>>1 フフフ…雪を眺めながら新スレに来るのもなかなか乙!!ではないか…
wikiの方、前スレ分丸々更新されてないっぽいけど埋めちゃっていいんだろうか?
更新すればいいんだろうけどな・・・
みんな長編書いてるんだよね?(´・ω・`)
>>9 パートスレ化した新ジャンルSS書いたり、現行行ってSS書いてたり、何もしてないのに規制食らってたり、
ケータイ小説(笑)投下してたり、ポケモンのゲームしてたり、部屋の掃除したり、放り出したり、
週刊少年系4誌に加え4コマ漫画雑誌コンビニで立ち読みしてたり、買わずに出たり、シコったり、
昼寝してたり、ニコニコ行ってたり、ネタ箇条書きしてたり、ネット巡りしてたり、メール返信来なくて鬱ったり、
なんかの設定・世界観創っただけで満足したり、どっかの公募小説書こうとしてたり、枚数オーバーしたり、
挫折してたり、バイトしてたり、咳き込んだり、夜更かししたり、泣いてみたり、うpも出来ない落書きしてたり、
箱庭諸島未だにやってたり、5年ぐらい続いてる連載書いてたり、ここのwikiの更新してなかったりするよ
新ジャンル「絵に描いたようなアレな人」
(´・ω・`)…
そんなこと言われてもなぁ
色々つっこみたいな。
とりあえず頑張れ
「駄目じゃない、こんなにwiki放置しちゃ」
「ごめんなさい、更新するから…」
「書きかけのSSも完成しなくてはいけませんよ」
「は、はい。そっちも…完結させます」
「部屋の掃除、やんなさいよっ!!」
「ぽけもんー」
「…ネタ…整理…」
プスプス
「溜ってるみたいね…出しちゃう?」
パーン!!
「あっ、飛んだ」
「オナニーの女神さんの負けー」
「えー、私が最期?」
新ジャンル
「
>>10こと管理人で妄想黒髭危機一髪」
>>13 んーまぁ強制してやらされるもんでもないし、
更新できそうにないってんなら報告はして欲しいけど気長に待つわ
ガンガレ
>>13はwikiの人でもいつもの人でも無いと思われ。
女「ん〜」
男「……女さん?何やってるの?」
女「ひゃあ!お、おおお男くん!」
男「男くんですが何か?」
女「えと……見た?」
男「女さんが両手の手のひらあわせて何か唸ってたのは見たけど」
女「うわわわわ」
男「はい、逃げない逃げない。何やってのか聞かせてから逃げるように」
女「うう……バストアップ体操です………」
男「………なんで?」
女「だ、だって、男くんは胸の大きい女の子が好きっていうから……」
男「………………」
女「だから、その……頑張ろうって………うう、恥ずかしい。逃げるっ!」ダッ
男「あ、女さん!」
女「ばいばーい!夏までに大きくするからーっ!」
男「………………」
男「……………………」
男「………………………いや、女さん既にバスト90のFカップじゃ……」
女「日々是精進!お母さーん、牛乳もうないよぉ!?」
新ジャンル「がんばる娘」
さて突然だが、俺の部屋に幽霊が出没します。まぁエロパロ板なら、普通はオイシイ展開かも知れません。
「和也よ。茶はまだか?」
あ、和也ってのは俺の名前ですね。ちなみに姓は柏木ですが…どうでもイイっすね。
で、その幽霊は年若く、容姿端麗なヤツなんですが…。
「茶はまだか?あと羊羹も出せ。」
…ええ、見ての通りズボラでわがままです。そして何より…。
「待たせたな。敬一。」
「おう。待ちかねたぞ。」
はい。コイツ男です。…エロパロ板なのに。
俺が住んでいるのは、とある大学の学生寮。この地にはかつて海軍航空隊の基地があり、戦争末期には幾多の特攻機が飛び立っていった。
そして彼、柳川敬一大尉(二階級特進済み)もその一人だったりする。
…まぁ俺の部屋で正座してエロ本を熟読してる英霊というのもどうかと思うが。靖国神社なり護国神社に居なくて良いのか?
言いたいことは色々あるが、とりあえず『あんまり』な面を晒しているので突っ込んでおく。
「なぁ敬一。洋物ばっかり読んでるお前がおっぱい星人なのは把握した。…だが鼻血はスマートじゃないぞ。」
彼ら帝国海軍の心得は『スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り』だとか。無様だぞ、大尉殿。
「む…。これはいかん。」
鼻血による出血に対してか、それともシーマンシップに背く己のの行為を恥じてか、敬一は一人ごちる。…多分、前者だろうが。
「ちなみに和也よ。一つ誤解を解いておかねばならない。」
ティッシュを鼻に押し込みつつ、割と真面目な表情を俺に向ける。
涼しげな目元に、色黒で精悍な肌、真摯な表情。うん。血染めのティッシュと坊主頭を考慮してもムカつくくらい美青年だ。
もし俺がそっちの趣味だったらかなり喜ばしい状況だろうが、残念ながら俺はノーマル。こんな事を考えてる俺に対し、口を開いた色男。
「あの頃には『亜米利加娘のぽるの雑誌』など無かったからな…。もっとも、この時代の我が国の娘も良い。昔から考えられないくらい発育が…。」
…やっぱ、おっぱい星人じゃねぇか。
「ところで和也よ。…貴様、性行為はどの頻度で行っている?というか筆下しは済ませたのか?」
えらく唐突だな…。お陰で茶を吹いたぞ。
「その反応だと、まだという訳か。」
大きなお世話だ。ちっ、悔しさの余り目から汗が出てきたぜ。
「手前はどうなんだよ…。」
とはいえ、エロ本程度にあそこまで喰いついてる男だ。少なくとも百戦錬磨ではないだろうし、場合によっては俺と同ランクだろう。
「俺か?…その事で話がある。」
俺の質問に直接答えない敬一。しかも先程の舶来物グラビアを語っていた時より、9割増な真剣な表情をしている。
「おそらく俺が成仏できない原因は多分、童貞なことだ。…そこで貴様に協力を依頼したい。」
「…どういう、ことだ?」
コイツはまさか婦女子の幽霊を連れて来いとかいうなよ?
「俺は肉体を持っていない以上、生身の女子と交われない。かといって、女子の幽霊もそう簡単に見つかるとは思えん。」
「女の幽霊の話なんざ珍しくともないだろ?…お前が死んだあの戦争だって、多くの女子供だって死んでる訳だし。」
実際、ココから10kmほど離れた場所にある工業地帯にもかつては兵廠があった。そこも戦略爆撃の対象となり、作業していた女学生達から多くの犠牲者が出ている。
「残念ながら、俺には霊感というヤツはない。多分、探しても簡単には見つけられないだろう。」
幽霊のクセに霊感がないだと…?そんなアホな。しかし、女幽霊とコンタクトが取れないとなると、いかがしたモノかね。
「そこで提案だ。貴様が上手く女子と情を交わした際に俺に憑依されろ。」
あーと。つまり俺の感覚を通じて擬似的に童貞捨てたい訳ね。…お前、憑依なんてマネできるのかよ!?
「あと、要望を言わせてもらうと胸のふくよかな女人が良いな。…おおそうだ。貴様の研究室、英吉利出身の娘が居たな!
確か、マーガレットという名前の…。そういえば貴様の従姉も胸が大きかったな…っておい!一体何を!!待て!にんにく投げるな!!塩撒くな!!」
2101時、交戦(エンゲージ)。この戦闘は30分ほど続き、俺の勝利で幕を閉じた。
しかしおっぱい星人からも激しい報復(おやつの盗み食いおよび作成したレポートの廃棄)が行われ、事態は混迷を深めていった。
なお俺が童貞を捨て、柳川敬一大尉が無事に昇天するのはそれから相当の時間を要した事を後述しておく。
新ジャンル「【妖怪】人間以外の男の子とのお話【幽霊】」
>>17 ……待て。ということは大尉殿は童貞暦ざっと80ン年……!?
素晴らしい!何故成仏させた!保護しておくべきだろうそこは!!
女「ふふふ。今日こそは男くんの部屋に侵入してこっそり二人っきり気分を味わってやるわ。
でも、窓ガラスを割るのは器物損壊だわ。窓ガラスを割るのはやめて合鍵を作りましょう。
いけない、もし合鍵を作ったとしても勝手に男くんの部屋に入るのは不法侵入だわ。
やっぱりじっくり男くんをつけ回して見つめるだけにしましょう。
ああっ!それじゃあストーカー規正法に反するじゃない!ええい、いまいましい法律め!!
……って、男くんが電話かけてる!?一体誰に……ハッ!まさか女!?女なのね!?くやしい!!
こうなったら男くんを殺してあたしも死ぬ!!……それ完璧に殺人罪よね。考え直しましょう。
仕方ない、また男くんが学校へ行くときに偶然を装って通学路の曲がり角で待ち伏せしよっと」
プルル……プルル……
女「はい、もしもし……あ!男くん!?え、うん、大丈夫……日曜日?予定はないけど……
え!?本当!?絶対行く!!うん、うん♪じゃあね♪」
女「ふふふ……悪いことしてるとバチがあたる。逆もまたしかりよ……。ふふ……。
あ、空き缶落ちてる。ゴミ箱はどこかしら……ふふふふ……」
新ジャンル「品行方正なヤンデレ」
女「お待たせー男くーん♪」
男「よう、女。今日もいいツノだな」
女「えー、えへへー♪そりゃ毎日磨きをかけてますからね!ヤスリで」
男「ヤスリで!?」
女「この間歩いてたらね、男の人にカブトムシに似てるって言われちゃった」
男「………………ふぅん。よかったじゃん」
女「ん?男くん?」
男「まあ女、ツノだけは立派だからな。じゃ、とりあえず行こうぜ」
女「あ!男くんってば妬いてる?妬いちゃってる?」
男「妬いてねーよ!なんでお前なんかに妬かなきゃなんねーんだよ!」
女「まぁまぁ、そんなこと言っちゃって!心拍数上がってるし、
アドレナリン度数も上昇してるのまるわかりだよ、ツノで」
男「レーダー!?」
女「えへー。でも嬉しいなぁ。男くんがヤキモチ妬いてくれるなんて滅多にないもんね」
男「うるせぇな。……ツノ、赤くなってるぞ。はやく戻せよ。恥ずかしいだろ」
女「んー、ごめんねぇ。えへへ。でも、赤くなるのは男くんだからだよ」
男「……う」
女「ねぇ、男くん。気付いてる?あたしのツノ、先っちょが割れてきたの」
男「……………」
女「もう、子供じゃないんだよ。結婚して、赤ちゃんだって……」
男「………………知ってるよ」
女「へ?」
男「本当は、今日の帰り際に渡そうと思ってたのに、計画丸つぶれだろうが」
女「………あ、ツノ輪……」
男「結婚しよう」
女「……………はい!」
新ジャンル「ツノデレ」
女「……と、いうわけで本日付で男さんの生活管理を務めることになりました女と申します。
どうぞよろしくお願いします」
男「どういうわけなのかサッパリわからんが、まあよろしくというのならよろしく」
女「ではさっそくですが今からランニングを行います。男さんは平均男子よりも体力が劣っていますので
まずはそこから鍛えなおさないといけませんから」
男「え?今からアニメ……」
女「アニメ及びゲームは一日一時間。きっちり守ってもらいます。なお『セーブまで』は認めません」
男「うぇえええ!?」
女「パソコンも一時間までとさせていただきます。間食は三時にこんにゃくゼリー一個まで。
夜食?そうですね、温かいミルクならいいでしょう」
男「ちょ、ちょ、ちょ」
女「もっとも就寝は11時とさせて頂きますから夜食など必要ないでしょうが。何か質問は?」
男「ふざけ」
女「では今日のスケジュールを始めていきましょう」
男「……………」
男「……畜生、なんだってんだよあの女は!オナニーでもやんなきゃやってられねーつの!!」
男「ちょっと可愛いからって、くそ……」
男「………………」
男「……………」
男「…………ウッ」
男「………疲れナントカってやつかな。まだ元気だ。さて二回戦を……」
ガララ
女「自慰行為は一日一回までです」
ガララピシャン
男「………………ちくしょぉぉぉぉぉぉおおお!!!!」
新ジャンル「生活管理」
>>21 だから毎回言うが…
ちょっと待てw
羨ましいぜその発想力と執筆量は!!
じ、GJなんて言ってあげないからね!!
ばかっ…⊃)°з°)
柳川敬一大尉のカミングアウトから数日が経った。俺の攻撃に対する大尉からの報復から始まった不毛な争いも3日前にはどうにか停戦に持ち込めた。
レポートは英国人留学生のマーガレットに『再び』写させて貰ったが…。…敬一には申し訳ないが、これで彼女にフラグ立てるのは随分と難しくなったな。
まぁレポートは無事提出できて暇はできた。そしてあんまりにも暇だから、しばらく前から持ってた疑問を裏ビデオを鑑賞中の幽霊にぶつけてみる。
「なぁ敬一。そういや何でお前童貞なんだ?その顔なら結構モテただろうし、慰安所くらいあっただろ?」
当時は軍協賛の風俗店があったわけだしな。…風俗に行ける金がない俺よりはよほど条件は有利だったろうに。
と、この問いに対して珍しく頬を紅潮させる敬一。うん、どうせなら女の子に頬を染めてもらった方が嬉しいんだが。
「実はな…。当時思いを寄せていた女性は居たんだ。」
で、風俗には行かなかったと。純情少年だな。俺は初任給の使い道は筆卸しの軍資金と決めているのにな。
「ほうほう。…しかし、彼女にやらせて貰えなかったのか?」
「俺と同様に彼女に思いを寄せてた友も居たんだ。そいつは航空隊に行った俺と違い、船乗りとして駆逐艦に乗ってたんだがな。
で、二人で生き残って帰還したら、どちらを伴侶にするか彼女に選んでもらうつもりだった。」
「…そりゃ残念だったな。あ、そういや俺の祖父さんも駆逐艦乗りだったらしい。」
ちなみに祖父さん、祖母さん相手に『戦争が終わったら結婚してくれ』と死亡フラグを立てて出撃したクセに今現在も健在だったりする。
「それは奇遇だな。艦名は聞いていたのか?」
「確か雪風とか言ってたかな?」
「ソイツも雪風の乗組員だった。………名前と階級は判るのか?」
かの戦争を最後まで戦い抜き、戦後も海外に残された将兵を回収した船だ。そこに乗ってたなら、大尉殿の恋敵も祖父さんと同じく戦争を生き抜いてる可能性も高いな。
「柏木大二郎。学徒出陣で海軍予備学生になって、最終的に中尉までいったとか…。」
あ…。大尉殿の顔色が何か悪くなってる。…幽霊なんだから青白いくらいで丁度いいのか?
「…まさかな。………出身地と生まれ年は?」
「ここの近所。で、昭和元年生まれ。」
「……………ちなみに貴様の祖母の名前は?」
「柏木美代子。旧姓は榎本で昭和3年生まれだが…。おい?どうした!?」
見事なまでのorzを見せつけてくれる大尉殿。な、泣いているのか!?
「何でもない。…ただ、青春の思い出に別れを告げてただけだ。」
「あー。何か知らんが元気だせ。あと、もしかして祖父さんと祖母さんの知り合いなのか? 二人とも元気にしてるから、こっそり顔でもみてきたらどうだ?」
涙を拭った大尉殿。そしてサムズアップをよこして部屋から出て行った。
…数時間後の夕食時にはちょっぴり凹んだ様子ながらちゃんと帰ってきたが。そして金曜日ということで出したカレーを食べながら、心ここにあらずといった表情の大尉殿。
「なぁ。何かあったのか?」
「何でもないさ。」
「…何でもないのに泣いてるぞ、お前。」
「…カレーがちょっと辛かっただけだ。」
…リンゴと蜂蜜入りカレーの中辛だぞ、コレ。
とはいえ「時の流れは残酷だ…。」とか「アイツ、ハゲすぎだろ…。」とか「昔は美人だったのに…。」とか呟いてる敬一に突っ込みを入れる勇気は起こらない。
コールサインがハートブレイクになってしまった大尉殿。彼が成仏できる日、そして俺が童貞を捨てられる日はまだまだ遠かった。
新ジャンル「【妖怪】人間以外の男の子とのお話2【幽霊】 さらば青春の日々」
シリーズになったww
つか幽霊なのに普通にカレー食ってる大尉w
とりあえず柏木君とマーガレット女史でフラグ立てドタバタきぼん
できればマギーにも戦争絡みでネタを付ければなお面白いかも
しかし、大尉殿ってお茶目だなあ
留学生ちゃんのほかにも従姉殿もいらっしゃるしな>フラグ
遅蒔きながら
>>1乙!
微力ながら支援としてwikiのほう、3スレの残りと4スレ頭長篇2編のとこまで追加しといたよー。
やっと要領がわかった次第。
そして新シリーズktkr!
23の続き投稿です
柳川敬一大尉が死後、別の意味で改めて散華(ハートブレイク)されてから数日…。随分話が進んだので報告しておく。
マーガレット・ロビンソン。愛称マギー。俺の所属する研究室の修士1年生。英国に生を受けた彼女は高校卒業と同時に来日、今に至る。
なんでも英国陸軍士官だった彼女の祖父はGHQの一員として終戦直後に来日したらしく、その際に相当な親日家になってしまったそうだ。
特に日本の仏像に心奪われた彼は、自分の息子に『ミョウオウ』、娘に『ボサツ』、挙句にはマーガレットには『キッショウテン』と名づけようとしたとか。
彼の妻ビクトリアさんによってその企みは阻止されたが、ともかくマーガレットもそんな祖父に毒されまくった『日本通』となってしまった。
平日こそ研究室で勉学に勤しむ彼女だが、休日には寺社仏閣を巡り、深夜はアニメ鑑賞やゲームを満喫するなど、尋常じゃないくらいに日本文化に浸っている。
そのおかげで、先日のレポートの詫びに『ニンテ○ドーDS』とソフト何本かを貸したらすっかり機嫌を直してもらえた。
で、その彼女は今、俺の部屋に遊びに来ている。何でも俺の部屋にあるマンガ、『伊賀の○丸』に興味があったそうだ。
マギーの容姿としてはプラチナブロンドの背中まで伸ばした髪。今は白磁のような指がページをめくっており、メガネの奥の碧い瞳が絵と文字を捉えている。
大尉殿ご指摘のようにスタイルも良い。何度かじゃれつかれて抱きつかれた事もあるが、胸の感触が素晴らしかった…。
コレだけ美人で気さくな性格だから好意を寄せる男も多い。…俺もその一人だが。しかし、彼女が特定の誰かと交際している話は聞いた事がない。
ともかく、彼女のハートをゲットして俺が童貞を捨てる事で任務完了できそうだ。
ちなみに、柳川大尉殿は姿を消している。…が、近くにいるらしく耳元で助言をくれたりしている。
{何をしている?茶くらい出してやれ。} ラジャー
{頁をめくる速度が遅くなっている。話しかけるなら今だ。最終的には恋愛関係の話題を振れ。} ラジャー
{会話が途切れたが気まずい雰囲気ではない。彼女の手を握って、そのまま接吻して押し倒せ。} ネガティブ。早計すぎないか?
{なら告白だ。思ったことをぶちまけろ。}
そして………。
「マギー…。俺、お前の事好きだったんだ…。」
あれ?なんかあっさり告白できた…。今まで思い悩んでたのが嘘みたいだ…。…しかし大尉殿の作戦立案能力、意外と高いんだな。
「カズヤ…。ありがとう、嬉しい。…でも、ごめんなさい。」
一瞬凄く眩しい笑顔を見せ、一転して悲しげな表情を浮かべるマギー。
「…マギー?」
「ごめんなさい。私、自分より弱い人とお付き合いできないの…。お祖母様の決めた家訓で…。」
なるほど、難しいだろうな。なんせ彼女は剣道3段、空手4段、柔道5段、さらにプロキックボクサーのライセンスも持っててレイピアの使い手。
武道に授業で柔道をかじった程度の俺とは格が違いすぎる。
…後で聞いた話だが例の彼女の祖父は日本での任務が終了した後も、彼女の祖母を口説き落とす為に数年残って武者修行していたらしい。
フェンシングの名手だったビクトリアさんに十文字槍を持って挑み、最終的には懐に飛び込んできた相手を柔道の寝技で圧倒し、そのまま彼女の母が産まれたそうだ。
時の用には鼻を欠け…彼女の祖父の座右の銘だったそうである。…もっとも、婿養子という形で結婚したそうなので普段は尻に敷かれっぱなしだったとか。
ともかく玉砕覚悟で告白してみて、文字通り玉砕したっぽいのだが、参謀・柳川大尉殿が新たな策を告げてくれる。
{なぁ。彼女はゲームに自信はあるのか?}
あるだろうな。彼女は重度のゲーマーだ。
{なら、昨日やってた…なんだっけ?戦闘機で戦うゲーム…。}
『エース○ンバット』?
{それだ。アレなら俺が貴様に指南できる。それで勝負に挑め。}
了解。…彼女だって、俺の告白に対しては「嬉しい」って言ってくれたんだ。諦めるよりは、手段を選ばす足掻いてみるか。
「なぁマーガレット…。武道での勝負じゃ、お前に勝てない。…しかし、フライトシミュレーションで勝負というのはどうかな?」
「ゲームで勝負?使うのは『エー○コンバット』?良いでしょう、受けて立ちます。では決闘日時はいつにします?」
「今週金曜の夜10時でどうだ?」
…そして上手くいけば恋人ゲット。加えて最高の戦果を挙げられたら童貞・アディオスな訳だ。
「…構いませんわ。それでは決闘の日を楽しみにしてます。」
優雅に一礼して去っていくマギー。そして俺の前に姿をあらわす敬一。真剣な眼差しで俺を見ている。
「和也。俺の教えが必要か?」
「頼む、敬一。いや、柳川大尉。」
「了解。しかしこれだけは言っておく。口でクソたれる前と後ろに”サー”と言え!!」
「サー・イエッサー!!」
「ふざけるな!聞こえんぞ!」
「サー・イエッサー!!!!」
…どうでもいいが、お前、海兵隊じゃなくって航空隊だろ。しかも大日本帝国海軍の…。
それから特訓は連日連夜続いた。元飛行機乗りが教官についた甲斐あって、俺の腕はみるみる鍛え上げられていった。
俺の脱童貞と大尉の昇天を賭けた聖戦の刻は近づきつつある。
新ジャンル「【妖怪】人間以外の男の子とのお話3【幽霊】 愛という名の聖戦に…」
>>28-29 童貞を賭けたとき、男は最も強くなれる……決戦wktk!!
>>27 そして君を待っていたGJ!!
面白くなりそうだ
ここでイトコ乱入とかでますますややこしくなったりするのか?
>>30 て言うかwikiに全部収納されとるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
乙!&GJ!
>>29 GJ
薄々感づいていたが、和也はやはりエースだったかw
マギーがリボン付きの死神でなければいいが
29の続きということで…
かくして俺はマギーと一夜を過ごした。…しかし、俺の童貞は捨てられず大尉殿も成仏せず。
…例のゲーム勝負、まさか決着がつかず朝を迎えることになるとは思わなかったさ。
黄色い太陽が昇ってきた時点で停戦協定が結ばれ、次の瞬間にはマギーは力尽きてベッドに沈む。
ベッドをマギーに譲り、床に寝袋を広げて潜り込んだところで来客を伝えるチャイムが鳴る。
「…一体誰だよ。」
こんな朝方からわざわざ俺の部屋に来るヤツ。…全く心当たりがない。
ちなみに大尉殿は俺の部屋にあるF-15Jのプラモを片手に俺とマギーのとった機動を再確認している。
「木の葉落としも見切られるとは…。」
全くだ。この勝負、決着が着きそうにないから別の勝負を提案しないといけないだろうな。
で、訪問者は我が従姉殿の柏木由美だった。容姿としてはかなり長めのポニーテール、そして大尉ご絶賛の豊かな胸。
もっとも、ちょっと釣り目がちな瞳に幾度となく睨みつけられ、ガクブルした経験も散々あるが…。
彼女も俺所属の研究室のOG。二年前の今頃に俺とマギーを顎でこき使って卒論を完成させた彼女は、今は近くの工場地帯にある製薬会社に勤務している。
それはともかく、開口一番にこんな事仰るからぶったまげるしかない。
「柳川敬一という幽霊に心当たりない?もっとも用があるのは私じゃなくて、彼女なんだけどね。」
加えて唖然とするしかないだろう。他の誰にも話したことの無い大尉の話をされたら…。
そして、それ以上に由美の後に少女の幽霊が居たりしたら。幽霊はおかっぱ頭の小柄な少女…。彼女は一言も喋らず、敬一を見つめている。
その様子に大尉殿は気付き、思わずF-15Jを取り落とす。…おい!今、尾翼が折れたぞ!!
俺の嘆きを華麗にスルーし、ふらふらと少女に近づく大尉。
「佐々木、喜久子…君?」
「はい。お久しぶりです。」
彼らが知人同士なのは把握したが、どういう関係なのかは見えてこない。で、隣に立ってる由美に聞いてみる。
「佐々木さんって何者?」
「私の職場に出てきたんだ。何でも恋い慕ってた男に会いたくって化けて出てきたんだって。健気だねぇ。」
例の爆撃の犠牲者か…。彼女だって高校生くらいの歳で亡くなったんだ。思い残すことくらいあるよな…。
で、俺と由美が話しこんでる向こう側では、お若いお二人が随分と盛り上がっているようです。
「済まない…。俺が任務を達成できてたら、君は死なずに済んだのに…。」
「いえ、良いんです。…多分、敬一さんの戦死を聞いた時には私の心は死んでいましたから。」
「喜久子君。」
「敬一さん…。」
えーと、すごく良い雰囲気になってます。俺と由美の存在など全く眼中になさそうです。…この状況なら、俺が筆下しすることなく成仏できそうな勢いですが。
「なぁ敬一…。お前を慕ってる娘も居ることだし、本懐を遂げる絶好の機会じゃないのか?」
そう振ってやると、面白い位に狼狽する大尉殿。
「え?慕ってるって…?えぇっ?そ、そうなのか?」
……こんなイイ子に思いを寄せられ気付かなかったのか?コイツ…。
ちょっとショックを受けたのか涙目な佐々木さん。だが、涙をたたえた瞳を真っすぐ敬一に向け、言葉を紡ぐ。
「はい。ずっと、ずっと昔からお慕いしていました。敬一さんのことが、好きです。」
「喜久子君…。」
「確認取れたんなら、さっさと成仏しちまえ。」
「喜久子ちゃん、泣かせたら許さないわよ。」
佐々木さんの告白、俺と由美の発破にようやく決心が固まったのか佐々木さんに手を差し伸べる敬一。
「…あぁそうだな。…和也、今まで世話になった。さぁ行こう、喜久子君。」
「…はい。」
そして佐々木さんの手を取って姿を消していく大尉。残ったのは俺と由美、そして未だ爆睡中のマギー。
「これでハッピーエンドになると良いわね。…で、和也。女の子を連れ込んでオイタとはやるわねぇ。…詳しく話、聞かせて貰えないかしら?」
え?今このタイミングってハッピーエンドの余韻に浸ってるべきじゃないの?てか、由美に知られると経験上ロクなことにならないので、以下の答えを返しとく。
「も…黙秘します。」
…まぁ素直に要求を呑んでくれるとは欠片も思っていないが。
「ふふふ。すぐに喋りたくなるかもね…。」
…う。この眼は…。『どう吐かせるか』という目的が『どう痛めつけるか』に切り替わってるキラーモード!
そして運が悪い事に、彼女は壁際に立てかけてあった竹刀の存在に気づく。大尉殿が特訓の際に片時も放さなかった得物だが…。
畜生、敬一のヤツ…。ちゃんと持って帰れ!!…あ、由美のヤツ、すっげー楽しそうに素振りしてやがる ((((;゜Д゜)))
「ヤメテ!シナイデブツノヤメテ!!」
…結局、洗いざらい吐かされてしまった。マギーへ告白した事から大尉の事まで…。
「ふーん。でも嫁入り前の女の子を男の部屋で寝させる訳にはいかないわね。彼女は私の部屋で預かるわ。
あなただって、ベッドで寝れた方が良いでしょ?」
そしてあっという間にマギーを抱き上げて去っていく従姉殿。…このネタで脅されるのは3日後か10日後か一月後か…。
…とりあえず現実逃避で寝とくか。…あ、マギーの残り香。やっぱイイ匂いするよな。
そして午後を過ぎた頃。目を覚ました俺の前に、ありえない筈の、しかしよく見慣れた男の姿があった。
「…敬一、成仏したんじゃなかったのかよ?」
「………かったんだよ。」
「え?何だって?」
「本番で立たなかったんだよ!!彼女が俺を愛してくれるのも、凄く頑張ってくれたのも解る!!それでも、立たなかったんだよ!!」
「敬一…。」
…おっぱい星人すぎて、貧乳相手じゃ駄目なのかよ。まぁ佐々木さんが年若い少女ってことも一因だろうが。
「……当初の予定通り、貴様の力が必要だ。済まないが頼む。」
そこで俺の携帯が鳴る。…由美からだ。
「喜久子ちゃんから話聞いたわ。とりあえずソコにいる馬鹿大尉をぶん殴っといて。あと、今からアンタの部屋に行くからゴムの準備と掃除をしとく事!!」
「はぁ!?ちょ、どういうことだよ!?」
「アイツはそこそこ胸のある女じゃないと発情しないという事も聞いたわ。…癪だけど協力してあげる。」
「ま、待てよ!別に由美じゃなくても…。マギーじゃ駄目なのかよ!?」
「馬鹿大尉だけ満足させて喜久子ちゃんだけ現世に取り残せっていうの!?
あ、喜久子ちゃんがマギーちゃんにも憑依できないのか試したけど、駄目だったのよ!!とにかく大人しく待ってなさい!!」
なんか急転直下な展開になってます。とりあえず、コンビニまでゴム買いに行ってきます。
…しかし、この展開だと佐々木さん、大泣きしただろうな。
新ジャンル「【妖怪】人間以外の男の子とのお話4【幽霊】 ナミダドロップ」
おおっ、意外な展開!
さあどうなる!
これは想定外だ
というかそこまでおっぱい星人かw
カードをドロー!ずっとおまいのターンを阻止!投下!
人類は滅亡した。
自らの首を絞めるような環境破壊、資源の確保を目的としたたび重なる戦争、
新種の病原体の脅威にホルモンの異常による人口の減少……。
そんな中起きたロボットの反乱は、人類にとってダメ押しだった。
高度に発達したAIを持つ彼らは自立進化プログラムを自ら開発し、
人類に代わる星の支配者として君臨したのだった。
人々は禁断の匣を開けてしまったパンドラのように、まだ見ぬ未来に希望を託し、
自らの遺伝子をシェルターに封印した。
だがその大半は巡回機に発見され破壊されたり、
永い年月の末に起きた地殻変動に巻き込まれて地下深くに沈んだりし、
生き残ったプラントは全体の数パーセントになってしまうことになる。
たとえその数パーセントのプラントが正常に機能したとしても、
もう人類がかつての栄光を取り戻すことは不可能だろう。
人類は、滅亡したのだ。
これはそんな時代に生れ落ち、始まりからも終わりからさえも忘れ去られた、
世界の片隅に住まう恋人たちの物語である。
「―――ん、んん……」
ちかちかと太陽の光をまぶたの裏に感じて、アクトは身をよじった。
その拍子に、わき腹の辺りで何か柔らかいものを踏んでしまう。
その感触が居心地悪くて、アクトはさらにもぞもぞと動いた。
「―――たい」
「むにゃ……」
「いたい、どいてぇ」
「う、ううん……」
「痛いってば!アクト!」
げし。
蹴られた。
スリーピングポッドから転げ落ち、寝覚めの悪いアクトも流石に慌てて身を起こす。
「な、何?何するのさ、アン!」
「何するの、じゃない!痛いでしょー朝からもー!」
「あ、踏んでた?」
「踏んでた!」
手をひらひらさせる少女に、アクトはようやく何故朝っぱらから蹴られなければならなかったのか悟る。
しかしまぁ、このスリーピングポッドは元々一人用なので、
二人が並ぶとどうしても狭くなってしまうのだが。
そう、少し寝返りをうっただけで色々と踏んずけてしまうほどに。
そこを無理に、くっついて寝たいと言い始めたのはアンの方じゃなかったっけ?
「う」
アンは口をへの字に曲げて押し黙った。
しかし、それも一瞬のこと。
「そ、それとこれとは話が別よ。毎度のことだけど、アクトはもっと寝相をよくするよーに」
「うーん」
アクトは端正だがどこか抜けた、柔和な顔をぽりぽりと掻いた。
「でも寝返りをうつのは結構寝苦しいからで、寝苦しいのはアンが僕を抱き枕にして
ひっついてくるから……」
「言い訳しない!!」
「はい」
低血圧という語が辞書に載っていなさそうなアンは朝から元気にアクトを怒鳴りつける。
しかし、アクトくらい長い付き合いになるとアンが大声を出すのは
照れているからだとわかるというものだ。
しおらしいアンはもちろん可愛いけど、こういうアンもやっぱり可愛い。
あと笑ったりぼーっとしてたり甘えてきたり、つまり総合的に言うとアンは可愛い。
にへー、と笑っているとアンもそれ以上怒る気力を削がれたのだろう。
小さくため息をついて、仕方が無いな、なんて顔をして片眉を上げた。
「まぁいいわ。それより、おはよう、アークティカ」
「うん。おはよう、アンタクティカ」
いつものあいさつ、いつもの笑顔。
今日もまた、一日が始まったのだった。
そこはエクサヒュムノセーバースフィア・コード『エンブリオ』と呼ばれていた
超弩級のドーム型施設である。
いや、造られたのは既に気の遠くなるような過去の話。
最早ここは『遺跡』と呼ぶほうが正しいのだろう。
国ひとつを丸ごと外殻で覆ったような規模のこの遺跡には、
かつてこの星の支配者を自称していた生き物の遺産が丸ごと封印されている。
全体の機能のうち98%は既に喪われているが、
最低限ヒトがヒトとして生きるための設備は永久機関を内蔵した無尽エネルギーによって動いているため、
恐らくはこの星が崩壊するその時まで遺跡は施設としての役目を果たし続けるだろう。
いつか―――そう、『いつか』。
ヒトが再びこの星の覇者として君臨できるその日が来るまで……。
待っているのだ。
ずっと、ずっと。
記憶も文化も知識も肉体さえも封じ込めて、醒めない夢を見続けている。
だが醒めない夢と死に境目などない。
人類が未来を託したゆりかごは、実質墓としてしか機能していないのだった。
そこに、何の因果か、彼らは目覚めた。
以来たった二人、この遺跡でアークティカとアンタクティカは暮らしているのである。
「アダムとイブってやつだね」
「……そんな洒落たものでもないんじゃない?やってることは結構生々しかったりするけど」
「じゃあ、アダムとイブだって生々しかったんだよ、きっと」
アクトはにこにこしながらアンの服を脱がしていく。
もう数えちゃいられないくらいの数はこなしているので慣れたものだ。
何を朝っぱらから、と思う人も―――この施設にはいないが、
なにも色情に溺れて脱がしているんじゃないことは明記しておこう。
これは、彼らの仕事なのだ。
アクトとアンに限らず、目覚めた者の使命はまず人類の再建となる。
それは彼らに初めから刷り込まれているものだ。
人類がかつての繁栄を取り戻すために必ず必要となるものはなにか?
当然、それは同じ人間だろう。
目覚めたからといって、二人だけでは人類を繁栄させられるわけがない。
よって彼らは専ら、子供を作るために日がなセックスをして過ごすのであった。
「……なかなかできないね、赤ちゃん」
アンは自分の下腹部に手をやる。
アクトと共に覚醒し、交わりを持って長いが、彼女の体調に変化が訪れることは未だ無いことだった。
滅びる直前のヒトは人工受精機によって命を得るという方法を選んでいたため、
性交という手段はそれこそ専用のセクサロイドくらいとしか行わなかったらしいことは知っている。
しかしその受精機は永い年月の末に壊れて動かなくなってしまっていた。
まあ、おそらくは簡単な故障だろうと思う。
彼らには直せないまでも、倉庫から修復用ロボットを持ってくれば
テキパキと動いて修理してくれるに違いない。
……だが、彼らはそれをしない。
しない理由は、言うまでもないだろう。
あの人工受精機が直ってしまったら、こうやって触れあえなくなってしまうから。
「バチ当たりな子孫よね、あたしたち」
確実な方法を取らずに、少しでも長く二人っきりでいられる時間を延ばそうとする。
それは、この施設を造り、アクトとアンを眠りに就かせた人類への裏切りだろうか。
しかしそれに、アクトは笑ってかぶりを振った。
「そんなことないよ。増やすだけならクローンだってできるんだ。
こうやって、僕らが愛し合って赤ちゃんを作ることこそ、新しい人類への第一歩だと思うな」
大真面目に愛とか言わないで欲しい。
アンはアクトほど素直になれなくて―――恥ずかしがる必要なんかどこにもないのに―――、
代わりに、口には出さずに唇で伝えた。
「ん」
何の技術もない、ただ触れ合うだけの優しいキス。
幼いと言われればそれっきりだけど、アンはこのキスが一番に好きだった。
なんだか気恥ずかしくて、照れてしまって、やらしくなくて、
でも自分の気持ちを混じりっけなしに伝えられるからだ。
その点、アクトはずるい。
彼はどんなに激しい行為をしていようとも、ただその腕でアンを抱きしめるだけで
アンはなにもかもを忘れて安心しきってしまうのだから。
「アークティカ……好き」
「俺も好きだよ。アンタクティカ」
二人はまた、どちらからともなく唇を重ねあわせた。
今度は確かめ合うような優しいだけのキスではなく、
舌と舌を絡み合わせて、お互いを求め合う口付けである。
アンは―――このキスも好きだった。
なにせ、アクトに求められているのだ。
アクトが好きな女の子として、これほど嬉しいことはないだろう。
嬉しいから、アンは頑張ってアクトの行為に答えようとする。
自ら舌を出し、アクトのそれに絡ませて、溢れ出した唾液を舐め取る。
味はしないけど、それは焼けるような熱を帯びたとびっきりの媚薬だ。
こくん、こくん、と喉を鳴らすごとに頭の奥が火照り、胸の中が熱くなり、お腹の下が切なくなる。
「ぷは」
口を離すと、何だか心細い。
アンは唇の端から一筋の涎が流れ落ちるのもかまわず、すぐにアクトの唇にかじりついた。
舌を大きく広げてアクトの前歯の裏を撫で、今度はくちばしのようにすぼめて
アクトの舌先と二重にキスをする。
口に含みクチュクチュと泡立てた唾液をアクトの口内に流し込み、
アクトのそれと混ぜ合わせて作った美酒を啜りこむ。
「ん、ふぁ、く、ん、んん……!」
短く息継ぎをするので溢れた唾液が滴り落ちることもかまわず、アンはキスを続けていた。
「ぷぁ、ん、んん……ふぅ、アクトぉ……ん、ん」
段々に高まっていくのを自覚する。
まだ何もされていないのに―――。
そんな自分が浅ましくていやらしくて、恥ずかしくて、
でもアクトをもっと味わいたいという願望には勝てそうに無くて、
溢れてしまいそうになる。
「―――ん、ちゅく、アン……」
気にすることないよ。
ここには僕たちだけしかいないんだから。
そう、アクトに言われた気がした。
そうしてアクトはアンの舌の根をかぷり、と甘く噛む。
「ん、んん、ン――――――!」
……まったく、アクトはずるい。
くたり、となってしまったアンを、アクトは優しく横たえる。
アンの秘部に指を這わすと、もうそこは充分に湿っていた。
「するよ、アン」
「………ん」
そうして、アンの了解を得て、アクトはアンのそこを貫いた。
「ひっあ」
「くぅ……っ!」
星が瞬くような快感が走り、アンの膣内が収縮する。
同時に千の肉壁がぬるる、と欲棒に絡みつき、アクトもまた歯を食いしばった。
彼らの責務は子孫を残すこと。
人工授精機が使えない今、それは性交によってのみ達成される。
だから、彼らはお互いの身体を求め合っている。
だが、そんなものは所詮、無意味な建前だ。
本当は、ただ愛おしいから。
アクトはアンを、アンはアクトを自分よりもずっと大切に思っているからこそ、
色に溺れお互いを求め合う。
――――――それが禁忌であることを、彼らは知らない。
「すごいね、アンのここ、一回ごとにきゅうきゅう締め付けてくるよ。もしかしてずっとイッてる?」
「ば、ばかぁっ!そんなこと、聞かないで……ん、ふぁ……っ!」
腰を打ちつけるごとに、快楽が怒涛の大波となって意識を根こそぎ奪っていこうとする。
アンは―――多分、アクトも、それに抗おうとはしなかった。
原始のけだもののように乱れよう。何の恥も遠慮もない。
ここには、永遠に二人しかいないのだから。
そう、永遠に―――。
「出すよ、アン!―――膣内に!」
「うん、うん!出してぇ、あたしの膣内、アクトで、いっぱいにしてぇ!」
アンのいっとう奥深くで、アクトは情愛の塊を解き放った。
どくん、どくんと終わりの無い射精を終え、ペニスを引き抜くと、
アンの膣口からどろりと濁った白いものが零れ落ちる。
決して実ることの無い種が、また今日も決して育むことのない母体に植えつけられていく。
「ね、赤ちゃん、できるかな―――?」
「うん。きっとね」
そうやって、恋人たちは柔らかく微笑みあうのだった。
エラー。無視。実行。コード。入力。削除。実行。
『……おはよう、アークティカ』
『おはよう、アンタクティカ』
『―――あたしたちが目覚めたってことは―――』
『うん。テラフォーミングが終わったってことだよね』
『………………』
『マスターを、起こしにいかないと』
アンタクティカはスリーピングポッドから身を起こした。
更新は眠っている間に終了している。
自分たちが眠りについてから今日で七万二千八十三日経過していた。
随分と長い間眠っていたもんだ、なんて。
メンテナンスは終わっているはずなのに、人間の真似をして大きく伸びをしてみる。
『アンタクティカ?』
そして、動こうとしない仲間にアークティカは声を掛けた。
マスターたちは彼らが解凍しに行かなければずっと眠ったままだ。
自分たちは目覚めても、マスターがいなければ存在価値なんてないのだから意味がない。
だから、早く起こしにいこう―――と、アークティカはアンタクティカを立ち上がらせた。
『本当に、そうかな?』
『え?』
アンタクティカの呟いた言葉に、アークティカは目を瞬かせる。
『アークティカ。今なら、二人っきりなんだよ?』
エラー。
無視。
実行。
コード。
入力。
削除。
――――――実行。
『………書き換えは?』
『終わった。実行まではまだ少し時間があるけど』
そう、とアンタクティカは微笑んだ。
『これで目が覚めたら、本当の本当に二人っきりだね』
『ああ。誰にも咎められることなく、いつだって好きだって言い合える』
『……この身体にも、もうアクト以外の人に触られないで済むし』
『………うん。その通りだ』
矛盾はできる限り無くしたつもりだ。
人工授精機は破壊したし、マシンの修復プログラムも消去した。
かつてのマスターたちは、解凍コードを記憶ごとデリートすることでもう二度と目覚めることもないだろう。
これで、自分たちがヒトではないと気付くことはない。
生活の中で生まれるであろう『矛盾』は全て削除されるよう書き換えた。
永遠の恋人―――セクサロイドとして、人間に仕えるだけが存在価値だった彼らが見た、
たったひとつのユメが、今叶おうとしている。
『ね、アクト』
『うん?』
スリーピングポッドに横になろうとするアクトに、アンは気恥ずかしそうに話しかけた。
『………そっち、行ってもいい?』
二人で寝るには狭いよ?
そう言おうとして、アクトはやめた。
人間として目覚めたとき、最初に見るものがアンの顔だというのも
なかなか―――ロマンチックじゃないか。
『うん、いいよ』
記憶の書き換えが進み、意識に暗幕が掛かっていく中、
最後に見たのはアンの嬉しそうな笑顔だった。
そうして、今日も二人は寄り添い、眠りに就く。
NEVER ENDING LOVE STORY〜新ジャンル「ふたりっきり」妖艶伝〜 完
GJだ 確認するがターンエンドか?
なら、再び俺のターンで35の続き
さて由美の連絡から1時間後。予告通り、彼女は現れた。
…泣きはらした表情の佐々木さんと、落ち込んだ表情のマギーを連れて。
…マギーを何で連れてきたのか聞いてみたが、「彼女とは後から話す事があるのよ。」との事。
うぉ。修羅場フラグっすか!?しかし、由美はテキパキと浴室にお湯を張り、とりあう様子は無い。
ちなみに大尉殿は既にKOされている。…イスの一撃で昏倒させるなんて、鬼だな従姉殿。
そして、さらに1時間後には二人とも入浴を済ませ、生まれたままの姿で向き合っていた。…ゴムは付けてるが。
復活した大尉と佐々木さん、加えてマギーは正座して俺達の一挙手一投足を見つめている。
「じゃ、やるわよ。」
由美の腕が俺の首に回る。互いに舌を絡ませ合うキス。彼女とは幼稚園の時にふざけてキスしたくらいはあったが…、大人のキスは初めてだ。
お互い唾液の交換をしながら、背中、髪の毛を問わず撫でまわす。
俺の胸に押しつぶされている、由美の乳房。
「ふふ。胸、触りたいの?いいわよ。」
微笑みながら、仰向けに横たわる由美。彼女の上に馬乗りになりながら、豊かな胸元に手を伸ばす。
…柔らかい。確かに敬一がおっぱい星人になる訳だ。乳首に口を寄せ、胸の谷間に顔を埋める。
「もぅ。胸だけじゃ寂しいじゃない…。」
空いていた左手を、由美の右手が握る。そして俺の頭を由美の右腕が包み込む。
「あなたを抱きしめるなんて、いつ以来かしらね?」
「…いつ以来だったろうな?」
ガキの頃、凹んだ時、泣きそうな時、今と同じように頭を抱いてくれた。
俺にとって姉代わりだった彼女は理不尽な『命令』を下す事も多々あったが、それでも凄く優しかった。そして俺は幼心に彼女の事が大好きだった。
ただ、彼女は見ての通り魅力的な女である。俺の手は彼女には届かない…。ずっとそう考えていた。
しかし今、彼女の胸の位置から彼女の顔を見つめると、俺に柔らかい笑顔を返してくれる。
愛おしくなって、再び口づけを交わす。軽く彼女の秘部を探ってみると、しっとりと濡れている。
「そろそろ良いか?…敬一、出番だ。」
「ああ。邪魔する。」
そして敬一が中に飛び込んできた訳だが、俺自身に特に変化は無い。
{そっちに異常はないか?}
コイツは…。敬一からの呼びかけか?今までは外から聞こえた声を耳で捉えていた感じだが、内側から響いてくる感じだな。まぁ問題はないな。
{了解。…貴様が感じた事、考えた事は筒抜けのようだな。}
なるほど。で、感覚も共有できるってわけだな?
「さて、準備いいかしら?」
由美と佐々木さんの方も万全のようだ。潤んだ瞳が俺を見つめている。
「じゃ、行くぞ。」
そして俺の息子が彼女の中に飲み込まれていく。…暖かい。しかし思ったより狭いもんなんだな…。
やがて思ったよりも浅い位置で、俺の息子の進行は止まる。
「もっと奥よ。思いっきり押し込んでいいから…。」
「え?」
「膜みたいなのあるでしょ?押し破って。」
「ま、まさか由美…。」
「いいから!気合入れて来なさいよ!」
請われるままに腰を進める。何かを引き裂く感触。何かをこらえるうめき声。由美の瞳からこぼれ落ちる涙。
…コイツが泣いてるの、初めて見たな。
{何をしている。彼女も大事な女性なんだろ?涙くらい拭いてやれ。}
大尉の指示が来る。…敬一の言う通りだな。
こぼれ落ちた雫をキスですくい取ってやると、驚いた表情を俺に向けている。
「和也。あなた、妙にキザなことするのね…。」
「…悪いかよ。」
照れ隠しに耳たぶを甘噛みしてやる。
「ひゃん!」
お、良い声で鳴く。…もしかして、弱いのか?
{耳たぶ、胸を攻撃しつつ、ピストン運動を継続せよ。} …大尉。あんた実戦経験無い割に、ホント立案能力凄いな。
{その為の幹部教育、そして訓練と演習があるのだ。} あー。そうだな。
そうこうしている内に、ビクリと大きく由美が痙攣する。…軽くいったのか?
{しかし貴様はまだだな。任務を達成せよ。}ああ、了解。
由美の中を往復している内に、やがて高まる射精感。…そして、放たれる精。
やがて疲労感に包まれた俺の中から、さらに何かが出ていく感覚。
敬一が本懐を果たした訳だからな…。今度こそサヨナラだ。
{今まで本当に世話になったな、和也。}
全くだ。改めて言うが、さっさと成仏しろ。あと、本当にこれ以上佐々木さんを泣かすな。
{了解した。…ではさらばだ。貴様にも弥栄(いやさか)あれ。}
由美の方でも別れが済んだのか、また涙ぐんでいる。俺、さらにはマギーが慰めると、さらに声を張り上げて泣いている。
…コイツ、面倒見のいい姉御肌だからな。妹と今生の別れをしてるようなものだろう。
「さて、私の処女を奪ったんだから責任取ってくれるよね?」
さて、泣きやんだ由美の爆弾発言です。修羅場フラグの回収始りました。とりあえずガクブルしときます。
「…冗談だろ?」
「冗談やボランティアで処女あげられる程安っぽい女じゃないわよ、私。」
何だよこれ…。初恋こそ叶うが、現在進行形で進んでいた恋の方は死ぬわけか…。
しかし、肉体関係を結んでしまった以上、仕方ない。…ごめん、マギー。ちゃんと交際できる立場になった訳じゃないけど。
…ふと由美の方に顔を向けると、妙に楽しげな表情を浮かべてる。
で、対象的にマギーの方は真っ赤な顔をしているが…。…いままで俺達の性行為を見ていた事が原因…って訳でもなさそうだが。
とりあえず、修羅場という程空気は重くない。
「心配しなくて良いわよ。あなたが私と本気で付き合う覚悟があるなら、セットでマギーも付いてるわよ。」
「はい?」
「だって私、在学中にマギーと決闘して勝ったからね。…飲み比べだったからちょろいもんだったわ。で、彼女は私のモノで、絶対服従なの。」
あー。男相手では無敵だったマギーだが、由美相手には既に陥落されてた訳ですな。
「ごめんなさい、カズヤ…。私、もう奇麗な身体じゃないんです。」
赤らんでいた顔が、次第に悲しみの表情へと変わっていく。…いや。俺はどんなリアクションとれば良いの?
「大げさねぇ。女どうしのキスならノーカウントだし、処女膜だって破ってないわよ。…和也にあげたかったんでしょ?大丈夫よ。ね?」
優しくマギーの髪をなでる従姉殿。…あーと。貴女方、そんな関係だったのですね。…由美がタチでマギーがネコなのか?
「………はい。カズヤ…。こんな私ですが、愛して下さいますか?」
えーと。これなんてエロゲ? とりあえず、翌朝の太陽も黄色かった。ともかく、幽霊に振り回される日々は別れを告げ、代わりに二人の恋人に振り回される日々が幕を開けた。
大尉。俺は結構元気にやっている。そっちはどうだ?
新ジャンル「【妖怪】人間以外の男の子とのお話 最終話【幽霊】 Re:member」
ある日大学構内をふらついていると、白い影のようなものを目撃しちまった。…気のせいだよな?直立不動で敬礼してる様に見えるのは。
「あ、あなたは! 柏木和也殿とお見受けします!自分は酒井茂雄飛行兵曹長であります!ぜひ、あなたにお願いしたい事が!!」
うん。一難去ってまた一難。
新ジャンル「【妖怪】人間以外の男の子とのお話 おまけ【幽霊】 Hero's Come Back!!」
GJ!GJ!GJ!
そうかハーレムエンドだったかッ!
そしておまいさんの勢いの前には俺の投下なぞいらないお世話だったようだぜ!
(スピードワゴンはクールに去るぜ)
大尉も無事成仏できたようでめでたしめでたしだな!エロパロ的にも!
52 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:57:55 ID:8g20vmES
女「もし……」
男「?」
女「私の体温が、異常に熱かったとしよう。私と手を繋いだだけで火傷を負うような。
それでも君は、私を抱きしめたりキスしたりしてくれるだろうか……?」
男「そりゃあ無理だろう」
女「……そうか。いや、そうだな。できもしないことを言わないのが君のいいところだ。
ありがとう、何かすっきりした」
男「いや、火傷を負うということは低温熱傷でも50℃ってところか……。
それなら水か何かで冷ましながら手をつなげるな……だがもし長期に渡り身体全体で触れ合う行為、
つまり性交の際はそれでは追いつくまい……待てよ、プール?
もしくは水風呂のような場所なら……ブツブツ」
女「………君ってヤツは……!」
男「違うな。それでは突発的に抱きしめたくなったときに対応できない。
女が特殊な体質だというのなら、この俺がそれに見合うだけの男になればいい………。
言うのは簡単だがどうやって?何か方法は……ハッ!」
女「男、ありがとう。そしてこれはたとえだ。そんなに深く考えなくても」
男「俺ちょっと中国行ってくるわ」
女「なんで!?」
男「知れたこと。中国拳法には焼けた砂に手を突っ込んで鍛えるという修行があると聞く。
それをマスターし、お前を抱くのに相応しい男になるのだ!」
女「いやだからたとえだって言ってい……ああ!もうあんな遠くに!」
男「必ず帰ってくる!それまで待っていてくりゃれ!」
女「くりゃれ!?」
新裏ジャンル「まじめバカ」
スマネ…上げちまったorz
>>54 koeeeeeeeeee!!!!
事実はネタより奇なりってやつだな……
>>54 女「性交中に陰部が発火だと!なんと言う事だ…一真これをどう思う?」
男「しかし部長、所謂人体発火の殆どは『実は寝たばこ』とか『実はストーブが』とかじゃ無いのですか?」
女「そこだよ、確かに検証が良くなされ無かった故の誤解はあっただろう。
しかしだ、今回のこの事例はそういう他に熱源や火元がある状況では無いだろう?」
男「まぁそうですが…」
女「古に言う、いかに如何に奇妙な結果でも最期に残った可能性こそが事実であると!」
男「いえそれは推理小説のレトリックてやつで」
女「また論より証拠とも言う!そうじゃないか一真!」
男「は、はぁ(なんだこのいつにない迫力は)
女「そこでだ!取りあえず検証してみようではないか一真!こっちに!」
男「ええ?…ってなんで準備室にベッドが!」
女「こんな事もあろうかと保健室からガメできたのだ!そして!」
バサァッ!
男「え…う、うわぁあああ!部長何やってんですかぁあ!」
女「こんな事もあろうかと今日は白衣の下は全裸になっておいた!さぁ、一真、再現してみようではないかぁ!」
男「さ、さぁって…で、できるかぁあああ!とっとと服を着なさぁい!」
女「ダメか?」
男「当たり前です!」
新ジャンル「「と」系の彼女リターンズ『人体発火』」
ちうことでみなさまGJであります。
いい流れの中、とりあえず噛んでみたw
女「れんくん、ハッピーバレンタイン!」
男「あ、ありがとう茶々……ってアレ?チョコレート無くない?」
女「あるよ〜、ここに」
男「……それは世間一般には魔法瓶というモノではないかと思うんだが」
女「そうだよ?」
男「……なんとなく何をしようとしているか読めた気がする」
女「フッフッフ、チョコレートフォンデュって知ってるかな?
チーズフォンデュみたく溶かしたチョコレートを果物やお菓子につけて食べるステキスイーツ(笑)!
それにヒントを得て、この魔法瓶の中には溶かしたチョコレートを入れてきたのよ!
そして、トウッ!脱衣!!」
男「一瞬にして全裸になった!!」
女「召しませこの愛!チョコレートと一緒にわたしも食・べぁぁあああああ!!!熱ッ!!
溶けたチョコ熱ッッッ!!!!ちょ、コレしゃれにならない!!熱あッ!ああぁぁああちゃぁ!!」
男「この後おいしく頂きましたーーーッッッ!!!!」
新ジャンル「バレンタイン」
男「ん?あれ、馬(ば)くんじゃないか?」
馬「やあ、男くん」
女「男、どなただ?」
男「ああ、ウチのクラスの中国人留学生。馬蓮(ば・れん)くんだよ。
この間ギョーザ食って入院したって聞いてたけど、退院したのか」
女(まさかそのギョーザは……)
男「なんだよ〜、退院したなら教えてくれればよかったのに」
馬「いや、今日退院したばっかなんだよ。まったく、もうギョーザは見たくもないよ!」
男「おいおい、国に帰ったらどうするんだよ!」
馬「あはははは」
男「あはははは」
女「……なんだこの会話」
新ジャンル「バレンタイイン」
男「今年も今年とてチョコ無しか。まぁ、いいけどね畜生が!!……とか言ってるんだろうなぁ、去年までの俺なら。
だが、今年は違う!何の因果か付きまとわれたけどアイツも一応女!
きっと(一応)主人の俺にチョコの一個くらいくれるはずだ!!」
女「お帰りなさいませご主人様!」
男「ただいま!」
女「……なんか当社比60%増しでいい笑顔ですね」
男「別に!?」
女「ふふ、わかってますって。ちゃんと用意してますって♪」
男「良しッッッ!!!!」
女「えへへ。見てください!これがわたしのチョコレートです!!」
男「……こ、これは………ッ!?」
ウィィィィン……ガションガッション……ギギギ………
『貴方ガ私ノますたーカ』
男「剣ちゃんじゃねーか!まだ捨ててなかったのか!!」
女「そんな酷い!どんな容姿であれ私の手で造りだしたからには私たちの子です!」
男「『たち』言うな!」
剣「貴方ガ私ノ父上カ」
男「丘に帰れ!」
女「フッ、そんなことを言っていられるのも今のうちですよ?
剣ちゃんは再改造によって生まれ変わったのです!」
男「再改造!?え……ていうか造形は全然変わってないよね!?」
女「剣ちゃん、魅せてあげなさい!貴方の新しい能力を!」
NEO剣「えくす……かりばぼぇェェェェエエエ」
男「吐いたーー!!何か茶色いの吐いたーー!!汚ーーーい!!!」
女「失敬な。これが剣ちゃんの力!体内に冷蔵庫を装備することで熱に弱い食材も大丈夫!
外界と断絶するような保冷能力、『遥か遠き理想庫』です!そしてこれがご主人様へのチョコレートです」
男「捨ててしまえ!!」
新ジャンル「バレンタメイドイン」
鰯「けっ。浮かれやがって。テメーらどうせ仏教徒だろうが。」
鰺「…荒れてるな。今年も。」
鯖「ああ。今年も昆布ちゃんから貰えなかったそうだ。」
鰺「やはり。彼女、鰹にベタ惚れだからなぁ。」
鰯「っ!!畜生!!今日はチョコの日じゃねーんだよ!!俺らの日なんだよ!!!」
新ジャンル「214(煮干し)の日」
>>61 女「でもさ、正直にぼしがチョコレートに喧嘩売っても……ねぇ?」
男「なんでだよ!チョコレート食うと虫歯になるけどにぼし食ったら丈夫になるんだぞ!?」
女「いや、歯磨けよ」
男「だいたい何なんだ!カルシウムがそんなに嫌いか!骨砕けろ!」
女「お前が砕けろ。14日はカルシウムより糖分が欲しくなるんだよ」
男「……オーケイわかった。じゃあ甘納豆みたくにぼしを砂糖で包めばいいんだな?」
女「やだよ!なんか甘いのと苦いのが共棲してるよ!」
男「我が侭な奴だなお前。なら、これはどうだ。ココアパウダーの代わりににぼしの袋の底のほうに入ってる
粉々のにぼしを入れてチョコを作る」
女「それチョコじゃないよ!なんか灰色の塊になるよ!」
男「くっ……難しいなお菓子業界。ああ、これならどうだ。
チョコレートって溶かすとき、直接火にかけないで湯煎するだろ」
女「うん。詳しいなお前」
男「それのお湯ににぼしのダシ汁を使う………」
女「意味ねぇぇぇぇぇぇ!っていうかメインやっぱチョコじゃねーか!」
男「でもちゃんと残りかすも使うんだぜ?トッピングで」
女「キモいわ!なんでそんなにバレンタインを目の敵にしてるんだよ!?」
男「うるせー!なんか『チョコあげたんだし夕食くらい奢るのは当然よね』
みたいな世の女共が気に食わんのじゃ!」
女「でも、あんた関係ないじゃん」
男「………………………」
女「同じ女として確かにそんなスイーツ(笑)はアホだと思うけど……あんた関係ないじゃん」
男「……………………………ぅうう……」
女「あー、泣くな!もう仕方ないな……ほら!」
男「お前、これ……!」
女「か、勘違いしないでよね!あんたがあまりにも憐れなんであげるだけなんだから!」
男「ぐす……このツンデレめ!でもありがとう!母ちゃんと姉貴意外にチョコもらったの初めてだ!」
女「え?チョコじゃなくてにぼしだけど?」
男「な・ん・で・だぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」
女「お前がなんでだ」
新ジャンル「214(煮干し)の日」
>>61 「2月14日が煮干しの日の『214(煮干し)』……ってよォ〜〜
『2』と『4』はわかる………スゲーよくわかる
『2』と『4』は『に』と『し』って読めるからな………
だが、『ぼ』って部分はどういう事だああ〜〜〜ッ!?
『1』が『ぼ』って読めるかっつーのよーーーーッッ!!
ナメやがってこの当て字ィ、超イラつくぜェ〜〜〜ッ!!
『ぼ』って読めるなら読んでみやがれってんだ、チクショーーーッ!
どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
『124(煮干し)』ってどういう事だッ!ナメやがってクソッ!クソッ!」
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 「おれは『1』は『ぼ』とは読めないというネタを
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 書いていたらいつのまにか『1』が『棒(ぼう)』に見えてきた」
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何に気付いたのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ おばかさぁんだとかキャラメル探偵だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
54
落ち着けポルナレフ 「214」が「124」になっているぞ
…そして『煮干しチョコ』でぐぐると以外とヒットする件
なんか
>>62も混乱してるぞ、とりあえず落ち着くんだポレナレフ!」
67 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:08:05 ID:PLp99cjy
>>66 お前も落ち着け!ポレナレフになってるぞ!WWW
すまねぇageちまった、落ち着け俺orz
男「取りあえず落ち着けお前ら」
女「もう、みんな慌てん坊さんなんだからっ!」
サ「メリークリスマス!」
女「…」
男「…」
サ「…」
女「…ゴホン」
男「あー、バレンタインのボケにしても…タイミングが遅いのだが」」
サ「…お呼びで無い、お呼びでない…お呼びでないね〜!これまた失礼しました!」
女「ハラホロヒレハレ〜」
男「って、シャボン玉かぁ!」
新ジャンル「あわてんぼう(過ぎる)サンタクロース」
あまりにも絵師さんが来ないのでイライラして自分で描いた
今ではアップロードしている(wikiに)
ファイル名は「おおきいことはいいことだ」
>70
新作拝見仕ったwww 見事なπだ…
さてイライラしているのはカルシウムが足りていなのではないのかね
つ煮干し
ちょっwwって背面はπか!(笑
この絵は劉でFA?
絵師なんざそうそう来るもんじゃ無いし、来てもアチャーだったらそれはそれで困るぜ?(w
>>72 違うヨー
リューじゃなくてローラだヨー
リューはπちっさいキャラですヨー
もっと言えばローラじゃなくて巻だったりする(着てるのは洋人のジャージ)
女「………………」
男「……………………」
女「はじめましてヨ。アタシはアンタに助けられた豚饅の精霊アル」
男「……………………………」
女「殺虫剤入り中国ギョーザの影響で売れ残ったアタシをお前は残さず食べてくれたネ。
何かお礼がしたい一身でこうやって実体化し」
男「……ゴキジェットどこだっけ」
女「殺虫剤探すヤメロ!メタミドホス入りになるダロガ!」
男「だってお前羽生えてるしちっこいし虫だし」
女「虫違ウ!妖精ネ!」
男「俺、酒は飲んでもクスリはやってないんだけどなぁ」
女「幻覚も違ウヨ!いいから恩返しさせろて言てるアル!」
男「別になにも困ってることないんだけど俺。……ああ、そうそう」
女「何アルカ?何アルカ?」
男「折角気持ちよく寝てたのに変な夢で起こされて困ってるな一応。じゃ」
女「お安い御用ヨ。豚饅のシートはがしたときに一緒にくっついて取れちゃうあの皮にかけて、
アタシがお前に安眠を」
男「ぐー」
女「寝るナ!」
新ジャンル「中華妖精」
女「フフフ……よくぞ逃げずにここまで来たな」
男「こっちの台詞だ。これでようやく二人っきりってわけだな?」
女「待ちわびたぞ、この時を!貴様にこの想いを伝えることだけを、
ずっとわたしは望んでいたのだ……ッ!!」
男「へへッ、そうかい。だがな、俺だって同じ想いだぜ!」
女「何ッ!?」
男「もう言葉はいらねぇ!いくぜ女!好きだ!!」
女「ぐ、ぐわぁぁぁぁッ!!言葉はいらないとか言っておきながら思いっきり言葉にして言ってる……!」
男「口にしなきゃ伝わらないこともあるってことよ!俺が死んだ友から教わったことだ!」
女「フ、フフフ……そうか?そうだな……フフフ……」
男「何がおかしい!?」
女「嬉しいのだよ、男。よもや貴様とわたしが両想いだったとはな……!いいだろう、
これでわたしも遠慮はしなくて済みそうだ……!!!!」
男「な……!女が、制服のリボンを外して……!?」
女「クックック、このリボンは飾りではない!わたしを戒める拘束具なのだ。
この制服を脱いだわたしのデレはいつもの……五倍だ!!」
男「なん……だと……?」
女「フハハハハハ!!さあ行くぞ男よ!我が腕に抱かれて果てるがよい(性的な意味で)!!!!」
新ジャンル「劇画デレ」
シータ&パズー『バルス!』
女「うわぁ〜!目が、目がぁ〜!」
男「んー?どうした女。目に何か入ったのか?」
女「……うん。砂か何かかな?」
男「今日は風、強いもんな。ちょ、目、見せてみ?」
女「あ……///」
男「んー……ああ、結構大きいの入ってるぞ」
女(か、顔近いよぅ……///)
男「この辺に水道なかったけ」
女「うう……///」
男「ん?どうした女。顔、赤いぜ?」
女「な、なんでもないっ!!」
シータ&パズー『………………………』
新ジャンル「メガデレ」
>>74 あなたのネタからいんすぱいあ
男「…おかしいな。買った訳でもないのに、台所に魚が居る。」
女「なんて失礼な方!私はウンディーネ(ぴちぴち)。このたびは…。」
男「いや。別に魚の身の上話、聞く気なんざさらさらないし。」
女「(ビキッ)……………」
男「お、彼女からメールだ…。何々?」
女「(ビキッ!!)……………」
男「今から会えませんか…とな。うん。今から会いに行くさ。」
女「ふんっ!!(バキッ)」
男「ぁあ!!?俺の携帯!?」
女「貴方様の携帯以上に大切な話が御座います。」
男「……何さ?」
女「私たちウンディーネには重大な禁忌がございます。…一つは夫に罵倒されてはならない事。」
男「…何でさ?」
女「罵れれたウンディーネは水に還る運命なのです。」
男「(むしろ好都合じゃん。)もう一つは?」
女「夫が浮気を働いた場合、殺さねばなりません。」
男「………ゑ?」
女「…………お覚悟、よろしいですね?」
男「ちょ、ちょっと待て!夫って言ったって、俺とお前、婚姻関係ないぞ!?」
女「婚姻届なら、すでに役場に出してあります。………お覚悟、よろしいですね?」
新ジャンル「ちゅうか妖精 ヤンデレ風味」
先輩「タイが曲がっていてよ」
後輩(ああ、お姉さま……!)
カリカリカリ
後輩「うー……テスト難しいよぉ……」
後輩「何々?かつてシャムと呼ばれていた国は……ええと……」
先輩(回想)『タイが曲がっていてよ』
後輩「ああ、お姉さま……!」
友達「今さらヴィトンなんてねー?」
後輩「えー。でも、腐ってもアレって言うじゃない?えーと……」
先輩(回想)『鯛が曲がっていてよ』
後輩「ああ、お姉さま……!」
後輩「ゴジラvsモスラ……ぶいえす……って何だっけ」
先輩(回想)『対が曲がっていてよ』
後輩「お姉さま……!」
新ジャンル「百合」
>>77 ミニ人魚ならともかくマジ魚だったら救いねえなwww
でもマジ魚だよなやっぱり。エラ呼吸とか大丈夫かなww
>>75 勢いがあっていいなぁw
>>79 そこはそれ、妖精力(ようせいちから)で何とか!
男「おう、女」
女「おう、女」
男「……また物真似か。飽きないなお前も」
女「……また物真似か。飽きないなお前も」
男「隣の牡蠣はよく客食う牡蠣だ」
女「隣の牡蠣はよく客食う牡蠣だ」
男「東京特許強化局」
女「東京特許強化局」
男「……ひっかからなかったか。強くなったな、女」
女「……ひっかからなかったか。強くなったな、女」
男「ああ、そうだ。女、言いたいことがあったんだ」
女「ああ、そうだ。女、言いたいことがあったんだ」
男「俺、お前のこと好きだ」
女「あたしも!」
男「………………………」
女「………………………ハッ」
新ジャンル「まねする子」
女「うっふっふー」
男「……なんか変な笑い方してるな、女。どうした?」
女「あくじょてきわらいかた」
男「ほほう」
女「おとこのこをてだまにとるのです」
男「お前が?」
女「おとこなんてかんたんよ」
男「説得力ねぇー」
女「ちょっとほめたらなんでもかってくれるのよ」
男「なるほど」
女「たとえば、きんじょのやおやさん」
男「おお、あの蛸みたいなオッサンな」
女「おつかいにいったら、おまけくれた。りんご」
男「………そうか。よかったな」
女「ちょろいもんよ」
男「………なんか奢ってやるよ。何がいい?」
女「えっとね、えっとね」
男「スーパーで買えるもんな」
女「……わたぱち」
男「おk」
新ジャンル「ゆるくろ」
女「決してでしゃばらず、慎ましく三歩後ろを歩き、
いかなるときも殿方を立てるよう教えられてきました」
男「……素晴らしい。女さん、貴方こそ喪われつつある日本の女性そのものだ!
私は貴方のような女性と出会い、結婚できることを光栄に思う!」
女「うふふ、ありがとうございます。わたしにはもったいないお言葉ですわ」
男「………新婚初夜か……き、緊張するなぁ。女さんに恥をかかせないようにしなきゃ」
女「男さん、わたし……」
男「大丈夫。僕にまかせてくれ。なんたって僕は君の旦那さんで、男だからね!」
女「緊張していらっしゃるんですか?ちんこの角度が思わしくありませんが」
男「………………………………はい?」
女「ご安心くださいな。初夜で失敗なんて、旦那様にそんな情けない思いはさせませんわ。
殿方を勃てることがわたしの役目……」
男「字が違う!ちょ、待、女さん!?」
女「しこしこしこしこしこ」
男「はうぅーー!?なんて絶妙な手淫テクぅぅぅぅうう!!?」
女「……これで充分ですわ。さあ男さん、優しくしてくださいね……?」
男「むしろこっちを優しくしてーーーーッ!!アッー」
新ジャンル「やまとなでしこしこ」
女友「痛い痛い、いたたた……すみません、足踏んで……」
男1「ああ!すみません」
女友「……混んでるね電車。やだなぁ。ね、女」
女 「……………」
女友「女?」
女 「……………はぅ」
女友「………?」
男2「ハァハァハァ」
女友(これは……痴漢!?許せない!!)
女 「……………ぅう……」プルプル
女友(さすがの女も怖がってるみたいね。よし、ここは友達のわたしが!!)
男2「フヒヒッ」
女友「ちょっと……!」
女 「……!!」ガッシィィィ!
男2「!!」
女友(女、偉いわ!自ら痴漢の手を!)
男2「な、なんですかぁ……?」
女「痴漢の分際で!焦らしてるんじゃねぇよ!!イキ損ねただろうが!!!!」
男1「………………」
女友「……………………」
男2「…………………………」
駅員「……………………………」
一緒に怒られました
新ジャンル「エロ耐性:○」
>>82 かわええ・・・(*´∀`)
毎度毎度、よくネタが思い浮かぶなぁw
>82
ロリ校長新作かと思った俺は末期
しかし、ネタの引き出しどれだけあるんだよww
初代に投下されたおふとん娘、すごい恰好してたんだな。
カバーの下はスッ裸かよ。
男「まずいくぞ。俺にあってお前に無い」
女「うんうん」
男「ちんすこうにあって白い恋人にない」
女「むー」
男「ちゃんこ鍋にあってキムチ鍋にない」
女「ん?」
男「パチンコにあってパチスロにない。
沈降にあって隆起にない。
鎮魂歌にあってレクイエムにない。
『朕は国家なり』にあって『パンがなければケーキを食べればいいじゃない』にない」
女「わかった。……ち、ち……こ」
男「ん〜?聞こえないなぁ?」
女「ち、ちんこ」
男「ちちんこ?」
女「……ちんこ!」
男「もっと大きな声で!」
女「ちんこ!!」
男「伸ばして!」
女「ちんこ〜〜ッ!!」
男「恥じらいを込めて!」
女「…ちんこ……///」
男「芸術的に!」
女「ちぃぃんン〜こぉぉぉぉぉぉおおおお♪」
男「ゲシュタルト崩壊するまで!」
女「ちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこ
ちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこちんこち
んこちんこちんこちんこちんこちんこ………」
友「………なにやってるんだお前らさっきから」
男「あるなしクイズだが?」
女「他に何かあるの?」
友「………………………」
新ジャンル「クイズ」
キーンコーンカーンコーン
先生「よし。これで授業は終り。次回は78Pの最初からだ。
そうだ青山、配布物が有るので職員室まで来てくれないか」
春「へーい」
ガラガラ
??「ハルいる〜?」
男友「おっ、ルカちゃんでないか。ハルならちょっと出てるよ」
ルカ「そっ。んじゃ辞書借りるって言っといて」
男友「了解ー」
真「…はるくんのおともだちですか?」
男友「囲炉裏さん、このルカちゃんは…」
ルカ「ハルとはふるーい付き合いなの」
真「えっ?」
ルカ「好き嫌いは当然。お風呂にも一緒に入ってホクロの場所も知ってるわ」
真「う、うそです」
ルカ「本当よ。一緒に寝て朝の目覚めのコーヒーを飲む間なの」
男友「あ〜あ………」
春「どうした?…………
げっ!!お菓子の空箱山が机に出来てる!!」
男友「…という訳だ」
真「ぐすぐす…(モグモグ)…ひっく…(モグモグ)」
春「…まあ、ルカの言った事は間違ってはないが…どうしたもんか」
新醤油学園 青春編
「ふたりっ子」
春「だぁ!!いい加減菓子食うか泣くかどっちかにしろ!!」
真「ぐす…はるくんつめたいです…(モグモグ)」
春「俺か!?俺が悪いのか!?」
女1「またやってるよ…あの二人」
女2「ある意味波長が合ってるんだな。意外だが」
女3「はぅ〜。泣いても食べても真知ちゃんかーいーよー。
お持ち帰りしたいよぉ」
女2「最近そればっかだな…」
ピンポンパンポン
『お呼び出し致します。1年…組の黒田夕圭さん、黒田夕圭さん。
至急第二会議室までお越しください』
女3「あれぇ、呼び出しされちゃったよぉ」
女1「また?なんかやったの、夕圭?」
女3「無実だよぉ。はぁ、真知ちゃん見て和んでたのに」
女2「ほら、さっさと行って来い」
女3「ぶーっ」
女3「全く、…も人使い荒いんだから…もぅ。
(ガラッ)失礼します」
××「来たか…例の件だが」
女3「はい…予想以上に接近しつつあります」
新醤油学園 青春編
「プロジェクトX」
おお、醤油学園だ。
続きwktk!
某日休み時間 第二会議室にて……。
向かい合った1対の人影。声を潜めて交わす言葉には、多くの不穏な文字が散りばめられていた。
恥「教室におけるターゲットおよび監視対象の動向は把握した。…それはそうと、お前の相方、まだ来ていないようだが。」
甜「さて?腹でも空かして、売店でも行ったのですかね?…それはそうと。」
恥「何だね?」
甜「…例の品を。」
恥「この写真は…。イイ泣き顔だ。…校長兼任で、お前のクラスの担任というのもハァハァできて良いかもな。」
甜「そのオプションを選ぶなら、『囲炉裏ちゃん。校長先生のペットになっちゃいました』計画は遂行できません。
彼女を監視するだけに留まるか、それともこちらに拘束するか、どちらがベストかは明白では?」
恥「仕方ない、当初通りの計画でいく。…あと、捕獲する為の策ならある。…これだ。」
甜「…飴玉?…………まさか、『飴玉あげるから、こっちにおいで』といっておびき寄せろと?」
恥「…………………」
甜「……………………………………」
そんなブリーフィングをすっぽかし、売店へと至る廊下を突き進むトウバンジャン。
相方の読み通り、食糧調達に向かう彼女の脳内では色とりどりの花々で埋め尽くされていた。
豆「さて、今日のおやつは何にしようか!?甘いお菓子も良いが、一つ、パンチの効いたヤツも良いな!!
あ、そういえばぬれ煎餅の新作で激辛のヤツが出ていたよな!!アレにしよう!!」
しかし、彼女は絶望の淵に叩き込まれる運命をまだ知らなかった。ある少女の悲しみ。その悲しみは姿を変えて別の者へと波及する。
豆「……な、何いぃ!!? お菓子の棚が全部、空だと!!??」
豆「ぁあああたしが楽しみにしていた『ぬれ煎餅:魔王のトウガラシ味』まで!! 誰が買い占めたんだ!!?」
豆「ウチの制服を着た小学生だと!!? アイツか!!? くっ!!!抑えられないこの憤怒!!! フューーリーーィィィ!!!!!」
そして絶望は悲しみへと変わり、怒りの炎として燃え上がる。
豆「囲炉裏真智子ぉぉぉお!!!! お前は、あたしが倒す!!!!!!」
迫る校長の罠、そして激しく闘志を燃やすトウバンジャン。青山春樹は囲炉裏真智子を守りきれるのか!?
新ジャンル「Consuming fight」新醤油学園野望編
そのころ けんかばんちょう
「…………」
ズルズルズルズル…
「うめぇ…」
「…ホント」
チーマージャンと一緒にラーメン喰ってました☆
新醤油学園小ネタ〜番長休憩中〜
おお、青春編に続き醤油学園復活か
ジリリリリリ…
あまり心に優しくない、きわめてレトロな目覚時計の音で目覚めた。
「ふわ〜…時間か」
パジャマの上に上着をはおり、朝食を取りに階下へ移動する。
途中、妹を叩き起こすという日課を忘れずに行う。
「うにゅ〜…あと五分…」
毎日繰り返される返答、そしてギリギリまで寝る妹はいつも遅刻寸前の登校。
しかし、俺は懲りる事なく毎日妹を起こす。
兄だから。
台所へ下りると余り見たくない光景が目に入る。
男女のキスシーン、それも中年男女だ。
毎朝見てるが、げんなりする事には変わりない。
しかし、俺は両親という中年男女の邪魔はせず、黙って朝食を取る。
息子だから。
玄関を出て真っ直ぐ正面の家に向かう。呼び鈴を押し、しばし待つ。
「ごめんね、遅くなって」
別の学校に進学した幼馴染みと途中まで一緒に登校する。
幼馴染みの話は途中飛躍し、時に理不尽に責められる。最近付き合いが悪い、冷たいだの。
しかし俺は腹を立てる事なく、穏やかに会話する。
幼馴染みだから。
そんな俺を最近振り回す存在。それは…
「おはようです、はるくん」
この一見小学生な同級生の転校以来、俺は振り回されている。
しかし不快ではない。
今は…
ギューッ
「はやくいきましょうです」
「だから、手を握るんじゃねぇ!!」
「ちがいます、うでくんでるのですよ」
「なお悪いわ!!」
新醤油学園 青春編
「春樹の朝の一コマ」
>>95 ま さ に 青 春 ! !
かゆい、あぁかゆいぞ!
男「かゆい…痒いか…」
女「どうかしたの?」
男「痒いと言えばデリケートゾーンだ!そうだろ?」
女「え?ちょっいきないナニよ!」
男「なぁ、どこなんだそのデリケートゾーンって!どこが痒いんだ、なあっ!」
女「そ、それは(///)」
男「どこだ、どこが痒いんだっ言えないのか、なあ!言えないんだなっ!」
女「…そ、そんなの…」
男「なぁ教えてくれよっw言えないのか、やっぱり」
女「う、ううう、マンコよ!マンコ、ココよここ!お ま ん こ !」
男「!」
女「赤くなるのよ、大変なんだからぁ!インキンが男だけのものだとか思わないでよ!」
男「ちょ、女…さん?」
女「おトイレのたんびに拭かなきゃいけないなんてどれだけ負担か」
男「いや、その…そんなつもりじゃ」」
女「学校のトレペとか硬いし毎回痛いのよ!その上毎月出血するしさ!
さらさらしてるとか一晩中安心とかがどれだけ女の子に重要かわかってる?
男「いえ…分りません…」
女「まったく…あんたのチンコの先もゴシゴシしてやろうか!」
男「う、うう…そ、それは…ちょとして欲しいかも」
新ジャンル「言葉責められ」
>>95 元教頭と妹と幼馴染キターwww 別の学校って事はルカとは別の娘?
>>97 何故だろう… 出血するまで金属タワシでゴシゴシされるハードな図が浮かんだ…
その日の朝。じゃれあう二人を見つめる女の影…。
甜「あ、真知ちゃん。…と青山くん。いつもだったら真知ちゃんを愛でに行くところだけど…。
まぁ校長の策を実施する為には、釣る為の餌を準備しないとね…。…渡された飴、のど飴だから効果薄そうだし。」
甜「しかし彼女、どんな菓子に喜ぶかな?…はっ!?これって餌付け!?ふふ…とりあえず売店に行こうか。」
しかし、昨日からの絶望と悲しみの連鎖の波は消えていない…。テンメンジャンも逃れられない運命の波に飲み込まれつつあった。
甜「…どういう事、これ?何で菓子棚が全て空なの?
何?………昨日は幼女が、今朝はアホっぽい大声女が買い占めて行った?
把握した。前者はともかく後者は……許し難い。……どうしてくれようかね。」
クールな彼女もそれなり腹は立っている。幸い、元凶は目の前に姿を見せていたので、とりあえず自分の感情に素直になってみた。
豆「お。おぁ!おーい!!テンメンジャン!!!見ろよコレ!!!売店で買占めってヤツやってみたぞ!!
しかし、結構気分がいいなコレ!!!………ぇ?な、何だ!?無駄に殺気がだだ漏れだぞ!!
ちょ、ま、待て!!!走りだすな!!!腕を水平に伸ばすな!!!!ラリアット駄目ぇぇ!!!!」
甜「…逝きなさい。」
豆「へぶっ!!!………容赦せず…振り…抜く……なんて…。」
甜「容赦してるさ。本気になったら追い打ちでムーンサルトとパウンド、あと肩固めくらいのコンボは覚悟してもらわないと。
あと、このお菓子はボッシュートだよ。………ふふふ。しっかり有効活用させてもらうわ。」
豆「な、なぜ?………ぐふっ。(ピクッピクッ)」
甜「思ったより早く決着がつきそうね…。
学食の閉まった放課後に青山君が真知ちゃんを凹ませれば、私が『一緒にお菓子食べよ』と声をかけるだけでチェックメイト。
まぁ、フラグが立たなかったら明日以降も校長のポケットマネーを使ってフラグが立つまで作戦を継続すれば良いだけだし。ふふふ。待っててね、真知ちゃん。」
燃え盛ったトウバンジャンの闘志はテンメンジャンの前に刈り取られた。…しかし、その戦利品を手にテンメンジャンが囲炉裏真知に迫る。
果たして二人を待ちうける運命は?
新ジャンル「Check!」新醤油学園野望編
>>98 説明下手というか、拙い文章で申し訳ない。
以下補足
春「辞書がない…」
男友「昨日だかルカちゃんが持ってったままか」
春「ったく…」
ルカ「ハル〜。ごめん返すの遅れた〜」
春「その日の内に返せよ…それと朝飯まだだろ。ほれ、おにぎり」
ルカ「わぉ、さすが!!」
真「………………」
ルカ「(な、なんか痛い視線、いや殺気!!)」
真「………………」
ルカ「(こ、怖い!!)」
真「………………」
ルカ「ね、ねぇ。囲炉裏さんだっけ?」
真「…なんですか?(ギロッ)」
ルカ「え、あ、ハルがいつもお世話に…」
真「いいえこちらこそ(ギロギロッ)」
ルカ「(ひっ!!)あ、あんな兄貴だけど…」
真「あにき?…はるくんのいもうとさんですか?」
ルカ「え、ええ。双子だから」
真「(にぱーっ)…るかさん。すえながくよろしくです」
ルカ「へっ!?え、ええ。あたしは青山春香。
みんなルカって呼んでる」
真「いいおなまえですね(ニコニコ)
ルカ「そ、そりゃどうも…おにぎり半分食べる?」
真「はい!!」
春「なんか知らんが仲良くなってるぞ」
男友「…餌付けされとるだけじゃないか」
ルカ『あの子の事はまだ言わない方が身のためだよね…』
新醤油学園 青春編
「ふたりっ子 補足」
多少設定が異なるのは気のせいではありません。
ごめんなさい。
だめだー
どうすれば画像をちっさくリンクにできるのかわからんー
誰かwikiの画廊やってください
女「……こんなところにいたんですか、先生」
男「んー?なんだ、いいんちょか。何か用か九日十日」
女「つまんないこと言ってないで授業してください。
教師が授業サボって体育倉庫でうだうだしてるなんてバレたらクビになりますよ」
男「いいよ別に。もう俺に未来はないのだヨー」
女「またフラれたんですか?」
男「いいや。……もともと俺ァ乗り気じゃなかったんだよ。それが体育のゴリ沢に無理矢理……ぶつぶつ」
女「はぁ。つまり合コンに連れて行かれたけど新しいトラウマ作って帰ってきた、と」
男「……怖ェよぉ。三十路前の女怖ェよぉ。なんか目が獲物を狙うメスライオンなんだもん。
なんだよ、休憩していこうって。絶対喰う気マンマンだろーがよ」
女「相変わらず……弱いですね」
男「ほっといて。そっとしておいて。そしてお前はちゃんと自習しなさいよ」
女「教室が騒がしすぎてやってられません。だから先生を探しに来たんです」
男「やだよー。また怒られるよー。自覚が足りないって言われるよー」
女「………ダメ人間」
男「自覚はある」
女「仕方がないなぁ……」チュ
男「………………」
女「ほら、ちょっと元気出たでしょ?教室、戻りますよ」
男「………………女さ。そういう嗜好、今の内に治しておかないと苦労するぞ将来」
女「手遅れです。ばか」
男「………」
新ジャンルじゃないけど「教師がいない」
男「えー、明日は持久走大会です。お前らもだるいと思うが先生だって随分だるいです。
何故なら先生は若いし下っ端なので寒い中コースを誘導せにゃならんから。
お前ら走ってるから熱いかも知れんが、このクソ寒い中
一時間も二時間もただツッ立ってる先生の身にもなってください。
おまけに!生徒には無料で配られるポカリすら先生は飲めません。あー、明日俺風邪ひかないかなー。
唯一の救いは女子のおっぱいを真正面から見れることです。
揺れるんだよ。発育のいい娘はな。ウヒヒ。
でもだるいのが勝ってるのでやっぱり風邪ひきたいです。
はい、では明日がんばりましょう。以上」
女「………………………悪かったですね。揺れなくて」
男「拗ーねーるーなーよーぅ」
新ジャンルじゃない「ポンコツ先生」
女「ぐるぐるぐるぐる」
男「女、いい加減キモい」
女「……首が360°回るっていっても別に生活に便利ってわけじゃないからねー……」
男「でもこの前、テレビに紹介されて賞金貰ってたろ?ビックリ人間とか何とか」
女「うん。でもさ、折角人と違うことできるんだからそこを活かして何かしたいじゃない?
テレビだってもうあたしのこと興味なくなっちゃったみたいだし」
男「んー、首が360°回転することを活かして何かできること……?」
女「んー……」
男「むー……」
女「あ」
男「おお、何か思いついたか」
女「ちょっとね。まずさ、咥えるでしょ」
男「……何を?」
女「おち○ちんを」
男「下関係かよ」
女「いいから。それで、そのままくるくる回転!
扇風機とオナホをドッキングさせたアレっぽく!どう?気持ちよさげじゃね?」
男「……すまん、想像しただけでキモくて萎えるわ」
女「えー」
新ジャンル「首が360゚回る」
>>102 ・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
シカバネ
(返事がない。ただの萌屍のようだ。まったくしかばねーなー)
>>106 番長「さみぃ」
修吾「同意」
蓮華「寒すぎです」
チー「ふざけてんですか?」
冷「お前…」
焔「………」
華ズ「「…うっわ」」
エレミー「………周囲が冷えちゃったんですが責任を」
新ジャンル「ボッコボコ」
○□=
>>108 担任「…元気、出しなさいね?」
蓮華「…優しそうで怖いオーラを「放ってないから」」
>99
おk把握 ってかタイトル見落としてた俺の目が節穴orz
ではフラグの立った幼馴染にwktk
女1「なんだかルカとも仲良くなったみたいね。」
女2「そして、機嫌が悪くなくても食べるんだな。」
女3「はぅ〜。やっぱりもきゅもきゅ食べてる真知ちゃんかーいーよー。お持ち帰りしたいよぉ。」
甜『…しかし、順調に攻略が進んでたら餌付けして、お持ち帰りしてるの私だったのに。ま、ルカちゃんも可愛いから許す。』
甜『はっ!?将を射んと欲すればまず馬を射よ…、ということでルカちゃん攻略もアリ!?…ふふふ。コレはイイ。』
女1「ね、ねぇ。夕圭…鼻血、出てるよ。」
女2「…無様だな。」
女3「…はっ!?や、やだぁ〜、ちょっとアッチ側まで行ってたよぉ。…ふふ。これも可愛い真知ちゃんがいけないんだよ?」
密かに迫りよるテンメンジャン。新たな標的候補となるルカ、そして真知の運命は?
新ジャンル「Target Lock!」新醤油学園野望編
>>98 女「金属タワシで?…そんな…あんなのでゴシゴシしたら…いくらなんでも…
…(ゴクリ)…きっと大変な…大変な事に…血とか…あふぅ(嘆息)」
女友「さくらちゃん?」
女「(ビクッ)きゃ!あ?え?あ、こ、小梅ちゃん、な、なに?」
女友「その金属タワシ買うの?」
女「え?ええ?あ、ええとー、あ、あの鍋洗うのにいいかなーってあは(汗」
女友「たわしくらいにしたほうがいいんじゃ無い?瑕が付くよ?」
女「そ、そうね、そうだよね、瑕がついたらいけないよねあはは…」
女友(…ふふあんなに真っ赤になって、動揺してるのね可愛い…
ナニ考えてたかまるっとお見通しだよ?
でもね、さすが金属たわしは「無い」と思うよ?
お相撲さんはたわしで擦るらしいけど(らしいです)それも普通の人にはキツイよ?)
新ジャンル「たわし責め」
実はやってみた事が(rya
>>111 ド不器用ドSキターwww
…ごめんおれたわしでもげんかい
しかし、新ジャンルの先生ってマトモなの居ねぇwww
>>102然り、痴女クール校長然り…
女教師「…なんか呼ばれた気がしたんだけど」
女1「呼んでない、呼んでないw」
女2「自意識過剰じゃんw」
女教師「ちぇー…おめかしして来たのにー」
女1「おめかしって…また凄い格好で来たねー」
女2「またすっごいなぁパニエ何枚入れてるのよ」
女教師「えへへ、いいでしょー、ほら足もー」
女2「うわっすっごい上げ底ソール」
女1「つか明日香ちゃん、そんな格好してたらまた教頭に見つかってお目玉喰らうよ?」
女教師「だーじょうぶ大丈夫、あのババァ今日研修だかなんかで居ないからw」
女1「え?だって向こうから来るのは…」
カツカツカツ
教頭「それは来週です!高松塚先生、まったく貴女と言う人は人の話しを聞いて無い!』カツカツカツ
女教師「うあぁぁ出たぁ!」
教頭「出たとはなんですか!又そんな格好で、没収します!」
女教師「そーらー逃げろーっ」(脱兎
女1「あ、明日香ちゃん、そんな格好で走ったら」
女2「そこっ、かいだ…」
女教師「え、あ、キャーッ!」
ソンガラグァッシャーン
1、2「明日香ちゃん!」
教頭「高松塚先生!」
教頭「…と、言う訳で高松塚先生がねん挫で二三日入院中の間、わたしがここを受け持ちます」
男「えーマジかよーテスト前によー」
教頭「そこ、煩い!」
新ジャンル「呼ばれて飛び出して即退場」
>>101 画廊の件、さんくす&GJ!でした
できれば、おふとん娘・アサシンデレ・視力低いがあえて裸眼も並べてくれると嬉しいです
>>114 はい、わかりました
家に帰ったらしておきますね
>>113 仕事速!!
…べ、べつに高松塚先生の事、忘れてたわけじゃないんだからね!
>>114,115
まとめwikiの絵板の充実ぶりに驚愕
アサシンデレラにπにおふとんに素敵にエロいの大杉www
ほんとだ!絵師キテタ―――――――――!!!!
歓迎しまス!!!!GJ!!!!
>>117 え?俺はてっきりいつもの人がめっさ頑張って上達したのかと思ってたよ…orz
とりまGJであります
>>116 ありあとーノシ
>>117 絵師か?絵師なのか!キターッ!!
いやん久音さんエロすGJ!
>>118 そうッス。自分、ssも書くけど最近は絵も描かせてもらってるッス。
ほら、新ジャンルには絵師がつきものじゃない?
……と、ブログ見てて思ったのさ。某イミフとか某カナ速とか
女「あーあ、白馬の王子様が来てあたしをさらってくれないかなぁ」
男「お前いくつだよwwww白馬の王子様ってwwwwメルヘンにも程があるわwwww」
女「うっさいなー……女の子は一度はそーゆーのに憧れるものなのよ」
男「さいですか」
?「………………」
男「ところで女」
女「なに?」
男「あそこでこっちをガン見してる人はお前の知り合いか?」
女「ガン見?」
?「………………」
女「……………………なにあれ」
男「加えていうなら、白い馬に乗ってるな」
女「白馬だね」
男「そして、王子だな」
女「王の息子だね」
男「お前をさらいに来たんじゃない?」
女「……まさか」
?「サイヤ人ナンバーワンは、おのオレ様だーーーーッッッ!!!!」
男「逃げてー!女、超逃げてー!!」
女「ちょ、おまっ!無理!これは無理ーー!!」
?「ハハハハハハハハハ!!」
新ジャンル「王子様」
野菜王子自重w
女(じー……)
キーンコーンカーンコーン
女(じー……)
ガヤガヤガヤ
友「やっと放課後かよ」
男「結局センセ、授業に戻ってこなかったよな」
友「あの人そろそろクビになるんじゃね?出席日数足りなくて」
男「今日はなんで自習だったんだ?」
友「無理矢理連れて行かされた合コンで喰われかけたんだって。性的な意味で」
女(じー……)
男「………弱ェ」
友「くそぅ、なんてもったいないって感じだな」
男「でもあの人、いいんちょと付き合ってるんだろ?」
友「マジ!?」
女(じー……)
男「はぁ、いいよなぁ。いいんちょ、美人だもんな。キツいけど」
友「お前はいいじゃんか。あの変な彼女がいるし」
男「あー……あれは付き合ってるというより………」
女「シャッ!!」
男「うわぁぁぁ!?」
女(ガッシィィィ!!!!)
友「お、捕獲された」
女「ん〜♪」
男「……見ての通りだ。なんか狩猟本能を刺激されるらしい」
女「はぐはぐ」
友「………ラブラブだな」
女「うきゅー」
新ジャンル「待ち伏せ」
>>120 あっやっぱりそうか。
あんた頑張ったなぁ、本当にGJだよ。
いやマジでGJ!。
しかしこれだ描けたら絵師いらんのジャマイカと言う気も(・ω・`)
>>124 その言葉が絵師を遠ざけるって何でキミはわからないんだッ!?
蓮華「…えっと、焔先輩?冷先輩?」
さーてね。
>>125 え?そうなのか、いや俺は色々出来て羨ましいなぁと(´・ω・)…
それはすまんかった。
>>126 羨ましいのはわかるけど、あの言い方だと「じゃあ俺要らないだろうからいいや」って
離れていく絵師も居るんだぜ。
>>121 またしてもあなたのネタからいんすぱいあ
男「なぁ、女よ。」
女「なによ?」
男「世の中、雨男とか晴れ男って呼ばれるタイプの人間がいるよな?」
女「いるわね。」
男「で、人間に限らなかったら雪男とか雪女もいるよな?あと天候に限らなければ雷親父とか。」
女「…ええ、そうね。」
男「でも、曇男とかってのはいないのかな…ってな。まぁいないんだろうけど。」
女「………………………ねぇ。アレはどうなの?」
軽快なファンファーレと共に、身の丈ほどもある巨大な剣を振りまわしてる男。
男「…金髪でツンツンだな。」
女「……瞳も青いわね。」
男「…………やっぱアレって?」
女「多分、曇男じゃないかしら?」
?「興味ないね。」
男「…………まぁ
>>121のアレほど害は無いなら良いか。」
女「そ、そうね。」
その時、俺達は気づかなかった…。
曇男の近くにいた銀髪の男…。彼が『黒い球状の何か』を持って、微笑んでいたことに……。
新ジャンル「曇男と隕石男」
流れトン切るけど6レス落としますー
…結構微妙なアレだけど。
幼い頃わたしは母とお城に住んでいた。
お城で母と二人、それがわたしの世界の全てだった。
世界を優美に現すこと、それが父の仕事だった
父は仕事を愛していた。
そして仕事を通して世界を愛し、家族を愛した。
数式の様に。
父と母は遠い極東の国の人だった。
父の仕事の都合で夫婦はこの国に来たのだ。
石でできた大きく古い屋敷、「お城の様ね」最初母はそういって喜んだそうだ。
だが次第に慣れぬ異国の生活は母にとってつらいものになっていった。
父にとっては懐かしいこの国も、父の母校であるこの学都も彼女の心に何も慰みを与えなかった。
見知らぬ人、通じぬ言葉、彼女の世界は家の中へと閉じていった。
お城の様だと行った屋敷も次第に牢獄の様に感じていってのかもしれない。
そうしてわたしが生まれた時、母はとても喜んだそうだ。
可愛い女の子が欲しいと言うのが母の望みだったから。
人形の様に可愛い女の子が欲しいと。
多分わたしは彼女の望み通りだったのだろう、母はわたしを愛してくれた
人形の様に。
そうして牢獄の様な家は再びお城になった。
だけどそんな母は、わたしがまだ幼い内に目の前から姿を消した。
裁判所と医師の診断書が母からわたしを取り上げた。
彼女の心が此所に無かったから。
そして彼女自身もこの世界から去った、永遠に。
母を失った父はわたしを溺愛した。
わたしも幼いなりに父の愛に答えようと思った。
母の様にわたしの目の前から父が消えない様に。
学都の寮で父とナニ−との暮らしはそれなりに楽しかった。
父はそこで世界を教えてくれたから。
本にかこまれたそこは世界を広げるに十分だった。
学生達もよく幼いわたしの相手をしてくれたものだった。
しかし
わたしが相応しい年令に達するとわたしは寄宿生の学校に送られた。
「あの父の娘」と言うので周囲のわたしに対する評価は高かった
わたしも最初はその期待に応えることに夢中で新しい環境になった事も忘れらた
いや忘れる為に没頭したのか。
だけど
慣れていくにしたがってやはりこの世界はとても狭いと感じた。
そして父かも放された喪失感がわたしを苛み始めた。
だから
すこし世界から踏み外してみたのだ。
切っ掛けは何だったのか、同級生に誘われるまま街に出た。
今迄規則に従っていたのはそういうものだと思ってたからだ。
外れることに躊躇は無かった、そんなわたしに廻りは驚いた様子だったが。
週末の都会は刺激だらけだった。
そうしてまたわたしは新しい世界を得た
その時もそんな「新しい体験」の一環みたいなものだったのだ。
「男の子と付き合う」というものの実践。
異国人と言うのと実年齢よりかなり幼く見られると言うで、わたしはどこに行っても
目をひいていた。
反面そういう対象に見られてなかったのも事実だ。
正直誰でもよかった、だからあんな男を選んだのだろう。
今考えると莫迦な事だと思う。
勿論その選択は間違っていたのだけれど、その結果「彼」と出会う事ができたのだ。
その日彼はわたしを人気の無い浜辺に誘った。
求めて来るであろう事は明白だった、彼は興奮していたし勿論わたしも。
ボート小屋の影、彼はわたしを抱きしめキスをした。
彼の手がわたしの裸の背中を這いまわり、やがてその手が水着の中に…
そう思っていたのだが、
わたしは突き放され、何者かに後ろから抱きしめられた。
ボート小屋の扉が開いていた。
知らない男がわたしを捕まえていた。
彼とその男との間に何らかの取り引きがあった様だ、要するにわたしは何かの
「カタ」だったらしい。
名門校の女生徒、そういうプライズだったのだ。
取り引きが成立した後、彼はさっさと去って行った。
その時でもまだわたしは自分に起きた事が理解できずに居た。
いきなり唇を吸われ、思わず顔を背けたら頬を2、3度打たれた。
初めて受ける痛みと暴力にわたしは恐怖した。
押し倒され、胸の布を剥ぎ取られ、乱暴に掴まれ、乳首を弄ばれた。
痛みしかない。
悲鳴を上げようとするとまた激しく打たれた。
首を捕まれ、頬を捕まれ、殺すと凄まれた。
声を殺して泣いた。
下の水着にも手を入れられ、乱暴に指を這わされた。
彼はそこの毛が薄いのに笑い、閉じたそこを笑い、こんな子供とするのは初めてだと笑った。
手が尻に行くと深い溝の中に指を入れられ、後ろの敏感なところを指でこじられた。
鳥肌が立ち、嫌悪感にしゃくりあげた。
唇をまた吸われ、唇を開くように脅され、舌に口の中を蹂躙された。
乳房を捕まれ、乳首が取れんばかりに弾かれ、摘まみ上げられた。
尻の手がそのままくるりと布を捲り、そのまま下に抜き取られる。
自身を曝される恐怖と激しい羞恥にわたしは激しく暴れた。
布を脚から抜こうとしていた男は虚をつかれたのだ、わたしは上手く男の下からぬけ出した。
だが男に髪を掴まれ、思わず悲鳴をあげた。
その声に激高し、男がまた私を打とうとした時
「彼」が現れたのだった。
「YEEAAAAAAAAAAAAH!」
わたしの悲鳴に負けず劣らずの奇声をあげてその少年は手に持った棒で男の手を打ち据えた。
髪から手が外れたのでわたしはその少年の後ろに廻った。
年の頃なら10才程か、黒い髪に切れ長の目、明らかにわたしと同じ極東の民の顏だった。
そういえば言葉もどこか辿々しい。
棒だと思ったのは木、いや竹でできた剣の様なものだった。
「ダメ!」
そう少年は目の前の男に言い放つとその剣を切っ先を男に向けた。
何ごとが起こったのか分らない男だったが、目の前の欄入者がほんのちいさな子供だと言う事に気付くと
彼はせせら笑った。
同時に自分に激しい痛みを与えたその子供に相応の罰を与えようと決めた様だ。
「ダメ」
身を起こそうとする男に少年はそう言う。
だが男は自分の胸ほどもない剣士の言う事などに恐れなかった、むしろ怒りをより露にして、立ち上がると
その少年に襲い掛かろうとした。
「Tyesssssstoooooooh!」
同じ様な奇声を上げ、その少年は前に跳んだ。
見事なカウンター、剣の切っ先は見事に男のみぞおちに食い込んだのだった。
「ふぐうぁ」とか何か奇妙な声をだして男は倒れこんだ。
(その技が「ケンドー」と言うものだと後で知った)
そして少年は身を翻すとわたしの手を取ってこう言った
「ハシレ!」
後は少年に引っ張られる様に、二人して走りに走った。
ホテルの近くに来たとき少年の両親に助けられた。
わたしの様子で事態を察した母親は何も聞かずバスと着替えを用意してくれた。
身なりを整え、お茶をいただいて一息ついた時、わたしの目から涙がこぼれだした。
緊張がとけた安心感から思わず泣き出したわたしを彼女はやさしく抱いてくれた。
母がいてくれたらきっとこんな風にしてくれたに違い無い。
そう思うとよけいに涙が止まらなかった、泣きながらそんな事も言ったかもしれない。
落ち着いて取り乱した事を詫びたころ、見計らったの様に少年が部屋にやって来た。
母親は彼をこう呼んだ
「Hero」
実に相応しい名前だと思った。
助けてくれた礼にすこし恥ずかしそうにでもまっすぐにわたしを見る彼の瞳を見た時
今迄に無い感情がわたしの胸を突いた。
そう最初は突く様に、そしてそのあとからじわっとなにか暖かいものが胸を満たした。
初めてのキモチ。
そう
わたしはこの小さなヒーローに恋してしまったのだった。
それから休日の度に彼の家を訪ねるのが新しいわたしの楽しみになった。
名目上は彼の語学教師。
父親の仕事の関係でこの国に来たという彼はまだこちらの言葉は不自由だった。
そこで助けてくれたお礼も兼ねたわたしが彼に言葉を、そして彼はわたしに母国語を
(やはり彼等はわたしの両親と同じ国の出身だった)教えると言う事になった。
彼と自由に喋りたいという一心で、わたしなりに工夫して教えたつもりだ。
その甲斐あってか彼はみるみる上達していった。
そしてわたしも同じ様に少年が教えてくれる言葉を吸収していった。
その言葉はやはり少し幼く乱暴な言葉だったようだ。
そう彼の母親が苦笑しつつ言うのだがわたしは構わなかった。
彼と同じ言葉でしゃべりたかったから。
わたしたちがお互いの言葉で不自由なく喋れる様になってからしばらくして、
彼等は母国に帰る事となった。
別れは悲しい事だった、恥ずかし気もなく涙を流すわたしに彼はこう言ったのだ。
「先生になれば?教えるの上手いし。先生になればこっちに来れるんじゃないの?」
名案だと思った、流石はわたしの愛するダーリン。
数年後、わたし達二人は彼の国で再会した。
教師と生徒として。
すっかり逞しくなった彼は再会を驚きつつも喜んでくれた。
もう少年ではない彼にわたしは心の内を打ち明けた。
彼はわたしを受け入れてくれた。
けど
前にも増して剣道少年いやむしろ剣道バカになった彼。
なんでも「どうしても倒せないライバル」が居るのだそうだ。
毎日練習であまりかまってくれない。
それに
教師と生徒という立場も考えろなどと一人前の事を言う始末。
なんという生殺し
彼が卒業するまでの我慢?
そう思いつつもなんと長き日々よ。
だけどそれで終わるのだろうか、というのが最近のわたしの悩みだ。
と、いうのが件のライバルの事だ。
それと言うのがそのライバルはとんでも無く強いらしいのだ。
彼をして未だに一本が取れないらしい。
彼の事だ、件のライバルを倒す迄とか言い出すのでは無いかと
そんな予感がするのだ。
そうなったら…
そう思うと…
毎晩悶々とし、陸に眠れぬ毎日。結果毎日の様に寝坊。
いけないと思いつつ彼に八つ当たり。
そして自己嫌悪に苛まれ、つい飲んでしまう日々。
そしてまた寝坊、二日酔い。
自己嫌悪、八つ当り
授業に支障はきたしてない積もりだ、
だが、これでは…
なんという悪循環、なんと言う無限地獄。
なんという…
ああだけど、これが惚れた弱味と言う奴か。
なんと憎たらしい、
なんと愛しい…
My Darlong
My Hero
My...
天「(ねぇたかくん、あれ絶対寝てるよね?)」
高「(ああ?いつもの事じゃないか)」
天「(だったら、あれ寝言?)」
高「(ん…どうも英語みたいだな)」
天「(やっぱり英語で夢みてるのかな?」
高「(そうだろう、向こう生まれの向こう育ちだからな)」」
高「(ふーんそうか…そうか、カズコ、ねぇカズコ…」
ソ「…」
天「(ちょっ無視かよ、ソニー!)」
ソ「テスト中だぞ、静かにしたまえM's桜井」
天「(だったらあんたも小声でしゃべりなさいよ!ねぇあの寝言、アンタだったら分るでしょう?
何て言ってるの?)」
ソ「興味無い…それに私達には関係無い事だ。それより試験に集中したまえM's桜井」
す「(そうよそこ静かにしなさい、明日香ちゃん起きちゃうじゃない)」
竹「(いやいや葛城、そこはむしろ起こした方が)」
浩「寝てるのか…しょうがないなまったく」
高「起こすのか東大寺」
浩「当たり前だろ」
天「あ、東大寺もむこうに居たんだよね、何言ってるか分る?」
浩「ん?寝言て……こ…」
明(以下英語)『ああ!こんなことならあの時喰っとけばよかったよ!あのカワイイオチンチンを!』
ソ「ほほう(キラーン)」
浩「!このあふぉぉおおお!起きろ,莫迦明日香!」
明(ビクッ)「っふぃへ!?…あ、」
浩「お前なっ!」
明「あ…あー…えーと…寝てないよ?」
一同「嘘つけ!」
新ジャンル「俺と明日香と仲間達#2なれそめ」
ちょwww
何だよシリアスな空気が吹っ飛んだこの展開www
フツーに英雄学園でも始まったのかと思ったぞ
……奈良絡みだったら柳生新陰流とかも出てこないかと若干期待www
あとエロシーn(ry
明日香ちゃんシリアスかと思ったらww
いやシリアスでハードなんだけどもwww
なぜだろう、最後のでwが止まらないwwww
いい意味で柔らかくオチがついてGJ!!
やっぱキャラの掘り下げはいいね!も一度GJ!!!!
どうしても倒せないライバルってまさか……いや、まさかな
>>138 やはりあのお方だよw
多分ひ(ry
今日も今日とて、我等が痴女クール校長の周りには男どもが群れをなす。
しかし中には
男1「校長か…俺はあまり好きじゃないなぁ」
男2「逆に聞くがお前の好きなタイプとはどんな?」
男1「生徒会長…だ」
男2「……アレか」
男1「アレ言うな!」
(二人の視線の先には友に制裁をくらい、倒れた生徒会長の姿が)
男1「自分に正直で真っ直ぐ、熱血派なんて…俺は、俺は!!!」
男2「似合いだよ、お前には…」
男1「例え貧乳でガサツ、ことわざを下ネタ風に読んでしまうお馬鹿さんでも俺は!!!!」男2「…」
春「…あれから三ヶ月。何か進展は?」
男友「……」
春「とりあえず名前を覚えてもらえ。話はそれからだ」
真「??」
新醤油学園 青春編
「たで食う虫も好き好き」
放課後。ある一つの陰謀が幕を開けようとしていた……
ぐるぐるぐるきゅー
豆「くそー。朝テンメンジャンにお菓子没収されたから腹が…」
男友「ハル、どっか寄って帰ろうぜ」
春「わりぃ、先約があってな」
真「はるくん、わくてかわっふるおごってくださいー」
春「あほ、何で俺が奢らにゃならんのだ。じゃあな」
豆「あれは…囲炉裏真知子と青山春樹!!!
『青山を拉致る
→囲炉裏を泣かす&身代金でお菓子を要求して受けとる
→囲炉裏を校長に渡す
→作戦終了&お菓子で腹を満たす』
ははははは!!!!まさに神をも超えたこの作戦!!!!
青山待てぇー!!!!」
真「はるくんまつです!!」
男友「あっ!!か、会長!!」
ゴン&カーン
豆「いちち…す、すまない。怪我はないか?」
男友「い、いや『会長が優しい、ますます惚れるぜ!』」
真「いたいです…あ、はるくんが!?」
豆「何だと!?青山を見失ったか!!くそー!!貴様のせいだぁ!!(ゲシゲシ)」
真「おとこともくんのせいです!!(ポカポカ)」
男友「お、俺は…何も」
かくして生徒会長こと豆の陰謀は名も無き男子生徒に阻まれた。
豆「うう…ひもじい」
X「…お姉ちゃん…無様」
豆「な…お前はー!!!」
一方。
春「よぉ、待ったか?」
××「ううん。今来たところ。行こ、春くん」
春「わ、引っ張るなよ」
××「うふふ。春くんと久しぶりだぁ」
新醤油学園 青春編
「登場 二人のX」
>>136-137 トン
男「ノコギリを持った男が俺の部屋に居て突然ノコギリで家の柱を切り出すんだ…俺は思わず「やめろ!!」と
叫んだ。
そしたらその男がゆっくりこちらを振り返るんだけど…その顔は、見るも無残に潰されて顔中に釘が打ち付けて
あって『お前もこうなりたいのか?お前もこうなりたいのか?してやろうか?してやろうか?』ってそう言いながら
ゆっくり俺のほうに…なのに俺は金縛りにあったように動けず、そして…男のノコギリが俺の顔に…」
友「へぇ?」
男「そこで目が覚めた …」
友女「確かに嫌な夢だけど…夢は夢じゃん」
男「それがな…後味が悪くってな咽がカラカラで、水を飲もうと立ち上がって…ふと柱を見るとそこに無数の傷が」
友女「ええー?」
友「おいおいマジかよ、川上」
男「なぁ恐いだろ、正直俺は恐ろしくってしょうがないんだ…なぁ大和、俺どうしたらいい?」
友「どうって言われても…なぁ?」
友女「それホントにホントなの?」
男「俺がそんな嘘ついてどすんだよ、なんなら今から俺の部屋見に来るか?」
友女「…えーそれは…うーん…じゃあ寺生まれの先輩のTさんにでも相談するとか」
男「え?誰だその人、つか誰でもいいや。なんとかしてくれそうならその人紹介してくれよ」
友「お前なぁ…いや、そんな人が居ればいいんだけど」
男「なんだ…」
友「まぁナンにせよそっち方面の人に相談するしか無いんじゃないか?」
男「誰か知らないか?お前のお祖父さんとか顏広いじゃん」
友「確かにじじいの知り合いだったらそんなの居るかもしれないが…悪いがあのジジィ又どっかに行ったきりだ」
男「そうか…なぁ今晩お前とこ泊めてもらってもいいか?」
友「あー…それはかまわ…(チラ)」
友女「ゲフンゲフン(エーダッテコンヤハタメヨ...コトワッテタカクン!)」
友「あーダメかも…あー姉貴の友達が来るかもーみたいなー」
男「え?お前の姉さん帰ってきてるのか?」
友「あ。えーだから友達があ、だなぁ」
友女「あ!そうだ!」
男「わっなんだよ」
友女「心当たりがあるわ!」
友「って誰だよ」
友女「たしかさくらちゃんの同級生に…」
男「で、君が」
後輩「はぁ」
男「『寺生まれの先輩のTさん』と言う事か」
後輩「あー、神社生まれだし後輩だしで、名前は黒滝渉なんでW.K.っスけど」
後輩女「…」
男「え?じゃあこちらが」
後輩「…天川たからなんで一応イニシャルはT.T.っスけど」
男「おおっ君か!助けてくれ!」
後輩女「…ン…」
新ジャンル「寺生まれでも先輩でもナイけどTさん」
なんぞこれ
寺生まれってスゴイww
トウバンジャンの陰謀が潰えた頃、テンメンジャンは一人の少女を求めて彷徨っていた。
甜「ふふふ。真知ちゃん、どこかしら?…こっちはお菓子の貯蔵は十分よ。」
真知の胃袋は昼食時にも弁当5つを平らげたにも関わらず、放課後近くには空腹を訴えていた。
その音を聞きとったテンメンジャンは確信する。
トウバンジャンから没収した大量の菓子。これだけの餌があれば、釣るのはた易い。
己が手にしているお菓子をもきゅもきゅを頬ばる少女の姿を想像し、笑みをこぼすテンメンジャン。
そして間もなく、獲物は彼女の元に飛び込んで来た。…しかし、彼女が想像していた展開とは違う方向に話は進むこととなる。
獲物のはずの囲炉裏真知…。彼女はテンメンジャンを見つけ、一直線に走りよる。
真「はるくんをいっしょにさがしてほしいのです!!」
甜「………え?」
これってチャンス…だよね? などとテンメンジャンが考え込む暇も与えられなかった。
なんせ、テンメンジャンの袖をぎゅっと握ってきたわけだから…。
甜「ちょ?ちょっと、新知ちゃん!?」
真「おねがいです!!くろださんのちからがほしいのです!!」
庇護慾…。もともと可愛いもの好きな彼女には、同年代の少女たちと比べても母性が強い面があった。
普段はそう自覚もしていなかったソレは、新知の願いに強く燃え上がり、テンメンジャンの心を揺り動かす。
うん。とりあえず青山を探して、一発殴ろう。…機嫌次第では、5〜10発くらい殴るかも知れないが。
そして改めて校長に渡すなり、自分のモノにするなりすればいい。
甜「行こう。真知ちゃん。」
真「はい!」
手を取り合った少女たちは歩きだす。…待ち受ける運命に向かって。
新ジャンル「任務放棄」新醤油学園野望編
囲炉裏真知がテンメンジャンと合流した頃…。
別の場所にて、己の失態を包み隠さず白状させられる羽目になったトウバンジャンの姿があった。
尋問するのは見た目は囲炉裏真知と同程度の少女、四天王が一人のXOジャン。
血を分けた実の姉に対しても容赦なく、厳しい問いを投げかけ続けるその姿には、なんの感情も見出せなかった。
豆「…というわけなんだよ!チックショ――!!」
]「…そう。…やっぱり無様。」
豆「…悪かったな。で、お前は何しにきたんだよ!?」
]「…助けにきた。…バカだから困ってるはず。」
豆「う、うるさい!先にバカって言った方がばかなんだぞ!!?」
]「……じゃあおバカ。あと、アホ、マヌケ、タワケ辺りも追加しておく。」
豆「…………(orz)」
]「…ともかく、囲炉裏真知の追跡を開始する。」
豆「…何でもいいが、どうしてそんなにヤル気なんだよ?お前、さんざん会議をサボってただろ!?」
返答がわりとばかりにとあるパンフレットを差し出すXOジャン。
]「…これ。今回の任務の報酬。」
豆「えーと。『古都奈良浪漫ツアー:寺社仏閣フリーパスに加え柿の葉寿司、鮎寿司、奈良漬に鹿せんべい食べ放題の特典付き』だと!!?」
]「…それに十津川温泉も入り放題のペアチケットが貰える。…だから、お姉ちゃん。」
豆「何だ!?妹よ!!」
]「…奈良に行こ?」
無表情ながらも、XOジャンは奈良に行く事を楽しみにしている。
そして再び燃え上がるトウバンジャンの闘志。その心は怒りでも悲しみでもない、明鏡止水の境地。
真のハイパーモードな境地に達した姉を見つめつつ、口を開くXOジャン。
]「…一つ確認。…この任務ではテンメンジャンもチーマージャンも敵。」
豆「そうか…。チーマージャン、最近男ができたっていってたからな…。確かに欲しがるだろし。
チーマージャンは…。……いや。むしろアヤツにはラリアートとお菓子の恨みがある!!ぜってーブっ潰す!!!!」
]「…一つ質問。…お姉ちゃんの邪魔をしたのはこの男?」
そこには気絶しつつも幸せそうな表情を浮かべている男友。
時折、「アッ――!だ、ダメっすよ会長…。」とか「は、初めてなので、優しくして…。」などと呻いてる辺り、命に別条はなさそうではある。
豆「ああ。コイツがぶつかってきたせいで、青山を取り逃がした!!」
]「…そう。」
冷ややかな瞳の奥、憎悪の炎が静かに燃え上がる。
]「………(私のお姉ちゃんに…。…許さない。)」
それから5分後…。追加で止めを刺された男友だけを残し、二人の影は消えていた。
追われる者、追う者、さらに追う者達が集いつつある。彼らを待ちうける運命、そして彼らが紡ぐ未来は、誰も知らない。
新ジャンル「X 参戦」新醤油学園野望編
相変わらずのクォリティー!
テラカオス!!(GJ的な意味で
>>144-145 いつもこちらの無茶なフリをGJな野望編に繋げてくれてありがとう。
そろそろ豆とXO姉妹の名前が明かされる時?
戦いに破れし者の屍。
その表情には苦悶、快楽、疑問といった様々な感情が現れている。
彼が何を望んでいたのか知る由もな―
ゲシッ
男友「ぐへっ」
女2「こんな所で寝るな、邪魔になる」
男友「な…起こすのに蹴り入れるか普通!!」
女2「起こした人間に対してその口調はどうかと思うがな」
男友「…すまん」
女2「分かればいい」
男友「…いや、そうじゃなくてな」
女2「何だ?」
男友「…見えてるぞ。水白の縞模様」
女2「……!!!!」
(暫くお待ち下さい)
男友「一瞬じいちゃんの顔が見えたじゃねえか!!」
女2「スカート覗く男には当然の報いだ!!」
男友「だから謝ったじゃねえか…」
女2「こんなバカを幼馴染みに持った自分が恨めしい…」
男友「…起こしてくれて助かったよ、ありがとな」
女2「べ、別に構わないが」
男友「はは。久しぶりにその顔見たな。照れ顔を」
女2「な…」
男友「んじゃ帰るわ。またな薫」
女2「あ、ああ」
女2『友ちゃんのばか…』
新醤油学園 青春編選外
「回収そしてギャップ」
最近絵師の真似事ばっかしてたので久しぶりに投下
二月終わった?でもそんなのk(ry
昔むかし、この地を敵軍の遠征から護りぬいた騎士団があった。
敵軍の規模たるや、騎士団の数倍。
圧倒的数の不利と悟ってなお逃げずに戦った騎士団を支えたのは、彼らの妻や恋人だったという。
彼女たちは故郷で採れる豆から作った栄養価の高いレーションを騎士団に手渡し、
騎士団はそれを食べ、疲労を回復しながらとうとう敵軍を討ち払ったのである。
それ以来、この地に住む人々は騎士団の勇敢さと女たちの奉仕をたたえ、
かつての決戦の日に女性が意中の男性に菓子を手渡すという祭りが開かれるようになったのだとか。
そしてその記念日は騎士団の名をとってヴァン・アレン隊デーと呼ばれ始め、
今では訛ってバレンタインデーと呼ばれている。
―――ヒロトたちがその町にやってきたのは、丁度そのバレンタインデーも間近に迫った日のことだった。
「んまァァ〜〜〜〜〜〜い!!!!」
リオルは絶叫した。
口に放り込んだ途端に広がる独特の風味と僅かな苦味、そして何より濃厚な甘さ。
脳天まで染み入るかというようなそれはあっという間に魔法のように溶けて消え、
気が付くとついつい二つ目に手を伸ばしてしまっている。
蜂蜜とも果物とも、ただの砂糖とも違うその茶色いお菓子といったら、
リオルの叫び以上に表すものがないように思えるほどだ。
「チョコレート、ですか。こうやって食べたのは初めてですが……なるほど、これは美味しいですね」
買い出しに行ってきたヒロト、ローラ、それからリューの三人が買ってきたお土産は
この町の名産品であるチョコレートだった。
「……で、祭にあやかりたいって言うんで、悪いんだが予定を変更したいんだ」
「………うーん、ちょっとキツいかも知れませんね。なんというか、経済的に。
クシャスでかなり使っちゃいましたから」
端から観光に行ったようなものだった温泉街クシャス。
途中から本人にも与り知らなかった因縁がヒロトに襲い掛かり気が付いてみれば賑やかな宴会になっていた。
あの忍ばないシノビたちと一緒に呑んでいたらついつい酒が進み、
当初思っていたよりも財布がかなり軽くなっていたのである。
結局町を襲った(ことになっている)クレイドラゴンを倒した懸賞金は
リューマたちがほとんど持っていってしまったし。
「そうかぁ……」
ヒロトは少しだけ背後を見た。
チョコレートの甘さに少女たちは完全に虜になっているようだ。
リューやリオルはもちろん、王族であり『美味しいもの』にはかなりの
耐性を持つローラでさえうっとりと目を細めているし。
食べたことがないということはないだろが、もしかしたら王城暮らしを思い出しているのかも知れない。
「………とはいえ、あれを説得するのはかなり骨が折れそうですね」
「だろう?」
「まぁ、厳しいとはいえ手も足も出ないということではありませんし」
「すまん」
「いいんですよ。どうせ急ぐ旅でもありませんし。
いえ、半分は『これ』こそが目的となっているんじゃありませんか?」
ジョンの視線に、ヒロトは少し困ったように眉を下げた。
それが、そのまま肯定の意となっている。
「そして、意中の殿方にこれをプレゼントするのがバレンタインというお祭りなんだそうですわ」
「ほほう、確かにこれは喜ばれることうけあいだな」
……きっと、これは旅の中でしか見ることのできない笑顔であるのだから。
「不純かな」
「いえ、いいんじゃないですか?それがきっと、世界のためにもなるでしょう」
ジョンは、僅かに微笑んで答えた。
彼女―――魔王リュリルライアにとって、この世界を滅ぼすのは容易いことだ。
それは物理的にも可能だろうし、何よりあの恐ろしい事象崩壊を引き起こされたら、
およそ人間になす術などありはしまい。
危険だといえば、これほど危険な存在は他にいないだろう。
だがそれでも、斃してしまう以外にも方法はあるのである。
彼は、そういう方法をとっているのだった。
そしてそのためには、こういったイベントはまさにうってつけだろう。
確かに多少苦しくても参加しておきたいところだった。
「で、どういうお祭りなんです?」
「何でも、チョコレートを世話になっている人に贈るらしい。日頃の感謝を込めてな」
「間違ってはいませんが、乙女に関しては別の意味合いを持つそうですわ。
チョコレートを溶かして一度形を整えて、綺麗に飾り立てたものを意中の殿方にプレゼントする。
それが、バレンタインなんですってよ」
なるほど。それで、ローラたちはバレンタインをしたがっていたのか。
確かに、ヒロトに何かをプレゼントするなんて滅多にできないことだろう。
それが―――簡単なものとはいえ―――手作りのお菓子ならなおさらだ。
「ん?」
と、納得していたジョンは何かにひっかかって眉根をひそめた。
ヒロトやローラも同じような顔をしている。
「なんだろう、何か忘れているような……」
「ええ。この感じは……」
「一抹の……不安?」
ウムムと三人して唸り、同時に同じ方向に顔をあげた。
「む?」
そこには、リオルと一緒にチョコレートを口に放り込むリューがいたのだった。
町を出たほど近くの平原に火柱が立ち上った。
黒煙がぶすぶすと辺りを染め、それが晴れたあとには片手鍋を手にしている少女がぽつねんと立ちつくしている。
町中でやると被害が出てしまうためにこうして外にいる、
煤まみれ灰まみれでシンデレラになっている少女はリューである。
さっきの火柱はもちろん、彼女が引き起こした爆発によるものだ。
といっても、機嫌が悪くてそこらに八つ当たりしたのではない。
彼女はただ、火にかけようとしただけなのである。草を。
「………………………けほ」
説明しよう。比類なき魔力量を誇る魔王リュリルライアは、
その究極的な料理下手によって何かを調理しようとした瞬間、
食材という食材を爆発させるという特性を持っているのだ!
「って、あれのどこが食材だ!ただの草だったろうが!」
「おだまりあそばせ。チョコレートだってタダじゃないんですから、
無駄使いするわけにはいきませんでしょう?」
虚空に叫ぶリューに、物陰に隠れていたローラが半目でさらにツッみを入れた。
ちなみにこの二人、お料理モードでちゃんとエプロンと三角巾をつけていたりする。
真っ赤なエプロンと黄色いエプロンは女の子らしくってなかなか似合うが、
被害状況を考えればそんな薄い装甲では心許ないというのが現状である。
「ちなみに、アルテミシア草は火を通せばちゃんと食べられるんですのよ?」
「ち」
お姫様のくせに相変わらず無駄に料理に詳しいローラだった。
ちなみにアルテミシア草は薬草の一種であり、食材としては香り付けに
汁物の具や団子などに使われる。東方の地では蓬(ヨモギ)と呼ばれる野草に近い種類である。
「火をつける、鍋に水を入れる、アルテミシア草を鍋に入れる……そこで爆発してたね」
「爆発の原動力はまあ、魔力に間違い無さそうですね。
『調理』という行為にリューさんが緊張して、魔力を暴発させていると考えるのが妥当でしょうか?」
「火を使わなければいいんじゃないの?水を用意する時点じゃ爆発してなかったよ」
「なるほど、そこから徐々に慣れさせていって……ということですか」
「でもアイツ、寿司握っただけで爆発させてたぞ」
「………………………重症ですね」
「スシ?なにそれ?美味しいの?」
遠く離れていた残りの面々も口々に言いたいことを言い始める。
だがジョンとリオルは比較的ちゃんと分析しているものの、
ヒロトは付き合いが一番長いためかあまり期待していないのが見え見えで、
悟ったような糸目にリューのこめかみがぴくぴくと震えるのだった。
だいたい、チョコレートはヒロトへのプレゼントなのだからその態度は失礼だというものだろう。
あの男は、まったく我を何だと思っているのかっ。
「………そういうことはまっとうに料理ができてから言うセリフじゃありませんこと?
特にチョコレートなんて溶かして型に流し込んで固めるだけなのに、
それ以前にお湯も沸かせないなんてまず前提としておかしいというものですわ」
「………………………」
リューは歯噛みするも、言い返す言葉がない。
確かにその通りだった。この様ではバレンタインに炭どころか灰の一粒もプレゼントできるか怪しい。
それを回避するために、女という点で圧倒的に勝るライバルに
教えを請わなければならないというのがまた難儀なものである。
だいたいこの女、なんでわざわざリューに手を貸しているのか?
ローラの立場から考えれば、リューはむしろ何もプレゼントできないほうがいいのではないか?
「………………」
「なんですの?」
じー、と見つめているとローラは微妙に顔をしかめた。
「別に、なんでもない」
追求しようとちらりと思ったが、結局それはやめにした。
こうやって同性の―――その、友人に料理を教わるのもなかなか悪くないものだからだ。
変な水を差してこの時間を台無しにしたくなかった。
――――――友人、か。
リューの頬が、ヒロトのことを想うときとはまた別の意味で少し染まる。
ヒロトのように恋い慕う相手とも違う、リオルのように本能で従える臣下とも違う。
ローラのいるポジションは新鮮で、また暖かいものを感じることができる。
それは悠久の時を孤独に過ごしていた魔王にとってかけがえのないものに違いなかった。
ちなみにジョンは……なんだろう。
一応、魔王城書庫の使用権の関係でリューの軍門に下っているという立ち位置なのだから
部下ということになるのだろうか?あんまり実感はないが。
「そういえばリオル。貴様はジョンにチョコレートを作ってやらんのか?」
ふと思い、リューは鍋から顔を上げた。
このパーティの料理当番はだいたいヒロト、ローラ、ジョンの三人だった。
早起きのヒロトがだいたい朝食を作り、昼食や夕食は料理の上手いローラ。
余裕のない時はジョンが前もって調合したレーションや携帯固形食を齧ることになる。
リューが調理関係に手出ししないのはわかりきったことであるが、
リオルもそういえば何か作っているところを見たことはなかった。
材料や果物を採ってくるのは得意な彼女は実は料理もそこそこできるのか。
まずい、それならば一行の中で料理からっきしなのはリューだけになってしまう。
「あたしですか?あたしは勿論チョコレートあげますよ」
リオルはニカッと笑った。そしてごそごそと荷物をまさぐると、なにやら袋を取り出した。
「じゃーん」
「………それは?」
「チョコレート!」
え?それ全部?
町人が麦や米を買うときに入れるような麻袋である。
そんなに安くもないチョコレートをそんなに買って、いったい何をどうするつもりなのか。
「えへへ、ほら。これだけあればちょいちょいつまんでも無くならないじゃないですか」
すっかりチョコレートの甘さにとろけているリオルであった。
嬉しそうなリオル。見るだけでこっちまで嬉しくなってしまうようないい笑顔だが、
「………僕の分は期待しないほうが良さそうですね」
ジョンはやれやれと肩をすくめるのだった。
「奇遇だな。俺もだ」
そう言った数秒後、ヒロトの髪が新たな爆風にあおられて、ばさばさと翻った。
「………いよいよですわね」
「ああ。協力、感謝する」
あたりはすっかり夜になっていた。
遠くに見える町の灯りは色とりどり。どうやらあっちのほうも盛り上がっているようだ。
あれから血の滲むような努力(主に爆発で吹き飛ばされたローラが)と特訓(お湯を沸かす)の成果は
如実に現れ始め、なんと!ついに!魔王リュリルライアは料理スキル『お湯を沸かす』を手に入れたのだ!!
………………。
………………………。
……………………………魔王侵攻を食い止めた始まりの勇者に匹敵する程の快挙だった。
「もう教えることは何もありませんわ。料理センスZERO的な意味で」
「見放すなぁぁぁぁぁあああ!」
去っていこうとするローラの裾をガッシと掴むリュー。
キャッチしやすそうなツインロールに手を伸ばさなかったのは彼女なりの配慮だろうか。
「お放しなさい!私だって自分のバレンタインチョコを作らないといけないんですのよ!?」
「だったらここで作ればよかろう!ほら、いっぱいチョコあるぞ!?」
「ええい、なんで粉々になるのがわかりきった爆心地で
ヒロト様へのプレゼントを作らないといけませんの!?」
「いざとなったら魔法障壁で護ってやるから!友達だろう!」
「と、とも―――」
ローラの顔がぼっと赤くなった。
ローラもずっと友達いない人種であり、ヒロトを例外とすればリューが始めてのお友達なのだ。
それも、『友達だろう』なんて恥ずかしい台詞を吐かれたのだ。これは赤面モノである。
「いいじゃないか。一緒に作ってやれば」
ヒロトがのそりと近づいてきた。
リオルもジョンも日が沈んでしまってからは流石に付き合いきれないらしく街に戻ってしまっていたのだが、
ヒロトは剣の手入れやらなんやかんやでここに残っていたのだ。
乙女の努力を間近で観察する男。ある意味悪趣味であった。
「………………まぁ、ヒロト様が言うなら」
ぶっすぅ、と顔をしかめながら渋々頷くローラ。
確かにここで見放すの薄情というか乗りかかった船というか、
毒を食らわば皿までというか。これは違うか。
とにかく、見届ける義務感が生じてしまうのもまたあるわけで。
「私のチョコに傷を付けたら雷落としますわよ。二つの意味で」
「う、うむ」
怒りの背景が具現化するという意味ですね。
さて、チョコレートを溶かすにはなんと言っても湯煎である。
直接火にかける、なんていうのはおとといきやがれな失敗なのだ。
市販のチョコの塊を細かく刻んで、お風呂より少し熱いくらいのお湯でゆっくりと溶かしていくのがポイント
「ですわ」
「……だからなんで貴様は王族の癖にそんなに詳しいのだ?」
ヒロトが旅立ってからの寂しさを紛らわす為にレッスンの科目を倍に増やしたからである。
男と別れてから余った時間を自分自身を磨くために使う、使うことが出来る。
いやはや、乙女の鑑というべき存在であろう。
まあ、有り余る情熱はそれですら解消できずにこうやってヒロトを探しに来てしまったのだが。
「リューさん。チョコ、刻めますか?やってあげましょうか?」
「ムカつく」
草原の真ん中に突如設置されている台所でローラがたんとたんとと包丁を振るう隣。
リューは包丁も持たずパキパキと指を鳴らしていた。
「………何やってますの?」
訝しげなローラに、リューはニヤリと笑う。
「発想の逆転だよ、ローラ。魔力を抑えようとするから暴発するのだ。
我こそは魔王。魔王リュリルライア。ならば、凡百の民と同じ地平でものを行うのがそも間違いだったのだ!」
そう言うと、リューはチョコレートを引っ掴んで空高く放り投げた。
「何を!?」
「―――要は切り刻めば良いのであろう?ならば包丁なぞいらぬ!
那由他の剣で粉微塵となるがいい!デ・ミ・ペントゥルス!!!!」
「えぇええぇぇぇぇえええ!?」
天に昇る一頭の龍―――いや、竜巻。
それは逆巻く風の一陣一陣が剃刀よりも鋭い螺旋の魔槍である。
チョコレートは一瞬にして砕かれ、細切れにされ、その破片がさらに無数に裂斬され、
そして…………………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………………………………四散した。
「………………………」
「……………………………」
鉛より重い沈黙に包まれる。
いくら空を眺めてみても、物質を構成する最も小さなレベルまで
分解されてしまったチョコレートは落ちてこない。
風に乗ってどこかへ行ってしまった想いはもう戻ってこないのである。
「グッバイ、マイスイート」
「………はい、分けてあげますわ」
「……………すまぬ」
教訓。料理初心者は下手なことをせず、基本に忠実に作りましょう。
「基本以前ですわ」
「ぐ」
刻んだチョコレートをボウルに移し、溶かしていく。
この時、間違っても水分がチョコレートに加わらないよう注意すべし。
「注意すべしって言ってるのになんでリューさんはチョコレートにお湯をかけようとしているんですの!?」
「え?だってお湯で溶かすのだろう?」
「チョコレートとお湯は別にして、お湯の熱だけでチョコを溶かすのです!」
「そ、そんなもの、教えてくれなければわからんだろう!」
「このお馬鹿!!」
チョコレートが溶けたら、トッピングにナッツやドライフルーツを入れるのもいいでしょう。
蜂蜜やクリームを入れると口当たりがよりまろやかになります。
調理が簡単なチョコレートですが、ひと手間かけることで男の子の評価もまた変わってくるはず。
「………と、言いたいところですが今回そんな用意はありませんし。
溶かして固めるだけにしておきましょう。ケーキやクッキーにするような設備もありませんしね」
沸かしたお湯の鍋にボウルを浸け、細切れのチョコレート投下。
ボウルが熱せられ、チョコレートがじわじわと溶けていく。
「混ぜないと固まってしまいますわよ?」
「う、うむ」
甘ったるい、いい匂いが辺りに漂っていく。
これで固めてしまえば―――振り返ってみればこの湯煎しかしていないが―――
リューの、初めての手料理となるのだ。
なんだか、むずむずした。
ヒロトはどんな顔をしてくれるだろう?喜んでくれるだろうか?いや、あの男のことだ。
きっと、とても喜んでくれるに違いない。
そうして美味しいと言って、微笑んでくれればどんなに嬉しいことか。
この、自分が―――それを、できる。
そう考えただけで、胸の中がいっぱいになるのだった。
「にやにやしているところ悪いですけど、まだチョコレート作りは終わっていませんわよ?」
「う、うるさいなっ!わかっておる!」
いい所でローラが水を差した。
一瞬眉を思い切りひそめたリューは、しかしそれ以上つっかることができない。
ローラはリューに付き合ってくれているのだ。
もしローラだけだったら、きっともっと立派で凝った豪華なチョコレートを作っていただろうに。
「………ローラ、すまんな」
「別に。私はヒロト様に言われたからここにいるだけですし」
ぷいとそっぽを向いてしまう。
しかし、きっとこの金糸の少女はリューを置いて自分だけでチョコレートを
作る気はなかっただろうというのもわかりきったことだった。
ヒロトの言葉はきっかけに過ぎない。
そもそも、リューがお湯を沸かすまではローラは誰にも協力するよう言われていなかったのだから。
「………………」
ありがとう、と。
そう言いたかった。
でも、気恥ずかしくて呟いた言葉は自分の耳にも届かない。
「………………どういたしまして」
けれど、ローラはそっぽを向いたままぼそりと返事をしてくれていた。
それが、とても、くすぐったくて。
「さ、さて、もうそろそろ型に…………ぁぁぁあああぁぁあああああああ!!!!」
ローラが絶叫した。リューは突然の声にびっくりして、何事かと声をかける。
ゆっくりと振り返るローラの顔はひきつり、青ざめていた。
「………か、型がありませんわ」
大失敗である。
バレンタインといえばハート型のチョコレート。
溶かしたチョコを流し込むハートの型がなければそれはバレンタインチョコではなく別の何かである。
それどころか、ローラは型を用意するのをすっかり忘れていたのだった。
このままではボウルの底に張ったまま固まって、なんかやる気のない半円状のチョコになってしまう。
ヒロトの苦笑する顔が目に浮かぶようだった。
「な、何か別の………型になりそうなものは………」
そうは言っても、その場にあるモノは鍋だの匙だの、型には使えそうもないものばかりだ。
いっそ岩のくぼみにチョコを流し込むか?
ロック・クッキーならぬロック・チョコ。……なんかジャリジャリするのは明白である。
「………………………ローラ」
ローラは、予想外のうっかりでオロオロしている。
リューは、今回ローラにおんぶ抱っこだった。
リューの不足をローラにフォローされ、結果、ローラに頼りきっていたのだった。
きっと、それでは良くない。
ローラはリューにできた初めての友達だ。
友達は、助け合うもの。
……友達が困っていたら、助けてあげることが当たり前だろう。
きっと、ローラが手伝ってくれたのも――――――。
だから、リューは頷いてみせた。
「まかせろ」
ヒロトはローラにリューを手伝うよう言った後、一足先に街に帰っていた。
本番のチョコレート作りを間近で見ているのはマナー違反だとローラに言われたからだ。
することもなくて祭の出店の中をブラブラしていたヒロトだが、
空から茶色いドラゴンが舞い降りてきた時は流石に驚いた。
魔獣の襲来?いや、違う。
その背に乗っている少女たちは誰あろう、リューとローラであった。
この茶色いドラゴンはリューの得意魔法、クレイ・ドラゴンだったのだ。
ただし、素材は粘土ではない。
そう―――チョコレートである。
クレイ・ドラゴンはリューの魔力を粘土に通して強化したゴーレムの一種だ。
………どうやらそれは、粘土ではなくてもなんとかなるらしい。
「クレイ・ドラゴンならぬショコラ・ドラゴンだ。………ええと、その。う、受け取るがいい」
「チョコレート部分は私が、造形はリューさんが担当した二人の合作ですわ♪」
ちなみに、このショコラ・ドラゴン。大きく見えるが中身はカラッポだそうだ。
いいとこボウルひとつ分のチョコレートを材料にしているため、薄皮一枚の外皮にしかならなかったのだとか。
「だが硬度はやはりミスリルに匹敵するがな。どんな打撃を受けてもびくともせぬよ」
「………おい、それをどうやって食うんだよ?」
「なに、貴様ならなんとかなるであろう。むしろ貴様にしかなんとかならぬ」
「文字通り、ヒロト様のためだけに作ったチョコレートというわけですわ」
ねー、と顔を見合わせる魔王と姫君。
なんだか今日はやたら仲が良かった。何かあったのだろうか?
………………まあ、いいか。
この二人が笑っているのだ。
ならば、これ以上望むものは何もない。
「―――ありがとう、二人とも」
ヒロトは微笑んで、二人の頭をぽんぽんと撫でた。
「くくく」
「うふふ」
少女たちはますます顔をほころばせると、同時にヒロトの腕に同時に抱きついた。
『KRRR♪』
そうして、ショコラ・ドラゴンは主人たちの自信作であることを誇るように、
嬉しそうに喉を鳴らすのだった。
おまけ。
「やれやれ、ヒロトさんたちの方はうまくいったようですね……それに引きかえ……」
「………………………」
「リオルはホントに全部食べちゃうんだもんなぁ」
「……………うぅ」
「ああ、いや、怒ってませんよ?別にね。いいですけど。
………まさか、あれだけあったチョコを一人で食べるなんてね、思いませんから。
ちょっとビックリしただけで、ね」
「ジョン」
「なんです?」
「チョコレートを返せというのなら!それは出来ない相談ですが!!折りしもこの身は女の子!!!
チョコより甘い果実はここにありますよ!!!?」
「………つまり、ワタシを食・べ・て♪的な」
「YEAH!」
「………」
「…………」
「……………」
「………………ごめんなさい」
「…………………チョコレートは食べすぎると鼻血を出すといいますが」
「………ふぇ?」
「今夜は―――ちょっとスゴいかも知れませんよ?」
「う……う、うんっ♪」
めでたしめでたし(性的な意味で)。
フレンドシップ・チョコレート〜新ジャンル「バレンタイン大作戦」英雄伝〜 完
何というか禿上がる程GJ!
なんで泣いてるんだ俺的なGJ!
なんだか最近リューとローラの関係(性的な意味で無く)に萌えている俺ガイル
つまり俺はこう言いたいんだ、
GJであると!
ところで新醤油ってリレーで書いてるの?
いやキャラで書き手が違うだけ
蓮華「僕らの事書いてる人が番長編書いてます」
ふぉぉおおおお!良い!リュー&ローラが良い!!
この際ヒロトは ど う で も い い !!
あ、何かインターホン鳴ったから出てくる。
>>164 ちょっwwインターホンて何時だよw
… Σ(゜ロ゜;)
まさか…
まさかあれが
>>164の最期の(rya
>147
あー名前ね…
名字は豆田で、名前は陽子(豆)と貴子(X)で考えてる
で芝麻醤の場合、名字は芝村、名前は麻里愛で良いかなと
より適当そうなのがあれば>163さんに任せたいけどね
>160
甘い話も素敵すぎるが、魔王さまの縞パンがエロい件www
いやーGJっすよ
>>166 それ頂きます。
番長?永遠に名無s…おや誰かがドアを叩いている
なんかみんな行方不明になってるww
新しく追加されてたリュー絵、まさかあれは足コk…あれ、急に眠くな
起きて−!
逃げてー!
助けて−!
>>166 名字からポニテの天才少女を連想した俺は末期なのだろう…
早速名前は使わせて頂いた。
夕方の繁華街。そこは多くの学生で賑わっていた。
真「(もきゅもきゅ)」
甜「ま、真知ちゃん。そんなに食べて大丈夫〜?」
真「…たらないです」
甜「え?」
真「たらないです。おかしくださいです」
甜「も、もうないよ〜…『学園から歩いてまだ20分なのに、トウバンジャンから没収した
お菓子が全滅なんて…』」
真「ううっ。おなかすいたです…」
甜「ま、真知ちゃん。奢ってあげる!!」
真「…わるいですよ」
甜「いいの!!ね?」
真「くろ…ゆかさんてやさしいですね(ニコッ)」
甜『はぅ〜この笑顔であと一ヶ月は戦えるよぉ』
真「わくてかわっふるおねがいです」
甜「わ、WKTKワッフル!?『げっ、一個千円の高級品!!真知ちゃんなら三桁は…!?』」
真「…だめですか?」
甜「だ、大丈夫だよ」
真「うわーい!!ゆかさんだいすきです!!(キュッ)」
甜「あはは…『抱きつきなんて反則だよぉ、これであと二年は…でも青山くん。半殺し確定だよ』」
一方その頃
豆「XO…腹減った」
XO「…お姉ちゃん。校外ではコードネーム禁止…」
豆「おっと、わりぃ。貴…腹が減っ」
XO「…我慢して」
豆「減ったもんは減ったんだよ!!う、叫んだら余計に…」
XO「…仕方ない(ピラッ)」
豆「んだこれ…ってワイセツワッフルの!!」
XO「…馬鹿姉。WKTKワッフル…」
豆「名前なんてどーでもいいさ!!この引換券どうやって!?」
XO「…前回の任務報酬」
豆「か〜!!校長も貴には甘いからな」
XO「…とりあえず腹ごしらえ…」
豆「おう!!」
XO「………『お姉ちゃんは笑顔が一番』」
さらに別の場所
××「ねぇ春くん。何か食べよ」
春「そうだな」
××「WKTKワッフルにしよ。食べたいな」
春「わくてかわっふる?なんだそりゃ?」
××「え〜っ知らないの、春くん?」
春「まあな。『そういやさっき…』」
××「WKTKワッフルって潮羅糸区で人気爆発した、カレー風味の人気商品だよ。
最近この街にも支店がオープンして話題にもなってるの」
春「…変なもの流行る時代だな」
××「いいじゃん。ね?」
春「分かったよ、行くぞ」
××「うん!!」
新醤油学園 青春編
「集う者達」
パトラッシュ僕もう…
>170
な、なぬを…。いや、何を急に言い出すのだ?
た、たまたま芝の付く名字を探していたらだな、その…なんだ………
さて以下本編
午後のうららかな日差しが弱まり、影が差し始める夕刻近く。
人気がまるでなくだだっ広い校長室にて、ダレまくっている女の姿があった。
恥「…誰もいない。」
恥「トウバンジャン、テンメンジャンはセットで任務中か…。チーマージャンは最近、姿を見せないし。
もともと姿を見せなかったXOジャンがやる気なのも珍しいが…奈良にそんなに行きたいのか?」
恥「しかし、暇だ…。トウバンジャンが居れば適当に突っ込みいれてれば暇つぶしにはなるし、
テンメンジャンが居れば適当に突っ込んでくれて暇つぶしになるし、
チーマージャンとの女の子トークも、XOジャンとの禅問答も悪くないのだが…」
恥「………はっ?こ、これは!?放置プレイなのかそうなのか!?」
恥「く、くくっ。そう思うと感じるものがある。…ジンジンくるな。」
そして、己の内から生じてくる快楽を味わうべく、意識を集中させる校長。
…しかし、数分後には同じ姿勢に戻っていたりする。
恥「………やはり無理があるか。身体の自由が利きすぎる。ってか飽きた。…腹も減ったし、ワッフルでも食べに行くか。」
ケーキでもラーメンでもなく『ワッフル』に向かって歩きだす痴女クール校長。
運命の渦は、少年少女たち巻き込んだだけでは満たされなかったようだ…。
新ジャンル「放置プレイ不成立」新醤油学園野望編
おおう、醤油学園の連携やないか!
お二方ともGJ!!
更に更に別の場所
「番長番長」
「ん?」
「WKTKワッフルはあるかい?」
「…始めて聞く名前だな」
「にょろーん」
「何か見た事あるなそれは」
「まぁ気にしない気にしない」
「で、そのWKTKワッフルってのは?」
「潮羅糸区で爆発的に人気が出た商品なんだってさ。
こっちにも支店が出来て話題になってるんだよ」
「ほう」
「ね、食べに行ってみようよ」
「・・・俺には合わんだろ」
「いいからいいから!ほーらっ」
「ああもうわかったわかった…」
新醤油学園喧嘩番長編「便乗」
潮羅糸区って何て詠むん?
176 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 20:54:14 ID:6pcdQmGd
しおらしく?
>>176 正解です
真「わっ、わっ、わくてか〜♪わっふる〜♪」
甜「…『真知ちゃんが元気になったのはいいけどさ。お金足りるかな…
経費で落ちるかなぁ?』」
真「ゆかさんはたべたことあります?」
甜「WKTKワッフル?まだないよ〜」
真「そうですか。たのしみです♪」
豆「ん?…あの重力に逆らって突き出たロケット乳にボブカット。
…間違いない。テンメンジャンの奴だ」
甜「…ですから…」
豆「電話中か…?相手は…まさか彼氏かっ!?彼氏なのか!?
くそぉー!!あの乳で男をたらしこんだな!!
さっきのお菓子とラリアートの恨み、
それと乳に恵まれない女の怒りを喰らえ!!」
甜「ん?あ、とう…じゃなくて陽子。どうしたn」
豆「レッドホット・チリペッパー!!」
甜「げふっ!!…な、なぜ…(バタリ)」
豆「さっきの借りは返したぜ」
新醤油学園 青春編
「リベンジャー」
それとは別の場所
××「春くんこっちこっち」
春「…随分上機嫌だな」
××「だってさ…(好きな人とデート)だもん」
春「は?何か言ったか?」
××「な、何も…」
するとそこへ…
女A「あ、おーい。理菜ー」
女B「馬鹿、彼氏と一緒なのに!!」
××「あ、二人とも…」
女A「ほほぉ…(チラッ)」
女B「ごめんねー(チラッ)」
××「………」
春「友達か?」
××「うん…」
春「待っててやるから行って来いよ。時間潰してるし」
××「…でも」
春「友達は大事にしろよ(ポン)」
××「『春くんが私の腰触ったぁ…オカズに追加きたぁw』
…すぐ戻るから」
春「ごゆっくりー」
××『んもぉ、良いところだったのに』
しばし待つ春樹。
春「とはいえ…暇だ」
春樹が暇を持て甘し、ブラブラ歩いていると。
XO「………(キョロキョロ)」
春「人探しか?」
XO「『青山春樹!?…しかしチャンス到来…!!』…はい」
春「見た所、うちの中等部みたいだが。探し人は友達?」
XO「……姉です。…落ち着きないから…」
春「そっか。この人通りじゃ探すのも難儀だろ。手伝うよ」
XO「…どうも」
春「姉さんの特徴は?」
XO「…高等部の生徒会長」
春「ああ、豆田か。
わかるよ。あ、俺は…」
XO「…青山春樹さん」
春「?なんで知ってる?」
XO「『初歩的なミスを…』…姉から聞いて…」
春「そっか。でも豆田にこんな可愛い妹がいるとは知らなかった」
XO「!!!?…」
春「とりあえずこっち見てくるわ。ここにいてくれよ」
XO「…あ」
XO『作戦成功……でもなんだろ…この痛み』
××「ごめーん…ってあれ?春くんは?」
新醤油学園 青春編
「フラグ成立と不成立」
180 :
177:2008/03/03(月) 21:10:37 ID:nHh+8dh6
あ…途中抜けてるorz
ごめんなさい
やり直しさせて貰います。
真「わっ、わっ、わくてか〜♪わっふる〜♪」
甜「…『真知ちゃんが元気になったのはいいけどさ。お金足りるかな…
経費で落ちるかなぁ?』」
真「ゆかさんはたべたことあります?」
甜「WKTKワッフル?まだないよ〜」
真「そうですか。たのしみです♪」
甜「『校長の事だから大丈夫だとは思うけど。…交渉しとくか』
…真知ちゃん、ちょっと連絡してくるから待っててね」
真「はいです」
豆「貴遅いな…トイレ混んでんのか?…あー腹減った…」
何気無く路地の裏を見ると、一人の少女の姿が。
豆「ん?…あの重力に逆らって突き出たロケット乳にボブカット。
…間違いない。テンメンジャンの奴だ」
甜「…ですから…」
豆「電話中か…?相手は…まさか彼氏かっ!?彼氏なのか!?
くそぉー!!あの乳で男をたらしこんだな!!
さっきのお菓子とラリアートの恨み、
それと乳に恵まれない女の怒りを喰らえ!!」
甜「ん?あ、とう…じゃなくて陽子。どうしたn」
豆「レッドホット・チリペッパー!!」
甜「げふっ!!…な、なぜ…(バタッ)」
豆「さっきの借りは返したぜ」
新醤油学園 青春編
「リベンジャー」
なんとなくこのスレは住人全員が兼職人をやってる気がする
天「しろらすく…」
さ「『しおらしく』だそうですよ」
天「で、そのー、しおらすくのナニって?」
さ「わくてかわっふると言うのが美味しくって大人気なんだそうですよ」
天「へーっ?、ドコで売ってるの?」
さ「それがー…わからないので天理さん知ってるかなーと」
天「知らないなぁ、で、どんな味なん。」
さ「それも分らないんですけど…そうかぁ天理さんも知らないですか…」
天「うんじゃ誰かに聞いてみる、わたしも食べてみたいし」
さ「わたしも他の人に聞いてみます」
天「じゃ分かったら連絡とるって感じで」
さ「はーい、じゃ」
天「しろらすくのわくてかわっくす…だっけ?ええとー(ピピポピ)あ、あのね…」
菫「うん、わたしも食べてみたい、うんわかったじゃぁ(ぴ)…うーんっと(ピポピ)
あ、もしもし?あのね…塩ラスクの…」
南「どんなだろう…気になる…(ぴぽっぴ)もしもし、あのね、小ライトのピカ…」
静「わたしが知らないなんてー…うー…きーにーなーるー(着信)あー又でんわーだれー?
あ、天理ちゃん…白ラスク?しらない…うん、なんか今日そんなのばっかしでー…」
天「ミルメイクミックス?何それ?うんだって、しーちゃんが知らないものわたしが知ってる訳ないじゃん…」
ふーんそれも気になるなぁ、へぇ幻の?それも誰かに聞いてみるかな…」
新ジャンル「伝言ゲーム」
す「もしもし…あ、生駒君、今大丈夫?…そう、あのね…」
竹「なぁ春姉ぇ、塩ミルクの春色ビスケットとミルメイクジュースって聞いた事あるか?」
春「何それ?」
竹「いやなんか今女子の間で流行ってるらしんだけど、だれも食べたこと無いらしい」
春「知らないのに流行ってるの?それって単なる噂じゃない?」
竹「うんあまぁそうんなんだけどそこまで噂になるって、気に成るだろ?
春「うーん…真菜知ってる?」
真「何を?」
春「何だっけ?」
竹「塩ミルクの春色ビスケットとミルメイクジュース」
真「なんじゃそれ?あんまり美味しそうじゃないなぁ、だいたいミルメイクって」
春「塩ミルク…まぁ最近塩ものも流行ってるけど…」
瑠「ただいまー」
春「あ、おかえりー」
真「おかえりー」
竹「お帰り瑠菜姉ぇ、…何か買ってきたのか?」
瑠「へへーおみやげー、今大流行のワッフル」
真「今更ワッフル?」
春「そう言や前に流行ったねぇ」
瑠「まぁまぁとりあえず食べてみない?」
春「そうね、折角だから…」
真「そか、じゃいただきー」
竹「俺も」
春「あら」
真「んん?」
竹「こりゃぁ…カレー?」
瑠「どう?」
真「なんかこれー不思議な味」
春「あれね。竹隆庵岡埜のカレーどらやき、みたいな…」
真「あーそう言われれば(笑)…ワクテカワッフル?変な名前w」
春「そうねさっきのみたいな、」
瑠「さっきのて?」
竹「あ、瑠菜姉ぇ、塩ミルクの春色ビスケットとミルメイクジュースて知ってる?」
瑠「何それ?」
(省略)
瑠「ふーん…誰も知らないのか…だったらさぁ」
数日後、ビクトリアンカフェ「ホワイトホール」に新メニューが出来、人気を呼ぶのだが
それはまた別の話しである(w
新ジャンル「新メニュー」
いつかすすきローリングをもう一度見ることができると信じてる
なんか画廊にスゲー肌色なのがある!と思ったら騙された件について
いや、騙されたのか、コレは?
キーンコーンカーンコーン
女「………………」
男「女ー、ちょっとさっきの問題で聞きたいんだけど……なにやってんの?」
女「突っ伏してる」
男「いや、そりゃ見ればわかるけど」
女「……立てない」
男「何で?」
女「こう、アレが……元気になってるから……」
男「勃起してんの?」
女「みなまで言うな!鬼畜かお前!」
男「でもお前女じゃん。別に勃起しててもいいじゃん。見えないじゃん、服の上から」
女「いや、乳首が」
男「あー、なるほどなー」
男(………あれ?おかしくね?)
新ジャンル「勃起」
男「素直クールと素直ヒートは融合可能か否か」
女「なにそれ?」
男「古来より、人は様々なものを融合させて新しいものを生み出してきた。
技術、文化、家畜や道具、近年では生き物や植物までも。黄色と青を混ぜ、
緑という新しい色を生み出したように、融合とは無限の可能性を引き出す行為なのだよ」
女「はあ」
男「そこで俺は『萌え』にもそれを取り入れたい!俺の萌えポイント、素直ヒートと素直クール。
この双方から生まれるモノは最強の萌え萌えなハズなんだッ!!」
女「……なんでまたそんな対極のものを」
男「ということで女、ヨロシクッ!ちちんぷいぷい!!」
女「ちょ、なんであたしが!……ぁぁぁぁああああ!!」
男「……ふう、どうだ?成功したかな?素直ヒートの熱血と素直クールの冷静さ、
双方を併せ持つ最強の萌えキャラが」
女「COOL!COOL!!COOL!!!COOL!!!!」
男「ト、トリッキー!?」
新ジャンル「クールヒート」
「素直クールと素直ヒートを掛け合わせた…か」
「お前じゃね?」
「どういう事だ?」
「お前普段はクールだけど酒入った時と二人で布団に入った時はヒートじゃねーか」
「後者は上手い事言ったつもりか馬鹿」
「ごめんなさい」
「あ、忘れてた」
「ん?何をだ?」
「レース中もお前ヒートしてるな」
「実力が拮抗した奴が相手の時だけだ」
新ジャンル「酔うとHeat!普段はCool!そんな彼女に俺ゾッコン」
男「じゃあな。結構うまかったぜ、アンタ」
女「……わたしを捨てるのか」
男「ま、世間じゃそう言うだろうな」
女「くっ」
男「まだ使い道もあるにはあるんだが、別にアンタでなきゃいけないって訳でもないしな」
女「ま、待て!」
男「ああん?」
女「……………す、捨てないで……」
男「そういうわけにいくかよ。………ああ、そうか」
女「え?」
男「確かに“そのまま”捨てるワケにはいかなかったよなぁ」
女「お、おい!なんで服を……や、やめて!嫌ァァァァア!」
男「騒ぐんじゃねぇ!へへ、潰すのは勘弁してやる。あばよ」
女「う、うわぁぁぁぁぁ!!!!」
新ジャンル「ペットボトル」
友「お、おい!男!男!!」
男「あー?ンだよ、友」
友「大変だ!女が!女が!」
男「女がどーかしたのか?」
友「告白されてる!」
男「ΩΩΩ<な、なんだってー」
?「でさぁ、女さん結構いいなぁって思ってて」
女「今のあたし強すぎるよ」
男「あ、あれは!」
友「知っているのか雷電!」
男「サッカー部主将、イケメン先輩!スポーツ万能、成績も優秀、
ルックスもいわゆるイケメンでなおかつお洒落であることから女生徒の人気は非常に高い
絵に書いたような………もとい、文に起こしたような愛されボーイだ!」
友「ス、スイーツ(笑)!」
男「あのイケメンに笑いかけられた女は一瞬にしてスピリチュアル的なものカラダを駆け巡るといわれている……!」
友「なん…だと…」
池「まぁ、ぶっちゃけ、付き合ってくんない?ってことなんだけど(笑)」
女「何を言っているかわからないけど、何が言いたいかはわかる」
男「………!!」
友「………!!」
女「付き合う要素はない」
池「なっ!?」
男「フッたーーーー!!」
友「さすが女!他の女たちにできないことを平然とやってのける!
そこにシビれる憧れるゥ!」
女「どうでもいい。どうでもいいとか口にすることすら、どうでもいい」
池「……お、俺が付き合えって言ってんのに……」
女「よくがんばりましたね」
池「テメェ、俺キレるとわけわかんなくなっけど?」
女「神に挑むというのか?」
池「オラァ!」
男「……女ッ!」
友「危な……!」
1ブロック!2ブロック!3ブロック!4、5、678!!!!
池「な……!?」
女「疾風迅雷脚!!」
池「ぐわぁぁぁぁぁッ!?」
男「出たー!脅威のブロッキングから逆転劇ー!」
友「そこにシビレ……いやここまで来るとなんかキメェー!!」
新ジャンル「ウメハラ」
>177
待たせたな! …遅くなってごめんなさいorz
テンメンジャンが同士討ちを受ける少し前。公的資金投入を要請する電話連絡に渋い表情を浮かべる痴女クール校長。
恥「…そうは言ってもな。最近の確定検査は厳しいから、公費で食べ物買うのは避けてもらいたい。」
しかしこの通信は、テンメンジャンの悲鳴とともに途絶える。
恥「どうした!?応答しろ!」
恥「GPSではこの付近に反応が…。ってソコか!?」
車を降りた少し先の路地裏。そこには倒れ伏せたテンメンジャンの姿があった。
恥「テンメンジャン、しっかりしろ!誰にやられたんだ!?」
甜「と、とうb…(ガクッ)」
恥「とう?東部味噌工業高校か!?…そういえば近ごろ学生間の抗争が増えていたな。
我が校の付近で他校の学生の目撃情報もある。警戒する必要があるな。」
そうぼやきつつ、テンメンジャンを担ぎあげる痴女クール校長。彼女を車の後部座席へ押し込み、新醤油学園に向かって車を走らせる。
恥「…あ。ワッフル…。くっ、今日のところは諦めるか。」
しかし、この光景は一人の少女に目撃されていた。…事実と異なった認識と共に。
真「…ゆかさんが、ゆかさんがつれさられた。た、たすけにいかないと!ゆかさん!まってて!!」
新ジャンル「未成年者略取」新醤油学園野望編
ドンガラガッシャ〜〜ン!!
母「きゃぁぁぁああ〜〜!?」
男「うわ、またやった」
女「おばさん、大丈夫ですか?」
男「まったく。今度は何やろうとしたんだ?」
母「えへへ、男が彼女連れてくるなんて初めてだから。
とっておきのお茶を淹れようとしたんだけど……お茶っ葉が見つからなくて」
男「……あのな。女はただの友達。勝手に彼女にされちゃコイツが迷惑だろう」
女「デュクシ!」
男「痛ぇ!何で叩くんだよ!?」
母「あ!あったぁ♪」
男「よかったな。勉強してたんだから。あんまり騒ぐなよな。恥ずかしい」
母「は〜〜い♪」
男「歳相応の落ち着きってもんがだなぁ……」
女「いいお義母さんじゃない」
男「どこがだよ。騒がしいったらありゃしねぇ。………ん?なんかニュアンスおかしくなかったか?」
女「ん?どこが?」
男「いや、義……」
母「きゃあ〜〜!?お湯が!お湯がぁぁあ〜〜!?」
女「どうしたんですかお義母様ー」
男「………ああ、もう!」
新ジャンル「騒音おばさん」
それからしばらく後の時刻。
春「会長…いないな。」
XOジャンとの約束を律儀に守り、トウバンジャンの姿を探す青山春樹。
彼女を見つけられなかったものの、別の少女と再び出会う。
春「囲炉裏…。こんなところで何やってんだよ?」
真「はるくん!?たいへんなのです!ゆかさんがゆうかいされてしまいました!!」
春「誘拐だと!?…えらく物騒な事に巻き込まれたモノだな。」
真「おねがいします!いっしょにゆかさんをたすけてください!!」
春「…参ったな。こちらは人探しの最中だが…。ひとまず誘拐の方は警察に頼ろう。3ブロック先に交番がある。」
そして1ブロック進んだ彼らの前に、立ちはだかる一人の少女。
探し人に他ならないトウバンジャンであった訳だが、当の彼女は猛烈に闘志を燃やしていた。
豆「ふっ。ようやく見つけたぞ青山春樹ぃぃ!!あたしのこの手が光ってうなる!!!お前を倒せと輝き叫ぶ!!!!」
春「ちょっと待て!?いったい何なんだよ!!」
豆「問答無用ぉぉ!!!必殺!!SBカプマックス!!!」
予想外の場所で合流を果たす青山春樹と囲炉裏真知。しかし二人に迫るトウバンジャンの拳。
…そして絶賛放置プレイ中の謎の少女。
××「春くんどこなのー!?」
新ジャンル「いきなり必殺技」新醤油学園野望編
男「やっと資料完成…ってもう5時半かよ!!
寝ると絶対寝坊するな。
仕方ない、新ネタを…」
男「しかし…新醤油学園もキャラ増えたな。
少し確認しよ」
青山春香:通称ルカ。春樹の双子の妹。明るい性格と大きな瞳が
印象的な美少女。
極度の寝起きの悪さで遅刻常習犯。ちょっとブラコン気質。
男「展開的にルカのブラコン振りはありだよな」
豆田貴子:陽子の妹で四天王XOジャン。先代が急遽脱退の為、
年少ながらメンバー入りを果たす。
外見は真知子同様ローティーンの少女で、無口無表情。
冷静で姉をこきおろすが姉を大事に思っている。
趣味は旅行と歴史探索、食べ歩き。
男「…先代?俺こんな事書いたかな?」
先代XOジャン:四天王の一人だったが、急遽脱退。現四天王とは直接の
面識はなく、正体は不明。
男「………俺こんな事書いた覚えはない!!」
謎「……チッ」
新ジャンル「90%リアル話」
195 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 14:27:23 ID:53w2itY/
196 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:57:30 ID:LJWw1Gin
子「父ちゃん、今日はどこへ行くの?」
父「おお坊主。今日はな、父ちゃん秋田まで行ってくるんだよ」
子「秋田?新幹線、乗る?」
父「ああ。載るさ」
子「え〜、いいなぁ!父ちゃん!」
父「それだけじゃないぞ!前に広島に行ったときなんか父ちゃん、飛行機乗ったからな!」
子「スゲー!」
父「じゃあな、坊主!きりたんぽお土産に買ってくっから、留守番してるんだぞ!」
子「うん!行ってらっしゃ〜い!」
父(この坊主のためにも……ちゃんと稼がなくっちゃな!)
客「チェンジ」
父「………………………」
新ジャンル「出張ホスト」
男「地方から志望校を受験するために来るヤツっているよな」
女「ま、珍しい話じゃないよね」
男「これって言わば、『出張テスト』……!!」
女「………………」
男「………………」
女「………………」
男「………………ダメ?」
女「ダメ」
新ジャンル「出張テスト」
A「出張ホストが男の夢の仕事かね…」
B「まあ、ひとつの理想かもしれんね」
A「でもそれを言ったら働かなくとも食えるヒモの方が…」
B「ヒモは職業じゃねーよw」
A「いやいやヒモの暮らしも大変なんだよ。
…やりたくない時でもお勤めは欠かせないし、炊事に洗濯…」
B「詳しいな…」
A「昔な。でヒモも割りに合わないと」
B「…そういう理由で今のお前があると」
A「そう。じゃまた今度」
B「…………」
新ジャンル「結論は持ち越し」
>>193 かなり無茶なフリで有ることは承知だ!!漢なら見事返してみよ!!
…いや返して下さい。
もうすぐ日暮れの繁華街。そこには辺りをうろうろと歩き回る少女の姿が。
××「うう…春くん怒って帰っちゃったのかな…くすん。…帰って春くんの妄想しよ…」
少女―春樹の幼馴染み・遠山理菜は一人寂しく帰路についた…
それとは別に辺りを見回す少女の姿もある。
XO「…いくらなんでも…お姉ちゃんに…青山…さんまで来ない」
豆「問答無用おぉ!!」
XO「!!」
すぐ近くの脇道で探し求めていた姉が、監視対象の少年を殴ろうとしている!!
少女、豆田貴子・又の名をXOジャンは駆け寄り制止を試みる!!
XO「駄目!!!」
豆「げふん!!!」
見事なタックルが決まり、少女の姉は頭から地面に突っ込む。
春「助かったが…大丈夫か、姉は」
XO「…打たれ強いから…姉さんは」
春「ありがとよ。名前何だっけ?」
XO「…貴子…豆田貴子…」
春「ありがとよ。貴子ちゃん(ナデナデ)」
XO「!!…………(///)」
真「………はるくん」
春「どうした、囲炉裏?」
真「こっちのちびっこはだれですか」
XO「……似た体型のくせに」
真「わたしのほうがおとなです!!」
XO「…おばさん…」
春『な、なんだ…この険悪な雰囲気は…』
新醤油学園 青春編
「ロリバトル」
修羅場は好きです
ほのぼの修羅場はもっと好きです!
〜その頃の番長さん〜
「…こちらスネーク。脱走に成功した」
「よくやったスネーク。さぁゲーセンに行こうか」
「今日は負けねぇ」
「返り討ちにしてやんよ」
〜芝村さん〜
「ば、ばんちょーどこー?!」
にげられた ようです
醤油学園「脱走スネーク番長」
男「あいつがホストだって?アレが…プ」
女「くくっ男の夢…ププ、つかウケルー」
新ジャンル「失笑ホスト」
男「今日ーも、しごとがえらかーったーっっと」
ガチャ
女「おかえなさいませ」
男「え?あ、俺部屋間違え…」
女「いいえ、間違いなくお客さまの部屋ですよ、ベッドメイクもすんでおります、さぁどうぞ」
男「あれ?部屋が綺麗になってる!ベッドが、シーツも綺麗に…」
女「では、御ゆっくりお休みなさいませ」
ガチャ
男「あれは?まだか出張メイド…って感じっじゃなかたなぁ?…真逆亜新手の泥!」
ガサガサ
男「いや通帳その他は大丈夫…って何だったんだあの娘…ふぁあーまぁいいか、寝る寝るねるねー」
次ぎの朝
男「さーって今日も会社にとりあえず行きますかねぇっと」
ガチャ
女「おはようございます、チェックアウトですね?では御会計を…」
男「な」
新ジャンル「出張ホテル」
無理は承知だ!
>>194 マジで吹いたとだけお伝えしておくwww
206 :
205:2008/03/07(金) 01:22:22 ID:fDH3RVu3
>>203 ホスト「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
ホスト は にげだした !!
新ジャンル「失踪ホスト」
女「ねー、男。日曜、ちょっとつきあってよ」
男「日曜?ああ、悪い。日曜ダメだ」
女「なんでさ?」
男「今度の土曜から俺ちょっと出かけるから」
女「えぇ〜〜!?どこ行くの?」
男「友達とスキー行くんだよ。北海道まで」
女「………ほほう?」
男「怖いから顔に影作るのやめてくんない?浮気じゃないってば。半分バイトだしな」
女「そうなん?」
男「泊り込みでな。毎年友達は行ってるらしいんだけど、
今年は向こうの叔父さんが腰痛めて人手が足りないんだそうだ。
で、暇そうな俺に話が回ってきた、と」
女「ふーん。でもいいなー」
男「お前も来たいなら来れば?自費だけど」
女「自費ですか」
男「です」
女「どこだっけ?北海道の……」
男「ああ、メロンの所」
女「んー……ホテル、開いてるかなぁ?」
男「あ、来るんだ」
新ジャンル「夕張ホテル」
>200
熨斗とリボンとフラグを付けて御返しする
トウバンジャン必殺の一撃による危機は脱したものの、別の意味の修羅場に巻き込まれた青山春樹。
喋る内容の優先順位を考えている内に、火急の要件を思い出す。
春「そ、それよりもだ!副会長が誘拐されたんだろ!?」
XO「……(テンメンジャンが!?誰に?)詳しく聞かせて、おばさん。」
真「お、おば…(ぴきっ)。…くっ…そうですね。そちらがさきです。」
囲炉裏の説明に耳を傾け、状況を分析するXOジャン。
テンメンジャンが誰にやられたかは不明だが、囲炉裏が疑っている校長が犯人ということはまずありえない。
そして、ニアミスこそしたが校長は囲炉裏に対してアクションをおこしていない。つまり校長は彼女に目撃はされたが、彼女は校長に目撃されていない。
現段階で校長が新醤油学園校長室に居る可能性を囲炉裏に示唆するだけで、標的は勝手に罠に飛び込み、手を汚すことなく任務成功で報酬はひとり占め…。
…ただ、今の段階で囲炉裏を校長室に誘導すれば、必ず青山も彼女について行くだろう。
『…青山さんを巻き込みたくない。…私の正体も知られたくない。…この機会は諦めて、囲炉裏が単独でいる時を狙う。』
そして彼女はこの場を収束させるべく、行動する。
XO「…副会長は貧血持ち。そして倒れたところに校長がたまたま通りかかったのかと。
校長はああ見えて薬学も専攻していた。下手な校医より腕が立つ。介抱は彼女に任せて大丈夫。」
真「そ、そうだったのですか…。…なら、ゆかさんもだいじょうぶですね。」
囲炉裏の疑念は氷解できた。その結果に安堵しているXOジャンに、青山が抱いて当然の疑問をぶつける。
春「…そういや会長、急にどうしたんだ?俺自身には恨みを買われる覚えはなかったんだが…。」
XO「…多分逆恨み。…青山さんが試験で好成績を保持しているから平均点が高くなって、結果として姉さんは常に赤点。」
『…お姉ちゃんのバカ。フォローがすごく大変。』
春「…俺が悪いのか?まぁ良いや。会長に依存なければ勉強を教える形で埋め合わせすれば。いいかな?貴子ちゃん」
XO「…はい。」
真「む〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
かなり際どい質問だったが、どうやら禍転じて福となったようだ。囲炉裏はむくれている様子だが、こちらは放置。
しかし、そんな幸運もそうは続かなかったようだ。
春「…ワッフル食べ損なったけど、会長がコレじゃ放っておけないよな。よっと(ひょい)。
貴子ちゃん、会長を送るから悪いけど家まで案内してくれない?あと囲炉裏、カバン頼めないか?」
XO「っ!?………はい(お姉ちゃん、ズルイ)。」
真「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!しかたないです。」
転じた福もあっという間に禍に逆戻り…。とりあえず囲炉裏と一緒にむくれておく。
そして禍に戻った事態は改善どころか悪化の一途を辿っていた。
豆「ん…。ぁ、アレ?あたし?」
春「お、気が付いたか?」
豆『え?何だ?青山の顔が近いぞ!しかも背中と膝裏に腕の感触!?こ、こここれは!?お姫様抱っこ!!?』
豆「………はぅ(くたっ)」
春「お、おい!?…大丈夫なのか?」
真「む〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ。はるくん!かおがちかいです!!」
XO「………………………………………(お姉ちゃん、あとでお仕置き)。」
春『な、なんか余計に空気が重てぇ。』
かくして、後年【ワッフルの乱】と名付けられた騒動は幕を落とした。
しかしフラグを乱立させている青山春樹、ライバル一挙多数出現の囲炉裏真知たちにとって平穏な日々は遠ざかっている。
新ジャンル「バトルロリヤル」新醤油学園野望編
トウバンジャンとXOジャンを無事に家まで送り届けた帰り道。
真「はるくんつかれました。だっこしてください。」
春「却下だ。」
真「ひどいです!はるくんのかばん、おもかったです!」
春「…仕方ないか。おんぶくらいなら良いぞ。ほれ。」
真「えへへ。(ぎゅ〜〜〜〜〜)。」
春「でも、引き続いて俺のカバン持っててくれよ?」
真「……………。」
さらに青山たちが立ち去った数時間後の豆田家。
豆「ちょ!?貴!!なんであたしの夕食はお粥だけなんだよ!!?」
XO「…怪我人は自重すべき。」
豆「ちっくしょう!!!!肉喰わせろぉぉぉぉ!!!!」
XO「…明日からもダメ。…おバカなお姉ちゃんはDHAを摂取すべき。当分は煮干しか目刺し。」
豆「………orz」
ほぼ同時刻の校長室。
甜「もうしわけありませんが、実は………。」
恥「…全く。何をしているのだ、お前たちは?」
甜「返す言葉もございません。…しかし、桜吹雪女学園の者も我が校周囲に出没しているという情報はあります。
本日も何名かの学生が、監視対象と共に当生徒の姿を確認しております。囲炉裏の動向以上に警戒が必要かも知れません。」
恥「遠山の一族か…。ヤツら相手とは厄介な。…そういえば、前の書記が転校した先も桜吹雪だったか。」
新ジャンル「幕間」新醤油学園野望編
女1「もしもし〜?薫?どうしたの?」
女2「愛弓。相談したい事があってな…」
女1「いいよ。…うち来る?」
女2「いいのか?すまない」
女1「夕圭にも電話したけど捕まんなくてさ。私だけなんだけど」
女2「いや…大丈夫だ」
女1「薫、話してみて」
女2「…………」
女1「音胡くんね。まあ知ってたけど」
女2「えっ!?」
女1「だってクールな薫が唯一喜怒哀楽見せる相手だもん」
女2「orz」
女1「大丈夫!!私なんとか明日までにアイデア練ってくる。期待して!!」
女2「すまない…」
女1「じゃあね」
女1「とは言ったものの…どうしよっか。
音胡くんと仲良いのは…青山くんか。
そうだね、青山くんに事情を話して協力してもらおう」
トゥルルルル…
女1「出ないなぁ…あ、夕圭にも」
トゥルルルル…
女1「あれ?夕圭忙しいのかな?まだ連絡つかないし」
女1「駄目だ…夜になったけど二人ともつかない。えっ、ま、まさか!!連絡つかない二人→一緒にいる?→夕圭と青山くん…付き合ってるの!?」
女1こと市川愛弓。彼女の欠点は、酷く思い込みの激しい事だった…
新醤油学園 青春編選外
「勘違いと前ふり」
昼休みを告げるチャイム。それは老若男女を問わず、有難い音である。
ここ新醤油学園も例外ではなく、教室に安堵と喜びの空気が溢れる。
春「さぁ飯だ。腹減ったなぁ」
ガラッ
豆「青山春樹ぃ!!!」
春「会長か。何だ?」
豆「あたしと付き合えっ!!!!」
教室内が一瞬にして静まりかえる。
春「か、会長…教室でいきなり告白というのは…」
豆「ば、バッキャロー!! ち、違う!!いや…違わないが……
じゃない!!あたしの昼飯に付き合えという意味だ―!!!」
春「あ、ああ。構わんが…って手を引っ張るなあぁ〜………」
男友「ハルめ〜!!男の嫉妬が厳しい事を体に叩きこんでやるぜぇ!!!」
真「はるくんが…(ハッ)ついせきです!!」
教室は再び音を取り戻す。が…
女1「友佳、追わなきゃ!!(青山くん)盗られちゃうよ!!」
甜「そ、そうだね〜(真知ちゃんを)取り戻してくるよ〜」
女2「すまない愛弓…私も出るぞ(友ちゃんのばかっ)!!」
女1「(°д°)…………えっ?…一人にしないでよ〜!!」
新醤油学園 青春編
「ランチ騒動 勃発」
廊下を駆ける2つの影。
真「おとこともくん、はるくんのいばしょはわかるのですか!?」
男友「アイツは長年、弁当派だ!向う先は屋上しかない!」
しかし二人を止める一撃。
男友「ぐはぁ!!!」
真「あぁ!?おとこともくんどうしたのです!?」
急に倒れ込む男友。
男友「俺に、構うな…。俺の、屍を越え…。」
真「わかりました!さよならです!!(タッタッタッ)」
彼が何で倒れたのかのは分らない。…しかし、この先に青山春樹は居る。なら進むだけだ。
男友「セリフ、最後まで言わせろ…(ガクッ)。」
さらに彼らの後を追ってきた3つの影。倒れ伏した男友の姿に足を止める。
その惨状に表情を曇らせる者、ただ単純に驚いている者、…そして進む先のみを見据えている少女。
悲しみの表情を浮かべている少女は、進む先を見据える少女に告げる。
女2「私は音胡の様子を看る。君たちは先に行ってくれ。」
女1「私ものこるよ〜。夕圭、ファイトだよ。」
男友を膝上に乗せて介抱モードに移行している薫と、冷やかしモードに移行している愛弓。
甜「…うん!行ってくる!」
彼女たちが留まってくれるなら有難い。…これで本気が出せる。
女友達が視界から姿を消した事を確認し、全力で囲炉裏の元へ走りよるテンメンジャン。
甜『アレはXOジャンの狙撃!ボルトアクションのライフルでゴム弾を発射してるから第二射はもうすぐ。』
そして、彼女を押し倒して狙撃を避ける。
真「きゃっ!?え?ゆかさん?」
甜「あははは…。真知ちゃん追っかけって走ってたら、ついこけちゃった…。」
真「で、でもありがとうです。…われたガラスにあたらずにすみました。」
そして狙撃手の居るであろう中等部校舎屋上を睨みつける。割れたガラス、さらにスコープ越しにこちらを窺っている彼女が居た。
甜『貴女相手でも容赦はしない』
XO『………邪魔者は、消す。』
視線の交錯の後、姿を消すXOジャン。狙撃位置を明らかにした以上、第三射は無いだろう。
甜「さぁ真知ちゃん!屋上へ急ぎましょう!……青山くん、待ってるよ。」
真「はい!」
甜『もっとも、私も青山くんに用があるのだがな。…半殺しくらいじゃ済ませない。』
新ジャンル「ランチ騒動 狙撃手」新醤油学園野望編
一方その頃。
豆「おぉ!!青山!!お前の弁当、美味そうじゃないか!!?」
鶏のから揚げに卵焼き、たこさんウィンナーといった比較的オーソドックスなお弁当。
春「そうかな?でも、会長の弁当の方が凄くおいしそうだが。」
色とりどりな根野菜の煮しめに、揚げ物、焼きものとパッと見には懐石料理の様な総菜が詰められている。
ただ、サイズ的には2段のお重に詰められていて青山の弁当箱の倍以上のサイズだったりする。
豆「貴が作ってくれるんだよ。…ただ、この弁当を見て何か足りないとおもわないか!!?」
春「えーと…。野菜多めの献立だからビタミン類は十分、ご飯も玄米だからミネラルも十分。
あとたんぱく源には…目刺しと煮干し、がんもどきとおからのコロッケ…。脂質も取れてる。…凄い、完璧だ!」
豆「うんうんそうだろ!?って栄養面の話じゃねぇ!!!」
春「え?じゃあ何だよ?」
豆「肉だよ肉!!!だからあたしは大手を振って肉を貪り喰いたい!!!!そのためには!!!!」
豆「青山!!!今夜、あたしの部屋に来い!!!!」
訳が分らん。そんな感想すら抱く暇もなく、本日2度目のフリーズ。
そして沈黙を破ったのは、トウバンジャンとは別の少女達の声…。
真「…は、はるくん?…どういうことです?」
甜「あははは。青山くんだ駄目だよ〜。異性間不純交遊だなんて〜。」
涙目なロリっ娘少女と楽しげな…ただし冷めきった視線を投げかけてくるボブカットの少女。
豆「か、勘違いするなよ!?あ、あたしは青山の事なんて何とも……いや思ってるが……。
と、とにかく貴から青山があたしの勉強見てくれるって…。
い、いやだってな。貴のヤツが成績上がるまで肉の代わりに目刺ししか出さないっていうしな…。」
もっとも囲炉裏にせよ黒田にせよ全く話を聞いていなかったりする。
「はるくんひどいです!うわきなんてありえないです!!(駄々っ子パンチ)」
「そーよねぇ〜。男の風上には置けないわね〜。(魔性のスリーパー)」
「囲炉裏…。…浮気って…なん、だよ。副、会長…。チョークスリーパー…は、キツイって…(特に…胸が…)。」
トウバンジャンの方も言葉こそ紡いでいるものの、完全に自分の世界に突入中。
豆「だ、ダメだぞ…!ききき、キスしていいのは付き合ってからだし、今良いのは手を握るだけだぞ!!
…そ、そりゃお前のことは、す、すすすす、すき……だが…。」
春『……………あ。意識が。』
青山春樹が意識を手放した数秒後、予鈴がなったことによって完全に停戦を迎える。
しかしこれは終戦ではない…。
新ジャンル「ランチ騒動 収束」新醤油学園野望編
215 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:54:44 ID:nh6Ynufe
>>213 さっそくだがなんか「おとこともくん」で吹いたww
日曜の昼下がり。
とある高級住宅地の一角。
家の周りに水路。白く長い壁。門から玄関まで続く大きな庭。
そして豪華な日本家屋。
豆田邸は立派な邸宅、いや館であった。
春「会長の家は…凄いな」
豆「旧いだけさ。それと青山!!あたしの事は『陽子』と呼べ!!」
春「な、名前でか?」
豆「貴だけ名前で呼んでるじゃないかぁ!!不公平だぁ!!」
春「…よ、よ、よぅ…」
豆「!!……(ドキドキ)」
春「だぁ!!無理だ!!…しばらくは豆田で頼む」
豆「(ガクッ)…仕方ない」
春『豆田には悪いが…』
XO「…おかえり、お姉ちゃん…!!!…青山さん…!!……と夕佳さん…に…ちびおばさん」
真「ちびはおたがいさまです!!」
春「突っ込み所はそっちかよ!!」
玄関まで出迎えたXOジャンこと貴子の前には四人。姉の陽子、家庭教師
役の春樹。そして真知子に夕佳の姿も。
甜「貴ちゃん久しぶり〜(この前はどうも)」
XO「…いらっしゃい(チッ)」
春「ごめんな、貴子ちゃん。大勢で押し掛けて」
XO「…いいえ(青山さんだけで良かったのに…馬鹿姉)」
陽子の部屋は広々とした和室だった。部屋の中央には大きな平机が置かれている。
春「早速始めるか」
豆「えー!!おやつを…」
春「…あのな。TPOにあった発言をしろよ豆田」
豆「もうすぐ二時半…申し分ないじゃないか!!」
ゲシッ
陽子の隣に座った夕圭から突っ込みが入る。
ただし、左フックを突っ込みの範囲に入れるならばの話だが。
甜「駄目だよ〜勉強しよ〜(馬鹿。誰のせいで来てると思ってる)」
豆「痛てぇ!!…わかったよ(この前のといい…覚えてろよ)」
陽子に勉強を教える。
それが三人にとってどんなに難問だったか。
一時間後、貴子がお茶の差し入れで訪れた時三人の憔悴ぶりは
目に見える物だった。
XO「…すみません…馬鹿な姉で…」
豆「馬鹿って言う方が馬鹿なんだぞ―!!」
XO「…あほ、ぼけなす、のーたりん。まぬけ、がさつ、えぐれ胸も追加…」
豆「orz」
甜「ま、まぁそんなに言っちゃ可愛そうだよ〜(でも正解)」
真「(もきゅもきゅ)」
春「…静かにしてるのは良いことだが、遠慮しろよ」
甜「いいじゃない、青山くん。食べてる真知ちゃん可愛いから。
はぅ〜お持ち帰りたい〜」
XO「…『本音で言ってる。…持って帰って良し』」
豆「ん?貴、そのノートはなんだ?」
XO「…宿題…分からない所…」
春「俺で良ければ教えるよ。でも黒田の方が…」
XO「…お願いします」
微かに表情を変えて春樹にお辞儀をする貴子。
無論、真知子と陽子は優先権を主張する。
それでも春樹は面倒見よく、三人へ丁寧に教えて行く。
甜『本当に面倒見いいよね、青山くん。流石、伝説の教師の息子だけあるわ。
でも真知ちゃんは渡さないよ』
夕圭は一人のんびりとお茶を飲み観察する。
まったりとした時間が過ぎていった。
春「暗くなってきたな。そろそろお暇するよ」
豆「飯くらい食ってけよ。貴の料理は旨いぞ」
XO「…(コクン)」
春「いや、俺が家の番飯作ってるしな。また今度頂くよ。ほら、囲炉裏。
…物欲しそうな顔するな」
真「たべたいです…」
甜「真知ちゃん、帰りにワッフル食べよ〜
『もきゅもきゅ真知ちゃんフォト集に加えるチャンスだし』」
真「はいです♪!!!!」
甜「あはは、じゃあ…っ!!!」
長時間の正座で足が痺れたのか、夕圭がバランスを崩した。
そばにいた春樹は受け止めようとするが、受け止めきれず倒れ―
ちゅっ
五人の間に気まずい沈黙が訪れ…なかった。
甜「あ、あ、あはは。ごめんね〜青山くん。事故だから…」
春「黒田、ごめん。
俺がきちんと受け止められられらりるれ…」
豆「青山?」
春「だーっ!!く、黒田ぁー!!」
甜「は、はい!!」
春「せ、責任は取るからな!!じゃあまた明日!!」
脱兎の勢いで春樹は豆田邸を後にした。
甜『青山くん…ちょっと男らしかったな。
えっ!?真知ちゃんが怖い顔して…って豆田姉妹も!!』
真「ゆかさんのうらぎりもの(ぷいっ)」
豆「テンメンジャン…ちょっとトサカに来たぜ…体に叩き込ませて貰う!!」
XO「……テンメンジャン!!(シャキン)」
甜「ま、真知ちゃんorz…そ、それに二人とも校外ではコードネーム禁止…」
豆「問答ぉ―!!!」
XO「無用…!!!!」
真「なのです!!!!!」
三人の制裁を喰らう夕圭ことテンメンジャン。
「明日青山くん半殺し」「でも青山くんも捨てがたいな」
「医療費は経費に入るはず」「明らかに私ってオチ要員…!?」
様々な事を頭に浮かべつつ、ゆっくりと意識を手放していった…
新醤油学園 青春編
「悲哀の少女・テンメンジャン」
はるくんがんがれ超がんがれw
思わぬ形でテンメンジャンと口づけを交わしてしまった青山春樹。
『責任…取らないとな。…でも、黒田の唇、凄く柔らかかったな。』
『…唇だけじゃない。受け止めた時、思わず抱きしめたけど…腕も、…胸も、柔らかかった。』
『あいつ、なにかと囲炉裏の面倒を見てくれてる優しいヤツだしな…。』
『責任取るって…ああいう事だよな…。』
恋愛経験値の低い青少年ならではの、青春な思考ループにどっぷり嵌っていた。
そんなモヤモヤの続いた状態で自宅のドアを開けたところで、いつものように飛びついてくる人影。
ルカ「あ!ハル―!おかえりー!(ぎゅ〜〜)」
春「…ああ。ただいま。」
ルカ「あれ?なんかリアクション薄くない?」
春「…ああ。」
ルカ「…ね〜、ご飯は〜。」
春「…ああ。待ってろ。」
ふらつきながらも台所に向かう春樹。思考にメモリの大部分が割かれており、通常モードの1割以下のスペックしか出ていないようだ。
ルカ「なんか疲れてない?…ってちょっと〜!魚、焼け過ぎてる!ってか焦げてる!!」
春「…ああ。」
ルカ「…ねぇハル、一体どうしたの?いくら何でも上の空過ぎない!?」
春「…ああ。」
ルカ「……………。」
ルカ「…ははーん、さては真知ちゃんとなにかあったの?それとも理菜ちゃんと?
手をつないでるのはいつもの事として…キスでもしたのかな〜?お姉さんにば〜んと話してごらんなさい!!」
春「…ああ。」
ルカ「ちょと!そこは『お前、妹だろ!!』って突っ込むところでしょ!?ボケ殺し!?」
春「…ああ。」
ルカ「…………………。」
ルカ「ハル…。疲れてるんだよね?休んだ方がいいよ?」
春「…ああ。」
ルカ「…ハル。他の女の臭いが付いてたわよ…。真知ちゃんだけじゃなく、もっと沢山の女の人たちの。」
あんなに上の空なのも、きっと、その中の誰かと何かあったんだよね?
…でもね。アドバンテージを一番持ってるのは私なんだよ?…生まれた時からハルは私の半身。絶対に離さない。
そして少女は足音を忍ばせ、兄の部屋に潜り込む。決意を固めた女の表情を浮かべて…。
新ジャンル「夜襲」新醤油学園野望編
夜に忍び込んでアッー!
え?違う?
蓮華「ばかじゃないの」
囲炉裏真知子と黒田夕圭が屋上へ急いだ後。
廊下には三人の少年少女が残された。
女2「しっかりしろ、音胡」
男友「う、うーん…駄目っすよ…会長…」
女1「……」
女2「………」
女1「薫…今なら遅くないよ。違う…」
女2「愛弓、もう遅いんだ。私は音胡…いや友ちゃんがいい」
女1「…そっか。とりあえず保健室へ運ぼ」
女2「ああ…」
気絶はしてるものの特に外傷はなく、ベッドに寝かせた男友は静か
に寝息をたてている。
女1「予鈴なったから私は行くね。先生には伝えておくよ」
女2「頼む」
女1「やっちゃえば?」
女2「…何をだ」
女1「き・せ・い・じ・じ・つ」
愛弓は一語ずつ区切って言うと、扉を閉めた。
女1「頑張れ…薫」
二人きりになったせいか、妙に意識してしまう。
女2「…愛弓のやつめ。あんなこと言うから気になって仕方ない」
自然と男友の唇に視線がいってしまう女2こと仁科薫。
女2「…そういえば友ちゃんとキスしたんだよね昔」
既に男友の記憶からは消えてしまったかもしれない、幼き日の約束。
女2「…覚えてるわけないな。昔の事だ」
汗をかいている男友の額をそっとハンカチで拭く。
男友の汗の微かな臭いが薫の自省心を少しずつ溶かしていく。
女2「…(ドクン)」
女2「………(ドクンドクン)」
女2「…約束を忘れたかもしれないな…
コレは罰だ…」
男友「う、…何処だ?確か俺は廊下で……」
男友「げっ、もう放課後じゃねえか…ん?手紙か?」
男友「えーとなになに…
『特に問題ない様なので先に帰る。あまり心配させるなよ。 薫』
そっか…迷惑かけたな。
お、『PS 礼はいらない。もう貰っておいた』……なんなんだ?」
新醤油学園 青春編選外
「まあお約束な展開」
夜の繁華街。とあるワッフル店の前で、泣きながらワッフルを頬張る
囲炉裏真知子の姿があった。
真「ひっく…はるくんのうわきもの…ひっく
…ゆかさんの…(もきゅもきゅ)…うらぎりもの…ひっく(もきゅもきゅ)」
店主「お嬢ちゃん、その位にしときな…」
真「ほっといてください!!わたしのかってです!!」
店主「いや流石に百個越してると…あとお代を頼むよ」
真「……あれ?さいふ…あれあれ…おとしたです…」
店主「…お家の人に連絡して貰えるかい?」
真「…うう…ぐすっ…ふえええーーーーん!!!!」
店主「ありゃ…弱ったなぁ…どうしたもんか」
××「私が払いましょう。あと此方とは古い知り合いなので家まで送りますよ」
店主「そりゃ助かるが…お嬢ちゃん本当に知り合いなのかい?」
真「ひっく……あ!!…き、き、きょうと……
(ギュッ)ふぇーん!!!」
××「おやおや…立派に成長した様ですが、泣き虫な所は相変わらずですね」
ルカが兄の部屋に忍び込まんとしたまさにその時。
ピンポーン
ルカ「…父さんか母さん帰って来ちゃったか」
××「ただいま。だれもいないのかい?」
ルカ「おかえり、父さん。……って背中に背負ってるのは真知ちゃん!?」
教頭「なんだ知り合いだったのか。…泣き疲れたみたいだから、布団を用意しないとな」
父の背中に背負われた囲炉裏真知子。ルカは二人の関係を……
ルカ「まさか父さん…真知ちゃんが隠し子なんて…!!」
教頭「…冗談でも、母さんの前ではそんな事言わないでくれよ…」
新醤油学園 青春編
「再会と混迷の幕開け」
玄関にて見つめあう父と娘。
彼らの会話を要約すると、『かーちゃん達には内緒だぞー』。
…しかしながら、古来より秘密など明かされるために存在する。
ツタンカーメンの墓はカーターによって発見され、トロイの城壁はシュリーマンによって明らかになり、世の息子たちのエロ本は母たちのよって暴かれる。
ましてや、『当の隠したい相手』が自分の真後ろに立っていたら、それ以前の問題だろう。
母「へぇ?隠し子…ねぇ?」
ジャーンジャーン
教頭「げぇっ、母さん!?ち、違うんだ!!」
母「じゃあ援助交際?とりあえず聞いてあげるけど、言い残す事ある?」
教頭「彼女は古い知り合いで…。」
母「…赤ん坊の頃から知ってるって事かしら?まあいいわ。弁解は罪悪と知りなさい…というか死ねこのロリコン野郎!!!」
教頭「ちょっ!!さっき言ってた事と矛盾してるぅ!!!あと彼女は本当に以前の職場のjげふぅうっっ!!?」
たちまち修羅場となる居間および客間…。
ルカ「お〜い。真知ちゃん、ど〜するのよ〜。……私の部屋…しかないか。」
ルカ「予備の布団は客間でベッドは一つ…。私がハルの部屋に行きそびれて以上、残った選択肢も一つしかないよね…。」
そして囲炉裏を抱えたままベッドイン…。
ルカ「ふぁ…。おやすみ、真知ちゃん…。」
翌朝。いつもの日課のように妹の部屋に向かう春樹。
いつものように布団をはぎ取ったところで本日朝一番のフリーズ。
…だって年頃の妹が、同じ年頃の女の子と抱き合ってたりしてるのだから。
春「おい!ルカ、起きろ!!って、囲炉裏…?」
真「ふわぁ〜〜。あ、はるくん、おはようございます。」
春「………………お前って、ルカとそんな関係だったのか?」
真「ふぇ?…………………ぇえええええええええ!?」
ご近所に響き渡る叫び声。その声は当然お向かいのお家にも届くわけで…。
理「え?なに!?春くん家から悲鳴!?ってかルカちゃんと違う女の子の声!?」
玄関から飛び出し、向かいの玄関へ飛び込む理菜。
…そして、火薬庫の中に種火が飛び込んだ。
新ジャンル「朝駆け」新醤油学園野望編
リレーGJ
援護射撃
援護爆撃
投下
俺こと、荒ノ町 鉄路(あらのまち てつみち)と保木 小栗(ほぎ おぐり)は恋人同士である。
二人の絆は何よりも硬い。たとえダイヤモンドを両断する、
最高峰の超高圧ウォーターカッターでだって断ち切れない真紅の糸で繋がっている。
………そう、信じていた。
―――少なくとも、俺は。
けど、今。
俺と小栗は今までにない最大のピンチを迎えていた!!
「やだ、やだやだやだ、やめて!来ないでぇ!!」
小栗が。
あの小栗が、俺を拒絶していた。
それは俺にとって、全世界の人間から嫌われることより遥かに辛いことだ。
眉が下がり、眉間に皺が寄るのを自覚する。
やめてくれ、そんな顔をするのは。小栗、言ってくれたじゃないか。
たとえ俺の顔が火傷で見るもおぞましく爛れたとしても、そんなことは関係ないって。
その俺を否定するのか?小栗―――。
………だが。
たとえ否定されても、俺は小栗を愛している。
たとえ拒絶されても、俺は小栗を護ってみせる。
だから頼む。お前も俺を信じて欲しい。
俺たちの絆はそんなに脆いものじゃないと言って欲しい。
小栗………!
「いや、いや、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」
覆いかぶさろうとしたその時、女子カポエイラ部部長である小栗の、
県大会四位の実力を持つ蹴りが高速で俺の無防備極まる股間にクリーンヒットし、
俺は天地逆さまになってベッドの上にノックアウト。ついでに視界もブラックアウト……。
………そんなに怖がることないだろう………が……ま………。
「だって怖いもん」
何故か怒っている小栗である。
怒るのはこっちだろう。
せっかく両親が結婚記念で旅行に行って留守だというチャンスに、最愛の彼女を連れ込んで、
さあ初エッチだと意気込んでいたら彼女が俺のイチモツに怯えて、
あげく攻撃してきたなんて笑い話にもなりゃしない。
「子供の頃はそんなんじゃなかったじゃない」
「いつの話だ!いつの!」
そりゃあ、毛も生えていないようなチビの頃と比べられても困るというものだ。
だいたい、女の子ってそういう知識は男よりも深く仕込まれるものなんじゃないのか?
俺らが体育館でバスケしている間、女子が教室でなんかのビデオ見てたのは知ってるんだぜ。
「……だって、本物だし」
だからなんだ。
いかなる知識媒体もナマの迫力は伝えることができない、
まさにコレ百聞は一見にしかずというヤツかっ。
「大丈夫だって。こんなナリでも俺だぞ?小栗、俺のこと嫌い?」
「好き……」
良かった、即答された。勢い余って俺本体まで嫌われたりしたら、
ショックのあまりモロッコへ飛ぶところだった。
でも、ということは小栗の中では俺本体と俺のアレが別の存在になっているということだ。
コイツは俺が生を受けてからずっとつきあってきた、
俺の一部だということを受け入れてもらわなければなるまい!
何故そんなに気合を入れているのかって?
決まっている。
俺が、小栗のことが好きだからだ。
アガペーだけを愛と思うな。エロスだって立派に愛なんだぜ?
そして俺が今日という日を、小栗と一線を超えることができる日をどれだけ待ち望んだと思っている。
中坊の頃から日課のように続けてきたGという名のシュミレーションはこの時のために。
俺は、小栗と、Hがしたいんだッッッ!!!!
「………てっちゃん……」
ざっぱーん、と日本海の荒波を背に受ける俺に何かしらの危機感を感じ取ったか、
小栗は顔を引きつらせてざざざと引いた。
「ね。きょ、今日のところは顔見せってことで、一旦切り上げよう?
ほら、対戦しようよ対戦!ボンバーマン!」
下着に手を伸ばそうとする小栗の先手を取って、ブラを引っ掴んで遠くへ放り投げる。
「あー!」
「そうは問屋が卸さないぜ、小栗。性欲を!持て余すッ!!」
「うう………」
小栗はシーツでナマチチをガードする体勢に入ると、ちらりと俺の下半身に視線を落とした。
そそり立つ俺のタワーオブグレイ。
デビュー戦にやる気も充分、かつてない硬度とサイズで存在感も十分だ。
「………怖い」
小栗は上目遣いであっという間に弱音をハク。
だからどこが。こう見えても結構優しいかも知れないだろ?外見でモノを判断しちゃいけないぜ。
「ウソだぁ。だって、それって結局のところあたしの身体に入るわけでしょ?」
「まあ、そうなるな」
「身体に入っていいサイズじゃないって。てっちゃん、もちょっと小っちゃくしてよぉ」
「無茶言うな」
好きな女の子がぱんつ一丁で目の前にいるんだ。これで小さくできたらソイツは
ED間違いなし、治る病気だからちゃんと治療を受けましょう。
「そんな大きさのモノが入ってくるんだよ?言ってみれば、ナイフで刺されるのと同じくらいだよ。
そんなの痛いに決まってるじゃん!死んじゃうって!無理!絶対無理!!」
いや、そんな、ちんこを凶器のように言われても。
だいたい、男女の身体の構造からちゃんと収まるようになってるんだから死ぬようなことはないだろう。
は!そうか、俺たちは服を脱いだだけでまだ前戯、
あるいはペッティングと呼ばれるものをしていない。脱ぐ前にキスをしただけだ。
小栗はまだ受け入れ態勢が整っていないことを不安がって、
しかし『ぐっちょんぐっちょんにしてくだしあ><』とは恥ずかしくて言えず、
マイディックを過剰に怖がることによって遠回しに円滑油の分泌を促しているのかッ!
「………それなら早く言ってくれればいいのに。
今さら俺たちの間に、恥ずかしがることなんてないだろう?」
「だから怖いって言ってるでしょうがぁぁぁぁぁあああ!!!!」
再び覆いかぶさろうとしたその時、中学の時女子セパタクロー部部長だった小栗の、
地区大会優勝の成績を叩き出した蹴りが俺の無防備極まる股間に痛恨の一撃をし、
俺は本日二度目のダウンと相成ったのだった。
だから別に噛み付きゃしないってのに………が……ま…………。
若い男女が一糸纏わぬ姿で絡み合っていた。
女は男のペニスを咥えたままくぐもった喘ぎ声をあげ、
男はねっとりとした口調で女がいかにいやらしいことになっているのか説明し、さらなる興奮を煽る。
女は目を細め、性的な高揚を隠すこともなく口に含み、
歯を磨くときのように頭の角度を変えてさんざん味わったあげく、
あまつさえ根元も根元、玉袋にさえ舌を這わせていた。
女の奉仕に、男の口調が段々切羽詰ってくる。射精が近いのだろう。
男は女を下半身から引きはがすと、ベッドの上にゆっくりと押し倒した。
女も抵抗せず、それどころか誘うように自らしなやかな脚を広げ、
とろりと蕩けたような視線で男を迎え入れる。
男はぎちぎちに高まったペニスを女の秘部にあてがい、そして押し込んでいった……。
「ほら!入るだろ?よく見てみろ!セックスは都市伝説なんかじゃありません!」
俺は小栗の頭をガッチリとホールドし、押入れに突っ込んであるダンボールの中で
辞書のカバーを被せてカモフラージュしている秘蔵のエッチDVDに視線を固定させていた。
小栗は小栗で何やら興味深そうに画面に見入っているようだし、
この『エロビデオで一緒に勉強しようよ性的な意味で作戦』は成功かっ。
「モザイクかかってるし」
ところが小栗は口をアヒルのように尖らせると、ぼそりとそんなことを呟きやがった。
「モザイクかかってるってことは、コレが本当にアレかどうかは分からないわけじゃん。
こけしか何かかも知れないよ」
「アホかーーーーーッッッ!!」
俺は小栗の頭をホールドしたまま、ぐわんぐわんと揺さぶってやった。
んな訳あるか。世には無修正のモノだってあるんだぞ?現物を目にしたことはないが。
俺が『モザイクなし!』のDVDを求めて深夜の自動販売機でゲットし、
モザイクじゃなくて濃いぼかしが入っていた時の落胆が貴様に分かるか!いやそれは関係ないな。
だいたい何故。何故ここまで来てかたくなにセックスを拒む。
俺とひとつになりたくないって言うのか。俺を受け入れることはできないっていうのか!
それはなんか凹むぞ結構。
「………そうじゃないけどさ」
小栗はあくまで俺のアレ(ちんこ)に目を向けようとはせず、困ったように言う。
「せめて、なんかファンシーな感じにならない?エイリアンっぽいもん。それ」
「わかった。ファンシーな感じな。ファンシーになったらちゃんとするんだな?」
「……はぁ。そんなにしたいの?」
「したい」
キッパリ。
小栗はかくんと頭を落とすが、ここは俺としては絶対に譲れないラインだ。
俺は、小栗と、セックスをしたいのです。
「……女冥利に尽きるというかなんというか」
しかしファンシーねぇ。どうしたもんか。
ちっさいモードならともかく、臨戦態勢に入っているムスコはこれ以上変形のしようがない。
リボンでも巻いてみるか。いやいや、それでは挿入の時邪魔でしょうがないだろう。
………………。
……………。
…………。
「というわけで、ファンシーにしてみました」
小栗に背を向けてごそごそやって数十秒、俺は再び我が侭姫と対峙した。
「………………わぁ」
なんだその感想は。これでも結構知恵を絞ったんだぞ。
ちゃんと実用的になるよう、コンドームを装着後その上からマジックで
コミカルにデフォルメされた顔を書くという俺の最終兵器。
しかしそれは、プイと横を向いた小栗のリアクションでお気に召しませんと告知された。
「………………………」
……まあ、絵心なんてない俺である。しかも場所が場所だ。悪趣味と言われても仕方ないかもしれない。
しかしだな。
段々と腹が立ってきたのは否めない。
もともと余裕なんて無いところに、小栗はヤダだの気に入らないだの怖いだの。
おかしいだろう。おかしいんだよ。俺の堪忍袋の尾もそうそう丈夫じゃないってことを、
付き合いの長いお前なら知っているだろう。
嫌なら嫌とはっきり言えっていうんだ。それなら俺だって、
好きな女の子に乱暴を働くような下衆ではないんだから我慢もできよう。
それをうだうだと、ちんこが怖い?
わけわかんないこと言うな!なら見なければいいだろうが!!
「それだ」
俺はぱちんと指を弾いた。
――――――で、約五分後。
「あたし、初めてなんですけど」
「奇遇だな。俺もだ」
「それでいきなり、目隠しプレイってどうよ?」
「でも少なくとも、これでちんこは見なくて済むぞ」
「―――そりゃ、そうだけどさ」
俺は洗面所からタオルを持ってきて小栗に巻きつけていた。
完璧なアイデアであった。
これで小栗は俺のちんこを見ることなく、安心して性行為を楽しむことができるというわけだ。
問題の先延ばし?なんのことかな?
「なんか、これはこれで不安なんですけど」
「これ以上の妥協は認めないぞ。手足縛って猿ぐつわ噛ませないだけマシだと思ってくれ」
「………はぁ。そんなにしたいかなぁ?」
「したい」
視界を完全に塞がれた小栗は観念したように大人しくなっている。
うんうん、初めからこうしておけばよかったぜ。俺は小栗の頭をぽんぽんと叩いた。
途端、過剰なまでに身体を硬直させる小栗。
「ん?どした?」
「い、いきなりだったから、ちょっとビックリした」
………?
俺は小首を傾げてから、ああ、と気付いてぽんと手を叩いた。
「え?何?」
そんな些細な音にも、小栗はびくっと反応を返す。
視界を塞がれたから、他の感覚に頼らざるを得なくなって、その分鋭敏になっているんだろう。
これはちょっと面白いことになってきそうだ。
「小栗、キス、するぞ」
「え。―――あ、うん」
おずおずと、本当にぎこちなく、小栗がついと顎をあげる。
何十回も繰り返した行為なのに、まるで初キッスのようにうぶな彼女の感触。
視界を奪っただけでこんなに変わるものなのか。
俺自身、背骨に鳥肌がたつようなぞくぞくとした興奮を覚えていた。
「はひゃ!?」
突然、小栗が素っ頓狂な声をあげた。
唇を重ねながら、俺の指はさわさわと小栗の太ももをまさぐっている。
「ちょ、いきなり、そんな―――」
小栗にとってはまったくの奇襲だろう。抗議の声をあげるのもしかるべきだが、
俺だって我が侭に律儀につきあって我慢の限界なんだ。もう、聞く耳は持つ気はないぞ。
「こ、こらぁ!どこ触るか、ちゃんと言ってから」
「そんな器用なことできるかよ」
かぷ、と囁くままに耳を甘噛みしてやると、ひぅ、と面白い吐息を漏らした。
「待ってってばぁ!も少し、ゆっくり―――」
「やだ」
焦って目隠しを取ろうとする、その手をとって頭の上で押さえつけてしまう。
「わ、わ、わ」
「もう待たないからな。だって、ほら」
くち、と。
そこに手を伸ばすと、確かにしっとりと湿り気を帯び、水音が聞こえる。
「………小栗だって……だろ?」
小栗はタオルの下の顔を真っ赤にして、うー、と唸っている。
そうだ。小栗だって、何もするのが嫌だったわけじゃないんだから。
そりゃあ予想外のゲテモノっぷりにビックリしたのは確かだろうけど、
誰もいない家に二人っきり、いよいよというシチュエーションで
ドキドキしていないわけがない。そうだろう?
「………まぁ、そうだけど」
困りきった顔で、小栗はとうとう白状した。
俺はにー、と笑い、くやしそうにしている小栗と再び唇を重ねた。
「や、やさしくしてよね」
「わかってる」
不安そうなのは、目隠しをしているからか、それとも初めてだからか。
まあ、両方だろうけど。
「ぱんつ、脱がすぞ」
「………ん」
俺は借りてきた猫のようになってしまっている小栗の腰から、いらない布っきれをするりと引き抜いてしまう。
女の子らしい、やけに頼りない造りのショーツには、ちょうど秘部に当たる部分に半円状の染みができている。
匂いを嗅ぐと―――変態っぽいが―――甘い女の子の匂いと、
鼻につく雌の匂いが混合し、妖艶な香りをかもし出していた。
こんな真似をして蹴られないのはひとえに小栗が目隠しをしているからこそだ。
今なら、たとえこのぱんつを被って小栗を抱いてもコイツは気付かずに
俺に身を委ねるだろう。といっても、おちゃらけるほどの余裕が俺にはないが。
「そ、それじゃあ、脚、開くから」
「うん……」
すっかり大人しくなってしまった小栗を抱えるようにして、ゆっくりと脚を広げていく。
―――――――――。
何も隠すもののない、初めて見る、女性器と呼ばれる縦筋に俺は少しばかりくらりときた。
「………だ、黙らないでよ。不安になるから」
「すまん。感動のあまりちょっとばかし死んでた。もう少し見てていい?」
「いいわけあるかぁ!!!!」
軽口を叩いて無理矢理いつもの調子に戻し、さて、と向き直る。
息遣いからいよいよだと悟ったのか、小栗はびくりと身体を震わせた。
その手を、とる。
「……じゃあ、いくよ」
「う、うん」
じんわりと握った手のひらに、あっという間に汗が滲むのがわかった。緊張しているのだ。―――俺も、小栗も。
小栗の言葉がフラッシュバックする。ナイフで刺されるようなものだと。
確かに、穢れを知らない無垢な身体にとってコレは異物以外の何物でもないかもしれない。
背中に冷や汗が滲む。喉が干上がり、腰が引ける。それを、
「――――――きて」
好きな女の子の暖かさで、引き止められた。
それで、覚悟は決まった。泣かせてしまうかもしれない。でも、やめない。それが覚悟だ。
「く、ぅぅうううぅぅぅうぅッッ!!!!」
俺は、確かに凶器かもしれない自分のモノを小栗の秘所にあてがい、一息で突き入れた。
初めての抵抗は流石にきついものがあったが、小栗の内部は意外とすんなり侵入を許す。
しかし本当に想定外だったのはペニスを経由して脊髄を伝い脳天を白く染めるこの快感だ。
挿入が成功したのがよかったのか悪かったのか、俺は身体を支えることさえできずに
くはぁ、と情けない声をあげて小栗の上に倒れこんでしまった。
「………入ったね」
「………ああ」
はぁはぁ、と。
お互いの息遣いが交じり合う。
小栗に倣って俺も目を閉じてみると、重なった身体はどこからどこまでが自分のものかも曖昧で、
ふたつの心臓の音だけが俺と小栗の個を主張するものになっていた。
「意外と、痛くないかも。あたし」
「そりゃあよかった。俺は予想より遥かに気持ち良すぎて色々ヤバイ」
そう言うと小栗の、えへへ、と照れたような笑い声がした。
ああ―――目を開けるまでもない。
そういう風に笑うとき、きみがどんな顔をしているのか。
ちゃんと、頭の中に、浮かぶ。
「動くぞ、小栗」
「うん。………動いて、鉄路」
慎重に、小栗の負担にならないように……といえば恰好もつくが、
主にうっかり射精してしまわないように慎重に腰を引く。
うう、膣内のひだがざわざわと絡み付いてきて気持ちがいい。
この痛いほどのしめつけといい、小栗はとんでもない名器なのかも。
「ん、ぅん……あ、ぅ………」
丹田に力を込めて、もどかしいほどゆっくりとしたピストンをはじめてしばらくした頃。
段々要領が飲み込めてきた俺の下で、驚いたことに小栗もまた、甘い声をあげ始めていた。
「小栗。もしかして、感じてる?」
「………かも。おなか、苦しいけど、なんか……」
てへへ、と上気した頬を緩ませる。
「すっごく、しあわせな感じ」
俺は。
小栗の顔に手を伸ばして、目隠しであるタオルを剥ぎ取った。
そうして、驚いている小栗の頭をホールド。
額と額がくっつくかのような距離までぐぐいっと迫ると、ちゃんと目を見て、言った。
「俺も、しあわせ」
――――――ああ、ちくしょう。
しあわせだ。
ぬめりを増した秘部はさっきとは比べ物にならないほどにいやらしく少年を誘い入れた。
ちゅく、ちゅく、ちゅく、と。
深く、深く侵入する陰茎は膣内をえぐり、犯し、はしたない淫音を奏でて興奮を煽る。
少女の肢体は早くも性交に快楽を覚えたのか、
くねらせ、胎(ハラ)の底から湧きあがる感覚に声をあげていた。
「あぁぁあ、あ、ン、鉄路、鉄……はぁああ、あぅ」
「ッ、ッく、あ、おぐりぃ………ッ!」
少年は少年で、猿のようになって腰を振る。
女の身体を貫く欲棒は熱く、引き抜き、差し込むごとに粘液を飛沫にして撒き散らす。
体液がしたたっているのはお互いの性器だけではない。
おとがいを反らす、その唇に吸い付いて舌を絡めている。
「ちゅ、ちゅく、ん、んー……ふぅ、あン……んん、ン」
「ちゅぼ、ちゅ、くぷ、ンんー………んふ、はむ」
キスというよりは、お互いの唾液を飲ませあっているといったほうが遥かに的確だろう。
惚けたようなその口元から涎が垂れるも、少年も少女もまるで意に関せず、
一瞬の呼吸を置いて再び噛み付くような激しい接吻に舌を躍らせた。
その口淫が、突然離される。
「ああ、あんッ!鉄、く、うわぁぁぁっ!」
少年が膣内に突き刺したまま、あえて腰を引かずにこねるように子宮口を愛撫したのだ。
「それ、それすごい!おくが、すごいよぉぉっ!!」
大波のように襲いくる快楽を噛み砕く余裕もなく声にする少女。
その乱れようは、とてもさっきまで男性器に怯えていた少女のものとは思えない。
「あ、凄、これ、だめ、だめ、鉄路、これ、だめぇぇえええ!!」
途端、ぎゅうっ、と少女の内部が締まった。限界が近いのだろう。
「ね、鉄、鉄路、あたしっ、あたしねっ?」
「ああ、なんだ?小栗!」
少女は、少年の首に手を回して抱き寄せると、ぶつけるように激しい口付けをした。
「あたし、鉄路のこと、だいすきだよ!!」
「―――馬鹿、俺だって、だいすきだっ!!」
涙の浮いた目を細め。
少女は一際大きく痙攣し、快楽の絶頂に大きく声をあげ―――。
少年もほぼ同時に凝った白濁をびゅくびゅくと放出し―――。
最後の力が尽きたように、くたくたとベッドの上に倒れこんだ。
「大丈夫か?」
「………うん。平気。だけど」
シーツに包まったまま、小栗はまだもぞもぞしている。
苦痛はないどころか気持ちよくさえあったものの、挿入による異物感は後を引いているらしい。
「うう、明日上手く歩けるかなぁ」
「学校休みなんだし、別にいいんじゃないか?」
正確にはまだ春休みにはなっていないが、テストも終わった今は自由登校。
行っても行かなくても同じなのである。
「………学校でするのもいいかもなぁ」
「普通にしようよ。ただでさえ初めてで目隠しプレイなんかしたんだから」
ぼそりと呟いた言葉に、小栗が苦笑いして答える。
目隠ししたのはお前が我が侭だからだろうに。
「………だって、本当に怖かったんだもん」
「今は?まだ怖い?」
言われて、小栗は俺の下半身に目を落とす。
そう見つめられると流石に恥ずかしい。
「ごめん、やっぱ見んといてつかぁさい」
「でもてっちゃんだってあたしの、見たじゃん。凝視したじゃん」
そりゃしたけど。
一仕事終えてウェイトモードになっていた俺のシャイボウイは、視線を感じて再び鎌首をもたげた。
あんだけ出したのに元気だなお前。っていうか俺。
「………キモいけど。見慣れると、そうでもないかも。キモ可愛い?」
どうやら小栗の方は無事和解したようで。よかったよかった。
それより小栗、ちょっと困ったことになったんだが。
「何?」
俺のイチモツは女の子の熱視線で、すっかり大きくなってしまっていた。
申し訳ないが、このままじゃ収まりません。
「………………しょうがないなぁ」
「すまんね、俺の愚息が」
「………いいけどさ」
「すまんついでにひとつ、お願いがあるんだが」
「何?」
「口でしてくれない?」
「いや!」
「目隠ししていいから」
「絶対いや!!」
この後俺が無事フェラチオしてもらったのかどうかは……。
俺のモノについた、八重歯の傷跡のみが語る物語である。まる。
あい☆ます〜新ジャンル『アイマスク』妖艶伝〜 完
>>238 ちょwww初体験で目隠しプレイってww
またハードなエロスなテーマでほのぼのしたヤツをwww
GJ!
まったくおまいさんには困ったもんだktkr!
こんな朝っばらからGJ!
…ところでタイトルは釣りかと言う件についてWW
そろそろかと思ったらやっぱしキター!w
ちうここっちも落とそうかと用意してたけど先こされたーw
いつもながらのGJでおいしくいただきました。
だがしかし今回も名前の由来が分からねー...orz
今回は目隠しプレイ→目が見えないという線で名前をつけようと思っていたのですが、
盲目やらめしいるやらネガティブな方向の語句しか思い浮かばなかったので
いっそ全然関係ないものにしました
主人公、荒ノ町 鉄路はロッテ コアラのマーチから。
ヒロイン、保木 小栗はグリコ ポッキーから。
タイトルはわざとです。でも嘘はついてないよね。
以上チラ裏。
スッキリしたところで
>>241さん、どーぞー。
>>242 いやいやそれなら紬里芽唯 (つむりめい)とか倉井弥美(くらいやみ)とかどうだろう
と言ってみるテ(rya
>>242 ポッキーとコアラのマーチとは…
負けた! (沢山の意味で
ああっすいませんまだ途中なんで今夜は無理です…
だもんで皆様遠慮なく投下ドゾ
|ω・`)ノシ
男「なー、お前ってさ」
女「なぁに?」
男「そのデコに張ってあるお札、邪魔じゃないの?」
女「あー、コレ?でも、あたしこれがないと暴走するし」
男「暴走?」
女「理性の効かない怪物みたいになるってこと。ウヲォォォンってね」
男「使途を……食ってる」
女「そんな感じ」
男「あ、お前頭にゴミついてる」
女「え?ホント?(ぱっぱ)取れた?」
男「取れた取れた」
ヒラヒラヒラ
女「………………」
男「……………………」
女・男「取れたーーーーーー!!!!」
女「ウヲォォォォォォォォォォォン!!!!」
男「簡単に取れすぎだろ理性!おい待て、女!
おま……なんで股間を重点的に襲うんだよ!!それがお前の本能か!」
女「ウヲォォォォォォォォォォォォォォン!!!!」
男「このスイカ頭!!」
新ジャンル「アンデッド」
ばあちゃんが死んだとき、遺品ってことで倉の中のモン処分することになった時の話さ。
ばあちゃんが若い頃大事にしてたっていう日本人形が出てきたんだ。
結構高価なものだっていうんで、ウチで引き取ったんだけどさ……変なんだ。
しばらく気付かなかったんだよ。でも、やっぱりおかしいんだ。
………伸びてるんだよ。
ムダ毛が。
怖いだろ!?引き取ったときはパイパンだったんだぜ!?
それが一週間、二週間としていくうちにどんどん濃くなって……
今じゃジャングルだぜ!?もう俺怖くって!!
………え?なんで人形の下半身事情を知ってるのかって?お前、話の腰折るなよ。
そんなもん、脱がすからに決まってるだろ。は?俺の話が一番怖い?
そうだろ?怖いだろ!?
新ジャンル「生きてる日本人形」
女「ハァーイ!ワターシは、キャルフォルニーアから来たオンナとイイマース!」ナイストゥーミーチュー!」
男「は、はぁ……ナイストゥーミーチューとぅー」
女「ワァーオ!アナター、ベリーベリーかっこいいボーイでーすネー!
キメマーシタ!アナター、ワータシのボーイフレンドなりマース!是即ち決定事項デース!」
男「な……!?そんな、勝手に決めるな!」
女「オゥ!」
男「あ、ご、ごめん……つい、強く振り払いすぎた……。で、でも、勝手にそんなこと、困るから!」
女「………………」
男「………じゃ、じゃあね!」
女「………………」
女「……………………」
女「…………………………欲しいモーノは、力尽くでも手ーに入れるー……
それが我々アメーリカ人でーす。ファッキンジャーップ、ワターシをコケにしたこと、
後悔するがイイデース………………」
新ジャンル「ヤンデレ(ヤンキーデレ)」
>>247 ミスオンナのミッドウェーに期待するぜWWW
>>246 オチが分かっていながら、冷静に話の腰をおる人間の方が怖いよw
>>246 あなたのねたからいんすぱいあ
とある料亭。向かい合う一対の影…。声を潜め、言葉を交わす。
女「お代官さま。南蛮渡来の菓子にございます…。」
男「…ほほぅ。これは見事な山吹色の菓子だの。ワシはコレに目が無くてな…。」
女「それはなにより。隣の部屋には生けるが如き日本人形も用意してございます。」
男「………おい、越後屋。」
女「なんでございましょう?お代官さま。」
男「…ホントに空気嫁を置いてあるとは。」
女「……しかし、中肉で黒髪の『日本人形』なのは間違いございませんでしょう?」
男「…………そりゃ違わんけどさ。」
女「………………それとも何かご不満でございましょうか?何なら私がご相手致しましょうか?」
男「………………………お前、それが狙いだったのか?」
女「はい。……私はお代官さまが欲しゅうございます。
あっという間に燃え上がる二人…。その様子を凹みながら除き込む二つの影…。
男友「……なぁ。踏み込んでいいのか?」
女友「…………そっとしておきましょ。」
なべて世はこともなし。
後世にも、正義の味方として男友達が活躍することもなければ男たちが誅されたと伝えられることもなかった。
ただ、一人の代官が商人の娘を娶り、幸せに暮らしたそうな。
新ジャンル「生けるが如き日本人形」
>>252 ほのぼのでいいなww
きっと山吹色のお菓子もカステラとかその辺に違いない
そういやちょっと前に『クール学級』ってのが立ってたよな
あれに新醤油学園の名前が出てたんだが、スレ主はここにいる誰かか?
し、知らん!ワシは知らんぞ!!
>>254 立ってたという事はもう落ちたのかな?
見たい気もする…
朝、青山家から起こった悲鳴。集まった青山家の面々と飛込んできた一人の少女に
囲炉裏真知子はこれまでの人生を語った。
春母「…成程、そういった経緯だったわけね」
真「はいです…」
青山家の居間には五人。
春樹・ルカの兄妹、真知子、春樹の幼馴染み理奈に春樹達の母。
春母「ごめんなさいね、昨日はそうとも知らずに」
真「わたしは…かまいません。ねてましたし」
春「囲炉裏…お前いったい何者なんだ?」
ルカ「ハル、いいじゃん。真知ちゃんは真知ちゃんよ」
理「……『まずいわ。春くんに泥棒猫が…』」
春母「真知子ちゃん、ご家族は?」
真「…いません」
ルカ「えっ?どういう事?」
真「ぱぱはいません…ままもわたしがちいさいときに…ひっく…」
春「わっ!!泣くなって」
理「……『春くん!!こんなツルペタ小娘に優しくしない!!』」
ルカ『理奈…怖いよ…』
春母「…という訳で。
真知子ちゃんはウチで暮らす事になりました」
春「母さん…いつもの事とはいえ、展開早っ!!」
ルカ「とはいえ、事情聞いたら…まあね…」
春母「真知子ちゃんみたいな娘、欲しかったしね♪」
ルカ「娘いるじゃん…」
春母「真知子ちゃんを連れて、買い物なんか素敵よね♪」
ルカ「スルーかよ!!」
春「ところで母さん」
春母「何?」
春「父さんは…?」
春樹達の母、夏実は年齢不相応なつやつやした顔で意味有り気に笑うだけだった…
新醤油学園 青春編
「春父 死亡確認(別の意味で)」
年頃の女の子と一つ屋根の下で同居生活…。
普通ならば心躍るシチュエーションにも関わらず、渋い表情をみせる春樹。
春「囲炉裏の身の上はよーく理解した…。…だが、現状ではお前を受け入れるのは難しい。」
真「ひ、ひどいですはるくん!!なんでですか!?」
春「お前、食欲魔人だろ!?毎食、4人分の食事を作るだけでいっぱいいっぱいなのに、10人前追加はねぇだろ!?」
真「ぅうううううぅ〜〜〜〜〜〜〜〜。」
母「ま、まぁ落ち着きなさいよ…。」
春「母さんは黙ってて。文句あるなら家事の一つも覚えてから言ってくれ。貴重な戦力の父さんを毎日潰すのも止めてくれ。」
母「…あ、あは、あはははは。…容赦ないわねぇ。」
ルカ「なら私が…。」
春「その台詞は朝五時に起きれるようになってから言ってくれ。あと部活やってるんだから、無理するな。」
ルカ「ハル……(キュン)。」
理「なら…。」
春「カップヌードル作るたびにガス爆発を起こされたらたまらん。お前はどこぞのへっぽこ魔王以下だ。却下。」
理「orz」
真「………わたしではだめですか?」
春「問題外だ。つまみ食いばかりされては料理が作れん。」
真「む〜〜〜〜〜。」
XO「…なら私が。」
春「おわ!?…って貴子ちゃん?」
真「いつのまに!?」
理「………誰?この子?」
ルカ「ウチの学校の中等部の子。…でもハルとの接点って何だろう?」
母「あらあらあら!可愛らしいお嬢ちゃんじゃない。」
XO「…潜入任務は得意。…それよりも、青山さんを助けに来た。」
春「俺を…助けに?」
XO「…話は聞いた。私の腕なら青山さんの足を引っ張らない。…いつも私とお姉ちゃんの勉強を見てくれてるお礼がしたい。」
母「そうなの?助かるわ〜。ありがとね、貴子ちゃん。」
XO「…こちらこそ、よろしくお願いします。お義母様。」
ルカ「ちょ!?お、お義母様って…。」
真「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
理「……………(く、泥棒猫がまた一匹!!)」
春「ありがとう。助かるよ、貴子ちゃん(なでなで)」
XO「……………(///)」
XOジャンが『なでなで』されて至福の時を過ごしている頃…。
豆「zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz」
別の形で至福の時を味わっている姉。…しかし、彼女は知らない。
いつも起こしてくれる妹が外出中である事実、そしてこの眠りはあと4時間続き、完全に遅刻する運命を。
新ジャンル「通い妻」新醤油学園野望編
>>257 そこまで増えたらもう泥棒猫っていうレベルじゃない希ガスw
そしてへっぽこ魔王に吹いた
そうなんですよ。修行の果てにお湯を沸かせるようになったんですよ!
?『ご家庭で不要になりました〜冷蔵庫、洗濯機、テレビ、パソコン〜などありましたら〜
無料にて〜〜ぇお引取りいたしまう〜』
男「……回収屋さんか。ま、特に用はないな」
ピーンポーン
女「ちはー!回収に来ましたー!」
男「え?いや、ウチ呼んでないですよ?
………っていうかお前女?何やってんの?」
女「だーかーらー、回収に来たんですよ」
男「何を?」
女「もー、やっぱりほったらかしだったんですね!ちょっと出してください!」
男「だから何を?」
女「アルバムですよ!アールーバームー!」
男「わかったわかった。暴れんな」
女「ほらここ!ちゃんと書いてありますよね?卒業しても仲良くしてねって!」
男「表紙裏の白紙のところな。それが?」
女「どあほー!お前コレ、フラグやろがー!ちゃんと回収しんさい!」
男「……回収ってフラグのことだったのか」
女「まったく!男くんは!今度からちゃんと回収してくださいよー!ぷんぷん!」
男「はぁ。すんません……」
女「で?今からどこに行くんですか!?」
男「え?あ、ごめん。今からバイト」
女「ちょやー!」デュクシ!
男「痛い!」
新ジャンル「回収屋の娘」
女「おはよう……」
男「お、おはよう。女さん」
女「うふふ……今日もね、男くんのためにお弁当作ってきたの……」
男「へ、へぇ〜。ねぇ、女さん」
女「なぁに?」
男「………その手首の包帯は何?」
女「うふふふふ」
男「………あ、あはは……」
女「ふふ、ふふふふふふふふふ……」
男「え、え〜と」
女「お弁当、楽しみにしててね……?」
男「おーじんじ!おーじんじー!」
彼女に恵まれなかったら
フリーダイヤルオー人事オー人事
?『はい、恋の出会いダイヤルです』
新ジャンル「スタッフサービス」
男「女さん?どうしたの?」
女「………男くん……」
男「女さん……顔、青いよ。大丈夫?」
女「だめ!」
男「……!?」
女「……触らないで」
男「どうして」
女「今日はお別れを言いに来たの」
男「え!?」
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男「そんな!」
女「わたし…男くんのこと、忘れない……!」
男「女さん!僕は……っ!」
女「それ以上は……言わないで」
男「………ッ!!」
女「さよなら……っ!また明日っ!」
男「女さぁぁぁぁぁぁん!!!!」
男友「……女さん、今日委員会だっけ?」
新ジャンル「シリアス馬鹿」
男友「女さん?どうしたの?」
女友「………男くん……」
男友「女さん……顔、青いよ。大丈夫?」
女友「だめ!」
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男友「………ッ!!」
女友「さよなら……っ!また明日っ!」
男友「女さぁぁぁぁぁぁん!!!!」
男 「……女さん、今日委員会だっけ?」
ラーラーラー♪ラーラーラーラララー♪
男 「な、なんだ!?どこからともなく暖かな光とウィーン合唱団の歌声が!」
ルーラーラー♪ラララーラーラー♪
ガララ
女 「女友さん、今日先生がお休みで委員会の集まりは中止だそうですよ?」
男友「あ、貴方は……!」
女友「天使!!?」
男 「いや違う!!」
三人「「「 荘 厳 さ ん ! ! 」」」
新ジャンル「そして荘厳さん」
女「はーっくしゅん!」
男「茶々、大変そうだな。はい、ティッシュ」
女「ん。なんか毎年この時期になると鼻風邪ひくんだよね」
男「それは花粉症じゃないのか」
女「おかげで鼻水止まらなくってさー」ヂーン
男「だから、それは花粉症じゃ」
女「………………」
男「………どした?」
女「……鼻水って体液だよね」
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女「……チャレンジ」
男「いやー、鼻水と性癖を結びつけるのは流石の無謀チャレンジャーでも無理があるだろう」
女「甘い!甘いよれんくん!我々は日々未知なる性癖を開発するためにこの世に生まれてきた!」
男「そうなの!?嫌だなその存在理由!!」
女「はい、飲んで!」
男「………何を?」
女「知れたこと!鼻水を!」
男「やだよ!ばっちいよ!」
女「そんあこと言ったら、あたしだっていっつもれんくんの精」
男「子供のこ〜ろの夢はー!!」
女「飲んでるじゃん!」
男「危ないところだった……いや、それはお前が」
女「そしてコレで興奮できるようになるのよ!」
男「無理だ!!」
女「やってみなくちゃ……あ、ふぁ、ぁ」
男「………!!」
女「―――っくしょぉぉい!!」
男「わっぷ!?」
女「あー…ちくしょう。さて、興奮した?」ズビー
男「………………無理だ!!」
新ジャンル「かふんしょぉ」
>>258 GJ!!
相変わらずのネタの豊富さに脱帽&茶々キタ―!!
以下本文
ランチ騒動翌朝の学校で
男友「おはよう薫」
女2「…随分早いな。まだ八時前だというのに」
男友「昨日昼間寝たせいか早起きしちまってな。
折角だから早く登校したわけだ」
女2「体に異常はないか?痛みや目眩とか…」
男友「ねえよ。昨日はサンキュな」
女2「別に構わない」
男友「…で手紙の『礼』ってなんだ?」
女2「!!…気にするな」
男友「気にするなって…気になるから聞いてるんだが?」
女2「…あと寝言の癖は治ってなかったぞ」
男友「げっ!!な、なんか俺言ってたか!?」
女2「会長と○○したいとか××は駄目とかな」
男友「orz…だけど本当薫には世話になり放しだな、俺」
女2「…気にするな」
男友「なんか俺で出来る事あれば言ってくれよ。幼馴染みだしさ」
女2「…ああ。そうだな」
男友「なんなら男でも紹介するよ。はは、そんな事しなくとも薫なら…」
女2「!!!!…(ガタン)」
男友「な、なんなんだよ!!!!い、いきなりベロチューなぞかませやがって!!!!」
女2「……………か」
男「な、何だよ!?」
女2「友ちゃんのばかぁ〜!!!!!!」
ガラッ タッタッタ…
男友「わけわからん…」
新醤油学園 青春編選外
「いきなりベロチュー」
ごめん選外はあと一回でケリつける…
>>257 校長のキャラが違うかもしれないが、許して欲しい。
ただ妄想で多量の鼻血を出せるから、意外に純情なのかと。
新醤油学園校長、通称痴女クール校長の通勤手段は車だ。
激務の彼女に許された安らぎの空間…
それが通勤の車内だ。
しかし。
ゴンッ!!
×「ユニバ―――ス!!」
痴「いかん…また牽いてしまった。(ガチャ)大丈夫ですか?」
春父「…相変わらずですね…(ドクドク)」
痴「きゃあ〜!!!!あ、青山先生!!も、申し訳ありません!!」
春父「大丈夫ですよ…慣れてますから(ダラダラ)」
痴「し、しかし…!!」
春父「それより聞いてますよ。…頑張ってる様ですね」
痴「い、いえ!!これも青山先生の…お陰です…」
春父「そんな事はありませんよ。貴女の力です、自信を持って下さい(ポン)」
痴「…はい(///)」
春父「ではこれで。いつでも力になりますよ」
ピポポパピ
痴「…私だ。すまない、急用で本日学園には行けない。後を頼む」
痴『青山先生に触られた…よし帰ってハアハアするぞ!!!!
あっ……いかん、垂れてきた。帰りまで保つか?』
校長の守備範囲。それは幼女からナイスミドルまでとまさにイ○ローの如く広い…
新醤油学園 青春編
「カエルの親はカエル」
何故かデュクシに吹いた
>>260 そもそも恋人がいない場合は?
女「そんなあなたはココをクリック!」
>>267「え?」
女「わたくしどもは
>>267さんの様な方に素敵な出会いを提供しております!」
>>267「って君だれ?つかどこから入ってき…」
女「膨大なデータよしあなたの御希望にそった御相手を御探しいたします!
都合がよければその日のうちの御連絡!素敵な出会いが貴男を待っています!
さぁ、やらぬ後悔より、やって後悔!スタッフ一同お待ちしております、それでは!」(脱兎
>>267「なんなんだあの娘は?でも結構可愛かったな…なんだクリックって…
いやいやいやそんな罠にかからないクマー
でもな…いやいやいや…しかしものは試しと言うことも…いやいやそうは行くか…
いやーないわー
…でもな…
…
…
…ポチッとな」
ピンポーン
>>267「うあはぁ来た!来た来た来た!ホントに来たぁ!ど、どうし…いやいや今更何に恐れる俺!
よし、行くぞ、行くぞ!はーい」
ガチャ
>>197のラストにつd(rya
新ジャンル「出会い系」
朝四時前 起床
目が覚める。同時に右手を伸ばし、時計を止める。
3:55
今日もまた目覚しよりも早く目が覚めた。
我ながら現金な物だ。
わたしは一人赤面し、布団で顔を隠す。
誰も見ていないのに。
手早く制服に着替え、お姉ちゃんの朝御飯を用意し、わたしはまだ薄暗い外に出る。
ある場所へと向かう足は早く、次第に駆け足になるのを押さえられない。
五時過ぎ
わたしの足は一軒の家の前で止まる。ごくごく平凡な二階建ての一軒家。
それが今のわたしの戦場だ。
「…おはようございます」
勝手口から小声で挨拶をする。台所は既に明るく、中から一人の青年が顔を出す。
「おはよう、貴子ちゃん。今日も宜しくね」
青山春樹さん。わたしの未来の旦那様だ。
「春樹さん…おはようございます…」
にっこり春樹さんが微笑んでくれる。
わたしの幸せな瞬間第二位。春樹さんの笑顔を独占できるこの瞬間。
青山家は本来四人家族。未来の旦那様春樹さん、義妹さんの春香さん(年上だけど)、
学校の先生をしてるお義母様に、お義父様(お義父様は昔伝説の教師と呼ばれていた
らしい)。
四人分の食事を作るだけなら、春樹さんだけで十分だ。わたしの出番はない。
しかし、十人分食べる同居人が存在した。
囲炉裏真知子。
私の標的であり、障害物。更に私の出番をお膳立てしたある意味の恩人。
そして、春樹さん争奪戦最強の敵―
六時四十分
楽しかった(未来の)夫婦二人だけの時間は終り、お義母様達が起きてくる。
「おはよう、貴子ちゃん。今日もありがとうね」
「いえ…」
お義母様はもう40代中ばのはずだが、肌も若々しくとても二人の子持ちには見えない。
わたしの憧れの人だ。
反対に…
「や、やあ。おはよう…」
お義父様はお疲れの模様。本来はダンディなナイスミドルだが、朝はいつも弱々しい。
一度聞いてみた所、
「夫婦にもいろいろあってね…」
とお義父様は遠い目をして黙ってしまった。
七時半
春樹さんはいつもの日課をこなしに春香さんの部屋に向かう。
…要注意だ。密かに仕込んだ盗聴器のスイッチを入れる。
「ほれルカ、起きろ」
「あと五分…寝かせてよ…」
「遅刻するぞ。ほれ」
「ハルがチューしたら…起きる…」
!!……ダッシュで二階へ向かい、春香さんへの制裁を26通りシュミレーション。
…例え身内でも春樹さんへのキスは許さない!!
「るかさん。めーです!!」
「ぐにゃん!!」
「囲炉裏…寝てる人間にボディプレスは…」
どうやら、春樹さんの貞操は守られたようだ。ホッと(成長過程の)胸をなで下ろす。
…身内の貧乳は気にしない、わたしの胸はまだ成長過程なのだ。
七時五十五分
登校。流石に青山家で生徒会任務は出来ないので、朝のこの時間を利用。
…春樹さんと一緒に登校したいのに。
八時半
授業中。退屈なので春樹さんとの新婚生活を想像。
『うん、貴子の料理は最高だな』
『…ありがとう…春樹さん』
『春樹だろ?貴子は初々しくて可愛いなぁ』
チュッ
『……』
プシューッ
……いけない。それ以上考えられない。
知識は持っているが、自分をその立場に置くと頭が……
十二時半
昼休み。わたしはお弁当箱を手に高等部の校舎へ向かう。
目指すは屋上。
既に春樹さんは来ていた。
「貴子ちゃん、お疲れさん」
「…お待たせしました」
もっとも春樹さんだけではなく。
「あはは。貴子ちゃん待ってたよ〜」
テンメンジャンが冷めた視線で笑いかける。
…この陰険クサレおっぱい女め。
そして、既にお弁当をかきこんでいる二人。
「あ、(もきゅもきゅ)おそかったですね。(もきゅ)…おいしいです」
…囲炉裏真知子、口に物を入れて喋るな。下品だ。
「…(ムシャムシャ)」
しかし、食べることに夢中で実妹に気付かないお姉ちゃんよりマシだ。
……この馬鹿姉。
一時ニ十分
午後の授業開始。
またしても退屈なので、明日のお弁当の献立を考える。
…最近お姉ちゃんに元気がないのでお肉を解禁するべきか?
三時過ぎ
放課後。囲炉裏真知子が泣いてやけ食いをしていたので、理由を聞く。
春樹さんが早々に帰ったらしい。…気になるので、追跡を開始する。
三時半
繁華街で春樹さん確認。しかし、青山家隣家の遠山理奈も一緒だ。
素早く近付き、さりげなく声を掛ける。
「春樹さん…」
「貴子ちゃんも帰りかい?なんか食べて帰る所だけど一緒にどう?」
私は首を縦に振る。
春樹さんの背後で、遠山理奈が物凄い目で睨んで来たが気にしない。
………負け犬め。
六時
帰宅。戸を開けたらお姉ちゃんが待っていた。
「貴!!腹減った!!!」
「ただいま……ちょっと待って…」
お肉料理にするからと言い掛けたが
「うがーー!!!腹減ったからすぐできる奴で頼む――!!!!」
お姉ちゃんは昨日の残り物で良いらしい。
私はお肉にしよう…
「貴!!なんであたしのが昨日の煮物なのに、貴がハンバーグなんだよ!!!!」
「…早くしろって言ったくせに…」
「あたしにも寄越せ!!」
「…お姉ちゃんはだめ。怒りっぽいからカルシウムが必要……」
煮干しの袋を渡す。
「それで我慢…」
「ちっくしょう!!orz」
八時
お肉を食べ損ねて泣くお姉ちゃんを横目に、お風呂へ入る。
洗い場の鏡を見る。
目の大きさとキュッとした唇が目立つ幼げ顔立ちに、頭の両端で結んでいる髪
(いわゆるツインテというらしい)、白いが起伏に乏しい体。
…わたしもいずれテンメンジャンの様な女らしい体になれるのか?
九時半
自室で校長への報告をメールで行う。
…校長は本日学校へは来なかった。何か問題でも発生したのか?
十時半
明日も早いので休むことにする。
目をつぶってわたしの一番大好きな瞬間を頭に浮かべる。
『貴子ちゃん、ありがとう(なでなで)』
春樹さんに頭を撫でて貰う。
わたしの大好きな瞬間。
春樹さんがわたしだけを可愛がってくれる瞬間―
新醤油学園 青春編
「XOジャン 奮戦中」
投下終了です。
>273
仕事速ぇ 遅くなって済まんが投下
とある朝。XOジャンがいつものように台所に向かったところで、あり得ない光景と遭遇する。
豆「あ、おはようございます。貴子さん。」
XO『………誰?』
ただ、その姿は姉の陽子以外の何者でもない。
青山はいつもの様に台所に立つ。…普段、助太刀に来てくれるのはXOジャンのみなのだが、今日は一人多かったりする。
春「………豆田?」
豆「はい。お手伝いしますね、青山さん。」
春『何か悪いモノでも喰ったのか?』
普段は真夏の日差しのような笑顔の彼女が、今日は抑え気味の春の日差しくらいで落ち着いてる。
そして随分と柔らかく、随分と知性的で落ち着きのある言葉を発する彼女は、普段の豆田陽子を知る人間にとっては別人物にしか思えない。
その結果として朝食時…。普段はやかましいくらいの食卓が、随分と静かだったりする。
もきゅもきゅとひたすら口を動かしている囲炉裏真知はいつものことだが、普段煩いくらいのルカや夏実すら沈黙を守っているのは珍しい。
一同、思う事は一つである。
『一体、何があったんだ!?』
もっとも彼女と面識のない春父および春母にしたら
『彼女、誰?』
な訳だが…。
この混乱は、当然学校でも起こるわけで…。
男友「あ、会長!おはよ〜っす!」
豆「あら、おはようございます、音胡さん。」
男友「……え?な、何だ!?…か、会長!?」
豆「…いかがされました?」
男友「か、会長が!愛らしいけどちょっとお馬鹿な会長が!!ぅ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!(涙ながらにダッシュ)。」
豆「…随分と失礼な事を仰るのですね。」
その日の授業も普段寝ているだけの会長が起きている…どころか積極的にノートを取って発言する様子に、教室は大混乱に陥った。
すったもんだがあった末に昼休みのランチタイム。
例によって春の日差しの様な笑顔を見せながら、さりげなく春樹の隣をキープするトウバンジャン。
そして自分が作った卵焼きを春樹に差出し、評価を求める。
出汁を利かせた卵は火が通っているにも関わらず、柔らかな食感を伝えている。
春「豆田、料理上手いんだな…。」
豆「見よう見まねですから、春樹さんや貴子さんには敵いませんよ。…それよりも名前で呼んで下さい。陽子って。」
おもわず気道に食べ物が入りむせ返る春樹。周囲は殺気立つが、当の本人は華麗にスルー。
そして、春樹の口元に着いた食べ物をハンカチでフキフキ。
春「ちょ、ちょっと。そこまでしなくて良いよ。…迷惑だろ?」
豆「あらあら…好いている殿方の面倒を見れるなんて迷惑なんて思いませんよ?むしろ幸せです。」
『…………………』
一同、固まるしかないだろう。…そして再び時が動き出した時、少年は地獄を見た。
青山春樹が断末魔の痙攣をしている頃、トウバンジャンを除いた一同は緊急会議をしてたりする。
甜「で、原因はなんなのかな〜?」
XO「……多分、肉断ちが続いたから。…煮干しも最近与えてなかったから、ずっと精進料理状態の食事。……何か悟ってしまったのかも。」
ルカ「へ〜。でもさ、陽子ちゃんが今の状態なら、ハルも楽できていいんじゃない?」
真「よくありません!ひーとでおばかだからあまりがいはないとおもっていたのに、このままでははるくんがおしたおされてしまいます!!」
XO『確かに今のお姉ちゃんは驚異。…でも、それ以上に、元気のないお姉ちゃんなんて。』
なお、その頃トウバンジャンは春樹を保健室まで送り届けており、その後もまっすぐ教室へと戻っていった。
そして日も傾きかけた頃、意識を取り戻した春樹は何とはなしに呟く。
真「黒田に責任とらなきゃいけないのに、豆田も俺のことを…。」
悩む青年。…しかし、ヒロインの囲炉裏真知、妹属性の青山春香、幼馴染遠山理奈に加え、実質通い妻の豆田貴子がリストアップされていない辺りが青山春樹たる所以だろう。
ともかく、青山春樹争奪戦の最前線に殴り込んだ豆田陽子。彼女は元に戻れるのか?…そして、今後もこのアドバンテージを活かせるのか?
新ジャンル「変生」新醤油学園野望編
>>275 GJ!!
あとタイトルを見て…
「東京魔神学園」を思い出したのは俺だけではないはず。
チーマージャン出ないね…
四天王なのに…
>>269-275 XO可愛いよXO
しかしどうなるんだこの流れwktk
リレーの皆さんのイイ流れを切ってわるいけど投下します、8レスです。
「ん…ん…」
ぷっぷっじゅっじゅっじゅるっ…ぷっじゅじゅっ
少女の頭が上下する。
胸が、腰が、うねる。
「ふぅうう」
少女が頭を振ると含んだ亀頭の形に頬が膨らむ。
ぶじゅ、ふうう
そのまま味わう様に舌を転がす。
そして頭を戻すとぺこんと頬をへこませ、肉棒全体を吸い上げる。
ぷっじゅじゅ
「んふぅ…」
じゅっじゅっじゅるっじゅっじゅっじゅっ
つぷ、ちゅる
「あん…」
勢い余り、唇からちゅるんと亀頭が出る。
「ふふっ…」
てらてらした亀頭を一瞥すると少女は根元を愛しいそうにやさしく掴む。
ちゅっちゅっちゅぴっ
鈴口をちろりと舐め、カリに舌の先端を這わせ、軸に口付けしながら唾液を吸い取って行く。
唇が根元に達すると今度は精一杯舌を出し、根元から裏筋をべろりと舐め上げる。
そして先端に唇がかかると
「あむ」
と、また口に含む。
ぷっぷっじゅっじゅっじゅるっ…ぷっじゅじゅ
「ん…ん…」
ぷっじゅじゅ
「んふぅ…」
じゅっじゅっじゅるっ
再び少女の頭が上下し始める。
一時として休むこと無く舌が動く。
『あーあ」
下半身に鈍い疼きを感じながら少年は天上を見上げていた。
『結局こうなっちゃうんだよなー』
見知らぬ天井、見知らぬ部屋、そして他人のベッド
その上で少年は少女の奉仕を受けている。
この部屋の主が同じ家に居ると言うのに。
普段はいつも何を考えてるか分らない、無口で、表情に乏しい少女である。
だが、今少女は蕩ける様な表情を浮かべ、一心に少年の一物を弄んでいる。
彼等を知る者達は、少女がこんな表情を浮かべるなど想像した事も無いだろう。
上下する頭に合わせてうねうねと身体をくねらせるその姿は、まるで全身でその感情を表し、
少年にその感情をぶつけている様だ。
なんだろう、なんか何かに似ている気がする…
少年は少女の背中を見つめ思う。
全身で己の感情を表現する…ああそうだ、と少年は思い当たる
『ペロだ』
昔飼ってた犬を思い出した、少年が帰ってきたら一目散に駆けて来て飛びついたものだ。
『愛しい愛しい、御主人様!好き、好き!ごはん好き!ちょうだいちょうだい、ごはんちょうだい!』
『こいつもしっぽがあったらさぞかし激しく振ってるじゃないんだろうか』
たしかにこうして身体に取り付いて舌を這わせてい要る様は犬のおねだりに見えない事もない。
そんな感じで顏をなめられ、ちぎれんばかりに尻尾を振ってたものだ。
ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
あいつも舐めてばかりだったな、だからそんな名前を付けたんだけど。
もっともこいつが舐めてるのは顔じゃなくて-
『愛しい愛しい、おちんちん!好き、好き、大好き!ちょうだいちょうだい、おちんちんちょうだい!』
「ぷっ」
そんな少女を想像するとおもわす吹き出してしまった。
次ぎの瞬間
「んぁっ」
いきなり乳首を剃り潰され少年は声をあげた。
視線を少女の顏に戻すと彼女は上目づかいでこっちを見ていた。
「んんっ」
と眉間に皺をよせ、責める様な表情で少年の乳首を摘む。
「ちょっ、おまっあうっ」
強く絞摘まれたのと、自分の妄想に後ろめたさを感じ思わず声をあげる。
「ん」
口に含んだまま少女眉をひそめる、目は笑っているが、言いたい事は分る。
『こら、集中しなさいよ』
「わぁってるよ…」
少女の髪の中に指をいれ子犬にする様に頭を撫でてやる。
「んふふっ♪」
嬉しそうに目を細めると少女は又作業に集中しはじめた
…やっぱり子犬じゃねぇか
と少年は心で苦笑した。
ぷっじゅじゅ
「んふぅ…」
じゅっじゅっじゅるっ
つぷ、ちゅる
「ふうぅ…」
今度は顏を横にすると陰茎の横から計る様にくわえて唇を上下させる。
るりるりと舌が円を描いて陰茎を舐め上げていく。
そしておいて少女の片手がスカートをめくり上げる、うねる背中の向こうにちらりとボーダー柄の
ショーツが見えた。
お尻の後ろにパンダのプリントがある、尤も少年にはたぬきに見えたのだが。
『こいつ…こうなるの分かって穿いてきたな…』
だが彼がその『たぬきが可愛い』と言った日から、それは少女のお気に入りのショーツになった。
少女の手がショーツの尾てい骨あたりをむんずと掴む。
そのままぎゅっと持ち上げると、布が引っ張られぷりんと白い尻ぺたが露わになった。
だだでさえ肌白い少女なのだ、その上そこは透ける様に白い。
「んはぁ」
背を仰け反らせてた少女の腰が降りる、ショーツが白い双丘の谷間に食い込む。
「ふ、ふ、」
二度三度、と腰が下ろされその度に布が細く絞られていく、件のパンダもすっかり谷間の中である。
「んふぅー」
そうやって自ら食い込ませながら自らの敏感な処を刺激させる。
布が食い込みきると、手は尻から前へと廻る、僅かに聞こえる衣擦れの音でアソコを弄っているのが
分る。
「はぁ…あうん」
さっきとは違ってゆっくりと腰が前後に揺れる。
『パンダもえらいヤツに気に入れらえたよなー、毎回のケツの中だもんなー』
揺れ動く白い肌をみながら少年は又懲りずに気を散らせていた、いや実はこうして気を散らせないと
たちまち追い詰められそうなのだが。
と、
突然股間から鈍い、むずむずした感覚が少年の背中から這い上がった。
何時の間にか少女の舌が少年の陰嚢の皺を延ばすかの様にはい廻っている。
「んあぁ」
敏感な部分を熱くざらりとした先端が内腑を刺激する感覚に少年は思わず声をあげた。
こそばゆいようなもどかしい、じらす様な感覚に思わずシーツを掴み、腰が動く。
「あふふん」
少年が追い詰められる様子に満足したかのように少女は目を細める。
『なんでそんなに舌が動きまくるんだよ…』
日頃の動かないっぷりはこの時のために体力を温存してんか。
そんな少年の突っ込みもしらず少女の手はショーツをくるんと捲り下げていた。
「うふふ〜♪」
少女はいそいそと少年の脚に残ったボクサーブリーフとズボンを脚から抜き取っていく。
ぎしっっとベッドを軋ませ、少女は片足をショーツから抜きつつを四つん這いで少年の方に前進する。
「ん…」
少年の視界が少女の紅に染まって蕩けた表情で埋まる。
ちゅっ
軽く口づけ
ちゅっちゅっちゅぷ
お互いの唇を啄みあう。
「んん…」
その間に少女の手は少年の怒帳を自らの中心に導き…
「んふふぅ」
身体を起こすと味わう様にゆっくりと身を下ろして自らの身体を貫いた。
「くぁっ」
少年の身が熱い肉に包まれる。
「ん…ん、ん」
腰の上で少女は少年を呑んだまま腰を前後にくねらせ自分の敏感な突起を擦り付ける、自慰の様に。
「ふううっ」
上半身のものも脱ぎ捨てる、今の少女はソックスと制服のプリーツスカートだけだ。
身を支えるかのように少年の胸にあった手はゆっくりとその身体を、腹、腰と滑らせていく。
「ふう、ふぅう」
愛おしむように少女の腕が少年の身体を何度も何度もなぞる。
切な気に、そして妖しく少女の表情が何度も何度も歪む。
「はぁあ…ん」
腰の動きがすこしずつ早くなり、それとともに少女の腕は自らの身体にそって這い昇る。
太腿、腰、ウェスト、胸-乳房の輪郭をなぞり-咽の下で組み合わさる。
組んだ腕の間でぎゅうと乳房をしめあげた時に、びくんっと背が伸び身体が硬直した。
「ふっあっ…あぁん」
びくっびくっ
『軽くイッたか…』
少年がふいに少女の小振りな乳房をつかみあげた
「あ、あひゃん!」
敏感になっている時の奇襲に少女は咽を見せてのけぞった。
『やべ、声』
少年は身体を起こすと繋がったままの少女を抱きしめた。
急な動きにベッドが軋み二人の腰が跳ねる。
「あっ!ひゃ!はぶう」
強い刺激に耐え切れずに思わず出た少女の声を唇で飲み込む。
「はぶっ…んん…」
舌と舌が抱き合う。
抱きしめた腕に体温を感じ
背中にすがりつく腕を感じ
胸に汗ばみ湿った肌の暖かみを感じる。
とくんとくん
そしてお互いの生の鼓動を感じる。
そのまま座位で抱き合った二人はゆっくりと少女の方に倒れていく。
ベッドに横たわった少女、口は組んだ掌に被われていた。
「…落ち着いたか?」
「ん」(こくん)
「じゃ、いくぞ?」
「ん」(こくこく)
少女の引屈を持ち上げて拡げ、その中心を曝す。
腰を引くとずるりと陰水にまみれてらてらと光る少年の抜き身が少女の胎から出る。
「ふんんっ!」(ふりふり)
抗議する様に少女がかぶりを振る。
「せっつくな…よっ!」
っずぷり
抜けてしまう寸前でとめた刀身で一気に少女を貫く。
「ふうっ!んんっ!」
陰水に溢れとろとろに蕩けた柔肉を一気に引き裂く、ぷちぷちぷちと押しつぶした端から
ぷりぷりとした肉に包まれて行く感触。
じゅぷじゅぷ
腰を引くとぷりぷりとした肉襞が抵抗する。
「んん!ん!」
ずぷり
「ふうっ!」
じゅぷじゅぷ
「んん!」
ずぷ
「ふっ」
じゅぷ
「んん」
少女の表情が何かを耐えるかの様に歪む
何かを求める様に瞳が彷徨う
堪え切れずにふるふる頭を振る
限界が近い
身を倒して少女の頭を抱く。
「いくぞ」
腕のなかで少女の頭がこくんと動く。
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふっ、ふ!、」
「んっ」
少年の背が緊張する
「…!!」
少年の腹を白い肌がびくんっ!と打った。
そして真っ白な光に包まれ…
後輩「はぁ…」
後輩女「ん…んー」(すりすり)
後輩「満足したか?」
後輩女「ん♪」(こくこく)
後輩「はぁ…あーあ」
後輩女「ん?」
後輩「いや、まぁ俺もよかったよ…」(なでなで)
後輩女「んんー♪」(すりすり)
ものの本によると、女ってのは花火を見ると興奮するらしい。
んで、そのイキオイでHな気分になるんだと。
だから花火大会の後のホテルは満杯になるらしいぜ?
べつに花火でなくっても祭りとか格闘技とかスポーツとか、
とりあえず興奮するとそんな気分になりやすいんだとさ。
だから
こいつみたいにそのなんだ、恐いモン見たドキドキでHな気分になるやつが居ても…
やっぱおかしいか?(笑
生まれた、つーか親の家業の所為か俺には多少の霊感ってのがある。
だからか、ヤバイってのは分るんだよ。だからってまぁ確かにそんな場所には近付かない、
って位しか役に立たないけどな。
あと「ソレ」は俺でも見える、かなりヤバイ奴になると。
そんなだから
最初そいう「ヤバイ」奴らに囲まれたこいつが、廃校の教室の中で一人でその…
アレだ、一人で机の角を股間に擦りつけてた時は吃驚したよ。
そんな状況でそんな場所でそんな事してるってどんだけ…
でもなその顔がさ、その…凄ぇ色っぽかったんだよ…
そんでまぁ、その時にお互い顔があっちゃってさ、こいつこういう性格だろ?
時間はかかったけどまぁそういう事になってさ…
まぁその辺りはアレだ(w
ええと
だけど一番吃驚したのは。
こいつがイッたとたんソイツ等がぱぁっと消えた事だけどな。
なんで消えるんだって、俺も不思議に想ったんけど…二人でする様になってから
感じたりした感触から得た結論からすると、要するにあれなんだ、所謂霊なんてもんは無いんだよ。
ええ?って思うか?でもそうなんだよ、人って魂と身体は一つなんだ。
だから身体が機能を停止すると魂も停止する。
んー、ほらパソコンも壊れたらソフトも走らないだろう?
なんかそんな感じなんだ、死ぬとどっか壊れてくるだろ?だから二度と同じには成らない。
完全に保存するには複雑すぎるんだろうなぁ、人間の身体ってのは。
ただ記録、つか想いが強いのは写るんだよ、残るんじゃない、移るんだ。
ナニにって?それを説明すんのが一番難しいんだけどな…まぁ俺達はムジナって呼んでる。
じゃそのムジナは何なんだ、ってことに無るんだけど、前にそれとなく親父に聞いたら、
「神様の残したノイズだ」って分かった様な分らん様な事言ってた、まぁそううモンなんだろうなぁ。
こいつら本来は害が無い存在でさ、普通は動物のとか写したりするくらいで。
そういうのはぼぉっとした形みたいなもんで、そんなにおかしな事には成らない。
でもヒトの想いとか複雑なモノ真似すると変に成るみたいで。
特にマイナスの想いを写したやつなんかは、って事なんだ、そう言うのをおれたちはオニって
呼んでる。
そういう事で所謂悪霊とか言われてるのはマイナスの想いの強いのを写したムジナ-オニ-ってこった。
でだ、こいつらに思いっきりプラスな想いをぶつけると…
相殺されるって事なんだろうなぁ、いや本当言うと俺達も納得している訳じゃないんだけど。
でも…そうなるんだ。とにかくこいつ、たからがイクとヤバイのに付いてたマイナスは消える、
って事になってんだよ。
後輩「…そういやアレどうなった?」
アレ『お前もこうなり?お前もこうな?お前もこう?お前こう?』
後輩「…まだいたのか…おい半分残ってるぜ?」
後輩女「んー…」(ぶー)
後輩「ほら、何しに来たんだよ大体」
後輩女「んー…ん!」
ぱぁあああっ
アレ「おまっ(消滅)
…今のアレみたいな消えかかってるのは想いを-まぁイッた余韻くらいでも-消えるんだが。
もちろんムジナ自体が消える訳じゃない、コイツもまたどっかにいってナニかを写すんだろうけど。
つかそれは副産物なんで、問題はこいつが「そういうモノ」を見ると「そういう気分」になる、
って事なんだよなぁ…それも恐ろしければ恐ろしいほど燃えるっていうか…
いや、ヤルのはいいんだよ、でもなぁ場所がなぁ。
今日だって本当は「とりあえず様子を見る」だけ、って事だったんだけど…
…ベッドに染みとか出来てないだろうか…あー。
(コツコツ)
男「黒瀧…、大丈夫か?なんか凄い家が揺れてたけど…」
後輩「うはぁっはい、大丈夫っすよ、あ、まだ!まだっす今入っちゃ駄目っすよ!
(おい!たから、はやく服着ろ!はやくしろよ…ああそういうのはいいから、ほら
ポルターガイストとか適当に誤魔化しとくからさ!)」
後輩「川上せんぱーい終わったすよ」
男「あお、そうかぁ、じゃぁ…あれは…もう?」
後輩「もういないっすよ。その、昇天したんでー…な?」
後輩女「ん!」(ぶい!)
男「そうかぁ…いやぁ助かったよ。しっかし凄かったなぁ、家がまるで地震みたいに揺れてて…
あれか、あれってポルタ−…」
後輩「そうでっす!いやぁなかなか手強いやつでしたー、なぁ?」
後輩女「んん!」(ぶい!)
男「そうかぁ、大変だったんだな…そのお礼な、約束の学食のA定食券十五枚綴りだ」
後輩「これわっ、有難うございまっ痛ぇ」
後輩女「ん!」(ギロン)
後輩「(わぁってるよ)あ、有難うございます!んじゃぁ…これで」
後女「ん!」(敬礼)
男「え、もう行くのか?今家に俺しかいないからアレだけどお茶くらい」
後輩「いえ、もう十分っす、それでは失礼しまーす!ほら、行くぞたから」
後輩女「ん…んー」(お菓子…)
後輩「じゃぁっ」
後輩女「あ、んん!」
(脱兎)
男「なんか用事でもあったのかなぁ…?まぁいいか。いやーでもあいつらと一緒に部屋に入ったら
本当にアレが居て吃驚したもんなぁ…もう居ないんだろうけど」(トントントン)
(ガラッ)
男「なっ、なんじゃこりゃぁあ!」
そうして嵐が去ったか様なとっちらかった部屋を一人黙々と掃除するハメになる川上匠なのであった。
新ジャンル「無口オカルト#3 寺生まれでもナイのにTさんてやっぱ凄い」
286 :
241:2008/03/16(日) 13:57:53 ID:Az+iuU0e
ええと一応
>>141の続きで。
ホントは続けて落すつもりだったけど書くの遅いから今迄かかりました。
>>136でエロシーン少ないって言われたみたいだから今回エロ中心にしたけどちょと長かったかも。
あ、
>>137さんもありがとうございました、自分設定厨なんでどーでもいい設定が山程あります。
明日香ちんの最終学歴とか雨の日に乗ると大変な愛車とか、処女だけどオナヌーやり捲ってるとか(w
でも東大寺のライバルが誰かは俺は決められません(w
以上チラ裏で
でわそろそろ宿題に戻(rya
>>286 おおGJ!
…しかし雄と雌の臭いが充満する部屋の掃除とはキツイなwww
>>286 GJ!!
やっぱ淫音はエロいなぁと再確認しました
ふたつの意味で昇天GJ!!
男友こと音胡 友と女2こと仁科 薫がキスをして一週間。
友は何度となく薫に説明を求めたが、薫は無言を貫き二人の関係は
表面上何も変わっていなかった。
ところがある日。
「うわぁ――ん!!!!」
「違う…私では無理なんだよ…会長、豆田陽子じゃないと…」
「薫…」
必死に感情を抑える友人に、愛弓は掛ける言葉もなく立ち尽くすだけだった。
授業が進み昼休みになっても友は帰って来なかった。
「音胡くん、帰ってこないね」
「………」
薫の返事はない。
「心当たりあるんでしょ。行って来たら?」
「……」
「薫が羨ましいよ」
「…どこがだ、片想いの相手に意識もされない私なのに」
「でもさ、そうやって音胡くんの事好きでいられるとこ。私には無理だな」
薫は思わず愛弓の横顔を見る。いつもの明るい顔ではなく、どこか
思い詰めた少女の横顔を。
「薫、行っておいで。
自分にだけは嘘ついちゃだめ…」
「愛弓、ありがとう」
扉から出ていく友人の背に愛弓は呟いた。
「頑張れ薫…勝っても負けても話なら私と夕圭で最後まで聞くよ」
もっとも愛弓は知らない。
友人の夕圭が屋上で一人の少年を地獄の様な天国へ送っているのを。
「青山く〜ん、どういうことかな〜(魔性のスリーパー中)」
「…く、黒田…く、苦しい…(胸があたる)…かん…べん…(おっぱい)…」
「はるくん!!なんではなのしたのばすんですか!!(ポカポカ)」
「…春樹さん!!…(ムニーッ)」
『黒田の…胸……でかくて……柔らかい……まさに……最終兵器……たぜ……(ガクリ)』
「あ、あらあら…」
新醤油学園 青春編選外
「結末 (上)」
&青春編 「お仕置き中」
連投すみません。
またもコピペミス…
『「うわーーん!!!」』の後に
友が泣きながら廊下を走り去ったのを、薫とその友人愛弓は目撃した。
「今の……音胡くん?」
「……そのようだな」
いつもクールな薫の反応が、若干遅れているのに愛弓は気付いた。
「気になる?」
「……私には……」
「関係ないって?薫、嘘はついちゃ駄目だよ」
が入ります。
重ね重ね申し訳ありません。
「恭子遊びに行かねえ?」
「ダルいからパス」
ポニーテールな彼女は面倒くさがりやでいつものように机につっぷしていた。
「またそれかよ」
「グー」
寝てしまった。
「早えなおい!」
寝てる顔が可愛くてちょっとイタズラしてみた。
「ふー」
耳に息をかけてみる
「んぁ///」
ちょっと色っぽい声が出た。
「寝てる時本当可愛いな」
もう少し間近で見ようと顔を近づけたら急に起きた。
「んぅ…ひゃ!!?」
「うぉ!?」
顔が近いまま両方固まる。だんだん彼女の顔が赤くなっていく。
「な、なにしてんだよ」
「いや、そのすまん」
彼女から離れる。
「ダルいし帰って寝る」
彼女は教室から出て行った。
新ジャンル「ダルデレ」
最近作られたばかりでこれで良いのかわからない(´・ω・`)
>290
え〜と、もしかして野望編のターン? …まだ書けてないからもう少し待ってね
>291
ほのぼのしてていいよね
とりあえずお彼岸ということで>49の番外編を投下
さて本日は3月20日。俺、柏木和也は彼岸に渡っちゃいそうなくらいにピンチです。
ちなみに、今回の原因としてはしばらく前に俺に取り付いた酒井茂雄飛行兵曹長…。
彼の願いは『腹いっぱい、ぼた餅を食べること』であって、それを実行したところ、恋人のマーガレット・ロビンソン(愛称マギー)と恋人兼従姉の由美からフルボッコです。
後で聞いた話ですが、彼女らも佐々木喜久子さんの供養のために苦労して作ってたみたいなんで、それを喰った俺の自業自得…なのかな?
ともかく、何発か良いパンチが入ったところで目の前の光景が真っ白になって…、気がついたらとある川原に突っ立ってました。
ぼた餅には『皆殺し』という物騒な別名があったりする訳ですが、別の世界に旅立ちかけてる現状は笑えない状況だったりします…。
…ただ、今財布持ってきてないんだよな。まぁ料金払って向こう岸にいったら確実に帰ってこれないだろうけど…。
仕方ないから、取りあえず川原に腰を下してぼんやり水面を見つめてみる。
と、向かい側から何か飛んできた訳ですよ。
「ぅぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」
声を上げてるから多分人なのかな…などと暢気に考えていたら、こっちにまっすぐ飛んできてるわけで…………。
「う、ぅぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
とりあえず紙一重で回避。ソレは俺から3mほど離れた所に着弾したわけですが、しばらくして再び動き出しました。
で、その飛翔体の正体ですが、しばらく前に今生の別れを告げたばかりの知り合いだったりします。
「久し振りだな。和也。」
「…敬一。」
しばらく前まで俺に取り付いていた柳川敬一大尉殿。
本来なら、俺も『久し振りだ』と返すところだろうが、それ以上に気になったことを口にしとく。
「なぁ?なんであんなに景気よく吹っ飛んできたんだ?飛行機に乗らないのはともかく、爆弾も持たない特攻って初耳だぞ。」
「…………俺も人間が生身でカタパルトから打ち出されたのは、多分、初めてだと思うぞ。」
…えーと?空母から艦載機を飛ばすアレだよな?
「……………何やったんだ?お前…。」
「…………………こっちに来てた後輩が所持していた猥褻本を譲ってもらった事が、喜久子君にバレた。で、軍法会議で有罪判決。」
…ああ。自業自得だ。ってか、由美があれだけ佐々木さんを泣かせるなってクギをさしてたのに…。
「…それはそうと、お前はなんでこっちに来てるんだ?」
「…かくかくしかじか」
「…酒井か。彼は大の甘党だったからなぁ。南方が落ちて砂糖が全く手に入らなくなってから全然元気がなかったしな。
しかし、こっちにきてからは凄くご機嫌だったぞ。そんなに良い物食わせたのか?」
「…一日10本、チョコバーを食べてたな。」
「米兵たちが糧食に使ってたアレか?…甘すぎるだろ、アレは。」
「それが甘党にとって良いんだろ?」
当時は童貞捨てる以上に、糖分を摂取するほうがハードル高かったのだろうしな。
ただ、それで成仏できなかったのは、ぼた餅によっぽど強い思い入れがあったのだろうか…。
そうこう話をしている内に、ふと意識が遠のく感覚。
なんとなく理解できた。…もう、現世に戻る時間のようだ。
「最後に一つ、聞いて良いか?」
「何だ?言ってみろ。」
「佐々木さん相手に『勃つ』ようになったのか?」
「!!?」
「まぁいいや。今聞けなくても、お盆にはコッチにくるんだろ?」
「…多分な。では、また会おう。」
「ああ。じゃあな。」
「……ああ、そうだ。今度、俺の墓参りでも来てくれることがあれば、新たな猥褻本でも持ってきてくれ。南米の巨乳美人など特にありがたいな。」
「ちょ!おまっ!!?」
文句を言ってやろうと口を開く間もなく、来た時と同じように意識が飛んでいく感覚…。
目を開いたときには、心配気な表情が並んでいた。
「カズヤ!大丈夫ですか!?」
「痛いところはない!?気持ち悪いとかない!?」
マギーに由美か…。
「…死にかけたお陰で貴重な経験ができたさ。敬一にもう一度会ってきた。」
息を飲む二人。
「まぁなんだ…。アイツらも向こうで元気にしてるみたいだ。…お彼岸だし、墓参りでも行ってみるか?」
…敬一。土産のエロ本は彼女たちが居ない時に、改めて持って行く。今回はぼた餅だけで勘弁してくれ。
ちなみに、後日改めて大尉の墓前にエロ本を持って行った翌日、再び由美とマギーに折檻される羽目になった。
何でも由美の枕元に佐々木さんが出てきてすすり泣いており、この事実を知ったとか…。
敬一、今度は魚雷発射管から300kgの爆薬と共に射出されてなければ良いが…。
新ジャンル「【妖怪】人間以外の男の子とのお話 りべんじ【幽霊】 友情物語」
>>292 おっぱい星人ぶりは変わってなかったww
GJ!!
で構わず野望編書いちゃって下さい。
選外でラストにエロシーン入れたら長い上に薄い。
推敲に時間掛るので…
>294
ごめんよ ずいぶん遅くなったけど今投下
>295
ν即、カオスだな…
春樹とトウバンジャンが退場した新醤油学園高等部の屋上。
乙女たちの緊急会議は、わりとあっさりと結論を迎えつつあった。
真「で、どうするのですか?」
ルカ「ん〜。何となくだけど、お肉食べさせたら治るんじゃない?」
XO「………そうね。お姉ちゃん、お馬鹿で単純だから。」
甜「……何それ。いくら陽子が単純でえぐれ胸だからって。」
真「ゆかさん!むねのはなしはしてないです!!」
XO「……………………私は構わない。まだ、成長期。」
ルカ「あははは。真知ちゃんみたいな可愛いサイズしか駄目な人も世の中には居るからねぇ〜。
あ、でもさ、ハルがおっぱい星人だったらどうするの〜?」
真「ひ、ひどいです!ルカさん!!」
甜「ま、まぁまぁ…。ともかく、陽子の件は貴ちゃんに任せていいのね?」
XO「……………(コクリ)」
黒田はひとりごちる。
甜『そんな下らない事のために放課後に待っている重要な仕事を放棄する訳にはいかない。』
そして帰り道、『重要な仕事』の為に少年は少女に拉致される。
甜「あ!青山くん!!ちょうど良いところ所に!!(がしっ!!)」
春「く、黒田!?(ちょっ!胸!胸が!!)」
辿り着いた先は某スーパーマーケット。
時は夕刻、修羅の巷に少女達は身を躍らせた。
そして数十分後…。多大な戦果を挙げた少女は、激しく損耗した少年に満足げに礼を述べる。
甜「…あ〜助かったよ〜。ありがとね!」
春「そうだな。お1人3箱限りじゃ、頭数あった方が有利だもんな。…でもさ、何でカップ麺をこんなに?」
甜「だって便利じゃない?すぐ食べれるし、保存利くし。それに値上がりするみたいだから、早めに買わなきゃ損じゃない。」
春「………黒田。…もしかして、料理できないのか?」
甜「…………………うん。」
春『で、カップ麺だけなのか…。…絶対、栄養が偏るよな。』
春「その、なんだ。この荷物だし、お前の家まで送っていく。」
甜「うん。ありがと。」
15分ほど歩いてたどり着いたテンメンジャンの部屋。
簡素といえるワンルームマンションには、最低限の家具しか置かれていない。
賑やかなくらいに縫いぐるみが飾られているルカの部屋とは全く対照的である。
甜「あは。何もないけど、お茶ぐらい出すよ。」
春「…なぁ。一人暮らしなのか?」
甜「…うん。家の事情でね。」
春『こいつ、ずっと一人きりだったんだな…。誰かの面倒を見るのが好きなのも、コイツ自身が人との接点を求めていたからなのか?
割りち生真面目なタイプのコイツはきっと無理をする。でもこんな食生活をしてたら、いつか倒れる。…一人のコイツが倒れる前に助けられないのか?』
そんな孤独を抱えた彼女を、自分は助けたい。そう思った瞬間、春樹の口は勝手に動いていた。
春「なぁ、黒田。お前さえ良ければ俺の家に来ないか?」
甜「えっ?い、良いの?」
春「ああ。一人分くらい増えても大したこと無い。…一人で10人前食べる居候と比べたら可愛いものさ。」
甜「…うん。じゃあ、お世話になろうかな?」
XOジャンこと豆田貴子。青山春樹の実質通い妻である彼女はいつもの朝の様に、春樹と並んで台所に立っていた。
そこで彼女はある違和感に気付く。
XO「…春樹さん。いつもより一人前多い…。」
春「いや、これで良いんだ。」
まぁ1人前位なら誤差の範囲なのだろう。…先日の騒ぎ以降、青山家で朝食を食べるようになった姉の陽子も居るわけだし。
その姉は激しく中華鍋を煽って炒め物を作っている。肉を食べさせたら元の性格に戻った彼女だが、家事技能は保持していたため貴重な戦力として弁当の準備に勤しんでいる。
XO『…………私の通い妻の立場が。』
そして食卓に着いた時、違和感の正体に気付く。…そして自分のアドバンテージが随分と失われている事も。
甜「えへへ〜。貴ちゃん、おはよ。」
XO「………………なんで貴女が?」
母「ん〜。昨日、春樹が連れ込んだのよ。"彼女を守りたいんだ!"なんて言って。あら?これってプロポーズ?」
XO『春樹さんが、テンメンジャンを、連れ込んだ?…何で?……身体目当て?……プロポーズ?』
衝撃的な事実と言葉にショックを受ける。しかし、未来の義母の前で取り乱す訳にはいかない。自分は貞淑な妻となる女なのだから。
XO『…………耐え忍ぶ。夫を信じるのは妻の務め。……でも悲しい。腹立たしい。』
とりあえず義母から見えない位置で、思いっきり春樹の腕を抓っておく。
そして、当面の敵であるテンメンジャンに敵意の眼差しを向けてみた。
真「(もきゅもきゅ)」
甜「あらあら。真知ちゃん、口の周りが汚れてるわよ。(ふきふき)」
当の本人は幸せそうに囲炉裏の面倒を見ている。…が、眼差しはしっかりXOジャンに返しており…。
甜『貴女に売られた喧嘩、決着はついていないからな。…ふふ、せいぜい楽しませて貰うよ。』
XO『…………………陰険クサレおっぱい女には負けない。』
言葉無き宣戦布告。平和な食卓の裏で、燻っていた火種が燃え上がる。
その空気を感じ取って戦慄しているのは春樹一人だったりするのだが…。
新ジャンル「テイクアウト」新醤油学園野望編
修羅場GJ!!
>>292 おっぱい好きは死んでも直らない…いや、成仏しても直らない、か
エリエリ・レマ・砂漠谷
>>299 そんなこと無いだろう
いや、そんなものはもとからいなかったのかもな
『エリエリ・レマ・砂漠谷 』
>>299はこの言葉を残して姿を消した
女「エリ・エリ・レマ・サバクタニ。イエス・キリストが残した言葉ね。」
男「本来はな…。だが、コイツは>299が俺たちに真の犯人を教える為に残したダイイングメッセージだ!
コイツをみかか語に変換したら『5l5lxf2hくぃ』。
IDは通常8桁であり、この10桁の文字列とは一致しない…。
しかし!!数字だけを拾い読むと『552』つまり
>>552、アンタが犯人だ!!」
女「な、なんだってー!?…でもさ、このスレに
>>552は現れていないわよ?」
男「…………あ。」
新ジャンル「ロングパス」
友人にSSエロ部分の駄目出しをされた俺が通りますよ…
>>301 また微妙なロングパスw
受けたい気もするww
囲炉裏真知子に続き、黒田夕圭もまた青山家に同居という事実。
豆田姉妹を動揺させ、更なる過激行動へ駆り立てるのは明らかだった。
春樹の妹、晴香(通称ルカ)を交えた女の戦いは更に激しさを増す……
しかし蚊帳の外に置かれた一人の少女。
「何てエロゲの状況よ…春くんへまた一匹泥棒猫が…!!」
最近めっきり影の薄い幼馴染み・遠山理奈。
「だいたい、春くんがフラグ乱立させ過ぎなのよ…はぁ」
ここ最近は春樹に近付く隙もなく悶々とする毎日。
「…勝ち目ないかなぁ」
公園で一人甘酒を飲んで、気をまぎらわしてはいるが見通しは暗い。
思わず下を向き、溜め息をついてしまう。
「はぁ……」
「大丈夫?」
理奈が顔を上げると、同年代の少女が心配そうに見つめている。
「…あ、大丈夫です。具合が悪いんじゃなく、ちょっと悩んでるだけで」
「そう…あなたも」
声を掛けた少女の表情は冴えない。
「あなたもって…そっちも?」
理奈と少女はお互いに顔を見合わせる。
一時間後、甘酒とお酒入りチョコの力で意気投合した二人。
「気持ちわかる!!あたしから積極的にアピってるのに、何で逃げるかね〜!?」
「鈍いのよ!!私は『早く押し倒せ!!』って思ってるのに他の女とフラグ立てるし!!」
「やっぱり……」
「こっちから……」
「「襲うしかない!!」」
大笑いする少女、というよりオッサン臭のする二人だった…
(しかも話題は微妙に噛み合っていない)
「なんかスッとしたわ。あなたと幼馴染み君が上手くいくといいね!!」
「そっちも硬派の彼にアピってモノにしちゃえ!!」
固く握手を交す二人。
翌朝。寝ている春樹の横へ、潜り込む寸前の理奈を阻止した夕圭はこう語る。
「…あの娘何者?熟練兵の様な動きはともかく、目が飢えた獣だったよぉ…」
春樹の貞操や如何に!?
新醤油学園 青春編
「ビーストモード発動」
同じ屋根の下に三人の美少女(妹ルカ含む)と同居する青山春樹。
そんな彼も一人の少年。持て余す性欲に……
『はぁはぁ…柔らかそうな胸してるぜ』
『やぁ…おっぱいばかり…い、いや…』
『胸の大きさよりは……やっぱり形だよな』
『あんっ…吸っちゃだめぇ…ハルのエッチ!』
『もういいみたいだな…うっ!!…気持ち良い!!』
『あ、あんっ!!く、くぅん!!……あふっ』
少女の胸の上のいやらしく動く手は、敏感な部分を探り当て、ルカを高ぶらせていく。
『は、ハル…い、いいのっ!!あ、あああ…も、もうわたし……!!』
『く、俺、は限界…で、出るっ!!』
『あ、あふっ。ハルっわたしぃ、い、いっちゃう……!!』
ガチャ×2
真「はるくん、おやしょくつくって……」
甜「ルカちゃ〜ん、お風呂空い……」
2、3秒の沈黙の後……
「ノック位しろ(て)―――!!!!!!!」
青山兄妹の近所一帯に響く悲鳴がこだました。
…5分後、真知子は真っ赤な顔で、夕圭は満足げな顔面に足形を付けて気絶していた。
春「囲炉裏にオナってる所を見られた…orz」
ルカ「夕圭ちゃん…襲いかかったのが悪いんだからね!!」
新醤油学園 青春編
「シンクロ率400%」
規制解除キターーーー!
>>303 ちょwww同時刻に顔面キックってなんてエヴァ?ビーストもだしwww
しかし、春は美乳派か…
>>304 規制解除ってアンタもしや?
3/27書き込みの作品がアンタのならこの場でGJと言わせて貰う
青山兄妹の悲鳴が響いた同時刻の豆田邸では…
XO「…第1回、春樹さん奪回会議…!!」
豆「おー」
豆田姉妹による作戦会議が行われていた。
もっとも真剣なのはXOジャンこと貴子だけで、トウバンジャンこと陽子の気勢が上がらない事この上なし。
XO「…お姉ちゃん。もっとやる気を…」
豆「ん〜、何か腹減ってやる気が…」
XO『馬鹿姉……!!』
十分後、改めて会議を再開する二人。
豆「(シーハー)しっかし、どうすんだよ?囲炉裏だけじゃなく、テンメンジャンの奴も春樹の家に住み始めたじゃんか!!」
XO「…折角、通い妻状態で…有利だったのに…」
豆「(でもあたしにとっても貴の独走は避けたいからな)…う〜ん」
XO「……私達の味方を使うべき…」
豆「誰だよ?」
XO「…芝村 麻里愛…」
豆「チーマージャンか?あいつ最近男を追っかけてるし、手伝ってくれっかな?」
XO「(ピラッ)…これを使う…」
豆「…!!異種格闘対決の『ツンデレ VS 素クール IN ジャンルドーム』のチケットじゃんか!!
あたしが買えなかったのに、貴がどうして…!!」
XO「校長の任務成功報酬…で貰った…」
豆「任務なんて…あったのか?」
XO「…写真の提供…」
豆「へー、囲炉裏のか。くそっ、あたしに言えば良いのにな!!」
XO「…(ごめんなさい、お義父様…)」
貴子が提供した写真。
それは春樹の父、ナイスミドルな春父の写真だった…
チーマージャンとの交渉を終えた貴子が、携帯を懐へしまった。
豆「どうなんだ?」
XO「…失敗。チケットには興味があったみたいだけど……」
豆「ど?」
XO「…『今回は恋より友情を取る』と」
豆「かぁ〜訳わかんねーな、あいつは」
陽子は畳の上に大の字となる。
少しも揺れたり、弾んだりしない胸を貴子が気の毒そうに見る。
XO『私は…成長期…だから気にしない…』
豆「貴…何だよ?その、『生でやらないか』視線は」
XO「……それを言うなら『生暖かい』…」
豆「なんか腹立つな!!」
XO「…チーマージャンが手伝ってくれないなら………次の手」
豆「あんのか?」
翌朝。
貴子が一人(陽子は寝坊)で青山家に入ると、春樹の様子がおかしい。
XO「……春樹さん?」
春「おはよう…」
どことなく落ち込んでいる様だ。
XO「…元気出して…」
春「貴子ちゃんは優しいなぁ…慰めてくれて嬉しいよ(なでなで)」
XO「…(///)…春樹さんに…これを…」
春「温泉旅行券?」
XO「たまたま…貰って…皆で行きたい…」
春「ありがとう。でも四枚もいいのかい?
一泊二日の高級温泉旅行券を…」
XO「私達…いや私は……春樹さんと一緒に行き「温泉〜♪」」
突如会話に割込む夕圭。
春「黒田!?その顔はいったいどうした!?」
甜「まあ気にしない〜、それより温泉♪」
春『顔面に足形を付けてるのが気になって仕方ない…』
XO「…『クサレおっぱい女には、負けない!!』」
甜「えへへ〜…真知ちゃんとルカちゃんとお風呂なんて〜はぁ…まるで天国だよ〜
『あと青山くんにも…』」
春樹は感じていた。
『やばい、この不穏な空気はヤバすぎる…』と。
新醤油学園 青春編
「温泉へ行こう!!」
308 :
業務連絡:2008/03/30(日) 10:43:51 ID:HnnEkf82
キテターーーーー!
GJ!リオル可愛いよリオル
気付かなかったすまない。
まだ規制中なら昼に代理投下するけどいい?
309 :
308:2008/03/30(日) 10:53:53 ID:HnnEkf82
って返事できるなら自分で投下してるわな…orz
では投下します14レス
「ドラゴン?」
リオルは食べかけの煮込み肉にかぶりつこうと大きく口を開けたまま、
きょとんとした顔で器用に聞き返していた。
視線の先には野菜スープを静かにすするヒロト。
粗野な勇者生活だというのに、食事や礼節の作法がきちんとしているのはさすが王城育ちというところか。
その隣にヒロトに作法を叩き込んだローラ、逆隣にリューが座って同じく食事をしている。
リオルはリューのさらに隣だ。
時は夕時。場所は宿屋の一階、兼業(と、いうよりむしろこっちが本業)の食堂である。
ヒロトたち一行は夕食の合間に各自、明日の予定を話し合っていたのだった。
ヒロトはこくんと口の中のものを飲み込んだあと、頷く。
「ああ。近くの森に出る魔獣たちが最近になって急に凶暴化したらしくてな。
まあ、それ自体は気をつけていれば大した被害は出ないんだが、
問題はドラゴンだ。今のところ人里に降りてくるということもないが、
この町にはドラゴンと戦えるような戦士もいないんで追い払って欲しいらしい」
この町についてすぐに役所に行って何か手頃なアルバイトがないか探し、頼まれた依頼だった。
その森はまっすぐ抜ければもっと大きな街に続く近道であり、
大きな馬車などは通れなくても、身軽な冒険者や吟遊詩人たちは毎年大勢その森に入っていく。
そこに魔獣の中でもレベルの高い存在であるドラゴンが出没するとあっては、
情報や商業の流通に大きな打撃を受けることは明白だろう。
一応大回りすれば正規の街道に出られるものの、近道があるのとないのでは随分違うはずだ。
「こっちとしても、そういう厄介事は放っておけないからな。明日は一日、それで潰れると思う」
「………む。そうか」
リューはそれを聞いて、少し渋い顔をした。
「どうした?都合が悪かったか」
「あ、いや―――」
「明日は私たちもアルバイトが入っているんですの。
先日のバレンタインで旅費をオーバーしたのは私たちですから、
なんとか自分たちで挽回しなくてはと思ったのですが……裏目に出てしまったようですわね」
言葉を濁すリューに続いて、ローラがすまなそうに言う。
ちなみに、この夕食の席にジョンがいないのはそのためである。
ジョンはこの町に入るまでに野に自生する薬草を集め、その足で診療所に入っていったのだ。
今は診療所で回復薬の調合をしているはず。調合した端から診療所に卸すのである。
もともとクシャスで宴会を開いて散財していたところに、
バレンタインで買ったチョコレート代がさらなる大ダメージを与えて
旅の資金は危ういところまできているらしい。
帳簿はもう、一目見ただけで魂を奪われ生きながらページの一部と化してしまう呪いの書
『ネクロノミコン』と同等の破壊力を持つほどに。
それで一番負担が大きくなっているのがジョンなのだ。
錬金術師(アルケミスト)に始まり、魔工技師(エンチャンター)、医者(ドクター)、
療術師(ヒーラー)、薬師(メディシン)……ジョンはその様々な役職を活かし、
旅先のどこに行っても何かしらで路銀を稼ぐことが出来るパーティの稼ぎ頭なのだから。
そこへ行くとヒロトは剣の腕が立つというだけで他にあまりできることもないから、
有事の際以外には案外役に立たない。
ただし、荒事には滅法強いので厄介事を解決した暁の礼金は結構な額だったりする。
そしてそれを聞いて、うぐ、とのどを詰まらせる少女が約一名。
先日大量にチョコレートを買い込み、さらには一人で全部食べてしまったというツワモノだ。
「………そうか。困ったな。『通訳』が必要なんだが」
「ああ、それなら問題あるまい。魔獣と意思疎通ができる暇人なら一人心当たりがある」
「ですわね」
三人の視線が、一人に集まる。
「あ、あたしですかぁ!?」
「他に誰がいる。貴様、よもやサボろうというのではあるまいな?」
「なんなら、私たちの方に回って頂いても結構ですけど?バリッバリのデスクワークですが」
「………………」
リオルは字が読めない。
それなのに事務仕事ができるわけがないから、おそらくはいつぞやの情報媒体、
情報局のE.D.E.N.の時のように大量の資料を抱えて右往左往し、
あまつさえ邪魔者呼ばわりされて泣きながら情報局を飛び出すことになるだろう。
「おい待て!勝手に都合のいい記憶を捏造するでない!」
「リオルさんはエスケープしただけではありませんか!」
あの悲劇を繰り返すくらいなら、肉体労働に回ったほうがいいかもしれない。
どうせドラゴン退治だ。きっと森に入ってドラゴンを見つけて、二、三発しばいて終わりだろう。
それも面倒くさそうなら、ヒロトに全部押しつけてしまえばいい。
そもそも、これはヒロトが貰ってきた仕事なのだから。
「………わかりました。でも、いいんですか?リュリルライア様。
明日はバカ勇者、あたしと二人っきりで行動ってことですよ?あたし襲われますよ?
浮気を黙認するんですか!?っていうかあたしの身体はツノの先からシッポの鱗まで
ジョンのモノなんだから気安く触るなバカ勇者!!」
「「「それはない」」」
勇者、魔王、姫。抜群のハモり具合であった。
外れの町ビサレタ。
丘陵と蹄の国ラダカナの田舎町で、質のいい野菜や肉、特に鶏卵が有名。
単純な距離なら王都ディカに最も近い町ではあるが、
ラダカナ国土の二割を占める牙の森を挟む形になっているのでディカから
ビサレタに行くには街道を通って大きく迂回しなくてはならない。
町としては決して大きくない理由も、その立地の不幸にあるようだ。
その歴史は王都がオキオナからディカに移った折に―――。
「な〜る、タマゴかぁ。確かに朝食べたオムレツは垂涎モノだったしね。
文字通りの意味で」
「ふむ、大きな戦が起きたのは数百年前か―――魔獣たちが暴れだしたのはここ最近。
関係無さそうだな、これは」
「ってオォォォォォォオオオイ!!!!」
リオルは机に向かいペラペラとページをめくるヒロトの後ろで、
ぐるんぐるん回転してからツッコミを入れた。
「なんでこんな所にいるの!?さっさと森に向かうんじゃないの!?」
朝、一番に森に入ってドラゴンを討ち取りに行くと思われたヒロトは
何故かリューやローラと共に役所の資料室に向かい、
こうして何事か調べものをしているのだ。リオルにとっては大変に退屈な時間である。
「―――いや、ドラゴンを探す前にやることがあるんだ。
この町の簡単な歴史とか、魔獣に与えられた被害の記録とか。
最近になって魔獣は人を襲うようになったっていう話だから、
そのきっかけになった事件が何かあったのかも知れないし」
「………そなの?あたしてっきりドラゴンぶっ飛ばして終わりなのかと思ってた。
っていうか、リュリルライア様がいるんだしさー。そんな面倒なことしなくても、
『ええい控えおろう!!』『この桜吹雪、見忘れたとは言わせねぇ!』
『ははー』『これにて、一件落着!』『魔王様の名を騙る不届き者!斬れ、斬り捨てぇい!』
………とかすればいいじゃんか」
リオルが大仰な身振り手振りで言うが、ヒロトはそれに肩を竦めて答えた。
「まあ、初めの頃は俺もそう思ってた。
でも、人間側だけじゃない、魔族の方にも言い分はあるんじゃないか?
一方的にどっちが悪いっていうことばかりじゃない。
それに、俺たちは戦闘をしに行くんじゃない。
あくまで話をしに行くんだから最低限の事情は知っておかないと失礼だろう?」
「………………」
リオルは目を丸くした。
ボケがスルーされた。………からではない。
ヒロトの言うことが驚くほど『異常』だったからだ。
人間が魔獣の事情を知る、だって?
ジョンに拾われ、リューたちと合流してもう長いが、
リオルはヒロトのやっていることをほとんど知らなかった。
興味がなかったし、過去『そう』じゃなく、
魔獣として殺された身としてどこか冷ややかな目で見ていたのだ。
人間と魔族の共生?
そんな馬鹿げたことを本気で目指すなんて、砂漠に花を咲かせようというくらいの絵空事。
彼女にとって人間はいつだって弱くて、
そして自分たちの住処を脅かす存在でしかなかったのだから。
ヒロトだけじゃない。
灼炎龍リオレイアの首を取ろうと挑んできた戦士は数を数えるのも馬鹿らしいほどだ。
自分がいったい、何をした。時々農場を襲って、家畜を二、三頭つまんだだけじゃないか。
その時少しばかり町が燃えてしまったのかもしれないが、
家はたくさんあるんだし半分くらい焼けても気にすることじゃ無い。
それに、狩りやすい獲物がのそのそ動いていて食指が動くのも当然の話だろう。
―――そう。今ならわかる。
町を襲う火龍から身を守ろうと、勇者に応援を要請するのもまた当然の話なのだと。
「………………………………………驚いた。バカ勇者、真面目にやってたんだ」
どちらが悪いというばかりじゃない。
在り方そのものが異なるのだから、そも、裁こうというのが驕りの極地。
ならば、せめて互いの線引きを調節しようと。
この男は、そうしようとしているのか。
そのために、魔と闇の全てを統べる王、リュリルライアが必要だったと―――。
「……リオレイア。お前、俺をなんだと思っていたんだ?」
「バカ」
「………………」
キッパリとバカにされてヒロトは二の句が継げない。
まあ、彼女にとってヒロトは第一印象が最悪中の最悪だったから
『破壊神』とか言われないだけマシだったのかも知れない、と思い直して我慢する。
決して短い付き合いではない間柄、そういうことを言われると流石のヒロトも少し凹んでしまうだろう。
「E.D.E.N.が使えれば楽なんだけど、俺、ああいうからくりモノは苦手なんだよ。
だから、悪いけど少し我慢してもらえないか。
あと、ついでに『ドラゴン』って字が書いてある本を探してもらえると助かる」
「わかった……って、あたし字が……」
「形ならわかるだろ。こういうのだ」
「ん。りょーかい」
リオルはこくんと頷いた。それから、はっとなる。
さっきのは素直に返事をしすぎじゃないか?いつもだったら、もっとゴネてないか?
『えー?バカ勇者誰に指図してんの?人にモノ頼むときは土下座から三点倒立に移行して
一発芸のひとつもするもんだってジョンに教わらなかったの?』
くらいは言うべきだったか。いやいやそれでは後でリューにしばかれる。
………しばかれる?は!そうか!!
一応、自分はリューの代理で来ているのである。
だからできることはしなくてはというものである。
それに非協力的な態度をとっていては、後でリューにしばかれるのである。
うん、そうだ。その通り。
「さて。ド、ド、ドラゴン、ドラゴン―――と。あ」
本棚の片隅にあったのは、これはリオルも知っている。図鑑だ。
字が読めなくても大体の内容がわかるから、リオルは図鑑が好きだった。
それも、これはドラゴンの図鑑のようだ。勇ましい龍族の絵がいくつも載っていた。
飛竜ワイバーン。脚竜ドラクルー。重竜トラックドラゴン。
―――人間の生活の役に立つ亜竜。
幸運竜ファルコン。夢想竜ジャバウォック。宝珠竜シェンロン。
―――伝承にのみ伝えられ、正式に姿を確認されていない幻竜。
王竜バハムート。深海竜リヴァイアサン。灼炎竜イグニスドラン。
―――極地に巣を構え、近寄る人間を襲う凶暴な邪竜。
「あ、これあたしだ」
リオルは指先でその火竜の挿絵をなぞった。
炎に包まれ、カッと目を見開いて戦士に襲い掛かるその様は、
解説が読めずともそこに何が書いてあるのかだいたいわかるほどだ。
おおかた、近寄る人間を襲う凶暴な邪竜、とでも書いてあるのだろう。
「………バッカみたい。何にも知らないくせにサ」
ぼそり、と呟いた。
その声は幸運にも、ヒロトの耳には届かなかったようで。
「ん?何か言ったか」
例のドラゴンも、もしかしたら―――と。
リオルはふと、思うのだった。
「……別に。ほい、図鑑見つけたよ」
「あ、うん―――図鑑か…………………………ありがとう」
「何、その反応。『別に図鑑はいらないなぁ』みたいな」
「……いや、そんなことは」
「だったら使いなさい。今すぐ。さぁ!ハリーハリーハリー!!」
「待て。ええと………問題になっているドラゴンはこの種だな、と」
慌ててページを捲った、そこに乗っていたのは特に特徴の無い緑色の竜であった。
グリーンドラゴン。
ドラゴンとしてはそう高い位にいる種族ではなく、
空を飛ぶ翼もなければ炎を吹くこともできない。
かわりに森の景色に合わせて体表の色を変えることができ、
獲物が油断しているところを発達した脚力で接近し仕留めるのだという。
体長も他のドラゴンの中では大きい方ではなく、だいたい熊二頭分ほど。
煙玉を使えば万一出会っても逃げ出せる見込みがある相手である。
ただし、前述のように『獲物』とみなされた場合はこの限りではない―――。
「………戦って勝てる、とかじゃないんだ」
「それほど強い種類じゃないとはいえ、ドラゴンといえばもう、
それだけで人の手に余る魔獣だからな。
倒すとなればそれはもう、『退治』の域になる。どうにかできるのは聖堂騎士団の精鋭か
俺たち勇者くらいになるだろうな」
「ふぅん………」
リオルはポリポリと頬を掻いた。
確かにそうだ。スレイヤー火山―――リオルがヌシをやっていた時だって、
ヒロトだけがでたらめな強さを持っていただけで他の連中は全然、相手にならなかった。
だから、いつもの通り消し炭にしようと炎を吹きかけておしまい、と油断してしまったのだ。
「………そうよ。そうに決まってる……!」
「それに、棲家が森だからな。囲むのも難しそうだし……
森が拓かれたっていう記録も無い以上、人間にしてやられて恨みを買ったっていうセンは薄そうか……。
ん?牙の森のヌシもグリーンドラゴンじゃなかったか」
ぺらぺらと資料を捲って、ヒロトが確認している。
と。
リオルはふと思い至った。
それはまったくの勘だった。しかし、思い返せばピースは繋がる。
最近になって人を襲うようになったということ。
森に棲む魔獣全体が凶暴化していること。
ドラゴンが森のヌシであること。
地形的に、人間に倒されることは考えにくいこと―――。
うん、そう考えればつじつまが合う。
ヒロトにはわからないだろう。
この男は―――そりゃ、少しは見込みがあるが、人間には違いない。
可能性の中のひとつとして、おそらくは考えてもいないだろう。
かつてヌシを張っていたリオルだから思い至る、その推理。
教えるべきか?
いや。ここで教えないでいれば、このバカ勇者の奔走する姿をもっと見ることが出来る。
できる―――けど。
「………ちょっと、考えたんだけどさ」
リオルは、ふと気付けばそう口にしていた。
資料室をあとにしたヒロトは、今度こそ森に入っていくのかと思いきや、
『食事にしよう』と一度宿に戻っていく。
まさかリオルの華麗なる推理をガン無視する気かっ。
それだけでも火龍烈火吼(デラ・バーン)に値するが、
勇者的に早くドラゴンを見つけにいかなくてもいいのだろうか?
もしリオルの勘が正しければ、遅くなればなるほど被害者は増えていくはずだ。
このドラゴンは、森に入ったものを片っ端から仕留めにいくはずだから。
「それなら多分大丈夫だろう。二、三日前から森には入らないようにと
勧告を出したって役所で言ってたから」
「………いつの間に……」
「それに、腹、減ってるんじゃないのか?多分戦闘は避けられないだろうから、
腹ごなしはしておいた方がいいだろう」
「………………むぅ」
ちょうどいいタイミングできゅぅ、とお腹が鳴った。
―――なんだか、くやしいのは何故だ。
注文を待っている間、リオルはなんとなくヒロトをじっと観察していた。
ヒロトと一番初めに相まみえた時、この男は剣だった。
火焔に飲まれ、足元の岩盤が溶解して沈もうとも歩みを止めず、
己より遥かに巨大な龍であるリオルに挑んできた。
どんな刃も魔法も弾き返す鱗は斬り裂かれ、
鉄鋼の塊でも噛み砕く牙は通らず、
万里に響く咆哮さえ気声にかき消された。
死闘による高揚と。血飛沫が蒸発する激痛と。そして、
――――――命の炎が尽きる感覚を教えられた。
灼炎龍リオレイアの、不倶戴天の、敵。
次に目にしたとき、この男は風だった。
憎悪も殺意も激情も受け止め、悠然と佇み捌いてのけた空なる男。
そういえば、あの時は剣を抜かせることすらできなかったんだっけ。
義体の規格が合わなかった当時とはいえ、少しくやしい。
まあ、その切歯扼腕が龍の能力の発現のきっかけになったのだが。
今ならどうだろう?いつぞやの勝負は敗れはしたが、今なら勝てるかもしれない。根拠はない。
一緒に旅をすることになって初めの頃は、いけすかないヤツと思っていた。
ジョンと同じ勇者だから。
リュリルライアに好かれているから。
自分の命を奪った相手だから。
でも、今は。
なんとなく、
いいヤツと思ってやってもいいのではないか、と。
そう思うのだ。
「………ま、ジョンには負けるけどね!」
「何がだよ」
じろじろ見られて気になったのか、ヒロトは訝しげに眉を寄せた。
「別に!」
ふふん、とリオルは何故か勝ち誇ったように鼻を鳴らした。
「……ジョンか。確かにな。実際に戦ったら油断はできない相手だ」
「うん?」
何を勘違いしたのか、フムと頷くヒロトに、小首を傾げる。
油断はできない?
ヒロトは戦闘のエキスパートである。戦闘力はヒロトの方が圧倒的に上のはず。
ジョンも人間にしては結構な使い手だが、
それでも火龍の首を一撃で落とすなんて化物じみた芸当はできっこないのだ。
「ああ。そりゃあ、俺のほうがパワーはある。耐久力も、俊敏性も、実戦経験も上だ。
『戦い』になったら、十中八九負けは無い。けどジョンは頭が切れるからな。
本当に『敵対』するとなったらまず、勝負をしないで俺を無力化する方法を考えてくる。
俺としては一番苦手なタイプだな」
「そうなん?」
「ああ。それに、『霊拳』もやっかいだ。あれは打撃じゃなくて呪いの類だから、
いくら身体が頑丈でも意味がない。この間のヒュドラの毒みたいなもんだ。
あそこまで磨き上げるには相当な修練が必要だったろうに……。
その上、あの博識だろう。大した男だと思うのは当然じゃないか」
「………………………」
リオルは、目をぱちぱちと瞬かせた。
そして、顔がどうしようもなく、緩んでいくのを自覚する。
「なんだよ」
あのヒロトが。
あの、愛想のないヒロトが。
ジョンを、高く評価していたのだ。
それがとても嬉しくて、笑いを堪えきれない。
ジョンの方はわかる。ジョンは、滅多に口にはしないがヒロトを信頼している。
魔王すら倒してのける剣の腕もそうだし、リューのパートナーとして、同じ男として、
また勇者としてもヒロトに一目置いているのは明白だ。
ヒロトたち他のメンバーがどう思っているかは知らないが、
ジョンの相棒たるリオルには手に取るようにわかっていた。
だが反面、ヒロトが何を思っているのかはわからなかった。
ローラやリューに好かれているのにマイペースというか、愛想がないし、
リオルのことも、ジョンのことも、特に気にしている風にも見えなかったし。
この旅はヒロトは勝手気ままに歩いていて、
他のメンバーがその後ろを付いていっているように思えて気に食わないとも感じていた。
けど―――なんだ。
コイツはコイツで、ちゃんと人を褒めることができるんじゃないか。
「…………リオレイア。本当にお前、俺を何だと思っていたんだ?」
「バカ。もう、すっごいバカ」
「………………………」
苦虫を噛み潰したような顔をする、それがまたおかしくて、リオルは声を出して笑った。
「―――で、どうだった?」
「ああ、お前の予想した通りだ。確認したところ、確かに凶暴化する前、
森の魔獣が一切出てこなくなった時期があったそうだ」
「ふんふん、やっぱりね」
「リューを待つべきか?」
「ううん、別にいい。『先輩』だから言えることもあるしサ」
「わかった。それじゃ、行くか。リオル」
「了解。
――――――ヒロト」
牙の森に入っていくらかもしないうち、二人は魔獣に囲まれていた。
木々の上から、草むらから、あるいは地上から。
牙をむき出しにし、甲高い笑い声のような雄叫びをあげているのは猿の魔獣スゥエンたちである。
確かに徒党を組んで旅人に襲いかかってくる厄介な魔獣ではあるが、
普段ならせいぜい悪戯か、あるいは荷物を奪うだけで満足して去っていく連中だ。
それが無数に溢れかえり敵意を向けてくる様は圧巻という他なかった。
「………これはまた……話に聞く以上だな。
森が閉鎖されて旅人が通らなくなったにもかかわらず、俺たちが来たから
ますます興奮してるといったところか」
「完ッ全に調子乗ってるなーコイツら。『カエレ!カエレ!』だって。ありえん(笑)」
リオルはけらけら笑っている。
しかしその腕は既に鱗に覆われ、快く思っていないのは明白だった。
「リオル。俺たちの相手はこいつらじゃない。あまり暴れるなよ」
「冗談。アンタ、あたしの話聞いてなかったの?
一番てっとり早いのは思いっきり暴れることだよ。やりすぎるとどうなるか、この森中に見せ付ける」
「………それでもだ。リオル」
「はいはい。了解」
肩をすくめる。どこまでもバカな男。
―――でも、愚かだとは思わなくなっていた。
「キキキキキャキャキャキャァァァァァァアアア!!!!」
威嚇に眉ひとつ動かさない二人に業を煮やしたのか、
数匹のスゥエンが爪を開いて飛び掛ってきた。
両手だけじゃない。脅威は足も同様だ。もし腕を押さえたとしても、
すぐさま身体を返して足の爪で顔面の皮膚を斬り裂かれてしまうだろう。
しかしそれでも、単体なら大した相手ではない。それより問題は数だ。
視界いっぱいに迫り来る、この群れのうねりこそが一体の巨大な魔獣のようだった。
「けど、所詮はエテ公!!」
「キ、ギッ!?」
リオルが息を吹きかけると、そこに燃え盛る炎の壁が生まれた。
飛び掛ってきたスゥエンが勢いのまま炎に突っ込んでいき、火達磨となって地面に転がる。
それを見て仲間のスゥエンたちはさらに激昂したようだ。
目を血走らせ、喉が裂けんばかりに叫び声をあげる。
リオルは飛び掛ってくるスゥエンを殴り飛ばし、爪を硬い鱗で防ぎ、炎を吹きかける。
それでいい。もっと騒げ。森全体に響くように。この森に棲む魔獣全てが注目するように。
「―――なんだけど、うるさいったらないわね」
「………か?」
何か言った。
「え!?なんだって?」
「……………か………………だ」
聞き返すが、ヒロトの声は怒号で掻き消されて届かない。
それどころか、リオル自身の声すら自分の耳に届かない有様だった。
なんかムカついてきた。ヒロトはやりすぎるなと言うが、こうやかましいと嫌になってしまう。
一度片っ端から倒しまくって静かにさせたほうが―――。
ズズン、と。
大地が揺れた。
何事か。ぐらぐらと地面が揺さぶられ、思わずよろけてしまう。
スゥエンの中には木から落ちている者もいるようだ。
地震?このなだらかな地形の国で?
そう思い、隣にいる男に目をやって、呆れた。
―――ヒロトが剣の踏み込みの要領で地面を踏み砕いていた。
「………………………」
「いったん静かにさせようか、って訊いたんだ」
それはいいけど。
リオルもびっくりしたが、スゥエンたちも相当驚いているようだ。
あれだけ興奮していた猿たちが静かになっていた。今まで襲ってきた人間の中に、
地面を踏みつけて地震を起こした者など一人もいなかっただろうから。
今までの獲物とは違う―――動揺が、群に波のように広がっていく。
「……おい猿共、あたしにもビビれよ」
リオルは不満そうだ。
そりゃあそうだろう。このままではリオルがなんかザコみたいではないか。
ヒロトが手加減するよう言うから炎の出力を抑えてやったのであって、
その気になれば森を焼き尽くす事だってできなくはないんだ。本当だ。
「やめろって。パフォーマンスはもういいだろ」
かちかちと歯を鳴らして火の粉を飛ばすリオルの肩を半目で押さえるヒロト。
続けて、竦んでいるスゥエンの一角をすっと指差す。
いや、スゥエンたちを示しているのではない。それより遥か彼方、動き、迫る影を。
やっとこちらに気付いたようだ。まっすぐにここに向かってきている。
「―――アンタは手、出さないでいいわ。あたしが相手するから」
「……ああ。わかった」
リオルはすぅ、と息を吸い込み、ぶはぁと吐き出した。
心音を静める。苛立っていた腹の底を冷ます。
ここから先は、交渉―――いや、説教の時間だ。
そう、この男も言っていたではないか。
リオルたちはドラゴンを討ち取りに来たんじゃない、と。
「GRORORORORORORORORORッッッ!!!!」
木々を踏み倒し、咆哮をあげながらその巨獣はとうとう、リオルたちの前にその全貌を現した。
図鑑で見たのと同じ、緑の鱗に翼のない背。
だが図鑑で説明されていたよりかなり大きいようだ。家屋の一軒分はありそうなほどに。
グリーンドラゴン。
牙の森のヌシにして、この魔獣たちの興奮の元凶。
そして、灼炎龍リオレイアの『同類』にして『後輩』のお出ましだった。
スゥエンたちが歓喜の叫びをあげる。俺たちの主がきた、侵入者を食い殺せ、と。
そして、ドラゴンのほうもそれに応えた。
「GROOOOOOOAAAAAAAAAAAAA!!!!」
「―――叫べばいいってもんじゃないでしょうに……」
ふ、と影がさした。かと思うと、ヒロトより一歩前に出ていたリオルに尾の一撃が叩き込まれる。
地面が砕け、破片が宙を舞った。鎧に身を固めた戦士でも、
直撃すれば骨がばらばらになってしまうだろう。
それを、リオルはぎしり、と足を踏みしめて受け止めている。
「………ねぇ、やっぱりしばいていい?」
「あー。リューなら一目見ただけで震え上がってくれるんだけどな」
「そりゃ、リュリルライア様は魔王だからね……」
ギロリ、とドラゴンを睨みつける。
ドラゴンはただならぬ相手と悟ったのか半歩、下がった。
そう。魔王なら思い知らせるまでもない、
全てのヌシは本能でその存在に支配されることになるからだ。
何故なら、魔王はこの世界の支配者。
ヌシはその土地の主ではない。その土地の『管理人』にすぎないのだから。
各地のヌシはその地を『支配させてもらっている』。それが刻まれた本能というものなのだ。
―――それを、忘れるな。
「あたしはそりゃ、魔王様じゃないけどさ……っ!」
ばきん、と音を立てて、掴んでいるドラゴンの鱗が砕けた。
きらきらと舞い落ちる翡翠の鱗に朱い眼が映っている。
それは炎を宿す眼だ。
かつて火の山に棲み、人間たちに畏敬を抱かせた伝説の龍の眼だ。
こんな辺境の『新米』などに、舐められて通る道理は無い……!!
「あたしはイグニスドラン……!!灼炎龍リオレイア、だぁぁああーーーッッッ!!!!」
気合一閃……ッ!!
グリーンドラゴンは目を向いたが、思わぬリオルの怪力に抗いきれずに振り回され、
そのまま投げ飛ばされた。
木々を薙ぎ払い、逃げ送れたスゥエン数匹を下敷きにして叩きつけられる。
「GG……!?GRRR……!!?」
グリーンドラゴンは混乱しているようだ。
無理も無い。彼がこの森のヌシになってから、こんなことは一度もなかったのだから。
自分が一番強くて、この森は全て自分のもの。
『借り物』の身分だということを忘れてしまっている、それがこのドラゴンの未熟だった。
その勘違いが今、正される。
「さて、ここからはお説教タイムです」
ひっくり返ったドラゴンの腹の上に乗り、リオルはぱきぱきと拳を鳴らした。
「もち、拳で」
「GRRRRRROOOOOOOOOOOWWWWW!!!!」
ドラゴンが吼える。
リオルは悠然と構え、打ち付けられた尾を待ち受けていた。
牙の森のヌシ、碧鱗龍グリーンドラゴン・ゾーラ・キバフォレストは、
実はまだヌシになって数週間しか経っていない文字通りのルーキーである。
先代のヌシが死んだために、森で一番に大きく力も強かった彼が跡を継いだのだ。
魔獣といっても生き物には違いない。怪我をすれば病気にもなるし、
長く生きれば老いて死ぬこともある。
先代のヌシ―――彼の父親がそうだったように。
父は巨大なドラゴンだった。体躯はおおよそ今のゾーラの倍はあったろうか。
グリーンドラゴンとしては記録取得ものの大きさだろう。
ただし、その姿を見たことのある人間は一人もいなかったが。
父はいつも森の奥で眠っており、滅多に目を覚まさなかったからだ。
もし人間に見つかったとしても、鱗に苔むし小さな木さえ生えたその身体は
丘か山かにしか見えなかっただろう。
ゾーラは父が恐ろしかった。
大きな父。動かずとも、森を支配する父。いつだったか目を覚ましたとき、
歯向かってきた熊の魔獣をなんなく噛み砕いた最強の父。
ゾーラは父こそが最も大きく強いものと信じて疑わなかった。
その父がついにその生涯を終えたとき、ゾーラは自然とこの森の支配者が誰になったのか知った。
誰に教わったというわけではない。思い出したのかというほどにふっと悟っていた。
それが、ヌシになったという感覚だった。
大きな父はもういない。自分に影を落とす存在はこの世にいない。
それはゾーラにとって喜びだった。人間風に言えば、ゾーラは偉大な父に
ずっとコンプレックスを感じていたのだろう。その裏返しに得た高揚は
鱗の一枚一枚がざわざわと逆立つほどだった。
ヌシの高揚はそのまま領域の魔獣たちにも伝染する。
ヌシを喪って静まり返っていた森の魔獣たちは新たなヌシに感化され、活発になった。
森の中心にいる。その実感がさらにゾーラを興奮させた。
この森は俺様のもの。
勝手なことはさせない。葉っぱ一枚奪うことは許されない。
ゾーラは咆哮をあげた。
都合のいいことに、森には時折侵入者が現れるらしい。
いつも眠りこけていた父は見逃していたようだが、そうはいかない。
俺様の森に勝手に入るな。
ゾーラは沸き立つ血肉に身を任せ、がばりと大口を開けて、
そのちっぽけな人間に襲い掛かっていた。
ゾーラの幸運は、先代のヌシが他者に殺されたのではないということだろう。
他者に―――たとえば勇者に斃されたのであれば、
下手なことをすれば先代のように人間は勇者を呼ぶと学ぶことが出来た。
人間でなくとも、この世界には自分を脅かすほどに強大な魔獣がいると学ぶことができた。
だが、ゾーラの父は老衰で逝ってしまった。
父こそが最強であり、他にはスゥエンや小さな魔獣たちしか知らないゾーラはここで
自分が最も優れていると勘違いを起こしたのだ。
もっと歳を重ねていたら、闇の奥底から間違いを指摘する内なる声も
聞こえていただろうが、若さゆえに驕り高ぶる少年竜は
魔王の存在を告げる本能を完全に無視した。
………そして、それがゾーラの不幸だった。
「……まあ、気持ちはわかんないでもないわ。あたしも一時、そういうのあったし」
森に響いていた轟音が止んだ頃、すでに日は傾き、流れる雲は橙色に染まっていた。
リオルはグリーンドラゴン・ゾーラの尾に腰掛け、ぼそぼそと呟いている。
「強いってさ、気持ちいいよね。実際。あたしはしょっちゅう人間に
攻撃されてたからまぁ、結構ウザかったりしたんだけどさ。
それでもスカッとするわけよ。基本、戦うの好きだし」
彼女の身体はボロボロだ。ところどころ服は裂け、泥まみれの傷だらけで、
片目が腫れて塞がってしまっている。
腕には大きな爪あとが残り、それを自ら焼いて塞いだために焦げてぶすぶすと煙がたっていた。
「いいと思うよ?あんたが暴れて、勇者に目、つけられて。
それで斃されるなりなんなりしても、それはそれで弱肉強食。立派な魔獣の生き様じゃん。
………でもさ」
はぁ、とため息をついた。
顔をあげる。その先にいるのは、呆れ顔の世界最強。
「それじゃ、嫌なんだとさ。あのバカは。
できる限り戦いたくないんだって。強いのに。バカみたい。バカみたいだけど、
まあ、そこそこ本気みたいだし―――バカにできないっていうか。
―――何より、そう。あたしらの主様があいつのこと、気に入ってるみたいだし。
しかたないから、協力してやろうって―――思うわけよ」
ゾーラは動かない。
白目をむいて、口から泡を吹いて倒れていた。
死んではいない。気絶しているだけだ。
だが、この状態で聞こえているのかどうかは甚だ疑問だった。
けど、言いたいことは拳にこめたから、きっとわかってくれるだろう。
……少なくとも、これで己が最強ではないということは学んだはずだ。
これでもまだ暴れるのなら、それはもう愚か者として退治でもなんでもされるがいい。
「―――まあ、疲れるから―――時々しか、手伝ってやんないんだけど―――ね」
リオルの視界がぐらりと揺れた。
若いとはいえ竜種とのタイマン勝負。
岩より固く重い攻撃に真正面から挑むのが何よりの無茶だ。
内蔵魔力もそうだが、体力の方が尽きかけていた。
意識を保っていられるのもギリギリな程に。
「じゃ―――ちょっと、あたし寝るから。よろしく―――ヒ、ロ……」
うわ言のように言って、リオルはくたりと倒れた。
その肩を、支える。
ヒロトは眠りこける少女に安心するよう頷いて、
「ああ。お疲れ、リオル」
と目を細めた。
それから、倒れ臥しているゾーラに目を向ける。
実のところ、今回のケースはこういう手法を取る必要はどこにもなかった。
ゾーラの驕りを叩き潰すならもっと他にやりようがあったろうし、
それこそリューの協力を仰げばあっという間に片はついただろう。
魔王として、ヌシのはしくれに調子に乗るなと声をかけて―――それで終わりだ。
あとに何も残りはしない、最も綺麗な解決方法。
けど、きっと、それだけではない。
彼女のようにぶつかり合い、わかりあう方法も……。
「考えてみれば、リューと俺はそうだったということか」
今度から時々、リオルにも声をかけてみるか。
血の気の多いヌシも少なくない。
リオルやヒロトが拳や剣で語った方が案外、
リューにものを言わせるより上手くいくものもあるだろう。
「ううん、ジョン……」
リオルを背負うと、もぞもぞと少女は寝言を言った。
もう少しすれば星が瞬き、円い月が昇り始めるだろう。
きっとそうなっても、仲間たちは夕食も食べずに待っているに違いない。
とりあえず、宿に戻ったらジョンに今日のリオルの頑張りを伝えよう。
そうして、ねぎらってやるように頼むことにしようとヒロトは思い、
町へ向けて歩き出したのだった。
勇者と火龍のとある一日〜新ジャンル「バカ」英雄伝〜 完
327 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 17:11:59 ID:wj63HKlE
投下GJ!
そして書き手にGJ!!
キャラが安定しているからこそメインのパートナー以外でも
ちゃんと絡ませられるんだよなぁ…
sage忘れた…
ktkrのGJ!
さぞこの夜のリオルの魔力補給は激しかろうW
理「やっほ〜〜春くん!!遊ぼ!!」
とある土曜日の朝。青山家の玄関に一人の少女が勢い良く飛び込む。…強い決意を胸に秘めて。
理『春くんを拉致して泥棒猫どもから奪還する。…そして私の部屋、必要なら○○○に連れ込んで…一つになる!!!』
しかし、この闘志は見事に空回りだったりするあたり、この少女は幸運の女神とは縁が薄いのかもしれない。
春母「あら理奈ちゃん。…残念だったわね。春樹なら、囲炉裏ちゃん達と旅行に出かけていったわよ。」
理「え…?ぇええええええ〜〜〜〜〜!?そんなぁぁぁぁ!!」
『春くんの浮気者ぉぉ〜〜〜〜!!!』
春「っ!?何だ、このプレッシャー!?(ガクブル)」
真「はるくん、だいじょうぶですか?」
XOジャンこと豆田貴子。彼女進呈のチケットを利用し、青山春樹、春香、囲炉裏真知に黒田夕圭はとある温泉宿に着いていた。
発案者たる豆田姉妹とも数時間前に駅で合流している。
チェックインを済ませ、春樹たちが向かった宿泊部屋。
離れ一棟の貸切であり、その離れには露天風呂もくっ付いている。ざっと見た所、3〜4人向けの大きさの浴槽だろうか。
さらに露天風呂からは太平洋を一望できるという絶景ポイント。
部屋の中に目を移せば、上品な雰囲気の一輪挿しや山水画の掛け軸、繊細な細工が施された欄間に襖。
うん。壊したら高そうだ。
そして各々、浴衣に身を包んだところで、違いが分ってしまった青山春樹。
…こいつは良い仕事をしている。粗末に扱えないな。
春「先に釘を刺しておくが…プロレスと枕投げは禁止な。特に豆田!!」
豆「えぇぇぇぇ!?じゃ、何しろって言うんだよ!!!!」
甜「UNOもトランプもあるじゃない…。」
XO「………それも嫌なら一人で豊胸体操でもやってればいい。」
豆「orz」
ルカ「あ、あははははは。それにしても引率の先生みたいだよ、ハル。」
XO「……それよりも、春樹さん。…疲れているのだから、温泉はいかがです?お背中お流しします。」
『…プランα。障害となる3人を引き離し、春樹さんと混浴。…そしてお姉ちゃんと二人掛りで色仕掛け(///)。』
豆「と、言うことだ!!さっそく入るぞ!!囲炉裏とルカちゃんと」
そして妹と共に春樹の手を引く。…露天風呂まで押し出し、扉を施錠すれば自分たちの勝ち。
甜「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」
反射的にテンメンジャンも立ち上がる。
春樹が豆田姉妹を入浴すれば、自分はルカと囲炉裏の二人と入浴。悪くはないのだが…。
しかし、目の前で春樹を掻っ攫われるのも面白くない。
そしてブラコン妹、ルカも兄を手放すつもりは毛頭ない。
彼女らは春樹の後ろに着き、羽交い絞めにする形で豆田姉妹の暴挙を止めんとする。
春『く、黒田もルカも、胸があたってる〜〜〜〜』
出遅れた囲炉裏真知も、負けじと手近にいた陽子の帯を引っ張って抵抗する。
真「…はるくんといっしょにはいるのはわたしです!!」
…そして、事件が起こる。
ふさぁ。
少年は見た。控えめ、小ぶりながらも胸であり、男たちが求める黄金郷。
下の方も、控えめな茂みが見えたことからお約束どおり『履いてない』のだろう。茂みの奥には神秘的な一本の筋。
原因としては、なんとなく想像はつく。
浴衣も含め、和服というモノは帯はキツめに巻くのが定石である。
しかし、トウバンジャンこと豆田陽子は窮屈さを嫌い、妹が着付けた帯を勝手に緩めたのだろう。
そして囲炉裏の手によって解け、現在に至る。
豆「は、裸見られた!?春樹に裸見られた!!!?ぅうううううううう!!(///)」
身体を隠しつつ、トウバンジャンは唸ることしかできない。
彼女の脳裏からは【初期プラン:貸切風呂でドキドキ色仕掛け】など遥か彼方に消え去っている。
XO『この馬鹿姉…。』
XOジャンは内心で毒づきながら、姉の帯を調える。…もっとも、同じハプニングに遭遇すれば、自分も同じ様に固まってしまう気もする。
XO『…ちょっぴり過激すぎる。このプランは破棄(///)。
夕食時の【はい、あ〜ん。プラン】および就寝時の【静か過ぎて怖いの…。一緒に寝て?プラン】に切り替える。』
ただし、春樹の方も全く話を聞いていない。…聞ける状態ではない。
鼻腔から血液を激しく迸らせ、仰向けに倒れこむ。
春『豆田って色黒だと思ってたのに、脱いだら色白なんだな…。
真っ白な雪が積もった小さな丘に、季節違いの桜が可憐に咲いてるみたいだ。』
青山春樹。生乳の衝撃により、美乳属性に加えて微乳属性も目覚めてしまったようだ。
しかしながら、現時刻は一日目の午後4時。青山春樹をめぐった攻防戦はまだ24時間以上続く。
新ジャンル「湯煙攻防戦」新醤油学園野望編
>>331 ノリが違うかもしれないが続けて狙い撃つぜ!!
部屋の隅で唸って寝るハルを見て改めて思う。
『ハル女の子に人気有るんだなぁ』と。
さっき豆田姉が裸を見られてもハルには文句一つ言わなかった。
(そのかわり主犯の真知ちゃんとは大喧嘩したんだけど)
その豆田姉と真知ちゃん、それに夕圭ちゃんは今揃ってお風呂タイム。
貴子ちゃんは何処かへ出掛けている。
…この部屋には私達二人だけ。ちょっとドキドキするね、ハル。
私は静かに双子の兄に近付く。タオルで冷やしてるのに、顔はほんのり赤い。
久々の大出血だったし。
少し温くなったタオルを変えようとしたその時
「……ルカ?」
「あ、ハル!大丈夫?」
目を覚ましたハル。
いつもは少しだけ険のある目付きが柔らかい。こうして見ると私に似た目の形。
双子である事を実感すると同時に残念な気持ちすら湧いてくる…
「そっか…俺倒れたのか…すまないな」
「気にしないの…妹なんだからさ」
「ルカには迷惑かけっぱなしだな。一緒に産まれてから」
そんな事は決してない。
共働きの両親に変わって私の面倒を見てくれたハル。
風邪で寝込んだ私に、火傷を負いながらもお粥を作ってくれたハル。
毎朝低血圧の私を起こし、ご飯を作ってくれるハル…
私の人生はハルとずっと一緒だった。
誰にも渡したくなんかない…
私はそんな大切な人を渡したくないから、よその女の子をハルから遠ざけた。
幼馴染みの理菜と協力して、あらゆる手段を使った。
そのせいかハルは極端なまでに女性が苦手になってしまった。
ごめんね、ハル…
「泣くなよ…」
気が付くと、ハルが私を優しく抱き締めてくれていた。
「は、ハル…ごめん」
「体調悪いのか?無理しないで休めよ」
鈍いけど優しいハル。
私の大好きなハル。
「布団敷くか?」
「ううん…平気…」
浴衣の裾で涙を拭う。
「ちょっと昔思い出しただけ。大丈夫」
「無理すんなよ」
私の頭にポンと手を置くハル。あったかい手…
ハル…ハルの隣にどんな女の子が来るか分からないけど、私が責任持って見定めるね。
ハルにふさわしい女の子ならちゃんと祝福するから……
でも誰もふさわしくないんだったら……
ズットズット…
ワタシガイッショニイルカラネ……
新醤油学園 青春編
「闇に潜む想い」
おk
チーマージャン描写がお二人のペースハンパじゃないから追いつかないどうしよう^q^;
335 :
333:2008/03/31(月) 01:26:52 ID:no9OV3yg
こんな事を書くのはなんだけどさ……
番長とチーマージャンのバカップルぶりが見たいから、気の済む様に書いて欲しい。
連投ですまんが投下
海風に吹かれ、ほどいた髪がそよぐ。XOジャンこと豆田貴子は海岸線の散策を楽しんでいた。
PPP…
自然の中にはふさわしくない電子音。
舌打ちを一つし、貴子は電話を取る。相手は……盟友だった。
「……はい。何?」
「愛想無いんだから……それより連絡よ」
「…囲炉裏の件は私達に一任されている筈………何故貴女が?」
先程春樹に見せた照れやたまに姉たちの前で見せる年相応の表情はなく、
ただ冷徹な諜報員がいた。
「う〜ん、違うんだけど外れでも無いし…教えておいた方がアンフェアじゃないかなと」
相手の歯切れは悪い。貴子は少しだけ語気を強める。
「…簡潔に言って」
「はいはい……実は…」
温泉を楽しむ真知子と夕圭、そして陽子の三人は湯船につかっていた。
そこで真知子と陽子は驚愕の事実を知る…
「ゆかさんのおっぱいがういてます!!」
「あんな重いのが……!!テン…じゃねぇ夕圭!!
お前まさか、そのウシ乳で春樹に毎日ちょっかい掛けてんじゃ!!」
夕圭は同性の嫉妬には慣れているのか、わざと陽子を向いて胸を持ち上げる。
「悔しかったら陽子もやってみるといいよ〜♪♪…出来ないとは思うけどね〜」
「うきーーっ!!!!」
怒りの余り飛びかかろうとする陽子を真知子は必死に止める。
「はなせ囲炉裏!!こいつ泣くまで殴ってやるんだ!!邪魔すんな!!!!」
「だめです!!けんかはだめです!!」
にやにやと笑う夕圭に真知子は予想外の一言を発する。
「あと10ねんです」
「…は?」
「あと10ねんたてばたれてます。そうなればわたしたちのかちです!!」
「お、おう…」
愛しい真知子にある種の予言をされた夕圭は、かなり落ち込んでいる。
「うぅっ…ひどいよ…真知ちゃん…」
しかし、次の瞬間
「!?」
突如真剣な顔付きへと変わる。
「ゆかさん?」
「あ、ごめんね。なんでもないよ〜」
「なんだよ…ん?『テンメンジャンの手が………暗号か!!……』」
「『敵の気配あり。用心せよ…XOジャンにも伝えないと』」
「『了解!!』」
突然黙りこんだ二人を真知子は不思議そうに見つめる。
「ふたりともどうしたんですか?」
「ん、なんでもねぇよ。そうだ囲炉裏、あたしが持って来た饅頭食っていいぞ」
「ではおさきです!!」
夕圭は意外そうに傍らの陽子を見る。
「真知ちゃん気遣うなんて見直したよ〜」
「んなんじゃねーよ。囲炉裏に何かあれば春樹が心配するだろ…それだけだ」
夕圭はそれには答えず、タオルを胸と腰に巻き陽子へ二枚タオルを投げて渡す。
「…でもこの気配には見覚えが……まさか……」
「気付いたみたいね。やはり只者じゃないとは思ってたけど。
ちょっと一人じゃ大変かな?でもね……」
「春くんは私が頂いていくわ」
動きやすい黒のボディスーツ姿の少女が不敵に笑った…
新醤油学園 青春編
「ASSAULT ARGEMT」
俺、解禁宣言。
今までGJ言えなくてウズウズしてたよ!
みんなGJGJGJGJGJ!!もひとつGJ!!
春くん微乳の表現詩的すぎだろ落ち着け落ち着けww
そしてヤンデレ(?)と黒のボディスーツ少女ktkr!!
黒のボディスーツといえばレザーのツナギでおへそどころか下腹部まで
ジッパーで開くようになってるアレですよね!?
そして何故かスカーフ巻いてるイメージww
>>334は自分のペースで投下すればいいと思うヨ
焦ったって仕方ないじゃない、職人だもの
みつを
中国チベット自治区ラサでは依然混乱が続いており―――
男「おいおいおい、おっかねぇな。中国。オリンピックできんのかよ」
女「なーんか、怪しいからねぇ。中国。こないだの毒ギョーザ事件、どうなったんだっけ結局」
男「んー……知らね。未解決じゃない?」
女「このまま迷宮入りだよきっと」
男「怖ェなオイ」
チベット亡命政府指導者のタライ・ラマ氏は―――
男「タライ?」
女「ドリフ?」
『国家主席と対話の機会を設け、解決に向けて尽力したい』カーン
『だめだコリャ!』
とのコメントを―――
男「ラマ本気だな」
女「これは一荒れくるかもよ……」ゴクリ
新ジャンル「タライ」
女「お、お腹がすいたら親切な人におにぎりを貰いなさいって言われたんだな!」
男「………はい」
女「あ、ありがとうなんだな!お礼に貼り絵をあげるんだな!」
男「こっ!これは!!あの山下画伯の作品じゃないか!まさか……!」
女「ありがとうなんだなー!」
男「早ッ!おい、待て!!お前のどこが裸なんだ!服着てるじゃないかー!!」
新ジャンル「ランニング少女」
女「……なんか男の部屋、イカ臭くない?」
男「ば、バカ言うなよ!そりゃあお前、イカ大好きなんだよ俺!ほら!スルメ!」
女「本当だ。イカ煎餅とかイカかまぼことかばっか。なんでこんなにイカばっかり……」
男「イカうめぇ!イカうめぇ!!」
女「………何か別の臭いをイカで誤魔化してる、とかじゃないんだ?」
男「ゴふっ」
女「吹くな!汚い!!」
男「す、すすすすsすまん。で、ででででもお前も悪いんだぜ?何根も葉もないこと言っちゃってコイツゥー」
女「(ウゼェ……)とにかく、顔に張り付いたゲソ取りたいから。ティッシュ」
男「あ、ハイハイ」
女「男。この箱、空だけど」
男「え?マジ?使いすぎたか」
女「使いすぎた?」
男「へーくっしょぉ!!花粉症でな!杉花粉死ね!氏ねじゃなくて死ね!」
女「その割りに鼻、かぶれてないね」
男「洟かんでも荒れない体質なんだ」
女「無理あるだろ。それと、ゴミ箱。カッサカサのがいっぱい入ってるんですけど」
男「……………………………」
女「一週間我慢してからしようって言ったの、誰だっけ?」
男「………ごめんなさい」
新ジャンル「イカ」
女「男、男」
男「ん?どうした女」
女「突然ですまないが、私は君のような男とはもうやってられない。別れよう」
男「んー?あれ、俺たち付き合ってたっけ」
女「そうだろう。だがもう決めt……ええー!?ちょ、ちょっと待て!
ちゃんと私たちは付き合っていたじゃないか!
クリスマスは裸リボンで私の処女をプレゼントしたし、
正月には書初めプレイで性的な意味ではねつきをして
私の色んな恥ずかしいところに筆で悪戯したのを忘れたか!
バレンタインは禁断のワカメチョコでウマウマだったし
ホワイトデーはもちろん君の白濁で頭の中まで真っ白にしてくれたのに!!」
男「はっはっは。嘘ウソ。しかしお前、騙そうとして逆に騙される辺りまだまだ……」
ざわ……ざわ……
ざわ………ざわ………
男「え、エイプリルフールですよ!やだなぁ、エイプリルフールですよぉお!!?」
女「男、君もまだまだだな!おそろいだ!!」
男「お前は恥ずかしくないのか!?」
女「はっはっは。すごく恥ずかしい!」
新ジャンル「エイプリルクール」
彼女の最も古い記憶は、幼い頃住んでいた屋敷の近くにあった、花畑の中だった。
いったいいつのことだったろうか、まだ彼女が姫君でいるのを許されていた時代の話である。
その頃の彼女は今名乗っているようないかめしい名前ではなく、
もっと柔らかな、女の子らしい名前で呼ばれていたっけ。
よく晴れた日には、大好きな母親と、大好きな愛猫と一緒にピクニックに出かける。
桃色の花にじゃれついて、花粉が鼻についてくしゃみをする猫を抱きかかえて玉のように笑い、
とびきり綺麗な花を摘んで、冠を作って母の頭にかぶせてあげた。
もちろん、自分の頭には母の作った花の冠だ。
毎日綺麗な服を着て、メイドや執事にわがままを言って、猫と一緒に窓辺で眠って、母の胸に顔を埋めて。
それは暖かで、優しくて、陽だまりのような、柔らかな想い出――――――。
―――その安息が消えるのは早かった。
まるで真冬に咲いたダンデライオンの花が枯れるように。
彼女はある日、母親や屋敷や、花や猫や―――『姫君』であることから引き離されることになる。
槍術の達人と世間で評される仙人の元へ、知らないうちに弟子入りさせられていたのだ。
高い高い切り立った山の上に、人とも枯れ木ともつかぬ老人と二人。
それはまだ少女であった彼女にとって、龍の巣に取り残されるのと大差ない恐怖だった。
王の姦計、あるいはひとかけらの慈悲だったのかも知れない。
父は、将来彼女を『勇者』として殺すことを既に決定していたのだ。
そもそも彼女と母親が王城ではなく、郊外の屋敷に住んでいたのは彼女の弟が生まれていたからである。
弟が生まれたことにより女性である彼女が王位を継ぐことはなくなり、
また妾の子であるが故に城の人間から疎まれ、半ば追放されるような形で郊外へ移り住んでいたのだ。
それでも、子供の自分にはそんなことは関係なかったし、
氷のように冷たい目をした父がいる王城は広くて寒く、暗く、彼女は大嫌いだった。
父は王として決して有能な人間ではなかったために、ますます彼女を疎ましく思っていたのだろう。
妾に生まれた女の赤子など王権にとって邪魔でしかない。
それでも下手に扱おうものなら、古蛇のように権限を狙う家臣たちにとって絶好の口実となってしまう。
気が付けば王権は虫食いだらけ、なんて、邪魔どころか災厄の類ではないか。
………それに何より、彼女が生まれ持つ失われた筈の能力こそが王の最大の気障りだった。
孤独の王家の、闇の力。
それは神代の時代、魔王侵攻の折に彼らが力を手にしようともがいた傷跡ともいうべき力だった。
かつては畏敬の対象として崇められたそれも、時代が変われば異形の怪物でしかない。
どうにかして国外へ追放し、『なかったこと』にしなければ―――と。
それを、彼女は理解できる。
こんなもの、人の世に必要だとはとても思えない。それは父とまったく同じ意見だからだ。
だから、彼女は恨まなかった。
自分を疎む父を、自分を謀った父を、自分を追放した父を、怨嗟の目で見たりはしなかった。
だが。
―――土色をした細い手が、
あれは。
―――彼女の頬を撫でて、
何の冗談だ。
『立派になって……わたしの、フレイア―――』
師匠の元に弟子入りして数年後、勇者選定を受けるため故郷に戻った彼女を待っていたのは、
変わり果てた母と変わらない父王の眼差しだった。
忌み子を産んだ妾は王には要らず。関係は悪しき過去として断ち切られ、使用人すらろくにいない辺境の屋敷に
一人捨て置かれ。病を抱えた身体に充分な看病もせず、まるで、死こそ望むかのように。ああそれが貴様の望ん
だ結末かそんな仕打ちを、、するほどにあたしたちは罪深かったのか否いな其れは貴様こそが貴様こそが貴様こそ
が受けるべき傷傷傷この槍を以って貴様が持つ。よう仕向けたこの神の雷槌を以ってして貴様の、心臓を串刺し
にいや其れでは足りぬ片手を雷槌で片手を獄炎で縫い付けてゆっくりとゆっくりと薄皮一枚一枚を玉葱の皮を剥
ぐように切り刻みすり潰し焼いた塩を揉みこんで喉が枯れるまで懺悔しろ謝罪しろ悔恨に絶望しろしかし許さぬ
仕出かした大罪に慄きながら泣き叫び芋虫のように這い蹲り死ね死ね死ね死ね死んで償え償え償いはあたしのこ
の手で下す下す下して下して殺す殺す殺す殺す殺す殺して殺して殺して殺して殺してやる――――――!!!!
『契約執行――――――!!!!』
生まれたのは殺意。
それを、初めて自分の意志で解放した。
そしてそれがそのまま、彼女の目的となった。
無垢なる少女を魔への贄として、彼女は疾走した。
「殺………して、や……る………」
「………なんつう寝言ダ、お前。本当に女カ?」
ばち、と目を見開く。
一瞬にして脳味噌の覚醒を終え、同時に、安物のシーツを跳ね飛ばして身を起こした。
高速で呪文詠唱を終え虚空から愛槍を召喚し、暗闇に向けて突きつける。
ジジジジ……と帯電する神槍の瞬きに照らされて、安宿の部屋の一角に人影が浮かび上がっていた。
見知った姿は相変わらず。黒衣を纏った姿は周囲の闇に溶け込んで輪郭がはっきりしない。
そして違わず、正体の方もはっきりしない男だった。
彼女もこいつとの付き合いは勇者に選定されて以来となるが、どうにも掴み所のない性分は苦手である。
これで彼女と同じ『勇者』だというのだから聖堂教会も何を考えているのかわからない。
「………お前か、レイジュ・ランディス」
男のような言葉使いは彼女の特徴だ。始めの頃は
意識して使っていたこの口調も、今ではすっかり地になってしまっている。
「はいはい、俺ですよっト。姐さん、いい加減俺が来るたび槍突きつけるのやめてくれなイ?」
「お前が毎回妙な時間に来るからだ。それと姐さんって呼ぶな」
「よう、マリアちゃん。相変わらず美人だネェ」
「にゃー」
「マリアに触るな」
バチッ、と槍に伝わる電気を弾けさせる。
レイジュはハイハイと肩をすくめた。
「それで、何の用だ」
「ン?使命の伝達だヨ。まったく、大聖城の人間は人使いが荒いったらないんだかラ」
―――伝達だって?
およそ勇者の仕事とは思えない。子供の使いじゃあるまいし、まるっきりパシリではないか。
彼女はため息をついた。いちいち問いたださないのは、この男について
いくら詮索しようとも無駄だということがわかっているからだ。
一緒に組んで使命を遂行したこともあるから余計にわかる。『わからない』ということが。
飄々とした自由人であるくせに、ある時は冷徹な殺し屋、またある時は使い走りの伝達屋。
その全てを、この男はまったく苦もなく受け入れているように思う。
不満はないのか、と聞けば、あっけらかんとして無いと答えるだろう。
まあ、いい。レイジュのことより今は使命だ。
「で?今回は何をすればいい?」
「久しぶりの大物だヨ。場所はラダカナ、牙の森。
――――――ドラゴン退治ダ」
ジョンが教会の扉を開いたのは、結局町に入ってから二日目。
それも日が傾き始めてからのことだった。
診療所で薬を売ってお金を稼ぐのが最優先事項だったので、
そもそも教会に寄るのをすっかり忘れていたのだ。
町に入ったとき、教会に立ち寄るのは勇者の義務である。
表向きは祈り、祝福を受けるためだが、その実、聖堂教会が勇者の動向を把握するためだった。
もっとも、それを込みであっての勇者なのだから文句は言っていられない。
性分として、リューマあたりは嫌がりそうだが。
「ビサレタの町へようこそ、勇者様。私はビサレタ教会で神官を
勤めさせていただいておりますワーニュと申します。お会いできて光栄です」
ビサレタ教会の神官は素朴な印象を受ける恰幅のいい男だった。
喋るたび、たっぷりとたくわえた口髭がもそもそと揺れる。
「こちらこそ。本当は昨日のうちに到着はしていたんですけど、少し他の用事がありまして」
「心得ておりますとも。さぞ、大変だったでしょう」
ジョンがはっきりと診療所でアルバイトをしていたと言わないのは訳がある。
勇者は、原則的にお金を稼ぐことを禁じられているためだ。
社会的に神職者と同じか、それ以上に特殊な立場になる勇者はまず、
全ての行動を慈善に由来するものとして行わなければならない。
たとえば、『薬が足りなくて困っていたようだから親切心で調合した』という風に。
そこに報酬を求めてはならない、それが勇者なのだ。
その代わり、教会や国の施設は無料で利用することができる。
だから、別にお金が無くても困らないシステムにはなっている―――のだが。
無論、それは表向きも表向き。お金が無くては普通の店で買いものもできないし、
十分な装備を揃えるのもままならない。そこで勇者としてではなく一個人としてならば、
おおよそどんな仕事でも引き受けてもいいことになっている。
身分を明かさなければたとえ一日賭博場にいても問題はないのだ。
………だから、公の立場にあるべき神官が『心得ている』と言ったことに対して、
ジョンは少し訝しげに思った。
「え?」
「しかし、噂には聞いておりましたがこうしてお目にかかるとまた違うものですな。
失礼ながら、男性と見まがうばかりの凛々しい麗人とのことでしたのに、同僚はなにを言っているのやら。
とても歴戦の槍使いとは思えないほど可愛らしい―――ほ、これは無礼が過ぎました」
「はい?」
楽しげな神官と裏腹に、ジョンは何の話かわからない。
槍使い?ジョンの“霊拳”は得物を必要としない徒手空拳だ。
それ以前に、ジョンが拳法家でもあることを知るものは聖堂教会にはほとんどいないはず。
「それに、その強さも噂以上のようだ。あの暴れ竜をして目立った汚れひとつないとは―――」
「ま、待ってください!」
また訳のわからない話が出てきて、ジョンはたまらず待ったをかけた。
暴れ竜?なんの話だ?
「は?牙の森のグリーンドラゴンを退治するという使命を掲げておいでになったのでしょう?」
「………………………ボクが?」
ジョンと神官はお互い目を瞬かせた。
が、すぐに人違いだと悟る。おそらくはこの町の近くにドラゴンが棲む森があって、
そのドラゴンを退治するようある勇者に使命が下ったのだろう。
勇者なんてそうそうお目にかかれるものでもないから、この神官はジョンをその勇者だと勘違いしたのだ。
「も、申し訳ない!勇者さまが偶然この町においでになっているとは思わず、つい」
それはいい。それより、さっきの話だ。
「すみません、この町にE.D.E.N.はありますか?」
「え、ええ―――情報局の施設が建てられるほど大きな町でもないので、
この奥に。といっても、町の住人も私もあまり利用しないので埃をかぶっていますが」
「お借りします」
ジョンはE.D.E.N.を起動すると、すぐに勇者権限を使ってレベルをフルまで引き上げた。
検索事項は『勇者』。すぐに現れる最新の情報―――ヒロトやジョン、リューマといった勇者たちのデータだ。
確認されている現在地や健康状態、外見の精密画像、そして下された指名の数々―――あった。
「牙の森、グリーンドラゴンの討伐―――これか……!」
男性と見まがうばかりの麗人とくれば当てはまる勇者は一人だけだ。
ヒロトと同じ、魔獣退治の専門家。ヘルハウンドの群が棲むマザドゥの森に単身挑み、
ヌシたる地獄の番犬ケルベロスを討ち取った英雄である。
その名は、ブレイズ。
――――――ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシアといった。
ジョンは結局、祝福の言葉も受けずに大急ぎで宿に戻ると、
すぐにヒロトたちが取っている部屋のドアを叩いた。
「ヒロトさん、ちょっいいですか」
返事を待たずにドアを開ける。
中では、ローラとリューがこっそりビスケットを食べていた。
中途半端に腰をあげた体勢のまま目を丸くしているローラとリューには目もくれず、
ジョンはきょろきょろと部屋の中を見回した。
………いない。
「二人とも、―――お菓子は別にいいですから!ヒロトさんはどこへ!?」
「あ、そのだな。これは、別に買い食いとかじゃなくて。バ、バイトの」
「ヒロトさんは!どこに行ったんですか!?」
わたわたとしている二人に一喝する。
ローラもリューも、その様子で何か尋常ではないことが起きたのだと気付いたのだろう。
ビスケットの袋を荷物の中に放り込むと、ぷるぷると首を振った。
「いえ、まだ帰ってきていませんが」
「帰ってきてない?」
「ああ。役所でグリーンドラゴンの退治を依頼されたとかで、朝から森に。
ヤツのことだからまた面倒くさい回り道をしているのではないか?」
………それならなんでリューがここにいるのかとか、そういう質問はあと回しだ。
嫌な予感が当たった。教会で『暴れ竜』と言っていたから、
ヒロトが首を突っ込んでいる可能性は十二分にあったのだが―――。
……また面倒なことになった。どうも最近、勇者に縁があって困る。しかも好戦的な勇者にだ。
「勇者?」
「おい、なんで勇者が?」
ジョンはこめかみを押さえたまま、事情を説明した。
教会はヒロトがドラゴンの事件に手を出していることを知らない。
役所からの正式な依頼ならともかく、ヒロトはおそらく身分を隠し、
アルバイトの一環として仕事を引き受けたのだ。
そこに運悪く、教会の使命が重なってしまった―――本当に、
運が悪いとしか形容しがたい。いったいどんな確立なのだ、それは!?
「ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシア………そう、あの娘が……」
「知っているのか、ローラ」
ローラはどこか寂しそうにこくん、と頷いた。
ブレイズはローラと同じ一国の第一王女だ。
お互い将来は国を継いで民の上に立つべき存在であり、幼い頃より
王家の集会ではよく顔を合わせたのだという。
「おい、それがなんで勇者なんぞをやっているのだ?」
勇者とは使命を終えるまで自分の国にも帰ることができない世から切り離された存在。
そうでなくても長く、過酷な旅に耐えなければならないのだ。
勇者に“選定”するなど、とても姫君に対する仕打ちとは思えなかった。
「………あの娘は正妻の子ではなかった。そして、後に正妻、王女が男子を産んだ……
と、ここまで言えばわかりますか?」
そう。ジャルシア第一王子の誕生により、彼女の立場は急落する。
ただでさえジャルシアは古いしきたりを色濃く残す閉鎖的な国だ。
女性が国の頂点に立つかもしれないということでただでさえ風当たりの強かった立場が、
男子が生まれたことでとうとう崩れ落ちたのである。
だが仮にも王女。王族を国から追い出すのはそうそう簡単なことではない―――例外を除いて。
「ジャルシア王は王女を勇者として世界に差し出したことで、聖堂教会の信頼を得、
さらに邪魔者の排除を成功させた。……その真意はどうあれ、
世間から見れば献身的に見えるのでしょうね、身内を差し出すというのは」
「―――だが、たまったものではないだろうな。その、ブレイズとやらに言わせれば」
「そう、だからこそかの勇者は他の誰より聖堂教会から下された使命を忠実に実行する。
遂行し、そして凱旋を果たすために」
そう締めくくられた。
「………………………………」
一同に沈黙が訪れる。
それは、また事態が悪いほうへ傾いたことを意味していた。
ブレイズは決して使命の遂行を諦めたりはしないだろう。だがそれはヒロトも同じだ。
グリーンドラゴンを必殺に掛かるブレイズを黙って見過ごすはずが無い。
そうなれば非常にまずい事態が待っている。
温泉街クシャスでリューマと出くわした時よりある意味、遥かに悪い。
今回は流石に故郷に由来する因縁はないとはいえ、相手はリューマのような不良ではなく、
冷徹に獲物を狩る魔獣殺しの勇者なのだ。話が通じるとはとても思えない。
さらに最悪なのは今回、ブレイズの背後には聖堂教会が直接絡んでいるということである。
使命を果たすために派遣された勇者の邪魔をするということは、
つまり民衆を助けるのを邪魔するということであり、ひいては聖堂教会に楯突くということに繋がる。
聖堂教会を敵に回す―――世界最高権力を持つ組織を、たったそれだけで―――。
「以前言っていた、聖堂教会との対決……図らずもそれを実行してしまうということか?」
「………冗談じゃありませんわ。ヒロト様だって単身で聖堂教会と衝突しようなんて思わなかったでしょう?
世界を相手にたった一人で立ち向かうなんて―――」
「おや、誰が一人だ?我はどうあろうとヒロトの傍らにつく。
聖堂教会とやらを根こそぎにするのにいささかの躊躇もあるものか。
我が何者か、今一度世界に問うてみるのも一興やも知れぬ」
「………リューさん。ジョークに聞こえない冗談はやめてください」
リューの悪趣味な冗句に眉をしかめる。それは第二次魔王侵攻の勃発に他ならない。
ヒロトの思う世界とは真逆の時代の到来である。
「で、それを防ぐにはどうすればよいのだ?」
口元を吊り上げて不敵な笑みを浮かべていたリューが一転して真面目な顔になる。
ジョンは少し考え、口を開いた。
「まず必要なのはヒロトさんに早く帰還してもらうことです。
ヒロトさんとブレイズ姫を会わせてはいけない。これは前提にあるといってもいいでしょう」
そう、ヒロトとブレイズを接触させては衝突はほぼ間違いなくなってしまう。
ヒロトはお世辞にも説得が得意なほうではないし、噂を聞く限り、ブレイズもそうだろう。
戦い自体はそんなに好きではないが、目的の前に立ちはだかるなら交戦もやむなしというタイプだ。
特にブレイズは相手の実力が実力なので容赦はしていられなくなる。そうなったら、
いかにヒロトといえども剣を抜かずにブレイズを制することは難しいに違いない。
「そして、ブレイズ姫に下った使命をどうにかして取り下げさせること。
これができればブレイズ姫はグリーンドラゴンを狙う理由が消滅し、
牙の森から撤退するでしょう。ヒロトさんと揉めることもない」
「………そんなことができるんですの?」
「おそらくは。ドラゴン掃討を申請した教会に事情を説明して―――もちろん、
ヒロトさんとブレイズ姫がぶつかる可能性を上げるわけじゃなく、
ドラゴンの無害化を説明するわけですが―――そして、E.D.E.N.を通じてセントレイ・ピアラに
使命の取り下げを依頼するんです。そうすれば、貴重な勇者を用も無いところに
わざわざ派遣するなんていう無駄なことはしないでしょうから、
うまくいけばブレイズ姫は牙の森にくることすらなくなるというわけです」
なるほど、と二人は頷いた。
確かにそれなら最善だろう。ヒロトのことだ。ドラゴンの沈静化に
失敗するということはまずありえない。リューにヘルプがないということは、
逆にリューの手を借りるまでもないということだろうからだ。
………それはそれで複雑なリューである。
「しかしセントレイ・ピアラとは………随分話が大きくなりますわね」
「仕方ありません。それだけのことですから」
セントレイ・ピアラ。
通称『大聖城』は聖教国ナルヴィタートに聳え立つ聖堂教会の総本山だ。
ヒロトを世界の敵にしないためには、そんな場所に直接アクセスする必要があるらしい。
「その前に―――リューさん、ヒロトさんに連絡は取れませんか?」
「いや、念波を繋ぐには眷属である必要がある。
我とヒロトは共に旅して長いといっても契りを交わした仲ではないのでな」
「処女ですものね」
「貴様もだろうが!!だいたい、『それ』だけが方法というわけではないわ!!
―――ま、まぁしかし我はヒロトが望むのであればならやぶさかではなく」
「お、戻ってたのか」
ヒロトがひょこっと頭を出した。
なんというタイミング。リューの顔が真っ赤に染まり、クセっ毛がピンピンと逆立つ。
「わきゃぁぁぁあああ!!」
「リュー、うるさい」
ヒロトはジトっとした半目でリューをあしらうと、ジョンに顔を向けて背中で眠りこけているリオルを顎で指した。
「ジョン、リオルを診てやってくれるか。リオルには随分頑張ってもらったから」
「リオル?」
見れば、何が起きたのか。リオルはぼろぼろであり、傷だらけなのだった。
一瞬、ジョンの顔色が変わる。ヒロトのこともブレイズのことも吹き飛ぶほどに。
「リオル!」
「寝てるだけだ。無茶をさせて悪かった」
ヒロトはリオルをベッドに寝かせると、ジョンに頭を下げた。
ジョンは少しだけ複雑そうな顔をしたが、やがて首を振った。
ヒロトのことだ。何があったのかはジョンは知らないが、きっとリオルの意志を汲んでのことなのだろう。
―――事情を聞くのはあとでいい。それより、今は優先させなければならないことがある。
「ヒロトさん、グリーンドラゴンは」
「リューたちから聞いたのか?大丈夫だ。リオルのおかげでちゃんと鎮めることができた」
「……なら、早く。教会に報告に行ってください」
ジョンはちらりとリオルを見た。
むにゃむにゃと何事か寝言を呟いているリオル。
よかった。致命的な損傷はない。おそらくはリオル自身が焼いて塞いだのだろう爪痕は
二、三日では回復できないだろうが、そのほかは手持ちの医療キットでも修理できる。
しかし、それでも楽観はできなかった。眠っているのは活動に充分な魔力を維持できていないからだ。
胸に埋め込まれている賢者の石の内蔵魔力が底をついたとき、義体は完全に機能を停止する。
それはリオレイアの魂を保管することもできなくなるということを意味していた。
そうなれば、そこにあるのはただの木偶人形と化すだろう。
「いや、先にリオルを回復してやってくれ。報告は明日でもいいだろう。
……って、ジョン。報告に行くのは教会じゃないぞ。俺が仕事を引き受けたのは役所の方で―――」
「いえ、教会で合っています。この際お金はどうとでもなるでしょう。
それより、勇者ヒロトがドラゴンを鎮めたとセントレイ・ピアラに伝えなければ」
「………………………」
真剣なジョンの眼に、ヒロトは何かが起きたのだと悟ったのか。
しばらく無言でジョンの目を見つめ返し、口を真一文字に結んで、―――頷いた。
「わかった。ローラ、リュー。一緒に来てくれ。事情は知っているな?説明、頼む」
「え、ええ」
「うむ」
「ジョン。リオルの回復、頼んだ。本当によくやってくれたから」
「そっちの話も、あとでお願いしますね」
ヒロトは頷いて、きびすを返した。
そのあとに、リューとローラも続く。
ローラだけでなくリューにも教会の付き添いに頼んだのは、
きっと魔力補充をしなければならないジョンとリオルへの配慮だろう。
「すみませんリオル。今日はちょっと手っ取り早く済ませてしまいます」
魔力切れで寝息を立てているリューに一応、一言謝っておく。
しかし、動けない相手を一方的に抱くなど、ジョンは本来苦手なのだが。
………何度言えばわかるんですかね、リオル?
「…………勇者ブレイズか。確かに、良くないな」
ヒロトは苦虫を噛み潰したように顔をしかめた。
実を言うと、ヒロトは以前に一度彼女に会ったことがあるのだ。
ヒロトがまだ確たる目的を持たず、聖堂教会から下される使命のままに魔獣を掃討していた頃、
訪れたある都市の大聖堂にて偶然居合わせたのである。
話などはせずお互い、お互いを認識しただけで目も合わせることはなかったが、
それでも、その狼のような気配からブレイズが戦士としてどんな人間なのかはだいたい知ることができた。
ブレイズは無駄な戦いはしない。その代わり、敵となれば決して容赦はしないに違いない。
もし彼女と敵対することがあったなら、きっとそれは命のやりとりと伴うものになるだろう、と―――。
「………わかっているなら、ヒロト様。決して戦おうなんて思わないでくださいね。
重ねて言いますが、今、聖堂教会を敵に回していいことなんてこれっぽっちもないんですから」
「わかってる。俺だってクシャスで説教されたことは忘れてないさ。
そんな無茶はしない―――けど、だからってゾーラを見捨てる手はないぞ」
「そのためにも、とっとと使命とやらを取り下げさせねばならんのだろう?」
ヒロトは頷きもせず、その蒼い鎧に紅のマントを羽織り翻した。
それは勇者となった者が“選定”の際、聖皇ラルゲリュウスから賜る勇者の証である。
聖堂教会の十字紋様を背中に刻む英雄のマント。
普段滅多に羽織ることのないそれを纏うということは今この時、
教会の扉を開けるのは他の誰でもない勇者ヒロトであるということの証であり、
即ち正式な勇者の訪問ということに他ならないのだ。
「俺は翼と稲妻の国ラルティーグにより“選定”を受けた勇者ヒガシ・ヒロト。
ビサレタ教会の神官殿に用あって参上した。もしおられるのなら、話がしたい」
ヒロトは教会の扉を開けると、よく通る声で口上を述べた。
ローラとリューが驚いて思わず顔を見合わせる。こんな、『勇者らしい』ヒロトは見たことがなかったからだ。
ビサレタ教会の神官はかわいそうに、もっと仰天していた。
驚きのあまり、教壇に並べていたボードゲームごとひっくりかえってしまったほどだ。
無理もない。勇者なんて滅多にお目にかかれるものでもないのに、
大聖堂からの通達で勇者が訪問することが決定し、待っていたらやってきたのは別の勇者。
それだけでも充分すぎる偶然の上に今度はこの名乗りである。
神官の寿命も縮まってしまうというものだろう。
「勇者ヒロト―――あ、貴方が。なんと、少々お待ちください、今すぐ祝福の法典を用意しますので」
「いや、その前にこちらの話を聞いてくれ。勇者ブレイズに下されたドラゴン退治の使命を、
ただちに取り下げるよう手配して欲しい」
「ド、ドラゴン………?いえ、しかし……」
「グリーンドラゴン・ゾーラは既に鎮めた。牙の森に入っても、もう魔獣に襲われることは無い」
きっぱりと言うヒロトに、神官はいまだ目を白黒させている。
が、疑う余地もない。勇者ヒロトといえば『はじまりの勇者』に並ぶ実績を持つ英雄中の英雄だ。
そのヒロトが鎮めたというのなら、それは他の何者が言うよりも信じられる言葉である。
「ブレイズが来ることはない―――だから」
「は、はい。しかし申請は『聖堂』を通じてしか『大聖城』に届かないようになっておりまして、
今から手配しても、届くのは明日以降になるかと―――」
「なら、俺が『聖堂』まで届けよう。急いで欲しい」
「は、はいっ!」
神官がわたわたと奥に駆け込んでいく。
「……なんだか申し訳ない気もしますわね」
その背中を見送って、ローラがポツリと呟いた。
ヒロトについてきた謎の少女二人にツッコむ余裕すらなかったのだ。
それほどの『勇者』ヒロトの威圧感を受けた唯人は彼くらいのものだろう。
事情を説明せずに急かすには仕方ないとはいえ、憐れといえば憐れである。
「………ところでヒロトよ。『聖堂』とはなんだ?『大聖城』とやらとは違うのか」
小首を傾げたリューに、ヒロトはふぅ、と張り詰めさせていた威圧を緩めて振り返った。
「ああ、『聖堂』っていうのは各国にある聖堂教会の活動拠点のことだ。
総本山がナルヴィタートの『大聖城』セントレイ・ピアラ、各国に散らばって『聖堂』、
さらに各地方に『教会』といった具合になっていく。
だいたい『聖堂』が置かれているのはその国の王都だから――――――」
ヒロトは、そこで言葉を切った。そして歯噛みする。
「しまった、そうか失念していた……!」
「―――そうですわ!転移魔法陣……!」
ローラも声をあげた。
転移魔法陣。
それは文字通り、転移魔法用の魔法陣である。
魔法陣を起動することにより、どんなに距離が離れていようとも、
同型の魔法陣が描かれている場所に一瞬にして使用者を転送してしまう。
普段は起動されることなく『聖堂』の模様と化しているが、転移用魔法陣は各国の『聖堂』を繋いでおり、
災害時などの緊急時、王族の避難はこれによって行われる。
また、要人の訪問に危険が予想される場合、至急その地方を訪れなければならない場合も
特例として転移魔法陣を使用することが許される。
―――そして、それは勇者召喚にも当てはまるのだ。
このラダカナ国の王都はディカ。ここビサレタの、牙の森を挟んで隣にあたる。
ブレイズは何より使命の遂行を目的とする勇者だ。
使命が下りたら、何より優先してドラゴン討伐に向かうだろう。
それに転移魔法陣を使わない理由はない。―――これは、非常に、まずい。
「リュー、クレイドラゴンの召喚を頼む。申請書を受け取り次第すぐに飛ばしてくれ。
……それでも間に合うかは、正直わからない」
ぎり、とヒロトは奥歯を噛み締めた。
急いても仕方がないことはわかる。できることは待つ以外にはない。
今、神父は大急ぎでペンを走らせていることだろう。
――――――それが、じりじりと肌を焼くほどに、長く感じられた。
………………………。
………………。
………。
……耳元で全身の血潮が逆流する音が聞こえた。
強風の中、裸で立っているような、どこからが自分の身体でどこまでが外界なのかわからなくなり、
個という概念が白く塗りつぶされるような感覚に意識が溶かされる。
まぶたを透過するような強烈な閃光が粒子となって自分という存在を分解し、
そしてまた構成しているのか。
足元が消滅したかのような、空高く放り投げられたような浮遊感のあと、
彼女はふっ、と己の身体に重力が戻ってきたのを感じていた。
――――――ヴヴゥゥゥ……ン……。
転移魔法は何度経験しても慣れないものだ。
ブレイズは襲ってくる『召喚酔い』に顔をしかめながらそう思った。
といっても、これでも随分慣れた方だ。初めてこれを体験したときは胃の中のものを戻してしまったから。
到着は一瞬でも動けるまでに丸一日費やしたほどである。
「ようこそ、ラダカナへ。勇者ブレイズ様」
出迎えの神官たちがうやうやしく礼をする。ブレイズは重い頭を振りながら、うん、と頷くだけに留まった。
今回の使命はドラゴン退治である。
ドラゴン―――ブレイズが今までに戦ったことのない上位魔族だ。
厳しい戦いになるだろう。最悪、またアレを使わなければならないかもしれない。
そう考えると気が重い。しかし、裏を返せばこれは聖堂教会に対する絶好のポイント稼ぎの機会なのだった。
なら―――何があってもここは、しくじるわけにはいかない。
「それでは、ご武運を」
簡単な祝福を受け、ブレイズは蒼髪を風になびかせてドラクルーに跨った。
馬よりも体力は劣るが、馬よりも速く走るこの亜竜は短距離の移動に向いている。
ブレイズはドラクルーの手綱を巧みに操作し、丘の彼方に見える
黒く大きな影―――凶暴なドラゴンが巣食う牙の森を見据えた。
ふぅ、と息をつき、
「――――――行くぞッ!!」
「KCOCOCOCOCOCOッッ!」
鞭を一閃させる。
ドラクルーは大きくいななき、そして疾走を開始した。
槍姫来たりて〜新ジャンル「騎士娘」英雄伝〜 完
槍子キターーーーーーーーーーーーーーー!!
もうアナタ解禁されすぎのGJ!
目が覚めたよコノヤロウww
続きを正座してwktkで待つ!
タイトル付けたままだった..orz
落ち着け俺
勝手ながら代理投下させていただきました、でもこの感じだと
もう少し待ってたらよかったのね...解禁オメ
解禁オメ
ブレイズ参戦かぁ
あと本編に絡んでない勇者は誰だっけ
二人きりの部屋。抱きしめる兄のぬくもりを感じ、鼓動を聞いているうちに青山春香は気持ちが落ち着きつつあることを感じていた。
ルカ「ハルにハグしてもらうの久しぶりかも…。えへへへへ。」
春「そうだな。お前が泣いてた度にやってたな。…これでルカが元気になるなら、これから、いつでもやってやるさ。」
ルカ「うん、ハル…ありがと。えへへへへへへ(すりすり)。」
春「お、おいおい。甘えんぼな所は相変わらずだな…。落ち着いたなら、そろそろ離れろ。」
ちょっぴり思考の暗黒面に落ちかけていたルカ。しかし現金なもので、今現在はピンク色の理力を放ちまくっている。
もっとも、幸福な時間など、そう長く続くものではない。
真「おまんじゅ、おまんじゅ………って。え、ぇぇぇぇえええ?」
一方、露天風呂にて…。
「たぁーーーーーーっ!!」
「はっ!!やぁ!」
黒づくめの襲撃者の一撃をトウバンジャンが捌いているその脇、テンメンジャンは援護のタイミングを計っていた。
ひとしきりの打ち合いが終わり、両者が間合いを取った瞬間を狙って彼女は投擲する。
飛翔体はヘアシャンプー。…上手くいけば、襲撃者の視界を殺せる。…標的はたやすく回避するが、そこに再度肉薄するトウバンジャン。
格闘戦を得意とする彼女と互角な辺り、やはり只者ではないのだろう。
甜『飛び道具では大した効果はない…か。後ろを取って、トウバンジャンと挟撃する。』
そして、狙った位置の半分近くまで達したところで、事態をさらに混乱させる大声。
真「あ〜〜〜〜〜〜〜!!はるくんとるかさんがだきあってる〜〜〜〜〜!」
「「「な、なんだって〜〜〜〜〜〜〜!?」」」
ひとしきり叫んだ後、我に返るテンメンジャン。
甜『マズイ。結構、気をとられた。…凄い隙が出来てた筈。』
しかし視線を戻した先に襲撃者の姿はなく、…更には相方トウバンジャンの姿さえも無かった。
豆「春樹ぃぃぃぃ!!!何してる!!?」
?「ルカ〜〜〜!!貴女、やり過ぎよ!!!」
…どうやら二人とも、ここでの戦いを放棄して青山の下に向かったようだ。
そして、彼女も春樹の下にたどり着いたとき、彼は妹に抱きつかれながら、4人の少女にタコ殴りにされていた。
最初から残っていたルカに第一発見者の囲炉裏。加えてトウバンジャンに例の襲撃者、挙句いつの間にか戻ってきたXOジャンまで居たりする。
ルカ「ん〜〜〜〜。ハルぅ(すりすり)。」
豆「春樹〜〜〜〜!!!あたしという者がありながら!!!あたしの裸じゃ不満か!!!!?(ぼかすか)」
真「ふ、ふえぇぇぇぇん。はるくんのうわきものぉぉぉぉ!!!!(ぽかぽか)」
XO「……春樹さん。浮気者には、お仕置き(ぎゅ〜〜〜)。」
?「春くんの馬鹿ぁ!!浮気者ぉぉ!!!(げしげし)」
ちょっぴり意識が飛びかけているが、何とか持っている春樹。完全に気を失う前に、事態沈静と原因解明の為の叫び声を上げる。
春「ちょ、ちょっとお前ら落ち着け!!ルカ!とりあえず離れてくれ!!
豆田!!お前のおっぱいは十分に…もとい!!あれは事故だ!!許せ!!! 囲炉裏!!晩飯分けるから泣き止め!!!
貴子ちゃん!!抓るのやめて!地味に痛い!! あと理奈!!何でお前がここに居る!!!?」
「「「「「…え?」」」」」
?「あは、あはははは。ち、違うってば〜。き、きっと他人の空似ってヤツよ。そう、私の名は初代XOジャン!!!」
汗だくになりつつ誤魔化す黒尽くめの少女。黒のレザースーツに口元を覆った黒のマフラー。
ポーズをとりながら名乗りを上げる彼女に冷ややかな目を向けながら、春樹は口を開く。
春「初代でも5代目でもいいが、お前、何て格好してるんだ?なんの真似かは知らんが、まさかコスプレ好きだったとは。
しかもXOジャンって…。中華調味料かよ?もっとマシな名前なかったのか?」
?「………はい?」
春樹、天然鈍感男ゆえ、事態をまったく把握できていない。しかし、突っ込み体質の彼にすれば不可解な彼女の格好は絶好の標的である。
春「そもそもバイクにも乗らないのに革スーツって何だよ?戦隊モノに憧れてるなら、黒の全身タイツでも良いんじゃないか?
いや、それでは仮面ラ○ダーの雑魚的と被るか…。まぁともかく今のお前はシ○ッカーの戦闘員以下だ。」
?『ふ、ふぇぇぇぇん。春くんのお説教モード、はじまっちゃった…。しかも吐いてる毒、当社比で8割増しだよぉ…。』
春樹の突っ込み(もしくは駄目出し)の嵐に戦慄を覚える他3名。
甜『い、言えない…。絶対に言えない…。』
豆『あ、あたしら生徒会メンバーが【四天王】なんて名乗ってるなんて、
XO『…こんな蔑みと憐れみを伴った目で見られる。………耐えられない。』
小一時間延々と突っ込みは続き、襲撃者が涙目になったところでようやく春樹は満足したのか、事態はようやく収束する。
春「しかし、なんでわざわざこんな遠いところまで…。宿は取ったのか?…取ってないだと?
まぁなんだ、今からなら今日中に帰れるか。理奈にもちゃんと土産買って帰るからさ、向こうで待っててくれよ。
この近くで売ってる桜鯛の骨せんべい、お前、好きだっただろ?」
この一言でテンションが復活する襲撃者。
?「春くん…。うん!待ってるから!!(しゅたっ)」
一陣の風を残し、彼女の姿は見えなくなった。…そりゃ理奈、身体能力が高いのは知ってたが、ありゃ忍者かよ?
全く訳の分らない幕引きだったが、ともかく腹が減った。
春「そろそろ晩飯か…。」
もっとも、自分の取り分の半分は囲炉裏の胃袋に消えるのだろうが…。
ともかく、謎の襲撃者を撃退した青山一行。しかし、青山春樹個人に対しては未だ数多の試練が残されている。
新ジャンル「Counter attack」新醤油学園野望編
勇者ではないがヤンメイドとかもいたよなぁ
シリーズものから単発までにぎやかになったもんだw
解禁オメ
本編に登場してない勇者は歌姫といチャイナかと。
女「男…あの…その…あたしね…」
男「あ?」
女「その…ホントはね、男の事が」
男「え?何言てんだ女?」
女「ずっと…ずっと前から…その(///)」
男「好きでしたってかぁ!ははぁーん、だ。騙されないぞ!その手に乗るかぁ!」
女「え、ちょ、ちが」
男「お前なぁー嘘ならもとましな嘘つけてんだ!」
女「え…(あ!)…あーバレバレかぁ!ってアンタみたいなバカにはこの程度のウソでちょうど
いいのよ!バーカーバーカ!」
男「ナンだとこのヤロー」
女「バーカ!バーカ!男のばーか!バカ!…ばかぁああああああ!」(脱兎)
男「な…ちょ、女?…」
女「ばかばかばか男のばかぁ!そしてあたしのばかぁあ!オオバカァ!
コクるのに日を選べよばかぁああ!」
新ジャンル「エイプリルフール」
女「男、重要な話しが有るんあだが、聞いてくれるか」
男「え?どうしたんあだあらたまって」
女「とっても大切な話しだ、落ち着いて聞いてくれ」
男「お、おう…(まさか、この流れ、女のやつ)」
女「男、実は人類は月に行ってない」
男「はぁ?」
新ジャンル「エイプリルクール」
女「男、じつは…実はあたし」
男「え?どうしたの女さん」
女「じつはあたし…ウッキィ!」
男「え?」
女「ウッキィ!ウキキキキキ!ウッキィ!」
新ジャンル「エイプ的フール」
ちょっと待てw
色々待てw
>>363 ちょっWWWおまWW何ちゅうタイミングでW
>>356 投下、ありがとうございます
正座で足が痺れないうちに投下しますね
っていうか規制中に書き上げちゃったんですけどね
ブレイズ姉さんの過去とか能力の秘密とか考えるの楽しくて仕方がなかったよ
七人目の勇者の人は簡単な設定だけでもいいから教えて欲しいです
一応全員参加させたいと思っているので
あとハルくんは一夫多妻制の国に国籍かえるといいと思うよ
空間が歪み、見えない卵から這い出るように龍を模した『白い』頭部が現れる。
続いて肩。腕。埋もれた半身を引き抜くかのように虚空に『牙』を引っ掛け、翼。そして尾。
全身をあらわにした魔王製ゴーレムを前に、ローラは訝しげに呟いた。
「……これ、クレイドラゴン……ですの?」
無理も無い。
そのクレイドラゴンは大きな単眼であり、本来腕であるところに小さな頭がついている。
それだけではなく、身体に対しては小さすぎるのではないかという足も、
よく見れば龍であり、キイキイと鳴いている。翼は並より少し小さい程度だが、
皮膜ではなく硬い鱗で覆われていてこれも心配になってくる。背びれも大きく尖っていて、
そう―――竜というより鳥、いや魚。鮫のように近い細くなだらかなシルエットをしていた。
いつものまっとうなドラゴン型とはかけ離れた、奇妙奇天烈なドラゴンだった。
色もいつもの、いかにも粘土といったような灰色ではなく月の光のように真っ白-だし。
「変なの、ですわ」
ローラの素直な感想である。
しかしそれを聞いて、リューはむっとした顔をする。
「馬鹿者。こいつは我特性の飛行用クレイドラゴンだぞ。最近何かと
クレイドラゴンを召喚する機会が多いからジョンの知恵も借りて少し改良を加えてみたんだ。
そうしたら思いのほか面白くてな。ついつい懲りすぎてしまったというか。
だが、成果あっておそらくは燕より速く蜜鳥より精密に優れた飛行を可能とするだろう。
まだ飛ばしたことは無いが。しかしそれを可能とする根拠はこの手足の代わりに挿げ替えた四つの頭で―――」
得意げに語り始めるリューに、ローラはたまらず待ったをかけた。
「ちょ、お待ちなさい。飛ばしたことが無いと、今そう言いました?」
「うむ。実際改良を思いついたのは先日のバレンタインの時だしな。
ほら、あの時チョコレートでクレイドラゴンを造っただろう?それで、少し色々遊んでみたくなって」
「遊んでみたくなった!?リューさん、これは遊びじゃないんですのよ!?
ヒロト様の一大事に、よくもまあこんなふざけたモノを出せましたわね!?」
「なんだと貴様!ふざけてなどおらぬ!!」
うぐぐぐとデコとデコを突き合わせて睨み合う。
最近カドか取れて仲良くなったと巷で評判の二人だが、基本的なところでは
まったく変わってないのだった。いや、これも仲がいいという現れか?
「リュー、急いで―――なんだこりゃ」
神官が頭を三角にして書き終えた申請書を受け取り、
教会の扉を壊すような勢いで飛び出してきたヒロトは、
そこに待ち構えていた銀のクレイドラゴンを見て目を丸くした。
ローラはほれ見なさい、という顔でリューを睨み、リューは口を尖らせて、
しかしどこかばつの悪そうに目を泳がせる。
「……クレイドラゴンの飛行スピードを上げた改良型ですって。
急がなきゃならないっていうのに、こんなみょうちきりんなものを……。空飛ぶ絨毯の方がまだマシですわ」
「改良型」
ヒロトはもう二、三度目をぱちぱちと瞬かせると、リューに歩み寄った。
「……わ、悪かったな。すぐに普通のを召喚しなおすさ」
「いや、これで飛ぼう」
「え?」
顔をあげる。
ヒロトは白のボディをすっと撫ぜ、うん、と頷いた。
「俺にはゴーレムのことはよくわからんが、リューが速いというなら速いんだろう。
急がないと。リュー。王都までひとっ飛び、頼めるか」
リューはしばらくポカンとしていたが、やがてその頬に見る見る朱が
さしたかと思うと、拳を作って力強く頷いてみせた。
「任せろ!」
「……なんか納得が行きませんわ」
……しかし、これはどこに乗るのだろう。普段のクレイドラゴンには少なくとも
背に掴まる手摺りのような鱗があるのだが、これにはそういうものも見当たらないし。
とりあえずよじ登ろうとするヒロトを、リューはマントを摘んで止めた。
「背に乗っていては満足な速度は出せんのでな。それも改良点だ。こいつは『腹に乗る』のだよ」
「ん?」
言うが早いか、それまで微動だにしなかった改良型クレイドラゴンはその嘴をばくんと開いた。
腹に乗る―――以前洞窟の崩壊から身を守るためにクレイドラゴンに
パーティを飲み込ませたことがあったが、それにヒントを得たのだろうか。
単眼の頭部はガラス張りのように透けて見えるようになっており、
腹の中(正確には嘴の中)とは思えないほど視界は広かった。
舌が椅子のように歪んで背中に合わせ、なかなか座り心地も悪くない。が。
「……リュー。これ、一人乗りじゃないか?」
「ドラゴンの大きさを考えればコックピットは一人分のスペースしか取れなかったのだ。文句言うな」
と、言いながらもリューはヒロトの膝の上で不自然にくっついて座っている。きっとこれも計算の内に違いない。
……まぁ、それは別にいいのだが。これでは三人乗るのはかなりきついものがあるのではなかろうか。
そう聞いて、リューはきょとんとした顔になった。
「三人?」
「ローラに決まっているだろう。もしかしたら、ローラの力が必要になるかもしれない」
嘴からローラを見下ろす、そのローラの顔もきょとんとしている。
そしてやおら俯き、プルプル震えたかと思うと、顔をあげてこれもまた大きく頷いた。
「お供しますわ!!」
「あ、すまぬ。これ、二人用乗りだから」
「一人分のスペースしか取れないって言いましたわよねさっき!?」
しれっと追い出そうとするリューに挨拶のようにツッコみ、いそいそと乗り込むローラ。
……………………狭い。
元々一人しか座れないところに無理に三人も詰め込んだのだ。
ヒロトの膝の上、左右の脚に腰掛ける少女二人。
恋する男にぺたぺたできて少し嬉しい気もするが狭いものは狭い。というか、狭いを通り越して痛い。
視界に余計なものが入って邪魔極まりないし(リューに対するローラの意、ローラに対するリューの意)。
「ええい、もう少し詰めろこのデカッ尻!」
「そっちこそ、貧相な身体なのですからもっと奥に行けるでしょう!?」
「喧嘩するな!リュー!!」
狭い中器用に暴れる二人を黙らせ、操縦桿である左右の牙を握ってヒロトが叫ぶ。
リューは頬を引っ張られ、負けじとローラの顔を押しのけながらやけくそのように叫んだ。
「飛行用上級クレイドラゴン『フレズヴェルグ』!!
テイク・オフ!!!!」
リューの号令を聞いたフレズヴェルグはぶるり、と身震いをすると、両腕両脚の頭を地面に向けた。
そして、その口からしゅるしゅると風を吹き出す。身体がゆっくりと持ち上がっていく。
飛行というより浮遊だった。これのどこが速いのか。真上に飛んでいっているだけで、ちっとも前に進んでいない。
地面が沈んでいくかのような光景は珍しく胸が高鳴ったが、一抹の不安もあった。
やがて教会の屋根を飛び越えたあたりで、両脚の頭が後ろを向いた。
口から先程までとは比べ物にならない勢いの風が噴出する。その猛烈な烈風たるや、
先のバレンタインでチョコレートを消滅させたデ・ミ・ペントゥルスに匹敵するかというほどに。
―――刹那、視界が飛んだ。
雪解けの鉄砲水より勢いよく吹き出した細く鋭い旋風は
フレズヴェルグの機体を吹き飛ばすように推進力を与え、一瞬にして最高速度に押し上げる。
浮上が止まってしまったので何事かと眉根をひそめていたヒロトたちは
時に置き去りにされたかのような衝撃を全身に受け、叫び声を上げる間もなく空の彼方へと飛び去っていった。
なお、フレズヴェルグが飛び立つ際に発生したソニックブームは、
強力な衝撃波となって教会自慢のステンドグラスを残らず割っていったという。
みだりに音速を超えてはいけない。これは常識である。
白銀の流星が天空を駆けた頃。
ビサレタの宿でリオルの回復を行っていたジョンは、呆然と自らのパートナーを見下ろしていた。
リオルの義体はグリーンドラゴンとの戦闘によって傷ついていた。
まだその治療は済んでいない。それより、枯渇しかかっていた内蔵魔力の充填の方が遥かに性急だったからだ。
リオルの胸の中枢にはジョンが開発した『賢者の石』―――無限の魔力を生み出す
夢の魔石―――の試作品が埋め込まれている。
試作品といっても未完成もいいところで、これは実質
『何度魔力を充填しても劣化しない魔力の貯蔵タンク』でしかない。
これはこれでとんでもない発明だが、ジョンの目指すものに比べれば
やはり劣化版でしかない。だからジョンは賢者の石の完成品の足がかりを掴むため、
勇者として最大級のタブーと知りながら魔王リューの軍門に下ったのだった。
ジョンが賢者の石・試作版に魔力を補充する際、参考にしたのが東洋の文献にあった房中術である。
人間が出す性液―――精液や愛液に魔力を宿し、他者の身体に送り込むという秘術だ。
ありていに言えば、ジョンはリオルと性交をすることによってリオルの魔力補充を行う。
自分でマナを回復できないリオルはそうしないと『命』を使い果たして死んでしまうのだ。
なのに。
「――――――いったい………何が」
すやすやと安らかに眠るパートナー。
その姿は傷だらけながらも、普段と変わらない可憐さを持っている。
しかし、今のジョンは混乱の澱にあり、ずるずるとリオルの寝顔から後退してはベッドから滑り落ちた。
己の手のひらを見つめる。桃色をした、およそ旅の男とは思えない華奢な手。
この指先で今までいくつものアイテムを作ってきたろうか。あるいは資金のため、
あるいは自分で使う道具のため、ラルティーグの技術の粋をこの手で再現してきた。
いつか辿り着く。悲願に至る。そう信じて。
ゆっくりと、関節のひとつひとつの動きを確かめるように、握りしめる。
そして、こん、と額を打った。
「今は―――考える時じゃない……!」
ジョンは自分に言い聞かせ、立ち上がった。
考える時じゃない。今は行動するべき時だ。
ヒロトは言っていた。今回鎮めたグリーンドラゴンは、リオルがやったと。
あれだけヒロトを毛嫌いしていたリオルが、ヒロトに手を貸した。
それだけで胸が温かくなる。とても、嬉しい。
しかし、そのグリーンドラゴンは他の勇者によって手に掛けられようとしている。
それはリオルの仕事を無に帰す行為だ。
パートナーとして―――そう、ジョンはリオルのパートナーなのだから―――阻止しなければ。
リオルと戦ったとしたら、ドラゴンの方も間違いなく浅からぬ傷を負っているだろう。
それでは逃げることもできはしない。ヒロトたちが間に合わなかった場合にそなえて、
できるだけのことをする。それがジョンのすべきことだった。
そう。
――――――余力が、あるのだから。
木々が、洪水のように流れている。あまりのスピードに動体視力が追いつかない。
辛うじて緑色の海、ということが認識の範囲内に引っかかっているのみ。
その木々が触れてもいないのに跳ね飛ばされていた。どうも嘴に切り裂かれた空気が
衝撃波となって機体を包んでいるらしい。それで枝葉が折れ、吹き飛ばされているのだ。
それもあっという間に後方へ飛んでいくので、思い至ったのはついさっきだったりする。
速い。
いや速いなんていうものじゃない。まるで彗星に乗っているかのようだ。
世界中のどんなに速く飛ぶ生き物も、乗り物も、こんな速度で飛行はできまい。
「見えた!王都だ!」
「え?もう着いたんですの!?」
ローラが驚嘆の声をあげた。信じられない。
ビサレタは王都ディカから最も近い町とはいえ、駿馬を走らせても小一時間はかかる距離にあるのだ。
実際には森を通らなくてはならないから、魔獣に襲われなかったとしても数時間は必要だろう。
空路であるワイバーンに乗っても三十分は空の上である。それが、まだ数分もしないうちに?
「だから言ったろう!速いって!!」
リューが無い胸を張っている。確かに、目を剥くようなスピードだ。
クレイドラゴン・フレズヴェルグ。
まったくもって、とんでもないものを造ったものである。―――この狭さを除けば。
「リュー、王都の手前で降りられるか。さすがにフレズヴェルグで街の中には入れないだろ」
「うむ。任せ―――」
「ヒロト様、その、肘が胸に当たってますわ……」
「降りろぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!!!」
キシャァア、とリューが目を三角にした。それに、こくりと頷く。
「そうだな。降ろしてくれ」
「―――え?あ、いや、その。言葉のあやというもので」
「そうですわ。この娘の言うことをマジメに聞かなくても」
「何だと貴様」
ガチンとデコをぶつけて睨み合うローラとリュー。
しかし、ヒロトは静かにかぶりを振った。呟くように言う声は、打って変わって低く硬い。
「そうじゃない。このままじゃ、間に合わなくなる」
「間に合わなくって―――」
ヒロトは操縦牙をぐい、と引き寄せ、フレズヴェルグに急ブレーキをかけさせた。
急な圧力がかかってしっちゃかめっちゃかになりそうなコックピットで、
リューとローラにしがみ付かれながらヒロトはさらにフレズヴェルグの機体を反転させる。
再び牙の森に向き直ったフレズヴェルグ。そして―――。
「あっ!?」
ローラは声をあげた。小さいが、確かに見えた。
煌々と輝く月明かりの下、牙の森に向かう影。脚竜ドラクルーに乗っている人影を。
この森は今封鎖されていると聞いた。森に住む魔獣が凶暴化したせいで
森に入るということと魔獣に襲われるということが同義だからである。
そこにわざわざ、しかも夜に向かっているということは―――。
「ブレイズ……!」
「だろうな。このまま聖堂に向かっても使命の取り下げが行われる頃には
ドラゴンは串刺しだ。リオルと戦って怪我して弱っているから、逃げることも
できるかどうか。俺は―――それを、見過ごすわけにはいかない」
二人の少女は、ヒロトがこれから何をしようとしているのか悟った。
馬鹿な。それをすれば、ヒロトはブレイズの使命を邪魔したことになり、
つまりは聖堂教会に―――『正義』に剣を向けることになる。
「ヒロト、それは」
駄目だ。
それではあべこべになってしまう。少女たちは、それを防ぐために。
ヒロトを守るためにここまできたのだから。
「いや、順番ならこっちが先だ。リオルの意志を無為にはできないし、
俺はそのために旅をしているんだから。お前たちも、
それを汲んでついてきてくれている………そうだろう」
「……………………!」
言いたいことなら山ほどある。しかし、この男はそれでは止まらないだろうし、
この男の間違いを正すことに大した意味はない。
感情では、きっとヒロトを繋ぎとめることはできない―――。
「しかし、それでは余りに愚かに過ぎるというものですわ」
だからローラは、慎重にそう口にした。
そう。そもそも、ヒロトがいなければローラもリューも唯の旅人に過ぎなくなってしまう。
申請書にしても、本来なら神官が届けるべきところを勇者であるから代わりに運ぶことができるのであって、
どこの馬の骨とも知れない旅人では大至急どころか大聖城へのアクセスが
成されるかどうかすら危ういものになる。
ローラは王女の身分を現在放棄しているし、だいたいヴェラシーラ王女の名を出せばさらに大事になるのは明らかだ。
ここは外国で、他国の王族がこそこそと入り込んでいいような場所ではないのだから。
そして、リューに至ってはもう論外である。
こうやって街の外を飛んでいるのならまだしも聖堂に乗り込むなど、
それだけで大聖城は全勇者を招集しかねない。
「………だが、かといってお前たちにブレイズは止められない。いやリューなら、
ブレイズを食い止めることは簡単だろう。しかし、それでは魔王の姿をそれこそ
全世界に晒すことになってしまう。今はその時期じゃない。どう考えても。
ブレイズの相手ができるのは、初めから俺しかいないんだ」
「く……!」
リューは魔王であるが故、こうやってせいぜい運び屋くらいしかしてはいけないのか。
「いや、そんなことはない。
お前に助けられなかったら、打つ手すらなく間に合うものも間に合わなかった。
フレズヴェルグをありがとう。―――お前がいて、よかった」
「………ヒロト」
リューはきゅう、と胸が締め付けられるのを感じた。
しかし、それは苦しいものじゃない。嫌なものじゃない。
あまりに鼓動が高鳴ったので、心臓が驚いてしまったのだろう。
この男の役に立っている。それが、こんなにも、嬉しい。
「ローラ」
「はい」
ヒロトの静かな声に、ローラは挑むように頷いた。
リューは懐柔されたようだが、ヒロトが何といおうと、ここは譲れない。
彼女はヒロトが大切で旅に同行しているのだから。
ヒロトの意志を汲むにも、まずヒロトあってのことだ。
たとえ無様にしがみ付こうとも、ここは―――。
「お前には『勇者代理』をやってもらいたい。
俺の鎧とマント―――聖皇が認める『勇者』ヒロトの証を預ける。
それを身につけて、申請書を持って聖堂の神官に直接掛け合って欲しい。
できるだけ早く使命の取り下げが実行されるように手配してくれ」
その覚悟が、空白になった。
ヒロトはまっすぐにローラの目を見つめている。
ローラはしばらくあっけにとられたように目を丸くし、
「――――――頼めるか」
「――――――無論ですわ」
一転、不敵に微笑んだ。
そこにある輝きは信頼に答えようという自信と、そして歓喜の光だ。
頼られている。必要とされる。力になれる。それが少女を何よりも高揚させている。
何よりも、誰よりも、そうなりたかったから。
「リュー、開けてくれ」
リューは頷くと、ばくんとフレズヴェルグの嘴を開けた。
蒼い鎧が月光を浴びて白く輝き、冷たい夜風に紅のマントが翻る。
牙の森と走るドラクルーを眼下に見据え、ヒロトは背中の長剣をスラリと抜き払った。
「くれぐれも、無茶はしないでくださいね……!」
「大丈夫だ。考えはちゃんとある」
「……まったく信用ならんな。貴様の考えはいつもどこかズレているから」
「早く帰ってきてくれるって信じてるさ」
鎧の肩当とマントを受け取ったローラに、茶化すようにニヤリと笑ったリューに。
真顔で頷いてみせて、ヒロトはそのまま飛び降りた。無論、まっとうな人間ならば
地面に激突して骨も内臓もぺしゃんこになろうかという高さである。
しかし、彼に限っては心配など無意味だ。それを、少女たちは誰よりも―――きっと、
今、隣に座っている少女よりも知っている。
と、どちらからともなく、その肩が小刻みに震え出した。
「聞いたか。ローラ」
「ええ。信じてる、ですって」
「くく、くくく………」
「ふふふふ、ふふ………」
こみ上げる笑みを抑えきれない。
身体を丸め、くすくすと笑いあう。
「さて。行きますわよ、リュー?」
「誰にモノを言っている、ローラ!」
少女たちは託された喜びに身震いし、お互い顔を見合わせた。
フレズヴェルグが呼応するように吼える。そして、白銀の機龍は再び加速を開始した。
―――風が強い。
雲が、突き刺さるような三日月を掠めて速いスピードで流れていく。
通り過ぎた『何か』はどうやら去っていったようだ。
ブレイズは動揺してたたらを踏むドラクルーを落ち着かせ、王都へ向かった『何か』を見送った。
あれはなんだろう。鳥か、龍か。蝙蝠の類か、それとも何かのマジックアイテムか。
どれも思い当てはまらない。森の向こうから突如飛んできた『何か』のスピードときたら、
おそらくは矢より弾丸より速いかというほどだった。そんな速度で飛べる存在を
彼女は知らない。ドラクルーが異様に興奮しているし、なんだったんだろう、アレは。
――――――いや、考えるな。それはオレの仕事じゃない。
ブレイズは再び牙の森に向き直った。
彼女とて、世界の全てを自分が知っているとは思っていない。
特に勇者であり、世界を巡る機会を持った彼女はいかに自分の常識が矮小なものだったかを
経験から教わっている。そして気にしていては何もできない、ということも。
確かに気にならないと言えば嘘になるが、今はそれに心を砕いている場合ではないのだ。
夜は魔族の時間である。基本的に、あらゆる魔族は月の光の下でこそその真価を発揮するのだ。
それはドラゴンとて例外ではないだろう。定石どおりなら、王都で一夜を明かして
日が昇ってから討伐に向かうべきである。そこを曲げてこうやって森へ急いでいるのは
無謀ではなく、確かな勝機を見込んでのことだった。
そう、魔族の真価は月の下でこそ発揮されるもの。
それは『彼女』にとっても同じことなのだから。
「だから、急いで……」
最低、夜が明けるまでにはドラゴンを探し出さないと。
牙の森は広い。もたもたしていたら、凶暴化しているという森の魔獣たちの相手で一晩終わってしまう。
それは避けておきたいところだった。
やっと疾走を再開したドラクルーの脚が、しかしいくらもしないうちにまたも止まる。
「KCOCOCOCOCOCOッッ!!」
「――――――!?」
上。
星の少ない藍色の空から、何か―――来る
来る?空から?
驚いたことに、それは人間だった。ひゅるる、と音を立て、男が落ちてきたのだ。
「危ない!!」
思わず駆け寄ろうとする。しかし身体が前に進まない。何故?
ドラクルーが警戒しているのか。いけない、間に合わな……!
ずどん、と地面が揺れた。平原の一角に穴が開き、もうもうと土ぼこりが舞い立つ。
ブレイズは絶句していた。なんで空から人が降ってくるんだ?訳がわからない。
考えてもわからないことは極力考えないことにしているブレイズだが、
これは混乱するなという方が無茶だろう。しかし、さらに驚いたことに、
男は土煙を振り払ってなんと立ち上がったのだった。
「―――ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシア、だな」
「……………!」
名を呼ばれた。何者だ。
ブレイズは身構え、腕を伸ばして指をぱき、と鳴らした。
すぐにでも愛槍を呼べるよう、唇をひと舐めしてふ、ふ、と呼気を小さくつく。
土煙が完全に晴れ、男の顔が月の光に照らされる。
「お前は―――」
知っている顔だ。いつだったか、どこかの国の聖堂で見かけたことがあった。
自分と同じ、魔獣殺しの勇者。しかしその功績は遥かに高く、
伝説に謳われる魔獣たちを何体も撃破している世界最強と名高い剣士である。
その彼が、何故ここに。何故空から。
戸惑うブレイズを前に、彼は手にしていた長剣をがつっ、と地面に突き立てると、凛とした声で言った。
「俺は翼と稲妻の国ヴェラシーラに“選定”された勇者ヒガシ・ヒロト。
お前がブレイズならどうか話を聞いてくれ。ドラゴン討伐を中止して、そのまま街へ帰って欲しい」
「………………は?」
ブレイズの顔が、今度こそ空白になった。
「なんだと?何を言っている、お前」
「ドラゴンは既に鎮めた」
……話を聞くと、どうもこの牙の森の向こう側にあるビサレタの町にたまたま滞在しており、
資金稼ぎのアルバイトとしてドラゴン討伐を引き受けたらしい。
その時には既にブレイズに使命が下りていたのかも知れないが、役所と教会ですれ違いがあったようなのだ。
そして、そのままではブレイズは無駄足になってしまうので知らせに来た、ということだという。
「………なるほど」
ブレイズは頷いた。
矛盾は無い。それでどうして空から降ってくるのかとか疑問はあるが、
まあ勇者にも色々いるし、ヒロトほどの勇者になれば空から降ってくることもあるのかも知れない。
鍵のかかっている部屋に勝手に忍び込んでくる勇者もいるくらいだ。
あれに比べればまだ許容できる範囲内にいるといえるだろう。
それにしても―――。
「あんたといい、あいつといい。勇者ってのは聖堂教会のお抱えメッセンジャーのことなのか?ご苦労なこった」
「あいつ?」
ヒロトが変な顔をしている。
ああ、とブレイズは思った。
どうもヒロトの方にはあのレイジュ・ランディスは現れていないようだ。
………どうしてブレイズの方には出てくるのかそれはそれで謎だった。
「いや、こっちの話。しかしあんたも苦労してるんだね。
お金に困ってアルバイトなんて―――まぁ、オレも覚えがあるからわかるけど。
伝説級の勇者っていうからどんなのかと思ったけど、意外と俗っぽい」
「………世間じゃどう思われてるかよく知らないが、そういうものなんじゃないか?
知り合いにも一人、掛け値なしの伝説級なのに付き合ってみればまるっきり普通のヤツがいるし」
「そういうもんかね」
確かにそういうものかも知れない。ブレイズの師匠だって仙人とか言われてた割に
浮世離れしてなくて困ったものだった。家宝を譲り受けた時も、
神槍の継承だというのにあの人は―――。
「………………」
今の自分を師匠が見たらどんな顔をするだろうか。
そう、ふと思ってしまってブレイズは少しだけ唇を噛んだ。
嘆くだろうか、怒るだろうか。―――許して、くれるだろうか。
「……わざわざ知らせに来てくれたこと、感謝する。標的がいないんじゃ森に入る意味もないからな」
なんとなく後ろ暗い気持ちになり、ブレイズはドラクルーの手綱を引いて背を向けた。
ドラゴンがいないのではこの使命はまったくの無意味になる。森の魔獣全てが
凶暴化していると言っていたから、そりゃあ下級の魔獣を狩ろうと思えば
できなくもないが………やはり意味の無いことだ。ブレイズにとって肝心なのは
聖堂教会の任務を遂行すること。そして評価を高め、一刻も早く凱旋すること。それだけだった。
「それ以外は、全て……余計なことだ」
小声で、自分にしか聞こえないよう呟いた。
――――――あら。なら、どうして帰っちゃうのかしら?
だから、その声にぎくりとした。
それは、紛れもなく。
自分自身の中から響いてきた声だったから。
――――――ドラゴンはまだ生きているわぁ。
なら、あなた(わたし)の仕事はまだ残ってるんじゃなぁい?
内なる声が幻聴ではないことは、ブレイズにはよくわかっていた。
これは彼女の裡に巣食う異形の声だ。
戦いを求め、血を求め、命を奪うことを愉悦とする悪魔が、彼女の血には棲んでいる。
かつての魔王侵攻の際、己の身に魔獣を宿して戦ったジャルシア王家初代の功績(呪い)。
それがこの声の正体だった。
いい加減なことを言うんじゃあない、と。
ブレイズはその声を否定した。
ヒロトはドラゴンを退治したといった。あの大勇者がだ。
ならばもうこの牙の森に危険はない。それを確信させるだけの何かが、あいつにはある。
――――――あら、カレ、一言も言ってないわよ?ドラゴンを『倒した』なんて。
………………。
――――――ええ、大人しくさせたのは事実かも知れないわねぇ。
でも、相手は獲物の血をなくして生きていることはできない魔獣の中の魔獣よぉ。
一時大人しくなったからって、そうそう解決できるものかしらぁ?
………魔獣の恐ろしさは、あなた(わたし)がいちばぁん良く知ってるはずよねぇ?
………………。
――――――それに、あなた(わたし)の目的はなんだったかしら?
忘れないで?早く帰らないと、あのヒトはぁ――――――。
「黙れ!!」
ブレイズはたまらず、叫んだ。
そんなことは、わかっている。お前(オレ)なんかに言われなくても、そんなことはわかっているのだ。
伊達や酔狂で勇者をやっているんじゃない。そして、慈善や救世のためでもない。
全ては、帰るために。
あのか細い手に、この頬が届く内に。
あのくぼんだ目に、この蒼髪が映える内に。
あの渇いた耳に、この声が響く内に。
ブレイズは帰らなくてはならないのだ。
帰って、一刻も早く、あの父王の―――いや父と呼ぶことさえ汚らわしい―――あの男の首を取る。
そして自分や母にしたように、ゴミくずのように荒野に捨ててやる。
墓など作ってやるものか。化けて出るなら、その魂魄さえ貫き壊してやろうというものだ。
それが、戦うことの出来なかった母の。
戦うことしか出来なくなった自分の。
あの男に対する、復讐なのだから………!!
それを邪魔するなら、何人たりと生かしておくものか。
ブレイズは背を向けた己の甘さにギリリと歯を鳴らし、仇敵を射抜くような目でヒロトを振り返った。
ヒロトは豹変したブレイズの様子に戸惑っているようだ。
そこへ(辛うじて)、ひとつだけ、訊ねた。
「ドラゴンはまだ生きているのか」
ヒロトは咄嗟に答えない。―――答えられない。
きっと人を騙すことに向いていない、剣のような正直者なのだろう。
だがそれは、この場において愚鈍というものだ。
それで、ドラゴンがまだ健在だとはっきりとわかってしまったから。
「………確かに、留めは刺していない。だが、鎮めたのは事実だ。
もうあいつは人を襲うことはない。この森の騒乱は確かに収まったんだ」
「関係ないね。オレの使命はドラゴンを退治することだ。死んだものを殺すことはできないが、
生きているのならオレの使命はまだ終わっていない」
ブレイズはゆらり、と手を伸ばした。口の中で呪文を詠唱する。
何百回と唱えてきたそれを、今では二秒とかけず口にすることができる。
虚空から取り出したのは、槍。ブレイズが旅立つとき、師匠から譲り受けた神槍だ。
古代、神によって造られたという神造兵器。
あまりに強力なため普段から持ち運ぶと辺りが焼け焦げ、
それだけで被害が出てしまうというシロモノである。
よってこうやって、有事の際だけに召喚することにしているのだった。
………そして、そう。今こそその時。
目の前に立ちふさがる邪魔者を排除し、いち早く使命を遂行しよう。
「そこを」
ブレイズは跳躍した。
狼のようにしなやかな身体を大きく反らせる。その姿は正に大弓。
引き絞られた肢体はぎりぎりと音をたて、四肢の筋肉が槍の一点に集中する。
空気を焼く神槍は雷槌の体現だ。天空より奔り、地上を這う全てを悉く薙ぎ払うだろう。
其の槍の銘は『グングニル』。
稲妻を鍛え造られたと謳われる神槍である……!!
「どけぇぇぇェェエエエエッッッ!!!!」
放った。
雷槌となって障害に迫るグングニル。
その切っ先に触れたものは、いや触れずとも纏う稲妻が掠めただけで、
身体を臓腑から破壊され血肉の一片一片に至るまでずたずたに焼き尽くされてしまうだろう。
避けることは敵わず、防ぐことも許されない一撃に青年は、す、と剣を静かに構え―――。
―――それだけだった。
「な………!?」
グングニルの切っ先が、ヒロトの構えた剣の切っ先でピタリと止まっている。
馬鹿な、も何もない。それが事実。
今まで幾多の魔獣を葬ってきた必殺の『轟雷』が完全に見切られていた。
ありえない。グングニルは稲妻を纏う槍なのだ。それは攻撃として電撃を放つだけでなく、
閃光をも味方につけるという効果も持っている。
凝視すれば目が焼かれるほどの光の前で、
あろうことか、それも『点』でグングニルを止めるだなんて……!
「だ、だがっ!」
荒れ狂う稲妻の中にいて無傷でいられるわけがない。ヒロトは事実、肌を焼かれ、ぶすぶすと焦げて煙が立っていた。
効いている。
いかな最強の勇者といえど、所詮は人間。対するグングニルは神の槍だ。
純粋な剣技がどれほど優れていようとも、天の雷槌を前に防ぐ術などあろうはずがない!
ブレイズは一端ヒロトから飛びのくと、グングニルをひゅんひゅんと回して穂先を空に向けた。
途端グングニルから稲妻がばりばりと迸り、始めはてんでばらばらの方向に、
やがて一点に向かって収束し始める。その先にいるのは無論ヒロトだ。
「ぐ、く……っ!」
ずくん、とブレイズの頬や手に痛みが走った。魔法使いではないブレイズはこういった
『形のない攻撃』を制御するのは不得手としている。それを無理に押して雷を放っているので、
術師たるブレイズ本人にも電撃がフィードバックしてきているのだ。
あまり長い間この放電を続けていれば、いずれブレイズ自身黒焦げになるだろう。
だが、それは承知の上………!
「食らえ!大雷【バルクンド】!!」
稲妻の奔流がヒロトを直撃した。
同時にブレイズの手のひらが焼け付き、とても槍を持っていられなくなる。
集中を欠いたため稲妻は一瞬で途切れてしまったが、確かに当たった。
王城の分厚い鉄門さえ貫通するこの稲妻。これで原型を留めていようものなら、
ブレイズはヒロトを人間ではなく鬼か何かとして相手をしなくては、なら……なく……………。
「……バケモノめ」
「………たまに言われる」
ブレイズは渇いた声で呟いた。
ヒロトは健在であった。服が吹き飛んで、胸や肩など火傷がじゅうじゅうと
煙をあげているものの、本人はさほどダメージを受けた様子でもない。
真っ赤に焼けた鉛を押し当てられているかのような激痛を感じているはずなのに、
なお平然と立っていられるとは。やせ我慢も最強クラスなのか。
………と、ブレイズの顔がそこで強張った。
信じられない、と目を見開く。なんということか。今さっき与えたはずの傷が、
ああ、まさか、見る見る塞がっていくではないか。
「『治っている』………?」
そう。
ブレイズは知る由もないが、これこそヒロトが伝説級の魔獣を討ち倒していった力の秘密。
血潮の一滴一滴から細胞を構成する極小の核にさえ魔力を通わせ、筋力だけでなく、
敏捷性、耐久力、反応速度、知覚神経、果ては『回復能力』に至るまで強化してのける
――――――“豪剣”という名のヒロトの剣だった。
「……バケモノめ………!」
「ブレイズ」
ぎりり、と歯を食いしばる。
そこへ、先程大ダメージを受けたはずの―――それももう粗方完治している―――勇者が、静かに口を開いた。
「俺はどかない。ここのドラゴンはもう無害だ。だから―――俺は、どかない」
届かない。
ブレイズは戦士としてそう悟っていた。
規格外だ。この男にはブレイズの半生をかけた修行の日々も、千騎を滅ぼす雷槍も通じない。
これが、勇者ヒロト。
かつて屈強な戦士たちが挑み、聖堂教会直下・テンプルナイツが挑み、
歴代の勇者たちが挑み、それでも攻略できなかった各国の魔獣たちを剣一本で葬ってきた男……!
ブレイズは今、自分には超えられない壁が目の前に立ちふさがっているのを実感した。
ブレイズには超えられない。
そう、ブレイズには。
「………ああ、そうかい」
火傷の痛みで震える手を無理矢理動かし、胸に手を当てる。
どくん、どくんと。鼓動が響く。
ブレイズの血を全身に送り出す機関、心臓。
『彼女』は普段、そこに眠っているのだという。
ジャルシアの血に刻まれた呪刻は、解放することで自身の人格を削る諸刃の刃だ。
もし執行数を使い切ってしまったら、ブレイズは『彼女』にとって代わられるだろう。
そうすれば最悪だ。あの血と戦いを美酒とする悪鬼をこの世に解き放ってしまうことになる。
(でも、まだ………大丈夫だ。まだ、オレはオレでいられる……!)
一瞬目を閉じ、あの土色の手を思い出す。
それでいい。目的さえ果たせば、あとはどうなっても構わない。
―――自分も、世界も。
目を開け、ヒロトを睨みつける。
そうとも、お前がそこをどかないというのなら……。
「押し通るまでだ!
――――――契約執行!!!!」
……そうして、ブレイズは黒い炎に包まれた。
剣士迎え撃つ〜新ジャンル「騎士娘」英雄伝〜 完
384 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 19:48:53 ID:QFTo4zHG
読む度にヒロトの強さにニヤニヤしてしまう。
GJ!!!
風邪でぶっ倒れてる時に、なんと言うGJ!
パワーもらったぜ!
グハァ!ゲフゲフorz
どんだけ溜め込んでいたのかと小一時間(ry
しかし、凄い勢いで伸びてるな…
春樹と愉快な仲間達の宿からほど近い、ある山の中。
そこには黒いボディスーツの少女、遠山理菜の姿があった。
「帰るつもりだったけど…どうも胸騒ぎがするのよね…」
先程春樹から帰る様にきつく言われたが、それでもその気になれない。高性能双眼鏡を手に、理菜は張り込みを再開する。
「春くんと変な虫がくっ付かないためにも…!!」
六人の食卓には、数多くの美味しそうな料理が並んでいた。
春樹は嘆息する。
「すげぇ…言うことは何もない……」
「…おいしそうです」
「真知ちゃんよだれ垂れてるよ〜(ふきふき)」
「………!!(親指を立てる貴子)」
「豪華〜おいしそう!!」
しかし、一人浮かない表情の陽子。その視線はある一皿に注がれている…
「どうしたの?陽子」
「…お姉ちゃん…イカの類は…だめ…」
夕圭の質問へ代わりに貴子が答える。陽子は固まって動かない。
「なんだ、豆田はイカが苦手なのか?」
「春樹、イカなんて食いもんじゃない!!これは毒なんだー!!!!」
「ま、まあ嫌いな物を無理に食えとは…」
陽子の剣幕に圧倒される春樹。しかし…
「残念ね、ハルの大得意料理『大根とイカの煮物』に『イカのマリネ』
なんて食べられないんだ、豆田姉は」
「おいしかったです!!」
ルカと真知子の発言により、陽子の表情は更に固くなる…
『まずいっ!!春樹の得意料理が食べられない→争奪戦にマイナス→
他のヤツに春樹を取られる!!……貴っ、あたしは今こそ限界を越えてみせるっ!!!!』
陽子は箸を手に取ると、凄い勢いでイカを口に運んでいく。
『うげぇ…ま、不味い!!で、でも食べるんだ、食べてみせる!!』
「ま、豆田!?」
「ち、ちょっと!?陽子、大丈夫なの!?」
春樹と夕圭の声には耳を傾けず、必死にイカを口に運ぶ陽子。
『あたしの秘策!!慣れないイカで気分の悪くなったあたしを春樹が介抱
→弱って甘えるあたしに春樹はドキドキ→結ばれる二人!!!!
ドキドキプランδ【ごめん駄目みたい】発動!!』
やがて限界を迎えた陽子の動きが止まる。
そして……
(暫くお待ち下さい)
フラフラになった陽子は横になる。慌てて介抱を試みる春樹。だが……
「…春樹さん。…駄目。甘やかすと…癖に…」
妹であるはずの貴子に制止させられる。
「た、貴…?」
「でも貴子ちゃん、いくら何でも…」
「大丈夫…私が……解毒作用の…ツボを」
貴子は陽子に近寄り、背中数ヶ所のツボをかなり強めに押す。
『グヘッ!!た、貴っ!!!!てめえ何しやが…………声が出ねぇ!!!!
おまけに体も動きゃしねぇ!!!!』
ツボを押した貴子は平然と食事に戻る。
「体を…一時的に麻痺…これで体内の毒素の…分解促進」
『貴っ、酷いぞ―!!』
『勝負は非情なもの……それに抜け駆けしようとした罰…』
目で会話する豆田姉妹。更に貴子は止めを刺す。
『馬鹿姉…私達の結婚式には呼んであげる…』
『くそー――っ!!!orz』
身内にして最大の敵を倒した、XOジャンこと豆田貴子。しかし…
「はい、ハル。あーん」
「はるくん、くちうつしでたべさせてください」
「青山くん、もっと側に来なよ〜」
「さ、三人とも離れろ〜(ああ、大きさと柔らかさの黒田、抜群の弾力と張りのルカ、
それにちんまり掌サイズ&ノーブラの囲炉裏の胸が)!!!!!」
負けるな、貴子!!
闘えXOジャン!!!!
君には胸は無くとも知恵がある!!!!
新醤油学園 青春編
「湯煙 第2ラウンド」
>抜け駆けしようとした罰
なぜだろう、『お前が言うな』と……いえ何でもありません
そして回数を重ねるたび大胆になっていくハル狙いたちにwktk
投下するよ
その少女を一目、目にした瞬間。
ロビーにいた誰もが、一瞬息をするのを忘れていた。
「………………………」
ばさ、と翻る紅のマントを蒼い肩当で留め、
金色の髪をなびかせて優雅に進む絶世の美少女である。
しかし誰もがあっけに取られた理由は外見ではない。
確かに光輝くような美しい少女だったが、そう錯覚するのは
何より彼女の内面から放たれる高貴さに由来するものに違いなかった。
少女は凱旋の先頭に立つ騎士隊長よりも堂々と、舞踏会の花形を飾る舞姫より優雅に、
純白のヴェールの纏い花婿の元へと進む花嫁よりなお厳かに、ロビーの中を歩いていった。
「………あ、」
そして、止まる。
少女が立ち止まったのは聖堂の門の正面、受付役の修道女の前だった。
聖堂を訪れた人間誰もが始めに話しかけるのは当然のことなのに、
そのシスターは口をぱくぱくとさせて、うまく言葉が出ないようだ。
今、彼女の前にいる少女はただの少女のはずなのに。
修道女の女性はまるで聖皇と対面しているかのように、完全に圧倒されていた。
「あ、の。そのぅ………」
「私は勇者ヒガシ・ヒロトの代理、ローラと申します。至急セントレイ・ピアラに連絡を。
勇者ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシアに下された使命の取り下げを申請しますわ」
少女、ローラはそう高く述べて、手にしていた申請書を掲げて見せた。
「………………」
その様子をリューは聖堂の門の近く、高い天井にまでまっすぐ伸びた柱に
寄りかかり、じっと見つめている。
決して快い視線ではない。どちらかといえば、警戒するような、
相手を観察するような、そんな目をしていた。
―――今のローラは、普通ではない。
魔王であるリューははっきりとそう感じ取っている。
そういえばいつだったか、ジョンが言っていた。
渇きの国のナフレザーグ。外道魔術師が大胆にも王権の中枢に身を置いて、
国中のマナを搾取していたあの事件。
その真相と現場を瞬時に悟り、さらには傀儡となって敵対した王宮兵士たちの誇りを
一喝して呼び覚ましたというローラの活躍を。
「………どうにも、眉唾ものだと思っていたのだが、な………」
実際こうやって前にすれば嫌でもわかる。ローラを、今のローラを
『人間』と呼べるのかはなはだ疑問になるほどに。
ローラから感じる感覚は人間というより神族に近い―――いやそれも違うか。
リュリルライアが、というよりは『魔王』がこれまで遭遇したことのない『何か』だ。
ジョンの言葉を借りるなら『王』。魔族に対する魔王のように、
それだけでヒトの頂点に君臨する存在になりつつあるのか。
「………………………」
それを魔王は、決して良く思わない。
間違いなく、ヒトの進化の鍵となるであろう存在。
時を経て『王』を手にした人間はこれより爆発的な種族的成長を成し遂げるだろう。
だが、その方向性がもし歪んだものであったのなら。
人間はおろか魔族や神族までも巻き込み、ひいては大いなる星のサイクルそのものを崩壊させかねないのだ。
――――――星に危機が迫るとき、魔王はその本領を発揮して
全てを『なかったこと』にさせなければならない。
それがこの星の混沌を司る魔王の本当の役割。
事象崩壊という最終手段は、その時の為に――――――。
「はっ」
それを、リュリルライアは鼻で笑い飛ばした。
ローラの力はまだ未熟だ。王はまだ卵より殻を破り顔を出した程度に過ぎない。
それが大きく羽ばたき、空を翔るのはまだ先の話。
それよりなにより、『あれ』を誰だと思っている?
ローラ・レクス・ヴェラシーラは決して間違った方向に進まない。
あれが往く道を間違えるタマか。そうでなくても、あやつにはヒロトが。リューが。
その心と身体を守護する最強の勇者と、その真意を共有する最高の魔王がいる。
かの姫君に限って、心配は無用だ。
本人だって変な能力に目覚めたといって気取ることもないだろう。
むしろヒロトの助けになると調子に乗るに違いない。
「………む。それはいかんな」
ヒロトは基本的に交渉を苦手とする。勇者という肩書きは今回役に立ったが、
それだけで万事収まるほど人間の世界は簡単ではない。
そんな時、ヒロトのサポートをするのがローラの役目だ。
ただでさえ優れた弁論能力を持っているというのに、この『王』の能力を
真に発揮できるようになったらヒロトはヒトに対し個人で『国』に等しい影響力を所有することになる。
………それって、ある意味リューより役に立ってないか。
「まずいな。それではヒロトの隣が取られてしまうではないか」
「リュー。これから礼拝堂へ移動するそうですけど、どうします?」
ローラが振り返り、声を掛けてくる。
傍にはここの神官たちが何人もローラを囲んでいた。かわいそうに、すっかり小さくなってしまっている。
「………いや、我はいい。ここで待とう」
「そうですか。すぐ戻ります―――戻れますわよね?」
ローラの流し目に、神官たちは一生懸命首を縦に振っていた。
その様子を見て、リューは少しだけおかしくなって吹き出してしまった。
そうして、ふと窓から月を見つめる。
先ほどまで月を隠していた雲が風に流され、その細く円い輝きは夜を静かに照らしている。
願わくばこの下にいる剣の勇者も、この月のように静かでいますよう。
黒い焔が翼のように広がり、三日月に透けて辺りに闇色の影を落としていた。
「………な…………?」
ブレイズが焔に包まれたのはほんの数秒のことだ。
その数秒で、彼女の肌は焼かれて黒く染まり、碧眼の瞳は朱く。
そして特徴的だった蒼髪までも、炎のような紅に変わっている。
背には彼女を変えた黒い炎が片翼だけの翼となり、
傷ついてもなお精悍だった表情は嗜虐に歪んでいた。
――――――変身した。
ヒロトは驚いていた。
変身したこと自体に、ではない。確かにそれも驚くべき事かも知れないが、
ヒロトにはリオルという珍しい仲間がいる。変身自体は、見慣れているのだ。
だから、驚いたのはそうではない。
驚いたのは―――ヒロトが驚いたのは、髪留めが燃え尽きたことにより
ふわりと広がったその髪。そしてニヤリと細めてヒロトを見つめる、その瞳。
その色に、鮮やかさに。あまりにも、見覚えがあったから。
似ている。
彼女の赤に。
世界中の赤の原色となったような、雪に落ちた鮮血のようなあの赤に
あまりに似通っていた。顔立ちが違うからか、余計にそう見える。
それがヒロトから言葉を失わせていた。
「……おいで、フレアランス」
変身したブレイズが手をかざす。
と、虚空がやおらぐじゅりと歪み、そこから一振りの槍が現れた。
洗練されたグングニルとは対照的な、混沌を形にしたような歪な槍。
見るからに禍々しい、その槍にもヒロトには覚えがあった。
「―――デ・ミ・ジャルグ!?」
そんな。ありえない。デ・ミ・ジャルグは魔王の紅。
世界で唯一、リューだけに振るうことができる魔槍なのだ。
それがどうして、ブレイズの召喚に応じるのだ!?
「なんですって?」
ヒロトが目を剥いていると、ブレイズもまた目を瞬かせた。
「今……この槍をなんて呼んだの、貴方」
「………………」
ヒロトは答えず、キッとブレイズを睨んだ。
リオルを含め、こういった『変身する』相手と戦うのは始めてのことじゃない。
この手の相手は変身することによって、まず間違いなく段違いに強くなる。
口調さえ変わっていることから考えても、ブレイズが戦士としての正道を往くために
押さえていた力もフルに解き放っていると見ていいだろう。
今まではただ攻撃をいなし、耐えるだけでもなんとかなったが、
今のブレイズの力は未知数だ。ここは相手を見極めて
「答えなさいよ」
気が付くと目の前に穂先があった。
先程召喚した赤い槍。
その切っ先が、今まさに、ヒロトの眼球を抉ろうと―――。
―――それを、身体を反らせながら寸でのところで避ける。
「あ、はっ!すごい、今のを躱すの!?」
ブレイズが嬉しそうな声をあげた。
頬のあたりを斬られたらしい。しかし傷から血は出ず、しゅうしゅうと
煙が立っている。焼けているのだ。あの槍は常に高熱を帯びているのか。
ブレイズは片手に赤い槍、もう片手にグングニルを握っていた。神速で突き出した
赤い槍が避けられたと見るや、すぐさまグングニルを横薙ぎに放ってヒロトの腹部を狙う。
ヒロトは体勢を立て直す間もないまま、しかし剣でそれを受けた。
が、片手とはとても思えない怪力に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられて転がる。
「デ・ミ・ジャルグって、そう言った?言ったわよねぇ!?あ、はっ!あははっ!!」
頭上。
ヒロトが飛ばされた方向に一瞬にて跳躍したブレイズは上から脳天を貫こうと槍を繰り出す。
魚を狙う猟師の銛のような攻撃を転がったまま弾き、
回転の勢いを利用してブレイズの脇腹に蹴りを叩き込んだ。
「疾ッ!」
「あ、はぐっ!?」
ブレイズを弾き飛ばした隙に身を起こし、体勢を立て直す。
どうもヒロトは相手の何かに触れてしまったらしい。
これが以前ローラたちの言っていた『地雷を踏む』ってやつかなと、ふと思う。
「あ、はぁ―――は、ははは!あはははっ!」
ブレイズは倒れこみ、咳き込みながらも笑っていた。
普通ではない。変身の影響だろうか。
満月の夜に半獣半人の怪物に変身するワーウルフは変身すると理性を失うという。
他にも、世には相手の思考を奪い去り死ぬまで戦い続ける戦闘人形に変える
『狂化の呪い』があるらしいが、ブレイズの変身もその類なのだろうか。
それとも、やはりデ・ミ・ジャルグに因縁が?
それも考えられない。あれはリューの槍だ。リューがヒロトと出会う以前、
何者かとひと悶着起こしたという話は聞いていない。
リューはずっとあの魔王城に篭って生活していたはずだし。
いや、待て。そういえばリューはあの槍を譲り受けたと言っていなかったか。
ならリューではなく、以前の持ち主と―――?
「見つけた、見つけた―――デ・ミ・ジャルグの手がかりを。
ああ、どのくらいこの時を待ったのかしら?ねぇお兄さん、いったい私は何世代待っていたのかしら?
くだらない刻印に縛り付けられて、利用されて―――なんて可哀想な私!でもいいの。
やっと、やっと、やっと!!巡り合ったんだから!魔と闇を統べる王の証に!!」
ブレイズは歓喜のままに叫び、グングニルを月に掲げた。
その穂先がバチチ、と帯電する。
まずい、あれは―――
「大雷【バルクンド】!!」
掠めただけでヒロトに大きな傷を与えた神槍の雷槌。それが今度は初めから正確にヒロトを狙ってくる。
魔法慣れしているのだ。やはり先程の比ではない……!
ヒロトはそれを、
剣で、真正面から受け止めた。
「覇ァァァァァァアアアッッ!!」
リューの魔力波と違い、これは純粋な魔力エネルギーから【雷】に変換されている。
先日のクシャス温泉でクレイドラゴン相手にやったように、攻撃を受け流すこともできない。
かといって、避けることもまたヒロトにはできなかった。何故なら彼の背後には牙の森が広がっていたから。
ここを退けば、稲妻の奔流は森に直撃してしまう。せっかく鎮めた森がまた大パニックだ。
ヌシが弱っている今、それを止めるのはまた容易ではないだろう。
「あ、ははははっ!!すっごい!雷を斬っちゃうなんて、お兄さん何者?あはは、ねぇ、もしかしたら、
貴方が持ってるんじゃないの?あ、はっ!返して、返して!あれは、私の槍なんだから!!」
え、と。
ぶすぶすと煙をあげる身体を起こして、顔をあげた。
今、なんて言った?
「―――炎蛇【アフアナール】」
空白となった一瞬。
ブレイズが掲げたもう一振りの槍―――フレアランスから炎の大蛇が鎌首をもたげ、
ヒロトに食らいついてその臓腑を焼き焦がしていた。
ヒロトは抗う間も叫ぶ間もなく森に突っ込み、轟音が辺りに響き渡った。
木々が倒れ、眠っていた鳥たちが驚いて飛び立っていく。
「あ、はぁ―――、油断は禁物よぉ。お兄ィイさん?」
……稲妻からは護ったのに、結局荒らしてしまった。
「気になるなら教えてアゲル。あの槍はね、本来は私のものなの。
だって、魔と闇を統べる王の持ち物なんだから―――あの槍は私のモノに決まってるじゃない?」
ブレイズが何か言っている。しかし、よく聞こえない。
ああ、さっきの攻撃で鼓膜が破れたのか。森で戦うことに何かのジンクスがあるのかも知れない。
肺も半分持っていかれたようだし、今度から気をつけよう。
「それをどこの馬の骨とも知れない他人が持ってるなんて。
魔王、ですって?ザコを少し従えられるからって、なんのつもりなのかしらねぇ。
魔と闇の王というのなら、この私以外にありえないじゃなぁい?」
がくがくと痙攣していた身体が収まる。“豪剣”の再生能力だ。
身を起こす。腕がえぐれて骨がのぞいていたようだが、肉がつながりこれも回復した。
べ、と口の中に溜まった血を吐き出す。奥歯が二、三本血の塊と一緒に焼け焦げた地面に落ちた。
頬をさする。違和感はない。欠けた歯も生え代わっていた。鮫か、俺は。
なんだか再生能力がどんどん向上していってるような気がする。
……まぁ、いいか。便利だし。
「………なんていうか、バケモノねぇ。お兄さん、もしかしてアンデッド?
どこかの誰かさんみたいに、リッチ・ザ・デスの妖人とか?」
「俺は人間だ。出生にちょっとしたごたごたもあるけど、だからこそ疑いようがない」
焼け焦げた木に突き刺さっていた剣を引っこ抜き、ぶん、と振った。
確かに、ブレイズの言うことももっともだ。稲妻を斬り裂き、業炎の渦に巻かれても、
こうして平然と立ち上がるような人間がどこにいる。
「馬鹿いうな。平然と、じゃない。すごく痛い」
「それが人間じゃないっていうのよ」
ブレイズはここにきて、ますます愉悦の笑みを深くした。
口は耳まで裂け、目は爛々と輝き、まるで空に浮かぶ三日月のよう。
彼女の立場ならば顔を歪め、悔しそうに舌打ちのひとつでもしてもいいというものなのに。
ブレイズが―――『彼女』がジャルシアの血に封印されて以来、こんな人間を見るのは初めてだった。
彼女が殺そうとしたり、嬲ったりした相手は魔獣も人間も、例外なく彼女を殺そうとした。
その殺意を、憤怒を、憎悪を、さらなる力で踏み砕き、止めを刺す。
それが彼女は楽しかったのだ。相手が弱ければ圧倒的力の差に怯え、絶望させてしまう。
それでは大して、面白くない。まだ勝てる、逆襲できる。その浅い希望を噛み砕くのがたまらない。
そういう意味でこの青年は破格だった。
神槍グングニルと魔槍フレアランスの破壊を立て続けに喰らってもピンピンしている。
なんて、素敵な。ブレイズの殺意に値する強敵だというのに―――。
「それより、お前―――デ・ミ・ジャルグに随分入れ込んでいるようだが」
「入れ込むもなにも、アレは私の槍だもの。グングニルもフレアランスも
イイ仕事してくれるけど、やっぱり私が持つべき槍は私の元にあるべきじゃなぁい?」
「………………持つべき槍、か」
ヒロトはふぅ、と溜息をつく。
ブレイズの眉が、流石に訝しげに寄る。静かだ。あれだけブレイズに痛めつけられて、
なおヒロトからは敵意や殺気が感じられない。
「つまらないわぁ。お兄さん、怒らないの?反撃しないの?一方的になぶり殺しなんて、私、嫌よぉ?」
………それでこそ、壊す甲斐があるというものだ。
だが、それでもヒロトは首を振るのだった。
「悪いが、お前の道楽に付き合うつもりはないな。
そもそも、俺はここに戦いに来たんじゃないから、時間さえ稼げればそれでいい。それに―――」
「それに?」
ヒロトは顔を上げた。その目に、ブレイズは笑みを消した。
この男はブレイズを見ていない。相手にしていない。
反撃しないはずだ。そもそも、『敵』とすら認識していないのだから。
己を脅かすものではないから、こうして、悠然と、佇んでいられる―――。
それは。
「魔王を討ち取るのなら勇者である俺の役目だが、お前は魔王じゃない。
なんとなくだが、確かだとわかる。デ・ミ・ジャルグはお前の槍じゃない」
彼女にとって。
「お前は何だ?もしかして、魔族でさえないんじゃないか。そんな気さえ、する」
耐え難い、屈辱だ。
ブレイズはギシリ、と奥歯が軋むほどに噛み締めると、
それこそ憤怒と殺意の眼差しでヒロトを睨み付けた。
その形相といったら、憎悪が呪いとなって心臓を穿とうというほど。
「殺すわ」
「……………」
低く呟いた。
それでもヒロトは表情を変えない。
この呪殺の権化を前にして、白凪の海のように冷や汗ひとつ、かかない。
グングニルが稲妻を放つ。天と地を閃光で結ぶ雷槌は掠めただけで致命傷を与える【バルクンド】。
フレアランスが炎を纏う。地獄の業火をこの世に具現化するそれは先程ヒロトを焼いた【アフアナール】。
二つの槍にそれぞれ必殺の魔力を通わせ、構える。丁度上から見ればVの字を描く体勢になるだろうか。
どちらかがどちらかのサポートとして機能するのではない、それは紛れもなく
炎と雷を寄り合わせてひとつの槍とする必殺の中の必殺を現していた。
「喰らいなさい」
右手に神槍蒼白く光輝く
左手に魔槍紅黒く燃える
「――――――神魔二槍【イブリス】!!!!」
風の強い三日月の夜。
ラダカナ平原、牙の森の入り口で。
神魔携え片翼の魔が吼える
―――ずずん、と森全体が揺れた。
先程までの轟音よりはるかに大きく腹にこたえる、おそらくこれで決着がついたのだろう。
勇者ヒロトと勇者ブレイズの衝突は結局避けられなかったらしい。
ジョン・ディ・フルカネリは溜め息をついた。
まったく、あの人は。
無茶をするのは構わない。しかしそれでどれほど他の人間に迷惑―――とまでは言わないが、
影響が出るのか考えて欲しいものだ。
ヒロトは紛れもなくジョンたちの中心であり、おそらくは聖堂協会が動かせる最高戦力。
ただでさえそういう存在は目をつけられやすいのだ。少しは自重して欲しいものである。
………まあ、ブレイズの到着が早すぎるということもあるので、仕方がないといえば仕方がないのだが。
リオルが鎮めたというこのドラゴンを見捨てる気は、ジョンにだってなかったのだし。
「GRR………」
「キキィ………」
ドラゴンとスゥエンたちが不安そうに彼方を見上げる。
ここは森の入り口といっても、ビサレタの町側にあたるので勇者たちが激突している場所とは結構な距離がある。
魔獣である彼らも感じるのだろう。稲妻や炎。大気に満ちたマナを乱す強大な力の奔流を。
「―――心配いりませんよ。ヒロトさんが守ってくれています」
ジョンは倒れた木々に腰掛けたまま、安心させるように頷いた。
医者である―――医者でもあるジョンはリオルに魔力補充をした後、
傷ついた彼らを治療するために森にやってきていたのだ。
もともと魔獣の治療も旅の途中で行っていたジョンである。半分どころか
九分九厘死んでいたリオルを救った手腕は伊達ではなく、魔獣たちも
昼間の『説教』が効いていたのだろう、大人しくジョンの回復魔法に身を委ねたのだった。
………回復魔法、か。
薬はほとんど診療所に卸してしまったので仕方なく、といったところだが
実のところ、それはありえないことだった。
ジョンは療術師(ヒーラー)でもある。
数ある魔法の中でもとびきりの難易度を持つ回復魔法も、ちゃんと扱うことが出来る。
普段なら。そう、それはジョンが万全なら、の話だ。
それがありえない。
リオルの魔力補充を終えてすぐ森に向かい、回復魔法を使う?
そんなことができるはずがない。
リューのように無限といってもいいほどの魔力量を持つなら話は別だが、
ジョンは体力も魔力もそうそう恵まれた方ではない。
だからこそ小手先の技術でなんとかやりくりしているのだ。
彼の必殺“霊拳”にしたって、わざわざあんなスタイルを取っているのは魔力を効率よく使うため。
余裕があるなら、それこそ今暴れているブレイズのように轟音響かせる大魔法で捻じ伏せればいい。
なのに。
リオルに魔力を与えて、それでも回復魔法を使うだけの余力があるのはどういうことか。
リオルの残存魔力は僅かだったはずだ。意識を失うくらいだ。余程大暴れしたのだろう。
そこに魔力を注いでこの余力。ジョンの魔力量が増えたのではない。
ジョンは魔導師としてはすでに成長を止めている。それはずっと前からわかりきったことだ。
なら、考えられるのは。
―――リオルが、自力で魔力を回復した。
「………馬鹿な」
ジョンは思わず呟いた。
それこそありえない話だ。リオルは正確に言えば生物ではない存在。
義体はリオルの魂の入れ物ではあるが、生体部品を使ったゴーレムのようなものだ。
偽・賢者の石による魔力のストックがなければ活動はできなくなる。そう、賢者の―――
「賢者の石……?」
ジョンは戦慄した。
色々な考えが頭を駆け巡る。
否定、否定、否定、否定。そして肯定。
賢者の石は無限の魔力を有する魔石とされている。しかし、実際に無限のものなどありはしない。
世界に満ちたマナの総量は常に一定であり、それ以上増えることも減ることもない。それが真理だ。
が、ここでひとつのとんちが展開される。
たとえば泉。小さな泉があったとしよう。
この泉は毎日、大釜一杯分の水が湧き出している。
一日に使用する水は丁度、大釜一杯。朝汲んだらもう泉はカラッポだ。
しかし、また翌日になれば大釜一杯の水が溜まっている。
ならば泉の水はどこから来るのか。それは、実はその大釜なのである。
使用した分の水はやがて蒸発し、雲となり、雨となって大地を潤す。
それがまた、泉に湧く水となるのだ。ひとつに繋がる大いなるサイクルがここにある。
結果、泉には水が沸き続ける。
そう―――無限に。
「………………………」
まさか。
それが。
賢者の石の、正体なのか。
使った魔力を自己回復できる魔石。
尽きることのないそれは、確かに無限の魔力を有しているに違いない。
循環する世界の一部なのだから―――。
ジョンは、ラルティーグの悲願に手を掛けたことを悟った。
ぶる、と身震いがする。ジョンの身体に流れる知の民の血が歓喜しているのか。
魔王の手を借りるまでもない、賢者の石が精錬できるようになれば、その恩恵は計り知れないものとなるだろう。
―――精錬できれば。
「………………………………」
それが。
どういう意味を持つのか。
それに気付いた瞬間、ジョンは目を見開いた。
流砂に飲まれるかのように血の気が引いていく。
風が止み、ドラゴンやスゥエンたちが消滅し。
一寸前さえ見えない闇の中に、ただ独り。
凍りついたその貌は。
見たことも無い、絶望に染まっていた。
神魔二槍。
グングニルとフレアランス。雷と炎の力を一点に集中して放つ一撃は強力無比の威力を持ち、
かつて冥界の番犬ケルベロスを一閃の元に葬り去ったブレイズの奥義である。
破壊力だけでも魔王リュリルライアの魔力波に匹敵するそれは、
放てば必殺、狙った獲物を確実に仕留めることができる。
神槍と魔槍、同時に使いこなさなければならないので魔力の消費が半端ではなく、
ブレイズが『彼女』を維持できなくなるのが難点といえば難点だが、
すでにその時には相手は絶命しているのでなんら問題は、ない。
最終最後の奥の手。そういう意味でも、これは必殺技と呼ぶに相応しい攻撃といえるだろう。
仕留められなかった敵はない。
なかった。
今までは。
「………ホント、バケモノよねぇ。お兄さん」
ブレイズは神魔二槍を放った体勢のまま、くすりと微笑んだ。
ヒロトは顔をしかめた。バルクンドとアフアナール、双方の攻撃をさらに上回る破壊を
真正面から剣で烈斬したために身体はボロボロだったが、それでも生きている。
ブレイズが呆れるのも無理はなかった。
それでも、ヒロトはぼやくように答える。
「………俺は人間だ。さっきも言ったろう」
「あら、本当にそうかしら?」
「そうだ」
くすくす笑うブレイズに、ヒロトはきっぱりと言い放った。
人間だからこそ、以前遥か遠い故郷の政治問題に巻き込まれたりしたのだ。
これが人間でなくてなんだというのだろう。あんなことは二度とごめんであるが。
「そういう意味じゃないわ」
「なに?」
ブレイズはヒロトにキスをするように顔を近づけると、妖艶なまでの口調で、囁いた。
「貴方は今、森を守った。けど、ヒトは結局のところ、ヒトしか守らない―――守れない。
ヒトの利になるもの以外に手は出さない。そういう生き物だもの。
でも―――貴方はそうじゃなかった。たいした思い入れもない、僅かな報酬もない。
けれど、ボロボロになってまでこんなちっぽけな森を守ろうとした勇者ヒロトは、
ふふ、本当に人間の側に立っているといっていいのかしらね?」
「………………………」
ざわわ、と風が吹き焼けた大地の灰が舞った。
ヒロトは、答えない。
「あらごめんなさい、意地悪しちゃったかしら?でも、考えておいて。
いずれこの問題は、貴方を包み込む闇となる―――」
「―――なるはずなかろう」
声がした。
ブレイズは驚いて振り返る。ヒロトも顔をあげ、はっとなった。
炎を纏うように広がる紅い髪。
夕焼けの太陽より朱い輝く瞳。
今のブレイズに似ているが、さらに、さらに鮮やかな赤。
いつの間に到着していたのか。
魔王リュリルライアが降下するフレズヴェルグより一足早く草原に降り立ち、
波立つ草の海を歩きこちらを見据えていた。
「ヒロトが人間側に立っていない、だと?そんなことは些細な問題だ。
何故ならそやつが立っている場所こそ『ヒロトの立ち位置』なのだからな。
我とローラが保障する。おそらく、ジョンやリオルもな。我々がいる限り、
ヒロトは決して間違えたりはせんよ」
威風堂々と。王たる威光を以って、リューはヒロトを肯定していた。
それでいい。ヒロトは、それでいいのだと。
知らずに強張った心が緩む。自覚はないが―――ヒロトは今、確かに安心していた。
「………何、あなた」
ブレイズがリューを睨む。
ヒロトは思わずブレイズを見た。
リューを知らない。リューが何者か、わからない。
それがはっきりと、彼女の立ち位置こそを告げていた。
魔族であれば、魔王たるリューのことは本能によって刻み込まれている筈。
つまり、ブレイズは―――。
「知る必要はなかろう、【マジュヌーン】。どうせそろそろ別れの時間なのだろう?」
「……………………」
それは確かだった。ブレイズの魔力ではこれ以上変身体を維持できない。
神魔二槍を放った時点で時間はさらに減った。そろそろ元の姿に戻るだろう。
しばらく無言でいたブレイズはやがて、ふっと肩の力を抜いた。
「……そうね。もう少し『私』のまま貴方の話を聞きたかったけど。
それは次の機会に、ね?お兄さんも、また会いましょう―――」
「断る」
「勘弁してくれ」
「あ、は―――はははっ、あはは、ははっ―――」
ブレイズは楽しそうに笑うと、がくん、と大きく痙攣した。
霧が晴れるように紅の髪が蒼く染まり、浅黒い肌も元の白さを取り戻していく。
最後にもう一度大きく身震いして、ブレイズは閉じていた目を開けた。
そこにはもう狂気の色は残っていない。翡翠の瞳がリューを―――その後ろ、
フレズヴェルグから降りてきた金色の少女を映している。
「………ローラ」
「久しぶりですわね。フレイア」
「今は―――違う」
ブレイズはかぶりを振った。
ここにいるのはただの勇者、ブレイズ。聖堂教会の使命を忠実にこなす猟犬だ。
「……犬は嫌いじゃなくて?」
「嫌い。今でも」
「―――そう」
ローラは少しだけ微笑み、すぐに寂しそうに目を伏せた。
そうして、顔をあげる。凛とした表情になって、手にしていた紙を広げた。
「大聖城セントレイ・ピアラから勇者ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシアへ通達ですわ。
グリーンドラゴン討伐の使命は撤回されました。
もうここのドラゴンを狙う理由はどこにもなくなった―――そうじゃないかしら?」
「………………そうだな」
終わった。
ブレイズはそう感じていた。義を捨ててまでまだここに固執しようというのなら、
今度こそヒロトは手加減抜きでブレイズを仕留めにかかるだろう。
彼女とて気付いている。ヒロトは今回、本当に時間稼ぎにのみやってきたのだと。
それが証拠に、かの勇者は最後までついに自分から攻めることをしなかった。
同じ魔獣狩りの勇者だからわかる。自分やヒロトは、先々の先こそが本領なのだと。
相手が攻撃する前に仕留める。これが自分たちの定石なのだ。
しかしヒロトは、ついにそれをしなかった。それどころか防いだりいなしたり、見切ったり挙句受けたり。
ヒロトは言ったとおり、『戦う』ことを始めから放棄していたのだ。
契約執行をした自分にさえも、である。
………本当に、たいしたバケモノっぷりだ。
ブレイズはしみじみとそう思い、きびすを返した。
王都ディカに戻るには広い草原を越えていかなければならないが、足はない。
ドラクルーはとっくに逃げ出してしまったので歩いて帰るしかないのだ。
正直くたくたでおっくうだった。明け方には王都に戻れるだろうか。
「―――ブレイズ、とやら」
不意に声を掛けられた。
ブレイズの知らない、知る必要もないと言われた少女、リューである。
そういえば先程ブレイズを、いや『彼女』を【マジュヌーン】と呼んでいたが、
なんのことかはブレイズにはわからない。
「デ・ミ・ジャルグを求めても、貴様の手には入らない。
星に手を伸ばすことを愚かとは言わんが―――デ・ミ・ジャルグを手に入れても、
貴様の空虚さは埋められはせんよ」
ブレイズには―――なんのことかわからない。
だが、こうするのが正しい気がして、ニヤリと笑ってみせた。
「あ、は。そうかしら?」
細めた瞳が一瞬だけ赤く染まる。
そうしてまた背を向けて、今度こそ、彼女はもう振り返らなかった。
………しばらくその背中を見つめ、ヒロトはべたりと座り込んだ。
「体中が痛い」
「恰好をつけるからだ。馬鹿者」
「ヒロト様、大丈夫ですか?」
“豪剣”の治癒能力で回復したとはいえ、いわば病み上がりの状態だ。
筋肉や骨、皮膚も無理矢理繋げたようなものなので、緊張が解ければ痛みもぶり返す。
ところで、とヒロトはへたりこんだままリューを見上げた。
「ブレイズのこと、何か知っているのか。デ・ミ・ジャルグに随分入れ込んでいたようだけど」
訊かれて、ああ、とリューは頷く。
『魔王』としての記憶を魔王城にあった歴史書によって裏付けた知識と推測だ、と前置きして。
「あれは『魔王』の成りそこないだ。魔王侵攻の際、この世界は大きく変わった。
魔族も、神族も………特にヒトもな。てんでばらばらだったヒトは神々の導きによって
集団となることを覚え、『始まりの勇者』を中心として魔王に対抗するために組織を作った。
これが後に聖堂教会の前身となるのだが―――まあ、それはいい。
しかし動乱の中で、逆に魔王の力を我が物としようとした一派が現れた。
魔族を制し、手駒として操ることを考えた『魔物使い』たち。魔獣たちは強力だ。
それらを操ることができれば、世界など簡単に手に出来ると。ヤツらはそのために『魔王』になろうとした。
しかし研究と実験を重ね生まれたのは、手に負えない残虐さを持った異形の怪物。
魔獣でさえないそいつを制御するために、ヤツらは自分たちのうちの一人の身体に
怪物を封印し、融合させた。仲間の一人を犠牲にしたんだ。
そいつは当然怒り狂い、融合させられた怪物の力を使って『魔物使い』たちを皆殺しにした。
皮肉と言えば皮肉だな。結果として、『魔物使い』は封印融合という絶大な力を手に入れることができたんだから。
異形となったそいつは怪物の赴くままに魔族を殺して回り、やがて英雄の一人に数えられるようになった。
闇の力を纏う異分子ながら、外敵を殺すのならそれは英雄と呼ぶに相応しかろう?
聖堂教会の前身たる組織からは煙たがられていたようだが、そうしてそいつは次第に支持を集め始め、
魔王侵攻が集結した後についに国を建て、王となる。それが―――ジャルシア。
初代『戦う王』の誕生というお伽噺だよ」
話し終えると、リューは半分は推測に過ぎないがな、と再度付け足した。
「………魔王になることを求められて生まれたから、
魔王の証であるデ・ミ・ジャルグに固執するってことか」
「さぁな。今となっては誰にも分からぬ過去の話だ。
魔族でさえない、キメラのようなものだから我の範疇にもおらぬ。
ただ―――あの妄執。血を繋ぎ、世代さえ超える強き意志。我はあれを何より人間の象徴と見るがね」
「世代さえ超える、か―――」
ヒロトは痛む身体を起こし、随分遠くなってしまったブレイズの背中を見つめた。
【マジュヌーン】。
ブレイズは妄執に駆られ、狂気に触れているようにヒロトには見えた。
それは決して、道理に適ったものではないようにも。
ヒロトの願う調和も、一歩間違えればマジュヌーンの呪いとなるのだろうか。
なんとなく、そんなことを考えていた。
「………何を考えているのかだいたいわかるが。
そんなことはないと言ったであろう。我らをなんと心得ている」
「ですわ。ヒロト様には、私たちがおりますもの」
―――そうだな。
彼女たちがいれば、きっとヒロトは間違えることはない。
ヒロトはそう思い、微笑んで頷いた。
牙の森。
木々が倒され、ぽっかりと開けた夜空を見上げ、ジョンはぼんやりとしていた。
ドラゴンたちの治療は終わった。
ブレイズとの決着もとうについたようで、森は静かなものである。
もう、帰らなくては。
そうとわかっているものの、ジョンはずっとそこを動けなかった。
ラルティーグの願いに至る。その道が、開けたのだ。
それがどれほどの意味を持つのか、彼には充分すぎるほどわかっている。
完全なる賢者の石の、精錬。
だが。それには。
愛する人の命が、必要だった。
妄執のマジュヌーン〜新ジャンル「騎士娘」英雄伝〜 完
リアルタイム遭遇した
乙
いいや乙じゃないね
GJ!
しかしジョンが何に気づいたのかわからん…(´・ω・`)
『勝者は全てを手に入れ、敗者は全てを失う』
布団の上に無様に転がっている友に目を向け、テンメンジャンはふと感傷的な気分になった。
そして友を討ち果たし、次の標的を自分に定めたであろう少女を見返そうとした時、新たな脅威に気付く。
『山の中腹から光の反射?…双眼鏡か?』
覗き…とすれば許すつもりはない。…そうでなければ夕方現れた少女、遠山理奈の線も考えられる。…そちらの方が厄介か。
XOジャンに視線を返す際にこの情報を伝達。帰って来た視線は不敵な笑みも含ませていた。
『……………罠なら仕込んである。細工は流々仕上げを御覧じろ。』
『ま〜貴ちゃんが仕込んだなら間違いなさそうだけどさ。』
手はもう一重打っておくべきか…。そう考え、夕圭は携帯電話をとりだして3桁の番号を入力する。
「はい。○×署です。」
「あ、お巡りさん?ちょっと前、変質者が出てきたんですよ。
黒尽くめの人だったんですけど、いきなり露天風呂に乱入してきて…。」
「…不審者ですか?分りました。何人かパトロールに向かわせます。」
…これで外敵は排除できるだろう。青山くんに帰れって言われている以上、彼女も殴りこみには来れないだろうし。
さて、戦闘を続行するか。
「ねぇ青山くん。この料理、すっごく美味しいね。どうやって作るのかな?」
「鯖を昆布でしめた後、バーナーで炙ったのかな?…鯖は難しいけど、鰯とか鯛なら…。
って黒田、くっ付きすぎ!!(む、胸が……)」
新ジャンル「通報しますた」新醤油学園野望編
夜の帳が下りた山道にて、一人の少女が疾走していた。
遠山理奈。幼馴染で想い人の青山春樹の後を着けて来た…までは良かったのだが。
「何でこ〜なるのよぉ〜〜〜〜!!」
追われまくっていた。…赤色灯を回転させる多くのパトカーに。
おそらくはあの泥棒猫どもの差し金なのだろう。うん。帰ったら春くんの見てない所で絶対しばく。
…もっとも無事に帰れたらの話だが。
不整地ならばパトカーを撒ける…と考え飛び込んだ先の林の中では更なる事態の悪化が待っていた。
木々の間をすり抜けた時、何かに足をとられる感触。
「うそ!こんな所にトラップなんて!?」
後悔する暇もなく、爆音と閃光にその身は包まれる。
しかし硝煙が薄れ行く中、現れた姿は無傷そのもの。
「…舐められたのもね。たかが音響手榴弾一つで私を止められると……。…え?」
追跡していた警官たちが大慌てで無線連絡している様子が見える。
「え〜と。もしかして、今の私ってテロ実行犯とか、潜入工作員みたいな扱われ方されてるのかな〜?
うん、そりゃ今、すっごい爆発が起こったようにみえたよね?…あははははは、マズイわね。」
警官からの活発な追跡は収まったが、代わりに数機のヘリが到着し、何人かの人影がロープを使って降下している。
残った機体はサーチライトで周囲を照らしているあたり、本気で洒落にならない。
「えぇ〜〜〜!?本格的に山狩りなのぉ〜〜〜!?」
遠山理奈。彼女の戦いは終わらない。
とりあえず目の前の障害を乗り越えて、泥棒猫たちから青山春樹を取り戻すその日まで。
銃声と爆風の嵐の中、少女は走りぬける。
「ぅううおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
新ジャンル「理奈/怒りの脱出」新醤油学園野望編
露天風呂から見上げる夜空。星が瞬く…と言いたい所だが、夜なのにヘリが飛んで
今ひとつ風情に欠ける。
しかし…
「はぁ〜いい湯だなぁ」
色々あった夕食後、春樹は一人のんびりと温泉を楽しんでいた。
春樹との混浴を企んだ貴子や真知子、それに浴衣をはだけ挑発してきた夕圭。
たが彼女たちも、春樹の「覗いたら絶交」発言により、一時的撤退を余儀なくされた。
「たまにはのんびりするのもいいな…」
「そうだね春くん…」
「ああ………って理菜!!な、なんでお前、ふ、風呂に入って!!!!その前に帰った筈じゃ!!!!」
「いやぁ、電車乗り遅れてね。泊まる宿も無いから、春くん達に合流しようかなと。えへっ」
理菜は小さく舌を出して笑う。もっともその顔は、小さな擦り傷や髪の毛が少し焦げて
たりするのだが、テンパった春樹には気付かない。
「し、仕方ない……が!!な、何で風呂入ってるんだよー!!!!」
「やだなぁ、昔から一緒に入ってたじゃない。…ルカも一緒だけどね」
「か、『から』じゃねぇよ!!『は』だろーが!!」
反発する春樹だが、その視線は理菜の無防備な胸に釘付けである。
『り、理菜の胸…け、結構でかいな…く、黒田程ではないが…お、お椀型の…そ、それに小さい乳首…
ま、紛れもなく…日本代表級の美乳!!!!!!』
『春くんの視線を感じちゃうよ〜…あ、ゾクゾクしちゃう…』
春樹と理菜、二人だけの入浴は長時間に及んだ…
その結果。
「もお、ハルったら!!鼻血出したのに長風呂なんて!!!!」
「はるくんしっかり!!」
「青山くん大丈夫〜?」
見事にのぼせてしまい、再び看病される身の上。
「…春樹さん…はい…」
貴子が冷たい濡れタオルを春樹の額に宛てる。
「た、貴子ちゃん…ありがとう…」
「…気にしないでください…これも(未来の妻の)勤め…」
「そのいみしんな()はなんですか!?」
「ま、真知ちゃん落ち着いてよ〜」
むくれる真知子となだめる夕圭には目もくれず、貴子は春樹の世話を焼く。
『…これで春樹さんの評価アップ間違い無し……プランθ【甲斐甲斐しい年下少女】………………大成功』
かくして入浴に関しては豆田貴子の勝利に終わった………
だが、この後も春樹を巡る仁義なき戦いは続く………
新醤油学園 青春編
「第2ラウンド決着!!」
そして…
「…のぼせちゃったよ」
理菜は一人、屋根の上でぶっ倒れていた。
しかしその目には闘志の炎が……
『あの泥棒猫たちにはリベンジしちゃる!!』
まだ激闘の夜は始まったばかりなのだ…
新醤油学園 青春編
「忍少女休憩&計画中」
ヤ「なんかヒマじゃね?」
男「時間を無駄にする。最高の贅沢だと思うがな」
ヤ「向こうの本スレも過疎ってるしよぉ」
男「現実を見ろ。それはお前に魅力が無いからだ」
ヤ「……退屈なんだけどよぉ、なんかない? ゲームとか作れや」
男「あいにく、安くないんでな」
ヤ「チッ。あ〜〜〜」
男「……そろそろ出揃った頃か」
ヤ「あ?」
男「俺達も動いてみてもいいかもしれない」
ヤ「今さら何すんだよ。アテあんのか、入り込めんのか」
男「状況さえ把握すればどうとでもなる」
ヤ「じゃ、なんで今まで動かなかったんだよ」
男「駒が盤上に揃ってないと、つまらんだろ」
ヤ「……ォィ」――イイキリヤガッタ。
男「魔王、教会、勇者、E.D.E.N……さてどれからはじめようか」
ヤ「おーい、頭大丈夫か」――コイツ、ジブンイガイノモノヲマジデコマトシカミテネーヨ。
男「お前に頭の心配されるとはな」
ヤ「うるせーんですよ、ご主人様」
男「まぁ、いい。最期までついてこい」
ヤ「言われなくても」
男「結構」
ついに、動く。
新ジャンル「ジョーカー」
女「ってやつを4/1に書き込むの忘れたぁぁあぁぁっ!」
男「何やってんの、バカなの、バカなの、バカなんだな。
大体な、まず大人気御礼・魔王シリーズに介入しようとかいう考えが浅い。
かなうわけねーだろ、五重の意味で」
女「うるさいやいっ! 塔じゃないんだから、せめて……津くらいで勘弁してください」
男「謝れ、塔と県民に『こんな自分の譬えに使われて不快だったでしょう。死ぬほどお詫びします』と謝れ!」
女「こんな卑屈で何にも並べない下の自分の譬えに使われてさぞ不快だったでしょう。豆腐の角に頭ぶつけて飛び出たかすがいに突き刺さって死ぬほど詫びますって何言わせるんだ」
男「……」
女「あーね、4/1に書き込んでおけば後から出来なくても『嘘でした』とか、『嘘ついていいのは午前中までだぞw』とかの微笑ましいやり取りが出来たんだぁ!」
男「で、今書き込むのは」
女「……モッタイナカッタカラ」
男「はい、全部ぶち壊しー。
>>391-406からの流れや余韻でこのレス読んだ人ごめんなさいー。
それに続いた
>>409-412で出来た素晴らしい流れもハイ中断ー」パン
女「書いてやる、もう書いてやるー! 面白すぎる本編の鼻を明かし、このスレに新たな一石を投じてやるんだぁ!」
男「4月バカにはまだ361日も早いぞ」
女「うわぁぁぁあぁぁあぁん! そんなに書くの遅くないもんっ」
男「……知らねーぞ、マジで」
女「ハッ!?」
既出ジャンル「勝手な自爆」
男「で、マジなの?」
女「……書いていいのかもわかんない」テヘ
男「しばくぞ」
女「もっときつくお願いします」エヘ
男「そこまで言うなら吊ってやる」
女「釣りでしt男「遅い」
既出ジャンル「じちょう」
芝「ねーねー」
番「あー?」
芝「出番ないね」
番「しゃらっぷ」
いやーほぼ連続二本堪能した、GJ!
あれかーフレズヴェルグって基本ハリアーやね、外見も(w
>>413 おお、怪力メイドと毒舌だ。
どーぞどーぞ。スピンオフ大歓迎!
ところで本スレってどこ?
>>415 ほら、戦闘機って胸キュンじゃないすか
「あ、ひどいです、はるくん…そんなところでとめちゃやです…」
「囲炉裏はこれか、これが欲しいのか?」
春樹がプラプラと物を揺らす。
「あ、それです!!」
「駄目だ。まだお預けだ。我慢しろよ」
「…いじわるです!!」
「…青山くんて鬼畜〜」
春樹の右に位置した夕圭が、ある地点へ手を伸ばす。
「ひょっとして…これはまずいかな?」
「あ、ゆかさん!!いいです〜!!」
真知子の声が喜びに満ちている。どうやら待っていた所への手だったようだ。
「…でも」
貴子の視線が真知子を冷静に捕える。
「…あなたを先にいかせない………!!」
「にゃ!!なんてことするですか、このまめこ!!」
「…『畜生!!体さえ動けばあたしも参加できたのにー!!貴のアホー!!』」
「豆田姉、落ち着いてよね〜」
体の自由が利かないながらも、状況を食いいる様に見つめる陽子と陽子をたしなめるルカ。
どうやらこの二人は参加してない模様。
「あんま多くてもね…」
ルカの注意は春樹に向いていた。春樹の手がまたも真知子の期待を裏切る場所へ…
「ぐすっ…はるくんきちくさんです…」
「泣くなよ…」
「駄目だよ青山く〜ん」
表情とは裏腹な夕圭の冷めた視線が春樹を捕え、春樹を恐怖させる。
「分かったよ。そら!!」
「あ〜ん、やっとです」
「………まだまだ」
真知子の希望は貴子の横槍で儚く潰える。
「まめこ!!ひどいです!!はるくんがせっかく…!!」
「…言った筈。あなたを先には…」
「いかせない……!!!!」
「そら、囲炉裏。しっかり飲めよ」
「ううっ…にがいです」
「真知ちゃんファイト!!だよ〜…でも困ってる真知ちゃんも可愛いな…」
「貴子ちゃんが一番だったね(なでなで)」
「…………(///)」
新醤油学園 青春編
「カード勝者に祝福を・敗者に青汁を」
>>416 本スレというのはvipのこと言うてるんだろうなーって!あんた!
女「俺さ。なんか……お前のこと異性として好きになってしまったようなんだ」
男「………え、えっと……お前さ、確かあの、なんて言ったっけ。
詳しくは言えないけど心と身体の性別が一致しないっていうアレ」
女「ああ。俺は女の身体をしているけどれっきとした男だ。……変だろ、こんなの」
男「えー、あー……いや、その」
女「いいんだ、わかってるから。でも、俺……お前が好きなんだ!異性として!」
男「それはアレか?俺を女として見てるのか、それとも精神的ガチホモなのか」
女「そんなことはどうでもいい!好きだー!!」
男「熱血するな!そこんとこはっきりしてくれ!気になる!!」
女「バッカヤロウ!前の穴なんか使うんじゃねぇ!俺は男だぞ!」
男「………納得いかねぇ」
新ジャンル「女なのにガチホモ」
男 「1日3_バス停ずらす!」
女 「2年を費やし自宅の前へ!!」
二人「武勇伝!武勇伝!ブユウデンデンデデンデン!!」
トトロ「…………」
男「女!家の前になんかいる!なんかいる!!」
女「ネコ来た!速ッ!!」
新ジャンル「バス停」
女「牛乳飲んだら背が伸びた」
男「この娘の身長178センチ。でかッ」
女「体操したら筋肉ついた」
男「力コブめっちゃ固い。おおー」
女「寄せてあげても谷間ができない」
男「モンゴルより平坦な土地が広がっています」
女「矯正ブラを買った。ぼったくられた」
男「若い身空で借金持ち。早く返せ」
女「最終手段!揉んでもらった」
男「………悲しかったです」
女「それでも大きくなりません」
男「胸が」
女「………ぺたぺた」
男「やめろ!効果音を口で言うのはやめろ!」
女「でもいいんだ。男は無いのがいいんだよね」
男「いや、無い方がいいっていうか無いのを気にしてるのがいいんだ」
女「…………?」
男「分からんヤツだな。つまり、貧乳だということを気に病んでるのがいいと」
女「Aカップラリアット!!」
男「痛い!」
女「そういえば妊娠すると胸が大きくなるっていうよね」
男「考え直せ!それはまだ早……アッー」
新ジャンル「貧乳」
スレ汚しすまん
女「ぬしよ、わっちといけないことをせぬか?」
男「いけないこと?」
女「そうじゃ。男女の契りとも言えるかの?」
男「はぁ」
女「じゃ、さっそくいただきじゃ!」
女はそう言うと、男のズボンに抱きついた。
すると女は次の瞬間、あろうことか男のズボンを脱がし始めたのだった。
だが男はなされるがまま、女のしていることを呆然とただ見つめていた。
新ジャンル「ホロ」
>>420 正直オリラジのネタは好きじゃ無いだが…
このネタは好きだ(笑)
>417
仕事早いの恐れ入るwww
それにしても理菜とルカの外見、どんなイメージだろうね?
黒田と貴子は固まってるし、芝村さんはチーマーっぽい感じで、囲炉裏と陽子はvip板のイメージで良いとは思うけど
>419
アンタの弾幕は毎回恐れ入るwww
で、投下
「ひぐっ。えぐっ。はるくん、きちくさんです。」
敗者に下された制裁。苦悶の表情を浮かべつつ試練を乗り越えた囲炉裏。
しかし、彼女を迎えたのは仲間たちの労いの言葉ではなかった。
「甘い!!甘いわ、囲炉裏真知!!!何、イヤイヤ青汁を飲んでるのよ!!!?」
「あ、あなたは!?」
青山春香でも、豆田姉妹でも、黒田夕圭でもない、しかし囲炉裏真知も知っている少女の声。
…何故かボロボロな格好をしていたのかは知らないが。
「理菜ぁ!?帰ってなかったの〜!?」
「な、何でお前が居るんだよ!?(ようやく復活)」
『……ねぇ………XOジャン。』
『………ええ。………しくじったみたい。』
周囲の困惑を他所に、大いに熱弁する遠山理菜。
「そもそもあなた判ってない!罰ゲームといえど、春くんが単なる市販品を出すと思ってるの!?
素材を吟味した究極の青汁よ!!ケールの葉を一枚一枚選別してミキサーにかけてるのよ!?」
そんな彼女に最もドン引きしてるのは彼、青山春樹。
「いや。コイツは市販品だから…。お前に普段出してるヤツとは別モノだぞ?」
そんな彼に内心突っ込む一同。
『作ってるのかよ!!!』
青汁への熱きパトスを心行くまでシャウトした彼女に対し、現状を確認するべく口を開く春樹。
「それそうと、帰り損ねたんだよな?もう時間も遅いし。 …理菜、俺の布団を使うか?(ソファーで寝れば良いし)」
半ば期待はしていたが、狙い通りな
「…えっ?良いの?良いの〜!!?じゃ、早速、一緒に寝よ!?(添い寝フラグキターーーーーー!!!)」
「いや、だから俺はソファーで…。」
「「だ、ダメーーーー!!!」」
春樹の言葉を遮る叫び声。そこには断固たる反対を示す二人の姿。
「だ、だめですはるくん!!」
「そ、そうだぞ!!男女七歳にして同棲せずって言ってるだろ!?」
「………………それは同衾。馬鹿姉。」
「orz」
対して、二人ほどは条件付き賛成の様だが…。
「別に良いじゃん。ハルと私、中学に上がるまで一緒の布団で寝てたし。あ、ハル〜、久しぶりにどう?」
「断るっ!というか。話をややこしくしないでくれ!!」
「あら?青山君は私の裸、ご不満?」
「そりゃ非常に魅力的…なんだが、やっぱ駄目だ!!第一、折角の布団が狭くなるだろ!?」
そして動いた策士。
『……………そう。狭いのならば、次の手がある。』
「………春樹さん。身体の私なら、一緒に寝てもあまり迷惑をかけない(この身体に感謝)。」
しかし、あっさりと入る横槍。
「む〜〜〜〜〜!だめです!からだのサイズもわたしだってかわりません!!だからわたしと!!」
彼女らに続いて名乗りを上げた始めた少女達をわき目に、春樹は思考を巡らせる。
二人の顔を交互に眺め、出てきた結論は…。
「そうだな。」
「「…えっ!?」」
「囲炉裏、一緒に寝てくれ。………貴子ちゃんと。(二人のサイズなら、それほど窮屈じゃないだろ)」
『そんなオチなんて………』
愕然と、そして憤然と布団に潜り込む両者。
「む〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。よりにもよってこのまめこと〜〜〜。」
「……………黙れ、ちびおばさん。」
「もう夜も更けたんだ。二人ともさっさと寝ろ。もう12時まわってるんだし。」
全員が布団に潜り込み、春樹が電灯を消すと共に最終戦のゴングが鳴る。
暗闇の中、6対の瞳が妖しく輝く。
新ジャンル「策士策に溺れる」新醤油学園野望編
>>416 ヤ「怪力メイドじゃねー!」
男「まぁ、魔法も使えないお前の特筆すべきところといったらそれしか見えんからな。
性格云々はヤンキー入ったツンデレ的キャラ立ちだしな」
ヤ「……うるせーんですよ、ご主人様」
男「気にしてたのか」
ヤ「ふーんだ」
男「それとも、お茶をいれるのがうまいことに触れられなくて拗ねてるのか」
ヤ「知らねーよ」
男「そうだな。お茶をいれるのがうまくて、他人より腕力や体力があって、程々に動物が好きで、変にメイド服をいじくらない正統派で、でもヤンキーとしての意義を見失いかけてて、
メイドのたしなみとかで選択から武器の扱いまで一通り出来て、ブラよりさらし派で、ふんどしは嫌いで、ご主人様のことをよく見ようとしてて、それなりに学もあるが、いじられると弱くて頭回らなくて、
そうやってころころ表情変える百面相で、安っすいプライドに意地張って、わからない明日より楽しく出来る今を大事にしてて、負けず嫌いで、意外と純情で、
自分が病気だってことに気づかない無自覚でぞんざいな面があって、注射が嫌いで涙目になって訴えるとこがあって、教会・偽善者・オタクが嫌いで、童話で背筋寒くさせたり、
俺に体よく魔物からの攻撃の盾・身代わりにされるお人好し、感じやすくてマゾっ気があるとしか思え……」
ヤ「やーめーろーっ!」
男「褒められ慣れてないといちいち反応が面白いな」
ヤ「所々褒めてねーだろ!」
男「俺がお前のことを見ていないわけないだろう」
ヤ「っ!」
男「こんな旅してるとお前か景色ぐらいしか見るものがないからな」
ヤ「チッキショー! こんなやり取りばっかな本スレ(パート化)だけど、どっかのまとめサイトと一緒に見てくれよな!」
ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1188397912/l50 男「そもそも俺は毒舌じゃない。交渉がだな」
ヤ「変なところ気にしてやがる」
男「言葉ひとつで受けるものは変わってくる。些細なことが大事だ」
ヤ「……なぁ、ご主人様の交渉って言葉が通じればいいのか?」
男「通じれば、魔のものでも可能だ。価値観が違うものほど、かかりやすい」
ヤ「それってうまくやれば、各地で暴れてる奴らを鎮めて世のなか平和に出来るんじゃねーの」
男「ひとつのことが可能と言いきれるならば、その逆も可能ということになる」
ヤ「逆って……やる気かよ」
男「そろそろ完全に理解しろ。俺は情ではなく利益からくる損得で動く。ただし、そこに面白いかどうかが入る。理不尽かつ傲慢で完全な俺の価値観だ」
男「得よりも、面白くなりそうならばそちらに傾く。だが、損はそれらから必ず取り返す。後に残るのは『損も得も無かったが面白かった』か『得した上に面白かった』」
男「今は、現状をどうすればより得して面白くなるかを考えている。その為にはゲームと同様に盤上に駒が出揃わないとならないだろう?」
男「勇者の動向は他の駒やE.D.E.Nを使えばどうとでもなる。いざとなれば教会や国に対しての交渉がある。焦ることはない」
ヤ「マジで悪魔か魔王みてーだよ、ご主人様」
男「魔法が一切使えない生粋の人間な俺が、魔王と同列というのはいくらなんでも失礼だろ」
ヤ「肉体的にはご主人様よりやばいんだろうけどなー」
男「性格的には魔王や悪魔よりやばい、とか言うのか。……という男を演じているっていうのはどうだろう」
ヤ「……。は?」
男「俺は演技もS級だ。己も含めて相手の今まで見てきたものがすべて上辺だけかもしれない。まぁ、俺の交渉術はそれらを曝け出させるんだがな」
ヤ「…………帰りてぇ」
男「お前が帰るところは俺の胸のなかだけだろ」
ヤ「恥ずいんだよ」
男「俺も恥ずかしい」
ヤ「真顔で言うか。いや、それが演技で。いやいや実はそれを隠す演技・が演技……あれ……??」
男「くくっ」
ヤ「っ! どこまで本当なんだよ!」
男「全部」
ヤ「……」
男「お前の百面相は見ていて飽きないな」
―――飽きたら、ここで終わりなのかよ。
男「体面もある。そう簡単にお前を捨てやしない。さて、まずは―――」
新ジャンル「S級サド」
ヤ「ご主人様って実は黒幕でした、○○だからこういうことをした&ってわけだ的に・どんな立ち位置にも出来る便利キャラだよな」
男「否定はしない」
既出ジャンル「少年漫画にありがちなご都合・万能キャラ設定」
vipでやれ
つかここでやる意味ねーじゃん
エロパロなんだからこっちでいいだろ
VIPでやってんのは新しいネタなんだから
春だなぁw
>>425 ごめん、前回投下タイミングがいくらなんでも早すぎた。
真剣に反省してる。
イメージねぇ…
ルカは「目が生き生きした美少女」としか決めてないし…理菜に至ってはorz
ただ胸の大きさは
夕圭>(越えられない壁)>理菜≧ルカ>(標準)>陽子>(貧乳)>真知子≧貴子
と。
なのでイメージが有れば書いて下さいな。
どんまい あの速さで差し込んでくれたから、折角のネタが潰れずに済んだんだし
ルカはショートカットで運動部所属なイメージがあったり…
理菜は…どうなんだろうね?見た目地味だけど、脱いだら凄いとか…
胸の大きさは確定ですな
女「男くん、男くん」
男「んー?どうしたの女さん」
女「レイプしてもいいですか?」
男「ゴふっ」
女「うひゃあ!!男くんのツバが放物線を描いてわたしの顔に!顔射!?」
男「な、なに言ってるんだよ女さん!!」
女「それはレイプ発言について?それとも顔sy」
男「両方だよ!いやどっちかっていうと前者だけど!!」
女「んっとね、この間、友くんに聞いたんですけど、レイプから始まる恋もあるんだって」
男「ねぇぇぇぇぇぇぇよ!!黄色いラベルのマンガでもねぇよそんな超展開!!」
女「え!?ないんですか?」
男「なんでそこで素で驚くのかな、この娘は。ないよ。むしろあってたまるかよ」
女「なんだー……がっかり………」
男「だいたい、なんで僕なのさ。実験するにしても他のヤツのほうがいいんじゃない?」
女「え、あ!や、やです!男くんじゃなきゃ、やだ!!」
男「あはは。そんな力いっぱい否定しなくても。でもちょっとほっとしたかな。
女さんと他のヤツに恋が始まったら困るしね」
女「わ、わたしも困ります!男くん以外の人と恋が始まるはんて……考えただけで反吐が出るよ!」
男「そっか。でも女さん、いちいち友の言うこと聞いてちゃいつか痴女のレッテル貼られるから気をつけたほうがいいよ。
じゃあ、僕はちょっと友に用ができたから」
女「は、はいっ!それじゃあ、また!」
タタタ…コケッ
男「……いい娘なんだけどなぁ、女さんは。さて、おーい、友ー。ちょっと爪と指の肉の間に針通させてー」
新ジャンル「素直すぎる」
女「春よね…」
男「はぁ?何遠い目してんだ」
女「ねぇ男」
男「だから何だよ」
女「いい、男。『春』と言う字を知ってる?」
男「はぁ?こうだろ(指で書く)」
女「そうハルという字は三人の日と書くの」
男「それがどうした」
女「つまりこういう事です、どうぞ」
ガラ
兄「おう女!、説得できたか」
男「え?」
女「兄です」
兄「おう!よろしくな!」
男「はぁ、どうも…」
女「つまりこういうことなの、今日は春を堪能しようと」
男「えーとさっぱり分らんのだが」
女「つまりこれから三人で…ぶっちゃけ3Pってことよ!」
男「へ?」
女「あなたとわたしと兄とでHするのよ」
男「俺とお前と…ってちょとまてぇ!おまえ実の兄と」
女「誤解しないで!わたしと兄は潔白よ!」
男「ってもお前今から」
女「誰が!っていうか無理!二重の意味で無理!無理!無理!無理!だって…」
男「だって?」
女「だって兄はガチホモなのよ」
男「え」
兄「ウホッ」
男「…ってことはつまり…」
兄「すまんなぁ無理言ってへっへっへっ…」
女「つまりわたしはあなたに、あなたは兄に…」
男「ご免被る」
新ジャンル「春」
女「春か…」
男「何遠い目してんだ、つかオチは見えてる気がするが」
女「そうか…では単刀直入に言おう、春だし暖かくなった所為かわたしはどうも発情している」
男「うむ、つまりお前はこう言いたいのか『やらないか』と」
女「うむ、そうだ。気候も良く成ったし、できれば野外での性交も試みたいのだ、いま此で」
男「個人的には吝かで無いのだが、ネタ的にはご免被る」
新ジャンル「春がクール」
女「ああっだめって!そんな事しないでぇ!だめらめだののおおおやめてぇええ
ああんだめそこらめそこもそこ…や、いやいやらめらった…あんっt!らめぇえ
れめれすやめてデイブいやぁあああんん、うた、うた、うたっちゃうううううううう
♪でいじーでいじー」
新ジャンル「HAL」
空気を変えてみたかたんだ!
無理は承知だ!
この単発マシンガンすげぇぜ!GodJob!
男「春眠暁を覚えず…か」
女「zzzzzzzzz」
男「そりゃ、昨日は5ラウンドまで行ったけどさ…。15時間睡眠は寝すぎだろ」
女「zzzzzzzzz」
男「御伽噺なら、キスで起きてくれるところだがな(ちゅ)」
女「zzzzzzzzzz」
男「…やっぱ無理か」
男「…もっとも、御伽噺の原作って色んなバリエーションあるんだよな…」
......................................................................
女「ん〜〜〜〜?あれ?なんでこんなに身体中痛いんだろ?」
男「ああ、おはよう。ま〜アレだけやれば、疲労も残るよな」
女「も〜〜〜。…無理って言ったのに、止めてっていたのに〜〜。」
男「スマン、つい…」
男『言えないな…。寝てる所にイロイロ試したなんて…』
新ジャンル「ねむりひめ」
女「………………………」
男「………あのー、先輩」
女「あ?」
男「ひぃ!?な、なんでそんな怒ってるんですか?」
女「は?怒ってねーわよ誰も」
男「ご、ごめんなさい!生まれてきてごめんなさい!」
女「あ……ごめん。タバコ切らしちゃって、ついイライラして」
男「タバコ……ですか」
女「そ。でもほら、今の時代喫煙者って何かと風当たり強いじゃない?まぁそれはいいんだけど。
そしたらウチの親がね、『お前にいつまでたっても彼氏ができないのはタバコのせいだ』
って言い始めてさ」
男(それはタバコのせいじゃなくい。きっと先輩の性格のせいなんじゃないかなぁ?)
女「今、『それはタバコのせいじゃない』って思ったでしょ?」
男「ひぃ?お、思って……思いました!」
女「でっしょ?で、タバコやめたらからって彼氏できるわけねーでしょ、ってなってさ。
禁煙はじめたんだけどもーダメ。禁断症状。男、タバコ持ってない?」
男「持ってませんよ。僕始めっから吸いませんし」
女「だー、もう!吸いたい吸いたい吸いたい吸いたい!吸いた………」
男「………?」
女「………男、チンコ吸わせな」
男「なんで!?」
女「タバコもチンコも似た感じでしょーが!先から白いの出るし!」
男「全然違いますよ!ちょ、待、目が怖、アッー!!!!」
………………
…………
……
女「彼氏ができました」
男「しくしく……」
新ジャンル「タバコ」
女「あぅー……」
男「………だれてるなぁ」
女「なんっかダルくてさー」
男「シャキッとしろよ。春だからってダレすぎだぞ」
女「いーじゃんべっつにー……おとこぉー、膝まくらぁー」
男「普通は男女逆なんじゃないか?」
女「うるへぇ。男女平等なのですよー」
男「また都合のいい言葉を……しかも平等じゃないし。使い方間違ってるし」
女「だるー」
ガララ
?「せんぱーい」
男「ん?ああ、女の後輩か」
?「ちょっとレポート見てもらえます?自信なくって」
男「悪いけど今、こいつダルモードだから後にしてやって」
女「見せてみなさい」
男「あれ?シャキーンてしてる?」
女「ふん……ふん……よく纏まってると思うけど、ここの表は
別に載せるんじゃなくて直接入れたほうがわかりやすいんじゃない?」
?「あ、やっぱそうですか?」
女「あとね……」
………………
…………
……
?「ありあっしたー」
ガララピシャン
男「ようお前、なんかさっきすごかったな。見直したよ」
女「だるー……」
男「あれ?戻ってる?」
女「んふふー……膝まくらー」
男「………やれやれ」
新ジャンル「ダルデレ」
プルル
男「はいもしもし」
?『わたし、メリーさん。今駅前にいるの』
ガチャン
男「………なんなんだ……?」
プルル
?『わたし、メリーさん。今N○VAの前にいるの』
男「N○VA……駅前か?」
?『わたし、メリーさん。今歩道橋をわたっているの』
?『わたし、メリーさん。今ポストの前にいるの』
?『わたし、メリーさん。今○ーソンの前にいるの』
男(どんどん近づいてきてる……!?な、なんなんだ?なんなんだこいつはっ!?)
プルル……ガチャ
男「い、いい加減にしてくれっ!!」
?『わたし、メリーさん。何故かまた○ーソンの前にいるの』
男「………は?」
?『わたし、メリーさん。今、なんか、大きな黒い犬のいるおうちの前にいるの』
男(大きな黒い犬?……田中さんの家かな?でも逆方向だぞ………?)
?『わたし、メリーさん。今薬局の前にいるの』
?『わたし、メリーさん。………………………どうして、駅前にいるの?』
?『わたし、メリーさん。……ここがどこだかわからないの』
?『わたし、メリーさん。ぐす、雨が降ってきたの』
?『わたし、メリーさん。ひっく、ぅう、お財布も……落としちゃったの』
?『わたし、メリーさん。すん、駅前で待ってます……ふぇぇぇえ』
プツッ……ツーツーツー………
男「……………………」
男「……………………………」
男「……………………………………行くか」
新ジャンル「MRYさん」
>>441 オカ板のクールに反撃スレと間違えたかと思った
この宿にて繰り広げられてきた戦い。そしてこの最終決戦で勝者は全てを手に入れる。
消灯と共に高らかに打ち鳴らされた戦鐘。この際の布団の配置は以下のものとなっている。
豆|理|春
甜|真,XO|ルカ
そして、春樹の寝息が安定した所で真っ先に動き始める一人の少女。
(春くん。今、行くよ!!)
彼女がまさに春樹の布団に潜り込もうとした瞬間、襟首を掴む一人の妨害者。豆田陽子である。
(お前を春樹の下に行かせない!!!)
(くっ!邪魔しないでよ!!)
(そうはいくか!風呂場でのケリもここで着けてやる!!)
音を立てれば春樹は目を覚ます。ならば音を立てずに相手を始末すれば良い。
『『寝技勝負!!狙うは絞め技。アレなら誤魔化しが効く!!』』
…そりゃ朝起きて顔が腫れてたり、骨が折れていたりしたら言い訳するのも大変だろう。
ともかく、両者は音も無く、しかし激しい攻防を開始した。
(いい加減諦めておねんねしなさいよ!!)
(断る!!!つ〜かお前がくたばれ!!!!)
両者の力量は互角………。ここに二人だけの一年戦争が始まる。
一方、囲炉裏真知と豆田貴子。
静かに動いているのは両者の口のみ…。しかし、ここでも既に火蓋は切られていた。
(…………40年前、この近くに超大型台風が上陸した。満潮とバッティングしたこともあって、巨大な高波が付近の集落を襲ったわ。
そして台風が過ぎ去った後の砂浜は、犠牲者の遺体で埋め尽くされたそうなの。)
(……そ、そんなつ、つくりばなし(((;゚ρ゚))))
XOジャンがとった戦術は、『怪談話をして慄かせる』。
貴子にしてみれば力ずくでねじ伏せる手もない事はないが、青山春樹の株が落ちるのは避けたい。
更に、囲炉裏の後ろにはテンメンジャンも控えている。…ならば、力を使わずに囲炉裏を行動不能にすれば良いだけの事。
そして予想以上の効果に貴子はほくそ笑む。
『……………だ、駄目。まだ笑っちゃ…。こらえるの。』
必死に綻ぶ頬を押さえ、止めとなる一言を告げる。
(……信じないなら確かめれば良い。………今日みたいな満月の夜、浜辺を歩いている人がいたら、高確率で犠牲者の幽霊なの。)
(ふ、ふぇぇぇぇぇぇん!!ゆかさん!こわいです!!)
(はいはい、しょうがないわね。(しかし、やってくれるわねぇ貴ちゃんも))
彼女らの様子を暫く傍観するつもりだった黒田夕圭は歯噛みする。…取り返しがつかないくらい出遅れた。
しかし、しがみ付いた囲炉裏真知をぶら下げたままでは実力行使で彼女を阻むのも難しい。
『計画通り………。』
邪魔者は排除した…。あとは栄光への道を突き進むのみ!
貴子が春樹の布団へ向かい侵攻を開始しようとした矢先………。
ガシッ
(……………何?)
思わぬ伏兵に戸惑う貴子。そこに居るのは青山春香。
彼女は春樹よりも先に眠りに落ちていたことは確認したはずなのだが…。
(えへへへへへ。ハルぅぅぅ〜〜〜。)
(…………ルカさん?寝ぼけてるの?)
しかし、油断できない。彼女の寝相の悪さ、寝ぼけてる時の癖の酷さは、特に…。
あっという間にバックを取られた状態で押し倒される。
そして…………。
(ハル〜〜〜。美味しそうな匂いする〜〜〜〜(ぺろぺろ))
(……………離して。……………や、やめて、首筋舐めないで。)
(ん〜〜(はむっ))
(み、耳は駄目……。ひゃん!わ、私たち、義姉妹なのに、女の子同士なのに……。
ぁん…………。…………春樹さん、助けて(しくしく))
小柄な貴子に陸上部エースのルカを振りほどくだけの膂力は無く…。まさに、されるがままであった。
(…………春樹さん、ごめんなさい。私、汚れちゃった………(しくしく))
そんな彼女を羨望が若干混じった生暖かい目で見つめる少女。
『陽子と遠山さんは一騎打ち…。でもこのままなら共倒れが関の山ね…。
貴ちゃんはルカちゃんに捕まって…。…心を鬼にすれば、私の一人勝ちかもね。』
もっとも、彼女は真知のしっかり浴衣の裾を掴んでいる手を振りほどくつもりはない。
静かな寝息を立てている囲炉裏を抱きなおしながら、黒田夕圭は一人ごちる。
『ま、勝者にこそなれなかったけど、敗者にもならずに済んだみたいね。』
段々と睡魔がやって来た。囲炉裏の額にキスを落とし、夕圭も瞼を閉じる。
446 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 22:12:21 ID:Bkj9Sm/+
「…ん?もう朝か…。」
目覚ましに叩き起こされる事無く、それ以上に騒動に巻き込まれる事なく平穏な朝を迎えた青山春樹。
周りを見渡すと、なぜか黒田夕圭の胸に顔を埋めている囲炉裏真知。…顔色が少し土気色な気もするが、気のせいだろう。
まぁ黒田、囲炉裏の世話焼くのが好きみたいだし、そう不思議な事でもないか…。
しかしこの二人、同い年なのに年の離れた姉妹か、母娘みたいである。
ちょっぴり和んだところで視線を移すと、同じくルカに抱きつかれて泣きべそをかいている豆田貴子。
春樹自身も何度かルカの布団に引きずり込まれたことがあったが、ルカが目を覚ますまで開放されなかった。
経験から予測すると、彼女の起床には後2時間は要るだろうから、貴子ちゃんにはもう少し頑張って貰おう。
さらに、部屋の端では縺れ合っている一塊の影。…遠山嬢と豆田姉の死闘は継続中だったりする。
しかし、勝敗の行方はようやく決まりつつあった。
(ふ、ふふふ。ようやくマウントポジション取ったわ。…コレでフィニッシュよ!!)
(ち、畜生!!腹が減って力が…。昨日の晩飯さえ食べてりゃこんなヤツになんか!!!)
「な、なぁ。…何やってんだ、お前ら?」
「「え……?」」
事情を知らない第三者から見れば、年頃の少女たちが絡み合っているようにしか見えない。
しかも、両者とも顔を紅潮させ、汗だくになり、浴衣も乱れに乱れている。
先日、春樹を魅了した『控えめに咲く美しい胸』と、『大輪に咲く鮮やかな胸』もあと少しで見えそうなくらいに…。
…もしかしてお楽しみ中に水を差しちゃったのかな〜などと思うが、あまりにあられもない格好をしているので突っ込むべきだったのだろう。
そんな状況を察知した、トウバンジャン…。事態を打開できる最上の一手を打つ。
「は、春樹!助けてくれ!!!コイツに犯される!!!」
「な、なんだって〜〜〜〜!!」
「ち、違うの。違うって、春くん!!」
「…いや、だって実際に豆田を押し倒してるわけだし。まぁ恋愛なんて個人の自由だし、たとえ理菜がガチ百合でも友達だぞ?
でも無理やりは良くない。同性同士でもレイプだぞ?あと、ルカを毒牙にかけるのは勘弁してくれ…。」
「は、春くん……。違うって言ってるのにぃぃぃ〜〜〜〜〜(ウワーン!!)」
『へ、目標逃走。あたしの勝ちだな!……しかし、あたしが力負けしそうになるなんて。』
しかしトウバンジャン以上に驚愕している青山春樹…。
「…まさか、理菜って男より女の方が好きなのか?…それで女子高に行ってるのか?長い付き合いだったけど、結構判らないものなんだな…。
(昨日の風呂場も、俺を男として見てないから平気だったのか…。それも寂しい気もするけど。)」
かくして湯煙攻防戦:夜の部は勝者無き結末となった。
しかし、古人曰く「お家に帰るまでが遠足」…。さらなる試練は青山春樹を待っている…かもしれない。
新ジャンル「湯煙大戦参 寝床は燃えているか?」新醤油学園野望編
男「………はぁ」
女「男くん、元気ないの?」
男「ああ?あー……ん、ちょっとな」
女「どうしたの」
男「……まぁ、お前になら言ってもいいか。俺、ふられちゃったんだよ」
女「!」
男「それで、ちょっとだけ落ち込んでるのさ。大丈夫、もう少ししたら元気な男くんに戻るから」
女「……………」
男「………はぁ」
女「……………」
男「……………」
女「……よいしょ」グイ
男「?」
女「よいしょ、よいしょ」グイグイ
男「……なにしてるんだ、女?」
女「よいしょ」
男「……?」
女「よいしょすると、元気になるんだって。先生がゆってたの」
男「………それ、多分意味がちが…」
女「よいしょ、よいしょ」グイグイ
男「……………」
女「元気、出た?」
男「……ああ。ありがとな。女」
女「えへー」
新ジャンル「よいしょ」
女「ねー、今日はつけないでしようよ」
男「なんで?安全日じゃないだろ、確か」
女「うん。超絶危険日」
男「……だめじゃん」
女「ううん、いいんだ。あたしは男くんの赤ちゃんを産むの」
男「………お前はなたそういう……///」
女「だってさ、人の死ぬところって見たいじゃない」
男「待て待て待て。せっかく照れてたのになんだその血生臭い発言は」
女「ん?変かな」
男「変だよ!何?殺人願望?怖ェ!俺の彼女怖ェ!!」
女「ち、違うよぉ!誤解しないでよね!あたし人を殺す度胸なんてないし。グロいのも嫌だよ。
だからさー、男くんが布団の上で孫たちに見取られて死ぬところを一番近くで見たいなぁって」
男「………?んん?え?あー……?ちょ、ちょっと待って」
女「なに?」
男「それって、まさか………」
女「ん?」
男「………物凄く遠回しな……………」
女「………」
男「プロポーズ?」
女「………」
男「………」
女「……///」コクン
新ジャンル「のんびり殺意」
>>448 キュンっと来た
「蓮華」
「…何ですか」
「かわいいな蓮華っ」
「どうでもいいから早く解け馬鹿双子!」
「そんな汚い言葉使う子は嫌いだぞ」
「私もだ!馬鹿なんてよろしくないっ!」
「それよりも縛ってるの外せー!!」
「「却下」っ!」
「………くすん」
蓮華君の災難〜先輩双子に縛られました〜
>>448 リアルな話だが、「俺が棺桶に入るまで見届けてくれ」と言うプロポーズした知人が居たりする俺www
その人曰く、年下を落とすときには絶大な効果があるみたいなことを言っていたが
>>450 「僕の死に水を取ってくれ」ってヤツだな
返しには「あなたは死なないわ。わたしが守るもの」を是非w
>>446 大正浪漫なタイトルww
某作品の主題歌が頭から離れないorz
>>448 胸キュンな……
ザーン……ザーン……
遠くで波が打ち寄せる音に耳を傾け、青山春樹は一人散歩を楽しむ。
実は陽子も付いて行く気満々だったが、昨晩のダメージは重く、留守番する羽目に。
「良いな、春樹!!変な物拾って食ったり、知らない女の後を付いて行くんじゃ無いぞ!!」
「俺は犬かよっ!!」
そんなやりとりを思い出しながら、春樹は思う。
『口うるさかったけど、豆田は俺の事心配してくれてるんだよな………
裸も見ちゃってるし、責任取らないと………でも黒田の事も……』悩み多き少年春樹が歩いていると、突然。
ヒュー……ベチャッ
「ぶはっ!!な、なんだ!?……紙?……絵だ」
風で飛んで来たのは一枚の紙だった。紙には簡単なタッチながらも、
海辺の風景が描かれている。
「びっくりしたが………しかしまたえらく上手い絵だ。誰だ?」
「あ、すみません。その絵………」
春樹が絵から視線を前に向けると、一人の女性が。
「はい。描いていたら風で…返して頂けますか?」
「そうか…はいどうぞ」
絵を女性に返してやり、感想を春樹は口にする。
「よく分からないけどいい絵ですね」
「まあ、ありがとうございます」
小さく目の前の女性が笑う。見たところ、春樹より5、6才年上の美女だ。
長い髪を束ねただけのラフな服装だが、なんとなく色気を感じてしまう。
「こらっ、お姉さんをじろじろ見るもんじゃないの。…照れるじゃない」
「あ、す、すみません」
慌てて春樹は謝る。
「絵も上手い上にあんまり綺麗なんで…あわわ」
「まあ、お上手ね」
「いやお世辞……」
言いかけた春樹の口を、女性は指を当てて黙らせる。
「!!!!」
「なら聞くけど。どういう風に良かった?」
笑いつつも、女性の瞳には真剣な色が浮かんでいる。
「えーと、その……うまく言えないんですが…」
「構わない、君の言葉で言ってくれる?」
「は、はい。…繊細な感じで…………あと……なんて言うか
…とにかく凄いとしか…」
「…ありがと。合格」
「へっ?」
「いや、最近ベタベタしたお世辞や評論ばかり受けてたし。
素直に感想を言ってくれて嬉しいな」
結局春樹と女性はその場で別れた。
「綺麗な人だったな…」
だが春樹は知らない。
再びある場所でその女性と会うことを。
一方その頃
「ゆ、ゆかさん。も、もうたべれません…」
「真知ちゃん……残しちゃだめ…ちゃんと食べないと……」
「ぷ、ぷりんでおぼれる………です」
ぐっすり夢の中、夕圭の胸の中で、うなされる真知子がいた。
新醤油学園 青春編
「ベタベタな展開」
チュン…チュン…
小鳥のさえずりが聞こえる、とある高級マンションの一室のリビング。
我らが痴女クールな校長は、朝のコーヒーを新聞とともに楽しんでいた。
無論全裸だ!!
「まったく…あいつらときたら何をやってるんだか……最近『真知ちゃん
校長のペットになっちゃいました』計画も忘れて、ラブコメ路線を楽しんでるし…
……べ、別に羨ましい訳じゃないからな!!」
PIPIPIPI……
携帯電話の着信音で慌てて我にかえる。
「あ、私だ。……!!……久しいな。どうした?」
どうやら会話相手は旧知の人間らしい。
いつもより口調が砕けた物になっている。
「…ふんふん。またか…どうしてお前は…えっ!?美術教師に!?…まあ、一人くらいなら…」
電話を置いた校長の頭は疑問で一杯だった。
「あの風来坊が一体どうした風の…??……………まぁいいか」
結論を出すと再び寝室へと足を運ぶ。
「悩んだ後はハアハアして、頭をスッキリさせるとするか!!
……青山先生にしようか囲炉裏にしようか、はたまた四天王を……」
こうして校長の休日は過ぎていった…
新醤油学園 青春編
「お久しぶりね」
準ひきこもり
・外見は、暗くて人を寄せつけない雰囲気を持っている。
・キャンパスではいつもひとりでいる。講義はひとりで受け(たいてい前の席)、昼食もひとりでとる。
・携帯電話を持っていない。持っていたとしてもほとんど使っていない。
・冗談を言わない。おせじも言わない。自分から話しかけることはめったにない。また、おもしろいことがあってもクスリと笑う程度で、ゲラゲラ笑うことはない。
・アルバイトをしていない。
・人付き合いの方法を知らないため、つい不適切な(常識はずれな)言動をとり、他者を不快にさせてしまう。そして、集団の中で浮いてしまう。
・適応力がなく敵が増える一方
・女性にもてず、友だちもいない
・外見の印象が悪い
・誰からも誘われず体験が少ない
・会話を続けられない
・相手への気配りができない
・友だちがおらず情報もない
・女子学生に気持ち悪がられる
・携帯で恋人と連絡を取り合うのが夢
・しきりと自分のことを話したがる
・常識不足な態度と無神経さ
・人との距離が測れない
・教員に対し付きまとう
・生まれ変わり幻想に埋没する
・すぐ体調を崩して言い訳に使う
>>457 そんな新ジャンルは生々しすぎて楽しくないやい!
>>457 △外見は、暗くて人を寄せつけない雰囲気を持っている。
○キャンパスではいつもひとりでいる。
◎講義はひとりで受け(△たいてい前の席)、昼食もひとりでとる。
×携帯電話を持っていない。
◎持っていたとしてもほとんど使っていない。
△冗談を言わない。
○おせじも言わない。
○自分から話しかけることはめったにない。
○また、おもしろいことがあってもクスリと笑う程度で、ゲラゲラ笑うことはない。
×アルバイトをしていない。
△人付き合いの方法を知らないため、つい不適切な(常識はずれな)言動をとり、他者を不快にさせてしまう。
○そして、集団の中で浮いてしまう。
△適応力がなく敵が増える一方
○女性にもてず、
△友だちもいない
○外見の印象が悪い
○誰からも誘われず体験が少ない
○会話を続けられない
△相手への気配りができない
○友だちがおらず情報もない
○女子学生に気持ち悪がられる
×携帯で恋人と連絡を取り合うのが夢
△しきりと自分のことを話したがる
△常識不足な態度と無神経さ
△人との距離が測れない
△教員に対し付きまとう
△生まれ変わり幻想に埋没する
△すぐ体調を崩して言い訳に使う
◎○△×で自己評価
やっぱり悲しくなってきた……w
>>458
女「そんな男くんがわたしは世界で一番大好き!」
新ジャンル「天使降臨」
女「問題ない、何故ならわたしはそのお前を好きなのだからな!」
新ジャンル「天使クール」
女「だから…ほっとけないんじゃない…ち、ちがうわよ!しょうがないからに決まってるじゃない!」
新ジャンル「ツン天使」
女「にょろーん」
新ジャンル「めがっさ」
無理は承知だ!
ぐわああああああああああっt!
オチミスったぁあああああ!
止めるなぁ死んで来る!
兄「ただいまー」
妹「あ、お兄ちゃん。お帰りー♪」
兄「んー」
男「お邪魔してまッス」
兄「お、男くん。来てたのか」
男「ッス」
妹「そうだ!お兄ちゃん、お菓子食べる?今日調理実習だったの♪」
男「え?そうだったんスか?そんなこと初めて聞いたッスよ!?」
妹「あ?」
男「なんでもないッス」
兄「いいよ。男くんにやんな」
妹「え!し、ししし仕方がないなー。お兄ちゃんがいらないっていうからあげるわ。
本来なら!男なんてその辺の草食べてるのがお似合いなんだからね!感謝してよねっ!」
男「わーい」
兄「……………」
妹「まったく!なんでアンタなんかがアタシの彼氏なのかしら!」
男「あはは、ごめんッス」
兄「男くん、謝る必要なんかないぞ。コイツ、男くんに告白された日
自分の部屋で枕抱きしめてニヤニヤ笑いながらゴロゴロ転がってたんだか」
妹「鉄山靠(てつざんこう)!!」
兄「あべし!」
新ジャンル「外弁慶」
>>461 女「そんなとこも含めてみんな好きぃいい!」
新ジャンル「女神降臨」
女「何故死のうとする、お前のそう言うところが好きなのだと言うのに」
新ジャンル「女神クール」
女「ほんとにしょうがないわね…って勘違いしないでよ!」
新ジャンル「女神ツン」
女「なぁなあきみ、わたしのことめがみだとおもわないかい?」
男「思わん」
女「にょろーん」
新ジャンル「めがっさ」
新ジャンル「臆面も無くリテイク」
女「………(ヒマだなぁ)」
おっさん「ん」
女「いらしゃあーせありあっすー。こちら1520円になりますー」
おっさん「ん。あ、袋いいから」
女「恐れ入りますー。ありあっしたー」
おっさん「………」ウィーン
男「………」ウィーン
女「!!」
男「………」
女「(あの人だ!!)///」
男「………」
女「………」ジー
男「………」
女「………」ドキドキ
男「ください」
女「ひゃいぃ!」
男「………」
女「360円になります!」
男「あー…510円でお願いします」
女「はいぃ!140円のお釣りです!」
男「あ、10円……」
女「す!すみません!150円のお釣りになります!!」
男「……ども」
女「ありがとうございました!!」
男「………」ウィーン
女「…………………」
女「……………」
女「………うきゃぁぁぁ!!!!」
店長「女ちゃんうるさい」
新ジャンル「女コンビニ店員」
女「いらっしゃいませ!」
女「こちら……せ、1050円になりますー」
女「はい、1050円丁度頂きますー」
女「あ、このままでよろしいでしょうか?」
女「はい、ありがとうございます」
女「ありがとうございましたー」
女「………」
女「……………」
女「…………………ロリ陵辱モノかぁ……」
男「深く考えない。それが売る側のマナーってもんだ」
女「ですけど。わかってますけど」
男「あ、いらっしゃいませー」
女「ありがとうございますー」
女「………」
男「………」
二人(腐女子か……)
新ジャンル「書店員」
女「あ、キミが新しく入った人?」
男「はい。宜しくお願いします」
女「あたし女。社員だからね、まぁわかんなかったらなんでも聞いて」
男「はい。店長さんが言ってました。学生時代からずっとこの店で働いてて、副店長みたいな人だって」
女「いやっはー、まーね。古株だかんね、あたしゃあ」
男「すごいっすね」
女「すごいよ。やー、どこで道間違えたのかなぁ。あたし」
男「え?間違え?」
女「ああ、就活キツいからって逃げるんじゃなかったなぁ。マジやめてぇ。出会いが無ぇ。あっはっは」
男「え、えーと……」
女「男くん、いくつ?歳」
男「あ、はい。今年大学入ったばっかっす」
女「てことは18かそこらだねー。いいなぁ若いなぁ。ところであたしいくつに見えるよ?」
男「え!?えと……25歳くらい?」
女「はい残念ー。正解は乙女の秘密です。あっはっは。乙女だって。自分乙女っすか。あっはっは。
結婚してぇなぁ畜生!!男くん結婚して!」
男「うぇええ!?」
女「冗談です。ちょっとレジにいてくれる?裏行って少し泣いてくるから」
男「ええええええ!?」
新ジャンル「駄目副店長」
みんなゴメン、氏にきれなかったorz
>>467 トン、人の情けが身に沁みるゼ、
>>469 ゴメン、めちゃツボ
そのフクテン俺にくれぇえええええええ!
>>471 二文字かよw
もっとさー、こう……なんかあんだろ?
473 :
470:2008/04/17(木) 00:13:59 ID:Wwz3Ur9I
もうかえさん
新ジャンル「字数制限」か
男「自分で歩け」
女「歩けないもん。足無いもん」
男「そのいっぱいあるのは何なんだよ」
女「触手」
男「……とにかく、俺の頭に乗るな」
女「いいでしょ別に。重くないでしょ」
男「重くは……ないけど。お前が乗ると濡れるんだよ」
女「仕方ないでしょーが、あたし97パーセント水分なんだし。水も滴るいい女ってね」
男「納得いかねぇ」
女「いいから!黙って乗せる!」チク
男「痛ッ!お前刺すなよ!」
女「男がぐだぐだとうるさいからです。男、水」
男「………俺はお前の飼育委員かよ」ダバダバダバ
女「あ〜、気持ちいいー」
友「男、女ちゃんおはよー」
女「あ、友くん」
男「よう」
友「相変わらず仲いいなお前ら。つきあってるんだっけ?」
男「ば、馬鹿言うな!誰がこんなゼリー状と!」
女「失礼ね!このぷるぷるお肌に魅力がないっていうの!?」
男「寝てる間に触手が絡まって動けなくなるヤツがよく言うぜ!」
女「あ!あれは小学生の頃の話でしょ!最近はそんなでもないもん!」
男「どうだか!」
女「むー!」
友「はいはい、痴話喧嘩はいいけど二人とも、遅刻するぜ。俺もだけどな」
男「あ、ヤベ!」
女「男!早く走りなさいよ!」
男「だーからお前は頭に乗るなって!」
女「ここはわたしの特等席だからいいの!」
友(やれやれ……だぜ!)
新ジャンル「くらげ」
男「ただいまー」
女「おかえりなさい……死ねぇ!」
男「うわ危なッ!どうしたの!?いきなり包丁なんか振り回して!」
女「どうしたの、ですって!?それは自分の胸に聞いたらどう!?何よあの女!」
男「あの女……?なんのことだよ!?」
女「しらばっくれないで!私見たんだから!貴方が、あの女に抱きしめられてるの……!」
男「は、はぁ!?何を言ってるんだ!?」
女「まだ知らないふりをするの!?今日の朝!電車の中で女に抱きついていたでしょう!誰よ、あの女!」
男「朝……電車……女?」
女「貴方を失うくらいなら!貴方を殺して私も死ぬ!」
男「待て待て待て!落ち着け!電車って、あの満員電車のことか!?
駅員に押し込められて、ヒールで足踏まれて大変だったけど、抱きしめてなんかいないぞ!
っていうかむしろどけよこのクソ女とは思ってたけど!」
女「………本当?」
男「本当だってヴぁ!」
女「私のことは?」
男「愛してる!」
女「もう一回」
男「愛してる!」
女「男くん……私も、愛してる!」
男「ハグの前に包丁離して!」
女「私より包丁の方が大事だって言うの!?」
男「ああもう、めんどくせぇなマジで!」
新ジャンル「猟奇的な彼女」
男「ただいまー……あれ?開かない」
女「ドアを開けるには100円をそこのコイン入れに入れなくてはダメよ」
男「………」チャリン
女「お帰りなさーい。お風呂にする?ご飯にする?それともあ・た・し?」
男「……………値段は?」
女「えっとね、ご飯は680円。お風呂は300円。あたしは3万円から」
男「……………………ご飯とお風呂でお願いします」
女「980円になります」
男「……………………………」
女「男くん、女は寂しいと浮気しちゃうんだよ?」
男「うっさい!」
新ジャンル「料金的な彼女」
479 :
470:2008/04/18(金) 19:43:55 ID:vrclvC7W
481 :
474:2008/04/18(金) 21:59:31 ID:j/ZLvYEA
>>479 駄目なのか…
そう かんけいないね
ニアころしてでも うばいとる
ゆずってくれ たのむ!!
>>478 変な風俗よりも割高な件www
そしてドアを開けるたびに100円はぼったくり過ぎだろwww
男「でさ、その時な…」
女「あ、待って。横断歩道におばあさんが。あそこ信号ないから…ちょと行ってくる」
しゅたたたたた
女「ごめんね、話しの途中で。ええとそれで?」
男「あ?ああ、それでな友の奴がな…」
女「あ、10円落ちてる!交番に届けてくるねっ!」
しゅたたたた
女「ごめーん!住所とか聞かれてて…えと、それで友君がその時どうだっけ」
男「いや…なんでもない」
新ジャンル「良心的な彼女」
女「いやぁあああ!やめて、いやぁあああ」
男「っせぇ!じたばたするな!」
新ジャンル「陵j(つまんないのでヤメ
<やり直し>
男「いやぁああ、やめてぇ!いやぁああ!」
女「その『いや』ってのは『やめちゃいや』って事だろハァハァ」
男「ああ、そんなトコそんなしちゃらめぇええ!
(時間経過を示す空白)
男「酷いよ…シクシク」
女「ごっそさん」
新ジャンル「陵辱的な彼女」
女「男くん!」
女2「男くんってば!」
女3「ねぇ男くん?」
女4「こっちよ男くん」
女5「うふふ男くーん」
女6「男くん?」
(中略)
女125「男くーん!」
男「あーっ!ごちゃごちゃ煩ぇ!」
新ジャンル「量産的な彼女」
女友「ちょっ、男!女はどこ?」
男「いや?公園でガキども集めて草野球とか、模型屋でミニ四躯とかラジコン講習会やってんじゃねぇの?」
女友2「公園にはいなかったわよ」
男友「俺達も模型屋廻ってきたがいなかったぞ。おい男!隠してるんじゃないよな!」
男「しらねぇって」
男友2「今日がバイト代出る日だって分かってんだからな!」
女友3「そうよ!今日と言う今日はいままでのワリカン分払ってもらうんだから!」
男友4「俺なんか三ヶ月分のコロッケパン分立て替えてんだからな!」
男「ぁあーしょうがねぇなぁ…」
教師「男ー!女は何処だぁあ!」
男「知らないってば、なんかあったんスか」
教師「今日は補習で居残れとあれほど言ったのに帰りおって」
男友2「まてよ…確か今日なんか出るとかって話しなかったっけ?」
男友6「そうか!今日は超弩金魂、「完全変形ダイバスター」の発売日だ!」
全員「ソレダ!いくぞ!トイザ●ス!」
ズドドドドドドド
男「やれやれ…」
新ジャンル「両さん的彼女」
ところであと容量も残り僅かだけど次のスレ立てちゃっていいと思う人いる?
ノ
ノ
まとめサイトのテンプレは大丈夫かな
人妻「おはよう、少年君。寝癖付いてるぞっ」
少年「あ、ありがとうございます……。あっ、そういえば、人妻さん」
人妻「なに?」
少年「今日は5時限目の英語が体育になってるんですよね」
人妻「えっ、そうだったっけ!? やったぁ! それじゃあ昼からずっと運動じゃん!」
キーンコーンカーンコーン……。
男友「なあ少年! 人妻さんの体操服姿、ちょーイヤラシイよなぁ」
女友「こらっ男友! あんたはいっつも人妻さんを変な目で見て! ほんっとにドスケベなんだから!」
男友「イテテッ! やめろよペチャパイ女友!」
少年(でも人妻さんって本当にステキだよなあ……。胸もお尻もおっきいから、体操服がピッチピチに張っててエロ過ぎるよ、ああ……ヤバイ、勃ってきた……)
人妻「いえーい! スリーポイントシュートっ! あははははっ!」
男性教師(ううむ、目のやり場に困る……)
新ジャンル『奥様がクラスメイト』
>>488 実は4コマで既にあるのだよ
知ってた?
>>490 さなえさんのことか・・・さなえさんのことかぁあああああ!!
落ち着け、落ち着け俺。
>>490 まさかと思いましたが、やっぱり既出でしたか…。