嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 修羅場の46(
4 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/04(金) 11:14:35 ID:aI6dr1sE
うんこSS投下きぼんぬw うこんんんんんんんんんんwwww うんこっこw
45スレはどこにあるんだ?
前スレを立てたやつはとんでもない勘違いをしていたのかもしれない…… ……修羅場スレ44は2個あった つまり、前スレが45だったんだよ!! といいうわけで ガラッ.|┃ 、ゝ丶 ,..ィ从 | |┃ \`.、_ _,. _彡'ノリ__,.ゝ、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |┃三 `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ < 話は聞かせてもらったぞ! |┃. |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ | 実姉が嫉妬している! |┃三 ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐' ,ン \____________ |┃ l r─‐-、 /:| |┃三 ト、 `二¨´ ,.イ |
あんだけ病んでるキャラがいるのに、展開的には修羅場に入る方が自然なのに、一切修羅場が起こらないアルトネリコは主人公を変えたら素敵な物語になると思う。
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いつになったら保管庫読めるようになるの?
タイトルの 「修羅場の46(」ってのは「修羅場の城」でいいのかな? 殿と美しい愛妾、気位の高い正妻に乳母の娘が繰り広げる修羅場? それとも若侍と姫君、健気な町娘に若衆姿の麗人か? うん、オラわくわくしてきたぞ!
13 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/04(金) 18:46:22 ID:olbAloR7
大変だ まだ前前スレが埋まってないぞ!? しかも前スレの方が早くにうまりそう…
乱立させてんじゃねえよゴミどもが。 過去スレ始末してからにしやがれ。
はいはいわろすわろす
SSまとめが見れないから携帯版のSSまとめを読んでる。 沃野おもすれー
>>13 >>14 自演も結構だが前々スレは埋まってるぞ
お前がレス収得できなかっただけだ
>>18 俺過去ログ持ってるけど容量500k超えてるぞ
>>19 一旦500kb行ったけどその後、透明あぼーんがあって
現在容量が428kbなのだよ
まとめ復活きたな
ブックマークだってスッゲ!!
23 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/06(日) 15:34:21 ID:y9AMyrtm
乞食必死w
まとめ読んできたけど 『関係の境界線』とか『君という華』とか打ち切られちゃったの? マジで良かったのに。
荒らしなんて職人様が御光臨なされたら吹き飛ぶのにね
職人が他のスレに逃げている現状があるけどなw
はいはいわろすわろす
こんなカススレに投下する職人もカスだしな。
あははははははっ また来たよ。私たちの邪魔をするヤツが……
まとめ再開されたのはいいけど荒し対策ってしてあんの? これでまた荒しがコピペ爆撃できるようになったんじゃない? まぁ過去SS読めるのは嬉しいけどさ……
スルーすればいい もしくは嫌になるくらいべた褒め
まとめサイト復活してたから、更新されてたSSを全部読んだわ。 意外に一万年面白いな。翼の報われなさと舞香の良い子さが(・∀・)イイ。 続き投下まだー?早くえちぃシーンの続き読みたいわ。
こんなんに釣られんなよいちまんねん
あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします 久しぶりに九十九を投下します どんな話だったか忘れてしまった人は保管庫へGO!
長文は無理のようなのでまた後で。
楽しみに待ってますよー
37 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/08(火) 05:42:21 ID:Ps+/mHIS
殺すとかうけるなw どこの厨二病・・・・
わたしはネットごしに超能力でひとをころせます!
私はキラです
>>34 早く投下してくださいよ
楽しみに待っているんでw
私の戦闘力は53万です
なんかキモイのが騒いでるけど気にしないで投下してください あんまりウザかったら避難所でもいいからお願いします
このスレに足りない物は・・・・・・フカヒレ
それと便座カバー
それは、情熱 思想 理想 思考 気品 優雅さ 勤勉さ
愛しさと切なさと心強さ。あとはステキな作者と作品だな
それよりなにより速さが足りない
むしろ良き読み手が足りん。
どうもこちらに投下するのは難しいようです。 一レス45行以内に収めていたのを、試しに30行に抑えてみましたが無効でした。 数十行がそもそもアウトなのか、それともNGワードがあるのかは不明ですが、まあ何はともあれ無理の模様。 楽しみにしてくださった方には申し訳ありません……。 とりあえずもう何回か挑戦して駄目だったら、避難所の方に投下します。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 視界が真逆に回転してから、ようやく己の首を切断されたことに気が付いた。 驚異的な鋭さの斬撃だったが、そんなものは気にならないくらい、己の迂闊さに腹が立った。 ――愛しき相手に、あのように無碍にされたのだから。 如何なる暴挙に走っても、不思議ではない。 だというのに、その襲撃を予測できず、殺気丸出しの不意打ちに気付けなかったとは。 ……それだけ、郁夫の復活に動揺していたということか。 背後からの不意打ちにより、茅女の頭部は、床に転がり落ちていた。 とはいえ、この程度で死滅するほど妖怪は柔ではない。 本体さえ無事ならば、変化の体など、いくら傷つけられようとも元に戻せる。 転がった頭を無造作に拾い上げ、振り返ると同時に横に跳ぶ。 瞬間。 茅女の立っていた場所に、二度目の斬撃が繰り出されていた。 『――ちっ!』 舌打ちの気配を感じた。 そこに余裕は欠片もなく、焦りが色濃く窺えた。 おそらく刀の小娘は、先の一撃で決めるつもりだったのだろう。 初撃で必殺。 なるほど、少なからず考えてはいるようだ。 茅女の能力は“切断”である。 触れたもの全てを断てる茅女には、不意打ちで確実に仕留めるのが上策だ。 ――しかし、甘い。 小娘は、唯一無二の勝機を逃した。 徐に殺しにかかるお転婆に、情けを掛けるつもりなど毛頭無い。 郁夫に術を破られた腹いせに、ここはひとつ、仕置きを施しておくべきか――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 突然、茅女の首が転がったかと思ったら。 そのまま茅女は横っ飛び、己の首をひっ掴んで、何ら問題はなさげである。 流石は五百年ものの妖怪といったところか。 と。 こちらの思考が展開に追いつく前に。 茅女は自分の生首を振りかぶり、 「って、かや――」 ぶん投げた。 鈍色の頭は一直線に刀を持った女性へと飛んでいく。 思わず反射的に持っている刀で打ち落としたくなるところを、彼女は冷静に半身で避けた。 おそらく、茅女の能力を警戒したのだ。 だが――茅女の狙いは、ただ首を当てるのではなく。 投擲と同時に駆けた躰を、間合いの内に滑り込ませることだった。 触れることで発動する茅女の能力は、近付いてこそ真価を発揮する。 首無しの小さな肢体が、その手を刀へ素早く伸ばす。 しかし刀の持ち主は、尋常ならざる体捌きで、伸びた手に掠らせもせずに、その背後を取っていた。 ――あの動き、間違いない。 刀を持っている女性は、体を操られているだけ。 そして、操っているのは、流だ。 刀の身にして、人の剣術を極める付喪神。 そんな流が操る人間は、それこそ達人級だろう。 加えて、名刀といって差し支えない“流”を持っているのだから。 その戦闘能力は一級品だろう。 背後を取った流は、そのまま茅女の背中に向けて突きを放つ。 本体からも生首からも死角となった位置からの攻撃。 突きはそのまま、茅女の中心に吸い込まれるかと思えた。が。
突きが届くよりも早く。 まるで胞子をばらまく茸のように。 茅女の体が、爆発した。 細かい粒子が宙を舞って消えていく。 流は警戒して突きを止め、粉に触れないように距離を取ろうとした。 そのとき。 崩れる肉体の中央より。 一本の包丁が、すとん、と廊下に突き立った。 瞬間。 茅女の躰があった場所から。 流に向かって一直線に、廊下の床板が、裂けた。 「なっ!?」 一瞬で足場が破壊され、バランスを崩してしまった流。 そこへ。 再び人間の姿へ変化した茅女が、間合いを詰め、手を伸ばす―― これは避けられない。 そう思った。 流とその持ち手は完全に体勢を崩しているのに対し、 茅女は床板の無事な部分をしっかりと踏みしめている。 多少の体術の差では、覆すのは不可能だろう。 そう、避けられない。 というか。 避けなかった。
流は、自身を大きく振りかぶらせ、決して茅女の手が届かない位置に。 がら空きになった胴には、当然の如く、流の手が触れようとしていた。 触れた瞬間、切断されるのは間違いない。 しかし、流は、何ら躊躇うことなく。 己を、振り下ろさせた。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ こと、ここに至って。 茅女は流の狙いを悟っていた。 なるほど。 小娘なりによく考えたということか。 先程の不意打ちといい、此度の攻め方といい、茅女の特性をよく理解している。 敵ながら、刹那の合間に感心してしまう。 流の能力は“触れたものを切断する”こと。 触れさえすれば、何でも切断できる、攻撃力だけなら最強の能力だ。 が。 ひとつだけ、大きな制約が存在していた。 それは。 一度に切断できるのは、“ひとつ”まで、ということだ。 直線上で密着していれば、そのまま一つの物体として切断することができるが、 少しでも間が空いていると、そこで切断の“線”は途絶えてしまう。 故に、一対多の状況には、いたく弱い。 そうならぬために、流は敢えて己の能力を初見で明かし、相手に慎重さを強制させる。 “何でも切断できる”と聞かされて、警戒しない強者は少ないからだ。 一度警戒してくれればしめたもの。 一斉に襲われなければ、後は個別に切断すれば済む話である。 何せ、現身・化身の何処であれ、触れた瞬間切断できるのだ。 一対一である限り、茅女は、ほぼ無敵といっていい。 故に、茅女を正面から倒したければ。 浦辺流瞳術のように、如何なる異能も介さずに制するか、 流のように、“二対一”の状況を作り出すしかない。 そう。 流は、己を他者に操らせることで。 この一瞬だけ、二対一の状況を作り出したのだ。
茅女が女性の胴を切断しようとも、一瞬で絶命するわけではない。 その手足、骨、筋は、死に至るまでは健在だ。 それを繰り、正に切断している最中、半刹那にも満たない瞬間、完全に無防備の茅女を。 己が刀身にて叩き斬る。 まったく。 小娘の癖に、よくもまあ策を練ったものだ。 茅女の弱点を見破り、それを正確に突いてくるとは。 世が世なら、恐るべき妖刀になっていたかもしれない。 だが。 まあ。 「――所詮は、小娘よの」 茅女は、嗤っていた。 使用人の胴に当てられた手。 その手を、“離した”。 ――茅女は、切断していなかった。 ただ、手を当てていただけ。 どう見ても操られているだけの女性を切っても、何の意味もない。 茅女を狙っているのは、その手にある刀だけなのだから。 刀そのものにだけ、注意すればいい。 (それに、郁夫ゆかりの者じゃからの。そうそう三枚には捌けまいて) こう考えてしまう自分は、甘くなってしまったのだろうか。 “復讐”だけを考えて生きながらえてきた茅女が。 まさか他者を気遣うとは。 一度壊れてしまった想いは、まだ、茅女の中に残っていたのかもしれない。
そんな、茅女に。 迫り来る流から、溢れ出る思念が、響き届いていた。 『――所詮は、老い耄れか』 流も、嗤っていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 何が起きたのか、刹那の間では理解できなかった。 好きを晒した女性の胴に茅女が触れて。 それに構わず己を振り下ろした流。 茅女は慌てることなく、冷静に、身を半にして流を迎え撃とうとして―― 使用人の女性の、袂から出てきた小刀に。 貫かれた。 「なっ――!?」 驚きの声を上げる茅女。 その口から、鮮血が溢れ出る。 ただの血ではない。茅女の“想い”が、零れて形となったものだ。 あれは――まずい。 相当なダメージを負ったと見て間違いない。 幻身の中の、茅女の本体を、正確に穿ったのだろう。
『――は』 『あはははははははははははははははははははははは!!!!!!』 びりびりと、流の思念が空間を震わせた。 どう贔屓目に見ても、今の流は正常ではない。 どちらを止めるか決めかねていたが、今の一合で、結論が出た。 ――流を止めないと、ヤバイ。 茅女はまだ理性的だ。 しかし、流は拙い。アレは完全に、己の衝動に溺れている。 このままいけば、取り返しがつかなくなるだろう。 だから、今のうちに。 そう思い、瞳術を発動させようとした、瞬間。 『……図に乗るなや、小娘が』 いつしか聞いた。 嗄れた思念が。 夕闇を黒く染めるように、漏れ出ていた。
ようやく書き込めました……orz ひとつ制限が付け加えられたみたいですね。 お待たせして申し訳ありませんでした。 まあそれはそれとして。 次は茅女のターン、かも
斬られて死なないなんて最強だな。 触れたら斬れるって『吸血鬼(ブルート・ザオガー)』ですか?
ぶ、ぶろっけん伯爵・・・ GJ!! ところで、54で茅女と流が逆になっているところがありませんか?
せめて郁夫になにかさせてから話を切ってくれ・・・ これでまた数か月冬眠か
ありがとう、本当にありがとう。 GJしか言う言葉がない… もう…私ゴールしてもいいよね…?
久しぶりの投下だな グッジョブお疲れ
先が気になる終わり方がにくいぜ。 さて、次が投下されるまでまた全裸で正座っと……(いそいそ
67 :
自演自画自賛ってきもいよね :2008/01/08(火) 23:54:03 ID:Icwt3rtl
w
68 :
U-名無しさん :2008/01/09(水) 00:34:31 ID:zDQxWaV1
これはGJと言わざるを得ない。
投下や・・・恵みの投下がきたんや!
おっと投下が来て盛り上がったところで前スレ埋めようぜ
おひさしぶりGJ
九十九キテルウゥゥゥゥゥゥゥゥ 流がんばれ超がんばれ GJ
なんとか投下しやすい雰囲気造ろうと地ならししてるようだけど GJ連発とかちょっとわざとらしすぎてかえって萎える
釣られ・・・
なんかよく分からないけど、ハッキリ分かったことが一つだけ はなはだしくスレ違いだな 【もののけ】かわいい妖怪でバトル【九十九髪】 でも立てて、そちらで存分にどうぞ 話は面白そうだから、きっと固定ファンもつくよ それじゃまた当該スレで会いましょう
>>58 緑猫さん。待っていた甲斐がありました…
変なの沸いてますがお気になさらず、ご自分のペースで執筆をお願いします。
七戦姫は…次の次ターン?
>>78 禿同
面白いだけにここで読めなくなるのは本当に残念だよな
削除ガイドラインの「5. 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿」さえ無けりゃな
移転先が決まったら教えてくれよ、緑猫さん
俺、追っかけていってでも最終回まで読ませてもらうから
修羅場も嫉妬も含んでるしスレ違いではないと思うがな。 何はともあれGJです。
ニャンニャン必死杉w どこで書いたって名作は名作じゃないか 先様の住民の方が幾らかマシだろうし、熱狂的に迎えてくれるだろうよ
82 :
78 :2008/01/09(水) 19:58:09 ID:dGNdumfK
>>79 俺は移転に賛成とは一言も言ってない
作品が読みたい気持ちは同じかもしれないが、自分の意見に人を巻き込まないでくれ
以後名無しに戻る
住人の皆すまない
いい加減に飽きてきたな・・・・・荒らしのやり方が幼稚すぎて 自作自演していても簡単に分かるぞw
>>一レス45行以内に収めていたのを、試しに30行に抑えてみましたが無効でした。 >>数十行がそもそもアウトなのか、それともNGワードがあるのかは不明ですが、まあ何はともあれ無理の模様。 緑猫さんの↑の書き込みにちょっと? 嫉妬スレの規約とかが変わったのかな?
緑猫さん、七戦姫を投下よろしくお願いしますね
自画自賛はともかく、いくら面白くても違反投下はダメだろう 今後はきちんと誘導に従わなくちゃね
荒らしさんとっても必死ですぅ♪
久々キタ━━(゚∀゚)━━ !! GJです あとはノントロがあれば春を迎えられ気がする
まとめサイトの復活を祝して投下させていただきますね
カキンという金属音と共に、抜けるような青空へ白球が舞い上がった。 大きな弧を描いたボールは、そのままレフトスタンドに吸い込まれていった。 ひと呼吸おき、一塁側の応援席から大歓声が巻き起こる。 城北高校の4番バッターが逆転サヨナラホームランを放ったのである。 「あぁ〜ん、健太郎クンがぁ……」 三塁側応援席で母校桜宮学園の応援をしていた女生徒が呻くように悲嘆した。 控え目だが整った目鼻立ちに、肩まである黒髪のボブカットが似合っている。 その女生徒、竹下百合子はマウンドに立ちつくしているピッチャーを見詰めていた。 悲劇の主人公、中川健太郎は百合子の幼馴染みであり、2人は全校生徒公認のカップルなのである。 ヒーローになり損ねた健太郎は、最後の一投を悔やむようにレフトスタンドを見詰めていた。 練習試合とは言え、地区予選を間近に控えた大事な一戦である。 それだけに、健太郎にとって今日の敗戦はショックであった。 「けど、悪いのは健太郎クンじゃないもん」 その感想は百合子の身びいきではなかった。 彼が超高校級の投手であり、既にメジャーのスカウトの目に止まっているのも事実である。 150キロを越えるストレートは、なまじっかな高校生ではバットに掠らせることもできない。 ただ、本気になった健太郎のボールを受けることができる捕手が、弱小桜宮学園にはいないのであった。 桜宮学園は開校間もない私立高校で、野球部もようやく2年前にできたばかりある。 部員は20名にも届かない、完全な弱小チームに過ぎない。 なぜ中学野球きってのエースと呼ばれた健太郎が、名もない桜宮学園なんかに入ったのか── 「あたしが桜宮に入ったから……」 自分と別れたくない余り、健太郎は同じ桜宮を選んだ──と、百合子はそう信じていた。 そう考える他、彼が有名校の特待枠を蹴ってまで桜宮学園に進んだ原因は思い当たらないのだ。 しかし、それが事実だとすれば、健太郎は自分が原因で甲子園への道を閉ざされようとしているのではないのか。 そう思うと、百合子は気が気ではなかった。 「試合……惜しかったね……」 学校からの帰り道、百合子は健太郎に向かってそっと呟いてみた。 自身は病弱で激しい運動はできない百合子は華道部に所属している。 スポーツとは無縁の彼女は、こんな時どう言って男友達を慰めていいのか分からなかった。
「うん……でも、地区大会本番までにはどうにかするよ」 切り替えの早い健太郎は、既に敗戦のショックから立ち直っていた。 逆に幼馴染みに気を使い、彼女に心配を掛けまいと笑顔を見せた。 女の子なら誰もがドキリとしないではいられない爽やかな笑顔である。 端正なマスクとスラリとした長身で、その上野球部のエースで4番とくれば健太郎がもてないわけがない。 だが、玉砕覚悟で突撃した女生徒たちは彼と百合子の仲を思い知らされ、悔し泣きして世を儚むしかなかった。 「どうにかしなくちゃ」 どうにかすると言っても問題は健太郎本人ではなく、キャッチャーにあるのだから深刻である。 「もっとコントロールをつけて、変化球のキレも上げないと」 健太郎は速球に頼ることなく、打たせて取るピッチングに切り替えざるを得ないことに気付いていた。 しかし、それにはやはり優秀なキャッチャーが必要となってくる。 今、健太郎が欲しているのは、頭脳的に配球を組み立ててくれる恋女房役であった。 「健太郎クン」 百合子は健太郎のことを気遣いながらも少しだけ幸せであった。 学園のスターが弱気になっている姿を見られるのは、彼女である自分にのみ許された特権なのである。 そんな複雑な感情の入り混じった百合子の視線をどう受け止めたのか、健太郎はキッと表情を引き締めた。 「俺、大丈夫だから。絶対に百合子を甲子園に連れて行くって約束するよ」 百合子はその言葉だけで幸せな気持ちになり、並んで歩く健太郎にしなだれかかった。 「大丈夫だよ。健太郎クンなら、絶対どうにかできるって」 百合子はそう信じて疑わなかった。 その翌日、百合子はいつものように登校した。 健太郎は一緒ではなく、彼女一人である。 中学生の頃は百合子が健太郎を家まで迎えにいき、連れ立って登校したものだった。 それが高校に入ってからは野球部の朝練があるため、健太郎はまだ暗いうちから一人で学校へ行ってしまう。 彼女にすれば少々寂しかったが、これも健太郎が甲子園に行くためだと我慢することにしていた。 百合子が校門をくぐると、グランドに黒山の人集りができていた。 野球部の朝練を、というより健太郎のユニフォーム姿を見ようと集まったファンたちである。 見慣れたいつもの朝の風景である。 しかし、百合子は人集りにふと違和感を覚えて立ち止まった。 普段なら女生徒のみで構成されている集団に、どういうわけか男子生徒が混じっているのだ。 その数は男女半々といっていいほどである。
「どうして男子が健太郎クンの練習なんか?」 訝しげに人集りに加わった百合子は、その理由を知ることとなった。 マウンドの健太郎に対峙するように、キャッチャーボックスに一人の女生徒が座っているのである。 着ている制服は桜宮のブレザーだが、その顔には全く見覚えがない。 ミニのプリーツスカートの下から覗いているのは黒いスパッツで、そのことが男子生徒たちを残念がらせていた。 「誰?」 百合子は隣に立っていたクラスメートの宏美に尋ねてみる。 「さぁ? 転校生かな?」 宏美もしきりに首を捻っている。 ゴージャスな縦巻きロールに派手な顔立ちの美少女である。 過去にひと目でも会っていたなら、きっと記憶に残っているであろう。 気品と希少価値を併有させた美しさである。 その美少女がミットを構えて健太郎を睨み付けていた。 「さあ、いらしてくださいまし」 美少女は凛とした声で健太郎に呼び掛けた。 その横では正捕手でキャプテンの篠田が困ったように首を振っている。 「仕方ないな。おい中川、放ってやれや。じゃないとこのお嬢さん、出てってくれそうにないぞ」 篠田は眉をひそめて健太郎に指示を出した。 その健太郎も困っていた。 いきなり朝練に見知らぬ女生徒が飛び込んできたと思ったら、「自分に向かって全力で投げろ」なのである。 3年の篠田でさえ捕れない剛速球を、か弱い女生徒がどうにかできるわけがない。 「1秒だって無駄にしたくないのに」 健太郎はお嬢さんに退場していただくための一計を案じた。 すなわち、頭上スレスレに渾身の速球を投げてやろうというのだ。 驚いた女生徒は、尻をまくって逃げ出すに決まっている。 我ながら大人げないと苦笑いしながら、健太郎はワインドアップのモーションに入った。 左足が高々と上がり、前方へと振り下ろされる。 それにつられるように右腕がしなり、手首のスナップによりボールが弾き出された。 久し振りの全力投球である。 唸りを上げた剛球が、一筋の光となってホームプレートに向かう。 その光は首をすくめた美少女の頭上を通過していくはずであった。 ところが── バシィーンという小気味よい音がしたかと思うと、白球は美少女が頭上に掲げたミットの中に収まった。 「ボール2個、上に外れていますわ」 美少女は取り立てて騒ぐこともなく、キャッチボールをしているような気楽さでボールを健太郎に投げ返した。 スナップが利いた、結構いい球であった。 一拍遅れてグラウンドがどよめきに包まれる。
「…………」 健太郎は内心驚いていた。 肩が完全に出来上がる前とは言え、時速150キロ近く出ていたはずである。 それを目の前の女生徒は、いともあっさり受け止めたのである。 プロテクターもマスクも着けていないのにも関わらず、怯む様子は全く見せなかった。 誰より、一番近くで見ていた正捕手の篠田が驚いていた。 自分では捕れそうもない剛速球を、この女生徒は瞬き一つせずに涼しい顔で捕球したのだ。 「さぁ、健太郎様ッ。次はわたくしの構えた所へちゃんと投げてくださいませ」 美少女はミットを拳で叩くと、健太郎にど真ん中を要求してきた。 よく見ると様になった構えである。 昨日今日、野球を始めたキャッチャーの構えではない。 「よぉ〜し」 健太郎はボールを深く握り締めると、再びワインドアップのモーションに入った。 今度は本気で投げ込むつもりだった。 しかし、左足が地面に付く寸前、彼女がプロテクターを着けていないことを思い出した。 「くっ……」 健太郎は咄嗟にボールの握りを変更する。 そして投げる寸前、手首を強引に捻ってボールに高速回転を与えた。 時速140キロを超えるストレートが美少女の胸元目掛けてまっしぐらに進む。 と思った次の瞬間、剛速球は真横に流れるように軌道を変更した。 健太郎の秘密兵器、高速スライダーである。 女生徒が捕り損ねた時のことを考えて、ギリギリで球種を変えたのだ。 ところがそんな心配は無用であった。 美少女はノーサインであったのにも関わらず、ミットを右へずらしてあっさりとキャッチしたのである。 「ひぇっ、あのスライダーを」 篠田は目を丸くして驚いた。 自分がそれを捕れないばかりに、折角の秘密兵器を本当に秘密のままにしてしまっているのである。 このことだけでも、謎の女生徒がキャッチャーとして篠田より優れていることは明らかであった。 「なかなかのキレ味ですわ。しかしリードはわたくしの役目ですの」 ボールを投げ返す美少女の声に、わずかに怒りの成分が含まれていた。 それを感じ取った健太郎は帽子を目深に被り直す。 スポーツマンとして、相手を侮ったことを恥じたのである。 そして振りかぶると、今度こそ渾身の力を込めてストレートを放った。 健太郎の指先からボールが離れるのと、ほとんど同時に美少女の構えたミットが轟音を上げた。 美少女はほとんど構えた位置からミットを動かさず、捕球した後もしばらくそのままの姿勢を保っていた。
「噂どおりの剛速球。気に入りましたわ」 美少女がふと笑みを漏らす。 「よろしい。わたくし、花園香織がこの野球部に入ってさしあげましてよ」 香織と名乗った美少女はオホホホと高笑いした。 百合子たちは呆気に取られてそれを見守るだけ。 後に桜宮の女王として君臨する香織の鮮烈なデビューであった。 気が付けば、HRの始まりを知らせるチャイムが鳴っていた。 花園香織。 新興財閥の一人娘であり、この春まで名門ラ・セーヌ女学館に通う生徒であった。 ラ・セーヌではソフトボール部のキャッチャーとして鳴らし、インターハイを制したことがあるという。 マウンドとホームの距離が野球より短いソフトでは、100キロちょっとの球が160キロにも感じるものらしい。 香織が健太郎の剛速球に動じなかったのも、それならば納得いく。 「でも、どうしてそんな人が桜宮なんかにっ? それもこんな中途半端な時期にっ?」 百合子は華道鋏を握った手を止めると、情報をもたらせてくれた宏美に詰め寄った。 「ちょっとぉっ、百合子っ、鋏っ、あぶない……落ち着きなさいって」 宏美は百合子の両肩を掴んで畳の上に座り直させる。 その日の放課後、百合子は香織のことが気になって生け花どころではなかった。 今現在も、左手に持った見事な管物の大菊がさっぱり目に入らない状態にある。 こんなことでは何をするのにも全く集中できない。 そこで情報収集能力では定評のある親友に、香織についての調査を依頼したのであった。 「で、どうして?」 百合子はすがるような上目遣いで宏美を見る。 「ラ・セーヌには野球部がありませんもの。わたくし、ソフトでは満足できなくなりましたのよ」 宏美は香織の口調を真似て説明すると、オホホホと高笑いしてみせた。 西暦200X年、ジェンダーハラスメント防止法の拡大施行に伴い、高野連は法の前にその膝を屈した。 頭の固い親父たちも、遂に全国高等学校野球選手権大会参加規定の第4条第1項を撤廃せざるを得なくなったのだ。 女子の公式戦参加を阻んできたシステムが無くなったとはいえ、女子には体力の差という大きな壁が立ち塞がっていた。 現実として、公式戦のベンチに入れるような女子選手は、日本中何処を探しても皆無であったのだ。 「けど、香織さんは違うよ。なんせ、あの健太郎君の剛速球を平然と受けちゃうんだもん」 宏美は人の悪そうな顔になると、意味深な調子でウシシと笑う。 「キャッチャーはピッチャーの恋女房なんて言うくらいだから、百合子もボヤボヤしてる場合じゃないよ」 次の瞬間、百合子の手元でパチンという音がした。 「オゥ、ノォォォ〜ッ、百合子サァ〜ン」 華道部顧問のキャサリン・ジョンウェイン先生が、金髪頭を抱えてオーバーに首を振った。 その視線の先には、斬首されたように転がっている大輪の菊があった。
「大丈夫、大丈夫だもん。あたしと健太郎クンは、人も羨む相思相愛のカップルなんだから」 帰宅途上、百合子は自分に言い聞かせるように何度も呟いた。 いつもなら帰りは健太郎と一緒なのだが、今日の百合子は一人である。 「何よ、健太郎クンったら……」 彼女の瞼の裏には、グラウンドで仲良く練習する健太郎と香織の姿が焼き付いていた。 下校時間が近づき、百合子はいつもの待ち合わせ場所であるバックネット裏へと向かった。 百合子が到着した時、ちょうど野球部の練習も整理体操に入ったところであった。 そんな中、百合子はネット越しに信じられない光景を目の当たりにすることになった。 ユニフォームの上衣に、下は何故かスパッツを履いた香織が、柔軟体操をする健太郎の背後から全身を預けていた。 わざとサイズの小さいユニフォームを着ているのか、香織の胸は今にもボタンを引きちぎらんばかりであった。 きっと健太郎の背中は豊満な乳房の柔らかさをタップリ感じていたことであろう。 部員たちはポカリと口を開けて羨ましそうに2人を見詰めていた。 その視線に気付いた香織は、居ずまいを正して部員たちを睨み付けた。 「なんですの? わたくしは健太郎様のキャッチャーですわ。恋女房がバディを努めるのは当然でしょうに」 そのセリフを耳にした途端、何故か百合子はその場から走り去っていた。 オホホホホホホッという勝ち誇ったような笑い声が、百合子の耳にこびりついて離れなかった。 今思うと、どうして自分が逃げ出さなければならなかったのか分からない。 しかし、仲むつまじく体を接している2人を見て、いたたまれなくなったのは事実である。 「何よっ、あんなオッパイ。あたしだってそのうちに……」 百合子は申し訳程度に膨らんだ自分の胸に手を当ててみる。 財閥の香織とは栄養状態が違うのか、同じ高校2年生だというのに発育の差は歴然としていた。 「成金なんて悪いこと一杯してるに決まってるわ。だいたい財閥なんてのは、祖先が悪人だったっていう証拠じゃない」 そんなことを考えているうちに、百合子は惨めな気分になってきた。 「バッカみたい……あたしが健太郎クンを信じてあげなくちゃいけないのに」 百合子は自分の頭をポカリと殴ると、香織のことを頭から追い出した。 To be continued.....
ちょっと季節感なさ過ぎでしたかね? 取り敢えずは導入部ということで
いやいや、季節感なんていくらでも頭の中で補えますからw 続き楽しみにしてますので、どうぞよろしくですわ。
神キタァー(゜∀゜)ーー!!!! これからも頑張って投稿してください
投下乙 お陰で春を乗り切れそうだ……
まったく……このスレはそんなにも俺を全裸にしたいのか……
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久し振りに本格派の登場だな 華道部にはハサミと剣山という暗殺用の凶器が 野球部にはオーソドックスに金属製バットが・・・ 展開次第ではとんでもない修羅場が期待できそうだなw
前回投下した九十九の中で、名前が間違っている箇所が複数ありました。 申し訳ありません……orz それはそうと七戦姫投下します。
* * * * * 大会初戦の朝、会場は異様な熱気に包まれていた。 王子の妃を決めるために、8人の女性が殺し合う。 奇矯を通り越して狂っているとしか思えない催しは、国内外を問わず多くの注目を集めた。 その初戦。人々の歪んだ期待は膨らみきり、多くの者が美姫の殺し合いを間近に見んと詰めかけていた。 また、初戦の組み合わせも、期待を煽るものとなっていた。 主国の奴隷と、属国の貴族。 主国の者から見れば、人間以下の屑同士、どちらがより劣っているかを判断できる。 属国の者から見れば、せめて奴隷よりは上であって欲しいという願いを託せる。 そんな、試合である。 奴隷闘技場の王者、サラサは、生まれが明確ではないとはいえ、一応主国に属している。 闘技場時代から培われた人気は揺るぎなく、わざわざネキツ領より試合を見に来た観客までいる程だ。 国王直属の近衛隊長、イクハは、紛う方無き属国の貴族である。 年若くして国内の頂点に上り詰めた武芸の腕と、国内の女性達が憧れる麗しき容貌は、国内の畏敬の対象となっている。 どちらも、有する人気は出場者の中でも上位に挙げられる。 このような二人の試合を初戦に持ってくるあたり、組み合わせを決めた者の意図がよくわかる。 ――これは、見せ物だ。 王子の結婚と、女の殺し合い。 2つの要素を強引に混ぜ、面白可笑しく演出する。 そのために流される血など関係ない。 多くの悲鳴と喝采を作るために、少女たちの命を鍋に入れてかき混ぜる。 本大会は、そういう類のものだった。 一般の観客は、北側の広い観客席にてすし詰めにされ。 主国の賓客は、南側に用意された特別席に悠々と座している。 彼らの注目は、既に会場中央――石造りの闘技場に、集められていた。 そこには。 ――既に、二人の選手が、立っている。
* * * * * 審判はいない。 ルールは単純。 相手が死んだ場合、試合が終わる。 相手を殺すためなら如何なる手段も認められる。 選手はただ、相手を殺すことにのみ集中する。 事前に受けた説明を脳内で繰り返し。 イクハは正面の“相手”を見据えた。 主国の囚人闘技場、王者。 武器は拳。体を絞り抜いた後に解き放たれる一撃は、硬い頭蓋骨も容易に砕く。 だが、その技は、遠目なれども一度見ている。 一度見た技を易々と喰らうほど、近衛隊長は甘くない。 それに、人間離れした怪力は妹で見慣れているため、特に驚くことでもない。 ならば、するべきことは唯一つ。 目の前の相手を、殺す。 イクハはごくりと、喉を鳴らした。 ――そして、開始の銅鑼が、鳴らされた。
轟音と共に、両者は動き出した。 サラサは前に。 イクハは後ろに。 杖を用いて相手をいなす戦術が、イクハの得意技である。 近接戦闘――特に、武器は届くが手足は届かない間合いでの戦闘は、 とある理由により、絶対的な自信を持っていた。 対するサラサは、超近接戦闘に特化されているに違いない。 ならば、イクハにとって最も肝要なのは、間合いを保ち続けること、その一点に尽きるだろう。 とはいえ、逃げ続けるだけでは勝ちはない。 駆けてくるサラサ。 速さこそあるが、その足運びは荒く、隙だらけ。 ここらで一度、仕掛けておくべきか。 退がる足運びはそのままに。 手と棒だけ一瞬前の位置に残す。 突き出すよりは遅いが、予備動作は皆無に近い。 故に、予測することは難しく。 「――うわっ!?」 突然足下に現れた棒に注意を奪われ、 それを避けようとした、サラサが一瞬、隙を晒した。 それで、充分だった。 棒を跳ね上げ、先端を喉に叩き込む。 咳き込みすら待たずに、二撃目を脇腹に叩き込む。 当てた反動を利用して、かつ流れるような動きで身を回し、遠心力を全て棒の先端に。 目にも留まらぬ三連撃。 会場の中でこの連撃を目視できた者が、どれほどいるだろうか。 神業といって差し支えない、イクハの攻めだった。
尋常な武闘大会ならば、ここで賞賛の歓声が沸き起こっていたかもしれない。 しかし。 常人なら呆気なく倒れ伏してもおかしくない攻めを受け。 しかし欠片も動じることなく。 サラサは、拳を振り上げていた。 狙っているのは、攻めの直後で安定していない、イクハの足下。 イクハは咄嗟に横に転がる。 その足を掠めるように。 サラサの拳が、閃光となって疾走した。 * * * * * 会場が、沸いた。 誰もが今見たものに対して、驚きと感動が入り交じった歓声を、抑えられずにいた。 流れるような連撃を見せた近衛隊長と。 それを受けきり、あまつさえ即座に反撃してみせた奴隷闘技場王者。 どちらもその肩書きに相応しい、常人離れした技を魅せた。 これで興奮しない人間は、観客の中には皆無だった。 「――連撃だけじゃなく、その後の凌ぎも異常よね。 まったく、惚れ惚れするほどの腕前なんだから」 沸き立つ会場の一角。 選手用に設えられた席上で。 ツノニがユナハに、そう声をかけた。 「……はい」 それに対し、ユナハは固い声を返すのみ。
おや、と内心で首を傾げるツノニ。 続けてユナハに声をかけてみることに。 「ひょっとして、お姉さんのこと、今から敵だと思ってるの? 当たるとしたら――えっと、最後なんだから、そう気張らなくても」 「……はい」 「あ、ひょっとして心配してるの? まあ、確かにあの拳はヤバイかもしれないけど、それも完璧に凌いだわけだし」 「……はい」 「…………。 ……ひょっとしてユナハちゃん、妊娠した?」 「……はい」 駄目だこりゃ。 どうやら完全に、気持ちは試合に向けられている模様。 溜息を吐いたツノニは、気を取り直して会場へ目を向けた。 ――ユナハの内心は、複雑だった。 大会前夜に喧嘩して、それっきりの姉。 その姉の言葉が、今でも頭から離れない。 『もう、ユナハのお守りは疲れたから。 ――だから、明日から、私はユナハの、敵になる』 言われた瞬間、胸に重い楔が突き刺さった。 姉が、そんなことを言うなんて、信じられなかった。 貴族の奴隷として飼われていた頃から、ずっと優しくしてくれていた姉。 その姉が、自分を守るために、どれだけ苦労していたか、よく知っている。 確かに、ユナハはイクハに、たくさんの苦労を背負わせてきた。 しかしそれでも、自分と姉との間には、固い絆があるのだと、信じていた。 だから。 姉にならクチナ王子を譲ってもいいと思っていたし、姉もそれを受け入れてくれるのだと思っていた。 なのに、あんなことを言うなんて。 ユナハはカッとなって姉の頬を張り、そのまま部屋を飛び出していた。 それからは、半ば無理矢理、姉に敵愾心を抱き、今の今まで避けてきたが。 今更のように、姉の言葉の本意が、気になって仕方なかった。
姉の言葉が本心からのものでなければ。 すぐにでも、姉と仲直りしたい。 きっと自分が悪いから。 あのとき、自らの命を賭けなければならない状況に立たされたというのに、 弱音を吐いたユナハを奮起させるため、姉は少しきついことを言っただけだろう。 でも。 ――もし、本心からの言葉だったら? そう思うと、ユナハの足は竦んでしまう。 護衛隊隊長として少なからず死線を潜り抜けてきたユナハだが。 “姉に嫌われる”ということは、それら以上の恐怖だった。 姉さんは。 姉さんだけは。 私の味方の、はずなのに。 だって、そうでなければ、私は。 ――姉に殺されても、仕方ない。 いつ泣き崩れてもおかしくない恐怖を抱えながら。 ユナハは姉の試合を、見守っていた。 最初の激しい攻防からは一転。 両者とも、慎重に間合いを測り合っている。 イクハはサラサの一撃の速さを改めて認識して。 サラサはイクハの技術の高さに驚かされて。 互いに、警戒を強くしていた。
「――え……?」 ぽつり、と。 ユナハの口から、呆然とした声が漏れる。 その声に気付いたツノニが、一瞬だけユナハの方に視線を向ける。 ユナハは自分が気付いたことを必死で否定しようと、ぶんぶん首を振った。 そんなはずない。 そうであってほしくない。 見間違いのはず。 絶対に、違う。 しかし。 見れば見るほど、ユナハの推測は、確信へと近付いていく。 ――サラサは最初と同じように、距離を詰めようとする動きが主となっている。 それに対し、イクハは、サラサの動きを棒で牽制しながら、その場で迎え撃とうとしている。 姉の戦い方、考え方をよく知るユナハだからこそ。 今のイクハの“不自然さ”に、気付いてしまう。気付かされてしまう。 イクハは。 最初の攻防で、足を負傷したのだ、と。
あと2〜3話で第一回戦終了予定。
ちょっとペースを上げていきます。
>>96 胸がドキワクしてしまいます。GJ!
スポーツものも大好物なので先が楽しみです!
112 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/09(水) 23:42:38 ID:bh79icR6
リアルタイムで読ませていただきました。 GJ!!!!
うわっ、緑猫さん これは幾ら何でもいけないでしょ いくら作品を読んで貰いたいからといって 前の人が投下してから何時間も経たない内に続いて投下するのはマナー違反です 頻繁に投下がある盛況なスレならいざ知らず・・・ 24時間なんていう気はないけど、せめて明日まで待てなかったのかな これでは ◆DPTXn7C55Y さんに余りに失礼だ というかあからさまな挑発行為ですよ、これは
そんな縛りなんかどこにも書いてないでしょ? それに◆DPTXn7C55Yさんの作品が優れているのなら 読んだ人はレスをさかのぼってでもGJ付けるだろうし あくまで作品が優れているのならだけどねw 七戦姫読めりゃ俺は幸せだよ
いつか俺ルールをぴいぴい喚いてたアレな人だな
>>113 ◆DPTXn7C55Yさん本人乙
あなたの怒りは正しい
スレ違い投下の次はマナー違反か・・・度し難い書き手だな 今度は何をやらかしてくれるのか今から楽しみだ
SS投稿スレを競争の場と勘違いしてるクルクルパー太郎がまだ居たのか。 っていうか、ウナギイヌだけどさ。
さあ始まりました 新春バレバレ自演大会
ウナギイヌってあだ名だったか しばらくケチョンだと勘違いしてた それはどうでもいいとしてお二方共にGJ どちらも嫉妬による修羅場が期待できる展開で楽しみにしています
ルールとして明記されていないけどマナーの問題だね 書き手スレとか見てても、先に投下されたら一時身を引く書き手が多いようだ その間を利用して推敲しようなんてね 要はされた方の書き手がどう感じるかだけが問題 やった方の書き手が「同じことされても気にしない」なんてのはこの際関係ないよ 俺個人としては一杯作品を読めた方がいいに決まってるさw
>122 そんなことを言うあなたはスレ荒らしていいんですか? さすが自分ルール 都合よくできてますね
構うな馬鹿がうつる。 読み手は楽しみのssを読むのみ。 喜びは表現してもよし 御二方にGJ。
自分の意見と相容れない意見が出ると直ぐにウナギイヌ扱いするのは避難所の方ですか? 特定の国に対する蔑視を使って煽ってくるので直ぐに分かりますよ 阿修羅さん 貴兄の避難所のSS捜索スレで隣国を口汚く罵るような見苦しいレスが付いています あんな恥知らずで社会不適合なレスを放置しておいていいんですか? ダンマリは管理者もそれを是認しているという誤解を与えるだけですよ
今日の猫は棘があるなぁ SSだけじゃなくストレスも溜まってるのかな
>>122 そういうのは飽くまでも、一部の人たちの個人的な心がけに過ぎないな
別に作家が持つべき共通したマナーでは無いよね
誰もが「SS作家はみんな賛美レスを貰いたくて書いているのだ、だから必ず投稿には間隔を置かねば」なんていう奇特な思考をしてるわけじゃないんだから
だからさ、そんな自演までして、独りよがりに押し付けてんなよ恥ずかしいw
自演の真っ最中の人が自演認定してる姿ってやたらに滑稽だな
特定の国を蔑視ってケチョンのこと? ケチョンで2ch検索かければスレが立ってたはずだから見るといいよ
そろそろ、かまう奴らも喧しいだけだと気付いてくれ 荒らしを放置して、作者の二方にGJすれば良いだけじゃないか また荒れるぞ まあ、というわけで両作者ともGJです
俺としては騒ぎの原因を作った緑猫さんの意見も聞いてみたいところだな。これだけスレを騒がせたのだから、何らかのリアクションが無ければ収まらないだろ。
避難所避難所言い出す奴が単発IDじゃなかった試しがないよなあ それでウナギイヌじゃありましぇんとか言われても、ワムシの体長ほども説得力無い
ウナギイヌ「緑猫氏は俺ルールによればマナー違反である!」 ウナギイヌ「マジだな、何考えてんだ」 (そして自演とそれに構う人間によりスレにわかに荒波立つ) ↓ ウナギイヌ「荒れた!緑猫氏が原因だ!謝罪と賠償を要求する!」
>>111 緑猫さんGJです。
久々の嫉妬スレの投下に胸が躍りだしそうです!!
単発自作自演IDが暴れているようですが、全く気にせずにのんびりと投下してください
ずっと、待っていた作品なので本当につまらないことで作品が読めなくなるのは
正直に寂しいですよ。
作者なら迷わずにスルーして、投下しまくるのがちょうどいいです
それでは。
ちょっと前に投下があったら24時間以内は他の投下禁止とかいってるヤツがいたなw 受け入れられないと次スレで勝手に作ったテンプレ貼って、必死すぎて住人から失笑されてたのを思い出したw
御二方ともGJです。 投下が増えて来て嬉しい限りだな。 スポーツ物あまり見ないので期待してる。
>>135 十中八九、今暴れまわってる奴と同一人物
見せ物小屋の気狂いさん
お二方GJ なんだかんだで荒らしも職人も離れないね 荒らしの苦労が徒労に終わるのはなんとも痛快だ そういう意味でも職人の方々には楽しませてもらってます
荒らし〜煽り〜僕イケメン。 フゥ〜!
>>131 騒ぎの原因を作ってんのはお前だチンカスwww
そういえばIDって何ヶ月かで一周するとか言うの どこかで見たことあるけど本当なのかな? もし本当なら過去ログ漁ると同じID出るかもね
しかし、嫉妬スレを賑わせてくれた大御所が投下すると 一気にスレの空気が変わるな。荒らしが滑稽すぎるわw
ちょっと煽られただけで「御二方」とか敢えて◆DPTXn7C55Y氏に対して気を使うレスばかりになったな ウナギイヌの思い通りに踊らされてる住民って、なんか見てて涙を誘うな ここは割りと新人に厳しく、古参に甘過ぎるスレだから きっとウナギイヌは◆DPTXn7C55Y氏を盛り上げようとして悪役を買って出たんだな 意外に優しいとこあるじゃないか
ああ、あの異常なアンチ草野郎か 新スレのテンプレに24時間以内の連続投稿禁止とか付け加えてたな 草こないかな・・・
そろそろ、バレンタインデーがやってくるので皆さんはバレンタインデーSSを企画でもしようぜ 血塗れの妹が「お兄ちゃん、バレンタインのチョコだよ」って感じにホラーモノを求めます。
バレンタインデーとクリスマスと・・・・・・・・ 他にイベントとかあったかな?
>>142 賑わっているのは荒らしに対するレスだけだと思うw
空気は何も変わっていないだろ
草=一万年=ウナギイヌは確定してるだろ
お百度参りで想いを込めたチョコをくれる幼馴染み。 これぐらいライトな感じが好みかな。
↑こいつ最高にアホ
俺はコメディ派なので 朴念仁に集まる、嫉妬ガール達の焼きもちバトルが見たい >> 144 俺「一人目の彼女」の続きを完全裸でまってるんだが… 作者降臨したら服着てもいいかな?
・ウナギイヌの習性。
形勢不利になると、私怨のある作家に露骨な濡れ衣を掛けて(
>>148 )尻尾巻いて退散する。
696 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 20:53:48 ID:MyLkYs3c
でも一応言っとくか。24時間連投禁止、テンプレに加える気ある?
あるならもう別に言うことないんで、くだらないことしてないで撤収するけど。
>>692 スレの私物化云々は草作者が自分で言ったことだが?
わかっててわざとやってるんだよ。
701 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 20:59:41 ID:MyLkYs3c
>>699 他の作者の最終レス(荒らしや1レスネタなど除く)から24時間は投下禁止。
ただこれだけのこと。連載一回のレス数は問わない。一日に一回は投下がある計算になるんだから、過疎にはならない。
704 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 21:02:03 ID:MyLkYs3c
24時間経ってないのに同じ作者が連投とか、色々な人間が投下するスレとしてまずいと思わないのか?
思わないなら勝手にやってろ。草が終了した時がこのスレが終わるときだ。
709 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 21:05:06 ID:al/YFdtR
まあ、ID:MyLkYs3cとしてはこういう流れに持って行きたいんだろうな
仮に24時間以内に連投禁止が受け入れられれば万々歳
受け入れられずに叩かれても「草」の作者に対する嫌がらせには充分
自分自身はなんら回りに貢献しないけど周りのやる気を殺ぐ
AIDSウイルスみたいなもんだな
俺としては作品が早く読めるのは大歓迎だけど
711 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 21:09:08 ID:MyLkYs3c
>>709 24時間連投禁止のどこがまずいのか具体的に言ってみ?
今みたいに特定の作者に偏らなくなっていいじゃないか。
729 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 21:20:46 ID:ofC49GSW
>>720 >書き手は大体気を使ってる
脳内ルール乙
24時間以内とかきめてるスレが何処にあるのか教えてくれない?
732 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 21:23:58 ID:De83o8NE
24時間のルールのスレどこ?
緑猫さんたちに質問です 作品を投下するのならどうして前スレ前々スレを埋めてくれないのですか? どうせすぐに消えちゃう運命にあるからですか?
735 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 21:25:44 ID:ofC49GSW
>>731 で、24時間投下以内禁止スレは何処よ
751 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/15(水) 21:42:25 ID:MyLkYs3c
スレを円滑に進めるための常識なんだから、いちいち明文化しないで、書き手のマナーに任せてるだけ。
言わないとわかりません、人が嫌な気分でいるかもしれないけど知りません、そんなのあるか。そんな奴は書き手なんてやるな。
生みの苦しみは、書き手が一番わかるだろうが?
>>747 他の作者の最終レスから24時間以内の投下を草作者がしなければ問題ない。それだけ。
誰も投下するななんて言ってない。連 投 を 止 め ろ と言っている。
786 名前:トライデント ◆J7GMgIOEyA [sage] 投稿日:2007/08/15(水) 22:25:03 ID:Mdqd7VJD
投下終了です。
久々に雪桜を執筆すると桜荘にようこそよりも短時間で
1話を書き終えてしまいましたw
さて、↑は荒れているようですが
>24時間以内の連続作品投稿は禁止です
何かデスノートのルールみたいですねw
まあ、荒らしが作ったテンプレは守る必要があると思わないので
スルーするのが無難でしょうねw
では。
791 名前: ◆Fyl/9UhYTo [sage] 投稿日:2007/08/15(水) 22:31:09 ID:Reg7Ig2d
部外者が書き込むけど投下間隔をあけて欲しいのはあります。
自分は某板で書き手をしているけれど
投下した直後に別の人が投下されて自分のSSがスルー気味になるのは少し悲しいものがあります。
自分はGJレスの為に書いてるわけではありませんけどね。
それでも書き手にとってGJレスや感想レスやwktkレスはなによりの励みになります。
毎日投下(?)となると読み手は続けて読めるわけだから諸手を挙げて喜ぶでしょうけど書き手は投下しづらいのが現実です
24時間とか明確な数字はどうかと思うけど常識的な範囲は守ってもらいたいです。
まあこれは他の書き手にも同じことですけどね
なら「直後投下もなんのその」な名作を書けばいいとか仰るかもしれませんが、少なくとも私は張り合うためにSSを書くわけではありません。
その理屈なら上手い人が毎日投下したらそのスレには誰も投下できなくなってしまいます。
868 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/08/16(木) 21:23:09 ID:eB3j2xDM
テンプレ
このスレでは、24時間以内の連続作品投稿は禁止です。
具体的には、前回作品の最終レスから24時間以内の投下を禁止しています。1〜2レス程度の小ネタは、作品には含まれません。
自分一人のスレではありません。皆が気持ちよく使えるよう、他の作者さん、読者さんへの配慮を忘れないようにしましょう。」
↑ルール違反なのでは?
当時、振り返ると全く進歩してませんね。
確か、草を叩いていたのはエロパロスレの作者だったけ?
>>149 百年参りするキモウトに監禁されるような展開があれば最強だな
そういえば、少年エースで連載している未来日記もついにストーカーに監禁されているんだったけ?
>>154 埋め立て直前のスレは、容量オーバーで最後まで投下できない恐れがあるからだ
だから「埋めネタ投下」なる概念が存在するわけだよ
わかるかな?
埋めネタで盛り上がるのは必然か偶然か 個人的には怨念だと思いますよ
SS以外の長文、誘い受けの質問はスルー推奨。文体変わってないぞ… 新年早々投下が増えてきたのは喜ばしいことです。
過去スレには怨念がおんねん
まだ70〜90KBはあるんだから容量オーバーは言い訳にはできないな
>>151 おお、同士がいた!
俺と一緒に一人目の彼女を待ってようぜ、兄弟よ!
お二人とも投下お疲れ様です とても面白かったです 皆さん荒らしはスルーが基本ですよー
荒らしがいるからって批評のハードルが低いのをいいことに叩かれないからなあw
七戦姫は読んでて正直つらい だって自分が気にいったヒロインが7/8の確立での死亡が確定してるのだから だったら読まなければいい、と言われそうだが、でも面白いからついつい読んでしまう こう言うのジレンマって言うんだろな 誰が最後に生き残るのか予想も付かないが 闘技場王者が勝ち残って姉妹が死亡したりしたら血塗れ竜のトレースみたいで萎えるかも まぁ緑猫氏のことだ 俺ら凡人の予想なんか善い意味で裏切ってくれる すばらしい展開を用意してくれてるに決まってるさ
っていうか、批評するためのスレじゃないと言ったら、何度言ったらわかるんだろうかと それよりも、緑猫氏GJだよ
この程度で批判とか噛みつき過ぎ 落ちつけよ
去年の荒れ模様は学生の冬休みで終わってしまったような気もしなくはないな
しかしまともなスレなら酷評間違いなしのうんこ小説もどきばっかりだなあ・・・
>>148 まったくだな。一万年はこの世から存在ごと消えればいいのに。
まともなスレってどこだよ( ´,_ゝ`)プッ
まともなスレ→読んでみたいんだけど、どこかな?
では投下致します
第22話『エピソード・進藤刹那』 夢。 夢を見ている。 この世界は厳しい現実から逃れるために創造された世界。 私、進藤刹那は必死に逃げていた。胸を切り裂く激しい痛みから。 愛しい人に見捨てられ、親友には二度裏切られた。もう、私に何も残っていない。 人見知りが激しくて、人付き合いが苦手だった私にとって大切な人達が傍を離れてゆく。 それが何よりも恐い。恐かったんです。 だから、逃げたの。 夢は楽しかったあの頃のことばかりを忠実に再現してくれる。 現在の私がどれだけ願っても、取り戻すことができないカズ君と更紗ちゃんと私が遊んでいた頃の思い出。 私達は約束したのだ。 無邪気な子供だった頃の約束を私は今でも純粋に信じている。。 大人になったら、3人で結婚しようねっ。 幼い頃に冗談半分で結んだ約束。 カズ君も更紗ちゃんも私も大人になっても、ずっと一緒に居られることを望んだ。 でも、現実は結ばれる相手が更紗ちゃんと私のどちらか一人だけ。振られた方は永遠なる暗闇の中を彷徨うことになる。 それが恐くて私はその約束を信じていたかったかもしれない。 ううん。 違う。 カズ君は私と更紗ちゃんのことが大好きだから、この先もずっと一緒に居られる。 その確信はあった。 更紗ちゃんと私の無垢なる刃の誓いの条約の中には、カズ君に告白する時は更紗ちゃんと一緒に告白すると私たちは約束したのだ。 したはずなのに。 その約束はあっさりと破られた。 親友である、更紗ちゃんが私を裏切ったからだ。 裏切り。 親友の裏切りは私の人生の中でも最も衝撃的な事だった。陰気な私に手を差し伸べてくれた更紗ちゃん。 そして、カズ君が居たからこそ。私は寂しくない人生を送ることができたのだ。 それが崩れる事は私が今まで生きていた世界が崩れるということだ。 顔を朱に染まっている更紗ちゃんがカズ君に今まで胸の中で温めていた想いを解き放つ。 その瞬間。私の時間が凍り付いていた。 どうして、どうして、どうして、どうして、更紗ちゃんは私たちの約束を破ってまでカズちゃんに告白するの? 私たちは一緒に告白して、三人で結ばれるんだよ。 それが私たちの幸せでしょ? ねぇ、更紗ちゃん!! 我を忘れた私は飛び出して、気が付くとカズ君に告白していた。 だけど。 カズ君は私たちを拒絶した。他に好きな人がいると。 そんなの嘘ですよね? 親友に裏切れ、愛しい人には拒絶される。 誰もが予想していなかった最悪な運命を迎えることになった。 そして、学園を卒業すると私たちは散り散りになった。
カズ君と更紗ちゃんが受かったことを喜んでくれた大学には全く通うことはなかった。 私はある病魔に侵されていた。その病は現代の医学で解決できる問題じゃない。 発端はあの告白の時。 大事な親友と大好きな人がいなくなったことが原因で私は胸に締め付けるような痛みに襲われていた。 発作が起きると私はその場に倒れ込み、薬を飲んで大人しくなるまで私は今まで感じた事がない苦しみを耐え続ける。 心に大きな傷を負ってしまった私は誰かと接することを恐れて、自分の部屋に閉じ篭もっていた。 その度に見る悪夢は親友が私を裏切り、カズ君が私を拒絶するような内容を何度でも繰り返して、私は発作を引き起こす。 すでに大学なんて通える状態ではなかった。 私は大学に退学届けを提出することにした。 大学に関しては躊躇なく決めることができた。あそこには、カズ君も更紗ちゃんもいない。 一人で講義を受けていても虚しいだけです。 どうして、こんなことになったんでしょうか? 改めて、一人になってしまった私は懐かしいあの頃を振り返る。 カズ君。 更紗ちゃん。 私にとって大切な人々。 今は誰も私の傍にはいない。 でも、大丈夫。 三人で結婚しようね。その約束があるから。 また、更紗ちゃんとカズ君と一緒に居られる。 その事実を認めて、私はこの1年間を過ごしてきた。 長く険しい闘病生活であったが、ついに転機が訪れる。 それは、お父さんが連帯保証人になって、多額の金額の負債を抱えて家を売る時に、私はカズ君の居場所が書かれたメモを受け取った。 私はすぐにカズ君が住んでいる場所へ旅立った。 カズ君が住んでいる知らない土地に辿り着くと持病の胸が激しく痛みました。 その精神的な痛みは私にはよくわかっていました。 例え、カズ君に再会したとしても、学生の頃のように拒絶される可能性を危惧しています。 カズ君に無視されるだけで目に涙を浮かべてしまう弱虫な私なのに。また、拒絶されると考えただけで胸が苦しいよ。 愛しい人に嫌われるだけで女の子は悲しいんです。とても、辛いの。 だから、カズ君。恋人にしてと言わないから。私を嫌わないで。 やがて、発作が起きると私は立ち歩くこともできずにその場に座り込む。 ちょうど、人が入れそうな大きなダンボールの中に腰を下ろすと安堵の息を洩らした。 通行人達は私の姿を見ても、何事もなかったかのように立ち去って行く。私が発作で苦しんでいるというのに。 もし、これがカズ君なら? 更紗ちゃんなら? きっと、私のことを心配して助けてくれたはずです。 見捨てられた私は胸の苦しみと共に大切な二人の存在を思い出して、発作が治まるのを待っていた。 その時。 私は一年ぶりにカズ君の姿を見た。男らしく成長しているがあれは間違いなく私の大好きなカズ君だ。 今度は捨てられないように大声で叫んだ。 それから、たくさんの出来事があった。 カズ君がチンピラに襲われたり、カズ君がアルバイトしているお店を手伝ったり。 更紗ちゃんが桜荘の皆さんに捕まったり、カズ君と一緒の布団で私と更紗ちゃんで寝てしまったり。 絶望していたあの一年間が嘘だったかのように一日一日が充実していた。更紗ちゃんと再び仲良く過ごすことができたことも嬉しいし、 カズ君が告白する前よりも優しくなったこと。自然と私の心の病は発作も起こすことなく健康な日々が戻ってきた。
ただ、少しだけ不安なことがある。 カズ君は私たちに見せない笑顔を桜荘の女の子達にも見せていることです。 本当にあのような楽しそうに笑っているカズ君を見たのは始めてだったよ。 もしかして、桜荘の中にカズ君の好きな女の子がいるのかな? ずっと、一緒だった幼馴染の私たちよりも大好きな女の子がいると疑った時。私はこれまで感じたことがない嫉妬に我を忘れそうになった。 更紗ちゃんがカズちゃんと付き合うのは仕方ないことだと納得できます。 けど。たった、一年足らずの期間の付き合いで私のカズ君が奪われるなんて我慢ができません。 もし、そんなことがあったら……私は。 カズ君を。 今度こそ、襲いますからね。 微妙な幼馴染の距離感を保ちながら、私と更紗ちゃんは新たな恋する乙女の条約を作り、 私たちの積極的な想いのせいでカズ君が傷つかないように少しだけ自重することが決定!! 昔に戻ったみたいで私は本当にこの幸せな毎日が続いたらいいと思った。 でも。 カズ君が転落事故に遭って……。 意識が目覚めなくて……。本当にどこか遠い所に旅立ってそうで。恐かった。 だから、カズ君の退院パーティに美味しい物を食べて欲しかったから。仕事が終わった後にカズ君の部屋へすぐに帰っていたら。 更紗ちゃんがまた私を裏切っていた。 二回も親友に裏切られ、二回もカズ君に自分の想いを拒絶される。 信じていたのに。また、裏切られてしまった。 治まっていたはずの発作が激しく胸を締め付ける。病は再び私を苦しめるのだ。 約束なんて最初から意味はなかった。 カズ君も更紗ちゃんも何にも覚えてなかったんだね。 本当に私はバカだった。 こんな、ノロマで陰気で人見知りが激しい女の子がカズ君に好かれるはずがなかったんだよ。 友達だって思っていたのは私だけで更紗ちゃんは自分のことを何も思っていなかったんだね。 これが真実。 それを受け入れることができずに私は逃げてしまった。 この夢の世界。そう、私が作り出した虚無の世界に。ここに居れば、 もう外界にある恐い出来事に遭遇しなくて済む。ここなら自由に思い出のアルバムを開くことができる。 (それでいいの?) 誰? (さくら) 何で私が作ったこの世界に侵入することができるの? (深山一樹が進藤刹那に現実世界の帰還を求めている。それ以上の事を話す必要もないわ) 現実の世界なんて……私に残酷すぎる。ここに居ることで私は安らぎを得ることができるわ。 (でも、深山一樹に会うことはできない。それで本当にいいの?) カズ君は私のことなんて何にも心配してないよ。私みたいな暗い女の子は好いてくれる人はいないんだよ。 (真実は残酷か優しいのか。それは進藤刹那の目で確かめなさい。 後で真実が優しかったなんて事実があれば。もう、取り戻しがつかないの。 進藤刹那。思い出しなさい。あなたの恋の始まりを)
以上で投下終了です
誰かと思ったら、ここの読者を裏切って避難所へ逃げ込んだトライデントさんではありませんか よくもここに帰ってこれましたねぇ やはり避難所の反応では満足できず、こちらでチヤホヤされたあの日が忘れられなかったのですかw
>>更紗ちゃんと私の無垢なる刃の誓いの条約の中には、カズ君に告白する時は更紗ちゃんと一緒に告白すると私たちは約束したのだ >>カズ君と更紗ちゃんが受かったことを喜んでくれた大学には全く通うことはなかった なんか、他人に伝えたいことを必死で表現しようとして藻掻いている中学生丸出しって感じで大笑いした 文章表現は稚拙で、話は気持ち悪くてつまんないし、物書きのセンスが全く感じられない この程度の力量でよくもこれまで投下してきたもんだ
クソ一万年よりマシ
ウナギの凄いところは真夜中だろうが日中だろうがお構い無しに現れるところ 学生でも社会人でもないその生活は正直羨ましい
ウナギは複数いるんじゃなかったっけ?
ウナギイヌの自演と自己顕示に掛ける情熱は凄まじいよ その情熱が、本人の人生においてマイナス以外の何物にも成り得ないことに気付けないのは大いに哀れ極まるけどもね
>>薬を飲んで大人しくなるまで私は今まで感じた事がない苦しみを耐え続ける 薬を飲まないと大人しくならないって、あぶない系の人なんですか? “私”などと落ち着いた一人称で語ってるのに「カズ君」「お父さん」とかが厨房丸出し 頭の悪い子の日記を読んでいるみたいで、もの凄い不快感がある 文も錬れてないから主語と述語の関係が破綻しており、 一度読んだだけでは、そこに何が書かれているのか理解できない 一番悪いのは、語尾が話し言葉と書き言葉の二通りあり、統一されていないことだ 著しく安定感を欠き、読んでいてめまいすら覚えた
以前、この作品が一般の住民から「桜荘なんて誰も待っていないだろ」なんて叩かれてるのを見たことあるけど 今回初めて作品を読んでみて、それだけでトライデント氏がなぜ嫌われているのか理由が分かった キモいんだよ、作品も作者も
一通り、荒らしの叩きは終わったかな?
いつものワンパターン
誰かがもっと早くに「お前はダメだ」って忠告してあげたら、22話分も無駄にしなくて良かったのに お前ら冷たいな 無条件GJは本当に罪な凶器だよ ダメ書き手に勘違いさせた挙げ句に、面の皮ばかり厚くさせてしまう
ホントにワンパターンだよな。 ・粗探しして叩く ・勝手に批判をスレの総意と称する ・オレ様ルールで他スレに誘導 このどれかしかない。
その粗が酷すぎて目に余るのも事実だけど トラが嫌われているのも事実だし スレ違いな作品なのは致命的
トライデントも投下したら荒れるって分かってて、何で投下するかな 空気読めなさすぎなのは一万年と五分五分だよ マジでトラ=一万年なのか?
はいはい。毎度毎度、投下しづらい様に単発で話題の誘導乙なこった。
一万年も、人物は別として文章作成能力はここまでは酷くない トライデントは間違いなくこのスレで一番下手くそな書き手だ 一人でスレのレベルを下げている 一万年がわざと下手くそに書いているという説も捨てきれないが
一人でスレのレベルを下げてるのはウナギイヌだけどな。
トライデント死は自分のHPに載せてるならそこだけでやれば? クソ一万年はトラのサイトにのってなかったから違う人だよな。
一万年、比較のために少し投下してみろ。
一万年は作品としてはそれほど悪くない 余計なアンケートとかしなければ名作として迎えられてた可能性すらある
まぁ一人で自分にレスするので必死だからほっといてやったらw 避難所に追いやった(と自分では思ってる)作者が戻ってきて焦ってるんだろww
…なんつーか、お前らトライデント氏には容赦ないな。誰もGJしないとは 昨日の緑猫氏とは正反対の流れにビックリしたわ……
日本語くんが帰ってきたのか?
俺もトライデントには帰ってきて欲しくなかった一人だよ
なるほど 緑猫みたく自演GJ付けないところだけは評価してもいいな
単発IDでトライデント氏叩きしてもな 少し、落ち着こうぜ
単発IDの批判が始まりましたよ(笑) トライデントは見てないんだろうなー
擁護してるのは全部トライデントだろ
書き手なんて自己顕示欲の固まりなのに 結果を見てないことなんてありえないだろ
うなぎやお前ら荒らしの方が自己顕示欲の塊だけどな。死ねよマジで。
嫌われ率ならトライデントとウナギイヌはタメを張れるな
何でこんなに必死に叩くのか理解できないな
一万年や鰻犬や虎遺伝徒に消えて欲しいからに決まってるだろ
>>216 殆ど精神病みたいな粘着荒らしを理解しようとしても無駄だよ。
もう、ここにはまともな嫉妬スレ住人はいないんだろうな
投下は避難所でやって、ここは一万年を皆で叩くスレに変えようぜ。
そんな事より、 嫉妬について語り合ういつものスレに戻そうぜ
ここまで自作自演が酷いとはな
>>222 よう兄弟。俺も嫉妬について語り合いたいよ。こんな空気は嫌だもんな
しかし嫉妬や修羅場について語るにしてもネタがないな…なんかない?誰か話題ふってくれ
なんで避難所を盛り上げないの?
とりあえず投下GJ 作者ががんばるほど荒らしが惨めになるので どんどん投下して欲しいものです
なんというか荒らしがいる現状を利用して批評を避けようと言う姑息なレス乞食なんとかしてくれ お前の投下に対するレスがGJと乙だけで詳細な感想がひとつもないところから察しろよ・・・
>>225 俺はこのスレで分かった事がひとつ
「女の子の嫉妬は美しいが男の嫉妬は見苦しい」
話ぶっちぎるけど
人類の長い歴史の中でも「嫉妬深い女性」とはどんな女性がいたのだろう?
古くは漢の呂后、最近だと…思い付かん…ごめん
ウナギって同じ言葉しか使えないみたいだね だいたいのレスがあぼんされてる
230 :
227 :2008/01/10(木) 23:27:00 ID:l+AJErr1
で、これでトライデント氏の賞賛コメントがあれば自作自演とか騒ぎ出す亜kら 本当に程度が低すぎるわw
心配しなくてもトラ公への称賛なんか付きっこありませんから 乙だけでも勿体ない勿体ない
>228 源氏物語の六条御息所とかドーヨ? ちなみに上村松園の作品に彼女をモチーフにしたのがあるんだが まさに嫉妬に身を焦がす女性の恐ろしくも美しい姿を描きあらわした芸術! このスレの住人なら一度は見ておくべきだと俺は思う あと小泉八雲の話にも死んだ妻の幽霊が再婚した後妻をたたり殺す話があったな
>>233 この間、本屋で時代物フェアをやっててさ。
丁度そんな感じの本があった気がする。気がするだけだが。
まだ残ってるかな。探してこよう……
>>230 節子、お前それ227やない…228や…
しかし歴史に疎い俺は勉強になるな
昔の中国の歴史はどうよ?昔の中国女といえば嫉妬深い恐ろしい女のイメージがあるんだけど
これ、正月に思いついたネタなんだが、 初詣に彼を誘おうとした幼馴染みとクラスメートが彼の家の前で鉢合わせ。 だが、彼が玄関を開けたときにはクラスメートの姿はなく、満面の笑みを浮かべる幼馴染みしかいなかった。 余談だが彼が出迎える前に聞こえた除夜の鐘は何故か百八つ以上聞こえたらしい。そして所々鐘の音にしては鈍い音だったとさ
安珍清姫 蛇になって
238 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/11(金) 00:11:26 ID:blW1uqdt
見事に雑談でスルーされてるなw 思い知ったかクズ野郎がw 自分の文才のゴミ具合を理解したら2度と来るなよ? ばぁかw
はいはい何事もなかったなかった
>>236 さぁ、すぐそのネタを長編化する作業に戻るんだ。
まあ擁護レスとか付いたレスは全部トライデントの自演だし仕方ないだろw バレてないとでも思ってるのかw
242 :
228 :2008/01/11(金) 00:28:54 ID:kSWn4G8R
>>235 あああ…兄さんごめんなさい…orz
俺も詳しくないので助けにはなれんが、先にも言った呂后の「人ブタ」の故事が有名だからそのイメージはある
>>236 で初詣の途中で包帯だらけのクラスメートがリベンジマッチだな
ちょっくら嫉妬文献でもあさってみるかな
どうにかして軌道修正しようと躍起になってるのは猫ちゃんだろ? 避難所に投下しても誰も読んでくれないし、なんとしてでもここに投下したいもんな 結局のところ両方を裏切るようなどっち付かずの二股野郎は、両方から爪弾きにされるのさ
241 :名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 00:25:47 ID:5vNDXYSk まあ擁護レスとか付いたレスは全部トライデントの自演だし仕方ないだろw バレてないとでも思ってるのかw ウナギイヌの工作なんてバレバレだろw
>>236 近所の電柱が赤く染まっていたりやたら大きなゴミ袋から赤い液体が流れたりしてるんだな
そんでやたら近所の犬が騒いでいたりサイレンがうるさかったり…投下期待して脱ぐか……
246 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/11(金) 00:38:06 ID:t5SQE9ds
必死だなw 笑えるからもう少し空虚な雑談続けろよw
はいはい(笑)
では投下致します。
第23話『これより先絶望の領域』 さくらが行なったわけわからん魔法もどきのおかげで更紗と刹那はその日に意識を取り戻すことができた。 一体、何が起こったのか俺自身ですら意味不明なのだが。病室で涙を流しながら、更紗と刹那が急に起き出した時はさすがに驚いた。 その後、医者を呼ぶと俺は病室を追い出されて、その日は仕方なく桜荘に戻った。 それから、退院する日まで更紗と刹那に会ってはいない。 桜荘の女の子達が 『今回の事件は全部お兄ちゃんに責任があるんだからね。当の加害者が見舞いに行ったら、また意識を失うよ』 『女の子のお世話は私たちに任せてくださいね。ほらっ。 女の子って、好きな人にパジャマ姿とか見られるのはとても恥ずかしいんですよ』 『とりあえず、鬼畜一樹さんが無防備な更紗さんと刹那さんを襲う可能性がありますので、 ここは大人しく桜荘で枯れ落ちてください』 と、強い反対意見のおかげで俺は見舞いに行くことすらも許されずに桜荘で茫然と二人の帰りを待っていた。 今日は更紗と刹那の退院日だ。 俺が転落事故で倒れた時は二人が俺のために退院記念パーティみたいなものを開こうとしてくれた。だから、俺も自分で出来ることをやろう。 家事や料理とかは苦手で何にもしてやることがないから。 せめて。更紗と刹那の告白を今度は逃げずに真面目に自分なりの答えを二人に伝えよう。 取り戻す。 幼馴染の関係を。 今度こそ。二人を泣かさずに笑っていられるように。 「ただいま。帰ってきたよ〜」 間延びした声が聞こえてきた。雪菜だ。 奈津子さん以外の女性陣は更紗と刹那の出迎えに行ったのだ。俺は慌てて玄関まで向かうとそこには皆の姿があった。 「おかえり。皆、お疲れさま」 安曇さん、美耶子、雪菜、更紗、刹那、桜荘の女性陣は少し疲れた表情を浮かべながら、家に帰ってきたことで安堵の息を洩らしていた。 「とりあえず、白鳥さんと進藤さんは例の件をよく考えてくださいね」 「はい。よく考えておきます」 「……」 「?」 一体、何をよく考えておきますなんだろうかと俺は首を傾げて、安曇さんの口から発した言葉がほんの少しだけ気になっていた。 今は更紗と刹那が重たそうに提げている荷物を俺は代わりに持とうとしたが……。 「自分で持ちますから」 「私のことは気にしないでください」 と、更紗と刹那は怯えた表情を浮かべて、逃げるように自分たちの部屋の方に歩いて行った。 俺はその光景を茫然と見送っていた。 二人に何があったんだ? 「み〜や〜ま〜さんっっっ!!」 「はいっ!!」 安曇さんがジト目でこちらを睨んでいた。桜荘の唯一の良心である彼女が真剣に俺に対して怒っていた。 正に意味不明な状況にフォローをしてくれるはずの雪菜と美耶子は。 「今日は月刊ヤンデレの発売日だったのを忘れてた。急いで買ってこないと。 雪菜が気になっている漫画のヒロインが鋸を持って、浮気相手の家に乗り込むとこで終わっているから。 とても、気になるので買ってきます。それじゃあ」 「そういえば、紗桜ちゃんと遊びに行く約束していたんですよ。 大好きなお兄ちゃんにプレゼントがしたいから一緒に選んでとか言われまして。 別にこの険悪な雰囲気の中に居るのが嫌とは言ってません。同じ空気を吸うのが嫌なんですっ!!」 それ同じ意味だろっっ!! と、心の中で軽くジャブのツッコミを入れつつ、去って行く美耶子と雪菜の姿を恨めしく見送っていた。 そして、残されたのは、最近の言動のおかげで認識と評価を改めて審査をしたい、 元桜荘の良心で、現在進行中で桜荘最恐の座に辿り着こうとする安曇さんとヘタレ俺だけが玄関で仲良く立ち尽くしていた。 「さてと……深山さん。ちょっと裏庭に来てくださいね」 「あの、そこで僕はボコられるんでしょうか?」 「深山さんの態度次第でボコりたいと思います。原因は全て深山さんの優柔不断が招いた悲劇でしょう。 とことん、責任という二文字を取ってもらいましょうか?」 「あぅっぅう」 それを言ったらもうおしまいだよ。
枯れた大きな桜の木の前まで無言で歩いてやってきた。安曇さんに呼び出された時も来たことがあるから。 これで二回目。ただし、あの時と今では状況が違いすぎる。 すでに不機嫌状態を軽く通り越して、背中のオーラーからびんびんと黒い物が溢れだしている。ここから先、絶望の領域だ。 ボコられる可能性が脳裏をよぎる。 温和な人柄である安曇さんがここまで怒りを隠さないってことは、軽く血の雨が降りだしてもおかしくはない。さあ、どうする? 「どうして、私がここまで怒っているのか判りましたか?」 「いえ、全く」 「それはそうでしょうね。本当に鈍感な人です」 「痛い事実だな」 「深山さんがお二人の荷物を持とうした時。進藤さんと白鳥さんは貴方を見て、怯えていました。どうして、怯えているのかわかりますか?」 「いや……分からない」 二人に怯えさせるような事をやっていないという自負はある。 幼馴染として俺はあいつらが恐がるような物はいろいろと排除してきたのだ。どうして、自分が怯えさせているのか全く検討がつかない。 「私も人の心なんて全くわからないんですが。 同じ女として、推測だけを言うと 貴方に嫌われたくなかったんだと思いますよ」 「はい?」 「大好きな深山さんに荷物を持たせて、その事で嫌われたらどうしよう。 今の二人は貴方に見捨てられること、嫌われることに敏感になっています。一種のトラウマになっているんですよ」 「はあ?」 「一度、深山さんに振られて。再会した後にまた振られることは女の子にとって、 どれだけの傷を負ってしまうのか、全く理解していませんねっ! 長年、胸に秘めた想いを温めていたんですよ。その気持ちを否定されることは女の子はとても悲しいんですから!!」 安曇さんが強く俺を睨み付ける。 「女の子は失恋しても、大好きな人は大好きだし。遠い所から好きな人を眺めて、寂しくため息を吐くんですから。 そんな失恋した女の子にいつも同じ態度で接している深山さんにほんの少しだけ怒りを感じました。ぷんぷん」 顔は笑っているが、その目は全く笑っていない安曇さんの姿に俺はこの場から逃げ去りたかったが。 その尋常ではない迫力に圧されていて、足を動かすこともできない。 それ程に安曇さんは真剣に俺に対して怒っているのだ。更紗と刹那のために。 「二人とも病院で入院している間はずっと深山さんのことを気にしていたんですよ。白鳥さんはカズちゃんと会う資格なんかない。 親友を裏切ってしまったって、鎮痛剤を打つまでずっと泣き叫んでいたんです。 進藤さんは小さな頃の約束が破られたって叫びながら、精神的な病から来る胸の痛みに耐えていましたよ」 「話を聞く限りではヤンデレ症候群じゃないのか?」 「それは医者の診断でもヤンデレ症候群ではないときっぱりと言いました。単に錯乱しているだけと言ってましたよ」 「そうか……」 「二人とも貴方の事を想って苦しんでいるんです。だから、今度はもう逃げないでください」 「今度は絶対に逃げない。もう、俺は決めたんだ。この桜荘でもう一度三人の関係を最初からやり直すって」 更紗の想い。 刹那の想い。 二人の想いを真っ正面に受け止めてやる。すれ違った幼馴染の関係を元に戻してから、自分の気持ちを二人に伝えよう。そこに辿り着くのは難問だらけの壁が立ち塞がっているだろう。そんなもんはハンマーでもなんでもいいからぶち壊す。 それが俺なりのやり方だ。 「そうですか。だったら、ここから先は何も言いません。深山さんは頑張って白鳥さんと進藤さんに元気を取り戻してくださいね」 「ああ。ありがとう。安曇さん」 「いえいえ。(美耶子さんプロデュースの深山さんと白鳥さん達の恋仲を応援しようが発動する前に。 深山さんに声援を送ろうと呼び出しましたが。その必要はありませんでした。これからの苦難を頑張って乗り越えてください) 「どうしたの?」 「気にしないでください。それでは私はこれで失礼致します」 と、安曇さんはゆっくりとした足並みで去っていた。 そう、三人娘が仕掛けた罠にはまるなんて俺はこの時は夢にも思っていなかったのだが。
以上で投下終了です とりあえず、明日が早いからもう寝ます。 では。次回もよろしくお願いしますね。 それでは。
乙です。 次も期待してます。
基地外は二度とここに来るな あの一万年ですら空気を読んで立ち去ったんだぞ お前は糞以下のクズだよ 負けん気もいいけど、KYとは別物だ 誰もお前なんか待っていないことくらいいい加減に気付いてくれや
254 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/11(金) 01:52:29 ID:Orcz77PY
255 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/11(金) 03:03:22 ID:K2+llakv
トライデント氏GJ!! 変なのたくさん沸いてますががんばってください
sage忘れてすまん・・・orz
本当にトライデント氏GJ!
258 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/11(金) 04:30:50 ID:Q9uP1cG4
自演もこうあからさまだとあきれを通り越して哀れみしかわいてこないな・・・ 2ちゃんしか居場所がないんだな
>>258 ホントに粘着荒らしは、2ch以外の居場所や生き甲斐を見つけてほしいよな。
2chに張り付いて荒らすのがライフワークなんて悲しすぎるよ。
トラ氏GJ!! ラッセル車の様なスルーW これはリーサルウェポンと言っても過言ではないW 本物のスルーを見たよ
トライデント氏はホント凄いと思う。 色んな悪意に負けないでほしい。
まあ投下することに意義があるからね 呼んでないから内容はどうでもいいけど ほかの職人さんの呼び水になるからトライデント投下きぼんぬ
しっかしマジでトライデントの擁護レスって単発しかいないな・・・自演なのがバレバレ つーか内容に関する詳細な感想レス以外のGJとか乙とかのレスって ニコ動でうpした動画ひとつに付き一万以上のレス貰ってる俺からしてみたら質も量も糞同然の最低なレスなんだがな 義理で付けて貰った意味のないレスに一喜一憂してるんだろうな・・・ 哀れな奴だな
ニコ厨は巣に帰れよ
>>263 トライデント氏擁護のレスよりも、トライデント氏叩きのほうが明らかに単発レスばっかだけどな。
>>183 からの流れを見ても、明らかに不自然に単発レスに批判ばっか。
こんな工作してまでトライデント氏批判してる奴はマジで病的で怖いよ。
>>265 トライデントの人がどうのこうとというよりこれが今の流れ
作者たちSS投下
↓
粘着荒らしが現れる
↓
作者それを無視して投下
↓
粘着荒らし顔真っ赤にしてがんばる
↓
俺たちそれを見て笑う
荒しももうちょっと気の利いた事を言えればいいんだけどねぇ。 なにぶん一人しかいないからすぐに飽きちゃう。
そろそろ06:00
トライデント氏グッジョブお疲れ様です 何事も無かったかのように投下すると荒らしが滑稽
>>270 可哀想な頭の子がスレ違いの脳内妄想自慢してるだけだからそっとしてあげなさい
質を自慢するなら、どんなに稚拙でも弾幕要素さえありゃあ稼げるコメント数じゃなくてマイリスト登録数を挙げろよバータレ
ニコ動なんて2ch以上に自演の巣窟じゃねーかwどうせ
>>271 がホントのとこなんだろうけどさ。
ニコ動の話はヨソでやれ
久々にこのスレ来たがもう46なのか お気に入りSSの更新が途絶えてると切ないぜ
>>276 スルーっつーか自分にとって都合の悪い
耳の痛いことを聞こえない振りしてるだけだろ
典型的厨房脳な行動だな
お褒めの言葉は欲しいけど批評されるのはいやってか?
不特定多数の目にさらされる以上酷評される覚悟ぐらいもてよチンカスが
自演で自画自賛する暇があるならチラシの裏にでも書いてろボケ
必死だな
スルーされてくやしいです!!
>>266 SS投下
↓
粘着が単発レスでオナニー
↓
作者スルー
↓
住人がGJする
↓
電波が住人を装って会話に混ざろうとする
↓
明らかに浮いていて晒し者だが本人は気付かない
↓
最初に戻る
こっちのほうがしっくりくる。
何かが足りないと思ったらテンプレが足りない!
44から引っ張ってきたぞ↓
SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・作品に対する評価を書きたいなら、スレ上ではなくこちら(
ttp://yuukiremix.s33.xrea.com/chirashi/ )へどうぞ
スレは作品を評価する場ではありません
【荒らしテンプレ】
・急に日本語講座を始める
・誰も気にしていないのにスレが過疎ったと言う
・突然、終了していない作品の誹謗中傷を始める
・「つまんね→禿同」のコンボ
・「面白くないから自分のブログでやれ」と言う
・いざ作者がブログを持つと、そのブログの批判を始める
・散々作品批判しといて「これ作者の自シ寅じゃね?」
・「作者自シ寅乙」
・SSを長文で批評
SS投下 ↓ 荒らし粘着自演レス ↓ 作者スルー ↓ 住人スルーせずに荒らしを煽る ↓ 荒らし馬鹿にされ悔しくてますますスレに粘着 ↓ 作者呆れてスレを去る このほうがしっくりくる
実質一人しかいないスレの寄生虫=スレ主のお褒めの言葉が欲しくて スレに拘泥するレス乞食共がわざわざ時間を割いて 足りない頭を総動員して作成したと思われるきもい妄想文に反応がほとんどないのが 既に廃墟という真実だけどなw なんつーか馬鹿が必死こいて時間を無駄にしていくのを傍からヲチするのはおもろいわw 対話というものをせずに一方的なオナニーで満足している奴が上達するわけねーだろw まぁコピペで事足りるようなレスしかしないから「これでいいんだ」って思い込んでるんだろうなwwww もう少し現実というものを知ったほうがいいぞ? とりあえずもっと本を読め
スレタイの(は何を意味しているんだ? 泥棒猫を埋めた後?
>>285 44スレは双子姉妹なんだよ
共謀して45スレを始末して泥棒猫(46スレ)を罠に嵌めたんだ。
あれは在ったはずの45スレの成れの果てだ
どう考えても、こんだけ長い期間スレに張り付いて一人のSS書きに粘着してるほうが時間の無駄。
>>284 とか一目見ただけで分かる必死さが痛々しくて苦笑しちまうなwww
>>283 SS投下
↓
荒らし粘着自演レス
↓
作者スルー
↓
住人を装って自己レスで煽る
そしてこの流れでも平然と投下できる職人に嫉妬。
あともうすぐ三年になるまとめの阿修羅さん乙。
>>もう少し現実というものを知ったほうがいいぞ? ニートじゃないと書き込めない時間帯にいる人間こそ マジで現実という物を見た方がいいと思うぞ? どうせ、こんなとこで荒らしている人間がリアルで相手にされてないでしょw
泥棒猫を突き刺すためにホームセンターで斧を買う少女のお話を書くと リアルでSSを投稿中止になるか、打ち切りになりますね
>>290 通りすがりだけど土曜の午前4時前は
別にニートじゃなくても書けるんじゃないかな
アンチに対抗している形になっているからトライデントにGJが付いてるだけだろうに あのトライデントがもて囃される時代がくるとは、長生きしてみるものだよ トライデントに一万年の半分でも羞恥心があればな・・・ こうなると、一万年ももう再開していいんじゃないのか
ワンパターンだなぁ
何回似たような発言繰り返してスルーされてんだよ 学習能力が著しく不足してるな
>>オレは〜〜だけど
これは2chでは本人乙としか言い様のないほどお約束だな。
本当に基本どうでもいい無関係の人間はわざわざこんな自己アピールはしないw
>>284 よりも、むしろ
>>292 の工作で証明されてしまったな。
普通に考えれば、この状況で無関係の人間が
>>290 に対してわざわざ
>>292 のようなレスをする理由が無い。
通りすがりがこんなどうでもいい事に対してなら尚更。
必死w
まあ、落ち着けって。 おとなしく投下を待つんだ。 一人目の彼女待ってます。
もう、構って欲しい臭がプンプンだよ。 荒らしちゃんも煽りちゃんも。 可哀想に……。 愛が足りないのね。 いいよ。一杯カキコしでもいいだよ。 お姉ちゃんと一緒だから… 誰にも愛され無くて寂しかっただよね。 ここならスルーされないもんね。 中学生みたいな煽りでも構ってくれるもん。 自分を愛してくれる何かが欲しいだよね。 もう……、本当に素直じゃないのだから………ばか。
なんだかんだ言って、トライデントがウナギに指摘された語尾の不統一を直してきているのが一番笑えた 添削してもらって良かったんじゃないか
はいはい妄想乙
悪いが「添削」の意味を調べ直した方がいいと思うぞ
トライデント氏は変わらんな。良くも悪くも。
ここでトライデント氏叩きをしている特定の誰かさんとは言わないけど そんなに粘着しても、トライデント氏は相手にされないと思うぞ
このスレの住人も荒らしに耐性がついてきたな
反応しないでいられるほどの耐性は付いてないが 荒らしの妄言をいちいちまともに相手しない程度の耐性は付いたんじゃね
>>305 住人の気質が荒らし煽りとなんら変わらないからな
職人すらある意味荒らしだし
新規住人が皆無で常に同じ奴しかいないし見事な廃墟だな
もうこの必死さマジ腹痛いwwww
今はナリを潜めた日本語くんもそうだったが、 どうも頭の悪い荒らしってのは同じ単語を何度も繰り返すよな。「廃墟だ」「自演だ」って馬鹿の一つ覚えみたいに。 お経みたいにひたすら唱え続けりゃそれが現実になるとでも思ってんのかな、ファンシーな脳みそだね。
わざとそういう特徴を示してるんじゃね? 過剰な自己主張ってやつだろ
中二病の典型症状だな >過剰な自己主張
必死でいいじゃないか。必死になるから何事も面白くなるものだぞ? 荒らしも煽りも職人も住人も。 必死だから面白いんじゃないか 必死だから盛り上がるんじゃないか
過剰な自己主張がしたかったら、mixiでゴキブリ丼を作りましたとか メガ牛丼をニコニコでうpするとか・・・・・手段はたくさんあるんだがな
それにしても、嫉妬スレの荒らしよりもサーカスのエロパロスレの荒らしの方が巧妙だな マジで比べ物にならんわw
んなことよか
>>233 と
>>237 の言った六条御息所と安珍清姫を調べてみたんだがなかなか良いな
女の嫉妬と執念深さがグッド!日本の昔の話って蛇になったり幽霊になったり多い気がする
女の執念のなせる業というかなんというか…
女が人じゃなくなっても男を求める作品とかってのも良いな。化け物同士の修羅場ってどうよ?
>>298 うむ同感。おとなしく待つとしよう。
とはいえ作者さんリアルで忙しいのか最近見掛けないね…
展開が気になる所放置プレイはきついなぁ…
全裸だし
>>316 前から突っ込もうと思ってたんだが、おまいさんは一体いつ服を着てるんだ?投下された後も全裸になるんだろう?読んでる時か?
全裸じゃ寒かろうに。
まぁ俺も全裸だけど、紳士だから。マナーとしてのチンコケースだけは付けてるよ。
この時期は辛いが、お互い頑張って投下を待とうぜ。
紳士は全裸でも風邪を引かないように局部摩擦だ やりすぎると体に悪いから要注意 だが風邪を引いて熱を出すというのはウィルスと体の抗体が修羅場っている状況だから ある意味このスレらしいといえなくもない。
投下します。
朝の6時。 今朝も早めに起きて三人分の朝食を作り、一人分を食べて学校に出かけた。 一人で歩く通学路はまだ夜の面影を残していて少々薄暗い。 一人で登校を始めてから三日目になる。 僕の方は今はもう普通に過ごしているけれど、二人はまだ部屋から出てこない。 姉さんは口喧嘩になった日から顔を合わせていないし、 雨音ちゃんとは何かの拍子に顔を会わせる事があっても、お互いに目も合わせられないまま言葉が出ない状態。 ほんの数日前まで僕らは三人で食卓を囲んでいた。 ほんの少し前までは僕らは三人でこの道を歩いていた。 心を苛むのは後悔と自責の念。 日を追う毎にこれが日常なのか非日常なのか、だんだんわからなくなってゆく自分がいる。 二人のいない今に慣れてしまいそうな自分がいる。 日を追うごとに焦りが強くなる。 待つって行為がこんなにももどかしいってことを忘れていた。 忙しい間は少しは気が紛れるけれど、毎日二人の事が気になってしょうがない。 来週になれば十分に時間があるとわかっていても、心ばかりが急いでしまう。 もう見慣れてしまった人の姿の見当たらない学校の玄関。 登校するにはまだ早過ぎる時間帯。 下駄箱を開けると、上履きの上に手紙が乗っていた。 シンプルなデザインの真っ白な封筒。 自分の目の前にあるものがどういった類のものか想像すると、まだ開いてもいないのに心臓が早鐘を打ち始めた。 丁寧にシールを剥がす余裕も無くて、少し破くようにして封筒を口を開いて中身を取り出す。 差出人の名前さえ書かれていない手紙には、丁寧な字で短い文章が一行だけ…… 『昼休みに屋上でお待ちしています』 >
「あのさ、こういうときどうすればいいんだろ?」 「お前も変わった奴だよな。 こういうのは親友にさえ見つからないように、黙って一人で行くのがお決まりなんだけどな」 休み時間。 吉住を人気の無い部室棟に連れ出して、手紙の対応についてのアドバイスをもらっていた。 「ゴメン」 「いや、別に謝る事じゃねぇし」 「ともかく、こういう事態は初めてでどう対処したら良いかわからなくって……」 「バカ野郎。俺だってこんな相談受けるのは初めてだっつ〜の!! 大体、相手だって誰にも知られたくないからこうやって手紙で呼び出すんだろうが!!」 「声が大きいってば!!」 二人できょろきょろと辺りを見回す。 もちろんこんな時間に誰かが部室棟にいるわけも無い。 けれど、なんとなく小声になってしまう。 「で、誰が出したか検討はついてるのか?」 「いや、それがもうさっぱりで……」 「ホントかよ? 俺はなんとなくわかるけどな……」 「誰?」 「本気で聞いてるのか? 心当たりがいるだろ。ほら、最近お前と親しくなった奴って言ったら……」 「山岡さん?」 「そう。そういえば山岡の方も昔に比べてなんか雰囲気が変わったしな」 「そうなの? 全然分からないけど……」 「あぁ、そうじゃなくって……去年俺は山岡といっしょのクラスだったんだけどさ、 もうちょっと……こう……根暗っていうか……なんていうかな……」 吉住にしては珍しく歯切れの悪い。 「地味で目立たない……なんかちがうな〜。他人を避けてる……っていうわけでもないんだけど〜」 しばらく首を捻った後、吉住は思考を放棄する。 「まぁ、今は関係ないか。で、どうするんだよ。付き合うのか?」 「山岡さんと!?」 「まだ、そうと決まったわけじゃないけどな」 「ああ、そっか……そうだよね……」 「山岡じゃなかったにせよ、これはチャンスだ。 学園祭に彼女連れなんて滅多に経験できることじゃねぇぞ!!」 鼻息を荒くする吉住。 けれど、それでいいのだろうか? 二人を放っておいて、僕一人だけ楽しい思いをして……。 それについ最近雨音ちゃんの想いを断ったばかりだ。 そう考えるとなんだか気分が悪い。 「とりあえず、会ってみない事には……」 「そりゃそうだな。 もし付き合うことになったら教えろよ。学園祭の時には俺が天野姉妹をエスコートするからさ」 「わかった」 口ではそう言うものの、今は誰かと付き合うという気分になれない。 吉住には悪いけれど、今年の学園祭を譲るつもりも無かった。 >
「んじゃ、そろそろ教室に戻ろうや」 休み時間も残り少ない。 吉住に促されるまま、二人で教室へと向かう。 玄関口に入る直前、もう一度吉住が口を開いた。 「なぁ、山岡とお前だったら結構お似合いだと思うんだけど……ど〜よ?」 どうなんだろう? 吉住の言うように相性は悪くないと思う。 けれど、付き合って欲しいと言われても、いまいちピンとこない。 山岡さんはなんというか放って置けない感じがする。 子犬チックというか……そういう庇護欲をそそる雰囲気を醸し出していて、 ついつい構いたくなるし、困っていたら助けてあげたい。 でも、異性として山岡さんを見たことがあるか? と考えるとそうではない気がする。 もっと掘り下げてしまえば、僕はまだ誰にも恋愛感情というものを抱いた事が無いのかもしれない。 異性間の認識においてもまだまだ未熟で、恋愛自体が自分とは別世界の発想。 憧れた事はあっても自分なんかには無関係の代物だと思ってる。 ただ唯一の例外があるとすれば、それは雨音ちゃん。 たった一度のキスで、雨音ちゃんは女の子なんだと強く意識させられた。 距離が近づくだけで、肌と肌が触れ合うだけで、なんだかドキドキしてしまって…… 雨音ちゃんの女の子の部分に恐ろしいくらい引き寄せられる、男性としての自分がいた。 それを恋愛感情と呼ぶのか、それとも性的欲求から来る勘違いなのか僕にはまだよくわからない。 わからないけれど、雨音ちゃんが僕に対して好意を持ってくれた事は嬉しかった。 そして、その想いに応えたいとも思った。 だから道徳的に問題はあるけれど、あのとき僕は雨音ちゃんを好きになってしまったんだと思う。 でも、それを認めてはいけない。 口にも顔にも出してはいけない。 僕は雨音ちゃんを受け入れられないのだから。 胸にしまって、なかったことにして、時間が忘れさせてくれるのを待つしかない。 上手く雨音ちゃんと距離を取りながら、自分の感情に折り合いをつける必要がある。 今はそのための時間でもあるのだろう。 >
「おい! 天野、聞いてんのか?」 「え!」 「え! じゃないだろ。どうなんだよ?」 気が付けば問題が擦り替わっていて、山岡さんの事をすっかり忘れていた。 「えぇっと……よくわからないよ」 口先でそう答えて、得意のヘラヘラ顔を貼り付ける。 本音を漏らせば、今は誰が来たって断ると思う。 今はやっぱり二人の事しか考えられないし、こんな状態で告白を受けるのは相手に対して失礼だから。 「つまんねぇの」 吉住はそうぼやくと、また歩き始める。 でも、本当に山岡さんだったらどうしよう……。 胸元のポケットには山岡さんが出した可能性が一番高いとされる手紙が収められている。 確認の為にもう一度、しまっておいた手紙を取り出してみた。 ? そういえば、山岡さんの字は確かもっと丸っこくて女の子っぽい字だった気がする。 手帳に挟んでおいた、山岡さんが書いたメモと見比べてみても似ても似つかない。 「いつまで読んで悦に浸ってんだよ。さっさと隠せ」 人通りの多い廊下に差し掛かると吉住が肘でわき腹を小突く。 急いで手紙をポケットにねじ込んで教室に入ると、自然と目が山岡さんの方を向いてしまう。 目が合うと山岡さんは妙に焦った様子で軽く手を振った。 普段どおりとも、そうでもないとも取れる微妙な反応。 それでも、別段緊張している様子は無い。 この手紙を出したのが山岡さんでない気がして、ほっとしてしまう自分がいる。 結局、山岡さんをどう思っているのか、自分でもよくわからないままだった。 >
四時限目の授業が終わると、教室をぐるりと見回す。 弁当を取り出したり、食堂へ向かう生徒達。 普段と変わらない、ありふれた昼休みの光景。 挙動不審は僕だけだった。 視界の隅で吉住がこちらを向いて親指を突き出している。 本人は応援してるつもりなんだろうけど、 誰が来ても断るつもりだからそういうことをされると逆に困ってしまう。 無視するのもなんだから、控え目な了解の合図を送って教室を後にする。 歩く間も教室から出てくる女子をついつい確認しながら、食堂へと向かう生徒達の流れに逆らって屋上へと向かう。 僕の認識する限り誰も付いて来る気配はない。 誰にも会わぬまま、屋上前までたどり着いてしまう。 基本的に学園祭の準備期間中であっても、一般の生徒には屋上は開放されていない。 学園祭用の横断幕を飾るために実行委員や生徒会が付き添いの教員と共に入るのを許されているだけ。 それなのに屋上へと続く扉の南京錠がこれ見よがしに開いていて、この先に誰かが待っていることを感じさせる。 わざわざこんな所に呼び出すのはいったい誰だろう? 考えてみても誰の顔も頭には浮かんでこない。 ただ、実行委員という点では一人だけ思い当たる人物がいる。 扉に手を掛けると身震いした。 どう答えるか決めていても、やっぱり緊張してしまう。 擦りガラス越しには、誰が待っているかわからない。 思い切って扉を開くと、立て付けが悪いのか扉がギシギシと音を立てた。 誰もいない。 目の前に広がるのはやや機嫌の悪そうな灰色の空模様だけ。 屋上に出て誰か隠れていないか探してみるけれど、人の気配すら感じ取れない。 騙されたのだろうか? それとも、早く来すぎてしまったのだろうか? 昼食を持って来れば良かったと後悔していると、背中の後ろで扉がまたギシギシと音を立てる。 「やっほ〜。八雲ちゃん、待ったぁ?」 意外な人物の底抜けに明るい声。 ヘナヘナと腰が抜けてしまう。 「姉さん? どうしてここに?」 「ん? 手紙、読んでくれたんじゃないの?」 「じゃあ……あの手紙」 「うん。最近すれ違い気味だったから、久しぶりにお昼でも一緒に食べて仲直りしようと思って……」 姉さんが肩に掛けていたスポーツバックの中から弁当箱を二つ取り出し、一つを僕に差し出す。 「いっしょに食べよ」 明るい表情に隠されて見落としそうになる。 差し出された姉さんの手が自信なさそうに細かく振るえていた。 笑って誤魔化しているけれど、姉さんがこちらを窺う瞳は真剣そのもの。 きっとこの手はとても勇気の詰まった手なんだと思う。 意地っ張りなところのある姉さんが自分の心を押し隠して伸ばした手。 「うん。ありがと」 お弁当を素直に受け取ると姉さんはまた笑った。 その表情に先程のような硬さはない。見ているだけで優しくなれるお日様のような笑顔。 僕の大好きな姉さんの笑顔。 >
「よ〜し!! じゃあ、いただきま〜す!!」 「いただきます」 二人でお弁当を開くと僕達はここ数日のわだかまりも屋上の肌寒さも忘れて、いつも以上に良く喋った。 あの手紙をラブレターだと勘違いしていた事も姉さんに見抜かれていて、 からかわれたりもしたけれど、その恥ずかしさを笑い飛ばせるくらいに久々の姉さんとの昼食は嬉しかった。 「美味しい?」 「うん。美味しいよ」 「よかったぁ。今日のお弁当にはね、八雲ちゃんへの愛情がたっぷり入ってるんだよ〜」 「姉さん、そういうこと言うから……」 「いいの。本当の事だし!! それに今日は仲直り記念だから、おっけ〜おっけ〜」 姉さんのテンションがいつもよりずっと高い。 今日は気分が高揚しているからしょうがないのかもしれないけど、これから少しづつ直してもらわないと困る。 でないと、今回喧嘩をした意味がない。 それに…… 「ほら、八雲ちゃん。あ〜ん」 「流石にそれはダメ」 「けちぃ。いいじゃ〜ん。一度はやったんだからぁ」 あからさまにそういうことをされると僕が困ってしまう。 姉さんはかなり可愛い。 向日葵のような明るい笑顔と少女を連想させる可愛らしい顔立ち、 そのくせ女性としての身体がしっかり出来上がっていて、女性を象徴する胸元が自然と制服を押し上げている。 少女の笑顔と時折覗かせる女性の貌。 一見不釣合いにも見えるアンバランスさに魅了される。 性格にしても、意地っ張りで押しの強いところもあるけれど、 そんな事気にならないくらい姉さんといっしょだと楽しい気分になれる。 時には元気が過ぎて暴走するような事もあるけれど、それさえも許してしまえるような不思議な魅力。 同年代の男子が好意を抱いてしまうのもわからないではないし、 この学校の男子の三分の一を撃墜したという話もあながち冗談ではないかもしれない。 半ば覚悟はしていた事だけれど……僕だって姉さんに惹かれてしまいそうになる。 今まで姉さんはあくまで姉だった。雨音ちゃんにしてもやはり妹だった。 でも、僕は妹だって女の子なんだってことを知ってしまった。 だったら姉さんだって……。 気付いていない間は何事も無く過ごしていられた。 けれど、一度気が付いてしまうと見過ごせなくなる。 僕の家族は恐ろしく魅力的なんだってこと。 ことある毎に顔を出してしまいそうなる年頃の男子の感情。 笑顔を浮かべる姉さんの隣で必死に取り繕って、誤魔化しながら押し留める。 それが雨音ちゃんに出した答えのけじめだから。 >
「姉さん。最近、雨音ちゃんはどうしてる?」 昼食を終えて一休みしてから、話題を切り出した。 雨音ちゃんと最後に顔を合わせてから今日でもう四日目になる。 気まずさも手伝って、できるだけ顔を合わせないようにはしているけど内心は心配だった。 「私も全然話してないよ。食事とかは摂ってるみたいだから心配は無いと思うけど……」 事情を知らなくても姉妹同士感じる所があるのだろう。 姉さんはそれ以上何も聞いてこない。 「いろいろあってさ……姉さんが気を使ってあげてよ。僕じゃ役に立てそうにないから……」 「いいよ。八雲ちゃんは私のものになるんだから、雨音ちゃんには早く自立してもらわないと困るしね……」 音が聞こえた。 順調に回っていたはずの歯車が悲鳴をあげて軋む音。 「姉さん……どういう意味?」 「ここなら誰にも邪魔されない。二人っきりだね」 僕の質問に答えないまま、姉さんは出入り口である屋上の扉を隠すように立ち塞がる。 「私と八雲ちゃんが言い合いになった日、あの日の晩は雨音ちゃんと何してたの?」 世間話でもする様子で姉さんが問いかける。 僕は唇の感触を思い出して―――心臓が跳ね上がった。 「……別に何もしてないよ」 「本当に?」 「あの日は疲れていたから二人で夕食を摂って、すぐに寝たんだ」 「そっか……」 姉さんはゆっくり顔を伏せると、 「―――鈍い振りをするのも大変ね」 不意にそんなことを言う。 その言葉に臆病者の心が震えた。 「な、何言ってるの?」 「惚けるんだ。じゃあ―――思い出させてあげる」 姉さんの長い髪がふわっと舞い上がって、逆光で何も見えなくなった。 その刹那、唇の表面に吸い付くような感触が押し付けられる。 温かくて、柔らかくて、全身の力を抜き取られてしまいそうな甘い痺れ。 鼻先をくすぐる優しい香り。 良く似ているけれど、全く別の感触。 あまりに一瞬の事で反応と意識が追いつかない。 まさか…… 凍りついてしまった思考がようやく働きだす頃、姉さんは唇をそっと離す。 「―――思い出した?」 >
話が違う。 姉さんには僕とは別に好きな人がいるはずだった。 吉住は意地を張ってるだけだって言ってたじゃないか!! 雨音ちゃんだって僕には関係ないって言っていた!! それなのに…… その言葉を鵜呑みにして、 ―――また、繰り返してしまった。 そう気付いた瞬間、全身のあらゆる機能が停止する。 「僕は……そんな……」 「鈍い振りも大変だよね。本当はもう薄々気付いてたんでしょ?」 「違う!! ねぇさんには……『好きな人がいる』って……」 「いるよ。目の前に」 姉さんの瞳は揺るがない。 ただ真っ直ぐに僕を見据えていた。 「嘘吐いたよね、八雲ちゃん。気付かれていないと思ってた? 私はちゃんと覚えてるよ。あの夜、雨音ちゃんと八雲ちゃんがキスしたの。 八雲ちゃんは妹とキスしたのを簡単に忘れちゃったんだ。 かわいそうな雨音ちゃん。きっと雨音ちゃんにとっては大事なファーストキスだったのに……。 でも、忘れちゃったならしょうがないよね。だったら私が塗りつぶしてあげる。 私は忘れられないようにもっとたくさんキスしてあげる。簡単に忘れたりしないように、刻み付けてあげる」 耳元で囁くように姉さんは宣言すると、姉さんは身動きの取れない僕の唇を再び吸い込んで鼻を塞ぐ。 息が出来ない。 行き場をなくした空気が内臓を締め付けて、咄嗟に口を開く。 その時を見計らったかのように口内に生暖かいモノが流し込まれ――― その瞬間、目が合った。 光さえ飲み込んでしまいそうな、深い闇色の瞳。 姉さんはひどく潤んだそれを僕から外さない。 直感的に姉さんが何を強要しているかわかってしまう。 でもそれは――― ダメだ!! 必死の理性で押し返す。 けれど、無駄な足掻き。 そいつはオセロように理性を殺して次々と裏返る。 くるしい!! タスケテ!! 訴えは届かない。 苦痛が逃げ場を探して全身を走り回る。 身体の中身が悲鳴を上げて意識をグチャグチャ掻き乱す。 もう肉体の限界に我慢が追いつかない。 やがて視界の先に広がる真っ白い光。 それさえも姉さんの瞳は飲み込んで、暗幕を静かに下ろしてゆく。 視界を侵食する黒に溺れて意識の手綱を手放すその間際、 僕の喉が唾液を嚥下するのを見送って、姉さんはゆっくりと唇と鼻を塞いでいた指を離す。 「ひゅあぁぁぁぁぁ、かっ……げほっげほっ」 急激に酸素を取り込むと目の前がまた真っ白になって、その中で姉さんは背筋が凍るくらい綺麗な笑顔を浮かべていた。 >
「……どうしよう……こんなの犯罪だよ」 息を整えるのに精一杯で、僕は言葉を紡げない。 口元が涎まみれになっているのも構わずに念願の空気をただ貪り食う。 過呼吸気味なのか意識に靄がかかっていて、目の焦点が上手く合わない。 「こんなの、こんなの知っちゃったら……絶対止められなくなっちゃうよ……」 必死に笑い声を噛み殺す姉さん。 口を押さえるようにして今にも破裂しそうな歓喜の雄叫びを溜め込んでいる。 一つも外に漏らさないように――― その全てを飲み込むように――― 「もぅダメ…あは、あはは……あははははは……………」 けれど、それは器を易々と乗り越え溢れ出す。 足元を這うように広がる昏い冷気に包まれて、屋上は非日常へと裏返る。 その中心地で佇むのは―――僕の知らない姉さんだった。 「私、ずっと待っていたんだよ。 八雲ちゃんがいつ来てくれてもいいようにいろいろ準備してあるのに、 いつまで経っても八雲ちゃんがお部屋に謝りに来てくれないから、私不安になっちゃって泣いたこともあるんだよ。 毎朝八雲ちゃんが出かけた後、まだ八雲ちゃんの体温の残ったベットで何度も何度も自分で慰めて、 私の匂いを擦り付けて早く私を思い出してお部屋に来てくれるようにしておいたのに、 それでも八雲ちゃんたら全然気付かない振りして、帰ってきらすぐに寝ちゃうんだもん。 私ね、八雲ちゃんに待たされてばっかり。 風邪をひいたときも、喫茶店の時もそうだったよね? でも、それだけじゃないよ。 八雲ちゃんの知らないところで、八雲ちゃんの見えないところで私はずっと待っていた。 もうどれくらい待ったか、いつから待っていたのか分からなくなっちゃうくらい待ってるの。 いい加減焦らされてばかりだと私も我慢できなくなっちゃうよ。 こんなに私は八雲ちゃんのこと好きなのに、八雲ちゃんはいつも私をはぐらかしてばかり。 みんなに優しい顔して、私を不安にさせてばかり。 ねぇ、知ってる? 八雲ちゃんのベットからね微かな匂いがするんだよ。浅ましく発情した雌猫の臭い。 それがね、八雲ちゃんの身体に付着してるの。 毎日私がマーキングしてるのにもかかわらず、身の程もわきまえずに私のモノを奪おうとする下卑た臭い。 最初は二つだったの……でもね、今は一つ」 どこか嬉しそうにも見える様子で姉さんは言葉を紡ぐ。 けれど、僕はその意味の半分も理解できない。 >
「ありがとう八雲ちゃん。雨音ちゃんをフッくれて……。 このまま雨音ちゃんが退いてくれなかったら、私は雨音ちゃんを傷つけてでも八雲ちゃんを奪ってた。 どんな汚い手を使ってでも……。 きっと、八雲ちゃんが想像しているよりもずっと酷い事をするかもしれなかった。 姉妹だからこそわかる、雨音が本当に苦しんで、絶望して、壊れちゃうような事まで考えてた。 けど、八雲ちゃんは私を選んだ。雨音じゃなくて私を選んでくれた。 抜け駆けしてファーストキスを奪った事は許せないけど…… 本当は許したくなんかないけど……八雲ちゃんの努力に免じて雨音ちゃんを許してあげる。 よかったね。結果的に八雲ちゃんは雨音ちゃんを守ったの。家族と妹を守ったんだよ」 姉さんの口から発せられる、信じられない言葉の数々。 もう姉さんが何を言っているのかさえわからない。 分かる事は唯一つ、姉さんが本気だって事。 「そんなつもりで僕は雨音ちゃんを拒んだわけじゃない。それに、僕にとって姉さんは姉さんで―――」 「もぅ、まだ私を焦らし続けるの? 本当は知ってるんだよ、八雲ちゃんは私に襲ってもらうのを待っていたんだって。 それにね八雲ちゃん、私は選ばせてなんかあげないよ。 雨音ちゃんは甘いから八雲ちゃんに自分から選ばせようとした。 でも私はそんなことさせてあげない。八雲ちゃんは私のものになるの」 いつものように明るい調子で姉さんは語る。 けれど、姉さんの口から発せられるそれはお願いではなく―――命令だった。 「何も考えなくても大丈夫。私達なら絶対に幸せになれるよ」 甘い誘惑を纏った姉さんが僕に迫る。 姉さんとの距離が縮まる毎に、内側に刻まれた恐怖を思い出して身動きが取れなくなる。 「できないよ……そんなこと……」 それでも、ここで首を縦に振るわけにはいかない。 今挫けたら、雨音ちゃんの―――僕の失恋の意味を失う。 そして僕ら三人の関係も……。 「しょうがないなぁ、本当は使いたくなかったんだけど……」 姉さんはポケットから携帯電話を取り出し、液晶画面を僕に見せる。 「これ、なんだと思う?」 そこに映し出されていたのは、僕と雨音ちゃんがキスをする寸前の写真。 あの苦い帰り道の記憶を切り取ったもの。 > 「この角度ならもうキスしちゃってるように見えるよね〜。 折角雨音ちゃんを自立させようとしたのに、 こんなものが学校中にばら撒かれたら雨音ちゃんの将来はめちゃくちゃになっちゃうよ。 可愛い顔してお家で近親相姦に耽る淫らな女子高生だって、兄に恋した気持ち悪い妹だって、 これから先ずぅ〜っと後ろ指を刺されることになる」 その光景を想像した瞬間、ほとんど無意識のうちに手を伸ばす。 突き出した腕が携帯に向かって真っ直ぐに伸びて、指先が触れる寸前―――姉さんは身を翻して僕の足を払う。 突んのめるようによろける僕を姉さんは体重をかけて乱暴に押さえつけ、 僕らは縺れ合うように着地―――姉さんは僕に覆い被さっていた。 「いきなり襲い掛かってくるなんて……せっかちさん」 硬いコンクリートの感触で背中が痛い。 ゆっくりと目蓋を開くと、目の前には見た事の無いほど妖艶な表情を浮かべる姉さん。 長い髪がパラパラと落ちてきて頬を掠めると、ふわっと甘酸っぱい香りが広がって眩暈がしそうになる。
「私の言うこと、聞いてくれるよね?」 姉さんはまるで悪戯が成功した時のような顔で笑う。 自分のしている事が脅迫だとわかっているはずなのに……。 「目を覚ましてよ、姉さん!! こんな事してたら姉さんだって!!」 「私はいいよ。 私は他人からどんなに後ろ指されようが、陰口を叩かれようが構わない。 それが八雲ちゃんと結ばれる為の対価なら喜んで引き受けてあげる。 それにね――― 私達が陰口を言われるのは私達が姉弟だから。 だったら……私が『お姉ちゃん』を辞めれば問題ないよね?」 今になって気が付いた。 先程から姉さんは一度も自分のことを『お姉ちゃん』と呼んでいない。 つまりそれは―――ある意思表明。 姉さんはもう知っている。 姉さんが姉さんである限り僕は姉さんを受け入れないって事。 だから姉さんは―――姉さんをやめてしまった。 「お願いだからそんなこと言わないでよ!! 姉さん!!」 思わず姉さんの肩を掴んで強く揺さぶる。 もう何度目かになる呼びかけ―――それでも姉さんには届かない。 「あのね、いい加減に姉さんって呼ぶのやめてくれないかな」 「ぇ?」 「私達はこれから恋人になるんだよ。だから『姉さん』じゃないでしょ? 『晴香』って呼んで」 「何言ってるの!? ねぇ―――」 咄嗟に姉さんの手が伸びてきて口を塞がれる。 「もう、慣れてないからっていきなり間違えちゃだめだよ〜。さぁ、言い直して、私の名前」 言い聞かせるようにして姉さんは僕の口から手を放す。 「―――晴香だよ」 僕はもう気が動転してしまっていて、口が回らない。 心臓をを鷲掴みにされるような感覚に耐えられそうに無い、気を抜けばうずくまってしまいそうだ。 「ぅ……ぁ……」 「どうしたの? ね、はやく呼んでよ」 「……ぃ、いやだ」 精一杯の否定。 それを口にすれば本当に終わってしまうのが目に見えている。 姉弟も、絆も、僕のささやかな願いも……。 だから必死に搾り出した。 それでも僕の口からはもう腰の抜けた声しか出ていない。 >
「わかってないのね。私も余裕が無いの」 姉さんは不満気な表情を浮かべると、見せ付けるように画像メールの送信ボタンに指をかけた。 「あ―――」 怯えで声も出なかった。 視界が絶望色に染め上げられて、圧縮された空気の塊をぶつけられたように気を失いそうになる。 「お願いです。それだけは……止めて下さい……」 遠退いてゆく意識の切れ端でようやくそれだけを口にすると、 姉さんは携帯をポケットにしまって優しく微笑む。 「ね。私のお願い、叶えてくれる?」 その笑顔は本当に綺麗だった。 どうしてそんな風に感じてしまうのかわからない。 「どうして……こんな……」 「しょうがないんだよ―――好きになっちゃいけない人を好きになっちゃったんだから」 ただ、僕を映したその瞳が残酷なほど澄んでいた。 「……晴香さん」 三年ぶりに呼ぶ姉さんの名前。 「違うでしょ? ちゃんと呼んで……」 ハルカ。 これでもう、終わってしまった。 >
「愛してるよ、八雲」 姉さんが唇に喰らいつくのも、制服のボタンを外してゆくのも、どこか他人事のように見守っていた。 「抵抗しないでね……わかってると思うけど……」 姉さんが制服をはだけさせて、白い素肌をのぞかせる。 ほんのり紅潮した顔、鼓膜を振るわせる甘い吐息。 姉さんが愛していると繰り返し僕の名を呼ぶ。 着崩れたブラウスの隙間から覗くブラジャーを姉さんがたくし上げると、たわわに実った乳房がこぼれ落ちた。 「これ、ぜんぶ八雲のものなんだよぉ……… 八雲のためだけに育てたの……おっきなおっぱい好きだよね? すきなだけ……たべて……」 求められるまま舌を這わせると、姉さんの身体が過敏に反応する。 手の平を押し当てると確かな弾力で押し返されて、力を込めると指の隙間からこぼれ落ちて…… 目の前で揺れる桜色した突起を口に含むと、 少女のような顔をした姉さんが声をあげて女の表情を滲ませる。 「ここもぉ、おねがぃ……」 重ねられた手が誘われるままスカートの内側へと滑り込んで、秘部へとたどり着く。 恐る恐る下着の上から触れてみるとそこは溢れんばかりに潤んでいて、すっかり準備が出来上がっていた。 「いつも八雲を想ってシテたの……だから……」 導かれるままショーツの脇から指を滑り込ませて、姉さんの内側に指を進入させる。 濡れたそこは熱を帯びていて、確かな体温が感じられた。 指先をもう少し強く押し込んでみると太腿に力が込められて、姉さんは身体を捩って身悶えする。 「だぃ、じょぶだから……もっと……もっとぉ……」 せがまれるまま指を前後に動かすと、姉さんが強く仰け反る。 お互いに経験がないはずなのに……姉さんの身体は拙い刺激を快楽へと変換して受け入れてゆく。 頬に当たる湿った吐息。 姉さんの身体から滲み出る女性の芳香。 自分の指が姉さんを乱れさせている実感。 次第に僕は忘れてゆく―――僕らの関係。姉さんの笑顔。 夢中になって何度も指を擦り合わせていると次第に反応する部分がわかってくる。 掌が感じる硬さを増した突起の部分。 指先が感じる少しザラついた部分。 そこだけに集中して何度も擦りたてると姉さんは悦びに喉を振るわせる。 「いやぁ!! まってぇ……いつもと、ぜんぜん…ちがうっ……」 しがみつく姉さんが、身体を強く震わせた。 指先を締め付ける圧力と熱量がどんどん大きくなって、指を動かすのも困難になってくる。 かまわず抉るように指先を突き進めると、姉さんは息を殺し身体を硬直させて、 痛いくらいに僕の頭を強く抱きしめる。 「も、だめっっっ!! っっっっっっっ……!!」 全身を痙攣で震わせながら、姉さんは僕の肩に噛み付いてどうにか大声をあげるのだけは我慢する。 しばらくの硬直の後、くたりと糸が切れたように姉さんは倒れこみ僕の胸に顔を埋める。 身体を預けて、眠ったように目を閉じる姉さんの横顔は安堵の表情に満ちていた。 >
「えへへ……一番恥ずかしい顔見られちゃった」 前髪が触れ合うくらいの距離で気恥ずかしそうな笑顔を浮かべると、 姉さんは首に回していた手を滑らせて、胸元へ、そしてその下を飛び越えて、さらに下へ。 「うれしい……私で興奮してくれたんだね……」 姉さんが触れるそこはズボンの上からでもわかるほど猛っていた。 喉が灼けつく。 早く開放して欲しい。 今すぐ射精してしまいたい。 そう願う反面、もう止めて欲しいと叫ぶ自分がいた。 心の片隅にこのまま姉さんと男女の関係に堕ちてしまいたいという性的願望があるのは認める。 けれど、このままではそれ以上に大切な何かを失う恐れ知っていて、底知れない虚しさが胸を締め付ける。 大好きだから……もう止めて欲しいと願う傍観者のような僕がいる。 「もぅ……ヤ…メ…」 飛び出したのは、蚊の鳴くような声。 けれど―――姉さんの指先がそこに触れると、肉体へ意識が引き戻される。 包み込むような甘い刺激。 耐えるなんて発想が吹き飛んで――― 願いも望みも、快感に塗りつぶされて――― 重い官能の波に引きずり込まれてゆく。 「苦しそうだね……今助けてあげる……」 姉さんがズボンのチャックに手を掛けたそのとき、聴き慣れた音に行為を中断させられる。 幸か不幸か、予鈴の音が響いて僕らは二人揃って日常へと意識を引き戻される。 「どうしよう……昼休みが終わっちゃった……」 姉さんは僕を一瞥すると、もう反抗しないと悟ったのか着崩れた服を直し始める。 「おあずけ。これはお仕置きなんだから。 でも、心配しないで……続きはちゃんとしてあげる。 学校が終わったらいつでも私のお部屋に来てね……待ってるから」 制服を整えて、空になった弁当箱をスポーツバックに詰めると姉さんは一言残して屋上を後にする。 「そうそう。雨音ちゃんは私が慰めておくから八雲は何もしなくていいよ。 今は八雲も雨音ちゃんと顔を会わせ辛いだろうし、こういうことは女の子同士のほうが上手くいくの」 気のせいだろうか? 『雨音ちゃんには近づくな』 そう言われてるようにしか聞こえなかった。 >
まるで油の切れたロボットだ。 腕も脚も鉛のように重たくて…… 活動も思考も忘れて…… 今にも涙を流してしまいそうな曇り空を眺めているだけだった。 胸を満たしているのは罪悪感と喪失感。 そして、その感情は次第に虚無感へと移り変わってゆく。 一度に多くのものを手放してしまうと、こんな風になってしまうのかもしれない。 妹を傷付けて……姉を失って…… 言葉にすると少ないけれど、それは天野八雲を構成している大部分。 綻びだらけだったけれど、必死に繋ぎとめてきたモノがもうそこには無い。 失ったものを懐かしむだけ。 ここに横たわっているのは途方に暮れる抜け殻だった。 湿った風が頬を撫でて、灰色の空から堰を切ったように雨粒が落ちてくる。 抜け殻のくせして寒いと感じた。 あんなに火照っていた身体も雨粒とコンクリートの床に体温を吸い取られて冷め切ってしまっている。 本当ならこのまま授業をサボって感傷に身を浸していたい。 全部から逃げて独りになりたい。 でも、これ以上雨に濡れた状態で誰かに見つかってしまえば不審がられてしまうかもしれない。 どうしてここにいるのか? ここでいったい何をしていたのか? ほんの少しだけ迷って―――もう授業も始まってしまっているので急ぐことなく行動を始めた。 トイレに入って顔を洗い、口の周りについた唾液と手にこびり付いた愛液を洗い流す。 顔を洗うついでに口の中に水を含み、口をゆすいで吐き出す。 水分補給に水を飲み込もうとすると、食道に残る生暖かい感触を思い出して反射的に吐き出した。 水だけでは飽き足らないと何度も吐いた。 折角姉さんが作ってくれた弁当まで戻して、それでも足りないと胃液を吐き出す。 何度も何度も戻して、胃の中が空っぽになってもまだえづいた。 ようやく吐き気が治まってから教室に戻ると、しかめっ面の教科担当の先生が何か言おうとして……すぐ止める。 「天野……酷い顔してるぞ」 「……大丈夫です」 その場限りの薄ら笑いを浮かべて自分の席へと向かい、 絡み付いてくるクラスメイト達の視線を無視して座りなれた席に腰を下ろす。 教科書とノートを適当に並べて、前の席に座る級友の背中に隠れて僕はまた頭を抱える。 雨音ちゃんのこと……。 姉さんのこと……。 僕の願いは特別なことじゃない。 大切な二人と、限りある時間を三人で楽しく過ごせればそれでよかった。 いったいどこで間違ってしまったのだろうか? また気付かない振りをしている。 本当は薄々もう感づいている。 ただ、それを素直に認められなかった。 >
授業が再開して数分くらいだろうか、 真面目な顔して座ってさえいれば文句は言われないだろうと踏んでいたのに、 気が付けば先生が隣に立っていた。 「天野、今日はもう帰れ」 「……はい」 反抗なんかしても意味が無い。言われるまま鞄を持って立ち上がる。 簡単に見抜かれてしまうほど、今の僕は不安定なのだろうか? 少なくとも実感は無い。でもまぁ、足元は少々ふらつくかな? 擦れ違うクラスメイト達が口々に「大丈夫?」と、声を掛けてくれる。 けれど僕には答える気すら起こらない。 今は皆の心配する顔さえ疎ましい。 意識的に誰とも顔も合わせないまま教室を抜け出して、校舎を出ると一目散に家へと向かって歩き始める。 梅雨時のような緩い小雨の中、傘も差さずに歩いていると携帯電話が震えだした。 発進元は吉住。 どうやら僕が出て行った後、授業を抜け出して掛けてきたらしい。 無視してやろうとも思ったけれど、なんだか胸騒ぎがして通話ボタンを押してしまう。 「もしもし……」 『ゴメンな天野!! 昼休みにお前が出て行った後、どうしても居場所を教えてくれって頼み込まれたもんだから、つい……』 どうしてこいつが謝っているのだろう。 吉住に落ち度は何も無い。 あれを見られたのかと不安になるけれど、そういう風でもない。 『こっちも結構粘ったんだぜ。 けど、あんまりに必死な様子だったからさ……お前の邪魔になるのはわかってたんだけど……』 こちらが話す間も無いくらい、言い訳を並べ続ける吉住。 大体何を勘違いして謝っているのだろうか? 「何の話?」 『………会わなかったのか? 昼休みに』 「誰に?」 『妹ちゃんだよ』 >
ここまでです。 阿修羅さまへ 『>』の前の行(空行部分含む)までが本文です。編集時は『>』を入れる必要はありません。 今年最初の投下になります。 今年もよろしくお願いします。
GJとしか言えない!
すみません、訂正します。
>>329 文章の途中で『>』が入っています。
投下規制に対して区切る部分を変えた名残ですので、気にしないでください。
>>330 >>心臓をを鷲掴みにされるような感覚に耐えられそうに無い、気を抜けばうずくまってしまいそうだ。
↓
心臓を鷲掴みにされるような感覚に耐えられそうに無い、気を抜けばうずくまってしまいそうだ。
に訂正してください。
GJ! 雨音に気体死体 追い込まれた妹は姉より凶暴だ!!!
こりゃGJ
>>338 GJ!
職人さん達の投下には本当に感謝しています。
ノギャーーー!!GJすぎる! 文章が神すぎる! なんだよ早朝からこんなにテンションあがちゃってホントに………。 脅迫が、うますぎる。 雨音ちゃんがどうなるかが気になるし、こっちの気が狂いそうだW
GJ!! ずっと楽しみに待ってました!
>>338 GJぇぇぇぇぇぇぇっ!
遂に姉妹戦争勃発!
この攻撃に妹はどう対処するのか・・・
クロス!アウツ」!(脱!衣!)しながらお待ちしております神よ!
GJ!寝起きに見たらタイトル名で目が覚めたぜ! 姉が怖えぇ…
347 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/13(日) 08:42:29 ID:PwnXvVaY
住人の少ない深夜をわざわざ狙って投下するあたりにヘタレ臭を感じるなw しかも自演自画自賛レスの付け方が巧妙になってきてるしw でも連続して似たようなレスしか付いてないあたりバレバレなんだがw しかも前回単発レスを指摘されたらちゃっかりその対策してるしw わかりやすいねぇ?w それと必死こいてるのがばればれなんで投下前に添削くらいしろよな? かまってちゃんよぉwwww
はいはいツンデレツンデレ
グッジョブ!!! グッジョブ!!!
GJすぎる イチャモンつけてる奴だって、どうせwktkしながら読んでたんでしょ あなたの文章からにじみ出ていてバレバレですよ
半分寝惚けてたが、読んで覚醒したよ 上の頭と下の頭が 山岡さん、負けるなよー
353 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/13(日) 11:25:19 ID:+t6nsK5F
他の多くの作品では友人キャラは 被害者になるか当事者に居場所などの 情報を与えるだけの所 そこをひとひねりし、登場人物を有効活用している。 読んでる側としてもwktkが止まらなかった。 何が言いたいかというとGJ!
長々と偉そうに言ってageちまった… スマソ吊ってくる
最後の一行がやばすぎる。 これじゃあ次の投稿が気になって仕方ないぞ!
正直に言うと4時−5時まで感想やGJを連発するのはちょっとな お前ら、そんな時間まで起きているのかとw
>>338 最後の最後であまりの展開に思わず身悶えした! 超GJ!!
それと山岡さんの活躍にも期待してます
wktkが止まらない 妹ちゃんに期待
修羅場に期待ですな
GJ! 雨音の動向が気になります 明日、地元で成人式だけど修羅場見れないかな
修羅場になるな・・・・成人式に血の雨が
投下します
ある晴れた昼下がり。 サラ・フルムーンは不機嫌だった。 「……まったくユウキの奴……!」 むすーっと唇を尖らせながら、任された書類を片付けていた。 執政官秘書となってから一年が過ぎ去ろうかという頃。 流石に仕事にも慣れ、関係ない考え事をする余裕もできていた。 考えているのは憎き(本人主観)同僚のことである。 今日は懐が暖かいので、昼食を奢りつつ色々話をしようと思っていた。 ――主に、半年前の旅行で偶然会った泥棒猫さんのことについて。 しかし、ユウキときたら、のらりくらりと避け続けるのが上手いの何の。 流石に学院生時代、最も激務と謳われた執行部の仕事を手伝っていただけはある。 「……まあ、それがユウキの格好いいところでもあるんだけど――じゃなくて! 格好良くない格好良くない! あんな八方美人、誰が格好良いと思うもんか!」 うがー、と握っていたペンを放り投げる。 ペンは放物線を描いて、開け放たれた扉の方に―― きん、と鋭い音が、響いた。 「――えっ!?」 サラが音に驚いて振り返ると。 つい今しがた、自分が放り投げた万年筆が、宙に浮いていた。 否、浮いているのではない。 廊下の方から現れていた小剣に、刺し貫かれている。 小剣の持ち主は、サラにとって見覚えのあるもので。 つい、 「うげっ! アマツ先輩!?」 と、本音丸出しの声を漏らしてしまった。
「……任務を終えて執政省に報告に来たら、いきなり不意打ちを食らうとは思いませんでした。 しかも下手人が、学院の後輩だったとは。世も末ですね。悲しくなって抜剣してしまいそうです」 「ご、ごごごごめんなさい!」 「しかも第一声があんな蛙の引きつったような声だなんて。 ――そんなにアタシに会いたくなかったのか、コノヤロウ」 「そそそ、そのようなことは!」 近衛隊准隊士、アマツ・コミナト。 サラの学院生時代の先輩で、これでもかというくらい、嘘くさい伝説を残している強者である。 曰く、武装した自治会員50名を木剣で全員叩きのめしただとか。 曰く、中央騎士を一対一の決闘で半殺しにしただとか。 曰く、寄ってくる百合の純潔を片っ端から散らしてしまうだとか。 とまあこのようなものが腐るほどあった。 男女問わず目を惹かされる美しさに加え、剣の腕も立ち弁も立つ。 家柄も良く、20歳という若さで、准隊士とはいえ近衛隊への入隊を許されている。 羨み妬みで、有ること無いこと言われるのは仕方のないことかもしれない。 サラとしては自分より美人で自分より腕が立つ、この先輩は苦手3本指に入るのだが。 学院生時代は何故だが顔を合わせる機会が多く、そのたびにネチネチと虐められていたりする。 ちなみに理由はさっぱりわからない。 アマツのような人間に嫌われるようなことなど、終ぞした記憶はないのだが。 毎回仲裁してくれるユウキがいなかったら、ひょっとしたら自分はストレスで胃に穴が空いていたのではなかろうか。 まあそれはそれとして。 そんな苦手な先輩が、偶然職場に現れるなんて。 今日の自分は不運だなあ、とサラは内心嘆くしかなかった。 「……あの、本当に申し訳ありませんでした。 墨の出が悪くなっていたので振っていたらすっぽ抜けてしまいまして……」 本当は苛々して放り投げたのだが、 実物は小剣に刺されて確認不可なので、問題ない。 「ああ、すまんすまん。アタシの方も長期任務明けで鬱屈としてたからな。 別に、お前を虐める気は、今のところは全くない。 ――それより、少し聞きたいことがあるんだが」
日も傾き、空が赤みを帯びてきた頃。 帝都中央の鮮物市場は、夕餉の食材を求める者達で、ごった返していた。 その一人である白い少女は、人混みの中で、覚えのある声を聞いた。 「……?(きょろきょろ)」 立ち止まり、辺りを見回すと、 「おい、こんなところで何やって――って、買い物か?」 「……!」 「久しぶりだな……えっと、ホワイト。どうだ、ユウキの所は住みやすいか?」 「……(こくん)」 本当に、久しぶりだった。 白はこんなとき、どのような顔をすればいいのかわからなかったので、ただぼんやり見上げるのみ。 ――自分を“保護”した女性。 ユウキの所に預けられてから、白は彼女――アマツとは一度も会っていない。 とても忙しい人間だということは、ユウキから聞いて理解はしている。 白とは“色々”あったものの、それは既に白的には過去のこと。 特に会いたいと思える相手でもなかったので、白としては存在を忘れかけていた。 とはいえ、声を出すことができないので、わざわざ言う必要もない。 ――セツノお姉ちゃんだったら、きっとすぐにばれちゃうんだろうけど。 と、仲の良いお姉さんのことを思い出し、ちょっぴり感慨に耽ってみたり。 まあそれはそれとして。 ――今は、お買い物の途中なのに。 しかも、はじめて、一人での。 セツノに認可を受け、ユメカに応援されて、意気込んで挑戦していたところだったりする。 まあ、買い物もあと一品だけ、と順調に進んでいたところなので。 それほど気を張る必要はないのかもしれないが。
「…………」 そういうわけで。 白としては、早く買い物を済ませて、セツノに褒められたいと思っていた。 故に、このようなところで時間を取られるわけにはいかないのだが。 流石に、自分の保護監督者となっているアマツを、そうそう無碍にするわけにもいかず。 仕方なく、アマツの言葉を待っていた。 とはいえ、せいぜいこちらの近況を確認する程度だと思っていた。 アマツは忙しい人だから。 ユウキの所に預けられて、ちゃんと生活できてるかどうか、確認したいだけなのだろう、と。 白の頭の中は「はじめてのおつかい」で一杯一杯。 だから、アマツのその言葉を受け入れるのに、数瞬ほど必要だった。 「ちょっとこれから、ユウキの家に行くからな。 お前がちゃんと家事とか手伝えてるかどうか、確認するぞ。 いやなに、一応お前を任せた身としては、偶のオフにそれくらいはしないとな」 それは困る。 はじめてのおつかいで一杯だった脳内は、驚きで完全に吹き飛ばされた。 ユウキの家にはセツノとユメカがいる。 以前ユウキが、彼女らのことを秘密にして欲しい旨のことを言っていたのを憶えている。 少なくとも、アマツに姉妹の存在がばれるのは、困るはず。 だというのに、どうすることもできない自分が情けなかった。 たとえここで、体を張ってアマツを止めたところで、大した時間稼ぎにもならないだろう。 適当な言い訳をでっち上げて、訪問を後日に延ばすことも不可能だ。 もし。 白にできることがあるとすれば。 くい、とアマツの袖を引く。 「ん?」と首を傾げるアマツに向かって買い物篭を掲げ、その後市場の中心を指さした。 「ああ、買い物の途中だったってことか。 構わないぞ、どうせだから荷物持ちくらいしてやるさ」 時間稼ぎ成功。 あとは、セツノとユメカが、こちらの異変に気付いて、何らかの策を取ってくれることを祈るのみ。
「流石に学生寮よりはこっちの方が大きいな。 ユウキも就職したってことだよなあ。狭い部屋で酒盛りしたのが懐かしいな」 執政省の個別寮に着き、アマツはぽつりとそう漏らした。 ちらり、と頭上の表情を窺うと、何故だか儚げな印象を受けた。 ――この人凄く強いのに、変なの。 とだけ思い、白はさてこれからどうしようと頭を悩ませた。 買い物では、無事に引き延ばし作戦が成功した。 最後の一品の他にも、自分のなけなしのお小遣いを駆使し、不要な物まで多数買い込んでいた。 具体的には無駄に大きい布袋とかネズミ駆除道具一色とか。 密かに串焼きの買い食いを楽しみにしていたのだが、しばらく先になってしまった。 まあそれはそれとして。 あとは、セツノとユメカが見つかりそうになったら、自分が何とかしてアマツの気を逸らすしかない。 そう決意し、白はアマツと一緒に、ユウキの部屋に入っていった。 「――流石にユウキの部屋だけはあるな。一年目で忙しいだろうに、ちゃんと片づいてる」 部屋に入り、軽く辺りを見回しながら、アマツは感心の溜息を吐いた。 白の方は、セツノたちの痕跡が残っていないか、その優れた観察眼で即座に視線を巡らせた。 ――よかった。殆ど残ってない。 つい安堵の溜息を漏らしそうになる。 しかし、流石白の尊敬するセツノというべきか。 数刻前にはあったはずの、彼女らの痕跡が、綺麗さっぱり消えて無くなっていた。 私物だけではない。彼女らの趣味を反映させた置物も、目立たない場所にさりげなく移動されていた。 これなら、どう見ても「ユウキの部屋」である。 セツノたちがアマツの来訪を知ったのがいつかはわからないが、それでも時間は殆ど無かったに違いない。 だというのに、この対応。見事としか言い様がなかった。 やっぱりセツノお姉ちゃんは凄いなあ、と改めて思う白。 「さて、ユウキが帰ってくるまで待たせてもらうか」 「……(こくこく)」 白はアマツの提案に何度も頷いた。 いくら玄関が完璧とはいえ、全ての部屋もそうとは限らない。 家捜しされる前に、アマツを椅子に釘付けにしなければ。
というわけで最初の一手。 “お茶を淹れて一服させる” 紅茶の淹れ方についてはセツノに仕込まれているので、それなりに自信があった。 ただ、問題があるとするならば。 「……!(わたわた)」 「? どうした? 気分でも悪いのか?」 上手く意志が伝えられない! これは由々しき事態だった。 仕草で伝えようにも、この場には紅茶やカップを連想させられる物が置いてない。 かといって、何も言わずに席を立ったら、アマツが付いてくる可能性が高い。 このままアマツの前で怪しげな踊りを踊り続けなければならないのだろうか。 それはかなりイヤだった。 と。 「しかし、喉が渇いたな」 「!」 アマツの方から、こちらの望む話題を振ってくれた。 これで「ちょっとお茶でも淹れてくれ」と言われれば何の問題もない。 なかったのだが。 「それじゃあ、ちょっとお茶を淹れてやるよ。 なに、やり方は大体わかるから気にするな」 それは困る! 「……!(ふるふる) ……!(自分を指さす)」 「え? ああ、お前がやってくれるって? いいって、気にするなよ。 流石にいきなり押しかけた身だからな、これくらいはやらないと」 いきなり押しかけたのだから大人しく座っていてほしい! と言えない己が恨めしい。 その後何度も白はアマツを席に釘付けようと頑張った。 頑張ったのだが。 結局、止めることはできなかった。
結論から言うと。 アマツは自由人過ぎた。 立ち入ったのは炊事場に留まらず、客間や寝室にまで立ち入る始末。 収納にまで手を出さなかったあたり、一応ギリギリのラインでの常識は残していた模様。 とはいえ。 全ての部屋にて、その痕跡を隠してあったのは、正直凄いと思った。 セツノは魔法か何かを使ったのだろうか。 そう思っても不思議ではないくらい、部屋の偽装は完璧だった。 隠しきれない物は、意識の死角に入るよう巧妙に配置されている。 セツノに対する尊敬がますます強まった白であった。 ちなみにユメカがやったとは欠片も思ってないあたり、白もこの家に順応しきっていたりする。 途中、寝室でユウキの下着だけ落ちていたのには首を傾げたが、まあ些細な問題だろう。 また、それを拾われたときに、微かに物音がして白的には冷や汗ダラダラだったのだが、 先程買った物の中にネズミ駆除道具が含まれていたので、アマツがネズミと思ってくれたのは幸運だった。 そんなこんなで。 ユウキが帰ってくるまで、無事、セツノとユメカの存在がばれることは、なかった。 ちなみに、ユウキが帰宅してからは、アマツにこれでもかというくらい絡まれているが。 まあ、アマツの注意が彼に向いている限りは、大丈夫だろう。 「……?(あれ?)」 ふと。 どうでもいいことが、気になった。
「……(きょろきょろ) …………?(とてとてとて)」 「おや? 白?」 「ほっとけほっとけ、お子様はもうお眠の時間だろ。 いいからお前はもうちょい付き合え。なに、明日も仕事だろうし、日付が変わるくらいで許してやるよ」 「このペースでその時間までいくと、確実に響きそうなんですけど……。 ――まあ、構いませんよ。できる限りお相手します。お疲れ様です、アマツさん」 「……ん。お前も相変わらずだな。嬉しいぞ」 「え? どういう意味――むごっ!?」 「いいから飲め飲め。アタシの武勇伝をたくさん聞かせてやるからよ!」 盛り上がっている二人を背に、白はユウキの寝室へと向かった。 「……?(はてな)」 やっぱりだ。 先程落ちていた、ユウキの下着が。 いつの間にか、無くなっていた。 一体、どこにいったのだろうか? 後日改めて探したが、下着は終ぞ見つからなかった。
タイトルの人が全く出番無かった件について。
次回、裏編。
>>336 読んでてドキドキしましたGJ!!!
晴香もGJ! 雨音がんばれ!
おおおおぉぉ!!楽しみに待ってました!GJ! 怪物姉妹にアマツ先輩の組み合わせは超楽しみでした!つーかユメカ。下着、下着ー!
あれ?アマツ先輩が下着をとった(ry
どうやってトリつけるの? 投下したいけど、できぬ
>>372 GJ!!
イィ、凄くイィ!先が楽しみで仕方ない。
やっぱりサラは脇役なのか… 下着を取ったのが実はセツノで、次回姉妹の仁義なき戦いが!!
>>336 やっぱ姉妹モノは読んでて癒される
姉も妹もどっちもガンガレ!
>>372 セツノを慕う白がめっさ可愛えぇー―っす!
しーちゃん良く頑張った! 裏編にも期待!
お二方ともGJ!!
では自分も今年最初の投下イきます
そして明けて翌日 「で、どうだった? 稲峰」 お昼休み時間、屋上で二人でお弁当を広げながら熱矢先輩は聞いてきた。 「ハイ。 昨日の夜電話して訊いてみた所あるそうです。 其の区間を含むフリーパスが」 「マジか?! で、其のフリーパス使えば安い料金でも行けるんだな?」 「ええ、でも期待に応えられる程かは……」 そう。 確かにフリーパスを使えば普通に行くよりかは安くなる。 でもそんなぐんと安上がりなわけじゃない。 だからガッカリさせはしないだろうかと気にしながら私は伝えた。 私からの報告を聞き終えた先輩は暫らく考え込んでいた 「そうか。 其の額なら俺の小遣いでも何とかなるな……。 よし、決めた! 其の教えてくれた行き方で行くことにするよ。 ありがとうな稲峰。 お前が相談に乗って教えてくれたお陰だよ」 そう言って熱矢先輩は笑顔を向けてくれた。 「い、いえ、そんな大げさですよ」 言いながら私は思わず視線をそらしてしまった。 其の笑顔に幸せな気持で満たされつつもすい思わず照れ臭くてなってしまって。 「で、稲峰。 お前もやっぱり行くのか?」 「え? あ、ハイ。 私も前から行ってみたかったですし……」 言いながら私は気付いた。 そうだ、先輩も私も目的地は一緒なんだ。 だったら誘ってみようかしら。 うん。 折角のこの機会なんだ。 思い切って誘おう。 私は意を決して口を開く。 「あの、先――」 「じゃぁさ、一緒に行くか?」 その時私が口を開こうとするのとほぼ同時に先輩が口を開いた。 そして紡ぎだされた言葉は、それは私が言おうとしてたのと同じだった。 私は其の事に驚きを隠せず思わず固まってしまって、その間にも先輩は言葉を続ける。 「どうせ目的地が一緒なら一緒に行こうぜ。 一人で見て回るのも良いけど、折角なんだから 同じ趣味の仲間同士で見て回ったほうがもっと楽しいと思うんだ」 ――空耳なんかじゃない。 本当に私を誘ってくれてるんだ。 私を―― 徐々に頭がハッキリしてくると私の中の驚きはやがて嬉しさへと、喜びへと変わっていった。 そして喜びの気持のまま口を開く。 「ハ、ハイ! 私のほうこそ若しご迷惑でなければご、ご一緒させてください!」 言った直後私は思わず自分の口を手で押さえる。 思わず興奮して大きな声を出してしまった事に自分でも分かるほど顔の温度が上昇していく。 興奮する気持を押さえながら再び熱矢先輩に視線を移すと其の顔には優しい微笑が浮かんでいた。 その微笑に私のほうも自然と笑顔になる。 「よし。 じゃぁ何時ごろ出発する?」 「そうですね。 じゃぁ――」 そして私と熱矢先輩は当日の打ち合わせを始めたのだった。
「よし。 全て準備オッケー」 ホビーショー当日の朝、私は声に出し出発のチェックの確認を終えた。 始めて行く場所だし結構距離もあるから余裕を持って早目に出る事にし、 結果早朝に出発する事にしたのだった。 おかげでかなり早起きする羽目になっちゃったけど、でも全く眠気は無く頭はすっきりとしてた。 これから向かうホビーショーに、それも熱矢先輩と共に行けるんだという期待と喜びで 胸が一杯だったのだから。 そして私は期待に胸踊ろせながら家を出たのだった。 駅に到着した私が待っていると程なくして先輩も駅に姿を見せ挨拶を送ってくれた。 「おはよう稲峰。 待たせたか?」 「おはようございます先輩。 いえ、私も少し前に着たばっかりですから――」 先輩と挨拶をかわしながらふと思ってしまった。 それは―― 「どうした?」 「い、いえ何でも無いです」 ――それは今のやり取り。 コレってまるでデートの待ち合わせをしてる恋人同士の会話みたい、 なんて思ってしまったから。 でも……そんな風に感じてるのは私だけ。 先輩も今日の事が楽しみといった笑顔を浮かべてくれてる。 だけどそこにある私に対する思いはあくまでも後輩とか親友とか、それ止まりだろう。 だから……余計な事をいって水をさしちゃいけない。 そう想い私は気持を抑え先輩の方を向き直り口を開く。 「じゃぁホームに向かいましょうか」
駅を乗り継ぎ会場に到着した私達は圧倒された。 今日のホビーショーは国内で行われるこうしたイベントの中では最大規模のもの。 だから当然其の来場者の数も相当だろうと予想はしてた。 でも実際目の当たりにした人の数は私の予想をも越えたものだった。 そして私がその人の多さに圧倒され立ち尽くしてた私は―― 「ひゃわっっ?!」 其の人波に呑まれさらわれそうになってしまった。 ヤ、ヤバッッ! そう言えば私ってば背も低いし体もちっちゃいから普段も満員電車とか乗ると 埋もれそうになったりしてたんだった! 油断した〜! これじゃ折角先輩と一緒に来たのにはぐれちゃう。 そ、そんなの…… 「稲峰!」 人波に埋もれそうになった私は済んでのところで熱矢先輩に手を掴まれ難を逃れた。 「大丈夫か、稲峰?」 「あ、はい。 大丈夫です……」 私は応えながら自分の手を見つめた。 熱矢先輩が握ってくれてる私の手を――。 「兎に角凄い人の数だし気をつけようぜ?」 そう言って熱矢先輩は掴んでた手をそっと離し私の頭をポンポンと優しく叩いてくれた。 「あ、ありがとうございました」 私は頭上にある熱矢先輩の手を名残惜しげに見つめていた。 未だ手には熱矢先輩が掴んでくれた感触が、温もりが残っている……。 咄嗟の事でさっきは沸かなかった実感が今更よみがえってくる――。 ――もっと掴んでて欲しかった。 ――もっと握っていたかった。 「しっかし改めて凄い人込みだよな〜。 この人込みじゃ油断するとまたはぐれちまいそうだな。 だからほら――」 そう言いながら熱矢先輩は私の前に手を差し伸べてくれた。 え? これって―― 「はぐれない為にもシッカリ掴んでろよ?」 私は差し伸べられた手を掴んだ。 「あ、ありがとうございます!」 そして手を握り返した私に向かって熱矢先輩は優しく微笑んでくれた。 其の笑顔に、手の温もりに私の胸のうちは幸せで満たされてくる。 私を気遣って手を差し伸べてくれた事が、熱矢先輩と手をつないで見て回れる事が嬉しくて――。 今の私達まるで恋人同士みたい……には見えないんだろうな……。 いいとこ仲の良い兄妹……いや下手すりゃ兄弟って言う風に見えてるんだろうな……。 ――って、やめやめ! 折角の楽しみにしていた今日という一日。 余計な事は考えちゃ駄目よね。 うん。 「先輩、今日は目一杯楽しみましょうね」 そして私は気を取り直して口を開くと先輩と共に会場に向けて足を踏み出したのだった。
会場に足を踏み入れた私達は各メーカーブースの展示品に目を奪われた。 それは今回のショーで初めてお披露目になる試作品だったり、 或いは既に模型雑誌等で発表されてるのも実物を目の当たりすると 写真とは比べ物にならない感動が伝わって来る。 新作や企画中の試作品だけじゃない。 プロの手による作例やジオラマの展示とか 私達の目を釘付けに魅了してくれるもので一杯だった。 展示品を眺める私の胸のうちは嬉しさや楽しさで一杯で、そしてそれは熱矢先輩も一緒だった。 目の前に広がる展示品の数々に釘付けになり眺めてる熱矢先輩の瞳はキラキラと輝いていた。 そしてそんな先輩と一緒に今この時を共有できる。 それは私にとって例えようも無いくらい幸せだった。 途中お昼休みをはさみ私達は昼食をとる。 ちなみにお昼ごはんは私が作ってきたお弁当。 建前上の理由は出費の節約。 でも本音は熱矢先輩に私の料理を食べて欲しかったから。 実際には私が作ってきたのはおにぎりなんで、料理っていうほどご大層なものではないけど、 でもこういう所でとるお弁当ならあまり凝ったのではない方が良いから。 それに懲りすぎて失敗しちゃったら本末転倒。 そんな失敗した料理なんか熱矢先輩に出すわけに行かないからね。 それでも実際にはちょっぴり型崩れとかしちゃったりもしたんだけど……。 だけどそんなおにぎりでも熱矢先輩は美味しそうに食べてくれた。 美味しそうにおにぎりを頬張る熱矢先輩の横顔を眺めながら私は頑張って良かったと言う満足感と、 と同時に頑張ってコレが限界の自分の不甲斐なさに少し凹んでもいた。 だから今度作る機会があればそのときはもっと頑張って美味しく作るぞー! 昼食を済ませた後、午後も各ブースや会場内を見て回った。 そして時が立つのも忘れて見て回ってると、気付けば閉場のアナウンスが流れ始めてた。 楽しい時間はあっという間に過ぎるっていうけど本当ね。 そう思いながら私達も会場を後にする。
帰りの電車の中、興奮冷め遣らぬ私と熱矢先輩は今日のホビーショーに付いて語り合っていた。 「今日は本当に楽しかったですね、先輩」 「ああ。 それもこれもお前のお陰だよ。 誘いに応じてくれてありがとうな、稲峰。 本当お前みたいに気の会う趣味仲間の友達が一緒に来てくれたお陰だよ」 ――趣味仲間の友達。 其の言葉に嬉しさもあるけど、でも同時に寂しさを感じないわけでもない。 だけど今はそんな事考えちゃ駄目。 折角の楽しい余韻が台無しになる。 「いえ、私のほうこそ誘ってくれてとっても嬉しかったです」 だから私は微笑んで熱矢先輩に応えた。 「それにこうして帰りの電車の中でショーの余韻を噛締めながらの会話も楽しめて。 一人出来てたらこんなお喋りも出来なかったもんな」 そう言いながら楽しそうに話を続ける熱矢先輩と会話を交わせて 私自身も物凄く楽しくて幸せだった。 こんなに遅い時間まで一緒にいられて――。 「あ!」 「どうした? 稲峰」 「えぇっと、その……。 先輩、チョット途中下車して寄り道に付き合ってもらっても良いですか?」 「寄り道? 別にいいぜ。 どうせフリーパスだから乗り降りしても料金は嵩まんし」 「ありがとうございます。 じゃぁもう少し先の駅でチョット付き合ってください」 窓の外の大分沈んだ夕陽を見て私は思い出したのだ。 確かこの先の駅で降りた辺りに夜景で有名な場所があるのを。 私達は駅に降り立つと大分いい感じに日も沈みかけていた。 「先輩、こっちです」 私は熱矢先輩と連れ立って駅を後にし夜景のスポットへと歩を進めた。 目的の場所へと向かいながら私の胸は高鳴っていた。 昔からの憧れの一つだった。 好きなヒトと一緒に二人っきりで夜景を眺めるのを。 写真集やインターネットのページを眺めながらいつか私も、って思い描いていたりもした。 そして私達は目的の場所へ辿り着く。 「おぉ〜、コリャ確かに綺麗な眺めだな。 うん、月並みな表現だけど本当宝石をちりばめたみたいにキラキラしてる」 「はい、本当に綺麗ですね。 先輩も気に入ってくれたみたいで私も嬉しいです」 二人並んで夜景を眺めながら私はドキドキしてた。 厳密には私が思い描いてたのとは少し違うのは分かってる。 だって幾ら私が熱矢先輩の事を好きだと言っても私達は恋人同士じゃない。 あくまで私の片想い。 だけど、それでもこのシチュエーションに私は甘い陶酔感の様な感じを覚えていた。 まるで恋人同士みたいなこのシチュエーションに――。
やがて楽しかった今日一日の幕が下りる。 「わざわざ家まで送ってくださってありがとうございます先輩」 日も暮れていたのでと言う事で熱矢先輩は家まで私を送ってくれたのだ。 「いや、こちらこそお前のお陰で今日一日とても楽しかったよ。 おまけに帰りに綺麗な夜景も見れたし。 本当にありがとうな。 今度改めてお礼とか……」 「そんな、お礼だなんて大げさですよ。 楽しかったのは私もですから……」 言いながら私はふと思った。 厳密には夜景を見ながらも思ってたこと。 言わないほうが良いと思いつつも、でも今この雰囲気の中なら……。 「じゃ、じゃぁ……お別れのキ、キ……、チューとか、な、なーんて……」 う、うわー! だ、駄目! 言いながら恥かしくなっちゃっ……て……? 思わず自分で言いかけた言葉に赤面しそうになった私の前髪に熱矢先輩の指が触れ―― 「おやすみ。 稲峰」 そして踵を返し家路へと帰っていく熱矢先輩の背中を見つめながら私は口を開く。 「は、はい……。 おやすみなさい先輩……」 そして反芻し思い返す。 あの時熱矢先輩は私の前髪を掻きわけそっと口付けをしてくれた――。 ほっぺとかでも、ましてや唇でもなく……おでこだけど。 だけど――。 (きゃ〜〜〜〜っっ!! あ、あ、熱矢先輩にキスしてもらっちゃった〜〜〜〜〜!!!) 私のテンションは言い表せないほどの喜びで振り切れそうなほど高まってたのだった。 To be continued.....
とーかしゅーりょー 最近マイユアに首っ丈 あさみルートはスレ的にお薦めヨ
なにその甘甘空間w
なんかこのスレには珍しいほのぼの展開だったなw主人公こういうことできるキャラだったのかw
>>386 稲峰頑張れ、超頑張れ
そして主人公結構大胆。修羅場的に見直した
GJです!
マイユアのアニメは見事な嫉妬・修羅場・三角関係アニメであった
きめぇw
>>386 キタ━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)=゚ω゚)━━!!!
熱矢&稲峰の幸せカップルっぷりにお腹一杯です
どうかこのまま甘い空間を2人に与え続け賜え…
稲峰かわええ 次は幼なじみのターンか? GJです
次回は幼馴染ざまあwwwに期待
>>364 ってまとめにある?見つからないんだが
てかまとめの作者の所が緑猫氏だったりトリだったりで作者別でみると少しみにくいな
>>395 ありがとう、食人とかの表現あるから途中で保留してたが見てみるよ
>>396 外伝の方は今回の掲載話のようにソフトだけど
本編の方も内容はめっちゃ面白いけど
マジでトラウマる内容(特に食人描写)だから
だからそういうのが駄目な人は読まないほうがイイよ
>>397 もうダメ
「クチャクチャ噛んで」みたいなとこもガンばっつ読んだが
17話の眼孔姦でリアルに吐き気がw
話自体はおもしろいから頑張って続き読むかどうするか
まだもっときつい表現出てくる?そうなら外電だけにするかな・・・
グッジョブお疲れ! スズざまぁwww
377へ ありがとです
トライデント以外の職人さんマジGJっす
トライデント氏以外って・・・・・・・・・・ どう見ても、作者様方に大量投下されて惨めな思いをしている 荒らしの精一杯の抵抗かな?
うぉ久方ぶりに来たら作品が投稿されている。 作者様方GJっす。。
404 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/15(火) 13:49:08 ID:3OCb2qXq
自演大変だなw
皆さんグッジョブです!
>>398 そこまで読めたのなら、もうがんばって最後まで読んじゃいなよ
俺的に一番凄惨だったのは11話ラストから12話冒頭のシーン
その話を読んで尚17話まで読み進められたのなら大丈夫だと思うけど?
何よりそこまで読んじゃったら結末が気になってしょうがないんじゃね?
やはり、神が投下すると一気に活気つくな
短編でいいから、ROMっている奴も書いてみたらどうだ? 文章がおかしくて、恥をかいても達成感を感じることができるし、 リアル彼女が嫉妬して修羅場フラグだって立てることが可能です。
>>408 なんと素晴らしいアイデアだ!
では、あなたからどうぞ
ここは職人のレベルがやたら高くて投下するきになれません>< ともかくGJ!!
久しぶりに来たら待ちに待ってた作品が落ちてるじゃないの! ちょっくら、いただきまーす!
投下町wktk
すまん。スレ違いだが聞いてくれ 自営業の俺だが、跡とり兼修羅場要素のある息子が欲しくて頑張って3人もつくっただが、 全員女の娘になってしまった。 俺の会社と修羅場はどうしたらいいのか………死にたい。 スレ違いですまなかった。
それは暗に 妻を無くした父親が育児と事業の両立をしようと奮闘する姿に欲情してしまった三人の娘と、性格がキツすぎたせいで30歳目前の行き遅れ秘書との恋愛修羅場トルが見たいとかそういうことか? そんな妄想ネタじゃあ「それなら自分で書け」とか誰かに言われちゃうぜ
バレンタインを一人の女の子にしか貰ったことしかないんだが・・・ 毎年、一人だけだぞ・・・? どう思う・・・?
この幸せ者ー
同性から貰った事がある・・・
>>415 の悩みは一ヶ月後晴れることになる…
・「あははは!泥棒猫からのチョコなんて
>>415 君には必要ないよね!」と幼馴染みが黒化
・「お兄ちゃんにはチョコだけじゃなくて私の初めてもあげるね」とキモウト覚醒
・「
>>415 が他の女に盗られてたまるもんですか!!抹殺してやる!!」
と姉ヤンデレ化
どれをとってもめでたしめでたし、スレ的に…
実際は知らんが
現実的な最悪なパターン。 「娘さんがDQNにひっかかる→遺産もDQNのものに→会社も好き放題いじられて崩壊」 まぁなんだ。教育をしっかりなー。
中学生までは幼馴染に貰ってたけど今は携帯電話の番号すら知らないほど疎遠になってる
>>419 それはホワイトデーに
>>415 の童貞をキモウトに要求されるってこと?
それとも今から1ヶ月後のバレンタインに迫られるってこと?
スマン、童貞じゃなくて貞操だ
424 :
419 :2008/01/16(水) 20:50:54 ID:dJUB5Vzn
>>423 バレンタインの日だろう
ホワイトデーは…ああ想像するのも恐ろしい…
>>422 クラスメートか会社の同僚に貰えば、フラグ成立するかもしれん
…保証はできん
獲物を逃がしたな。まあ幼馴染みに貰っていただけマシさ。俺なんか母ちゃんに要らないって言ってるのに毎年…… そもそも甘いの苦手なんだよコンチクショー!
アンカ1番ずつずれてしまったorz
雨の音まだー
一人目の彼女まだかな…
>>413 GJ !!
妻を含めて4人の女による家庭内の肉弾相打つ修羅場にすればよろしい。
取り合う男が自分になるか、他人かは問われない。
いっそ養子をとれば良い。
>>420 吉兆?
>>413 4人目が男の子なら、三人のお姉ちゃん達の修羅場になるんじゃないか
今日は静かだな
>>432 雑談は投下主ひとりの自演だから会話のバリエーションが少ないのはしょうがないだろ
きっと皆、お兄ちゃん想いな妹に地下室と手錠をプレゼントされてるからじゃないか? ほら、兄妹のスキンシップって大切だろ?
あー監禁されたい
まぁL×Hの発売日だからな 皆そっちで忙しいんじゃね?
LORI × HIRO か… 「お兄ちゃん、他の泥棒猫なんか…見たらだめです。二度と浮気しないよう…調教です」 「ああああああ!!!!!!」 というロリ妹に調教及び監禁されるゲーム?
L×Hって鮮血ある?せめて果物ナイフだけは残して欲しいけど 明日、明後日、センター試験か…。受験生の皆が運命の相手がいる学校へ行けますように
言葉様も世界もレイパーのモノだったオチw
誠殺され損じゃんw
そういやこのスレって誠みたいな生粋の遊び人の結果の修羅場って少ないな。 昔はちらほらあったけど今続いてる奴の中では一つもないっぽいし。
さすがに皆も心を痛めたんじゃないのか? せめて、自分が書く作品のヒロインには幸せをみたいな作者が多すぎなのは Nice Boatのせいw
ただ単にみんな流血オチに飽きただけだろ
そろそろ嫉妬に原点回帰して姉妹幼なじみの可愛らしい悋気ものが見たいなあ…
それにしても、平和だな
やった!ようやく彼女に嫉妬してもらえた!
>>443 いや、流血もの自体は少なくなってないんだよ。
ただ、遊び人型主人公が少なくて鈍感形主人公か
何らかの制限受けてて一人を選べない主人公が多いと思う。
唐突だけどまとめサイト3周年おめでとー
もうそんなに経つのか 阿修羅氏いつもありがとう
阿修羅氏いつもありがとうだな本当に で雨の音まだー
受験生や浪人生がいないからか静かだな
元々いない
大学生も試験前、もしくは期間外試験が始まる頃だし 去年の流れから見ても学生さんは少なくないと思う 俺?開き直るしかない orz
一万年続きまだー?待ちくたびれたー
いい加減にしろ
保管庫更新されないな
避難所の方で阿修羅氏身動き取れない様な事を言ってたよ リアルで忙しいんだよ
まあ、ニートやひきこもりは働かなくていいからな その分、SS書きは俺に任せておけ
修羅場が起こる頃に生き残れた者はなし
ニート特集見てて思わず「ニートウラヤマシス」って呟いたら母がすごい顔したw
ただのニートならゴミクズ以下の存在だが、嫉妬SSを書くニートは 日本国家が全力を挙げて、天然記念物として待遇の扱いするべきだw 俺をここの嫉妬SSで癒されて、仕事に行っているしw
44スレに投下したら途中で容量オーバーなのか投下できなくなったんで、こっちに再投下します
〈SIDE:ゼンメイ〉 王室の前でティークを待っていると、真紅のドレスに身を包んだホーネットがやってきた。 金色の長く美しい髪とドレスのスカートをなびかせ、淑女のように歩いてくる。 いつもより化粧に時間をかけたのか、普段よりさらに綺麗に見える。 優雅で華麗――貴族の令嬢を思わせる気品と風格があり、それでいて貴族特有の嫌味さを感じさせない。 同じ女性でありながらも息を呑んでしまうほどの美しさは、不思議と赤い薔薇を連想させた。 嫉妬と羨望――ホーネットにほんの僅かでも敗北感を感じてしまった自分が恨めしい。 そういえば、ホーネットは貴族の出身だと聞いたことがある。 厄介者扱いで放り出されるように城に来る事になり、スラル王女の従者になったとか――。 昔聞いた話――詳しい経緯は聞いていないが、貴族の出身なら今のホーネットの姿も納得ができる。 「王はまだ用意が出来ていないのか?」 ティークの居る部屋の扉を見ながらホーネットが聞いてくる。 「ああ、もうすぐ支度が出来るらしい」 私が感じた感情がホーネットに気付かれないように、平静を装って答える。 私が答えると「そうか」とだけ呟いて、今度は私の姿を上から下までじっくりと見て、 「よく似合っているじゃないか。最初に見たときは誰だかわからなかった」 ホーネットがにやりと笑いながら言う。言葉に含まれる何かが癪に障る。 「それはお世辞なのか? それとも馬鹿にしてるのか?」 ホーネットの口ぶりと態度にイラつき、つい声に棘が入る。 「素直な感想さ。お互いにこんな格好をするのも、そんな格好をしているのを見るのも初めてだからな」 ホーネットがドレスのスカートを摘みながら笑う。ホーネットが笑うことは滅多になかった。 この三年間でホーネットはよく笑うようになった。 ホーネットは変わった。 三年前のスラル王女の一件から暫く経ってからのホーネットの変わり様は、ティークとは正反対の変貌だ。 男装を止めて髪を伸ばしはじめ、化粧もだんだんとするようになった。 喋り方も変わり、物腰も女性らしくなった。 クールなところは変わっていないが、表情が豊かになって冷たいイメージがなくなった。 表情の少ない男装の麗人は、三年間で美しい女性騎士に生まれ変わった。
元々綺麗な顔立ちであることは知っていた。 整った顔の作りからして美人だとは分かっていた。男装を止めて化粧をすれば美しくなるだろうと私も思ったことがある。 女は化粧で変わる――誰かが言っていたが、まさかここまで変わるとは私も予想だにしなかった。 化粧に不慣れで未だに手間取る私は少し羨ましくすら思う。 剣の腕ならともかく、化粧の腕はホーネットに遠く及ばない。 ここまで変わった理由――決まっている。ティークの気を惹くためだ。 ティークのためにホーネットは変わった。 化粧もせず男装をしていた理由は、恐らくスラル王女の護衛としてだろう。 スラル王女の一件以降まで続けていた理由は分からない。興味もないし知りたくもない。 ホーネットについて知っていることは、自分の事をよく理解している頭の切れる女だということ。 ホーネットとの付き合いは五年以上経つが、ホーネットの考えは未だによく分からない。 何も分かっていないのかもしれないし、これからも分からないのかもしれない。分かりたくもない。 お互いに理解しようという考えは持ちあわせてはいない。少なくとも私はそうだ。 ホーネットの事でただ一つだけはっきりとお互いに分かっていることは、ティークを好きだということ。 私は時々、ホーネットが怖くなる。 ホーネットと一緒にいると、時々背筋が凍りつくような感覚に襲われる。 得体の知れない恐怖は私の背中を舐めまわし、心臓を握り潰そうとする。 時折背後から感じる視線は殺意が込められ、それがホーネットの視線であると分かるようになったのはいつの頃からだろうか。 魔女の視線――蛇に睨まれているような感覚。呪いが込められているのかもしれない。 いつかホーネットとは殺し合うことになるだろう。そう遠くない未来にも。 今は互いに隙を窺っているだけ。機会を窺っているだけ。 私達は二匹の蛇のようだ。 お互いに大きく口を開き、その牙で相手の頭を咬み砕こうとしている。 尻尾を絡めあい、お互いを飲みこもうとしている。 二匹の蛇――神話に出てくる破滅の化身。私達と重なる。妙な妄想に身震いする。
妙な妄想を振り払い、ふとホーネットの胸元に目をやると、大きな胸が目についた。 胸元を強調したドレスのせいか、豊満な胸が更に大きく見える。 普段は甲冑のせいで分かりにくいが、ホーネットの胸は大きい。 悔しいことに、私の貧相な胸とは雲泥の差だ。ホーネットの胸を見ていると、大人と子供を比べているようで悲しくなる。 普段の食事や生活はそう変わらないというのに、ここまで差が開くのはどういうことだろうか。 ホーネットが私の視線に気付き「フフン」と鼻で笑った。 「そんなにじろじろと見るな。いや、ゼンメイの気持ちも分からなくはない。女に生まれたからには 避けては通れない道だからな」 ホーネットが勝ち誇った顔で、胸を突き出すようにして私と向き合う。胸を張ると嫌でも目に入る。 「うぐっ…き、騎士に胸の大きさなどは関係ない! 邪魔になるだけだし動きにくいだけだ!」 「そうか? 男は胸の大きな女性を好むがな。それに大きいに越した事はない。 騎士とは言えど我々は女だ。鎧を脱げば色気も必要だろう?」 胸元に手をやり、ホーネットが淫靡な表情を浮かべる。 ホーネットの見たことのない表情に、私の顔が熱くなる。 同性でも見惚れてしまう表情――私にはできない。 寄せ上げるようにして胸を抱え、胸の谷間を強調する仕草はとても真似できない。 詰めものを入れればよかった――ふとそんなことを考えてしまった。 「わ、私には関係ないことだ! 王を守れるだけの腕と力さえあれば…」 「そうか、胸が大きくなる方法を教えようと思ったんだが…ゼンメイには必要ないか」 「ち、力さえあれば…」 「簡単に大きくなるんだがなぁ。ゼンメイが必要ないなら教える必要はないか…」 「……」 「………」 「…………お、大きくできるのか?」 「ぷっ! あははははははっ! なんだ、ゼンメイも気にしているんじゃないか。本当に素直じゃないなゼンメイは」 「うっ、うるさい笑うな! 少し気になっただけだ!」 自分の浅はかさが恥ずかしくて情けなくなる。 ホーネットに笑われた事で悔しくて顔が熱くなり、恥ずかしくて涙が出そうになる。 自分の言葉を翻して聞いてしまったことを後悔しながらも、それでもまだ知りたいと思う自分が恨めしい。
栄養をとるということは分かる。人の成長に栄養は欠かせないものだからだ。 しかし……胸を揉むという事はつまり、『自慰』をしろということなのか? ホーネットの口ぶりからはそうは聞こえなかったが、言っている事の意味はそれだ。 いや、マッサージという意味なのだろうか? それなら自慰とは違うのか? 恥ずかしい事だが、自慰なら何度もしたことがある。 ティークを思い浮かべながら、夜更けに何度もしたことがある。 ティークの名前を口にしながら胸をまさぐり、その……を弄る。 文字通り自分を慰めるように毎晩していた時期もある。 けれど、何度胸を揉んでも一向に大きくなる気配はなかった。 やり方に問題があったのか? 例えばもっとこう、丹念に時間をかけてとか? それとも何か別に問題があるとか? もしかしたら何か薬を塗るのか? 流石に刺激を与える方法をホーネットに聞くのだけは嫌だ。そんなことを聞いたら、きっと城中に根も葉もない私の噂が広まるだろう。 誰かに聞こうにも、私にそのような事を聞く相手はいない。 城の侍女達に聞こうものならたちまちにあらぬ噂が立つだろう。ホーネットに聞くのと代わりはないし、いらぬ誤解を招きたくはない。 ――どうする? 聞くべきか、聞かざるべきか。本当か、嘘か―― 数秒でいくつもの思考を重ねて吟味し、 「そうか、つまりホーネットはそのように大きくなるまで毎日のように胸をマッサージしていたのか。 なるほど、勉強になる良い事を聞かせてもらった」 「私はそんなことをしなくても自然と大きくなったがな。まあ、ゼンメイは試してみたらどうだ?」 「残念だが、私は王の護衛以外の時間は剣の鍛練で忙しいからな。それに胸を刺激するにもやり方がわからない。 教えてもらっておいてなんだが、私は遠慮しておく」 「……そうか、残念だな。これでゼンメイをからかうネタが増えると思ったんだが」 やはり思ったとおりか。 ホーネットが私にとって得になるような事を教えるような奴ではない。やはり私の予想は当たっていた。 きっとホーネットは私が信じてコッソリと胸をマッサージする事を想像してほくそ笑んでいたのだろう。 騙された私の悔しがる顔を見て笑うつもりだったのだ。こういう女なのだ。
投下終了です
ってかまた投下途中で切れてる…なんか制限あるんですか? 二回も誤爆してすみません
文字数の制限か何かで残り2レス分投下できません 残り2レス投下してよければ後日投下します 重ね重ねスレ汚し本当に申し訳ありません
後日といわず今すぐ残りを投下してくれ
二箇所に投下とか荒らしかよ
いつもGJです
昔の文学や童話や叙事詩の悲劇は大概嫉妬からくるものが多いですよね。 ニーベルゲンの歌とか
>>476 ギリシャなんか例のキモアネ女神がいなければ成り立たなかった話が山ほどあるしなw
>>478 >>477 ではありませんが。
わりかし多めかと。
ゼウスの例で自分が知っている限りだと、ヘラ(これがキモアネ女神)、デメテル(これも姉、一部母親のレア
と言う説もあったり)、あとは娘とかとであったとかなかったとか…
支援
なぁ最近できた俺の知り合いなんだが、三人の女に迫られてるらしいんだ それも数年間もな…
だからなにが言いたいんだと小一時間(ry
>>482 481の代りに言ってやろう
「う ら や ま し い ん だ よ!!」
おまえもだろ
ただ3人とも朝青龍だったりすると
温かい気持ちになるかもしれん
説明するとヤンデレでクーデレで男勝りで破壊凶だけどな幼なじみと、素直で純情でどこまでも兄として知り合いを慕ってるらしい妹みたいなこと、一度告白をきっぱり断られたんだけどなかなか知り合いを諦めきれない元同級生とに囲まれてるらしいんだ で知り合いはどこまでも自分の楽しいことをやりたいがために想いに気づいて起きながらスルーしてるらしい なんかこのスレに主人公として出てきそうな雰囲気だったから言いたくなったんだよ!
ノントロッポとハルノヒナタ、再開しないかなぁ。
美文と、これから何か起こりそうな予感だけ残して退場なんて、犯罪的です。
>>484 本人たちにインタビューしてみたいなそれは。
俺みたいに安直で諦めの早い人間には、どういう感情なのか分からないんだよなぁ。
女だってほとんどは未練たらしくてしつこいんだよ テレビの武勇伝なんて作り話
いや、だから中身はともかくとして 朝青龍 チェ・ホンマン ボブ・サップ の三人だったら、なんだおまえらうわらば
どうやら三人とも結構美人らしい ある程度聞いてるのはヤンデレでクーデレで破壊狂な幼なじみは、身長高くすらりとした美人でスタイルもよくて女の子にもてるらしいってとこだな なんか初めて聞いたときは俺も信じられなかったが、他の知り合いもそう証言するんだから信じるしかなかった >485 妹みたい子は小さいころからずっと知り合いが料理とか教えきたうえに、知り合いはフェミストなものだからすっかり懐いてしまったらしい その上中高は女子校だったらしいしな 目に入る男が知り合いだけだったとも言える
では生還したオレからメッセージを贈ろう それなんてエ
そうなんだよ 俺も毎回エロゲにしたら「売れるんじゃないか?w」とかからかうんだけど、本当に事実だからうけるんだよなw 話を聞くに下手にSS見るより面白い
VIPでやれ
キモい
流れ豚切るけど
>>485 我々は黙って待つのみだ。
全裸でwktkして待ってようじゃないか。
まあ、風邪引く前に投下が有れば嬉しいが。
あと男は異性に関しては諦めが早い方がいいぞ。男の嫉妬と執着ほど見苦しい物もない。
そしてそのモヤモヤをSSにぶつけて作品を発表しないか?
君ならできる。
>>493 なまじ出来がいいものは中断されるとこたえるね。
モヤモヤ・・・ないんだよなぁ。
人間がそこまで人間を求める時ってどういう時なんだろうね?
俺にはフィクションでしか分からないからいいもの書けないんだろうな。
495 :
493だが :2008/01/26(土) 15:05:32 ID:kLy+rv84
考えるな。 感 じ る の だ !! 過去の恋愛経験(成功失敗問わず)や周囲の人間を見てれば自ずと形になると思う。 またそれがSSに昇華するかは別なんだけどさ…
まぁなんだ、引っ張ると馴れ合いっぽく見えるから
>>419 じゃないけどそういう話はvipでやってくれた方がいい
そっちの方がむしろ食付きが良いかもよ
すまんかった。 よし!なんかプロットくれ!それ書こう。うん。
>>497 両親が事故で亡くなり、親の知り合いの家に養子として引き取られることになる。その家の義理の兄に恋心を抱くも兄は彼の従姉に夢中。
その従姉も兄に夢中で義妹の入り込む余地がない。兄に少しでも従姉より自分を見てもらうために家出や仮病を使って兄を心配させる義妹。
そんなことを繰り返しているうちに従姉は遠い所に引っ越すことに。義妹は幼さゆえに遠い所に引っ越す=もう二度と会えないと解釈して安心。
そのまま数年間兄と過ごしていく。もちろん兄に害虫がつかないよう暗躍し、従姉から兄への手紙、写真などの連絡は全て処分。兄と暮らしていく安息の日々に従姉が突然帰ってくる。
というのはどうだろうか?
>>498 おお・・・これは書かざるを得ないな。よし、がんばるよ俺。
時間はかかるから待っててくれ
wktkして待ってる ヒロインの属性とかは義妹とか従姉とかにこだわらず好きにして下さい
俺もwktkしてるから頑張って欲しい とは言え変にプレッシャーとか感じなくていいから気楽に
_,、- '"´ ̄ ̄ ̄ ` ‐ 、 , -' ´ ` ‐、 _, -'´ \ _,、-'´ ヽ -‐''´/ ヽ / `、 / ,' ', / / i l i ', ヽ i ,' ,' l l l i l ',. ', ヽ '., l .i l ,' l l l .l l', ', ', ', ', l l l .i l l l li l ', ',ヽ ', ', `‐、 ', l l li l l _l_',__l__l l', .lヽ',_',_ヽ_.',ヽ___ ', `‐、 イ l l ',. l l l ', li l', l ', l ヽ、 \ ', ヽ ', .','´`ヽ_/;' ヽ ', l. ', l l l, r‐ー、.',.l ', l , r‐ー- 、 ヽ ',. ', ヽ l /ノ ', ',l ', l l ト ';::しィ ', ヽ、 l:::::(_,.イヽ l',iリlソ l,プli ', ', '., li ト、 l', ';::::::l l:::::::::::;!- 、 l l_ノ li', '., /ヽ l',! ヽli ( )' .......:::::::....L::::::(._ノ.l l__ ll', '., / ヽ ', /'., ト、:::,-'´ ̄` ‐.、:: ̄ O::/l l/l ll', '., / / ○l /  ̄ ̄ヽーく , -'´o l lハ-ー、_.li,-ー.、 ヽ / / l l/  ̄ ̄`‐、 \_ o。 l l ノ / \ \ / / //「/ ` ‐、` ‐┘ \ lヽ l ノ / ', \ 誰かSSを投下してください
>>502 が待ってるのはお姉ちゃんのことだよね?
もし違ってたら…あはっ、
>>502 にキタナイ害虫が近寄っちゃったのかな?
そんなの…ちゃぁんとお姉ちゃんが駆除しておいてあげるから…
そだそだ…
>>502 、後でちゃ〜んと消毒しておかないとね?
害虫の痕跡とか匂いとかもぜ〜んぶお姉ちゃんがキレイにしてあげるから…。
でも…その後でオシオキ…だよ?
でもね…これもぜ〜んぶ
>>502 のためなんだから。
お姉ちゃんに感謝してよ?
大好きな…ダ〜イスキナ
>>502 .
じゃ…ちょっとだけ…まってってね?
>>502 君に近づくなっ・・・この哀れな雌豚がっ!
大丈夫です。心配することないんですよ
>>502 ちょっとだけ…休んでくださいです
お 片 付 け は全部 私 がやってあげます
502の人気に嫉妬
>>506 その言葉を聞いて俺のアパートの隣の美人の人が
「私が居るのにバカな506くん・・・」
って呟いてた
なんだよ(´・ω・`)
つまり
>>507 の隣人はIDから個人を特定する技術を持っているか
>>506 の部屋に盗聴、盗撮の機械が仕掛けられているということか
そこまでして思われるなんて羨ましすぎるぞ506!!
>>504-506 わたしの
>>502 に近づいてる害虫さんたちがこんなにいるなんて…
お姉ちゃんが一匹一匹丁寧に駆除してあげるね…?
ふふふふふ…一思いに駆除しちゃわないようちゃ〜んと手加減しなきゃ…
足を一本一本もいで…体中の毛を全部毟って…あはっ…どんな方法で
駆除しようか迷っちゃうなぁ…
でもね?
最後はちゃぁ〜んとキレイに消毒しちゃうから。
結果は一緒だね…
きっとうるさい害虫がいなくなって
>>502 も喜んでくれるよ…
さぁ…駆除を始めなきゃ
>>502 君…なんで君は不特定の女の子にSSなんて求めたの?
君の周りには弟に欲情する年増女や汚らしい幼馴染み、メス豚委員長がいて君を堕とそうとしてるの気付いてる?
心配しないで
>>502 君。
邪魔者は全て消すから…
あっ、
>>510 君に付きまとっていたのは誰だったのかしら?
ま、いいわ。私には関係ないことだし。
お前等がいいやつだという事は分かったw
つまらん話だが俺はちょっと興奮した話をしていいか? 俺はマンションで一人暮らししてるんだ。けっこう長くてそろそろ引っ越そうと思ってる。 で、今日マンションの販売セールスマンが来たんだ。用は買いませんか? とな。 そんな気はさらさらないんだが、ヒマだったから話に付き合ってマンション見に行ったんだよ。SSのネタ探しも兼ねて。 部屋の間取りやら内装やら参考になるだろうし、会話からなんかネタが浮かぶかもしれないって思ったんだよ。 行ったのはかなり上等なモデルマンション。まあ色々参考にはなった。モチロン買う気はない。 でさ、ついでに色々な物件も聞いたりしたんだよ。例えば「いわく付き物件」とかさ。 「いわく付き物件とか一度は住んでみたいですよね〜。女の幽霊と同棲ですよ? 帰ったら待っててくれたり深夜布団に入ってきてくれたり最高じゃないですか!」 とか笑いながら話してね。相手は変な笑いかたしたけど。 で、結局は買いませんと行って帰ってきたんだよ。セールスマンには悪いことをした。 多少は満足してさ、帰ってきて部屋の電気をつけたんだよ。 そんで一息ついたらさ、すぐにおかしい事に気付いたんだ。 ――部屋の明かりが暗いんだよ。 なんか蛍光灯がパッパッて切れそうになる。買い換え時に起きる現象だ。 でもさ、ちょっと不思議なんだよ。 買い換えたのは二ヶ月前なんだ。ちょうど同じようになったからよく覚えている。11月の半ばだ。 普通蛍光灯を取り換えて二ヶ月でそんなことにはならない。電球はかなり長持ちするしね。 昨日の夜までは普通に室内を明るく照らしてたのにこれはないだろう、とか思ったんだ。 んで唐突に思いついた。嫉妬スレの住人らしい思考でさ。 ああ、コレはきっと部屋に住み着いた女の霊が嫉妬してやってるんだ、と。 他のマンションに引っ越そうかと考えてる俺に怒ってこんなことしてんだな。 きっと目に見えないだけで部屋の隅から俺とセールスマンの会話を聞いてたんだ。 俺が「そろそろ引っ越そうかと考えてるんですよね〜」とか言ってるのを聞いたんだなぁ。 そんなおめでたい事を考えたら当分は引っ越せませんよ。かれこれ五年住んでます。 きっともうすぐ同棲相手(霊)が見えるに違いないよ。ゆくゆくは会話もできるかもしれない。 そんなワケでもうしばらく引っ越しは見送ることにした。 これで俺に彼女ができれば三角関係に…って相当俺も狂ってるな。 スレ汚しスマン。で
追伸1・現在部屋の蛍光灯全部切れた。他は無事。これはケータイで打ってる。 追伸2・よく部屋でパキッとかパチッとか鳴る(コレは住んでからずっと)鉄筋コンクリートのくせにうるさい。 追伸3・マンションの入居と退去の出入りが激しい。きっと嫉妬した彼女が(ry 追伸4・全部実話です。ちょっとスレ違いな気もする。
その昔、なにそのツンデ霊 ってすれがあってだな・・・
蛍光灯じゃなくて元のインバーターの寿命じゃね、常考。
>>513 さんのエロゲ脳に乾杯
もう二度と来るまいと思っていたスレだが、またも誤爆スレで煽られたことにより復帰を決意しました。 そう言えば、ここに常駐することを勧められたのも誤爆スレでしたね。 久し振りにスレを覗いてみたら、随分と投下があるではないか。 狂王はどんどんよくなってるね。 連載直後はどうなることかと思ったが、きちんと第三者的な目で読み直しているためか、非常に読みやすく仕上がっている。 話自体が面白く、粗が目立たない分だけ得しているとも言えるが。 特に焦燥するゼンメイと優越感タップリのホーネットのやり取りが生き生きと描かれていて楽しかった。 エロパロ板のSSを読んで冷笑ではなく、本当に声を出して笑わせてもらったのはいつ以来だろうか。 これだけ楽しませてもらった上で苦言を呈するのはどんなものかと思ったが、一つだけ気になる箇所があった。 普通“王室”と言ったら、国王の一家、一族のことで、いわゆるロイヤルファミリーを意味するボキャブラリーである。 決して王の部屋のことではないので今後の参考にしてもらいたい。 下手なくせに目立ちたがり屋の見て見て君が多い中、◆uGYdwEq8BU氏の態度に心洗われた気分だ。 3つものスレが並列に同時存在するという異常事態の中、 消え行こうとする旧スレを自作のSSで埋めようとした氏の行動に真の勇気を見せてもらった。 翻って、緑猫氏の投下を待って、これなら自分もなんて投下を再開する1/8氏の態度は、一人の書き手として如何なものか。 さっそく精読させて貰った。 >そして明けて翌日 明けたら翌日は当たり前。なんの捻りもなく、不必要な表現だ そして翌日でこと足りるだろ。出だしからこれか…… >「ハイ。 昨日の夜電話して訊いてみた所あるそうです──」 この“所”は場所ではなく、条件を表す接続助詞なんだから平仮名で書くべきだろう “其の”とかもそうだけど、パソに振り回されているようで頭が悪く見える
>「よし、決めた! 其の教えてくれた行き方で行くことにするよ」 ここは先輩の頭が悪いのか、こういう言い回ししか考えつかなかった作者の頭が悪いのか? それが分からないから、この一文を責めるのは酷というものか 少なくとも、他人に作品を読んでもらおうという人間の綴った文章とは思えない >其の笑顔に幸せな気持で満たされつつもすい思わず照れ臭くてなってしまって。 すいって、何? >そして紡ぎだされた言葉は、それは私が言おうとしてたのと同じだった。 こんななんでもない台詞に、なんでわざわざ“紡ぎだす”を使うのだろうか? 主体たる先輩は「どうせ目的地が一緒なら一緒に行こうぜ」っていう軽い気持ちで言ったんだろうに >ホビーショー当日の朝、私は声に出し出発のチェックの確認を終えた。 ここら辺りの言い回しに、書き手の限界というかセンスのなさが出てしまう >始めて行く場所だし結構距離もあるから余裕を持って早目に出る事にし、 初めて >そして私は期待に胸踊ろせながら家を出たのだった。 “むねおどろせ”では変換できなかったよ >駅に到着した私が待っていると程なくして先輩も駅に姿を見せ挨拶を送ってくれた。 句読点の有無は別として、声に出して読んでみると最高に笑える部分だな 読書好きの中学生が初めて書いた処女作品みたいだ しかも、推敲前の……
>「いえ、私も少し前に着たばっかりですから――」 来た、着いた……のどっちが言いたかったんだろう >「じゃぁホームに向かいましょうか」 私は何でいつもこのような不自然な言い回しをするのだろうか >駅を乗り継ぎ会場に到着した私達は圧倒された。 乗り継ぐのは電車であって駅ではないな >そして私がその人の多さに圧倒され立ち尽くしてた私は―― 私がホニャララしてた私は──って……日本語が完全に破綻してるな >咄嗟の事でさっきは沸かなかった実感が今更よみがえってくる――。 さっき沸きもしなかったものが蘇るわけがないな 今更のように沸いてきたんじゃね? >そして手を握り返した私に向かって熱矢先輩は優しく微笑んでくれた。 微笑みっぱなしで芸がない いい加減しつこくなってきたよ >それは今回のショーで初めてお披露目になる試作品だったり、 >或いは既に模型雑誌等で発表されてるのも実物を目の当たりすると >写真とは比べ物にならない感動が伝わって来る。 読点の前と後ろで文がつながっていないけど どういう意図があって一文の中に詰め込んだの? >私達の目を釘付けに魅了してくれるもので一杯だった。 “釘付けに”は魅了してくれるの修飾になっていないから不要だな
>目の前に広がる展示品の数々に釘付けになり眺めてる熱矢先輩の瞳はキラキラと輝いていた。 いや、だからさ…… >途中お昼休みをはさみ私達は昼食をとる。ちなみにお昼ごはんは私が作ってきたお弁当。 この人込みの中、どうやってお弁当を食べたのか気になるところだ。 少しは人気のない便所前の通路とか、吹きっ晒しの寒い屋上で、キモいオタクにジロジロ見られながら食べたのかな? >お前みたいに気の会う趣味仲間の友達が── 気の合う >「それにこうして帰りの電車の中でショーの余韻を噛締めながらの会話も楽しめて──」 これだけ“の”が続くとATOKが黙ってなかったろう? >家路へと帰っていく 家路とはわが家へ帰る道のことで、ついたり急いだりするもの 帰るのはどうかな?
神とか言われているからどの程度のものかと期待させて貰ったが、なんか正体見たりって感じだな 緑猫氏みたいに売れっ子作家を気取って複数本連載するのもどうかと思うが、 氏はわりと上手いし、必死さだけは伝わってくるからまあ許せる範囲のものだ 君は彼に比べて書き手としての能力が数段劣っているんだから、もっと真剣に頑張らなければな もっとも無責任なGJで君を惑わせた住民サイドにも責任があるのだが、 今のままでは折角の可愛らしい稲峰のキャラが台無しだ 罪のないキャラを堕落させるかどうかは、全て書き手の力量次第。 せめて一万年氏にパロって貰えるくらいにはキャラを際立たせよう。
触らなければ邪魔なだけでそれ以上の害はもたらさないはずだから みんな相手にするなよ
誤爆スレって、どこにあるんだ?
何で最後に一万年が出てくるんだ ちとワラタ にしてもなかなか的を射た良い指摘だと思う
ここでの神は紙くらいに薄っぺらい存在なんだよ それに今の状況じゃ、大抵のSSなら神の称号をいただける
あんなのただの校正だろ、クズだってできるさ このスレで必要なのはエネルギッシュな嫉妬パワー、これだけだ どうせ奴は「文学者気取り」「なんらかの物書き」「一次審査くらいは突破した厨」のどれかなんだろ。悪いがそんな人間はゴマンといるんだ
前回の事を懲りてないで 反応する人達がまだいるんですね
>>527 もしかしたら皆自演かもね。
スルーしようとしても自演の書き込みとかが多くてスルー出来なくなっちゃう人もいるかもしれんけど
>>あんなのただの校正だろ、クズだってできるさ 自分で直せない1/8氏はクズ以下ってことでw まあ、校正は他人にやってもらうものだけど 編集者がいないここじゃ自分でやらなきゃな それにしても数が多すぎるな これじゃ原稿だけでなく顔面も真っ赤になっちゃうよね
自作自演かよ。わかりやすいぞww
>>517 >>529 トライデントごときに相手にされてなかった自称批評家なんて恥ずかしいだけだろw
それにしても、
>>502 シリーズの続編が気になるんですけどw
最近はウナギのアンチまで単発IDばっかりだな アンチレスまでウナギの自演に見せかけようって小細工なのかな
ウナギイヌを貶めれば貶めるほど ウナギイヌに貶められたクズ作家が二重に貶められることになるな これは愉快な悪循環だ
トライデント>ウナギイヌ>1/8 という図式か こうなると1/8は惨めすぎるな 神の座から最下層まで一気に転落か 罪なスレだよ
しかしこうやって一文一文を引用されて具体的に間違いを指摘されると言い訳ができないな 保管庫に収納される時、この校正を元に阿修羅さんが訂正してあげたらいいのに 誤字誤用満載の原文のまま永久保管されたら書き手さんだって恥ずかしいだろうし なんか訳ありみたいだけどこういう編集者的立場の人は書き手にとってはありがたい存在だよ
指摘はいいんだけど それでレスが埋まると見づらいのぅ まぁいいか
誤爆スレに煽られたって、お前の批評なんて誰も読みたくないんだが
そりゃホントのことをズバッと言われるのはきついだろうし読みたくもなかろう 書き手なんてみんな自分には文才あるって信じているんだから でも事実は事実として受け入れなくちゃ
ハッキリしたのは俺たちがグダグダのSS読んでありがたがっていたってことだけか
それにしても、何で単発IDばかりなんだ? バレバレすぎるんだけど 批評している人間なんてまともなSSも書けないのに偉そうだな ただ、叩きたいだけでしょ
いつものこといつものこと(笑)
ヒント;平日の昼間
うほっ、予想通りの荒れ方だな
この校正野郎は何がしたいんだ? ここに来てる奴は正しい日本語講座を見に来てるんじゃないんだよ。 職人さんの書いたストーリーを読みたいだけなの。職人さんの筆を遅らせるような事をするなっての。 多少間違いがあってもクリエイティブな人間の方が 人の作った物を云々言う奴よりも世間では偉いって事を覚えとこうな。
ちなみにここまで俺の自演な
これだけ指摘されて、多少って・・・ ストーリーだけでいいって言うのなら雑談で萌えネタだけ並べてたらいいじゃん? 俺はSS、それもできればきちんとした形のSSを読みたいな でたらめな文章だとネタやシチュが言い分かえって萎えてしまうから このスレじゃあんまり見かけないけど、神の降臨をひたすら待ってるよ
うわっ、1/8ズダボロ杉 これはヤバイ?
名無しをNGにするときれいになるな
日本語講座って、こんな平易な文章に講座も何もないだろw 一々指摘せずとも1/8さんの文章がおかしいことくらいみんな分かってるんだよ 分かった上でそれを口にせずに純粋にストーリーを楽しんでいるんじゃないか それを敢えて表沙汰にして鬼の首を取ったような気になってる校正さんの方が格好悪いぞ
>>521 一万年は何かパロったのか?1/8も一万年以来のフルボッコでカワイソス
>>548 実は陰で笑い者にされている書き手さん、カワイソス
>>549 1億年とかいう新作で盛大にパクリキャラ出して叩かれたっけw
本人はパロディというかインスパイアのつもりだとか言い訳してたけど
1万円と2千円くれたら、あ〜い〜し〜て〜るぅ〜 8千円くれた頃からもぉ〜っと恋しくなぁ〜ったぁ〜
あれは本人がやったんじゃなかっただろ?
前に誤爆スレで一万年らしい書き手が別スレで同じようなコト(アンケートとかお伺い)して 古くからの住民に多大な迷惑掛けてるってあったけど 彼は今ごろどこのスレで暴れてるんだろう?
意外とおとなしくしてんじゃね
一万年を貶める為に他の人真似してないか?
そもそも完璧な日本語を習得してる人なんて日本の中にどれだけ居るんだ 間違ってるとこを指摘するのは今後の為にもいいと思うがそれで貶めるのは違うだろ ましてや此処で書いている職人さん達は国語の教師でもなく一般人、日本語を誤用するのなんて当たり前 プロでさえ誤字、誤用はあるのにタダで読ませて貰う立場で何を偉そうな事を言ってるんだか
俺には丁寧に添削してあげているように見えるが
書き手さんだってあれで二度と同じ間違いをしないだろうし、余所で恥をかかずに済むだろうしね
>>556 は開き直っているようにしか見えないけど、母国語が不自由なんてことは自慢にもならんと思うよ
書き手であれば、自分の作品に完璧を期すのは当然の義務である
しかもタダで公開の場を与えて貰っているような人は尚更そうすべきだろう
素人がこれだけ大勢の人に読んで貰える場を他に持っているのなら、遠慮せずにそちらへ行けばいい
「プロじゃないから」なんてのは言い訳にもならないし、読み手にとって最大の侮辱に他ならないだろう
プロが誤字とかするのは商業ペースで書くため、ロクに推敲できないからだよね 幾らでも時間のあるアマチュアがペースだけプロにあせてどうするのw そんなのだから見て見てクンなんて言われるんだろ
これは酷いな自作自演とは 昨日の流れと比べると一気に一人でIDを変えて、1/8を叩いている 擁護しているのも叩いているも単発IDばかり ようは嫉妬スレを荒らしたくて仕方ないんでしょうね 嫉妬スレ住人だったら、文章や内容はあんまり気にしないし せっかく、投稿している作者様を叩くなんてアホらしくてやってられん
なるほど、偉そうなのはデタラメなSSを平気で投下している書き手の方か 1/8氏……終わったな
>>559 と言うか他人を否定することでしか自分を保てないんだろ
自分には何もないからな
そういえば1/8も避難所で作品投下してたっけ? これは変節漢に対する見せしめなのか
>>563 その避難所も阿修羅さんに怒られてカキコの一時禁止喰らってからすっかり廃れたし
元々作品に対する悪口合戦しかしてなかったから、個人攻撃を止められたら語ることは何もないみたい
阿修羅さんも呆れたのかまとめの更新やめちゃったし
まともな作品が投下されない限り、もうこのスレもお終いなのかな
一万年、ひつまぶしに投下せよ。
スレが伸びたと思ったらこれか
もう解禁したっていいんじゃね? 一万年 半年ROMれってのは単なる言葉のあやだし(ホントは二度とカキコするなって意味だぞ) 彼が本当の書き手なら、謹慎期間中も書き続けているだろうし この数ヶ月でスレのふいんきやマナーも学んだことだろうし ひまつぶしじゃなく、本当に続きが読みたい人間だっているんだよ 半年後だって荒れるものは荒れるんだからさ
ごめん、俺も荒しの策略に乗ってしまっただけだったな。 前にも荒しが携帯とPCを使い単発とそうじゃないのを使い分けてたからまた同じ手に出ただけなので 俺なんかが気にしなくても職人さんは相手にしてないかもしれないけど、これからも気にしないで作品の投下をお願いします そして以後書き込みを控えるな、すまんかった
この程度の荒らしなんて書き手の投下で ロードローラーで均される道路みたいにぺしゃんこになるのは もう証明されてるじゃないか ニヤニヤ笑いながらいじってやるぐらいでちょうどいいよ
ロードローラーと言えば某VOCALOIDがやたらと嫉妬深いキャラになってたな
ぶっちゃけこのパターンは既に5回以上経験してるよなこのスレ 今回も似たような結末で終わるだろう だからみんな落ち着けよ
>>570 ロードローラーだ、URYYYYYYN!
読み手は気にしなくても、ダメッぷりを笑われた書き手は気にするだろうよ みんながみんなトライデントみたいな厚顔無恥だと思えないし 自己顕示欲の強い人ほどプライドも高くてデリケートだからなぁ 普通の神経の持ち主なら、自分が下手くそな書き手と気付かされた時点で恥ずかしくて消えちゃうだろうし それに今までチヤホヤされて高く持ち上げられてた分、落下の衝撃もまたひとしおだろうね なにより、自分が実は陰で笑いものになっていたってのは辛すぎる
いつもの通りのパターンだな ・ウナギイヌが「煽られたから戻ってきた!」ってマッチポンプしながら批評を投下する ↓ ・アホが反応する ↓ ・ウナギイヌが対抗して自己マンセーレスを自演しまくる ↓ ・反応する奴に対して一万年やらいじり中の作家認定を自演で行う ↓ ・「避難所は〜」のテンプレ妄言を吐く(これもまた自演) ←いまここ
そうだよな 一生懸命荒らしてるのに 陰で笑いものにされるのはつらすぎるよな ごめんな いいんだよ?そんなに顔真っ赤にしなくても wwwwwwwwwww
>自己顕示欲の強い人ほどプライドも高くてデリケートだからなぁ けれには胴衣 この自演の勢いがその最たる例だよな
ID:Zgnua2Mcみたいなお調子者こそがこのスレにとって本当の敵だよ バカは二度とここに来るな
トライデントの無神経さと神の手を合わせ持つ書き手さえいてくれたらな 天は二物を与えないか
無神経が才能だっていうのなら トラはもの凄い才能の持ち主なんだがな う〜む、実に惜しい
「無神経だよな」って無神経に言うひと
>>581 だから触るなって・・・真性厨房に言っても始まらないか
反応するバカたれをさ 諫めるつもりなら煽るなよ 諫める気がないなら黙ろうぜ
まさに思う壷だな
いやさ、なんか最近来なかったのに 言い訳がましく戻ってきたの見てたらなんか笑いが止まらなくてさ テンションあがってついつい煽るようなレスしてしまった 以後は自重するよ。すまなかったね
真性厨房だと思う相手にわざわざ触って「アホに触るな!」と言うあなたが理解できないわ
ま、いつものことだからな レス数が無駄に伸びたからって財布が寒くなるわけでもない 空気にそこまで影響が出るわけでもない
この流れなら言える! 先週売りのイブニングもやしもん読んで蛍の嫉妬に不覚にも萌えた…
詭弁のガイドライン 4 名前: 竹鋸野山 投稿日: 02/08/08 22:09 ID:/LQMrHgc 例示の部分を省略して、もう一度まとめます。 1:事実に対して仮定を持ち出す 2:ごくまれな反例をとりあげる 3:自分に有利な将来像を予想する 4:主観で決め付ける 5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる 6:一見関係ありそうで関係ない話を始める 7:陰謀であると力説する 8:知能障害を起こす 9:自分の見解を述べずに人格批判をする 10:ありえない解決策を図る 11:レッテル貼りをする 12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す 13:勝利宣言をする 14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる 15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
なぜここで詭弁の話が出てくるのかよく分からないけど 1/8は実文を引用されてまであれだけ具体的に指摘を受けたんだから アレに限ってはもはや詭弁とかではぐらかせるレベルじゃないと思うよ ダメな部分はダメと素直に受け入れる度量も必要なんじゃないかな 反論もできない本人が一番よく理解できていると思うけどね
具体的って思ってる奴は一人だけだろうがな
それにしても、嫉妬スレに粘着する荒らしって 原田ウイルスで逮捕された大学院生並にアホだよな
唐突だが、レポート書いてる途中で 「ワトソンって誰よぉぉぉぉぉ!!?」 という女性の叫び声が脳裏に聞こえた。ホームズのファンでもないのに
1:事実に対して仮定を持ち出す 感想は書かれてある事実のみを元に構成してあります 2:ごくまれな反例をとりあげる 指摘した部分は誰が見ても誤りであり、100人が読めば100人ともおかしいと思うものばかりです 3:自分に有利な将来像を予想する 将来的には、氏が文句のつけようのないSSを書いてもらえればありがたいです その日のために一生懸命頑張っています 4:主観で決め付ける 日本語の文法や用法が全面的に改正されない限り、感想は主観ではなく書かれてある事実に基づいています 5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる 自論の支持を訴えかけたことはこれまで一度もありませんし、今後もありません あくまでこうすればもっと良くなるというお節介な助言をしているに過ぎません 6:一見関係ありそうで関係ない話を始める 実際に書かれてあることのみを題材にしております 7:陰謀であると力説する そんな余分なことに時間を割く余裕はありません 8:知能障害を起こす 起こしてます
9:自分の見解を述べずに人格批判をする 狂王の作者についての見解を述べた上で、1/8の作者の人格を批判しました 10:ありえない解決策を図る 解決策があるのならこんなに苦労はしません 11:レッテル貼りをする 当方も似非評論家ウナギイヌのレッテルを貼られて迷惑しています 12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す むしろ決着して欲しいのは当方です 13:勝利宣言をする おかしなのが次から次に湧いてきますので勝利宣言は当分無理でしょうね 14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる これでも細かい部分のミスにはかなり目を瞑っていると自認しております それこそキリがありませんから 15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする 根本的な部分での日本語の用法は変化しておらず、新しい概念などは呈示しようがありません 全てが日本語の概念に従った感想になるよう心掛けております
ほんものの基地外さんだったの?あらー・・・
詭弁だと言われてるのは「感想」の方じゃなくて その後のあなたさんの自演長文のいくつかのことじゃないかしら
ま た は じ ま っ た
書き手としては叩かれる事は別にいい
一番辛いのはスルーされてレスがないこと
まあそんなことはどうでもいいとして誰か
>>502 の涙を拭ってやる漢はいないのか?
こんな時こそSSを投下してほしいな
あと前スレ埋めようぜ
もう一度1/8を引用して、中学生にでも理解できるような噛み砕いた文章で どこがどう拙いか、どう誤っているかを改めて指摘しなおしてあげてもいいのですが 本当に個人的な主観に基づいた感想だと思っておられるのなら、それも仕方がないでしょう 書き手に二重の恥をかかせることになりますが、こちらは準備できていますからいつでもいいですよ
書き手はいいかも知れませんが、スレにとっては大いに迷惑ですよ >叩き まあ荒れてる最中に「荒れの原因になる」とか言ってもアレなんですがね
SS書き始めた以上は責任持って完結させて欲しい。 完結にもなってないのに打ち切られた作品の多いこと多いこと(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
>>603 トライデントにやってくれw
作者本人のためになるからね
他の作者と比べたら、断然に酷いし
>>603 それはそれは、是非あなたの大好きな誤爆スレで思う存分やって下さいまし
確かあそこはそういう用途のスレですからね
自演に加えマッチポンプまで得意技に昇華しきるとは感服の極みです まあどちらも似たようなものですが
元々書き手のためにやっていることで、読み手の蒙を啓くのは余技に過ぎないのだから みんなの必死さに免じて、今回は執行猶予ということにしておこうか なに? 俺様が偉そうでむかつくって? アハハハハハ、光栄だね
>>609 いや、誰もむかついてないよ
ただ遊んでるだけだから
これコピペか? 前も同じようなのを見たことがあるぞ
お楽しみ中申し訳ないが
>>502 、監禁ネタで主役になったんだから、なんか一つ修羅場スレっぽいリアクションをお願いする。
もっとも続くなら他の住人様いらっさい。
614 :
502 :2008/01/29(火) 00:18:58 ID:o5YQjyp9
>>613 きっと私の
>>502 を
>>511 の蛆虫が監禁しているのよ…
あんな害虫につかまっちゃうからお家にいてね、ってあれだけ言ったのに…
>>502 のやさしさに漬け込んで監禁なんてうらやま…ひどいことする
>>511 なんて
徹底的にズタボロにしてあげるんだから…
とりあえず冒頭ができたので投下。
>>498 に愛をこめて。
503だったorz
side草太 その日、その話を最初に切り出したのは母さんだった。 コト、と箸を置いて、僕の方を見据える。 何か真剣な話があるんだ、ということはすぐに分かったので、 僕も夕食のクリームコロッケを割るのをやめた。 自信作で、冷えるのはちょっと惜しいけど、まぁどうでもよかった。 「草太、あんたに妹が出来るから。」 何を言ってるのか、すぐには理解できなかった。 「…子供、出来たの?」 とりあえずそれくらいしか思い浮かばなかったので、聞いてみた。 「ばか、違うわよ。」 「俺は別に今からもう一人作ってもいいけど。」 「大ちゃんは今の状況が分かってんの?」 笑いながら父さんが言ったので、母さんはちょっとキレた。 父さんが空気を読めないのは知ってたから、僕は母さんに「そんなことどうでもいいから続き」と促した。 まず、父さんの親友が家族と一緒に事故にあった、という話から始まった。 その話自体は僕も知っている。二週間前に僕も彼らのお葬式に出ていたからだ。 死んでしまった夫婦は僕の両親よりも若く、ああ若くして死んでしまったんだな、 と自分より年上の人なのになぜかそう思った。 事故にあったのはその二人だけじゃなくて、二人の子供もいた。 一人娘だったらしい。らしい、というのはそのお葬式にはその子は来ていなかったからだ。 その時にはまだ病院で意識が戻ってないと聞いた。その子も僕より小さくて、まだ小学五年生らしい。 目が覚めて、自分の親が二人とも死んでしまったのを知るというのは、どんな気分なんだろう。 そのまま目が覚めない方がいいんじゃないか、と残酷なことを思ってしまったのを覚えている。
「死んじゃった藤村さん夫婦はこっちに身寄りがないらしいのね。 旦那は身ひとつで地方から来た人らしいし、奥さんの両親は既に死んじゃってるの。 子供…蝶子ちゃんて言うんだけど。 その子は天外孤独、って奴になっちゃったのよ。あんた知ってるでしょ天外孤独。」 知ってる、という前に母さんは話をさっさと進める。 もう蝶子ちゃんの意識自体は戻ってること、藤村さん夫婦には随分世話になったこと、 施設に預けるくらいならうちで養子として育てたいこと、父さんも母さんも役所とも付き合いはあるから その辺の手続きはさっさと済ませられること、家にも収入的にも空きはあること、学校の手続きのこと。 その他にも色々雑多なことを母さんは機関銃のように喋り続ける。 僕は大体の事情は飲み込めたけど、肝心なところを聞けてない気がして、母さんを止めようと思った。 それより先に父さんが立ち上がる。 「草太、会いに行こう。」 唐突にその子に会いに行くことになって、 僕は普段着のまま(別に特別な格好をして会うようなことではないんだろうけど)車に乗り込んだ。 運転席の母さんと助手席の父さんは、色々今後の話を続けている。 僕はそれに興味がなかったわけではないけど、 突然妹ができるという事態を何とか受け止めるのに精一杯だった。 妹ってどんなんだろう。 すぐに頭の中に従兄弟のリン姉ちゃんのことが浮かんだけれど、多分姉ちゃんとは大分違うんだろうな。 年下の女の子がいきなり家族になるってのが、実感として湧きそうもない。 ガジュマルんちは妹と良く殴りあいの喧嘩をすると言ってたけど、 あいつのところは姉妹だからそういうのが平気なんだろう。 多分それもここで思い浮かべるべき例じゃないんだろうなと思った。 考えることはたくさんあったけど、どれもまとまらなかった。冬の車窓に全部消えてった。
あまり来たことのない総合病院の病棟の中を三人で歩き回って、その子が入院している部屋についた。 「ちょっと来る時間が悪かったみたいだな。寝てる。」 「草太を連れてきたんだから、紹介しようと思ったんだけど。」 ベッドには、丸まってるシーツしか見えなかった。 僕はと言えば、とりあえずその子に何を喋ればいいかなんてまったく思いついていなかったので、 むしろ良かったと胸をなでおろしていた。 「いいよ母さん。寝たいなら寝かせてあげようよ。」 「…ま、そうね。無理させちゃいけないわよね…。」 そのまま帰るのもあまり意味がないので、母さんは先生のところへ、 父さんは蝶子ちゃんが起きた時に何か食べるものを、といって売店に出て行く。 僕は、病室の椅子に腰掛けていた。 起きたら何を言ってあげればいいだろうか。やはりあまり思いつかない。しかし、最初はやはり挨拶をするんだろうな。 まだ蝶子ちゃんは寝ているけれど、寝ているうちに予行演習をしておこう、と思った。 「こんばんは、今日から僕が君の兄さんだよ。」 自分で思ったより、優しい声が出せたと思う。うん、まぁこれでいいかな、と思っていたら、シーツが動き出した。 寝ている、とばかり思っていたので、少しだけ驚いた。 モゾモゾと動き、中から女の子が顔を出す。 「おにい…ちゃん?」 目が真っ赤に腫れていた。シーツに包まりながら、泣いていたんだろうか。 ただ、今は泣いているわけではないようだった。不思議そうな顔で、こちらを見ている。 同級生より幼いというのは分かっていたけど、それでも自分が五年生だった時の同級生より随分小さい気がする。 相当、弱っているんだろうな。怖かったんだろうな。 そう思うと、急にこの子を守ってあげたい、と思った。いや、実際守らなくちゃいけないんだろう。 人一人にそういう感情を持つのがどれだけ重いことなのか、その時の僕にはあんまり分かってなかった。 犬や猫をかくまうわけじゃない、ってことは流石に分かってはいたが。 僕の中の何がどう変わるのか、そこまで予想できていたわけじゃない。 ただ、泣かせちゃ駄目だなと思った。 この子がこんな風にして病室で一人泣いてるなんてことは、よくないことだ。 これからいっぱい笑わせてやろう。そう思っていた。
Side蝶子 パパとママが死んだ。 最初に目が覚めた時には、そのことは分からなかった。 私は知らないところで眠っていて、首を動かしてもそこが病院なんだということしかわからなかった。 先生が来て、看護婦さんが来て、色々調べられた。 足も手も動かすと痛みが走って、歩くこと自体辛かった。 車椅子に乗せられたまま色々回って、なんだか分からないうちに一日が終わっていた。 看護婦さんがもう一度ベッドのところまで連れてきてくれる。 そこで私は初めて、わざと考えないようにしていた不安を口にした。 「あの、パパとママはどこですか?何で会いにきてくれないんですか?」 看護婦さんは、 「二人ともちょっと怪我をしているのよ。それでまだ会いにこられないの。」 とだけ言った。 その言葉で、私は分かってしまった。いや、正確に言うと思い出した。事故のこと。 冬休みを使って旅行に行こう、と言い出したのはパパだった。 いつもと同じ、楽しい旅行。何の疑問も持ってなかった。 だから、その瞬間が来た時のことは、曖昧にしか分からない。 ガン、という音と、目の前の風景がひしゃげていったことは覚えている。 父さんと母さんから、赤いものが流れ出していたことも、何となく思い出せる。 そのことが思い出せるようになって、二人とも死んだんだということがわかって、私は吐いた。 吐いて、ベッドを掴んで、辺りにあるものを投げ飛ばして、思い切り泣き叫んで、 そこから先も、やっぱりあまり覚えていない。
私は泣いて暮らした。トイレの時以外はずっと身動き一つとらなかった。 何も食べなくても、看護婦さんが勝手に刺してくる点滴のせいでお腹は空かない。 シーツに包まって、ずっと泣いて、ぶるぶる震えていた。 そのうち、パパの友達だった、という二人が来た。ベッドの中からチラッと見ると、知らない男の人と女の人だった。 その日からその二人のどちらかが部屋に来て、色々話しかけていった。 私はそんなことどうでも良かった。 ただ、大好きな人たちが死んでしまってもう会えないことを悲しむだけしかできなかった。 何日目だったのかは分からない。男の人が、私に言った。 それまでもずっと色々言っていたんだけど、何も聞いてなかった。 ただその日のその言葉だけは聞かないわけにはいかなかった。 「蝶子ちゃん。僕らと暮らそう。僕らが君のパパとママになるから。」 私は、あの人たちに引き取られるんだ。養子っていうのになるんだ。 頭の中では、理解できた。でも心は理解できない。 違う。わたしのパパはあんな男の人じゃない。わたしのママはあんな女の人じゃない。 わたしの知ってるものは何もかもなくなって、わたしの名前も藤村じゃなくなる。 わたしだって親を亡くしてしまった人がどうなるかくらい知ってる。 あの人たちは優しく見えるけど、本当に優しいかどうかなんて分からない。 きっと今までの家にもいられなくなる。わたしのものは何もなくなる。 パパの声を聞くことももうない。ママの布団で一緒に寝ることももうない。 怖かった。とても怖かった。 「うぇ……!!!!!」 白いシーツをつかんで、力任せにかぶる。 蛍光灯の光はシーツを通して差し込んで、そこはやわらかな暖かい場所のはずだった。 でも寒い。すごく寒い。わたしは必死で体を丸める。左腕で右腕を掴んで、右腕で左腕を掴む。 それでも手足がブルブルと震えて止まらない。怖い怖い怖い怖い怖い。 死んだ。パパもママも死んだ。もういない。 わたしのものなんてきっともう何も残ってない。 世界は変わってしまった。わたしは世界で一人なんだ。 涙が止まらない。震えも止まらない。怖くて怖くて、それ以上動けなかった。
どれくらい時間が経ったのかは分からない。一日くらい経っていたのかもしれない。 「ちょっと来る時間が悪かったみたいだな。寝てる。」 「草太を連れてきたんだから、紹介しようと思ったんだけど。」 「いいよ母さん。寝たいなら寝かせてあげようよ。」 「…ま、そうね。無理させちゃいけないわよね…。」 僕らと暮らそう、といった男の人と、その人と来ていた女の人の声がした。あともう一人、知らない人の声が混じっている。 その人たちは何かを喋って、誰かがこちらに歩いてくる。 誰なのかはシーツを通してはわからない。 その誰かは、お見舞いに来てくれる人が良く座る椅子にそのまま座った。 しばらくは静かだった。何も喋りかけてはこない。私が眠っていると思っているのだろう。 これ以上、泣くことも出来なかった。 泣いて、起きていると思われて、シーツをはぐられたら、その時何を言えばいいのか分からない。 そのうち、唐突に声がした。 「こんばんは、今日から僕が君の兄さんだよ。」 そんな言葉を投げかけられた。 最初、何を言っているのか分からなかった。 知らない。わたしにはお兄さんなんていない。 パパとママみたいに、いなくなってしまったんじゃなくて、それは元からなかった。 だから。 この人は元のものなんか何もなくなってしまったわたしの世界に現れた、 唯一の「新しいもの」なんだ、って。 そう思った。 「おにい…ちゃん?」 顔を上げると、こちらを見たまま止まっている男の子がいた。 私よりも年上で、ああやっぱりこの人がお兄ちゃんなんだとなんだか納得した。 お兄ちゃんは、しばらくこっちをボーッと見た後、急に笑顔になった。 「おはよう、蝶子ちゃん。」
とりあえずここまで。
一番槍GJ
ウナギが好きそうな初心者文学が来たな 今後も続けるつもりなら、取り敢えず閉じ括弧の前の句点を取るといいよ 一応、ウナギに厳しく突っ込まれる前に忠告しておく
>>623 GJ。きちんと約束守って投下した事だけでも全俺が泣いた。
頑張って最後まで書き続けて欲しい。
>>616 あんたみたいな年増女が
>>502 君を名乗らないでよ!!汚らわしい!!
まさか天然を装って私の大事な
>>502 君にアプローチするつもり…
でも頭の弱い貴女には私が誰であるかなんて分からないわね。
わかったら…来なさい。
消してあげるわ。
ごめん、かなり苦しい。
GJ! キモウトが好物な俺、参上。 雑音は気にせずにがんばってくれ。 wktkしながら待ってるぜ。
>>621 > 何も食べなくても、看護婦さんが勝手に刺してくる点滴のせいでお腹は空かない。
俺が入院したときはお腹空いた。ぐったりしてたからあまり気にならなかったけどね。
後はGJ。
630 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/29(火) 09:25:30 ID:tALyXIpo
GJ! キモウトの活躍を期待して待っています
GJ! キモウトは国家レベルで保護されるべきだと再確認した
>>623 凄く良い感じのキモウト覚醒ですねこれは
GJ!!
たまきんのようなヒロインをメインとした物語を書こうと思うんだが このスレにはたまきん拒絶反応者はいないよなw
>>635 投下の時に注意書きしてくれればOK
あと「書こうと思う」じゃなくて是非書いてくれ
>>634 出たな、必殺スルーw
しかし昨日を思うと
平和っていいね…
>>635 それは寝取られ物って事だろうか?男の嫉妬はスレ違いだが内容を見ないとなんとも言えないので
注意書きさえあればいいと思う。ただ主人公をキープにして別の本命に抱かれてるような女で嫉妬、修羅場を
展開するのはかなりの難易度だと思う。ほんの少しでも間違えればただのメンヘラだし、どういった形になるかは非常に気になる
>このスレにはたまきん拒絶反応者はいないよなw いくら三角関係とか修羅場を題材にするスレだからって 売女に拒絶反応起こす俺みたいな奴がいないわけ無いだろう。 最初に注意書き書いておいてくれればスルーできるから 投下するときは注意書きを忘れなずにしてから投下してくださいな
>>623 っと後で読もうとしていて忘れてた、そんでもって今読みました。
GJ!いいよなあ妹、より深い執着心が感じられて興奮する
続きも期待してるぜ!
お許しも出たので久々に投下します。
「あ、これが・・・・舞香の」 「ふふ、優君、よく見えるでしょ?私の、アソコ・・・最後に見たのは、幼稚園の着替えの時だったかな?」 「そうだな、何か、その、前見た時と、まあ、当たり前だけど、ぜんぜん違う・・・何か、生暖かく、湿ってて・・・」 「優君だって体も、オチンチンも、随分大きくなってるよね。私、優君が興奮するくらいには女らしくなれたかな?」 舞香は、そう言ってからどこか不安そうに笑った。 「舞香?」 「私、小学生の時からほとんど背も伸びてないし、見てのとおり、アソコの毛だってまだぜんぜん生えてないし」 (そんな事・・・舞香の事が好きなんだから、関係な・・・) 「そんなこと、って優君は思うかもしれない。けどね、私には、女の子にとっては凄く不安なんだよ。 思春期になっても胸だってちっとも大きくならないし、初潮すら、まだなんだよ?男の子だって、多少は胸の大きいこの方が人気でしょ?」 「いや、俺は、舞香みたいな女の子の方が良いよ」 「ありがと。でも優君、それってロリコン発言だよ?後“私みたいな女の子”じゃなくて“私”が好きって言ってくれた方が嬉しいな」 「いや、だから“舞香みたいな女の子”ていうのは体形の事じゃなくて性格とかのことだよ。別に舞香みたいな幼児体形が好きなわけじゃ」 「そ、それはそれで何か傷付くけど・・・。けど、私も優君の事が好き。前世とか関係なしに、優君の事が好き。今までもそうだったし、 これからもそうだって誓える。優君のそれ、凄く大きいし、私のアソコは凄く狭いから、優しくしてね?」 「ああ、舞香、ゆっくり挿れるからな?」 「・・・・・うん、来て、優君・・・・ん・・・・うぁっあああ・・・!!」 「あ、やっぱり痛かったか!?何なら俺もさっきのお返しに口や指でしてあげてもいいぞ?舞香が喜ばない事は絶対にしたくない」 「うぅ・・・ん、だ、大丈夫だから、私も、ずっと、したいと思ってた事だから、続けて・・・。 それに、ここで止めたら、・・・ぅ・・・大空さんに、先を越されちゃう、でしょ・・・?」 「ま、舞香・・・・・・」 「ゆっくりだったら、動いて良い、よ。少しずつ動いていけば、女の子の方も気持ちよく、なれるんでしょ?」 「そう、なのか?俺だって、こういうこと初めてだから、実際の事はよくわからないし」 「そ、そうだよね、じゃあ、二人で、うっ、一つずつ試していこうよ・・・・ッつ・・・・」 強がってはいるが、同年代の女子の中でかなり小柄な舞香の体にとって破瓜の痛みは相当なものなのだろう。つい痛みに顔を顰めてしまう。 「やっぱり、無理しないほうが・・・」 「優君、やっぱり私みたいな体は嫌いなんだ・・・・だから、途中で止めちゃうんだ・・・・」 「馬鹿!そんなわけ無いだろ!?だったらそもそも勃たないだろ・・・ああ、何かハズいこと言っちまったな・・・・ とにかく、二度と嫌いなんだなんて言わないでくれよ・・・・すっげー悲しいし」 「あ、ごめんなさい。でも、好きなら、本当に愛してるなら、私が止めてって言うまでは続けて」 「ああ、本当に駄目ならその時は遠慮なく言ってくれな?」 「う、うん・・・・あっ、ぁあ、あ、あ、優君、痛いけど、好き、好き、あ、あっあ、もっと、もう少し、強く、突き上げて、あ、ああ、 うん、そう、そんな感じ、もっと、もっと、強く、抱きしめ、んん、あ、そのぐらい、あ、少しだけ、ゆっくり、突いて、強さは、その位、 で良いから、あ、あっ、あ、ああ、ん、ん、何か、少し、気持ちよく、なってきた、あ、あ、あ、優君、さっき出たばっかりだから、まだ、 出ないよね、もう少し、だけ、我慢、してね、しばらくこうして、あ、あ、ッ、まだ、痛いけど、嬉しい、よ、優君・・・・・」 「ぐ、舞香、舞香、さっき、出たばっかだけど、中で、キツく、締め付けられてあんま、もたない、かも」 「んぁ、ん、そか、私で、気持ち良くなってくれたなら、嬉しい、よ、もう少し、だけ我慢、してね、後、一分くらいで、いいから、あ、 あ、これが、感じるって感覚なんだ、あ、何か、私も、気持ち、良くなって、きたよ。もっと、激しくして、私の事、壊しちゃうぐらいに、 強く、あ、私の方が、もう、ん、んんぁ、あ、もう、駄目、かも、もう、イッちゃ、う・・・よぉ・・・・!!」 「ぐ、舞香、そろそろ、俺も、そろそろ限か、い、出すから、な・・・・!」 「あ、あっあ、うん、いい、よ、精液、全部、私の膣内(なか)に頂戴・・・・!!全部、一滴残らず、受け止めるからっ・・・!」 「ぐっ、あっ・・・!!」 「んん・・・!!ん、ん、な、あ、ああああ・・・!!出てる、優君のが、たくさん、たくさん、私の、中に来てる、よ・・・・!!あ、気持ぢぃよぉ・・・」
とりあえずここまで
間違って続きを消してしまったので今書き直してます 申し訳ありません<(_ _)>
645 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/29(火) 18:02:09 ID:tnzSpD0Q
勘弁してください
とりあえず切りのいい所まで書けたので追加です。今回はこれで終わりです。 私、最初は確かに痛かったけど、嬉しいって気持ちが強くて、何も考えれないぐらい気持ち良くなっちゃった。優君も気持ちよかった?」 「あ、ああ、あんなに気持ち良かったのは、初めてだった」 「嬉しいよ・・・。私、今、すごく幸せ。大好きな人がこんなにも近くにいる。このまま死んじゃっても心残り無いよ・・・。いっそ、 このまま二人で抱き合ったまま消えちゃえたらいいのに・・・・そうすれば、誰にも、取られないのに」 「舞香、何か、一緒にいられる方法は無いのか?」 「実際に出来るかどうかわからないし、凄いリスクも背負うけど一つだけ、思いついた事があるよ。聞きたい?」 「ああ」 「優君が、大空さんを殺せばいいんだよ」 「殺す?」 「前に何かの本で読んだんだのを思い出しただけ。天使の転生は殺しても別の人間として生まれてくるんだけど、一つだけ例外があるの。 それは、その天使が守護対象の人間に殺された時。大空さん、天使リーンは状況から考えて優君を守護対象としている筈だから、 優君が彼女を直接殺せばもう二度と転生してこないんだろうけど、死体の処理に困るし、勝てるかどうか判らないでしょ?」 「ああ」 「倒すための武器はあるんだけどね」 「武器?」 「うん。できるだけ使いたくないんだけど」 舞香はベッドの下から鍵のついた箱を出して優に渡した。 「はい、鍵だよ。開けてみて?」 「・・・・・・・け、拳銃!?本物!?お前、何でこんなもの持ってんだよ!?」 「本物だよ。お母さんが誕生日にくれたの。拳銃ってね、大抵の魔術とかより人を殺すのに適してるんだよ」 「誕生日に!?」 「うん、お母さんが“あんたもそろそろ好きな子が出来るかもしれない、もしどうしても倒せない邪魔者がいたら、これで殺しなさい” っていってくれたの。銃声がほとんど出ない特殊なタイプなんだって」 「そういえば、舞香の母さん、その筋の人間だしな」 「うん。若いとき、恋敵を全て薙ぎ払ってお父さんをゲットしたんだって。流石に拳銃渡されたときは引いたけど」 「そりゃ引くわな」 「それで、武器はあるけど、どうするの?優君、大空さんの事、絶対に殺せないでしょ?」 「そうだな」 「私も、大空さんの事、どうしても嫌いになれないの。だって、前世で私が二人の仲を引き裂いちゃったからこんなことになってるんだし。 それに、私が大空さんの立場でもきっと同じ事をしたと思う。それにね、大空さん、凄いなって思うところもあるの」 「凄い?」 「だって、一万年と二千年も大好きな人と離れ離れでも諦めずに探し続けるなんて、そうそう出来ることじゃないよ。 私だったら寂しくて狂っちゃう。だから、もし大空さんが私が優君の傍にいる事を許してくれるんだったら、大空さんと付き合っても良い、 ううん、彼女のためにもそうしてあげて。きっと一番つらいのは大空さんだから」 「けど、お前だって辛いだろ?一緒になれて、俺も幸せだったし、お前も幸せだったんだろ?」 「凄く幸せだったけど、だからこそ、私は、大空さんの気持ち、痛いぐらいわかる。あの時、優君が大空さんと付き合おうかな、 みたいなこと言って、喧嘩になった夜、私、死にそうなぐらい悲しかった。幸せであればあるほど失うのが辛い。 二度もあんな苦しみを与えるなんて、私には出来ない。一日だけでも苦しいのに、一万と二千年も耐えてきた大空さんには、優君と結ばれる権利がある筈。もちろん、私を排除しようとしなければの話だよ?これが今の私に出来る最大限の譲歩」 「舞香・・・・・」 「明日、三人でゆっくり話し合おう?そしたら、判りあえるかもしれないし」 「そうだな」 「今日はもう疲れたから帰るね。お休み」 「ああ、お休み」
せっかく静かになってきたのに・・・ 誰かバルサン焚いてくれ
ひとついうぞ? 嫉妬=自分の愛する人の愛情が他者に向けられている状態に怒るなり恨むなり って状態のことだ。被害妄想と嫉妬履き違えるSSおおすぎ。 いや、まぁしょうがないってのはわかるんだけどさ
どうでもいいが、お許しなんていつ出たんだ? 誰も許可した覚えもないからな
このスレオワタ
こらこら触るな触るな 末期は放置するしかない
気持ち悪いなぁ
やっと居なくなったと思ったのに… クソみたいな作者(笑)はウザイから消えろ
お前らに質問。 お前らにとって嫉妬って何だ?
>>654 女の人がすると萌えるのにそれ以外がすると好ましくないもの
大好きな森泉が出てたから 「森泉萌え!」 って叫んだら隣のアパートのやつがテレビぶち壊してきやがった・・・なんだよ(´・ω・`)
続きができたので投下させてもらう。多分次は遅くなると思う。
Side 草太 目覚ましがなる2分前に起きられた。目覚ましが仕事をする前にきっちり止めてやる。 いつもと変わり映えのしない部屋。いつもと同じ朝。 ただ、何もかもが今までと同じってわけじゃない。トントン、と居間に下りていくと、 少し前には見ることのなかった風景が広がっている。 綺麗な食卓。4人分の食器のうち、僕の分には既にご飯とお汁が盛ってある。完璧なタイミング。 父さんも母さんもまだ泥のように眠っているので、これは二人の仕業じゃない。 二人ともそんな気を使う人じゃないし、そもそも朝はほとんど僕の当番だ。 これをしてくれたのが誰なのかはわかってる。そんなことしなくてもいいんだけどな…。 「おはよう、お兄ちゃん。」 台所にはやっぱり、父さんのエプロン(父さん用の熊さんプリントを気に入ったらしい) をつけた蝶子ちゃんがいた。 「はい、お兄ちゃん。お弁当。」 朝練に参加するため、早く出発する僕に、ピンクの包みに入った弁当箱を手渡してくれる蝶子ちゃん。 「お弁当まで作ってくれたの!?蝶子ちゃん、そこまでして早起きしなくていいんだよ。 今日は加賀崎とパン食おうと思ってたしさ。蝶子ちゃんはもっと寝てても」 「ご、ごめんなさい!!余計なことした!?」 と、妹はいつの間にか半泣きになってしまった。 ああ、またやってしまった。最近この問答をずっと繰り返してる。 「そんなことしなくていいよ」「ごめんね余計なことして」「余計なんかじゃないんだ」 もうこれで何回目だろう。いい加減、僕は学ぶべきなんだ。 かなりの間入院していたからか、病的に白い肌と、それと対照的に真っ黒で艶やかな髪の色。 蝶子ちゃんが泣いているところは、綺麗だった。笑顔よりもかわいいかもしれない。 しかし、兄としてそんなことを思ってる場合じゃない。 「ううん、余計なんかじゃない。ありがとう。」 笑って、彼女の頭を撫でてやる。 蝶子ちゃんが、顔を上げて微笑む。ああ、やっぱり笑顔もかわいいや。 「良かった。いってらっしゃい、お兄ちゃん。」
なんか急に書き込めなくなった。なんでか分からないのでまた後日再投稿する。すまない。
これか? 規制情報色々 627 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/15(火) 21:54:50 ID:x6K+J9Jh あ、知らない新規制を発見したので、既出かもだけど報告。 一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。 SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。 630 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/15(火) 23:03:23 ID:JkkZ5sEy デザインとして最初に改行入れたいときは、スペースを入れておけばいいらしいよ。 と一応報告。 736 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/20(日) 07:28:51 ID:sjR/O4I0 −−− ↑文頭にこういう単一キャラクタが重複するのもまずいらしい、と風の噂で。
>>681 そういうことだったのか。ありがとう。このまま続きも投下させてもらうよ。
スペース入れればいいんだね。
「桐野、あんた最近朝練に良く出るようになったねー。」 「うん、朝の家事から開放されてね。時間ができたんだ。」 僕らは学校までの道を二人で走っていた。僕は陸上部で、彼女は剣道部。 「ガジュマルは朝練欠かさないんだよね。えらいな。」 「そりゃ一年生だもん、色々やらなきゃいけないことも多いさー。 あんたが不真面目なんだよ?まぁ両親共働きで当番制で仕方ないのは分かるんだけどさ。」 僕と併走している彼女の本名は、牙集丸 達子(がじゅうまる たつこ)。 …というのは冗談で、本名は栗本果樹。かじゅ、という読みの名前からあだ名がガジュマルってわけだ。 栗本さんちは果樹園を営んでる。だから子供が果樹、ってのはなんとも安直だが、ぴったりだとは思う。 なんというか、大木的な意味で。 ふと、ガジュマルの性格が蝶子ちゃんみたいだったら、どんななんだろうと考えてしまった。 この安定感たっぷりの体と、もう冬だというのに日焼けが抜けない顔色で 「ごめんねお兄ちゃん…。」 「ふあはははははははははははは!!!!!!!」 「な、なんだなんだ!?どうしたよ桐野!?」 僕の突然の笑い声で、ガジュマルをびっくりさせてしまったようだ。 驚いた顔でこちらを見ている。 「いやね、メイド服姿のガジュマルを想像しちゃって。絶望的に似合わないんだこれが。」 返事の代わりに、ガジュマルは走りながら器用に竹刀袋を解いて、左手で持つ。 「りやああああああああああああああ!!!!!」 烈風の気合と共に繰り出される突き。 しかし僕はそれをあっさりと避ける。というか、間合いから逃れる。こう来ることは分かってたから。 「貴様はいつもいつもいつもいつもーーー!!!」 「あはは、ごめーん。」 言いながら、ギアをトップに変える。スタミナ消費を考えない、全力疾走。 「まちやがれえええええええええ!!!!」 ガジュマルも鬼の形相で追いかけてきた。さぁ、朝の練習はここからだ。
「あー、なんとか引き離した、か。」 それでも今日は危なかった。ちょっと彼女の足を舐めすぎていたかもしれない。 全力疾走してガジュマルを引き離して、スピード落としてガジュマルが追いついてくるのを待って、 繰り出される技を寸でで避けきり、またスピードを全開にして、を何回か繰り返す。 スリルとサスペンスに溢れた、最高のインターバルトレーニング。ガジュマルと過ごす最高の朝だ。 多分、彼女も僕のトレーニングに付き合ってやってくれてるのだろう。 じゃないと毎回毎回同じこと繰り返す説明がつかない。 友人に恵まれた幸せを感じながら、僕は校門をくぐった。 「お前の今日の弁当は、いつもより豪華だな。」 「あ、やっぱり分かる?ほら、前に言っただろ。新しく妹になった子が作ってくれたんだ。」 「それはまた、羨ましい話だな。」 加賀崎は、しかし大して羨ましがってるとは見えない顔で自分のパンを貪っている。 こいつはいつもこんな風に落ち着きすぎているので、表情の変化はあまり読み取れない。 僕は、蝶子ちゃんのことについて、友達には包み隠さず話すようにしている。 隠すようなことじゃないし、蝶子ちゃんと会った時に「親をなくしたかわいそうな子」 という像だけであの子を見るような人たちとは、友達になっていない。 加賀崎の言うとおり、その弁当は豪華だった。 僕は昨日の余りものを弁当に詰めてくるのが常なので、肉じゃがが箱いっぱい詰め込まれてるとか、 ロールキャベツと肉汁とご飯が渾然一体になっているとか、まぁ「貧相」ではないけれど、 お弁当というカテゴリに入れていいのかどうか悩むシロモノになることが多い。 「僕もちょっとびっくりしてるよ。朝からこんなの作ってくれるんだもんね。」 ご飯どころか綺麗に握られたおむすびに玉子焼き、丁寧にもタコさんにしてあるウィンナーに彩りのアスパラ。 その他色々なおかずがきっちり並べられてて、それはお弁当の見本という感じだった。 「気を使わなくていい、って言ってるんだけどね。蝶子ちゃん、自分からやりたいみたいで。」 ちょっと困るくらいなんだ、って言おうとしていたところで、隣にガジュマルが近づいてきていた。 もしや朝の決着をここに持ち込むつもりか?とちょっと身構えたが、矛先はそこではなかった。
「なんだそれはっ!世界にそんな妹がいるわけがないっ!!許されねぇありえねぇ!! 妹ってのはもっと殺伐としたもんなんだよ!コナンを見るか関口博を見るかで血で血を洗う抗争が起き、 朝目が覚めれば油断した方のツラにハイキックが飛んでいく!!そういうのが妹と姉の関係だろ!!」 「いや、俺兄だから。姉じゃないから。」 他にも突っ込むべきところはたくさんあるような気もするが、 ガジュマルのペースにくっついていくと落ち着いて飯も食えないので、申し訳程度に突っ込む。 「おかしい、おかしいよ不公平だよ…。 私のところにも『お姉さま、はい、お弁当です。』って言ってくれる妹が生まれるべきだったよ…。」 勝手に身の不幸を嘆きながら牛乳を飲みだした。ほっとこう。 「妹さん、かわいいか。」 最初からガジュマルのことに興味をなさそうにしていた加賀崎が、突然聞いてくる。 加賀崎は誰それがかわいいとかそういうのにあんまり興味ないんだろう、と何となく思っていたので、 ちょっと驚く。 「か、かわいいよそりゃあ。」 おかげで、ちょっとどもってしまった。 「そうか。良かった。両親の関心が新しい兄弟に行くのを憎んで苛める、なんて話を思い出してな。 お前ならそういうことはないとは思うが、一応聞いてみたかった。」 「…んなことするような奴に見えるのかよ、僕は…。」 「いや、見えない。だから、ないとは思うが、という前提をつけただろう?」 落ち着き払って、2個目のパンの包装をビリビリ破き始める。 褒められたのか貶されたのか、微妙な気分になりながら、僕も箸を進めた。 実際、僕ら家族が蝶子ちゃんをいじめるとか、そんなことをするわけがない。 彼女はおそらく、「養子」とか「義妹」と呼ばれる存在としては、完璧だった。 食事は当番制だから、という前に自分からやると言い出すし、洗濯掃除も気づいたらやってしまっている。 僕も蝶子ちゃんのおかげで朝練に参加できるようになったし、 父さんも母さんも当番が減った分ゆっくりできる。 (母さんの暇が増えて、一緒に酒量も増えてしまったことだけはマイナスだった。) 僕らが蝶子ちゃんに文句を言うべきことなんて、何一つ思い浮かばなかった。 「むしろ、こっちがちょっと気を使うくらい、あの子はいい子だよ。」
あの子の泣き顔を見て、ちゃんと「お兄さん」をやろうと決めた。 けど、新しい生活が始まってみると、僕のやるべきことはあんまりないようだった。 そもそも、彼女の境遇から考えたら、 「あんたたちなんて私のパパとママじゃない!!」 とか、 「なんで私だけこんな目に会わなきゃいけないのよーーーー!!!」 って叫びだしちゃうとか、そういうことがあると思ってた。覚悟していた。 蓋を開けてみれば、あの子は割合早く状況に順応したみたいだった。 一番驚いたのが、来て3日くらい経つと、もう父さんと母さんのことを「パパ」「ママ」と呼び出したことだ。 普通、こういう時は何年か「おじさん」「おばさん」と呼ぶ時代があって、 ある劇的な事件をきっかけにようやく「お父さん」「お母さん」と呼べるようになる、ってのが セオリーなんだと勝手に思っていたのだが。 もしかして、そう呼ばないと追い出されるとでも思っちゃってるのかもしれない、と思って、 「無理はしなくていいよ。」と諭したこともある。しかし彼女は 「無理なんかしてないよ。二人は新しいパパとママだから。前のパパとママは、もういなくなったから。」 と、ごく普通のことのように答えた。 「やっぱり、どこか無理してるんだろうな。」 放課後練習を終えて、帰ってきた玄関で呟く。 あんな出来事に巻き込まれたのに、立ち直りが早すぎる。 今日こそは、あの子にこの家でもっと楽に生活していけるような言葉をかけてあげよう、と考えながら、 扉を開けたところで。 「おかえりなさい、お兄ちゃん。」 すぐに蝶子ちゃんが迎えてくれた。 小学生の蝶子ちゃんが帰ってくるのは僕よりずっと早い。 随分長い間、ここで待っててくれたんだろう。 そんなことしなくてもいい。だけどそれをストレートにいうと 「ごめんなさい。次からは部屋でちゃんと待ってるから…。」 と泣かれるというのはついこないだ経験したばかりだったので。 「ただいま。」 だけ答えておいた。もちろん笑顔で。
「ご飯にする?お風呂にする?」 「蝶子ちゃん、そんな台詞どこで覚えたの。」 蝶子ちゃんの言った台詞は嘘でも冗談でもなく、実際もうお風呂の準備もご飯の準備も終わっていた。 「あー、極楽だわー。こんなに美味しいビールが飲めるようになるとは。」 今日の諸々の当番は母さんだったはずなのに、既に蝶子ちゃんが全部済ませてしまっているので、 母さんは早々に管を巻いていた。 駄目だ。 このままじゃ蝶子ちゃんに気楽に振舞ってもらう前に母さんの駄目人間度メーターが振り切れてしまう。 ふとんの中で、どうしたら蝶子ちゃんがもっと楽に過ごせるようになるのかを考える。 答えは出ない。家事をしないと家を追い出される、と考えている線は、もういくらなんでもないだろう。 僕らはそこまで彼女を冷たい目で見てない。それは彼女も分かってくれてると思う。 じゃあ何であんなに僕らに甲斐甲斐しいのか。 それはやっぱり…そうしないと、身が保たないんじゃないか。 彼女が事故のことをあれこれ考えていないはずはない。 一時でもそれを忘れるためには、ほかの事に気を配るしかなかったんだろう。 他の方法で蝶子ちゃんを楽にしてあげられる方法は、ないんだろうか。思いつかない。 「ああ、情けないなぁ…。」 こんな時、あの人なら何かいい手が思いつくのかな、と、従姉妹の顔を思い浮かべる。 その想像は、すぐに頭の中から消えた。 「お兄ちゃん、入っていい?」 という蝶子ちゃんの声が聞こえたからだ。 「ごめんね、今日もやっぱり、眠れなくて。」 もぞもぞ、と彼女がふとんの中に潜り込んでくる。 ごめんねと言いつつ、そこに躊躇の色は見えない。慣れたものだった。 僕の方ももう随分なれてきたので、何もいわずに隣を開けてやる。 もちろん、最初こうなった時は、ドギマギしていたどころの騒ぎじゃなかった。
「怖くて眠れないから、一緒に寝て。」 と彼女が頼んできた時は。 ありえない。今日のガジュマルの言葉じゃないが、その時の僕もそう思った。 お兄ちゃんになるとは決めたが、本当の兄妹でもこの年になったらそんなことしないだろうし、 大体そういうのって普通お母さんとかお父さんの役目のはずだ。 ただ、彼女の言葉で納得せざるを得なかった。 「パパもママも疲れてて、邪魔しちゃったら悪いから…。」 確かに、うちの二人はいつも家に帰ってくると疲れきっていた。 何度か仕事場を見にいったが、すごいハードワークなんだと実感した。 蝶子ちゃんも、二人が夜どれだけゆっくり寝たがってるか、ってのを感じ取っているのだろう。 だから僕も、受け入れた。ただ隣で寝るだけでいいんだから、応じないわけにはいかない。 僕の布団の中に入ると、彼女はあまり喋ることもなくすぐ目を閉じる。 すーっすーっという寝息が聞こえてくるのもすぐだ。 僕は。最初のころは、目の前にあるかわいい女の子の顔に緊張しっぱなしで眠るどころじゃなかった。 嬉しくないわけじゃないけど明らかに拷問だ。学校で居眠りする回数が増えた。 だんだん慣れてきた今はというと。こうしている蝶子ちゃんを見て、少しだけ安心している。 嬉しい。嫌らしい意味ではない。…ほんの少しも嫌らしい意味がないというとそれも嘘になるけど。 昼間はずっと気丈に振舞ってるけど、この子が失ったものは想像つかないくらい大きなものだ。 だから、もっともっと頼ってほしかった。色々な思いを受け止めるつもりだった。 けれど彼女が僕を頼ってくれるのはこの時だけ。夜が怖い時だけ。 この時だけは、僕は彼女のお兄さんとして振舞えている時なのだろう。 いつかこの子が安心して一人で眠れる時がくればいい。 その時には、もう過剰に気を配るようなこともなくなっているだろう。 そんな日を願って、僕も眠りについた。香ってくるシャンプーの匂いが気持ちよかった。
とりあえずここまでです。
お騒がせしました。アンカまで間違えてるし。
>>661 、ありがとう。
>>669 GJ!!次回にも期待。
果樹にフラグ立ってるのは気のせい?
>>656 いや、だから
>>656 に隣の住人が惚れて、嫉妬心を募らせて…
隣の住人、女性だよね?
>>669 GJです!!
蝶子ちゃんも可愛いけどガジュマルが良い、凄く良い
ツボに入りまくりです
gj
674 :
名無しさん@ピンキー :2008/01/30(水) 06:43:59 ID:jZcoc9YJ
嫉妬は文化
修羅場は理想
バレンタインデーと聞くと連想するのは血なんだけど 何かあったけ?
血のバレンタイン? ガンダム種
実際に昔、誰か虐殺されたんだっけ? 修羅場関係ないけど
>>677 アルカポネの虐殺じゃね?
このスレではチョコには血、体の一部、媚薬が入ってるのがデフォだが
・・・別にチョコに限った話じゃないかw
確か、2月14日は殺人鬼がどうにこうにかした日でもあるけど 日本は女が殺人鬼以上の存在に変わるから、男性はかくれんぼのように潜伏しないとダメらしいぞ 朝日が見えても、油断するなということわざがあるらしいしw
一万年は大半のスレ住人からウザがられるかキモがられているが一部ファンがいるようだな。 まあ、俺の場合は一万年だろうとトライデントだろうとSSでヌければそれでいいんだがな。 NTRとかなければ別に文法とかあんまり気にしない。
蒸し返すな
なるほど、ウナギの苦手分野が分かったような気がする 奴は一人称視点で書かれた稚拙な文章は批評できんと見た 変な表現が使われていてもそれが書き手のせいか語り手のせいか判断できないから 前に何回かウナギ自身がそう言ってたことがあったな これからはみんなも一人称視点の下手な文でSS書こうぜ
鰻が一万年だったんじゃないの?
とかなんていってる内に14日まであと半月。 今年の新作に期待。
鰻は群れを作ります(^^)
帰還が同時ってのも怪しいっちゃ怪しいな
鰻は一万年がすきなんじゃね?
ここで流れを修羅場に変える一言↓
姉ちゃん俺今日告白するって決めたよ
ごめん俺好きな人が……
一万年が(作品として)好きだ。
俺さ、故郷に帰ったら結婚する相手がいるんだ
ゴメンな。僕、実は女なんだ。
一日だけの復帰のつもりだったけど、鰻、鰻ってそんなに嬉しかったのか それならばまた常駐してやることにするよ ホントにお前らってw しかし、厨房工房が主役の独白文は感想つけにくいってのは確かに当たってるな
>目覚ましがなる2分前に起きられた。 話し言葉で綴ってるんだから「起きれた」で良いのでは? ら抜き表現とかの作法をキッチリするつもりなら、今後は考えさせてもらうよ >これは二人の仕業じゃない。 “仕業”というのは咎められる行為について用いる語彙だね あえて揶揄った表現を使うべき場面でもなかろう >蝶子ちゃん、そこまでして早起きしなくていいんだよ。 そこまでして早起きする──違和感ありありだわ 蝶子が早起きするために何か特別なことをしたように読み取れるが、そうではないのだろう 弁当を作るために早起きしたことに対して、感謝しながらも申し訳なく思っているのじゃないの? >最近この問答をずっと繰り返してる。 問答とは質問と応答を交わしあって議論すること 単に“このやり取り”でこと足りる >それと対照的に真っ黒で艶やかな髪の色。 真っ黒で艶やかなのは髪であって髪の色ではない 強調のために二重表現を用いたとも思えない、という以前になっていない >「うん、朝の家事から開放されてね。時間ができたんだ。」 開放→解放 開け放たれたのではなく、解き放たれたのならね
烈風の気合と共に繰り出される突き。 裂帛(烈迫)の気合いと言いたかったんじゃないの? うろ覚えの言葉は恥をかく元になるからなるべく使わない方がいいな 繰り出される技を寸でで避けきり、 この“寸で”というのは“すんでのところ”という語句から作者が考え出した造語かな 作法とかはデタラメだが、フロンティア精神に溢れたガッツが感じられる >彼女も僕のトレーニングに付き合ってやってくれてるのだろう。 この“やって”は全く必要ない >「お前の今日の弁当は、いつもより豪華だな。」 場面転換が唐突すぎて、文のつながりが不自然になっている >矛先はそこではなかった。 矛先とは文字通り矛の先端部のこと 矛の向いている先のことではない >そう呼ばないと追い出されるとでも思っちゃってるのかもしれない、と思って 「思ってると思う」なんて表現は初心者のうちしかできないから、今のうちにタップリ使うといい 申し訳ないが、後半はちょっと遠慮させてもらう なんか全文に漂う偽悪趣味的な表現が文章自体の稚拙さとマッチしておらず、非常にわざとらしく感じた 初心者なら初心者らしく素直で伸びやかな文調になるよう心掛けよう 今の実力で個性を前面に出すのは非常に危険と言わざるを得ない
まーたマッチポンプか
「鰻」という文字を見る度になぜか一瞬「かば」と読んでしまう
ウナギイヌ「鰻は一万年には噛みつかないんだな!」 ↓ ウナギイヌ「鰻鰻って言われたから戻ってきたよ!」
要するに構って欲しいんだな…… 21歳以上にもなって……
鰻の蒲焼かあ 食ってもさして薬にならず、むしろ毒入り池での養殖が多いってのがあってから食ってないな まあそれでも体力つくということを本気にしたい奴は食ったらいいんじゃねと思ったね 半ば親切心の押し売りになっているんだがな。力付くとかホントに余計な御世話としか
梅干しとの食べ合わせが体に悪いってーのは迷信だっけ
いい加減スルーしろよ
>>708 スルーフードなのでお気になさらず召し上がってください
主人公に尽くしてくれる献身的な女の子が嫉妬に狂うのと 主人公に冷たく当たるけど実は大好き、みたいな子が嫉妬に狂うこと。 お前らはどっちが好みだ? 他にあったらそれも挙げていってくれ。
夜中は目新しさが全くないし、先の展開も分かり切ってるだけに今一つ萌えられないな 似たようなストーリーで読ませるSSにするには、キャラの良さか文の上手さが図抜けていないと 連載中の作品で言うと、狂王の宴はキャラが立っているし、本気モードに入った時の一万年は後者だな
>>711 絶望先生乙
あれは良い嫉妬だらけの作品
ギャグ漫画ではなく恋愛漫画だったら良かったのにな
>>712 後者の方。
前者よりも、主人公の迷いとか恐れの感情に共感しやすいし。
あとあんまり直接的に「美人」って表現は好きじゃない。
周りからの人気とか、本人の特徴を生かしてキャラが
語られると嬉しい。
まぁ、聞き流してくれ。
ウナギって狂王の宴には甘くね?ぶっちゃけアレって面白かねーだろ
はいはいマッチポンプの予備動作予備動作
泥棒猫を抹殺するためにビルドアップを欠かさない姉 何か自分で想像しといてあれだけど無理だわ 誰か受け入れる自信のある奴はいるか?
ほとんどがキモ姉キモウトスレと被ったSSばかりだな 板のお荷物になってるし、もうここ要らないんじゃね? GJGJ騒いでるのも実際には1人か2人だし 阿修羅さんも呆れてもうSSまとめ更新する気なくしちゃったみたいだしね
>>717 1/8さん乙です
他人に嫉妬している暇があったら一冊でも多く本を読みましょう
冒険ものやファンタジーものはスレの雰囲気と合っていない稀ガス ハッキリ言って九十九とか白牙なんかは飛ばしてる
そういや軽い嫉妬がある作品ってどれ? 重度の嫉妬はちっと読みづらいんだが・・・
九十九で思い出したけど、保管庫にある糞絵って作者自身が描いたの? 他人に押し付けられた絵だとしたら、作者もさぞかし怒っているだろうな どうせならもう少しマシな絵を描いてくれってw
まぁ分かってるとは思うけどウナギが出現した直後に出てくる少しでもウナギに対して肯定的なヤツや 全く根拠の無い決めつけ、適当でアテにならない場違いな批評、意味の分からない唐突でネガティブな意見とかは ウナギの自演だからスルーしようぜ スルーライフ、スルーライフ
何か必死に単発IDで書き込んでいる奴にちょっと同情する
またやってんのか。よく飽きないよなぁお前ら
SSが投下される ↓ 何故か直後に幾つかGJが付く ↓ しかし盛り上がらず、直ぐにピタリとスレストする ↓ ウナギの感想が投下される ↓ わざとらしくラーメンの話がチラホラ続く ↓ 都合の悪いレスはウナギの自演と決め付けて作者を擁護する ↓ 過去の作品についての回想が始まる ←今ここ
もうみんな分かってるからお前らもスルーしてくれ お前ら自演だの同情するだの罵りあってもエロパロに住み着いてる 時点で職人も住人も荒らしも言い方は悪いがキモいんだしさぁ 変な所でプライド持つなよ
一々他人を貶さずにいられない
>>729 が一番キモイ
途中で保管作業を投げ出した管理人が二番目にキモイ
ウナギの言ってることも、誤りの部分についての指摘だけは確かだぜ
何のかんの言っても一番SSを精読してるのはウナギだなw
>>725 それこそ全く根拠のない決め付けの見本のようなレスだなw
ウナギ乙ww
カギかっこを閉じる時の文末に、「×××××。」って句点を打つ人って久し振りに見た 小学校の作文の時間に習ったままの知識で書いてるんだろうけど 暇があったら文庫本でも開いて会話の部分を確認してみたらいいよ 間違いじゃないけど、今じゃエロパロ板でだってなかなかお目に掛かれない絶滅危惧種みたい
ウナギイヌ乱舞だな
>>733 じゃあ後者で
普段とギャップがあるのはなんかいい
>>733 その中間ぐらいが好きだ。仲の良い女友達が心の奥では
激しく嫉妬の炎を燃やしてるのが良い
>>498 ももう少し上手い書き手に書いてもらったらよかったろうにな
初心者じゃせっかく呈示してくれた優れたプロットを生かし切れない
やる気だけ空回りしてても、従姉妹が出てきてからの長丁場にはとても耐えれそうにないな
>>733 俺は前者で。
献身的に尽くしても尽くしても報われない子が
思い詰めて、プライドも優しさも捨ててライバルを嵌める。
そう言うのが好きだ。
なんか前者後者って無理して会話してる連中ってみんな単発IDばっかw 必死すぎ
しらけちゃったなw
泥棒猫の菊門に鰻を挿入する姉… いや何でもないんだ、気にしないでくれ。
>>733 前者はヤンデレに限りなく近づいていきそうだからなー
後者の、プライドとの狭間に揺れる感じでゴハン3杯
630 :名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 09:25:30 ID:tALyXIpo
>>623 GJ!
俺の楽しみが増えたよ!
631 :名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 09:55:36 ID:PB6gLKe0
GJ!
キモウトの活躍を期待して待っています
632 :名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 13:01:00 ID:aYakvD4t
GJ! キモウトは国家レベルで保護されるべきだと再確認した
633 :名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 13:47:10 ID:v/VwkBHP
>>623 凄く良い感じのキモウト覚醒ですねこれは
GJ!!
この計ったように不自然なタイミングで付けられたGJが非常に笑える
半角使ったり!の数を変えたり、色々大変みたいだな
大半の住民は好意的スルーをしてるってのに
347 :名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:47:12 ID:44Uojwql これは誤爆ではなくこのスレに対する荒らし行為だな 以前に保管庫からSSコピペして狂ったように貼り付けてた奴がいたけど おそらく同一犯人とみた やっちまったなぁ
何にでも疑いをもつようになったらお終いだな
だって嫉妬スレだもん 泥棒猫を疑うことをやめたら負け
ヒステリーじみた突発的な行動はよくないな 名を売ってもらったウナギは喜び よそで作品を晒された夜中の作者はさぞかし傷ついたろうね もう手遅れだけど
そのうちこういう奴が出てくると思っていたよ 先に熱くなった方が負けだってのは勝負事の鉄則なのに
このスレの人達は、しっかりスルーしている つまり、反応して書き込んでいるのは……
イラグ君かな? 一レスごとにID変えられたら同じことなのに IDチェンジを多数を演じる工作と思っているうちは無限パンチから逃れられまいよ そんなことより、地に落とされた夜中氏の名誉はどうやって回復してあげるつもりなの?
平気で他スレにコピペするような住民がいたら、安心してSSを投下できないな それとも「全部ウナギの自演」にして逃れるつもりなのかな 天網恢々疎にして漏らさず、だよ
ともかく今回の件についてはログを取っておくよ いずれ役立つ時も来るだろうからね
391 :名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 03:04:14 ID:fSK4l7A3 これで終わりでいいのかな? こいつ本当にバカだなぁ 色々コピペしてくれたけど、ウナギに感想を付けられたSSはこれだけじゃないよね 書き手の心理からして、自分が貶された感想についてはこんな所に晒したくない、 もっと言えば感想の存在すら認めたくないものなのだよ すなわち、この一連の騒動の犯人は 1 ウナギに感想を付けられて恨みを持っている書き手 2 ここにその感想レスをコピペされていない作品の書き手 の2つを同時に併せ持つ者に絞られたわけだ これはまた、えらく簡単に燻り出されちゃったねぇ 世の中が君みたいな人間ばかりだとウナギも楽できるんだろうけど おっとっと、今更「他のも後で貼り付けるつもりだったんだよぉ」とか 「ぼ、僕は書き手ではありましぇん」なんて泣き言は聞かないよ やっぱり頭は有効に使わなくっちゃね 392 :名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 03:07:29 ID:fSK4l7A3 ああ 「殺すぞ」とか「潰すぞ」はうんこっこ氏が付けた便乗レスだから あのスレが潰れて困るのは、遊び場を失うことになるウナギ本人だからね
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翌朝、百合子はいつものように一人で学校へ向かっていた。 「ふぁ……あぁぁぁ〜ぁぁ……」 寝不足気味の百合子が大あくびを一つする。 昨夜は悶々としていつまでも寝付けなかった。 ベッドに入って目を瞑っても、仲良く体を重ねている健太郎と香織の姿が瞼の裏に蘇ってきた。 妄想の中で、健太郎は地面に座って整理体操をしていた。 その背中に香織が身を預け、あの豊満な乳房を押し付けていた。 いつしか妄想の健太郎は香織と向き合っていた。 そして、健太郎は幸せそうな顔を胸の谷間に沈める……。 その度、百合子は激しく首を振って否定せねばならず、なかなか眠りに落ちることができなかったのだ。 「ふぁあぁぁぁ〜ぁぁ……」 百合子が大口を開け、もう一つ盛大なあくびをする。 その時、百合子は後ろから駆け寄ってくる足音を耳にした。 「おはようっ、百合子」 振り返るまでもなく、声の主が健太郎だと分かる。 「あれっ、健太郎クン。朝練は?」 そう言えば、今日から定期試験の準備期間に入るのであった。 学業を本分とする建前のため、運動部の朝練も今日から5日間は禁止となるのだ。 となると、久し振りの登校デートができる。 思わぬ幸運に、百合子の口元がほころんだ。 ドロリとした眠気も一瞬で吹き飛んでしまう。 ところが、健太郎が口を開くと百合子の心に再び暗雲が立ち込め始めた。 「どうして先に帰っちゃったんだよ? 少しくらい遅くなったからって……待っててくれてもいいだろ」 健太郎は不機嫌そうに唇を尖らせた。 昨日、百合子は健太郎との帰宅デートをすっぽかしてしまったのだった。 「だって……健太郎クンが香織さんなんかと仲良くしてるから……」 とも口にできず、百合子は拗ねたように口をつぐんだ。 「用事があったのなら言ってくれよな。俺……心配になって、しばらくあちこち探し回ったんだぞ」 健太郎が語気を強めた。 その言葉に自分への思いやりを感じ、百合子はハッとして立ち止まった。 自分が一方的にヤキモチを焼いている時にも、健太郎は自分のことを心配してくれていたのだ。 それに気付かされた途端、百合子は急に自分がつまらない女に思えてきた。 同時に健太郎に対する申し訳なさで一杯になった。 「ごめん、あたし急用ができて……健太郎クンの練習……邪魔したくなくて」 百合子が謝ると、健太郎はプッと吹きだした。 「そんなことだろうと思った。気にせず声を掛けてくれたら良かったのに。百合子は気を使いすぎるんだよ」 健太郎はいつもの口調でそう言うと、人差し指を使って百合子のおでこをつんと一押しした。 それで百合子にも笑顔が戻る。 笑いながらも、嬉し涙が込み上げてくるのを必死でこらえていた。 やはり健太郎と自分の仲は、ちょっとやそっとで壊れるようなものではないのだ。 2人の絆の強さは、十数年に渡って培ってきた信頼の強さそのものなのである。
百合子が健太郎にしなだれかかって歩き始めた時、2人の横手に黒塗りの高級外車が停止した。 「健太郎様ぁっ、ごきげんよう」 後部座席のスモークガラスが降りると、艶やかな美人顔が現れた。 昨日、鮮烈なデビューを果たした転校生、花園香織である。 「健太郎様、ご一緒しませんこと?」 制服制帽の運転手付き高級外車による送り迎えは、財閥令嬢に相応しい正統な登校スタイルである。 そして、その姿は憎らしいほど様になっている。 健太郎の袖口を掴む百合子の手にギュッと力が加わった。 「いいよ。楽すると体がなまっちゃうから。それと健太郎“様”はよしてくれって」 健太郎は頭を振って香織の申し出を辞退した。 それは嬉しかったが、百合子としては少しだけ不満であった。 同じ断るにしても体がどうこうというのではなく、自分が一緒だからとキッパリ言って欲しかったのだ。 「そうですの」 香織は残念そうな顔をしてパワーウインドを上げる。 百合子がいい気味だと思っていると、ドアを開いて香織が車から降り立った。 手には通学カバンを提げている。 「健太郎様が歩かれるのでしたら、わたくしもお供しましてよ」 香織はニッコリと笑うと、慌てふためく運転手に屋敷へ帰るよう命じる。 「柳田、お父さまには内緒にしててね。心配なさるといけないから」 そう言うと、香織は運転手を置き去りにして歩きだした。 香織は胸を張り、伸びやかな手足を大きく使って颯爽と歩く。 よく見ると、彼女が着ているブレザーやスカートは、色や柄こそ百合子の物と同じだが、生地や仕立ては別物である。 おそらくオーダーメイドなのであろう、胸のリボンも一際大きく大輪のバラのように結われていた。 それが、百合子の目にも全く不自然に映らない。 香織はそれほど絵になる美少女であった。 「ところで、そちらの方はどなたですの?」 歩きだしてしばらくのこと、香織が健太郎に向かって百合子のことを尋ねた。 ようやく、という感じで話題に出され、百合子は不機嫌そうに顔をしかめる。 百合子は握りあった自分と健太郎の手を、香織が横目でチラチラ気にしていることを知っていた。 「ああ、こっちはC組の竹下百合子。俺たちの隣のクラスの子だよ」 健太郎は別に言い淀むこともなく答えた。 香織はしばらく百合子をねめ回していたが、やがて冷たい口調で健太郎に尋ねた。 「……で……健太郎様とはどういうご関係ですの?」 いきなりの不躾な質問であった。 しかし、これぞ百合子の待ちに待った瞬間であった。 健太郎の口からハッキリ彼女だと言って貰えれば、厚かましそうなお嬢さまといえども目が覚めるであろう。 世間知らずの身には少々きつかろうが、これは全校生徒も知っている既成事実なのである。 ひょっとすると、香織はショックのあまり転校してしまうかも知れない。
「でも、そんなの関係ない」 百合子の耳朶が真っ赤に染まり、ドキドキ感が高まっていく。 ところが、健太郎の答えは余りにも素っ気ないものであった。 「あぁ、百合子なら俺の幼馴染みだよ」 途端に百合子は目の前が真っ暗になるのを感じた。 (幼馴染みだよ……幼馴染みだよ……幼馴染みだよ……) 百合子の脳裏に健太郎の声が虚ろに響く。 「まぁ、健太郎様の幼馴染みでしたの。となれば、わたくしにとっても大事なお友達と同じ」 香織の顔がパッと輝くのがハッキリ見てとれた。 いきなり、香織は百合子の手を健太郎から無理やりむしり取り、親しみを込めて両手で握り締めた。 「百合子さん。是非、わたくしとも仲良くして下さいましね」 香織の声は明らかに弾んでいる。 だが、その声は百合子の耳に届いていなかった。 「ど……どうして彼女だって紹介してくれないの?」 思考が停止した百合子は、ロボットみたいなギクシャクした歩き方になっていた。 いつの間にか巧妙に健太郎と切り離されていることにも気付かない。 「幼馴染みってのは嘘じゃないけど……香織さんの前だから、あたしが彼女だって言えなかったの……?」 鈍感というか、健太郎がその辺りの機微に疎いことは知っているが、百合子としては何か裏切られたような気がした。 「やっぱり健太郎様は、お二人だけの時には“ユリッペ”とかおっしゃるの? ねぇっ?」 香織が親しげに話し掛けてきているが、百合子の耳には何も聞こえていない。 ただ、言葉の一部分だけが脳裏に反響していた。 (仲良くして下さいましね……下さいましね……ましね……しね……しね……死ねぇっ……) 寝不足のせいもあり、百合子の思考能力は普通の状態ではなかったのかもしれない。 (ひぃっ……殺される? あたし、香織さんに殺されるぅっ?) この時、百合子は香織に対してハッキリとした恐怖を感じていた。 このところ、学園における花園香織の人気は鰻登りである。 先に行われた定期テストで、香織は学園始まって以来の高得点で首席の座を勝ち取った。 聞けば、彼女は名門ラ・セーヌ女学館でも学年一位をキープしていたらしい。 数段レベルの落ちる桜宮学園で首席を取ることくらい、彼女にとっては朝飯前だったのだろう。 その、勝って当たり前のような傲然な物腰が、かえって彼女のステータスを高めることになった。 変に謙虚な態度を取っていたなら、鼻持ちならぬ嫌味な女として白い目で見られていたかも知れない。 口に手の甲を当ててオホホホと高笑いする香織には、全校生徒をひれ伏させる女王の威厳が溢れていた。 彼女を畏怖したのは生徒ばかりではない。 学園側もそうであった。 創立4年にして、早くも東大合格者が現れそうなのである。 それは新設の私立高校にとって最高の宣伝効果を生む。 ヘソを曲げられて転校でもされたら一大事であった。 それに加え、花園グループによる多額の寄付金は理事長の懐を大いに潤した。 もはや学園側に香織に表立って逆らえる勢力はほとんど残っていなかった。
それに引き替え、百合子の成績は最悪であった。 健太郎と香織のことが気になって、ほとんど勉強が手に付かなかったのだから仕方がない。 ショックだったのは担任の言葉である。 「竹下ぁ。お前、3年になったら進学クラスを希望するんだったよな」 担任の中谷が言うとおり、百合子は一応大学へ進むつもりでいた。 できれば健太郎と同じ大学に通い、楽しい学生生活を送りたかったのだ。 一杯勉強して、お洒落して、そして健太郎とあんなことやこんなことも……。 我知らず、百合子はムフフと小鼻を膨らませていた。 「しっかしなぁ。お前、こんな点数取ってるようじゃ希望のクラスには入れんぞ」 次の瞬間、百合子の目がブラックアウトした。 健太郎は野球バカに見えて意外と成績はいい。 スポーツ推薦枠に頼らなくとも、充分に有名大学に入るだけの学力は持っている。 だから、3年ではスポーツコースをとらず、百合子と同じ進学コースを選ぶと言っていた。 百合子は、健太郎が自分と同じクラスになりたいがためにそうするのだと信じていた。 そして、彼は野球にこだわらず、百合子が入る大学に自分も入るのだろうと。 健太郎ならどの大学に入ろうが、日本最強の野球部を作れるに決まっているのだから。 でも彼のことを考えると、できれば世間の注目度が高い東京六大学で活躍してもらいたい。 だから、百合子も東大は無理としても、なんとか残る5校のいずれかに進みたいと思っている。 それだけに中谷先生の忠告は、もの凄いショックを伴って百合子を直撃したのだ。 「あ、あたし……健太郎クンと離れ離れになっちゃうの?」 それはもの凄い危機感を生んだ。 香織も勿論進学コースを選ぶだろう。 このまま2人だけを同じクラスにさせていては親密度がますます高まってしまう。 なんとか2人の間に割り込まなければならない。 そこで百合子はある事実に思い当たった。 「ちょっと待ってよ。割り込んできたのは香織さんじゃないの。どうしてあたしが……」 百合子は、気の優しい自分の性格につけ込んできた香織のことが憎らしく思った。 「健太郎クンも健太郎クンよっ。一度香織さんにハッキリ言ってもらわなくちゃ」 何を? 自分が健太郎の彼女だということをであろうか。 百合子は急に心配になってきた。 自分は本当に健太郎の彼女なのであろうか。 少なくとも自分はそう信じ、周囲もそのように認識している。 しかし思い返してみると、どちらからか明確な告白があったわけでもない。 ただ幼い頃から家族ぐるみで付き合いがあり、2人で仲良く遊ぶ機会が多かっただけではないのか。 仮に今、百合子が告白したなら、健太郎はどんな態度を取るのだろう。 「今更あらたまって何を。お前、頭大丈夫か」 そう言って笑い飛ばしてくれるのだろうか。 「ごめん。百合子は家族みたいなもんだから……そういうのは、ちょっと……」 などと拒絶されるのではないだろうか。 百合子が健太郎を恋愛対象として意識し始めたのは中学に進んだ頃である。 当然、向こうも同じ感情を共有していると、これまで信じて疑わなかった。 「えぇっ? あたしって、ひょっとして……健太郎クンにとって本当にただの幼馴染みなの?」 健太郎が百合子を甲子園に連れて行くと約束したのも、彼が小学校に入って野球を始めた頃の話である。 彼が自分のことを大事に思ってくれているのはハッキリ伝わってくる。 しかしそれが、人が肉親に対して抱く感情と同種のものでないという保証はどこにもなかった。 思いこみが激しい百合子は、一旦感情がマイナス方向に流れると歯止めが利かなくなる。 「あたしのせいなの? あたしが健太郎クンに彼女らしいこと何にもしてあげなかったから……」 百合子は自分の足元が音を立てて崩れていくような錯覚を覚えた。 To be continued.....
>>762 GJ。80年代の香りがするな。頭の中で勝手にガラスの仮面の絵柄で再生されるww
GJ それはそうと前スレと前々スレを埋めてくれる職人はいないだろうか?
ウナギ先生、批評おながいします
>>762 GJ!
ところでここで投下されてたノン・トロッポみたいな小説でオススメなやつない?
明後日法事で親父の実家行くから電車でヒマつぶせるもん欲しいんよねー
>>763 のレスを先に見てしまったばかりに
一々修羅場シーンで雷が見えるようになってしまった…
いいことを教えてやろう
明日会うであろう親戚いとこが実は
>>767 を愛していたという妄想から始まり、退屈そうにしている
>>767 を見て「あなたにとって私はどうでもいい女なの!?」と悶える妄想をSSにしてくだしぁ
すみません、山姉とブラマリはどうなってますか?
どうもご無沙汰です。投下します。
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 「おはよっ、熊谷」 「おう、おはようさん」 週明けの月曜。まだ人気の少ない教室でさらりと交わされる、何気無い挨拶。 今日は向こうから、それも名指しと来た。 先週の土曜に味わった胡椒地獄の憂き目も、この分ではやはり無駄ではなかった様である。 軽く手を振って、俺の一つ後ろの席へ向かう持田。こちらを横切る際に微かだが、鼻孔にふんわりと柑 橘系の香りがした。 「お、珍しい。いつもは香水なんて付けてなかったんじゃないのか?」 「ぅ……よく気付いたわね」 試しに少しやってみただけなのに、と、やや恥ずかしげな声が背中の向こう、椅子を引く音と一緒に聞 こえてくる。どうやら今朝に付けて来ていたらしい。 「横切った時にちょこっと。こっからだとギリギリわかるかどうかか」 「ちょ、ちょっと」 机へ向かっていた状態から、椅子をがたりと九十度回転。振り返って何度か匂いを嗅ごうと鼻を鳴らす も、残念ながらわからなかった。 しかし、良く見てみると…… 「……今日の持田さんてば、何やら微妙に気合が入ってるんと違う?」 「い、いいいいじゃない別に! あたしだってたまにはそういう日もあるわよっ!」 化粧については大した知識も無いし、普段からじっくりと女子の顔を観察したりする癖も別に無いので 、かなり勘に頼った指摘、だったのだが、向こうが否定して来ない所から察するに、どうやら本当らしい。 「あ、そ」 少し不思議には思ったものの、それ以上の興味も沸かなかったのでさっさと身体を引いた。 俺にしたって時々、無性に髭を伸ばしたくなったり、意味も無くその場で踊りだしたくなる事も無い事 も無い。こいつもその日の占いでラッキーアイテムがどうだったとか、何となくのレベルなのだろう。 些細ながらも持田が取ったそんな行動の理由は、今の俺に推し量る事は出来なかったし、特に知ろうと も思わなかった。
しかし、良く見てみると…… 「……今日の持田さんてば、何やら微妙に気合が入ってるんと違う?」 「い、いいいいじゃない別に! あたしだってたまにはそういう日もあるわよっ!」 化粧については大した知識も無いし、普段からじっくりと女子の顔を観察したりする癖も別に無いので 、かなり勘に頼った指摘、だったのだが、向こうが否定して来ない所から察するに、どうやら本当らしい。 「あ、そ」 少し不思議には思ったものの、それ以上の興味も沸かなかったのでさっさと身体を引いた。 俺にしたって時々、無性に髭を伸ばしたくなったり、意味も無くその場で踊りだしたくなる事も無い事 も無い。こいつもその日の占いでラッキーアイテムがどうだったとか、何となくのレベルなのだろう。 些細ながらも持田が取ったそんな行動の理由は、今の俺に推し量る事は出来なかったし、特に知ろうと も思わなかった。 「………ねえ、熊谷」 「なんぞや」 互いの顔が向かい合う姿勢、こちらから微妙に視線を逸らして持田が話し掛けて来る。 「あのさ、今日の放課後って、暇?」 「うんにゃ、別に何」 「じゃ、じゃあさっ、ちょっと買い物付き合ってくれない?」 質問に答え切る前に、わんこ蕎麦の如く次の質問が出される。このせっかちさんめ。…そういや最後に 食べたのはいつだったっけ。 「ハイヨー」 「そ、そう。それじゃ、あたし委員の仕事あるから、校門前で落ち合いましょ」 「ヨッセー」 つい頭がわんこ蕎麦の方へ傾いてしまい、返事が適当、というかわんこ蕎麦屋の店員がお代わり盛る時 の掛け声になってしまう。が、あちらもいっぱいいっぱいだったせいか、その事に関しては気が付かなか った様子。 ……いや、まあ、これでも一応ちゃんと聞いてます。 確か七十杯はいったと思うけど、そっから先はどうだったかなー……。 キーンコーン 人もまばらだった教室も、次第にざわめきの数が増していく。双方半ば上の空となっていた会話は、校 内に響く予鈴の音でそのまま打ち切られた。 して、その日の授業が全て滞り無く終了した放課後。 「おー……寒ぃ」 悴む手を擦り合わせ、はあと白くなった息を吐き掛ける。
こうするのももう十九回目辺りになるだろうか。校門の前に一人で突っ立っている俺は、不意にそんな 事を考えていた。 校舎を見上げた先にある大時計の長針は、ここで持田を待ち始めてから既に半周を終えている。 少し遅くなるとは言ってた気がするが…まさか聞き間違えたか? 俺の記憶では、あいつとの待ち合わせ場所は確かにここで合っていたと思う。あれから確認を取ったり したわけでは無いので自信の程は微妙だが、ここなら校舎からでもすぐに見つかるし、下駄箱まで行けば こちらが外に居るという事は簡単にわかる筈だった。 こんな事なら下駄箱前の廊下ででも待っていれば良かったかも知れない。時間的におそらく最も込み合 う場所なので、実際にそうするつもりは無いが。 「厚手のコート、着て来て正解だったなぁ…」 鉛色の空を仰いで、しみじみと呟く。歩くなり運動している間ならまだしも、この寒さの中、ただ呆け て立っているだけというのはそれなりに厳しい。 だが、待つ。 「熊谷ーー! おーーい!」 「………おぉ」 暇潰しに外のガードレールの上に忍者を思い浮かべ、行き交う車を障害物に見立ててピョンピョン飛び 乗り避けさせる謎の遊びをしている内に、不意に後ろから最近聞き慣れた声がしてきた。 「ごめん、委員会、思った以上に長引いちゃって」 タカタカと走りながら謝罪の言葉を口にする持田は、俺の横まで追い付くと両手を合わせるジェスチャ ーを見せた。今までのやり取りを考えれば、何とも珍しい態度である。 「そうかい」 「結構待たせちゃったよね、……もしかして、怒ってる?」 僅かに上目遣いで、不安そうにこちらを見やる持田。…今日は初めてづくしか何かだろうか。 「怒っとらんよ」 「でも、足」 そう言って持田が視線を移した先には、カツカツと神経質そうに地面を叩く俺の靴。 「これは違う。ジャンプボタンだ」 二段ジャンプは個人的に邪道なので、大型車に対しては溜めでハイジャンプする形式だ。 ……言うまでも無く、忍者の話である。 「何それ」 「ふ、お前にこの高度な知能遊戯は到底理解出来まいて」 「よくわかんないけど、それじゃもう行きましょ。いつまでもここに立っててもしょうがないし、ほらっ」 「ちょっ待て、まだ残機が…のおおおーーー!!」 学校から徒歩二十分。通学路に重ならない生徒にとっては、近いようでいて微妙に遠い、そんな市内のと ある商店街。 「携帯とな」 「そう、やっぱり無いと不便じゃない? ほら、さっきみたいな事もあるしさ」
ああなった時にメールなりで連絡しておけば、困らないでしょ? 俺の横を歩き、もっともらしい理由を述べている持田だが、その目はどことも知れぬ方向をスイスイと泳 いでいる。そのままドーバーなりマリアナなりにでも行ってしまえば良い。 「ふぅん」 「……何よ、その顔」 「別に。流されやすい奴だなあ、て」 昨日の今日だ。そう思っても仕方が無い。と言うより、そんなに欲しかったのか、携帯電話。 「別に、どうでもいいでしょ、そんなの。それより、アンタ何かおすすめとか無いの?」 「値が張らずにメールと電話が使えて、そこそこコンパクトなら良いだろ」 「あっ! 熊谷ほら見てあれ! あれ可愛いと思わない?」 うん、聞けよ。人の話。 「そもそもあれストラップだし、本体無いと付けられないから。しかも趣味悪いぞ、何だあのグロい顔した 猿は」 首から上が別の生物の様にも見える猿が元らしきストラップは、確か今巷で密かなブームを引き起こして いるとニュースで報道され、次の週には在庫の山があちこちの販売店で目撃されたという曰く付きのブツ。 母が沖縄へ旅行に行った土産に、あれのアロハシャツを着た地方限定品を渡してきた時はどうしようかと思 ったものだ。夜中こっそり弟の枕元に置いといたけど。 「ちょっと熊谷ー! こっちこっちー」 離れた所から声がするのでそちらへ振り返ると、いつの間にか持田の奴は次の物品へと興味の対象を移し ていたらしい。 「はいよ、何ですか……って、またストラップかい」 「こっちのは地方限定なんだって。なのにどうしてここに置いてあるんだろう?」 そしてアゲイン・沖縄グロモンキー。 「………さあな」 あの夜、弟の枕元から如何なるルートで以ってまた俺の前に現れたのか。そもそもこいつは本当にあの時 のあれなのだろうか。気にならないといえば嘘になる、だが敢えて気にしない。気色悪いし。 「ねえ、ちょっとあっちのお店行ってみない? ほら、あっち!」 そうこうしている内に、再び俺の横を離れ、一人でたったかとレンガの道を進んでいる持田。 追い付いて一言二言コメントをする頃には、向こうは既に別の場所へと行っており、何と言うか、もう、 何? このわがまま娘。 「早く来てよ!」 「……何でお前はそんなテンション高いんだよ」 普段とは正反対といった風に、無邪気に商店街をはしゃぎ回る持田の姿を追いかけるのが、地味に恥ずか しい。ふと周囲の視線を気にしてしまう様な、奇妙な気恥ずかしさだ。 おかしい。何故だか今日の奴はいつもと一味違う。
やけに好景気な表情を見せる持田を追って辿り着いた場所は、ビデオ屋と本屋に挟まれた、一軒の小さな 携帯電話の専門店。奇しくもそこは、俺が初めて(と言っても一度しか無いが)携帯電話を買った店でもあ あった。 「遅いわよ、もう」 「ようやくか。しかし良かった、ひょっとして目的忘れてるのかと心配したぞ」 「忘れてなんかないわよ、ただちょっと寄り道しようと思っただけだもの」 そんな事を言いつつ、店内へと足を踏み入れる俺達の視界を、テーブルや壁にきっちりと並んだ色とりど りの携帯電話が出迎える。 ふと奥を覗くと、店員は他の客の相手をしている最中らしく、代わりに俺が持田の「で、どれが良い物な の?」という質問を受ける事になった。というか、同じ事を最初の方にも言ってたよな。 良いけどさ。やる事無いし。 「人に同じ事を何度も聞く子はお馬鹿さんなんですよ」と、言ってやりたい気持ちがちらと湧いたが、買 うなら手伝うと約束したのはこちらの方だし、ここは素直に教えてやろう。俺は先程流された言葉をもう一 度あいつに言ってやった。 陳列されている商品を物色しながらあれこれ意見を求めてくる持田と、店員さん早く戻って来ないかなと か思いながら返事をする俺。あーだこーだと言っている内に、そんな光景が既に三十分。 「なあ」 「何」 振り返りもせず、熱心に携帯電話とにらっめこを繰り返す持田。……正直もうそろそろ決めて欲しいのだ が、言いづらい。 女の買い物は長いと聞く。これまで身近な女性として参考になるのが母親しか居なかった俺だが、今よう やく実感する事になった。そう考えるとさっきまでの寄り道も頷けるというもの。 あー……忍者飛ばしてぇ。 でもこの位置からじゃ窓見えない。しかも見えたところで商店街の中は交通量が少ない。忍者超退屈。 な、何てこった。忍者遊びが封じられたら、後はもう一人山手線ゲームしかないじゃないか。 「これでもないし……こっちは色がちょっとね……」 「持田、持田」 「何よもう」 「急いでくれ。お前のお蔭で俺のボーリングがクライマックスだ」 「それならそっちが決めてみてよ、生返事ばっかりしてないで!」 言われたので、手近にあった商品の一つを無造作に差し出したらローキックをもらった。よく見てみると 、骸骨の柄が付いた大変縁起の良くなさそうなやつだった。
「アンタふざけてんの!?」 「こ、この野郎……言われたからその通りにしてやっただけだろが」 「そんな適当にじゃなくて、アンタのセンスで良いと思ったのを、って言ってんのよ! 次こんなの持って 来たら膝の皿割るわよっ!!」 膝の皿て、こ、怖っ!? どうして? 何で俺怒られてるの!? 何という逆ギレ、恐るべしヒス持ち女。向こうが絶対に悪いとわかっているのに、つい従ってしまう。 改めて真剣に探そうと試みるが、こちらとしては携帯電話の良し悪しなんて余程のものでない限りどうで も良いので、いかんせんどれにしようか悩む。後ろの方で「そら見た事か」な感じの視線が刺さってる気が するのも、これまた俺の思考を妨げてくれた。 しかし急がないとどんな嫌味を言われるかわからんし、………ええい! 「おっし、ならこいつと同じのでどうだ!」 そう言って、ジト目になった持田の前に、俺がズボンのポケットから勢い良く抜き放った物。……非常に 誤解を招く表現をしてしまったが、要するに自前の携帯電話である。 今ではもう結構古い型になってしまっているだろうが、勿論当時の俺がそれなりに選んだ物なので、こっ ちの感性という意味では問題無い筈だ。 「…………ふ、ふーん?」 ふと様子を窺ってみれば、予想外の選択肢に多少の戸惑いを見せるものの、満更でもなさそうな持田の表 情。行ける、多分もう一押しだ! 「ちょっと古いけど、もう在庫が残ってないってほどじゃないだろうし、何より旧機種だから値段も安い。 どうだ、お前にとって実にお得だろう!!」 「ん……ま、まあそうね。別に最新の物に興味がある訳じゃないし、そんなに悪くないかもね」 「だろう! さあ、早くこれ持って店員さんとこ行って来るが良い! 丁度今空いてるみたいだし!」 俺も早く退屈から解放されたいし! 暇だし! 「わ、分かったわよ、もう。しょうがないわね……ちょっと待ってて」 ようやく願いが通じたのか、持田は微妙にどもるような口調になったものの、無事俺の携帯電話を手に持 ってカウンターの方へと向かった。笑顔で行ってらっしゃいをする俺。 ふっ、悪いな持田よ。俺は自分が興味の無い事に延々付き合わされるなんて真っ平ゴメンなのだよ。 叶う事なら世の中の楽しい部分だけを見て生きて行きたい、でも現実はそう甘くない、だから自分でどう にか出来る範囲で精一杯の努力をする、ちょっと大人なナイスガイ。それがこの俺、熊谷良太郎。 向こうで店員と色々話し込んでいるらしき持田をしたり顔で見つめながら、しかし俺の余裕の態度はそう 長続きしなかった。
持田が、中々こちらへ戻ってこない。 そう言えば、自分がかつてあの携帯電話を買ったときにも、手続きやら何やらで随分と時間を取られた記 憶がある。あのときははてどの程度待たされただろう。十分? 二十分? 「……………」 頭を冷静にして確認する。とにかく。そう、とにかくだ。 カウンターの椅子に座っている持田を待つ間、俺はまだまだ退屈と戦わねばならない。それこそがこの場 で唯一の、揺ぎ無い事実であった。 いくらかの時間が経った。正確な所は、確認してないのでわからない。 だってあいつが俺の携帯電話持ってるから。 「清和、後鳥羽……白川……後白河……」 店の片隅、ぶつぶつと一人で呟きを繰り返す怪しい人物。俺。 「………ふ、ふふふ……」 何をしているのか、と。言うまでも無い。 一人山手線ゲーム(二周目)。お題は歴代天皇である。 「…天武……後三条、推古……」 ちらほら突き刺さる他の客の視線など気にしない。むしろ俺を気にして欲しい。構って! 誰か俺を構っ て!! 「ちょっと、何してんの熊谷? もう終わったけど」 「…………かんむ」 先生、退屈は人を殺します。 俺の最近学んだ限りでの女子というものは、大抵は環境に応じて数人規模のグループを作り、その中でこ の便利アイテムを酷使しまくるわけだが、これまた俺の学んだ限り絶望的な交友範囲の狭さを誇るあの持田 嬢の事、きっと主な用途は目覚まし時計になるのだろう。 月々に払う基本料金だって馬鹿にはならないというのに、これではとても勿体無い。まさしく豚に真珠、 猫に小判、持田に携帯電話だ。 そう考えていた時期が、俺にもありました。
ジャーン! ジャーン! 「げぇっ、持田!」 あれから三日明けて、学校帰りののどかなくつろぎの時間。 ベッドに横になって惰眠を貪っていた俺は、枕元に置いておいた携帯電話が突如として発した、持田専用 である銅鑼の着信音によって叩き起こされた。 メールだ。 設定して早々変えようかどうか後悔させる専用着信音から判る通り、画面に表示された送信者名は当然な がら〈持田薫〉。ちなみに、互いのアドレスと番号とを登録する段になって俺は初めて持田のフルネームを 尋ねた訳だが、その際「信じらんないっ!!!」という怒声と共に、油断していた所へ思い切りローをぶち かまされたのは記憶に新しい。 耳元で思い切り鳴られたので軽い耳鳴りに唸りつつも、続いて表示された文面に俺は更に顔を顰める。 :今何してる? ……持田よ、そんな事を聞いてどうする。 思わずその場で重く、深い溜息を吐く。今日はこれで十一件目辺りだろうか。 俺もまあ、最初の方は確かに随分はしゃいでいたものだ。友達に何度も何度も意味不明のメールを送った り、無茶して使えもしない絵文字をやたらと多用した事も認めよう。 ピッピッピ……トゥルルルル、トゥルルルル、トゥル、 「はい、もしもし?」 「しつけぇーーーーんだよこんの馬鹿たれがっ!!!」 「きゃぁああ!!?」 だがしかし、それはそれ、これはこれ。 あの時のあいつらも、大量にやって来る俺のメールを見てこんな気持ちになっていたのだろうか。だとし たら明日学校であった時にでも、誠心誠意きっちり謝っておかねばなるまい。 有体に言おう。滅茶苦茶うぜぇ。 「な、なによいきなり大声出して! びっくりしたでしょうが!!」 「っかましいわこのアホンダラ! 買ってから今日まで、俺に何回メールしてると思ってやがる!? 七十 四回っ! 電話も含めりゃ八十一回だ!! 用があんなら一度で済ませ! 学校だったら直接喋りやがれぇ ぇぇええ!!」 それも、ごくごくどうでもいいような内容。 特に壮絶だったのは二日目。一晩経ってメールの使い方を学習したのか、時間を問わず送られて来る持田 からのメール、メール、メール、電話、メール!! 初めの内はしゃあねえ我慢してやるかという大らかな気構えでいたが、今や俺の胸中に慈愛の精神など微 塵も残っていない。大体、俺だってここまではしなかったっちゅーねん。普通に引くわっ! 「使い方を覚えるには実践あるのみって、言ったのはアンタじゃない!」 「ああ言いました言いましたよ。だがな持田さん、いくら何でも! 限度ってもんがあんだろ!! ていう か、ちったぁ銅鑼の音に恐怖するこの俺の身にもなってみやがれってんだ!! あぁん!?」
後半はもはや言い掛かりのレベルだが、これぐらいしておかないとまだしばらく俺にとっての地獄が続き そうだったので、この場は敢えて怒らせてもらう。俺の安眠を守る為、自覚していないだろうこちらの被害 をしっかりと伝えてやった。 「……そっ、そんなに怒らなくたって」 電話越しに聞こえた声は少し怯んだ様な調子で、最後の方は尻すぼみになっている。 「俺以外の奴に送るとか、そういう発想は無いのかよお前は……」 呆れた気分でそう持田に言う。もし、他の知り合いにもこのペースで電波発信していたとしたら本気で引 くが。 「………だって、熊谷以外に送る相手いないし」 一層凹んだ風に聞かされる声。そう言えばそんな話を耳にした事もあった。この付き合い下手め。 「家族は? 海外ったら金はかかるだろうけどメールくらいなら…」 「してたけど、「いい加減にしなさい」って怒られた」 ……………うん、ちょい待てや。 「おま、もう先に怒られてんじゃねえか! ちったぁ学習しろよ!?」 「だ、だってせっかく買ったんだから、使わないと損じゃない!」 お前の中での携帯電話の用途は嫌がらせしかないのか。何て図々しい。 「何て図々しい奴だ!!」 あまりに怒ったものだから、つい声に出してしまった。だが後悔はねえ。 「そんなだから貴様は友達が出来んのじゃーーー!!」 「なぁっ……!? う、うううるさいわよこの馬鹿っ! よくも人が気にしてる事を!!」 「お前にだけは言われたくねえ!!」 「こ、このっ……ばっばーか! ばーーかぁ!!」 「小学生かおのれは!!」 その後、穏やかな午後に俺と持田との筆舌に尽くし難い低レベルな口喧嘩がしばらく続いたが、戦いの決 着は奴がマンションの管理人にこっぴどく叱られる事により締められた。ざまぁみさらせ。 「うっ……ひぐ…熊谷のばかぁ……!!」 翌朝、教室内で顔を合わせた持田が開口一番にそう言ってグーパンチをしてきた。が、腰の入っていない 貧弱な拳は俺の身体に何らダメージを負わせる事無く、ぽすぽすと弱気な音を周囲に響かせるのみ。 聞けば、あれから罰としてマンション内の清掃を手伝わされたらしい。 「でも、清掃のおばちゃん達とは仲良くなったわ」 そうですか。良かったですね。
投下終了。まだまだ先は長くなりそうですが、投げ出さないよう頑張りたいです。
GJ! 待ってたよ〜!!!! 神は生きていた!!
784 :
名無しさん@ピンキー :2008/02/02(土) 19:42:21 ID:ANiMTiIj
GJ!!!
785 :
名無しさん@ピンキー :2008/02/02(土) 22:32:17 ID:2Hlt46jb
>>781 全裸でGJ!!!!
しかし、さみぃなぁ…。
788 :
787 :2008/02/03(日) 00:10:25 ID:5takdhwc
どうかしてる……。
なんでこんなアンカーミスしたんだ。
>>781 です。すいません。
死ね
>>789 _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
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< お断りします >
☆ ピコピコ |_ _ _ _ _ _ _ _ _ _|
☆ コロン . ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
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♪ |\ `ヽ、 デケデケ ♪ ♪
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ハ,,ハ | \ 〉 ♪ ヽ
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‖ / つ| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ / 〃( ゚ω゚ ) / ∬
‖( 匚______ζー―ーrー´ 〆 ┌\と\と.ヾ∈≡∋. ハ,,ハ |⊂
〓〓UU ‖ ハ,,ハ || || γ ⌒ヽヽコ ノ || ( ゚ω゚ ) ノ ‖ヘ ボンボン ☆
‖ ‖. ‖) ( ゚ω゚ -┓ || .|| ΣΣ .|:::|∪〓 || | ( ‖ ) ボンボン ♪
◎ l つ.| ‡ ◎ ./|\人 _.ノノ _||_ /|\ |つ━)━╋(━
ヽ | ¶.@ ♪ ドムドム. (__ (__( ∬ .)
UU し′ ダダダタ! ⌒†⌒
☆ ☆ ブ-ブ- ♪ ♪ ☆
死ね
もうすぐ、バレンタインだぞ 何か短編でも書いて盛り上がるぜ!!
>>780 すさまじく亀レスだがGJ!
一人目の彼女をずっと待ってて良かった…
これからも支援して待ってますんで、マイペースで頑張ってください
795 :
794 :2008/02/03(日) 21:34:36 ID:HE7CJBie
すみません、「一番目の彼女」でした…orz
|/.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.::/.:.:.:.:.:/<ヽ.:.:i.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| .|i.:.:.:/.:.:.:.:/.::.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.:.:.:/;;//iヘvwv| :|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| |.:.://.:.::.::/.::.:.:.:.:/.:.:.:/:.:.:/;;//// .|.:|.:.:.:i.:.:.:.:i.:.:.:| |:.:| |.:.:.::.:i.:.:.:.:.:::i.:.:.://.:::../;;;/.// |:.:|i.:..:i.:.:.:.:i.:.:.:| おかしいです…どうしちゃったのかな |:.| .|.:.:.::.:i.:.:.:.:.:i.:.:/ー;;/ソ/ // -==、_.|:.| |.:.::i.:.:.::i.:.:::| ○○くんのこと好きなのはわかります、けど二人は幸せになれないんですよ .|:| .|.:.:.:.::i.:.:.::.:i.:.:ム;r-y,ネ' // -_、,,,,__ .|:;ヘ|.:..:i.:.:.:i.::..:| 仲介のときだけ私とくっつけるふりで、本番で泥棒猫するなら ii |i :i.:.::i.:.:.:.:|ヤケiテうト` ,/'´ '´,ケネデヌ;., |.:.:i.:.:/|.::.::|i 仲介の意味、ないじゃないですか ちゃんと、仲介の通りやってください .` |iト,.:i..:i.:i.:..:|{_|;:::::`}:| / |{::::::f;;イソ:.i.:.イ./.:.:.::|i ねぇ、私の言ってること、 |i|i.:.::ト,.:iヾ;;:| ャ:::::,ソ .セ_:::::ソ/.:.:/.|/.:.:.:.:|.i 私の結末、そんなに間違ってます? .|i|i.:.:.:;iヾ;ヽトヽ ̄ . .~ ̄ /イi.:.:|i.:.::.:.:.| .i .|i |:i.:.:.:.:i..:`,ミ:ト、 i: ' /V::./.:.:.:.:.:|| i 少し、頸動脈 冷やそうか… |i .|.:i.:.:.:.:i.:.:.:.:トト`: .、. -:‐ , r'´.:::|.:.:/.:.:..:.::|| i |i |:.:i.:.:.::.:.:i.:.:.::i.:|;:;:;:;::`i 、 __ , . r'´;:;:i:;:;;:/:/.:.:.:.::.:.:|.:| ii . |i |;:;:;i:;;:;:;:;:;:i;:;:;:i:;|_,/ i :ト、;;;;i;;;//;:;:;:;:;:;:;:|;:;::| .ii .|i .|;:;:;:ト;:;:;:;:;:;:;:i;:;::i:| \/';:/;:;:;:;:;:;:i;:;:::| .ii |i .|;:;:;:小;:;:;:;:;:;:;::i;:;::|_,,...,,_ ._,,,__:/;::/;:;:;:;:;:/:|;:;:;::| .ii ノ'´ |:ハ;:;:;:;:;:;:;:;:i :|`ヽ, , r'´/;:/;:;:;:;:;;:/;:/\;::| ii . / |:| .ヽ,;:;:;:;:;:;:;i:|= =`=、 ,r'´ _./;:/;:;:;:;:;;:/;::/ \ .
言葉様が魔王様に…(ガクブル)
ついに嫉妬スレの終焉が来たようだな 作家さんもキチガイのせいで逃げたしwww
一番目の彼女ってのはダメな素人SSの見本だろ 最近巷に溢れてるラノベの悪い部分だけを抽出して作り上げた「俺でもSS」としか言いようがない プロの手によるラノベがスラスラと簡単に読めるからと言って、 文才のない人間が「俺にも書ける」なんて勘違いすると大いに恥をかくことになる アレは書に親しんでいない若年層でも手軽に読めるように、敢えて読みやすく書かれたモノであって 決して下手糞が適当に書いたデタラメ文学ではないんだよ 化石燃料の高騰が続く中、奇を衒ったダダ滑りのコメディ展開は徒に気温を下げるだけだからもう止めよう 以前からこれを神作品と崇めて待ってた人もいたけど、まあ初日に付いたGJ2つあたりが正当な評価か 他の取って付けたようなGJについて言及するとまたスレが荒れるだろうから書かずにおくよ
池沼おつ
>>800 作者にしても投下直後にGJの嵐が巻き起こると思っていたのに
たったの2つしかつかなくって焦りまくったろうなw
決して人がいない訳じゃないんだが
はやく暖かくなんねぇかな…。 全裸はきついよ。
>>803 もういっその事人に裸を見られる悦びに目覚めればいいと思うよ
>>800 ようするにお前は書けないだろ
カッコ悪すぎw
>>805 ほっとけよ、チキンなぞ
>>803 参考までに全裸待機期間を聞いておこう。
…同志かもしれん。
807 :
名無しさん@ピンキー :2008/02/05(火) 23:17:41 ID:z99wbpFq
>>803 が職人のために全裸になってるところを
>>803 のキモウトに見つかってしまう訳ですね?分かります><
バレンタインデーのために愛情を込めて作ったチョコレート 私の兄さんに対する想いが込めてあるんだよ。 兄さんは私と付き合ってくれるよね? だって、私は兄さんのことが大好きなんだよ チョレコートの中には私の・・・・愛液とか唾液が隠し味に入っているの うふふふ? 恐がらないでよ 大丈夫、兄さんは他の泥棒猫から守るからね
しかし、実際に生まれてきた娘がキモ姉・キモウトだったらどうしよう 親として恋路を反対しないわけにいかないし、反対すれば極太の死亡フラグたててしまう。反対せずに何もしなくても死亡フラグがたつ場合もある やっぱり協力か諦めるしかないのか
>>806 昨年の10月あたりから全裸待機なんだぜ…。
それ以前も全裸待機はあったけれど、春夏秋は大丈夫だった…。
越冬全裸はきついモノがある…。
でも俺より全裸待機期間が長い人達がいると思う。
俺はあなた方を尊敬するよ。
811 :
806 :2008/02/06(水) 00:19:27 ID:QmmOMAyW
俺は山姉待ちだから、少しだけ長いかも。 待つのはいいんだが副作用が出てきた。 保管庫の山姉を読み返すと… タクティクスオ○ガをプレイしたくなる… しかも4章のみ。 今日も今日とて全裸正座×2
俺は愛娘と、我が愛猫を全裸で待機してるよ。
待たせたな!なーんて。 わかってる。俺を待ってるんじゃないことは分かってる。 俺も雨の音とか九十九とか転帰予報とか読みたいですよ。 とりあえず自分のを投下です。
Side蝶子 「はいお兄ちゃん、お弁当。」 とびきりの笑顔でお兄ちゃんに手渡す。 「お弁当まで作ってくれたの!?蝶子ちゃん、そこまでして早起きしなくていいんだよ。 今日は加賀崎とパン食おうと思ってたしさ。蝶子ちゃんはもっと寝てても」 ハンカチで包んだそれを持ちながら、お兄ちゃんは慌てている。 「ご、ごめんなさい!!余計なことした!?」 お兄ちゃんに嫌われるためにしたわけじゃない。ただ、私の作ったものを食べてほしかっただけ。 でもお兄ちゃんは嫌だったのかもしれない。そう思うと、涙が出そうになって、視界が滲む。 滲んだお兄ちゃんが、もっと慌てるのがわかる。 優しい声が、もうこれ以上無理というくらい、パイ生地の中のクリームくらい甘くなる。 「ううん、余計なんかじゃない。ありがとう。」 笑顔でそう言ってくれた。おまけに、頭を撫でてくれた。 「良かった。いってらっしゃい、お兄ちゃん。」 お兄ちゃんは駆け足で学校に向かっていった。 私はまだ、幸せな気分のままでいる。朝の寒さも、体の中から感じる暖かさで気にならない。 泣いたのは、半分は嘘じゃない。 「蝶子ちゃんはそんなことしなくてもいいんだよ。」 ってお兄ちゃんや新しいママや新しいパパに言われた時は、本当に悲しかった。 少しでも早く、変わってしまった世界に慣れたかったのに、しちゃいけないことをしていたんだろうか、と。 私に残されてることは、ほとんどなかった。 ママに教えてもらった、パパに褒めてもらった、お料理のことくらいしかなかった。 他に何をやればいいのか、思いつきそうになかったから、心底困りそうになったのを覚えている。 新しく家族になった人たちが、怒ってるんじゃないってことは、すぐに気付いた。 怒ってるんじゃなく、心配してくれてるようだった。 家事をしないと追い出されると勘違いして、無理をしてるんじゃないか、って。 嬉しい。私のことを思ってくれる人がいることは、とても安心できる。 だから私は、無理をしてるって思われたくて、頑張った。 ただ、新しいパパとママは、しばらくすると「そんなことしなくていいよ」って 言わなくなって、笑って「ありがとう」というようになった。 それはきっと家族として認められていくってことなんだろうなってわかったけど、ちょっと寂しかった。 自分が欲張りなんだなぁ、って、そんなことで気がついた。
お兄ちゃんは違った。私がご飯を作るのにずっと慣れてくれないらしい。 私が洗濯物をするのにも掃除をするのにもずーっと。 さっきだってそう。 「お弁当なんか作らなくたっていいんだよ。」 って、私を説得するみたいに喋りかけてくれるお兄ちゃんを見るのは、 すごく心が躍って、もっともっと私を見て、私のことだけ考えて、って言いたくなってしまう。 もしかしたら私は、悪いことをしてるんだろうか? 学校での私は、「あまりお喋りしない暗い子」ということになっていた。大体合ってるとは思う。 「友達」を強いて作ろうとは思わなかったから。 前の学校にも友達はたくさんいた。 お家の都合で転校することになった、と先生が言いだした時に、「必ず手紙書くからね。」と言ってくれた子も何人かいた。 多分私に手紙を出してくれる子はいないだろうな、と何となくわかった。 その時は、みんな本当に出してくれるつもりでいるんだと思う。 私のことを心配して、何かしてあげたい、って思ってくれてるんだろう。 だけどそんなこと、すぐ忘れる。ただ友達だったってだけで、いなくなった子をずっと気にするなんて、無理だから。 実際、手紙は来なかった。新しい学校で新しい友達を作ることも、なんとなく面倒になってしまった。 そんな不確かなもの、いらない。私はきっと、もっと確かなものを手に入れているから。 ただ、それだとクラスで虐められるかもしれないなぁ、と覚悟もしていた。 グループに入ろうとしない転校生なんて、恰好の標的になるかもしれない。 だから多少面倒でも、すぐになくなっちゃうものだってわかってても、一応作っておいた方がいいのかなとも思ってた。 それが、取り越し苦労、っていうので終わってくれたのは、担任の先生のおかげだった。 先生は、しっかりしてる、とか、頼りがいがある、とか、いじめを絶対に許さない信念の人、だとか、 そういう人たちとは違った。むしろ、逆だった。 「俺はもうダメなんだ…教員なんかやめてローソンのバイトに戻るんだ…。」 担任の、埼玉先生の弱気な声が響く。 さっきまで男子が騒ぎ出して五月蠅かったはずなのに、何で埼玉先生の声は響くんだろう。 それも、「静かにしなさい」とか「やめなさい」とかは全然聞いてもらえないのに。
「せ、先生、落ち込むなよ…ごめんよ、またうちの母さんがなんか言ったんだろ。」 「またかよー。なんとか止めろって言っておいただろ。」 「うちの父ちゃんも今度先生に文句言いに行くって行ってた…俺の算数の成績が落ちたからって。」 「うわ、玉井んとこもかよー。先生自殺しちゃうよ。」 「先生を殺さないためにも、みんなまじめに勉強しましょう!」 男子もいつの間にか反省して、委員長が前に出てきて、黒板に何かを書き出した。 このクラスでは、「先生」が一番可哀そうな存在だった。 親から何か言われるたびに落ち込んで、それを授業中に思い出しては塞ぎ込んで、うずくまっちゃう。 まともに授業が進まないので、塾で教科のちょっと先のとこまで進んでる子が、わからない子に教えてあげたりする。 「自主自立」っていうのがこの学校の目標だったと思うけど、実はこのクラスがそれを一番達成してるのかもしれない。 他の子に教えたり、先生を慰めたりと忙しいこのクラスでは、 転校生をいじめようとか、そういう余裕は浮かんでこないようだった。 私にとっては、この上もなくラッキーだったんだろう。 数メートル先に見える、ダメな大人のおかげっていうのは、ちょっと複雑だけど。 「先生ってさ。」 隣から声がした。 「あれでよく先生の試験通ったよね。」 メガネの黒岩さんが私に話しかけてくる。珍しかった。彼女もあんまり人と喋らない大人しい子だったから。 「うん、私もそう思う。不思議だよね。」 正直に答えた。黒岩さんも、私はあんまり喋らない子だと思ってたみたいで、ちょっと驚いた眼をしてる。 だけどすぐに笑い出した。もちろん先生から見えないように、教科書で顔を隠して。 私も同じように笑った。ああ、友達、できるかもしれない。 でもこれも先生のおかげなんだろうか。そう思うと余計おかしかった。
桐野のお家に帰って、冷蔵庫の中身でご飯を作って、それを食べてるお兄ちゃんを見るのが嬉しくて、 ああ今日も楽しかった、ってとてもいい気分でベッドに入ったことは覚えてる。 だから、私は夢を見ているんだろうなぁってことは、分かっていた。 だけど、目を覚まそうと思っても、それはできなかった。 私は電車に乗っていた。ボックス席の座席は柔らかい。隣に座っているママの肩も柔らかい。 パパは私の目の前に座っている。三人でどこかへ行くんだ。 どこへ行くのかはよく分からない。窓から見える景色は黒一色で、海も空も山もビルも橋も何も見えない。 私たちどこへ行くの、と聞こうとしたら、突然ママが立ち上がった。パパも立ち上がる。 どうしたの、という前に、冷たい風が吹きこんできて気がついた。 ドアが開いている。二人はここで降りるんだ。 だけど私は。私は、まだ降りられない。私は降りちゃいけないんだ。 二人が歩きだす。パパとママはここで降りなくちゃいけないから。 「パパ!ママ!待ってよ!!」 だけど二人は振り返ってくれない。顔を向けてもくれないまま、二人はドアからホームへ出た。 ピリリリリリ、とベルが鳴って、ドアが閉まる。 どうしよう。どうしたらいいんだろう。二人が行ってしまった。 何で置いて行かれたのかわからない。私だけじゃ行き先がどこなのかもわからない。 足元から吹くヒーターの暖気は私を暖めてはくれない。 外を見ると、やっぱり真っ暗なままだった。電燈の明かり一つ見えない。 このまま一人で電車に乗り続けるの? ぬるりと不安が背を撫でる。怖い。ここにいたくない。でも降りるなんて怖いことできない。 目をつぶって耳を塞いで、何もなかったことにすれば…。 そう考えた時、車掌さんがこっちに来るのが見えた。 切符。そうだ切符。出さなきゃ。 ポケットを探る。指で何度も何度も生地を掻いても、そこに切符はなかった。 どうしよう。捕まっちゃう。切符を買わずに乗ってる悪い子だって。 喉が異常に乾いて、汗ばかり出てくる。どうしよう。どうしよう。何もできない。
「切符見せてね。」 車掌さんがすぐ隣まで来ていた。 もう、どうしようもない。 ごめんなさい、って謝ったら許してくれるだろうか。きっと許してもらえない。 「はい。切符。」 目の前に手が伸びてきて、切符を渡してくれた。横を見ると、お兄ちゃんが座っていた。 何でこんなこと忘れてたんだろう。そうだ、私はお兄ちゃんと乗ってたんだ。 お兄ちゃんに一緒に切符を買ってもらって、持っておいてもらったんじゃないか。 「どうしたの、蝶子ちゃん。」 笑ってお兄ちゃんは切符を差し出してくれている。 そうだ、これを受けとって、車掌さんに見せなきゃ。 そうしたらきっとどこへでも行ける。次の駅も、次の次の駅も。 私は切符を手にとって― そこでやっと夢から解放された。 目を開けてもやっぱり真っ暗闇だったけど、体を包む温かさはさっきまでのベッドのものだ。 まだ心臓がドキドキしている。それが、怖かったからなのか、嬉しかったからなのか、はっきりとは分からない。 毛布を蹴とばして、急いでベッドから降りる。 心臓の動きは収まらないまま、一歩一歩がドクドクという音をたてて私の体を揺らす。 手探りで机のライトをつけると、まだ12時だった。 この時間ならお兄ちゃんのところに行ってもまだ大丈夫。 すぐにお兄ちゃんの部屋に向かった。 迷いはなかった。確かめたかった。 今度はいなくなったりしないんだ、そこにいるんだ、ってことを、確かなものにしたい。 このまま寝たらきっともう一度あの夢を見る。その時お兄ちゃんは横に座っていてくれるだろうか? 毛布から引き離された体は、もう寒さを感じ始めていた。 いかないと。暖かいところに。
ここまでです。プロットの力は大きいですね。 キャラが勝手に泳いでくれるというか… 俺の筆力ではシュノーケルの深さにしか潜らせてやれないのが悲しいですが。 そんなこと言いつつプロットの核心部分にはまだ全然触れられてないです。次はたぶん触れます。
>>819 GJ!!!!
ちょい役だろうがなんだろうが
俺は埼玉先生を全力で応援する。
ダメ教師って良いよね 実際に担任になったらイヤ過ぎるけどw
あと最初の方の >私のことを思ってくれる人がいることは、とても安心できる。 の"おもってくれる"は"想ってくれる"の方が良いと思う 余計なお世話かもだけど
それと 今日は加賀崎とパン食おうと思ってたしさ。蝶子ちゃんはもっと寝てても」 のカギかっこの前には「。」を入れた方がいいと思う。 余計なお世話かもですけど。
ノントロッポまだぁ?
>>824 こんな夜中に同志ハケーン
いい加減待ちくたびれたよな
俺なんか裸待機が長すぎて・・・最後に外出したのはいつだったんだろう ところでみんなは愛美とか沙織とかのセリフを読む時 声優の声とかで脳内再生してたりする?
俺なんかみゃー……いやなんでもない
おにいちゃん、お腹すかせてるだろうなぁ。 もうちょっとだけ待っててね。今、雛子自慢の特製カレーを食べさせてあげるから。 まったく、あのドロボウ猫さえ余計な手間かけさせなきゃ、もっと早く作れたのに。 お仕置きしてあげたドロボウ猫は、ただいま地下室で静かに反省中だから。 それに、あの不味そうなハンバーグもお鍋ごと全部捨てちゃったから、安心してね。 あんな不衛生なもの間違って食べて、おにいちゃんがお腹でも壊したら大変だもん。 さぁ、ご飯が炊けたよ。これをお皿に盛って……雛子特製カレーをタップリかけるの。 今日のためにじっくり寝かせてたんだぁ。 ん……んんっ……あっ、あぁっ……。 ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!! ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!! お、おにいちゃん……み、見てぇ。雛子がカレーかけてるとこ、ちゃんと見ててぇっ! ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!! ほ、ほら、おにいちゃん……雛子、カレーかけてる……ほかほかご飯にカレーいっぱいかかってるぅぅぅッ!!! おまちどうさま、おにいちゃん。ヒナカレー大盛りのできあがりだよ。 おにいちゃん、縛られてて手を使えないから、雛子が食べさせてあげる。恥ずかしがってないで、ほら……あ〜んして。 どう? 美味しい? あれっ、涙が出るほど美味しいの? 当然だよ。ヒナカレーはコクや栄養だけじゃなく愛情もタップリなんだから。 おかわり、幾らでもあるから……ゆっくり味わって食べてね。 おにいちゃん、だぁ〜いすき。
いや・・・その・・・・・ なんだ、なぁ・・・・・ 嫉妬・修羅場成分以外が色濃く含まれている場合 事前に教えてくれるとありがたいなぁと 思った次第です。
おはよう、おにいちゃん。気持ちのいい夢、見れたでしょ? だって、雛子がおにいちゃんのオチンチン、ずっとシコシコしてあげてたんだもん。 起こしに来てあげたら、おにいちゃん、おっきくしてて……ビックリしたのは雛子の方だよ。 クスクス、怒ったってダメだよ。実の妹に扱かれてこんなに出した後じゃ、ぜんぜん説得力ないなぁ。 ほらぁ、雛子お気に入りのコップにこんなにタップリ。 おにいちゃんって、ちょっとシコシコしただけで直ぐに特濃ミルク出しちゃうんだねぇ。 けど、そんなだから、あのドロボウ猫をつけ上がらせちゃうんだよ。 えっ? これをどうするのかって? どうしよっかなぁ……飲んじゃってもいいけど。 何よ、そんなに怒鳴らなくったって……あのドロボウ猫には直に飲ませてたくせにぃ。 いいもん、雛子はもっと有意義にこれを使わせてもらうから。 まずは、おにいちゃんの特濃ミルクをこの注射器で吸い上げて……っと。 ほら、ドロリとしたおにいちゃんの恥ずかしいミルク、いっぱい入っちゃったよ。 これ、どうすると思う? 心配? けど、おにいちゃん、縛られてるから見てることしかできないよね、クスクス。 お次は……っと、ちょっと寒いけどパンティぬぎぬぎするの。 おにいちゃんにだけ見せてあげる。 どう、あたしのおしり? 興奮する? ウソばっかり……おちんちん、またおっきくなってるよ。 ほらぁ、四つん這いになったら、全部見えるでしょ? もう分かったよね、おにいちゃん。 そ、その通りよ。お、おにいちゃんの特濃ミルクの入った注射器……雛子のここに……い、入れるのぉ……うぅっ。 ほ、ほらぁ……は、入ってく……入っていくわ……雛子、おにいちゃんに犯されちゃうぅぅぅっ!! ダメぇっ、目をそらさないでぇっ!! さぁ、今からおにいちゃんの特濃ミルク……雛子の中にぶちまけてあげる。 これだけ濃いんだもん、間違いなく赤ちゃんできちゃうよ。 そしたら、おにいちゃん……ちゃんと責任取ってよね。
>>828 マヨネーズの容器に入っていたわけだな?
833 :
名無しさん@ピンキー :2008/02/06(水) 17:44:46 ID:P8ZKvgF5
>>830 「投下します」
「投下終了です」
くらい書いてくれ、頼む
sage忘れたスマン
おにいちゃん、ガンバってる? 雛子が命令した24時間耐久強制マスターベーションも、あと2時間でゴールインだね。 それまで我慢したら、約束どおりロープを解いてあげる。 妹にお尻の穴まで見られるの恥ずかしいだろうけど……あとしばらくは大開脚縛りのままで辛抱してね。 前立腺掻き回してる電動エネマグラもそろそろ電池切れみたいだし。 今度は強力なアルカリ電池にしてあげるよ。 あ〜あぁ、こんなにシーツを汚しちゃって、クスッ、水溜まりになってるじゃないの。 可哀相に……苦しかったでしょ? でも、おにいちゃんがいけないんだよ。 あんなドロボウ猫と泊まりがけの旅行に出掛けようなんてこっそり計画してるから。 そんな悪巧みが雛子にバレないとでも思ってたの。 甘く見ないでちょうだい。おにいちゃんのことなら、本人以上になんでも知ってるんだよ。 でも、安心していいわ。旅行は計画通り二人っきりで行かせてあげる。 なんてったって、雛子は優しい妹ですもの。 だけどぉ……悪さできないように、タマタマは空にしておくからね。 ドロボウ猫にあげる特濃ミルクは一滴だって無いんだから。 うるさいわね、おにいちゃんのミルクはぜぇ〜んぶ雛子のモノなのっ!! 文句言ってるとこうよっ。 どう? 雛子の脱ぎたてパンティを使った猿轡は? って、言ってるそばからおっきくさせて……まるで節操のない犬みたい。 ほら、雛子の臭いをしっかり覚え込むのよ。 一日履き替えなかったから、ちょっと刺激が強すぎると思うけどね。 あれぇっ、おにいちゃんイクの? 下半身がブルブルいってるよ。 クスッ、おにいちゃん。雛子のアソコの臭いでイッちゃったぁ。 アヌスもビクンビクンいってるぅ、クスクス。 でも、流石にだいぶ薄くなってきて、量もほとんど出なくなったみたいだよ。 タマタマもしばらく使い物にならないでしょうね。 これなら旅行に行っても間違いが起きっこないから安心だわ。 もっとも、これだけ気力体力を消耗して、まだ出掛けようって気になれたらの話だけど。 どっちにしたって、あのメス猫の期待にそえないようじゃ……おにいちゃん、嫌われちゃうね。
夜中氏は「キャラが勝手に動く」とかプロみたいなこと言った割りには 実質のところ、ダメな男性教師に対する励ましが2レス付いただけか よかったな、プロじゃなくて 第3話でこの体たらくじゃ、今週の編集会議で打ち切り決定だよ やっぱり読者が読みたいもの載せなくちゃいけないからね 反響のない作品が日の目を見るには、やっぱり自費出版しかないのかな
>>836 凡庸な批評だな。よかったな匿名で。
キャラクターが動くこととGJの数と関係はないだろ。
ピンクチャンネルにあげているものに編集会議も関係ないだろう?
的確なアドバイスも報酬も無い場所での作品に、商業出版の質を求めるなんて馬鹿だろ?
GJがついてるなら読者の一部がいるんだからそれでいいんだよ。
匿名掲示板で編集者ごっこかよ? 痛い奴だな。
どうせ校正しかできないんだろ? おとなしくあげあしとりの誤字直しでもしてろよ。
>>836 >>837 これなんて自作自演w
批評以前におまえの嗜好に合わせて作者は書いてないからねw
先生以外のキャラが死んでるって話をしてるのに、
>>837 は何故かGJの数のみにこだわっているようだぜ
そんなの気にするのは作者さんだけだってのなぁw
プロだったらってことを前提に話をしてるのに、巧みに論旨をすり替えようとするところなんて
言い訳先行のダメ作家の遣り口そっくりだ
もしかして……夜中さん本人かい?
悪いけど、打ち切り決定の作品を校正するような暇な編集はいないだろ
そうそう、自費出版ってのは、下手くそSSは自サイトで公開しろって皮肉だよ
836 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 00:14:40 ID:oHB16j6e 夜中氏は「キャラが勝手に動く」とかプロみたいなこと言った割りには 実質のところ、ダメな男性教師に対する励ましが2レス付いただけか よかったな、プロじゃなくて 第3話でこの体たらくじゃ、今週の編集会議で打ち切り決定だよ やっぱり読者が読みたいもの載せなくちゃいけないからね 反響のない作品が日の目を見るには、やっぱり自費出版しかないのかな ↑の恥ずかしい批評はお前さんが書いたの? 編集者でもないのに、編集者会議って真性のアホだろw
はいワンパターン入ります 今日は構って欲しい日なんだそうです
編集者会議ワロタw 構って欲しいんだったら、ちゃんとSSの一つでも書けば? どうせ、書けないから適当に作者を叩いて喜んでいるだけでしょ なんて、虚しいんだw
「プロぶってやがる癖にレスは全然付いてないじゃねえか!プロだったら打ち切りだよ!」 こういうのを、言いがかりもしくは因縁付けと言います
夜中氏が投下するとなんかスレが荒れるなぁ せっかくここのところはいい雰囲気になっていたのに
>>839 匿名のBBSで人定質問するなんてあんたは低脳かい?
夜中さん本人って、おれがはいそうですっていえば信じるの?
あんたは本当に救いようのない低脳だねぇ
しかもGJの数を持ち出したのはあんただし。自分で書いたこと忘れてるし。
だいたいプロの質を要求できるのは、適正な対価をだした奴だけ。
いずれも持ってないあんたの評論はただの駄文。
さらにはここのだれもあんたに批評なんか頼んでない訳よ。
だから超へたくそなSSよりも、もっとあんたの批評はお呼びじゃない。
ここはな、BBSで、商業媒体じゃないんだぜ? 戯言はてめえのサイトに書いてろって。
ここの住民「〜だったら」って日本語知らなさすぎじゃないか? とてもじゃないけど、日本人としてまともな教育受けている人間とは思えないよ
>>超へたくそなSS 彼もそこまでは言っていないだろ 夜中氏に対して余りにも失礼だぞ
>>845 あのなぁ 夜中氏が投下したからスレが荒れるんじゃなくて
何の努力もしないで、対価も払わないで、何の根拠もなく
上から目線でプロの質とやらを求めるクレクレ乞食がうごめくから
スレがあれるんだ。そいつが夜中氏に粘着しているからであって、
相関関係と因果関係を間違えるな。
>>848 バカ、本人が自分を卑下して言ってる言葉だから別にいいんだよ
ダメ書き手に気を使いすぎw
>>848 あのな、それ誤読。
俺は夜中氏のSSは下手くそだなんて一言も言っていない。
訳のわからない方に誘導するの、マジやめて。
しかも超下手くそなSSの数を持ち出したのはあんただし。自分で書いたこと忘れてるしw
ウナギイヌさんお得意の自演ネガティブキャンペーンですね
>>852 をレスしたかったから
>>851 を誘導したの
ディベートで言うところの誘導回答って知ってる?
バカは単純だから扱いやすいなぁw
このスレの住民が君みたいなお人好しばかりだと楽なんだけどなぁ
単発バカの発言集
836 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 00:14:40 ID:oHB16j6e
夜中氏は「キャラが勝手に動く」とかプロみたいなこと言った割りには
実質のところ、ダメな男性教師に対する励ましが2レス付いただけか
よかったな、プロじゃなくて
第3話でこの体たらくじゃ、今週の編集会議で打ち切り決定だよ
やっぱり読者が読みたいもの載せなくちゃいけないからね
反響のない作品が日の目を見るには、やっぱり自費出版しかないのかな
839 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 00:59:43 ID:y0sV7yC0
先生以外のキャラが死んでるって話をしてるのに、
>>837 は何故かGJの数のみにこだわっているようだぜ
そんなの気にするのは作者さんだけだってのなぁw
プロだったらってことを前提に話をしてるのに、巧みに論旨をすり替えようとするところなんて
言い訳先行のダメ作家の遣り口そっくりだ
もしかして……夜中さん本人かい?
悪いけど、打ち切り決定の作品を校正するような暇な編集はいないだろ
そうそう、自費出版ってのは、下手くそSSは自サイトで公開しろって皮肉だよ
845 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:29:32 ID:yeEDNKnv
夜中氏が投下するとなんかスレが荒れるなぁ
せっかくここのところはいい雰囲気になっていたのに
847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:32:19 ID:2ify4gXC
ここの住民「〜だったら」って日本語知らなさすぎじゃないか?
とてもじゃないけど、日本人としてまともな教育受けている人間とは思えないよ
848 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:35:04 ID:/qF6abIX
>>超へたくそなSS
彼もそこまでは言っていないだろ
夜中氏に対して余りにも失礼だぞ
850 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:37:05 ID:1yWCTmen
>>848 バカ、本人が自分を卑下して言ってる言葉だから別にいいんだよ
ダメ書き手に気を使いすぎw
852 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:40:49 ID:iH9w/V96
しかも超下手くそなSSの数を持ち出したのはあんただし。自分で書いたこと忘れてるしw
854 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 01:44:33 ID:iH9w/V96
>>852 をレスしたかったから
>>851 を誘導したの
ディベートで言うところの誘導回答って知ってる?
バカは単純だから扱いやすいなぁw
このスレの住民が君みたいなお人好しばかりだと楽なんだけどなぁ
凄い自作自演だな。
その凄さを記念として、ウナギイヌスレを作ろうと思います じゃあ、行ってくる
いまいち意味がわからないんだがなにこれ
悔しいからID変えて粘着って、 なに、脳内編集者さんは、夜中氏をひとりじめしたいヤンデレっ娘なんだね? 夜中くんは、私のものだから、あんたたちは読んじゃダメってか? ごめんねぇ。泥棒猫で(w でもあんたなんか夜中くんにふさわしくないんだからっ
脳内編集者さん、あなたが夜中くんの側にいて、夜中くんを傷つけてるの。 あなたなんか許さないんだからぁ 出て行きなさいよ、出て行ってよ、でてけーー
またコピペ厨が出たようだな その何の努力も才能も必要としないアフォ丸出しの軽挙妄動が 阿修羅さんに面倒をかける原因になったことを忘れないでくれよ
↑ここ笑うとこ?
>>854 つ、つられてなんかないんだからねっ
あんたが暇そうだったから、付き合ってあげただけなんだからね。
勘違いしないでよね。
そうよ、わかればいいのよ。
……な、なによっ、そのニヤニヤ顔はっ
変な笑い方は、や、やめてよねっ
ウナギイヌさん「『キャラが勝手に動く』とかプロみたいなこと言ったくせに、先生を励ます2レスしか付いてない!プロだったら打ち切り!」 ↓ レスの数は何も関係ないだろ ↓ ウナギイヌさん「キャラが死んでるって言ってるの!レスの数にこだわるなんてさてはお前が作者だな!」 まともに会話が成立していない……
そもそも「キャラが勝手に動く」なんて文書きの中ではありふれた発言に対して「プロ気取りだ!どうせプロなら打ち切りだ!」とか鼻息荒くして言いがかりしちゃうあたり 頭もしくは精神が重大なアレ
夜中さんとは意思の疎通はできてるだろうさ なにせ当事者本人なんだから行間は読んでるよ
どうでもいいが、いい加減にウナギをスルーしないか あいつはただのひきこもりなんだから、いい加減に無駄な時間を過ごすのはよそうぜ
だいたいキャラが勝手に動いているってほど書けていない事実が問題なんじゃね?
問題の種があったとして それが問題になるかどうかは別問題 問題をわざわざ作る必要はない、このスレでは 要は気に入らないなら無視すりゃいいだろスカタンっていう
そもそもが書き手の作品以外の自分語りとかウザスギ
>>867 ウナギイヌなんてトライデント氏に完全スルーされて大敗北した負け犬だろ
その敗北のおかげでここにしばらく書き込みができなかったもんな
あれは大笑いしたわw
でお前らスルーしないの?
>>867 わ、わかったわよ。
ス、スルーすればいいんでしょっ! スルーすればっ!
く、くやしくなんかないんだからねっ
ふん、あんなの雑魚なんだから。
私の夜中さんは、あんなのにめげる人じゃないんだからぁ。
867さんが夜中さんに優しくされても、今回だけは我慢してあげるわよっ
でも夜中さんは、私のものなんだからねっ。
私のために書いたSSだけど、独占するにはもったいないから読ましてあげてるんだからっ!
勘違いしないでよね。
でも、私、867のことは、認めてるんだからね!
最近は自称批評家さんの自意識過剰な自分語りが多くて、あまり作者さんのチョイ自分語りとか気にならなくなったな
そういや、桜荘の続きはまだか? 俺は結構楽しみに待っているんだけど ついでに転帰予報と冬の星空の続編も気になるどころだ
トライデントもウナギに感謝しなくちゃ 嫌われ者のウナギがいてくれるからスレの最下層から一段上に這い上がれたよ よもや、あのトライデントが敬称付きでもて囃される日が来ようとは 生きててよかったな、トライデント ウナギが去ったら利用価値が無くなって、また肥だめに逆戻りだけどな それまではいい夢見てろよ
>>875 黙って待ってりゃいいだろうに
こういうレスは現行で頑張ってくれてる書き手に対しあまりにも失礼だと思う
というお話だったのサ
>>875 桜荘は更紗と刹那が退院して修羅場の幕開けを感じる辺りで終わっているし
転帰予報は姉がついに実力行使に来て
冬の星空は完結して次回作品に続く
どれも気になるだろwwwwww
>>876 トライデント氏を悪く人間は限られているけどな
ウナギと日本語くんしかいないしw(わかやすいww)
まあ、驚くべきなのは未だにあの人は作品未完結をやったことはないんだけど
変な奴が沸いているおかげで他の作者様方の投稿は少ないな
バレンタインデーに誰か投下するかもしれないのでちょっと待とうぜ
>>881 義理チョコを貰って安心していると後ろから刺されるので注意ですよ
それにしても、ウナギが書き込みがなくった途端に 作者批判や作者擁護の書き込みが一斉になくなったのは全て自作自演なんだろうな 特にウナギと論争している奴が自作自演のウナギなんだよ つまり、ウナギがスレを荒らす工作としては ウナギ1は作者批判 ウナギ2は作者擁護 ウナギ3は住民煽り ウナギ4は気に入られない書き込みは他スレでコピペ荒らし の役割になっているんだろうね というわけで一気にスレの書き込みが増えたのは ただの自作自演ってことだ
俺もそう思うよ
監禁されてイロエロされてぶっとびたいなぁ…。
14日はチョコをあげる女にとって修羅場だが 貰えない男にはまた別の意味で修羅場だ…
>>886 前者は見たいが後者はもう飽きるほど見たから勘弁してくれ
>>883 が事実を証明しているかのように静かになったな
むしかえすな、と、いいたいです
チョコをくれ、と、いいたいです
真赤なチョコがほしいです
嫉妬な娘ってどんなチョコを作ってくれるんだ? オラ、気になるぞ。
もちろん愛液やら唾液やらがいっぱい詰まった夢のチョコだろう
もちろん独占するためにアーモンドの甘い香りがします
>>891 真っ赤なチョコ
泥棒猫の生き血は絶対に入れないので
自分の血を入れるだろうな
愛しい人のためなら、大量に血を失っても大丈夫
>>893 夢とか言ってるけど唾液はいいとして愛液はさすがに(^^;
妄想中でも引いてしまう。
>>897 愛液入りのお弁当を作ったヒロインがいたような気がするぞ
なに、混ざってしまえば意外とわからないものさ。 ところで君の食卓に用意されてる味噌汁、美味しそうだね。 うん? 両親は朝いつも留守だから幼なじみが用意していく? いいって言っているのにご飯炊きと味噌汁だけは譲らない? それはそれは……
で晩御飯の支度は… なに?朝弱い妹さんが毎日美味しい食事を作ってくれると。 で交代制だった筈なのにいつの間にか妹さんが一人で… うん良い話だ。 このスレ的に!!
つまり幼なじみと妹は台所との三角関係にあるんであって 君の御飯というのはあくまでもその副産物だったんだよ!!
な、なんだってー!!
短編SS、投下いくっす。 「グリム童話」だからほんのり残忍、平仮名はわざと多めにしてあります。 なお下敷きにした原作の『白雪姫』としては、小澤俊夫氏訳の『完訳グリム童話』を参考にさせてもらっています。 SS本文は推定で全11レス、文字数は約13000字。前後で二回に分けて、まず5レス分投下 ↓↓↓ここから ――――――――
『白雪姫』――「よい女の子のためのグリムどうわ」(文武科学省推薦申請中図書)より むかしむかしの、とおいむかしのおはなしです。 西の方の国に、とても美しいおきさきさまがおりました。 ある冬のさなかのことです。 雪がひらひらと降るあさに、おきさきさまは黒い黒檀の窓のそばにすわって、縫いものをしていました。 チラと雪の方をよそ見したとき、縫い針を指にさしてしまって、三てきの血が雪のなかへ落ちました。 まっ白い雪のなかの赤い血がとても美しかったので、おきさきさまはこう思いました。 「この雪のように白く、この血のように赤く、この窓わくのように黒い、そんな子どもができたらいいのに」 そのおねがいごとを、神さまがきいておられました。 ほどなくして、おきさきさまは女の赤ちゃんをさずかりました。 その女の子は「雪のように白い肌」と「血のように赤いくちびる」をもっていたので、“白雪姫”と名づけられました。 予定では「黒檀のように黒いかみ」もそなえているはずなのですが、ものおぼえの悪いコウノトリさんがまちがえて、「黒檀のようにドス黒いしっと心」というふうに設定してしまいました。 まぁそれでもリクエストどおりではありますから、神さまも良しとされました。 なぁに、不祥事は隠蔽されている限り不祥事ではありません。 明るみに出てから「現場の部下がやった」「記憶にございません」と、しらばっくれればいいのです。 さすが神さま、要領のよさはそこらへんの食品偽装表示会社の役員とは比べものになりません。 さて、白雪姫が生まれると、おきさきさまはすぐに亡くなってしまいました。 その一年後、王さまは新しいおきさきさまをもらいました。 新しいおきさきさまは、前のおきさきさま以上にたいそうお美しいかたでした。 やがてうまれたお二人の子どもも、白雪姫にまけないくらい見目うるわしい男の子でした。 白雪姫なんかはひと目見たときから、このかわいい弟のことが大すきになってしまいました。 それからの白雪姫と王子さまは、姉弟二人で手と手をとりあって、なかむつまじく、すくすくと成長していきました。 白雪姫はもう弟べったりで、目に入れてもいたくない、むしろ入れたい、どうせならわたしに入れて欲しい! ――とかわけのわからんことをいいだすほどの溺愛っぷりです。 王子さまの側仕えの侍女はみんな遠ざけて、すべてのお世話はお姉ちゃんがどくせん。 だれにももんくはいわせません。 ところでそんな白雪姫は、前のおきさきさまからゆずられた、あるふしぎな鏡をもっていました。 その鏡の前に立って、なかをのぞいて、 「鏡よ鏡よ、鏡さん。王子がいちばん愛しているのはだあれ?」 とたずねると、鏡は、 「白雪姫さま。王子さまがいちばん愛しているのは、あなたです」 と答えるのでした。お姉ちゃんは大満足です。 なぜなら、この鏡はけっしてうそをいわないことを知っていたからです。
白雪姫は十七歳になると、そのえがおはお日さまのように明るく、その肌は新雪よりもなお白く、そのくちびるは鮮血よりもさらに赤く、ほんとうに美しい少女になりました。 ついでながらしっとぶかさの方も、新月のやみよよりもドス黒く成長していました。 白雪姫の美しさをみそめたとおい国の王さまや王子さまは、こぞってプロポーズをしにやって来ましたが、白雪姫はみむきもしません。 どこの馬のほねとも分からない男には、きょうみがないのです。 十五歳になった王子さまの方は、その勇かんさは騎士にもおとらず、その利はつさは父王ゆずり、その美ぼうは白雪姫も舌をまくほどという、将来がたのしみな少年に育っていました。 白雪姫などは、王子さまと禁断の果実をむさぼる日をゆめみて、もうそうにふける毎日です。 そんなある日、いつものようにふしぎな鏡のまえに立った白雪姫が、 「鏡よ鏡よ、鏡さん。せかいでいちばん、王子が愛しているのはだあれ?」 とたずねると、鏡は、 「白雪姫さま。王子さまが家族としていちばん愛しているのは、あなたです。けれどもお城のちゅうぼうではたらく小間使いは、あなたより千倍も愛されています」 と答えるのでした。 これをきいたお姉ちゃんは、いかりのあまり、ゲンコツで鏡をたたきわってしまいました。 なぜなら、この鏡はけっしてうそをいわないことを知っていたからです。 白雪姫はおおぜいのへいたいを引きつれて、すぐさまおしろのちゅうぼうをとりかこみ、もんだいの小間使いをつるし上げました。 それはもう18禁のスレでもかけないようなすんごい拷問で、あさひるばんと休ませずにヒイヒイいわせたあげく、でっちあげた罪で股裂きの刑にしてしまったのです。 それでも腹のムシがおさまらない白雪姫は、小間使いのしたいをバラバラにきりきざんで、おしろのほりになげこんでしまいました。 こころやさしい王子さまは、このじけんにたいそう心をいためて、へやにこもって泣きくらす毎日です。 白雪姫はそんな王子さまによりそって、 「かわいそうな王子、あんな下賎な犯罪者のおんなにだまされて。いいわ、きずついたあなたの心は、お姉ちゃんがいやしてあげる」 とあまい言葉をささやいて、ぺろりと舌をだすのでした。
*** *** *** *** *** *** *** *** さらに数年がたちましたが、白雪姫はおよめにもいかずに、弟につきまとう日々をくらしていました。 そんなある日、ひさしぶりにふしぎな鏡の前に立った白雪姫が、 「鏡よ鏡よ、鏡さん。せかいでいちばん、王子が愛しているのはだあれ?」 とたずねると、鏡は、 「…………」 なにもいいません。 数年前に白雪姫がたたきわってしまったのですから、そりゃおこっていてとうぜんです。 チッと舌うちをした白雪姫は、われた鏡のかけらをごはん粒で適当にくっつけると、もう一度もどかしそうに 「鏡よ鏡よ、鏡さん! せかいでいちばん、王子が愛しているのはだあれッ!?」 とたずねました。すると鏡は、白雪姫がこわいのでしょうじきに、 「白雪姫さま。王子さまがこの国でいちばん愛しているのは、あなたです」 と答えるのでした。お姉ちゃんは大満足です。 なぜなら、この鏡はけっしてうそをいわないことを知っていたからです。 ところが、空気のよめないしょうじきものの鏡は、このあとによけいな一言をつけくわえました。 「けれども、せかいでいちばん愛しているのは、となりの国のお姫さまです」 これをきいたお姉ちゃんは、「またかッ!!」とおたけびを上げると、ハンマーで鏡をこなごなにしてしまいました。 なぜなら、この鏡はけっしてうそをいわないことを知っていたからです。 それで白雪姫は、ガラのわるい狩人をよびつけていいました。 「となりの国の姫を荒れた森へつれだしておくれ。森のなかでその姫をブッ殺して、しょうこに心臓と肝臓を持っておいで」 狩人は白雪姫の命令にしたがって、ひそかにおしろを出発しました。 けれどもそんな二人のみつだんを、ほかならぬ王子さまがぬすみぎきしていたのです。 「ああ、神よ。なんということだ」 王子さまは、ほんとうに姉のことを愛していました。……あくまでも、姉として。 そんな白雪姫に、これいじょう罪をおかさせたくはありません。 「すべては自分がいるせいだ。自分さえいなくなれば、姉上はもうわるいことはしない」 こころやさしい王子さまは、そう思いました。 いそいで狩人をおいかけた王子さまは、おしろの外でこの悪漢をやっつけると、そのまま東の森へすがたをけしてしまうのでした。 さてさて、おしろをとび出した王子さまは、この大きな森のなかでたったひとりぼっちです。 木ぎの葉っぱを一まい一まいながめては、これからどうしようかと考えます。 しかし根がおぼっちゃん育ちですから、考えなしに家出したあげく「まぁなんとかなるか」ですませるほどらくてん的です。 のうてんきな王子さまは、とりあえず森のおくへとあるきはじめました。 とがった岩をこえ、イバラの原をこえて、おそろしいけものはごじまんの剣でやっつけて、なんなく先へすすみます。 やがて夕やみがせまるころ、小さな小屋が見えてきました。 王子さまは「神さまのごかご!」とばかり、かってにあがりこんで休ませてもらおうと思いました。 さすがぼっちゃん育ちです。 その小屋のなかにあるものは、どれもこれもかわいらしくて上品で、とてもことばではいい表せないほどあまいにおいがしました。 ピンクのクロスがかかったテーブルの上には、七つのおさらがならべられていました。 それぞれには、やわらかそうなパンと、こうばしいにおいのするソーセージがのっています。 かたわらには、よく切れそうなナイフとよくとがったフォーク。 ピカピカにみがき上げられたコップもやっぱり七つ。おいしそうなワインがつがれています。 かべぎわには、雪のようにせいけつなシーツをかけられたベッドが、七つならんでいました。 ベッドのまくらもとには、やはり七つのゴミばこがおいてありました。 ゴミばこのフタをあけてのぞくと、ほんのりなまぐさいにおいがして、赤い血のついたガーゼみたいなモノもすてられていました。 でも王子さまはぼっちゃん育ちですから、女のひとの生理のことなんてしりませんし、あまりきょうみもありません。 だれかケガでもしたのかな、と思うだけです。
そんなことよりも、一日じゅうあるきつづけたせいで、おなかがぺこぺこでした。 七つのおさらから、すこしずつパンとソーセージをちぎって、食べました。 七つのコップから、一くちずつワインを飲んで、げっぷをしました。 やりたいほうだいやった王子さまは、まんぷくになったおなかをさすると、七つあるベッドのうちのいちばん大きなものに横たわって、すぐにいびきをかきはじめるのでした。 さすがぼっちゃん育ちです。 そうしてあたりがすっかり暗くなったころ、この小屋の主人たちが帰ってきました。 それは、山のなかでみんなで仲よくくらしている、七人のかわいらしい少女たちでした。 少女たちは七つの小さなあかりをつけました。 そして小屋のなかが明るくなると、だれかがこのなかに入ったことに気づきました。 小屋のなかのようすが、あさ出かけたときとちがっていたからです。 最初の少女がいいました。「だれか、わたしのいすにすわったひとがいるわ」 二番めの少女がいいました。「だれか、わたしのおさらから食べたひとがいるわ」 三番めの少女がいいました。「だれか、わたしのパンをちぎって食べたひとがいるわ」 四番めの少女がいいました。「だれか、わたしのソーセージをとって食べたひとがいるわ」 五番めの少女がいいました。「だれか、わたしのコップで飲んだひとがいるわ」 六番めの少女がいいました。「だれか、わたしのフォークとナイフをつかったひとがいるわ」 七番めの少女がいいました。「だれか、わたしのゴミばこのフタをあけたひとがいるわ」 ゴミばこをのぞいていた七番めの少女が、つづけてさけびました。 「わたしのベッドでねているひとがいる!」 ほかの少女たちもかけよってきて、七つの小さな明かりをもってきて、てらして見ます。 「なんてことなの! あらまああらまあ、なんてことなの!」 王子さまの美しい容ぼうを目にした少女たちは、もうおおさわぎです。 「まぁ、なんてすてきな方なんでしょう!」 「しかも、あたまもかしこそう! 年収はおいくらかしら!?」 「白いタイツにポッコリうかびあがった――アソコの方もなんというたくましさ!」 などと、かしましくわめきちらしたあげく、おおあわてで家中をはしりまわりはじめました。 最初の少女は、王子さまのすわったいすに頬ずりをしました。 二番めの少女は、王子さまがつかったさらをなめまくりました。 三番めの少女は、王子さまの食べかけのパンをくちいっぱいにつめこみました。 四番めの少女は、王子さまの食べのこしのソーセージをくわえて「えへ、あの方のソーセージ……」と不気味にわらいました。 五番めの少女は、王子さまがくちをつけたワインをすべてのみほして、よっぱらっていました。 六番めの少女は、王子さまがつかったナイフとフォークで、イケナイことをはじめました。 七番めの少女は、ゴミばこなんかをあさっていてもしかたがないので、王子さまのベッドに入って添い寝をしました。 すると他の少女たちがいっせいにあつまってきて、ぬけがけをした少女をよってたかってタコなぐりにして凹しました。 七人の少女は、六人になりました。 そうしているうちによるがあけ、あさになり、王子さまは目をさましました。 そして、六人の少女と一つのしたいを見て、ぎょうてんしました。まぁとうぜんです。 けれども少女たちは、やさしくほほえんで、王子さまにこうたずねました 「ねぇねぇ、あなたはだあれ? どこのおひと?」 「ぼくは西のおしろの王子です」と、王子が答えました。 「はいはい、つぎのしつもーん! 王子さまはぁ、こいびとはいるんですかぁ?」 少女たちは、デリケートなしつもんをした少女を小屋のそとへつれだすと、みなでしてなぐりかかって、いきのねをとめました。 六人の少女は、五人になりました。
「ざんねんながら、今はそういう女性はいないのです……」と、のんびりやさんの王子は答えました。 げんきんな少女たちは、あたらしくできたしたいをほったらかしにして、きゃいきゃいさわぎながら王子さまの元へかけよりました。 「はいはーい! なら、わたしが王子さまのこいびとにりっこうほしまーす!」 少女たちは、ふとどきなことをほざいた少女を、その場でちまつりにあげました。 五人の少女は、四人になりました。 「ねぇねぇ、あなたはどうして、わたしたちの家へ来たの?」いきのこった少女たちは、そうききました。 そのころには王子さまはもう、ぶっそうな少女たちにすっかりおびえてしまって、ガタガタふるえていました。 それでも少女たちは、 「ねぇねぇ、どうしてこんな森にいたの?」と、かさねてたずねようとします。 こわくなった王子さまは、しょうじきに、姉が自分をどくせんするためにひとをころそうとしたこと、だからおしろから家出をしたこと、そして一日じゅうあるきまわってこの小屋を見つけたことをはなしました。 すると少女たちはいいました。 「ねぇねぇ。それなら、この小屋にずっとおいでよ。ここでいっしょに住もうよ。 料理をするのも、ベッドをととのえるのも、せんたくをするのも、縫い物をするのも、編み物をするのも、 家のなかの用事も外の用事も、ぜんぶわたしたちがやってあげる。 だからあなたは、ずっとここにいなよ。なにも不自由はさせないから。――よるのおせわの方もしてあげるから」 けれども王子さまは、こんなところにいたくありません。 今ここに二つ、そとのものをふくめると三つ、したいがころがっています。 じょうだんじゃありません。 「いえ、おじゃましてはわるいです。ぼくはもう、ここを出発します」 「ずっとここにいなよ」 「いいえ、おかまいなく。ひとばんの宿を、どうもありがとうございました」 「ずっとここにいなよ」 「かってに食事をいただき、かってにベッドをつかってしまい、もうしわけありませんでした」 「ずっとここにいなよ!」 「このお礼はいつの日か、かならず……。それでは、さようなら」 「ずっとここにいなさいッ!!」 大声でわめき出した四人の少女(と三つのしたい)は、にげようとする王子の前に立ちふさがりました。 「わたしたちと一緒にいなさいッ!!」 「わたしたちに優しくしなさいッ!!」 「わたしたちを抱きなさいッ!!」 「わたしたちを、愛しなさいッ!!」 こうして王子さまは、四人の少女(と三つのしたい)にかんきんされてしまいました。 あさになると少女たちは山へ木の実をひろいにでかけ、よるになると帰ってきます。 けれども王子さまは、そのあいだににげることができませんでした。 王子さまのからだは、ベッドにがんじがらめにしばりつけられているからです。 食事は四人の少女のくちつつしで、先をあらそうようにして、のどのおくにながしこまれます。 なわをほどいてもらったとたん、王子さまのりょううでの引っぱりあいがはじまります。 よるはとうぜん、ねさせてもらえません。 「知らない女の人についていったら、メッだよ? 知ってる女の人でもとうぜんダメ。あなたのお姉さんにもいずれここのことが分かるだろうから、だれもおうちのなかへ入れてはダメなんだからね?」 少女たちはそういうと、じゅんばんにおでかけのキスをしてから、お仕事にでかけます。 王子さまにできることは、かなしそうな目をしてそれを見おくることだけです。 『だれもうちのなかに入れるな』って……そもそもベッドにしばりつけられているのに、だれをどう入れろっていうのでしょうか。
―――――― ↑↑↑『白雪姫』前編ここまで 途中、なぜか『白雪姫』ではなくて『そして誰もいなくなった』になりかけていますが、必死こいて軌道修正しています。 あまり気にしないでください。 残り6レス分は急いで推敲中。時間おいても仕方ないので、今日中か深夜にでも。
色々はちゃめちゃで笑った GJ
由宇くん、助けるのが遅くなってごめんね。まさか雛子にいきなり後ろから不意打ち喰らうなんて思ってもみなかったの。 雛子? あの子なら今ごろあたしと入れ替わりに地下室で反省中よ。 大丈夫よ、うふふッ。半殺しで許してあげたわ。 だって、ヒナはあたしにとっても可愛い妹なんですもの。 もっとも、あのまま放っておいたらヤバいかもね。首が変な方向にねじ曲がっていたから。 あの子「もう二度としませんからぁ」なんて泣いてたけど、お芝居なのが見え見えね。 ちゃんと塩酸を染み込ませたタンポン、奥の奥までねじ込んであげたわ。 折角仕込んだ由宇くんの精子もすっかり全滅してる頃ねぇ。 えっ、なに? ロープを解けって? ダメダメ、バカヒナにはあれくらいしておかなくっちゃ。 それに由宇くん……雛子にずいぶんイイ思いさせてもらってたようだけど、これって裏切り行為だよね。 なによ、このシーツの上にこぼしたフレンチドレッシングの量は? この前「お姉ちゃん以外の女ではイきません」なぁ〜んて泣きながら宣誓したくせに。 こうなったら、由宇くんにもタップリ罰を受けてもらわなくっちゃ。 大人のお仕置きはちょっときついから……由宇くん、覚悟しててよ。うふッ♥ それより3日も閉じこめられてたから、お姉ちゃんすっかりお腹すいちゃった。 いいダイエットにはなったけど……ほら、オッパイも少し萎んじゃったんじゃない? とにかく何か食べなきゃ。由宇くん何か食べるもの持ってない? あったあった。机の中に由宇くん取って置きのプリッツ、みっけ。 大股開きに縛られた美少年の弟を肴に腹ごしらえといきますか。 ポリポリポリ……あはっ、美味しい。 けど、一箱全部となると流石に飽きちゃうわね。味に変化をつけなきゃ♥ そうだわ、今からお姉ちゃんがプリッツをポッキーに変える手品を見せてあげる。 プリッツ1本取り出しましてと。これを萎びきったタマタマの下でピクついてる由宇くんの大事なところに突き入れるの。 あっ、動かないで。プリッツ折れちゃったら、由宇くんのタマタマ握り潰すからね。 それでもって、こうやってグリグリと左右にねじりますと……ほらぁっ、プリッツがポッキーに早変わりぃ〜っ。 うふふっ、由宇くんのチョコは苦み走ったビター味ね。香ばしくって美味しぃ〜い♥ 残りのプリッツは全部ポッキーにしちゃおうっと。 面倒だから10本ずつまとめてイクわよ。 束にするとちょっと太いから……ほらっ、そんな風に強情張って拒んでるとトマトソース味になっちゃうかもね。 お姉ちゃんは一向に構わないけど、うふふっ。
誰かと思えば山姉の人じゃないですか! お帰りなさい GJ! 物凄く殺伐としているのに物凄く笑えて最高でしたw 後編も期待してます
GJ! カオスすぎワロタww 山本くんシリーズも楽しみにして待ってる!
RIG氏久しぶりだなあ 生きてて良かったよ で、どこの地下室に手錠で繋がれてたんだい?
RiG2氏が来てた! スクールデイズの放送中に消息が途絶えたもんだから変に勘ぐっちまったじゃないか、なんにせよGJ!!
嫉妬への、限りない愛をこめて…… 『真説・白雪姫』の残りを投下するっス。 ↓↓↓ここから6レス ――――――――
*** *** *** *** *** *** *** *** おしろの白雪姫は、最愛の王子さまをうしなって以来すっかりふさぎこんでいました。 ひるはめそめそ泣きくらし、よるは真っ赤にはらした目で、王子さまのしょうぞう画をながめる毎日です。 それでもなみだをふりしぼっては、だれも入ってこないひみつのさびしい小べやにこもっていました。 白雪姫はそこで、こわれてしまったふしぎな鏡をなおすためにがんばっていました。 王子さまがどこへいってしまったのか、この鏡ならばかんたんにおしえてくれるはずです。 けれども今は故障中のために、なんの応答もありません。 まったく……ちょっとハンマーでたたいたぐらいなのに、なんじゃくな鏡です。 白雪姫は目をしょぼつかせながら、こなごなになった鏡のはへんを、ごはん粒でくっつける作業にいそしみます。 けれども、ちょうしこいてこまかく砕きすぎたせいか、なかなかはかどりません。 そうこうしているうちに気はあせり、心は千々と乱れるばかり。 ああ、弟は今どこでなにをしているのだろう……? どうしてお姉ちゃんのそばからはなれてしまったの……? わたしたちは、ずっといっしょにいなければいけないのに……。 こんなに、あなたのことを愛しているのに……。 ――こんなことばかり考えていると、また視界がぼやけてしまい、ちっともしゅうちゅうできないのです。 そんな白雪姫のもとへ、あやしい魔法使いがおとずれました。 魔法使いはふかみどり色のローブをはおり、大きなフードをまぶかにかぶっていましたが、その声はわかい女でした。 魔法使いは白雪姫の耳元によると、 「わたしのうらないでは、あなたがさがしている最愛のひとは、東の森にとらわれていると出ています。ごほうびをください」 といいました。 白雪姫はきんかの入ったふくろをほうりなげると、いちもくさんに東の森へかけつけようとしました。 あやしい魔法使いのいうことですが、白雪姫が最愛のひとをさがしていると知っているあたり、そのうらないはしんじられます。 けれでも魔法使いは、そんな白雪姫のそでをつかんでひきとめ、さらにこういいました。 「おまちなさい。そのままかけつけても、また最愛のひとににげられてしまうでしょう。 このリンゴをおつかいなさい。このリンゴは、南国のぞうでもいっぱつではつじょうする、絶倫リンゴです。 あなたの最愛のひとも、このリンゴをひとくちかじったらさいご、あなたを押したおさずにはいられないでしょう。 イブがアダムをゆうわくするときにつかったリンゴも、コレとおなじものなのです。 今もむかしも、『きせいじじつ』さえ作ればこっちのものです。 さあ、わたしが差し上げることができるものは、さがしびとのじょうほうと、このリンゴだけです。これでごほうびをください」 白雪姫はありったけのおこづかいをはたいて、そのじょうほうと絶倫リンゴをかいとりました。 そうして大ぜいのへいたいを引きつれて、めいめいに大きなオノをもたせ、木ぎを切りたおしながら、森をつきすすみました。 やがてじょうほうどおり、七人の少女がすんでいる小屋が見えてきました。
いっぽう、七人の少女はじゅんちょうに人数をへらし、今では二人の少女と五つのしたいになっていました。 「あんたたち、わたしの弟をかえしなさいッ!」 白雪姫がそうさけんで小屋のなかへとびこむと、二人の少女が王子さまのりょううでを引っぱりあって、おたがいに包丁をつきつけあっているさいちゅうでした。 おこった白雪姫は、へいたいたちにめいじて、いきのこった二人の少女をみなごろしにしてしまいました。 そうしてブルブルふるえている王子さまの前で、 「おなかすいてる? すいてるよね? すいているにきまってるよ。ちょっとまっててね、今お姉ちゃんがおリンゴむいてあげる」 というと、たどたどしい手つきで絶倫リンゴをむきはじめました。 「ほらたべて? お姉ちゃんのリンゴ、たべて? たべて、たべて?」といって、王子さまのくちにムリヤリつっこみました。 王子さまがもぐもぐごっくんするのを、わくわくしながら見つめていた白雪姫ですが、なにもおこりません。 「おかしいな……?」と思ったときには、あとのまつりでした。 おうじさまはとつぜん苦しみはじめると、バタリとたおれて、そのまま死んでしまいました。 なんと! わるい魔法使いにわたされたリンゴは、絶倫リンゴではなく毒リンゴだったのです。 白雪姫は王子さまのからだをだきしめて、わんわんと泣きわめきましたが、どうにもなりません。 耳元で愛をささやいても、かわいらしいかみを手ですいても、おねがいだからかえってきてとこんがんしても、生きかえりません。 かわいそうな王子さまは、死んでしまいました。 白雪姫は、わるい魔法使いにだまされて、自分の手で最愛の人をころしてしまったのです。 白雪姫は王子さまをたんかに乗せて、そのたんかにすがって泣きました。七日間というもの泣きつづけました。 森の動物たちもやってきて、王子さまのために泣きました。 まず最初に、メスのオオカミがきました。それからメスのキツネがきて、最後にメスのハトがきました。 白雪姫は、すべてうちころしました。 それから白雪姫は、王子さまを土にうめようと思いました。 けれども王子さまのからだは、まるで生きているようにきれいで、頬は赤く、容ぼうはあいかわらず美しく、とてもあの黒い土のなかにうめることはできませんでした。 そこで白雪姫は、いつでも王子さまのかおを見ることができるように、ガラスのひつぎをつくらせました。 王子さまをそのなかに横たえて、その上に金文字で王子さまのなまえと、それが白雪姫の最愛のひとであることを書きつけました。 それからひつぎを山の上へかつぎあげて、そこにへいしをひとりのこして、見はり番をさせることにしました。 さて、王子さまはそうやって、長い長いあいだ、ひつぎのなかに横たわっていました。 それでもちっともくさらずに、まるでねむっているだけのように見えました。
*** *** *** *** *** *** *** *** 白雪姫はもう、“白雪姫”ではありませんでした。 悲しみのあまり白い肌は荒れ、くちびるからは赤い血の気が去り、ドス黒いしっと心をもやすべき最愛のひとも、もういません。 なみだはとうのむかしに枯れはて、いきがいをうしない、もう二度とお日さまのようなえがおを見せることはなく、美しかった“白雪姫”の面影はどこにもありませんでした。 それでも白雪姫は、だれも入ってこないひみつのさびしい小べやにこもっては、あることをしていました。 ずっとむかしにわってしまった――あのふしぎな鏡をなおすことです。 もう王子さまはこの世にいません。 それでもさいごに一つだけ、たった一つだけ、どうしても鏡にききたいことがあったのです。 そのために、白雪姫はただただ、ごはん粒で鏡のはへんを合わせていきます。 死んでしまった王子さまも、砕けてしまった白雪姫の心も、もうもとにはもどりません。 それでもこの想いと、ききたかった言葉だけは、とりもどせるかもしれないからです。 やがてふしぎな鏡はなおり、白雪姫は鏡の前に立ちました。 ごはん粒でガビガビになった鏡にむかって、白雪姫はかすれるようなこえで、こう問いかけました。 「……鏡よ鏡……。王子が……わたしの弟が、いちばん愛していたのは…………だれ……?」 鏡は、答えました。 「白雪姫さま。王子さまがいちばん愛していたのは――あなたです」 とうとう白雪姫は、てのひらでかおをおおいました。 とっくのむかしに枯れはてたはずのなみだも、あふれるぐらいにながれてきます。 いちばんききたかったこと……。 さいごにたしかめたかった言葉……。 白雪姫は、だれも入ってこないさびしい小べやで、いつまでも、いつまでも、そうして泣いておりました。 なぜなら、この鏡はけっしてうそをいわないことを知っていたからです―― <『白雪姫』おしまい>
――とはなりませんでした。 空気のよめないことおびただしい、このしょうじきものの鏡は、よけいな一言をつけくわえました。 「けれども、今の王子さまがいちばん愛しているのは、となりの国のお姫さまです!」 これをきいたお姉ちゃんは、うしろまわし蹴りで鏡をたたきわると、ひとかけらもあまさず粉塵になるまでふみつぶしたあげく、うらにわの井戸のなかへすててしまいまいた。 なぜなら、この鏡はけっしてうそをいわないことを知っていたからです。 ふしぎな鏡をさいきふのうになるまで破壊した白雪姫は、これはいったいどういうことなのかと首をかしげました。 さて、なにがあったのでしょうか。 さかのぼることこれより少し前、となりの国のお姫さまが、ぐうぜん東の森のなかへまよいこみました。 お姫さまは山の上にあるひつぎのそばをとおりがかり、こういいました。 「あら、こんなところに王子さまが」 そこで、王子さまのお墓の番をしていた見はりのへいしは、 「おいまて。一国のお姫さまがこんなところにまよいこむなんて、ふしぜんだぞ」 といいましたが、おとぎばなしにこの程度のふしぜんはつきものです。かれいにスルーされてしまいました。 お姫さまは、ガラスのひつぎに金文字で書かれていることをよむと、けらいにその金文字をたたきつぶさせました。 とめようとしたへいしは、どこかへつれていかれてしまいました。 「ああ王子さま、おいたわしや。こんなおすがたになってしまって」 わざとらしく、よよよと泣きくずれたお姫さまは、ひつぎをあけると王子さまにキスをしました。 ものすごいいきおいで舌を入れ、はしたなくもねちゃねちゃ音を立て、「ぶっちゅー」と吸いつきました。 するとそのひょうしに、王子さまが飲みこんでいた毒のリンゴのひときれが、のどからとびだしました。 そして王子さまは生きかえり、身を起こしました。 「……おや? ぼくはいったいどこにいるのだ」 まだぼんやりしている王子さまがそういうと、お姫さまはおおよろこびして、こういいました。 「あなたは、わたしのそばにいるのです。永遠に……」 王子さまはお姫さまを見て、うれしそうにしました。 なんどかお会いしたことがある、前から「ちょっといいな」と思っていた、かわいらしいお姫さまなんです。 「やあ、これはとなりの国のお姫さま。おひさしぶりです。あいかわらずお美しい」 「白雪姫よりも?」 すかさずつめよったお姫さまは、そう問いかけました。 のうてんきな王子さまは、 「それはさすがに、姉上の方が美しい」と答えました。 お姫さまはほころぶようにほほえんで、もう一度問いかけました。 「白雪姫よりも、美しいかしら?」 「やっぱり、姉上の方が美しい」 お姫さまはにっこりほほえんで、もう一度問いかけました。 「白雪姫よりも、美しいかしら?」 「ええと、姉上の方、かな」 お姫さまは花がひらくようにほほえんで、もう一度問いかけました。 「白雪姫よりも、美しいかしら?」 「姉上……」 お姫さまはお日さまのようにほほえんで、もう一度問いかけました。 「白雪姫よりも、美しいかしら?」 「はい。あなたの方が美しいです」 その答えを良しとしたお姫さまは、その場で王子さまにプロポーズしました。 家出ちゅうの王子さまは、ほかにすることもないので、「それもいいかも」といいました。 するとまわりの草むらから、いっせいにお姫さまのけらいがとび出して、「ききましたききました、おめでとうございます!」と、はやし立てました。 王子さまは言質をとられてしまいました。
さて、白雪姫のおしろにも、「となりの国のお姫さまが、たいそう見目うるわしい王子さまと結婚なさる」といううわさがきこえてきました。 そのうわさが正しいことをしょうめいするように、白雪姫のもとへ、となりの国の結婚式のしょうたい状がとどきました。 イヤなよかんがした白雪姫は、ちゅうぼうへかけこんで包丁を一本ひっつかむと、ハダシのままでおしろをとびだしました。 そうして七つの野をこえ、七つの山をこえ、七つの谷をこえ、ようやくとなりの国へとたどりつきます。 そのころには、国じゅうがお姫さまの結婚式のお祝いで、おおさわぎをしているところでした。 白雪姫がまちに入ると、ちょうど、しんろうしんぷが馬車でとおりかかるパレードのまっさいちゅう。 ひとごみをかきわけかきわけ前に出て、馬車の上のひとかげを見た白雪姫は、いきをのみました。 いやらしいえみをふりまくわかい姫のとなりにいるのは、まぎれもなく、自分の最愛の弟です―― つぎのしゅんかん、白雪姫は包丁をふりかざして馬車へとっしんしました。 けれども二人に近づくことすらできず、へいたいたちに取りおさえられてしまいました。 そのよる、白雪姫がおしこめられたろうやに、お姫さまがやってきました。 つばでも吐きかけてやろうかと思った白雪姫は、しかし、お姫さまのわらい声をきいてぎょうてんします。 その声は、白雪姫をだました、あの魔法使いの声とおなじだったからです。 魔法使いのしょうたいは、となりの国のお姫さまだったのです。 お姫さまは、白雪姫を見て、にくにくしげにいいました。 「いいザマですこと、白雪姫。わたしはあなたの美しさがねたましかった。 いつも王子さまのそばにいられるあなたが、ねたましかった。 たとえいくつになっても、姉と弟でいられるあなたがねたましかった。 わたしの方が王子さまのことを愛しているのに。 わたしの方がずっとずっと、王子さまにふさわしいのに。 なのに王子さまは、あなたのことをいつまでもいつまでも気にしている。 その美しさも、その白い肌も、その赤いくちびるも……すべてゆるせません」 そこまでいいきったお姫さまは、さいごにわらって、こう吐き捨てました。 「でも、わたしにはたった一つだけ、あなたに勝っているものがありました。 それは――あなたよりももっともっとドス黒い、しっと心です。 だから今、あなたはこうしてろうやにつながれ、わたしは王子さまの妻でいる」
… …… ……… こうして白雪姫は、となりの国のおしろの一しつにとらわれてしまいました。 そのへやは、あたらしい王子さまとお姫さまのしんしつのとなりでした。 空気穴からは毎夜毎夜、王子さまとお姫さまのむつみごとがきこえてきます。 『あいしている』だの『子どもはなんにんつくろうか』だの『君の○○○の中は温かくて×××で、ぼくもう△△△!』だの、弟がよその女にささやく愛の言葉がきこえてきます。 でも、耳をふさぐことはできません。白雪姫のりょううでは、くさりでつながれているからです。 王子さまへよびかけることもできません。白雪姫のくちには、さるぐつわをかまされているからです。 しっとぶかいお姫さまは、今までのうっぷんをはらすかのように、これみよがしに二人の愛を白雪姫に見せつけ、きかせました。 そうして白雪姫がついには狂い、たおれ、死んでしまうまで、ゆるすことはありませんでした。 白雪姫は、さいごまで白雪姫でした。 愛をうばわれた怒りで、その面影は、雪のように白く。 愛をうばわれた悲しみで、ながしたなみだは、血のように赤く。 そして愛をうばわれた絶望と「しっと心」は、黒檀のようにドス黒く。 ――“白雪姫”と名づけたおきさきさまのねがいどおり、かのじょは最期まで美しいままであったといわれています。 そしてしっと心で勝ちのこったお姫さまは、たくさんの子だからにめぐまれ、王子さまと末ながく仲よくくらしたそうです。 しっとぶかい女の子ほど美しく、さらにしっとぶかい女の子ほどしあわせになれるという、とおいむかしのおはなしです。 (『白雪姫』――「よい女の子のためのグリムどうわ」(文武科学省推薦申請中図書)より)
以上です。 グリム童話らしい、ほんのりとした残忍さとキモさをお送りしました。 原作は「嫉妬することはよくない」という内容のたわけた物語です。これを書いた人はあたまがおかしいにちがいありません。 本作によって「嫉妬することの素晴らしさ」を、世の子供(美少女)たちに少しでも知らしめることができれば幸いです。 我が国の少女たちの健全な心の発育を促すため、文武科学省推薦図書にいっしょうけんめい申請中です。 ―――― >「私が死んだ」と思った方々へ いきてます。ご心配をおかけしたみなさまには申し訳なく……はい。 この世界(嫉妬界)に戻って来る前に幾つか潰す仕事がありまして、はい。あと半月は逃亡生活なんです。はい。 このSSは束の間の気休めといいいますか、はい。一応、アレとアレと、山姉の純新作は書いているのですが……はい。 ともかく、敵の魔の手が迫っているので… ノシ see you!
GJ! >920で思わずホロリとしたのに、次の瞬間…… 俺の涙を返せwww(勿論褒め言葉w) 次回作も期待してまっせ
>>924 GJ!
もう、普通の白雪姫読めねぇww
くっ……あばらが折れてなきゃ、こんなへなちょこ亀甲縛りなんて……やった、ロープが解けたぁ。 美佐ネェも詰めが甘いよ。 雛子にトドメを刺さなかったこと、一生後悔させてあげるっ。 その前に、このタンポンを何とかしなきゃ……痛ぁぁぁ〜っ!! 中が炎症起こしてる? このままじゃ二度と使い物にならなくなっちゃう。 おにいちゃんに愛してもらえなくなっちゃうよぉ。 早くこの苛性ソーダで中和しなくちゃ……くぅぅぅっ……。 けど、こっそり塩酸隠し持ってるなんて、どんだけキモ姉なの。 理科室から苛性ソーダの粉末盗んできた雛子が言う台詞じゃないけど。 後は直接ホースの先を突っ込んで水洗いしたら……応急処置は完了よ。 さぁ、行かなくっちゃ。あのキモ姉のことだから、きっとおにいちゃんを監禁して酷いことしてるに決まってる。 それにおにいちゃんのタマタマって、直ぐに溜まっちゃうから心配なの。 待ってておにいちゃん。今、雛子が助けに行くから。 この包丁正宗で雛子が本気だってこと、あのドロボウ猫に教えてあげる。 おにいちゃぁ〜ん、助けに来たよっ!! あぁっ、ノブが回らない……鍵掛かってる? こらぁっ、汚らしいドロボウ猫っ。ここを開けてっ。開けなさいよぉっ!! キャァァァーッ。ノ、ノブから電気がぁっ? か、体が痺れて……立ってらんないぃぃぃ……。 あぁっ、ドアが開いて……美佐ネェが剥き出しになった電気コード持って雛子を見下ろしてる。 にこにこ笑ってる……けど、なんて冷たい目なの。あれって怪我してる妹を見る目じゃないよぉ。 ひぃぃっ、今度こそ殺されるぅっ? 逃げなきゃ……でも、体が痺れてて言うこと聞かない。 いやぁぁぁっ、ツインテール掴まないでぇぇぇっ。 ひぃっ、部屋に連れ込まれる……ひやあぁぁぁ、雛子ちびっちゃうぅぅぅ〜ぅぅっ。 あぁっ、おにいちゃん? 縛られたままお尻に何か突っ込まれて、穴がいっぱいに広がってる。 あれは……プリッツ? 美佐ネェ、おにいちゃんをチョコフォンデュの刑に処したのね。 なんてことするのっ。酷い、酷すぎるよっ。 雛子が後で食べようって思ってたのにぃぃぃっ!! このドロボウ猫……いくら雛子のモノ、何だって欲しがる癖があるからといって……。 これだけは許せない。 絶対に、ぜぇ〜ったいに許さないんだからぁっ!!!!
>>924 いい嫉妬話だった。笑わかせてもらったぜ!GJ!!
>>924 絶えることのないほどGJ!
「七人の少女はじゅんちょうに人数をへらし」で腹抱えて笑ったwwww
>>924 GJ!
>>白雪姫は、すべてうちころしました。
で腹筋がぶっ壊れたwww
次回作も待ってるぜ!
「秋くぅ〜ん、もう朝だよぉ。早くおっきしないと遅刻するわよ」 優しい呼び掛けがして僕の体が揺さ振られた。 深い海の底から浮かび上がるような感覚と共に、僕は暗闇の世界から現実に帰還した。 カーテンが一杯に開け放たれ、朝の明るい日差しが部屋中に満ち溢れる。 2月中旬はまだ充分に冬真っ盛りだけど、12月に比べると日の出も比べものにならないほど早い。 「おっはよ、秋くん」 東向きの窓辺で振り返ったのは僕の姉、山本亜由美。今年ハタチになる女子大生だ。 弟の僕が言うのもなんだけど、ものすごく美人で、その上とても優しい。 元々優しい姉さんだったけど── 僕たちがこの家で二人暮らしを始めるようになってから、姉さんは僕の親代わりとしてただの姉以上の存在になっている。 炊事洗濯はもちろん、家事全般に渡って完璧にこなす姉の姿には文句の付けようがない。 文句を付ける誰かがいるのかって? それには僕、山本秋人が姉さんと二人暮らしを始めるに至った経緯を少し話さなければならない。 僕たちはほんの3年前まで両親と4人でこの家に暮らしていた。 特段裕福とは言えないけど経済的に不自由することもない、明るく仲の良い家族だった。 ところが、僕が中二になろうという春のこと、父さんが海外勤務の辞令を受け取ったことから事態は急変した。 寝耳に水の話だったが、勤め先の事業拡大に伴う人事異動とのことで、どうにもならなかったらしい。 それに、父さんにとってはまたとない出世のチャンスであり、僕ごときが反対するいわれはなかった。 それに正直なところ、まだ見ぬ異国での生活に僕がワクワクしていたのも事実だ。 時に僕が中学一年生、姉さんが高校一年生のことである。 甚だしく未成年な僕たちが、両親に従って生活の場を海外に移すのは当然の成り行きだと思っていた。 ところが──これに猛然と反旗を翻した者がいた。 姉さんである。 姉さんは何故か執拗にこの家に、そして僕と二人で暮らすことにこだわった。 思春期に特有のセンチメンタリズム、第二次反抗期etc──考えられる原因は幾らでもあった。 しかし、「ここでこのまま僕と二人で暮らす」と言う姉さんの意見を覆すことは誰もできなかった。 挙げ句の果てに姉さんは「そのためならどんなことでもする」とまで言い張ったのだった。 肝心の僕の意見はというと──涙を一杯に溜めた姉さんの瞳に見据えられると、反対などできるわけがなかった。
長きに渡る激論の末、両親は遂に折れた。 近くに住むおじさんを後見人にすることを条件として。 おじさんは大手不動産会社の重役で、慈善活動家としても名の知れた人格者だ。 経済的にも信用度からいっても後見人としてこれ以上の適任者はなかった。 「うちに来て、一緒に暮らせばいいのに」 不躾な依頼を受けたというのにも関わらず、おじさんは迷惑に思うどころか、僕たちを自宅に住むよう誘ってくれた。 おじさんの家は、僕たちが越していっても何の遠慮もいらないほどだだっ広い。 そのことは小さい頃から何度も遊びに行ったのでよく知っている。 けれども、姉さんはあくまでこの家で僕と暮らすことにこだわったのだった。 そこで両親は最後通牒として折衷案を持ち出した。 この家での二人暮らしを認める代わりに、おじさんをお目付役にするというのだ。 その上で、少しでも不適切と認められる事態が発生すれば、即座にこの家を売り払うというのだ。 もちろん、姉さんは即座にその条件を呑んだ。 僕の保護者として、後ろ指をさされるようなことは決してしないと皆に誓ったのだ。 二人暮らしを始めて以来、おじさんは週に一度はこの家を訪れる。 そして、満点以上の結果に相好を崩して帰っていくのだ。 そいうわけで、これまでの姉さんの仕事っぷりには誰も文句の付けようはなく、僕たちはずっと二人暮らしを続けている。 「それじゃあ、着替えて朝ご飯食にしよっか。今着てるのは、朝のうちにお洗濯しちゃうから」 顔を上げると、姉さんがプラ製の洗濯籠を差し出しているところだった。 姉さんは洗濯も上手だ。 洗濯など自動洗濯機に入れるだけだと思うけど、姉さんのは徹底している。 しつこい油や泥の汚れなど微塵も見逃さず、丁寧に染み抜きをしてからでないと気が済まないらしい。 そのため、どんなに汚れた服だって姉さんに任せれば新品同様になって戻ってくる。
流石に僕も「下着だけは自分で」って思うけど、姉さんは許してくれない。 優しいのはいいけれども、特に今朝のような日には本当に勘弁してもらいたい。 姉さんから見ればいつまでも可愛い弟だろうけど、僕だってそれなりに性徴、もとい、成長している。 姉さんに下着を見られたくない日だってあるんだ。 憂鬱そうな顔をして着替えを躊躇してると、姉さんは僕の体に起こった異変を察してくれた。 「あっ、いけない……お味噌汁、火に掛けっぱなしだった。悪いけど秋くん、一人で着替えてね」 姉さんはわざとらしく慌てると、洗濯籠を置いて僕の部屋を出ていった。 「ふぅぅぅ〜っ」 一人きりになると、僕は大きく溜息をついてしまった。 それから、ゆっくりとベッドから起き出して着替えを始める。 パジャマの上下を脱ぎ、シャツを洗濯籠の中に放り込む。 そして、特有の不快感を放っているブリーフをそっとずらしてみた。 同時に鼻を突く濃厚な臭いが立ち込める。 「はぁぁぁ〜っ」 溜息をつくと白い息が長く伸びる。 後ろめたさというか、何とも言えない罪悪感が僕の心を苛んだ。 同時に今朝方見た夢が脳裏に蘇ってくる。 夢の中の僕は、どういう訳か姉さんと裸で抱き合っていた。 現実ではそんなことしたいと思ってもいないのに。 姉さんの肌はスベスベで、頬ずりするととても気持ちよかった。 そのうち体の一部がムクムクと膨張してきて、僕はそれを姉さんの体に擦り付け始めた。 それも気持ちのいいものだった。 姉さんは、と見ると、僕の不埒な行いにも怒ったりせず、ニコニコと柔らかな微笑みを浮かべていた。 そのうち、おしっこが我慢できない時の、痺れるような感覚が僕の下半身を支配し──やがて我慢は限界を超えた。 同時に甘く切ない痺れが何度も走った。 僕が姉さんに起こされたのは、まさにそんな時だった。
どうしてあんな夢を見たんだろう。 お陰で、まともに姉さんの顔が見れやしない。 多分、僕の心の中にある母性への思慕と、姉さんへの日頃の感謝がごちゃ混ぜになって発露したものだと思う。 いずれにしても、夢とは言え、大切な姉さんを汚してしまったことへの後ろめたさは、長く尾を引きそうである。 「はぁぁぁ〜っ」 僕はもう一度溜息をつくと、ブリーフを脱ぎ去り、ティッシュの箱を手元に寄せた。 そして今はすっかり萎んでいる先端を丁寧に拭うと、続いて新しいティッシュでブリーフの中を拭う。 高校生にもなってブリーフは恥ずかしいけど、幾ら頼んでも姉さんはトランクスを買ってくれない。 自分で履くわけじゃないのに、どういうわけか熱烈なブリーフ派なのである。 それでもしつこく食い下がると、しまいには「山本家の男子は伝統的にブリーフなのっ」なんて決め付ける始末だ。 伝統や格式を持ち出されたら言い返す言葉もないけど……なんだかなぁ。 ブリーフの内側を拭うと、ティッシュは湿って重たくなった。 久し振りだからなのか、ものすごい量である。 完全に拭い去れるわけもないが、ドロリとした液が付着したまま姉さんに渡すのはたまらない。 最初に気付かれた時、姉さんは「秋くんも男だから」なんて軽く流してくれたけど、当人にすればやっぱり恥ずかしい。 「これでいいかな?」 僕は丹念に拭ったブリーフを日にかざし、汚れ具合を確認してみる。 その時、僕は背後に人の気配を感じた。 と言って、エスパーでも霊能力者でもなく、むしろ友人から鈍感だと言われる僕のことである。 ただ何となく、誰かに見詰められているような気がしただけであった。 振り返ると──そこには当然の如く誰もいなかった。 当たり前である。 この家には僕と姉さんの二人しかいないんだ。 さっき感じた気配は、僕が抱え込んだ罪悪感からくる気の迷いだと心の整理をつける。 「秋くぅ〜ん。お味噌汁が冷めちゃうよ、早くぅ」 気が付けば、階段の下から姉さんが僕を呼ぶ声がしていた。
今日はここまで って思ったら何故か鳥が付いていないorz
>>924 笑えるのにちょっと悲しいのがまたイイ!
GJです!
>>938 違うでしょうね、そっとスルーしておけば良いでしょう
なんか全てが違う気がする・・・気のせい?
スルーしとこう
元作は読んだことないけど「新」てあるから別物でしょ 書いたのはリスペクト好きな一万年氏かな?
修羅場本スレの魑魅魍魎です……。
このようなレスは余計にアレかもしれませんが、念のため、
>>932 は私ではありません…。
私の文章はもっとたどたどしいです。恥ずかしながら、私はこんなに流暢に書けません。
あとは、嫉妬を愛するまっすぐな心さえあれば……
人にとって大切なことは、金でも名誉でもいじわるな心ではなく、嫉妬を愛する心です……
それさえあれば、よいともだちになれたかもしれませんね……
スレ汚しすみませんが、そういうことで……
またかよw人のネタぱくるとかどんだけー
グリム童話をパクッたんだから自分のネタをパクられても文句言えないな グリム兄弟の怨念が一万年に乗り移って自動書記させたんじゃねw 元ネタ知らない俺は素直に面白く読めたよ 今度まとめサイト行って元ネタも読んでみる
スルー汁
なんかあれだなー ほら、鑑定団で有名作家のニセの銘が入っていたせいで 贋作として価値がガタ落ちしてしまった品みたいだな ニセの銘が入ってなければ結構いいものだったのにってヤツ
これはアレだ、「新約山姉」みたいなもんか 元々のキャラが立っているから安心して読んでられるな 新たな解釈で第1話から山姉が読み直せるのは楽しみだよ
また、幼稚な工作の自作自演か 寂しい人生だな
恥ずかしい人だなあつくづく
RiG氏も住民も青いなぁ 貶したり残念がったりすると一万年を喜ばせるだけなのに 元々それが目的だってことくらい分かんないかな お前らそれでも本当にオーバー18かと・・・
まあ、勝手に一万年とか決め付けてること一つとってもお前も成人してるのか怪しいもんだが
>>951 残っている方の44スレの立場も考えてあげてください・・・
>>955 そろそろあっちも終わると思うぞ。
それよりも嫉妬娘に『大好き』って言うと死亡フラグが立つって本当?
>>956 そんなわけは無いと思うが……
どうだろうな、ちょっと試してくるわ
>>956 立つよ。
ただ、自分が好かれてて「もし他の女を見たら…」と言われて立つ場合と、
他の男が好きで「私には〜しかありえない」と言われて殺される場合の2パターンがあるよ。
>>956 「私のこと好きって言ったよね…?」
が解禁されるから危険。
>>958 他の男が好きな場合、そもそも「眼中にない」から殺されることもない
赤尾とかセルみたいに捨て駒戦力としていいように使われるだけだよ
俺の周りには嫉妬娘どころか女の子すらいない…
でも恥ずかしがり屋だから
>>961 の前には姿を表さないんだよな
「あたし、あなたのことが、好きだったよ。知ってた?」 「ちゃんと言えなかったこと、すごく後悔してたんだよ。知ってた?」 「誰にも渡したくないって、今でも思ってる。知ってた?」 「じゃあ、さよなら。もう逢えないけど。…これは知ってたでしょ?」
避難所にSS来てたよ
ついにCjaIRU0OF.氏までもが本スレ離脱宣言かorz
何も宣言してねえだろうが
嫉妬スレ住人はかなりヤムチャレベルに近付いてきたな
修羅場・嫉妬は死なん!何度でも蘇えるさ!
左手切断されるヒロインのお話が読みたいです
RiGさんが言うように一万年も最初の頃に比べるとかなり上達してきたな 拗ねてないでこれを自分の作品に活かせばいいのに 別トリつけて黙って新作投下すれば結構ウケるかもよ
スルー検定
全く成長していない
文章力は飛躍的に上がってるのに、行動はそれを上回る勢いで下がってるw
スルー検定
スルー検定とかいってる馬鹿が一番うぜーんだよ。
いや、空気悪くする発言する奴が一番だろ常識的に考えて
>>977 待て落ち着くんだ
どう考えてもそいつは……後は分かるな?
979 :
名無しさん@ピンキー :2008/02/12(火) 18:05:32 ID:fGB+Evt8
あげ
>>978 そういうノリは止めてくれ
なんか腹が立つ
ていうかさっきキモウトスレッドにも行ったんだけどこういう雰囲気の
ヤツが多かった…
なんで…
バレンタインネタを投下します。
吉村一男という男は毎年二月十四日になると、決まって早朝から家を飛び出す準備をする。 二月十四日はバレンタインデイ。 全国的にチョコレートが売れ、企業にとっては稼ぎ時、恋する少女達にとっては勝負時となる日だ。 そんな日に一男が家を早く飛び出すのは、もちろんチョコレートに関することが原因だ。 しかし早く家を出たところで学校にいくわけではない。 「自分で買ったチョコを貰ったものとして友人に見せびらかす」という悲しい作戦の下準備のために、 早朝からコンビニへチョコレートを買いに行くわけでもない。 一男が二月十四日の午前五時に家を飛び出す理由。 それは。 「……ふふ、今年こそは成功させてみせる。一男に私を食べてもらうのだ……」 早朝から、いそいそと天井に仕掛けをしている美しい女性が玄関前にいるからだ。 この行動と言動が不審な女、名前は倉子という。 道路を挟んだ向かい側に建つ家に住む三姉妹の長女であり、一男の幼なじみの一人でもある。 一男より年上で、現在は大学に通っている。ちなみに一男では入ることも困難な大学だ。 頭脳、美貌、家事スキル、いずれにおいても妹二人が束になっても敵わない実力を倉子は誇っている。 しかし彼女の場合、行動や性格の一部に難がある。 わかりやすく言ってしまうと、一男に対する行いが変態的なのだ。 「ううむ、やはりこの時間は冷える。だが、今の時間でなければこんなことはできないしな……」 一男は玄関の覗き穴から倉子の行動を盗み見た。 顔は天井を向いている。両腕は玄関の門灯へ伸ばしている。そして唇は怪しげに笑みを作っている。 「いつもよりも一時間以上早く行動したのだから、絶対に成功させねばな。 ……そして必ずや、一男をこの手に。組子や恵子よりも早く、速く。急げ。そう、最速で!」 倉子の言葉を聞いて、ああまたか、と一男は思った。 同時に去年の二月十四日の出来事が脳裏にて再現される。 庭の柔らかい土に霜が降りるほどの天候の中、かじかんだ手を温めながら玄関前を掃除した。 後始末が遅れたせいで遅刻してしまい、屈辱を味わった。 去年誓ったのだ。もうあんな悲劇を繰り返しはしない。 「一男はいつも五時には起きる。それからまず顔を洗って寝癖を直し、リビングで朝食をとる。 その時点で六時。次に制服に着替えて、しばらく時間を潰すはず。 出てくるのはだいたい七時半。あと二時間はあるな……退屈だ。 どうせなら準備が終わってすぐに呼び鈴を鳴らすとするか……」 倉子が一男の事情を完璧に汲み取っているわけではないと、一男はわかっている。 しかし、それにしても今日は強引すぎる。 バレンタインというイベントがあるのが悪いのか、おかしくなる倉子が悪いのか。 もはや一男には判断できない。 だが、自分がとるべき行動は思いつく。 「あとは……これを、ここに引っかければ……よし、終わった! さて、一男を呼び出すとしようか……」 腕を下ろした倉子が、玄関の呼び鈴を押そうとした。 その行動が結果を出すより速く、一男は動いた。
「おはようございます、倉子さん。今日も相変わらず冷えますね」 「ん、な……か、一男。お前……」 一男は玄関の鍵を開け、倉子へ朝の挨拶をした。 倉子が震えている。だがそれは朝日も差さない時間に行動していることが原因ではない。 「いつから見ていたのだ、一男」 「天井に向けて腕を伸ばしてぶつぶつ言っているあたりからです」 「ちっ……どうして今日はこんなに早く起きているんだ。 いつもはなら目覚ましの鳴る五時からきっちり五分間布団の中に籠もっているはず。 真っ先に玄関に来るなど、普段のパターンならば考えられないのに」 どうやら倉子は昨年の出来事を忘れているようだ。 一男は同じ過ちを繰り返さないために対策を練り、昨晩も早く寝た。 しかし倉子は何も学習していない。 行動する時間帯、仕掛けの場所、仕掛けているブツ、いずれも変わりない。 「倉子さん、いいことを教えてあげましょうか」 「ん、なんだ? 私の知らないことか?」 「どちらかというと、知っているはずなのに気づいていないことです。 ……俺も成長しているってことですよ。去年みたいなことには絶対になりませんからね」 「去年? ああ、そういえば去年も私はこうやって玄関にくす玉を仕掛けていたな」 一男と倉子が同時に頭上を見上げる。 そこにあったのはくす玉だった。門灯にひもで引っかけてぶら下がり、細い糸が一本ぶら下がっている。 形状や仕掛けはなんら変わりない。一男の記憶の中にあるものと同じだ。 しかし、一つだけ気になることがあった。 「去年より、大きくなっている……?」 「そうなのか? 私は一男のことを考えながら竹籤であれを編んでいったのだが。 なるほどな。昨年より大きくなっているということは、つまり私の想いも昨年を上回っているということか」 冗談ではない! と、一男は叫びたくなった。 叫ばなかったのは声の振動でくす玉が落ちてきてしまうのではないかと危惧したからだ。 冗談じゃないのは倉子の想いが肥大しているということに関してではない。 くす玉の中身を包み込む殻が大きくなっていることに関してだ。 「倉子さん、あの……あれ何キロぐらいありました?」 「はて。完成が遅れたせいで重量を測る暇がなかった。よって不明だ」 「直径、何センチです?」 「六十、いや、七十だったかな? 何を心配しているのだ、一男。いくらでかくなろうとも私は手抜きをしないぞ。 中身にはぎっしりと私の愛と甘さが詰め込まれているからな」 「……うわあ嬉しいなあ」 棒読みの間抜けな声が一男の口から漏れた。 これからどうしよう。今から桶を持ってきてあれを受け止めて――あ、その前に新聞紙を敷かないと。 この危機に一男の判断力が乱れる。昨晩練った段取りが崩壊する。 ひとまず、第一に取るべき行動を一男は取った。 「倉子さん、そこを動かないでくださいね!」 「ん? 何をするつもり……はっ! もしや朝から私の唇を温めるつもりか。ならば、私は……」 「違いますから! 目もつぶらなくていいです!」 目を閉じて唇を突き出した倉子を置いて、振り返った。桶を取ってくるためだ。 一男が足を踏み出す直前、背後から明るい声が近づいてきた。
「おはよーっ! おにいちゃぁーーーーんん!」 早朝の住宅街の静寂をかき消す声量で吠えながら、一男へと突進してくる女の子がいた。 反転して一男は声の主の体を受け止めた。 腕に感じる衝撃が最近強くなっている気がするが、そんなデリカシーのないことは言わない。 代わりに、女の子の名前を呼ぶ。 「おお、おはよう、恵子」 「えっへへへ。もう一回、おはよ! お兄ちゃん!」 暗がりの中でも相手の顔が分かる距離で二人は挨拶を交わした。 叫びながら一男へと突進したこの少女、名前は恵子と言う。 倉子を長女とする三姉妹のうちで一番年下の末っ子だ。 現在は中学三年生で、すでに一男が通っている高校を推薦で合格している。 倉子をはじめとして、幼なじみの三姉妹は全員が成績優秀なのだ。 数学と理科に絞るなら一男でも勝負はできるが、トータルで見ればやはり負けてしまう。 年下の才女はひとしきり一男にくっついた後でようやく一男から離れた。 「お兄ちゃん、いつもこんな時間に起きてるの? お姉ちゃんが早いのは知ってるけど」 「いんや。今日は特別だよ。ちょっとやらなければいけないことがあってな」 「ふーん。でもよかった。お姉ちゃん、まだお兄ちゃんに渡してないよね? チョコレート」 「ふっ……甘いぞ。恵子」 倉子が鼻で笑う。天を指さし、勝ち誇ったように言う。 「すでに私は準備済みだ。今からこの紐を引っ張れば一男に――」 「あーっ! ストップです、倉子さん!」 くす玉の紐が真下へ引かれる寸前に、一男が倉子の右手首を掴んだ。空いた左腕も同様に。 間一髪のところで止められた倉子が不満を顔と声に表わす。 「何をする一男。私はお前にチョコを渡そうとしただけだぞ」 「それです! それを止めるつもりだったんですよ俺は!」 「なにぃ! 私のチョコはもらえないと申すか!」 「違うんです! そういうことじゃないんですよ! もうちょっと普通に渡して欲しいだけなんです!」 一男がここまで必死になる理由。くす玉の中身をぶちまけて欲しくないから。 今日がバレンタインデイである以上、当然くす玉の中身はチョコレートだ。 しかし、昨年の例から言わせてもらうとただのチョコレートでないことは容易に分かる。 「ちょっとだけで、片手に持てるぐらいでいいんです。 甘いものは好きですけど、さすがにくす玉一杯に詰められた量は摂れません」 「まあ、そうだろうな。同じ味では一男も飽きるだろうし」 「でしょう? だからあの物騒なくす玉を下ろして構いませんよね?」 「心配しすぎだ、一男。ちゃんと飽きが来ないように配慮してある」 「へ?」 まさか、あの中身には板チョコが二三枚入っているだけとか? なんだ、そういうことなら早く言ってくれればいいのに。
「ちゃんと、ミルク、ビター、ホワイト、ストロベリー、ブラックと取りそろえてある」 「違いますよ! というかなお悪いです! 俺が言っているのはそういう意味じゃなくて」 「む、クランキーも混ぜ込んでいたかな? 近所のスーパーのチョコレートを買い占めたのだが、 あまりに量が多すぎて覚えていないのだ。許せ、一男」 「なんて致命的なことを! どうしていつも後のことを考えないんですか!」 「馬鹿を言うな! 私ほど一男との未来予想図を精緻に組み立てている女はいないぞ!」 「そういうマクロ的な視点じゃなくミクロ的に! 去年は一種類だけで大変だったんですよ。今年は粒子状のものまで含むなんて――――」 あんた馬鹿か? と一男は言いたかった。 普段倉子に世話になっていることを自覚している一男には言えないのだが。 ――さて、一男がどうしてここまでくす玉を割らせまいと尽力しているのか、ということについて説明しよう。 昨年、何も知らずにくす玉を割った一男は、降りかかってきたチョコレートを全身で受け止めた。 学校に行く準備を万全にしている状態だったので、制服を着ていたのだ。 しかし、ここで疑問が一つ浮上する。 なぜチョコレートを受け止めるぐらいのことを一男は避けたがるのか? 簡単だ。チョコレートの形状――いや、状態が問題なのだ。 「絶対にこの手は離しませんよ、倉子さん」 「その台詞、いつもならば真正面からどんと受け止めるところだが……今日だけは別だ。 絶対にチョコレートを受け取ってもらうぞ、一男よ」 一男と倉子が両腕で組み合い、足を踏ん張って力をぶつけ合う。 押し合っているだけなのでどちらかが力を抜いたら、その人間の方向へと二人とも倒れ込む。 一男は負けるつもりはない。絶対に学校を遅刻したくないのだ。 膝を曲げ、足の指で地面を掴むつもりで構える。前にも後ろにも倒れたくない。 倉子も何度か力の方向を変えてはいるが、なかなか一男の体勢を崩せずにいた。 バレンタインデイの早朝から手を繋ぎあう男女。 端的に言えばそう言い表せるが、実際は神経のすり切れそうな争いを繰り広げている状態だ。 ここからどうやって倉子を説得しようかと一男が考えているとき、背後から声が聞こえた。
「ねえお兄ちゃん、このくす玉開けてもいい?」 恵子の状況を理解していない暢気な質問に一男は少しだけバランスを崩した。 好機と見た倉子の手が動く。一男の右足が外側に開いた。 「くっ……」 「ふっはははは! 形勢逆転だ、一男! いいぞ恵子。そのくす玉を割るがいい。スパーンとやってしまえ!」 「駄目だ、恵子! それは邪だったり負だったりする念がこもっているくす玉なんだ! 希望はこもっていない! 俺が遅刻するという結果を導くだけなんだ!」 背後へ向けて一男は怒鳴る。その間にも足が下がる。倉子の腕に翻弄される。 「もう遅い、遠慮無く受け取れ、一男! 私の愛をその体の隅々で味わうがいい! やってしまえ、恵子!」 「うん、わかった。いくよ、お兄ちゃん」 「やめろ! そいつの中身は!」 「毎年のことなんだから照れなくてもいいのに。あとで私のもあげるから、ちゃんと貰ってね?」 「やめろおぉぉぉーーーーっ!」 一男の叫びが空しく響く。今の一男にできるのはそれが精一杯だった。 えいっ、というかけ声とともに軽い音がした。恵子が紐を引っ張り、くす玉を開けたのだ。 頭上からプレッシャーが襲いかかった。それは気配だけではなく、物体としての形をとっていた。 真の土壇場に追い込まれた一男は自分の頭が覚めていくのを感じた。 もう遅い。そのことはわかる。 ならば、せめて今できることをしなければ。 一男は倉子の手を思いっきり押した。 その行為は自分のためではなく、倉子のためのもの。 散りゆくのは自分だけでいいとの考えからだった。倉子を救おうとしたのだ。 倒れ込む途中で恵子の姿が見えた。小柄な体を押しやろうと腕を伸ばす。 しかし、襲撃者は一男にチャンスを与えるような愚を犯さなかった。 一男が恵子に触れると同時、無慈悲な雪崩の如き一撃が襲いかかった。 ――ばちゃり、という効果音を伴って。
***** 「どうお兄ちゃん、匂いとれた?」 「ん…………うん。完璧じゃないけどよく嗅がないとわからないな」 一男は恵子の髪の毛の匂いを嗅いでからそう言った。 ちなみに一男が普段そんな行動をとることはない。 親しき仲にも礼儀あり。幼なじみといえども女性の髪の匂いを軽々しく嗅ぐのはよろしくない。 それなのにたった今そんな行動にでたのは、やむを得なかったからだ。 「じゃ、お兄ちゃんも屈んで」 「おう。…………どうだ?」 「大丈夫みたいだよ。私と同じシャンプーの匂いしかしないもん」 その返答を聞いて一男は安堵のため息を吐き出した。 朝からチョコレートの匂いをさせて学校に行く訳にはいかない。 ましてや今日はバレンタインデイ。友人達にチョコレートの匂いを嗅がれたら問い詰められてしまう。 「じゃあ私、髪の毛乾かしてくるね」 「ああ。ドライヤーなら……」 「おばさんの部屋の化粧台の前、でしょ? ちょっと借りてくるね」 恵子は一男の母親の部屋へと向かった。 幼なじみなのでもちろん一男の家の構造は知り尽くしている。勝手知ったる他人の家、というやつだ。 一男は髪の毛をバスタオルで拭きつつリビングへ向かった。 そして、リビング中の空気がどろどろしたものに変貌していることに気づいた。 はた迷惑な気を振りまいている人間の姿を捜す。 その人物はソファーの上で体育座りをしていた。 「昔……一緒に入ろ……て、一男は言って…………。それが今じゃ……」 そんなことを呟きつつ、生気のない瞳で床を見つめているのは言うまでもなく倉子だ。 ちょっとだけ悪いことをしたかもしれない、と思った一男だったが、すぐに思い直した。 声をかけずにすたすたと歩き、キッチンへ向かう。 冷蔵庫の中からコーヒー牛乳入りの瓶を取り出すと、それをあおる。 五回数えるうちに飲み終えると、わざとらしく一男は息を吐き出した。ぷはー、と。 「朝風呂に入った後のコーヒー牛乳なんか久しぶりだな。そうだ、恵子にもあげてこよう」 「私も……」 「あ、でも髪の毛が乾くまでもう少しかかるかな。その間に着替えてくるか」 「私にも……コーヒー、牛乳……」 「着替えた後はさっきの制服をすすがないと。誰かさんのせいでろくでもないことになったんだから」 「……うぅ…………一男が冷たい」 倉子が何か言っている。それをもちろん一男は聞き逃していない。 無視しているのだ。なぜかというと、倉子に腹を立てているから。 洗濯場へ向かおうと一男は歩き出した。 リビングの扉をくぐる寸前、背後から声をかけられた。 「……待たんか! 一男!」 これも無視しようかと思ったが、一男はそうしなかった。 そろそろ反省も済んだころだろう。あとは謝罪の言葉を聞かせてもらおうか。 振り向く。視線の先にいる倉子はソファーの上で腰に手を当てた仁王立ちになっていた。
「何か言うことは?」 「なぜこんな仕打ちをするのだ! 一男は私のことが嫌いなのか?!」 「こんな仕打ちって?」 「私のプレゼントしたチョコレートをその身に浴びてそれを洗い流すなんて! おまけに恵子と一緒に風呂に入るなんて何を考えている!」 「一人ずつ入ったら効率悪いでしょ」 「なぜ私を一緒に入れてくれない! お礼に私のわがままボディで洗ってやったのに!」 自分で自分の体をわがままボディとか言うなよ、と一男は思った。 スタイルがいいのはわかるが、そういうのは他人が頭の中で名付けるものだ。 「それなのに私を閉め出して、恵子と一緒に入るとは。このロリコンめ!」 「……怒りますよ? いえ、すでに怒っているんですけどね。もっとあからさまに怒りましょうか?」 「なぜだ。なぜなんだ。一男のことが私にはわからない。私のどこがいけないのだ!」 あえて言うならばあなたの行動がです。 「……倉子さん。この際だからはっきり言っておきます」 「ああ、言え。私に足りない部分があるならば詳細に述べろ。 どんなものだろうと三ヶ月のうちに必ず補ってみせる」 「なんでくす玉に溶かしたチョコレートなんか入れてんですか!」 そう。倉子の用意したくす玉の中には液状になったチョコレートが詰まっていたのだ。 しかもその量が半端ではない。一男と恵子の二人の体を満遍なくデコレーションするほどのもの。 吉村家の玄関先は様々な色が混じり合った液体に濡れ、お祭りの後の如き様相を呈していた。 「溶かしただけではないぞ。全て牛乳と混ぜ込んでホットチョコレートにしてあったはずだ」 「俺は動機を聞いてるんですよ」 「聞きたいのならば聞かせてやるとも。 ……私は一男にチョコレートをあげたかった。しかし、ただあげるだけでは面白くない」 「そんな思考に至る時点ですでにおかしいです」 「一男は妹二人からもチョコレートを貰うはず。同じものでは差別化を図れない。 いっそのこと一男の身にチョコレートをかけてしまえばずっと覚えてくれるはず、と思った」 「ええ。忘れたくても忘れられないですね。今年のことは」 バレンタインデイの早朝にチョコレートを頭から被り、風呂場で甘い匂いが落ちるまで洗い続けた。 昨年も同じことをしたが、今年は粒状のものまで混じっていたのでより時間がかかった。 風呂場の排水溝が詰まってしまう心配までオプションでついてきた。 学校から下校したら玄関前も掃除しなければならない。 そう思うと一男は今すぐ布団に潜り込んで現実逃避したくなる。 「全身にチョコを浴びたら一男は風呂に入るだろう。そこで私の出番。 ボディソープを体中に塗りたくって体を擦りつけて洗ってやれば、むらむら来た一男が」 「襲いかかってくるだろうと思った、と」 「なのに! 一男は恵子と風呂に入った! 数百年昔なら二人とも成人している歳なのに! あれだけ入れてくれと言っても私を風呂場に入れてくれなかった! 私がどれだけ涙したか、一男にはわかるまい!」 一男と恵子が風呂に入っている途中、倉子は何度も怒鳴った。風呂に入れろ、と。 もちろん一男は入れなかった。 風呂場の扉のガラスを割られる心配があったので、脱衣場の扉の向こうに倉子を閉め出した。 何度か扉を強く叩かれたが、三回目のシャンプーをする時点でその音は止んでいた。 やりすぎたとは思わない。倉子に対してはこれぐらいやってもやりすぎではない。 だって、倉子の行動が笑い話になりそうなほど常軌を逸しているのだから。
「それに一男。なぜ恵子と一緒に風呂に入った。 正直、姉としてこれは許せん。どういうことなのか説明して貰おうか」 そこに女としての気持ちが入り込んでいるのかどうか確かめたい一男だった。 指先で軽く頭を掻き、問い詰めたい気持ちを抑えて質問に答える。 「第一に、一刻を争う事態だったからです。すぐにでも洗い流さないと匂いが染みつきます。 俺は最悪の事態に備えて昨晩のうちに風呂にお湯を張ってました。だから恵子と一緒に入ったんです。 倉子さんの家の風呂の湯は温まっていないでしょ」 「少しぐらい匂いがしてもいいじゃないか」 「いいわけないでしょう。俺が去年どれだけ辛い思いをしたか知らないからそんなこと言えるんです」 去年は体中からチョコレートの匂いを放っていることをクラスメイトに知られ、丸一ヶ月ネタにされた。 なかでも一番恐ろしかったのは、三姉妹の次女だった。 一男が視線を向ければ睨みをきかせ、近づけば拳を握り、話かければ暴力が飛んでくる。 ホワイトデイにおべっかを使って甘味処に誘い、ようやく機嫌が直ったぐらいだった。 一男の言葉の正当さに倉子が言葉を詰まらせる。二人の間に沈黙が流れる。 沈黙を破ったのはリビングのドアが開く音だった。 髪の毛を乾かし終えた恵子が戻ってきたのだ。 「お待たせ、お兄ちゃん」 「おう。ちゃんと乾いたか? チョコに濡れたら髪の毛にどんな影響が出るかわからないぞ」 「ちょっと匂いがするぐらいだよ。それにこれぐらいなら香水よりも弱いし」 「な、なぜだ。なぜ一男は恵子にだけは優しいのだ。やっぱり一男は、年下が好きなのか……?」 一男は恵子がやってきたことで倉子を完全無視。笑顔を浮かべ、見せつけるように恵子をいたわる。 「コーヒー牛乳飲むか? それとも甘い奴は今はやめとくか?」 「うー……うん。普通の牛乳ある?」 「ああ。ちょっと待ってろ。出してやる」 冷蔵庫から牛乳パックを取り出す。次に食器棚からマグカップを取り出す。 それから牛乳を注ごうとしたところで、横からマグカップを奪われ、食器棚に収められた。 一連の行動をとったのは恵子だった。 姉妹揃っての行動不審振りに一男は目をしばたたかせる。 「何やってんだ、恵子」 「こっちに入れて、お兄ちゃん」 「え? いやお前、これは……」 恵子が両手で差し出したのは牛乳の瓶だった。 さっき一男が飲み干したコーヒー牛乳が入っていた瓶。底に薄茶色の液体が残っている。 「瓶で飲んだ方がおいしいもん。ね? お願い」 「駄目だぞ恵子! まだ私もしたことのない真正面からのうらやましいねだり方をしては!」 「え? 何言ってるの、お姉ちゃん?」 「だって、それはさっきか、かずお、一男が……」 倉子が狼狽している理由はわかる。 今日はまだいい思いをしていない倉子が、妹に先を越されようとしているのだ。 一男がにやりと笑う。倉子が言葉を失う。恵子がきょとんとする。
「いいぞ、恵子。じゃんじゃん飲むといい」 「ああっ! 一男、きさまっ! 待て恵子! まず私が瓶の口を舐め――じゃなくて牛乳を毒味してからでないと何が入っているか!」 「平気ですよ。俺が飲んでも平気でしたから。……ちなみに直接口を付けて飲んでます」 「何っ!? それはさすがに初耳だぞ!」 やりとりをしている最中にも瓶に白い液体が注ぎ込まれていく。 瓶の口付近までが白くなる。ほぼ満杯の状態だ。 「変なお姉ちゃん。今日はいつもよりおかしいよ?」 「気にしなくていい。恵子は倉子さんを見て己の行いを省みればいい女になれる。 ささ、ぐーっと飲め。おかわりもあるからな」 「させるかあっ! それは私の牛乳だ!」 キッチンへと倉子が特攻する。しかしその行動はあまりに無策だった。 一男が上中下と三段ある冷蔵庫のドアを全て開けた。 カウンターで倉子の顔面、胴体、膝が打ち付けられる。 全身への同時攻撃。避けられるはずもない。 倉子は弾かれ、悲鳴も上げずに床に倒れ込んだ。 「うわ! 大丈夫、お姉ちゃん?」 「気にするな。お前のお姉ちゃんは鉄人だから」 「うぐぐ……違うぞ、一男……本当はタンポポの種みたいに風が吹いただけで飛ばされてしまうほどやわなんだ。 ほら、こんなに鼻血が出てる。だから優しくしてくれ。手を貸してくれ……頼む」 倉子が鼻血の付いた手を伸ばす。鼻の下から口の周りまで真っ赤だ。痛々しくて目も当てられない。 「お兄ちゃん、ああ言ってるけど?」 「あれは嘘だ。構わないでくれ、という意味が含まれているんだ。俺が言うんだから間違いない」 「うーん……そうだね。お兄ちゃんは嘘吐かないもん」 「恵子! いつのまに私をそんな目で見るように?! それに一男はそれなりに誠実だが全く嘘を吐かないわけではないぞ!」 「ほら、早く飲まないと遅刻するぞ」 「はーい。それじゃあ、いただきます」 「無視するな! あ、あああああ、うわああああああああああああ!」 恵子の唇が瓶の口に触れる。恵子が首を後ろへ倒していくと瓶も傾き、牛乳も水面の形を変える。 恵子は喉を鳴らしながら牛乳を飲む。瓶の中身は少しずつ、しかし確実に減っていく。 「恵子、やめろおおおおおおっ! 一男と間接キッスぅぅぅぅぅぅっ!」 二月十四日の朝七時、吉村家の中には絶叫が、隣接する住宅には絶叫の残滓が響き渡った。
***** 「――――ということがあったんだ」 「そう。それで、最後に何か言うことは?」 「朝から騒がしくて申し訳ありませんでした。これからは同じ失敗を犯さないよう力を尽くします」 「……まあいいでしょう。あんたに関してはね。姉さんにはここまで甘くしてやらないけど」 一男はいつもと変わらない登校時間に学校へ向かう道を歩いていた。 傍らにはクラスメイトであり、幼なじみの少女が付き添っている。 倉子と恵子を含む幼なじみ三姉妹の次女、組子だ。 一男が組子に謝っていたのは、もちろん朝の住宅街を騒がしくした件についてだ。 「にしても、昨日キッチンに籠もって何をやっているのかと思っていたら。 去年の反省を活かさずに同じことをやらかそうとして、実際にやらかしてしまうなんて。 事に一男が絡んだときの姉さんの変貌振りには度肝を抜かされるわね」 「本当にな。……なあ、倉子さんって本当に成績いいのか?」 「そうよ。親戚の間じゃ姉さんを大学院まで通わせて学者にしよう、なんて話が進んでいるんだから。 今通っている大学だって向こうから誘いが来たくらいよ。 一男が思っている以上に姉さんは頭――は悪いか。成績がいいのね、うん」 倉子の頭の危うさについての質問は何度もしている。返ってくる答えも毎回変わらない。 それなのに一男はいくら聞いても納得がいかない。 一男と顔を合わせているときの倉子はどう見ても知的に見えないからだ。 好きな人を前にしてはっちゃけるのはわかるが限度というものがある。 しかも悪いことに、そのときの倉子の記憶力は赤ん坊の唇みたいに締まりがない。緩みきっている。 この落差が親戚に知れ渡ったらどんな良い話も破談になることは間違いない。 「本当、バカよね。ホットチョコレートなんてぶっかけて気を引けるなんて本当に思ったのかしら」 「思ったからこそ実行したんだろう。途中で気づいてたら今朝はあんなことにならなかった」 「それはそうね。ところで、恵子があんたの家に来なかった? 起きたとき恵子のベッドが空だったのよ。戻ってきてから行き先を聞いても、教えない、の一点張りだし」 「いんや。来たのは倉子さんだけだ」 一男はそっけなく答えた。組子は答えに満足したのか、それ以上踏み込んで聞かなかった。 今朝の一件を説明するとき、一男は恵子に関する事柄を意識して省いて話を繋げた。 朝五時に倉子が家に来てくす玉を仕掛けて、倉子がくす玉を割ったせいで中身のホットチョコレートが体に掛かり、 朝から風呂に入る羽目になった、という内容だ。 この話に恵子を交えるとややこしくなる。どこがややこしくなるかというと、風呂に関する説明だ。 倉子に対しては強くでることができる一男だが、組子に対しては怒らせないよう配慮する。 高校に通う歳になって二歳年下の少女と二人きりで風呂に入ったことが組子に知れたら、ただでは済まない。 想像するのも恐ろしい。熱湯風呂に入ることを強要されるかもしれない。 もし事実を隠していることがバレたらもっと恐ろしいことになるだろう。 しかし倉子はあの後で茫然自失としてしまったし、恵子には口止めをしてある。一男は口を割るようなヘマをしない。 組子の知らない数ある内緒話のように今回の件も隠し通そう、と一男は目論んでいた。 「そう。ならいいわ。あんたが私に隠し事なんかするわけないでしょうしね」 「当たり前だろ。叩いても蹴ってもホコリが出ないような生き方を心がけているからな」 本当は倉子の口から組子の下着の好みまで聞かされたりしているのだが、そのことは言わない。 今日は木曜日だから下着の色はライトグリーンなんだろう、とも言わない。言う訳がない。 「ま、仮に内緒にしていて、それがバレたとしても安心なさい。 姉さんが悪いところもあるから、温泉の素入りの熱湯風呂に三分間頭を浸ける程度で許してあげるわ」 「アリガトヨ」 顔中に水ぶくれを作らせないためにも内緒にしよう、と一男は決意を新たにするのだった。
「ところで組子よ」 「何…………よ、その手は」 「とぼけるなよ。今日が何の日かもちろんわかってるだろ?」 一男は右手のひらを組子へ向けて差し出す。もちろんチョコレートを受け取るためだ。 義理と言い張りながら、組子はバレンタインデイになると一男にチョコレートを渡す。 しかも小学校に入った頃からずっとそれを続けてきた。 毎年あげているものが実は義理チョコだということは、組子しか知らない。 一男は気づいていない。十年近くに渡って義理チョコだと言い張られてきたのに、 今更あれは本命だったなんて言われても嘘だとしか思えない。それぐらい一男の感覚は麻痺している。 その代わり、毎年最低でも組子からもらえると一男は踏んでいる。 組子からは絶対にもらえるという確信が外れることはないと思っていた。 「チョコのこと? 悪いけど、持ってきてないわよ」 だから、組子が平然と言い放ったその言葉は心をたやすく穿った。 「……冗談?」 「じゃないわよ。学校に持ってくるわけないじゃない。持ち物検査でもされたらどうするのよ」 「まさか、今日に限ってそんな無粋なことを先生がするわけが」 「無い、とは言えないでしょう?」 「じゃあお前、本当に持ってきてないのか?」 組子が頷いた。それを見て一男の首がうなだれた。 気分が落ち込む。歩幅が短くなる。心なしか身長が縮んだ気がする。 一男は急に自分が情けなく思えた。 「なあ、泣いてもいいかな」 「我慢なさい。男が涙を見せるもんじゃないわ。 ……あんた、そんなに私からチョコを貰いたかったわけ?」 「当然だろうが。お前はこの日がどれだけ男のプライドに響くか分かっていないからそんなことが言えるんだ」 「ふぅ……ん。ねえ、私がどれだけありがたいことをしてあげていたのか、身にしみて分かった?」 弾んだ声音での問いかけに、一男は力なく頷いた。 声を出す気力すらない。このままでは一男は学校にたどり着くことすらできないかもしれない。 組子の顔がしてやったり、といった感じの笑みに変わる。 「安心なさいな。持ってきてないだけで、ちゃんと家に用意してあるから」 「何! 本当か?!」 「本当の本当よ。こんなことで嘘吐く訳無いじゃない。 だからそんなに落ち込むのはやめなさい。みっともない」 「組子……やっぱりお前は俺の期待を裏切らなかった! ありがとう!」 感極まった一男が足を止め、組子の右手を握りしめる。 潤んだ瞳に見つめられ、組子が頬をほのかな朱に染める。 そのことを自覚したのか、素早い動きで一男の手を振り払った。 「い、いきなり手を握らないでよね、このバカ!」 「いやすまん。だって、組子の一途さに嬉しくなってしまって……俺、吉村一男でよかった」 「誰があんたに一途だってのよ! 義理よ義理! 十年分の義理が詰まってるんだから覚悟しなさい!」 組子はそう叫ぶと顔を背けて歩みを早めた。 数歩後ろを歩きながら、チョコを貰わずともこれからも組子との関係を続けていこう、と一男は思った。
二人は校門をくぐり、校舎の入り口の靴箱置き場にたどりついた。 そこでは男女二人がお互い照れながらもチョコレートを受け渡しするような出来事は起こっていなかった。 「面白くないな。取引現場を目撃されて慌てて逃げ出すカップルの姿を見たかったのに」 「みんな渡すときは人目があるところでも渡してるわよ。中には呼び出して、って人もいるけど。 からかわれたって義理だって言い張ればいいんだしね」 「ほう……ということは今日誰かに呼び出しの手紙を受け取らなくても、まだ期待してもいいんだな?」 「あんたには多分振る舞われないわよ。……うん、多分。おそらくは」 組子はふと立ち止まった。何かを考えるように腕を組み、首をひねる。 「まさかとは思う……けど、もしかしたら……本命がいる…………かも?」 「どした、組子」 「その場合、私だったら……呼び出す。どうやって……?」 組子の様子がおかしい。最近はとみにこうなることが多い。何かイベントごとがあるときに組子は難しい顔をして考え込む。 だから一男はまた始まった、とだけ思って靴を脱いだ。 「先に行ってるぞ、組子」 「やるんなら、他の人間が手を出しそうにない場所……パーソナルスペース。そこは、どこ……?」 返事もしない。耳に届いているかどうかすら怪しい。 一男は声をかけるのを諦めて、自分の上履きが入っている棚の前に向かった。 そうしている間にも、組子の呟きは止まっていなかった。 「机の中、鞄の中、更衣室は無いわね。あとは……靴箱。靴箱――ってここじゃない!」 靴箱には一人分の棚に対して一つ扉が設けられている。ちなみに右に開く仕組みだ。 一男の上履きが収まっている箇所も例外ではない。 右手で自前の運動靴のかかとを摘み、指を使って扉を開ける。 左手で上履きのかかとを掴もうとしたとき、一男は違和感を覚えた。 「ん、なんだ? ……紙? なんで俺のところに?」 疑問に思いつつも、紙を掴む。紙切れではなく、便せんらしき感触だった。 取り出そうとした瞬間、校舎の入り口方向から威圧感が襲ってきた。 振り向く。組子がいた。本気モードの顔つきになっている。有り体に言えば、怖い。 「何怒ってんだ? 置いていったぐらいで機嫌損ねるなよ」 「一男。何か入ってた?」 「なんか紙切れが入ってるけど。それがどうかしたか?」 「そう。やっぱりそうだったのね。気づいて良かった。誰だか知らないけど――」 「おい、組子? 一体どうした?」 その時、突然組子が倒れ込んだように一男には見えた。 実際にはただ前のめりになっただけだ。走るための準備態勢をとったのだ。 指をピンと伸ばし、腕を振り、組子が走る。一男の居る地点、五メートル先へ向かって。 変化に気づいていない一男は棚の中に手を入れたまま立ち尽くしていた。 後に、自分の反応の鈍さに後悔することになるとも知らずに。 助走をつけた組子が跳躍。腰の位置が一男の目線よりも高い位置まで来ている。 空中で反転する。スカートが翻り、一男の予想通りにライトグリーンのショーツが顔を見せた。 相変わらず綺麗なふとももだなあ、と一男が思った瞬間、組子が叫んだ。 「絶対にやらせない!」 同時に、空中でさらに反転した組子の蹴りが炸裂した。一男が手を入れている棚へ向かって。 派手な効果音を伴い、扉が閉まった。当然一男の腕を飲み込んでいる。真っ青になった一男が口を馬鹿みたいに大きく開ける。 「――――いっ……………………」 そして、朝の校舎に男子生徒の叫び声がこだました。
一時限目と二時限目の間の、十分という短い休み時間。 あるクラスでは、左手を満遍なく包帯で覆った男子生徒が机にうなだれていた。もちろん吉村一男だ。 「おはよー、吉村君。……返事できる?」 「おお……その声は神川か。ちゃんと起きてるぞ。痛みで寝ることもできないし」 おそるおそる声をかけてきたのはクラスメイトの神川だった。 一男にとっては成績に難がある仲間同士。組子にとっては油断ならない存在だ。 と言っても、神川は一男をどうこうしようとしているわけではない。むしろ同じクラスの友人二人をくっつけようとしている。 組子の気持ちが誰に向けられているのかクラスメイトの過半数が知っているが、直接口を出すのは神川だけ。 だからこそ、組子は邪険にできず頼ることもできず、対処に困っている。 「また組ちゃんを怒らせちゃったの? 駄目だよ。からかいすぎちゃ」 「違うんだ聞いてくれ。俺は誓って何もしていない。いきなり組子が蹴ったんだ」 「……なんで?」 神川の質問は窓際の席に座る組子へと向けられていた。 組子は窓の向こうにある校庭を眺めたまま返事をしない。 諦めた神川は一男に事情を伺った。細部まで状況を説明してもらい、台詞まで再現させた。 聞き終えると、短く感想を述べた。 「組ちゃんが悪い」 少しトゲのある言葉だった。組子の黒のショートヘアが揺れる。ちなみに窓は閉め切っているので風は吹いてきていない。 「だよな? 俺は何もしてないよな?」 「聞く限りではね。もしその紙を見て、その内容に応えようとしていたなら別だけど」 「内容が分かるのか?」 「大まかなところは。吉村君は見てすらいないからわからないから分からないだろうけど。吉村君は、ね?」 最後の一節は組子へと向けられていた。しかし組子は振り返らない。 神川が組子の机へと近づいていく。机に肘を乗せてしゃがみ込み、問いかける。 「なーにが書いてあったのかな? その紙には」 「さあ? 神川さんはどうして私が知ってると思うの?」 「そうだねー。吉村君はのたうち回っていて見る余裕なんかなかっただろうから、残された人が見たんじゃないかな? そして内容に腹を立てた誰かに処分されちゃったんじゃないかな? と読んだだけ」 「私がそんなことをすると思う?」 「ふふん。――甘いよ、組ちゃん。吉村君相手ならそのはったりは通用するけど、私には無駄」 組子が言葉を詰まらせる。重ねて言うが、組子にとって神川は油断ならない相手なのだ。 「正直に話してみない? 微力ながら力添えするよ」 「……知らない。紙きれなんかなかったし。たぶん一男の錯覚よ」 「ほっほー、そんな態度に出ますか。……なら、やーめたっと」 「え?」 ようやく顔を向けた組子を置いて、神川は机から離れた。 今度は一男の席に近づき、誰も座っていない前の席に足を組んで腰掛ける。 「そうだよね。組ちゃんは間違ってない。間違ったことを言わない。だから紙きれなんかなかった。そういうことにしておくよ」 「変な納得をするなよ。いきなり跳び回し蹴りを食らわすような女が正しいわけが」 「――ライトグリーン」 「正しいに決まってるよな。うん、神川の言うとおり、組子は間違ってない。俺は紙きれなんか見なかった。 ……だから黙っててくれ。頼む」 「わかってるって。私と組ちゃんと吉村君は友達同士。仲良くしなきゃね。というわけで、その一環として」 神川は立ち上がると、ポケットからあるものを取り出した。 片手に収まる大きさのそれは――――黒いパッケージに覆われたお菓子だった。
「これ、吉村君にあげる」 「……え? 神川さん……?」 組子が立ち上がる。そして友人の顔に浮かぶものを見て言葉を失う。 手の中にあるものの正体には気づいていない。 ただ、驚いていた。友人がこんな行動に出るとは考えてもいなかったのだ。 「もらってくれるかな? 買ったものだけど、勇気を振り絞って用意したんだ」 「神川、これ……」 「やっぱり私じゃだめかな? もっと慎ましくて、自分の気持ちを言えずに乱暴になっちゃうけど、 実は一途な女の子の方が吉村君の好み?」 「そうじゃなくて、それは……」 「ひどい! ちゃんと応えて! ごまかさないで! だって、本当は私だって……」 神川が演技をしていることはわかっていたが、色々あって疲労していた一男は正直に言った。 実にあっさりと。 「のど黒飴じゃん、それ」 ペンが床にぶつかる音。教室の中にいる誰かが落としてしまったようだ。 あちこちで吹き出すような声まで聞こえる。三人のやりとりをクラスメイトがしっかりと聞いていたのだ。 神川が取り出した黒飴はスティックタイプ。どこのスーパーでも百円出せば買えそうな代物だった。 「ああん、もう! ノリ悪いよ吉村君! もっとこう、組ちゃんも参加させて話を盛り上げないと面白くない!」 「面白くないのはお前の冗談だ。確かに黒くて甘いが……飴はないだろ」 「そこを面白くするのが芸人の務めでしょう。みんなは甘い話を求めているわけじゃない。 これからどうなるんだろう? どっちが勝つんだろう? それとも全員が倒れてしまうの? ……みたいな、ちょっとハードなメロドラマ的結末を期待しているんだよ」 「一人でやってろ。お前はどうしてそう俺を振り回すようなことばっかり――」 一男の言葉を遮るかたちで、二時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。 程なくして教師もやってくるだろう。騒いでいたクラスメイトはそれぞれ自分の席へと向かう。 神川は一男の机の上に黒飴を置いた。 「まあまあ、これあげるから機嫌直してよ。ね?」 「すでにどうでもいい気分になってるよ。でも、ありがとな。後でいただくとする」 「正直だね。誰かさんもこれぐらい正直になればいいのに」 「……神川さん。早く席に着いた方がいいわよ」 「はーい。あ、言い忘れてたことがあった。あのね、吉村君」 「ん?」 一男は右手で数学の教科書とノートを取り出していて、机の上しか見ていなかった。 だから、神川がその時にどんな表情をしていたのかわからなかった。 神川が口を開く。 「それ、義理じゃなくて本命だから」 教室の中の誰かが息を呑んだ。全員かもしれないし、たった一人かもしれない。 神川の言葉は、友人である組子の気持ちを汲んだもの。 ずっと言いたくても言えなかった言葉を、実に軽く、本気とも冗談ともとれないような声で口にした。 それから、興味深くやりとりを聞いていたクラスメイト全員、呆気に取られたまま二時間目を受けることになった。
***** 放課後までの時間を珍しく一睡もせずに過ごした一男は靴箱置き場へとやってきていた。 今日は掃除当番だったため、いつもより教室から出る時間が遅れていた。 左手は痛みから回復した。挟まれた箇所が腕の部分だったからだ。 もう少しでも手の方へずれていたら手首を痛めるか指を飛ばされていたかもしれない。怖い想像だった。 靴箱置き場には人影がなかった。 ほとんどの生徒は帰っており、残っているのは雑用をこなす生徒か部活に励む生徒くらい。 それと、人に言えない用事のある生徒だけだ。 「組子のやつ、誰に会ってんだろ?」 誰に向けるわけでもない独り言を呟く。 組子は陸上部に所属しているが、今日は行かないのだという。大事な用があるらしい。 真面目な組子が部活を休むだけでも珍しい。 だが理由を詳しく伝えずにどこかへ行くというのはそれ以上に稀だ。 もしかしたら今頃好きな男に告白しているかも、という想像を一男はした。 そしてすぐに違和感を覚えた。 組子に恋愛が似合わないというわけではなく、男を隣に配置することができないのだ。 組子と付き合っている男のことを知らないだけ、ということもあり得る。 高校二年生なのだから恋愛ぐらい経験していてもおかしくない。 しかし、自分以外の男と一緒にいる組子は想像できない。 一男にとって組子はいつまでも幼なじみのままだから。 ――そう、だから一男は組子の好意に気づかない。 愚かなまでの鈍感さでもって、神川をはじめとする周囲の人間の期待をある意味で裏切り、ある意味で裏切らない。 もっとも、いつまでも正直に気持ちを暴露する度胸を持てない組子にも問題はある。 今朝、一男の靴箱の中に入っていた手紙を回収した。一男と手紙の主を会わせないようにするためだ。 一男と同様に、組子も自分以外の女と付き合う一男の姿を想像できない。 想像したくないから、意識的に避けているのだ。 組子の抱くものは恋愛感情だ。本人はもちろん自覚している。 しかし、幼なじみとして過ごした日々と自分の妄想が溶け合った想像は、組子の感情に歪みをもたらした。 ――一男は私とずっと一緒にいてくれる。居なければならない。他の人間と一緒に居てはいけない。 相手の意志を無視した、いわゆる独占欲だ。 日頃姉や妹と一緒にいるときは強く表れない。彼女たちも組子の日常に組み込まれているから。 だが、日常というサークルの外から入り込んでくる存在を前にすると独占欲が頭をもたげる。 普段の組子ならば、一男に非がない状況で怪我をさせるような愚を犯さない。 今朝変貌したのは、例外があったから。一男に近づく女の影が見えた。 なのにそんなことにも一男は気づかない。だから腹が立ってしまった。 あの蹴りにはそんな感情も込められていたのだ。 時計の秒針が五回転するまで一男は待った。 しかしそれでも組子が現れなかったので、仕方なく一人で家路についた。
***** 「……あり?」 自宅の玄関にたどり着いた一男は思わず間抜けな声を出した。 それも無理はない。何せ家から出たときには玄関前は見るも無惨な状態で、多種多様な色に染まっていた。 それがいきなり綺麗になっていたら驚くに決まっている。 チョコレートに濡れた部分だけでなく、庭の雑草まで払ってあった。 正月に出張から帰ってきた両親から言い渡された庭掃除の課題は、何者かの手によってすでに終わらされていた。 こんなことができる人間は一男の知り合いでは三人しかいない。 うち一人は綺麗好きの父親、もう一人は異常なまでの整理魔の母親、最後の一人は家事万能な幼なじみの大学生。 次に両親が帰ってくるのは四月だ。予定が繰り上がることは考えにくい。 ということは、残る一人しかいない。 鍵を開けて出たはずの玄関の扉を開ける。 なぜ開いているのかは深く考えない。家に上げたとき、知らないうちに鍵の型をとられたのだろうと得心している。 階段を上り自室へと向かう。扉を開けても中には誰もいない。 一人暮らし状態の家に帰ってきたらそうなっているのは当たり前なのだが、人の進入した形跡がはっきり残っている 現状では不可解な感想しかもたらさない。 制服から部屋着へと着替えつつ思考する。 キッチンで料理を作っているとは思えない。料理の匂いが漂ってこない。 チョコレート色に染まった制服を洗濯している。あり得るがちょっと違う気がする。 待てよ――もし、今朝のことに関係していたら。 部屋から出た一男は階段を下りて脱衣所へ向かった。 扉を開けると生暖かい熱気が肌にふりかかった。そしてガラスの向こうにある風呂場からは水音が。 予想通り。的中しすぎているのか、相手の行動が短絡的すぎるのかいまいち決着がつかない。 どうしようか迷った一男は、見て見ぬふりをしようと決めた。 きびすを返す。動きを読んだかのように背後で戸の開く音がした。 振り返らず、近所の小学生を相手に言い聞かせるときの気分で問いただす。 「倉子さん、一体何やってるんです」 「状況を見たらわかるだろう」 「……俺が聞きたいのは動機を含んだ説明なんですが」 「一男と風呂に入りたいから、浴槽に良い加減の湯を入れていた。まだ説明が必要か?」 「もう一歩、踏み込んでください」 「いいだろう。――私は一男に謝りたかった。だが言葉では信じてもらえまい。 ならばどうしよう。そうだ、汚れた玄関前を掃除すれば機嫌を直してくれるはず。 掃除を完璧にこなした私を見て、一男は悪い気になる。 朝はあまりに強く言いすぎました。倉子さん。朝はごめんなさい。何か償いをしたいです」 まかり間違ってもそんなことは言わない、と一男は思った。 「そうか。ならば、一緒に風呂に入ってくれ。朝のことは背中と一緒に水に流そうじゃないか。 上手いこと言いますね、倉子さん。じゃあ一緒に入りましょう……となる。 一男が学校に行っているうちにお湯を貯めておけばおけばすぐにでも欲情――もとい浴場に入れる。 以上だ。これ以上語るとなると今朝の出来事まで語ることになるから勘弁して欲しい」 「よくわかりました。ええもう、はっきりと」 倉子にこちらの常識は通用しないということがわかった。 この才女は成績が良くても自分と会うときにはネジが外れる。 慌てて直そうとするとネジが斜めに入り込む。 きっとそのサイクルを繰り返すうちに取り返しの付かないところまでいかれてしまったのだ。
「わかったのならいい。さあ早く入ろう、今すぐ入ろう。もう我慢の限界だ」 「ごめんなさい。小学生でもないのに一緒に風呂には入れません」 「何を言っている。今朝は恵子と一緒に風呂に入っていたじゃないか。 一男と恵子は二つ離れている。同じく、私と一男も二歳違う。どこに条件の違いがある?」 「ありすぎですよ! ……体型が全然違うじゃないですか」 四つ離れているから違うのは当然だが、倉子と恵子の差は歳に因るものではないと一男には思える。 きっと恵子が成長しても倉子のようにはなるまい。 秘められた可能性も無視できないが、プラスよりはマイナスの公算が強い。 倉子は小学六年生の頃から胸の谷間がはっきりできていたのだ。発育がとてもいい。 対して、恵子は十五歳になった現在でもぺったんこだ。タオル越しに目測したのだから間違いない。 生まれた時から体型に差がついているのだ。 「だから、入れませんよ。……俺だって男なんですから」 「もちろん知っている。私が意識していないとでも思っていたか?」 背後に倉子の気配が感じられる。しかし一男は逃げない。 ここで向かい合わなければ似たことが繰り返されてしまう。この際、決着をつけるべきだ。 「一緒に過ごす年月が重なっていくうちに、弟としてではなく、男として見るようになっていった。 最初に意識したのは私が七歳のときだ」 「……それはさすがに冗談でしょう?」 「年の差なんて関係ない――だったかな。あれはいい番組だった。特にタイトルがいい。 どうしていきなり放送されなくなったのか子供ながらに疑問を抱いたよ」 「ごめんなさい。さっきよりも余計に年の差を意識してしまいました。知らないです。そんな番組」 「気にしなくていい。私だって内容は覚えていない。 言いたかったのは、異性を好きになるには年齢が一桁でも二桁でも関係ないということだ」 それについては一男も異論を持たない。 時折三姉妹にロリコンと呼ばれている自分を擁護するわけではない。 一男の初恋は小学校の入学式の日だったからだ。 初めて会う同級生の女の子の可愛い雰囲気に惚れ込んでしまった。 どんな感情だったかは覚えていないが、あれが初恋だった、ということは理解している。 「あれから十余年が過ぎた。私の気持ちは萎えることなく育ち続けた。 一男、お前のことが好きだ。誰を目の前にしても私は言い切ることができる。 今の面白おかしい関係が嫌な訳ではない。だが、望ましくはない。 私はすでに後悔しているんだ。どうして一目見たときから愛しなかったのか。 意識しない間、ずっとこんなにもどかしく、切なく、でも心地よい感覚を味わえなかった。 早くお前の心と体をこの手に掴みたい。もう一度言う。……好きだ、一男」 「俺は……俺だって、その」 「言葉は要らない。態度で示してくれ。 オーケーなら私の体を抱きしめてくれ。ノーならその扉を開けて出て行ってくれればいい。 どちらを選んでも私はお前を責めない。……さあ、望むままの答えを」 一男は振り向きたかった。倉子が好きなのだ。その気持ちに正直になりたい。 しかしどうしても組子の姿が引っかかる。そして、恵子の笑顔も。 姉、双子、妹。一男が三姉妹に抱く感情は異性としてのものではなく、家族としてのもの。 離れることはない。楽観的に考えていた。 誰か一人を選べば残りの二人を失うのだ。 足下が不安定になる。日常が崩れ、支えとなっていたものが消え失せる。 一男は思考を解放した。自分の五感に頼ることにしたのだ。 夢見心地の状態でいると、自然に右腕が動いた。 その手は扉のドアノブへと伸びる。本能に従い――危険を察知して、扉の鍵を閉めた。
「え……なんだ、これ」 出て行くでもなく、倉子を抱きしめるでもない第三の選択肢に戸惑う。 無意味にこんな行動をとるとは考えにくい。とすると、何かの理由があるはず。 「一男、やっぱり私を選んでくれたんだな……私は、生まれてきてからここまで喜んだことは……」 「待ってください。違う。これは、この感覚は――組子か?」 扉へ向けて問いかける。答えたのは予想通りの相手だった。 「……よくわかったわね。息を潜めてたっていうのに」 「お前……いつから」 「そうねえ。あんたと恵子がお風呂に入った、って辺りからかしら?」 「それ、ほとんど大事な部分聞いてんじゃねえか!」 「聞き逃さなくてよかったわ。嘘を吐いていたことがはっきりわかったしね」 ドアノブが回転する。しかし鍵を閉めているのでもちろん扉は開かない。 それでも動きは止まらない。だんだん動きが速くなっていく。 しまいには扉全体が震えだした。声は静かだが、その実、組子は激怒している。 「うふふ、うふふふふ、うふふふふふふふ、ふふふふ。こんなに嬉しいのは久しぶりだわ。 わけのわからない相手をずっと待っていたのに結局来なかったこの苛立ちを一男にぶつけられるなんて」 「お、落ち着くんだ! 殺人は難しいんだぞ。後片付けが特に」 「片付け? そんなものする必要なんかないわ。だって、私は手を下さないもの。 ただ、バレンタインデイらしくあんたの体中にチョコを塗りたくった上で手足を縛り付け外に放置するだけだから」 「絶対に死ぬだろ! 最近は霜が降りることがしょっちゅうあるんだぞ!」 「運が良ければ生き延びられるわよ。 ちなみに、ここを開けなかったら……穴の開いていない覆面と繁華街もオプションで付くことになるからよく考えてね」 「人間の尊厳さえ奪うつもりか?! 暗いうえに誰にナニをされるかわからんじゃないか!」 「でも生存確率は上がるんじゃない? 相対的に見て、だけど」 「そうは……させない。ずっとこうやってお前から逃げ続ければいいだけだ」 「そして姉さんとくっつく、ってわけ?」 一男の肩が揺れる。すっかり忘れていた。後ろには答えを待つ倉子がいるのだ。 さっきから倉子は口を挟んでこない。黙り込んだままだ。 「姉さん、良かったわね。一男が損得勘定のできる人間なら、まず姉さんを選ぶはず。 もし一男がそうしたとしても……仕方ないことだと思わない?生きるためなら、望まない選択肢を選ぶ必要もあるものね」 「貴様! 一体どこまで私の邪魔をする! せっかくのチャンスだったのに!」 「あら。色仕掛けで無理矢理迫って仕留められなかったくせに。 せっかく静観してあげたのに選ばれなかったものね。一男はエロいことしか頭にない人間が嫌いみたい。 恵子にもしっかり教えてあげなくちゃ。きつい折檻をしてあげながら、ね」 一男は今更に気がついた。組子に事実を隠していたのは恵子も同じだった。 この状態の組子がどんな怒り方をするかは想像できない。 ただ、あどけない中学生の少女の心にトラウマが残るのは確実だろう。 バスタオルで体を包んだ倉子が一男の肩を押しのけた。扉へ向かって怒鳴る。 「とうとう恵子にまで手を出そうというのか…………もう許さん! 一男の選択肢を減らす! 悩みの種である貴様を排除する! そこを動くな!」 「来なさいよ! こんな卑怯なやつらを守りたいなら!」 倉子の手が扉の鍵を解く。 目に飛び込んできた組子の形相は鬼のように恐ろしかった。 対面した二人が同時に右腕を振りかぶり、突き出す。 一男は殴り合いを止めるために、果敢にもその争いの中へ身を投じた。 だが、女二人の勢いはそれぐらいで収まるようなものではなかった。 一男の左頬に組子のストレートが、後頭部に倉子の打ち下ろしが迫る。
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