【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B6F

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11
君の目の前に開かれているのは、
DS用ゲーム「世界樹の迷宮」及び「世界樹の迷宮II」の二次創作スレッドだ。
君はこのスレッドを覗いてもいいし、このまま閉じて立ち去ることも出来る。
もちろん、自分でSSを書いて投下しても構わない。

なお『世界樹の迷宮II』は、世にでて間もない為
ハイ・ラガード公国を舞台とした冒険譚を
SSとして投下予定の冒険者は、後進の冒険者に配慮して
『世界樹の迷宮II ○階(階層)以降のネタバレあり』
などと、ネタバレの有無を投下前に明記する事を強く推奨する。

準備が出来たのなら
さあ、剣を抜いて戦いたまえ!(性的な意味で)

前スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B5F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195402711/

過去スレ
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179583286/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B3F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174360480/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B2F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171538580/
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B1F
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169308514/

保管所
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php
2名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 21:13:56 ID:feN7/1Yo
核熱の>>1
3名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 21:49:17 ID:SwwkLBUk
クリティカルHIT!!
>>1は乙!!の賛辞を受けた!!
4名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:53:55 ID:er8WbY22
>>1
乙です!
新スレ即死防止兼ねて、投下します。
2ネタ華やかな時期に、空気読めない1ネタで失礼。

赤目アルケ×ロリメディ
エトリア青姦シリーズ、最終回。ラストなんで長さはどうかお覚悟を。
5小さい花 1/14:2008/03/08(土) 00:54:56 ID:er8WbY22
「あ――れ? こんなところに抜け道なんて、あったっけ?」

 真紅の瞳を大きく瞬かせて、黒髪のアルケミストがふいに足を止めた。
 術式錬成用のガントレットをはめた掌が、密集して生い茂る潅木の茂みをかき分ける。その向こうに覗いて見えるのは、緑の草が続く樹海の通り道――
「か、隠し通路だよ、アルケくん!」
 メディックの少女が声を弾ませ、アルケミストの腕を掴んで振り返る。
 応えて頷く彼の表情も、興奮と期待に輝いている。やや乱暴な手つきで枝葉を押し広げながら、その先に続く未踏の区域を見はるかした。
「まさか『翠緑の樹海』の第一層――最初も最初の階層に、まだ行ってない場所があったなんてな……!」
「何があるんだろう! ね、アルケくん……、行ってみない?」
「今、すぐにか? けど……」
 昂揚して誘う言葉に、彼の返答が一瞬、迷うよう鈍る。
 燦々と緑に日差しの落ちる、翠緑の樹海。花に飛び交う小虫の羽音がぬるく響く他は、ただ森閑と、動くものの姿もない。
 午睡にまどろむ森の中、今この場にいる冒険者は、彼らふたりきり。
 ギルドはついに『世界樹の迷宮』を底まで極め、さしせまった依頼事も何もなく――退屈しのぎにただぶらぶらと、木々薫る場所を散策していただけなのだ。装備はいちおう備えているが、本格的な探索の為の準備はしてこなかった。
 迷宮を極めた彼らの能力をもってすれば、この程度の階層、ふたりきりでも全く危険はない。
 だが未踏の地域に入るとなれば、話は全く違う。道ひとすじ外れただけで、現れる魔物の種類ががらりと変わることなど、この迷宮には珍しくもない話だ。
 その危険は、メディックだって身をもって知っている。
 ――が。
「いっぺん……して、みたかったの。ふたりだけで、探索」
 通い慣れた、判りきった道を通過するだけではなくて。
 まだ見たことのない知らない場所を、一歩ずつ探り、確かめながら先へと進む。血のたぎるような興奮と、背筋を駆けるぞくぞくするスリル――そうして、道を極めた後に訪れる、深い満足感と充足感。
 ひとたび冒険者としてそれを味わってしまえば、二度と平穏な人生には戻れぬとまでいわれる、その悦楽を。
「アルケくんと、ふたりだけ、で……」
 だめかな、と小さく問うて、メディックは彼の腕にかけた指に力をこめた。
 寄せた身体の向こうで、彼がゆっくりと息を呑み込む気配が伝わってきた。見返す真紅の瞳には、抑え切れない好奇心と、危険に対する懸念が天秤にかかって揺れている。
 ガントレットの指の下で、押し分けられた小枝が、ぱきり、と折れた。
「……ここがたぶん、最後の未踏区域だろうし、な」
 いま、この機会を外してしまえば、ふたりだけで新たな区域を探索するチャンスは、たぶんもう、二度とない。
 思いは同じだったのだろう。
 魔獣の瞳を飾った杖を握り直し、潅木の抜け道に人が通れるだけの隙間を作り始めたアルケミストに、メディックは歓声をあげて擦り寄った。
「わぁい! ありがとう、アルケくん!」
「ヤバそうだったら、すぐ戻るからな――てか、『糸』! ちゃんと持ってるな?」
「大丈夫。前に大変な目にあったから、もう絶対忘れません」
 指に取り出してみせたひとかせの『糸』に、アルケミストが苦笑する。
 相変わらず、樹海は静寂に眠り続けている。彼らギルドの成功を追って、近頃は初心の冒険者たちもこの辺りに増えたものだが、今日は偶然にも誰も通らないらしい。
 世界中でただふたりだけしか知らない、秘密の小道。
 アルケミストが先に立ち、押し分けて開かれた狭い道をくぐる。その背中に手をかけて、メディックは抑え切れない声をもらす。
「なんか……、この感じ、久しぶり。最初の頃みたい……」
「最初?」
 背越しに、彼が問う。
 通路の向こうに開けてきた緑の回廊に瞳を輝かせながら、メディックは頷いた。

「初めて樹海に潜り始めた、あの頃みたいな気持ちが、してる……」
6小さい花 2/14:2008/03/08(土) 00:56:46 ID:er8WbY22
.
     *

『富も名声もいっさい要らない。俺はただ、この迷宮の謎を解き明かしたいだけだ』
 エトリアの街、冒険者ギルド。
 樹海探索の仲間を募る大勢の冒険者たちが、そこかしこにたむろするその一隅で――赤眼のアルケミストは、傲然と胸を張って宣言した。
『だから、それ以外の職分を求められるのは、いっさい御免こうむる。探索の他に、研究の為の時間もきちんととらせてくれ。それが叶えられないなら……このギルドには、縁がなかったということになるが』
『――と、どこのギルドに行っても偉そうに宣言するものだから爪弾きにされて、とうとう所属するギルドがなくなったという噂は聞いているぞ、黒髪赤眼のアルケミスト』
 笑みを宿した声で応じたのは、金髪隻眼の女レンジャー。椅子にかけたしなやかな脚を組み替えながら、からかうように視線を上げる。
 図星をつかれ、反論の声を失ったアルケミストが、むっつりと頭を掻く。伸ばしっぱなしの黒髪が、ガントレットの指に野放図に絡みついた。
 奥でリュートをつま弾いていたバードの青年が、麦藁色の髪をおっとりと揺らす。
『まあ、いいんじゃないの? 僕も樹海に潜るのは、ただ僕の歌にふさわしいステージを求めてのことで、富とか別に興味ないし』
『へっぽこ楽師が、よく言うよ。その甘ったるい歌声、必要のない時は聴かせないで欲しいね』
 燃えるような赤い髪を豊かに垂らした女ソードマンが、もたれかかった壁からうんざりと視線を投げる。
 無言で首を竦めるバードの隣、ちんまりと膝を揃えて椅子にかけていた少女が、遠慮がちにとりなした。
『そんな、いきなりケンカとか、やめようよ……。私たちこれから、一緒に組んで頑張ることになるんだし……』
『おい、待て。君がこのギルドのメディックなのか? まだ全然子供じゃないか』
 その声の主を顧みて、アルケミストは目を剥いた。
 丈の長い白衣と四角いバッグは、確かに治療士のそれ。だが、少女の羽織る新品の白衣は、裾も袖もだぶだぶと余りぎみで、いかにも服に着られているという風情。抱えたバッグも体格に合わず、細い膝の上に重たそうに乗っかっている。
 遠慮の全くない視線で、アルケミストは値踏むよう、少女を眺め回した。
『体格も貧弱だし、大丈夫なのか。こんな子供に俺たちの命を預けて』
『私、子供じゃありません。医術ギルドもちゃんと卒業して、今年の春、十六歳になりました!』
 童顔は本人もコンプレックスなのだろう。あからさまに気分を害した様子で、瞳に剣呑な光を宿らせるメディック。
 睨む視線をものともせずに、アルケミストはまたもげっと呻いた。
『俺と二つしか変わらないってのか!?』
『二つ……!? じゃああなた、十八!? うそっ、てっきりもっとずうぅぅっと年上の、おじさんだとばっかり――』
『お、おじさん!?』
 今度はアルケミストが、声を上ずらせる番。
 睨み合うふたりのさまに、隻眼の女レンジャーが低く笑い声を響かせ始めた。
『ま、こんな感じでな。ウチは他のギルドではどうもうまくやっていけない連中ばかり、揃ってるという訳さ』
『……そんなはみ出し者ばかり集めて、あんたは何をしようって言うんだ?』
『別に、私が集めた訳じゃない』
 憮然たる表情でねめつけたアルケミストに、レンジャーはさばさばと肩を竦めた。
『私はギルドマスターではないのでな。このギルドには、ギルドマスターも、リーダーも、オーナーも――頭に相当する者は、誰もいない』
『マスターが、いない……?』
『何となーく寄せ集まって、何となーくやってるだけだからね。執政院も、僕らには全っ然期待してないし、ま、ゆるーく行こうよ、ゆるーく』
『あたしも自分の剣術さえ磨ければ、他はどうでもいい』
 へらへら笑うバードの青年に、女ソードマンが切って捨てるような口調で同意する。
 完全に呆れ顔になるアルケミストに、レンジャーがふんと顎を反らせて、誇らしげに宣言する。
『ちなみに私は、金だけが目的だ。金儲けさえできれば、後は何でも構わない。故にギルドの会計だけは握らせてもらうぞ。無駄な出費はできるだけ抑えたいからな』
『……そこまで言い切られると、いっそすがすがしいな』
7小さい花 3/14:2008/03/08(土) 00:58:06 ID:er8WbY22
 くたびれた嘆息をついて、アルケミストはまた乱暴に黒髪を掻いた。
 どうしようもないギルド。
 こんなメンバーの寄せ集めでは、樹海の底を極めるなど夢のまた夢に違いないが――ギルドに所属しない者に、執政院は樹海探索を許可しない。冒険者でありたいのなら、他に選択肢はない。
 それに真の問題は、こんなギルドにしか所属しようのない自分自身の性質にあるのだということも、薄々ながら自覚している。

(ま、とにかく最初の一歩を踏み出さないことには、始まらないしな……)

 半ばやけっぱちの結論と共に、髪を掻きむしるアルケミストの手に、ふいに誰かの手が触れた。
 いつの間にか鞄を脇に置いて立ち上がっていたメディックが、アルケミストの手を掴み取る。力は弱く、けれど手つきは断固として、ガントレットの指に絡んだ髪を解き始めた。
 あっけにとられて見下ろすアルケミストの顔を、彼女が仰ぐ。幼げな顔には、真剣に彼を気遣ういろが浮かんでいた。
『だめだよ。そんな風に、乱暴にしちゃ』
『え……?』
『いつまでもあるものじゃないんだよ? 大切に扱ってあげないと、そろそろ抜け始めが危ない頃――』
『だから俺はまだ十八だってば!!』
 ムキになって答えたアルケミストの表情に、寄せ集めのギルドメンバー一同が一斉に噴き出した。

     *

 ――そうして何度たしなめられても未だ治り切っていない癖でもって、黒髪をがりがり掻きながら、アルケミストが嘆息する。
「これは……ちょっと、期待しすぎたかもなぁ……」
「そういうことに、なるのかな……」
 応じたメディックの声からも、先ほどまでの昂揚は失われている。
 隠し通路の奥に続く、未到の区域。
 ほぼ真っすぐに伸びる長い道と、幾つかの小部屋めいた空間で構成されたそれは、さしたる規模のものではなかった。久々取り出したマッピングの道具片手に、巡ることおよそ小一時間。通路と通路は繋がって、ついに地図は埋め尽くされてしまった。
 時折現れる魔物も、懸念したような強敵ではまるでない。第二層――原始の大密林に現れるウーズや軍隊バチ程度の、後衛職のふたりでも苦もなく処理できる連中ばかりだったのだ。
「……あ。ここから元の通路に戻れそうだよ。茂みに隙間ができてる」
「これでほんとに、一周か。あー、完全に発見のタイミング外しちゃったんだな。二層に降りたばっかりの頃に来てたら、いい感じに探索できてただろうに……」
 途中で発見した、天然に結晶化した花の蜜――施薬院で出す『メディカII』とよく似たほの白い塊を指先でひねりながら、アルケミストが眉根を寄せる。
 他にも幾つか、先人が遺したと思しき古い剣やら帽子やらも発見はしたのだが、わざわざ回収してくる気にもなれず、そのまま放置してきてしまった。
 落胆の表情を隠しもせず、立ち木にもたれているアルケミストを横目に、メディックは草に腰を降ろす。
 疲れている訳ではなかった。むしろ、まだまだ歩き足りない。身体は昂揚して、先へ進みたくて仕方がないのに、行きつくべき場所がない。

(うー、なんか、すっごく欲求不満……)

 不完全燃焼もいいところだ。
 帰る道は目の前に示されていたが、今すぐ戻る気になどとてもなれない。アルケミストも同様のようで、緑の幹にもたれたまま、蜜塊を指先に弄り回している。
「……残念だったね」
「ああ」
「もっと先に階段とかあって、ずっと奥まで降りて行って……、凄いアイテムとか、強い魔物とか、そういうどきどきが待ってるって思ったのにな」
「そうだな」
「…………あー、うー……」
 気持ちは同じだとはいえ、気のない返事しか返ってこないのも、それはそれでいささか苛立たしい。
 むっつり唇を噛みしめたまま、メディックは指に触れた下草を意味もなくちぎった。
 指先に青草の葉が折れ、小さな白い花弁がはらはらと落ちた。一瞬遅れて、かすかに甘い芳香が指の間に立ちのぼる。
「……ああ、それ」
 上の空でいたアルケミストが、ふいに振り返った。草地に座り込んだメディックの背後から、その手元を覗き込む。
 真紅の瞳が見つめた先を、自分も改めて顧みて、メディックはようやくその草が何であったのか気がついた。
「『小さい花』――」
 樹海の第一層、どこにでも咲いている、ごくありふれた名もなき花。
 採取に適したポイントと違い、ここは土が悪いのだろう。生えた草の丈は低く、ついた花もこじんまりとして、摘んだところで店売りにはとてもできない。
 それでも花はいっぱいに咲き、辺りの草地を清楚に彩っていた。

「きれい、だね」
8小さい花 4/14:2008/03/08(土) 01:01:03 ID:er8WbY22
 苛立ちまぎれにちぎってしまったことが、今更のように申し訳なくなる。
 詫びるように、摘んだ花を膝にとるメディックの背後に、アルケミストも座り込む。腕を伸ばすと、彼女の肩を抱き寄せた。
 無言のまま顧みたメディックの唇に、ガントレットの指が、やわらかな何かを押し当てる。
 一刹那びくりとして、だがすぐにその正体に気づき、唇を開いて受け止める。

「甘……」

 彼の指先で温められた、花蜜の塊――メディカII。
 とろりと口内に広がる、濃縮された甘さ。浸透するその感触を味わいつつ、別に体力は消耗してないよと、笑って応じようとしたその瞬間に、彼の唇が重ねられた。

「ん――」

 少しの驚きはあったが、抵抗はせずに、そのまま目を閉じて受け入れる。
 すぐに舌が侵入してくる。口内に溶けた甘さを追うように、ゆっくりと探って、舐め廻す。
 あたたかく濡れて、やわらかい感触。
 メディックも応えて、探る舌に舌を合わせた。濡れた感触どうしを擦り合わせ、残っていた甘みの塊を、押し付けるよう差し出す。
 彼が受け止め、喉がゆっくりとそれを嚥下する。ごくりと動く感触が重ねた唇ごしに伝わってきて、メディックは背筋を震わせた。

(あ……、なん、か……)

 あっけなく途切れた探索に行き場をなくして燻っていた昂揚感が、違うはけ口を見出して、急速に熱を高めていく。
 スリルと興奮、求める好奇心。
 未知なるものに胸震わせ、更なる刺激と充足を探して歩くその感覚は――もともと、肉体のそれと紙一重なのかも知れない。
 生じ始めた感覚の要求するまま、メディックは舌を這わせた。合わせた唇の隙間へ差し入れた瞬間、彼が応じて吸い上げる。
 樹海の静寂に、濡れた音がやけに大きく響く。羞恥に頬を染めながら、けれどもう止められない。
 夢中になって動きを追う。彼の胸元に指を縋らせ、おとがいをあげて、もっと深く受け止めようと身体を寄せる。
 応えた彼も、腕を彼女の背にかけ引き寄せて、細かに震える杏色の髪を掌の内に閉じ込めた。

「んっ……、ふっ、うん……っく、は……」
「……んぁ……、はぁ……」

 存分に味わい、味われ尽くして、ようやく離れる。
 濡れ切った唇と舌の間から唾液が細く糸をかけて、落ちる日ざしに煌めいた。

「あ……」
「……なあ。覚えてるか?」

 真っ赤な顔を俯かせて顎を拭ったメディックの膝に、アルケミストが指を伸ばす。
 つまみ上げたのは、ちぎられた小さい花。

「あれ、確か……、この抜け道の先あたりじゃなかったか?」
「え……? あ、んと……、ほんとだ。そうだよ、ちょうどあのあたり……!」

 よく知った最初の区画に、戻る抜け道。
 厚く茂った木々の隙間から、向こう側の風景がかすかに見えている。南北に伸びる通路と、西から続いてきた道の交点。
 今や多くの冒険者たちによって、踏み固められた緑の草地。
 そんなところにもう一つの道があるとは、未だ誰も知らない森の奥から、その明るい場所を遠く眺めて――ふたりは秘密の笑みをかわす。

「……懐かしいな」
「うん。ほんとに……すっごく、懐かしい……」

     *

 闇に堕ちていた意識が浮上した途端、骨まで軋むような疼痛が全身を貫いた。
 血の味の滲む呼気と共に、アルケミストは堪えかねた苦鳴を吐き出した。

『――ッ、ぐぅ……ッ! はっ、あ! あぁ、あ……!』
『ごめん! ごめんなさい、アルケくん。お願い、我慢して……!』

9名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:02:07 ID:rglHg710
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
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http://av.idol-photo.org/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://av.idol-photo.org/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://av.idol-photo.org/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml
10小さい花 5/14:2008/03/08(土) 01:03:25 ID:er8WbY22
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 反射的に痙攣してはねあがった身体を、軽い体重が縋るよう押さえつけてくる。
 苦痛にかすむ視界をどうにかこじ開け、アルケミストはその相手を仰ぎ見た。
『め、でぃ……く……?』
『しゃべっちゃだめ。じっとして。ごめんなさい、ほんとに……』
 覗き込んだ幼げな顔は、今にも泣きそうに唇を噛んでいた。
 いっぱいの不安と焦燥と、無力感をありありと表情に浮かべつつも――治療士の責任感が、ぐっと涙を呑みこんで、抑えた声を出す。
『魔物にみんな、やられたの。ソードマンさんも、レンジャーさんも、バードくんも……、私ひとりが、残って』
『……そ、だ。無事……な……――ッう!』
 気絶する直前の状況をようやく思い出して、アルケミストは身を固くした。本当は跳ね起きようとしたのだが、傷ついた身体はまるで動かず、返ってきたのはただ強烈な痛みだけだった。
 声も出せず悶えるアルケミストに、メディックの表情が更に歪む。
『みんなは、無事だよ。ひどい怪我はしていたけど、何とか治療が間に合って。もう少し休めば、意識も戻ると思う』
 うなだれる少女の背越しに、緑の上に並んで横たわったギルドメンバーたちの姿が見えた。いずれも傷に包帯が巻かれ、きちんとした施術を受けた跡が窺われる。
 意識はないようだが、専門家であるメディックが無事というのなら、きっと大丈夫なのだろう。
 アルケミストは深々と息を吐いた。できるだけ気遣ったつもりなのに、肺の動きにまたも激痛が走る。
 自然に涙が滲むのを何とか堪えつつ、アルケミストは言葉を絞り出す。――痛いのを堪えながら頑張るのは前衛の仕事であって、自分の柄ではない。
『……じゃ、たの、む……、俺も……』
『ごめんなさい……!』
 とうとうメディックの声に、はっきりと涙が混じった。
 ぎょっと視線を仰がせたアルケミストの手を、小さな掌が握りしめた。細い指は激情からか、ぶるぶると震えている。
『私の今の力じゃ、三人を治療するのが、せいいっぱいで……お薬とかも、全部使い切っちゃって……。ごめんなさい。ほんとに、ごめんなさい。ソードマンさんたちが気がついたら、すぐに施薬院まで運んでもらうから……!』
 ようやくアルケミストも、事態を正確に理解した。
 まだ冒険者として経験の浅いメディックには、一度の探索でこなせる施術の量にも、おのずから限界がある。その限界――TPを、彼女は前衛三人の治療で使い切ってしまったのだ。
 四人が倒れ、けれど治療できるのは三人だけ。誰か一人は切り捨てなければならない。
 そんな状況下で、後衛で体力もなく、術式起動にも時間のかかるアルケミストを回復しても、何の役にも立ちはしない。再び魔物に遭遇したら、速攻やられて終わるだけ。傷ついた仲間を助けて運ぶ膂力もない。
 ならば誰を残して、誰を回復するかは自明の理だ。

(何だ……、見かけによらず、ちゃんと……シビアな判断、できるじゃないか)

 子供にしか見えない外見とは裏腹に、彼女はパーティの命を預かるに充分な冷静さと判断力を備えている。
 侮っていたことを内心に詫びながら、アルケミストは痛みを堪えて、メディックに微笑みかけた。
『……泣くな。君、は……正しい』
 びくりとメディックの肩が震える。見開かれたその瞳から、いっぱいにたまった涙が頬に流れ落ちていく。
 苦しげに歪んだ表情へ、アルケミストは喘ぎ喘ぎ、心からの言葉を紡ぐ。
『悪……かった。君は、確かに……、俺たちの命……預かる、に、相応し……治療……士……』
『違う! こんなんじゃ、こんなんじゃだめ。だってこんな怪我してるのに、何もできないなんて……! 痛いでしょ? 痛いよね……』
 称賛をこめた言葉に、メディックは激しく首を振る。もう堪え切れずにこぼれた涙が、ぱらぱらと辺りに降り落ちた。

(きれい、だな)

 ぼんやりと仰いで、アルケミストは思う。痛みのあまりか失血からか、意識がだんだん曖昧になってきた。
 焦点の鈍った真紅の瞳に、メディックがぎくりと涙を止める。蒼白に顔色を変え、頬を強く叩いてきた。
『アルケくん? アルケくん! しっかりして!』
『……ん……、う……』
『そ、そうだ! ちょっと……ちょっと待ってて!』
 何か思い返した様子で、彼女が立つ。
 離れてしまった身体のぬくみをかすかに惜しみつつ、アルケミストは瞼を閉じた。向こうで彼女が何やら作業をしている、その物音が急速に遠ざかっていく。
 少し、寒い。
 冷たい闇が背筋から這い上り、全身を包み込もうとしている。ゆるゆる堕ちていく感覚に、抗おうという意識も鈍く溶けて、何もかもが曖昧に滲み――

11小さい花 6/14:2008/03/08(土) 01:05:06 ID:er8WbY22
.
『アルケくん!』

 ふいに強い声と共に、とんでもなく沁みる痛みが、胸元の傷を貫いた。
『――っがあッ!? うああぁぁッ――!』
 とろけた意識は、いっぺんで甦った。
 抑ええようもなく悲鳴をあげて、アルケミストは身をよじらせた。逃げようとする身体を、細いが案外力持ちの腕が、しっかりと押さえつける。
 そうして、胸元に落とした濡れた塊を、べたべたと傷に塗り込めていく。
 血臭に混じってかすかに広がる、甘く爽やかなその芳香。
『はぁ、はぁ……あぁ、う、ぐ……?』
『“メディカII”の原料になる、樹海の花だよ。ほんとは蜜を濃縮して煮詰めないと、強い効果は出ないけど……少しだけ、血を止めて体力を保つぐらいなら』
 白い花弁と緑の茎を叩いて潰した塊が、傷の上に塗られていた。

(は、な……?)

 そういえば、魔物との戦闘が終了した後、彼女がよくその小さい花を鞄に拾い集めていたことを、今更ながら思い出す。あとで施薬院に持っていくのだと、言っていたような気もする――
 草の汁に指を汚しながら、メディックが丁寧にアルケミストの身体をなぞっていく。薬効を秘めた花弁と蜜が、血の滲む傷に沁み渡り、流れ出る体力を押し止どめる。
 行為の意味は理解しても、その痛みが安らぐ訳もなく。アルケミストは涙まじりの吐息をもらして、情けなく訴えた。
『……痛い、んだけど……、かな、り……』
『うん、ごめんね。この花、血を止めて傷を癒す力はあるけど、鎮痛作用は全然ないの』
『な……ないのって、んなあっさり――んうあぁぁ! 痛い、痛いってえ!!』
 やわらかな指に容赦なく沁みる薬を塗り込められて、アルケミストは恥も外聞もなく悲鳴をあげた。
 よじって逃げ出そうとする身体を、メディックが慌てて押さえ込む。
 息を荒らげ、歯を食いしばって震える身体に、自分の身体を伏せて抱きしめつつ――困り果てた幼げな瞳がふと、更に当惑した様子でぱちぱちと瞬かれる。
『あ、あの……アルケ、くん。もしかして、つらい……?』
『つらい、って……さっきから、言ってるじゃないか……』
 歪めて堪えていた瞼をどうにかこじあけ、息絶え絶えに訴えてから、アルケミストはようやく彼女の視線の方向に気づく。
 薄く頬を染めて口ごもった彼女が、じっと見つめているその先は、花蜜を塗られた傷口ではない。
 草に横たわった、彼の下半身。投げ出された両の足の付け根、その間――

(うわ!? なんで、俺……!)

 その箇所の状態を、ようやく自分で認識して、アルケミストも一瞬の内に赤面する。
 気まずい沈黙。
 恥ずかしげに俯いたメディックが、おずおずと掌を伸ばした。細い指が、はっきりと山を成して勃ち上がったズボンの股間に触れようとする。
 慌ててアルケミストは身をよじり、その手を払いのけようとして、走った痛みに再び悲鳴をあげた。
『あ痛ってぇ――!』
『あ、アルケくんは動かないでいいから。えっと、つらいみたいなら、私が、その……ええっと、処理……を、手伝……』
 もじもじと顔を真っ赤に染めながら、メディックがとんでもない申し出を口にする。
 自覚してしまった途端、急速に疼き始めた下半身の熱と、触ろうとする指先の感触。
 涙ながらにそれらを払いのけ、しつこく苛む痛みに本気で泣き声をもあげながら、アルケミストは必死に抵抗した。
『や、いい! いいからっ――っ痛! ちょ、触、触るなって、ほんと、いいって!』
『は、恥ずかしがることないんだよ? 大きな怪我とかすると、男の人はこうなっちゃうことって、結構あるみたいだから。その、気にしないで』
『気にするっての! いいから! いいから、そっとしといてくれってーー!!』

     *

「……今にして思えば、あの時、してもらっちゃっても良かったんだよなあ。お互いやましい気持ちもなくて、単なる医療行為だった訳だし……、ああ、俺ってほんとに繊細で、真面目……」
「本気……で、言ってる……?」
 嘆息まじりに呟く声を肩越しに眺め、メディックは呆れて問い返す。
 すぐ傍らで、真紅の瞳は不思議そうに瞬いている。無邪気そうにとぼけたその表情に、メディックは心底ため息をついた。
「説得力、ないよ。全っ然……」
「しょうがないだろ。だってメディックちゃんがいつの間にか、こーんなやらしい子になっちゃったんだからさ。俺もこうやって、付き合うしか――」
「なに人のせいにして……っ、あ……、やっ、そこだめ……っ!」
12小さい花 7/14:2008/03/08(土) 01:06:15 ID:er8WbY22
 急に潜り込んできた指先に、胸の先端をきゅっとつままれて、メディックは身をよじった。
 反射的に逃げを打つ身体は、けれど背後から既にすっぽりと抱えられてしまっている。回り込んだ両腕に腰と胸元を絡め捕られ、首筋と耳元は這い伝う唇に何度もなぞられ、嬲られる。
 同時に触れられる幾つもの箇所から、もどかしい熱がこみあげては、寄せ打つ波のように全身に広がっていく。

「……っ、あ、……はぁ、ん……」

 誰にもまだ知られていない、樹海の秘密の通路、その奥。
 茂みひとむら挟んだ向こうはもう、初心者から熟練者まで大勢の冒険者が、ごく普通に通りがかる場所。
 何度となく行き来してよく見知ったその風景を、重なる枝葉の先に眺めつつ――メディックはアルケミストの執拗な攻撃に、息を詰めて耐えていた。
 へたり込んだ腰の下で、潰された白く小さい花の群れが、甘く芳香を漂わせる。

「やぁ……あ、だめ……ぇ。こんな、……んんっ、明る……い、とこで……」
「じゃ、宿まで我慢する……?」

 下着の内に潜らせた掌で淡い膨らみをこね回しながら、アルケミストが問いかける。
 もう一方の手は、ふとももから腰のラインをつかず離れずの強さで撫で続けている。キュロットに入れてあったインナーは既に全部引っ張り出され、今度は臍の前を留めるボタンが、するりと外された。
 背中を包み、密着する体温。
 濡れた感触と音と、熱い吐息とが、耳たぶの上を繰り返し繰り返し、往復する。

「んっあ……! はぁ、あ……んっ、やぁぁ……、や、も……」
「もう……なに? 我慢できない?」

 忍び笑う気配が、押し当てられた身体ごしに伝わる。
 這い回る指は容赦なく、敏感と判っている箇所ばかり狙って動き、けれどじっくりと触れてくれることはなく、わざとすぐに外されてしまう。
 真っ赤になった顔を伏せて、メディックはただ身体を震わせた。
 理性はゆるく崩れかけていて、代わりに脳裏をひたすのは、熱。ずっと内に燃え続けてきたあの昂揚感が、今やはっきりとした炎になって、胎内をじりじり炙っている。
 悔しいけれど――確かにもう、帰る、という言葉は返せそうにない。

「はぁ……ふ、うんっ……く、や……ぁ……」
「……じゃあさ。メディックちゃん」

 抱きしめた身体を自分の方へ向き直らせながら、アルケミストが草に身体を倒す。
 仰向けの姿勢をとると、胸元にしなだれかかったメディックの髪を撫でて、ひそやかに囁いた。

「してくれよ。あの時の、つづき」

 見上げて微笑む、ひどく楽しげな真紅の瞳。
 その表情を前にしたら、何もかもすっかり蕩かされてしまったメディックはもうどうしようもなく、抗うこともできない。
 熱に浮かされた頭を持ち上げ、体勢を入れ替えて、彼の下半身を向いて身体をまたぐ。目の前すぐに、あの時と同じ――布地をもたげて膨らむ山があった。
 欲望を示す雄のしるしに、どくん、と鼓動が高鳴る。

(つづき……、あの、時の……)

 前を寛げ、手を差し入れる。
 邪魔な布地が取り去られた途端、勃起したペニスが、ぴんと跳ねるよう飛び出して来た。その熱い脈動を指に握り、引き寄せられるように唇をつける。
 背中の後ろで、抑えた吐息がもれた。
 悦楽の声に励まされ、メディックはゆっくりと亀頭を唇に含んで、舌を這わせた。
 絡めて、舐める。俯いた口内にたまる唾液をたっぷりと垂らして、唇で陰茎を挟んで扱く。

「ぅあ……、は、あ……」
「んっ……、ちゅっ、くちゅ……んっく、ふ……ぐちゅ、ちゅばっ……」

 理性は瞬く間に溶けた。
 メディックは夢中になって、熱い肉棒にむしゃぶりついた。口蓋の粘膜に先端を押しつけ、舌でくるくるとねぶりながら吸い上げる。自然と呼吸が荒くなり、鼻で息を継ぎながら、あふれてくる唾液でペニス全体を搦め捕る。
 求めてくれる熱い感触が、嬉しい。
 ぴくぴくと反応が戻るのが、たまらなく嬉しい。
 雁首に唇をひっかけて擦る動きに、アルケミストが小さく呻く。あがる呼吸を抑えながら、またがった細い身体に手をかけ、下着ごとキュロットを引きずり下ろした。
13小さい花 8/14:2008/03/08(土) 01:07:54 ID:er8WbY22
.
「――っ、ん!? んあっ、あ、だめ……!」
「……俺からも、な……」

 低い声と共に寄せられた彼の舌が、剥き出しになった彼女の秘所を、抉るように舐め上げた。
 先の愛撫と、奉仕の興奮によって、秘唇は既に濡れてとろけかけていた。うっすら開いたその襞の隙間に、温かい舌先がぐいとねじこまれる。
 あふれてくる愛液を音を立てて吸い、舌先にたっぷりすくいとると、目指す先はつんと勃起しかけた小さな花芽。
 ぬめる粘液をいっぱいに絡めて、ぐりぐりと舐めしゃぶる。
 びくん、とメディックの背筋がはねた。

「やっあ! あぁ、あんっ! そ、それっ、だ、め……! も……あぁぁっ……!」

 一気に弾ける性感に、ももががくがくと痙攣した。一瞬、そのまま本当に達しそうになり――慌てて熱を逸らそうと、目の前のペニスに意識を集中する。
 深くくわえて、唾液をいっぱいにためた口内にぴったりと密着させる。指は根元に添えて軽く扱きながら、舌を這わせ、唇で挟み込んだ雁首のあたりを上下に擦り始めた。
 吸い上げながら扱く感触に、下肢の向こうで唸るような声が響く。
 お返しとばかりに、彼の舌がクリトリスの包皮の間にねじこまれ、かちかちに充血していた内部を直接ねぶり始めた。

「ああぁぁぁ……! だ、め! まだやだ、あっん! んぅ……ふぅ……っ!」

 目の裏に火花が散り、瞬間、頭が真っ白になる。飛びそうになる意識を、深くくわえた硬い感触に縋って、支える。
 向こうも限界に近いのだろう、這わせた舌に塩辛い味が伝わってきた。滲む先走りを、もっと引き出してやろうと頬に力をこめ、強く吸い上げてやる。
 応じるように、下肢に張り付いた舌が蠢く。激しく首を振り立て、合わせ目を何度もしゃぶり立てながら、指を膣内に挿し入れ、とろけた中をかき回す。
 周囲は相変わらず、静寂。
 午睡に包まれた森の中に、ふたりの立てる濡れた物音ばかりが、ぐちゃぐちゃと響く。
 互いを煽り合う強烈な感触に、互いに溺れる。
 燦々と陽が落ちる明るい草地で、身体を重ね合い、夢中になって貪り合う。

「んぅ――はふ……じゅぷ、じゅ、くちゅ、じゅぽっ……、……っく、あっ、んぁああ……!」
「やっ、も……う、やば、い……」

 喘ぐような声と共に、彼が挿入した指を引き抜き、上体を起こした。
 いきなり途切れた感触に、不満げに背を震わせながら振り返るメディック。
 その身体の下から這い出たアルケミストは、体勢を入れ替え、再び彼女の背中にのしかかった。

「あるけ、く……?」
「ごめ……、イクなら、中のが、……な?」

 耳元、囁く声。
 中、という単語を聞いた瞬間、自分の内側がきゅうっと痙攣するよう震えるのを、メディックは感じた。
 背を抱く熱。その下の方に確かに当たる、硬く熱い感触。
 思わず喉から、喘ぎがもれた。

 欲しい。
 欲しくて欲しくて、たまらない。
 貫かれて、かきまわされて、ひとつにつながったまま、溶けてしまいたい―――

「わたし、も……、欲し……い、よ――」
「じゃ……、いく、ぞ」

 彼女の背に覆いかぶさったまま、彼が腰を動かす。
 熱い先端がとろけた秘所の溝をなぞって、なじませるよう何度か往復する。動きに押し開かれた襞の間から、どろりとあふれ出した蜜が陰茎へと伝い落ちていく。

「あ……ぁ……」
「手、ついて。腰……もっと、上げて……」

 腰のくびれを両手で掴み、彼が位置を調節する。
 とらされた姿勢を自覚して、メディックの頬にカッと血が差し昇る。慌てて背中の彼を振り返ろうとした瞬間、熱く硬い感触が、ずぶずぶと内部に押し入ってきた。

14小さい花 9/14:2008/03/08(土) 01:09:11 ID:er8WbY22
.
「んぅあ、あ、あぁぁぁぁ……!」
「はっ、あ……、すげ、まる見え……」

 悲鳴めいた呻きと共に、草に両手をつくメディック。
 びくびくと痙攣する四つん這いの身体の後ろで、アルケミストが耐えかねたように吐息をもらす。
 すぐさま、腰を前後させて動き始めた。

「あっ、んっ! うぁ! やっ……め、まって、まって、やっ……だぁぁ……! こんな、かっこ……」
「こんなかっこも、好きなくせに……」
「ち、が……ちがう、もん……っ! あぁ、やあぁぁ……っ!」

 抗議したくても、胎内を力強く往復する熱の感触に、もう言葉が続かない。
 背後からの突き上げに、全身ががくがくと揺らされる。ついた膝と掌の下で白い花がちぎれ飛び、握りしめる指の間に潰れて、甘く香りを放つ。
 押し込まれ、抉られて、いっぱいに満たされて、突き上げられる。
 肉と肉が打ち合う音が、生々しく響き渡る。獣じみた動きと音に、メディックは耐えかねた悲鳴をあげた。

「やっ……だ、これ、奥……! おく、まで、されちゃ……されちゃう、よぉ!」

 無意識に草の上を逃げようとした身体を、掴んで引き戻される。絡んだ腕が胸に這い、浮き立った乳首を揉み立てられる。
 硬く閉じた目の裏に、光が弾ける。受け入れた内部が往復するペニスを呑み込もうと蠢くのが、自分でもはっきりとわかった。

「あぁぁぁ……! もう! も……、だ、め……! イ……クぅ……――」
「――待て」

 ふいに彼が、硬く醒めた声で囁く。
 回された掌が、半開きで絶え絶えに呼吸を紡ぐ唇を塞いだ。そのまま腰の動きも止め、ぴったり身体を合わせたまま、茂みの陰に身を伏せる。

「あ……? な、に……?」

 ただでさえ苦しい呼吸を遮られ、更には絶頂寸前の身体への刺激を中断されて、メディックは激しく身悶えた。
 膣がひくひくとわなないて、挿入されたペニスに動きを促す。最後のひと突きを求めて、腰が勝手に揺らめいてしまう。

「や……だ、いじわる、しな……で、も……」
「違う。……人が来た」

 更に低く声を潜めて、耳元に彼が答える。
 さすがにびくりとなって、メディックは固く身を竦めた。

(……だ、れ……か、こっち、来る……?)

 厚い茂み、抜け道の向こう。
 樹海のメインストリートとも言える緑の回廊を通って、数人の人影が近づいてくる。
 まだ新人の冒険者たちだろう。身につけた鎧も武器もぴかぴかのおろしたて、所作にはどうにも落ち着きがない。のどかな翠緑の樹海の中だというのに、油断なく視界を周囲に巡らせ、一歩ごとに地図を確認している。
 隠し通路の奥のメディックたちには、全く気づく様子もなかった。茂みの向こう側で行われている行為など、よもや想像できる訳もなく――初心者たちは真剣な表情で、未知なる世界の探求に余念がない。
「少し、遠くまで来すぎたのではないか? いったん戻って態勢を立て直した方がいいと、私は思うが」
「もう少しだけなら、大丈夫ですよ。僕のTPもまだ余裕がありますし」
「だが、お前はこの前もそんなことを言っておきながら、あのていたらくで――」
 黒髪の若い女アルケミストが、傍らを行くメディックの青年に向かって何やら小言を並べ立てている。
 ぺこぺこと頭を下げる青年を横目に、それぞれ武器を構えて緊張した表情のソードマンとレンジャー。最後尾に従うバードは懸命に、地図へ地形を書き入れている――

「……なんか、昔の俺たちみたいだな」

 メディックの背を抱き竦めたまま、アルケミストが呟く。
 まだ荒く乱れたままの呼吸を、覆う彼の掌の下で整えつつ――メディックも小さく頷いた。
 そう。自分たちも、かつてはそうだった。
 一歩ずつの歩みに怯え、畏れ、鼓動を高鳴らせながら、それでもその先に待ち受けるだろう未知なる世界を求めて探索を進め。
 互いに勝手な思惑で集まっていた面々が、いつしか互いに手を取り合い、笑ったりもめたり傷ついたり、怒って泣いて、それでも諦めずに先へ進んで、進み続けて。
 そして――
15小さい花 10/14:2008/03/08(土) 01:10:02 ID:er8WbY22
.
「……その結果が、コレ、かぁ……」
「何だよ。何か不満?」
「だってぇ。……あっちのあの人たちは、あんなに真面目に頑張ってるのに、私たちったら、こんな……」

 嘆息まじりに振り返ったメディックの視線に、アルケミストが真紅の瞳を瞬く。
 寄せ合ったふたりの身体は、まだしっかり繋がっていて――興奮は少しく醒めたとはいうものの、濡れた熱は変わらず胎内で存在を主張している。

「……んー、まあ。ちょっとばかり、ダレてるかな」
「ダレてるっていうか、ただれてる……?」
「あ、ひでぇ。そもそも今回は、メディックちゃんが誘ったんじゃないか。みんなに内緒で、ふたりでしたい…ってさあ」
「やっ、誤解を呼ぶような言い方しないで! 私が誘ったのは、探索! 別にこんなことする為に来た訳じゃ――」

「――おい! そこに誰かいるのか!?」

 鋭い声が響いて来て、メディックとアルケミストはぴたりと口をつぐんだ。
 隠し通路の向こう側で、初心の冒険者たちが不審そうに、こちらに視線を向けていた。奥のふたりが見えている訳ではないようだが、さすがに声は聴こえてしまったものらしい。
 メディックの頬が、みるみる真っ赤に染まった。
 アルケミストも対応に迷う表情。腕の中に庇うよう彼女を抱き竦めたまま、無言で相手の出方を待つ。

「そこ! 誰かいるんだろう? 私たちが背を向けた途端、後ろから撃つつもりか!」
「返事ぐらい、したらどうだ!?」

 茂みの向こうの声が、剣呑さを増した。
 初心の冒険者の敵は何も、魔物だけではない。冒険者くずれの追いはぎに仕立てたばかりの武器防具を奪われることなど、このエトリア周辺では日常茶飯事。茂みの中の怪しい人声など、警戒されて当然だが――
「どうしよう?」
 今にも弓を絞り、術式を錬成し始めかねない彼らのさまを窺いながら、メディックは小さく背後に問う。
 硬直したその身体を抱いて、アルケミストもしばし考え込んでいたが、

「……ま。こういう趣向もアリ、か?」

 ふいに、ぽつりと呟いた。
 どこか物騒な気配を帯びた台詞に、ぎょっとメディックが問い返すより早く――アルケミストがいきなり腰を突き上げた。
 挿入されたままのペニスが、ずん、と胎内深くを貫く。

「あ……っ!?」

 予期してなかった一撃に、思わずうわずった声がこぼれてしまい――メディックは耳までカッと朱に染めた。
 狼狽を取り繕う暇もなく、アルケミストの動きが続く。やわらかに濡れた粘膜を遠慮なくペニスで擦り上げ、醒めてしまった熱を取り戻しにかかる。
 挿入された硬度と質量が一気に膨れ上がって、内壁を圧し上げていく。その感触をリアルに感じ取って、メディックはひ、と喘いだ。
 声が喉をこぼれかけ、寸前で気づいてどうにか呑み込む。

「は――ぁ、あ、……なに、してるのっ……きづかれ、ちゃ……」
「気づかれたくないなら、我慢しろよ」
「なに言っ……っ、んっ……!」

 押し込まれた先端に、ぐりぐりと最奥を擦り回され、メディックは声もなく悶えた。
 もともと、絶頂の寸前まで追い詰められていた身体だ。再開された動きと刺激に、熱はあっと言う間に甦り、とろけた内部は悦びにわなないて抽送を迎え入れる。
 膝の力が砕ける。崩れそうになった身体を、草に手をついて何とか支える。

「あっ……あっ、あ、は、あぁ……!」
「――何だ? おい、そこで何をしている! 答えろ!」
16小さい花 11/14:2008/03/08(土) 01:13:09 ID:er8WbY22
.
 茂みの向こうで、怪訝な声が響く。
 さらわれそうになった意識を呼び戻されて、メディックは呼吸を止めた。懸命に声を殺して耐えようとするさまに、アルケミストが容赦なく腰を使いながら喉の奥で笑う。
 耳元響くその声を、振り返って睨もうとした途端、背中ごしに伸ばされた両手の指が、身体の前面へ回り込んだ。
 片手は胸元をめくりあげ、あらわにした乳房を掴んで先端を転がし。
 もう一方の手は繋がった箇所から前へ這い下り、愛液に濡れそぼるクリトリスへ。

「ひっ――んっあ、あ!」

 指先で包皮ごと擦り込むように弄られて、メディックの身体がはねあがる。
 あっと思った瞬間には既に、堪えかねた声がこぼれてしまっていた。

(あ……!)

 顔を真っ赤にして唇を噛んでも、もう後の祭り。
 茂みの向こうで続いていた誰何の声が、ぴたりと止んだ。
 しんと押し黙った沈黙に、深く抉って往復する濡れた物音と、こらえきれない喘ぎとが、隠しようもなく響き渡る。

「はっ……あぁ! んっ……う、やぁぁ……、おねが、も、やめ……!」
「やめていいのか? さっきより、もっと濡れてきてるみたいだけど」

 心底楽しそうに、アルケミストが囁く。
 ぐちゃぐちゃと派手に響く音。粘着質なその音は指摘された通り、メディックの身体が激しく反応している証拠だ。
 熱にうるんだ襞は、くわえこんだペニスを放すまいと深く狭まり、肌に滲んできた汗が、剥き出しにされた尻をしっとりと濡らす。
 四つん這いにつかされた膝の間から、あふれた愛液が飛び散って、潰れた小さい花の上に落ちた。

「声聞かれて、興奮してるんだろ?」
「ち、が……、だ、やめ……あぁぁ! も、やだぁ、いやあぁぁ……!」

 いやいやと首を横に払って、けれどメディックの腰は勝手に揺らめき、突き上げに応じてしまっている。
 自分でも理由の判らない――否、判りたくない、異様な興奮。次々と呼び起こされるそれが、脈打ち背筋を駆け登り、脳を灼く。
 真っ白に身体を満たす、たまらなく熱い悦楽。
 堪え切れず、震える瞼をきつく閉じる。
 世界が閉ざされる。あとに残るのはただ、与えられ、注がれる感覚のみ――

「あぁぁ……ん、も……い、ぃ……っ、くあっ、あっ、あぁ!」

 ぞくぞくとこみあげる快楽に、全身がわななく。身体を立てていることすらできなくなり、肘を折って草に身を伏せる。
 アルケミストももう隠す様子もなく息を荒らげ、姿勢を上げた。メディックの腰を両手で掴むと、遠慮なくその膣内を突き、味わい始める。

「うあぁ……、これ、たまんね……!」
「んうぅ! ひっ、ああぁ! やぁ、んんっ! く、る、も……もう、だ、め……!」

 激しい前後の運動に、全身ががくがくと揺さぶられる。
 つぶれた後背位への深い挿入。最奥まで真っすぐ入って貫く感触に、受け入れるメディックも、与えるアルケミストも、夢中になって身体を動かす。
 つながった熱はもう、とっくにどちらとも区別がわからないほどに、溶け合っている。

「ああぅっ! はっ、ああ! んあぁぁ……!」

 高々と掲げさせられた腰を悶えさせ、あますところなくすべてをさらけ出しながら、メディックはその熱に酔い痴れた。
 茂みの向こうで唖然と硬直していた気配が、いたたまれなくなった様子で逃げ出していく。
 その物音を遠く聞きながら、構うことなく――むしろその背に聞かせるように、大きく声をあげて快楽を叫び、真っ白に溺れる。
17小さい花 12/14:2008/03/08(土) 01:14:19 ID:er8WbY22
.
 だって――ほら。こんなにも、気持ちいい。
 ふたりきりの秘密の場所で、ふたりきりの快楽を分け合い、ふたりきりの世界にひたる。
 求め、探り続けてきた道の先で、掴み取り、到達したその果ての――

 彼の動きが速まり、背に落ちてくる吐息が荒く、呻きまじりの声になる。
 どちらももう、限界に近い。
 終わり近いことを察しながら、互いにもう少し、もう少しと我慢を重ね、ふたりは身体を動かし続けた。
 メディックの上体は完全に地面にくずれ、それにのしかかるように、アルケミストが腰を押し込む。草に押し付けられて擦られた頬の下、小さい花が折れて潰れ、細かな花弁が肌に貼り付いている。
 漂う、ほのかに甘い芳香。
 胸いっぱいに吸い込んで――ぎりぎりまでこみあげた熱の中に、意識のすべてを解放する。

「あ、あぁぁぁっ、んあ、あ――――!!」

 甘い蜜の香りの中で、いっぱいに満たされる悦楽。
 一刹那遅れて、掲げ上げた身体の中へ、熱い感触がどっと流し込まれてきた。
 膣内に震え、最奥を二度、三度と叩く放出の感触に、一度達した彼女の身体が再び頂点へと飛ぶ。
 もはや出せる声もなく、呼吸を止めて、ただそのすべてを受け止めて。

「――ふぁあぁぁ、あぁ、んぁぁぁ……」

 弾けるような昂揚が、穏やかに抜け落ちて、充足していく。
 ずるりとくずれておちる身体を、アルケミストが腕を伸ばして引き寄せた。
 身を起こして支えるほどの気力は彼にもなく、並んで草に横たわりながら――閉じて震える彼女の瞼に、唇を押し当てる。
 寄せられた頬から頬へ、貼り付いていた白い小さな花弁が、くっついて落ちた。

     *

「ああぁぁぁ、もう……! もう! どうしよお、ねえ……! 私たちったら人前で、あんな……、あんな……!」
 真っ赤に染まった頬を伏せて、メディックは今にも泣き出しそうな顔で、身も世もなく悶えている。
 震える指で、白衣のボタンをかける。その手を手伝ってやりながら、アルケミストはやや投げやりに苦笑した。
「どうしようったって、もうどうしようもないだろ。済んじゃったことを帳消しにはできないんだし」
 興奮が醒めて理性を取り戻し、ようやく自分たちの行為を顧みて――樹海の底に消え入りたいほど恥ずかしくなっても、今更もう後の祭り。
 涙目に俯くメディックの髪を撫でてやりつつ、アルケミストは慰めの言葉を捜す。
「大丈夫だって。こっちの姿は見えてなかったはずだし。あの声だけじゃ、どこの誰だか判りゃしないって」
「ほんとに?」
「向こうだって、じっくり聴いてた訳じゃないだろ。平気へーき、名前とか呼んでなければ、バレるはずは――」
 安請け合いしかけて、真紅の瞳がふと、空に瞬く。
「待てよ。呼んで……なかったよな、名前は。確か……あれ? どうだったっけ……」
「いやああああ……!」
 最中の曖昧な記憶をたどり、視線をさまよわせ始めた彼のさまに、メディックが頭を抱えて呻いた。
 アルケミストは慌ててフォローするよう、その背中をおろおろと叩く。
「だ、大丈夫だって。バレやしないって。たぶん。きっと、おそらく。うん」
「……アルケくんのせいなんだからね」
 ううう、と低く呻いていたメディックが、ふいにアルケミストを睨んだ。
 若草色の瞳がじっとりと恨みをこめて、反省の色の薄い錬金術師をねめつける。
「だめって言ったのに、あんなことして。わざと声聴かせるようにしたんでしょ。ひどいよ、アルケくん」
「や……、まあ、それはその……成り行きっていうかさ、はは……」
「だいたい私たち、探索に来たんだよ? 真剣な探索のはずだったんだよ? それがどうして、こんなことになっちゃうの?」
「探索はしたじゃないか、充分」
 続く恨み言にたじろぎながらも、アルケミストがいかにも心外そうに反駁する。
 意表をつかれて瞬くメディックに、真紅の瞳がにんまりと笑みを浮かべた。
18小さい花 13/14:2008/03/08(土) 01:15:28 ID:er8WbY22
.
「肉体の神秘、ってやつをさ」

 メディックは無言のまま、にやけた彼の額を掌で叩いた。
 ぺちりと響く衝撃に、あ痛て、と大袈裟に頭を抱えるアルケミスト。
 メディックは嘆息しながら、その彼に背を向け立ち上がる。すっかり皺になった白衣の裾を、やや乱暴にはたき始めた。
「全く、アルケくんってば、ほんとにもう! 錬金術のことなら何でも知ってて頭もいいのに、どうしてこういうことになると、いっつも……もう、もう!」
 ほっそりした手が払われるたびに、ちぎれて散った白い花の花弁が、はらはらと草に落ちていく。
 かすかに漂う、甘い芳香。
 はたかれた額から、黒髪の生え際に指を差し入れて、アルケミストはその香りをしばし追う。
 メディックはぷりぷりと肩を怒らせて、白衣の皺を指につまんでいる。
「私ってば、どうしてこんな……、こんな困ったさんに、お付き合いしちゃってるんだろ!」
「……そだな。どうして?」
 へ、と間抜けな声をあげて、メディックが振り返る。
 アルケミストは髪から指を抜いた。視線は地面へ伏せたまま――周囲に無数に咲く白い花のひとつを、何となくちぎり取る。
「そういや、聞いたことなかったよな。メディックちゃんはどうして、このギルドを選んだんだ?」
「私……?」
「そう。そんで、……」

(――どうして、俺を?)

 続く言葉は何となく口にできず、アルケミストはただ、摘み取った小さい花を指先にくるくると回した。
 さわやかに甘い芳香が、午後も遅くなった樹海の大気に立ち昇っていく。
 メディックはしばし、戸惑ったように瞳を瞬かせていた。記憶をたどるよう、視線が宙をさまよって、やがて懐かしむよう小さく、微笑む。
「みんなとあんまり、変わらないよ。私……こんな外見だから。他のギルドだと、治療士として信頼してもらえなくって……実際、あんまり腕もよくなかったけどね」
 アルケくんにもひどい目遭わせちゃったもんねと、自嘲した声が笑う。
 無言で首を払うアルケミスト。
 その指に揺れる白い花を眺めやり、メディックの笑みが更に深くなった。

「あの時だよ」

 意味を問い返すよう、視線を上げたアルケミストに、メディックが笑う。
 こぼれるような笑顔で、肩を竦めて笑う。

「アルケくん、言ってくれたよね。私は……ちゃんと、治療士だって。このギルドに相応しいって――」


  『……泣くな。君、は……正しい』


「ここにいて、いいって……」

 ゆっくりと身を屈め、メディックがアルケミストの傍らに膝をつく。
 花をつまんだ彼の指に、そっと指を添えて――その拳ごと、握りしめた。

「だから私、ここにいるよ。……ずっと」

 木漏れ日の下で、微笑む彼女。
 しばしその表情を見返して、アルケミストは顎を上げた。
 寄せられた彼女の唇に、そっと唇を押し当てる。
 メディックが指に力をこめ――瞳を閉じて、その口づけに応える。

 琥珀色に陽光を滲ませ始めた夕暮れの樹海に、すべての物音が途絶えて消える。
 吐息さえ抑えて、ただ重ねて。
 握り合った手と手の間には、甘く香る小さい花。
19小さい花 14/14:2008/03/08(土) 01:16:31 ID:er8WbY22
.


「……なあ、メディックちゃん」
 長い口づけをかわして、ようやく離れ。
 薄く頬を染めて見返すメディックに、アルケミストは切り出した。
 ――ここしばらく、ひそかに胸にあたためていたひとつの提案。

「このエトリアからずっと北――大陸の北方に、ハイ・ラガードっていう国がある。そこで新たな樹海が発見されたらしいんだ」
「新しい、樹海……?」
「まだ誰も探索したことのない、未知の『世界樹』だ。だから、メディックちゃん……――」

 一緒に行こう、と。
 言葉を発するよりも早く、開きかけた彼の唇に、彼女の唇がふたたび重ねられる。
 胸に飛び込んできた小柄な身体を、アルケミストは両腕を回して抱きしめた。

 回答の言葉は聞かずとも、寄せて合わせたその熱が、すべてを語り尽くしていた。



 手と手を繋いで、未知なる一歩を踏み出す。
 呼吸の絶える瞬間まで止まず続く、それがふたりの選んだ、探索者の道。



20名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:17:47 ID:er8WbY22
以上です。
場所は地下1階、B5の隠し通路付近。
書き手の実プレイでも、クリア後になって発見したエリア。
オーラスは第1層のここでと、かなり前から決めていました。

最初は本当に、1スレ目の埋め支援の軽いつもりで始めたものが、
いつの間にかシリーズのようになってしまいましたが。
これでエトリア全階層制覇、一応のひとくぎり。
場所どこにしようか悩んだり、そのたびごとにシチュや体位も変えてと、
妄想の限りに連作させて頂きました。
同じカップリングばかりの変わり映えしないシリーズに、
お付き合い頂いた住人の皆様、感謝です。

SS通り、アルケとメディはそのままハイ・ラガ行きの予定なので、
ネタと時間さえあれば、また、いつか?

……けどハイ・ラガで青カンは、凍死一直線の悪寒。
21名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 03:56:55 ID:sXSpxNeD
神!!GJです!!
二人がすげーかわいくてエロくて最高でした!
ハイ・ラガ編も楽しみにしてるぜ
22名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:25:52 ID:feLLy/6p
>>20
まずは何より、完結お疲れ様でした。
連作形式でありながら、毎度毎度かっちり濃ゆいエロを入れてくる
その姿勢はホントスゲェとしか言いようがなかったです。
23名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 09:01:46 ID:RQ9fB+H8
>>20
連載お疲れ様でした!
あなたのアルケとメディが大好きなので是非続編も期待してます
二人のイチャイチャぶりが最高だ
24名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:07:26 ID:JmePpYII
やばいくらい、執筆中は息子が元気なのが困る!!

助手がさらに汚れていく・・・。
25名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:59:04 ID:Bnk/xRCc
俺は逆だなあ、書いてる時はどんどん冷静に客観的にw
まさに100%自分のツボな話書いてるはずなのになんという不思議!
26名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:39:33 ID:Ts2Z5iko
俺も自分が好きなもの書いてるはずなのに自分じゃ萌えないんだよ
「俺の方がこのキャラネタ誰かに書いてもらいたいんだけど」とか思いながら書いている。
切ないと言いたいところだが修行が足りないんだよな
27名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:49:35 ID:JmePpYII
>>25-26

なるほど。やはり人それぞれだな・・・。
頭の中に文章として書きたいものがちょっとした映像で流れていて、
頭の中でそれを見ている感じだから、やっぱり下半身が元気になっていく・・・。

俺変態じゃん!!
28名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 16:49:37 ID:n67AumEe
>>20
完結乙でした。
音速が遅すぎるけど、「よろこびの歌」の金バドと赤ソド子って同じギルドの子だったのかな、とか今更気づいたり。

>>27
>俺変態じゃん!!
ここではむしろ誇れ。誇るのだ。
29名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:01:36 ID:7iJYANnW
>>27
実にうらやましい
30名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 22:32:26 ID:f9E4OroR
>27
おまえは俺か。

で、我慢できなくなってスッキリすると続きを書く気が失せたりするから
書く時は周りにティッシュを置かないようにするとかな!
すまん。頭冷やしてくる。
31名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 22:36:27 ID:ipwlqkaO
>>30
おまえは俺か

書き始めるとカクのも止まらなくなって困る
32名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 06:44:43 ID:pGBz2+e0
>>27
大丈夫だ。仲間だ。

ついさっき助手を連れたまま三日間クエストいって来た。
エロイベントは発生しなかったけど「もう……お家に帰りたいよぅ」とか、
「うう……変なにおいがする」とか、素敵なセリフはたくさん回収できました。

末期ですか?末期ですね。
33名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 10:14:36 ID:J/VttN5q
>>32

大丈夫、むしろ最高潮DA!!
やばい、早くそのクエストやってみたい・・・。
っていうかむしろ助手をやらyr
34名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 13:22:51 ID:Mk9lgm1A
>>33
たぶん>>32の脳内でしか発生しないイベントだぞw
35名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 19:58:14 ID:lsqdu8cM
いろいろ触発されて初めて筆を執ろうと思ったのだが、執筆どころかプロットの段階で息子が元気にな俺はどうしたらいいんでしょうか。

師匠、助けて下さい…。
36名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 20:03:56 ID:La4/4eP6
自分がカキたいと思ったシーンをガーッと書いちまえ。
枝葉なんざ後からどうにでもなる。
37名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 20:26:00 ID:lsqdu8cM
肝心な部分だけを先に書いて他は後回しにしろと申すか。この流れからすると別のモノをカイて終わるかもしれんが頑張ってみるわw
38名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 22:43:41 ID:hevz1D8b
他SSじゃあまりないんだけど鬼畜系でイラマチオとか
ペタムネズリとかやってくれる世界樹エロパロスレが好きです。
39名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 23:20:45 ID:J/VttN5q
>>38の前者を今書いている俺はエスパーか!?

そろそろ投稿できそうです。
40名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 01:51:44 ID:J45vDLnk
>>39
スーパー賢者タイムの俺ですら期待せざるを得ない。
41名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 10:28:06 ID:LFy748Cp
>>40
同志よ


スーパー賢者タイムが終わらない……いつになってもなれないぜこれ
42前スレ500/550:2008/03/11(火) 00:26:05 ID:UD2gexh/
前回感想くれた人ありがとー
リバーシの方がご好評? ガン子でM層増えたと踏んだのにw
つか>>27前後の話題噴いたww送り手同士のトークも下ネタも大好き。いいぞもっとy(ry
ちなみに自分で勃つかで出来を判断する俺シンリンサイ

んで前502の語りがツボだったんで捧げもの。公女様書いたー
会話や比喩なんかを重視するぽという自己分析の末、本番なしエロに挑戦してもた。
ネタバレあるんで保管所投稿とその報告っす。仔細もそっちで。
君は保管所に足を踏み入れてもいいし、次のレスに目を向けてもいい。
うん、なんだ、その、フェチでごめん。

これにて俺宛電波、消化完了。
助手? カドケ未経験につきちょっと(´・ω・`) むしろ>>24氏にワッフr
とにかく五層クリアもしたし、これで一息つけるんだぜ。
43名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 10:20:46 ID:2e5FyFtn
>>42
五層もクリアし、これから執筆作業に本腰を入れる

まで読んだ
ワッフルワッフr
44名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 12:50:34 ID:dk/+YlvB
>>42
ちくしょう、せっかくの公女様モノだってのに、
ネタバレ範囲までゲーム進めてねえから、せっかくの投下作が読めねえぜ!

>ガン子でM層増えたと踏んだのにw
バカヤロウ! Mッ気開発されたからこそ、たまにやってくるリバーシが美味いんじゃねえか!
お、俺を、こんな属性に目覚めさせた責任とって……続きは書いてくれるんでしょうね!? ワッフr

ちゅーわけでちょっとスキュレー様に特攻してくる ノシ
45名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 14:11:14 ID:tUa3ckK+
>>42
五層もクリアしたんで俺の書くネタに隙はないぜということですね、わかります
46名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 22:55:00 ID:klnUACZd
アリアドネの糸の描写で迷っているんだが、皆どんなのを想像してる?
元ネタはヘンゼル&グレーテルよろしく迷宮で迷わない様に
目印に糸を垂らして進んだのが由来らしいが、もそもそ糸をたどって
地上まで歩いて戻るイメージじゃないよなぁ。
47名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 23:10:19 ID:f8SamQPw
更にネタ元をたどりゃ『クレタ島ラビリンスのミノタウロス』まで行き着くけどな。
英雄テセウスが、クレタ島の王(ミノス王)の娘『アリアドネ』をねんごろになって
たぶらかして、そして得た迷宮からの脱出法が『糸』だったわけで。
ちなみに、テセウスさん、アリアドネ姫はヤり捨てです。
テセウスに限らずいろいろ酷いよな。ギリシャの英雄は。

それはさておき俺のイメージ。

迷宮の入り口に、執政院なり公宮なりが、糸車の親玉みたいな
『糸』の親機をセットしてあって、出発時にそこに『糸』をくくりつけておく。
帰りたいときは『糸』を引っ張るなりして、合図を送れば、『糸』を巻き戻して
地上まで送ってくれる……と。
色々と無理はありそうだけど、俺脳内ではそんな感じ。
48名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 23:54:02 ID:JZWjzl1b
糸巻き風に戻っていくと途中でFOEに引っかかりそうな気がして困る。
49名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 00:55:51 ID:MWxWBKV9
囲まれてる状態だと完璧詰んでるしなあ。
実際どうなんだろね、あのアイテム。
50名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 00:59:48 ID:6CIQOgF4
迷宮内にワープゾーンがあるぐらいだし、
その原理を応用して、地面に糸で輪を描くと床が抜けて
樹海入り口にどさどさ落ちたりするのかも
51名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:13:24 ID:0oL3ShK/
普通に掲げると光に包まれてワープだと思った。
磁軸を研究して出来たんだと思うけど。アリアドネの糸だけ原料よく分からんし。
52名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:16:01 ID:3UfedRDd
きっと、磁軸と有線で繋がってて、どこでも磁軸の効果を発動できるんだよ。

1階層?知るか!
53名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:20:58 ID:MMTDB1Dt
ギルド長の鎧の股間からの濡れ糸を呪術的に加工したもの。
ギルド長と一発やるためにあらん限りの力を発揮して、あらゆる死亡フラグを薙ぎ倒して街に辿り着ける。
女パーティ? 大いに結構。
54名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:25:57 ID:7OP5nk3l
Iの頃なら上に戻ればいいだけだからその気になれば芥川的に考えられたんだが
IIだと下に戻らないといけないから難しいなぁ
55名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:27:38 ID:1mt+yF63
>IIだと下に
よしバンジー的に考えるのはどうだ
56名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 01:30:57 ID:9tfrUhnJ
まっくら森は不思議なところ。

深く考えたらダメだ。
57公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 01:43:49 ID:9Mb4X2PW
前スレ578で公国薬泉院の治療士助手を投稿したものです。
その続きということで2つのバージョンを書いてので投稿してみます。
続きものですが、簡潔に説明すると、

公国薬泉院の治療士助手から秘密の呼び出しをされる。
少女は薬泉院の医師に告白したが、子ども扱いされて断られる。
親しい君に「大人」のあんなことを教えてもらった。
続きを1人でやるか、仲間を呼んで襲うかのところで選択肢。


つ【一人で挑む】
 【仲間を呼ぶ】


最初は「1人〜」、次が「仲間〜」を投稿します。
58公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 01:46:42 ID:9Mb4X2PW
【一人で挑む】


君は目の前にある細い肩に手を掛け、頭に浮かんだ邪な考えを振り払ってから少女に視線を向けた。
その目は、何故自分は肩を掴まれてるのか分からないと君に問いかけているようだ。
すでに少女の着衣は綺麗に整えられており、金色の髪と緑の瞳が壁にかけられたランプの光を受けて輝いている。
その容姿からは、先ほどまで不慣れな手つきで君と行為に及んでいた少女とはとても思えない。
興奮の収まらない体に力をこめ、少女を引き寄せると、その小さな口へ静かに唇を重ねた。
その瞬間!
君の体に収まってしまいそうな小さな体が震えだした。
そのまま唇を重ねながら、少女のか細い体をやさしく抱きしめ続ける。
・・・どれくらいたっただろう。
長くも、短くも感じられる時間が過ぎた頃、君は一度その身を引いて少女の顔を見ると、その小さな頬が赤く染まっているのが見えた。
緑に輝く瞳は君をしっかりと見つめ返している。
今度は少女の金色に輝く髪をそっと抱きしめるようにして、もう一度唇をあわせる。
少女も静かに目を閉じ、君の口付けを受け止める。
再び重なった唇をそのままに、君は服越しに感じる少女の温かい体温を確かめながら、その体に手を伸ばしていった・・・。
59公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 01:49:42 ID:9Mb4X2PW
街の一角にある廃小屋。その中に、2つの人影がうごめいている。
迷宮に挑む冒険者である君と街の医療機関に勤める少女は今、街外れの廃小屋でその身を重ね続けていた。
はじめはその体を硬くし、君の手を拒んだりしていたが、今では安心して君に身をゆだねてきている。
君は口付けを続けながら、少女の小さくて柔らかな体にやさしく触れていき、その身に纏っている服を少しずつ肌蹴させた。
お互いの息遣いが少しずつ荒くなり、いまや少女は君の行為にその身、全てを任せている。
やがて少女の着衣が崩れ、その白い体が露になると、君は少女の体に直に触れていった。
「っ、んんっ!」
少女の胸に君の指が触れた瞬間、その小さな口を慌てて閉じて、声を押し殺した。
君と初めて行為に及んだときも、少女はその部分に触れるたびに、声を荒げていた。
おそらく少女はその部分が身体の中で特に弱い部分なのだろう。
君は積極的にその部位に手を宛てていくと、次第に少女はその口を薄く開け、目を虚ろにしながら声を出し始めた。
「んっ、ぁ・・・・」
触れるたびにどんどん荒くなっていく息遣いを聞き、さらに触れていく。
身体を君に身を任せ、少女は手の動きに体を仰け反らせている。
そうして行為を続けていくうちに、君は自身の下半身が大きくなっていることに気づいた。
初めて少女と行為に挑んだときよりも、その部分は大きく晴れ上がり、着衣の上からでも分かるくらい膨張している!!
少女との行為に、君の身体が反応したのだろう。
君は次の行動に移る為、少女の体から一度手を引くと、後ろから抱く形をとっていた身体を動かして少女と向きあった。
再び少女の体を掴み、その身体に視線を注ぐと、ゆっくりと少女の服に手を伸ばす。
桃色に染まるの着衣を避け、下半身を見るとそこには簡素な布を身にまとった少女の身体があった。
そして、その布はランプの光を受け、卑猥に光る液体がにじみ出ていた!
君はその布をずらし、自らも衣服を脱ぐと、少女の前に大きく膨れた下半身を露呈させた!!
60公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 01:53:31 ID:9Mb4X2PW
すでに目にしたことのあるその部位が、初めて見た時よりもさらに大きくなっていることに気づいた少女は小さく驚きの声を出す。
ゆっくりと、少女に覆いかぶさるようにして近づき、君の下半身を少女の身体に近づけていく。
「や、あの・・・。待ってください」
君の動きを見てその先の行為を予想したのか、声をかけて君の動きを止めてきた。
「あ、あの・・・。そこは、ダメです・・・」
そういって自身の下半身を小さな手を広げて隠し、君の行為を拒んだ。
君は少女にその理由を問うと、顔をそむけ、なんとか聞き取れるくらいの声を出して応えた。
「やっぱり、私は先生のことが好きだから・・・。最初は先生と・・・・・・」
そこで言葉を切り、彼女は顔を真っ赤にした。
君はこの場所に呼び出されたときの彼女の言葉を覚えているだろうか。
今までの快楽でその事を忘れたならば今一度、頭を悩まし、思い出してほしい!!
君はここを訪れたときに少女が語る言葉を確かに聞いたのだ!
今目の前にいる少女が、同じ機関に勤める医師に思いを寄せていることを!!
・・・・・・少女の言葉を思い出した君は、そのまま無理に行為を続けることに躊躇いを感じたため、
その身を少女から離し、謝罪の言葉をのべた。
離れていく君の顔を見て、少女は何かを思ったのだろう。その顔をさらに赤くして君に話しかけてくる。
「ぁ、あの・・・。こ・・・・・・こっちじゃ、ダメですか?」
そういって、その小さな手を自分の下半身にあてた。
白い綺麗な手は少女の太腿を通り、ある部位に触れると、恥ずかしそうな表情をしてその場所を君に晒してきた。
少女が見せた場所。
そこは、男女の区別なく存在する身体の一部であり、本来、行為には使用しない部分だ!!
あろうことか、目の前にいる少女はその部分を手で押さえ、恥ずかしそうに顔をそむけながら、言葉を紡ぐ。
「あ、あの・・・。こ、こっちでも大丈夫って、その・・・」
少女は顔をさらに真っ赤にしたまま、言葉を続ける。
「先生が・・・女の、患者さんと、こ、ここで・・・」
そこまでいって少女は黙りこみ、自分の言ったことを恥じて顔を隠してしまった。
61公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 01:58:20 ID:9Mb4X2PW
・・・どうやら目の前は少女はその昔、恋焦がれている医師が院内で他の女性と特殊な行為に勤しんでいるのを目撃してしまったようだ!!
しかもあろうことか、少女に間違った知識まで植え付けさてしまい、今、君にとんでもない提案を出してきている。
なんということだろう・・・。
君は腹のそこから湧き上がる殺意を必死に押し込め、後に彼に制裁を加えることを心に約束して、目の前の少女に視線を戻した。
少女は自分の発した言葉を恥じているのか、いまだ顔を隠したまま黙っている。
ここは君から言葉を発するべきだろう。
君は先ほどの言葉を確認するため、少女に話しかけてみたが少女は恥ずかしそうに顔を隠したまま動かない。
しかし、しばらくするとゆっくりと顔を隠していた手をどけ、再び君に視線を向けてから意を決したかのように首を縦にふってきた。
「こんなことに付き合っていただいたお礼もあるし・・・。あなたも大切な人だから・・・」
こんな事しか出来ないけどと、言葉を加えてから再び少女はその手を下半身にあてた。
そして、本来は行為には用いない部位に手を添えると、君に向かってその口を開く。
「ど、どうぞっ・・・」
そして、決心を決めた強い表情で君のことを見つめてくる。
君は少女の気持ちを感じ取り、小さく聞き取れないほどの声で感謝の言葉を述べた。
少女にその言葉が届いたかは分からない。
だが、きっと通じていると君は信じ、膨張したままの半身を動かして少女の体にあてた。
少し力をいれ、押し込めるようにその部位に身をあてていくが、その場所は君の体をまったく受け入れない!!
本来は行為には使用されない部位だ。
君のその行為のせいで少女の体は硬く固まり、顔は苦しそうな表情を浮かべている。
君は少女の負担を軽くしようと、押し込もうとしていた動きを止め、一度その身を離す。
62公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 02:02:15 ID:9Mb4X2PW
右手を動かして少女の下半身に手を当てると、そこには少女から生まれでた透明な液体が、妖艶に光っていた。
ゆっくりと手で触れていき、指に液体を絡めると再び少女の部位に指を当てる。
「ん、んんっ!!」
君の膨れ上がった下半身とは違い、抵抗なく少女の中に指が入っていく!
指先を左右に動かして少女の部位に液体を浸透させていくと、そのたびに少女は今までとは違う声高な声を上げた。
しばらく指を動かした後、一度指を引き抜いて液体に手を伸ばしてを繰り返す。
次第に液体が浸透していくと、締め付けるようだった最初の頃と違い、だいぶその動きを滑らかにしていた。
君は頃合を見計らい、指を抜くと少女の体を今一度掴み、少女の半身に身体を触れさせた!!
「っあ、ぃ・・・」
先ほどの行いが功を奏したのか、若干の抵抗を残して、少女は君の下半身を受け入れていく。
特殊な部位で行うその行為は君に新たな快感を与え、自然とその動きを早めていく!
「ふぅっ・・・あぁ!!」
少女も動きに感化されたようで、声を上げ小さな手で君の体を抱きしめてきた。
君も同じようにその身体をしっかりと抱きしめ、行為を続けていく。
君が体を動かすたびに、少女の輝く金色の髪が上下にゆれる。
数本の髪の毛が少女の頬に触れると、うっすらと浮かんでいた汗ではりついた。
体を動かすたび、今まで味わったことのない快感を確かに感じ、少女も同じなのか、体を動かすたびに息が荒くなっていく。
小屋の中には君と少女の息遣い、行為の音だけが聞こえている。
お互いの体が触れ合い、その動きがしばらく続いた頃、君は覚えのある感覚が生まれてきたのを感じた!!
そのことを少女に告げると、君と同じものを感じたのか、恥ずかしげに言葉に出してくる。
君は少女の言葉を聞き終えると、その動きを少しずつ早めていき、少女の体を少し強く抱きしめた。
君の行為に少女はさらに声を荒げていく。
二人の息遣いが次第に重なりだし、それからしばらくして同時に終わりの言葉を叫び、苦悶の声を上げた!!
君は強く少女の体を掴み、体を重ねたままその終わりを迎えた!!
「あ、ぁ、っ・・・・・・!!」
少女も同じくして君と同じ時を迎えたのだろう。
二人はお互いの体を強く抱きしめながら、体を震えさせる。
少女の体の中が君のもので染まっていくのを感じながら、腕の中にいる少女に優しく声をかけた。
63公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 02:05:17 ID:9Mb4X2PW
いまだ息を荒くしたままの少女はうっすらとその瞳を開け、君と視線を合わせてくる。
その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいたが、大丈夫と目が語っていた。
君は行為に及んだ部位からゆっくりと半身を抜き取ると、膨れ上がった半身から白い液体が零れ落ち、少女に落ちた。
少女も、先ほど君と一緒に時を迎えたときに出た液体が零れ落ちており、二つの液体はやがてゆっくりと交じりあっていった。
身体に大きな疲れを感じながら、君は少女の手をとって優しく起こしてあげる。
「ありがとうございます・・・」
君たちは身体を休める為、服の乱れはそのままに並んで座った。
座るときに少女は小さな声で痛みを訴えたが、おそらく先ほどの君との行為の代償だろう。
君は少女をやさしく気遣いながら腰をおろし、小さな肩に手を置いて身を寄せた。
そのまま二人はしばらく体を休め、言葉を交わしていった。
時々口にするのも恥ずかしい言葉を君は述べ、そのたびに少女は顔を真っ赤にして俯いたりした。
君はそんな少女の顔を見ながら、頭の中であることを考えていた。
今までの行為を振り返り、そして頭に浮かぶもの反芻していく。

『自分は、この少女に恋をしてしまったのではないか』

年齢の離れた、今までは迷宮を通じてのみ接点のあった彼女が君は途中から愛しくなったのではないだろうか!
何度も頭の中でその考えを浮かべては、確かめるように自分に問いかけるが、帰ってくる答えは同じものだ。
生まれでたその気持ちは確かなものだ。
心から君は、少女に好意を抱いたのだ!

しかし君は知っているはずだ!
君の隣に座る少女が、本当に恋焦がれている相手を。
今までの行為で、確かに少女が君のことを大切に思ってくれていることは分かった。
しかし、少女が本当に身を任せたい相手が君ではないことも分かっている。
生まれでたその持ちを少女に悟られないようにし、少女と言葉を交わしていく。
きっとこれからも少女は思い人のために、行動するだろう。
複雑になった心を感じながら、いつか離れてしまう少女を、今だけはと思いその身体を強く抱いた。


End
64公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 02:15:02 ID:9Mb4X2PW
いまさらながら、>>1の注意書きにある「ネタバレ有/無」を書いてなかった;

種類:世界樹の迷宮2 プレイヤー×助手
ネタバレ:弱(2階層到達後、推奨)
65公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 02:33:09 ID:9Mb4X2PW
続いて別の選択肢



【仲間を呼ぶ】


君は仲間へ連絡をとるため、少女をそのままにして小屋の扉を開けた。
口に指を当てかろやかに息をはくと、綺麗な指笛が鳴り、その音を聞きつけて1羽の鳥が君の前に飛んできた。
目の前に止まった鳥はその足に何かをつけていた。
よく見るとそれは小さな筒であり、君たち冒険者が有事の際にその筒に手紙を入れ、仲間の下に飛ばすために設けられたものだ。
君は手早く手紙をしたため、筒の中に入れると再び鳥を空へ舞い上げた。
宿の方に飛んでいくことを確かめると、君は小屋の扉を閉め、驚いた表情で君を見ている少女のもとへ戻っていく。
「え、えと。どうしたんですか?」
君の行動に疑問の顔を浮かべている少女は、不思議な顔をして君を見つめてくる。
少女の服はすでに綺麗に整えられており、君との行為のあとはまったく見られない。
その体もすでに冷めているようだ。
対照的に、君は未だ湧き上がる欲求で体を火照らせ、その下半身を大きく膨張させている!
すぐにでも少女に襲い掛かりたい君は、おもむろに自らの下半身を晒し、少女の顔に身体を近づけた!
当然、そんな行動を予想していなかった少女は、君の行動を避けることができず、あっという間に小さな口に君のものを含んだ!!
「ぅむ、んんっ!!」
先ほどまで言葉を発していた少女の口は、今、君のものによって無理やりふさがれている!
苦しそうな声を出している少女を見下げながら、君はかまわず少女の頭をつかんで動きを強める。
小屋の中に少女の苦しげな声と君の荒々しい息遣いが聞こえ始め、少女の声に興奮してきた君は、ますます下半身を膨張させていく!!
「ん、く、苦しいっ・・・」
人が変わったかのように行為を続ける君と、今にも泣き声をあげそうな少女の顔。
少女の顔を見た君は、顔を醜くゆがめ、ますます少女を乱暴に扱ってゆく!!
その行いに、少女は危機を感じたのだろう。
未だ続く行為から逃れる為に、君を手で突き飛ばしてくるが、少女の細腕ではびくともしなかった。
迷宮にその体を晒す君と、街で働く少女の体。
当然のように君に分があり、君はまったく気にする様子もなく、行為を続けていく。
むしろ、少女の抵抗を愉しむかのように行為を続けていく。
少女の必死の抵抗も虚しく、なすがままにされていく。
66公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 02:42:15 ID:9Mb4X2PW
どれくらい経っただろうか。
君にとっては一時かも知れないが、目の前の少女にとっては、まさに無限とも思える時間が過ぎていた。
君は少しずつその体に湧き上がってくる何かを感じとっていた。
なじみの深いその感覚に、さらに動きを早め、少女を乱暴に扱いだす。
「っ!!んっぁぁぁ!!」
少女がますます苦悶の声を出し始めたその時!
君はその下半身を少女の口に強く押し付け、湧き上がってきたものを少女の口に解き放った!!
「っぷぁ、っ!!」
勢いをつけて放たれる液体に、少女の顔は瞬く間に汚されていく!
強い興奮を覚えていた君はあふれ続ける液体を少女の顔に向かってどんどん放っていく!
少女の顔は君の放った液体でみるみる汚れていき、金色に輝く髪や緑の瞳までその色で汚れていく。
まるでずっと続くかのように放たれていた勢いが止まると、あまりの量に少女は口をおさえ、むせ返った。
苦しそうに喉を押さえ、飲み込んでしまったものを吐き出すかのように苦しそうにしている。
顔中を汚され、苦しむ少女の姿を見ると、再び体に興奮があふれ出し、その半身を膨れ上がらせる。
その時!
君たちのいる小屋の扉が小さく叩かれ、聞き覚えのある声が耳に届いた。
なじみのあるその声は、君が鳥を使って呼んだギルドのメンバーであり、君は仲間に向かって中に入るよう促した。
扉を開けて入ってきたのは、確かに君の仲間だ。
人数はちょうど片手に納まる数で、武具は付けておらず、思い思いの服装をしてこちらに歩いてくる。
君と少女の姿が見えるところまでくると、君たちの姿を目に留め、歩みを止めた。
しかし、すぐに君の意図を理解すると、その表情を変え、止まっていた足を前に進める。
「い、ぃや・・・」
君たちに囲まれる形になった少女は、その汚れた顔を震えさせ君を見上げてくる。
そして次の瞬間には、君と同じようにその半身を晒した仲間達が少女の体に手を伸ばしていた。
座ったままの少女を、あるものは乱暴に、あるものはゆっくりと扱っていく。
「ん、っ。嫌ぁ!!」
仲間のうちの一人が大きく膨張させた半身を少女に口に近づけ、君と同じ行為を始めだした。
「ん、んんっ!!!!」
なんとかその身を守ろうと、身体を精一杯動かして抵抗を見せるが、すぐにその身体は自由に動かなくなる。
少女を包んでいる着衣がどんどんはがれていき、やがて少女は白い肌をすべて晒した。

君は一歩下がり、少女と仲間達から離れると、少し離れたところにある手ごろな箱に腰を下ろす。
君が下がったことにより、動く場を得た仲間達は、少女を扱いやすいように動かしていく。
上から見下ろすようにする者もいれば、少女と同じく箱に座り、その身体に触れているものもいる。
あるものは、少女の下半身を弄び、自らの半身を狂ったように動かすものもいた。
仲間の体で少女の姿は全部見えないが、時折見える少女の顔は苦しそうにして、こちらを見つめている。
その少女の緑色の瞳は確かにこう語りかけていた。

『何故こんなことをするのか』と。

君はその無言の問いかけに応えず、ただ目の前で繰り広げられていく光景を見続けた。
少女はやがてその身をすべて奪われるだろう。
その先に何があるのかは、君たちのみが決め、少女は選択権をもたずにその身を遊ばれ続ける。
人に知られることのない街の裏手にある廃小屋の外はいつもどおり静かだった。

end
67公国薬泉院の治療士助手は俺の嫁!:2008/03/12(水) 02:53:01 ID:9Mb4X2PW
投稿完了です。
実際投げたら結構長かったので驚きました。
とりあえず助手をいっぱい書けたので次は公女あたりかな・・・。

公女=陵辱しか思いつかない俺の脳は左脳か右脳、
どちらか掛けているので無いかと思います。
68名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 08:51:06 ID:Pf5zVp8O
>>67
二つの選択肢両方を用意するその業の深さに全俺が落涙。

>公女=陵辱
「愛=理解」と同じぐらい人として当然なのでもっとやれ。
69名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 10:13:34 ID:yvZtrGtF
>公女=陵辱

お前は俺か。
70名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 10:17:36 ID:P61YZtCv
公女=陵辱→こうじょりょうじょく→こうじょりょうぞく→公序良俗

こうやって四字熟語の成り立ちを学べるとはなんと知的なスレ
71名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 11:05:37 ID:9Mb4X2PW
>>70

確かに、「公序良俗」だわw
というわけで公女を汚してきます
72名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 04:29:57 ID:E1lcNUah
スキュレーに畏れよ掛けて
自分の触手に嬲られてるのを醒めた目で観察するカスメ
73名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 17:49:47 ID:qc7EcO9Z
>>72
その発想はなかった。なんと言う鬼才か。

その設定ならアーテリンデとの姉妹丼(親子丼?)も可能だな。
74名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 19:04:45 ID:vIuBwsJQ
投下します。
公女で陵辱な流れをパリングで受け流して黒ドク子×ショタガンです。
ネタバレは無しです。よろしければ、見てやってください。
75ふたりのよる 1/8:2008/03/13(木) 19:05:52 ID:vIuBwsJQ
ぷにぷに。
頬を何かでつつかれているような感触に、意識が戻る。
「ん……う……」
ゆっくり目を開けると、すぐ近くにドクトルマグスの少女の顔があった。
ふわりと鼻をくすぐる黒髪からは、どことなくいい香りがする。
ああ、寝間着だと普段とイメージがだいぶ変わるなぁ……って、そうじゃなくて。
「……え、なにしてるんですか!?」
「いや、キミの寝顔が可愛いからつい見入っちゃって」
無邪気な微笑みに、つい視線を逸らしてしまう。
顔が熱い。多分赤くなってるんだろうな、と自分でもわかるけどどうしようもない。
「だ、大体、鍵はどうしたんですか」
「開いてたよ? そのままじゃ危ないから閉めておいたけど」
「……ありがと」
そういえば閉めてなかったような気もする。
というかむしろ寝る前の記憶があいまいだ。お風呂に入っていた辺りまではかろうじて覚えているのだが。
そんな状態で、よく無事に部屋までたどり着けたものだ。

「ねー、抱きついていい?」
答えを聞く前に既に彼女は首元に手を絡め、抱きついてきていた。
……勘弁して欲しい。
パラディンのようにまな板ならまだしも、彼女はそれなりに「ある」わけで。
二の腕に押し当てられている柔らかい膨らみの感触を、嫌でも意識してしまう。
「ん、男の子の匂い」
「……ほんとに、いつも無防備ですよね」
76ふたりのよる 2/8:2008/03/13(木) 19:06:51 ID:vIuBwsJQ
厄介なことに、ことあるごとに彼女は抱きついてくるのだ。「すきんしっぷ」とか言って。
いやもちろん嬉しいけどそれ以上に色々とまずい。
こうされただけでも、身体がかっと熱くなって、心臓が破裂しそうなぐらいドキドキするんだ。
彼女にしてみればじゃれあってるだけで、悪ふざけみたいなものなんだろうけど。
……男はすべからく野獣で、自分も例外ではないってこと、彼女はちゃんとわかっているんだろうか。
「僕だって一応男ですし、そのうち襲っちゃうかもしれませんよ?」
「いいよー、キミになら」
「あのですね、冗談じゃなくてほんとに」
そこまで言いかけて――唐突に、唇を塞がれた。
間近に、彼女の顔。
理解が追いつかず、彼女の唇が離れるまでの瞬き数回の間、されるがままになっていた。

「冗談じゃ、ないよ?」
少し潤んだ目で、彼女は僕に、そう言った。
その言葉の意味するところに、どくん、と心臓が高鳴る。
「こうやって抱きついたりするの、キミだけだもん。好きだからくっついてたいし、一緒にいたいの。
 ……ねぇ、キミは私のこと、どう思ってる?」
震える声で、それでも僕に問いかけてくる彼女。
……そんなの、決まっている。
彼女の背中に手を回して、その細身な身体をぎゅっと抱き寄せた。
「あ……」
「僕も、好きだよ」
 おでこに軽くキスをすると、彼女の表情がぱあっと明るくなる。
 ――彼女の一番の笑顔。僕の大好きな笑顔。
77ふたりのよる 3/8:2008/03/13(木) 19:07:38 ID:vIuBwsJQ
 どちらからともなく、僕たちは再び唇を重ねあった。
 触れた部分から伝わってくる、彼女のぬくもり。
 すぐにそれだけでは物足りなくなって、彼女の中に舌を割り入れる。
 一瞬戸惑ったように身体を強張らせたけれど、すぐに力を抜いて、受け入れてくれた。
 ぴちゃぴちゃ、くちゃくちゃ、と部屋に響く水音。
 お互いの舌を動かし、絡め、舐めあう。彼女の味は、蕩けそうなほどに甘い。
 舌の裏が弱いのだろうか、そこを舌先でくすぐるとくぐもったような小さな悲鳴があがる。
 その反応が可愛くて、何度も何度も執拗に責めた。

 やがて、息苦しくなってきて、唇を離す。
 お互いの唇の間に、つ、と光る糸が引いて、すぐに重力に負けて切れていった。
 彼女は恍惚とした表情で、潤んだ黒い瞳をこちらに向けてくる。
 ……キスって、こんなに気持ちいいものなのか。
 息を切らしながら自分も余韻に浸っていると、彼女はそっと僕の手を取り、胸へと当てた。
「え、えと」
「触っても、いいよ」
 上目遣いでそんなことを言われて、理性を保てるわけがあるだろうか、いやない。
 本能の命じるままに、彼女をベッドに押し倒した。
 きゃっ、と可愛い悲鳴が聞こえたが無視して、寝間着のボタンを外していく。
 彼女の顔に目を向けると、恥ずかしそうに顔を赤らめていた。けれどやはり抵抗はしてこない。
 続いてシャツも脱がし、彼女の上半身に纏われているのは胸を覆うブラジャーのみになった。
 その膨らみを、とりあえずブラ越しに撫でてみる。
「ん……っ」
 ビク、と彼女の身体が震える。感じてくれているのだろうか?
 その膨らみを揉んだり、揺すったり、ぎゅっと掴んだりする度に、部屋には可愛い嬌声が響いた。
 もっと聞きたい、反応が見たい。
78ふたりのよる 4/8:2008/03/13(木) 19:08:15 ID:vIuBwsJQ
「い、痛……ちょ、ちょっと止めて!」
 胸を弄るのに夢中になっていると、彼女から制止の声があがる。
「ごめん、乱暴すぎた?」
「そ、そうじゃなくて。乳首が、立っちゃって」
 彼女は少し身体を起こし、手を背中に回して、器用にブラジャーのホックを外す。
 そして、二つの乳房が解き放たれた。
「うわ」
 ぷるん、とした形のいい丸い膨らみ。
 ……わかっていたけれど、それでも実際に生で見てみるとやっぱり違うものがある。
 どういうわけかつるぺた増量キャンペーン中のハイ・ラガードだが、あえて声を大にして言いたい。
 大きいことは良いことだ、大きな乳もまたステータスだと!
 頂点にある桃色の乳首はぴんと立って、触ってもらうのを待っているように見える。
 それを、きゅ、とつまんでみた。
「あふ……っ!」
 敏感に反応して、彼女は身体をくねらせる。
 女の子はここが弱いっていう話はよく聞くけど、それは本当なんだと今更ながらに思った。
 硬く張ったその突起をくにくにと左右に動かすと、熱っぽい喘ぎ声。
 聞いているこっちまでなんだか変な気分になってきて、手の動きが加速する。
 不意に爪で乳首を弾くと、彼女の身体がベッドの上で跳ねた。

「ひゃ、は、ひゃう……お、おねがい、した、も……」
 見ると、彼女はもじもじと太腿を擦り合わせていた。
 胸だけじゃなく、下の方も我慢できなくなってしまったらしい。
「やっぱり、可愛い」
 唇に、軽く触れるだけのバードキスをして、ズボンの中に手を入れた。
79ふたりのよる 5/8:2008/03/13(木) 19:08:42 ID:vIuBwsJQ
 ……触れた下着は、ぐっしょりと濡れていた。
 というかよく見ると、すでにズボンにまでシミができ始めているくらいだ。
「え、もうこんなに?」
「あぅ、その、それは……」
 何か後ろめたそうな表情で口ごもって……しばらくして、意を決したように口を開いた。
 軽蔑しないでね、と前置きして、
「さっき、キミの寝顔見ながら、その、ひとりで……ね」
 爆弾を投下した。
 さすがにどう反応すればいいかわからなくて、黙ってしまう。
「だ、だって仕方ないじゃない、あんなに可愛い顔見せられて我慢しろっていう方が無理だよぉ!」
「……その気持ちは、わからなくもないですけど」
 自分だって同じ状況なら理性のネジが飛びそうになっていただろうし。
 にしても、なんて大胆な。
 してる最中に僕が起きたらどうしていたんだろうか。色々な意味で大変なことになったのは間違いない。
 でも、彼女のそんな姿もちょっと見てみたかったかも。
「そ、それより、続きっ」
「あ、うん」
 下着越しに指で彼女の秘所を、つ、となぞった。
 くちゅ、と卑猥な水音。そこが熱を帯びているのが、布を一枚隔てていてもわかる。
「はぁ、ぁ……もっと、もっとぉ……」
 言われるまでもなく、指の動きは大きく、荒くなっていった。
 さらに開いている左手と口で、胸への責めも再開する。
 左手で乳首に爪を立てながら、もう片方の乳首を甘噛みすると、その身体がベッドの上で暴れる。
「ふ、ふぁあ、いい、いいよぉ……っ!」
 彼女のそこからは蜜がどんどん溢れ出し、右手はもうべとべとになっていた。
 部屋の中を徐々に染めていく、「女」の匂い。
 快楽に染まっている淫らな彼女の姿に、こちらも否が応でも興奮してくる。
80ふたりのよる 6/8:2008/03/13(木) 19:09:10 ID:vIuBwsJQ
「その、そろそろ、いいかな……僕の方も、我慢できないから」
 さっきから下腹部の銃身が臨戦態勢とばかりに痛いぐらいにそそり立っている。
 ここ一週間ほど忙しくて自分でする暇もなかったせいか、それはもう物凄い勢いで。
 彼女がこくんと頷いたのを確認すると、ズボンも下着も脱がせ、秘所にそれをあてがった。
「痛かったら、言ってね。なるべく優しくするから」
 そう言って、彼女の膣内に自分のモノを挿し入れた。
 ぎゅ、と服を掴んでくる。やっぱり、「初めて」だから、すごく痛いんだろう。
 狭くてきついそこを、ずぶずぶと中を進むたびに、苦痛に耐える声。
「大丈夫?」
「っく、ふ、ぅ……へ、へいき、だから」
「そう言われても、全然平気そうに見えないけど」
「……ここでやめたら一生呪う」
 涙を浮かべた瞳でそんなこと言われて、逆らうわけにも行かない。
 痛みに耐える彼女の頭を撫でながら、少しずつ進んでいくと、一際狭くなった場所に先端が触れる。
 彼女の純潔の証。
 一呼吸置いて、それを一気に貫いた。
「い、ぁ、あぁぁっ!!」
 苦痛に彼女の顔が歪み、涙がぽろぽろと零れる。
 その痛みと引き換えに、ようやく自分の陰茎は一番奥まで届いていた。
「ひっく、えぐ……痛い、すっごく、痛いよ……」
 その痛みを象徴するように、繋がった根元から紅い液体が零れ落ちていく。
 子供のように泣きじゃくる彼女をぎゅっと抱きしめて、しばらくそのままでいた。
81ふたりのよる 7/8:2008/03/13(木) 19:09:39 ID:vIuBwsJQ
「もう、大丈夫?」
「……うん。いいよ、動いても」
 ようやく彼女が落ち着いたのを確認して、ゆっくりと腰を動かし始める。
 両の壁がきゅう、ときつく締め付けてきて、それだけでも軽く達しそうだ。
「ぁ、はぅ、きゅ、くぅ……っ!」
 しばらく、ゆっくりと陰茎を前後させていると、彼女の様子が変わってきた。
 明らかに表情に、苦痛以外のものが混じってきている。
 膣内も。さっきまではただきつかっただけなのに、生き物のようにうねり始めているような。
 ……堪えきれず、徐々に腰の動きが激しくなる。
「うあ……すごい、膣内が、熱い……っ!」
「ひぁ、だ、だめ、そんな、激しく、ひゃ、ぁ、あぁっ!」
 いつの間にか、お互いに、獣のように腰を全力で動かしていた。
 ずっと繋がっていたい、この快感を感じていたい。

 ――しかし、そんな想いとは裏腹に。
 まるで搾り尽くそうとするような彼女の締め付けに、終わりの時が徐々に近づいてくる。
(やば、もう、限界……!)
 反射的に引き抜こうとして、
 しかし彼女にぎゅっと抱きつかれ、その行為は止められた。
「だめ、最後まで、一緒、いっしょなのっ!」
 そして、彼女の締め付けが、一際強くなって。
「く、ぅ……!」
 耐え切れなくなった陰茎が脈打ち、彼女の膣内に、その熱い白濁をぶちまけた。
 一回、二回、三回、何度にも分けて、いつもよりずっと多い量を撃ち出していく。
「う、うあぁ、あ、熱い、熱いの、いっぱい……!」
 ほとんど同時に達した彼女は、背中に回した手の爪を立ててその白濁を受け入れ、
 ……やがてネジが切れたように、彼女の身体から力が抜けていく。
 自分の方も、心地よい疲労感に襲われて、急速に意識がブラックアウトしていった。
82ふたりのよる 8/8:2008/03/13(木) 19:11:22 ID:vIuBwsJQ
「この状況、どうしたらいいんだろう」
「ほんとだね」
 あれほど激しく交じり合った後だというのに。僕たちはいつもの時間に起きていた。
 少しだけ眠い。このままもう一眠りしたいけれど、そうもいかない。
 ……昨夜の事が夢でも幻でもないことを示している、目の前の状況を見る限りは。

 シーツは血やら愛液やら精液やらでぐちゃぐちゃ。
 部屋の中にただよう、情事の後の臭い。
 そして何より、裸で同じベッドに転がっている彼女の存在。
「さすがに隠し通すの、無理じゃないかな?」
 あんまり深刻そうじゃない声で言う。
 ……うん、僕もそう思う。どう取り繕っても確実にバレると思う。
 少なくともリーダーはこういうことには聡いだろうし。
「みんなに何て言われるだろうね……」
「きっと、向こう一週間はからかわれるね♪」
 そんなどうしようもない状況なのに。
 語尾に音符まで付く勢いで上機嫌な笑顔の彼女を見ていると、どうでも良くなってくるから不思議だ。
 その髪を優しくなでると、彼女のくすぐったそうな声。

 窓の外から僅かに差し込んできた光が、部屋を朱色に染めていく。
 朝が、訪れようとしていた。
83名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 19:12:05 ID:vIuBwsJQ
以上です。
なんというか自分の脳内で唐突に黒ドク子さんの時代が到来してしまって
これはもう書くしかない! と思って書き始めたはいいんですが。

・ショタガン新人、黒ドク子一軍という当初の予定はどこへやら
・二人とも呼称が微妙に使いづらく、結局「僕」「自分」「彼女」だけで通す
・黒ドク子のひとりえっちも入れたかったけど入れる場所がなかった

とはいえ、好感度MAX状態な黒ドク子さんは書いててとても楽しかったです。
では、また妄想を蓄えつつ28F中央にいるあいつへの対策を練るとします。
84名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 19:22:40 ID:yxhn1LaB
>>83

投稿GJ!!
今までNPCキャラしか書いてなかったけど、黒ドク子にもえたので、
次はこのキャラかな・・・。
85名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 19:40:50 ID:qc7EcO9Z
>>83
違う!
ウチの黒ドク子さんはそんな自分から誘ったりするようなえっちな子じゃないんだ!
普段は明るく振舞いつつも、本当に惚れた相手と
二人きりではあがって口も聞けなくなるような子なんだ!

……でも、くやしいッ……GJしちゃうっ……
86名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 22:13:21 ID:MgO4XQcV
うちの黒ドク子さんは巫術:鋭敏化とか巫術:絶倫化とかの人に言えないような巫術を駆使して
今日もカメ子と協力してショタパラを陵辱していm……おや、誰か来たようだ。ちょっと出てくるよ
87名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 00:54:07 ID:+/PbkjJT
>>86

今まで陵辱する立場で書いていたけど、今度は「される」側でも書いてみるかな・・・。
ガンナ♀(ツンデレっぽい方)×ガンナ♀(眼鏡)のハードなやつとかは邪道ですか?
88名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 00:58:41 ID:2Kwaq5IU
86とは別人だが、あえて言いたい。
俺たちを染め上げる気概で来てください! と。
全裸で待ってる。
89呪鳥ノ檻 0/9:2008/03/15(土) 17:01:58 ID:tNMsZL9l
投下します。
眼鏡メディ×緑髪カスメ(女)で病み、強姦要素あり。
暗くは無いが、後味は悪いかもしれない。
先に土下座しときますか。
90呪鳥ノ檻 1/9:2008/03/15(土) 17:03:55 ID:tNMsZL9l
「好きです、僕の子を産んでください」
「……すまないが、私にその気は無い。他をあたってくれ」
「そう言うと思いましたけどねぇ。とりあえず僕の意志を言っておこうと思いまして」
「…………」
「愛していますよー」

数日前、そんなやり取りをした。
……冗談だと、思っていた。


ж


軽い痛みと共に、カースメーカーは意識を浮上させる。
風邪を引いたときのように変に熱っぽい体で起き上がろうとするも、丁度両手をまとめて万歳をしているような体勢で何かに縛られている上、
仰向けになった自身の上に何かが乗っているため叶わない。
下は柔らかかったから、おそらくベッドの上だろう。
耳慣れた金属のこすれる音がした。多分腕を固定しているのは鎖だろうな、
と思いながらカースメーカーは視線を動かす。
……悪い予想はあたる物だ。
一糸纏わぬ自分の上に覆い被さるようにして、仲間のメディックが抱きついていた。
91呪鳥ノ檻 2/9:2008/03/15(土) 17:05:35 ID:tNMsZL9l
丁度乳房の上に頬を寄せるようにしているそれを見て、
カースメーカーがまず思ったことは
(……重い)
本来は同じ後衛職といえど、彼は俗に言う殴りメディック。
男女の差を差し引いても肉のつき方からして違う。
羞恥心は無かった。それは彼女特有の達観とも取れる無関心さの結果か…
或いは、ほのかに好意を抱いていた相手だからか。
それは恋愛感情などではなくただの仲間に対する物であり、
そして彼女の世界には興味があるものとそれ以外で分かれている。
今の状況には興味があった。身の危険を考慮にも入れずに、
カースメーカーはメディックに声をかけた。
「起きているならどいてくれ。眼鏡があたって痛い」
「おや、もう起きたのですか」
悪びれもせずメディックは顔をあげた。
「おはようございます。気分はいかがですか?」
「重い。痛い。熱い」
単語を並べただけの言葉。
お水、いりますか?とメディックが言い、もらう、とカースメーカーが答えた。
メディックはむくりと起き上がり、部屋の隅に置いてあった机から水差しをとって
戻ってきた。当然のようにコップは用意していないらしい。
「お約束というわけか」
「理解が早くて何よりです」
カースメーカーとて何も知らない幼子ではない。数日前のメディックの言葉、
全裸で縛られた自分、密室に二人きりという状況。
そこから導き出される結論を理解して尚、彼女は何もしなかった。
呪言で彼を操り鎖をはずすことも。
絶叫し恐怖に身をすくませることも。
その場で舌を噛み切って命を絶つことも。
やろうと思えば彼に止める手立ては無かったにもかかわらず、
カースメーカーはその全てを選ばなかった。
92呪鳥ノ檻 2/9:2008/03/15(土) 17:07:34 ID:tNMsZL9l
メディックが水差しに口をつけ、水を口に含む。
そのままかがみこんできた彼の口に自身のそれを合わせ、カースメーカーは水を嚥下した。
彼の体温によってぬるくなった水は、体の熱さを助長させた様な気がする。
ぴちゃ、と唾液の糸を引きながらメディックが体をあげた。

「愛してますよ」
「前にも聞いた」
「その、癖のないヨモギ色の髪も爬虫類の様な深紅の目も男性のような口調も
小さな胸も全てに対する無関心さも、全部ひっくるめて愛しています」
「褒められた、気が、しないな」
「褒めてますよ?」
「そう、か」
「そうですよ」

何処かずれたおかしな会話ではあったが、メディックは幸せそうに笑った。
対照に、カースメーカーの呼吸が荒くなっていく。
勝手に涙腺が緩み目が潤み始め、頬の赤味が増した。
身体の熱さは耐え難いほどになり、あまつさえ下腹がわずかに疼く。
とろり、と透明な愛液がシーツを汚し始めたのを見て、メディックは更に微笑む。

「先ほどの水には催淫剤が溶かしてありました。
あなたが眠っている間に投与した分もあります。……身体、熱くありません?」
「そういう、こと…か」
「もう少ししたら、始めますから」

にっこり、と。
邪気の無い、それこそ幼子のような顔で、メディックは笑んだ。
93呪鳥ノ檻 4/9:2008/03/15(土) 17:08:37 ID:tNMsZL9l
ж

「僕は、あなたが居なくなることが何よりもつらい」

つぷり、と指を差し入れながらメディックが言った。
かすかにカースメーカーの背が跳ねる。

「覚えてます?この間のFOE戦。皆が逃げようとする中、
あなたが……あなただけが戦おうとしました」

ぐじゅ、くちゅ、にちゃあ

「結果、仲間全員が逃げることに失敗。
幸いにも敵にテラーが効いていたので、態勢が崩れることは避けられました」

くちり、ぬる、ぎちゃ

「でもね。僕には…あの時のあなたが、死にたがっているように見えたんです。
ここで自分の人生が終わるのならば、それでも良いと。
そう見えたのは気のせいじゃありませんよね」

カースメーカーは答えない。ただ唇を噛み締め、まっすぐにメディックを見つめていた。
メディックが指を動かすたびかすかに痙攣をしてはいるが、
その瞳にはまだ理性の光がある。
わずかに息を荒げながらメディックが続ける。

「だから……死ぬ気が起きなくなるまであなたを愛そうと決めたんです」
「っ…ぁ………」

引き抜いた指はてらてらと光り、カースメーカーの身体の準備が十分だということを
如実に語っていた。

「大丈夫、痛いのは初めだけらしいですから」

催淫剤入りの水はメディックも口に含んだ。
持続性が薄い代わりに、即効性と瞬間的な効力は高い。
この日のためにメディック自らが調合した。
早くも痛いほどにそそり立った怒張を、カースメーカーの秘部に添える。
カースメーカーは、いつも通りの茫洋とした表情のまま彼を見ていた。

94呪鳥ノ檻 5/9:2008/03/15(土) 17:09:45 ID:tNMsZL9l
ж


粘着質の音と共に、メディックはカースメーカーの中に自身を埋め込んだ。
カースメーカーが仰け反る。接合部からは、血が流れ出していた。

「っ、…痛、……」
「処女だったんですね。嬉しいですよ、僕があなたの初めてで」

メディックが自分本位な言葉を発する。その間にも腰を動かし、より深く彼女の中へと
進んでいくのを止めない。カースメーカーが息も絶え絶えに口を開く。

「お、前は…何を、……望ん、で…」
「あなたが欲しい。このまま閉じ込めて、誰にも見せずに、僕だけのっ…!」


勢いをつけ、残りの全てを押し込む。メディックはこみ上げる射精欲求をこらえた。

(まだ、早い……)

まだ彼女は何も感じていない。何も考えられなくなるほどの、快楽を、まだ。

「愛して、います。愛しています、愛しています、愛しています愛しています
愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています」

腰を律動させながら、壊れた蓄音機のようにメディックは繰り返す。
一旦動きを止め、カースメーカーが慣れるのを待つ。
彼女は、涙が流れるのに任せるように泣いていた。
それを見て、ほんの一瞬メディックは呼吸を止める。
彼女が泣くところを見るのは初めてだった。おそらくは生理的なものだろう、
舌を伸ばし涙を舐め取ってみた。……塩辛い。
動きを再開する。
一度半ばまで抜き、再度挿入。そのままピストン運動に移るため、
カースメーカーの腰を固定する。

「愛しています」

何処か泣きそうな顔で、メディックはカースメーカーを犯す。
95呪鳥ノ檻 6/9:2008/03/15(土) 17:12:46 ID:tNMsZL9l
体に入ったメディックが熱く、動いた。
この後に及んでカースメーカーは、恐怖も恥辱も感じていなかった。

別段生涯貞操を誓った相手が居るわけでも無し、赤の他人に意味も無く
犯されるよりはましか。
無理やりに犯されるその行為自体は苦痛を伴っていたが、それすらもどうでもいい。

カースメーカーにとって、これはその程度のことだった。
メディックの言葉は、当たっていた。
カースメーカーという職において、情と苦痛は制御しなければならないものだ。
愛も憎悪もその対象への術を妨害する。苦痛が過ぎれば術を御せない。
彼女はその両方に無関心になることで、それを無かったことにしているため、
弊害として他のほとんどに関心を持たない。自分の命もその一つだ。

(そんな命でも……)

彼は惜しんでいるらしい。愛している、と言った言葉にも偽りはおそらく無い。
ただ、表し方が極端なだけなのだ。そのことに、カースメーカーは気付いた。

「狂、って…るな、っん、ぁ、あ!」

お前も、自分も。
今まさにメディックに犯されながらも、その犯している相手に親近感を覚えるなんて。

「ぃっあ、さみしい…っく、だけ…だろう、お前、も!」

寂しい。だから、愛されたい。愛したい。
メディックは誰かに愛されたかったのだろう。他人を愛することで自分も愛されようとし、
たまたま近くに居たのがカースメーカーだった。
自分の場合は寂しいという感情そのものに無関心だったから、気付かなかったが…。
憐憫かもしれない。傷の舐めあいなのかもしれない。
だからこそ。

96呪鳥ノ檻 7/9:2008/03/15(土) 17:13:50 ID:tNMsZL9l
カースメーカーは強張っていたからだの力を抜いた。
与えられる衝撃を、余すところ無く受け止める。
ぞくり、と背筋に快楽が走りぬけた。

「あ、ん、っ…ぅ、あ、あっ、っく、ぁ…!」

素直に喘ぎ声を出す。催淫剤の効果はまだ残っていたようで、意識が白くなっていく。
膣穴に性器が差し込まれ、ぐちゃぐちゃと攪拌され背筋が跳ねる。

「うごいて、っあ、いる…っなぁ!っく、おくまで…はいって、ひゃんっ!
いた、い…いあっ!?」

意図的に腰を振ってみると、予想以上の衝撃があった。
もっとも敏感な性感帯を擦られ、一瞬意識が飛びかけるほどの快感に襲われた。

「っい、あ!あ、ぁん…っき、っう、あ」

相手の動きにあわせるように腰を振るたび、あふれ出た愛液が周囲を濡らす。
腹に差し込まれた異物を、気持ちいいと思った。

「あふ、…っい、うあ、ん…あ、あ、ああ」

異物に内壁を擦り付けるように動く。
きゅうきゅうと締め付けるように力を込め、より奥を突けるように動く。

「いっ!ひ、ぁあ、…っあ、ぁん、っう、あ!」

メディックが乳房に喰らいついてきた。決して大きくは無いそれの、先端を舌で舐られる。
所々傷のある手で腹部を撫で回され、空いたほうの乳房を揉みほぐされる。

「くぁっ、あっ…う、ぁあ!あ、く…、んは」

痛みは既に無く、全て快楽に置き換わっていた。
耳に聞こえる水音さえも、その証でしかなく。

「ああっ、い、…かふ、ぅぁ、ひ、あぁ、ぃ!」

意識を保てたのはそこまでだった。
あとはひたすら本能のままに腰を振っていたのだろうと、彼女はあとから思った。

97呪鳥ノ檻 8/9:2008/03/15(土) 17:14:45 ID:tNMsZL9l
ひときわ勢い良く最奥を突いて、メディックは達した。
倦怠感と、それ以上の達成感が残った体でカースメーカーを見ると、腕を縛られ
小ぶりな胸をさらけ出し、大きく開いた足の間から彼の精液がたれ出ているその姿は、
例えようも無く扇情的だった。

「すご、い、ですね…。まるで僕のほうが抱かれているような、感じで」
「……いつまで、続ける…つもりだ」
「あなたが僕を愛するまで」
「そんなこと、が…ありえると……思っている、のか?」
「ええもちろん」
「…そうか」
「ああ、ギルドのほうには二人揃って休養と言ってありますから、
時間はたっぷりとありますよ」
「……」
「愛していますよ」

98呪鳥ノ檻 9/9:2008/03/15(土) 17:16:01 ID:tNMsZL9l
ж


それはまるで、鳥かごに飼われた鳥のようだと彼女は思った。
愛でられるのみで、こちらの意志は聞き入れられない。
しかし自分に伝えたい意志などあるのだろうか?
(無いな。少なくとも今は)
ぎしり、とベッドが軋んだ。
腕を縛っていた鎖ははずされ、代わりに足かせをつけられた。
(別に、構わないか)
現状を好んでいるわけではないが、嫌ってもいない。
カースメーカーにとって日常とはうつろいゆくものであり、
それがこうなったとしても何ら不思議ではない。
それに、正直関心も無い。つまりどうでもいい。


それは幸せではないけれど、少なくとも誰も不幸ではない。
病んではいるけど一途なメディックと、なりゆきまかせなカースメーカーの、お話。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――
初めはバイブ突っ込まれる鬼畜陵辱物だったのが、どこを間違ったんだか。
とりあえず緑髪カースメーカーは俺の嫁。
続きは書くかもしれないし書かないかもしれない。
『畏れよ、我を』かかったら書くかも。
駄文をここまで読んでくれた人、感謝します。
99名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 21:05:21 ID:W18rw9Ff
GJGJGJGJGJ!!
メディックもカースメーカーも、色気っぽく切ないのが良いです、
気だるくて微熱っぽい空気もたまりません。
「畏れよ、我を」は唱えられませんが、ぜひ続きが読みたい!
100名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 22:04:34 ID:RbViVOEE
なんちゅうヤンデレか
デレてないけど
病みっぱなしだけど

でも二人ともそれなりにしあわせっぽいのでまあ良し
これで体の相性がいいなら最高だろうにね
101名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:38:24 ID:ITW+AfLo
GJ!
ちょっとスキルポイント溜めてくる
102名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 09:58:31 ID:WmqnknmH
素晴らしい。
切なくて、沁みる。
個人的には、以前あったブシドー×カスメに勝るとも劣らないカスメものだと思う。
103名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 13:28:48 ID:dmI4idjM
読み手としては、投稿された作品って適度に改行いれたほうが読みやすいですか?
自分が書くと、いつも文体が長くなって「自分以外だと読みづらいかな」と思ったので。

台詞の間だけでも空白を入れてみたりしたが、台詞事態が少ない俺の書き方じゃ・・・orz
104名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 14:06:07 ID:GN1ydEZP
場面転換やちょっとした間に空白行挟むとか。
105名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 14:22:31 ID:dmI4idjM
>>104
やっぱりそうなるか・・・。
もっと勉強して投稿してみます!!
106名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 18:10:51 ID:bE4ejitb
>>103
2chに投稿するエロSSだと、できるだけ「一行で収まる文」を心がけてるな

まあ2chに限らないんだけど、ダラダラと続くと読みにくいしね
107名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:47:54 ID:PhBEQBSz
4人一気に引退したため、5階層が攻略できません!!(自業自得)
しばらく陵辱交女書きに集中かな・・・。
108名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 10:55:46 ID:WkjOyPOF
>>107
未だに逆鱗マラ中です(あと逆鱗だけ('A`)

はぁ……また行ってくるか

ひりゅーの巣| λ………
109名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 17:16:16 ID:C450QsQv
1層5階についたから三日クエやってみたが、
まだ2日残ってるのに泣きそう。

ロリメディが心配でエロのえの字も浮かばん('A`)
110名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 17:33:27 ID:xP+zZt5Q
>>109
3日クエは、帰ってきたその日のお風呂でエロイベント発生するから頑張れ。超頑張れ。
111名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 17:35:01 ID:8UFmaY8c
あんなカタツムリがたくさん生息する場所で「エロ妄想するな」といわれても無理な話だぜ
112名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 20:07:28 ID:vxNPgIfh
>>109
駆け寄る襲撃者が徘徊してる場所が安全地帯だぜ。
エンカウント率ゼロじゃないが大幅に下がる。
113名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 12:28:34 ID:Y0ulg00k
>>112
まず、駆け寄る襲撃者をなんとかしないといけない件。

まぁ、フォーススキル使えば何とかなるが。
114名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 13:04:02 ID:o0RAUhkV
レンジャーの警戒歩行10ならほぼエンカウント率0。
3日間→72時間→2160歩なので警戒歩行10を9回使えば楽々クリア
TP90消費なのでそれなりのレベルが必要だが。
115名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 13:25:03 ID:p7Frrjqt
採取レンジャー1人連れて行けば、採取で採ったアイテムと敵からのドロップアイテムで十分回復可能。
TPチマチマ回復しつつ馬車馬のごとく働かされてロリメディ涙目。それを見てオレ大歓喜。
116109:2008/03/19(水) 13:31:21 ID:jebYprP/
皆ありがとう。
駆け寄るを倒してないからパラorブシドーの小部屋、
真ん中の通路でやり過ごしつつなんとかロリメディを宿に連れ帰れたよ。

普通に4F歩き回ってた俺バカス。
117名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 15:36:06 ID:CbXW6ObU
>>116
お礼はいいから早く、
ロリメディを宿に連れ帰った日に発生したイベントを
書きしるして、ここにUPする作業に戻るんだ。
118名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 16:06:53 ID:w4hnFeI7
>>116
3日間迷宮漬けだったプレイヤーの身体をロリメディの前に晒して、口でry

・・・・・・ちょっとカイてくる。(いろんな意味で)
119名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 19:48:27 ID:S9BmJzRE
>>110
お風呂に入ってない娘達をくんかくんかするのがいいんじゃないか
120名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:06:47 ID:88z/sHe0
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm2689277
10分55秒にガン子が
121名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 21:29:19 ID:IPRuwzKI
引退して故郷に帰ることが決まったパラ子と別れたくないばかりに
ソードマンがパラ子を拉致って姿を消したせいで
前衛がいなくなって我がギルドの戦力がガタガタです。
122名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 21:32:37 ID:ME158ocl
ああ、ウチはショタパラとメディ姉が
「うふふ寿引退だねー」
「あらあら、それは女性の方で使う言葉よ」
「でも結局若返るだけだよねー」
「年齢差逆転してくれないかしら」
とか手に手をとって引退して若返って帰ってきたので、
防御と回復面で泣きそうになりました。
123名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 06:26:22 ID:9fIE4baD
パーティでは最前線に立って
男にも負けないようにと気を張って
パーティを守り続けた気の強いパラ子が、
迷宮の中で、背中を預け、命を預けた仲間のソードマンに
拉致され、人里離れた寂れた廃屋のベッドの上で
押し倒されて縛られて
ショックと悲しさのあまり心折れて泣きじゃくるわけですね。
わかります。

これぐらい暗いのが大好きです。
124名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 15:49:12 ID:/ZJ7J+tK
>>123
ワッフルワッフル
125love me, I love you 0/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:39:07 ID:vKdAchi0
投下いきます。
ガン男×バド子の(たぶん)甘ったるいラブラブもの。
ネタバレ要素は特に無し。

プロローグというか、エロに入るまでが結構長いので、
エロいのだけ読みたい人は、5のあたりからどうぞ。
126love me, I love you 1/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:39:57 ID:vKdAchi0
「ええっと…… これで全員分揃いましたよね?
 じゃあこれより、フリクション女の子限定の飲み会をはじめまーす!
 おおいに盛り上がっていきましょー!
 はい、かんぱーい!」
「かんぱーい!」
幹事役であるティルがとった音頭に続いて、
華やかな複数の声と、カン、というグラスを重ねる音が個室内に響き渡る。
新進気鋭のギルド、フリクション。
ギルドメンバーは既に10人を超えているが、
先程ティルが言ったとおり、今この場にいるのは女性メンバーだけだった。
本日の参加者はダークハンターのルーチェ、バードのアイナ、
ブシドーのハカナ、ガンナーのコトア、そしてメディックのティルである。
余談ではあるが、ここハイ・ラガード公国においては、
飲酒が16歳から認められていることを付記しておこう。


「ところでアイナさん。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいですか?」
「ん? なあに?」
ティルが核心を切り出したのは、
とりとめのない雑談にひとしきり花が咲いた後だった。
「なんだか最近、随分元気がないみたいですけど、どうかしたんですか?
 今日だってあんまり楽しめてないみたいですし……」
「そうそう。なんだか心ここにあらず、って感じになってるんだよねー」
誰よりも早いペースで杯を重ねていたわりに、
言動に乱れはまったく見られないルーチェが続けて言う。
「あ……」
そんな指摘を受けることは予期してもいなかったのか、アイナは表情を曇らせた。
「……あたし、そんな風に見えてる?」
「ああ、かなりな。
 表情もそうだが、最近のお前は、なにより歌声に力がない。
 あれで気づくなというのが無理な話だ」
「………ごめんなさい」
「謝ることはないわ。みんな心配してるのよ、最近のアイナのこと」
そう。ここ数日というもの、どうやらアイナが落ち込んでいるらしいということは
ギルドメンバーの誰もが感じていた。
本人こそ知らされてなかったものの、実は今日のこの集まりは、
アイナに元気を取り戻してもらうために開かれたものだったのである。
常に一寸先の死と背中合わせといえる、冒険者という職業を生業とする人間にとって、
何かしらの不安を胸に抱えていることがどれだけ好ましくない状態なのかは、想像に難くないだろう。
戦いの場においては、僅かな精神のブレが自らの――
いや、仲間全員の死に繋がることも決して珍しいことではないのだ。
もっとも、そこまで考慮しなかったとしても、誰もがアイナのことを心配していた筈だ。
普段の彼女が、その持ち前の天真爛漫さで歌い、
澄んだソプラノボイスを樹海に響かせる姿は、ギルド内の誰からも愛されていたのだから。


「ひょっとして、ガルムさんと関係することじゃないですか?」
「………う! どうしてわかったの!?」
「はあ。やっぱりね……」
コトアが頭をかきながら小さくため息をつく。
実は最近、ギルド内には元気がないメンバーがもう一人存在していた。
彼こそが、ガンナーのガルムだ。
ガルムとアイナが元気を失った時期はぴったりと符号する。
そして二人は恋人同士――と来ればこれはもう、
木の股から生まれたような人間でなければ誰でもピンとくるに決まってる。
吊り橋効果――という有名な事象がある。
心身が危機的状況に晒されるような状況において、
恐怖からくる脈拍数の増加を恋のときめきと勘違いし
男女間に恋愛感情が生まれやすくなることだ。
127love me, I love you 2/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:40:37 ID:vKdAchi0
果たして、それが理由なのかどうかは定かではないが、
実際のところ、ギルド内でのカップル成立率はかなり高かった。
現に、今この場にいるメンバーの中でも、彼氏持ちでないのはコトアただ一人である。
「あんなに仲良くしてたのに、喧嘩でもしたの?」
「ううん。違う。
 そうじゃないの。そうじゃないんだけど………」
そこでアイナは下を向き、黙り込んでしまった。
個室の中は静まりかえり、その場には他の団体客の喧騒だけが聞こえてくる。
「アイナさんが話したくないんだったら、無理にとは言いません。
 ……でも、話すことで楽になることだってあると思うんです。
 話しづらいことなのかもしれませんけど……ここにいるのは女の子ばっかりですし、
 みんなアイナさんの力になりたいって思ってるんです」
ティルが全員の気持ちを代弁する。
長い沈黙のあと、ようやくアイナは口を開いた。
「………絶対、ここにいるみんなだけの秘密にしてくれる?」
「はいっ!」
「もちろん」
「無論だ」
「ええ」
アイナの問いかけに4人が答えたのは同時だった。
言い方はバラバラなのに、そのシンクロ具合が妙におかしくて、
5人は誰ともなしに顔を見合わせ、笑いあった。
ようやく、それまで緊張感の漂っていた場の空気が和らいだようだ。
「じゃあ、話すね。
 凄く言いにくいんだけど、実は…………………………
 …………………………ああ、やっぱりだめ! こんなこと言えないよぉ………」
「そこまで言いづらいんだったら、やっぱり無理しなくても……」
ティルはそう提案したが、アイナはそれをすぐに却下した。
「ううん、言う!
 今日を逃したら二度と言えない気がするから!
 …………あのね、実はね………
 一週間ぐらい前に、ガーくんがね
 部屋で急にあたしのこと強く抱きしめて、それでベッドに押し倒してきて………」
「な…… ひょっとして、無理やり乱暴されたのか!?」
声を荒げて立ち上がりかけたハカナを、アイナは慌てて制した。
「ううん! 違うの!
 最初はびっくりしたけど、『アイナがイヤならやめる』って言ってたくれたし、
 それにあたしも、イヤじゃなかったし……
 ガーくんならいいよ、って…………でも…………でも…………」
「でも……………?」
全員が、固唾を呑んでアイナの言葉を待つ。
「んっと……………それで………
 それで…………………
 途中までは良かったんだけど………ガーくんが……途中で、その……
 駄目になっちゃって…………」
「う………」
予想もしてなかった展開に、言葉に詰まる一同。
「…………んー、それってつまり、
 エッチの最中に、おちんちん小さくなっちゃったってコトであってる?」
沈黙を打ち破ったのはルーチェだった。
およそ恥じらいというものとは無縁な、そのストレートな物言いに対して、
アイナはまるで、熱病にうなされる患者のように顔を真っ赤にして、コクリと頷く。
「うん……… それでね、結局その日はそのまま何もしなかったんだけど、
 次の日も、その次の日も同じように駄目で…………」
 それでね、なんかそれ以来ガーくんあたしのこと避けてるみたいだし、
 あたしって魅力ないのかな、嫌われちゃったのかなって思うと
 凄く悲しくて、苦しくて………それで、あたし……あたし…………うぅ………」
アイナはそこまでいうと、これまで誰にも言えずに溜まっていた感情を吐き出したことで
堪えきれなくなったのか、大粒の涙をポロポロとこぼした。
128love me, I love you 3/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:41:08 ID:vKdAchi0
「そっかー………それで悩んでたんだ。辛かったね。話してくれてありがとう。
 ……でもね、珍しいことじゃないんだよ、そういうのって。
 きっと向こうも初めてだったんでしょ。
 緊張のせいで萎えちゃうなんて、よくあることよ」
ルーチェはそう言いながら、幼子によしよしをするかのように、優しくアイナの髪を撫でさすった。
「そう……なの?」
既に目を真っ赤に腫らしつつあるアイナが言う。
「うん、そうそう。だからそんなの気にしなくていいの!
 二回や三回ダメだったとしても、上手くいくときは上手くいくんだからさ」
「きっと、ガルムさんも凄くショックで、辛かったんでしょうね。
 二人とも、自分にばっかり責任を感じてしまってるせいで余計に辛くなってしまってるんだと思います」
「そうそう、男にはメンツとかプライドってものがあるからねー。
 あっちはあっちで、悶々と悩んでるんだと思うよ。どっちが悪いってわけでもないのにねー」
さすがというべきか、どうしてもセクシャルなイメージがつきまとうダークハンターのルーチェは、
この手の話題に対しても一切躊躇がない。
というよりも、先程までよりもあからさまに目が活き活きとしてきてるのも、決して気のせいではないだろう。
この場にいる誰よりも清純派に見えるティルも、案外平気なようだ。
一方で、既にまったく会話に入っていけないのはハカナとコトアである。
当事者のアイナと大差ないほどに、羞恥心で耳まで真紅に染め上げ、
今にも卒倒せんばかりの様子が、この手の話題にまったく免疫のないことを証明していた。
「どうしたらいいのかな…… もうこれ以上ガーくんと気まずい思いするのヤだよ」
「そうですねぇ……」
咄嗟にいいアイディアが浮かばず言葉に詰まるティルだったが、ここでも沈黙を打ち破ったのはルーチェだった。
「結局そういうのの大半って心の問題だから、『これ!』って解決法はなかなかないかもね。
 ……でも、いろいろ試してみる価値はあるかもよ?」
「試す? なにを?」
アイナは、何を言ってるのかわからない、というキョトンとした表情でルーチェに尋ねる。
「ぶっちゃけた話、どこまでやって駄目だったの?
 おちんちん入れてる最中?」
「う……ううん、3回ともその前……
 一度は大きくなったんだけど、すぐ戻っちゃったの」
「ふうん、中折れじゃなくて挿入前かぁ。
 アイナからガルムになにか、気持ちよくなるようなことしてあげた?」
「えっと……頼まれたから手で、こう……さすってあげたけど………」
「手コキねぇ。それだけじゃ弱いなあ。
 他はどうなの? フェラとかさ」
「ふぇ、ふぇら? なにそれ?」
生まれて初めて耳にする、なにやらいやらしげな言葉を聞いたアイナは焦るばかりだが、
会話を聞いてたティルはさすがに赤面する。
他の二人に至っては―――ここでは割愛しよう。
「うん。フェラっていうのはおちんちんを口で舐めてあげることね」
「く、口で!? なんで!? なんでそんなことするの!?」
「なんで、って改めて訊かれると困るけど……
 大抵の男の子が気持ちいいって喜んでくれるからかな」
「ウソでしょ! みんな普通にそんなことしてるの!?」
アイナは信じられないものを見るような目で4人を見渡す。
「うーん。まあ、普通なんじゃないかな?
 ね、コトア」
「…………………」
今は彼氏がいないはずのコトアだったが、
身に覚えはあるのか、言葉に詰まってぷいと横を向く。
129love me, I love you 4/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:41:46 ID:vKdAchi0
「ティルも、クリスくんにしてあげてるの……?」
「え! 私はその……うーん……うーん………
 ときどき、ですけど………」
一度は否定しようかと思ったティルだったが、
自分を見つめるアイナの視線の真剣さに気づき、つい正直に答えてしまう。
「ほんとにそんなことするんだ……イヤじゃないの?」
「うー……そ、そんなこと訊かないでください!」
「あはは。困ってる、困ってる!
 あとは……そうだねえ……」
そう言って、ルーチェは服の上からアイナの肢体を嘗め回すように見る。
「うん、アイナのバストだったら、
 パイズリとかも無理じゃないよね」
「ぱいずり? 今度はなんなの、それ!」
「おっぱいでおちんちんを挟んであげること」
「お、男の人ってそんなので喜ぶの…………!?」
これまでまったく触れる機会がなく、
耳にしたことすらなかったような知識を次々と教えられ、アイナが絶句する。
「うんうん。大体の男の人っておっぱい大好きだから大喜びだよ。
 うまくすると、それだけで元気になっちゃうかもね!
 ハカナもそう思うでしょ?」
「な、なぜ私に訊く!
 そ、そ……そんなとこで私に振るなッ!」
とうとう話題を振られてしまったハカナが、必要以上に焦ってどもる。
普段は冷静沈着なブシドーである彼女を知る人間にとって、
これ以上面白いものはそうそう見れるものではないだろう。
「だってハカナ隠れ巨乳じゃん!
 サラシで無理やり押さえつけてるけど、バレバレよ。
 その自慢の胸で、頼まれたらアルバにしてあげてるんでしょ?」
「だ、黙れ! そんな下品な質問に答える必要はない!」
それが雄弁な回答だということに本人だけがまったく気づいていない。
していないのなら、はっきりそう言えばいいのだから、
「答える必要がない」は肯定以外の何物でもないのだ。
「ブシドーって……いや、ハカナさんってほんと不器用……」
誰にも聞こえないような小声で、ティルがこっそりと呟いた。
「その、ふぇら? とか、ぱいずり?とかしてあげたら、
 ガルムは元気になって……くれるのかな……?」
「さっきも言ったとおり、最終的には心理的な問題になってくると思うから絶対とは言えないけど……。
 ただ、そういうことをしてあげるのは、アイナの気持ちを伝える手段にはなってくれると思う。
 もちろん、プレッシャーをかけすぎるのは逆効果だと思うけどね」
「わかった……あたし、頑張ってみる! 」
アイナは、胸の前で両の拳をギュッと握り締めた。
なにかに吹っ切れたかのように、その眼から涙は消え、代わりに強い意志が燃えているのが汲み取れる。
「そう、その意気よ!
 まかせて、今日はこのルーチェさんがアイナちゃんにとことん教えてあげる!
 さすがにこんなところじゃなんだし、ここ出たら私の部屋に移動してさー」
「あ、じゃあ私も行きまーす!
 ……ルーチェさんだけだと、どんな無茶教えるかわかったものじゃないですし」
「えー。ティルちゃんひどいな〜
 せいぜい(検閲)を(検閲)して、(検閲)ぐらいだよ」
「よ、よくわかんないけど……頑張る!」
「だ、だめです! そんなの絶対だめです!!!
 はじめてでそんなの、無理に決まってるじゃないですかっ!
 イヤですよ、そんなことの治療で担ぎ出されるのは!」

「……なあコトア、これでいいと思うか?」
「まあ、本人がやる気になってるみたいだし……」
端で盛り上がってる3人を横目に、コトアとハカナは同時にため息をついた。
130love me, I love you 5/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:46:10 ID:vKdAchi0
その翌日。
眠れぬ時間を過ごしていたガルムの部屋のドアがノックされたのは、もう夜半遅くのことだった。
「はい?」
こんな時間に誰だろうと訝しがりながらもドアを開ける。
「……アイナ」
そこに立っていたのは最愛の――しかし、今は誰よりも顔を合わせたくない相手だった。
「ガーくん……こんな時間に突然、ごめんね。……中、いいかな?」
「……ごめん。悪いけど今日は……」
「お願い」
「……いいよ、入って」
一旦は断ろうとしたものの、結局は招き入れてしまう。
アイナの声には、並々ならぬ気迫があった。
「なんか飲む?」
「ううん、いらない」
「そっか」
会話はそこで途切れ、二人はどちらともなくベッドに並んで腰掛けた。
まだ新しくて、苦々しい記憶が脳裏によぎる。
その気まずい沈黙は、一分もなかったのか、十分以上続いたのか。
時間の感覚が、まったくなかった。
ただ、隣でアイナが何か言おうとしてる気配だけが伝わってくる。
それを察しても、一体どんな言葉を口にすればいいのか、ガルムにはわからなかった。
こんな時は、男である自分が先に何か言うべきなのに。
情けない――。また、自嘲の念が込み上がる。
「あのね」
「……うん」
結局、先に言葉を発したのはアイナの方だった。
「ガーくんは……どう、思ってるのかなって」
「どう、って?」
「……今の状態のこと」
「…………」
「あたしは……やだよ。また、ガーくんと一緒に笑いあいたいの」
「…………」
「ガーくんはそう……思ってくれないのかな?」
想いは一緒だった。だが、どうしても返事することが出来ない。
そんな様子を見て、アイナは悲しそうな表情を浮かべる。
「それとも……あたしのこと、もう嫌いになっちゃった?」
「違う」
やっとのことで声を搾り出す。
これ以上、何も言えないままでいるわけにはいかない。
「そうじゃない、そんなことはありえない。
 アイナのことを、嫌いになんてなるわけない。
 ……嫌いになったのは自分のほうだよ。
 まさか、何度も……あんなことになるなんて思ってもなかったから、情けな……」
そこまで言ったところでガルムの発言は中断された。
アイナが無言のまま、唇で唇を塞いできたからだ。
「……はぁ」
しばらくののち、唇を離したアイナは小さく息をついた。
「アイ……ナ?」
「ガーくんの……バカ。
 ちゃんと言ってくれればよかったのに。
 嫌われたのかと思って、凄く悲しかったんだから……」
131love me, I love you 6/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:46:35 ID:vKdAchi0
「ごめん……本当に勝手だったな、俺。
 自分のことばっかりで、アイナのこと考えてあげられなかった」
アイナは泣き笑いの表情で、小さく首を振った。
「ううん、もういいの。
 ガーくんの気持ち、今はもうちゃんとわかったから。」
 それでね……あたし、考えたの」
「考えたって、なにを……あっ……!」
アイナの手がガルムの股間の上に、ズボン越しにそっと置かれた。
その手は、かすかに震えていた。
「ガーくんのためにしてあげられることはなにかって。
 ……ほら、この前はほとんどなにもしてあげられなかったから。
 今日はね、ちゃんと自分からガーくんのこと気持ちよくさせてあげたいの」
「アイナ、お前……」
きっと、悩んだ末に出した結論なのだろう。
震える指先と、強張りの隠せない表情がそれを物語っている。
もの凄く嬉しかった。
だからこそ、同時に怖かった。
アイナがそれほどの覚悟でしてくれることに、またしても自分が応えられなかったら――。
「ガーくん」
名前を呼びかけられて、はっと我に帰る。
「お願い。やらせて。
 ……ガーくんのためだけじゃないの。あたしが、してあげたいの。
 ガーくんのこと好きだから……そんな理由じゃ、ダメ?」
「……いや、ありがとう、凄く嬉しい。
 ………でも、無理はするなよ?」
ガルムもまた、覚悟を決めて、アイナの想いを受け止めた。
その精一杯の勇気、申し出を拒否することが、
逆にどれほど残酷なことなのかということにようやく思い至ったからだ。
「うん……だいじょぶ。あたし、頑張るからね」
アイナは微笑んで、再び顔を近づけてきた。
互いの吐息がかかりあうような距離でアイナは小さく、しかし、しっかりと口にする。
「ガーくん……愛してる」
「俺も……愛してるよ」
そして二人は、先ほどよりも遥かに濃厚なキスを交わした。
「んっ、はぁっ、……れ、ろ………」
柔らかいアイナの舌が、ガルムの口内に押し入ってきた。
それに応え、ガルムも舌を絡める。
二つの舌が、一つの物体となって、二人の口の中で跳ね回る。
「ん……ふぅ、あ、はぁん……」
アイナは舌を動かしながら、同時にガルムの股間を優しく撫でさすり続けていた。
ガルムの股間に、ゆっくりと血液が漲っていく。
「ぷはっ……あは、……おっきくなってきたよ……
 ああ、硬いよぉ……こんなにガチガチで……凄く窮屈そう」
 このまんまじゃ辛そうだから……脱がせちゃうね」
ズボンと下着を下ろされた途端、一物が天に向かって跳ね上がる。
だが、ここまでは初めてのことではない。問題はここからなのだ。
「ほんとに……おっきい。なんでこんな風になっちゃうの?
 それに、不思議な形…………男の人って、変なの」
再びそれが萎えてしまうことを意識させまいとしているのか、
自身の緊張を紛らわそうとしているのか、あるいはその両方か――
今日の彼女は、いつもより遥かに饒舌だった。
アイナは視線の先にあるものの先端を指先でツン、とつつく。
怒張しきったそれがブルンと揺れる。
「あんまりじっくり見られると、恥ずかしいな」
口ではそう言ったものの、ガルムの胸中では羞恥よりも悦びの方が遥かに勝っていた。
最愛の少女が、怒張した自分の性器を見つめているのだ。
これまでは恥ずかしがってか、ほとんど目をそらしていた。
まあ、そういった恥じらいの姿を見るのもそれはそれで――アリ、だったが。
132love me, I love you 7/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:47:03 ID:vKdAchi0
「……うぁっ!」
次の瞬間、体に電流が走った。
まじまじとペニスを眺めていたアイナが、
突然、目の前のそれに舌を這わせたからだ。
「んうー……やっぱりへんなあじ……」
根元から先端まで、つーっと一気に舐めあげたあと、眉をしかめて言う。
「アイナ、お前そんなことどこで……
 まさか……今までにも……?」
「あ…… 変な誤解しちゃだめだよ!」
あらぬ勘違いを受けかけていることに気づいたアイナは、慌てて弁明する。
「……こんなこと、誰にもしたことないんだから。
 ルーちゃんがね、教えてくれたの……こうしたら男の人は喜んでくれるって……」
「ルーチェか! あ、あいつなんてことを……」
「……イヤ?」
「……嫌じゃないです、続けて下さい」
「………あははっ。やっぱり、男の人ってそうなんだ……
 んー、正直よくわかんないけど」
アイナは小首を傾げながら、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
彼女の緊張は、既に随分ほぐれているようだ。
「それじゃ、続けるね。
 きっとヘタだと思うけど……気持ちよくなかったらごめんね」
そう言いながらアイナは、左手をガルムの腰に、
右手をペニスの幹に添え、先端にチュッと小さくキスをした。
「ちゅ……んっふ、れろ……れ……るふぅ」
腰を撫で、ペニスを軽く扱きながら、その根元――玉袋との境目のあたりを重点的に舐めまわす。
そして少しずつ位置をあげていき、カリの下のくびれへ。
「れる…えぉ……んふっ、ふぅ…ちゅ、ぱ……じゅぷ……」
そのまま、溝になっている部分を丹念になぞっていく。
「………はぁ、はぁ……れろ、れろ……ちゅぱ…………
 ……ろお? きもひ、いい?」
舌を休めることなく、恐る恐るといった様子で訊いてくるアイナ。
上目遣いでガルムを見上げる顔に浮かぶその不安げな表情に、
えもいわれぬ快感がゾクゾク込みあがる。
「ああ……もの凄く、気持ちいいよ……」
嘘ではなかった。
一夜漬けの知識に、皆無な経験。
確かに、技巧こそは稚拙だったかもしれない。
だが、そのぎこちなさもすべてひっくるめて、
ガルムにとってアイナのそれは、最高の奉仕に違いなかった。
「ふぉんと? うれひい……もっともっと、ひてあえるからね」
安心して破顔の表情を見せたアイナは、更に舌を這わせる。
弧を描くような螺旋状の動きで亀頭へ到達し、鈴口へ。
「んー……にがい……」
先走り液の味に、少し顔をしかめる。
ペニスの先端と舌先が、淫らな糸でつながった。
「アイナ……頬擦りしてくれないか」
「ほおずり? ……んっ…………こう?」
少し困惑しながらも、アイナはガルムのいうとおり
自らの頬をペニスに摺り寄せた。
たちまちのうちに、その美貌へとペニスの先走り液、
そして自らが舐めつけていた唾液が付着し、ぬらぬらとぬめって光を反射する。
「ああ……最高だよ、アイナ。凄く、綺麗だ」
「えー……こんな状態で言われても……」
口でこそ、そう言っているものの、決して悪い気はしていないようだ。
「ガーくんの……すっごく……熱いよ。
 顔が、ヤケドしちゃいそう……」
うっとしとした表情でなおもペニスに顔を擦り付ける。
133love me, I love you 8/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:47:25 ID:vKdAchi0
「また口でしてくれる? 今度は舐めるんじゃなくて咥えて欲しいな」
「うん……いいよ」
アイナは頬擦りをやめると、口をぱっくりとあけた。
「んご……あふ、う、ぅぅ……」
小さな口を精一杯開き、少しずつガルムを受け入れていくが、
その表情はかなり苦しそうだ。
「あ……はぁ…はぁ……」
なんとか亀頭まで咥えこみ、もう少しだけ進んだところで動きを止め、大きく呼吸する。
「そこまででいいよ……それで十分気持ちいいから」
「ん」
こくりと頷いたアイナは、それ以上進むのをやめ、
口中のペニスへの愛撫を開始する。
「れろ……ぷちゅ、ちゅ……んっふ……あぁん……んぅぅ……」
辛そうな顔を浮かべながらも、
丁寧に舐め、吸い上げ、口中で転がした。
頬が膨らみ、はっきりとペニスの形を浮き上がらせる。
それは、あまりにエロティックな光景だった。
みるみるうちに、ガルムの中で射精感がこみ上げていく。
「ちゅ……ぐぅぅ……おぇ………!
 けほっ、けほっ……」
しかし、やはり苦しかったのか、アイナはペニスを吐き出して咳き込んでしまう。
「ごめんね、ちょっとむせちゃって……あふ……」
再びフェラチオを再開しようとしたアイナをガルムは制した。
「やっぱり辛かったな、ごめん、もういいよ。ありがとうアイナ」
だが、逆にアイナは不満そうだ。
「でも、まだちょっとしかしてあげてないのに……」
「いいって。もう十分だよ、本当に気持ちよかった」
「うー、でも………あ、そうだ。
 ねえ、ガーくん」
「ん?」
「おっぱいって好き?」
「え……まあ……好きだけど」
一瞬返事に窮するが、今更隠すことでもないかと思い正直に答える。
「ぱいずり、して欲しい?」
「……そんなことまでルーチェに聞いたのか」
「うん。どうかな?
 それだったら苦しくなることもないだろうし」
「……して欲しい」
「わかった!」
アイナは飛び切りの笑顔でにっこりと微笑むと、上半身に着けていた衣服を一枚ずつ脱ぎ去った。
さほど大きくはないが、形の良い乳房があらわになる。
汚れを知らない淡い桜色の乳首もまた、その乳房にふさわしい控えめな大きさと形の良さだ。
「あんまり大きくなくてごめんね……ちゃんと出来るか心配だけど」
そう言いながら、ガルムの前に膝立ちする。
「じゃあ……するね」
期待に震えるかのようにびくんびくんと脈動しているペニスを手に取り、
優しく何度か扱いたあと、アイナはそれを双房の間にあげがった。
そして、外側から両手を乳房にあて、ギュッと包み込む。
さすがに、すっぽりと隠れる、というわけにはいかなかったが、
かつて味わったことのない快楽がガルムのペニスを包む。
「気持ちいい……凄く柔らかくて……最高だよ」
「ほんと? 良かった……
 このまんま先っちょ、舐めてあげるね……ちゅ…」
アイナは両手を、ぎこちなくもリズミカルに動かしながら
ペニスの先端に舌を這わせた。
134love me, I love you 9/13  Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:47:47 ID:vKdAchi0
「んっ……はぁ……れろ、れろ………んんっ…」
生暖かい吐息を吹きかけられながら、もっとも敏感な部分を攻められる快楽。
形容しがたいほどに優しい柔らかさの中に幹全体を優しく包まれる感覚。
「んんぅ……ガーくんの…おちんちん……ちゅぱ……
 あふいよぉ……おっぱい、ほんとに……やけどしちゃう…よぉ……んん、ふぅ…」
加えて、少女の真っ白な柔肌の上を、
怒張した牡の象徴が往復する様は、視覚的にもたまらないものがあった。
胸と舌、その甘美な二重奏に、
一度は収まっていたはずの射精感が、みるみるうちに戻ってくる。
「あ、やば……ちょっと、やめて」
「……どうしたの?」
不思議そうな顔でアイナが尋ねる。
「もう我慢できないよ……」
「………ダメ。
 やめてあげない……ん、ぷちゅ……」
アイナは、ガルムの言葉を受けて奉仕をやめるどころか、
むしろ胸と舌の動きを加速させた。
「うあ……だって、このままイっちゃったら……」
「今日はもういいの……
 このまんま、最後まで気持ちよくなって……
 ガーくん……大好き、だよ…ちゅっ……」
大好きだよ、そう言われて更にペニスの先端に口付けされた瞬間、
ガルムの頭は真っ白になった――もう限界だった。
「ああぁ! アイナぁっ! 俺……もう……!」
「うん……いいよ……
 ガーくん……出して! あたしに、かけてぇ!」
次の瞬間、ガルムのペニスから精液が勢い良く放出された。
その白濁液は、アイナの顔に、口の中に、胸に、まんべんなく注がれていく。
「はぁ……いっぱい、いっぱい出てるよぉ……!」
それを受け止めながら、アイナは恍惚の表情を浮かべた。


「はぁ……はぁ………」
最愛の恋人の愛情を全身に受けた余韻に浸り、弱々しい呼吸を繰り返しているアイナ。
トロンとした瞳。白い欲望に染め上げられた顔。
その姿は――ゾッとするほどに背徳的で、美しかった。
だが、いつまでも見とれていくわけにもいかない。
ガルムは、自らの精液を、ハンカチでそっと拭ってあげた。
「ありがとうアイナ……本当に気持ち良かったよ。
 ……ごめんな、俺ばっかり」
「ううん。いいの……あたしも幸せだったよ。
 ガーくんが気持ち良さそうにしてるの見てるだけで、気持ちよくなっちゃった」
そう言ってアルカイックスマイルを浮かべるアイナを、ガルムは改めて可愛いと思う。
自分なんかには勿体無いくらいに、よく出来た少女だと。
「ん…………」
また自然と、唇を重ね合う。
「……ふふっ。ぐにゃっ、ってなっちゃったね」
絶頂を過ぎて力を失った陰茎をちらりと見たあと
アイナは突然クスクスと笑い出した。
「なんだよ、そんなにおかしいか?」
「だって、ガーくんは下半身すっぽんぽんだし、
 あたしは逆に上だけなにも着てないし。
 なんか、すっごいバカみたいな絵面だなぁって思うと可笑しくって」
そう言われてみると確かにそうだ。
ガルムの胸にも笑いがこみ上げてくる。
「……ほんとだ。俺たち、バカみたいだな。なんか」
二人は声を合わせて笑いあった。
どうでもいいことで、同じとき同じように笑い合える。
そんな些細だけど、とても大事なこと。
ようやく、完全に以前の二人に戻れたようだった。
「さて……そろそろ、服着るか? 風邪ひいちゃうぞ」
「んー」
アイナは人差し指を顎に当てて首を傾げ、
考えるようなポーズをとったあとに一つの提案をしてきた。
「逆に脱ぐ……なんてのはどう?」
「え?」
「あのね、ガーくんとお互いに裸のまんま抱き合って
 イチャイチャしたいなぁ、なんて思って。
 ……ダメかな?」
「……まさか」
反対する理由は何も無かった。
二人は一糸まとわぬ姿となって、シーツの中に潜り込む。
「ガーくんの体、あったか〜い」
心底楽しそうな様子ではしゃいだ声をあげるアイナの体を、ギュッと抱きしめてやる。
「頭、撫でてもいいか?」
「うん。いっぱい撫でて」
ガルムはアイナの頭に手を伸ばし、そのままゆっくりと柔らかな髪を愛撫する。
それを受けて、アイナは気持ち良さそうに目を細めた。
「あたしね、ガーくんに頭なでなでされるの大好きだよ。
 ずっとこうしてたいな……」
アイナの髪は、ほんの少しだけ湿り気を帯びていた。
その香りを嗅ぐと、シャンプーの香りに混じってかすかに汗の匂いがする。
「結構汗っかきなんだな、アイナって。知らなかった」
「ああん! 今、髪の匂いなんてかいじゃだめ!」
「でも、全然嫌な匂いじゃないよ。
 むしろ好きだな。なんか、ほんのりと漂う汗の香りって凄くいやらしい感じがする」
「バカ。
 ………ねえ、ガーくん。
 おへそになんか……硬いモノが当たってるんだけど」
「アイナの髪の匂い嗅いでたら、なんかまた昂奮してきちゃったな」
「………ヘンタイ」
半分は本当だったが、理由はそれだけではなかった。
ガルムにはわかっていた。
アイナの囁きを聞き、香りを吸い込み、素肌で触れ合う――
そのすべての要素が、自分を昂ぶらせているのだと。
ものを思うは脳ばかりではない。
肉体にも愛は宿る。五感とて人を愛すのだ。
アイナはシーツの中でもぞもぞと手を動かし、ペニスの大きさを確かめるように撫でまわした。
「わ……さっき出したばっかりなのに……もうこんなに元気にしちゃって……」
小さな手にさすられて、ますますそれは硬度を増していく。
「アイナ……今度こそ、お前が欲しい。
 ……今日はもう、疲れたか?」
腕の中の少女は、ゆっくりと首を横に振った。
「ううん……あたしも……ガーくんの、中に欲しい……な……」
上気した顔で、はにかみながらそう答える。
今日一日で、どれだけアイナ新しい表情を見たことだろう――
頭の片隅でガルムはそう考える。
「じゃあ今度は俺が、さっきのお返しをする番だな」
髪を撫でていない、空いている方の手をアイナの背中から抜き
そっと胸に触れる。
「あっ……」
アイナが小さく吐息を漏らした。
しばらく揉んで感触を楽しんだあと、先端の突起を優しく撫で、そっと摘む。
指先でそれは、みるみるうちに硬くなった。
「可愛いよ、アイナ」
「はぁん……いゃぁ…………」
切なげに喘ぐアイナの額に軽くキスをすると、
シーツを引き剥がし、今度は今まで触れていたそこに顔を寄せる。
「あっ…………ああああぁぁっ!」
乳首に舌で軽く挨拶しただけで、アイナの全身はビクン、と跳ね上がった。
口にその場所を奪われた手は、アイナのヘそをなぞり、茂みを抜け、
更にその奥――小さな割れ目へと移動する。
乳首を弄られてたのがその原因か、あるいはもっと前から昂奮していたのか。
アイナの秘所は既に、しっとりと潤いをおびていた。
割れ目にそって、ゆるやかな動きで指を這わせる。
はじまったかと思えば、もう終わり――
それは、本当に男を受け入れる器が整っているのかと不安になるぐらいに小さな亀裂だった。
愛液がとめどなく湧くその泉の奥から小さな包皮を探し出し、
決して傷つけないように、慎重に、優しく愛撫する。
くちゅ、くちゅという水音が響いた。
「んぅぅ……だ…め………へんに、なっちゃうよぉ……
 くぅ……んっ、んっ、んんー……ぅ」
「さすがバードだな。喘ぎ声まで可愛らしいよ」
「………ばか! ばか! ガー、くんの……ばかぁ……ふぁぁ…ぅぅ」
快感と羞恥で全身を震わせ、涙声をあげるアイナ。
ガルムはそんなアイナの髪をもうひと撫ですると、今度は股間へと顔をうずめた。
「ふぁっ! だめ! そんなとこ、汚いよぅ!」
「なにいってんだよ。アイナは俺にしてくれたじゃないか」
「ガーくんのはいいの! でもあたし、そんなの恥ずかしすぎて……
 あっ、あっ、、、あぁぁぁぁぁっぁっぅぅぅぅ!」
アイナの抗議に構わず、小さな突起に舌を這わせる。
そうしておきながら、空いた手で乳首を攻めることも怠らない。
「んん……っ…それ以上されたら……ひぁっ……
 だめ………んっ…、だ…め………
 んふっ、ああっ、あぁっ、あっ…あぁぁぁぁぁぁっっぅ!」
アイナは体を激しく震わせ、大きくのけぞらせた。
どうやら、これだけで達してしまったらしい。
「はぁ……んっ……」
肩で息をするアイナに唇を重ね、激しく舌を絡めあう。
口腔内で、互いの唾液が混ざり合った。
「ぷはぁ……ね、ガーくん……」
 もう……我慢出来ない……入れて……欲しい、の……」
「ああ……俺ももう、我慢できないよ………」
いきり立ったままのペニスを、濡れそぼったアイナの陰部にあてがう。
だが次の瞬間、完全に克服したと思っていた
不安、恐怖が津波のようにガルムの胸中に突如押し寄せてきた。
(これでもし……また駄目だったら……?
 く、まずい……!)
自分の中で、またしてもなにかが崩壊していく錯覚を覚える。
(これじゃまた、これまでと同じ……!)
だがその時、頬に暖かいなにかが触れた。
「ガーくん……心配しないで」
「……アイナ?」
それは、アイナの両手だった。
アイナは、包み込むようにガルムの頬に両手を添えたまま、
すべてを見透かしたようににっこりと微笑むと、
一語一語言い聞かせるように、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「大丈夫。大丈夫だよ、ガーくん。
 なにも心配しなくていいよ……
 愛してる……愛してるからね……」
「アイナ……ありがとう。
 俺も……愛してるよ」
アイナの言葉ですべての不安は――消えた。
萎みかけた自信が、復活する。
今度こそなにも、問題は起こらなかった。
「んっ……」
ペニスの先端をアイナの入り口に這わせ、慎重に位置を確認する。
――あった。ここだ。
「アイナ……いいか?」
「うん、いいよ……中に……ちょうだい」
ガルムはその答えを確かめると、ゆっくりとアイナの内部へと進んでいった。
互いに、心も体も十分に準備は整っていたとはいえ、二人が一つになるのは消して楽なことではなかった。
「んんんんうっ! あぁっ…はぁぁ……!」
「大丈夫か、アイナ?」
「ん……だい…じょうぶだから……そのまま……」
苦悶の表情を浮かべながらも、それに必死で耐えるアイナ。
その額には、玉のような汗が浮かんでいるのが見てとれた。
「あぁ……んっ……くぅ……ぅっ…」
少しずつ、だが確実にガルムの分身はアイナの中へと包まれていく。
そしてついに、その瞬間は訪れた。
「んんっ!」
ガルムのペニスが、すっぽりとアイナに受け入れられたのだ。
「アイナ……わかるか? 入ったよ……」
「うん……わかるよ……
 ガーくんのが、あたしの中に全部……うぅ……ぅ……」
アイナは、小さく嗚咽を漏らし始めた。
「どうした? そんなに……痛いのか?」
「ううん、嬉しいの……
 やっと……やっと一つになれたんだよね、あたしたち。
 昨日までのことを考えると、なんだか夢を見てるみたいで」
「……ああ、俺たちは確かに繋がってるよ。
 夢なんかじゃない。何度だって言う。心から愛してるよ、アイナ」
「ガーくん……あたしも、あたしも愛してる……」
二人は繋がったまま、強く強く抱きしめ合った。
もう決して離れない、という断固たる意思を主張するかのように。
飽くることなく、互いの唇を貪り合う。
ガルムはそのまま、下半身でのピストン運動を開始した。
ぐちゅぐちゅという淫らな音が、重なり合った二人の境界線から発せられる。
「あぁ……ガーくん気持ち、いいよぉ……
 つぅ……ん、んっ、んんんんぅっ………!」
アイナの膣は、互いに抱き締め合う腕の力以上に、ガルムを強く締め付けてくる。
ほんの少し腰を動かしただけで、とろけてしまいそうなほどに強烈な快感が脳内を駆け巡った。
限界の時は、すぐに訪れそうだった。
「アイナの中……気持ちよすぎるよ。
 またすぐ……イっちゃいそうだ」
「いいよ……我慢しないで、好きな時に出して……
 今日は中でも大丈夫だから……
 ……でも、イっちゃうときは、もっともっと強く……ぎゅっ、てして欲しいな……」
「わかったよ……アイナっ…!」
フィニッシュを間近に控え、ガルム腰の動きが速くなる。
「くぅっ……もうだめだっ、出るっ!
 おお……アイナぁっ!」
「あぁ、んっ……ガーくん…ガーくぅん!
 あぁぁぁぁっ……ぁぁんっ!」
言われた通り、アイナのか細い体が
壊れてしまいそうなほどに強く抱きしめながら、ガルムは絶頂に達した。
精液がどくどくとアイナの中に注ぎ込まれる。
そして――その放出が終わったあとにも二人は、
いつまでも、いつまでも硬く抱き合っていた。



「うんうん、よかったよかった」
仲睦まじく談笑しているアイナとガルムの姿を背後から見つめ、
ルーチェは満足げに頷く。
最近では歌声のキレも良く、すっかり以前のアイナに戻ってくれたようだ。
「これもやっぱり、全部私のアドバイスのおかげだよねぇ」
だが、そんな彼女に対するティルの視線は冷たい。
「なに言ってるんですか。
 ルーチェさんの言うこと全部実行してたら、
 大変なことになってましたよっ!
 限度というものを知らないんですか、限度というものを!
 ……ああ、あの時ついていってて本当に良かった」
「えー。そんなことないと思うんだけどなぁ。
 ティルが神経質すぎるんだよ」
「違います! 絶対に違います!
 あんな行為本当に繰り返してたら、いつか死人がでますよっ!」
「……なにをごちゃごちゃ言ってるんだ。
 そろそろ行くぞ」
呆れたようなハカナの声で、二人の会話は中断を余儀なくされる。
「はいはい」
「はーい」
まだ納得のいかない顔つきのティルと、
そんなことなぞどこ吹く風のルーチェ。
いつもと変わらぬ一日が始まろうとしていた。

ひとたび気を抜けば、歴戦の勇士でさえ一瞬のうちに命すら落としかねない危険な戦場、世界樹の迷宮。
しかし――いや、だからこそ、冒険者達は、そんな地での安らぎを求める。
今日もまた、迷宮内には冒険者たちの希望の源――バードたちの美声が響き渡っている。

(了)


139Name:うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/03/21(金) 01:52:33 ID:vKdAchi0
おしまい。
今回、容姿については具体的な描写をほとんどしてないので、
好きなイメージで読んでもらえればいいかと。
一応、書く時にイメージしてたのは、ガン男、バド子共に選択画面左端。
誰がなんと言おうと、バードのあの子にはついてない派。

世界樹で初めてエロパロ書いて投稿したの、ちょうど一年ぐらい前だったなー、
なんてふと懐かしくなってしまい、
昔書いたやつからキャラ引っ張ってきて無理やり盛り込んだのが
間違いなく、長くなった原因。
反省はしてるけど、自己満足もしてる。

以上、今回も読んでくれた人に感謝します。
140名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 11:48:01 ID:Ec+34T9E
いつぞやの女装ショタパラのギルドのお話ですか

さあ、次は隠れ巨乳なブシ娘さんに、夜の雷耀突きをだな……
……ただ、ぶっちゃけ、牛股師範を連想しかねない例の描写はもう勘弁だ!w
141名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 10:50:17 ID:qiVcAG0z
最近パラ子師匠に性欲をもてあまして困る、本当に困る
142名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 15:14:42 ID:s+lrzSr5
ブシ子は貧乳
それが俺のジャスティス
ガンナーはもちろん貧乳だしメディ子も貧乳
むしろみんな貧乳
143名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 17:22:09 ID:O6N8IdYJ
>>141
お前は俺か。
144名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 20:21:02 ID:qGvf/y0Z
低Lvパラ子を属性ガードのためだけに深層に連れ込んでムラムラきたメンバーがレイープ
デコドク子でも可
いや可どころかむしろ優
145名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 22:02:48 ID:htGLVHhd
>>123を元に書いてみたら>>89とまるかぶりすることにパラ子を拉致した後で気づいた。
146名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 22:59:26 ID:qGvf/y0Z
どうせ誕生日でも孤独に一人でゲームしてるんだろ。

なんという今の俺…('A`)
147名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:01:32 ID:qGvf/y0Z
その上誤爆とかもうね\(^o^)/
148名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 21:46:27 ID:9Mw9sjFf
お前らまずは>>139にGJを送れ
149名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 23:47:24 ID:IHOnB2Nc
一週間ぶりに来れたと思ったら豪華で困るぜ。
GJだよ>>139! 一年積み重ねて書けるSSだよなご馳走様!

ラッシュでちょっち心配だった保管庫も現在進行稼動中みたいだし、
俺も再び筆を執るべきか……! あれ、重いな、あれ。
150名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 23:56:37 ID:IHOnB2Nc
スマン連投になるが管理人さんにも言いたいことあったんだ、
乙!
って。
151名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 22:03:03 ID:kuAt6cmh
保管庫管理人さん乙です!
いつのまにか自分のしょーもない作品が掲載されていてい嬉しかったです。
この嬉しさを糧に、次も頑張ります。
(やっぱ陵辱かな・・・。どうも世界樹と陵辱は相性がいい・・・)
152名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:42:10 ID:XoE0p0hb
パーティが五人なせいで女の子が一人脳内カップリングから外れてしまうジレンマ
153名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:47:33 ID:1KvaCQjV
初心なメディ子を二人がかりで堕とすダク姉と金髪ドク子
一人あぶれるなら3Pにすればいいって死んだじいちゃんが言ってた
154名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:51:33 ID:ZAONXWIs
>>152
あぶれた一人はひまわりかシリカとくっつければいいじゃない。
155名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 06:04:02 ID:UevkwdiV
双子を一組入れると言う手もある
156名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 09:06:41 ID:XcTnPQX9
俺はカップリングジレンマ解消のために世界樹1の時から
一軍を6人構成にして、持ち回りで使ってるから問題ないぜ。

パーティを五人(ってか奇数)構成にするのは、冒険時の緊急を要する
多数決の時に票が割れなくて良いってのがあるんだろうけど。
157名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 09:56:55 ID:U5NMciTf
ギルドをまたぐカップルはどうよ?
もともと仲がよくてライバルでもあり
全滅の危機に陥ったときに助け合うようなギルドの関係で
ギルドをまたいで惹かれあってしまう二人とか
ギルド同士の交流は必ずあると思うんだ
158名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 11:00:38 ID:TVIeImY/
>>157
ウチのオッサンパラは、
エスバットのアーテリンデさんとの激闘を通じて恋心を育成し、
捜索イベント後にはついにイイ仲になりましたが何か?
159名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 16:17:23 ID:4OQv0GIW
10階に家出したマグス少女が一人で帰れるようにと
TP満タン分、TPをべろちゅー転化で分け与えた我がギルドのデコマグスは
それ以来その少女と親しくお付き合いしていますが
160139:2008/03/25(火) 19:44:47 ID:V7/t2o6z
>>140
亀レス失敬

>いつぞやの女装ショタパラのギルドのお話ですか

ああ、そうやって覚えてくれてる(確認してくれてる?)人いるの凄い嬉しい。
ありがとう、ありがとう。
>さあ、次は隠れ巨乳なブシ娘さんに、夜の雷耀突きをだな……

実はそれが一番最初に書いたエロパロだったりw
最初だったから酉つけてなかったけど、まとめサイトの9ページあたりにこっそり納められてます。

>……ただ、ぶっちゃけ、牛股師範を連想しかねない例の描写はもう勘弁だ!w

せ、拙者はさような事は(ry




そしてまとめサイトの管理人さま、いつもお疲れ様です。
大変ありがたく使わせてもらってます、色んな意味で。
161名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 20:41:57 ID:Ro/YYdfS
「五人パーティで一人余ったらどうするか?」
我がギルドではこうなる。
ネタバレなし。


 ギルドリーダーでもあるソードマンのことを密かに想うサラシブシ子。
しかし幼い頃から男同然に育てられ、恋愛とは縁遠い人生を送ってきた彼女は
その気持ちを伝えられずにいる。
162名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 20:43:47 ID:Ro/YYdfS
 夜。長鳴鶏の宿。
眠ろうとベッドに入るものの迷宮の中でずっと見つめ続けていた
ソードマンの広い背中を思い出し、ブシ子はなかなか寝付けないでいた。
「邪念を払わねば」そう自分に言い聞かせ、刀を取り外へ素振りに行くことにした。
 時刻はすでに深夜を過ぎて廊下に人の気配はない。
階段を降り、外へ出るためにはソードマンの部屋の前を通らなければいけない。
(さすがにもう眠っただろうな)起こさないよう気を払い、足音を忍ばせ
その部屋の前を通り過ぎようとしたとき、しかしブシ子の耳に人の声が届いた。
「う……あ……、好き……、好き……」女の押し殺したような声。
聞き覚えのある、静かな声。ブシ子は自分の血の気が引いていく音を聞いた。
(きっとなにかの聞き間違いだ)そう自分に言い聞かせようとするものの、
しかしそれを確かめずにはいられなかった。

 そっと部屋のドアノブを回し、微かにドアを開けてわずかな隙間を作る。
部屋から漏れる蝋燭の心もとない明かりが廊下とブシ子の顔に細長い光の筋を落とす。
 そしてよりはっきりと聞こえる声。衣擦れの音。ベッドの軋み。そして鈴の音。
「好き……、好き……、もっと……」
暗いベッドの上で、二人分の裸体が絡み合っていた。一人はソードマン。もう一人は……、
まるで死体か人形のように真っ白な肌。幼い少女のように未成熟な肉体には汗が浮かんでいる。
(カスメ子……!)ゴーレムの一撃を受けたかのような衝撃がブシ子の心に走るのを感じた。
 幼馴染であり親友でもあるはずのカスメ子が、ソードマンの腕の中にいる。
偶然にも二人は同時に同じ人物を想っていたのだ。
小さくか細い白い身体が、暗闇の中でソードマンの筋骨逞しい肉体を必死に受け止め喘いでいた。
 ブシ子の頬を後悔と悲しみと嫉妬の涙が伝って落ちる。
しかし、その目は絡まりあう二人から引き離せないでいた。
もっと早く想いを伝えていれば、きっとこんな苦しみは味わうことはなかっただろう。
もっと早く想いを伝えていれば、今、あそこにいるのは自分だったかもしれない。
 ドアの微かな隙間から、ソードマンのいつもの広く頼もしい背中が見える。
ソードマンの初めて見る、太く逞しい男性器がカスメ子の幼い中に入っていくのが見える。
カスメ子の細い両手の指先がまるでしがみつくようにシーツを握り締めた。「うあ……」
もっと早く想いを伝えていれば、きっと、あれは自分だった。
ソードマンをこの身体に受け入れて、きっと幸せだったろう。あれが、もしも自分だったならば。
163名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 20:44:52 ID:Ro/YYdfS
 ブシ子の身体の奥底が、苛烈に熱くなっていく。
いつもソードマンが戦場で斧を振り下ろすように、力強くカスメ子の中へと打ち下ろした。
汗がぱっと舞ってシーツに無数の染みを落とす。
長い付き合いの中でも見たことのない、カスメ子の恍惚の表情がソードマンの背中越しに見えた。
真っ白なはずの肌はほのかに赤く染まっていて、
ささやかな乳房がソードマンの屈強な指で潰され、弄ばれて自在に形を変えている。
「うあっ……」ブシ子の指はまったく無意識のうちに袴の下の自らの秘所に伸びていた。
熱く濡れるそこは餓鬼のように指をくわえて飲み込んでいく。
 ソードマンがカスメ子に打ち下ろすたびに、ブシ子の妄想の中でもソードマンが
痛烈にブシ子の奥へと犯し入ってくる。脳を焼くような感覚に、立つこともできず呼吸さえ不自由だ。
カスメ子がもらす押し殺した声が耳に届くたびにブシ子は自らが犯される幻さえ見ていた。
自らを犯す指と腰がベッドの上の二人の動きと同調していた。

 次第にベッドの中で絡み合う二人の動きが激しくなっていく。
カスメ子の青い目はもう何も捉えてはおらず、自らの内側の快楽だけを見ている。
「ああぁ……っ」
やがて昂ぶった妄想と快感がブシ子の脳裏で白い閃光となってはじけ飛ぶのと同時に、
カスメ子が二度、三度痙攣し、ベッドの上の二人の間でも白い飛沫が弾け飛んだ。

 肉体も精神もしびれきっていて、意識は混濁していた。
鈴の音が聞こえる。足音。扉の軋む音。光。
廊下の床に細く伸びていた蝋燭の明かりが太く広がり、汗と涙と愛液にまみれたブシ子の姿を照らし出している。
茶色の瞳は焦点が定まらず、いつもの赤い唇は艶々と濡れている。さらしは乱れて緩み意味を成していない。
ブシ子がゆっくりと顔を上げると、そこにはソードマンが立っていて見下ろしていた。
なにか言おうとするも、絶え絶えの息ではなにも言葉にならない。
 「さて」ソードマンが手を伸ばした。扉の閉じられる音。
鈴の音が聞こえた。
164名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 21:09:42 ID:puJlXbSo
気の強そうなさらしブシ子と金髪パラ子を泣かせたくて仕方がない。
165名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 23:41:28 ID:ZDZye73t
>>152
ガン子→ダク男→メディ子→ガン男

カップリング作ってるわけじゃないのに入る隙のないうちのパラ子
技能優先でパーティ入りしたばっかりにこんなことに…
166名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 23:51:26 ID:E6DrA/ku
>>165
パラ子→ガン子→ダク男→メディ子→ガン男
167名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 00:40:31 ID:NJV7CCST
>>161
つまり余りモノなんてもったいない事はせずに3pで処理するわけですね。わかります。
168名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 00:41:45 ID:5r1zDKba
うちのギルドでは厳しくも優しいリーダーのメガネガン子を、
男女問わずメンバー全員が狙ってるという脳内設定。
169名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 00:43:26 ID:IyzshyIU
>>167
そこに微妙な嫉妬や競争心とか負い目が加わるとなお美味しいですよ。
170名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 01:42:44 ID:0cjQAvcp
引退により、ガンナのグラフィックを眼鏡タイプに変えてからというもの、
男性メンバーのフォースが溜まりがやけに早くなりました。

うちの男性陣は何を考えているのでしょう・・・。
171名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 18:30:27 ID:AXTyRca1
ショタパラ⇔メディ姉 赤ソドマ⇔赤アルケミ
我関せずのレンジャ姉
火力不足ながらも、ゆっくりと冒険を進める一行は、
「人間関係メンドイんでパス」なレンジャ姉のおかげもあり、
上手く2−2−1(ほのぼのーイケイケー中立)でまとまっていた。
だが、第3層の魔界の邪竜に敗れ去った一行に暗い影がさす。
「俺たちには火力が足りない! 相手に殴られる前に、
 十分に縛って殴れば、相手は死ぬのだ」
シグルイ理論を持ち出され、
パラの代わりにPTに加入するダクハン男
自分たちの無力さに、禁断とされるボスマラソン(1〜2層だけですが)
を始めてしまい、金額もLVもダダ上がりの快感を知ってしまう一行。

LVは上がるものの、迷宮探索は停滞する一行。
そんな中、一人残されたパラは。
「わかった。火力が足りないというのなら、強くなってやる!」
今まで他の防護スキルの充実のため、敢えてとらなかったスマイトを覚え、
一行が休む二週間の間、ひたすら一人で迷宮低層階を放浪するショタパラ。
彼の面差しに、かつての優しげな頼りなさはもうない。

だが新規加入でレアドロップの源であるダクハンは、残されたメディ姉を狙っていた!
果たしてショタパラは恋人を守れるのか。
冒険の方向性を見失った赤ソドマとパラの間に、再び友情は芽生えるのか。


とかボスマラ始めたときにスイッチが入った。
172名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:35:40 ID:T0hDDy7y
金髪メディと金髪ダクハンは同一人物だと思っているのは俺だけじゃ無いはず!

173名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:37:30 ID:KQrJZODc
>>172
中学、高校の同級生ですけど何か?
174名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:38:26 ID:L/VNoErU
>>172
その発想はなかったが、さっそく今の今から採用させていただきたく存じます。
175名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:46:49 ID:/6nV7N+W
>>172
いつもにこやかで落ち着いた印象のメディ姉だが、実は元ダークハンター。
うっかり怒らせてしまったショタパラが包帯で縛られてお仕置きされる。

といった妄想を1発売当時にした事は、墓場まで持っていくつもりだ。
176名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 20:04:01 ID:UvPb+VP5
>>175
だったらこれから墓場で昔の妄想ぶつけ合おうじゃないか
177名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 22:22:48 ID:rDkHMqNq
>175
まてまて逆もありだろう。即ちメディックからダークハンターへ転職。
うっかり怒らせたショタパラを医学知識を生かして鞭だけに頼らない淫靡な拷問兼お仕置きをされるとか。
人体の限界がわかってるからより過激に!
178名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 22:24:27 ID:7dfalUI4
>>175-176
妄想をぶつけ合って、成仏しなはれ。
179名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 22:40:56 ID:/6nV7N+W
>>177
性格きっつい印象のダクハン姉御だが、実は元メディック。
ある日、大怪我をしたショタパラに手際よく応急処置を施す。

後日、一命を取り留めたパラに、「ダクハンさんってホントは凄く優しい人なんですね!」
とか言われて顔真っ赤にしながら照れ隠しに怒鳴りつける金髪ダクハンの姿が見えたのは、みんなには内緒。
180名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 05:26:49 ID:c9Cx4iwd
エロは薄いが、うちの金髪アルケミと紫カスメの話を投下させてもらう
181スレナガンの日記:2008/03/27(木) 05:27:46 ID:c9Cx4iwd
 あの人と出会ったのはいつの日か……。
 ゆっくりと思い返してみれば、ソレは簡単に思い出せる。

 初めての出会いは迷宮。まだ私が、あのギルドに居た頃の話。
 迷宮を探索中に、あの人のギルドと遭遇したんだっけ……。

「お前、全身傷だらけじゃないか!!」

 金髪から覗く何処か冷たい瞳とは裏腹に、彼は開口一番に私を気遣ってくれた。
 嬉しかった。人に優しくされる事が、こんなに暖かいなんて知らなかった。
 でも、私は彼の差し出したクスリを受け取らなかった。
 私は死と隣り合わせでないといけないから。
 そんな私を見た彼は、私のギルドのメンバーに苛立った様子で声をかけた。

「あんた等、仲間が傷ついているって言うのに何ヘラヘラしてやがる!!」
「いいんだよ。コイツはこの状態じゃないと役に立たないからな」
「――!! まさか、あの禁術を……」
「ああ、そうだ。便利だぜ? コイツが念じたら一発でモンスターはコロリだ」
「貴様……」

 高笑いをするギルドのメンバー。
 苛立った様子の彼。
 今思えば、私はこの時彼を好きになっていたのかもしれない。


 次にあの人と会ったのは、街の商店。
 前に会った時から一週間くらい後の事だ。
 私はいつもの様にメンバーに犯され、フラフラになりながらも命じられたアイテムを買いに出されていた。

「久しぶりだな」

 店に入ったところで、金髪のあの人が篭手をカチャカチャと鳴らしながら声をかけてきた。
 私は思わず踵を返した。こんな姿を彼に見られたくない。
 でも、アイテムを買わずに帰ることは出来ない。

「……お前」

 私の様子に気付いたらしい彼は、私にも聞こえるくらいの音を立てて歯噛みをした。
 人の感情が見える私でも、ココまで強烈な殺意は見た事がない。

「俺はスレナガンのユウ。アルケミストだ。お前の名は?」
「――ぅ、ぃ」
「……? お前の名前だよ。あと、ギルド名」
「――ぅ、ぃ」

 私は彼から顔を背けた。私は喋れないのだ。呪言を除く言葉を、私は喋る事が出来ない。
 ユウはスグに私の事を察したらしい。

「そう……か。悪かった、無理な事を言って」
「――」

 首を振る。そうではない、貴方は悪くない。
 ユウは悲しそうに目を伏せ、精液に汚れた私の顔を撫でてくれた。

「あいつ等、か。お前にココまで酷い事をするのは」
「……」

 私は答えられなかった。
 あのギルドしか、私が戻れる場所はないのだ。
 どんなに痛くても、どんなに苦しくても、アソコしか、私は――。
182スレナガンの日記:2008/03/27(木) 05:28:25 ID:c9Cx4iwd
「泣くな。俺がきっと、お前を助けてやるから……」

 ユウはそう言って、私の変わりに買い物を済ませてくれた。
 送ってくれるというユウの申し出を、私は断った。
 私が彼と宿に帰れば、メンバーが私に酷い事をするのが分かっていたから。
 メンバーの許に帰るというのに、その日の私の心は少しだけ軽くなっていた。


 三回目、そして運命の日。
 ユウは、彼のギルドのメンバーと共に迷宮で待ち構えていた。

「その子をこちらに渡せ。黙って従えば、命だけは助けてやる」
「貴様、何を言ってやがる?」
「従わなければ、今日、迷宮でまた一つのギルドが消滅するだけだ」

 私のギルドのメンバーが武器を構える。

「おもしれェ、やってやるぜ。良く見れば、そちらには可愛らしい女が居るじゃないか」
「俺の仲間に汚い視線を送るな――。その目を焼き尽くしてやる」
「出来るものならやってみやがれ!!」


 その後は一瞬の出来事だった。
 私をいつも痛めつけている人達は、瞬く間にユウとその仲間によって倒されてしまった。

「ユウ、コイツまだ生きてるけど……?」
「レオナの好きにしていい。俺だと、苦しめずに灰にしてしまう」
「そう? それじゃあ、好きにさせてもらうわね」

 レオナと呼ばれたダークハンターに後を任せ、ユウは私の前にやってきた。

「さて、お前の帰る場所は無くなってしまった」
「……」
「その上、お前は俺にさらわれて、スレナガンの一員として生きなければならない」
「……」
「どうだろう? 覚悟は決まったか?」

 彼の問いに、私は涙を流しながら頷いた。




「ユーリ、どうかしたか?」

 宿に帰り着き、ベッドに倒れこんだユウが私を見ながら訊ねてきた。
 私は首を横に振り、なんでもないと答える。
 私がスレナガンに迎え入れられたあの日から半年が経とうとしている。
 彼は相変わらずの様子で、レオナをはじめメンバーは私にとても良くしてくれる。
 迷宮の探索は佳境に入ってきて冒険は辛い事ばかりになってきたが、私は幸せだった。
 私は彼のベッドに飛び込み、ユウにキスをした。
 この半年で、私は彼に何度となく抱かれている。
 ソレは以前の苦痛ばかりのソレではなく、互いに求める、暖かく気持ちいいものだ。
183スレナガンの日記:2008/03/27(木) 05:29:05 ID:c9Cx4iwd
「ん、む……」
「ん、ん、ん……」

 互いの唇を貪り合う間に、ユウがゆっくりと私のローブを脱がせていく。
 ひんやりとした篭手の感触にはもう慣れ、コレを感じる度に、今から彼と結ばれるのだと再認識するようになった。
 ユウは篭手を滅多に外さない。(私は気にしないが)酷い火傷の手を見せたくないだけではなく、術式が暴発しやすい体質の彼なりのリミッターなのだという。
 本音を言えば、ゴツゴツした篭手よりも素手で触れて欲しい。
 しかし、篭手を外さないのが私を傷つけない為であると知っている以上、そんな事は言えない。
 ユウの篭手を除き、全裸になった私達は汗と埃にまみれていることなどお構い無しに、互いの体を舐めあっていく。

「ん、ぁ」
「最近は良く声が出るな」
「……」
「恥かしがらないで良いだろ。ユーリの声が聞けるのは嬉しいし、ソレがこんな声なら尚更……な」

 そういうものなのだろうか?
 私にはまだ上手く理解できないが……。
 一通り互いの体に舌を這わせると、ユウが私の腰を抱いた。

「悪い、今日はいつも以上にきつかったせいか我慢できそうにない」

 見れば、彼のペニスはガチガチにそそり立っていた。

「んっ」
「ああ、ゆっくりな」

 ユウのペニスが私の中に入ってくる。
 その感触は心地良いはずなのに、カースメーカーとしての性なのか、私はソレを痛みとして知覚してしまう。
 ソレが表情に出てしまうのだろう。ユウはその都度私の身を案じてくれる。

「んん……」

 痛くない。大丈夫。続けて。
 言葉にもならない詰まった声で私は言う。

「ああ、わかった。ゆっくりするから」

 痛くない、痛くない。
 クチュクチュと水音を立てる自分の下半身にそう言い聞かせる。
 痛くない、次第に、気持ち良くなって来るから……。
 次第にイメージが体に伝わっていき、それらを快感に感じてゆく。
 当初など、最後まで苦痛に感じていた事に比べれば、快感を感じるようになるまでは格段に早くなっている。

「んぁ、はっ……ああ!!」

 恥かしい声が漏れるが、ユウはソレを聞いて嬉しそうな表情を浮かべる。
 私が気持ち良くなっている事が伝わり、次第に腰の動きが激しくなってゆく。
 枯れ木のように細い私の体を、着やせするらしい立派な体が抱きしめてくれている。

「ユーリ――!!」
「ん、んぅぅ!!」

 彼の絶頂を感じ、私はとっさに彼の腰に足を回した。
 驚いた様子のユウの表情が、膣内に広がる暖かな感覚に溶け広がってゆく。
184スレナガンの日記:2008/03/27(木) 05:29:52 ID:c9Cx4iwd
「ユーリ、何で……?」
「……」

 頭が痺れるような幸せな感覚に浸りながら、私はただ彼に笑みを浮かべるのだった。



 あの後、私達はもう3度ほど行為に耽った。
 今日はその全てを中に出して貰い、私は終始幸せな表情を浮かべていたと思う。
 ぐったりと横たわり、腕枕をしてくれるユウを見つめ、私はそっと呟いた。

「ぁぃぁ、ぉ……」
「なんだよ急にアリガトだなんて、変なヤツだな」

 彼の言葉を最後まで聞くことなく、私はゆっくりと深い眠りに沈んでゆくのだった。



・・・・・・・・・・・・・・・・

お粗末!!
185名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 07:59:48 ID:HQV7JCQc
ご馳走様。

しかし、ウチのペインカスメみたいに根っからのドMでそのポジションに
ついている者もいる事を忘れないで頂きたい。

うっかりカスメの機嫌を損ねようものなら、一発で呪殺されるもんだから、
他のパーティメンバーは戦々恐々DEATH。
186名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 12:34:18 ID:mzKRAhyh
初めてお前抱いた夜ほら 俺の方が震えてたね

というフレーズが浮かんだ
カスメを前に、彼女の持つ脆さと妖しさに
色々とこみ上げてくるものがある
だから俺は彼女にそっとキスをする
187名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 17:05:03 ID:dSZKIM0j
ごめん、カスメ(♀)がダクハン(♀)に
性的な意味でいじられる構図がよぎった
188名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 21:45:55 ID:BLjfqhIh
緊縛ダークハンター氏はもう戻ってこないんだろか…
ダク子との本番が読みTEEEEE
189名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:27:47 ID:ZOA4FzMu
>>188
俺も俺も
2発売でひょっこり戻ってくるのを期待してたんだがな…
190骨鳥ノ檻 1/17:2008/03/28(金) 17:41:14 ID:SAsWmXkN
流れをぶった切って申し訳ないが、>>89-98の続きを投下します。
眼鏡メディ×緑カスメ(女)、残虐表現、死姦あり。第3階層の微妙なネタバレあり。
ものすごい勢いで蛇足のような気がするので
言っておく。毛色違いすぎてすいません。
君はこれを読んでも良いし、存在自体を記憶から消し去っても構わない。
――――――――――――――――――――――――――――――

カースメーカーが目を覚ますと、そこは白い部屋だった。
じゃらり、と足枷の音をたて、彼女は気だるげに半身を起こす。
目に映るのはここ数日間を過ごしている、窓の無い部屋。
窓は無く、必要最小限の家具しかない上、唯一の出入り口にはいつもかぎがかかっているらしい。
ご丁寧にも足枷の鎖は、部屋の中を歩く分には問題が無いが
出口までは届かないという絶妙な長さである。

何もすることが無く、カースメーカーは天井を見上げた。
混じりけの無い白一色。
自分をここへ閉じ込めた、赤毛のメディックの言葉を思い出す。

『知ってます?実は病人に白色って、ご法度なんですよ。
空虚さって言うんですかね、何も無い。つまり死を連想して不安になり、最悪自殺しかけないそうです。
……で、今の場合はそれを逆手に取りまして。
あなたにとって、僕を死よりも選ぶようになったかを知る、目安にしようかと』

あのメディックは、カースメーカーを愛していると言った。
そのやり方は余りにも歪で狂ってはいたけれど、それでもその思いは一途なのだろう。
何せ彼女が死なないように、壊そうとしているのだから。


カースメーカーが興味の無い彼女自身の命を守るために、性交の快楽を持って繋ぎ止めようとする。


倫理的、人道的に、まず思いつきもしないような愚策だが、メディックはそれを実行した。
191骨鳥ノ檻 2/17:2008/03/28(金) 17:42:29 ID:SAsWmXkN
それは普通の女ならば恥辱と絶望の余り命を絶つような事だったが、
カースメーカーは、それにも何の興味も感慨もわかなかった。
皮肉なことに、狂的なまでの無関心さによってカースメーカーは正気を保っていた。

色の無い部屋にも。犯され痴態に悶える自身にも。
与えられる快楽にも。犯すメディックにも。

本質的なところで何一つとして関心が無い。
ただ人間としてのテンプレートに従い、関心があるように振舞っていただけ。
……多分昔はそうではなかったと思うが、良く覚えていないし
それこそどうでもいいことだ。
カースメーカーは、人事以上の無関心さでこれまでを振り返った。



ж



初めは催淫剤によって無理やり発情させられ、滅茶苦茶に犯された。
この部屋には時計も無い。
正確な時間はわからないが、少なく見積もっても
半日は犯され続けたのではないだろうか。
そこまでの体力が無ければ、前衛は勤まらないのだろう。

その後も度々小休止をはさみながら、正気の沙汰とは思えない方法で犯された。
わざわざエトリアの裏道から取り寄せたという、生きたウーズを入れられたときには、流石に失神した。
メディック曰く、品種改良の結果特殊な神経毒を持ったもので、
運動系列の神経を麻痺させる代わりに、感覚神経系を一時的に過剰強化する効果……
平たく言えば、身体が動かせない代わりに刺激を感じやすくなる……毒、だそうだ。

人工的な品種改良により短命なウーズが息絶えるまで、何度も達した。
膣内をウーズが埋め尽くし、産道を逆流しながら過敏になった性感帯を陵辱する。
その感覚に喘ぎ、しかし神経が麻痺しているため
何かにすがることも出来ず、快楽に意識を失い。
192骨鳥ノ檻 3/17:2008/03/28(金) 17:43:12 ID:SAsWmXkN
しかしそれは安息とはならず、快楽で失った意識をそれ以上の快感で呼び戻され、
胎内を氾濫する感覚にもてあそばれ続ける。
いつ発狂してもおかしくない状態だった。だが、カースメーカーは正気を失わなかった。

いや…或いは初めから狂っていたのかもしれない。
如何して存在し得よう、意思を持ちながらも意志を持たない、彼女のような存在が。
快楽も生命も悲哀も、そう、絶望すら『どうでもいい』の一言で片付けてしまう。
それは……



ж



「おはようございます」
「……おはよう」

件のメディックが、扉の鍵を開けて入ってきた。
その手には、紙製の袋と木製の棒。棒には複数の穴が空いており、中は空洞のようだ。
袋から取り出したガラス瓶の中の液体を、メディックは棒に塗り始めた。
軽い粘性を持つそれから漂う香りは甘く、おそらくは何かの蜜だろう。

「外は夜なんですけどね、あなたは起きたばかりのようですから。身体の調子はいかがですか?」
「だるい。吐き気がする。ついでに寒い」

カースメーカーは申し訳程度に毛布で裸身を隠しているだけで、後は何も身につけていない。
いつも着ているローブは、初め目が覚めたときには既に無かった。
"まだ抱くのか"と、彼女は目線だけで問うた。
メディックは、微笑みながら言った。

「すいません…でも、まだいけるでしょう?」
「……」
「あなたが死んでは、本末転倒です。
衰弱死なんかしないように、あなたの体力を計算してやってますから」
193骨鳥ノ檻 4/17:2008/03/28(金) 17:44:26 ID:SAsWmXkN
「…そうか」
「愛しています。この世の誰よりも」
「…どうでもいい」

口調自体はほのぼのとしているが、その内容はおよそ常軌を逸している。
偏執的に強姦した相手に対し、それを愛というメディックと、
理不尽な陵辱すら、関心の対象とはならないカースメーカー。

「それで。もうそろそろ体力を回復したほうがいいと思いまして…」

何の前触れも無く。
メディックがカースメーカーを押し倒し、その秘部に持っていた棒をねじ込んだ。
カースメーカーの赤い目が、痛みに見開かれる。
前戯も薬も無く、そこは濡れていない。
ぎちぎちと肉を割り裂きながら、それは半ばまで埋まった。

「か、はっ……?」
「ハマオってありますよね。あれを再現してみたんですけど…どうにも効き目が弱くて。
なるべく吸収の過程を少なくし、大量に投与でもしないと効果が出ないんですよ」
「っづ、ぅ…何、を…、いぁっ!?」
「あまり濡らさないでくださいね。流れると困りますから」

カースメーカーの足を担ぐように持ち、メディックは突き立てた棒の空洞に
ゆっくりと瓶の中身を注いだ。
とぽとぽと、それはカースメーカの体内へと流れていく。

「だいぶ前、彼女が投げた研究でしたが…人生、先がどうなるかわからない物ですね」
「…っあ、が、ならば…注射、にでも…っ、すれば…いい、だろう。
つっ…わざわざ、まわりっ…くどい、っは、ぁ」
「それだと、あなたの苦しむ顔があまり、見れないじゃありませんか。
僕はあなたの表情ならば、どんな物でも余すところ無く
見たいと思っているんですよ」

死に顔以外はね、とメディックは付け足した。
彼女、というのはおそらくギルドのアルケミストのことだろう。
勉学熱心で、赤毛のソードマンとコンビを組んでいた。
本業の錬金術のみならず、あらゆる分野へとその好奇心を発揮していた
彼女には、カースメーカーも呪言の原理の説明をしたことがある。
194名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 18:06:31 ID:e1nBC/US
支援
195名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 20:44:52 ID:IlCbBQqa
続きマダー?
196名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 21:29:47 ID:t1r1z+lr
そう急かしてやりなさんな。
投稿の感じからすると、途中で何らかのマシントラブルがあったか、
急用が入ったんだろうな、って感じだし。

ただ、このままスレスト状態がつづくと、
投稿準備中の他の職人さんが近づきにくいだろうから、
雑談でスレの空気を和らげたりするのはアリかもしれない。
197名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:31:57 ID:QtQxyvM5
>>194-196
可能性が高いのは何らかの連続投稿規制か、鯖側のアクセス規制に巻き込まれたかだと思う
どっちも一度食らったらその板にはしばらく書き込めない
198名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 00:28:11 ID:nUzg3H42
一行目に改行を入れてんじゃね?
199名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 07:07:37 ID:NSPuHEke
そういや今日はせかきゅーオンリーイベントだったな。
人様の妄想を多量に摂取できる絶好の機会……と、
言いたいとこだが地方民だし。そもそも仕事だし。
ンな訳だから、いける人は俺の分までたっぷり食ってきてくれよー。
200名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 12:42:40 ID:bRWZLs/q
>>199

・・・・・・・・・・・・マジで忘れてたorz
201投稿不可になってた:骨鳥ノ檻 :2008/03/30(日) 13:00:11 ID:M3ELRQIs
すまん、諸事情で投稿できなかった。
以下続き。
202投稿不可になってた:骨鳥ノ檻 5/17:2008/03/30(日) 13:00:51 ID:M3ELRQIs
やがて、瓶の中が空になった。



ж



「ふむ、最後まで入りましたね」

カースメーカーは荒い息をついて、答えない。
その額には汗が浮き、吐く息は熱い。
本人の意志を押しのけ、快楽に慣れた身体は、あんな刺激にさえ反応し欲情していた。
それを見計らって、メディックが口を開く。

「僕が、欲しいですか?」

潤んだ瞳でカースメーカーが顔を上げる。
足の間からどちらとも知れぬ蜜をあふれさせながら、メディックの顔をじっと見る。
ヨモギ色の髪は、汗で額に張り付いていた。
髪と補色の鮮血色の目は潤んでいたが、弱々しいながらもまだ理性の色が見える。

「あなたは一回も自分から僕を求めてはくれませんでした。
全て、僕が与えるだけ。そこにあなたの意志はありませんでした。
お願いです。ひとこと、欲しいといってください」

余りにも身勝手で、独善で、一途な要望。
しかし情欲の炎がともったカースメーカーにとっては、天の声にも聞こえただろう。
たった一言。それでこの疼きが消えるのか。

「ね?」

上目遣いにメディックが見つめてきた。
203骨鳥ノ檻 6/17:2008/03/30(日) 13:01:46 ID:M3ELRQIs
その自身も熱く存在を主張し、準備は整っている。

「……」

なおも黙秘を続けるカースメーカーをじらすように、メディックは愛撫を始めた。
彼女は首筋が弱い。特に丁度頚動脈の上にあたる部位が敏感で、
彼に舐め上げられる度身を捩り、声にならない喘ぎを上げた。
秘部もいじる。ごく浅く指を入れ、かき回す。外から触れるだけでわかるほど、そこは濡れていた。
丁寧に、丁寧に。決して達しないよう加減をしながら、メディックはカースメーカーに嘯く。

「一言、たった一言です。僕が欲しい、と。愛している、と。それだけで良いんですよ、ねえ『―――』」

春を告げる鳥の名。
彼女の本名。
公国に来てからは通り名で通していたから、暫く呼ばれることの無かった自分の名。
髪色が緑であることからそう名付けられたのだろう、
カースメーカーという薄暗い職には似つかしくない名だった。
それを、メディックは呼んだ。

拡散しかけていたカースメーカーの理性が戻った。
不意に、思い出す。
(あれは…確か、まだ私がエトリアにいたときか……)
少女、と言っても差し支えない年のころ、彼女は今のギルドに入った。


204骨鳥ノ檻 7/17:2008/03/30(日) 13:02:40 ID:M3ELRQIs
ж



人の好奇の視線や畏怖が煩わしかった。
例えるなら、路傍の小石一つ一つに噂されているようなもの。
いちいち相手にしていては限が無いし、何よりどうでも良い。

―――カースメーカーだ
―――見てはいけない、呪で眼を潰されるよ
―――なんか悪いことが起きそうだねえ、店じまいすっか

言葉だけでなく、石もぶつけられた。
額を液体が流れる感触がしたから切れたのであろうが、それもどうでもよかった。
石をぶつけた者も、こちらが表情を変えないのを見て薄気味が悪くなったらしい、
捨て台詞を吐いて逃げていった。

―――この、化け物が!

化け物、とはなんだろう。
確かに髪も眼も、人間としては珍しい色だ。すそがぼろぼろになったローブ姿も、異様には違いない。
しかし、手足はきちんと4本あり、尾が生えているわけでもない。
母親は冒険者で、樹海に挑む中自分を孕んだらしい。
物心ついたときから父親は居なかったが、母親は間違いなく人間だった。
ならばその子供も、人間だろう。

そんなことをそれとはなしに考えながら裏道を歩いていると、冒険者の私刑に出くわした。
酒場帰りらしい酒くさい空気の中、衛生士の味方は誰もいなかった。
自分を回復するのが遅かった、と重騎士風の男がわめき、衛生士らしき青年に切りかかっていく。
衛生士も杖を振り応戦するが、多勢に無勢、あっという間に追い詰められていった。
そこを、カースメーカーは横切った。たちまち因縁をつけられる。
曰く、通行料をよこせ。男達の下卑た視線は、ローブに隠れた足の間や顔に集中していたから、
代価は金銭ではないだろう。
酔った暴漢に犯されるような趣味は無かったから、迷わず呪言をかけた。
対象は、その場にいるもの全て。
場合によってはショックで心臓が止まるかもしれないが、どうでもよかった。
男達の恐怖による絶叫を尻目に通り過ぎようとすると、呼び止められた。
205骨鳥ノ檻 8/17:2008/03/30(日) 13:03:27 ID:M3ELRQIs
一人だけ、衛生士の青年には運良くテラーがかからなかったらしく、微笑みながら礼をいわれた。

『ありがとうございます。正直、危ないところでした』
『…私が通るのにも邪魔だっただけだ』
『よろしければお名前を聞かせてもらえませんか』
『……』
『あ、失礼しました、僕は―――といいます。古い、花の名前から取られたらしいんですよ』
『直訳すれば、竜の内臓か……薬師にはちょうどいい名だろう』
『あはは、そうかもしれません』
『――――』
『それがあなたの名前ですか。綺麗な名ですね』

答えたのはほんの気まぐれだった。
そこで分かれてそれきり。道端で出会ったとしても互いにもう忘れている。
そうなると思っていた予感は外れ、後日名を頼りに探してきた青年にギルドに誘われた。
断る理由も無かったからなんとなく入り、なんとなく探索についていった。
そして、今にいたる。

なんとなく。気まぐれ。どうでもいい。
初めからそうだったのだから、これからもそうだろう。
カースメーカーは、自身の上にのしかかっているメディックの前髪を掴み上げて、言う。



「どうでもいい」



206骨鳥ノ檻 9/17:2008/03/30(日) 13:03:58 ID:M3ELRQIs
ж



気がつくとメディックは、カースメーカーに馬乗りになって首を絞めていた。
ぎりぎりと指が血管に食い込み、気道を圧迫している。
酸素が足りていないのだろう、土気色になり始めた顔には死相が浮き始めていた。
男と女。前衛と後衛。健康体と衰弱体。
あらゆる要素が重なり、メディックの暴力を強化する。


「どうして、ですか」


やがて、ぽつり、とメディックが呟く。


「どうして、僕を愛してくれないんですか。僕を求めてくれないんですか。
どうして、どうして…どうしてどうしてどうしてどうしてどうして」


メディックが叫んだ。


「どうしてあなたは笑っているんですか!」


カースメーカーは笑っていた。
おそらく意識はもう無いであろうに、その顔はメディックが一度もみたことの無い笑顔を作っていた。
それを綺麗だ、と思いつつもメディックの腕から力は抜けず、
骨が砕ける嫌な音と共に、カースメーカーの喉が潰れた。
瞳孔が開き、脈が止まる。今はまだ温かいが、体温も消えていく。

メディックは声にならない悲鳴を吐いた。
涙は、出なかった。



207骨鳥ノ檻 10/17:2008/03/30(日) 13:04:39 ID:M3ELRQIs
ж



やがて、メディックは愛撫を再開した。
彼女が死んだ…否、自分が殺したことを認めたくないように、まるで生者に対するように慈しみ深く。

乳房を揉み解し、先端を舐めあげむしゃぶりつく。
彼女は微動だにしない。

足を割り開き、花弁を指でこねくり回す。
それは微動だにしない。

膣に怒張を入れ、壊れるほどに激しく抱いても。
致死量に至るほどの催淫剤を口移しで与えても。

カースメーカーだったそれは、微動だにしない。

それは既にただの肉隗であり、死体が何かをなすことはありえない。
熟練の医師なら蘇らせることも可能だろうが、彼はリザレクションは使えなかった。
前衛が多いほうが後衛を守れる、と、守りよりも攻撃を取った結果だ。

精神はさておき、死後硬直を始めた死体からの肉体的な快楽により、メディックは幾度も達した。
そして、一人呟く。まるでカースメーカーがまだ生きているように。

「起きてくださいよ」
返事は無い。
「気を悪くしたなら謝りますから」
返事は無い。
「何か、言ってください」
返事は無い。
「ねえ、聞こえて・・・いる、でしょう?」
返事は無い。
「うなずく、だけでいいですから…なにか、反応してください」
返事は無かった。
すがるように掴んだ手が、だらりと垂れ下がったのを見て、
メディックは否応無しに現実と対面させられた。


大半はそっぽを向かれたり、無言だったりだったが、それでも彼女は人の話を無視することは無かった。
どうでもいい、と無表情に言う様さえ自分は愛していたのに、これにはそれが無い。
そして、彼女をこうしたのは自分だということに理解が及ぶと、

メディックは発作的に自身の首をナイフで掻き切っていた。

ゆっくりと赤い液体が流れ出ていくのを感じながら、メディックは目を閉じる。
狙ったわけではないが、それは彼女の首の痣と丁度同じ位置であり、
そう思ったのを最後にメディックの意識は闇に沈んだ。
もう目覚めないことを祈りながら、彼女の最後の笑みを思い浮かべて。



208骨鳥ノ檻 11/17:2008/03/30(日) 13:07:44 ID:M3ELRQIs
ж


【君はここで読むことをやめることも出来るし、続きを見ることもできる。
それは必ずしも君が望んだ結末ではないかもしれない】


続きを
つ【読む】
 【読まない】


ж
209骨鳥ノ檻 12/17:2008/03/30(日) 13:08:30 ID:M3ELRQIs




カースメーカーが目を覚ますと、そこは白い部屋だった。
横に据え付けられた窓の景色は、久々に見る夕焼けだった。
ゆっくりと半身を起こすと、足の鎖ははずされ、首には包帯が巻かれているのがわかった。

「おはようございます」
「…おはよう」

薬泉院の眼鏡が入ってきた。

「…ここは、薬泉院か」
「ええ、そうです。そこの彼があなたを運んで来てくれたのですよ」

ベッドの横、床に座り込むようにしてメディックが眠っていた。
その腕は、カースメーカーの腕を握りつぶす勢いで掴んでいる。
・・・多分、痣が出来るだろうが、どうでもいい。

「彼も酷い怪我でしたが、あなたのほうを治療するように、と頑として譲らないんですよ。
仕方がないので無理やり眠ってもらいました。」
「…そうか」

彼の首筋には、丁度注射器を刺したような跡が残っていた。
後頭部には殴られたような跡も。
医師は何も言わなかった。
カースメーカーも深くは聴かなかった。
…知らなくてもわかることもある。

「二人とも要入院です。何かありましたら、そこのボタンを押してください。すぐに駆けつけますから」
「…わかった」

医師が出て行った。
なんとなく手持ち無沙汰になり、カースメーカーは彼の頭を撫でてみた。

「この大馬鹿野郎が」

どこか儚さを感じさせる声で、彼女は言う。
210骨鳥ノ檻 12/17:2008/03/30(日) 13:10:10 ID:M3ELRQIs
その顔がどこか微笑んで見えるのは、きっと日の錯覚だろう。

「私に、お前が全てをかけるほどの価値があると思うか?」
「ええもちろん」

答えが返ってきた。
むくり、とメディックが起き上がり、嬉しそうにカースメーカーを見つめる。
カースメーカーも見つめ返し、言った。

「起きていたのなら離してくれ。腕が痛い」
「と、言うか起きてたんですけどね、ずっと」

悪びれもせず、メディックが言う。
その喉にも包帯が巻かれていた。
こちらはまだ傷が完全に塞がっていないようで、血が滲んでいる。

「ふふふ、おそろいですよ〜」
「…何をした」
「ちょっとナイフでざっくりと。あなたが居ない世に用はありませんから」
「…首を締めた本人の台詞か」
「と、言うかあなた。あのタイミングであの笑顔って反則ですよ。
もう一度見たくてここに駆け込んだじゃないですか」
「…少し、昔を思い出してな」

彼女は、どこか懐かしむような目をした。


「幼少の頃、母親に首を締められてな。
ついうっかりその母親を呪殺したのが、私がカースメーカーになったきっかけだ」
「子供の頃はドジっ子だったんですね〜。
僕もついうっかり気に入らない先輩の食事に劇薬を混ぜてしまったりもしましたよ」

一般常識的に、かなりアレな会話をしているが、本人達が幸せならそれで良いだろう。

「愛していますよ」
「そうか」
「あなたは?」
「…どうでもいい」

211骨鳥ノ檻 14/17:2008/03/30(日) 13:10:42 ID:M3ELRQIs
そっけない言葉ながら、つかまれた腕を解こうとはせず、カースメーカーは目を瞑る。
どうでもいい。
その言葉にも偽りは無かった。

(…お前を好ましく思っていることも、どうでもいい)

彼が顔を近づけてくる気配がした。
互いの吐息が感じられる。
そのままゆっくりと唇を合わせようとし。

たがいの唇の距離が零になった瞬間、ドアが開いた。

入り口で固まっている頬に傷のある男に向かって、二人同時に言う。

「間が悪いなリーダー」「間が悪いですよリーダー」
「俺のせいかよ!」

手首のスナップを聞かせたツッコミをしつつ、緑髪のレンジャーは頭を抱えた。
ぶつぶつと、「二人揃って休養ってそういうことか」とか
212骨鳥ノ檻 15/17:2008/03/30(日) 13:11:32 ID:M3ELRQIs
「一人身に対するあてつけかよコンチクショウ」と言う声が聞こえてくる。
とりあえず無視することにした。

「とりあえず私が死ぬ前にお前が死ねば問題ないだろう。だったら、私が死にそうになったらお前を殺す」
「妙案です。でしたら僕は、あなたが死なないように、違法合法外法問わずに回復して差し上げますよ」
「二人揃ってヤンデレかよ!」

リーダーがツッコんだ。

「俺やダエグやヒジリが雪だるま相手に死にそうになってるときに、お前らはよぉ。
しばきたおすぞ、おい」
「ペイントレードするが」
「ヘヴィスト連打しますよ」
「…ゴメンナサイ」

213骨鳥ノ檻 16/17:2008/03/30(日) 13:12:18 ID:M3ELRQIs
ж


ゆるゆると、彼はカースメーカーの身体を舐め上げた。
青黒い首筋の痣のところで、耐え切れないといった風に彼女が喘ぐ。

「ここ、弱いんですね」
「…っい、まあ、な」

その付近を執拗に攻める。
と、同時に身体をずらし、彼女の中にメディックは自身を入れ始めた。

「っは、ぁ…」
「いい、ですよ。とても…」

呟きながらも、さして抵抗の無いまま入れた自身を動かそうとする。
不意に、視界がぶれた。
彼女に引き倒され、体位の上下が逆転していた。

「お前、にばかり、ヤられるのは、癪だ」
「おやおや…」

仰向けになったメディックの上にまたがる格好で、カースメーカーは動く。
ぐちゅ、ぐちゅ、と接合部から湿った音が響いた。

「っく、ぁ、は…ふ、…っ、ぁ、ああ」
「っ…愛して、ます」
「そ、うか…っく…ぁ」


214骨鳥ノ檻 17/17もとい18:2008/03/30(日) 13:13:22 ID:M3ELRQIs
ж



「と、言うわけで明日はいよいよ14階だ。心して掛かろう。
あとそこいちゃつくな」
「……」
「腕組んで抱きしめているだけですよ」
「それがいちゃついてるっつーの!頼む、こちらの精神衛生上非常に悪いから。
目の前でいちゃつかれると、ダブルショットで撃ち殺したくなる」
「…要するに僻みか」
「うっせー!世の中のバカップルなんぞ皆死ね!」
「聞き捨てならないよ、リーダー」
「そうだそうだ」
「ちょっ、何ダエグさん火炎の術式起動しようとしてるんですか。
ヒジリも何追撃しようとしてるんですかよ、おい」
「世界の愛のつがいたちに謝れ!」
「愛は国を救うんだぜ!」
「いみわかんねぇよ…ぐほぁ」

「…沈んだな」
「そうですねー」
「ところで離してくれないか。いい加減熱い」
「いやですよ。離したらあなた、どこかへ行っちゃいそうで」
「……」
「どうしました?」
「……どこにも行かないさ」
「え?」
「…どうでもいい」


215骨鳥ノ檻 18/18:2008/03/30(日) 13:13:58 ID:M3ELRQIs
ж



それは酷く歪で狂ってはいたけれど、それゆえに何処までも澄み切った、
一途でバカップルのメディックと、ヤンデレまがいなカースメーカーの、御話。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――
初めはカースメーカーが首絞められたところで終わるはずが、なぜかハッピーエンド風味に。
というか、完璧にこれ蛇足の話だと思う。
とりあえず緑髪カスメは俺の嫁。
あと、固有名出してすまん。ダエグ:金ケミ男(女使用)、ヒジリ:赤ソド男、だ。
エロパロ用に作ったキャラだって言うのに、パーティ全員の名前と境遇を真剣に考えた俺はきっと終わってる。
スレ汚し&投稿遅延、失礼しました。
216名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 13:18:30 ID:UzKLaz7Q
いい話だ…なのに何故か余り者+名無しリーダーに目が行ってしまうww
取り敢えずGJなんだぜ!
217名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 14:54:18 ID:kuLCoa6d
投下お疲れ様、そしてGJ

しかし、口癖が『どうでもいい』だと、青ダークハンターに
感じの似てる某主人公を思い出すから困る。会社が同じ的な意味で。
218名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 16:54:19 ID:bRWZLs/q
投稿GJ!
同じく「どうでもいい」で某ヘッドホンが思い浮かぶ。
219名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 18:58:40 ID:NSPuHEke
続きを待ってましたぜ
いい話なんだかイヤな話しなんだかw
とにかく心に残る事だけは間違いない

>エロパロ用に作ったキャラだって言うのに、
>パーティ全員の名前と境遇を真剣に考えた俺はきっと終わってる。

ところで、このスレの職人さんは『エロ用の設定キャラ』って
普段使いのキャラとは別に作る事が多いんでしょうか?

自分はいつも冒険してるキャラたちを絡ませて、ヤらせてんですけどね。
俺は俺で終わってますね、ええ。
220名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:22:20 ID:zaEu1l8j
普段のキャラだな。
やはり年季が違う分、バックグラウンドというか人生というか厚みが違う。
221クラブ活動〜覆面は語る:2008/03/31(月) 00:12:06 ID:hYDiaHo2
フェチズム的表現がメインです。
理解のある方以外は、このレスをスルーする事をお勧めします。

ここ、エトリアでは、数多くの冒険者達が日々樹海の謎に挑んでいる。
彼らの殆どはギルドに属し、ギルド同士の交流も見られる。
また、ギルドとは別の、同好の士の集まりも存在する。
例えば、コーヒー党の集まりや、酒好きな連中、同じ小説のファンなど。
これから話すクラブもまた、その一つだ。
覆面をかぶったメンバーが、薄暗い一室に集まっている。
今日は、彼等の活動をちょっと覗いてみることにしよう。

議長「お久しぶりです、皆さん。本日はお集まりいただきありがとうございます。
 前回発表されたテーマ『戦闘後の女性の蒸れた匂い』、収穫はありましたでしょうか。」
A「はい。」
議長「どうぞ。」
A「先日、当方ギルドメンバーの女性パラディンが、冒険後、共同浴場に向かうというので
 後をつけ、更衣室にて鎧を外す様を、覗き穴からじっくりと観賞してまいりました。」
おお、というどよめきが部屋を包む。
A「白銀に輝く鎧の下から現れたのは、ただの服ではなく、ましてや下着でもなく、
 黒一色のボディスーツでした。 身体を包んでいるにも関わらず、体形を包み隠さず晒す・・・
 ・・・この時点で、既に興奮していましたが、何とか自分を抑えられました。」
議長「それから、どうしましたか?」
A「彼女がボディースーツを脱ぎ、外見の堅牢さからは想像し難い可愛らしい下着を外し、
 一糸まとわぬ姿になって、浴場に消えるまで待ちました。」
他の会員達がざわめいた。「可愛らしい下着か」「熊さんパンツか?」「いやフリルかもしれん」
A「その後、私は入り口に『清掃中』の札をかけてから更衣室に忍び込み、
 彼女のボディースーツを手に取りました。見た目よりも重く、分厚かったです。」
Aが続ける。覆面の下の目に、恍惚の色が灯り始めた。
A「脱ぐ際に外された、背中の留め具・・・その穴から全体を裏返しました。
 これで、彼女の肌が触れていた部分が表面にきたわけです。
 ところどころ、スーツが汗を吸って湿っていたので、
 まずは一番湿っている脇部分から、自分の顔を押し当てました。
 戦闘の緊張から流れ出る汗、彼女の白い肌から流れ出る分泌物、
 整えられた脇から流れ出る不協和音、それが今この瞬間私のモノに。」
すう、と一息つき、Aは再び口を動かした。
A「何度も深呼吸を繰り返し、脇の匂いに満足した私は、
 愚息をボディースーツの反対側の脇で包み、スーツの股間部分で鼻と口を包みました。
 何時間にも渡る着用で移りこんだ性器臭、染み付いた汗の匂い、
 アクセントのような、ほんのりと漂う尿の香り・・・ 私は激しく呼吸しながら愚息を擦り続けました。」
光景を自らに投影させたであろう他のメンバーから、溜息のようなものが漏れ始めた。
議長「それで、フィニッシュはやはりスーツに?」
A「いえ、こういった趣味は痕跡を残してはいけないでしょう。
 スーツに愚息を絡めたまま床の上に果てました。きちんと掃除を行い、
 全てを元に戻し、彼女が風呂から出る前に、浴場を後にしました。
 ・・・私の報告は以上です。」
「変態紳士だ・・・」「本人に見つかるスリルがたまりませんな」「むしろ浴場に特攻も悪くは」
メンバーからの様々な感想が、部屋に静かに響く。
議長「Aさん、お疲れ様でした。」

議長「では、今回もまた皆さんの普段隠している性癖を話し、ストレスを解消していこうと思います。
 新メンバーのNさん、あなたの話をお聞かせ願えますでしょうか。」
N「そうですね・・・」

君達はこのクラブの見学を続けてもいいし、
他の場所に向かうのも自由だ。
222名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:39:48 ID:IKVD+30d
どこの関西囲炉裏の会だよw
223名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 01:03:35 ID:Npd2bIlD
普段、強がって耐えている金髪パラ子をいじめて泣かせたい。
224名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 14:40:56 ID:TI1FN2Ut
>>219
エロパロ用にキャラ作る。
俺の場合NPCネタメインだから、普段自分が使ってるPCとNPCがくんずほぐれつって
何だか恐れ多いとか恥ずかしいとか、そういうチキンな心理
225名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 20:17:13 ID:6oUxc97t
>>219
俺も使用キャラ派だよ。
ただし、名前そのまんまだと、もし俺のキャラの名前知ってる
友達に見られたら死にたくなるから、書き上げたあとに別の名前で全置換してる。
99.9%見てないとは思うけど、一応ね……w
226名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 20:25:30 ID:0wQkYyht
……それは、危険だな。

置換忘れがあったら死ぬるw
227名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 11:53:56 ID:YA4ZN2rT
バレるってことは完全に同類だからなw
ニヤニヤして友情深めとけばいいんじゃ
228名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:07:52 ID:84qk7TYW
キャラ名使ってバレた俺が通ります


いやまじです、ええ
229名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:19:18 ID:FOAZTAVr
それは災難でしたな…その後にいろんな意味で友情が深まってそうだけど。
俺は妄想マスタリ10振、文才マスタリ0だからどうということはないぜ!…投下できないから。
230名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 23:00:40 ID:+KPAlrUo
>>229
さあ、BOSSマラソンでレベルアップ&CUSTOMだ!
231名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 02:28:13 ID:xH9nM+6/
>>229
大丈夫、最初は誰でも初めてだ
思いきって、新しいドアをひらこうぜ!

ところで、ここって書き手の人と読む専門の人の比率、どれぐらいなんだろね

前々からちょっと気になってたんだけど
232名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 02:28:24 ID:c9K4Hjel
>>228
233名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 07:53:18 ID:r2twtFdI
ここを読んでることはバレても大したダメージは無いが
書いてることはバレたらやばい
234名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 12:10:26 ID:Z8+F7vX4
2/17に保管庫直投稿だったBF5・319氏の
『戴冠』の現時点での閲覧数が2066人
(これが2月以降の住民の想定できる最大数)

3/11に同じく保管庫直投稿だった>>42(B5F:500)氏の
『紫雲に霞むはかつての残夢』の現時点での閲覧数が721人
これらの作品はスレオンリーで普段は保管庫見に行かない人でも、
(ネタバレが回避できるなら)読みに行ったはず。

そして3/23に保管庫の新作一括更新があって、
それぞれの閲覧数はこの一週間で300〜500と言う所。
こっちは逆に、スレッドで一度読んだら保管庫に読みに行かない人も多いだろうから、
住民の実数値よりは少なくなるはず。

この辺りから考えて、
もちろん同じ作品を二度三度と読んでいる人もいるだろうから、
現時点でスレッド常駐してるROMメンバーの数は500〜600人と言うところか。

そしてII発売の前後で一気に増えた投稿者の数は、
2月以降だけを数えるなら(たぶん)17名

ってなワケで、読み手に対する書き手の割合は3%前後じゃなかろうか。
世界樹は妄想を刺激する類のゲームだから、
他のエロパロスレに比べれば書き手の比率は結構高いはず。

結局何が言いたいかと言うと、
それでも需要に対して供給が追いついてないと思うので、
>>229氏には是非頑張っていただきたい。
初投稿者に何より必要なのは文才よりも度胸だ。

でも、「ほかんこ」と書いて第一に「保管娘」と変換される
俺みたいになるんじゃないぞ!
235名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 12:15:09 ID:V7Ag5QQ9
次は管が姦になる番だな
236名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:04:50 ID:zAdzN8qA
いつの間にか俺に死亡フラグが立ってるじゃないか/(^O^)\
Uプレイ中なのに|で貴婦人+姫君が樹海の戦士で来たキャラ逆レイプという非常に残念な電波を最近受け取った。
オレハモウダメダ……orz

>>230
常に休養連打なんで><

>>231
カギが高くて買えないんだ…さらにこの扉は特定の職業にしか開く事は出来ないんだ。

>>234
保管子になったぜ!
237名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:36:34 ID:ExIb7l3b
>>236
>オレハモウダメダ……orz
バカだな、むしろここから始まりじゃないか(終りの恥麻里的な意味で)
と、言うか貴婦人モノは普通に面白そうだ。


あえて誤変換は残した
238名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:19:45 ID:URS7gGAP
なんかふと電波受信

カースメーカーSpirits

カースメーカー1号
「敵は固いな、タキ。…いや、そうでもないか。
 今夜は俺とお前でダブルペイントレードだからな」

カースメーカー2号
「オ・レ・ニ・ア・ム・リ・タ」
「なあ、信じてみないか。死地の心胆や夢幻陣形がなくても、
ペイントレードはあるってことを」

239名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:29:47 ID:QR1Q9m5z
>>238
「ほほぉ……いい呪言だな。キサマの作戦目的とIDは!?」

「呪殺 カースメーカー2号」
240名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 02:52:02 ID:JoJKjc0h
>>238
>>239
頼む……俺をカースメーカーにしてくれ!!

241名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 03:32:28 ID:yxjVmeqD
「確かにHPを温存している間は死ににくいかもしれない、だけどよ、HPを減らさなきゃ火力は出ないだろうがよ!」
242名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 03:32:51 ID:jkAI0Hf/
何この熱い流れwwwwwwww
243名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 18:46:29 ID:6WP+qDcm
「また・・・ペイントレードするために生き返ったんだな」

「そいつは十分すぎるほど闘った
 『カースメーカー』を名乗る事もねえ
 岬ユリ子はもう ただのバードだ」

「だが俺は呪術師である前にペイントレーダーとして生まれた
 パーティの為に生まれた
 この傷‥‥この痛みはその為のものだ」
244名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:51:45 ID:yxjVmeqD
「このHP・・・どこまで減ろうとも討ちつづけてやる・・・・

 ペイン トレード」
245名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:05:00 ID:UAO2efam
「よおしバド子!! 帰ったらバッチリ話してやる!!
いたぜ兎がな!! 話のとおりバカがつくくらいお人よしの兎だ!!
だがな
そいつはスゲェタフなヤツだ……
ダメージ床に飛び込んだって
絶対に死にはしねえ!!」
246名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:36:29 ID:1vIOCX+Z
ガンナー
「やっつけるけどいいよね?答えは聞いてない!」
247名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:50:22 ID:yt1HMG8Z
ブシドー「俺の必殺!パート2」(ツバメ返し)
248名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:35:21 ID:pLjBo0Qa
必殺技を体得するためにFOEを崖の上から落とすんですね。わかります。
249名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:51:15 ID:4IX9B41j
話ぶった切って悪いが

おさげカス子とイチャイチャ

上からイビルアイ登場

「このロリコンが!!」

って夢を今日マジでみた
もう俺の頭はダメかもわからんね
250名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:56:04 ID:iiI26ue9
今はカスメ祭りか!?



絵板の影響で、白カス男×♀金鳥たんのカプにものすごく萌えてしまった・・・。
今すぐにとまではいかないが、そのうちいずれらぶえろ投下してやるぜ!
251名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:58:41 ID:H3wwBQ86
         (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
      〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
       〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、    ど ロ こ
     ~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,)   も リ の
  、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ  め コ
    `V::::::::::::::::::::、_γ      `ヾ,_ < ! ン
     l::::::::::::::::::::::く(   r,J三;ヾ   )> く,
 〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=; {三●;= }  ,=ニ `/l/!/⌒Y
     l:::::::::::::::::::::::::::::ゝ≡三=イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
 、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ´ " ~ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
252名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 03:19:18 ID:hsSc0WR4
>>250
なm(ry
253名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 04:15:29 ID:GJqN2Qui
なめたけ!
254名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 20:02:51 ID:HcdMzm40
なんか前スレで垂れ流した俺の妄想が他の人の作品と
一緒に保管されてるんだけどその人に迷惑じゃないだろうか?
255名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 02:05:06 ID:7XPl1mKk
うちのソド子は戦いの傷をメディ子にやらしく治される
脇腹を打撲なんかしたら胸を攻められ放題
そのまま下までいっちゃう
ここまで書いて思ったけど百合ってありですよね
あとシトトの娘さんにフェラさせたい
256名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 02:19:59 ID:7XPl1mKk
四階層到達して興奮しながら書き込んだらなんとも解りづらいことになってた
要するにショタパラかわいい
257名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 02:21:37 ID:O1lGhLeG
あいつやバードのせいで、外見を選ぶときに男女男女の順で並んでることに気づかなかった俺
258名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 03:29:08 ID:46SZ825c
世界樹の迷宮2のキャラクターの名前が決まらず
プレイできないままついに1ヶ月が過ぎた。
259名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 03:32:30 ID:dbLghtqS
俺のパーティみたいに酷いことにならないようにするんだぜ>名前
260名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 03:39:41 ID:BXCKaQir
うっかりメディ子の名前をチョコラータにしてしまったばっかりに、金に余裕が出来るまで名前変更出来ずに後悔し続けた俺が通りますよ
261名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 03:48:44 ID:7qyPQpqJ
性別も決まらないんだ。
外見で選ぶと見事に女だらけだ。
262名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 03:55:04 ID:dbLghtqS
アルケミストだけは男
263名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 03:58:44 ID:7qyPQpqJ
メガネアルケミストも他にタイプのないガリ勉系ツンデレっぽくて迷う。
264名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 06:08:54 ID:gTJnKmsu
ドクトルは若男一択だろ常考……
265名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 10:23:19 ID:kvCP6Feq
>>260
三個か?
甘いの三個欲しいのか?
このいやしんぼめ!


最近、ずっと規制でPCから投稿出来ない。
困ったなー。
266名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 12:24:02 ID:U+jZHoQb
何らかのこだわりがあって「どうしてもスレに投稿したい」のでなければ、
保管庫の方へ直投稿して、報告すればいいんじゃなかろうか。
267名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 12:54:05 ID:YukA0pj7
>>258
wikiにリンクがある名前メーカー使えば良いよ。
愛着湧かないってんなら、あくまで参考にする程度にすればいいし。
268名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 19:09:58 ID:BXCKaQir
世界樹始めからマジおすすめ
ブブガガメで大火力だフゥーハハハー!!
269名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 20:21:00 ID:obOyYjE8
ゲームやアニメから名前を引っ張ってきても
なんだかんだで同名の別人のように自分の中でキャラが確立されていくのを感じるぜ。
270258:2008/04/07(月) 20:30:49 ID:w0Gt/Xot
>>267
どこにあるのかわからんかったがようやく見つけたのでさがしてくる
271うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/04/08(火) 00:16:11 ID:HXcr1dr6
>>266のアドバイスどおり、今回は保管庫に直接投下させてもらうことにしました。
トップから連続で並ぶことになっちゃってごめんね。

シトト交易所のひまちゃんもの。
前半は強姦系なので、そういうの嫌いな人はご注意を。

Seventh Heaven
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=196
272名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 01:33:34 ID:jq+KLe8K
お、お父さんは何をやってたんだ、お父さんは!
そもそも、子供をそんな夜中の果てまで働かせてるからこんな事になるんじゃないか!

……しかし、怪我の功名という奴で、
偶発的に生まれたこの催淫剤が今後シトト交易所の
人気商品の一つになるわけですね、わかります
273名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 02:04:00 ID:LSM/R5JG
名前、自分はROプレイヤーだったから鯖の名前をいじってつけたな…

妄想は膨らむのに文に落とせない。
頭の中ではロリメディとダク子がいちゃいちゃしまくってるのにorz
274名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 02:56:39 ID:V+T7QrD3
血反吐を撒き散らしながら書いている真っ最中な俺が来ましたよ……
さあ、君もそのいちゃいちゃっぷりを世間に晒そうぜ
275名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 08:12:35 ID:3FSqHRLw
さあ勇気を持ってキーボードを叩きたまえ!
276嘆き悲しむは氷の姫 0/3:2008/04/08(火) 20:27:05 ID:Kz9EEIz9
俺も皆に触発されて書いてみた。

正直、出来はひどいしエロも少ない。文章も幼稚でしかも短い。
けど俺なりに頑張ってみた。よければ読んでくれ。
内容はSQ2のとある方のお話。想像も結構多め。
一部、すごく後半のネタバレがあるが、基本は第3階層のネタバレなのでそこだけ気をつけてくれ。
277嘆き悲しむは氷の姫 1/3:2008/04/08(火) 20:28:15 ID:Kz9EEIz9
 私の名前はアーテリンデ。エスバットというギルドのマスターをしている。
 私のギルドはドクトルマグスである私と『彼女』、ガンナーであるライシュッツと『彼』の4人のギルド。ギルドとしては珍しいドクトルマグスとガンナーが2人づつのギルドだった。そうあの時までは………

 第3階層15階、雪と氷に覆われた部屋、私たちは奴に出会った。
 奴は巨大な翼と鋭い牙を持つ、巨大な飛竜だった。その時の私たちは国内でも1,2を争うほど強いギルドだったが、奴には勝てなかった。皆が死を覚悟したとき、『彼女』が奴を引きつけ皆を救ったのだった。『彼女』の命と引き換えに………

 その後からだ。ギルドがバラバラになったのは。
 『彼』は『彼女』の仇を討つ事だけを考えるようになり、私たちとズレが生じていった。そして『彼』は私の静止も聞かず、飛竜を探しに樹海に行ったきり帰ってこなかった。
 『彼女』の方もおかしかった。『彼女』の遺体を葬ってやろうと回収に行ったが、雪と氷に覆われた部屋には残されていなかったのだ。

 ………………………それから長くたった頃、私と爺や(ライシュッツのことよ)は雪と氷に覆われた部屋の先で、変わり果てた『彼女』と出会った。
 …………………これはその時の事、そしてそれからの事…………………
278嘆き悲しむは氷の姫 2/3:2008/04/08(火) 20:29:16 ID:Kz9EEIz9
 それは人の姿をしてはいなかった。上半身だけは『彼女』だったがその瞳は赤く染まり、下半身は無数の触手が蠢き、とても人とは呼べなかった。
「お、お姉さま………」
 私は『彼女』を姉の様に慕っていたが、その姿に絶望を隠せなかった。
(なんで、どうして、なんで、どうして………)
 思考はそこで止まっていた。体も動かすことはできなかった。
「お嬢様!しっかりしてください!」
 爺やの声も耳には届かず、彼はそんな私をかばって戦い続けた。
 ようやく意識がハッキリしたのは、彼が視界の端を触手に薙ぎ払われ、飛んでいった時だった。顔を上げると目の前に『彼女』の触手が迫っていた。その時私は動く事も出来ず、ただ触手にからめ捕られていった。
 今ならわかる。私は怯えていたのだ。現実から目を背け、悪夢が覚めるのを、震えながら待っていたのだ。

「うぁぁ、やめぇ、てぇ」
 触手が体を蹂躙する。服のすき間から入り込み、体をもてあそんでいた。動けない私は、それを拒む事も出来ずにいた。
「やだっ、やだぁぁ、やめてぇ、おねぇ、さまぁ」
 体を締めつけ、手足を縛り、口の中へ、膣の中へと、何本もの触手が進入する。乳首も弄りながら、私を快感と羞恥心で支配する。
「あっ、あっ、あっ、うぁぁ、うぁぁぁ!」
 頭の中が段々と真っ白になってゆく。膣の奥、口の奥、何度も突かれるたび、体が飛び跳ねる。痺れが感覚を麻痺させる。意識が何度も飛びかける。体が限界を訴える。それから何度もおかしくなりそうになり、我慢を続ける肉体を着実に壊していった。そして
「うあああああああああああああ!あああああああああ!」
 深く突き上げられた瞬間、世界が真っ白になった。その時の感じた思いは、快感だけだった…………………
 消えてゆく視界の中で見たものは『彼女』の顔。それは幻か真実か………
 …………………私には『彼女』が泣いているように見えた…………………
279嘆き悲しむは氷の姫 3/3:2008/04/08(火) 20:29:57 ID:Kz9EEIz9
 町に戻った私に爺やは、『彼女』を倒そうといった。しかし私の考えは違った。それは『彼女』の涙を見たからかもしれない。
「彼女を守ろう。仲間だもの」
 この提案に爺やはしぶしぶ賛成してくれた。



 私はこう思う。『彼女』は本当に泣いていたのだと。
 あの触手は攻撃ではなく、私たちを抱きしめようとしたのだと。
 だから私は『彼女』に、まだ人の心が残っていると信じたい。
 なら私は『彼女』を守る。私たちを倒し『彼女』も倒してくれる人が現れるその時まで。

 ………そして君たちに出会った。
 炎の魔神を倒し、ここまで来た君たちなら、『彼女』を倒し救ってくれるだろう。
 だから私は願いを込めて、君たちに刃を向けよう。



 私たちを倒せ。そして………『彼女』を救ってくれ。
280名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:32:39 ID:Kz9EEIz9
以上です。
やっぱりひどい出来だとは思うけど、もし読んでくれる人がいたら感想をくれ。
駄目なところも改善していくので書いてくれ。
281名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:43:42 ID:CHMSfoVy
>>280
よし、なかなかいいぞ


GJ!!!!!!!!!!!!!!


アドバイスって言ったら……んー……ヘタレ物書きからはないよ
しいていうならサゲ忘れ注意
282名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:50:58 ID:UwvncW/7
俺もヘタレだけど
数回読み返して誤字の確認な
283名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:55:47 ID:yaqj7+fq
あてりん健気だよあてりん

注意点といったら一行あたりの文字数くらいかね
40文字くらいなら大抵の環境で快適に読めるはず

あと出来がいくら酷く思えても「今の自分の全力だ」と自信を持って言ってくれ
「駄作と自称するくらいなら最初から投稿するな」って怒られちゃうぞ
284名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:06:42 ID:SzWRP8jU
>>280
GJ
良い出来だ
285名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 00:47:46 ID:pgrDlMMV
感想どうも!
今回の事をふまえてもっと良いものが作れればいいと思います。
読んでいただき本当にありがとう!
286名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 01:03:01 ID:rG7nlCk2
>サゲ忘れ注意
をさっそく忘れる>>285萌え
助手のドジっこレベルに匹敵か!?
287名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 03:08:19 ID:n/OBTDqf
アテリンの真意がよく伝わってきた。
GJ!
288名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 18:03:46 ID:hZXbuihX
>>276
GJ!!アーテリンデもいいな・・・・・・

>>保管庫直投稿様
GJ!話の展開が面白かった
289名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:35:01 ID:ERooMIjL
GJ
アテリンかわいいよアテリン。
そんな真意も知らず野郎共のパーティでツッこんでごめんよ
290名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:47:01 ID:5W0sBlxn
>>289
処女のあてりんにツっこんで膣内を血の降る部屋に仕立て上げたというんですねわかります。
291名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 18:56:30 ID:MaA8kVF9
>>286
もうサゲは忘れない!

ちょっと意見が欲しいんだが…
今作ってる作品が長めになりそうなんだ。
>>292 ○○
>>293 □□
>>294 △△   番号は適当な。
とかいう感じで目次的な物をつけたほうが良いと思う?
考えを聞かせて欲しい!

ちなみに作品は、まだまだ公開出来そうにない。
292名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 18:58:52 ID:MaA8kVF9
おかしい…
sageができない…

俺はバカかもしれないと本気で思う、今日この頃
293名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 19:00:32 ID:MaA8kVF9
今度は出来た…

俺はバカだと自覚した、今日この頃
294名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 19:03:33 ID:AXbsat15
専ブラおすすめ
295名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 19:05:21 ID:lXER9Oxn
>>291-292
デフォルトでsageが入る専ブラ使ったらいいんじゃまいか。
一スレまるまる使うような長編じゃなきゃ目次がなくても追いかけられるから
なくても問題ないんじゃね。
296名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 03:14:17 ID:JA2k+OJq
>>290
ハーレムパーティの俺はだからお目にかかれなかったのか血の降る部屋


代わりにジイ様ハッピーショット連発だったぜ
あれで脳内キャラがかたまった
297名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:25:12 ID:EQ0Mlu9S
何度も言われてるとは思うけど、世界樹2のパスワードはないのね。
なんか不安だ…

そんなことよりガンナーかわいいよガンナー
298名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:28:14 ID:owQkOakQ
無愛想なガン子がかわいい
清楚なパラ子がかわいい
意外とうぶそうなドリルダクハンがかわいい
やさしくされるとあっという間にデレそうな晒しブシ子がかわいい

誰か助けてくれ。
299名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:32:38 ID:92UmGM4I
わかった、彼女らは俺が預かっておいてやる
300名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:43:59 ID:cpjgg8EB
カドゥケウスみたいにWiiで出るんじゃね!?
301名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:48:00 ID:/gaxwTAu
ドク子さんは攻撃(自分からイタズラしかける)は得意だけど、防御は弱そうなイメージがあるのは俺だけ?
302名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:48:49 ID:OeVYbEaV
>>301
しかも実はマゾ豚、そういうことだな?
303名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:50:36 ID:EQ0Mlu9S
なんで赤ドク子アホな子のイメージがあるんだろう
304名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:54:51 ID:UuyAUE2Y
八重歯・ピンクリボン・くるくるカール
305名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 02:32:17 ID:Kvhy3hjG
ドク子は硬いと思う

VIT的に
306名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 08:00:10 ID:q2X7q255
相関図が作れるツールを手に入れたので試しに
うちのギルドの人物相関図を作ってみたら
えらいドロドロした人間関係であることをはじめて知った
307名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 14:41:40 ID:8UiLYeVD
>>301
いや、けど、ドク子さんは固いぞ。
308名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 20:31:35 ID:q8vKvrBu
>>306
そのツールの詳細をよろしく
309名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 21:01:52 ID:Zja4Ku2W
310名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 22:05:32 ID:64lLLIFU
>>309
ttp://genzu.net/sokan/
日本語のこれと一緒かな?
311名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 22:50:47 ID:rErmJBz8
>310
(・∀・)イイ!!
うちのショタパラとデコソド子の間は〈し放題−させ放題〉だそうだ。
素晴らしい。
312名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 22:58:14 ID:RCztUtrw
うちのメディ子とパラ男は見せ合いっこする仲だったのか……
313名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 23:20:32 ID:9+7R0/sf
……メディ男とカス男が見せあいっこしてるらしい
314名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 23:25:18 ID:XzVIzuGb
微妙か正義と悪か店と客の関係しかないんだが
315名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:35:45 ID:wOVeeou/
毒爺×少年メガンナというお稚児趣味な関係になった
そして同じ毒爺にレン姉は執事として仕えているらしい
なんだウチのギルド……
316名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:35:53 ID:mfmPjj0U
二人前衛なのに青ソド男と黒パラ子が対立していたとわショックだ
後衛を思うあまり、お互いの考え方の違いを受け入れられないって事にしておこう
317名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:39:17 ID:7TU59lLX
脳内受けキャラが見事に受けになりまくっててある意味噴いたw
そしてライシュッツとあてりんとかフロさんとクロガネとか結構当たってる辺りがすげぇw
しかし姉弟設定の師匠とショタパラが肉体関係ってのはどういう…
318名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:02:56 ID:fYgEzi96
未だ未開封の2の予定メンバー入れたら眼鏡メディが悲惨でした……
319名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:22:52 ID:idmxt0sX
>>317
ショタパラ×師匠の近親相姦ネタで筆を執れという神のお告げに他ならない
320名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:58:51 ID:7TU59lLX
>>319
そうしたいのは山々だが妄想マスタリーと吸収マスタリーに全振りでな…
生憎筆マスタリーに振るSPが無いんだ…

因みに色々やってみたらショタパラの肉体関係に加えて赤ソド男と元恋人、お金目当てな褐ダクとカラダ目当てな師匠、きんちょとも肉体関係、ブシ男と両思い、ガン太とSM(師匠S)etc...

ネタじゃなくてガチでなってしまった辺りうちの師匠/(^O^)\
ここまで来てしまったら筆を執るとかそういう問題じゃないわww
321名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 10:31:53 ID:x3LiSEFM
全員♀パーティなので百合ん百合んな結果になった俺が通りますよ。

ってーか、ペットと「肉体関係」てw
322名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 20:18:44 ID:ex2DZ9Hn
>>321
昨夜の角煮を見てきたあとだと
まぁそれもありじゃあないかと俺は思う。
323名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 21:22:12 ID:E+YQDD8f
>>322
獣姦ってレベルじゃねーぞ!
324名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 21:59:42 ID:OF6FWu6v
Tで執政院組+ロリピコでやったら酷い事になった・・・
特に長と眼鏡
325名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 22:14:32 ID:Mq9/eGGO
メインのPTも第2PTもなぜか♂どうしで元恋人とか肉体関係ばっかりで鬱になった
あれか男も女どっちでもいける名前にしたからか
326名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 00:13:33 ID:zB/Ui8xI
♂♂♂♂の中一人頑張る♀のメディ子
あるとき

 混 混
 ♂ ♂
混 混
♂ ♂ ♀

こんな状態になりピンチになったのだが…
何故か無性にハァハァしてきたよ

327名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 00:23:27 ID:cHMvTz1E
どうせなら

 混 混
 ♂ ♂
混 混 麻痺
♂ ♂ ♀
328名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 01:13:19 ID:ZG0Lp+6I
いやいや、

 混 混
 ♂ ♂
混 混 眠
♂ ♂ ♀

も…
Mな俺としてはむしろ♀に混乱してほしいがな!

現実的に考えると

 混 混
 ♂ ♂
混 混 恐

♂ ♂ ♀

だろうか。
329名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 01:14:51 ID:uDOZzhjX
 混 混
 ♂ ♂
混 混 

♂ ♂ ♀



 混 混
 ♂ ♂
混 混 石

♂ ♂ ♀




 萎 萎
 ♂ ♂
萎 萎 石

♂ ♂ ♀
330名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 01:17:04 ID:97tGbJIi
 混 混
 ♂ ♂
混 混 全縛

♂ ♂ ♀

リフレッシュかけようにも、
言葉で助けを求めようにもモガモガとしか言葉にできず、
逃げようにも足を縛られ、
抵抗しようにも手を縛られてなすがまま。
331名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 01:18:17 ID:xtMmr/Py
石じゃwwwwwwww

うちのメンバーは全員女なので百合百合してる。
332名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 01:21:32 ID:cHMvTz1E
>>329
シュールwww
333名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 11:05:22 ID:2C6p1glr
>>329
「石化したメディックの胸にパテ盛って魔改造出来る」と考えるんだ。
334名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 12:09:15 ID:8RL+O+6Q
>>333
ひんぬーメディにパテ盛りたおして、巨乳にする。
で、石化解除後に修羅の形相のメディからヘヴィな一撃を貰う。と言う事ですね。わかります
335名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 12:53:31 ID:2BXUCmRA
>>334
もちろんそのメディはヘビィストライクもSTRブーストも取ってない筈なのですね。
336名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 15:12:31 ID:fm9cNeH3
どうせ全滅したらセーブしたとこまで戻るからLv1の新人ガン子やらパラ子やら連れ込んで思いっきりレイプしまくってもおk
こうですね。わかります。
フル勃起してきた
337名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 15:16:41 ID:8ewwVCHa
>>336
       / /   i      \   \\ :.
     :. ,'./       i  ヽ:.   ヽ:.:.. ヽ.ヽ
      ,'/    / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
     :. |i .i i  .i /  ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}   な…
       |i .i l  :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}    なんなんですかー?
    :. |i∧ ', :{ ,ィjモト \  イjミトイイV :.  ここどこですか、何であたし連れてこられたんですか、
       .|  :メヽ.', `ozZ}      izN。ハ::{     何で、かか…鍵を閉めるんですか?
      :. |  :ヾ_! ゝ "゙゙    '  `゙ ハ.:', :
      |  :.:_イ .:.ヽ.   (二フ , イ :.:.:!:.ヽ     
   :.  / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:.   
      / ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
 :.  / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
   / /  ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
  ./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、  : : : l:.:.: .ハ ',:.
  { /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}:.
  V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄  ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{  リ:.
    ヽ:.:{、.:.V     : : ヘ     : : {: : :/:.::∧|
     ヽ! )人    : : :人      : : : / \! :.
      "  ヽ : : : : :/イ{     :.ノ: : : :.\ :.
       :.  \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
           / //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',
       :.     / 、 {;{   |;|   . : i/. : : : : : :|
338名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 15:26:46 ID:8ewwVCHa
磁軸の柱で奥地まで連れて行って、
「抵抗したければすればいい。ここから一人で帰れるなら」という外道プレイですね。
わかります。
339名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 15:47:29 ID:ZG0Lp+6I
パラ子さんは全力逃走があるから大丈夫だよ!
他はシラネwww
340名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 16:30:45 ID:FZH8G9xm
レベル低かったらそれすらもないだろw
341名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 17:36:37 ID:9vwAI3HK
え?全力逃走って前提スキルあったか?
342名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 17:41:21 ID:ZG0Lp+6I
LV1でも3取れる筈。

もうエロパロ関係ねぇwww
神が舞い降りたりしないかな。
343名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:33:48 ID:YWeVRGY5
白猿から全力逃走で走るパラ子。
緋色の樹海を掻き分けて逃げるが、なんども追い着かれそうになる。
そのたびに掴まれた装備を剥がされ、または逃れるために自ら外し、一枚一枚重厚な鎧を失っていく。

ついに追い詰められたとき、服も引き裂かれ、残されたのは下着のみ。
白猿の顔がニタリと醜く歪む。
体毛とは対象的な、真っ赤に膨れ上がった獣の肉棒が彼女の眼前にそびえ立つ…


みたいな感じな電波を発信しといた。
344名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:53:28 ID:Xve63xwL
パラ子「ここまでか・・・無念だ・・・」

パラ子はアドリアネの糸を使った
345名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 22:01:11 ID:htFASYgl
不思議な力によってかき消しますね
346名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 22:11:57 ID:tNEnXdQD
空気を読まずに質問
ここって素人の落書きの投下はおk?
パラ子触手責めに挑戦したんだけど、鉛筆ラフの時点で死にたくなったから白黒なんだ
カラー完成品以外は不可ならこのまま消える
347名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 22:17:31 ID:YWeVRGY5
>>346
角煮で…角煮で待ってる…!
348名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 22:54:35 ID:tNEnXdQD
あそこにもあんのかよ世界樹スレw
神だらけの角煮の名前がでてきて酔いがさめた
ちょっとペイントツールのライセンス買って出直してくる
349名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 23:16:58 ID:YWeVRGY5
君は納得が行くまで絵を描き込んでもいいし、臆せずに角煮やエロダttp://www3.uploader.jp/home/sekaijyu_x/に投下してもよい

安西先生…パラ子の触手絵見たいです…
350名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 02:59:53 ID:IMnQwBEs
夜の繋がりにくさは異常

>>349
一生に一度の恥さらしだ
上げといたよ
351名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 03:03:16 ID:d8zNCZWC
夜だからというわけでなく、2ch全体が接続障害だったそうだ。

ちょっくら見に行ってくる。
352名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 03:12:59 ID:3E8KKRq3
普通にうまいじゃねぇかよチクショウ。GJ。

俺は絵の練習を始めても良いし、妬みながら寝てもよい。
353名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 17:14:35 ID:iwhNYtBc
できちゃった引退
354名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:38:11 ID:PymFXovv
エロじゃないけど時事ネタ的なものを一つ。筆者の実体験を世界樹的に大幅脚色してラノベっぽく。
あのころ俺は若かった。


『ハイ・ラガードの春』
ビッグルーキー編

ギルド・ファンタジカは数多くの問題を抱えている。その一つが、新人に対する厳しさだ。まあこの場合、問題というよりは体質だが。

「これより、本日付けでファンタジカに所属することとなった新人さんの歓迎会を開催いたします。
司会は私、メディックのクレアが務めさせていただきます」
『どんどんぱふぱふー!』
 高まる緊張をなんとか抑えようと、ブシドーの少女は密かに『人』の字を書いて飲み込んだ。が、あまり効果は無かった。
(最初。そう、最初が肝心なんだ。ここで密かに有能ぶりを見せておけば、必ずや任務遂行の際、お声をかけて頂ける)
「では一人目の方、どうぞ!」
「ハ、ハイッ!」
 この返事はいらなかったかな、などと軽く後悔したかったが、その時間も無い。
舞台袖から出てきた少女の見たものは、期待にキラキラと輝く無数の瞳だった。
(う―――)
思わず、息を飲む。
「どうぞこちらへ」
 進行役の衛生士に促され、少女は舞台の中央へと歩みを進める。途中、危うく足がもつれそうになった。
(うう―――)
 上下の歯がカチカチと音を鳴らしている。観客の一人が発した「ピュゥ♪」などという口笛にも、いちいち心臓が跳ねてしまう。
「まずは自己紹介からお願いします」
 時は来た。
「……ゴホン」
 軽くせき払い。
「わ、」
意を決し、踏み出す!
「私の名は―――」
『エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!』
「ひっ!?」
瞬間、壮絶なブーイングが巻き起こった。
(えっ? えっ?)
頭が真っ白になる。自分はまだ、名乗ってすらいないというのに。
(私、なんかやっちゃった?)
怒り心頭の理由は、程なく明らかとなった。
「私! 私って!」
「武士道なのに『私』って!」
「それって……メチャクチャ普通じゃん!」
(え、え〜〜〜〜〜〜……)
 明らかとなったが、理解はできなかった。
「他にいくらでもあんだろうが! 『拙者』とか『某』とかさあ! なんなら『我』でもいいよ!」
「あんた異国の剣士なんだろ? 異文化コミュニケーションなんだろ?」
「は……?」
 意味不明な罵声に困惑する。自分は今、さぞ間抜けな顔をしていることだろう。
「見ろよ、あの間抜け面を。知性の欠片もねえ」
 実際に言われてしまった。泣きそうになる。
「だめね。見込みないわこの子」
「……す、すみません……」
「おいおいそこは『面目無いでござる』だろ? よく知らんけど」
「あーあ。なーんか興冷めだわ」
(なに、この偏見……都会(?)って怖い……)
 涙目でガタガタ震えていると、少女にとって更に絶望的な一言が浴びせられた。
355名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:42:13 ID:PymFXovv
「ま、いいや。はい次、隠し芸いってみよー」
「えぇ!?」
「定番だろうがよ歓迎会の。ぁかっくしげい! ぁかっくしげい!」
 一人が手拍子を始めると、瞬く間にそれは観客全員に広がった。
『ハイかっくしげい! そーれかっくしげい!』
 少女の目には、それがまるで狂信者の集団のように映った。
「う、あ、うああ」
「ほら、頑張って。名誉挽回のチャンスよ」
 司会者の笑顔とガッツポーズが、今は何よりもつらい。
「早くやれよオラー! なんかブシドー的なやつー!」
 容赦なくヤジが飛ぶ。これ以上は限界だった。
(な、何か……あ)
 視界の端に掃除用具を発見。もはや何も考えずに、その中のほうきを一本手に取る。そして。
「……め」
『め?』
「めええええええええええええええええええん!」
果たして追いつめられたブシドーが行ったブシドー的な隠し芸とは、上段に構えたほうきを、真っ直ぐに振り下ろす。ただそれだけだった。
「めーん! なーんてっ! ……なーん、て……」
『…………………………………………………………………………。』
シーン。またはシラーでも可。
「―――チッ」
 誰かの舌打ち。慌てて進行役が飛び出してくる。
「は、はーいお疲れ様でしたー! じゃあ次、次いきますね! 
そこの椅子にかけてて。今の面白かったわ。うん、とっても面白かった!(小声)」
「……」
 燃え尽きた頭にはもはやおべっかすら届かない。幽鬼のような足取りでギャラリーの視界からフェードアウト。
舞台横の簡素なパイプ椅子に腰をおろし、少女はそのままがっくりとうなだれた。と、
「はい! では二人目の方、どうぞ!」
(………………え……二人目?)
できたら一生地面だけを見つめていたかったが、それでも少女は顔を上げざるを得なかった。
(私の他に……誰かいたの?)
舞台裏でスタンバッてる時には、まったくその気配を感じなかったのだ。妙な寒気が奔る。
「ブシドーの次はカースメーカー! フレッシュなニューウェーブ、いいですね〜!」
空気の後始末に四苦八苦するメディックに一瞥もくれることなく、その『二人目』が舞台袖より現れた。そのまま、足音も無く中央まで進み出る。
その異様な雰囲気に、一瞬誰もが口を閉ざした。
黒いフードを目深に被り、わずかに除く目もとには大きなクマが浮かんでいる。血色は極めて悪く、はっきり言って死人のようだ。
なにより奇抜だったのが、太い鎖で自らを拘束していることである。それが単なるファッションでないことは、誰の目にも明らかであった。
「じ、自己紹介……してもらえます?」
 そのオーラに気押された感じで、おずおずとメディックが告げる。
 が、その二人目の新人―――呪い師の少女の口が開く気配は、一向になかった。
普通なら罵詈雑言の嵐だろう。が、ギャラリーは完全な沈黙を保ち、彼女の動向を慎重に窺っている。要はビビっていた。
356名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:44:08 ID:PymFXovv
「あ。あのー……」
無限とも思える時間が過ぎ―――そろそろ司会者の体力がゼロになろうとした、その時。
驚くべきことが起こった。


―――メイです。よろしくお願いします。


「え……」
 ペコリ、とお辞儀する少女に注がれるのは、どれも一様に驚愕の眼差しだ。
少女は徹頭徹尾、言葉を発していない。だが、確かに今、『声』が聞こえたのだ。
「い、今……」
「あ、ああ。俺にも聞こえた」
「これって……まさか」
 ギャラリーの一人が、恐る恐る質問した。
「……もしかして今の、『念話』ってやつ?」
 そこで初めて、呪い師メイは反応らしい反応を見せた。今まで中空に漂わせていた視線をその男に向け


―――こくり。

 
 と頷いたのだ。
『……す』
 すうぅ、とギャラリーが一斉に息を吸い込む。そして―――爆発。
『スッゲエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!』
 ドラマなんかで言えば、無音状態から盛大にBGMが流れ出す場面だろう。
「すげえ! 君すげえよ!」
「あたし、こんなの初めて!」
「まさか自己紹介と隠し芸をいっぺんにやるとはなあ」
「この子、伸びるわ。間違いない」
「これは……いわゆる一つの大物新人ってやつじゃないですかぁ!?」
「C(カース)・M(メーカー)・M(メイ)! C・M・M!」
 興奮冷めやらぬ会場。そんな中、ただ一人だけ取り残され、呆然とする者がいた。
「なに……これ」
その日より、ブシドー少女(本名名乗れず)の苦難の日々が始まった。
357名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:46:14 ID:PymFXovv
 とある夕食時の風景。
ギルドの面々が和やかに食事と談笑を楽しむ中、一人の少女だけが、お盆を持ってせっせと動き回っていた。
「……って、あ!」
 そのお盆を、乗せた皿ごとひっくり返す。美味そうなパスタは、一瞬で無残な生ゴミへと変わった。
「なーにやってんだよ!」
「すみません! すみません!」
 待ってましたとばかりに、他の者達もなじりに参加する。
「ったくどんくせえ、何年やってんだてめえ!」
「え、まだ一週間……」
「あ?」
「いえ……」
「能力が低くって、クエにも連れてけやしねえ。じゃあせめて雑用で成果挙げてみろってんだ」
「そ、それは……ろくな装備を与えてくれないからじゃ……今だって、なぜか一人だけ割烹着(防御力0)だし……」
「ああ?」
「いえ……なんでもありません……」
 今にも泣き出しそうな顔でうつむき、薄汚れた割烹着の前垂れをキュッと握りしめる。その仕草すら、基本Sなギルドの連中には逆効果だった。
「ほんとこいつだめだな」
「つーか名前なんだっけこいつ」
「知らね」
「もうそれでいいじゃん」
 以後、ブシドー少女の呼び名は『シラネ』で統一された。
(ひどい……あんまりだ……)
「または『新人の面白くない方』、略してシロ」
 統一されたそばから、新たな呼び名が誕生した。
(もう……いやだ……)
「おいシロ! さっさと料理運んでこいや!」
「は、はい!」
「躾がなってねえなあ。シロって呼んでんだから、返事は当然『わん』だろうが!」
「わ、わん……」
「ハイ、くるっと回って」
「わん!」
「へへ……それでいいんだよ。……あっちの方もばっちり躾けてやるからな、シロ……へへへへ」
この少し調子に乗ってしまった三軍の名も無き男は、ジェンダーフリーを重んじる女性陣により吊し上げ(文字通り)を喰らうこととなる。
358名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:47:59 ID:dU8T+SwC
おい! そのブシ子はさらしブシ子ですか? それとも着物ブシ子ですか?
359名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:49:23 ID:PymFXovv
「え、辞める?」
 部屋に入るなりそう切り出した少女に対し、クレアは条件反射で聞き返した。帳簿に走らせていたペンを一旦休ませ、振り返る。
「どうして? まだ入ってひと月も経ってないわよ」
 そう疑問符を浮かべるメディックは、今は眼鏡を着用している。さりげない変化だが、彼女の穏やかな魅力を引き立てていた。
「実は……かくかくしかじかで」
古いよっ! と思ったクレアであったが、そこは流石ファンタジカの良心。口には決して出さなかった。その後も、少女の思いのたけを何も言わずに聞いてあげる。
どうやら『溜めこんでいるモノの処理』が、色んな意味で彼女の得意分野らしい。などと言ったら、確実に激怒するだろうが。
「―――と、いうわけなんです……」
ひとしきり少女に喋らせてから、クレアはゆっくりと頷いた。そうして母が子に、あるいは姉が妹に言い聞かせるように、優しく語り始める。
「……うちのギルドって、最初はみんなちょっと冷たいように感じるけど、本当はすごく喜んでるの。
後輩って、無意味に可愛がりたくなるものよ。ちょっとやり過ぎかもしれないけどね」
そう言って苦笑する。ただの笑顔なら、誰でも出来るだろう。この場面で、この絶妙な苦笑い具合を出せるのが、パーティーの癒し系としての真骨頂なのだ。
「クレアさん……」
「頑張りましょう。ね?」
 固く握りしめていた拳を、柔らかい掌で包まれる。込めていた力は、安らぎと共に解けていった。
「は……はい!」
この人に相談してよかった。少女は心からそう思った。が。
「うんうん、良かった。―――えっと」
 ここで衛生士の頬に、一筋の汗が流れる。
「あー、えっと」
「?」
「えーっと……」
 そして、とても苦しそうな笑み―――字、同じくして苦笑に非ず―――を浮かべ 
「……シロちゃん? あ、シラネちゃんだったかしら」
「うあああああああああああああああああああああああああああああん」
 涙を盛大にまき散らし、シロあるいはシラネは脱兎の如く駆け出していった。


 夢うつつの狭間を漂いながら、少女は懐かしい記憶を見ていた。
それは父との、地獄のような修練の日々。血反吐を吐いて倒れ伏そうとも、父の一喝で立ちあがる。
苦しいと思ったことは幾度となくあった。が、それでも辞めたいと思ったことは、ただの一度も無かった。そう、これまでの人生において、ただの一度も。
(でも、それももう過去の話……)
ついに自分は折れてしまった。現実の厳しさから逃れたいがために、その一言を口にしてしまったのだ。
―――まあ、トドメを刺したのは例のメディックだが、この際そんなことは関係なかった。
(ああ、なんかもう……)
何もかも、どうでもよかった。
360名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:50:31 ID:PymFXovv
>>358
ご想像にお任せします。お好きな方でどうぞ
361名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:54:29 ID:PymFXovv
「起きろ」
「……え、あれ、アーサーさん……?」
 あからさまに泣きはらしたと分かる赤い目で、シラネはぼんやりとそのパラディンを見つめた。窓から入る日の光と鳥のさえずりで、今が早朝だということを理解する。
 半歩遅れて、彼がギルドの大先輩だということも理解する。
「―――しし、失礼しました! おはようございます!」
 布団を蹴飛ばし、なぜかベッドの上に正座。あまつさえ敬礼までする少女。
服装はよれよれの割烹着。両目は可哀想なぐらい充血している。
 アーサーはため息を吐いてから、告げた。
「クエストだ。行くぞ」
「へ……? なんですかそれ……」
 クエスト。その言葉の意味も忘れるほど、少女は衰頽していた。そしてやはり半歩遅れで、「ええええええ!」と理解する。
「あ、あの、ご指名頂けたことは大変嬉しいのですが……私、きっと足手まといになります。その、割烹着(防御力0)ですし」
「その格好のまま連れて行く訳がないだろう……」
 呆れたように言って、アーサーは部屋の入り口に置いてあった荷物を、シラネの元まで運んできた。
「こ、これ……」
 それは現行における、最高品質の防具だった。
「新調した。サイズは合っているはずだ」
 知らず、視界がぼやけていく。
(私……見捨てられてなかった)
込み上げるものを抑えきれず、少女は目の腫れを上書きする勢いで泣いた。泣いて、感謝した。
「ありがとうございます……!」
「礼ならクレアに言うんだ。一晩掛かりの帳簿を書き換えてまで、予算の一部をこれに当ててくれたのだからな」
「はい!」
「三分で支度しろ。皆すでに待機している。―――君の同期もな」
 微笑を残して去る聖騎士の背中に、シラネは再度感謝を述べた。そして。


―――行こう。


あの歓迎会以来の『声』が、心に届いた。
「う、うん!」
 これが記念すべき、新人二人の初コミュニケーションである。


「ん? どうした、お前たち」
 部屋の外には数人の男―――よくシラネに絡んでいた連中だ―――が複雑な表情で立っていた。彼らもクエスト参加者である。
「いいのかよ、アーサー。あいつ、メチャクチャどんくさいぜ?」
「てか、そもそも今回のクエじゃ……」
「まあ、いざって時は体張って守ってやらんでもないが……って、馬鹿! 俺はただ、クレアの仕事を増やしたくないだけなんだからね!」
 デレる男たちに、アーサーは神妙な面持ちで答えた。
「いや。恐らくその心配はない」
362名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:58:25 ID:PymFXovv
 裂帛の気合とともに繰り出した一刀が、角鹿の頭部から尾部までを一気に両断する。
 分たれ、崩れ伏す亡き骸には目もくれず、背後より接近してきていた大型の猿に対し横薙ぎの一閃で応酬。
いざ殴りかからんと腕を振り上げていた猿は、その体勢を維持したまま上下に分断された。
一つ、また一つと、樹海に鮮血の花が咲いていく。
落ち着いた眼差しで、シラネは周囲を見渡した。
(次は……カニ? カマキリ? それともカボチャ? あ、ドラゴンもいる―――でも)
今回のクエスト。それは、大量出現したFOEの討伐である。
どれぐらい大量かというと―――まあ、通常エンカウントで奴らが現れるぐらいの勢いだと認識してもらえればいい。
もはやフィールド・オブ・エネミーの定義から外れている気もするが。
(でも……全部倒せる)
 箸の握り方より先に刀の扱いを学ばされた。遊び相手は裏山の獣王だった。寝る前はいつも、朝になるまで竜の巣で馴染みの幼竜と戦い続けた。
―――やがてその竜が成竜となる頃、彼女自身も、父から免許皆伝の書状を賜った。
襲撃が止んだ。明らかにモンスターたちが、彼女を恐れ始めていた。
頬を伝う汗を拭い、疲労に満ちた呼気を体内から吐き出す。
「ハッ……ハッ……」
 鈍ったな、と自責する。以前の自分なら、この程度の運動で息を切らせることなどなかった。
 横に一度。縦に一度。二度の血振いで、刀身にこびり付いた肉片を散らす。構えは青眼へ。目を閉じ、息吹く。
途端、明らかに少女のものではない―――どころか、人間のものですらない。まるで地響きのような轟音が、シラネから発せられた。
静かに目を開き、告げる。
「来い!」


パーティーは皆、ぽっかーんと可愛らしくデフォルメされた顔で、この光景を見守るしかなかった。
カースメーカーの少女―――鉄の無表情でお馴染みのメイですら、眼前で繰り広げられる惨劇に、目を白黒させている。
「な……なんっだ、ありゃあ……」
「えっと……新人のメッチャ怖い方……だったっけ?」
「シラネちゃん……随分とその、強かったのね……」
 脂汗を浮かべるメンバーに、聖騎士アーサーが冷静な解説を入れる。
「うむ。どうやら彼女はブシドー―――否、戦闘者としての全技術を極限まで鍛え抜いているらしい。あの怪物の群れを、まとめて相手できるほどにな」
「あ、ありえねえ……」
「チ―トだチート……」
「以前から彼女の立ち振る舞いを見ていて、ただ者でないと感じてはいたが……まさかこれほどとはな」
 その台詞に、クレアがぴくりと反応した。
「……ふーん。アーサーってば、そんな注意深く観察してたんだ……? ふーん。視姦とか、してたんだ」
「え! あ、いや、別にそういうわけでは……し、しか!?」
夫婦漫才を差し置いて、戦闘は続く。
363名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:00:38 ID:dU8T+SwC
さらしブシ子でいただきます。
364名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:00:48 ID:PymFXovv
通常、単独でここまでの物量を相手取ることなど出来はしない。
いかに異常な攻撃力を持とうと、肉体的強度は所詮人のそれだ。FOE級の一撃を受ければ、それで終わる。
だが、戦闘は一向に終わらない。何故か?
敵の攻撃が、全く当たらないのだ。
(絶対に……絶対に……! この防具は傷つけさせない!)
せっかく買ってもらったんだから! その一心で攻撃をかわす。ただそれだけのことで、シラネの回避率は今やえらいことになっていた。
しかし、それでも限界は来る。
鋭利なカマキリの鎌が、ほんのちょっぴり篭手をかすった。
「あっ―――」
刹那、シラネの中で何かが弾けた。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
その絶叫に呼応して、刀身に紅蓮の炎が宿る。
「ちょ、おま!」とでも言いたかったのだろうか、カマキリが悲痛な叫び声を上げた。
鬼神の形相で歩み寄るブシドーに対し、いじらしく両鎌を上げて降参の意思を示す。
「―――消えろ」
樹海の天蓋を突き破るほどの火柱に飲まれ、カマキリは跡形も無く焼失した。
「ハァー……! ハァー……!」
 次はどいつだ? 正気の色を失った瞳がそう語っている。
 そんな武士道もとい狂戦士の元に、アーサーが駆け寄ってきた。
「既定の討伐数に達した! もういい! よせ!」
どれも出会えば青ざめるような化け物たちが、これを機にと一目散に走り去っていく。
中には自分の体を引きちぎり、わざわざレアドロップを献上する者までいた。
「すみません……自分でも途中からなにがなんだか……」
「いや、良くやってくれた」
 息を整えながら、シラネが刀を鞘に納めようとしたその時。遥か遠くにいるパーティーから、思わぬ無茶ブリが飛んできた。
『そこで決めの台詞!』
「えぇ!?」
先ほどまでの鬼神ぶりが嘘のように、少女はうろたえた。
 疲労と混乱で頭がグルグルする。彼女は今、あの忌まわしい新人歓迎会を思い出していた。
『なんかブシドー的なやつー!』
 完全にデジャブだ。もうやるしかない。
「……わ」
『わ?』
「我に……断てぬものなし……」
『…………………………………………………………………………。』
365名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:02:24 ID:PymFXovv
>>363
言っといてなんだけど、自分もそのつもりで書きました。
あの娘はどうみてもヘタレだろjk・・・
366名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:04:27 ID:PymFXovv
「た、たてぬものなし! なーんてっ! ……なーん、て……」
いつかのいたたまれない空気までもが蘇ってしまった。
嗚呼、またやってしまった。とシラネが思った、次の瞬間。
『……か』
「か?」
『カッケエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!』
 歓声を上げながら、子供のように無邪気な笑顔でメンバーが走って来た。
「なに今の台詞! メッチャかっけえじゃん!」
「即興? それ即興?」
「あ、い、いえ。生前、父がよくこの台詞を」
強く、偉大なその姿を思い出す。何事にも全力を尽くすのが信条だったあの人は、たとえそれが夕飯の支度であっても、
その強烈な一閃を惜しげもなく披露していた。そして見事両断された大根や人参に向けて、こう告げるのだ―――
「『我に断てぬものなし』! いいねえ。今度俺も使ってみよう」
「いやお前バードじゃん」
「メイちゃんも、ほら! かっこよかったって!」

―――こくこく。


そんな和気あいあいとしたムードの中、聖騎士アーサーと衛生士クレアだけが、その思いやりの心を察し、密かに笑い合った。
「なあ、もっかい言ってくれよ!」
「わ、我に断てぬものなし!」
『もう一回!』
「我に断てぬものなし!」
『最後にもう一丁!』
「我に断てぬものなしいいいいいい!」

雨降って地固まる。今回降ったのは血の雨だったようだが。
新人にはとことん厳しく、そしてとことん優しい。
とあるギルドの、ちょっとした良い話。



367名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:07:03 ID:AGmeusS2
なんか和んだwGJ!
サラシは不幸な道を全力疾走してそうだよな。
368名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:09:46 ID:PymFXovv
はい如何でしたでしょうかハイ・ラガードの春トラウマ編!
この季節になると決まってあの日の歓迎会を思い出すので困ってます。
了と言いつつ落ちてないのはいつものこと(つっても前スレで二つ書いただけですが)なんでご容赦ください。
次こそはエロいの行きます。「うちのカス子は喘ぐときだけ声を出すんだぜ」をコンセプトに頑張りますね。
では。
369名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:09:54 ID:dU8T+SwC
これはよい見事な飴と鞭の使い分け調教

サラシはストイックさとSを誘う微妙なカワイソさを併せ持つのがええな。
370名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:13:09 ID:PymFXovv
>>367
筆者も途中から『シラネ』で統一してるぐらいですから。
ほんとはもっと犬の下りを突っ込んで書こうとしたんですけど、それ一個で話しできんじゃね?っていう意見が全俺から出たので。
そっちの方もアナザー鬼畜ストーリーみたいな感じで頑張りますね。多分
需要?なにそれ
371名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:15:44 ID:dU8T+SwC
>>370
>そっちの方もアナザー鬼畜ストーリーみたいな感じで頑張りますね

需要ならここに
372名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:16:09 ID:7Y9hb9Dz
GJ
アーサーとクレアの夫婦いちゃいちゃものとか、
シラネがそこの間に入ってしまい3人でくんずほぐれつとか
みたいなー。
みたいなー。
373名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:31:26 ID:AGmeusS2
>>370
需要?ありまくりですよ。


さて、なんか妄想しようとしても2ネタが全く思い浮かばないんだが何故だ?
いい加減貴婦人と姫君は脳内から消え去ってくれ…頼むからorz
374名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 22:14:47 ID:S4LB1sur
>>353
GJ。可愛いカッコイイよシラネちゃん。そして親父ちょっと待て。

>>373
それをすてるなんて とんでもない!
375名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 15:44:58 ID:AfJE93Oz
ひまわりちゃんとショタパラの純愛ってそそりますよね!

と思ったけど無愛想なソードマンとかブシドーに一目惚れもいいな
376名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 20:44:40 ID:7ynPRfUB
ストイックなさらしブシ子が自分の感情に戸惑いながら次第にデレていくのがいい。
377名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 20:49:03 ID:MYx8EfBL
ショタパラとおねいさんメディックと、
口から砂を吐くようなイチャイチャラブストーリーが、
いつも脳内展開される今日この頃。
378名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 23:57:31 ID:SZIXV/gR
妄想力のない己が恨めしいッ
先生!スキルポイントってどうすればたまるのんですか!
379名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:20:46 ID:KZSAcPoy
馬鹿になれ。萌えに貪欲であれ。そしてエロくあれ。
妄想チェイスはいい妄想力特訓になるよね
380名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:43:07 ID:Avm7jI3M
最初の3ポイントを全て妄想マスタリに振るといいよ!
チェイス妄想や筆マスタリにも振ると幸せになれるよ。

ところでこのスレの職人さんはどれくらいの期間で完成させてるんだ?
なんか凄く気になるんだぜ…
381 ◆NQZjSYFixA :2008/04/19(土) 01:21:49 ID:A5Jd8Kd8
>>380
思いついたら……っていうか書き始めたら執筆期間4時間くらい
2でようやく27階まで行ったはいいが案の定属性ガードが必要になって全然ゲーム進まないw
ネタ的には自分の書いたキャラを2につかっちまってしかも女の方待機しっぱなしだから
獣姦妄想が止まらないがまだ書けないw
382名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 01:25:57 ID:XH1QdPH+
>>380
只今絶賛停滞中の職人見習いが来ましたよ。
……えろシーンまで到達する気配すら無いとかどういう事ですか。
383名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 03:01:04 ID:Avm7jI3M
>>381
4時間…だと…
少なくとも2倍はかかりそうだ…
まずは妄想を整理するとこからだけど。

>>382
>絶賛執筆中なんで期待して待っててください
まで読んだ!
384名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 17:15:05 ID:t2EF8m4s
妄想マスタリMAXだから妄想だけは一人前
今文才マスタリを取りにいってるが、
行くとこ行くとこFOEが立ちはだかっていて経験値がたまらないww
385名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 22:37:59 ID:FRKRsIzu
>>382
逆に考えるんだ。
まずはエロシーンだけ書くんだ。
後はどうとでも肉付け出来る。

>>384
あなたの前に立ちはだかっているのはFOEではなく
先輩冒険者だ。
パワーレベリングと思って作品を読めば、経験値は貯まっていくぞ。
386名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 22:41:17 ID:++HH/fmd
変に周辺部のディテールやリアリティに凝ろうとすると中々書き上がらないからな
387名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 01:54:14 ID:R8i+Nv6i
2のネタバレになるのかな…
結構進めないと見れないけど…




素顔を見てからギルド長への妄想が止まらないんだ!あの大人の女性な感じがたまらない!
歴戦の勇士だけに逆に性に不慣れだとか、普段は強気だけど受けに回るとしおらしくなるとか、
傷跡は敏感になるそうなんでそこを重点的に責めて悶えさせてみたりとか!
そんな俺は少数派?

とりあえず妄想の前に赤竜倒さないと…
赤竜討伐クエ | λ...
388名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 02:59:12 ID:WNSx40gn
>>387
「傷跡は敏感なんですね・・・」
「そ、そこは傷跡じゃ・・・ ひゃうっ!」

こう・・・かな・・・?
389名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:07:58 ID:lCTZymbJ
修行と趣味を兼ねて、次>>390が言うお題でSSを書くことにするよ。
390名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:14:13 ID:HyClJyzw
金髪アルケミによる、ドリルダクハン子マゾ化調教
391名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:34:25 ID:lCTZymbJ
ちょw反応はええよww
でも、了承しました。気長に待っててくれ。
あと、アルケは男?女?
392名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:38:25 ID:+eWTfQCP
うはw飯食ってたww
畜生…
393390:2008/04/20(日) 20:45:45 ID:Qek/wpTV
>>391
男で
394名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:50:18 ID:lCTZymbJ
男ね、おk。
では、出来たら報告に来ます。
期待に沿える出来でなかったら、オールボンテージくらいで勘弁してね。
395名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:53:45 ID:Qek/wpTV
>オールボンテージくらいで
「そのあとバラを挿して花瓶」までで。
396名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 22:03:12 ID:8LcDzbp/
まさにエクスタシー!
397名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:19:17 ID:Uz3E2VYP
色々とダメージが大きいなw
398389:2008/04/21(月) 01:33:57 ID:jNcYZRSH
できますた。
ここのルールだと、ロダの方がいいのかな?
399名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:38:19 ID:EqXgJXPh
SSなら普通に投下すればいいべ
通し番号振っとくと読む側に全体の長さが伝わりやすくていいかもシレン
400名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:45:54 ID:jNcYZRSH
ありがと。それでは投下。

1.
 視線だけを、いつも感じていた。樹海で鞭を振るうとき。その日の成果を、酒場で分かち合うとき。男からの視線は、ただ自分に
注がれていた。
 それが他の男達のように、劣情に満ちたものだったなら、ダークハンターの神経をこれほど騒がせることはなかっただろう。
 そもそもダークハンター達が扇情的な服装を好むのは、獲物を誘い込む巣を張る蜘蛛が、毒々しい体色をしていることと無関係では
なかった。
 職種としての義務と彼女個人の趣向、分かちがたくなった二つは、一人の女の中で混然と溶け合っており、自分の服装が一部の
人間にとって奇異に映ることなど、何ほどかのこともなかった。
 その男の視線に出会うまでは。

 だから、樹海の中、PTを組んでしばらく経ち、初めて男のほうから声をかけてきたとき、ダークハンターの胸に湧いたのは戸惑いを
含んだ苛立ちだった。「いまさらなんなのよ」そういう気分だったのかも知れない。
 自然、横着な対応になった。
「なに? 何の用? 私からアンタに話すことなんてないよ」
 男は、ゆっくりと首を振った。金色の髪が一緒に揺れる。ダークハンターは一瞬それに見とれかけ、自分の心を大慌てで張り飛ばした。
 気分を害した様子もなく、男――金髪のアルケミスト――は無頓着に言葉を続けた。
「自分を偽って生きるのは、辛くはないか」
 唖然とした。無礼であるとか、そういう問題ですらなかった。
「あんた、どうしようもない馬鹿なの? それとも礼儀って言葉を知らずに育ってしまった、可哀想な子供なの?」
 アルケミストは構わず続けた。言いたいことだけを言う、そんな様子だった。
「お前は強い。だがその強さは」
 そっと、男の手が彼女の特徴的な髪に触れる。思いのほか優しい手つきだった。
 振り払うことは思いつかなかった。男の瞳は、獲物を射すくめる蜘蛛の複眼に似ていた。
「柔らかな肉を覆う、鎧の強さだ」
 そこまでを告げると、男は不意に踵を返し、場を去った。
「なんなのよ」
 残されたダークハンターはわなわなと震えた。
「なんなのよ、アイツ」
 止まらない震えが屈辱から来ているのか、それとも別の何かなのか、彼女には最後までわからなかった。
401名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:46:53 ID:jNcYZRSH
2.
 どうということもない相手のはずだった。依頼されたクエストをこなす為、下層に降りたPTは、さして苦戦することもなく
巨獣を屠った。
「見た目の割りに、あっけないわね」
 勝ち誇りながら、ダークハンターが巨獣に近づいたそのとき、獣の生存本能が最後の足掻きをみせた。
「……え」
 振り切られた爪が、軽鎧ごと彼女の左脇腹をえぐる。
 獣の爪牙がもう一度自分に向け振るわれる寸前に、巨大な熱量が傍らを通り過ぎていくのを彼女は感じた。
 断末魔も叶わぬまま、今度こそ巨獣の命は尽きていた。

「俺が彼女を診よう。その間に目的を達してくれ。なるべくはやくな」
 普段と変わらない落ち着いた声でアルケミストが云うと、仲間たちは散り散りになった。
 今回のクエストは、巨獣の隠し持った宝玉の探索がその主眼目なのだ。アリアドネの糸は一本しかなく、不本意ながらもまだ街に
戻るわけにはいかなかった。
 負傷で動けない彼女のそばにアルケミストだけが残ったのは、先ほどの術式で組める術式が打ち止めになったからだった。
 すくなくとも、ダークハンターを除いたPTは、そう解釈した。
 
「ねえ、なんか喋んなさいよ」
 鎧を外され、傷口にメディカを刷り込まれながら、ダークハンターは呟いた。
 沈黙の気まずさよりも、苦痛を紛らわす意味が強かった。
 アルケミストの手が一度止まった。
「お前は、美しい女だ」
「ぷっ! ビックリするぐらい陳腐ね」
 いつのまにか、左脇腹にあったはずの手は、彼女の臍の上に来ていた。つつ、と、男の指が無傷の肌を這った。
 ぞっとするほど、心地よかった。ダークハンターは、心底恐怖した。
「え、ちょっと……」
 臍から傷口は、そう間隔が開いていない。横たわった彼女の腹部がせわしく上下する。すでに傷の痛みのせいだけでないことは、
彼女自身が一番良く知っていた。
「や、やめて。こんなの卑怯よ」
 男の指が、動きを止め、もとの脇腹に戻っていく。ダークハンターは安堵の息を漏らした。
 傷口に、男の指が突き刺さった。
「!! った……い!」
「鎧わぬお前は、誰よりも美しい」
 強い感情の篭った声が、女の耳朶を打った。アルケミストのような男が、このような仕打ちをすることも、それが自分に向けられている
ことも、ダークハンターの理解を遠く超えていた。
「痛いか。だが、鎧があっては味わえない痛みだ、それは」
 身勝手そのものの言い草に、しかしダークハンターは反論できなかった。今の男の言葉は、どこかで自分の本質に触れていた。
 左手を脇腹に潜り込ませたまま、男の右手が下腹部に伸びた。
「やめて、ねえ……」
「お前は、獲物を待つ蜘蛛ではない」
 右手が下着の上から、秘裂をそっとなぞる。自分が悦びの印しを溢れさせていることに、彼女はそこで初めて気がついた。
「蜘蛛の牙を待ちわびる、蝶なのだ」
 秘所に指が潜り込むのと同時に、脇腹からの激痛が押し寄せてきた。
 相反する感覚は、熱量をもって彼女の体内を撹拌し、巣にかかった蝶を高みへと導いていった。
402名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:47:58 ID:jNcYZRSH
3.
 夜半。公国の殆どは既に眠りについていた。先ほどまで喧騒の中にあった酒場も閉まり、騒ぎ疲れた冒険者どもは、思い思いの
ねぐらに帰っていく。先日、からくも死地を脱した彼女も、その中の一人だった。ただし、疲れた足が向かうのは、
自身の宿ではなかった。
 郊外に建てられた一軒家の前に、ダークハンターはたどり着いた。
 建物全体から、住人の心を映し出したように、陰にこもった圧力が発散されており、用がある者ですら近づくのを厭うに違いなかった。
「私、どうして」
 あの時、眼もくらむ瞬間の後、彼は自分にそれ以上のことを決してなさなかった。
 もちろん、仲間が戻ってくるという事情もあった。しかし、彼女の知る「男性」という存在は、理性より本能を重んじて恥じない
生きもの達だった。
 左の脇腹がうずいた。自分は彼に、何を求めに来たのだろう。
「くそ、あんなヤツ……!」
 ブーツをことさら高く響かせながら、石造りの扉の前まで歩く。
 呼び鈴を鳴らそうとして、扉の取っ手に施された細工に視線が吸い寄せられた。
 それは、銀製の絡み合う蜘蛛だった。奇怪ではある。おおよそ、取っ手とするにふさわしいモチーフとは思えなかった。
(蜘蛛の牙を待ちわびる、蝶なのだ)
 乱暴に呼び鈴を鳴らした。そうだ、自分がここに来たのは、二度とこんな趣味の悪い取っ手を見ることがないようにするためだ。
 何の前触れもなく扉は開いた。
「来たか」
 さも当然、といった調子でアルケミストは言った。
「アンタねぇ!」
 怒りに任せて相手を押し切ろうとしたダークハンターの唇を、柔らかい何かが塞いだ。
 男の唇だった。
「!?」
 狂おしいまでのくちづけだった。一人の人間が抱える苦悩も、祈りも、哀しみも、何もかもがそこにあった。
 跳ね除けることは出来なかった。アルケミストはダークハンターであり、ダークハンターはアルケミストだった。
 唾液と共に流し込まれるその全てを、ダークハンターは嚥下した。
 男が、女の手を引き、部屋へと誘う。そこは蜘蛛の巣の中で、飢えた蜘蛛が一匹で暮らしている。
 それを知りながら、ダークハンターは盲目の蝶のようにゆらゆらと、部屋に足を踏み入れていった。
403名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:49:39 ID:jNcYZRSH
4.
 頭の両側で髪をしっかりと握られ、ダークハンターは頭を動かせなくなった。その眼前に、アルケミストは自らの怒張を突きつけると、
「はじめろ」
 と短く言い切った。
「は……い」
 男のソレは、どこか歪だった。遠い国に伝わる、男児に施される儀式の結果だったが、もちろん女にそんな知識はなかった。
 ただ、その歪さに哀しみをみただけだった。
 男の行為は乱暴ではあったが、決して粗暴ではなかった。
 ダークハンターの喉奥に精を流し込むときも、飲みきれず床に零れた液体を、髪で頭を引きずったまま
「舐めとれ」
 と命じたときも、その印象は崩れなかった。むしろ、苦しそうなのは男のほうだったかもしれない。

 ダークハンターの全身は、自身の鞭で拘束されていた。数多の敵の血を吸った得物は、今度は主人に牙を向けていた。
 アルケミストは、そうして彼女を拘束した後、部屋を出て行った。
(どこにいったんだろう)
 霞のかかった頭で、ぼんやりと彼女は考えた。
(でも、もう)
 どうでも良いことだった。
 開きかけた脇腹の傷が痛む。痛みは昂りの中で快楽にすりかわっていった。
 傷を負ったあのときから。いや。
 初めて視線を感じたあのときから。自分は彼女が蝶であることに「気が付いてくれた」あの蜘蛛に囚われていた。
 深い悦びをもって、彼女はそれを肯定した。

 男は、何時間かして、部屋に戻ってきた。
 ダークハンターの自分では自由にならない両足を開かせると、前戯もなく正面から彼女を刺し貫いた。
 甘い苦痛の中、女は声をあげた。
「ギルドを、辞めてきた」
 深く強く自身を打ち込みながら、アルケミストは唐突に言った。
「お前は、どうする」
 蝶は蜘蛛が居なくなっても生きていける。だが、獲物を失くした蜘蛛はどうなる?
「あなたと一緒に行くわ。ずっと、ずっとね」
 アルケミストは、小さく息をついた。被害者は加害者を告発し、加害者は被害者となった。二人は二度と離れられなくなった。
 男は、女の奥深く精を撃ち放つ。それは契約に似ていた。
 蝶と蜘蛛は、薄暗い部屋の中で、じっと抱き合ったまま笑顔を交わした。             
                                                        おしまい
404名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 17:08:10 ID:Wzk7N5UH
2の不安げなところから堕ちるまでのところが特にええな。
難を挙げるなら短編ではなく長編で、理性と葛藤しながらじわじわ落ちる話で見たいところだ。
405400:2008/04/22(火) 00:49:08 ID:FeqIj1Iv
わざわざ事前に助言してもらったのに、通し番号入れるの忘れた俺はバラを挿した花瓶。
タイトルは『蜘蛛』で。
>>404
感想ありがとうございます。自分で今読み返しても、もうすこし調教要素をじっくり
書き込んでもよかったかな、とも思えます。精進あるのみ。
406名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 09:58:21 ID:F43UMyRI
>俺はバラを挿した花瓶。

     リ,;;;;;;:: ;;;;;:: ;;;;; ::;;;;;; \       人 从
     (彡ノり/リノ" ミ;;;;;;,,,.. ゝ     ) あ (
     );;; ヾ、;;;;...__,,  );;;;;;;; ヾ    ) お (
     i:::) ` ;;ー--、` 〈;;;;;;;::;;; i   ) お (
    i i::/   ^:::::::.. i  ,ll/ニi ;; l   ) / (
    i l ヾヽ''    ゚   ))ノ;; /  ) っ (
  i |  | iにニ`i,     (_/i;;; |  ) !! (
  | |  ! `ー‐'"    /  ゞ:l  つ (⌒
  i l|  ! " ̄  ,,,. /,;    ミi      |l
  | |i  ヾ二--;‐' ,;; ,;   ミ ||i il   i|
  | ll  _|彡"  ,' ; /' ̄^ ̄''''\  ||
  l ,..-'"  〈    ; /        ヽ
 /  、, \)  ,,.-/           `i
     `  ミー,;;' ,l             l
    /   ;; /  .|             |
   ヾ/    ,i'  ト             |
   'i     '  /゙`       イ    !
   ,;;|o;   i|  /         ヲ    /
  ,;;人,,_   ハ /    ,     /     リ
 ‐''"⌒ヾ:;' /'゙ i    /    /ミ    ミ!
      \ ,/   '';;    / ゞ    i
        ヽ   ,    ,ノ _,,;:'     ,i
    /  Y  \ '   ,;;/ _,.;:'     l
  ;;'    l   :. \   /        /
   i   :: i   ''::. \ /        ,;;イ
   ;;   .  l   `'::. ヾ,        ';/ |
    _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
    >                  <
 -┼-┐ |  || \     ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
  /  /  ト―-     / .| ̄| ̄ 月 ヒ | |
  / _ノ  .|__  _/  /.| ノ \ ノ L_い o o
    >                  <
407名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 18:08:41 ID:mpea8t4q
尻がカビンになったこんな俺が、連投してもいいものでしょうか。
408名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 19:02:41 ID:d5lFT+Tg
構わんよ。
409帰郷 1/4:2008/04/22(火) 19:19:23 ID:ASHEnk8I
それでは、お言葉に甘えて。
「迷宮2」20Fのクエスト「豪傑の過去」のネタばれがありますので、ご注意ください。

1.

 店、開けるのはまだいいのかい? ……そう?
 まあ、あんたのまずい酒、金払って飲みに来るなんて客、それこそ酔っ払いでもなきゃいないわよね。
 あはは、そんなにムキになんないの!
 あんたみたいに、いろんなこと考えられる奴は、立派だと思うよ。あたしは、だめだ。
 冒険者なんて、いつまでも続けられる商売でもないしさ。どっかで野垂れ死にするのがお似合いだよ。
 ……なんで、そこであんたが怒るのよ。よくわかんないなあ。
 あたしさ、小さいころから、見たこともない、本当に誰も行ったこともないような場所、そういうところを、自分の足で
見つけてみたくてさ。
 絶対自分は冒険者になって、そういう場所を探し出してやろうと思ってた。思ってたっていうか、そうなるもんだって確信してた。
 家族の反対? そりゃあんた、ものすごかったに決まってるじゃない!
 15,6の娘がだよ、手が血まみれになるまで剣の稽古したり、レンジャーの後ろくっついて洞窟入ったりしてるんだ。
 あたしが親なら許さないね。もちろん、あたしの親も許さなかった。
 家を出て、いろいろ苦労はしたさ。でも、何ていうのかな、そうやってあてどもなく旅をしているあたしが、本当のあたしなんだって、
そう感じてた。あたしの体は家の中で生まれたけど。魂はきっと、どこか遠く、風の吹く場所で……
 っとと、いい年した女がしらふで話すことでもないね、こりゃ。
 ねえ、お酒ないの? あはは、またそんな顔して。さっきのは冗談! あんたの酒は絶品だよ。自信持ちな。

 くー、うまい! 只酒ならさらに美味い! あ? けちくさいこと言わないの! そんなんだからモテないんだよ。
 ほらほら、ムッツリしちゃって。いい男がやるんなら様になっても、あんたじゃ叱られたガキ大将にしか見えないよ!
 そーそー、そうやって黙っておねーさんにお酒注いでればいいの。あたしだっていい男が居ないのを我慢してんだから。
 ん、どうしたの?
 ……へ? やだ、何企んでんのよ。あたしみたいな百戦錬磨はね、見え透いたお世辞には……
 んぅ? ん……? ぷは……。
 ちょ、ちょっとどうしたの。冗談にしちゃ度が過ぎてない?
 本気って……え? あんた、本気で言ってるの?
 ……。
 いやじゃ、ないよ。厭じゃないけどさ。
 あたしは、ほら、店に来る他の娘らみたいに若くないし、筋肉だってついてるし、顔も威張れるようなモンはついてないし。
 !!
 や、やだな。あたしは馬鹿だからさ。本気に、しちまうよ?
 ……うん、わかった。ありがと、ね。

 店、開くまで時間あるんだろ?
 部屋まであんたが連れてってよ。
 あたしだって、女だしさ。それくらいはいいだろう?
410帰郷 2/4:2008/04/22(火) 19:20:47 ID:ASHEnk8I
2.

 ん、あ、ぷはぁ。
 ち、違うよ、そんなんじゃないって。久しぶりだからさ、その。
 ああもう、こんなときまでデリカシーのない男だね!
 大体、そういうあんたはどうなのさ。ほれほれ、恥ずかしがらんと、おねーさんにみせてみんしゃい。
 ……ありゃ、まあ。童貞坊主だってこんなにはしないわな。
 うわ、あつぅ。なんだか、触ってるだけで、ん……。
 ん、いいよ。あたしにも、触れて。
 ん、んぅ。……はぁ。
 しかし、男ってのは馬鹿だねぇ。こんなの、自分で擦るのと大して変わんないだろうに。
 女だってそうだろう、って? はは、そいつはそうだね。お互い様か。
 あ、どんどん大きくなってくる。……へへへ、気持ちいいんだ、あたしみたいなのの手でも。
 剣ばっかり握ってたからさ、ごつごつしてるだろ。
 ……優しいね、あんたは。
 うん、いいよ。あたしも、う、そろそろ……。
 うぁ! ……はぁ。
 うわちゃあ、きったねえなあ。あんた、ご無沙汰だったんでしょ。色も粘りも濃くて……。
 すごい、匂い……。
 あの、さ。時間、まだあるのかい。
 うん、そんだけありゃ十分だろ。
 最後までしようよ。それに。
 どうせあんた、早いんだろ? あはは、怒んない怒んない!
 あたしなんかを好きになってくれて、ありがとう。

 え、あたしが上になるのかい? い、いいけどさ。変な好みなんだね。
 ふうん、そういうものかい? ま、あんたがいいなら、それでいいよ。
 よっと……。なかなか、難し……。
 あ、うぅ!? そんな、いきなり、あんた卑怯……
 あ、あ、あ! はぁ、ひどい、よ。
 え? 横に滑らせるように動かすの?
 こう、かねぇ? あ。うん、なんとなくわかってきた。
 あぁ、は、あ。なんだか、不思議な感じだよ。あんたとこうしてるなんて、さ。
 ……ねえ、あたしがいつも言ってる話、覚えてるかい。お空の城の話。
 あんた達は笑うけどさ。あたし、ついに見つけたんだよ。
 世界樹にはね、やっぱり入り口があったんだ。
 くぅ、んん! はぁ、はぁ。
 ふふ、信じてない顔だね?
 それじゃあさ、賭けをしようか。
 あたしの言っている事が本当で、世界樹の中からあたしが証拠を持ち帰ったら、あんたはあたしに金貨一枚を支払う。
 あんたの言う通り、そんなものがなかったら……。
 ひゃあう! うあ、ああ!
 ……え、今、なんて? え、ええと。
 ……寝物語にプロポーズなんて、ホントに最低だよ、あんた。馬鹿だねえ。
 でも、ま。それも悪くないのかもね。うん、賭けは成立だ。
 は、ああ!
 うん、もうすこしで……あ、なんか、頭、白く。
 あぁ!!


 ああ、今日出発するよ。いや、一人で行く。誰も知らない場所があるなら、最初に見つけるのはあたしでないといけないんだ。
 ふふふ、今のうちに言ってろ言ってろ。金貨一枚、何に使おうかなっと♪
 ……。
 待っていてくれる人が居るのも、案外悪くないもんだ。
 行ってきます!!
411帰郷 3/4:2008/04/22(火) 19:22:04 ID:ASHEnk8I
3.

 金とも銀ともつかない輝きに満ちた回廊を、5人の男女が歩いていた。
 名実ともに公国最強を謳われるギルドに所属する彼らをもってしても、天に浮かぶ城の探索は容易には進まなかった。
 強さと数を増した魔物、なんの動力で動いているのかもわからない数々のからくり。そして、時折り心に響く、奇妙な声。
 冒険者たちはいつになく慎重だった。数多の試練を乗り越えた彼らをして怖気づかせる何かを、天空の城は内包していた。

 ふと、先頭を行くパラディンが足を止めた。次点を歩いていたダークハンターが、衝突しかけて危うく身をかわす。
「なんだてめぇ、すっとろいのは頭だけにしやがれ!」
 パラディンは、それでも黙ったままだった。
「殺気はないと思うたが?」
 自らの技量に絶対の自信を持つものだけに許される不遜さを含んだ言葉を吐き出しながら、女ブシドーが即座に前衛に就き、
臨戦態勢をとる。
「て、敵なんですか!?」
 まだよく状況を理解できていない様子のメディックが、少女には似合わないごつい武器を構え、
「リーダー。黙っていてはわからん」
 アルケミストが、術式を展開させるため、空中に化学式を紡ごうとする。
「ごめん、みんな。そうじゃない。人が、いるんだ」
 全員が怪訝な表情になった。天空の城に辿り着いた冒険者は、自分たちが最初なのではなかったか?
 パラディンが、前方を指差す。その指の先に、それは確かに居た。
 正確には、「居た」のではなく「あった」というべきだろうか。
 かつては人間であった白骨が、大きな柱に背中をあずけるようにして、無雑作に転がっていた。

 周囲に罠がないことを念入りに確認したうえで、5人は白骨に近づいていった。
 生々しい戦いの痕跡の残った武具を身にまとっている以上、白骨は同業者のものに違いなかった。
「ここまで、たったひとりで来た人がいたんですね」
 メディックの声には、死者への畏敬が滲んでいた。
「ったくよお、大公宮もいい加減なもんだな。先客がいたならいたで、教えとけってんだ」
 功名心にはことかかないダークハンターがぼやいたが、メディックと同じ想いも声には含まれていた。
「? 見よ、この御仁、なんぞ握っておる」
 死者への敬意をあくまで保ったまま、ブシドーはそっと、骨だけになった手から、筒状の物を抜き取る。
 それは古びた羊皮紙だった。特別な物ではない。公国ならばどこででも手に入る類の紙だ。
 弱弱しく封のなされたその羊皮紙の、宛名だけが特別だった。彼らも良く知る人物の名前だったのだ。
「リーダー、これは酒場の主人の依頼にあった……」
「うん。間違いないようだね。……この人は、本当に空飛ぶ城を見つけたんだ」
 自分たちよりも先に、とは誰も言わなかった。そのような瑣末な感情を越えた激越な何かが、5人の魂を揺さぶっていた。
 メディックが鞄から一枚の金貨を取り出し、白骨の傍にかがみこむ。
 今まで羊皮紙を握り締めていたその手、空いたその隙間に金貨を挿しいれた。
 誰もが言葉を失くしたようになった。
「人死して再度生ぜず。水流れてまた還らず。身は朽ちるとも心を雲上に揚げるをこそ人ともいうなれ」
 ブシドーだけが、静かにそう呟いた。意味を問う者は居なかった。

 正式な埋葬はしないことに決めた。天を目指した冒険者が、その目的地で倒れたなら、それは余人の関知するところではなかった。
 なにより、自分たちも次の瞬間にはこの白骨と同じ運命を辿るのかもしれないことを、彼らはよく知っていた。
 名前も知れない勇気ある先人に頭を垂れたのち、5人は顔を見合わせ頷き合うと、天空での冒険を再開した。
412帰郷 4/4:2008/04/22(火) 19:23:17 ID:ASHEnk8I
4.

 あった。やっぱりあったよ、伝説は本当だったんだ!
 あた、いたたたた。思ったより重症だ、こりゃ。
 ざまあないね、ここまで来たってのにドジ踏むなんてさ。
 薬は使い切っちまったし、どこか休める場所を探さないと。
 はあ、それにしてもすごいもん造ったものよね。でも、どうしてこのバカでかい城で遠くに行こうとしなかったんだろう?
 こんだけすごいモンなら、星空の向こうにだって飛べそうな気がするけど。
 星空の向こう、か。行ってみたいな。
 醜いものも綺麗なものも、いっぱいあるんだろうなあ。もし、この城にそれが出来るなら、神様にでも何にでも頼んで乗せて
もらおうっと。
 あ、あの柱のあたりがいいかな。
 よっこらせっ、とぉ。
 うわ、今すごくおばさん臭かった。あいつに聞かれたら絶対笑われるな。
 
 ねえ、伝説のお城は本当にあったよ。
 あたし、ばっちり誓約書作ったからね。意地でも金貨一枚払わせるよ。
 ……お店、手伝えなくて、ごめんね。あたし、冒険者だけは辞められないよ。
 あたし、こういう女だから。きっと、神様が風に吹き込むはずだった魂が、何かの手違いでおうちで生まれた子供に入っちゃったんだ。
 風になるはずだった魂は、死んだら今度こそ風の中に還るんだろうか。
 そうしたら、どこへだって行けるな。空も海も越えて、見たこともない、本当に誰も知らない土地にだって。
 
 でも、あんたにはいい夢をみせてもらったよ。
 あんたが大声出しながら冒険者連中にしょうもないデマ吹き込んでさ、あたしはそれを横目で観ながら注文取りに店内を回るんだ。
 メニューは色々取り揃えてるけど、一番人気はもちろん、あんたの作った地酒でさ。
 あたしは酔っ払いどもの前にそいつを何本もデン!と並べて、こう言うんだ。
「おまちどぉ! うちの亭主の酒場は世界一だよ、どんどん飲んどくれ!!」
 ふふ、なんだかそれもいいかもね。もしもあたしが普通の女だったなら、それでもよかったな。

 さすがに、ちょっと疲れた、かな。
 なんだか体が重いや。いろいろあったし、少しくらい休んでもバチはあたんないでしょ。
 とにかく城は実在して、あたしは最初にそれを見つけたんだ。
 まったく冒険者冥利につきるってもんだよ。
 あとは、そうだね、帰ったらあいつに会いたいな。賭け金の取り立てもあるし。
 お風呂に入ってさっぱりして、もう一度あいつと寝よう。
 今度は何もしなくてもいい。ただ寄り添ってベッドに入るんだ。
 朝はきっとあたしの方が先に起きるね。鍛え方が違うもの。
 そうしてあたしは、あいつの眼が覚める前に次の冒険に向かうんだ。
 まだ眠ってるあいつに、耳元でそっと一声だけかけてから。
 ……あいしてる。

                                                      おしまい
413名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 19:38:31 ID:ASHEnk8I
以上です。
件のクエストが琴線にふれ、どうにも切なくなって書いてしまいました。
乱文失礼しました。
414名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 20:41:52 ID:Lcg2jje/
涙腺が崩壊したじゃねぇかバカヤロー
415名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 20:59:18 ID:o+I522wc
泣いた。
PCも短い台詞とかで上手く表現してて、
上手いなーというか、
いやそれよりなにより泣く。
416名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 21:46:05 ID:rihXJofK
グッと来た。心が震えた。

あんた最高だ!マジGJ!
417名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 23:02:28 ID:Ei/0FvOO
GJ
目から汗が
418名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 02:04:16 ID:aR/oLCQt
変な時間に起きてしまった↑の作者です。尻がカビンに(ry
エロも少ないし、連投だし、スルー覚悟の投下でしたが、読んでいただけて望外の喜びです。

顔グラはおろか、生きている時の姿や名前すら登場しない「彼女」ですが、
普段不謹慎な言葉も平気でのたまう世慣れた酒場の親父が、「いい女だった」というくらいだし、
一度自分の手で描き出してみたいな、と思っていました。
クエストの性格上、暗い話になってしまいましたが、書けてよかったです。

ところで、ブシドーの「人死して〜」のくだりは、関ヶ原の前哨戦で福島正則に敗れて戦死した
武将が最後に遺したものだそうです。人間って面白いですね。
419名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 03:19:21 ID:oaWl0EdM
泣くしか、ないだろ。俺に出来るのはそれと、もうひとつくらいだ。
>>409、GJ。
420名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 19:33:45 ID:S1Joah4p
>>409。人それをGJという。ていうか率直に感動したよ。
しかしここでチェイス発動。せっかくのふいんきを台無しにしてやるぜっ

>>354-366の鬼畜アナザーです。
ええこっちは涙なんてありません。オチもありません。本名不明のなんも悪くない子が、ただ酷いことされるだけの話です。
421ハイ・ラガードの夜 傀儡編 1/5:2008/04/23(水) 19:35:07 ID:S1Joah4p
いつもの時間に、いつもの部屋の前に立つ。
早る動機に胸が痛いぐらいだったが、心はどこまでも冷え切っていた。
安っぽい木製戸を見つめ、その少女―――皆には『シラネ』の愛称で呼ばれているブシドーは、重苦しい溜め息をついた。
夜も更け、静寂に包まれた宿。ほんの数時間前まで、ギルドの面々が打ち上げという名目で大騒ぎを繰り広げていた。
下っ端の自分は、いつものように食事を運んだり、こぼしたり、怒鳴られたり、謝ったり、笑ったりしていた。
日々の情景を思い描く。排他的に見えて、その実優しいメンバー達のこと。くだらない相談にも、親身になって付き合ってくれる先輩メディックのこと。
そして、今ではすっかり友達になった、カースメーカーの少女のこと―――

「―――さっさと入ってこい」

僅かに軽くなりかけた心を再び沈み落したのは、扉の向こう側からの声だった。

「……っ、……はい」

唇を噛みしめ、震える手をノブにかける。が、扉は勝手に開かれた。
伸ばしていた腕を掴まれ、ぐい、と室内に引き入れられる。

「痛―――んうっ……!?」

いきなり口付けられ、少女は全身を硬直させた。
間髪入れず、きつく閉じた唇を割って、生暖かい舌が這入りこんでくる。

「ん、ぐ……!」

自分より二周りは大きい男の胸に手を押し当て、懸命に押しのけようとする。
だが、結局それは抵抗の形を借りた無抵抗に過ぎなかった。
無骨な男の手に後頭部を抱き留められ、唇を強く密着させられる。
見る間に少女の体からは力が失われていった。汚らしい唾液の流入も、大人しく矜持するようになる。

「……ふ……ぅっ」

室内には僅かな水温と、少女の苦しそうな息遣いだけが響いている。
その状態のまま、五分は経っただろうか。
唐突に、男は拘束を解いた。二人の間に細い唾液の糸が引かれる。

「遅えんだよ、このグズ」

そう吐き捨て、男はシラネの体を突き飛ばした。
したたかに壁へと打ちつけられ、少女は苦悶に喘いだ。
足腰に力が入らない。ずるずると、その場に崩れ伏す。

「チッ……どいつもこいつも」

などとひとりごちるこの男は、シラネと同じく、ギルド・ファンタジカの冒険者だ。
役職どころか、名前すら少女は知らない。クエストでも、同じパーティーになったことは一度もない。
大人数のメンバーを抱えるギルドなら、さして珍しいことではない。
シラネが戦闘の専門家たるブシドーだということから推測すると、恐らく探索班か採集班の一人だと思われるが―――
しかし、そんな些細なことはどうでもよかった。少女にとって、あのファンタジカに『こんな人間』がいたことが、ひたすらに絶望的な現実だった。
422ハイ・ラガードの夜 傀儡編 2/5:2008/04/23(水) 19:37:18 ID:S1Joah4p
「……いつまで」
「あ?」
「いつまで……こんなこと続けるんですかっ?」

弱々しくも抗議しようとしたシラネの頬に、すかさず平手が飛んだ。
軽い、ただし意思を挫けさせる衝撃。悲鳴すら出せず、少女はただ無言で頬を押さえた。
『躾』と称した陵辱が行われるようになってから、もう随分になる。
最初は、挨拶の仕方がなってないだとか、そんな台詞から始まる説教だった。そのころはまだ、一応の体裁が繕われていた。
多分男自身、ここまでエスカレートするとは思っていなかったのだろう。

『誰にも言うな』

初めて性の暴力を受けたあの日、男の目はある種の狂気を孕んでいた。
なぜ、自分はいつまでもこんな男の言うことに従っているのだろう。そう何度も考えた。

「始めろ」

やがて、一つの諦観めいた結論にたどり着く。
自分と言う欲望のはけ口がなくなれば、この男が何を仕出かすか―――それが怖いのだ。
犠牲者は、一人でいい。

「……はい」

眼前に晒されたモノは、既に十分すぎるほど張りつめていた。
シラネは口を開き、腹を空かせた仔犬のように舌を垂らす。漏れ出た吐息が、先端をくすぐった。
口腔で唾液を溜めていたため、少女の舌はテラテラとした光沢を放っている。
そのまま顔を突き出し、彼女は自ら舌を押し当てていった。

「ん……ちゅむ……れろ……っ」
「っく……へへ」

男の手が、艶やかな黒髪を撫でる。
髪に触れられることに、最初は強い抵抗があった。それこそ、性行為そのものよりもずっと。
今は違う。祖国では命と同格と考えられている『女の髪』を、おぞましいケダモノの指が這い廻ろうとも、シラネは何も感じなかった。
ただひたすら、男のモノを果てさせるために、舌を使い続ける。

「ちゅぷ……は……ぁっ」

顔を傾け、舌の接する角度を変える。浮き出た血管のしこりを舌先で確かめながら、幹の周囲に唾液の跡を残していく。
息を吸い込めば、途端に『男の匂い』が鼻腔に充満した。
名状しがたい嫌悪感と―――そして、幾ばくかの高揚が少女の中で生まれる。
423ハイ・ラガードの夜 傀儡編 3/5:2008/04/23(水) 19:42:02 ID:S1Joah4p
(……また……っ)

自衛のため、今やシラネの精神は『被虐趣味』のそれへと変容しつつあった。
理不尽な現状。吐き気を催す行為。抗えない自分。
それらの要素が、この後ろめたい快感を生んでいるのだ。

「もう戻れねえよ、お前は」

嘲るような男の言葉が、脳内を駆け巡った。
全て、見透かされている。

「は、ぁ……っ!」

呼吸が乱れ、シラネは舌の動きを止めた。大量の『匂い』が、どうしようもなく意識を混濁させる。
一瞬の休息にも、男は容赦なく罵声を浴びせかけてきた。
今はまだ言葉の暴力で済んでいるが、いずれは物理的な『躾』も厭わなくなってくるだろう。

「…………続け……ます」

霞む視界に映るグロテスクな肉塊。その幹に、白く可憐な指を沿わす。
シラネはどこか虚ろな表情で、はみ出た先端をペロリと舐めた。
男が微かに身じろぎする。すかさずもう一度。
柔らかな拘束の中、びくびくと跳ね回る肉の棒を、少女は何度も何度も責め続けた。

「んっ……、くちゅ……はふ、……ちゅぷ、れろっ……」

激しさを増す脈動を抑え込むように、手の力を強める。
少しきつめに、ただし射精への高ぶりを邪魔しない程度の圧迫。
そのすべらかな掌は、包まれているだけで相当に心地よいはずだ。

「くっ―――」

唾液を舌の上に集めてから、シラネはゆっくりと亀頭を飲み込んでいった。

「ぁ……む」

カリ首の周囲に唇がくる位置で止めてから、口内での愛撫を始める。
鈴口を舌先で擦るように刺激していくと、生理に従って粘つく先走りが浸み出してきた。
その不快さに、思わず眉根を寄せる。

(……男の人のって、気持ち悪いことばっかり……。臭いし……形も変……)

更に言えば、どうしても排泄器官としてのイメージが先行する。
汚水が流れ出る部分を、自分の口に含んでいるのだ。快い筈がない。

(早く……イッてよ……)

恨めしい目で睨む。しかしその間も、愛撫は止めない。
快楽に興じつつも、男はそんなシラネを見返し―――ニヤリと笑んだ。
424ハイ・ラガードの夜 傀儡編 4/5:2008/04/23(水) 19:45:18 ID:S1Joah4p
反抗的な眼差しと、上気した頬とのギャップ。
不快そうにしつつも、主人たる自分に忠実な愛撫。
少女の全てを、男は堪能していた。

「協力してやるよ」
「ふ、ふぇ……? ―――っ!?」

不意に突き出された怒張に喉奥を突かれ、シラネはくぐもった悲鳴を上げた。
込み上げる嘔吐感に必死に抗う。瞳が潤み始め、あの暗い快感が全身に広がった。
いわれのない暴力を受けた飼い犬そのものの表情で、少女は男を見上げた。

「悪ぃ悪ぃ。まあ、お約束だしな」

言って、期待通りの反応に男は満足する。

「もう突かねえよ。あくまでも、お前が抜くんだ」
「……っ」

あけすけもない台詞に、少女の頬がカッと朱に染まる。
そんな姿をしり目に、男は浅く腰を揺らし始めた。

「舌使えよ。ほら」
「―――ん! んっ、んっ……うぷっ、ふぁ……あむっ……んふ……っ!」

要求に従い、少女は舌を必死に絡みつかせていった。
身勝手に口内を前後するペニスを、献身的に愛撫する。

「ふぁ……ぁ……じゅ、じゅぷ……う、うぅ……!」

シラネは気が気ではなかった。
このように粘膜を摩擦され続けると、否応なく『挿入』を連想してしまう。
男もそれを分かって楽しんでいるのだろう。
膣の快感点を探るような動きで、いやらしく少女の口内を擦り続けていた。

(……もう、いや……おかしくなる……っ)

じゅぷじゅぷという卑猥な水音が耳を犯す。
泡だった唾液が顎を伝い、パタパタと床に落ちていった。

「はっ、ひ……じゅっ、じゅぱ……ふ、うぅぅ……!」

次第に男の動きにも遠慮がなくなってきた。
一物のさらなる膨張を感じ、シラネは男に目線で問いかけた。

「……外に出すか。お前の顔全部で味わうんだ。いいな?」
「ふ、ふぁ……―――ぅっ!」

シラネの返答を待たずして、男は激しく腰を使い始めた。
もうしない、と言っておいて。安心させておいて、あっさりと裏切る。
分かっている。自分は人として扱われていない。この男にとって、自分はただの性欲処理の道具にすぎないのだ―――
425ハイ・ラガードの夜 傀儡編 5/5:2008/04/23(水) 19:49:56 ID:S1Joah4p
「っ!? ひぁ……っ!」

悲鳴が漏れ、背筋に甘い痺れが走る。
男の足が、袴の『中』に入りこんでいた。

「〜〜〜〜っ!! ひゃ、ひゃめ……っ」
「喋んなよ、犬……! お前はただ馬鹿みたいにしゃぶってろっ」

冷たく遮り、男は加虐趣味者の笑みを浮かべた。
慌てて秘部を覆いかけた少女の手を払い退け、しつこく足による刺激を続ける。
粗野で乱雑な触れ方であったが、だからこそ『虐待』の実感をシラネに与えた。

(あぁ……いやぁ……こんな、こんなの……っ)

そこが今どんな状態になっているか、想像するだけで自己嫌悪に陥りそうだった。
サラシの束縛がもどかしい。意識がどこかに飛んで行きそうだ。

「くふぅぅ……っ! ふぁ……あぁぁっ……!」

躯が、心が、解放されたがっていた。

「く……出すぞっ!」

唐突に、限界まで膨張しきったペニスが口中から引き抜かれた。そこには生々しい熱だけが残る。
その直後、少女の顔面に欲望の迸りが降り注いだ。

「あ―――」

半開きの口に、容赦なく人肌の体液が飛びこんでくる。
固体でも液体でもない中途半端な感触と、ひたすらに青臭い苦みが舌の上に広がった。

「は……ぁ……ぅ……」

出すモノを出して収縮しつつあるペニスが、髪に押し当てられる。
尿道内の精液が流れ出し、どろりと付着した。


     ◆


『誰にも言うな』

朦朧とする意識の中耳にした、あの定例句。
この一言が無ければ、自分は沈黙を破るのだろうか。
誰かに助けを求めるのだろうか。

「―――はい」

白濁にまみれた顔で、シラネは小さく頷いた。
熱が引かない。『幼い』少女の中心は、いつまでも疼き続けていた。


426名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 19:51:49 ID:S1Joah4p
はい如何でしたでしょうかハイ・ラガードの夜本番ないのかよ編。
この「健全(アホ話)→エロ(鬼畜アナザー)」の流れは外枠が出来てる分書きやすかったので、次の無口カス子編もこんな感じになると思います。
まだるっこしいがや死ねって人もいるでしょうけど、どうかご了承くださいね。
では。
427名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 21:38:54 ID:JNYo2Uuk
>>421
わーい、「あっちの方もばっちり躾けてやるからな、シロ」を読んだときから
ずっと待ってましたよw GJ!

ブシドー(さらし)は、いじめられるために生まれてきたような顔をしてますよねw
カス子編も楽しみに待ってます(全裸カウンター的な意味で)
428名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 22:36:57 ID:glU/ZhMg
いじめて耐えさせたり、泣かせたり、逆にデレさせたり
ブシドーの守備範囲の広さは異常。
429名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:18:41 ID:/Qkb26q+
ちょっくら我慢できなくなったのでうちのギルドのブシドーを
レベル上げといつわって迷宮に二人だけで入って押し倒して泣かせてくる。
430名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:23:29 ID:7YFxj6Op
>>429
ちょ、今来られると俺がブシドーを押し倒してるとこと鉢合わせするじゃねーかw
空気読んでもう少しあとにしてくれw
431名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:50:14 ID:q9FZitlh
1歩進むごとに「君たちが歩を進めていると茂みの中から少女のものらしき悲鳴が聞こえてくる 君たちは茂みの中に入ってもいいし入らなくてもいい」とアナウンスが入るんですね分かります
432名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:57:52 ID:7YFxj6Op
樹海始まったなw
433名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 01:07:28 ID:szot7nDu
押し殺した声とか、紅潮した頬とか
真っ赤に泣き腫らした目とか、
きつく結んだ唇とか、
ほどけて広がって土だらけになった長い黒髪とか
震える肩とか、無駄な贅肉がなくてかといって
筋肉質でもないすべすべの細い腰とか
土と草を握り締めて耐える小さな両手の拳とか。

大声を上げて悲鳴をあげるわけでも
誰かに助けを求めるわけでも
かといってやめて欲しいと懇願するわけでもなく、
ただ泣きながらじっとこっちを見つめてくる。

たまらん。あと3回はいける。
434名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 15:43:47 ID:Qr6RVksg
>>427
いまさらだけど犬ネタあんまり生かせなくてごめんね。
435名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 05:48:19 ID:FZOo/TsR
 昨日母親に
「俺自分じゃ思いつかないから聞くけど、母の日のプレゼントどんなのがいい?」
 って訊いた。
 そしたら、
「あんた、時々PCで官能小説みたいの書いてるでしょ」
 とか言われた。なwんwでw知wっwてwるw
「あんた文章上手だねえ。ああいうのでいいから、母の日は小説を書いて送ってちょうだい」
 まあ、元々本読むのが好きな人ではあった。SS書いてるのもある意味遺伝かもわからん。
 でもなあ。困ったなあ。嬉しいんだか悲しいんだか。
 ホントにどうしたものだろ。
436名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 05:55:27 ID:kiI/dtY2
>>435
誤爆乙
437名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 05:58:56 ID:FZOo/TsR
すまん、誤爆した、って突っ込みはええw
438名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 06:22:45 ID:P+gGFceu
メディ母と玉葱メディ男の近親相姦もの@母の日とな
439名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 06:25:13 ID:i6AfZbmA
誤爆に言うのもなんだが……いい母親を持ったなw
440名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:57:16 ID:qKNdk41M
保管作業を手伝いたいと思ってるんだが、単純に作者名入れて貼り付ければいいのか?
この手の作業に縁が薄いので、いまひとつわからん。
441名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:04:30 ID:YO8Nkyyl
実は母親もこのスレの住人。
そりゃもう生まれた時から見守ってるんだ。
文章の癖とかでバレバレだわさ。
442名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:40:35 ID:Ku8ZEak8
本当に日本の現状に真っ向からケンカ売ってる
良いお母さんでw
そんな親になりたいものです
443名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 07:10:41 ID:olSa0V35
うちの親に俺の書いてるSSとか読まれた日には俺マジでケーブルで吊りかねんwwww
444名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:15:38 ID:ekUdeYuN
定期的に「えろ本みせれ」(二次元的な意味で)とか言ってくる母親を持った俺が通りますよ。っと
この間は部屋においてあったエロゲ雑誌を持っていかれた……
445名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:27:57 ID:rAN1Vs16
>>444
うちのカーチャンで想像してみた

あまりの衝撃に気を失いそうになった
446名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:40:40 ID:ekUdeYuN
>>445
俺なんてもう、慣れっこなんだぜ。

パソコンを持ったらエロゲすら俺の部屋から持って行きかねない勢いなんですよハハハハ。
447名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 16:16:33 ID:98BNmo+0
>>446
バルドフォースエグゼとか薦めてゲーマーに仕立て上げようよ。

ようやく世界樹Uの終わりが見えてきたし、なんか書いてみようかな……
448名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:08:53 ID:alYac5eI
俺は終わったんだぜ!
でも某超執刀を初めてしまったんで書けないぜ!
助手がロリだと思ってたのに意外とおっきくてツボったんだぜ!

というわけで、宿屋担当の♀キャラクターは、
きっとただ寝るだけだと暇なんで、あんな事や
こんな事をやってるんじゃないだろうか、という妄想を
置き土産に涅槃で超執刀してくるノシ
449汝、蛇なりや 0/9:2008/04/28(月) 20:37:54 ID:pRu73In/
紫ダクハン×さらしブシドーSS投下。
元々別スレ(非18禁)に投下したブツを、全面的に書き直して加筆したものです。
「2」の15Fで発生するクエスト「汝蛇の如く音無く忍べ」のネタバレあり。未プレイの方はご注意を。
エロは7/9,8/9にあるので、長文読むのが面倒ならそちらへ。

保管庫管理人さま、更新お疲れ様です。いつもありがとうございます。
450汝、蛇なりや 1/9:2008/04/28(月) 20:38:55 ID:pRu73In/
1.

 夕刻、宿屋2階の大部屋の戸が開き、メモらしきものを握り締めたブシドーの少女がずかずかと入ってきた。
 ダークハンターを捕えたのは、またぞろ面倒ごとをしょいこんできやがった、という予感だった。
「みな、仕事だ。場所の指定あり。今晩23時大公宮。行ける者は居るか」
 行ける者もなにも、今部屋にいるのはダークハンター一人だ。ブシドーは室内を見渡し、得たりや応、と頷くや、
「では、拙者とお主だな」
 硬い口調に合わない澄んだ声で宣言した。
 案の定、これだった。言うべきことはなくなった、そんな様子で部屋を出て行こうとするブシドーを、ダークハンターは慌てて
引き止めなければならなかった。
「ちょいとまてや。どんな仕事なのかくらい聞かせろ」
 ブシドーはキョトンとして小首を傾げた。
 そうした仕草だけなら、同年代の愛らしい少女達と大差はない。
「知らぬ。行かば答える、とのことであった」
 頭を抱えたくなる。
 仕草はともかく、己の才覚ひとつで生き抜かなければならない冒険者が、本当に無防備な少女そのものであってはならなかった。
「おまえな、そりゃどう考えてもヤバイ仕事だろう。しかもなんだって? 場所が……」
「大公宮だ」
「それぐれえ聴いてたよ! いいか、その時間、その場所でしか話せない依頼だぞ。お天道様の下で言えねえような仕事だ。
わざわざ俺達が受けてやる必要がどこにあった?」
 ブシドーは不思議なものを観察する目でダークハンターを覗き込んだ。
 どうして眼前の男がそんなことを云うのか、芯から図りかねている感があった。

「依頼主は、大層困っておるとの事であった」
 うん、それで。と先を促す。
「……」
「……」
 次の言葉はいつまでたってもやってこなかった。
「……で?」
 しかたなく、水を向けてやる。
「なので、受けた」
 瞬間、怒りがダークハンターの胸を押し上げた。それは喉元で言葉に形を変えた。
「アタマん中まで刀か、テメエは!」
 信じがたい人の好さだった。
 このような女が、公国においても指折りの戦士であることなど、悪い冗談にしか思えない。
 さすがに気色ばんで、ブシドーが答える。
「む。刀を頭に刺しては、拙者は死んでしまうではないか。さすがの拙者もそれはちと困るぞ」
「馬鹿だ、お前はやっぱり馬鹿だ!」
 もうこれ以上はやっていられない。
 ギルドを辞めよう。
 このギルドに入ってから何度目かの、そして今度こそ本当になりそうな決意を、ダークハンターは心の奥底で固めた。
451汝、蛇なりや 2/9:2008/04/28(月) 20:39:37 ID:pRu73In/
2.

 22時30分。ダークハンターは独り、大公宮への道を歩いていた。
 彼以外のギルドメンバーは酒場で寝こけている。そうなるよう、彼が仕向けた。
 ブシドーだけが最後まで付いていきたがる様子を見せたが、
「お前がいたら、いらねえ苦労が増えるんだよ」
 この一言でおとなしくなった。
 言葉の内容よりも、彼女を射すくめる眼光の冷たさに傷ついたようだった。
 そのことについて、ダークハンターは特に感想を持たない。
 持たないことを自分に強いる術を、幸福とはいいがたい過去の諸々から学んでいた。
「どいつもこいつも、いい加減にしやがれ」
 彼は、ギルド設立当初からのメンバーではない。
 第2階層を支配する魔人との戦いに臨み、戦力不足に嘆いていたギルドに、急遽前衛職として潜りこんだ。
 ギルドメンバーには、ブシドーのほか、パラディンもメディックもアルケミストも居た。
 もちろん、彼ら一人一人は違う人間だったが、全員に共通した要素もふたつあった。
 ひとつは、誰を見てもちょっと捜すのが難しいくらいの使い手であること。
 もうひとつは、そろいもそろって底抜けに純朴であることだった。
 罠に嵌ったリスを助けようとして、アリアドネの糸を盗られる。
 衛士を装った盗賊に魔物をけしかけられる。
 なにより許せないのが、公宮の連中にいいように利用されていることに気付きもしないことだった。
 おおよそ、お上と名の付く何者かが、冒険者をどう考え扱っているのかなど、それなりに場数を踏んだ彼には自明だ。
 公に出来ない「ことになっている」事案を持ち込むのに、冒険者ギルドほど適当な場所は他にない。
 ドブさらいはやりたい奴にやらせておけ、そういうことだ。
 今度のクエストも、そうした案件に決まっていた。
 最悪、怪物ではない「誰か」を殺す仕事だったとしても、すこしも自分は驚くまい。

「あいつらはそのあたりのことが、なんにも判っちゃいねえんだ」
 さっさと抜けるべきだ。泥をすすって生きてきた男に似つかわしい場所ではない。
 幾度となくそう思い、実行しようとしてきた。機会はいくらでもあったのだ。
『お主、辞めてしまうのか?』
 長く艶やかな黒髪が美しいブシドーの少女に切り出されるたび、何も言えなくなった。
 内側から溢れる感情を取り繕おうとするあまり、あどけなさの残る顔が妙な具合に歪んでいて、それが可笑しかった。
 ずるずると、中途半端な気持ちを引きずったまま、思いのほか長く付き合いは続いていた。
 どうしてなのか、ダークハンター自身にも上手く説明できそうになかった。

 ただ、疎ましさを覚える時もある。たとえば、今夜だ。
 お人好しなギルドメンバー達は、笑い、泣き、ダークハンターには理解できない何かを共有しながら生きているようだった。
 そうした全てを唾棄しながら、ザラザラとした感情が皮膚の裏側に蠢くのを、いつも感じていた。
 それはたぶん、嫉妬に似ていた。
452汝、蛇なりや 3/9:2008/04/28(月) 20:40:18 ID:pRu73In/
3.

 大いなる存在への畏敬と、ほんの密やかな職人達の倣岸、二つがうまく溶け込んだつくりだからだろうか。
 人間がその才知をこらして作り上げた公宮庭園は、それはそれで趣のようなものがあった。
 そんな庭園の端、暗がりの中、ローブを被った女が独りで立っていた。
 あちらでもダークハンターの姿を認めたのだろう、すべるような足取りで彼に近寄ってくる。
 眼を、疑う。まぎれもなく公女その人だった。
 おおよそ人生で経験したことがないほど、ダークハンターは周章狼狽した。

 会うのが初めて、というわけでもなかった。ただ、昼間公宮内で接見したのは「公女様」であって、それ以外ではなかった。
「ギルドの方ですね?」
 月明かりの下で、ダークハンターは「公女様」ではない「彼女」を発見していた。
 女は、すばらしく美しかった。
 暗闇でもわかる、いや暗闇の中でこそわかる、肌の白さ。
 静かに憂いを湛えた瞳。
 鍛錬を重ねた人間だけが持つことを許される、しなやかな肢体。
 最後の部分だけは、あのブシドーに似ていなくもなかった。
 鎌首をもたげた蛇のように、むくりと劣情が起き上がる。
 返事をどうにか搾り出す。
「あ、ああ。そうだ。そうです」
「それで、依頼の件なのですが」
 前置きもそこそこに、公女は語りだした。
 こっそり樹海に赴いたこと。
 そこで敵に囲まれた彼女を救うため、魔物の群れの中に消えた一匹の「ペット」のこと。
「けれど、わたしは、このままミニスターを見捨てることなどできません。
みなさまの力で、樹海にいるミニスターを助けてほしいのです。
それとこの事は決して公には出来ません。失礼ながら私の立場は不自由で……」
  
 不意に、夢から覚めた想いになった。
 この女は、樹海に消えた大勢の命より、一匹の獣の命を優先している。
 やっぱりそうなのだ。ダークハンターの心から急速に温度が失われていく。
 姿形の麗しさに惑わされるところだった。
 女と自分の間に、はじめから交点などなかった。
 お姫様は、お空の上のお城にお住まいで、雲より下の世界はご存知ない。
 返事はもう決まっていた。断絶を告げるために、口を開こうとする。

 唇が何か小さなものに押さえられていた。公女の手のひらだった。
 一瞬、剣ダコが触れる。戦士の手だ。
「仰りたい事は、わかっているつもりです。私はひどい女です。それでも」
 女の頬に、筋を引いて滑り落ちるものがあった。ダークハンターはとっさに眼を逸らす。
 貴種とて同じ人間である証など、見たくはなかった。
「どうか、どうか。あのコを、助けて」
453汝、蛇なりや 4/9:2008/04/28(月) 20:41:46 ID:pRu73In/
 俺はさんざん悪事もやってきたが。ダークハンターは考える。
 そういや強姦ってのはまだしたことがなかったな。
 目の前の高貴な女性を、思うさま嬲るのだ。さぞかし気分が良いだろう。
 人生全てと引き換えに出来るくらいに。
 ギルドの奴らも、ただでは済むまい。
 事あるごとに俺の顔を思い出しては、罵声を浴びせかけるのだ。
『クソ、お前さえ居なければ!』
 まったく哂える想像だった。
 本当に笑いが漏れそうになって、必死でこらえた。
 今笑い出せば、きっと自分は永久に笑い続けるだろう。
 公女がこちらを見つめている。決死の覚悟を込めた表情で。
 パラディンが味方の盾となって敵に立ち塞がるとき。
 メディックが倒れた友人を励ましながら治療するとき。
 アルケミストが必殺の術式を仲間のために紡ぐとき。
 そしてあのブシドーが『大層困っておる』誰かのために鞘を払うとき。
 きっと、今の公女と同じ顔をしているに違いない。
 知れきった破局。彼らと一緒に最後まで歩き続けることなど、不可能だ。
「その仕事……」
 だっていうのに、これから何を言おうってんだ? ええ、ダークハンターさんよ?
「お受けしましょう」
 やっちまったな。
 絶望感と共に、男は思った。

 風景というものは、見る者の心象を写す鏡なのだと、偉い芸術家サマはおっしゃった。
 実のところ、それが全くの真実であることに、帰路を行くダークハンターは生まれて初めて気が付いていた。
 風も石畳も街並みも、そびえ立つ世界樹も、なにもかもが彼の精神と感応し、ざわめいているのだった。
 自分は変わってしまったのだ。
 深い困惑と、次いで恐怖が彼を襲う。
 大公宮に出向く前の俺に戻してくれ。
 そう叫びたくて仕方ない。こんなことを望んだわけではなかった。
 粗暴かつ辛辣な、どこまでも計算高い蛇で居たかった。
 闇の上に暗幕をかぶせた寂しい路地裏に入り込み、そこでしゃがみこむと、彼は顔を覆って泣いた。
454汝、蛇なりや 5/9:2008/04/28(月) 20:43:18 ID:pRu73In/
4.

 宿に帰り着き、その玄関口にブシドーの立ち姿を認めて、少なからず驚く。
 時間はとうに01時を過ぎているはずだった。
「遅かったな」
 まさか、自分を待っていたというのか。
「で、どうであった」
 依頼の件を聞かれているのだと分かるまで、すこし間が必要だった。
「請けてきたぜ。ろくでもない話だったがな」
 コクリ、と頷いた後、急に距離を詰めてくる。息がかかるほど互いの顔が近い。
「……泣いて、おるのか」
 これだからこの女は苦手だ。
「そんなんじゃねえ」
 自分でもはっきりと感じる声の弱さに、愕然とした。
「そんなんじゃあ、ねえ」
 視界いっぱいに少女が映る。
「辞めてしまうのか?」
 妙な具合に歪んだこの寂しげな顔に、自分はいったい何を期待していたのだろうか。

 これ以上心をかき乱されるのはご免だ。
 ダークハンターの手が、ブシドーを突き飛ばした。とっさのことに反応できず、軽い体が地面に転がる。
 袴が乱れ、ただでさえ表面積の少ない着衣の隙間から、健康的な太股が覗く。
 公女の肢体に向けられたのち、一度は去ったはずの劣情が、再びダークハンターを満たした。
 凶暴な気分の命じるまま、体勢を戻そうとするブシドーの手首を掴み、体ごと自分の許へと引き寄せる。
「お主、なにをするか」
 そうだ、まだ間に合う。
 小さな獲物を飲み込むとき、蛇は本来の自分を取り戻すはずだ。
「いいから黙って来い」
 返事があろうとなかろうと、どちらでもよかった。
 だから、その気になれば魔獣とさえ渡り合える剣士が、どうして抵抗もせずされるままになっているのか、
想像してみることもしなかった。
455汝、蛇なりや 6/9:2008/04/28(月) 20:44:21 ID:pRu73In/
 男女二人が潜める場所くらい、いくらでもあった。
 ましてや彼は、影にひそみ罠を張るダークハンターだった。
 住居から死角となる木陰にブシドーを連れ込むと、下に広がる芝生へ乱暴に押し倒した。
 ブシドーは黙ったままだ。黙って不安に耐えながら、涙を湛えた瞳で彼を見上げている。
「これから何されるか、わかってんのかよ」
 最後に残ったひとかけらの理性が、ダークハンターの口を開かせた。
「わかっている。拙者とて、女だ」
「怖く、ねえのか」
 どうしてさっさと獲物を口へ入れてしまわないのだ! 蛇が身中で不平を吐く。
「たまらなく恐ろしい。怪物の牙を受けるよりも、竜の炎にあぶられるよりも」
「だったら」
「信じておる。たとえ、奉じる『道』は違えども、お主はもののふだ。轡並べて戦に向かうに値する、戦友だ」

 丸腰のブシドーが放った視えない斬撃が、飛び掛る蛇の首を刎ね飛ばす音を、ダークハンターはたしかに聞いた。

 ゆっくりと体を起こす。少女が怖がらないよう、丁寧に。
「……わりい。俺、行くわ。みんなによろしく言っといてくれ」
 立ち上がろうとして、袖を掴む小さな手に阻まれた。
「待て。拙者に恥をかかせたまま逃げるつもりか」
「うるせえ。せっかく辞めるきっかけが出来たんだ、このまま消えさせてもらう。仕事の中身は酒場の親父に預けとく」
 実際そのつもりだった。最初からこうしていればよかったのだ。
「……では、…………ぬのか」
 か細く、ブシドーが呟く。
「なんだよ。聞こえねえぞ」
「拙者では、ギルドへ残る理由にはならぬのか」

 言葉が、ちっぽけな自我ごと心を焼いた。
 両腕を回し、ブシドーを強く抱きしめる。草と土の匂いがした。
「お前を抱きてえ。お前らと、あの迷宮を昇り抜きてえ」
 今日までの日々は、これを言うためにあったのだと、男は半ば本気で信じた。
「この体、乙女ではない。それでもよいか」
 少女の唇に口づける。答えの代わりのつもりだった。
「不器用な男だな」
 女が優しく言った。
「お互い様だ、馬鹿」
456汝、蛇なりや 7/9:2008/04/28(月) 20:45:15 ID:pRu73In/
5.

 ダークハンターが服を脱ぎ終えて顔を上げると、ブシドーの裸身が目の前にあった。
 具足で隠されていた肩は、案外なで肩で、そのぶん首の長さが目立つ。
 控えめな乳房についた小さな突起は、四層で咲き誇る花の色をしていた。
 鍛え抜かれた下半身に女性らしい丸みは少なく、その細いラインがよくしなる弓を連想させる。
 茂みは淡く、愛らしかった。
「綺麗だな」
 思ったままを言う。
「……馬鹿者」
 ブシドーは軽く頬を染めた。

 木の根元に背中を預けて座り込み、ブシドーを抱き寄せると、上から下にかけてゆっくりと撫でていく。
 引き締まってはいたが、筋肉がみっしりと詰まっているわけでもない。
 刀は力ではなく、技で斬るのだという。そのせいだろうか。
 腕から腋、腋から胸、胸から腰、そして太股へ。
 ブシドーはじっと目を閉じている。手から伝わる体温を味わっているようだった。
 感触を楽しみながら、右の乳首を口に含む。ブシドーが腰を軽くよじらせた。
 口中に香りが広がる。汗の匂いではあったが、甘く感じる。
 手の方は股間に辿りついていた。少女の目が開き、体がわずかに硬くなる。
 はざまを上下に撫で回す。思ったより弾力があった。
 顔をずらして、今度は左の乳房を丹念に舐める。刺激の変化に、少女は吐息を漏らす。
 そこを突いて切れ込みへと指を浸入させた。
 内部をおもうさま蹂躙していく。中は薄く潤んでいた。
 段々と、ダークハンターにかかる少女の呼気が熱を帯びてきていた。

 切れ込みから指を引き戻し、いったん2人の体を離す。
 不審がるブシドーと体を入れ換え、膝を立てて仰向けに寝かせる。豊かな黒髪が地面に広がった。
 男の態度をどうとったのか、おずおずと少女は少しだけ股を開いた。
「まだ、しねえよ」
 ダークハンターは自身も体を沈めると、ブシドーの両足を双肩に担ぐ。
 そして顔を股間にうずめていった。
 少女のそれは、今まで知るどんな女のものよりも可憐だった。なにか尊いものを見ている気がした。
「や、止めい。そんなところ」
 唇を這わせる。舌でなぶる。
 肉芽に舌先が触れるたび、かき消えそうな声が降ってきた。
 ダークハンターは、深い悦びに震えた。ずっとこうしていたい位だった。
457汝、蛇なりや 8/9:2008/04/28(月) 20:46:12 ID:pRu73In/
「もう、もう」
 どれくらいそうしていたものなのか。
 ふと、我に返り、声を聞く。慌ててブシドーを観ると、彼女は息も絶え絶えに、法悦の表情だけを浮かべていた。
 名残惜しさを振り払い、ダークハンターは身を起こす。
 それから屹立した自身の分身を、ブシドーの中へと潜り込ませた。
 ブシドーが応えて、おとがいを上げる。
「背中、痛くないか」
 ブシドーの膝頭を押さえ、腰を使いながら、自分にできる精一杯の優しさをもって問いかけた。
「仔細ない。お主の良いようにしてくれ」
 ひたすらに愛おしい。
 こんな女と繋がっていられることを、信じたこともない神に感謝した。
 浅く深く突き入れる。膣内の律動が変わるたび、どちらからともなく口づけを求めた。
 いつしか少女の腰も揺らめいている。ぶつかり合う二人は、文字通り一つになっていた。
 次第に高まりがせり上がってきていた。終わってしまうことがひどく寂しい。
 まるで初めて女を抱いているようだった。
 いや、今自分は、愛を交わすことの意味と価値を学んでいるのだ。そう思った。
 限界がきた。ブシドーもそれは同じだった。膣内に絶頂のしるしが走る。
 おめきをあげ、抜き放つと、少女の腹の上に射精した。
 彼女もまた、甘美なおののきを発した。そうしてから、両の腕でダークハンターをかき抱く。
「行くな。お主の居場所は、ここぞ」
 ダークハンターは笑う。なるべく下品に映ればいいが。
「ばーか。女の寝言を信じるほど落ちぶれちゃいねえよ」
 安堵を乗せて、ブシドーが、軽口を叩くダークハンターを見つめてくる。
 ちょっと始末に困るくらい、その姿は美しかった。
458汝、蛇なりや 9/9:2008/04/28(月) 20:47:10 ID:pRu73In/
6.

 クエストは散々だった。
 犬は逃げ、鳥は舞い、花が乱れた。
「やっぱり、ろくな仕事じゃなかったな」
 全身に噛み傷をこしらえたダークハンターがぼやく。
「うむ。『蛇蝎のごとく嫌われる』というが、此度のお主がまさにそれであったな」
「ぐ、なかなか言うようになったじゃねえか……」
 怯えたミニスターに何度も噛まれたのは彼だけだった。
 そのミニスターを届けるため、他の3人は宿を出払っている。
 二人だけの大部屋は、広すぎるように感じる。いままで、そんな気持ちになったことはなかった。
「変わっちまったな、俺も」
 独り言のつもりだったが、ブシドーは自分が話しかけられたものと捉えたらしい。
「今日知らず、明日また識らず。ゆえに一定」
 また、わけのわからない事を言った。
「……あ? なんだって?」
「お主に逢えてよかった。そういうことだ」
 十代の少年もかくや、というほど顔が熱くなる。畜生、この女。

 窓を開け放つ。室内に風が吹き込んで、部屋の空気を撹拌する。
 自分にとっての窓、それがあの夜で、吹き込んだ風はブシドーの少女だった。
 空気の入れ替わった部屋がどうなるのかは、住人次第といったところか。
 らしくもない。誰かの馬鹿が伝染した。
 なにげなく振り向く。
 すると、椅子に腰掛けたブシドーと目が合った。
「なあ、『生きてるのはいいもんだ』ってのを、お前の故郷じゃなんて言うんだ」
 ブシドーは視線を泳がせ、すこし考えを巡らせるふうだったが、やがて向き直り、答えた。
「そうさな。『花鳥風月』であろうか」
 相変わらずさっぱり意味はわからなかったが、なんとなく良い響きだった。
 口に出して言ってみる。
「カチョーフーゲツ」
 ぷっ。ブシドーが吹きだした。
「へ、やっぱり柄じゃねえや」
 一緒になって、ダークハンターも笑い出す。
 窓から射し込む日差しは、以前よりも暖かだった。

                                                  おしまい
459名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 22:28:28 ID:E4KesBHs
GJ
良い作品でした。

ダク男が良い感じだなぁ……
460名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:24:05 ID:6ZTrqID8
ブシドーの切れ味の良すぎる言葉に心を一閃されたぜ
461名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:41:19 ID:jJ3OjUVs
うちのギルドにダク男入れたくなった。GJ
462名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:19:27 ID:yOno+c8P
ブシドーをショタ、ダク男を金髪ダク女に脳内変換……
ああ、やっぱダクハンは男女ともにエロパロ向きだわ。
463名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:46:39 ID:KGzI6nEf
>>41
( ゚д゚)

( ゚д゚ )
フロストガールさんですか?
464名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:47:18 ID:5L+y0wdm
とうとう女に
465名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:29:49 ID:h6iPI/pK
妄想マスタリー&暴走マスタリー10を頼りに挑戦してるけどやっぱ難しいな……
文章マスタリーに1で良いから振りたい。
どうやったら文に艶が出るんだろう。
466名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 02:39:32 ID:qiMSEcPD
つワックス
467名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:39:35 ID:urH5V0pG
ボスマラソンならぬ作マラソンだ
468名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 05:54:34 ID:0wH6tlNx
保管所に一本直接投稿しました。
いささか問題がありそうなのでだめなら消去します。
初書きなので駄目出しなどありましたらよろしくお願いします。

ちなみにギルドメンバーは休養後何かを振り切るかのごとくボスマラソンにいそしみLv99になって帰ってきました。
469名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 08:08:47 ID:09wefSi5
面白かった。GJ。
470名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 12:37:05 ID:qdST7/wF
読ませていただきました。GJでした。
471名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 01:59:44 ID:Dxeg2XVL
>>468
良かったよ、GJ
472名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 04:24:14 ID:mBAEMNHK
>>468
文も読みやすかったし、何より設定が面白かったよ
GJ!
473名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 08:53:18 ID:Y9Wc+dJg
オウガとデモンどっちが雌なのか、そこが問題だ。
474名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 10:29:56 ID:wDG2xgUR
オウガとデモンは男と意識して生きるモリビトの最終形態。
オウガが肉体派、デモンが技巧派。

女として生きるヴァルドやドルイドが何らかの形で
モリビトを超越し、精霊化したのが貴婦人・姫君


適当に妄想してみただけよ。
475名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 14:33:10 ID:r/8TBa19
なら雌になる分には人間のなかで生きるのに不都合ないじゃないか。
服が着られない?寧ろそれこそばっち来(ry
476名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 17:05:49 ID:8BfY7d3l
採取採掘伐採隊を
レンジャーズじゃつまらないから

ペ / パ / ペ
メ レ

にしてみた

気がついたら脳内でお笑い芸人集団になってたorz
477名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 17:09:30 ID:8BfY7d3l
すまん
誤爆した
478満開の季節…の少し後 1/2:2008/05/04(日) 02:36:18 ID:I3ladOKD
保守がてらに。エロ無しなんで適当に読み流してください。



 その日は空飛ぶ城の中、適当に素材集めをして一日が終わった。
 主に活動していたのは一軍の皆ではなく、ギルドの後ろを守る採集部隊である。

 ギルド本部の一室で、彼らはおのおの入手した戦利品を床に広げて物色していた。
 せかせかと動き回る皆の中、一人だけ暇そうにしている少年がいた。パラディンである。
 いざこの段になると、採集部隊の皆を守るべく一人借り出されたパラディンにはもうやることが無い。
 盾のふちに顎を乗せて、時折会話に混ざりながら皆がアイテムを整理するのをぼうっと見ている。

「……でもまあ、殺されなかっただけでもめっけもんですよね」

 道具袋からマンドラゴラの残骸を引っ張り出していた銀髪のダークハンターが、そんな彼にのんびりとした声で問うてきた。
「は?」
 パラディンの目の前の床板に転がされたマンドラゴラは、
哀れ敵を倒すための腕も必殺の呪声を紡ぐための口も縛られ、すのこ巻き状態で動かなくなっている。
 そんなマンドラゴラを慣れた手つきでくるくると回しながら、ダークハンターはこう言うのだ。
「だってアルルーナなら動けなくなったところを茨の鞭でばしばしひっぱたいてこんな風にぐるぐる巻いて、
 血だるまになったところを改めて頂きまーす、でしょう?」
 褐色の指がマンドラゴラの細い触腕を掴んで摘み上げた。
 エトリアで戦った妖姫のことを思い出し、パラディンはそうだな、とうなずく。
「ああ、確かにそんなだったなあれは」
「そうしなかったってことは、手加減してくれたんですよ。おいら達が培った絆の勝利ですよ」
 無邪気に言うダークハンターだが、それに対するパラディンの反応はいささか冷めたものだった。
「でもいくらかでも正気が残ってますって風でもなかったよ、あれは」
「へえ?」
「殺されないで済んだのは、……なんでだろなぁ」
「それはそうでしょう」
「うわ!?」
 気配も無くいきなり割って入ってきたアルケミストに、パラディンは派手に声を上げて盾を構えかけ、
ダークハンターはマンドラゴラを放り出しかけた。慌てて掴み直した茶色い球根を二三、褐色の手がお手玉する。
「いきなりそうやって気配消して出てくるの止めてくれよ!」
「心臓飛び出るかとおもったっすよ……」
「はっはっは、そりゃ失礼」
 悪びれた様子も無く笑って、アルケミストはどっかりと二人の傍に腰を下ろした。
「……たく。で、なんて?」
「だってそうでしょう?性的な意味で暴発した結果があれなら、獲物を痛めつける意味は無いんですよ」
 獲物は捕食対象でなく、交接の対象だったわけですから。
 むしろ丁重に や さ し く 扱うのが生物の本能というものです。
 生物学の授業でもするようにあっさり言って、アルケミストはパラディンを赤面させた。
「うー……」
 パラディンが染まった頬を盾に隠す。アルケミストは涼しい顔だ。
「じゃあアルルーナはなんなのさ。あの娘、男も女も殺す気満々だったじゃないか」
「やー、単純に彼女が嗜虐趣味だったんでしょう。
 生理的に性欲を発散する術が無くて、それでも性的欲求を充足させようと思えば、
 そういう傾向を推し進めるしかなかったんじゃないですか」
「そういう傾向、ね」
 一発スマイトした後の彼の、ものすごく嬉しそうな顔を思い出す。
「……マスターがMっ気あって助かったってことか」
「ですねぇ。……ん、どうしました?」 
「ん?」

 二人がふと横を見ると、会話に加わっていなかったダークハンターは、
マンドラゴラをほっぽりだして胸元で両の拳をプルプルと震わせていた。
479満開の季節…の少し後 2/2:2008/05/04(日) 02:38:18 ID:I3ladOKD
「どうしたよ、ギ」

「……可哀想です!」

 ばん、と音を立てて褐色の手が床をぶったたいた。
 わいわいと作業を進めていたレンジャーの二人やドクトルマグスが、目を丸くしてこちらを見る。
「…………か、かわいそうって何がさ」
「だって!溜まる物だけ溜まって抜き方知らないって、それはっきり言って地獄じゃないですか!」
「抜き方とかちょっと、女性もいるのに」
「そのままずっと放置だなんて、あまりに可哀想です!」
「いやー、女性型モンスターにそういう表現を用いるのも違和感があるものですねー」
 止める気も無くのほほほんと言うアルケミストの向こうから、眉をひそめてひそひそと耳打ちをする女性陣の声が聞こえる。
 が、いささか己の義憤に酔っている気の有るダークハンターは聞いていない様子だ。
「何とかしてあげましょうよ!」
「……いや、何とかって」
「パラディンさん!」
 たじたじとしているその両手を、いきなりがっしと掴まれた。キラキラ光る金色の目が真正面から見つめてくる。
「ちょ、やめろよ!何で僕を見る!」
「だってマスターの時は貴方が」
「わーーーーー!!!それ誰から聞いたっ!」
「そんなもの現場見れば分かりま」
「わーーーーっっ!!!」
「下半身剥きd」
「わーーーーーーーー!!!!!」

 新人のたむろするギルド登録所のロビーに、公国最強と目されたパラディンの情けない事この上ない悲鳴が響き渡った。



「どうしたの、兄さん」

 腕組みして何事か考えているアルケミストに気づいたドクトルマグスが、その顔を覗き込んだ。
 彼はおどけた笑顔をしまいこんで、色々なものが散らばっている床をにらんでいる。

「いえ、これは一考の余地が有りそうだと思いましてね」
「冗談。……まさか、アルルーナを?」
「ええ。うまく行けばモリビトに貸し一つ作るチャンス、ということですよ」
「……でもアルルーナは、彼のように人の部分を持ってるわけじゃないわ。人との交接でどうにかなるわけじゃ無いでしょう?」
「まあそこは人間の多形性とわれわれの技術で何とかしましょう。別に妊娠させろと言うわけではないのですから」
「……ハードルは低い、か」

 ドクトルマグスとアルケミストが真剣に話し出したのを、大騒ぎする男二人はもちろん聞いていなかった。



 数週間後、エトリアの酒場に、執政院ラーダの名義で奇妙な依頼文が貼り出される事になる。
 下手をすれば娼館の宣伝文とでも取られかねないその張り紙は、暫くエトリアの噂好きたちの口を賑わせることになった。



で、クエスト依頼『僕らが抑えつけとくんで、この娘犯っちゃってください!』が発動するわけですが。
この先誰か続けて下さい。
480名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 02:42:55 ID:dWXtmZ2W
リアルタイムでGJしにきたぜ。
たがしかし…奴はマンドレイクなんだ…
481名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 03:29:10 ID:nwBWc622
OKやっちまったぜ。
後で置換しようと思ってたのに。
断末魔の叫び食らってhageてくる。
482名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:52:38 ID:+aAEsbWj
保守がてら規制確認
483名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:48:15 ID:hIpPdL6F
セル×♀ラブネタ書こうと思って挫折。
欝ということで方向性が違うとはいえ「戴冠」があまりに素晴らしすぎる…。
484名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 23:30:35 ID:OjxN0TcW
保管庫に一作来てるのに報告ないのはなんでなんだぜ?
新作乙です。
485名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 03:43:13 ID:7DQOiaSz
飼いならしたゼラチンキングの身体に誰を押し込んで服溶かさせるか妄想しつつ保守
486名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 03:53:05 ID:K8/M9x6y
じゃあ俺もギルドが作った地図を他のギルドに勝手に売り渡した
ドリルダクハンをお仕置き陵辱しながら保守
487名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 08:53:47 ID:M4Adlm0j
>486
それはけしからん。
一通りご奉仕させたあとは、メディ姉の催淫薬II服用の上
アーム&レッグボンテージで吊し上げの刑だな。
488名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:22:47 ID:5q31rKYK
・最初、地図を売り渡していたことがバレてないと思っているドリルD子を拉致して拘束した直後
「いったい何のつもりなの、これ! 早く解かないと後でひどいんだから!」

・地図を売り渡していたことを指摘する
「し、知らないわよ、そんなこと。私がそんなことするわけないじゃない。……疑うの?」

・証拠を突きつける
「……どうしてもお金が必要だったの。ごめんなさい、許して。 ギルドのみんなには秘密にして。
 ギルドを追い出されたら、私には行くところがないの、だから……」

・縛ったまま脱がす
「お願い! それだけはやめて! 他のことならなんでもするから!」

・脅迫する
「……初めてだから、せめて優しくして」

古いエロゲにありそうな展開ですね。
489名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:46:38 ID:LCtfYlRd
うちのドリ子はいい奴だからそんなことしないぜ!!

それはそうと全角256文字の携帯でどうやって小説書けばいいんだ…
おおまかな構想は出来上がってるから頑張りたいんだがなぁ………
490名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 02:08:59 ID:6IkczQXH
先に原稿用紙に下書きしてネットカフェで入力だ!
491名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 03:05:17 ID:Z1wifyMh
案外時間制限ある方が良いもの書けたりするんだぜ。
ネカフェで頑張ってくれ。
492名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 03:41:11 ID:FIKUZvpd
紙に書いて撮影してうp
493名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 18:57:12 ID:G3NlC0qb
>>489
新たな選択肢。

PCを買ってしまう。
494名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 22:47:56 ID:LCtfYlRd
>>490-491
ネカフェかー。大まかな構想は決まったが締めがイマイチ分からないんでそこから頑張るよ。

>>492
俺は壊滅的に字が汚いが宜しいか。

>>493
な、なんだってー(AA略

実は>>236=俺とか言うオチ…ゲフンゲフン。いや、なんでもない。時間掛かりすぎ?自分の趣味で忙しいんですよ。
495名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 04:02:36 ID:vcEJJ/Dh
健全小説置き場の自サイト最近閉めてさ、
けど白眉のセカキュ二次だけはサヨナラしきれなくってよ・・・
8レスくらいここ借りるわ

・ネタバレはTの一層攻略
・エロ、お色気なし
・設定の捏造多少あり

以上がおkな人は>>494を待つ間の暇つぶしとして付き合ってくだしあ
496『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:06:23 ID:vcEJJ/Dh
 小さな街、エトリアの外れでは大地がぽっかりと口を開いている。
獲物を求める蛇の舌のように、その大穴から豊かに葉をつけた巨木が伸びる。
 底を見遣るとそこには深遠の闇ではなく樹海の新緑が広がっていた。
 地の奥底で息づく命溢れる迷宮。
固有の生態系を持ち、無数の財が眠ると風説が飛んだその緑の奈落こそが、世界樹の迷宮だった。

 ・

 数多の枝を日に差し伸べ、原色そのままの果実や葉を垂らした木々。
丈の低い角ばった植物が踏み固められた道を縁取っている。
地中の森ではあるが比較的浅いこの階層は中天に陽が昇れば鮮やかな橙に色づく。
 のどかな熱帯林の様相を見せるここは異常発達した動植物、すなわちモンスターも弱く、
ほとんどの冒険者たちにはとっては探索されつくした易き道だった。
しかし近頃はそうも言えなくなっている。
「これはまいった。いや、まいったまいった」
 軽く腕を振る。両腕の籠手が陽を受けてきらめいた。
光るその表面には、昼間だというのに炯々と赤みを放つ眼が無数に映りこんでいる。
四方を取り囲むのはより深くに潜むはずの狼たち。
うなりの重奏が地鳴りのようだ。
「ちっとは焦ってくれってリーダー!」
 背中合わせのケンネが鎧を鳴らす。パラディンの大盾をふたつ並べて、きっと歯噛みしている。
 自分も焦れるものなら焦りたいのだがうまくいかない。
そういうふうに生まれついてしまった。
「どなっちゃいけませんよ。刺激せずに、視線で押し続けて。遠吠えがないから増援はないはず。まだ時間を」
 半ばひとり言のようにユクガがつぶやいた。
早く小さくなっていくその声は、切れ切れのあえぎにかき消される。
「処置はまだかかるようで」
 彼は私とケンネの間に屈み、見知らぬ冒険者に懸命の処置を施している。
出血の多さだけは素人目にもよくわかった。

「急げ、急げユクガ!」
「連中を刺激しないでくださいっ」
「いやいや、かかってきたから叫んだまで」
 包囲の輪から三匹が弾けるように駆けてきていた。ケンネも似たような光景を見ていることだろう。
腕を組むようにして左右の籠手の制御桿に十指を躍らせる。
ブゥン、と駆動音が内部で反響し、数秒で籠手と一体の手袋に術式が漲った。
瞬きする間に距離を縮めるフォレストウルフは不意に散開。
消えたと見紛う鮮やかさで前方、両脇から飛びかかって来た。
497『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:07:25 ID:vcEJJ/Dh
「見事見事」
 左拳を眼前に。腕(かいな)はこれより砲身と化す。
掌をつくった瞬間、術式が開放されまばゆい閃きが狼を焼き尽くした。
薙いだ左手から放たれ続ける雷が残る二匹も飲みこむ。
「うちのギルドよりもいい連携だ」
 軽口はユクガの不安を減らすため。
頭と舌と、身体を休みなく駆動させる。乱れぬ連動で群れは迫り来る。
「リーダー、平気か!」
「もちろん」
 ちらりと後方を覗く。
大盾のひとつを地面に突き立て剣を振るうケンネが狼の額を貫いた。
逆側から攻め寄せる牙を手にした盾で殴り飛ばす。ユクガを背にした彼自身が正に不退転の盾。
 向き直って右手を振るう。
冷気が迸り、狼を凍てつかせた。
さらに併走してやってくる四頭へと氷の術式を放った。それで止まるはずだった。
 うち一頭が平然と氷壁を突き破って爪牙を輝かせる。
スノーウルフ。色こそフォレストウルフと同じ雪白だが、その毛皮は冷気をまったく受けつけない。
 脇腹を狙った大顎はすでに籠手で弾くことも叶いそうになかった。
せめてもと気を張ったが、スノーウルフは直前で崩れ落ちる。
 一瞬呆け、そして白い体躯に突き立った矢を見た。
 流れ矢かと訝る間もなく次々と弦音がひびく。
一射一殺の威力と精度を誇る狙撃が雨と降った。
「ほう」
 駆け止まぬ狼さえ一矢のもとに倒れる。
いつの間に首魁を討ったのか、気づけば群れは統率を欠き、散り散りになっていた。
「レンジャーか?」
 ケンネが剣を盾の裏に収めてあたりを見渡す。
高い枝がゆれたかと思えばその真下から狙撃主が姿を現した。
緑を基調とした薄手の装備と片手に下げた弓。帽子とスカーフで顔は隠れていたが女性のようだ。
「助かりました。私はスマル、ギルドを代表してお礼申し上げます」
 彼女は眼で礼を返し、くぐもった声でこう言った。
「二割でいい」
「……報酬、いや狩猟の分配ということですか?」
 負傷者のキュアを済ませていたユクガが不安げに尋ねる。
好奇の視線を送っているスノーウルフを、惜しんでいるらしい。
めったに得られない強敵だ。しかも矢傷ひとつと状態も良好。
「いやいや、命の恩人相手にそんな分配はどうかと。持てるだけどうぞ」
 疲れ果てたこちらに大量の毛皮をはいで持ち帰る気力もない。
よくよく見れば群れに混じっていたスノーウルフはまだいるようだ。
 女性はわずかにためらうそぶりをし、ナイフを取り出した。
小さすぎる。案の定、硬い毛皮に苦戦しはじめた。
ケンネが見かねたように声をかけた。
「ほれ。使えよ」
 しゃがみこんだ彼女へ剣を柄から差し出す。
見開いた目でケンネを見上げる様に、どこか幼さを覚えた。
「いいのか?」
「いいからこうしてんだ」
「剣は……騎士にとって意味深いものだと聞いていた」
「そりゃぁなぁ。大事な方はしまってるからよ」
 ふたつの盾の背面にそれぞれ一振り。
その気になれば二刀を自在に振るうケンネだが、滅多に披露しないのはそのせいか。
 剣の扱いも見る間に慣れ、女性は血の滴る生皮をたっぷり持って行った。
聞きとれなかったがケンネは丁重な礼の言葉を受けたようだ。
 終始仲間が顔を出す気配はなかった。孤高の冒険者は、ここでは珍しい。
万年人手不足の当ギルドもまた物珍しいのだが。
498『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:09:07 ID:vcEJJ/Dh
 金鹿の酒場がいよいよ満席になりかけた夜半、息を切らせてユクガが戻った。
ムリに走ったのだろう、酔ったケンネより赤い顔をしている。
「執政院から……ミッションが発令、されましたっ!」
「とっくに知ってる」
 酒瓶を干して、つまらなさそうにケンネが応えた。
エトリアの政治と迷宮探索を司る執政院ラーダからのミッションは、樹海の大規模な調査か異変と相場が決まっている。
当然、耳の早い周囲の冒険者たちは先ほどからその話題でもちきりだった。
「狼がわんさかなんだってね」
 リバが弾む楽の音のように言った。その大群に奮戦してきた私たちを讃えるようでもあった。
「お前置いてってよかった。囲まれたら前衛も後衛もねえ」
 ケンネがリバの頭に手を置いた。酒に任せた兄の本音だろうか。
「歌も護身術もがんばってるつもりなんだけどなぁ。新しい歌だって覚えたのに。いつになったら認めてくれるのさ」
「人手が少ない分、適材適所ということでひとつ」
 それで彼女も不満げな表情を消した。
私にユクガ、加えてリバと後衛ばかり多くても唯一の前衛であるケンネが守りきれない。
軽度の探索や他ギルドとの連携時には充分活躍してもらっているし、今後もそのつもりだ。
適所を得たバードは掩護力において私など軽く超える。
「それでユクガ。単なる狼掃討以外のミッションも聞いたと思うけど」
「そう、そうなんです」
 ようやく呼吸が整ったらしい。コップを渡すと一息にあおって語りだした。
ユクガはもともと好奇心が高ぶりすぎてエトリアにやってきた学者。
迷宮内の生態系調査に熱心な執政院とのつながりは密だ。
「下層の強敵が迷い出てくることはそう珍しくないんですが、大群で来るのはさすがに……」
「ありゃぁ肝が冷えたな。鎧が大分傷んじまった」
「昼頃みたいな事件が頻発してるそうです。意図的な進出のようだ、と。軍が侵略してるようだとも」
「なるほど。確かに……」
 迷宮に踏み入って間もなく、袋小路であの負傷者を見かけた。
息があることに安堵した時はすでに囲まれていた。罠と言うほかない。
「レン、ツスクル両名の報告によれば地下五階に長と思しきモンスターが居たそうです」
「またレンさんとツスクルさんかぁ。憧れるなー」
 ことあるごとに聞く名前。現役最良と名高い二人組の冒険者だ。
同性のリバは陶酔にも似た面持ちを浮かべた。
「イヌっころだからまぁアタマはいるだろ、当然」
「ところがそう簡単な話じゃないんですよ」
「ほうほう。つまりそれが大物のようで、討伐ミッションが出た……こんなところで?」
 複数の群れで狼は攻め寄せてきていた。
群れごとに統率する個体がいるが、さらに群れそのものを率いる上位の個体がいるのだろう。
でなければ軍の比喩は現れまい。
「そのとおりです。恒例ながら両名は後進育成のため被害者救出に専念するとのことでした」
 明日までには長討伐ミッションが知れ渡るだろう。
その先は名誉と報酬を巡るギルドの競争となるが……
499『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:09:37 ID:vcEJJ/Dh
「どうするよリーダー」
「どうもこうも。そも、うちのギルドは適材でない」
「だってよユクガ。残念だったな大物の研究できなくて」
 突然素面に戻ったケンネが席を立つ。リバが去っていく背中を眼で追った。
「どこ行くの?」
「ケフト薬局。軟膏買ってくるわ」
「しまってるでしょ。明日にしよ」
「なーに、馴染みだ」
 手をつけていない酒瓶をひらひらと振ってみせた。
「まったく、何本呑むのんだろバカ兄。用事だってユクガさんに頼めばいいのに」
「さすがに調剤は遠慮させてくださいって」
「え……そだったね。ごめんごめん」
 手酌で詫びるリバ。彼女らしくもない。
 戦利品の売却や益金の分配といった作業はリバに頼むことが多い。
 売却する分にはなんの規制もないのだが、樹海で入手した品の扱いについては執政院によりいくつか制限が敷かれている。
たとえば調剤には認可制度があり、ユクガは申請していない。
 そんなことを彼女が忘れるはずはないのだが。
「でもみんな大きなケガもなくってよかった」
 リバが周囲を盗み見た。大半のテーブルに少なくともひとつは、血のにじむ包帯姿がある。
「いやいや、僥倖だった。腕利きのレンジャーに助けられて」
「顔上げたらびっくりしましたよ。彼女、ひとりだったんですかね」
「ええっ、女の子がひとりで迷宮に!」
「おそらくは」
「すごいなぁ。名前は? 若かった? ギルドに入ってないってことかな? 誘ったりは?」
「今日会ったばかりで知らないことばっかりですって」
「ひとつも、ね」
 一言加えてユクガを質問攻めから助けておく。
「そんなウワサも聞かないし、謎のレンジャーさんってことかぁ」
「顔は隠れていて、服装もなんら特徴なし。あぁ……しかし今日はどこかで目立ったかもしれない」
「確かにあの後姿はちょっとブキミでしたね」
 非力なくせにスノーウルフを三頭ほど担いで帰ったのはどこのメディックだったか。
けれども、生皮を提げた小さな背中を思って苦笑するのは納得できる。
興味を強めたリバに話すとかえって感心されてしまった。
「……さて」
 やがて漂う解散の気配。
場を閉めるのはギルドマスターの務めだ。
「狼のこともありますし、次回の集合は五日後に」
500『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:10:13 ID:vcEJJ/Dh
 数日ぶりに訪れた迷宮はひどい様相だった。
入口から降り立ってすぐ冒険者たちと狼の乱戦がありありと見てとれる。
 術式で焼け焦げた木々、深々と斧の刃でえぐれた地面、陽光を照り返す装備の砕片。
果樹はあらかた食い尽くされ草陰からは狼のものと思しき腐臭が漂っていた。
この階層に巣食っていたモンスターは身を潜めたらしく、木の葉をゆらす音さえしない。
 十頭いくらの報酬がかかった狼掃討ミッションは数日の間に終息しつつあった。
 冒険者が地の利を得たことが大きい。
迷宮の入口で充分に体力を持った状態で戦えるのだから。
五日を待たずに、群れが後退しはじめたとウワサが流れていた。
「すごいことになってるねぇ。でも、鎮まるの早すぎない?」
 寝かせた手を額に、あたりを見渡すリバ。
 一行の盾を務めるケンネは気を尖らせ閉口していた。妹がいるせいでもあるが。
全身を覆った鎧だけが歩みに伴って鳴り騒ぐ。
「一日そこらで交わって孕んで産まれて育つはずもなし」
「捕食の連鎖は先細りのバランスですしね。相手も動物、増えれば減ります」
 兵糧が尽きたとでも言うべきかも知れないが。
後退こそすれ……群れは地下四、五階にいまだ跋扈しているようだ。
「みんながんばって倒したんだもんね。どうしてアタシたちも出なかったの? おいしいミッションだったのに」
「うちはそういうギルドではない。お忘れで?」
「それはわかってるつもりだけど、さ」
 今回の探索は多少踏み入って鎧の材料を手に入れるためだった。
 チームの要であるケンネに、もしもがあってはいけない。
パラディンとは、だれよりも強くなければならず、だれが倒れても立ち続けなければならないものだ。
 やがて何事もなく目的の地下三階までたどり着いた。
迷宮に点在するうつろな巨木は、内部が階段状に変形し、深く深く冒険者を誘う。
階層という概念もここから来ている。
「……やばいんじゃないかリーダー」
「確かに、妙か」
 静かすぎた。ただの一度もモンスターと出くわさなかった。
しかし戦いの痕跡はさらに凄絶さを増して、道しるべのように続いている。
 より進めば、より狼の長に歩み寄ってしまうだろう。
白い軍勢を率いる長は徐々に増える目撃例から、いつしかスノードリフトと呼ばれていた。
 吹雪の名を冠したモンスター。目撃者はすなわちレン・ツスクルに救われた被害者でもあり、その言はあやふやなものばかり。
あの二人組も救出に追われ観察のいとまもないという。全貌は今もって知れない怪物だった。
「だからもうちっと緊張感のある顔しろ!」
 顔がヘルムに覆われているというのに、ケンネの視線は突き刺さるよう。
「別に笑顔でもないかと」
「そんなんだったら余計気味悪ぃ。殴ってるぞ」
「いっつも眠そうな顔してるよ」
 この兄妹は変わった具合に声をそろえるものだ。
「私も困ってる。いやはや、感情乏しく生まれてしまった」
 半ば口癖のような弁解を聞かせても度々この態度は槍玉にあげられてしまう。
耳にタコができてるとケンネはこぼしたが、その言葉も私の耳にタコをつくっていた。
 とはいえ一度怒鳴れば割り切る男だから問題視することもない。
 話すうちに開いたままの扉に差しかかった。
根が張ってそのかたちで固定されてしまった両開きの木づくりだ。
三叉路のような開けた場所につながることもあって、冒険者が待ち合わせる際のいい目印になる。
「みなさん……どうもけんのんな気配ですよ」
 不意に彼方を見つめてユクガが言った。視線の先には四つの人影。
 色黒のダークハンターがブシドーの少女を抱えて走って来る。
その後を似たような具合の冒険者ふたりが追う。青白い顔と、武具の血のりで撤退と知れた。
 譲った道を脱兎のごとく駆けていく。すれちがいざまに目礼を受けた気がした。
「リバ、戻れ。あいつらについてけば大丈夫だ」
 沈むような低音でケンネが鋭く言い放った。
リバの不安げな円い目がゆれ動いて私にすがる。顎を振って兄に従うよう、うながした。
501『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:11:14 ID:vcEJJ/Dh
 十指はとうに制御桿を通して籠手に戦いを告げている。
静寂にも思えた木々の間を、いつからか遠吠えばかりが行き交っていた。
「平気です。また無傷で帰りますから」
 やさしく笑うユクガだが冷汗が横顔を確かに伝い落ちた。
「スマルか、スマルだなっ!」
 もうひとり、同じ方角から駆けてくる剣士の姿。
過去にギルド規模で共闘したソードマンだ。さきほどのしんがりと言ったところか。
「大群で来やがった! ヘタすると残りの全勢力だっ」
 こちらへ呼びかけるその背後から、影が躍りかかる。
「危ないっ」
 ユクガの叫びは尻すぼみに消えた。
 フォレストウルフの頭が焼け焦げて地に転がる。
雷の術式と、重なるように放たれたソードマンの一閃。久しいわりには鮮やかなチェイスショックだった。
「助かった!」
「それより、彼女とここを離れて」
「お前らはっ」
「気にすんな。さっさとそいつ宿に届けてくれ、大事な妹なんだよ」
 諸手の盾を足元に突き立て、ケンネが言う。
「いいか、やばくなったら逃げるんだぞ。できるだけ速く数そろえて助けに戻る!」
 察したソードマンが太い腕でリバを抱え、駆け出す。
「やめてよっ、私だって戦える! 残る! みんな……っ!」
 悲痛な声が耳に残った。
 振り払うようにケンネが雄叫びを上げ、固定されたはずの扉を引く。
からんだ根がみしみしと音を立て、鉄のブーツが地面に沈み、ついに扉が少しずつ動き出す。
 その間に襲ってくる狼は雷の術式で迎えるが、撃ち漏らした分は容赦なくケンネに食らいついた。
腕に足に脾腹に肩に無数の爪牙が圧をかける。
フルメイルが軋み歪んでいく中で、それでも彼は扉を引く。深い溝は指の跡。
 からみつく狼を、必死にスタッフを振るうユクガと共に引き剥がすころには、わずかな隙間だけを残して扉は閉まっていた。
術式で念入りに凍りつかせる。その間にケンネはたたらを踏みつつ歩き、手ごろな木の下に座りこんだ。
「大丈夫ですかっ!」
「ああ。左足、きつく縛ってくれ」
 鎧の傷みがひどい部位だったのだろう、広がった隙間から牙が腿に届いている。
 止血措置を受けながら、ケンネは顔を動かした。
冒険者たちとリバが走っていった方向。表情はヘルムで隠されてうかがえない。
「早く逃げましょうよ!」
「この分では余所でも似たような状況かと。下手を打てば挟撃される格好に」
「だったら人手集めて来てもあんま意味ねぇな」
 大軍同士でも各地に分散すれば個々のギルドで戦うのと大差はない。
「さて。どうするよ……リーダー」
 ケンネが、不敵な声で言った。痛み止めの葉を差し出しながらユクガは凍った扉を見ている。
502『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:12:42 ID:vcEJJ/Dh
「どうもこうも」
 狼たちが氷の錠ごと扉を打ち破ろうとする音がひびいていた。
「冒険者全体の被害状況、群れの規模、未知数の首魁。いずれをとっても尋常ではない」
 扉はそう長くもたない。そも、入り組んだ樹海には網の目のようにいくらでも道がある。
線を一本断ったところで詮なきこと。
「けれど、ここまでされれば手はひとつ。報復のほかにない」
「なに言ってるんですか!」
 ユクガがほとんど悲鳴のような声をあげた。
「言ったように下手に戻れば挟撃される。が、私たちが残ればリバたちにそのおそれはない」
 しんがりは余力を持つものが担当すべき。
懸念は迂回路で彼女たちを追撃する群れがいる可能性。
「であれば後続の狼がすべてこちらに向くよう派手に振舞う。ケンネはついでにキズと鎧の意趣返しでも」
「それをたった三人で? チェスじゃないんですよ!」
「あきらめるこったな。私事であれだが、リバを無事に帰すためだしよ」
 死も辞さないという調子だった。
「……まったく、仕方ありませんね。お供しましょう」
 眉をひそめて嘆息ひとつ。
おもむろに二振りの剣を引き抜くケンネ。盾はユクガに押しつけられた。
「勝算も勝機もない。落命と救援どちらかが速いのか。まぁ……」
 合図のように左脇の木陰へ雷を放った。
「せいぜい、華々しく」
 火花が葉を食らって燃え上がり、数頭の狼を引きずり出す。
一直線に飛びかかる大顎をケンネの剣が薙ぎ払い、斬り上げ、両断。血潮が炎のようにしぶいた。
 返す刀を振り向きもせず背後へ。半円に滑る刃が奇襲を狙った鼻先にかする。
すかさず反転。
「バーカ。鼻息荒いんだよ」
 逆の剣を押しつぶすように叩きつけた。
「見事見事いや見事」
 拍手でもしたかったがこちらの両手にも暇はない。
扉の氷を張り直しつつあたりへ雷を。とどろく雷鳴が敵を屠り、さらなる敵を誘う。
茂みから次々と狼が姿を見せている。
 ムチを振るうように掌から伸びる雷をしならせるが、細すぎる。
広範囲の術式を起動させている時間はない。
 ケンネのようには捌ききれず、狼の接近を許してしまう。
厚手の服に幾条もの爪跡が刻みこまれる。かかった。
狙いどおりに爪は服に絡めとられた。逃がさず頭を鷲掴んで氷の術式。
スノーウルフといえど、脳まで凍る。
 籠手から漏出する冷気と雷に焼かれた亡骸から立ち昇る煙。
二色のもやが足元で低く渦を巻く。
「もういいでしょう! 充分引きつけてます」
 ユクガも引きずられるようにスタッフを扱い戦っていた。
四方から攻撃を受けるケンネに寄り添い、助け合うかたち。派手な返り血まで分けてもらっているようだ。
「そうだな、リーダーも温存しとけよ!」
 言う間に戦い方が変わる。剣舞のように目を引く大仰な動きはついと消え、一挙一動が静かな構えに。
両断ではなく一撃必殺を狙った最低限の太刀捌き。
「挑発の次は根競べ。ここからが辛いところ……か」
 制御桿を操作、術式の放出量を再設定。限られた残量をもたせるには小出しにするしかない。
503『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:13:15 ID:vcEJJ/Dh
 扉の凍結を打ち切って少しずつケンネたちに近寄る。
無数の屍を踏み越え、血のぬかるみに靴を浸し、驟雨のような爪牙を浴びる。
五日の間に用意した鎖帷子もすっかり磨滅してしまった。失血のせいか、体温の低下も感じた。
 それからはただ耐え忍ぶだけだった。
狼たちは倒すそばから増援を呼び寄せ、わずかでも手間どれば三頭が四頭、四頭が五頭と膨れ上がる。
 ユクガが私たちの死角を補って叫ぶたびに身を返し、すんでのところで攻撃をかわす。
 視界のすみに映るケンネの鎧は次第に砕かれ両手足の肌をほとんどさらしていた。
かく言うこちらも確実に籠手が軽くなっていくのを感じている。
それはすなわち内部の薬品が減少し、術式を放てる限界へと一歩ずつ踏み出す感覚だった。
扉を再度凍らせるだけの量はもうないだろう。
 瞬間だけ扉へそらした視線が、なにかを捉えた。
閉じきらなかった隙間を埋める氷。透明なその向こうに暗紅色の眼球が浮かんでいる。
気づけばいつ止んだのか、扉をかきむしる爪の音や狼が身体を打ちつける震えはない。
「なにやってる! 術式切れなら下がれ!」
 眼前を刀身がかすめ、狼を斬り捨てた。その勢いのまま刃の血を振り落とす。
周囲で動くものはなく狼の猛攻は止んでいた。少なくとも今は。
「耐え抜きましたね。なんとか」
「いや……まだ、まだ」
 言葉をさえぎるように扉から轟音がひびいた。
短く高い音が後に続き、錠代わりだった氷に亀裂が走る。扉は明らかに強烈な衝撃にたわんでいた。
 再び垣間見えるあの暗い赤眼。
間をおかずに再度砲声にも似たひびきがあたりを駆け抜ける。
衝突。それも大型獣の。暴れ牛などではないだろう……可能性はひとつしかない。
 二度目の衝撃であっけなく扉は開きはじめた。
そよ風に押されるような緩慢さだが決して止まることもなく動き続ける。
徐々に広がる景色の中央に、輝くような白い巨躯が。
上顎の両端から剣状に尖った牙が伸び、もやに似た吐息が漏れていた。
 それだけで、あたり一面が冷えていくようだ。
「スノー……ドリフト……」
 だれがつぶやいたのか。
確かにあれは、吹雪と称するにふさわしい四足の異形だった。
「ケンネ」
「いいから行け! 残って死ぬのはオレの持分だ」
 逡巡の間もなく状況が動いた。
長に侍っていたのかスノーウルフが三頭疾走。
見覚えのある散開で三方からケンネを狙うが正面の一頭が、遅い。
二刀のきっさきが両脇へ向かった瞬間にそれは急加速。同胞の遺骸を跳び越えユクガへ顎を開く。
 とっさに腕を出していた。
左の籠手に噛みつかれ勢いのまま倒れこむ。
「スマルさん!」
 狼の脳天めがけスタッフが振り下ろされた。
ひるんだところを両手の術式で仕留める。上半身を起こすと続いて現れた二頭が目に入った。
一方はケンネに躍りかかり他方は再度ユクガを目指す。
声をかけることさえ叶わず頭突きが脾腹をしたたか打ち、ユクガは転げるように崩れた。
 その狼はすぐさま身を返しこちらへ牙を向ける。
交差させた腕を盾に。姿勢がまずかった。術式を放てず組み敷かれたまま押し合うことしかできない。
非力な後衛職、それも持久戦で疲労も極まった状態。じりじりと牙と真紅の喉が眼前に迫る。
先端が頬に触れ突き破るかという瞬間、不意に重みが消えた。
504『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:13:46 ID:vcEJJ/Dh
 いや……体力が戻っているのだ。
徐々に強まる膂力が劣勢だった押し合いの流れを奪い返し、拮抗にまで立て直す。
心臓がひときわ脈打つのがわかった。
「 寄る辺なき兵士よ 生家は遠く祈り届かず 消え落つ夕日にその身を重ね見る 」
 背後から涼風が吹き抜けたようだった。独唱が凛と広がり染み入る。
見れば、そっと草をなでるように足を進めるリバ。組んだ手を胸に、目を閉じたおだやかな微笑を浮かべて。
「 干戈の火花が如き生 きらり煌き闇の中 星の瞬く様に似て 」
 ユクガは身を起こし、見惚れていた。
 ケンネは数頭の狼と渡り合いながら、口笛を鳴らしている。
 座して戦いを眺めていたスノードリフトが吼えた。
聞きつけた一群が四方から殺到するが、不可視の壁に阻まれたかのように、リバへは届かない。
鼓舞の言霊はかすかもゆるがずに紡がれ続ける。
「 無数に煌き闇の中 寄りて描きて夜空の神話 朽ちぬサーガが地上を照らす 」
 次々跳びかかっては崩れ落ちる狼たち。角のように矢を頭に埋める。
聴けば、拍子をとるように一定のリズムで弦音がひびいている。
「 神なき流浪の身なれば 星よ彼らに冥護あれ 」
 立ちどまり開いた目には涙が光っていた。
ほぼ同時に群がる狼は一掃され、リバがうつむき、兄の背に抱きついた。
「どうだバカ兄。私だって……ギルドのメンバーだ」
 返事は、鉄のきしみ。ヘルムがリバにかぶせられた。
そっと離れたケンネがまっすぐ歩いていく。横顔は快哉の笑みを隠そうともしていない。
「持ってろ」
 スノードリフトが空へ咆哮し身体を振り下ろす勢いで牙を突き立てる。
二刀でもってケンネがしのぎ、激しい斬り合いを演じはじめた。
「お、重たい! 見えない!」
「口元の部品が確か動くかと。リバ……先ほどの狙撃はもしや」
「シグちゃんが助けにきてくれた」
「……シグ、か。それにしてもちゃんとは」
 仲良くなったものだ。
 獣の亡骸を買い取る店舗は多くない。訊いて回れば五日で探し出せる可能性は充分にあった、ということか。
「スマルさん術式は残ってますか?」
「今確認した。しぼってせいぜい雷一発」
「そっちでよかった。その一撃はぼくに預けてください」
 狼のそばに腰を下ろすユクガ。その手は手術用の小刀を握りしめている。
戦うことはできずとも亡骸に刃を入れていく手腕は鮮やかだ。筋肉の走り方や骨格を把握しきっている。
意図は知れないが、任せてみよう。
「もう帰れとは言わない。続きを、リバ」
 笑顔をこちらに向けてから彼女は目を閉じた。兄とよく似た笑みだった。
声韻朗々と木々の狭間に染み渡り、賦活の音があたりを包む。
ひびくほどに、奮い立つ。
 ケンネの剣が徐々に太刀風をうならせていく。
頭上から迫る大振りの爪を背負うように受けとめ、続く牙を逆手で弾く。
横薙ぎの軌道を捻じ曲げて突き入れると巨躯は俊敏に身を下げる。
流れるような拮抗だが力わずかに及んでいない。ケンネの全身に赤い爪跡が増えていく。
「半歩下がって!」
 素早くケンネが身をかわす。追うスノードリフトの手に、矢が数本降り注いだ。
巨獣のうめきが空気を震わせる。
「粘って。掩護するから」
 弓取りの少女があろうことか姿を見せていた。
「出てくることないだろう! 第一そこだったら!」
 シグとスノードリフトを結ぶ直線上にケンネがいる。
「わかってる。大丈夫だから」
 視線が彼を射抜いたようだった。
ヘルムを外したケンネは、表情の移ろいがよくわかる。口元をスカーフでおおったままのシグとは対照的に。
「……好きにしろ」
「うん」
505『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:14:31 ID:vcEJJ/Dh
 ケンネが背を向けるとすぐさまシグは弓に五つの矢をつがえた。
いずれも石づくりの先端、石鏃。そのきっさきが天を指し示した。
ちぎれんばかりに弦を張られた弓は仰角およそ七十五度を向き、それぞれ異なった角度で五本の矢を乗せている。
 それが瞬間に消えた。
いや、そう錯覚するほどの速度で撃ち出されたのだ。顔を上げて、まぶしさに目をかばう。
地下だというのに若葉の隙間から陽光が漏れ、点在するその光源が樹海に色と熱とを恵んでいる。
折り重なって黒く翳った葉の屋根と無数の光点はまるで星座のよう。
 燦然たる眺めの中、見失っていた石鏃が音を立てて落ちてくる。
みるみる加速するかと思う間に巨獣の両手足を地に縫いつけ、片目を貫いた。
悲痛な咆哮が木霊する。
「だぁぁぁああぁぁぁッ」
 視界の端から人影が飛び出した。ユクガだ。
頭上に掲げた白いかたまりをスノードリフトの顔に叩きつけた。
水気のある音と共にそれは四散する。
「狼の脂、よく燃えるんですよ。ファイアオイルほどではないですけどね」
「なるほどそういうことで」
 雷光一閃。打ち止めの術式も着火の用は果たしおおせた。
炎で橙に明滅する巨体に深々とケンネの剣が滑りこむ。
幾秒かそのまま静止した両者だったが、やがてスノードリフトだけがくずおれた。
絶えることのなかった歌が調子外れの歓声になった。

 戦いの後始末をしていると一頭の狼がこちらに目もくれずに走り去っていった。
草陰の中もなにやら駆け抜けているようで、断続的に音がする。敗残兵がまた群れることも当分ないだろう。
「さて。狼退治のミッションも今日限り……か」
「また静かに探索ができますね」
「おっと? 狼研究に執心かと思っていたが」
「フォレストウルフとスノーウルフはもう充分です。炭を持ち帰っても仕方ありませんし」
 ユクガは続けて、焼いたのはぼくですが、と苦笑する。
「しっ! ちょっと静かにしてて、バカ兄が動いた」
 無残にもすっかり黒くなったスノードリフトのそばで三人、息を潜める。
リバが見つめているのはシグに歩み寄るケンネだ。
「悪いな……リバにムリ言われて連れてこられたんだろ?」
「来たくて来た。助けてとは言われたけど」
 セリフの前半からリバが妙にはしゃいでいた。
「剣、貸してくれたから」
 なんのことかとユクガに尋ねてから、リバが今度はきゃあきゃあ言い出す。
「だからってよお。手ぇ見せてみろ」
 直後、シグの手袋が強引にはぎとられた。赤く擦り切れた指先がこぼれる。
いかに狙撃主といえど、やはり無事では済まなかったか。あれだけの量と速度で弓を扱い続けたのだから。
その細い指にぎこちなく包帯が巻かれていく。急なケンネの行動にシグは戸惑っているようだった。
「手ぇ震えすぎ。イヤか?」
「慣れて、なくて」
「ま、堪忍しとけ。練習台だ」
 無骨な所作は彼らしくはあったが、キュアそのものはおよそ似つかわしくない。
「いつ覚えたんでしょうね」
「ケフト薬局に通ってみんなに内緒で練習してるんだよ。きっかけは特にないみたい」
「ほほう……それをあのように活かすとは。いやお見事」
「バカ兄にしてはやるでしょ。うまくいけばこれからもシグちゃんといっしょに戦えるんじゃない?」
 無邪気にはしゃでいるだけかと思えばなかなかに計算高い。
 ふと、逃げ散る狼とはちがう足音がして目をやると、先刻のソードマンが息を切らせてやって来ていた。
506『深緑の星空』:2008/05/11(日) 04:15:45 ID:vcEJJ/Dh
「おーい! 無事かーっ、て……その黒いの……」
「スノードリフトかと」
「……一応訊くが、倒したのはお前たちだよな?」
「はてさて」
「オイ、またか。また前とその前とその前の前みたいなこと言い出すのか」
 ソードマンのにらみをよけて、仲間たちの表情をうかがう。
リバは問題なしと親指を立て、ユクガは苦笑いでうなずき、ケンネは我関せずと背を見せる。
シグは状況が呑みこめていないようだったが、ひとり放り出すわけにもいくまい。
「私たちはなにも。気づいたらこんな具合に」
「んなことあるかよ! いい加減手柄捨てんのもやめて執政院に名乗り出ろ!」
「いやはや身に覚えがなくてはどう名乗ったものやら。ザコ掃除で疲れたのでお先に失礼」
 聞こえよがしな溜息を背に、歩いていく。
数少ないギルドメンバーが続き足音を重ねる。シグも、リバに引っ張られている。
今はただ、空が見たい気分だった。
 冒険者で溢れかえるエトリアにあって人手が足りないギルドは珍しい。
まったくの無名ギルドなのだから、ムリもない。


:::::::::::
以上。
すまんレス数計算全然違ったわ、半年ROMる
507名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 13:40:00 ID:E+ZIekTR
GJ!
俺もTで初めてスノドリ軍団に囲まれたときには脳汁でまくったな…
508名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:07:40 ID:mOuWx/85
細部に雰囲気出てて読み応えあったわ。GJ!
スレに貼るときは適度に空白入れてもらえると、より見易くて良いかも。
509名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 04:19:53 ID:o+vTu2h0
なにこの なにこの 燃えるSS……!!
GJじゃよー!
510名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 15:07:50 ID:QhmrPXsm
エロパロ板において燃えのみで皆を魅了するとは……恐ろしい子!
食い殺されhageEDかと途中まではらはらしたぜ。
てかそれだけ書けて何故サイト閉める。
511名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:14:38 ID:o//8ui27
書くのやめた≠サイト閉鎖  でねえ?


そうだパラもキュア使えたよ
ししょーの性的な意味での治療・・・!
512うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/13(火) 02:22:00 ID:BYqrl5c6
投下します。

パラディン×バードもの。
結構長い割りに申し訳程度にしかエロがないので、保管所の方に直投稿させてもらいました。
……なんつーかこう、すぐ上で熱く盛り上がってるのに、
それと比べて落差がひどい話だったりするので申し訳ない。
というわけで、読んでくれる人はその辺り注意。

SUPER LOVE SONG
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=210
513名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 10:45:12 ID:Zo+wU/Gj
少しでも感想語るとネタバレになるな。GJ!
514名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 15:33:10 ID:ishAVpWx
>>512
あまりにもベッタベタだが、それがいい。ご馳走様でした。
515名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:15:06 ID:+ugPUNj6
>>512
早人「どうして……どうして『萌えどころ』が正確にわかるんだァー!?」
承助「…………GJ……!」
516名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 16:07:28 ID:6v19sJLW
>>512
GJ!
517名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:01:54 ID:1yDY5HDX
>>512
UP後、数日たってるんで、内容込みの感想を。
ラスト近辺、捨てられフラグか死亡フラグかでやきもきしたが、死亡フラグでよかった。
いや、ヘンな感想だけど。
518名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:22:35 ID:WixX41Xa
GJ!
この目の汗をどうすればいいんだ…!
519名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 01:02:09 ID:uJshnGdt
GJ!!
なんか目からしょっぱい汁が流れてきたんだぜ…(´Д`)
520512:2008/05/16(金) 07:43:33 ID:rIfnDESY
なんか結構な数のレスもらえててびっくりした。
レスくれた人……っていうか、読んでくれた人、いつものことながらほんとありがとう。
投下する側の人間なら同じ考えの人多いんじゃないかと思うけど、
自分が書いたもの読んでもらえる、ってだけで至高の幸せなんだ。
生まれて初めてSS書いてその喜びに触れたのがこのスレで、それからも時折投下しつつ一年ちょい。
まだまだいたらない点だらけだと思うけど、今後も楽しんでもらえるものが書けるようにがんばるよー。


>>517
あー、その展開は1ミリも考えてなかったなあw
そっちのがへこむね、世界樹キャラは男女問わず愛着もってしまった自分には無理だ。
書きながら鬱病になりそう。
521名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 10:18:51 ID:EANC/FBM
>>512
GJ!
ちょっとおっきした、めいっぱい感動した!

しかし、なぜこんな話が書けるのが不思議だぜ
俺なんか仕事中におっきするくらいの妄想思い浮かんでも
いざ文章にしようとするとなーんにも書けない
522名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 01:06:39 ID:fLPMpNwk
女顔の金鳥たんが、ふとした間違いから
おにゃのこオンリーギルドに入ってしまって、
自分におちんちんがついている事を隠しながら、
いつバレるかいつバレるかとドッキドキの日々を送ると言う、
ベタベタのエロゲ電波を送信したのはココの住人ですね?

先生怒らないから、送信者はデコソド子ルートの攻略法を教えなさい。
523名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 01:17:47 ID:ZR9qivJY
>>522
それは俺じゃないが、デコソド子ルートの攻略法は、
デコソド子よりもずっとレベルを上げること。

そうすると「レベルを上げたいから保護者になって欲しい」と
二人きりで迷宮に行くイベントが発生するので
あとはやさしく守ったりレベルアップを一緒に喜んであげたりしてフラグを立てていくもよし、
レベル差に任せて押し倒して奴隷化鬼畜ルートにいくもよし自由にすればいい。
524名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 07:41:21 ID:JL9aZIK1
>>523
522じゃないが、
言われたとおりやったらパラ子がいじけてギルドの隅で体育座りしてしまった
話しかけると「どーせ私はいらない子なんだ・・・」ってしか答えてくれなくなりました
何がいけなかったのでしょう?
525名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 10:21:48 ID:XXbGUhev
>>524
バカだなぁ
帰りに採掘で宝石を持って帰るか
交易所でアクセサリを買わないからそうなるんだよ

ただその子が生真面目な性格なら効かない
そういう子には「実はこの前○階で隠し部屋を見つけたがら一緒に行かないか」
って誘えばコロリよ
526名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 11:55:24 ID:fHlnwt4q
カス子「ククク……テラーにしてしまえばこちらの物だ。命ず、自ら慰めよ」

ショタガン「らめぇええええ!掃射しちゃうのおおおおお!!!」


――ショタガンが引退してから数日後、

レン男「らめぇええええ!サジタリウス(ry」
527名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 13:59:32 ID:C2WCGEPl
>>524
金髪パラ子はプライドが高いので「レベルを上げたいから
保護者になって欲しい」というイベントそのものが発生しない。
金髪パラ子はソド子とは逆に、レベルを低めに抑えて
自分から「レベルを上げたいから保護者になって欲しい」と頼みに行け。
自分より弱いやつを守っているというパラ子の欲求を満足させるんだ。
ただしこっちの方がレベルが低い以上、ソド子のように
簡単に押し倒して鬼畜奴隷化ルート、というわけにはいかない。
最初は守られる立場としてフラグを立てておいたあと、
密かにレベルを追い越してプライドをずたずたにしないといけない。
528名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 14:44:26 ID:m0pL2FWw
パラ師匠の純愛ルートは、
ガードを10回以上かけてもらうと、
宿に帰ったときに会話イベントが発生して、
あとは「パーティの皆を守るために、僕達もっと強くならないといけないと思うんです!」
で二人っきりの特訓イベントが自動的に始まるので、
一緒にやってるとLV関係なしに勝手に進みます。
簡単簡単。
ただ、これは前衛キャラのみなので、後衛キャラの場合はしらない。
529名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 18:58:20 ID:kYcMioPF
ダク姐があまりにも難攻不落すぎる。

ちょっとでもこっちからアプローチしようものなら
即『男バレ→黙ってて欲しかったら私の専用ペットに』コンボですぐhageる。

かと言って、ほったらかしにして向こうからの接近を待ってると
ギルドの外で男作っちゃうし。
530名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:03:50 ID:XXbGUhev
最近レンジャー(男)とダクハン(女)が仲悪いんだがなんなんだ?

アザステすると「べ、ベタベタ近寄るなっ!」
って、滅茶苦茶慌ててイヤがるからオールボンテージ使う時も控えてんだよ

で、敵よりやや遅くなったカスメ(女)にアザステしてから睡眠の呪言使うのが常套手段になったんだが…

最近レンジャーを見るダクハンの目に殺気立ったものを感じる…


やっぱり自分がいやなものを他人にされるのもイヤなのかな?
妙に顔が赤かったし…
531名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:23:49 ID:JL9aZIK1
>>529
ダク姐一番最初に落とした俺はラッキーだったのかな?
俺やったときはヘッドバッシュで縛ったらエクスタシーフラグ立ったってのがボス戦で二回あった
そしたらその戦闘の後ダク姐が話しかけてきてくれて後で酒場で話そうって流れになった
酒場で飲みながら話するんだが、ダク姐お酒強いから付き合って飲んでると先につぶれてしまって
話が進まないのでダク姐にばれない様に飲んだフリして誤魔化さないといけない
上手く誤魔化せたらダク姐が弱気な発言するのでそこでヘタに慰めないで黙って抱きしめたら
ダク姐が抱きしめ返してくれてその後、宿屋でセクロ(ry・・・でした
弱気なダク姐に萌えちゃったよ・・・
532名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:25:50 ID:m0pL2FWw
一番フラグたちにくいのはペット。
需要もあんまりないと思うが。
でもパンダの後ろのチャック下ろすと、
中の娘は(ry
533名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:26:35 ID:rTVmF3UB
>>529
鬼畜ルートが手っ取り早いぞ。
正攻法はめんどくさいからやめとけ。
534名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:54:36 ID:jbXKQrpH
>>532
ホワイトタイガー(以下、白虎)と二人で四層歩いてたら
白虎が変な木の実を見つけて食べたんだ

どうやら媚薬効果のある木の実だったらしくて
押し倒されて、のしかかられて。
服ひんむかれたんだけど虎と人間じゃ上手く行かないから
白虎が焦れてるのが目に見えてわかった。

しばらくして急に、白虎が光りだしたかと思ったら
後には大きな白い耳をしたワイルドな女の子が……。
535名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:25:41 ID:eTx36VaE
お前らゲームのキャラなのに気持ち悪い想像してるな…
俺の金髪パラ子は俺の横で世界樹の迷宮をプレイしてても静かだぜ?
でも静かだとついイタズラしたくなっちゃうんだよなこれが
後ろからいきなり乳揉んだりとか
536名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 14:14:19 ID:/CgB4H6u
手っ取り早くEDが見られると思っても、
ケミ姉から惚れ薬を貰ったら駄目だぞおまいら。

爽やかな絵柄で実験動物EDになるとは思わなかった。
537名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 14:20:20 ID:BmWp86Xy
>>535
もう一回電源を入れて確認してみろ。
他の女キャラ消されてるから。
538名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 17:46:53 ID:eTx36VaE
>>537
なんか引退できるキャラが全部引退させられて名前は同じだが性別が男になってた
可愛い奴だなもう
539名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 11:00:20 ID:meG4mOXo
褐色パラ子さんは、
純愛ルートと調教ルートが、
師匠パラ子さんと真逆になっているので要注意。
540名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 22:26:38 ID:WHfWOjbf
パラ子の治りかけ傷痕なぞりキュアルートは至高
541名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 22:44:42 ID:1iItP1PD
「この傷は・・・残しておいて欲しいの・・・」とかベッドで言われるわけですね。わかります!
542名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:01:01 ID:MZjPfKGi
そのルートは、ヘタにメディ姉さんとの親密度を上げておくと、
「うふふそうね、何度でも味わってもらいましょう」
と隣りの部屋から処女膜復活させられて、
Hが全然次に進まないから気をつけろ。
あれではまってループしてる奴が結構多い。
543名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 00:03:18 ID:0qWuHAYR
>>534
フローズンさん「ごめん、ぶっちゃけ人間に興味ない」
544名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 01:16:52 ID:+zflxSyq
フランベルジュさん「ただの人間には興味がない!
 この中に! 猫耳、犬耳、ウサ耳、語尾が【がお】な娘がいたら、
 私のところに来なさい! 以上!!」

ペットと冒険をしているのも、聖杯の力でペットを動物ッ娘にしようと
考えているから、という電波を受信したが、多分気のせいだろう。
あと「食べっ娘動物」というのも混線だな。
545名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 16:00:02 ID:MMdRjBqU
フラッググレネードさんはペットを連れてる凄腕ギルド員じゃなかったのか?
あんなにあっさりやられるとは…
546名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 19:00:00 ID:fb9LspDt
復讐に眼(まなこ)を曇らせれば、お主もそうなる・・・。
アイスフロートは、それをお主らに身を持って伝えたのじゃ・・・。
努々気をつけるのじゃぞ・・・ふぉっふぉっふぉっふぉ・・・。
547名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 06:37:43 ID:BbJOLz2+
凄腕(の)ギルド(の)一員だから本人が凄腕とは…フライトロールさん…
548名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 07:24:43 ID:N2kcGDo1
フラッペロールさんの凄腕でクロガネが発情期のときは毎晩きゃんきゃん鳴かせてたとかなんとか。
君はクロガネが♂だと思ってもいいし、♀だと思ってもよい。
もちろん人間の姿に化けて夜ばいを仕掛けるクロガネたんを妄想してみるのも自由だ。
549名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 20:51:23 ID:hJGxKkDO
>>548
折角だから俺はこの
「人間の姿に化けて夜ばいを仕掛けるクロガネたんを妄想してみる」ぜっ

狼っ娘(;´Д`)ハァハァ
550名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 22:36:48 ID:TwdDw0m1
>>549の書き込みを見て賢狼さんよりさきに人狼でスケベェなアシスタントの押しかけ弟子を想像した俺は間違いなくオッサン

ペットの狼の外見がアレでもシロという名前にしてる・・・
551名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 22:43:46 ID:CVG4bQCH
うちのパンダは夜になると狼になります
552名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:07:31 ID:+3sct8qB
軟弱者が嫌いで、強い冒険者に憧れる幼子可愛いよ幼子
553名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:13:49 ID:KuRDt44Y
絶望した!
幼子って言ってるのに全然幼子じゃない幼子に絶望した!
554名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 23:55:31 ID:h6sjnR9F
現役を引退してペットになるってえろいよね
555名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:12:59 ID:N92nEucX
>>554
なにその素敵ワード
556名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 18:05:45 ID:AhyYhzhc
奇才あらわる。
557名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:55:41 ID:R654E+4g
そういや、引退させるときは装備ぜんぶひっぺがして全裸にするんだよな
そしてペットとして登録すると、信頼の首輪をつけるんだよな・・・

全裸に首輪
最高じゃないか

ただしブシ子のさらしは脱がさない
558MY SAD LOVE 0/6  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/26(月) 23:45:35 ID:IimBqPo5
SSの流れじゃないけどごめん。投下します。
ショタパラ×ロリメディっていうか、実質ロリメディ×ショタパラ。
短いけど、前回の反動で今回はほとんどエロオンリー。
ただし、それはもう思いっきり趣味に走りまくって、
羞恥系ライトSM・足コキ・アナル舐め・腋コキ・本番なし、と恐らくは極めて狭い層向けなので注意。

以前にもこの組み合わせの話書いたけど、続編ではないです。
別人設定、というか別バージョンかな。
自分はどうもこの組み合わせの、しかもちょっとひねくれた設定が好きすぎて困る。
559MY SAD LOVE 1/6  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/26(月) 23:46:52 ID:IimBqPo5
夜の森は、時として昼間とはまるで違う顔を人々に見せる。
耳が疼くほどの静寂の中、どこからか幽かに聴こえてくる獣の遠吠え。
仄かな月明かりの下、生暖かい夜風を受けて妖しくざわめく木立。
その奥からは得体の知れない生物が牙を剥き、涎を垂らしてこちらを窺っているのかもしれない。
多くの人間にとってそれは、まさしく恐怖の対象たるものだろう。
だがその一方では、その危うげな死の香りまでも、酷く魅力的なものとしてとらえる人間も存在する。
自ら望んで死地に赴く、『冒険者』と呼ばれる類の人間たちならば尚更だ。
そして――
昼と夜でまるで違う顔を覗かせるもの、それは自然に限ったことではない。


「ほーら、もっといやらしい声あげて下さいよ。
 ……好きなんでしょ? 声を聴かれるの。
 それでその恥ずかしいおちんちん、気持ちよくしたいんですよね?」
白衣に華奢な身体を包んだその少女は、小首を傾げて邪な笑顔を浮かべた。
栗色のショートカットが僅かに揺れる。
整った顔立ちながら、幼さを色濃く残したその容貌は
「綺麗」と言うよりはまだまだ「可愛らしい」という表現がふさわしい。
だが、小動物的な愛らしさを備えるくりっとした丸い瞳には、
それに似合わず、はっきりとした加虐の色が見て取れる。
「くぅっ……ふぅ……んんっ……」
少女同様に、まだ男らしさよりも幼さが前面に浮かぶ金髪の少年は、少女の言葉に喘ぎ声で応えた。
一糸纏わぬ姿でシーツに横たわり、自らの剛直を扱きあげている。
その先端からは、既に透明な液体がじくじくと溢れ出していた。
苦悶にも似た恍惚の表情を浮かべ、己を見下ろす少女を切なげに見上げる。
「くすっ……ほんっとに情けない声。なんですかその目は。
 なにか言いたいことでもあるんですか?」
少女は、さもおかしくてたまらないといった様子でころころと笑った。
「大体私は、こんなに普通の格好してるのに。いやらしいことなんてなにもしてないのに。
 それなのにどうして、一人で勝手に興奮してるんですか?
 そんなにおちんちん大きくしちゃって ……変態」
口調こそはどこまでも丁寧だが、口を開くたびに蔑みの言葉が少年に浴びせられる。
一語発するごとに、加虐の悦びでその白い頬が少しずつ紅潮していく。
そしてそれを受ける少年もまた、被虐の悦びに打ち震えていたのだった。


たまたま同じギルドに所属することになった、メディックの少女とパラディンの少年。
そんなありふれたきっかけから二人は恋仲になった
昼間の少女は、誠心誠意の態度で仲間に尽くすギルドの癒し手であり、
昼間の少年は、あらゆる刃から身を扮して仲間を守るギルドの盾だった。
そんな二人が付き合うことになったことは、
周りの誰からも羨望され、祝福された。
だが、初めて一夜を共にした日、
少女は少年の耳元でそっと囁いた。
「最初に会った日、私には一目見てすぐわかりましたよ」
「なにが?」
「あなたが……いじめられて興奮する変態だってこと」
少年はその日、少女の加虐嗜好を始めて知った。
そして同時に、どうやら彼女の言うとおり、
自分の奥底にも被虐嗜好が眠っていたらしいということを。

560MY SAD LOVE 2/6  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/26(月) 23:47:24 ID:IimBqPo5
「お願いします……見てるだけじゃなくて……
 んん……触って、下さい……」
「んー? 触って下さいって、どこにですか?」
わかっているくせに、愉快でたまらないといった表情で少女が問いかける。
「僕の……おちんちん、です……」
「は? 見てて欲しいっていうからわざわざ見てあげてるのに、
 なんで私がそんな小汚いものに触らなきゃいけないんですか?
 あんまり調子に乗らないで下さい、この変態」
そう言って少女は、少年の顔面を踏みつけた。
「むぐ……ぅ」
水色とピンクのボーダーの入ったオーバーニーソックスで鼻を塞がれ、少年が呻く。
だが、少女は、そんな少年の動きの微妙な変化を見逃さなかった。
「ちょっと……なに、おちんちん扱くの、速くしてるですか?
 ……まさか、靴下を履いたままの足で顔を踏まれて悦んでるんですか?」
少年からの返答はない。
だが、剛直を扱く際のぐちゅぐちゅという水音の大きさと加速具合だけが、
その問いに対する答えを雄弁に物語っていた。
少年は、樹海で少女の一日分の汗をたっぷり吸った靴下の芳香を顔中で吸い込む。
その香りもさることながら、自分は今、
最愛の少女に罵倒されながら足蹴にされているのだという事実が、
少年の一物を痛いほどに硬直せしめていた。。
少女は、更に体重を込めて少年の顔面をぐりぐりと踏みつけた。

「この変態!」
「………」

「変態」
「……………」

一言罵られるたびに、少年の性器がびくんと跳ね上がる。

「変態」
「…………はぁ……はあぁ………」

「変態」
「………くうっ……! んんっ……はぁ、はぁ……」

「変態」
「…………………うっ、ああっ…………あああっ………!」

「はぁ……」
少年の我慢が限界に近づいたことを敏感に察知し、
少女は、わざとらしく溜め息を一つついて足を上げた。
「あっ……」
目の前にぶら下げられたニンジンを取り上げられた少年が、物欲しげな視線を送ってくる。
「もう、これじゃ全然お仕置きにならないじゃないですか。
 ご褒美をあげたつもりじゃないんですよ、私は」
「お願いします、もっと……踏んで下さい」
見栄も外聞もなく、少年が哀願する。
「はあ? 今度は踏んでくれ?
 最低ですね、あなたって。
 そんなみっともない姿で聖騎士とか、なんの冗談ですか?
 あなたなんて、ペットの方がよっぽどお似合いですよ」
ゾクゾクする感覚が背中に這い上がってくるのを感じながら少女が吐き捨てる。
もちろん言葉とは裏腹に、それは嫌悪感からくるものではない。
最愛の相手を思う存分嬲る快感からくるものだ。
「……お願いします」
「なんだかもう、気持ち悪いのを通り越して気の毒になってきましたよ。
 わかりました。手伝ってあげるから、早くその見苦しいおちんちんをなんとかしてください」
「ああ……ありがとうございます……早く、早く……してください……」
561MY SAD LOVE 3/6  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/26(月) 23:48:16 ID:IimBqPo5
「ほら、これでいいですか? このド変態」
少女が踏みつけたのは、少年の顔面ではなく性器そのものだった。
「あああっ……!」
「うわ、こんなに固くして……足ですよ?
 正気ですか? あー、もう最低……」
オーバーニーソックスごしに性器の硬さと熱さを感じながら、
前後にさすってあげる。
性器から染み出した液体が、たちまちのうちに布地に染み込んでいく。
「こんなにいやらしい汁、おちんちんからいっぱい出して……
 靴下がビショビショじゃないですか。最悪」
「………ぅぅ」
「なんとか言って下さいよ、変態。
 この情けない変態おちんちん、気持ちいいですか?」
親指と人差し指との間に器用に幹を挟みこみ、そのまま上下に滑らせる。
「………うぅぅ」
「聴こえなかったんですか? 答えないんならもうやめますよ」
「おちんちん……気持ちいいです……
 もっと……両足で……して、欲しいです……」
「……調子に乗りすぎじゃないですか?
 どうしてもっていうのならそれ相応の頼み方があると思うんですけど。
 ちゃんと言って下さいよ。
 『変態な僕の小汚いおちんちん、両足で扱いてください』って」
少年は一瞬ためらったが、すぐにそれを口にした。
「変態な僕の……こ、小汚いおちんちん、両足で扱いてください……
 ……我慢出来ないんです……」
「はいはい。あーやだやだ。変態だと全然羞恥心がないんですね。
 こんなにあっさりいわれると面白くもなんともないじゃないですか」
悪態をつきながらも、少女は少年の足元に体育座りの要領で腰を下ろした。
そして両手を後ろにつくと、少年の性器を両足の裏で挟み込んだ。
請われるがままに、ゆっくりと扱きあげる。
ごつごつとした芯を持つそれが、両足の間でますます固く、熱くなっていく。
少年が何度も大きく呻く。
散々いたぶられていたこともあって、既にそれは爆発寸前だった。
「どう? これで満足ですか?」
「ああああっ……おちんちん、きもち、いいですっ………
 もう……で、でちゃいます………!」
「じゃあ、さっさと汚らしい精液出して下さい。
 ……これ、結構疲れるんですよ」
そう言いながらも少女は、単純な前後運動だけでなく、
指先でなぞりあげたり、強弱をつけて揉みほぐしたりと
多彩な刺激を与えていく。
「ほら、さっさとイっちゃいなさい、変態さん」
そうしておいて、とどめとばかりにギュッと強く挟み素早く扱きあげた。
「ああ………せ、精液で、でますぅっ……ああ、あああ……あああああっ!」
とうとう少年の性器が爆ぜた。
感極まった叫び声とびくん、びくんという性器の脈動を
シンクロさせつつ、白く粘ついた液体を放出する。
その大半は、少女のオーバーニーソックスへと注がれた。
「あーあ、こんなにいっぱい精液出しちゃって。
 これ、お気に入りだったのに。こんなにいっぱい汚いのかけられたらもう履けないじゃないですか」
「ごめん……なさい」
立ち上がった少女は、息も絶え絶えに答える少年の前にグイと足を突き出し言った。
「責任とって、舐めて綺麗にしてくれますよね?」
「…………はい」
少年は、素直に精液にまみれた少女のオーバーニーソックスに舌を這わせた。
「今度は自分のきったない精液舐めて興奮してるんですか?
 プライドってものがないんですね、あなたって人は」
ゆっくりとした曲線で温度を下げつつあった興奮の残り火が、
少女に罵倒されることによって少年の中で再度燃え上がる。
その生暖かさと苦味に顔をしかめながらも、ドロリとした自身の欲望を丹念に舐め取っていく。
562MY SAD LOVE 4/6  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/26(月) 23:48:44 ID:IimBqPo5
「ふふっ、そんなに夢中になっちゃって……綺麗になりましたね。もういいですよ。
 でもあなた、まさか自分だけ気持ちよくしてもらって終わりにするつもりじゃないですよね?」
「いえ。そんなつもりはありません。なんでもします」
この宴はまだ終わりではないのだ。少女は自分にどんなことを命じてくれるのだろう。
少年の中で、興奮に続いて歓喜の炎が燃え上がる。
「そうですねえ……じゃあ、舐めてもらおうかな」
「おまんこを、ですか?」
「身の程をわきまえて下さい。そんなところ、あなたには勿体ないです」
「じゃあ……胸?」
バカじゃないの、といった表情を意図的に浮かべ、少女は首を横にふる。
「お尻の穴。どう? そんなとこ、舐めるのは嫌ですか?」
「……舐めたいです」
「……ぷっ! はははは、あははははははっ!
 そう、舐めるのイヤじゃないんですね、お尻の穴。あははははっ!
 あー、もう。おかしすぎて涙が出そう。真顔でなに言ってるんですか? あなたは」
笑いながら少女は、下半身につけていたものを一枚ずつ脱ぎさっていく。
「じゃあ舐めて下さい。
 ただし、お尻の穴だけですよ。他のところに触れようとしたら……もう二度と口をきいてもあげませんから」
下半身だけすっかり脱ぎさった少女は、
幼児がおしっこをするかのような姿勢で、少年の顔をまたぎ、尻を突き出した。
少年の目の前に小さな菊門が、そしてその下の方に桃色の秘唇がさらけ出される。
その部分を目の当たりにするのは初めてだったが、
目前に映る秘所には既にキラキラとしたものが光っていた。
思わずそこに触れたくなったが、もとよりそれは許可されていない。
少年は欲望を押さえ込んで、少女に命じられた通り、きゅっとすぼまったアナルにだけ舌を伸ばした。
そこに触れるか触れないかの瞬間、少女の肢体がぴくっと震える。
「んんっ……そう、変態のあなたには……それがお似合いですよ……
 どう、私のお尻の穴……美味しいですか?」
「ふぁい……すごく、おいひいです」
少年の言葉に嘘はなかった。
少女の可憐なアナルが、どうしようもなく可憐で、甘美でたまらない。
自分にだけ与えられた特権だと思えば、その感動もひとしおというものだ。
夢中になって、ひだの一本一本まで丁寧に舐め回す。
「必死になって……バカみたいにお尻なんて舐めまわして……
 本当に……動物以下、ですね……はぁっ………
 ほら、もっと奥まで……舌を入れてください……あぁ……」
少年は少女の奥深くまで舌を進めようとするが、弾力のある肉に押し返されてしまう。
そのたびに、舌先の美肉がひくひくと蠢いた。
「誰にでも、取り柄はあるんですね……
 でもそれが……お尻を舐めることだなんて……お笑い種ですね。
 ふふっ、今からでも本当にペットに転職したらどうですか?」
「……んっ……はあ、はあ……。
 そしたら僕のこと……ずっと飼ってくれますか?」
「さあ? あなたのことなんて、飽きたらすぐに捨てちゃうかもしれないですよ。
 ほら、休まないで。もっとやらしく、獣のように舐め回してください……」
言われるがまま、少年はアナルを更に満遍なく口で愛撫する。
抵抗を乗り越え、穴の奥深くまで進めた舌をかき回した。
「そう……そこを、もっ……と………
 ううっ、あっ、あぁっ………はぁぁぁぁっ……」
少女の体が、大きく痙攣した。
どうやら、アナルを責められただけで軽く達してしまったらしい。
少女はしばらくはそのまま体をかすかに震わせていたが、
もうおしまい、というかのようにゆっくりと立ち上がった。
それまで舌を這わせていた部位が、少年の顔からみるみる遠のいていく。
「はあ、んんっ……もう、そこまでです……」
563MY SAD LOVE 5/6  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/26(月) 23:49:06 ID:IimBqPo5
そこで少女は、少年の下腹部をちらりと一瞥した。
「……私のお尻の穴舐めてるうちに、またおちんちんおっきくしちゃったんですね。
 本当にもう……いい加減言葉もでないですよ」
少年は、少女に指摘されて初めて自分が再度勃起しきってしまっていることに気づいた。
「……まあ、今日はあなたも頑張ったから特別にもう一回だけイかせてあげてもいいですよ。
 私の中に入れさせてはあげませんけどね。
 どうして欲しいですか? 手? 口? それとも、もう一回足?」
「じゃあ……腋でして欲しいです」
「わ、腋?」
反射的に口から出た少年の言葉に、少女が困惑した顔を浮かべる。
「はい。腋で、挟んで、受け止めて欲しいです」
「いいですけど……
 せっかく口で気持ちよくしてあげてもいいっていってるのに、そんなのがいいんですか?」
これには演技でなく素で呆れたようだった。
「はい。腋がいいです。
 じゃあ……挟んでもらう前に舐めて濡らしてもいいですか?」
「……勝手にして下さい」
少女は上半身の衣服も脱ぎ去ると、右腕だけ万歳の姿勢を取った。
その腋は綺麗に処理されており、シミ一つなくすべすべしている。
少年は本能の赴くままそこにむしゃぶりついた。
「……ふっ、あは、あはははっ! くすぐったいです」
性的な気持ちよさなどよりも、純粋なくすぐったさの方が遥かに勝り、
少女は笑い声をたてて身をくねらせるが
少年はそれに構わず、思うがまま舌を遊ばせる。
息を大きく吸い、少女の香りを楽しんだ。
ほんのりと汗の匂いを感じ、その興奮で性器はますます硬度を増した。
このままずっと少女の腋を舐めていたい。
でも、一刻も早くこの腋に欲棒を擦り付けたい。
矛盾する二つの考えに葛藤した末、少年は名残惜しそうに少女の腋から口を離した。
「それじゃあ……お願いします」
天を向いていきり立ったそれを、唾液でてらてらと光る少女の腋へとあてがう。
「……勝手にして下さい」
腋で性器をギュッと締め付けられた少年は、
通常のピストン運動の要領で腰を前後に動かした。
「足に続いて、今度は腋でイっちゃいそうなんですか?
 人には……とても話せないですね、そんな趣味。
 ほら、変態さん。早くその汚らわしいおちんちんから、汚らわしい精液を吐き出してください」
少女に罵られるたびに少年の腰に、睾丸に、氷柱で貫かれたような鋭い快感が突き上げてくる。
もっと、もっと罵って欲しい――口には出さなかった。
「で……でますっ……! あああっ……!」
少年はその日二度目となる欲望の滾りを、少女の腋の中で放出した。
「ああ……出てますよ、私の腋の下で、あなたの汚らしい精液が。
 こんなところに興奮して……本当にみっともない人」
一度目の時よりは粘りの少し薄れた白濁液が、つーと流れて脇腹をつたっていく。
「あーあ、またこんなにしちゃって……
 どうすればいいのか、もう言わなくてもわかってますよね?」
「……はい」
進んで少女の前にひざまずいた少年は、すぐさま腋に舌を這わせ、精液を舐め取り始めた。
「そう、よく出来ました。
 自分の精液なんだから、責任とって最後まで綺麗にしてくださいね」
少女は、そんな少年の様子を見て、満足気に加虐の笑みを浮かべた。
564MY SAD LOVE 6/6  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/26(月) 23:49:42 ID:IimBqPo5


実のところ、少年はまだ一度も少女への挿入を許されたことがない。
これも少女の施す加虐嗜好の一部なのか、と少年は考える。
いつかはこのサディストの少女の華奢な身体の中に、己が分身を収めることが出来る日がくるのだろうか。
それとも、これからもずっと焦らされ続けるだけなのだろうか。
もしそうなら――
いや、それならそれで悪くないのかもしれない。
どうやら自分も真性のマゾヒストらしいから。
少年は、精液の匂いが漂う少女の腋に舌を這わせたまま、被虐の笑みをそっと浮かべた。

(了)
565MY SAD LOVE   うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/05/26(月) 23:51:32 ID:IimBqPo5
以上です。読んでくれた人、ありがとうございました。
566名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 02:21:56 ID:Fe2VHrva
俺は基本的に女キャラを虐める方が好きだが、これもありだな。
567名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:04:36 ID:pBoTfOgW
いいぞ!すごくいいぜ!
罵られながらメディ子のわきで果ててぇと心底思わされたんだぜ…
568名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 07:50:27 ID:nJoA22d6
>>565
凄い!癒やしキャラであるメディックでドSキャラ!
新しい!
罵られる快感にこっちまで目覚めちゃいそうだぜ!
ショタに続いてまた新たな属性に目覚めそうだ!ホント世界樹スレは地獄だぜ!
作者さんGJ!
569名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:23:48 ID:fwz5sJw2
ショタパラを羨ましいと思った俺はドM
570名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:57:34 ID:mVDeaktA
メディックと言えば、某ラノベ作家がこんな妄想してたなあ……

>・メディック(女)
> パーティーの回復を一手に引き受ける白衣の天使……に見えて、単に血とか内臓とか傷口を見ないと性的興奮が得られない生まれつきの変態。
> 仲間の見ていないところで血の付着した自分の指を淫猥にしゃぶったりしている。しかしその様子を偶然目撃したアルケミストの男の子が何かの天啓を受け、彼女にひと目惚れ。
> 同時にメディックも、火傷や凍傷にかかった皮膚は余裕で射程距離範囲内のため、彼の思いを受け入れる。現在、パーティー内唯一のカップル。純朴で何の知識もなかったアルケミストを人倫的に間違った方向に開発しているらしい。
> あと、ブシドーの女の子のことは、怪我をしまくるので(性的に)気に入っている。
571名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 21:09:48 ID:nJoA22d6
それ誰だよwwww
572名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:08:37 ID:vlEWQeZA
>570
一言で言って変態だな。

……俺と趣味が合いそうなので誰なのか教えてくれ。
読んでみたい。
573名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:12:45 ID:mVDeaktA
ttp://www1.vis.ne.jp/%7Eyu/

ちなみに、2007/02にもっと破滅的なエトリアがあるw
574名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:31:40 ID:pLSwyB8z
脳内妄想スレよりヤバいキャラ設定吹いたw
575名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:39:04 ID:BdyWI4gb
メディ子はブシ子のさらし巻くときに
せいぜいこっそり切れ目入れとくくらいかな
あとでバレてお返しされてもおいしい
576名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:47:35 ID:8Klrb4ed
メディックのおにゃのこはいじめられるのも好きに違いないんだぜ
577名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 08:21:16 ID:aPP9mTAC
>>574
こんな奴らを好きになる宿屋の娘とか交易所売り子は一体どういう嗜好なんだw

あとペインカスメ吹いたwwそりゃ歪むよなあw
578名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 08:48:42 ID:RaH85WAm
>>577
多分修羅場大好きのフィクサー系なんだろうな宿屋の娘は
579名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 15:06:39 ID:XSenHxnw
>>573
こういうの見るとプロって凄いなと心から思う。
俺の妄想など足元にも及ばないぜ。
580名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 15:09:41 ID:SP+LwWdF
あの人はプロというか元々鬱いというか……
その癖挿絵がリリカルな人ばっかだから
騙される人が絶えなくて困る
581名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 19:53:16 ID:Yo1pTN5Z
>>570
自分のパーティの後衛がアルケミストとメディックだし二人ともお気に入りのキャラなんだ
その設定でなんか書いてみたくなったけど……設定難しすぎるだろ
582名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 19:55:12 ID:n/d0IDH2
つまり、鬱のプロか。
583名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 20:05:33 ID:xNgZzU71
軟派青ダク男がツンデレ眼帯レン子をどうにかする妄想をしてるのは俺だけか
584名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 20:06:13 ID:FOTjvyPD
「おいでよ ぞくぶつのもり」とか言い出すしなw
この人の作品、いい話だったり甘酸っぱかったり笑えたり熱かったりする分、鬱な部分が際立つんだよなあ……

>>581
変則SMプレイはどうだろうか。
585名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 20:15:47 ID:zdQo12Or
>しかしその様子を偶然目撃したアルケミストの男の子が何かの天啓を受け、彼女にひと目惚れ。
ここの辻褄合わせが難所だな
586エロ無し小ネタ:2008/05/29(木) 21:10:35 ID:J1pSoB5M
「てぇぁああああああ!」
 裂帛の気合を吐き出しながら、私は刀を振るう。
 斬。斬。そして斬。特殊な呼吸法で高められた腕力は、敵の亀に
くっきりと三つの太刀筋を刻む。だが――
「クケェェエエ!」
 ――仕留め損ねた。傷を刻まれた怒りか、亀の赤く染まった瞳が
私を見据える。その顎は、先ほど呪言を放ち損ねたあの人の血で
その瞳と同じ色に染まっている。
 今度は、私があの牙に貫かれ、喰われ、死ぬ番なのだろうか。
 願うならば――そう、願うならば、そうであって欲しかった。
 なのに……あいつらが邪魔をする。そうはならないようにと、邪魔をする。
 私はそんな事、願ってないのに。
「聖女様! お避けくださいっ!」
 盾を構えた宗教女が、私の前に割り込んでくる。
 それでも防ぎきれず、私の身体を亀の牙がとらえる。
 何度無く味わった痛み。だが、その痛みは最早心地よかった。
 一瞬だけとは言え、希望を感じさせてくれるから。
 この責め苦からの……世界という名の枷からの解放を、一瞬だけとは
いえ夢想させてくれるから。
 なのに……その些細な希望すらも、あいつらは奪っていく。
「聖女様っ!」
 宗教女の悲鳴が聞こえたと思った次の瞬間、
「ヒール!」
 私の身体を温かい……胸が悪くなる程に温かい光が包む。
 偽善女の使った回復巫術の効果で、傷は見る間に癒され、痛みが、
私にとっての希望が失せていく。
「……ペイントレード」
 いつの間にかメディックの手によって復活させられていたあの人が、
ボロボロの身体で痛撃付与を放ち、亀にトドメを刺す姿を見ながら、私は
思っていた。
 何故、こいつらは私の邪魔をするのだろう、と。
 私は、そんな事望んでいないのに。
 動かなくなった亀の頭部にさらに銃弾を打ち込むメガネ女と、死んだ魚の
ような目でたたずむアイツを他所に、残った三人は私の元へと歩み寄ってくる。
「大丈夫だった? もう一回ヒールしておこうか?」
 偽善女の言葉に、私は首を横に振る。
「……余計な事はしないで欲しいわね」
 その偽善女に毒づくのは、死んだ魚のような目で佇むアイツを、恍惚とした
視線で見ながら近づいてきた変態女だ。
「この娘の傷はわたしが治すんだから、あなたは転化してくれればそれでいいの」
「そういうわけにもいかないじゃない。あなたが動くより先に、敵の方が動いたら
 危険でしょ?」
 ……どちらにしろ治されるのだから、私にとっては同じ事だ。
 そのまま放っておいて欲しい。もう終わらせて欲しい。そんな私の願いは、
こいつらには届かない。二人にその想いを率直に言った事もあった。だが、
『そんな遠慮はしなくても、私は大丈夫だから安心して!』
『あなたは沢山怪我してくれるから好きよ。しっかり治してあげるから安心してね……フフフ』
という答えが返ってきただけだった。
「貴様ら、聖女様の御前であるぞ! 醜い諍いは控えよ!」
 ……もう、何もかもが鬱陶しかった。この宗教女だけじゃない。何故か、
こいつらは私に笑顔を向けてくる。私の事を好きだと言ってくる。
 それが、もう、とにかく……とにかく、鬱陶しかった。
 私は大嫌いなのに。
 何もかも、無くなってしまえばいいと思っているのに。
 こいつらも、この世界も……ありとあらゆるものが無くなってしまえば
いいと思っているのに――なのに、こいつらは私の事を好きだという。
私の事が大切だという。
 ……考えれば考える程に、ますます私は嫌いになる。
 こいつらが。そして、この世界が。
587エロ無し小ネタ:2008/05/29(木) 21:10:46 ID:J1pSoB5M
「……」
 私は、言い争う三人を置いて、歩きだした。
 もっと先に進めば、偽善女の回復も、変態女の復活も、宗教女の防御も、
何もかもを無視して、私を壊してくれる存在がいるに違いない。
 だから、私はこの迷宮を進む。この、世界樹の迷宮を。
「……いい御身分だね。僕は毎回こんな風に死にそうになってるってのに」
 ――そんな世界の中で、この人だけは違った。
「手厚い加護を受けて、今もほぼ全快まで回復してもらってさ、
 一体君と僕の何が違うんだろうね? 今回だってトドメを刺したのは
 僕なのに、声すらかけてもらえない。回復もしてもらえずに放置さ。
 なのに……君は……君は……」
 彼だけは、私に悪意をむけてくれる。私の事を嫌ってくれる。
 それが、私には心地よかった。私が世界を憎み、嫌うのと同じように、
私の事を憎み、嫌う人間がいてくれる事が、私には希望だった。
 彼は、全身から今もまだ血を流している。
 彼が用いる痛撃付与の技は、彼の痛みを倍増し、敵に与える技だ。
故に、彼は皆から省みられない。それが、私にはとても羨ましかった。
 だが……彼は私と同じように、私の事が羨ましいらしい。
「……代われるなら、代わってあげるわ」
「はっ! 僕への気遣いかい!? まったく、献身的聖女様は、
 僕のような性根の曲がった奴にもお優しいことだね!」
「……違う」
「違わないさ! いくら僕が望んでも、引退して鍛えなおしでも
 しない限りは君のような力は得られない! 望んでも、させてくれないしね!
 毎回毎回、雑魚は眠らせ、強敵にはペイン、死んでもリザレクションで
 ボロボロのまま復活させられ、常にペインを放てる状態を無理やり維持
 させられて回復もしてもらえない、この辛さが君にはわかるかい!?」
「……」
 今回の戦闘で、何かが切れたのだろうか。
 彼は、普段の暗い目で沈黙している姿からは想像できない剣幕で、私にまくしたてた。
「巫術士のあいつからは『辛いと思うけど頑張ってね。頼りにしてるから』とか
 言われ、医術士のあいつからは変な目で凝視され、聖騎士のあいつからは
 存在しないかのように扱われ、銃士のあいつはわけわかんない!」
「……」
 私は黙って聞いていた。
「もう何回逃げ出そうと思ったか! なのにその度に捕まえられて
 連れ戻されて……もう嫌だって言ったのに、望んでないのに……」
 ……ああ、そうか。この人は、私と同じなんだ。同じになってしまったんだ。
「……あなたは、世界が憎い?」
「え? ……ああ、憎いさ! 君も含めてね!」
 ……ああ、そうか。そうなんだ。やっぱり、この人は……。
「……ありがとう」
「へ?」
「そのままでいてね、あなただけは」
「……な……君は……ふざけるなぁぁああああああ!!」
「何をやっている貴様っ! 聖女様、ご無事ですか!?」
 襟首を掴んで私を殴ろうとした彼を、宗教女が割って入って押し留める。
「もう、いじめちゃ駄目じゃない! あなたは男の子なんだから!」
「……まあ、殴られて怪我してたら私が治したけど」
「何言ってんの! 仲間内で殴った殴られたなんて駄目です!」
「だから貴様ら、ここは聖女様の御前なのだから……」
 ……少しだけ、心が軽くなった気がした。
 彼は、物凄い目で私を見ている。
 ……もっと、その目で私を見て。
 そしていつか……私を壊して。世界を壊して。貴方の絶望、そのままに。
「……ふふっ」
 私は微笑んだ。もしかすると、生まれて初めてかもしれない笑みを浮かべた。
 早く終わって欲しい人生が続く苦しみに、これからは少しだけ耐えていけるかもしれない――

終わり
588エロ無し小ネタ:2008/05/29(木) 21:11:24 ID:J1pSoB5M
ブシドー女の設定に轢かれたので書いてみた。
反省はしている。
589名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 22:05:45 ID:qVPP5R8E
> 毎回毎回、雑魚は眠らせ、強敵にはペイン、死んでもリザレクションで
> ボロボロのまま復活させられ、常にペインを放てる状態を無理やり維持
> させられて回復もしてもらえない、この辛さが君にはわかるかい!?」

台詞にされると改めて凄まじい境遇だなw GJw
590名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:00:55 ID:WhyNWGMt
>>588
轢かれた。が誤字に見えない。ふしぎ!
591名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:13:29 ID:Pin/So+d
>>584
とりあえず書いているがエロ部分が難しい
今まではノーマルなものしか書かなかったのでいきなりSMとか、ねぇ……

がんばるわ
592名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:08:38 ID:kBxJFDbx
GJ

・・6人いる?
593名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:21:22 ID:LFclCsA9
ギルドでリーダーやってるパラ子さんが責任感の強さから悩みをひとりで背負いこみ、大して飲めもしない酒に逃げて云々みたいな話を書きたいんだが需要はあるのだろうか?

いや、やはり技量が最大の不安要素ではありますが
594名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:39:30 ID:4EUSIcIw
なし崩し的に合体イベント突入するようなら是非
クダ巻いて愚痴垂れて説教されておしまいだったらちょっとごめんなさい

本音で言えばこんな感じ
595エロ無し小ネタ:2008/06/01(日) 13:41:00 ID:GOUyeYZO
>>592
そう、そこにこの話最大の謎が!


ごめんなさい、普通に間違えましたすいません
ガンナーはいなかったものとしてお考えください。
596名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 03:22:48 ID:UuwunO7j
>>593
エロありでもなしでもバッチこー
597名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:00:47 ID:pLMLUqD/
最近さすがに流れがゆっくりになってきたね
DSでの続編とか発表されて欲しいもんだ
598名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:56:59 ID:WwbEhXXM
>>573のとこの設定で書いたアルケミとメディック
イメージとしてはメディックB(若い方)とアルケミストC(金髪)です。うちの主力二人がこのビジュアルなので。
とりあえずSMを勉強中ですのでとりあえず前半だけ、エロなし
599名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:57:38 ID:WwbEhXXM

「血が、足りない」

仲間から少しはなれたところでぼそっと呟いたのはとあるメディックの少女だ。
普通のメディックがこんな事を言えば誰かが出血多量だということになるだろう。
しかしこの場合は違う。
この少女が求めているのは生きるために必要だからではない。自分が興奮を得るためだ。

鉄の臭い、錆びた味、ドロッとした肌触り、赤黒い外見、飛び散る時の音。


全てが不足していた。


パーティが強いので今日は大きな怪我が無く、せいぜいかすり傷だ。
更に今日は植物系しか出てこなかったのも原因の一つ。血が出ない敵など眺めていても楽しくない。
ゆえに今日は血が不足しているのだった。
たいしたことではないように思えるがこの少女にとっては大きな問題だった。
そのためだけに樹を上っているというのにそれが得られないのだ、ストレス発散の場なのに逆効果だ。
そして既に仲間の一人は糸を用意していた、今日はもう帰ると言う事だろう。
600名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:58:13 ID:WwbEhXXM
足りない足りない足りなイ足りなイ足りナイ足りナイ足りナイ足りナイ足リナイ足リナイ足リナイ

血ガ欲シイ

コノ渇キワ癒スタメニ


少女はその要求を抑えきれずに狂ってしまいそうだった。いや、既に狂っているのかもしれないが。
その歪んだ瞳に血は移っていない。だがその瞳は血を求めている。
少女は町へと戻ると一目散に彼の元へと向かった、渇きを癒してくれるもう一つの存在の元へと。




僕はその姿を美しいと思った。

彼女は今、指に付着した血を舌で舐めとっていた。その顔はとても幸せそうで、見ているほうも幸せになるような感じだ。
しかしそれは正常な行為ではなく、狂気で彩られている。まっとうな人間が見たら間違いなく引いてしまうだろう。
そのために普段は誰にも見られないように注意している。
601名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:58:56 ID:WwbEhXXM
しかしその日は違った。
アルケミストの少年は先ほどの治療のお礼を言おうとしていた、そのためにメディックの少女の元へ向かったのだ。
しかしそこに居たのは何時もの天使とはかけ離れた存在だった。
その微笑はたしかに何時もの……いや、何時も以上の綺麗な形をしていた。だがその行為は狂人のそれだ。
しかし少年はそれを美しいと思った。

血とは体温が具現化しているものだと少年は思っていた。

そしてそれを体の中に取り込んでいる。彼女は自分の『熱』を取り込んでいる。


いわゆる2軍という枠の中に存在している自分ははたして必要な存在なのかと考えたことがある。
たまに皆について行くことがあるが周りのレベルの高さに疎外感を感じる。
自分は不必要なのではないかと思っていた。
だが、その行為を見ていると心が救われた。彼女が自分の熱を必要としているような気がしたからだ。
602名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 23:59:32 ID:WwbEhXXM
「ねぇ」

声をかけるとビクッと肩を震わせて彼女はこちらを向いた。
こちらに気づいていないようだったので後ろからいきなり声をかけられたことに驚いたのだろう。

「何をしていたの?」

「あっ……えっと」

苛めるように問いかけてみると困ったように口をつむぐ。
それを見た少年は笑いながら問う。

「君は僕が必要?」

「え?」

「……君は僕を必要としてくれる?」

彼女は少し考えた後にこう言った。

「この渇きを癒してくれるなら」


既に少年は狂っていた。
603名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:00:09 ID:WwbEhXXM
迷宮に行かなかったパーティメンバーは基本的にギルドに居る、しかし少年は別の場所に居た。
彼女との秘め事をするために借りた部屋だ。
中にはベッドとバスルーム、着替えが入ったタンスと怪しげな道具が有った。
そして今、その部屋に響くのは何時もの艶かしい声ではなく、苦しそうなあえぎ声。

少年もまた乾いているからだ。

少女が血を求めるように少年もぬくもりを求めている。
それは孤独を埋めるものであり、ひとにとって無くては成らないものだった。
しかしこの少年にぬくもりを与えられるのはただ一人だけだ。
少女に完全に依存してしまったこの少年は、もうあの少女なしでは生きられない。
もし、戦闘中に少女が死んだらその敵を全力で潰し、その後に自ら命を断ってしまうだろう。
そして、既に夜となっている。少女がいないこの少年はとても不安定だ。

その時、ドアが開いた。
入ってきたのは天使の姿をした狂人。

二人は渇きを癒すために、お互いを抱きしめた。

604名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:55:38 ID:CZJwo240
どんなSMプレイが展開されるのだろうか…
続きまで全裸でまってるぜ!
605名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 21:57:03 ID:0aPuxMX1
SMで済めばいいがな・・・。
グロ描写の注意書きが必要なレベルかもしれんw
何せ、死なない限りは・・・いや、むしろ死んでも死ねないわけだし。
606名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:17:49 ID:Ia6+8kli
この世で最も残酷な魔法は、治癒魔法だからな……切っては治し、切っては治しで延々と苦痛が続く。
607名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:28:03 ID:O0vy75A1
メディ子が回復し続けながら無邪気に全体重かけて飛び跳ねての足コキとな?
608名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 06:00:05 ID:CLIVrNbP
思い立ってスケッチを保管所にうpしてみました。
おって後半もうpしますので、よろしくお願いします。
609名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:19:56 ID:CLIVrNbP
全然予定通りの長さにならないんだぜ……
全体の推敲してからうpするべきだったんだぜ……
610名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:54:43 ID:GZUpSC1J
611名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 03:56:26 ID:GZUpSC1J
それから本題。>>593にインスピレーションを受けて勝手に盛り上った挙句、
長々と書いた俺の駄文↓

ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=214

エロは後半に少ししかない。@純愛コメディのため、非常に臭う。窒息死するかもしれない。
612名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 07:58:39 ID:e58E9ruI
>>610
おお、dクスであります。

しかし改行を40文字ごとに埋めるついでに、前編と中編をマージしてしまったのでして……
折角リンクしていただいたのに申し訳なしorz
613名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 10:08:01 ID:qYyN2WRd
>>611 >>612
両方とも読んできた。ご馳走様。
しかし、どちらの作品もメインが黒パラ子さんとは同時期に同じ場所から同じ電波でも受信したのかw
614名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:25:15 ID:z1W6zErR
両方ともGJ! 面白かった
615名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 16:53:56 ID:e58E9ruI
完結編でございまする。

sketch [完結編]
http://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=222



ところであっしめの正体はミリヲタだったりすんですが、
300人のパラディン(+そのほか)が、
100万匹(か人)を相手に真っ向勝負!
みたいな全然エロじゃないっぽい話って需要ありますかね……?
616名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 16:54:40 ID:e58E9ruI
直リン 鬱死
617名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:30:44 ID:km9cbVKR
ジス イズ フロントガード!!!

とかヒゲもじゃおっさんがマッパで叫ぶ話ですね。
うん、1名分は需要あると思うよ。
618名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 21:56:41 ID:c3Va/h9r
SS投下ってここでいいんですかね。
姫子が足の匂いに目覚めるSSです。

ttp://www3.uploader.jp/dl/sekaijyu_x/sekaijyu_x_uljp00081.txt.html
619名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:20:24 ID:t35vJ6d6
荒削りだが足フェチは貴重だから是非頑張ってほしい。
620名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:22:47 ID:tNu9b6/0
足匂いフェチのウイルス感染がここにまでwww
つづきも楽しみだ
621名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:27:31 ID:DBUfouRo
なんか、ここしばらくの停滞っぷりが嘘のような投下ラッシュだね
みなさまお疲れ様、そしてGJ
特に、ふぇちがふえるのはいいことだとぼくはおもいます
622名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:54:04 ID:ZPEe7KlL
>>618
どこかで見たときには酔狂な方もいるものだと思ってましたけど、まさか本当に文章化してくれているとは…。
ありがたすぎるので同じところに着色verを投下。

ガン子は二次感染だから、姫子より真っ当な意識が残っている状態なんですよね!よね!
623611:2008/06/09(月) 04:14:03 ID:rAcuvWGU
>>612
お節介なので気にしないでな。
また、お前さんの文は作法が出来てるので飽きずに読めた。GJだ。
俺は軽い物ばっかで深く書けねぇや。

>>613
>>593が金パラで書くものと思ってたら、裏目に出た様子。
ある意味じゃ電波だなw

>>618
そのまま、ソックスをハントしはじめるのかと思った。
足裏も案外気持ちいい。反面、しょっぱくて腹壊すけど。GJ。

他、不親切な箇所を修正。
最後に、見てくれた方々へはありがとうと感謝をば。
624名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 13:41:43 ID:urZUj6dp
>>611
あ、>>593です。
オレが何気なく漏らした一言をネタにしてくれるお方がいようとは。美味しくいただきました。

こちとらエロパロに挑戦した経験がないのでえらい難産してます。酔いどれパラ子は途中まで書きましたが投げ出しました。 また構想からやり直しなんだぜ…。
625610:2008/06/09(月) 15:33:46 ID:j2LkZnAo
>>617
もうひとつ混ぜれば微エロにできることに気づいたので書いてみるであります
読者が一人でもいるなら書くぜ!

>>623=611
あっしめはよく「あんたはもっと軽く読めるものを書けるようになれ」と言われており。
軽く笑えてさっくり読めるのって難しいですな……611氏の作品はGJと思うでありますよ
でも次は300人のマッチョパラディン書きますがね!

>>624=593
実はあっしも最初の動機は>>593氏の一言だったり。
勝手に持っていってしまって申し訳なし。


>>つまらぬ長文を読んでくださった方々
たいへんに多謝です。
完結編の最後の問答に不満があるんで、またあとで少し手をいれるやもです。
省略しすぎるとイミフになるし、やりすぎると「解説しよう!」臭が……
626名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 15:39:45 ID:j2LkZnAo
age鬱死


すみませんすみませんすみません
1年くらいROMってた(比喩ではなく)んでいろいろ忘れてますた……
627Do me 0/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:42:16 ID:e9mA6b+j
投下いきまーす。
師匠&メディ子ネタ。 ああ、またメディ子。
今回の二人は例の初回限定特典のサントラのおまけ漫画設定準拠、っていうことで
自分たちが「世界樹の迷宮」のキャラクターだということを知ってて
メタ的な発言とか連発するので、そういうのNGな人は回避して下さい。

ダク男とソド男との複数プレイ、百合あり。
628Do me 1/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:42:44 ID:e9mA6b+j
パラ子は激怒した。

必ず、かのツンデレぶった性悪銃士を除かなければならぬと決意した。
パラ子には己の属性がわからぬ。
「ししょー」
パラ子は、街の聖騎士である。盾を構え、牙を防いで暮して来た。
けれども人気に対しては、人一倍に敏感であった。
「ししょー!」
ことし未明パラ子はエトリアを出発し、野を越え山越え、
百里はなれた此のハイ=ラガードの街にやって来た。
パラ子には――


「ししょーってば!」
「うわ! 耳元でいきなり怒鳴るな!」
私は、耳元で突然発せられた大声で我に返った。
目の前には、くりくりとした大きな二つの眼で私を見つめるメディ子の顔があった。
その表情からは、はっきりと呆れの色が見てとれる。
「いきなりじゃないですよ、さっきから何回も呼んでるのにぃ」
「嘘をつくな、全然聴こえなかったぞ」
「嘘じゃありません! 聴こえなかったんじゃなくて、気づかなかったんでしょ?
 一人で勝手にニタニタしてみたり、突然怖い顔になったり……
 またあれですか、ガン子さんを亡き者にしようという妄想ですか?」
「う……ち、違う!」
正解だった。
こうやって、毎日毎日宿での待機を命じられていると、
ついつい暇にまかせて、しょうもないことを考えてしまう。
そんな私を、誰が責められるというのか。
「そのリアクション……図星なんですね。 ほんとにもう、師匠ったら……」
メディ子は、大袈裟に溜め息をついてみせた。
愛らしい容姿のメディ子は、そんな仕草までいちいち絵になっていて
可愛いものだから、余計に小憎たらしい。
この子との付き合いは、それなりに長い。
"U"以前の、"世界樹の迷宮"のときからの関係だ。
ただし、いわゆる看護師であるところのメディ子が、聖騎士の私を師匠と呼ぶのが何故かはわからない。
たぶん、メディ子もノリでそう言っているだけで、自分でも正確にはよくわかってないだろう。
だが、メディ子が私によく懐いているのは事実だし、
ことあるごとに「師匠、師匠」と自分のことを慕ってくるメディ子のことを、
可愛いやつだと私も思っている。
思ってはいるが――現在の二人の境遇はあまりにも離れていた。
私は、悲しいことに今では二軍扱い。で、今日も街でお留守番。
一方メディ子は、今作でもちゃっかり一軍入りし、
迷宮の探索に余念がない毎日を送っているはずだ。
「あれ? お前、なんでここにいるんだ?
 今日も探索にでかけてるはずじゃなかったのか?」
「今日はお休みですよ、たまにはオフの日もないと疲れちゃいます」
「……たまには、か。いいなお前は。
 私なんてこのところ、毎日こうして待機、待機だ」
自分でも嫌気がさすぐらいに湿った溜め息が出る。
最後に迷宮に入ったのはいつだったか。
そんなことすら思い出すことが出来ないのだ。
言うまいと思っていても、ついこうして愚痴がこぼれてしまうのは、
相手が気心の知れたメディ子だからというのも大きな理由の一つだろう。
だが、そんな私にメディ子もまた手厳しく、遠慮のない言葉を浴びせてくる。
「駄目ですよ師匠、こんなところで腐ってるばっかじゃ。
 陰気なイメージまでつくと、ますます人気がなくなっちゃいますよ」
「ま、ますますとはなんだ!
 私に人気がないみたいな言い方をするんじゃないッ!」
629Do me 2/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:43:05 ID:e9mA6b+j
「人気がないのは事実じゃないですか!
 水着を着て人気取りに走っても、見事に空回り……
 このままじゃ師匠の人生、一生このまんまですよ!」
この貧乳娘め。
いくら温厚な私といえども、この暴言は聞き捨てならない。
「ごちゃごちゃうるせー!」
私は腰に挿していた剣を素早く抜きさると、そのままメディ子の顔面目掛けて切り払った。
「ぎゃあああああーっ! ……なんちゃって」
「あ、あれ?」
しかし、なんということだろう。
それはいともあっさりと、メディ子に避けられてしまった。
もちろん、本当に怪我をさせるつもりなんてなかったが、
それにしても鼻先を掠めるくらいの勢いで放った一閃だったのに。
「……ししょー、よく考えてみてくださいよ?
 わたし今、レベル64なんですよ」
「ろ、ろくじゅうよん? お前、いつの間にそんなに……!」
あろうことか、声が裏返ってしまった。
「迷宮を毎日のように彷徨ってたら嫌でもそうなっちゃうってものですよ。
 じゃあ、師匠の今のレベルは?」
「13……」
「レベル13の人の攻撃がレベル64の人にまともに当たると思いますか?」
「思いません」
「ですよね」
「はい」
なんということだ。
いつのまにか、ここまで歴然たる差が開いていたなんて。
いかん。気がつけば口調まで丁寧語になってしまっている。
これでは、仮にも師匠である面目が丸潰れじゃないか。
「だ、だがなメディ子!
 私だって、多少レベルは低いかもしれないが、
 これでもいざというときは周りから頼られてるんだぞ!」
「いざというときって……
 まさか……採取部隊が『ああっと!!』したときの全力逃走じゃないですよね?」
「……………」
「……………………」
気まずい沈黙が流れる。
「……なんだかごめんなさい」
「いや、こちらこそごめんなさい」
互いに謝りあう羽目になってしまった。なんだこれ。
「それにしても……どうやったらもっと使ってもらえるようになるんだろう、私は」
再度溜め息が出る。情けないが仕方ない。
「そこですよ、師匠!」
「どこだ?」
「常春の国の王様みたいなリアクションはやめてください!
 師匠は、"世界樹の迷宮"とは、どんなゲームだと認識していますか?」
一瞬のうちに色んなイメージが頭をよぎり、端的にどう答えればいいものか悩んだが、
私の出した回答はこうだった。
「一瞬の油断が死に繋がり、問答無用でタイトル画面に戻される、
 マゾプレイヤーが泣いて喜ぶ昔ながらの硬派で高難易度なダンジョンRPG……だな」
「そう、それも一側面です。ですが、このゲームにはもう一つの大きな側面があります。
 わかりますよね?」
他に世界樹から連想されるもの――それは、硬派なゲーム性とは対極に位置するもの。
「……キャラ萌え?」
「正解!
 そしてこのゲームのキャラクターには大きな特徴があります。
 『無個性ゆえの個性』、ずばりこれです!」
「『無個性ゆえの個性』……? どういう意味だ」
630Do me 3/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:43:31 ID:e9mA6b+j
「それはですね、つまりこういうことです」
メディ子は得意げに話を進める。
一刺し指をピンと立てて、したり顔で講釈をたれるその姿がなんか無性に腹立つ。
一発殴りたい。
「師匠もわたしも、他のみんなだって、公式には一枚絵でしか存在してないわけです。
 ゲーム中でも一切喋ったりしない、すなわち内面的にはまったくの無個性です」
「ああ、それはそうなるな」
私は素直に頷いた。
「そ・こ・で ですよ。
 公式設定が存在しない、ということはどういうことか?
 すなわち、プレイヤーが任意の人物像を100%自分の好きなように当てはめられるということです!
 これすなわち、100人のプレイヤーがいれば100通りのキャラクターが生まれる、つまりは究極の個性です!」
「なるほど、それが『無個性ゆえの個性』……
 プレイヤーの数だけ私たちは存在するということか」
頷ける話だった。確かにそれは一理ある。
「したがって、"世界樹の迷宮"では、キャラクターの内面が1から10までプレイヤーの想像に委ねられるという点が
 キャラクターが細かく設定付けなされているタイプのRPGと大きく異なっているわけですよ。
 ……そこでわたしを見てください」
メディ子はその場でくるっと一回転した。ふわりと白衣の裾が舞い上がる。
「ほら、わたしって清く正しく美しく、という言葉がぴったりくるような清純派じゃないですか?」
「自分で言うな」
私のツッコミを黙殺して、メディ子はさらに言葉を続ける。
「だからわたしのことを、容姿通りの清純なメディックの少女という設定でゲームを進めてるプレイヤーだっていっぱいいるはずです。
 ところが! 見方次第ではこの清純一直線な容姿が逆のベクトルで生きてくることもあるわけですよ」
「どういうことだ?」
「ふふふ。『清純なようでベッドの中では俺だけに淫乱』とか『ああ見えて実は、血に興奮するサディスト』とか、
 『いや、逆に虐げられるのが大好きなマゾ娘に違いない』なんて妄想が、様々なプレイヤーの中で無限に膨らんでいくのです!」
「ほ、ほんとか? 嘘をつけ」
「嘘なものですか、この私わたしが言うのです」
癪に障るのも事実だが、人気キャラの筆頭ともいえるメディ子に
力強く断ぜられると、つい納得してしまいそうになる。
それにしてもこいつ、こんな話をしておきながら清純派だなんてどの口が言うのだ。聞いて呆れる。
「わかりやすい特徴があるということは、それを起点として、
 正の方向も負の方向にも想像の幅に余地を持たせやすくするということなのです。
 ……ところがっ!」
そこでメディ子は、私をビシッと指差して言い放った。
「師匠は、はっきり言ってキャラが弱いんですっ!」
「な、なんだってー ……って、おい!
 お前、師匠に向かってなんて言い草だ!」
「師匠、自分でガン子さんのことを以前こう言ってましたよね?
 『ツンデレ気取りの性悪女』って。
 つまり逆にいうと、ガン子さんの容姿には、そういう側面を即想像させる魅力があるということなんです。
 ところが師匠にはそれがない……確かに可愛いですけど、一見しただけではただそれだけなんです!
 巨乳なわけでもロリロリなわけでも露出が多いわけでもツンデレに見えるわけでも
 腹黒に見えるわけでもお嬢様に見えるわけでもない、これは大きなハンディです!」
「ぐっ」
他の仲間達の姿を思い浮かべてみる。
そう言われてみると、人気のある面々は確かに――。
なんということだ。私がまさか、そんな――!
「そんな……私になにか強みはないのか、メディ子!」
「うーん……」
メディ子は、考え込んだ挙句に言った。
「おでこ?」
631Do me  4/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:44:13 ID:e9mA6b+j
「わ、私の存在意義は額だけかッ!」
「ちなみにそれも、ソド子さんと……更に今作では、ドク子さんとも被ってます」
なんという無情な追撃。鬼かこいつは。
「じゃあ一体私は、どうすればいいというんだ」
「問題はそこなんですよね。水着でのアピールも無駄でしたし。うーん。」
メディ子は、不躾な視線で私をじろじろと見回した。
「失礼ですけど師匠って……男性経験ないですよね?」
「な、なに言い出すんだいきなり! バカかお前は!」
しどろもどろになって答えてしまう。
自分の頬が赤くなっていくのがわかる。
「……相変わらずのわかりやすい反応ありがとうございます。
 よし、ヴァージン喪失の場面を武器に、ここで性的にアピールしましょう!
 師匠がこの先生きのこる道はそれしかありません!
 今の師匠には……愛もあります! 悲しみもあります! でも……陵辱がないでしょうっ!」
「待て! おかしいだろうその理屈は!
 なんでそうなるんだ!」
「それが一番の手段なんです! 男なんて単純なんですから、
 師匠のそんな姿を目にしたら一発でメロメロになりますよ!」
「そんなにうまくいく保障なんてどこにもないじゃないか! そんな博打が打てるか!」
「ここが最後の勝負時なんです!
 師匠はこのまま、いちかばちかの賭けもせずにジリ貧人生でもいいんですか!」
辛い。それを言われると辛い。
もう宿で待機し続けるだけの毎日は嫌だ。私だってまた一軍で脚光を浴びたい。
でも―― だけど―― しかし――
「さあ、決断を!」
ずい、と近づいてくるメディ子。
その表情は真剣そのものだ。
言ってることは滅茶苦茶に思えるが、こいつはこいつなりに、私のことを思ってくれているようだ。
もし本当に上手くいくのなら、もう一度栄光に満ちた日々が私のもとへ巡ってくるのだろうか。
そして、私は覚悟を決めた。
黙っていても、状況は好転しないだろう。このままくすぶり続けているぐらいなら――
「……わかった。やってみる」
「その意気です! 師匠!
 わたしは心から応援してますからねっ!」
目を輝かせたメディ子は私の手をぎゅっと握ってぶんぶんと振った。
「こら! レベル64の腕力で力任せに手を振るな!
 痛い! 痛い! ちぎれる!」
ああ。私はなんだか、とんでもないことを了承してしまったのかもしれない。
早くも後悔の念が襲ってきた。


「……というわけで、師匠のことよろしくお願いしますね」
「待て! なんだこの状況は!」
「はい? なにか気になる点でも?」
メディ子の行動は素早かった。
私の気が変わらないうちに、ということなのか、
あのあとすぐに宿を飛び出すなり、その一時間後には男を連れて戻ってきたのだ。――二人。
「なにかって…… は、初体験をするのに二人も必要ないだろ?」
「んー、わたしも最初はソド男さんにだけ声かけるつもりだったんですけど
 ここにくる途中でダク男さんにバッタリ会っちゃって、
 事情説明したら『じゃあ俺も混ぜて』って言われて、押し切られたんですよ。
 まあ、初めてがそういうのもレアで、記念になるかなあって思っちゃったんです」
「思っちゃったんです、じゃない! このバカ娘!
 初めてで二人相手になんて出来るか!」
覚悟を決めていたとはいえ、こんな状況なんて想定してるはずもない。
私はメディ子に対して精一杯の抗議を行った。
632Do me  5/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:44:36 ID:e9mA6b+j
「そう怒るなよ、師匠ちゃん。いいじゃん別に?
 メディ子ちゃんだって悪気があったんじゃねえんだし」
青髪のダク男がニヤニヤしながら言う。はっきり言って私の嫌いなタイプだ。
「なにが師匠ちゃんだ! お前に気安く呼ばれる筋合いはない!
 大体お前が無理についてきたのが悪いんだろ?」
「別に無理についてきたつもりはないんだけどな。
 ちょっと頼んだらすぐOKが出たから来ただけさ、なあメディ子ちゃん?」
「うーん……そうですね、そんなに強く断りはしなかったかなあ」
ほんの少し困ったような顔を浮かべるメディ子だったが、
そんなに悪びれている様子でもない。
結局悪いのはこいつか。
「メディ子! お前はというやつは……!」
「まあまあ、落ち着いてパラ子ちゃん」
それまで黙って私達のやりとりを聞いていた赤髪のソド男が口を挟んだ。
「ようするに、一人で僕達二人の相手をするのが嫌なだけだろ?
 だったらさ」
「あ……」
ソド男は背後からメディ子に近づき、いきなりその両胸を揉みしだいた。
不意をつかれたメディ子が小さく声をあげる。
「メディ子ちゃんにも参加してもらおうよ。そうすれば問題ないじゃん」
「お、いいねそれ。4Pだ、4P」
ソド男の発言に迎合して、ダク男も耳障りなはしゃぎ声をあげる。
「どう? メディ子ちゃん?」
なおも衣服ごしに、胸の先端にあたる部分を弄くりながら、ソド男はメディ子の耳元で囁いた。
「ん……いいですよ……」
「メディ子! 本気で言ってるのか!?」
「はい。師匠の側で見ていたいというのもありますし……
 あはぁ……こういうのも……んっ……キライじゃないですから」
胸を弄ばれ、息を荒くしながらも答えるメディ子。
「おお、そうこなくっちゃ!
 んじゃオレは、先に師匠ちゃんの方相手にさせてもらうかな」
「あ、待って……」
「ああ?」
私の方に近づいてこようとしたダク男の服の裾をメディ子が掴んだ。
「最初は……っ……二人ともわたしがお相手します。
 師匠、きっとまだ緊張で固くなってるから……」
「まあ、いいけどよ。
 そんなこと言ってお前、自分が好きモノなだけなんじゃねえのか?」
「……ふふっ、それも少し……あるかなあ」
そう言って淫靡な微笑みを浮かべるメディ子の顔は、既に少しずつ上気し始めていた。
「ししょー、そこで見てて下さいね。
 お手本を見せてあげますから」
「メディ子……あんた、ほんっとにどこが清純派……」
「あは、言ったじゃないですか……
 これも無数に存在するわたしの一人に過ぎないんです」
「なにゴチャゴチャ言ってんだ?
 まあいいや、まずはしゃぶってもらおうかな。
 ……ソド男、いつまでも胸ばっかいじってないで離してやれよ」
ソド男は肩をすくめると、メディ子の腋の下を通して胸に伸ばしていた手を離す。
解放されたメディ子は、ダク男の足元に跪いた。
633Do me  6/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:45:02 ID:e9mA6b+j
「それじゃ、始めますね」
さっさとやれよという代わりに無言で顎をしゃくりあげるダク男の様子を確かめると、
メディ子はズボンに顔を埋め、鼻で息を大きく吸い込んだ。
「ふうっ………んんっ…はぁ……」
そのまま顔中を股間に擦り付ける。
「あはぁ……だんだん、おっきく、なってきました……」
ダク男の股間は、ズボンの上からでもはっきりそうわかるほど膨れ上がっていた。
「ほんとに夢中だな、お前。そんなにチンポに顔なすりつけるのが好きなのか?」
「はい。ズボンの上からでも、やらしいにおいがします……ああ、おちんちんのいいにおい……いとおしいです」
メディ子はダク男の股間を、円を描くような動きでズボン越しに舐めまわした。
いつの間にか左手では、ソド男の股間を撫でさすっている。
そちらの方も膨れ上がっているのが、遠目にも見てとれた。
部屋には、ドクンドクンという音だけが響き渡っている。
――ドクンドクンだと?
違う。これは、私にだけ聞こえてる音――私の心臓の鼓動の音か。
これまでに味わったことのない不思議な感覚だった。
親しい少女が男の股間に顔を埋めている様子を目にして、私は興奮しているというのか。
「んっ、れろ……こんなに大きくしちゃって、凄く窮屈そうです……出してあげますね」
メディ子は器用にも、空いた右手でダク男のベルトに手をかけた。
カチャカチャとという音が響き、それが外される。
続いて、ジッパーに手をかけ、引きおろす。
「あっ……」
その奥から飛び出してきたものを目の当たりにして
小さく声をあげてしまいそうになり、私は慌てて口を押さえた。
勃起したペニスを目にするのは、生まれて初めてのことだったが、
それは想像していたのとはまったく違う形状だった。
ペンのように、きっちりとした直線で構成された先細りの棒を漠然と想像していたのに、
実際のそれは、上向きに反り返っていて例えるならそう――まるでキュウリのようだった。
それでいて、先端だけはキノコのように奇妙な膨れ上がりを見せている。
人間の肉体の一部に、あんな不思議な形をしたものがあるなんて。
そもそも――そもそも、なぜあれが普通にズボンの中に納まっていたのだ?
「んはぁ……あぁん、凄いにおい……頭くらくらしちゃいます」
メディ子は、鼻をくんくんとひくつかせて、その香りをいっぱいに吸い込んでいる。
「ああ、最近忙しくて全然洗ってないからな。
 それに、女とヤる暇もなかったからかなり溜まってるぜ。嬉しいか?」
「嬉しいですぅ……くさいおちんちんから濃いせーえき、いっぱい出してほしいです…んぅぅ」
「ったく、どうしようもねえな、てめえはよ。
 ほら、ソド男の方も脱がしてやれよ、放置してると可哀想じゃねえか」
「あ、ごめんなさい……ぃ」
メディ子はダク男のペニスから顔を離すと、
先ほど同様にいそいそとベルトを外し、ジッパーをおろす。
「ぁぁ……おちんちん二本目、出ちゃいました」
待たせてごめんね、というかのようにそれにいとおしげに頬擦りをする。
ソド男のペニスは根元から先まで真っ直ぐ伸びた円柱状の剛棒であり、まだ私が想像していたものに近かった。
先端が笠状に膨らんでいるがついているのは変わらないが。
ダク男に比べるとやや短い。その代わり、太さはダク男に比べて勝っている。
どうやら、女性のバスト同様に、個体差がかなりあるらしいという見当がついた。
だが、どちらにしても気色悪いという点ではまるで違いがない。
なのに――この醜悪な物体から目を離すことが出来ない。
露出された二本のペニスに向かって、交互にちらちらと目を向けてしまう。
バクバクと胸を打つ鼓動が、ますます早くなる。
ひょっとして私のこの鼓動は、本当にこの場にいる全員の耳まで届いているのではないか、
そんな馬鹿げた考えまで脳裏によぎる。
634Do me  7/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:45:24 ID:e9mA6b+j
「……ッ!」
ふいにダク男と目が合った。
一瞬だけ視線の交わったダク男は口を歪めて――嗤っていた。
私の心の奥底まで見通すかのように。
慌てて視線を逸らし、気づかぬフリをする。
「ほら、いつまでも頬擦りばっかりしてないで、そろそろ咥えてくれる?」
頬をぬるぬるしたもので光らせたメディ子は、ソド男の頼みにこくりと頷くと、
先端の部分をぱくりと咥え込んだ。
「じゅぷっ……くちゅ………じゅく、ちゅぷ」
そうしておきながら、幹の部分に手を沿え、前後に滑らせる。
「ああ、気持ちいいよ。メディ子ちゃん、またフェラ上手くなったんじゃない?
 こりゃ、暇を見ては相当な数咥えこんでるね。迷宮の中でもさんざんやってるんでしょ?」
メディ子は否定も肯定もしなかった。
ただ夢中で、目の前のペニスへの奉仕を続けている。
「ちゅぷ……れろ……んんぅ……おいひいれふ」
「そうか、じゃあ、チンポ大好きなメディ子ちゃんに、こっちの方も味わってもらわなきゃな」
今度はダク男のペニスが、メディ子の眼前に突き出される。
「んぅぅ、こっちにもおちんちん……」
メディ子は嬉しそうに、そちらの方へと舌を伸ばした。
軽くキスをしたあと、円を描くような動きで先端を舐め回す。
「おら、そうやって一本に集中せずに、交互にやれよ」
「ふぁい、ごめんなさい」
細く長いペニスと太く短いペニス。
命じられた通り、メディ子はそれらに交互に舌を這わせた。
舌先で触れられないときは手で愛撫し、扱きあげるのも忘れない。
「ちゅる……んっ、美味しいよぉ……おちんちん、すごくおいしいですよぉ…ぁぁん…」
「どっちの方が美味しい?」
二本のペニスへの奉仕に余念のないメディ子に、ソド男が尋ねる。
「うー……どっちもれふ……くらべられません」
「どっちも、ってのはずるいんじゃないの?」
「らってぇ……どっちもおいしいんですもん」
「そうか、じゃあ同時に味わってみるか?」
ダク男の口角がひきつり、底意地の悪さがそのまま表れたような顔つきになっている。
「ふぁい?」
「口を思いっきりあけな。二人でつっこんでやるよ」
「はい………んあっ」
メディ子が、言われたとおり大きく口をあける。
ダク男とソド男は顔を見合わせてにやりと笑うと、
その口中にペニスを押し込んだ。
「んんん……んんぅぅ」
さすがに苦しそうに呻くメディ子。
「どうだ、二本同時に咥えられて嬉しいだろ? ほら、もっと舌を使えよ」
「はぁ…はぁ………ふひのなかへ、おふぃんいひんいっあいにあっひゃってあう」
言葉にならない呻き声を漏らしながら賢明に舌を動かす。
「ぎゃははは! なに言ってんのか全然わかんねえ」
馬鹿笑いしながらダク男は、さらにペニスを奥までおしこもうとしているようだ。
端から見てるだけで反吐がでそうになる。
だがメディ子は、苦しそうにしているが決してそれを嫌がってはいない。
目が蕩けそうにトロンとしている。
なぜああにも。私には――わからない。
ひとしきりメディ子の口中をいたぶると、ようやくダク男とソド男はペニスを引き抜いた。
「けほっ、けほっ……はぁ……はぁ」
ようやく自由になったメディ子が咳き込む。
「大丈夫? ちょっとひどかったかな……って、おっと……その心配はなかったか」
メディ子は、咳き込みながらもソド男のペニスに手を伸ばしていた。
そして、咳がおさまるのすら待ちきれなかったという様子でそれに再びむしゃぶりついていく。
635Do me  8/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:45:46 ID:e9mA6b+j
「やば……そろそろ出ちゃいそうだ」
「もうか? 早いな、お前」
「うるさいな、僕だって溜まってたんだよ
 ……ほら、メディ子ちゃん、口の中で出してあげるからね」
口いっぱいにペニスを頬張ったまま、上目遣いにソド男を見つめ、メディ子が頷いた。
じゅっぽじゅっぽという卑猥な音をたて、さらにペニスを吸い上げる。
「イくよ……あ、出る! うぅぅ!」
メディ子は目を閉じて、自分の口の中に精液が注ぎ込まれていくのを
うっとりと堪能しているかのようだった。
「……ふぅ、良かったよ」
ソド男のペニスが引き抜かれたメディ子の喉から、ごくりという音がした。
口の中に溜まっていたものを残らず嚥下したらしい。
さっきまであんなに固くなっていたソド男のペニスは、今はだらりと力なく垂れ下がっている。
「すごく美味しかったです……ありがとうございました」
「はははっ、よかったな、大好きな精液を飲ませてもらえて。
 で、オレはまだイってねえんだけどさ」
「あ、すぐに……続きをしますね」
「いや、待て」
ペニスを再び咥え込もうとしたメディ子をダク男が制する。
「はい?」
「……お前、マジで趣旨忘れてないか?
 今日の主役は誰だ?」
「あ……」
マジかよ、という顔でなされたのダク男の問いに
しまった、という顔でメディ子が答える。
「ししょーです」
「だろ? じゃあ、そろそろ師匠ちゃんにも参加してもらわないとな。
 さっきから、ずっと物欲しそうな顔でこっちを見てるんだぜ」
「バカなことを言うな! だ、誰がそんな!」
「あ? そんなことをどの口が言うんだ?」
ダク男はゆっくりと私の方へ向き直り、言葉を続けた。
「気づいてないと思ってたのか?
 お友達……いや、弟子か? どうでもいいけどな。
 弟子がオレとソド男のチンポに夢中で奉仕してるのを見て、自分でもわけわかんねえぐらいに興奮してたろ?」
「………誰が」
やっとのことで口にした否定の言葉は、自分でも滑稽なほどに弱々しかった。
屈辱だった。
こんな男に見透かされていたなんて。
「ししょー……大丈夫ですか?」
メディ子が不安そうな視線を送ってくる。
「大丈夫だ、メディ子。
 色々納得のいかないことはあるが、今更やめるなんて言ったりはしない。
 来い、ダク男、相手をしてやるよ」
「おーおー、強がっちゃって。
 まあ、それならお言葉に甘えるとするさ」
ダク男はこちらに向かって近づいてきたが、
途中でふと振り返ると、メディ子に声をかけた。
「おら、メディ子ちゃん。お前も来いよ。
 師匠の姿、しっかりと見てやんな。
 異存はねえよな、師匠ちゃん?」
「……好きにしろ」
ソド男は遠巻きにこちらを眺めている。
そして、ダク男とメディ子が私の間近へとやってきた。
636Do me  9/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:46:08 ID:e9mA6b+j
「んじゃ、今度は師匠ちゃんに口でやってもらおうか」
反り返ったペニスが、私の前に突き出される。
間近で見るそれは、禍々しいだけではなく、
とてつもなく巨大なものに見えた。
こんなものが体内に侵入してくるなんて、俄かには信じられない。
「そんなにじっくり見るほど気に入ったのか?
 でも、見てるだけじゃ一生終わんねえぞ」
「…………」
私は、仕方なくペニスへと手を伸ばした。
幹に指を絡め、握りこむ。
熱い。
そして、脈打っている。
これが、男性の――。
鼻を近づけ、そっと匂いをかいてみる。
メディ子の言っていたとおり、頭のくらくらするような強烈な匂いだった。
むせ返るような男くさいにおいと、メディ子の唾液の匂いが混然一体となっている。
だが、100%不快かというとそうではない。
――そんな自分が、今は不快だった。
先端から、透明でぬるぬるした液が滲み出ていた。
そこに舌を触れさせてみる。
しょっぱい
見よう見まねで、さっきメディ子がやっていたように
先端の部分を口に咥え、幹の部分を扱いてみる。
たちまち口の中いっぱいにペニスの香りが充満する。
「ちゅぱ……んちゅ」
昨日までは――いや、つい数時間前まではこうなるなんてこと考えてもいなかった。
まさか、男のペニスを口に含むようなことになるなんて。
「んっ………くっちゅ、ちゅう……」
「……ああ、やめやめ。ストップ」
突然、ダク男から待ったがかかった。
こいつ、一体なんのつもりだ。
「やっぱだめだな、処女は。
 お前ヘタくそすぎるぜ」
「なんだと、バカにする気か!」
ついカッとなり、私はダク男に食って掛かった。
これはダク男の策略なのだという想いは、この時の私の頭の中には一切ない。
「んなこといってもなあ、じっさいヘタだからしょうがねえだろ?
 これじゃいつまで経ってもイけねえぜ」
「……じゃあもっと、試してみろ!」
私はダク男を睨みつけると、再度ペニスに顔を近づけた。
馬鹿にされたままで黙っていられない、その一念だけで懸命に舌を這わせる。
先端に、根元に、何度も口づけをし、舐めまわす。
「はぁっ………ふぅ……れろ、れろ」
幹を上唇と下唇の間に挟みこみ、そこで扱きあげる。
「どうだ……これでも、か?」
「けっ、やれば出来んじゃねえか」
ダク男が息を荒げ始めた。
不覚にも、どうだという愉悦がこみ上げてくる。
私は更にペニスへと強い刺激を与えた。
喉奥にあたるまでペニスを深く吸い込み
先端まで一気に唇を滑らせる、ということをことを繰り返した。
このまま一生ペニスの匂いが口中にこびりつくのではないか、そんな錯覚に陥いる。
「おぉし、そのデコにザーメンをぶっかけてやる、おら、顔あげな!」
「!?」
637Do me  10/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:46:33 ID:e9mA6b+j
ダク男は私の口からペニスを引き抜くと、額へとあてがった。
「や、やめ………!」
言葉を最後まで口にすることは出来なかった。
目の前にその裏側を晒しているペニスが何度も跳ね上がり、
そのたびに額に熱いものが降り注いだ。
「あああっ……あ、熱い……」
白濁したそれは、眉間をつたい、やがて鼻をこえて唇にまで降りてくる。、
先ほどまでのペニスの香りとはまた違う、生臭い香りが鼻を襲う。
「アッハッハ! いい顔になったじゃないか、似合ってるぜ師匠ちゃん」
「くっ……き、貴様………
 め、メディ子!?」
ダク男を睨みつけようとしていると、突然、メディ子の顔が横から迫ってきた。
「ししょー……凄く、いやらしかったです……
 わたし、見てて興奮しちゃいました……
 でもせーえき……もったいないです」
そういうといきなり、私の額に舌を這わせてきた。
一滴も残すまいと、丹念に顔中の精液を舐めとっていく。
「メディ子……何を……!」
「おふほわけ、れふ」
「んん!? ……んんー!」
唇を唇で塞がれた。
どろりとした苦い液体が口の中に注ぎ込まれ、
続いてメディ子の柔らかな舌が私の中まで押し入ってくる。
精液が潤滑油代わりになって、二つの舌がぬめぬめと絡み合う。
舌先に苦い味が広がった。
「ひひょお……わたひ、もう……」
「めじぃ……こ……」
そういえば――これが私のファーストキスか。
頭がぼおっとする。
「あらら、これはまた……」
「ははっ、美しき師弟愛だな、おい!」
もはや夢か現実か、その感覚すら極めて希薄だった。
ソド男とダク男の笑い声が、遥か遠くから聞こえてくるかのようだ。
メディ子の舌は執拗だった。
精液を残らず注ぎ込んだ後も、一向に私の中から出て行く気配を見せない。
舌の裏側や歯茎といった部位まで、ゆらゆらした動きでねっとりと舐めまわしてくる。
「んんぅ……ひひょおぉ……」
「こら……いいはへんに……ぷはっ、……しろ」
半ば強引にメディ子の顔を引き剥がす。
不本意ながら、注ぎこまれた精液は飲み干してしまった。
「ははは、いいもん見せてもらったぜ。
 ……すぐにブチこんでやってもいいけど、せっかくのこの場面でそれも勿体ねえな。
 このもっとまんま二人でレズってるとこ見せてくれよ」
「ああ、いいねそれ。ぜひ僕も見たいな」
「ふざけるな、誰がそんなことを……!」
だが、それを望んでいるのは男二人だけではなかったらしい。
「……ししょーは、イヤですか?」
「え?」
ドキリとして、声を発した主の目を見つめ返す。
先程のキスの余韻か、メディ子の瞳は潤んでいた。
「わたし、師匠のことほんとに好きですよ。師匠となら、全然イヤじゃないです。
 一緒に……気持ちよくなりませんか?」
「メディ子、私もお前のことは好きだ。
 だ、だがそれは、そういう意味じゃなくて、その、弟子として……」
638Do me  11/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:46:54 ID:e9mA6b+j
メディ子が私の胸に飛び込んできた。胸元にぎゅっとしがみ付かれる。
「ししょお、好きぃ」
「メディ子……」
くそっ、なんだってこいつはこんなに可愛いんだ。
なるほど、これなら並の男はひとたまりもないだろう。
人気のある理由がよくわかった。
潤んだ目を上目遣いに向けられると、その気はなかったはずの私までドキリとしてしまう。
――いや、本当に私にその気はなかったのか?
もしかすると、これまでも気づかなかっただけでメディ子に対して師弟愛以上のものを抱いていたのではないのか?
それともこれは、このまま情欲に溺れてしまいそうなことに正当化するための言い訳に過ぎないのか。
もう自分で自分がわからない。
「ししょー?」
メディ子が、不安そうに自分を見上げる。
その儚げな様子に、ある種パラディンの職業病とでもいうべき、
この子を護ってあげたいという衝動がこみ上げる。
私は無言でメディ子を抱きしめた。
「ああ……嬉しい……」
ああ、もうどうだっていい。
どこまでも流されてるような気もするが、知ったことか。
毒を食わば皿までだ。
恐らくは卑しい笑いを浮かべてるであろう、二人の男の視線も今は気にならなかった。
「ちょっと待って下さい、服脱ぎますからね」
メディ子は、私の腕からするりと抜け出すと着ていた服を脱ぎさり、ベッドに横たわった。
案の定、胸はほとんどない……というよりも完全にぺったんこだ。
淡い桃色の乳首や体のラインまで含めて、子供の肉体のようだった。
更にそれに拍車をかけているのは下半身だ。
毛の生えていないつるつるの秘所は、一見するとまさしく幼女のそれだ。
「ほら、師匠も……わたしだけだと恥ずかしいです」
「ああ」
私も、メディ子にならって身につけているもの一切を脱いでいく。
別に今も鎧を着込んでいたわけではない。
一糸纏わぬ姿になるまでには時間はかからなかった。
寄り添うように、メディ子の傍らに横たわる。
「わぁ……師匠、綺麗です」
私の裸体を見て、メディ子がうっとりとした様子で溜め息をつく。
「お、お世辞はやめろ、恥ずかしい!」
「お世辞じゃないですよ、師匠、すっごく綺麗な体のラインしてます。
 わたしなんてこんな幼児体型ですから……羨ましいなぁ」
ほぅと溜め息をついて、私の胸へと手を伸ばしてくる。
「ほら、おっぱいだってこんなにぷるんぷるんしてて。
 ……意地悪したくなっちゃいます」
「こら……やめろ」
「やめません」
メディ子は、そのまま手のひら全体を使って私の胸を愛撫してきた。
「ん……」
柔らかな快感がこみ上げてくる。
「ふふ……師匠、可愛いですよ……」
「ばか……ぁぁん!」
唐突に、大きな声を漏らしてしまった。
メディ子が、空いた手を私の脇腹に伸ばしてきたのだ。
触れるか触れないかぐらいの絶妙な動きで、つつと私の肌の上で指を走らせる。
「くすぐったいですか?」
「くすぐったい……でも」
気持ちよかった。
自分一人ではこれまで味わうことの出来なかった快感がこみ上げてくる。
639Do me  12/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:47:21 ID:e9mA6b+j
「師匠、凄く敏感な体してるんですね」
メディ子は悪戯っぽく笑い、
私の体のありとあらゆるところを愛撫してきた。
太ももを撫ぜ、首筋にキスの雨を降らせ、鎖骨に舌を走らせる。、
私は、その度にあられもない声をあげてしまう。
「あーあ、パラディンなのに素肌の防御は全然駄目じゃないですか?
 全身性感帯なんですね、ししょーってば」
否定できなかった。
ほんの少し、性器でも乳首でもない、
他のどこかに触れられるだけでゾクゾクとした快感が背中に這い上がってくる。
「ふふっ、いいんですよ。嬉しいです。
 もっと気持ちよくなってくださいね、師匠」
そうは言われても、自分ばっかり気持ちよくなるのも嫌だ。
私も、メディ子の胸に指を伸ばした。
少女というよりも、少年のような胸。
その中心にある突起を、人差し指の先端で優しく刺激してあげる。
たちまちのうちにそこは、私の指先で固くツンと尖っていった。
「あぁん」
小さく喘ぐメディ子と目が合った。
どちらともなく顔を近づけ、舌を貪りあう。
空いた手を相手の秘所に伸ばすタイミングも、ほぼ同時だった。
メディ子のそこは、既にしっとりと潤っていた。
散々虐められた私は、間違いなくそれ以上だったろう。
下腹部から漏れてくるぐちゅぐちゅという淫らな音がそれを雄弁に物語っていた。
「メディ子……っ」
「あぁん、ししょぉ……すっごく、気持ちいいいです……」
快感の濁流に飲み込まれながら、何度も口づけを繰り返し互いのとろとろした唾液を交換する。
このままずっとこうしていたい。
心からそう思ったのに、ダク男の一声でその想いは砕かれた。
「ようし、楽しませてもらったぜ。
 そろそろオレたちも混ぜてもらおうか」
ダク男とソド男の股間のペニスは、一度射精する前と同じようにそそり立っていた。
「えー……それはひどいです、もっとししょーとちゅーしていたいのに」
さすがにメディ子も抗議する。私もまったく同じ思いだった。
「まあ待てよ、オレにいい考えがあるんだよ」
「……?」
怪訝な顔をする私たちに向かって、ダク男が言葉を続ける。
「お前ら、向かい合って四つん這いになって尻を突き出せ。
 後ろから入れてやるから、キスでもなんでも好きにすりゃいいじゃねえか」
「それは……いいかも……」
メディ子はあっさりと同意してしまった。
この先の快感を想像してか、ますます頬を赤らめている。
「わ、私はそれは……」
「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ、ししょー。
 前からでも後ろかでも平気です。
 おちんちん入れられるのって、すっごく気持ちいいんですから」
「でも……」
「ね?」
「……わかった」
私は小さく頷いた。
ここまでやっておいて、今更ためらうことがあるとも思えない。
言われたとおり、私たちは言われたとおりに向かい合った形で四つん這いになった。
「それじゃあ、オレが師匠ちゃんのこと女にしてやるぜ」
私の背後に立ったのは、ダク男の方だった。
「ったく、こんなにぐしょぐしょにしやがって。弟子同様、淫乱な女だな」
ダク男の悪態を気にしてる余裕はなかった。
640Do me  13/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:47:48 ID:e9mA6b+j
秘所の入り口にいきり立ったものをあてられ、さすがに不安で体がビクッと硬直する。
「ししょー」
目の前にニコリと笑うメディ子の顔があった。
「だいじょうぶ。大丈夫ですよ」
「ん……」
その笑顔に励まされ、コクリと頷いたのと、
ダク男が私の中に押し入ってきたのはほとんど同時だった。
めりめりと引き裂くような痛みが下半身を襲う。
「……ほら、入ったぜ?
 おめでとう、これでお前も立派な女になれたってわけだ」
痛みこそ消えなかったが、かすかな快感がその奥深くで燻っている予感がする。
男女の性行為というのは、こういうものだったのか。
「あ、そこは違いますっ!」
唐突にメディ子が叫び、背後に立つソド男の方に首だけ振り返った。
「いや、いいんだよここで」
「だってそこは、おしり……」
「パラ子ちゃんは今日が初めてじゃないか。
 せめてメディ子ちゃんも同じような思いをしないと不公平じゃないか、そうだろ?」
「……そうですね、わかりました」
メディ子は、私の方へと向き直った。
「メディ子、お前……」
「これでわたしもバージン喪失……ししょーと一緒ですよ」
微笑んだメディ子の顔がその直後、苦痛に歪む。
「んっ……ああっ、い、いたい……」
ソド男がお尻への挿入を開始したらしい。
「やんっ……んん、んんぅっ………うう」
少しずつソド男が腰を進めるたびに、メディ子が痛々しい声をあげる。
「さすがにきついな……でもほら、全部入ったよ」
「はい……奥まで……あたってます」
メディ子が息を荒げて喘ぐ。
「んじゃ、そろそろ」
「ああ、動いてやるかっ!」
ダク男が、ペニスの出し入れを開始した。
メディ子の体も前後に激しく揺すられている。
「ぁあっ………はふぅ………んんっ!」
「おちんちんが……お尻のあな、こすってますぅ……!」
入れられただけの時とは比べ物にならないほどの激痛が下半身を襲う。
「ししょお、ちゅー……ちゅーしてください」
「ああ……メディ子っ……んん……」
私は、ダク男に激しく突かれながら、無我夢中でメディ子と口を重ねた。
するりと舌をうごめかせ、幾度も絡めあう。
少しずつ秘所の痛みが薄れ、代わりに快感がこみ上げてきた。
「……るっ……はぁ……んぅぅぅ! あぁぁぁっ」
「おらっ! 初めてでなにヨガりまくってんだ?
 マジで笑わせるな、オイ!」
膣の内部を擦るペニスの動きと、メディ子の舌の柔らかさ、暖かさだけを感じる。
まるで自分の体が口と性器だけになってしまったかのようだった。
やがて、子宮の奥にどくどくと熱い液体が注ぎ込まれるのを感じたが、
それでも、私とメディ子のもつれ合った舌が離れることはなかった。
641Do me  14/14  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:48:11 ID:e9mA6b+j


欲望を満たした男たちが引き上げていったあとも、
私とメディ子は、裸のまましばらくベッドで抱き合っていた。
「なあ、メディ子」
「はい、なんですか師匠?」
満足気な顔つきで私に頭を撫でられているメディ子がまんまるな瞳を向けてくる。
「私の人気を向上させるための話だったよな、これ」
「そうです」
「……なんだか途中から、当初の目的を見失いまくりだった気がするんだが」
「気のせいですよ」
「これで本当に人気が出るのか?」
「んー……たぶん。
 大丈夫ですよ、師匠なら」
私はわざと大袈裟に溜め息をついてみせた。
そんな私を見てくすりと笑ったメディ子は、やっぱり小憎たらしいほど可愛いかった。

(おしまい)






642Do me  うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/09(月) 23:49:57 ID:e9mA6b+j
いじょーです。
色々とアレだけど、書いてる身としては凄い楽しかった。
お付き合いくださった人、どうもありがとう。
643名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:01:54 ID:LXTSmu/C
エロ面白かった。
644名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:20:57 ID:uq1oZG2F
ありそうでなかった(かどうかは言い切れないけど)本格的にメタなエロパロktkr!
メディ子に師匠もエロかわいかった!GJ!
645名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:33:14 ID:ASE08U1Q
メロスGJ。
師匠とメディ子は妙に使いづらいと思ってたら、
例のマンガでキャラが固まってるからだなと妙に納得。
646名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 10:36:03 ID:TKloYAtH
>>642
GJ
今回エロっつーかまさに「パロ」やねw

あと、ものっそい今更だけど、保管庫あさってて、いつぞやのガン太Xバド子ものに出演してた、
「彼氏ナシ」のガン子さんに、実は彼が居るうえに、いっちゃん濃ぃいプレイをしてることに気づいたw
647名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 10:37:08 ID:TKloYAtH
それと、せかきゅー保管庫管理人氏、乙です。

老ガンナーを操っての死出の戦い、頑張ってくださいw
648名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:46:38 ID:M7Dz+51C
うおおおおおおおししょおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
649名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:56:52 ID:00XpW2cx
>>622
カラーverとか投下されたらムラムラが止められないじゃないか

ということで今度はドリ子が
いや、どっちかっつーとガン子かな?
ttp://www3.uploader.jp/dl/sekaijyu_x/sekaijyu_x_uljp00082.txt.html
650名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:25:14 ID:ejTxGjoF
>>642
GJ!
前半でさりげなく京極やパタリロネタ入ってんの好きだ
あと、SSのタイトル、いつも同じバンドの曲名からつけてるよね
どんだけ好きなんすかw


>>649
こっちもGJ!
足だけでどれだけ続くのか次も期待して待ってるぜ
651名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 11:16:46 ID:jCFJ0hBO
足フェチの時代始まったな。
652名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 14:30:55 ID:VD6pe1lo
足フェチの流れに逆らうようにそっと投下……
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=225

き、気分転換に、コスプレネタで明るいパロディを書くつもりだったんだからね!
653名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:52:53 ID:/NUHBxCW
どこが明るいって? こんな未来は全力で阻止するんだレン評議員。
654名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 08:17:12 ID:2qnBCmDh
>うるるさん
面白かったです。
そしてダク男はこういうプレイにノリノリで付き合っているなかなかの役者なのだと私は妄想するっ。
655名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:47:19 ID:qGaZa5FH
>>652
エロっていうかアフター世界樹なお話だね。なんか真面目に読んじゃったよ。
WIZで街への階段の手前に魔除けをストックする施設と宿屋が出来ちゃう話とか思い出したw
656642:2008/06/14(土) 02:55:11 ID:ipg/yZG0
コメントくれたみなありがとー。
また、楽しんでもらえる話書けるようにがんばるよ。

そして、まとめサイト管理人さま、
いつもお疲れ様です&ありがとうございます。


>>652
コンパクトな分量でビシッとまとまってて
羨ましい、こんな話書けるようになりたい。
657652:2008/06/15(日) 01:03:17 ID:wcEKN3dA
さまざまご評価ありがとうございます
なんだか想像以上に読んでいただけてしまっているようで、すごく申し訳ない気持ちで一杯に……
次はちゃんともっと実用的なものを!


それはそうとスリーハンドレッドネタが近日後悔予定っ
……やっぱり実用性ないのぉ……
658名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 01:16:47 ID:wP/m/CJH
「実用性」って……いや、何でもない。
次回作にも期待していますよw
659名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 01:39:25 ID:jhVyqV0c
エロメインだろうがエロはオマケだろうが、エロのカケラもなかろうが、面白きゃ読む。
で、投下されなきゃ良し悪しなんかわからん。
自信を持って出された物なら、読んで共感する人もきっといるはずだ。ここ人多いし。
660名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 08:31:58 ID:nPiiV9+6
>>652
何だと!次こそツルツルたんのコスプレエロでは無いというのか!?


嘘ですごめんなさい俺もエロメインのものも、そうじゃないものも、どっちも美味しく頂いてるよ
それぞれにそれぞれの楽しみ方があるから、どっちの方が良いとか選べるわけも無い
人によっては自分の興味向くもの以外どうでもいいってヤツもいるだろうが、
多くの住人は「それはそれ」で楽しんでるんじゃないかな
661名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 14:36:02 ID:PzXlnMI5
ツツツツたんとフロストガールが、名前をまともに呼んでもらえない事に
ついて語り合う、という電波が。
662名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:25:37 ID:R/qaLnsk
幼妊婦の診療がしたくなった薬泉院のおにーさんが「僕は、児ポ法に屈しない…!」って
二重超執刀で時間停止して、レベルカンストして調子乗ってるカメ子姫子メディ子を次々孕ませる展開マダー?
663名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 02:33:37 ID:KiypE8HV
久しぶりに来たら、良作祭りで吹いた。
みんなGJ!

それにしても>>659とか>>660とか、このスレは優しいな。ほっとするわ。(皮肉でなく)
俺の知ってるエロパロスレってのは、もっとこう独善(ry
664名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 04:04:40 ID:iy2ppMLM
人生楽しまなきゃソンソン

>>662
助手にそれがばれて、脅されたツキモリ先生が性奴隷になる展開マダー?
665名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 07:51:44 ID:bbEnl80g
実際、このスレは書き手も読み手も本当に大人揃いだと思う。
色んなスレ見てるけど、エロパロの中でもトップクラスに平和なスレだよ。
ひどいとこはほんとにひどいからな……
666名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 09:08:49 ID:zKWyI5Si
アトラス系では奇跡だよな
携帯ゲーム系では世界樹系はスレ乱立で煙たがられてるし
PSP派やととモノ。スレでは凄い攻撃受けてるし
667名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 19:53:40 ID:5Stg1A3o
助手はドジッ子属性が少しあるようだが
きっとツキモリ先生の手前ではしっかり者として頑張っているにちがいない。
そしてたまにカドゥケのアンジュのごとくサド風味に。でも笑うとかわいい
668名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:08:13 ID:oFvorjAr
元ネタだとロリに全然見えないのに、
世界樹だとロリに見える!
不思議!
669名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:35:41 ID:+BNGC7d3
ネタ初投稿です。

百合、ロリ、特定のファッション、山無しオチ無し意味無し、です。
670名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:42:44 ID:+BNGC7d3



―――リストに新商品が追加されました!―――



♪貴方のDSに地下ネットシトト♪み・ん・なの欲の友(性的な意味で)♪
♪貴方のDSに地下ネットシトト♪買・う・の・は今しかない(法的な意味で)♪

こんにちは!シトト交易所です。今日も価値ある商品をお知らせに参りました。
今回ご紹介させていただく商品はこちら!

『ハードロリ力!』

レザーを大胆かつ繊細にカットし、チェーンをあしらった機能性とかわいらしさをの両立を目指したデザインは、あなたのギルドメンバーを守り、その魅力を一層引き立てる事でしょう。

それでは実際に使ってその力を確かめてみることにしましょう!
671名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:44:04 ID:+BNGC7d3



〜その1 マンネリの関係に新鮮な感覚を!〜



「ちゅ…ぷぁ…ドリ子ちゃん…」
「ん…ふふ…れろ…」

宿の一室。ベッドの上で私達は互いの体を慰めあっていた。

「あ!ふぁ、ドリ子ちゃん、ドリ子ちゃぁん!」
「ふ…ぅン!メディ子!…あうっ!」

程なくそれは終わりを迎え、脱力した私は相手―ドリ子ちゃんの体を軽くハグしようと―
「…さ、湯浴み行ってこよっかな。メディ子も来る?」

―ドリ子ちゃんは、すっと立ち上がり湯浴みの準備を始めてしまった。

「あ…私、後から行くよ…」
「?そう?じゃ先行ってるね」
「うん、いってらっしゃい」

それを聞くと、ドリ子ちゃんは怪訝そうな顔をしながら湯浴みに行った。



―最近ドリ子ちゃんとすれ違うことが多くなった。



付き合い始めたすぐの頃は、私もドリ子ちゃんもお互いを気にし合って、相手の思っていることなんてすぐ分かった気がする。
この頃その感じが薄れているように感じてしまうようになった。

(これってマンネリ?倦怠期?やだやだ、ドリ子ちゃん浮気なんてしてないよね?)

変な事まで考えてしまう。

(やっぱり、アレ、なのかな…?)

愛し合っているとき、ドリ子ちゃんは私を焦らすことがある。
そのときのドリ子ちゃんの目は、いつもと違う悦びに揺らいでいる―。

(私、どうすれば…)
672名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:45:01 ID:+BNGC7d3



―はい!そういう時は『ハードロリ力』!―



「へ?」

いきなりどこかから声が聞こえ、私は思わず間の抜けた声をあげてしまい―
―気が付いたら私の体は見慣れない着衣に包まれ―拘束されていた。

「ちょっと、何これ?」

両足の膝に棒が縛り付けられ、その棒が首に固定されているようだ。また、両手は後ろに回され両手首を繋がれている。
これでは満足に身動きが取れない。

また、着衣は光沢のある仕上げの革で、二の腕から先、太腿から先、お腹の周辺を少しきつめに締め付けている。ご丁寧に首輪付きだ。
それ以外の場所は何もない。ブラも、ぱんつも穿いていない状態だ。誰だって「何これ?」と思う。
それより―

(それよりこの格好、ハダカより恥ずかしいよ…)

そう、この格好では何も穿いていない股間の部分が…丸見えになってしまっている。

(こんな格好、ドリ子ちゃんに見られちゃったらヘンタイだと思われちゃう…)

そう思った瞬間、ドアが開いた。
673名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:46:21 ID:+BNGC7d3
「はー、いいお湯だった!メディ子、あンた結局来なかったねー………何その格好?」
「…ど、ドリ子ちゃん!これは違うの、何か突然こんな格好に―」

ドリ子ちゃんの顔を見て、訳も分からず弁解してしまう。
…でもドリ子ちゃんは信じてはくれないようだ。

「と、突然そンな格好になる訳ないでしょ?あンた馬鹿?変態?」
「へ、ヘンタイじゃないもん!ドリ子ちゃんこそ…こ、こういうの好きなクセにっ!」

つい、本音が口をついてしまった。

「メディ子………知ってたの?」
「うん…だって私、ドリ子ちゃんのこといつも見てるもん…大好きだもん…」
「な、ななななな何よ!…いきなり可愛いこと言わないでよ…!」

好きという言葉に真っ赤になって反応するドリ子ちゃん。
でも、私に向けられている視線は少しずつ熱を帯びてきている。

(ドリ子ちゃん、やっぱりこういうの好きなんだ…)

今までずっと私のために優しく触れてくれていたドリ子ちゃん。
私もドリ子ちゃんを悦ばせてあげたい、そう思った。

「…私を可愛がって下さい、ドリ子ちゃん、さま…」
「な、ななななな何言ってるのよ!そんなプレイしないわよ!」
「でも、好きなんでしょ?」
「あンたに無理かけたくないの!わ、私だって…メディ子のこと好きなんだからっ!」
「ムリしなくていいよ…私、ドリ子ちゃんに悦んでもらいたい…」
「………分かったわ…た〜っぷり可愛がってあげる…でも、優しくしてあげるから…ね?ふふ…」
「あん!ドリ子ちゃん…」

快感に目を潤ませたドリ子ちゃんは、喋りながら私のスリットを優しくなぞる。
私は、今からドリ子ちゃんにどんなことをされてしまうんだろうと想像して―
―体の奥が熱くなるのを感じていた―。



http://p.pita.st/?9xpqwbcm

⊂おわり⊃
674名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:47:17 ID:+BNGC7d3



〜その2 パーティ内の人間関係の改善に!〜



「君は要領が悪すぎる!君が招いたピンチが何度あると思っているんだ?」
「いいんちょさん、ごめんなさい…」
「その態度も気に食わないんだ!もっとシャキッとしてくれないか?」
「そんなぁ…(くすん)」

いつもこうだ。この子はメガンナ。
要領がえらく悪く、攻撃をよく外す。敵を狙っている間に踏み潰されていることもしばしばだ。パーティのリーダーとしては注意しなくてはならない。
また、性格が少し内向的で、はっきり物を言わない。注意しているこちらがイライラする。
最後に―これは個人的なものだが―この子は重度の近眼で眼鏡をかけている。
私とキャラが被ってしまっているのだ。加えて彼女は属性攻撃を得意とするため、更にキャラが被る。モロ被りだ。

(…と言うかなぜ近眼でガンナーなんだ…)

要するに私は彼女が苦手だ。
彼女も私の事をそう思っているだろう。
しかしこれでは今後の冒険に支障をきたす―

(どうする…)
675名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:49:12 ID:+BNGC7d3



―はい!そういう時は『ハードロリ力』!―



「…何?」

いきなりどこかから声が聞こえ―
―気が付いたら私の目の前にメガンナがいた。

「な、何だコレはッ!?」
「ふゃっ!?いいんちょさん、近いですよ?」
「それはこちらの台詞だ。あと…なんだこの格好は」

私達は革で出来た着衣―これが『ハードロリ力』だろうか―を身に付けていた。
両手は後ろに回され手首を鎖で繋がれており、両足はお互いの腰を抱くように互い違いに絡められ足首を鎖で繋がれていた。
自分の足首の鎖と相手の手首の鎖が交差しているらしく、両手が下に引っ張られ自然と上半身が反るような姿勢になった。
また、お互いの首輪が鎖で繋がっており、嫌でもお互いの顔が寄るようになっていた。

「やぁっ!何ですかこの格好!?すぐ離れますね、いいんちょさん!」
「ま、待て、暴れないでくれ!」

今更状況を理解したのか、メガンナが離れようと身を捻り始めた。両手と首が引っ張られ、露出している胸と股が擦れ合う。

「こら…ッ!おとなしく…してくれッ!」
「んっ…ゃあぁ…ん…あっ!…はぁ…」

私の制止の声も上の空でメガンナは体を捻る…と言うよりも………徐々に腰と胸を押し付けてきているように感じるのだが…。声も心なしか艶っぽく聞こえる。

(何て事だ…メガンナの奴…発情してるのか?)

こんな快感に流されるなんて冒険者失格だ。私はこの件が終わったらメガンナをクビにすることにした。
676名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:50:23 ID:+BNGC7d3
「落ち着けメガンナ…ッ!まずは、動くのをやめるんだ!」
「…はぁ…やン!…いいんちょさぁん…」
「快感に…んっ!流されちゃ…ゃぁっ!」
「ふぁ…いいんちょさん…かわいいですょぉ…ちゅ、れろ…」
「な、何を言って…んぷっ!れ…ばかぁ…ゃ、やめろ…」

突然口づけを求められ、今度は私が必死で体を捻ることになった。
私の体も既に快感に目覚めつつあり、体を捻るたびに痺れる様な感覚に全身が包まれる。
(メガンナ…凄くいやらしい顔をしている…私の体が…気持ちいいのか?)

快感に蕩けたメガンナの顔を見た私の心に、何か引っかかりのようなものが生じる。

「はぁ…はぁ…いぃんちょさぁん…いひょに…きもちよくっ…なろ?」
「い、一緒…?んっ!ちゅ…!」

不意に語りかけられ虚を突かれた私は、メガンナの唇を受け入れてしまった。メガンナの舌は私の口に入り込み、舌、歯茎、上顎を丹念に舐めしゃぶる。私は顔を反らせなかった。それどころか、メガンナの舌に自分の舌を絡ませてしまう。

それは快感だけが理由ではない。こんな異常な状況に放り込まれ、肉体的な興奮状態に陥って、精神が錯乱してしまっているのだ。

(つり橋症候群だったかストックホルム症候群だったか…とにかくそれだ、それに違いない!)

「んっ、ちゅ、るれ…ぷぁ、いいんちょさぁん…ぃぅっ!」
「ちゅ、ちゅ…ぺろ…メガ、ンナ…ひぁ、あう!」

よだれを垂れ流しながら互いの唇を貪る。滴ったよだれと汗は擦れ合う胸の潤滑になった。下は―もはや語るまい。
私達の体は、もはや揺れ動きその内側で快感を生み続けるひとつの塊のようであった。
しかしその快感も限界に達する時が来た。
メガンナもそれを察したのか、より激しく体を摺り合わせてくる。

「んっ!ふっ!ひゃぁっ!いいんちょさぁぁぁ…ん!」
「う、くぅ!め、メガンナ…ッ!」

それがきっかけとなり、私達二人は拘束された体を突っ張らせながら達した―。
677名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:53:31 ID:+BNGC7d3
(…やってしまった…)

結局のところ、私は何かのせいにして一時的に快感を受け入れてしまったのだ。
自分の意志の弱さに情けなくなる。

「はぁ、はぁ、いいんちょさぁん…」

私の目の前で、目を閉じ寝言のように私の名前を呼ぶメガンナを見て

(いや…これは"一時的に"ではないな…)

今もメガンナを見ると心が乱れる。これでは本格的にリーダー失格だ。仲間達には悪いがリーダーを降りてギルドも抜けよう。
そうしたら…メガンナを誘って旅をしよう。彼女は着いて来てくれるだろうか。

(休養して物理の術式を覚えれば被ることも無いだろう…)

そう思った私は、メガンナに軽く口付けしてから目を瞑り、体を休める事にした―。



http://p.pita.st/?myqrsy8s

⊂おわり⊃
678名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:55:13 ID:+BNGC7d3



〜その3 ペットのファッションとして!〜



「はー、かったるぃ…あたしゃ散歩マスターって職業じゃ無いんだケドねぇ…」
「…」
「相方は喋らないし、退屈だー」
あたしは地味子。相方のペットと共に迷宮を回っている。

樹海の生物とも出会わないし、少し回ったら引き上げるだけの仕事だ。
本当に退屈でしょうがない。

(あー、何か面白いコトないかな…)
679名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:56:03 ID:+BNGC7d3



―はい!そういう時は『ハードロリ力』!―



「はァ?」

気が付くとペットに奇妙な革の着衣が着せられていた。
耳と尻尾が垂れ下がり、首輪からは鎖が伸びている。まるで引っ張ってくれと言わんばかりだ。

「…ふぅーん…似合ってるじゃん!じゃあ、まずは"お座り"!」

なかなか表情を表に出さない相手だが、今回は若干恥ずかしそうな顔で"お座り"の姿勢を取る。腹の辺りが丸見えで、これで寝転がれば"服従のポーズ"だ。
その格好に満足したあたしは鎖を取って歩き出した。

「ほら行くよ、四つ足!…返事は?」
「わ…わん!」

いい鳴き声だ。あたしはますます満足した。
あたしは警戒歩行を使ってペットをつれ回し、存分にご主人様気分を堪能した。
少々時間をかけたが、目的地である8階の隠し通路の先の空間に行こうとすると、ペットの様子がおかしい。股を刷り合わせ、何と言うか、もじもじしている。

「何だろ…おしっこ?」
「わん!」

そうだとばかりに返事が返ってくる。あたしは素っ気無く返した。

「そこでやればいいじゃん。あんたペットなんだし」
「わ、わんわん!…くぅ〜ん…」
「見られてたら出ない?知らないわよ!…そうだ、それなら手伝ってあげるわ!」
「ふゎ、わんわん!」
「人間様に逆らうんじゃないよ、ペットなんだから!」
680名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:56:49 ID:+BNGC7d3
嫌がるペットの足を持ち上げて股を開き、手袋を脱いだ手で股間をゆっくりとほぐしてやった。

「わ、わふ…わん、わん」

いい反応だ。あたしと感じるところはそれほど変わらないらしい。新たな発見を前にあたしは夢中でペットの股間をまさぐった。
その指先にしこりのような感触が感じられた。これは…クリトリスのようだ。

「ひゃ、ひゃんっ!」

触れた途端、ペットは先程までとは異なる声色で鳴いた。真っ赤な顔でこちらを見つめてくる。その顔があたしの加虐心をくすぐる。

「はっはーん…ココがイイんだ…じゃ、じ〜っくりいじってあげる」

唾液で濡らした指で包皮の上からこね回してやると、ペットはひくひくと尻を震わせる。
「ひゃ、ひゃ…ひゃうぅん!」
「おっ、少し出てきたカナ?…いや、はは、これは濡れてるだけか」

尿とは異なるぬめりのある液体がペットの股間を濡らし始める。周囲に漂う雌の匂いに、あたしも少し興奮してきた。
681名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:57:14 ID:+BNGC7d3
「ふふん…そろそろ出るんじゃないの…?ほら…ほら!」
「ひゃん!ひゃ…んっ!ひあ!」

ペットのクリトリスが硬くなってきた。息も絶え絶えで限界が違いように見える。
そろそろ終わらせてやろう。包皮を剥いて、愛液を使って軽く擦ってやる。

「ひゃ!ひゃぁぁぁ…ん!あん!あんっ!」
「ほら、イきなさいよ、ほら!」
「あぁあぁぁぁぁん!」

クリトリスを摘むように刺激してやると、ペットは足をひくひくと震わせながら溜め込んでいた尿を噴き出した。

「わ…わぅ…ゎ…」
「ふ、ふん、ようやく出したわね!いい格好…」

弛緩した顔と潤んだ目であたしを見つめるペットを見て、あたしは満足…していなかった。
…自分の体も火照っていることに気が付いたのだ。

目的地―隠し通路をくぐった先は、樹海の生物も足を踏み入れないほど強烈な棘を持つ植物が鬱蒼と生い茂る地帯だ。
あたしはそこに踏み込んでその植物らを手際よく刈り取り、地面に簡単なベッドを作った。ここならゆっくり安全に楽しめる。
どうせこの子はこれからここで傷だらけになって町に帰り、冒険に出なくてはいけないのだ。これ位の楽しみがあってもいいだろう。

「おいで!今度は…一緒にやるよっ!」
「わん、わん!」

本当に尻尾を振りそうな喜びの表情はまさしく本物の仔犬だ。あたしはじゃれついてくるその子の刺青で彩られた顔を撫でてやり、鎖を引いた―。



http://p.pita.st/?ji9fqdst

⊂おわり⊃
682名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:58:12 ID:+BNGC7d3

…いかがでしたか?あなたもハードロリ力で実りある冒険者生活をお送りください!
商品についてのご相談は、シトト交易所で私のオデコを2回タッチして

「今日もかわいいオデコだね、地下の商品が見たいな!」

と言って下さい。それではまたお会いしましょう。さようなら!

♪貴方のDSに地下ネットシトト♪み・ん・なの欲の友(性的な意味で)♪
♪貴方のDSに地下ネットシトト♪買・う・の・は今しかない(法的な意味で)♪
683名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 03:02:36 ID:+BNGC7d3
以上です。

…えろぱろBBSに投稿して少なくしようとしたんですが使えない小文字があったらしいです。勉強不足でした。

絵を描きながら話を作るという、どこかの遅筆SF作家のような製作過程を踏んだため
画像が本文の内容と微妙にずれていますが、気にしたら負けです(僕の)。
ご精読ありがとうございました。
684名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 05:13:40 ID:pN7ndeFi
GJ!
朝からフォースが溢れそうだぜ!
685名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 06:10:07 ID:uUIxDOHD
ちょっとハードロリ力をギルドの人数分買ってきますね
686名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 06:11:46 ID:uUIxDOHD
…ネタのつもりで「ハードロリ力(ちから)」って書いたら
本文でも全部「ハードロリ力(ちから)」になっててネクタル吹いた
687名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 21:03:13 ID:Ykc/lSi/
地下ネットシトトwww
よく考えたらあっちもアトラスだったな
688名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 01:33:50 ID:Q4IQdBqm
世界樹版スリーハンドレッドです
ぜんぜん世界樹じゃありません……
エロもほとんどないうえ、ものすごく長いので、覚悟のうえでお取り組み下さい
改行も埋めてませんので、適当なエディタに張ってお読みください

ttp://www3.uploader.jp/dl/sekaijyu_x/sekaijyu_x_uljp00092.txt.html
689名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 07:49:58 ID:X9wapzdS
120kbに噴いた
今は時間ないから無理だけど、あとでじっくり読ませてもらうよ
とりあえず、お疲れさま!
690名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 16:29:47 ID:C2MIrM0Y
元ネタとか全然知らんけど
架空戦記物として楽しく読ませていただいた
本格的に世界樹関係ないなw
ラッチマウスラッチマウス
691名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 19:24:29 ID:+2BHy3Zi
>>669-683
3連続というのは卑怯だぜ
もうTP尽きたよ・・・
692名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 20:23:34 ID:ajinTNQe
>>688
大作すごい。一気に読んだ。
すげー。ひたすらにすげー。

ただ一つ、一つだけ注文をつけさせてほしい。
ルーデルを出すのなら、なぜガーデルマンに憧れるドクがいなんいんだ!
693名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 09:18:38 ID:S0eY9+7R
えろぱろBBSに貼ってある英字の投稿ってスパムか?
694うるる ◆mUGNZ0/0kY :2008/06/21(土) 13:13:13 ID:086jBHel
保管所を見直してたら色々懐かしい気持ちになったので、
今回はちょっと趣向を変えて、
これまでに歴代世界樹エロパロスレで書かれた回数の多い人気キャラは誰なのか、
というランキングをまとめてみました。
そのまんま無機質に発表するのもちょっと寂しいので、師匠とメディ子にご登場願ってます。

ULTRA Pleasure
 - せかきゅーヒロインランキング in えろぱろスレ feat. 師匠 with メディ子 -
ttp://www3.uploader.jp/dl/sekaijyu_x/sekaijyu_x_uljp00093.txt.html

>>688氏の超大作SSの息抜きや、次のSSが投下されるまでの繋ぎにでも、
これまでのスレの歴史を思い出しながら、気楽な気持ちで読んでもらえると嬉しいかも。
内容はエロでもなんでもないし、対談形式の部分なんて別に見たくないって人のために、
本文の一番下の方に結果だけまとめてあります。
695名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 13:25:57 ID:g3yYBmKg
>>694
面白く読ませてもらっ……ペットwwww
696名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:06:55 ID:ZsVUiGsj
レンジャー分が足りない!といったら自分で書けとか言われそうなので書いてみました
はじめてなので至らない部分が多いと思いますが、アドバイスをいただけたら幸いです
地味子×ショタパラです。パラディンの方は少し成長してる感じで
ネタバレは特に無し、エロは表現がよくわからないので薄いです。ただらぶらぶしてる感じかなと
それではよろしくお願いします
697ずっと一緒に 1/4:2008/06/21(土) 14:09:29 ID:ZsVUiGsj
街に戻ると、もう夜だった。
エトリアでは大活躍だった“医術防御”関連の薬品がここ、ハイ・ラガードでは
まったく手に入らない為、パーティのメディックは前にでることができなくなっ
てしまった。それが影響したのか、帰ってきてすぐにソードマンとアルケミスト
のを連れて酒場へと行ってしまった。
パラディンの俺とレンジャーがそういう喧騒を好まないのを知ってか知らずか、
はたまた別の理由なのかはわからないが…いや、気を遣ってくれたのだろう、お
いてけぼりを食らってしまった。まあ確かに、誘われてもいかないだろうけど。
「パラディン、起きてる?」
ノックと共にレンジャーの声が聞こえてくる。
また紅茶でも淹れてくれたのだろうか?
「起きてるぞ。ちょっと待ってろ」
扉を開けると案の定、ティーセットを持った彼女が立っていた。
「一緒にお茶でもどう?」
マフラーや帽子を取ってやわらかく微笑むレンジャーの素顔は、普段樹海にいる
ときとはうって変わってとても女の子、という感じがする。
初めて会った時に年端もいかない男の子供だと思ったのはもちろん黙っている。
「ああ、頂くよ。どうぞ、入って」
「じゃあ、お邪魔します」
小さめの丸い机をベッドの横において、二人で軽い雑談をしながら紅茶を飲む。
お茶請けはないが、他人との会話…それが恋人とのものであればそんなものは必
要ないと思っている。
元々二人とも口数が多い方ではないので自然と沈黙が多くなるが、肩に寄りかか
ってくる温かさは何にも代えがたい。
698ずっと一緒に 2/4:2008/06/21(土) 14:10:16 ID:ZsVUiGsj
飲み終わってから少しして、横の彼女がこちらを見る。
その目は少し潤んでいて、とても煽情的だった。
「ん…」
彼女を抱き寄せて軽くキスをすると、気持ちが溶けていくような感覚がした。
「あふ…」
離れるとすぐにむこうから抱きついてきて、舌を絡める。
ぴちゃぴちゃという音が気持ちを高めていく。だけれども、すぐにそういう風に
するのは二人とも好きではない。
もっと、もっと、もっと。
それでもお互いを求めていることには違いないのだが、何度もキスをする。
彼女をみると、その瞳には自分が写っている…というより、自分しか写っていな
い。もちろん俺も同じ様な事になっているのだが、それを見る度に口では言い表
せないくらい幸せな気持ちになる。
そろそろいいかな、という気持ちを込めて見て、ひかえめだがしっかりと頷いた
のを確認してから服に手をかける。以心伝心とはこのことを言うのかもしれない

すっぽりと手におさまるくらいの胸の…揉み心地といったら失礼な気もするが、
とにかくこちらも気持ちいい。
「ふあ…く…」
彼女ははじめての頃からなにかと我慢する癖があるが、最近はだいたいなにを考
えているかわかるようになってきた。
「ふぁああああ!」
既にとろとろになっていた膣内に指を入れると、恍惚とした表情をしたレンジャ
ーの声が聞こえる。
「あ、あ…あああああああ!」
ひっかく様に指を抜いてみると、軽くイってしまったのだろう、ぐったりとベッ
ドに倒れこんでしまった。
「大丈夫?」
こちらは平生を装っているが実際かなりギリギリだ。
最近していなかったのもあるし、ここまで簡単に反応を示してくれるのは久しぶ
りだったのだ。
下半身はもう臨戦態勢というか、やばい。それでも一回くらいは耐えられる…は
ずだ。いや、耐えてください。
699ずっと一緒に 3/4:2008/06/21(土) 14:10:57 ID:ZsVUiGsj
「大丈夫…でも、やられっぱなしはイヤだ」
つまらないことでも妙に負けず嫌いな彼女は、すっと起き上がって俺を押し倒す

「やっぱり…けっこう、頑張ってたんだ」
すっかり慣れた手つきでパンツまで一気に下ろしてさらけ出された男根はぴくぴ
くと震えていた。
「こんなのでもつと思ってたの?」
そういって手を添えて、亀頭に舌を這わせてくる。
「くっ…」
いつもは大人しく、穏やかな彼女の意外な一面…知ってしまえばとてもいとおし
くなる様なかわいい部分。
少しゆっくりとした快感に身を委ねながら、ああやっぱり俺は彼女の事が好きな
んだなと考えていると、眉間に皺を寄せて亀頭に歯を立てられた。
「うぁぁぁあ…っ」
情けない声と共に白濁が小綺麗な顔を汚した。
「なに、考えてたの?」
肩で息をする俺に、愛しい彼女に睨まれる。やっぱり以心伝心なんてないのかも
しれないな、と思いながら体を起こして彼女を抱き寄せて、そっと囁く。
「ああ、やっぱり俺は君の事が大好きなんだなぁ…ってね」
「じゃあ、いくよ?」
耳まで真っ赤にした彼女と体を密着させて、お互いに抱き合う。
「はぁぁぁぁぁ…」
とろとろになっていた膣内は男根が入っていくと待っていましたとばかりに絡み
ついてくる。
座っている分、動きはゆるやかなものになりがちだが、これがいいのだ。
慣れていない最初の頃は二人ともすぐに絶頂を迎えて、疲労でぐっすりと寝てし
まったのだが、何度もしていくうちにゆっくりと相手を感じていたいという二人
の希望が合わさった結果なのだから。
それに、ゆっくりした動きとこの体勢ならずっと体全体でくっついていられる。
しかし物事には限界というものがやってくるもので、いつも通り彼女の声が引き
金になる。
700ずっと一緒に 4/4:2008/06/21(土) 14:11:31 ID:ZsVUiGsj
「もっと、して…?」
これを聞いたら止まれない。止まらない。
「あっ、ふぁ、んっ、はぁぁああっ」
「もう、ちょっと、わたし、無理かもっ!」
素直に限界が近いことを告げた彼女と違って、自身の限界を誤魔化すためにレン
ジャーの耳たぶを噛むと、膣内が締まる。
それを合図に高く突き上げると、悲鳴にも近い声が終わりを伝えてくる。
「ひぁぁぁぁあ!もうらめぇええ!」
「くっ…はぁ…」
どく、どく、どくと膣内に精液を吐き出すと、糸が切れたように二人で倒れ込む

「ごめんな」
なにがごめんなのか、という主語は必要ない。
「別に、謝ることはない。私はそんなあなたも好きだよ」
くすくすと笑いあって、布団を被る。
少し肌寒い季節になってきたけれど、二人でこうしていれば寒くなんてない。
「…まだ?」
悪い悪い、といいながら腕を伸ばす。
初めてしたときから腕枕が大好きな彼女の催促を受け、差し出した腕に頭を乗せ
て幸せそうにしているのをみて、思う。
ずっと、こうしていられますようにと。
そして彼女は呟く。
「ずっと、こうしていられますように」と。



おわり

701名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 14:12:17 ID:ZsVUiGsj
以上です
読んでくださった方、どうもでした
702名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 15:50:58 ID:JvxU/teS
>>694
○○○○○(←一応バレ回避)つええええええ
なかなか興味深くて面白かったよ、集計おつかれさま

>>701
内容に関するアドバイスじゃないんだけど、このスレぐらいの進行速度だったら、
前の人が直前に投下してたら、次に投下するのは一日ぐらい待った方がいいかも
さすがに一時間後じゃ、前の人がちょっと気の毒な気がした
703名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 20:25:39 ID:oysU3vMc
そういう時はな、両方GJと言うんだ!
投下を抑える気持ちよりも自分の萌えが勝ったんだろうさ、次の投稿時に気をつければいい
魅力たっぷりなサクヤさんがランキング外なのがちょっと意外
704名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:15:55 ID:GrUcgq63
>>694
一部自分の功罪を晒されてるような気分でむずがゆくなったwwwwだがGJ
お陰で久々に頑張ってみる気になった
完成するか解らないけど萌え盛って来る
705名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 09:29:59 ID:U9YVpDsD
>>694
NPCのみのランキングとかも欲しかったかな
シトト・サクヤ・糸目のワーストチキンレースとか気になるし
706名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 11:01:34 ID:+sDOlAjj
>>694
ランキングの内容もさながら、脱線しまくりな2人の掛け合いにめちゃ笑ったw
文字通りGood Job!
アムリタ与えると落ち着くんだ…。
707688:2008/06/22(日) 12:58:23 ID:RZ2zVQb4
>>694
何か強烈な電波が……
か、完結してない作品のパロディは書かないんだからねっ!
……チハヤいいなあ。ここは白虎を主人公で……

嘘ですしばらくミリオタネタは縮小します。ごめんねガーデルマン

>>696
コンパクトでほんわかしていて良いかと思います
上手く書けるようになるには、良い作品をたくさん読んで、たくさん書く以外に方法はないと言われたことがあります
もっともそういう私は相変わらず上手くなってませんが……
708名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:56:58 ID:VM+Vck66
休んでる暇などないぞ、>>688。 さ ぁ 執 筆 だ !
709名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 14:42:05 ID:zpCTY7Cb
基本ROMだが久々に活気づいてきて思わず皆へGJ!しに出てきたぜ!

あ、それと拙作保管ありがいんですが
エロなしなんで管理人さんお手数ですが明記お願いしたいです。。。
by>>496
710名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 11:14:08 ID:to1wk/cz
保管庫爆撃受けてっから落ち着くまで後回しが管理人の心身に良い。
仕方あるまい。

Vを切望しつつTのにゅーげーむを決意した俺でした。
711名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:17:29 ID:cjOClfha
あ、保管庫綺麗になってるw
管理人さん、いつもお疲れ様です
712名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 04:15:59 ID:/tGqOvdK
管理人様のお手間に頭が下がります
ということで(?)ひとつ直投下してみました

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「スカイ・クロラ」シリーズが元ネタだったりします。
713名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 20:01:46 ID:ZABzzze0
正統派侍じゃないキャラ付けで、ここまで武士道の一つの形を描けるとは……
堪能させていただきました
714名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 12:10:48 ID:WJZYbpwn
>>712
スピード感と血沸き肉躍る感じが端々から出ていたし
骨肉を削る攻防に悦楽が喚起される描写がゾクゾクした

ただ、戦闘中の用語が分からなかったので
文末にでも解説を入れてくれてると嬉しかった
715709:2008/06/29(日) 22:26:40 ID:bj2Z+aJC
管理人さん、いつもお疲れ様です。
お忙しい中すばやい対応ありがとうございました。
仕事増やして申し訳なかった……orz

そして>>712GJ!!!!!
感想書くのは苦手だから二回言うね(`・ω・´)
>>712GJ!!!!!!!!
716名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:58:34 ID:uTfVO36R
遅くなった
壊れた天使と乾いた錬金術師 後編
SMかな?注意してね
717名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:59:08 ID:uTfVO36R

少女は懐からナイフを取り出すと少年の服を脱がした、中から出てきたのはまだまだ幼さが残るが筋肉のついた体。
そしてその肩口に刻まれた無数の傷跡だ。少女はその傷跡の上にナイフをあてがいあらたな傷を作った。
鮮血が滴り落ちてくるが傷つけられた本人はそれを当然だと言うように眺め、これから起こる事を考えてか上気した顔でその光景を見ていた。
少女はナイフをベッドの傍にあったテーブルの上に置いた、そして肩口を紅く彩る血に舌をあてて傷口を舐めた。
少年はうれしそうに笑い、少女は愉しそうに笑った。それは傍から見れば狂気の沙汰以外の何者でもない。

「んっ、おいしいよ」

そう言って万円の笑みを少年に向けると、彼は褒められた子供のように笑った。
少女はもう一度にこりと笑い少年の手をとって眺め始めた。
アルケミストは術を使うと自分の手が火傷を負ったり凍傷になったりする、そしてこの少女はそれらの症状も許容範囲内だ。
今日は最近覚えた氷結の術式の練習をしていたのだろうか、手がかなりの凍傷になっていた
少女はその凍った指に舌を這わせて唾液で溶かした。それにより少年の口からは溶けるようなため息があふれる。
それは何かをこらえているといった感じだ。

「もう大丈夫だね。それじゃあ、今日もよろしくね?」
718名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:59:43 ID:uTfVO36R
少女は少年の指をたっぷりと味わった後にそう言ってベッドに腰掛けた。そしてズボンと下着を剥ぎ取って下半身をあらわにした。
少年は彼女の白衣の前をはだけさせるとそこに顔を突っ込み、まだ毛が生えそろえていない割れ目に舌を入れた。

「んっ」

深いため息を漏らしながら少女はその快感に体を震わせる。
少年はもっと喜んでもらおうと一生懸命にそこを攻め立てた。まるで飼い主に尻尾を振る犬のようだ。
ピチャッ、と水音が響いている。その音にあわせ彼女の顔は綺麗に歪んでいた。

「あはっ、上手くなってきたね。………ご褒美あげる」

そう言って傍らから真っ赤な蝋燭を取り出した。
しかしそれはこういう行為のために作られた低温で溶けるものではなく、普通に明かりとして使うためのものだった。
それを見た少年は行為を中断し服を全て脱ぎ捨てた。その顔は恍惚としている。
少女はマッチを取り出してそれに火をつけ、しばらくその火を眺めた。そして、自分の目の前に跪いている少年の上へと持っていった。
ボトボトッ、と蝋が垂れて少年の背中を赤く染めた。彼は声にならない叫びを上げ悶えた。
719名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:00:25 ID:uTfVO36R
「うぁっ………あっ………」

苦しんでいるようにしか聞こえないが、その顔は幸せそうな顔をしている。

「火傷ができたら、私が愛してあげる」

それを聞いた少年はうれしそうに声を上げた。幼き子供と変わらない声を聞いた少女はまた蝋を垂らす。
その行為を幾分か続けた後、少女は蝋燭の火を消した。そして少年に仰向けになるように促した。
そしてベッドの上で仰向けになった少年を跨ぐ様に立つと、既に硬くなっている局部を踏みつけた。
しかしあくまで強く踏みつけたわけではなく、やさしく撫でるような感じだ。
少女はただ痛くするだけではなく、時に甘くしないと自分の人形にできないと考えていたからだ。
飴と鞭。少年の心を縛り付けているのはこのためだ。

「ん……ぅあ……も、だめぇ」

そう言って少年は体を震わせた。そして局部から熱い何かがほとばしる。しかし、その数瞬前に少女は鈴口を親指で押さえてそれを防いだ。
少年はその意図に気が付き歯を食いしばってそれをやり過ごした。
その波が引いた頃、少女は言った。

「だーめ、君のは全部私のものだよ」


それはまさに天使の笑み。
720名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:00:59 ID:uTfVO36R

少女は少年の局部の上に自分の秘部をあてがうとゆっくりと座り込んだ。
二人の吐息が漏れる。
そして少女はゆっくりと上下し始めた。

「んっ……ふぁっ……くぅっ」

「あっ……うっ…」

二人の口からは甘い媚声が次々と出てくる。
少年はシーツを強く握り、少女は少年の胸に手を置いて、それぞれその快感を楽しむ。
グチョッグチョッと卑猥な水音が部屋に響き渡る。
少女は少年にキスをした。そして舌を絡めると限界だったのか自分の中に熱いものが出てきたのが分かった。
スピードを落としがくがくと痙攣する様を眺めて、膣を使い最後の一滴まで搾り取る。
少年が力を抜いて深いため息が履いたのを確認した少女は

「フフッ、まだだよ」
721名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:01:35 ID:uTfVO36R

そう言って再び動き出した。まだ自分は満たされていない。
全然快感が足りない。そう思ったその時、少年が自ら腰を動かし始めた。
下から突き上げる動きと、自分の沈み込む動き。それがピッタリと一致して自分の最奥に快感が届き始めた。
今までとは全然違うそれに自分の中が喜んでいるのが分かる。

「んぁっ…すっ、すごいよっ!……だめぇ!いっちゃうっ!!」

崩壊はすぐに訪れた。自分の中のものが何倍にも感じた後に頭の中の情報が全て流された。

「ああっ…あっあぁっ-------!!」

背を弓なりにして大きすぎる快感を逃がそうとするが、逃がしきれずにそれはダイレクトに脳へ届いた。
少女はしばらくすると糸の切れた操り人形のように崩れ落ちた。
荒い呼吸をするそれは、天使ではない。危険な甘さを知った堕天使のものだった。




少女は自分の腕の中で眠る少年を愛おしそうに抱きしめた。

「絶対離さないからね。あの女にも絶対上げない、私の…私だけの………かわいいお人形……」

722名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 02:39:01 ID:VtyOU+gj
後書きとかないと、ちょっと感想とか続けづらいな…
しかしGJ
723名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:42:18 ID:YkiXuMcb
凄いヤンデレ(?)だな!GJ!
724名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 15:56:59 ID:nyEMd66e
容量490kですし、このスレ内で特に揉め事・議論は無かったので新スレ立てました

【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B7F
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1215240832/
725名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 12:24:06 ID:Wu9trQ1I
ttp://w3.abcoroti.com/~eparo/sekakyu/wsb.php?mode=view&num=244
B7F:規制中orz(直投稿)

らしいので変わりに宣伝しとく
726名無しさん@ピンキー
>>724