「保守」
「……突然どうした」
「今、保守しなければならない気がした」
「いや、何をだ」
「それはあなたも分かっているはず」
「いやいや、分かってないから聞いてるんですが」
「……そう」
「……保守」
「え?」
「いや、言わなきゃいけないんだろう?」
「……うん」
「ほら、もう一回言うぞ?」
「うんっ」
『保守』
ほしゅ
36 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 06:54:20 ID:whgw3k8z
保守
清水マリコのラノベにはいい感じの電波入ってる
電波の目線で小説書くと川上弘美になる
気がする
自分は他の人と見ている世界が違う。
けれどそんなことは関係ない。
私は私の見えている世界を生きていく。
周りの奇異を見るような視線にもすぐ慣れた。
私はずっとそうして生きていくと思っていた。
ある日、彼が私の世界に踏み込んできた。
彼は他の人のように私を異物のように扱わなかった。
あろうことか、私に笑いかけた。
けれどいつか彼も他の人のようになると思っていた。
だけどいつまで経っても彼は私の世界から出て行こうとしなかった。
いつの間にか、私も彼がいることが自然なことのようになった。
そうして、私は彼のことが気になるようになっていた。
だから今度は私が彼の世界に踏み込もうと思った。
私は一歩、足を前に進めた。
あいつはいつも一人だった。
誰とも関わらず、誰にも理解されない世界を持っていた。
そんなあいつのことが気になった。
時々話しかけられても、飄々とした態度で訳の分からない言葉を返すあいつ。
けれどふと陰りのある横顔を覗かせるあいつ。
あいつのことを無性に知りたくなった。
だから踏み出した、あいつの世界へ。
後悔? そんなもの、するつもりはさらさら無い。
俺はあいつの世界へ一歩、足を前へ進めた。
そんな保守
保守にしとくのはもったいないな、ワッフル!ワッフル!
埋め
屈辱系って何だよ
電波っ娘はぼさぼさしたうざったいくらい長い黒髪か、奇天烈な色に染めたショートヘアがいい。
いや、電波っ娘は目隠れだろう。目隠れボブカットが電波っ娘最強の型と俺は提唱する
人いたのかよw
一見普通なのに突然電波を語り出すギャップ萌え
光の勇者とか光島とか人型エネルギーとか神栖麗奈とか
貴方は私を理解すると言ってくれたけど私はそれを望まない。
それはきっと貴方を歪めてしまうだろう。世界の見え方が違いすぎるから。
私が愛した貴方では無くなってしまうだろう。二人一緒に同じ位置から同じものを見れはしないのだ。
私は、貴方に貴方でいて欲しい。私は今の貴方が好きなのだ。
あるがままのあなたに、ただ私を愛して欲しい。これは我侭だろうか?
たとえ、分かり合えなくとも、私たちは愛し合える。そう信じてる。
保守。
48 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 01:08:30 ID:T5US1nUu
保守
49 :
第一話:2008/05/12(月) 05:03:40 ID:SkogY4R5
流星群がやってくる。
そんなニュースを昨夜の夕食どき、意識の傍らで聞き取った。
中間テストを終えた疲れのまま眠り、起きて、まず最初に思い浮かんだのがその事だった。
あるいは、僕が夢の中で見聞きした話だったかも知れない。
テスト明けの学校はいつにも増して日常茶飯な会話が飛び交うけれど、星がどうこうと云った話は全く聞かれない。
夜空の星の瞬きは学校中どこを探しても見つからなかった。
人に尋ねる程の物でもないし――僕はそう思い、また、流星群到来の話を周囲に切り出すような事もなかった。
そうして一日が過ぎた。
その日は放課後の掃除当番に振り分けられていた。
当番表にはまぎれもなく、"岸川祐二"の名が記されていた。
適当に掃除するふりだけして、そのまま帰ってしまう者も多いけれど、僕は少し違った。
何が"少し"なのか。
掃除をしている風にあちこち動き回りながら、実の無い行為に漫然と耽る。
黒板履きを手に持ちながら、誰かのした落書きをぼうっと眺める。
箒とちり取りを手に持ちつつ、床の溝をひたすら一筆書きになぞる。
全く行為に実がない。
だから、"少し違う"。
ダーツの針が気になっていた。
後ろ黒板の右端やや上方に、一体誰が備え付けたのか、マグネット背板付のダーツ盤が貼り付けられている。
その針が時折、不思議な模様に並べ替えられる。
誰も気にも留めやしないのだろうが、僕にはその小さな変化が何処となく気になっていた。
そうして、今日の針は星型に並び替えられていた。
存在の全てを忘れられた流星群が、こんな所で輝いていた。
誰もいない教室の中、掃除担当の責任とやらは時間的かつ自動的に果たされたであろうと考えていた僕は、黒板のダーツ盤右上隅のスペースへ、チョークで流れ星の白い軌跡を三本書き加えた。
そうして漫然とした意識のまま鞄を手に取り、ぶらぶら教室を後にした。
道中の夕空には一番星がちらちらと輝いていた。
風の強い日だった。
テストの結果に皆が一喜し、一憂する。
僕はと云えば、まあまあ、いつもと代わり映えのしない出来である。
悪くはないが良くもない。
平凡を煮詰めて抽出したかのような点の並びだった。
「100点が1人いるな――折山千絵」
太田先生の言葉に、当の折山さんはこれまたいつもの如くすらっと立ち上がり、事もないような顔をして答案を受け取ってみせる。
実際彼女の顔には何の感慨も感想も浮いてはいないように見えた。
「何回100点取れば気ぃ済むんだろねぇ」と、囁き合っている女子がいる。
学校でもトップクラスの美人で、華奢な体付きながら胸はそこそこ、学業での実績は校内一。
物静かな振る舞いに前髪をぱっつんと切りそろえたロングの髪型は、いわゆる和風美人のそれを思い起こさせる。
折山さんというのはそんな娘だった。
あまりに振る舞いが静か過ぎて、放課後の廊下ですらゆっくりゆっくり足音も立てずに歩く。
それでいてあっちこっちふらふらした足取りなものだから、一時『なにか足の病気持ちなのではないか』という噂がたった。
なるほど、彼女に病弱のイメージはとても似合う。
しかし、当人は「単にバランス感覚が無いだけですので……」とそれを否定した。
折山さんの運動音痴は折り紙付きだったから、誰もがそれで納得した。
"体育の走り幅跳びで砂地から45度傾いた方向へ疾走したらしい"という話を聞いて、僕もますます納得した。
掃除当番でなくても、僕はいつも下校が遅い。
誰と話をするでもなく、ぼぅっと席について考え事をしている。
放課後の教室に特有な気の抜けた空気が好きなのかも知れない。
掃除具ロッカーの脇でおしゃべりしていた女子が教室を出て、遂に最後の一人となった僕は、そろそろ家へ帰ろうかと鞄に手を伸ばした。
持ち手を掴み掛けたところで、コツコツと教室の後ろ側入り口から足音がした。
まだ誰か残っていた――と思う内に、足音は僕の席の傍まで近付いてくる。
振り向くと、折山千絵がそこに立っていた。
?と思う。
僕には彼女はおろか、クラスの女子という女子ほとんどと口を利いた事がない。
そんな自分に、彼女が何か用入りとも考えられなかった。
何も言えずにいると、「岸川君、天文同好会に興味ありませんか?」と尋ねてくる。
天文。宇宙。天体観測。望遠鏡。スターバックス?
様々なイメージが瞬時に浮かび、けれどいきなり過ぎて実感が湧かない。
やっぱり何も言えずにいると、折山さんも折山さんで、無言で僕を見下ろしたまま。
二十秒位は立ったろうか。
「あー……もうすぐ流星群がくるんだってね」とずれた言葉を返した。
返してしまった。
いまいち繋がってないじゃん、と口に出してから気が付いた。
それぐらい動揺していた。
だって、折山千絵だし。
「そう、5日後の27日ね。ところで、天文同好会に興味ありません?」と、こちらもどこかずれた返事が返ってくる。
ずれた感覚。
ずれた時間。
ずれた教室。
ずれた放課後。
何もかもが食い違っていたものだから、「あぁ……うん。はい」と答えてしまった。
天文なんて、特に興味も無いのだけれど。
「ですよね。では、申請が通ったらまたお話しますので。それではさようなら」
「あ、サヨナラ」
そのまま折山さんは教室からゆっくりした動作で出て行った。
また一人になる。
時間も感覚も教室も、もうどこも食い違ってはいなかった。
「……帰ろう」
僕も教室を後にする。
夕空には厚い雲が飛ぶような速さで流れていた。
寝る前には、自分専用のノートPCでネットをやるのが習慣だった。
テスト期間中はその余裕も無かったし、翌日は疲れで早く寝てしまったから、久々の接続になる。
ニュースサイトやら巨大掲示板群やらを巡回した後、残りの時間で趣味の過疎ブログ巡りをする。
訪問者がほとんどいないようなブログなんてのはザラにある訳で、マイナーなブログ運営サイトの更新順一覧やらブログ検索やらでそういったサイトを一通り眺めてから、眠りに就く。
広大な空間で隠れ小島へ迷い込むかのようで、どことなく惹きつけられてしまう。
気紛れな検索ワード。
大抵は無意識の中から無作為に拾い上げられるのだけれど、放課後の予期せぬインパクトの影響か、今日は『ダーツ』『流星群』『天文』といったワードばかりが浮かんできた。
出てきたものはしょうがない、そのまま入力して検索へかける。
そうして一つのブログに辿り着いた。
『Telepathic』と銘打たれたそのブログは過疎ブログの典型例そのもので、訪問者のコメントなんてものは一切見あたらない。
アダルトサイトのスパムコメントなんかがたまに書き付けられている位のものだ。
そうした中で、まず日記中に時々Upされている、異様な雰囲気の手描きらしきイラスト群が目に付いた。
輪廓の崩壊した犬の絵、未来都市とも腐れ落ちた廃墟ともとれる風景画……それらのイラストは、
以前何かのサイトで目にした『精神異常者の描いた絵』と、何処か通じているようにも思われた。
"気持ち悪い"というのが正直な感想だった。
イラスト群にばかり気を取られてしまったが、日記の内容にも目を通してみる。
分量はさほどでも無いが、何だろうか、何かの食い違った文でとても読みづらい。
確かに日本語なのだが、まるで文法が辣序を失ってしまったかのような――日本語に不慣れな外国人のそれとも、少し違う。
とにかくただ読んでいるだけの事で疲れてくる。
それでも内容を追っていくと、次第に不安になってきた。
何にって、ブログ主の精神状態にである。
悪魔宇宙人(悪魔なのに宇宙人?)組織の精神波攻撃に対する干渉防止の技術がどうこうだの、
機械家族(真の家族は既に消され、偽物の機械家族とやらにすり替えられたらしい)に毒飯を盛られたがこれを撃退だの、
良く分からない文字列が顔を出しては、妄想の塊としか思えない奇妙な日記を綴っていく。
これではオカルトの域を超えて、最早只の気違いだ。
何だか嫌になって、最後に最新の日記だけ目を通して終わらせることにした。
日付は……今日の21時。
まだ更新されて間もないらしい。
このブログ主が社会にとけ込んで生活している事の証明でもあり、背筋が少しゾクリとする。
そうして、僕はその夜暫くの間、寝付く事もできなかった。
日記にはこのような文章が書かれていた。
『悪魔・気違い組織刺客の天文同好会設立妨害が、偏に無駄となったのです。
悪魔宇宙人太田は二名以上を以て設立条件など嘘、偽りをいい、手下を私の傍に送り込む算段で変態クズ笑顔をしたつもりだそうですが、
偉大なる聖サンシェル様の背景記憶、そのご加護を受けまして、天文同好会という対悪魔・宇宙人レジスタンスを設立する記念日が、今日です』
これはいい電波
続きが楽しみだ
GJ!
53 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:33:19 ID:ye6bcjco
素晴らしいデムパが送信されていると聞いて、すっ飛んで来ました。
GJ!
>>51 GJ 最後すごいな、よくそんな電波な文章思いつけるな。つづき期待。
感服。GJ
GJ!!
これは続きが気になる。
なんという神降臨……激しく日本語でおk
wktkしつつ頭にアルミホイルを巻かざるを得ない
今から出会いを求めてぐぐるわっくして来るよ!
これは良いデムパですね。
GJ
なんという過疎・・・
書き手もっとカモン
読むのは好きだけど
いざ自分で書くとなったらこれほど難しいもんはないぜ
「何をやっている」
俺は彼女に向かってたずねた。
バンザイの格好をしたまま空を見つめている顔を動かさず、彼女は答えた。
「神を…待っている」
おかしな事をいうやつだ。こんな過疎スレに誰が来るというのだ。
なにしろ一週間も音沙汰が無い。みんな他のスレに興味がうつったのだろう。
あきれた態度を感じとったのだろう、彼女は真摯な顔で俺の方をむいた。
「今はいない、ここにはいない、でもきっと来る」
そう言いながら彼女は俺を見つめ、またバンザイをする。
「彼方より神が来訪し、我々に英知を与える。その声が響き渡ればスレは加速し我々は昂揚と共に歩み始める。
我々は待つ、その時を。その時に人がいなければ神は悲しむであろう。
この膨大な板の中からスレタイトルを見たとき、あなたは感じたはずだ。
我々と共にいく作品の群れを!数多くの思念の結晶を!GJの嵐を!
嵐の前には静けさがある、静けさはそれを感じさせる気配がある、気配はそれを与える何かがいる。
私はそれを感じる、その何かが現われる事を!」
語っていくうちに熱が入ったのか、彼女の口調はだんだんと芝居がかったものになっていく。
俺は片手でそれを制し、いっしょになって両手を掲げた。
「はいはい、それでこうやってれば大丈夫なんですかね?」
「姿勢はいいがそれでは駄目だ、呼び込む何かが足りない」
「あ、そうなんだ」
彼女は両手を掲げたまま力一杯叫んだ。
「保守!」
いざ自分で書こうとしてtxtファイルを立ち上げるも自分が電波系なため考察が面白くなってSSがどっかにすっ飛んでく。
なんで星占いから始まってシュレディンガーの猫の考察とかしてんだ俺…orz
>>63 思考がすっ飛んで元に戻れなくなるよな。電波的性質があると。
A「この本にさー、星占い載ってんだけど、それによるとー、
あたし恋愛運サイコーだって。素敵な出会いがあるらしいんだ。
いいでしょー。Bは何座なんだっけ?」
B「私、山羊座。恋愛運どう?」
A「うーんと、山羊座、山羊座。なになに〜? 普通だってよ。
他人に優しくするとイメージアップになるってさ」
B「それ当たり前じゃん。ためにならない占いだなぁ。
やっぱりココは干支占いでしょ」
A「あたしとB同い年じゃん。イミね〜」
B「私、ねこ年だから」
A「なにそれー。意味不明なんですけど〜」
B「え、ねこの話知らない? ねずみに騙されて、
干支になり損ねたって話なんだけど」
A「えー。そんな話あんの? あたし初耳ですけど〜。
63は知ってた?」
63「ああ、量子論的には、猫が死んでいるかどうかは
猫の死体を見るまでは決定されていない。
そのために生きているものとして扱うのも仕方がない」
66 :
63:2008/06/07(土) 21:00:54 ID:OROWfdqP
「あん?お前星占いとかやるのか?こーゆーの嫌いなタイプだと思ってたが」
「…どーゆー意味だ」
「いや、お前なんていうか理系というかマッドサイエンティスト系というか…」
「いいか?数学というのは定められた事象を読み解く道具であり、特に規則正しい天体の運行を読み解くための占星術はあらゆる文化圏で発生してる。
そう、人間だってこの宇宙に存在するものなのだから数学でその行く先が求められると考えられたのは当然だろう。
が、何故そこに誤差が発生するのか。それはヒトの発生の瞬間を正確に定められないためであり、
またその道程において常に量子的な揺らぎにさらされているからであり…
途中までこんな感じだったかな…。
量子の揺らぎなんかなくても、観測のために光を当てたせいで初期条件が変わりました
とかいくらでも有りうるんですけどね
もっと文系な電波のほうがいいなぁ
文系的な電波ってのもよくわからんなぁ
朝起きたら蟲になっていたとかそんな奴か
なんでカフカw
なんつーか、ボヴァリー夫人みたいなのとかさ
やにわに古典の引用を会話に差し挟んだりとか
>>69 朝起きたら女の子に!女の子に!フングルイ ムグルウナフ イアイア!
みたいな?
電波がよくわからなくなってきたので電波・お花畑板に行く
↓
何か怖くなる
↓
検索でヤオイ板の電波会話ってスレが引っかかる。
腐女子の電波って一体どんなもんよと興味本位で見てみる
↓
本気で恐怖を感じる
↓
電波って怖い←今ここ
腐女子の電波はすごかった。
でも男女にすれば萌えられそうなのが幾つもあって勿体ないと思ってしまった
さぁ早く男女に変換してSSにするんだ
>>72 怖いものみたさで覗いてきた
腐女子sugeeeeeそしてkoeeeeee!!
過去ログまで読んでしまった俺オワタ\(^o^)/
電波万歳!!
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!
三 三三
/;:"ゝ 三三 f;:二iュ 三三三
三 _ゞ::.ニ! ,..'´ ̄`ヽノン
/.;: .:}^( <;:::::i:::::::.::: :}:} 三三
〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ←
>>74 . 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
};;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
ほしゅ
相対性理論のシフォン主義を聞きながら保守
「……保守」
「へ?」
物静かというには奇天烈で、狂人というには理性的すぎる。
そんな評判を持つ彼女が突然声をかけてくる。
「あなたなら分るはず」
「いや、何の話だかサッパリ」
正直に答えると、彼女は少し悲しそうな顔をする。
しかし、すぐに気を取り直したように俺の眼を見つめて言った。
「……あなたも言ってみれば分かる。
神の声。外つ世の声。それを聴き、扉を開くための鍵。
私と一緒に、声を合わせて、さあ」
声に僅かに昂揚した響きを含ませ、彼女は再びその言葉を口にした。
静かに。だが、厳かに。
「保守」
あげ
ミスった