【MH】モンスターハンターでエロパロ 11匹目【モンハン】
1 :
教官:
人生初の2ゲット
3げとー
4げとー
1おつ
乙がれおす
1乙!
今日もPCの前で全裸になってハニーの続編を待つとしよう
乙ガレオス
1乙
sage忘れの人も待ってる
ズッチーは見ないうちに完結しちゃってたのだろうかと思い始めてハラハラ
誰か1スレから10スレまでの過去ログうpしてくださ
12 :
銀色の雪:2008/01/11(金) 21:19:29 ID:jZl9Xe/F
え〜どうも、モンハンでエロパロ九匹目のショウグン人間化を書き込んだ
『銀色の雪』ともうします。
ではいきなりだが、ショタ×お姉さんのスレ立てます。(お姉さんはナナです)。
ではスタートと言わざるを得ない。
オレはいつまで服を脱いでいればいい……?
>>12 まず名前どうにかしろよwwwww中学生でもあるまいしwwwwwwwww
>>16 コイツはどうも。
ホットドリンクで身体が火照るって書くとそこはかとなくエロイな
>>12 おかげでショウグンを狩るのにためらいを覚えたよwww
wktkしながら待ってます
自演乙
>>17 俺は「硬化薬」という言葉にいつもエロスを感じてしまって困る
体のどこの部分が硬化すんだよと。
>>12 イリスの人かい?
とりあえずsageるんだ
>>22そりゃ・・・なあ・・・?
きっと住人全員が同じ事考えてると信じてる。
つまり
ホットドリンクでエロスイッチを入れて
硬化薬強走グレート鬼人グレート服用して
擬人化ナナ・テスカトリに挑むサクセスストーリーが展開されるわけですね!
投下するよー。
レスの変わり目で視点を多々変更しているから読みにくいと思。
最後に書く説明は、不快な方は読み飛ばすが吉。
27 :
?????:2008/01/12(土) 11:54:27 ID:zHEyQNZ7
「叔父貴どのー?」
ノックして、返事がないことを確認。お盆をお腹と手で挟むように持って、もう片手で取っ手を引く。
お盆に乗っているのは粗いライ麦で作った大きめのパンと出来たてホヤホヤのごった煮だ。
大きめに食材を切って、肉だの磨り潰して丸めた魚だの一口サイズのお野菜だのをてきとーに火に掛けておけばできるので大変重宝しているのである。
ん、と思わず呟く。
深皿から熱い出汁の効いたおつゆが零れそうになり冷や冷やしたのだ。
早くお篭もりが終わらないかなーなんて思う。
そうすればこんな面倒くさいこととか、服を汚しそうになったりとか、箪笥の角に小指をぶつけなくて良くなるのである。
なんだか胸にむかつきを覚えて唇を突き出した。
――短編 衣服の作り方――
滑らかに動く扉を開けると酸っぱいような匂いがした。
足元には昨日差し入れた食器が綺麗に空になって置いてあった。
一応食べてはいるようである。少しほっとした自分に気付いて顔を引き締めた。
数日前いきなり部屋に篭もると言い出して、吾輩がどれだけ寂しい夜を過ごしたのか。涙の染みた抱き枕が物語るのだ。
叔父貴どのから見えないように俯いて顔を怒りに作り、面を上げる。
いつも薄暗くて、薬品の匂いが漂うのが叔父貴どのの部屋だ。
絶対いつか、身体を壊すのであるよ。
きっと、悪い目付きももっと危なくなるのである。
部屋の奥には机に向かっている叔父貴どのの姿があって、お手製の回転椅子に腰掛けたまま、ゆらりとこちらを向いた。
昨日の夕飯までは見向きもしなかったのだから、大変な進歩である。
膝を組んで、両肘掛に肘を突き、口元で手を組んでいた。
手で隠されて尚良く通る声が届く。
「脱げ」
…………お?
「な、ななな、いきなり何を仰るかこの極悪悪辣超弩級ロリペド野郎――――――――――!?」
背筋どころか全身に寒気が走った。
身の危険を感じて両腕で我が身を抱きしめる。持っていたお盆は? 至極当然落下して、ほかほかのごった煮が、
「熱っつぁ――――――――――――!?」
直撃。
左足を抱えて転がりまわる。それが命取りであった。
左肘掛のちょうど手の部分に手の平を重ねる叔父貴どの。左手が動いて木蓋が小気味良く外れるような音が聞こえた。
ぞろりと動き出す何か。
んぅぐぅうぅぅぅううううう!?
混乱を孕んだ叫びは口を覆う黒い触手に飲み込まれ、全身を縛られた吾輩は部屋の中へ引き釣り込まれる。
イヤァァア! なんか生暖かいぃぃぃ!
ぱたん、と扉は無情に閉じた。
アッ――――――――!
「穢された……。 この世の全てに絶望したのであるぅ……ッ!」
いやっふーと狂喜の笑いと踊りを机の上で披露する叔父貴どのと、床にへたり込みさめざめ泣き崩れる吾輩。
首から下の全身を余すところ無く紫色に彩るそれは。
「どうだ? キツイところ無いか?」
ブチ殺すぞ。
「なんだか全体的にキツイのである……。あと、叔父貴どのの体臭が」
汗と、酸味のある香りが部屋の中を漂っている気がするのである。絶対掃除してやると自分に誓う。
握り締めて目の高さまで持ち上げた拳も紫色。
吾輩が無理矢理着せられたのは、故・吾輩の遺骸を主体にして出来た防具であった。
「しかし……これは恥ずかしいような……」
身体に貼り付く紫の薄皮。机に備え付けの橙のランプが体の線が浮き出しにしていた。
下着も剥ぎ取られたせいか、酷く頼りないのである。
腕で自身を抱くと、薄っぺらい胸が潰れた。……本当に薄いなこの服!
「せ、せめて下着くらい……」
「駄目だ。爪とかが食い込んだときに布だと繊維が体内に入って、そのまま腐る」
真顔で切り捨てられた。ロリペドの分際で憎たらしいほど正論である。
「もうちょっと厚みとか」
見た目を考慮するべきだと思うのである。
叔父貴どのは目の端を煌めらせ、口元に笑みを浮かべた。
「いや、あまり厚くすると動きが悪くなる。使ってる素材が良い素材だからその厚みが良いんだ」
厚みって言うか、薄過ぎるのであるよこれ。
「それに姉さんも、同じような防具で戦ってたんだぜ?」
「……んな!?」
つまり、アレであるか。分厚い装甲を纏うのは悪い素材や、回避技術の未熟な素人ハンターで、
「なんてーのはウソでー」
ハンターとしてのランク……良い素材を得、技術体術が向上するに従い動きを阻害する防具はシンプルを究めてゆき、
「ちょっと待ってな。えーと」
このような身体にフィットする防具になると言うことであろうか? そうならば、恥ずかしがることこそ恥ずべきことだ。
諸先輩方が生み出してきた道を全否定することなど吾輩ごときがして良いことではないむしろ母が通った道というならば
吾輩はなぞるべきだきっとそうだそうじゃないと母がただの変態になってしまうのであるそれはいかんあたま痛いだいぶマズイ
そうともつつまり吾輩はこの薄っぺらい防具に慣れなくてはいけないのであるああいかん目の前がグルグルしてきたきっとそうに違いないのである。
Q.慣れるには?
A.村の中でまず練習しましょう
揺らめく陽炎のように立ち上がって、部屋の外へ出て行く。
「あ、あったあった。…………あれ? ミズチー?」
背筋を流れ落ちる汗は冷たい。反して胸と顔は熱くなっている。
唾を飲んで玄関の扉を開けた。
さて、確かこの辺に本体があった筈なんだがな。
雑多になっている机の上の謎山を掻き分けて、愛娘のために作り上げた本防具を探す。
流石の俺と言えど、うら若い乙女をインナースーツだけで戦場に送る気にはならん。勿論アレだけでも竜の突撃に耐えられるくらいの耐久性は持たせている。
ただ、倫理的に、その、女性をほぼ裸に近い状態で世間に放り出す気にならないだけだ。
かといって男性だったら、作らないと言うわけでもない。筋骨隆々とした身体も好みでは有るが、人によっては不快に感じる方もいらっしゃるし。
老若男女から見て違和感のない新しいデザインを作るのは難しいと思う。だからこそやり甲斐があるとも言える。
そんなことを考えて山を切り崩していると目的のブツが出てきた。
「あ、あったあった。…………あれ? ミズチー?」
振り返ると姪っ子の姿は消えていた。どこに行ったのだろう?
重たい玄関の扉の動作音が二回聞こえた。
……外に出た?
何故? と思うと、今までの会話が脳内を駆け巡った。
ぴん。――姉さんも同じような装備で戦っていたんだぜ?
ぽん。――為らば慣れるために?
ぱーん。――外に出た?
「待て待て待て待てそれはマズい――――ッ!」
叫びとともに机から飛び降り、
「――づぁッ」
鋭い打撃音を天井で奏でて涙目。体勢を崩しながら着地。しかしここで止まっている場合じゃない。誰がとは言わないがピンチだ。
ぶつけた頭頂部を擦りながら駆け出す。
待ってろミズチ――! と右足を伸ばす。
ガコン、と嵌った。
「は?」
がこん、って? 思考しながら右足を突き出した姿勢のまま前へ滑る身体。下を見ると滑らかに流れる床板と足に食いつく小さな鍋が見えた。
床面にぶち撒かれた汁のせいでえらく滑りが良い。
おい、おいおいおいおいおい。歯を食い縛る。
慣性の付いた身体を止めることは出来なかった。
家を揺らすくらいの衝撃が響く。
俺が全身で鳴らしたものだ。身体中の骨が弦になったように震える。ふらつき、もう一度打音。
床に倒れて、辛うじて力の通う右腕を玄関に向けて伸ばす。
「……は……や……」
まるな、と口の中で呟き、力尽きた俺の意識は掻き消えた。
建物の影を縫うように歩く。
いやいや、これでは練習にならないのである。
胸の前で組んでいた腕を解き、丸めていた背筋をしゃんと伸ばす。
一秒。
二秒。
三秒。
「やっぱりダメである――ッ!」
その場にしゃがみ込む。顔が熱い。なんという恥ずかしさか! 局部はそこそこ厚みを持っているとは言えど、外を歩くには頼りなく感じるのである。
ハッと気付いた。
「これが羞恥プレイ……!?」
はぁーふむふむ。何度も頷いて頭に叩き込む。本で読んだことはあったが、体験するのが初めてである。
「しかし、これの何処が気持ち良いのであろうか……?」
本の中では女性は悦に浸っていたが、実際吾輩は気持ち良くともなんとも無いのである。ていうか、恥ずかしいだけ――。
「ミズチ?」
軋む首を無理矢理曲げる。枯れ葉の付いた樹木を後ろに呆けた顔のトラッドが居た。黒い短めの外套を羽織っているのである。
「……先輩?」
凍った時間の中、丸まった枯れ草が転がって行った。
目線が右へ行き、左へ行き、観念したように上へ行き、先輩が咳払いをする。
「えー……、何してるの?」
こちらは注視しないように右下を見たまま尋ねてきた。
「実は……」
先日から今日に至るまでの経緯をトラッドに説明する。
物陰で鼠のように隠れていたミズチ曰く。
「つまり、これが上位ハンターの装備……!」
何の素材を用いているか判らないがミスミさんが夜鍋して作った会心の逸品らしい。
そう聞くとなんだか胸の中でドス黒い嫉妬が渦巻き始めるのを自覚して、少し自己嫌悪に陥った。
いいなぁこれ……。凄ぇ素材使ってるんだろうなぁ……。
ため息を吐く。
まじまじ見ているとミズチは身体を横にして、自分の腕で身体を抱いた。長い髪が遅れてついてくる。
「あの、先輩っ。あまり、見ないで、欲しいなー、なんて」
小声でつっかえつっかえ吐くその顔はピンク色。
せっかく頭から意識的に叩き出していた事柄が倍の速度と質量を持って返ってくる。
脳内を駆け巡る桃色の記憶。柔らかかった胸だとか、今見える丸みを帯びた尻だとか、しっとり手の平に吸い付いた腰だとかがフラッシュバック。
その数瞬後には後悔と懺悔が追撃してきて、どうやらまだ人間らしい体面を保てるなと、苦い唾を飲み込んだ。
ゴメンと謝ったところで気が付いた。
「あれ? 腰のそれなに?」
尻の柔らかなラインの上に角を丸めた正八角形の何かが付いている。小振りの平べったい枕くらいの大きさだ。飾り、だろうか?
え、と声を上げてミズチは腰へ手を伸ばす。隠していた胸の線が良く見えて瞳孔が――意識して見なかったことにする。
紫の滑らかな指が腰の飾りに触れると、弓みたいに身体を反らして小さな悲鳴を漏らすミズチが見えた。
「ど……!」
どうした、と聞こうとした。
吾輩は先輩に言われて、腰の飾りのようなものに手を伸ばした。なんだか柔らかくてぷにっとしているのである。
押し込むと、
「ひぁっ!」
目の前で光が散った。
尾骨の辺りがピリッとした。背筋を伝ってぞくぞくしたものが全身に流れていく。意識が塗り替えられて行くのを感じる。
心の片隅に残った吾輩が必死に耐えているのを感じて、しばらくすると快感の波は消え去った。
肺に残っていた空気を吐き出しながらその場にへたり込む。
こ、腰抜けたぁ……。
呼吸を落ち着かせる。深呼吸、深呼吸。ふとトラッドの方を見ると、吾輩のほうを凝視していた。
もしかして心配してくれているのであろうか?
見ている吾輩に気付いたのか、先輩は急にそっぽを向いた。顔がなんだか赤らんでいるのである。
どうしたのであろうか。はて、と首を傾げる。
意を決したように唇を結んだ。着ていた上着を投げつけられて、顔を包むように巻きつく。
「ど、どうしたのである??」
「な、なにももいわず、それ、れをきれ」
しどろもどろの口調で妙な命令をするものである。先輩の香りがする上着を顔から剥がして手を突っ込む。
大きめの上着に袖を通したところで気が付いた。手の平が肌色である。
まじまじ自らの左腕を見て、服の合わせに視線を落とした。
トラッドの上着の下に見えるのは肌色であった。吾輩の腹の色である。
ひ、と息を呑む。
叫び声は咄嗟に口を包み込んだ手の平に吸い込まれた。
微かな悲鳴を上げたミズチの肌に貼り付く衣服は、糸のほつれた毛糸の服が解けるように全身から色を失っていった。
海老反りになっていて、突っ張る腹やら胸が真横から良く見えた。局部は際どく紫色の太い線が隠しているが、余計イヤらしいと思――意識して頭の中から追い出す。
ミズチの目線が自分の腹に落ちた。
秋の冷ややかな空気が彼女の周りだけ一気に温度を下げたのを肌で感じる。次に来るのは爆発だ。だから手の平で蓋をした。
剥がれそうになる手の平を力一杯押し付ける。
あああ、近付かないって約束したのに。
後悔を抱えたまま説得する。
「待て叫ぶな人が来る来たら困るだろうオレもお前もだから今は口を閉じろ今すぐ閉じろクールになれクールになるんだ」
小声の早口で一気に畳み掛ける。そう大切なのは勢いだ! 道理を蹴っ飛ばせれば無理無茶何でも通るってばっちゃが言ってた!
「落ち着いたか? 落ち着いたら首を縦に振れ」
何度も首を振るのを確認して手を外す。そのまま耳打ちへ。白い耳たぶに口を近づける。
「良いか? 家まで帰るんだ。誰にも見つからないように。速やか且つ隠密に」
言い含めてそれじゃあオレはこれで、と身を翻す。
「……逃さないのである」
首を捉えられた。
「ま、待てこの手を放せ。放すんだ! ……イヤーッ! はーなーしーてー!」
逃さないのである、逃さないのであると何度も呟くミズチにオレは引き擦られていった。
くいくいっとエロトラッドが人差し指で吾輩を招く。
斥候をゲットした吾輩は順調に家路を辿っていた。
大きめの上着の前を合わせ、どうにか股下まで隠れているが果てしなく心もとないのである。大股で走るとすぐにズリ上がって大変恥ずかしいことになる。
「あのクソ叔父貴どのめ……!」
小声で毒づいて小走りする。家屋の壁に隠れた先輩の隣に張り付いて安堵の息を吐き出す。
ああ、誇るべきは頼りになる隣人かな、なんてフレーズが脳裏を掠めた。
先輩が口を開いた。
「さて、ミズチ……手詰まりだ」
使えねぇなこのエロガッパ。
視線に込められた悪意を感じたのか慌てて口を開くトラッド。
「いやだってですよ? 今までどうにか騙し騙しやってきましたがそれもどうやら限界で人の視線が全く途切れず全然隙が見あたらねぇ……!」
発見した。この男追い詰められると多弁になるのである。訓練所ではそういったところを見たことが無いので新鮮である。
そういうときの一つの解としてこういった物がある。
「先輩」
ん? と邪気の無い顔をこちらへ向ける。吾輩は笑顔をつくり、その顔を五指で押さえ込む。
疑問符を浮かべる暇も与えず、踵を支点に回転運動を始める。力任せに超加速。一周二周と速度を上げる。
右手を開放した。
「謀ったなああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――…………………………」
目指すは天空! 羽撃け先輩!
悲鳴を上げて空を飛んでいく。そう、人は翼が無くとも飛べるのだ!
「先輩……犠牲は無駄にしないのであるよ」
無駄な部分を残さず使う。それがハンターが表す獲物に対する敬意である。両手を合わせ黙祷。
星に成りつつある先輩が皆の注目を集める中、吾輩は疾風となって駆け抜けた。
玄関の扉がドンドン大きくなる。
あと三歩。
大きく腕を振って前へ進む。
もうすぐこの羞恥とおさらば出来るのである。
あと二歩。
力を込めて大地を蹴飛ばす。
耳元で風が巻いてウルサイのである。
あと一歩。
足を前に出して急制動。扉の取っ手に手を掛けて一気に開け放つ。
もう少しで――。
「………………――――――ぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁ………………」
悲鳴は後ろから降ってきた。力の抜けた、諦めを含んだ声である。
振り向く間も無く頭部に衝撃が入った。
身体から重さが消え失せた。軸のずれた回転をしながら空の高さを目に焼き付ける。
秋の空は抜けるように青く、高く見えた。
「謀ったなあああああぁぁぁぁぁあああああ!」
ゆっくり回転して下を見る。こちらに向けて両手を合わせているミズチがいた。
オレは……囮か!?
村人の視線は叫び声を上げて空を飛ぶオレに向けられている。隙を突いて紫色の髪が尾を引くようにジグザクに走ってノルィマさんの家を目指す。
速い。音は聞こえないが、誰も視線をやらないところから考えると見つからずにいるのだろう。
寒くてくしゃみが出た。上着、いつ返してもらおうかなと思う。身を震わしていると浮遊感が消えた。
一拍置いて、重力がオレの身を絡め取る。
頭を下に段々加速。スピードが上がるにつれ、落下点が明確になっていく。
「ああああぁぁぁぁぁぁ――――――…………」
力の無い叫びが口から漏れた。上着は結構早く返してもらえるかも知れない。あろうことかノルィマさんのお宅だった。
つくづく運が無いなと思いつつ、オレとミズチとどっちが悪かったんだろうななんて現実逃避するのが精一杯。
頭からミズチの後頭部に直撃して、そこで意識が掻き消えた。
「……う」
痛む頭を抱えた。呻きながら腕を突いて身体を起こす。ぐちゃりと手の中で芽キャベツが潰れた。
「むぅ……」
いったい何があったんだろうか。立ち上がろうとすると右足が重い。鍋にすっぽりと嵌っていた。
数秒眺めて、瞳を玄関にやる。
姪御が尻を高く上げたうつ伏せで倒れていた。黒い外套が捲れて何故か肌色が覗いている。
玄関は閉じているから外からは見えないだろう。
おかしいな。あのインナーは透明になるはずだったんだが……?
首を傾げ、玄関と逆を向く。
部屋に収まりきらず乱雑に積んでた素材の山――姪に言わせるとガラクタだそうだ。から尻が生えていた。誰かは判らないが意識が無いのは確かなようだ。
「いったい……我が家に何が……?」
急に眠たくなってきた。そういえばずっと眠っていなかったような気がする。少し夢中になりすぎた。
眠……い……。
少し、まどろもう。目覚めたら全部消えてるかもしれないし。面倒臭いことは全部うっちゃって早々意識を手放した。
※紫色のインナースーツ→プラグスーツとかゼロスーツサムスを御連想下さい。
※局部を覆う物→前貼と、乳房の下斜めから乳首まで伸びる太い線を想像して下さい。
※ごった煮→おでんとかポトフとかそういったものです。
ここまで。
その歳で羞恥プレイとか前張りとかエロいなミズチ
最低だなこの極悪悪辣超弩級ロリペド野郎!!
このロリコンめ!
だがソレが良い
ハァハァズッチー可愛いよズッチー
GJ!!
ミズチ待ってたぜ。ってかミスミさんは何作ってんのさ。
ナズチ尻尾を使用した、微弱な電気で透明になるエロインナー?
このオタコン、じゃないロリコンめっ!GJ!!
>>36 GJ!
服だけ光学迷彩w
これなんてミズチ少佐?w
>>36 GJ!!
ロリコンに効果抜群ないい作品だぜ
しかしwiki活用されないな
46 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 13:06:19 ID:3CwARRy2
誰か初代スレから10代目までのテキストもう一度うpしてください
昨年末に1スレまとめて今2スレ目まとめてるんだけど
設定共有ネタや小ネタの扱いが難しすぎる
作品として扱うには数が多すぎてつらいし
流れから生まれたネタなら関連レスも必要そうだし
とりあえず完結した(とみなして問題ない)短編以上の作品から順にまとめてみるわ
>>47 GJ!!
頑張れ勇者
まとめに載ったらヤル気がでてきて、また書き出してくれる作者もいるだろうから
>>48 声援マジありがとう
今度はスレ跨ぐ長編がきつい…
タイトルついてない奴とか適当に命名してるけど
いつ終わるとも知れぬマラソンの気分がしてきた
>>47 まとめお疲れ様です。
とりあえずお茶でもドゾ。
∫
つ"旦
>>47 まとめお疲れ様です。
ところで魚竜種の説明書いたのもあなたか?
茶噴いちまったわw
>>47 他力本願だけどマジ頑張ってくれ
ログとか読めないからあそこはいつ更新されるかちょくちょくチェックしてるんだ
イベクエの金銀夫妻同時クエをこないだ初めてやったんだが、
前半のコンビでの波状攻撃ぶりが只事でないだけに
体力低いレウスを先に撃沈させた瞬間レイアに対して猛然と湧き起こる
「さあもう彼氏は助けてくれないぜ、今までの埋め合わせにゆっくり可愛がってやるからなグヘヘヘ」
な勝利感がものすごいなアレは。
まさによくある「無力化された彼氏の眼前で女をレイプ」とかいうシチュの
悪役になった気分が体感できる
捕獲したんじゃね?
ベルセルクのワイアルドさんのように輪姦血祭りの上で嬲り殺しにしたんだろう
子供と一緒にヤッターマンを見たら、ドロンジョ様がガルルガフェイクつけた
ハンターにしか見えなくて困ったw
歳はとりたくないねぇ(´・ω・`)
ゲーマーで嫁持ち
勝ち組じゃね?
はぁ・・・はぁ・・・
・・・もう・・だめ・・・がまん・・できない
大勢のひとに・・・汚される前に・・・
あなたに・・・あなたに汚してもらいたいの・・・
おねがい・・・・真っ白なわたしを汚してっ!
っていう電波をナルガクルガから受信。
これエロに使えるんじゃね?さてどんなシチュエーションで…
と考えられても結局見かけない物それがわがままな第三王女
第三王女・・・・妄想だけならしてる。
と、いうわけで駄文書いたので乗っけます。
勝手設定有 擬人化無
エロはまだない。そしてエロい保証もない
参考資料・科学のアルバム「カナヘビ」他
批判、批評はすべて助言として受け止めます。
特に誤字脱字にありましたら厳しくお願いします。
64 :
となグラ:2008/01/20(日) 00:44:56 ID:WA1Z27uh
それは幼い思い出
一緒にすごした日々
裏も表も無い。ただひたすらに純真な子ども心で、一緒にいたかっただけ。
彼が旅立つと聞いて、洞窟の入り口に立ち往生して彼を出さないようにした幼い自分が照れくさい。
そんな十年前の自分は、まだ私の中にいる
岩の隙間から差し込む朝日に私は身体を振るわせる。眠っている間に被った砂利がパラパラと落ちる。
ゆっくりと首を持ち上げ軽く伸びをする。
尻尾の先まで身体に意識を行き渡らせ、何処にも異状が無いのを確認して軽く熱気を放出する。
腹側の甲羅の隙間から漏れる熱気は目覚めたての身体には少し熱くて、眠気を吹き飛ばしてくれる。
「アラ、今日は早いじゃない」
振り向くと洞窟の入口に影があった。
二本足で立つ小さい影。逆光だがその体が鮮やかな朱色なのがわかる。
「おはようございます。姉さん。」
「おはようラビちゃん。早起きしてご機嫌ね。まだクーも寝てるわよ。」
「そうですか。今どれくらいですか。」
「まだ夜明けから少しよ。私は今、見回りを終えたとこ。これからおやすみよ。」
と、眠そうにあくび交じりに言う
「お疲れ様です。じゃあ、私はお邪魔しないよう少し散歩でもしてきますね。」
「そう、いってらっしゃい。」
欠伸を堪えながら応え姉さんは飛びはねるように奥へ行った。
姉さんはこの火山一帯のイーオスを束ねるドスだ。私より三つ
年上で、幼体のころから何かと世話になっている。通常の紫頭の二倍近い大きさの身体はそん所そこらの怪鳥に引け劣らず、
以前縄張りを荒らした青怪鳥を自慢の毒で倒してしまった事もある。
まぁ、私にとっては優しいお姉さんだ。
ゆっくり歩きながら洞窟から身をだした。遠くにマグマを吐き出す火山が見える。
足元を流れるマグマはそこから流れてきたものだろう。そのマグマの河に浮島のような形で固まった溶岩。
程よく暖かいその島はマグマの中では生活できない飛竜達の格好の寝床になる。
今日は先程名前がでたクーが羽を休めていた。どうやら本当に早起きをしてしまったようだ。
マグマと外気の差が大きく頭以外を沈めると以外に心地よい。殻の内側に溜まる熱気を放出すると汚れが取れていき、
身も心もリフレッシュといった心地だ。
「んん、熱い」
後ろからの声に振り返ると、私の放出した熱気で怪鳥が目を覚ましていた。
65 :
となグラ:2008/01/20(日) 00:47:06 ID:WA1Z27uh
どうやら起こしてしまった用だった
「ごめん、起こしちゃった?」
慌ててガスを止める。
「ラビちゃんか、こんなに早いなんて珍しいね。何かあったの」
怒っては居ないようだ。ただ眠そうに訊ねられた。
「何かって何よ」
「何だろう?」
そう言って首を傾げる。
「そういえば、最近、火山の向こう側に新しい飛龍が来たみたいね。」
「そうなの?姉さんは何も言ってなかったけど。」
「アレレ、昨日一緒に見てきたから知ってるはずだけどなぁ。まぁ、いいや。あたしは朝の目覚まし周りしてくるね。」
そのままクーは飛び去っていった。彼女は朝一番で、この火山
一帯を飛び回り、雄たけびで住人達を起こして周る仕事を負っている。
同時に見回りも兼ねていて、いつハンター達がやってきても対応できるわけだ。
最近は過酷な火山とはいえ油断はできない。つい先日も隣の火山で二十匹を越す黒鎧龍が二人のハンターにやられたらしい。
大剣使いの女ハンターと大槌使いの男ハンター。特に後者は単身でも鎧竜を集中して狙っている極悪人だ。
風の噂で聞いた話では狩った黒鎧龍の殻を加工した真っ黒な鎧に身を包んでいるのだとか。想像しただけであまりのおぞましさに寒気がする。
隣の火山には以前、黒龍の根城があった。そのため黒龍の力で変質させられた特殊な鉱石が大量に眠っている。
その鉱石を取り込めば黒龍の底なしの火力の一端を取り込むことになる。そうすれば吐き出す熱線は前に比べ格段に強化され,
またいくらでもはけるようになる。それにあわせて体の色も黒龍に近付く。
66 :
となグラ:2008/01/20(日) 00:49:36 ID:WA1Z27uh
ふと懐かしい顔が浮かんだ。
自分も黒龍のように強くなると勇んでいた幼い背中。
力を取り込んだ鎧龍たちは身体が慣れるまではしばらく近辺で暮らしてる。おそらく二人組みのハンターは力に慣れていない者たちを襲っていったのだ。
その卑劣さが許せないのと同時に幼なじみ想う気持ちが重なる。
無事でいて欲しい。
「ところでその新しい子には会えたの?」
飛び立とうとするクーに問いかける。
「うーん、それが会えなかったのよ。」
応えるクーの表情は険しい
「何かあったの」
さらに問う。
「いやね、一応ラビちゃんと同じ鎧龍なのはわかったんだけどね,食事の跡があったから。
でも探してる途中で姉さんに止められたのよ。もういいからって。」
それじゃあ行くね、とクーは飛び立った。その羽音を聞きながら呆然と考える。
姉さんが止めた理由は何だろう。この火山一帯は縄張りのハズだ。新しい飛竜、
しかも大型の鎧竜なら巣穴や食事場に関して確認しなければ諍いの原因になる。それをしない理由は何だろう。
考えられる理由の一つは、その鎧竜がどこか別の場所への移動中でこの火山に通りかかったという場合。それなら特に干渉せずに通してしまうのも解る。
次が縄張りを追われ負傷した竜が訪れた場合だ。火山に轟竜が訪れることは少ないが金獅子だとすこし厄介だ。それならしばらく様子を見て事情を聞く必要がある。
そして最後が、以前この火山一帯に住んでいた者が戻ってきた場合だ。とくに姉さんの知っている者なら尚更だ。
こちらから出向かなくとも、向こうから会いに来るだろう。それがどのような挨拶が目的であっても。
短い・・・・奥様劇場どんなペースだったんだろう。
これは…正しい意味での擬人化ですね
すごく…いいです…
クーがなんだか解らない……
イャンクック?
70 :
となグラ:2008/01/20(日) 23:16:36 ID:WA1Z27uh
いつの間にかうぃきが更新されてるな
gj
なんかネタになりそうな三姉妹が出たな
おお、なんかWiki色々更新されとる。
いつの間にか俺の作品までwなんか嬉しいな
すにーきんぐみっしょんとやらを追加してみたのは俺だが
作者誰なんだ?
75 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 03:27:55 ID:TSgfRSKY
2、3日早いですが、そろそろ1ヵ月経つのでSS投下。例によって初回はエロなしですが・・・
『いきいきモンハン・スローライフ日記』その1
踏みつけた足の裏で、砂がザリッと嫌な音を立てる。
天空から照りつける太陽の猛威は留まることを知らず、疲れ切った"彼"の身から容赦なく体力を奪って行く。
いったいどうしてこんなところにいると言うのだろうか?
注意力が散漫になっていたせいか、何もないところで砂に足を取られて転んでしまう。
ハァハアハア……
立ち上がるのも億劫だが、このままここにブッ倒れていても事態は進展しない。いや、より悪い方に転がるだけだろう。その程度のことがわかるくらいの理性はまだ残っていた。
ゆっくりと身を起こした"彼"は、だがもはや立ち上がる気力もないのか、ずりずりと四つん這いになったまま進んでいく。
永劫とも思える苦行の末、ついに"彼"はある村の入り口に辿り着き……そこで力尽きた。
* * *
バシャーーーッ!
! ふ、フワッ、何事!?
いきなり頭から水をかけられ、僕はビックリして飛び起きた。
「あのぅ、ダイジョウブでありますか?」
地面に尻餅をついた体勢の僕が、声のしてきた方を見上げると、そこには人間の雌――それも"少女"と呼んで差し支えない年頃の女性が、腰をかがめて心配そうにこちらを伺っていた。傍らに水桶がある。先程のはコレか。
「う、うん。大丈夫……だと思う、たぶん」
そう自信なさげに答えたのは、自分でも今の現状が理解できなかったからだ。
えーと、確かずっと砂漠を歩いていたような……でも、なんで? 僕は一体何をしようとしていたのだろう?
と言うか……ここはどこ?
さらに言うなら…………僕は誰?
地面に座り込んだまま、頭を抱えて百面相している僕のことを気の毒に思ったのか、少女が助け船を出してくれた。
「なにやらフクザツな事情があるようですが……とりあえず、自分のお家はすぐそこなので、来てほしいであります!」
朝ご飯をご馳走するであります! と彼女は言ってくれたが、見ず知らずの女性に迷惑をかけるわけにはいかないし、女の子が男をそんな簡単にホイホイ家に招くものじゃないと思う。
「せっかくですけど」と断わろうと思った瞬間、僕のお腹が「グ〜〜キュルル〜〜〜」と鳴った。
そう言えば、この暑さもさることながら、お腹が減り過ぎて倒れたんだっけ……。
「ほらほら、若い者がエンリョなんてするもんじゃない! でありますよ〜」
何やら楽しそうな彼女に腕を引かれ、彼女の家まで、引っ張られるようにして進む僕。
僕より頭半分小さい身長ながら彼女はけっこうな力持ちで、僕はほとんど抵抗らしい抵抗もできずに引きずられていく。
――もしかしなくても、今の僕の姿、すごく情けない?
いやいやいや、ちょっと待った。今はちょっと目が回るほど空腹で力が出ないだけなんだって!
……ほ、ホントですヨ?
村の入り口から歩いて10数歩の、本当に近くの場所にあった彼女の家までの道のりが、とてつもない苦行に思われたものの、彼女の善意には一片の曇りもなく、ほどなく僕は彼女の家の台所で、古代豆入りドッカンスープと焼きたてのジャンボピザをご馳走になっていた。
「えーと、オカワリはいらないでありますか?」
「い、いえいえ、もう十分です。ご馳走様でした」
夢中で食べていた僕も、お皿の中が空になるころには人心地がついて、ペコリと頭を下げる。
「フムフム。それで……聞きたいのですが、どうしてあんな場所で行き倒れていたのでありますか?」
い、行き倒れ……少々大げさな気もするが、確かにあのまま数時間放置されていたら、熱射病と空腹で死んでいたかもしれない。
言わばこの娘は僕にとって命の恩人なわけで、こちらの事情を説明するのが筋だろう。でも……。僕は一瞬テーブルに視線を落としてから、キッと顔を上げた。
「あ! お金のことを気にしているでありますか? ミズクサイであります。困った時は、お互い様であります!」
「いえ、そうじゃなくて……」
「ややや、もしかして自分に愛のコクハクでありますか? うーーーん、アナタは悪い人ではなさそうでありますが、自分としてはまずはお友だちから親交を深めたいと……」
――あのぅ、もうちょっと人の話を聞いて欲しいんですけど?
両手を頬に当てて、「ポッ」と顔を赤らめる仕草は、なかなかに愛らしかったが、さすがに僕も、こんな状況下で恋愛沙汰に走るほど脳天気じゃない。
「そ、そのぅ……僕、どうやら記憶がないみたいなんです」
* * *
そして、僕がヴェスパさん(あの女の子のことだ)に拾われた翌日。
僕は、村の入り口付近にある大きな建物に連れて来られていた。
「それでは、叔父貴、あとはお願いするであります!」
「おぅ、任せな、お嬢。どんな貧弱な坊やでも、オレの主催するハンター養成キャンプ〜促成スパルタ編・地獄の3日間コース〜を受けりゃあ、9割方はモノになるさ」
ヴェスパさんに"叔父貴"と呼ばれた男性は、30代後半か40代前半といった年格好の、片目にアイパッチをした2メートル近い大男だった。
えーと、兵隊さんか何かかな? すでに若者とは言えない年頃ながら、引き締まった体つきと発達した筋肉、しなやかな身のこなしは、見るからに強そうだ。
「……参考までに、聞いておきたいのでありますが、残りの1割はどうなるでありますか?」
「ん? ああ、死ぬか再起不能になるか、どっちかかな」
――顔も知らない天国の(とは限らないけど)お父さん、お母さん、あなたの息子は今ドキドキするほどピンチです。
「ああ、それからお嬢、たまには実家に顔出してやりな。アイツら喜ぶぜ」
「了解であります!」
ピッと敬礼をしたヴェスパさんは、ニコニコ笑いながら、僕を隻眼の男性に引渡し、軽やかな足取りで立ち去っていった。
「おいおい、さっきのはちょっとした冗談だって。別に死ぬほど危険なこたぁしないから、安心しな」
僕がよほど不安気な表情をしていたのか、隻眼の男性はバンバンと親しげに僕の肩を叩きながら、そう言ってくれた。
その言葉にちょっとだけ安堵しながら、僕は昨日のヴェスパさんとのやりとりを思い出していた。
* * *
「えーーーーっ! それは困りましたねぇ……」
僕の「記憶がない」という述懐を、彼女は疑うこともなく受け入れてくれた。
――いや、僕としては有り難いんだけど、こういう場合、もうちょっと疑うとか怪しむとかするものなんじゃあ……。
どうやら彼女はよっぽど素直な気性に育てられたらしい。悪い人に騙されないか、ちょっと心配。
「それじゃあ、ご自分のお名前もわからないのでありますか?」
「ええ、それどころが自分がどんな顔しているのかも……」
「あ、じゃあこっちに来るであります!」
ヴェスパさんに手を引かれて、彼女の寝室にある姿見の前に連れて来られた。
――あのぅ、年頃の女の子が、見知らぬ若い男を自分の簡単に寝室に入れるのって、どうかと……。
もっとも、目をキラキラさせている彼女の様子からは一片の邪気も感じられない。たぶん、この様子だと大いなるフラグクラッシャーの素質がひしひしと窺える。
(この村の男性陣も苦労してるんだろうなぁ……)
しげしげと彼女の姿を眺める。
女性としては高過ぎず低過ぎない(僕が平均的な体格だとしての話だが)ほどよい身長。全体としてはやや細身だが、15、6歳の年齢のわりには結構大きめの胸。
烏の濡れ羽色……と呼ぶには、ちょっと赤みが混じっている艶やかな髪は、ピースフルハートと言うヘアスタイルに近いが、前髪が若干短めで彼女のトパーズ色をした切れ長の目がはっきり見える。
顔だちは年齢もあってまだまだ"可愛い"と言うべきレベルだが、あと2、3年したら"美人"と言う形容が似合うようになるかもしれない。
そして、気さくで明るく、見知らぬ僕にもこれだけよくしてくれる優しさを持っているのだから、モテないはずがない。
「ホラホラ、自分ではなく、ご自分の姿を見るでありますよ!」
と、言ってしまってから、それこそ自分でもワケがわからない事を言ってしまったと思ったのだろう。ペコリと頭を下げて、彼女は自己紹介を口にした。
「申し遅れました。自分の名はヴェスパ。一月ほど前に17歳になったばかりであります! 今後ともヨロシクお願いするであります!!」
「こ、これはどうもご丁寧に。僕は……えーと」
「もしかして、ご自分の名前も思い出せないでありますか?」
「――面目ない。そうみたいです」
頭をかく僕の様子を見て、ヴェスパさんはちょっと首を傾げて何か考え込んでいる様子だ。
「……呼び名がないと不便でありますね。何か仮初めにでも名前がないと……」
ジュゲムジュゲム、ゴンザレス、スポポビッチ、アンゴルモア……と、何やら呟いているのって、ひょっとして僕の仮名候補!?
慌てて、僕は口を挟んだ。
「ぼ、僕としては、えーと……そう、ノブと名乗りたいと思います」
頭に浮かんだ適当な名前をとっさにデッチあげる。
「ノブ、ですか? ちょっと東方風でありますね……うん、ヨイのではないでしょうか」
彼女のお墨付きももらえたことだし、記憶が戻るまではノブと名乗ることにしよう。うん、よかったよかった……仮にもモケレムベンベとかモケケピロピロなんて名前にならなくて。
そう考えながら、彼女に再度促されて僕は姿見の前に立ち、鏡を覗き込む。
そこには……一言で表すと"地味"で"平凡"な少年の姿が写っていた。
歳のころは17、8歳。対比物がないので背の高さはよくわからないが、体格は並。
アッシュブロンドと言えば聞こえはいいが、ようは砂色の髪は無造作に肩くらいまでに伸ばされ、ボサボサのまま放置されている。日焼けもあるようだが、若干肌の色が浅黒いのは、南方系の血が混じっているからだろうか?
容貌のほうも、とりたてて不細工と言うわけではないが、美形とも言い難い、まさに中の中といったところ。真面目で温和そうには見えるので、一部の女性からのウケは多少いいかもしれない、といった程度。
(そりゃあ、ヴェスパさんの反応から、"絶世の美男子"とかそういうのじゃないことは、十分予測してたけどさ……)
それでも何やら激しい落胆に襲われる。まるで自分の大切な何かが失われてしまったような……。
「? どうかしたでありますか?」
「い、いえ、何でもないです」
身に着けているのも平凡な焦げ茶色のシャツとカーゴパンツだった。ポケットなどはついていないようなので、素性のわかりそうな所持品もない。
「うーん、手詰まりか」
どうやら自分で思い出す以外に、僕の身元を知る方法はないみたいだ。
「フムフム。そうなると、しばらく暮らす住居が必要になるでありますね」
う……微妙にヤな予感。まさか、「このままこの家に住むといい」とか言い出すんじゃあ?
家の広さや様子から見て、ヴェスパさんはどうやらひとり暮しみたいだし、さすがにそこまで甘えるのは、ねぇ?
「――ピンと来ました! ノブさん、こちらへ!」
再びヴェスパさんに手を引かれてやって来たのは彼女の家の裏庭にある小屋……と言うには、ちょっとだけ大きな建物。
「チョット狭いけど、一通りの設備は揃っているであります!」
「と、とんでもない。十分です」
彼女の言うとおり、ドアを開けてすぐの部屋にべッドとチェストBOXがあり、その奥には小さなダイニングキッチンもある。手荷物すらないひとり暮しの男としては何ら問題はなかった。
「そうでありますか? では、あとはお仕事はハンターをやればいいですし……」
確かにそうだ。働かざるもの食うべからず……って、今何か重大な事をサラッと言いませんでしたか、ヴェスパさん!? 誰が何をやるんですって?
「? ノブさんがハンターをするでありますよ?」
何言ってるんだこの人、みたいな目で見るのは止めて下さい。第一ハンターって、アレでしょう? メチャクチャ危険でとってもハードな仕事なんでしょう?
「ああ、世間ではそんな風にも言われてたりしますけど、ダイジョウブでありますよ」
えーと、もしかして、実態はそれほどでもないのかな?
「はい、カヨワイ婦女子の自分にでも十分務まるお仕事なのであります!」
(そ、そっかー、ヴェスパさんでも出来るんなら、何とかなるかも……)
その時は、そんな風に思って納得したんだけど、僕は忘れていたんだ。
彼女が、あの細腕で軽々と僕の身体をほとんど持ち上げんばかりに振り回していたことを……。
* * *
「どうした、坊主? 黙りこくって」
「い、いえ、何でもないです、はい」
村の入り口から送迎用ネコタクに揺られて、僕たち――僕と教官(あの隻眼の男性)は、密林と呼ばれるフィールドに来ていた。
「よォし。これから"ハンター教習合宿〜ハイスピードタイプ・3日間詰め込みコース〜"を開始する!」
「――ハイッ!」
先刻までとコース名が違いますとかツッコミたかったけど、あえてスルー。
「本日の予定は、特産キノコ狩り・肉焼き・回復薬調合・黄金魚釣り&鉄鉱石採掘だ!」
「ハイッ!」
ちょっと意外。ハンターって、もっと派手でスリリングなものだと思ってた。
「オレは口は出すが手は出さん。全部クリアーしたら、最後に"ランポス8頭の討伐"をもって、本日の課題は終了とする!」
ちょ……いきなりハードルが高くないですか? 記憶喪失だからハッキリ断言できませんけど、僕、いままでこんなナイフを振り回したことも、これで戦ったこともないんですよ?
「だーいじょうぶ、オマエさんに着せてあるそのハンターシリーズの防具は、レベル5まで強化してある。めったなことじゃあ死にはせんよ。こういうことは習うより慣れろだ」
あのぅ、それじゃあ、教習合宿の意味がないんじゃあ……。
「――ほぅ、オマエさん。今日の晩飯抜きでいいのか。残念だな、さぞかしヴェスパがフンパツしてくれてるだろうに……」
! やります! 僕が乗りま……じゃなくて、行きます!!
「うんうん。若いうちは素直が一番だ」
……なんとなく、この教官の性格がつかめてきたけど、すごく嫌な予感しかしないのは何故なんだろう?
そんなことをボンヤリ考えつつ、僕は即席ハンターとしての第一歩を踏み出したのだった。
<つづく>
以上。某ファームストーリー風の出だしにしてみました。主人公の正体は、まぁバレバレですが。
このペースだと、エロシーンは3回目くらいになりそうです。
青年マンガと成年マンガの違い。前者はHシーンは連載何回かかけた長い物語構成ののちに挿入すればよいが、後者はほぼ毎回なんらかのHシーンを入れる必要がある、とか。
"実用"を求める方には申し訳ありませんが、私はどうにも前者スタイルでしか書けなさそうです←言い訳
83 :
訂正です:2008/01/24(木) 07:07:50 ID:rDDl4skB
すみません。その1-4の2番目のヴェスパの発言は以下のとおりです。
「それじゃあ、ご自分が誰かもわからないのでありますか?」
ノブと聞いて女神転生を連想したのは俺だけでいい……
wikiで珍味のひとの話見ようとしたら無かった…orz
御声援にお応えして3スレ目まとめました。
>>86 珍味の人の初出は5スレ目なんでもうしばらく待ってくれ。
>>87 wiki更新GJ!
気長に待つんで焦らずやってください
GJと言わざるをえない
90 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 05:10:32 ID:Jgdgkibu
大変遅くなりまして申し訳ありません
これより、投下させていただきます。
なお長いですので、問題ある場合は専用ブラウザのNGID機能を使用して下さい
ハーイマタセタナオレハニーザホルンダ!!!!
オレハイママタイヘンアコトニナッテイィルル!!!!!!!!
YOUHASAMIDARAIDENN84!!!!!!!!!11
ぶっちゃけいつもやってるタイトルコール前の前振りとか考えてる余裕ないですよ!!!
というわけでちゃっちゃかとっとと炎妃龍二頭討伐クエスタート!!!
ヒアウィゴオオオオオオナアアアアウ!!!!!!
<ハニー・ザ・ホルンと炎妃龍> 〜落ち着けよお前編〜
蒼光に切り取られた陰影の強い部屋。
ベッドサイドのテーブルへと、無造作に転がる蜂蜜の瓶。
備え付けのタオルと、羊皮紙、羽ペン。
それ以外は、本当になにもない、殺風景な光景。
砂漠の夜。
凍え死ぬ事さえありうる冷たい世界。
本来ならば、寒いはずの、暗い、宿の一室。
両腕を背中で拘束され、肩を壁に付け、両足を立てた姿勢。
布団の類はベッドの端に転がっていて、俺はインナー一枚きりだというのに。
今、酷く熱い。
隣に、抱き合う炎妃龍の親子が、密着するように座っているからだ。
露出している肩や二の腕をくすぐるように、
時折、細くて長くてふわふわふさふさの毛に包まれた神なナナ耳やら、
白く柔らかで、そしてとても熱い二の腕やらが俺の肌に触れる。
炎鎧を纏っていなくても、その身体は触れるだけで燃え上がってしまいそうだ。
俺の錯覚だけどな。
首を曲げている。
肩の辺り、上下に並んで寄せ合わされている顔が、薄い笑みを湛えて俺を見上げていた。
母親は、いくらか緊張を伴って。
娘は、誘うように。
「……。ええと、ではお願いしようかな」
俺は冷や汗さえ掻きながら言う。
二人は一瞬、ぽかん。とした顔をして。
次の瞬間には、崩れて、いきなり少しだけ噴き出した。
「な、なんだよ」
レナはゆるやかに首を振りながら、口元の笑みを強める
「いや……お前が、余りにも緊張しているから……つい」
そんなに緊張してるか?
……してるな。
「お前等だってそうだろうが……」
声震えてるぞ。
「それはそうだけど、だってわたし達はそういう姿も、かわいいでしょう?」
ヒアが、耳を落ち着かなさげにぱたぱた振るわせ、幾分か首を傾げながら微笑んだ。
おいおい。
「自分で言うかフツー?」
皮肉げに言った後、はぁ。と俺はため息を吐いて。
「全くその通りだがな」
一瞬、ピクリと耳を振るわせたヒアだったが、
次の言葉で目を丸くし、はにかんだように微笑み、ありがとう。とささやいてから、
「でも、はにーがそういうの、似合わないから。……かっこ悪いし」
その、僅か舌足らずな言葉に、潰れた蛙の様なうめき声を上げる。
いや、全く持って何を緊張してるんだかね。
百戦錬磨たぁ言わないが、一応元子持ちですよ。
……徹底的に乗り気ってわけじゃないから、かね。。
忘れがちだが、会ってからまだ三日しか経っていない。
でも、……何よ。いや、だからか?
初体験……は、まぁ、ええと……悲壮だったから置いとくとして。
うむ。これは言っとこう。
「……新婚初夜よりもガチガチだ……」
「しんこん?」
「今までで一番緊張してるんだみゃ」
しまいにゃろれつが回らず、アイルーの様な声を上げてしまう。
二人は更に噴き出した。
情けながら、俺も笑ってしまう。
いかんな。心が浮いてしょうがない。
通じ合っている。というのは、この瞬間だけの、自慰的な錯覚なのでしかないだろうが、
「……。悠然とされているより、気が楽だな……」
……その錯覚を抱いているのは、俺だけではないのだろうか。
ひとしきり笑い声が続いて、ふぅ、と、レナが息を吐く。
潤んだ瞳を細めた。一度、つばを飲み込んでから、
「……では、……始めようか……?」
レナがヒアの腹にまわしていた手を、固い動作で解く。
「……ん」
ヒアが名残り惜しそうにレナの胸に頭を一度、預け、次に慣れた様子でレナの腕の中から抜け出る。
いつもやってるからだろう、やたらに滑らかで自然だ。
ベッドの上を、のしのし……とさとさ? 軽くシーツをたわませ、殆ど無音で、俺の正面へと回り込む。
薄く、笑む。笑んでこちらを見ている。
十字砲火にさらされてる気分だが……
ええと。
うーむ。
どうしたらいいつーか。
俺はもう壮絶にヤる気に満ちているんだが……
ちょっと問題があってだな。
「……これどうにかしてくれないか……?」
俺は身体を傾けて、荒縄で縛られた手首を見せる。流石にこれじゃぁ、な。
「あ」
レナが間抜けな声を上げる。
いや忘れてたのかよ!
「……ああ、すまない。少し待て」
言いながら、俺と壁の隙間に両手を差し入れ、ごそごそと手首に巻いた荒縄を解いている。
額……正確には、俺がぶち折った角の傷痕が俺の背中に当たっていた。熱い。
……。やっぱりコイツ等ナナ・テスカトリなんだよな。今更だが。
一瞬、ちらりとそんな事を考えているうちに、レナは解き終えたらしい。
手首が自由になった感覚がある。
「さんきゅ、」
おおおよっしゃ!
よっしよっしどうしたものかなぁ。
おじさん大ハッスルちゃっていいのかな!?
などと思いながら、俺が、手を体の前に持ってきたと同時、
同時に、ごそごそとシーツの上を這って、隣に来たレナが、
「では、寝ろ」
俺を右に押した。
「てーい」
同時にヒアペレイアが、丁度目の前にあった手を引っつかんで、右にひっぱった。
ぱたり。
シーツに情けない形で倒れこんだ俺の足に手がかかり、足を伸ばされた。
次に肩と腰。
俺は仰向けに寝転ばされる。
あれ?
「……。あのー?」
耳の両側に当たっているのは、軽く握られた猫手の掌。
俺の胸の辺りに居て、前傾姿勢の身体を、腕で支えているのだろう。
寝転ぶ俺の顔を、レナとヒアが両側から見下ろした。
「……一つだけ、条件がある」
「なんだ?」
「許可なく、わたし達に触れるな」
へ?
「ええと、その、ね」
顔の横へ移動してきたヒアが、眉を顰めて申し訳なさそうな顔をした
「……わたしが、まだ少し、怖いから……ごめんね……」
あー。
ってか、怖い。そりゃ、まぁ、怖いだろうな。
「なら」
「絶対やめないからね?」
叩きつけるように言われた。
だけど、……んな顔、されたんじゃなぁ。
「……赦して欲しい」
ヒアと同じ表情をしながらも、これは躊躇なく言い切るレナ。
そのまま薄い胸に片手を当てた。
「……満足は、させる」
……。
うおおおおおおおおおおおおおおおおお
いいいいいかんぞ落ち着けフルフルホルン!
まだ慌てるような時間じゃないっ。
一月我慢してたんだもうちょっとぐらい我慢しなさい。
うーむ。ええと、
「別に文句はないさ」
俺は両手を上げた。
はい。お手上げー。
淡々と言うと、二人はほぼ同時、安心したように息をはいだ。
そこまで気にしなくても良いだろうに。
「そういうわけにもいくまい」
頬に覗き込むレナの手が当てられて、俺は硬直した。
「……別に、私の身体など、好きに蹂躙させても構わないのだがな……」
息を呑む俺の胸、心臓を暖めるように置かれたのは、ヒアの手のひらだ。
鼓動を確かめるように、一度、軽く押して来る。
「すごい……どきどきしてる」
二人の顔が、いつの間にか吐息の掛かる距離にある。
場所は、胸の上。
「じっとしていろ」
ぼそりと、呟いて。
「う……」
首筋に、熱さとくすぐったさを感じて呻きを上げる。
二人は俺の首筋へと顔を埋めて、俺の首をちろちろと舐め上げ始めたのだ。
いきなり首ですか!?
「喋るな、やりにくい」
顎を、片手で押さえられた。
俺がびくり。とその言葉に硬直すると、手を離して、もう一度レナは舌を伸ばす。
人の舌より、ほんの僅か薄く、荒く、そして桁違いに熱い。
一瞬、熱湯でも当てられたのではないかという錯覚を覚えた。
両側から、首を陵辱されている。
やたらレナが熱心なのは、俺の首筋にある火傷のせいだろうか?
時折、息継ぎのための荒い息が聞こえてくる。
頬を撫ぜるのは、上質の絹よりも心地いい黒髪と、
あらゆる毛皮が霞むほどの密度と滑らかさを併せ持つ、ふわふわとふさふさの耳だ。
いやマジやばいってウヒョー!!
ナルガクルガストラップ!? バーローォォ!! あんなもんじゃねえぞおおおおお!!
示し合わしたように顎の下を撫ぜていた熱さは、喉仏の脇を通り、鎖骨へと降りて、
首の脇を嬲り、顎の下まで再び上る。
背中が、ぞくりとした。
息が、苦しさではないもので詰まりそうになる。
不意に、顔を上げたヒアがしかめた眉を俺に向けた。
僅かな光でも真っ赤に輝く瞳が、すこしだけ不満そうだ。
「……じょりじょりする……」
すまん。水さえ潤沢にあれば毎朝剃ってるんだがな。
「ふ……」
レナの微かな吐息。笑い声だろう。
その声で満足したのか、再び俺の首筋に顔を埋めるヒア。
そのまま、肉食獣が獲物の首筋から流れ出る血を舐め取る様に、熱心に、熱心に。
「……ちょっと、首だと怖いな……」
俺の情けない言葉に、また、可笑しそうな、薄い笑い声が左右から聞こえてきて。
しかし頸を這う紅は、俺をくすぐるように動き続けている。
俺は、もう、素直にこのくすぐったさを楽しむ事にした。
顎から首筋、肩の付け根までをしつこく舐る舌は、時折、喉の付け根や喉仏の前で絡み合う。
刷りあわされ、唾液を交換し、再び、俺の首へと這いずる。
「……ん」
「……はっ」
吐息。
手を使って支えるのが疲れてきたのかそうでないのか、
衣擦れの音、シーツの上を移動する感触。
心地よい重さが、柔らかな感触と共に二つ、乗ってきた。
人形を思わせる、抱きしめれば折れてしまいそうな身体には、けれどしっかりとした暖かさと丸みがあり、
細身の肢体の僅かな脂肪は、潰されて俺の胸板に密着している。
その、両方の胸の奥にある律動的な響きは、俺よりも激しい。
体重を支えるためだろう、細い足が二本、
左は躊躇なく。右は一瞬ためらい、最後には強く、俺の足へと絡みついてきた。
足が開いた感じになって開放感UP間抜けさUP。
両腕を拘束される無防備な感覚は、心地よさに上書きされた。
体勢が楽になったからだろう。重なる荒い呼吸音のうち、二つが更に荒くなる。
濡れ切った首筋から、ぴちゃぴちゃという水音が聞こえ始めた。
他に聞こえるのは窓の外の喧騒と、衣擦れ、早鐘を打つ胸の鼓動のみ。
「――っ……」
快感に変わり始めた舌の感触に、息を漏らしてしまいそうになる。
「……ふう……」
レナが首筋から、唇を離した。
「ふん……」
鼻で笑う声は、動作と裏腹に満足げだ。
ヒアも、顔を上げて。
「あれ? どうしたの……?」
白々しく言いやがる。
「さて……どうしたのだろうな……?」
そう、からかうように答えた。
「ふん……?」
レナはそのまま身体を、僅かにずらした。
「……んっ……」
鎖骨を大きな動作で舐め、犬歯を甘噛でもするように突きたててから、少しづつ唇を下げて行く、
肩、腕のつけ根、胸と、インナーの上からでも解る程、熱い口付けを繰り返しながら、
最後にたどり着いたのは乳首の上だ。唇で、ついばむ様に挟み、引っ張る。
何度も繰り返すうち、当然の如く充血してくるわけだが。
「……ふ……」
ついばみをやめ、顔を上げたレナが、侮蔑に満ちた視線を投げつけてくる。
「……ずいぶん堪え性のない事だな……?」
いやお前固くなるって普通!
言い訳しようにも、左の顎にヒアが吸い付いているせいで口を開くわけにもいかない。
それを解っているのだろう、にやり、と笑ったレナは、そのままもう一度吸い付く。
今度は唾液を乗せた舌を、何度も、何度も、何度も押し付け薄手の生地を浸しきると、
軽く歯を立て、首を振り、滑っていても鋭い、生地裏の摩擦をこすり付けてくる
身体に染み入るような、静かな愛撫。
炎鎧の様に、じりじりと俺を、焦がす。
「……く」
いい加減耐え切れずに上げた声を聞いたか、
その間も首筋を舐め続けていたヒアが、顔を上げた。
「我慢、しなくていいんだよ……?」
その後、何か、いい事を思いついたように、瞳を弓にし
「ううん」
ゆっくりと首を振り
「がまんしちゃ、だめ……」
何かに期待するように、頬を赤く染めて。
嗜虐的な笑みを顔中に浮かべている。
「はにーはね、もっと醜くて、あられもない声、あげなきゃ駄目……」
なんでやねん。
つーかあられもない声て。
俺は暫く沈黙し。
「さっき怖いとか言ってたわりには滅茶苦茶ノリノリだな……」
つい、ぼそりと言ってしまう。
ヒアは悦楽に満ちた表情を、子供の微笑みに変える。
「ん。楽しくなって来た! もう、あれだね。はにーが逆らえなくなるぐらいぐちゃぐちゃにしないとね」
いや別にいいんだけどさぁ。
それ性的な意味だよな?
(物理的な意味で)ぐちゃぐちゃに。じゃないよな?
「んー。おかあさん」
俺のぼやきを無視して、レナの肩をつつくヒア。
唇と、湿ったインナーの間に透明な糸を張りながら、レナが顔を上げる。
その、僅か不思議そうな表情
唾液でてらてらと濡れ光る赤い唇へと、
静かに桜色の唇を押し付けた。
「んっ……」
「ん……」
最初は目を驚きに丸くしたものの、レナは自然に瞳を閉じる。
若い母娘が交わす口付け。
酷く背徳的で淫靡で、艶やかだ。
このまま絵にしても良い程に。
ウチの片手剣使いに見せたら喜ぶだろうな、多重の意味で。
「ふ……はぁ……」
「あふ……ひ、あ……ぺれぃあ……?」
息切れと共に唇をヒアは、茫洋とした瞳で名前を呼ぶレナに、もう一度嬉しそうに、短いキスをすると、
此方に顔を向ける。
薄く、笑んで。
あー……。
俺は瞳を閉じる。
同時に、俺の唇へ、ふんわりと、一瞬、触れるものがある。
瞼を開けば、眼前に、頬を染めたまだあどけないとさえ言える顔。
「……今の何」
「え、ほら。うん。一応、わたしの唇はおかあさんのだから。このくらいでゆるしてね?」
いや、赦すも何もないだろうよ。
「ほーらもう照れちゃってこの程度で〜」
なぜか照れたように身を捩らせるヒアはぺちぺち額を叩いてくる。
あー。成程。
てーか、俺は照れてるように見えるのか? 見えるか。
よじよじと、胸の上によじ登る感覚があったのでそちらを見る
俺を見るレナのぶすっとした表情は、けれど薄紅い。
「……」
俺をにらみつけて来るレナ。
ヒアのオーラはにやにやしている。
いや俺も表情が歪むの抑えるの大変なんだが。
「で、何よ?」
無言できっ。と、鋭く俺を睨むレナ
「睨んでこようが、顔が赤くっちゃ可愛く見えるだけだがな」
レナは一瞬はっとし、更に顔を赤くし、がんがんと頭を俺の胸に叩きつけて来る。
痛! 痛痛!? つ、角がッ!? 角の痕が痛いッ!?
「えーい」
「ぐおッ!?」
ヒアお前まで意味なくナナ・トリ乱舞は止めなさっぐっいッ!!
「げ、ぐっ!? ぎゃっ! ぐええええええ!!」
がっくりと力尽きる俺の胸へ、頭を押しつけたまま息をつくレナ。
息が整うと同時に、顔を寄せ合い、俺の上でヒアの肩を抱く。
「……ふ」
小さな、楽しげな笑い声。
くすくすと、少女のような笑い声。
「……私は何をやっているのだろうかな」
「えっちなことでしょう?」
「どこがだ!?」
俺の叫びは無視された。
そのままレナは、俺の胸に顔を押し付けながら、顔を寄せてきたヒアへの頬ずりを、なんども繰り返した。
「いけない、な」
ふぅ。と、レナの吐息。
「……私まで……」
言って、笑って、首を振る。
「駄目だ……」
……。
呟きは震えに満ちて。
角ではなく顔を、俺の胸に埋めてくる。
「……駄目なんだ……」
声の振動がくすぐったい。
ヒアが顔をあげて、レナを心配そうに覗き込む。
俺からは前髪で隠れてレナの唇しかみえない。
俺に顔を見せないまま、ヒアの顔へと掌を伸ばすレナ。
月光の中、青白い頬に、青白い手が触れる。
「私は、衝動的だから……」
紅い、美しい曲線は、俺を責める時の様に歪んでいる。
「……こんな事をしていると、駄目だ」
……。
「流されそうになって、しまう……貴様が、」
俺が?
言って、しかし言葉は最後まで紡がれない
それは、どんな意味か。
……少し考えれば、すぐに解る。
「おかあさん……」
眉を、少しだけ顰めるヒア。
「っ」
鋭い痛みが走る。
がり。と、音さえ聞こえてきそうな勢いで、
レナが俺の胸に、その鋭い犬歯をつきたてたのだ。
痛い。
痛いけれど。
それだけだ。
インナーは薄い。胸にじんわりと、酷く熱い感触がしみてくる。
……炎妃龍は、涙さえ熱いのか、と。そんなとりとめもない事を思う。
……。
どうしたものかね。
レナの顔、ヒアが強く頬を寄せる。
「……ながされよう?」
真っ赤に染まった頬を摺り寄せる。
「さっきの、おかあさん、幸せそうだったもの。わたし、もっと見たい」
顔を上げたレナが、ヒアの瞳を覗き込む。
ヒアは潤んだ瞳を、細めて
「もう、とりかえしのつかないところまで、……いっちゃおう……?」
……。
ヒアの言葉に、怯えるように、その耳を萎れさせるレナ。
そのレナの首元に、ヒアは頭を埋める。
「もともとわたしたちは、いけない事、してるんだもの」
レナが、大きく震えた。
野生動物ならば、別に珍しくも無いのだろうが、……コイツ等は理性ある存在なのだ。。
震えるレナは、眉を、悲しそうに顰めた。
顔を上げて、俺を見た。
「……私、は……」
その潤んだ視線は、まるで助けを求めているようで。
……。
やばいな。
腕動かしていいんだったらまず間違いなく抱きしめてる所だ。
きっと腕にも噛み付かれただろうが。
だから、どうしたものか。と考える。
……
心の中に、妙な塊がぽこんと沸いて出た。
なんだろうかね。
保護欲でもないし、恋愛感情でもないし。
……単純な話か。
コイツ等が苦しむ姿など見たくはないのだ
ったく、暢気なもんだなハニー・ザ・ホルン? もう恋人気取りか?
……俺は、可能な限り冷たい声を出した。
「さっさと続きをしろ」
風。
黒髪がなびく風だ。
頬にあたって心地良い。
ヒアが首を大きく動かしたせいだ。
二人が驚くようにして、此方を見ていた。
この角度だと、ちゃんと見下ろした感じに見えてるかね。
目を丸くする二人。
暫く、意味が解らない。と言った感じでこちらを見ていた。
「あ……」
漏れ聞こえたのは小さな呟き。紫の瞳に理解の光が広がって……
やがて、レナは薄く、そう、本当に薄く微笑んだ。
次に、ようやく意味へと追いついたヒアはむくれた表情を浮かべる。
ただ、ちょっと唇はゆるんでいたが。
「はにーのばか」
あまりにわざとらしいその言葉に、俺もレナも少しだけ吹き出した。
息をつき、レナは唇のゆがみを大きくする。
「私達は、そもそも、貴様の相手をしに、来たのだったな……
ああ。ただ単に、代償として、貴様の性欲を処理しに来たのだとも」
いやそんなストレートに言うのはおじさんどうかと思いますよ?
言わせたんだけどさ。
「だったら、……どうすりゃいいか、解るな?」
「ああ……」
俺の胸へと顔を押し付ける。
「……幻滅した」
そのまま胸に娘を抱き寄せると、
幾度も、幾度も、頬を、俺の胸にこすり付けて。
「……幻滅したともさ」
「そうか」
全く、茶番の極みと言う外ないな。
首謀者は俺だが。
「……だが、代価は払わなければならない……」
ヒアがインナーごし、レナの薄い乳房に、瞳を瞑って顔を埋めた。
シーツにひじを突いて、体を支えていたヒアの腕が、俺のわき腹に回って、軽く抱き寄せられる。
ちょっとバランス崩しそうで、危なっかしい。
一瞬腕をぴくりと動かして、止め――
「……背中なら、触っていいよ」
薄い笑み交じりの声に、俺は暫く沈黙し……その、ほっそりとした背筋に腕を回した。
軽く、本当に軽く、支えるようにして力を入れる。
同じく、レナの背にも手を回した、触れる瞬間、傷だらけの背中は硬直したが、
抱きしめられても嫌がる様子はない。
レナは顔を上げた。
「……今のは、しなかったならば、噛み付いていたから、な」
そりゃおっかない。
レナは笑みを湛えたまま、その白い指を、ヒアの顎へと伸ばして、摘む。
上を向かせた顔、馴れきったように、ヒアは瞳を閉じていた。
月光が照り返して長いまつげを彩る。
赤い唇が、桜色のそれへと近づいて。
押し付けられる。
動きに淀みも躊躇もなく、慣れきっている。
あんまり見ているのも悪くて、視線をそらした。
液体に塗れた何かが、空気と混じりながらこすれ合う音がする。
……。
こりゃ眼福すぎて目の毒だなぁ……。
俺が天井裏の黒グラ外殻のでこぼこを数えていると、両頬に押し付けれる熱がある。
手のひらだ。
レナの細い指が、俺の頬を挟んでいる。
胸の上、のたうつ感覚と共に、レナが這い上がってくる。
薄いけれど張りのある胸が、俺の胸板に押し付けられた。
整った細面の顔に、眉を顰めて何かに耐えるような表情がある。
娘と自分の唾液に塗れ、月光に濡れた唇を、紅い舌が舐める。
俺を見下ろして。
濡れたままの唇が押し付けられた。人よりも熱い肌。
「ん……」
唇の滑りを俺の唇にこすり付けるようにし、充分に濡れたのを確かめると、吸い付いてくる。
たっぷり数秒、時間を置いて、唇が離れた。
糸を唇の端から引きながら、レナが離れる。
「……ふん」
レナは鼻を鳴らした。
俺に向かって一言
「……何だ……?」
「……。ものすげーさっきのと矛盾するが、……俺、手、出していい?」
「……む」
「だーめ」
一瞬、考えたレナが、視線をヒアに向ける。
にこりと笑って、ヒアがするすると、俺の腕からの抜け出て頭の脇に来た。
レナはヒアを見て、
「うむ」
何の躊躇もなく頷くと頭を引っ込めた。
ああああ……
ヒアは赤い瞳を弓に曲げ、俺を笑みながら見下ろしている。
「……え、ええと、その〜……まだ、怖い?」
駄目って。
ううう生殺し。
放置プレイじゃないけど放置気味プレイ?
俺の情けない言葉に、ヒアは笑う
「ん? 怖いけど、んー、違うの。駄目な理由は違うよ?」
にこりと、笑みを深めて。
「はにー、もっとそのかわいい顔、しててほしいから」
おおい!?
「三十路男の不満げな顔はかわいくありません
ってか三十路男ににかわいいはほめ言葉になりませんー!!」
「私としても、お前の不満げな顔は見る価値があるがな」
「くきっ」
レナの言葉に奇声を上げた俺を見て、ヒアの唇の歪みが大きくなる。
にやり。と、そう笑ったナナ・テスカトリの姿が被ったのは気のせいじゃない。
「……ん」
小さな頭が降りてきて、細くて心地いい感触の髪の毛が頬に触れる。
サクラ色の唇が軽く――額に押し付けられる。
アレ?
「……。」
「何?」
顔を上げたヒアが、更に唇を歪めた。
あー、たぶん、この俺の表情も思う壺なんだろうかひょっとして。
「なに? どうしてほしいの?」
「あー……いや、その……」
「なに? なになになに?」
にたにたにたにた。
くそおおおおお!!
おっさんからキスねだるってのも格好悪すぎる。
それを解っていやがるしこの娘は!
青白い部屋の中でも解るほど、頬を真っ赤に染めて、ヒアは笑っている。
ずっ、
唐突に音がした。
それは、まるで布を裂くような音で、
……なにいきなりインナー裂いてますかレナさん?
俺の胸の上、レナが襟首の真ん中へ、親指と人差し指の爪をこすり合わせ、
切れ目を入れて、左右へと引き裂いていた音だった。
ってか切れ目がちょっと焦げてるんですけど!?
「邪魔、だろう……?」
ヒアと同じ、意地の悪い笑みを湛えて、俺に向けて小首を傾げてみせる。
露出した、あんまりみったくない俺の胸板に当たるのは、湿り気交じりの熱気。
左右に広げられた茶色のインナーの内側、瞳を瞑って、俺の、あんまりいい色じゃない――
――説明したくないね!
レナが胸に顔を埋める。
薄い皮膚に押し付けられたのは、液体に塗れた粘膜と、灼けるような温度。
「んふ……」
ざらりざらりと、人のそれよりも僅かに荒く、薄い舌が、
既に固くなった乳首を、何度も撫ぜ、削るように幾度もこすりつけられる。
ぴちゃぴちゃと、わざと水音を立てるようにして、唾液を塗れさせる。
俺が、顔を顰めると同時、
くすり
と、色を湛えた笑い声。
情けなくも漏れそうになった声は漏れずに終わる。
降りてきた柔らかなものに塞がれたのだ。
反射的に目を瞑ってしまった。
俺の顎と額に、細い指が添えられている。
押し付けられた張りは、皺同士を押し付けあう用に密着して。
唇を押し割るようにして、ノックしてくる、荒い感触の舌。
人のそれよりも、熱い。
俺は、幾分かの躊躇の後、唇を開いた。
押し割って入ってくるそれは、俺が伸ばした舌に絡みつき、暖かなざらつきを押し付ける。
こちらから絡ませに行くと、一度驚いたように動きを止める。
唇に感じた動きは、きっとヒアが笑みを深めたのだろう
何の躊躇もなく、唾液を塗り付けあう。
その間も、レナの舌はみぞおちを舐め、腹の上を撫ぜ、俺の肌を陵辱していく。
まだ息には余裕が有るが、瞳を開くと同時、ヒアが唇を離して上半身を起こした。
何故か眉を顰めて、口元に手を当て、俺を見下ろしている。
あ、あれ?
ぬぬぬぬ?
俺、ちゃんと寝る前に歯を磨く人なのですが……
ヒアはぽつりと、小さく呟いた。
「……甘い……?」
あ?
言って、首を傾げて、
「わっ! わっ! わっわっわっ!」
驚いたように目を見開いた。
レナを見て、つられて視線を動かせば、ん? と俺の胸の上、首をかしげたレナが居る
「お、おかあさん! な、なんかはにー甘いんだけど!」
は? とレナの口が間抜けに開く。
俺の口は既に開いている。
「あー……ヒアペレィア? どういう意味なのだ……?」
「あ、ご、ごめんなさい、な、なんかはにーが甘かったから、驚いちゃって……」
いや待ておい。何だそれは。
ってかレナ、その、ずりずりと胸を這い上がるのはやめ、
「……」
レナは、俺を胸の下に置くと、一切気にした様子もなく、俺の鼻の上にみぞおちを置く。
痛いんですけど、ていうか体重掛けられると苦しいんですけど!?
……沈黙する俺の顔の上、ばくばくと跳ねている心臓が押し付けられている。
ていうか、前が見えないし、頬に乳は当たるしで、まあいいや。
再び、小さな水音。
……。
深く考えるまでもない。
いい加減、鼻が痛くなってきた頃、息をつく声がして、
「んっあ……」
「ふ……んっ……」
もっぺんかい。
暫く鼻の痛みに耐える俺。
がんばれ俺!
荒い呼吸音がして、ずりずりと俺の鼻先を擦りながら、レナが後退した。
寝転ぶ。
俺の鎖骨に両腕を。
尖った顎を胸の上において、呆れ気味の表情で、俺の顔を見上げてくる
「……なんだよ……?」
レナは俺の言葉を確認してから、あからさまに眉を顰めて、口元に手を当て、
「――なんて酷い」
おおおおおいいいい!?
「どういう意味だ!?」
「説明した方がいい、のか……?」
「――いらねえよ!」
俺の叫びに、ヒアの笑い声が響いた。
てかレナさん本気の口調で言わないで下さい。目は笑っているっていうのに
俺は呆れたように首を振る。
「……つーか、んな事言われんの29年生きてきて初めてなんだが……」
いままでそんな事、ハチミツプレイ以外では言われた事無いのに。
因みに今はハチミツプレイじゃありませんけどね。
ぺちぺちと、額をヒアに叩かれる
「……人間って、鈍感なんだね」
「悪かったな……ってかお前等が敏感すぎ、」
開いた口はレナに塞がれた。
唇は押し付けられて、閉じるまもなく、舌が口腔を蹂躙する。
舌から、上あご、舌の裏まで、なんの躊躇もなく、すべてを舌が這い回る。
またこのパターンか。
見下ろしながらにたにたと笑うヒアに、このアマァ。と視線を向けてから、瞳を閉じる。
舌を押し付ければ絡みついて、舐め取っていく。
さっきヒアの残していった唾液さえ、奪い取るように、だ。
その、もうやばい。
回数を重ねられるたび、こいつらが愛おしくなってたまらん。
ぷはぁ。と大きく息を吐き、光る液体の糸を引きながら、レナが唇を離した。
ふむ。と軽く首をかしげてから、ポツりと一言。
「酷い……」
「酷いよね」
「お前等のほうが酷いわ」
ひくひくと唇をわざとらしく痙攣させて見せる。
笑い声は心地いい。
なんかこう、ペースを握られっぱなしだ。
やっぱり手出し禁止はきっつい。当たり前だが。
別に、気分は悪くないけどな。
再び、額をぺちぺちと叩かれる
「ねー、はにーはにー」
「何だよ」
にまにまと、笑みを湛えるヒアは
「おかあさんと、わたしと、どっちがよかった?」
けぱっ!?
「……そう言うことを聞くもんじゃない」
俺が顔を顰めると、ヒアは鼻で笑い、
「ふぅん? わたしは、はにーよりおかあさんの方が良かったけどね?」
そりゃそうだろうよ!?
「……あ、いや……その……。むぅ……」
顔を背けるレナ。
いや、照れるなそこも!?
ぐぐぐぐぐと俺が怒りを溜め込み悶絶する顔を見て、ヒアが嬉しそうな顔をするもんだから、
まぁ、多少オーバーリアクションになるのも仕方がないだろう。うん。
照れた振りのレナの口元にも、笑みが刻まれているし。
唇は笑みを湛えたまま、再び鎖骨に降りる。
同時に、ヒアが顔を下ろしてきた。
強く押し付けられて、
唇を割って、押し入って来た舌が口腔を舐め尽す。
薄い舌に、こちらも舌絡めながら、……こういうのが好きなのだろうか? と思う。
レナの舌が薄い皮膚を削るように舐めとり、同時に、脇腹を、熱く細い指が這い回る。
じりじりと、炎で焦がすが如き、女にするような愛撫。
全身に乗る暖かい身体と、蹂躙を止めない舌と、酸欠し始めた空気にくらくらになる。
辺り構わず犯してくる舌は、だんだん下がり始めて、鳩尾から臍、下腹までを唾液だらけにする。
「っは……っふ……はぁ……」
ヒアが、大きく息をつきながら離れた。
「……ふぅ、ふ……」
俺も、僅か息が荒くなっている。
酸欠だけではなく、興奮でもだ。
やばい。
これは、マジでやばいぞ。
俺の上に遠慮なく体重を預けているレナが、俺の眼前、うっすらと、馬鹿にするように笑った。
「……早いな?」
響きはちょっとくすぐったいような声色だが。
「……まぁ三ヶ月も溜め込んでましたから。お前さん等が魅力的過ぎるのも問題だがな」
「よく言う」
「事実だからしょうがない」
「ん?」
再び口付けしてこようとしていたヒアが首を傾げる。
「何? はにー、どうにかしたの?」
「いや、ほら、たまってたからさ」
言い訳がましく言う俺。
そりゃフルフルホルンが唸りをあげ始めたんですよ。
だが、ヒアは本気で不思議そうな口調だ。
「……何が????」
「いや、だから、情けない話なんだが、もう、」
「……もう?」
ヒアは先を促すように首をかしげた。
何? 羞恥プレイ?
の、ワリには、ヒアペレイアの表情はきょとんとしている。
いつもの、悦楽がない。
「……ふ」
レナが俺の上から降りた。
「動くな」
俺にそう言ってから、俺の腰の横に、足を折り曲げて座る
「来い。ヒアペレィア」
呼ばれ、シーツの上を四つんばいになって移動するヒア
インナーに包まれた薄い尻が通り過ぎる。
その間に、俺はいそいそと焼きちぎられた上のインナーを脱ぎ捨てた。
ヤルき満々だな。我ながら。
俺の腰を挟んで、ヒアも、レナと同じようにして座った。
二人の視線の先にあるのは、内側から押し上げられ始めた俺のインナーだな。
「あ、あーーーーー」
妙な声を挙げ、ぽん。と手を叩くヒア。俺を見下ろし、
「え、ええと、確か、コレって……なん、だっけ……?」
なんだろう、なんか妙に後ろめたいんだが
「……。まぁ、…………興奮したってこったな」
「うわ、よかった」
言いながら、両手を、胸板の前で重ね合わせる。
「……ふむ」
「っあ……」
インナーの上から、レナが立てた指先で、陰嚢から竿を無造作に撫で回した
それだけで走る快感に、情けないながらうめき声を上げる。
「……ふぅん? やっぱりそこ、気持ちいいの?」
「……いや、まぁ」
幼い顔にきょとんと覗き込まれて、後ろめたさを感じながらも、頷くと
「てい」
撫で回す指が倍になった。
しばし、細い指が愚息を這い回り、俺は悶絶する。
「うわ、うわわわ、か、固い? 固いよおかあさん?」
目をキラキラとさせて、レナに言うヒア。
薄く笑うレナ。
「そうでなければ、役に立たない代物だからな」
「……ええと、たしか、人間の雄って、……アレ、ええと、盲竜ってのにそっくりなんだよね?
あの気持ち悪いの! はにーの昼間の酷い顔みたいなアレ!!」
あどけない口調で嬉しそうに酷いことを言われる。
<もうりゅう>は、フルフルの事だ。
確かギルドの書類じゃそう言う名前で呼ばれてた様な気がする。
誰も呼ばないがな。
……つか、ヒア、砂漠から出たことなかったんじゃなかったっけ
テスカは沼に出るから、レナならフルフルとの接触も珍しくないだろうが
「盲竜を、お前たちはフルフルと言うのだったか……
私達の部屋に、そのままの武器が置いてあっただろう?」
ああ。
ブラッドフルートが有ったな。
そういえば。
不意にインナーがつつかれて、俺はのけぞった。
「見ても、いい?」
押し上げられたインナーの裾を掴みながらヒア。純粋な好奇心が瞳にある。
ちょっと後ろめたい。
「……あー、……いや、好きにしてくれ」
「ん。好きにするね」
「ふ」
耐え切れない。と言った感じでレナも笑う。
そりゃ今の俺の顔を見ればおかしいだろうよ。
「ほら、腰を浮かせろ」
言われて、俺は腰を浮かせた。
あああなんだこれ滅茶苦茶緊張するし情けないし!
「……では、はにーのフルフル! ごかいちょ〜〜〜!!」
なんでそんな言葉知ってるんだ?
インナーの下が引き下げられる。
/⌒ヽ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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< > <♪♪♪♪
.c(,_ ノ
/⌒ヽ
//////)
| U /J
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__ __
\ ∨ /
< >
.c(,_ ノ
「……え?」
__ __
\ ∨ /
<o゚д゚ o>
.c(,_uuノ
あのー、半脱ぎなのは恥ずかしいので全脱ぎさせてくれませんか?
ってかこっちみんな!
「……ふるふるっての……そっくりってはなし、じゃ?」
わるいがズル剥けだ。
フルフルホルンっつーより、アレだ。
ヴォルガヌス? アレの方が近い。……半勃ちの、黒々としたラヴァカンテレだ。
うーむ。
くくく、とレナの耐えるような笑い声。
ごほん。と咳払いでヒアの視線を戻して。
「心配は要らん」
とそんな事を言う。ってか何そのいたずらっぽい笑み?
そう思ううち、レナは腕を伸ばして『俺』の根元に親指と人差し指を添える
声を掛ける前に、思いっきり、ヴォルガヌスの根元の皮を引き上げた。
「ほーらフルフルー!」
「うわあすごーい!」
「すごくねーよ!? 人の股間で遊ぶな!?」
いや確かにそーすりゃフルフルだけどさ。
むぅ、とか呟きながら皮を離すレナ。
えへへ、とヒアが笑って、手を伸ばし。
「ほーらフルフルー!!」
「うわあすごーい!!」
「二回やるなァ!?」
っていうかレナ!
その嬉しそうな顔とアホな口調は覚えておくからな!
情けないのは、そんな単純な動作でさえ、
股間のラヴァカンテレがラヴァシタールに強化され始めたって事だ。
「……ふむ……? どうしたのだろうかな……?」
レナの声には、再び加虐的な色がある。
どーしたもこーしたも全力全開だよこん畜生!
ヒアはえへへ、と笑って。
「……ハニーって冷たいんだけど、ここは意外と、暖かいんだね」
言いながら、掌で亀頭を包み込むように、握ってくる。
その、しみ込む熱さだけで、ガチガチになってくる。
普通なら熱い筈なんだが、ナナの体温からすれば低いか
「……ええと、……おかあさん? ここが、……はにーは気持ちいいんだよね?」
握りこんだまま、時折力を緩めたり、強くされたり。
僅かな刺激を与えつつ、うかがうようにしてレナを見上げる。
頷くレナは薄く笑っている。
「……雄は解り易くていいだろう?」
悪かったな。
レナは俺のインナーに指をかけ――
「――」
「うあちっ!?」
端を焼き捨てると、適当なな所を裂いて捨てる。
うわあ酷いご都合主義
ベッドの外に落下して行くそれ。
一応、新しいインナーなんだが……、まぁ、いいか……。
「……、ほら、足を開け」
お、女が言われるようなセリフだなおい
「……醜く曝け出せ」
うわあい!?
その間も、ヒアはぐにぐにと、刺激を続けている。
「……うわ、もっと大きくなってきてるね……」
素直だね俺のヴォル先生!
「……あーあの、その……ちょっと流石に足開くのは」
思いっきり抵抗のある俺だが。
「こんだけされてて、今更だと思うがな?」
確かにそうだ。
ぐぐぐ。
俺は、情けないながらも、言われたとおり
足を、ひ、広げたよこん畜生。
「ふむ」
がっし、とレナに足首をつかまれ、蟹股に開かされた。
「こうだな」
ひー、空気が冷たい!
「ほら、ヒアペレィア、手を離せ」
塔が立ちました。
「――愉快な眺めだろう」
「ほんとだ〜」
そう、俺の腰の横、二人して指を刺す。
って、おい、レナお前そりゃないだろう。
「……もう、そんなにしちゃって、……気持ちよくして欲しいの?」
責め句を吐くヒアは、だが途中で言葉を切り、首をかしげて
「……。きもちいいから、大きくなってるんだよね?
ええと、……このノリで続けていいん、だよね……?」
その通りです。
ってか素にもどって心配されると逆にキツいんですが
ヒアは、ん。と満足げに頷いて。
「こんなに大きくして、……へんたい」
そんな事言うからバッキバキだぞ。
肉質1%な股間のそれを、ヒアは指先でつついた。
「へんたいって言われて、こんなに固くしてるんだから、はにーは、本当に変態だね……」
ヒアの瞳がとろんとしてきた。
ってかそんな徹底した言葉責め、何処で習ったんだ
「……ん……おかあさん……、わたし、ね……」
もじもじと、両手を合わせて、えへへと笑う。
「……いい?」
「わたし達は……そもそも、その為に来たのだからな……」
言って、レナは俺のイチモツへと手を伸ばす。
細い人差し指と親指で、亀頭を挟み込み、裏筋を人差し指の腹で擦る。
「……どうして欲しい。と言うまでもないだろうが……」
まぁ。
とりあえず一発お願いしたい所ですが。
「……どうせならば、……豪勢にしてやれ。いつもの様にやればいい」
はい?
いつもの?
言った先は、俺じゃなくてヒア。
「ん」
笑みを含んで頷いたヒアは、俺の脇に回ると、
「はい」
と俺に、腕を伸ばして、両手を差し伸べた。
訳がわからないながらも、俺はその両手を取る。
ぐいっ。と、俺は引っ張り上げられ、
下半身は情けないまま、上半身を起こした。
同時、ヒアはすばやく俺の後ろに回りこんだ。
「はい、手はここ」
立てられた自分の膝の上、俺は掌を置かされた。
心地いい感触が背中に来た。
たぶん膝立ちで、俺の背中から、首の辺りに腕を回して抱きついてくる。
細い、骨ばっているけれど、柔かく熱い身体と、
ほんの僅かだけ肉付き始めた胸板が、インナー越しに背中へと押し付けられる。
ヒアの頭が肩に預けられたと同時、レナが、腰の横から俺の正面へと回りこむ。
足の間、肘を突いて、四つんばいになった。
顔は、丁度<ハニー・ザ・ホルン>の前。
足の間に顔が有るというのは、やはり何処か気恥ずかしい
「……おい」
お前、その体勢ってまさか……
下から見上げて来る視線は落ち着いたものだ。
「……楽しめ、ハニー・ザ・ホルン」
言って。
レナが、手をかけた。
「……ン」
僅かに開いた唇が先に触れ、既に先走っている液を、赤い舌先が突いた
同時に、すと、柔かくなった陰嚢を指先が包み込み、緩やかに揉みこんでくる。
――っ
漏れた声は、開いた唇に押し入って来た、熱くて細いものにさえぎられた。
それは、ヒアの指だ。人差し指と中指が、後ろから回り込んできたのだ。
……噛む訳にも行かない。
首筋で笑い声。
「……舐めて?」
これはどんなフルコース?
俺は、入って来た指の、整えられた爪の先に舌を伸ばす。
つるつるとした、綺麗な感触を舌先で味わい、そろえられた指の股を唾液で犯す。
「ふふ」
嬉しそうな笑い声が上がると同時、
ざり、
荒々しい快感。
レナが舌を伸ばして裏筋を舐め上げたのだ。
人間のそれよりも、荒くて薄くて熱い舌が、まるでやすりで削り取るように這う。
強い刺激に、腰がのけぞりそうになるけれど、ヒアの膝があって引くに引けない。
「ほら、……こっちがおろそかになってるよ」
口の中の指が動いて主張した。
翻弄される俺を見たレナが、大きく口を開いた。
包まれる。
「――っぁ」
桁違いの熱を感じた。
まるで、熱湯にでも突っ込んだかのような熱さ。
人のそれよりも、遥かに強烈なその、中。
粘膜。
舌が這いずり周り、頬と上あごの内側がこすり付けられ、限界まで膨張したカリに、時折歯が薄く当てられる。
淡々と、じわじわと、染みこませるように。
走る快感に、背筋がぞくぞくする
やばい。
長くは持たんな。
「びくびく震えて……」
耳元での呟きと同時に、口の中から、ヒアの指が抜かれた。
「……ち、」
けれど、俺が何か言う前に言葉はふさがれた。今度は反対側の指が突っ込まれたのだ。
その間も、股間のモノは、人のそれよりも遥かに口腔で嬲られ続けている。
口をすぼめるようにして、頬の内側を擦りつけ、同時にカリの脇を舌が這い回る
一度、強く力を込めると、奥から湧き上がってきているものを感じた。
うーむ。先走りまくりだ。
レナは熱心だ。
目を瞑って、水音と、断続的な呼吸音を繰り返したてながら、
只管に俺のものをしゃぶっている。
じわじわとせりあがってくるものがある。
はて? と疑問に思った。
……何で、人間のモンを扱うのに慣れてるのかね?
ナナだろ?
「……みょが」
……なぁ、
と言おうとしたがいえなかった。
……口に指を突っ込まれっぱなしだ。
俺の動きを感じたのか、目の前に、月明かりを照り返し、湯気を上げる二本の指が突き出された。
「ほら、こんなにぐちゃぐちゃにして……」
言いながらも反対側の指を、舐めろ。と言わんばかりに動かす。
後ろから、強く暖かい体を押し付けるヒアは、
そのまま、その、ぬめる指を俺の胸先に擦った。
「……ふーん? 人間の雄も立つんだね……」
ぐりぐりと、摘んで、引っ張る。やたら楽しそうだ。
ちりちりとした快感が走る。
無防備に押し付けられる身体の圧が、少しづつ強くなってる気がする。
左首に熱さ。首筋を舐め上げられた。
幾度も、幾度も。
指がおくに入ってきて、下を上下に挟み込み、僅かな痛みを与えてくる。
胸を嬲っていた手は離れて、腹からわき腹にかけてを中心に、全身を這い回る。
俺は、そのまま、暫く徹底して嬲られ続けた。
全身に甘さが走り、
股間に力を入れれば、熱い芯を感じられるようになった頃
「っはふ……ふ……は……ぁ……」
レナが、口を離した。
小さな顔についた紅い唇から、ガチガチに腫れあがったものが出る。
「……ふ……は……っ、ふん。……ふ」
荒く息をつきながらも、もう一度それを舌で、根元から口までべろりと舐め上げるレナ。
「……随分と元気だな?」
「おかげさまで……」
情けない格好なので、語尾はしょぼんとしてるだろう。
レナが薄く笑う。
「ねー、おかあさん?」
耳元から声。俺の左肩に頭を乗せっぱなしのヒアがレナを見た。
視線を向けた母親に、俺の右脇から手を伸ばして、指を指して
「それ、わたしもやりたい」
つり上がり気味の紫瞳が丸くなり、片眉が跳ね上げられる。
だが、それも一瞬。
「構わないが、……あー……、美味しくはないぞ?」
俺はずっこけたくなった。
そりゃそうだろうがな。
「でも、こっからだとはにーの顔が歪むの見えないし」
ヒアの頬の緩みを、俺の肩に感じた。
そう言う目的か!?
「見ものだぞ。物凄い醜い」
「ののしりがいがある?」
「口がふさがっているのが残念だ」
お前等なあああ
えへへ。と、ヒアは俺の頬に、軽い口付けを落とし、
俺は、いそいそと俺の脚の間に回りこむヒアと、
がっしと足首を掴んで、俺の脚を広げながら、脇へとずれてスペースを作ったレナを見下ろす。
どさり。と、投げ出すようにして、身体をレナの隣に投げるヒア。
太ももにさらさらの髪の毛や、ふわふわの耳が当たってくすぐったい。
ちなみにそこは、我がラージャンデグのまん前なんですけどね。
「ええと、どうするの?」
「……基本的には大きくなっただけで、変わらない」
ナニと変わらないんだ?
レナが竿を手に取り、薄い舌先が、裏筋をつついた。ぴくり。とする。
そのまま、何度も上下運動を繰り返す。
「……こんな風に……」
レナが垂れ下がる髪を掻き上げ、唇で脇から触れてきて、亀頭を包み込む。
ぬるぬると、ねぶる。圧力を加えてくる。
ザリザリと、カリの脇を、削るように舐める。
母親が、娘に口淫の手ほどきを施す光景は、酷く背徳的に見えた。
レナが、唇を当てたまま、ヒアを見ると。
「ん……」
恐る恐る。と言った感じで、ヒアも反対側から、唇を触れさせた。
最初は、目をつぶって硬直していたヒアは、
だが、ゆっくりと目を開いて、……
目の前で、咥えているレナへと、俺のモノ越しにキスをする。
いつもの、熱烈なキス。大きな水音を立てて、裏筋の下で、舌が絡み合い、
吸い付いてくる先はカリの脇。
目を瞑って、一心不乱に左右からまだ若く、
そして幼いとさえいえる少女達が自分のものを咥えているという光景は
正直、後ろめたくさえある。
二人が離れて。
息をつくレナの前、ヒアが、俺に、首を傾げて見せた。
「大丈夫? きもちいい?」
心配げな様子に
「物凄く」
「ん!」
応えてやると、嬉しそうに大きく頷いた。
「んー解った。……おかあさんにするのと、おんなじにすればいいんだね」
「…………あー、まぁ、基本は煮たようなものだが……」
うめくような声のレナに、
笑みをこぼしてから視線を戻したヒアが、あれ? と呟く。
「……これは?」
「……酷く気分がいいらしい。という事だ。」
先っちょ。透明な、まぁ大絶賛我慢中だからな。コレ
「ふぅん? ……んーっと……ね」
ヒアが先に吸い付いた。舌先が、敏感な口をほじくり、それを舐め取る。
ちりちりとした感触。
唇を離したヒアが、急に顔を曇らせた。
なんだ? と思うその先に、ヒアがこちらを見て。呟く。
「……おいしくない……」
「当たり前だ!」
俺がそう言うと、ヒアはぶんぶんと、子供の様にってか子供なんだが。
髪を振り乱して首を振る
「……おかあさんのは美味しいもん!」
暫くの沈黙。
俺はレナを見た。
レナが目を見開いている。
慌ててる。
顔中を真っ赤にして、驚きに塗れた表情で、ヒアを見て、俺をみて、
「なっ、ちょ、わっ、わわわわわぁぁぁ!!」
間抜けな声を上げて、ヒアの口を塞ごうとしたが、その口は既に閉じられ、
にたにたと笑みを刻んでいるのを見つけて、悔しそうな顔をして、視線を逸らした。
ええと。だね。
ヒアはにたにたしているし、レナは悔しそうだしで。
「……そうなのか?」
「普通だ普通!!!!」
くわっと、紫の目を全開にし、額に、ナナを思わせるあの皺を刻んで、にらみつけられる。
な、普通? つまり――
「――な、舐めたことがあるのか……?」
「無いわぁっ!!?」
レナは叫びながら、顔を真っ赤にし、ベッドに突っ伏そうとして、
其処が俺の股間だと思い出したのだろう。
ぐぐぐぐぐとか低い唸り声を喉で出すと、がっ、と、やたらに鋭い犬歯をむき出しにし、
フルフルホルンの根元を引っつかむと、今にも噛み付くようなしぐさで口を開ける
「黙れ! 噛み千切るぞ!?」
「それはやめてェェェェ!?」
俺は反射的に叫んでいた。いやそうだろう洒落にならん!
「ならば黙っていろ!」
ぎろり、と紫の瞳で鋭くにらみつけられる。……俺あんま悪くねぇよな?
悪いのは、レナの隣でにこにこ笑ってやがった奴だよな?
で。
悪い奴よ。
お前、何やってるんだ?
「……んー。おいしくすればいいかなって」
ヒアはいつの間にかベッドから降りていた。
言って、歩みを進める先は備え付けの机。
白い指で手に取ったのは、ハチミツの、一番小さな瓶。
とことこと、軽い足音を立てながら、ヒアは再びベッドに乗ってきた。
膝立ちで、ずりずりとシーツを埋めながら近づいてくる。
ガラスが擦り合わされる、硬質な音が、小さく一つ響いて。
ヒアが瓶の口を開けた。
……何を考えてるかはよく解るんだが。
俺は間抜けな格好のまま、最後の抵抗として、聞いてみた。
「……ヒア、それ、何に使うか聞いていいか?」
「えへへ。おかあさん」
笑って。
「解った」
同時にレナが俺の両足首をがっちと押さえた
「うわ!? おおおおいいいい!? や、止めろ!?
そ、それは! それはすとおおおおお――ぷ――」
俺の絶叫もむなしく。
ヒアが瓶を傾けた。
流れる冷たさ。暗闇の中では見えない、美しい色。
僅かに鼻につくけれど、芳醇で、滋養に溢れ、蕩けそうなほど程に甘く。
華やかでやさしく凛とした花の香り。
ねっとりとした液体が、唾液に塗れた『それ』へと掛かる
いきり立つそれの、先から、重力にしたがって、根元へと。
……根元を離していない、レナの手にも、それは流れていく。
冷てぇ……
「ハニー・ザ・ハニー・ザ・ホルン完成!!」
完成!! じゃねぇよ……
嬉しそうなヒアを恨めしげに見上げてやる。
そういう顔も、ヒアにとっては嬉しいんだろうから性質が悪い。
「……あーまぁ、……別に、いいんだけどさ……
それで、お前さん等がやりやすくなるなら……」
その、うん。それ自体は物凄くエロいし。
別にそういうプレイもいいのですよ?
でも、それにかけちゃぁ! それにかけちゃぁ俺が舐められんじゃないかね!?
ちょっと俺、しょぼん。
薄い、空気のすれる音。レナが、少しだけ噴き出したのだ。
「……大丈夫。残さないよ……?」
頬を艶やかに染めながら、ヒアが再び、足の間に入って来た。
ゆっくりと、手が汚れるのも構わず、レナの手に、自分の手を重ね合わせる。
そのまま、唇を、先に触れさせる。
入り混じったものを小さく、唇の中の舌先で舐め上げ
「……ほら、」
小さな口の中一杯に、膨らみきったそれを、ほお張る。
そのまま、口中にあるものを、舐め始めた。
レナが何も言わないまま、ブツの根元。
重ねられた手の、すぐ上に唇を落とす。
わざと高い水音を立てながら、甘いそれを吸い取っていく
ヒアの舐め方は、舌だけで、遠慮気味にじわじわと快感を引きずり出す、もどかしいもの。
ちゃぷちゃぷと音を立てるのは
口中のものの大きさに慣れていない感じはするが、動き自体は拙くない。
きっと、まぁ、<これ>以外のものには慣れてるんだなぁ。と。
先ほど(4ヶ月前とかいわないそこ)の痴態を思い出して、更に固くなった。
これは女相手の口淫だ。
大して、レナのそれは、理解の元にある、強い物へと変わっていた。
敏感な部分は閉められているものの、根元から、ヒアの唇まで、
横笛でも吹くかのように、強い圧でもって上下し、積極的に刺激してくる。
気持ちいい。
時折、二人は唇を外してキスをし、唾液を交換して、
ふたたび粘液と粘膜でもって浸してくる。
水音が荒くなった。
レナは見せ付けるようにして動きを大きくし、
応じてヒアの舌の動きは強くなる。
「っく……あ……」
情けない声が漏れ出ると、嬉しそうに耳をぱたぱたしやがる。
あー……しかし、こうも嬲られ続けていると、このたまりにたまった愚息が……
……いい加減、……その、なんだ。
「……あー……そろそろ……」
……大体のハチミツが舐め取られたころ、俺が情けない口調でぼそりと呟くと、
レナが唇を離した。
「……ほら、ヒアペレィア」
同じく口を離したヒアの手首を取って、
唯一、ベタベタの手を外し、その指を唇に含む。
「……あ……」
指を舐めとる、その母親を見て、ヒアは顔をほころばせた
「……ありがと、おかあさ……んっ」
綺麗になった手を、今度はレナの手首に回し、指に付いたもろもろを舐め取っていく。
「……ん」
終えて、手を離し
俺を、わざと竿の向こう、挑発するような視線で見上げてきながら、首をかしげた。
「……で、……その、そろそろ?」
きょとんとした瞳は例によって羞恥プレイじゃないですよね?
「いきそうなんだが……あー……?」
「いくって、ええと」
いって、照れくさそうにして
「……あれのこと?」
あれ? って……
解ってないよな、ヒア。
レナに目で打ったえかけるが、なんだろう。無表情のはずなんだが、何処か楽しそうだ。
俺の視線に気付いているようだが、目は此方を見ず、ヒアに向かっている。
「……そろそろ限界らしい。……強くしてやればいい」
……え? と呟いたヒアは、赤い瞳を丸く見開いた。
「……もう? というか、これだけで?」
言いながら俺を見る
早漏で悪かったなぁっ! ……といいたい所だが、実際、わかってないよな?
「へえ。雄って、あんまり反応ないんだね……?」
しみじみとした口調で、ヒアはこちらを見てくる。
レナが言ったせいか、疑う様子は微塵もない。
あー……、それたぶん間違いないけど違うぞ?
「ああ」
淡々と頷くレナ。……おい。
「レナ?」
呼びかけて、こちらを見た紫の瞳に少しだけ、いたずらっぽい輝きがある。
「たぶん、かわいいと思うが」
「……んー……?」
ヒアが俺の表情を見て、
「……もう、充分かわいいよ?」
全く嬉しくないことを言われる。
だが、レナの言葉は俺に向かっているのだ。
ああ。成程。
正直、俺も見てみたい。
ヒアがどういう反応をするのか
翻弄されまくってるからな。
「……じゃぁ、……頼、」
言い終わる前から、再び、両側から唇が挟みこんでくる。
早。
二人の瞳は閉じられて、それだけに集中しているのだろう。
レナは、吸う力も、舌の積極性も、今までより遥かに強い。
最初はゆっくりだったヒアも、併せて動きが大きくなる
にごった水音と、苦しげな呼吸音。呼吸音は三つだ。
情けないが、何も言わずに耐えられるレベルを超えている。
レナが唇をつけたまま、根元まで滑り降りてくる。
譲られたヒアは、もう、躊躇もなしに正面から熱さと滑りとざらざらとした感触を押し付けてくる。
吸い付き、唇でつるりとした表面へと圧力を加える
押し広げられた薄い桜色の唇と、這い回る紅い唇と、
黒々としたそれのコントラストは、月光の中でも鮮やかだ。
「っは……ふっ……」
息が切れそうになるほど熱心なそれ。
上下するレナの唇の反対側、添えられたのはレナの細い指だ。
全体握ってをしごく動きは、勿論敏感な部位とは違う所を走っている。
快感は薄いが、我慢の手綱に手をかけて、俺から奪い取っていく。
一瞬、強烈に強い力を込められて、顔が思いっきり歪んだ。
舌に先端を強くほじくられる。
レナが俺の陰嚢に手をかけた、、弱く握って、刺激を透す。
レナを唇を外した。
べろりと、大きく、見せるような動作で、熱と、自身の唾液で緩みきったそれを舐め上げる。
やばい。
俺が顔を顰めると、笑い。
何の躊躇もなく、袋を口中に含む。
余り刺激されない所が、ぬるりと全体を舌で嬲られ、浸される。
ごりごりと、睾丸さえ刺激されて、快感と共に、一瞬寒気が走った。
やばい。
快感で、耐え切れる領域の外へと、強制的にほ織り出された。
せりあがってきたものが満ちて、股間が熱くなる。
透明な糸と共に、レナは口を離すと、
「ヒア。口を離せ」
「ん? っ……は」
ヒアが言われたとおり、開放した瞬間、
トドメ。と言わんばかりに、レナは手を添える。
裏筋を親指の腹と骨で荒く擦り、ざりざりとした荒い感触を走らせ、
同時にカリ脇に吸い付き、唇と舌と前歯を押し付けると、小刻みに首と手首を動かした。
衝撃的な快感。
「っ」
噴き上げた。
息を呑む音。
押し付けられた唇がうごめいたのは、笑みか。
跳ねる
うねっていたそれを、存分に吐き出させる。
「……あ……なに……?」
顔に掛かったそれに、一瞬、驚くヒア。
「ん……」
だが、次に目を瞑ると、
なすがまま、ひとうちでは足らず、幾度も、幾度も打ち付けられるそれを、浴びる。
髪の一筋、額から、顔中、顎から垂れて、シーツにしみが出来た頃、
ヒアは、……目を開けた
「……あ……」
頬に掛かったそれを指に取り、鼻を蠢かせて、眉を顰める。
「……んっ」
そして、耳をピンとさせ、レナをみた。
「うわ、っわぁ……!? お、おかあさん! は、はにーが変なのだした!?」
うーむ。たしかに我ながらはんぱない量の変なのが出た。
白いものに塗れて混乱している、その光景を見て、さらにくすりと笑うレナ。
「じっと、していろ」
キスをするような音。
ヒアの顔中に掛かった白濁を、レナが吸い取り、舐め上げている。
それも、俺に見せ付けるように、だ。
「お前、それ、……」
返ってくるのは笑み混じりの声。
「こういうのは、嫌い、か?」
ツボを心得てますな。
白い肌を汚す濁りに紅い唇が触れ、音を立てて吸い取っていく。
ヒアは目を瞑って、抵抗する様子もない。
顔中を、唇が這い回って、赤い舌がちろちろと覗く。
すぐに、ヒアは綺麗になった。
口元を押さえて、レナが呟く
「……しかし、不味いな……」
まぁ、美味いもんじゃないだろうなぁ……。
俺を見る。
レナの表情は、だがしかし不満げでもない。
アレだ。
ザザミの殻ぶち割った時、上手いことスタンとマヒを連続させた時とかに、
仲間が向けてくる顔だ。
――GJハニー!!
おい。
俺も最悪だがお前最低の母親だなぁ。
「……なん、だったの?」
目をぱちくりさせるヒアの、レナが唾液と困惑に塗れた顔へと唇を近づけて
「――――――」
何事かを伝えている。
一瞬、え? と首をかしげて、凍りついたヒアだが。
何か、思考の果てに結論を出したのだろう。
萎れたそれごしに、俺をにらみつけてきた。
「は、はっ、はにーの! はにーのへんたいっ!」
まぁ、否定はしない。
俺は変態でいい! 変態でたくさんだ!!(CV勝平
しかしレナは何を言ったんだろう。
レナを見る
む。とか片眉を吊り上げたレナ。
「……主に人間の繁殖方法とかを、……『正確』に」
大体解った。。
ヒアがべちべちと太ももを叩いて、俺の視線を取り戻す。
痛い。
「な、なんだよ?」
「は、はにーの子供が出来たらどうするの!?」
出来ねえよ。
「……はにーが代価として、それを要求するんだったら、わたしはいい。
それぐらいの覚悟はあって、……有ってきたけど……
で、でも事前に言ってくれたっていいじゃない!?」
落ち着けよ
滅茶苦茶犯罪者な気分だ。
「レナ、正確に伝えたのか本当に?」
「……」
おいなんで無言で笑みを浮かべるか?
というわけで。
俺は暴走するヒアに、懇切丁寧に保険体育の授業を施した。
「……むぅぅううううう……」
レナに抱きかかえられたヒアが、子供っぽく頬を膨らませてぷりぷり起こっている。
うう、ものすげー罪悪感。
子供っぽい動作が尚更。
「……うーむ。すまんな。いやもう、見てみたかったんだよ。お前さんのかわいいところをな」
「すまないな。……私も、見てみたかった」
ぼそり、と呟くレナ。
ヒアは、顔に怒りの表情を作ったまま、視線を逸らした。
「……っ」
っても、その先は俺の股間で、見て、更に眉をしかめた。
……確かにこりゃかわいいわ。
「……むぅ〜〜〜〜〜……」
萎れた股間を見つつ、唸りを上げたヒアがするどい瞳を俺に向けてきた。
「……今回は、赦してあげる」
「ああ、いや、もうしな、」
「次、また、同じような事したいんだったら、こんどはちゃんと言ってよね……」
言って、視線をレナに向け。
「おかあさんも!」
「……すまない」
レナは薄く苦笑してるから、更にむぅー! とかヒアが唸りをあげた。
「……ふぅ」
レナが起き上がって、胡坐をかいてすわる。
シーツが撓む……ってかもう、たわみっぱなしだが。
「ほら……」
同じく起き上がったヒアを、その胡坐の上に座らせる。
俺はもうやけなかんじで、ごかいちょーのままだ。
バランスの悪いからだは、両手を後ろについて支えている。
うーむ。余は満足じゃ。
俺の正面、ヒアを抱きかかえたレナが、僅かに首をかしげた。
「……どうだった?」
「……ああ、気持ちよかったよ」
本心だ。
豪華過ぎたぜ
「そうか、よかった」
満足げなレナと、ちょっと不機嫌そうなヒア。
「わたしは、ちょっとよくないけどね……」
目をぎゅっ、瞑って、ぺちぺち、と胸元で掌とこぶしを打ち合わせる。
な、なに? その気合入れるポーズは?
「……はにーをぐちゃぐちゃにしたかったのに、わたしがぐちゃぐちゃにされちゃった……」
「そっちかよ!」
俺の言葉に、え? きょとんとした瞳を向けてくるヒア。
「だって、そもそも私、はにーの相手しに来たんだから、はにーが満足する為なら、何したっていいよ?
でもね! それとコレとは別! わたしもはにーぐちゃぐちゃにしたかったのにー!」
最後の方は、感情が昂って涙目だ。
いやお前ぐちゃぐちゃに出来なくて涙目って俺が涙目になりたいわ。
その声に、くすりと、艶交じりの笑いが混じる。
「まだ出来ないわけではないだろう……?」
レナが胸の中のヒアに、語りかける。
……。
はい?
「……まだ、出来ないわけでは、ない、だろう……?」
レナは言葉に、笑みを含んでいた。
つまり、それはもう一回って事ですか?
ええと、その。だね。そんな事いわれるとだね。
股間に、ストレッチパワーが溜まって来ましたよ?
なんと ヴォルガヌスよ たってしまうとは なさけない
「私も……相当、浅ましい雌だと思っていたが……」
レナが、細い顔を横に振る。
紫の瞳を細めて
「……それ以上にさもしいな、貴様のそれは?」
「ほっとけ。お前等が魅力的過ぎるんだよ……」
言うと、ふっ。と笑いながら見下される。
くそう事実だから抵抗できない(ビクンビクン
で、……あの、ヒア? 何その表情?
「……今度こそ、……酷いようにしてあげるね?」
……してもらおうじゃないか。
以上です。
中途半端なところですがお許しください。
エロシーンの常として、MH関係ないのは……力不足を嘆く限り。
本番シーンは20%程書き上がっておりますので、じきに投下できるものと思います。
長い間投下出来ず、申し訳ありませんでした。
それではまた。
ハニー氏お久しぶりです。7スレ目以来になりますか。
ヒアたんに口内射精かとwktkしてたらレナさんの精液舐め取りプレイとは……
予想を上回るエロスに股間のアルバレストがパワーバレル装着ですよ。
本番もwktkしながら全裸でお待ちしております。
GJ!ハニー氏の作品はどんなに長くても最後まで読めてしまう。
どれだけでも待つから最後まで投下して完結して欲しいです。
ハニーさんキター!!
正直ずっとまってた…また次回も早めに見られるといいなぁ
フルフルの蜂蜜ソース掛けのシーンで
シグルイのセルフフェラを思い出した俺が
コーヒーを吹きましたよ
GJ付け忘れた
娘がエロ可愛いぜ
ハニー!キター!!
ハニー来てる!
sage忘れの人ってまだ健在?
あの誘い受けがウザすぎるから消えてくれてるといいな。
人が投下した後に『上の作品に比べれば大変な駄作、こんなのを投下してごめんなさい。さあ俺の駄作を読んだ後は上の神作品に賞賛をどうぞ!』
って、人のをダシにしてまで誘い受けしてたのにはあきれた。『そんなことないよ、あなたのSSも神だよ!』って言われたかったんだろうけど、ダシに使われた側の気持ちを考えてほしい。
ていうか自分のSSがクソだと自覚してるなら最初から投下すんな。
>>139 そう思うかどうかはその人次第だろ?
いやならやめろと自分から言えばいい
単純にお前の考えを押しつけるのもどうかと思うぞ?
ていうか俺がそのダシに使われた作者なんだけどな。
まさか普通に投下して楽しんでただけで、あんな屈辱的な気分を味わうことになるとは思わなかったよ。
本人が居るかどうか判らないにわざわざ掘り返すのもどうかと思う
ってわざわざこんなタイミングで言い出すのに呆れる。『そうだねあいつうざいよね』って言ってほしいのか?
過ぎた礼儀程度で屈辱的な気分を味わうとか、どんだけ人間が小さいんだよ
そもそも前書き・後書きなんてまともに読(ry
>>141 そうか当事者だったのか
一応すまんと言っておく
だがもう少し心を広くもったらどうだ?
たかが文字のやりとりでそこまで腹を立てるのはゆとりの厨房と変わりないぞ
男なら鼻で笑って流すぐらいの余裕をもとうぜ
……苦情申し立て側と謝罪側が当の本人だとして聞くが、参考までに
何スレの何レス目あたりでの話か教えてくれんかね?
145 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 19:15:11 ID:fmuHSrWA
また始まったよ
>>142 前書き後書きまともに読まないんなら黙ってろよ、読む奴から見ててもアレは鬱陶しかったぞ
正論だが今のお前らのほうが鬱陶しい
148 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:38:09 ID:F6DeUXlI
自分で自分の作品を貶めているということに、
>>141はいつ気付くのかなぁwww
ふふふふははは……エロス……
スパッツ……ぐふふふぐは……
誤爆
ちょっと赤鬼と黒鬼にハピメルSつけさせて挟まれて来る
スパッツなんか脚装備にあったっけ?とか、一瞬考え込んでしまったじゃないか
…ないのか、スパッツ
スパッツはなんかエロスを感じるよな!
俺高校時代陸上部でさ、短距離選手は練習中みんなスパッツ穿いてたんだ。
俺の学校は男子校だったから、そのトラウマでスパッツは好きじゃない。
>>154 おまいは人生の24.3%ほど損してるぞ
スパッツが好きか嫌いかで人生の損得にそこまでの違いがッ!?
>>152 さあ早くパピメルSを作る作業に戻るんだ
パピメルを下からのぞくとスパッツっぽくて幸せになれるんだぜ!
言われてみればそれっぽい。
パピメルSシリーズ着せてリタマラやってんのに、気づかなんだ!
大人の階段上りかけ(最大金冠)なバサルたんに出逢える時まで、スパッツ見放題かよ…
>>156 エロくないスパッツはただの履物だ
こう割り切れば23%は補填できるから大丈夫だ
ちょっと前リアルスパッツ女児を見た
本当にいるんだな・・・都市伝説だと思ってたぜ
甘いな。俺なんかガキの頃にクラスメート(もち女)のスパッツの感触を堪能させてもらった事もあるぜ。
っていうかそろそろスレチな話題だな。
スレチだろうけどスパッツだけでココまで伸びるお前らが大好きだ
スパッツは伸びるもんだしな
なんという変態な流れ
ここで一昨日温泉で幼女の真っ裸を見てきた俺に一言
>>167 スーパー銭湯とか行くと時々そーゆーの見られますよねー
それをこのスレ的に変換すると、
ポッケ村は温泉の村なので幼女の真っ裸が見放題でうはうは
…な展開をもくろんでポッケ村にやってきた男性ハンターが、
村の温泉で村長や湯治客のじじばばのヌードを盛大に目撃してしまい
ナズチの疲労ブレス並みにがっつりスタミナを削られるという定番のオチか
>>168 ロリコンで何が悪い、犯罪者予備軍みたいな奴ばっかりだとでも思ってるのか
何気にランポスは脚線美でいいケツしてる、と狩る度に思う俺に比べたらまだまだ余裕
ナズチ、ロリ、この単語に反応したのは俺だけでいい……
>>172 俺は「同じドス系でも、ドスイーオスはなぜか他の奴よりいい尻してるように見えるな」と
ドスイーオスと戦うたびにいつも思ってる。
なんでかわからんけど俺脳内ではそう見えるんだ
>>167 このスレッド的には、ミヅチたんおよびヒアたんに両側を挟まれ
「早漏!」
「へんたい!」
「ペドフィリア!」
と罵られるコースにご招待差し上げよう
ニア 殺してでも奪い取る
御殺して差し上げても奪い取る
海賊らしく頂いていく
むしろ俺はミスミやハニー・ザ・ホルンと一緒に酒でも飲みに行きたい
ミスミさんにお土産としてウイスキーボンボンを渡してですね
少々間があきましたが、続きを投下します。
『いきいきモンハン・スローライフ日記』その2
いまの自分より一回り大きな身体を持つ青い影に、少年は果敢に突進していく。
「これで……8頭目!」
しっかりと握り締めた掌の中の片手剣を頭上に振りかぶり、突進の勢いを殺さないまま目の前の敵――ランポスと呼ばれる小型の鳥竜へと叩きつける。その勢いに負けて、いまにも少年に噛みつかんとしていたランポスの頭部がのけぞり、一瞬無防備となる。
その一瞬の隙をついて、少年が振り回す剣がランポスの前半身をメッタ切りにしていく。さすがにこれまで7頭を四苦八苦しながら倒してきた経験はムダではなかったらしい。お世辞にもキレイなフォームとは言い難かったが、それなりに様になっている。
(ほう、やるじゃねーか……)
少年の背後で見守っていた男―”教官”は、内心、少しだけ感心した。
これまで見た感じでは、少年はいままでロクに刃物を扱った経験がなさそうだったが、わずか数体のランポスを狩っただけでコツを飲み込むとは、案外筋がいいかもしれない。
「よし、そこまで。討伐クエスト達成だ。最後に倒したランポスから剥ぎ取るのも忘れるなヨ」
ただし、口に出したのは、そんなそっけない言葉だったが。
「ハァハァハァ……」
ようやく緊張が解けたのか、少年は地面にへたり込む。
ふと、見上げた空では、そろそろ西に傾きかけた太陽が、ゆっくりと金色に染まりつつある頃合いだった。
* * *
「あ! お帰りなさいであります!!」
教官の言う"超短期ハンター強制育成講座"(また名前が変わっている気が……)の1日目の課題を無事に終えて、村の酒場に戻って来た僕を、ヴェスパさんが出迎えてくれた。
「あ、うん」
「大丈夫でありましたか? 叔父上殿のシゴキは、なかなかに鬼でありましょう?」
「あ、アハハハ……確かに」
最初に課題を聞いた時は、「最後のランポス狩り以外は楽勝だろう」と思ったものだが、教官の指導は予想の斜め上をいった。
各クエストの目的自体は手慣れたハンターならほんの数分、僕のように初めての者でも30分とかからずにクリアーできる代物だ。
しかし、その途中同行した教官から、各エリアでの素材の採集や採掘、さらにアイテムの調合の仕方まで、できる限りの知識を詰め込まれ、同時に実戦の場で試せとせっつかれ続けたのだ。
さらに、途中出会った小型モンスターの類いも、できるだけ倒すように言われた。
ハッキリ言ってクタクタだ。記憶喪失だから、よくわからないけど、全身が悲鳴を上げているところから考えて、こんなに体力使ったのは久しぶりなのかもしれない。
「人聞きのわりーこと言うなよ。んじゃ、今晩は晩飯のあと、オレの家で反省会な。ヴェスパも心配ならついて来ていいぞ」
やれやれと肩をすくめつつ、そう言い残すと、教官は酒場を出て行った。
「ささ、ノブ殿、自分たちも家に帰りましょう」
ヴェスパさんが僕の手をとると、ぐいぐい引っ張る。
("家"って……まぁ、いいか)
妙齢の女の子からいっしょに「帰る」なんて言われると、なんだか同棲してるみたいで、微妙に照れくさいんだけどなぁ。
そんな僕の心情にはお構いなく、ヴェスパさんは鼻歌を唄いながら上機嫌でズンズン歩いていくのだった。
ヴェスパさんの家では、「彼女自身の手料理が食べられるかも」と言う予想に反して、彼女の家の住み込みアイルーであるシズカが豪勢なスタミナ料理を用意してくれていた。
なんでも、アイルーが作るご飯、通称・猫飯には、体力増強やスタミナ回復などの様々な効果があるのだとか。今回の夕食も、ガブリロースの辛ミソ焼きや、リュウノテールとジャンゴーネギのスープといった、いかにも精がつきそうなメニューが中心だった。
「すみません、自分はあまりお料理は上手ではないのですよ〜」
もっとも、彼女の幼少時から世話役を務めているというシズカさんいわく、ヴェスパさんの家事の腕前自体は、この年代の女の子としてはごく平均的なものらしい。確かに、昨日の朝ご飯とかは、ふつう美味しかったしなぁ。
しかしながら、何でも、彼女のお母さんの家事スキルが凄過ぎるので、引け目を感じているのだとか。
(スーパー主婦って感じなのかなぁ……)
何故か僕の脳裏には、紫色のロングヘアを大きめの三つ編みにした、おっとりした雰囲気の美人の姿が思い浮かんだが、あえて無視する。
「奥様のお料理の腕は、下手ニャ料理番アイルーより、ずっと上ですからねぇ」
「そ、それに、ヴェスパさんは、ハンターとして働いてるんでしょう? 家事に費やす時間が少ないんだから、しょうがないですよ」
「……お母様も狩人として働いているであります。それも上位の〜」
ドヨ〜〜〜ン……。
い、一気に雰囲気が暗くなってしまった。
まだ駆け出しどころかスタート地点についているかも怪しい僕だけど、上位ハンターというのがどれだけ大変な仕事かは、酒場で漏れ聞いた話などから多少は想像できる。
いわく、一年やったら寿命が10年縮む。
いわく、猫(アイルー)なみに、9つの命があってもまだ足りない。
いわく、血と汗と鼻水と小便を垂れ流しながら、走り続けるマラソン。
それと主婦の仕事を両立させて、かつ専門の料理番より腕前が上って……。どんだけ〜!?
「え、えーと……ほら、ヴェスパさん、まだ若いし、可愛いし…………」
どんより、という程ではないにせよ、心なしか落ち込んでいるヴェスパさんを励まそうと、慣れないお世辞を言ったりもしたのだが……。
「御免下され! どなたかご在宅であろうか?」
玄関の方から、女の人の声が聞こえて来る。
「あ、はい、ただいま……」
シズカさんが、身軽に走っていき(さすがネコだけあってす速い!)、玄関の扉を開けたみたいだ。
「おや、シズカ。息災かえ?」
「これはこれは。今日はお嬢様にニャにか御用ですか?」
「いや、知り合いからたてがみマグロを丸ごと1尾いただいての。さすがに妾たちだけでは食べきれぬので、おすそ分けに来た次第じゃ」
ふたりの会話する声が近付いてくるととともにキッチンのドアが開かれ、シズカさんに伴われてちょっと変わった服装をした女性が姿を見せた。
僕の乏しい知識では名前までは知らないが、白い上着と赤のスカート(みたいなもの?)で構成されたその衣装は、異国風のデザインだ。この辺りでは見かけない服装だったが、その女性には不思議と似合っている。
歳の頃は20代後半、といったところだろうか。もっとも、女性の年齢に関してあまり自信がないけど。どことなくヴェスパさんと容貌が似ている気がする。
「おお、ヴェスパ。元気そうで何よりじゃの。こちらはお客様かえ?」
「はい。先日、この村に流れ着いたばかりのノブさんですよ〜」
親しげに会話する様子からして、お姉さんとか従姉とか?
「そうかえ……。お初にお目にかかりまする」
「こ、これはどうもご丁寧に。僕の方こそ、ヴェスパさんには、いろいろとお世話になってまして……」
ペコペコ頭を下げながら、ふと気づく。
「一人暮しの年頃の妹の家にいる、身元不明の若い男」って、お姉さん(?)から見たら、怪しさ満点じゃないか!? 「いろいろお世話に」って言い方も誤解を招きそうだし……。
だけど、お姉さんは僕の顔をしばらくじっと見ただけで、何も言わなかった。
これは、ヴェスパさんを信頼している、ってことなのかなぁ。
大皿いっぱいに盛られたマグロのカルパッチョ?をヴェスパさんに渡して、「妾たちもこれから夕餉じゃて」と帰って行った。
ただ、こっそりシズカさんを呼んで何か耳打ちしてたみたいだけど、大方僕を監視しろと釘でも刺しているのだろう。気持ちはわかるので、責める気にはならない。
「「「…………」」」
お姉さん(そう言えば名前を聞き忘れた)が去って、場に一瞬沈黙が落ちる。
「………き、綺麗なお姉さんですね。ヴェスパさんも大人になったら、ああいう感じになるのかな」
「!」
し、しまった。この年代の女性を子供扱いするのって禁句かも。それに、ずっと年上の大人ならともかく、僕みたいな彼女とほとんど歳の変わらない若僧が言っても説得力皆無だ。
けれど、予想に反して、ヴェスパさんの顔はパッと嬉しそうにほころんだ。
「そう思うでありますか? ありがとうございます! 自分にとってはお母様は憧れの女性なので、うれしいでありますよ〜」
成る程。そちらの方に注目してくれたか……って、ちょっと待った。いま、ヴェスパさん、聞き逃せない事を口走らなかったか?
「? ああ、先程来たのが、自分の母であります」
いいっ!? 姉でも従姉でも歳の近い叔母でもなくて……お母さん?
「はい。そうでありますよ?」
「まぁ、奥様はとてもお若く見えますからニャ」
つーか、どう見積もっても30歳いってるかどうかって年頃でしょうが! いったい幾つの時にヴェスパさんを産んだんだろ。謎だ。
(しかし、これじゃあヴェスパさんがコンプレックスを感じるのも無理はないか)
客観的に見たら、ヴェスパさんは十分美少女の範疇に入る。スタイルだって性格だって悪くないし、この歳で自立しているところなんてリッパだと思う。
しかしながら、上位ハンター兼主婦業の達人、かつ劇場の歌姫や看板女優も霞みそうな美人で、若くて巨乳な母親がいたら、そりゃあ"女"として多少は引け目を感じるだろう。
とは言え、本人も言うとおり憧れの部分が大半を占めているのか、先程とはうって変わってヴエスパさんが上機嫌なままだった。どうやら僕の拙いお世辞(いや、半分は本心だけど)を真に受けてくれたみたいだ。
かくして、(主に僕にとって)衝撃の夕食は幕を閉じたのだった。
――追記。ヴェスパさんのお母さんの持って来てくれた東方風カルパッチョ(タタキとか言うらしい)は、大変美味でございました。まる。
* * *
「おう、来たか。上がれ上がれ」
晩ご飯のあと、言われたとおりヴェスパさんを伴って(というより案内されて)、教官のお家を訪問したところ、お酒が入っているのかちょっと顔の赤い教官が、上機嫌で出迎えでくれた。
「し、失礼します」「失礼するであります!」
勧められるまま、教官の家の居間でテーブルにつくと、教官の奥さんらしき人がカップに入れたお茶らしきものを持って来てくれた。
「――どうぞ」
「い、いえ、お構いなく……」
ヴェスパさんのお母さんも若かったけど、この奥さんはまた輪をかけて若い。僕よりは年上だろうけど、いってても20歳代前半くらいだろう。
かといって新婚ホヤホヤと言うわけではないらしいのは、側に6、7歳くらいのお子さんがいるところからもわかる。逆算すると、この女性が赤ちゃんを産んだのは……教官が40歳前後なことを考えると、犯罪スレスレっぽい。
「……何を考えているかは大体わかるが、オレはロリコンぢゃねーぞ」
「い、いえ。ぼかぁ、ナンニモイッテマセンヨ?」
教官が、ランポスくらい素手で撲殺できそうなその手の関節をポキポキ鳴らしているのを見て、僕は思わず日和った。
「フン。マァいい。今晩、ここに来てもらったのはほかでもない。オマエさんのハンターとしての適性について、説明するためだ」
「!」
さすがに、僕も表情を改め、背筋を伸ばして座り直す。
「今日見た限りでは、オマエさんは十分ハンターとしてやっていけるだけの資質はある。見た目が弱弱な割に意外にガッツはあるし、ヘタレに見えても攻撃の勘所はそれなりに心得てるみたいだしな。ズブのド素人にしては上出来だ」
……何故だろう。誉められてるはずなのに、そんな気がしない(涙
「タイプとしては、その突進ぶりから考えてランサー向きだな。今日採った素材でロングホーン改が作れるはずだから、明日、酒場に来る前に鍛冶屋に寄って来いよ」
いえ、そう言われましても素材はともかく、先立つ金(もの)が……。
僕の戸惑いなどお見通しと言わんばかりに、教官は懐の財布から銀貨をキッチリ20枚取り出して、テーブル上に置いた。
「そいつは今日の訓練での報酬だ。まだいくらかあるが、没収するはずの素材と引き換えでチャラにしといてやる」
教官の話だと、訓練期間はどれだけ素材を集めても教師役の人にそれを全部渡すのが決まりで、本来は訓練ごとに小額のお金(ゼニー)と報酬物しかもらえないんだそうだ。
しかし、今回は”ド短期促成コース”(また名前が違う……)ということで、例外的に僕が集めた素材を僕の報酬金の一部で買い取ったということにしたらしい。
「ノブさんは、ランス使いですか? それなら弓使いである自分とは相性よさそうであります! 研修が終わったら、一緒に狩りにいきませんか?」
そう言ってもらえるのは大変に有り難いのですが、駆け出しも駆け出しの僕と、ランク3のヴェスパさんが組んでも、僕の方が一方的に足を引っ張るだけかと……。
「――そんなの関係ない。必要なのは、やる気と勇気」
テーブルにつき、飲み物のカップを手に僕らの話を聞いていた教官の奥さんが、ポツリと呟く。話によれば、この奥さんも以前は教官と組んで狩りに出かけていたらしい。
その時も、すでにランクの高かった教官(当時は現役ハンター)とペアを組んで、徐々にランクを上げていったのだとか。
「そうか。そうですよね! やる気と勇気さえあれば不可能なんて……」
「――プラス、注意力と判断力、計画性と根気は不可欠。第六感と幸運・悪運もあるに越したことはない」
……なんだか、一気に「もうダメポ」な気分なんですけど。
「ワハハ、スマン。コイツに悪気はないんだ。コイツなりに後進のハンターへのアドバイスをしてるつもりなのさ」
いや、それはわかりますけど……。
「ま、慣れないうちは、三落ちでクエスト失敗するのもお約束のうちだ。それに、二落ちした段階でベースキャンプに引きこもっていても、お嬢なら許してくれるさ」
「きょーーかーーーーん!!」
て言うか、失敗すること前提なんですね、僕。
「だいじょうぶでありますよ! 誰でも最初は初心者なのです。先輩ハンターの助けがあれば、それだけ一人前に早く近づくであります!!」
うぅ、ありがとう、ヴェスパさん。貴女だけが心のオアシスですぅーー。
いささかヤケになりつつ、グイッとカップの中身を飲み干す僕。
しかしながら、その中身がじつは温めた蜂蜜酒で、慣れない一気飲みした僕が酔いが回って倒れてしまうのは……まぁ、お約束というヤツなんでしょう、多分。
<つづく>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以上。ほとんど話が進んでない第二話です。まぁ、ちょこちょこ伏線やネタは蒔いてますが。次回は、いよいよエロシーン……と言うか「ちょっとエッチ」なレベルですが。
<オマケ> 奥様と忠猫のナイショ話
「ニャんと! それは本当ですか!?」
「ああ、間違いない。あの少年は、人外の者じゃろう。妾のこめかみに、こう…ピキューンと来たからの」
「――ニュ○タイプですか?」
「最近では、種が割れる方がメジャーらしいのぅ」
「「…………」」
「コホン……そう言えば、あの少年、ニャんでも記憶喪失だとか」
「人外から人型になった者には、よくある症状じゃの。しかし、それにしては、人としての常識は備えておるようじゃが」
「嘘をついているのでしょうか? 私はどうすれば……」
「いやなに、今の段階では、それとなく気をつけてやってくれればよいのじゃ。ヴェスパも、アレでなかなか聡明な娘じゃしの」
「親馬鹿ですか……とは申しません。お嬢様が賢い方であることは、このシズカもよく存じておりますから」
「ま、いずれにせよ、性急な判断は禁物じゃ。その辺り、頼んだぞえ」
乙
ちゃんと行間を詰めて、
あと余計なものは書かないほうがいいと思う
最初のレスが
>>188でよかったな
俺が一番槍だったならもっと辛口のツッコミを入れてたところ
おつさま。
悪いけどGJと言って良いのかどうかに迷う作品。
もう少し圧縮したネタのほうが読みやすい。
やる気を無くす事もあるだろうけど、頑張って欲しい。
きっとまだ上手くなれると思うからGJはつけないぜ。
続きをくれ。
いろいろ感想ありがとうございます。
タイトルどおり、まったり、もたもた、のんびりで、かつ特に事件らしい事件を起こさないことが、このSSの主旨なのですが、
どうにも皆さんの嗜好には合わないようですので(無論、私の文章力不足もあるのでしょうが)、この板での連載はやめときます。
思えば前作の「クイーン」シリーズについても終盤は否定派の方も多かったわけですし、このあたりが潮時かと。
期待してくださった191さん、192さんには申し訳ありません。
まぁそんな簡単にへそを曲げるなよ
誘い受けと勘違いしちまう
書きたくなくなったなら黙ってやめちまえばいいんだから口先だけでも書くって言っとけばいい
>>193 文章の書き方うんぬんはともかく、オレは好きだけどなぁこの話。
ココで終わってしまうのはすごく残念な気がするよ。
話も作れてエロも書ける職人はスレの宝だと思う。
擁護するわけじゃないと前置きするのもなんだかなーと思うけど。
否定的な意見は簡単に書き込まれるものだけど、
肯定的な意見はよっぽど強く思わないと書かれない物なんだぜ。
>>193 スレに書きたいことを書くのは住民の自由だ。いちいち反応しなさんな
話が完結してから好評価の感想書こうと思っていたROMもいたかもしれん
今話を放り出すのは勿体無くないか?まだどうにでも評価は上げられると思うぜ
板が板だからえちぃところまで書き上げてから、まとめて投下すれば良かったかもな
あんたの話は一度の投下分が短く読み易かったが、読後はなんていうか不満足だ
その不満足に加えて、後書き等の自分語りが雑音として入り込む
確かに何書こうと勝手なんだが、それじゃ良い反応は返しにくいと思うぞ
198 :
となグラ:2008/02/01(金) 22:43:42 ID:oAIaGfvO
グラビモスの着地時の姿勢はエロいと思うんだ。
だからついあの懐に飛び込みたくなって・・・・・いい感じです。
続き
火山の麓の洞窟。
マグマの流れる内部は人間どころか並の鳥竜でさえ生存が危うい程の高温となる。
しかし、過酷な環境に適したものにとっては逆に害敵を遠ざける砦となる。
さらに洞窟というのは音が良く響く。
羽音や足音で何が近くに居るか判断できるのも利点の一つだ。
今、こちらに向かっている足音は大型の飛竜によるものだ。
この界隈に住んでいる大型の種は鎧竜と雄の火竜だ。
前者は先程洞窟の入り口ですれ違った。散歩に行くと言っていたので違うだろう。
では後者か。いや、それならば羽音がするはずだ。
それ以外だと思い当たるのは最近この火山にやってきたまだ見ぬ新入りだ。
いや、この表現は正しくないなと思い直す。
考えている内に足音の主は近付いてくる。
音が突然小さくなり消えた。どうやらマグマの中に入ったらしい。
いくら洞窟の気温に耐えられてもマグマに直接潜るなど鎧竜くらいしかできない。
そして、音が再び聞こえると同時に目の前を流れるマグマの山のように盛り上がった。
流れ落ちるマグマの中から姿を見せたのは漆黒の鎧を身にまとった大型の飛竜だった。
「久しぶり・・・・でいいのよね。見違えたわ。」
声をかける。
「はい、姉さんこそ相変わらずで。」
「相変わらず何よ、態度がでかいってか?」
「いえいえ、そんな」
笑顔で毒づくと、あちらは照れたような笑みを浮かべ受け流す。
「中身は変わらないようね。おかえりなさいマグラ、立派な成竜となった火山の息子。無事な帰還を祝福するわ。」
「ありがとうございます。」
彼はかつて、この火山に暮らしていた岩竜。強い力を求め故郷
を離れていたが、どうやら逞しくなって帰還したようだ。しかし、
手放しに喜ぶことができないのが、この土地を治める長としての辛さである。
199 :
となグラ:2008/02/01(金) 23:01:00 ID:oAIaGfvO
最近話題になっている火山を荒らす二人のハンター。彼らによ
る黒鎧竜の大虐殺劇。そして同族である彼の帰郷。良い知らせだ
けを運んでくるはずが無い。その何よりの証拠が、彼が幼馴染
のラビを避けて自分に会いに来ていることだ。
「仇打ちなら他所でやりなさい。そうすれば今までどおりに貴方を迎えられるわ。」
先手を打つ。帰郷を祝ったあとで少し苦い気分だ。
「ああ、本当に相変わらずだ。でもだからこそ頼りがいがある。」
「勿体ぶるな、大事な事でしょう。」
「安心しました、」
気が抜けたようになったがすぐに真剣な目になる。その瞳には復讐に燃える意思は感じられない。彼は言った
「姉さん、お願いです。ラビをこの山から出してください。」
「理由は」
大方の予想はできるが尋ねる。
「奴らは次にここへ来ます。狙いは白い鎧竜。」
声から凄みと少量の殺気を感じる。
「噂の二人に遭ったのね」
首肯
「あれは人とは思えない。マグマの中から炎を打ち続けでもしなけりゃ簡単に屠られる。
できたとしても巧みにこちらを誘い出してくる。正直、僕は彼女を守り切る自信がない。」
「だからここから逃がそうというのね。」
彼は小さく頷く。
「だったら自分で直に言いなさいな。」
私の視線が彼から逸れる。そこから何かを感じたのかぎょっとして振り返る黒い巨体の背後には、
マグマから突き出た灰色の頭があった。
ここまで
一日一グラ 火山行ってきます
>>199 投下は義務じゃないし、あせらずにもう少しまとめてから投下してもいいのよ?
ここでは珍しい擬人化なしの作品なんで、もう少し地の文や会話で飛竜であることを強調してもいいと思う。
翼や尻尾、甲殻みたいな人間が持ち得ない部分を使ったさりげない仕草なんかの描写があると映えるだろうな。
>>193 あえてスルーしてたけどもう自分から名乗ってるみたいなんで遠慮なく言わせてもらうと
氏の作品はあとがきのやり遂げた感に対して本編がちょっと不完全燃焼気味なのに加えて
「アレが大変でコレが難しくて次はエロシーンが云々で」って語り過剰なのが顰蹙買ったんだと思う。
今作も書き出しから「そろそろ一ヶ月経った」とか特定して欲しいとしか思えない物言いから始まってるし
言っちゃアレだが「自分のアンチがいた」って自覚があるとは思えない言動が多いのよ。
必ずしも「クイーンの人再臨ktkr!続編wktk!」みたいな肯定レスばっかり貰えるわけじゃないし
「あの作品を書いた作者だから」ってだけで叩かれることもあるんだから、もう少し言動には気をつけようよ。
あと、楽しみにしてる人が一人でも残ってるのに「叩かれたから俺やめるわ」って態度もどうかと。
自分の作品に自信を持
途中送信とかもうね、アボカドバナナかと
>>193 自分の作品に自信を持って「てめぇらが嫌だって言っても投下してやるぜ」くらいの勢いでいようよ。
その上で「批判意見には見えない要望が隠れてる」と思って叩きレスも斜め読みしていこうよ。
個人的にはクイーンの話も好きだったけど、読んだ後で嫌でも目に入る長いあとがきだけは好きになれなかった。
>>201 すまん、自分の発言がブーメランして軽くクリティカルヒットしただけだから心配無用なの。
>>199 GJ
なんかこう、この萌えは一体なんなんだろう
ただエロはどうなるのかちょっと不安だ
お前らのやりとり面白すぎw
確かに後書きはあんま長くないほうがいいだろうなあ。
あまりに自虐的な『つまんない作品ですいません。』
とかあとがき書いてるやつが良く居るが、そう思うなら投下するなと言いたい。
不満・批判ドンと来い!ってな作者の方が下手に出る奴より好かれるのかな。
正直な所、『書いても無い癖に批判だけは一丁前だ。』とか思うだろうけど、
出来れば一つの意見だと受け取ってもらえるとありがたい。
このままROM人になろうかと思ったのですが、いろいろ意見を下さったみたいなので、
無視するのもちょっと後味が悪いのでレスします。
おおよその要望を簡潔にまとめると、
1.もっとボリュームをまとめて投下してほしい
2.あとがきなんてイラネー
3.何、このグダグタな展開の話!?
といった感じでしょうか
1に関してはひとまずおくとして、2に関しては私自身は他の方のSSのあとがきは楽しみにしているのですが、「うざい」という意見が多いのなら極力省きます。
うぅ、「遠足は帰るまでが〜」ならぬ「SSはあとがきまでが〜」だと思うんだけどなぁ。(それにしてはつまらない、と言われると何も言い返せませんが)
3は・・・某幸運星とかの4コマ漫画のような、お約束とネタをあえて盛り込んだ作品にしようとしているので(あくまで目指しているだけで、
及んでいるとは自分でも思ってません。念のため)、元より「仕様です」としか言いようがなかったり。もちろん、「そういうのはつまらん」と肌に合わない人も
いらっしゃるとは思いますが・・・(それを踏まえての「この板での連載やめときます」発言ではありました)。
で、1に関しては、これはまったく私の実力不足。1話をそれなりの長さにまとめる自身が正直ないので、要点と書きたい場面だけをまとめて
あの長さになっているというのが正直なところです。言い訳すると、3的なテイストの作品をグダグタに長くしても、余計につまらなくなる・・・
という自分への言い訳もあったりなかったり。
長々と弁解してしまいましたが、とりあえず「スローライフ」の続きに関しては、キリのいいところまでは書かせていただきます。
ただ、1を鑑みて、できるだけボリュームのある形にしますので、しばらく投下はできないと思います。
ちと思ったことを。
>>205 まず、あとがき。「うざい」とかでなくお前さん、自分のあとがきを読んで面白いか?他の人のあとがきを楽しみにしてるらしいが、その人達と比べてみてどうよ?
「SSはあとがきまでが〜」というならば、最後まで楽しませる「あとがきという作品」を書けてるのか?
書けてると思うなら、なんといわれようとあとがきを書き続ければいい。
でも
>>200が指摘してる問題点。最低でも、そこが直らなけりゃここに限らず「お前のあとがき、うざい」になると思うぜ。
話の構成。根本的にだが一回の投下で起承転結できてない。それでらきすたとかの作品目指してるって無理に決まってるだろ。
住人の嗜好にあう、あわない以前に作品としての問題だ。
ネタも盛り込むのが悪いんじゃなく、お前さんのネタが面白くないだけじゃねぇの?
正直、ネタもお約束もただ盛り込んだだけ。それを「仕様です」キリッだっておーバンバン(AA略したくなるわ。俺はね。
素材を調理せずにただ突っ込んだだけで、面白くなるなら世の物書きさん達は苦労しねぇーよ。
あと自分への言い訳みたいに言ってるが「3的なテイストの作品をグダグタに長くしても、余計につまらなくなる…」って、今の自分の作品にバッチリ当てはまってるんじゃね?
お前さんの言う「お約束とネタをあえて盛り込んだ作品」を長く書きたいのか?短くまとめて書きたいのか?わかんねぇよ。分りたくもないが。
最後に他の人も言ってるが、消える時は黙って消えろ。特にお前さんの場合はな、その方が双方のためだわ。
そうそう、蛇足でごく個人的な意見だけど、お前さん余計な設定なしで短編を書いたらいいモノ書けそうな気がするよ。
ちんまいプライドにこだわりすぎでないかい
俺は作者じゃないが
>>206が凄くウザい
何様って感じがする
なんというツンツンツンツンツンツンツンデレ……。
オレの脳内では赤らめた顔で再生されたぜ。
後書き云々はともかくもっとモンハン要素をバンバン盛り込んでほしい
クイーンも後半辺りからモンハンを舞台にしたエロパロじゃなくて
モンハンも折り込んだオリジナルSSにしか見えなかったんで
まぁ、楽しめればそれで良いじゃないですか
>>205 一行明けをを多用しているのは、読みやすいように、っていう配慮も
あるのかもしれないが、それによって話一回分の情報量が少なく感じます。
でも本当の問題はそこにあるのではなくて、貴方のSSが非難される理由は、
物語が起承転結でまとまっていないことにあるのだと思います。
>>206が言うように、読後の満足感がある物語には必ず起承転結があります。
「らき☆○た」みたいな1話ごとの情報量の少ないまったり系の話でも、
4コマ(8コマ?)ごとに必ずオチがついている。小さなネタ(話)を寄せ集めて
掲載されているから、読後にそれなりの満足感が得られるというわけです。
自作SSを読み返してみて下さい。
投下毎に本編にオチがついているか?
本編の後にある「オマケ」、ショートSSにオチはついているのか?
ヤマもオチもない単なる日常会話のやりとりになってはいないか?
連作的に続く物語だから、毎回オチはつけられない、ということであれば、
投下枚に物語の情報量(ボリューム)を増やし、次回への期待をあおる引きが
必要なのではないかと思います。
1回ごとの投下でボリュームが少なく、ヤマなし、オチなし、次回に期待して、
でもあんまりエロくないよ、では、このエロパロ版では受け入れられにくいでしょう。
・・・あっれー? なんだか自分に対する戒めみたーい! 気のせいかしらーっ!?
それはともかく、個人的に貴方の描くキャラたちは嫌いじゃありません。
むしろ生き生きとして魅力を感じます。
ですからこれからはキャラの魅力を引き出すための土台、物語の構造に注意を
向けられたらいかがでしょう?
もちろん、これは私個人の見解ですけどね。
213 :
ノシノシ:2008/02/02(土) 18:45:16 ID:Wtbm0Z1n
あぁ……あのさ…あるじゃん。
その…なんつーか、アレだよアレ。
そう、それそれ。
…なんかさ、アレって乗れそうじゃね?
え?無理?
…バカ、そこはお前……チャレンジ精神だよ。
お前が何と言おうと俺はやるよ?
大丈夫だって。ほら、こんなに近づいても逃げないし。
そーっとなら…
おぉおおおおおおお!!
高っけー!!!!
だから大丈夫つったろ?
ほら、お前も……ん?
うわぁああああああ!!!!
走ったああああぁぁぁぁぁ!!!!
とっ、止めっ、と、トメイトォォォォォォーー--…
1 ドスランポス
2 ラオシャンロン
3 ポポ
4 グラビモス
どいつだ?
いろいろなご意見どうもです。とくに210さん、212さんのは参考になりました。
とりあえず、キチンと「読める」作品ができたら投下します。時間がかかるとは思いますが。
217 :
となグラ:2008/02/02(土) 23:50:37 ID:RFwjVOtL
>>214 4の一択だぁ!!!
>>200 アドバイス感謝です。とりあえず書き溜めます。
>>203 エロかぁ擬人化できる想像力が自分にあればなぁ。
でもグラビモスはあれで十分エロいと思う。バサルは幼すぎるからなぁ。。
>>217 とりあえずエロ=擬人化って発想を無くせばいいんじゃね
>>218 某ゲームのスレでは擬人化?むしろ竜!みたいのが主流ぽいしな。竜×竜のガチエロも読んで見たい。
ランポスとかゲネポス、イーオス、ギアノスって
交配できそうだよな。
麻痺と毒をもった奴とか生み出せそう
毒と麻痺効果のある雪の塊を吐き出す嫌なモンスターになるんだが…
それでもいいのか?
牙をカラの実と調合すると多段ヒットする毒麻痺氷結弾になるわけか
ヒットするたびに3属性のどれかがランダムで発動する貫通弾とかの方が面白いかもシレン
雑種ができてもライガーとかレオポンみたいに一代限りでねぇの?
224 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 18:15:23 ID:SOuKjOX3
>>223 「ドスランポス交配種」とか適当なネーミングつけてボスになるんですね、よく分かります
225 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 18:25:01 ID:0CLbluz9
いまいいかな?
飽和だと思うがガルルガ擬人を書こうと思う
>>225 メール欄にsageって書いてくれるならok
俺は人間をどうにも思っていない―――と言えば反感を買うのだろうが、実際はその通りだ。勿論軽視しているとかモンスターを特別視するとかではなく、あくまで“一つの生命”としてみている。
人が死のうがモンスターが討伐されようがそれは当人(獣)同士の戦いであり、自然の沙汰でもある。仲間が殺されようが、別になんとも思わない。
俺の足はポッケ村の集会場に向かっている。
「ハンター“ディン”名指しで依頼が来ていますよ」
そんな俺が【モンスターを狩り、人間を守るハンター】だ、と言えば滑稽に見えるかもしれない。完全に考えに反している職業だからな。
狩らなきゃ人が死ぬ、。俺も餓死する。狩れば俺かモンスターが死ぬ。どちらにしろ、絶対にどっちかが死ぬわけだ。まぁ、そんなことはどうでもいい。今、ギルドから依頼
が来たようだ。
「……リオレウスはこの前殺した筈だが、また飛竜種が来たのか?」
「いいえ、鳥竜種です」
「イャンクックか?それともゲリョス?そんなの新米に回せ。最初はいい的だろ」
「話を最後まで聞いてください、この傲慢ハンター」
どうやら受付のお姉さんは俺が嫌いらしい、酷い事を笑顔で言い放ちやがる。しかし鳥竜でそんなに強い奴なんていたか?
「イャンガルルガです」
「イャンガルルガ……」
硬い甲殻に鋭いたてがみ、イャンクックのような姿をした青い怪鳥。知能は落とし穴を回避するほど高く、尻尾の毒は飛竜の命を奪う。
だがなんと言っても特徴的なのは片目と千切れた耳。東方の国では“独眼竜”とも言われ、恐れられているらしい。
熟練したハンターでさえ殺される事もある厄介な野郎、無傷では済みそうにない。
「詳細を頼む。それで決める事にしよう。前回の報酬が残っているから無理して受ける必要は無いからな」
「分かりました高慢ハンター」
『まだ若いイャンガルルガが密林に現れた。このままだとヤバイヤバイから討伐してくれ』
「以上です」
「以上って……たったこれだけしか情報が無いのか!?まとな情報は『まだ若いイャンガルルガが密林に現れた』しか無いじゃあないか」
「知りませんよそんなの、早く準備してください」
「……いかn」
「 準 備 し て く だ さ い ポッケ村のハンターは村長のフルフル討伐に出払っています。まとに対峙できるハンターは貴方しかいないのです」
「そんなの関係ないだろ。放っておけば誰かがやってくれる」
「受付しました。出発してください」
この受付嬢、いつか犯してやろうか。強引すぎるその顔を快楽で歪ませて…。
「 そ れ で は 早く装備を整えて来てください」
「……はい」
五体満足に帰って来れるとは思わない方がいいな――
>>227 俺の使う武器“ガンランス”、近衛隊で正式に採用されていたやつだ。これにハンター装備一式を組み合わせて戦っている。
意外と良い組み合わせらしく、これを着てから生命に直結するような怪我をしていない。運が良いのか腕がいいのかは分からないが、とりあえず今日もこれを着ていく。
「死にに行くわけじゃあない、そんな覚悟をする必要は無いかもしれない……が、用心もしておこう。何かがあっては困る」
いにしえの秘薬を懐に忍ばせてペイントボール、回復薬G、閃光玉、痺れ罠もポーチに入れる。個人的な感想だが、荷物は少なければ少ないほど良い……気がする。とりあえず準備は整った。
「いってくる」
もちろん返事は返って来ない。考え柄、親しい人は作っていないし思い人もいない。今後作ろうとも思っていない。何事も軽装が一番、背負うのは自分の命だけでいい――
***
ディンはなぜか洞窟の中にいた。ランポスの巣がある場所に腰をどっかりと据えている。ゆっくりとハンターヘルムを脱ぎ捨てると、びしょびしょに濡れたレウスレイヤーを掻きながら呟いた。
「俺はただ“ガルルガを殺せ”しか言われていない。もちろんそう思っていたし、疑っていなかった。俺はギルドと依頼主を信頼していた」
雨 風 が 吹 き 荒 れ て い る な ん て 聞 い て い な い ぞ 。
クエストをリタイアしたい……がネコタクに『この雨風だとしばらく無理だニャ』とか言われたから、雨が止むまで時間を潰さなきゃいけない。それも蒸し暑いこの洞窟の中で……ランポスやカンタロスと一緒に。
「くそッ、これを期にハンター引退してやろうか……そうすれば騙されることなんて無いかもしれない」
巣を守るランポスの姿は見えない。いつもは執拗に突進を仕掛けてくるカンタロスもいない。とりあえず理由は“雨風のせいだ”という事にし、ポーチから携帯食料を取り出し口に入れる。味気ないが腹は多少満たされた。
「この貴重なひと時をどうするべきか……腹は減っていない、武器の手入れは終わった、周囲に敵はいない。なら一つ寝るこt」
その瞬間だった。油断したその瞬間。
俺はすごい風圧に吹き飛ばされ、内壁に全身を叩きつけられた。頭を守るヘルムを着けていなかったせいか、フラフラしてまともに立てない。
ランポスやカンタロスが居なかったのはこいつが“上”にいたからだ――と朦朧とした頭で理解する。
言わずもながら、その風圧を発した主はランポスやカンタロスでは無く、古龍でもなかった。俺が今回、討伐することになっていた……
「イャン……ガルルガ」
「 グ ア ワ ワ ワ ワ ワ ワ ワ ワ ワ ワ ワ ワ ッ ッ ッ 」
素早くガンランスと盾を拾うと突進してくるガルルガから身を守る。もちろん、力が抜けた腕では耐えれる事はできなく、今度は横に吹き飛ばされる。風化した骨が体に覆い被さり、ジャリジャリとした音をたてる。
「くそッ、盾の意味が無いじゃあないか。大穴が空きやがった……使えねぇ」
盾を捨てる、使えない。ただ移動の阻害をするだけだ。身軽になった体で一気にイャンガルルガとの距離を詰める。
「 ク ケ ケ ケ 」
笑った?イャンガルルガが笑った。俺を見て笑った?“落とし穴を避けるずる賢さ”を俺はどうやら忘れていたようだ。
「これはッ」
何かを踏み潰す。それは“閃光玉”。さっきまで俺が座っていた場所に落ちている、どうやらそこに誘導されていたらしい。とたんに眩しい光が洞窟を包み、俺の目から光が消えた。
「うわああああああああああああああああああああああああああ」
ええと、これで区切りか?
これだけじゃ何とも言えんが……
こ う い う 書き方使いすぎると陳腐に見えるぜ。
受付嬢はイイ性格。
230 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 22:49:11 ID:SOuKjOX3
>>229 モンスターの鳴き声表すために使ってんだろうよ低脳
いや、それ以外のところでも多用してるし。俺も明らかに必要のない手法だと思った。
主人公が中二病なのがなんともなあ。信念があまっちょろいから魅力がない
厳しいことを言いたいわけじゃないんだけど、ほめる部分がなかった。
主人公が厨二でも作者は厨二ではないが、作者が厨二だと主人公は厨二になるの法則
アイルー擬人化ネタ考えてて気付いたんだが
ネコミミ少女で頭の上に耳ついてるタイプってあるじゃん
あれ、本来人間の耳がついてる部分ってどうなってるのかね
無かったら無いでキモイし、あっても耳が四つあることになってそれはそれでキモい
気にしたら負けですか?
>>225 投下するなら、もう少しキリの良い所まで落としてほしいんだぜ。
>>233 変身したら耳が移動する、でいんじゃね?
>>233 どこでとは言わんがネコミミネタで一本書いたときはそんなの全然気にしてなかったな。
とりあえずうたわれるもの方式(動物の耳が頭部側面についてる)なら何の問題も無いけど
ネコミミは頭頂部についててナンボという原理主義派の人にはオススメできない。
ネコミミ娘萌えも、ああ見えていろんな宗派(へんな言い方ですまん)があるらしいからなあ。
頭にネコミミが生えている場合、「本来の人間耳がついてても別に構わない派」な人とか
「それだと耳4つになって気色悪いから勘弁してくれ派」な人とか、割と趣味が分かれるっぽい。
後者の場合、絵としては「人間耳があるはずの場所」は髪で隠れているのが一般的かと思う
触って確かめようと思いましたが危なそうなのでやめました。
でもいつか触ると思イマスってやつだな
このスレだとひそかに少ない耳つきキャラ
239 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 17:38:57 ID:Ho3N6MMK
しかし、随分とここは職人への注文が多いスレですね。
まあMHのスレだし仕方ないか。
賑わってる証拠じゃないの?
職人も批判意見は勉強になるし
過疎スレじゃ出来にかかわらず職人が現れたら即ホメ殺しモードだぞw
釣られるなクマー
>>233 どこかの疑似科学サイト(空想科学読本的な)で
頭頂部にネコミミついてると脳ミソ減ってドジっ娘になるはずだ!
と主張してた。
ナルガクルガはドジッ娘という電波を受信した
しかし受信しただけだ!書くのはヌコと御体面までお預けじゃ!
金レイア擬人化を書こうと思っているんだが。俺趣味前回だけどOK?ていうかここでかいてもいいのかい?
最近、このスレッドはそう言うこというと誘いうけウザイ。
となる。
それが書きたいんだったら、
<書きたいから、書いて投下する>
というスタンスで行けばいいさ
>>245 忠告ありがと
ハンター×金レイア擬人化
〈ある意味幸運なはんたー〉
「ふわぁ〜」
あくびを出した本人はカズヤ、というちょいと腕利きののハンターだ・・・ちなみに生まれも育ちもポッケ村だ。
って誰に言ってるんだおれ。
「顔洗ってこよう」
「あっ、カズヤ様〜おはようだにゃ〜」
銀色の毛を持つアイルー、シルバー。
なんでも俺の親父が傷ついていたの保護したアイルーらしい。まあ両親がなくなってからはこいつがいたから寂しくはなかったけど。
「今日も良い天気だにゃー(はぁと)」
なにを隠そうこいつは雄だ!
「顔洗いの水ですにゃー(はぁと)」
「ありがとう後、やめてくれ・・・シルバー最後にはぁとを付けるのは・・・」
「えぇ〜だにゃー」
あからさまに残念そうな声をあげる
「朝飯くれー」
「了解だにゃ」
ネコメシ作成時の音楽が鳴ってると思ってください
「できたにゃー」
完成時の食事を思い浮かべてください。
食後に、狩りに行くために装備を着る、あまりいないデスギア装備に片手剣プリンセスレイピアを装備する。
「よし行ってくるか!」
そういいながら気合いを入れる
いつもの集会所に行くここはいつ来ても人はいっぱいだ。
もういいよ
アイテムは砥石・回復薬G・こんがり肉・閃光玉・万が一の為素材玉とドキドキキノコを持てるだけ持つ確認後
「おはよう」
と受付嬢にあいさつをする
「おはよう、カズヤ今日は何の依頼を受ける?」
といって依頼一覧を俺にわたす。
「大型とは相手にしたくないなぁ・・・」
「そうね・・・じゃあこれは?」
そういって一覧の指す。
【最近近くでガブラスが大量発生してるんじゃ、討伐してもらいたい】
「これいがいは、大型しかないわね」
「そうか・・・ならこれでいい。」
「あっ、場所は塔だから。」
「了解、行ってくる。」
「いってらっしゃい。」
ベースキャンプの支給品を確認する携帯食料だけを持っていく。
なぜか閃光玉があったのが気になったが・・・持っていかなかった。
キャンプ付近からガブラスを討伐していく。順調に討伐し塔の頂上まできた。難なく討伐を終える。
あたりを見回す。
「よし、何にもなく終わったな。かえ・・・ん?」
見渡した、壁に何かが光った。
「なんだ?」
何かに引かれるようにそれに向かっていく
「こんな所に穴が・・・入れるな・・・行ってみるか」
と光ったと思う場所に向かって穴を進んでいく
「なんだろう?」
穴を抜けた先は・・・
「これは・・・巣か?」
それっぽい感じの物を見渡す
「これかぁ、さっき光ったのは金属の破片みたいだな・・・」
探しながら見渡す。
ここが巣だということ忘れていた。
バサッバサッと羽音に気がついたが気づくのが遅かった。
「しまった。」
俺は急いで盾を構えて、突進をすごそうとするが無理な体勢から構えたため防ぎきれずに壁に弾かれる
「ぐあぁ!」
壁におもいっきりたたきつけられると同時にポーチの中身がバラバラになる。
あぁ、俺はレイアに食われるのか・・・意識が遠のいていく。最後に見たのは金色に輝くリオレイアだった・・・
〈つづく〉
>>248 死ね、氏ねじゃなくて死ね
貴様みたいなヤツはいらん
推敲の跡が見当たらない文章ですた
なんだ、擁護のしようがないな……
まさかとは思うが、黒グラビの人じゃないよな?
>>246 乙。
なんという独り言多い主人公。
これは間違いなく文章書き慣れてない人だ。
不要だろう重複があったり、逆に状況説明がなさ過ぎたりだな。
ここに限った話でないけど、SS投下の際はメモ帳とかにまとめて書いてそれをコピペすると、他の人が割り込んでしまうことが減る。
まあなんだ、けっぱれ。
スレ住人への嫌がらせのために腐れ作文を投下すんな
本当にガブラスのようなしつこい毒野郎だな
失せろボケ
ご丁寧にコテハンにトリップまでつけて……
誘い受け全開にケータイ小説程度の文章じゃフルボッコもやむなしか。
絵でも文章でも一度仕上げたものを一日から数日置いておいて
後で見返すというのは大事なことだそうだぞ。
書き上げた勢いで「マジ名作!俺って天才!」と思ってても
落ち着いて読み直すと細かいアラがモロモロ出てくることが多いから。
エロなしランポス小ネタ投下します。
おりしも季節は冬。私ら鳥竜どもは、このような気候になると、すごすごとどこかの洞窟に逃げ帰ってしまうわけでして。
いえいえ、臆病とかそういった問題ではないのです。むしろ、逃げなきゃ死にます。エサもろくにない寒空の下に、わざわざ命かけて行く必要など、寸毫微塵たりともありませんので。
それに、寒い地に降り立てるのは、あの白い鱗の同胞だけです。私のような青い鱗もちが行ってはならぬのです。寒い日は外にでちゃいかん、これ鉄則。エターナルフォースドドブランゴ、我等は死ぬ。
私、しがない鳥竜でございまして、いついかなる時も飛竜から逃げようかと画策しているのでございます。この前も、悪魔の名を意味する猪突猛進飛竜に、内臓ブチ抜かれてヤッダーバアァァーッした同胞がおりまして。
追悼の意味も込めて、私の両足は常に逃げを考えているのでございます。ジョースターという紳士は、この『逃げ』を窮地におちいった際に多く用いるとか。
まあ、人間の信念なんぞ私にとってはどうでもいいのですが。
そうそう、人間といえば、彼らは独自の行動理念があり、こちらにしてみればなかなかに面白い観察対象でございます。されど、手に持つ凶器は我等を何度殺してもありあまるもので。
この前も、我が同胞が観察に集中しすぎた結果、散弾を顔面にブチ当てられてしまい、運悪く弾のひとつが眼球を貫通して脳にまで到達、ぶゴゲェェェッ、と相成ったのでございます。
というわけで、人間観察は命がけ。しかしながら、私の生活は毎日が命がけなのでありまして、危険度の大きさやらうんぬんしか差異点がなく。失敗すりゃ死ぬのはどこも一緒ということでありんす。エターナルフォース田代、失敗すりゃ我等は死ぬ。
話を戻しましょう。そうそう、人間の話でしたね。
彼らは生殖行為を狩場にて行うこともあるのです。その鎧を脱いで、です。
これは我等にとって信じられぬことであります。種の繁栄本能に隷従するのが生物の常とはいえ、鬱蒼と生い茂るジャングルの中で爆竜合体するなど、それなんて自殺? といった所存。げに恐ろしきは、男女の情愛でせうか。
しかしながら、鎧を脱いだ際の話ですが。この前、ズボンを下ろしたオス個体の排泄部に、何をトチ狂ったのか、ランゴスタという巨大昆虫が針を突っ込みまして。
その際に響いた悲鳴が、これでございます。
『アッー!』
どうでしょうか。
一体ぜんたい、声帯のどこをしぼればこんな音色が出せるのか、私には皆目検討が不可能な次第でございます。鳴き袋も用いずにあのような真似……到底できるものではありません。
時代は常に日進月歩、といいますが、生物の進歩もそれに準ずるのではないのでしょうか。とはいえども、我等が最弱種であることは絶対不可避の運命。約束された敗北の剣でございます。
そうそう。そういえば、人間ばかりに着目して忘れていましたが、やはり我等も生物であるからして生殖行為に走ることがあります。
体の構造上、常にドッグスタイルであり、パンスケスタンスに甘んじなければなりませんが、それはそれ。正義の剣……否、性技の剣の前には無力なものでありまして、こう、いけない場所にミサイル針をブチ込めば、双方快楽を覚えまして。
結果として周りの状況も見ず、公の場でやることもしばしば。
そりゃ仕方ないでしょ、私ら獣ですもん。モラルも何も、毎日生きるだけでも大変なのに。
ブルーファックでスタイリッシュな性生活など、我等にとってはそれがデフォ。でもやりすぎるとメスに蹴り殺されますが。いつの時代も、ほどほどにしておいた方が良い事物はあります。あって然るべきなのです。
と、そんな理屈めいたことを考える私ですが、これでも妻と息子と娘がおりまして。これが私に似ず、たいそう可愛らしい容姿なのです。とはいえども、それで私の正義棒がエレクチオンする理由にはならないのですが。
しょーがねーのです、やっぱり我等は獣であるからして、相手の状況とか容姿とか考えないのです。サーチ、アンド、ブルーファック。よほど反りが合わない以外は、互いに股を開いてアンアンアアン。
まあ、そんなんだからそれなりに危機的意識もあるといいますかなんといいますか。
さて、ではそろそろ誰かの足音が近付いてきたので、私は逃げくぁwせdrftgyふじこlp;@
「……お、すげーすげー。このランポス、上質な皮をもってたぜ。他の部位もなかなか……」
「そう? こっちは、小柄なのが二体、大きなのが一体いて、全部狩ったけれど……。牙ぐらいしか使えるのなかったわ」
「運が悪いなー。わざわざ接近戦までしたってのに」
「そうね。……私もあなたみたいにボウガンを使おうかしら」
「ボウガンはいいぜー? さっきもぼうっとしてたランポスの脳天だけを、こう、ずどん! と」
「だからか、結構きれいに剥ぎ取れたのね」
――そこには、鳥竜の遺体が転がっていました。
――皮を剥がれ、爪をひっぺがされ、牙を抜かれた、残骸のような遺体。
――肉のかたまりのそれは、すぐに地にいる微生物に食べられていき。
――最後には、最後には、あとかたもなくなりましたとさ。
――まるで一個の存在そのものが、もとから何もなかったかのように。
(おしまい)
投下終了。
それでは精神科に足を運んできます。
こういうの好きだw
いかにも鳥竜っぽい素っ頓狂な語り口が、全体のブラックユーモア感と相まっていい味だ。
サーチアンドブルーファック。
いいなぁこれ。
何故か知らんが落語風の舞台に乗って語っているランポスを幻視した。
面白いw
さしずめ『我輩はランポスである』といったところかw
厨二病患者の投下で胸糞悪かった空気が一気に吹っ飛んだw
これはいい小話
こざっぱりしているが、こう、重さって言うか黒さがいいアクセント
面白がった
しかしランポス家族全滅は泣けた(´・ω・`)
ランポスどころか上はラオや祖から下はクックまで絶滅させる勢いで狩りまくってる俺らがいまさら何を
>>260 GJ!適度な黒さとぎっしり詰まったネタが素晴らしい。
初っ端のエターナルフォースドドブランゴで麦茶吹いたのは内緒だwwww
エタ(ryドドブランゴはなんとかこらえたけど次のエター(ry田代で予期せぬ組み合わせ吹いた。
あと約束された敗北の剣にも。
面白ければエロがなくても文句は出ないという、よい例なのか・・・
しかし何が面白くて何がだめなのか微妙なライン
げにSS道は遥か遠いイバラの道よ・・・
1、ネタがいい
2、文章力がある
3、流れに乗っている
このどれかにあてはまれば受ける
エースコンバットと同じだね
272 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:21:46 ID:0MjVDPBS
【舞台はP2】
【設定は結構いい加減】
【人×人だが途中触手系ネタあり】
以上注意事項
ハンター仲間のセフレ、ハンマー使いのライと上位レイア狩りを終えた後、集会所で一杯ひっかけていたら、後輩ハンターのティンから、星4クラス密林のガノトトス狩りに同伴してほしい、とお願いされた。
後輩は、色白で黒髪の華奢な見てくれの、どっちかといったらモンスと取っ組み合うより、酒場で強いお姉様達に玩具にされるのが似合っていそうなひ弱そうな少年で、
彼がこのポッケ村でハンター稼業についた頃、村のクエストでも楽に狩猟が出来るだけの装備と初心者でも扱いやすい武器をいくつか作るのに面倒を見たことがあった。
以来、あたしを先輩と慕ってくれている。
それはともかく、ガノトトスって。
目の前にいる後輩の装備はいやに傷だらけのショットボウガン・紅に、バトルシリーズに的射珠突っ込んで装填速度+1に攻撃力UP小、ぶれ幅DOWN絶賛発動中。
正直これで狩れないとはどういう……?ガノトトスなんてガンナーのいいカモでしょうに。
「村で何回アタックしても3乙しちゃって」
近接は試してみたのか問うと
「いや……その…」
妙な口ごもり方をする。
不審に思ったけれど、とにかく一時間で支度をしてくるから、と集会所を後にした。
集会所に戻って来たあたしを見るなり、後輩は耳まで赤くしてあっあのそのとうろたえた。
無理もない。あたしの装備は雷属性片手剣サンダーベインにインナーのみ。いわゆる裸装備ってやつだから。
「それじゃ危ないですよ先輩、レウスはランポスを倒すときも全力で」
「減らず口を叩くな。あたしがカホウ【狼】なんか担いできたらアンタが立ち回りを覚える前に瞬殺しちゃうでしょ」
それでも、としのごのほざく後輩の襟首を掴んで密林に向かった。
時折、たたき付けるような激しい雨が降りしきる浜辺で、ガノトトスと対峙した。
まず普段通りに戦わせ、様子を見る。
273 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:24:36 ID:0MjVDPBS
戦闘開始僅か2分で沈む後輩。
音爆弾でガノトトスを引きずり出すまではなんとかなっているものの、後は
スコープで照準を合わせたまま、撃ちまくっているだけ。
立ち位置、リロードのタイミングも悪い。撃つ。
撃つ。
撃つ。
ひたすら撃つ。
魚竜が真っ正面に向き直って鎌首上げるタイミングに合わせてようやくリロード。
なるほど、これでは3乙やむなしだわ。
ネコタクに放り出され、ベースキャンプに突っ伏す後輩に言い放った。
「正直言って、立ち回り以前の問題ね。さ第二ラウンドいくわよ」
ベースキャンプの対面、島に続く中洲のあるエリアで雑魚を一掃すると、高台に上がるよう指示した。
「そんな、高台ハメなんてガンナーの恥だ!」
案の定、膨れっ面で反論してくる。
「おだまり。カモ相手に3乙するほうがよっぽど恥ずかしいわ」
痛いところを突かれて口ごもる後輩を、今度は優しく諭す。
「アンタはモンスの動きを全然見てない。高台ハメは下手くその逃げ道と言うけれど、
案外そうでもないのよ、実は、飛竜や魚竜の攻撃タイミングをつぶさに観察出来るまたとない機会でもあるの」
あ、と後輩が小さく感嘆をあげた。
「力のごり押しでいけるのは雑魚だけ。いかに相手の動きを先読みして
手痛い一撃を与えるか、それが真のハンターの基本よ」
「先輩、僕コイツで絶対ガノトトスを狩ります、狩ってみせます!」
後輩が、決意もあらたに拳を握りしめる。
大きく頷いて親指を立てたその時、湖の方から
射るような視線を感じて身体がビクリと強張った。
巨大湖の主ガノトトスのお出ましだ。
振り返ると、上半身を湖面から突き出し、ブレスの態勢をとっている。
音爆弾を投げ付け、驚いて陸上に飛び出しビチビチのたうちまわるガノトトスに
ジャンプ斬りからのコンボをお見舞いしてやった。
これでヘイト率はかなり上がってるはず。後は後輩の前に誘導するだけ。
魚竜に背を向け逃走を開始する。
274 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:28:03 ID:0MjVDPBS
「来るわよ!構えて!」
エリア南端にある高台に手をかける。
つるりと滑った。
しまった!
「先輩!」
使わなくなって久しい片手剣を振るうのに緊張して掌に汗をかいていたのだ。
アームくらい付けてくればよかった!
後悔しても、もう遅い。
後輩がショットボウガン・紅を背負い直し、あたしの手を掴むのに合わせるように、
はいずりで追いかけて来た背後の魚竜が、ぐい、と上体をくねらせる気配がした。
後輩があたしを高台に引き上げ、左崖脇の安地に逃げ込むのと、ガノトトスがブレスを吐くのとどちらが早いか。
どう考えても絶対間に合わない。
二人仲良く乙るくらいなら。
「バカ!離しなさいっ!」
叫んで後輩の手を振りほどく。
万有引力に従って落ちる中、後輩が慣性の法則に従って尻餅をついて転がっていくのがチラリと見えた。
同時にあたしのすぐ脇で大量の飛沫があがり、身体が宙を舞う。
「せんぱあぁぁぁああいっっ!!!」
やっば…久々の一撃乙だわ……。
後輩の悲痛な叫びをBGMにぬかるんだ地面にぶざまに転がった。
「いったたたたぁ……」
気がつくと、そこはまだ戦闘エリアで、貫通弾がモンスにヒットした時特有の音と、
キュイ、キュイ、キシャアといった感じのガノトトスの甲高い咆哮がこだましていた。
なんの偶然か、首の皮一枚でベースキャンプ行きは免れたみたい。
よかった、とにかく回復薬Gで……?!
起き上がって、アイテムポーチを開けようとしたら、胸の谷間でなにかがもぞもぞ動いた。
「きゃあっ」
出てきたのは丸々と太ったカエル。
悲鳴に驚いたように、インナーからはい出ると、繁みの中に跳んで消えた。
275 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:32:14 ID:0MjVDPBS
「やだ、びっくりした」
また何かが谷間で蠢く。
やん、またカエル?
手を突っ込むと、異様な感触とともに、赤黒い、あたしの中指程もある、
ぶっとい立派な無節足生物が2匹、指にひっからまって出て来た。
え………。
我に返って自分をかえりみると、
腕に。
肩に。
膝に。
腿に。
うねうねと絡み付くミミズ。
ミミズ。
ミミズ。
ミミズ。
「いやああああぁぁぁっ!」
どういう具合に吹っ飛んだのか、あたしが這いつくばっていたのはカエルさんの
採取ポイントで……あたしはなによりミミズが苦手なのよぉっ!
インナーに入り込んだミミズが、生理的嫌悪に硬直したあたしの乳房とインナーの隙間をぬって這い回り始めた。
骨無しのくせに力強い動きが、悍ましい。
「ひっ……やだっやだっやだやだ気持ち悪いよぉやめてえ誰か取ってお願い出てってよぉ…っ」
ピッチリと隙間のない筈の下も、ブレスを食って転がったときに枝か何かに
引っ掛かって裂けたらしく、お尻の割れ目にも何匹かが蠢いて。
脱いで払い落としてしまえばいい、そんな簡単な知恵すら廻らなく、それどころか、
大事なところを虫けら以下の生き物に凌辱されてる恐怖に心臓がバクバク鳴ってるのを
愛撫で興奮してるものと脳みそが取り違えたのか、乳首がピンと勃って、大量の蜜が溢れ始めた。
滑りが良くなったアソコをミミズが激しくのたうちまわる。
「いやあぁ……っヒダヒダ…や…めてっ……」
後輩が必死で戦ってるのに…。
回復しなきゃいけないのにぃ…。
偶然、一匹が不本意な責め苦に反応して剥けたクリを突いた。
「…っひ!」
そこ急所なのっダメ、ダメイクイクうぅ……!
276 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:33:58 ID:0MjVDPBS
「ぅぁぁああ……」
身体の奥で白い火花が弾け、あたしはぬかるみの中にへたり込んでしまっだ。
昇り詰めて過敏になった身体に無数のミミズが纏わり付いてくる。
「ひゃ…ぁ…んらめぇぇ……」
指…指這われただけでイッちゃうぅ……
戦闘の轟音が響き渡る中、あたしはミミズ溜まりの中で尻を突き出し身をくねらせていた。
意識のどこかでは、ここは一番危険な場所で、あたしの自室でもなければ酒場の宿泊施設でも
ないことはわかっているの……わかっているんだけど……ぉ……お腹…そんなくねくねしちゃイヤぁ……。
その時だった。
ガノトトスが湖に逃走する時のビタビタという足音が響き、身体がフワリと浮いた。
「ふ…ぁ」
後輩がミミズまみれのあたしを抱き抱えていた。
ベースキャンプのベッドに横たえると、後輩は剥ぎ取りナイフであたしのインナーを一気に切り裂いた。
ぷるん、と双乳が、濡れそぼつ茂みがあらわになって、たかっていたミミズがボタボタボタリと床に落ちて行く。
「あ……あ…」
発情した貌を、鴇色の尖端を、震える花弁を見られるのが酷く恥ずかしかった。
狩猟指南どころかミミズ溜まりでよがり狂ってるなんて、どんだけ変態。
自己嫌悪に唇を噛むあたしに後輩が真面目な顔で言い放った。
「脚を開いて」
「は?」
「ミミズは種類によっては粘液に毒があるんだ、早く吸い出さないと」
下心のなさ故の妙な迫力に気圧され、ベースキャンプには解毒作用もある事をすっかり失念していた。
それにあたしのアソコはミミズのとは違う粘液でベタベタになっていて。
そんなの見られたくない。
「やっやだ、そんなの後でいいから」
はっきり辞退申し上げたのに、大股開きの恰好にさせられ、力強く花弁を襞を吸われていた。
焦らすわけでも、探るわけでもない、ただ強く吸い上げるだけの巧まざる動きが、
かえっていやらしくて、アソコから大量の愛液が溢れてしまう。
277 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:36:36 ID:0MjVDPBS
「……っあぁっ…やん…いやっ…っ」
あっ…あんっそれ、やん感じちゃう……!
身体の芯を吸い出されるような感覚に、膣がキュ、と締まって、比喩で無しに腰が抜けた。
「はあぁぁああ………ぁあん…っ」
前後不覚に陥り、だらし無く四肢を投げ出したあたしの剥き出しの乳房がわしづかみにされた。
「あ……あぁ……?」
荒い息遣いの後輩が乳房を揉みしだく。乳首を弄る。
なんでおっぱい……?
「ひゃうぅ……ん」
なんだかわからないまま、今度は菊座からクリまで一気に舐め上げられ、また高みに押し上げられた。
後輩が溢れる蜜を啜りあげる。肉芽に吸い付く。花弁を舐める。肉洞に舌を差し入れる。
力加減が、舌の動きがさっきと全然違う。
明らかになにかを探ってる。
襞を柔らかく、ゆっくりとえぐり、味わい、まさぐる。
それは……セックス中の舌捌き。
心臓がトクンと高鳴った。
後輩が、あたしに……欲情してる。
そりゃ目の前にグショ濡れのお股広げてアヘアヘいってる女がいればどんな朴念仁だってどうにかなるに決まってる。
まして後輩はまだあたしと5つ違いの18歳。さかってなんぼの若造だ。
でもあたしは今の今まで後輩を、異性、雄だと意識したことがなくて。
そんな……ダメよ。アンタはそんなことする子じゃ……っ。
押し止めようと身じろぎする。
なのに意志と関係ないところで、雌の本能が疼き、恥部を後輩の鼻先に押し付けた。
ズプッ、ジュルル、ジュブ、クチュ、ヌプリ。
いやらしい、恥ずかしい音が響く中、後輩の舌が急所を突いた。感電したような衝撃が全身を駆け抜け、
あたしの口からふぁ、と気の抜けた、ため息ともなんともつかない喘ぎが洩れた。
ついでに理性とかそんなのも頭から抜けてしまったみたいで。
残った肉欲は素直に後輩を欲しがって。
後輩の熱っぽい吐息が、粘性の高い水音がアソコを掻きまわす中、あたしは
泣きたいわけでもないのに目尻から涙を、口の端からよだれを流して
やらしい声で哭いて吠えていた。
「いいっいいのぉっチンポ挿れてチンポお願いよぉっ……チンポしてええっっ!!」
278 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:38:35 ID:0MjVDPBS
「先輩、先輩っ」
後輩が体を離した。防具を外す少しの間、股間がひんやりした空気に晒される。
次に腰を抱え込まれた瞬間、ガチガチになったすごいのが一気に押し入ってきた。
「あ゙あ゙ぁぁおっきいいいいいいぃいぃぃぃぃいいいいっっ」
「ぁあ…っ先輩っ……きっつ…」
太くて長くて熱くて……硬い。そんなのが膣を擦り、圧し開く。
こんな生々しい感覚、16の時に処女を失くして以来で、だけど、
あたしの身体はもう、これの……男の、セックスの味を知っていて……。
だから……挿入されただけで軽く達してしまった。
こんなので最奥突かれたら……。
あたしの不安なんか知る由もない後輩が抽迭を開始した。
焦らすように螺旋をかいて掻き回すかと思えば、激しく、力強く、あたしを突き上げる。
「やああぁぁぁ壊れる壊れちゃうぅぁあああひいいぃぃぃぃいやああああぁぁいいいいいいいっっ!」
激しいピストン運動に、理性のタガが弾けとんだ。
もっと奥を、奥のあの場所を、突いて欲しい。
あたしの身体の手綱を握った無意識の意識が、後輩の腰に手を回させ更に接合部を密着させた。
亀頭が最奥をえぐり、小突きあげる。
腰の深い所で下品なピンク色の電流が迸しり、脊髄を脳天を一気に駆け抜けた。
「ふやあああああぁぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーっっ!」
これ以上ない、ってくらいソコが蜜を噴き零し、ぎちぎちとアレを締め上げる。
「あ、先輩っああっ出るっぅぁああっっ」
あの、浮遊するような感覚に意識が溺れる中、アレが震え、熱いのがビクビクと断続的に膣内を満たしていくのが感じられた。
279 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:39:33 ID:0MjVDPBS
「ああ…ぅ…っふ……ぅ」
眉間にシワを刻み、苦しげに息を吐いて倒れ込む後輩の背に、腕を回し唇を吸った。
幼い顔は、頬から鼻先から顎まで愛液でベタベタになっていたけど、そんなのどうでもよかった。
だってあたしだって汗と涙とよだれでグチョグチョだったし、なにより上も下も繋がりたかったんだもの。
きっとあのミミズは本当に毒を持っていたのよ。
解毒するとものすごくやらしくなっちゃう強壮成分の入ったやつ。
だからそれを舐めた後輩もヘンになっちゃったんだわ。
あたし達は性交後の心地よい疲労に身を任せ、しばらくそのまま抱き合っていた。
まどろむあたしの耳元で、後輩が呟いた。
半泣きみたいな情けない声。
「ごめんなさい、僕……こんなつもりじゃ」
良いのよ、後輩の濡れた黒髪に指を絡ませて囁いた。
こればっかりは仕方ないわ、あたしのせいでもあるんだから。
「実は、僕……」
申し訳なさげな、何とも言えない響きを伴った懺悔。
「僕、ホントは村のガノトトス狩猟、近接でクリアしているんです」
「なんですって!?」
思わず飛び起きた。
もののはずみでセックスに至ったことよりも、後輩がガノスを既にクリアしていた事がショックだった。
「獲物は?」
「……フルミナントソード」
「装備は」
「……ザザミ一式」
近接ならあたしよりよっぽど強いじゃないの。
呆れると同時に怒りが込み上げる。
「アンタ狩猟を何だと思っているの!遊びの延長?」
村も軽くこなせたし、集会所も当たらなきゃどうということはないからボウガンでいいや、とでも?
ガンナー舐めくさりやがってこのマセガキが。
あたしが怒り心頭なのが嫌でもわかったのか、後輩が居住まいを直し、正座した。
280 :
アクシデント:2008/02/06(水) 18:44:07 ID:0MjVDPBS
「僕、真面目です!」
反論する後輩の、なんとも真摯な表情。
「僕、先輩のようなガンナーになりたかったんです」
え……?
「星2クラスのドドブランゴ狩猟で、雪だるまにされた僕を先輩が火炎弓で助けてくれた時に
決めたんです…僕も、パートナーが安心して背中を預けられるガンナーになりたいって」
何を言われたのか理解するのに3秒ほど時間を費やした。
理解したら、今度は胸が痛くなった。
不意を突かれたというか……そんな事を言われたのは初めてで。
ガンナーはあくまでも近接の後方支援であって、決して狩猟の花形ではないから。
「村のガノトトスを大剣でクリアした後、コイツを作って練習を重ねたけど、うまくいかなくて……」
傍らのショットボウガン・紅に目をやり、唇を噛む後輩の額を指で弾いた。
「この大馬鹿者。人には得手不得手ってもんがあるでしょうに」
可哀相だけどはっきり宣告する。
「正直、アンタはガンナー向いてない」
ああ、と嘆いてガックリうなだれる後輩の肩に手をやり、続けた。
「あれもこれもと欲張る暇があったらさっさと技を極めて上位に上がってきなさい……
そうしたら、いつでも背中を預けられる相方として、アンタを援護してあげる」
「先輩……」
「……盛り上がってるとこ申し訳ないんだが」
「クエスト時間切れなのニャ」
「は?」
「え?」
はたと我に帰り、浜辺に目をやると、なんとも困った顔で赤面するギルドの迎えがいた。
……数ヶ月後、またセフレのライと沼地のショウグンギザミ狩りから帰って来て
一杯引っかけていたら、集会所にドラゴンキラーを担いだ後輩が入って来た。
「先輩、星7リオレイア同伴、よろしくお願いします」
ニヤリと笑ってフラヒヤビールのなみなみ注がれたジョッキを後輩に渡す。
「上位昇格おめでとう、ティン。これはあたしからのご祝儀。それから、
相方に敬語なんか使う必要はないわ、これからあたしの事は先輩、じゃなくて
ハル、と呼びなさい」
終
GJ!
エロミミズいいなw
しかし、3乙とか高台ハメとかのプレイヤー視点の用語を使うのはどうもなあ…
ここらへんも好みの問題かもしれないけど、もう少し別の言葉に置き換えるとかしたほうがいいと思うんだが…
面白いことは面白いし、なによりとてもエロい。
でも、その、なんだ
上で言ってるけど、現実世界の住人のみが使ってる単語やシステムを喋らせるのはやめてほしいな。
作者が作中に出現するのと同様、現実に引き戻されて萎える
文体はあれ? って思ったけどチンコ立った。
エロイナーGJ
良いSSを読ませて貰いますた、GJ。
先輩はとにかく(* ・∀・)<エr(ry
正直続きが無い様に見えるけど、あれば是非続けて欲しい。
続きがあれば続けて欲しいような
ここで終わるのが綺麗な終わり方のような
そんなアンビバレンツ
今日俺は初めて街にでた。
やはり村とは明らかに違う。人の量が半端ねぇ。しかも木が少ないのな。
とりあえず酒場に入ってみることにした。俺はミルクのが好きだが、情報を得ないことには始まらない。
何故かみんな避ける。都会の人間はシャイなのか。
数分後やっと二人組の男達が話しかけてきた。正直照れ屋ばかりで困ってた所だ。
※※スーパーワイワイ雑談タイム発動※※
これは代々村に伝わる伝統的な「コ・キーリィ」シリーズといわれる防具だ。イケテるだろ。…我ながら今日も白タイツがきまってるぜ。
所で先刻からやたら視線を感じるんだが、それはやはり俺がイケメンなせいだろうか。
ちなみに得物は片手剣だ。出掛けに長老から貰った。ん?長老はれっきとした人類だぞ。確かに枯れ木みたいなジジィではあるが。
まぁ自己紹介はそこそこにして、差し支えないなら案内してくれないか?なんせ街は初めてなんでな。
288 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:45:44 ID:laT0b/cg
これなんてリンク?
おぉ、此処はクエストの受注もやってるのか。俺らの村は長老から直接依頼されてこなしていたからな。
ん?他の得物は使えるのかって?バカめ、俺は大剣もハンマーも完璧だぜ。ブーメランも爆弾も心得がある。さらに弓に至っては火属性氷属性麻痺属性の矢を扱える。小型だが狩猟笛も持ってるぜ。
調合もできるぜ。ちなみに俺の回復薬は一味ちがうぜ。体力もスタミナも同時に回復させることができる。回復薬Mと呼んでいる。ミルク入りだ。美味いぞ。
一本だけやろうか?…一本だけだぞ。
もちろん手は腰だ。一気にいけよ。
そういや
>>1に「直に書きながら投下は勘弁な」って入れてないんだよな…
次から入れね?
>>290 賛成ではあるが、次があるかどうかが怪しいんだよなぁ…
まぁ、ナルガクルガのネコミミとかヤマツカミの触手に期待すれば何とかなるか
>>291 このスレには消費者しかいないとでも思ってるのか。
いくらなんでも書いてる途中の人間に失礼じゃね?
んだ。自分だって続きを楽しみにしてる連載中作がいくつもあるぞ
このくらいの状況を過疎だ廃虚だと言ってる人は、
本当の過疎や廃虚が何たるかをわかっとらんと思う
どこから過疎とか廃墟って言葉が出てきたんだ
例の基地外か?
あんまり釣れなかった('A`)
次は釣られてやるから新しいの書いてよ
おいおい釣りじゃないだろう?
全身全霊を込めて書いたんだろう?
誘い受けの一種だと思われるぞ?
堂々としろよ!
誇りを持てよ!
クズめ。死ね。
デレツンか、新しいな
お前らはデレツンかツンデレだったらどっちがいいんだ?
ツンデレ
そしてお前ら、何で細木数子が売れるか教えてやろう
あ れ も ツ ン デ レ な ん だ
細木は悪い見本
じゃぁここで細木をモンスター化・擬人化してみよう!
擬人化の方は黒髪黒ローブのロリババア
モンスター化した方は……ええと、ディア亜種ORグラ亜種ってとこかね
擬人化もなにも、もとから人だろ
どうみてもドドリアさんだが
細木とババコンガどっちを抱きたいかと聞かれれば、俺は細木を選ぶね
比較対象がババコンガかw
俺はババコンガだが何か?
ヤクザの大親分の女なんて怖くてダケネーヨ!
>>307 目の前にヤクザとババコンガいたらどっちに恐怖を感じる?
圧倒的にババコンガだろうが!!!
サンバと溶岩ティンコが2Gに参戦するようだな
>>309 誰だかわからん人が出るような呼び方使うなよ
テオビーム実装でネタにしようと思ってた俺涙目
好かれているババコンガと細木。
好かれていないババコンガと細木。
そのどっちかで内様は素晴らしく変わると思うんだ。
モンハンが連載漫画になるってよ。
kwsk
RAVE書いてた人が作者なんだってな。
悪い予感しかしない。
ともかく連載されるまでがwktkするしかあるめーよ。
どうせなら
主人公:ヘヴィー
友人:かりぴー
ヒロイン:ランス
ぐらいのマイナーPTにすりゃあいいものを!
どう考えてもいつも通りのワンパン決着になるんだろ
モンハンとは完全に相性が悪い漫画家だわ
主人公大剣に十万
むしろオリジナル武器が出てくるにハチミツ5年分
こいつはハニーだぜ
奇跡のコラボレーション実現(笑)
食い合わせ悪過ぎだろ…常考
なんか、あんまりグッと来ない……。
すまそ、誤爆w
何でこうもMHって感じが出ないんだ。
絵がワンピースだからでしょ
ワンピのがまだ上手いぞ。
つーか、世界観的にはRAVEよりかベルセルクのが近いよな。
御大は書かなさそうだし、クレイモア終わった後の八木教広にでも持ってくべきだったと思わんでもない。
誰も兜を被ってないからってのもあるかもしれないな
331 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 07:06:27 ID:7fHl2qu3
332 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 07:10:25 ID:7fHl2qu3
>>330 小説版とかのイラストだと、兜被ってなくてもそれなりにきちんと
モンハン感がある(と俺は思う)気がするんだけどな
鎧っぽくない装備というか、描くのが楽な装備選んで
キャラに着せてんじゃないかって気がしてならない。
そりゃー漫画だと作画の手間ってのは重要な問題だけどさ
334 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 08:31:51 ID:rJCUyGpA
モンスターがどれくらいそれっぽくなるかは重要
>>334 どっかでうpされたこの作者が書いたモンハンカードゲームのイラスト見たが、ひどいもんだったぞ・・・
重厚感とか威圧感がまったく無い
やっぱモンハンはまずモンスターと鎧ありきだよな
というか真島のモンハン最大の違和感は主人公らしきキャラがフェアリーテイルの主人公まんまってとこだ
>>319 > 主人公大剣に十万
初っ端から超滅所持にモノブロスハート×1
季節シリーズの締めとして世界観が改変されてるくらいは覚悟が必要かもな。
「ハルから始まり――ついに終わりの季節(ふゆ)へと…!」
「そして季節は輪廻っていく――…」
「魔法が滅びた世界で新たな冒険が始まる!!」
とか。最後はダークブリングの開発とか匂わせてエンド。
正直な所、全く重量感も質感も感じられないなこの絵。
ホント、悪い予感しかしないぜ。
さすがにそろそろスレチかもしれないけど、
こいつらもしかして全員ピアス装備なのかな
ロビー装備とかw
Fの猟団メンバー曰く「こいつにまかせるならうどんやが描いて欲しい」とのこと
真島の書く鎧は、某ゲームの影響でダンボールにしか見えないから困る
俺の場合某カードゲームのせいで武器が全般的にスコップに見えるようになってしまった
>>341の言う通りいい加減スレチかもしれんな
盲目のハンターとフルフルの続きを待ち続けている俺がいますよ
ズッチー、ズッチー。
347 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:42:30 ID:LboaaeF+
誰か非擬人化で飛竜種書いて欲しいな〜
現在進行形で火山話書いてるヤツがいるってのに大した男だ……
351 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 03:24:51 ID:lZYhu3dP
そのうち初見で看破できるようになるさ
落ちちゃいそうでしんぱいだ
点呼って良いもんかね
1
プラスワァン!!
プラスワァンッ!
サンライオン!
エターナルフォースブリザード!!!!!!
センチュリオン
ごめんなんでもない
ごらいよん?
そんな事はない!
私は砂漠で砂竜のドスガレオスと戦ったことがあるんだぞ!
>>363友人の改造データで牧場でガノスと戦った俺に一言
チーターのお家芸だな!
やめてよね
ガノタでもない僕が、そんなネタに食いつくはずないだろ
デンデッテッ テッテッテ デンデッテッ テレテレレッテレ
デンデッテッ テッテッテ デンデッテッ テレテレレッテレ
デンデッテッ テッテッテ デンデッテッ テレテレレッテレ
デンデッテッ テッテッテ デンデッテッ テレテレレッテレ
ターラッタッ タラッ タラーラー ターラッタッ タラタラッ タラーラーターラー
ターラッタッ タラッ タラーラー ターラッタッ タラタラッ タタタラーラーターラー
というかチーター(ry
>>368 完全にスレ違いだがカツオを殺したクソゲーだな
ナズチの角尻尾を破壊した状態で瀕死にすると
こっちに気付いてない時に舌垂らしながらヨタヨタ歩くんだが、
その姿がなかなか愛嬌があるというかサドっ気をそそるというか
とにかく萌えるので毎回物陰からしばらく視姦してしまう。
変態くさいと自分でも思うけど楽しみでやめられない
このスレ的には某少女を瀕死にして、
服を中途半端に破き、もちろん局部は隠し、
舌をたらりと出させ、よたよた歩かせるということか。
――鬼畜ッ!
(追記、いいぞもっとやれ!)
>>370 いい事を聞いた。
ズッチーに試してく(ヤッタバァァァ!!!
>>373 おーい、そっちに某村の奥様方が得物持って走って行ったぞー
ドサクサにまぎれてノトスかっさらうならイマノウチうおおおお
376 :
373:2008/02/20(水) 03:32:04 ID:1X5HxrAe
ひどい目にあった
何故か見知らぬハンターが超絶一文ぶん回して追っかけてきた
イイ幼女に迫っただけなのに
だが私はあきらめない
こうなったら次はジャンボ村(?)のダイミョウギザミ娘にでも(タフッ
何故だろう? なにもみえ
おれ ふし た。
か ない お
ズッチーたん。 ぬ?
ふと思ったんだが、ロロパエ村を「基知害女の話を真に受けるバカ野郎で成り立っている村」とか言う根暗野郎を登場させるとして、普通は何処まで許される?
1.村の名前をぼかして批判
2.村の名前出して批判
3.ラン等住民の名前をぼかして批判
4.ラン等名前出して批判
34は根暗キャラクターが例え出した時に何処まで許されるかの問題
許される許されないの表現はなんか違うかなと思いつつも。
軽めに挟むくらいなら2番まで。
腹立たしいキャラクターとして印象付けたいなら4番だろう。
通常は多分2番までだろうなぁ。
キャラクターを名指しで使うなら作者に了解取るのが筋って物だろう。
だがしかし、創作者としての自分に素直になって、他人に与える不快感も全部背負えると言うならば、
誰も止められないでしょう。
【ぶっちゃけ獣姦です】
【設定は相も変わらずいい加減。ご容赦を】
以上注意事項
これは、オレが上位に上がった頃の話だ。
雪山素材ツアーで、滅多に剥ぎ取れない無傷のドスギアノスの頭をゲットして、
意気揚々とベースキャンプに戻って来たオレは、ふと思い立って、キャンプの裏手をまわってみることにした。
どうなっているのか興味が沸いたのだ。
キャンプ脇の岩場伝いに針葉樹の木立を抜け、斜面を下ると、意外なことに、キャンプの麓は、
雪解け水が岩肌をぬってせせらぐ中、乳白色の湯がそこかしこから沸き出す天然の渓流温泉だった。
もうもうと立ち上る温かい湯煙に包まれているだけで、ほう、と肩が頬が緩んでくる。
アームを外し、湯に手を入れてみた。
かなり熱いが、我慢できない程では無い。
キャンプ帰還にはまだ時間がある。
折角だ。入っていくか。
防具をインナーを全部脱ぎ捨て、湯に浸かった。
冷えた身体にジン、と熱さが染みる。
いい湯だ。
満天の星空のもと、四肢を伸ばして寛いだ。
まさかこんなところにこんな秘湯があるとはねぇ。
考えてみれば、ポッケ村に一番近いフィールドはこの雪山なのだ。ティガレックスや古龍のようなやばい奴さえいなければ、
この一帯は風光明媚なリゾートとして開拓されていたのかも知れない。
そんなことを考えていた時だった。
ヒュイィーゥ、ヒュイィーゥ、甲高い嘶きが耳をついた。
キリンの咆哮だ。
かなり近い。
真っ裸でいるところを襲われたりしたらひとたまりもない。
隠れてやり過ごすしかない。
岩の裏手に回り込んだ。
げ……!
心臓が跳ね上がり、全身の血の気が引いた。
キリンはオレが隠れた岩の裏側にいた。
しかも三頭も。
慌てて元いた側に引き返す。
追いかけてこないところを見ると、気付かれないですんだらしい。そうっ、と様子を窺う。
冠クラスには及ばないものの、それなりにでかいのが一頭と、小柄なのが二頭。白く煙る湯の泉に脚を浸して佇んでいる。
何故か揃って一点、オレが身を潜めている岩の真向かい、人一人腰掛けて足湯を堪能するにはちょうどいい感じの、
ちょっとした窪みの様になった箇所に鼻先を向けて。
なにをしているんだ……?
連中が見ている辺りで暖かい柔らかい色合いの何がうごめいたような気がした。
何かいるようだ。
奴らがこちらに気付いてないのをいいことに、岩と岩の間を抜け、窪みがよく見える位置に移動する。
山からの吹きおろしが一陣、立ち込める湯気を払った。
「!」
ハンターという仕事柄、オレは視力には絶対の自信がある。
が、今目にしている光景には流石に我と我が目を疑った。
どうみても若い女が窪みに腰掛け、トロンとした潤んだ瞳に紅潮した頬で、一糸纏わぬ眩しい裸体を古龍に晒していたのだ。
たわわな乳房をねっちり揉みほぐし、狂ったように尻を振りたてる狂態ぶりで。
どういういきさつでそうなったのかは解らない。ただ、確かなのは、キリン共は女の裸を見つめ、明らかに女を欲していた。
なんて変態だ、スケベ古龍が。霊獣がきいてあきれるぜ。
女が、見てとばかりに股を開き、指を二本揃えて恥部に宛がう。
くぱぁ、開らかれたとば口が、卑猥なねばい水音をたてた。
それをきっかけに小柄なのが一歩女に歩み寄り、乳房に鼻面を寄せた。
そそり立つ乳首に歯を立て、クン、と引っ張る。
女が、あぁ、と歓喜の声をあげた。
残る二頭のうち小さいほうがもう片方の乳房に食らいつき、残るでかい一頭が女体の泉を啜りあげる。
女がおぉ、と哭き、乳を貪るキリンの股間に手をのばす。
三頭のキリンと女の4P。
オレもいつしか愚息を掴み、せんずりこいていた。
女を助けに行くつもりはなかった。
オレはハンターだ。滅私奉公が信条の騎士じゃない。キリン相手に、万に一つもない勝機を信じて素手ゴロ仕掛けるなんて
狂気の沙汰、死んでもごめんだ。
それに……あの柳眉、すらりとした鼻梁、細い顎……今は淫靡に蕩けた女の顔をどこかで見た記憶があった。
狩りを生業にするもの特有の第六感というのだろうか、あの女が誰であれ、今は関わってはいけない、
そんな警告めいた予感があったのだ。
下腹をまさぐられた一頭がブルッと胴震いした。
女が白濁に穢された白魚の指を愛おし気に舐め、紅潮した自らの頬になすりつける。
その仕草に煽られたようにもう一頭が女の腹部に吐精した。
股間に鼻を突っ込んでいたヤツが、女を小突く。
促され、女が岩場から降りた。今まで横たわっていた岩肌に手をついて、尻を突き出す恰好をとる。
おいまさか……!
予想を裏切る事なくキリンが背後から女の尻を貫いた。
とうていそんなものが入りそうにないような、小さい白い双丘の谷間を、黒々とした陽根に引き裂かれ、
女が獣じみた嬌声をあげた。
小キリンどもがひゅうん、ひゅうん、と鳴いて跳ね回る。
生の異種間交尾に興奮しているようにも、抜け駆けを詰っているようにも見えた。
そんな外野の野次なんぞ意にも介さずゆうゆうと腰を使うキリン。
打ち付けられるたびに、女の黒髪が乱れ、乳房がゆさゆさ揺れた。
「いいっ、いぃっ、奥いいのいいっ、いっ…いぐっ…いぐ、いぐいぐうううぅぅうううがあアァァああぁあぁぁあああっっ!!!」
獣の姿勢でまぐわっていた女が四肢を震わせ達する。
しかしキリンは離れようとはしなかった。
ふおぉぉん、と嘶くと、更に前のめりになって胸部を女の背に押し付け、
膝の抜けた女を台座に挟み込むようにして再び抽迭を開始した。
「おごおおおぉぉぉおおおおお!!!!!」
突き上げられた女の、おかしな抑揚の慟哭が岩場にこだました。
ややしばらくして、ようやくキリンがしおたれたブツを引き抜いた時には、女は白目を剥いてぶっ倒れていた。
花弁はおろか、サーモンピンクの肉洞までもがぽっかりと口を開き、そこに穿たれたモノの大きさを物語っていた。
断続的に溢れ続ける濁った愛液に混じってゴポリ、と白い汚液が滴り落ちる。
満足したのか、交合を果たしたキリンが湯煙の中に消えて行く。
残る二頭も意識を失った女の口にモノを宛がったり、乳房を先走りで濡れた先端で突いて、
なんとか交わろうと苦戦していたが、そのうち諦めてどこかへ消えた。
オレものっそりと防具を纏い、キャンプに戻った。
疲労は極限状態だった。
「ひどい困憊ぷりだニャ」
迎えにきたネコタクアイルーが見兼ねて元気ドリンコをくれ、そいつを飲んでオレは少し眠った。
ネコタクが集会所に着いたのは、東の空が白々と明るくなる頃だった。
「いやに時間がかかったな」
「アンタが気持ち良く寝てるから、ゆっくり走ってやったニャ」
「そいつはどうも」
扉を開け、入手してきた鉱石、薬草、ガウシカから剥いだ上質な毛皮、ギアノスの鱗などをボックスに詰め込む。
集会所を出ようとしてぎょっとした。
雪山の秘湯でキリンと励んでいた女がそこにいた。
……山菜組引換券を手に微笑むギルドマネージャー。
ああ……そりゃ見覚えがあって当然だ。
足早に前を通りすぎようとして、玲瓏な声に呼び止められた。
「先日マーヤと老山龍を撃退した時に渡しそこねた引換券よ。声をかけたのにあなたったらさっさと出ていっちゃって」
そんな訳無い。あの時オレはボウガン使いのマーヤと共にチケットを受け取っている。
じゃあこれは……。
「改めて、上位昇格おめでとう、イシュカ。これからも、頑張ってね」
チケットを受け取る時、微かにあの湯の匂いがした。
終
フォルダ整理してたら武器擬人化なんというカオスなSSが出てきた・・・
しかも未完というwwwww書き上げるべきか否か・・・
>>379 ギルドマネージャー来たー!
あの人って確かに、何やってても不思議じゃなさそうなどことない変人感と
妙なエロっぽさがあるよな
内容のえろえろっぷりもオチの付け方もよく纏まっててGJ!いい物を読ませてもらった。
>>383 だいぶ末期だったんだな……ちなみにどれの擬人化か訊いていい?
386 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 05:07:15 ID:pP7rFZQl
冷凍マグロ
死束の擬人化画像とか見た事あるけど
そうか末期か……
>>388 板ルールで、画像うp出来ないのが残念だ
>>386 何となく雪女系の話を思いついたが
一体どんな話だったのか興味あるな
>>385 ちげえwww飛竜刀【葵】だ
いやしかし、冷凍マグロ・・・・?
・・・・ダメだ、ちっとも話が思い浮かばない
>>390 なに?マグロじゃなくて葵?なんだそっちの方がマグロより現実味があるじゃないか
冷凍マグロで擬人エロってえと
冷えきった死体で死姦みたいなのかと思ったじゃないか
「無理やり凍死させられたカジキマグロの霊が温もりを求めてやってくる」
ほら、エロクなっただろ
自分で腰振らないのだけは確定だな>冷凍マグロ擬人化
久しぶりの投下致します
MHPの方が多そうで、分かる方がいるか分かりませんが
これ以上古くならないうちに投下してしまいます
SEASON2.0 エスピナス覚醒
生暖かい空気が顔をくすぐる
「うわぁ!」
ふいに目を覚ますと、草食竜のドアップに情けない悲鳴をあげていた
オレの頭の横に生えていた草を食べていたらしい
いくら草食竜とはいえ、こんなに近づいても起きなかったなんて‥‥
ハンターとしては失格だな
大体、今日はどうにもついてないらしい
陽光石やツタの葉、ついでに山菜ジジィと語らいに樹海へ赴いた
通常クエストで使う備品の調達で、一人気ままに出発したのだが‥‥
キャンプ脇の山菜ジジィはなかなか交換に応じず、腹いせに支給品の閃光を食らわせてやった
ジジィの文句を背中で聞きながら奥に進み、のんびり採取をしていると
木陰から急に現れたチャチャブーに驚き、思わずポーチを落としてしまった
迫りくるナタを紙一重でかわし、落ちたポーチに手を伸ばした瞬間
広げた手のひらはむなしく空をつかんだ
そして、ただっぴろい洞窟へ落下し気を失っていたというわけだ
もちろん、ポーチは無くなった
ズキズキと痛む後頭部を抑えながら、片手で草食竜をおっぱらう
立ち上がろうとして、太ももに生暖かい重さを感じた
ちらりと下を見て、目をこする
??????
なにか、この場にそぐわない物を見た気がするが‥‥‥
再度視線を落とすと、やはりそこに居る
ゆるくウェーブした緑色の長い髪の毛が少女の体に寄り添っている
年の頃は13、14くらいだろうか
女としての成熟はないものの、ぴったりとした衣服から伸びる足には不思議な色気がちらり
ノースリーブの脇からささやかなふくらみを確認
ま、オレ的にはあと5年ってとこかな‥‥‥
て、なに考えてるんだ!
「おい!起きろ!!」
少々乱暴に少女の方を揺する
がしかし、規則的な寝息はリズムを崩すことなく、つややかな髪を揺らしている
どれくらいこうしていたのか、すっかり足は痺れてしまった
少女を持ち上げ脇にずらす
やっとのことで立ちあがり、まだ寝ている少女を見下ろすと胸になにやら抱えている
ん?あっ!!それ、オレのポーチじゃねぇか!
抱き枕よろしく大事に抱えているのは、先ほどオレが落としたものだった
「おい、てめぇ返せよ!ていうか、いい加減起きやがれ!」
少女の頬をペチペチと叩く
「んっうー‥‥ん‥すーっすぅ」
緩慢な動きでうるさそうに手をひらひらと動かすと、またすぐに眠ってしまう
さて、どうしたもんだろうな
パサリ
寝返りを打った弾みで、裾がめくれあがる
おしい!あと3センチ
黒い考えがむくむくと息をもたげる
どーせ、寝てるんだしな‥‥‥
ただでさえ短い深緑色のワンピースの裾をそっとつまむ
赤い色をした申し訳程度のレース下着が目に入った
おいおいっ、なんつーの穿いてんだよ、ガキのくせに
結わえられた片方のヒモをツンと引っ張ってみる
スルスルとほどけ、前後にひらりと割れていった
こうなればもう片方もほどいてしまいたい所だが、横向きになってしまっている為端っこが隠れている
もう一度持ち上げ、逆を向かせればできるだろうが、起きてしまっては元も子もない
目の前に現れた丘には、ささやかな陰毛がうっすらと主張している
ふっと息を吹きかける
そよそよと揺れ、オレの鼻先をくすぐった
隠しきれていない、割れ目にそっと指をなぞらせる
やわらかな陰毛と肌の感触がさらなる欲求を生む
むき出しの肩に指を這わせ、そのまま胸の方へ進む
頂がありそうな辺りでひらりと手を返すとゆっくりと押してみる
ぷにょんと押し返す弾力は、さすが若さといったところか
繰り返すと次第に服の上からでも分かるくらいの突起があらわれた
調子に乗ったオレはそのままそれを口に含む
やわらかく甘くかみしだきながら、片方の手でなだらかな太ももをへて、ゆっくりと這わせる
ちょうどいいタイミングで寝返りをうち、上を向いた所で
年の割には色気の有る唇に吸い込まれる
乳房から手を離し、舌の先で半開きの唇をあわせてみた
薄くあいた隙間から、のっそりと舌を差込み、遠慮がちに口内をさぐる
秘所へたどり着いた手は儚い肉を左右に押し開きながら、小さな突起を見つける
すっかり血の気が引いたところであわててきびすを返す
一人でこんなとこにこれたんだ‥‥きっとほっておいても大丈夫だろう!!
無茶な理屈で無理やり自分を納得させ、無防備な少女を残し、一路キャンプを目指す
犯罪まがいの行動にくらくらしながら逃げるように、足場の悪い樹海を進んだ
ドコンッ!
なにか質量の大きな塊が後頭部を直撃するとともに、オレは力なく崩れ落ちた
な、なにが起きたんだ‥‥‥!?
息苦しい‥‥‥これは毒か‥‥‥
毒だけではない、体中がビリビリと痺れ思うように動けない
首だけ回し後ろを振り返ると、先ほどの少女が目にいっぱいの涙を溜めながらメラメラとオレを睨んでいた
「おいていかないでよ!ひどいよ!!おかぁさん‥」
次第に大きくなる怒りの顔を見ながら、オレは息も絶え絶えにつぶやいた
「オ‥レは男‥‥だ!おとうさんだ!!!」
薄れゆく意識の中で少女はにっこりと微笑むと
「おとうさん、よろしくね」と言ったような気がする
あと5年もすれば、きっと美しくなるであろう笑顔を見ながら
とんでもないことになったと背筋を伝う冷や汗を感じ、本日2回目意識を失った
本当に今日はついてないんだ‥‥‥
fin
抜けてしまいました!!
398と399の間です...
「ぷふぁっ‥‥‥」
気持ちよく寝ていたところにふいに訪れた甘美な刺激に思わず声が漏れていた
すっかり夢中だったオレはそんな変化に気づかず、さらに大胆に揺さぶる
親指を小さな突起に合わせ細かく揺すりながら、中指をゆっくりと奥へ差し込む
暖かく狭くほんの少しぬかるんだそこは、指を次第に受け入れていった
「っあ、あふぁ、んっんっ‥‥‥」
中のほうは予想以上に潤っており、出し入れするごとに辺りを濡らしていく
オレの指をすっかり汚し、辺りに水音が響くようになった所で
そろそろ入れていいかな
唾液にまみれた唇を開放し、おもむろに自分の腰装備に手をかける
柄にもなく焦っているのか、なかなか装備の合わせ目が外れない
「ちっ」
盛り上がりを邪魔されたようで、いらだたしく乱暴に引っ張っていると、
後ろからあどけない声が響いた
「あ、お‥かぁ‥‥さん‥‥‥?」
その声にハッと振り返る
白い上体を起こし、乱れた着衣のままこちらを見ていた
口付けの名残を残して薄く開けられた唇は生々しくさらにオレを掻き立てる
が、今更ながら自分の状況を理解し下半身も遠慮がちになってしまった
オレはこんな場所でこんな幼女?相手になにやってんだーーー!!
途中抜けてしまい、読みづらくて申し訳ないです
以上、終わりです……
続きは無いのか…?
是非続けて欲しいんだが…
擬人化モノの新作って久しぶりじゃね?
エスピナスはハミ通の記事でしか知らないけど、なんか可愛かった。GJ!
主人公…かどうか知らんが男ハンター外道過ぎワロタ
擬人化無しの竜姦もよみみたいけど、最近来ないな
リオレウスに犯される男ハンターでも書いちゃうぞコノヤロウ
>>405 どーぞどーz……いや流石に駄目か…しかしショタなハンターなら……だがそれは……
大発見したぞ
『山菜ジジイを』の『ジジイ』を『幼女』に変換してみろ
あとは各自に任せる
>407
つまりあれだな、交換の時に回復剤と間違えて妙薬を渡しちゃって・・・
いいね。
正直、このスレッドにおけるクロスオーバーは、
もはや害悪としてしか存在しないと思うが、
ちょっと見たいものがある。
街で迷子になるナヅチたん
街で迷子になるヒアたん
そして街で迷子になるノトス!!
が、偶然に出会って大変なことに。
寝言は寝て言え
時代はロリショタなのか
無断でキャラを使われて愕然とした俺参上
>>413 やあ久しぶり
以前にも似たようなこと言ってたよな
その辺は本当に筆者の考え方によるもんだからな
「うはwww俺のキャラ勝手に使われとるwwwだがこれもありだwwwww」
って人と
「なんだよ、他人のキャラクター勝手に使いやがって…」
って人とでは捕らえ方が全く違う
しかしどちらも、自身で作ったキャラクターが大切だからこその意見なんだよなー
使うのは構わないんだが、どうせならもう少しマシな扱いにしてほしかったな
適当な役者が思い付かないからその場しのぎで、ってのは悲しいよ
ごめんな、スレを荒らすつもりはないのよ、まったく
きっとそいつは同姓同名のべつじんだよ
擬人化したら妊娠出産というイベント発生するのだろうか?
とdosの逆鱗マラソン中に思った
419 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 15:13:06 ID:Pka8FoPg
雄火竜と雌火竜の交尾を見た男女ペアのハンターが
火竜の交尾を観察しながら自分達も…といった感じの物を
考えたが、書くかべきか……。
全裸で待ってます
アスール装備で待ってます
誘い受けした時点で
>>420の負け
さぁ早く執筆する作業に戻るんだ
ふと思った疑問なんだが、このスレで上がるMHのエロSSを読み進めてる時、
みんなの脳裏に浮かぶイメージは
「MHゲーム画面(ポリゴンキャラ)風」
「実写(映画、特撮)風」
「アニメ・マンガ風」
のどのパターンだい?
俺は作品によって変わる・・・ような気がする。
リアル調の話だと実写風、軽いノリの話だとアニメ・マンガ風、みたいな。
全部アニメ風
実写やモンハンのポリゴンじゃ萌えれない
>>424 その時の気分とか作品によって変わるけど、漠然としたイメージの時が多かったりするな
萌えれないってなんだ
萌えられない ダタ
自分も作風によって変わるかな。
でも例えば「背中からレイアの翼生やした緑髪の全裸の美女」みたいに
モンハンのゲーム内で実際に出てこないビジュアルの物より、
「レウス一式装備した男ハンター」みたいにゲーム内でもビジュアル設定が実在する物の方が
ゲーム画面(ポリゴンキャラ)風の脳内図になりやすい気がする。
メタボリックコレクションだっけ?Fの装備画像乗ってる奴
アレ欲しいんだけど、近所の本屋全滅だった……
つか、モンハン関係の本はどこも品薄だな
メゼポルタコレクションだったかな
ネタだったら、すまんにょ
買ったけどルーツ載ってなくてショック
>>424基本はムービークオリティ補正かけたゲーム画面かな
ただし狩猟及びエロシーンは問答無用でフルアニメーション化
でないと回復薬飲んだら(そんな描写ないのに)ガッツポーズしそうなイメージが……
>>424 そりゃもう、リアル寄りのアニメ風に。
ポリゴンは無表情だし、ゲームのまんまじゃちょっと。
>>431 猫飯食べたらガッツポーズ!って描写有りの話、存在してたよな…
三姉妹のSSを書こうと思ってるんだが 誰を書いたらいいと思う?
ザザミギザミザザミ亜種の三姉妹
レイア三食だろ
レウス×レウス亜種の下克上でもかこうかな
>>434 ババコンガ・ドドブランゴ・ラージャンのゴリラ三姉妹か
調理が難しそうな素材だな
ランポッポ、ゲネポッポ、イーオッオだろ
>>440 ドドブラは、ロシア系みたいな色素薄い大柄の美女をなぜか連想した
ガノスガノ亜種ドスナマズの魚竜三姉妹
業務連絡:まとめwikiに4スレ目保管完了
ハニー・ザ・ホルン氏の作品については
なぜかwikiに「次回投下後に編集するので放置せよ」
とあったのでとりあえず保管していません
……ただあの作品AA使ってるからwikiでずれたりしないか心配
まとめてると「次はエロあります」って言い残して半年以上音信不通だったりする作品が多く、
そういう未完結作を保管すべきか否か非常に悩ましいのでできれば完結だけはして欲しいです
>>437を書いたところで需要があるのかわからん
実際どう?
>>450 ガチホモでもショタでもBLでも
事前に警告さえすれば好きに投下していいと思う
需要? てめぇのリビドー以上に大事なものなんてないさ
あまりにも特殊な嗜好のSSは荒れる元になるかもしれんから
本編投下前に警告だけ入れてくれればいいんじゃね?
ガチホモとか801とかは……は板違いな気がしないでもないがw
>>449 GJ。
いつもの人かい?お疲れ様です。
>>453-454 ご声援ありがとうございます
二月中は更新できずお待たせしてしまいましたので
今月中にどうにか8スレ目くらいまで更新できればと考えています
お、更新してくれたんだ。GJ!
8スレまでってすごい量な気がするけど無理せずがんばって!
457 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 08:20:12 ID:slhtkUHw
なんなんだこの静けさは…
とりあえず上げとくか
ズッチーマダー?
きっとあれだよ。
リアルが忙しいんだよ。年度末だし。
静かなのは職人が寄り付かなくなって半ば廃虚化してるからじゃねーの?
2ndGが出た直後に誰よりも早くヒプノックやヴォルガノスやナルガクルガを
擬人化したのを落とすためにスペルマを溜めているんだよ
正直一番の狙い目は猫耳のナルたんです
ヴォルは引き締まって凶悪な顔付きになってたなw
擬人化イラネ
擬人無し投下無さすぎるよ
擬人なしだと初期あたりの降りてこないレイアの話を思い出す俺
文章力があれば書いてみたいんだが住人のハードルたかいみたいだしな…
465 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 01:38:41 ID:gkK3H59u
職人いないのにこのスレが落ちないのは
釣り師が定期的に上げるからだな
俺も擬人なしの方がいいゼ
468 :
見習い:2008/03/06(木) 08:46:39 ID:fTw6XZQK
ここは闘技場…ポッケ村の村長最後の依頼の会場でもある。
そこにはヒーラーU装備の女性ハンターと黒い体毛に二本角の凶暴な牙獣族、ラージャンがいた。
しかし、そこで行われてるのは狩猟では無かった…。
「嫌っ!なにすんの!?」
ハンターは強烈な力で殴り飛ばされた瞬間、強靭な腕で腹部を掴まれて拘束されてしまった。
「ラージャンはこんな行動しないハズだよね…とりあえず抜け出さないと…。」
脱出しようともがくが、びくともしない。
ハンターはそのまま高く持ち上げられてしまった。
(あちゃ〜…やっぱ一落ちか〜。ま、仕方ないよね……っ!!??)
ハンターが諦めてラージャンの方を見ると、信じられないモノが目の前にそびえ立っていた…。
469 :
見習い:2008/03/06(木) 09:11:32 ID:fTw6XZQK
>>468 「な、なに…これ…?」
そこには強靭な程野太く、黒光りするモノが雄々しくそびえ立っていた。
ハンターは信じられない状況に唖然としていると、ラージャンはスカートに手をかけて腰装備を破いてしまった。
「きゃあああっ!!??」
悲鳴をあげるハンターを持ち上げ、そびえ立つ巨大なモノに座らせた。
「ひいっ!?」
ハンターの股関に凄まじく熱いモノが当たり、モノがビクビクと脈打っているのが直に伝わっていた。
ラージャンの鼻息が荒くなり、ハンターの顔に鼻水と唾液がかかる。
「まさか…そんなのって…。」
その瞬間ラージャンはハンターの秘部を指で広げ、自らのモノを無理矢理ねじ込んだ。
「あがっ!?ひぎゃあああああああっ!!」
ハンターの秘部には不釣り合い過ぎる、野太く巨大なモノが無理矢理侵入していく。
ハンターの下腹部は妊娠したかのように、パンパンに膨れ上がっていた。
470 :
見習い:2008/03/06(木) 09:43:09 ID:fTw6XZQK
>>469 「あっ…かはっ…うううううっ!!」
ラージャンはまるで自慰行為をするかのように、一心不乱にハンターを上下に揺さぶった。
ハンターは突き上げられる度にガクガクと震え、口からはあまりもの衝撃のため胃の中の消化物を吐き出していた。
(わたし…死んじゃう…死んじゃうよぉ!)
数刻後、ラージャンは自ら腰を突き出しハンターの最奥にモノを打ち付けると、耳を切り裂く程の雄叫びをあげた。
その瞬間、ハンターの中で巨大なモノがビクンビクンと痙攣すると、凄まじい量の白濁液を放った。
「いやああああっっ!!やめてえええええっっ!!」
ハンターの意志とは無関係に、何リットルもの精子をハンターの胎内にぶちまけた。
ハンターの腹部は裂けるのではないかと思わせる程肥大化していた。
「やぁ…ラージャンの子供なんて…産みたくないよぉ…。」
ラージャンがハンターの秘部から巨大なモノを抜くと、広がってしまった割れ目からまるで噴水のような勢いで白濁液を噴き出した。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
ハンターは解放されて安堵感に浸っていると、闘技場の外から先程のラージャンとは比べものにならない程巨大なラージャンが降りてきた。
「ちょっ…まさか…。」
先程のラージャンも起き上がり、二匹のラージャンはハンターの目の前に巨大な生殖器を突き出した。
その後、ハンターの悲鳴が止む事は無かった…。
需要があっての供給って意味ではGJ・・・といっていいのか
でも、ヒーラー女がラージャンに犯られてるだけで状況がさっぱりだぞw
擬人化イラネってやつは投下が途中でとまってるSSも擬人化なら続きイラネって意味でいってんだよな?
そりゃ職人離れも進むわ
擬人化の萌えポイントを教えてくれ
龍や魚じゃ興奮できないんです><なら態々MHでやる必要がないと思うんだが
一口目からカレーにソースかけるようなものだぞ
ついでにもう一つ言わせて貰えば
擬人化大杉、原型の方が少ないって
良くて擬龍人化 擬魚人化だろう
しかしまぁこれだけあってマイトレネタがないとはな・・・
HR94だからマイトレのマの字も理解出来てないが・・・
マイトレ自体つまらんからあんま意欲が湧かないんだよな
竜姦・獣姦以外イラネみたいな感じだし
擬人化はセックスシーンを濃厚にしやすい利点がある
竜同士だとぶち込みなんぼで乳揉み視姦ペッティング舐め回しなんかほぼ封殺だし
と以前竜姦書いたやつが言ってみる
477 :
連投ゴメ:2008/03/06(木) 13:10:11 ID:OySylGdf
そしてがっつりエロでなんぼの板需要として擬人化はありだと思うのよ
ハンター同士、ハンターとモンスター、モンスターとモンスター、
どれもMHに関係する話なら擬人化だろうが何だろうが構わない
カオスでなんでもアリのスレだと思ってたんだが違うのか?
龍や魚じゃなければ興奮できないんです><なら、それこそ態々MHでやる必要がないと思うんだが
異形の怪物同士が姦りあう話しかイラネなら自分でそういうスレ立てたら?
保管庫ざっと見てみたけど
擬人化で竜の特性まで生かしてるのってほとんどないな
おくるー擬人化あたりだと抵抗する男の動きを魔眼で封じたりとかあるけど
ほとんどが単に人間型にしただけの普通の絡みだし
なんで擬人化しようとしたのかむしろ聞きたい
元の特徴出せないなら擬人化する意味ないじゃん
元の特徴出すっていうんなら、
リオレイアは火球吐いて尻尾に毒もってるんだな。
どちらも使っちまえば絡み相手殺しかねないんだが。
そうでなくとも、展開がかなり制限されるだろう。
であるにも関わらず、結構特性利用したSSは多いと思うぞ。
ガノトトスが水吹いたりナナの体温高かったりナズチ透明化したりエスピナス寝てたり。
まあ、大体が絡みそのものじゃなくシチュエーション構成に使われてるが、
職人の努力はあると思うぞ。
少なくとも擬人化するよりは竜姦獣姦の方がラクなんだから。
まあ、要は「叩くほどの事はしてねーだろ」って意見なんだが。
>>478 自分もそんな感じ。
エロシーンももちろん大事だけど、その他の部分の情景・行動の描写や
文章内の比喩やガジェットにモンハンらしい空気がきちんと入ってれば、
人×人でも擬人キャラでもモンハンSSとして面白く読める。
(逆に、そういう「その他」部分でのモンハンらしさ演出を全部すっとばしていると、
例え非擬人でもあまりモンハンらしいとは思えないかも知れない)
自分基準では、SSのモンハンらしさってのは擬人ありかそうでないかという問題とは
別の所にあるイメージだ。もちろん原型まんまの竜姦・獣姦もどんと来いですぜ。
竜姦読みたい!ってのはわかるし同意だけど、そこで擬人やめれ!と言い出すと
スレがつまらなくなるだけだと思う。少なくとも両方好きな者にとってはね。
>>476 えー。原型なら尚更「舐める」ってのは萌えツボだと思うんだがなw
この流れを見ていると、何でもいい、誰でもいいから来い! と言っていた時期を
思い出して、ホロリときてしまうわけです
他所の転載だが、つまりこういう事だな↓
ゲリョ子は鼻の形にコンプレックスがあって
言動が電波で毒も吐くし、エネルギー溢れすぎてウザいくらい走り回るけど
「好きだ」と言われると赤くなってフニャフニャになっちゃう(死んだフリ)
叩きつけるようなイラマチオと(頭部への打属性)
顔へのぶっかけ(散弾で部位破壊)
お尻へのスパンキングが大好きな(尻尾への斬属性)
眼鏡っ子(閃光無効という意味で)
〜イラネはスレ過疎化の魔法の呪文
シャランラ〜
〜クレ
モンハンらしさつーと、
砂と土の血の匂い?
泥臭さ?
生存競争な感じ?
オスのラージャンとドドブランコが、メスのババコンガと3Pするってのは、どうよ?
珍味さんのSSはすごくMHっぽい気がする
異論は認める。俺新参だし。
仕事中にふと頭に浮かんだ
間違いなく白い悪魔つながりだろうが
モノデビルにモドリ玉
↓
某魔法少女に擬人化
↓
「少し…頭冷やそうか…」
スマン、死んでくる
まぁ前に478さんが言ってるけど、こんだけ獣姦、龍姦好きがいるなら新スレ建てた方が早いだろ。
需要はあるんだし?
ただ供給がどの程度かは知らんけどな。
自分は擬人化歓迎します。単純に好きだから
携帯から失礼
>>483 こんな朝っぱらなのにおっきしちまった。
レイア擬人化で龍としての描写ゼロ⇒レイア装備つけた♀ハンターでいいだろ
としか思えない
かといってテオナナの交尾見てもあんまり面白くない
レウスと♀ハンターとかならまだいいけど体格差アリスギ
ガチ竜姦のみが好きな人は、スレ立てるまでもなく獣姦スレをご覧でいいと思う。
そうでなくても、分別のある人ならここで静かに投下を待ってるだろうよ。
スレ細分化するのは板とスレのためにも得策じゃない。
…擬人化モノ投下の直後に「イラネ」とかいうのはただの荒らしだろ。
でも正直、擬人化の必要性すらなさそうな話が続けば「ハイハイ擬人化イラネ」と言いたくなるのも少しわかる。
投下がこんなに減ってしまった今、スレ分けるのは厳しいとおも
獣・竜姦が好きな人は、好みの物がきたらGJ!で賛辞して
それ以外はスルーでいいんじゃないかと
MHを背景とするSS(エロ入)であれば、問題ないと言って欲しい
ただ投下直後に擬人イラネはマナー的にやめてほしいな
文章や内容に関する意見はありがたいが、イラネもしくは他の作品マダー?はモチベーションにクリティカルだし
ここでしか投下したことがないし、擬人化書きかけの身なので最近の流れは切ない
長文になってしまって申し訳ないが、1作者として聞いてもらえればと思う
擬人化でも元の特性を生かせるならいいんだけどさ
人間そのまま、しかも知性的にも普通に人間だったりすると、擬人化する意味がないという
ハンター同士とか
ハンターと龍(原型)とか
龍同士とか
は問題ないとして
擬人化を成立させたいのなら、元の龍の特徴を生かすべき
ログ倉庫に、擬人化されてるキャラを「村娘」とか「女ハンター」にしてもまったく違和感無しに読めてしまえものがある
そういうSSが問題
それなら最初から人間同士で投下すべき、それなら何の問題もないし
とにかく
>>480みたいに特色だけは出して欲しい
つまり擬人ティガのイキ声で鼓膜が破けたりレウスの足の指を舐めて毒ったりナズチの吐息で疲労困憊に陥るエロか
>>498 なるほど、ナズチなら消えて近寄り吐息で弱らせてからいただきます、といけばいいわけだな
>レウスと♀ハンターとかならまだいいけど体格差アリスギ
ダウンロードのクエストにすごいちびクックとかちびフルフルと戦えるのがあるけど、
あのくらいのサイズなら普通に竜と人間でやれそうだとか思ったり
ちっちゃいクックがハンターのいやらしい豆をツンツンしたりフルフルが丸い口で頬張ってしごいたりするんだな
電撃フルフルと・・・クックは何だっけ
三匹レイアとか夫婦二組のレウスもかなり小さいよな、一応
俺のあそこは、グラビモス亜種の尾っぽ
>>500 あら、失礼こいたね(´・ω・`)
なんだ、特性活かしたのあるんじゃまいか
>>505 こういうこと言うのもアレなんだが、竜の特性をセックスにちゃんと応用してるのなんて
ゼロではないというだけで数自体はかなり少ない。
ひとつやふたつあるくらいで「あるんじゃまいか」なんて言われても
他多数の「特徴はおいといてとりあえず犯っとけ」なSSの存在が無かったことにはならんと思うぞ。
過去ログざっと見返すと竜の特性生かしたエロシチュって
大抵が単発レスの小ネタで出るばっかりで
短編以上の作品にはその辺がほとんどフィードバックされてない感じ。
せいぜいがコメディパートのネタにちょっと使われるくらいで
それすらない(擬人化した時点で書いた当人が満足してる?)ものも少なくない。
まぁ擬人化して漫才させるのが主目的で、エロ部分はエロパロ板だから仕方なくってのもあるだろうけどね。
モンスターを擬人化するならMH登場のモンスターらしい特性を持たせろ、ってのはわかる
だがエロシーンにも活かせ、っていうのは正直いって理解できん
日常生活シーンや戦闘シーンとかのエロに至るまでの部分で描写されてればいいんじゃねーの?
オレは擬人化されたモンスターがベッドの中で火だの毒だの水だのを吐き散らしたり、
大声で喚いたり興奮したら頭から突進してきたりとかのエロシーンなんて読んでも嬉しくないんだが・・・
それを要求してる奴は本当にそんなシーンが読みたいのか? エロSSとして?
擬人化SSの作者を追い出すために嫌がらせで言ってるんじゃなかろうな?
>>507 そう具体的に言われると可笑しいなw
確かに、そんなエロシーンはエロって言うかギャグでしかないかもしれん。
いつぞやのクック先生耳攻めみたいなのが、特性を生かしたエロの良い例だと思う。
あとさ、思うのは「俺はそういうのはいらん、つまらんと考える」人がいても
他の人がみんなそう思ってるとは限らんって事な
自分にも「こんな描写があると読者としてすごくツボる」ってポイントはあるけど
その他大多数の人にとってはそりゃどうでもいい所かも知れないし。
だから自分的には神だと思ってる作でも、他人から見たらそうでもない(逆も然り)
って事はきっとあると思う
この流れを見てる書き手さんはそのくらいの気分でいていいんじゃないだろうか
リオ夫妻は発情期になると毎晩ギシアンしてるイメージがある
すなわち、
女ハンター:チビクックかよwプゲラwww
↓
油断してやられる
↓
こんなクックに……悔しい!でも(ry
ってことか
ちょっと見ないうちに職人が減って変なのが沸いてますな
ここももうだめか…
結構好きだったから残念だ
まだ完結してない連載ものの続きや、まだ見ぬ作品との遭遇を今も楽しみにしてる者としては
勝手にもうだめだ宣言する奴が一番腹立たしい。去るのは自由だけど黙って去ればいいと思う
MHP2発売前後くらいも結構静かだったよな、このスレ。
その内またにぎやかになるんじゃないか?
年度末は何かと忙しいもんだろうし、投下が少なくても仕方ない時期だって思う。
ところでついさっき、ヨタヨタ歩くオオナズチを初めて見た。噂どおりにらぶりー。
討ち取ったら剥ぎ取りで宝玉が二つ出た。らっきー。
ついでに最大金冠付いた。
…これなんて死亡フラグ?
>>514 果てしなく同意
過去何度かこんな感じで議論が起こったことがあるけど
そのたびに「職人が逃げる」だの「もう終わり」だのと
達観したつもりになってる終末論者が出るのがウザくて仕方ないわ
( ^ω^)(…二匹釣れた)
(´・ω・)
ワタシゃノーカウントかい
( ^ω^)
>>518期待通りの反応じゃなかったんだお
もっとファビョって面白さをさらけだしにしてくれないと釣りがいがないおwwww
>>517 釣り人って「釣りでした」って書き込んだ時点で負けなんだぜ
放っておけばいまだくらでも釣れた状態で早々に勝利宣言なんて
小物のすること以外の何物でもないぜ
慌てる何とかは貰いが少ないってのを覚えておくといいよ
>>517 釣りが低レベルすぎて萎えた
次はもっとがんばろうね
もっともな反論が返ってきた時に「釣りでした」と言い出してプライド保とうとするのって常套だよな
はいはい俺の負け俺の負け
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
( ´_ゝ`)フーン
まぁ
♪ ∧_∧
(´・ω・) ))
(( ( つ ヽ ♪
〉とノ ) ))
(_ノ^(_)
なにはともあれ
∧_∧ ♪
(´・ω・) ))
(( ( つ ヽつ
〉 i ))
(_ノ^(_)
とりあえず踊ろうよ
((♪∧_∧
ヾ( ・ω・`)ノ ))
(( ( つ ヽ
〉とノ ) ))
(_ノ^(_)
ハ,,ハ
( ゚ω゚ ) お断りします
/ \
((⊂ ) ノ\つ))
(_⌒ヽ
ヽ ヘ }
ε≡Ξ ノノ `J
では拳で語ろうではないか
∧_∧
( ・ω・)=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
(ノ ̄∪
なんかチャチャブーがいっぱいいる
釣り煽り終末論がウザい、というのは同意なんだが・・・
ここは本当に見捨てられてしまったんじゃないかという不安は常にある
現に俺の好きだったSSの作者は某スレでもう書かないかもっていってたし・・・荒らしは氏ね!
>>528でふと気になったんだが、チャチャブーが出てくる話はあったっけ?
擬人なしで書こうにもキャラに詰まってしまった…
3スレ目に女ハンターの自慰を覗くチャチャブーが
前スレに擬人チャチャブー娘が投下されております
チャチャブーと言えぱ、「奇面族狩りクエストに勇んで出かける女ハンター→チャチャブーの反撃をくらって昏倒→
気付いた時には樹に拘束されて、絶賛発情中のババコンガのテリトリー内に放置(もちろんチャチャブーの復讐)
→いやああああああ」
とかいうのを妄想した事があるんだが。
惜しむらくはチャチャとババコンってあまり生息域が重なってないイメージなんだよな
まあ沼地あたりだと両方出ると言えば出るんだけど
こんな流れだからこそ続き物SSの第一話を投下しようと思う。
例によって例のごとく最初は否エロですが…
一言「許す」と……それだけでいい……それで俺は救われる…
まあ、今こんな時間に人がいるかどうかすら疑問ですが…
よっしゃ行け長門
535 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 01:32:01 ID:NZjpfe3Y
許す
受け入れられようとするな。勝ち取れ。
許すも何も、お前が書いたものを自身が誇らずしてどうするよ。
つ『当たって砕けろ』
>>534-536兄貴の言ってることが言葉ではなく心で理解出来た。
ありがとうございます。早速投下いたします。
『孤独を知らない男』:第一話
ズズズズゥゥゥン…………!!
重々しい轟音と共にモノブロスが砂漠に倒れ伏す。
周囲に砂塵が舞い、飛び散る鮮血が夜空の月にかかる。
鮮血の出所はモノブロスの首筋の裏。
太刀が深々と突き刺さっているその場所だ。
「ふぅ」
モノブロスの首に跨がるようになっていた俺は、
絶命した巨大な一角竜の首から太刀を引き抜いた。
刃の大部分は血で汚れ、先端付近には脳漿まで付着している。
首から頭にかけてを一撃で貫いてやった証だ。
俺は砂漠の大地に降り立つと、ケルビの皮で血と脳漿を刃から綺麗に拭き取る。
今回のモノブロスのサイズはなかなかのものだ。早速解体にとりかからねば。
太刀を傍の地面に深く突き立てると、俺は剥ぎ取り用ナイフを取り出す。
「……そうせっつくな。」
ところで、俺の周りにはゲネポスの群れが集まりつつある。
どいつもこいつも腹をすかせた顔で、物欲しげにこちらを見つめてくる。
だが俺はそいつらを追い払ったり斬り殺したりはしない。
何故なら、決してそいつらは俺を襲ったり、獲物を横取ったりしない事を俺は知っていたからだ。
とは言えさっさとモノブロスの肉を剥ぎ取って与えなければ、
流石に痺れを切らして俺に襲ってくるかもしれん。
だからこそ俺は急いでモノブロスの死体を解体し始めたのだ。
「ほらよ。」
「ギャアッ」
最初に剥ぎ取った肉の塊を無造作に群れの方へ投げると、
早速その肉にゲネポスが群れ始めた。
しかしこれではまだ足りないだろうから、まだまだ解体を続けねばならない。
デカいモノブロスだ…解体には暫くかかっちまうな。
俺の名はジェロス。ゼロスなんて呼ぶやつもいる。
発音的にはどちらも正しいから、どちらで呼んでも結構だ。
俺はハンターギルドに属していない、所謂ならず者のハンターだ。
理由は単純。家訓にあるのと、ギルドの規律が嫌いなだけである。
俺の家はギルドが存在する以前から代々続いているハンターの家系で、
はなっからギルドの規律なんてクソくらえという考え方だった。
おかげで代々続く貧乏家系でもあるが、独自の狩猟法と戦闘術で今まで生き残ってこれている。
その根幹に存在するものは、獲物に対する『敬意』だ。
ギルドに属しているヤツらは自然界というものに全く敬意を払っていない。
必要以上に殺し、狩っておいて剥ぎ取りもしない。
大型モンスターを狩るのに邪魔だからというだけの理由で殺すこともある。
まったくもって愚か者だ。お前ら誰のおかげでメシ食えてると思ってる。
お前らが生活できるのはギルドのおかげじゃない。俺達に命を捧げてくれるモンスターのおかげだ。
彼らには最大限の感謝と敬意を払い、自身は慎ましやかであるべきだ。
これが我が家の家訓で、俺自身もそう思っている。
だから俺の家系は目標以外のモンスターは絶対に狩らない。
ま、その家訓のおかげで未だに俺はギルドに属さずにいられるんだがね。
狩り場で殺すのは確実に一匹だけだから、ギルドも見逃してくれてるって訳だ。
見境なしにモンスターを狩ってたらとても自由ではいられない。
「こいつで最後。」
最後のモノブロスの肉をゲネポスの群れに放る。
ヤツらは与えた肉の半分ほどはくわえて帰っていった。
多分、子供にやる分だろう。微笑ましいことだ。
「ギャアッ!」
しかし、大きなトサカと図体が特徴的な群れのリーダー、ドスゲネポスだけが去らずにいた。
俺の方を向いて、自己主張するように一声鳴いている。
ああ、そうだったな…忘れていた。
許す
というより読ませてください
「よしよし、よくやったぞトネス。」
俺は立ち上がって、ドスゲネポスの頭を撫でてやる。
するとドスゲネポスは目を細めながらクゥ〜と細い声で鳴き、
気持ちよさげに首をゆっくりと下げていく。
変わったヤツだな…と前々から思ってはいるのだが、
狩りの後には必ず頭を撫でてやらねばこいつは去らないのだ。
俺はドスゲネポスの首が下がった勢いで、頭から首へと指を滑らせていく。
人間で言えばうなじの部分で、その気持ちよさは同じなのかヤツはますます下を向くように首を下げる。
喉から鳴らす声も、心無しか高揚してきたようだ。
「…よし、ここまで。」
そこで俺は手を止める。ドスゲネポス−−俺はトネスと呼んでる−−は首への刺激が途絶えたことに気付き、
首をあげて少し恨めしそうに俺の目を見つめた。
しかしこのままではずっとこいつの体を撫で回し続けねばならなくなる。
それは流石に御免被るし、その行為はこいつに対する侮辱にもなりかねない。
頭を撫でることさえ、俺は本来はしたくないのだ。
それは自然界とこいつの野性を侮辱することになる。
名前をつけたのも、単に個体識別がしやすいからそうしただけである。
「もう群れに帰るんだ。リーダーがこんな所で油売ってるなよ。」
抗議の声すらあげそうなトネスの口を手で制して、俺はそう諭した。
トネスが俺の言葉を理解できるはずもないが、真意は動作で伝わったようだ。
そのまま、『彼女』はトストスと砂漠を駆けて群れへ戻っていく。
「……ふぅ。
さて、と。」
ゲネポスの群れがようやく全員去ったのを確認して、俺は残りの作業に取りかかる。
肉の部分はゲネポスにやったが、他の部位は全て俺のもの。
甲殻、角、背甲、牙、竜骨、心臓。ギルドに所属していないので全て独り占めできる。
ギルドのサービスは受けれないが、これがこのやり方の良い所だ。
ギルドからの暗殺者を悉く返り討ちにしてきた御先祖様に感謝する一瞬である。
いくら謙虚であると言っても、ギルドに反発して所属を拒んでいるのだ。
組織はナメられたら終わり。過去に暗殺者が放たれたことは何度もあるらしい。
「この雄大な大自然、ゲネポスたち、そしてモノブロスにも感謝だな。」
背負えるだけ背負ったモノブロスの部位を担ぎ直し、俺は祈りを捧げる。
狩り殺したモノブロスに対する感謝と敬意、そして猛々しい霊魂よ我に乗り移り我と共に勇猛とならん、と。
そして俺は、モノブロスの亡骸の傍にそっとドキドキノコを供えた。
なんでもこうすると、霊魂が狩人に乗り移らなくても現世で迷うことなく生まれ変われるんだと。
奇妙なしきたりだが、大した損害もないので俺は欠かさずやっている。
ゲネポスたちと協力しての狩りは無事成功。
背負い切れず余った素材は明日取りに来る。
供養も済んだし、これで暫くは生活に困らない。
帰りは俺が金で雇った馬車と御者を使う。
世間からつまはじきにされた跳ねっ返り小僧のわりには順調な人生だ。
俺は最後に大地から太刀を引き抜くと、意気揚々と帰途についた。
俺の名はジェロス。ゼロスなんて呼ぶやつもいる。
発音的にはどちらも正しいから、どちらで呼んでも結構だ。
第一話はこれにて終了です。
多少舞台設定などに無茶が生じてることを事前に言っておくべきでしたかね…
542 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 02:01:41 ID:NZjpfe3Y
乙
乙
ゲネポスと共存かなこれは楽しみ
そして途中書き込んでしまってすまない
面白かたです
今後の展開に超期待
545 :
今の所名無しさん:2008/03/09(日) 12:51:16 ID:zV4Ki+XU
上に同意
業務連絡:まとめwikiに5スレ目保管完了
永らくお待たせしました珍味の人の作品の前半部分を保管しました
>>541 乙、久しぶりに非エロでいい物読ませてもらった
>>業務連絡の人
前の更新の人か、いつもご苦労様です。
ゲネポスのケツの具合はどうかね?
ふと、住民に人間非人間問わず
どのキャラクターが好きか聞いてみたいと思った。
どれか一つならぬこ
一家に一匹欲しいよアイルーメラルー
やっぱりMHの象徴レウスレイア
この夫婦がいるからハンター生活続けてるようなもん
554 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 23:45:33 ID:T4n5q7Uh
俺の嫁であるリオレウス
リオレウスはチキンな所とか尻尾が卑猥な所とか可愛いと思うんだ
言葉が足らなかったかもしれないぜ。
ゲーム内のほかに今まで投下されたSS含んでという意味だったんだ!
>>546さんいつもご苦労様です。
それでは、『孤独を知らない男』第二話投下いたします。
練り込みがどうなってるか怪しい所ではありますが…
『孤独を知らない男』:第二話
夜の砂漠を黒い背ビレが走っている。
粒子の細かい砂の大地を黒い巨体が泳いでいるのだ。
そのモンスターの名はドスガレオス。
砂の中を泳ぐ砂竜ガレオスの群れのリーダーだ。
普段は悠然と砂の中を泳ぐだけの生物だが、いま彼は追い立てられるように泳いでいる。
いや、実際に彼はゲネポスの群れに追い立てられていた。
普通、ゲネポスがガレオスを襲うことはめったにない。
砂の中にいる凶暴な砂竜を襲うよりは、アプケロスを襲った方がリスクは少ないし、
もし狩れたとして、その疲労に見合うだけの可食部をガレオスは有していない。
ガレオスをゲネポス単体で狩っても、苦労のわりに実入りは少ないというわけだ。
ハンターですら、ガレオスには特殊な狩猟法を使わねばならないほどなのだ。
ましてや道具を使えないゲネポスには荷がかち過ぎる。
「来い来い来い来い来い来い……」
俺は太刀を構えたまま、こちらに接近してくるドスガレオスの背ビレを睨むように凝視する。
ここまでは順調。ゲネポスたちが俺のいる方向に上手くドスガレオスを誘導してくれている。
そう、確かにゲネポスたちだけでは骨が折れるガレオス狩り。
しかし、実際の戦闘を行うのが他者であるならば、彼らの危険と苦労は激減する。
そして彼らがドスガレオスの動きを制限してくれれば、俺の苦労も半減だ。
ドスガレオスのヒレが俺に向かって迫る。
ゲネポスたちは大声で鳴きながらそれを追い立てる。
普通のハンターならばここで背筋に汗でもかくところなのだろうが、今、俺は手汗すら滲み出ていない。
精神は分子単位まで研ぎ澄まされ、緩やかな脱力すら感じている。
俺の意識は肉体を離れて全てが切っ先に集約され、
今の俺の肉体はタンパク質の塊ではなく、澄んだ光を放つ刀身の方であった。
まさしくその一瞬、俺は刃そのものとなっていた。
「! ここだッ!」
そして、追い立てるゲネポス達がパッと左右に散った直後、
俺は太刀を逆手に握り直し、切っ先を地面に向けたまま頭から飛び込む。
ドスガレオスのヒレに触れぬよう、狙うのはヒレのすぐ横だ。
ドォォォォォォォーーーーーーーーンッ!!
「アギャアアアァァァァァーーーーーーーーーッ!!」
俺の全体重をかけた太刀の刃が全て砂の大地に突き刺さった直後、
俺のすぐ後ろの砂が大爆裂し、巻き上がる大量の砂とともにドスガレオスが飛び出した。
瞬間、断末魔のような叫びがだだっ広い砂漠に隅々まで響き渡る。
俺はすぐに太刀を引き抜いて前方に転がり、落ちてくるドスガレオスを回避。
それから直ぐに立ち上がって後ろを振り向いた時、ヤツはもう瀕死の状態だった。
背ビレの根元に深々と刃を突き刺された上、自分が突進する勢いで傷口は更に抉れている。
傷口としては、まるで大剣の刃がすっぽりと隠れそうなほど大きい。
俺はふぅ、と安堵のため息を漏らすと、ドスガレオスの前方に回り込む。
ぐったりとした表情は、もうこいつの命があと少しもないことを証明し、
荒い呼吸と大きく波打つ背中は、その苦痛の大きさを示していた。
「…すぐ楽にしてやる。」
苦悶に喘ぐドスガレオスがあと一撃で絶命するよう、
俺は太刀を大上段に構え、狙いを定めて一気に振り下ろした。
刃は保湿性に優れた鱗を破壊し、すんなりとドスガレオスの首を斬り落とした。
ドスガレオスの体は一瞬だけビクンと跳ねたが、直ぐに動かなくなり、
吹き出た血は俺の顔と鎧にかかったが、俺は目をつぶらなかった。
「ふぅ…今度のは小さめのサイズだな。」
太刀に付着した血を拭き取り、顔に付いた血もぬぐい取る。
血の異臭が鼻をついたが、とっくのとうに慣れた臭いだ。
それよりも、やるべき事がある。
俺はいつものように太刀を地面に突き刺し、剥ぎ取りナイフを取り出す。
既にドスガレオスの骸にはゲネポスたちが集合しつつある。
早いとこ、こいつらに分け前を与えてやらねば。
「アギャアァァーーーーーーーッ!」
そう、俺の注意はドスガレオスの死体に集中していた。
早くこいつらに分け前を与えてやりたい、と思っていた。
それがいけなかった。
突如、俺の右後方からガレオスが飛び出し、俺の左腕に噛み付いた。
まったくの不意打ちだった。目的を達成して気が弛んでいた。
まずい。このままでは砂の中に引きずり込まれる。
俺は咄嗟に太刀に手を伸ばした。
そして幸運にも、その手にしっかりと柄を握る手応えを感じた。
「ふんッ!」
俺に飛びついた勢いそのままに砂中に潜ろうとするガレオスに、すんでの所で峰打ちを喰らわせる。
峰打ちとは言え、熟練者の技はそれだけで人を殺す事もできるという。
胴を打たれる激痛に、ガレオスは空中で思わず口を開いて叫んだ。
つまり俺の左腕は解放されたのだ。ガレオスはそのまま砂漠に潜る。
「うぐッ…つぅ…!」
砂漠の上に転がるように倒れ込んだ俺は痛みに顔を歪めた。
一瞬だけだったが…間違いない、ありゃメスだ。
恐らくこのドスガレオスの番だろう。俺は見事に一矢報いられてしまったわけだ。
だがそれよりも左腕の怪我の処置だ。
この場所では危険だから、いつもの場所に行くしかないだろう。
ゲネポスたちに肉を切り分ける事は出来そうもない…
俺は左腕を庇うようによろめきながらも立ち上がった。
「…悪いな、今日は綺麗に剥ぎ取られた肉はなしだ…
でもドスガレオスぐらいなら、お前達の爪と牙で引き裂けるだろう…
今日の獲物はお前達で自由にしろ…お前達の獲物だ…」
一連の出来事を呆気にとられて見ていたゲネポスたちにそう言うと、
俺は太刀の刀身を歯で挟み、斬り落としたドスガレオスの首に向かって手を伸ばす−−
「…ん?」
−−ところで、アイテムポーチが開いてしまっているのに気付いた。
さっき噛み付かれてぶっ倒れた時に開いちまったか…
ざっと適当に中を眺めてみても、特になくなったものはない。
というより今重要なのは回復薬だけだ。それさえあればあとはどうでもいい。
俺はアイテムポーチの中身をろくに確認せず、さっと閉めるだけをした。
そしてドスガレオスの首を右手で掴んでヨロヨロとその場を去っていく。
ゲネポスたちは俺が離れると、早くもドスガレオスの死体を貪り始めた。
それでも俺はその方を振り向かなかったので気付かなかった。
仲間が夢中で食事をしている中、唯一去っていく俺を見ていたトネスの視線に。
「…ふぅ……ったく、やっちまったぜ…」
誰に言うでもない呟きを漏らしながら、左腕の装備を外していく。
俺が今いるのは、巨大な岩盤に空いた小さな洞穴の最奥だ。
洞穴は深くまで続いているがたいして広いものじゃない。狭い洞穴とさえ言えるだろう。
俺がただ立ち上がるだけで天井に頭がついちまうからな…
で、この洞穴は小さな窪みが風によって削れて深まったものであるらしく、
非常に狭いため、モンスターが殆ど侵入してこない。
来訪者と言えば砂嵐を避けに来るゲネポスぐらいだが、
この辺りのゲネポスの縄張りは俺と親交のあるあの群れのものだ。
そいつらでさえ、さっきドスガレオスを与えてやったから暫く巣から動くまい。
水辺からも離れているのでヤオザミも来ないし、まさにこの洞穴は俺にとっちゃベースキャンプよりも安全だ。
狩りが長引いたときはここで寝泊まりする事もしょっちゅうである。
「…おいおい、思ったよりひどいな…」
俺は怪我の具合を見て思わず顔をしかめた。
ちょうど篭手の隙間から牙が入り込んできたようで、
肘の辺りに深く抉れた傷があり、そこから白い骨まで覗いていた。
俺はアイテムポーチを開いて中を弄り、回復薬を探す。
そこでやっと気付いた。モドリ玉がない。
帰りの馬車は明日に来てもらう手筈だったから別にいいんだが、おいおい…帰るのが面倒くせーな。
俺はギルドの設定する制限時間に縛られないから何日でも狩りを続けられる。
最長でテオ・テスカトルを砂漠から火山まで40日間追跡し続けた事もある。
その時は流石に帰還に馬車は使えなかったが、普段はベースキャンプで帰りの馬車と待ち合わせをするのだ。
だからモドリ玉があると、帰るのにラクなのである。
俺は舌打ちをしながら、取り敢えず回復薬を取り出して傷口にかけ、残ったものを一息に飲み干す。
それからおもむろにドスガレオスの頭を右手で持ち上げると、
切断面からその肉を噛み千切って咀嚼を始める。
味については触れないでおこう。大事なのは栄養補給だ。
回復薬は失った血液までは元に戻せない。
ドスガレオスの頭はこのために持って来ておいたのだ。
固い肉を呑み込むと、俺は再びドスガレオスの頭にかぶりつく。
そしてドスガレオスの頭を食い尽くして腕に包帯を巻くと、俺は壁に背を預けたまま眠った。
まどろみから熟睡に入り、熟睡は夢を作り出す。
微かにぼやけた世界の中、俺は見知った我が家の中にいた。
この夢なら記憶がある…俺が8歳の頃の記憶だ。
まだクソガキだった俺の目の前には一つの死体が倒れ伏している。
黒装束に身を包んだ死体で、パックリ割れた頭部からは脳みそがこぼれ出て、
出血は止まらず、床に広がる血溜りを更に大きくしていく。
その死体は竜などのモンスターではない。人間だ。
しかしこの男のことを俺はなにも知らなかった。
『これが宿命だ。』
俺の隣、遥か頭上からやたらと響くような声が聞こえた。
その声の主の方を見ると、そこには40代ほどの精悍な男が立っていた。
男の右手には太刀が握られており、その切っ先から血が垂れている。
この男のことを俺は知っている。
『目を逸らすな、息子よ。』
隣の男にそう言われると、俺は死体の方に目を移した。
そう、俺の隣に立っている男は俺の親父だった。
俺に戦闘術と家系の信念を叩き込み、男手一つで育て上げてくれた男だ。
家族として、人間として、狩人として尊敬していた男だ。
52歳の時にキングサイズのラージャンと相討ちになって死んだが、
存命中、3度ギルドからの暗殺者に襲われたらしく、その内の一つの現場を俺は目撃したことがある。
『この死体こそが、俺達の家系の信念の証だ。
ギルドとの戦いは俺達の歴史でもあった。
だがどんな圧力も俺達には通じない。』
親父は太刀に付着した血を拭い取る素振りすら見せず、俺と一緒に死体を見下ろしている。
俺は釘付けになったように、死体をずっと見ていた。
今思うに、親父の目を見るのが恐ろしかったからそうしていたのだと思う。
死体を見下ろしながら話す親父の声は、ぞっとするほど冷たかったから。
『ギルドにあるのは、管理と名のついた欲望と傲慢だけだ。
そもそもハンターの一人一人が自然の力を意識し、己の存在を対比して量る事ができればギルドなどいらない。
欲望を抑え、自然の力を尊敬し、寄り添えば自然は永劫の恵みを与えてくれる。
しかし人間の欲望が抑え切れないから…ギルドなるものが誕生したのだ。
ギルドがハンターの欲望を監視し、抑制する、とな。
だが、その実情はこうだ。既にギルドは単なる権力主義集団でしかない。
そしてこうなる事が分かっていたから、俺達の御先祖様は昔ながらの狩りを続けたのだ。』
親父の声はなぜ冷たかったのだろうか?
何かに対する怒り…いや、そんなもんじゃない。
これはもう憎しみと呼んでいいかもしれない。
ただ、目の前にある死体に向けられたものではないようだ。
当時の俺はそんなこと全く気付かなかったが…今なら、分かる。
親父は俺に語りかけながら、同時に何かをとても憎んでいた。
『だからよく見るのだ、息子よ。
これが掟。これが俺達と彼らの宿命なのだ。』
親父はそれきり喋らなかった。
俺はいつまでもいつまでも死体から目が離せず、二人はずっとそこに立っていた。
その間、俺は一度も親父の目を見る事は出来なかった。
唇に柔らかな感触と、微かな湿り気を感じて俺は目を醒ました。
最初に意識が覚醒し、目をつぶったままウーンとうなる。
一日寝たにしては…どうもスッキリしない感じだな。
それに、なんだこの感触…?
「キュ?」
俺が怪訝に思って瞼を開くと、キョトンと俺を見つめる女の顔が眼前にあった。
砂漠のような色合いで、指を通せば砂粒のようにさらさらと流れそうなショートヘア。
若干幼さを持ったような面持ちに、くりっとした目の中で光る金色の瞳がチャーミングな顔だったが…
「………誰だお前…?」
もちろんの事ながら、それらの情報を受け取る前に俺の脳は混乱した。
壁に背を預けて座っているような態勢の俺の眼前に、その顔があるってことは…
この女は四つん這いになっているようだ。
だが、この女に関するそれ以外の情報はまったく分からなかった。
そもそも近過ぎて顔しか見えない。
「クー」
しかし、女は俺の質問には答えない。
どうやって出してるのか見当もつかない音を、喉を鳴らして作りつつ、
微笑みながら俺の顔に鼻やら頬やらを擦り付けてくるだけだった。
スベスベとした瑞々しい肌との摩擦そのものは心地良いのだろうが…
この状況でそれを堪能できるほど、俺は冷静じゃあなかった。
「いや、だから誰なんだお前は。」
俺が壁から身を乗り出すと、それに押されるようにして女が下がり、
女はそのまま四つん這いの態勢からぺたんと正座のような格好になった。
そこで俺は、女が全裸であり、同時にその容姿が人間離れしている事に気付いた。
まず、全裸であるのは置いておくとしてだ(重要な問題ではあるが)。
女の後頭部には、見覚えのあるトサカが二つ一組になって髪の毛の下から突き出ており、
体の各所(主に背部)にはまるで刺青のように、縞と斑が合わさったような模様がある。
肌色は若干黄色がかっているが、常人に比べて白い方だ。
更に、あくびをした時に牙が口から覗いたような気もした。
この姿…トサカにこの模様…まるで…
「ドスゲネポスみたいじゃあねーか…」
あり得ない事だとは分かっていても、つい呟いてしまった。
それ程、目の前の女はドスゲネポスをそのまま人間化したような姿だった。
しかし俺にも常識がある。いくら何でも目の前の女は人間だろう。
どんなに人間離れした姿でも、大部分は人間であるのだし、あの模様もきっと刺青だ。
俺はそう信じて、女に対して更に質問をする。
まあ、読者の方々はもう何十回と見たやりとりだろうが…
「お前………名前は?」
この質問には、「まさかだよな?」という俺の気持ちも入っていた。
俺は心のどこかで、この女が本当は…本当は『あいつ』なんじゃあないかと思っていた。
ただあまりに常識離れの事なので、可能性を否定しようと思考しただけだ。
そして女は、俺のその常識を見事に破壊してみせた。
「トネス。会いたかったよ、ジェロス。」
まだ夢の中なんじゃあねーか?
それにしちゃあ、全く関連性がないな…
女の言葉を聞いた瞬間、俺はそんな事を考えていた。
しかし、左腕の傷の疼きは、これが現実である事を教えている。
「…嘘だろ?」
「嘘じゃないよ。」
「いや、嘘だろう。」
「嘘じゃないったら。」
「嘘に決まってる。」
「じゃ、証拠見せる。」
女は胸に手をあてて喉をんん、と鳴らしてから…
なんとドスゲネポスが相手を威嚇する時特有の、低くもあり高くもある声を出した。
その微妙な音程、響き具合、そして人間に真似できない発声法。
どれをとっても、紛れもなくこの声は聞き慣れたトネスの声だった。
しかもトネスは三日前、モノブロスの肉を分けてもらって頭と首を撫でてくれた事。
その際にトネスの口を俺の手が制した事などを話した。
あの場面は確実に他のハンターからは見られていない。
見られていてもあの広い砂漠だ。最初に俺が覗きの存在に気付くだろう。
「お…おまえ…本当にトネスなのか…?」
「クー」
喉を細く鳴らしながら、目の前の女はニコリと微笑んで首を縦に振った。
その仕草と声も間違いなくトネスのものだった。
そして俺は「ジーザス」と呟いて十字を切りたくなった。
モンスターが人間に?
………何故? どうして?
「…何故だ?」
俺は思った事をそのまま口にした。
というか、それ以外にどうすればいいのか分からなかった。
「モドリ玉…」
「…え?」
最初、トネスは少し恥ずかしそうに呟いた。
俺はつい聞き返してしまったが、トネスは調子を変えずに説明を続けた。
「モドリ玉…さっきのドスガレオスの死体の傍に落ちてた…
それ踏んずけて…中の緑色の煙吸ったら、こうなった…」
モドリ玉…なるほど、ドキドキノコか。
あのキノコにはわけわからん成分がたっぷり入っている上に、その成分比率で効果がまるで違うと来てやがる。
しかしこんな効果もあったとはな…何か狩りに利用できないだろうか…
俺はそんな事を考えるまでに、もう落ち着きを取り戻していた。
そして落ち着きを取り戻すと、人間になったトネスの体に自然と目がいった。
そこそこ豊かに実りながらも、垂れ下がらず、乳首を軽くピンと上に向けている乳房。
鳥竜特有の、肉付きが良くもキュッと閉まった張りのある足。
色っぽくくびれた腰に、瑞々しい肌。
特に足なんかは、スレンダーな部類に入りつつも、男の肉欲を十分に刺激してくれるぐらいの肉があり、
この脚線美だけでも男をノックアウトさせられそうな魅力があった。
全体的な体つきは20代前半といったところだが、
まだ幼さを残す顔がその体と妙にマッチしているように感じられた。
これは掛け値なしに、美しいと言える姿だろう。
だが、彼女は俺の性の対象にはならないだろう。
獣なんかに発情してたまるか、という気持ちからではない。
彼女に対する尊敬の問題からである。
彼女はあくまで俺の尊敬対象であって、好きとか嫌いとかの次元ではないのだ。
「でも…」
なんて事を考えてる内に、トネスは少し言い出しづらそうに呟いた。
「わざと、なんだけどね…」
「は?」
わざと、とは…どういうことだ?
話の流れから、彼女はモドリ玉をわざと踏んだのか?
もしかして…人間化するのが分かっていてか?
「何故…どうしてだ?」
俺はさっきと同じ質問をしてしまった。
どうしてモドリ玉で人間化する事を知っていたのかという疑問よりも、
何故そうしたのかという疑問の方が、先に口をついて出てしまったのだ。
直後に、トネスは泣きそうな表情を俺に向けると、
再び四つん這いになるようにして互いの顔を近付けて、
同時に俺の首に両腕を回してぐっと引き寄せ…
唇を、重ね合わせた。
「ん…はむっ、んちゅ…」
トネスは何度も俺の唇にしゃぶりつき、舌を入れて来ようとしたが、
俺は驚愕の中にあっても、歯を閉じてなんとかそれを拒む。
それでもトネスは舌を差し入れようとしたが、数十秒経つと諦めたのか顔を離した。
俺はただびっくりしていただけだったが、トネスはそれだけで呼吸が荒くなり、
少し俯いて、頬を上気させて肩を小さく上下させていた。
「すき、だったから…」
弱々しい声で、荒い呼吸と共にトネスは確かにそう言った。
「ジェロスのこと…本当に好き、だった、から…」
俺の首に抱きついたまま、精一杯、という具合にトネスが声をしぼり出す。
俺の事が好き?馬鹿な。モンスターが人間に恋愛感情を持ったのか?
人間とモンスターは友人にはなれる、とは思っていたが、恋人だと?
なんということだ…なんと不自然過ぎることではないか。
「ジェロス…だいすき……」
俯いたまま彼女はそう呟くと、そっと俺の股間に手をやり始めた。
俺の逸物は元気にはなっていない。相手が尊敬すべき存在であり、
性の対象だ、とは最初から思っていないからだ、
しかし、彼女の手で直に触れられてしまったら…どうなるか分からない。
直接の刺激は、本人の精神とは関係なく肉体反応を起こさせてしまうだろう。
「やめろ」
俺は少しドスを利かせたような冷たい声でトネスを制止した。
トネスの体がピクリと痙攣したように止まり、俺の顔を見上げる。
その泣きそうな、切なそうな表情は俺の信念を折ろう折ろうと感情に働きかけるようだったが、
俺の信念は家系の信念。容易く曲げてはならないものであり、重みが違う。
「そんな事をしてもらうために、お前らと共に狩りをしたわけじゃない。
お前は自分の野性と同時に俺の信念まで侮辱するつもりか。」
これは俺の本心だ。他の感情が入り込む余地などない。
俺は直ぐに体を完全に起こして、トネスの肩を掴んで引き離−−
「………何?」
−−そうとしたところで、俺は自分の四肢が自由に動かない事に気付いた。
怪我をした左腕だけではない、首から下の殆ど全身がうまく動かないのだ。
動かそうとしても、痺れたように筋肉が震えるばかりで役に立たない。。
気付けば、さっき壁から少しだけ離したはずの背も、いつの間にか再び壁に密着している。
こ、これは!まさか−−!
「ごめんなさい…ジェロス…ごめ……」
ゲネポスの麻痺毒!
「…唾液にも、麻痺毒があるとはな……」
顔をしかめて、俺はそう言い放った。
さっきのキスの時…麻痺毒を流し込んできたな。
いや、今思えば俺が眠りから目覚めた時、唇に感じた柔らかさと湿り気…
あそこから、もうキスによる麻痺毒注入は始まっていたのか。
「ジェロス…ごめん……でも、もうどうしようもない…
こんなことして…あなたに嫌われるだけなのに…
でも…もう、私じゃ…どうにも出来ない……
もう、私じゃ……止められない……ごめんね…すきだよ、ジェロス…」
トネスは再び俯き、まるで泣いているような声でそう言った。
そしてそう言いつつも、彼女の手は俺の腰防具に伸びていく。
麻痺毒にほぼ全身を侵された俺に、抗う術はない。
第二話終了です。
長いくせにエロくなくてすいません。
しかし次こそ本番書きます!
>>566 早い投下乙&GJ
トネスかわいいよトネス
速筆だな
GJ
ギルド否定して所属してない&武器が太刀って事だけで
主人公一族が太刀厨にしか見えない俺は相当病んでるな
誰か助けてくれorz
大丈夫。中二病にしか思えず、作品ちゃんと読めない俺よりマシだ。
そういやこの作品みたく偶にハンターギルドが嫌われてる事があるが、何でだろ?
571 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 13:11:44 ID:tdt+XC9C
GJ
名作の確信
ちょっとゲネボスに戻り玉使ってくるw
>>570物欲センサーでハンターを泣かせるギルドマスターがtnkfjokkjmだから
>>557久々にいい擬人化を見た
どんなオチが待っているのか楽しみだ
あ、頼むからトネスが泣くバッドエンドは無しの方向で
>>570 ギルドナイツとかいう暗部っぽい奴らもいるし、なんか裏の顔がありそうだというイメージがあるんじゃない?
狩りは4人までとか落とし穴は何個までとかへんな制限いっぱいかけてるしな
ギルドナイト系の防具の説明文とか読むと、明らかに
「裏でろくでもない事やってますよー」と言わんばかりだもんな
自分も、なんとなく一部で悪役っぽい事しててもおかしくなさそうなイメージがある
(もちろんそんな事だけしているわけでもなかろうけど)
狩り4人まではココット山のドラゴン討伐に関連したジンクス。
罠制限はアホハンターが自分を囮に罠仕掛けまくって身動き出来なくなり、救助を求める事態が発生したから。
ギルドは主にハンターのサポート・依頼の斡旋を行い、斡旋料や素材の一部を徴収し運営資金にしている。
ギルドに登録していないハンターを管理区域内のモンスター保護などから、厳しく取り締まっている。
ギルドナイトは凄腕であるのは勿論、心技体において何かしら特筆すべき技能を持った者がスカウトされ、12ナイツとも呼ばれる。
ギルドナイトは一般のギルド構成員とは違い、緊急時のハンターの指揮や問題のある依頼者や対立組織との対話から実力までの交渉をするほかに、ギルドの規則を無視するなど問題のあるハンターの暗殺を行うとも言われている。
以上資料等による公式設定。
まあ、何かのネタにでもどうぞ。
>>573 悪い、物欲センサーは分るが最後が解読できねぇw
>>574>>575 あぁ、つまりゲーム中のイメージからか。それだと確かにそんな感じだな。
小説やら
>>576のような設定集読んでるから、違和感があるだけか。
>>576 の資料による公式設定みて思ったが
暗殺も行うって事は主人公の親父はギルドナイトレベルの奴を倒すほどの実力者って事だよな
だめだ、主人公一族がもう中ニ病の太刀厨にしか見えなくなった
俺は汚れきっちまってるよママンorz
中二病を連呼するのは高二病
ARMS読んで「父親テロリストだろ正義面すんな」とか作者に剃刀レター送ってるようなもんだ。
この手合いを受け付けないのは分かったが、文章力や構成力に著しい欠陥があるわけでも無し。
過疎なんだから自分が受け付けないのを追い出しにかかっても自滅するだけだぞ?
そのへんはゲームのみ見てる限りでは触れられていない設定だしなあ。
(自分は別に書き手ではないけど知らんかった)
ネタとしては面白いし、踏まえて書く分にはそれもいいけど
モンハンSSの場合は必ずしも遵守してないからって排斥されなきゃならん事でも
ないと思うんだよな個人的には
現に、過去の投下作にもそれと違う設定を作っていて
充分に面白いのもある(と自分は思ってる)から、それはそれで有りなんじゃないだろうか
投下された作が趣味に合わないなら脳内スルーしとけばよかろうに
正直厨二病って言いたいだけちゃうんかと
>>580 公式設定自体矛盾が既にポロポロ出てきてるしね。
さっきも書いた通りこれから書く職人さんのネタにでもなれば良いし、気に入らない部分はスルーすればおk。
気にせずどんどん書いてくだされ。
582 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:01:26 ID:tdt+XC9C
とりあえず病人は病院へ
多少議論が巻き起こっているようですが、
私自身はゲーム内での印象に独自の解釈を大幅に含めた状態で書いていました。
ですからギルドに関する公式設定などは殆ど知りません。
ギルドナイツに関する設定も
>>576で初めて知りました。
ギルドナイトが12人しかいない事も初めて知りましたし、
今まで暗殺は下っ端の連中がやってるのだろうと思っていました。
調べてから書く、という選択肢もあったのですが、
元々が細かいキャラ設定のないゲームですし、
「擬人化の時点で元々の設定大破壊だろーから別にいっかぁ」
などと軽い気持ちで書き始めてしまいました。
自分の考えを早く形にしたい、と気が急いていたのもありましょう。
どうにしろ、私の作品を不快に思う方がいるのでしたら、謝ります。
私の作品がもしもこのスレの今後の方針にも関わるのでしたら、
一種パラレルワールド的な扱いでも結構です。
御迷惑おかけしましてすいません。
この上は直ちに第三話を書き上げ、
この流れに終止符を打とうと思います。
公式設定から想像力を膨らませて文章を紡ぐのが書き手の性分。
自分が容認出来ないからって気分を害するようなカキコするなんざ愚の骨頂。
少しでもスレを思う気持ちがあるならROMに徹してくれ
↑は
>>569>>570宛てね
孤独の人、少なくともオレは迷惑してない。今の状況はきっついだろうが少しでも長く書いてほしい。
読みたいよ。
小説に限らず、独自設定が中途半端だったり暴走して
いわゆる厨設定に変わるとかなんとか…
よくある設定(「最強だけど暗い過去がある主人公」等)でも、
書き手のスキルで良作にもエターナルフォーs(ry にも
変化するから「中二病にしか〜」って人はまず
ありふれた設定=中二病って偏見を無くすといいかもしれない。
書き手の人もあまり深く考えすぎないで、自分のペースで作品を作ってほしい
なんか分かりづらくなったな、長々とスマン
>孤独の人
こういう事(自分のSSが起爆剤になって荒れる)はよくあるよ。避けようとしても避けられないし。
まあ、「悪く言う奴の言葉もよく聞いて、ただの悪口なら聞き流してちゃんとした批判なら反省する」事を忘れないでくれ。
これしきの事でへこたれるんじゃないぞ?俺も続きを期待してるからな。
なんか変な流れに。中二病って言葉が悪かったか?すまんね。
>>583 別に変に気にする事もないんじゃないか。
>>578は知らんが、俺はお前さんの作品が不快なわけじゃない。まともに読めないってのは俺の問題だし。
お前さんがそういう設定で書いてるなら、その作品はそういう世界ってことだしね。
設定否定するつもりも全然ない。
ただ、お前さんの作品みてギルド=敵役(って程でもないけど)そういう設定を偶にみるな、と疑問に思っただけなんだ。
とりあえず気にせず続き書いてくれ。
>>584 >>579の言葉を借りれば高二病なのかもなサーセンw
>>586 言いたいことは分るんだが、設定云々は違うんだよな。俺の場合。うまくいえないが。
なんか自分が書いたヤツで誤解があるようなので補足
ギルドナイトが暗殺者になるというのはハンター達の間で囁かれる『噂』であって、暗殺者の姿を見た者は居ない。
資料提供を受けて書かれた小説では抹殺されたハンターが出てくるが、『ギルドナイト』に殺られたかは不明。
勿論ギルドナイトが暗殺を行う可能性はあるが、ギルドが暗殺専門の部隊を持っている可能性も充分考えられる。
>>576で、…とも言われてる…なんて分かり難い書き方がマズかったかな。
この部分で誤解招いたのなら誠に申し訳ない。
公式の話が出てきたところで、そのギルドナイト共の上部組織の設定はあるか?
ギルドナイトが12人しかいないという設定で早くもSSが崩壊したから何か対応策が欲しいのだが……
開き直って投下前の注意書に「設定捏造してます」で良いんじゃ?
なんか私の独り相撲みたいですね。
気が弱くてすいません。
それでは、『孤独を知らない男』第三話投下致します。
少々長いので誤字などあるやもしれませんが、ご了承ください。
『孤独を知らない男』:第三話
あの人と初めて出会った日の事は、昨日の事のようにはっきりと思い出せる。
私のなかで、いちばん温かい思い出のひとつ。
あの日、私は供の仲間を二人連れて縄張りの巡回をしていた。
普通は単独で見回るのだけれど、あの頃私はリーダーになったばかりで、
実力もまだリーダーと呼べるほどのものじゃなかった。慣れない務めに緊張すらしていたと思う。
私の仲間はみんな優しくて、そんな情けないリーダーに文句一つ言わずついてきてくれた。
そして縄張り巡回もだいたい終わり、無事に仕事を終えた安堵感を感じた時だった。
目の前に、一人の男が現れた。
男の右手には血の滴る太刀が握られていて、傍にはディアブロスの死体があった。
こいつはハンターだ。私はすぐにそう察する事が出来た。
先代のリーダーだった私の父は、ハンターに殺されたからだ。
一度解けかけた私の緊張は一気に最高まで高まった。
それは二人の仲間も同じで、私達は一斉に男に向かって威嚇した。
縄張りから出ていけ、二度とここに入って来るな。我を忘れたように大きく叫んだ。
男はそれで私達の存在に気付いたらしく、こちらを振り向いた。
その瞬間には、私の仲間二人は既に彼に飛び掛かっていた。
男は驚いたりすくみ上がったりするような素振りは全く見せず、太刀を地面に突き刺すと、極めて冷静に腰を落として…
飛び掛かった仲間一人の首を左手で鷲掴みにし、地面に引き倒した。
それでももう片方の仲間の爪が、腰を落とした男の首筋に迫ったけれど、
男は即座に身を捻り、仲間の右前足と左前足の間に右拳を差し入れてそのまま腹を殴りつけた。
殴られた仲間は唾液を大量にまき散らしながら地面に倒れた。
そしてその男は、それだけでは済まさなかった。
最初に引き倒した仲間の体を踏んで跳躍し、私にも向かって来たのだ。
突然の事で私は驚いたけど、直ぐにその場で爪と首を振り上げ、
引っかきと噛み付きの同時攻撃を男に繰り出そうとした。
ばちん、と頬に衝撃が走り、私は倒れた。彼は私の頬に平手打ちをくらわせたのだ。
アプケロスの突撃を喰らったような衝撃が私の脳を揺さぶり、私は軽い脳震盪を起こした。
でも、致命傷じゃないことは直ぐにわかった。
目眩がして、頭が痛くなったけど、それだけ。彼はそれだけしかしなかった。
『手荒な真似をしてすまない。今後縄張りにはできるだけ入らないようにする。』
フラフラになりながらも身を起こす私を見て彼は何かを喋ったようだったけど、
この時の私には、彼が何を言っているのかは理解できなかった。
ただ私が理解したのは、彼には勝てないということだけだった。
ハンターに会うのは初めてだったけど、話には何度も聞いた事がある。
どの話でもハンターは獰猛で残忍で殺気に満ちあふれ、必要以上に殺す悪魔のように語られていた。
本来温厚であるはずのダイミョウザザミが、襲って来たハンターの殺気にあてられて、
人間と見れば見境なく襲い掛かるほど狂ってしまった話は何度も聞いていた。
そしてそういった話を聞きながら育った私にとって、ハンターとは恐怖の対象ですらあった。
彼を威嚇した瞬間、正直に言って私は恐怖を感じていたのだ。
でも、それは彼に対する恐怖というより、ハンターという人種に対する恐怖であり、
この恐怖は私に深く根付いていて、私はなんとか立ち上がると脇目も振らず逃げ出した。
殴られ、踏み付けられた二人の仲間も、あとから私に追い付いてとにかく逃げ続けた。
ハンターは執拗に獲物を追うことも、私は父から聞いていたからだ。
縄張りを放棄してあいつに渡しても構わないとさえ思うほど、私は怖かったのだ。
そして私と二人の仲間は巣に逃げ帰ると、私の心はただ恐怖だけに支配されていて、
巣の最奥まで行くと、明日になるまでずっと蹲っていることしかできなかった。
その翌日、私はおっかなびっくり縄張りの巡回に向かった。
仲間達は私を責めなかったけど、外敵を排除せずに逃げ帰って来るなどリーダー失格だ。
リーダーとして仲間達に迷惑はかけられない、と私は気負っていた。
しかしそれは同時に、また彼と会い、そして今度こそは死ぬまで戦わなければならない事を意味していた。
自然界では、奪われた縄張りを取り返すには相手を屈服させなくてはならない。
昨日のことで私は彼に縄張りを明け渡したのだから、彼はきっとそこに陣取って居座っているはずだ。
それが自然界の掟。私は彼を追い出して縄張りを取り戻さねばならないのだ。
(この頃、私はハンターというものが自然界の一部であると誤解していた。
彼らも私達と同じに、縄張りを奪い合うように狩りをしているのだ、と)
昨日、彼と遭遇した場所に行くと、そこに彼はいなかった(当たり前だよね)。
当時の私はそれを奇妙に思ったものだ。しかも私達が付けた縄張りの印も消されていない。
彼は、せっかく手に入れた縄張りを放棄したのだろうか?いや、罠かもしれない。
ハンターは様々な武器を持っていて、狡猾に立ち回る事も私は聞いていた。
でも、彼の姿はどこにもないし、殺気も一切感じられない。
どうやら本当に、ここは私達の縄張りのままであり、彼はここにいないようだった。
それに安心して余裕が出たのか、私は「そういえば…」と昨日の事を回想していた。
そういえば、あの時彼からは殺気や敵意というものが全く感じられなかった。
仲間達が倒され、彼が私に飛び掛かって平手を繰り出して来たその時ですら、彼は殺気を纏っていなかった。
私が自分で勝手に恐れて、勝手に敵だと認識し、勝手に逃げ出しただけなのだ。
いや…今にして思うに、彼が持っていた感情はそれ以上だった。
何故なら(あの時はそんな事に気付く余裕もなかったけど)彼は武器を使わなかった。
ハンターは武器を使うと聞いていたし、実際に彼の手には鋭く輝く太刀が握られていた。
それにも関わらず彼はわざわざ太刀を地面に突き刺して封印し、肉体で攻撃してきた。
それよりも優れた武器があるのに。そして彼はその肉体だけでも私達を殺せたかもしれないのに。
そう思った瞬間、私のなかで長年築かれて来たハンター像が彼に当てはまらないことに気付いた。
私達の仲間が嘘をつくことはない。ハンターとは実際に獰猛なものなんだろう。
でも彼は?私達を殺そうとしなかったし、追跡して巣を暴くようなこともしなかった。
もしかして彼はハンターじゃない?ハンターのような悪魔じゃなくて、私達と同じような生物なのかもしれない。
ハンターによく似ているけど、別のいきもの。亜種なのかもしれない。
私は話に聞いた事も、実際に見た事もない新種のいきものに興味を持った。
そして興味を持ったからには、また会ってみたいと思った。
気付けば、彼に対する恐怖心は消えていた。
いや、もともと彼に対する恐怖心はなかったのだ。
このときは、まさか彼を好きになってしまうとは思わなかったけど、
思えば私はこの瞬間から彼に惹かれ始めていたのかもしれない。
彼の胸の内にある、気高い精神に。
「ん…はぅ、んぅっ…はむ…」
今、私は彼のその気高い精神をボロボロにしようとしている。
私が好きになった彼の、いちばん好きな部分を私自身が壊そうとしている。
私の心の中を様々な感情が渦巻いた。
罪悪感、切なさ、諦観、羞恥、喜悦、絶望、そして快楽。
どれもが矛盾しあった感情なのは分かっているけど、この熱情を止められない。
積もり積もった彼への想いを吐き出さずにいられない。
彼の腰装備とインナーを剥ぎ取った私は、彼自身を口と手の両方で責め立てていた。
茎を手でしごいたり揉み解したりし、先端は舌で舐めたり、口に含んだりしている。
最初の内は彼も声を漏らすまいと頑張ってたけど、
いつしか歯の隙間から何かを耐えるようなくぐもった声が聞こえはじめると、
だんだんと彼自身は元気になっていった。
口で全体をくわえるにはまだ早いけど、私は露出した亀頭に歯を少し立ててみる。
すると彼の下半身はビクリと震え、彼自身は見る見る内に硬くなってきた。
「う、ぁ…すごい…」
すっかり剛直と化したそれを見て、私は思わず呟いた。
こんな大きなものが私のなかに入る…それを想像すると、恐ろしさよりも、楽しみだという気持ちの方が膨らんだ。
そして私は茎の根元を掴むと、一気に彼自身をくわえこんだ。
「んふぅぅぅぅ……」
「……ッ!」
私はつい情けない声をあげてしまい、彼は声にならない声を発した。
私の口の中で脈動するそれは既に粘液で覆われていて、とろりとした感触が口内に行き渡る。
暫くの間それを楽しんでから、彼自身の亀頭を舌でねぶる。
先端に舌の裏を押し付け、周囲を舐め回し、カリに舌先を引っ掛ける。
彼の下半身が硬直し、更に大きくなるその存在を確かに感じ取った。
そして私ももう、心中に渦巻いていた様々な感情が一つに統合され始めていた。
「んっ、んっ、あぅ、んっ、んっ、んんっ」
じゅぶ、ぬち、じゅぶっ、ずちゅっ、ずちゅ
私はただ衝動のままに頭を上下させた。
裏筋を舐め上げつつ茎全体を唇で刺激し、先端を奥の喉壁にぶつけさせる。
先端が口から抜けそうになったら、敏感な部分に舌先を押し付け、再び全体を口内に招き入れる。
ときたま上目遣いで彼の顔を見上げると、彼はきつく歯を食いしばって私の与える刺激に耐えているようだった。
しかしそれに反して、口内の彼自身は熱をどんどん増してくる。
そして、その熱と激しい脈動の感触に私の感情は完全に一つに統合された。
気付けば私の右手は自分の股間に伸び、私の秘部を激しく刺激していた。
「ん、ん、ん、あふっ、あぅっ!、んっ!、んんんぅ−−−−−!!」
「うぐっ…!」
淫らな二人分の水音が洞穴内に響き渡る中、遂に彼は私の喉深くに向かって熱を吹き出した。
同時に私も、自らの手による刺激によって高みへ達する。
大量の熱は私の口内には収まりきらず、口の端からこぼれて地面へと滴り、
私の足下にも透明な小さい水たまりができていた。
「んっ…んくっ、んぐっ…」
私はできるだけこぼさないように、白濁した液体を飲み下す。
やがて口の中にあるものを全て呑み込むと、彼自身を引き抜いて、そのまま地面に倒れ込んだ。
お尻を高く突き出すような態勢で、しかも眼前には男の人の逸物。
はしたない事はわかっていたけど、私は頭の中が真っ白になって、体中の力が抜けてしまったのだ。
そして一種の満足感のようなものが沸き上がって来るが、下半身の熱は急激に冷めていく。
口の中は火傷しそうなぐらい熱いのに…
そう思っていると、私の眼前でビクンビクンと震えながらも、
未だその大きさと硬さを失っていない彼自身を見つけた。
「んふ…」
私はどこか楽しそうな、それでいて恍惚としたような表情を浮かべたと思う。
力のこもらない体をなんとか起き上がらせ、彼の顔を見る。
彼は荒い息をつきながらも、どこか陶然としたような表情を浮かべていた。
それでも、表向きは私のこの行為を拒絶していたようだった。
彼のそんな表情に、私の胸は一層高まった。彼の誇り高さは私が最も愛する部分でもある。
「ジェロ、スぅ…」
狙ったわけではないけど、私は甘い声をあげながら更に彼に体を寄せ、
四つん這いの状態から、彼の腰の上に跨がるような姿勢になった。
でも、まだ彼自身をすっかり濡れそぼった私には入れない。私にも心の準備がある。
代わりに尻の肉で彼自身を左右から挟み込むようにした。
「…トネス。お前、群れは捨てるのか?」
と、彼は私の顔を真直ぐ見て口を開いた。
てっきりもう喋る気力はないと思ってたのに。
「…うん…でも大丈夫だよ。
弟が…あとを継いでくれるだろうから…」
「………そうか…」
彼は複雑そうな顔をして囁いた。
瞬間、もう快楽で埋め尽くされたと思っていた私の心がちくりと痛んだ。
人間の姿となったからには、もうゲネポスの群れでリーダーをする事はできない。
そして行為が全て済んだあと、ジェロスは私を否定するだろう。
私を殺すかもしれないし、放逐して二度と会おうとしないかもしれない。
でも、彼に放逐されたところで私に帰る場所はない。
もう後戻りは出来ないのだ。そしてその事は覚悟していた。
たぶん、これは私と彼との最後の思い出であり、私の人生最後の思い出ともなるだろう。
「後悔はしてないよ…ずっと、苦しかったのが消えるから…
あなたに会えて……本当に良かったと思う…」
「……………」
彼は眉をしかめ、何か言いたそうにモゴモゴと口を動かした。
でも、私はすぐに腰を浮かせると、彼の剛直の先端に私の入口を押しあてた。
結局のところ私は怖かったのだ。彼の口からどんな言葉が出てくるのかが。
分かってはいる。分かってはいるけど、面と向かって否定されるのが怖かった。
だから、すぐに彼の口を塞ぎたかった。
ずぶ…
「んっ…!」
私が少し腰を落とすと、彼の先端が私の肉を押し分けて入ってきた。
狭い所を無理矢理こじ開けられる激痛に、私の顔は大きく歪んだ事だろう。
そんな苦痛の表情を浮かべた私に、彼は驚いたようだった。
「お前…まさか初めてか!?」
「クルルルルル…」
私は弱々しく喉を鳴らしてこくりと頷いた。人間の声を出す余裕なんてなかった。
彼は心配するように私の顔を見て、それから慌てたように両腕を動かそうとし始めた。
恐らく私を引き剥がそうと必死に力を込めているのだろう。
でも、ここまで来てそんなことはさせない。覚悟を決めてこの姿になったのにここで終わらせない。
私は思い切って、一気に腰を落とした。
「んぐっ…かはあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
私の中に無理矢理押し入ってくる感覚に、体を弓なりにして絶叫してしまう。
十分に濡れていたとはいえ、喪失の激痛は容赦なく私を貫いた。
痛みのあまり顔を歪ませてしまい、目からも涙が溢れ出てきた。
痛い…口で言い表せないほど…すごくいたい…
私は彼の服をぎゅっと裂けそうなほど強く握り締め、俯いたまま暫くどうする事も出来なかった。
下へ向けた視線が、結合部から溢れる血を捉える。
「よせ!無茶するな!」
彼が声を張り上げる。でも、私はそれに応える事すらできなかった。
ただ、首をふるふると振って「大丈夫」と気丈に振る舞ってみるが、自分でも大丈夫だとは思っていない。
痛みは暫く消えなくて、私は慣れるまで口を固く閉じて息を止めていた。
「だい、じょぶ…だい…じょうぶ…だから…」
それでも、消えない痛みはない。
だんだんと激痛は緩やかになっていき、呼吸をする余裕も出てきた。
全身の緊張もゆっくりと解れていくのが分かる。
その頃を見計らって、私は少しだけ腰を動かしてみた。
「ん…ひぃんっ!」
その瞬間、痛みと共に電撃のような快感が体を走り抜け、私はまた体を弓なりに伸ばしてしまった。
もちろん、まだ痛くはあるのだけれど、快楽がそれに勝った。
この時になって、私は自分の愛液がやっと効果的に働いたのを知った。
「ひっ…あぐっ、はっ、あっ…ひぅんっ、はぁっ、あふ…」
ずちゅ、ずっく、ぐち、ぐち、ずりゅ、ずっ…ずんっ
それから私が全ての理性を失うまでは早かった。
芯を貫かれる痛みも忘れて、彼の腹部に両手を添えて腰の上下運動を繰り返す。
上ずった嬌声は痛みのために多少苦しそうな呻きも混じっていたけど、
私が感じていたのは、殆ど純粋な快感だけだった。
膣を無理矢理広げて侵入し、奥の子宮を強めに小突き、カリで壁を擦りつつ抜いていく。
その感触を、ただただ私は浅ましく貪った。
「あっ、はっ、はっ、ぅん、はぅ、あっ、あっ、んっ、はっ」
やがて痛みすら消え失せ、私の全ての感覚は一つのベクトルに集約した。
視覚は、目をつぶって感覚に集中し、聴覚は、淫らな水音と彼の荒い呼吸を聞き、
嗅覚は、互いの汗と粘液の臭いを嗅ぎ、触覚は、股間での運動と彼の肌の熱さを感じていた。
でもそれすら、運動の加速化と共にかすれていく。絶頂が近いのだ。
滑らかな動きは激しさを増し、私の嬌声は追い詰められたようにどんどんと高くなっていった。
彼自身もその時が近いのか、更に大きさと硬さを増し、それがまた私を高めていく。
「ぐうぅっ…!!」
「あっ…はあああああああああああああ!!」
とうとう彼自身が私の奥深くに熱を叩き付けた。
腹部に熱がたまり、子宮に注がれているのだと知る。
それでも収まり切らなかった分が結合部からごぽりと溢れ出した。
そして注がれた熱の感触と彼自身の脈動によって、私も絶頂へと果て、
私は本当に自分が出しているのかと疑いたくなるような叫び声をあげた。
正直に言って……すごく気持ちよかったのだ。
「あっ…あぁぁ…あふぅ…」
全ての力を使い果たし、私は彼の胸の中に倒れた。
そのまま彼の荒い呼吸を聞きながら、ゆっくりと失神していった。
心の中で、愛しい彼に別れを囁きながら
「………ん…」
私が目を醒ましたのは、翌日の朝だった。
洞穴の入口の方から僅かに太陽の光が差し込んできているのが分かる。
私は体を起こして地面にぺたりと座り、一つあくびをしてから…
それからようやく、自分の体に毛布がかけられていた事に気付いた。
たぶん、私が寝ている間に…あの人がかけてくれたものだろう。
彼の香りがほんのりする毛布は、せめてもの餞別というところだろうか。
「…」
私は周囲を見回すが、狭い洞穴内に彼の姿はない。
もう、行っちゃったんだ…せめてさよならぐらいは言いたかったなぁ…
「…グス」
私は目にたまった涙を拭うと、毛布を胸の上から体に巻き付けた。
そしてずり落ちないようにしっかりと縛る。
これで落ちようと思っても、胸がつっかえて落ちないはずだ。
とにかく、ここを出ないと…もう、ここにはいたくない。
あの人と繋がった場所でもあったけど、ここにはもうあの人と別れた思い出しかない。
とにかく外に出て…嗅ぎ慣れた砂の臭いと、浴び慣れた強い陽光を浴びれば少しは気分も良くなるかもしれない。
そう考えて、私は外に出た。
強い日射し、灼ける砂の香り、風に巻き上げられた砂が当たる感触。
………後悔はしてないと言ったけど、実は少しだけしていた。
でも、あそこでモドリ玉を踏まなくとも後悔していたと思う。
ならやっぱり、あの一瞬に賭けて良かったのだろう。
人生最後の思い出にしては、幸せな思い出だったと思うから。
「…そうでも思わないと…やってけないよ…」
自分を抱き締めるように身をすくめながら、つい私はそう呟いてしまった。
いつの間にか、拭ったはずの涙が一滴二滴と砂漠の上に落ち、一瞬のシミを作っては消えていっていた。
…やっぱり、強がったふりをするのはやめよう。
あの人とずっと一緒にいたかった。愛し合えるならそうしたかった。
私の勝手なエゴからの行動だったけど、あの人からもっと愛してほしかった。
誇り高き精神。あの人の最も素晴らしいところを私は好み、同時に憎んだ。
胸が張り裂けそうに痛い。嗚咽を噛み殺し切れない。自分の心をごまかせない。
私は迷子になった子供のように泣きじゃくりながら、砂漠を歩き始めた。
「ジェ、ロス…ジェロ、スぅ…」
泣きながら歩くその姿は、まるで彷徨うようであったと思う。
実際、行くあてなどなかった。私はただ砂漠を彷徨っていただけだった。
泣きながら、悲しみながら、絶望を嗚咽と共に漏らしながら…
「あ…」
そして涙も枯れ始めたころ、私は一つの場所に辿り着いた。
遥か前方に黒い残骸…昨日あの人と一緒に狩ったドスガレオスだ。
そういえばあの残骸も、私とあの人との最後の思い出だ。
あのドスガレオスがいなければ、あの人はモドリ玉を落とさなかっただろう。
そう考えると、ただの死体にもどこか感慨深げなものがあった。
私は、自然とそのドスガレオスの死体の残骸に向かって歩き出していた。
「………え?」
距離が10m以内になった頃、私はそこで一つの人影を見つけた。
ドスガレオスの残骸の傍で、残骸に向かって目をつぶっている人影。
左腕に包帯を巻いていて、傍らには太刀が地面に刺さっていて、足下にはドキドキノコが置かれていて…
「ジェ…ロス…?」
その姿は、私が大好きなあの人とまったく同じで…
「…! おお、起きたのかトネス。
いやなに、昨日はうっかり供養と祈りを忘れててな。
少し遅れちまったこともドスガレオスの霊に詫びて−−」
彼が全ての言葉を紡がない内に、私は振り向いた彼の胸の中に飛び込んでいた。
瞬間、枯れ始めたと思っていた涙が堰を切ったように溢れ、嗚咽が再び漏れ出た。
「お、おい、トネス?」
彼は不思議そうに私を見下ろしていただろう。
でも、私はぎゅっと強く彼を抱き締めたまま泣き続けた。
「あ、あさおきたら…ひっく、いなく、なっちゃっ、てて…
ほんと…に、ひぐっ…いなく、なっちゃった、って…」
彼が困惑しないよう、上手く状況を説明してあげたかったのだけれど、
私はただ嗚咽のような言葉とも言えぬ言葉を紡ぐだけで精一杯だった。
対照的に彼は落ち着いてきたようで、驚きで開き気味だった腕もゆっくりと垂れ下がってきていた。
「そうか…寂しい思いをさせてすまなかったな。」
そして彼は、いつもそうしてくれたように私の頭を軽く撫でた。
「お前の覚悟はしっかりと見届けた。
お前が俺の胸に、人間の腕で、人間の胸で飛び込むと言うのなら、受け止めよう。
俺の家に来い…人間の生活は大変だろうが、すぐに慣れるんだぞ…」
彼の言葉に、私はただ頷く事しかできなかった。
悲しみで張り裂けそうだった胸は喜びでいっぱいになり、私は赤子のように大声で泣いた。
悲しみで泣いているのなら、こんな大きな声は出ない。
嬉しくて、嬉しくて、私は彼と、話をしたこともない神様に感謝した。
「トネス…人間になっても、お前は自然のままだな…
泣き虫トネスめ…お前はこんなにも美しい…」
彼はそう呟いて、そっと赤子を抱く母親のように私を抱き返した。
私はいつまでもいつまでも泣き続け、彼はいつまでもいつまでも私を抱き締めていた。
あたたかい温もりが彼の腕を伝わり、私の体を優しく包み込んでくれた。
この日、私の胸の内にあった苦しみは全て溶け出し、代わりに美しく優しく温かい花が咲く。
一生大事にしていこう。そう思えるほど綺麗な花だった。
今回はトネス目線って言うの忘れてたな…
『孤独を知らない男』第三話、そして『孤独を知らない男』第一部、これにて終了です。
三日間支えて下さったみなさまありがとうございます。
二部もあんのかよ、とは仰らずに、是非待っていて下さい。
その内書きますが、待っていてくれるだけで私にとってはかなりの励みになります。
どうかこれからもよろしくお願いします。
GJ!
トネス可愛いよトネス
第二部もwktkしとるよ!
>>590 一応
ギルドマスター(竜人)
↓
ギルドナイツ(12ナイツ 団長が存在)
↓
(暗殺部隊いればこの辺り?)
↓
ギルド職員
てな感じ。
各地のギルドにそれぞれの12ナイツがいるみたいだ。
んで、ギルド同士も時たま狩猟区域を巡って対立するみたい。
まあ、間に他のギルドが仲介に入り穏便にすむらしいけど。
取り立てて問題のなさそうなSSだと思うんだが…荒れてるのはアレか、いつもの俺様主義な人達の工作か。
と、
>>590の言いたいことがよく分からない俺が言ってみる。
パラレルでいいとか暗殺は下部がやってるのかと〜とか言ってる
(ざっと確認したところ孤独の人のSS内に「暗殺者=ギルドナイトと書かれた部分はなかった」)のに、
何故ギルドナイトが12人であることでSS崩壊してて、何故更に上部組織なんぞが関係してくるのかと。
>>603 「自分が今書いてるSSの設定が崩壊しちまった」
って言っているのではないですかね。
あぁ、なるほど!はやとちりした俺涙目orz
>>590スマン。
綺麗に落ちたなぁ
いいもの見たぜ
小説だとベッキーがギルドの重役だったりするな。
>>600 お疲れ様。続きも頑張ってくれ。
>>603 スルーしときゃいいものを、中二病って言葉に過剰反応してるだけだろ。
それこそ高ニ病とやらのごとく。
スマン。
ウィキのトップがおかしかったから直そうとしたが上手くいかないんだ。
誰か見てやってくれないだろうか。
業務連絡:wikiのトップページおよびメニュー部分を修正しました
作品の保管については主に休日を利用して行っておりますので
平日はこういった修正程度しかできないと思いますがご了承ください
おおっ!ありがたやありがたや
この日ある時、いきなりとんでもない事を考え付いてしまった。
ここにいる何人かが考え、その都度挫折してきたであろう巨大な存在…
他の全てのモンスターをそうしたとして、こいつだけは大きな壁となって立ち塞がるであろう究極の課題…!
『ヤマツカミ擬人化』
誰かやってくれませんかね。もう既にやってたとしたら私が大恥ですが。
あ、ところで『孤独を知らない男』第四話投下します。
『孤独を知らない男』:第四話
「やあっ!」
可愛らしい掛け声と共に彼女はドスファンゴに飛び掛かった。
ドスファンゴは仰向けに倒れて四肢を硬直させつつも、ときたま痙攣を繰り返し、
彼女の武器であるデスパライズの麻痺効果の高さを痛感している事がわかる。
そして最後の一撃といわんばかりの渾身の刃は、大猪の心臓に近い動脈を切断した。
大量の血が吹き出し、大猪は痙攣さえも停止させて絶命した。
「だいぶ良くなってきたじゃあないか、トネス。」
その様子を草むらから観察していた俺は、彼女を褒めながら歩み寄る。
彼女は嬉しそうに俺の方を振り向くと、物欲しげな上目遣いを向けてきた。
俺がそれに応じて頭を撫でてやると、彼女は喉を鳴らしながら気持ち良さそうに目を細めた。
ここは密林。多くの生物がひしめき、ハンター初心者の登竜門と言われるモンスターが勢揃いしている狩り場。
俺はここで、トネスにハンターとしての訓練を施していた。
「さ、剥ぎ取りだ。重要な素材を傷つけずに上手く剥ぎ取るんだぞ。」
俺が手をどけてドスファンゴの死体を指差すと、彼女は少し不満そうに、それでも喜びながらナイフを抜いた。
俺とトネスとの暮らしが始まってから一ヶ月が既に経過している。
元モンスターである彼女に何故ハンター養成をしているのかというと、彼女が希望したからだ。
理由は、できるだけ一緒にいたいから、だそうだ。
それを聞いた時は流石にこっ恥ずかしい気持ちになったが、
俺は何日もぶっ通しで狩りをするため、一度狩りに出れば何日も家を空けている。
その間、俺の安否を気にし続けて待つのは耐えられないそうだ。
まあ、気持ちはわからんでもないし、絶対に素質はあると思うので手ほどきしてやってる。
我が一族の戦闘法は非常に独特なので修めるのは大変だが、歴史がある。
武術というものは歴史が深ければ深いほど強いものだ。
長い時間の中で練り込まれた技には、先人の経験から来る実用性がある。
ちなみに今俺が装備しているのは、いつもの太刀ではなく、弓だ。
俺の家系の戦闘術はほぼ全種の武器をカバーしているが、最も歴史が古いのは太刀と弓。
それは俺の家系のルーツが東方の国にあるかららしいが、もちろんその他の武器の技術も歴史あるものだ。
そして後継者は、それらの技術を強制的に一通り憶えさせられる。
だからガンナーとしてのサポートもできるし、片手剣の技術指導をしてやる事だってできるのだ。
「できたよジェロスー」
すっかり解体を終えた彼女が俺を呼んだ。
どれどれ、と解体の出来栄えを見てやる。
「ほぅ…解体の方はもう何の問題もないな。」
俺は正直に思った事を言った。トネスが満足そうな笑顔を浮かべる。
20日間ほどの鍛練で、彼女は驚くほどハンターとして成長していた。
元々素質はあるのだ。高い運動能力に、視力と動体視力、柔軟性と重心移動。
相手の急所を一瞬で見極める勘の鋭さと、群れのリーダーをしていて培われてきた戦略眼。
流石は元モンスターと感嘆するほど、彼女は歴史ある一族の戦闘術をどんどん吸収していった。
しかもそれのみではなく、ハンターとしての知識もどんどん吸収していっている。
モンスターの生態やアイテムの効果。アイテム調合法に上手い解体方法。
一族の戦闘術にしろ、ハンター知識にしろ、膨大な量の情報であるのに、
彼女はそれを驚くべき早さで修得していった。俺が今の彼女ほどになるには2年かかったというのに。
「それじゃ、祈りと供養だ。内容は教えたよな?言えるか?」
「えーっと…命あるものの力を糧とし、共に生きよう。
猛々しき霊魂よ、我に宿りたまえ。我と己とで勇猛とし、心を支えたまえ。
恵みと調和、戦士と剣、共にあって感謝する…だっけ?」
「よしよし、よく出来たな。それじゃあ早速祈ろうか。」
俺と彼女は、解体したドスファンゴの前で祈りと感謝を述べる。
目を閉じ、心を落ち着かせる。他のハンターどもはこの儀式を野蛮人の迷信だと馬鹿にするが、
普段からこうやってモンスターに対する敬意を払っておくのは重要だと俺は思っている。
何故なら、敬意は油断に繋がらない。相手に敬意を払っていれば決して油断することはなく、
戦闘で常に極限の集中を保っていられる。
油断が死に繋がるというのは周知の事実であり、それを呼び込むのは傲慢とか驕慢とかいったものだ。
つまり相手に敬意を払えという教えは、戦闘から無事に帰還するための教えでもあるのだ。
そしてその教えが正しいから、俺達の家系はこれほどまでに長く続いている。
相手への敬意を保ち、油断をなくすためには、彼らのいう野蛮人の儀式は非常に実用的だ。
祈りが終わり、二人同時に目を開く。
俺は懐からドキドキノコを取り出し、解体したドスファンゴの傍にそっと置いた。
これで全ての儀式は終了。今回も良い狩りだった、と心の中で満足する。
「それじゃあ、メシにするか。」
「うん!」
トネスが元気に頷く。
今日のメニューはぼたん鍋だ。ぼたん鍋ってのは要するに猪肉の鍋だな。
乾燥醗酵させたハリマグロとある種の海藻でとったダシ汁に、ホビ酒と米虫の乾燥粉末を少量加え、
レアオニオン、ジャンゴーネギ、特産キノコ、それとさっきドスファンゴからとった猪肉を入れて味噌で味付け。
味噌はミックスビーンズ、古代豆、どちらで作ったのでもいいが、今回は古代豆味噌。
最後に肉焼きセットで十分に熱した石ころを鍋にぶち込んで一煮立ちさせれば完成だ。
ちなみに鍋は分厚い葉っぱを何重にも編み合わせて作った。
「いただきまーす♪」
「いただきます。」
さて、食事だ。
早速猪肉を一切れとって口に含むと、さっぱりとしながらもコクのある味が広がった。
うむ、今日も順調。やはり猪肉は焼くよりも煮た方がうまい。
いつもはただ焼くだけなんだが、たまにはこういう贅沢もいいだろう。
俺はしみじみと、普段狩り場では滅多にできない贅沢の味を楽しんでいた。
「おいひー!」
一方のトネスはと言うと、目を見開いて次から次へと鍋をかき込んでいく。
口の中にあるものが無くならない内に新しいのを入れるもんだから、彼女の頬はぷっくりと膨れていた。
まあ、今回は殆ど俺じゃなく彼女が働いたからな。
訓練の一環としてのドスファンゴ狩りだったが、俺がサポートすべき部分は殆どなかったのだ。
実戦訓練を始めた頃は、俺からのサポートだけで獲物が死ぬという有様だったけどな。
「ところでトネス。」
ジャンゴーネギを飲み込みながら、俺は彼女に話し掛けた。
本当は彼女の口がある程度空いたら話し掛けようと思っていたのだが、
どうもそんな状態は鍋が空になるまで訪れそうにないようだ。
仕方なく、俺は彼女が食べてる途中に話し掛けた。
「?………んぐっ…なぁに?」
彼女は口の中に満載していたものを一気に呑み込んだ。
流石は元ドスゲネポス…あれを一気に呑み込むとは。
「…10日後の実戦訓練では、砂漠に行こうと思っている。」
俺がそう告げた瞬間、彼女の顔が少しだけ曇った。
彼女が俺の家に来てから、まだ一度も砂漠には行っていない。
砂漠に行く、ということはあのゲネポスの群れと遭遇するということであり、
あの日いきなりリーダーを失った群れに全てを悟らせる、ということでもある。
彼女にとってそれはとても不安なことなのだろう。
仲間のゲネポス達は、彼女が自分達を捨てて人間についたという事を知ったらどう思うだろうか。
とはいえ、砂漠独自の生態系との戦闘を経験しない内には一人前のハンターとはなれない。
それに俺がよく行く狩り場は砂漠なのである。俺について来ると言うのならそこでの訓練は既に必須事項だ。
「…お前は実に優秀なハンターとなれるだろう。
しかし、わざわざ辛い場所に行く必要はない。
選択肢として、俺が砂漠に行く時はお前は留守−−」
「いく。」
彼女の決意めいた意思を感じる言葉を聞いて、俺はハッと彼女の目を見た。
一瞬だけ見せた翳りは既に消え失せ、金色の瞳の輝きには強固な意思が宿っていた。
そうだ。俺は彼女の覚悟に打たれて、掟を破ってまでも彼女を連れ帰ったんじゃないか。
俺にそうさせた程の覚悟を俺が疑うなど、馬鹿げた事だった。
「−−すまん、愚問だったな。」
俺は視線を鍋に落とし、食事を続けた。
彼女の瞳を直視し続けることが出来なかったからだ。
俺は瞳の中の覚悟に魅入られ、金色の輝きを純粋に美しいと思ったのだ。
それが、何故だか少しだけ怖かった。理由は自分でも分からない。
トネスは少しだけ喉を細く鳴らすと、また口の中満杯に食べ物を詰め込んだ。
「ごちそーさまー」
「ごちそうさま。」
いつしか鍋の中身はなくなった。具材はもちろん、汁もトネスが全て飲んだ。
空になった鍋は放っておいても大丈夫だ。石と葉だけでできているからな。
いつか微細な虫たちが食い尽くして土に還元してくれるだろう。
俺達が片付けるべきは木の器と箸だけで、直ぐに後片付けは済んだ。
さて、あとは残ったドスファンゴの肉やら素材やらを背負って帰るだけだ。
そう思って俺とトネスが立ち上がると……
ガサァッ!
傍の茂みががさりと強く揺れた。
瞬間、俺達は茂みの方を素早く振り返りつつ、自分の武器を構えた。
彼女は剣を抜き、俺は弓を構えて矢筒の矢羽根に右手を添える。
しかし、茂みから出てきたのはモンスターではなく、人間だった。
二人組の男女であったが、男の方はまだ少年と呼べるような体つきをしている。
もちろんただの人間ではない。パッとしない装備ではあるがハンターのようだ。
トネスはそれを見て驚いたように目を見開き、剣をしまいつつ俺の後ろに隠れた。
彼女はモンスターなら平気だが、俺以外のハンターにはまだ恐怖を感じるようだった。
「…あれ?なんだお前…ハンターか?」
少年の方が俺に話し掛けてくる。
俺は弓を折り畳んで背負いながら「ああ」と短く答えた。
「他のハンターは誰も来てないんじゃなかったの?パーシェル。」
「俺はそう聞いたんだがな……
って、あーーーーーーーーーッ!!」
男女は相談を初めたようだったが、少年の方がいきなり叫んで一点を指差した。
大声に驚いてトネスがビクッと身を震わせたのが分かる。
「ドスファンゴーーッ!俺達が狩る予定だったのにーッ!」
少年が指差した方向には、解体されたドスファンゴの残骸があった。
…ああ、なるほど、と俺は全てを理解した。
俺が狩りをしているとよくある事で、ギルドから正規の依頼を受けてやってきたハンターの獲物を、
彼らが狩る前に俺が狩ってしまう、という事態だ。
つまり俺はギルドとは関係なしに狩りを行っているので、
真っ当なハンターと獲物が被っちまうことがよくあるのだ。
「もしかしてお前が狩ったのか!?
なんて事してくれるんだァァーーーーーーーッ!!」
少年は怒りながら俺に詰め寄る。
その怒りはごもっとも。このままじゃあクエスト失敗だろうからな。
契約金は損するし、ハンターとしての評判は落ちるし…なによりこいつは女の前で面子丸潰れだ。
それが分からんわけでもないので、俺はいつもと同じ対処法をとる。
「そりゃすまなかった。お前達の獲物だとは知らなかったもんでな。
じゃあ、せめてこの大猪の牙と鼻をやろう。そいつを持ち帰ってこう報告するんだ。
『狩猟には成功しましたが、死体は滝壷に落ちて行方が知れません。』とな。
そうすりゃ成功報酬ももらえるだろう。」
こういう事があった場合、俺はいつもこうする事にしている。
女の前でこいつが恥をかくことには変わりないが、これで契約金と評判の問題は解決だ。
むしろ危険も苦労もなしに、ドスファンゴ狩猟の報酬を貰えるのだからハンターとしては得ですらある。
大体のヤツはこれで渋々(なフリで、実際はモーケタモーケタと思っている)引き下がるんだが…
「そーゆー事じゃねーだろテメーッ!
なに勝手に他人の獲物狩ってんだコラッ!」
そう、こいつは引き下がらない。
何故ならこいつの目的は報酬や評判などではなく、
集会所でひっかけた素人女ハンターにエエカッコきめてベッドインする事だからだ。
そんな雰囲気が全身から滲み出ている。
だが、悲しいかな。このやり取りに既に女は呆れ始めていた。
「…小僧、お前の名前は?」
俺も既に呆れ始めている。こいつがいくら騒ぎ立てたって、ドスファンゴが復活するわけじゃなし。
女の心情を考えれば、渋々こちらの提案を呑んで帰った方が印象もよかろうに。
ちなみに俺の年齢は28歳。相手の少年を十分に小僧と呼べる歳だ。
「パーシェル・グランデ…それがどうしたッ!」
「俺はジェロス。ジェロス・ゴズだ。ゼロスと呼んでもいいぞ。
いいかグランデ。狩られちまったものはもう戻らないんだ。
不幸な重複があったことは悪いと思うが、事実を受け止めてくれ。
俺はお前にとっても最良の提案をしていると思うんだが。」
「そうだよ、もういいよパーシェル。この人の言う通りにしようよ。」
黙ってやり取りを見ていた女も加わって、パーシェルとかいう少年をなだめ始めた。
これでパーシェルはバツが悪くなったのか、敵意を俺に向けたまま後ずさり、
ゆっくりと俺から離れて行き始めた。
ようやく、女が自分の言動に呆れてきていたのを察したらしい。
しかしまあ、これであいつのナンパは失敗したろうな…ほぼ自爆した形だが。
「おい、忘れもんだ。」
背を向けかけたパーシェルに、ドスファンゴの牙と鼻を投げ渡す。
パーシェルは忌々しげにそれを受け取ると、キッと俺の方を睨み付けてから去って行った。
パーシェルのあとをついて行った女は大きなため息を漏らし、
俺の視界から消える前に、俺の方を振り向いて一度頭を下げて行った。
女の方はなかなか殊勝なヤツだな。俺も頭を軽く下げ返した。
「こ…怖かったぁ〜」
俺の後ろに隠れていたトネスがそろそろと出てきた。
至近距離でハンターの怒鳴り声を聞けば、例えヒヨッコがピーピー騒ぎ立てる声であっても恐ろしいのだろう。
ま、見た所ハンター始めてまだ一〜二ヶ月だったようだし、分別とかはこれから身に付けていく年頃だろうな。
取り敢えずトネスの頭を撫でてやると、彼女は不思議そうな表情をしながらも、
半ば反射的に目を細めてクーと喉から細い声を出した。
「帰るか、トネス。」
「うん」
そんな彼女を見てつい微笑みが漏れる。
彼女と暮らし始めて一ヶ月。俺はすっかり彼女のことが愛しくなり始めていた。
28歳にもなって、我ながら青臭いとは思うが…
未来が幸福になりそうであればそれでいいか、とも思う。
「クソッ!」
ガシャンッ!
月明かりが照らす室内。杯が床に叩き付けられて跳ね返り、宙を舞った。
底に少しばかり残っていた酒が飛び散るが、彼の顔面にかかったのは微々たるもの。
彼は苛立たしげにそれを掌で拭き取ると、その掌をそのまま机に叩き付けた。
衝撃で机の上のものが震え、酒瓶が倒れかける。
彼ことパーシェル・グランデは大いに荒れていた。
理由はもちろん、昼間会ったジェロスとのことだ。
彼はジェロスと別れて帰ったあと、報酬は手に入れる事が出来たが結局あの女にフラれてしまった。
見ず知らずの人間に対してあんなに怒鳴り散らし、しかもその恋人と思しき女性を怯えさせる。
これだけでも、女が彼を振る理由としては十分だったのだ。
パーシェルは少年であったが、その美貌は大したもので、今まで一度としてしくじった事はなかった。
兄達からは「モンスターよりも女を狩る方が上手い」とさえ言われており、
本人もすっかりその気になって、味わった女達の話を友人に自慢する度に悦に浸っていた。
そんな彼が、人生初めての黒星をつけられたのである。
その屈辱たるや凄まじい。この俺様を振った女も女だが、あの女はもう少しで落ちる所だった。
あの野郎さえいなければ、今頃あの女は俺の新しい『親密な友人』になっていたに違いない。
彼は本気でそう思っていた。
憎しみが生まれ、振られた原因が転嫁される。
自分が振られたという事実を認めたくなくて、責任をなすり付ける。
自分が振られるわけがない。振られたのはあの野郎のせいだ。
この俺にこんな屈辱と恥をかかせやがって。絶対に復讐してやる。
彼は本気でそう誓っていた。
「…しかし、どうやる…?」
彼の苛つきの原因の半分がこれであった。
獲物を横取りした(彼はそう思っている)あの野郎は間違いなく熟練ハンターだ。
ハンターとして日が浅いとはいえ、それぐらいの事は彼も見抜けるようになっていた。
ならば真正面からかかって行っても返り討ちに遇うし、チャンスを待つのは性に合わない。
かといって謀略を練るのも、単純な思考の彼にできる事ではなかった。
闇討ち不意討ちも、相手のことを調べ上げてからでなくては迂闊に行えない。
彼はなるべく早くこの怒りと苛立ちを、憎いあの野郎に叩きつけたかった。
要するに、自分がスカッとすれば良いのである。
彼はどうすれば自分がなるべく早く満足するのか、考えに考えた。
「…待てよ、そういえば…」
そして、一つの結論を導きだした。
彼の脳裏にあるのは一つの光景。
あの野郎がドスファンゴの牙と鼻を投げた時、
その体の陰から、一人の女が顔を出していた。
今思えば、あいつは今日取り逃がした女よりも良い女だった。
パーシェル・グランデ。
今宵の月明かりがもう少し強ければ、
彼が浮かべた下卑た笑みがはっきりと見えただろう。
彼はすぐに立ち上がると、玩具を探す子供のようにアイテムボックスを漁り始めた。
暫くして彼がボックスから取り出したのは、彼の兄から貰った睡眠袋だった。
そして、明日自分がすることを想像し、彼は悪魔のように口の端を吊り上げた。
これにて第四話終了です。
最初に非エロって言うの忘れてましたすいません。
こっからエロス展開に繋がるんですね? わかります。
ヤマツカミってどんな要素で出来てるんだ?
触手?
毎度毎度質のいい小説をご馳走様
ヤマツといえばバキュームと、触手と、雷光虫と、頭の上への覆いかぶさり(プレス)かな
週間チャンピオンのイカ娘みたいになると思う
じゃあ、俺は王家の裁きをくらったヌールだと思っておく
乙
ただ僕は怒った…、
初めてだたった、自分の中でこんなに怒りだけを感じたのは
喉の奥にまとわりつくようなむかむかした違和感、ストレスの固まり。
早く吐き出したい、今目の前の状況を生み出したヤツに
人間に…。
無残な姿で横たわる最愛の妻、大地の女王と謡われた者、数多くの命を凪ぎ払い生態系の上位に君臨するもの、の死体
それを作った人間、僕は許さない。
八つ裂いてやる
目の前に放たれる爆炎、裂かれる翼膜、骨が剥き出した甲殻、潰れた眼球
もう何回突進を繰り返しただろうか、もう何回火球を吐いただろうか
なのにまだ
一人も殺せていない
人は強い…僕は弱い
ごめんね、君の仇はとれそうにないよ、ごめんね…
深く落ちて行く意識の中で静かに穏やかに君の声が聞こえた、
「もう休んでいいんだよ、ありがとう」
それまで押さえていた痛み、疲れが急に押し寄せてきたのと同時に渦を巻いていた怒りが、静かにおさまるのを感じた
僕の命と共に…
どこまでも澄み渡る空、暖かな陽光、通り過ぎる春の風
とても気持ちがいい
今日はいつもより高く翔べそうだ。
完
まず最初に駄文とエロが無いことに謝罪するよ
でもみんな一回は狩られるモンスの事考えた事あるだろ?
どうしても書きたかったんだよ
反省はしている
次はちゃんとエロMAXで書くよ
>>624 ミッドナイトブリスではなく王家の裁きとな?
間違ってたらユピテルサンダーものだぞ?
山津神
時折フィールドに現れ、大雷光虫と戯れる緑髪の娘
遭遇したハンターに何故人は狩りをするのか問い掛ける
……のが自分のヤマツカミ脳内イメージなんだが文字にしたらあまりの厨にふいたw
トネスにドキドキノコ添えられてくるわw
631 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 15:13:25 ID:lBuGHBg2
モンスターハンターだし
呼吸をするようにモンスを殺しても良いんじゃないか?
乱獲はNG
>>628 素で間違えて\(^o^)/オワタ
ちょっと奈落の穴に飛び込んでくるわ
>>633 奈落の穴は起き上がりに重ねてもタイラントパニッシュの無敵時間で抜けられる罠
ヤマツカミが難しい?いつもみたいにドキドキノコ食わせるかモドリ玉吸わせるかして人間にしちまえばOKじゃん?
>>635 問題は喰わせるが吸わせるかしたあとじゃないか?
触手をどうするのかとか、苔が生えてるとか、中の大雷光虫とか、雄雌があるのかとかいろいろ考えなきゃならない事が多いと思う
髪の毛が触手状になっててナマケモノみたいに全身コケだらけで大喰らいのマイペースさん
緑の髪の女の子でいいじゃん、キモい能力つける必要ない
モンハントリビア
ヤマツカミの頭の苔は…
寒さしのぎのフードである
某シューティングゲームのオプションみたいに
体の周りに大雷光虫が飛んでる緑髪の少女……
>>638 それは残念だ
せっかくだから考えを放棄する前に色以外も考えてみたかったがな、まぁそんなもんか
以前の擬人化批判のレスに「擬人化した時点で満足してる」ってのがあったけど
>>638なんかはそれの典型だな
ヤマツカミってどうやって浮いてるんだっけ?未知のpowerか?
食べた森が体内で腐敗ガスを発生させ
その浮力で浮いてるとか何とかだったはず
つまり擬人化風に考えると…やめておこう
やっぱり不思議エネルギーで
山津神の能力を擬人化に反映させると、正直笑えない状況になる
>>644 ず、ずいぶんマニア嗜好になるな……その設定……
ていうかもう巨女でいいんじゃないか?ハンターの3〜5倍くらいの大きさで。
で、某タコ船長みたくもみあげが触手になってたり。
>>645 だから難しいんだろうな
浮遊はガス説が有力だが……正直無理だな、あまり見たくない(^_^;)
触手なら型月のライダーとか秋葉辺りと同じ見方で大丈夫だ
苔は……どうしたら良いもんかな?
苔むす髪という表現があるな
>>648 苔むす?どんな意味だっけか
よく考えたら触手って……普通に手だな
緑なす黒髪はわかるが、苔むす髪って表現は…
古めかしい髪か?
>>649 じゃあアレだな、アキラみたいに「力が勝手に…」みたいな感じの生物兵器系で
wikiになんか直接投稿っぽいのがあるんだが
誰も返事しないwikiで無駄に卑屈な前書きと後書きつけて
しかも続くかどうかは未定とかふざけてるのかアレは
ただのいやがらせ
まあ、あれじゃね。
検索でwikiにたどり着いたリア厨とか。
どうでもいいけどテイラーて、仕立て屋かい。
さぁ、ぽちっと削除もその後の復帰も思いのままよ!
…実際どうしたもんなんだろな?
あれくらいのぶつ切りでも終了扱いでwikiに保存されてるのだってあるし
別段毒にも薬にもならない内容だから残しても問題ないだろうけど
せめて前書きと後書きはコメントアウトなりで見えないようにして欲しいもんだ
〜特殊生態系体験記〜
その日は急に、何の前触れもなくやって来た。
遡ること半日前、沼地を歩いていたボクに突如、見たことも無い雷が当たった。
あれがすべての始まりだった
「うーん・・・頭がすごく痛い・・・・昨日のあれは一体・・?ううっ」
体調がものすごく悪い。あたりを見回すと夜。場所はどうやら雷を喰らった場所から移動していないようだ。
つまり、半日もこの場所で気絶していたことになる。
だがボクにはそんな事よりも、自分の身に起こった<変化>の方が遙かに深刻だった。
「寒い・・ううっすごく寒い!こんな事今まで無かったのに・・それに暗くってすぐそばしか見えない!」
何が何だかもうわからなかった。
「・・何だか足が前と後ろで形が全然違う!?前足の方は感覚が鋭くなってる。本当にどうなちゃったんだボクの体は・・・」
その感覚の鋭くなった、かつての前足で体のあちこちを触ってみる。前の体では消して出来なかった事だ。
まず頭。額には固い突起があるのが確認できた。
「良かった・・角はまだあるんだ・・・。」
次に顔を触るが正直どこがおかしいのか解らないので、徐々に手を下の方へ。喉を過ぎて胸の辺りでまた異変に気づく。
「何だろうこのふにゃふにゃは?二つあるけど・・前から付いてたのかな?」
胸に付いているそのふにゃふにゃ。触り心地が面白いので、揉み続けてみるとなんだか変な感じになってきた。
「・・・何だろうこの感覚。段々感覚が鋭くなってくるみたいだ。・・ちょっと気持ちいいかも。」
しかし、触っていても状況は打開しないので、少し名残り惜しいがまたどんどん触る場所を下へ。胸を過ぎ、お腹を過ぎついにあの場所へ。
「あれ?こんなとこに毛が生えてる?その下は・・・二つに分かれてる。どうなってるんだ?。」
その場所を深く知ろうと<前足>だった物で、まさぐった瞬間強烈な刺激がボクを襲った。
「っん!な、なんだ今の電気が走ったような感じは!」
もう一回その場所を軽く擦る。するとやはり何かが腰から頭へと駆け巡る。その刺激に思わず体がビクッとなった。
さらに<前足>を奥へと動かす。穴のような物がある。そしてその場所も先程までとは行かないが、似たような刺激があった。
「この場所は危険だ。ここを調べるとボクおかしくなっちゃう。」
本能でそれを感じ取り<前足>をさらに下へ腿を通り、膝を通り、かつての後ろ足の先へ来た。
それにはかつての後ろ足の面影はもはやなく、足の先は5本に分かれていた。
「ボクの後ろ足こんな形だったのかなあ?前はもっと堅かった気もするけど・・・。」
はっとなり前足2本で体をくまなく触るとさっきの敏感な場所のさらに先の、体の裏側に尻尾は付いていた。
頭にはちゃんと髪もある。だが背中の半分まで垂れ下がっているそれは前のように光輝いてはいなかった。
657 :
tuduki:2008/03/14(金) 11:17:11 ID:uk4LyJ4e
目を覚ましてからここまで約40分そろそろ移動しようとした矢先に新たな問題が発生した。
立てない。いつものように4本足で立とうとするが全くうまくいかない。それでもどうにか立ってみせると、何だかこの体勢が苦しい。
特に尻尾があったあたりがすごく窮屈な感じだ。その体勢からいろいろ体を動かすこと20分。
どうやらこの新しい体は後ろ足2本で立った方が、都合がいいらしい。
「こんな姿仲間に見られたら、なんて言われるか・・・。情けない恰好だなあ。」
泣きべそをかきそうになりながら、ようやく立つことが出来たので辺りを調べることに。
しかし、この体は歩きにくい。沼地の泥が何だか気持ち悪く感じるし、小石でも踏もうものなら。
「あた!?つ〜痛い!またやっちゃったよ・・」
10分ほど歩いた所でボクの精神は限界を迎えてしまった。
何だか急に眼から水が出てきて止まらなくなった。
頭をよぎるのはどうしてボクがこんな目に?それだけだった。
ガサッっと向こうの方で音がした。でもボクはまだ泣いたままだった。
音がどんどん近付いてくるのに気づいた時にはもう手遅れだった。
目の前に現れたのは3匹の赤い生き物。普段沼地でよく見る生き物だ。
普段はこちらに目もくれない彼らだが、今日は何がか違う。まるで餌でも見つけたような形相だ。
と1匹がボクに噛みついてきた。ボクは避けようとしたが、いつものようにはいかず腕に牙の端が当たってしまった。
「っ〜!」痛すぎて言葉にならない激痛だ。
「まずい・・このままじゃ、ボク食べられる!逃げなきゃ!」
ボクは必死で走った。前の体なら全然疲れないしとっくに振り切ってもいい筈なのに、
振り切れるどころか追いつかれそうだ。それに何だかもう息が上がっている。あの二つあるふにゃふにゃが走るたびに揺れて
もすごく邪魔だった。そしてボクはついに疲れてその場に倒れこんでしまった。全身の力がどんどん抜けていく。
どうやら噛まれたときに何かされたらしい。
もう駄目だと思った。「散々な1日だったけどある意味らしい終わり方だな。短かったなボクの命。」
そう覚悟した。そしてボクはあいつに、いやあの人に出会ったんだ。
気に入らん、という理由で読み手が勝手にwikiのSSを削除しはじめたらえらいことになるしな
どっちかってーとマイナージャンルだし、同じような書き手が群れをなして来襲ってこともないだろ
とりあえず放置が吉かと
>>656 うおっSSが投下されてるとは思わなかった
リロードして確認してからカキコすりゃよかった失礼。気にせず続きを投下してくれ
660 :
tuduki:2008/03/14(金) 12:18:45 ID:uk4LyJ4e
覚悟を決めて諦めた次の瞬間、ぼくと3匹の間に玉が投げ込まれ
???「目を閉じろっ!!!」
の掛け声とともに玉から強烈な光がばらまかれた。
そして風のようにボクと3匹の間にその人は入って来て、
「おう、嬢ちゃん大丈夫かい?話は後だ少し待ってな。」
そう言うと再び風のように駆けて行き、3匹に背中の巨大な物をぶつけていく。
3回「ビタンッ!!」っという大きな音がすると後に残っていたのは、気絶した3匹だった。
銀色の物に身をくるんだその人は、巨大な物を背中に担ぐとボクの方へやってきた。
怯え、震えながら見上げる僕を見るとその人は
???「毒をもらってるな・・急ぐから我慢してくれよと」言うと
ボクを<前足>で持上げて抱きかかえ、そのまま移動を始めた。
このときのボクにはもう逆らう余力も返事をする気力も無かった。
気がつくとボクは何だか柔らかくて、暖かい物に包まれていた。
あたりを見回すと、ここは沼地ではなく周りが気で出来た洞窟のようだった。
???「お、気づいたか。」
声がしたのでそちらを見ると、さっきとは違う格好の人間が気で出来た物に乗っている。
「人間だ!逃げなきゃ、殺される!」
動こうとするが体に力が入らない。<前足>も痛む。
???「よせよせ、イーオスの毒にやられたんだ。あと2日は安静にしてろ。」
そう言うと動いてズレた柔らかいフカフカを元の位置に戻してくれた。どうやらこの人は大丈夫。
そう思っているとまた眼から水が出てきた。
「どうして、・・どうしてこんな事に・・」
口からこぼれたその言葉を聞いたその人は
???「なんだ嬢ちゃん、喋れんのか。これで安心したよ。」と言った。
それをよそに泣き続けるボクに新たな異変が!お腹から音がする!ぐ〜っていう音がお腹からする。
何か他の生き物が中にいるみたいだった。心配になったボクは、
「あの・・この音・・・ボクおかしくなったの?」
と恐る恐る聞いてみた。するとその人は何だか楽しそうに声をあげながら
???「それは、空腹って言ってな嬢ちゃんが生きてる証拠だ、ちょうどいい飯にしよう。」
そう言うとその人はボクに近寄ってきて
???「それじゃ、また失礼するよ。」と言ってぼくを持ち上げた。
その状態は移動の1分で終わったが、ボクはその状態が嫌じゃなかった。
何だか安心感があって、暖かくってずっとこの状態でいたかった。
ボクは知らないうちにこの人の付けている物を掴んでいた。
いい匂いがたくさんするところへ運ばれて、ボクは木で出来たもの、
さっきまでこの人が乗っていたのと同じもの上に降ろされそうになった。
でもボクはこの人から離れたくなかった。だからぎゅ〜っと掴んだ<前足>を
離さなかった。するとこの人は
???「なんだこのままがいいのか?」っと聞いてきた。
これにこくんとうなづきたいのに、何だか体が言うことを聞いてくれない。
胸がドキドキしてきて、顔が熱い。やっとの思いで小さくうなづくと、何だか顔を隠したくなった。
661 :
tuduki:2008/03/14(金) 12:49:51 ID:uk4LyJ4e
その人は僕を抱えたまま、木で出来た物に乗ると
これまた木で出来たでっかい丘の上に有る金色のものを2回叩く
「チン☆チン☆」っと音が鳴ると奥から小さいかわいい生き物が出てきた。
この人は、かわいい者に何か頼むと、ボクの方を見て、
???「少し待ってくれな。すぐに食べ物が来るからな。」っとボクに言った。
その時の顔の形が何だかとても見ていて気持ち良くって、ボクはまた掴んでる<前足>に力を入れてしまった。
待っている間、急にその人がボクの頭をなで始めた。急だったので少しびっくりしたが、何だか気持ち良かった。
でもすぐに手が止まってしまった。ボクは何だか物足りなくなったので、自分で頭を動かしてみた。
するとまた手が動き始めた。うれしくなってつい声が漏れる
「えへへ☆」嬉しそうにしているとこの人は
???「もっとなでてほしいのか?甘え上手な奴だな。」
とさっきの顔で言ってきた。その顔を見るていると本当に安心する。
離れたくない。ボクはもっと嬉しくなってきた。
「あの、頭に付いてる角も同じように触って・・」と言うと
頭と角どっちも撫でてくれた。気持ちいい。ずっとしてほしい。何だか顔が緩む。
???「これ飾りじゃなくて体の一部なのか?珍しいな。」と聞かれたのでまた、小さくうなづく。
何だかあのふにゃふにゃや、ビクッとする場所を触っている時と同じ感じになってきた。
でも何だか不思議と怖くない。むしろもっと奥まで行ってみたいとさえ感じた。
とろーんとしているといい匂いが近づいてきた。どうやら<料理>とやらが出来たらしい。
>>661 書き上げてからまとめて投下&通し番号ふるのマジオススメ。
>>659 質の悪い冗談だった。すまない。
それにしても、wikiの存在はここの保管庫なんだし、何らかの線引きはあった方がいいような。
直接投下ってカテゴリ作るのか?
663 :
tuduki:2008/03/14(金) 13:41:57 ID:uk4LyJ4e
<料理>は食べたことのない味だったが、食べるごとに体が温まり
何かが満たされていく。自分で食べたいところだが<前足>が痛くて物がつかめない。
もう片方はこの人を掴んでいるから離したくない。うまい方法が見つからなくて「む〜」っとうなっていると
食べ物を口まで運んでくれた。硬くて噛めないものはこの人を見て口の中を見せると、
口をつけていったん取り出し、柔らかくしてからまた、口をつけて戻してくれた。
口がつくたびに、食べる時とは違う何かが満たされていく。
「この気持ちは何だろう?でも・・嫌じゃ無いや」ボクは自分がさっきこの人がしたのと、
同じ顔をしてる事に気づいてなかった。
食事が終ると、さっきのフカフカのある場所へ戻ってきた。
そこでボクはまた離れたくないので、この人を掴んだままだった。
???「しょうがない子猫ちゃんだな全く。わかったよ。一緒に<布団>に入ってやるから離してくれ。」
時々わからない言葉が出たがどうやらまた一緒にいてくれるようだ。これで一安心!
フカフカに入るとボク達はお互いの事を話し始めた。ボクのいきさつ。この人の事。
レオン「そうか。そんな事があったのか。そいつは辛かったな。でもそれでその不思議な体にも納得がいったよ。
麟 麗(リン レイ)君はキリンと呼ばれている生き物が、転生した者である可能性が一番高い。」
麟「そうなの?転生って何?」
レオン「その生き物が魂や心はそのままで別の生き物に、生まれ変わることさ。君の場合は人間だったみたいだけどね。」
麟「はあ。そうなんですか。なんだかあまり感じないです。」
レオン「でも外見はまんまキリンと人間くっつけた感じだぞ?銀の髪、赤い瞳、額の蒼い角、腰の尻尾。
正直最初はびっくりしたけど、君はなんだか可愛いし、おれの事を信用してくれているみたいだし
こちらとしても、助かるよ。何かわからない事があったら聞いてくれ力になるよ。」
麟「レオンとこうしてくっついていると安心する。気持ちいい。あの、また頭・・」そう言いかけると、また撫でてくれた。
レオン「君は・・麟は本当に甘え上手だね。でもいいかいこれからはむやみやたらにその角や尻尾を他に人に見せちゃいけないよ。
何をされるかわからないからね。そうなった場合二度と会えないかもしれないから・・」
麟「そんなのヤダヤダ!せっかくレオンと会ったのに二度となんてヤダ!!」ボクは泣きじゃくった。そんなボクをやさしく撫で、
レオン「はは麟は大袈裟だな。大丈夫だよ。もしそんな事になっても、おれが麟を守るよ。絶対にね。」
麟「じゃあレオンはずっとボクと離れないでいてくれるの?」そう尋ねると、
レオン「麟さえよければね。さてそのためには人間の事いろいろ勉強しなきゃいけないよ?そのためには
今は休むこと。わかったか?」
麟「良かったぁ。レオンと一緒うれしい。・・ねぇ、さっきから少し気になってるんだけど、
この足の間らへんから出そうになってるのって何?」
レオン「!?ちょ、麟待てよまだ出すなよ!」そう言うとレオンはまた僕を持ち上げて、別の場所に移した。
その場所はトイレというさっきよりもずっとせまい場所だった。
レオン「麟・・一応確認するが使ったことあるか?」
麟「無いよ〜。・・レオンこれどうやって使うの?」
レオン「その上に来ている物を脱いで座って、出したい物を出すだけだ。おっと尻尾に気をつけろよ?中に入れちゃだめだぞ?」
麟「じゃあ、レオン脱がせて〜。」なんだかレオンがびっくりしている。
レオン「麟・・・君は自分がものすごくかわいい女の子だって事をもう少し意識する必要があるようだな。」
レオンはボクの服を脱がせながらつぶやいている。言われたとおりに尻尾に気をつけながら座る。
レオン「これで終了だ。後は出したい物を存分に出せ。おれは外で待ってるから。」レオンは何だか戸惑ってるようだったけど、そんな事はお構いなし、
麟「レオン・・・・初めてで恐いよ、一緒に居てよレオン・・。」そう言うと
レオン「・・こう来ると思ったよ。さあ早いとこ出しちまいな。」と言って頭を撫でてくれた。
それで気も体も緩んだのか一気に水と大きいものが出てきた。それと同時に変な臭いもしてきた。
出し終わると、レオンが手に紙を持っている。
レオン「ここまで来たら、やけくそだ。麟、拭いてやるから動くなよ?」そう言ってレオンは大きいものが出てきた所にそれを当ててこすり始めた。
麟「!??!!!?」これまた新しい刺激だった。出口をレオンがぐりぐりするたびに何だか、体がビクッとなる。
2〜3回こすって新しい紙へ、という動作が続くうちに後ろは終わり、次は前だ。こっちは2回擦るだけだったが、2回目で問題発生。
あの部分を擦ってしまい、思わず声が出た。
麟「ひゃあ!」何だかまた胸と顔が熱くなってきた。
レオン「どうした?痛かったか?」と慌てて聞いてきたので、素直に
麟「・・気持ちいい・・」っと思わず本音を漏らした。もっと触って欲しい。触ってみたい。思わず手が動く。
レオン「うーん一回こりゃ本格的にいろいろ教えないとだめだな。ッて麟そこは触っちゃ駄目だ。
ダメな理由はすぐにさっきの部屋で教えてやるから、今は我慢だ!いいか?。」
麟「うん・・でもレオンが触るとここ気持ちいい・・・」
そのままボク達はフカフカのある部屋へまたまたやってきた。
レオン「いいか麟。その場所は女の子にとってすごく大切な場所だ。だから一番大切な人と自分以外に触らせたり、
見せたりしちゃだめだ。特に麟はすごくかわいいから、すぐにめちゃくちゃにされちまう。
おとといのイーオスに噛まれたときよりももっと痛い事をされちゃうんだ嫌だろ?」
正直イーオス云々よりレオン以外がボクのあの場所を見るって言葉の方が何倍の頭に残った。
麟「わかったよレオン。ボク、レオン以外に見せないし触らせない。レオン以外にしてほしくない!」
レオン「良し!いい娘だ!その調子だぞ!」
レオンは頭をポンポンっと軽くたたいた。これもやっぱり気持ちいい。さっきからずっと続いているうずうずに拍車がかかる。
麟「・・じゃあレオン、ボク今レオンが拭いてくれた場所、すごく触ってほしいんだけど、
これはだめなの?」さっきから一つの事しか頭に浮かばない。「レオンにもっと触って欲しい。」
レオン「麟、俺でいいのか?」レオンは何だか悪い事をしてしまったような顔で言った。
麟「レオンが良い!レオンじゃなきゃやだよう!お願いレオン〜!」その間にもどんどんうずうずは膨らむ。
麟「?」ボクは自分の足をどこからか出てきた、暖かい水が伝っていくのがわかった。
ボクの体は心なんかより、ずっと先に準備はできていた。
今日はこんな感じです。早ければ今日の夜にでも続きあげます。
意見などはどんどんお願いします。
書きながら投下するな、ある程度まとめてから通し番号付けて投下しろ
話のオチとか結末というものをちゃんと考えた上で書き始めろ
鍵括弧の前に発言者を書く台本形式は好まれないからなるべく避けろ
内容が稚拙とかそういうのはこの際問題じゃないから投下する時の作法を覚えろ
大体
>>666の言う通りだな
やや練り込みが足りない感じがする
後半になって作者が書くのに飽きてきたんじゃないか?ってくらい展開が早い
個人的に言わせればシチュは好みなんで頑張ってほしい
黒グラビ君を彷彿とさせるな…
もしや…!
>>685 こんなの投下しない方が数倍良かった
事故責任で削除依頼出してこい
未来人キタコレ
よし、誰か685でナイスなSS投下して未来人の鼻をあかすんだ
投げ出したりせず、真面目にヤマツカミ擬人化なんて途方もないことを熱く議論し合う貴方達が大好きです。
では、『孤独を知らない男』第五話投下致します。
『孤独を知らない男』:第五話
「トネス。ピッケル買ってきてくれ。」
ジェロスのこの言葉から全ては始まったと言ってもいいだろう。
そもそもおよそ新婚気分の女性にさせるべきではない買い物を頼むジェロスもジェロスだが、
それを嬉々として引き受け、マジにピッケルだけ買いにいくトネスもトネスだった。
数本のピッケルを纏めて担ぐ元ドスゲネポスの美女など、想像するだにシュールであり、
しかも新婚だ、なんて事実を知った日にはその新婚生活の幸福さに疑問を抱いてしまうであろう。
まあ、この珍妙なる怪現象は互いに世間ずれしているから起こりうる事なのだろうが…
とにかく、トネスはピッケルを担いで意気揚々と家路につくのであった。
頼まれたのが夕方だったので、時刻はもうじき夜へと突入する。
かと言って、トネスは特に警戒を強めたりはしない。
彼女は夜目が利く。この程度なら道の先を見通すのには何の問題もない。
彼女は、見事におつかいを果たして家に帰り着き、愛しの人に褒められている自分を想像して、
喜びに胸を躍らせながら、ただ家路のみに心を集中させていた。
それが、いけなかったのだろうか。
「キャッ!?」
突如、横側から伸びた手がトネスの腕を掴み、路地裏に引き込んだ。
そして彼女は、自分を引っ張り込んだ犯人の姿をしっかりと確認しない内に、
何らかのエキスが染み込んだ布切れを鼻に押し当てられ、意識を手放した。
犯人の下種な笑い声が、路地裏に低く響いた。
彼女が再び目を醒ましたのは、ダブルベッドの上だった。
ぼぅっとする頭のまま、彼女は身を起こす。
どうやらまだ夢見心地のようだ。
「……え? あれ?」
しかし、彼女はすぐに気付いた。
自身の四肢がロープによってベッドの四隅に拘束されている事に。
そのロープはしっかりとトネスの両手首と両足首に巻き付いているが、
ピンと張らず多少ゆるみがつけてあり、彼女の動きを制限するためと言うよりも、
ベッドの上から逃がさないためにあるようだった。
そしてロープといえば、ベッドの横から用途不明のロープの一端がちょろんと出ていた。
「ここ…どこ…?」
不思議そうに、そして少し怯えながら彼女は周囲を見回す。
ここは彼の家ではない。彼と共に過ごした寝室は、これほど散らかってはいなかった。
ベッドのにおいも違う…彼の家のベッドからはこんなに沢山のにおいはしなかった。
このにおいは一人の男性と、数多くの女性のにおいが混ざったものだ、とトネスは感じた。
そしてそのにおいが、彼女の不安感をより一層高めていった。
「おっ、やっと気付いたか…
睡眠袋が効き過ぎて死んじまったかと思ったぜ。」
彼の声ではないが、誰か男の声。
トネスは恐怖を感じながらも、そちらを振り向いた。
なぜなら、声には聞き覚えがあったからだ。
「あ、あなたは…!」
「へへっ…やっぱりお前で合ってたようだな。」
トネスはすくみ上がった。恐怖が更に大きくなり、明確な形をとり始めた。
彼女の視線の先にいたのはパーシェルだった。
昼間にジェロスと揉めたあのハンターだ。
瞬間、トネスの記憶が鮮明に蘇った。
往来でいきなり裏路地に引き込まれ、睡眠袋のエキスが染みた布を嗅がされた事。
微かに感じた暴漢のにおいが、目の前の少年と同じであったこと。
「なにせお前の顔はチラリとしか見えなかったからな…
人違いじゃなくて本当によかったぜ。」
パーシェルはベッドに上がり、彼女に詰め寄る。
彼女はしりもちをついたような姿勢のまま、ただ震えていた。
パーシェルの腰には剥ぎ取り用のナイフが差してあったからである。
「な…なにするの…」
体だけではない。声も震えている。
心などはもう恐怖でぽっきりと折れてしまいそうだ。
「いや、なに…ちょっと、な。」
パーシェルが腰の剥ぎ取りナイフに右手をかけた。
その刹那−−
シュンッ!
一閃。
刃先がトネスの衣服を切り裂き、胸元を露にさせた。
そこから、下着の上からでもわかる美しさと豊かさを称えた彼女の乳房が顔を覗かせた。
「ッ!」
トネスは咄嗟に胸元を腕で抱えるように隠し、戦慄した。
彼がこれから何をしようとしているのかが分かってしまったからである。
彼女にとって、ハンターとは未だ恐怖の対象。
それが、愛しの彼のものであるはずの自分の体を狙っている。
その事実にすくみ、彼女はもう身動き一つとれなかった。
実力では、彼女は既にパーシェルよりも勝っているのに、である。
「いやぁっ!」
そしてとうとう、パーシェルは彼女に覆い被さってきた。
両手首を掴み、そのままベッドの上に押し倒したのである。
砂色のショートヘアーがたなびき、スカートから滑らかで肉感的な太腿が覗いた。
パーシェルはもう、我慢をするのが辛かった。
彼女が寝ている間にその肢体の美しさを眺めてはいたものの、
復讐という目的のために手は出さずにいた。
最高の御馳走を前に、自制心でおあずけをしていたのである。
そして彼は、それによって溜まった情欲を今こそ爆発させんとしていた。
「ッ! くぅ…!」
パーシェルは右手を放し、トネスの胸の下着に滑り込ませ、
柔らかで弾力のある乳房を蠢くように揉みしだく。
トネスは目を硬くつぶるが、既に目の端に涙が溜まり始めており、
必死に何かを堪えるようなその表情は、更にパーシェルを興奮させた。
「んはぁっ! ひっ…く」
胸の先端の突起を指の腹でちょいと挟む。
それだけで、トネスは体を震わせてあられもない嬌声を発した。
その表情はすぐに屈辱を受ける者としてのそれになったが、既に顔には朱が差し始めている。
しかしジェロスに同じことをされた時は、もっとよがった声を出したものだ。
「んあっ! ひっ! ぃ…んっ! やぁっ! いやぁぁぁっ!」
パーシェルは急所見つけたり、とトネスの胸の突起ばかりを責め続けた。
挟み、摘まみ上げ、ひねりつつ、柔らかな房も揉みしだく。
トネスの口から熱っぽい吐息が漏れ始め、突起はどんどんと固さを増して立ち上がった。
彼女はそれをこの上もなく恥じたが、今更どうする事もできない。
パーシェルの巧みな技巧に、拒絶の意の混じった嬌声をあげ続けるだけだ。
「ひぅっ! んっ! はぁ…ひぎぃっ!?」
胸を弄ぶパーシェルの手が二つになり、トネスははしたなく叫んだ。
それだけではない。パーシェルは己の膝を強くトネスの秘部に押し当て、
乱暴に押し込んだり引いたりを繰り返し始めたのだ。
トネスとジェロスとは、砂漠での初体験を含めてまだ3回しか繋がっていない。
そんな彼女に、この行為は刺激が強過ぎた。
「あぁっ! はぐっ! ひっ! いっ…! いやあああああああああ!!」
彼女は大きく叫び、体を弓なりに張った。
痙攣したように体を震わせ、やがて糸が切れたようにベッドに倒れる。
「へっ…自分を犯してるヤツの前戯でイクなんて、とんだ売女だな。」
パーシェルは彼女を見下ろして罵りながら、手と膝を引き抜く。
彼女の乳首はもう完全に立っており、秘部は下着の上からでも分かるぐらいに濡れていて、
頬は紅潮し、目は焦点が合わず、口の端からは涎が垂れていた。
そしてただ熱い吐息を早いペースで漏らすだけ。
思考はモヤがかかったようにはっきりしていない。
「それじゃ、そろそろ……」
パーシェルは一旦トネスの上からどけ、胡座の状態から下半身を解き始めた。
ベルトを外し、ズボンを少し下ろして下着をズラすと、
そこからは既にガチガチに硬まったパーシェルのモノが飛び出た。
だが、恐ろしきそのモノに視線を向ける気力は、今のトネスにはない。
「売女の膣内に出させてもらうか。」
「………え…?」
が、パーシェルのその言葉でトネスは正気に戻った。
その顔から潮のように血の気が引いていく。
「なか、に…って…や、だ…やだっ…やだぁっ!」
ここに来てトネスはやっと暴れ始めた。
手足をじたばたと振り回し、パーシェルを近付けないようにする。
「へっ…」
シュルッ! ビィィンッ!
しかし、パーシェルがベッドの横から出ていたロープの一端を引っ張ると、
トネスの両手首と両足首をベッドにつなぎ止めるロープが、しゅるっと短くなった。
それによって、完全にピンと張ったわけではないが、十分にあったたるみが消え、
ロープのたるみが少なくなった事によって、少なくともトネスは、
上にのしかかるパーシェルを攻撃する事は出来なくなった。
後は足蹴りでパーシェルをそもそも近付けないようにする方法しかないが…
態勢的な不利があるのと、相手がハンターとしての身のこなしを身につけている事。
これらは悉くトネスにとって不利に働いた。
「じたばたすんなって。売女は売女らしくただよがってな。」
「ひぐっ…やだ…やだぁぁ……」
結果として、パーシェルはトネスの足の間に体を差し入れることに成功してしまった。
それでもトネスは一生懸命身をよじるが、既にその行動は目の前の強姦魔を更に欲情させる結果にしかならなかった。
パーシェルは素早くトネスのスカートの裾をたくしあげ、下着を外す。
既に彼自身にも、トネスの秘部を入念に虐める余裕はない。
自分の中にある熱を、早くこの美女に叩き付けたかった。
そして、彼は今まで彼自身が見た事もないほど大きく硬くなったそれを入口に押し当て…
「ぁっ…! ひぐううううううぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
一気に、貫いた。
今までパーシェルは体験したことがなかった。
これほどの快感、これほどの脈動、これほどの女。
気付けば彼自身も、うめきのような声を発していた。
「あっ! はぐっ! ひぅっ! いっ! いやぁっ! やぁっ!」
自然と腰が動く。それも最初から全開に。
トネスの体は彼が激しく腰を叩き付ける度に大きく跳ね、
豊かな乳房が眼前で揺れ、腰はくねらせ、両足は運動に合わせて高く掲げられ、髪は振り乱される。
その度に苦しそうな喘ぎ声が漏れて、彼女の全てがパーシェルを愉しませた。
「(やっ…べぇっ…!気持ち、よすぎだっ…!)」
「あぁっ! やぁっ! いやぁっ! はぅっ! んんっ!」
肉と肉のぶつかり合う音が速く、大きくなっていく。
パーシェルの剛直を拒絶しようとする膣の動きが却って彼を締め付け、快感を生んだ。
パーシェルはトネスの腰を両手で掴んで、更に動きを加速させる。
「ああああああああああああ!」
その速さはもう彼女が一つ一つの動きに反応する暇すら与えなかった。
高速で断続的に行われる動きに、声がついていけてない。
全身が震えるように揺れ、乳房の揺れる音までし始めた。
パーシェルは、既になにも考えられない。
突き、犯し、壊し、揺らすだけ。
「うぐっ…!出…る…ッ!」
「ああああああ!やだああああ!いやぁぁぁぁぁぁぁ!」
遂に、絶頂が訪れる。
パーシェルの全身に力が篭り、
だんだん彼の全身は後ろに反り始めた。
運動はどんどん速度と激しさを増し、トネスの涙が飛沫として飛び散るほどだった。
「うぐっ…!」
そして、あと一秒足らずで熱を吐き出す、というところでパーシェルがうめき−−
「いやだああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ブチィィィィッ!!
−−同時に一閃。
右腕のロープが千切れ、彼女が右手を横一文字に振るうと、視界が真っ赤に染まった。
トネスのではなく、パーシェルの、である。
俺が報せを受けたのは、夜もとっぷり暮れた深夜であった。
ピッケルを買いに行っただけにしては遅すぎる。探しに行くべきか。
そう思っていた時だった。
いきなり扉を叩く音。
やっと帰って来たかと思って玄関扉を開けると、
そこには見も知らぬ村人が立っていた。
普段、俺の家には滅多に人は来ない。
はずれにある家という事もあろうが、彼らからしてみれば俺達の家系は犯罪者集団だからだ。
可能な限り、かかわり合いになりたくない。だからトネスを連れ帰った時も大した騒ぎにならなかった。
なのでわざわざ俺の家に人が訪ねて来るということは、
余程のっぴきならない事態が発生したということだ。
村人は、簡単なあらましを俺に伝えた。
トネスの帰りが遅い理由。パーシェルという若造がしたこと。
トネスがその若造を殺害したこと。
そして、俺は今走っている。
目指す場所は、トネスが保護されているという村長の家。
景色が流れていく。
様々な感情やら思考やらが去来し、
その度に俺自身の足音がそれを掻き消す。
トネスが、あのトネスが。
あの美しさが穢されたというのか。
あの男に、あんな男に。
真実であるのだろうか。
それとも嘘なのか。
悪い冗談なのか。
鼓動が早まる。
塗り潰される。
俺の心が。
激情に。
村長の家の扉を、俺はバン!と音がするほど強く開け放った。
中には3人の男がいた。一人は村長、一人はギルド職員、一人は見覚えのない初老の男。
3人はビクリと体を震わせて、俺の方を見た。
そしてその直後、初老の男がいきなり床に手をつき、俺に土下座をした。
「………ジェロス・ゴズだ。」
俺はつとめて冷静に、自分の正体を明らかにした。
しかし、その表情が果たして冷静であったかと問われると、自信がない。
直ぐにギルド職員の男が俺に耳打ちをする。
それによって、目の前で土下座をしている男はパーシェル・グランデの父親であることが分かった。
この村で、まだ現役ハンターをやっている男なのだという。
トネスが、レイプされた。
相手はもう死んでいる。
トネスが鋭い爪で首を半ば程まで掻き切ったらしい。
ほぼ即死に近く、首の骨も隙間から切断されていたようだ。
そして相手の父親が、目の前で土下座しているこの男。
息子を失ったにも関わらず、俺に許しを請おうと、
哀れにも恐怖で震えながら額を床に擦り付けている。
「立て」
俺の声は、いつか夢で見た親父の声と同じぐらい冷たかったと思う。
俺の心は怒りと憎しみが支配しているも同然だったのだ。
それでも、初老の男は恐怖のために体が硬直している。
「立てと言ってるだろうがッ!」
俺は遂に声を荒げた。
初老の男の体がビクリと震え、
おそるおそる、ゆっくりと立っていく。
その表情はやはり、恐怖と一種の諦観で彩られていた。
そして俺はその表情が見えるやいなや、初老の男の頬を拳で思いっきり殴った。
椅子がひっくり返るような音と共に、初老の男が倒れる。
ゲネポスすら昏倒させられる俺の拳を喰らって、男はうめき声を発した。
だが、男は健気にも直ぐさま体を蠢かせるように動かし、再びその場で土下座の姿勢をとった。
男の脳はかなり揺れていて、もう腕一本動かすのすら億劫なはずである。
両手を床について上半身を支えるなどといった姿勢は、とてもとれないはずだ。
しかし、男は土下座をする。俺の怒りを鎮めるために。
恐ろしい俺の家系に、一族郎党を根絶やしにされないように。
俺の一族の恐ろしさと凄まじさは、意識した訳でもなくこの村に十分に浸透しているのだ。
だが、悪いのはこの初老の男ではない。
子育ての責任というものは確かにあるだろうが、
パーシェルは既にギルドから借りた家で一人で暮らしていた。
ならば、パーシェルに関する事件の責任は全て本人に帰結する。
そのことが分からない俺ではなかったが、殴らずにはいられなかった。
もしパーシェル本人がここにいれば、即座に殴り殺していたであろう。
「ジェロスよ。」
不意に、村長が俺の名を呼んだ。
初老の男はフラフラで、土下座をしながら気絶しそうになっていた。
「グランデ一族に復讐をしたとて、どうにもならぬぞ。」
そう、村長の言う通りなのである。
俺がいくらここで怒りを爆発させようと、どうにもならない事だ。
加害者は死んでいるのだ。それも、被害者の手にかかって。
「彼女の名誉はどうなる…無念を呑んで堪えろと…?」
既に、俺は村長にも敵意を剥き出しにし始めていた。
その態度が、グランデに味方するようで俺には不快に感じたのだ。
しかし村長が考えているのは、全体にとって何が良いのかということだけだ。
もちろんそのことを俺は分かっているのだが、だからと言ってこの感情を抑えるのは難しかった。
「彼女がどこにいるのか、訊かぬのか?」
村長は、この界隈で唯一俺と対等であり続けようとする存在だ。
その存在は、俺が俺自身を客観視するには重要な存在でもあった。
「怒りよりも、心配ではないのかね?」
俺は言葉を詰まらせた。
そうだ、最も悲しんでいるのはトネスだ。
彼の言う通り、俺の心情はこの場ではどうでもいい。
最も深い傷を負ったのはトネスであるのだ。
どんな顔をしているのだろう。すぐに抱き締めてやりたい。
「………トネスはどこに…」
かと言って、この場で怒りを収めるほど俺は器用にできていない。
握り締めている俺の拳からは、爪が食い込んで血が垂れ始めていた。
「先に帰した…裏口から、お前さんの家へな。」
そうしたのは、俺がこれ以上初老の男に危害を加えないためであろう。
男はもう半ば失神しているようで、片肘を床についた土下座という奇妙な姿勢のまま、
フラフラと頭を左右に揺らめかせていた。
俺は礼も会釈もせず、初老の男に唾を吐きかけて村長の家を出ていった。
何故だ。
どうしてこんな事が起こる。
あの若造はゴズ家の恐ろしさを知らなかったのか?
そうにしても、何故トネスを狙った。
純真で無垢でひたむきな彼女を、何故襲った?
あんな些細なことが原因で、どうしてそんな事が出来るのだ?
いったい彼女が何をしたというのだ?
彼女は俺を好いただけだ。
何故なのだ。どうしてそんな事をする。人間め。
何故彼女を傷付けた。
人間が。人間め。ちっぽけな存在が。
欲に溺れ、平然と美しいものを汚していく。
しかしどうすれば良いのだ。俺も人間だ。
人間が穢した彼女を、俺が癒すとはおこがましいことだ。
治すぐらいなら壊さねば良いのだ。人間め。
トネス…そうだ、これが人間なんだよ…美しいトネス…
ガチャリ
我が家の扉を開き、中へ入る。
居間へと向かうが、そこに彼女の姿はない。
ならば寝室だろう、と俺は寝室へ向かった。
俺が今の彼女に声をかけていいものかどうか。
分からないが、俺は正直に言って彼女に会いたかった。
会ってどうこうしようなんて考えは全くなかったが、ただ会いたかった。
寝室の扉を…俺は恐る恐るノックする。
「…ジェ…ロス…?」
中からは、彼女の掠れた声が聞こえた。
さっきまで泣いていたような、少し疲れた声だった。
その声を聞いた瞬間、俺はハッとしてドアを開けた。
そこには、ベッドの上に座り込んでいるトネスの姿があった。
毛布を抱き締めており、目の下には涙の流れた痕が赤い筋となっている。
その姿はなんとも儚げで、双眸は俺をぼぅっと見つめていた。
胸が苦しくなった。俺が犯人の父親に当り散らしている間、
こいつはずっと一人で泣き暮れていたのだ。
村長の家に来てからまず最初に彼女の居所を訊ねていれば、
家に向かう途中のトネスに追いつけたかもしれなかったのに。
「トネス…」
「来ないでッ!」
俺が寝室に踏み込もうとすると、トネスはハッと我にかえったように体を震わせると、大声で俺を拒絶した。
まるで俺を責めるような声で、彼女の必死さが声に滲み出ていた。
その気迫に、俺は寝室に入るのを躊躇してしまう。
「来ちゃ…やだよぅ…」
消え入るような声でトネスはそう言うと、毛布に顔を埋めていった。
恐らく、また泣いているのだ。
情けないやら申し訳ないやらで、俺の胸は締め付けられるように苦しくなる。
こいつが悲しむのを、俺はどうにもできなかったのだ。
俺がこいつの涙を止めてやることは出来ないのだ。
「………」
だが、認めるわけにはいかない。
誓ったのだ。こいつの覚悟を受け止める、と。
誓ったからには、たとえ本人が拒絶していようとも果たさねばならない。
俺は思い切って寝室に入り……ベッドに座って、トネスをそっと抱き締めた。
彼女の体がビクリと震え、顔をそっと上げて俺を見た。
やっぱり、泣いていた。
「トネス…お前の美しさは変わらない…
例えどうなろうと、俺は誓いを果たす……」
優しく囁くように、俺はそう言った。
トネスは涙を浮かべたまま、俺の胸に顔を埋めた。
そうしてくれると、好都合だ……
俺の目からも、一筋の涙がこぼれ落ちてしまったのだから。
深夜。暗い時の流れる中、俺は彼女の涙を悲しみと一緒に拭い取ってやろうとした。
俺達はこの日、トネスが泣き疲れて眠ってしまうまでずっと抱き合っていた。
そしてその翌日の朝、トネスは家を出た。
「里帰りします」という書き置きを残して。
これにて第五話終了です。
なんかこう、何故か書いててスカッとしました。
乙、リアルタイムで読ませてもらった
しかし、このスレで類を見ないほどの鬱展開だったな…
続きもwktkして待ってる
なぜか読んでてスカッとしました。
しかしトネスさん里帰りしても大丈夫なのか?
人型になったのに。
684 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 20:39:06 ID:C2LekpbY
同じレイプでも「ガッシ!ボカ!あたしはレイ(ry
とはレベルが違うな、やはり。
鬱だ…死のう…
って気分になった
くそったれ野郎が簡単に死ぬなんて少々いただけないな。
ジェロス自身の手でとどめを刺して欲しかった。それこそ喧嘩を売らなきゃよかったと後悔して死ぬような方法で。
ともあれ早く救いの手を彼らに。切にお願いします。
>>672 お美事にござりまする! 前半ラブラブで後からレイプ系を盛り込み話を盛り上げるとは!
続きにも期待すること大であります
が、ごめんなさい一つだけ
レイプ系の話であった場合、投下の際にその旨を一筆入れてもらったほうがいいかも?
以前にどんな系統のエロなのか事前に知らないと読むのが怖いなんていう人がおられまして
オレ個人は全然気にしないけど気にする人はするようなので可能ならお願いをば
鬱展開という人もいるけどエロパロ板としてはレイプは特に珍しい話じゃないんだよね
真の鬱展開といったら、トネスがパーシェルの子を宿してしまい……とか、
パーシェルのオヤジが大貴族とか権力者で息子の悪行を揉み潰してしまったりとか……
まあでも、そうはならないことを祈るw
つまり親子丼?
>>687 最初はそのつもりで色々な刑罰考えてました。
毒性の弱い毒で五時間かけてゆっくり殺すとか、
首筋から胴体に細長い棒突き刺して内臓と肋骨掻き回すとか、
声帯潰して舌引っこ抜いた上で、砂漠のゲネポスたちに生きたまま食わせるとか。
しかしどうするにしても、これじゃあトネスがパーシェルに膣内出しされてしまう。
そりゃあ流石にあんまりだと言うことで、ベッドの上にて殺させました。
>>688 そこは私個人も非常に迷ったところでありますが、
今回「強姦注意」と書くと大体の流れがほぼ分かってしまうので敢えて抜かしました。
前話からのつながりなので、ちょっとしたネタバレを防ごうと思ったわけです。
とはいえ、もちろんそう言った気遣いに関心がないわけではありません。
これからは特殊な演出には可能な限り注意をつけていこうと思います。
職人さんに文句を言う訳じゃないけど、強姦とかは大嫌いだ
せめて出す前より入れる前に殺してほしかった
次回投下楽しみにしています
693 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 23:20:13 ID:0DSemx3i
なんだかもはや1日の終わりに孤独さんの作品を待ってる俺がいるw
次回の投下心よりお待ちしております。
久々にモンハンやろうかな・・・
しまったsage忘れた・・・
スミマセン・・・
…『鬱展開有り』とかの前置きは予防線になるが、ネタバレだしなぁ。
変に噛み付かれないためにも、本文投下前の注意書き導入してみてはと思う。
強要するわけでなく、書き手さんが遣りやすいようにされたらいいが。
>>690 まあ、個人的にはそういうグロ展開も好きだけど(現に書いて欲しかった)、冷静に考えてみると他の読者の方々が引きそうなんで。
俺は大歓迎ですよ?むしろ気の済むままにやってもらいたかった。
『中出し』云々に関しては……トネスの持ってる麻痺毒を使って動けなくしておけば。
たとえばパージェスが毒有りと知らずに無理やり唇奪って、唾液で麻痺ったり。
過去投下分の前フリでそれっぽいことを匂わせてはいるけど
やっぱりネタバレ承知で警告はしておくべきだったかもね
やべ、「パーシェル」だった、失礼。
グロとか鬱とかでいちいち騒ぐなよ、みっともない
何歳だよ
つまり。だ。
娘が生まれる訳だ。
え? 血の繋がらない娘が。
うん。
はは、ここはもう
「次からは気をつける」と本人が言っているのにこれ以上どうこうできるわけもない。
この話は事実上もう終了してるよ
まぁ、耐性なくて読んだ人はご愁傷様ってことだね。
でも気遣いに関心があるなら
>>690は耐性ない人を気遣えよっ!このS!とは思うけどw
住人の皆さん、こんばんわ。昼間にやらかしたものです。
先ほどはあんな粗末な物を投下してしまい、今自分で読んでいて恥ずかしい限りです。
ただ今全力で投下した分を皆様のご指摘の下で、再編し、練り直し、さらに続きを書き、まとめた上で出直してきます。
スレ汚し本当にすみませんでした。
執筆者として、
読者を驚かせたいと言う気持ちと、
不快な思いをさせたくないって考えの間で揺れているところを想像すると、
なんだか可愛らしく思えてこないか? 孤独の人が。
可愛いからこう言ってしまいたくなる
続き……まだ?
悪い人じゃなさそうだけど、不器用っぽいひとだと思うよ。
和むかどうか、反応の分かれやすいところだろう。
俺としては、反応多いんだから、いい加減注意書してーと。
707 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 23:29:42 ID:EDV5SStU
黙って読めよ。
文句ばっか言ってもしかたないじゃん
>>707 そういう書き込みすると周りから文句が出て荒れる元になるからやめようぜ
偉そうな書き込みしてすまんね
とりあえずみんな裸に正座でwktkしとこうぜ
>>709ヤクーツクにいる俺はどうしたらいいんですか?
前回投稿文を見直しし、修正したうえで一区切りつけました。
皆様の食指に合うか不安ですが投稿させていただきます。
〜特殊生態系体験記1〜
その日は急に、何の前触れもなくやって来た。
遡ること半日前、沼地を歩いていたボクに突如、見たことも無い雷が当たった。
あれがすべての始まりだった
「うーん・・・頭がすごく痛い・・・・さっきのあれは一体・・?ううっ」
体調がものすごく悪い。あたりを見回すと夜。場所はどうやら雷を浴びた場所から移動していないようだ。雷は明るい時におちてきたから、
つまり、半日もこの場所で気絶していたことになる。
だがボクにはそんな事よりも、自分の身に起こった<変化>の方が遙かに深刻だった。
「寒い・・ううっすごく寒い!こんな事今まで無かったのに・・それに暗くってすぐそばしか見えない!」
何が何だかもうわからなかった。
「・・何だか足が前と後ろで形が全然違う!?前足の方は感覚が鋭くなっている。本当にどうなったんだ、ボクの体は・・・」
その感覚の鋭くなった、かつての前足で体のあちこちを触ってみる。前の体ではけして出来なかった事だ。
まず頭。額には固い突起があるのが確認できた。
「良かった・・角はまだあるんだ・・・。」
次に顔を触るが正直どこがおかしいのか解らないので、徐々に手を下の方へ。喉を過ぎて胸の辺りでまた異変に気づく。
「何だろうこのふにゃふにゃは?二つあるけど・・前から付いてたのかな?」
胸に付いているそのふにゃふにゃ。触り心地が面白いので、揉み続けてみるとなんだか変な感じになってきた。
「・・・何だろうこの感覚。段々感覚が鋭くなってくるみたいだ。・・ちょっと気持ちいいかも。」
しかし、触っていても状況は打開しないので、少し名残り惜しいがまたどんどん触る場所を下へ。胸を過ぎ、お腹を過ぎついにあの場所へ。
「あれ?こんな場所に毛が生えてる?その下は・・・割れてる?どーしよう?どこか切っちゃったかな?どうなってるんだろう?。」
その場所を深く知ろうと<前足>だった物で、まさぐった瞬間強烈な刺激がボクを襲った。
「っん!な、なんだ!?今の電気が走ったような感じは!」
もう一回その場所を軽く擦る。するとやはり何かが腰から頭へと駆け巡る。その刺激に思わず体がビクッとなった。自分のではないような変な声が漏れる。
さらに<前足>を奥へと動かす。穴のような物がある。そしてその場所も先程までとは行かないが、似たような刺激があった。
「この場所は危険だ。ここを調べるとボクおかしくなっちゃう。」
本能でそれを感じ取り<前足>をさらに下へ腿を通り、膝を通り、かつての後ろ足の先へ。
それにはかつての後ろ足の面影はもはやなく、足の先は5本に分かれていた。
「ボクの後ろ足こんな形だったのかなあ?前はもっと堅かった気もするけど・・・。」
はっとなり前足2本で体をくまなく触るとさっきの敏感な場所のさらに先の、体の裏側に尻尾は付いていた。
頭にはちゃんと髪もある。だが背中の半分まで垂れ下がっているそれは以前のように光輝いてはいなかった。
〜特殊生態系体験記2〜
目を覚ましてからここまで約40分そろそろ移動しようとした矢先に新たな問題が発生した。
立てない。いつものように4本足で立とうとするが全くうまくいかない。それでもどうにか立ってみせると、何だかこの体勢が苦しい。
特に尻尾があったあたりがすごく窮屈な感じだ。その体勢からいろいろ体を動かすこと20分。
どうやらこの新しい体は後ろ足2本で立った方が、都合がいいらしい。
「こんな姿仲間に見られたら、なんて言われるか・・・。情けない恰好だなあ。」
泣きべそをかきそうになりながら、ようやく立つことが出来たので辺りを調べることに。
しかし、この体は歩きにくい。沼地の泥が何だか気持ち悪く感じるし、小石でも踏もうものなら、今まで感じたことの無い痛みが走る。
「あた!?つ〜痛い!またやっちゃったよ・・」
さらに体についていた泥が乾きだし、容赦なく体温を奪う。
10分ほど歩いた所でボクの精神は限界を迎えてしまった。
何だか急に眼から水が出てきて止まらなくなった。
「どうしてボクがこんな目に?」泣きながらそれだけを繰り返し考えていた。
ガサッっと向こうの方で音がした。でもボクはまだ泣いたままだった。
音がどんどん近付いてくるのに気づいた時にはもう手遅れだった。
目の前に現れたのは3匹の赤い生き物。普段沼地でよく見る生き物だ。
普段はこちらに目もくれない彼らだが、今日は何かが違う。まるで餌でも見つけたような形相だ。
と不意に1匹がボクに噛みついてきた。ボクは避けようとしたが、いつものようにはいかず、左<前足>に牙の端が当たってしまった。
「っ〜!」痛すぎて言葉にならない激痛だ。
「まずい・・このままじゃ、ボク食べられる!逃げなきゃ!」
ボクは必死で走った。前の体なら全然疲れないしとっくに振り切ってもいい筈なのに、
振り切れるどころか追いつかれそうだ。それに何だかもう息が上がっている。あの二つあるふにゃふにゃが走るたびに揺れて
もすごく邪魔だ。ボクは頑張って逃げたが、ついに疲れてその場に倒れこんでしまった。全身の力がどんどん抜けていく。
どうやら噛まれたときに何かされたらしい。
もう駄目だと思った。こんな事が頭をよぎった。「散々な1日だったけど、ある意味らしい終わり方かも。短かったな〜ボクの命。」
そう覚悟した。そしてボクはあの人と運命的な出会いをした。
〜特殊生態系体験記3〜
覚悟を決めて諦めた次の瞬間、ぼくと3匹の間に何かが投げ込まれ
「目を閉じろっ!!!」
の掛け声とともに何かから強烈な光がばらまかれた。
そして風のようにボクと3匹の間にその人は入って来て、
「おう、嬢ちゃん大丈夫かい?話は後だ少し待ってくれよ。」
そう言うと再び風のように駆けて行き、3匹に背中の巨大な物をぶつけていく。
3回「ビタンッ!!」っという大きな音がすると後に残っていたのは、気絶した3匹だった。
銀色の物に身をくるんだその人は、巨大な物を背中に担ぐとボクの方へやってきた。
怯え、震えながら見上げる僕を見るとその人は
「毒にやられてるな・・急ぐからもってくれよ!」と言うと
ボクを<前足>で持上げて抱きかかえ、そのまま移動を始めた。
このときのボクにはもう逆らう余力も返事をする気力も無かった。
気がつくとボクは何だか柔らかくて、暖かい物に包まれていた。
体にも何だか薄い皮みたいな物が身につけられていた。
あたりを見回すと、ここは沼地ではなく周りが木で出来た洞窟のようだった。
「お、気づいたか。」
声がしたのでそちらを見ると、さっきとは違う格好の人間が木で出来た物に乗っている。
「人間だ!逃げなきゃ、殺される!」
そう思い、動こうとするが体に力が入らない。力を込めた<前足>も痛む。
「よせよせ、イーオスの毒にやられて2日も眠ってたんだ。あと2日は安静にしてろ。」
そう言うと動いてズレた柔らかいフカフカを元の位置に戻してくれた。どうやらこの人は大丈夫そうだ。
そう思って安心するとまた眼から水が出てきた。
「どうして、・・どうしてこんな事に・・」 口からこぼれたその言葉を聞いたその人は
「なんだよ嬢ちゃん、喋れんのか。変な体に裸であんなとこにいたから、もしかして危ないやつかと思ったけど、これで安心したよ。」と言った。
それをよそに泣き続けるボクにまたまた異変が!お腹から音がする!ぐ〜っていう音がお腹からする。
何か他の生き物が中にいるみたいだった。心配になったボクは、
「あの・・この音・・・ボクおかしくなったの?」
と恐る恐る聞いてみた。するとその人は何だか楽しそうに声をあげながら
「それは、空腹って言ってな、嬢ちゃんが生きてる証拠だ。ちょうどいい飯にしよう。」
そう言うとその人はボクに近寄ってきて
「それじゃ、また失礼するよ。」と言ってぼくを持ち上げた。
その人はボクをまるで包むように抱きかかえる。何だか安心感があって、暖かくってずっとこの状態でいたかった。
ボクは知らないうちにこの人の身に付けているものを掴んでいた。
いい匂いがたくさんするところへ運ばれて、ボクは木で出来たもの、
さっきまでこの人が乗っていたのと同じもの上に降ろされそうになった。
ボクはこの人から離れたくなかった。でも口に出して言うのは何だか怖い
だからボクはぎゅ〜っと掴んだ<前足>を 離さなかった。するとこの人は
「なんだ、このままがいいのか?」と聞いてきた。
ただうなずきたいのに、何だか体が言うことを聞いてくれない。
胸がドキドキしてきて、顔が熱い。やっとの思いで小さくうなずくと、何だか顔を隠したくなった。
〜特殊生態系体験記4〜
その人はボクを抱えたまま、木で出来た物に乗るとこれまた木で出来たでっかい丘の上に有る金色のものを2回叩く
「チン☆チン☆」と音が鳴ると奥から小さくて、赤い毛の生き物が出てきた。
「紹介しようこいつの名前はシンバ。この家の料理を任せている、アイルー達のリーダーだ。体は小さいが役割は大きい頼れる家族だ。」
そのアイルーはボクを見て
「ご主人さまやったニャ!ついにお嫁さんを見つけたんだニャ!?しかもこんなかわいいお嫁さんをもらうなんて!オイラは感動したニャ!!今日はオイラの奢りニャ!!」
と騒ぎ出し、大急ぎで奥へと帰って行ってしまった。
「あの・・お嫁さんってなに?・・・アイルーってどんな生き物?」聞きなれない言葉ばっかりだったので聞いてみることに。
「・・あの野郎余計なことを。・・・うーんそれについては飯を食べた後にゆっくり話すよ。今は飯が優先だ。もう少し待ってくれ。すぐに食べ物が来るから。」とボクに言った。
その時の顔が何だか見ていて気持ち良く、ボクは思わず掴んでる<前足>に力を入れてしまった。
料理を待っていると、急にその人がボクの頭をなで始めた。急だったので少しびっくりしたが、何だか気持ち良かった。
「いやー君があんまりにもかわいいから、何かをせずにいられなくてね〜。もしかしていやだった?」と聞いてきたのでボクは全力で首を横に振った。
だけどすぐに手が止まった。ボクは物足りないので、自分で頭を動かしてみた。
するとまた手が動き始めた。うれしくなってつい声が漏れる。
「えへへ〜☆」嬉しそうにしているとこの人は
「もっとなでてほしいのか?全く甘え上手な奴だ。」
とさっきの顔で言ってきた。その顔を見ていると本当に安心する。
離れたくない。ボクは掴んでいる<前足>にもっと力を込める。
「あの、頭に付いている角も・・・同じように触って・・」と言うと
頭と角どっちも撫で始めた。これは反則だ。気持ちいい。ずっとしてほしい。何だか顔が緩む。
「やっぱりこれ飾りじゃなくて体の一部なのか?本当に変わった体しているんだな。」と言われたので、小さくうなずく。
何だかあのふにゃふにゃや、ビクッとする場所を触っている時と同じ感じになってきた。
でも不思議と怖くない。むしろもっとあの感じが欲しいとさえ思った。
そんな事をしているといい匂いが近づいてきた。どうやら<料理>とやらが出来たらしい。
〜特殊生態系体験記5〜
<料理>は食べたことのない味だった。食べるごとに体が温まり
何かが満たされていく。自分で食べたいところだが<前足>が痛くて物がつかめない。
かと言って掴んでる<前足>は離したくない。うまい方法が見つからなくて「む〜」っとうなっていると、見かねたレオンが「全くしょうがねーな。」と言って
食べ物を口まで運んでくれた。まだ力が入らず硬くて噛めないものもあったが、そう言ったものは口の中を見せると、
口をつけていったん取り出し、柔らかくしてからまた、口をつけて戻してくれた。
口がつくたびに、食べる時とは違う何かが満たされていく。
「この気持ちは何だろう?でも・・嫌じゃ無い・・」ボクは自分がさっきこの人がしたのと、
同じ顔をしている事に気づいてなかった。
食事が終ると、さっきのフカフカのある場所へ戻ってきた。
ボクはまだ離れたく無かったから、掴んだままの<前足>を緩める気にならなかった。
それを見たレオンは困った顔をしながら、
「しょうがない嬢ちゃんだな全く。わかったよ。一緒に<布団>に入ってやるから離してくれ。」といって一緒にフカフカの中に入ってくれた。お互いに顔を合わせてフカフカに入ってるが、何だかレオンの顔が近くてドキドキする。
フカフカに入るとボク達はお互いの事を話し始めた。ボクの体のいきさつ。この人の事。
さらにこの世界について。ボクの新しい体、<人間>について。
さっきから<前足>と呼んでいる部分は、どうやら手という名前らしい。
ここはゼルス村という名前で、ボクがいた沼地を抜けた所にある山の中腹にある村で、
ボクを助けてくれたこの人はレオンと言い、この村唯一の常在ハンターだ。
「そうか。そんな事があったのか。そいつは辛かったな。でもそれでその不思議な体にも納得がいったよ。・・・なあずっと気になってたんだが、ひとつ聞いていいか?
何で言葉が話せるんだ?」
自分でも不思議だ。「わかんないよ。気がついた時からたぶんこうだったと思う。」
「そうか。なら聞いてもしょうがないな。それより君についてだけど麟 麗(リン レイ)、君はキリンと呼ばれている生き物が転生した者である可能性が一番高い。」
「そうなの?・・転生って何?」
「その生き物が魂や心はそのままで別の生き物に、生まれ変わることさ。君の場合は人間だったみたいだけどね。」
「はあ。そうなんだ。うーん・・・なんだかあまり感じないなあ。」実際に実感なんてものは無い。
「でも俺から見ると、外見はまんまキリンと人間くっつけた感じだぞ?銀の髪、赤い瞳、額の蒼い角、腰の尻尾。」
「レオンがそう言うならきっとそうなんだね。ボク、レオンの言うこと信じるよ。」今のボクにはそれしか出来ない。でも、もし例えそれ以外が出来たとしても、ボクは今の選択肢を選んだと思う。
〜特殊生態系体験記6〜
「俺も正直最初は君の体を見てびっくりしたけど、だいたい事情は読めてきた。君は、初対面の俺の事を信用してくれているみたいだから、こちらとしても助かるよ。
もっと嫌がるかと思ったんだけどな。まあ、力になれて嬉しいよ。」そう言ってレオンは笑いかけてくれた。
「ねえ、レオンは何で僕にここまでしてくれるの?どうしてあの場にいたの?」
「君がうたれた雷について調べてたんだよ。村の人が怯えちゃってね。別に深い意味や目的は無かったよ。そしたら目の前に、襲われて死にかけた人がいたから助けた。それだけだよ。」
レオンの言葉から温かい何かを感じた。その感じを表現する言葉をボクは知っている。
「レオン優しい。レオンとこうしてくっついていると安心する。気持ちいい。・・ねえ、頭撫で・・」そう言い終えるよりも早く、レオンは頭を撫でていた
「君は・・麟は本当に甘え上手だな。本当に何でもしてあげたくなるよ。・・・でもいいかい?これから他の人の前に出る時、それも大勢の人の前ではむやみやたらにその角や尻尾を他に人に見せちゃいけない。」
半分好奇心でこんな事を聞いてみた。
「もし見せたらボクどうなるの〜?」帰ってきた答えの内容が怖かった。聞かなきゃよかった。
「うーん何をされるかわからないね。何処かに連れて行かれて、解剖されるたりもするんじゃないかな?そうなった場合二度と会えないかも・・」想像しただけで震えた。
「そんなのヤダ!せっかくレオンと会ったのに二度と会えないなんてヤダ!!」ボクは泣きじゃくった。そんなボクをやさしく撫でてレオンは言う、
「ははは、麟は大袈裟だな。大丈夫だよ。もしそんな事になっても、おれが麟を全力で守るよ。絶対にね。」
「じゃあレオンはずっとボクと離れないでいてくれるの?」そう尋ねると、
「麟さえよければね。そのためには人間の事もっといろいろ勉強しなきゃいけないよ?そのためには
今は休むこと。わかったか?寝付くまでは一緒に話をしてやるから、ちゃんと寝るんだぞ!」そう言ってレオンはボクの髪を優しくとかす。
「うん。レオンの言うとおりにするよ。どんなお話しする〜?」
「そうだな・・・麟の前の体について聞いてないから聞きたいけど、その前にその頭の角どうにかならないか?危なっかしくて気になるんだが・・・」
「あ、レオンごめんね!今すぐしまうから!!」ボクは角を髪に変えて前髪に紛れさせた。
「!!!!麟、角ってそう言う風になるのか?!!」レオンがびっくりしている。
「そうだよ〜。ありゃ?知らなかった?」
「そりゃそうだよ。世界のどこ探したってキリンと仲良くなった奴なんて、いないって。・・・麟と話ししてると自分の常識って奴がいかに狭かったか思い知らされるな。」
「そう?ボクの目の前に一人いるじゃん。すごく仲良くなってる人。」レオンはあきれ顔。
「・・・話を元に戻そう。麟ってどこで生まれたか覚えてるか?」
「うーん、どこかは分らないけど、気がついたら赤くていつも明るくって暖かい場所にいたなぁ。」
「そりゃたぶん俺たちが火山って呼んでる場所だ。この辺でいちばん近い火山はグズルス山だと思うけど、なんで沼地にいたんだ?結構距離あるぞ?」
「それがね、ある日地面とかから赤いのがドバーって出てきて、地面の形とか変わっちゃってね、住みにくくなったの。だから引っ越ししたの。」
「・・麟ちょっと待ってくれ。・・・たしかあの山が最後に噴火したのって100年も前だぞ!?お前そんなに長生きでそんなに若いのか!?」
「さあ〜、時間がどれだけたったなんて気にならなかったよ、測る物も無いし。周りに同じ種族がいなかったから、自分が若いとかも分んなかったな〜。」
「信じられん・・・俺よりずっと長生きなんて・・・」レオンは何だか遠くを見るような目だ。
「・何だか驚き疲れた・・・麟が寝てから別のベッドで寝るつもりだったけど、ここで寝るよ。
朝そばにいなかったら騒がれそうだな。そうなったらずっと服離さないかもしれないからな。」
当たってる・・・心の中で思った。
「良かったぁ。レオンと一緒うれしい。・・さっきから少し気になってるんだけど、
レオン〜この足の間らへんから出そうになってるものって何?」
レオン「!?ちょ、麟?待て!それまだ出すなよ!」そう言うとレオンはまた僕を持ち上げて、別の場所に移した。
特殊生態系体験記7〜
その場所はトイレというさっきよりもずっとせまい場所だった。
「麟・・一応確認するが使ったことあるか?」
「無いよ〜。・・レオンこれどうやって使うの?」
「その上に来ている物を脱いで座って、出したい物を出すだけだ。おっと尻尾に気をつけろよ?中に入れちゃだめだぞ?」
「じゃあ、レオン脱がせて〜。ボク初めてだし〜。」なんだかレオンの顔が赤い。
「・・・麟は自分がものすごくかわいい女の子だって事をもう少し意識する必要があるようだな。」
レオンはボクの服を脱がせながらつぶやいている。言われたとおりに尻尾に気をつけながら座る。
「これで終了だ。後は出したい物を存分に出せ。おれは外で待ってるから。」レオンは何だか戸惑ってるようだったけど、そんな事はお構いなし、
「レオン・・・・初めてで恐いよう、一緒に居てよレオン・・。」そう言うと
「・・こう来ると思ったよ。さあ早いとこ出しちまいな。あんまり人に見てもらうもんでもないしな」と言って頭を撫でてくれた。
それで気も体も緩んだのか一気に水と大きいものが出てきた。それと同時に変な臭いもしてきた。
「う・・・レオンこの臭いは何?なんだか気分が悪いよ〜。」
「そりゃそうだ。これは排泄物と言って体の中で出来たゴミだから臭くて当然だ。」
出し終わると、今度はレオンが手に紙を持っている。
「ここまで来たら、やけくそだ。麟、拭いてやるから動くなよ?」そう言ってレオンは大きいものが出てきた所にそれを当ててこすり始めた。
「!??!!!?レオン!?何してるの!?」
「何って、汚くなったところを拭いてるんだよ。今出てきたのは麟にとってもう用が無い、汚いものなんだ。それをそのままにすると、いけないからこうやって拭くんだ。」
麟にとってこれまた新しい刺激だった。出口をレオンがぐりぐりするたびに何だか、体がビクッとなる。
2〜3回こすって新しい紙へ、という動作が続くうちに後ろは終わり、次は前。こっちは2回擦るだけだったが、2回目で問題発生。 あの部分を擦ってしまい、思わず声が出た。
「ひゃあ!」腰から電気が走る。何だかまた胸と顔が熱くなってきた。
「どうした?痛かったか?」と慌てて聞いてきたので、
「・・気持ちいい・・」隠さずに素直な気持ちを言ってみた。もっと触って欲しい。レオンの大きな手で。
「うーんこりゃ本格的にいろいろ教えないとだめだな。ってかもうそんなもん知っちゃったのか?見た目によらず淫乱だなぁ。」
「うん・・でもレオンが触るとここすごく気持ちいいんだよ?・・・」頭がぼーっとする。
「そのまま、もう少し我慢してくれ!さっきの部屋でいろいろ教えてやるから。」
急いでボク達はフカフカのある部屋へ戻った。
〜特殊生態系体験記8〜
「いいか麟。その場所は麟にとってすごく大切な場所だ。だから一番大切な人と自分以外に触らせたり、
見せたりしちゃだめだ。特に麟はすごく珍しいから、そんな事したらすぐにめちゃくちゃにされちまう。
おとといのイーオスに噛まれたときよりももっと痛い事をされちゃうんだ。そんなの嫌だろ?」
正直イーオス云々よりレオン以外がボクのあの場所を見るって言葉の方が何倍の頭に残った。
「わかったよレオン。ボク、レオン以外に見せないし触らせない。レオン以外にしてほしくない!」
「よーし、いい娘だ!その調子だぞ!」
レオンは頭をポンポンっと軽くたたいた。これもやっぱり気持ちいい。もうレオンが何しても気持ちがいい気がした。
さっきからずっと続いているあの場所のうずうずに拍車がかかる。
「・・じゃあレオン、ボク今レオンが拭いてくれた場所、すごく触ってほしいけど、
これはだめなの?レオンはボクにとって一番大切な人だよ?」さっきから一つの事しか頭に浮かばない。「レオンに触って欲しい。」
「麟、俺の話聞いてたか?」レオンは困った顔をしている。
「聞いてるよ。それよりレオンは触るの嫌?ボクのここ触りたくないの?」その間にもどんどんうずうずは膨らむ。
ふと、ボクの足をどこからか出てきた、暖かい水が伝っていく。ボクの体は心よりもずっと先に、大人になっていた。
「そりゃ触りたいよ!麟のそこ触りたく男なんているわけない。少なくとも俺の好みはすべて含んでるし、きっと他の奴も同じだ。」
「本当に!?好み沢山入ってるんだよね?じゃあレオンはボクの事好き?」
「好きだよ。でも好みがたくさん入ってるからだけじゃあない。麟は甘え上手だし、顔もかわいいし、性格も素直で明るいし、その上胸もあってスタイル良いいし。好きな理由あげたら切りがないよ。」
「・・じゃあなんで触ってくれないの?早く触ってよレオン〜。ボク我慢の限界だよ〜」ボクは何だか泣きそうだった。
「・・・わかったよ。わかったからそんな目で人を見るな。何だか麟に悪いことしてるみたいに思っちまう。したらすぐ寝るぞ。」そう言ってレオンは手でボクの体を抱き寄せた。
「いいか痛くなったらすぐ言うんだよ?無理はしちゃだめだ。ただでさえ麟は弱ってるんだからな。」レオンはボクの事を本当に気遣ってくれている。そんなレオンだから、ボクの大事な場所を触って欲しい。
まだ出会ってちょっとしか経ってないけど、ボクはこの人とこれからずっと一緒。理由は分らないけどそんな予感がした。
「じゃあさわるぞ。」「うん・・・いいよ・・」
ボクの服の中に手をいれ、あの場所を触ったレオンが一言。
「うわっ!びしょびしょじゃねーか!?・・・ごめんな麟。こんな状態じゃ我慢するのきつかったろう?今すっきりさせてやるからな。」そう言ってレオンは、手を動かし始めた。
「んっ・・はぁ・・ふっんん・・あ・ん」レオンの指がボクのあの場所の割れ目をなぞる度に、ボクの口から声が漏れる。
「ん・・気持ち・いいっ・・あ、あ・・はぁんっ」何故かこの声をレオンに聞いてほしく無かった。けど声を押し殺そうとしても、漏れてしまう。
顔も出来れば見られたくないけど、ベッドの上は狭い。行き場のない顔をボクはレオンの胸にうずめた。
「んん!!はぁ、あ、あ、ああ・・うんんっ!んく・・ひゃぐっ・・ん〜っはぁ」レオンが触り方を変えた。
ボクの敏感な場所、あのビクッとなる小さな出っ張りを何度も擦る。何度もボクの体を気持ちいい刺激が、腰から頭へ駆け巡る。
刺激が重なる度に大きな声が出る。息が荒くなる。何かが出そうになる。そして・・レオンの事をどんどん好きになる。
「?!はぁ、んっはぁ・・はぁ、レオ・・ンん〜っ、あ、あ・・ボク・おかしくなっああ!・・・おかしくなっちゃう・っん!」何かが頭とあの場所から、出る寸前だ。
でもレオンは手を緩めるどころか激しく動かす。そしてついにボクは限界になった。
「あ、あ、あ、あ、出るっ!!レオン〜出るっ!出る出る出る〜っ!!!はぁ、な、何か出ちゃうよ、来ちゃうよ〜!!あ、あ、あ、ッーーーー!!!!」
とうとうボクの頭に何かが来た。それと同時にボクはあの場所から勢いよく水を出した。少しの間出るのが止まらなかった。
出るのが止まると、次は体のガクガクが止まらない。レオンへの好きも止まらない。
ボクの頭は真っ白。その中にレオンの事だけがある。どうしよう、本当に大好きだ。
ボクは体の力を振り絞って呟いた。
「・・・レオン、大好き・・ずっと一緒・・・・」ボクは目を閉じた。こうしてボクの人間としての一日が終わった。
今回分はこれで終わりです。皆さんのハイレベルSSには到底かないませんが自分なりに頑張ってみました。
麟はもともとツンデレにする筈だったのですが、自分の願望が独り歩きしてしまい、デレデレになってしまいました。
よければ、これからも続きを投下したいと思いますので、どうか長い目で見てやって下さい。
ではおやすみなさい。
業務連絡:まとめwikiに6スレ目保管完了
またスレ別作品保管庫一覧に「直接投稿」の項目を設けました
wikiへの直接投稿作品はひとまずここに分類しておこうと思いますので
アクセス規制などでスレに投稿できない場合には是非ご利用ください
乙
いつもご苦労様です。
とりあえず、改行を入れてくれないと読みにくくてしょうがない
それとエロシーンが何かこう・・・・出来損ないの同人誌読んでる気分だ
春休みだなぁと思わせる文章ですた
出来れば一人称をボクじゃなくてわたしとか
普通のにしてくれないか
たまに誰が喋ってるのか訳分からなくなる
こだわりなら良いけど
今回はちと長いですが非エロです。
視点が二度ほど変わりますので、読む際は御注意を。
それでは『孤独を知らない男』第六話投下いたします。
『孤独を知らない男』:第六話
灼けるような太陽の下を自由に行動できる生物は少ない。
ましてや、熱を帯びやすい砂漠という地形ではそもそも生存可能な生物も少ない。
水分もなく、ただ茫然と見渡す以外にない広大な大地。
ここで生活できない生物は、この場所を地獄と呼ぶ。
しかし、僕らはここが天国だと思っている。
ここは僕らに与えられた土地であり、この土地は僕らが生きていく事を許してくれた。
まさしく砂漠に住まう者にとっては、この砂漠こそが寛大な神なのだ。
でも、稀にこの砂漠を嫌うものもいる。
僕の姉さんなんかは、たぶんそうだった。
姉さんは優秀なリーダーだったけど、いつもどこか上の空だった。
そしてその表情は、一体なにを考えているのか?と本人に訊ねるのを躊躇わせた。
訊ねたが最後、姉は今にも全てを捨ててこの土地を飛び出しそうに思ったのだ。
リーダーという責任と地位のある立場でいなければ、
もっと早くに彼女はここを飛び出していただろう。
ある日姉さんは、僕に一つの告白をした。
いつも僕らの狩りを手伝ってくれていた人間の事を好いてしまったというのだ。
僕はそれはそれは天地がひっくり返ったかと思ったほど驚いた。
やっと年頃となった姉との結婚をかけた、雄同士の戦いが始まる時期が迫っていたし、
なにより相手は、いくら親しくとも全く別種族の人間なのだ。
ダイミョウザザミの長老から人間になる方法を教えてもらったと言っていたが、そういうことは問題ではない。
僕は全力で、その恋慕を遂げることに反対した。
しかし、今思えばそれが良くなかったのかもしれない。
僕が反対したことによって、姉さんは吹っ切れてしまったのだと思う。
退路を断ち、自分を追い詰め、覚悟を決めてしまう。
姉自身が無意識の領域で行ったこととは言えど、僕はその計略にしっかり嵌ってしまったのだ。
彼女の恋を容認していれば、姉は罪悪感を認識して行動には起こさなかっただろう。
でも、僕はまだそういった事には疎い年齢だった。
僕は早熟で交尾の経験はあったけど、そういった感情をまだ知らなかった。
僕の反対を受けて彼女は俯き、聞こえるかどうかという小さな声で、群れを僕に託すことを告げた。
そして告白の日の夜、狩りを終えて後、姉さんは姿をくらました。
姉さんの失踪から一ヶ月。僕は砂漠を巡回している。
そりゃあ当然、群れに混乱はあった。
狩りの後、いきなりリーダーが何も言わずに姿を消したのだ。
しかし「リーダーがいなくなった」との報告を受けた瞬間に、僕は全てを理解した。
そうなっては、もう姉さんに関して僕ができることは何もない。
僕は、ただ僕にできる事をやるしかなかった。
直ぐさまリーダーに就任した僕は群れの混乱を抑え、
すっかり姉に対して欲情してしまっていた雄には、夫を戦いで失った寡婦の雌をあてがった。
そうして混乱は収束し、やがてリーダーとしての僕の働きも軌道に乗ってきた。
「ギァッ」
そんな時の巡回中に、聞き覚えのある声が僕の耳に届いた。
まさかと思って振り向くと、そこには人間の女性が立っていた。
濃い赤茶色で修道服のようなロングローブは、常にあの男が身に着けていたもので、
その声と、全体からにじみ出る雰囲気は、僕に一つの予感を呼び起こさせた。
『姉…さん…?』
『一ヶ月ぶりだね…』
女性は、力なく微笑んだ。
間違いない。これは姉さんが人の姿になったものだ。
あのダイミョウザザミの爺さんが言った通り、本当に人間になったのだ。
でも、僕はなんと声をかけていいか分からなかった。
姉さんの性格はよく知っている。
泣き虫で甘えん坊のくせに、一度決心したことは決して曲げようとしない。
そんな姉さんが敢えてここに戻ってきた理由を鑑みると、とてもこちらから話し掛ける気にならない。
それに姉さんの表情と雰囲気は、どこか悲しげだった。
『戻って…来ちゃった…』
弱々しいその声に、僕はハッと我に返った。
疑う余地はない。姉さんとあの人間との間になにかがあったことは明白だ。
姉さんを巣に連れて行こう。姉さんは僕達に対して罪悪感を抱いているだろうし、
彼女はもう群れの仲間でもなく、同じ種類の生物ですらない。
でもどうなろうと、姉と僕は同じ家族であったのだ。
群れとしての家族意識が強い僕らなのだから、こんな時こそ助けてやらねばならない。
『取り敢えず、巣へ行こう。
みんな姉さんのこと心配してたから。』
『………うん…』
僕の提案に姉さんは少し躊躇したようだったけど、やがてゆっくりと頷いた。
そして僕と姉さんは歩き出す。僕が彼女を先導しつつも、離れ過ぎてしまわないように。
巣の最奥。群れのリーダー専用のスペース。
僕はそこに姉さんを案内し、座り込むように蹲った。
姉さんは既にへたり込むようにして座っているので、
僕の方から、姉さんと相対するように座ったのだ。
『……………』
姉さんは座ったまま、やや視線を落として自分を抱き締めるように腕を組んでいた。
その体が小刻みに震えているように見えるのは、決して気のせいではない。
原因は、ここに来るまでにいた仲間たちの視線だ。
巣の最奥に来るまでには、ほぼ全ての仲間たちの横を通り過ぎなければならない。
そして僕らの種族はとても勘が良く、みんな一目で彼女が前リーダーであった事を見抜いただろう。
しかし、見抜いたとは言えその事情は全く知らないのだ。
失踪した前リーダーが、現リーダーに連れられて巣に戻ってくる。それもすっかり変わり果てた姿となって。
そしてその驚愕の視線は、もちろん姉さんそのものに注がれる。
そこに悪意はないだろうけど、それだけでも姉さんの罪悪感を刺激するには十分だった。
いたたまれなかったことだろう。みんなの視線が苦しかっただろう。
自分は群れを捨てたのだ、という事実が彼女の上に重くのしかかった事だろう。
仲間達はそれよりも、姉さんが人間になっている驚きの方が遥かに勝っているのに。
『…大丈夫かい?姉さん。』
『…ッ!』
姉さんの体がビクリと震えた。
みんなの視線の下に晒してまでも、僕が姉さんをここに連れてきた理由は二つ。
一つは、とある事情で巣以外の場所がとても危険であること。
一つは、この最奥のスペースにはリーダーである僕の許可なくしては誰も入れないこと。
みんなが姉さんに詰め寄って、彼女の精神を追い込まないようにしようと思ったのだ。
『ごめんね…』
俯いたまま、彼女は震えた声で僕に向けて謝った。
一体一でもこれなのだ。大多数に詰め寄られてしまえば巣を飛び出しかねない。
泣き虫で甘えん坊のくせに、へんに責任感が強いところもあるのだ。
だから、姉さんは優秀なリーダーだったのに…
『いいよ。みんな上手くやってるし、とても幸せだ。
産卵の時期も近い…今年再婚した女性たちは、みんな新しい子供を身籠って嬉しそうだよ。
姉さんにぞっこんだったあいつも、ようやく相手を見つけて喜んでた。
………上手くいってる。だから心配しなくていい。』
目を細め、優しく語りかけるように僕は言った。
そしてとうとう、姉さんは泣き出して僕に縋り付いてしまった。
蹲る僕の体に抱きつくように縋る姉さんはまるで赤子のようだった。
本当に泣き虫なんだから……
『大丈夫…大丈夫だよ姉さん…
だから、いったい何があったのか話してほしい。
僕らは家族だ。悩みがあるなら相談してほしいな。』
僕は彼女を引き剥がすことはせず、抱きつかれるに任せた。
すっかり立派になったトサカを揺らして姉さんの頭に鼻をすり寄せ、
安心させるように細く小さく鳴いてやる。
姉さんがどうしてここに来たのかは分からないけど、
僕らには想像もつかない事が起こったから、あの姉さんが今ここにいるのだろう。
なら僕は弟として、そして群れのリーダーとして彼女を受け止めてやるべきだ。
姉さんは、少し落ち着き始めた頃にぽつりぽつりと話をし始めた。
どうして私は里帰りなんてしたんだろう。
ここに到着して弟の言葉を聞くまではとても心が苦しかった。
一人だけでここに来るのはとても不安で、なにより怖かった。
でも…私は少し自暴自棄になっていたのかもしれない。
群れのみんなに拒絶されて喰い殺されても、
或いは角竜に遭遇して突き殺されても別にいいやと思ったのかもしれない。
それは、彼のためだけであった自分の体が穢されたこともあるだろう。
でもそれ以外の事実も、私にこの自殺願望にも似た感情を発生させたんだと思う。
それは──彼が私を愛していないこと。
彼はいつも私から一定の距離を置いて接していた。
今まで彼とは3度繋がったことがあったけど、どれも私から仕掛けたもの。
日常生活では、それは私を気遣ってくれてたけど…何故か愛情は感じなかった。
それよりも、寧ろ敬意や宗教じみた信仰や忠義心に近かった。
しかも私のことを「美しい」とは言ってくれたけど、「愛してる」と言ったことは一度もない。
でも、それは最初から押し掛けみたいに私が仕掛けてきたことだから無理ないかと思ったし、
私が彼を愛している事実と、いつか彼を本気で振り向かせるという決心があれば十分だと思っていた。
でも、あんな事があって………
その時でさえも、彼は私を「美しい」としか言わなかった。
「美しい」とは客観的な物言いで、その言葉は私個人よりも、
私の背負っている背景に向けて言っているように感じた。
もちろん、私が彼を愛している事実や感情に嘘偽りはない。心から彼を愛している…
だけど、彼の「美しい」という言葉を聞いた瞬間、私はとても恐ろしくなった。
もしかしたら、私と彼の関係はいつまでもここから先に踏み込む事はないんじゃないか。
彼は私の事を一生真剣に愛する事はないんじゃないか。
もしそうなれば…私のこの恋心もいつかはすり減ってしまうんじゃないか。
私はとても怖かった。同時にそんな事を怖がる自分を呪った。
やがて彼への愛が薄れていってしまう可能性を考えて怖がるなんて、私はなんという卑怯者だろう。
自分から好いて迫っておいて、彼が与えてくれないとなったら急に怖がり出す。
私はなんて弱虫で意地汚い女なんだろう。そう思った。
だから、私は逃げてきたのだ。
彼への愛が薄れない内に死にたかったのかもしれない。
それとも…彼が追ってくる事を期待していたのかもしれない。
どちらにせよ、私はほとほと自分が嫌になっていた。
でも、弟はそんな私を前のように受け入れてくれたのだ。
姿を変え、群れを捨て、自分の感情だけで男の下へ走った私を許し、慰めてくれるのだ。
こんなにありがたいことはない。
私は弟に縋り付き、泣いてしまった。
本当に、自分でも泣き虫だな、と思う。
そして泣き止み始めた頃、私は弟に全てを話した。
私と彼とのこと、生活のこと、起きた事件のこと、全て話した。
弟は私を受け入れてくれたのだ。私もそれに応えなければならない。
途中で泣き出さないよう、しっかりと意識して言葉を紡いでいく。
パーシェルとのことは…あんまり心配させないようにほんのちょっとだけしか話さなかったけど、
それだけで弟の表情が大きく歪んだのが見てとれた。
そして私は…自分の思っていることについても話した。
『……つまりあの男は、姉さんのことをなんとも思ってないのかい?』
弟の声に静かな怒気が篭り始めた。
パーシェルとの事件の流れから、彼が私を愛していないんじゃないかという主観を述べたのがまずかったのか。
『ち、違うよ。私のことは大事にしてくれる…
私のわがままにも付き合ってくれるし、私をあの時受け入れてくれただけでも感謝してるよ。
でも…何か足りないなぁって…私がもっとわがままに思ってるだけだよ。』
誤解を解こうと、つい饒舌になってしまう。
ここで弟が誤解して彼に襲い掛かってしまったら、とても悲しい。
どちらも私にとっては大事な存在なのだ。傷付け合う事はしてほしくない。
『姉さんは甘過ぎるよ…もっと相手から求めてもいいと思うな。』
弟は若干呆れているようだった。
でも、なんとなく弟と会って少しは気持ちの整理がついた。
群れを捨てたことに対する罪悪感はまだチクチクと胸を刺すけど、
彼に対する私のありかたについては、話すだけ話したら少しスッキリした。
『いや、いいよ…彼に対する気持ちが将来薄れちゃうとしても、
私、やれるところまでやってみるよ。精一杯に彼を愛してみる。』
『…う〜ん…』
弟は釈然としないようだけど、私は思い出したのだ。
どうして私が群れを捨て、当人の意思を無視してまであの人に迫ったのか。
それはあの人に対する気持ちを、一生で一度だけでいいから聞いてほしかったからなのだ。
ここ一ヶ月の間、彼と一緒に生活してきて少し欲張りになりすぎてた。
確かに、愛してもらいたくないのか?と問われれば愛してほしいと答えると思う。
でも、そもそも私のわがままから全ては始まったのだから、彼と一緒に生活できるだけで良しとしよう。
私が彼を愛し、彼と共に生活できるというだけでも十分に幸運で幸福なんだ。
気持ちを偽るのではなく、割り切って考えよう。
まずは直ぐに家に帰り、自分の思いを全て伝えた上で彼に謝るのだ。
彼はきっと「そうか」と言って私の頭を撫でるだろう。それでいいのだ。
『そうだ!』
と、私が決心したのに、弟は急にとんでもない事を思い付いたのだ。
『姉さん暫くここで生活してみたらどうだい!?』
『…え?』
そんなことは、私は考えてもみなかった。
群れを捨てた私が群れの中に一日たりとて滞在していいはずがないし、
それは私の命とかよりも、群れの統制に関わることだ。
みんなは私を憎んだだろうし、事情を知れば怒り出すかもしれない。
現リーダーである弟に不満を述べて、私を殺せとせっつくかもしれない。
それでも弟は私を庇うだろう。そうなれば群れの中で内乱が起こる。
この砂漠という厳しい環境で私達の種類が生き残るには、群れの統制がよくとれている事がとても重要だ。
もし私のせいで反乱分子が誕生し、群れの中に不穏な空気が漂えば、
それはそれだけで群れが滅ぶ要因になってしまいかねないのだ。
そりゃあ、滞在できるならそうしたい。群れのみんなと会話をし、懐かしき生活を思い出してみたい。
あの人にはあとから連絡すればいいのだし、みんなに対してしっかり謝りたくもあった。
『だ、駄目だようそんなこと!』
でも、絶対に駄目だ。群れを分裂の危機に晒すわけにはいかない。
しかし弟は『いいからいいから。取り敢えずみんなと話し合ってくる』と告げて立ち上がると、
一般の仲間達が居住している空間に向かってトットットットッと走って行ってしまった。
人間の体で、武器も携帯していない私がドスゲネポスである弟を止められるはずもなく、
私はただ『クアアアアア…』と情けない声をあげながら、去り行く弟の尻尾を見送るしかなかった。
『あぁぁ……どうしよう……』
私はなんてことをしてしまったのだろう。
やはり群れに戻ってくるべきじゃなかったのかもしれない。
一度群れを捨てて人間になった元リーダーを、暫く巣に滞在させてはどうか?
そんな提案を出せば、それだけで仲間達は弟に対して不信感を抱く。
そうなれば、その不信感はやがて群れの内部に亀裂を生むだろう。
やってしまった。私の意思が弱いばっかりに、とてつもない迷惑をかけてしまった。
私の中には後悔と謝罪の念がぐるぐると渦巻いた。こんなつもりじゃなかったのに。
いっその事こっそり抜け出してしまえばいいかもしれない、とも考えたけど、
この巣は袋小路になっていて、ここから出ようとするなら仲間達の居住空間を通って行かなければならない。
つまり、巣の最奥であるここから脱出するには、絶対に仲間達の視線に身を晒さねばならないのだ。
と、いうことは………結局私には待つこと以外の選択肢がないじゃないか!
うわぁぁぁー!なんでこんな事になっちゃったのー!
っていうかなんでそんな事考え付いたのー!
『お待たせ。』
私が一人悶々としていると、弟がひょっこりと戻ってきた。
出て行ってから10分ほどしか経っていない。
私達は主に直感でものを考えるから、会議は短いのだ。
しかし弟を見た瞬間、私は死刑執行を待つ脱獄囚のような気持ちになった。
なんという申し訳なさ……そこに転がってる石で頭を打って死ねばよかった……
そんな事すら私は思っていた。
『話し合いは終わったよ。みんな姉さんのこと歓迎するってさ!』
『………へ…?』
でも、弟の嬉しそうな言葉に、私はつい間抜けな声を出してしまった。
歓…迎…するって……え?歓迎っていう名前の処刑方法でもあるの?
『だから姉さんの杞憂だってば。
みんな姉さんのことは心配してたんだよ?』
目を丸くしている私の傍に寄り添うように弟は蹲った。
そして私はたっぷり十数秒かけて、歓迎という意思の意味を理解した。
『え…えぇぇ〜〜〜〜!?
あんたちゃんと私のこと全部伝えたの!?
私が人間になった理由とかも全部話した!?』
私が考えたのは、よもや弟が事実を隠蔽してみんなを騙したんじゃなかろうか、ということだった。
信頼し、愛すべき肉親をそのように疑うほどに、弟の言葉は私にとって驚愕すべきものだったのだ。
『全部話したよ。姉さんから聞いたことは間違いなく全部伝えた。』
弟がそう言うと、私は自分の全身から力が抜けていくのが分かった。
完全に予想外だった事実に、精神が放心してしまったのだ。
でも…まさか…まさか仲間達もみんな私を受け入れてくれるとは思わなかった。
不埒で、分別がなくて、責任を放り出す私を許してくれるなんて…
みんな、みんな私のせいで物凄い迷惑を被ったはずなのに…
『姉さん…みんな姉さんには感謝してるんだよ?
姉さんがあの男を好きになってくれたおかげで、みんな凄く豊かに暮らせたんだから。
いつだって食糧には困らなかったし、狩りで仲間が死ぬことも殆どなかった。
寒冷期の餓死者が0だった時期なんて姉さんがリーダーをやってた時だけだったんだよ?
あの男はみんなに豊かさをもたらし、そしてあの男をみんなにもたらしたのは姉さんなんだ。
そんな姉さんが困ってる時に『追い出せ』なんて事を言う了見の狭い奴なんて、ここにはいないよ。』
弟がそう優しく語りかける言葉を聞いて、私は涙が出そうになった。
私は、自分のことを情けないリーダーだと思っていた。
狩りは人間に頼りっきりで、私自身はその人間と呼吸を合わせて指示を出すだけ。
モノブロスの狩猟で囮を命じ、ドスガレオスの狩猟で猟犬のような真似を仲間にさせた。
そのような屈辱的なことを仲間に命令する度に、私は心の中で何度謝っただろう。
でもそんな私のことを、みんながそんな風に思っていたなんて…
私は感謝と感動がごちゃ混ぜになりながらも、胸の中いっぱいに暖かく広がって行くのを感じた。
気付けば、私はすっと立ち上がり、他の仲間達の方へ向かっていた。
リーダー専用のスペースと居住区画のギリギリの境目には、多くの仲間が既に詰め掛けていた。
みんなじっとこっちを見て、何人かは時たまクーと小さく鳴いている。
誰も言葉らしい言葉は出さないけど、その目は私を暖かく認めてくれているような気がした。
私は、仲間の一人の顔をそっと抱きかかえながら、別の仲間の鼻先を撫でた。
その途端、みんなは目を細めて私に向かって鼻先を突き出し、私の体を優しく撫でてくれた。
これは、人間でいうなれば抱擁だ。
みんなが私を抱擁し、その度に「おかえり」と小さく呟いてくれているのだ。
私は両手と自身の鼻を使ってそれに応える。みんなの優しさに応えたかったのだ。
私はとても幸せな気分になった。
私の心の中にあった苦しいものが、これでまた一つなくなった気がした。
『ただいま………ありが…とう…』
私は微笑みながら、目を瞑って仲間達の抱擁に応え続けた。
そして私は………暫くの間この巣に滞在することになった。
俺は珍しく、大量の酒をかっくらっていた。
集会所に来るや否や、ホビ酒を瓶で五本も頼み、
テーブルでぐいぐいそれを飲んでいた。
周囲の飲み客たちは、そんな俺の方を気にしながらも、声をかけてくる様子はない。
俺のただならぬ雰囲気に気付いていて、それを警戒しているのだろう。
要するに触らぬ神に祟りなし、といったところか。
トネスが家を出たことに、俺は少なからず罪悪感を覚えていた。
俺の認識が甘かったのか。あいつは予想以上の傷を負っていたというのか。
誓いを果たせなかったこと、あいつの苦しみを分かってやれなかったこと、
この時はそれらが俺の上にのしかかったから、俺は酒を飲まずにはいられなかったのだろうと思った。
まあ今にして思えば、こいつは女房に逃げられた男がヤケ酒してるだけだな。
俺は遂に四本目のホビ酒を開けて、ビンから直接飲み始めた。
しかしさっぱり酔えない。こいつは少ない量でも酔っ払える庶民の味方じゃなかったのか。
それとも、俺自身がこの酒で酔おうとしていないのか…
「随分荒れてるじゃない。」
と、俺の対面に一人の女が座った。
機嫌の悪いこの俺の対面に座るとは、どんな度胸のある物好きだ。
そう思って、瓶に落としていた視線を上げてみると──
「…なんだ、お前か…」
──そいつは見覚えのある顔だった。
まったく、なんでこんな所に来てるんだ。
そいつはこの集会所で真っ当なハンターの依頼斡旋を窓口で行う受付嬢だった。
「つれないわねぇ。何度か肌を重ね合った仲じゃないの。
お前、じゃなくてちゃんと名前で呼んでほしいな。」
「………ちゃんと仕事しろ。」
3年前、俺はこいつを何度か抱いたことがある。
見た目もいいし体の具合も良かったんで、
こいつはハンターの男連中からかなりの人望を得ていたようだが、
本人曰く、その中でも体を預けた相手は俺だけだそうだ。
まーかなり眉唾ものな話ではあるが、それが少しだけ気分よくて何度も抱いた。
今はもう、そんな仲じゃあないがな。
「ジェロスもちゃんと仕事しなさいよ。
今は稼ぎ時だからね…この村のハンターはもう全員出発したか、
或いは依頼を終えて帰って来てるかしちゃってるのよ。だから今日の仕事はこれでお終い!」
彼女はそう言うと、ホビ酒の瓶を一本かっぱらって栓を開けた。
「ふん…」
俺は文句を言うこともなく、手持ちの酒をあおる。
そして深いため息を一つついた。
そのため息は、特にそのつもりはなかったが、対面の女に聞き取られてしまったようだった。
酒を一口飲んだ女は、急に深刻そうな顔をして俺の顔を覗き込んだ。
「村長さんから聞いたよジェロス。
その…グランデさんとのこと。」
「………そうか。」
2年間一度も口利かなかった奴がいきなり話し掛けて来たのは、そういうことか。
あの狸村長め。この女を使って俺を慰めるつもりか。
「…ジェロスと同棲してるトネスってひと、今どうしてる?」
「実家に帰った。」
実家に帰った。その言葉を聞いて女は妙に納得したような顔をした。
そう、あいつは里帰りすると文面に書き残して消えてしまったのだ。
今の砂漠はあいつにとって危険地帯でしかない。
気の立った角竜はうろうろしているし、ゲネポスの群れだっている。
あいつが元々リーダーをしていた群れも、今やあいつにとっては安全ではないだろう。
そこまであいつを追い込んでしまったのは、一体なんだったのか…
「追いかけないの?」
「追いかけてどうする。」
狙った獲物をハンターとして追いかけるのとは訳が違う。
獲物を追う時、俺はそれを仕留められる確信を得なければならない。
確信なくして行動すれば、時には命取りとなる。これも我が家の家訓だが。
トネスを追いかけたところで、どうすればいいのか分からない。
どうすればいいのか分からないから追わない。いや、追えない。
あいつはまだ自然そのものだ。無茶して追って引き止めるより…このままの方がいいのかもな。
「じゃあなんでこんな所でクダ巻いてんのよ。」
そう、そこが問題だ。俺の心はあいつを追わず、自然に任せることを決めているはずなのだ。
つまり諦めがついている筈なのだが…どうしてこんなに酒が飲みたくなってるんだ?
誓いを果たせなかった事か? 確かにショックなことだが、微妙に違う気がする。
才能ある弟子を失ったからか? 意味分からんぞ。何故それで酒飲む必要がある。
そもそもこの酒には酔えていないのに、どうして更に飲みたくなっているのだ。
トネスは自然のものだから、いつか自然に還るのは至極当然だ。
自然の摂理としてのゲネポスの帰巣本能が働いたのかもしれないしな。
だからと言ってこのタイミング…ええいもう俺の心はどうなっているのだ。
「…それが分かりゃクダは巻かん。」
なんとも情けない答えではないか。
いや、そもそも答えになっているかどうかすら疑問である。
俺がくいっと酒瓶を傾けると、女は呆れたようにため息をついた。
「ジェロス。あんたは縛られすぎなのよ。
自由をたてにギルドに逆らってるあんたが掟に縛られてどうすんの。」
「…掟は重要な概念だ。ただ、その内容に問題があるだけだ。
俺達の一族が否定しているのはギルドそのものではなく、ギルドの中身だ。」
もっともらしいことを言って、俺は酒瓶をテーブルの上に倒す。
もう中身がカラになってしまった。しかしまだ酔えない。
「どっちも同じじゃないの。
いい、ジェロス。掟っていうのは守るためにも、破るためにもあるんじゃないのよ。
掟っていうのは人間の精神を導くために存在するの。」
と、俺はその言葉を聞いて一つの可能性に思い当たった。
俺は目を鋭くさせ、体を少し丸めて女をジロリと見る。
「お前…トネスの正体を知ってるな?」
女は目を少し開き、息を詰まらせた。
間違いない。こいつはトネスの正体を知っている。
でなければ、トネスと我が家の掟についてここまで執着はしない。
前言撤回だ。どうやら今回のことは、村長は関係ないらしいな。
こいつは自分自身の意思と情報のみで、俺に話し掛けて来たのだ。
「……トネスさんが村長の家に保護された時、私が彼女の相手をしたのよ…
彼女は泣きながら全てを話してくれたわ。
とても驚くような話だったけど、彼女が純粋にあなたを愛してる事はとてもよく分かった。」
「お節介焼きめ…」
なんだってこいつは俺に捨てられたくせにこんなお節介を焼くのだ。
俺の事を憎んでもよかろうものなのに。
俺は割と本気で、女に対して悪態をついた。
でも、実際はちょっと拗ねてたのだと思う。
「ジェロス…あんた本当はトネスさんを愛してるんじゃない?」
「……………」
とうとう核心を突きやがった。
俺がわざと押し潰していたものをあっさりと暴いてくれる。
女は少し苛立っているようだった。俺も少し苛立っている。
ただし俺の場合は女にではなく自分に、である。
「本当にあんたは融通が利かないんだから。
その性格がいったいどれだけの人間を泣かせてきたと思ってるのよ。」
「…自然に対しては敬意を払う事にしている。
掟にもあるし、それが俺の信条でもあるから今日までやってこれたと思っている。」
「だから彼女は出ていったんじゃないの!」
とうとう女は声を荒げた。その刺々しさに周囲の喧噪が一瞬止むが、
また直ぐに何もなかったかのように騒音は復活する。
「あなたねぇ…女性は愛されてほしいのよ。
それにあなただって、愛される事を本当は望んでいるはずよ。
でも、あなたは掟に縛られてどんな一線も越えられない。
彼女はそれが分かって絶望したから、出て行ったんじゃないの。」
「…縛られてるとは思わない…」
「ええ、そうね。縛られてる自覚があったらこんな所で飲んでないものね。」
こんな所で飲んでない、か…
女の皮肉めいた言葉と口調に俺は反撃しない。いや、出来ない。
反撃できるだけの確信がないのだ。
最早俺の心は俺にも分からない。
「そうかもな…やっぱり好きなのかもしれんな。」
本気で女性を好きになった経験はなかった。
俺の目は常に雄大な自然に向いていて、人間に向ける分の目の余りがなかったのだ。
刹那的な快楽さえ満たされればいいと思っていたし、相手もそう思っていただろう。
この女もそうだった筈だ。だからこいつは俺を憎んでいないのだろう。
しかし、トネスは違う。トネスは自然そのものだ。
素直に美しいと思ったし、並々ならぬ好意を寄せてきている事にも気付いていた。
そしてそれに応えようと思う気持ちも、責任云々ではなく恐らくあったのだろう。
あいつにあそこまでさせてしまった責任をとるために、俺はあいつを家に置いたのではない。
だから、彼女が穢された時の怒りは凄まじいものだった。
美しいものを穢された怒りは、己の信じる神を否定されたに等しかった。
「掟、か…」
「人間の精神を導く、ね。」
俺の呟きを女が補足した。
トネスを美しいと思いながらも、愛する事がなかった。
俺の心に深く根ざした一族の掟と信条。それが躊躇わせたのかもしれないな。
なにせ28年間ずっと刷り込まれてきた教えだ。俺の無意識の部分にも作用していただろう。
そしてそれが、トネスにとっては自分の愛を否定された事に感じたんだろうか。
掟は人間の精神を導くもの…
なら、守る必要も破る必要もない。
「トネスさん──彼女はどんな事になろうとも、あなたを愛し続けるわ。
それはとっても『自然な』想いだと思うけど?」
「ああ…その通りだ。」
『自然な』を強調して言った女のわざとらしさを責めるでもなく、
俺は立ち上がり、倒した瓶を起き上がらせた。
そして女にはもう何も言わず視線も送らず、集会所から去る。
その姿を周囲は奇異の視線で見ていたが、もちろん俺は一向に気にしない。
しかしやっぱり、我が家の家訓は正しかったな。
『自然の中にあっては、己も同じく自然であれ』。
自然じゃなかったのは、俺一人だけだった。
自然に生まれた気持ちを自然に現すことが出来なかったのは俺だったか。
馬車用厩舎の管理者に握らせておいてある金はまだ効力を持ってるはずだ。期間契約だからな。
俺は家に帰ると急いで狩りの支度を整え、濃い赤茶色のロングローブを羽織り、つばの広い帽子を深く冠る。
狩り場で寝泊まりする事の多い俺には欠かせない装備だ。
ローブは睡眠時の毛布にもなり、身に着ければ寒さと日照から身を守る。
帽子は日照や雨や雪、ガブラスの毒からも体を守り、土埃や砂嵐から目を守る。
どれも鎧の上から着けるには若干重いのが難点だが…慣れれば苦にはならない。
「無事でいるといいが…」
俺は一人でそう呟くと、全ての支度を整え終わったことを確認し、家を出た。
ようやく、酔いが心地良く回って来始めた。
これにて第六話終了です。
ああまだるっこしいなあもう!
さっさと再会して和解してベッドインしろよ!
あと、注意書きは今後忘れずに入れようと思いました。
GJ!
乙かれ様です、新作お待ちしておりました、しかもリアルタイムで見れた〜
続きの製作頑張ってください。(製作の漢字ってこれで合ってましたっけ?)
ゲネポス系に攻撃するのを躊躇っちまうじゃないか
どうしてくれんだ
オレも今日ドスゲネポス倒すの躊躇っちまったよ・・・
クダ巻きの部分でちょっとジェロスが可愛く思えたのは内緒。
前回で一悶着あったけど、次もがんばってください!
GJ
姿が変わっても仲間を慕い続けるゲネポス軍団に
不覚にも目頭が熱くなった
GJ!姉想いな弟に優しい仲間に世話焼きなお姉さん。こういう人たち見てると何か癒されるな。
こないだの続きが出来たので投稿します。
デレのみなんで、お口に合うか分りませんが一生懸命書きました。
では投下します。
〜特殊生態系体験記9〜
夜。雪山の中腹の村。その村の家の内の一つがレオンの住みかだ。
そして、家の寝室のベッドに部屋主と訪問者、麟の姿がある。
男の横の少女は、すやすやと寝息をたて、たまに男の名を
呼ぶ「・・レオ・ン・・」出会ってまだ三日しかたっていない。
だが、この少女には期間なんて関係なく、すでにこの男の存在が
かけがえの無いものになっていた。
「全く・・可愛い顔してよく寝てやがる。・・気楽な奴だ。」
男は少女の頭を撫でながらぼやく。
さっきまで掃除と洗濯を必死にこなしたせいか、
少し体に疲労を感じる。
性の快感初体験の麟。その麟が絶頂を
迎えた。別に悪いことではない。こういう物は初めてが肝心だ。
初めてでつまずくと、それがトラウマになり、その行為がずっと
出来なくなる事もあると言う。
その肝心な初体験を絶頂で迎えることが出来たと言うことは、
むしろ良い事、素晴らしい事だ。・・・ただ一点を除けば。
絶頂を迎えた時に麟は失禁をした。よほど
気持ち良かったのだろう。別にこれも悪くは無い。
ただ布団の中で服を着たままだった事。これだけが唯一の大問題だ。
初めてだと言うのに相当な量を噴出した麟は、
絶頂の直後寝てしまった。やはり慣れない感覚に疲れたのだろう。
しかしこのままのベッドでは眠れない。
レオンのやるべきことが一気に増えた。
まず麟を起こさないように着替えさせる事。
これはとてもスムーズに進んだ。寝ている麟の両足を上に上げ、
座っている体勢にしたら腰を持ち上げて、ズボンごと下着も剥ぐ。
下着を取ると、麟の秘部が丸見えになった。
出会った初日に、泥まみれの麟の体を洗ったので、一回体の
全ての部分には目を通してあるし、トイレでも見ているが、
やはりドキドキする。赤と白。さっきまでの刺激で充血した赤に
麟の肌の白さ、そして銀の体毛が芸術のような光景を作る。
下着を取る際に少し糸を引いたその場所は、
麟の呼吸に合わせゆっくり閉じたり、開いたり
を繰り返している。そこをタオルで拭く。拭く度に麟の体が
少しピクンとなる。後は新しい下着とズボンを履かせて終了だ。
次はベッド。シーツもマットも使い物にならないので、
予備の物に全部変える事に。麟を椅子を幾つか
つなげた物に横たえると早速交換開始。
そんなこんなでレオンが麟と再びベッドに入ったのは1時間後だった。
すっかり濃くなった夜にレオンは、初日の闇を重ねる。
あの日以来ずっと考えていた事。
なぜ俺はあの場所に?あのタイミングで?
ふと頭に何処かの街で偉そうに説教を垂れていた、老人の言葉を
思い出す。「偶然に思えることは、すべて必然!
・・即ち起こるべくして起こることなのだ。」
そんな事を考えながら夜は静かに更けていった。
〜特殊生態系体験記10〜
朝が来た。目が覚めたレオンは体を起こす。
30度に傾けた途端体にかかる負担が一気に増え、胸が苦しい。
「うぐ!な、なんだ?」目をやると、麟が首に
手をまわし、胸の上に乗っている。レオンは手をほどこうとするが
ほどけない。「・・どんな力なんだよ、こいつは。」
諦めて起きるのを待っていると、すぐに麟が目を覚ます。
「・・ん・・・あ、レオン〜、おっはよ〜!」
レオンが目の前にいる事を確認した麟は首に掛った手で自分の体を
レオンに寄せ、顔に頬ずりする。その表情はとても嬉しそうだ。
起きたので顔を洗いに井戸まで行こうとすると、早速
「レオン、昨日みたいに抱っこしてよ〜。」と麟が甘えてきた。
別にいいが、他人にあれを見られるのは少し恥ずかしい。
「駄〜目〜だ!そんな事ばっかりしてると
自分の力で歩けなくなるぞ?だから今日からは自分で歩くんだ。」
などとらしい理由を付けて麟を歩かせる。二人で井戸に向かう。
並んで歩くとやはり麟は、レオンの肩くらいの身長しかない。
恐らく、160センチ位だろう。
もちろん手をつないでいる。麟はつないだ手を両手で持ったり、
時々自分の手と大きさを比べてみたりと、どこで覚えたのか
見事に女の子をしている。まぁどこからどう見ても女の子だが。
井戸で顔を洗う。雪山の雪解け水は、冷たく新鮮な感じがして、
一気に目が覚める。「ひゃあ〜!ちべたいっ!」そう言って麟は、
赤い眼をパチパチさせて顔をふる。一個一個の動作が
いちいち可愛くて見るたび口元が緩む。
「俺もいいようにやられてんなぁ。」小さく呟く
部屋に戻り、くしで麟の銀髪をとかす。嫁いで行った妹と昔、
この家に住んでいた時期があったので
家には女物の生活必需品が一通り揃っている。
髪をとかしている間も麟はずっとにこにこ笑顔だ。
何が嬉しいのかさっぱりわからないが、こんなに嬉しそうにされると
悪い気はしない。髪が終わると麟からこんなリクエストが。
「・・レオン、尻尾もいいかな?」そういやこいつ尻尾あるんだっけ。
麟はズボンを半分下ろし、中に入れていた尻尾を出す。
正直やる意味があるのかわからないが、やってあげる事に。
最初はぼさぼさだが、梳かしていくと髪のようにサラサラ
になっていく不思議な毛だ。深く入れすぎたのか、
櫛の先が麟のしっぽの付け根に引っ掛かり、尻尾の本体を
引っ掻いた。
「うひゃあ?!」びくんと弾む麟。「どうした?」
声をかけると、「レオンそこ、ボク弱いからもっと優しくして。」
どうやら、尻尾本体は敏感でくすぐったいらしく、麟は鳥肌だ。
少し面白いので、偶然を装って今度を優しく引っかける。
「ん!」声を漏らし麟の肩が少し震える。
これ以上やるとまた「きもちいいよ〜!」とか言って
部屋を汚すことになりかねないので、自重して止める。
とかし終わったら、朝食だ。
〜特殊生態系体験記11〜
昨日と違い、別の椅子に座らせる・・・予定だったが、
何故か椅子が一つしかない。目星は付いている。
シンバがさっきから俺を見てにやにやしている。
昨日の掃除を手伝ってくれた奴は、どうやら事情を理解したらしく
得意顔でにやついている。
「・・おい!なんで朝から赤飯なんだ?それにもう一つの椅子はどこだ?
納得のいく説明をしてもらおうか?」
俺の問いかけに奴は笑いながら「お祝いですニャ!」と一言言うと
奥に戻って行った。麟はいまいち状況が把握できず。
俺の膝の上で頭にはてなを浮かべている。
麟にフォークとスプーンの使い方を教えながら食べたせいか、
食べ終わった頃にはすっかり昼になっていた。
寝室のベッドの上に麟を座らせ、書斎から持ってきた本を使い、
麟にこの世界についてみっちり、教えていく。
最初から言葉を扱っていたので、薄々感づいてはいたが、
こいつは頭がいい。説明したことはすぐに噛み砕いて、理解する。
大体の説明が一回で済むので楽だ。
それに一生懸命聞いてくれるし、その度コロコロ変わる表情、
大きく見開かれる赤い瞳に目が行ってしまう。
思わず説明に力が入る。結局この世界の事、
自分のハンターと言う職業、モンスターについて、
人間の文化、人間についてを昨日より深く説明した。
気がついたら夕方だった。
「・・・と言う訳だ。これで大体終わりだ。難しかったか?」
「ううん!レオンが一生懸命説明してくれたから、ボクすぐわかったよ。」
「俺じゃなくて麟がすごいんだよ。」そう言いかけたが、
麟が先に口を開く。「レオン、説明はあれでほんとに終わり?」
以外に質問に少し驚く。「なんだ?聞きたいことあるのか?」
「うん!ボクまだ昨日シンバが言った、
お嫁さんについて説明してもらってないよ。
あれの説明してよ、レオン。」
シンバの野郎余計な事を!!それに、麟もまだ覚えてるなんて。
何だかとてつもない大樽Gを蹴ってしまった気がした。
「わかった、説明する。いいか、この世の生き物は、
動物も植物も最終的な生きる目的は、自分の子孫を増やす事だ。」
「うん!だから、女とそれを守る男に分けたんだよね?」
「そうだ。そして人間の場合は、男と女がいったん相手を決めると、
人にもよるが、ほとんど相手を変えずに、決めた相手と、
子供を作り、そしてずっと一緒に暮らしていくんだ。
そしてお互いが同意の上で決めた男の方を婿、女の方を嫁と言う
そして二人一緒の状態を夫婦と言ってだな・・・」
そこまで言い終わらないうちに、麟がレオンに突進した。
〜特殊生態系体験記12〜
レオンは床に倒れ、上に麟がしがみついている。
胸に顔をつけ、頬ずりし、麟は顔をあげた。
瞳がこれでもかと言わんばかりに輝いている。
「レオン!レオンレオン〜!ボクレオンのお嫁さんになる!
どうすればお嫁さんになれるの、レオン〜?子供作ればいいの?
ってか子供ってどう作るの〜?教えてレオン〜。」
・・稀に見るいい流れだった。渋滞や事故が何処にも無かった。
大樽Gを蹴るさっきまでは。
「ねえ、レオン早く〜!知ってるんでしょ?
ねえねえレオン〜!!」こうなった麟は止まらない。
レオンは観念した。
「わかった!わかったからはしゃぐな。
教えてやるから、ベッドに戻れ!」
やけくそに言い、麟を剝すと、説明を再開した。
「お嫁になるには結婚という儀式をしないといけないんだ。
大勢の知り合いと神様の前で、
お互いがお互いを永遠に愛し合う事を誓うんだ。
そうすりゃ、結婚成立!晴れて二人は夫婦だ。」
「じゃあ、それをすればボクはずっとそばにいて良いんだよね?
レオン、それって今から出来るの?」
「出来るけど、まだ駄目だ!最低でも麟が一人でキチンと
暮らせるくらいこの世界に慣れたら一緒に結婚してやる!
それが出来るまでは、結婚はお預けだ。」言い終えて麟を見ると、
レオンはギョッとした。麟が泣いている。
「どうした!?麟?さっきの事か?違うぞ!
結婚しないって言ってるんじゃなくて、
時期が来たらしようって・・」そう説明するレオンに麟は、
そっと顔をよせ、小声で「違うよ。」とだけ言うと
両手をレオンの顔にそえて、丁寧にキスをした。
瞳から流れる涙が、ほほを伝いレオンにも触れる。
その熱い感覚に、何故かレオンも泣きそうになる。
キスを終えると、嗚咽の混じった声で麟が口を開く。
特殊生態系体験記13〜
「レオン、ボクね、・・ひうっ・今とっても嬉しんだよ?
ふぐっひぐっ・・ボクいままでずう〜っと一人だったんだよ?
時々人間に襲われるし、・・うぇっ・・同じモンスターにだって
襲われ・・えっぐ・るし。それが・・ひうっ・はじめて
ううっ・・優しくしてくれる人に会って、その人は・・はぐっ
優しくって、温かくって、ボクのために色んなことしてくれて、
・・ううっボク本当にレオンに感謝してるんだよ?
どうしようもない位にレオンの事・・大好きなんだよ?
そしたら、今その人がボクが頑張ったら、ちゃんと結婚するって、
・・えっえっ・お嫁にしてくれるって・・・
ずっとそばに居ても良いって言ってくれたんだぁ。
そしたらボク何だか、止まらなくって、泣いちゃったぁ。」
えへへと泣き顔で微笑む麟を見たレオンは、
ただ愛おしい感情に動かされた。
麟の事を強く強く抱きしめる。麟の少しだけ窮屈そうな
呼吸が聞こえた。
「麟!これから、子作りを一緒にしよう。
最初はすごい痛いけど、悪い。我慢できない。
っていうか俺、ほしいいんだ。
麟と子供を作りたい。麟の子供が欲しい。」
プロポーズにもとれる言葉。レオンはありったけの思いをぶつける。
麟は顔を真っ赤にし、うなずく。何度も首を縦に振る。
ベッドに横たわる麟。上に覆いかぶさるようにレオン。
「・・始めるよ、麟。その痛かったらゴメンな。」
「レオン!謝っちゃダメ。ボクの方こそよろしくね。」
二人はキスをした。レオンは麟の口に舌を入れる。麟も真似をする。
お互いの愛を混ぜ合わせるようなディープキス。
ねちゃねちゃと入り混じる、舌。唾液。思い。
キスが終わるとお互いの服を脱がせ合った。
麟はまだ服に慣れてないせいか、手間取る。
レオンを待たせまいと一生懸命なその仕草が欲情をそそる。
「麟・・本当にきれいな体だ。なんだか触るのもったいない。」
「レオン・・・何もしない方がボクにもレオンにも勿体無いよ。」
的を得た事を言われ照れくさそうに笑うレオン。
そして、それを見た麟もまた笑顔。甘い時間が過ぎる。
レオンがキスをする。麟は嬉しそうに受け止める。
二人はベッドに横に並ぶ。麟はレオンの首回した手をきゅっと握る。
濃厚なキスをしながらレオンは麟の胸を弄り始める。
麟の豊かな胸。すべすべした白い肌。弾力のある乳房。控え目な乳首。
乳首の周りにわずかに広がる乳輪のぶつぶつをゆっくり、指で擦る。
特殊生態系体験記14〜
「ん・・んむ・・んん・・・」キスで口は閉じているが、
小さく唸るような喘ぎ声が漏れる。
弄るとすぐに乳首が硬化した。その硬化した乳首をまた指で擦る。
左の乳首は少し先が割れている。そこに爪を優しく引っかける。
「ふむ!・・むうっ・・・ん、ん・・」
指で擦る毎に体をビクンとさせる。赤い瞳が熱を帯び始める。
レオンは胸を弄りつづける。指と爪で刺激を蓄積する。
快楽に身を揺らす麟。不意に麟が口を離す。顔が耳まで真っ赤だ。
「レオン・・んっそこだけじゃなく、ここ・・も・」
そう言って麟は首にかけた手をほどくと
片方の手でレオンの手を自分の秘部に導く。そして首に手を戻す。
導かれたレオンの手は感じ取る。秘部の熱気を。湿気を。そして願望を。
「もっと、触って欲しい。気持ち良くしてほしい。」麟の秘部は訴える。
レオンは願望をかなえるべく手を動かす。最初は陰核。
膣からの愛液が掛ったのか、ヌルヌルする。
皮を剥ぐと刺激が強いのでかむった状態から弄るのが普通だ。
だがレオンは皮を剥ぎ、中の突起を露出させる。
外に付いている部位の中で一番敏感な部分の一つ。
息がかかっても感じるような部分。その突起の付け根。
普段は皮に隠れているほんの少しだけ窪んだ部分。
そこに爪をあて、優しく搔く。「コリっ」と言う感触が指に伝わる。
「ひゃあっ!!・・うんっ・・ひあ!あ、あ・・」
腰から来る、けた外れの刺激に思わず大きな声が出る。
「やっぱりこの声は恥ずかしい!」そう思っても抑えられない。
抑えられるわけがなかった。頭の芯がだんだん痺れてくる。
「んんんっ!・・は・・ぁはぁっ・・んく・・」
レオンが指を動かす。秘部からコリッと言う感覚が来るたびに、
麟の体はビクンと弾む。快楽に心と身を踊らせて。
「!?ん、ん、ん、んっ!!あ・・レオン・ああっ!!
ボクなんかクる!・・キちゃうよっ!・・・んあ、あ・・
来るっ!来るっ!レオ・・っーーーーー!!!」
麟は小さく連続して震えだす。顔を歪め、目をつむりながら。
そしてほとんど泣き顔な、涙を含んで潤んだ瞳でレオンを見つめる。
麟は軽い絶頂を迎えた。レオンはそれを眺めていた。
すると麟はレオンの顔に両手を添えた。
「・・・大・・好き・・」麟はそう言うと静かにキスをした。
静かだけど、激しくて濃厚なキス。今度はレオンが麟を離す。
「麟・・・俺もう我慢の限界だ。麟の中に入っていいか?」
「うん・・どうなるか、んっ・・わからないけど・・・
レオンになら何を・・されても平気だよ。」
ベッドに麟を横たえるとレオンは、足の方へ移動した。
そして麟の足を上げて大きく広げる。麟の秘部が顕わになる。
レオンには今日2回目の風景。麟の秘部は溢れ出た自身の愛液で、
麟の少女のようなそこは、見た目と裏腹に大人の光沢を放っている。
膣の入り口に指をあてる。「クチュッ」と音を立てて、
静かに愛液が溢れ出す。こんなにも愛おしい生き物が他にいるだろうか。
レオンは麟の入口に自分のモノを当てる。
「・・・行くよ・・麟の中、入るよ・・」
「・・・うん・・あ、ちょっと待って・・
うーん・・・そうだなぁ・・よし!決めた!」
「どうしたんだ?」レオンは戸惑う。麟は微笑む。
「・・ボクにようこそ、レオン・・・」一瞬の間。
「おまえ、まさかその一言考えるためだけにか?」
「うん。はじめての記念の言葉だから、ちょっとだけ、
かっこつけちゃった。・・・ダメ?」
〜特殊生態系体験記15〜
レオンは震えている。少しの空白。いきなりはじけるレオンの笑い声。
「ぶわはははははは!ひ〜、く、苦しい!!」
笑いこけるレオンを見て麟はほっぺを膨らませる。
「なんだよぅ〜!一生懸命考えたのに、
そんなに笑う事ないじゃんかぁ〜!!」麟が泣きそうに怒る。
「いや〜、ごめんごめん。なんだか麟の行動見てたら、
急に、緊張してる自分がおかしく見えちゃってさ。
気抜いたら笑いが出ちゃったよ。」くくくとまたレオンが小さく笑う。
「・・ありがとう麟」落ち着いたレオンがつぶやく。
「ふえ?ボクまだ何もしてないよ?」
「違うんだ。・・そのなんだ、俺と出会ってくれて本当に
ありがとう。俺、今ものすごく幸せだ。ありがとう、麟。」
「レオン・・・ボクも今すごく幸せ。それに今の
レオン見てたらなんか、胸が苦しくって、
とってもエッチな気分になってきちゃった。」
「じゃあ、続きしようか。麟。」
「うん・・え〜っと・ようこそ、レオン。」
レオンは力任せに麟を抱き寄せると、精一杯のキスをした。
キスが終わると、二人はお互いに顔を合わせ、ゆっくりとうなずく。
レオンはモノを麟に入れる。「ブツッ」強烈な痛みが麟を襲う。膣口からは
鮮血が流れ出た。
「つっーーーーーー!!!!・・・はぁ、はぁ、はぁ・・ん、ふう」
「麟!大丈夫か?!麟やっぱ抜くか?」
「へ・・いき!それより・・もっと奥に・・・」
処女膜が破れた。麟は気丈にしているがやはり痛そうだ。
小さな肩が震えている。レオンは自分の無力さを呪った。
「ジュブ」麟の膣口はレオンのモノをゆっくりと確実に飲み込んでいく。
「・・ふっ・・ふっんん!・・・はぁ・・はぁ・」麟が息む。
中はまだ最初なのできつきつだ。麟が息むたびに締め付けが強くなる。
ゆっくりと入れ続け、ついに麟の入口はレオンのモノをすべて飲み込んだ
「麟、これで全部入ったぞ!大丈夫か?どこかおかしくないか?」
「大・・丈・夫!!それよりボクの・・中はどう?
きもち・・いい・・・?」この状態で他の事に気を配れる。
女は偉大だ。レオンは感動していた。
「ああ、すごく気持ちいいよ、麟!」
「レオン・・・これからボクどう・すれば・・いいの?」
「大丈夫!麟は動かなくて大丈夫だ。今からゆっくり抜いたり
入れたりを繰り返すからな。いやになったらちゃんと言うんだ。」
そう言うとレオンは本当にゆっくりな動きで、麟の中を往復し始めた。
〜特殊生態系体験記16〜
麟は相変わらず、痛みと戦っている。最初よりは幾分か楽だ。
レオンが陰核を擦りながら動いているおかげで、麟の痛みは、
軽減されている。それでもやはり痛い。経験したことのない痛さ。
「うう〜!!はぁ、はぁ、はっ!くう〜っ・・くはぁ!はぁ」
レオンが動く度に痛みが走る。本当に痛い。たださっきから
同時に変な感覚が麟をつっつきはじめていた。
レオンが抜こうとすると、例えようのない切なさが。
逆に入ってくる時は、言いようのない充実感、満足感が。
麟はこの感覚に神経を集中させる。体が馴染むたびに、
感覚は強く、はっきりと麟を刺激する。そしてさっきから
遠ざかっていた、気持ちいい快感を麟に届けてくれる。
麟はいつしか痛みよりもこの感覚に夢中になっていた。
レオンが動く度に快感が麟に訪れる。痛みよりも快感が強くなる。
息む声が喘ぎ声に変わる。麟は出来上がった。
「くはぁ、はぁ、はあ、あ、あ!?んぐっあ、あ、あ、ああ」
麟の変化にレオンも気づいた。
「どうした麟?・・気持ちいいのか?」
「んああ!う、あ、あ、あ!はぁん!う・・ん!いい!いい!」
麟は新しい快感にもう夢中だ。他の事を考えるなんて勿体なくて出来ない。
「ああぁ!ひもちひいっ!!レオン〜っ!!もっと、あ、あ!
もっとうごいい!!て、んんっ!」
膣の中もさっきの押さえつけるような感じではなくて、
なんだか、歓迎しているようにレオンのモノを吸いつけている。
麟が物欲しそうな目でレオンを見る。レオンはそれに応え、
麟にキスをする、その間レオンの動きは止まる。
少し止まっていると、麟がレオンを促す
「レオン、もっと動いて・ん・・ボクもう平気だから。」
レオンも麟の中がだんだんと気持ち良くなってきているので、
動きたくて仕方がなかった。
ジュプジュプと音を立てる入口。まだ血こそ出ているものの、
完全に痛みは消えた。代わりにあるのは快感。
麟は大人として、女として覚醒してしまった。
もう止まらない。絶頂直前の言いようのない、あの圧倒的な快感。
あれがイクことなくずっと続いている。
何も考えられない。目の前の愛する者の事以外は。
「レ、レオン〜!!レ、オンっ!!ああ〜、あ、あ、あ、あ
いい!いい!いい〜!!ボク!ボクっひもちひい!いい!!!」
麟は完全に目をつむり、叫んでいる。
「麟、の中気持ちいい!!お、俺も、もう出る!
麟、俺もう出ちまう!!」
「いいっよ!!出して!中に、はうんっ!!!出して、レオンっ!!」
レオンの動きが止まる。そして震えたかと思うと。
麟はお腹の中に温かいものがじわっと広がるのを感じた。
それは初めてなのに、とても体になじむ感覚だった。
「・・麟。」「・・レオン。」二人はそのまま、
見つめ合い、お互いの名を何度も呼びあっては、キスをした。
何度も、何度も。
これで今回分は終わりです。
おそらく突っ込みどころ満載なので遠慮なく、突っ込んでやって下さい。
次回は、麟に我慢プレイか奉仕プレイをさせる展開をぼーっと考えています。
それでは失礼します。こんな変態にお付き合いいただき誠にありがとうございます。
ではではノシ
俺はコメントを控える。後の人に任せた
>>754 ひとまず乙
正直文章にはまだまだ読みにくい所が多いが、言われたことをすぐに考える
姿勢には好感がもてる
しかし、改行しすぎて余計見難くなってしまったようだ
他SSでもみて改行の仕方を参考にするといいかもね
日々成長しているぞ!ともかくガンガレ(えらそうでスマン)
757 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 11:12:09 ID:jI9pL7Zr
>>754 乙
とりあえず我慢プレイに1票いれとく
携帯から失礼します。
御指摘ありがとうございます。
今後の参考にさせてもらいます。
今回は前回指摘を頂いた、エロと改行に力を注ぎましたが、あんまりうまく行かなかったですね。
次はさらに気を付けます。この後の展開は麟に、焦らしと我慢プレイを味わってもらう方向で練っています。
あと、何だか読んでいると所々に、ワードの原文では、ちゃんとした文字なのに、化けてる箇所がありますね。
調べてこっちも改善してきます。
アンタは絶対良い職人になると思う、頑張って。
個人的に応援してる。
こいつ俺の言った事理解したのかな
セリフと地の文の間には改行を入れろよ
うわーまた無意味に偉そうな勘違いクンがご降臨あそばしましたわ
>>761 春だからね。
痛い子には触らないであげるのが大人の優しさってものですよ。
生きてる価値がカケラたりとも存在しないような糞餓鬼はスルーしてあげましょう。
>>762 過度に辛辣な叩きよりも、職人の腕が向上する様なアドバイスをしてやろうぜ。
周りが褒めるに褒めれない状況を作ったり、書いたとしてもすぐ批判レスが
数件着てるとか、書き手としてはかなり凹むもんなんだぞ。
板の空気も悪くなるし、そういう批判は何度言っても通じない奴に使おうぜ。
お前らの指してる職人は二回しか書いてないんだぞ?
批判するなとは言わないけどもう少し我慢強さを付けて欲しい。
思った事をすぐ書き出す様なら、このスレは文句だらけになると思うしな。
変化の無い様だったら好きなだけ叩いても良いと思うけどさ。
と言うか、生きてる価値がカケラたりとも存在しないって、本気で言ってるのか?
何かお前の文からは厨ニっぽい臭いがする、糞餓鬼とか軽々しく使うもんじゃない。
容量消費してスマンカッタ、職人をあからさまに上から見る雰囲気に少しイラッとした。
このクソ長文の代わりにSS書いてくるわ。
764 :
762:2008/03/19(水) 22:30:29 ID:zNtBuASC
>>763 ごめん、分かりにくかったかな。
私は
>>760の事のつもりだったんだ。
気分を害されたのでしたら申し訳ございません。
>>763 春の風物詩キタコレ
今のうちにトリップつけていきなよ
>>764 orz、まさかそっちの方とは…。
不快感感じさせて本当にごめんなさい、以後気を付けます。
逆に私がこのスレ荒らしてるのかもしれません、しばらく自粛します。
迷惑をお掛けしました。
孤独を〜〜〜の続編をテッカテカになって待っている件について
確かに気になるが、最近キリン方の人のが気になってきた。
シチュは好みだし、作者の成長と展開を楽しめるからダブルでお得な感じがする。
文は読みにくいし、言い回しが下手な部分もあるけど、それはこれから改善されそうだし、期待しているな。
>>758投下ご苦労様です。
私もSS書きの初心者なのですが、とりあえずアドバイスを。(といっても、簡素この上ない物ですが)
セリフとセリフ(後は地の文)が同じ行で続いていると読みにくいので、改行されるといいかと。
後、「・・・」は全角だと読みにくくなるので、記号の「…」で統一すると良いかもしれません。
最後に、上達するには他の職人のSSを、意識して読み、学ぶのが良いかと思います。(幸いエロパロ板には質が良いのが多いですし、ここの保管庫でもOKですし)
私もこれで、多少まともなものを書けるようになりましたから、曲り形にも効果はあると思います。
以上、簡単なアドバイスでしたが、参考になると嬉しいです。
このSSのキャラやシチュがとても好みなので、これからも頑張って投下して下さい。
続きに期待して、楽しみにしてます。
保管庫がみれない・・・。
PSPだったらみれないのかな?
771 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 12:30:32 ID:QP1YDnjE
PSPで見れたぞ
ナヌ!
俺は、なぜか 裏2ちゃんねる[真] って所になる・・・。なぜ?
またまた続きができました。
改行を改善するべく、6冊もの小説読み(ホラーですが)
書いてきました。もちろん言うまでもなくデッレデレてん開ですが、
そこをなんとか読んでくださると助かります。では投下します。
〜特殊生態系体験記17〜
その日の夕食は麟が腰が抜けて動けないと言うので、寝室に持ってきてもらった。
なんだろう滑車3台分の夕食。…すごく・・豪華です…。隣で麟がはしゃでいる。
「わ〜!レオン、昨日のよりすごく美味しそうだね〜!」
「…おい!シンバ、何故今日はこんなに豪勢なんだ?」
「それはもちろん、お二人にはこれ位は補給が必要と判断したからニャ!」
かわいい顔で可愛げのない事を言うシンバ。何処か憎めない態度も相まって、レオンはこれ以上言及する気が失せてしまった。
食事が終ってレオンはシンバの言葉をようやく理解できた。なるほど確かに、今日は麟にぶっ通しで教えていた事と、秘め事とでひどく腹がすいていたらしい。
あれだけの量をさらっと平らげることが出来たのだから。
(後で、マタタビでも持って行ってやるか)
心の内でレオンはシンバの心遣いに感謝した。
ベッドの上では麟が満面の笑みを浮かべて、レオンを見ている。
「どうした、麟。そんなにさっきのうまかったか?言っとくが毎日は無理だぞ?」
「…違うよ。ただレオンを見てるだけで、何だかぽわーってなってね、安心するの。」
麟は先ほどの行為の余韻に浸っているようだ。
(麟の初めてがうまくいってよかった)
レオンも安堵していた。初めてであまりに痛かったため、それ以降できなくなると言うケースも有る、と言う事を聞いたことがあった。
ベッドに入り、寝る準備をする。さすがに今日はもうする気になれなかった。それは麟も一緒だった。二人は寝るまで、ずっと軽いキスや、お互いの事を褒め合った。
そして朝、出会って5日目。レオンは目を覚まし、体を起こす。何事もなく体を起こすことが出来た。麟は隣で丸くなっている。
「寝ぞうもかわいいのか、こいつ。まさに反則だな。」
ふっと笑い、寝室の鏡の前へ。そこでレオンは驚き反省した。甘かった。あの麟が、何もしない筈がなかったのだ。
レオンの右胸にハートマークが描かれている。人の唇大の線をつなぎ合わせて。キスマークでハートマーク。それを素でやるから麟は恐い。
レオンは急いでベッドで寝ている麟を起こす。
「起きろ麟!これはいったいなんなんだ!」
「うにゃ〜…おっはよ〜、レオン。あ、それ見てくれた?!どう、レオン?ボクの自信作!
レオンにボクの印つけてみたんだ〜!…嫌だった〜?」
「いや、そりゃ嬉しいけど、いくらなんでもこれはつけすぎだ!せめて一個!いいな!」
全く朝から騒がしい。でもこんなのも悪くない。
「麟、腰大丈夫か?痛まないか?」
「うん。まだ少し腰が重いけど、レオンが気持ち良くしてくれたから大丈夫だよ。」
麟は笑顔でそう返す。跳ねた髪と笑顔のコラボレーションが素晴らしい。
井戸に行き、顔を洗い、髪を梳かす。その次は朝食だ。
「ご主人、昨日はよく眠れたかニャ?」
「ああ、おかげ様で疲労も全くない。いつもありがとさん。」
そう言って、マタタビを渡すと、シンバは踊りながら奥に戻って行った。
〜特殊生態系体験記18〜
朝食が終わると、昨日の復習をしてみた。ヤッヴァリ、こいつは理解の仕方がびゃあ、うまひぃ〜〜☆
予想通り、昨日の内容はほとんど覚えていた。午前中で復習は終わり。午後に少し武器屋に用事が有ったので、心配だが麟を置いて出掛ける事に。
「じゃあ、少しだけ出掛けてくるから、大人しく待ってろよ?」
「う〜…わかったよ、ボク待ってるね。」
少しだけ不機嫌そうな声色と膨れたほっぺで麟は喋る。
「じゃ、行ってくるよ。」
「うんいってらっしゃい!」
麟は家から出ていくレオンを窓越しに見ていたが、やがて見えなくなった。
(レオン見えなくなっちゃった。つまんないな。)
麟は寝室のベッドの上に座り込んだまま、ぼんやり外を見ている。家の中だけならと許可をもらった尻尾を上下に揺らしながら。
どれだけの時間が経っただろうか。麟は自然と昨日の事を思い出す。レオンと繋がったあの感覚。絶頂の瞬間にお腹に広がった、暖かい感覚。
それらの感覚は麟を行動させるのに十分なきっかけを与えてくれた。
(もう駄目!我慢できない!レオンに会いに行こう!きっとレオンを見つけたら、また偉いって誉めてくれるに違いない!)
麟はドアから村に出た。それは間違った判断だと気付かずに。
ゼルス村は、村と分類されてはいるが、かなり大きく、家も50棟を超える。そんな中で、行き先も知らない麟がレオンが入った家を見つける事は容易ではない。
歩き回って探す麟だが、やはり見つからない。仕方がないので少し怖いが、村の人に聞いてみる事にした。
「すみません、あの〜レオンって言う人知りませんか?」
聞いた大半の人は、名前は知っているが、居場所は知らない。だが居場所の代わりに聞こえるのは、レオンの評判。
「あの人には世話になってるからね〜。」
「こないだも、ギアノスから山の牧場を守ってもらったよ。」
口々にレオンの活躍を聞く。麟は嬉しかった。自分の最愛の人は周りからもこんなに愛されている。
その人と麟は、ずっと一緒に居る約束をした。その優越感が一気に麟の警戒心を下げてしまった。だから、
「あ、その人ならこっちの家に入ったよ。連れてってあげるよ。」
と言われたときも麟はほいほいとついて行ってしまった。
「はい、ここだよ〜。中へどうぞ〜。」
中年の男に麟は連れられ家の中に入ってしまった。
「おじさん、ありがとう!レオン〜!…レオン?ねえ、レオンいる〜?」
「レオンなんて人は、ここにはいないよ。」
「え?…おじ・・さん?」
「君は馬鹿だね〜!人を信じすぎなんだよ!これからひどい目にあうとも知らずに。」
〜特殊生態系体験記19〜
麟の目の前に中年の男Aが現れた!中年の男は麟に覆いかぶさった!
「きゃあ!痛い!!」
「へへっ!大人しくしてればそれなりに可愛がってやるからよ!」
麟は重くて中年の男をどかせない!中年の男は麟の服を破いた。麟の胸がまず露出する。
「いやあ!見ないで!お前なんかが見ちゃダメなんだから!」
麟は激しく首を振り嫌悪感を顕わにする。
「嬢ちゃんそんな事言っても、ここにはおれしかいないんだ。俺以外の誰が見るってんだ!」
中年の男はそう言うと下半身に目をやる。
「これだけ、綺麗な胸してんだ!下もさぞかし立派なんだろ〜な〜!」
男はにたっと笑った。気持ち悪いその顔に麟はどんどん、嫌悪感を募らせる。
「ダメダメ!絶対にダメ!そこはレオンのなんだから〜!レオン以外はダメなんだから〜!!」
(レオン助けて!ボク、怖いよ!!寒いよ!!お願いレオン〜!!!)
心と声で力いっぱいに叫ぶ。
とうとうすべてを脱がされた麟は震えている。
「なんだ!お前尻尾が付いているのか!丁度いい!!調教のし甲斐がありそうだ。」
麟はこの時この家のドアが開いている事に気がつかなかった。
「へえ〜、何をどういう風に調教するんだ?」
突然の声に振りかえる中年、沼地で聞いたあの音。「ビタンっ!」レオンは中年を大剣の腹で叩いた。倒れた中年が崩れ、その向こうにレオンの姿があった。
「っ〜〜〜〜〜〜!!!!レオン〜〜〜!!!!」
涙を浮かべ抱きつく麟。その瞬間麟の頬を衝撃が襲った!「パァン!」麟の頬が赤く染まる。麟は何が起こったか分らず、痛みさえ確認できなかった。
「バカ野郎っ!!!!なんで家を出てきたんだ!!あれほど出るなと言っただろう!!!」
「・・・あ・・う・・・あ・あ」
麟は声にならない声を上げる。
「これで、お前は自分がどういう身かわかっただろう!?お前は俺達男から見れば、のどから手が出る位欲しい女なんだよ!!
レオンは激昂した。
「そんな女が常識も知らずに外を歩いていれば、こうなることは目に見えてんだよ!なんで出てきた!」
麟は大粒の涙と大きなと声をあげて泣いた。
「だって!だって会いたかったんだもん!!!レオンに!どうしようもなかったんだもん!!それにレオンを探せたら、ほめてもらえると思って…」
言いかける麟をレオンは優しく抱いた。そして静かな声で言う。
「麟、もしお前に何かあったらそれはできなくなっちまう。そうお互いどっちともが居ないと、そんな事や結婚は出来なくなっちまうんだ。」
レオンは麟の頭を撫でながら続ける。
「麟、俺はお前に向かってくる危険はすべて払ってやる。命を賭けてもだ!でも麟が自分から危険に向かって行っちゃったら、俺どうする事も出来ないよ、麟。」
レオンは麟を抱きしめる。しばらくの沈黙。聞こえるのは麟の泣き声だけ。
「・・・な・・さい。・・・ごめんなさい。ごめんなさい!」
何度もごめんなさいを口にして、麟はまた泣き出す。レオンをしっかりと抱きしめて。
特殊生態系体験記20〜
「叩いてゴメンな?麟。痛かっただろ?」
レオンは麟をおぶって家に帰る途中だった。中年にはあのあと思いっきりの脅しと、村には今回の罪を知らせたので、尻尾の事やリンの事はもう大丈夫だろう。
「んーん。悪いのはボクだから…それにこれボクがレオンのって証にもなるし。」
「今度からは出かける時は麟も一緒に行こうな。・・・実は俺もさびしくてさ、予定よりもかなり早めに家に帰ったら、麟がいなくて焦ったよ。」
「いいの?レオン、無理しなくていいんだよ?レオンがボクのために無理して欲しくない。」
「俺が好きで無理するからそれはいいの!麟こそ無理するなよ。」
「じゃあ、ボクも好きで無理する〜!あははは、これじゃきりがないね!」
そう言って麟は少し晴れた頬をゆっくりさする。愛しむ様に。
家に着くとすっかり暗くなっていた。何だか今日も疲れたのですぐに夕飯に。今日の夕飯は普通だ。シンバ曰く、
「色んなことがあった日こそ、普通が一番ニャ!」
…なぜ知っている。だが、レオンは何だか聞く気にもならず、力なくそうかよと笑う。確かにいつも食ってる筈なのに、身にしみてうまかった。
夕飯を終え、寝室へ。あんな事があったからか、麟はばつが悪そうにしている。
怒ったレオンを初めて見たせいもあり、話しかけづらいようだ。
「麟、昼の事は気にするなとは言わないけど、最初は誰だって、知らないんだしそんなに落ち込まなくても…」
レオンは麟に呼びかけるが麟はうんと力の無い返事をするだけだ。落ち込む理由は分かっている。
麟は優しい。これまでみてきた人の中で一番に。だからこそそんな麟は自分が許せなかったのだろう。愛する人を心配させた自分を。
「・・・わかったよ。そんなに自分が許せないなら、おれがお仕置きしてやる。文句は言わせないぞ。」
「え?どうして?レオンどうしてボクの考えてる事分かったの?」
「どうしてもだ!」
そう言うとレオンは麟をベッドの上にのせ、服を脱がす。あれだけの事があったにもかかわらず、抵抗は無かった。一応割り切れてはいるらしい。
ベッドの上に座らせ、麟を裸にすると、レオンは昨日と同じく胸から弄り始める。この形のいい胸が誰かに触れられかけたと考えると、内心気が気じゃなかった。
乳首を指でこすり、爪で優しく搔く。くすぐる様に優しく、優しく。
「ん・・ふう…ん…ん」
麟の声が響き始める。麟は胸を揉まれるごとにきれいになっていくように感じた。汚れたものが落ちていく感覚。清められているようだ。
「レオン…下・・も…お願い。」
ポツリと麟が言う。何だか昨日より疼く。早く弄って欲しい。しかし、ここからがレオンのお仕置きだった。
麟の足を開くと尿道付近を擦る。そこは、陰核や膣内に比べると遙かに、感度の鈍い場所だ。
「ん・・ん・・ん…?レオ・・ン?」
麟は物足りなさそうに、声をかける。言葉の奥に本音が聞こえる。なんで弄ってくれないの?と。
〜特殊生態系体験記21〜
レオンはいっこうに尿道以外を触ろうとしない。
「レオン、ん・・他も・・」
「まだだ。まだもう少し触りたい。ダメか?」
レオンにダメかと聞かれては、駄目とは言えない。しかし、5分程ずっとそこばかり触っている。普段はもっと気持ちいい所を触ってくれるのに。
麟はなんとか他と同じように感じる事が出来ないだろうかと、尿道に意識を集中する。が、集中すればするほど陰核や膣の疼きは加速していく。
その疼きはたまにレオンが陰核を皮の上から、ちょんと爪の先で触れただけで
「ああ!」
と声が上がるほどだ。麟は我慢の限界だ。
「レオン!ここの気持ちいいところ触ってよ〜、レオン〜。」
「分ったよ、触るぞ。」
だがレオンはすぐには触れない。まずは息を吹きかける。くすぐったい感覚と少しの快感が麟を襲う。
「ひゃ・・ん・ん、ん・・ふう・・」
麟はようやく来た快感に、喜んだ。が、まだ全然足りない。麟の様子を把握したレオンは次への行動へ移る。
皮を剥き陰核を露出させる。麟はやってくる刺激の予感に胸を躍らせる。レオンは露出したそこを、こすらずにただっつついている。
「!?・・ひう・・ん・・ん」
確かにさっきよりは気持ちいい。けど、足りない。足りない。
「レオン〜!足りないよう!気持ちいいの足りないよう〜!」
「これが、お仕置きだ。ふっふっふ。苦しいだろう?」
レオンは何だか楽しそうだ。麟は体の全神経を陰核に集中させる。少しでも敏感に感じ取るために。
それは麟の陰核に変化をもたらした。一回り、膨らんだそれはレオンのモノと同じようにかすかに脈打っている。
まるで自ら近づかんと膨らんだそれを確認したレオンは、陰核の付け根と本体に指を当て一気に擦りあげた。
「くはぁ!!!・・ん・・んいい!」
気持ち良かった。ただただ気持ち良かった。昨日、一昨日とレオンが感じさせてくれた、快感と同じだった。強さを除いては。
「ふうん!!・・あ、あ、はぁん!いいよぅ!レオンいいよっ・・んん!」
頭が真っ白になっていく。違う。レオンが触る度に頭からはレオン以外の事が一つずつ、抜け落ちていく。
麟は体を震わせ、快楽を貪る。体が震えると同時に、膣からどくどくと愛液が流れ出る。
「はぁ、はぁ、ふ・・んんっ!!あ、あ、あ、あすごい!いい!」
もっと欲しい!もっと欲しい!もっと!もっと!もっとっ!!刺激が、快感が、レオンが欲しい!!!
「レオン・・はぁ、はぁ、んく・・中に!ボクの中に入って、レオン!」
麟はおねだりをする。出来るだけ可愛く、妖艶に。レオンの心を動かせるように。
特殊生態系体験記22〜
「じゃあ、麟、昨日よりももっと気持ち良くなろう。後ろを向いて、麟。」
そう言うとレオンは麟をバックの体勢にする。そして、その状態で麟の中にレオンは自分の分身を進めていく。
昨日よりもずっと緩くなった中はとても気持ちがよかった。麟にとっても、レオンにとっても。
「くはぁああ!!ん、ん、ん、ん!んーーーーっ!!!」
入れた途端麟が連続して震える。どうやら小さくイッたようだ。レオンは構わず腰を進める。
「うわあ!?う、う、ううん!うん、うんうむう!っ――〜んん!」
気持ちがよすぎて麟は思わずびっくりしてしまった。
人間の膣は大抵、正上位で入れた時に最もスムーズに入るようにカーブが出来ている。膣の壁がこの時圧されたり、特定の部位がこすれたりすると快感になる。
バックの場合はモノのカーブが膣とまったく逆。つまり抵抗が大きくなる。大きくなるとそれだけ、擦れたり、圧したりが増えるので、結果より気持ち良くなれる。
麟は今まさしく、その状態だった。レオンが動く度に、擦れて、圧されて気持ち良くなっていく。入口のいやらしい音が大きくなる。
「あん!あん!はぁん!あんっあぐっーー!!ひ、ひゃあ!」
腰がとろけそうなくらいに気持ちいい。頭にはレオン以外もう何も無い。ほどなく麟の絶頂が近づいてくる。
「あ、あ、あ、クる!きちゃう!!レオン、ボクとんじゃあっ!!うう〜!」
その時レオンは止まった。麟の入口付近で止まった。麟はあと一歩でせっく…じゃなくて絶頂に行き損ねてしまった。
「…れおん?・・ろうして、止めたうの?」
イきかけて舌ったらずになった麟の甘える声が聞こえる。
「これもお仕置きだよ、麟。そうだな〜あと6回はイクの我慢してもらおうかな〜」
レオンは笑いながら言うが、麟はそれどころじゃない。
イク直前のあの、出したくないのに何か出そうな、気持ち良さ。あんなのがあと6回も続いたら、おかしくなってしまう。
レオンからは止める素振りが見えない。何より気持ちがいい事には変わりが無いのだ。麟は恐る恐るうなずいた。
それと同時に動き出すレオン。積りだす快感。でも麟の快感がけして溢れる事は無かった。溢れる寸前でピタッと止まる刺激。
沈んでいく興奮。しかし、もういいやと萎える一歩手前で動きを再開するレオン。
「このまま!れっ!おん、このまま!あ、あ、ああっ!!あと一回!!お願いレオン、あと一回!!」
懇願むなしくまた、少しづつ冷めていく快感。その繰り返しの中で、麟はついに我慢が出来なくなっていた。
「レオン…ボクも、ダメ!イきたい!イきたい!!レオン、ボクもう分かったから!自分の事分かったから!だから、いかせてよぅ〜!!レオン〜!」
泣きながら叫ぶ麟。するとレオンは動きを再開した。
「んん!んん!あ、はぁ〜!!!んん!んう!んう!んう!」
時々レオンに体を寄せ首を捻りキスをしながら、麟は6回目の上昇を開始する。そしてあと一回でまた止まるレオン。諦めかけたその直後レオンは陰核を擦る!再び上がる、快感そして…ついにあと1回が、0になった。
「っ―――――――――!!!ふっ―――――――んんっ!!!ん―――!ん――――!!」
何度も何度もイク麟。その度音を立てて吹き出る、快感。ただただ体全部で気持ちいいを表現する麟。それとほぼ同時にレオンも麟の中に、熱い未来を注ぎ込んだ。
「っ―――はぁ、はぁ、はぁ!う!う、う、う、う、〜〜〜〜!!!」
吹き終わると、麟は体をガクガクと震わせ倒れこんだまだ呼吸が荒い。小さな肩が横に上下し、膣からは精液が流れ出ている。
「どうだった。麟?きつかったか?」
優しく頭を撫でながらキスをして、レオンは麟に聞いてみる。少しやりすぎた感があったからだ。
横に向かい合う麟は、ゆっくり微笑みキスを返す。
「…しゅごく気持ちよかっらよ、れおん。えへへ…ボクもう、れおんじゃないとらめみたい。…らいしゅきらよれおん。あいしてりゅよ…ずっと、ずっと、ずっと…ZZZ。」
力なく、けどしっかりと麟は幸せをかみしめるように、言った。その笑顔のまま眠りにつく麟。曇り一つない笑顔。
曇り一つない幸せ。そうまだまだこれからが二人の幸せの本番。夜は今日も更けていく。
これで今回分は終わりです。
皆さんの意見お待ちしております。
今回は中年に麟をやらせるはずだったのですが、指がその展開を拒否したので、変えました。
次回は活力剤を間違って飲んだ麟に暴れてもらう予定です。
ではこの辺でしつれいします。お付き合いありがとうございます。
タイミング的にはアレかなとも思いますが、ちょっとリアル事情の時間が迫ってるので今の内に…
あ、あと今回も非エロです。すいません。
それでは、『孤独を知らない男』第七話投下いたします。
『孤独を知らない男』:第七話
月も出ない暗い夜。風も吹かない静かな夜。虫も蠢かぬ孤独な夜。
闇の中にいれば心まで吸い込まれそうな暗黒の中、
小さな少年が、僅かに開いたドアの隙間から室内を覗き見ている。
少年は一歩も動かず、室内のある一点をただじっと見ていた。
心が抜けたように一点に視線を釘付けにしている少年。
これは俺だ。俺の幼かった頃の記憶。たぶん5歳くらいだろう。
少年…いや、幼子と呼んでもいいかもしれない。
その幼子の視線の先にあるのは、中年の男。
椅子に座り、机の上の蝋燭の火をじっと凝視している。
この男は俺の親父だ。幼子は親父の姿を、斜め後ろ方向から見上げていた。
親父は幼子に気付いている様子はなく、ただ睨むように蝋燭の火を見ていた。
空気の微かな動きに反応して左右に揺らめくだけの炎の先を見る親父の視線は、
蝋燭の火に縫い付けられているようで、全く別のものを見ているようだった。
目を剥いて蝋燭の火を食い入るように睨む表情は、どこか鬼気迫っていて、
触れたらその瞬間に、親父は親父じゃない別の何かに変わってしまうような気がした。
蝋燭の灯りによって闇からぼんやりと浮かび上がる親父の顔は、
この世のものならぬ、異世界に住む魔獣のようにも見えたのだ。
そして、まるで眼力のみで蝋燭の火を消さんとしているような親父の、刺すような目。
それを向けられているわけでもないのに、幼子はその場から全く動くことが出来ず、
ただ黙って立ち尽くし、殆ど呆然と親父を見続けるしかなかった。
我が一族の掟に、変わった項目が一つある。
『当主が子を成した際、子が齢五を数える頃には、配偶者は当家より絶縁すべし。』
何故、この掟があるのかは分からない。いつ頃生まれた掟なのかも分からない。
だが掟になっているからには、絶対に従わなくてはならず、俺の両親とて例外ではなかった。
俺はよく憶えてないんだが、おふくろと親父はとても仲が良く、
結婚する際も、おふくろはこの掟を承諾した上で嫁入りしたそうだ。
だから結婚当初は19同士だったのに、俺が生まれたのは遅くだった。
確か両親が32の時だったな。俺が生まれたのは。
親父は、蝋燭の火を睨む。
この暗闇を唯一照らす小さな光。
それを押し潰すように、そしてどこか縋るように視線を固定させている。
永久と思うほどの時間が流れる中、その空間の時間は止まっていた。
瞬きすらせず、身じろぎ一つせず親父は火を見続けていた。
殺気にも似た雰囲気を纏ったその姿は明らかに異常と呼べるものであったが、
幼子はそんな親父から目がはなせなかった。
そうなると幼子と親父はまるで金縛りに遇ったかのように、全く動く事がなかった。
いつか幼子が恐怖を覚え始めてベッドに飛び込むまで、ずっと。
蝋燭の火以外の明るさが一切ない暗い夜。
ふくろうやこうもりや虫の羽音さえない静かな夜。
意思をもって動くものなど何もない孤独な夜。
蝋燭の火は、ただただ親父の姿だけを闇の中に映し出していた。
この夜は、おふくろが絶縁されて家を出ていった日の夜だった。
「………またか。」
揺られる馬車の中で目を醒ました俺は、最初にそう呟いた。
近頃は親父の夢ばかり見る。いったい何故だろうか?
「走馬灯かな…」
太刀を抱えたまま続けて呟く。
この馬車を借りる時、厩舎の管理人から情報が入った。
本来なら、ギルドに楯つく者がハンターとして馬車を借りる事は許されない。
しかし俺は金払いがいい。厩舎の管理人は表立った協力はしてくれないが、
こっそり馬車を手配してくれたり、情報を俺に渡してくれたりする。
つまり厩舎の管理人は、俺にとっては大事な情報屋の一人にもなるわけだ。
そして先ほど入った情報の一つは、俺に対するギルドの動きに変化があったこと。
どうも秘密裏に俺の事を嗅ぎ回っているらしい。恐らく近々暗殺者が放たれるだろう。
原因は…たぶんパーシェルのことだ。
通常なら向こうに非があるのだからあれっきりは何も起こらんが、俺の場合は少し勝手が違う。
ギルドは俺を殺したがっているのだから、その大義名分が欲しいはずだ。
そこでパーシェルの事件を持ち出し、俺を民衆に実害を加える者として吊るし上げるつもりだろう。
そこに、事件の罪がどこに準拠しているのかは関係ない。
重要なのは、『俺が』一般民衆を殺害したということだ。
実際に殺したのはトネスだが、間違いなく奴らは俺の仕業に仕立て上げるだろう。
ま、それはともかく、だ。俺にとって大事なのは暗殺者への対応。これだけだ。
我が一族には対人用の戦闘術や体術も存在するから、並の暗殺者なら軽くいなせる。
問題はギルドナイツが動いた場合だ。真正面からの戦いなら引けをとらんと思うが、
暗殺となれば、ちょっとヤバいかもしれない。
奴らの技量で四六時中狙われたんじゃ、流石の俺でも倒せるかどうか分からん。
まあ、歴代最強と謳われた俺の曾祖父なんかはギルドナイト二人を同時に相手して殺したというから、
ギルドとしても危険を犯してまで、発見し難い貴重な人材に暗殺を命ずる事は少ないだろう。
相手が相手だしな。
しかし俺が考えた所でギルドの意向が変わるわけでもなし。
ギルドナイトが来ないことを祈って、暗殺者への対応を練っておくぐらいだな。
幸い、暗殺者への対応術も20ぐらいは方法があるし、
それらを組み合わせ、戦闘術や体術の応用も利かせれば対応は200通り以上はある。
そうそうやられるような事はあるまい。
「旦那ァ、そろそろ着きやスぜ。」
御者のその声で、俺は瞑想していた目を開き、壁に預けていた背を起こした。
取り敢えずは、トネスだ。
馬車の中でも色々考えたが、答えらしい答えは出なかった。
だから考えてる途中でつい眠ってしまったのだ。
しかし、まずは会ってみようと思う。
トネスの姿を見た瞬間に自分がどうするのかは分からないが…
じんわりと、心の中に空気の塊のようなものが作り上げられていく。
不思議と重さは感じない塊だ。
俺はその空気の塊を吐き出すようにため息をついた。
酒はとっくに抜けているから、この気持ちは酔いのせいではないだろう。
美しいと感じた心が、それを愛するという事に直結するのなら、
或いはこの気持ちは今まで俺が一度も経験して来なかったものかもしれない。
もしそうだとしたら、俺はとんでもない間抜けだ。
全く、本当にこの歳になって自分の心を制御し切れていなかったとはな。
まだまだ俺も未熟ってことか。
「止めてくれ。ここでいい。」
太刀を腰に差しながら、俺は御者に声をかけた。
太刀を腰に差したのは、隣にある巨大な荷物を背負うためである。
荷物を太刀の上から背負っては、咄嗟に武器を抜く事が出来なくなるからな。
大きな荷物の中身は…まあ今の所は秘密だ。
腰に装着するのは太刀のみではなく、矢筒も、という事だけ言っておこう。
「へ? 本当にここでよろしいんで?」
「お前灼熱の砂漠まで行きたいのか?」
「……ここでよござんすね。」
「ああ、ここでいい。5日後の同時刻にここに来てくれ。」
そう言うと、俺は荷物を背負って馬車から降り、街道を進みはじめる。
御者の横をすり抜ける時には、「ご苦労さん」と言って金貨を親指で弾き飛ばして渡し、
ここまで馬車を引っ張ってくれたアプトノスの横を通り過ぎる時には、横っ腹をぱしっと叩いてやる。
アプトノスにとっちゃこのぐらいは撫でるようなもんだ。
俺は背中で、御者の「まいど」と言う声と、アプトノスの気持ち良さそうないななきを聞きながら、
砂漠を目指して歩いていった。
「クァックァッ」
頭の上から響いて来た仲間の声で、私は目を醒ました。
上半身を起こし、目をこすりながら上を見上げると、
仲間の一人が私を見下ろしていた。
目をこすっていた手を下ろして私が小さく「クー」と鳴くと、
その仲間は自分の巣に向かって走り去っていく。
「ふぁ〜ぁ……ん…んん〜〜〜〜ッ…!」
私はそれを見送ってから、あくびをしつつ大きく伸びをする。
あれから私は、一般の居住区画にあるスペースの一つを分けてもらい、
そこに乾燥した草で巣を作って、住まわせてもらっている。
私は事の詳細を既に自分でみんなに伝えてある。もちろん謝罪もした。
だからこそ、みんなは私のこのスペースを与えてくれたのだと思う。
人間になった事で、私には人間特有の思考や感情が生まれていたけど、
仲間達の機微を感じ取る力は衰えていないようだ。
「クー」
あくびと伸びを終えた後、軽く鳴いてみた。
周囲の仲間たちは、まだ寝ている者もいたが、大体はもう起きていた。
起床している者の内の数人は入口周辺に集まっており、
残りの仲間は、各々自分のスペースにある巣の傍で蹲っていた。
今は産卵の時期。卵を産んだ者の番は卵を守り、産んだ本人は積極的に狩りに出る。
自然界では子守りの仕事は主に男性が引き受けるのだ、とジェロスから習っていたし、
そういった光景は何度も見たので、別段違和感はない。
違和感があるとすれば、入口に集まっている仲間達の数が非常に多いことぐらいだ。
入口に集まるのは、狩りに出る者が全員揃うまでそこで待っているため。
つまり女性はこれから集まって狩りに出るのであるが、
通常ならもうとっくに出発しているはずである人数が、入口には屯していた。
「…慣例が変わったのかな?」
私は独り言を呟きながら立ち上がった。
とっくに出発しているはずの人数がまだ入口にいるという事は、
更なる狩りの人員の集結を待っているという事であり、
いつもよりも大人数で狩りに出かける事を意味している。
『どうしたの? 私がいた時より人数が多いけど…』
私は入口で屯している仲間達の一人に話し掛けた。
話し掛けた相手は、元未亡人ながらも今回めでたく再婚した女性で、
卵を産んだばかりの人なはずだから、狩りには並々ならぬ意気込みを持っているはずだ。
『あら、そう言えばあなたは知らなかったわね。
最近とても凶暴な雌の角竜が出ててね、際限なく縄張りを広げてるから危険なのよ。』
角竜ディアブロス。その存在は何度も見た事があるし、
人間になった時、より詳しい生態をジェロスから教わった。
ディアブロスの雌は繁殖期になると異様に凶暴化し、縄張りを広げまくる。
そうして広げた縄張りに複数の雄を招き入れ、互いに争わせて勝ち残った一匹と番になるのだという。
縄張りを広げるのは大量の雄を招き入れるためと、大事な時期に食糧を確実に確保するため。
その激しい生態から、この時期の角竜の雌は、
リオレイアとは違った意味で女王と呼ばれる事もあると聞いた。
縄張りを確実に広げるためなら他の生物の縄張りであろうと、
全く容赦なく侵略していく姿は、まさしく女傑であるそうだ。
『そんなに凄いの…?』
でも、大抵は角竜の雌同士で牽制し合うので、
ゲネポスの群れが安全に狩猟をするだけの縄張りスペースは残される。
少なくとも私がいた頃はずっとそうだった。
そしてそれが自然のバランスだとジェロスは言っていた。
『そりゃ凄いわよー。
もう四匹もライバルの雌を殺してるらしいし、
体格も今まで見たことないぐらい大きかったわー。』
でも、稀にそういったバランスを崩す個体が現れることがあって、
そういった個体は進化した種類である可能性がある、と言っていた。
そして進化した個体は、既にそこにある生物を淘汰して栄える、ということも。
『…ね、私も参加していいかな?』
私はちょっと恩返しをしたくなった。
以前ほどの牙や爪はもうないし武器も持って来ていないけど、
ちょっとしたアイテムなら持って来てるし、調合術も教わっている。
もし角竜に襲われた時、仲間を守るくらいの事はしたいと思ったのだ。
『まあ、狩りは人数と年齢さえ満たせれば自由参加だからいいけど…
あなたの場合はちょっとどうかしら…』
『大丈夫。狩りの足は引っ張らないよ。
ね、お願い。私もみんなの役に立ちたいの。』
通常の狩りではリーダーは出て来ない。
代わりに狩りグループの中で一時的に定める指揮者が、主に狩りグループの指揮をする。
狩りにリーダーが出るのは特別な状況での狩りだけだ。
だから、弟には秘密にしておく。私が狩りに出たがっても確実に難色を示すからだ。
『う〜ん…爪と牙の代わりになるものがあれば良いわよ。』
そして私と話している女性が、恐らく狩りグループの指揮者だろう。
彼女は少し考えるような素振りを見せたけど、やはり直感的に決定を下した。
弟をだますような形になるのは少し気が引けるけど、
いつまでも守られっぱなしでは気が済まない。
私は指揮者の女性にお礼を言うと、自分の寝場所の傍に置いたアイテムを取りに行き、
人数が揃うのを待ってから、仲間達と共に狩りに出かけた。
「ギャアアッ!」
「グワァッ!」
突撃隊の数人がアプケロスの群れに突っ込んだ。
アプケロスは非常に攻撃的な動物で、真正面から群れに挑めばとても危険だ。
しかし攻撃的であるからこそ、狩るための方法もある。
まず数人の突撃隊が大声で騒ぎ立てながら群れに突っ込む。
攻撃的なアプケロスは一致団結して突撃隊に対応する。
突撃隊は攻撃する姿勢を見せつつも決して深追いせず、逆にじりじりと下がっていく。
そうして全てのアプケロスが突撃隊に視線を奪われ、注意を向けた瞬間を狙い──
「クオオォォーーン!!」
──群れの最後尾にいる個体を、後ろから他の全員で攻撃する。
突撃隊が注意を引き付けている間に、群れの後ろからできるだけ獲物に接近し、
最後尾にいる一匹に不意打ちを喰らわせるのだ。言わば本命の攻撃隊である。
私達は一斉に飛び掛かってアプケロスの体にしがみついた。
アプケロスは悲痛な叫びをあげながら尻尾を振り回そうとするが、
こうなればこのアプケロスの命はもうなくなったも同然。問題は時間だけだ。
獲物をしとめる際、攻撃隊の中でも役割がちゃんと定められている。
獲物の動きを制限する係、上から覆い被さって動揺を誘う係。
そして一番重要なのが、獲物にとどめを刺す係。
「カァァァァァァァァッ!」
ドズゥゥッ!
私は素早くアプケロスの首に腕を絡ませ、砥石で研いだ鉄鉱石を頭に突き刺した。
人数が揃うのを待っている間に素早く作った即席簡易ナイフだけど、
アプケロスの頭蓋骨は分厚いので、こんなもので貫けるとは思わない。
大事なのは頭蓋骨に衝撃を加え、脳にダメージを与えること。
すかさず私は鉄鉱石ナイフを引き抜いて、今度は喉に突き刺した。
脳へのダメージと呼吸器へのダメージでアプケロスはドサリと倒れ込む。
大事なのは、素早く行うこと。
とどめにもたついてしまえば他のアプケロス達が加勢してくる。
その前に獲物を行動不能にしておき、素早く他のアプケロスが襲って来ないように牽制するのだ。
その全てを一瞬で行わねば狩りは失敗。今度は一転してこちらが逃げる番となる。
でも今回は成功だ。加勢が入る前に獲物を倒せた。
直ぐさま仲間が他のアプケロスを牽制し、私はその間に完全に息の根を止める。
これが私のいた群れの狩りの仕方だ。
「ギャウッ!」
「ガウゥッ!」
アプケロスの群れを追い払ったあと、突撃隊も無事合流して来て、
私達は仕留めた獲物の解体に取りかかっていた。
腹を開き、腐りやすい内臓はまず最初に食べてしまう。
私は人間になったので生の状態では食べられないから、肉を少し貰う程度だ。
後の肉は持ち帰り、番の男性に与えたり備蓄にしておいたりする。
生まれてくる子供達に備えて、食糧を蓄えておくことは重要だ。
砂漠には腐敗菌が少ないので長い期間蓄えておけることを、私達は本能的に知っている。
『結局、角竜出なかったね。』
私は狩りグループの指揮者に話し掛けた。
彼女はもう、自分の分の肉をしっかりと剥ぎ取って口にくわえていた。
『いいじゃないか、出ないなら出ないで。』
彼女の言葉に、私は思わず微笑んだ。
狩りを無事に終えた安堵感と、みんなの役に立てたことが嬉しかったからだ。
やがてアプケロスは私達みんなの空腹を満たすに足る肉をすっかり供出し、
残るは骨と甲羅と一部の肉などの残骸となっていた。
『じゃ、帰ろうか。』
全員がしっかり持ち帰り用の肉を持ったことを確認し、指揮者はみんなに促した。
でも、私はやるべき事がある。そしてそれはみんなには関係のない事だ。
私個人のことでみんなを煩わせてはいけない。家族が巣で待っているのだから。
『あ、ごめん。ちょっと先に帰っててもらえる?
後から直ぐに追い付くからさ…』
『? 別にいいけど…なんで?』
『ちょっとやる事があるだけ。心配いらないよ。』
『ふーん…』
指揮者である彼女は少し訝しげだったようだが、群れの不利益になるとは考えなかったようで、
自分自身も、やっと巡り合えた再婚相手に早く尽くしたいという気持ちがあったのだろう。
私の頼みを深く追及するでもなく認めてくれた。
そして彼女が号令すると、狩りグループは一斉に巣に向かって帰り始めた。
「さて、と…」
私は帰っていく仲間達の背を見送ると、早速アプケロスの方に向き直り、
目を閉じて心を鎮め、ジェロスから教わった祈りと感謝を述べる。
こうしている間は時間がとてもゆっくりに流れているような気がして、
えもいわれぬ心地良さというものを感じる。
だから私は、この祈りと感謝を欠かさないようにしようと思っている。
そして祈りと感謝も終わり、最後はドキドキノコを添えるだけなのだけれど、今は持ち合わせがない。
「代わりにこれで…」
仕方なく、代わりにアオキノコを供えた。
回復薬調合のために持って来たものだけど…しょうがないよね。
どうか成仏してください…
私はもう一度アプケロスに祈りを捧げると、
仲間のみんなに追い付くために、巣への道の方を振り向いた。
ドガァァァァァアアアアアアアン!!
その直後だった。
爆発のような音が響き、少し離れた場所の地面が実際に爆裂した。
そしてそこから飛び出た大きな黒い影。
老山龍も一突きで殺せそうな、太く逞しい一対の角。
刺々しいハンマーのついた長い尻尾は一振りで岩をも砕く。
ギラリと睨むような眼光に、凶悪な面を一層際立たせる漆黒の体表。
そこに刻まれた、歴戦の激しさを思わせる数々の古傷。
それは、今まで見た事も聞いた事もないほどの巨大な黒いディアブロスだった。