☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第68話☆

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1名無しさん@ピンキー
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

『注意情報・臨時』(暫定)
 書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
 特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
 投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。

リンクは>>2
2名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 01:44:35 ID:zBKEiSou
【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第66話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207926960/

【クロスものはこちらに】
 リリカルなのはクロスSS倉庫
 http://www38.atwiki.jp/nanohass/
 (ここからクロススレの現行スレッドに飛べます)

【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/

【参考資料】
 ・Nanoha Wiki
  ttp://nanoha.julynet.jp/
 ・アリサだもんっ!
  ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
 ・R&R
  ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
  (キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html  (旧)
 ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/  (wiki)
3名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 01:51:07 ID:zBKEiSou
しまった

>>2
【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第67話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208504276/l50

だった
4名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 01:52:47 ID:a2fYeQdg
>>1乙。

そして>>3そのドジっ子ぶり、可愛い奴め
5B・A:2008/04/26(土) 01:59:07 ID:Mg3nhs0s
>>1
乙です。本当、ありがとうございます。

そして、早速投下します。

注意事項
・エリオ×ルーテシア
・「Nach dem eines Speerritters」の後日談
・エリオとルーは結婚しており、間にアリシアという娘が生まれている
・甘いのとエロいのが苦手な人はスルーの方向で
・NGワードは「ルーちゃん新妻だいあり〜U」、「パンニー」、「ケツ穴」、「はい、あーん」
6ルーちゃん新妻だいあり〜U@:2008/04/26(土) 02:03:03 ID:Mg3nhs0s
気だるげにベッドの上に倒れ込んだルーテシアは、目を細めて脇に置かれた目覚まし時計の文字盤を睨みつけた。
時刻は深夜2時、自分は朝がそれほど強くないため、いい加減眠らなければ明日の仕事に間に合わないかもしれない。

「母さん・・・・子育てって大変だね」

保護観察官という仕事を放ったらかしにして、故郷で隠居生活を送っている母親にルーテシアは言った。
ルーテシアには、愛するエリオとの間にできたアリシアという名の娘がいる。
生後9ヶ月。最近、ハイハイを覚えて色々と悪さをするようになった好奇心旺盛な赤ん坊だ。
誰かさんに似たのか寂しがり屋なところがあり、もうすぐ1歳になるというのに未だに夜泣きをすることがあり、
さっきもぐずついて中々眠りたがらないアリシアを懸命にあやしてきたところだ。

「エリオ・・・・どうして肝心な時にいつもいないの?」

本来ならば、隣で眠っているはずの夫に呼びかける。
エリオは1ヶ月前からロストロギア事件の捜査のために異世界に赴いている。そのため、ルーテシアはこの1ヶ月の間、1人寂しい夜を過ごさなければならなかった。
最近は育児や仕事でのストレスをエリオとの夜の営みで解消していたルーテシアにとって、それは非常に苦痛な時間だった。

「エリオ・・・・」

明日も仕事がある。
早く眠って、体力を回復させねばならない。
わかっていながらも、ルーテシアは眠ることができなかった。気づけば、隠していたあるモノを取り出し、ゴソゴソとパジャマを脱ぎ出す始末である。
彼女が取りだしたのは、男もののトランクスだった。言わずもがな、これはエリオの下着である。
ルーテシアはそれを自分の顔を押し付け、周りに誰もいないことを良いことに憚ることなく染みついた匂いを思い切り吸い込んだ。

「ん・・・・うぅん・・・・」

急速に広がっていく雄の匂いにルーテシアの思考が麻痺していく。
恐らく、起床してから夜に入浴するまで一日中穿いていたであろう。
独特の匂いは臭いとしか表現できないが、ルーテシアにはその匂いがとても愛おしいものに思えてならなかった。
まるで、エリオに抱き締められている気がする。
そんな錯覚を覚えながら、ルーテシアは空いている手を股間へと伸ばした。そして、おもむろにその白くて細い指を自身の肛門へと突き刺す。

「うぅっ・・・ん・・・んんんっ・・う・・・」

エリオの匂いですっかりできあがっていたルーテシアの肛門は、恐ろしいほど滑らかに彼女の指を吸い込んだ。
直腸を抉られ、括約筋を広げられる感覚と、鼻から脳を揺さぶる男の匂いに女の芯がどんどん熱くなり、気付けば甘い声を漏らしていた。

「エリオ・・・エリオぉ・・・」

夫の名を呼びながら、夫の下着に染みついた匂いを嗅ぎながら、今日まで丹念に調教された肛門を指で抉る。
滲み出る腸液はテカテカと指を汚し、だらしなく開いた口からは涎が零れる。
聞こえてくるのは淫猥な水の音。触れてもいないのに、ルーテシアの秘唇はまるで洪水でも起こしたかのようにしとどに濡れそぼっていた。
7ルーちゃん新妻だいあり〜UA:2008/04/26(土) 02:05:23 ID:Mg3nhs0s
「あぁ・・あ・や・・エリオぉ・・・・はぁっ、あっ、あっ・・・も、もっと・・・・・・」

ここにはいない夫の姿を幻視し、顔に押し付けていた下着を胸の膨らみへと押しつける。
先端の突起は痛いくらい勃起しており、揉まれたショックで僅かに母乳が漏れていた。
噴き出した母乳で汚れた下着をうっとりと見つめながら、ルーテシアは染みついたエリオの匂いを自分へとマーキングしていく。
肛門を抉る指も3本に増えており、興奮の余りみっともない女の声が部屋に響き渡る。

「あぁぁっ・・・・エリオ・・・・エリオぉぉっ!!」

呆気なく絶頂へと上り詰め、脱力した肢体をベッドの上に投げ出す。
胸を埋め尽くすのは物足りなさと空虚感だ。
指なんかじゃ満足できない。
エリオに抱いて欲しい。
彼の剛直で、自分の肛門をかき回して欲しい。
顔から火が出るくらい恥ずかしいことをして欲しい。

「エリオ・・・・早く帰ってきて・・・・・」

弱々しく呟きながら、ルーテシアは徐々に眠りへと落ちていった。




『ルーちゃん新妻だいあり〜U』





「えっ、今日!?」

昼休みの六課オフィス。お昼時で全員が食堂に出払っている中、緊急時の電話番としてオフィスに残っていたルーテシアは
突然かかってきたエリオからの通信に素っ頓狂な声を上げた。

「出張、もう少しかかるんじゃなかったの?」

『そのはずだったんだけど、現地の部隊が凄く優秀で、思っていた以上に事件がスピード解決したんだ。
だから、予定を切り上げて今日帰ることになって・・・・』

「そうなんだ。何時くらいに帰れそう?」

頬を綻ばせながら、ルーテシアは聞く。
仮想ディスプレイの中で手元のスケジュール帳と睨めっこしていたエリオは、しばし考えた後に言った。

『多分・・・・・9時くらいかな』

「わかった、9時だね。ご馳走作って待っているから」

『ありがとう、ルー。それじゃ、仕事があるからそろそろ切るね・・・・・・・愛しているよ』

その言葉を最後に、通信が切れる。
愛している。
何度も聞いた言葉ではあるが、やはり面と向かって言われると照れるものがある。
きっと、今の自分の顔は真っ赤になっているだろう。周りに誰もいなくて良かった。
8名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 02:10:03 ID:+bjOgj1l
支援支援
9ルーちゃん新妻だいあり〜UB:2008/04/26(土) 02:10:58 ID:Mg3nhs0s
「失礼・・・・私がいるのだが・・・」

ボソッと呟いたのは、影が薄いあまり経歴や名前すら部下に忘れ去られてしまった機動六課課長(独身・恋人なし)だった。

「あ・・・・課長、いたんですか・・・・・」

「・・・・・プライベート通信は程々にしておきなさい」

自分の影の薄さに課長は落胆する。いっそ、10年前に爆弾でも背負って華々しくガジェットの群れに飛び込み、
壮絶な爆死でもしていた方がみんなの記憶に残っていたのではないかという想像すらしてしまう。
そんな課長を差し置いて、ルーテシアはエリオのために今晩の献立を考えだした。
だが、仕事が終わってから託児所に預けているアリシアを迎えに行き、そのまま買い物に行っていたのでは
どうしても調理に割ける時間が少なくなり、凝ったものが作れなくなる。

「・・・あ、そうだ」

パッと思いついた妙案に、ルーテシアはこれしかないと頷いた。
そう、自分にはこういう時のための心強い味方がいるではないか。





鬼気迫る勢いで仕事を片付けたルーテシアは、終業時間になると挨拶もそこそこに隊舎を飛び出した。
そして、路上でタクシーを捕まえて託児所に向かい、益体のない世間話を混ぜながら今日一日のアリシアの様子を話してくる保母さんに適当な相槌を打って会釈し、
待たせていたタクシーに再び飛び乗って、全速力で家へと戻る。その後もアリシアの子守りや夕食の支度にと、ルーテシアに一息つく暇もなかったが、
その甲斐あって、エリオが帰宅するまでに何とかご馳走を作ることができた。

「ただいま」

「おかえりなさい」

待ちに待ったエリオの帰宅に、ルーテシアは駆け足で彼のもとへと向かう。
そして、勢いのままにエリオへと抱きついた。

「わっ・・・・・いきなりだね」

「うん・・・・エリオ分の補充・・・・」

「なに、それは?」

「私だけに必要な栄養分。これがないと死んじゃう・・・・・・・」

「それじゃ、好きなだけ充電してくれて良いよ」

皮肉めいた言葉を呟き、エリオもルーテシアの背中に手を伸ばす。そして、耳元で小さく囁いた。

「ただいま・・・・ルー・・・・」

「おかえりなさい、あなた」

その言葉に、どちらからというでなく笑い合う。
こんなやり取りも1ヶ月ぶりだ。そのせいか、えらく新鮮に感じられる。
その感覚を手放すのがもったいなくて、2人は中々離れることができなかった。





「僕がいない間、アリシアはどうだった? 元気にしている?」
10ルーちゃん新妻だいあり〜UC:2008/04/26(土) 02:13:40 ID:Mg3nhs0s
ベビーベッドの上でスヤスヤと寝息を立てている愛娘の頬を突きながら、エリオは聞いた。

「うん。最近は色々と悪さを覚えちゃって、見張ってなきゃいけないから大変」

「自分で動けるようになったから、色んなものに興味津津なんだね」

「おかげで最近は中々ゆっくりする時間がなくて・・・・・はい、できたよ」

「ありがとう。わぁ、ご馳走だね」

テーブルの上に並べられた料理の数々を見て、エリオは感嘆の声を上げる。

「あれ・・・・ナイフとフォークは?」

喜び勇んで席についたエリオは、あるべきはずの食器がないことに気づいた。
テーブル全体を見回しても、使い慣れた銀色のナイフとフォークは見当たらない。それどころか、スプーンや箸や爪楊枝すら置かれていなかった。
単に置き忘れただけだろうか? そう思って席を立とうとしたエリオは、自分の顔の前に突きつけられたハンバーグを見て目を見開いた。

「はい、あーん」

つまり、置き忘れたのではなく、手ずから食べさせたかったからわざと置かなかったのだ。

「ルー・・・・」

「あーん」

「・・・あーん」

恥ずかしながらも差し出されたハンバーグを口に含む。
舌の上に広がる柔らかい肉の舌触りと、口一杯に広がる肉汁の香りが何とも美味だった。

「おいしい?」

「うん、おいしいよ」

「良かった・・・・それじゃ、今度は・・・・・・」

「ルー」

「えっ?」

不意を突くように、エリオは付け合わせのポテトをルーテシアの口に放り込む。
いきなり何をされたのか理解できなかったルーテシアは、しばらくの間彫像のように硬直していたが、
やがてもそもそと放り込まれたポテトを咀嚼した。

「もう・・・」

「お返しだよ。僕ばっかりが食べさせてもらうのも悪いでしょ?」

「じゃ、次は私の番ね」

「ならその次は僕の番だ」

笑い合いながら、2人はお互いに料理を食べさせていく。
そして、いつもの2倍は時間をかけて食事を終えた2人は、仲良く後片付けを済ませると、ごく自然な流れでバスルームへと向かった。
別にどちらから誘ったというわけではない。ただ1ヶ月も離れ離れだった反動からか、今日の2人はいつも以上に大胆だった。
11ルーちゃん新妻だいあり〜UD:2008/04/26(土) 02:15:50 ID:Mg3nhs0s
「一緒に入るのも久しぶりだね」

ルーテシアを膝の上に座らせて湯船浸かったエリオは、最後に一緒に入ったのはいつだったかと記憶を辿った。

「2ヶ月前かな・・・・アリシアと3人で入った時」

「ああ、僕がシャワーの温度を間違えて大泣きさせちゃった時か」

「あの時は中々泣き止んでくれなくて、どうなるかと思っちゃった」

「ごめんごめん・・・・・けど、こんな風にしていると、何だかルーも赤ちゃんみたいだね」

「エリオは、こんな大きいな赤ちゃんは嫌い?」

「どんな姿でも僕はルーが大好きだよ。ルーが赤ちゃんになっても、僕がちゃんと面倒見てあげるから」

白くて綺麗なうなじに顎をのせ、ルーテシアの頬に頬ずりする。
くすぐったそうに体を捩ったルーテシアは、反撃とばかりに首を捻ってエリオの唇に自分の唇を重ねてきた。

「うぅん・・・・んん・・ん・・・・」

「ん・・うぅ・・・ん・・・・・」

そのまま、どちらかの息が続かなくなるまで互いの唇を貪り合う。
まるでお互いがお互いの好物であるかのように舌を絡ませ、唾液を交換する様は、どこか退廃的で官能的な雰囲気を醸し出していた。

「あぁん・・・・エリオ・・・・」

いつの間にか伸びてきたエリオの手がルーテシアの秘唇を弄る。
焦らすように肉ビラを広げ、閉じた蜜壺を広げようとする指の動きにルーテシアは崩れ落ちそうになる。
湯気のせいでよく見えないが、彼女の頬はピンク色に上気しており、1ヶ月もの間ご無沙汰であった
愛する夫の指の感触に、早くも女の劣情が燃え上がり始めていた。

「やぁ・・・そこ・・・へ、変にな・・る・・・・」

「うん? こうされることを期待していたんじゃないの?」

「そ、そんなこと・・・・・・・なくもないけど・・・・」

「それじゃ、思いっきり感じて良いよ。ルーが乱れるところ、もっと見たいな」

言うなり、エリオはルーテシアへの愛撫を再開した。
片手で蜜壺を掻き回しながら陰核を刺激し、もう片方の手で形の良い乳房を揉みしだく。
すると、ぬるりと滲み出てきた母乳が湯の中に溶けだした。
12ルーちゃん新妻だいあり〜UE:2008/04/26(土) 02:18:37 ID:Mg3nhs0s
「へぇ・・・」

少し手の位置を変えて揉むと、今度はさっきよりも勢いよく母乳が飛び出した。
何となくそれが面白くて、エリオは何度も何度もルーテシアの乳を搾り、手に垂れてきた分はそのままローションの代わりにする。
更に、後ろから抱きかかえているという態勢も利用して、うなじや耳たぶも甘噛みすると、くぐもったような甘い声が聞こえてきた。

「ああん・・・・ああ・・・あん・・・・」

ルーテシアは逃げ出そうともがくが、狭いバスタブの中でがっちりと押さえ込まれているため、それも叶わない。
それに、ずっと待ちわびていたエリオの愛撫はルーテシアの弱点を執拗なまでに刺激し、苛めてくるので理性を保つこともできない。
反撃を試みようにも、この態勢では手を肉棒まで伸ばすこともままならなかった。

「んんぅっ・・だめぇ・・・・・」

「濡らしていたら説得力ないよ」

蜜壺から漏れる湯とは違う粘性の液体の感触に、エリオは意地の悪そうな笑みを浮かべた。
火照った粘膜は不規則に収縮し、痛いくらいに指を締め付けてくる。
その度に小さな口から漏れる色めいた声は、エリオのサディスティックな欲望をどんどんと滾らせていった。

「ほら、素直になりなよ・・・・・どうして欲しいのか、自分で言ってごらん」

「・・!」

一瞬、ルーテシアの肩がぶるっと震えた。
スイッチが入ったことを確信すると、エリオは更に意地悪く花弁の縁をなぞりながら少しずつ指を蜜壺から菊門へと移動させていく。

「ほら・・・・ちゃんと言わなきゃしてあげないよ・・・・こっちでされるの、好きでしょ?」

「・・・・・う、うん」

「ふふっ・・・・普段は気丈な癖に、こっちを弄られるとてんで弱いね。そこがまた、可愛くて魅力的なんだけど」

耳元で囁きながら、エリオは容赦なくルーテシアの肛門を指で抉る。たちまち湯の中に透明な腸液が漏れ出し、
蜜壺を弄っていた時とは比べものにならない悦の声をルーテシアは張り上げた。

「あぁぁ・・・あん・・・・やぁ・・あ・・・エリオ・・・はげ・・・しい・・・あぁん・・・だ、だめぇぇっ・・・
いっちゃ・・・・あぁぁぁぁっ!!」

折り曲げられていたルーテシアの足が震え、痙攣したように爪先が引きつって湯の雫が飛ぶ。
一瞬遅れて、尿道から生暖かい液体が迸り、湯の色が黄色く染まっていった。
13ルーちゃん新妻だいあり〜UF:2008/04/26(土) 02:20:29 ID:Mg3nhs0s
「あぁ・・・・あ・・・・」

絶頂の余韻に浸りながらも、ルーテシアは泣き出しそうな顔で俯いた。

「恥ずかしい・・・・」

「ははっ・・・・・・シャワー、浴びようか」

「・・・・うん」





寝室に戻るなり、2人は抱き合ったままベッドの上に倒れ込んだ。
結局、バスルームでは未遂で終ってしまったため、2人の劣情は中途半端に燃え上がっていた。
お互いに1ヶ月間ご無沙汰であったこともあり、エリオは倒れ込むなり前戯もなしに自身の肉棒をしごいてヒクヒクと震えるルーテシアの肛門にあてがい、
ルーテシアも無言で頷いて彼が挿入しやすいように尻の割れ目を両手で広げた。

「あっ・・・あぁぁ・・・はぁん・・・・あ・・」

1ヶ月ぶりの肉棒の感触に、ルーテシアは挿入しただけで軽い絶頂に達してしまった。
それは肉棒を締め上げる直腸に不規則な痙攣を起こし、いざ動こうとしていたエリオに不意打ちのような快感となって襲いかかった。

「ぐぅっ!」

不意な攻撃にエリオの腰の動きが止まる。更に、お預けを食らったと勘違いしたルーテシアが勝手に腰を動かし始めたため、
情けない声を上げる羽目になってしまった。

「あぁっ!」

「はぁ・・あ・あ・きたぁぁ・・・けちゅ穴・・・・エリオのチ○チ○・・・・けちゅ穴きたぁっ!!」

「ルー・・・・まっ・・・ちょっ・・・・・!」

主導権を取り戻そうとエリオはもがくが、1ヶ月も禁欲生活をしていたためか、ルーテシアの直腸の締め付けが予想以上の刺激となってエリオの脳髄を快感で弛緩させ、
成す術もなく絶頂へと登り詰めてしまった。
14ルーちゃん新妻だいあり〜UG:2008/04/26(土) 02:22:46 ID:Mg3nhs0s
「うぅ・・あぁぁ・・いいぃ・・・エリオの・・・・エリオのしぇいえき・・・・しぇいえききたぁあ・・・・あちゅい・・あちゅいよぉ・・あ・あ・ぁ」

「ぐぅっ・・・あ・あ・・・・」

「あぁぁ・・・・もっと・・・・ねぇ、もっとしてぇ・・・・ルーのケツ穴、ぐちゃぐちゃに犯してぇぇ・・・・・」

「ルー・・・」

「けちゅ穴・・・ケツま○こ・・・・犯して・・・射精して・・」

ビクビクと痙攣する肉棒は、射精したにも関わらず萎える気配すらなかった。
何しろ1ヶ月も溜め込んでいたのだから、一度や二度の射精で満足するはずがなかった。
そして、先ほどの射精で我を取り戻したエリオは、ここぞとばかりにルーテシアへの反撃を試みた。

「あぁ・あぁ・・・きたぁ・・・・あぁぁ・・おっきい・・・おっきいのきたぁ・・・・お尻・・お尻がめくれるぅ・・・めくれ・・・あぁぁ・・・あ・・!!!」

「ほらほら、よがってないでもっと腰を振って! サボってたらすぐ抜いちゃうよ!」

「いあやぁっ・・・動く・・動くからぁあ・・あ・あ・ぁぁ・だめぇ、動けない・・・・気持ち良すぎて・・・・お尻動かない・・・!!」

目に涙を浮かべながらルーテシアは叫び、与えられる嵐のような快感に打ち震えた。
もちろん、エリオに言われた通り必死で腰を振るが、正常位な上にエリオに上から押さえつけられるように犯されているため、ほとんど意味のない行為となっていた。
その分、余裕のできたエリオはプルプルと揺れるマシュマロのような乳房に手を伸ばし、ギュッと締め上げて飛び出す母乳を楽しそうに見つめていた。

「あぁ・・・だめぇ、それアリシアの・・・アリシアのご飯だからぁっ・・・・!!」

「んん・・・だったら止めようか? 胸は揉んであげられないけど」

「それもいやぁっ・・・揉んでぇ・・・エリオに揉まれたいのぉっ!!」

快感の余り言動が支離滅裂になってしまう。最早、自分でも何を言っているのかわからなくなったルーテシアは、
唯一はっきりとした快楽だけを追い求めてエリオに抱きつき、キチキチと肛門を締め上げた。

「うぅっ・・・射精る!!」

「あぁぁっ・・・また・・きたぁっ・・・イク・・またイク・・・・・」

「うわぁぁっぁっ・・あ・あ・ぁぁぁっ!!」

「あはっん・・・動いて・・・射精しながら・・・動いてる・・・あうあぁっ・・あ・あ・・」

絶頂に昇る度に壁が破壊され、より高い絶頂へと昇って行く。下りようにも下りることができず、そもそも今の2人にそこから下りようという考えはなかった。
ただ、獣のようにお互いの体を貪り合い、快楽を得ることしか考えていない。
15名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 02:27:13 ID:zBKEiSou
支援
16ルーちゃん新妻だいあり〜UH:2008/04/26(土) 02:28:53 ID:Mg3nhs0s
「あぁっ・・あ・あ・」

グイとルーテシアの足が持ち上げられ、正常位からバックへと体位が変わる。
まるで犬のように四つん這いになったルーテシアは、自由に動かせるようになった体を最大限に生かし、
自らの肛門を貫く肉の剛直を貪欲に咥えこんだ。

「あぁは・・・・おおき・・・またおっきくなった・・・・射精してぇ・・・・もっと一杯・・・お腹の中、エリオの精液で一杯にしてぇ・・・・」

腰を振る度に、腸の中に溜まった精液がたぷんたぷんと音を立てているかのような錯覚がした。
それがより一層ルーテシアの女の芯を燃え上がらせ、頂点だと思い込んでいた絶頂から更に上へと突き上げられる。
容赦のないエリオのピストン運動はそんなルーテシアに休む暇さへ与えず、腸の最奥まで犯し尽くさんと腸壁を擦り上げた。

「エリオ・・・エリオぉ・・・・またぁ・・・またおケツでいくぅっ・・・・」

「うあぁ・・・いいよぉ、何度でも射精してあげるから・・・・今夜はずっとこうしていよう・・・・空になってもルーの肛門抉ってあげるからっ!!!」

「うれしいぃっ・・・して・・いっぱいしてぇ・・・・ルーの頭、おチ○チ○のことしか考えられないようにしてぇっ・・あ・・あぁ・・きたぁっ・・・射精きたぁったぁっ!!!!」

堰を切るように放たれた射精がルーテシアの直腸を焼く。逆流してきた精液が結合部から漏れだすが、エリオは構わず突き入れを再開した。
何度も射精されたせいで直腸が捩じれるような痛みを覚えたが、今のルーテシアにとってはそれすらも快感に変わりつつあった。

「あぁ・・せいえき・・・しぇいえきかんちょう・・・・浣腸してぇっ・・・あ・・・・・えぐり・・えぐ・抉れてる・・・お尻えぐれるぃぅぅぅっ!!!」

「あぁぁ・・・ルー・・・・ルー、イクよ・・・・まだ射精るよぉっ・・!」

「エリオ・・・好き、だいしゅきらおぉっ・・・・エリオぉ・・・ぁぁぁぁっ! だ、あ・・あやぁぁあ、イクぅぅぅぅっっ!!!!」

とどめとばかりに一際強烈な射精が迸り、2人は繋がり合ったままベッドの上に倒れ込んだ。

「エリオ・・・まだ・・・できるよね?」

「君こそ・・・・途中で根をあげたって、許してあげないからね」

微笑みあいながら、2人は体の向きを入れ替えて今度は騎乗位の態勢を取った。
自分の好きなように動けるため、ルーテシアはだらしなく舌を出しながら腰を振り、エリオもお返しだと言わんばかりに強烈な突き上げをお見舞いする。
今宵、2人の寝室の電気が消えることは、とうとうなかった。

                                                                        おわり





17ルーちゃん新妻だいあり〜UI:2008/04/26(土) 02:32:37 ID:Mg3nhs0s
おまけ



遡ること数時間前、主からの命を受けたガリューは、持ち前の高速機動を活かして人通りの多い町中を疾走していた。
その手の袋には、既に確保した主の所望の物品が詰められており、首からは大事な預かり物が丈夫な紐でぶら下げられている。
目指す目的地は次の角を曲がったところにあり、必ず6時までに辿りつけとルーテシアから厳命を受けていた。
その場所は最後にして最大の激戦の地であり、飛び込むならば万全の準備と覚悟が必要だと常々ルーテシアが言っていた。
笑止。
如何な場所であろうと、そこが戦場であるのなら自分は無事に使命を果して生還する自信がある。
伊達に長い間、彼女と共に旅をしてきたわけではない。
正に鬼気迫るといった形相で、ガリューは目的地である赤い看板の店へと飛び込んだ。そして、通路にごった返す人の波をかき分け、
目当てのものが並べられているコーナーへと走る。

「さあ、タイムサービスだよぉっ! 牛肉200gで3割引、500gで5割引だぁっ! 会員様はもれなくポイント2倍、さあ買った買ったぁっ!」

客の購買意欲を刺激しようと発破をかける店員を尻目に、ガリューは残り1つとなった牛肉のパックを主婦らしき年配の女性と取り合う。
勢い余って梱包を壊してしまわないようセーブしているとはいえ、召喚蟲である自分と張り合うとは恐ろしいまでのパワーだ。これが、世に言うおばちゃんパワーと言うものなのだろうか?

「・・!」

「放しなさい、これは私のよ!」

「・・!!」

それはできない、と首を振る。

「虫の癖に良い度胸じゃない! けど、主婦歴25年を舐めんじゃないわよぉっ!!」

「!!!!」

こちとら主の沽券が懸かっているんじゃっ、と人間にはわからない叫び声を上げて、ガリューはおばちゃんと牛肉のパックで綱引きを演じる。
体を動かす度に、首から下げたがま口財布が揺れるのが何とも滑稽だった。



本日のガリューのお仕事

おつかい:可及的速やかに、夕食の材料を購入すること。
     なお、特売品やポイントサービスは忘れずに回収すること。



ちなみに、これがガリューの初めてのおつかいであった。
18B・A:2008/04/26(土) 02:35:13 ID:Mg3nhs0s
以上です。
ガリュー主夫化計画、着々と進行中。
全国のガリューファンのみなさん、申し訳ございません!orz
支援、ありがとうございました。
19名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 02:38:50 ID:zBKEiSou
GJ!

メインストーリーはもぉ甘甘過ぎて…首筋が痒くなりますた

んでオマケ
これまた吹いたw
20名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 02:40:15 ID:d/N2yLCm
>>18
GJ! ルーテシア……すっかりいやらしくなって……。
最高にエロかったです。がんばれお母さん。

…………がんばれしゅふのおにいさんw
21名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 02:50:53 ID:W+uHmklr
>>18
GJ!
エロイ!エロすぎる
そしてガリューの次なるお使いはポラ○ノールを二人ののために買ってくることに違いない
22名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 08:37:40 ID:Zfdkqxic
映像として某ゲームのラ○ダーと○郎が浮かんで困るのは俺だけでいい。
23名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 10:03:08 ID:OwgY8deD
キシャー(GJ)
24名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 10:09:39 ID:a2fYeQdg
エロ夫婦の夜の営みGJ!!
そしてガリュー‥‥お前って奴は‥

しかしルーといいセッテといい、B・A氏は桑谷ボイスが好きなのでしょうか?
25名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 10:13:06 ID:SBqoYqP9
>>24
という事は次はアルフですね分かります
26名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 10:32:48 ID:0dHjU8FU
>>18
GJ!!
ルーちゃん新妻だいあり〜シリーズ。前作同様すげえ破壊力だ!
やっぱこの二人の甘々は最高だぜ!
この世界のエロオ・モンデヤルの実力は半端じゃねえw・・・・いろんな意味で
そしてガリューwww君がアリシアにお姉ちゃん(お兄ちゃん?)と呼ばれるのも時間の問題か
27名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 10:57:12 ID:OwgY8deD
…そういやキシャーは厳密な性別の言及が無いよな…。
その内男ならザッフィー、女ならアルフと愚痴酒でも交わす絵が…w
28名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 11:00:59 ID:Mg3nhs0s
>>27
ザッフィーとだと、兄弟杯なイメージが・・・・。
29名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 11:25:16 ID:MlF0LOOs
GJ!!です。
ルー子が乱れてるw
大きくなった姿は某ゲームのラ○ダーになってしまっている私には凄い、ご褒美。
ガリューは相談とか愚痴を言いたくて誰かと一緒にいるのに、相手のほうが悩みなどを
相談してきて解決してあげる真の苦労人ポジションな気がするw
30名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 14:02:52 ID:3xTlMi2L
>>29
しかし喋れないのにどうやって解決するんだい
31名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 14:17:33 ID:zeSUYm39
>30
パントマイムで意思疎通図ろうとして、微妙に通じないで大騒動が起こるコメディーを受信した。
32名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 14:43:36 ID:7qWK06Re
結局、ギンガのISって判明した?
33名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 15:09:20 ID:Zy3MHg+9
未だに新設定が出てこないって事はなし、またはウイングロードなんじゃないの?
34名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 15:16:00 ID:3xTlMi2L
>>33
あれは魔法らしいから違うんじゃない?
ドリルアームはスカに改造されたんだっけか
35名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 15:18:58 ID:a2fYeQdg
何を言っている、ギン姉のISは螺旋力の解放に決まってるだろ?

主な使用方法は手に溜めた螺旋力でドリルを作る事、場合によっては巨大化させたドリルでギ(ン)ガドリルブレイク。
もちろん頭のリボンをブーメランの如く投げて敵を拘束するのも忘れないぜ。
36名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 15:50:40 ID:eZm6AqlY
燃え上がるアリサの活躍はマダか?

その他陵辱系ならなのははそれなりに見た気がするからフェイトかはやて、シグナム辺りのが読みたい最近
37名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 16:00:36 ID:YLEP3Nob
ひそかにヤサグレティアナとユーノの話を待ってるのは俺だけか
38名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 16:10:14 ID:cANko7q3
>>37
「歪んだ素直」とエリオ隊長シリーズの続きまだ〜
39名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 16:28:10 ID:dR17N8pM
今だA's++待ちの俺
40名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 16:37:46 ID:/r6l+56O
でかめr(ry
41Nurupo:2008/04/26(土) 16:52:57 ID:szySglm2
明日の明け方あたり、久々に一発投下してみるかな

お馬鹿なやつを
42名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 19:13:09 ID:id6XC9gX
>>41
注意書きを忘れずに
スルーするから
43名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 20:22:54 ID:b10pgIiR
ええい、レジなの、レジなのはまだか!!
44名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 20:33:21 ID:B8ptYnj4
>>43
いろいろあって管理局をクビになり、
故郷に帰ってレジ打ちのバイトをしているなのはさんですね?
わかります。
45名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 20:39:26 ID:YLEP3Nob
>>44
いいえ、ジュエルシードで暴走したコンビニのレジに襲われるなのはちゃんです
46名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 20:42:13 ID:3XYlPRih
ビニールで巻かれた棒状の百円が襲い掛かってくるのか
47名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 20:43:01 ID:Zy3MHg+9
OVAではレジ打ちしてたな、そういえば
48名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 20:50:10 ID:B8ptYnj4
レジアス、打たれたのか……。
49名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:00:48 ID:NCR38Bvg
バイト中Gが現れて、退治のために魔力弾ぶっ放してクビになるんですね。
50名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:12:05 ID:nBndeOsZ
前スレ、埋め立て乙ですっ
51名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:13:31 ID:HHVycumd
私アルバイトオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
って叫びながら撃退とな?
52名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:34:52 ID:3XYlPRih
哀れすぎる……
53名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:36:53 ID:Zy3MHg+9
というかシュールだなw
つーか、クビになったなら実家の後を継げばいいじゃん
あの姉に任せるのは色々と不安だぞ
54野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/26(土) 21:57:49 ID:B8ptYnj4
♪光る海 光る大空 光る大地 行こう無限の地平線 走れフェイトさん〜
 
 さすがにわからん人の方が多かろう。

 特に何もなければ投下します。
 タイトル「スカリエッティの計画」
 レス数は3。そしてまたグレアム登場。
 「クローンでギャグは不謹慎」という方はご注意。

55前スレ116:2008/04/26(土) 21:58:51 ID:boQ8P9kq
外骨格デバイス部隊運用編、イキオイで書いてしまった……
そして、出来たからには投下してみたいと思うんだけどいいよね?
答えは聞いてない!

ということで、以下注意。

・非エロ
・オリキャラ登場。というか、本編キャラゼロ
・さらにいうなら、魔法成分も少女成分もリリカル成分も、多分ゼロ
・NGワード「アーマードデバイス」

……ということで、どうかご承知のほど
56名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:01:58 ID:Zy3MHg+9
なんというシンクロニシティ
57野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/26(土) 22:02:38 ID:B8ptYnj4
>>55
んー。どうぞ、お先に。
58名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:06:40 ID:a2fYeQdg
どうした、早く投下するんだ!
59名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:09:06 ID:F185Vzz5
マダー?
60野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/26(土) 22:11:47 ID:B8ptYnj4
じゃ、もうこっち始めますね?
>>54のやつです。
61野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/26(土) 22:12:34 ID:B8ptYnj4
     「スカリエッティの計画」1

「やあ」
 招かれた部屋に入り、その声の主を見た瞬間、咄嗟にクロノはデュランダルを構えた。
「落ち着きたまえ。今の私にはもはや君たちに抗する力など残っていない」
「何でお前がここにいる」
「とってもえらい方々の依頼だよ。もっとも、裏からの依頼だがね」
 しかし、悪いことをするつもりは全くないよ、と人を食った笑顔でスカリエッティは言うのだった。
「僕に何の関係がある」
「アドバイスが欲しくてね。君も含めて3人のアドバイザーを呼んでいる」
 3人? と問い返す間もなく、二人目と三人目が姿を見せた。
 部屋の隅にソファに深く腰掛けていたのだ。
「やあ、クロノも呼ばれたのかい?」
「久し振りだね、クロノ君」
「フェレ……いや、ユーノ? それに、グレアム提督?」


 スカリエッティは優雅に一礼する。
「ちょっとした依頼を受けてね。君たちの知識が必要なんだよ」
「馬鹿いえ。誰がお前に協力すると言うんだ」
 クロノの言葉に頷くユーノとグレアム。
「僕は絶対に協力しない」
「私も同じだ。老いたりとはいえ、それなりの矜持は失っていないつもりだよ」
 フハハハハハと笑い出すスカリエッティ。
「君たちは、これを見てもまだそんなことが言えるのかい?」
 空中に映し出される画像。そこにはクローンプラントが。
「まだこんなことを!」
「絶対に協力なんてしてやるものか」
「話にならんな、帰らせてもらおう」
「画像をよく見たまえ。そのプラントで生まれている者の姿を! 裸の幼女の姿を!」
 立ち去ろうとしていた三人の足が止まる。
「くっ、スカリエッティの企みを暴くためには観察を続ける必要があると言うことか…」とクロノ。
「協力する振りをして、内情を探り出した方がいいかも知れない」これはユーノ。
「フェイク映像の可能性もある。じっくり見なければ…」そしてグレアム。


 クローン幼女計画。
 もしくは、「幼女は可愛いので、たくさんいると嬉しいですね」計画。


 これは、その計画に挑んだ熱き男達の物語である!
62野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/26(土) 22:13:35 ID:B8ptYnj4
     「スカリエッティの計画」2

 三人はひとまず、それぞれのデータを持ち寄った。
「これが、僕がフェレットとして暮らしていた頃に撮り貯めた、とある少女の記録です」
「これは、ある日突然やってきた義理の妹を盗撮しまくった秘蔵写真だ」
「訳あって養育費を払っていた少女の盗撮写真記録だ」
 いや、そんなものはいらない。とスカリエッティ。
「欲しいのは現実の想い出だよ。単なる記録ならいくらでも持っている」
 欲しいのは現実の手触り、リアルな想い出。ペットとしての、義兄としての、あしながおじさんとしての感覚。
「そして、ペットとして、義兄として、あしながおじさんとしてのアドバイスが欲しいのだよ!」
 身に覚えのありすぎる三人は、互いの顔を見合わせた。
「例えば……そう、ここに九歳の少女がいるとしよう。彼女にどのような振る舞いを覚えさせればいい?」
「ペットだね。無垢なる少女と可愛い小動物の絡み、小動物に心を許し、
一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり、目の前で無防備に着替えたり!
そしていつしか少女と小動物は超えてはならない一線を!! 獣姦ktkr!!
あああああああああ、どうして僕はあのときもっと美味く立ち回なかったんだぁぁあ
あの頃のなのはなら……なのはなら……ううううう」
 血の涙を流し膝を着くユーノを横目に、クロノがずいと前に出る。
「お兄ちゃん。それしかないだろう。全ての男達の憧れ、それはお兄ちゃん。
しかも、血の繋がっていない妹。思春期真っ盛りに現れた血の繋がっていない妹!
これがフラグ以外のなんだというのか!!! ああ、覗いたさ、触ったさ、匂ったさ!!!!
とにかく、『お義兄ちゃん』と呼ばせるんだ! それ以外になにがあるっ!」
 凄まじい気迫の前に、スカリエッティすら一歩下がった。その時、
「青いなぁ、クロノ君。そして、ユーノ君だったかな?」
 やれやれと言ったように肩をすくめながら、グレアムが座っていた椅子から立ち上がる。
「少女に必要なもの。ただ一つ。単純にそれだけ、昔も今でも変わらない。それは……車椅子」
「マニアックすぎだーーーーーー!」
 さすがの淫獣&エロノ組からもツッコミが入ったという。

 論議を深める四人。激しい論議の末、時にはつかみ合いの喧嘩にまで発展したこともあった。
 しかし、四人の目的はただ一つ。その目的のために男達の魂は結ばれていた。だからこそ、決定的な亀裂はなかった。
そこにはただ、事を為そうとする男達の深い眼差しがある。
63野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/26(土) 22:14:35 ID:B8ptYnj4
    「スカリエッティの計画」3

 そして、熱い議論は続く。
「赤いドレスのツンデレゴスロリ少女を! ゲートボールのスティックみたいなの持たせて!」
「いや、ここはオッドアイでなんか聖王っぽい少女だろっ!」
「えーい、ピンクな感じの竜大好きッ子はどうしたっ!!」
「このままでは埒があかん。基本に戻って赤い髪のがんばり屋さんショタッ子はどうだ」
「それは基本じゃねぇっ!!!」

「とにかく、僕は九歳とお風呂に入りたい! 人間体でだ! そして、
『フェレットのユーノ君はどこ?』と聞かれて、
『ほーら、これがお兄さんのフェレットだよぉ』とか言って触らせたいッ!」 

「それは犯罪だろっ! せめて、
『お義兄ちゃん、これはなんなの?』と聞かれて、
『タダのマッサージだよ、フェイト』
『で、でも、なんだか…』
『気持ちよくなってきたのかい? いやらしい子だな。こんないやらしい義妹なんて、困ったなぁ』
『ご、ごめんなさい。大丈夫、大丈夫だからね、お義兄ちゃん』
これぐらいで済ませておけ」

「それもまずいと思うが……。もっと紳士に行こうじゃないかね
『私、自分で靴下がはけないの……足が動かなくて…』
『ああ、おじさんが履かせてあげるよ』
『うん、おおきに…』
靴下を履かせながらチラリと見えるスカート奥の神秘! これだっ!!」


 スカリエッティは心から思ったという。
 ……ナンバーズ全員ロリッ子にしておけば、もしかして圧勝、というより戦わずして勝てたんじゃなかろうか……
64野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/26(土) 22:15:58 ID:B8ptYnj4
以上。お粗末様でした。

僕の性癖じゃないですよ? 少なくともユーノとクロノは。
65名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:20:08 ID:a2fYeQdg
変態GJ。
しかしユーノとクロノは違うって言葉からするとグレアムおじさんの趣味は合ってるんですか?
かなり素晴らしい趣味ですな‥‥

そして>>55氏は投下されないんかな?
66名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:23:18 ID:F185Vzz5
夜狗氏GJ!

車いすで自由に動けない少女を…
67名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:24:40 ID:F185Vzz5
ごめんなさい!変換間違った…

野狗氏GJ!!
68名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:27:49 ID:Zy3MHg+9
GJ!
クロノやユーノは前からだったがグレアムも変態に変えるとは相変わらず恐ろしいスレだぜ
69名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:45:23 ID:OTAgFxO/
>>64

激しくGJ!想像したら…萌えたゼ!

70名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:49:14 ID:/r6l+56O
>>54
砲撃より速いフェイトさんか・・・
歌詞が案外いい語呂だなw
71名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:54:42 ID:ggbfxBM9
アーマードデバイスまだ?
72名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:55:08 ID:U4tY6Lnm
エイトマンだな。それにしてもその歌詞、クスリをやってる最中としか思えんw
73名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:02:30 ID:Mg3nhs0s
エイトマンって実際に薬使ってなかったっけ?
7455:2008/04/27(日) 00:03:58 ID:boQ8P9kq
遅れてすみません。逝きます

訂正一つ
NGワードは「ヘルハウンド」でお願いします
75ヘルハウンド:2008/04/27(日) 00:06:34 ID:+Ut+/LBH

 日没直後のミッドチルダ辺境区域上空を、奇妙なヘリが飛んでいる。管理局制式採用の小隊輸送ヘリであるが、
補助翼下に取り付けられたパイロンに扁平な三角形の物体が、頂点をヘリの後ろに向けて複数取り付けられている。
 このヘリが運んでいるのは、五名の男たち。この近辺に発見された研究施設にて抵抗を続けるテロリスト捕縛の命を
受けた特殊部隊だった。

 地上部隊の捜査により、この地にテロリストの施設が発見されたのが数日前。部隊を整え陸士部隊が本日未明に突入を開始したが、
当然のように抵抗され戦闘が発生。激しい魔法戦となる。とはいえ、それだけの事件ならば特殊部隊を投入することなどない。
しかし、テロリストとの戦闘の途中で施設内部からの強力なAMFを確認。それと同時にJS事件にて猛威を振るったガジェットが現れた。
どうやらこの組織はスカリエッティからの技術供与を受けていたらしく、この施設もガジェット生産能力を有していたようである。
 戦闘手段を封じられたに等しい地上部隊は一時撤退。ガジェットから距離をとって施設一帯を封鎖し、AMF影響範囲外からの射撃によって
テロリストを足止めしている。
 報告を受けた地上本部は即座に「海」の刑務所へと連絡。急遽スカリエッティに尋問を行ったところ、現在戦闘中のテロ組織への
技術供与を行ったことに加え、ガジェット改良案の提案も行ったことを示唆する発言をする。
76ヘルハウンド:2008/04/27(日) 00:08:46 ID:+Ut+/LBH

 この情報を受けた管理局地上本部は研究施設の規模などから本件をJS事件関連事態と断定。事態を重く見て、AMF下での戦闘が可能である
現在試験運用中の特殊部隊の派遣を決定する。
こうして、その日の正午、全環境対応デバイス試験運用部隊「ヘルハウンド」に出撃命令が下ったのだった。


 ヘリパイロットからヘルハウンドの隊員たちに目標地点への距離が告げられ、同時に彼らの作戦行動が開始される
 それまで黙していた隊員たちはいっせいに立ち上がり、最もハッチに近い位置にいた男へ視線を向けた。彼がこのヘルハウンド第一分隊、
通称フェニックス分隊を率いるヤナセ・イスズである。まだ設立間もない部隊だが隊員たちは歴戦のベテランであり、恐れはなく、士気も高い。
あとは本部からの許可が下りれば即座に出撃することが出来る。
 そして、そのときを見計らったように、フェニックス分隊全隊員のデバイスにヘルハウンド本部からの通信が入った。

『アーマードデバイス装着申請、承認されました。皆さん、がんばってください!』

 まだ年若いオペレータが告げる言葉に、フェニックス分隊の隊員は一人残らず口の端を吊り上げる。今まさに戦地に向かわんとする高揚感が、
ヘリのキャビンを満たしていた。

「さあ、いくぞ。フェニックス分隊、出撃!」
『Yah!』

 隊長の号令一下、仲間たちは勇ましい返事を返し、ヘリの後部ハッチを開放する。敵の対空射撃が予想されるためヘリはここで折り返し、
フェニックス分隊は独自に戦闘空域まで到達しなければならない。
 気圧差で吹き込む風に煽られながらハッチの外を見れば、完全に夜の空気に包まれた空の下に黒々とした森が広がっている。
 熟練の空戦魔導師ですら恐れを感じ、降下を躊躇いうような空。だがフェニックス分隊の隊員たちは一切迷うことなく、その身をヘリから投げ出した。
77ヘルハウンド:2008/04/27(日) 00:11:21 ID:+Ut+/LBH

 五つの影が夜空に躍り出たことをデバイスの表示で確認した隊長は、分隊員へと向けて指示の念話を飛ばす。

『総員、着装!』
『了解』『了解』『了解』『了解』

 豪風吹き荒れる降下の最中でも、彼らの動きによどみはない。それぞれが持つ待機状態のデバイスを腰部ベルト状ユニットへと装填。アーマードデバイスの
着装を開始する。

 フェニックス分隊がデバイスをセットしたことにより、ヘルハウンド本部にあるアーマードデバイスメンテナンスコフィンへと装甲転送命令が発信。信号を受諾した
転送オペレータは即座にコフィンのカートリッジをロード。分隊員のデバイスから送られてきた座標に向けて、転移魔法を発動する。

 地上本部の位置するミッドチルダ中枢から作戦区域までの数百キロをパーツ毎に分かれて魔術的に跳躍した装甲は隊員の周囲約1mの範囲に転送された後、
隊員とともに自由落下。その最中にデバイスの制御下に置かれ、誘導に従い自らの落下軌道を修正して装着者の体に接触。装甲同士の間に存在する保持装置を
噛み合わせ、さらに魔力により結合力を強化。人間の手による操作を一切必要とせず、装甲が装着される。
物理的な装着の完了を確認した待機状態のデバイスの中枢制御機構はアーマードデバイス内の加速演算領域へと接続。外部時間にして一瞬のうちに装甲各部の
状態を把握し、異常がないことを確認。装着者から送り込まれる魔力を積層呪式装甲の第三層「強力」および第二層「軽量」へと伝達。肉体への負担軽減を施した後に
装着者の思考との間にダイレクトリンクを形成する。

 この瞬間から装着者、デバイス、装甲は一体となり、アーマードデバイスの着装が完了する。それぞれの隊員ごとに細部の違いはあるが、揃って鋭角的なフォルムを
持つ鈍色の魔導鋼によって構成された外骨格が、わずかな星の光を反射する。
78ヘルハウンド:2008/04/27(日) 00:13:51 ID:+Ut+/LBH

 着装が完了し、いまだ自由落下を続けるフェニックス分隊の後ろにゆらりと大きな影が現れた。ヘリの補助翼に取り付けられていた
物体。アーマードデバイス飛行補助翼、コードネームウィンダム。ウィンダムもまたデバイスの制御下に置かれ、各種センサにより
装着者との距離と相対速度を調整。アーマードデバイスの背部にある多目的ハードポイントへと自ら接続。本来重装甲の陸戦騎兵である
アーマードデバイスに、空を翔る力を与えた。

 ウィンダムからの接続信号を受けて、デバイスはアーマードデバイス各部関節角度を調整の上固定し、最適飛行姿勢にてロック。
 以降装着者の意思による飛行に最適な姿勢を制御する。
 有翼の騎士となった隊員達は状態を水平飛行に移行。隊長を先頭とする楔形隊形を取る。

『こちらフェニックス1。各員、状況知らせ』
『フェニックス2、スタンバイ』
『フェニックス3から5、スタンバイ』

『よろしい。我々はこれより針路反転。テロリストの潜伏する研究施設にてガジェットの掃討とテロリストの逮捕任務を遂行する。
 行くぞ!』
『『『『Yah! Captain!』』』』

 雄雄しい返答と共に、フェニックス分隊は翼を翻す。装着者とデバイス、さらには隊員同士のデバイス間にも相互に存在する密接な
情報リンクにより一切隊形を崩さず、針路を180°反転。それと同時にアーマードデバイス内のカートリッジバッテリーから莫大な魔力を
ウィンダムの主要推進器へと注入。きらめく魔力光の噴煙を残しながら一瞬にして亜音速まで加速し、輸送ヘリを抜き去っていく。

 向かうは戦場、敵は多数。されど彼らに恐れはなく、纏う鎧に曇りなし。

 五色の魔力光をたなびかせ、アーマードデバイスは夜空を駆ける。
7955:2008/04/27(日) 00:17:35 ID:+Ut+/LBH
ここまでです。
一応この先も考えてはいますが、これ以上やったらなのは板には投下できないようなシロモノになりそうなので
今はこれでご勘弁を。もし許されればバトルしかない続きを書くなんてこともある……かも?

それはさておき、外骨格デバイスのネタを熱く膨らませてくれた全ての人に感謝を。色々勝手にネタを使ったり
してすみません。
80名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:21:56 ID:pp0ITp2p
GJ!!です。
外骨格デバイスを知った海の上層部や現場の反応が見たいです。
最初は、上手くいく分けないと思っていたが、成果を見たらビックリ見たいな。
81名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:25:42 ID:AoLevyCp
GJ
まさか自分が覚悟のススメMAD見たせいでこんなことになるとは夢にも思わなかったぜ
82名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:29:31 ID:TbbdWkge
>>79

GJ!
GJなんだが…コレ見てフルメタを想像してしまったw

なかなか面白いですね、コレはコレで。
でもそうなったら、機動六課ほどじゃないにしても
あんなのがゴロゴロするわけか…おそろしや
83名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:35:23 ID:YRnVnAUf
>>79
むしろ私は
『フェニックス分隊が、アーマードデバイスを着想するタイミングは(以下略』
的なセリフを期待してしまいました
8483:2008/04/27(日) 00:36:45 ID:YRnVnAUf
間違えた。タイミングってなんだよ。タイムでした。
で、一瞬で付けた後に『もう一度見て見よう』です
85名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:41:13 ID:r9cI6J8x
>>79
GJと言いたいがあえてこう言っておく

ハラショー!!
86名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:46:00 ID:KXDi3GqQ
>>79
GJ。
カートリッジの過剰魔力を機械的に制御してるから、制御系の負担がデカそうだな

>>80
海と言ってもいろいろだからね。
それに、基本魔法だからAMF下の安定動作に不安が有りそうだな。
87名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:07:21 ID:pp0ITp2p
強化外骨格デバイスが陸側の発明なら、海は最初は馬鹿にしてたけどみたいな
展開が見たいんですよね。本編の陸士があれでしたから、これを使えば空士と
同等、才能がある奴がつければ高ランクともやりあえる的な。率いるはレジアスの娘
オーリスみたいな。
いつの間にか陸好きになってしまった自分にビックリw
88名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:07:49 ID:IbfHLIwe
>>79
来たw来たwキターー!!GJですw
続きを希望しますw
89名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:10:42 ID:Gv6T4oWo
>>79
着装の瞬間、脳内に変身のバンクシーンが流れた・・・・・。
アーマードは危険そうだから色々と制約ありそう。指定区域外では着装してはならないとか、着装タイムは1回の出撃で30分とか。
というか・・・・・「変身」って言って装着したいな。
90名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:14:30 ID:KXDi3GqQ
>>87
作中に海が陸を馬鹿にしているなんてシーンあったか?
方針の違いで上層部同士が揉めてるくらいしか出てないと思うのだが。
91名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:35:38 ID:lGBue5v2
脳内設定じゃないの。
92名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:39:57 ID:0iah/PhA
まあ優秀な魔導師は根こそぎ海に持って行かれてるらしいし。
93名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:47:32 ID:TbbdWkge
――J・S事件から数年後
 元機動六課メンバーは、同窓会と称して第97管理外世界へと集まり、飲めや歌えやの
大宴会を催していた。
 数時間が過ぎた頃、なのはが父士郎から借りてきたDVDを再生する。
 そこに映っていたのは、士郎が青春時代に取り溜めた特撮モノ。
 皆は見るとは無しに映像を眺めていたが、うち1人は食い入るように見つめている。

――それから更に数年後
 スカリエッティはガリューの細胞とGの細胞、数々の昆虫の細胞を併せて作り上げた
通称『G-DX』を第97管理外世界へと送りつける。
 地球上が混乱に陥る中、執務官になっていたティアナ・ランスターはそれを聞きつけ、地球へと
降り立つのだった。

ティアナ「宇宙怪獣G-DX!覚悟しなさい!」
G-Dx 「ギャシャーーーーーーーーーー」
ティアナ「変身!」

 叫びと共に彼女の服がBJへと変化する。

ティアナ「宇宙○事、ティアナー参上!」
(ギャ○ン先輩、シャ○ダー先輩、見ててください!)

 ティアナは決意を新たに、宇宙怪獣へと向かっていくのだった。


                                            続く



いや、嘘です 続きません(書けません)
94名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:48:39 ID:b9dCYiF6
何故そこで大昔のメタルヒーローが来るwww!?
95名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:50:16 ID:BynDzj5n
シャリ○ンとかも同時に思い出したw

あとなぜかシナイダーも
96名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:51:12 ID:TbbdWkge
いや、>>83見て何となく

それに>>75-78で「着装」ってあるから、それで思い出してね^^;
97名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:52:02 ID:cBbx+kmz
若さ、若さってなんだ!? 振り向かないことさ!
98名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:53:53 ID:46dmoW1e
なんでフラッシュの方が浮かぶんだろうか…
99名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:58:17 ID:Gv6T4oWo
世代的にゴーゴーファイブ。あれは「着装」だった。
まあ、リリなの世界に持ってくれば全部「セットアップ」ってルビ打てるけど。
100名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:58:40 ID:Y87uTM31
宇宙刑事ティアナーは、わずか1ミリ秒で魔装蒸着を完了する。
では、魔装プロセスをもう一度へ見てみよう。

リンカーコアのエネルギーが、クロスミラージュの増幅システムにスパークする。
増幅された魔法エネルギーは、白と黒のVJに転換され、ティアナーに魔装蒸着されるのだ。
101名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:59:59 ID:uSLefBku
ではスローモーションでもう一度





もう一度
102名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:01:32 ID:BynDzj5n
宇宙刑事ティアナー激しく見たいw
103名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:06:50 ID:rXsiGdvV
>>90
漫画版でティアナが
空士の試験に落ちたから格下の陸士部隊ならトップ取れるとでも思ってるんじゃないのwwww
なんて言われているシーンがあるわけで
104名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:06:52 ID:Y87uTM31
書けないことないけど……ここでなくてクロススレの方にならね?
105ザ・シガー:2008/04/27(日) 02:07:17 ID:b9dCYiF6
さて、突然だが投下するかのぅ。
「大狂乱ミミ大戦」の第二話で非エロ。
他のを待っていた方々には申し訳ないが完成しちまったものは仕方がないんだぜ。

しかし>>43さん、レジ×なのってこの前投下したばっかじゃねえか!? そんなに見たいのか!?
106大狂乱 ミミ大戦:2008/04/27(日) 02:08:44 ID:b9dCYiF6
大狂乱 ミミ大戦2


ロストロギア“獣王の宣告”の違法所持と使用及び逮捕しようとした局員への抵抗により指名手配された男。
自称ミミ仮面、本名ケン・タナカ36歳。
住所不定無職、元は時空管理局に務め次元航空部隊所属の魔道師だったがある日突然“俺はこの世の全てのミミを愛する!”という言葉を残して部隊を去る。
それ以降は様々な次元世界を放浪しては古代遺跡を発掘するとレジャーハンター業や戦闘能力を鍛える鍛錬に費やしたと噂されている。
肩書きは“全世界ミミッ娘ラブラブ教会初代会長”そして“第十七回ミッドチルダ魔法武闘会チャンピオン”“第三回聖王教会主宰激辛大食い大会チャンピオン”‥‥


「ちょっと待った! なんで“魔法武闘会”とか“大食い大会”のチャンピオンなんて肩書きがそこで出てくるの!?」


はやてがしていた犯人の説明になのはが思わず突っ込みを入れる。
それは無理も無い事だろう。このあまりに常軌を逸した男のプロフィールは常識的思考の持ち主ならば突っ込まずにはおれない異常っぷりだ。
はやては半ば呆れた、というか既に理解するのを諦めた顔でなのはの疑問に答えた。


「ああ、それはなんでも“日銭を稼ぐ為にやむなく”と漏らしていたそうや‥‥」
「そう‥なんだ」
「‥うん」


二人は奇しくも同じ事を考えていた“やっぱりこの人の考えてる事は理解できない”と。
そのまま会議室ではこの変態の情報を交えて事件の対策会議を続けた。

ちなみに六課隊舎には先の捕り物で生まれた可愛いミミっ娘が数人いたりする。


「ちきしょう‥‥こんなんじゃ外に出れねえにょ‥」
「そう嘆くな、あいつを逮捕すればなんとかなるだろう」


可愛い猫ミミとシッポを揺らしながら嘆く紅の鉄騎を烈火の将が諌める。
かなり冷静な面持ちで言ってはいるがフヨフヨと揺れるシッポとフワフワのミミの為にかなり緊張感に欠ける光景だ。


「シグナムは良いにょ! あたしなんて語尾がこんなんじゃ誰とも話せねえにょ!!」


ヴィータ、柄にも無く泣きそうな顔で嘆く。
なんせ語尾が“にょ”だ、いかに歴戦のベルカの騎士とて耐えられぬものはある。
そんな彼女を可愛い犬ミミ少女ことギンガが必死に慰めた。


「まあ‥その‥‥元気出してくださいヴィータ副長。きっとなんとかなりますって」
「うう‥‥気休めは止めろだにょ‥」


場には気不味い空気が流れる。
ヴィータの言う通り、確かにこのままミミやらシッポが付いたままではオチオチ外出もできない。
107大狂乱 ミミ大戦:2008/04/27(日) 02:09:26 ID:b9dCYiF6
この状況からもはや言うまでも無いが。
彼女達は先の捕り物に置いて事件を起こした張本人であるケン・タナカ、否‥‥ミミ仮面を逃したのだった。





時間を少々遡ろう。

ミミ仮面なるド変態を捕獲しようと飛び掛ったシグナムとヴィータは“ミミ光線”等と言うふざけた名前の攻撃を受けた。
それは防御障壁をまるで無視したかのようにすり抜け彼女達に直撃した、そして‥‥


「なんだにょ!? なんで頭にこんなのがついてるにょ!? っていうか語尾が変だにょ〜!!」
「こ、腰の辺りにもなにか付いてるぞ! これはシッポなのか?」


光線を受けたらミミとシッポが付いていた、もはや前代未聞である。
無論だが驚き慌てふためくシグナムとヴィータ、その光景に唖然とする六課メンバー一同。
珍事を巻き起こした張本人、ミミ仮面はこれを見て愉快そうな笑い声を上げた。


「ニャンダフル(ワンダフル)!!! こいつぁ可愛い猫ミミちゃんだにゃ〜。思った通りお似合いだにゃ〜♪」


その拍子抜けするようなふざけた態度にいい加減に腹が立ったのか、なのはとフェイトがデバイスを手に歩み出た。
もうこれ以上の変態の狼藉に純情な乙女の堪忍袋の尾は限界ギリギリなのだ。


「いい加減に‥」
「しなさい!!」


高速展開した飛行魔法の術式で二人は一息に駆け出し、なのはのアクセルシューターとフェイトのフォトンランサーが射出されて正確無比な弾道でミミ仮面に襲い掛かる。
爆音と爆炎の協奏曲、隊長二人の挟撃に倒れぬ敵などそうはいない、一同は自然と迅速なる勝利を確信した。
だがしかし‥‥


「ふぅ、危なかったにゃ〜。中々の火力だにゃ〜」


濛々と立ち込める煙の中からミミ仮面はさも何事もなかったかのように現われる。
その身体の周囲には魔力で形成された防御障壁が展開されていた。
この男は単純な防御魔法のみで先の火力を防ぎきったのだ。もはや単なる変態と侮る事はできない。
なのはとフェイトを始め、六課一同はデバイスを手に身構えた。


「ふふ、では俺のデバイス見せてやるかにゃ〜」


だがその緊張は変態の変態的行動によって一瞬で霧散した。

次の瞬間、ミミ仮面はあろう事か己が手を股間を覆うビキニパンツの中に差し入れたのだ!
変態は股ぐらのマグナムを隠しているその薄布の中に迷う事無く自分の手を突っ込み、モゾモゾとした最悪に不気味な手付きでまさぐりだした。
108大狂乱 ミミ大戦:2008/04/27(日) 02:09:59 ID:b9dCYiF6
その光景のなんとおぞましく変態的な事か‥‥なのは達機動六課面々、生粋の乙女にはあまりにも目に毒である。


「な、な、な、なにしてるんですかあぁぁっ!?」
「いやああぁぁぁっ!!」
「へ、変態〜!」
「気持ち悪‥おえ〜」


錯乱する六課メンバーを尻目に変態は股間に突っ込んだ手をモゾモゾと動かし続ける。
そして遂にビキニパンツから抜き去った手には‥‥‥金の玉が握られていた。

いや、断じてキ○タマではない。念のために言っておくが金色の玉である。


「マタタビX! セットアップだにゃ〜!!」
<イエッサーだにょ〜♪>


金の玉は気の抜けるような美少女ボイスで応答、光を放ちながらデバイスとしての形を作り出す。
それは標準的なミッドチルダ式のデバイス、長さ1メートル弱の杖型デバイスだった。しかし杖の先端の形状はこの変態らしくアレンジされていた。
先端は通常の魔道師が用いるようなUの字型ではなく、猫の肉級を模した珍妙なデザインが鎮座しているのだ。
あまりに緊張感に欠けるイカレタ形、変態性の極みである。


「戦闘準備完了! さあ小猫ちゃん達、どこからでもかかってくるにゃ〜!!」


真っ赤なマントを翻したぴちぴちビキニパンツの変態は、手にした肉球ステッキを構えて全身の筋肉をこれでもかと隆起させる。
汗に濡れてやけにテカったムキムキボディを震わせて変態は臨戦態勢を整える、だが対する六課メンバーは既に半ば心を折られていた。
はっきり言って嫁入り前の乙女達にはショックが大きすぎる。
とりあえず非乙女のザフィーラ&エリオが前にでる、男の子には意地があるのだ。


「ストラーダ! カートリッジロード!!」


エリオが声と共にカートリッジを炸裂させ、愛槍ストラーダにたっぷりと魔力を込める。
瞬間、爆ぜるが如く駆け出して最高速度の刺突を繰り出した。
主人公属性は伊達じゃない、エリオのその突きは速度・威力そして掛け声に至るまで練り上げられた至高の突きだった。
高速で飛来する槍の穂先は正確極まりない軌道で以って変態の眉間に閃光の如く突き進む。
そして穂先の先端が標的を捉える寸前、あとコンマ数ミリまで達した刹那、それは起こった。

瞬間、凄まじい爆音が空気を切り裂き振るわせる。最初、周囲の人間はその音をエリオの攻撃が決まった為に発生したものだと思った。
だが現実には違った、それはエリオが反撃された為に起こった爆音。
エリオは敵に向かって突撃した筈だったが、明後日の方向に吹き飛ばされていった。


「中々に速い、だがカウンターをとれぬ程ではないにゃ〜」


ミミ仮面は腰ダメに構えていたデバイスを肩に担ぎ、吹き飛ばされたエリオに向かって呟いた。
109大狂乱 ミミ大戦:2008/04/27(日) 02:11:01 ID:b9dCYiF6
この変態、先のエリオが仕掛けた一撃を見切り寸前でカウンターの打撃を喰らわせたのだ。
込められた魔力はさして強力ではなかったが、タイミングを刺突に合わせて放たれた打撃は相応の打撃をエリオに与えていた。
吹き飛ばされたエリオは煙を上げながら十数メートルは転がっていった。


「鋼の軛!!!」


ザフィーラが雄雄しい雄叫びと共に横合いから飛び掛り、白き魔力で作られた柱を変態に向かって形成する。
もう空気なんて呼ばせない、ここで一旗上げて盾の守護獣の面目躍如という気合の篭った一撃だった。
だがしかし、青き狼の願い虚しく攻撃はスカを喰らって的を大きく逸れる。


<フラッシュムーブだにょ〜♪>


変態のデバイス、マタタビXの発したマヌケで気の抜けるような美少女ボイスと共にマッチョはその姿を高速移動でかき消す。
その速さは正に瞬速、生半に捉えられぬスピード。
視線を巡らせれば、100メートルは離れた場所に変態は仁王立ちになっていた。


「ふふっ、危にゃい危にゃい。まともに喰らったら大変な事になってたにゃ〜」


赤いマントを翻した変態は挑発染みた口調でそう零す。
先ほどなのはとフェイトの同時攻撃を防いだこの男が鋼の軛の一撃でどうこうなるかは怪しいところだ。


「さて、残念だが今日はこの辺で引き下がるとするにゃ〜」


変態はそう言うと足元に遠隔転移用の魔法陣を展開する。
かなり速度で高速展開されたそれは止める暇も無く完成して円形のミッド式魔法陣を形成した。


「では諸君、さらばだにゃ〜♪」


変態は愉快そうな声でそう言うと高速転移を行い、一瞬で姿を霧散させる。
後には六課メンバーと猫ミミ&犬ミミっ子だけが残された。

続く。
110ザ・シガー:2008/04/27(日) 02:14:48 ID:b9dCYiF6
投下終了です。

このままハチャメチャなギャグで行こう、うん。
この話はなるべくエロスは自重したい、暴走してしまいそうな自分を抑えるのが大変だ。

そして、いい加減に他の連載書こう、いやマジで。
111名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:17:14 ID:0iah/PhA
>>110
GJ! ヴィータとは反対に、至極冷静なシグナムさんに吹いたw
ええい、絵師は、絵師はまだか!?
112名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:18:16 ID:Y87uTM31
GJ!

あ、私信ですけれど……ミミ仮面様、是非お願いします。
っ【狸耳】 っ【部隊長】
113名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:24:10 ID:TbbdWkge
GJです

マタダビX…欲しくなってしまたw
114名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:26:15 ID:Gv6T4oWo
GJ
笑ってしまった。股間の下りで笑ってしまった。一瞬、バナナ(性的な意味でなく本物の)が出てくるのかと思った。


他のみんなも考えてみよう。

スバル:犬耳
ティアナ:キツネ耳
キャロ:猿耳
シャマル:象耳
リィン:ハムスター耳
115名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 02:29:45 ID:TbbdWkge
ヴィヴィオ:うさ耳
なのは:耳ならぬ角
フェイト:やっぱ猫耳かなぁ
116名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 03:20:10 ID:cBbx+kmz
はやて:狸耳
117ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/04/27(日) 03:38:43 ID:b5GuYWAP
あと10分したら爆撃開始。さあ、避難するんだ>>42
118ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/04/27(日) 03:48:34 ID:b5GuYWAP
 警告終了、爆撃開始。一昨日のゴキブリ騒動を見て書きたくなってしまった。
八神家に出現したゴキブリとシグナムのお馬鹿な攻防戦。

★閲覧者の方への注意★

・ゴキブリが出ます。嫌いな方は逃げてください。
・(( へ(へ´∀`)へ カサカサ
・エロは(当然)なし。
・ゴキブリvsシグナムの場面では、「逆巻く嵐」などのBGMを聴きながら読むと、より一層楽しめるかもしれません。
・NGワードは「なのは旅行記外伝〜八神家のゴキブリ騒動〜」

↓以下、本編スタート
 8月3日。この日も日本列島は猛暑日となり、街を行き交う人々を苦しめる。
やや日が傾いてきたかな、という時間帯、神奈川県海鳴市のとある住宅。
玄関の表札に「八神」と書いてあるその家で、事件は起こった。

「!!!きいいぃやややややややああああああああああああああああ!!!!!」

 床を雑巾で拭いていた栗毛の女性が突如耳をつんざくような悲鳴を上げ、雑巾を放り出して後ろへ飛んだ。
まだ水を含んでいた雑巾が、べちゃっ、という水音を立ててフローリングに落ちる。

「な、なんだ!?どうしたシャマル!」

 背後から上がった突然の悲鳴に、ビックリして思わず後ろを振り向いたもう一人の女性。
長いピンク色の髪の毛をポニーテールにし、顔つきは非常に鋭い。彼女の名は、シグナムという。
そのシグナムに、シャマルと呼ばれた栗毛の女性は腰が抜けてしまったのか、
這い蹲るようにしてその場所からシグナムの方へと近寄ってきた。

「シ、シグナム、ででで、でで、で、出たの……」
「出た?何がだ?」

 シグナムが見たところ、先ほどまでと比べて部屋の中に変化はないように思われる。
少なくとも、彼女にはそう思えた。一体何がここまでシャマルを怯えさせているのか。
シャマルはシグナムに縋りながら、震えた口調で喋り出す。恐怖に染まった瞳は、涙で潤んでいた。

「…く、黒くてぇ……テカテカする……小さくて…カサカサ動いてぇぇ……」

 読者の諸君にも、もうおわかりだろう。そう、シャマルが今しがた目にしたものは――

「……!!そ、それはまさか、ゴk
「ひぃやあああああああっっっ!!」
「ぶべぇっ?!」

 突如、シグナムの顔面に衝撃が走った。シャマルが再度悲鳴を上げながら、シグナムをグーで殴ったのだ。
いきなり自分の頬を打たれた意味がわからず、シグナムは声を荒げた。

「なにをする!!」

 その言葉にハッとし、恐怖で歪んでいたシャマルの表情が、たちまち罪悪感の色に変わった。

「あ、あ、あ……ごめんなさい、だって…口に出したらアレが出てきそうで……」
「う、ぬぅ。そうか、すまない……と、とにかく……これは一大事だ……」

 シグナムとシャマルは、元々この家の住人ではない。
とある事情で、1年と2ケ月ほど前からこの家に住み着くことになったのだ。
この家の家主は、「八神はやて」といい、10歳の少女である。
そのはやては今、友人達と青森へ旅行に行っている最中だ。

 この1年2ケ月ほどの間、ゴキブリなんてものは見たことがなかった。
だがしかし、はやてが家を空けた途端、今まで姿を見せたことのなかったゴキブリが姿を現した。
はやての留守中を預かるシグナムとシャマルにとって、それは「管理不行届き」を突きつけられたようなものだ。
屈辱と恐怖にわなわなと震えながら、シャマルが呟いた。

「こんな時にヴィータちゃんとザフィーラ、いないんだから……」
 ヴィータとザフィーラというのは、シグナム・シャマル同様、今は八神家に住むメンバーだ。
だが現在、二人はいない。実はヴィータは近所の老人会のゲートボールにちょくちょく参加しており、
今ではおじいちゃん・おばあちゃん達のアイドル的存在である。
その縁で今回、老人会の旅行に招かれ、昨日から出掛けてしまっていた。
ザフィーラがそれに付き添いとしてくっついていったのである。

 ヴィータ達は、はやて同様、明日の夕方頃に帰ってくることになっていた。
それまでの間、八神家にいるのはシグナムとシャマルの二人だけだ。

「……そんなことを言っても仕方がない。二人で退治するしかなかろう」

 ここだけの話、実はシグナムもゴキブリは苦手だった。本当は退治なんてしたくなかった。
だが、八神家に居候する四人のリーダー格として、弱気な態度は断じて見せられない。

「みんなが帰ってくるまでに退治できるかしら……」

 旅行から帰ってくるはやて・ヴィータ・ザフィーラを、ゴキブリなんぞのいる家に迎えるわけにはいかない。
明日の夕方までに、なんとしても片をつけなくてはならない。

 その日の夜は、一晩中神経をピリピリさせながら過ごしたが、結局ヤツは出なかった。


 次の日――

 朝からゴキブリに備えて、戦闘体制の二人。
だが、ガクガクブルブルと震え、哀れになるぐらい顕著に恐怖の色を出しまくるシャマル。
一方、冷静を装ってはいるが、心の奥底ではビビっているシグナム。
なんとも滑稽である。

 とりあえず、午前中は何事もなく過ぎた。
だが午後3時。シャマルが突然立ち上がった。

「……なんだ?」
「そ、そのぅ……ちょっとMaxGaluにお買い物に……」

 その言葉に、シグナムの心臓がドクンと波打った。この恐怖の館に、一人で残れというのか。
しかし、その動揺を悟られないよう、シグナムは努めて平静に言った。

「逃げるのか?」
「ち、違うわ!はやてちゃんからメールが入ったのよ。夜ご飯のお買い物お願いって……」

 シグナムは、恨んだ。シャマルに外出の大義名分を与えたはやてを、だ。
どうにかして止める術はないのかと、必死に頭を回転させるシグナム。
だが、そうこうしているうちに、エコバッグを持ってシャマルは部屋を出て行く。

「じゃ、ちょっと行ってくるわね」
「ま、待て!おい!」

 がちゃん

 玄関の扉の閉まるその音は、シグナムにとって断罪の音も同然だった。
「く……」

 広い家にポツンと一人。静かだ。何の音もしない。
その静寂感はやがて質量を伴うようにして、シグナムの神経を圧迫しだした。
エアコンはよく効いているはずなのに、シグナムの背中に嫌な汗が流れる。

(た、頼む……出ないでくれ……)

(はっ!何を考えているんだ、私は……主はやてのためにも早く駆除しなければならないというのに……)

 退治しなくては、と頭の中ではわかっているが、本能の部分では「出るな出るな出るな出るな……」と念じているシグナム。

 だが、世の中そうそううまくいくものではない。数十分後、ついに――

「うっ……」





(( へ(へ´∀`)へ カサカサ




――冷蔵庫の下から、ヤツが姿を現した!


 逃げたい。今すぐこの場から逃げてしまいたい。しかし、自分の立場上、そんなことは断じてできない。
目の前で「おら、来いよ」とでも言いたそうに、悠然と構えているゴキブリ。
テカテカと黒光りする不気味な身体に、思わず鳥肌が立ちそうになる。
それでも精一杯の虚勢を張って、シグナムは喋り出した。

「預けた決着は、できればいましばらく先にしたかったが、速度はお前のほうが上だ。逃げられないのなら、闘うしかないな」

 そう言い終わるや否や、シグナムは机の上にあった新聞をサッと掴んで剣のように丸めた。
それを青眼に構え、逃げ出したい気持ちを必死に抑えながら、ゴキブリと対峙する。
だが、開戦のきっかけが掴めない。シグナムもゴキブリも、微動だにしないまま時が流れていく。

 長い――

 実際には5分かそこらだったが、シグナムには、1時間くらいが経過したように思えた。
――先に動いたのは、ゴキブリだった。
まるで突然スイッチが入ったかのように、冷蔵庫の手前からシグナムに向かって疾風の如く突進してくる。

(( へ(へ´∀`)へ カサカサ

「うおあああああああああっっっ!!!」

 ゴキブリの動きを見て、弾かれる様に反応し、全力で床に新聞を叩きつけるシグナム。
だが、わずか2pほど着弾点がずれた。そしてその2pは、小さなゴキブリにとっては十分すぎる回避距離で。
その意味では、「2pも」と言うべきかもしれない。

「くぅっ!!」

 真下に潜り込まれた。股下をウロチョロ動き回り、足の周りを「8」の字型に疾走するゴキブリ。

「この……っ!」

 その動きが自分をおちょくっているかのように思えて、シグナムは思わずカッとなる。
踏み潰してやる!と床を思い切り踏みつけるシグナム。
だが、怒りに猛って冷静さを欠いた大振りの攻撃が当たるはずもなく。
ゴキブリはシグナムの足技をひょいっとかわすと、長い距離を瞬く間に滑走し、
今度はテレビの下へと潜り込んでしまった。

「はっ、いかん……」

 一瞬の攻防戦の後、シグナムはハッとした。冷静にならなくては、当たるものも当たらない。
それに、今のように全力で新聞を叩きつけたら、クリーンヒット時にゴキブリは「中身」が飛び出してしまうだろう。

 ゴキブリの隠れる部屋に、帰ってくる三人を迎えるわけにはいかない。
だが、ゴキブリの「中身」が飛び散った部屋でもまずい。
そのどちらをも回避するためには、「中身」が飛び散らない程度の絶妙の力加減でヤツを叩かなくてはならないのだ。
シグナムは、非常に難しい課題を突きつけられたことになる。

(これは難しい戦いだ……だが、やるしかない!)

 もはや、ゴキブリに対する怯えなど頭から吹っ飛んでいた。
先ほどの攻防が、シグナムの騎士としての本能を刺激し、呼び覚ましたのだ。
スッと目を閉じ、全神経を集中させる。



 シグナムを取り巻く空気が、変わった――。
      カサ・・「そこかぁっ!!」

 わずかな気配に反応し、カッと目を開くと、持っていた剣状の新聞紙を投げつけた。
その先には、白い壁を疾走するゴキブリの姿。
黒い身体に、シグナムの投げつけた新聞が吸い込まれるように接近していく。


 ばぁんっ



 ぽとっ


 丸めた新聞紙の先端――つまり、一番硬い部分だ――が直撃しては、さすがにひとたまりもなかった。
たまらず壁から剥がれ落ち、茶色の腹を上にして床に叩きつけられるゴキブリ。
しばらくの間ピクピクともがいていたが、やがてその小さな身体を末期の痙攣が襲い、それっきり動かなくなった。

「はあっ、はあっ、はあ……やった、のか……」

 しばらくの間、荒い息を吐きながら、それでも徐々に湧き上がってくる勝利の余韻に、シグナムは身体を震わせた。
勝利の美酒を十分に味わった後、屍と化したゴキブリに向かって話しかける。
あれほど苦手だったゴキブリが、なぜか今は愛おしくすら感じられた。

「素晴らしい戦いだった。テスタロッサとも、こんな熱い勝負はなかなかできない」

 はやてと一緒に旅行をしている、自分がライバルと目する少女にも劣らない、好敵手――。
それが、目の前の小さな敵に与えたシグナムの評価である。

 さて、屍を処理しようと、机の上にあるティッシュに手を伸ばしたその瞬間――

「…………はっ?!」

 シグナムの本能が危機を察知し、彼女の頭は弾かれるように後方を振り返る。
その目に映ったのは――

(なっ?!もう一匹!?)

 シグナムが今わの際(?)に見たのは、羽根を広げて自分の顔面に突進してくる「黒い悪魔」の姿。
金縛りにでもあったかのように、身体が動かない。

 ぶーんぶーん
 ぶーーん


「あ、あ……」

 ぴと



「!!!うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「――ナム。シグナム、起きて……」
「……う?……っおあっ?!」

 シグナムが目を覚ましたとき、目の前には心配そうな表情のシャマルの顔があった。

「私は……」

 意識が途切れる前の記憶の糸を手繰り寄せて、シグナムはそうか……、と密かに唇を噛んだ。
たかがゴキブリに張り付かれ、恐怖のあまり絶叫した後に気絶してしまった。
悔しさ、情けなさ。それらが、シグナムの表情を曇らせる。
だが、対象的に目の前のシャマルの顔は明るい。

「苦戦したみたいだけど、ついに殺ったのね。さっすがシグナム」
「え?」

 シャマルが指さした先の床を見ると、そこにはゴキブリの死骸と新聞が転がっていた。
そう、シグナムが最初に殺った一匹だ。

「よかったわぁ。これで安心ね」
「いや、その……」

 まだ他にもゴキブリはいる――。そう言い掛けたところで、シグナムは思いとどまった。
もしここで、他にもゴキブリがいる、なんて言ってしまえば、シャマルは昨日のように恐慌状態に陥るだろう。
そんなことになったら、旅行から帰ってくる三人を迎えるどころではなくなってしまう。

「そろそろ、はやてちゃんが帰ってくるわ。駅まで迎えにいきましょう」
「……そうだな」

 これでいい。世の中、知らない方がいいこともある。
そう無理矢理自分を納得させて、シグナムは玄関へと向かった。

 がちゃん がこん

 カサカサ……

 玄関の鍵が閉まる音とともに、食器棚の下からワニワニパニックの如く出入りする「黒い悪魔」。
その姿を見た者は、誰もいない――。





 おわり
125ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/04/27(日) 03:56:16 ID:b5GuYWAP
「はやてが旅行?なにそれ?」と言う方は、保管庫→ぬるぽ→「リリカルなのは旅行記」をご覧あれ。

では ノシ
126名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 04:01:17 ID:05bRTLkf
>>125 キシャー(乙
MaxGalu>>120
いもむしいもむし
「預けた決着は、できればいましばらく先にしたかったが、速度はお前のほうが上だ。逃げられないのなら、闘うしかないな」 >>121
ああ、ASの台詞をG相手に流用せんといてえな
127名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 05:05:01 ID:9f21+rQt
マックスガリュー噴いたw
はやて達がのほほんとしていた頃に、こんな惨劇が起こっていたとは…
128名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 07:32:29 ID:bv7rzvCh
出るかなあ、と思ってたがマジで出やがったGのSS、GJ。
よぅし、次はGエロを書くんだ(馬鹿は無茶を言い出した
129名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 09:24:45 ID:Pf6QTuIu
>>18
実にGJ!!
この二人はものすごい苦労しただけあって、こういう幸せが似合うな
多少アブノーマル?そんなのかんけーねー!
大家族になる日を楽しみにしております。
そして、ガリューが産まれてきた子供の数々を泣きわめいたりされながらもしっかりと世話をする姿がうかんだ
130名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 09:57:47 ID:hq59R4Um
>>114
シャマルは犬耳だろう
元の耳の上から生える形で
131名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 10:16:22 ID:j+vf06AF
>>130
尻尾も生えてくるわけですね わかります
132名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 10:17:23 ID:9XVUaVBO
低重力空間内で育った宇宙ゴキブリは巨大そうだ
133名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 10:21:08 ID:XSi9Vr2p
>>125
シグナムモエスww
GJでした!
134名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 10:30:50 ID:b9dCYiF6
GJ! やっぱ姐さんは可愛いな。
個人的にはシャマルをもっとオロオロさせて欲しかった、この二人ほんと好きだから。
135名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 11:04:12 ID:uoy5puAJ
>>132
はるか昔のGは全長30aぐらいあったと聞いたことがある。
ググって調べれば正確なことが分かるだろうけど、
もれなく一緒にGの画像もついてくる気がするので怖くて調べられませんorz
136名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 11:14:07 ID:uoy5puAJ
おっとGJを忘れていたぜ。
ザ・シガー氏、ぬるぽ氏、お二方ともGJです!
でも「大狂乱 ミミ大戦」のヴィータの語尾の元ネタが一瞬分からなかったのは秘密ですw
137名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 11:31:59 ID:FWGm6/AK
>135
古生代の巨大昆虫全盛期の話なら、50センチくらいのGが居たそうだが、この位のサイズとなるともう家に中に隙間から入り込むなんて出来ないからある意味対処しやすいかも。
ちなみに昆虫の巨大化は酸素濃度の高さが要因だそうで、無重力だから大きくなると言うものではないそうな。

そう言えば闇の書の時ヴィータが砂漠で変な生き物からリンカーコア抜いてたが、どこかの原始世界的な次元で巨大Gのリンカーコアが収集役を、皆で押し付け合いなんて図が
あったら面白いかも。
138名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 12:24:41 ID:wzkhK+aV
酸素濃度ででかくなるのなら今の技術なら50センチなんて軽く越えるの造れそうな気が…
そして、ミッドの技術ならさらに……
139名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 12:27:01 ID:Zi0gBilU
のちの地雷王である
140名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 12:52:43 ID:FWGm6/AK
>138
ショウジョウバエを使った実験では巨大化の確認があったそうですが、それは高酸素状態で何世代も交配した結果ですし、1代で大きくなる訳じゃないから。
それに、たとえ高酸素状態で何年も交配して巨大化させても、外に出せば酸素不足でばすぐ死ぬし。
141名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 12:53:17 ID:BynDzj5n
Gravityだから地雷王だと思ってたけど、そうだったのか…
142名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:01:44 ID:rPgX3Rjz
>>110
GJです。腹抱えてワロタ。変態だけど強いって反則だろ。
ところでシガー氏このスレで何本掛け持ちしてるんだ!?

>>125
(( へ(へ´∀`)へ カサカサ
GJ!!青森といい、Gといいすごく和みました。
143名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:10:17 ID:NkCsrgNK
納豆とかソープやらは別に構わないんだけどさ……


Gの話題はいいかげん長引かせたくないぜorz
144名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:34:38 ID:46dmoW1e
ソープは好きじゃないけどGは長引かせたいぜ
と、そんな俺もいる
145名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:47:24 ID:0iah/PhA
(( へ(へ´∀`)へ カサカサ

こ れ は 流 行 る !
146名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:48:43 ID:fYffwZvY
(( へ(へ´∀`)へ<ティアー

こうするとあら不思議スバルに早変わり
147名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:53:04 ID:xHVfG8dT
外骨格の昆虫の巨大化には限界があるんだぜ

巨大化すればその分重くなって体を支える骨格が云々って
まぁミッドチルダの魔法がなんとかしてくれるんだろうけど
148名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:54:38 ID:46dmoW1e
        )
      ,'`》'´⌒`彡
     ノ,ィ∝ノノ)))))
  へ(ゝへ(l!・ω・ノ|lへ おやつはどこだ
149名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:57:25 ID:VRKCtKUr
ええぃ、ソープも納豆もGもイラン!

…キシャーを呉れという俺は異端なのか?
150名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:59:51 ID:Zi0gBilU
このスレはなにが流行るかまったく予想できない所が恐ろしくもあり楽しくもあるな
151名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 14:16:42 ID:PSY+4xCB
>>145
>>146
>>148
フェイトスレで一行AAを見たらリアルな映像に脳内変換出来るワザを
身に付けた俺にとっては物凄いホラーだぜ……orz
152名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 14:46:19 ID:r3M857KM
>>125

GJ!
吹いたw
んで、続いてくれると信じている俺が居る

揃って帰ってきたところにGの軍団が責めてきて、
それをモノともせずに叩き潰すはやて。
怯え続けるシャマルとシグナム萌え〜でオッパイ星人なはやては
二人を慰めると証してあんなことやこんなことを…ですね?


153名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 16:20:53 ID:g/4EgS42
>>149
キシャー話の1話には壁を這っていたGを倒す為に姐さんが紫電一閃で壁を
ブチ抜いたというネタがあるんだよ。つまりキシャーは既にGネタに侵食
されていたんだ作者も知らない間に、数ヶ月前から……
154名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 16:24:29 ID:fYffwZvY
>>153
ナ、ナンダッテ〜
・・・はっ!?という事はいずれこのスレ全体がGネタに侵食されるというのか
155名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 18:19:21 ID:k3oIa7xX
機動少女Gセイン
156名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 18:41:59 ID:Szv7oisT
Gと言えばバイオハザードで何かあったよな?
157名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 18:44:06 ID:b9dCYiF6
Gウイルスな、2で出てきた。

しかし俺はGって言うとあの凄腕スナイパーを思い浮かぶぜ。
158名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 18:51:24 ID:koevo6nc
159名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:11:32 ID:+9tbFHvW
俺はGと言えば、怪獣王と亀を想像するな。
160名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:24:08 ID:IbfHLIwe
>>159
怪獣王か・・・・・・日本人の心の拠り所だ・・・・・

・・・白天王やヴォルテールが存在するということはつまり、なのは世界において
Gが海からやってきて破壊の限りを尽くしても問題ないということだよな!?
161名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:29:59 ID:OWeJkJC3
ヴォルテールの細胞と薔薇の細胞を融合させてヴォルランテができる訳ですね
162名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:37:54 ID:IbfHLIwe
いや、むしろヴォルテールの全身骨格を利用して○○式機○を・・・・・ww

・・・・・・実際こう言うのは可能だと思う。戦闘機人作成でのノウハウがあれば
人間以外の生物への転用も可能なはず・・・・というかこっちのほうが風当たり少なかったのでは?
第一種希少個体をベースにすれば一体あたりのパワーも段違いなはずだし。
163名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:40:27 ID:Zi0gBilU
第一種希少個体を使うのは拙いだろ
それにヴォルテールはアルザスの守護神な訳だし

でも動物の改造は俺も考えたな
犬くらいの知能があれば警備とかに使えるだろうし
164名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:41:44 ID:DCvrzf0C
怪獣クローン+何か なのか

>>161
人の細胞が足りない
165名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:42:21 ID:9XVUaVBO
戦闘ゴ機の誕生である
166名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:47:56 ID:BynDzj5n
甲殻機動隊ですね
167名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:49:00 ID:Y87uTM31
動物の改造……
人の細胞が足りない……。


ふむ。つまり、ザフィを改造しろと。
168名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:05:00 ID:46dmoW1e
それよりオッスオッスな世界はまだですか…
169名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:08:59 ID:Zi0gBilU
オッスと聞くとまず最初に自動人形の侍女が思い浮かぶ俺は相当カワカミンに毒されてるな
170名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:26:49 ID:XFB4Nvs7
またそんなファンでも微妙に分かり辛いネタを……

オイレンシュピーゲルの四巻で素晴らしいシチュエーションがあったなあ……何とか作品に転化できないものか。
171名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:31:13 ID:46dmoW1e
全部よみゃ普通にわかるでしょ、川上好きじゃないけど…

ところで尻の穴に非殺傷設定の砲撃食らったらどうなるの?
口から出るの?
172名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:32:52 ID:9XVUaVBO
ただし魔法は尻から出る
173名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:33:27 ID:fYffwZvY
>>171
想像してポカリ盛大に吹いた弁償してくれ
174名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:33:52 ID:Zi0gBilU
痔になるんじゃね?
眼球より脆いだろうし
175名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:42:56 ID:STA3S/Rr
ここは何時からウロスになったんだ。
176名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:43:43 ID:UIVU1P8r
>>169
UCATとかティーゲルエイプキラーぐらいしか知らない俺涙目。
とりあえず佐山にフェイト(無印orA's時代)が怒られる事だけは良く分かったw
「貴様はまロいと言う事が分かっていない!」とか言う感じで。
177名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:46:20 ID:46dmoW1e
>>175
あそこ騒動起こして少し過疎ったし、何より住民が自重できてないから漏れてきたんじゃね
それとAC厨がそこ含めて他スレでも暴れてるし

他作品の話しかしないのは巣に帰れ
178名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:48:27 ID:6hQyG/xp
意外に川上ファンが多いな
179名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:50:23 ID:b9dCYiF6
んじゃ軽くエロパロの話で口直し。

>>116の話題で誰にどんなミミが合うかって話が出てたけど皆はどう思う?
俺はキャロはリスっぽい気がするんだが。
180名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:53:57 ID:Y87uTM31
キャロ栗鼠は確かにいいが、それだと尻尾まで欲しくなってしまうじゃないか。
181名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:56:27 ID:0iah/PhA
新ジャンル「ドラゴン少女」。
182名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 20:58:02 ID:46dmoW1e
エリオに飛竜耳をwDQの天空の兜っぽいの
尻尾も生えてビチビチしてる
183名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:01:22 ID:Y87uTM31
>>181-182
飛ぶことを覚えて二人で仲良く飛んでいるエリキャロ。
それを地上に立って満足げに、ちょっと寂しげな笑顔で見つめているフェイトさん。

と言うのが浮かんで切なくなってきたんだが。
184名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:04:55 ID:3inqnvCl
>>183
もちろんその後に
「「フェイトさん!一緒に飛びましょう!まだ慣れてないので教えてくれませんか?」」
って二人がフェイトそんを誘うんだろ?わかってるって
185名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:06:37 ID:Zi0gBilU
本当、あの二人は年齢不相応に人間が出来てるよな
186名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:06:54 ID:46dmoW1e
そしてなぜかフェイトさんだけ和風の龍で角と尻尾なんですね、わかりませんよね
187名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:15:17 ID:RsFgkMpA
>>185
魔法少女ものの子供は年齢不相応に人間ができてて
かつ恋愛にかんして妙に早熟なのはお約束みたいなもんさ。
CCさくらだって、小学五年生だったんだぜ?
188名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:45:24 ID:yNFcYzVH
原作だってそうだったしな。
クロノなんて化け物もいいとこだぞ実際。
189名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:48:37 ID:jgVnUnvy
クロなのとか8歳だか9歳だかでいっぱしの恋人っぽいいちゃつきやってたしな。
190名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:08:02 ID:Gv6T4oWo
>>189
シリーズ史上最強のバ○○○ルじゃなかったっけ?
191名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:13:22 ID:VRKCtKUr
カルタス×ウェンディの神棍生活が見たい俺は正常か?
192名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:16:34 ID:yNFcYzVH
>>190
終盤になればなるほど見てるこっちが胸焼けするからな>クロなの
でも別れの場面とかは結構好きだったりする。
そういや、S2U(Song to You)の意味がこっちじゃ何もないんだよなあ……。
193名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:18:50 ID:FwEk0CRC
聞くところによると原作って面白そうだな。
194名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:20:47 ID:Zi0gBilU
>>192
ハーヴェイじゃなくてあくまでもハラオウンだからなあ
レイジングハートも原作並の力はないし
195名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:30:37 ID:9XVUaVBO
孕ownだからしかたない
196名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:37:19 ID:yNFcYzVH
>>193
200円位でDL発売してるから落としてやるっていうのも一つの手。
一期の雰囲気が好きなら、おそらく好きになれると思う。
197196:2008/04/27(日) 22:40:17 ID:yNFcYzVH
ごめん、
×200円
○2000円
198名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:47:25 ID:Y87uTM31
でもフェイトさんいないんだろ?
199名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:47:35 ID:b9dCYiF6
>>191
新妻ウェンディと申したか?
200名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:47:44 ID:46dmoW1e
つまり孕own クロノ妊娠

くろすけ「エイミイイイィィ!!!早くっ…もう生まれそうなんだぁぁ!!!」
リンディ「クロノ!私の呼吸の真似をして!ひっひっふ〜、ひっひっふ〜」
くろすけ「ひっ、っひっふぅぅ…ひっひっふぅ!ぅ〜…」
えいみぃ「準備できました!」
リンディ「分娩台じゃないわ!手術台よ!急いで!!」
くろすけ「え、エイミ…っひっふぅぅ…」


くろすけ「というわけで…結婚前に一児の父だ」
なの「( д )   ゚ ゚」
フェイ「( ゚д゚)」
はや「( ´∀`)」
カリム「( д )           ゚ ゚」
201名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:51:44 ID:jgVnUnvy
>>198
いない。
と言うか、フェイトさんの儚さとかの原型がクロノ。
202名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:53:03 ID:Y87uTM31
>>201
なんか今、俺の中でいろんな夢が砕け散る音が聞こえたような気がした。
203名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:58:58 ID:7RuU5Aub
むしろアニメから入った奴は原作なのちゃんが信じられんだろうな
204名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:00:26 ID:LbyWM/py
俺はハーヴェイとフェイトさんの立場に狂喜乱舞さ。
つまりは、フェイトさんのなのはさんの前世の恋人の色々な所を受け継いでいると。
205名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:06:04 ID:RsFgkMpA
まぁ、フェイトだけじゃなくユーノもクロノも受け継いでるけどな<ハーヴェイ
206名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:10:44 ID:We9iZUGz
>>205
見てくれとか今のユーノの髪を黒く染めただけのような感じだしな
207名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:11:31 ID:FeUf11OF
お前ら雑談しすぎだろう…
208名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:12:48 ID:b9dCYiF6
おいおい、その話じゃシグナム姐さんもシャマルもヴィータも出てこねえじゃん!
八神家とナンバーズ好きな俺はちょっとツライぜ。
209名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:14:36 ID:jgVnUnvy
フェイトから健気さと儚さ、薄幸さと相方というホジションおよび魔法の才を
クロノから人当たりの強さと緊急時の男らしさ、微妙に素直じゃない性格を
ユーノから学者っぽい博識さと人当たりの礼儀正しさ、軟らかさを

それぞれぶっこ抜いて混ぜればあっちのクロノが出来上がると思う。
210名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:21:35 ID:RsFgkMpA
相方じゃなくて敵っつーかライバルだと思うが、ハーヴェイ。後半は、まぁパートナーだったけど。
……スレ違いだな、いいかげん。
211名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:25:27 ID:b9dCYiF6
っていうかもう原作の方専用のSSスレ立てた方が良いんじゃね?
人気あるみたいだし、この調子なら結構賑わいそうだと思うんだが。

まあ原作関係一切知らない俺がそんな事言う話じゃないかもしれないけど。
212名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:27:07 ID:Zi0gBilU
>>211
さすがに原作だけだと過疎るだろ
職人の中に原作知ってる人が何人いるかも分からないし
213名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:29:07 ID:jgVnUnvy
知ってたり好きだったりしても二次書こうと思うまでモチベ上がるかどうかとは別問題だしな。
214名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:29:59 ID:0iah/PhA
原作だけで話したいんじゃなくて、アニメなのはに原作を少し持ってくる感じの話が一番楽しいんだよな……。
まあ原作の話を嫌う人もいるだろうし、そこそこにするのが吉だな。
215名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:32:53 ID:yNFcYzVH
元がとらハの嘘予告だからな>原作

それはそれとして、エリオ、キャロ、ルーテシアの3人って、それぞれ
とらハ1の真くん、小鳥、唯子みたいな関係になりそうだよな。

……誰か書かないものか。あの三人の日常みたいな話。
216名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:34:10 ID:6hQyG/xp
原作知ってそうな職人……
雫を出したアルカディア氏やヒドゥンを出した◆v9yni6HFA氏か
でも二人とも非エロしか書いてないしな
217B・A:2008/04/27(日) 23:48:34 ID:Gv6T4oWo
原作・・・・vistaじゃきっと動かないよなぁ・・・・・。


12時半くらいに投下できると思います。予定ですが。
218名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:51:15 ID:jgVnUnvy
ダウンロード版でVistaに対応したそうです。
まあそのVistaもじきお払い箱なんだけどね。
219名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:52:54 ID:b9dCYiF6
>>217
そんな事言わずに今すぐ投下して欲しいと思う俺はたぶんワガママだ。

いつまでも待ってます‥‥そう、いつまでも‥
220名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:12:10 ID:nvPKuyxD
>>217
前から思ってたんだけど、予約じみたことすると他の職人さんがその時間近くに投下しにくくなって迷惑だし、
やめたほうがいいと思う。
そもそも何時に投下とか宣言する必要自体ないんだし、
投下したいときにパパッと一気に投下するとかの方がいいんじゃないかな。
221名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:27:02 ID:Punt39HF
>>220
投稿中の割り込み防止には予約が一番安全確実。でも10〜20分以上は多すぎると思うのも事実です。
222名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:30:20 ID:GCYLx63l
割り込みする奴は予約があろうとなかろうと割り込むけどな
223B・A:2008/04/28(月) 00:36:52 ID:wF4zEWQU
>>220
>>221
言われてみれば確かにそうです、申し訳ありません。
よく「○○時に投下します」というのがあるので、やっておいた方が良いのかと思っていまして。
以後は気をつけます。


では改めて、投下いきます。

注意事項
・エリオ主人公
・タピオカ氏の「優しい夢を見られるよう」とネタが被ってます(が、ネタだけで大分違ってこれたかなぁ思いつつある今日この頃)
・非エロです
・捏造が多々あります
・本編14話から15話の間の出来事
・鬱展開です。苦手な方はスルーを
・ウェイクアップ、アリシア・テスタロッサ
224槍騎士の誓い 第4話@:2008/04/28(月) 00:42:02 ID:wF4zEWQU
救出されたエリオの供述により、プレシア・テスタロッサの遺体が現地の陸士隊によって回収されたのは、
エリオとアリシアが保護された3日後のことであった。
不思議なことに、回収されたプレシアの遺体は生前の美しさを保ったままであった。3日も野に晒されていたにも関わらず、
獣や野鳥に食い散らかされた形跡はなく、腐敗もほとんど起きていないというのは奇跡としか言いようがなかった。
そのため、現場に居合わせた陸士隊隊員は、エリオとアリシアを守るために散ったプレシアのために人ならざるものの力が働いたのだろうと揃って祈りを捧げたのだそうだ。
そして、回収された遺体はその日の内に機動六課隊舎へと運ばれた。





六課隊舎の地下に設けられた遺体安置所。設立以来、一度として使われたことのないこの部屋に、プレシアの遺体は安置されていた。
本来ならば、誰も使用して欲しくないと思っていたこの部屋で親友の母親が眠っているという事実が、部隊長である八神はやての胸を強く締め付けた。

「はやてちゃん・・・・」

「大丈夫・・・・大丈夫や」

心配そうに声をかけるなのはに、はやては疲れた笑みで答える。
自分は大丈夫だ。プレシアとは直接の面識はないし、彼女の事情も他人から聞いた程度のことしか知らない。
酷な話だが、八神はやてにとってはプレシア・テスタロッサの死はとても遠い世界の出来事なのだ。

「なのはちゃん、この人がプレシア・テスタロッサで間違いないんやね?」

「うん・・・・・私も直に見たことがあるわけじゃないけど、この人のことは忘れたくても忘れられないよ」

自分が魔法と出会って初めて遭遇した事件。その首謀者であり、親友の母親である彼女を忘れることなどできない。

「けど、時間移動は魔法の不可能原則。ユーノ君やクロノ君からはそう習ったんだけど・・・・・・」

「それは、過去へ行く場合や。未来に行くのなら、そう難しいことでもあらへんよ」

時間というものは、流れる川と同じでいつも未来に向かって進んでいる。それは生物も無生物も例外ではなく、この世に存在している限り逃れることのできない真理だ。
だが、何らかの方法で自分に流れる時間を止めてしまえば、自分だけを残して他の全ての時間が未来へと進んでいく。言うならば、冬眠と同じだ。
長い冬を乗り切るために安全な場所で眠りにつく。眠っている間は周りを認識できないため、当人にとっては冬という季節をスキップしているようなものだ。
今回の場合、ジュエルシードの膨大な魔力がプレシアとアリシアの時間を10年もの間、止めていたということで説明ができる。

「むしろ、レリックに死者蘇生の効果があったという方が驚きや。その辺も込みにして、無限書庫の方に調査を頼んで・・・・・・」

「母さん!」

その時、勢いよく扉が開いて金髪の女性が部屋に飛び込んできた。余程急いで来たのか、いつもは艶やかな髪がところどころ解れている。
制服のボタンも掛け違えているし、化粧も中途半端だ。そこには、いつも冷静で落ち着いているフェイト・T・ハラオウン執務官の姿はなかった。
225槍騎士の誓い 第4話A:2008/04/28(月) 00:45:16 ID:wF4zEWQU
「・・!」

ベッドの上で横たわるプレシアの遺体を見て、フェイトは目を見開く。
瞬間、フェイトの中で何かが音を立てて崩れていった。
蘇るのは10年前の忌まわしい記憶。
自分の出生を突き付けられ、ゴミのように捨てられ、救おうと伸ばした手は払い除けられた。
虚数空間へと消えていく彼女を救うことができなかった。
世界中の誰からも守ると誓ったのに。
全てを敵にしてでも守ると誓ったのに。
愛してくれなくても良い、その代わり、自分が精一杯愛すると決めたのに。
彼女のための剣になることを望んだのに。

「あぁ・・ああぁぁぁ・・・・・」

けど、救えなかった。
あの時、堕ちていく彼女に手を伸ばすことはできなかったのか?
彼女と共に虚数空間へ堕ちるという選択肢はなかったのか?
駄目もとで強制転送を試みるべきだったのではなかったのか?
無限の可能性は、全てが自分へと収束する。
ずっと目を背け続けてきた罪がフェイトの心を苛む。
プレシア・テスタロッサを殺したのは、自分なのだと。

「母さん・・・母さん!」

「フェイトちゃん!」

プレシアに駆け寄るとしたフェイトをなのはが抱きとめる。

「イアやぁ・・・母さん・・・母さんが・・母さんかあさん!!」

「フェイトちゃん、フェイトちゃん」

狂ったようにプレシアを呼び続けるフェイトを、なのはは遺体安置所から連れ出す。
1人残されたはやては、永遠に覚めることのない眠りについたプレシアの顔を見下ろして言った。

「エリオを助けてくれて、ほんまは感謝せなあかんのやろうけど、あんな風なフェイトちゃんを見てたら、やっぱりできそうにありません。
だから、誰もおらへん今、言うておきます・・・・・・プレシア・テスタロッサ、同じ母親として、私はあんたを許されへん・・・・・・すみません、それだけです」

プレシアの顔にそっと白い布を被せ、なのはたちの後を追おうと踵を返す。

『・・・・・・・・・・フェイト』

「え?」

声が聞こえたような気がして、振り返る。だが、そこにいるのはプレシアの遺体だけで、誰かが隠れているような様子もない。
まさか、プレシアの幽霊が喋ったとでも言うのだろうか?
一考したはやては、僅かに唇を吊り上げて言った。自信に満ちた声で、プレシアが安心して眠れるように。
226槍騎士の誓い 第4話B:2008/04/28(月) 00:48:47 ID:wF4zEWQU
「安心してください。フェイトちゃんは、強い娘ですから」

『ええ・・・・知っているわ』

そんな言葉が聞こえたかと思うと、はやては天に召されるプレシアの姿を幻視した。
その姿にはやては黙祷し、死者の冥福を静かに祈る。せめて、天国で娘たちの幸せを見守っていて欲しい。
そう思わずにはいられなかった。





半ば無理やりロビーまで連れてこられたフェイトは、そのままなのはの胸にすがりついて子どものように泣きじゃくった。
なのははそんな親友の背中を優しく擦り、彼女が泣き止むまでジッとその場で待ち続けた。
下手な慰めは却って彼女のためにならない。肉親を失ったことがない自分には、目の前で泣きじゃくるフェイトの気持ちを理解することはできないからだ。
歯痒いことだが、今の自分にできるのはただ待つことだけだった。
そうして抱き合ったまま5分近くが過ぎ、何とか平静を取り戻したフェイトは、近くにあったソファーに力なく座り込んだ。

「落ち着いた?」

横にあった自販機でアイスティーを2本購入し、フェイトの横に座る。
フェイトは焦点の合わない目で虚空を見つめていたが、一拍遅れて俯くように首を振った。
どうやら、周囲のことを認識できる程度には回復したらしい。

「ごめんね・・・・・取り乱しちゃって」

「気にしてないよ。私の胸で良ければ、いつでも貸してあげるから」

「それは・・・・ちょっと遠慮したいかな」

恥ずかしいし、とフェイトは締めくくる。
苦笑したなのはは、先ほど買ったアイスティーのプルトップを開けて冷たい紅茶に口をつける。
親友の優しさがフェイトにはありがたかった。こちらの領域に踏み込まず、かと言って離れすぎず、絶妙な距離感を保ちながら側にいてくれる。
きっと、自分が何か言うまで、なのはは何も聞こうとしないだろう。いつものように側で笑いかけてくれて、他愛もない冗談を口にして、
それでいて相談を持ちかければ誰よりも親身に考えてくれる。彼女はそういう人だ。

「ずっと考えていたんだ。あの時、私が無理やりにでも引き上げていれば、プレシア母さんは死なずに済んだんじゃないかって」

10年前、時の庭園の崩壊と共にプレシアは虚数空間に落ちた。あの時、無茶でもその手を掴んでいれば、母は死なずに済んだのではないか? 
少なくとも、適切な治療を受け、清潔な環境で穏やかな死を迎えることができたのではないか? プレシアと別れて以来、フェイトはそんな意味のない悩みを抱いていた。
それがただの後悔であることはわかっていたが、それでもフェイトは考えずにはいられなかった。そして、考えて、考えて、考え抜いた揚句に考えることを放棄した。
なのはや大勢の友人との穏やかな日々、ハラオウン家という新しい居場所を得たことで、フェイト・テスタロッサとして過ごしてきた時間が少しずつ劣化していったからだ。
だが、どれだけ楽しい思い出で覆い隠しても、ふとした拍子に傷が開くことがある。
227槍騎士の誓い 第4話C:2008/04/28(月) 00:52:13 ID:wF4zEWQU
「あの頃は、何度も夢に見たんだ・・・・・母さんが落ちていく夢を見るのが嫌で、眠れなかった日もあった・・・・・・吹っ切ったつもりだったんだけど・・・・・・」

「家族だもん・・・・・そんなに簡単にはいかないよ」

「うん・・・・そうなんだけど・・・・今回のは、ちょっと・・・・」

完全に死んでいたと思っていた母親が生きており、エリオを庇って死んだ。それはフェイトにとって不意打ちも同然のできごとであり、
古傷をナイフで抉られるようなものだ。まるで悪い夢を見せられているような気分に、フェイトはどうしても否定的な考えを抱かずにはいられなかった。

「考えても意味のないことなんだけど、あの場に私がいたらとか、つい考えちゃうんだ」

結果だけを見れば、プレシアの判断はベストであったと言わざるえない。彼女1人の犠牲により、2つの命が助かったのだ。
3人が無事に生還する方法がなかった以上、あの場ではああせざるえなかった。自分が同じ立場だったとしたら、迷わず実行していただろう。
それでも、IFを考えてしまう。
自分があの場にいたら、もっと早くエリオの居場所を突き止めていたら、エリオに転送魔法を教えていたら、考えだしたらキリがない。
そして、それがいきつく先は10年前に彼女を助け出してさえいれば、という無意味な自虐だ。

「ごめん・・・・・もうちょっとだけ、このままでいさせて」

温くなったアイスティーの缶を弄びながら、なのはの肩に頭を預ける。
心優しい親友は、何も言わずにそっと肩を抱いてくれた。
その優しさに感謝しながら、フェイトは静かに涙を流した。






廊下を歩きながら、はやてはパンク寸前の頭に思考を走らせる。
保護したアリシア・テスタロッサの処遇。
プレシア・テスタロッサの遺体の本局への移送の手続き。
これ見よがしに出張ってくるであろう地上本部への対応。
エリオやフェイトへのメディカルケア。
レリックウェポンという存在。
考えなければならないことは多く、即時対応できるものはほとんどない。それでも自分は部隊長である以上、現状の把握と対処を放棄するわけにはいかなかった。
気づけば感情を麻痺させ、頭の中で組んだスケジュールを機械的にこなせるようになっていることが嫌になってくる。

「あ、八神部隊長」

不意に現れたティアナに呼び止められ、はやてを思考を中断する。

「ああ、ティアナ」

「あの、フェイト隊長の様子・・・・どうでした?」

「あんまりええ調子とは言われへんな・・・・・肉親の死っていうのは、辛いもんや・・・・・・」

「わかります・・・・私も、兄を亡くしていますから」

「私はお父さんとお母さんや・・・・・」

この2人は、どちらも幼い頃に肉親を亡くしている。だから、今のフェイトの気持ちは痛いくらいによくわかった。
228槍騎士の誓い 第4話D:2008/04/28(月) 00:56:46 ID:wF4zEWQU
「あの・・・・八神部隊長・・・・あまり、無理はなさらないでくださいね」

「ありがとう。なんや、最近のティアナは優しいなぁ」

ティアナをクロノたちに紹介して以来、彼女とこういうやり取りをすることが多くなった。それとなく探ってみたところ、彼らから何か入れ知恵を施されたようだった。
気を使われているみたいで恥ずかしかったが、同時にはやてはティアナという愚痴を零す相手ができたことに少なからず感謝していた。
部隊長とFWリーダー。立場は違えど人の上に立って指揮をすることに変わりはないため、親近感が沸くのだ。

「私の方は大丈夫や、フェイトちゃんもな・・・・・・・問題は、エリオの方や・・・・」

今回の一件、ある意味ではエリオも被害者だ。
常々、立派なベルカの騎士になりたいと口にしていたエリオは、強くなることと誰かを守ることに恐ろしく敏感だ。
それが子どもっぽい正義感から来ているのか、或いはもっと深い部分から発せられているものなのかはわからないが、とにかくエリオは誰かを守れる騎士を目指している。
では、“守りたい”と願う者にとって、最も堪えることは何か? それは、“守れない”ということに他ならない。

「今はスバルがついているんですけど、かなり重症です」

「フェイトちゃんに似て責任感が強いところがあるからなぁ」

不意に脳裏に浮かんだのは、10年前の冬のできごとだ。
あの日、自分は大切な家族と別れねばならなかった。再び訪れるかもしれない災厄を防ぐため、たった1人の管制人格を犠牲にしなければならなかった。
あの時の無力感は忘れたくても忘れられない。きっと、エリオもこんな思いを抱いているのだろう。

「リィンフォース・・・・・」

「八神部隊長?」

気づくと、ティアナがこちらの顔を覗きこんでいた。慌てて笑みを浮かべ、何でもないと手を振る。
これは自分の問題だ。悟られるわけにはいかない。
その時、廊下の角からシャマルが駆けてきた。

「はやてちゃん、たった今、エリオが保護した女の子が目を覚ましたわ」





夕日が沈みつつある水平線を見つめながら、エリオは何をするでなくジッと座りこんでいた。
その隣では、やはりスバルが何をするでなくジッと座りこんでいる。
229槍騎士の誓い 第4話E:2008/04/28(月) 01:02:51 ID:wF4zEWQU
「守れると・・・・思っていたんです」

ぽつりと、エリオは呟いた。
騎士になれば守れるものと思っていた。
管理局の局員になれば守れるものと思っていた。
機動六課でなのはに鍛えられて、守れるものと思っていた。
けれど、守れなかった。守りたいと願ったものは、まるで砂のようにこの手から零れ落ちてしまった。

「わかっているんです。あの時、ああする以外に助かる道はなかったって。けど、それでも僕は・・・・・・・」

助けるために掴んだ手は、絶対に放したくなかった。そして、実際に自分はその手を放さなかった。
ただ、掴んだ手が途中で千切れてしまっただけだ。それを仕方がなかったと割り切れるほど、エリオは自分に優しくなれなかった。

「僕は・・・・あの人を守りたかった・・・・・」

力一杯に唇を噛み締める。口の中に広がる鉄の味が、あの時の映像を鮮明に蘇らせた。
守れなかった。
その一言が楔となってずっと心に突き刺さっている。
まるで見殺しにしたみたいだ。
否定する材料が見当たらない。
心が押し潰されそうになる。
違う。
違わない。
否定できない。
助けられなかった。
自分が殺した。
お前が殺した。

「僕は・・・・・無力だ・・・・」

ポツリと呟いたその言葉に、今のエリオの全てが込められていた。
どうしようもない無力感と後悔。拭いきれない死の感触。忘れることのできない情景。
プレシアを死なせてしまったという事実が、エリオの心を限界まで追い込んでいた。

「あたしが陸士隊で災害救助担当だったってのは知っているよね?」

不意に、ずっと黙ってエリオの言葉を聞いていたスバルが口を開いた。

「災害って一口に言っても、色々あるんだ。自動車事故だったり、山火事だったり、雪崩だったり、ビルの倒壊だったり・・・・・・」

スバルの意図が読み取れず、エリオは特に口を挟むことなく彼女の言葉に耳を傾けた。そして、次に彼女が口にした言葉に息を飲んだ。

「そういう仕事していると、どうしても出会っちゃうんだよね・・・・・・・死体に」

日頃、能天気な言動で周囲を引っかき回しているスバルの意外な言葉に、エリオはどう反応して良いのか戸惑う。
その言葉に込められた渇いた響きは、それだけ陰惨なものを見てきたことを容易に想像させるだけの力があったからだ。

「たった2年だったけどさ、色々見てきたよ。ミンチみたいに轢き潰された奴、手足がバラバラに千切れた奴、水を吸って膨らんだ奴、
焼けて爛れて原型がわからない奴、凍傷を起こして触った途端にボロボロになった奴・・・・・・・最初の頃は、それこそご飯も喉が通らなかったな」

「それで・・・・・どうしたんですか?」

「慣れるしかなかったよ・・・・・もちろん、今のエリオみたいに悩んだ時もあったけど、悩んでも何も解決しないってことに気づくのにそう時間はかからなかったな」

「慣れろ・・・・あんなのに、慣れろって言うんですか!?」

プレシアが死んだ時、エリオは真っ暗な闇の中に突き落とされた。
まるで体中に亡者が群がり、自分の手足に絡まるような感覚は、今でも鮮明に思い出すことができる。
あんな感覚に、慣れろと言うのか。
230名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:09:17 ID:DejStSgI
支援
231槍騎士の誓い 第4話F:2008/04/28(月) 01:09:22 ID:wF4zEWQU
「エリオさ、何か勘違いしていない? 慣れろって言うのは、死んだ人のことを蔑ろにしろって意味じゃないんだよ」

聞きわけのない弟を諭すように、スバルは一つ一つ慎重に言葉を選びながら言う。

「誰だって人が死ぬのは嫌だよ、目の前で死なれると特にね。けど、気持ちが死んだ人にばかり向いているとさ、きっと動けなくなるよ。
もっとできることがあるはずなのに、できなかったことばかり気にしていたら、それはいつか自分自身を縛り付ける枷になると思うんだ」

「枷・・・・・」

「そう、枷。誰も死んで欲しくない、誰も死なせたくない。そんな風に気負っていたら、ガチガチになって救助活動なんてできなかったよ。だから、少し肩から力を抜いて、
自分にできることは何か考えるの。死んだ人に詫びることも、悔やむことも後でできる。けど、目の前で苦しんでいる人がいるなら、まずその人を助けなきゃ」

「自分に・・・・できること・・・・・・」

「少なくとも、あたしは今日までそうしてきた。もちろん、人が死ぬのは嫌だよ。被害者の家族に遺骨を届ける任務なんて、今でもやりたくないよ。
けど、それが自分の仕事なら、どんな罵詈雑言を浴びせられても必ずやり遂げようって意思はある。自分で選んだ道だもん、途中で投げ出したりしたら、
それこそ死んだ人のためにならないよ。前を向いて歩くことが、救えなかったあたしにできる唯一のことだから」

ふっと見上げた横顔は、いつもと少し違って見えた。憂いを帯びた表情は大人びた笑みを浮かべており、潮風になびく蒼い髪は夕日に照らされて少し赤みを帯びている。
そんな、どこか異世界めいた情景に、エリオは思わず見入ってしまった。

「それにね、エリオは守れなかったって言っているけど、1つだけ守れたものがあるじゃない」

「え?」

不意に、何者かの気配が近づいてきた。
振り向くと、腰まで届く金髪の少女がはやてに連れられ、こちらに向かって歩いてきていた。
見覚えのあるその少女の顔に、エリオは幽霊でも見たかのように怯えた表情を見せる。

「あ・・・あああ・・・あ・・・」

「エリオ!」

スバルに名前を呼ばれ、深い闇へと落ちかけた意識がギリギリのところで踏み止まる。

「逃げないで。自分がしてきたこと、してしまったことから目を逸らさないで。掴んだ手は、絶対に放さないんでしょ!」

その言葉に後押しされるように、エリオは立ち上がった。勢い余って転びそうになり、不格好ながらも踏み止まって2人のもとへと向かう。
まるで水の中を歩いているような窮屈さに息が詰まりそうだ。気を抜けば、闇の底へと引きずり込まんとする亡者たちに体を奪われそうになる。
それでも、エリオは一歩ずつ前に向かって歩き続けた。

「あ・・・・」

こちらの存在に気づいた少女が、とてとてと駆け寄ってくる。
自分を見上げる顔は、どことなく怯えているようだった。慌てて笑みを浮かべようとしたが、顔の筋肉が強張っていてうまくいかない。
歪な笑みに少女は怯み、逃げ場を求めてキョロキョロと周囲を見回す。
232槍騎士の誓い 第4話G:2008/04/28(月) 01:13:52 ID:wF4zEWQU
「ご、ごめ・・・・」

脅かすつもりはなかったんだと、エリオは口を開く。だが、カラカラに乾いた喉はたったそれだけの謝罪の言葉も出てこなかった。

「ほら、アリシア」

遅れて駆けつけたはやてが、そっと少女の背中を押す。
アリシアと呼ばれた少女は二、三歩よろめいた後、意を決したようにこちらを見上げた。

「あ、あの・・・・・助けてくれて・・・・ありが・・とう・・・」

「・・・あ・・あ・」

ありがとう。
今、確かにこの娘はそう言った。
母親を死なせてしまった男に、彼女はありがとうと言ったのだ。

「エリオがいなかったらね、この娘は死んでいたかもしれないんだよ」

山岳地帯には獣が多く、眠っていたアリシアにはそれに抗う力もない。
もしエリオが彼女を抱えて山の中を逃げ回っていなければ、アリシアはたちまち獣の餌として食い殺されていただろう。

「だから、この娘はエリオが守ったんだ」

スバルのその言葉が決定打となった。
壊れた水道管のように目からとめどなく涙が溢れ、喉からは笛のようなか細い呼吸の音が漏れる。
崩れるようにその場に跪いたエリオは、震える手をアリシアに伸ばした。一瞬、アリシアは怯むように身を捩るが、はやてが「大丈夫だから」と告げると、
怯えながらもエリオの前に一歩足を踏み出した。すると、まるで小石がぶつかりあうように、エリオの頭がアリシアの小さな胸に激突する。
抱き締めた少女の体は小さく、だが焼けるように熱かった。
生きているという確かな証を肌で感じ取り、エリオは慟哭する。

「あぁ・・・ああああぁっぁぁあああっ・・・・・・・・」

無駄じゃなかった。
こんな自分でも、守れたものがあった。
どうしようもなく惨めで無力な自分でも、彼女を守ることができた。

「お兄ちゃん・・・・?」

「良かった・・・・君が・・・生きていて・・・・・よかっ・・・た・・・・・」

助けたはずなのに、まるで自分が助けられたようだった。
何も救えなかったはずなのに、君1人だけでも救うことができて良かったと感謝した。
ありがとう。
生きていてくれてありがとう。

「ありがとう・・・・アリシア・・・・」

何に対して感謝されているのか、アリシアには理解できなかった。
だから、子ども心に素直に感じたことだけを述べた。

「どういたしまして」

その言葉が、エリオにとって大きな救いになるとも知らずに、ただ無邪気なままにアリシア・テスタロッサは笑みを零した。

                                                              to be continued

233B・A:2008/04/28(月) 01:19:31 ID:wF4zEWQU
以上です。
当初の予定では、エリオに説教する役はヴォルケンズ(シグナムかザフィーラ)が行う予定でしたが、
スバルが災害救助担当だったのを思い出して、急きょ差し替えとなりました。
アリシアも起きてくれたことだし、これでお話も少しだけ進めることができます。
次回、「幼女対決 アリシアVSヴィヴィオ」の回・・・・・になるのかな?
234B・A:2008/04/28(月) 01:19:58 ID:wF4zEWQU
っと、言い忘れ。
支援、ありがとうございました。
235名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:21:33 ID:DejStSgI
>>233
GJっす!
泣けました

アリシアのエリオに再会(?)してからの描写が素晴らしい


フェイトとしては複雑な心境かもねw
自分のオリジナルがエリオを『お兄ちゃん』呼ばわりに対して
自分はフェイトの母だしw

次回も期待してます
236名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:22:05 ID:e6pjW4cR
なんかスバルがお姉ちゃんしていてよろしいなぁ。

GJ!

今後のアリシアとフェイトの邂逅が楽しみです。
237名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:23:17 ID:DejStSgI
>>235

ミスった^^;

>自分はフェイトの母だし
    ↓
 自分はエリオの母だし

ですな
238名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:27:40 ID:Du+2/VnF
>234
スバルGJ.


なんだか,エリ×スバいけるんじゃね.とか思ってしまったがもうあったっけ?
239名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:28:44 ID:1OkP1nvs
>>234
GJです!
どうして貴方が書くエリオはこうもカッコいいんですか?

スバルの災害救助隊時代に助けられなかった話はこれが初めてのような気がします。

続きも楽しみです。
240名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:29:24 ID:WKyTMH49
いや〜GJ!!

しかし半分死んでるような状態のプレシアの死にここまでショック受けるとは、エリオ不器用な奴め。
だがそこが良い。
241名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:34:31 ID:QJPgPqqk
GJ!!

エリオは純粋だなぁ
次回も期待してます
242野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/28(月) 01:44:18 ID:e6pjW4cR
こんな時間に連続とはアレですが。
よろしいか?
またもエリオ話ですけど。
243名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:47:20 ID:1OkP1nvs
カモーン
244名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:47:29 ID:WKyTMH49
来なよ、いつでもここのドアはノックを待ってるぜ?
245野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/28(月) 01:50:02 ID:e6pjW4cR
 たまにはシリアスを書こうと思ったら。
 何故か鬱話になったこの不思議。

 エリオ主人公。非エロ。鬱話。キャラ死有。鬼畜登場。ご注意を。
 苦手な方はスルー願います。


 タイトル「キャロの望み」
 レス数4
246野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/28(月) 01:51:04 ID:e6pjW4cR
    「キャロの望み」1

 高町なのはが死んだ。
 休暇中に帰っていた故郷での事故死。それは、エースofエースの最期としてはあまりにもあっけないものだった。
 故郷での葬儀とは別に、ミッドチルダでも合同葬儀が執り行われることとなった。
 死んだのは、なのはだけではなかったのだ。


「大丈夫? エリオ。葬儀に出られる?」

 フェイトの言葉に、エリオは座っていた椅子からゆっくりと立ち上がる。

「はい。フェイトさんこそ、涙の跡が消えてませんよ」

 二人は同時にパートナーを失っていた。
 そう、なのはと同じ事故に遭遇したのはキャロ・ル・ルシエだった。
 キャロがなのはの故郷の自然動物に興味を持ち、ちょうど帰省するなのはに案内を依頼したのだ。
 そして、二人の乗った飛行機が墜落した。いや、正確には空中で爆発したらしい。
いくら魔法を持っていたとしても、対処する暇すらなかっただろう。
 エリオとフェイトは、互いに肩を貸すように寄り添った。今ではそれができるほど、エリオの背は伸びている。
六課が無くなってから既に数年が過ぎているのだ。
 そしてフェイトにはアルフが、エリオにはシグナムが手を貸す。
 その後ろにはティアナに抱えられるようにして、涙を拭こうともしないスバルが立っている。
はやては、ミッドチルダの代表として故郷での葬儀の方に出席しているという。
この合同葬儀を仕切っているのはクロノ・ハラオウン提督だった。
 参列席の先頭には、人間体のザフィーラとヴィータに挟まれるようにしてヴィヴィオが座っている。
 ヴィヴィオは泣いていなかった。

「泣かないの、私は強くなるって約束したから。だから、絶対に泣かないの」

 ザフィーラは知っていた。昨夜、喉が割れんばかりに泣いていた少女を。
理不尽に対して泣き、どうして、と答の返らない問いを発しながらやり場のない怒りをぶつけていた少女を。
 ザフィーラは一晩中、その怒りを無言で受け止めていた。少女の拳をその胸に受けていた。
 そして、力尽きて膝をついた少女の手を取り、こう言った。

「高町なのはは、強い人だった。お前は、高町の娘なのだろう?」

「私も、強くなれるの? ママみたいに」

「当然だ。楯の守護獣の名にかけて、保証しよう。お前を強くしてみせよう」

 合同葬儀は滞りなく進んだ。
 公式行事としての意味合いが強くなったことは、逆にスバルやフェイトたちには良かったのかも知れなかった。
 公式行事だと自分に言い聞かせることで、崩れ落ちそうになる身体を支えていたのだ。
 だからこそ、なのだろう。葬儀が終わり、関係者だけになったときに崩壊が始まった。
247野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/28(月) 01:51:55 ID:e6pjW4cR
    「キャロの望み」2

 なのはさん、と一言呻いてスバルは立ち止まっていた。撤去される遺影を前に立ちつくしていた。 

「ティア……なのはさん、行っちゃうよ……。どうして? どうして?」

 ティアナは何も言わず、ただ抱き締める。

「泣いていいから。スバル、今日はいつまでも泣いていていいから。だからね、だから……」

「なのはさんが……なのはさんが……」

 スバルの頭を覆うようにして、ティアナはそこに待っている数人に向かって頷いた。
 ギンガ、ノーヴェたちは頷き返すと、その場を後にする。振り向くとき、ギンガだけが一瞬遅れた。

「スバルのこと、お願いします」

「ええ。任せておいて」



「来てくれてありがとう、ルーテシア」

 何も言わず、ルーテシアはエリオの胸に飛び込んだ。

「キャロ……」

「ああ、わかってる。キャロだって、ルーが来てくれて喜んでる。だから、今は泣いちゃ駄目だ。
キャロのことを思い出して、笑っていて欲しいんだ」

「うん。うん……でも」

「今日だけだよ。泣いていいのは。明日からは、笑うんだ。いいね?」

 ルーテシアは大きな声で泣き始める。
248野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/28(月) 01:52:45 ID:e6pjW4cR
    「キャロの望み」3

 フェイトは座り込んでいた。
 動けない。動きたくない。
 何かが葬儀終了と同時に無くなってしまった。フェイトをフェイトたらしめていた決定的な何かが。
 その手を取るエリオ。

「行きましょう。僕たちがいつまでも落ち込んでいても、なのはさんもキャロも喜びませんよ」

 エリオの手を振り払うフェイト。しかし、エリオはその手を追うとしっかりと握り直す。

「立って下さい。フェイトさん。なのはさんだって、そんな貴方を見たくないですよ」

「……のよ」

 聞き取れない言葉を聞き返そうとすると、フェイトが激しくエリオの手を振り払った。

「何がわかるのよ! なのはも、キャロもいなくなったのに!」

「テスタロッサ!」

 二人の間に入ろうとしたシグナムを、エリオが制する。

「わかりませんよ、そんなの」

 三度、エリオはフェイトの手を取った。

「だけど、これだけはわかります。僕がもしキャロのかわりに事故に遭っていたら、僕はキャロに立ち直って欲しい! 
立ち直れないキャロなんて、見たくないんです! フェイトさんだってそうでしょう!?
いつまでも立ち直れない、そんななのはさんでいて欲しかったんですか!?」

「……嫌だよ。そんななのはは嫌だよ。でも、私はなのはじゃない! 私は弱いんだ! 私はこんなに弱いんだ!」

「だったら強くなって下さいっ! 強いフェイトさんでいてください!」

「無理だよ、私にはそんなの、無理なんだよ」

「僕が強くして見せます!」

 エリオはフェイトを強引に立たせた。
 既にフェイトと同じくらいの背丈になり、鍛え上げられた肉体はフェイトの身体を易々と引っ張り上げる。
 そのまま抱き締めるように両手でフェイトの身体を保持する。

「僕が、貴方にとってのなのはさんの代わりになります。今は駄目でも、いつか必ず」

 そのままシグナムに預けるようにフェイトの身体を流す。シグナムは慌てて、フェイトの身体を預かった。

「エリオ、お前は大丈夫なのか?」

「泣きますよ、一人になれば。でも今は駄目です。ルーテシアがいて、フェイトさんがいて。
キャロのためにも、僕は他の人の涙を止めてあげたいんです」

「強くなったな」

「……僕が本当に強ければ、こんなことにはなってませんよ」

「あれは不幸な事故だ。お前が気に病む必要はない」

 エリオはそれ以上何も言わず、その場を後にした。
249野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/28(月) 01:53:39 ID:e6pjW4cR
    「キャロの望み」4

 合同葬儀の一ヶ月ほど前。

「どうしてっ!」

 涙を流すキャロを、エリオは持て余し気味にしていた。
 どうしてと言われても困る。自分はキャロに何もしていない。
 いわゆる男女の関係のことは何もなかったのだ。
 ただ、感情の赴くままをぶつけられても当惑するだけで、答える言葉も見つからない。
 エリオ君、大好き。
 うん、僕もキャロのことが好きだよ。
 エリオ君、愛してる。
 それは違う。僕にも愛する人がいる。でもそれはキャロじゃない。
 単純明快な告白の結果がこれだった。
 理由など無い。ただ互いの思いの方向が違うだけ。責められる筋合いではない。
 キャロのことは好きだ、妹のように思っている。
 妹を抱きたいとは思わない。結婚したいとも思わない。エリオにとってはそれだけのこと。

「それじゃあ、誰なの?」

 ひどく乾いた声でキャロが尋ねた。
 ああ、とエリオは心の中で頷く。この口調はどこかで聞いたことがある。
 何かが決定的に壊れてしまった人の口調。何かを完全に失ってしまった人の口調。
 あの人に出会うまでの、自分の口調。
 そうか。そうだったのか。
 何故あの人が自分とこの子を選んだのか。その謎が解けた。
 似ていたのだ。どこか、壊れている部分が。そしてそれはきっと、あの人の中にもある、壊れた部分。
 過去の自分ならするであろう事は、きっとこの子にもできる。
 だから、聞いてどうするのかとエリオは尋ねた。それは答のわかっている問い。

「その人がいなければ、エリオ君は私のことを愛してくれるよね」

 そうだね。いなくなればいいんだね。エリオは密かにほくそ笑む。
 
「高町なのは」

 嘘だよ、嘘。エリオは笑いを堪えていた。
 高町なのはがいなくなれば、あの人の心は僕に向く。あの人の心を奪う憎い人だから。
 失敗しても構わない。勘違いして愛を求める鬱陶しい女が一人いなくなるだけ。
 いや、理想は相討ちだろう。
 



 キャロがなのはの故郷への同行を申し出たという話を聞いた夜、エリオはフェイトの口説き方を必死で考えていた。
250野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/28(月) 01:54:22 ID:e6pjW4cR
以上。

お粗末様でした。
251名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:59:40 ID:Pt3p9/n1
オチに騒然となった
エリオが黒すぎてもう…

だけどGJです!
252名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 02:00:46 ID:PWeZGgsK
>>250
ぎゃあああああ!!!
エリオが黒いよ、キャロも壊れてるよ。
とゆーか、完全にとばっちり食っただけのなのはさんカワイソス
GJ!
253名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 02:05:28 ID:wF4zEWQU
エリオ、お前いつから黒くなったんだ・・・・。
そのうちルーやシグナムまで排除されそうなのは気のせいだろうか・・・・・。

>>252
なのはさんもそうだが、飛行機に乗っていた乗客はもっととばっちりだ。
254名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 02:17:26 ID:DejStSgI
>>250

GJ!
しかしまぁ、エリオがねぇ
そんな黒い事を考えていたなんて…

ところで一つ
>死んだのは、なのはだけではなかったのだ。

その前にも「死んだ」と言う言葉が出てきてますし
ここは『亡くなった』のがいいのでは?

255名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 02:19:26 ID:QJPgPqqk
>>250
なんという・・・
ざわ・・・ざわ・・・ ってなった
だがGJ!!
256名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 03:17:09 ID:1BPbV2+C
>>250
GJ。しかし黒いなエリオ。
>>254
>高町なのはが亡くなった。
 休暇中に帰っていた故郷での事故死。それは、エースofエースの最期としてはあまりにもあっけないものだった。
 故郷での葬儀とは別に、ミッドチルダでも合同葬儀が執り行われることとなった。
 亡くなったのは、なのはだけではなかったのだ。

亡くなったじゃ違和感ないか
257名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 03:37:49 ID:2kXsnr7Z
>>254
ちょっと気にしすぎだと思うよ
キャラクターのセリフや一人称の文なら「亡くなった」の方がいいけど
三人称の地の文だと「死んだ」の方が自然かと
258名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 04:06:18 ID:DejStSgI
気にしすぎですかね^^;

ちょいと自分の親の死を思い出して『死』の文字が短い間で2回連続で出てきた
事に違和感を覚えたものですから^^;

野狗 様、失礼致しました
259名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 04:11:49 ID:JVCUghV3
>>250
あのー、一ついいですか?

なんでユーノいないんですか?
ナンバーズまでいるのに彼がいないっていうのが違和感なんですけど。
260名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 05:15:20 ID:oAvEkfHz
>>259
おまww
そりゃ野狗氏が忘れるほど3期での存在感が無うわなにをするやめろ……
261名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 05:31:48 ID:T7PF7J5Q
かつての淫獣も最近はエロ男に押されまくってるな
挙げ句の果てになのはをおっさんにとられそうだしw
262名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 05:57:42 ID:lX8TeDpc
>>250
GJ
凄い黒い事やるなエリオw
フェイトにばれたら間違いなく殺されるな。

蛇足だが、遺体やらの話はされてないから普通に生きてる可能性とかあるよな。
IF世界で生きてた覚醒なのキャロ同盟にふるぬっこされるエロオの図が思い浮かんだ罠。
263野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/28(月) 07:08:18 ID:e6pjW4cR
出勤前に見れたので一言だけ。
>>259
……………素で忘れてた……。
264名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 07:10:32 ID:UQqm+tAP
>>250
GJ!
なんという暗黒エリオ…
しかしこの場合殺人教唆とは言えるんだろうか?
真相を知っても法で裁けないとなったらフェイトさんの場合責任感じてエリオを殺した後自分も…
265名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 07:14:29 ID:DNH44mTI
>250
GJ!
黒は良いなぁ。

>264
エリオに依存しかかったところで真相を知り、エリオを殺そうとしたが憎みきれず殺せず、そのままずるずるエリオの言いなりになってしまう堕ちフェイト希望。
266名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 08:22:57 ID:x/R1meKK
>>265
堕ちフェイトを肴に一晩飲み明かさないか?
267名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 08:32:43 ID:3R0rDPAq
>>263
汝には3つの選択肢がある
・なのはの後を追う
・海鳴側の人間としてカウントする
・実は二人は生きていて、匿っている
268名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 08:45:44 ID:PkHVXQ3I
>>267
第4の選択肢
・なのはの事なんて葬式に行くのも億劫なほど忘れて他の女とよろしくやってる
269名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 08:58:11 ID:swPhSals
>>267,268
第5の選択肢
・すでにフェイトさんが排除済み
……陰謀によって淫獣を排除したフェイトさんは息子の陰謀によってなのはさんを失う、という欝で因果応報なお話は如何か
270名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 09:44:10 ID:QJPgPqqk
>>267-269
第6の選択肢
・事件の真相をひとりで黙々と調査している
…調査→真相突き止める→……
の流れ
271名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 10:00:50 ID:BxflPh0C
>>250
いまさらですがGJです。
でも読んで手なんか足りない気が・・・・・・
あっ・・・えっと、淫獣はハブなんですか?
272名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 10:07:07 ID:BxflPh0C
↑スンマセン。
≫263読み忘れてましたorz
273名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 11:18:05 ID:ofoBNNUV
これは久々に期待せざるを得ない
274名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 11:24:54 ID:hV/Y7gSY
かつての淫獣も地に落ちたものよなあ……
275名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 12:25:02 ID:nvPKuyxD
まぁ、ユーノスレもあるし無理して登場させることもないと思うなぁ。
なんせ三期での存在感があまりにも(ry
276名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 12:27:50 ID:rxGwrTS5
このスレ的には嫌いな人の方が多いように感じられるしなあ淫獣。
まあ、扱いは職人さん次第だし。あからさまなアンチというわけでもなし。
そんなこともあるさ、でいいんじゃね?
277名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 12:51:12 ID:lIfueoEO
>>275
何故話題にしようとしないスレの話をわざわざ持ち出すのか
278名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 13:06:38 ID:9GEPGPIZ
非常に便利ではあるんだけどな、ユーノは。主に解説役とか主役を後押しするとか俺に構わず先に行けと言いたくなる能力とか。

ユーノ「そういえば、無限書庫の本で読んだことがある」
クロノ「なに、それは本当なのかユーノ?」
ユーノ「実は、人類の進化はロストロギアによるものだったんだよ!」
クロノ「な、なんだってー!?」

的な活躍をいつかさせたい・・・・させたい。
279名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 13:11:10 ID:WKyTMH49
いや、そこは某雷電的なものだろ。

ユーノ「むう、あれが世に聞く“聖王のゆりかご”か!」
クロノ「なに、知っているのかユーノ!?」

みたいな、そんで後には某民明書房館的な解説が続くんだ。
280名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:19:18 ID:le4MZaVo
>>278
> ユーノ「実は、人類の進化はロストロギアによるものだったんだよ!」

なんだそのゼントランとかプロトカルチャーとか出てきそうな解説はw
281名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:38:28 ID:32hOYhpj
ロストロギア、「石のような物体」が出てくるんですね。
282名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:40:45 ID:xTkp/wWX
ロストロギアから採取した強殖細胞に乗っ取られるんですね。
283名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:42:38 ID:hV/Y7gSY
ガイバー!
284名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:48:47 ID:8xKDLY8Y
人類は、生態兵器の素体として作られたのかw
魔法を使えるように調整www
285名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:57:23 ID:9GEPGPIZ
>>281-284
そっち!?
てっきり、某週刊少年雑誌のアレかと思ってた。
無限書庫ミステリー調査班、通称MMR。


286名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 15:36:06 ID:TJBtwdI0
>>119
GJです。自分的にはシグナム達は、はやてをこっそり憑いていてる、
展開を予想してましたが、こんな裏ストーリがあったとは。
287名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 15:42:52 ID:oAvEkfHz
>>267
3つ目の選択肢いいね。
無限書庫にユーノの推薦で配属された顔をローブですっぽりと覆い隠した怪しい2人の女司書。
その正体はかつての美しい顔が大火傷で醜く爛れたなのはとキャロであった。
二人は自分達を殺そうと画策し、魔道士としての未来を奪ったエリオに復讐するために管理局に潜入したのだった。
怒れる魔王と龍神の復讐が今始まる!
「エリオ、頭冷やしてあげる……」
「うふふふふふふ……私の愛を裏切った代償は高くつくよ、エリオくん♥」
288名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 15:50:46 ID:XdZE4kEe
>>287
それは見てみたいな
289名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 16:17:42 ID:UAnB27wr
なのは×ユーノ読みたい
290ておあー:2008/04/28(月) 16:51:44 ID:5QZkETtS
魔王ナノハをキャーロロロロ、やっつけるんだズババババーン!
……ごめん野狗氏の替え歌に反応しただけ。

1700より投下します。
納豆×クアットロの完結編です。
291ておあー:2008/04/28(月) 17:00:09 ID:5QZkETtS
前回レスくださった方、ありがとうございました。
納豆モンスター×クア姉、完結編が完成しました。
が、残念な事にどう頑張ってもエロくならなかったばかりかむしろギャグやホラーの領域に足を突っ込みました(ノ∀`)
多分これ以上いじってもますます拙くなるだけなのでここで投下。大して期待せずにご覧ください。


今作の注意

・ギャグ要素、陵辱要素、納豆要素のあるエロ
・時期は三期から十年以上前、まだドゥーエが任務で教会に潜入する前
・クアットロが納豆に陵辱されます
・キャラ崩れ注意
・ちょくちょくオリ設定が登場
・スーパー納豆タイム継続中、エロというよりむしろホラー寄り。おぞましい
・人によっては終盤鬱になるかも……たぶんこっちの杞憂だと思いますが
・●<Don't think.F E E L !


「クア姉がいぢめられる側ってのはどういう事だああ〜〜〜っ!? ナメやがってクソッ!クソッ!」って人にはお勧めできません。
292悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:01:20 ID:5QZkETtS
 鈍い銀色の床の上に、裸の少女が転がっている。
 処はジェイル・スカリエッティのラボ、訓練スペース。少女は彼の創り出した戦闘機人の一人。
 二つに纏めた茶髪と眼鏡が特徴のナンバーズ4番、名をクアットロ。

「ひぅ……うぁぁ……」

 クアットロが小さく呻き声をあげた。

 彼女の視線の先には、不気味に顫動を続ける黄土色の塊がある。液体と固体の中間の様なそれは、複雑にうねり蠢きながら彼女に
向かって床の上をゆっくりと這い進んでいる。
 ぎゅちゃ……くちゅぁっ……
 空調の稼動音に混じって、訓練スペースに文字では容易に形容する事のできない音が響く。小さな生物の集合体であるソレが仲間の
重みで押し潰される音であり、旺盛な繁殖力で分裂し自己を増殖させる音であり、ソレがクアットロに向かって着実に進行している
事を聴覚からも彼女に伝え報せる音だった。

「……ぁ……あ……」  

 視線をソレに固定させたまま、半身を起こしたクアットロが後退る。しかし――

「ひいっ!?」

 その手の指が背後から彼女に向かっていた納豆に触れ短く悲鳴を上げた。機械仕掛けの人形の様に(正しく機人の彼女をこう形容する
のは不適当かもしれないが)首を後ろに回した彼女の動きが硬直する。


 元より四方を囲まれていたのだ。逃げ場などある訳がない……この訓練スペースの中は、宙空ですらソレ――"納豆"の領域なのだから。


「ひぁっ!」

 瑞々しい少女の肌に、ついに納豆が触れた。
 先刻までなら即座に叩き潰したそれを目にしても、もはや彼女は払い除ける事すらしない。
 抵抗が無駄だと悟ったからではない。抵抗する気力が無い訳ではない。
 ただただ、身体が硬直して指一本動かせなくなっていた。与えられた苦痛と恐怖の記憶が彼女を支配しその動きを停止させてしまった
のだ。

「く、ぅ……」

 両手と両足、四肢の先端から納豆がクアットロの身体を這い登る。
 身動ぎ一つ出来ない彼女はその光景をただ見守る事しかできない。時折小さく呻き、こそばゆさにその身を捩る。それが今の彼女に
出来る精一杯の抵抗だった。
293悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:01:50 ID:5QZkETtS
 勿論納豆達にその程度の動きなど、抵抗と認識される筈も無い。遠慮なくその白い肌を這い回り若い少女の肌触りを確かめる。
人間のように愉悦をもって肌を撫でている訳ではない。彼らの目的はあくまで少女の方を愉しませる事であり、また少女を愉しませる事
が出来なければ納豆達は目的を果たせたとは言えない。
 今納豆達が行っているのもあくまでクアットロに至高の快感を与える為の下準備である。
 彼らの記憶にある創造主、ジェイル・スカリエッティとウーノが性行為の前に行っていた"前戯"という行動を模倣しているに過ぎない。

「あ、や……ひ……う……ぁっ……」
 チンクに行った時と同じように柔肌を納豆が這う。
 同時に納豆が分裂する時の顫動に反応し、クアットロの体がぴくりと震えた。

「……あっ……」

 全身に微弱な電流を流されているかのように不規則に、単発或いは同時多発的に細かい刺激を与えられるうちに彼女の体が熱を帯び
始める。納豆に犯されているという異様な状況下にも関わらず、肉体はごく自然に与えられた快感を享受していた。
 
(こんなの……ありえない……!)

 だが、プライドの高い彼女が素直にそれを認めるはずがない。
 クアットロは目を閉じ、口を真一文字に結んで必死に快感に耐える。しかし目を閉じた事で他の感覚が余計に鋭敏になり、次第に
彼女は本当に自分が愛撫をされているような感覚に陥っていた。
 
「んっ、くっ」

 いつの間にかクアットロは両の太股を擦り合わせていた。
 弱い快感に刺激された肉体はより強い刺激を求める。その要求に応えるように、一粒の納豆が内股を滑るようにして薄い茶の茂みに
到達した。納豆はそのままゆっくりと膣壁を抉じ開けてクアットロの中に侵入し、後を追うように数粒の納豆が茂みに殺到した。

「ふぁっ……!」

 クアットロが嬌声を上げた。
 彼女の内部に入り込んだ納豆達が分裂を始めたのだ。

 チンクの時にも説明したが、膣内で振動する納豆はさながらバイブのような効果を対象に与える。
 ただし前回と違うのは複数の粒が同時期に分裂しているという事。通常のバイブとは違う、膣内の複数の箇所にそれぞれ別々に与え
られる刺激は、ドゥーエの"かわいがり"によって完全に開発されていたクアットロにとっても初めて体感するほど心地良いものだった。


「ひゃん、あ……そ、こっ……やっ……!」

 時に一斉に、時に連続して与えられる刺激にクアットロは悶える。
 既に閉じた目も口も開け放たれていた。不定期に襲い来る強い刺激に呼吸を乱されその息遣いは荒くなる。口の端から涎を垂れ流し、
眼にはうっすらと涙が滲んでいた。

 
294悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:02:16 ID:5QZkETtS
「や、あ、あ、あぁっ――」


 不意にそれまでバラバラだった納豆の動きに、明らかな規則性が生まれ始めた。
 群体としての性質を生かして、全体でクアットロを"イカせ"にかかり始めたのだ。
 まるでピアノ奏者が鍵盤を叩き美しいメロディーを生み出すように、納豆達の一糸乱れぬ統率はただの振動の組み合わせを性技の
レベルにまで昇華させる。快感に身悶え、クアットロは周囲の納豆を潰してしまう事も構わず訓練スペースの床を転げ回った。

「あっんんっ、くあぁっ、ひゃああぁん! ダメぇっ!!」

 潰れ剥がれてしまった箇所を補完しようと、さらに別の納豆達がクアットロの体に取り付き彼女を黄土色に染め上げてゆく。既に
顔と言わず体と言わず、彼女の全身は潰れた納豆と粘る糸で完璧にコーティングされていた。


「ひゃっ、ぁぁああああああああっ!!」


 一際大きな悲鳴と共にクアットロの体がぐったりと力を失った。膣内の納豆が一斉に振動し彼女のクリトリスを刺激したのだ。
最も敏感な箇所に与えられた衝撃、勿論その威力は彼女を絶頂に導くのに十分だった。


「……はっ……ぁっ……」


 秘所から愛液を垂れ流し、だらしなく身体を弛緩させてクアットロは喘ぐ。
 焦点の合わない目に人影が映ったのはその時だった。




「あ……」




 ――助かった。

 みんなが助けに来てくれたんだ。
 この人影は誰だろう?
 ドゥーエお姉様? それともチンクちゃん? 或いはウーノ姉様やトーレ姉様……ううん、この際あの変態ドクターでもいいわ。
この地獄から救ってくれるなら、誰でも。
295悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:02:45 ID:5QZkETtS
 ――何してるの?

 ねえ、こっちに来て。
 そして早くこの体についた納豆達を落として。

 ええ、そうよ。もっと近づいて、早く、早く……





 ぐちゃり。





 ……ぐちゃり?

 


 クアットロの腕に触れた人影の手が、耳障りな音と共に崩れた。
 同時に触れられた場所に粘っこい感触が走る。


「……ぁあっ……」


 掠れた声が漏れた。
 明瞭になった視界が、人影の正体をはっきりと捉えた。

 それはドゥーエではなかった。
 それはチンクではなかった。
 それはウーノではなかった。
 それはトーレではなかった。
 それはスカリエッティではなかった。
 

 それは人間ではなかった。


 それは全身が黄土色をしていた。
 それは無数の小さな粒の集合体で、よく見ると表面が不気味に顫動していた。
 それは"人の形をしている"だけの物体だった。
296悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:03:07 ID:5QZkETtS



「……いいいいいやあああああああぁぁぁぁぁ!!」



 目も鼻も口もない"納豆人間"の顔が、クアットロの目の前にあった。


          ◆ 


「いやああああっ! やだっ! 離してえっ!! 離してよおおぉっ!!」

 少女の様を"見た"納豆達は『もしかして選択を誤ったかもしれない』とちょっぴり考えた。
297名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:03:13 ID:ZImTFnKn
>>287
いや、無理じゃないか?
相討ちの罠自体エリオ本人しか知らないようだから、二人が和解ないし手を組むという選択をするとは考えにくい
酒の上だろうが計画をもらしそうにないし…えらく周到に練っていたようだからなあ
298悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:03:30 ID:5QZkETtS
 元々自分達は創造主であるジェイル・スカリエッティの納豆プレイを手助けする為の存在である。
 スカリエッティをサポートして対象の女性に至高の快楽を与える。自分はあくまで道具であり、単体ではメインに成り得ない。
 ただこの場にはスカリエッティがいないので、已む無く自分達の一部を使ってスカリエッティの代役にしようと考えたのだ。銀髪の
少女の時は実行する前に目の前の少女と闘う事になり、そのまま逃げられてしまったので人型を形成するのは今が初めてだった。

 しかし彼女の反応を見ると、どうも人間の形を取ればいいという訳でもないらしい。

 半狂乱になった目の前の少女が滅茶苦茶に腕を振り回す。
 彼女の腕を握っていた"手"がバラバラに砕ける。

 さてどうしたものか。

 しかし粒は強靭な粘糸に繋ぎ止められ空中には飛び散らず、伸びた粘糸は伸ばしたゴムが縮むように元の形に戻ってゆく。破損した
粒は即座に再生を始め、再生が不可能なほど破損した分は無事な粒が分裂する事で補う。
 結果、砕けた納豆達は空中でフィルムの逆回しのように再集合し再び手を形成しクアットロの腕を掴んだ。

「うあああああぁあああぁああああーっ!!」

 クアットロの拳が今度は"胸"を直撃し、打ち込んだ拳が体を突き破った。だが小さな粒が寄り集まってできた自分達にとっては
致命的なダメージには成り得ない。当たった箇所を担当していた仲間には気の毒だが。

 ……嫌がってはいるが、とりあえず自分達で感じる事は確かなようだし、一応もう少し継続してみるか。
 『嫌よ嫌よも好きのうち』って創造主も言ってたし。

 "左腕"で彼女の腕を掴み胸から抜き取る。そのまま手早く空を切るもう片方の手も"右手"で掴み両の腕を合わせた。
 そこで手が足りなくなったので腹からもう一本腕を生やし、体の維持に使用している特別丈夫な粘糸を使って彼女の両腕をぐるぐる
巻きにする。そうしておいて彼女をゆっくりと押し倒すと、床で蠢いていた仲間達が両腕をガッシリと拘束した。

 うむ、これでよし。
 まあ少々潰れてもすぐにその増殖してプラマイゼロになる訳だけど、増えるから殺してもいいとかそういうものじゃないよね、命って。
 
 さらにばたつかせていた両足も床から伸びた腕が掴み動きを封じる。
 逆Yの字の形でクアットロは地面に磔にされる格好になった。 

 さあ、続き続きっと。


          ◆ 

299悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:04:30 ID:5QZkETtS
「いやいやいやっ、助けてええぇっ!!」

 両手足の動きを封じられて尚、クアットロは自由に動く首を振り乱し絶叫し続けていた。


 もうかなり前の事だ。
 一家でホラー映画を鑑賞した事があった。
 内容は宇宙から来た怪物と人間の死闘を描いたSFスプラッター。
 怪物は自分の一部を人間の体に寄生させ、寄生された人間は体の内側から怪物に喰い尽されてしまう。怪物は十分に増殖すると宿主に
の腹を突き破り新たな獲物を探し始める……ストーリーも怪物の設定もありふれた内容でド派手に飛び散る血しぶきや意味無く挿入
されるマッチョ男とブロンド女のセックスシーンだけが見所の、いわゆるB級ホラーというやつだった。

 あまりに陳腐すぎて稼動間もないチンク以外は全員怖がりもしなかった。
 映画が終わった後皆に笑われ、チンクは顔を真っ赤にしてこんな事を言った。

 だ、だって本当に目の前に現れたらどうするんだ!? 体の中に侵入されてしまったら、ISだって使えないんだぞ!! 
 
 その言葉に対して皆はこんな風に返した。

 竜や蟲人間ならともかくあんな怪物が本当にいる訳ないじゃない。まあでも、確かに現実に出会ったら……





 ……怖い。
 怖いかも、じゃなくて本当に怖い。
 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……


 身動きの取れないクアットロの上に、"納豆人間"が寄りかかる。


「……はっぁあっ!?」


 不意にクアットロの口から恐怖とは別の悲鳴が上がった。

 納豆達は微細な振動を発生させる事が出来る。つまり、彼らが組み合わさって生まれた"納豆人間"はそれぞれのパーツを担当している
納豆が振動する事で、全身を自在に振動させる事が可能である。
300悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:06:48 ID:5QZkETtS
 普通に例えるなら全身マッサージ機。
 もうしつこいぐらいに繰り返すが、エロエロしく例えるなら全身バイブ。 
 形がスライム状だろうが人間ぽい形だろうがそこは変わらない……無数の粒で作られたその"指"が乳首に触れた瞬間、またクアットロの身体に電流の
ような衝撃が走った。

「ひゃあっ、やっ、あ、あああぁあっ! さわらないでえええええぇっ!!」

 嫌悪など感じる暇も無い。
 感情など吹き飛ばすほどの圧倒的衝撃。
 震える指先に豊満な胸を撫で回される度に、クアットロの背中が跳ね上がる。
 口はぱくぱくと酸素を求めて開閉する、身悶える様はまるで水揚げされたばかりの新鮮な魚のようだった。
 
「はっ! あっ! あっ! ひゃふあっ!」

 クアットロが嬌声を上げて腰を浮かせるのを愉しむかのように、"指"はクアットロの体を撫で回していく。
 既に彼女の性感帯を完全に把握したその動きは、まるでこれまでに彼女と幾度も体を重ねているかのように滑らかで洗練された
動作だった。


「あっ――」


 突然その動きが止まり、クアットロは思わず声を上げる。
 直後に自身に湧き上がった感情に、彼女は金槌で頭を殴り飛ばされたような衝撃を受けた。


(体が……求めてる……?)


 目の前にいるのは人間ですらない異形の怪物である。

 だが、今その"指"が離れた時、彼女は確かに『やめないで』と願ってしまっていた。

(こんなの嘘よ……! 私の体は、ドゥーエ姉様だけのものなのにっ……!!)

 自分は確かにドゥーエを愛しているのに、体はこんな怪物の愛撫に反応してしまう。

(くやしいっ……この、化け物……!!)

301悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:07:09 ID:5QZkETtS
 瞳に涙を浮かべクアットロは目の前の納豆を睨みつける。 
 その反応に満足したかのように再び納豆は責めを再開する。しかしその方法は、先ほどまでとはまた違うものだった。



「ひいっ!?」



 視界に入ったのは、"納豆人間"の股間に当たる部分から生えた"巨根"だった。

 明らかに一般成人男性のサイズを凌駕する―といってもクアットロ自身は男性のソレを見た事はまだないので、それが標準以上の
サイズであるとかはわからないのだが、とにかくドゥーエが彼女を愛する時に使う擬似男根のサイズと比べてもその巨大さは明らかで
ある。ちなみに納豆が形成の際参考にしたのは彼らが唯一見たことのあるスカリエッティのソレだがそんな事は余談である。

「む、むり……だめ、やめて、お願い……」

 肉体が幾ら求めても、その肉体が壊れかねない凶器。

 それがクアットロの秘芯に宛がわれ。


「いいぃやああああぁああああああああぁぁーーっっっ!!」



 勢いよく一気に叩き込まれた。


「か……あ……」


 あまりの衝撃に声もあげられない。それどころか、呼吸すらままならなかった。
 
「あああああぁっ!!」

 だがそんな事はおかまいなしと言わんばかりに"納豆人間"は"腰"を動かす。

「くぁっ! あああぁっ!!」

 さすがに雁首のように細かい部分までは再現できないが、膣内を擦り上げられればそれだけで脳が蕩けるほどに十分な刺激が意識を
奪っていく。
302悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:07:32 ID:5QZkETtS
「ひゃあ、だ、だめっ! あ、そこ……けずれちゃうっ……!!」

 方向・強弱・タイミングをバラけさせる事で未知の刺激を与えた先ほどまでの動きと違い、今回の出し入れは明らかに普通の人間と
何ら変わらない動きだった。しかし必ずしも奇をてらえばいいという訳ではなく、オーソドックスながら弱点を正確についてくる
"納豆人間"の"腰使い"は、以前にも増して確実にクアットロに快感を与えその時を近づかせていく。そして……


「うあっ、うああああぁぁーー!!」


 悲鳴と共にクアットロの体が突っ張り、やがて全身がガクンと弛緩した。


          ◆


「クアットローっ!!」
「大丈夫かクアットロ! 助けに――!?」

 訓練場の扉が開き、防護服を身に纏った一団が飛び込んでくる。
 が、室内で展開されていた光景を見るなり、全員が言葉を失った。  

 茶色の波の上で、裸の少女が蹂躙されていた。
 全身は粘液に塗れ、上下の穴には人間のような形をした怪物の男根が突っ込まれている。
 既に意識の無い彼女に寄り集まっている姿は、どう見ても輪姦そのものだった。


「……正直。甘く見てたわ」

 侵入者の存在に気づいた納豆は自分達に向けられる敵意に気づき、一斉に相手を無力化させようと襲い掛かる。
 しかし第一波が防護服に取り付こうとした瞬間、服の袖口から放たれた炎の帯が一瞬で彼らを飲み込み焼き尽くした。

「私のクアットロにこれだけの事をやったんだもの、どうなるかはわかってるわよね……? 塵一つ残さず……消滅させてあげる」


 そこからは闘争とすらいえない、一方的な虐殺劇になった。
 一団の心を体現したかのような紅蓮の炎は再生スピードを上回る威力で部屋中の納豆を完全消滅させ、一転して納豆は守勢に
回らざるを得なくなった。途中、

 ――ハッハッハ、汚物は消毒だぁ〜!!
 ――……トーレ。
 ――……ライドインパルス(ザクッ)!!
 ――ぬおっ!? 何をするんだいトーレ!? 防護服に穴が、ちょ、納豆が、侵入、し、て……アッー!!

 約一名の尊い犠牲者は出たものの、戦況は圧倒的で気がつけば部屋に残った納豆はサッカーボールほどの大きさ―ちょうど冷凍保存
されていたのと同じ程度の量だけになっていた。
303悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:08:00 ID:5QZkETtS
「さあ、懺悔の時間よ」

 防護服のヘルメットを脱いだドゥーエが、怒りに燃えた眼で納豆を射抜く。

「覚悟なさ……チンク?」
「すまない、少しだけ待ってくれないかドゥーエ」

 向けられたその手を遮ったのは、一際小柄な防護服を纏った五女だった。

「心配するな、すぐに終わる」

 チンクはヘルメットを脱ぐと床に残った納豆に歩み寄り跪く。 

「よせチンク! そのヘルメットを脱いだ状態でその距離まで近づいては……」
「……やらせてあげましょう、トーレ」
「ドゥーエ!?」
「きっとチンクにも思うところがあるのよ……今はやらせてあげて」

 人質にでも取ろうとしているのか、チンクに向かって納豆達が近づき飛びつこうとする。しかしその動作はチンクの一言によって
寸前で止められていた。

「……すまない」

 物言わぬ納豆を、チンクはまるでいとおしむように撫でる。潰してしまわぬよう、優しく、ゆっくりと。

「ずっと考えていたんだ。お前達も私達もドクターの目的を成就する為に作られた存在、姿形や用途は違えどもそこは変わらない……
私達となんら変わらぬ仲間だ。だが、今私達はお前達を討たなければならない……」

 納豆はまるでチンクの話に聞き耳を立てているかのように微動だにしない。

「お前達の生態も性質も、それが引き起こす問題もお前が望んだ事ではない。なのに、私達にはそれを解決する為にこのような手段を
取る事しかできない。こんな事を言っても言い訳にしかならないのはよくわかっている……だが、一言、謝らずにはいられなかった」



(……ちょっとドクター、聞いてるんでしょ?)
(へんじがない。ただのしかばねのようだ)
(……返事してるじゃない。ふざけてないで、真面目に何とかならないの? アンタそれでもアルハザードの遺児、次元世界最高の
頭脳を持つ超天才科学者なんでしょ)
(……私にだって出来ない事はあるさ……そもそも、何とか出来るのなら冷凍保存等という手段は選択しなかった。それでもいつかはと
密かに研究は続けていたが、評議会の意向を優先せざるを得ない今の状況ではどうしてもかけられる時間と資金に限度がある……)
(じゃあどうすんのよ。ここであの納豆を焼き殺したら私達完全に悪役じゃない)
(そこは諦めるしかないだろう……我々はそもそも犯罪者集団な訳だし……)
304悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:08:25 ID:5QZkETtS
「あっ……!」

(!?)
(!?)

 チンクが短く声を上げ、つられてドゥーエとスカリエッティが顔を上げる。
 その二人の間を納豆達が高速で駆け抜けていった。
 
「逃げる気!?」
「いや、まさか……!」
 
 振り返った二人が見た光景、納豆の向かう先には……茶色のボールは弾丸のように残り火の中に飛び込み、二度とそこから姿を
見せる事はなかった。



 こうして、ラボ全体を巻き込んだクアットロの復讐計画は本人不在のまま静かな終結を迎えたのだった。


          ◆


「……ごめんなさい」 
「なんだその棒読みは。誠意が伝わってこないぞ」
「申し訳ありませんでしたチンク様」
「言い方を丁寧にしても感情が篭っていないのは明らかだ。そんな形ばかりの謝罪では受け取れん」
「……だって……もうっ! やっぱりこんなの無理ですよ、ドゥーエ姉様あっ!!」

 首を振ってイヤイヤをする眼鏡の妹に、銀髪の少女の姿を解いたドゥーエは溜息をついた。

「無理じゃないでしょっ。全く妹にあんな真似しておいて……いい、クアットロ。元はと言えばアンタが蒔いた種でしょ。迷惑をかけた
家族にはキチンと謝らないとダメじゃない。それともあの変態ドクターみたいになりたいの?」
「うっ……それは……!」

 唇をとがらせながらも俯くクアットロ。どうやら一応『悪い事をした』という自覚はある事がわかり、ドゥーエはちょっぴり安心
した。

「ねえクアットロ。私達は家族なの。血は繋がってないかもしれないけれどこの世界で唯一心を許しあえる存在、それが家族なのよ。
だから家族は大切になさい」
「……はぁい」
「じゃあわかったところでもう一回練習」
305悪女はお姉さまに恋してる 最終話:2008/04/28(月) 17:08:49 ID:5QZkETtS
 再びチンクの姿になりクアットロの前に立つドゥーエ。
 チンクの姿になった途端クアットロは表情を曇らせたが、やがて逡巡した挙句ようやく心からの一言を搾り出した。

「ごめんなさい……チンクちゃん」
「……まあ、反省してるようだしよしとするわ。後は本人の前でも今と同じ気持ちで謝罪する事。わかった?」
「……」
「……しょうがないわねえ」

 ドゥーエはやれやれといった表情を浮かべると、チンクの格好のままクアットロに抱きついた。

「ひゃんっ!? お、お姉様何をっ!?」
「アンタがもっとチンクと仲良くなれるように、今日はこの格好で"教育"してあげるわ♪」
「そんな……あんまりですっ! 元の姿に戻ってくださいっ……ひゃうっ!」
「ダメよ……だってまだ貴方はチンクに謝ってないんだもの。チンクにちゃんと謝れるまで、いつもの姿はお預け」
「あふっ、そ、んなっ……あぁーっ!」

 チンクの姿でクアットロを愛でながらドゥーエは考える。
 果たしてクアットロはチンクと"仲直り"できるのかどうか。いや、どうしてもしてもらわなければ困る。

 なにせ、もうしばらくしたら"長期任務"でラボを長く空けなければならないのだ。
 愛する姉妹達が仲良くできてないようでは、安心して旅立つ事ができない。

(とはいえ……)

 そうすぐにこの妹の偏屈が矯正される訳も無い。それは彼女をこんな風に教育してしまった自分が一番よくわかっている。
 となると家族とより良い関係を築くためには、彼女だけでなく向こうの性格も重要になってくる。

(次の妹は明るくて誰とでも訳隔てなく付き合えるタイプか、もしくは大人しめで優しいタイプにしてもらうようドクターに頼んで
おこうかしら。そういう子ならクアットロとも上手く付き合えるでしょうし……まあ今回の一件でチンクも落ち込んでるし、ここは
この子がしっかり"お姉ちゃん"になってくれるのが理想なんだけどねえ……)

 
 ドゥーエが望むようにクアットロがこれからいいお姉ちゃんになっていけるのか、それはまだ分からない未来の話である。

306悪女はお姉さまに恋してる おまけ:2008/04/28(月) 17:09:15 ID:5QZkETtS
おまけ:この作品内におけるスカ家の面々について(読み飛ばし可)

スカリエッティ……「ナンバーズが女性型の理由? そりゃガチムチの男より美女に囲まれたほうがいいに決まってるからさ」そんな
変態。常に性欲をもてあましている。食欲ももてあましている。自分でトラブルの種を蒔くせいでしょっちゅう娘にボコられているが、
SとMの属性を両方兼ね備えているので全く問題ないらしい。生命操作技術を完成させる他に、ミッドを支配してゆりかごの上空から
「みてごらんウーノ。この夜景全部が君のモノさ」「ジェイルったら素敵!!」みたいな会話をするというもう一つの夢がある。常識度
ランキング6位。

ウーノ……スカリエッティの理想の女性を具現化したナンバーズ1番。優秀だが「超完璧よりもちょっとドジな一面がある方が萌える」
という理由で天然属性が付加されている。一度制服プレイをした際あまりのハマりっぷりにスカが感動したので以降一人だけボディ
スーツではなく制服を着用させられている。「秘書って萌えるよね(ただしオーリスは除く、どうしても父親の顔が浮かんできて萎えて
しまう)」とはスカリエッティの弁。常識度ランキング4位。

ドゥーエ……「ウーノが理想の女性すぎて、二人きりで見つめあうと素直におしゃべりできない」という理由で開発されたナンバーズ
2番。気が置けない幼馴染的なイメージで造ったら自然とスカに似ていたらしい。スカが普通にウーノと話せるようになった後、任務で
外の世界に出て生活する機会が増えるうちに空気を読むスキルと一般的な常識が身についたので意外と常識人。他の家族が家族なので
やむなく事態の収拾役に回る事が多い苦労人でもある。常識度ランキング3位。

トーレ……培養層で急速成長させられたせいで胸キュンな学園生活を遅れなかったスカが「普段はクールで誰にでもツンだが、親密に
なるとデレてくる憧れの先輩」をイメージして開発したナンバーズ3番。ただし親密になるための難易度を高く設定しすぎたせいで
スカ自身もデレモードを見た事がない。まあ現実はギャルゲーみたいに上手くいかないよね……なお髪型は最初ポニーテールだったが、
「邪魔だから」という理由で自分で勝手に切ってしまった。くやしいのう、くやしいのう(何が?)常識度ランキング2位。

クアットロ……ドゥーエが任務でラボを離れる事が多くなったので、彼女と似たコンセプトで造ったナンバーズ4番。ただしいたずら
ごころわくわくしてるドゥーエがガチレズになるよう教育したのでスカとセクロスした事はない。基本はドSだがもう一段上のドSで
あるドゥーエの前でのみドMに裏返る。まだ今は理解者であるドゥーエがいるが、この後長期任務で彼女がラボを去ってからは
意地っ張りで強がりな性格が悪化して本編の嫌われクア姉に近づいていく……ドゥーエさえ健在ならこんな事には……悔しい、でも
感じ(ry 本編の主人公という名のお色気兼フルボッコ要員。常識度ランキング5位。

チンク……「(これまでの姉妹より)もっと禁忌性が強く背徳感溢れるプレイがしたい」というスカの最低最悪な欲望によって生まれた
ナンバーズ5番。どうせ穢すなら最初は真っ白な方がいいという事でスカ因子を排除して全力全開で創ったらこんなんできました。
クアットロに逆恨みされたり『もしかしてクア姉だけだと需要ないんじゃね?』という作者の疑問のせいでお色気要員に加えられて
しまったりと、皆に愛されてる割になぜか幸が薄い。ちょい年食ってる王子様マダー?(AA略 本編の裏主人公。常識度ランキング1位。

納豆……スカリエッティ謹製のスーパー納豆。『自己再生』『自己増殖』『自己進化』の三大理論を備え、これらを利用する事で
溶解や振動破砕もどき、最終的には合体擬人化といった驚異の技を披露した。でも基本的にはスカの納豆プレイを手助けする為に
作られた存在なので無害です。たぶん。勿論納豆なので食べれます。シラウオの踊り食いみたいな感覚でそのままどうぞ。
ただしよく噛まずにツルッと飲んでお腹の中で再生・増殖し始めても知りません。

307ておあー・・・:2008/04/28(月) 17:10:51 ID:5QZkETtS
以上完結編改め『クアットロのなく頃に・眼鏡汚し編 なの』編でした。お付き合いくださった方ありがとうございます。
試行錯誤を繰り返すも、結果的に時間がかかった上にエロくないという最悪の結果に……何か途中で描写のバリエーションが
尽きてるし……どうやら自分には納豆エロは難易度が高すぎたようです。
ちくしょお、ちくしょおおおおお(若本ボイス)!! あと眼鏡汚し編なのに顔射も入らなかったorz

次回作……キシャーを再開しようか、と思います。気になる箇所は注意書きを入れるってな形で……。

最後に。
こんな話を書いておいてどの口が、と言われそうですが個人的に納豆プレイは推奨しません。
食べ物を粗末にするとダメだよって某教導官(実家は飲食業)が言ってました。少し頭冷やそうかとか言ってました。という事なので
ちょっと模擬戦という名のおしおきを受けてきます。
308名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:19:32 ID:ZImTFnKn
GJ
納豆描写がエロスでホラーw
オマケと相まって暫く納豆は食えないわw

あと割り込みスミマセンorz


納豆持って教導官に殴り込みだー
309名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:19:35 ID:eP7MSZSi
支援させていただきます
310名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:23:39 ID:ai1PKcMf
ぐーっじょぶ!待ってましたっ
十分に楽しませていただきましたい
納豆・・・恐ろしい子・・・
個人的に最後のチンク姉(ドゥー姉だけど)×クアの続きを見てみたいと思ったw
311ておあー:2008/04/28(月) 17:30:14 ID:5QZkETtS
>>308
大変なものにサンドイッチされましたね……ご愁傷様です

>>309
すまない、もう終わったんだ……

>>310
おk、がんばってみる
312名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:34:02 ID:d+F7x+WF
GJ!!
納豆いい子だったなぁ…俺食えないけど。
クア姉よりもチンクよりも、全開で萌えたのは最後の納豆とトーレでしたww
頭に無理、と付きそうなくらいの難題への取り組み、お疲れ様でしたっ!!
313名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:36:05 ID:WKyTMH49
おいおい、まさかクアットロの同情する日が来るとは世も末だねぇ。
ともかくGJだぜ、まさか納豆チンポでレイプとは恐れ入ったぜておあーの兄者。

しかし、他の職人諸氏がここまでクアットロを書いたら俺はどうやってクアットロ書けば良いんだろう?
まったくここでSS書いてると自信がなくなってしょうがないぜ。
314名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:41:17 ID:GCYLx63l
自分の書きたいように好きに書けばいいだろ
よっぽどの魔改造じゃない限りこのスレは寛容だし
315名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:22:53 ID:EOBi9UoT
>>ておあー氏
これは良いエロ納豆。GJ!そして、完結おめでとうございます
クアットロの場合、これくらい毒のキツイ展開の方が似合うように思うのは私だけ?“たかられる”のって、エロいですよね←かなり変態的です
だけど、単に“たかられている”だけでは如何ともしがたいもので・・・お見逸れしました
あと、ドクターとウーノの夫婦漫才っぷりにも笑わせていただきました

ホラー映画なら、残らず焼き尽くしたつもりが、排水溝の中あたりでひっそりと増殖を続けている納豆が・・・
猖獗極める逆襲の旋律が奏でられるわけですね!こう、ネチャネチャグチャグチャと!

楽しませていただきました。GJ!でしたっ
316名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:24:08 ID:5QZkETtS
>>313
まだ善人クアットロという未開の領域が残ってるんだぜ
317名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:40:03 ID:UQqm+tAP
>>316
記憶吹っ飛ばしてどっかで働かせるとか?
拾うんなら誰か頭脳労働系の人がよさそうだが…
オーリスだとレジアスから線が繋がるしそういう意味では六課もやめた方がいいか。
マリエルさんに拾われてデバイスマスターを目指してみるとか?
318名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:45:11 ID:XdZE4kEe
>>317
頭脳労働で情報系っつったら無限書庫じゃね?
他に作中に出てきた所であったか?
319名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:46:14 ID:3R0rDPAq
二次創作で地獄と定評のある無限書庫にでも放りこんどけば
320名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:48:16 ID:GCYLx63l
この際、管理局とは関係ない片田舎というのもまた……
321名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:07:07 ID:DNH44mTI
記憶をなくしたクアットロが田舎町で行き倒れ、通りかかった農夫の若者に助けられ、そこで手伝いするうちにいつしか恋が芽生え二人は夫婦に。
が、そこに襲い来る過去からの影、二人の子だと信じていた生まれたばかりの赤ん坊は実はスカリエッティのクローンだった、身に迫る管理局の捜査の手、
亀裂の入る夫婦の絆、過去の自分と今の生活の板ばさみに悩むクアットロ・・・

なんか、赤いシリーズみたいになりそうだ、いや、クアットロには麦藁帽子にランニングシャツでトウモロコシ畑が似青そうな気がして。
322名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:07:35 ID:wF4zEWQU
>>317
ノーヴェで考えたことあるな。ティアナに負けたノーヴェが逃げ出して記憶喪失。片田舎で孤児たちと暮らしているんだが、
腹の中で成長していくスカクローンの存在に気づいて少しずつ狂気に侵されていく。最後は巨大生物(または傀儡兵)から孤児を守るために
たまたま近くに来ていたスバティアと共闘し、腹を抉ってスカクローン殺して終了という。
323名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:09:50 ID:WKyTMH49
>>322
お前鬼畜だろwww! いくらなんでもそりゃねえぜ。
324名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:11:42 ID:8h67TtoV
>>317
アスクレピオスいじったのもクアットロだし、技術部にでも放り込んどけば?
325名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:14:39 ID:BwDJL20s
>>322
でも実はスカクローンが生きてて、その孤児院で育ったあと
院長や友人たちを裏切ることに苦悩しながらも母の復讐のために管理局に挑む……という二重の鬱オチがつきそうだなそれは
326名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:17:36 ID:eP7MSZSi
(1)スカリエッティが秘密裏になのはさんの細胞入手。
(2)なのはさんの細胞に、納豆菌とかG細胞とか組み込んでみる。
(3)結果、なのはさん譲りの膨大な魔力、Gと納豆から受け継いだ不死身の生命力&自己増殖・自己再生・自己進化の3大理論を併せ持った悪魔の生物が誕生。
(4)これだけでも十分過ぎるほどの脅威なのに、何をトチ狂ったのか、その生物にジュエルシードやレリックを組み込むスカリエッティ。

その結果…
スカ「暴走して逃げ出しました(テヘッ♪」

自己増殖機能を持つため、鼠算式に増えていく悪魔の生物。
時空管理局は総力を挙げて生物の駆除にあたるが…

というネタを受信した。うん、B級SFの見過ぎだね。
でも、無限に増え続ける悪魔の生物達の前に力尽き、最後は…なんてSSも見てみたいぜ(バカ

最後に数学の問題です。

この悪魔の生物、適当な環境下では30分に1度増殖を行うと仮定した場合―

問題1…最初の時点で1匹だった生物。6時間後には何匹になっているでしょう。
問題2…さらに増殖を続けた生物。24時間後には何匹になっているでしょう。
問題3…さらに増殖を続けた生物。72時間には何匹になっているでしょう?
なお、いずれの状況も生物は減る事無くひたすらに増え続けるものとします。

*出題元:聖王教会付属ミッドチルダ魔法学院中等部2年1学期末試験より
327322:2008/04/28(月) 19:22:00 ID:wF4zEWQU
>>325
あー、別にノーヴェが死んだとは一言も書いていないんだけど・・・・・脳内では治療された後に孤児たちの元に戻るというハッピーエンドが・・・・・。
328名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:36:35 ID:T7PF7J5Q
>>326
真っ先にリメラ(スレイヤーズのリナに色々モンスターを掛け合わせて作ろうとされたキメラ)を思い出してしまった。ネタ的な意味のなのはさんの扱いはリアルリナみたいな感じだからかなあ
329名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:38:00 ID:GCYLx63l
ナンバーズは戦いの中であっけなく死ぬのがらしいんじゃないかと思ってるが(1から4あたりは特に)、流石に需要はないよな
物語的にもキャラ萌え的にも
330名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 19:42:43 ID:86KMS01x
>>326
甘いな。
そこまで考えていながらガジェットのことを忘れるとは

それほどの究極生物にガジェットの技術を掛け合わせてみろ。

それこそ3〇機龍をも超える究極戦闘生命体の誕生じゃないか!
エースオブエースもこの生物の前では虫けら同然!
素晴らしい、実に素晴らしいぞぉ!!
331名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:08:03 ID:5E3X4GE+
>>326
1 4096匹
2 281,474,976,710,656匹 およそ280兆匹
3 およそ2.23×10の43乗匹

同様の生物をある大きさのビンに封入した
ビンの中がいっぱいになったのは45分後であった場合
半分までビンが埋まったのは何分後?
332名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:20:00 ID:EOBi9UoT
44分後・・・ハズしてたら顔真っ赤
333名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:20:28 ID:iQl5jc5R
>>329
ウーノ姉さまは先に逝ったドクターを抱きかかえながら運命を共にする
そんな風に妄想していた時期も、僕にはありました
334名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:25:41 ID:oAvEkfHz
>>331
0分後、若しくは15分後でいいのかな?
335名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:26:50 ID:r4SnbLZM
>>326
どこの細菌かとw


暇つぶしに無駄に細かく書いてみた
0.5h <- 0.5*1
1h <- 0.5*2
6h <- 0.5*12
24h <- 0.5*48
72h <- 0.5*144
.
.
.

(time)h <- 0.5*n
n=(time)*2
X=n^2

2.23×10^43 => 22.3 septillion


336名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:46:23 ID:J0g+UaRS
>>335
ちょっと見ただけでAMSから光が逆流した
337名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:05:01 ID:8kE5GpFV
倍々ゲームは怖いぞー…普通の紙でも50回も折り曲げりゃ厚さが太陽に届くんだっけ?
338名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:10:22 ID:x0dXidc/
納豆、キシャー、そして今は数学・・・・・
このスレってかなりカオスだよなぁ・・・・・

そこが好いんだがwwww
339名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:12:11 ID:87WWSg0T
>>335の計算能力の高さに嫉妬wrz

>>321
あ〜それ、なんかめちゃいいな〜。

>麦藁帽子にランニングシャツでトウモロコシ畑が似青そうな
いいや、
ハリセンもった同人作家というのも捨てがたい……
340名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:19:36 ID:86KMS01x
>>331
正直、桁が多すぎて訳が解らない。
もっとこう…想像しやすい表現にしてくれ。
例えば…その生物がかりに1cm四方の大きさだとして、それを隙間なくビッシリと敷き詰めたら、どの位の面積になるとか…
問題2の段階で、東京23区は埋め尽くされるくらいにはなるのかな?
341名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:40:36 ID:r4SnbLZM
間違ってたらごめんorz


>>337
折回数49回 112,589,990,684,262.4 mm
1天文単位 149 598 000 000 000 mm
折回数50回 225,179,981,368,524.8 mm
(天文単位=太陽から地球までの平均距離)

だと思う。紙の厚さを0.2mmと仮定。


>>340
ヒント:東京ドームの一個の面積が467,550,000平方センチ
342名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:42:16 ID:32hOYhpj
>326
しかもそいつを見た26世紀の人類が火病って最終生物兵器をぶち込もうとしたら
寄りにもよって自分の所で暴発して幾多の次元世界にぶちまけられる羽目に。
343名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:48:33 ID:WKyTMH49
なんかバイオケミカルな兵器の話で盛り上がってる。

ところでSTS本編で地上本部襲撃の際に六課メンバーはバリア系統の魔法でガスを無力化してたから細菌兵器って効かないよな。
344名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:52:47 ID:8kE5GpFV
この場合細菌兵器じゃなくて、増殖による圧死だろうな…
もし三日ほどたてば、地表も地上本部のタワーも天辺すらなくなる
それこそ世界を捨てる勢いじゃないとむりぽ
まぁこれ以上は数学板でやろうか

ところで遊星からの物体Xってもう誰も知らないのか?
なんかツッコミ無い、まさかこれがジェネレーションギャップ…
345名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:55:16 ID:QJPgPqqk
>>340
例えば24時間後 1×1cmだとしたら
280兆cm^2=280億m^2=2.8万km^2

第97管理外世界でいうと
九州が4万km^2
四国が1.8万km^2
くらいだった気がする
346名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:57:50 ID:WKyTMH49
>>344
俺が世界で一番好きな映画だぜ(二番は悪魔のいけにえ)、ジョン・カーペンター最高!!

嗚呼、スネークみてえなオリキャラ書きてえ‥‥
347名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:01:51 ID:MH382eOq
……言えない。>>344の挙げたタイトルを勘違いして、

「知ってる知ってる! ウルトラセブンって良いよね!」

ってレスしようとしたなんて絶対言えない……。
348名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:06:56 ID:r4SnbLZM
>>345
海鳴市があると思われる神奈川県の約11.6倍くらい?

>>347
南極にジェットエンジン置いて隕石からトンズラするアレを先に思い出した俺よりマシだろ・・・
349名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:18:27 ID:vmv0SsWb
>嗚呼、スネークみてえなオリキャラ書きてえ‥‥

下半身裸になりたいと言ったり、キノコで体力が回復するキャラですね
わかります。
350名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:25:10 ID:32hOYhpj
>349
キノコで回復するのは電力な。
351名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:26:34 ID:U9ObjPEv
>>233
超GJ!!
もうエリオがかっこよすぎる。
そして感動した
エリオさいこおおおおおおおお!

>>250
GJ!!
エリオが黒っ!!
間違いなく将来福山ボイスになってるな。高笑いしても違和感なくなりそうだ
これはwktkが止まらない展開だ・・・
352名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:27:34 ID:WKyTMH49
いや、スネーク違いだろ。
まあ普通に考えたらあのスネークだろうけど、俺にとってスネークとはプリスケンだ。
353名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:30:48 ID:blKasn3E
>>346みたいな人見るとシガー氏?とか思うのは俺だけではないはず
354名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:39:38 ID:m4bajp+I
>>352
待て。実はそれは両方のスネークに当てはまる罠だ。
355ザ・シガー:2008/04/28(月) 22:40:53 ID:WKyTMH49
>>353
てめえ‥‥何度俺を特定するなと言えば分かる!!
ああ、確かについ半角で入力した俺も悪いよ‥‥だからって特定すんなよぉ〜。

もうこうなったら酷いSS投下してこのスレの空気を酷い事にしてやる!!
356名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:42:32 ID:GCYLx63l
いくらなんでもそんなベタな落ちはないと思っていたのに……
357名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:44:06 ID:m4bajp+I
ふむぅ。ワシも実は酷いSSを投下したいと思っていた所なんじゃよ。
なんか単発のつもりで書いたのに、続きを希望されると頑張ってしまうんじゃぜ?
358名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:50:04 ID:wF4zEWQU
スネークはやっぱり段ボールだな。
スネークみたいなキャラがなのは達と絡むと何か面白そうだ。

     なのは「あの、どうして段ボールの中で体育座りなんですか?」
S似のオリキャラ「心が落ち着くんだ」
359名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:50:53 ID:GZhsmbgU
>>355
シガーの旦那、半角じゃなくて全角ですぜ

ついでに酷いSSだとアンタは言うが、スネークっぽいオリキャラが出てくるSSなら俺は大歓迎ですぜ
360名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:55:53 ID:czYSMWRx
成長したエリオの声はカッキーがいいなぁ。
デバイス以外の声もやってほしい。
……………あ、そうするとエリオとストラーダの中の人が同じになるか。
361名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:57:02 ID:JvqUIkXt
酷いSSと聞いて g と n の融合体だと思った俺は間違いなく汚染されてる
362名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:57:27 ID:vmv0SsWb

「六課設立のためのバーチャスミッションや」
「鳥になってきぃや」

「ふん、○○、そこはどうやらクラナガンよりホットみたいやな」

「○○!よく聞いて!私も信じられへん、ギンガがSAの継ぎ手がまさか、敵、スカリエッティに寝返るなんて」

ごめん、これで最後にする。
363名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:32:27 ID:6ztgo64j
最近はシリアス担当がエリオでガチエロ担当がユーノみたいね
364名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:38:27 ID:r4SnbLZM
3:半径6057光年の球の表面積


いや、すまん
365名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:43:56 ID:88M/Djym
ておあー氏のキシャーの続きを今か今かと待ち続けているのは俺だけじゃないはず
366名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:51:07 ID:ExNNudnA
アルカディア氏は復活マダー?今度はエロイのきぼう
367名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:55:08 ID:m4bajp+I
「歪んだ素直」の続きが見たいです……
368名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:55:33 ID:1tARg6Hr
ネガティブフェイトの人はまだ忙しいのだろうか・・・?
369名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:57:09 ID:B2jeX8Nq
クロなののアナルセッ(ryの続きが読んでみたかったり。
370名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:04:43 ID:U9ObjPEv
>>233
やばい・・・本気で泣きそうです。
エリオはかっこいいし、スバルも・・・・
自分もエリスバもいけるんじゃないかと小一時間
とにかくGJ!!
371ザ・シガー:2008/04/29(火) 00:30:08 ID:qdSVK8wG
んじゃあ酷いSS投下するぜ。
372超華麗美形素敵滅法最強主人公物語!!!:2008/04/29(火) 00:30:50 ID:qdSVK8wG
超華麗美形素敵滅法最強主人公物語!!!


オッス、俺の名前は綺羅耶崎海苔麿(きらやざき のりまろ)。
極々普通の高校一年生、ちょっと人と違うところは銀髪紅眼の凄い美形でSSSSランクの魔道師って所かな?

今日も今日とて学校に遅刻しそうだったのでパンを加えて登校だぜ☆


「いっけねえ〜遅刻遅刻〜」


俺はパンを口に加えながら通学路を全力疾走、100メートル9秒台の俺が華麗に走れば周囲の視線はおれにク・ギ・ヅ・ケさ♪
ひたすらに全力疾走で学校に向かう、俺が通う聖ブリリアント学園まではこのまま2分も走れば到着するだろう。
俺は曲がり角を曲がろうと美しくターンを決めようとした、すると向こうから走ってきた金髪の少女が盛大に俺とごっつんこした。


「いってて、大丈夫かいマドモアゼル?」
「は、はい。そちらこそ大丈夫ですか?」
「俺はいつでも完璧だぜ♪」


俺はキラリと歯を輝かせながらその可憐なお嬢さんに最高の微笑をプレゼントした。
そうすればその女の子は途端に顔を“ポッ”っと赤くする。
ヤレヤレ、どうやらまた可愛い小猫ちゃんを恋の迷宮(ラビリンス)に誘い込んじまったみたいだ。
モテル男はこれだからつらいぜ。


「立てるかい?」


俺はいつも紳士らしく女の子に手を貸して立ち上がるのを助ける。
金髪紅眼のその女の子は俺の手を取って立ち上がると頭を下げて挨拶した。


「えっと、どうもすいませんでした」
「ふっ、なに気にすんなよお互い様さ♪ ところでその制服は聖祥の子かい?」
「ええ、そういう貴方は?」
「俺も同じさ、高等部の綺羅耶崎海苔麿だ、ヨロシクだぜ☆」
373超華麗美形素敵滅法最強主人公物語!!!:2008/04/29(火) 00:31:25 ID:qdSVK8wG
「は、はい。私はフェイト・T・ハラオウンです。よろしくお願いします先輩」


これが俺の運命の将来との第一夫人(他は言うまでもなくなのはとはやて)との出会いサ、だがそれは平凡にはいかなっかたんだぜ。
俺達の周囲に突如として結界が張られ、俺の命を付け狙うヤツラがやって来たのさ。


「グハハハ!! その命もらい受けに来たぞ綺羅耶崎海苔麿、いやハルマゲドン公国第一王子キングアレハンドロ三世よ!!」


現われた黒衣の魔道師達、その名もナイトメアジョーカーズ! 俺の父であるハルマゲドン公国国王に使える悪の魔道師達だ。
説明が遅れたが、実は俺って管理世界であるハルマゲドン公国の王子なんだ。
だが俺のあまりの魔力を脅威と感じた親父から命を狙われてこの地球に来たってのが過去の話だ。


「君は下がってろフェイト危ないゼ?」
「大丈夫です、私もお手伝いします」


フェイトはそう言ってデバイスを起動してバリアジャケットを纏う。
なんてこった、まさか彼女も俺と同じ魔道師だなんて、チョウ感激だぜ♪


「よし、じゃあ一緒に戦おうゼ!」


俺はそう言って手にしたデバイス聖剣型のアームドデバイス“ゴッドエクスカリバー・ゼウスカスタム”を取り出して黄金色の騎士甲冑を纏って駆け出した。

そう、俺の戦いはまだ始まったばかりだゼ!!


続く(嘘)。
374名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:32:09 ID:lnT7Yah7
S
375ザ・シガー:2008/04/29(火) 00:34:23 ID:qdSVK8wG
投下終了です。
飯喰いながら&酒飲みながら&風呂上あがりで書いた最低SS。
なんか改めて見ると本当に酷い、まさに外道。
だが制裁はまだこんなもんじゃねえ、この先もレジ×ザフィやガリュ×フリでお前らに恐怖を‥‥


いや、冗談だけど。
376名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:42:48 ID:c7gvF6WB
>>375
趙公明の私立アンニュイ学園が始まったかと思った。
377名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:46:24 ID:uKF8ouwW
我(オレ)とか言いそうな主人公w
378名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:51:34 ID:H2T3To3b
>>377
悪魔の称号がはやての物になるんですね、わかります
379名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:55:27 ID:NrEUljyj
>>375
一言だけ、一言だけ言わせて欲しい。
何なんだコレwww
380名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:59:00 ID:n4xUsyyQ
アンニュイ学園超懐かしいwww
しかしアレだな。ここまで続いて欲しくないSSは初めてだ(良い意味で)www
381野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/29(火) 01:04:58 ID:c7gvF6WB
SSって程じゃないですけれど、ちょいと思いついた小ネタなど。


一応、鬱系列ネタです。
何で日本語? というツッコミは無しの方向で。
タイトルは「ウェンディの手紙」
1レスのみ。
382名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:05:38 ID:TA7BJ9Qe
翌日…酒が冷めてPCの前でムトーサンポを作る氏の姿が…
383野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/29(火) 01:06:08 ID:c7gvF6WB
矯正施設に入れられたナンバーズ。
彼女達の世話は管理局の管轄である。

なお、非関係者の接触は今のところは全面禁止されている。




「ウェンディからスカリエッティへの手紙」


助けてくれた皆へ。謝罪と感謝を込めて、うぇんでい
けじめを付けられるために矯正施設に入ったって感じ
てっきりそんなノリだと思ってたら予想が外れて涙目
クソな説教、つまらない話、吼えかかる警備のわんこ
ださい部屋とか変なご飯とか、真っ暗闇な将来の進路
さっぱりそんなのない。始めて知った先入観の愚かさ
いつもいつも、面白おかしく丁寧に高級に教育をされる。
早く、皆にもう一度会いたいです。
384野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/29(火) 01:07:01 ID:c7gvF6WB
以上。

お粗末様でした。
385名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:22:04 ID:GyL7a0QU
「早く、皆にもう一度会いたいです」の文だけ別モノで考えればよいのか?

まー。管理局の人間側からすればイジメの一つや二つもして鬱憤を晴らしたいだろうなぁ。
386名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:38:25 ID:NgonnbdL
さっぱり意味が分からないのは俺の読解力が足りないのか…
387名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:41:02 ID:PgbA1mR3
縦読みwww
388名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:45:27 ID:NgonnbdL
ああなるほど!
どうやら俺は人助けには向いてないようだ
389名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:52:08 ID:RDK62kWh
>>387
サンクスw
更正担当がギン姉だから、悪いようにはしないだろうという先入観がどうしてもあるな。
390名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:55:43 ID:uKF8ouwW
ウェンディ…一体何をされてるんだ

>>385
囚人の虐待とか
あまりそんなことするとマスコミにすっぱ抜かれて大変なことに
391名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:59:01 ID:H2T3To3b
何とも言えぬ恐怖感が・・・
392名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 02:07:07 ID:mC8DSHpD
なにもない、とかな。
他人との接触はゼロ。
更正自体行われず、真っ暗で無音な畳二畳半ぐらいの部屋に入れられてそれっきり。
食事が不定期に出るだけ。

393名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 02:07:52 ID:SFklQGG7
アレだ、おそらくは以前あったナカジマ姉妹前後二本挿しにこれが繋がるんだよ、きっと
でもスカは全然興味を持たずそのままヌルーされるっぽいけどなw
394名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 03:01:27 ID:cX8HcmXR
どこかの研究であったけど、刑務所で看守が囚人への暴力のメカニズムを実験するときに、
囚人役と看守役を決めての実験で、心理的なんたらで役についた学生が本当の看守と囚人のようになってたって実験があった。
他にも目隠しをされた状態で人の座っている(と言われた)電気椅子の電圧を上げさせて、「責任はこちらが持つ」と言われるとどこまでも上げていったってのもあった。
人の心理の話なんでよくわかんないけど、誰かもっと詳しい人がいたらパス
395名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 03:09:13 ID:TA7BJ9Qe
1・5GB DVD 92kbps録音 ねこ耳モードリピート再生
大手同人作家の見本誌作り
家中に箪笥、目隠しして裸足で歩かされる

まったく残酷な刑があったもんだ…
396名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 03:14:49 ID:BHtelyp8
>>394
看守と囚人の実験は映画にもなってる、タイトルがとっさに出てこないけどw
この実験があまりにやばいことになったから心理学の実験についてかなり規制が行われるようになった、と言われてる。
397名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 03:26:02 ID:h/wIERH8
>>383
最初の一行以外、よくわからん。
元ネタは知ってるんだが
398名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 03:27:59 ID:OTCMtsL1
>>396
「es」って映画だ。
役割の遂行に関する実験だな。
人間は与えられた役割をこなすうちにどんどんのめり込んでいき、非道な行為や暴力行為も役割(自分の勤め)ということで平気で実行するようになる。
逆に、自分の役割が服従することなら徐々に怯えや恐怖を抱きやすくなる。女性下着穿いていたら振る舞いまで女性らしくなったって記録がある。

二つ目のも似た感じだけど、こっちは権力への従属かな。人間は権力者から命じられた行為を自分の意思で止めることは難しいって感じかな。
ナチスの収容所で大量虐殺した党員は極めて善良な性格だったけど、上から命令されたからユダヤ人殺しまくったって例がある。
399名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 04:22:43 ID:4eMs9yXh
シグナムってふんどし?
400名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 05:49:56 ID:KiFHw0py
>>383
携帯から読んでるから最初はよく分からなかったけど

ゾクッとしたのはここのスレでは初です、GJです
401名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 07:22:25 ID:g/zTrj3B
まあ、そもそも被害者に加害者の更生を担当させるってのがおかしいからな
苛め殺されるのもあり得なくもない
402名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 08:04:16 ID:YngiRs9h
>>399
全く流れを読む気がないお前を愛している。
403名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 08:46:06 ID:r53kF19a
>>401
でもそれをやるんなら、隊員達も自分達の正義が信じられず
よっぽどの士気の低下が進んでいると言う事でかえってやばいんじゃない?
主に管理局が。
ナチスのアドルフ・アイヒマンを捕らえた時、そういう事は一切やらなかったと聞く。

404名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:15:59 ID:qn4qYtMK
>>399
なぜそう思った
405名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:30:38 ID:YngiRs9h
>>399
なのは「いいよ。悪魔らしいやり方でやらせてもらうから」

ヴィータ「あ、悪魔。悪魔ぁ……!」
シャマル「スターライトブレイカーだ! スターライトブレイカーが来るぞぉ! 旅の鏡、旅の鏡はどうしたぁ!?」
犬「ておあーーーーー!」

シグナム「馬鹿者! みんな冷静になれ! くっ、もういい! 私一人であいつを止める!」

シグナム「ふんどし!」
はやて「あんたが一番混乱しとるわ」

というわけで、シグナムはふんどし。
406名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:39:37 ID:O9R0bRxE
>>403
やだなあ、従順かつ優秀な魔導師の意思は全てに優先しますよ?

というのは置いといて、公開処刑とかは士気高揚の手段だぞー
治安維持組織としては微妙だが、それは今に始まったことじゃないw
407名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:50:52 ID:g/zTrj3B
管理局は性善説を信用しすぎな感じだからな〜
ヴォルケンの処遇は外部から色々と非難があったんじゃないかと思う
408名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:55:27 ID:O9R0bRxE
ティーダを殺したのがヴォルケンで胃が痛い展開になると信じてました。
409名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:57:55 ID:g/zTrj3B
時系列的にそれはないだろ
まあ、ティーダの殺害犯が普通に局員してるってネタは書いてる途中だが
410名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:04:43 ID:O9R0bRxE
あー、マジだ。本編六年前か……何故かもっと前だと思ってたよ俺。
でも普通にそっち系のフラグだよなあ。ヴォルケンの存在は。
転生してるから祖父母の仇、って展開もできるし。

ネタは出てくるんだよなあ……
411名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:09:54 ID:c7gvF6WB
ていうか、微妙だけど一応クロノ父の敵じゃないか。
412名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:10:33 ID:8HwCuaEx
はやて以前の主の時は殺しもやってたみたいだしな
413名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:15:05 ID:g/zTrj3B
20年前の闇の書事件(クライドが死んだ奴)の被害者がウルトラ4兄弟みたくヴォルケンを十字架に張り付けるというネタがあるが、>>409と同時進行だからなかなか形にならないんだよな
闇の書って性質的に管理世界に転生する可能性が高いしペースも10年だから被害者とか結構いるんだろうな
414名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:15:38 ID:AAtKn6it
>>406
おいおい、今の時代じゃ特に先進国はあからさまにそんな事はできんだろ。

>>409
仮にそうだとしても個人情報はばれなくない。
本当に改心したと認められない限りはやらないと思うから、かなり反省してるかも。
415名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:25:40 ID:LT/b6c4i
フェイトやヴォルケンズの例から考えると例え犯罪者でも捕まった後管理局に奉仕すれば罪は許されるっていう風土なのかもね、ミッドチルダは
416名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:28:03 ID:O9R0bRxE
>>414
まともな先進国は、治安維持組織で重犯罪者を重用するリスクとデメリットがリターンとメリットを遥かに凌駕することも理解してるだろうけどな。
軍隊・警察・裁判所が一体化することの危険性とか、義務教育が存在しない大型の社会がどういった末路を辿るのかも。

本当に改心した、と認めるのは機械か人間なわけで……どちらも誤魔化せるものだぞ。前者を意図的にできるかは置いといて。
大体、本人が改心したからって涙を流して喜ぶ被害者ばかりとは到底思えん。
根本的に、抑止力としての効果が劇的に低下するって問題は残ってる。

まあ、本人は改心して、視聴者が忘れた頃に自身が生んだ負の遺産が、ってのは王道展開だけどな。
本当に反省してるから、許されるようなことではないと分かってよりキツい葛藤になる。
417名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:31:35 ID:g/zTrj3B
管理局って
犯罪増加で人手不足→犯罪者の登用→犯罪に対する意識の低下→犯罪増加でry
の悪循環に陥ってる気がする
418名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:35:10 ID:AAtKn6it
>>416
俺は公開処刑の事について言及したんだがな。

現実なら問題だろうが、俺はその辺りは流して見てるぞ。
419名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:38:11 ID:O9R0bRxE
>>418
>>406では士気の事について言及したんだけどな。

そういったこと(不要な拷問とか)されると体面的に困るから、ギンガが更生させるとかは絶対にありえないんだが……
420名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:46:15 ID:H2T3To3b
毎度毎度エロパロスレとは思えん濃い議論の出来るおまいらが羨ましい
421名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:54:32 ID:9mDAzhrM
正直他所でやれと思わざるを得ない。
422名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 11:13:28 ID:LoO4IZQS
>>416
元々かつての戦争から何とか立ち上がる為の体制が比較的平和な時代になって
弊害が目立ってきたって感じだよな
三脳排除はようやく新しい時代に変わりつつある一歩なのかもナ
急変は無理が出てくるし
423名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 11:21:48 ID:O9R0bRxE
つまり、四期ははやてとフェイトとヴォルケンが「平和を守るための仕事に就く自分という存在そのものが、犯罪を増加させている」って矛盾に立ち向かう話か……
424名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 11:32:24 ID:g/zTrj3B
フェイトには情状酌量の余地があるしはやては完全に被害者だけどヴォルケンはなあ……
425名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 11:38:49 ID:c7gvF6WB
仮に弁護するとすれば……
「はやて以前の主」→人格のないプログラムだった。
「はやてによって人格を与えられた後」→殺人も可能だったが、あえてそれを回避してリンカーコア蒐集。情状酌量の余地有り


と解釈するしかないか。
426名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 11:44:20 ID:lnT7Yah7
設定議論はわかったからエロパロ板らしくそろそろ冷たい管理局のフェイトorはやて+ヴォルケン陵辱物でも書けよ
427名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 11:44:41 ID:g/zTrj3B
そうなると「殺すと魔力を蒐集出来ない」って設定が厄介だな
人間以外の生物は殺してる訳だし情状酌量の判断材料になるかどうか

オーリスの発言を見るかぎり、はやてが命令した事にしたみたいだが……
428名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 11:54:58 ID:c7gvF6WB
キャロ「見損ないました、シグナム副隊長」
   「悪いこともせずに生きていただけの野生動物を殺して回っていたなんて!」
   「食べるための狩りならわかります。だけど……。死んだ子達が何をしたって言うんですか!」
はやて「…キャロ、やめ。それは私がシグナム達に命令したんや」
キャロ「そんな……。部隊長まで……」
429名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 12:04:49 ID:+rPPgcPl
流れを変えるべくネタを思いついたが・・・まともにエロを書ける自信がないので停滞中
430名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 12:15:51 ID:LBAeE5nR
ロストロギアで9歳に戻ったユーノきゅんを美味しくいただくなのはさんはまだ?
431名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 12:17:38 ID:4eMs9yXh
過去に戻る系のロストロギアか

ありだな
432名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 12:39:51 ID:5+mtAXJs
>>428
そんな君達の義理の母は当時犯罪者のシグナムを助けてミミズ(大)を砂漠で殺してしまっていたはずだが(-。−;)

…俺の記憶が間違っていたらごめんね?
433名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 12:41:16 ID:bYDjIM6D
>>430
それはもうあったぞ。
434名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 12:47:53 ID:jz5KNlBh
>430
ショタなユーノを喰う役は美由希さん希望。
435名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 13:03:17 ID:skUSaO3Y
>>384
これを見たスカ博士が助けるとしたらどんな手を打つのか気になります。
下手すると、管理局に従った振りして逃走、その後本気でミッドを潰しに来るぞw
436名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 13:04:01 ID:LT/b6c4i
聖王様は大変な(ryの続きを密かに待ち続けているのだが……
あとシナイダさんのお尻フェイトさんも。最近妙にアナルものが多いし久しぶりに読みたくなってきた
437名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 13:29:54 ID:lnT7Yah7
最近顔文字の人見てないな
まぁ急かしたり無理な希望をするだけ作者の負担になることをお忘れなきよう
もちろん希望にもなるんだけどね!
438名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:07:34 ID:n4xUsyyQ
無限書庫を役立たずと中傷した局員と司書が乱闘。司書が惨殺されるも、局員が貴重なレアスキル持ちだった為になんだかんだと理由をつけられ無罪に。
結果、極度の管理局嫌いになり、フェイトやはやてを、
「才能のあるお方は良いね。どんな犯罪を犯しても許されて。でもね、僕も管理局トップクラスの検索魔法持ちとして、かなりの免罪権を持ってるんだよ」
って感じで陵辱するユーノの話を思いついたんだが、現実的じゃないな。
439名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:24:18 ID:4JW7xH7G
>>438
ありえんじゃね?
能力あって公正すればあら不思議…
犯罪者も正義という肩書き背負って悪と戦うヒーローだし…
もしろ今の日本のK察もそんなのばっかだろ?
440名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:32:33 ID:c7gvF6WB
ありえないな。フェイトやはやてだったら反撃可能じゃないか。

どうせなら、代替の効くもっと下っ端を狙うんだ。
441名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:38:15 ID:Ae7DU/hk
>>440
下っ端狙いとか意味なくね?
442名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:45:55 ID:+rPPgcPl
それならどうせぼくあたりでも変に君たちの不興を買えば・・・
でやけっぱちになってとか。
443名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:48:29 ID:jz5KNlBh
>440
つまり被害はルキノやアルトのような内勤非魔法組な訳だ。
そう言えばシャリオは魔法技能どうなんだろ?ディバイスマイスターなんだから0じゃ無さそうだけどB位はあるのかな?
444名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:49:04 ID:O6feqC7b
オーバーSランクは簡単に替えがきかないからな。
特にはやてはレアスキル持ちだし。

>>439
今の警察、犯罪者も普通に入れるの?
445名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:49:48 ID:Qxk40bKJ
>>442
じゃあ親玉としてレジオスを凌辱・・・
446sage:2008/04/29(火) 14:50:39 ID:Qxk40bKJ
ごめんsage忘れた・・・
447名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:51:18 ID:Qxk40bKJ
さらに失敗・・・
448名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:54:24 ID:Ae7DU/hk
>>443
おまBっつったら最初期のスバルより上になるぞ
流石にそれはねーだろ
449名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 15:03:06 ID:rKRX5x7s
>>438
なのはさんの方がいいとは思うが。
統括執務官が養母とは言え母親なフェイト、聖王教会がバックに付いてるはやて狙うよりは反撃薄いと思うぞ。

まあ、同じような理由で免罪されたから、って意味なのかも知れんが。
450名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 15:05:54 ID:c7gvF6WB
ユーノ→なのはじゃ、和姦に落ち着くんじゃないか?

よし、じゃ司書達を連れてきて…輪(以下略)
451名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 16:50:11 ID:skUSaO3Y
ユーノと三人娘だったら、どっちが切り捨てられるんだろう?
ユーノが長の無限書庫は管理局全体の情報源、三人娘は戦力的には重要。
ユーノの代わりがいれば切り捨てられるのはユーノかな?
452名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 16:52:55 ID:Bjxasvyy
>>450
皆殺しにされる司書達の地獄絵図しか想像できません……

ディエチ主役の話を書きたいのだがなんもプロットが浮かばないよママン
外の世界に出るのにも時間がかかりそうだし戦闘させようにも砲撃しかできんしで
453名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 16:56:24 ID:0KAt5dpA
>>450
自棄になってなのはさん襲って、それでも受け入れてくれたなのはさんに自己嫌悪に陥るユーノしか想像できない……

復讐ルートって事なら、司書殺した局員に行きそうだ。
負の連鎖が続きそうだが。でも管理局全体としてはレアスキル持ちの個人と、部隊そのものを救いうる情報を提供する立場の無限書庫とどっちを重宝するんだろうな。
逆に言えば、前線で戦う一般兵レベルは、馬鹿でもない限りそういう後方支援部署を蔑ろにしないと思うが。自分達の命に関わるわけだから。
454名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 16:57:43 ID:Ae7DU/hk
>>451
だが待て良く考えてみろユーノが来るまで無限書庫は機能しなかった
つまり管理局に無限書庫を運用する能力を持つ人間は居ない
ユーノの代わりは居ないと言う事になら無いか?

まぁ無限書庫が冷遇されてるみたいな病者がクロニクルであったから切り捨てられるかもしれんが
455名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 16:58:29 ID:LBAeE5nR
ノーヴェが突撃手、ディエチが砲撃手、ウエェンディが遊撃手でなら
戦闘に幅が出そう。これだとウェンディが悲恋ルートだけど
456名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:06:18 ID:EgXfegz2
何そのオイレンシュピーゲル
ISレベル3の発動で揺籃状態入る様子はありありと想像できるがw
457名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:11:07 ID:Bjxasvyy
>>454
ユーノが来るまで無限書庫は機能してなかった→機能してなくても管理局の運営はできる
って事であっさり切り捨てられそうな気がしないでもない
458名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:16:17 ID:Ae7DU/hk
>>457
だが一度便利な物を手にすると人間抜け出せない物だぜ
俺達で言うならPCを取り上げられると同義だ
459名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:19:49 ID:Fc2Snp3c
実際、無限書庫って管理局にどの程度浸透してるんだろう?
「あれば便利」程度の認識なら切り捨てられてもおかしくないと思う
460名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:20:01 ID:ZfUTSKfT
無限書庫は管理局の為だけというより、次元世界全体の学問他の為にもある。(管理局が禁止してなければ)

それに切り捨てられるのは管理局の方かもしれないけど。
461名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:20:06 ID:KVyJmyGK
>>458
すげぇ分かりやすい例えだなそれ。
「調べ物してこい。パソコン? インターネット? そんなもんなくても昔は図書館で調べてたんだ。とっととやれ」
今更そんなこと言われても無理だ……

ロストロギアに関わらない部署にしてみたらなくても問題ない部署で。
ロストロギア扱うことが想定できる例えば次元航行部隊にしてみれば、情報1つが死傷者数等の被害の明暗を分けるわけで。

上層部がその辺の被害を「貴い犠牲」で片付けるか、ゆゆしき問題だと受け取るかで待遇は変わるだろうな。
でも仮にロストロギアの暴走事件が割と起こる世界だと仮定するなら、その度に死傷者出してたら非効率この上ない気はする。
まああの世界の魔導師は優秀みたいだから、やばくなったら高ランク魔導師投入して力押ししてる気もするが。
462名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:20:15 ID:4JW7xH7G
>>458
確かに…
携帯なくてもPC無くなった1日で発狂するwwwwww

カリム×ユーノが浮かんだが文に出来ないよorz
463名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:22:02 ID:Bjxasvyy
>>458
なるほど、てことは無限書庫がどんだけ有用かにかかってくるわけか
464名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:25:13 ID:93qKTwww
でもまぁ、ユーノがいないと無限書庫動きません、みたいな状況にはもうなってないだろうしな。
稼動初期ならともかく。……んん、しかしつくづく便利な設定だなぁ
465名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:32:32 ID:Bjxasvyy
>>462
@カリムの予言を解析するのに無限書庫の情報が役立つって事で
両者の関係強化の為に定期的に集まって何たらかんたらみたいな感じで
フラグを立てる。後は淫獣力を開放
Aヴィヴィオ絡みでユーノを魔法学院に行かせ偶然カリムと出会わせて
フラグを立てる。後は淫獣力を開放

466名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:33:34 ID:h/wIERH8
情報を制するものは世界を制する。って言うからなぁ。

ユーノ世界を制したなw

ところで、なのユーのラブラブSSないっすか?
467名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:35:59 ID:LBAeE5nR
最近二人とも別の相手とばかりまぐわってるしな
逆に考えてなのユー祭りの予兆か
468名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:39:57 ID:+rPPgcPl
まぁ、レアスキル持ちでも手前の得手勝手な理由で内輪の人間に危害加えるような輩ならば
長期的に考えても素直に働くとは思えないからそっちが組織として切り捨てられるだろうなあと。
でも、いろいろケースは考えられるね。

それはさておきここまでのネタいろいろごっちゃにしたらこんな流れが頭に

ゆのレジつっつく、失恋でユーノ鬱
レア持ち馬鹿に司書ぬっころされ、馬鹿は無罪判定でユーノ精神崩壊状態
その馬鹿、レジに近い人間だったりしてもういろんな意味で駄目
復讐の対象レジにセット
アッー!!

なんだこれ
469名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:40:58 ID:Fc2Snp3c
管理局員の健康診断結果が目に入って
「なのはも(色々と)大きくなったな」と
感慨に耽るユーノを想像した
470名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:41:55 ID:A2JOzXdz
>>468
なんだこれってそれはこっちの台詞だwww
471名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:43:56 ID:Bjxasvyy
>>468
なぜそこでオーリスをチョイスしないんだwwww

472名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:02:24 ID:qdSVK8wG
>>468
>>ゆのレジつっつく

ゆのレジ? ユーノ×レジアス!?
なのレジの間違いだろ、っていうかユーノ攻めかよ!!!

しかしレジアス×なのはって意外と受け入れられてんだな。
473名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:04:13 ID:dIpOch3D
>>466-467
このスレじゃなのユー嫌いな人結構いるみたいだし淫獣スレとかにいった方がいいんじゃないか?
474名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:06:28 ID:/uqeMGBa
少なくともレジアスにしてみれば、なのはは高ランク魔導師であってもレアスキル保持者でもなければ元犯罪者でもないしな。
半身不随から復帰したという美談もあるし、本局の人間とはいえ教導隊員として地上部隊の教導もしてくれてる人材だから、悪印象はないだろう。

なのはがオッサン趣味かどうかは書き手次第だし。
475名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:07:36 ID:c38oM9X8
>>472
あれだ、異種姦、獣姦、触手姦に蒔えられる人がいるのと同じ理由だ。そこに純愛要素が入ればさらに受け入れられるに決まってる
476名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:08:37 ID:qn4qYtMK
>>473
何か押しつけるような流れでもない限り嫌いとか無いと思うが。
というか、淫獣スレとかくさす言い方はやめような。
477名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:13:16 ID:HJBYu0aW
なのは×ユーノって嫌ってる人結構いるのか。
普通にショックかも。
少なくともアニメ版じゃ、公式でくっついてる
クロエイ以外では一番ポピュラーに見えるのに。
このアニメ自体が、GL推奨してる傾向にある事を度外視すればだけど。
478名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:14:21 ID:Bjxasvyy
今は変則ネタが多いけど、そのうち一巡して王道カプもまた増えてくるんじゃないかな
479名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:16:26 ID:+rPPgcPl
思いっきり間違えてたよw

王道ネタはある程度やったので、新規に何かない限りは変化球多くなるのは仕方がないね。
4期は・・・ないだろうし。
480名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:17:10 ID:KBDCes2w
>>473
どんな嗜好だろうと、好きな人もいれば嫌いな人もいるんだぜ。
そうやって特定キャラ好きを追い出していってたら最後には何も残らんぞ。次は我が身だ。
特定キャラだけが許される、幅が極めて狭いスレになってしまう。
それは……寂しいぞ?
481名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:18:00 ID:KV8LG6WI
>>473
それはたぶん勘違い。。
ユーなの自体がダメなんじゃなくて、もっと別なことだろうね
482名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:22:49 ID:JEuPGzW7
一人でも好きなやつがいるなら嫌われてたっていいじゃない
483名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:23:44 ID:qdSVK8wG
チンコ要員として多用するからユーノに文句言う人がでるんじゃね?

ここは心機一転してレジアス・グレアム・ゼスト・ゲンヤ辺りから使えば良いんだよ!!!
484名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:25:03 ID:uRnpFLqC
>>477
なのフェ派とケンカになるからポピュラーに見えるとか言うなよ

ってか俺はなのフェ派って訳でもないけど、
なのユーが一番ポピュラーには見えないぞ……
なんせユーノの存在感が(ry
485名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:28:45 ID:c7gvF6WB
まあ、なのはさんが男とくっつく、というのを大前提にするのなら、
ユーノが一番ポピュラーだとは思うが。


でも個人的にはレジアスな。
486名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:29:12 ID:93qKTwww
あれだよ、小狼くんのポジションなうえに影薄いからだよ<ユーノ
487名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:30:39 ID:H2T3To3b
>>485
ポピュラーと○○派は違うだろw
488名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:30:59 ID:h/wIERH8
社会的地位はだれよりも上なのにな<ユーノ
489名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:34:02 ID:9mDAzhrM
>>483
何でそんなに渋いところからなんだw
490名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:34:47 ID:+rPPgcPl
>>483
その4人を絡ませればいいわけだな
491名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:34:59 ID:KdPbVAUp
>>486
原作的に考えてを省いても小狼はクロノだろう…ないしフェイト。
ユーノは擬人化できるケロちゃんというか何というか
492名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:35:43 ID:dDnmFT6T
なのユー馬鹿にすんじゃねぇ
493名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:35:46 ID:/5EYkz2i
>>486
いや、小狼ポジションはむしろフェイトさんでしょ。
どっちかというとともよ?
494名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:36:33 ID:dIpOch3D
>>480
あぁ、いや何もなのユーを投下するなって言いたい訳じゃないよ
ただ前になのユーのssか何かで議論になってた気がしたから、
ユーノスレの方がなのユー物多くていいんじゃないかと思って言っただけ。

>>485
まぁ、男限定ならそうだろうね。
リリなのはなのフェ派が一番多い気がするけども。

どっちにしろクロなの派の俺涙目orz
495名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:41:22 ID:EYYYw2aP
1期から3期までをきちんと見て、CDドラマも全部聞いてたら、なのはさんの傍の男って普通にクロノかユーノしかいないからな。
それらしく受け取れる描写は少ないが確かにあるし。クロノはエイミィさんだから、消去法でいっても残ってしまうわけで。

まあカプ論争は不毛だから止めよう。
二次創作だ。どんなカプだっていいじゃないか。
496名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:42:23 ID:KdPbVAUp
>>494
まあでも、パラレル問わなきゃ公式で唯一なのはの旦那さんなのも確かだし、
まあ布教を頑張ろうや…
497名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:43:15 ID:+rPPgcPl
自分の好きなカップリングがいるというのならばその思いのたけをぶつけて書くべし書くべし
498名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:44:10 ID:nHnMFYSo
公式では考えられないカプを楽しめるのもこのスレの醍醐味!
何でも来いって感じ
499名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:44:33 ID:lnT7Yah7
作品が違う時点で公式といえるのか
というかハーヴェイとクロノきゅんを一緒にするんじゃない
500名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:47:28 ID:nHnMFYSo
クロノきゅんとエロノも別人だよなw
501名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:49:31 ID:o/ff6F88
>>494
それは、カプ以前の問題で盗作疑惑のかかったやつじやね?

>>496
とらハ版は公式か?どっちかてとグレーゾーンじゃね?
502名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:52:09 ID:9cQJN23I
>>500
えー?
ハーヴェイはハーヴェイ、エロノやクロノきゅんはあくまでクロノ・ハラオウンから派生したキャラ付けだろー?
503名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:54:21 ID:93qKTwww
>>491,493
いや、(一部の)視聴者に「俺の嫁になにしてやがんだコノヤロウ」って言われるポジションだよな
って言いたかったんだ。
その割りに影薄いから良い思いもあんまり出来ないねーという
504名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:58:39 ID:H2T3To3b
確かにフェイトじゃ大多数がいいぞもっとやれになるから無いな
505名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:00:00 ID:hIHMU4YJ
昔作品だったか雑談だったかで、エロノだエロノだ言われてるけど
本編描写だけならクロノは淡白そうだよなって言われてた気がする。
506名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:02:36 ID:wt4BX1n5
>>452
かの有名な狙撃手のGみたいな感じで話を展開すれば…
507名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:04:21 ID:Zk9bVIIk
本編ですでに既婚と未婚のカップリングは鬼門ですか?
508名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:05:34 ID:+rPPgcPl
決定的なカップリングなんてこの作品にはないんだよー
既婚者、カップル成立状態はあんましないし。
なのはの場合、相手が男ならばユーノが一番それに近くはあるけれども決定的なそれじゃないし
女でくっつける場合フェイトがくるんだけど、そもそも百合はノーマルカップリングより嫌う人は本当に嫌う。

だから自分の好きなものを書けばいいんだということが
509名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:07:41 ID:JFNbOHYH
ここで心機一転ラブラブなSSの投下を待ってるぜ。
クロノ×なのは、とかだとなおいいな。
510名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:07:47 ID:A2JOzXdz
>>452
何か狙撃手繋がりでヴァイスと仲良くなってるディエチが思い浮かんだな
511名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:07:51 ID:dDnmFT6T
作者がクソだから
512名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:11:19 ID:KdPbVAUp
>>501
確かに正確にはグレーで「お正月だよ全員集合」が公式か否かによるけど
恭の字の脚的にたぶん公式に限りなく近いグレーだと思う。
513名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:11:48 ID:JEuPGzW7
作者は書きたいもの書いてりゃいいし
読者は読みたいもの読んでりゃいいんだよ
514名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:25:41 ID:nHnMFYSo
>>502
あ、ごめんごめん。アニメのクロノとは別人だよなってこと。

全然関係ないけど
このスレのお蔭でようやくナンバーズ覚えられた俺は駄目ファンだな
515名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:30:53 ID:J/ttUDSL
亀だが>>456
丁度、迫撃手なセッテと爆撃手なチンクもいるなww
ナンバーズに要撃手がいればスプライト組もできるぞ。

伏撃手はクアットロとして、迎撃手もいれば旧スプライト組もw
516名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:43:43 ID:ufKqIWt4
>>489
野暮だとは思ったんだが…

ヒント:>>483氏のID
517名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:47:12 ID:isHkolEo
>>474
そういう理由というよりも
なんかあの二人は合うんだよなあ。
518名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:21:31 ID:q+ewLgYB
>>510
ディエチ+狙撃というのでこんな話を思いついた。

・ディエチがフリーランスの狙撃屋と対決
・戦術を駆使する暗殺者に苦戦しているディエチにトーレが救援にかけつける
・暗殺者の左腕と左目を潰したトーレ「良い腕をしているな。貴様私の部下になれ」
・プロの狙撃者がついたことでヴァイス復帰
・ラスト、スナイパー同士の決闘


……あれ?
519名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:27:36 ID:J/ttUDSL
なんというメスゴリラw
520名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:29:42 ID:eU0Q1i+d
少佐ーっ!
521名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:34:31 ID:XnkXvaEI
・第97管理外世界から13番目の男が何故か襲来
522名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:45:08 ID:m3SitAVw
誰が誰の狙撃をGに依頼するのかな。
523サイヒ:2008/04/29(火) 20:48:36 ID:hIHMU4YJ
上の雑談見てなんとなく思いついた小ネタ。
クロエイ、クロフェ、クロカリの三時空クロノで今回は風呂。
クロフェが微エロ。クロカリは例によって不倫。
524三人のクロノ・ハラオウンと湯:2008/04/29(火) 20:49:31 ID:hIHMU4YJ
 空にかかった月は、二つとも満月。
 寒空の下にあるはずの身体を温めるのは、うっすらと黄色い温泉。
 湯に浮かべた盆の上、徳利を満たすのはきんきんに冷えた酒。湯の熱さとの温度差がたまらない。
 アルコール取った状態での入浴はあまりよろしくないと知りつつ、一本ぐらいは大丈夫だろうと持ち込
んだのだが予想以上に美味く、かつ回りが早い。
 子供二人を義母に任せての旅行。一人で気ままにあちこちふらつく旅もいいが、夫と二人っきりだと一
度行ったことのある場所でも全く違うような気がして楽しい。
(そういえば日本に夫婦水入らずって言葉があったけど、こういう水だらけの場で使ってもいいのかな?)
 順調に酔っ払っていく脳味噌は、実にくだらないことを考えつく。
「ねえクロノ君、ちょっと訊きたいことがあるんだけど」
「なんなんだ。……って近づいてくるな!」
「なんで?」
「は、裸が見えるだろ!」
 自分が近づいた分だけ離れて行く夫の顔が赤いのは、湯が熱すぎるからではけっしてない。
(子供まで産ませたのになに恥ずかしがってるんだか)
 まあ、こういう純なところも惚れた理由の一つなのだが。
「せっかく偶然たまたま混浴できる温泉なんだから、遠慮せず見ればいいのに」
「…………君、絶対知っててこの宿を選んだろ?」
「さあねえー」
 あるにこしたことはないと思って調べたのは事実だ。
 実は自分もちょっとだけ恥ずかしかったりするが、一緒に風呂に入るなどもう何年もしてくれていない
のだから、こういう機会にしておいて損は無かろうと決心してこの宿にした。
 夫がここまで恥ずかしがったのは、嬉しい誤算だが。
「やっぱり旦那にするなら、年下でいじれる可愛い相手よね〜」
「なにか言ったか?」
「なんにも〜」
 湯加減はいい。酒は美味い。好きな人は隣にいる。
 申し分無い温泉旅行だった。
525三人のクロノ・ハラオウンと湯:2008/04/29(火) 20:50:20 ID:hIHMU4YJ
           ※



「あっ…………あぁぁ……」
 途切れるようにか細いはずの声は、風呂場のタイルに反響してはっきり耳へと返ってくる。
 頭がふらつくのは、湯当たりのせいではない。恋人と二人で入る時は、長風呂になるのでぬる目の湯温
にしている。この目眩は、全て彼のせいだ。
 身体を洗ってあげると言われ、素直に頷いたのが間違いの始まり。スポンジで敏感な部分を徹底的に擦
られて、あっという間に肉体は燃え上がってしまった。
 そのくせ絶頂間際で止めてしまい、あげく湯船の中では尻を撫で回されて身体を落ち着かせてくれない。
 彼のことは顔から性格まで大好きだが、こういういやらしさだけはちょっと嫌いだった。
「さっき洗ったばかりなのに、また汚れてきたな」
「んっ……!」
 一番熱い場所に、指が触れる。そこからこんこんと溢れる湯とは異なったぬめりのある液体は、意思を
持っているかのように彼の指へとまとわりつく。
 さらには指に代わって反り返った彼の性器がぴったりとくっつき、緩やかに上下してくる。触れている
もの温度は、湯よりはるかに熱い。
 暴れて離れようにも、本来一人用の湯船は二人が折り重なって入ったせいで満足に身動き取れなくなっ
ている。その不自由さに軽く興奮してる自分もいるのが、また恨めしい。
 そこに耳元で囁かれる。
「フェイト、どうしてほしい?」
 彼の口からこの台詞が出た時は、自分から求めるまで絶対に最後までしてくれない。
 陰茎の張り詰め具合からして向こうだって興奮しているのだから、黙り続けていたら自分の勝ちだと分
かっている。分かっているが、一瞬でも気を抜くと腰が動いてもっと快楽を貪りたくなる。
 それでも必死に奥歯を噛んで粘ったが、はっきり尖り出していた突起を先端で強く押されて、口が開い
てしまった。
「早く…………抱いて」
「よく言えたね」
 風呂場に、喉の奥から漏れる低い笑い声が反響する。やがてそれは、激しい水音と鼻がかった嬌声に取っ
て代わられるのだった。
526三人のクロノ・ハラオウンと湯:2008/04/29(火) 20:51:11 ID:hIHMU4YJ
           ※



 初夏は昼下がりの気持ちいい時間。自室でのんびりと紅茶の湯気を眺めながら口を開く。
「一度温泉に行きたいですね」
「……それは、男として深読みすべき言葉なんでしょうか」
「ええ、そのとおりです」
 ティーカップを持ち上げるが、口はつけず香りを楽しむ。それだけで、今日も最適の湯温とタイミング
で淹れられたことが分かる。シャッハが紅茶の淹れ方を間違えたことはない。
「難しいですね」
「桜の時は連れて行ってくれましたが?」
「山の中と違って、温泉ともなればかなり人目がありますから」
「あら、人がたくさんいるということは、それだけ人気があっていい宿ということでは?」
「…………」
 紅茶を飲みながら、終わっていいのですかと眼で問うてくる。さあどうでしょう、とこちらも眼で返す。
 しかし、もしそれが原因でこの関係が暴かれたとしたら、自分は泣きじゃくって後悔するだろう。最悪、
剃刀と手首が一生で一回の逢瀬をすることもありうる。
 それでも、火薬庫があったら隣で火遊びしたくなるのが人情だった。
 そんな内心はおくびにも出さず、紅茶を優雅に受け皿に置く。
「それに観光地には、必ずそういう人間専用の宿があるのでは?従業員は口が堅いし、客同士も脛に傷持
つ身なので詮索しないという宿が」
「……あなたはそういう知識をどこから仕入れてくるんですか?」
「世間知らずの引き籠り女が教会のトップに立てると、クロノ提督は思われますか?」
「返答になっていませんよ。……まあ、探してみます。時間はかかりそうですが」
 紅茶に追加のジャムを入れながらそう言い、一口飲んで彼は顔をしかめた。入れすぎたらしい。
「どうせなら、寒くなってからにしましょうか」
「まだ夏も来ていませんよ」
「それぐらいまでは、ばれずにいられるでしょう。これまで何年もそうだったんですから。…………スコー
ンもう一ついかがです?」
「いただきます」
「そのジャム、ロッサのお手製なんですよ」
「ああ、そういえば彼がこの間はやてと……」
 外見は友人同士の茶会は、一瞬の崩れた隙間を見せただけで、長閑に過ぎて行く。



           終わり
527サイヒ:2008/04/29(火) 20:52:14 ID:hIHMU4YJ
以上です。
……俺の場合、一番問題なのはエロノよりも不倫提督だよな。
528名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:00:51 ID:mJBe7/E7
>>527
不倫提督乙
なんか微妙に見え隠れするドロドロしさがタマらないゼ
529名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:04:58 ID:qdSVK8wG
サイヒ師GJ!
個人的にはクロ×カリの背徳的かつ濃密な不倫関係が素敵過ぎ。
カリムさんはこういうキャラが似合いすぎて困る。

そして>>516
特定するなと何度言えば‥‥
530名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:07:20 ID:OalhIA6s
なのスカかなのレジでお勧めない?
531名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:08:38 ID:+rPPgcPl
思いっきり数が絞られるだろうがw
532名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:11:58 ID:lnT7Yah7
フェレジのおすすめを……
533名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:13:34 ID:+rPPgcPl
・・・・・あるの?
534名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:15:05 ID:Rf/nPu1v
なのスカやなのレジは数こそ少ないけど見たことあるが、フェレジは知らないな
535名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:16:57 ID:NO6CLl65
ゲイズ親子物は?
536名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:18:50 ID:p+ppLtoM
レジアス人気だな
537名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:18:58 ID:qdSVK8wG
グレ×ヴィー、ゼス×アギ、レジ×キャロ、ゲン×リイ
538名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:19:06 ID:LT/b6c4i
>>535
ゲイズ親子丼に見えてコーヒー噴いたwwどうしてくれる
539名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:19:44 ID:isHkolEo
はやレジはなかったっけ
540名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:21:30 ID:c7gvF6WB
陵辱モノでない、なのスカかフェスカが見たい。つまりギャグが円満モノで。
いずれは自分でも書くから。まずは誰か見せてくれ。お願い。
541名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:25:19 ID:TA7BJ9Qe
クレクレもルアー使うようになったんか…
542名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:25:43 ID:DSYZ+dbG
あれ?
クロノ×エイミィものでクロノが
「恥ずかしいから電気を消してくれっ!」
っていうおよそ男として失格な事を言ってしまうSSって
エロパロので間違いありませんでしたっけ?
543名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:32:15 ID:KdPbVAUp
つか、エイミィもののエロSSってエロパロにしかなかったと思う
544名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:36:51 ID:Nquour8J
>>527
クロフェのエロい人GJ!
ただ一番悶えたのはクロエイだと言うのは
君と僕だけの秘密だ!
545名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:39:39 ID:c7gvF6WB
>>544
その秘密、俺も守らせて貰おうか。

つまり>>527GJ!
546名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:45:34 ID:OalhIA6s
なのレジ+ヴィヴィオで遊園地。ラブラブ。
なのスカで抱き合って流れ星。「スカリエッティ、あなたはどこに堕ちたい?」

という電波を今朝受信した。
547名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:53:37 ID:dDnmFT6T
つまんね
548名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:55:04 ID:DDCSRgQW
何かもう違う意味で親子にしかみられなさそうな状態だな

個人的には二つ目が超読みたかったり
54955:2008/04/29(火) 21:58:29 ID:4CHsp+EX
俺はこんな電波を受信した


 それは、静かに始まった。

「SSランク魔導師の失踪事件? 確かに事件ではあるけど、それがどうして機動六課に……?」
「現場には、それこそ盛大に争った後があったんよ。つまり、SSランク魔導師以上の実力を持った
犯人がおるってことや」

 事件解決のためという名目で出向してくる、謎多き部隊。

「全環境対応デバイス試験運用部隊『ヘルハウンド』フェニックス分隊、捜査協力のため機動六課へと
出向しました。……仲良くやろうじゃないか、お嬢さん方」

 捜査の合間にも増える失踪者。そして、徐々に明らかになる管理局の、闇。

「あなた達が来たのはただの協力目的やあらへん。話してもらえる、隊長はん?」

「JS事件のきっかけと同じように、個人の才能に戦力が大きく左右される魔導師に代わる戦力に対する
渇望は、それこそ管理局設立当初からあったんだよ、砲撃魔導師さん」
「それが、アーマードデバイス……」

 やがて事件の奥底に見えてきた、漆黒の鎧。

「これは、無限書庫の中でも特に深いところに隠されてた資料だよ。発表しようものなら管理局がひっくり
返るような物だから、僕たち司書はこれらを『ドキュメント・フォビドゥン』と呼んでる」

「この鎧が発見されたのは、第78管理外世界。今もって謎が多いこのロストロギアのコードネームは、
『エンペラー』。だけど、これを実際に見た者は誰もがこう呼んだと言われている」

 アーマード・ダークネス

 そして、機動六課の前に立ちはだかる、不滅の魔鎧装。

「なっ、テスタロッサより迅いだと!?」

「ヴィータちゃん、避けて!」

「ブラスター3でも、いけるかどうか……っ!」

 次々と倒れる仲間たち。そして、絶望の中で目覚める新たな力。

「ママ、がんばって!」
「ヴィヴィオ!?」

「もう守られるだけなのはイヤ! ママが私を助けてくれたみたいに、今度は私が皆を助けるの!」

 諦めない心が未来を開き、不屈の絆が力に変わる。

 劇場版『魔法少女リリカルなのはNexus 〜復活のアーマード・ダークネス〜』

 この夏、君たちは本当の奇跡を目撃する!


 同時上映、『ユーノとザフィーラのどうぶつランド』!

前売り券を買うと、走る淫獣チョロQが憑いて来る!


なんか脳みそが疲れてるっぽい。ちなみに、中盤から後半はとある特撮ネタまみれです
550名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:01:51 ID:lnT7Yah7
いつからここはポエミィなスレに
551名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:03:26 ID:Rf/nPu1v
まあ、春ってかGWだし
552名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:11:08 ID:dBYj9z/T
あぁそうか世間はもうGWなんだな
巨大化した淫獣が近くの街でも破壊してくれたらなぁ・・・
553名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:15:42 ID:wt4BX1n5
巨大化した魔王様が出現してだな…
554名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:17:37 ID:+rPPgcPl
ミッドチルダ○○子供映画祭りとかそんなノリになっていくのを想像
555名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:20:41 ID:c7gvF6WB
>>554
前売り券を買うとついてくるオマケは、
携帯ストラップ状のレイジングハートかバルディッシュの二択ですね。
556名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:25:04 ID:OTCMtsL1
>>549
それを見てみたい僕がいる、元ネタは一切わからないが。

ところで、仮にアーマードデバイス使用者とティアナの絡みってちょい見てみたいなぁ。
凡人だから鎧で力を得た奴と、凡人であることを工夫で覆すティアナ。何故か今頭に浮かんだのは某特撮のG4。
557名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:28:58 ID:SbC1mHrT
>>556
ティアナ「あんたは・・・・・何人殺せば気が済むんだ!!!」

台詞あってるかどうか分からん
558名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:40:40 ID:skUSaO3Y
質量兵器スレスレで問題あるのでは?と言われたアーマードデバイス使用者が六課の人たちに、あなたより魔力量が少なく、
優れた戦術も思いつくこともできない。弱者だって勝ちたい、救う力が欲しかったって凄い悲しい顔で言われたらどう対応するんだろう?

スカ博士×フェイトやなのははみたいなw
×なのははいくつかあったけど。
559名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:44:53 ID:J/ttUDSL
所謂『弱者の理論』だな。

「弱者だって勝ちたいのだ。それがなぜ悪い?生死を賭けた闘いで、手段にこだわってどうする?
 死んだ後で誉められようと好かれようと、無意味だ。 死者は語らず、生者のみがすべてを語り、決定する」
560名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:48:37 ID:ufKqIWt4
>>559
そういう理論でキッチリ対抗してみせるSSっていうのはすごく興味深いんだが、
一歩間違うと俺TUEEEEEな作品になってしまうという諸刃の剣。
とはいえ、ここのSS書き手の人たちならあるいは…? とも思ってしまう。

つまり何が言いたいかといえば、誰かコレで一作お願いしますってこったorz
561名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:51:10 ID:P6D3hvP2
ここエロパロ板だよな?
562名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:51:38 ID:BJ2yC4O8
>>559
司書長が主役の4期決定ってことですかね。
563名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:52:17 ID:rKRX5x7s
>>473>>494
同一人物臭いが、とりあえず一言。
……まさかアニキャラ個別板でエロ書けと?
非エロなら淫獣スレ池でいいだろうが、エロはこっちが妥当だろ。

>>501
それはその盗作疑惑の作者がこのスレから撤退して収まった問題じゃなかったか?
564名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:53:27 ID:c7gvF6WB
アーマードデバイス、着用時のデメリットがないんだったら、
上級魔導師着用でさらに強くなるだけのような気が。
565名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:53:51 ID:H2T3To3b
臭いも何もID一緒だぜ・・・
566名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:55:01 ID:93qKTwww
>>559
「今は悪魔が微笑む時代なんだ!」
567名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:59:55 ID:8HwCuaEx
>>560
確か、愚者の人の作中で努力じゃ才能に勝てないだの手段を選べるのは強い奴だけ(=弱い奴は手段を選ぶな)とか言ってたな
しかもティアナが微妙に影響受けてたし
568名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:02:46 ID:skUSaO3Y
>>564
全体の戦力向上のための兵器で、飛びぬけた強さを持つ者が装着しても
邪魔になるだけとかはどうだろう?初めからBJで同等の硬さをもっている奴がいたなら
装着する意味は無いし。
569名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:05:52 ID:Rf/nPu1v
>>567
言ってたな
まあ、ティアナ専属の教導官だし

ただ、あの人の作品って預言を信じてる三提督はおかしいだの教導隊が謙遜すると嫌味になるから止めろだの
グレアムの行動は正しかっただの節々からヘイト臭があるんだよな
570名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:09:04 ID:EThXUA/U
>564
魔力量によるけど、一般的に高位魔導師の魔力量はでかすぎてアーマードデバイスの
魔力循環機能では伝達ラインからオーバーフローする、とか。
故に、低ランク魔導師の底上げに使われる。

……………あれ、G-3ユニットか?
571名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:09:47 ID:J/ttUDSL
>>560
まあ、こういった台詞を吐いていいのは真の弱者だけだからなあ。

「あなたは強い。あなた自身がどう思おうとね。だから選択肢があり、正しいことを主張できる。
 今この場であなたが怒ることができるのも、僕より強いという自意識があるからです。
 だけど弱いものにはそんなものはない。正義や主張なんかありはしない。ただ生き延びるのに必死です。
 僕がこう言っているのも、強いあなたが弱い僕をどうこうしないだろうという、強者の驕りを利用しているのですよ」
主人公「弱さを、自らの卑劣さの言い訳にするなっ!」
「弱さと卑劣さを、分かつことはできませんよ。誇り高さ? 優しさ?
 そんなものは強者の贅沢なお遊びだ」

……この後の展開が主人公泣かせなんだが、まあいい。
572名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:10:46 ID:TA7BJ9Qe
要するにおでんの最初に入れる鰹節か
後になれば具から味が出てくると
573名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:13:02 ID:8HwCuaEx
>>569
ヘイトか?
管理局にはそういう考えの人間もいるってレベルだろ
574名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:16:07 ID:skUSaO3Y
>>569
はやての件は、管理局的に見れば凄い悪いことではないと思うよ。
一人の犠牲で数多の被害を出してきた物を一応封印できるんだし。
今後の被害を無くす為の唯一の方法だったと思う。奇跡が起きてベストに本編では
持ち込めたけど。あと謙遜は・・・100点取れる奴がこんなの凄くないとか言ったら
60点しか取れない俺は何なんだになっちゃうからなぁ。
575名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:18:25 ID:93qKTwww
謙遜はまぁ、心底イヤミで言ってんならともかく、高みを目指してる人間なら
100点とったぐらいで満足してちゃ駄目だろう、というのもあるからな
576名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:24:43 ID:cA+Iriot
>>575
それを表立って格下の人間に言うのは余りにも思いやりが……
577名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:30:04 ID:n7XCSUX6
>>559
それなんてイスラエル?
578名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:34:39 ID:rotqWPA0
言ってることは筋が通ってるように見えるんだけど、
手段が目的になってる時点で負け惜しみにしか聞こえないというか、
力で勝てないから口で勝とうとしてるというか……
本当に生きることだけが目的なら主人公と敵対する必要ないじゃん。
譲れない目的があるから勝ちにこだわってるんだろ?
相手の心に消えないトラウマつけたって、自分が死んだら終わりって自分で言ってんのに
579名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:35:26 ID:at67erV4
>>18
遅レスだがGJ!!
これはおっきしても仕方がない。
愛する人を全てをかけて守ったお姫様。
そのお姫様とHと調教をしまくって淫乱にしてしまった騎士。
それでも何の違和感もないのはエロオだからだろうか。とにかくGJ!

Sなエリオを見ているとひたすら悲惨な目にあいながらHするセッテendを迎えたエリオを思い出した
580名無しさん@ピンキー :2008/04/29(火) 23:36:45 ID:59zXkRrs
強者だか弱者だか知らんが、「手段を選ばなく」なったら、人間としていろんなものを失ったも同然だと思う。
「それでもおれは自作の中でそれを貫く!」ってんなら別に止めないけど。
実際にはできもしないことをフィクションの中でキャラにやらせてスッキリとは、ずいぶんお安い人生ですこと。
581名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:39:41 ID:cA+Iriot
>>580
間違ってもエロパロ板住民が言えた台詞じゃないぞ、それはwww

> 実際にはできもしないことをフィクションの中でキャラにやらせてスッキリとは、ずいぶんお安い人生ですこと。
582名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:39:54 ID:skUSaO3Y
凄い上から目線だなw
創作の中でぐらい、どうしようもなく卑怯な奴がいてもいいじゃない。
エリオが活躍する作品でのクソメガネは中々痺れる手段の選ばなさだったよ。
583名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:40:21 ID:p+ppLtoM
たまにこのスレが
何のスレだかわかんなくなるときがあるのは俺だけでいい

584名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:41:09 ID:6IwFCBNq
>>571
元ネタkwsk
585名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:41:38 ID:TA7BJ9Qe
まぁまぁここにいる時点でオナニー上等なんだから
皮でしようが擦ろうが裏筋でしようがいろんな仕方があるでしょうよ
他人に同意を得なきゃオナニーできないわけじゃあるまい

俺はふたなりが何故無いのかと…
586名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:41:47 ID:c7gvF6WB
>>582
アレで姐さんに惚れたんだぜ。
587名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:43:41 ID:rotqWPA0
弱者が本当に手段を選ばず目的を達成したいのなら、
こういうとき主人公に言うべきセリフは一つだと思うんだ。

「助けてください」
588名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:47:29 ID:cA+Iriot
>>584
『されど罪人は竜と踊る』の短編だな。確か六巻に収録。
……この後、主人公が自らもまた弱者に過ぎないって証明してしまうんだよなあ……
真に気高いと言えるのは常に敵だけ、と。
589名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:48:50 ID:skUSaO3Y
助けてください、何でもしますって言いながら頭を地面に擦り付けて泣きながら失禁して命乞いして
主人公が殺す気も失せて立ち去ろうとしたところを射殺とかかw
その時に、一切、嘲ることなく淡々と571的な台詞を言ったら、それはそれでいいw
590名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:51:26 ID:n7XCSUX6
>>571
上手くまとまってる台詞だけど、何か元ネタでもあるの?

ところで、「努力をすれば夢は適う」、「空士と陸士との間に格差は無い」という奇麗事を
“持てる側”の人間が本気で言ってることにグロテスクなものを感じるのは俺だけか?

「血統、才能の前には努力など無意味」と味方キャラが言いきっているレンタルマギカや
魔法使いが非魔法使いを支配しているゼロの使い魔の世界の方が、いっそ清々しく健全とすら思えるんだけど
凡人の努力もそういう世界だからこそ尊いのではないのかと・・・

スマン、個人の価値観が入りすぎたと思う。アンチだと思った方はスルーして欲しい。
591名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:53:19 ID:tpdkVUjK
エロい話が書きたくなる流れに戻そうや

正直、萎える
592名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:53:31 ID:FAA1ua+/
魔導師の強さってどうしても個人の資質や魔力量に左右されるからなぁ。
ただ、管理局員はそれを承知で入局してるとは思うんだが。

「これも1つの手段だ。同志達を無駄死にさせないための。能力で劣った者の戦力を底上げするための。力のないものがないなりに、戦うための。
それとも、力なき者は戦場に出るなと? 我ら個人個人の力が及ばぬ相手は全て君らが相手にしてくれるとでも言うのか?」
とまあ、こんな感じか。
手段を選ばぬ、なんて言い方だとアレだが、現状の解決策としてのいち手段なわけだから。高ランク魔導師に全て押しつけるって訳にもいかないなら、低ランク魔導師の能力を底上げせにゃならんってのは当然だろうし。

>>563
いや、494がなのユーSS「そのもの」のせいで荒れたと思ってるみたいだったから、気になっただけだ。
問題として掘り起こそうとは思っていないんだが……ちょっと短慮だったか。すまん。
593名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:54:34 ID:c7gvF6WB
>>590
相手を選んで言っていると解釈していたが。
「努力をすれば夢は叶う資質」を持った(と判断した)人間にだけ言っている、とか。
万人に言っているのでなければ、それはそれでいいと思うけど。

だって、自称凡人ですら、あの凄さですから。
594名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:55:15 ID:ufKqIWt4
まあ、個人的にはこの手の話は大歓迎なんだが…さすがに少々スレ違い過ぎかな?

↓というわけで、以下2期までのクロノ・ユーノ、およびエリオらの少年特有の色香について語れ
595名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:56:16 ID:+rPPgcPl
なまあしがだいじだよね
596ザ・シガー:2008/04/29(火) 23:56:35 ID:qdSVK8wG
投下して良いか? なんか凄い雑談ワールドだけど
597名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:57:17 ID:nHnMFYSo
ぜひぜひ
598名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:57:25 ID:c7gvF6WB
お姉さん軍団の中にショタ一人、ってのはかなりの重要事だと思う。

よって、エリオだな。
599名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:58:26 ID:TbmfKeEA
タイトルは決まってる。カップリングもプロットも決まってる。

でもどうやったらエロくなるのかが分からない
600名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:58:46 ID:p+ppLtoM
>>596
かもーん
601名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:59:59 ID:+rPPgcPl
>>596
きてぇ
602ザ・シガー:2008/04/30(水) 00:00:30 ID:qdSVK8wG
んじゃ投下するぜよ皆の集。

「大狂乱 ミミ大戦」の三話、今回は変態は出てこない、何故かヴァイ×シグ。
しかし残念だが非エロ。
603大狂乱 ミミ大戦:2008/04/30(水) 00:02:02 ID:qdSVK8wG
大狂乱 ミミ大戦3


「うにゃ〜」


赤毛の小猫はなんとも締まらない声で鳴きながらごろんと転がる。
ポカポカと照る陽光に暖かい春風は逆らい難い眠気を呼び起こし、小猫を心地良い眠りの世界に誘っていた。

そして丸くなって昼寝している赤毛の小猫を六課メンバーのアルトとルキノはカメラ片手に眺め愛でていた。


「はう〜、可愛いねぇ堪らんねぇ♪」
「うんうん、こりゃ犯罪だねもう」


二人はそう言いながら鬼のようにシャッターを切りまくっている。どうやらこの可愛い小猫の映像を少しも逃す気はないらしい。
この事を小猫が知ったら猛烈に怒るだろうがそんな事は知った事ではない。
小猫の名前はヴィータ、色々と事情があって猫ミミになっているベルカの騎士だ。

とある変態のせいで、現在機動六課には他にも子犬と雌猫がいたりいなかったりする。





「はぁ‥‥」


軌道六課隊舎の中庭、青々と茂った芝生の上に座っていたシグナムはひどく沈痛な面持ちで溜息を吐いた。
無理も無い、突然猫のミミとシッポなんて訳の分からないものを付けられてしまったのだ。
それは溜息も出るというものだ。

ミミ仮面を名乗る変態の使った奇妙なロストロギア“獣王の宣告”の影響で半獣人化したシグナム、ヴィータ、ギンガの三人はどのような影響が出るか分からない状況の為にある程度外出を制限されて六課隊舎で待機している。
ロストロギア“獣王の宣告”は具体的なその効果や性能はまだ調査が終わっていない。どうやってこの状態を解除すれば良いかはまったく未知だった。
今はあの変態が見つかるまで座して待つより他にないのである。


「しかし‥‥このままではまるで使い魔だな‥」


シグナムは頭のミミを指でそっとなぞる。血管も神経も通っているそれは髪と同じ緋色の毛で覆われていて、指の動きに合わせてこそばゆい感触を脳に伝える。
どういう肉体的構造なのかミミはピクピクと動き、その動きに合わせて腰のシッポもフヨフヨと揺れた。
ちなみにシッポは位置関係上スカートを少しずらしてブラウスとの間から出しているという事をここに明記しておこう。
シグナムが自分の身に起こった突然の変化に少しばかり憂鬱そうな顔をしていると、数年来の馴染みのヘリパイロットが彼女の下にやって来た。


「姐さん、ここにいたんですか?」
「ああ、ヴァイスか」


ヴァイスは軽く会釈して挨拶するとシグナムの隣の芝生の上の腰を下ろす。
自然と彼の視線はミミやシッポに向いて、興味深そうに眺める。
シグナムの鋭い雰囲気と相まって彼女は猫というより虎や豹といった肉食獣を髣髴とさせており、ヴァイスの目をひどく惹き付けていた。


「やはり気になるか?」
604名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:02:06 ID:LLeMJZOb
SSを書こうと思うんだが

・エリオがナンバーズを食べていく
・エリオがナンバーズに食べられていく

需要高いのはどっちだろう
605大狂乱 ミミ大戦:2008/04/30(水) 00:03:11 ID:qdSVK8wG
「ええ、そりゃまあ」
「ところで、ヴィータやギンガはどうしている?」
「特にこれといって。ただヴィータ副長はやたら寝てます」
「まあ猫だからな」


半獣人化した影響はその獣化した生物の特性を少なからず持ち合わせるようで、ヴィータはよく眠るしギンガは中庭で穴を掘りたい衝動に駆られていたらしい。
なんともはた迷惑な効果だが、これと言って特別害がある訳でないのが幸いだろう。


「姐さんはどうですか?」
「いや、これと言って問題は無い」
「そうっすか‥‥ところで姐さん‥その、一つお願いしても良いっすか?」
「ん? なんだ?」
「いや‥その‥‥少し触らせてもらえないかと‥」


ヴァイスはそう言いながら、シグナムの頭の上にピンと立っている髪と同じ緋色の毛で覆われた猫のミミを眺める。
そのフサフサとした毛並みはなんとも心地良い感触を連想させて誘惑するのだろう。


「こんなモノが触りたいのか?」
「ええ‥‥まあ‥」
「まったく‥‥しょうがない奴だな‥別に構わん、好きにしろ」


ヤレヤレと言った具合に呆れながらシグナムは彼の要望を受け入れた。
別に触られたからといって減るものではない、そう考えて頭のミミをぺたんと寝かせる。


「それじゃ‥‥触りますよ?」


そう言いながらヴァイスは恐る恐る手を伸ばして、自分の指先でそっとミミを撫でた。
瞬間、シグナムの身体が跳ねた。


「ひゃっ!?」


いつも凛然とした様子が嘘のように可愛らしい声を上げ、烈火の将は身体をビクンと震わせた。
その反応に思わずヴァイスは伸ばした手を引っ込める。


「姐さん、もしかして痛かったんですか!?」
「いや‥‥ちょっとくすぐったかっただけだ‥」
「そうっすか。えっと‥‥続けて良いっすか?」
「べ、別に構わんが‥‥優しくしろよ?」


了解を取ると、ヴァイスは迷う事無く再び手を伸ばしてその猫ミミを撫で始めた。
なんとも形容しがたい触り心地、フサフサの最高の毛並みが素晴らしい至福の肌触りをヴァイスの肌に与える。


「んっ‥ふぅ‥‥んぅぅ」


何度も毛を撫でられ、その愛撫の刺激にシグナムは少しばかり艶を帯びたくぐもった声を漏らす。
606名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:03:29 ID:kQUbusQH
個人的には後者
607大狂乱 ミミ大戦:2008/04/30(水) 00:04:04 ID:58/RQlJJ
新しく頭に生まれた未知の聴覚器官は凄まじく敏感な触覚を有しており、優しい愛撫によってくすぐったさと同時に何とも言い難い心地良い感覚をシグナムに与える。
ヴァイスは何度も指を這わせて上等な毛並みを楽しむ、そんな時ふと彼の目にフヨフヨと動いているある物が見えた。


(シッポか‥‥)


そう、それはなんとも可愛い猫のシッポだ。
まるでそれ自体が別の生き物であるかのように、シグナムのシッポは右に左に不規則に動いている。
ヴァイスはミミを撫でながら猛烈にこれに触りたい衝動に駆られた。
そして数秒の巡回を経て彼の手はその揺れる尾を撫でた。

そっと一撫で、触るか触らないかの境界線の力でヴァイスはシッポを掌中で滑らせた。


「ふにゃぁあっ!」


普段の凛然とした様からは想像もできない可愛い声を漏らしながらシグナムの身体が震えた。
途端にシグナムの身体は支える力を失って、ヴァイスの胸板に倒れこんだ。


「ちょ? 姐さん?」
「い、いきなり‥シッポに触るな‥‥」


シグナムはそう言いながら、少し潤んだ瞳で恨めしそうにヴァイスを睨んだ。


「す、すんません‥‥」


ヴァイスは苦笑しながら謝罪するも、その胸中にはなんとも可愛いシグナムの姿に胸ときめいていた。
608大狂乱 ミミ大戦:2008/04/30(水) 00:05:03 ID:58/RQlJJ
瞬間、けたたましいコール音が二人のデバイスから鳴り響き和やかな時を中断する。
同時に繋がれた通信から六課メンバー全員にシャーリーの声が届く。


『緊急事態です! あの男が発見されました、場所はミッド地上です!!』


誰かなんて今更説明するまでも無い、あの変態である。
シグナムとヴァイスの二人は目を合わせると即座に思考を戦闘のそれに切り替えた。


「やっと出たかあの変態め!」
「それじゃあ早く行くとしましょうや姐さん」
「ああ‥‥っと、うわっ!」


立ち上がろうとした刹那、シグナムはヴァイスの服の裾を掴んで盛大に転んだ。
そのままヴァイスの上に圧し掛かるように倒れこむ。


「ちょ! なにすんですか姐さん!?」
「‥‥すまん‥その‥‥‥腰が抜けた」


なんという事だろうか、シグナムは先ほどのヴァイスの愛撫で腰が抜けたというのだ。
やはり世界の法則どうり、猫ミミっ娘はシッポが弱かった。


「シグナム副長〜、ここにいるんですか〜?」
「早く出動しないと‥‥」


そんな所に運悪くスバルとティアナ(ここ重要)がやって来た。
609大狂乱 ミミ大戦:2008/04/30(水) 00:06:04 ID:qdSVK8wG
そうして二人は目撃した、シグナムがヴァイスを押し倒すように圧し掛かっているところを。


「ひゃ〜! お邪魔しました〜!」


スバルはティアナの手を掴むと、そう言いながら顔を真っ赤にして立ち去って行った。
まあこの状況から想像できる事など知れているだろう。


「ちょ! なに勘違いしてんだスバル!! っていうか姐さんどいてください!」
「そ、そんな事言ったって‥‥今、立てないんだからしょうがないだろうが‥‥」



なんやかんやで、このままシグナムとヴァイスは出動できなかった。

ちなみにヴィータは屋上で丸まってお昼寝中、ギンガはゲンヤとお散歩中、六課メンバー一同は数名の欠員が出た状態で出動となった。


続く。
610ザ・シガー:2008/04/30(水) 00:10:43 ID:58/RQlJJ
投下終了です。
書いてる途中で普通にエロになりそうで冷や冷やしたぜ。
いちおうこのSSは非エロだから濡れ場は無し。

そして次回は変態が再び登場して大暴れの予感。
611名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:11:36 ID:fWcPHxub
>>590
何故か「風の聖痕」の主人公思い出した。

……あいつ原作の時間軸ではチート外道だが、少年期は盛大に無駄な努力させられてたからなあ……。

>>609
GJ!
姐さんw
シャーリーの通信が映像もならシャーリーも怪しい画見てる事になるんだろうなw
612名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:12:44 ID:N8f+A0sM
>>610
GJ!
くそっ、ヴァイスの奴めww
613名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:15:51 ID:Lw7HC8me
GJ!!です。
ギンガがゲンヤと散歩でいやらしい妄想した私は駄目だw
>>604
最初は負けても、次から頑張るのが六課魂だwでも、また喰われるw
614名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:19:55 ID:zKhWCQ+e
>>数名の欠員が出た状態

こ、これは!?
六課敗北=総員耳フラグなのかっ!?

GJですっ!
615名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:20:34 ID:BMZm9Re8
>473
ちなみに私はユーなの大好きなのですが、排除されるべきなんでしょうかね。
616名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:21:03 ID:XUs10V5r
>>610
GJ!
こっちの世界でもティアナが修羅場を・・・・・いや、或いはわざと耳つけに貰いにいくかも。
というか、ギンガがゲンヤと散歩! 散歩! 散歩w(錯乱気味)。良いな、ギンガとお散歩。ぜひ、電柱にマーキン(r
617名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:32:22 ID:81L51gFj
>>615
そうでもなかろう。
どのカプにも言えることだが、変に騒ぎ過ぎなきゃ大丈夫。
618名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:33:40 ID:Sev2zVBR
>>556
仮面ライダーアギトナツカシスww

>>604
Aの食べていくでFA

>>610
Youのおかげで動物みみしっぽ属性に目覚めそうだww
619名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:33:41 ID:qKJWUjbN
そいやこのロストロギア、女性限定だっけ?
キャロあたりを庇って獣耳と尻尾を装備するハメになったエリオとか……
現状打開のために現場へ情報を持って駆けつけたらタイミング悪く仮面に遭遇して餌食になるユーノとか……
この2人だと下手な女性陣より破壊力がありそうな……
620名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:37:03 ID:XUs10V5r
>>619
あえてゲンヤやレジアスで。そしてそれにときめくギンガとオーリス。
621名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:37:12 ID:uXtW9qwv
>>615
ユーノが駄目なんじゃなくて、特定のカップリングを押し付けたり
このスレ以外のことを殊更に持ち出したりする行為が非難されている

たまたま上記の行為の対象になったのがユーノだったので
警戒している人もいるということ
622名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:40:17 ID:81L51gFj
クロノにヒットして犬ソースケ状態に…
623名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:47:01 ID:KfYhIUrJ
>>622
ユーノが犬耳クロノに首輪をつけて調教ですね!!!わかります!!!!
624ザ・シガー:2008/04/30(水) 00:50:41 ID:RjDE2CpT
>>613
>>616
え〜、つまり裸首輪の犬ミミギンガをお散歩プレイで陵辱しまくるゲンヤパパンと?
そんな事言われたら書きたくなるじゃないか。
625名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:50:44 ID:JyTRlkjN
逆だろ
レジユーのお勧めを……
626名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:53:54 ID:S1mmM6g3
>>624
正直に言うと……まずは連載作品を優先してくれw
627ザ・シガー:2008/04/30(水) 00:56:15 ID:RjDE2CpT
>>626
分かってまんがな、あんちゃん。
とりあえず「烈火の将は〜」は近日中に終わらせると約束します。
628名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 01:02:12 ID:uUA6/3BO
>>620
ゲンヤは想像できないがレジアスは……クマ耳?
629名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 01:03:29 ID:4FlMH50c
>>627
楽しみにしてまっせw

流れをきるが、スバルと他の戦闘機人がAC ZEROの最終戦みたいに戦うSSが読みたいと思うのは俺だけ?

スバル「あなたを止めにきた、もうスカリエッティも戦闘機人もみんな逮捕されたよ。これ以上戦いのは無意味」

「皮肉だな、終止符うちが人造生命体同士とは…それも違法製造」
「戦う理由は見つかったか?タイプ・ゼロ、いや、スバル!」

中二臭が…
630名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 01:13:59 ID:XUs10V5r
>>629
先月から構想練っているSSが丁度そんな感じだ。いや、スバルではなくヴィヴィオでだが。
お話が収拾つかなさそうなんで中々文章化できないけれど。
631野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/30(水) 01:34:55 ID:zKhWCQ+e
調子に乗って「キャロの願い」(>>246-249)の続き書いた。

  タイトル「キャロの願い・完結編」

 エリオ主人公。非エロ。鬱話。キャラ死有。鬼畜登場。ご注意を。
 一応、悪は滅び(?)ます。
 苦手な方、「前回でやめとけよ……jk」な方はスルー願います。

 前回にユーノの出てない理由を考えたらこうなりました。
 ビバ後付け設定

 6レス分です

 NGワード「前でやめときゃよかったのに」
632野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/30(水) 01:35:44 ID:zKhWCQ+e
     1

 フェイトの前にはユーノが座っている。
 葬儀時に比べれば随分落ち着いたが、それでもユーノには以前と同じには見えていないだろう、とフェイトは思った。

「久し振りだね、フェイト」

 フェイトは挨拶に答えず単刀直入に尋ねた。
 ユーノは、これまでどこにいたのかと。

「旅に出ていた。なのはの死を認めたくなくて、逃げていたんだ」

 そう、とフェイトは静かに言う。自分も似たようなものだった。自分だって身体はここにあったものの、
心は逃げ出していたのだ。
 エリオがいなければ、心はまだ逃げたままだっただろう。
 ユーノは、聞かせたい話があるというと身を乗り出してきた。

「なのはを殺した犯人がわかった」

「殺…した?」

 不審、そして驚愕。フェイトの表情をユーノは観察者のように冷静に見つめている。
 唖然とした表情のまま、フェイトは譫言のように尋ねる。犯人は誰なのかと。

「実行犯は恐らくキャロ・ル・ルシエ」

 嘘、と咄嗟に言いかけた言葉を飲み込むフェイト。キャロはなのはとともに事故にあったはずなのだ。

「そして、指示を出したのは、エリオ・モンディアル」
633野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/30(水) 01:36:17 ID:zKhWCQ+e
     2

 高町なのはの葬儀から一週間後、ユーノはとある世界の森の中にいた。

 何をしているのと聞かれれば、逃避だよと即座に答えることができる。
 自分のやっていることは無駄以外の何者でもないと、ユーノにはわかっていた。
 あの事故を認めることから逃げている。
 なのはの死という現実から逃げている。
 自分が認めなければ、なのはは死んでいないことになると信じている。
 二度と会えなくても、彼女が死んだことを認めるよりはマシだ。
 だから、葬儀にも顔を出さなかった。
 クロノには「海鳴の葬儀に出る」と言い、はやてには「合同葬儀に出る」と誤魔化して、ユーノは旅に出た。
 無限書庫に帰るつもりなどない。今のスタッフ達ならば、自分には及ばないまでもそれなりに効率的に書庫を利用できるはずだ。
 ただ、目的もなく彷徨う。それが今の自分には心地よい。
 人には会いたくなかった。管理局の関係者に会えば、自分の居場所がミッドチルダに知られれば、連れ戻されかねない。
だから、極力人との接触は避けた。街を外れ、自然の中で過ごした。
 そんなある日の森の中、突如意識が途絶える。

「スクライア先生!」

 名前を呼ぶ声に目を覚ます。
 どうやら、死んだわけではないようだ。男が一人枕元にいた。
 男の話によると、自分は気付かない内に毒の胞子を吸っていたらしい。
 とりあえずは、命の恩人なのだろう。実際の気持ちは別として、礼は言うべきなのだ。

「ありがとう」

「いや、例ならコイツに言って下さい。コイツが先生を見つけたんですよ」

 こいつ、と呼ばれたのは見覚えのあるチビ竜。

「フリード?」

 それは紛れもなくキャロと一緒にいるはずの竜、フリードだった。
634野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/30(水) 01:37:08 ID:zKhWCQ+e
    3

「コイツを知っているって事は、キャロと知り合いだったんですか? あ、そういえばアイツはミッドチルダの……」

 男は少し考えると、突然立ち上がって頭を下げた。

「し、失礼しました! 馬鹿なこと言ってすいません!」

 ユーノは笑った。男の考えの筋は簡単に推測できる。なのはも自分も管理局ではそれなりに有名人だ。
 キャロが元六課だと思いだせば、同時に自分たちのことも思い出すのだろう。

「いいよ。キャロと会ったことがあるのは本当のことだし、彼女に何があったかも知っている」

 ただ、何故フリードがここにいるのか。
 それをユーノは改めて尋ねた。
 男はいつものことだと言う。竜の連れて行けない特定の世界へキャロが行くときは、ここにフリードを預けていくのだと。
 ここは、キャロの属していた自然保護隊のベースキャンプだった。
 なるほど、とユーノは納得し、男の持ってきたスープを飲むことに専念した。
 フリードは、キャロと一緒にいた頃に会ったことのある人間だというのが嬉しいのか、さかんにユーノに近づこうとする。
 男はそれを優しく制止していた。
 
「コイツがデバイスにでも変化できるなら、連れて行ったんでしょうけどね。可哀相に、今じゃ独りぼっちですよ。
いつも一緒にいた癖に、肝心なときは別々だなんてね…」

「でも、貴方のような人がいて、フリードには良かったみたいだ」

「まあ、あの子は俺らにとっては皆の妹のような……いや、優秀すぎる妹だったけど…」

 苦笑で返そうとしたユーノだが、何かが意識の隅に引っかかる。
 ……デバイス……いつも一緒……
 ユーノは突然寝かされていたベッドから起きあがる。

「先生?」

「ありがとう。僕にはまだ、やるべき事があったよ」


635野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/30(水) 01:37:53 ID:zKhWCQ+e
    4
 
 そして、今。
 ユーノは呆然としたままのフェイトを前に語り続けていた。
 現地の捜査陣には決して見つけることのできないモノを見つけるために、事故現場を魔法で捜索したこと。
 インテリジェンスデバイス、レイジングハートを見つけるために。
 そこでユーノが見つけたのは、破壊されたレイジングハートの破片だった。

「破片を全て見つけ、修復するのに一年かかったよ。だけどその甲斐はあった」

 意識を取り戻したレイジングハートにより、事故直前のやりとりが再生されたのだ。
 なのはに全てを告げるキャロの姿。
 驚くなのは、そして爆発。
 あくまでも完全な修復はできず、その再生は完全なモノではなかった。

「だけど、切れ切れの記録を埋めると、エリオの名が浮かび上がってくるんだよ
そして、今、君はエリオと同棲している。母と息子ではなく、女と男として。
全てが繋がるんだよ。エリオが黒幕だとすれば」
 
 ただし、物的証拠は何一つ無い、とユーノは認めた。

「多分、訴えることはできない。レイジングハートの記録の欠損部分を埋めた僕の推測が恣意的なものだと言われれば、お終いだ」

 だから、フェイトだけに告げた、と。

「君がこれをこのまま無視するのなら、僕も何も言わない。どこかへ僕は去るよ。今日でお別れだ。
でも、君がエリオを追求するなら、僕も最大限応援、いや、共に戦う」

 フェイトはまるで、理解できない異界の言語を聞かされた人のように呆然と佇んでいる。

「……うの?」

 三回、ユーノはフェイトの言葉を聞き直す。

「エリオまで、私から奪うの?」

 フェイトの手のバルディッシュを見た瞬間、ユーノは背後へと逃げる。
 その背中に一撃。
 超速で現れたエリオのストラーダが、ユーノの背から腹までを貫いていた。

「ユーノさん。迂闊すぎるよ。もう、フェイトは僕のモノなんだから」

「なのはも……キャロも……。せめて、エリオだけは奪わないで…」

 ユーノは、その状態で振り向こうともがく。
 貫かれ、傷ついた内臓から気管に流れ込む血にむせて吐きながら、痛みに顔を歪ませ、振り向けないと知ると言った。

「エリオ、どうして……」
636野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/30(水) 01:38:37 ID:zKhWCQ+e
    5

「迂闊…というより、ただの馬鹿かな」

 疑っているのなら、何故一人で乗り込んできたのか。
 外に誰も待機していないことは確認してある。ユーノは全く一人だったのだ。
 エリオは嘲笑でユーノの死体を見下ろす。
 片づけるのは面倒くさいが、捕まるよりはマシだ。

「フェイト。これ、始末しておいてよ」

「ええ、貴方」

「僕は……」

 凄まじい破壊音。物体が破壊されただけではなく、確実に感情の込められた破壊音。

「なんでぇーーーっ!!」

 音の方向へと顔を向けた瞬間、エリオは見た。
 凄まじいばかりの憎悪、そして哀しみに彩られた戦闘機人の顔を。
 咄嗟に構えたストラーダを、「震動破砕」の拳が打ち砕く。その勢いのまま、今度はただの拳がエリオの顔面を打った。
  
「うわぁあああああああああっ!!!」

 さらに殴りかかろうとするスバルを止めるティアナとはやて。

「そこまでや、スバル。それ以上は、自分も同じになるで」

 したたかに壁に打ち付けられたエリオは、3人の後ろに立つ人影を見ていた。ユーノ・スクライアの姿を。

「どうして……」

 そして、ティアナを見る。彼女の能力は……

「……あ、あ……」

 ティアナが冷たく呟いた。

「新パターンのフェイクシルエット、まさか実践の初使用が貴方なんてね……」
637野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/30(水) 01:39:25 ID:zKhWCQ+e
     6

 弁護側の言い分は簡単明瞭だった。
 エリオは誰も殺していない。
 高町なのは殺害犯人はキャロ・ル・ルシエ。
 キャロ・ル・ルシエは自殺。
 ユーノ・スクライアは殺されるどころか傷一つ無い。
 逆に、スバル・ナカジマは逮捕時に過剰な暴力を使用していないだろうか、と。

 フェイト・テスタロッサ・ハラオウンについては共犯であることをエリオが否定。立件は見送られた。
 数年後、彼女はとある施設の長と結婚し、オッドアイの少女を養女にするのだが、それは別の物語である。

 
「地方世界への終身追放や」

 エリオへの判決を聞いたシグナムとヴィータは激高した。
 はやては、裁判所へ殴り込みかねない二人を制止する。
 二人が止まったのは、制止されたからではない。はやての暗い笑みを見たためだった。

「もしアレがフェイトちゃんまで共犯やって言うてたら、止めへんどころか一緒に殴り込んでたけどな……
今回は、シャマルがうまいことやってくれるから…」



 
 第六管理世界アルザス地方には、「巫女殺し」と呼ばれる不可蝕賤民がただ一人、いる。
 何故かリンカーコアを失った彼に魔力は全くなく、龍に怯えながら辺境を逃げまどっていると言われている。
638野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/30(水) 01:40:03 ID:zKhWCQ+e
以上。

まことにお粗末さまでした。
639名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 01:53:23 ID:9jQpbZkf
GJ
ああまあ妥当かなあ…

一つ気になったこと
レイジングトハートの破片云々って四魂の〇じゃあるまいしw
640名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:07:50 ID:XUs10V5r
>>638
因果応報・・・・・フェイトを庇うだけの男気は残っていたか。
というかシャマル、鬼畜にもほどがあるぞ。

>>639
起動した状態で壊れていたら・・・・見つかっているわな、さすがに。
641名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:08:11 ID:CBDkQhm1
GJ。
オッドアイの少女は分かるが施設の長って誰だ?
あとユーノは確かに傷一つ無いが殺意を持ちそれを偽物相手とはいえ実行したんだから、
殺人未遂くらいには問われるのでは?
それら込みでの追放処分なのか…
642名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:09:44 ID:+U7qA+ee
>>604

激しく後者希望

>>610

GJ!
今までシグナムに対して何の感情も持っていなかったオイラだが、
あの耳を撫でられ尻尾を撫でられ〜によってえらい興味を持ってしまった
保管庫全部読んでこないと(まだ全部読んでないのよ^^;)

>>638

GJ!


ところで…
sts時点での登場キャラの年齢って…分かる方居ます?
アニメでははっきりと明記されてなかったような…
643名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:16:05 ID:6l1zRJKp
この黒エリオを読んで鬼畜王エリオを思いだした
あれもなかなか外道だったなあ
644名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:16:25 ID:nHOzLoz/
しかし、相変わらず雑談ばっかだな。
SSと違ってまとめて消せないから面倒だ。
645名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:18:42 ID:81L51gFj
>>642
Nanohawiki見るといい。
一部キャラ以外は載ってる。
646名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:31:17 ID:+U7qA+ee
>>645

情報ありがとうございます
647名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:45:25 ID:MUGDwU0q
>>644
名無しさん@ピンキー
でワード設定すればいいんじゃね?
648名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:50:52 ID:lb0+fHzT
投下されるSSも抜けないのばっか
649名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 03:12:41 ID:0uLt3cJU
>>637GJでした。
悲しい結果だか、自業自得ともいえるか。けど一番悲しいのはかつての仲間を逮捕しなきゃいけないスバティアかもしれませんね
なのは、キャロの死亡については証拠的に厳しいけど殺人として認められそう。なのはに対しては教唆犯、キャロに対しては間接正犯として。
ユーノに対しては完全に殺人未遂ですねぇ。スバルはエリオを殴るときはただの拳ですし、魔道士相手にしてはむしろ甘いぐらいな気がする。
あと地味にフェイトそんもユーノに対して殺人未遂の共犯が成立しそうな勢いだったり……
ちなみに反論は大いに認めます。

しかしはやてさんとシャマさん、それはそれで立派な犯罪ですぜw
650B・A:2008/04/30(水) 03:25:01 ID:XUs10V5r
投下しても良いですか?
651名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 03:30:49 ID:5oqVZRNj
いいですよ。
652名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 03:32:32 ID:PO1Kjqb6
ぜひ!
653B・A:2008/04/30(水) 03:35:44 ID:XUs10V5r
ではいきます。

注意事項
・エリオ主人公
・タピオカ氏の「優しい夢を見られるよう」とネタが被っていました(大分別モノになった)
・非エロです
・捏造が多々あります
・本編14話から15話の間の出来事
・今回は本編の大部分を笑いと萌えで構成されております。
・こんなのアリシアじゃねぇって言われるかも
654B・A:2008/04/30(水) 03:36:36 ID:XUs10V5r
注意事項追加
・エリオの出番が少ない
655槍騎士の誓い 第5話@:2008/04/30(水) 03:40:17 ID:XUs10V5r
窓から差し込む朝日を顔に浴び、エリオは眩しそうに眼を擦った。
寝起きは良い方なのに、今朝はどういうわけか頭の中がぼんやりとしている。きっと昨日の疲れがまだ残っているのだろう。
訓練も第三段階に入ったため、ここ最近はそれこそ地獄のような訓練メニューをこなす毎日なのだから、何の不思議もない。
まどろむ思考でそんな風に考え、眩しさから逃れようとエリオは寝返りを打った。たまたま近くにあった抱き枕を抱き寄せ、
早朝訓練が始まるまでの間、もう少しだけ体を休めようと再び眠りへと落ちていく。

(ん・・・・・・・抱き枕なんて持っていたかな?)

何となく思いついた疑問に、エリオは億劫そうに瞼をこじ開けて自分が抱いているものに目をやった。
次の瞬間、エリオの意識は冷水をぶっかけられたかのように覚醒した。

「ななななななななっ!!!!!!???」

ほとんど転げ落ちるようにベッドから飛び降り、ベッドの上ですやすやと寝息を立てる可憐な少女を凝視する。
おかしい。
何故、自分のベッドでアリシアが眠っているのだろうか? 記憶が正しければ、彼女はフェイトの部屋で寝泊まりすることになっているはず。
そこまで思い出して、エリオは自分が服を着ていないことに気づいた。

「・・・・・!」

落ち着け! エリオ・モンディアルは慌てない!
フェイトも常々言っているではないか。戦闘においてもっとも大切なのは、冷静な判断力と的確な応用力であると。
義理の兄の受け売りだそうだが、正しくその通りだ。よし、ここは一つ、その冷静な判断力とやらでこの事態を華麗に解決してみせよう。
まずは現状の確認だ。
密室の部屋で、目が覚めたら裸の自分(ズボンは穿いていた)が幼女(パジャマはきちんと着用している)を抱き締めていた。
うん、少なくとも大事な一線は越えていないみたいだ。そういえば、昨日は寝苦しい夜だったので服を脱いでベッドに入った気がする。
そして、疲れて寝入っていたところに何らかの理由でアリシアがやって来たのだ。きっと、部屋の鍵はかけ忘れていたのだろう。というか、そうであって欲しい。

「エリオ、アリシアがこっちに来てな・・・・・」

思考が落ち着き始めた瞬間を見計らったかのように、血相を変えたフェイトが部屋に入ってきた。
そして、ベッドの上で寝返りを打つアリシアと、上半身裸のエリオの姿を見て硬直する。
フェイトさん、頼むから部屋に入る時はノックくらいしてください。

「・・・・あは」

「フェイトさん、何か色々と誤解しているみたいですが、別に全然そんなことはこれっぽっちもしていませんから! 信じてください、僕は無実です!」

「うん、信じるよ。信じるけど・・・・・ちょっと、頭冷やそうか?」

「ちっとも信じてないじゃないですかぁっ!!!」

逃げ場を失ったネズミのようにエリオは周囲を見回す。
当然のことながら、この事態を打開できそうなものなど何もなかった。そう、ただ一つを除いて。
656槍騎士の誓い 第5話A:2008/04/30(水) 03:42:54 ID:XUs10V5r
「うぅん・・・・・・」

眠たそうに眼を擦りながら、アリシアが可愛らしい欠伸をする。
そう、彼女が一言、「何もなかったよ」と言えばフェイトの誤解も解けるのだ。

「あ・・・・エリオお兄ちゃん、フェイトさん、おはよう」

「おはよう、アリシア」

ニッコリとフェイトは微笑む。目が全然笑っていないのが物凄く怖い。だが、男の子がこんなことでいつまでも怖がっているわけにもいかず、
エリオはできるだけフェイトの姿を視界に映さないように意識しながら、誤解を解くためにアリシアを問い質そうとした。

「ねえ、アリシア。どうして僕の部屋に・・・・・」

「お兄ちゃん、昨日は激しかったね」

瞬間、世界が凍りついた。
その日、エリオは生まれて初めて女性に頬を叩かれた。
とても痛かった。





「はっはっは・・・・・それでフェイトさんに平手食らって、落ち込んでいるってわけだ」

「笑わないでください! こっちは大変だったんですから・・・・・」

けらけらと笑うスバルにエリオはぶすっと顔をしかめる。
あの後、何とかフェイトの誤解を解いたエリオであったが、その右頬はフェイトに貰った強烈なビンタによって真っ赤に腫れ上がっていた。
地肌が白いせいも相まって、手形が綺麗に浮かんでいる。

「けど・・・・5歳児が『昨日は激しかったね』って・・・・・ははっ! 駄目、お腹痛くてご飯が食べられない・・・・・・」

「じゃ、一生食べなくて良いわよ」

傍らでパンを頬張っていたティアナが辛辣な言葉を投げかける。
朝っぱらから食堂でする会話でないことは確かなので、エリオも顔を真っ赤にして俯いた。

「あの、スバルさんはどうして笑っているんですか・・・・何か、おかしなことでも?」

「・・・・・・・今度教えてあげるわ、もうちょっとキャロが大きくなったらね」

ただ一人、話についていけなかったキャロがキョトンと首を傾げる。
657槍騎士の誓い 第5話B:2008/04/30(水) 03:45:42 ID:XUs10V5r
「それにしても、エリオ恋しさに部屋までやってくるなんて・・・・・・モテモテだねえ、エリオくん」

「からかわないでください、スバルさん!」

「えー、お兄ちゃんはアリシアのこと嫌いなの?」

「えっ!? いや、別にそんなわけじゃ・・・・」

「嫌い・・・・なんだ・・・・・うぇ・・ああ・・」

「あぁぁっ!! 好き、大好きだよ!」

「あいしている?」

「うん、愛している・・・・え?」

「エリオお兄ちゃん、大好き!」

自分が口にした言葉の意味に気づいて硬直するエリオに、アリシアは心底嬉しそうに笑みを浮かべる。

(わざとだ。絶対わざとやっている)

エリオとアリシアのやり取りを見ていたティアナが率直な感想を抱く。
そもそも、起きぬけにあんな強烈な台詞を口にした理由が「あれを言ったら好きな人と仲良くなれるから」というのもどうなのだろうか? 
そりゃ、既成事実を作ってしまえば男は泣き寝入るしかないわけだが、何故それを5歳児のアリシアが知っているのだろうという疑問が残る。

「ていうか、六課はいつから託児所になったんだか」

先月、自分たちが保護したヴィヴィオも六課で暮らしているため、ティアナはそう思わずにはいられなかった。
ただ、はやて曰くアリシアには色々と事情があるため、地上本部や本局に頼るわけにはいかないのだそうだ。
だが、肝心のその事情とやらは機密事項だとかで教えてくれなかった。数少ない情報から推察するに、
アリシアとフェイトに共通する名であるテスタロッサが何か関係していると思えるのだが。

(まさかね・・・・・・エリオが言っていたプロジェクトF・・・・・)

如何せん、判断のための材料が少なすぎる。下手に結論を急いでも痛い目を見るだけなので、ティアナはこのことについて考えることを止めた。

「確かにここって子ども多いよねぇ」

「スバルさん、それってわたしやエリオくんも入っていますよね」

「スバル、まさかあたしまでカウントしたんじゃねぇだろうな!?」

「リィンはもう立派なレディですぅ、プンプン!」

スバルの言葉にキャロだけでなく、隣のテーブルで朝食を取っていたヴィータとリィンまでもが文句を言う。
大人の態度でサラッと流せないあたり、この3人はまだまだ子どもだ。そういう意味では、反論一つしなかったエリオは立派な大人と言えるかもしれない。
さすが、日頃から紳士を自負しているだけはある。
658槍騎士の誓い 第5話C:2008/04/30(水) 03:48:07 ID:XUs10V5r
「エリオお兄ちゃん、あーん」

「アリシア、1人で食べられるよ」

「えー、あーんしようよぉ」

前言撤回、というか思考停止。何だか虚しくなってきた。

(はぁ・・・・・ヴァイス陸曹、今度の休日は暇かなぁ・・・・・)






新人たちの騒がしい朝食風景をBGMに、なのはたちはまったりとした時間を過ごしていた。
自分の顔くらいはあるフレンチトーストをもひもひと頬張るヴィヴィオと、そんなヴィヴィオに甲斐甲斐しく世話をするなのは。
その姿を微笑ましそうに見守っているフェイトに、家族水入らずで談笑しているはやてたち。日頃、事件や訓練で忙しい彼女たちにとって、
みんなで朝食を取るこの時間は非常に貴重なものだった。

「アリシアちゃん、思っていたよりも元気そうで良かったわぁ」

「うん、母さんが死んで泣いちゃうかと思っていたけど・・・・・・・強い娘だよ、アリシアは」

「フェイトちゃんのお姉さんやもんなぁ」

隣のテーブルでエリオ相手に猛烈なアプローチをかけているアリシアを見ながら、2人は笑い合う。
当初、彼女たちはプレシアの死をアリシアには伝えないつもりでいた。まだ5歳の少女が母親の死という辛い現実を受け止めることはできないと思ったからだ。
しかし、意識を取り戻したアリシアは、意外にも自分からプレシアの遺体と面会することを希望した。どういうわけか、
彼女はプレシアが死んでいることを知っていたのだ。そして、プレシアの遺体と対面したアリシアは、思いつめたような顔をして母親に抱きつき、静かに別れを告げた。
幼い容姿からは想像もできない毅然とした態度は、フェイトやはやてを驚かせるには十分なものだったが、2人はそれを強い娘なのだろうという一言で片づけてしまった。
ただ1人、高町なのはを除いて。

(あれはどっちかと言うと、周りに迷惑をかけないように無理をしているような・・・・・・・・・・)

「なのはママ、どうしたの?」

傍らに座るヴィヴィオの言葉に、なのはは思考を現実に巻き戻す。

「ううん、何でもない。あー、ヴィヴィオ偉いねぇ、全部食べられたんだ」

「うん」

「けど、ピーマンは残しているね」

「うぅ・・・苦いのきらい・・・・・」

満面の笑みから一転して、目に涙を浮かべながら唇を歪ませる。
ピーマンなんてこの世から消えてしまえと念じているのか、ヴィヴィオは唸りながらジッと皿の上のピーマンを凝視している。
659槍騎士の誓い 第5話D:2008/04/30(水) 03:50:10 ID:XUs10V5r
「好き嫌いは良くないよ」

「うぅ・・・・・」

よっぽどピーマンが嫌いなのか、ヴィヴィオは顔を渋らせたまま一向に手にしたフォークを動かそうとしない。
そんなやり取りを遠目に見ていたエリオは、隣で牛乳を飲んでいたアリシアに言った。

「アリシア、玉ねぎ残っているよ」

「!」

瞬間、アリシアの動きが硬直した。
さっきまで笑っていたのが嘘のように仏頂面となり、肩がピクピクと震えだす。
額からは脂汗まで滲み出ている始末だ。

「・・・・・・い」

「うん?」

「玉ねぎ、嫌い」

「好き嫌いは良くないよ」

「うぅ・・・・・」

先ほどのなのはとヴィヴィオの焼き回しのような光景に、近くにいた全員が苦笑する。

「まあ、誰にでも好き嫌いってあるものですし」

「そう言うキャロは、ニンジン嫌いなんだっけ」

「・・・・・・はい」

「なんだお前ら、好き嫌いばっかしていると、大きくなれねぇぞ」

「ヴィータちゃんが言っても説得力ないですよ」

「何だとリィン! おめぇだってセロリ食えねぇじゃんか!」

「ヴィータちゃんも納豆嫌いだから、おあいこですぅ!」

「ありゃ人間の食べ物じゃねぇ!」

「はいはい、程々にしとかなご飯の時間が終わってまうで」





昼下がりの隊舎屋上。
海上の訓練用シュミレータで走り回る新人たちの動きを何気なく目で追いながら、シグナムはグイと缶コーヒーを飲み干した。
言っておくが、別にサボっているわけではない。先ほどまで書類の山と一戦を交えていたところであり、
この後は交替部隊のフォーメーションの確認や多忙なはやてに代わって聖王教会で行われる集会に参加するなど、しなければならないことは地味に多い。
ただ、新人たちの調子も気になるため、休憩がてら訓練の様子を見に来たのである。
660槍騎士の誓い 第5話E:2008/04/30(水) 03:53:20 ID:XUs10V5r
「あぁ、シグナム。サボりはいけないですよ」

「リィン、別に私はサボっているわけじゃ・・・・・・・・」

苦笑しながら振り返ったシグナムは、リィンがヴィヴィオとアリシアを引き連れていることに目を丸くした。
ヴィヴィオが魔法に興味を抱いていることは知っている。自室でなのはやフェイトの教導ビデオをよく見ているようだし、
前に紫電一閃を見せてくれとせがまれたこともあった。あれは人に見せるようなものではないので、簡単な炎を出す魔法で勘弁してもらったが、
それからもヴィヴィオはなのはや新人たちに魔法を見せてくれとせがんで回っているようだ。だが、いくら魔法を見たいと言っているからといって、
訓練風景を直に見せて良いのだろうか? しかも、先日保護したばかりのアリシアも一緒に。

「良いのか?」

「はやてちゃんが、これくらい遠かったら構わないだろうって」

「まあ、主がそう仰るなら反論せんが、子どもが見て楽しいものでもないのではないか?」

「そうでもないですよ」

見ると、ヴィヴィオとアリシアは手すりから身を乗り出しそうになりながら新人たちの訓練風景を見つめていた。
ここからでは小さな人形が飛びまわっているようにしか見えないはずだが、それでも2人はそれを楽しそうに見ながら談笑している。
アリシアに至っては、エリオに向かって応援までしていた。

「ね」

「そうみたいだな・・・・・・・・ん?」

ふと、シグナムは2人の様子に違和感を覚えた。
アリシアは時々飛び跳ねながら、しきりに訓練用シュミレータに向かって声を張り上げている。
その内容はほとんどがエリオを応援するもので、エリオの動きを追おうと必死で目を動かしていた。
だが、ヴィヴィオはアリシアと違い、視野を広くして訓練全体の動きを見ようとしている。
時々は個人の動きに注目しているが、ほとんどの場合は訓練の流れや飛び交う魔法に注目しているようである。
それは観戦しているというよりも、むしろ観察しているように思えてならなかった。

(まさかな・・・・・)

浮かんだ疑念を一笑し、シグナムは3人に別れを告げて屋上を去った。
まだ次の仕事にまで時間はある。とりあえず、ヴァイス辺りをお茶に誘うのも悪くないかもしれない。
そんなことを考える自分がいることが意外で、シグナムは柄にもなく笑みを零すのだった。





遊び疲れて眠ってしまったヴィヴィオに毛布をかけたアリシアは、床の上でうずくまっていたザフィーラを意味もなく抱き締めた。

「うぅん・・・・・気持ち良い・・・・・」

「・・・・・」

ザフィーラは特に何も言わず、尻尾を振って機嫌が良いことをアピールする。
661名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 03:57:47 ID:70cvgNzo
>>638
GJなんだけど>>631で宣言したNGワードが機能してないと思うんだw
とある施設の長ってユーノなんかなあ、無限書庫も施設だよな
約1年休んでてクビになってそうだけどw
662槍騎士の誓い 第5話F:2008/04/30(水) 04:00:40 ID:XUs10V5r
「ねぇ、ザフィーラ。人を探すにはどうしたら良いのかな?」

「アリシアちゃん、誰か探したい人がいるの?」

傍らで洗濯物を片づけていたアイナが聞いてくる。なのはたちが勤務中の間は、彼女とザフィーラがヴィヴィオやアリシアの遊び相手をしているのだ。

「あのね、いもうとを探さなきゃいけないの」

「いもうと? アリシアちゃん、妹がいるの?」

「わかんない。けど、母様が夢の中で私には妹がいるって・・・・」

「夢?」

「ここに来る前にね、母様が夢の中でお別れを言いに来たの。私が寂しいのは嫌だって言ったら、アリシアには妹がいるから寂しくないよって」

「そう、なら早く見つけてあげないとね」

事情をよく知らないアイナは、深入りしないように当たり触りのない言葉を選んで口にする。
このことは、後でフェイトに伝えた方が良いかもしれない。

「うぅぅ・・・・・・」

不意にヴィヴィオが眠そうに眼を擦りながら起き上った。
寝ぼけているのか、頭がくらくらと揺れている。

「ヴィヴィオちゃん、お風邪を引かないように、自分の部屋で寝ましょうね」

「うぅん・・・」

「アリシアちゃん、お願いできるかしら?」

「はい・・・・行こう、ヴィヴィオ」

「うん・・・・」

覚束ない足取りのヴィヴィオの手を引き、アリシアはなのはの部屋へと向かう。
ちなみに、さすがに4人で一つのベッドは狭すぎるという理由から、フェイトとアリシアはその隣の部屋で寝泊まりしていた。

「ほら、着いたよ」

「ありがとう・・・・・・ぐぅ・・・・」

部屋に着くなり、ヴィヴィオはベッドに倒れ込んだ。余程疲れていたのか、1秒と絶たずに再び深い眠りへと落ちていく。
することのなくなったアリシアは、何気なく部屋の中を見回した。
大きなベッドに観葉植物に柔らかそうなソファ、反対側には棚があって、その上には電気スタンドや小物が置かれている。
そして、背後のコルクボードには・・・・・・・・・。

「えっ!?」

なのはやフェイト、その友人や家族の写真に混じって、自分が良く知る人物の写真が1枚だけ張られていた。
優しそうに微笑む黒髪の女性と金髪を2つに結った可愛らしい少女の写真。
自分と母親の写真が、赤の他人なはずのなのはとフェイトの部屋に飾られていた。
663槍騎士の誓い 第5話G:2008/04/30(水) 04:03:41 ID:XUs10V5r
「どうして・・・・・・」

不意に背後で扉が開く音が聞こえ、驚いたアリシアは咄嗟に戸棚の陰に潜り込んだ。

(あれ、何で隠れたんだろ?)

別にやましいことをしていたわけではないのだから、隠れる必要はないはずだ。
どうやら、そんなことがわからなくなるまで頭が混乱していたようだ。
落ち着き始めた思考でそんなことを考えたアリシアであったが、今更出ていくのも何だか罰が悪く、
息を殺して部屋に入ってきた人物が立ち去るのをジッと待つことにした。

「ここなら、誰にも聞かれないね」

「うん」

(なのはさんとフェイトさんだ)

2人の声はどこか切羽詰っているように聞こえる。
まだ仕事中のはずの2人が何故ここにいるのか疑問に思ったアリシアは、知らず知らずのうちに聞き耳を立てていた。

「話ってなに、フェイトちゃん?」

「うん、アリシアのことなんだけど」

(私のこと?)

「話してみようと思うんだ、本当のことを」

「それって、ここが未来だってこと? それとも、フェイトちゃんのこと?」

「どっちも・・・・かな」

「わたしは反対かな・・・・・・・まだ、早すぎると思うの」

聞こえてくる話は断片的で、アリシアには2人が何を話しているのかよくわからなかった。
だが、声の調子からすごく大切な話をしているのだということはわかる。

「アリシアは強い娘だよ。きっと、真実を知ってもわかってくれると思う」

「そうは思えないよ。アリシアが笑っているのは、きっとみんなに心配されたくないからで、心の中ではきっと今でも泣いているよ。
そんな娘に本当のことを話したって、きっと受け入れてもらえないよ。せめて、もう少し様子を・・・・・・」

「けど、アリシアは!」

声を荒げてフェイトは叫ぶ。普段、優しそうな彼女からは想像もできない大きな声に、アリシアは堪らず震えあがる。
だが、次に出た言葉はそんな恐怖すら吹き飛ばし、全身の血が氷河の海に叩き落とされたように冷たくなる感覚をアリシアに与えた。

「アリシアは・・・・・もうすぐ死んじゃうんだよ!」

                                                               to be continued
664B・A:2008/04/30(水) 04:06:18 ID:XUs10V5r
以上です。
アリシア動かすの大変でした。
性格とかの情報はあっても喋っているのが二期の11話のみという資料の少なさ。
けど、プレシアとはまた違った意味で動かしていて楽しいキャラでした。
だから心の中で謝る。ごめんよ、アリシア。
665名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 04:12:57 ID:70cvgNzo
>>664
GJ
続きに期待しつつ割り込みゴメンナサイ
666名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 04:15:45 ID:7RXOwVBW
>>664
GJ!!!
つかの間の幸せ。そして過酷な現実・・・
あああああなんとかアリシアを助けてやることはできんのか!
世界こそ違うけど、エリオはルーもセッテも悲しみの運命から救ってきた。
今回もなんとかしてくれると俺は信じてる!
667( ゚Д゚):2008/04/30(水) 05:02:43 ID:hZaNUnO8
どうもご無沙汰してしまいました。

投下してもよろしいでしょうか?
668名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 05:12:02 ID:70cvgNzo
>>667
寝る直前だったけど投下終了まで待つ、だから急いでよろしく今すぐ投下せよ!
669( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:17:52 ID:hZaNUnO8
ほいでわ。

注意事項
・もンの凄く捏造要注意。
・アリサ強杉。ユーノもっと強杉。
・熱血かどうかはわからないがバトルアクション。魔法少女? なんですかそれは
・レジアスはモブor悪役だと思っている方は読まないほうが無難です。
・あぼーんキーワードは「熱い彗星の魔導師たち」
670熱き彗星の魔導師たち 17-01/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:18:26 ID:hZaNUnO8
 ビーッ!!
 赤いランプが点灯し、けたたましい音が鳴る。
「なによー、まだ夜じゃない……」
 音に反応して、目を覚ましたアリサだったが、窓の外がまだ真っ暗の闇夜であることを
視認すると、枕元の目覚まし時計に手を伸ばし、そのアラームを止める仕種をした。
 しかし。
 ガバッ
 1分もしないうちに、バッ、とベッドの上で布団を跳ね除けて、飛び起きた。
『ロングアーチ、状況!』
 下着姿で、2段ベッドの下段から転がるように飛び出しつつ、本部小隊に向かって呼び
かける。
『南東部第7ブロックで輸送車強盗です』
 非実体の大型モニターが部屋の壁面に沿って出現し、その画面に現れたシャーリーが、
そう言った。
『…………、機動6課に振られた理由は?』
 手早く制服を身に着けつつ、訊き返す。
『襲撃者が、ガジェット・トルーパー、と、思われます』
『思われます?』
 既に制服姿のユーノが、アリサの傍らに立ちつつ、そう聞き返した。
『特徴がガジェット・トルーパーI型やII型に似ていますが、未確認のシルエットなんで
す』
『…………、なるほど、で、現状は?』
 ジャケットに袖を通しつつ、アリサが再度訊ねる。
『第3小隊が先発しています』
『第3小隊に新型、か……』
 アリサは一瞬だけ動きを止め、表情を険しくする。
 フェイトとなのはの実力は折り紙付だ。だが、ホテル・アグスタで出現した量産型戦闘
機人という要素がある。もしセットであれば、2人でも苦戦は免れない。
 まして、飛行魔法もろくに使えないエリオとキャロには荷が重過ぎる。
『ロングアーチ、飛行許可申請して。第2小隊4名分』
『直接飛んでいくんですか!? ヴァイス君も叩き起しちゃいましたけど……』
 シャーリーは、目を真ん円くして驚いたように言う。
『シグナム、構わないわね?』
『私は、異存はない』
 映像は出ないが、シグナムの答えが念話越しに返ってくる。
『イグニスコメット各局へ、小隊員は中庭に集合よ』
『了解』
『了解っス』
 ティアナとウェンディからも、答えが返ってきた。
「行くわよ、レイジングハート!!」
『O.K. Master』
671熱き彗星の魔導師たち 17-02/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:18:51 ID:hZaNUnO8
「アンブロークンイージス」
 アリサに続いて、ユーノも手首に嵌められたリストバンドを、掲げるようにし、アンブ
ロークンイージスに声をかける。
『Yes, Master』
 待機状態の、レイジングハートとアンブロークンイージスから、魔力光が溢れ出す。
『Set up』

熱い彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
 PHASE-17:Children’s(前編)

「行くわよ!」
「オーケー」
「はいっ」
「了解っス」
 機動6課隊舎、移動用の中庭状になっている、オフィスメインの北棟と居住スペースメ
インの南棟の間のスペース。そこに集合した第2小隊のメンバーが、次々に夜空へと飛び
上がっていく。
 オレンジ、赤紫、バーミリオン、エメラルドグリーンの、4条の光の軌跡が、空へと上
っていくのが、オフィス棟の屋上からも見えた。
「ティア……」
 その姿を、スバルは屋上のヘリポートから、見上げ、そして見送っていた。
 一方。
 先発したディエチのJFM165型に続き、JF705型ヘリが発進準備態勢に入っていた。
「ヴァイス、スマンな、もうしばらく待機していてくれ」
「ええ、こういうのは、なれてますから」
 険しくも、どこか申し訳なさそうに、シグナムは言う。すると、ヴァイスは苦笑混じり
にヘラヘラと笑いながら、そう答えた。
「頼んだぞ」
「りょーかい、です」
 ヴァイスとそう交わしてから、シグナムはコクピットドアから離れ、屋上の床に降り立
った。
 そして、屋内に戻ろうとして、スバルがフェンスにつかまって空を見上げているのを、
シグナムは発見した。
「何をしている」
 問い質すというより、ただ、スバルの行動を促すように、シグナムは声をかけた。
「第1小隊は、後詰、待機だ。ブリーフィングホールに戻るぞ」
 他にレリックが発見される可能性もゼロではないし、あるいはスカリエッティが他の場
所で行動しないとも言い切れない。
「は、はいっ」
 スバルは、慌ててフェンスから離れて踵を返し、シグナムを追って、屋内に降りていっ
た。
672熱き彗星の魔導師たち 17-03/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:19:39 ID:hZaNUnO8

「行くよ、なのは」
「うん」
 クラナガン南東部第7ブロック────バクタレ街(ストリート)・上空。
「ディエチ、エリオとキャロのこと、よろしくね」
「了解」
 カーゴルームからのフェイトの声に、操縦席のディエチは表情をほとんど動かさず、た
だ頷いた。
「ランプ開けます」
「うん」
 今度は、ディエチの言葉に、既にバリアジャケット姿のフェイトが返事をした。
 JFM165の、胴体尾部のランプゲートが開く。
「頼むよ、バルディッシュ」
『Yes, Sir』
 JFM165から相対的に下がるように、後ろへ飛び出す。
「行くよ、L4U」
『Yes, Ma’am』
 同様にして、白いバリアジャケット姿のなのはも、L4U’を左手に握り、フェイトに続い
てJFM165から降りる。
「フェイトさん、なのはさん!」
「気をつけて!」
 エリオとキャロが、そう言いつつ、2人を見送った。
 JFM165の下側を回り込むようにして前に出ると、フェイトとなのはは一旦横に並んで、
お互いの顔を見合わせる。そして、頷いた。
 フェイトが増速し、先行する。
『Scythe form』
 バルディッシュの刀具が開き、金色の魔力刀が出現し、大鎌のスタイルになった。
 フェイトが目標に向かって接近すると、その直線上から、ぽつぽつと黒いシルエットが、
地上の町の灯りに照らされて、出現した。
『Defenser』
 フェイトの前方を、金色の光のシールドが覆う。
 バチバチバチバチッ
 シールドによって弾丸が弾かれ、弾道を逸らされていく。だが、一部の弾丸はシールド
に触れるなり、その場で小さく炸裂した。
 フェイトが更に増速し、その脇をすり抜ける。ガジェット・トルーパー、飛行型I型。
『Defenser, Dual excise』
 フェイトは後方にシールドを張る。バチバチと、機関砲弾が命中してきた。
「お願い、L4U!」
 なのはがL4Uを両手で握り、フェイトとガジェット・トルーパーが戦闘を続けている空
間に向かって、L4Uの先端を突き出した。
673熱き彗星の魔導師たち 17-04/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:20:04 ID:hZaNUnO8
『Field destruction』
 レーザー光線のような桜色の奔流が、空間を薙ぎ払った。
 ピーッ、ピーッ
 ガジェット・トルーパーの機種から、警告音のような電子音が鳴り響く。
『Arc saber』
「はぁっ」
 一瞬間合いを広げてから、フェイトは、バルディッシュの金色の魔力刀を、ブーメラン
として撃ち出した。
『Device form』
 そのまま、刀具を閉じるバルディッシュ。しかしそのまま、次の術式の展開に入る。
『Photon lancer, Execution shift』
「行けっ」
 飛行する進行方向に背を向けつつ、その背後に無数の魔力スフィアを発生させると、そ
れらは放電を伴った魔力弾へと変換され、ガジェット・トルーパーの群れへ向けて、発射
された。
 ド・ド・ド・ド・ド
 フォトンランサーの魔力弾に貫かれたガジェット・トルーパーは、次々と機能を停止し
て、落下していく。
 後続の一部はその軌道から回避へと移る。が、そのうちの1機を、アークセイバーの刃
が切り裂き、更にブーメラン状の飛行を続けるアークセイバーが、もう1体も両断した。
『Axel stinger, Phalanx shift』
 L4Uの同軸円周上に、無数の魔力スフィアが発生する。
「そーれっ」
『Burst shot』
 ドドドドドド……
 一部では『フライング・フォートレス(空飛ぶ要塞)』の異名をとるなのはのフルバース
トが、桜色の魔力光を矢じりに変え、ガジェットの編隊めがけて降り注ぐ。
 ────ガジェット程度なら、リミッター付のままでも……
 フェイトが、次々に墜落していくガジェットを見て、そう思った瞬間。
『Caution!!』
「!!」
 バルディッシュの警告に、瞬時に宙で身を翻す。
『Defenser』
 バチバチバチバチッ
 フェイトの前面に出現した金色の光の盾が、斬撃とぶつかり合い、激しく火花を吹き上
げた。
「スカリエッティ製戦闘機人──」
 件の量産型ではない。
「──No.6!!」
「セッテだ」
674熱き彗星の魔導師たち 17-05/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:20:28 ID:hZaNUnO8
 ミシッ
 フェイトが思考に集中を奪われた瞬間、フェイトの盾に亀裂が入った。
「! しまっ……」
 戦闘機人の出力を甘く見ていた。加えて、この所デスクワークが長すぎた。
 もちろん、ランクリミッターが無ければ、このような事態にはならなかっただろう。逆
に公式S+、噂ではSSとの評もあるこれまでの経験が、油断につながった。
『Photon lancer』
 フェイトのものではない。
 セッテのほぼ直上、フェイトのやや前方から、斜めに、淡い黄緑色の魔力弾が一直線に
弾道を引いて、撃ちおろされる。
「だぁぁぁっ!!」
『Buster form』
 夜空の深い藍に、魔力弾と同じ色の鮮やかな刃が出現する。
「くっ」
 セッテは反射的に、フェイトを斬り付けていたブーメランブレードを、その正面に受け
止める。
 バチバチバチバチッ
 黄緑色の魔力刀とセッテのブーメランブレードが凌ぎ合い、激しく火花を散らす。
「シュトラゥゼぇぇっ」
『Yes, Load cartridge』
 ドンッ
 内蔵されたCVK-891Rカートリッジシステムが、カートリッジを1発、撃発させる。
 本来は槍型の近代ベルカ式アームドデバイス『シュトラゥゼ』は、その実体の刀身から、
大きな魔力刀を作り出し、柄の長い大剣となっている。
 カートリッジを撃発させたシュトラゥゼの魔力刀が、ひときわ輝きを増す。そしてそれ
を握る担い手────
「エリオ!?」
 フェイトは、一瞬だが我を忘れて、白いコート状のバリアジャケットをなびかせた少年
の名を、声に出す。
「このっ」
「うわっ!?」
 凌ぎ合っていたかに見えたエリオとセッテだが、セッテが腕に力を入れて払うと、質量
の伴わないエリオは、たやすく振り払われてしまう。
「エリオ!」
 フェイトが叫ぶ。跳ね飛ばされたエリオは、まっさかさまに奈落の底に────落ちる
事は無く、その場で立ち、踏ん張るように空中で留まった。
 シャッ
『Wheel Protection』
 そのエリオに向かって、セッテのブーメランブレードが投擲される。空を斬る刃は、出
現した桜色の光の盾に、遮られた。
675熱き彗星の魔導師たち 17-06/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:20:53 ID:hZaNUnO8
「エリオ君、大丈夫!?」
「え、あ、はい!」
 跳躍から着地するように割って入ったなのはが、エリオに声をかける。エリオは少し慌
てた様子で、頷いた。
『Spear form』
 シュトラゥゼの魔力刀が消え、エリオはそれを構えなおす。
「この」
 セッテがなのはとエリオの正面に迫る。それを、フェイトが追う。
『Caution!』
 バルディッシュの警告。
「Colpo aereo」
「!」
 フェイトとセッテを分断するかのように、上方から、茶色がかった赤い魔力光の弾丸が、
その弾道をよぎらせる。
 ────量産型。フェイトの視界に、少なくとも2体、視界に入った。
「邪魔、するなぁっ」
 フェイトは上方へ向かって、バルディッシュを構える。
『Arc saber』
 金色の魔力刀は、三日月形のブーメランとなって、上空を占める量産型戦闘機人を薙ぎ
払うコースを取る。
 当然、彼女らも回避コースを取る。一体が、フェイトに向かって、その前方に回り込ん
できた。
『Scythe form』
「どけぇぇぇっ!」
 バルディッシュが新たに発生させた魔力刀が、量産型戦闘機人の盾『ライディングボー
ド』とぶつかり、バチバチと激しく火花を散らす。
 一方。
 ガキィィィンッ
 バチバチバチバチッ
「くっ」
 ブーメランブレードを握りなおしたセッテは、速攻で再び、今度はそれを直に手を握り
ながら、なのはのシールドに叩きつける。
 シールドを維持するなのはの表情が、歪む。
「L4U、お願い!」
『Yes, Cartridge load』
 ドンッ
 L4Uが、カートリッジを1発、撃発させる。鈍くなり始めていたシールドの光が、再び輝
きを取り戻す。
「エリオ君、今のうちに」
「え……は、はいっ」
 エリオは一瞬戸惑い、それから、離脱にかかった。だが、その一瞬の隙が、セッテに利
する。
676熱き彗星の魔導師たち 17-07/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:21:19 ID:hZaNUnO8
「えっ」
 ヒュッ
 セッテは、ブーメランブレードを瞬時に引き戻すと、それをエリオに向かって投擲した。
 投擲されたブーメランブレードは、バルディッシュのアークセイバーの同様、誘導され
てエリオの背後に迫る────
『Protection』
 ガキィィンッ
 エリオの背中を襲う、その一瞬手前で、赤紫のシールドが発生し、ブーメランブレード
を凌ぐ。
『Phantom Blazer』
「くっ」
 ブーメランブレードを凌いだ相手を見て、セッテは表情をしかめつつ、急機動で迫る魔
力弾をかわす。
 バーミリオンの強力な魔力弾が、セッテを掠めた。
『Load Cartridge』
「このぉぉぉぉっス!」
『Edge slash』
 アンダウンテッドアイアスがカートリッジを撃発させると、ウェンディはセッテに向か
って、一直線に飛び掛っていく。
 セッテはブーメランブレードを己の手に戻そうとする──間に合わない。
「くっ」
 渦巻模様のシールドを発生させる。
 バチバチバチバチッ
 アイアスの魔力斬撃とセッテのシールドが交錯し、激しく火花を散らす。
「また貴様か、ウェンディ」
「セッテ! 聞きたいことがあるっスよ!!」
 どこか侮蔑の混じった、不快そうな表情で言うセッテに、ウェンディもまた、睨みつけ
るような表情で怒鳴り返す。
「管理局の犬に、教えることなどなにも無い!」
「無理にでも聞き出してやるっス、アイアス!」
『Load Cartridge』
 ドンッ
 アイアスが、2発目のカートリッジを撃発させた。
「うぉらぁぁぁっス!!!!」
「ふんっ」
 輝きを増したアイアスの魔力斬撃に、セッテのシールドは霧散する。
 しかし、それはセッテが競り負けたわけではなかった。
「ウェンディ、後ろ!」
「っ!」
 アイアスの管制人格より速く、ティアナの声が響いた。
『Protection, Dual exercise』
 ウェンディが左の掌を背後に向けると、そこに二重盾を出現させた。
677熱き彗星の魔導師たち 17-08/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:22:36 ID:iim93QBj
 バチバチバチバチッ
 セッテのブーメランブレードと、ウェンディの二重のシールドがぶつかり、激しく火花
を散らした。

 ────執務室にいたウーノの口元が、その映像を目に、ニヤリとつり上がる。

「Colpo aereo」
 ヒュンヒュンヒュンヒュンッ
「くっ」
 2体の量産型戦闘機人は、マシンガンのような速さで、フェイトに向かって、上方から
魔力弾を撃ち下ろしてくる。
 フェイトのシールドを貫くことこそ無いものの、防戦一方で手の出しようが無い。
 ────リミッターさえ無ければ、いや、こんなことじゃ駄目だ……
 フェイトがそう思いつつ、量産型戦闘機人の射撃を凌ぎながら、反攻の手を模索してい
ると、
『Devin Buster』
 緑の魔力弾が、横から彼女達を薙ぎ払うように、撃ちかけられた。
「!」
 量産型戦闘機人は回避したが、射撃が一旦止み、フェイトは瞬時に構えなおす。
『Fire slash』
「でやぁぁぁぁっ」
 戦闘機人達の更に上方から、オレンジ色の閃光が、彼女達の一方に襲い掛かる。
 バチバチバチバチッ
 レイジングハートの魔力斬撃と、ライディングボードが交錯し、激しく火花を散らした。
「Colpo ae……」
『Protection smash』
 ドンッ
 もう一方の戦闘機人が、ライディングボードの射撃端子をアリサに向けかけたとき、緑
の魔力光がボウル型を模って、その彼女を突き飛ばした。
「アリサ! ユーノ!」
 フェイトの表情が晴れ、新たに現れた2人に、声をかける。
「話しは後!」
 だが、現れたユーノは険しい表情で、そう怒鳴るように声を上げた。
「輸送車を追って!」
「うん」
「なのはも!」
「解った!」
 ユーノが声を上げると、フェイトとなのはが、地上に向かって、一気に高度を下げる。
 弾き飛ばしたもう一方の戦闘機人は……ユーノがそれを視界に捉えようとした、次の瞬
間。
「Sulla Detonazione」
「!?」
678熱き彗星の魔導師たち 17-09/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:23:00 ID:iim93QBj
 聞き覚えのある声。発動ワード。
『Round Guarder』
 意識するよりも早く、緑の球形のシールドで、己を包んでいた。
 ドカドカドカドカドカドカドカ!!
 そのシールドを、更に無数の爆発が包み込む。
「ユーノ! ……このっ……レイジングハート、もう1段!」
『Yes, Fire slash, Dual exercise』
 キィン
 レイジングハートを、もう1枚層が被る様に、魔力斬撃の光が包み込む。
 ジュウ……
「!?」
 口元だけだが、量産型戦闘機人の顔色がかわった。ライディングボードの表面が、レイ
ジングハートの灼熱で熔け、その刀身が食い込む。
 ドンッ
 溜まらず、蹴り飛ばすようにして、アリサから間合いを取る。
「ぐぅっ……」
 腹部にその蹴りを受けてしまったアリサが、一瞬、表情をゆがめるが、
『Devine clasher』
 間髪入れず、オレンジの魔力弾を放つ。戦闘機人に、更に間合いを“取らせる”。
 そのオレンジ色の魔力弾が、一瞬、戦闘機人の表情を照らした。
 その姿は、以前ホテル戦で出現したものと、ほぼ相違ない。
 ただ、目元を完全に覆う金属のアイマスクの刻印は、『XII・E』となっていた。
 一方。
「…………以前は、飛べなかったよね。少なくとも4年前は」
 空中に仁王立ちになる少女──チンクを見据え、ユーノは表情をしかめながら、そう言
った。
「我々が、まったく進歩が無いと思うのは、愚考だと思うが?」
「それもそうだね」
『Load cartridge』
 ドンッ
 アンブロークンイージスの排莢窓から、空カートリッジが放り出される。
「行くぞ!」
 両手に、計6本のナイフを出現させたチンクは、両腕をクロスさせるように構えつつ、
ユーノに迫る。
『Edge slash』
 ユーノのもまた、イージスを構え、チンクへと向かう。
 ヒュッ
 交錯する一瞬手前で、チンクの姿が、ユーノの視界から掻き消えた。
「!?」
 一瞬遅れたユーノめがけて、チンクの手から爆薬と化したナイフが投擲される────
679熱き彗星の魔導師たち 17-10/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:23:23 ID:iim93QBj

『Axel stinger, bust shot』
『Photon lancer, Execution shift』
 ドン、ドン、ドン、ドンッ…………
 ガジェット・トルーパーの群れを、なのはとフェイトの射撃が、次々に機能停止させて
いく。
「こんなもの……!? 上空の戦闘に比べて、力のない……」
 フェイトが不審に思いつつ、強奪されたトラックを視界内に捉え、道路に着地した。
『Caution!』
 突然、バルディッシュの警告。フェイトが身を翻すと、背後に迫ったガジェットが、大
形ファルシオンを大きく振り上げ、フェイトに向かって振り下ろそうとする。
 ガキィィィンッ
 デバイスフォームのバルディッシュの刀具で、それを咄嗟に受け止める。
 ────あの綿密な射撃を回避した?
 フェイトがそう思った“新型”ガジェット・トルーパーは、今までの人間型のなりそこ
ないのようなシルエットとは異なり、一気に二足歩行の人間型に近づき、しかもスマート
になっていた。
『Photon lancer』
 ヒュッ
「な!?」
 1発だけとは言え、至近距離からの一撃を、そのガジェットは、すばやく身を捻って、
回避した。
『Stinger snipe』
 ドンッ
 桜色の魔力光の誘導弾が、脚を踏みなおしたガジェットに命中する。
「フェイトちゃん! 大丈夫!?」
 なのはは、心配気に声をかけながら、フェイトのすぐ傍らに着地した。
「私は大丈夫……なのはも、気をつけて」
「う、うん」
 険しい表情のフェイトの言葉に、なのはが返事をする。そして、2人の視線は、停車し
ている、トラックに向けられた。
「行くよ」
「うん」
 お互い、デバイスを構え、周囲に気を張り巡らせながら、近づいていく。
 現在運転席にいるドライバーは、戦闘機人かもしれない……フェイトはそう考えつつ、
ゆっくりと近づく。
 しかし、奇妙なことに、戦闘機人の襲撃も、ガジェット・トルーパーによるそれも、無
かった。
 少し拍子抜けしつつも、フェイトは警戒を解かず、車体の右側に回りこむ。
680熱き彗星の魔導師たち 17-11/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:24:27 ID:iim93QBj
 一旦、なのはを振り返る。真剣な表情でお互い視線を合わせ、深く頷きあう。
 それから、フェイトはトラックの運転席のドアノブに手をかけ、バン、と、乱暴にドア
を開放した。
「…………え?」
 居なかった。
 誰も、そこには居なかったのである。
 フェイトは、トラックのキャビンの中を調べようと、身を乗り出す。
 ふと、視線が助手席側の窓ガラスに走った。
 窓ガラスにはなのはの、そして、見慣れないもう1人の人影が映りこんでいる!!
「なのは!!」
 フェイトが、緊迫した声を上げつつ、すばやく振り返った、次の瞬間。
「え?」
 気の抜けた声を上げかけたなのはを、背後から、水色の髪を持った少女が、その口を塞
ぐようにして拘束した。
「なっ!?」
 フェイトがバルディッシュを構えた時、その少女はなのはを抱えたままなんと、アスフ
ァルトで舗装された道路に、まるでそれがゼラチンか何かのように、沈んでいった──
「な、なのは!!」
681熱き彗星の魔導師たち 17-12/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 05:27:02 ID:iim93QBj
>>670-680
今回は以上です。

オリジナルなデバイス大杉と言われていたのですが、エリオのデバイスまで弄ってしまいました。orz
基本的な部分は変っていません。根本的に変っているのは名前だけです。
ウィングロードをイタ語化した為、被り回避で、ベルカ式ということでドイツ語に変えています。
682名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 05:31:20 ID:70cvgNzo
>>681
GJでござる、続き待ってたので嬉しいよ
感想書きたいけど眠いので略
とりあえず次回も楽しみにしてる

さっさと寝よう、おやすみ
683名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 05:36:08 ID:9jQpbZkf
基本的な部分が変わってないなら名前弄る必要すらないな
作中でマイナーチェンジしたことについて触れればいい
運用方法の方が比較にならないほど大事
684名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 05:39:40 ID:EiSz1QW6
>>681
GJ

だがセッテは6番じゃなくて7番だよ
685(; ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/04/30(水) 12:17:09 ID:iim93QBj
>>684
ま、またやっちまった……orzまんまそん。
保管庫の方、お手数ですが保管時に修正お願いします。

それと、旧10.5ですが、新16.5になるので、できれば目次の位置移動お願いします。
686名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 13:00:38 ID:vxuJxPP2
まんまそん噴いたw
687ておあー:2008/04/30(水) 14:16:23 ID:HtiWTM6M
>>365
ぼちぼちに書いてます、キシャー。連休中には何とか……できたらいいなー。
しかし再開してからしばらくはユルユル展開どころか鬱っぽい展開になるんで
氏の期待されているような話になるか甚だ疑問です……

亀ですがログ見てて名前が出てるのを見つけたので一応、ということで。
688名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 18:34:59 ID:xhXcYXwq
ここでじゃないが長編書くときに誕生日イベントを入れようかと考えているんですが
原作準拠でなのはを3/15にすると無印、A'sが八歳、StSがじうはっさいになる。

これはいいのだろうか?

あとはやての6/4以外に分かってるキャラ居たかな?
689名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 18:50:45 ID:PRfSdijh
>>638
つ自助努力
つsage
690名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 18:51:11 ID:81L51gFj
>>585
フタナリで思いついたが、いつかのTSクロフェの発展でロストロギアの影響で
フタナリ化したフェイトがリーゼ脅してアレを持ってきてもう一度TSクロノに逆襲、
リベンジを成功させる話をキボンしてみる。
691名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 18:53:29 ID:RZkGd6Yq
>>688
俺も考えてる長編の設定では原作準拠にしてる。

てか、四月初頭の時点でなのは・すずか・アリサが三人とも誕生日が来てるってのは考えづらいんで、
「小学校三年生=九歳」くらいの認識でアニメ作ったのでは?
692名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 18:58:12 ID:81L51gFj
クロノの年齢が原作から5つもずれたりしてるし、まあ誕生日とかは好きにしたらいいんでない?
693名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:08:32 ID:5oqVZRNj
まともに福祉政策行っていなかったツケだろ。
694サイヒ:2008/04/30(水) 19:27:15 ID:saxG8lzu
>>690
むしろ正統続編で出したロリショタ化ロストロギアもう一回使って、
九歳クロノにイカされまくる十九歳フェイトさんが書きたい。
……素直にエリフェでやれよ俺。
695名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:13:18 ID:jCPXf2ux
>>694
いやいや、クロフェだからいいんじゃないですか。
696名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:01:25 ID:gZuGlO02
>>694
エリフェがカリフェに見えた疲れてるな俺
697名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:54:56 ID:SWcCSYFC
>>694
そこまでネタが固まっているなら言う事はひとつ。

是非書いてください、全裸でお待ちしています。
698名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 21:55:00 ID:LTYugyFD
>>696
百合スレ行ってこいww
699名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:02:06 ID:RjDE2CpT
>>696
凄い発想だな、俺にはとても真似できん。
700名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:06:30 ID:zKQBoN7K
カリフェアワーともうしたか
ブッコロリに続く謎の野菜になりそうだ
701名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:10:39 ID:RjDE2CpT
今気付いたんだけど俺のIDの中に母さんがいる。
702名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:12:12 ID:cpmidL2O
そう言うフレーズ聞くとどうしてもケナゲナフェイトリウムを思い出す俺が居る。
・・・流石に4月、どのサイトも更新が牛歩で(´・ω・`)ショボン
このスレが日々の希望だ罠。
703名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:38:56 ID:JfFbKg9j
http://mobile.seisyun.net/cgi/read.cgi/anime2/anime2_asaloon_1188291783
ここでフェイトのSS見て鬱になったので癒されにきますた
704名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:41:12 ID:Ddxh8a3p
>>687
ハッピーエンドに向かう鬱展開ならむしろ大好物です
八神家が仲良く頑張ってるだけで嬉しいんだ俺は
705名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 23:45:07 ID:5Jnb1v2T
某所のなのは、ゼロ魔クロスSSは欝ってレベルじゃねーぞ
特に初期プロップ
706名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 23:47:53 ID:6xpqrwgm
だがそれを読んでみたい俺ガイル
707名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 23:52:47 ID:MeK5Sb9e
>>705
kwsk
なんてググればいける?
708名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 23:55:39 ID:7eSMl+qV
>>705
桃源郷のやつ?
709名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:01:33 ID:5Jnb1v2T
>>706
>>707
Arcadiaってサイトの投稿掲示板の全てで、らっちぇぶむという作者のクロスSSを探してみてください。
ただ、所々でエロパロ板でもここまでやらねぇというくらい黒い描写があるのでご注意を、
特に初期プロップ

>>708
多分そうです
710名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:06:43 ID:EiN/TQaT
よその話題はあまりするべきでは無いとおもいますよ? 念のために。
711名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:08:42 ID:mg/kXULa
>>710
失礼しました
712名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:08:52 ID:3petwsle
>>709
それ結構好きだった。
ちなみに「とらハ」ではなく「その他」の所。

まぁ別の所の話なのでこの辺で・・・
713名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:16:34 ID:8S6i2Iia
手持ちに投下できるものはないし、何か別の話題でも出すか。
ズバリ、SLBで次元航行艦を落とせるか否か。構想中のSSの参考にしようと思います。
ちなみに、爆散です。欠片残すと下の街が壊れる。
714名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:20:54 ID:mg/kXULa
>>713
いくらなんでも、欠片も残さずというのは無理でしょう。
個人的には時元航行艦クラスとなれば一個人の砲撃魔法くらいは耐えられると思うけど。
715名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:24:53 ID:iEZVRrSR
>>713
一発は無理でしょ、ちまちま削って最後の止めがやっとの所だと思う。
あと爆散して、欠片になっても高度によっては被害甚大ですよ。
716名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:25:27 ID:6C/IKcq1
いきつけの掲示板に何故かユーノ×クロノの宣伝が載ってたから調べてみたら
なのはにBL本が出てたのにはびびった・・・
717名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:28:14 ID:bIfPSFM7
>>713
個人的にはムリ、かな
戦艦全体を包むようなぶっとい収束砲じゃないと爆散は不可能だろうし
ゆりかご突入自体、潜入場所確保しただけ
SLBで外壁ぶっとばせるんなら、最初からしてた気がするしね
SLBはブラスター3のビット入れても、戦艦を消滅させる威力を保った広域照射はできないと予想
718名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:33:48 ID:nm+OHpcA
クアットロに弄られたいんですね、分かります
719名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:37:49 ID:8S6i2Iia
>>714-717
となると、構想練り直しか。浪漫があるから入れたかったんだけどな、戦艦撃破。
ありがとうございました。これでまた1つ文章化への道が進んだと思います。
720名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:45:35 ID:wYyIFXMZ
燃料にジュエルシードやレリックを使って砲撃
次元砲になりそうですぜ旦那
721名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 01:48:27 ID:K/VJq3fU
>>716
某オタアニメみたく
ユーノ「な、なにを、クロノ…エイミィさんがいるだろ!」
クロノ「あんな女、ただのカモフラージュさ、(ニヤ」
こんな感じか?w

>>720
個人が耐えられるか?それ。
ロマンだったら戦艦対戦艦がいいなぁ。
古代ベルカの戦舟が揺りかごの如くよみがえったり。
これは、俺のSSの構想だけど。

722名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 01:49:55 ID:ZlPg/Xcl
>>716
このアニメに腐女子的客層がいるのか?(女でも百合好きな香具師いるけどね)
しかもユーノの方が責める側とか想像できんw
723名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 01:50:46 ID:Km4Xrol8
ユーノとエリオとレジアスなら犯せる
724名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 01:59:53 ID:8S6i2Iia
>>723
待て、最後は・・・・最後は・・・・・。
725名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:15:17 ID:zX7X3NS+
ヴァイスxレジアス
シグナムxオーリス
エリオ xその他女性キャラ

とか?

想像したら怖くなってしまた><
726名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:20:58 ID:b9EvccSv
色んな趣向の人がいますね

ってか、最近雑談ばっかで悲しいよ
スレ番が進んでてわくわくしながらスレ開いたときのがっかり度は異常
727名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:29:24 ID:8S6i2Iia
みんな忙しいんだろうな。
最近は固まって投下したかと思ったらのんびり雑談というループだ。
728名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:33:11 ID:b2feHhp4
書き手さんの参考にもなるし、雑談を残念とまで思わんがなぁ
こう思うことも、色んな趣向という事かな

ひとつ、話を考えてたけど、纏まらないから聞きたい
中心人物を除いて全部オリジナルのキャラで進む話、これを許容できない人どのくらいいる?
729名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:41:08 ID:09ZwEYB5
>>728
うーん、俺はオリキャラはあんまり好きじゃないんだよな。
まあいくつかオリキャラものでも読んでるのもあるし、何故か次世代モノは好きという矛盾w

結論。面白けりゃいいんじゃね?
730名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:43:29 ID:8S6i2Iia
>>728
面白ければ良し。物語を盛り上げる演出としてなら多少のアンチやヘイトも可かな。
ただ、オリキャラとの恋愛はちょっと勘弁。
731名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:48:48 ID:zX7X3NS+
>>728

その中心人物が何人なのかが問題になるんでは?
本作の人物が2〜3名くらい出てたら他をオリキャラでも違和感無く読めるかも

まぁ読み手としては、面白ければ読む、逆に面白く無かったり
設定が受け付けれない人はスルーすると。

折角アイデアあるなら、書いてみてはいかがでしょう?
始めの2〜3レス分投下して反応が良ければ続きを書くとかでもいいんじゃないでしょうか?

732名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 03:25:06 ID:hC3IDNS7
>>728
原作キャラを活かしているかが問題。
オリキャラが目立ち過ぎて、原作キャラが空気になるなど以ての外。
あくまで原作キャラの味をひき立たせる付け合わせになるなら大丈夫かと……

取り合えず、詳細な前書きを記述した後、2〜3スレ程度投下して反応を見ては如何でしょう?
733名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 03:47:52 ID:J9zHLhrN
>>664
GJ!
これは続きが気になって仕方ない。
結局アリシアもか・・・せめて彼女だけでも生きてほしかった
エリオやフェイトがこれからどう動いていくのか楽しみにしてる!
734B・A:2008/05/01(木) 05:16:09 ID:8S6i2Iia
徹夜してしまった・・・・・雑談ムードをぶった切るけど、投下して良いですか?
735B・A:2008/05/01(木) 05:30:28 ID:8S6i2Iia
人がいないみたいなので置いていきます。

注意事項
・エリオ主人公
・タピオカ氏の「優しい夢を見られるよう」とネタが被っていました。
・非エロです
・捏造が多々あります
・本編14話から15話の間の出来事
・エリオの出番が少ない
・アリシアを書いているつもりが何だかアリサになっていったような気が・・・・・・
736槍騎士の誓い 第6話@:2008/05/01(木) 05:33:56 ID:8S6i2Iia
はやてからレリックの再調査を依頼されたユーノは、2日ほど徹夜してまとめ上げた資料を持って機動六課を訪れた。
内容が内容だけに、通信で済ませるわけにはいかなかったからである。

「お疲れ様や、ユーノ君。疲れているみたいやけど、大丈夫?」

「お気遣いありがとう。けど、慣れているから大丈夫だよ」

目の下に隈を浮かべながら言っても説得力がなかったが、はやてはそれを口にすることはなかった。言っても無駄だとわかっているからである。
会議室にいるのははやてとなのは、そしてフェイトの3人だ。知った顔ぶればかりなので、ユーノはよれよれのスーツを乱雑に椅子の背もたれにかけ、ネクタイを弛めた。
そのだらしない仕草に見かねたなのはが、スーツの皺を伸ばして綺麗にたたみ直す。

「もう、皺がついたらみっともないよ」

「ごめんごめん。そういうの無頓着でさ」

「ユーノ君は偉い学者さんなんだから、身だしなみにも気を使おうね」

「はーい、承知しています」

「あのぉ、話を進めてええやろうか?」

こちらの存在を憚ることなく2人だけの世界を作り出され、はやては呆れながら額をかいた。
その言葉に、2人は慌てて距離を取る。

「ご、ごめん・・・・お仕事中だもんね」

「そそそうだね。うん、仕事の話だ」

動揺しながらも、ユーノは手早く仮想ディスプレイを展開させて新たに判明した事実を3人に見せる。
そのほとんどは難解な学術用語や古代語で書かれているものばかりだったが、ユーノが噛み砕いてわかりやすく説明してくれたので、
理解するのはそう難しいことではなかった。

「難しい話を抜きにして、わかったことだけを言うよ。エリオがプレシア・テスタロッサから聞いたレリックによる人体の蘇生は不可能じゃない。
事実、古代ベルカにおいても似たような研究がされているんだ」

「・・・・!」

ユーノの言葉に、3人の表情が硬くなる。特にフェイトの表情は険しく、ちゃんと呼吸をしているのかどうかも疑わしくなってくる。
心配したなのはが、そっとフェイトの手を握った。

「なのは・・・」

「大丈夫、みんなついているから」

「うん・・・・・・ユーノ、続けて」

「わかった・・・・・・・とにかく、高エネルギー結晶体を体内に埋め込み、内包されている魔力を使用するという研究が古代ベルカで行われていたんだ。
死者の蘇生はその応用、有り余る魔力を用いて一度死んだ肉体に仮初の命を与えるものなんだ」
737槍騎士の誓い 第6話A:2008/05/01(木) 05:38:21 ID:8S6i2Iia
仮初という言葉に、フェイトは反応する。

「ユーノ、仮初って・・・・・・」

「言葉通りさ。爆発すれば周囲一帯が吹き飛ぶような高純度の魔力に人間は耐えられないってこと。
レリックを埋め込む処置の時なんか、きっと想像を絶するような苦痛を強いられると思う。ましてや、一度死んだ肉体は脆く、
埋め込まれた結晶体から漏れる魔力で内側から少しずつ劣化していく・・・・・・見て」

新たに展開されたディスプレイには、カルテらしきものが表示されていた。どうやら、アリシアが保護された直後に行われた検査の結果のようだ。

「シャマルさん曰く、レリックはリンカーコアと融合しているそうで、通常の外科的手術じゃ取り出せないそうなんだ。
魔法医療ならば不可能じゃないけど、そんなことをすれば体内に循環している魔力が切れた時点でアリシアは死亡する。
今のアリシアは電池が切れるまで走り続ける玩具の車と同じなんだ。ここで問題なのは、アリシアが魔力資質をほとんど持っていないってこと。
レリックの膨大な魔力への耐性がほとんどないんだ。言い難いことだけど、アリシアはそんなに長くないと思う」

「それって、どれくらいや?」

「保って数日。長くても・・・・・一週間」

あくまで学者として、ユーノは淡々と事実だけを述べる。
その場にいた誰もが言葉を失っていた。
死んだと思っていた母親がエリオを庇って死亡し、蘇った姉は残り一週間の命。それでは余りにフェイトが不憫過ぎる。

「・・・・・どうして」

「フェイトちゃん?」

「どうして・・・・アリシアが何をしたって言うの・・・・あの娘は何にも悪いことしていないんだよ。
なのに、なんで死ななきゃならないの!」

「フェイト、あの娘は・・・・・」

「一度死んでいるからってなに!? アリシアは生きているよ。自分の足で立って、みんなの前で笑っているよ! 
なのに、なんで死ななきゃいけないの! 私のせい? 私が、アリシアになれなかったから、アリシアはまた死ななくちゃ・・・・・・」

瞬間、乾いた音が室内に響き渡った。
叩かれた頬を押さえ、フェイトは暗い情念の宿った目でなのはを睨みつける。だが、なのははそれに怯まず、
真っ向から視線で切り結びながら悲しみのこもった声で言った。

「そんな悲しいことは言わないで・・・・・・誰も悪くないんだよ。きっと、誰も」

「・・・・・うん、私も少し、取り乱していた。ごめんね、なのは」

「私の方こそ、ビンタしちゃってごめんね」

「大丈夫だよ、痛いのには慣れているから」

どこか悲しそうなフェイトの言葉に、今度はフェイト以外の3人が言葉を失った。
恐らく、プレシアのことを思い出しているのだろう。アリシアのクローンであるフェイトにとって、
母親との確かな絆は虐待の記憶しかない。母を思えば自然と痛みを思い出し、辛い記憶と邂逅せねばならないのだ
738槍騎士の誓い 第6話B:2008/05/01(木) 05:41:04 ID:8S6i2Iia
「とりあえず、アリシアちゃんのことは様子見やね。延命方法が見つかればそれが一番なんやけど・・・・・・・」

「そっちについては僕とシャマルさんであたってみるよ。何かわかったら、すぐに知らせる」

「ありがとう、ユーノ。それと、このことはエリオには・・・・・・」

「わかっている、内緒にしておくんやろ」

「うん。アリシアが死んじゃうって知ったら、また思いつめちゃうと思うんだ」

アリシアが一番懐いているのはエリオだ。事実を知れば、誰よりも傷つくのはエリオだろう。

「とりあえず、僕は無限書庫に戻るよ。何かあったらまた連絡して」

「ありがとう、外まで送ろうか?」

「大丈夫、1人で帰れるよ。なのは、ヴィヴィオによろしくね」

「うん、バイバイ」

3人に手を振りながら、ユーノは会議室を出ていった。
室内に残された3人は、それぞれが思いつめたように表情を曇らせる。
状況はある意味絶望的だ。アリシアに残された時間は一週間、それまでに何かしらの手を打たなければ、アリシアは死亡する。
これが病理的なものであるのならば、例え通じないまでもある程度の医学的処置を施すことができる。だが、アリシアは一度死んだ肉体を
魔力で無理やり動かしているようなものなのだ。既存の医学はほとんど通用せず、現状では打つ手なしであった。

「けど、1つだけわかったことがある」

「奇遇やね、私もや」

「確証は何もないけど、多分アリシアちゃんを蘇らせたのは・・・・・・」

ジェイル・スカリエッティ。
稀代の天才科学者にして最悪の次元犯罪者。違法を犯していなければ、間違いなく歴史に名を残したであろう正真正銘の天才。
彼ならば、古代ベルカの技術の再現も不可能ではないはずだ。

「許されへん。人の命を弄んで、神様気取りで・・・・・・私はあいつを絶対に許されへん」

「うん、必ず捕まえよう。機動六課はそのための部隊なんだから」





その翌日、なのははフェイトから相談を持ちかけられた。人目を気にしなければならない重大な話だそうなので、
2人は仕事を抜け出して寮の自室へと戻って話をすることにした。ここならば防音もちゃんと施されているので、誰にも気兼ねすることなく話ができる。
739槍騎士の誓い 第6話C:2008/05/01(木) 05:45:09 ID:8S6i2Iia
「話ってなに、フェイトちゃん?」

「うん、アリシアのことなんだけど・・・・・・・話してみようと思うんだ、本当のことを」

「それって、ここが未来だってこと? それとも、フェイトちゃんのこと?」

なのはの言葉には自然と刺が含まれていた。さすがは10年来の親友、こちらの考えは全てお見通しなようだ。
そして、それに対して真っ向から対立する気でいる。
それからの議論は平行線だった。どうしても真実を告げ、家族として触れあいたい自分の主張を、なのはは飾り気のない正論で反対してくる。
万人受けする綺麗事なはずのなのはの主張には有無を言わせぬ迫力と重みがあり、終わりの見えない議論に段々と苛立ちが増してくる。
そして、気付いた時には叫んでいた。

「アリシアは・・・・・もうすぐ死んじゃうんだよ!」

残り6日。たった6日で自分は彼女と別れねばならないのだ。生まれ方は違っても、自分と彼女はこの世でたった2人の血を分けた姉妹だ。
できることなら残りの時間を家族として彼女と過ごしたいと思うのは、決して間違いではないはずだ。

「私とアリシアは姉妹なんだよ。あの娘はたった1人の私のお姉ちゃんなの!」

「だからって、アリシアちゃんに真実を伝えることは良いこととは思えない。フェイトちゃんは自分のことをどう説明する気なの? 
プロジェクトFのことを話せば、PT事件のことも話さなきゃいけない。実の母親が次元犯罪者だなんて、あの娘には重すぎるよ!」

「それでも、アリシアは・・・・・」

その時、部屋の奥で何かが倒れるような音が聞こえた。
驚いて振り返ると、そこには氷のように冷めきった表情を浮かべたアリシアがこちらをジッと見つめていた。

「アリ・・・シ・・ア・・・・・」

「・・・・!」

脱兎のごとくアリシアは駆け出し、2人の脇を抜けて部屋を飛び出す。慌てて後を追いかけたが、
小さい体のどこにそれだけの脚力が備わっていたのか、既にアリシアの姿は廊下にはなかった。

「アリシア・・・・」

こんなはずじゃなかった。もっと穏便に、受け入れやすいように説明するつもりだった。
こんな不意打ちで事実を突き付けるような真似をする気はなかった。
なのに、何故かこの場にアリシアがいて、彼女は自分たちの言い合いから真実を知ってしまった。
言いようのない不安が込み上げてくる。
狂いだした歯車はもう止まらない。
自分とアリシアの破綻は、最早決定的であった。





なのはの部屋を飛び出したアリシアの脳裏に思い浮かんだのは、機動六課で目を覚ました日の出来事であった。
自分を助けてくれたエリオに、その友人であるFW部隊の面々。
優しそうな部隊長や教導官、大きな犬に自分とそう年の変わらない少女が2人。厳しそうな緋色の髪のお姉さんと
白衣を着た金髪のお姉さん。一緒に遊んでくれた寮母さん。そして・・・・・・・・・。
740槍騎士の誓い 第6話D:2008/05/01(木) 05:48:18 ID:8S6i2Iia
『初めまして。私はフェイト・ハラオウン。よろしくね』

『アリシア・テスタロッサです・・・・・よろしくお願いします』

『そんなに畏まらなくて良いよ。一緒にこの部屋で寝るんだから、お姉さんだと思って甘えてくれて良いよ。ほら、髪も同じ金髪だし』

『あぁ、本当だ・・・・それじゃ、フェイトお姉ちゃんだ』

『うん、そうだね』

初めて会った時から、何故だか他人な気がしなかった。
同じ髪の色、同じ瞳の色、同じ肌の色。確かに外見はよく似ていた。だが、そんな身体的な特徴の一致とは違う、何か絆のようなものを感じたのだ。
この人と自分は、何か関係があるに違いないと。その直感は間違いではなかった。
だが、それはあまりに突拍子もない事実で、到底信じられるようなものではない。
どう見ても年上のフェイトが妹。それはどういう意味なのだろうか? それに、母が次元犯罪者だとなのはは言っていた。ここが未来だとも。
わからないことが多すぎて、アリシアは逃げ出すしかなかった。

「アリシア?」

不意にエリオに呼び止められ、アリシアは走るのを止めた。
気づけば、寮の外に出ていた。どこをどう走ったのかわからないが、どうやらここは隊舎の裏手の森の中らしい。
周りが木々に囲まれていて視界が遮られており、外部からは見えないようになっている。
エリオは自主トレをしていたのか、制服ではなく訓練用のジャージを着ていた。

「お兄ちゃん・・・・・」

「どうしたの、なにかあった?」

「わかんない・・・・・わかんないよ・・・・」

目に涙を浮かべながら、アリシアはエリオに抱きついた。そして、大きな声を上げて泣きじゃくる。
今まで、5歳児らしからぬアリシアの言動を見てきたエリオにとって、それは驚きとともに安堵を与えた。
きっと我慢していたのだ。本当は泣きたかったのに、周りに迷惑をかけまいと強がっていた。
だから、こんな風に自分の前で弱さを見せてくれることが、不謹慎ながらもエリオは嬉しかった。

「落ち着いた?」

「・・・・・・・うん」

「何があったの? 怖い夢でも見た?」

「・・・・わかんない。なのはさんとフェイトさんが話しているのを聞いて・・・・私がフェイトさんのお姉ちゃんで・・・・・母様が悪い人で
・・・・・・もう、何が何だかわからないよ・・・・・・」

「アリシア・・・・」

「ねぇ、教えて・・・・母様は何をしたの? 私とフェイトさんが姉妹ってどういうこと・・・・ねぇ、お兄ちゃん!」

「それは・・・・・」

言って良いものなのだろうか? 僅か5歳の子どもに、この事実は余りに重すぎる。かつての自分がそうだったのだ、アリシアなら大丈夫という根拠がどこにもない。

(・・・・いや、違う。アリシアは自分の意思で知りたがっている。外から突きつけられた事実を、自分の頭で考えて答えを出そうとしている)

自分やキャロにはなかった力。絶望に叩き落とされても自力で這い上がろうとする反骨心。5歳の子どもが持つには余りにも気高すぎる心意気。
この娘は間違いなくフェイトの姉妹だ。大丈夫、この娘ならば、事実を知ってもきっと前を向ける。
741槍騎士の誓い 第6話E:2008/05/01(木) 05:53:47 ID:8S6i2Iia
「わかった。僕の知っていることを全部話すよ」

「本当?」

「ただし、僕も直接は知らないことなんだ。フェイトさんから聞いた話を基に、
自分で調べたことだからかなり主観も入っているし、所々曖昧な部分もある。それでも良い?」

「うん」

力強い頷きからは頼もしさすら感じられた。
そして、エリオは自分が知りうる限りのことをアリシアに語って聞かせた。
全ての発端となった新型魔力駆動炉の暴走事故。
それによって死亡した娘アリシアを蘇らせようと、プレシアが完成させたプロジェクト「F.A.T.E」と
それによって生み出されたフェイト・T・ハラオウンという劣化コピー。
プレシア・テスタロッサ事件の顛末。
そして、先日にプレシアから聞かされたジュエルシードによる時間移動とレリックによる死者の蘇生。
全てを聞き終えたアリシアは、呆然と虚空を見つめていた。

「母様・・・・・」

「これで、僕の知っていることは全部話したよ。プレシアさんは、決してフェイトさんのことを嫌っていたわけじゃなかった。
ただ、全てを振り切って新しい人生を歩むことが怖かったんだ。だから、全てを取り戻せるかもしれないアルハザードなんてお伽話を信じた」

失われた幻想の都に行けば、或いは失った全ての過去を取り戻し、尚且つ歪んでしまった現在を
肯定できるのではないかと彼女は考えていたと、エリオは思っている。

「それでも・・・・・母様がフェイトさんに酷いことをしたのは本当なんでしょ・・・・・みんなに迷惑をかけて、
悪いことをしたのは本当なんでしょ?」

「それは・・・・・・・」

違うとは言えなかった。
プレシアがやったことは、第一級の次元犯罪だ。ロストロギアの悪用に違法な研究、捕まれば間違いなく幽閉刑だ。
それを悪くないとは言えなかった。

「私は・・・・・そうやって生き返ったんだ・・・・悪いことして、そのおかげで生き返ったんだ・・・・・・」

「アリシア、自分を卑下にしちゃいけない。君は君だ。その命は他の誰のものでもない、君は君の意思で生きているんだ。だから、前を向いて」

「お兄ちゃん・・・・・・」

「大丈夫、僕が君を守るから。僕だけじゃない、フェイトさんが・・・・・機動六課のみんながいる。だから、1人で抱え込む必要はないんだ。
辛いことがあったら、みんなで支え合って生きていくんだ」

そう、かつて自分がそうだったように。
一人ぼっちの孤独から、フェイトは自分を救ってくれた。
そして、世界がこんなにも素晴らしいことを教えてくれた。
今度は、自分がそれを実行する番だ。
742槍騎士の誓い 第6話F:2008/05/01(木) 05:56:01 ID:8S6i2Iia
「アリシア」

「・・・・・・うん」

こてんと、アリシアは小さな頭をエリオの胸に預ける。

「けど、今だけは泣いても良いよね。お兄ちゃんの前でだけは、弱くても良いよね」

「うん、良いよ。明日笑うために、今日は泣こう」

「うん・・・・うん・・・・うぅ・・・うぅぅっ・・・うあぁぁっぁぁぁぁぁぁっ!!」

張りつめていた緊張が解けるように、アリシアは号泣する。
それは余りに辛い現実から目を背けるための逃避だった。
それは押し潰されそうな心を守るための逃亡だった。
見知らぬ世界。
母親の死。
自身が背負った重すぎる罪。
出会うはずのなかった妹。
全ての現実から逃げるために、アリシアは泣き続けた。





その日の夕食は非常に重苦しい空気が立ち込めていた。
思いつめたような顔で黙々と食事を取るアリシアと、沈鬱な面持ちでフォークを弄んでいるなのは。
その2人に感化され、周りの面々もいつものように和気あいあいと談笑することができなかった。

「ねぇ、何かあったの?」

「あたしが知るわけないでしょ」

沈黙に耐えかねたスバルが隣に座るティアナに聞くが、ティアナも事情を知らないので辛辣な言葉が返ってくるだけだった。
親友のつれない態度にスバルはしょんぼりと肩を落とし、すっかり冷めてしまったコーンスープをすする。

「ごめん、仕事が中々終わらなく・・・・て・・・・」

遅れてやって来たフェイトが、アリシアの姿を見て言葉を詰まらせる。
何か言いたそうにアリシアを見ているが、射るようなアリシアの視線に耐えられずに目を逸らす。
そして、無言でなのはたちが座るテーブルへと向かう。だが、アリシアに真実を知られたことが堪えていたのか、
フェイトは椅子の足に爪先を引っかけてバランスを崩してしまった。

「きゃっ!?」

「フェイトちゃん!?」

なのはの叫びが食堂に響き渡る中、フェイトは受け身もロクに取れずに床の上に倒れ込んだ。
手にしたお盆が引っくり返り、配膳された皿から零れた夕食のおかずが床を汚した。
誰よりも早く動いたのはアリシアだった。
椅子から飛び降り、みんなが注目する中、とてとてとフェイトに駆け寄ると、無言で彼女を立ち上がらせて服についた汚れを払う。
743槍騎士の誓い 第6話G:2008/05/01(木) 06:00:43 ID:8S6i2Iia
「あ、ありがとう・・・・・・アリシア」

「・・ちゃん」

「え?」

聞き取り辛かったので、フェイトはもう一度アリシアに問い直す。
すると、アリシアは顔を真っ赤にしながら言った。

「お姉ちゃん。私の方が年上なんだから、フェイトは私のことをお姉ちゃんって呼ばなきゃダメなの」

「アリシア・・・・・」

「もう、世話のかかる妹なんだから。ほら、どこもケガしていない? お姉ちゃんが新しいご飯を貰ってきてあげるから、フェイトは座って待っていなさい」

「え、えと・・・・・」

唐突な展開に頭がついていけず、フェイトは軽いパニックを起こしていた。一方、即座に事情を飲み込んだはやてとなのははお互いに見合って苦笑し、
エリオは喜びの余り笑みを浮かべていた。

「フェイトさん」

「な、なに?」

「お姉さんはおっかないですから、ちゃんと言うことは聞いておいた方が良いですよ」

「え・・・あ、うん・・・・・あぁっ!」

ようやく冷静さを取り戻した頭でアリシアの言葉の意味を理解し、フェイトは口を押さえて俯き、肩をフルフルと震わせた。

「ど、どうしたの?」

心配そうにアリシアが顔を覗き込むと、フェイトは何の前触れもなくその小さな体に抱きつき、目から大粒の涙を零した。

「お姉ちゃん・・・・お姉ちゃんだぁ。お姉ちゃん、お姉ちゃん・・・・・・」

「フェ、フェイト、みんなが見ているから。ちょっと、恥ずかしいよぉっ」

アリシアは恥ずかしがって身を捩るが、感極まったフェイトはそれを良しとしなかった。
今日一日、ずっとアリシアに拒絶されると思いつめていたのだ。それが思わぬ展開を見せたのだ、泣いてしまうのも当然と言えた。

「もう、フェイトぉっ!」

「ははははっ・・・・」

とうとうアリシアは敗北宣言にも似た声を漏らす。
その微笑ましい光景に、事情はわからないながらも食堂にいた面々は笑みを禁じ得なかった。
もちろん、エリオもその例外ではない。目じりに涙を浮かべ、泣き笑いの顔を浮かべながら2人を祝福していた。

(良かったね、アリシア・・・・・フェイトさん)

                                                             to be continued
744B・A:2008/05/01(木) 06:01:39 ID:8S6i2Iia
以上です。
長い・・・・・もう長くて長くてこの話はいつ終わるんだって書いている本人が疑問に思っちゃった。
ただ、ラストのやり取りは絶対書こうと決めていたので何だか達成感が。
ちなみに、今回情報の齟齬が生じています。エリオはまだアリシアの余命が6日であることを知りません。
745名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 06:28:23 ID:i9fruMGu
>>744 B・A氏、GJです
エリオはアリシアの余命があと僅かだと知ったらどうするのか非常に気になります
アリシアを助ける方法を求めに単身でスカ博士の所に行くのかな

最後にフェイトさんとアリシア可愛いよ(>_<)
これで休み前最後の学校頑張れそうです
行ってきます
746名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 07:07:49 ID:WN9/Tc+B
>>744
ただひたすらにGJ!
最後のシーンにホロリと来ました(/_;)

ところで記憶違いだったら済まないが、フェイトとアリシアの瞳の色って違うんじゃなかったっけ?
747名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 08:28:27 ID:89L2W27E
>>744GJ
最後の場面はほのぼのしていて実にいいです。事情の知らないスバティアキャロの顔を見てみたいものです。
しかしまだ余命6日という重い事実が残ってますが、それぞれがどのように向き合っていくか楽しみです。

ところで一ヶ所だけ、ユーノにはやての関西弁がうつってますよ。まぁ関西人と話してて思わずつられて訛ってしまう気持ちはわかりますけどww
あと前回の感想ですけど、地味にヴァイスがティアシグ同時攻略中で噴きました
748クローンといえば:2008/05/01(木) 09:34:49 ID:IcI4dLoB
アリシアクローン、エリオクローンは元と別人格と認識してるのに、
スカクローンは問答無用で抹殺なんだろうか
749名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 09:52:26 ID:EbUhfY0Z
問答無用で抹殺って話でてたっけ?
犯罪者の記憶を持ったクローンだから扱いに困るのは事実だろうけど
750(; ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/05/01(木) 09:53:44 ID:8fsyIkAy
そもそもアリシアクローン、エリオクローンはオリジナルが死亡してから作成されているからな……
751(;゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/05/01(木) 09:54:49 ID:8fsyIkAy
あ!Σ(゚Д゚ 三;゚д゚) またコテ外し忘れてますよ俺!!or2
752名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 10:34:37 ID:k52nyNyE
クローンつっても胎児どころかそれ以前の胚下手したら受精卵状態だろうしな
それも特定条件下となったスカの状態を感知して記憶はおろか人格まで完全再現するようなものだろうし
ガイバーのアプトムみたいなもんだろう、もしくは銃夢のノヴァ教授(こっちの方が近いか)
753名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 10:47:12 ID:Y2QOb5RU
もし、スカ博士の人格をコピーしないなら、管理局は殺さないだろうし、美味しすぎるな。
歴史に名を残す天才が複数手に入るしw
754名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 11:20:59 ID:gfN46dIk
子供スカ、全ての記憶を無くす。→なのはさんに育てられる→時が経つにつれて記憶がちらつく→なのはさん大変
755名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 11:36:01 ID:U3ocke0T
流れを切るようだが、
kogane氏の次回作はユーノ×レティさんで期待しててよいのだろうか?
756728 :2008/05/01(木) 12:15:27 ID:b2feHhp4
>>744
ラストらへん、かなり楽しかった
どいつもこいつも良い子やわぁ
GJ

上の方でオリキャラうんぬんについての反応、多謝
なにゆえあんなに夜中に起きてるか
とりあえず、頭の中の妄想を文字にしてから出直します
ノシ
757B・A:2008/05/01(木) 13:42:14 ID:8S6i2Iia
>>746
手元のメガミマガジンのピンナップでは赤い色をしているんです。
テスタロッサ家がみんなでお風呂に入っている奴。

>>747
あれ、はやてが言っているんです。



司書の方、保管の際には
>>738の文章を以下の形に直してください。ご面倒をかけます。

上から4行目


「わかっている、内緒にしておくんやろ」

心得ていると言わんばかりに、はやては頷いた。

「うん。アリシアが死んじゃうって知ったら、また思いつめちゃうと思うんだ」
758名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 14:43:47 ID:Y2QOb5RU
>>757
テスタロッサ家がみんなでお風呂に入っているだって・・・プレシアもかッ!!
プレシアもなのかッ!!凄く見たいですorz
アリシアの積極性から見て、プレシアは生前にアリシアに男について教育をしていたに違いないw
いい男だと思ったら、私はノンケじゃない男でも喰っちまうわみたいなwww
ユーノみたいなタイプは捕まって気づいたら関係を持ってそうだ。
759名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 16:26:13 ID:IcI4dLoB
>>758
それ、なんて「きゃろろろろろ」?w
760名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 16:28:44 ID:Cp2evygS
>>758
プレシアママンもいるよ
画像はネット上のどっかに転がってるからそのうち目にする機会もあるだろう
761名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:03:47 ID:zOXrfFT7
>>758
ママンどころかリニスも居る件
ちなみにアルフは幼女モードだ
762名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:04:51 ID:p7WL91pK
ちなみにリニスは帽子をとっている。
763名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:46:19 ID:LBAq7/ND
さて「参考までに」聞いてみたいのだが、皆さん読んでみたい作品はどれどすえ?
(てめーの作品なんぞ、どれも読みたくねーお、という方は除いて)

@ユーノ×なのは・120q/hのストレートをど真ん中に放ったくらいのエロモノ
Aエリオキャロの超鬼畜凌辱モノ
Bなフはアす旅行モノ
764名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:51:18 ID:HTlRe+It
@を。ついでにボールには砂糖を山盛りで
765名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:51:24 ID:VkvkuD1N
>>763
Bで。
百合物が見たい。
766名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:52:06 ID:EiN/TQaT
Aで、断固としてAで。

しかし最近は凄い雑談で伸びてるなぁ、まあエロくてくだらない話は好きなんだが。
767名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:54:26 ID:p7WL91pK
変化球でユーノとなのはさんがフはアすを超鬼畜に陵辱してはいかがでしょうか?
768名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:54:28 ID:F6bGD6sH
@が見たいです。
超が付くほど激甘だとさらにうれしいです。
769名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:58:00 ID:Cp2evygS
雑談で伸びるのを嫌う人もいるけど書き手さん的にはどうなんだろうね。
投下しづらいとかあるんだろうか? ちなみに自分もかくいう書き手の一人だけど
特に気にならない。

>>763
Bを所望します
770名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:00:29 ID:/M0J07As
>>763
@以外の選択肢はない。
でも、どうせなら全部書いてw
771名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:00:46 ID:EiN/TQaT
俺も書き手の一人だが、こういう雑談でアイディア沸く事が多いから問題なし。
772名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:03:05 ID:6V9aulAJ
>>763
@が読みたいな。カップリングにこだわりはないが、直球が大好きさ。
773名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:04:20 ID:6+NlXcSB
>>763
敢えて選ぶなら@
本音は全部見たい
774名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:05:01 ID:WN9/Tc+B
>>763
Bにユーノ&クロノを合流させて欲しい
775名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:09:06 ID:LrQXtJyi
>>763
A…の少し変化球で、エリオ×キャロの愛のある(バカップルのプレイ的な)鬼畜凌辱ものを
776名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:13:12 ID:AIID0TSI
>>763
@がいいなと

雑談もネタに繋がる範疇なら

といいつつ>>468を拗らして酷い話が完成しつつあるから困る
777名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:15:59 ID:pxwGjMDb
>>763
俺としては百合ん百合んなBが見たいぜ。
778名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:19:34 ID:Km4Xrol8
最近◆6BmcNJgox2氏見ないな……
何故かふとガチレズのなのはさんに辟易するノーマルなフェイトさんを書いて欲しくなった
779名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:30:00 ID:U3ocke0T
>>763
@に入れとくデス。。。
780名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:30:24 ID:hVSkqJLn
またアンケートか…
781名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:34:33 ID:NoLWQY/N
>>763
とりあえず俺も@で。
782名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:44:00 ID:urH5V0pG
アンケートなんざとって周囲におもねらずに、自分の書きたいのを書け
783名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 19:01:36 ID:PHGalnvy
激しく@を希望する!
もう、数ヵ月後にはヴィヴィオに弟か妹が出来るぐらいの甘さでお願いします。
784名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 19:05:18 ID:t57Scyhg
基本>>782だと思いますがAでお願いします
あんま人気なさそうだけど…orz
785名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 19:16:47 ID:EbUhfY0Z
>>769
俺も極端な設定叩きに発展さえしなければ気にならないな
前にやった武器談義は結構楽しかったし
786名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 19:31:45 ID:9t+wSo2T
雑談も大事だと思うぞ、ネタ作りができる
最近はおにぎりが産まれた
787名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 19:34:24 ID:uuFwyr/R
・・・Gも生まれたな・・・
788名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 19:37:29 ID:Km4Xrol8
AMFを装備した戦闘ゴ機が蝗の大群のごと猛進すればなのはさんだってイチコロ
789名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 19:41:28 ID:K/VJq3fU
オリキャラが条件付で許容されていることも分かった。
みんなレジアスが好きってことも分かった
790名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 19:59:04 ID:tQCh6/D2
>>744
メガーヌママは…
791名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:04:25 ID:dvqPsj8U
@だな
792名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:04:48 ID:1jk7WId0
>>763
 @で!やはりユーなの好きだ!!
793名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:11:55 ID:C5i9BNUA
3・・・かな

気分的にゆりゆり したのが読みたい
明日にはどれも読みたいに変わってるけどね。
794名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:12:55 ID:Km4Xrol8
Cのエリオ陵辱物で
795名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:18:24 ID:Aw08Kd5g
>>763
@
砂糖リンディ茶レベルの大幅増量で甘いのを
796名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:38:17 ID:mov4RiMB
>>763
@で。甘いかどうかは別としてエロエロでお願いします
797名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 20:42:11 ID:EbUhfY0Z
>>769
>>785ではああ言ったが、アンケートは別だ
やるにしても20レスくらいに抑えてほしいな
798名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 21:05:37 ID:6V9aulAJ
まぁ、そろそろ>>763氏からの反応が欲しいとこではあるが
799名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 21:09:58 ID:K/VJq3fU
@が結構多いなぁ、それだけみんな甘くてノーマルなのに飢えてたのか?
800名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:06:40 ID:Kn/7L9lC
>>763
@をお願いいたします。
801名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:19:32 ID:EiN/TQaT
いい加減アンケートネタから離れないか? っていうかアンケートは質問以下の10レスくらいで打ち切った方が良いんじゃないかと考え出したぜ。

って言う訳でネタフリする。
スバルは犬、ティアナは猫、キャロはリス、ならルーテシアはウサギのミミでOK?
802名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:21:04 ID:smmDBjHz
Aでエリオ『を』鬼畜に調教で
803名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:23:32 ID:6V9aulAJ
>>801
スバルの犬種は日本スピッツだと思うんだがどうかね
あとシャマルさんがシャム猫
804名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:25:41 ID:pf8rxREh
名前忘れたけど、茶系統でやたら耳の長い犬。
その耳がルーには似合うと思う。
805名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:28:25 ID:Km4Xrol8
ナカジマ家の先祖はどういった由来で魔法世界に足を踏み入れたんだ
魔法小作人フィジカル某でもいたのか
806名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:32:47 ID:b2feHhp4
ゼストがウサミミ
807名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:35:10 ID:EiN/TQaT
ゼスト「ウサギはさみしいと死んじゃうんだぞ?」

こうですか?
808レジアスこそウサミミ:2008/05/01(木) 22:36:28 ID:LBAq7/ND
あースマン。長時間レスしなかったばっかりに回答の切れ目をコントロール出来なかった。

@AB全部書きたいモノなので、もちろん全部書くつもりではあります。
ただ、どれから書こうか迷っていたので、参考までに意見を伺った次第。
回答サンクス&お騒がせして申し訳ない。

>>804
ダックスフントだっけ?
809名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:40:24 ID:uuFwyr/R
>804
耳の長い犬種は多いし、毛の色は結構個体差あるんで、どれの事かわからんが、サルーキ やイングリッシュ・トイ・スパニエルみたいなふさふさ長耳かな?

ルーはボーパルバニーだと思う。
810名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:04:28 ID:chwMTLFg
>ルーは兎
性欲旺盛だと言うことですね、わかります。
811名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:23:45 ID:urH5V0pG
>ルーは兎
…兎は他人の匂いが付いた我が子をだねry
812名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:26:46 ID:pf8rxREh
>>811
キャロの匂いが着いたエリオを(性的に)食っちゃうんですね。わかります。
813名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:47:03 ID:8S6i2Iia
>>812
え、ルー×キャロ・・・・・この組み合わせって保管庫にあるっけ?

どっちかというと、ルーが出勤しようとするエリオに「行っちゃやだ」ってすがりついたり、
一時間置きに電話してきたり、ズッと後をつけ回したり、使用済みストローや割り箸をこっそり回収したり、
エリオに近づく女を背後から白天王に踏みつぶさせたり(r
814246:2008/05/01(木) 23:48:29 ID:p7WL91pK
GWを徹夜で死守したぜ。タバコも一週間分買った。これで部屋から出る必要が無い。
と言う事で、長編の続き投下していいですか?
815名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:49:47 ID:tbciMb8L
カモン!!
816名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:50:11 ID:mov4RiMB
いいですとも!
でもたまには外に出ろよなww
817名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:50:21 ID:C5i9BNUA
ふおお、ぜひ
818名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 23:50:37 ID:uuFwyr/R
>814
GW明けまで独演会やってもかまわんぞ、つまりOKだ。
819246:2008/05/01(木) 23:51:40 ID:p7WL91pK
ありがとうですです。ては投下します。
・アリシア・テスタロッサというオリキャラな天使が出てきます。
・クロノ君の一世一代の言い訳物語始まります。
では。
820君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:52:33 ID:p7WL91pK
「行くといい」
「はい、ありがとうございます!」

 リインフォースが指差す先、その先を真っ直ぐに見つめ金髪の少女が翼を広げた。
 その翼が動くたびに頬を擽るは、二度と感じられないと思っていた暖かさ。この暖かさに触れるのはいつ以来
になってしまうのか。再びそれに触れられた事に笑みを浮かべ、少女――――アリシア・テスタロッサは風を切
る。

「フェイト、今行くよ」

 呟く声にあるのは、幼さと間逆の確かな意思。
 全てのきっかけになってしまった願い。それを悔いる事はせず、姉は今も闇に囚われている妹の為、その幼
き胸に宿る想いを抱きしめる。
 強く強く。決して手放して落としてしまわぬように。
 だが。
 そこでアリシアは気付いてしまう。最も根本的な事だ。それを知らなければフェイトの元へは迎えない程に
切実なもの。

「あ、あのっ……わたしどこに行けばいいんでしょうかっ!?」

 意を決し振り向けば、リインフォースが目を丸くしていた。その口元に浮かんだ苦笑は、姿がそっくりなも
ののやはり似ても似つかないあの時の彼女を思い出しての事だろうか。
 逆にアリシアはこれ以上ない程に頬をまん丸に膨らませ、それに耐え切れなくなったのだろう、リインフォー
スが涙を浮かべ腹を抱えた。
 アリシアの行く道を示すため伸ばされた指は彼女の笑みに合わせて震え、とてもその役割を果さない。
 だが、元より彼女の導きは必要ない。彼女が担った役割は残された願いを開放させるというそのただ一点。
 故にアリシアを導くはただ一人。

「ぁ――――」

 母たるプレシア・テスタロッサ以外誰がいると言うのだろう。

「母さん……ありがとっ」

 今も尚ミッドチルダを覆う紫電は健在だ。それがプレシア・テスタロッサの願いの残滓ならば、その願いが
叶うまでは消えはしない。今アリシアの背中にある白い翼も同じもの。
 その紫電が、僅かに形を変えていた。あたり構わず降り注いでいた想いは一つの形となり、娘を導く為の道
となる。
 その先にあるのは機動六課と呼ばれている建物だ。無論アリシアにはそれが何だかは分からない。だがそれ
でも感じる事だけは出来るのだ。妹がそこで泣いていると。

「……私は、あの子となのはちゃんに幸せになって欲しかった」

 世界はいつだって悲しい色に覆われている。どこかで誰かが泣いている。
 あの時は母だった。自分はその涙を拭う事が出来ずただ眠るだけ。
 そして今度は妹だ。自分が死に、代わりに生まれた妹、そしてその妹の大切な人。けれども彼女に出来る事
は何もない。母の願いは現実でフェイトと一緒に、それだけのものだから。
 ならばとアリシアが空を翔けていく。
 今はただ一刻も早く妹の元へ。
 母にできなかった事を妹に。
 その果て、きっとこの願いは報われる。ひたすらにそう信じて。

「母さん……わたし、ちゃんとお姉ちゃんしてみせるから」

 ――――大丈夫よアリシア。母さんがちゃんと見ててあげるから。

821君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:53:43 ID:p7WL91pK
魔法少女リリカルなのはStrikerS
―君に届けたいただ一つの想い―
(15)


 入るよ、と一言だけ断りを入れスバルはティアナの病室に足を踏み入れた。
 寝ている訳ではないにも関わらず、相変わらずの部屋の暗さにため息を吐き、右腕を照明のスイッチへと伸
ばす。瞬間、間接部分から響くモーター音に若干眉を顰めながらも、明るくなった部屋に僅かに口元を綻ばせ、
スバルが部屋を見渡した。
 返ってくるのは、スバルへ対する無遠慮の退室を促す声。鳴き続け枯れてしまったのであろうそれが痛々しく、
だがそれを忘れてしまうほどに腹立たしい。

「シグナム副隊長が機動六課に行ったみたい」
「……」
「あたしも来れたら一緒に来て欲しいって頭下げられちゃった。で、今から行くから教えに来たの」

 小細工などせず、真っ向から用件を伝えたスバルが僅かに、ほんの僅かに言葉を失った。
 ベッドに腰掛けているティアナが何を考えているのか分からない。スバルから見える彼女は背中は曲がり、
かつての……いや、機動六課で培った自身を感じさせてはくれない。
 出会った時の我武者羅さも今は無く、だからこそ容易に分かってしまうのだ。もう彼女は諦めてしまったの
だろうと。
 そしてこれが、先ほどから感じているスバルの苛立ち。フェイトとの戦いで泣くだけだった自分と、戦い自
信を打ち砕かれた彼女。
 共に感じている想いは一緒の筈なのに、彼女は立ち上がろうとすらしないと。

「ティアも、一緒に来て欲しいんだけど」
「何言ってるのよ。あんたと、同じにしないで……」
「そうだよね、まだあれから全然時間経ってないし」

 とても戦えるような状況じゃない。言い訳としてはこの上なく常套な言葉だろう。事実、ティアナは今も病
室で寝ているであろうエリオと同じく絶対安静と言われている身だ。戦っていい身体じゃない。
 だが違う。
 スバルにとってそんな事はどうでもいい些細な事。
 これは今ここにいるティアナに伝えようとしている想いじゃない。執務官を目指し走り続けていた筈の彼女
に言っている言葉だから。

「あのさ、ティア」

 スバルが言葉と共に歩を進める。ティアナが座っているベッドの端の反対側。彼女と背中合わせになり、短
くない時間を使って頭の中で言葉を捜して。

「ランスターの弾丸は、こんな所で止まっちゃうの? まだ、誰にも届いてないんじゃないかな」

 やはりこれしかないだろうと、静かに言葉を紡いだのだ。

「あんた……殆ど戦えないでしょう……どうせ足手まといよ」
「キャロが待ってるんだ。もう行くね」

 それきり何も言わなくなったスバルが部屋を後にする。扉が閉まる音に紛れて聞えた鼻を啜る音はきっと勘
違いなんかじゃない。
 それも腹立たしいが、それよりももっと腹立たしいのは自分だとティアナが自嘲する。

「クロスミラージュ、あんたもあたしみたいな奴にこき使われて大変よね」

 そのまましばらく笑みを形を作っていた唇が、不意に噛み締められ震えた。
 破壊されなかった愛銃の片方を握るのに力を入れてしまっているからだろうが、フェイトの攻撃によって受
けた傷は深く、彼女に自由を与えてはくれない。
 その傷が思い出させるのは、痛みではなくあの時感じてしまった恐怖だ。
822君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:54:37 ID:p7WL91pK
「――――っ」

 思い出しただけでも全身が震え、汗が伝うのは仕様が無い事。
 あの時目の前にしたフェイトの表情が。
 あの時振り下ろされたバルディッシュの鋭さが。
 それがクロスミラージュを破壊し、自分の体を切り裂いた時の痛みが。
 そして、フェイトからあふれ出る魔力に震えてしまった自分が情けなく、ただ悔しい。
 だが。
 だが、そうじゃない。それよりももっと。

「……スバル」

 泣かせてしまった。初めて出来た友達だ。初めて心から向かい合ってくれた人。そして、何度も自分を助け
ようとしてくれた相棒。JS事件の時も悔しいくらいに思い出してしまった存在だ。
 その彼女を泣かせてしまった事が、この身に感じているどんな恐怖よりもティアナの胸を締め付ける。
 だが何も出来ないと思ってしまう。自分はアイツのように単純じゃない。とても二人を助けようなんて思え
ないと。
 そんな嫌気が差し、ティアナが立ち上がり窓を見る。少し風に当たって頭を冷やそうと思っての事だった。

「嘘」

 絶えず空を走っていた紫電の変化に気付かない訳がない。まるで、何かを導くように開かれた雷の道。その
間を飛ぶ少女が目に入らない訳がない。
 誰かに良く似た金髪の、けれどもヴィヴィオくらいに小さな少女だ。その少女が飛んでいる。背中に生えた
翼を忙しく動かしながら迷わずに。
 飛ぶ事に不慣れなのか、時折危なっかしく落ちそうになりながらも、それでも懸命にどこかを目指している。
 どうでもいいとは思っていても、何故かティアナは少女から、その背中で輝く翼から視線を逸らす事は無い。
 思い出してしまったから。いや、伝わってしまったから。自分の背中のぬくもりが、ティアの馬鹿と怒鳴り
ながら泣いているのだ。

「……ほんとだわ」

 所詮自分は凡人だ。どうやったってフェイトのような天才には適わない。そんな事初めから分かっている。
 じゃあ何故だ。何故自分はここまで進む事ができたのか。
 答えなど、一つしかないだろう。
 スバル・ナカジマと言う存在以外答えはない。


* * *


 何度も呟く声は誰にも届かず虚空に消え、同じように漂わせるだけの視線に力はない。それでも尚浮かぶ彼
女の笑顔は涙で塗りつぶされていた。
 何故とは考えず、それが自分の罪だからと彼女は納得する。手首をきつく締め付ける手錠の事すら忘れ、自
分を呪い続けていた。
 蘇るのはモニターで見た光景だ。傷つき倒れたヴィータと、ジュエルシードを使用し今も傷ついているであ
ろうなのはの姿。
 胸を締め付ける圧迫感は、悲しみでも怒りでもなく後悔から。その、呼吸すら出来なくなるのではないかと
錯覚させられてしまう苦しさに喘ぎ、拳が力強く握り締められる。なのはからもらったそれも、一緒に握りつ
ぶされていた。
 あ、と慌てて握りつぶしてしまったそれを開き見れば、あるのは桜色のリボンが一つ。フェイトがキャロに
渡し、なのはがフェイトに返したもの。そして、所々にある紅い染みがなのはの、自分の罪の証。
 この時、止める事が出来たならどれ程よかっただろうか。止められれば、こんな事にはならなかった筈なのに。

 ――――なら、どうして行かないの?
823君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:55:22 ID:p7WL91pK
 不意の声だ。幾度となく聞いた、フェイトを止めようと必死だった声。その時を思い出しフェイトが歯軋り
を一つ。
 あれほどまでに止まる機械があったにも関わらず、決して止まる事をしなかった。止まらず、皆を傷つけた。
皆を傷つける事など、なのはが一番悲しむ事だと知っているにも関わらず。
 どれ程その時に戻りたいと願っても無駄な事。なのはの罪が消えないように、失った時は蘇らない。そもそも、
失ったものが蘇るならフェイト・テスタロッサという存在はいなかったのだ。その意味では、彼女が一番それ
を理解しているだろう。
 そう、誰よりも理解している。
 だからこそ、窓の向こうに呟いたのだ。

「ねぇ、母さん……どうして私なんかを造ったの?」

 聞かなくても分かるだろうに、聞かずにはいられなかった。
 だが空に広がる紫電は答えてはくれない。答えをフェイトに与えようとはしてくれない。だから、本当に分
からなくなってしまったのだ。
 分からなくなったから、思ってしまった。

「母さんが私なんか造らなかったら、なのはが傷つく事なんてなかったのに……」

 そうだ。
 自分が生まれてこなければ、なのはと出会わないで済んだ。
 なのはと出会わなければ、こんな気持ちを抱かなくても済んだ。
 あの時、あの声に応えなかった。

「名前なんか……呼ばなかったら良かったのに……」

 ――――本当にそんな事思ってるの?

 再びの声。それに、思ってるよとフェイトがシーツを頭から被り唇を噛む。
 きっとそれが正しい。そう、いい訳のように頭の中で繰り返して。
 ――――だが。
 そうならば、何故フェイトは涙を流すのか。

「本当に、フェイトはそんな事思ってるの?」

 何故、その少女はこんなにも肩を震わせているのか。
 それは本当に突然の事。
 窓から降り立った少女は妹の前で涙を流す。突然現れた少女にフェイトは動けず、ただ呆然と。
 呆然と、姉の名を紡ぐだけ。

「――――アリ、シア……?」


* * *

824君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:56:06 ID:p7WL91pK
 それは、一体どれ程の想い、どれ程の願いの果てに生まれるに至った奇跡だったのか。
 それを生んだ母、プレシア・テスタロッサの事をフェイトが知る由もなく、ただアリシアの存在を頭の中で
否定する。
 ありえる訳がない。
 アリシア・テスタロッサとフェイトが同時に存在する事などありえない。それはつい先ほどもフェイトが思っ
た事。闇の書の夢の時とは根本的に違うのだ。
 アリシアが死んだから彼女が生まれた。これだけは純然たる事実。決して曲がる事の無い現実だ。
 だったら――――何故。

「フェイト、久しぶりだね」

 そんなフェイトの戸惑いを感じたアリシアが笑う。涙を腕で拭いながら、その幼い姿に見合った子供らしい
笑みで。
 アリシアの背中、大きく広がっていた翼が役目を終えて消えていく。折り畳まれながら徐々にその輪郭をな
くしていき、幾つもの羽を舞い散らせながら。
 その羽根に、ありがとうと呟いてアリシアはフェイトを見つめていた。母の願いを無駄にしない為、真っ直
ぐに決してフェイトから視線を逸らさずに。
 十年ぶりの再会だ。髪型も身長も、大して変わらなかった胸の大きさも、少しだけ大人びていただけの顔も、
何もかもがあの時とは変わってしまった妹。
 その成長が純粋に嬉しく、だが決してアリシアはそれを表に出そうとはしない。ただ一言、綺麗になったね
と感想を述べるのみ。
 だがやはり、十年は長すぎるのだ。気を遣われている事に気付くよりも早く、フェイトがまるで自分の姿を
見られたくないかのように身を捩る。

「きっと、アリシアもこうだったよ」
「そんなの分からないよ。わたしはフェイトじゃないもん」
「そう、だね……ごめん」

 こんな事を言わせたかった訳じゃ決してない。こんな、自分の存在を蔑ろにするような事をさせたい訳じゃ
決してない。
 その感情は怒りなのか悲しみなのか、湧き起こる感情の正体がアリシアには分からない。しいて言えば、嫌
な感じだ。
 フェイトはずっと無言のまま居心地が悪そうに俯くだけ。彼女が身を預けるベッド、そこに開いていたスペー
スにアリシアが座り、床に着かない足を遊ばせた。

「何度も止めようとしたんだけど……ごめんね、出来なかった」
「……違う。全部、私のせい」

 違うとアリシアが首を振る。
 そして話し始めたのはきっかけだ。十年前の闇の書の夢。そして、プレシアの事。全て自分の願いがきっか
けであると言う事。
 フェイトは静かにそれを聴く。アリシアの言葉に一切口を挟まず、ただ一言アリシアが話し終わり息を肺一
杯に取り込んだと同時。

「もう、いいんだ」

 そう呟き、ずっと握りっぱなしだった拳を開いて力を抜いた。

「本当にアリシアがきっかけでも、やったのは私だから。なのはを傷つけたのは全部私だから」

 以前だったら怒りに叫んでいただろうか。或いは我を忘れてアリシアを傷つけようとしていたのか。だが今は
そんな事をする気力もなく、フェイトはベッドに横になる。
 アリシアが何故ここにいるかなど考えなくても分かる事。ならもう聞く必要などないだろう。

「フェイトは、なのはちゃんを助けたくないの?」
「私が行っても何も変わらない。アリシアはこの後なのはがどうなるか知ってるの? 知らないよね」
825君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:56:52 ID:p7WL91pK
 管理局に戻る事は出来ないだろう。教導官の夢もそれで終わりだ。逮捕され、自由の身になるのは何年後か。
十年後か、或いはもっと長いのか。
 その間、なのははヴィヴィオに会うことすら出来ない。そんな母親が存在できる筈もなく、なのはの親権は
剥奪される。
 誰がヴィヴィオを引き取るのかは分からないが、高町家では引き取れない。ヴィヴィオが魔法の発達してい
ない世界で生きる事など、管理局は容認しないだろう。ヴィヴィオは普通の子供ではないのだから。

「全部私が壊した。なのはの幸せ、これからあった筈の幸せも。幸せだけじゃない、なのはの生活も……全部、
全部私が壊しちゃったからっ! 今更私が何か出来るはずが無いでしょ!?」

 もうイヤだとフェイトが涙を流す。もう、何もしたくないと子供のように手足を暴れさせ泣き喚く。それを
見て、アリシアはフェイトの名前を口にした。

「――――ねぇ、フェイト」

 この先のなのはの事なんて分からない。きっとフェイトの言う事に嘘は無いだろう。
 だが、一つだけ分からない。フェイトに会う前はずっとそうだと信じていたものだ。そしてそれをフェイト
は否定する。

「フェイトは、なのはちゃんの幸せじゃないの?」

 フェイトの言う事は難しくて分からない。だがこれだけは言えるのだ。母は自分を愛してくれていたと。自
分が母の幸せであったと。フェイトもきっとそうな筈。フェイトの幸せはなのはの筈。
 なら、なのはの幸せにフェイトがいないなんて事があるのか。

「好きな人と一緒にいる事は幸せな事じゃないの? なのはちゃんはフェイト一緒にいて、幸せじゃないの?」

 一緒にいたくて、ずっと傍にいたくて、それが適わない事だってあるというのに。一緒にいられる事はそれに
比べれば本当に幸せな事なのに。

「なのはちゃんはフェイトに会いたがってるよ。フェイトは会いたくないの?」

 ベッドから身を離し、アリシアがフェイトの前に立つ。真っ直ぐフェイトに向けられたその手に、あの時の
ように彼女の剣を見せながら。

「フェイトが本当に護りたかったもの。この子が本当に斬るもの、フェイトはちゃんと分かってる。大丈夫、
フェイトはもう絶対に間違えない……お姉ちゃんが見ててあげるから」
「アリシア、私は――――」

 目を閉じれば浮かぶのは彼女の笑顔だ。
 自分が傷つけてしまったなのはの笑顔。
 それを、また自分は護ることが出来るのか。また、護ることが許されるのか。

 ――――なのはが真っ直ぐ歩ける為の道を造る、目の前の邪魔な物を切り払うなのはの剣になるよ。

 あの時の誓いが、今は頭から離れない。


* * *

826君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:57:36 ID:p7WL91pK
 目の前のモニターに映るユーノの姿に、クロノ・ハラオウンは長らく堪えていた息を吐いた。周りに気付か
れないように小さく、だがその意思に反し気付かれてしまう程には長く。
 そのため息が彼にとっての最後の迷いだったのか、彼はもう迷いなど忘れてしまったかのようにここクラウ
ディアの官制ブリッジに提督として存在していた。
 ゆったりとして口調で紡ぐのは、提督としての命令だ。思考に有した時間は僅か数秒。回線越しに発せられ
たそれは、この場において最前足りえる判断だ。

「クロノ・ハラオウンだ。スクライア司書長の事は無視してもらって構わない。最優先目標は高町なのはの逮捕、
及びジュエルシードの封印だ」

 それにどうせ、碌な抵抗など出来はしない。エース・オブ・エースに対抗する為の部隊にユーノが適う道理
はない。
 言葉にはせず、モニター越しのユーノに分からせるかのように呟き、クロノが笑う。嘲笑ではなく、どこか
自嘲じみた笑みだった。
 ユーノが何故あの場にいるかなど聞くつもりは毛頭ない。そんなもの、最後に交わした言葉が悠然と物語っ
ている。彼のすぐ近くで苦しみ喘いでいる彼女、それ以外にどんな理由が必要なのか。
 それを確かに理解してクロノがモニターを注視した。クロノの言葉は司書長の登場で混乱を見せていた武装隊
の士気を再び持ち上げ、一斉の砲撃となって形を成している。

「……」

 緑色の結界が揺らいでいた。
 保って後数分と言う所だろう。ユーノの結界はそのまま破壊され、その後は一瞬だ。如何になのはがどれ程の
力を持とうとも、数の力には逆らえない。
 すかさずジュエルシードを封印。なのはを病院に送り込んでそれで終わりだ。

「シャーリー、機動六課に連絡。フェイトを引き取る準備を始めてくれ」
「――――あぁ、それは止めといた方がいいんじゃないかな。少なくとも僕は反対だよ」

 不意の事。耳を打った軽薄な声に、思わずクロノが舌打ちをした。
 誰とは聞かない。連絡もなしに突然現れ、遠慮なしに肩に手を置く友人など思いつくのは二人だけ。加えて、
その片方は今だ鳴り止まぬ頭痛の原因。そして、そんな彼の声を男性のものと思ったことは一度も無い。

「ヴェロッサか、すまないが今は話してる暇がないんだ。後にしてくれないか?」
「話す気力がないの間違いでしょ。まぁいいから聞いて欲しいね。今聞いておいて損は無い話だと思うよ」
「……なんだ?」
「機動六課にシグナムが戻ってきた。後動ける子達もね」

 ズキン、と頭痛が悪化した。
 振り向きヴェロッサを睨めば、彼はいつも通りの飄々とした笑みを絶やさない。その眼光が普段の何倍も鋭
い事に、クロノが機動六課に通信を入れるのを止める時間は要らなかった。

「シャーリー、武装隊の用意だ。最少人数で対抗できる戦力を集めて欲しい。用意が出来た後フェイトを迎え
に行く」
「おっと、それも反対だよ。申し訳ないけれど、君をこれ以上動かす訳にはいかないな」
「……まさかと思っていたが、本当に止めに来たのか?」

 勿論だよ、そう紡いだヴェロッサの笑みが消えていた。動かないシャーリーの代わり、通信機へ向かうクロ
ノの手首を捻り上げ、言う。

「いい加減にしてくれないと、僕も君との友人関係を改めないといかねいからね」
「君が何を言おうと僕は止めるつもりはない」
「頑固すぎるな。みんなのお兄ちゃんがこんな事していい筈がない」
「リンディ・ハラオウンだけには任せられない。海の事件で一番動けるのは僕だけだ」
827君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:58:20 ID:p7WL91pK
 兄であるという自負がある。

「僕があの子達を助ければ事件に口出しが出来なくなる」

 想いだけじゃどうにも出来ない事がある。どれ程願おうとも、どれ程想っていようとも報われない事だって
ある。

「今のこの世界にあの子達が笑っていられる場所なんてどこにもない。僕はそれを変えたい」
「なのはちゃんはともかく、フェイトちゃんの裁判には君は口出せないよ」
「するさ。どんな汚い手を使ってでも。あの子達が傷つく事でもする」

 睨みあったのはどれ位だっただろうか。数秒か、それよりももっと長かったのか。
 不意に、ヴェロッサが肺に溜まっていた息を吐く。だがクロノは微動だにせず、じっとヴェロッサを見つめ、
その意思をぶつけていた。

「それなら、ここまでする必要もないと思うけど」
「見ているなら分かるだろう? なのはは限界だ。時間が無い」
「……説得は失敗か」

 はやてに頼まれたのか、そう口にしたクロノにヴェロッサが首を振り、笑う。

 「お兄ちゃんは妹を甘やかすものでしょ」

 ポン、と一度クロノの肩を叩き背を向ける。機動六課へ武装隊を向かわせようとするクロノを今度は止めな
かった。
 ただ腕を動かし、袖口から僅かに覗いた腕時計に心からの笑みを浮かべて。
 直後。
 腕時計の秒針が真上を指したその時だ。
 クラウディア館内を、突然の警報が走り抜けていた。

「さて、後は王子様の出番を待つだけだ」


* * *

828君に届けたいただ一つの想い:2008/05/01(木) 23:59:16 ID:p7WL91pK
「――――見つかった。でももう遅いよ、クロノ君」

 宙に浮くコンソールを忙しく叩く音が響く。
 ここ十年で家具は増え、子供用の玩具までもが置かれるようになったハラオウン家のリビングにおいて、最早
それは異様なものでしかなかった。
 十年前のものとは言え、稼動可能なまでに整備されていたのが幸運だ。それを整備していた時のクロノを思い
出し、エイミィ・ハラオウンは笑みと共に子気味良くエンターキーを押下した。

「管理局提督の奥さんがこんなもの使っちゃいけないんだけどねぇ」

 呟き、意地の悪い笑みを浮かべエイミィがディスプレイに目を向ける。ディスプレイを流れる文字の羅列を目
を動かすだけで確認するのは、今起動したソフトウェアがクラウディアのシステムを掌握しようとしている様子
だ。
 セキュリティは既にクラウディアの警報が鳴り響く前に突破している。如何な最新鋭のシステムとて穴を突
けば一瞬だ。
 そして、通信指令の肩書きを持つ彼女がそれを熟知していない訳がない。

「でも、クロノ君が何かやってくる筈……こっちは十年前のオンボロ。厳しいかな」

 だが関係ない。

「でもクラウディアの指令系統は麻痺させる。なのはちゃんとフェイトちゃんの邪魔はさせないよ」

 やると言ったらやる。そう意気込み乾いた唇を一舐めする。唇が乾く程度の緊張だ。その合間、そっと吐き
出した息が震えていた。
 それが興奮から来ているものである事は言うまでも無い。育児を始めて早数年。子供達の成長は何物にも変
えられない程に幸せなものだったが、それ以上にこの忙しくも平穏な日常と言うものにどこか寂しさを感じて
いたのも事実。端的に言えば、退屈していたのである。
 だが今は違う。妻としてじゃない。彼のパートナー、相棒として今自分はここにいる。
 ――――ならば。
 やるべき事は一つだけ。それ以外などありえない。

「クロノ君……クロノ君が本当にしたい事、私がしてみせるから」

 その彼女の背後。
 フェイトがなのはを助けてから長い間蹲っている姿があった。

「――――アルフ、大丈夫?」
「ん……あともうちょいってとこだね。まだ子犬モードでいるのがやっとだよ」

 エイミィが頷くと共に、アルフがエイミィの傍までその脚を進めていく。少し前までなら喋る事すら出来ない
状態だ。主であるフェイトに魔力供給を絶たれ、今にも消えそうなほどに弱っていたのだ。
 その彼女が歩いている。それの意味する事を考えるほどにエイミィの笑みが濃くなるのは仕方の無い事。

「エイミィ、あたしはどこへ行けばいい? ユーノの所かい?」

 宙に浮く数多のモニター。その一際大きいものに映るのはなのはとユーノ。そして、クロノが向かわせた武
装隊。
 長く見積もっても数分しかユーノの結界は持たないだろう。それを頭の隅に置きながらエイミィが指差すの
は別の場所。

「アルフはここ。多分、クロノ君の武装隊がいる」

 それから少し経っての事。
 予めクロノの命令で待機していた武装隊が、突然の使い魔らしき敵の姿に戦闘に入りそれと同時、全く通信の
繋がらない事にクラウディアの指揮系統が機能しない事を知る。
 その場所の名は海鳴臨海公園。
 そこは、彼女達にとっての始まりの地。そして、今再び終わりを迎える場所――――。
829246:2008/05/02(金) 00:00:07 ID:z39E9e+2
以上です。ありがとうございました。
クロノ君の苦しい言い訳とか、ほんとにそんな事出来るんすかエイミィさんとかは気にしない方向で。
とにかく海鳴臨海公園です。曲がりなりにもなのはさんとフェイトさんのシリアス長編である以上、ここは
外せない。
次回はフェイトさんが溜めに溜めた、なのはさんに届けたいかけがえの無い想いのお話です。
……しかし最近、ドゥーエお姉さまに踏まれたくてしょうがない。
ではでは。
830名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:23:35 ID:iEe6joNb
>>829
エイミィキター!今回もGJっす!
次回はいよいよ……全裸でwktkして待ってます。
それにしても、ドゥーエお姉さまに踏まれたいと?ちょっと呼んでくる


       ___
.      /lブ `ヽ
     { イ,ノノ^))〉 貴方が私に
.   ___  |l(||`ー´ノ|  踏まれたいという人?
  .二とニ(リ,,U,)リ
      "'(フ、,〈ト、)  
        (_ノヽ_)
______________________

  2
  ○ じゃ、お望み通り踏んであげるわ
 く|)へ 
  〉  ヾ○シ ←246氏
 ̄ ̄7 ヘ/
  /  ノ
  |   
 /
 |
 |
/  
831名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:28:15 ID:S6brTRU3
>>829
オラわくわくしてきたぞ! GJ!
思わず早い回から読み直してしまった。

因みにナンバーズならクワ姉さんに踏まれたい。
832名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:37:55 ID:DKSIdI6W
>>829
GJ
続きが・・・・というか2人の行く末が凄く気になります。
エイミィ、おいしいとこもっていくなぁ。

因みに踏まれるならチンク姉が良い。
「どうだ、踏んでやったぞ」と自分の背の低さを気にするような発言付きで(もちろん、その後は立ちあがってたかいたかーいをする)。
833野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/05/02(金) 00:51:00 ID:S6brTRU3
 人が少ないようですけど、落としてから寝ることにする。

 少し前の流れでふと、「なの×ユー」書いてみるべや。
 と思ったんですよ。

 なんか全然違うものができたw

 タイトル「フェイトちゃんは意地悪」
 非エロでスマン。

 因みにワシは無印ならフェイト、
 A’sならはやて(on車椅子も可)に踏まれたい。
 StSならクワ姉にねちねちと、あるいはキャロロロローッにおずおずと。
834野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/05/02(金) 00:52:02 ID:S6brTRU3
     1

 フェイトちゃんは意地悪だ。

「いいよ。ヴィヴィオと遊びに行く約束でしょ? なのはママの代わりにフェイトママが行くよ。でも……
実はその日、エリオとキャロと先約があるんだ。
あ、別にいいんだよ。二人だって、ヴィヴィオが一緒でも嫌がらないどころか大歓迎だよ」

 う。それは悪いことをしたような気がするけれど…
 本当にいいのかな。フェイトちゃんだって、エリオやキャロと三人水入らずで過ごしたいんじゃないのかな。

「いいよ、気にしなくても。ユーノがお休みになるなんて滅多にないことだもの。
キャロとエリオなら、ユーノよりは自由が利くから、いつでも休めるもの」

 ゴメンね。ユーノ君の休みが急に決まっちゃって。
 たまたま、私も同じ日が休みだったんたけど。まさかユーノ君も休みになると思わなかったから、
ヴィヴィオと遊びに行く約束してたの。

「だから、いいんだよ、なのは。そんなに気にしなくても。私だってフェイトママなんだし
エリオとキャロだってわかってくれるよ、多分」

 今、多分って言ったぁ。
 やっぱり、エリオとキャロは嫌がるのかなぁ。

「うーん。まあ、二人だって楽しみにはしていたみたいだけど……」

 ううう、ごめんなさい。

「気にしすぎだよ、なのは。あ、だったらこうしよう。お詫びに翠屋のケーキを差し入れる」

 エリオとキャロに?

「私も食べたいよ? もちろん、ヴィヴィオの分もね」

 ………うん。用意する。何がいいのかな。

「イチゴのショートケーキ四人分」

 そっか。大人気だもんね。

「…と、モンブラン」

 二つなの?

「ショコラプティングも捨てがたいし」

 三つ!?

「エリオはたくさん食べるし、キャロだってケーキなら」

 仕方ないか……。私の我が侭だもんね。

「そうだね、なのはの我が侭だよ」

 う……フェイトちゃんの意地悪。

「ふふふっ」
835野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/05/02(金) 00:52:51 ID:S6brTRU3
     2

 なのはの意地悪。
 どうして、ユーノとデートなんて、私の前で嬉しそうに言うのかな。
 せめて、大事なお友達にお仕事ご苦労様のご褒美だよ、とか、そういう風に言ってくれればいいのに。
 なのは、とっても嬉しそうだし。
 いいよ、いいよ。エリオとキャロとヴィヴィオと四人で、美味しいケーキ食べて、うんと遊んでやるんだから。
 だからなのはは、ユーノをとっても大切にしなきゃいけないんだよ。
 私が、ユーノなら仕方ないな、と思えるくらい。
 だからなのはは、ユーノにたくさん愛されなきゃいけないんだよ。
 私が、ユーノに負けちゃったな、と思えるくらい。

 なのはもユーノも、本当に意地悪なんだから。
 大嫌いだよ、二人とも。

 お幸せにね。
836野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/05/02(金) 00:53:39 ID:S6brTRU3
以上。
お粗末様でした。
837名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:55:40 ID:r/j5p3hu
>>829
GJ!まさかヴェロッサとエイミィまで出てくるとは思わなかった
都築気になりすぎるぜ
どうでもいいが俺もチンクに踏まれたい

ここから独り言↓
気が向いた時にでも246氏がひたすらエロエロのふなたりエロスを書いてくれますように
↑独り言終わり

>>836
こっちもGJ!
フェイト可愛いよフェイト。微妙にツンデレっぽいw
838名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:56:04 ID:sTtPR60C
>>836
内容はニヤリング、技術を本気で嫉妬するほどGJ
839名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 01:39:54 ID:skA4T5as
>>836
GJ!
休日が重なったのは本当にたまたまだろうか

ちなみに踏まれるならNさんしかないな
840名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 01:47:54 ID:oSF5oara
>>836
GJ!
しかし、ユーノとヴィヴィオ二人一緒に連れて遊びに行こうとは考えなかったんだろうか。
841名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 01:50:12 ID:DKSIdI6W
>>840
そこはあれだ、なのはさんの乙女心というやつで。
842名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 03:20:28 ID:e94B7rsO
>>840
そりゃもちろん野狗氏が続きにエロを予定しているからで……
843名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 03:42:15 ID:HjSREorg
>>840
ヴィヴィオとなのはの親子丼をご所望とな
844名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 03:57:42 ID:0BuzE8kM
>>744
GJ!!!
フェイトとアリシアがけなげすぎて泣けてくる
エリオがすべてを知ってしまった時、はたしてどういう行動をとるのか・・・・
別世界のルーとセッテの時にはエリオには明確に取るべき行動がわかっていたから、がむしゃらにでも努力できたけど
今回はエリオができることなんて本当にないように思えるからなあ・・・
続きを待ってます!

>>763
Aで。甘鬼畜(?)もので見てみたいっす
845ツンデレ王子:2008/05/02(金) 04:09:10 ID:le1tfLbC
えっと…今よろしいですか?
ちょっと皆さんの反応を頂きたく思い、新ネタ投下しとう御座います。

昼間、仕事中にふと思いついたネタなんですが…

846名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 04:12:13 ID:pUDrcax0
>>845
どうぞ
847名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 04:17:45 ID:DKSIdI6W
>>845
投下しちゃってください。
848ツンデレ王子:2008/05/02(金) 04:17:58 ID:le1tfLbC
では、投下させて頂きます

注意点として
@世界観が全く違います
A今はまだ出だしのみですので、エロは有りません
Bエロは未定です^^;

3レス程

では次レスより
849リリカル学院物語1/3:2008/05/02(金) 04:19:01 ID:le1tfLbC
 機動六課解散から丁度一年がたった日の事。
 突如として発生した次元渦に飲み込まれるフェイト・T・ハラオウンの乗った戦艦。
 漸く艦に静寂が戻る頃、何故かクルー達は戦艦より放り出されていた。
 もちろん艦長であったフェイトも例外では無かった。



「ぅぅん…あ…れ?ここは…」

 フェイトが目を覚ましたのは、時空管理局の医務室を思わせる一室だった。
 白いカーテンに遮られており周りの様子は伺えなかったが、何やら話し声が聞こえてくる。

「気が付かれましたか?」

 カーテンが開き、奥からこの部屋の主であろう女性が顔を覗かせる。

「一体どうされたのです?フェイト先生ともあろう方が校庭で倒れて居られるとは…」

 彼女は歩み寄ると、フェイトと自身の額に手を当てて熱を計りながら心配そうに尋ねる。
 しかし、フェイトはそれどころでは無かった。

(え?どうしてここにシャマルが居るの?私は確か…)

「どうなさいました?」
「ねえシャマル、ちょっと聞きたいんだけど…どうしてあなたがここに居るの?」

 フェイトは記憶を手繰り寄せるが、思い出せるのは次元渦に巻き込まれた事だけで、それから後の事は全然
覚えていなかった。それもそのはず、彼女達クルーは次元渦に飲み込まれた時のあまりにも強大な振動で全員
が気を失ってしまっていたのだ。
 しかし、フェイトからすれば次元宇宙の海を航海していた自分と管理局本局の医療局に籍を置く彼女とは、
どれだけ急いだとしても顔を合わせるには後10日は掛かるはずであったのだ。

「もしかして私、10日も気を失っていたの?」

 ところが、フェイトの問いに返ってきたのは期待したものとは全くかけ離れていた。
850リリカル学院物語2/3:2008/05/02(金) 04:19:50 ID:le1tfLbC
「もぉ、何を言ってるの?ここはザンクト・ビルテ魔法学院の保健室じゃない」
「ザンクト・ビルテ?ザンクト・ヒルデでは無く?」
「ええ、そうよ。
 それに、たしかに私はシャマルであなたと同僚だけど、学院内ではちゃんと“先生”を付けて呼ぶようにって言った
 のはフェイトちゃん、あなたよ?それなのに…もしかして未だ意識がはっきりしてないのかしら?」

 シャマルの口から発せられた言葉に付いていけず、フェイトは頭を抱えてしまった。

「ちょ、ちょっと待ってシャマル」
「どうしたの?」
「えっと、その…」

 どうやらここは自分の居た世界では無いらしい。
 しかし、目の前に居るのは自分の親友の守護騎士である彼女とそっくりなのだ。いや、そっくりと言うのは語弊
があるかもしれない。というのも話し方から仕種まで、どれをとっても本人に間違いは無いのだから。
 独りで考え込んでいても埒が明かず、思い切ってフェイトは彼女に今までの経緯を話してみる事にした。



「そう、そんな事が遭ったの」

 フェイトからいきさつを打ち明けられたシャマルは、彼女の話を一笑に付さず真剣に考えていた。

「信じてくれるの?」
「当たり前じゃない、他ならぬフェイトちゃんの話なんだから。それにね」
「それに…?」
「あなたの目が嘘を言ってないもの」

 そうシャマルに微笑まれ、ついつい照れてしまうフェイト。

「でも、そうなるとすぐには帰れそうに無いわね」

 シャマルの言い分はこうである。
 ここはおそらく、フェイトの居た世界と酷似した世界であり、別の時空に存在する世界であるという事。
 何らかの原因で発生した次元渦に飲み込まれ、こちらの時空世界へとやって来たという事。
 それに伴い、こちらの世界のフェイトが彼女の代わりにあちらの時空世界へと行ってしまっただろうという事。
 事の元凶である次元渦に関しては、こちらの時空世界では調べようが無いという事。


851リリカル学院物語3/3:2008/05/02(金) 04:20:34 ID:le1tfLbC
「そんな…じゃぁ私はこれからどうすれば…」

 シャマルの言葉に、ただただ呆然とするしかないフェイト。

「暫くはここで、こちらのフェイトちゃんの代わりをしてみたら?
 もしかしたら、その内に手がかりが見つかるかもしれないんだし」

 その言葉に、フェイトは決心を固める。
 このまま嘆いていても始まらない、手がかりが見つかるかもしれないならどんな事でもしてみようと。
 それにあちらにはクロノやユーノといった頼りになる友人が居るのだ。彼等が異変に気付き方法を探してくれて
いるかもしれない。

「そうよね、少しでも可能性があるなら、それに掛けてみるわ」

 こうして、フェイト・T・ハラオウンのザンクト・ビルテ魔法学院での教師生活が始まったのだった。





852ツンデレ王子:2008/05/02(金) 04:25:34 ID:le1tfLbC
とりあえず以上です

続くか続かないかは皆さんの反応を拝見してからと考えております


>>836
GJっす!
フェイトが健気で可愛いよ

あ!それと、遅くなりましたが司書の方
『ある日の〜』の変更有難う御座いました

853名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 04:28:11 ID:uaT7kgeI
>>829
GJ!
最近、一話一話の投下の間にいままでの話読み返して楽しんでます。
続きも物凄く楽しみに待ってますね。
がんばってください!
854名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 05:32:58 ID:uQdso79N
>>852
GJです
続き楽しみにしてます


ひょっとしてフェイト×シャルマさんですか?
85543-154:2008/05/02(金) 09:46:39 ID:gthvFlEo
エロパロよ私は帰ってきた!

すんごく久し振りに漢たちの挽歌の続き(ティアナ×ヴァイス編)書いてみた
んだけど投下おkですか?
856名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 09:50:35 ID:H4pvWf9j
>>855
щ(゚Д゚щ)カモォォォン!!!
857漢たちの挽歌注意書き:2008/05/02(金) 10:06:43 ID:gthvFlEo
まずはじめに、
@ごめんエロスは無理だった。
A多少展開に無理があるかも。
B2、3か月ぶりに書いたので文章おかしいかも・・・。
なんだってー!!!許せねえ!という方はスルーした方がいいかもです。
では↓
858漢たちの挽歌その12(ティアナ×ヴァイス編)1/5:2008/05/02(金) 10:08:44 ID:gthvFlEo
クロノたちへの(かなり異常な程に)過激なお仕置きの翌日


ヴァイスは唐突に目を覚ました。
「あ、朝か。眠い・・・・なんか悪い夢でも見たのか?」
「おはようございますヴァイス陸曹。そして今はもう夜です」
ベットのわきに立つティアナが告げる。
「ああ、もうそんな時間か・・・・って何い!なんでティアナがここにいるんだ!?」
「あ、そんな冷たいこと言うんですか?一晩中看病してあげたのに」
「そ、そういえばなんか・・・・思い出した」

ヴァイスは思い出した。あの地獄のようなお仕置きの名を借りた拷問を・・・。

「やっとですか。まあ無理もありませんね」
「ってか、俺たち結構ズタボロになってた気がするんだけど・・・・」
現在、彼の体には傷ひとつない。
「それなら大丈夫です。シャマルさんがしっかり外傷は治してくれましたから」
「そ、そうか。むぅ・・・」
あれだけの重症を治してしまう医務室の主を改めて見なおしてみた。
しかしながら、彼は思った程の重症は負ってない。心理的負担で重症っぽく感じただけだ。
プラシーボ効果とかあんな感じ。
859漢たちの挽歌その12(ティアナ×ヴァイス編)2/5:2008/05/02(金) 10:09:24 ID:gthvFlEo
「で、ヴァイスさん。一昨日の・・・・あのお店での・・・・」
「あ、いや、その・・・・・何というかだな、酒の入った所為というか日ごろ抑えてたものがというか・・・・」
さすがに酔いもさめて冷静になると年若い彼女たちがあの光景を見聞きすればどれ程軽蔑するのか想像できてしまった。
「いえ、私も。ちょっと頭にきてて・・・。あの、少しお話、いいですか?」
「は、話!?」
話という言葉に思い至るのはティアナの属する分隊の隊長の姿。あの日のティアナもそんな感じだった気がする。
この考えには彼女も思い至ったのかやんわりと否定する。
「ふふふ、何もしやしませんよ。ほんとに普通のお話です」
「そ、そうか。いや、いいぜ」
ヴァイスはベットの端に座るように誘い、ボスンと音を立て座ったティアナが話し始めた。
「はい。あの、まずはごめんなさい。あの日私ヴァイス陸曹の部屋に・・・・」
「あー、まずストップ。プライベートなのに階級付けはやめてくれ」
「あ、すみません。じゃあヴァイスさん。あの日実は私ヴァイスさんの部屋に無断で入ったんです」
「ああ、まあ、部屋の中の手紙を見られたってことはそういうことだろうな。でも、ロックはどうしたんだ?」
「守衛さんがあけてくれました」


「(あの、爺!)」
ある意味元凶といえる守衛の老人に心の中で怨嗟の声を浴びせかける。
「で、ですね!あの、その、あの日は実はヴァイスさんに会いに行くつもりだったんです。あの、なんと言うか
あ、そうだ!この前借りた先頭の記録を返しに・・・・・」
「あれ?あのデータならコピーとってあるから気にしなくていいって・・・・」
「(え、えぇぇぇぇぇ!そういえばそんな事いってたかも)あ、あ、あ、それもそうなんですけど。えと、あと、その、」
「ん、どした?」
「え、だから・・・・その、あの・・・・・えーっと」
混乱しているティアナ。はてな顔のヴァイス。
「だからあ、どうしたってんだよおい」
「あの・・・・その、えーっと・・・わ、私。その、ヴァ、ヴァイスさんが・・・・」
「ん、俺が?どした?」
完全に気づいてないヴァイス君。昨日のランパブでの気配り加減は何処へやら。
あたふたしていたティアナも深呼吸をして覚悟を決めた。

(今のヴァイス陸曹には私から言わなきゃいけない!!!)
860漢たちの挽歌その12(ティアナ×ヴァイス編)3/5:2008/05/02(金) 10:09:59 ID:gthvFlEo
そして

彼女の決意が

言霊になった!




「私!ヴァイスさんのことが好きです!!!」

「は?」
唐突な言葉に完全に拍子抜けするヴァイス君。さすがに予想してなかったか。

「何度も言わせないでください。私はヴァイスさんの事が好きなんです。あの日も、データを返すって口実で本当
はこのことを伝えに・・・・」
ヴァイスは納得した。なぜ彼女があそこまで怒っていたのかを。自分の好きな男が違う女と(お互い真剣じゃないに
しろ)イチャついていたら嫉妬もする。
彼は以前同僚が二股をして恋人を泣かせたときのことを思い出した。
『あん時は徹底的にあいつをぶん殴ったっけ・・・』
そして、ティアナが素直でないことも相まってあんなことになったのだ。そのことも彼にはわかっていた。

「(ポンポン)そっか、ありがとな。あと済まなかったな。そんなつもりで来たのに肝心の俺が居ないわ、どこかっ
て探せばランパブでいちゃついてるわ。それじゃああれだけやられても文句は言えないな。いや、むしろすまん」
「はい、あの時完全に切れちゃってて・・・・。あはは、やっぱり駄目ですね私って。自分の気持ち、うまくコントロ
ールできてないです」
「(ギュッ)気にしなくてもいいぜ。お前が素直じゃないのは判ってるし、そんなお前が俺のところに来たってのは
ほんとに思いつめてたんだろ?じゃあ、やっぱり悪いのは俺のほうだ」
「ヴァイスさん・・・・」
「ティアナ・・・・」
「ん・・・・」

二人の影が月明かりに照らされ重なる。
そして、ヴァイスの部屋の明かりは落ち衣擦れの音と艶やかな声だけが残った。
861漢たちの挽歌その12(ティアナ×ヴァイス編)4/5:2008/05/02(金) 10:10:19 ID:gthvFlEo
ねぇ、ヴァイスさん。ほんとにいいんですか?」
情事のあと、シーツを裸体にまとわせたティアナが問いかける。
「何がだよ?」
「私を彼女にしても」
「全然問題ねえよ」
“彼女”の声に『何を当たり前のことを』と言わんばかりに答える。
「私、全然素直じゃないですよ」
「知ってる」
「あと、すごく嫉妬深いんですよ」
「そ、それは身をもって体験してる」
「それに・・・・」
「だぁーもう!お前は!!俺はなあ、お前が好きだよ!・・・・・・・だいいち、好きでもねえ女を抱けるかよ」


ヴァイスはティアナの自らを卑下するような言葉を一喝して退ける。
「///」
「お前が素直じゃねえのも、嫉妬深いのも知ってる。あと、すぐに悩みこむ癖があるのも、ほんとは臆病なのも
よく知ってる。それでもなあ・・・・・・・・・・・、そんなとこが可愛いと思うんだよ。俺は」
「え・・・」
「嫉妬深い?上等だ!嫉妬するってのはそれだけ俺のことを思ってくれてるってことなんだろうが。悩みこ
む?何も考えないやつが悩んだりするかよ。お前はそんだけ一生懸命なんだよ。
俺はそう思うぜ。だからさ、もっと自身持てよ。・・・・・・・・・・・・んで、自分に自身がもてたら、できれば二人の
時だけでも素直になってくれ」
「え、あの・・・」
目を大きく開けて驚く自分の彼女に一呼吸開けて彼は続ける。
「いいか、お前は俺の自慢の恋人だ」
「はい!」
ティアナは目に薄っすら喜びの涙を浮かべ満面の笑みで彼に答えた。
862漢たちの挽歌その12(ティアナ×ヴァイス編)5/5:2008/05/02(金) 10:10:41 ID:gthvFlEo
おまけ1
「ところで、お前はいいのかよ。俺みたいな男で?」
「ふふ、ここまできて聞きます?デリカシー無いって言われますよ?」
「いや、一応な?」
「私はうれしいですよ」
「そうか・・・・」

「あ、でも・・・・」
「ん、なんだ?」
「浮気は絶対駄目!後、今回みたいのも駄目ですよ!」
「は、はい」
「ヴァイスさんがそういうことしたいと思ったら・・・・・私がお相手しますから・・・・」



おまけ2

その頃、なのはのお部屋にて。
「あ、あん。ユーノ君もっと。もっとしてぇ」
「いや、なのは・・・・僕は、もう・・・・・血がぁ」
「駄目だよ・・あっ・・ユーノ君。私が十回イクまでは・・んっ・・それ、解いて、あげないから・・・んんんっ」
「もう、た、助け・・・・・て」
一物の根元を勃起したままバインドで締め付けられた司書長が魔王に犯されていたとさ。
863漢たちの挽歌あとがき:2008/05/02(金) 10:13:54 ID:gthvFlEo
えーーーーー。非常にごめんなさい
楽しみにしてくれた方の期待を裏切ったかもです。
あとは、フェイト×エリオ編。はやて×グリフィス編で終りの予定なんで
よかったら付き合って下さい。(番外編もあり)

猶、以降のネタバレすると司書長はまだ反撃の機会を狙ってます。
864名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 12:10:40 ID:KXq9XhE0
俺のフェイバリットカプキター
マジGJ
865名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 13:29:11 ID:y30NkZgJ
>>863
なにはともあれお帰りっ!!
貴方の帰りを待っていた、次回も楽しみにしてます。できればエロスも(ry
866コピペ頼まれた:2008/05/02(金) 13:50:08 ID:XCqAhdW6
918 名前:最後尾の名無しさん@3日目[sage] 投稿日:2008/05/01(木) 17:09:19 ID:DGeVkoUt
URLのお知らせついでにeranano更新です。
規制中につき携帯からなので何かしら質問されても返事は厳しいです。

パスはnanonano
ttp://www11.axfc.net/uploader/20/so/He_96537.zip
867ザ・シガー:2008/05/02(金) 17:08:39 ID:TP39XOuH
このヴァイス祭りに乗らない俺ではない! あと少しで投下体勢整えて投下するぜい!!

「烈火の将は〜」の第十話、トゥルーエンドルートで。
868ザ・シガー:2008/05/02(金) 17:14:44 ID:TP39XOuH
んじゃあ、そろそろ投下します。

「烈火の将は狙撃手がお好き」の第十話、トゥルーエンド・ハッピーエンドの分岐です。
残念だが今回は非エロ、あとティアナ好きは見ない方が良いかもしれない。

この話のティアナは最低だから。
869烈火の将は狙撃手がお好き:2008/05/02(金) 17:15:32 ID:TP39XOuH
烈火の将は狙撃手がお好き10 分岐の二 トゥルーエンドルート


数百年という永き時の中を闘争と騎士の誓いの中に生き、様々な敵と戦ってきた。
その中でこの身に刻んだ傷と苦痛は数え切れない。
焼かれ抉られ斬られ突かれ潰され、おおよそ考え得るあらゆる外傷を経験しただろう。
下手な傷など眉一つ動かさず耐えられる自信が私にはある。
だがこれは耐えられない、目の前で愛する男が別の女と姦通を繰り広げる様を強制的に見せられる事は地獄以外の何ものでもない。

目を閉じても甲高い嬌声が耳を打って嫌でも眼前の契りに意識が向けさせられる。
必死に足掻いて手足のバインドを解こうとするがティアナの言っていた“薬”の効果なのか、いくら暴れてもビクともしない。
バインドに拘束された手足から血が滲む、戒めを解こうと力任せに暴れた為に皮が裂けて流血しているのだろう。
だが肉体の痛みなどまるで気にはならない、心の痛みに比べればこんなもの露ほども感じはしない。

必死に暴れる、だがいくら足掻いても自由は訪れず、目の前では狂った痴態が繰り広げられる。
重なる唇と絡み合う舌、抱き寄せ合う肢体、淫らに繋がる下腹部、全て私がヴァイスとしてきた情事、して良いのは私だけの筈だ‥‥‥それなのに今愛されているのは私ではない。
最初は燃えるような怒りと憎悪に駆られて暴れていたが、徐々に殺意が悲しみに塗り潰され深い絶望と諦念に変わっていく。

止めてくれ、もうこれ以上は‥‥‥耐えられない‥‥‥心という外殻にヒビが入っていくのが分かる、後一歩で暗き深遠に私の心は墜ち果ててしまう‥‥


そう思った刹那、突如として私を縛っていた拘束が解け、私はその場に倒れ伏した。
手足を縛っていたバインドは霧散し影も形も無い。

そして顔を上げればそこには驚愕の様を呈したヴァイスの顔。
交錯した視線に込められた絶望が酷く心に染みた。





煤けた薄暗がりの部屋の中でヴァイスとティアナは熱に浮かされたようにひたすら身体を重ねて肉欲を貪っていた。
全て脱ぎ去るのが待てなかったのか、互いに服は半脱ぎの状態。
ヴァイスは組み伏せたティアナの上に覆いかぶさり、餓えた獣のように激しく腰を動かしている。


「んはぁぁ‥‥もっとぉ‥もっと突いてぇ!」

ティアナは甘い声でヴァイスを求めながら彼の身体に回した手足で絡みつく。
濡れたオレンジ色の艶やかな髪を振り乱し、形の良い乳房が腰の律動に合わせて淫らに揺れる。
繋がった二人の秘所からは注ぎ込まれた精液が泡となって溢れ出し淫蕩な情事を飾り立てていた。

それはさながら熱に浮かされたような爛れた情事の時間。まるで際限なく続く宴のようだった。
幻術で姿を隠したシグナムの目の前でティアナはひたすらヴァイスを求める。
自分とヴァイスの繋がりを見せ付けるため、何度も何度も彼と身体を重ねて絶頂の波に浸っていく。
だがここに一つの誤算があった。

思考を焼く快楽の電流によってティアナの仕掛けた幻術の術式が徐々に不安定になっていたのだ。
この幻術は対象の姿を肉眼上完全に消すものであり、その効果時間に比例して使い手に精神集中を必要とする。
加えてバインドも同時に使っているのだ、ティアナがいかに術式を高度に練ろうが行使する術者の思考が上手く働かねば上手くいくものも上手くいかない。
870烈火の将は狙撃手がお好き:2008/05/02(金) 17:16:27 ID:TP39XOuH
少しずつ崩壊していく幻術、そしてティアナが一際大きな絶頂によって意識を飛ばした時、遂にそれは起こった。


「ふあぁぁぁあっ!!」


何度目になるのか数える事もできない絶頂を向かえて、ティアナが喘ぎ声と共に身体を震わせる。
少女の意識は絶頂の余韻によって桃色の霞の中に消えていく、そしてそれと同時に今まで展開していた魔法術式が霧散。
戒めを解かれた将の身体が音を立てて床の上に倒れ込んだ。
ヴァイスとティアナの荒い吐息が支配していた部屋の中にドスンという大きな音が響き渡る。
ティアナは先の絶頂に半ば意識が溶けていたが、情交の熱に浮かされながらも正常な思考を保っていたヴァイスは何事かと顔を上げた。


「‥‥ね、姐さん!?」
「ヴァイ‥ス‥」


交錯する二人の視線、それに込められるのは言葉で表現し尽くせぬ程に色濃い絶望。
ヴァイスは思考の全てが漂白されたかのように視界が白く染まるのを感じた。
彼は決して見せてはならぬ痴態を最愛の将の前で繰り広げたのだ、もはやいかなる弁明の余地も残ってはいない。
形容し難い空気を沈黙が支配する。

ヴァイスは意識を失いかけているティアナから離れ、手早く服を羽織ってシグナムに近づいて手を伸ばす。
ともかく“これは誤解だ”と言いたい衝動が彼を突き動かした。だが帰ってきたのは明確な拒絶だった。


「姐さん‥‥これは‥」
「触るなっ!!」


伸ばされた手は乾いた音を立てて振り払われた。
ヴァイスを睨み付けるシグナムの瞳は透明な涙の雫を零しながら様々な感情が込められて燃えている。
憎悪と怒りそして悲しみと愛しさが深く混ざり合ったそれはある意味では完成された美しさすら感じる程だった。


「私に‥‥触るな‥」
「姐さん‥‥」


ポロポロと涙を流しながらシグナムはヴァイスを拒絶する。
それは決して本心ではない、本当は彼の温もりを求めている、だが目の前で別の女と姦通しているところを見せ付けられれば溢れる負の感情が抑えられない。

なんとか誤解を解こうとヴァイスが将に近づこうと足を進めたその刹那、彼の身体にティアナの濡れた四肢が絡みついた。
それはまるで女郎蜘蛛が獲物を捕えるかの如くに妖しく艶かしい。
ヴァイスはそのまま少女の手によって、まるで肉食獣に捕らわれた獲物のようにその場に押し倒された。

オレンジの髪を二つに結った少女は、狂愛に染まり正気の光に欠いた瞳でヴァイスを見下ろす。
一瞬で心の底まで凍らせるような瞳に見つめられて、ヴァイスは金縛りにでもかかったように身動きを封じられた。


「ティアナ離せ‥‥」
「嫌です」


ティアナは邪悪さと無邪気さを同時に内包するような形容し難い笑顔を見せると、ヴァイスの唇をそっと指でなぞる。
年頃の少女らしからぬその妖しい艶態は、恋敵の心を引き裂いた愉悦の為かそれともこうして狂おしく愛おしい相手を独占できる狂喜の為か。
871名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 17:17:19 ID:Ez9Y5uOh
着弾時の効果範囲は気にしなくていい!
投下準備が完了しだい投下するんだ!
872烈火の将は狙撃手がお好き:2008/05/02(金) 17:17:40 ID:TP39XOuH
そしてティアナは嬉しそうに微笑みながら口を開いた。


「別にシグナム副長なんてどうでも良いじゃないですか。ヴァイス陸曹には私がいるんですから」
「それは‥‥でも、俺は‥」


ティアナの言葉にヴァイスは言い淀む。
彼には少女の純潔を奪った負い目がある、だがそれ以上に将を愛する気持ちも強く胸を焦がしている。
その心情を察したのか、笑みに黒いものを増したティアナは遂に“アノ事”を告げる決心をした。
心を決めたティアナは一瞬だけ顔を上げてシグナムに視線を向ける。
少女の意図を察した将は身体の芯が凍り付くような錯覚を感じた。


「ねえヴァイス陸曹、知ってますか?」
「ティアナ、止めろ! 言うな!!」
「シグナム副長って人間じゃないんですよ」


ティアナは一切の淀み無くそう言い放った。
将が今までひた隠しにしてきた真実、残酷で決して覆る事の無い事実を少女は躊躇無く暴いたのだ。
このティアナの言葉に、シグナムは怒りで朱に染めていた顔を真っ青にする。
彼女は心の底、精神の一番深い所が音を立てて崩れていくのを感じた。


「あ、ああ‥‥」


シグナムは嗚咽に近い呻きを漏らしながらよろめく。
彼女は自分の身体がまるで天地逆転したかのような錯覚に陥っていた。
精神的の軋みが耐え難い苦痛が、あまりに酷すぎて五体まで蝕んでいくようだ。
だがそれでもティアナは攻撃の手を休めなかった。


「シグナム副長って大昔に作られた魔道書のプログラムなんですよ」
「あ、あああ‥‥」
「人間を模した魔道生物なんですって。凄いですよねぇ、まるで本当の人間みたいで」
「うわああああぁぁぁっ!!」


遂に限界を迎えたシグナムは悲痛な慟哭を叫ぶ。
もうこれ以上心を引き裂かれるのは耐えられなかった。
将は部屋を飛び出し、ドアを壊しかねない力で乱暴に開け放って全力で走り去って行った。
もしもシグナムがティアナの言葉をこの場でさらに聞き続けたら彼女は完全に発狂してしまっただろう。
シグナムがこの場を走り去ったのは精神が崩壊するのを防ぐ為の無意識の行為だったのかもしれない。ただこれ以上の苦痛を感じたくないという一念が彼女の身体を突き動かしたのだ。


「姐さん!!」


ヴァイスはそう叫ぶが彼の身体は圧し掛かった少女の重みで拘束されて動けない。
彼を組み伏せたまま、ティアナはひどく愉快そうな顔で微笑を零す。
まるで愉快でしょうがないと言った風情のその笑みはどこかが壊れたように狂気を孕んでいた。


「別に気にしなくたっていいじゃないですか、ヴァイス陸曹。もっと二人で楽しみましょ?」
「くっ、ティアナいい加減に離せ!」
873烈火の将は狙撃手がお好き:2008/05/02(金) 17:18:25 ID:TP39XOuH
「もう〜、あんな人ほっといて私と一緒にいましょうよ? いや“人”って言い方は間違ってるのかな? ふふっ、だって人間じゃないんですから‥‥」


ティアナがその言葉を漏らした刹那、彼女の頬をヴァイスの手が張った。
乾いた音を立てて頬を叩かれたティアナはその勢いでヴァイスの体の上から床に倒れる。
一切の躊躇や遠慮の無いヴァイスの平手打ちは少女の身体をいとも容易く床に転がした。


「ヴァ‥‥ヴァイス陸曹?」


ティアナはすがる様な声と瞳でヴァイスの名を呼ぶ。
狂愛によって意識を蒙昧とさせて、いささか正気に欠いた彼女には何故自分がこんな仕打ちを受けるのか理解できないのだろう。
だがヴァイスは純粋な、なんの混じり気も無い純粋な怒りに染まった目で少女を見つめながら静かに口を開いた。


「ティアナ‥‥今のお前が‥俺に話しかけるんじゃねえ」


静かに吐き出された言葉は魔力でも込められたかのような力を持ち、視線に宿る純粋な怒りには熱すら感じる。
形容し難いヴァイスの気迫にティアナはそれ以上彼に話しかける事はできなかった。
ヴァイスはそのまま立ち上がると、それ以上は何も言わずに部屋を去って行く。

向かうのは無論、最愛の将。
これ以上彼女を傷つけてしまったら自分は男を名乗る資格を失う。そう考えながらヴァイスは走り去って行った恋人の後を追った。





「はぁ‥‥はぁ‥」


息が切れて呼吸が荒くなる、数年間はまともに戦闘を経験していない身体は思うように動いてくれない。
だがそれでもヴァイスは走るのは止められなかった、今ここで止まれば自分は最愛の女を失うという確信に近いものが彼の胸中にはあったから。
真夜の隊舎、特別な理由無しには誰もいない無人の施設内でヴァイスは当てど無くシグナムの姿を探す。

そうして探すこと30分近く、ヴァイスは明かりの灯った部屋を見つける。
そこはデバイス整備用の点検用メンテナンスルーム、ヴァイスは迷わずそのドアを開けて中に足を踏み入れた。


「姐さん‥‥」


そこにシグナムはいた。
冷たい床の上にうずくまり、その身体を小刻みに震わせている。
震える肩はひどく弱弱しく、いつもの凛然としたベルカの騎士としての姿は欠片もありはしない。
ヴァイスはゆっくりとシグナムに近づいて行く。
考えなど無い、だがそれでも今の彼女を放ってはおけなかった。

その刹那、炎の魔剣の刃が翻りヴァイスの眼前に突きつけられる。


「シグナム‥‥姐さん」


ヴァイスは思わず呻くように言葉を漏らす。
それはティアナがシグナムから奪い、この部屋に保管していた彼女の愛剣レヴァンティンの白刃だった。
874烈火の将は狙撃手がお好き:2008/05/02(金) 17:19:18 ID:TP39XOuH
偶然かはたまた必然か、シグナムはこの部屋に辿り着き長年の相棒である炎の魔剣をその手に取ったのだ。


「ヴァイス‥‥死んでくれ‥私と一緒に‥‥」


聞こえるか聞こえないかの微かな声量でシグナムはそう呟いた。その瞳は常の澄んだ光を失い絶望と苦痛に染まり淀んでいる。
“何故?”なんて聞くのは愚問だろう。
愛する者に目の前で裏切られ、暴かれたくない最も秘すべき秘密を暴露された、もうこれ以上の生は一分一秒とて彼女にとっては苦痛でしかない。
僅かに残った理性の為に発狂する事も叶わぬならばもう選択肢は心中しかない、彼女には愛する者と共に己が命を絶とうという思考に至ったのは自明の理であった。

彼女の言葉に対し、ヴァイスは数瞬想いを巡らせると静かにだがはっきりと口を開いた。


「嫌です。俺は‥‥シグナム姐さんと一緒には死ねない」


その言葉、まるで死刑を告げる断罪の斬首刀の刃が如き鋭さ。
シグナムは足元が溶けて無くなったかのような錯覚すら感じた、それは精神的な負荷が生み出した幻影だったのかもしれないだが彼女にとっては耐え難い絶望だった。
愛する想い人に一緒に死ぬことすら拒絶された、もう心の中には絶望しかない。


「ははっ‥‥そうだよな‥私みたいな“人間モドキ”となんて‥一緒に死んではくれないよな‥」


泣きすぎてかすれた声、聞くだけで胸が切なくなるような残響を唇から漏らしながらシグナムは自嘲的な笑みを零す。
いっそ狂えたらどれだけ楽だろうか? 心中という、最後の救いさえ奪われた将はただ乾いた笑い声を響かせる。
彼女の心に圧倒的喪失感が去来する、だがそれは大きな間違いだった。
ヴァイス・グランセニックという男は惚れた女の為に自分の命を惜しがる程の腑抜けではなかった。

あろう事か、ヴァイスは目の前で震えているレヴァンティンの刃を素手で掴んだ。
一片の躊躇無く、微塵の迷いも無く、パイロットのそして狙撃手の命である己が右手で鋭いアームドデバイスの刃を力の限り握り締めた。
鋭利な魔剣の刃は彼の掌中に何の抵抗も無く食い込み、即座に鮮血の華を咲かせる。
シグナムの顔にヴァイスの血潮が飛び散り、酸鼻な血の香りが一瞬で部屋の中に立ち込めていく。
だがヴァイスは自分の手に凄まじい裂傷が刻まれる事など一切構わず、シグナムの瞳を熱い眼差しで見据えながら吼えた。


「死ぬなら俺だけで良い‥‥‥許せないなら俺を好きなように殺してくれ! でも姐さんは死なないでくれ!! 大好きな‥‥この世の誰より大好きな姐さんに死んでほしくねえ!! 生きてくれ、姐さんは生きてくれっ!!!」


魂の限り、臓腑の底から吐き出すような咆哮だった。
悲しみによって虚ろに淀んでいたシグナムの瞳を、熱く燃えるヴァイスの瞳が真っ直ぐに見据える。
その焼けるような熱い眼差しに、悲しみで泣き濡れていた将の心の芯に温かい熱が生まれた。
ヴァイスが自分の事を想ってくれているというのが、彼の瞳から痛いほど伝わっていく、心地良い温もりが彼女の心を少しずつ溶かしていった。


「好き?‥‥‥そう言ってくれるのか? この私に‥」
875烈火の将は狙撃手がお好き:2008/05/02(金) 17:19:56 ID:TP39XOuH
「ああ、俺は姐さんの事を愛してる‥‥この世の誰よりも」
「‥‥ティアナは‥どうするんだ?」
「あいつには‥‥ティアナには悪いけど‥‥俺はあいつより姐さんを愛してる」


瞬間、シグナムはその手から愛剣を取り落とす。
よく響く金属質な音が鳴り響き、炎の魔剣は床に落ちる。ヴァイスの手を滑り落ちた際に彼の鮮血も一緒に散って鮮やかな紅が場を酸鼻に彩った。


「でも‥‥でも‥私は人間じゃない‥‥人間じゃ‥ないんだぞ‥」


“人ではない”それが将の最大の負い目だった。
今まで隠し続けてきたこの現実は逃れようもなく、彼女の心を捉えて止まない。
だがヴァイスが開いた口から漏らした言葉は予想だにしないものだった。


「知ってましたよ」
「え? ま、まさか‥‥ヴァイスお前‥」
「姐さんの、シャマル先生達の秘密‥‥知ってました‥何年か前から」


シグナムを真っ直ぐに見つめる瞳とその言葉には淀み無く、一切の嘘偽りは無かった。
言葉の通り、ヴァイスはシグナム達の守護騎士の秘密を何もかも知っていた。
それも何年も前から‥‥


「そんな‥‥それじゃあ‥お前はそれを知っていて‥」
「ええ、最初から全部承知してました」
「あ‥‥ああ‥」


その言葉にシグナムの中の“何か”が崩壊した。
876烈火の将は狙撃手がお好き:2008/05/02(金) 17:21:47 ID:TP39XOuH
ティアナと契っていた事に対する怒りと悲しみ、そして守護騎士の秘密を知りながら自分を受け入れてくれたヴァイスに対する嬉しさと愛しさ、その全てが混濁として交じり合う。
世界が再び鮮やかな色を取り戻し、将は胸の奥に温もりが戻るのを感じた。


「うわあああぁぁっ!!!」


将は彼の胸に飛び込んで泣いた、心の底から鳴いた。
まるで赤子のような嗚咽を漏らしてひたすらに泣きじゃくる。
ヴァイスはただ優しく彼女を抱きとめて、その背中をそっと撫でた。

それ以上、二人に言葉はいらない。
ヴァイスとシグナムは、静かに抱き合いながら互いの温もりを享受し合った。
もう二人の間を阻めるものなどこの世にはなかった。





その光景を、部屋の外にいた少女は黙って見ていた。完全なる敗北に涙しながら、ただ静かに涙を流して。


「ははっ‥‥‥そうか‥最初っから‥‥私に勝ち目なんて無かったんだ‥」


ティアナは一人、誰も聞く者の無い呟きを静かに漏らす。
もう自分が彼に愛される事は無いと悟り、少女は彼の温もりを思い出しながらただ涙した。


「私バカだ‥‥あんなにシグナム副長の事傷つけて‥ヴァイス陸曹に嫌われて‥‥結局全部無くしてる‥」


失恋によって与えられた精神的苦痛の為か最愛の男を失った喪失感か、瞳に正気の光を取り戻したティアナはシグナムを傷つけた罪悪感とヴァイスを喪失した痛みにひたすら瞳を濡らし嗚咽を漏らした。


美しく月が照る夜闇の中、愛を得た将は喜びに、愛を失った少女は悲しみに涙した。
夜の大気に散る透明な涙の雫は、切ないほどに美しかった。

続く。
877ザ・シガー:2008/05/02(金) 17:29:18 ID:TP39XOuH
投下終了です。

やっとトゥルーエンドに進めた、できたら次回が最終回かな?
甘甘エロスにしたいと思ったり。
そして事件の黒幕であるクソメガネにお姉さんからオシオキタイムが来る。
叩きのめしてやるぜあのビチクソ野郎!!

ちなみにトゥルーエンドの条件は最後のイベントであえてティアナルートを選ばず最後の選択肢で心中拒否ででてきます。
878ザ・シガー:2008/05/02(金) 17:29:46 ID:TP39XOuH
いかん、訂正箇所が。
>>876
その光景を、部屋の外にいた少女は黙って見ていた。完全なる敗北に涙しながら、ただ静かに涙を流して。

その光景を、部屋の外にいた少女は黙って見ていた。完全なる敗北に涙しながら、ただ静かに瞳から雫を流して。

保管庫入れる際はこれでお願いします。
879名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 17:31:36 ID:Ez9Y5uOh
やっちまったorz
陸曹のトラウマ復帰の的になってくる
880名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 19:33:49 ID:FpgpWznF
とうとうクロメガネがグロメガネに変わるんですね
もうイカスミのごとく真っ黒なメガネがモザイクか自主規制くんがでてくるくらいに殺っちまうんですね
もしくは灰になるのか
881名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 19:57:53 ID:HjSREorg
>>877
GJ

ティアナはまあ…当然の帰結かと
あとはお二人の甘い生活と彼女の身の処し方をそして、メガネ野郎の凄惨な姿を楽しみにしてますw



そんなことより最近、メガネを思い出そうとしたらなぜかマクロスFのキノコが浮かんでくるんだぜ?
882名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:10:20 ID:DLq1XI4G
狙撃手〜のタールのごとく真っ黒なメガネも、
熱き彗星〜の8の子ハァハァなメガネも、
なんか原因は同じ所にあるような気がするんですが、レティ提督?
883246:2008/05/02(金) 20:14:10 ID:z39E9e+2
>>837
独り言? 違うな246はそれを迸る魂の叫びと受け取った。
と言う事で、ふたなりなのはさん&聖王ヴィヴィオ×フェイトさん投下して大丈夫ですか?
884名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:18:14 ID:S6brTRU3
GOGOGOGOGO!!!!
885246:2008/05/02(金) 20:18:14 ID:z39E9e+2
とりあえず投下します。
最近元気ななのはさん書いてなかったから(ry
246のエロス力ではこれが限界です。
・エロ。なのはさん&聖王ヴィヴィオ×フェイトさん。
・なのはさんとヴィヴィオにいけないものが生えています。
・浣腸って一度やってみたかったんだ。
では。
886名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:18:17 ID:/U/hHCre
GOGOGO!
887朝、青空に君を感じる:2008/05/02(金) 20:19:07 ID:z39E9e+2
 日は沈み、夜を彩っていた高層マンションの明かりも殆ど無くなった深夜の事である。

「や、やめっ……いや……こ、来ないで……」

 フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは間近まで迫っていた恐怖に涙を流し震えていた。場所は想い合って
いる親友の自宅の一室。彼女が休日にいつものように訪れる安息の地。
 JS事件が終わり、変わらぬ忙しさと共に平和を満喫していた時である。彼女が涙を流し震えるような事など
ありえない。
 その筈だったのに――――。

「もう逃げ場なんてどこにも無いよ。大人しくして、ね?」
「そうだよー、フェイトママ。大人しくしないと駄目」

 見上げれた先にいるのは邪悪な笑みを浮かべ、フェイトを見下ろす高町なのは。そして、彼女の愛娘ヴィヴィ
オである。
 三人ともが服を身に着けず生まれた時の姿のまま。なのはは腰に手を当て冷たくフェイトを見下ろし、それに
習うようにヴィヴィオもフェイトを見下ろしている。
 揺れるは合わせて三人分の胸。そこに少女の姿はどこにもない。なのはが教導官人生をかけて教え込んだ変身
魔法はヴィヴィオを一時的にかつてレリックを埋め込まれた時の姿へと変え、愛くるしかった少女の姿を忘れさ
せてしまうほどの妖艶さを漂わせているのだ。

「ヴぃ、ヴィヴィオお願いだからっ、ね? フェイトママヴィヴィオにはまだ早いと思うんだ」
「だーめ」
「うん、ヴィヴィオはいい子だね。悪い子はフェイトママだけかな?」

 悪い子には粛清を。それが高町家の仕来りなのである。

「そ、そんなの聞いた事!」
「当たり前だよ。ヴィヴィオはいい子だから」

 そして始まるは一家団欒。楽しい夜のひと時だ。


魔法少女リリカルなのはStrikerS
―朝、青空に君を感じる―


「ほらぁ、ヴィヴィオの凄いでしょ? 頑張って教えた甲斐があるよね」
「んんっ、な、なの――――ひゃう!!」

 涙を流すフェイトの前後を貫くは二本の剛直。一本はなのはのもの。そしてもう一本はヴィヴィオのもの。
 限界まで広がった膣口と肛門の圧迫感に呼吸すらままならず、加えて先ほどからなのはに口を塞がれいつ意
識を失ってもおかしくない状況で、フェイトに抵抗する力などある筈が無かった。
 なのはが一度腰を引き、勢い良くフェイトの最奥へと己の剛直を突き入れる。じゅぶ、と言う濁った水音に
混じり、フェイトの愛液となのはの精液が混ざったものがフェイトの太ももを伝い絨毯を汚していた。

「ふぇ、フェイトママの……きつい……んっ……」

 その後ろではフェイトの首輪の鎖を引きながら額に汗を浮かべているヴィヴィオだ。なのはに負けず劣らず
の剛直でフェイトの肛門を限界以上に広げ、だがもっとと更に奥へと突き進めている。
 剛直で広げられたフェイトの肛門、そこから白濁に混じって滴る腸液はフェイトの言葉とは裏腹にヴィヴィオ
のものを締め付けて離しはしない。
 つまりフェイトは悦んでいるのだ。そう理解して、ヴィヴィオがフェイトの腰に己の腰を押し付ける。中で
ヴィヴィオのものが動くたび、寒気に似た快楽がフェイトの背中を走り、涙と涎を撒き散らすと共にフェイトに
嬌声を上げさせていた。

「そうだよヴィヴィオ。フェイトママもっとって言ってるから、頑張ってフェイトママを悦ばせてあげようね」
「うん!」
888朝、青空に君を感じる:2008/05/02(金) 20:20:00 ID:z39E9e+2
 フェイトの脚を大きく広げ、持ち上げているなのはがフェイトの唇に吸い付いた。歯の一本一本を舐め、口
内を蹂躙し、逃げようとするフェイトの舌を絡めとって己の唾液を送り込む。
 如何にフェイトが抵抗しようとも無駄な事。なのはに教え込まれた身体は送り込まれるものを喉を鳴らしな
がら胃に収め、その意思に反して貪欲に腰は前後に揺れるのだ。
 暴力的な快楽がフェイトの思考を白くする。涙の浮いた視界一杯に映るなのはの笑みと、首筋に吐きかけら
れるヴィヴィオの吐息が、フェイトの全身をこの上なく熱くする。

「ひっ、あっ、な、なのはっ、んんっ……あぁっ! はぁっ、ら、らめっ――――」
「イっちゃう? ヴィヴィオのが気持ちいの? それとも私かな?」
「りょ、りょうほう! ひぁっ、き、気持ちいいのっ!」

 一際大きな水音と共に、なのはとヴィヴィオが同時にフェイトの最奥を貫いた。フェイトの奥で感じる互い
の硬さ熱くなった息を吐き、溜まらずヴィヴィオがフェイトの後頭部に顔を埋め嬌声を上げる。
 ドビュ、と何度目か分からない射精でフェイトの腸内を汚しながら、同様にフェイトの膣に精を吐き出すなの
はと笑いあい舌を絡めた。

「んんっ、なのは……まま……」

 母と娘が舌を絡めあい、唾液を交換する。それをぼんやりと視界に納め、フェイトは絶頂を迎えたからか震
えて自由にならない身体を脱力させ、瞼を閉じた。
 なのはとヴィヴィオ同様、もう何度目か分からない絶頂で限界だったのだ。このまま眠りたい、そう願うの
は仕様が無い事だろう。
 だが。

「フェイトちゃん、何寝ようとしてるのかな?」
「フェイトママ、寝ちゃ駄目だよ。まだまだこれからなんだから」

 だが、それをこの二人は許さない。ベッドに横になったフェイトに繋がった鎖を引き上げ、ヴィヴィオが哂う。
なのははフェイトの鼻先に己の肉棒を押し付け、満面の笑みでフェイトを睨んでいた。

「はいフェイトちゃん。舐めよっか?」
「ヴィヴィオのも舐めて」
「……うん……舐める、よ」

 左右それぞれの手で二人のものを擦り上げ、フェイトが同時に舌を這わせていく。擦れあう亀頭の刺激に僅
かに二人の腰が震えるのを見ながら、二本同時に咥え刺激した。
 なのはのもヴィヴィオのも魔法で作り上げたものだからだろう、その大きさは平均以上。そんなもの二本同
時にくわえ込むことなど出来るわけも無く、フェイトの口端からは絶えず唾液が伝っていた。
 それを指摘され、フェイトの身体の芯に震えが走る。無論フェイトとしては恥ずかしさ以上のものを感じる
事などないのだが、その身体は間逆の反応を示しているのだ。
 なのはとヴィヴィオの要求なのか、それともこの身体の熱が原因か。フェイトは一心に二人の肉棒を擦り上げ、
奉仕に没頭する。
 貫かれていた時の余韻は少しも薄れてくれる気配がなく、フェイトは太ももを擦り合わせながらそれに耐え
ていた。
 その髪と同色の陰毛から精液交じりの愛液を滴っている。太ももを擦れあわせる度粘ついた感触に指を突き
入れて掻き混ぜたく欲求が湧いてしまう。
 一度お願いしてみようか、そんな事を考えながら二本の肉棒に奉仕する事は忘れない。

「き、きもちいい?」
「うん、フェイトちゃん上手だよ」
「ヴィヴィオも?」

 ヴィヴィオが頷き、もっととフェイトの顔に肉棒を押し付ける。悦んでくれた事に笑みを浮かべ、フェイト
が一層刺激を強くさせ、ややあって二人が同時にフェイトの顔を白く汚した。
 噎せ返るような生臭さと共に、口からあふれ出ようとする精子に慌ててフェイトが喉を鳴らす。顔を汚すそ
れを指で救いながら舐め取り、口の周りをドロドロに汚しながら自分の胸元の精子を掬うのだ。
 一滴たりとも残してはいけない。そう教え込まれたのだから当然だ。身体にかかったものをあらかた飲み込み、
次は床に舌を這わせていく。
889朝、青空に君を感じる:2008/05/02(金) 20:20:46 ID:z39E9e+2
「フェイトちゃん私たちの美味しい?」
「うんっ、美味しいよ」

 羞恥も戸惑いも無く、一心不乱に床を舐め続けるフェイトを二人が哂う。足先にかかったそれを舐められる
たびにくすぐったさを覚えながら、こっちもだよとフェイトの前に自分の肉棒を差し出した。
 二人のものを擦り上げ、残っていたものを吐き出させる。胸元にかかったものを口に含み、終わったよと微笑
んで。
 ドロリ、と濁った瞳が既にフェイトにまともな理性が残っていない事を告げている。それを見下ろすなのはと
ヴィヴィオも同じか。なのはとヴィヴィオは同じように濁った瞳に、嗜虐を湛えながら口端を吊り上げていた。

「フェイトママ、まだ残ってるよ?」
「へ? きゃっ――――」

 ヴィヴィオが行使するのはなのはから覚えたレストリクトロックだ。虹色の縄がフェイトの身体を締め上げ、
強引に脚を広げさせる。稼動範囲以上に広がった間接がギチギチと悲鳴を上げ痛みを覚える中、フェイトは涙を
浮かべたまま娘のバインド魔法を成長に悦んだ。
 ヴィヴィオの頭を撫でたフェイトが指を鳴らす。フェイトの身体を包み込む桜色の魔力はフェイトを宙に浮
かせ、なのはの意のままに動いていく。
 ヴィヴィオに脚を大きく広げられ、なのはに頭と下に脚を上にした格好を強要されながらフェイトが不安げに
二人を見上げる。
 ご褒美だよ、そう身を屈めたなのはの視線の先はフェイトのひくつく陰唇と肛門だ。なのはによって整えら
れたフェイトの金色の陰毛はなのはとヴィヴィオの視界を塞ぐ事無く、彼女の陰唇とその間で涎を垂らしている
膣口を露にしている。
 なのはの白濁液で溢れたそこに指を埋めれば、フェイトが悲鳴と共に腰を震わせどろっと精液交じりの愛液を
垂らしていった。
 溢れ出たなのはとフェイトの混合液は、その下フェイトの腹へと流れていく。引き締まった腹はその流れを
せき止める事無く臍を超え、フェイトの乳房の間に溜まるように流れていった。

「ん……なのはママとフェイトママの……美味しい」
「ひぁっ、お、おっぱい……んんっ! い、痛いよ、はぁっ、んくぅっ……!」

 それをヴィヴィオが舐めとっていく。フェイトの勃起した両の乳首に爪を立て、フェイトに嬌声を上げさせ
ながら二人の母の味で喉を潤した。
 零れ落ちたものを舐め終わり、ヴィヴィオの舌が少しずつフェイトの腹を上がっていく。白く残ったものを
舐めとりながら臍に舌を突き入れ震わせ、そして最後はその源泉だ。

「ふっ、ヴぃ、ヴィヴィオッ……あぁっ……ひぁんっ!」

 金色の陰毛を掻き分けながら、ヴィヴィオの舌が動かされる。片手で陰核に舌が触れるたびフェイトが腰を
逃げるように揺らすのに、僅かにヴィヴィオの眉が吊りあがった。

「フェイトママ、逃げちゃ駄目だよ?」
「――――っ!?」

 パシンと形の良い尻にヴィヴィオの手によって叩かれる。瞬間痛みに悲鳴を上げたフェイトを嘲笑するよう
な笑みと共に、ヴィヴィオがもう一度。
 紅くなった尻を鷲づかみにし、左右に広げながらヴィヴィオはフェイトの膣奥と陰核に舌を這わせる事に没
頭した。

「んっ、あっ……なめちゃ、らめぇぇぇ……!」
「もぅヴィヴィオ、フェイトママのお尻叩いちゃ駄目。フェイトママ嬉しくって気失っちゃうよ」
「んぐっ……ごめんなさい……」
「でも、可愛いから許しちゃう」

 ヴィヴィオが舌を這わせるのを眺めながら、なのはもフェイトの肛門へと舌を向かわせる。口をつけた途端
広がるのは、慣れ親しんだフェイトの後ろの味とここ最近味わう事になったヴィヴィオの苦味だ。
890朝、青空に君を感じる:2008/05/02(金) 20:21:30 ID:z39E9e+2
「はぁ、フェイトちゃんのお尻可愛いね……叩いちゃう」
「ひあぁっん!」
「あはは……もう一回!」
「ひっ、な、なのはぁ……」

 先ほど以上に紅くなった尻に、なのはの舌が這わされる。肉付きの良い全体からその真ん中の割れ目、そし
てその中心でひくつくのはフェイトの肛門だ。
 なのはが手を叩きつけるたび、フェイトが泣きながらも肛門から精液を吐き出していく。舌が肛門に突き入
れられ震えれば、フェイトが抵抗するように肛門に力を入れキュッとその穴が収縮した。

「ん、んんっ……ふたりともっ……はぁぁん!」

 ヴィヴィオが容赦なく陰核に歯をたて指をフェイトの奥まで突っ込み、折り曲げる。なのはがフェイトの肛
門に舌を差し込んだまま震わせ、その度肛門から溢れ出る白濁液を極上の美酒の様に舐め上げる。
 そして、フェイトは二人の攻めに息を切らしながらも、必死に腰を振りもっととせがんでいた。

「フェイトママ気持ちいい?」
「うんっ、うんっ、気持ちいいの! ヴィヴィオのぉっ、したがっ、んんっ……んんんん!!!」

 ヴィヴィオが陰核を思いっきり捻り上げたと同時だ、フェイトが不恰好に身体を伸ばし悶絶する。白目を
剥きながら感じるのは、痛みを伴った暴力的な快楽だ。
 ふぁ、と火照った吐息を漏らしながら全身が脱力し、瞬間フェイトの身体が今まで以上の羞恥に染まった。

「フェイトちゃん可愛いよ」
「――――なのは、ヴィヴィオ……」

 視界が真っ白に染まる中、フェイトはゆっくりと意識を沈ませた。それを見下ろしながら、二人の悪魔が笑
いあいその唇を重ね、舌を絡める。

「でもフェイトママ、まだだよ――――」
「――――まだ、こんなんじゃ終わらせないよ」

 さぁ、どこまでも一緒に堕ちてしまおう。
 二度と這い上がれるよう、深く深く。


* * *


「――――あっ、あああぁぁぁぁぁ!!!」

 目覚めたのは、己を貫く肉棒が幾度目かの限界に達したその瞬間だ。見開いた瞳で見れば、ヴィヴィオが口
笑みの形にを歪ませながら、フェイトを下から突き刺していた。
 子宮に直接精液を吐き出しながら、ヴィヴィオが止まる様子はない。フェイトの唇に吸い付き、フェイトと
同等以上の乳房とその頂で硬くなっている乳首を擦りつけながら、獣のような息遣いで繰り返しフェイトの最
奥に突いていく。
 二人が繋がった箇所は淫靡に汚れ、泡だった精液がヴィヴィオの肉棒で掻き出される。その度フェイトは二
人分の精液の絡みついた金の髪を揺らしていた。

「はっ、はっ、フェイトママッ、逃げちゃ……駄目!」
「くぅあっ! ヴぃ、ヴィヴィオ……ふあぁっ!」

 ヴィヴィオの左右のオッドアイが、フェイトに嬌声を上げさせている喜びに染まっていた。血が繋がってな
かろうと、まるでなのはのような嗜虐の瞳が理不尽までにフェイトに命令をしているのだ。
 それに応えるかのように、フェイトが腰を振り果て続ける。涎と共に舌を突き出し、それをヴィヴィオに吸
われながら、潮を吹き全身で快楽を享受した。

「私も忘れちゃ駄目だよ」
「な、なの――――んぐっ!?」
891朝、青空に君を感じる:2008/05/02(金) 20:22:13 ID:z39E9e+2
 声と共に、首輪が引っ張られフェイトが思わず声を上げる。ヴィヴィオに突かれながら振り向けば、なのはが
フェイトを睨むかのように目を細め、鎖を腕に絡ませていた。
 フェイトは首輪を引っ張られ、言葉も出ずに恐怖に顔を歪めるのみ。ヴィヴィオはそれを見ながら今まで以
上の勢いでフェイトを突き上げ、じっとフェイトを睨むなのはに僅かに苦笑した。

「フェイトママ大変だよ。なのはママ怒っちゃった」
「んんっ、あ、いやっ……ぐぅぅ――――!!!」

 逃げようとするフェイトを更に突き上げ、ヴィヴィオがフェイトの尻を割り開く。秘所と共に涎を垂らす肛
門へ狙いを定め、なのはが手に持っていたそれを突き刺した。
 なのはの肉棒じゃない、もっと細くて長いもの。ヴィヴィオがフェイトに同情するかのように涙を舐め取る
のを見ながら、なのはは二人に構わずそれをフェイトの奥へと突き進めて行く。

「フェイトちゃんのここ、汚れてるから綺麗にしなくちゃね」
「――――っ! んんっ、いやぁぁぁぁぁ――――!!!」

 無論フェイトがそれを知らないはずもなく、それだけはとなのはを見つめ懇願するが無駄な事。フェイトの
肛門に刺さった浣腸器はなのはが用意したバケツ一杯の液体を吸い上げ、フェイトの中へと送り込んでいた。
 なのはは容赦なくポンプを握り潰すたび、フェイトが悲鳴を上げながら尻を振る。その度フェイトの尻を叩
き付けなのははお仕置きとして、更にポンプを握りつぶす回数を増やすのだ。

「この前はすぐ限界になっちゃったから、今日はもう少し頑張ってみようか」
「いやっ、んぐっ、ゆ、ゆるひて……んんぐっ!!」
「ほらっ、ヴィヴィオも忘れちゃだーめ!」

 しばらくして、痛みがフェイトの下腹部を駆け巡る。限界以上に送り込まれた液体を出さぬよう、フェイト
が括約筋に力を込めて抵抗をする。
 フェイトの肛門がキュと窄まるのを眺めながら、なのはは嬉々とした表情でフェイトが悶える様にもっとと
浣腸器のポンプを握りつぶすのだ。

「フェイトママッ、もっと動いてっ! もっと……鳴いて!」
「ひぐっ、あっ、ヴぃ、ヴィヴィオらめっ、らめなのっ……らっ、め……!」

 フェイトの額に、脂汗が滲み始める。なのはが送り込む許容量を超えた液体は既にフェイトの肛門から漏れ
始め、ヴィヴィオが突き上げるたび空気の漏れる音と共になのはの身体を汚していた。
 下腹部の刺すような痛みが相変わらずフェイトを苦しめる。加えて、たぷんたぷんと水がぶつかるがするフェ
イトの腹は大きく膨れ、ヴィヴィオはそれを理解しながらフェイトを全力で突き上げるのだ。

「フェイトちゃんお疲れ様。全部入ったね」
「はっ、あぁっ、はぁ……ぐっ……ぐぅぅっ!」

 最早フェイトに何か言う気力が残されているわけもなく、頭の中にあるのは力を抜いたら駄目だというその
一点だ。目をきつく閉じ、唇を噛み締めなのはとヴィヴィオの攻めに耐えるのみ。
 それに、なのはとヴィヴィオが目配せし頷きあう。なのはにとって浣腸は前準備だ。本番はフェイトが全
てを受け入れたここから。
 即ち、今日は何回耐えられるのかだ。

「――――ひぐっ!?」

 パチン、と甲高い音が耳を打つ。フェイトが口を開けそうになるのを堪える中なのはがもう一度、その手の
平をフェイトの尻に叩きつけた。
 悲鳴を上げるフェイトと、先ほどよりも強い締め付けに嬌声を上げるのはヴィヴィオ。そして、なのははそ
れを見下ろし笑うのだ。
 悲鳴と嬌声と笑い声とフェイトの尻を叩く音。それに混じり聞えるのは、フェイトの肛門から少しずつ空気
が漏れる音だ。
 それが聞えるたび、フェイトが涙を堪えるように鼻を啜る。羞恥と快楽で真っ赤に染まった身体を捩れば、
溢れるのはヴィヴィオの精液と、先ほどから止まってくれない自身の蜜。
 身体の自由を奪う快楽が徐々にフェイトの力を失わせ、次のなのはの平手打ちでフェイトの意識は完全に闇
へと消えていく。
892朝、青空に君を感じる:2008/05/02(金) 20:22:58 ID:z39E9e+2
「フェイトちゃん気持ちよかった?」

 耳元で囁かれた言葉に、あぁと感嘆し全身を一度ブルッと振るわせた。
 何もかも、どうでも良くなってしまうのだ。
 痛みも羞恥も何もかも、全てが快感に変わるこの世界にずっと身を委ねていたいと。
 道徳も理性も、大切なものも全てが一緒に流れて消えていく。
 そして愛しい人に耳元で囁かれた言葉が、何よりもフェイトの涙を溢れさせていく。

「――――うん、なのは……きもちよかったの……」

 自身の肛門から勢い良く噴出された水音と、空気の漏れる音にもうフェイトは考える事を止めていた。


* * *


「――――んん」

 ぼんやりとした意識の中瞼を開ければ、隣で眠っているのは愛しい存在だ。

「イタタ……もぅ、なのはやり過ぎだよ……お尻痛い……」

 元の姿に戻り抱きついているヴィヴィオを引き剥がして辺りを見渡せば、筆舌に尽くし難い状況に浮かぶのは
笑みでも苦笑でもなく夜の事。
 思い出し、再び羞恥に身体が熱くなるのを感じれば、太ももを垂れるのは自身の愛液だ。
 見ているだけで頭痛がする惨状を寝室に残し、なのは後は任せたと部屋を出る。太ももを垂れる二人の精液
とフェイト自身の愛液を無視してシャワー室へ入り、全身の汚れを落として鏡を見る。

「酷いな……もぅ」

 全身に刻まれたのはなのはとヴィヴィオどちらの刻印か。これでは服を着ても隠しようがなく、またシャー
リーに冷やかされると溜息を一つ。
 まぁそれも休日明けのいつもの事である。しばらく我慢すれば気付かれない程度には消えてくれる筈だと納
得し、フェイトはシャワーの湯の温かさに目を閉じた。
 教導官の仕事とヴィヴィオの学校は今日は休日。きっと起きたら遊びに行くのだろうと何とはなしに考えな
がら、フェイトが管理局の制服に袖を通していく。
 その上にエプロンを着け、なのはに手間をかけさせないように朝食と置手紙を残し、時計を見た。時刻は丁度
今出れば急がなくても済むほどだ。
 一度、なのはに声をかけた方がいいかなと思い、それでは置手紙の意味が無いだろうと苦笑したのはどれく
らいだったろうか。
 せめても、と寝室の扉越しに声をかけフェイトが高町家を後にした。

「ん……いい風」

 春が終わり、もうそろそろ夏が訪れようとしている朝の事である。
 雲ひとつ無いどこまでも続くような青空の下、フェイトは次の休日を思い出しながら家族の事を想っていた。
893246:2008/05/02(金) 20:23:49 ID:z39E9e+2
以上です。ありがとうございました。
何か陵辱ちっくになってしまったので、落ちはさわやかにしてみました。
ドゥーエお姉様にも踏まれたいけど、なのはさんとヴィヴィオにも踏まれたい。なのはさんは
恥ずかしがりながらでもいいかなぁ。チンク姉はため息ついて呆れられながら世話やかれたいです。
「お前は駄目駄目だな」なんて言われたい。
長編の続きはGW中に。
フェイトさんのお尻は次元世界の宝です。皆さんたまには労わってあげましょう。
ではでは。
894名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:31:29 ID:S6brTRU3
GJ
フェイトさんどMだよエロエロ。
なのはさんどSだよエロエロ。
ヴィヴィオもどSだよエロエロ。
895名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:45:35 ID:VgCazRg4
>>893
GJ!!
896ておあー:2008/05/02(金) 20:56:46 ID:3E6hL0OM
>>893
ダメだこの家族…早く何とかしないと……いや、幸せならいいのか?

自分も投下してかまいませんか?
897名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:57:15 ID:YthJfXQF
GOGO!
898名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:58:22 ID:K4l4/WD9
>>893
乙!
エロすぐると言わざるをえない。
でも愛があるっていいよな!

ところで、>>889

ヴィヴィオの頭を撫でたフェイトが指を鳴らす。フェイトの身体を包み込む桜色の魔力はフェイトを宙に浮
かせ、なのはの意のままに動いていく。

ってのの最初二つは『フェイト』じゃなくて『なのは』でおk?
縛られてるのに頭撫でるのスゲエとかボケた事考えて気になったんだ。
899名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:59:11 ID:K4l4/WD9
おっと失礼。

>>896
かも〜ん
900ておあー:2008/05/02(金) 21:03:50 ID:3E6hL0OM
>>897,899
あじゃじゃーす。

1000なんて行かせるなんて職人の名折れ、容量オーバーで埋まってこそのなのはスレ…!
ということで投下。前回レス下さった方、ありがとうございました。
第四話投下から約2ヶ月……もう、リスタートしてもいいよね……

こんなキャラ崩しも甚だしい作品を待ってくれていた全ての人へ向けて、『魔法集団リリカルやがみけInsecterS』(いわゆるキシャー)再開です。

しかし再開と同時に急展開の罠。



今作の注意(さり気なく増減注意)

・非エロ
・時期的には三期が終わった後
・八神家とガリューメイン
・蟲的なものが苦手な方は注意? でもしなくていいような気もする
・捏造設定あり
・本編で謎な部分に対する妄想補完あり
・パロ、中の人など各種ネタをフル装備
・それに伴ってほぼ全員凄まじくキャラ崩壊
・目指すは笑いあり涙あり友情あり萌え?あり燃えありなごった煮話
・つまり総合するとデフォルトで超展開

あと現状でなのユー、スバティア、ギンゲン、カルウェンがカプってます。別に本筋とは関係ないですが念のため。

それと今回の話で一部一階の名無し氏の『ある槍騎士とある姫のその後の話』シリーズと被っている場面があります。気になる人は御注意ください。
氏の『ある槍騎士と〜』シリーズについてはこちらから↓
ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/%a4%a2%a4%eb%c1%e4%b5%b3%bb%ce%a4%c8%a4%a2%a4%eb%c9%b1%a4%ce%a4%bd%a4%ce%b8%e5%a4%ce%cf%c3


後はまあ……かなり前回からかなり間隔が空いたので読む前に前回までの話をもう一度読み直しておくとより楽しめる気がしないでもないです。
1〜4話はここからドゾー↓
ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/%cb%e2%cb%a1%bd%b8%c3%c4%a5%ea%a5%ea%a5%ab%a5%eb%a4%e4%a4%ac%a4%df%a4%b1InsecterS


『魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5』と打てばあぼーんされます。
901まえがきてきななにか:2008/05/02(金) 21:06:14 ID:3E6hL0OM
あ、しまった。被っている"場面"じゃないや…ネタっていうか設定っていうかそんなやつです。

まえがきてきななにか(最終投下からスレが変わった場合につく)


この話の主な登場人物

・ガリュー(CV候補:クロノ・ハラオウン(大人Ver.)の中の人とか)
別次元では主夫、こっちでは芋虫。主食は謎。

・八神はやて(CV:植田佳奈)
夜天の腹ペコ王。好物は納豆。

・ヴォルケンズ(アギト含む)(CV:人それぞれ)
シグナムだけやたらガリューの事を嫌っているが、別にツンデレのツン状態という訳ではない。

・アルフ(CV:桑谷夏子)
前回出番が無い。八神家のどこかで絶賛放置プレイ中。


前回までのあらすじ

 ある日八神家の冷蔵庫に巨大な芋虫が出現。その正体は子供フォームに失敗したルーテシアの守護虫ガリューで、アギトを頼って
八神家に転移してきたのだった。
 話を聞いた八神家の長・はやては彼を元の姿に戻すのを手伝ってやる事にしたが、一家全員ボケ要員の八神家とツッコミ気質の
ガリューは悪い意味で噛み合ってしまい、元に戻る方法探しは全く進まない。
 さすがにこのままではマズいと判断したはやてはユーノ(無限書庫)に協力を仰ぐ事にする。多少の騒動はあったものの、なんとか
彼の協力を得る事に成功し、このまま物語は一気に加速する……のか?
 
 
そんな感じで魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5、始まります。

902魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:07:03 ID:3E6hL0OM
『いやマジでやばかったよ、あと十分遅れたら死んでたね』
「またまた〜。アンタみたいに生命力の強い虫が非殺傷設定の魔法で死ぬ訳ないやん」
『いやいや、世の中には狂死という死に方があってだな……』

 はやてがユーノとの通信を終えて20分後。
 応接室で生きながらにして標本化させられていたガリューも無事助け出され、リビングには一部を除いてまったりとした空気が
流れていた。

(特におかしなところはないみたいね……)

 主とガリューのやり取りを見ながら、シャマルもホッと息をつく。どうやら部屋を移動させられたのは、錯乱する自分を隔離する
為だと思っているようだ。
 先刻ガリューの存在を思い出して助けに行く際、彼がヴィヴィオのトラウマになっている事は本人には伝えないという事で八神家の
意見は一致した。伝えたところでヴィヴィオのトラウマが治る訳でもないし、それどころか徒に彼を傷つける事になりかねない。

(ガリューが『謝りに行く』とか言い始めると、それはそれで面倒な事になりそうだし……)

 今の格好でヴィヴィオに会いに行ったらトラウマを払拭するどころか倍増である。それに、ユーノですらあの反応なのに、もし
なのはとガリューが対面したら……


 ――砲撃の的になれなの。
 ――なれば許していただけるんですね……アッー!!!!(ピンクのぶっといのをブチ込まれる)


(……絶対ダメね)

 言葉が通じる人間相手にすらしばしば肉体言語で話しかける彼女だ、どう考えてもまともなお話は期待出来ない。

「ところでさ、はやて……アタシ、お腹空いてきたんだけど……」
「私もです……」
 ヴィータとリインがはやての袖を掴んで引っ張る。確かに今朝はガリュー騒動のせいで何も食べていない。二人の言葉を聞いた
瞬間、シャマルのお腹もきゅくる〜と可愛い音を立てた。

「なんやー、シャマルもか?」
「あ、はい実は……」
「恥ずかしがらんでもええよ、私もちょっと気ぃ抜いたらこんな感じやし」


 グギャアォグルルグバッジュグワラゴワガキーン……

903魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:07:27 ID:3E6hL0OM
「……あの、はやてちゃん。今のは……?」
「私のお腹の音や」
『お前の腹にはなんか住んでるの? 一定時間食物を摂取しないと腹を突き破って出てくるとか?』
「中には誰もおらへんよ。あとはこんなんもできるで」


 タッカラプト ポッポルンガ プピリット パロ


「うわあ、何かの呪文みたいですー」
『呪文だよ! それ確実に何か喚ぶ時の呪文だよ! ていうか喚べるなら喚んで! 願い事あるから喚んで!!』
「せやから何も出てこおへんて。集めたら願いが叶うとかそんなん、ジュエルシードやないねんから……人の事をロストロギアみたいに
言わんといてほしいわ」
『自分で言ってたじゃん! いや俺が聞いた訳じゃねーけど!!』
「せやけどまあ実際、朝から何も食べてへんもんな」
『また無視か!!』
「ムシだけに、ですか? うま(ry」
『またそのネタか!!』
「アギト、悪いけどちょうコンビニまで行って適当に買うてきてくれへんか? 荷物持ちにシグナム連れてってええから」
「え!? 私がですか!?」

 テレビのリモコンをいじっていたシグナムが驚いてリモコンを取り落とす。

「ん? 何かマズい事でもあるんかー?」
「あ、いえ、そういう訳ではないのですが……その、もうすぐアレが……」
「あー、もうそんな時間か。でも心配せんでもちゃんと録画しとくから。アレは私も毎週見とるし」
「……はいorz」

 シグナムはなおも「実況が……」などとブツブツ呟いていたが、主の命には逆らえず渋々アギトを伴ってリビングを出て行く。
去り際に鬼気迫る表情で彼女に睨みつけられ、ガリューがびくりと体を震わせる。

『こえー……何今の? 俺なんか悪い事した? いや実際結構心当たりはありすぎるほどあるけど……』
「気にせんでええよ。もうすぐシグナムの好きなアニメが始まる時間やから、ちょう気が立ってただけや」
『アニメ? ゲームだけじゃなくてアニメもかよ……なんかもう完全にオタクだな』
「いやーまあそのアニメは特別でな、別に完全なアニオタっちゅうわけではないんよ……さて」

 はやてが携帯端末を取り出し、またどこかに連絡を取り始める。

『どっかに通信か?』
「そや。シグナムがおらん間にもう一人の助っ人に話をつける」
『助っ人? もしかして俺の? いやもういいって、そのユーノとかいう奴一人だけで十分だよ! そこまでしてもらう訳にはいかねえ
ってばよ!!』
「ええからええから。それにアンタが嫌やゆうても私はアンタを助けるて決めてしもたからな、私の全力全開でやらせてもらうで」
『いやでもホント悪いからさ、元はといえば俺が悪いわけだしそれに……』
「あ、もしもしフェイトちゃん? 今時間あるかー?」
『オオォーーィイ!? またシカトかぁあ!?』
「ムシだけに(ry」
『お前はそれを言いたいだけじゃねーか!!』


    ◆

904魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:08:08 ID:3E6hL0OM
「ごめんなフェイトちゃん。なんやお仕事の途中にかけてしもて」
『ううん、気にしなくていいよ。今はちょうど休憩時間だし、これはなんていうか……ちょっと自分の実益も兼ねてる仕事だから』

 一旦通話を切って映像つき通信に繋ぎ直し。モニターの向こうのフェイト・T・ハラオウンがいるのは本局でも次元航行艦の中でも
ない、どこかのスタジオだった。

「シャーリーとティアナは?」
『シャーリーなら今プロデューサーさんと打ち合わせ中。ティアナは今頃スバルとデート中じゃないかな。執務官の仕事を実地で
学べるようにと思って補佐に誘ったのにこんな事になっちゃってるし、せめて恋人と休日くらい合わせてあげないとね』
 そう言ってフェイトは苦笑いを浮かべた。

 『JS事件』の解決に大きく貢献し『奇跡の部隊』と称された機動六課。
 その部隊に在籍していた事は、多くの隊員達の人生に少なからぬ変化を齎していた。遥か彼方にあった自分の夢を一足飛びで実現
させた者、そこまで劇的ではないがしかし実現に向かって確かな一歩を踏み出した者、全く新しい道を選ぶきっかけになった者……
その中でも六課以前と以後で最も大きな変化があったのはフェイトだった。


 一連の事件が終息し、事後処理が行われる中で最も大きな問題になったのが、主犯であるジェイル・スカリエッティと最高評議会、
レジアス・ゲイズが繋がっていたという事実である。前者は名目上とはいえ管理局のトップに位置する組織であり、後者は事実上の
ミッド地上本部総司令。上層部が広域次元犯罪者のバックボーンになっていたという、時空管理局始まって以来の大スキャンダルに
局の名誉は著しく失墜し、内外から批判の声が相次いだ。それらの声の中には、時に管理局という組織の存在そのものを問う内容
すらあった。
 各次元世界の平和維持という観点から考えれば、現実問題として管理局の解体など不可能である。しかし局の求心力が低下している
のは紛れもない事実であり、新しいトップとしては一刻も早く事件のマイナスイメージを払拭し名誉回復を図りたい。そこで彼らが
考えたのが『奇跡の部隊』機動六課を使い世間に『生まれ変わったNEW管理局』をアピールするという作戦だった。

 スカリエッティを捕らえミッドの危機を救った(といっても実際は六課だけが頑張ったわけではないのだが)六課の世間での人気は
抜群で、しかも部隊員のほとんどが新人や若手という事でフレッシュなイメージも強調でき、まさに広告塔としてはうってつけである。
早速六課を中心とした『NEW管理局・アピールキャンペーン』が企画され、キャンペーンの中心人物を誰にするかで会議が行われた。

 候補は部隊長である八神はやてと、スターズ・ライトニング両小隊の隊長である高町なのはとフェイト・T・ハラオウンの三人。
このうちなのはは「それより新人達を鍛えてあげたい」という理由でやんわりと拒否し、選考委員からも『既に雑誌等で紹介されていて
有名人である為新味に欠ける』という意見が出て除外(同時に新人フォワード陣もキャンペーンから外される)。残るははやてと
フェイトの二人だが、はやてもまた部隊長の仕事が忙しいという理由で辞退し、結果フェイトが選ばれる事になった。本当は彼女も
執務官として色々仕事があったのだが性格上断り切れなかったようだ、とは彼女をよく知る関係者一同の弁である。

 とにもかくにも、こうして彼女は新しい管理局の象徴として積極的にメディアに露出するようになり、マスコミも局の思惑通り
彼女に飛びついた。なにせ容姿端麗、才色兼備、文武両道、露出過多……と一昔前のギャルゲのメインヒロイン並に四文字熟語が
似合う女性である。ミッド転覆を企てた事件の首謀者、大悪党ジェイル・スカリエッティを確保した正義のヒロイン――若き執務官は
一躍時の人に祭り上げられ、今では毎日のようにテレビ出演や雑誌取材をこなす『アイドル執務官』としての日々を送っている。

「ほんで今日はまたこれから取材?」
『ううん、今日はこれから新曲のレコーディング』
「おお、ついに第二弾シングル発売決定か。シグナムが聞いたら発狂しそうなニュースやね。今回もタイアップつきなん?」
905魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:08:34 ID:3E6hL0OM
 フェイトは管理局PR活動の一環として歌手活動も行っており、三ヶ月前に発売されたファーストシングルはミッドウィークリー
チャートで九位に入るという快挙を達成している。フェイトの歌唱力の高さは彼女をよく知る者の間では周知の事実だが、実際この
第一弾シングルの発売後には歌手としてのオファーが殺到したらしい。

『タイアップっていうか……球団の応援歌をカバーするんだ。アルトセイム・タイガースの』
「ええっ!? 『アルトセイムおろし』をカバーするんか!?」

 アルトセイム・タイガースはミッド野球のチームの一つで、リーグの全チーム中二番目に長い歴史を持つ名門チームである。辺境の
田舎チームという事で有力選手が中々入団してくれず、長く低迷期が続いていたが最近では優勝争いに絡むケースも増えた事で人気が
上がっている。フェイトはこのチームの熱狂的なファンで、取材でも時々管理局の話題そっちのけでタイガーストークを繰り広げて
上層部に怒られるほどだった。はやても『タイガース』という響きにサムシングを感じ、フェイトと共に時々テレビで試合を観戦して
いる。
 ちなみにミッド野球は名前通り地球の野球がルーツらしいが、どこでどうなったのか本家の野球とは大幅にルールが異なり、投手が
投げた魔力弾を打者がアームドデバイスで打ち返し、ランナーは塁間を転移魔法で移動可能、ブロックはキャッチャーの防御魔法を
打ち破らないとホームインできないなどもはや全く別のスポーツ(ぽい何か)と化している。

『管理局と全く関係ないだろうって怒られたんだけどね』
「あーそんなん別にかまへんかまへん、たまにはそうゆう役得もないと、フェイトちゃんの体がもたへんようになってまうわ」
『うん、そうだね……ところで今日はどうしたの?』
「あ、すっかり忘れとった。ほら、こっちきいや」

 フェイトに指摘され、はやてはようやく本題に入った。モニターの前にガリューを引っ張りだし反応を窺う。
 
『ど、どうもっす……』
『……えと、コレ……この子……この蟲? この人? いや、人じゃないよね?』
 さすがあちこちの次元世界を見てきたおかげか、未知の巨大生物を前にしても意外と冷静である。基本的に人間ができている彼女
なので心配はないと思うが、先の経験を踏まえて一応確認をとっておく。

(シャマル。フェイトちゃんてガリューがヴィヴィオのトラウマになっとる事は知っとるんか?)
(たぶん……でもフェイトちゃんの性格上、いきなりキレたりはしないと思いますけど)
(そうやんな……)

「えっとな、フェイトちゃん。実はこの蟲、ルーテシアちゃんの守護虫のガリューなんよ」
『ガリュー!?』

 ガリューと聞いた瞬間、フェイトが居住まいを正しモニターに向かって頭を下げる。

『そうとは知らず申し訳ありませんでした。私、エリオとキャロの保護責任者を務めるフェイト・T・ハラオウンと申します』
『ええっ!? いやそんな大袈裟な!? ちょ、早く頭上げてって伝えて!!』
「フェイトちゃん、ガリューが頭を上げてくれって」
『いいえ、その節は二人が大変お世話になったそうで……特にエリオの方は何度も訓練に付き合ってくださったという事で、そんな
方をコレ呼ばわりしてしまうなんて、なんとお詫びすればいいか……』
『ちょっ、ホント止めてください! 俺なんてただの召喚虫ですから! 呼び方とかこの蟲野郎で十分ですから!!』
「『この蟲野郎ってののしってください』やって」
『オィィイイイ! 何意訳してんだコラアアアァ!?』
『こ、この蟲野郎っ……!』
『アンタも嫌なら言うなっ! こっちだって地味に傷つくんだよ!!』
「今の発言で傷ついたって」
『も、申し訳ありませんっ!!』
『チェイインジ!! 通訳チェエイイイイインジプリーズッ!!』
「いややなあ、軽いジョークやんか。フェイトちゃんも頭を上げて、ガリューも気にしてへんって」
『ほ、本当ですか……?』
906魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:09:04 ID:3E6hL0OM
 なおもすまなそうな顔をするフェイトに、ガリューは全力で首を振ってはやての話を肯定する。

『でも、まさかこんな、その……ムシっぽいお姿をされているとは……』
「あーいや、ちょうどフェイトちゃんに話そうと思っとったんもそれに関係する話題でな……」


          ◆


『……なるほど。事情はわかったよ。それで、私は何をすればいいのかな?』
「フェイトちゃん、メディア関係に顔が利くやろ? 過去にガリューみたいな生き物を扱った番組がないかとか、こういうのを研究
しとる学者さんがおらへんかとか調べてもらいたいんよ。勿論空いた時間があったらでええねんけど……」
『わかった。成果を得られるかどうかはわからないけどやってみるよ』
「無理せんでええでー。ユーノ君の方にも声をかけて、無限書庫で調べてもろてるから」
『……"私に"任せて。ユーノより先に手がかりを見つけてくるから』

 半ば一方的に通信が切れるとはやては悪代官顔でガリューの方を振り返った。

「バッチリやって」
『……最後さ。なんかキャラ変わってなかった、あの人?』
「フェイトちゃんとユーノ君はなのはちゃんをめぐる恋のライバルやからな。ちゅうても、フェイトちゃんが一方的に二人の関係に
割り込んどるだけやけど」
『……あれ? そのユーノって人となのはって人は"ユーノ"が男で"なのは"が女なんだよな? それなのに"なのは"の方を取り合って
るの?』
「まあ、その辺はな……色々あるんよ。とにかく、ユーノ君が絡んだ時のフェイトちゃんは機動力が数倍に増すから、大船に乗った
つもりでおってええで」
『はあ……なんつーか"人間って面白"だな……って、何やってんだよ!?』
「んー、どうせやから他にも声をかけてみようかと思てな、年中自主休暇中の査察官辺りに」
『いやいや、もういいから! そこまで大事にしなくていいから!!』

 なおも端末を操作しようとするはやてにガリューが掴み掛からんばかりの勢いで迫る。

「きゃっ!」

 伸ばした脚の一本が手に触れ、はやてが端末を取り落とした。

「はやてちゃん大丈夫ですか?」
「おいガリュー、何やってんだよー」

 ソファに座っていたシャマルとヴィータが立ち上がりはやての元へ向かおうとする。
 それを制してはやては自分で端末を拾い上げた。

『……すまん』
「ええよ別に。せやけどガリュー、そんな消極的な姿勢はアカンで。戻れるもんも戻られへんようになるっちゅう話や」
『ああ、いや……それはそうなんだけどさ……』

 ピー、ピー……

 その時、空中に浮かんだままのモニターに着信があった事を示す電子音が鳴り響いた。

「あ、ユーノくんからや」

 はやては着信の主を確認すると、モニターを操作する。
 どうやら映像通信ではなくデータ通信のようで、間もなくモニターに数個のウィンドウが浮かび上がった。びっしりと埋め尽くされた
文字の他に、ガリューと同種と見られる生物の写真も写っている。
907魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:09:32 ID:3E6hL0OM
「おー、さすがユーノくん。ものの三十分ぐらいでこんだけの情報を集めてきてくれるなんて、やっぱり持つべきものは友人やね」
『すげー……けど、さっきアイツ『正規の依頼を優先する』って言ってなかったっけ。そんなにアイツの仕事場って暇なのか?』
「まさかあ。スカリエッティ事件の後は余計に仕事も絶賛増量中、向こう三ヶ月は恋人とデートもできへんってこの前愚痴を聞かされた
ばっかりや」
『けど、実際こうやって……あ』

「そういう人なんよ、ユーノくんは」

『……忍びねえな』
「構わんよ」
『お前が言うな』

 そんな会話をしながらも、はやては画面を見ながらファイルの中身を確認していく。

「優先度ごとにファイルを分けてくれてるんやね……一番有力そうな情報をまとめたやつは……あった……お、ガリュー! これって
もしかしてビンゴとちゃう!?」
『え!?』

 はやてはファイルの一部をピックアップし拡大する。
 全員が身を乗り出しそこに映し出された文字を目で追った。

「『……なお、この種には他の有知性種とは異なる独自の休眠形態を持つ。具体的には体を幼虫時と同様の構造に戻し、食糧の確保を
容易とする……』……食糧の確保?」
「体を幼虫時と……っていうのは今のガリューの状態に当てはまりますね。解決法は……」
「あ、そうやな、今はそこが大事や……ちょい待ち」

 そのまま画面をスクロールしていくと、目当ての記述はすぐに見つかった。 

 
 "……再び幼虫に戻った個体は数年かけて再び成長プロセスを繰り返し、蛹を経て成体に戻る。"


「これって……どういう事ですかヴィータちゃん?」
「つまりほっといてもまた成長して元の姿に戻るっつう事だよ、たぶん」
「ヴィータの言う通りやね。実際この"休眠形態"、つまり今のガリューみたいな幼虫のカッコになって、また元に戻った個体の事例も
記録としてしっかり残っとるって書いてあるわ。そのデータもユーノくんが一緒に同梱してくれてるし、信憑性はバッチリや」
「という事はつまり……」
「一応、このままでも問題はない、というこ……」


『ちょ、ちょっと待ってくれ! それじゃ困るんだよ! なんとかもっと早く元に戻る方法はねえのか!?』

 ザフィーラの言葉を遮ったガリューの言葉に、はやて達の視線が集中する。

「なんだよガリュー、ほっといても元に戻るんなら別にいいじゃんかよ」
「うーん……他にも"休眠形態"に関する記述がある箇所は幾つかあるけど、パッと見た感じでは手っ取り早く成体に戻る方法っちゅう
のはなさそうやなあ。まあ詳しくチェックしてみんとわからんけど……」

 別のファイルを開きながらはやてが答える。
 視線はモニターの方を向いているが、その言葉と表情からは明らかに芳しい成果が得られそうにない事は明白だった。
908魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:10:02 ID:3E6hL0OM
『そ……そっか……わかった。じゃあ、もういいよ』

 ガリューは首を曲げ下を向く。

「そうやね。こういう事になった以上、素直にルーテシアちゃんとメガーヌはんに事情を話して……」


 しかし次に顔を上げ口にした言葉を聞き、八神家に居た他の全員が仰天した。




『いや、二人には話さねえ。俺はこのまま故郷に戻る』




「ええっ!?」
「はあっ!? 何で急にそんな話が飛ぶんだよ!」
『お前らには世話になったな。色々迷惑ばっかりかけて、本当に悪かった』
 
 深々と首を垂れるガリューを、全員が慌てて取り囲む。

「ちょ、ちょい待ちガリュー! なんで急にそんな事言い出すんや!!」

 当然はやても表情を乱しながらガリューに近づき彼の頭を掴む。
 その手をゆっくりと振り解きながら、ガリューは心持ちトーンの下がった声で答えた。


『いや、そりゃ俺だって元に戻りたいよ? けど方法がねえってんなら仕方がねえさ。それにそもそも俺は二人の守護虫だけど、よく
考えりゃ今二人がいる場所にゃあなーんの危険もねえ。だったら別に、俺がいなくたって構わねえんじゃねえかって思った、それだけさ』
「せやかて元の世界に送還するにも二人の転送魔法がいるやろ? 今は二人ともそんな魔法使われへんはずや」
『俺がどうやってこっちに来たと思ってんだよ。なに、だいたいは目的地に着くんだから何とかなるって。召喚契約も破棄する。
しばらくは故郷に戻って……ま、のんびり元の姿に戻るのを待つさ』
「アカンアカンアカン! そんなん私が許さへんで! だいたいまだフェイトちゃんや、他のみんなからも有力な情報が届くかも
しれへんやんか!!」
『あー……あのフェイトって人には申し訳ないんだけど、もういいって伝えといてくれねえかな。それからこれ以上話も広げなくて
いい。俺みてえな奴と付き合ってる事がわかったら、お前らに迷惑がかかる……なんせ俺はついこないだまで敵だった奴だからな』
「なんでそんな事……そういえば……!」


 言いかけてはやても気づく。

 さっき、ガリューは『今回の一件より正規の依頼を優先する』というユーノが言ったのを知っていた。

 だが、その時間ガリューはこのリビングにはいなかったはずだ。
 ガリューにとってはつらい内容であろうユーノの言葉を、彼に聞かせないようにする為に。

909魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:10:36 ID:3E6hL0OM
「……全部……聞こえとったんか?」

「悪いけど、耳もいいんだよな俺……お前らのいう『人の耳には聞こえない声』で仲間同士は普通に会話してるわけだし」

 ガリューはすまないと言わんばかりに顔を逸らした。
 

『ホントはさっき断るつもりだったんだ……スマン。よく考えりゃ当然だよな、俺たちゃお前の部隊もさんざボコボコにしたし……
ここにも被害者はいるよな』

 シャマルとザフィーラが言葉を返そうとするが、それに先んじてガリューが言葉を繋いだ。

『協力してもらっといてこんな事を言うのは正直最低だと思う、けどそれでもこれ以上お前達に面倒はかけられない。これまで本当に
ありがとう』
「急にそんな事言うたって……あかんでそんなん! アンタは私が助けるって決めたんや! 勝手に途中でもうええゆうて、それで
二人の所に戻るならともかく、別れも告げんと行ってまうんなんて絶対に許さへん!!」

 はやては立ち上がるとドアの前に立ち、両手を広げてガリューの行く手を阻む。

『やめてくれよ……俺とルーやメガさんの都合なんてお前にとっちゃ他人事だし、お前に俺を止める権利も義務もねえ』
「義務ならある! 私はアンタを元に戻して二人の元に返すってアンタと約束したんや! せやから私はアンタを助ける義務がある!!
勝手にどっか行くなんて、絶対に認めへんよ!!」
『だからその当人がもういいって言ってんだからいいだろ? 約束は破棄、義務はない。もう俺とお前は他人。昨日までと同じだ』

「はやてちゃん……」
「あの……ちょっと二人とも、落ち着いて……」
「シャマル達は黙っとき!」

 段々と険悪になってゆく二人の様子を見かねてリインとシャマルが止めに入るが、それを一喝してヒートアップしたはやてが叫ぶ。

「ほんなら守護虫としての義務はどないするんや! 職場放棄か!?」
『二人ならもう平和な場所に居るから、護る必要はねえって言ったろ……それによ、お前は知らねえだろうが、俺は守護虫としては
ダメダメもいいとこで、これまでだっててんでその役目を果たせちゃいなかったんだよ……今まで、ずっとそうだった。きっと俺に
二人の側にいる価値なんてねえ』

「だから……逃げるんか」

『逃げる……違えよ。俺じゃたとえ二人がピンチになっても救えない。俺の手じゃ二人に届かねえ……そんな役立たずが逃げるなんて
おこがましい、叩き出されるのが少しばかり早まった……それだけだ』

「……」

『わかっただろ……もう、通してくれよ……』

「……しいや」

『……は?』

910魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:11:01 ID:3E6hL0OM
「ふざけんのも大概にしいや! 私はアンタの過去なんか知らへん、なにせ直接会ったんは今日が初めてやからな……せやけどそんな
私でもわかる事はある! 手を伸ばしても救われへんもんがあった? 届かへんもんがあった? そしたらアンタは伸ばした手ぇを
引っ込めるんか!? 諦めて! 絶望して! それでビビって体縮こめてしもたら、ますますその距離遠くなってしもとるやないか!!
違うやろ!? 手ぇ伸ばしても届かへんかった時は思いっきり体を伸ばして! 爪先立ちして背筋をピンと伸ばして! 腕一本、指一本
まで全力で体を伸ばして、今日は届かへんもんに明日は爪の先でも触れるように努力したらええんとちゃうんか!? 厚底ブーツ履いて
でも付け爪してでも、何が何でも今度はその大事なもんを掴んで引き寄せて、護れるようにならなあかんのとちゃうんか!!」

『う、うっせえ! テメエにこそ何がわかんだよ! 主人も護れねえ守護虫なんて文字通り虫けら同然なんだよ!! それに俺達は
いるだけで主人の魔力を消費させちまう、ハナからマイナスみたいな存在なんだ!! 届かねえなら手を伸ばせ? そんな事してる間
にも主人の魔力は食っちまってる、今日がダメなら明日なんて悠長な事言ってる時点で論点がズレてんだよ!! つーか……そういう
お前は何なんだ!? さっきから『もういい』っつーのにいつまでもグチグチ引っ付いて来やがって、そもそもお前は俺を助けたい
らしいが、もう今はちっとも助けになってねえっつうんだ! 今のお前の行動みたいのを何つーか知ってるか? 善意の押し付け、
ただの自己満足って言うんだよ!!』


 他の人間は言葉を失い、ただ息を詰めて二人の言い争いを見つめる事しかできない。

 さらにこの小爆発が連鎖している状況にさらなる"火種"が飛び込んできた。


「主はやて、ドアの前で何をされているのですか……? 先ほどは叫び声のような物も聞こえましたが」
「た、ただいま……」

「シグナム……アギト……」
『悪いけどそこどいてくんねえか? 俺今からこの家を出るとこなんで』
「家を出る? どういう事ですか?」
「どうもこうもないわ。"弱虫"が一匹逃げようとしとるだけや」
「……は?」

 事情がわからないシグナムは頭に疑問符を浮かべるが、その性格上まず主の方に非があるとは考えない。

「ガリュー、またキサマか」

 しかも彼女は自身の過去の経験からガリューの事を邪険に扱っている。
 よってその言葉は、自然厳しめのものになる。

『は、事情も聞かずに悪者扱いか。お前はよっぽど俺が嫌いらしいな』

 だが、感情の炎が渦巻いている今のガリューにとって、そのつっかかるような物言いは十分すぎるほどの燃料だった。


『どうせもう会う事もねえだろうが、お前がそうやって敵意剥き出しにしてくんなら俺も言わせてもらうわ。お前さんは俺の事が大層
お嫌いなようだが……奇遇だな。俺もお前が嫌いだ、大嫌いだ、心の底から嫌いだ。今この瞬間にも問答無用でブチ殺してやりてえ
ほどな』


 そして、燃え上がった炎にぶつけられた火は、さらに巨大な炎となって心を染め上げる。


「……キサマ。私に本気でケンカを売っているのか」


 極限まで膨れ上がった炎を炸裂させる一言が放たれたのは、その時だった。
911魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:11:34 ID:3E6hL0OM







『だったらどうする……殺すのか? ゼストみたいに』





912魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:11:56 ID:3E6hL0OM
 その瞬間、リビングの時が止まった。


「ガリュー!」

 最初に反応したのはアギトだった。
 彼女はかろうじて彼の名を呼ぶが、それ以上の言葉を紡ぐ事は出来ずその口は閉ざされてしまう。それでも呼びかけの効果は十分に
あったようで、名を呼ばれた者からのさらなる言葉を引き出した。


『アギト、お前は平気なのか? お前を助けてくれた恩人で、ずっと一緒に居たアイツを殺したその女と一緒に居て、お前は平気
なのか?』
「違う、違うガリュー! シグナムはそんなんじゃない……シグナムは、旦那に誇りある最期をくれた……」
『"誇りある最期"? そんなもんアイツの勝手な自己満足じゃねえか。残された奴らの事なんかこれっぽっちも考えちゃいねえ、
テメエの安いプライドを守る為だけの最低最悪の死に方だ』
「……っ!」
『お前だって泣いてたじゃねえか。アイツが死んで、お前はどれだけ悲しんだ? お前だけじゃねえ、ルーはどれだけ寂しい想いを
した? 正真正銘ゼスト隊たった一人の生き残りになっちまったメガさんの気持ちは? 例えブッ壊れかけた体だろうが、最後の一滴
まで命を絞りきりゃ残される奴らにも覚悟を決める時間ぐれえは与えられたはずだ。もっと何かを残して逝けたはずだ。けど、アイツは
残された奴らのつらさや悲しみ全部より、自分一人しか望まない選択をして自分一人満足して死にやがった。そんな死に方が"誇りある
最期"って言うんなら、俺はんなもんはいらねえよ』
「やめろ……やめろよ……!!」

「もうええよ、アギト」

 怒りに打ち震え、新たな感情の炎を昂らせるアギトを制止したのははやてだった。
 燃え上がる炎とは真逆の絶対零度の氷のような冷静な言葉で、一瞬にしてアギトの中に生まれた炎を消し去る。

「はやて……さん……」

「他人に向けた言葉がそのまま自分に返ってきとる事も気づかへんのか、それとも全部わかった上であえて口にしとるんか。どっちに
しても私の手には余るアホや、打つ手なしや。それに死んだ人間を冒涜するような言葉を吐くような奴にこの家の敷居をまたぐ資格は
あらへん。即刻この家から出て行ってもらう……シグナムも得物を下ろし。こんなもんにつこうたら、"炎の魔剣"の名前に傷がつくわ」
『ふん、言われなくても出て行くよ――じゃあな』

 のそり、のそりと体を動かし、ガリューが玄関へ向かってゆっくりと這い進んでゆく。

 さほど敏捷でもないその動作を、全員が無言で見つめていた。

 やがてその巨体が完全にリビングを出て行くと、はやては外にわざと聞こえるように大きな声でシャマルに命令する。

「シャマル、アイツが出て行ったら玄関に塩撒いとき。それからバル○ンも焚くで」
「ええっ、バルサンはちょっと……壁に穴が開いてますし……」
「ほんならアリの巣○ロリでもええわ。何でもええからとにかく家の周り全部に振りかけとき!!」
「は、はいっ!!」


 ほんの数十分前までが嘘のように殺伐としたリビング。 

 穴から吹き込んでくる風も、どことなく冷たくなった気がしたように全員が感じていた。


          ◆

913魔法集団リリカルやがみけInsecterSその5:2008/05/02(金) 21:12:25 ID:3E6hL0OM
「アイタタタタ……あ、ガリュー。さっきからリビングが騒がしいけど、何かあったのかい?」

 騒ぎに気づいて目が覚めたアルフは、寝かされていた別室からリビングまで這い進んで(酷く腰を負傷してまともに歩けなかった
のだ、その理由については察して欲しい)いる途中廊下でばったりガリューに出会った。  

『別に何もねえよ』
「……?」

 先ほどまでとは明らかに異なる態度に戸惑いつつ、再びリビングに向かおうとしていたアルフだったが、ガリューが玄関のドアを
開けたのを見てその背中に再び声をかけた。

「あ、ちょっと! どこ行くんだい!?」
『帰るんだよ、故郷に』

 ガリューは振り返らずに答える。

『お前にも世話になったな……サンキュー』
「え、ちょっと!!」

 ドアが閉まり、ガリューの姿が見えなくなるとアルフは首をかしげた。

「一体何があったんだよ……あつつっ」

 なんだか厄介な事が起こっている予感がする。こうしてはいられない。
 アルフは腰の痛みに耐えて立ち上がると、リビングに向かってヨロヨロと歩き始めた。 

914ておあー:2008/05/02(金) 21:14:32 ID:3E6hL0OM
今回は以上です。お付き合いくださった方ありがとうございます。こんな生物いねー? い、いるもんきっとどこかには!
普段お馬鹿な話ばっか書いてるから今回の話は反応が怖い……強引&唐突に見えるかもしれませんが、一応全て思うところがあっての
行動や発言です。勿論描写・構成力がないのも原因の一つですが、ぐふぅorz
次回からしばらく、ユルい話が好きな方にはしんどい流れになると思います。でもいずれまたユルユルに戻りますので、よければ
付き合ってやってください。最後は蝶がつくほどハッピーエンドを保障します。

次回『狼と召喚虫』

そして現在486kb、次スレの季節ですな……スレ立てって誰でもできるのかしらん。
自分がやった方がいいのかしらん。
915246:2008/05/02(金) 21:18:07 ID:z39E9e+2 BE:429895272-2BP(0)
立てました。
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第69話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209730412/l50

>>898
申し訳ないです。ボケてたのは246です。
正しくは以下になります。
ヴィヴィオの頭を撫でたなのはが指を鳴らす。フェイトの身体を包み込む桜色の魔力はフェイトを宙に浮
かせ、なのはの意のままに動いていく。

ておあー氏も投下終わったみたいだし、今から読ませていただきます。
916名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:20:42 ID:G9ke4R6N
>>893
うは、エロい!陵辱チックなのGJ!
にしてもなのはさん何教えてるだよ…嗚呼、ヴィヴィオがドSになっていく…。
>フェイトは涙を 浮かべたまま娘のバインド魔法を(の?)成長に悦んだ。
そしてフェイトはどんだけMなんだw
917名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:28:14 ID:K4l4/WD9
>>914
見た目キシャーだと考えるとシリアスなのにギャグにしかwww
GJでさ。

>>915
スレ立て乙&返答ありがとっす。
918ておあー:2008/05/02(金) 21:31:20 ID:3E6hL0OM
>>915
どもです
919名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:38:52 ID:S6brTRU3
GJ!
次の展開が楽しみです。
って、ガリュー、それはあかん。言うたらあかんのや……


>>アルトセイム・タイガース

この世界のフェイトやはやてとは美味い酒が飲めそうな気がした。
920名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:43:51 ID:TP39XOuH
凄い投下ラッシュ乙!

>246氏
なんつう家族エロっすか!? GJです。
っていうかマジでなにを仕込んでんだこのなのはさんはwww

>ておあー氏
ガリューが八神家と決別とは‥‥早く仲直りして欲しいっすねぇ。
だがゼスト殺したのは意外と大きい気がする、俺がガリューやアギトの立場なら確実にシグナムに殺意抱くもんな。
ともかくGJでした。
921名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:46:46 ID:uaT7kgeI
>>893
GJ!
エロ最高!
百合最高!
922名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 22:18:10 ID:r/j5p3hu
>>893
うおお、あんたのふたなりエロスを心待ちにしてたんだぜ…!
期待以上のエロエロさに狂喜した!GJ!!
そしてスレ立て乙です

>>914
アルトセイムおろしフイタw
笑っていいのか真面目に読んでいいのか絶妙だなww
GJ!!
923名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 22:53:22 ID:r/j5p3hu
う、しまった>>883読み落としてたが…
ま、まさかとは思ったが小生の独り言に応えて頂けたんだな
246氏に届けたいただ一つの想いが届いたようで感無量です
全裸ネクタイに着替えてもう一度読み直して参ります!
連投スマソ
924名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 22:56:12 ID:PgSEpp6M
一体この大空襲はナニゴト!?
感想がおっつかないよぅ。GJです!!
てか900超えたのってかなり珍しくね?
925B・A:2008/05/02(金) 23:30:14 ID:DKSIdI6W
>>914
>・ガリュー(CV候補:クロノ・ハラオウン(大人Ver.)の中の人とか)
  別次元では主夫、こっちでは芋虫。主食は謎。

ちょっ、主夫って。いや、まあそうなんですが。
アルトセイムに球団ってあったんですね。ガリュー、早く仲直り(そして、元に戻れたら)良いな。
GJでした、次回も楽しみにしています。
92639-362:2008/05/02(金) 23:38:05 ID:NWfCmgkM
もう新スレも立ったのでいいでしょうか……
司書様、すみませんが、修正お願いします。

A crossroads of Fate 4の後半、フェイトの話の辺りの

そして、あの惨状になっていたのならば、どうしようもなかっただろう。

と次の行のあいだに

フェイトは溜息を吐いて、呟く。
「…ユーノ、どうしよっか?」
「どうしようって言っても………どうしようもないよ…」
立ち上がりながら、ユーノは諦めきった声を出す。
あの状態の皆がどうにかなるとも思えない。
むしろ、ミイラ取りがミイラになってしまう可能性が高いだろう。
となると、結論として、
「皆が落ち着くまで、ここで避難してるしかないね…」
「そうだね…」
とは言っても、フェイトとユーノでは、間が持たない。
話す話題など、ほとんどないのだ。

上の文章を挿入してください。

次に、END2の前編の

どちらかと付き合うという選択肢は



両方と付き合うという選択肢は

と変更してください。

もう連載終わったのに誤字修正など、かなり迷惑だと思いますが、よろしくお願いします。
つか、行が丸ごと抜けてるとかもうorz
どちらかと付き合わないって、お前ハーレム作りたいのかorz
927名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 23:45:38 ID:z00BrqxB
もう900かよ。最近馴れ合いの過ぎる雑談が多いな
928名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 23:47:59 ID:G9ke4R6N
@490kb切ったのでそろそろ埋めまする

                   
          _,..-- 、, -, -'":::::::::::"'''-   
         /´ , -- 、/::::::::::::::::::::::::::::::ヽγ´ `
         |  |   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::丶Y´, |
     ●   ヽ 丶、/:::::::/:::::::/λ:::::λ:::::::ゞ ノ ●    ●
         タ |`|:::::::::/:::::::ハ/ |::::// リヽ::::yヽ 
         ヌ |::::|:::::::/:::::/--‐'レ ト‐--:::::|x|
´  `ヽ   なキ |::::リ:::::::::::::/ ┃  ┃  リ:::|::|
     |   り  ヽ:::::::::::|         |::::v |
     |   に   丶:::::|     vv    〉:::::|
、__.ノ      _−\:::ト、      /::::ζ
;;:;:;:;::/     γ:;丶─:;リ  `丶   イ´‐从|::/
  /      |:;:;:;:;:;:;丶:;:;| \ へ¨|\:;:;:;:;:; リ
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 |        |:;:;:;:;:;:;:;:;|\  γλ ̄ /ゞ |
         |;:;:;:;:;:;:;/    ( ヽ  ̄ /ゝ ヘ

【次スレ】
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929名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 23:48:46 ID:G9ke4R6N


魔法少女リリカルフェイトSplatter
           ____
          (仞_;;;:::::_::::/
           ||:::O::O::::::/ 我らは聖王教会の代理人
  ∠二二二二ユ=刄):::;;:::/  神罰の地上代行者
          | ]:::|:i:::ヾ   我らが使命は我が神NANOHAに逆らう
          | |ー'|::`-†    愚者をその肉の最後の一片までも
          | |i;;;/::::::i|      絶滅すること――――
          |/i: : l|::::i|  ∧
         /: : : :l|::::i|  N  a  m  e  n
        /: : : : : :l|::::i|



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930名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 23:49:42 ID:G9ke4R6N


                       )
                   ,'`》'´⌒`彡
              ‐=≡ ノ,ィ∝ノノ)))))  ハァハァ
            ‐=≡ __( (ゝ(l!´Дノ|l   テスタロッサァァァーッッ!!
           ‐=≡ / .__   ゛ \   .∩
         ‐=≡  / /  /    /\ \//
        ‐=≡.  ⊂_/  /    /  .\_/
          ‐=≡    /    /                   ,、,、ヘ  
          ‐=≡   |  _|__                  ,' ~´ハハヾ
           ‐=≡  \__ \            -=≡ .| ノリノハ)))
             ‐=≡ / / /            -=≡ノ l|!;´Дノ| s... sonic move !!
            ‐=≡  // /             -=≡ ( / つ_つ
   `)⌒`)     ‐=≡ / | /              -=≡ リ人  Y
    ;;;⌒`)    ‐=≡ / /レ               -=≡ し'(_)
   ;;⌒`)⌒`)‐=≡ (   ̄)



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931名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 23:50:27 ID:G9ke4R6N


  ヽ ‐┼‐  ‐‐\‐‐     __/  、ヽヽ ┌─┐   l   l   _/            | ̄| | ̄|. | ̄|
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【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第69話☆
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   ヾヽヽ
 ⌒*(・∀・)*⌒ 1羽でなの!
   ミ_ノ
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   ヾヽヽ        ヾヽヽ
 ⌒*(・∀・)*⌒  ⌒*(・∀・)*⌒ 2羽でなの!なの!
   ミ_ノ         ミ_ノ
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   ヾヽヽ       ヾヽヽ      ヾヽヽ
 ⌒*(・∀・)*⌒  ⌒*(・∀・)*⌒ ⌒*(・∀・)*⌒ 3羽そろえば
   ミ_ノ        ミ_ノ      ミ_ノ
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   ̄ .フ ./   / ./二/ /         / __  / / ̄  / /  ゙ー-; 
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933名無しさん@ピンキー
    |┃                   ___
    |┃三           ,. ' ,二、´, - 、.:.`ヽ、
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    |┃             / :. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ:. :. ヽ
    |┃          /: : /   ,  /, , i.    、 ヽ :. :.',
    |┃三          l:  i .. ../:. :!:.l:. l:.l:. :. :.、:..},:. }、:..:. l
    |┃            |:  !:. :.:!:. _l__li:. !:.ヽ、_:ヽ/:iニ'A:.:.:.!
    |┃            |:. :.|:. :.ィ --一、 `  --‐、_l'\/|
    |┃            |:. :.|:. :.:l T辷iフ i  f'辷jァ、|/\i!  やる気が有れば
ガラッ |┃三          |:. :.l:. :.:{     ノ      },!'i:.: :!;!   管理局の体制を変えられる!
    |┃三         l:. :.:!:. :.l.   〈.,_..,.     ./∧:. l
    |┃三        l:. :.:ト、:.:l.、 、_,.ー-、_',.   ./:/´:i:. !   そんなふうに考えていた時期が    
    |┃          ヽ :.:!:.ヽ!:.ヽ、 `二´ ,.ィ'´:/!:,i:,|:.,!     私にもありました……
    |┃           ヽ:.!、:.i、トr‐L二二., キi;/ l/lノ|/ 
    |┃        ,,. -―ヽ! `―! l |  | l l ゝ 、
    |┃三_,.rー-''´ _ ノ            ,   ``ヽ、
    |┃  、   ノ´   , i´   、         (  -ヘ    ヽ_
    |┃  /´  ̄      ! r' 、 ノ      /´  /    l  '、
    |┃  _   _    i !   i          ! ,. ヽ     ヽ 〈、
    |┃   ` ー 、` ー l,r 丶 ノ       ,.〉  ノ     `! i
    |┃       `  ,l{   i          {   ,〈 i !       ! |i
    |┃三 _,. -‐ ' ´ !〉、  l         ,   ノ.`!     ヽ、ヽ
    |┃  ´      {´   /        /  /   l         i  !