Ba6u9o5S
「ロリババァな岩山龍」は今でも忘れられない作品だな
アレを元に何か作ってる人がいたような気がするが、
結局どうなったんだろうか?


>>821
誘い受けの件は別として、あの人のSSは好きだった
831名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 11:02:29 ID:3cjqLMZr
過去スレの作品なら俺も読みたいのがある
誰かがネタで書いた阿部さんのSSが読みたいw
でもwikiに載ってないんだよなーw
832名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 18:26:21 ID:KrJ3mpyh
そろそろ新スレ立てたほうがいいかな?
この残り容量じゃ迂闊にSS投下できないし……
833名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 19:04:02 ID:4WrTBrGY
>>832
いいだっしぺの法則
834名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 19:14:11 ID:DUETMysP
>>830
ttp://homepage2.nifty.com/mutukidou/caution.html
ここかな
なんか四月末ごろから動きが見えないけど…

>sage忘れ
ドタバタギャグとしては結構好きだったなぁ
サブタイトルつけるのに苦労したって業務連絡の人が言ってた

>>831
言いだしっぺの法則
つうか小ネタまで拾い始めたらキリがないんじゃないか
835名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:17:22 ID:KrJ3mpyh
ってわけで新スレ。ミスはないはず。
 
新スレ:
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1211890552/l50
836名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 18:19:43 ID:2tuJKlnE
埋め
837名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 22:53:51 ID:OvOobyiB
まだ18KBも残ってら
ちょっとした短篇ならウェルカムって言えるな
838名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:04:19 ID:leGN/amT
ドスランポスに犯される新人ハンター
犯されるのは♂でも♀でもいいや

野郎のドスランが見たい、擬人化なしで
839名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 19:50:40 ID:+mS8lxoa
埋め
840名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:10:21 ID:2DGB0hvi
              /⌒ヽ
              /  ゚д゚)      残りは俺が
             /    j、        (生き)埋めにしてやろう
          _, ‐'´  \  / `ー、_      
         / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ   
         { 、  ノ、    |  _,,ム,_ ノl
         'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
          ヽ、   ー / ー  〉
          / `ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く
841名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 09:23:34 ID:4EUSIcIw
業務連絡:まとめwikiに「今日の出来事」「ハンター謳歌」
および次スレの「金属製の男」「樹海の影」を保管しました

>>831
阿部さんのSSですか……
くそみそネタの含まれる小ネタは結構な数あったと思いますし
単発の小ネタは拾い始めるとキリがないのでスルーしてましたね
具体的にいつごろ投下されたかわかりますか?
スレ番号が分かればベストですが、同時期に投下された作品とか
もしくは何ヶ月くらい前に見たとかでも構いません
842名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:33:47 ID:ZhSNHixj
梅梅
843名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 19:59:56 ID:RTqR69FX
梅種クック先生
844名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 08:02:25 ID:KvRKsWHO
産め産め
もう一作くらい投下されないかな?
845名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:06:12 ID:kYIHxJD0
既に忘れ去られてるに1クック

埋め
846名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:46:50 ID:KvRKsWHO
じゃ、じゃあ!
なんか投下されたら私に1クックが!?
投下来い来い…(-人-)
847名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:40:31 ID:YTGqXhuH
お前にクックはやらんが、投下。
誰か、私にフルフルをくれ。
848好きな人ができました。1:2008/06/08(日) 01:41:58 ID:YTGqXhuH
たぶん、これが恋というものなのだろう。

気がつけばあの人を見ていた自分。
自分なんかじゃ全然敵わない古龍すら倒すあの人。
無骨なハンマーを振り回して、必死に戦う姿に私は恋をしたんだ。

でも、子供の私は、恋の仕方とか、恋愛表現の仕方なんて知らなかった。
できることと言えば、馬鹿みたいに彼のあとをついてまわって手伝うこと。
邪魔にならないよう、少しだけ離れて…
私の武器の毒で、少しでも彼の助けになれたらと思ったんだ。

彼はぶっきらぼうだけど、優しい人。
すぐに私が手伝ってるとわかると、私にポポ肉をくれたりした。
「お前、変な奴だなぁ…」
呆れたような、嬉しいような、そんな複雑な顔をして私を撫でてくれた。
そんな鉄に覆われた手じゃなくて、素手で撫でてもらいたいと思うなんて、贅沢だよね。

彼が怪我をしたらすぐに薬草を探して渡した。

彼が飛竜に狙われたら、飛竜の眼に毒をくらわせてやった。

寒い場所では、体を寄せ合った。
あんまり意味はないかもしれないけど、私は暖かかった。

彼のためなら、私はなんでもできた。
849好きな人ができました。2:2008/06/08(日) 01:44:55 ID:YTGqXhuH
「…お前も、本当に変なやつだ…」
そう言って彼は私に初めてキスしてくれた。
とうとう、この日が来たんだ。そう思うと胸が熱くなる。
キスなんて初めてだけど、彼が舌を入れてきたので私も舌を絡ませる。
へたくそだけど、私は一生懸命なの。口を離せば唾液が糸を引くぐらい、長い時間キスしてた。
そのまま、向かい合ったまま、彼が私をベッドに押し倒す。
私はただ、なされるがまま。そして、彼の太い指が私の体をまさぐる。
「ここが…感じるんだったよな…」
あぁ!ダメ!そんな乱暴にしないで!
私はそう伝えたくて小さな悲鳴を上げる。
それが彼には肯定に聞こえたのか、さらに私の敏感な部分をいじる。
ビチビチと、釣りあげられたガノトトスのように、私は体をはねた。
もしかして、最近本ばっかり読んでると思ってたら…私の体について研究してたの?
「ここが…入口か…」
すでに濡れている私の生殖器に彼は眼を落す。
そのまま、口を…だめぇ!そんなところに!そこはだめなのぉ!
思わず出た卑猥な私の声。彼はそれを聞くと、さらに激しく舌を動かし、吸い、嘗めつくす。
すごい!すごいよ!頭おかしくなっちゃいそう!
「…大丈夫か?」
よっぽど私はとろんとした顔をしていたのだろう。
心配そうに私を見る彼。私は慌てて頷く。ここでやめてほしくない。
はやく…その…猛り狂った彼の分身を入れてほしい!
「へぇ、意外と小さいな」
私の入口を丁寧に、優しく広げながら、彼が呟く。
「入るか…?」
あぁ!触れた!彼の分身の先っぽが!私の入り口に!
「一気に入れるぞ?」
私は何度も頷く。はやく!はやく!はやくぅ!!

いやらしい水音と共に、彼が私の中に入ってきた。

その次の瞬間、脳天まで痺れるような快感が走る。
ああ、私はこんなにも彼を渇望していたのか。
彼の荒い息が聞こえてくる。何度も何度も私を内側を擦る彼。
私は彼を包みこむように、腕を彼の背に回す。
世間でいう、正常位というものなのだろうか…

「あっ…くうっ…」

彼の辛そうな声を聞いて少し不安になる。
気持ちよくないのかな?私が、こんなのだから…
そんな私の不安など、杞憂にすぎなかった。
だって彼は私の中に思いっきり体液を注いでくれたのだ。
体内に注がれる熱、私は狂喜してしっぽを何度もベッドに打ちつける。
850好きな人ができました。3:2008/06/08(日) 01:47:51 ID:YTGqXhuH

しばらくお互いの体を貪りあったあと…

一人の男がベッドで眠れないまま、横になっていた。
そのすぐ横で、ぐったりと寝ているのはガブラスのメス。
いくら女日照りとはいえ、自分に懐いてきたガブラスとしてしまうなんて…
「…あー、もうだめだ…」
たぶん、もう、人間の女では勃たない。
「くっそ…なんでこうなっちまうかなぁ…」
その呟きに、ガブラスが目を覚ました。
つぶらな瞳で男を見詰め、甘えるような声をだして顎を摺り寄せてくる。
「お前なぁ…」
その呆れた言葉は、ガブラスに言ったのか。
それとも、再び溜め状態になった自分の分身ハンマーに言ったのか。

今夜もガブラスは喜びに尾を震わせる。
851名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:54:48 ID:YTGqXhuH
以上です。
人×竜で、擬人化なしでできそうなのはランポス種とガブラスぐらいかな?
埋めに役立てれば幸い。
852名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:14:57 ID:24iHsRe+
ガブラス乙。オトモアイルー?にしてはちょっとと思ってたら予想外のオチ。
大きさが問題ならイベクエに小クックや小フルフルがいる。
853名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:17:00 ID:/rAxLEAU
かわいいな。GJ!
つぶらな瞳っていえば、蛇にゃまぶたがないからマジにつぶらなんだよな。
手頃なサイズか。
ゲーム中にはいないが、竜がロリショタな頃を狙えばサイズだけは手頃なんじゃね?
854848:2008/06/08(日) 12:02:44 ID:OgB1TgND
以前どっかで人×竜の和姦がみたいってあったから応えてみた。
最初は新入り女ハンター目線とみせかけるつもりだったのに
あっさり人間じゃないと看破され俺涙目w

まだ、こっちに投下してていいのかな?
向うは少し荒れそうな雰囲気なんで怖いwチキンですwサーセンw
855名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:43:57 ID:Vote2qsd
とりあえず埋めに協力してくれ、と友人に頼まれてスレチェックしてる奴が言ってみる
埋まらないとタブ一個占有して邪魔なんだ。
856名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:13:36 ID:MIrcKizf
>>853
それだ!

って、既出ネタだな。
857名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 21:35:18 ID:5hJrjBBw
業務連絡:まとめwikiに「好きな人ができました。」および
次スレの「砂漠の紅藍」「轟暴の闘技場」を保管しました

まーだ余裕あるなこのスレは
858名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:01:25 ID:yJkuvDsi
>>847
(´・ω・)っ1stフルフル
859名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:08:47 ID:QLvmiKwF
>>857
乙であります

埋めに書いたのが容量オーバーorz
大人しく次スレに載せます、ハイ
860名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 06:26:54 ID:ITg2D7JJ
>>857
乙です

書くに短し
埋めに長し
861名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 11:43:09 ID:bvXU8fG7
>>853
たぶんゲーム内にロリショタな年頃の竜が出ないのは、そういうのを狩らせると絶滅しちゃうから
ギルドがハンターを派遣しないようにしてるんだろうね
(それ以前に、そういうちび竜を迂闊に狙うと烈火の勢いで親竜にぶち殺されそうだが)
一部クエに出るちびクックやちびフルは、あのサイズでも他と遜色なく危険だから
狩猟許可が出てるんだと思ってる

バサルたんとかはある意味グラビのロリショタ状態なわけだけどw
862847:2008/06/09(月) 14:58:58 ID:XzapMcxQ
>>847フルフルありがとう。大切に育てる。
今となりで寝てるよ。ご飯は豚肉でいいかなー?

というわけで調子に乗ってレウス×人。埋め投下
863赤竜恋歌1:2008/06/09(月) 15:00:37 ID:XzapMcxQ
「えーマジ最小!?」
「最小サイズが許されるのは幼竜までだよねー」
「キモーイ」
「キャハハハハハハハ」
そう俺を嘲って桜色と金色のレイア達は飛び去って行った。

「…くそったれがぁぁぁぁぁぁ!!!」
自棄になってそこらじゅうに火を吐きまくる。完全なやつあたりだとわかっているさ。文句あるか!!!
黒い煙を吐き出している俺をみて、草食竜どもはそそくさと逃げだす。
そんなことはどうでもいい俺は炎を吐いて、木をへし折り、あたりかまわず尻尾を振り回す!
とにかく、しばらくうっぷん晴らしをしていた。

…俺は、いわゆる最小サイズの金冠だ。

幼いころから、他の兄弟より体が弱く、餌を横取りされていた。
それでもどうにか大きくなって、立派な成龍になってみれば…
俺の体はアプケロス程度の大きさで止まっていた。
レイアがレウスを選ぶ基準は鱗の色、声の大きさ、そして体のでかさだ。
俺の鱗は赤で、これだけでも蒼や銀に劣る。
それにいわなくてもわかるな?小さい俺の体で大きい声がでると思うか?フルフルじゃねぇんだぞ?
体が小さいって事のリスクはまだある。
繁殖期でのメスの取り合いで俺は勝てたことがない。綺麗な体のままですイエーイ(涙)
以前いい感じになった小さな緑レイアがいたんだが…ものの見事に銀レウスに持ってかれました\(^o^)/オワタ
それも情けないことに、戦わずにして俺は逃げた。
小さな緑レイアに奴が無理やり乗っかってるの見て、俺、逃走www
だって無理だろ、相手は銀だぞ?しかも普通のレウスよりかなりデカイ奴だったし。
まぁ、別の雌探すかと思ってみればこの仕打ちだぜ?暴れたくもなる。
「…クソメスどもがぁ…」
暴れ疲れた俺はその場でぐったりと体を丸めた。
どんなに暴れても、俺が最小サイズだということは変わらない。
このままでは子孫も残せず、一竜寂しく死んでいくのが目に見えている。
「…水でも飲むか」
炎の吐き過ぎで喉が渇いた。俺は翼を広げた。
864赤竜恋歌2:2008/06/09(月) 15:01:26 ID:XzapMcxQ
――――泉の真上にまで来て、あの桜と金レイアがいるのが目に見えた。
うっわ、最悪だよ。どーしよっかなーやめとこっかなー
と、考えたところで違和感に気づく。お?なんだ?二人して爆睡して…

…死んでる

俺より大きくて強いレイア二匹が仲良く死んでいた。
いつの間に?ついさっき会ったばかりだぞ?


「…なんだ?お前の番いだったのか?」


そう言って現れるのは緑色をした小さな種族だ。でも何言ってるかわかんねぇよ。竜語しゃべれ。
「レイア二匹で、疲れ切ってるってのに…最悪だな」
俺は匂いを嗅ぐ。かすかに緑レイアの匂いがするが…これはあいつら…ハンターの匂いだ。
「…くそっ…いつもなら、お前なんて…」
ふらふらになりながらもハンターは小さな爪を俺に向ける。
軽く炎を吐いてみたら、あっけないほど吹っ飛んだ。
あ、死んだか?俺は大地に倒れ伏したままピクリともしないハンターに顔を近づけた。

わずかに漂う緑レイアの匂いで、思わずこいつが同族に思えてしまう。
「くっ…ぐぅぅぅ…」
生きてやがった。瀕死だが、一応距離を取る。ハンターは俺の眼をまっすぐに見て、笑っていた。
「ふっ…女王を殺した私が、王に処刑されるか…はは…当然だな…」
そう言って目を閉じる。…いいのか?俺、お前を殺しちゃうよー?
ハンターは諦めたのか、それとも覚悟を決めたのか微動だにしない。


…変な話だけどさ。はっきり言って、俺、感動してんのよ。
こんな小さい奴でもデカイ奴を倒せるって知ってさ。
なんか、うん、俺でもやれるかなーって気になってきたのよ。

さらにこの緑レイアの匂いだぜ?

俺の頭にあの小さい緑レイアとの思い出が浮かぶ。
あの時、死に物狂いで銀レウスと戦えば俺はあの子を守れたかもしれない。
そんな後悔の念からか、見捨ててしまったあの子への罪滅ぼしでもしたくなったのだろうか。

俺はそのハンターを咥えて巣穴に戻った。
865赤竜恋歌3:2008/06/09(月) 15:04:40 ID:XzapMcxQ
「…なるほど、非常食というわけか。食べるなら意識のないウチにしてもらいたかったがな…」
マイホームに連れてきたハンターは目覚めても、逃げようとしなかった。
なにかブツブツ言っているが、俺にはわからん。
ちなみにこのマイホームだが、森丘一番大きなあの巣穴ではない。
あの巣穴は力のあるやつが使うから俺みたいなミニミニちゃんは入れもしない。
マイホームは森の中にひっそりとある、泥くさい洞窟だ。

とりあえず、飯でも与えてやろうと思って肉を置く。
それをちらりと見るだけで、ハンターは動きもしなかった。…こいつ肉くわねぇのか?
それじゃあキノコはどうよ?俺は食べないけど。
「…なんだ?味比べでもするのか?」
置いたキノコを見て呟くが、手を伸ばそうとはしない。
…草食なのか?でも俺、食べられる草なんてわかんねぇぞ?
「うっ…ぐうっ…」
あ、傷の存在忘れてた。そうか、お前怪我してたよなー。寝ろ、そして食え。そしたら治る。
そういうつもりでぐいぐい肉を押しつけるが、そいつは嫌そうな顔をするだけだった。
このままじゃ死んじまうぞ?

「というわけでだな。人間を飼いたいんだが…」
「あんた変わった竜ニャー」
アイルーやメラルーには、少し竜語のわかる奴がいる。
その中でも一番仲の良いメラルーに事情を話し、人間の飼い方を聞いてみた。
「まずは、薬草とアオキノコを与えて体力回復させるニャ」
「…薬草?アオキノコ?区別がつかん」
「鱗3枚で揃えてあげるニャー」
「……」
俺は気前良く鱗をはぎ取らせてやった。

「あっ!ダメ!そこはダメェェ!痛いのぉ!痛くしないでぇ!」

サービスのつもりでいい声で鳴いてやったら、吐きやがったこのメラルー。
「でさ、なんか人間がブツブツ言ってんだけど、俺わかんねぇのよ」
「…通訳なら体液をもらうニャー」
「えー、精液じゃダメか?リオレウスの濃汁G」
「……ただでいいニャ…これ以上あんたと話すと心が疲れるニャ」

おぅ、持つべきものは異種なる友人だな。

メラルーを連れてきた俺に、人間はすこし驚いた顔をした。
俺としては、出かけているうちに逃げようともせず、肉の真横で寝ているあんたに驚いたんだが。
メラルーと人間が何か話している。
何言ってるか全然わかんねぇ俺は肉を食っていた。だって傷んだらもったいないじゃん?
意外にもメラルーの話を大人しく聞く人間、たまに俺を見て不思議そうな顔をしたり、ほほ笑んだりした。

「…わかった。ありがとう。」
「あぁ、それと。聞いた話ニャんだが…」
866赤竜恋歌4:2008/06/09(月) 15:05:30 ID:XzapMcxQ
メラルーが何かを言う。その次の瞬間、人間の顔が恐ろしい怒りの表情に変わった。
今までみたどのレイアの怒りよりも恐ろしいその表情に俺は肉を食うのをやめる。
メラルーのしっぽが毛羽立ち、耳がペタリと伏せられている。それぐらいこわいのだ。
一体何をいったのかとメラルーに問おうとしたとき、人間の顔が元にもどった。
さっきの激しい怒り感情がウソみたいに消せるなんて、器用だな…

「…すまない、ありがとう。」
「いや、いいのかニャ?あんたの怒りも最もニャよ?」
「…いいんだ。そうだ、すまないがあのリオレウスに通訳してくれ。」

メラルーが俺に向かって通訳をする。

私はあのレイア二匹を倒した時点でお前に勝てる体力はなかった。
そして私はお前に負けた。あのとき、お前は私の生殺与奪権を握った。
お前が私を生かすというのならば、お前の望みどおりにしよう。
お前が私を食べるというのならば、すぐに食べられてやろう。
私はお前の食糧で、下僕になろう。

だいたいそんなとこかな?
「…まぁ、彼女はあんたの言うことを聞くようになったニャー」
「そうか。んで、なんで彼女さっき怒ったの?」

メラルーは大きな目を伏せて、困ったようにしっぽを振った。

「その…彼女が倒したレイア二匹の手柄が…彼女の仲間の物になったニャー…
彼女は…レイア二匹を前にして逃げ出したって…」
「はぁ?そしたら誰があのレイア二匹を倒したっていうんだよ」
「…僕の友人のアイルーが、コックなのは知ってるニャ?
彼が御主人から聞いた話によると…貴族の坊ちゃんハンターらしいニャ…」

聞けば、彼女は他に三人の仲間と来ていたらしい。
それが、貴族の金持ちハンターと、彼女を含むハンター達だった。
ハンターたちは護衛も兼ねていたらしく、実際の狩りでは貴族のぼっちゃんは役にたたなかったらしい。
それでも、坊ちゃんがハンターをするのはいわゆるステータスってやつだ。
俺らでいう、鱗の色と一緒か…

「貴族でも竜を倒せるとなれば、大変な名誉ニャ…だから…」
「メラルー、話の途中だがいいか?」

人間がメラルーに声をかけてきた。
また、俺にはわからない言葉で何かしゃべる。

「ニャー、難しいニャよ?」
「構わない。よろしく頼む」

…なんか俺よりメラルーと仲良さげでムカツクゥ
ちょっぴりやさぐれて肉を食う俺。やさぐれリオレウスって商品名売れそうじゃね?
メラルーが帰ったあと、人間は大人しく薬草やアオキノコで回復していった。
肉も少しだが、キチンと食べていた。うむ、大きくなれよ。

867赤竜恋歌5
何日たったのだろうか。
人間は子供のアプトノスのように俺のあとをついて回る。
それぐらい回復したことだけでも喜ばしいのだが。

「主、ハンターが来るから戻ろう」
「えー…いいって、脅かして追い払えば―」
「昨日のような新入りではない、私より上位のハンターだぞ?」
「今日はおうちで寝るぞー」

人間はメラルーに竜語を習っていた。いや、習うといっても
なんか、メラルーの料理食って「ネコの通訳術」とかが発動してるらしい。
色々と無理があり、竜と人では発音の仕方が違うが、まぁ大体は通じる。
…大きい心でここらへんは見逃してくれや。

「…千里眼が発動したら面倒だ。主、いざとなったら逃げたほうがいい」
「うぃーっす。」

俺は人間を連れて、素直に巣穴へと戻った。
人間は緑レイアの匂いのする鎧を着て、緑レイアの匂いのする剣(爪じゃないんだってさ)を装備する。
もしものための臨戦態勢というわけだ。たぶん、こいつは俺より強いんだろうなぁ。
「主、腹でもすいたか?」
「いんや?」
「そうか、私だけなら外にでれるからな。もし肉が食べたいなら狩ってくるが」
もう…この子ってばなんて気のきく。同族じゃない女の子サイコー!
いいよね、俺を小さいとか赤なボウヤとかお知り合いでいましょうって言って馬鹿にするレイアとは大違い。
俺のために、とことんまで尽くしてくれる異種族の女の子サイコー!
「主、舐めないでくれ。」
気がつけば俺は親愛表現として人間の顔をべろんべろんなめていた。
いや、飛竜同士じゃ普通しねぇぞ?メラルー曰く、これが人間に伝わり易い愛情表現らしい。
「主はおかしな竜だ。…私は同族を殺したんだぞ?」
「あー、そだな」
「…怒らないのか?」
ごめん、俺ら竜族って意外とドライなのかもしんねぇ。
親兄弟や恋竜を殺されたらそりゃ怒るだろうが、あいつらちょっとだけ会った程度だもん。
それに俺は強い奴とはなるべく戦いたくないっていうか。生存本能第一なわけですよ。
人間は俺に寄りかかる。
「あなたは優しすぎるんだ…」
「…なんだ?惚れたか?」
俺はいつものようにふざけて言ってみた。
「あぁ、私がリオレイアだったら良かったんだがな」
…マジですか?
「…すまないな、変な事を言ってしまった。私は見はるから主は寝ていてくれ。」
「眠くない」
「…そうか」
それで会話は終わる。人間は息を潜めているし、俺も大人しくしておく。
人間の案で洞窟の入口は植物や岩でカモフラージュしており、そう簡単には見つからないだろう。
…もし洞窟に入ってきたら威嚇もなしに炎吐いてやるがな。
「…来た」
人間の言葉に、俺は口を開けてブレスの用意をした。
洞窟の外から、狩りにきた人間の言葉が聞こえてくる。3人ぐらいか?