【貴方なしでは】依存スレッド2【生きられない】

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1名無しさん@ピンキー
・身体的、精神的、あるいは金銭や社会的地位など
 ありとあらゆる”対人関係”における依存関係について小説を書いてみるスレッドです
・依存の程度は「貴方が居なければ生きられない」から「居たほうがいいかな?」ぐらいまで何でもOK
・対人ではなく対物でもOK
・男→女、女→男どちらでもOK
・キャラは既存でもオリジナルでもOK
・でも未完のまま放置は勘弁願います!


前スレ 【貴方が居なければ】依存スレッド【生きられない】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160357858/
2名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 16:58:40 ID:MOuiGlVg
>>1
3名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 16:59:16 ID:32dM1Wc+
>>1
4名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 18:46:21 ID:xDEN8RbR
>>1

ついに2スレか……
5名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 19:08:08 ID:jGcHYmUE
>>1

誰か保管庫作ってくれないかな?
6名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 20:45:32 ID:0B25mf1E
7名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 07:36:08 ID:FTn7EWg+
8名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 16:19:23 ID:9UiAFuwP
保守
9名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 17:21:57 ID:22ENrOkb
勝手に前スレ埋めてきた
10名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 18:14:06 ID:GKhE8EQt
11名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 21:54:18 ID:hVdZ7PSb
>>1乙  
12名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 04:32:14 ID:JFQApQwt
13ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:14:18 ID:WDSOTnWl
<私が私でいられる時>・5

こつん。
額と額が当たる。
伝わってくる、新治君の体温。
熱はない。
汗も引いている。
よかった。風邪じゃないみたい。
でも、私は、新治君の瞳の中に違和感を感じ取った。
動揺、後ろめたさ、恐怖感。
それは、新治君が女の子に抱いている根源的な感情。
私にはそれがわかる。
昨日、新治君からその理由を聞いたから。
ううん、それよりも、私は新治君の目を見つめるだけで、この男(ひと)の心を覗ける。
なぜって?
それは――私が新治君のことを大好きだから。愛しているから。
犬って、飼い主の感情が読み取れる。
飼い主のことをいつでも見ているから、いつでもその姿を探しているから。
私も同じ。
新治君をいつでも見ているし、いつでも探している。
いつもは一日に五分しか会えないけど、あの日からずっと、私は新治君のことしか考えてない。
だから、私は新治君の心が読めるようになった。
彼が私の心を読めるように。
新治君はまだ私のことを恐がっているけど、心と心はもうつながっている。
後は、身体をつないでしまえば、いいんだ。
そして、私はそれをすることで、新治君を治療することが出来るということも知っていた。
私だけがそれを癒すことが出来るという事も。
だけど、今日の新治君のその感情は、昨日よりももっと大きく異質だった。
だから、私は聞いた。愛しい人の瞳と心を覗き込みながら。
「……新治君、私に何か、隠してるでしょ?」
14ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:14:59 ID:WDSOTnWl
(な、なんでわかるの?)
新治君の心の叫びが、聞こえる。耳で聞くよりも確実に。
至近距離。
おでことおでこが触れ合っている。
吐息がかかる。
新治君は、可哀想なくらいにうろたえている。
大丈夫。
私は、味方だから。
どんなことがあっても、貴方の味方だから。
だって、私は貴方がいなければ私でいられない。
生きていくことさえ、出来ない。
石岡綾子は、貴方の中でしか存在できない女だから。
私は、それをわかってもらう手段を知っていた。
新治君の火照った頬を、両方の手のひらで優しく挟む。
唇を寄せる。
舌を入れる。
唾液を混ぜ合わせる。
昨日よりも、舌は巧みに動いた。
丁寧に、優しく。
執拗に、強引に。
ディープキスで新治君の脳髄をとろとろにとろかせる。
うん、落ち着いてきた。
私はもう一度、新治君の瞳を覗き込んだ。
「――ね、教えて。何か、あったんでしょ?」
新治君は、息を飲んだ。
震える体が、弱々しくもがこうとする。
私は身体を密着させた。
もっと近く、もっと深く。
新治君のもがきと震えが小さくなっていく。
そして、新治君は、告白を始めた。
15ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:15:40 ID:WDSOTnWl
「……そう。あの女が、来たの……」
私は、静かに言った。

あの女、――龍ヶ崎彩。
私の<妹>。
昨日の晩のことを思い出した。
私は、今日の準備を整えていた。
たくさんの心の準備と、少しの品物の準備。
両方とも、楽しい作業。
たぶん、私はにこにことしていたのだろう。それをあの女は見咎めた。
「――ご機嫌じゃないの。男でも引っ掛けたのかしら?」
ふん、と鼻を鳴らすのは、テレビカメラの前では絶対見せない、この女の正体。
「え、楽しそうに見える?」
私は、笑顔を崩さずに聞き返した。
<妹>の皮肉や嘲笑は、飽きるほどこの身に受けてきた。
だから、私は強くなった。
砂漠を彷徨う旅人が、熱や乾燥した空気に耐えられるように。
微笑を保ったまま、顔を向けると、<妹>の顔が憎しみに歪んだ。
「別に──。しょせん、売女(ばいた)の娘も、売女ってことね」
心の中で渦巻く怒りのせいか、言おうとしていることが意味を成していない。
ただ、私を罵倒したいことだけは伝わった。
私はことさらに微笑んで見せた。
言葉ひとつもまともに使いこなせない<妹>に対する、成熟した寛大な<姉>の表情で。
「……いい気にならないでよね、オネエチャン」
それが伝わったのだろうか、<妹>は歯軋りさえしていた。
「何が?」
「あなたは……しょせん、私のニセモノってことよ」
ようやく自分の中から取り出そうとしていたものを掴んだ<妹>は、
その言葉の固まりを思いっきり投げつけてきた。
16ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:16:21 ID:WDSOTnWl
「……なぁに、ニセモノって?」
私は、不穏当なその単語を聞きとがめた。
「なんでもないわ。……あなたにも、明日、わかるから」
<妹>は、にやりと笑った。
「人間ってね、本物を目の前にしちゃったら、
ニセモノには目もくれないのよ」
「ふぅん」
なぜか勝ち誇った笑みを浮かべて、あの女は部屋から出て行った。
あれは、――そういう意味だったのか。
石岡綾子と龍ヶ崎綾。
同じ日、同じ時間に、同じ男の子にデートを申し込む。
どちらかを、男の子に選ばせる。
自分が<姉>よりも優れていると思いたがっている、
そして、それを証明したがっている<妹>の取りそうな策(て)。
だけど、私は取り乱したりしなかった。
なぜって?
だって、その勝負は、私の勝ちだったから。
──新治君は、ここにいる。
あの女との約束を破り、私との約束を守って。

「──でも、新治君は、私を選んでくれたのよね」
私は、世界を手に入れた女王のように自信に満ちていた。
新治君は、ちょっと身じろぎした。
そうだ、とは言えない。
ちがう、とも言えない。
だから、何も言えない。
(僕ハ、タダ、流レサレタダケ。何モ、選択シテナイ)
新治君のおびえた目は、そう言っていた。
でも、私はその目に優しく微笑んだ。
なぜなら、それこそが新治君が私を選んだ証明だったから。
17ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:17:03 ID:WDSOTnWl
「ふふふ。やっぱり、私、貴方のことがよくわかるのね」
「……え」
私が微笑むと、新治君は、びくり、と肩を震えわせた。
大丈夫。
貴方は、自分の意思で、ちゃんと私を選んだの。
たとえ、それが無意識のうちの出来事だったとしても。
それを教えてあげる。
「私が、デートの待合場所を、あの女のように他のどこかではなく、
ここ──貴方の家にしたのは、なぜだと思う?」
「……」
新治君は、ちょっと戸惑ったような表情になった。
「ここが、一番貴方が好きな場所だとわかっていたから」
「!!」
きっぱりと言い切る。そして、微笑む。
龍ヶ崎彩よりも傲慢に、だけどこの世の誰よりも新治君には優しく。
「何かあったとき、貴方はどこかに逃げるより、きっとこの部屋にいる。
私はそれがわかるから、ここを待ち合わせの場所にしたの。
そして貴方は、私がここに来ることを承知で、それでもこの部屋から動きたくなかった。
それは、私のことがあの女より必要だったから」
私と同じことをしようとしながら、<妹>は、致命的なミスをした。
それは、新治君のことをわからない女の犯す間違い。
新治君に、選択の逃げ道を作ってあげなかったこと。
女の子が怖い男の子に、優しい逃げ道を与えようとしなかったこと。
新治君をわかっていれば、自分という選択肢を選ばせるという傲慢が
この男(ひと)をどれほど怖がらせ、萎縮させるか想像がつくはずだ。
だけど、<妹>は、気がつかなかった。
新治君を、理解していなかったから。
彼を、わかろうとしなかったから。
この男(ひと)を、愛していないから。
18ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:17:54 ID:WDSOTnWl
だけど、私は、違う。
私は、新治君の選ぶ選択肢にこだわらない。
私は、新治君に無理やり私を選ばせようとはしない。
新治君は、自由に、何を選んでもいい。
どこに逃げてもいい。
何も望まなかったり、何も選ばないという選択でさえもかまわない。
その先には、必ず私がいるから。
新治君にとって、一番楽で、一番好ましくて、
一番良い選択肢の先には、常に私がいるから。
新治君が動く必要はない。
私のほうが、そう動けばいいのだ。
私にはそれが出来る。
私は、新治君を理解している。新治君を愛している。
だから、新治君が「選ぶ」前に、その答えが分かる。
新治君が動かない、選ばないならば、私のほうがその場所に行けばいいのだ。
新治君にデートを申し込んだあの時、私は<妹>の挑戦のことを知らなかった。
あの女のやったことは、いわば不意打ちだ。
だけど、結果はやっぱり私の勝ち。
戦う前から、それは決まっていた。

「ふふ、もう16:45ね。さっき私が入ってきたときも、もう16:20だったわ。
無意識かもしれないけど、新治君は最初から、あの女とデートする気がなかったのよ。
そして、私のこと、待っていたの。最初から、私のことを選んでいたのよ」
私は、新治君自身が意識していなかった深層心理を解き明かして見せた。
新治君は、息を呑んだ。
図星を指されたように。
「……貴方は、私の<妹>を選ばなかったし、
二人ともから逃げることも選ばなかった。私が昨日言った約束を守りたかったから。
私が、貴方のお母さんとはちがう女だ、ということの証明を目にしたかったから。
……ね、そうでしょ?」
19ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:18:41 ID:WDSOTnWl
催眠術にかかったかのように、新治君がゆっくりとうなずく。
私は微笑をいっそう濃くした。
「ふふふ、いいわよ。教えてあげる。
石岡綾子が、貴方のことを裏切らない女だってこと。
貴方にとって、一生必要な女であるってこと」
そろそろと手を伸ばし、持ってきたバッグの口を開けた。
小さな箱を取り出す。
コンドーム。
最も手に入りやすくて、避妊効率も高い、学生の性行為には一番頼りになる避妊具だ。
ごくり。
目を見開いた新治君が、唾を飲み込む。
「ね。……私と、セックスしましょう。新治君もそれを期待していたんでしょ?」
私は、新治君の身体の中に湧き上がっている性欲を咎めることなく、
むしろいっそう優しい声でそれを肯定した。
「……いいよ。私、貴方のはじめての女になる。
貴方は、私のはじめての男になって。
そして、最後の相手になりましょう。
お互いがお互いの、最初で最後の、唯一の相手に。
私と貴方は、初恋同士の人。それも、お互いが心を読みあうことが出来る。
心でもつながっているのだから、身体でもつながったら、もう一生離れられないわ」
新治君は、がくがくと震え、おびえたように私を見た。
私は、優しく笑いかけ、うなずいた。
……新治君は、こくん、とうなずき返した。
「うふふ。じゃあ、新治君、お風呂に入ってくる?
私は、家でシャワー浴びてきたんだけど、いっしょに入ってもいいよ?」
「いいい、い、いや、ひ、一人で入ってくるっ!」
顔を真っ赤にした新治君は、あわてて部屋から飛び出した。
これも、予想通りの展開。
新治君が戻ってくる前に、私は「準備」しておくことがある。
……私は、バッグの奥を探って、「それ」を取り出した。
20ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:19:32 ID:WDSOTnWl
「……」
「準備」を終えた後、私は、階段を上ってくる足音を聞いた。
足音は、部屋に近づくにつれ、音が小さく鈍くなる。
部屋の前で、それはぴたりと止まった。
「……」
くすり、と笑って私は立ち上がった。
勢いよくドアを開ける。
「!!」
びっくりした新治君に、私は明るく声をかけた。
「おかえりなさい。……さあ、セックス、しましょ」

有無を言わせない。
でも、その手の中に押し込むようにして与える物は、
いつも新治君の望んでいるもの。
女の子におびえる男の子は、それでも女の子と仲良くしたい。
できれば、エッチなことも。
私は、手早く洋服を脱いだ。
「新治君も、脱いで」
「え、あ……ああ」
勢いに飲まれて、新治君は、身に付けたばかりのTシャツを脱いだ。
脱いでから、ちょっとあわてる。
私は、かまわず、ブラとショーツだけになった。
ぎゅっ。
下着姿のまま、抱きしめる。
抱きしめる。
抱きしめる。
……新治君は、おずおずと抱きしめ返してきた。


   ここまで
21ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:20:15 ID:WDSOTnWl
<私が私でいられる時>・6

どくん。
どくん。
心臓が早鐘のように鳴り響く。
下着姿で抱き合うと、互いの体温がじかに伝わる。
「あったかいね」
「……うん」
私は手を伸ばして新治君の髪の毛を梳いた。
少し湿った髪の毛は、私が今まで触ったことのない髪質。
女の子同士で三つ編みを編んであげたり、櫛をかけてあげたりしあうことは何回もあるけど、
こんな髪の毛には触れたことがなかった。
それが、私に「異性」を強く感じさせた。
「キス、して……」
かすれた声で、おねだりをする。
新治君は、すすんで唇を重ねてきた。
そう。
この男(ひと)は、したことがあることや、知っていることには積極的になってくる。
私とのキスには慣れてきた。
それなら、もっともっと私に慣れてくれればいい。
溺れるくらいに。
私が、新治君に溺れているのと同じくらいに。
キスを受け入れながら、新治君の手を取る。
ブラジャーの上に導き、私の手を重ねて、そこに押し付ける。
新治君が、はっとしたように目を見張った。
だけど、私は、私の胸の上に置かせた手に、もっと乳房を押しつけた。
「これ、今日から、新治君のものだから」
唇を離して、すぐに宣言する。
「ん。だから、……脱がせて」
22ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:21:10 ID:WDSOTnWl
フロントホックのブラは、剥ぎ取られるまで随分と時間がかかった。
新治君は可哀想なくらい動揺しながら、自分の彼女のブラジャーを外した。
水色の布きれに包まれていた丸くて白いものが、
その所有者の視線にさらされる。
新治君が、ごくりと唾を飲み込んだ音が聞こえる。
「下も……」
「え……いいの……?」
「見たい、でしょ? 女の子の……私の、おま×こ」
口にするのは恥ずかしかったけど、私は、はっきりとその単語を声にした。
「……!!」
「それとも、見たくない? 怖いなら、明日でも、いいよ?」
「……み、見たい……見たいよ、綾ちゃんの……!!」
ほんの少しの言葉のやり取りで、新治君は私の性器を目にすることに同意した。
自分の意思で。
これも、<妹>や他の女の子には、絶対に出来ないことだ。
龍ヶ崎彩が、もし、私のように身体を使ってこの男(ひと)を篭絡しようと思ったとしても、
あの女は新治君の羞恥心や恐怖心などの心の障壁を乗り越えることはできない。
見せるとしても、強制的に自分の裸を押し付けるしか、ない。
それは、レイプだ。
私は、そんなことはしない。
怯えきった野生の小動物に餌付けするときように、こわがりの男の子の警戒心を解きほぐす。
私の導くまま、真っ赤になりながら新治君はショーツに手をかけた。
するり。
女子高生の滑らかな太ももは、こうしたことに慣れていない手つきの前でも、
簡単にショーツを下へと引き落とさせることに成功した。
「あ……」
あまりのあっけなさに、新治君が思わず声を上げる。
「……」
そして、はじめて見る生身の女の性器に、息を飲んだ。
23ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:21:52 ID:WDSOTnWl
「ふふふ、これが、私の……おま×こ。
新治君のもの。今日から、新治君が、好きにしていいおま×こ」
私は、床にぺたりと座り込んで私の太ももの奥を見上げている。
「ん。もっとよく見せてあげる。でも、その前に……新治君も、脱いで……」
私は、できるだけ優しく、穏やかに言おうとしたけど、最後は声がかすれた。
私も、欲望を抑えているのだ。
愛しい人の、全てを見たいという欲望を。
「あ……」
羞恥心が舞い戻ったのだろう、新治君は真っ赤になった。
でも、一度火がついた情欲は、そう簡単には収まらない。
新治君は、熱しにくい性質(たち)だ。
そして、熱してしまえば、冷めにくい。
熱に浮かされたように、新治君は自分の下着に手をかけた。
「……私も、新治君のを、見たいの」
最後の一押し。
一瞬の躊躇の後、新治君はトランクスを下ろした。
「わあ……」
私は、言葉を失った。
ここまで計算どおりにリードしてきたけど、
男の子のそれを見るのは、産まれて初めて、だ。
そして、私じゃなくても、経験豊富な女だって、きっと息を飲むだろう。
新治君の、天を突いていきり立っている男性器は、ものすごく立派だった。
何年か前に、従姉妹が、赤ちゃんを産んだ。
遊びに行って、抱かせてもらった赤ちゃんの手足は、
ピンク色をして、私の手で全部を握れるくらいの太さだったけど、
新治君のそれは、まさにそれくらいの大きさだった。
色合いも似ている。
まだ穢(けが)れを知らない肌は、なめらかで、でも女の子のものとは明らかに違っていた。
びくびくと脈打つそれを目にして、私はわなないた。
24ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:22:36 ID:WDSOTnWl
「……お、大きいのね。それに、とても綺麗……」
私は思わずつぶやいた。
言ってから、恥ずかしくなって真っ赤になる。
「そ、そうかな……」
新治君もほっぺたを赤くしてうつむく。
そして、二人は、お互いの顔を窺って、――吹き出した。
「新治君、お顔、真っ赤っか。」
「……あ、綾ちゃんだって……」
名前を呼ばれて、私は、もっと気持ちが落ち着いた。
落ち着いただけでなく、軽くなる。
本当の自分、石岡綾子になっているのがはっきりと分かった。
だから、私は、素直に言った。
「だって、恥ずかしいもん」
「ぼ、僕だって恥ずかしいよ」
新治君も、素直に言う。
そんなことを言ったら、目の前の女はどう思うのだろう、とか、考えない。
何を言ってもいい、何をしてもいい。
石岡綾子とはそんな相手なんだ、と、新治君は認識しつつある。
だから、私は自然に微笑み、新治君も笑顔を見せた。
「恥ずかしい……けど、私の裸、新治君に見せたい。新治君の裸、見たい。
いやらしいでしょ、私。でも、それが私の、石岡綾子の本心なの」
「ぼ、僕も……彩ちゃんのを、見たい。」
「ね、お互いそう思ってるなら、もっとよく見せあいっこ、しましょう」
「……う、うん」
照れや、恥ずかしさは消えないけど、言葉にすると気持ちが落ち着く。
新治君とベッドの上に横たわる。
添い寝をしながら、肌をすり合わせるように密着する。
心も身体も裸になって触れ合うと、もっとお互いの気持ちが伝わってくる。
いつのまにか、私は上下を互い違いにして重なっていた。
シックスナインの形。お互いの性器を見せ合うには一番いい形だ。
25ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:23:18 ID:WDSOTnWl
「すごい……男の子って、こんなになるんだ」
近づくと、驚きはさらに増した。
新治君も同じだろう。
互いの性器を顔の前にした二人は、ペッティングをすることさえ忘れて
相手の器官をまじまじと見つめ続けた。
はじめてそれを目にする私にだって、新治君のそれが普通でないことはっきりとわかった。
ピンク色の肉筒は、まるで骨があるかのように固く思えた。
(こんなのが私の体の中に入ってきたら……)
今日、処女を捨てる――ううん、新治君に処女をあげることは決めていた。
それでも、いざ男性器を目の前にすると、性交経験のない女の持つ恐怖心が蘇る。
でも――。
「んあっ……こ、これが綾ちゃんの……」
私の体の下で、新治君が興奮しきった声をあげた。
私の性器を見て、興奮し、欲情した声。
それを聞いて、私は瞬時に覚悟を決め直した。
こんな大きくて、固いのを身体の中に受け入れたら、私のおま×こは壊れちゃうかもしれない。
でも、だから、――どうだっていうの?
壊れたって、血がいっぱい出たって、新治君が入ればいい。
だって、私は、一生、新治君としかエッチしないんだもん。
新治君の大きさに合わせておま×こが広がるんなら、それでいい。
割れ鍋に綴じ蓋。
きちんと重なるようにするためなら、ちょっとくらい壊れてもいい。
身体の傷はすぐに治る。そして治ったあとは、前よりももっと新治君にふさわしい身体になるんだ。
「あっ……綾ちゃん、これって……」
新治君が上ずった声を上げた。
顔の上にある私の性器が、突然蜜をあふれ出させ、その雫が二、三滴、顔にかかったから。
「あっ、ごめんなさいっ……」
「ううん、大丈夫。でも、これって……」
「うん。新治君のことを考えると、私、こうなっちゃうの」
私は、身体の奥底の器官が、今決めた覚悟に賛同しているのを悟った。
26ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:24:20 ID:WDSOTnWl
「……いっつもね、新治君のこと考えると、私のここ、こんなになっちゃうの。
新治君のこれを欲しいって、いつも思っていたの。」
「あ、綾ちゃん……」
「ね、これ、私のここにちょうだい……」
かすれた声に、新治君が息を飲む。
そして、
「……うん」
私を受け入れる一言。
そして、二人は、顔をさらに赤らめながら、協力し合ってその準備を始めた。

「こ、コンドーム、着けなきゃ」
新治君が、顔の汗をぬぐいながら言った。
「うん。……私は着けなくてもいいけど、まだ子どもは作れないよね?」
「う、うん……そりゃ……僕たち、まだ学生だし」
「うふふ、じゃ、それは大人になって、結婚してからね」
「えっ……、う、うん」
どさくさまぎれのプロポーズは、あっさり了承された。
私が新治君のお嫁さんになり、新治君の子どもを生むまでには、
もっともっと新治君と分かり合う必要がある。
お互いが、お互いを自分の分身と思うくらいに溶け合ったとき、
私は、この男(ひと)のつがいになり、その子孫を産むのだ。
今日は、そのための記念すべき第一歩。
新治君が童貞を、私が処女を、お互いに捧げる日。
だから、慣れていなくたって、ちっとも恥ずかしいことではない。
だから、準備万端整えて持ってきたコンドームがなかなか付けられないのは
それも、しょうがないことだったのだろう。
27ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:25:01 ID:WDSOTnWl
「ん……」
私は、焦りながら、手元を確認した。
隣街の自動販売機で買った避妊具は、なかなか愛しい人の性器を包めないでいた。
私がリードしなきゃ、と付けてあげることを申し出たはいいけど、
二回失敗して、これが三個目のゴムだ。
「ええっと……あの……」
新治君がためらいがちに言った。
「な、何……」
私はさらに舞い上がって上ずった声を出した。
「た、多分、それ、ちっちゃすぎるんだと思うよ……」
新治君も上ずった声で言った。
「え……」
「え、Mサイズだと、僕のおち×ちんに合わないんだ」
「……こ、コンドームって、サイズあるの?」
あわてて箱を見る。
たしかに、普通サイズと書いてあった。
「ごめん、最初に言えばよかったけど……綾ちゃんが……」
新治君は、ちょっとためらってから、机の引き出しから紙箱を取り出した。
私が買ってきたのより大きな箱に入っているコンドームは、中身も大きかった。
「し、新治君、使ったこと、あるの……?!」
思わず聞いてしまう。
「う、うん。お、オナニーするとき、時々。
根元をきゅって絞られると、気持ちいいんだ」
「そ、そうなんだ……」
他の女の子相手に使ったんじゃないと知って、ほっとする。
「これ、こうして……」
つけた経験があるだけに、新治君はいとも簡単にそれを装着した。
「……」
「……」
準備が終わる。そして、その先が始まる。
28ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:25:42 ID:WDSOTnWl
私は、ベッドの上で、自分から大きく足を広げた。
正常位。
はじめて、は、この体位に憧れがあった。
錯覚や思い込みの類かもしれないけど、大好きな人を受け入れる、というイメージに、
この体勢はすごく合うものがあったから。
頭の中で、新治君を自分の中に迎え入れることを考えたとき、
私はいつもこの格好で新治君を待っていた。
今のように。
「ほ、本当にいいの……?」
新治君が身体を震わせながら聞いた。
さっき、コンドームをつけたときとはまた形勢逆転だ。
それでいいの。
お互い、得意なこと、積極的になれることをやって、
苦手なこと、消極的になってしまうことは相手に勇気をもらえばいい。
今度は、私が積極的になって新治君を導く番だった。
「うん。いいよ。……ね、新治君」
「な、何?」
「その……入って来るとき……」
「……うん、わかったよ」
最後まで言わなくても、もう伝わる。
新治君は、私の添えた指が導くまま、私の性器の入り口に自分の性器をあてがった。
そして、ゆっくりと身体を私の中に沈めながら、ささやいた。
「行くよ……綾ちゃん……」
私の、すでにシーツまで垂れてしまっているくらいに濡れそぼった女性器は、
その言葉に、新たな熱い蜜をさらに吐き出した。
「綾ちゃん、綾ちゃん……綾ちゃん……」
そして、新治君は、私の願いどおりに、私の名をささやきながら、
私の中に入っていった。
29ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:26:30 ID:WDSOTnWl
潤んだ肉が、強引に割られる。
だけど、破瓜の痛みは、甘美だった。
「ふうっ、ふうっ……あ、綾ちゃん……」
「う……ん、もっと来て……もっと……」
新治君が、私の上で身体を前後に動かす。
「はじめて」でも、男の子の本能が、
そうすることが目的に叶うことにつながるとちゃんと分かっている。
私の身体も、女の子の本能が、
どうすればそれを上手く受け入れられるかをちゃんと知っている。
二人の初心者は、何億年前からずっと続いてきた営みに支えられている。
「あっ……綾ちゃん……僕、もうっ……」
「来てっ! 私の中でっ……私の中にっ……!!」
「くっ、あ、綾ちゃ……」
最後の瞬間、新治君は、私に、名前を呼ぶのを聞かせようとしたのだろう。
だけど、私は――その唇を、私の唇で塞いだ。
その瞬間、綾ちゃんと呼ばれるよりも、新治君とキスをしたかったから。
「!!」
驚いた表情の新治君が、うめいて、目をつぶった。
びくん。びくん。
どくん。どくん。
私の中で、新治君の性器が跳ねる。
律動は、心臓の鼓動。命の鼓動。
それが、薄いゴムの膜を通じて伝わってくる。
(射精、しているんだ。新治君が……)
股間に宿る鈍い痛みは、もう、気にならなかった。
新治君と私は、その律動が完全におさまるまでキスをし続けた。
やがて、まだ私の中に入ったまま、ぐったりと身を預けてきた新治君が
かすれきった声でささやいた。
「あ……綾…ちゃん……」
息切れの合間に聞こえたその声で、私も、確かに達した。
30ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:27:11 ID:WDSOTnWl
「すごい……量……」
私の中から引き抜かれた新治君のおち×ちんは、
その先っぽに、白濁の粘液で膨らんだコンドームを付けている。
避妊具は、その役割をしっかりと果たし、
新治君の精液を余さず留めていた。
ゼリーみたいに濃くてたぷたぷの粘液は、ゴム膜越しにも温かかった。
「う、うん。出すのは、久しぶりだったから……」
新治君がどぎまぎとした様子で答えた。
男の人は、射精をすると急に冷静になるらしい。
熱狂で忘れていた恥ずかしさとか、警戒心とかが新治君に舞い戻ってきてしまったのを、私は感じ取った。
仕方がない。
――今は。
これから、ゆっくりと、じっくりと分かってもらえばいいんだ。
私は、にっこりと微笑んで、コンドームを外し始めた。
「……根元、きゅっとされると気持ちいいんだよね?」
「うあっ……」
外すときに、さっき聞いた事を実践してみる。
新治君の太い根元をから、ゆっくりと強めにしごくと、
尿道に残っていたのだろう、精液がちょっと先っぽから出てきて、ゴムの内側に溜まった。
コンドームを引っ張る。
外れた。
ちょっと手で引っ張って、口元を縛る。
うん、いい感じ。
中に驚くくらい大量の粘液を蓄えたコンドームは、外側が私の蜜でぬらぬらと光っている。
破瓜の血も。
「これ……貰ってもいい?」
「え?」
「新治君の、「はじめて」の……」
「……えええ!?」
答えを待たず、私はそれを宝物のようにそおっとティッシュで包んだ。
31ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:27:53 ID:WDSOTnWl
「ちょ、まっ……綾ちゃん……」
新治君が、パニックになった。
「うふふ、新治君の精子君、お持ち帰り〜!」
私は、今日という記念日の戦利品を大切にバッグにしまいこんだ。
「綾ちゃん、ダメだよ、そんなの……。か、返してっ」
新治君は狼狽しきっている。
私の全てを征服したばかりの男の子は、それに気がつかずに、
また臆病な人間に戻っていた。
だから、私は明るく笑って答えた。
当初からの予定通りに。
「うふふ。か・え・さ・な・い! 新治君には代わりにいいものあげる」
「……え?」
本棚のほうに向かった私を見て、新治君はきょとん、とした。
すぐにそれが、驚きと恐怖の表情に変わる。
私の手には、ビデオカメラが納まっていた。
「あ、綾ちゃん、それって……」
「ん。ビデオカメラよ。<妹>の様子を取るのも、私に命じられてるから。
家にはいっぱいこういうのあるから、私、撮影とか編集とか、得意なんだ」
ホームビデオの他に、<妹>の発表会や旅行のときのビデオ係はいつも私だった。
だから、さきほどの二人の初体験をおさめたビデオを撮れるよう
ベッドに向けてカメラを設置するくらいは朝飯前の仕事だ。
新治君がシャワーを浴びている間に、ちょうどいい位置にそれを設置しておいたそれは、
しっかりと二人の行為を録画していた。
「うふふ」
新治君の目が、怯えきっている。
私が、このビデオをネタに新治君を自由にしようとしている、と思っているから。
私は、新治君を欲しがっていて、このビデオは、その格好の材料だった。
「うふふ、ふふふ」
私は笑いながら新治君に近づき、
――ビデオカメラをその手の中に押し込んだ。
32ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/10/28(日) 18:28:56 ID:WDSOTnWl
「……え?」
新治君は、何が起こったか、わからない、と言った表情で私を見た。
「あげる」
「えええ?!」
「今、撮ったの、新治君の好きにしていいよ。
綺麗に取れてると思うから、パソコンに入れて大事にしてね」
「……」
「本体は、来週あたりに返してくれればいいよ。家には別のカメラあるから」
「……な、なんで……」
新治君は予想外の私の行動に動転しきっていた。
「証明するって、言ったでしょ?」
「え……」
「私が、貴方のこと裏切らない女だって。だから」
私は新治君に顔を寄せて、その瞳を覗き込んだ。
「そのビデオはね、私からの人質。
新治君が、私が裏切ったと思ったら、それを好きに使って。
パソコンで編集すれば、私の裸とか、声だけ取り出すことできるでしょ?
ネットに流したり、近所に知られるように配るだけで、私の人生、終わっちゃうわ」
「!!」
私に怯える男の子を癒す方法は、――私より絶対優位にあることを悟らせること。
「ね、だから、私、もう新治君のこと裏切れないよ」
私はゆっくりとささやいた。
新治君に、その事実が染み渡るように。
「そんな……受けとれないよ、こんなのっ……。
ぼ、僕が、これで綾ちゃんのことを脅したりしたらどうするつもり!?」
爆弾を抱えて、新治君は必死で叫んだ。
「大丈夫。新治君は、私のこと、脅せないから」
「え……」
「だって、私、新治君の言うことなら、こんなもの無くったって、なんでも聞くもん」
「……!」
「知ってる? 脅迫だって、レイプだって、女の子のほうが受け入れていたら絶対に立件できないんだよ……」
「……あ、綾ちゃ……」
「私は、最初からそういうつもりだけど、それじゃあまだ、
新治君は納得するくらいに伝わらないと思ったから、こういう形で証明しただけ……」
私は、ビデオカメラを持ったまま固まっている新治君に抱きついた。
耳元でささやく。
「ね。もう一回……ううん、新治君が満足するまであれの続き、しましょ。
そのビデオで私の恥ずかしいところ、撮ってもいいよ。
世間に知られたら、私が生きていけないくらいに恥ずかしいところまで、撮っていいから……」
確かに、このビデオが出回ったら、私は首を釣って死ぬしかないだろう。
でも、恐怖心は微塵もなかった。
新治君を信じているとか、そういう理由だけではない。
だって。
このビデオが出回るということは、新治君が、私のことを捨てるということで、
そして、私は新治君から捨てられたら、どの道生きていけないのだから。
 
ここまで
33名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 19:32:00 ID:aRXqSixX
一番槍GJ!

まさかそこまでするとは思わなかった。
その気持ちがちゃんと男に伝わっていれば、案外健全なカップルになりそうな起臥す。
さて、あとはあの邪魔な妹をどう始末するかだが・・
34名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:11:43 ID:NRsKET3W
GJ!まさかの逆ハメ撮りとは。
35名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:26:30 ID:xrlooR4D
(´;ω;`)二人で幸せになってくれ・・・・・・
36名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:29:15 ID:sYUh/FRz
GJ!
さて、妹がどうでるか楽しみだぜ
37名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:50:59 ID:K5RnCHGt
てっきり近藤さんに針で穴を開けてると思ったw
38名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 21:03:53 ID:uWMkUmzj
す、すげえ……。
嫉妬・修羅場スレとは異なる、ヒロインの圧倒的な強さにただ脱帽です。
39名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 21:59:43 ID:S5IABKeg
>最後の瞬間、新治君は、私に、名前を呼ぶのを聞かせようとしたのだろう。
>だけど、私は――その唇を、私の唇で塞いだ。
>その瞬間、綾ちゃんと呼ばれるよりも、新治君とキスをしたかったから

この部分、面白いね
もう自分を「綾ちゃん」と呼んでくれる人なら誰でも良い訳ではなく
本当に新治のことが好きなことを読み取れる
このカップル応援するわ。傷を慰めあう関係っていうのも悪くはないと思う
40名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:03:23 ID:s0tYCCih
まさに、「貴方なしでは生きられない」
依存スレの王道がここに示されたな。
41名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:37:55 ID:m1phMLCS
この手のキャラは一歩間違えるとただの自己中女になるからな。
その点、これはいい女を表現出来ているな。
さて、これから悪い例のクソ妹が邪魔をし、
最終的にはフルボッコにされるといった所かな。
42名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:08:20 ID:jLm2Sy6/
綾子可愛いよ綾子
お願いだ妹さん
綾子と新治がくっつくの認めてあげてくれ!
43名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:27:36 ID:6/yHVXs/
主人公、姉妹丼コースじゃねーの?
44名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 03:07:59 ID:8MJ0w/Ck
このまま最後の戦いに流れるなら依存スレ的には王道。
だが、あの妹がこのまま姉を幸せなままにしておくわけが無いよな。

うぇええ、そういう方面の展開にわくわくするのは鬼畜かね。
45名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 05:17:02 ID:TPcA9TNk
そういや綾子は新治と結婚して名字を取り戻そうと画策してたような
46名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 06:58:47 ID:0X5qFqQa
GJ!!たとえ妹が何をして来ても、こと新治に関してはこの姉は無敵だと思ったり。
なんせ妹が肉体使ったとしても綾子の認識は「逆レイープ」だという伏線まで。
互いに心を読み合えるか…女の人の心は皆読める新治に対し、綾子の方はまさに新治専用に自分を作り上げたって感じですね。
「新治君から捨てられたら、どの道生きていけない」と、綾子が新治を傷つけるような事は無さそうで、理想的な依存関係だ。
まあ、妹もこのまま引き下がる訳ないし、新治は妹の方の心も読めちゃうし、で話としてはまだまだこれからって感じでwktk
47名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 14:25:11 ID:JHGaRaV0
GJ。妹視点もそろそろ来るかな?
48名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 17:20:03 ID:oma6wiwk
もう続き読むの怖いわw
幸せになれよこのまま
49名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 03:06:31 ID:5GthNqd0
流血沙汰にだけはなりませんように・・・
50名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 10:50:05 ID:xGc5UF6r
>>48
同意w
いい依存カップルだよなw
51名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 12:03:30 ID:B/uRsXAT
まあここは何とか主人公に頑張って立ち回って治めてほしいw
ところで気になるのは妹って純粋に悪人か、ただ単に我侭なだけで姉と母に対しては父親を取られたって嫌悪感で暴走してるのか、どっちだろ?
後者なら、主人公のトラウマに似てる部分あるので、依存姉妹丼ルートもアリかと思うわw
52名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 07:03:32 ID:7rGcAlDU
これはいい依存
53名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 23:54:35 ID:J5U/jyDC
このまま新治も綾子に依存しそうだな
54名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 02:03:46 ID:LH7M5YuR
まだ新治攻略には早い希ガス
新治の攻略難易度はたぶんラスボス級
55名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 02:07:11 ID:souXxBds
新治「ボクは後二回……あと二回トラウマを残している……この意味がわかるな?」
56名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 10:15:50 ID:PN0hZB0C
>>55
おまwww
57名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 19:26:39 ID:54Vzbcrd
元ネタなんだっけ?
58名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 20:39:27 ID:vlxaoLs2
>>55
綾子「新治君のことかーーーーーーッ!!」
で切れた姉の自慢の黒髪がパツ金になる訳か
59名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 16:14:08 ID:gYzhfjO/
ほっしゅ
60名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 08:28:58 ID:c7Zyy5yi
保守あげ☆
61名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 14:53:20 ID:InKkKELx
保守。
まだかまだか
62名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 19:49:09 ID:m4oqIqI8
投下に対する反響のレスが投下のレス数を上回ってるのも珍しいな。
63名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 22:09:57 ID:3lrIsOBS
私このスレがないと生きていけないの
64ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:33:28 ID:mJ7zga9y
<私が私でいられる時>・7

目が覚めたとき見えたのは、白い天井だった。
記憶にない、模様。
(ああ、そうだ。○×市のホテルに泊まったんだっけ)
自宅から電車で数時間のところにあるそこは、夫のコンサートツアーの会場がある街だった。
昨晩、準備のためにここにやってきて、夫と合流し、
ホテルで彼の世話をして、一緒に泊まった。
午前中、打ち合わせをする夫に秘書役として付き添い、雑務が終わった後で分かれた。
ホテルに置いてきた自分の荷物を回収しに戻り、疲れを感じてベッドで横になったが、
そのまま少し眠ってしまったらしい。
時間は、正午を過ぎていた。
(帰らなきゃ)
スーツについた皺に眉をしかめた。
身体が鉛のように重い。
疲労感がどうしても取れなかった。
特に何をしたと言うわけでもない。
逆だ。
何もしていないから疲れる。
そんなことがあるなんて、思っても見なかった。
今の夫と結婚して、この生活に入るまで。

娘──綾子が小学生の頃、最初の夫が死んだ。
病気とわかって、すぐに。
闘病生活さえ、ほとんどなかったあっけない死は、
しかし、私と娘の生活を変えるには十分すぎる出来事だった。
最初の夫とは、見合い結婚だったが、私はあの人のことを愛していたし、
あの人と、あの人との間に授かった娘との三人の生活も愛していた。
だがそれは、一瞬にして崩れ去ってしまった。
私、石岡美和(いしおか・みわ)……いや、今は龍ヶ崎美和の幸福は。
65ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:34:09 ID:mJ7zga9y
私は、戸惑い、悲しみ、焦った。
私はピアノの教師をしていたが、それで食べて行くのは無理だった。
夫の収入と理解があってはじめて成り立つ程度の奥様芸は、
せいぜいが、娘を近所で一番のピアノ少女にしてあげるくらいが関の山だった。
その夫が天国に召されてしまうと、私はたちまちに窮した。
私に浪費の癖はないつもりだったし、夫もかなりの高給取りだったが、
今のご時勢、双方の親が資産家でもない限り、娘に普通の教育を施し、
マンションのローンを払い続ける生活に、さらに親への援助などが重なれば、
余裕などは、ないものだ。
マンションだけは、かけていた保険のおかげでローンが終了したが、
残された貯金は生命保険も含めてわずかなものだった。
私は仕事を探したが、それは、自分の無能さとキャリアのなさを思い知らされるだけの作業だった。
娘のためには、慣れないパート生活も耐えられもした。
しかし、一日一日、目減りして行く預金通帳の数字は、私の心を必要以上に蝕んだ。
そしてその頃に、私は、今の夫、龍ヶ崎八郷と再会したのだった。

八郷は、私のピアノの先生だった。
先生と言っても、当時から日本を代表するピアニストだった彼は、
本当は私が教えてもらえるような相手ではなかった。
しかし、私の祖父が面識があったおかげで、
年に何度か、ピアノを見てもらったり、教室のイベントに参加させてもらったりしていた。
私よりも二十も上の八郷は、まったくの偶然の再会を喜び、
喫茶店で話を聞いたのち、数日して交際を申し込んできた。
あちらのほうも、配偶者を亡くして、娘との二人暮らしだった。
彼は忙しい生活の中で、自分をフォローしたり、家庭を守る役目の女が必要だったし、
私は、娘と自分の生活基盤を守ってくれる人が必要に思えた。
そして、かつての師弟は、再婚相手に互いを選んだ。
66ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:34:50 ID:mJ7zga9y
ベッドに横たわったまま、ぼんやりと手を動かす。
何を掴もうとするわけでもなく、
だが、その手が、放り出したままのバッグに触れ、
その中に入り込み、――小さなビニールの包みを探り当てる。
無意識にそれを取り出し、私は眉をしかめた。
毎日用意していて、昨日も使わなかったもの。
コンドーム。
八郷とは、昨晩、一緒に寝た。
このホテル、このベッドで。
性交渉、いわゆる<夫婦の営み>というものもした。
私を裸にして長い愛撫。
ピアニストの繊細な指先は、高校生の娘を持つ年増女の熟れきった身体を何度も絶頂に導いた。
クンニリングスもされた。
丁寧で執拗な舌は、二番目の妻を喜ばせるべく、
女性器やアヌスの中にさえも入り込み、女体を悶えさせた。
私は何度も達した。
前夫、つまり綾子の父親とのセックスでは経験のなかったことだ。
そして、その何度も女の絶頂に導かれる感覚は、私に疲労と絶望とを与えた。
八郷のセックスは、ペニスの挿入と、射精と、そして愛がなかった。

龍ヶ崎八郷。
今の私の夫が、この再婚を自分から望んだのではない事を、わたしはすぐに察した。
天才ピアニストには妻が必要だったし、娘の母親も必要だった。
だが、それは別に私でなくてもいい。
それなのに、何のとりえもない、三十後半の女を再婚相手に選んだのは、
私が、彼の最愛の妻、龍ヶ崎美浦(りゅうがさき・みほ)に、私が似ていたからに過ぎない。
綾子と、彩は似ている。
それは、母親同士が、よく似ていたから。
そしてそれは、二人を親の再婚という形で引き合わせ、互いを憎悪させた。
それは、八郷と私の罪だ。
67ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:35:31 ID:mJ7zga9y
美浦とは、子供の頃から何度も会ったことがある。
その頃から、すでに日本屈指のピアニストであった八郷は、
私のように年に何度か教わるだけのお義理の弟子のほかに、
日常的に指導している直弟子が何人もいた。
その愛弟子の中でも、秘蔵っ子中の秘蔵っ子こそ、美浦だった。
美浦は、私より数年年下のその少女は、本当の天才だった。
あえて言うのならば、今の龍ヶ崎彩以上の。
彼女の才能は、あるいは八郷自身さえも凌ぐものがあったのかも知れない。
八郷は、彼女を溺愛し、そして、そのうち二人は男女としても愛し合うようになった。
二十も違う、親子ほどの年の差も、当時は、
三十代後半の日の出の勢いのピアニストと、二十歳前の実績のない少女のこと、
誰もがその結婚を祝福した。
「本格的なデビューは、子育てがひと段落してからになっちゃったわ」
結婚してすぐに妊娠した彼女は、龍ヶ崎門下生の同窓パーティで、そう言った。
その一言を、私は、傲慢とも思わなかった。
彼女の才能と努力は、多くの天才にとって致命的になるだろう数年のブランクを以ってしても
色あせさせることが出来ないものに思えたから。
すでに結婚し、前年、綾子を産んでいた私は、素直に彼女を祝福した。
こんな運命が待ち受けているなんて、
その時、自分なりの幸福に浸っていた私には想像もつかなかったから。
だが、運命は、私を、彼女の後釜へと導いた。
中身のない、後釜へ。
「――美穂さんと美和ちゃんって、似てるね」
それは、同門の一同が抱いていた感想だった。
私たちは、顔立ちも似ていたし、体型や雰囲気まで似ていた。
決定的に違ったのは、中身──ピアノの才能。
アルバイトレベルのピアノ講師がせいぜいの私と、まぎれもなく日本一の天才。
だが、その天才を失った師にして夫たる人物は、その偽者を欲した。
龍ヶ崎美和。
再婚すれば、名前さえも、一字ちがいになる女を。
68ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:36:12 ID:mJ7zga9y
八郷は、美浦という支えを失い、
私は、夫という支えを失った。
互いは、互いを、偽者と知りつつ求めあい、
結婚と言う過ちを選んでしまった。
それが、自分の娘にどれだけの地獄を与えたのか、私たちはすぐに思い知った。
綾子は、彩を憎んでいる。
彩は、綾子を憎んでいる。
互いの親が、互いの親を奪ってしまったから。
そして、皮肉なことに、その親同士は、そこまでして手に入れたものから
何の幸せも掴むことができないでいた。

八郷が、私と普通のセックスをしなくなったのは、彩にそれを見られたから。
再婚当初、八郷は私を抱いた。
五十を半ば過ぎているとはいえ、若々しく体力もある男は、精力に満ち溢れていた。
その年齢の夫婦にしては、なかなか盛んだったセックスは、
しかし、ある日、彩が夫婦の寝室の前で泣いていたことに八郷が気がついたときに終わりを告げた。
以来、彼は、私を指と舌とで愛撫はしても、性器同士の交わりはしなくなった。
あるいは、それは、彼なりの<妻>への気の使い方であるのかも知れない。
だが、それは私にとって苦痛以外の何者でもなかった。
セックスは、もともと好きでも嫌いでもない。
綾子の父親は、それほど好色でもなかったが、淡白でもなかった。
小学生の娘を持つ夫婦は、子どもに影響がないように気をつけながら、
ごく一般的な頻度で交わった。
前夫は、八郷のような繊細な指先とテクニックを持っているわけではなかったが、
それは、私にとっては、むしろ相性がよかった。
私の身体はどうも感じすぎる体質のようで、
不幸なことに、それを楽しみ尽くすほどの体力は備わっていなかった。
「お前は、男で言うなら、早漏だな」
前夫はそう言って笑ったが、その当人も私の中に入ってからは数分も持たないで射精する似た物夫婦だった。
そして、一晩で十分もかからないセックスは、私にとって一番安心で楽しめるものだった。
69ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:36:53 ID:mJ7zga9y
唇へのキス。
首筋へのキス。
どこのハウツー本で覚えたのか、耳に息を吹きこむ。
それから胸を揉み、乳首を吸う。
指で、私の女性器をなぞり、何度か指を出し入れして濡れ始めた事を確認する。
気が向けば、二分か三分か、クンニリングス。
同じくらいの頻度で、やはり二分か三分のフェラチオをせがむ。
それから、ペニスを挿入する。
体位は、正常位がほとんど。
たまに私に隠れてみていたアダルトビデオに興奮するのか、後背位を。
騎乗位は、私が下手なのと、互いの骨格や肉付きの相性のせいか、気持ちよくない。
その他の体位は、試したことがなかった。
射精までは、五分もかからない。
普段はコンドームを。
安全日には、二人の気分によって膣内射精を。
隣の部屋で寝ている娘に気付かれる間もなく終わる、短い営み。
だけど、私も、夫もそれで十分満足していた。
お互いの愛情は疑いもなく確認できたし、
互い以外の男や女を欲しがることも皆無。
私は、私と前夫は、それでよかった。
それで十分だった。
そして、二番目の夫、龍ヶ崎八郷は、それを理解してくれない人間だった。

「君を、もっと気持ちよくさせたい、愉しませたい」
私との初夜に、八郷はそう言った。
再婚同士だ。
処女と言うわけでもない私は、それに頷いて応えた。
しかし、八郷の愛撫は、私の想像を超えて巧みだった。
それを悦ぶ女は多いだろう。
龍ヶ崎美浦は、きっと全身でそれに応え、夫にしがみついたにちがいない。
70ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:37:33 ID:mJ7zga9y
だが、私は、八郷たちに比べれば、ほんのねんねのセックスで満足する女は、
その丁寧で執拗な技巧に戸惑い、身体がついていけないことを感じた。
美浦は、一晩に何十回も自分を絶頂に導く夫を喜んだろうし、
夫の前で快感のあまりに失禁することも厭わなかっただろう。
私の前夫の倍もある大きさのペニスを嬉々として受け入れただろうし、
生理の日でさえ欠かさずに毎晩自分を求めることを、夫の愛情の証と信じて疑わなかっただろう。
だが、私には、無理だった。
私は、夫がいくときに一緒に一回いければ満足だったし、
ドライブ先の山などで用を足すところを見張ってもらうのは大丈夫でも、
セックス中にベッドの上で失禁するのは嫌悪感がある女だった。
ごく標準的な大きさだという、前夫のペニスが性に合ったし、
生理の前後や、娘がぐずかる夜は、ごく自然にセックスを我慢してくれる男(ひと)に感謝の念を抱いた。
それでも。
それでも、八郷が、性器のつながりと射精で終わる普通のセックスを続けていたのなら、
これほどまでの嫌悪感は持たないで済んだのかもしれない。
だが。
義理の娘、彩が泣いた次の日から、八郷は、私を愛撫だけになった。
その理由もいわず。
娘が拒むから、<妻>としては扱えない。
それでも、<夫>の義務として、満足はさせる。
指と舌は、そう言っていた。
そして、私は、私が望まぬやり方で、何度も絶頂に導かれる。
昨晩のように。

「んくっ……」
いつの間にか、私は、ショーツの中に手を差し入れていた。
綾子の父親と結婚していたときは、三十を過ぎた既婚女が自慰などするとは思っても見なかった。
ましてや、どんな形でも一晩に十回以上も達している女が。
だが、事実は逆で、私の自慰は、八郷が私とセックスをしなくなってから激しくなった。
皮肉なことに、技巧に慣れた身体は、自慰の指先も巧みになる。
71ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:38:14 ID:mJ7zga9y
私は、自分の性器の隅々までをまさぐった。
八郷がそうするように。
そして、何度か細かい絶頂を味わった後に、最後に大きな波を迎えて仰け反った。
「……さんっ……!」
最後の瞬間に、唇から漏れた名は現在の夫の名前ではなく、
その時、脳裏に浮かんだ、精液を噴き出したペニスも八郷のものではなかった。
それが、今の私に出来る精一杯の復讐だった。

「……」
自己嫌悪に身を焦がしながら、私はのろのろと起き上がった。
女の粘液に汚れた指が、何かに触る。
昨日発売の、写真週刊誌。
<娘>が載っている。
龍ヶ崎一家の写真も。
今着ているのとは、また違う、だけど同じくらい値の張るスーツを着て、
髪型も、メイクもプロにきっちり仕上げてもらった<母親>も写っている。
でも、それは、誰なんだろう。
龍ヶ崎美和?
龍ヶ崎美浦?
私は、それがわからなくなっていた。
鏡を見る。
美浦にも、彩にも、そしてもちろん綾子にも似ている顔が写っている。
でも、それは、その三人と違ってひどく疲れた年増女の顔をしていた。
「……」
不意に、鈍痛が襲い、私は唇をかみ締めた。
そういえば、そろそろ生理になる頃だった。
PMS(月経前症候群)。
ここ数年、私は、ずっとそれに悩まされていた。
たぶん、これも、八郷とのセックスのせいだろう。
私と八郷は、不幸なことに、とことん相性の悪い夫婦だった。
72ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:39:08 ID:mJ7zga9y
「……」
痛みは少し治まった。
不快感を抑えながら、私は鏡をもう一度見た。
「……綾子……」
不意につぶやいた自分に動揺を覚える。
なぜ、実の娘の名前が唇から漏れのか、は、すぐにその理由に思い至った。
昨日の出掛けの、会話。

「機嫌いいわね、……お姉ちゃん」
ここ数週間、別人のようににこにことしている綾子に、私はとまどいながら声をかける。
腫れ物にさわるように。
「ん。そう、ね」
くすくすと笑いながら、綾子は<妹>のカバンの準備をしていた。
一ヶ月前なら、どんよりと濁った怨恨しか映さぬ瞳でしていたその作業を。
「……そう」
なんとなく気おされるものを感じながら私は返事にならない返事をした。
「……今週は、なんか生理もすっごく軽かったんだ」
私より少し早めに周期が来る娘は、確かに今月、そうしたところをまったく見せなかった。
「……」
不意に私は、息苦しくなった。
それが、一体何を意味するのかが、唐突に分かったような気がしたから。

上機嫌。
女性ホルモンの大量分泌と、安定。
なによりも、自信と幸福感に溢れた笑顔。

それが恋をし、その恋が順調に
──女としての肉体に影響を与えるほどの精神性を与えるほどに──
すすんでいる、ということが、女親の目にははっきりとわかったから。
73ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/07(水) 23:40:11 ID:mJ7zga9y
チェックアウトを済ませて、ホテルを出る。
特急のチケットを買って乗り込む。
グリーン車。
私は、こんな贅沢をしたかったのだろうか。
ただ、パートでは娘を満足に育てられない、と思っていただけのはずなのに。
二時間弱の移動。
地元駅に戻ったときは、もう夕方だった。
なんとなく、すぐ家に帰る気がせず、行き付けの美容院に寄る。
少し乱れた髪を整えてもらう。
店を出るときは、もう夜になっていた。
携帯で、家に電話をする。
誰も出なかった。
なんとなく胸騒ぎを覚えた。
タクシーを拾って、家に戻る。
玄関の扉を開けた。

──とたんに、金切り声が聞こえた。
キッチンのほうで。

「――このっ! 人殺しっ!!」
「あんたの大切なものなんか、何度だってそうしてやるわよっ!!」

飛び込んだ私が見たのは、――ののしりあいながら床の上で掴み合いをしている二人の娘の姿だった。


ここまで
74名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:43:50 ID:HHwHcXJk
GJ
75名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:51:10 ID:/KZIQoGk
GJ
>>64がいないと生きていけないの
76名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:55:36 ID:XCXviUI2
私もゲーパロくんがいないと生きていけないのッ。
というか、えらい所で切られた!!! もしかして新治殺された!?
77名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 00:37:50 ID:MKtOU7jZ
またきてくれるって信じてたよぉ・・・
78名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:35:25 ID:Jht0EMW7
人殺し?!
おいおい、まさか新治が・・・
新治と綾子のカップル好きだったのに・・このやろぅ・・
79名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:54:39 ID:jO7xPVVG
乙であります


…ってシンジきゅん終了のお知らせ!?
もしそうならオワタ\(^o^)/
80名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 04:26:29 ID:qo6rGvrZ
>>76
まあ待て。本当に殺してたら逮捕されてるだろう。多分大怪我負わせたくらいだよまだ。
81名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 05:47:51 ID:l96WhZkB
超GJ!!
まあ、本当に殺してたら、親の所にも連絡言って、妹の立場なら対処に大騒ぎになってるわな。
……てか大怪我でも騒ぎになってる筈、未遂にしてもどの程度なのかが問題だ。
いや、母親の独白読んでる間は、姉妹丼だけでなくすわ母娘丼フラグも、なんて読んでたらこの急展開は驚いた。
82名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 07:46:07 ID:6ayCTFLg
実際、全員に急所がある以上はハーレムENDはありかと

にしてもここで切るとは憎いぜ(依存的な意味で)
83名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 07:55:56 ID:d1fihshQ
新治くん、大変な状況にはなってそうではあるな
それでも新治くんなら・・・新治くんならきっと何とかしてくれる
つハーレム和解エンド
あの女の気持ちを読む能力はきっとその為のもの
そして新治くんの方も過去の代償的にその状況に依存
84名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 10:44:46 ID:a0bNegaT
姉も妹も独占欲が強そうだからな。
ヘタにハーレムENDを目指すと、Nice Boat.な展開になりそうだ
85名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 12:41:26 ID:U0d6zXPt
こんな所で止めるなんてドSにも程があるぜ!
とにかくGJ!
86名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 14:18:23 ID:aqO1G2xB
前スレの最後のほう見逃した所為でなにがなんだかわかんなくなった
87名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:04:32 ID:GzI096Y7
あ゛あ゛あ゛あ゛、妹ウゼェ。
和解しようとハーレムEDになろうと妹はイラネって思うのは俺だけ?


>>86
http://www.23ch.info/test/read.cgi/eroparo/1160357858/
88名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 22:39:56 ID:GkVLEGkD
>>87うぉ( ̄□ ̄;)!!?

有り難くいただきます
89名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 22:43:19 ID:Jht0EMW7
俺も綾子と新治の二人っきりENDでいい
妹に何もかも奪われたんだから恋ぐらいお姉ちゃんに独占させてあげたい
隠し撮り動画を新冶に渡したとき、俺の綾子の好感度メーターはMAXになった
90名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:51:43 ID:2wxMY/gb
個人的には絶妙の精神的バランスで成り立った依存ハーレムと言うのは展開的に面白そうだと思う。
91名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:08:30 ID:RQ+QG0hA
せっかく綾子と新治で、完璧な共依存関係が成立する下地が整っているんだから、
このまま二人の世界が完成するのを見てみたいよ。
92名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:12:10 ID:lrMzIZrR
みんな、もちついて続編を待とうぜ
93名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:34:45 ID:rjqh+ko4
ハッピーエンド希望!
バッドエンドでも、まあそんなにひどくないもんがいいなあ

とにかく、ゲーパロ氏GJ!
94名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 01:32:27 ID:6aVIBapZ
まあまて、とりあえず座ってテカテカしながら待とうぜ!
95名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 04:18:20 ID:CF7I+qmS
お前ら、そこにせーざ!せーざ!



俺は胡座かいてwktk
96名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 16:39:36 ID:mVK9y/+9
やはり一筋縄でいかないのがいいよな。個人的には泥沼路線大歓迎。
まあ、ハッピーだろうがバッドだろうが、引きの上手さは変わらんね。
97名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 16:45:05 ID:rQiVWE+l
お前等ハードル上げすぎww
あまりハードルを高くしたら、投下できなくなるぞ?ここは黙って投下を待とうぜ!
98名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 17:27:58 ID:tuyhbO92
ハードルが高すぎるならくぐればいいのさ

               ――車田正美
99ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:08:22 ID:lzZ1ZIxC
<私が私でいられる時>・8

ガラス越しに見る街の雑踏は、見慣れたものとは違う雰囲気に思えた。
それは、曇り空のせいだったからかも知れないし、
店内に流れる洋楽のせいかも知れなかった。
カン・ナム・エクスプレス・カフェ。
カナダ人とアメリカ人の二人が作り上げて日本にも進出したカフェは、
私の密かなお気に入りだ。
あまり来ることができないけど。
テレビ局や、雑誌のインタビュアーには、先入観があるらしい。
取材は、駅の反対側にある英国風喫茶店ブリティッシュ・ブルドック・カフェでされることが多かった。
紳士と淑女の国から来た本格的なカフェで、気品溢れる紅茶の一時。
――それが、龍ヶ崎彩のお茶の時間に思えるらしい。
でも、私は、こっちの、紙コップに入ったコーヒーも嫌いではない。
このカフェは、全面禁煙ではないというところも。
私自身は、もちろん煙草は吸わない。
吸わないけど、煙草の匂いはそんなに嫌いではない。
特に、服に着いた程度の残り香なら。
それは、パパの匂い。
広い広い背中の、スーツの匂い。
ほっとする、匂い。
私は、それを嗅ぎに、この店に来る。
普段と違う服を来て、普段と違う髪型にして、色の薄いサングラスまでかけて。
やりすぎかな、と思わなくもない。
でも、こないだは、写真週刊誌にほとんど隠し撮りに近い写真を取られた。
体育祭の、スパッツ姿。
さすがにそれは世間さまから叩かれて、出版社はおわびをしたけど、
私の生活は、私の自由になるものではなくなっていた。
そして、週刊誌も、テレビも、みんなも、龍ヶ崎彩と言えば、
英国風カフェに行くもの、と思いたがるだろう。
100ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:08:53 ID:lzZ1ZIxC
「……」
時計を見る。
17:00。
デートは、すっぽかされたらしい。
私は、ため息をついた。
不思議と、あの男の子に怒りは沸いてこなかった。
あの日、自分の家の前で立ち尽くしていた男の子は、<姉>の恋人。
ボーイフレンドというような軽い関係でないことは、一目見ただけで分かった。
彼女の人生を、丸ごと変えてしまうような、関係。
この一ヶ月、いいえ、三週間? くらい前から、私の<姉>は変わった。
私の住む家に怯え、悩み、恨む。
私と言う存在が心の半分を覆い、それがどうしようもないくらいそれが苦しくて、憎む。
そんな娘が、突然堂々と振舞い、艶やかに笑い、そして私を見なくなった。
私が、目の前に立てば、彼女は前と同じく挑戦的な瞳で睨みつけてくるが、
そうでなければ、前のようにわざわざ探し出してまで睨むことはなくなった。
この間は、どこかの児童施設でピアノを弾いていたらしいことを、クラスメイトから聞いた。
私に全然関係のないところでピアノをまた始めたということだ。
異変。私はそれを敏感に察知した。
<姉>が私を見ずにはいられないように、私も<姉>を見ずにはいられない。
二人は、互いを、互いの傷口のように思っていた。
痛みと苦しさの源。
だから、触らずにはいられない、確かめずにはいられない。
醜い傷がそこにあるということを、確認せずにはいられない。
龍ヶ崎彩と、石岡綾子。
両親の再婚で双方が望まぬのに<姉妹>になってしまった二人は、
互いが互いを、心の傷として認識していた。
だけど、石岡綾子は、私の傷口であることを止めようとしていた。
突然に。
唐突に。
そして、私は、その事実に、戸惑っていた。
101ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:09:23 ID:lzZ1ZIxC
(オネエチャンがいると、私は私でいられない)
それは、ひとつ年上の<姉>ができた日に思ったことだった。
理由は、はっきりしていた。
彼女と、彼女の<母親>が、パパを取ったから。
ママが死んでから、私一人だけを見つめてくれていたパパが、
突然、他の人のことも見るようになってしまったから。
そして、その女が、ママに似ていたから。
そして、その娘が、私に似ていたから。
それは、私の心をかき乱した。
(――どうして、なぜ?)
疑問は、その答えを知っていたからこそ消えなかった。

パパには、ママが必要だった。
パパにとって、世界中で一番必要なのはママ。
でも、それは、別に変なことじゃない。
パパは、男と女としてはママが一番だけど、こどもとして、私は別格。
ママは、男と女としてはパパが一番だけど、こどもとして、私は別格。
毎日キスをして、毎日いちゃいちゃする両親は、
産まれたときから見慣れていれば、別に気にはならない。
もちろん、こどもだから、時には二人の仲に嫉妬したりすることもあったけど、
こどもにとっては、両親が不仲よりもずっとずっと好ましい。
父親と母親の仲が良く、互いに愛し合っていること。
それは、そこから産まれた自分が無条件で愛されることの下地になる。
こどもは、家庭で育つ。
小さなときは、世界の全てがそこにあった。
幼稚園に行き、小学校に通うようになって少しずつ世界が広がっても、
その中心は、父親と母親と自分が生活する家庭だ。
だから、家庭と言う基盤が揺るぎないもの、と疑いもなく信じられるこどもは、
とても幸せだった。
とてもとても、幸せだった。
102ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:09:54 ID:lzZ1ZIxC
だから、パパが再婚したとき、私は、私の世界が崩れてしまったように思った。
本当に崩れてしまったのかもしれない。
パパがいて、ママがいて、私がいて、
一生懸命にピアノを習って、ママが誉めてくれて、パパが誉めてくれて。
……私は、そんな私でいられなくなった。
ママに良く似た名前の、ママに良く似た感じの女の人は、ママじゃない。
その女の人と一緒にいるパパは、私のパパなのだろうか。
わからない。
わかっているけど、わかりたくない。
パパが、ママと一緒に寝ていた寝室で、その女の人とセックスしていた。
白くて大きなお尻。太腿、胸。
私の何倍もボリュームのある、熟れた女体。
ママのような裸の女の人の上にのしかかり、夢中でそれを貪るのは、
私の大好きなパパだった。
父親が、母親以外の女の前で男になる。
それは、私にとって何よりもショックだった。
パパが、ママの前で男の人でいるのはいい。
ママが、パパの前で女の人でいることを望んでいたから。
パパが、ママとセックスするのは全然構わなかった。
でも。
パパが、ママ以外の人とそれをするのは、私にとって
吐き気がするくらいに嫌悪感のあるものだった。
そして、私は、昔の私でいられなくなった。
義母になった人をののしった。
義姉になった人をののしった。
意地悪をした。
傷つけた。
追い出そうとした。
優しい、いい子でいられなくなった。
ママが可愛がってくれた、優しい、いい子でいられなくなった。
103ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:10:25 ID:lzZ1ZIxC
「彩ちゃんは、いい子ね。ママはとっても嬉しいわ」
ママは、いつもそう言って私のことを誉めてくれた。
頭を撫でながら。
家の中――こどもにとって世界の半分以上の存在──で、「そういう子」でいられるということは、
そのこどもの中身が本当に「優しい、いい子」ということだ。
そして、ママのいない家の中で、「そういう子」でいられなくなった私は、
中身が「優しい、いい子」でなくなってしまったのだ。
きっと。
「オネエチャン」に嫌味を言うたび、意地悪をするたびに、私は私でいられなくなる。
ママが頭を撫でてくれた、いい子の彩ちゃんが、どんどんなくなっていく。
それを、止められない。
「オネエチャン」を見るたびに。
長い髪。上品な雰囲気。優しい笑顔。
一つ年上の女の子が持っていたのは、私が持っていたはずの「優しい、いい子」だった。
だから、私は──。

「……」
ずずっ、という音にびっくりして私は我に返った。
ストローが、紙コップの底を吸ってしまった音。
ミルクとシロップをたっぷりと入れたアイスコーヒーは、いつの間にかなくなっていた。
ぼうっとしていたのだろう、それに気がつかなかった。
まわりの人が笑ってないだろうか、と恐る恐る見渡す。
誰も私のほうを見ていない。
ほっとため息をついて、私は立ち上がった。
帰ろう。
いつの間にか、あたりは暗くなっていた。
時計は、20:00を過ぎていた。
4時間も、ここに居たことになる。
(帰ろう)
私は立ち上がった。
104ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:10:55 ID:lzZ1ZIxC
振られたことは、新鮮だった。
男の子には興味がなかったけど、<姉>の恋人は、
ほとんど反射的に誘惑をした自分よりも、<姉>を選んだ。
それが、不思議と嬉しかった。
「……オネエチャン」
言葉にして、心の中の傷に、そっと触れる。
痛い。
だけど、我慢できなくはない、と思う。
少なくとも、<姉>は、私という傷以外のものに目を向け始めた。
それは、良いことなのだろと思う。
冷静に考えれば。
「優しい、いい子にならなきゃ」
不意に出たつぶやきは、私を驚かせた。
「……そうね」
自分で自分に答える。
帰ったら、――祝福してあげよう。
<姉>とあの男の子との恋は、きっと素敵なものなのだから。
ママが生きていたら、きっと微笑むような。
だから、私は、それを祝福してあげたい。
昔の「優しい、いい子」だった私だったら、きっとそうしたから。
「……いいお休みだったかも」
学校から帰ってから何もなかった4時間。
その何もない、カフェでコーヒーを二杯飲んでぼうっとしたことの贅沢。
ちょっと穏やかな気持ちになれた時間だけで、私はとても満足だった。
<姉>に対する気持ちが、何か、変われるきっかけになったような気がするから。

──でも、やっぱり駄目だった。
家に帰ったとき、私は、やっぱり私でいられなかった。
105ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:12:09 ID:lzZ1ZIxC
「――お帰りなさい。今、卵サンド作ってるけど、食べる?」
帰宅したとき、姉はキッチンで言葉どおりのことをしていた。
卵のサンドウィッチは、私の大好物だった。
好き嫌いは多いというつもりはないけど、食欲がなかったり、
コンクール前の緊張したときは、それしか喉を通らなかったりする。
<姉>は、何度もそれを作らされていて、
実際、料理上手の彼女が作る物は絶品だった。
ママが作ったもののように。
私は、ちょっと息を止めて心の中で十数えた。
<姉>の作ったサンドウィッチが、ママの味がするのは、
彼女が私の思い出に挑戦しているわけではない。
私が、味の好みにうるさく注文と駄目出しをしたから、
必然的にママが作ったものにそっくりになったからで、つまりは、私の為したことだた。
そして、私は、いつもそのことさえ気に入らなくて<姉>を怒鳴りつけていた。
優しい、いい子じゃなかった。
十、数え終えた。
言わなきゃならないことは、わかっていた。
「……ありがと。夕御飯、食べてなかったの。ありがたくいただくわ」
はじめて言ったかもしれないお礼の言葉に、<姉>が驚いたように振り向いた。
私は、思わずそっぽを向いた。
でも、耐え切れなくて、ちらりと上目遣いで相手を窺った。
しばらくして<姉>は、小さく微笑んだ。
優しい、穏やかな笑顔で。
誰かから愛されているから、世界中を愛したいと思っている人の優しさで。
誰かから優しくされているから、世界中に優しくなれる人の穏やかさで。
「――ん。ちょっと待っていてね。もうすぐ卵が茹で上がるから」
「うん……」
私は、まぶしい物を見るように<姉>のことを眺め、テーブルに着いた。
てきぱきと動く<姉>の後姿をぼんやりと見つめ、何か声をかけようとした。
106ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:12:40 ID:lzZ1ZIxC
「……オネエチャン……」
「何?」
「……なんでもない」
<姉>は何も言わなかった。
何も言わないことで、彼女が恋人と充実した時間を過ごしたことはわかった。
私が衝動的にあの男の子のことを誘惑したことさえも、
今の<姉>にとってはささいな出来事なのだろう。
(ごめんなさい、って言わなきゃ)
ありがとう、が言えたのだから、それも言えそうな気がした。
でも勇気がちょっと足りなかった。
もう一度心の中で十を数える。
うん、きっと大丈夫。
<姉>は、絶対に許してくれる。
それには確信に近いものがあった。
あ、謝るときは、椅子に座ってちゃ駄目だ。
立たなきゃ。
そう思って私はテーブルの上に手をかけて──それに気がついた。

なんだろう。
何かを包(くる)んだティッシュの包み。
無意識のようにそれに手を伸ばしたのは、好奇心と言うよりも、
<姉>に謝るという、はじめての行為に戸惑い、
それをほんの数秒でもいいから後回しにしたいと思ったからだろう。
臆病な心が、その包みを開けさせ、――そしてもっと自分を傷つけた。
「な……に、これ……」
それを目にしたとき、私は、思わず声をあげていた。
薄いピンク色のそれは、見たこともある
用途も、知識として知っている。
使用済みコンドーム。
私は、悲鳴を上げた。
107ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:13:10 ID:lzZ1ZIxC
避妊具。
男性が精液を女性の膣内に射精しないために使う。
あの日、パパの寝室のごみ箱に入っていたもの。
パパが義母とのセックスで使っていたもの。
義母の女性器に入っていたパパが、
性欲を満たしても子どもは作りたくないので使ったもの。
成熟した男女が、性愛を楽しむための道具。
じゃあ、このゴムの中に入っている大量の粘液は……。
どろりとした、ゼリーみたいな白濁の汁は……。
──男の人の、あれ、だ。
精子、精液、ザーメン。
<姉>とセックスした、あの男の子の、あれ、だ。
それが四つも。
私は呼吸さえ忘れて絶句した。
「なぁに、どうしたの、アヤチャン?」
<姉>が振り向いた。
穏やかな笑顔で。
成熟した女の顔で。
セックスに満足しきった女の顔で。
義母に良く似た、私のママに良く似たその顔を見たとき、私は金切り声を上げた。
「あ……それは……」
驚いたような表情で何か言いかけた<姉>に、私は我を忘れた。
<姉>に謝ろうとした私を。
<姉>と仲直りしようとした私を。
優しい、いい子の私を。
「このっ! 変態っ!! 色キチガイっ!!!」
私は、コンドームを掴んで投げつけた。
怒りのあまり、叩きつけるような感じになったそれは、
狙った<姉>の顔へではなく、キッチンコンロの上に落ちた。
108ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:13:41 ID:lzZ1ZIxC
「あっ!!」
<姉>が狼狽しきった声を上げた。
避妊具は、サンドウィッチ用の卵を茹でている鍋の中に落ちた。
ぐらぐらと煮立つ、お湯の中に。
「あああっ!!」
<姉>の悲鳴は、切羽詰っていた。
まるで、愛する人が傷つけられたかのように。
いや。
しぶきが撒き散らされるのも構わず、鍋を掴んで流しの中にぶちまけた<姉>は、
大切な人が重症を負ったときの必死さを持っていた。
もうもうたる湯気の中、私は、呆然と突っ立っていた。
水道の栓がひねられ、鍋の中身に冷水がかかる。
湯気が収まるまでの数十秒、いや一分ほどの間、私は何をしていたのだろう。
気がついたとき、<姉>が目の前にいた。
鬼のような──と言ったら、鬼が怯えるだろう──表情で。
「……死んじゃったっ!!」
「……え?」
「新治君の、精子、死んじゃった!!」
姉の手のひらの上でくたくたになっているコンドームの中身、
透けて見えるそれは、先ほどとはまた違った白濁色に染まっていた。
卵の白身が、熱を加えられて白く固まるように。
それは、好物の卵サンドのイメージと重なり、私は強烈な吐き気を催した。
だが、<姉>にとって、恋人の精液は、とても大事なものなのだろう。
「――このっ! 人殺しっ!!」
そんなことを口走ってしまうくらいに。
私は、世界がグルグルと回るのを感じた。
ふらつく足を踏みしめ、吐き気を押さえながら、私は必死でそれに抵抗した。
「そうしてやるわよっ! ……あんたの大切なものなんか、何度だってそうしてやるわよっ!!」
<姉>が身体ごとぶつかり、私たちは床に転がって互いをののしりながら掴みあった。
義母が帰ってきて、叫び声を上げて二人を分けるまで、それは激しく続いた。
109ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/12(月) 23:14:12 ID:lzZ1ZIxC
「……」
一時間後、私は、自分の部屋の闇の中で、こみあげる吐き気と自己嫌悪と戦っていた。
義母が私と姉を引き離したが、彼女自身、動転しきっていて、
キッチンの中は、めちゃくちゃだった。
(人殺シッ!)
<姉>の憎しみの塊のようなことばが、耳を打つ。
(シンジ君ノ、精子)
生々しい性的な単語も。
私は、暗闇の中で、暴れた。
どちらも、聞きたくもない単語だった。
私、龍ヶ崎彩が、耳にすべきことばではない。
それを、投げつけてきた<姉>に、私は限りない憎悪を抱いた。
そんな自分そのものさえ、嫌だった。
嫌で嫌で仕方なくて、私は、それをもたらした相手に復讐をしなくてはならなかった。
……復讐?
どうすれば、いいのだろう。
(……アンタノ大切ナモノナンカ、何度ダッテソウシテヤルワヨッ!)
耳の奥に、自分自身の声が響く。
そうか。
そうすれば、いいんだ。
あの子の大切な物は、なんだろう。
二つ、思い浮かんだ。
どちらも、壊してやるには……?
枕元をまさぐって、携帯電話を手に取る。かける先は、私のクラスメイト。
「……もしもし、○○ちゃん? 私、彩。……ええ、こんばんは。
あのね、貴女って、ほら、児童施設のボランティアに行ってるでしょ?
そうそう、私のオネエチャンも最近行きはじめてる。……あれ、来週私も行ってもいいかな?
うん……みんなに、ピアノ、弾いてあげたいんだ。……そう、じゃ、お願いね」
電話を切る。
私は、唇に微笑が浮かぶのを覚えた。
闇の中にいるためにそれを見られないことを、私は感謝した。
自分でも、今私の浮かべているそれが邪悪なものだとわかっていたから。


ここまで
110名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:31:45 ID:t+dVfaxF
GJ!!
人殺しってこういうことでしたか、上手い。
しかし彩の内面が生々しく描写され、妹さんの攻略無くしてのENDは無さそうな状況ですね。
まあ、新治に完全に依存の基盤がある綾子にピアノの方は通用しないでしょうが。
あと新治の方に来たら新治は読めるだろうから、そこからどうやって自己を守る為に必死に彩を懐柔するか期待。
まあ、彩の欠陥部分は性に対する嫌悪感だよなー。
111名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:32:37 ID:l0mtGfkJ
ゲーパロさんGod Job!
112名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:35:28 ID:TrK+FcvK
GJ!
氏ね!と思っていた妹に情が移ってしまった。どうしよう
113名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:42:34 ID:vH9aPxXn
GJ!
両方ともいいかんじに病んでますな。
114名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:55:08 ID:fgnwTB87
GJ。
しかし、俺は楓みたいに恋愛感情以外の原因で八つ当たり的に
善人を攻撃するような自己中には怒りしか沸いてこないな。
115名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 00:43:49 ID:d0xrC6ZL
>>ゲーパロ専用
GJ!!
妹はツンデレだったのか…デレフラグがあっさり折られたが
116名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 00:58:47 ID:bKRwOI/+
やばい、おもしろい。けど・・・
シンジ君、頼むから円満に収めてくれー
117名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 01:55:04 ID:9q+NVhst
綾ちゃんは精子をどうするつもりだったんですか・・・
118名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 02:18:42 ID:LN2Y5iMk
>>117
そりゃおまえ・・・・・・





野暮なコトは聞くなよ。
119名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 08:14:24 ID:7mIJqMD1
ゲーパロ氏GJ
120名無しさん@ピンキー:2007/11/13(火) 23:10:42 ID:RbpEEK6U
超GJ!!
次は父親視点が読んでみたいなー
特に綾子のことをどう思ってるのか気になる
121名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 00:59:54 ID:2gqp161k
GJ!
もう妹はいいよ・・また姉の幸せを奪おうとしてるし・・
新治と綾子が二人っきりで幸せになればいい
122名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 01:46:40 ID:bhLaxRwA
しかし、妹が慰問に行ってもレパートリーの問題で「綾子お姉ちゃんのほうがいいー」とか言われたりしてw
結構衝動と勢いだけで動く傾向があるから何の下準備もしないだろうし、ガキに高尚なクラシックなんぞわかる訳がねえ。
123名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 02:03:58 ID:GETuMojL
おいおいさすがに今回のに関しては姉の方にも問題あると言わざるをえないだろうw
正直食事になるはずの場面で精子を、とか想像したらw
そこからいきなり極端に走るのが問題なんであってw
きちんとそれぞれの問題点を描写していってるあたり最後は病んでいても完全ハッピーエンド期待できそうなのが良いんだがw
まあこの物語で最後に試されるのは新治君の甲斐性だなw
124名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 02:54:42 ID:ysfIESvv
今のシンジのヘタレっぷりを見るに、シンクロ率400パーセント超えクラスの確変が要求されるな

頑張れ、超頑張れ
125名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 04:11:32 ID:Z0ARIsLW
修羅場キタ
126名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 09:03:16 ID:b0n63pHT
DQN妹には死んでほしいが、ごめんなさいだけで済まされて
家族仲良しハッピーエンドになりそうだな。
127名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 09:16:36 ID:0EmnSz8X
あや は しんじ に こころないことば をなげつけた!
あやこ をみかたにつけた しんじ にはこうかがないようだ…
しんじ は かいしょう をはつどうした!
あやこ は はつじょう した!
あや は つんでれ に なった!


しんじ はしょうりした!
しんじ は 5 かいしょうをてにいれた!
あやこ は せいしいりコンドーム をてにいれた!
あや は こいごころ をてにいれた!
128名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 03:07:52 ID:f6frnvdZ
まあ、使用済みのゴムを大事に持ってたらひくよな。
妹の気持ちもわからんではない。
ちょっとDQN過ぎるけど。
129名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 03:54:35 ID:4kQQTbUT
帰ってすぐ部屋に大事にしまっておいたら問題は起きなかった筈
食事するテーブルの上にそんなもの置いておいたのがちょっと・・・
まあここで和解してたとしても色々棚上げにした和解だった気がするけど
あとDQNは依存の必須条件だと
130名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 17:36:08 ID:pGRtVTOC
>>122
あー確かに。なんで姉がガキ共にウケてるか理解してない気がする。
おもっくそクラシック弾いて「どう!?これが格の違いよ!」とかテンション上げて振り返ったら
ガキ共全員、爆睡してて妹涙目とかw
131名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:13:18 ID:8n5cexxp
でもガキってミーハーだから「あの」あやちゃんが弾くってだけで
大うけだぜ、きっと
132名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 20:51:53 ID:pGRtVTOC
大人の視点から考えればそうだろうけど、自分が子供のだった頃思い返してみるとさ
どう考えても世界的クラシック奏者なんかより、教育TVに出てる歌のお姉さん&お兄さんのが
子供にとってはヒーローなんだよな。

つまり妹がマジで姉潰したいなら、まずは子供向け番組を網羅する必要があるかと。
133名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 00:43:57 ID:L7eOt0w5
おまいら少しは黙って待てないのか?
134名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 12:50:42 ID:RFn65vKE
そんなこと言いながら全裸・正座で待ってる>>133はツンデレ

続きにwktk
135名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 23:49:23 ID:L7eOt0w5
>>134
な、なぜわかった…
まさか監視されてる!?
136名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 23:57:44 ID:Q43ClYd/
>>133
だってこのスレ書き手が他にいないしな。
137名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 00:28:33 ID:rttXjTKh
YOU!書いちゃいなYO!
138名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 00:44:38 ID:YoIcmtcs
とりあえずシンジくん本体は無事らしいな。
いまや龍ヶ崎家の命運は彼の双肩にかかってしまっているぞ。
139ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 20:57:20 ID:RUBfyf+q
<私が私でいられる時>・9

私は、きっと、思いつめた顔をしていたのだろう。
いつもの坂を上がって行くとき、すれ違った子どもたちが怯えたような顔をした。
一瞬ひるみかけた心を、だけど私はどうにか立て直すことが出来た。
(新治君に会いたい)
その想いが何よりも強かったから。
それでも、新治君の家に着いたとき、私は玄関前で躊躇した。
躊躇は、罪悪感と後ろめたさで出来ていた。

昨日の夕方、私は世界を手に入れた女王のように幸福だった。
その数時間後、私は牢獄につながれた罪人のようにみじめになった。
きっかけは、<妹>との喧嘩。
外から帰ってきた<妹>と私は、最初、不思議な空気に包まれていた。
本来なら、顔を合わせた瞬間、取っ組み合っていてもおかしくなかった。
<妹>が、私への当てつけで新治君に言い寄ったのを私は知っていたし、
新治君が家にいることを選択することで、<妹>が振られたということも事実だった。
龍ヶ崎彩。
誰もが知っている天才美少女が、そのことに対してどれだけの屈辱を感じたのだろうか。
新治君の家からの帰り道、私の頭をちらっ、とそのことが掠めた。
ちらっ、と。
ほんのちょこっと、だけ。
私の頭の残りの部分は、新治君と、新治君と先ほど交わした行為のことでいっぱいで、
少しだけ浮かんだ<妹>のこともすぐに忘れ去って、その隙間も新治君のことですぐに埋められたから。
(私、新治君と、セックスしたんだ)
そのことを思うたびに、私は幸せになった。
股の間に何かが挟まったような鈍い痛みも、気にならない。
それは、新治君に私の「はじめて」を捧げた証だから。
痛みや異物感は、むしろ誇らしくさえあった。
帰り道、私はその痛みと、バッグの中に持ち帰った新治君の温もりを感じることで、
自分が世界で一番幸せな女だということを反芻していた。
140ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 20:57:51 ID:RUBfyf+q
バッグの中のティッシュの包み。
それには、使用済みのコンドームが入っていた。
新治君が、私とセックスしたときに使ったもの。
精液が詰ったゴムの袋。
そんなものを大切に持ち帰るなんて、どんな変態女の所業なのだろう。
でも、それは、私にとって宝物だった。
大好きな人と、私の「はじめて」の証。
新治君のエッセンス。
新治君が自分の子どもを作るときに生産する、新治君の遺伝子が凝縮されたエキス。
それを考えると、コンドームに入った精子を持ち歩くことで、
私は新治君といっしょにいるような気持ちになれた。
もちろん、それは錯覚だ。
本当の新治君は一人だけ。
明日になったら、また会える。また声を聞ける。またおしゃべりができる。
でも、冷たい家への帰り道に、新治君の一部と一緒に「いる」ことは、
私の心をとても温かくした。
そう。ゼリーのように濃い粘液が入った避妊具は、
指先に触れると、まだあの男(ひと)の体温を伝えてくれる。
それが嬉しくて、私は帰り道、何度もバッグの中をまさぐった。
薄いゴム膜越しに触れる新治君の体液は、私の心の中を新治君への想いでいっぱいにし、
<妹>とか、家のこととかを、みんな追い払ってくれた。
だから、私は、石岡綾子という人間にとって敵地に等しい
龍ヶ崎の家の玄関をくぐったときでも、とても心穏やかだった。
<妹>はまだ帰ってきていなかった。
拷問を待つ時間は、拷問そのものよりも苦しいという。
でも、私は、その時間さえ、微笑んで過ごした。
宝物をキッチンの机の上に置いて眺め、時々指先で触れることで温もりを確かめながら。
だんだんと精液が冷えていってしまうのは悲しかったけれど、私の心は穏やかだった。
戻ってきたら私を責めるにちがいない<妹>のために
好物のサンドウィッチを用意してやる余裕さえあったのだ。
そして、<妹>が帰ってきた。
141ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 20:58:22 ID:RUBfyf+q
私の様子にとまどったような感じになった<妹>は、
サンドウィッチを作っていることに対して、
珍しく──はじめてかもしれない──私にお礼を言った。
そして、さらに何か言いかけ──私をののしり始めた。
テーブルの上に置いてあった、コンドームを見つけて。
ののしりながら、<妹>はそれを掴み取り、コンロの上に投げつけた。
私は悲鳴を上げた。
コンドームは、卵を茹でている熱湯の中に打ち捨てられ、
新治君の精子は、煮殺された。
「人殺しっ!!」
私は、そう叫んだのかもしれない。
叫んだ、自分の言葉に、私は戦慄した。
新治君の、エッセンス。新治君の、一番濃密な分身。
それは、熱湯の中で、白く固まったたんぱく質に変わった。
それは──新治君の死骸。
恐怖と罪悪感に染まりきった私は、その「殺人」を犯した<妹>に掴みかかった。
でも、それは──その状況を作ってしまった自分への怒りと後悔の衝動に過ぎない。
人殺しは、私だ。
新治君の精子を、温もりを、ただのたんぱく質の塊に変えてしまったのは、私。
私の行為と、選択。
それが<妹>にその行動を取らせてしまった。
少し考えれば分かっていたことなのに。
最初、そうしようと思ったように、冷凍庫の奥に深くしまいこんでしまっていれば、
料理なんてしない<妹>や、母さんに知られることなく
大事な思い出は生きたまま保存することが出来た。
あるいは、帰り道に思いついたとおりに、
まだ温もりが残っているうちに、その精液を飲み込んでお腹の中に収めてしまえば、
大事な思い出は、私の身体の中に溶け込んでずっと消えることがなかった。
でも、私はどっちも選ぶことが出来なくて、テーブルの上に乗せたまま躊躇して、
その大事な思い出は──<妹>に殺されてしまった。
それを認めるのが恐くて、私は、<妹>に罪をかぶせた。
142ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 20:59:03 ID:RUBfyf+q
掴みかかり、ののしり、思い出を、温もりを殺したのが相手だと自分に納得させようとした。
<妹>はののしり返し、私を否定し、そして二人は相手につかみ合ったまま転げまわった。
母さんが帰ってきて、金切り声を上げて二人を引き離すまで、
私たちは互いを憎み殺さんばかりの勢いでわめき散らした。

「……」
チャイムを鳴らすまで、何秒かかったのだろう。
私は、新治君の家の玄関で立ち尽くしたままだった。
無意識の間に、チャイムは鳴らしたのかもしれない。
昨日の晩、あの後、部屋に帰って寝るまで記憶がないように。
母さんは、私に何か言ったかもしれないし、いつものように何も言わなかったのかも知れない。
娘が──出来の悪いほうの娘が──処女をなくしていようが、男とセックスをしてこようが、
日本中に誇れる義理の娘を持った母親は何も気にしないだろう。
私だって、母さんに気にかけてもらえなくたって、構わない。
私には、もっと大事な人がいるから。
でも、私は、その人の一部を殺してしまって……。
どの顔を下げて、私は新治君に会えばいいのだろう。
ドアが開いた瞬間、私は涙をこぼしていた。
「……あ、綾ちゃん……?」
びっくりしたような新治君の顔。
それが、視界ごと歪んだ。
涙で。
そして、その涙がこぼれる前に──私は温かく包み込まれた。
「ど、どうしたの? と、とにかく、中に入って──」
肩を抱いた手から伝わる本物の新治君の温もりは、
スキン越しに触れたそれよりももっと温かくて、優しくて、私は泣き出した。
そして、私は新治君に、私の罪を告白した。
143ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 20:59:34 ID:RUBfyf+q
「えっと、その……」
新治君は、最初、戸惑ったような表情で私を見つめた。
それから、あちこちに視線をめぐらして何か考えているようだった。
当然だ。
私は、心臓が鷲?みにされたように怯えた。
血が凍る。
全身の産毛が逆立つ。
歯の根がかみ合わない。
自分の肩を抱いたのは、寒さに耐えられなくなったから。
砂漠の遭難の果てに見つけたオアシスに、拒否される感覚。
足元の大地が腐り果て、なくなる感覚。
世界に見捨てられて、私一人しかいない感覚。
でも、嘘はつけなかった。
新治君を騙すことはできなかった。
それは、新治君を裏切ることだから。
新治君に、自分の都合のいい嘘をついたり、
都合のいいことだけを喋ることは、新治君を一番傷つけることだから。
私は、新治君を絶対に裏切らないと誓った。
それは、きっとこういう時に嘘を言わないことや、隠し事をしないことも含まれる。
だから、私は、私が新治君の精子を殺してしまったことを、彼に伝えた。
「ええと、その……」
新治君は、しばらく考えて、それから、勢い良く何かを言った。
「……え?」
「……だ、だからさ、その、膝枕してよ、綾ちゃん……」
私は、混乱した。
「ひ、膝枕?」
「うん……だめ……?」
勢い良くそういった新治君は、聞き返されて声が小さくなった。
「あ、あああっ、大丈夫よ、新治君! するわ、するわよ、膝枕っ……!」
何を言われているのか、分からないまま私は慌てて頷いた。
144ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:00:05 ID:RUBfyf+q
「……ごめんなさい。新治君の精子は……飲んだわ。
土に埋めてあげればいいのか、他に何か出来たのか、わからなかったから、
部屋に戻った後、全部、飲んだの。お腹の中で暖めれば、火傷した精子君もきっともう痛くないと思って……。
ごめんなさい……本当に、どうしていいか、分からなかったの……」
罪の告白は、覚悟していたよりもずっと穏やかに口にすることが出来た。
太ももの上、スカート越しに伝わる新治君の体温が、そうさせていた。
膝枕。
今は、それに耳かきが加わっている。
新治君が、突然言い出したのは、その「お願い」だった。
混乱、と言っていいほどに戸惑っていた私は、
ベッドに腰掛けて、新治君の頭を膝に乗せたときに、嘘のように気持ちが落ち着いた。
大好きな人と、触れ合っている。
そして、細かな手作業。
新治君の耳の中を傷つけまいと手元に集中すると、雑念は綺麗に消えた。
新治君は、向こう側を向いて、右の耳を私に預けている。
その耳たぶは真っ赤だ。
(そうか、……そうなんだ)
不意に私は、新治君が、私を落ちつかせるために膝枕と耳かきをねだったことを悟った。
臆病で、照れ屋で、傷つきやすい男の子が、
拒否されるかもしれない、という怯えを抑えて求めたことは、自分のためのものではなかった。
(どうして、この男(ひと)は、こう……)
私の心が分かってしまうんだろう。
「あ、あの、僕、全然気にしてない…から……」
むこうを向いたまま、新治君がつぶやく。
「ありがとう……」
心の奥を見透かされていることが、すごく、気持ちよかった。
不意に私は、小さな頃、両親になんでも言えたことを思い出した。
いたずらはあまりしない子だったけど、優等生でもできないことや失敗はたくさんあった。
それを、父さんや母さんには包み隠さず言えた。
怒られたけど、嘘をつかなかったことは誉められた。
正直に言えた自分が、大好きだった。
145ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:00:37 ID:RUBfyf+q
父さんが死んでしまって、母さんに全てを正直に言えなくなった。
ずっと忘れていた感覚。
新治君は、その大好きな私を思い出させてくれた。
胸の中のつかえが、半分くらい、なくなってしまったことに私は気が付いた。
新治君は許してくれた。
コンドームを持ち帰った変態女も、
その精子を殺させてしまった罪深さも、
結局その精子の死骸を飲み込んださらに罪深い変態女の私も、許してくれた。
──後は、私の心の問題。
とげのように引っかかっている悔悟の念は、自分一人で溶かすしかない。
それでも、鉛のように重かった心は、随分と軽くなっていた。
何よりも、先ほど感じていた世界の消失感が、今はもうない。
それだけで、今の私には、十分だった。
「……」
私の膝の上で、新治君が一瞬固まる。
そのことさえ、伝わっているのかもしれなかった。
「……ん……反対側も、……お願いしていい?」
「うん、いいよぉ」
返事と同時に、新治君は、身体をころんと反転させた。
「え、えっ……えええっ!?」
逆側と言うと、てっきり、一回起き上がって逆側に寝そべるのだと思った。
けれど、新治君は、身体はそのまま、向きのほうを変えた。
つまり、私の太ももの上で、私のほうを向いたのだ。
「……」
「……」
二人は、時間が止まったように動かなかった。
すうっ。
新治君が深呼吸をした。
私の膝の上で、私のほうを向いて。
「あっ……」
私の背筋に、電流が走った。
146ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:01:45 ID:RUBfyf+q
新治君の顔は、私のお腹のほうを向いていて、
つまりそれは、私の二本の太ももとお腹の合わさる接点に近くて、
もっと言えば、私の股間──性器のすぐそばにあった。
新治君の深呼吸が、ふたつ、みっつ。
スカートは、冬服であっても、数ミリしかない、ただの布切れ。
その下のショーツだって。
「……し、新治君」
「綾ちゃん……いい匂いがする……」
それは、体臭そのものや、香料入りの制汗スプレーのことを言ったのかもしれない。
でも、私の耳には、それが薄い布越しに、
新治君が私の奥をかいで言っているように聞こえた。
嗅がれている。
自分の女性器の匂いを。
大好きな男(ひと)に。
私の牝の本能は、たちまちのうちに燃え上がった。
熾き火のように胸の奥を焼くとげの痛みを、つかの間忘れるくらいに。
性器の匂いをかがれていると思ったのは、錯覚ではないのかもしれない。
新治君の耳はさらに真っ赤になっていた。
私の耳も、きっとそれ以上に赤いだろう。
新治君が、顔をうずめたまま、つぶやいた。
「……あ、綾ちゃん」
「な、何、新治く…ん……」
「見て……いい?」
「……うん!」
ベッドの上に横たわり、スカートをまくられる。
蜜に濡れたショーツを見られるのは恥ずかしかい。
けれど、それを脱がされるともっと恥ずかしくなる。
新治君が、ためらう様子もなく、そこに顔を近づけて、
唇と舌で愛撫を始めたときは、もっと。
147ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:02:16 ID:RUBfyf+q
「ひあっ……んっ……」
濡れた舌が、もっと濡れた粘膜を這う。
舐められてる。
新治君に、私のおま×こを。
女の子が、最後まで隠しておかなきゃならない大事な場所を。
私の、牝の中心を。
無抵抗で、受け入れて。
その事実が、私の身体と心を熱く甘く支配する。
経験も技巧もない愛撫は、信じられないくらいの快感を生み出していた。
昨日まで童貞で女の子が恐くて仕方なかった男の子のクンニリングス。
はじめて異性の性器を舐める、というその作業に新治君は夢中になっている。
そして、私は、自分の女の部分を貪る男(ひと)の愛撫に、
声も上げることも出来ずに悶えた。
「ひあっ……!!」
昨日まで処女だった、敏感な女の子は、二分もしないで絶頂に達した。
オナニーとは違う、ものすごい刺激。
身体の底が抜けてしまったように、私はベッドの上でぐったりとした。
「あ……綾ちゃん……」
「し……んじ……君……」
汗まみれの顔を上げた新治君の顔を見て、私は衝動的に起き上がった。
「え……」
「……新治君にも、してあげるね」
ズボンの前をまさぐる。
ベルトとチャックは簡単に解けた。
「あ、そんな……」
焦ったような、新治君の声。
でも、それは欲情も期待も含んでいて……。
「新治君も、して欲しいんでしょ?」
「……う、うん」
私は、新治君のしてほしいことがわかる。
だから、私はためらいもせずにフェラチオを始めた。
148ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:02:46 ID:RUBfyf+q
男の子のおち×ちんを舐める。
そんなこと、もちろん、したことない。
昨日まで私は処女だったし、昨日は、性器と性器の普通のセックスだけで精一杯だった。
でも、こういうことをする、というのは私の中で自然だった。
さっき新治君にしてもらったクンニリングスと同じくらいに。
生殖器は、自分の身体の一部だけど、自分だけのものじゃない。
自分の相手のために使用する器官でもあるのだ。
だから、ヒトは、愛しい相手の性器を愛撫する。
こういうふうに。
唾液にまみれた舌と口の粘膜は、固くて熱い性器に良くなじんだ。
お湯と石鹸の匂い。
新治君は、私を待つ間、お風呂に入っていたのだろう。
私が、家を出る前にシャワーを浴びてきたのと同じように。
こういうことをすることを、二人とも望んでいたのだ。
だから、未経験のクンニリングスもフェラチオも、二人の間では自然な行為だった。
「うあっ……、あ、綾ちゃん、僕、もうっ……」
新治君がうめいた。
「……っ!!」
新治君の手が、私の頭を抱え込んだ。
「んっ、んむっ……!?」
突然のことに、私はびっくりしたけど、かろうじて口は離さないですんだ。
「あ、や……ちゃん、いくよっ、僕、もう、精子、出るっ!!」
新治君が興奮しきった声をあげた。
ああ、新治君、いくんだ。精子、出すんだ。
私の頭を固定して、腰を振り始める。
「あっ……」
乱暴なそれが、男の子のいく瞬間の衝動的なものということを私は理解した。
女の子と違って男の子の性欲は、刹那的で、支配的で、乱暴なものだ。
私のことをいつも優しく気遣ってくれる新治君も、射精の時は、どうしようもない衝動に襲われるのだ。
だから、目を閉じて、私はそれを受け入れた。
149ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:03:17 ID:RUBfyf+q
「うあっ、いくっ! 精子出るっ!
――飲んでっ、綾ちゃん、飲んでっ! 僕の精子飲んでっ!!」
甘い悲鳴を上げて、新治君が私の口の中に射精を始めた。
その横暴さも、私は喜んで受け入れた。
熱い塊が、口の中を満たす。
新治君の射精は、長かった。
生臭い、男の子のエキスが私の唇と舌を犯す。
新治君の精液の味は、知っている。
昨日、自分の部屋で泣きながら、死んでしまった精子を飲み込んで、お腹の中に収めたから。
でも、熱湯で固まっていた白い粘液と、今、口の中に出されているものとは全然違っていた。
「んんっ……」
私は、必死でそれを嚥下する。
新治君が、「飲んで」って言ったから。
新治君は、自分の女に精液を飲んでもらうのが好きだから。
新治君が、それを望んでいるなら、それがどんな乱暴なことでも受け入れる。
熱い粘液が、喉の奥を通っていく。
お腹の中が焼けそうな、感覚。
でも、それは──。
私がはっとして目を開けるのと、新治君がぐったりと力を抜くのは同時だった。
「……はあっ……はぁっ……」
荒い息をついて、新治君が離れる。
私は、口の中に残った粘っこい汁を飲みこもうとした。
「んっ……んくっ……」
新治君は、濃い精液がたくさん出る体質なのだろう。
喉の奥にひっかかるそれを、私はようやく飲み下した。
「あ、綾ちゃん……」
新治君が、我に返ったような声を上げた。
「ご、ごめ……は、吐き出してもいいよ……」
私は首を振った。
150ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:03:48 ID:RUBfyf+q
「ううん。もう、全部飲んじゃった。新治君の精子」
「ご、ごめん、綾ちゃん、僕、調子に乗って……」
「ううん、美味しかったよ、新治君の精子」
私は、くすりと笑って新治君に返事をした。
新治君の、今の行為の意味が分かったから。
「……新治君、今、わざと私に精子飲ませたでしょ?」
新治君が、固まった。
図星を指されて。
「え……、あ、うん。マンガとかで、そういうの見てたから。
ごめん、ごめんなさい。そういうつもりじゃなくて……」
新治君は、しおしおとうなだれながら、謝ろうとした。
「ううん。そうじゃなくて、……私のために、そうしたんでしょ?」
「……!!」
「あはっ、やっぱり」
私は、口元に手を当てて笑った。
精液を無理やりに飲まされる。
女の子にとっては、屈辱だ。
たとえ、それを受け入れる覚悟のある女の子でも、
ああいうふうに、動物的な衝動を受け止めるのは、悲しい。
まるで、自分が男の子の射精のための道具のように扱われるから。
そして、新治君は理由もなしに、そんなことをする男の子じゃ、ない。
それは、私のための乱暴だった。
「うふふ。今ので許した、って私に伝えたんでしょ? 私、というより、私の身体に……」
「……」
この沈黙は、肯定。私も、新治君の心が読める。
新治君は、私が、私自身でも溶けないで苦しんでいるトゲに気がついた。
自分でも説明がつかない罪悪感。
それは、新治君の死骸──正確には昨日の精子の死骸――を死なせて飲み込んだことの罪悪感。
謝って、許してもらった。
それ以上は、誰にも望めない。新治君にも望めない。
でも、私は、自分自身が許せなかった。
151ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:04:19 ID:RUBfyf+q
トゲは、飲み込んだ精子の死骸の形を取って私の身体の奥にひっかかっている。
誰も、それを溶かせない。
私自身が、時間をかけて溶かしていかなければならないトゲ。
でも、新治君はそれに気がついた。
そして、わざと乱暴に、私に精子を飲ませた。
それを受け入れ、耐えるという代償行為は、贖罪だ。
そして、新しい精液を新治君の意思のもとに飲まされることは、昨晩の私の行為を上書きする。
「新治君……私のお腹の中、あったかいよ」
私は服の上からお腹をそっとなでた。
今飲み込んだ新治君の精子は、温かい、生きてる精子。
それは、私の体の奥にささったままの、自分の仲間の死骸を溶かして流し去った。
ことばだけではできない、対処法。
代償行為。
それは、ものごとの解決につながらないという人もいるけど、それはきっとちがう。
こういう代償行為でしか解決できないこともあるんだ。
私はそれを知っている。
新治君も。
だから、私は、私の大好きな人に抱きついた。
抱きついて、甘えた。
私が、新治君を傷つけないようにしているのと同じくらい、
新治君は、私を傷つけないようにしてくれている。
私が、新治君を新治君のまま好きになっているのと同じくらい、
新治君は、私を私のまま好きになってくれようとしている。
それが、何より嬉しかった。愛しかった。
──だから、私は、何があっても大丈夫だった。
新治君の温かい塊をお腹の中に収めたまま、30分遅刻して、
児童施設のボランティアに着き、リーダーの人に怒られても。
そのまま慌しい準備にこき使われても。
そして、――<妹>が、龍ヶ崎彩が来ていて、
今日は彼女がピアノを弾くと言い出しても。
152ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:04:51 ID:RUBfyf+q
「――すごいわ、本物の彩ちゃんよ」
ボランティアリーダーは、近くの女子大の生徒だった。
興奮気味に、<妹>を眺めている。
「昨日、大曾根さんから電話があったのよ。
彩ちゃんが、ボランティアでピアノ弾きたいって」
大曾根さんは、<妹>の同級生で、このボランティアにも不定期で参加している。
その伝手を使って、<妹>はここに来た。
たぶん、私に意地悪を、復讐を、するために。
「すごいよね、あの彩ちゃんだよ。近所で見かけるけど、
生演奏は市のコンサートのときくらいしか聞いたことないわ」
「これから、ずっと参加したいって。うちらがピアノ弾かなくてもよくなったわね」
「彩ちゃんが固定メンバーで参加してくれるサークルなんて、すごいよね」
別な子も、テレビの中で見る美少女に興奮気味だ。
調律まではいかないが、弾こうとするピアノの音を丹念に確認し始めた<彩ちゃん>に
普段と違った雰囲気を感じ取ったのだろう、子どもたちも、少し騒がしい。
そのうちの一人が、私のもとに走って来た。
「綾子お姉ちゃん、今日はピアノ、しないの?」
「そうね、今日は、アヤチャンが弾くわよ」
「アヤチャンが?」
「うん。私よりずっと上手いから、聴いてごらん」
「はぁい」
子どもたちのざわめきと、学生たちのささやきが頂点に達したとき、
日本中のミーハーと、世界中のピアノ関係者が<ホワイトプリンセス>と絶賛する少女は、
にっこりと笑って顔を上げた。
「――リストの<超絶技巧練習曲>を弾きます。一曲だけですが」
おお、と息を飲むのが聞こえた。
ボランティアのメンバーには、私のほかにもピアノが弾ける人間が何人もいて交代でピアノを弾く。
そして、そういう人間にはわかる。
その曲が、どんなものなのか。
それを弾ける娘が、どれほどの技術を持っているのか。
153ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:05:22 ID:RUBfyf+q
<超絶技巧練習曲>。
ピアノ曲としては最高難度の曲の一つだ。
史上最高の天才ピアニスト、リストがその神がかり的な演奏技術を磨くために
自ら作曲したという練習曲。
当時、全曲を原曲のまま弾きこなせるのはリスト本人のみ。
何現代においては何名かのピアニストがレコーディングに成功したが、
それは、十分に調律したピアノを使い、何回もトライしたものだ。
こんな古びたピアノで弾くものではない。
「では──」
しかし、天才少女は、その難曲も楽々とこなした。
白い指が、魔術のように動く。
安物のピアノが付いていけない音さえ、上手くカバーした。
その曲が終わった後、私はため息が漏れるのを自覚した。
周りの学生たちも。
「――いかがでしたか。次は、第九第四章を演奏します」
<妹>は、確かに私のほうを見ながら、そう言った。
勝ち誇って。
私は目を閉じて、小さく頷いた。
ピアノでは、勝てない。
それは分かっていたことだった。
目の前で聴いてみて、それがよく分かった。
でも、私は、不思議とそれを悔しいとは思わなかった。
彼女が──龍ヶ崎彩が、どれだけの才能と努力との上で存在するのかが改めて分かったから。
そして、今、新治君が隣にいる石岡綾子は、それを素直に認めることができる女の子だったから。
私は、拍手をしようとした。
呆けたような学生たちも我に返って拍手をしようとして、
「つまんなーい」
という子どもたちのことばに、拍手は、そのタイミングを失った。
154ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:05:58 ID:RUBfyf+q
「え……?」
思いがけないことばを耳にして、<妹>は戸惑ったような表情を浮かべた。
「つまんなーい。おうたの曲、まだー?」
「おうたー!」
「アッキアキにしてあげるー、はー?」
「やー。エアーウルフがたおせない、が、いいー!」
子どもたちが騒ぎ始める。
無理もない。
最高峰のピアノ曲は、それを理解できる人間が少ないのだ。
そして子どもは残酷だ。
わからないものは、わからないという。
全身で、遠慮なく。
「そ、そうね、みんなが分かる曲がよかったわね。何にする?」
強張った笑顔で、龍ヶ崎彩が聞く。
「――ぴくるー!!」
誰かが叫ぶ。
「ぴくるー!」
皆が、わっと同意した。
「ぴ、ぴくる……?」
聞いたこともない単語に、<妹>が困惑した。
「――ぴ、ぴ、ピラルクー、ぴっくるんるん♪」
男の子たちが歌い始めた。
「――ぴ、ぴ、ピラルクー、ぴっくるんるん♪」
女の子たちも歌いだした。
<恋のぴくる伝説>。
第二期放映も決定した、大人気の変身魔女っ子アニメの主題歌だ。
恐竜とともに塩漬けになっていた古代魔法王国のプリンセスが、
「魔法」と「腕力」と「野性」でご近所の事件を解決する単純明快なストーリーは、
少女アニメとは思えない蛮勇を奮ったアクションシーンと、
作中で自分は鯉(=恋)だと言い張る魚のマスコットキャラ・ピラルクー君のおかげで、
女の子のみならず男の子にも人気だった。
155ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/11/18(日) 21:06:47 ID:RUBfyf+q
「ぴくる……」
<妹>は、呆然としている。
無理もない。
私だって、新治君に教えてもらうまで知らなかった。
覚えてしまえば、いい曲だ。
何より、男の子も女の子も同時に満足させることができる。
男の子に受けのいい曲は、女の子がつまらないし、
女の子の人気の曲は、男の子が退屈する。
その点、どちらも熱心に見ているこのアニメの主題歌は、お遊戯にうってつけだった。
「ジュラ紀かーらー、やあってきた、おしゃまなビューティー♪」
「いつもみんなにー、肉をはこぶーのー♪」
「かもん、れっつばとる、かもん、れっつばとる、べいびー!!」
「はなーぢーをふいてー、走りだしたらー」
子どもたちはご機嫌で歌いだした。
もう、彩ちゃんを、見てもいない。
そこかしこで「ぴくるごっこ」を遊び始めてしまった。
「あの……」
学生の誰かが、声をかけようとして、息を飲んだ。
<妹>は、うつむいて、肩を震わせていた。
「彩ちゃん……」
私は声をかけようとした。
<恋のぴくる伝説>は単純な曲だ。
私でさえ、新治君から借りたCDで耳コピーできる。
<リストの超絶技巧練習曲>を弾ける龍ヶ崎彩にとっては、
息を吸って吐くくらいに簡単なことのはずだった。
でも、<妹>は──。
「帰る」
一言だけ言って、立ち上がった。
「ちょっ、あやちゃ……」
ボランティアのリーダーが慌てて声をかけようとするのを無視し、
止めようとする学生たちを突き飛ばすようにして、龍ヶ崎彩は、その場を立ち去った。
そして、この日が、龍ヶ崎彩の運命を変えてしまう一日だったことを、
<妹>も、私も、新治君も、まだ知らなかった。

                    ここまで
156名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 21:11:40 ID:953uGmPc
GJ!
子供の反応は想定の範囲内だったけど
シンジ君のところは予想外だった
もう一分の隙も無いカップルだな
残るは妹だけだが・・・・・
157名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 21:34:48 ID:xDfpDeqa
ピクル吹いた
158名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 22:09:54 ID:3jfoXegV
依存スレなのに、
オレの感想がハルヒ+バキに全部持っていかれたw
殺伐としてるのに、殺伐としてるシーンなのにw

でも、次の投下辺りでの妹の行動とか想像すると背筋がゾクゾクします
妹にしてみればアイデンティティの根幹の否定と、
蔑んでる姉に出来たことが出来なかったという二重の劣等感
これからどうなるのか
乙でした
159名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 23:58:16 ID:4LbLyuYw
GJ!!
子供達凄いなオイw
ネタの豊富さに吹いたww
あれ?何か新治君に甲斐性が湧いて来てますよ?ww
心を読んで慰めるのはともかく、まさかそれに性的手段まで取るとはww
漢として一皮も二皮も剥けたなww
あと多重にショックを受けている妹ww
>龍ヶ崎彩の運命を変えてしまう一日
><妹>も、私も、新治君
この状況とナレーション的モノローグは依存的に期待せざるを得ないww
160名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 00:06:39 ID:MC6kzdhC
ゲーパロさん、早く続き投下してくれないと、あたしさびしくて死んじゃう

新治がいい男になってる。姉はアゲマンだな。
この二人はいいね。このまま幸せになってほしい。
んにしても妹よ、子供に超絶技巧練習曲はねえよw

161名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 00:53:46 ID:xzgxmObm
妹wwww
だから言ったじゃねぇか、姉潰したいなら子供番組網羅してこいってw
162名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 00:58:18 ID:2S4IiT0t
妹さんは高尚なので2ちゃんなんて見ませんからw
163名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 03:55:17 ID:ppQmqn4h
>恋のぴくる伝説
何か朝目で見たことあるネタだ
ショッキングなイラストで印象に残ってる
まさかオリ歌詞が出てくるとはw

妹さん、相手は子供なのに・・・・・・
そこまでの技術レベルにいくと
耳の肥えた人より素人や子供のほうが、かえってやり難いのかも
特にガキなんて技術より曲目が大事だしね
164名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 09:11:07 ID:27zmB9si
>>163
×目か。あれはすごかった。
165名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 00:03:05 ID:k2pXSwMz
>ゲーパロ専用氏
Gj!
まさかそこでピクルとはwwwww
166名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 04:12:05 ID:339FcVh6
とりあえずゲーパロ専用がニコニコを見てるのは分かったww
167名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 10:56:41 ID:oAPD77zj
続きは!? 続きはまだか!?
168名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 02:33:37 ID:4TYxf7bj
むしろ俺は子供たちが始めたぴくるごっこの詳細が気になって仕方ないぜ……
想像出来ねー!
169名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 21:18:16 ID:RB8gAj6F
wktk
170名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 09:03:27 ID:YyD2hMPw
ゲーパロ氏GJ!
シリアスな場面なはずなのに、ぴくるが出てきて吹いたw
171名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 00:32:52 ID:GANum0q6
またしても 折れてしまった 和解フラグ・・。

にしても深夜アニメやニコニコまで見てるとは、今のガキは進んでるなwww
172名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 06:25:26 ID:a3yUZx6U
妹の心が折れた事で別の意味で和解フラグ立ってる希ガス。
173名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 13:14:45 ID:s60AQcXy
ゲーパロ氏はチャンピオン紳士か
174名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 00:03:30 ID:PNbk9Rla
ほし
175名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 04:51:05 ID:K32VdxWT
ピクルテラカワユス(*´∇`*)
176名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 06:29:51 ID:8Ri7KgsB
超絶技巧練習曲ってネタ曲の中でも投げやり杉自重ww
と思ったらこの曲だけマジで実在すんのかよw リストが自重しるw
177名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 17:06:04 ID:dE3BtDOs
釣りかと思ったら実在した件w
178名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 21:02:36 ID:OJnFCq6U
スレがゲーパロ無双になっているので、こちらも何か援護をと思ってはいるのだが
如何せん卒論がががががが
179名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:50:31 ID:Ja5nu43W
いや、卒論書いてからここ見ろよw
180名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 00:22:04 ID:Jkj/qg69
行くスレ行くスレにゲーパロ氏がSS書いてる件 いやGJ何ですけどね

なんていうか、よくここまで書けるなと
181名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 05:28:37 ID:bpccGNtr
>>176
「練習曲」ってのは、演奏技術を磨く為に作られた曲。
だから大概難しいことこの上なしなんだが、更にリストは別格中の別格。
自身がとんでもないピアニストだったから(とは言え一流作曲家なんてものは大概演奏家としても一流なわけだが、その中でもなお別格扱いされてる)、
その練習曲なんてもう、難度が半端ない。
弾ける人がいない、ってのはまぁ最近じゃそーでもないけど、それでもいち学生が弾くなら十二分に凄いよ?
いるとすれば音大の院生クラスだろうか。

以上、スレチな話題失礼しましたm(__)m
続きwktkしてます。
182名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 20:14:40 ID:THase6Qo
>>181
もしかしたらプロでも弾けそうに無さs・・・なんでもないです

とにかく、GJでした。
183名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 00:49:35 ID:ZXmKAORL
ここって今でも一次おkなスレだよね?
リハビリ中だけどなんか書けたら置きに来たいんだが
184名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 01:40:20 ID:7rBlEr8i
1次?
2次?
185名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 01:57:19 ID:NwFfnxIV
一次創作
二次創作っていみならおkだとおもう
186名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 01:58:52 ID:ID6AS4RM
この流れでもなんとなくわかるとおり、
ラカンパネラとかCMとかで流れてて耳に馴染んだ曲ならまだしも、
きっと子供が一度も聞いたことのないチョイスでやっちゃったんだろうなあ妹。
何それ知らない曲で面白くなーいという子供の顔が目に浮かぶ。
そりゃ、ピクルコール来るよ……。
でもまあほんとの名人がひいたらつまらない曲も凄くいい曲に聞こえたりするわけだが。

続きをwktk

>>183
むしろ一次が主流だと思われ
187名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 22:08:53 ID:ZXmKAORL
書いても書いてもヤンデレになる罠
188名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 10:52:55 ID:K0mq2ERy
依存とヤンデレって境界線が曖昧な感じでよく分からない。
たとえばSHUFFLE!の楓とかはどっちに該当するのかとか。
189名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 19:05:21 ID:WC4jWLd0
原作なら依存
アニメならヤンデレだと思う
190名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 21:32:01 ID:dGLFnDrY
>>188
男に嫌悪されるかで躊躇するのが依存、しないのがヤンデレ
嬉々として男殺しに来たり、思考から常識が完全になくなって行動に躊躇が消えたらヤンデレかな
依存は「男のためなら常識も捨てる!」だけど、
ヤンデレは「男の意見とか関係なく勝手に常識捨ててる」感じ
「依存してるから言うこと聞く」のと、「依存してるけど言うこと聞かない」とか
依存は男に依存してて、ヤンデレは男に対して抱いてる自分の気持ちに依存してる感じ、かな
ヤンデレは、結局中心が自分の内部にしかない
「恋に恋してる」状態だから、自分が思ってる男像>現実の男なんだよね
「それは本当のアナタじゃない。アナタはそんな人じゃない」ってのの最終形みたいな
と、思う

依存がヤンデレに変化するパターンもあるからややこしいんじゃね?
アニメ楓さんとか、依存が病んで行ってヤンデレたような

ところで、やんデレ が未だにトラウマだお
正ヒロイン以外、一歩譲っても後輩はヤンデレじゃなくてただのサイコホラーやん
191名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 18:58:21 ID:H8TokwEM
おまいらなんかいい依存のネット小説知ってたら教えてくれ
192名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 19:37:46 ID:C3Y3eNl3
>>188
依存とヤンデレってのは別物だから境界とか無いんじゃ無かろうか?
原作の楓は依存でアニメ版は依存かつヤンデレだと認識してる
193名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 23:45:25 ID:SQL9H8Ss
ヤンデレってのは恋愛感情の終着点じゃないかと思ってる
194名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 17:09:06 ID:hPtxxoNO
進化は後戻りできないからなぁ・・・・・・
195名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 17:35:25 ID:a1eCSkKx
もう後戻りできない恋、とか言うと非常に依存ぽく聞こえるのになぁ・・・
ヤンデレは、やはり依存とは全くの別物
196名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 20:43:57 ID:EAiDWTQ8
依存好きと言ったら、友人から「それってヤンデレ好きだろ」と訂正された
やはり混同されやすいというのか……無念
197名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:06:00 ID:iybwYafr
その友人とは小一時間話し合う必要があるようだな
198名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:31:33 ID:Fy+Xh6oS
そうかなあ?俺はヤンデレと依存ってそこまで関連性無いとは思えないんだけどなぁー
多分気違い寄りのヤンデレが横行し過ぎてそう見なされるんだろうけど
199名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:51:28 ID:pjpEktLI
全部守備範囲のおれはまちがいなくICHIRO−SUZUKI
200名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:56:44 ID:PPvsANHI
>>198
「好きで好きでしようがない」という点では同じだからなぁ

誰かの受け売りだが個人的になんとなく共感したイメージ
  ヤンデレは「攻め」で依存は「受け」
201名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:00:31 ID:Fy+Xh6oS
>>200なるほどねえ。確かにその言い方はしっくりくるわ
202名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:30:44 ID:/ofVBjRa
精神的な意味を含めて自傷なのが依存で、
相手を含めた回りを暴力的に壊すのがやんでれな印象。
依存とヤンデレは違うと思うなあ。
ヤンデレは究極的には相手はいなくていいんだけど、
依存は相手がいることが必須な感じで、つまり自分は依存もの大好き。

でも、>>200のはなんとなくわかる気がする。
203名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:51:28 ID:Fy+Xh6oS
>>202
>ヤンデレは究極的には相手いなくていいんだけど

それは、末期状態というかもう追い詰められた状態で狂いきったサイコなヤンデレだけじゃない?
半分位はやっぱり相手がいないことには生きていけないっていうキャラもいるしさ
ヤンデレも更に細分化されてると思ったから完全に

ヤンデレ≠依存

とは言い切れないんじゃないかと

例えば同じヤンデレでも言葉様やshuffleの楓みたいなキャラと
ヤンデレスレにあるようなサイコキャラみたいに…
特に言葉は絶対に誠のこと傷つけなかったし
204名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 01:16:55 ID:FbY634+e
ヤンデレは攻撃性(対自分含む)のある依存として認識してる
依存にも攻撃性がないわけじゃないけど、どちらかというと受動的なものっぽいイメージがあるし
205名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 01:33:56 ID:PDtRDY9O
・・・たぶん線引きが難しい上にそれぞれ違う価値観を持ってると思うんだぜ。
特にこんなジャンルはな。

・・・今はそうではないけど、喧嘩するなよおまいらw
206名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 06:33:17 ID:vIDkteOW
尽きない話ではあるよな
そもそも、統計は取れても、その平均=定義になるとは限らないし

ヤンデレは自分勝手
依存は自分勝手にしたいけど相手の都合とか考えて躊躇する、だと思う
そこら辺が攻撃性の有無になるのかね?
ヤンデレは手綱が取れれば最強なんだが、未だにそれが出来るキャラは見たこと無いなw
207名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 07:13:07 ID:mIxRuTzH
恋する乙女は常に想像の遥か上だから
孔明でも手綱を握るのは不可能
208名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 08:55:10 ID:FbY634+e
>>207
最終的な目標は馬鹿でもわかるが、そこに至る過程で倫理観とか尊厳とか投げ捨てるからなあ……
209名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 12:27:43 ID:s3/eWeit
>>206
未来日記の主人公がヤンデレの手綱を取りそうではあるw
210名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:07:52 ID:SDvCqJRh
>>207
むしろ、想像は出来るんだけど、暴走したら止めるための現実的手段が無い
で、暴走しないように抑えるのもほぼ不可能、と
ヤンデレが暴走し出したら対抗できるのは戦国武将くらいだろうなぁ
麻薬で痛覚トばしてるような連中が、
チェーンソーやスタンガン片手に襲ってくるんだから

>>209
いや、あれは単に今はそこら辺気にしてる暇が無いだけだと思う
いずれまたお宅訪問とかVS巻物日記の時みたいになるね

・・・まあ、
やっぱ致死レベルに攻撃的女の子はいくないので、
世界の常識としてヤンデレ<依存でおk?
211名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 22:16:51 ID:sU9B2x5U
>>190
ありがとうすごくスッキリした。


ヤンデレと依存は地続きではあるが全然別物だと認識してるよ俺は
だけど俺がいじくってるヤンデレが必ず依存的なもんを内包するからちょっと自分の中でカオスってた
212名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 11:05:44 ID:iOSGvc/H
このスレ的には
「私、二番目でもいいの」
が依存?
213名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 11:27:19 ID:JbcZXy0w
>>211
まあ、ヤンデレも部分的には依存を内包したりしなかったりするからじゃね?
「卵使う卵料理」が依存で、「卵も使うけど卵メインでない料理」がヤンデレとかさ

>>212
それも含まるとは思う
ただ、ヤンデレは「自分が一番出ないと嫌!」
ではなく「順番に関係なく彼の中に自分以外が存在するのが嫌!」
なので「オレにとってはお前が一番大事」というのが通用しないのに注意
ひどいのになると他の人間(男相手でも)と目が合っただけで首絞められるからな

しかし、考えると依存とヤンデレは結構違いあるもんだね
214名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 11:57:27 ID:ANdNIrmu
あー新治君と綾子のカップルいいなー
ふたりとも凄い可愛い。妹の問題があるのもわかるが
もっとこの二人が単純にエロくいちゃつくのを読みたい
215名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 15:52:05 ID:cxF1QbA/
このスレはゲーパロ氏に依存してんじゃね?
216名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 16:46:13 ID:XqoCReek
少なくとも俺がゲーパロ氏のエロパロに依存してる事は確かだ
217名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 17:27:04 ID:cvHgdaWn
オレのナニがこのスレに依存していることも確かだ
218名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 21:22:46 ID:LhSL89bz
>>215痛いとこつくな
219ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 22:58:09 ID:1berHH9T
<私が私でいられる時>・10

「ふう」
掃除が終わって、一息つく。
久々に綺麗になった我が部屋を満足して見渡す。
トイレやキッチンは、先に終わらせている。
最近、何かと忙しくて、あまり家事に時間を割けなかったから、
学校から早く帰ってこれた今日は、まとめて一気に終わらせた。
終わった今、時計はもう夜の九時を指しているけど。

──今日は、綾ちゃんに会えない日。
この間、彼女が「罪」を告白した後、そういう日ができた。
正確には、その日の会話がどうとか、その後行ったボランティアでのことがどう、というわけではない。
その前の日、僕と綾ちゃんが……セックスしたということが、その状況を作った。
綾ちゃんたち<姉妹>が大喧嘩した原因、
――綾ちゃんが持ち帰った使用済みコンドームを、綾ちゃんのお母さんに見られた。
それは、綾ちゃんがセックスをして来たと言う証拠。
当然のことながら、彼女の両親にショックを与えたと思う。
そして、綾ちゃんは、外出できない日が増えた。
週末の、ボランティアも当然禁止。
お母さんが家にいるようになって、買い物や家事も綾ちゃんがやることは少なくなったらしい。
綾ちゃんが外出できるのは、お母さんがどうしてもお父さんに付いていかなくてはならない日に
買い物とかをするときだけになった。
でも、綾ちゃんは、それを全然気にしていない様子だった。
僕は、綾ちゃんとセックスした。彼女の、処女を奪った。
それは、嫁入り前の娘を傷物にしたということ。
そのことで綾ちゃんの両親が怒鳴り込んでくるかと思ったけど、そういうことはなかった。
「母さんも、義父さんも、私のことは<心配>してないから……」
綾ちゃんは、そう言って笑った。
そして、僕らはメールと、携帯電話と、頻度は減ったけど濃密さを増した逢瀬を重ねた。
220ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 22:59:51 ID:1berHH9T
綾ちゃん。
ベッドに腰掛けてぼんやりとしていると、すぐにあの娘(こ)のことが心に浮かんだ。
それは、甘い髪の毛の匂いと、優しい微笑みと、綺麗な声を伴った姿。
あの娘のことが、好きだ。
それは、会う機会が少なくなってから、強く気が付いたこと。
綾ちゃんに会えない日は、自分の心が半分になってしまったかのように、さびしい。
綾ちゃんの声を電話で聞けると、自分の心が倍になったかのように、うれしい。
綾ちゃんからのメールが来ると、いつもどきどきして、でもすぐに心が穏やかになる。
これが、恋と言うものなのか。
僕は、戸惑いの真っ只中にいた。
女の子って、みんな恐くて嫌な存在だと思っていた。
どんなに努力したって、僕を好いてくれることがない存在。
自分の心のままに振る舞い、ある日裏切って突然にいなくなってしまう存在。
だから、近づいてはいけない、好意を寄せてはいけない存在。
そんなものだと、思っていた。
僕の母親のように。
綾ちゃんは、自分はそういう女とはちがう、と言った。
そして、彼女は、それを僕に証明し続けた。
あの日、身体と心を重ねてから。
僕は、それを半ば受け入れ、半ば戸惑っていた。
彼女の存在に、戸惑っているわけではない。
彼女のことが好きだ、ということに戸惑っているのでもない。
それは、僕の中にある、もっと生々しくて卑しい感情だった。
「……綾ちゃん」
ことばにして、声に出すと、胸がどきどきと脈打つ。
そして、股間のものも。
僕は、僕と触れ合ってくれる女の子のことを考えると、
すぐに鎌首をもちあげてくる、自分のいやらしい器官のことを、
自己嫌悪とともに睨みつけた。
221ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 23:00:59 ID:1berHH9T
綾ちゃんに会えない日、僕は自慰をする。
彼女のことを考えて。
何度も、何度も。
綾ちゃんの裸が、胸が、お尻が、あそこが、鮮明なイメージで蘇り、
僕のいやらしい欲望に奉仕する。
僕は、――あの娘の裸を知っている。
彼女が、どんなにスタイルがよくて、着やせをして、肌が白いのか知っている。
おっぱいやお尻が、どれだけ大きくて柔らかいのか知っている。
彼女の性器、女性のあの部分さえ、僕は知っているのだ。
そう思うと、僕の男性の部分は、どんどん硬くなってくる。
生身の女の子の身体がこんなに蟲惑的だなんて、僕は知らなかった。
いや。そうじゃない。
それは、あの娘だから、そうなるのだ。
綾ちゃんの身体だから。
綾ちゃんの裸だから。
綾ちゃんのおっぱいだから。お尻だから。
綾ちゃんのあそこだから。
僕は、こんなにも反応してしまうのだ。
「綾ちゃん……」
そのことばが思い出させる彼女の姿に、
僕の性器は、ズボンの生地を突き破らんばかりにそそり立っている。
自慰をしたい。
彼女のことを考えながら、オナニーをしたい。
綾ちゃんの裸を、綾ちゃんの女性器を、綾ちゃんとのセックスを思い出しながら、
おち×ちんをしごいて、思いっきり精液を吐き出したい。
──その欲望は、下劣で薄汚い。
なぜって?
そのとき、彼女の唇とか、声とか、微笑とか、そういうものさえ、
僕は、僕の欲望で穢(けが)してしまうから。
222ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 23:01:52 ID:1berHH9T
(綾ちゃん……)
自慰を始めると、想像は、簡単に妄想に変わってしまう。
セックスのとき、綾ちゃんと向き合ったときには絶対にしないようなことまで、
僕は、僕の頭の中の綾ちゃんにはさせてしまう。
人の欲望は、限りがない。
綾ちゃんが、僕のために差し出してくれるもの。
僕とのセックスに供じてくれるもの。
自慰するとき、僕は、それだけに満足することが出来ない。

綾ちゃんは、僕のために喜んで裸になる。
僕のことをを大好きだと言ってくれる。
僕とセックスするために、ベッドに従順に横たわる。

でも、僕は──。
自慰をするとき、

彼女を裸にさせただけに飽き足らず、卑猥なポーズを取らせたり、
彼女が言ってくれる「大好き」という声だけでなく、淫猥なことばを言わせたり、
彼女が自由にしていいと与えてくれる身体を、まるで奪い取るように淫らに貪る。

もし、綾ちゃんが、自慰をしている僕の頭の中を覗いたりしたら、
きっと、彼女は幻滅し、怯え、そして僕を軽蔑するだろう。
僕が、綾ちゃんに対して見せている顔は、僕の、ほんの一面。
それも、一番いいところ。
あとは、もっと駄目な自分。
僕が彼女に隠している本性は、きっと自慰のときのそれなのだ。
それが、とても悲しいし、苦しい。
「……」
僕は、ため息をついた。
こんなに自分の性欲を、下劣さを嫌悪していても、それでも僕の下半身は自制がきかない。
223ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 23:02:25 ID:1berHH9T
ズボンの下でぱんぱんに膨れ上がっているそれは、
精液を吐き出すという目的を達成しない限り、金輪際言うことを聞かないだろう。
僕は諦めて、立ち上がった。
本棚から、お気に入りのエロ小説やエロマンガを探す。
なかなか決まらない。
本棚の中はエロ同人誌や、巴里書院のコレクションなど、
その手の趣味の人間なら垂涎のアイテムに満ち溢れていたけど、
最近は、なぜかそれらのものが色あせて見えて、
自慰に使う気になれないでいたのだが、今日は、これにお世話になろう。
(どうせなら、うんといやらしいのにしよう……)
そう思った僕は、黒い表紙の小説を手に取った。
男の子なら、一度はお世話になったことがあるという巴里書院のエロ小説の一冊。

『リアル孕ませごっこ』
舞台は王政の敷かれた西暦三千年の日本。
王様は自分の姓である佐藤の人口が500人を切ったことから、
佐藤姓の男性に、妊娠の可能性がある女性がわかる「HR探知ゴーグル」を与え、
七日間でナンパしてセックスに持ち込み、より多くの女の子に「佐藤の子供」を作らせた男を
養子として迎え、次期国王にすると発表した。
主人公は、その佐藤姓の男の子。
セックスどころかナンパもしたことがないが、どうにかして憧れの女の子に……、というお話。
<誤字を超えた超表現>
<日本語の範疇を超越した>
その表現力はあの<愛空>にも匹敵すると評され、映像化もされた。
僕のお気に入りなのは、そのメインヒロインではなく、
お話の最初のほうに出てくる、サブヒロインのほう。

ゴーグルを持っている主人公に自分から近づき、その初体験の相手を努めた彼女は、
「君が王様になったら、私を王妃してね」というちゃっかり者だけど、どこか憎めない女性だ。
晩生な主人公をリードするシーンは秀逸で、メインヒロインとの人気はむしろ逆転してさえもいる。
224ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 23:03:06 ID:1berHH9T
僕は、ページをめくってその場面を眺めはじめた。

「うわあ、おち×ちん、おっきいじゃない」
ブリーフを脱がした女の子は、にっこり笑った。
ものすごく機嫌が良くて、上機嫌な顔をして僕を見ている。
「そ、そうかな?」
僕はどぎまぎとした。
いかにも挙動不審な行動だ。
「うん、けっこう大きいよ、君。ちょっと自慢していいから。他の女の子に言われない?」
そんなこと、十六年間の間、言われたことない。
「あはは、君、童貞君だったよね、そりゃ言われたことないか」
女の子はころころと笑い、僕のおち×ちんを指でちょん、とつついた。
「うん。ちゃんと洗ってきているのね。えらいえらい。
うふふ、セックスする前に、おち×ちん、しゃぶってあげようか?」
「え?」
僕の心臓が騒々しく騒いだ。
「フェラチオ。して欲しいでしょ?」
女の子は、にやりと笑った。
「そ、そんな……」
「いいわよ、恥ずかしがらなくたっても。
男の子は、女の子におちんちんしゃぶられるのが大好きだもん。
君も、オナニーするとき、フェラされるところ想像したことあるでしょ?
私がしてあげるよ。あ、でも気持ちいいからってお口の中に射精しちゃダメだぞ?」
女の子は、僕を軽く睨んだ。
「精子を出すときは、こっちにだから、ね」
短いスカートから「わざと見せてあげてる」ショーツの前を意味ありげにさする。
「ま、あたしのフェラでいきたければ、王様になって私を王妃様にしてちょうだい」
女の子はまた笑った。
「そしたら、毎日でも君のおち×ちん、しゃぶってあげるから……」
225ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 23:03:54 ID:1berHH9T
僕は、性器を握る手の動きをはやめた。
モテない、冴えない主人公の男の子は、僕には容易に共感できるものだった。
このサブヒロインのような女の子も。
主人公が最初の男ではない、という設定も、お話の中では受け入れることが出来る。
相手の男は出てこないし、彼女が主人公とヒロインを助けていったり、
最後の告白のシーンも含めて、主人公を裏切らない存在であることを知っているから。
そして、セックスは、あくまでも優しくリードしてくれながら、
処女の妹であるメインヒロインよりも、ずっとエッチシーンが大胆でいやらしい。
ページをめくる手が早くなる。
もう片方の手の動きも。

「うふふ、あたしの中に精子出したいでしょ?
いいよ、あたしのおま×こ、君に貸してあげるから、
気持ちよーく、童貞、捨てちゃおっ……」

──心臓が一瞬、止まった。
フィニッシュに近い、その文章を読んだ瞬間に、浮かんだイメージ。
僕にのしかかって、そのいやらしい誘惑のことばを吐いたのは、
原作の挿絵にある女の子でも、映画でその役を演じた少女でもなく、――綾ちゃんだった。
「んんっ……」
かろうじて、手が止まった。
おち×ちんは、びくびくと震えて、絶頂を迎えられなかった不満を声高に主張する。
最近、いつもそうだ。
自慰するとき、僕は綾ちゃんにそんなことをさせてしまう。
今まで集めた、いろんなエッチな本やビデオの中のセリフや、行動を。
それは、二次元の作り話のヒロインや、お金を貰って演じる女優さんがする行為。
頭の中で、それを綾ちゃんにやらせてしまうことに、僕は激しい自己嫌悪を抱いた。
僕のことを好きになってくれている女の子に。僕にすがって生きている女性に。
その信頼と愛情を、見えないところで利用し、裏切っている。
綾子ちゃんを都合よく使ったイメージでの自慰は、そんな罪深いものだった。
226ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 23:04:25 ID:1berHH9T
僕は、本を放り出した。
股間の物はおさまりが付かない。
全身が性器になったような感覚を抱え、僕は──パソコンの前に座った。
何台か並んだパソコンの、一番奥のマシーン。
ネット配線から外した、どこにもつないでいない、安全な一台。
その中に大事に保存してあるのは──。
僕は、パソコンを立ち上げ、映像ソフトを起動させた。
フォルダを選び、データを開く。
微笑む綾ちゃんが画面に映った。

「綾ちゃん……」
僕のベッドの前で立っている綾ちゃんは、恥らうように笑い、スカートに手をかける。
何の躊躇もなく、中のショーツを下ろす。
白い靴下を履いた足から、同じ色の清楚なショーツがするりと脱ぎ取られる。
もう一度、恥じらいの微笑を浮かべてこちらを見た綾ちゃんは、
スカートの裾を、ゆっくりと持ち上げた。
(見えますか。これが石岡綾子のおま×こ、です……)
言いながら真っ赤になる。
白い太ももの付け根に、淡い翳り。その下がよく見えない。
(ん……、ちょっと、待ってね)
綾ちゃんは、ベッドの上に腰掛けた。
体育座りのような格好になり、それから、足を思いっきり広げる。
スカートの中で、無防備な女性器が丸見えになる。
カメラレンズ越しに、目が合う。
綾ちゃんは照れたように笑い、それから、片手を自分のあそこに這わせた。
(んっ……)
白い指が、自分の性器を思いっきり押し広げて、中の様子をカメラに晒す。
(もっと近くで撮っていいよ。私のここ、もっと奥まで見て……)
映像がちょっとゆれる。
撮り手が、カメラのズームを合わせることも思いつかずに、身体ごと近寄ったからだ。
227ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/02(日) 23:05:31 ID:1berHH9T
覗き込むようにして撮り続ける。
綾ちゃんの恥ずかしい部分を。
「ううっ!!」
どんな女性のものよりも綺麗で魅力的な女の子のそこを見ながら、僕は射精した。
びくんっ。どくんっ。
何度も途中で止めた欲望は、解放のときをむかえて、おどろくくらいに激しく汚液を噴き出す。
抑えるようにかぶせたティッシュから、どんどんとそれはにじみ出てきた。
画面の中の綾ちゃんは、今度はお尻を高く掲げて、僕にそれを撮らせていた。
僕を「安心」させるための「人質」の映像。
綾ちゃんは、裸やセックスするところを僕に撮らせている。
そのことで、綾ちゃんが僕を裏切れないということを証明させるために。
そして、僕は、それを拒めなかった。
信じているのに。
信じたいのに。
僕の臆病な心は、その「人質」を手元に置きたがっていたし、
僕の下劣な欲望は、好きな女の子の裸や性器の映像を欲していた。
だから、僕は、「そんなものがなくても、綾ちゃんを信じている」
ということばが言えなかった。
綾ちゃんは、そんなことも受け入れているように、何度も僕にビデオを撮らせ、
それを笑顔のまま差し出した。
無垢、と言っていいほどの笑顔で。
それは、彼女にとっては、僕の信頼を勝ち取るために神聖な行為なのだろう。
でも、僕は、それを自慰に使っている。
僕の大切な恋人の、優しさと思いやりの結晶を。
画面を見ながら、僕は、射精したばかりの性器がまた硬くなったのを感じた。
なにか言おうとして、僕は、僕が意図していなかったことばが口から漏れたのに気がついた。
「……あのポーズの綾ちゃんが、あの女の子みたいに誘惑してくれたら……」
その、心の奥にどろりとたまった下劣でいやらしい欲望は、
好きな女の子のことさえ信じきれないでいる臆病さと、
それでも僕に寄り添おうとしている綾ちゃんを認識しているずるさとともに、
自分を大嫌いになるのに十分すぎる罪だった。
「最低だ、僕……」
つぶやいて、僕はまたため息をついた。



ここまで
228名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:25:52 ID:TKA1o2bU
リアル孕ませごっこワロスwwwww愛空ってwwwwwww

gj
229名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:30:20 ID:ZHM1BkD1
ついにキター!
ゲーパロ氏超GJ!
230名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:46:52 ID:gLXfMrVF
GJ
おれも巴里書院読みてえ
231名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 00:57:50 ID:RTnMQzmO
GJ
山田流秘奥義吹いた


普通に面白い話にネタを混ぜてくるゲーパロ氏がにくい
232名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 02:01:21 ID:j0eolWBk
超GJっす

リアル孕ませゴッコにフイタww
233名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 02:04:12 ID:yqcrEGnQ
リアル孕ませごっこw

くやしい・・・でも噴いちゃゔ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォ オ
234名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 15:14:39 ID:e7d/yaOP
リアル○ごっこw
エアーウルフやアッキアキに続いて、相変わらずゲーパロ氏の蝶変換は凄いなw

しかし、その分主人公の心境との落差がセツナス
やはりこのカップルは幸せになるべき
235名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 19:31:16 ID:TETTpqgS
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51183103.html
弟に依存してる姉、に脳内変換したら萌えたw
236名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 22:02:30 ID:bs+DIsH8
まさか、この板でここまで笑わされるとは思わなかった
(いい意味で
237名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:59:11 ID:F1LP5RJS
しかし、喧嘩の現場を押さえた直後にはなんもせずに、妹が逃げ帰ったとたんにこれか。
結局母親はどこまでも妹の手先なんだな。
母親主観の回にしても「だから私は悪くない」という逃げ口上としか思えんし。
そりゃ食っていくことは奇麗事じゃすまんだろうが、再婚以後姉を妹の付き人に売り飛ばして
全く姉の味方をしてこなかったのはあんた自身だろうが。無能無策な親父主観はまだかね。
238名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 13:52:24 ID:G3+hXdBv
娘がテーブルにザーメンコンドーム放り出してたのに
なにも言わないわけないだろ
239名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:15:01 ID:/xNiRi4e
孕ませごっこがないのにリアル孕ませごっことは、これいかに
240名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 00:41:02 ID:YkzYE2O0
<誤字を超えた超表現>
<日本語の範疇を超越した>
というがごとし。
241名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 03:36:00 ID:EYhVmTK1
そう言えば、この両親にそれなりの制裁が加えられる
可能性は超展開でもない限りなさそうだな。
あー、3人とも殺したい。
242名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 08:45:28 ID:HybkDtRH
いや、殺したいってほどに直接的問題行為はしてないと思うんだが3人とも。
親として最低限の義務は果たしてるので、自立して関わらないようになれば問題ないレベルだし。
243名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 11:50:11 ID:k0aKpMVP
綾子が悪いわけじゃないんだが、家族への「侵入者」って予想以上にムカつくもんだぞ
子供なら尚更だ。
大人なら大人で、その後の遺産の分け前という
更に性質の悪いドロッドロッの争いになったりするしなー
244241:2007/12/06(木) 15:06:48 ID:o4AdeAnX
>>242
まあDQN妹はともかく実際、両親は積極的にやってないからもっともかもな。
たださ、エンディング辺りで、
妹&母&父「あはは、今までごめんなさーい。今度から仲良くしようね」
的な展開が予想できるだけに、こうカチンと……
ま、両親には三下り半突き付る程度で充分だな。
245名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 21:27:28 ID:XtYnl//B
三下り半 → 三行半
246名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 22:24:03 ID:NJGrpmbw
母親は娘をいっそ女子寮かなんかにいれて
あの家から出してやるのも一つの手段だろうにと思ってしまうよ。
名前さえ奪って使用人扱いするという精神的DVを母親までもが加担した上で行うよりは、
綾子の方はのちのちまで母親に捨てられたという恨みは持つだろうけど、
娘二人を引き離す方がよっぽど両方のためなんじゃないのかとね。
遠く離れたら綾子は自分自身を取り戻せるわけだからなあ。
そうしたら母親一人に矛先が向かうだろうけど、十代の自分の娘楯にするよりは母親が我慢した方がいいだろうさ。
まあ母娘の絆がもっとしっかりしてたら、娘もお母さんのためにと我慢するための土台ができているから
新治との依存関係に陥らず読者としては楽しめないのだが。

再婚夫は所詮親じゃないから無理にせよ、母親の方はまだ十代真ん中の娘を守る義務があるわけだからなあ。
もっとも再婚夫は自分の娘の異常に気付いてやれてないから、やっぱり問題山ほど抱えた家ではあるが。

などと背景にまであーだこーだ言いたくなるほど続きをwktkしている。
247名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 01:56:24 ID:Mujzzew1
もう綾子とシンジ君だけ幸せになれば満足
248名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 11:14:40 ID:pqdNg269
同意
もう二人で駆け落ちすればいいじゃん
249名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:50:03 ID:Aweo+FHH
おまえら落ち着け
250名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:42:21 ID:V7W+0Odj
hosyu
251名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 23:33:07 ID:e+qVqAaK
過疎っとるne
252名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 00:33:20 ID:k4R95RTI
元々だyo
253名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 23:42:03 ID:w0klV/aj
このスレがないと生きていけない
254名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 12:44:55 ID:PgWKcz2c
それにしても、シンジ君は綾タンにどんなプレイをしたかった、
もしくはさせたかったのだろう・・
255ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/16(日) 22:39:00 ID:7xxuUfDS
<私が私でいられる時>・11

「――ぴ、ぴ、ピラルクー、ぴっくるんるん♪」
突然携帯が鳴り、僕はびっくりして振り返った。
<恋のピラルク伝説>の着メロは、綾子ちゃんからだ。
というより、こんな時間に僕に電話をかけてくるのは、彼女しかいない。
僕は、慌ててパンツとズボンを履きなおした。
「……」
どぎまぎして、手を伸ばす。
頬っぺと耳たぶが真っ赤になり、心臓がバクバクいっている。
今、頭の中でいやらしい格好をさせて犯したばかりの綾子ちゃんからの電話。
僕は、混乱しきっていた。
お、落ち着け。
し、深呼吸だ。
今、僕が、綾子ちゃんでオナニーをしたことは、言わなければわからない。
綾子ちゃんは、僕の考えていることがよく分かるけど、
それは、顔色や、ちょっとした仕草をもとに敏感に察知するということで、
それはエスパーとか、そういう類のものではない。
……最近は、ちょっと自信がないけど。
まあ、それは、ともかく。
僕は深呼吸をして、携帯に出た。
「も、もしもし」
「あ、新治君。こんばんは」
「あ、ああ、こんばんは……」
「ひょっとして、寝てた? だったらごめんなさい」
「い、いい、いや、お、起きてたよ、すぐに出れなくてごめん」
自分で分かるくらい、声が裏返っている。
「……も、もしかして、あの……その……お、オナニーとか、してたの?」
僕は、盛大にむせこんだ。
256ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/16(日) 22:39:31 ID:7xxuUfDS
「ちょっ! な、な、な、なんでっ、わかっ……」
日本語になってない声は、それでも綾子ちゃんには意味が伝わったらしい。
「だって、その……後ろで私の声が聞こえたから……」
「え?!」
「私の声。……こないだビデオに撮ったやつ、……だよね?」
僕は振り返った。
……電話が掛かってきた動揺のあまり、パソコンの映像ソフトを止めていなかった。
僕の家は、新築で窓は二重ガラスだし、遮音効果はかなりすごい。
雨戸とカーテンを閉めると、テレビやステレオを大音量にしても全然外に音が漏れないのだ。
だから、普段、ヘッドフォンでそういうのを聞く僕も、
ちゃんと戸締りしていると、けっこう大きな音で聞くことがある。
今日は、パソコンにヘッドフォンをつなげるのももどかしく、あれを始めちゃったから、
必然的にビデオの音はスピーカーから聞こえる形になり、
つまり、かなり大きな音量で──ビデオの中の綾子ちゃんの声が聞こえていた。

(――綾子は、一生、新治君以外の男の子とエッチしません。
こうやって、ここを見せるのも、新治君一人だけです……)

モニターの中では、綾ちゃんが、顔を真っ赤にして宣言していた。
上半身にまとっているのは、私服ではなく、ネームプレート付きの学校の制服だ。
それは、他の人に見せられない物になるように、つまり、
「もし、私が新治君のことを裏切って、
新治君がこの映像をどこかに流しちゃうときに、
これが、私のことだと皆にはっきり分かってしまうように」
下半身はソックスだけの姿で、女の子のあそこを僕の撮るカメラに晒している。
ことばとポーズを色々と変えて、何度も、何度も。
そして、綾ちゃんは、僕によくその「誓約」が聞こえるように、
カメラと僕の目を見つめながら、大きめな声ではっきりと喋っていた。
その声は、わずかながら、携帯の向こうの綾ちゃん本人に聞こえていたのだ。
257ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/16(日) 22:40:02 ID:7xxuUfDS
「……あっ、いっ……こ、こここっ……」
日本語どころか、人間の声の範疇を軽く逸脱するくらいに裏返った声。
「あ、あのっ……ちがっ……」
綾子ちゃんが、くすり、と笑った。
「――うふふ、オナニーしてたんだ、新治君。私の裸で」
「あああ、おおお……」
「嬉しい」
「えええっ!?」
綾子ちゃんが、携帯の向こうで微笑む気配が伝わった。
「私の裸で、そういうことしてくれてたんだ。……よかった」
「えええっ」
混乱している頭にも、綾子ちゃんの声にとりつくろった響きが全く含まれていないことは分かる。
小さな吐息は、ほっとしたような気配を確かに運んできていた。
「お、怒らないの……綾ちゃん」
僕は、恐る恐る聞いた。
身体を重ねあった間柄とはいえ、自分の穢(けが)れた妄想と性欲の標的に、
綾子ちゃんのビデオを使ったことは、軽蔑されるべきものだ。
このビデオは、綾子ちゃんから差し出された人質。
それは、取引が終わるまで、大事に保護されていなければならない。
僕は、その人質を欲望のまま犯している。
「なんで、私が怒るの?」
綾子ちゃんが聞き返す。
こちらも、恐る恐るという響きがあった。
「だって、僕は、綾ちゃんのビデオで、お、オナニーしてたんだよ……?」
「うん。……それで、なんで私が怒るの?」
「……」
「……」
かみ合わない話。
黙ったまま、お互い、深呼吸を一つする。もう一つ。もう一つ。
呼吸を合わせて十秒間。唐突に二人はお互いの言っていることを理解した。
258ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/16(日) 22:40:32 ID:7xxuUfDS
「もしかして、新治君、あのビデオ、エッチなことに使っちゃいけないと思っていたの?」
「もしかして、彩ちゃん、あのビデオ、そういうつもりで僕にくれたの?」
「……うん」
「……うん」
僕は、真っ赤になった。
携帯電話の向こうの、綾ちゃんも。
立ち直りは、綾ちゃんのほうが早かった。
「だって、女の子が男の子にああいうものをあげるっていうことは、
……そういうこと、でしょ?」
「う、うん」
「だから、その……あのビデオ、新治君の自由にしていい、って言ったのは、
そういうの……も、含めてのことだったのよ?」
「綾ちゃん……」
背中がぞくっとした。
久々の感覚。
忘れていた。
綾ちゃんは、「怖い」女の子。
自分の恋人がどんな覚悟で僕と向かい合っているか、あらためて思い知った。
綾ちゃんは、自分の人生を丸ごと差し出すつもりで僕と相対(あいたい)している。
それはわかっていた。
でも、最近、なんとなく互いが互いに安心して触れ合うことが多くなってきて、
僕は、綾ちゃんのそうした「恐さ」を忘れていた。
だけど、それは──。
「私、……もう、新治君の女、なんだよ。新治君だけとしかエッチしない女の子。
だから、新治君は、わ、私のビデオで、お、オナニーしても……いいんだよ!」
言い切って、微笑む気配。
背筋のゾクゾクが止まらない。
ああ。
綾ちゃんは、こういう娘(こ)だった。
綾ちゃんは、――怖い女の子。
259ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/16(日) 22:41:14 ID:7xxuUfDS
目的のためなら、なんでもする。自分の裸をビデオに撮らせたりもする。
目的のためなら、何でも捨てられる。自分の人生さえも。
でもそれは、──僕を安心させるための覚悟の恐さだった。
僕は、綾ちゃんと普通に喋られるようになった。
いや。
普通に、だけじゃなく、安心して喋れるようになった。
彼女に安心して話しかけ、安心して触れ、安心してそばにいられるようになった。

──それは、綾ちゃんが、「強くて怖い女の子」だから。
本当は、誰よりも「強くて怖い女の子」だから。
綾ちゃんは、僕を安心させるために、自分を縛って差し出した。
普通の女の子では絶対出来ないくらいの固さ、絶対逃げられない固さの鎖で。
綾ちゃんは、その鎖を自分で作って僕に結びつける覚悟を持っている。
そうしなければ、僕が安心できないと知っているから。
僕は弱くて臆病だから、強くて怖い綾ちゃんは、そうやって僕を安心させる。
だから、僕は、綾ちゃんとお話が出来て、綾ちゃんと触れ合うことが出来て、
綾ちゃんのそばにいることが出来るようになったのだ。
そして──。
僕は、ズボンの前が固く盛り上がってきたのを、唾を飲み込みながら見つめた。
綾ちゃんが、そうしてくれているおかげで、僕は──。
綾ちゃんに、欲情することが出来た。
綾ちゃんと、セックスすることが出来た。
僕は、僕がとうてい手に入れられないような「強くて怖い女の子」が好きだった。
僕の母親のような。
そして、その女の子が、僕だけを好きになってくれるのを望んでいた。
そんなことはありえない。あっても、きっと僕はそれを疑う。
僕より強くて怖い女の子は、いつでも僕から逃げられるから。
「逃げない」と言われても信じない。信じられない。
だから、綾ちゃんは、自分が僕から「逃げられないこと」を証明し続けている。
自分で自分を縛って、僕に差し出して。
260ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/16(日) 22:41:45 ID:7xxuUfDS
「……新治君?」
耳元で綾ちゃんの声がした。
「……な、何……」
かすれた声。
何分くらい、僕は黙っていたのだろう。
その間、綾ちゃんは何を話していたのだろう。
いや。
きっと、綾ちゃんは何も言わなかったのだろう。
僕の息遣いをじっと聞いて、そして、僕が何を考えているのか、考えていたのだろう。
僕が、綾ちゃんにそうしてきたように。
だから、綾ちゃんの口にした次のことばは、唐突だったけど、
僕には意味が良くつながって聞こえた。
「私も、新治君のこと考えて、……オナニーしてるよ」
「綾ちゃん……」
──鎖で縛られた人質の姫君は、花嫁のように微笑む。
彼女は、はじめから逃げるつもりも、帰るつもりもない。
だから、鎖の端を自分から陵辱者に与えるのだ。
「……私ね、オナニーするとき、新治君のこと考えながらするの
新治君にキスされたり、おっぱいを触られたり、
セックスしているときのこと、思い出しながら……」
「綾ちゃ……」
「今日も、しちゃった。……ついさっき。この電話をする前……」
僕が綾ちゃんの事を考えながらオナニーをしていたとき、
綾ちゃんも、僕の事を考えながら自慰に耽っていたのだ。
頭の中と、あそこが、かあっと燃え立つ。
「いやらしい、よね。私……」
「そ、そんなことない……よ」
僕は、また唾を飲み込んだ。
「ううん、きっと、私、すごくいやらしい女の子なんだと思う。
<妹>はそんなことしないって言ってたし、母さんもそういう感じじゃないから」
261ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/16(日) 22:42:26 ID:7xxuUfDS
「ぼ、僕だって、綾ちゃんのこと考えて、オナニーしてる」
突然、口をついてでてきたことばに、僕は驚きかけ、そしてすぐにそれを受け入れた。
「新治君のエッチ……」
「あ……」
「でも、それ、すっごく、うれしい」
「綾ちゃん」
「……うふふ、二人とも同じなんだね。同じくらいエッチなんだ」
「うん」
「二人とも、同じくらいにエッチっていうのは、
……きっと、すごく幸せなことなんだと思う」
「綾ちゃん……」
「私ね、あれから、母さんと何度か話をしたんだ。いろんなこと。
……母さん、今のお義父さんと離婚を考えてるんだって……」
綾ちゃんの言う「あれ」というのは、僕とのセックスと、
そしてそれが<姉妹>喧嘩の騒動の中で両親に知られたことを指しているだろう。
「離婚……」
トラウマになっているくらいに嫌いな単語が出てきて、僕はぎょっとした。
呼吸の音が、わずかに乱れる。
それだけで、綾ちゃんは気がついたようだった。
「あ……ごめんなさいっ、私……」
心の傷は、恋人の声で瞬時にふさがった。
二ヶ月前には、想像もつかなかった癒され方。
僕は、確実に何かが変わりつつある。
「いや、大丈夫。いいんだ、話、続けて……」
僕は、綾ちゃんを促した。
「う……ん。ごめんね。
それで……母さんは、私を連れて、もう一度二人でやり直すって言ってくれたの。
パートでも何でもいいから、二人だけで暮らそうって。
……本当のところ、私はどうすればいいのか、よくわからない。
母さんのこと、今、好きでも嫌いでもないの。一緒に暮らしたいかどうかもわからない」
262ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2007/12/16(日) 22:43:17 ID:7xxuUfDS
綾ちゃんの声は、冷静だった。
「誰かと一緒にいたい、っていうのだったら、私、新治君と一緒にいたい」
「……綾ちゃん」
「あ……」
綾ちゃんは、慌てたように口ごもった。
それから、今までよりもっと明るい口調で続けた。
「……それでね、色々話してて、なんだか、そんな話になっちゃんたんだけど、
母さんは、……今のお義父さんの愛され方がいやなんだって。
もっとちがう形の愛され方をされたかったんだって」
「……」
「母さん、言わなかったけど、それって、きっとエッチのことを言っているんだと思う」
「……え、エッチ?」
「うん。でも母さんは、色々良くしてくれている今のお義父さんをこれ以上困らせたくないから、
だまってそれを受け入れてたみたい。でも……どうしてもダメになったんだって」
「綾ちゃん……」
「だからね、エッチって、すっごく大切なことなんじゃないかなって、思う」
「……」
「私ね、男と女の結びつきって、この世で一番強いものだと思ってるんだ。
だって、家族って、最初、男の人と女の人がくっついてできるんだよ」
それは、僕の考えとまるっきり違っていて、まるっきり同じ考えだった。
「それでね、男の人と女の人って、何が特別かって、結局、エッチするのが特別なの。
親子って、エッチしないもん。兄弟姉妹もエッチしない。でも、夫婦や恋人は、エッチする」
「……そう、だね……」
僕のベッドで、僕の下になってうねる綾子ちゃんの裸体を思い出して、僕はまた唾を飲んだ。
「だから、新治君が私のこと考えてオナニーしてくれてるの、とってもうれしい。
私と同じだから。……二人が、同じだから。……私たち、すっごくお似合いなんだよ」
「綾ちゃん……」
「うふふ……。ねえ、新治君」
「な、何?」
「一緒に、オナニーしちゃおうか、今?」
「ええええーっ!?」
綾ちゃんの提案に、僕は、盛大にむせこんだ。
だけど、背中に、これ以上はないくらいのぞくぞくが走りぬけたのも感じていた。
ズボンの中で、おち×ちんが硬く硬くそそり立つ。
女の子と──それも、大好きな女の子と一緒にオナニーをする。
くらくらするほどの陶酔が僕を襲った。
「私は新治君のこと、考えて……。新治君は私のこと、考えて……。
いつもしてるオナニーを、相手に聞かせるの。
ううん、いつもいつも考えていたこと、相手に伝えて、するの。
きっと、きっと、すごく気持ちいいよ……」
綾ちゃんの微笑を、僕は携帯電話越しに「見た」。
僕の彼女は、まるで息を吸って吐くのと同じくらい自然に、
僕に自分の全てをさらけ出す覚悟を決めていた。
その強さと恐さ──僕は彼女に抗えない。
「……うん」
戦慄にも似た感覚の中、僕はそれを受け入れ、
そして二人は、互いをもっと知るための自慰をはじめた。


                        ここまで
263名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 22:55:58 ID:plTlJIl6
>>262
お待ちしておりました!!
超GJっす

電話の二人のやり取りでお腹一杯です

綾と新治の結婚式はまだですか?
264名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:20:34 ID:X3/dADKx
GJ
いつもお疲れ様です
寒くなって参りましたのでお体に気をつけて下さいね
265名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:10:43 ID:9bnC4E3r
会話だけでも充分エロいし、改めて最強のヒロインだと実感した。
超絶GJ!
266名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 02:32:43 ID:G7KgPRlB
GJ!!
最高だこの2人
幸せになってほしい
267名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 04:47:28 ID:2pb1Aquj
恐ろしい子や・・・
綾ちゃんはほんに恐ろしい子や・・・・・・(((((; ゚Д゚)))))
268名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 22:32:44 ID:jO1+wYvg
GJ!
ぴらるくーは二人の愛のメロディーになったか
269名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 00:27:49 ID:n3LCXXzp
彼氏の影響でその音楽を知りました的なものかと
270名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 00:07:55 ID:MuVic+Bu
この二人は本当にいいカップル
邪魔する奴は俺が出て行ってやっつける
271名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 13:26:24 ID:sjDeDxWi
ちょんぎって捨ててやるんですね?
272名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 01:38:40 ID:I/vGnp5e
邪魔者をちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返す>>270
273名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 19:09:42 ID:Mc4oUvtX
グシュ ブチャ ベチャ
274名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 02:58:52 ID:K6QvQlqA
ぽいんぽいん ぐぎっ ばろろろろ
275名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 04:15:08 ID:Vlx6+J5I
そして邪魔者をちぎっては投げていた頃を回想する>>270
276名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:11:05 ID:snV7iJZO
妹がこのまま終わるとは思えない
277名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 00:42:23 ID:JpfIYGNR
保守
278名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:02:24 ID:b/eKMGcw
保守
279名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:29:40 ID:imijhGqI
保守
280名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 01:05:35 ID:N5G8YqS+
GJ!
281名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:10:03 ID:zMh35mpr
新年明けましておめでとうございます。
今年も精一杯このスレに依存していこうかと思います。
昨年に引き続き、今年もよろしくお願い衣します。
                       依存スレ一同様へ
282名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:22:37 ID:xlQXEJvD
明けましておめでとう!
オレはますますこのスレに依存していくぜ!
283名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:44:09 ID:KLpmgFND
ここのすれって
依存したい派とされたい派どっちがおおいのかね?
俺はされたい派
284名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:40:54 ID:OEkfwT3A
>>283
相互依存が好きな俺は
依存教相依存の異端派なんだ・・・

あてにならない意見ですまない
285名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 00:37:12 ID:i7iFllY0
依存されているはずが、知らないうちに自分も依存していたっていう共依存の
形が一番美しいな、やはり。
286名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 10:40:09 ID:UGs+yLAh
1番好きなシチュはなんかある?
俺は捨てられそうになった時の必死なとこかな。
何でもしますから捨てないで下さい的な

あとお前ら大好きだ
287名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 12:05:50 ID:KQLuuiZf
今まで自覚してなかったけど、何かの拍子で気付いて依存度合いが深まっていくのが好みだな。
例えば、幼馴染みの世話をなんとなしにやいてた女の子がある男に告白され
→主人公が気を利かせて「俺の事には構うなよ」
→で幼馴染みが実は主人公に依存していた事に気付く
→一方の主人公も幼馴染みの存在が大切なものと自覚する


長文すまない、つい願望が入ると語ってしまう
288名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 15:07:44 ID:OU/PFEFT
共依存の関係が、何かの出来事がきっかけで
さらにぐでっぐでに深まっていく場面が好きだなあ。
289名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 20:02:06 ID:3EW5Osz3
>>287
>>288
ふむふむなるほど。それでそのあとは?詳しく最後まで聞かせてもらおうか…。
お互いに自分の気持ちに気付いてからの展開を特に詳しくな。いっそのことSSにして投下してくれても私は一向に構わん!
290287:2008/01/04(金) 11:43:35 ID:Pa3i8LdN
小過疎ってるので、神が来るまで場繋ぎを

(287続き)
でお互いが必要なのは分かってはいるが、今さら告白できない主人公に男に告白された幼馴染み
→幼馴染みの親友が主人公に興味を抱いて、幼馴染みに紹介を迫る
→追い詰められた主人公と幼馴染みは・・・

(略)

→お互い依存しあってハッピーエンド


ステロタイプですまん
で振られた男と幼馴染みの親友がくっつけばそれなんて月9の(ry)
291名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 08:33:03 ID:ofA/lvqc
で、親友はアルコールに依存するわけだな
292名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 19:56:59 ID:7skWUrCE
お正月なのでお屠蘇等で酔った世話焼きの幼なじみが幼児退行でもしながら、熱くなった体で絡んでくる展開はどうか?
風呂やトイレに立つだけで泣き始めたり。
293ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:54:26 ID:42SrOrQn
<私が私でいられる時>・12

カーテンを閉める。
部屋のドアのカギを確認する。
スカートを脱いで、ベッドに腰掛ける。
さっきまで、充電器につなげておいたから電池の容量は十分。
携帯は、持ったまま、かけたままだ。
一秒でも、新治君の声から離れるのはいやだから。
ううん。
別に、声が聞こえなくてもいい。
息遣いだけでもいいし、それさえ聞こえなくてもいい。
新治君が、この電話の向こうにいるという気配を感じるだけで、私は、世界で一番幸せになれる。
その、私を世界一幸せにさせてくれる男(ひと)は、電話の向こうで緊張しきっていた。
こういう時、どうすればいいのか、私は知っている。
「吸った息を、どうやって吐いたらいいのか」と同じくらい、簡単にわかる。
身体と心を堅くしている、私の愛しい人を解きほぐすのは、私の一言。
「うふふ、新治君は準備OK?」
質問する私の声が弾んでいる。
どきどきが止まらない。
新治君に自分の秘密を教えるどきどき。
新治君の秘密を教えてもらうどきどき。
「あ、……あああ、だ、大丈夫」
「うん。私、スカート脱いだよ。新治君は?」
「ズ、ズボン下ろした……」
「えへへ、お互い下着姿なんだ」
「うん、そ、そうだね」
「お、オナニーするとき、下着着たままでするの?」
「ううん、脱ぐ……」
「あはっ、私は両方、かな。ショーツの上から触ることあるよ」
「そ、そうなんだ」
294ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:54:56 ID:42SrOrQn
「うん、最初の一回目は、そうやってすることが多いんだ。
でも、二回目からは、ショーツがびしょびしょになっちゃうから脱ぐの。
私、エッチな気分になっちゃうと、何回も続けてしちゃうんだ」
「そ、そうなんだ」
「新治君は、その……一度に何回もするの?」
「う、うん。やっぱりエッチな気分になりと、三、四回くらいは……」
「わあ、すごいのね」
軽い会話。
お互いの呼吸がだんだんと合ってくる。
でも、それは、本当は他人に最後まで隠しておかなければならないもの。
性は、人の最後のプライベートだ。
オナニーなんて、その最たるもの。
自慰は、自分だけの楽しみ。
誰にも教えないもの。
たとえ、もうセックスをしている恋人同士でも、
自分の部屋に帰って「する」ことを教えあったりしない。
──だから、教える。
──だから、伝える。
新治君に。
あなたが手に入れた女の子は、こんな女の子だということ。
みんな教えてあげる。
女の子が男の子に絶対に教えちゃいけない、最後のことまで。
恋人でも夫婦でも絶対に見せない、一番奥の部分まで。
だって、私と新治君は普通の恋人同士じゃない。
もっともっと、深くて、濃密な関係から。
「私、最初は、ショーツの上からなぞるの。
そうすると、すぐに敏感になってきて……んっ」
水っぽい音は聞こえただろうか。
びくん、と跳ねた身体がベッドの上で立てた音は聞こえたに違いない。
新治君が息を飲む気配を感じて、私は携帯にさらに耳を押し当てた。
295ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:55:28 ID:42SrOrQn
「んっ……気持ちいい。新治君の声聞きながら、ここ触るとすごく、気持ちいい……」
少し声がかすれた。
あそこは、こんなに潤っているのに。
私の身体って、不思議。
ああ、興奮するとこっちに水分を取られるから、喉のほうはかすれるのかな。
そんなことないか。
新治君とディープキスするときは、あんなに興奮してるのに、
お口の中は唾液でいっぱいだし。
「私、ここのお汁、いっぱい出る体質なのかも」
「そうだね。綾ちゃんは、濡れやすいかも……」
「新治君は、あ、あれ、いっぱい出るじゃない」
「う、うん、そうだね。……特に綾ちゃんとするときは、いつもよりいっぱい出るかも……」
「そ、そうなの……」
「うん、普段オナニーするときより……」
「そ、そうなんだ……」
あっという間に形勢逆転。
心臓がばくばく言っているのは私のほうになった。
新治君には、本当に敵わないなあ。
私は、布の上を這う指先が湿ってきたのを感じた。
「新治君がそんなこと言うから、もうショーツ濡れちゃった。……脱ぐね」
「うん、僕も、脱ぐ」
衣擦れの音。
二人が自分の性器に手を這わす。
これが、お互いの手であったら、もっと気持ちいいだろう、と思いながら。
自分の性器より、相手の性器に触れたいと、思いながら。
その軽い焦燥感が、快感を増していく。
無言。
少しずつ高まる息遣い。
自分のつがいが、昂ぶってきたことを感じて、私はさらなる解放へと進もうとした。
296ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:56:00 ID:42SrOrQn
「……新治君は、どんなオナニーするのが気持ちいい?」
昨日から、考えていた質問。
慎重にタイミングに測り、流れに乗せる。
「えっ……あ、それは……あ、綾ちゃんの……」
さっきの動画のことを思い出したのだろう、ちょっと慌てながら新治君が答えた。
私に配慮した優しい答え。
嘘も、ついていない。
新治君にとって、その瞬間、たしかに私が最高の性的対象だったろう。
でも、男の子の性欲って、そういうものだけじゃない、というのを私は知っている。
男の子と女の子って、ちがう。
たとえば、私は、新治君以外でオナニーをすることはない。
新治君に再会する前にしたときは、別に何かを考えて「した」ことはなかった。
何かの拍子に触れてしまった、純粋な身体の反応。
それは、新治君にも話しているから、知っている。
でも、新治君は、きっと、私以外のことでオナニーをしている。
たくさんある、エッチな小説や漫画は、私がビデオをあげても減ることがなかった。
最近は、買い求める量が減ったと言うけど、捨てるほどにはなっていない。
私以外の女の子の裸。
私以外の女の子のセックスの描写。
愛する男(ひと)の性的関心が自分以外の女の子に向けられるのは悲しいし、悔しい。
それでも私が比較的平静でいられるのは、その多くが小説やマンガの世界のものだから。
新治君にとって、生身の女の子の中では私が唯一の存在ということには確信がある。
そうした架空のヒロインたちと並べても私が「一番」と想い始めてくれていることにも。
なぜ生身の世界のように、私が架空のヒロインを交えた中でもオンリーワンになれないのだろうかと。
私の心を捉えているのは、
嫉妬よりも、どうして? なぜだろう? という疑問だった。
新治君の心の中をもっと知りたい。
それが、私の一番の願望で、
そしてきっと、新治君の性癖やオナニーは、その答えを内包している。
297ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:56:32 ID:42SrOrQn
私は新治君の心の中がわかる。
でも、全部が全部わかるわけではない。
むしろ、新治君の中を「見た」中で、
私が理解できるところだけを理解しているといったほうがいい。
当たり前だ。
新治君と、私は、別の人間だ。
──だけど、もっと近づくことが出来る。
なにか、もう一つきっかけがあれば、もっと強く。
なんだろう。
それがわからないのが、もどかしい。
でも、私は、その答えが、これから始まる二人の自慰に隠されていることを知っていた。
だから、私は、互いの全てをさらけ出す昂ぶりに新治君を誘った。
「うふふ、嬉しい。新治君、私でオナニーしてくれたんだよね」
「ああ、うん」
「……でも、私、もっと新治君のオナニー、知りたい。
私のとき以外は、どんなこと、考えてるの?」
「――!」
息を飲む気配。
とまどい。
それが、拒否に変わるまでの短い時間に、もう一言。
「私、怒らないよ。新治君が、私のこと以外でオナニーしてるって知ってるもん」
「!」
「だって、新治君、私と出会う前もオナニーしてたんだもん。
私以外でオナニーしたことあるのは、当たり前だよね」
そういう私は、新治君以外でオナニーしたことはない。
「あ、綾ちゃん……」
新治君の声から伝わる緊張が、ほんの五ミクロン緩まる。
うん。
いい感じ。
あと一押し。
298ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:57:10 ID:42SrOrQn
「さっき言ってたよね、新治君。
オナニーするとき、頭の中で、私にいやらしいことさせてるって。
私、それ、――次にあったとき、新治君にして、あげたいっ……!」
最後のほうは、また声がかすれた。
言った瞬間、身体がびくん、と跳ねる。
軽く、イきかけた。
自分の欲望を、好きな人に素直に伝える快感と幸せ。
そう。
私は、新治君をもっともっと気持ちよくさせたい。
なぜなら、それは……。
「……知ってるかな? 新治君……?
新治君、私とエッチするときに、すっごく気持ち良さそうな顔をするんだよ。
すっごく気持ち良さそうな声をあげるんだよ……」
「あ、綾ちゃん……」
「──私、それを、見ると、聞くと、すっごく気持ちよくって、幸せになれるん、だよっ……!」
「……!!」
「わ、私っ、私は、新治君を気持ちよく、したいっ……。幸せにっ、したい……!
……それと、同じで、新治君は、私のことを、気持ちよく、幸せにさせたいっと……、
思ってくれているのが、すごくっ……よくわかるの……」
「あ……!」
そう。
新治君は、私のことをすごく大事に想ってくれている。
私が、新治君のことを想うのと同じくらいに。
だから──。
「新治君が、私のことを気持ちよくさせてくれたいのなら、……新治君が、いっぱい気持ちよくなって!」
新治君が、気持ちよくなること。それは、私が気持ちよくなること。
私が、気持ちよくなること。それは、新治君が気持ちよくなること。
新治君が、幸せになること。それは、私が幸せになること。
私が、幸せになること。それは、新治君が幸せになること。
ふたつは、まったくの同意義。
299ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:57:41 ID:42SrOrQn
「……」
唾を飲み込む気配。
新治君が、私の言ったことを理解したのが伝わる。
私は、絶頂に達っしようとする指先を、かろうじて止めた。
自慰の最後の瞬間、身体も精神も堰を切ってしまった後でそれを止めることなんてできない。
──普通の女の子なら。
人間(ヒト)の心と体なんて、すごく弱く出来ている。
だから、麻薬とか媚薬とか打たれただけで、男の人も女の人も獣みたくなっちゃうんだ。
人は、痛みや不幸には耐えられるけど、快楽や幸せには耐えられないように造られているから。
──だけど、私は、それを止められる。
だって、私には、この快感以上の快感があるから。
私には、この幸せ以上の幸せがあるから。
今、携帯電話の向こうに。
私が一番気持ちよく、一番幸せになるには、新治君もそうなっていなければならない。
だから、私は、自慰の絶頂の瞬間でさえ、止められることができる。
はぁっ、はぁっ……。はぁっ、はぁっ……。
呼吸は荒く、甘く、切ない。
頭の中は、分泌された脳内物質でぐちゃぐちゃだ。
止められた快感は、どんな拷問よりも強く身体を悶えさせる。
でも、私がイくのは、私が与えているこの快感と幸せでじゃない。
もっと気持ちよくて、幸せなものでだ──。
「綾ちゃん……」
新治君は、私にそれを与えることに同意した。
自分の快楽のためだけでなく、私のために。
300ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:58:13 ID:42SrOrQn
「……うん、じゃあ、どうするの、どうすればいいの……? 教えて、新治君……」
脳内物質のせいだろうか、五感がどんどんと研ぎ澄まされるのが分かる。
新治君の息遣い。
ことばに迷う一瞬。
意を決して、声を発する。
「あ、うん。じゃ、じゃあ、ちょ、ちょっとエッチに、お姉さんっぽく……ダメかな……?」
「ダメじゃないよ。大丈夫!」
反射的に答える。
今、新治君がどんな「お願い」をしてきても、
私の答えは肯定の一択だということを、新治君は半分信じていた。
そして、私は、その通りの答えを出す。
いつだって。
ううん、新治君の期待以上の答えを。
たった二言三言に隠された新治君の願望を、私は正しく読み取った。
普通にしていたって、私は、新治君の心は読める。
今の私がもっと読めるのは当たり前かもしれない。
「エッチなお姉さんって、……『リアル孕ませごっこ』の、杏子さんみたいな?」
「え……」
「ちょっと」は、新治君の照れと遠慮。
ほんとうの願いは、「すごくエッチ」に、だ。
私の知っている「新治君の好きなすごくエッチなお姉さん」は、あのキャラクターだった。
新治君の沈黙は、混乱と、――肯定だ。
まるで、最初から答えを知っているテストのように、私は新治君の欲望を言い当てる。
「あはっ……当たった、みたいだね」
「う、うん、なんで……わかるの……?」
「たまたま、だよ。こないだ、私に貸してくれたでしょ?」
「あ、そうだったっけ……」
正確には、恥ずかしがる新治君から少し強引に「好みのエッチな本」を何冊か借りてきたのだ。
黒い表紙の巴里書房のベストセラーはその中に入っていた。
「……あれ、新治君の部屋にももう一冊、あるよね。……ね、一緒に読もうよ」
新治君は、『リアル孕ませごっこ』を二冊持っていた。
一回買って、気に入ったので、「保存用」に買っておいたらしい。
私は、新治君が読んでエッチなことに使ったほうを借りたかったけど、
新治君はものすごく恥ずかしがって拒否したので、新品のほうで我慢した。
でも、これをこういう風に使うとはその時は考えもしなかった。
──いや、無意識にそれを考えていたのかも。
互いに文庫本を片手に、もう片方には携帯をしっかり握って始めた会話は、
すらすらと、最初から決まっていたようにうまく交わすことが出来たからだ。
301ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:59:06 ID:42SrOrQn
「じゃあ、どこがいいかな。あ、42ページなんかいいかな」
「う、うん……」
「じゃあ、いくよ……。」

<うわあ、おち×ちん、おっきいじゃない。
うん、けっこう大きいよ、君。ちょっと自慢していいから。他の女の子に言われない?>

「……どうかな?」
「う、うんっ! す、すごくいいよ!」
「あはっ、じゃあ、新治君も、主人公のほう、読んで……」
「え、あ、ああ、うん……。」

<そ、そんなこと、十六年間の間、言われたことないよ>

今のは、小説では地の分のところだった。
アドリブでしてくれたのは、新治君がリラックスしてきた証拠。
新治君は、臆病な男の子だけど、おびえる必要がなくなれば、
ものごとに色んな、ものすごい能力を発揮する。
それが、私だけが知っている、本当の新治君。
私は嬉しくなった。
手を触れることさえためらい、恐がる男の子は、
女の子から手を握ってあげれば、ぎゅっと握り返してくれる。
あったかい手で。
それを知っている、それができる女の子が私だけということは、石岡綾子の誇りと幸せだった。
302ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 15:59:36 ID:42SrOrQn
<あはは、君、童貞君だったよね、そりゃ言われたことないか
うん。ちゃんと洗ってきているのね。えらいえらい。
うふふ、セックスする前に、おち×ちん、しゃぶってあげようか?>
<え?>

ページをめくりながら、エッチな会話は続いた。
主人公と、第二ヒロイン──巷では一番とも言われる──との最初のセックスのときの会話。
経験豊富で積極的なヒロインが、晩生な主人公に迫るシーンだ。

<フェラチオ。して欲しい……でしょ?>
<そ、そんな……そりゃ……して欲しいけど……>

少しだけ、ほんの少しだけ語尾とかを変えてみる。
予想通り、新治君もセリフを少し付け加えてきた。
最後の<して欲しいけど>は、小説にはないことば──新治君のことばだ。

<いいわよ、恥ずかしがらなくたっても。
男の子は、女の子におちんちんしゃぶられるのが大好きだもん。
君も、私のことを考えてオナニーするとき、
フェラチオされるところ想像したことあるでしょ?>
<う、うん。ある……。き、君のお口でしてもらうこと、考えて……する>

<私のことを考えて>なんて部分、ヒロインのセリフにない。
それに答える主人公のセリフも。
それは、私と、私にと携帯エッチをしている男の子の心の中だけにあることばだ。
私は、どんどん昂ぶってくる私を自覚した。
303ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 16:00:07 ID:42SrOrQn
<あはっ……じゃあ、私がしてあげる。
うふふ、気持ち良かったら、お口の中に射精してもいいよ?
私、全部飲んであげるから……>
<ほ、ほんと……?>
<うん。この間みたいに、無理やりっぽくでも大丈夫だけど、もっと優しく、のほうが好きかな?>
<ごめんね……こないだのは……>
<ううん、あれは、私のためだったんだもん。あれでよかったの>
<つ、次からは優しくするよ。もう、あんなことしない>
<うん、でも、時々なら、乱暴でもいいよ。私、それでも気持ちいいから。ほんとだよ>

目で追う小説の文章からどんどん離れている。
新治君と私は、主人公とヒロインの会話を借りて、この間の逢瀬のことを語り合っていた。
本質的に必要でないから、なんとなく言わないでいたことも、
こうしてきちんと語り合って、わだかまりを消していけばもっと良くなっていく。
面と向かった話し合いよりも手紙が効果的なときのように、
仮面舞踏会の逢瀬が普段の語らいより燃え上がるように、
二人はごく自然に相手に自分をさらけ出していた。

<新治君、女の子に精子飲んでもらうの好きでしょ?
女の子にフェラチオしてもらうと気持ちいいでしょ? 嬉しいでしょ? だから、私がしてあげる>
<うん……だけど、お、女の子の誰でもいいわけじゃ、ないよ>
<え……?>
「あ、ああ、綾ちゃんだから……気持ちいい……綾ちゃんだから、嬉しい……」
「新治君っ……」

私は、『リアル孕ませごっこ』をベッドの上に放り投げた。
新治君も。
片手でしっかりと愛しい人の声を伝えてくれる携帯電話を握り締め、
今、あいた片手で、性器を嬲る。
お互いの声とことばで達しようとして、二人は狂おしい自慰を再開した。
304ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 16:00:42 ID:42SrOrQn
<あはっ、君、おちんちん、そんなに大きくして、
そんなに私とセックスしたいのぉ?>
<う、うん、そうだよ、き、君とセックスしたいっ>
「綾子の中に、精子出したいのね、新治君っ!」
「うんっ! 綾ちゃんの中に精子出したいっ!」
<い、いいのよ、いいのよっ! お姉さんの中に、出しちゃっていいのよ。
ほら、ここが私の入り口。エッチなおつゆでびしょびしょでしょ?>
「うん、綾ちゃんのここ、すごく、濡れてるっ!」
「ああっ、そ、それは新治君のおち×ちんが欲しいから……」
<いいのっ!? いいのっ、お姉さんっ、本当に入れちゃうよ!>
<来てっ! たくさん締めてあげるっ! エッチなおつゆもたくさん出してあげるっ!
君が射精しやすいように、うんとおま×こ良くしてあげる。だからいっぱい気持ちよくなって……>
「あ、綾ちゃんもっ、気持ちよくなってっ……!!」
「し、新治君もっ……!!」

誰かが言っていた。
恋愛は、ポーカーみたいなものだ、って。
お互いが裏返したカードを読み合い、駆け引きし合い、手を作っていく。
強いほうが、最終的な勝者になって関係を作るけど、
その手を作ったカードの一部は、相手の出した物だったり、
相手の対応で引き直したもので、決して勝者一人だけのものじゃない、って。
だから恋愛は面白いんだ、って。
でも、新治君と私のポーカーは、恋愛は、きっとちがう。
二人とも、一切、駆け引きなんかしない。
だって必要ないから。
相手に勝とうとなんて思ってないから。
相手の勝ちが自分の勝ちだから。
──二人は、お互い、自分のカードを全部、表に出して見せ合う。
そして、相手が役を作れるように、自分の手順を使うのだ。
私は、新治君のすべてのカードを見て新治君の手を作る。
新治君が、幸せになるように。
新治君は、私のすべてのカードを見て私の手を作る。
私が、幸せになるように。
だから、二人は、フルハウスでもフォーカードでも何でも作れる。
二人で、ロイヤルストレートフラッシュな幸せだって作れるんだ。
305ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 16:01:13 ID:42SrOrQn
「あ、綾ちゃん、僕もう……」
「イッて! 新治君、イッて! 新治君、私でイッて!!」
「うんっ! 綾ちゃんもっ……僕でイッて!」
「ええ! イくわ、私、新治君でイッちゃうっ!」
「綾ちゃんっ!!」
「新治君っ!!」
お互いが、相手のイメージに包まれて絶頂に達する。
私は、新治君のおち×ちんが精液を噴き上げるのをあそこの中に感じ、
新治君は、私のあそこがおち×ちんの周りに絡みつくのを感じて、欲望を解放する。
一人でするのよりも、麻薬や媚薬を使ってするのよりも、何十倍も濃密で強い快感。
もう離れられない。
こんなものを知ってしまったら、二人は一生離れられない。
次に会えるのはいつだろう。
次に声を聞けるのはいつだろう。
次に愛し合えるのはいつだろう。
恋しい。
涙と、汗と、愛液でぐしょぐしょになった心と身体が、新治君を求めて彷徨い、
「あ、綾ちゃん?!」
携帯から聞こえる声で、戻ってきた。
「新治君……」
「あ、綾ちゃん……」
「新治君、私、すっごく気持ちいい……とっても幸せ……」
「うん、ぼ、僕も……」
「……ね、これから、いっぱいこうやってエッチしようね」
「あ、ああ、うん!」
「私、わかったんだ。私の中には、まだ私の知らないエッチな私がいっぱい、いるんだって。
『リアル孕ませごっこ』の杏子さんみたいな私もいるし、もっと違う私もいるって。
それも全部私で、――それ全部、新治君にあげたい、って」
306ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 16:01:45 ID:42SrOrQn
「綾ちゃん……」
「私、わかっちゃった。……新治君は、色んな女の子が好き。色んな女の子とエッチしたいの」
夢うつつに微笑みながら、私はつぶやいた。
心の中で甘く蕩けていたものが固まって、ことばになってくる。
「……ううん、それは浮気とかそういうのじゃなくって、きっと男の子の性質なんだ。
新治君は、きっといつもの私が好きになってくれているだけど、そういうのとは別に、
杏子ちゃんみたいな女の子に責められたいときもあれば、別の女の子に優しくされたいときもあるんだよ。
男の子は、みんなそう。だから、エッチな本とか小説とか集めるの」
「ち、ち、ちが……」
「そして、女の子は、――私は、きっと一人で何人もそういう女をできるんだ」
「綾ちゃ……」
「うふふ、新治君はねえ、杏子さんみたいなエッチな女の人より、
杏子さんみたいなエッチな女の人を演じる私、が好き……なんでしょ?」
「!!」
それは、自慰の昂ぶりの中で感じ取った真実。
新治君は、私が好き。
私が、新治君がすきと同じくらい絶対的に。
だから、色んな私とエッチしたい。
色んな私に優しくされて、色んな私に気持ちよくされて、色んな私と幸せになりたい。
それは、
色んな私に優しくして、色んな私を気持ちよくさせて、色んな私を幸せにしたい、ということ。

──だから、私は、新治君をますます好きになった。

「ね、次、私、どんな「私」になればいい?」
私は、私のままで、どんどん新治君の好きな石岡綾子になれる。
そして新治君は新治君のまま、どんどん私が好きな新治君になる。
新治君が好きな石岡綾子が好きな新治君が好きな石岡綾子が好きな新治君が……。
──やっぱり、私たちは、もう離れられない。
307ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/06(日) 16:02:23 ID:42SrOrQn



「ふう……」
夜風が、火照った体に心地いい。
綾ちゃんと、声だけの、でも全てを重ねあった逢瀬から二時間経っても、僕は眠れないでいた。
あれから三回も立て続けに自慰で達した身体はだるいけど、爽快だ。
お風呂に入って冷水シャワーを浴びても、肉体の芯が熱くて、心の中が温かい。
時計はとっくに零時を回っている。
「コンビニでも行こうかな……」
もう、今日売りの<週刊少年チャンプDEAD>が並んでいる頃だろう。
『素手ゴロの王子様』と『こちら遠江国掛川藩岩本道場』の続きが気になった僕は、
Gジャンを羽織って外に出た。
坂の下にあるコンビニで<週刊少年チャンプDEAD>を買い物カゴに入れた僕は、
ふと、その横の棚の写真週刊誌に目を留めた。
昔は大売れしていたこいつも、最近ではすっかり部数が減っている。
一時期は、立ち読みもしていたけど、最近は全然興味がなくなった。
だけど、今日は、ものすごく大量に仕入れているな。
なんか特ダネでもあったのか。
表紙を見る限り、いつもと代わり映えしないけど。
手にとってぱらぱらとめくる。
面白い記事は何もない。
──と。
手が止まる。
思わずつぶやいた。
「何だ……これ……」
そこには、

「<彩ちゃん>が喫煙? <ホワイトプリンセス>龍ヶ崎彩子の地元でささやかれる黒い噂」

というタイトルの見開き記事が載っていた。
「あー、それ、すごいっしょ。お客さん、買ってったほうがいいよ。しばらく話題だよ、多分。
俺も気がついてさー、慌てて仕入れ追加したのよー」
にかっと笑った親爺さん(ここのオーナー店主だ)が手作りのポップを持ってあらわれた。

「あの彩ちゃんの記事、載ってます!!」

今書かれたばかりの、厚紙の上に踊るマジックのへたくそな字を、僕は、呆然と見つめた。



ここまで

308名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 16:14:18 ID:66iV2T0O
うほほ!GJ!!
妹のほうがどうからんでくるのかwktk
309名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 16:45:13 ID:W6URuoYo
きたきたきた!
らぶらぶ空間最高だわー
そしてそろそろ妹が絡んできそうだ
310名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 20:53:46 ID:ppgyhUM0
なんか姉の幸せと反比例して妹が追い込まれてるな
311名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 21:43:09 ID:pzSdxZIQ
ここから妹フラグがバリ立ちになっていく富田
312名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 01:13:57 ID:o8xq3orw
GJ!GJ!!
GJ!!!!!!!
313名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 02:15:47 ID:O9OQW9C1
妹フラグ立ったら修羅場スレにひっこされそうw
314名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 03:17:34 ID:6pjTEiK5
この作品が他スレ行ったらこのスレは死ぬだろうが!
ここの住人の依存度、決してこの二人に劣るものではない!

しかし妹と彼はどう絡むんだろうね
必然的に姉も関わるし、最低でも血は見そうなんだが
315名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 14:59:53 ID:0Ov7mwWt
自らの誇りたるピアノを幼稚園児に否定(?)され、回りからも喫煙報道で白眼視され。
頼るものを失った妹はどうするんだろうな。
姉に依存するか姉の彼氏に依存するか。それとも自立して姉から離れるか。
続きが気になりますな。
316名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:04:21 ID:f+hBkX0W
ああいう他者を見下すことでアイデンティティ保ってるタイプは立場逆転すると弱い
というかストレスでずるずると落ちて行きそう
ある意味で見下してる他者に依存してるとも言えるし
それしても今までのレスを見てみると妹への立場でスレ住人は真っ二つに分かれそうだな
317名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:20:29 ID:Ij18jFgh
だからこそ手を差し出せばあっさり依存してくれそうな気はするな
落ちることを知らない人間は、落ちた時に一人じゃ再起不能になりかねん
318名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:43:54 ID:mjngZMfy
ちゃん様のようになるのか
319名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 21:24:50 ID:jEKVKQuj
ちゃん様キャラは大好物です
320名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 21:52:24 ID:QfhoGg4i
つつつつ遂に………キタ━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)=゚ω゚)━━!!!

2人のラブラブっぷりにもう萌え即死しそうっす!!!


お願いします、神様
この2人の幸せを永遠に栄えさせ賜え…


妹は一体、どう動くのか…2人の幸せを阻む壁にならなきゃ良いが…
321名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:55:27 ID:0L1/EDJ/
待ち焦がれてもう心臓止まるかと思ったよ
読んだら読んだで萌え死ぬかと思ったよ

仮面が剥がれて落ち込んで姉貴依存に走った妹が、狂って二人の幸せを壊しませんように……
……この二人、引き剥がされたら心中してしまいそうだなあ
322名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 00:07:07 ID:XqLjh7jk
姉も妹も母も みんなしあわせ

これがいい
323名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 10:58:03 ID:mHEzsACS
しかし全員ヤンデレタイプだからまとめて依存されると
間違いなく新治は誰かに刺されて死ぬ
324名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 03:15:31 ID:w3PWEJH9
GJっす

俺は恋愛対象になるのは綾子だけの方がいいよ派
ここまで愛し合ってるのに浮気なんて考えられない
妹にはあくまでも自立のサポートをしてあげる程度でいい
姉妹丼とかも・・・望んでる人はいるだろうが・・・自分は反対かな
325名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 08:37:52 ID:vRDEQeEf
おまえら落ち着けってばさw
326名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 11:15:15 ID:c5cEfbBs
書く人の好きなように書かせろや
何々には反対だ、やめて!とか自重しろよな
327名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 21:19:40 ID:ZWR+utL+
読み手がSSに依存しちまってるから難しいだろうな・・。
328名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 22:23:29 ID:7G/bqm31
誰上手
329名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 00:12:24 ID:kSWn4G8R
誰もが可愛いと思う
上村先輩は
手を繋ぐ彼に依存

つまらんな…ごめん
330名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 01:45:03 ID:8hLTLL+C
相変わらずこのスレはゲーパロ氏に依存しっぱなしなんですね
331名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 23:08:53 ID:nJTYjqOZ
一事言わせてくれ。

>『こちら遠江国掛川藩岩本道場』
ここで吹いた。盛大に。
332名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 23:54:37 ID:kSWn4G8R
↑誤爆?
333名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 00:06:01 ID:xutxp/Vg
>>332
ちゃんとSSを読み返すんだ
334名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 00:56:38 ID:V6WnkaL1
保守
335名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 12:58:33 ID:b8eadZAK
>>331
伊良子のバカはどこだ!!

作者さんは間違いなくアサメ常駐者。
336名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 01:22:10 ID:MTvXnNUg
337名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 13:52:56 ID:gWu8VqzA
過度な展開予想はいけないぜっ。

保守
338名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 15:41:18 ID:CFw4mKqL
保守
339名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 20:29:33 ID:laBglHAp


神降臨↓
340名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 20:30:35 ID:yXM1PznF
ちょっと神になってくる
341名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:24:42 ID:FXlw3yiS
>>340
無茶しやがって……
342名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:45:27 ID:uSg0yxOk
バカ野郎…

>>340は必ず帰ってくる

大きくなって…俺達を…楽しませてくれると……信じるんだ………
343名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:44:49 ID:5K/YKkDs
>>340に依存するスレ。
344名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 18:45:28 ID:9w7/jI9O
さあ皆、>>340に身を任せようじゃあないか
345名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:02:05 ID:hPNkhdI2
投下します。

男が依存。
修羅場展開あり。
長文初。

駄目な場合はスルーしてください。
346名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:04:49 ID:A4fazaHW
 悲劇というものはそれだけでは終わらないものだ。
 一つの悲劇が別の悲劇を産み、連鎖していく。


 一人の女性が、不倫の果てに相手の男と心中した。
 世間は彼女を、愛を貫いた悲劇のヒロインとして持て囃し、その悲恋歌に涙した。
 悲劇のヒロインがいれば、当然のように悪役が必要となる。
 彼女の遺族にその役割が求められた。
 自分から気持ちが離れていたにも関わらず、離婚を了承しなかった夫。
 離婚の足枷となり、実の母親を死に追いやった息子。
 この二人を非難する事で、多くの人々は、その悲劇に対する鬱憤を晴らした。

 その事が新たな悲劇を産む事になる。
347名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:06:21 ID:8vsfq6tD
 高校生、新田圭一には殆ど表情がない。まるで能面のような、無機質な顔をいつもしている。
 昔からそうだった訳ではない。
 彼がこうなったのは、母親の心中事件以降だ。

 笑えば、実母の死を何も感じない冷血な子供。
 泣けば、周囲に同情を買う演技をする計算高い子供。
 怒れば、自分の責任を弁えずに周囲に当たり散らす身勝手な子供。
 次第に彼が表情を忘れていったのは、自然な流れと言えるだろう。

 そんな彼にも表情を出せる相手がいる。

 須藤里沙、彼の幼馴染みにして、彼が心を許している唯一の相手だ。


 「おはよう、圭ちゃん!」
 「あー、おはよう…」
 父親が仕事の関係で殆ど家にいない為、圭一が朝一番に挨拶する相手は決まって里沙だ。
 何時もの事であっても、明るい彼女の声に圭一は救われる気分になる。
 「ちゃんとご飯食べた?元気出ないよ!」
 「ちゃんと食べてるって、子供じゃないんだから。」
 少しだけ表情を緩めて答える。
 毎朝の定例のようなやり取り、それが圭一を不思議と落ち着かせた。
 「じゃぁ、学校に行こう、遅刻しないようにね!」
 里沙に引きずられるように、二人は学校へと向かった。

 時折、圭一は不安になる。
 里沙が自分をどう思っているのか、依存しているだけの自分に対して、どんな感情を抱いているのか…。
 それは恐怖を感じさせる不安だった。
 今の圭一にとって、里沙がいない生活など考えられないモノなのだから。
348名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:08:08 ID:8vsfq6tD
 圭一が学校に着くと、下駄箱の中に一通の手紙が入っていた。
 その手紙は、ここしばらく投函されているものと同一のモノだ。

 「それ、ラブレターってヤツ?」
 目敏く手紙を見つけた里沙が圭一に尋ねる。
 「そんなんじゃないよ」
 手紙を手早くしまいながら、圭一が答える。
 「え、まだ中身も見てないのに…」
 そこまで言ってから、圭一の顔が曇っているのが里沙には分かり、言葉を切った。
 小学生時代、彼の下駄箱には良く罵りの手紙が入れられていた事を思い出したからだ。 
 「また、虐められてるんじゃ…」
 不安そうな里沙の声が圭一の耳に届く。
 「そんな事はもうないよ。」
 里沙を不安にさせない為、圭一が空元気を出した声を出す。
 そんな時の表情の作り片を知らない圭一がやっているのだから、当然に不自然になっているし、更に里沙を不安にさせた。
 「授業始まっちゃうから、早く行こう。」
 それ以上の追求をかわす為、強引に話しを終わらせるようにして、圭一はやや小走りで自分の教室に向かった。

 教室の自分の席に着いた圭一は、今朝の手紙を取り出した。
 内容は分かっている。

 須藤里沙から離れろ、須藤里沙に近付くな、貴様が須藤里沙を不幸にしている…等々の、誰かしらの嫉妬によって書かれたような内容だ。

 その日の内容も特別に変わった内容ではなかった。
 ただ一つ、放課後に体育館裏で待つ、との一文が目新しく、圭一の興味を引いた。

 どんな奴が、飽きもせずに毎回毎回手紙を出しているのか、その事に興味が沸いた。

 行ってみるか…、小さくそう呟く。
349名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:10:10 ID:8vsfq6tD
 放課後、体育館裏で圭一を待っていたのは、見知らぬ下級生の女子だった。
 流石に自分とは関係ないとも思ったが、彼女が自分に向ける視線が、手紙の主である事をありありと告げている。
 嫉妬、殺意、憎悪、嫌悪、侮蔑、様々な負の感情がありありと彼女の目に宿っている。
 普通の人ならそれだけでたじろぐだろうが、圭一には慣れた視線であり、特に何かを思う事はない。
 むしろ、相手の正体が知れた事で、既に興味を失わせていた。

 それでも来た以上は、何かを話さなければいけない。
 「あの手紙を書いたのは君?」
 声に感情を感じさせない、圭一独特の喋り片で問い掛ける。
 その喋り方が相手の不快さを増させたようだ。
 「そうです!」
 まるで吐き捨てるように答えてきた。
 「ああ、そう。」
 自分を蛇蝎の如く嫌っているのは良く分かるが、圭一にとって見ればどうでもいい事、既に帰る気になっている。

 「手紙は読んだんでしょう!」
 圭一の言い方のせいか、相手の語気が荒くなる。
 「用件は分かっているハズですよね!」
 「用件…、里沙から離れろというのか。」
 声を荒げて熱弁を奮う女生徒、それに対してまるで表情を変えずに平坦に話す圭一、その事が更に女生徒の怒りを煽って行く。

 「なら、とっとと里沙先輩から離れろ!」
 「それは出来ない。」
 感極まったような怒鳴り声にも、間髪入れずに即答する。
 「な…!」
 「里沙は俺にとって大事な存在だ。俺から離れる事はありえない。」
  棒読み口調、これが芝居だったら絶対にNGが出る。
 だが、そんな中にも、揺るがない意思と相手に反論させない強さがある。

 「言いたい事は終わり?」
 何時通りの無機質な無表情で、相手の様子を伺う。
 特に反論はしてこないようだ。
 その事を確認すると、俺は帰るから、とだけ相手に告げ、その場を後にした。
350名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:11:04 ID:8vsfq6tD
 校門では里沙が待っていた。

 「先に帰って良かったのに。」
 「ちょっと心配しただけだから、気にしない気にしない!」
 心配したと言う割りには、圭一の疑問にやたら笑顔で答えてくる。

 「どうしたの?何か嬉しそうだけど…。」
 「うん!ちょっと‥いや、かなり嬉しい事があったからね〜♪」
 今に鼻唄でも歌い出しそうに答えた里沙、圭一はその姿に圧倒されていた。

 「今日は何が食べたい?私が何でも作るよ!」
 「えっ、え?」
 「そうだ、買い物していかないとイケないネ!スーパーに寄ってから帰ろう♪」
 戸惑う圭一を気にする事もなく、里沙は圭一の腕を取ると、終始ご機嫌に歩き出した。

 圭一にしても、ハイテンションな里沙相手に戸惑ってはいるものの、彼女が喜んでいれば、自分も少しだけ楽しい気持ちになれた。
351名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:12:19 ID:8vsfq6tD
 仲睦まじく帰宅していく圭一と里沙の姿を、憎悪をもって見送っている女生徒がいる。
 ついさっき、圭一にしてやられた女生徒、名を小野瀬真由美という。

 噛み締めた唇、握りこんだ拳から血が滴り落ちる。
 「何であんな男に…!」
 怨嗟の声が口から漏れる。

 彼女が里沙と出会ったのは同じ委員会での事。
 右も左も分からず、戸惑い混乱していた自分を助け、教え導いてくれたのが里沙だった。
 それからと言うもの、視線は気付けば里沙を追っていた。
 テキパキと仕事をこなし誰にも媚びずしっかりと自分の意見を言う、その姿を見ていたのだから、同性としての憧れが恋心に昇華するのに時間は要らなかった。

 同性の壁は想像以上に高かったし、何より里沙に嫌われる恐れがある。
 自分の気持ちを抑え、ただの後輩としてだけ接していた。

 そんな中で知ったのが新田圭一の存在だ。

 もし、彼がもっとちゃんとしていれば、里沙に釣り合う容姿、成績、体力を持っていれば、彼女も里沙の事を諦めただろう。
 だが、新田圭一はそうではない。
 無表情でクラスから孤立し、周囲から腫れ物扱いを受けている。その上に母親を死に追いやった過去まであるという。

 それを知った時、彼女の中で何かが弾けた。
 何故、自分は我慢しなければイケないのに、そんな男が傍にいれるのか、里沙先輩はあの男に騙されているか、何か弱みを握られているに違いない。

 今、小野瀬真由美の中での新田圭一は、憧れの人を縛り付けて自分との恋路を邪魔する障害物でしかない。

 「里沙先輩、すぐにその男を始末しますから」
 腕力で勝てずとも、方法は幾らでもある。
 「そうしたら、私の気持ちに気付いて下さい」
 万感の想いを込めて、そう願った。
352名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:14:34 ID:8vsfq6tD
投下終了です。
上手く共依存を書ければと考えてます。
353名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:26:38 ID:dMRKT/Qs
>>352
これは素晴らしいSS!
続きにwktkして待ってます。
354名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 01:07:30 ID:Sfz5FFV2
>>352
乙。
出だしの心中と世間の〜辺りの展開が無理やりな気がするが
3人とも相手に依存しているようで今後に期待。
355名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 01:09:42 ID:P6xPGIfY
里沙はやっぱり覗いてたんだろうなぁ
もしそうだったら真由美はとっくに嫌われてるかも
続きが気になるな!
356名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 05:10:31 ID:bMj72oko
楽しみ。
357名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 22:39:02 ID:S36paI66
>>355
なるほど。「嬉しい事」ってのはそれか。
358ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:37:21 ID:ztFgcjAx
GJ!
これは続きをwktk。

<私が私でいられる時>続き行きます。
今回は、「お漏らし」がちょっとあるので、苦手な人は回避推奨。
359ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:38:46 ID:ztFgcjAx
<私が私でいられる時>・13

♪ O−E−A−E−OO−、O−E−A−E−OO−……

悲しく伸びる美しい母音。
主題歌が始まる。
私は、テレビモニターを見つめた。

♪ あの時最悪のブラクラが向こうから会いにきたのは
♪ ぼくらのセキュリティはこんなにも脆弱だと笑いに来たんだ

♪ jpgだと思ってもexe偽装という真実に惑うよ
♪ 拡張子の何を信頼して開けばいい

♪ フォーマット:C(シー) フォーマット:C
♪ このネットの無数の罠の一つだと
♪ 今の僕には理解できない

♪ フォーマット:C フォーマット:C
♪ 恐れを知らない初心者のように
♪ クリックするしかない
♪ フォーマット:C……

「フォーマット:C……」
知らず知らずのうちに口ずさんでしまう音楽。
昨日よりも綺麗に歌えた、という自覚に、私は唇の端に笑みを浮かべた。
“あの人”から借りたDVDを、もう何度見ただろうか。
360ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:39:17 ID:ztFgcjAx
TVアニメ<おたくの>。

絶望的にはびこる21禁ネット犯罪と、コンピューターウイルスとに業を煮やした政府が、
「大人が都合よく利用しやすい少年少女を育成する部活動」に属さない、
パソコン好きの帰宅部生徒たちを、15人単位のチームに編成、
インターネットを使ったウイルス/ブラクラバトルに投入。
バトルに敗れたチームは全員逮捕、勝ったチームも代表選手を逮捕、
という過酷な消耗戦を強制する筋書きのアニメ。
その主題歌「フォーマット:C(シー)」の美しい旋律とあいまって、大人気を博した。

私も、“あの人”に貸してもらってから、ファンになった。
というより、“あの人”の選ぶものは、みんな、とても素敵。
私は、うっとりしながら画面に見入った。
ドアをノックする音が聞こえるまで。
「彩ちゃん、いる?」
「……いない……!」
子供のような返事が反射的にこぼれたのは、それが、期待した声ではなかったからだ。
母親のことは、今でも苦手だ。
昔よりは、ずっと身近に感じるけども。
ここ数ヶ月の生活の中で、この女(ひと)はこの人なりに、
私や<家族>のことを考えてくれていることを理解した。
でも、まだ私の部屋の中に入れる気にはなれない。
それは、この人も理解してくれていて、
「そう……。朝ごはん、出来たんだけど……」
というか細い声が返された。
私は、ちょっとつまったけど、結局昨日と同じ答えをする。
「……食べたくない……」
実際、おなかはあまり空いていなかった。
でも、そう答えてしまうのは、他にも理由がある。
義母さんに、そう返事をしたら──。
361ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:39:48 ID:ztFgcjAx
「……入るわよ」
──“あの人”が来てくれる。
ドアの鍵は閉められていない。
“あの日”、錯乱した私が三日間も篭城したせいで、ドアの鍵は外されたから。
でも、今、私は、もし鍵があっても締めようとは思わないだろう。
だって、そんなことをしたら、“あの人”が入ってこれなくなる。
そう。
「ん……おはよう……」
「おっ、おはようございますっ……!」
私は、跳ね上がるように立ち上がって、すぐに、うっとりとした。
入ってきたのは、私より、一つ年上の女の子。
私に似た、女の子。
でも、

──なんて綺麗なんだろう。
──なんて魅力的なんだろう。

「ん……。サンドイッチ持ってきたけど、食べる?」
「は、はいっ……」

義母の呼びかけを断ると、この女(ひと)が来てくれる。
手作りの卵サンドと、温かいココアと一緒に。
ベッドに並んで腰をかけて一緒に食べる。
“あの日”以来の習慣。
私の、ドキドキする、そしてキラキラする時間。
左隣に腰掛ける女(ひと)を、私はまぶしいものを見るように盗み見た。
私に似た、でも何百倍も素敵な女性。
「……ごちそうさま、でした……」
「はい。おそまつさま」
私が卵サンドを全部食べ終えたことを認めると、
<姉>は、にっこりと笑った。
「さ、学校よ、彩ちゃん。支度して」
「は、はいっ……」
私は、立ち上がって、着替えはじめた。
なるべく、きびきびと見えるように、一生懸命に。
学校に行くことは、もう、私にとって苦痛ではない。
だって……。
「ん。じゃ、いっしょに行きましょうか」
「はいっ!」

――私の<姉>。
龍ヶ崎……いいえ、石岡綾子お姉さまといっしょに歩けるんですもの。
362ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:40:30 ID:ztFgcjAx
「――彩ちゃん……さ、今度の土曜、どこか行かない?」
「あ、ごめんなさい。第三土曜は、ボランティアなんだ」
「あっ、そ、そうだったよね、ごめん、ごめん」
「うん、よかったら、別な曜日に、誘ってね」
「ええ」
たわいのない会話。
……意味のない会話。
写真週刊誌の記事は、結局、中傷的なものだとされた。
喫茶店の写真が、喫煙しているものではなかったことが、決め手となった。
パパは出版社と争い、こないだ小さな謝罪記事が載ったことで、
騒動は一区切りが付いた。
でも、私は、……それまでの私ではなくなったことを、自分でよく知っていた。
いいえ。
気が付いた、と言ったほうがいいのかな。
こうして、笑っているクラスメイトたちが、本当は全然友達でも味方でもなかったということを。
街の人たちも、TVを通じてファンだと言ってくれていた人たちも。
──“あの日”。
写真週刊誌に載った「喫煙」写真は、私の世界を変えた。
雑誌の発売日、学校の皆がいつもと違うのに気がついたのは、
二時限目と三時限目の間の休み時間だったかな。
「何、――どうしたの?」
「あ、うん……なんでもないよ……」
違和感。
いつもは争うようにして私の周りに集まってくるクラスメイトの多くが、今日は私を遠巻きにしている。
私のまわりにいた女の子たちも、一人、また一人と離れて行く。
それが、クラス中に、そして学校全体に広まったのは、昼休みだろうか。
「龍ヶ崎、……ちょっと職員室に来なさい」
担任の先生が、呼び出した先で見せられた、その見開きページ。

「<彩ちゃん>が喫煙? <ホワイトプリンセス>龍ヶ崎彩の地元でささやかれる黒い噂」

そのタイトルの元に書かれている記事の人物は、私だった。
カン・ナム・エクスプレス・カフェでぼんやりと座っている、私の写真。
私のわがまま振りを伝える「友人」のコメント。
私は、悲鳴をあげ、そして、先ほどまでのみなの反応
──あいまいな表情と、遠巻きの視線と、ひそひそ話の意味を知った。

煙草は、吸っていない。
でも、わがままは──確かな事実だった。
363ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:41:01 ID:ztFgcjAx
「綾ちゃんって、わがままなんですよね。
クラスメイトの子に夜中の二時にいきなり電話かけてきて、
明日のボランティアに参加したいから手配してって、突然命令したり、
そうかと思うと、そうして無理やり参加したボランティアも、途中で帰っちゃったり。
なんだか、お姉さんも振り回されてるみたいですよ。」

誰が、記者のインタビューに答えたのだろうか。
わからない。どうでもいい。
大曾根さんは、後で、絶対自分じゃないって泣いて言っていたけど、
誰が言ったのかなんか、どうでもよかった。
それは事実だったから。

私は──わがままなで、嫌な子。
優しい、いい子じゃない。
……ママが誉めてくれた、優しい、いい子じゃない。
その事実を突きつけられて、私の精神(こころ)は、砕けた。
そして、三日間、自分の部屋に篭城して、
──三日目に、この女(ひと)に出会った。

そう。
突然、出会った、としか言いようがないくらいに、
何年も同じ屋根の下で暮らした義姉は衝撃的な存在だった。
うん。
覚えている。
ろくにご飯も食べず、眠ることも出来なかった頭はあまり覚えていないけど、
心は、よく覚えている。
364ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:41:41 ID:ztFgcjAx
「彩ちゃん、いい加減にしなさいっ!」
……いきなり、叱られたんだ。
“あの日”職員室で倒れて気を失い、家に戻った私は、
学校にも行かず、初日以外は、両親と話をしようともしなかったけど、
最低限、トイレだけは部屋の外に出ていたから、
パパも、義母さんも、ドア越しに声をかけ、私が部屋から出てくるのを待っていた。
悩みに悩んだ末、それが一番いいと考えたのだろう。
でも、この女(ひと)は、ちがった。
叱ってくれた。私を。
ドアに耳を当て、廊下に誰もいないことを確認し、
トイレに行こうとして、私は、この人に行く手を阻まれた。
そして、叱られた。
呆然と見上げる私に、続いて頭の上から降ってきたのは、
「部屋に閉じこもっていても、何もよくならないでしょう。
お父さんが待っているわ。階下(した)に降りるわよ!」
という言葉だった。
──何がなんだか、わからなかった。
わからなかったけど、涙が出た。
ううん。
私は、わかっていたんだ。
これが、この言葉が、三日前に突然なくなってしまった「日常」だと。
写真週刊誌の記事の形をとって、私の前から突然消えてしまった「日常」から戻ってきてくれた言葉だと。

遠巻きに見詰める視線。
遠くから聞こえる声。
それは、本当は私を快く思っていなかった人間だけでなく、
私を好いていてくれている人間でも同じだった。
私を嫌いな人間は、自分が傷つくことを恐れて、
私を好きな人間は、私が傷つくことを恐れて、
どちらも、遠巻きにして吊るし上げられた女の子を囲んだ。
それは、遠ざかる「日常」。
人は、一人では「日常」を生きていけない。
なぜなら、人は群れる動物だから。
だから、私は、パパと義母さんの優しさといたわりをドア越しに感じながら、
部屋から出られなかった。
だから、私は<姉>の声を聞いて、泣き出した。
こんなに近くから、叱り付けられたから。
こんなに近くから、叱り付けてくれたから。
そして、
……私は。
……私は……。
安堵のあまりに……お漏らしを、した。
<姉>の前で。
365ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:45:26 ID:ztFgcjAx
トイレに行こうと思っていた我慢の限界。
意思の力では止められない、生理現象。
太ももをつたう、温かい感触。
フローリングの床に広がる、液体。
開放感と、脱力感と、一瞬遅れて来る激しい羞恥心――感情の波。
私は、今、自分が作り出したばかりの水溜りの上にへたり込んで、泣き出した。
「もう、いやー! みんな、嫌い! 嫌い!」
私は、金切り声をあげた。
自分の声が、誰か、もっと小さな女の子の悲鳴のように聞こえる。
先ほどの、安堵の涙ではなくて、恥ずかしさと、情けなさと、
今近づいてきてくれた「日常」が、また去っていってしまう恐怖に、
私は目をつぶって、泣き叫んだ。

──でも。
「日常」は、行ってしまわなくて。
“この人”は、そこに居てくれて。
私がお漏らしをしても、そこに居てくれていて。
「彩ちゃん……」
子供のように泣きじゃくる私に、また声をかけてくれた。
そして、“この人”は、私の上にかがみ込んで。
「……大丈夫」
と抱きしめてくれたんだ。
366ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:46:14 ID:ztFgcjAx
「……ん。これでよし。じゃ、今度は彩ちゃんの番ね……」
<姉>は、下洗いしていた私の下着とパジャマを軽く絞ると、洗濯機の中に放り込み、こちらを見た。
裸の私は、お風呂場のタイルの上で子供のように立ちすくんでいた。
本当に、小さな子供のように。
「身体、洗える?」
「あ……」
声が出ない。
また、涙が出る。
「ん……。いいよ、今は無理しなくて。洗ってあげる……」
「ふあっ……」
何か言おうとしたら、変な声が出た。
<姉>は、泣きじゃくる私を抱きしめた。
「ごめんね。もう、大丈夫」
「あ……」
その瞬間、私の頭の中にあったのは、羞恥心。
“あの日”から、三日間、お風呂に入っていない。
それに、今、お漏らしをしたばかりだ。
でも、<姉>は、黙って、私の身体を洗ってくれた。
細くて優しい指が、タオル越しに私の肌に触れる。
甘くて優しい髪の匂いが、私の鼻腔をくすぐる。
綺麗で優しい微笑が、私の瞳を釘付けにする。
ああ。
午後の優しい日差しが、バスルームの曇りガラス越しに差し込む。
Tシャツとショーツだけを身にまとって、私の身体にシャワーをかける女性の後ろから。
それは、まるで女神さまの背負う後光のようで──。
そして、私は気が付いてしまった。
この女(ひと)、石岡綾子お姉さまが、どれだけ素敵な女性だったのかを。
いいえ。
素敵な女性に変わっていたのを。
そして、その女の人は、私を、いつもの「日常」に戻してくれた。
私のために。
自分が傷つくことも、私が傷つくことも、ためらわない強さで。
それは、その時の私にただ一つ必要なもので、
私は、私に戻れた。
……そして、それ「以上の私」が「ある」ということにも、気付いてしまった。
367ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:46:44 ID:ztFgcjAx
どうして、見えなかったんだろう。
どうして、気が付かなかったんだろう。
どうして、認めなかったんだろう。
いつの間にか、変わってしまった、この女(ひと)の魅力を。
私に似ているけど、私以上の人。
私によく似ているだけど、私ができないことが出来る人。
私にそっくりだけど、優しい、いい娘な女(ひと)。

(ママ……)

死んだママが、そして、ママが私になりなさい、と言った理想の女の子。
優しい、いい娘。
それを具現化した女性が、目の前に居た。
一度、気が付いてしまうと、それは、
もうどうしようもないくらいに強く私の心を締め付けた。

(コノ女(ひと)ノヨウニ、ナリタイ)

それは、理想の私。
私がなりえる可能性のある中で、一番良い私。
ママのような、私。
パパが一番大好きだったママのような、素敵な私
今の私に出来なくて、でも、いつかならなきゃならない私。
私のあるべき姿の、私。
そう。
それは、写真の中でしか会えないママよりもずっと身近に、もっと身近に居た。
私と一歳しか違わない、私と同じ高校生の女の子の中に。

……だから、私は……。
368ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:47:19 ID:ztFgcjAx
「彩ちゃん……」
「は、はいっ!」
いつの間にか、つまらない授業は終わりになっていたらしい。
放課後の教室で、私は、お姉さまが隣に立っているのに気が付いた。
慌てて立ち上がる。
「ん。……あのね、悪いけど、今日、先に帰ってね」
「え……」
お姉さまは、照れたように微笑んだ。
「あ……お兄さまのところに……行くんですか……」
「う、うん、ちょっとね……。夜には戻るから」
「そう……ですか……」
「ごめんね、夕飯は私が作るから……」
「……大丈夫……です。私が作っておきますから、八時くらいまで、大丈夫ですよ……」
“あの日”以来、龍ヶ崎家の中心は、綾子お姉さまになった。
家事などは、私もずいぶん手伝い始めたけど、そういうものではなく、
龍ヶ崎家の<主婦>は、お姉さまだ。
そして、その信頼感から、一時期禁じられていたお兄さまとの逢瀬も、黙認されるようになった。
今日のように、学校帰りにお兄さまの家に行くことも。
「あ、ありがとう!」
お姉さまは、嬉しそうに、本当に嬉しそうに微笑んだ。
「……」
私は、その笑顔に呆けたように見とれ、それが大きなバッグを担いで去って行くのを見詰めた。
そして、がっくりと、肩を落とした。

……お姉さまには、恋人がいる。
私も知っている人だ。
新治お兄さま。
お姉さまと同じ、石岡と言う苗字の、男の人。
お姉さまにふさわしい、素敵な男の人。
綾子お姉さまは、新治お兄さまに出会って、変わった。
私と、そんなに違わなかったはずの女の子が、理想の女性に変わった。

──私と、どこが違うのだろう。
──私と、何が違うのだろう。
わからない。
答えの出ない自問は、一人で帰宅しても終わらなかった。
369ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:47:55 ID:ztFgcjAx
♪ ぴ、ぴ、ピラルクー、ぴっくるんるん
♪ ぴ、ぴ、ピラルクー、ぴっくるんるん

TV画面に、<恋のピラルク伝説>が流れるのを、ぼんやりと眺める。
朝起き掛けに見ていた<おたくの>と同じく、お姉さまから借りたDVDだ。
つまり、もとは、お兄さまの。
お姉さまが、お兄さまのことをもっと知りたいように、
私も、お姉さまのことをもっとよく知りたい。
だから、私は、お姉さまに近付き、同じものを同じように見て、
同じものを同じようにしている。
だけど。
お姉さまは、もっともっと、ずっとずっと魅力的になって行く。
私が、真似しても、真似しても、追いつかないくらいに。
それは、お兄さまがいるから。
綾子お姉さまは、新治お兄さまと二人で、どんどん成長している。
それは、私だけが知っていることではない。
最近は、皆が、認めていることだ。
お姉さまが、素敵な女性だということは、もう学校の皆が言っている。
お兄さまも、そう。
お姉さまは、前よりも、ずっとずっと綺麗に、美しく。
お兄さまは、前よりも、ずっとずっと格好良く、逞しく。
二人は、並んで歩きながら、寄り添いながら、重なり合いながら、お互いを高めている。
そして、私は、私だけは、取り残される。
二人をまぶしく見つめるだけの、龍ヶ崎彩は。

……私は、身震いをした。
ああ。
今、耳から聞こえる音楽は、お姉さまの携帯の着信音だった。
お姉さまの、一番大事な人からの電話を告げる音。
それを聞いたときのお姉さまの笑顔を思い出して、私は涙を流した。
370ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:48:39 ID:ztFgcjAx
なぜだろう。
どうしてだろう。
私は、お姉さまみたいになれないのだろう。
私は、理想の私になれないのだろう。
──答えは、分かっている。
私には、新治お兄さまがいないから。
お兄さまのような、人がいないから。
お姉さまは、お兄さまと愛し合い、心と身体を重ねることで成長している。
今日も。
お姉さまが、肩に担いでいたバッグ。
それは、昔の罪深い私が担がせていた私の荷物ではない。
入っているのは、衣装。
お兄さまの好きな、お姉さまの服。
巫女服だろうか、ゴスロリだろうか、もっと他の服だろうか。
お姉さまは、それを着て、お兄さまとセックスする。
今、お姉さまは、きっとお兄さまの下で、あられもない声をあげている。
大好きな人と交わって、自分を高めている。
今でさえ、私の理想を具現化しているのに、もっと、もっと高く、遠くへ。
「――!!」
私は、目をつぶり、耳を塞いだ。
<恋のピラルク伝説>から。
だけど、脳裏に焼きついたその音は、消えてくれない。
お姉さまの嬌声も。
──お姉さまは、お兄さまと会えない日は、オナニーをする。
お兄さまと電話で話しながら。
お姉さまの部屋の前で、ドア越しに漏れ聞こえるその声を聞きながら、私は何度も自慰をした。
私の理想の女性が、まさにその女性を生々しく解放する瞬間を聞きながら。
自分がいつかなりたい、成熟した牝の声を聞きながら、何度も達し、そして泣いた。
あの女(ひと)になれない、自分に。
私になれない、私に。
371ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:49:32 ID:ztFgcjAx
「……」
いつの間にか、DVDは終わっていた。
白い画面をぼんやりと見つめ、私はのろのろと立ち上がった。
身体の芯が熱い。
自分の性器が淫らな蜜を吐いているのを自覚した。
「ショーツ、洗わなきゃ……」
自分の言葉に、何をすればいいか思い出して、階下に行く。
洗濯物は、もう一人で出来るようになった。
お姉さまのやっていたこと、ママがやっていたこと。
ちょっと前までできなかった、やらなかったことが、どれだけ大事なことか、
今の私には悲しいくらいに理解できていた。
ショーツを脱いで、お風呂で下洗いをする。
洗濯籠の中のものと一緒に洗濯機に入れようとして、私は動きを止めた。
洗い物の中にある、薄いブルーのショーツと、ブラジャー。
私の物でも、義母のものでもない。
綾子お姉さまの、下着。
私は、震える指でそれを手に取った。
甘やかな、若い、だけど十分に成熟した牝の匂い。
「――!」
脱いだままの下半身の中心が熱く蕩ける。
「ん……お姉さまぁ……」
理想の女性の下着で、私は何度も自慰に耽った。
お姉さまが、こっそり持ち帰ったお兄さまの下着で自慰をしているときと同じくらいに、狂おしく。
指を自分の女性器に伸ばしかけて、私は、不意に目を見開いた。
天恵のように、脳裏に走った衝動。
「お姉さまの下着……私がつけたら……」
ごくり、と喉が鳴るのを私は止められなかった。
洗濯前の、お姉さまが昨日身に付けていたショーツを履くのも。
一回り以上大きなサイズのブラジャーを付けるのも。
そして、理想の女性の下着を身に付けた私の身体を、さらなる「天恵」が稲妻のように貫いた。
372ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/28(月) 00:51:43 ID:ztFgcjAx
(三次元の女の子は、二次元の女の子に勝てない……)
(おっぱいも、お尻も厚みのない萌え少女に……)
(……だったら、どうする?)
(なっちゃえばいいじゃん! 萌え少女に!!)

アニメ<ノース・ドラゴン>のヒロインの一人、
<魔法のコスプレイヤー・工藤建子>の決めセリフ。
やっぱりお姉さまから借りて、見ていたその言葉は、突然に私を襲った。
そうだ。
なっちゃえば、いいんだ。
お姉さまに。
私が。
石岡綾子に。
龍ヶ崎彩が。
私は、お姉さまの部屋に駆け込んだ。
無人の部屋の中で、私は、それを手に取った。
お姉さまの匂いがする、服を。
お兄さまが愛する、服を。
二人が交わるときに、愛し合うときに、成長するときに使う服を。
身に付ける。
整える。
鏡に映す。
──髪の毛がちょっとだけ、お姉さまより長い。
ハサミを取り出して、切った。
──うん。
完璧。
お姉さまの下着を付け、お姉さまの服を着て、お姉さまと同じ髪型の娘が鏡の中に居た。
それは、――石岡綾子。
私の、理想の私。
私は、お姉さまのように微笑み、そして家を出た。
冬の夜は早い。もうあたりは真っ暗だ。
<マジ狩る少女ピクル>の格好をした石岡綾子は、新治お兄さまの家に向かって歩き出した。
どうするんだろう。
何をしに行くのだろう。
お兄さまに、セックスしてもらいに行くのかしら。
自分を、もっともっと魅力的な私にしてもらうために。
それとも……?
わからなかった。
まだ、私は、綾子お姉さまの姿をした龍ヶ崎彩でしかなく、
──そして、この姿で新治お兄さまに会ったときに、答えは出るような気がした。



ここまで
373名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 00:55:22 ID:hngf7o/m
今の僕には理解できない吹いた
GJ
374名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 01:56:23 ID:v/xiVKNJ
毎度ゲーパロ氏のネタには笑わせてもらってます
GJ
375名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 02:12:55 ID:TO9hIAcj
な、なんかすごいことになってきてる……
376名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 02:16:18 ID:AwpezIuB
フォーマットされますた
377名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 14:07:12 ID:wmPTBScJ
予想だにしない展開
これからどうなるのか…グッジョブ!
378名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 17:05:33 ID:OSNxd4fw
ゲーパロ氏のパロ・改変のセンスは異常www
それにしても一転して、もとい相変わらずなんという萌え話だ
脱帽しすぎて禿げそう
文才のない自分が恨めしいぜ

GJ!
379名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:15:16 ID:tjDzV5Ti
GJ!
380名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 22:52:49 ID:VNqAnB8K
GJの一言に尽きますわ
しかしフォーマット:Cてwww
381名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 23:09:53 ID:y1r5CHYM
GJ!!!
予想の遥か斜め上を行く展開に驚いた
そして妹の危うさに身震いしてしまった……
382名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 23:14:22 ID:28vfz86a
これでもし「カエレ!」言われたら、ガクブル
383名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 00:11:16 ID:nJj5a3TG
姉妹丼フラグがとうとう立ったか!
384名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 04:01:54 ID:gveSzNUQ
「二人きりEDしか認めん!」「妹ウゼェ」
とか言っていた昔の自分はどこへ行った?
“お姉さま”のあまりにも寛大な包容力に当てられたか?
385名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 08:29:22 ID:f8xSG6aE
俺は最初から姉妹丼派だったんで無問題
386名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 10:25:21 ID:r8xdooxr
ここからドロドロになるかもしくは…
387名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 16:46:15 ID:JNYZcOFf
いつものことながらGJ!
<恋のぴくる伝説>が<恋のピラルク伝説>になってるww
あと>>363の1行目は
「綾ちゃん」じゃなくて「彩ちゃん」じゃないですか?
388名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:32:27 ID:vZJ3z+iV
神すぎる…これで最終的にハッピーエンドになれば間違いなく俺の人生史に残る…
389ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/01/30(水) 06:53:35 ID:5Vs0pqy1
>>387

Σ(゜Д゜;) 

orz
390名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 17:37:34 ID:3womO68j
オチがついたなw
391名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 01:23:12 ID:DyE9JdJr
392名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 16:09:35 ID:TELqQJxE
>>389まあそういうこともあるさ
(o・_・)/"(ノ_<。)ヨシヨシ
393名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 19:20:20 ID:wh5+uJ6g
いや、妹が好きなのは姉なんだからドロドロにはならんだろ
むしろ綾子ハーレムが出来る予感・・・!
394名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 21:09:09 ID:gS5ARQY7
前スレの終わり頃に投下させて頂いたんですが、
あまりにも投げっぱなしだったので。続きというか。

IN THE BLUE

映画が好きだった。学校から帰ってきて、眠るまで。学校の無い日はほとんど見続けていた。
ジャンルや監督、俳優などにこだわりは無かった。この部屋の同居人もよく一緒に見たりはするが、
良く分からない、と言って寝てしまう事が殆どなので、寂しくもあった。
そして、僕はいつも通り映画を見続けようとして、背中に重みを感じ、その思考は打ち切られた。「ミカ。どうしたんだい」
長い髪が僕の体にかかり、鬱陶しい。今年で19になる女の子とは思えない、拍子抜けするほど軽い、彼女の矮躯。
「眠いの」そのまましなだれかかる様に、俺に身を任せるミカ。「ベッドに行けよ」僕は体にかかる髪を愛でながら言う。
そうしている間にも、フィルムは進んで行く。フィルムの中の世界だけが、この部屋の中で唯一、活きている部分だ。
寝にくくないのだろうか、と軽く心配はありつつだが、思考は目の前のフィルムに集中した。
ビアーを口に含んだ役者は、そのままカメラに向かってそれを吹き出す。シーンが変わる。
これから、死んで行くふたり。悲しいそれは、だけど、一番美しい。死に際に見せるその光だけが。
そしてこの世界に等しい。薄れて行くその存在が。
その車は工場へと向かう。フラッシュバックする記憶、その栄華。いまは廃れ地に落ち砕けた栄光。
「さくちゃん」背中に自縛霊よろしく張り付いたミカが揺れる。「……起きてたんだ」
「寝てるとでも思ったの? あ、でも油断してるさくちゃんも、もえー」
ミカの重みが揺れる。背中で、とくん、とくんと鼓動に合わせてただ揺れる。
「油断なんかしてない」ささやかな重みが消える。そしてそれが移動して、僕の目の前に立った。
「さくちゃん」「見えないんだけど」ミカは薄い唇を尖らせ、僕をじろとにらむ。
「あたしより映画? 」ミカは眉を寄せる。そして、笑う。
くるくると変わる表情に、僕はあの青いフィルムの売女を連想した。
「泣くと思った? ねぇ。まさか」言って、それより映画とあたし――と、
また言いかけたので、僕はミカの手を取って半ば無理矢理に、自分の膝に座らせた。
「なぁに」幼いその顔と体。なのになぜか、そう言う横顔がとても妖しく、ひどく艶やかに見えた。
「ミカ」僕の手は熱を帯びている。いつもならば冷たく、死んでいる様だと揶揄されるその肌。
それが熱を持っている事がひどく汚らわしいような気がする。そんな感覚を打ち消す様、僕はミカに触れる。
「ぃや……」薄いスカートの中手を入れて、短いキスをする。その細いもも肉に優しく触る。ガラス細工を扱うように。
「…………さくのばか」ささやいて僕の顔に指を走らせるミカの表情はどこか熱っぽい。
この部屋に彼女が入って来た時から、求めているだろうとわかっていた。
だから、僕はそれに応える。向きなおったその躯に触れ続ける。
「脱がすよ」言うなり僕は少女を軽く持ち上げるようにして、スカートをするっと取り去る。
ピンク色の、豪奢な肌着を視界の端にとらえる。「へ、へ…変態」「ひどい言い様だ」
ミカは口をぱくぱくさせる。スカートから脱がせた事を怒っているらしかったので、その口を僕の口で塞いだ。
「んむっ!…………へんたい」そういうと僕との密着面積を少なくした姫君は、自分で上着を剥いだ。
「…………」僕は開きかけた口を閉ざす。
395名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 21:11:21 ID:gS5ARQY7
「やぁだ、見つめちゃって」下着だけになったミカ。何度も見たはずのその姿に、みとれた。
思えばこの奇妙な生活も長い。ミカに出会って、自然に惹かれあった。そこまでは、健全な恋だった。
きっと、どこかで間違った。間違ってしまった二人は、自分たちだけの楽園を作り上げた。
「さくちゃん、い、いいけど」生まれたままの姿で、少女ははにかんだ。
けして、魅力的とは言いがたいその肢体が、しかし僕には天使に見えた。
何かを呟いて少女の隅々まで触れる。意識ここにあらず、というふうを装って。
すべらかな肌、ささやかな膨らみを撫で下ろし、その下まで。
「ん……」少し顔を俯かせて恥じらうミカの視線は、どこか儚げだった。
口づけをする。ミカが僕の目蓋を舐め、熱い息とともに言葉を吐いた。
「いつも泣きそうな顔するよね」

フィルムが終わりを告げた。

何度も何度も貪りあって、汚れたシーツや、溜まった洗濯物をランドリーへ持って行く。
姫君は疲れて寝たようなので、その隙を見て。
ドラム式の層のなか、洗濯物は回り続けて、汚れは薄れて行く。
みつめる。回り続ける。ぐるぐると、ぐるぐると。なぜか泣きそうになる。
吐きそうになって、嗚咽が漏れる。

「さくちゃん……? 泣いてるの? 」
ぼろぼろの顔でランドリーの入り口を見上げる。
そこには、大きすぎるカーディガンを羽織った、小柄すぎる少女がいた。
「ミカ」「どこに行ったかと思ったの。さがし、ぅあっ!」
僕は少女に駆け寄って抱きついていた。
少女はたっぷり黙ってから、悟ったように、その薄い胸の中にある頭を撫でながら言う。
「……なんだ。いいよ、さくちゃんはほんとに甘えんぼさんだね」
「……ん」
僕はその評を甘んじて受ける事にした。

帰ったら、映画を見よう。甘いラヴストーリーを。
ミカにも分かるような、単純なラヴストーリーを見よう。
396名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 21:14:34 ID:gS5ARQY7
文章詰まり過ぎですね……orz
拙作失礼しました。勉強になりましたー。
397名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 21:59:55 ID:wZRzD/Y5
>>396
gj

お前さんの文体は個人的に好きだ
398名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 22:34:58 ID:c18oH/qL
GJ
俺もこういう雰囲気好きだな
399名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 08:54:10 ID:9qY2DaHj
>>396
投下乙
だけどセリフを地の文と一緒くたに書くのはやめてもらいたいのだがどうか。
正直読みにくくて仕方がないのだが
400名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 12:26:18 ID:RHnW2q69
>>399
あ、それ俺もちょっと思った。
セリフと地の文を改行したらいいんじゃないかな。

なにはともあれGJ。いい作だったよ。
401名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 23:35:27 ID:b3hahxMJ
最近はにぎわってうれしいよ
402340:2008/02/09(土) 01:02:57 ID:euFsjG42
すいません、神は無理でした
でもせっかく書いたので5分割で投棄します

 今日も疲れた。
このご時世になんとか正社員になれたはいいが、
毎晩9時過ぎまでこき使うのはほんと勘弁願いたい。
先輩は慣れれば平気だという。
だが慣れたとしても平日は毎日12時間近くも働かされ、
休日は昼まで眠り、たまった家事をこなすだけの生活に何の意味があるというのか。
そもそも休日出勤も珍しくない、
もう10時も過ぎているし、飯を作って食う気にもならない。
弁当でも買って帰ろうとコンビニに立ち寄るが、
どれもこれも一度は食ったことあるのが笑えてくる。
しかたなく何度も食ったチキン南蛮弁当を買う。
あとは買い置きの野菜ジュースとインスタントみそ汁でも飲もう。
実家に住んでいればもう少し楽なのかもしれないが、
職場まで2時間弱かかるうえ、何より実家にはいたくない。

 俺は3人兄弟の真ん中だ。
兄貴は今ある弁護士事務所の助手をしていいる。
前聞いた話ではもうすぐ独立して事務所を持つということだ。
それに合わせて今の彼女と結婚するらしい。
弟は京々大の工学部に通っていて今確か3回生のはずだ、
何をやってるか一度説明してもらったはずだが全く分からなかった。
うちの家庭は教育熱心で兄貴も弟もその成果なのかはしらないが
なかなかの進路を進んでいる。
そんな中で俺だけは異質だった。
決して頭は悪くなく、むしろ中学までは頭の良い方だったが、
実家の中ではカス同然だった。
断わっておくが両親も兄弟も俺を馬鹿にしたことは一度もない。
しかし、
中学受験に失敗したときの父親のただ驚いたような顔が、
中学の担任に公立校の名をあげられた時の
母親のあきれ返ったような顔が、
必死に勉強してなんとか志望の国立大学にひっかかった時の
家族全員の無感動な顔が今も忘れられない。
とにかく俺のいらないあの家にはもう帰りたくない。
俺が出ていくと伝えた時も家族は皆

「そう」

と言うだけだった。
403340:2008/02/09(土) 01:06:15 ID:euFsjG42
 アパートにつくと一人暮らしのはずなのに電気がついている。
まず間違いなく奈緒だろう。
何度か俺が返ってくるまでドアの前で待っていたことがあり、
中にはいれるように合鍵を渡してある。ドアをあけ

「ただいま」

と言うと、狭いキッチンから奈緒が顔を出し、

「おかえり、りょーちゃん!」

といってとろけそうな笑顔で俺に飛びついてきた。
匂いから察するにカレーを作って待ってくれていたようだ。
もっとも奈緒の作れる料理はカレーを入れても
手の指で数えられるぐらいしかないわけだが。

 奈緒は実家の向かいに住んでいる同い年の幼馴染である。
幼稚園、小学校、中学校は同じところに通った仲である。
そして奈緒はあんまり頭がよくない。はっきりってお馬鹿さんだ。
日常生活を送るぐらいは何とかなるが、
到底一人で社会人として生きていくことはできない。
幼稚園の頃はこちらも子供だったし特に問題になるということはなかった。
近所に俺と奈緒以外に同い年の人間がいなかったので、
帰ってからは毎日のように二人して公園の砂場で遊んだり、
奈緒の家で飼っている犬のコロと遊んだりしていた。
しかし、小学校に上がると文字を覚えるのが遅かったり、
計算が遅かったりと奈緒の馬鹿さ加減が表面化してきた。
奈緒はいじめられた。
そして、いじめられるのが怖かった俺は次第に奈緒と距離を置いた。
一緒に学校に行かなくなったし、奈緒の家にも遊びに行かなくなった。
それでも学校で休み時間になると別のクラスから

「りょーちゃん、あそぼぉ」

といってわざわざ俺のクラスまで何度もやってきた。
でも、やはり俺は自分までいじめられたくなかったので、
ある日、自分のクラスに帰れ、もう学校で話しかけないでくれと言った。
後で思えばかなり残酷なことをいったと思う。
しかし小学生の俺はただ自分と、自分の居場所だけが大事だった。
そう告げると奈緒は哀しそうな顔をして、

「じゃあ、おうちにかえったらあそんでくれる?」

と言ってくいさがってきた。
早く話を終わらせたかった俺は、
今度遊びに行ってやるといって奈緒を教室にかえした。
その日からぱったりと奈緒と学校で会うことはなかった。
登下校のときにたまに目にしたが、向こうからもこちらからも話しかけはしなかった。
初めは少し気になったが、学校生活を送るうちに奈緒のことは忘れていった。
404340:2008/02/09(土) 01:10:10 ID:euFsjG42
 確か小4の時だったと思う。
初めて奈緒と同じクラスになった。
俺がいるのに気づいた奈緒は遠くから俺に微笑みかけてきたが、俺は他人のふりをした。
奈緒はこのクラスでもいじめられていた。
確かに極端に学業が苦手で、運動神経も悪く、
気の弱い奈緒がいじめの対象になるのは当然といえば当然だった。
暴力をふるわれたり、無視されたりといった悪質なものではないが、
休み時間は誰にもまともに相手にしてもらえず、当番を無理やり押しつけられたり、
持物を隠されてからかわれたりといったことが日常茶飯事であった。
どうも級友の話を聞くと、小学校入学直後からこのような状態だったらしい。
幼馴染の境遇に多少心は痛んだが、
やはり俺は自分が大事だったので話しかけたりはしなかった。

 ある冬の日奈緒が風で学校を休んだ。
家が近いということでプリントを担任に持たされた。
4年ぶりに奈緒の家に行くとコロは俺を覚えているのかいないのか
犬小屋からじっと俺を見つめて一度だけ吠えた。
インターホンを鳴らしたが誰も出ない。
ポストに突っ込んで帰ろうと思ったら、どたどと音を立てて奈緒が出てきた。
確かに熱があるようで顔が赤く息も荒かった。
俺がプリントを渡そうとするとものすごい勢いで

「りょーちゃん!あそびにきてくれたんらぁ!」

といって鼻声で飛びついてきた。

「かなね、ずっとまってたんらよ、きょうはおすなばいく?コロのおさんぽいくぅ?」

正直この瞬間まで1年生の時の約束なんか忘れていた。
玄関の橋をみると埃をかぶった砂場セット(と、当時奈緒はいっていた)が置いてあった。
どうも何年も使っていないようである。
その場しのぎの言葉を律儀に信じて4年間も待っていたのにはさすがに心が痛んだ。
とりあえずその日は風邪が治ったら遊びに行くという約束をして、
なだめすかしてうちに帰った。
次の日曜には奈緒も風邪が治ったので一緒にコロの散歩に行った。
終始奈緒は楽しそうに喋っていたが、
俺は同級生に見つかったときの言い訳を考え続けていて
ほとんど生返事だったが、奈緒は喜んでくれたようだった。
それからは2週間に一回ぐらい奈緒の家で勉強を教えたり、
コロの散歩に行くようになった。
学校での奈緒に対する仕打ちはら前のままだったが、
6年の時、男子にからかわれた奈緒がちょっとした怪我をして、
これが問題になりいじめられることはなくなった。
ただ、相変わらず学校では一人だったようだ。
405340:2008/02/09(土) 01:13:43 ID:euFsjG42
俺は中学受験に失敗し、奈緒と同じ公立の中学に進学した。
中学ではまとな部活には入らずに勉強に打ち込んだ。
両親の期待にこたえようと必死だった。
奈緒の方は小学校とは違い相手してもらえるようになっていた。
だが俺と奈緒の関係も中学生になったからと言って特に変化はなく、
コロの散歩と奈緒の勉強がメインだった。
奈緒は授業中はまじめに座ってノートも取っているのに、
成績はあいかわらずさっぱりで、よく俺の家に聞きにきた。
特に英語数学理科がさっぱりだめだった。
素直にふんふんと俺の言うこと聞いてはいたが、
30点を割ることも珍しくなく、教えている側としてはかなり複雑だった。
ただ、自分の勉強で煮詰まっているときに、能天気な声で奈緒が

「りょーちゃん、ここの問題おしえてー」

といってやってくるのは気が休まって正直ありがたかった。
奈緒も小学校から続いていじめられることはなく、
クラスのマスコットのような扱いをうけ、それなりにかわいがられていたようで
奈緒なりに充実した中学生活だったようだ。

 しかし俺の中学生活はとてもいいものとはいえなかった。
周りの連中は成績はクラスで5本の指に入っていて、
運動神経も中の上だった俺に一目置いていたようだが
兄と同じ国立中学にはいれなかった俺は家では肩身が狭く、
3年になって弟がその入試を楽々パスしてからは立場がさらに悪くなった。
家族は誰もはっきりとは俺を責めなかったが、
態度からして俺をさげすんでいるのは明らかだった。
学校行事や授業参観はおろか、面談にも来てもらえなかった。
弟も兄も弁当がない日に渡される
前の日の夕食の残りが無造作に詰められただけの弁当を見るのはかなりきつかった。
406340:2008/02/09(土) 01:19:50 ID:euFsjG42
状況が最悪となったのは3年秋の三者面談だった。
この日だけは親も来るように担任がしつこく迫ったため、
しぶしぶうちの母親が仕事を午後から休み学校まで出てきた。
この面談で前に行った校内実力テストの結果を返してもらい、
内申とを照らし合わせてどの高校を受験するか決めるのが目的だった。
自信はかなりあった。
かつてない手ごたえで校内2〜3番には入っているはずで、
この点数なら兄の行っている私立の有名進学校にも届くはずだった。
かくして面談で帰ってきた点数はかつてないほどよかった。
そして担任はニコニコしながら

「亮二君の成績なら十分この高校を狙えます。
彼は一年の時から頑張っていたのでその成果が表れてますね!」

といって学区内の公立高校の名前を出してきた。
そんなはずはないと思って成績を見ると
順位はいつもとそう変わらなかった。
要するに今回はテストが簡単で平均点が高いだけだったのだ。
この順位ではせいぜいそこそこの公立高校が関の山だ。
担任は特にいうこともないくこれまで通り頑張れといった。
俺も母親も最後まで無言だった。
面談の前に母親に今回のは自身あるといってしまった自分が馬鹿みたいで消えてしまいたかった。
面談の最後に母親は
「先生のおっしゃる通りにします」
とだけ言った。
担任は息子さんともよく話し合ってくださいと言って
面談は終了し俺は言われた高校を受けることとなった。

 俺は家に帰って部屋で呆然としていた。
すると奈緒がやってきていつもどおり質問しにきた。
奈緒は授業態度がいいのでテストの点に比べて内申点がよく、
普通科の高校に通えるめどが立っており
受験勉強の真っ最中だった。
あまり気乗りはしなかったがいつもどおり問題を説いて説明してやった。
すると奈緒もいつもどおり大きな目を見開き能天気な声で

「すごーい、やっぱりりょーちゃんは頭いいね!」

と言った。
この言葉に俺は頭が真っ白になり、

「うっせーよ馬鹿、おまえに何がわかるってんだよ!!」

気がついた時にはそう言って奈緒を突き飛ばしていた。
奈緒は椅子ごと床に倒れこんだ、
奈緒は何も悪くないのだがこの時はただただ腹が立っていた。
最初奈緒は何が起こったのか理解できないといった表情でこっちを見ていた。
「もう帰れよ」

と言うと奈緒は半泣きになって

「あ、あの、りょーちゃん、ごめんね・・・
お勉強の邪魔しちゃったから怒ってるの?
それとも奈緒がわるいこといったの?
ご、ごめんね、あ、あの・・・もう帰るね・・・。」

と言って帰って行った
少しして頭が冷えてくると奈緒に悪いことしたなという気持ちが出てきたが、
もう何もする気にならず謝る気にもならなかった。 すいません、計算ミスでまだ続きます・・・
407340:2008/02/09(土) 01:23:18 ID:euFsjG42
もう奈緒は来ないだろうと思っていたが、
次の日に奈緒はまたやってきた。
目と目の周りが真赤で痛々しかった。

「あのさ・・・、昨日の事は俺が「あのっ、ごめんなさい」

「は?」

「今日りょーちゃんの教室いったんだけど
なんか元気なかったから・・・
やっぱり奈緒のせいなのかな?
いつも勉強教えてもらったり、遊んでもらったりしてるのに
奈緒はなんにもしてあげてなくてごめんね。
あと、これりょーちゃんが好きなキャラメルスコーンだよ。」

「あ、サンキュ・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「あの、どうしたら許してくれるかな・・・?」

「いや、だから昨日は「も、もう勉強教えてくれなくていいからっ」
「コロのお散歩も奈緒ひとりで行くから・・・」
「もう学校でもはなしかけないからぁ・・・」

「だから、あの、今まで通りなかよくしてください!」

今まで通りも何も奈緒のいうとおりにしたら
俺と奈緒の接点はほぼゼロになってしまう。
それにキャラメルスコーンが好きだったのも何年前の話だ。

「だから昨日は俺が悪かったよ、ごめんな、」
「別に奈緒に怒ってたわけじゃないから、
今まで通りに勉強教えたり散歩したりしてやるよ」

「ほ、ほんと?」

「ああ」

「あ、ありがとう、奈緒にできるこどあったら、なんでもいっでね。」

「はいはい、なんで泣くんだよ、ほれティッシュ」

「うん・・・・・ずびー・・・へへへ」

「じゃあキャラメルスコーン一緒に食うか?」

「うんっ」


-とりあえず今回分投棄終了-
408名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 01:46:50 ID:JmIXlHDX
超GJ!!
奈緒が健気で可愛いなぁ
409名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 03:19:54 ID:pTmZDuyC
GJ
さてさてこれからどう話が進むのか楽しみです
410名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 18:09:33 ID:pY+/kmtf
いーねー
続きに期待!
411名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 18:34:11 ID:qOP7aTkr
GJ!
共依存の匂いがプンプンとするな。
412名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 23:55:34 ID:rn+7D2Cd
> 「かなね、ずっとまってたんらよ、きょうはおすなばいく?コロのおさんぽいくぅ?」

ここは”なお”ってことでいいのかな


そしてGJ!すげー先が楽しみ
413名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 00:53:52 ID:CKDKXmIK
こういう、どこまでも純粋な娘に好かれてるって
最高に幸せなんだろうな・・・。

続きを楽しみに待ってますわ。
414340:2008/02/10(日) 01:15:35 ID:lh617V/7
>>412

すんません、その通りです。
途中で名前変えたのでひらがなの部分が置換されてなかったorz
415名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 13:10:36 ID:7EmkdUJ7
ゲーパロさんまだー?
416名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 16:13:24 ID:4jjQgnvn
>>407
なんか胸の奥のほうがキュンキュンしてきた







どうやら俺はお前さんに恋をしたようだw
417ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/10(日) 23:28:26 ID:5npKeMUY
>>415

今週の烈老子があまりにも
「考えていた彩の展開」だったので、ちょっと練り直しをw
418名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 07:28:58 ID:YrCZj8ml
>>417
バキ読んでる時に噴きましたwww
だってまんま烈=彩で烈スタンド=綾子の状態でしたからね
烈が「ならなっちゃえばいいじゃない、烈海王に」とか言い出したらどうしようかと思ってました
419名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 11:32:32 ID:/moOpaTJ
いっそ先に考えていたという事実は忘れて、
ひらきなおったバキパロにしちゃうとか
420名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 23:18:33 ID:/7mfWxSV
烈の足コk…

いやなんでもない
421名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 01:02:24 ID:5kYQfZtD
彼の懐に……!!
422名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:46:26 ID:i7pJkXo1
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
423名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 08:14:00 ID:tcecYrSY
武にまかせるんだ…
424名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:49:35 ID:0G2YdwNL
保守
425ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:19:30 ID:cFt88QA2
<私が私でいられる時>・14

「ん……」
重なる唇から、全てが伝わる。
絡み合う舌が、心の奥までを相手に教える。
溶け合う唾液が、二人を一つにする。
「んむ……」
激しく深く交わった後で、そのままベッドの上で交わす口付け。
キス一つで、人ってこんなに幸せになれるんだ。
ううん。
それは、新治君とのキスだから。
新治君と、私のキスだから。
「んんっ……」
息が続かなくなって、やっと唇を離す。
離れたくない。
いつまでも重なっていたい。
白い糸となって唇と唇をつなぐ二人の唾液が細く細く伸びて行く。
「あ……」
伸びきったそれが、空気に溶け込むように途切れたとき、
私は思わず小さな声をあげた。
「ん……」
ふわっと肩を抱かれる。
素肌に感じる、この男(ひと)の体温。
キスが終わって、切なさや喪失感が襲ってくる前に、暖かさが私を包み込む。
だから、キスが終わっても悲しくない。
ううん。
キスも、ハグも、一つ一つがとても気持ちよくて、とても大事で、
一つ一つが終わるたびに怖いくらいに悲しいけど、私はそれに耐えられる。
だって、キスが終わっても、こうして抱きしめてもらえるから。
426ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:19:50 ID:cFt88QA2
セックスの後。
添い寝する新治君と、私。
少し荒い呼吸と、いつもより上がっている体温。
新治君の精液と、私の蜜液と、二人の汗の匂いが入り混じる。
縦二メートル、幅一メートルの、天国よりも幸せな楽園。
他の誰にも邪魔されない、他の誰も必要ない、
新治君と私の二人だけの楽園。
肩と背中にそっと回される新治君の腕。
「もっと強く……ぎゅっとして……」
新治君の耳元でささやいて、その胸に顔をうずめる。
私の声に応えて、新治君が抱く手を強くする。
新治君に、もっと密着できた。
あはっ、今、私、新治君の胸と腕の間にいる。
目を閉じる。
体温と匂いと想いがもっと強く私に伝わる。
キスとは違う、でも同じくらいの幸せ。
とくん、とくん。
新治君と私の心臓の鼓動。
「うふふ……」
「はは……」
こぼれるくすくす笑い。
目を開けて、新治君の顔を覗き込む。
照れたような新治君の笑顔に、私の微笑がうんと濃くなり、
思わず、キスをしてしまう。
うん。
とっても素敵。
目を閉じて、音と匂いと合わせた肌で感じても、
こうして目を開けて、見詰め合ってもキスをしても、
新治君は、とっても素敵。
とっても、とっても、言葉で表せないくらい。
427ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:20:15 ID:cFt88QA2
「んんー」
大きく伸びをする。
ベッドの脇に置いておいたペットボトルのスポーツドリンクを二人で飲む。
「ぷはぁっ」
ドリンクを一気に飲んで、新治君が息をつく。
「うふふ」
私も同じ物を口にする。
「ん……」
指先に、温かいものが触れる。
コンドーム。
さっきのセックスで使った奴だ。
口を縛ったそれは、中に白い粘液をたっぷりと蓄えている。
新治君の精液。
「うふふ」
指先でちょんとつつくと、新治君のエキスが、ぷるぷると揺れる。
「あ、それ……」
「えへへ、今日もお持ち帰り、だよ!」
真っ赤になる新治君が手を伸ばすのを、ふざけながら交わして、
手の中の柔らかいものを枕もとのティッシュでくるむ。
「もうっ、綾ちゃんは!」
三重に包んだティッシュの包みを、バッグのサイドポケットの奥に押し込んじゃうと、
新治君が諦めたようにため息をつく。
「うふふ。だって、欲しいんだもん。新治君のビデオといっしょだよー!」
私は、笑いながら部屋の奥のほうでこっちを向いている三脚のデジタルビデオを指差した。
一番はじめに、二人がセックスしたときに使った、私の家のじゃない。
新治君がアルバイトで溜めたお金で買ってきた、最新型のやつだ。
今は電源を切っているけど、さっきまでそれは二人の交わりを余すことなく録画していた。
428ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:20:36 ID:cFt88QA2
「うーん、……あはは」
新治君は、頭をかいて照れ笑いを浮かべた。
二人のセックスや、私の裸をビデオに撮ることに、
新治君が罪悪感を持たなくなってくれてからだいぶ立つ。
私が新治君への従属を証明し続けたことで、二人が自覚したことがふたつ。
エッチなビデオを撮りたがるのは、新治君の性癖。
新治君の精液を「お持ち帰り」するのは、私の性癖。
二人は、同じ性癖を持っている。
──互いが、互いをコレクションしたがること。
それは、二人がそれをしたがっていた原因とか理由とかを乗り越えてかけていても、
やっぱり欲しいものだった。
ただ、ただ、
お互いが、愛しい。
お互いが、欲しい。
だから、新治君は私のエッチな映像を記録し続け、
私は、冷凍庫の片隅に新治君のエキスを保存し続ける。
それは、誰かから「変態」と言われるかもしれない。
でも、それが──なんだと言うの?
私は、新治君が気持ちいいことをするし、
新治君は、私が気持ちいいことをしてくれる。
二人は、心の奥底の、一番沈んだところにある欲望までいっしょ。
それを、お互い見せ合って、理解しあって、受け入れあっている。
背中がぞくぞくするような、共感。
私は──新治君から離れられない。
新治君も。
429ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:20:57 ID:cFt88QA2
「まったく、もう。……見つかったら、
また妹さんと大喧嘩になっちゃうんじゃないの?」
くすくす笑いながらバッグをしまう私を見て、新治君が心配した。
「あ、あの娘(こ)なら、もう大丈夫。
と言うか、もう母さんとかも知ってるよ」
「えっ!?」
新治君は一瞬驚きかけたけど、納得したように頷いた。
二人の関係は、石岡家と龍ヶ崎家の間ではもう公然の秘密だ。
妹――今なら、何のてらいもなくそう呼べる──の彩が真っ先に賛同してくれて、
なし崩し的に母さんも、義父さんも黙認するようになった。
ちょっと悲しいことだけど、龍ヶ崎の家族は、
今は、私がいなければ、うまくまとまっていられない。
それは、あの事件で心が弱っている彩が、私にすがってようやく自分の形を保っているから。
それを利用するつもりは全然ないけども、
私は、私でいなければ、彩の支えになるほど強い私でいられない。
つまり、新治君がいなければ、という意味。
新治君と私のつながり──オアシスと遭難者の関係──は、
今では私自身も冷静に自覚できるようになったし、
母さんや義父さんも理解しはじめている。
法律上、龍ヶ崎彩子と名乗っている女の子は、石岡綾子でいることが必要で、
それは、石岡新治という素敵な男の子の協力があってはじめて成り立つもの。
そして、その石岡綾子だけが、龍ヶ崎彩を、龍ヶ崎一家を支えるだけの強さを持っている。
切羽詰った状況が、ある種の奇妙なバランスで平穏を保っている。
いつまでも、そんな状況ではいけないと思うけど、
少しずつ回復しているように思える妹を見ながら、私は、新治君との逢瀬に身をゆだねている。
「そっか……」
新治君には、何度も相談しているから、そんなニュアンスは伝わっているのだろう、
私の愛しいオアシスは、頷いて、ちょっとため息をついて、私の頭をなでた。
430ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:21:21 ID:cFt88QA2
「妹さんの具合は、どう?」
「うん……最近は、だいぶよくなってるよ。
まだピアノは弾く気になれないみたいだけど……」
「そっか……。ボランティアのときも弾いてないもんね……」
私にくっついて行動することで落ち着きを保っている妹は、
当然のことのように土曜日の児童施設のボランティアも一緒についてくる。
写真週刊誌に載せられたデマ記事の一部にもなっていた場所に来ることは
私も驚いたけど、今の妹にとっては、私といっしょに行動することが一番の癒しなのだろう。
かつて──そして、もちろん今も──私が新治君といっしょにいることで、
私の形を保っていられるように、今の彩には、私がこういう形で必要なんだ。
家で家事を手伝うようになったように、
児童施設でも、かいがいしく雑用をするようになった妹を、
私は、妹として、本当に愛しく思い始めた。
(なんとかして、妹を昔の龍ヶ崎彩に治してあげたい)
そう思うようになってさえ、いる。
それは、多分……
「ん……、妹さん、またピアノを弾けるようになれるといいね」
新治君も、そう考えているから。
──そのことには、全然、嫉妬はない。
自分でも不思議に思ったけど、それは、すぐに理解できた。
新治君が、彩のことを、純粋に妹として考え、心配していることが理解できたから。
それは、私の妹のことを、自分の妹のように感じていること。
つまり、それは、私のことを……。
「ん。ど、どうしたの?」
「な、なんでもない。……彩、よくなるといいね」
慌てて、返事をする。
まだ、「それ」は早いような気がする。
でも、もう十分な気もする。
「うん。綾ちゃんも大変だけど、僕も、できるだけのことはするよ」
濁ったものがまったくない素敵な笑顔に、私は思わずまた抱きついた。
431ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:21:42 ID:cFt88QA2
背中に感じる新治君の右手の感触。
心地よさに、ほぅっと、ため息をつきながら、私はささやいた。
「ん……、新治君、また逞しくなったんじゃない?」
「そ、そうかなー」
「うん、絶対そう。この辺だって……」
私は、新治君の胸板をさすった。
それは、先週会ったときより、確かに少し厚くなっている。
他の人なら、見過ごしてしまうような変化。
でも、私はそれに気付くことができる。
「うーん、まあ、バイトで重いもの持つから少し筋肉付いたかもね。成長期ってやつかな?」
新治君は、本屋さんでアルバイトを始めた。
週に三回、夕方から夜にかけて。
二人が会えない日の時間を使ってはじめたそれは、
意外なくらい新治君の性に合っていたようだった。
「初日は、本屋さんってこんな重労働だったんだー、って、びっくりしたけど……」
といいながら笑った新治君はまぶしいくらいに素敵だったことを覚えている。
「でもさ、お店の人たち、みんないい人で親切だから続けられてるよ。
バイトする前は、本当に務まるかどうかちょっと恐かったんだけど」
あはは、と笑う新治君。
でも、私は知っている。
それは、お店の人たちが親切なのは、みんないい人だから、じゃない。
新治君が素敵な人だから。
私だけでなく、他の人から見ても素敵な人になったから。
そう。
新治君は、この頃、すごく変わった。
何かがどう変わった、というわけではない。
だけど、新治君をずっと見ている私はわかる。
私だけが知っていた、私だけが感じていた魅力が、他の人にもわかるようになったことを。
それは、身に付けた自信、なんだろうか。
新治君は、自分の中にある素敵な力を自覚しつつある。
432ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:22:03 ID:cFt88QA2
外に出ることを、何か新しいこと始めることに消極的だった男の子が変わる瞬間。
素敵だった新治君が、もっともっと素敵な新治君に変わる瞬間の、ひとつ。
私にとって、それは、とても嬉しいことだったけど、
──同時に少しさびしいことでもある。

「この男(ひと)の素敵なところを私だけが知っている」
その秘密がだんだんと破られてきているから。

もう他のみんなも気が付き始めている。
新治君がどんなに素敵な人なのかを。
二人で並んで歩くとき、視線が集まるのを感じる。
新治君はまだ、それが私に対してのものだと思っているけど、ちがう。
それは、二人に集まっている視線。
特に、女の子の視線は、新治君に集まってくる。
私は、それがわかる。
だって、新治君は素敵なんだもん。
自信を付けて、積極的になった新治君は、とてもすごい男の人。
もともと頭が良いし、物事をびっくりするくらいに色んな角度から見ることができる。
何よりも、新治君は、相手の心がわかって優しい行動を取れる人。
だから、本当の新治君を見て、みんなが回りに集まってきたり、
親切にしてくれるのは、偶然じゃなくて、必然。
433ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:22:28 ID:cFt88QA2
新治君は知っているのかな。

「――お兄さまって、素敵ですよね」
「――お姉さまと、すっごくお似合いです」
彩が、頬を染めて私にそう言っていること。

「――綾子の彼氏って、ちょっといいよね」
「――うん、やっぱ、そう思う?」
私の周りの女の子がそう言っていること。

「――石岡君、今日、ヒマかなあ……」
「――打ち上げに誘っちゃえば?」
いっしょにやった年始のアルバイト、
女子更衣室でそんな会話があったこと。

「……」
私は、ちょっと胸が痛くなった。
それは、嫉妬。
新治君の魅力を、もう独り占めできないことへの嫉妬。
それは、醜い感情。
素敵な新治君の彼女にふさわしくない、心の狭い女の子の、醜い感情。
それを自覚して私はちょっと悲しくなった。
434ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:22:50 ID:cFt88QA2
「ん……」
不意に抱き寄せられた。
髪を撫でられる。
「あ……」
新治君の顔が、どきりとするくらいに近くにあった。
「ありがとう、綾ちゃん……」
「え……」
「僕がさ、こんなに変われたのは綾ちゃんのおかげだよ」
「そんな……」
「綾ちゃんに好きでいてもらえるおかげで、僕は僕のことを好きになれたんだ」
「え……」
「こんな素敵な女の子に好きになってもらえてるんだから、
僕は、きっと何かできるんじゃないか、って思えるようになったんだ……」
「新治君……」
もう。
この人は。
なんで、いつもこうなのかな。
私の心の醜いところまで、こうやって優しく包んでくれる。
だから、私は、素敵な私でいられる。
素敵な私になれる。
妹が理想にしていて、心の支えにしている、
我が家のバランスを保つことができる、
強くて素敵な石岡綾子──龍ヶ崎綾子に。
「……新治君を好きになって、新治君の支えになっている女の子は、
こうして新治君が好きでいてくれるから、そんな女の子でいられるんだよ」
新治君の胸に顔をうずめながら、私はつぶやいた。
「あはっ……じゃあ、僕たち、いつまでも離れられないね」
「……うんっ!」
私は、ぎゅっと新治君を抱きしめた。
435ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/02/16(土) 23:23:23 ID:cFt88QA2
「……」
ふいに、新治君が、真っ赤になる。
「どうしたの」
「んー。綾ちゃんも、ちょっと成長したかも……」
「え?」
私は、新治君の視線をたどった。
それが、先週より少し厚くなった新治君の胸に押し付けられてる私の胸だということに気付く。
「……さっき気がついたんだけど、ちょっと大きくなってない? 先週より……」
「!!……もうっ……ばか……」
私も真っ赤になる。
全裸で重なり合っているのに、そんな会話がものすごく恥ずかしくて、気持ちいい。
「たしかに、ちょっと大きくなってるかも……」
「や、やっぱり?」
胸とお尻のサイズは、最近大きくなりっぱなしだ。
新治君が男の子らしくなっていく分、私は女の子らしくなっていく。
私は新治君のための牝で、新治君は私のための牡だから。
私は、新治君のもう片方の手をつかんで引き寄せた。
「わっ……」
「ほら、ねっ……」
自分のおっぱいの上にその手を導いて、自分の手を重ねる。
そのまま、新治君の手ごと、おっぱいを揉む。
「……!!」
真っ赤な新治君が、さらに真っ赤になる。
さっき、思いっきりおっぱいを愛撫してたのに、なぜか恥ずかしがる。
私も、だけど。
照れ隠しに、耳たぶを甘噛みしながらささやいた。
「うふふ……新治君、逞しくなったには腕や胸だけでないよね?」
「え?」
「ほら、ここも、すっごく逞しいよ?」
おっぱいを揉ませるのとは逆の手を、新治君の股間に伸ばす。
「わっ、わっ!!」
おち×ちんをきゅっとつかまれて、新治君が慌てた。
ほんとに、可愛い男(ひと)……。
「うふふ、新治君、もう一回エッチしよっ!」
「う、うん!」
「今日ね、素敵な服、持ってきたんだよ……新しいの!」
私は、バッグを引き寄せ、準備してきた中身を取り出して着替え始めた。
「うわあ、それって……」
「そ、好きでしょ、新治君、これ? あ、ビデオ、セットしてきて……。
いっぱい、気持ちよくなろうね!」
「うん!」
お正月のアルバイト料とお年玉の残りで手に入れたその服に、新治君は目を輝かせ、
それを見て、私もまた、急速に昂ぶりはじめた。


                        ここまで
436名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:26:23 ID:/7Km8aAk
437名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:31:14 ID:6sX2fkk5
GJ

うん、変態だ
私は大好きですけどね?
依存しあって昇華してるのは素晴らしいなあ
大体逆だからな
438名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:43:34 ID:USwvhmzj
GJ
らぶらぶだな。youもう結婚しちゃえ!
439名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:08:40 ID:DcgQ4oce
良質な依存物って少ないよね。と言う事で、神が降臨なされるまでの間情報交換と行こう。
もしかしたら未発見のものが出てくるかもしれないから。

・Arcadiaの投稿掲示板にある「雨迷子」
  ハンターハンターの世界に現実世界から男が迷い込んで数ヶ月。一人の少女がまた迷い込んできた。
 そこから始まる、少女の男への依存物。男と少女の二視点から書かれている。完結済み。

・ほわいと・がーでんの「Moon Phase」と「むーん ふぇいず」
  エヴァ物。レイ→シンジの依存。あるいは双方向か。作者曰く、テーマは「人でなしの恋」
 人間の常識なんぞ知ったことではないといわんばかりの人でなし(化け物)であるレイ嬢の依存っぷりは圧巻。
 惜しむらくは一年半更新が途絶えている。

の二点が最近読んだ(このスレ発表作品以外の)依存物で面白いと思ったもの。
ほわいと・がーでんの奴は前スレで紹介されてた? 既出は気にしない方向で。
440439:2008/02/17(日) 00:12:58 ID:DcgQ4oce
ちまちま書いてたらすでに神がご降臨なされていた様子。
これはもうGJといわざるをえない。
441名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:25:50 ID:M9avZ+rQ
GJ!
綾ちゃんと新治くんの幸せがいつまでも続いてほしいけれど
この先どんな展開になっても、私この物語に依存していくから……
442名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:14:26 ID:RVfwMbq+
実用本位のさぶらいも依存入ってない?
更新しないかな・・・・・・。
443名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 02:34:14 ID:2rSsYnYl
相も変わらずGJと言わざるを得ない
素敵な変態ぶりですわぁ
ただひとつ誤字が(´・ω・`)
>>429
>法律上、龍ヶ崎彩子と名乗っている女の子は、石岡綾子でいることが必要で
龍ヶ崎「綾子」だよね?
444名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 06:00:35 ID:VZ/H6OFY
LAS小説は結構依存系だと思う
2人ともあんなだから
445名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 05:11:58 ID:osuFXwtr
おおおGJ!
綾子も新冶君も可愛いよマジで。
しかし綾子は凄いageマンだなあ。絶対相性いいってこの二人
何か続き読むの怖くなってきたなあ・・ここからまた波乱があるのだろうか・・
446名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 12:43:36 ID:3O+10mGn
>>340
続き楽しみに待ってます。
うちの両親が主人公の両親そっくりなもんで、ぐいぐい引き込まれてしまう。
次男への仕打ちは長男・三男に対する見せしめなんだよ。成績が落ちたらこうだという。
長男・三男にとっても心の休まる家庭ではあるまい。
447名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 07:21:35 ID:CmdC1DWE
>私が私でいられる時
これ二人とも破滅する展開だよな
と最初のほうで思ってたがいろいろ好転しまくりで予想外
448340:2008/02/20(水) 23:55:54 ID:tyb2ck3u
>>402の続きを投棄しに来ました。
何分割になるかわかりませんが今回で完結させます。

 結局俺は例の高校に合格し、奈緒も近所の下の方の公立高校に合格した。
高校に入っても相変わらず奈緒はよくうちに来て、
赤点ばかり取っていたようでよく特別課題を持ってきた。
奈緒が高校を無事卒業できたのは俺のおかげといってもいい。

 俺達が高校に入ってすぐコロが死んだ。
もう14歳だか15歳だかになっていたので天寿を全うしたといえるだろう。
十年近くも付き合った仲だから俺も悲しんだが、
奈緒はかなりショックを受けていたようだった。
小学校のいじめられていた間は、
コロだけが奈緒の心のよりどころだったのだから無理もないのかもしれない。
火葬場でコロの遺体を焼く時もごねて大変だった。
灰は奈緒の家の庭にリードと一緒に埋めた。
コロが死んでから奈緒はかなりまいってしまい、
立ち直るまで結構かかった。

 俺の方はというと相変わらず勉強に打ち込んでいた。
はっきりお前にかける金はないと言われたわけではないが、
私立大学に行く金を出してもらうわけにはいかなかったし、
いまだに家族に認められたいという気持ちがあった。
だが勉強するうちに俺は自分の限界というものを感じ始めていた。
勉強すればするほど知識や解法のテクニックは身に付き、確かに成績も上がっていく。
しかし、俺は初見の問題にはとても弱かった。
いつも寝てばかりのやつが初見の問題をすっと解くさまを見て
ああ、これが本当に頭がいいってことなのかと感じた。
俺が落ち込んでいると奈緒でもなにかしら感じるようで、
何を勘違いしたのか

「りょーちゃん、元気出して
奈緒はぜーーったいどっかいっちゃったりしないよ?」

とかズレたことを言っていって苦笑させてくれた。
 高校卒業後奈緒は親戚の所でバイトさせてもらっていて、
今もそこで働かせてもらっているようだ。 
449340:2008/02/21(木) 00:01:43 ID:dgZU7ih4
 俺は無事に大学に合格したが家族の反応は相変わらずだった。
自分なりに努力して入った大学だが
偏差値が兄の大学に10以上も劣るような大学ではやはりだめだった。
大学では彼女はできなかった。
自分を好きになれないと誰からも好きになってもらえないというのを
身をもって知ることになった。
卒業、就職と同時にバイトでためた資金で今のアパートに移り住んだ。
これからが俺の人生だと期待していたのだが、
思いのほか仕事がきつくアパートと職場を往復し、休日は寝るだけの今の生活にすぐ陥ってしまった。

 一人で暮らし始めてしばらくしてから奈緒から電話があった。

「もしもし、りょーちゃん?」

「なんだ、奈緒か」

「あのね、」

「何?」

「こ、今度あいにいってもいい?」

「駄目だ」

「ど、どうして」

「一人暮らしは大変なの、仕事行かないといけないし、
飯も自分で作らないといけないから忙しいの、奈緒と遊んであげる暇はありません」

「一人暮らしって大変なの?」

「大変だよ、明日も早いんだからもう寝かせてくれ、
もう切るぞ、じゃあな」

「あ、ちょっとま「ピ」

 という電話があってから数日後、
アパートに帰ると玄関先に奈緒と奈緒の親父さんが待っていた。
場所は教えてないはずだが家族から聞いたようだ。

「何か御用ですか?」

「いや、奈緒が亮二君の夕食を作ると言ってきかなくてね
とりあえずつれてきたんだが連絡も入れないで来たわけだし、
迷惑だというなら奈緒を連れて帰るよ。」

見るとカレールーやらじゃがいもやらニンジンやらを
奈緒がスーパーの袋に入れて下げている。

「いや、別に明日は休みなのでかまいませんよ」

「そうか、じゃあ奈緒をよろしく頼むよ」
450340:2008/02/21(木) 00:04:15 ID:tyb2ck3u
 それからたまに奈緒がアパートに来るようになった。
奈緒の料理はかなり大味すぎてうまいとは言えなかったが、
疲れて帰ってきた日に温かい飯と
俺を待っててくれる人がいるのはありがたかった。

 奈緒は一人で来て帰ることもあったが、親に送り迎えしてもらうことも多かった。
奈緒の親が一人暮らしの俺の家に娘を送迎するのは、
奈緒と俺をくっつけようとしているのもわかっている。
若世に出すのに不安が残る愛娘が、昔からなじみのある俺と結婚してくれれば
気苦労もなくなっていいということだろう。
奈緒がたまにめかしこんできたりするのもおばさんがやってるに違いない。

 これだけお膳だてしてもらってなんだが奈緒を抱いたことはない。
だが一度だけ精神的に参ってる日に奈緒がやってきて押し倒したことがある。
すると奈緒は何をされるのか分からない様子だった。
俺とひっついているということを喜んだようで
そのまま抱きつかれてしまい何もする気にならなかった。

 さて、奈緒特性カレーができたようだ、
いい加減甘口は勘弁してほしいが、この前中辛をリクエストしたことがあり、
作ってくれたことはくれたのだが半泣きになりながら食べていたので
それ以来甘口でいいと言ってある。いっそハヤシライスにしてほしい。
今日のカレーはあまりいい出来ではなかった。
コーンは入れなくていいんじゃなかろうか。
かたずけたあとは二人でのんびりする。
451340:2008/02/21(木) 00:06:38 ID:dgZU7ih4
「りょーちゃん最近元気ないんじゃない?」

と、奈緒が切り出してきた。

「俺はいつでもお前ほど元気ないぞ」

「働きすぎは体によくないんだよ」

「働かなかったら生きてても仕方ないだろ」

「そんなことないよ・・・」

「俺みたいに結果の出せないやつは社会ではだめなやつなの」

「りょーちゃんはだめなんかじゃない・・・」

「奈緒だって知ってるだろ、家では俺はできそこないだったの」

「ちがう、ちがうよぉ」

「ま、あの兄貴と弟比べたられたらゴミみたいなもんだし」

「やめて、やめてよぉ・・・、なんでそんなこというの・・・」

「本当のことじゃねぇか・・・ってなんで泣くんだよ、
別にお前の悪口いってるわけじゃないだろ」

「なんで今日はそんな意地悪いうの・・・?」

「はいはい、どうせ俺は意地悪な男ですよ」

「っ・・・ちがうっ!!
本当は、りょーちゃん本当はすごく優しいもん!!」

「お前がいま意地悪って「優しいの!!」

「優しくて、かっこよくて、頭もよくて
私が大好きで、一番大事ななりょーちゃんなんだもん・・・」

「ど、どこをどう見たらかっこよく見えるんだよ」

「かっこいいよ!テレビに出てるどんな人よりも!」

「わーったよ、恥ずかしいからもうやめてくれ」

ちなみに俺は奈緒以外にかっこいいといわれたことはない。
452340:2008/02/21(木) 00:11:05 ID:dgZU7ih4
 こういうやりとりは実は前にも何回かあった。
奈緒はただの意地悪だと思っているようだが、そうではない。
初めは自分でもなんでわざわざ奈緒にこんなことを言うのかわからなかった。
しかし2回3回とやるうちに何となく理解してしまった。
本当は俺は自分が必要だと言ってほしかったのだ。
素直に心配してくれた奈緒に嫌がることをいうことでしか自分の価値を確認できないとは、
これはいよいよ本物のゴミ野郎かもしれない。
奈緒は俺のどこがいいのだろうか、
相手してやったといっても結構ぞんざいに扱っていたつもりなのだが。
奈緒はまだぐずってるので頭をなでてやる。
世の女性はあまりこうされるのは好きではないらしいが
奈緒はこれがお気に入りのようだ。

「ほれ、機嫌直せってもう言わないから」

「前もそんなこといってたよぉ・・・」

「お詫びに今度なんか買ってやるから許してくれよ、
なんかほしいものあるか?」

「・・・ほしいもの?」

「あんまり高いものは勘弁してくれよな」

「・・・・・・じゃあ赤ちゃんほしい」

「なっ・・・!、んなもんどこにも売ってないだろ!」

「そうだよねー、じゃあこの前も買ってくれた・・・・」

 俺は理知的で面白い女性が好みだったのだが、
最近奈緒と結婚してつつましく暮らすのも悪くない気がしてきた。
どこかに小さな家を買って、子供ができたら兄弟分け隔てなく育てる。
できれば犬も飼いたい。名前はきっとコロになることだろう。

-終-
終了です。読んでくれた方ありがとうございます。
453名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:13:03 ID:TPFAr+aV
GJ
だがなんかすっきりしねえぜ
おれの感性がタコなのか
454名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:40:26 ID:S7DPa/yz
>>453

同感だがこれは作者の特権だからね。
二人が幸せである事を祈るしかないわけで。
455名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:44:15 ID:DEjGlM07
依存してることに気付いて終わりだからかなぁ。依存してるシーンが見たいというのは贅沢なのか。
キャラが良いからもうちょっと動くところが見たいぜ。
456名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:47:57 ID:1r0sP1tm


確かにラブラブしてるところを見たいってのはあるかもしれんw
457名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:51:09 ID:/Srd1jnI
それは「すっきりしない」じゃなくて「物足りない」というものだ。
この中毒者め、お前が作者さんに依存してどうする!

フハハハハ!俺には見える、見えるぞ!この後もっとドロドロに依存を深めていくふたりの姿が!
物足りなければ脳内妄想で補完するかもっともっと、どろっどろっ!のSSを自分で書くのだ。
458名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 03:19:01 ID:EFg4qNeG
Gj


真っ白な天使の庭を思い出した
459名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 07:48:12 ID:HQ/NHFhH
GJ
これはこれでいい終わり方だと思うよ
460名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 20:42:09 ID:wbR+QJez
GJ!

特性カレー・・・
461名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 08:11:13 ID:SnkDzJ+o
食べると作った相手にメロメロになって、依存しきる魔性のカレーか…
462名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 02:27:05 ID:kso6Zt5Z
沙耶の唄ってゲームをやってみた
すごい共依存だった

絶対に代わりの利かない依存は素晴らしいな
463名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 16:16:46 ID:ff3XWWPu
>>462
>沙耶の唄
やめろ!お前は何も知らない人たちを"それ"に突撃させる気か!
あまりのショックに戻ってこれなくなるぞ!



俺のようにな。
464名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:06:01 ID:2Krk2+lJ
>>452
GJ! はGJなんだが・・・
やっぱこれは未完だろ?つーか序章が終わった処だ。
ここから面白くなると思うんだけどな。

ROM専門の立場で強く言えんのは重々承知
気が変わったら続きを書いてくれ!
465名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:36:06 ID:sQnMnSGt
>>463
…そうか。じゃあダイスを振ろうか。正気度喪失1d3/1d6だ。
466名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 19:49:04 ID:oTSWgVM9
>>465
SAN値がガンガン減ってくなあ……
467名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 19:58:32 ID:70k37emq
私の依存度を教えておきましょうか?53万です。
勿論全力は出さないのでご安心を
468名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:51:47 ID:jSAzFa5q
三回変身だと…

最終形態だとどんな依存ぷりを見せてくれる…!?
469名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 00:04:09 ID:ued8rw9L
イナヅマン とか サンダーマスク とか
470名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 15:27:51 ID:ctxUIHg9
安いから買おうかと思ったが、沙耶の唄はやめた方がいいのか…?
471名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 15:42:29 ID:R/p7oSJ6
>>470
ニトロスレ住人の俺が言わせてもらうが、グロ耐性がなければ無理w
472名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 16:16:45 ID:HOHcW04f
共依存という意味では最強クラスだ。

安 心 し て 買 う と い い
473名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 17:16:01 ID:QhacPeBQ
そして終わったら焼肉を食いに行くといい
474名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 17:53:44 ID:W+dnEKiW
>>473
それで腹壊すまでモツとか食えるヤツがいたら、俺はその人に一生ついていく
475名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 17:58:04 ID:LaSuCIMh
カルビもレバーもタンも要らない……ッ!
私はモツだけがあればいい!!
476名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:07:28 ID:tDziY78I
まあ冷蔵庫にさえ気をつければいいと思う
477名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:04:58 ID:ctxUIHg9
グロあるのか…ありがとう気をつけてやるぜ!
478名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 00:14:17 ID:AGU3ULhy
>>439
雨迷子たまらなく良いね

でも依存系って少ない気がする
ヤンデレだのダークだの修羅場とかのSSに飲み込まれてるような気が
479名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:19:40 ID:NTyzumwO
虚淵が萌え系を出した! って話題になってたのですっげえwktkして起動したら、
開始5秒で萌えでも燃えでもなく、凍え系だったことが分かってドン引きして、
半年くらい積みゲーにしてたのはいい思い出。
480名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:41:24 ID:QIjd3qY0
「オマエは何萌えだ」と人に言われ続けて幾年。
何にでもごく普通に萌え、猟奇、切断耐性まで得たが……あれは、キツかった……
481名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 02:07:52 ID:vCqgBxhK
人肉タッパーの話は他所でやれ
482名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 04:04:59 ID:rG3mGS5k
ちょw
いっちゃだめw
483名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:29:09 ID:JtVO95Ez
冷蔵庫の中身www
484名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:29:28 ID:uy/p+AKl
トラウマがあぁぁぁ
ていうかナチュラルに食うなあぁぁ
485名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:16:32 ID:Ld3sc9tG
クトゥルフクトゥルフくふふのふ
486名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 02:19:42 ID:2xP4mSoG
沙耶の唄終了
ちょっと焼肉屋でレバーととんちゃん食ってくるわ
487名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 07:19:52 ID:CFwiO8CK
>>486
んじゃ、『ぐろきゅあ』でググレ
488名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 07:37:11 ID:7qFZANrn
まずはソフトランディングってことでニトロロワイヤルからやるのをお勧め、かな。
流派:正気度喪失1d3/1d6w

ニトロ系なら鬼哭街もナイスキモウトが見れるなw
後、ファントムも全体的にヒロインが主人公に依存気味。特に日本編。
489名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 10:29:52 ID:8OwP6l4s
>>488
お前はなにSAN値をナチュラルにマイナス入れる発言してるんだw
490名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 19:44:22 ID:AvQbFCx9
その
行方不明者の部屋で日記を見つけたからと言って
喜び勇んで読み始めるようなまねはイクナイと思います!
491名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 00:22:43 ID:PK/1mzTM
雨迷子よかった
葉子様…

作者の考えてた続編の展開は個人的にあまり好きじゃなかったので
ここで終わってよかったな、と思ったw


え、沙耶の唄ってやつが純愛依存系だって?
よーしパパ買ってきちゃうぞー
492名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 00:46:08 ID:v/JyiJfR
>>491
行くか?茨の道を…
493名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 02:59:26 ID:B9DL6QzY
みんなw
落ち着こうぜw

依存されて〜
494名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 03:50:54 ID:sZUgYt1U
依存されることに依存したいぜ
495名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 12:10:50 ID:GbgrvkIs
>>491
当時の雑誌やネット通販サイトでも純愛系って紹介されてるんだぜ。
「医科大学を舞台にした男女4人の恋物語を描いた18禁アダルトアドベンチャーゲーム」
ってな…これを信じるかどうかは見ている人しだいだ。購入しようと言うなら止めはしないがね。
496名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 12:14:18 ID:NlrAuhIK
このスレ見て早速昨日やってみたぜ
沙耶最高だわ・・・人間の方だけ
健気すぎる
497名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 12:28:56 ID:jp64Z8T8
>>496
はじめまして、こんにちは
ようこそコチラ側の世界へ
498名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 12:47:24 ID:Pt+hIeeq
「沙耶の唄」ってデモンベイン作ったところなのか。
あれもアニメでしか見てないが随分と表向きの路線が違うのね。
499名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 13:21:41 ID:sZUgYt1U
>>498
そもそも沙耶とデモベじゃライターが違う
沙耶の方はファントムみたいにハード、暗い雰囲気の作品が多い虚淵
デモベの方は割とライトな作品が多い鋼屋
500名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 17:10:50 ID:clVk0oQq
スレ違いを気にせずにこういうことをするから嫌われるんだよニトロ厨
501名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 08:08:41 ID:GDyXR8hj
何をいきなり熱くなってるんだ
とりあえず落ち着け
502名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 02:41:37 ID:ZOEAcd3w
邪神…依存……眠り続けるものの世話を焼いている彼の者こそ依存者

依存されたいと願っていましたが神様!
若い娘にされたいと言い直します。
祖母に依存されても萌えきれません!
503名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 03:32:15 ID:jI+A+tmI
そんな貴方に蟲師の1巻、
今や容姿が若ければおばあちゃんでも萌え対象の世の中ですよ?
504名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 13:00:20 ID:yDzF5vYi
とりあえず、ツンデレ→依存→デレデレ
このパターンが好きな俺は異端?
505名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 13:30:20 ID:T8j9j63o
>>304
よお、俺。
506名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 13:38:38 ID:HZz0ojIn
>>505
リアル新治
507名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 13:45:13 ID:q4j1e6qo
>>504
そのパターンはルイズと北条麗華と芙蓉楓となごみんくらいしか知らないなあ。
508名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 17:33:31 ID:X70/wpVc
>>502
すまん、幽霊っ娘でならちょっと妄想したことが……

>>504
俺も同志……と思ったが、俺はデレデレの部分の有無は問わないな。
509名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 21:32:07 ID:clLV9o8N
つまりLASだと
510505:2008/03/02(日) 22:39:29 ID:EYZQCmL0
アホだ俺。今アンカミス気づいた orz
505のアンカは>>504な。

ちょっと綾子ちゃんに刺されてくる
511名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 23:42:04 ID:7Khp71eJ
千代大海似の綾子ちゃんなんてオチは認めないぜ。
512名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 08:57:25 ID:gvWp1ZHy
おっとチヨスの悪口はそこまでだ
513名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:08:11 ID:piXrlPCu
>>511を見て
ちよおおみ?そんな名前のヒロインいたっけか?
と首を一昼夜捻り続け、
・和服の似合う大和撫子
・年下で慎ましやか
・忍ぶ恋を続ける幼馴染属性
・このスレに挙がるくらいだから三歩下がりつつも三歩以上は下がらない
的妄想を広げていたのに
突然真実に気づく冬の午後

やった喃、やってくれた喃……!
514名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:30:55 ID:QDsekU2p
>>513
「ちよおおみ」はもはや千代大海とは切り離されたお前が作り出した存在だ
お前が一人の萌えっ娘を産み出したんだ
たとえ勘違いが元とはいえ「ちよおおみ」は確かにお前の心の中に存在するはずだ
だからその娘を可能な限り幸せにしてやれ

お前なら―――いや、お前だからこそできるはずだ
515名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:43:16 ID:2fNs1e3B
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://mooningshoot.com/2ch/01_info.html
516名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 16:35:08 ID:Uxqd1tbZ
>>513
お美事
517504:2008/03/04(火) 16:36:50 ID:RjQc+Pkr
ごめん、例を出してなかった。

最初はツンツン
「あんな奴、ただの知り合いよ!!」
       ↓デレ入りまーす
「ふ、ふん!!、ちょっとした気まぐれよ、気まぐれ!!」
       ↓依存入りまーす
「捨てないで、望むなら何でもするし言うことも聞くから……お願い……愛してるの」
 
こんな感じかな、それで捨てられたらベルセルクのグリフィスよろしく自暴自棄になるか、楓よろしく病む。
518名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:34:15 ID:rfeziCV1
グリフィスは初っ端からデレデレで蝕以降ツンだから、
ツンデレの例としてはよろしくないな。
最近は出港するガッツを見に来てたりデレてきたけど。
519名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:39:44 ID:nxHITdJW
504
CROSSCHANNELの桐原冬子は?
520439:2008/03/06(木) 00:44:23 ID:luxePX+O
ここで依存小説を紹介。…むしろグリフィスよりファルネーゼのほうがツン→デレ→依存じゃないか?
・「線香花火と蚊取り線香」の投稿作品>猫狂様のお部屋にある「真心を貴方だけに」
 エヴァ物。レイとマナの二人がシンジに依存(ストーカー風味)。長い間サイトが更新ストップしてる。
・「SKY STORY PAGE」の小説 SHORT STORY内にある「アロマセラピー」
 オリジナルエロエロ小説。媚薬×ハーレム無限大=これ
   主人公が落し物を届けると、落とし主は世界中からオーパーツの類を集めるトレジャ−ハンタ−(美女)だった。
  彼女は戯れに彼の精液を使い媚薬(古代ムー大陸?産)を作る。
  淡白な主人公はそれを迷惑におもいながら家に持ち帰るが、ただの媚薬であるはずも無く…。
 このサイトは蟲や人外によって人をあやつる(性的な意味で)事を主眼としている。
 逆レイプや堕落物が好きな方は他の作品をみてもいいかもしれない。
・「LIGHT WINDOWS」の投稿小説>天城さんの部屋への中にある「機動戦艦ナデシコ -黒衣-」
  ナデシコ逆行。(映画版の後に)復讐を終えたアキトが過去にボソンジャンプする典型的な話。
   しかし、ルリ(+オモイカネ)との関係は見ていてほほえましいものがある。
  本編ではアキト(作中ではアキ)←ルリの、外伝ではアキト(作中でry)←ラピスの依存。
・「小輔は夜に寝る」にある「異世界召喚ハーレム」
  オリジナル。異世界に召喚された主人公が召喚時に付加された能力で好き勝手やるお話。しかも召喚主と関係無しに。
 付加された能力で稼いで奴隷なんか買っちゃったりなんかしちゃったりして。
 掲載されているサイトがブログだとか、まだ話数がすくないだとかあるが今後に期待。

依存物って数少ないから、少しでも"依存がある!"と思ったものは紹介してくれると嬉しい。主に私が。
521名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 06:08:10 ID:bvljVqBP
Cursed Whiteってサイトの
Feather(つづり微妙)とかいう小説がいい感じの姉弟依存だったはず
522名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:53:32 ID:ad+/r0A+
「あのじの部屋」にある「おやつの真価」はどうだろうか
ローゼンメイデンの二次で真紅の依存かな?
523名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 09:23:23 ID:5nSzWnL0
wktk
524名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 15:43:17 ID:F4FuCpJI
>>520
gj

好きなのに少ないから困る
525520:2008/03/08(土) 20:34:30 ID:EQELk/Vq
Arcadiaの捜索まとめ掲示板とSS捜索掲示板に、依存関連のスレッド立っているから
(過去ログ含め)そっちも見てみるといいかも。といまさらながら後悔。だってあっちのほうが大量にあるしw
何も考えずにお勧めしたら、実は>>439>>520の半分があっちで紹介されてたっていうw
526ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:38:44 ID:7mvC4MjY
<私が私でいられる時>・15

黒と白を基調にした正統派のゴスロリに、銀色のアクセサリーが映える。
着替えた──いや、今まさに出現した<少女>は、
一瞬何かを考えていたが、にっこりと笑い、
「こっち、お隣さん、大丈夫なほうだったよね?」
と、言いながら、ベランダにつながる窓に向かった。
電動雨戸のスイッチを押し、カーテンを少し開ける。
段差の関係でそちら側にある隣家は、我が家より随分低い位置にあって、
角度的に僕の部屋を覗くことができない。
そして、今夜は満月で、僅かにその光が差し込んできた。
「うわあ」
僕は思わず感嘆の声をあげた。
それは、綾ちゃんが身にまとった衣装にふさわしい。
まさしく<少女>の「初回の出現シーン」の再現だった。
「うふふ」
綾子ちゃんはそんな僕を見て嬉しそうに笑う。
そして、僕がコレクションの中から選び出した
<少女>に必要な小物を一つ一つ確認して身に帯びる。
ごく普通のゴスロリが、固有の衣装に変わる瞬間。
それは、僕の恋人がヒロインに変わる瞬間でもあった。
最後に、<少女>の手が、机の上に置いた二つの黒い塊に伸びる。
両手でそれぞれを取り上げ、何度か確認するように握り締めた。
浮かべる微笑が変わる。
嬉しげな恋人の笑顔が、弄うような魔少女のそれに。

「――こんばんは」

<少女>が月光を輝かせながら振り向いたとき、もうそれは始まっていた。
527ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:39:08 ID:7mvC4MjY
「――君は……誰……?」
かすれ気味の声が、招かれぬ客人に向けられる。
いや。
「うふふ、ご挨拶ね、貴方が私を呼んだくせに……」
涼しげに笑う魔少女は、僕が招いた存在。
それは、襲ってくる悪夢に抗い、限界までの禁欲を守ったときに現れる救い主。
「僕が……?」
「そう、私は、貴方に呼ばれて来たのよ」
「じゃあ、君が、僕の……」
「そう、私が、貴方の……」
<少女>は、一度目を閉じた。
両手をすっと持ち上げる。
豊かな胸の上で交差された白い手は、それぞれが「それ」を握り締めていた。
黒いプラスチック製の小さく粗末なモデルガン。
この<少女>のために復刻された<銀玉鉄砲>。
<少女>が目を開く。
僕をまっすぐ見つめて。
そして、桜色の艶やかな唇が、自分の名を吐いた。

「そう。私が、貴方の、――<銀弾少女>」

そう言って、彼女は世にも美しい微笑を浮かべた。
528ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:39:33 ID:7mvC4MjY
<銀弾少女>。

「キンの次は、ギンだ!」
のあおりとともに放映された18禁アニメ。

前作から、「主人公の禁欲によって出現する超自然的存在の美少女」というプロットを継承し、
夢魔に取り憑かれ、悪夢に悩まされる主人公から精液を搾り取り、
それを銀の弾丸に変えて、他の方法ではいかなる手段をもっても倒せない夢魔を狩る、という
アクション設定を加えた、シリーズ2作目。

作者108名、放映回数256話に及んだ超人気作の続編として作成されたこの作品は、
ゆるやかな設定で展開を書き手にゆだねられた、オムニバス的な世界観が人気だった前作に対し、
かなり固定されたシチュエーションを持ち込み、ファンの間の反応は賛否両論だった。
延長も打ち切りもなく、当初の予定通りに全26話で終わった放映(前作は256話+OVA40話)と、
平均視聴率ブルーレイリサーチ調査で13.4%(前作は平均視聴率21.4%、ただし最終52話は7.2%)を
どう評価するかは論議を呼び、「アニメ界の永遠の議題」といわれている。

だが、少なくとも、そのシチュエーションの中に取り入れた「銀玉鉄砲」というアイテムは、
このアニメのキャラクターグッズとして復刻され、爆発的なブームを呼んだ。
土に塗料を吹きかけただけの「銀玉」は、
プラスチック製のCC弾などと違って簡単に土に還る材質であるし、
軽く華奢なバネから撃ち出されたそれの破壊力は新聞紙一枚を破れぬ安全性を誇り、
アニメ本編を視聴する「大きなお友達」だけでなく、
対象外であった「小さなお友達」の「安価で安全なおもちゃ」として
銀玉鉄砲を蘇らせた功績は、社会現象的には前作すらも上回る。

そうしたひとクセもふたクセもあるアニメだったが、
作画などのクオリティは高く、そしてエッチシーンは秀逸で、僕はとても気に入っていた。
そして、僕が気に言っているということは、
僕の大事な女(ひと)も気に入っているということだった。
529ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:39:56 ID:7mvC4MjY
「――ふふふ、夢魔を倒すことができるのは、銀の弾丸だけ。
それも、その夢魔に取り憑かれた人間自身の力を宿した弾丸」
「人間自身の、力……?」
「そうよ。その人のエッセンス、と言ってもいいわ。
それを精製して、銀の弾を作るの。この銃に合う玉を、ね」
「そ、そんなのどうやって……」
「うふふ、難しくはないわ。特に男の子なら、ね」
「え……?」
「私を呼び出すのに、夢魔の誘惑に負けずに蓄えたもの。
──それが貴方のエッセンスそのもの、よ」

流れるような会話は、第一話のもの。
初見の強いインパクトと、
原作の中でももっとも人気があったエピソードを最初に持ってきたという
二重の意味で、最終回と並んである意味シリーズの代表作的なこの話は、
綾ちゃんと二人で、何回も見た。
もちろん、エッチシーンも。

「蓄えたもの? エッセンス? それって……!?」
「そう、貴方の、精液。それが、私の<銀玉>の材料」
ゴスロリの美少女が、淫らな笑みを浮かべる。
主人公の弱気な少年は、後ずさり、ベッドに足を取られてその上に座り込む。
ベッドの上から見上げる視線が降りて行く。
ひざまずく美しい人外の少女を追って。
僕の足と足の間に身をかがめた<銀弾少女>は、
どの放送回の<銀弾少女>よりも、美しい。
なぜなら、これは僕の生み出した、僕だけの<銀弾少女>だから。
だから、彼女は、僕にとって、
誰よりも、美しくて、淫らで、魅力的だ。
530ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:40:16 ID:7mvC4MjY
白磁の手が、ズボンを引き下げる。
パンツを押さえる手に、優しく重ねる。
ひいやりと、すべすべとした手が、弄うように僕の手の上を這う。
(これを離しなさい。そして、隠しているものを私に見せなさい)
ゆっくりと動き、僕の手を嬲る指先は、そう命じていた。
ぎゅっ。
手の甲を軽くつねられて、思わず下を向く。
<銀弾少女>の妖しい瞳が、僕を見つめていた。
「う……あ……」
ことばにならない声が漏れる。
僕を見上げる<銀弾少女>は、無言のまま、僅かに唇を開いた。
桜色の舌が少しだけ出て、ちろりと自分の唇を舐める。
その視覚的な刺激に、背筋がぞくりとする。
その舌で。
「──いいわよ?」
ささやくような声。
「貴方がそれで銀弾(たま)を作りたいのなら……。
そうしたいのなら……、いいわよ?」
どきん。
心臓が高鳴る。
そして、魔少女は微笑みながら僕の瞳を覗き込む。
「して、ほしい?」
「……うん」
ごくりと唾を飲んで答える。
かすれ声の返事は、蟲惑的な微笑みと、ブリーフが下ろされる衣擦れの音。
「ふふふ、すごいわ」
下着から解放された瞬間に、音を立てて下腹に貼り付いたその器官を、
<銀弾少女>は、愛おしげに撫でた。
「あっ!」
僕の反応に、さらに微笑を濃くする。
531ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:40:37 ID:7mvC4MjY
「ほら、こんなに堅い……。
私を召喚するために、たくさん禁欲したのね?
夢魔の誘惑に、耐えながら……」
白い指先が、僕の性器を根元から這い登っていく。
手のひらを上にした、人差し指と、中指と、薬指が。
それは、僕の男性の器官の裏側の、硬く浮き出た筋に沿ってゆっくりと登ってくる。
「うわ……」
思わず声が漏れる。
でも、<銀弾少女>の手指は止まらない。
いっそう優しく、
いっそう淫らに、
男の一番汚らわしい部分に少女の指が這う。
登りつめた。
「うふふ」
指先は、堅く膨らんだ僕の先端に触れている。
指先は、ゆっくりと、その縁(ふち)をなぞっていった。
形と大きさを、測るかのように、丁寧に、丹念に。
「ピンク色でとても綺麗。
――可愛いわ。夢魔に好きにさせるのはもったいない。
私がいただくわ。貴方の望みどおりに」
敏感な輪郭を一周させ、<銀弾少女>は宣言した。
僕の抗いを許さぬ、僕の意思を確認する素振りさえも見せない傲慢なことば。
でも、それに僕が逆らえないことを、少女は誰よりも識(し)っていた。
彼女が在(あ)るようになる、その前から。
そして、僕も、それを感じていた。
だから、僕はゴスロリの美少女が、僕の股間に顔をうずめ、
その桜色の唇を僕の生殖器官に近づけるのを、
声にならない歓喜の声をあげながら、ただ見守った。
そして、<銀弾少女>は、ちろり、と舌を出して、
僕の男性器を舐め上げた。――僕を悩ます夢魔よりも淫らに、優しく。
532ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:40:59 ID:7mvC4MjY
じゅぷ、じゅぷ。
ちゅる、ちゅる。
少女の、甘い唾液が、僕の先端に絡みつく。
<銀弾少女>の奉仕は、信じられないほどに気持ちよかった。
柔らかい舌先が、執拗に溝をねぶる。
舌全体で舐めあげ、すぼめた唇の輪でしごきあげる。
そのたびに僕はかすれた声をあげてのけぞる。
少女の淫戯は、まるで、僕の弱いところをすべて知り尽くしているかのようだった。
「そうよ。――私は、貴方が作った…<銀弾少女>だもの」
口に出して言ったのだろうか。
それとも彼女が僕の頭の中を読み取ったのだろうか。
どちらでも、同じことだった。
下から見上げてくる<銀弾少女>の瞳は、僕の目の奥を覗き込んでいる。
心を読み解かれる、快楽。
すべてを知られる、快楽。
それは、僕が目の前の魔少女に望んでいたことだった。
僕の心の闇を、どろどろとした穢(けが)れた欲望を弄ぶ夢魔よりも、
深く、丁寧に、そして正確に。
少女は、僕の全てを読み解き、知り尽くす。
今にも男根から噴き出してしまいそうな精液と獣欲でさえも、
彼女は、識っているのだ。
あるいは、僕自身よりも。
だから、射精の瞬間、僕が望んだとおりに<銀弾少女>は、振舞う。
僕を見つめる微笑をより艶麗に色濃くし、
唇を開いて僕の先端を優しくくわえ込み、
そして、僕の射精を口の中に許す。
「あああ……」
まるで女の子のような、高い悲鳴が僕の口から漏れる。
甘くかすれた声は、射精が終わるまで長く長く続き、
<銀弾少女>が、唇を離したときに終わった。
533ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:41:20 ID:7mvC4MjY
こくん。
こくん。
少女の喉が、つつましげに鳴る。
口の中の粘液を、ためらいもなく飲み干した音。
指先でそっと唇をぬぐい、舌をちろりと出してみせる。
「私に会うためにずいぶんと我慢したのね?
精子がとても濃くって、美味しかったわ。
これなら、強い銀弾(たま)を作れる」
微笑む艶やかさと淫蕩さ。
僕は、酸素を求めて荒い息を繰り返した。
「ふふふ、夢魔のよりも良かった? 私のお口」
「あ、ああ、う、うん……」
「そう。貴方、こういうのが好きなんでしょ?」
「うん……知ってたの?」
「もちろんよ。私は貴方が呼んだ<銀弾少女>。
だから、貴方のことは何でも分かる。貴方が何を望んでいるかも」
「……」
「ふふふ、知っているわよ。私に精液を飲ませたあと、
貴方が今度は何をしたいのか」
<銀弾少女>は、その場で立ち上がった。
ベッドに腰掛けたままの僕は、魔少女をふたたび見上げる形になる。
<銀弾少女>は、スカートをたくし上げ、その中のものを僕に突き出した。
「脱がせて──見たいんでしょ? 私のを……」
答える心の余裕はなかった。
でも、彼女なら、それさえも、わかっているはずだ。
震える手で純白のショーツに手をかけ、
わななきながら、下ろす。
薄いピンク色の秘裂に唇を寄せると、
<銀弾少女>は、僕の頭を抱きかかえて、
自分の腰を強く押し付けた。
534ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:41:41 ID:7mvC4MjY
「ふっ……あっ……」
ベッドの上に嬌声が満ちる。
ゴスロリをお腹の辺りまでたくしあげた<銀弾少女>の下半身は、
靴下以外に何もまとっていない。
僕は、その白い太ももの奥に顔をうずめ、獣(けだもの)のように
魔少女のあそこを舐めていた。
「んっ……くっ……」
<銀弾少女>が声を殺しながら、しかし、もっと強く、と言うように僕の頭を抑える。
舌先を堅く尖らせて、女性器の内部に突き入れると、少女はのけぞり、
女性器の中心にある真珠のような突起にそっと舌を這わすと、甘い悲鳴を上げた。
二人は、攻守を完全に逆転させていた。
でも、それは、つまり、さっきと同じ、ということ。
僕が呼び出した、僕のための少女。
少女が守らなければ滅んでしまう、少女の物である僕。
それは、どちらか片方だけでは生きられない弱い生命。
だけど、二人ならば──。

手早くコンドームをつけた僕の男性器は、
これから少女の中に入ることが出来る期待に打ち震え、張り詰めていた。
<銀弾少女>は、うっとりとそれをみつめ、
何度かそれを手でしごいて確かめた。
「はやく……私の中に……」
「うん……」
貫いたとき、二人の押し殺した声は、まるで一つのもののように聞こえた。
熱い肉と、潤んだ肉とは、それぞれを隔てる薄いゴムの膜に不満を感じるようにうねったが、
やがてそれさえも気にならなくなったように、ぴったりと重なった動きをはじめ、
それはどんどんと昂ぶっていった。
僕は、愛しい少女を覆うゴスロリを剥ぐようにして脱がせた。
もう<銀弾少女>じゃ、ない。
綾ちゃん。
僕の、大切な、大好きな女の子。
その中に入る。
一つになる。
快感。これ以上がないくらいの幸せ。
絶頂の瞬間、僕と綾ちゃんは、声にならない声をあげたけど、
それは、もちろん、二人ともまったく同時のことだった。
535ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:42:02 ID:7mvC4MjY
「ん……」
くったり、という感じで綾ちゃんの上につっぷしていた僕は、
気がつくと、慌てて起き上がろうとした。
綾ちゃんは女の子としては少し背が高いほうとは言え、
体重も筋肉も僕のほうがずっと上だ。
それがいつまでも乗っかっていたら、苦しいだろう。
そういう頭が働いたのは、身を持ち上げようとしてからで、
身体は反射的に動いていた。
そして、その動きは、僕の頭の後ろにまわされた綾ちゃんの手で簡単に止められる。
「え……」
「ん。……もう少し、このままでいいよ」
「でも……」
「えいっ……!」
綾ちゃんは、強引に僕を引き寄せ、僕の顔を豊かな胸の間に押し付けた。
「!!」
柔らかに張りつめた、暖かなふくらみの合間。
男の子の身体では絶対に存在しない、感触。
恥ずかしさにもがこうとする僕を、綾ちゃんは、優しく抱き締め続け、
僕は、すぐに抵抗をやめた。
「うふふ」
「……」
綾ちゃんが笑う。
先ほどの、<銀弾少女>の妖しい微笑とは違う、笑顔。
おっぱいの間に顔をうずめている僕は、それが見えないけど、
その笑顔を、僕は良く知っている。
目をつぶっても、それは鮮明に思い出すことが出来た。
「……新治君、落ち着いた?」
「ん……うん」
言われてみて、はじめて、僕は自分がやっとリラックスしていることに気が付いた。
536ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:42:24 ID:7mvC4MjY
今日は、フェラチオを入れると、僕は三回、綾ちゃんに射精している。
もちろんそのたびに、身体の内側全部を吐き出すような開放感があったけれど、
今、こうして、綾ちゃんの胸に顔をうずめていることで、
解き放たれたような気持ちになっているのは、それとはまた違ったものだった。
心の奥の深いところが、安心している。
それは、自分自身でさえも今の今まで気が付かなかったほどの奥底の凝り固まった部分で、
綾ちゃんだけが、それに気が付いていた。
「ん……新治君?」
「……な、何?」
「大好き」
「……ぼ、僕も」
ぎゅっ。
また強く抱きしめられる。
とくん、とくん。
綾ちゃんの心臓の音が聞こえた。
激しいセックスの後で、鼓動はまだ早い。
でも、それは、聞いていて、心が落ち着く音だった。
「うふふ、新治君、今日はいつもよりも激しかったね?」
「うん……すごく、興奮した……」
「私も。……でもね、きっとそれだけじゃないよ」
「え?」
「新治君、最近ちょっと張り切りすぎ」
綾ちゃんは、そう言ってまた僕の頭をぎゅっと抱きしめた。
「そ、そうかな……」
答えながら、僕は、それが本当のことだということを、すでに理解していた。
新しい試み。
新しい生活。
アルバイトのことを別にしても、色々なことで僕は、変わりつつある。
それは、成長と言う名の変化で、もちろん喜ばしいものであるけど、
急激な変化に、とまどい、無理をしている部分もないわけではなかった。
537ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:42:46 ID:7mvC4MjY
「いいんだよ、張り切っても。そういう新治君が、私は大好き。
でも、――そうじゃない新治君だったとしても、もちろん大好き」
綾ちゃんは、僕の頭を撫で始めた。
僕は、真っ赤になった。
成長して行くこと、自分を変えて行くことは、もちろん楽しくて充実するものだ。
綾ちゃんにふさわしい、価値のある男になることは、
僕にとって何よりも大切なこと。
だけど、僕は、それに不安を感じ始めてもいた。
(いつまで、これを続けていられるんだろう)
今は、できている。でも、この先はどうなのだろう。
綾ちゃんのそばに入る限り、なんでも出来ていけそうな気がする。
だけど、綾ちゃんも、どんどん素敵な女性に成長していく。
そして、僕はそれについていけるのだろうか。
もともと、僕は他の男の子たちよりもずいぶん劣っていた。
今は、色々な歯車がうまくまわっているから、できている。
でも、それができなくなったら?
漠然とした不安は、充実した日々の隙間に潜んでいた。
それは僕自身でさえも自覚せずに僕を蝕みかけ、
そして、綾ちゃんは──。
「新治君?」
「あ、うん、何?」
「大好き、だよ」
「!!」
綾ちゃんは、それさえも、知っていた。
不意に泣きたくなるような衝動が、僕を襲う。
でも、それは、涙になる前に、綾ちゃんの肌に優しく吸い込まれた。
ああ。わかった。
今は、泣かなくても大丈夫な時なんだ。
綾ちゃんは、僕が本当に泣きたいときには、泣かなくちゃいけないときはきちんと泣かせてくれる。
そういう女の子だった。
538ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:43:09 ID:7mvC4MjY
僕は、なんだかわからないまま、でも全部がわかったように、
綾ちゃんの胸に顔を押し当て続け、自分を癒した。
「うふふ」
どれだけ、そうしていただろう。
綾ちゃんの笑い声に、僕は、僕がすっかり元気になっていることに気が付いた。
「だから、ね。大丈夫よ、新治君」
身体を起こして見つめると、綾ちゃんは、いきなりそう言った。
細かい説明のことばはない。
でも、何万語を重ねるよりも、僕はそれを理解できた。
(貴方ト私、二人ナラ、ドンナコトモ、大丈夫)
そう。
ずっと前からわかっていたことを、二人は確認した。
綾ちゃんがいるから、僕は変われる。
成長し続けられる。
それで傷ついても、疲れても、綾ちゃんがいることで、
そばにいてくれることで、それさえも癒すことが出来る。
そして、綾ちゃんは、そういうことができることで癒され、成長していく。
永久機関。
二人は、一人では動けない永久機関のパーツだった。
「……」
「……」
僕らは、見つめあい、微笑みあった。

そして、キスをしようとして、僕は、綾ちゃんが、
目を丸くして何かを凝視しているのに気が付いた。
「……?」
視線をたどる。
それは、さっき綾ちゃんが<銀弾少女>になりきるべく、
月光を取り入れようとして雨戸を開けたガラス戸のほうで、
そのベランダには──誰かがいた。
「だ、誰だ?」
僕は人影に声をかけた。
「私です。お兄さま、そして、お姉さま」
「……彩?!」
「……妹さん?」
先ほどから、部屋の中を覗いていただろう、その人物は、
ゆっくりとガラス戸を開けて入ってきた。
月光の中で、<マジ狩る少女ぴくる>の装束に身を包んだ、綾ちゃんの妹が。



                    ここまで
539ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/10(月) 01:44:25 ID:7mvC4MjY
そろそろ完結の予定です。
540名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 02:18:14 ID:WkHSk31u
一番槍GJ
541名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 02:27:12 ID:wTDI1m4c
元ネタ、もしかして禁断少女か……!?
あのスレは難しい。

もうすぐ終わっちゃうのか。
早く続き読みたいけど終わって欲しくないなー……
542名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 02:37:10 ID:Kbn45MDA
ど、どうなってしまうんだ…

ていうかキンの次はギン吹いた
543名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 05:23:31 ID:FLh2sW9o
待ってたぜGJ!
この3人がどうなってしまうのか…あぁ楽しみであり不安だなぁ
544名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 07:36:35 ID:/v+OuKpE
銀弾少女やキンの次はギンの元ネタがわからないので
今回は楽しめなかった…
545名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 08:13:46 ID:N5a2mBBK
禁断少女かwww
546名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 08:52:22 ID:CrDzpzSB
作中作に力入れ杉w
547名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 09:01:53 ID:xA9s74dl
>>539
GJ
修羅場か姉妹丼か、どちらにせよワクワク
548名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 09:11:45 ID:OrE6C2cV
GJ!
次回気になってわくわくしてきた
549名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 14:28:36 ID:3bBIxmMn
氏がニコ動に依存しきっている事はわかった。

だが、あまりニコ動ネタを流用されると萎えるから程度を考えて使って欲しい。
他スレネタや当て字の乱用もなあ・・・
使ってるネタがあまりにもネタスレだったりオタ趣味全開でやられるとその・・・
同じ動画を見てるんだなという共感以外に・・・萎える。

俺も充分キモオタなんだと思い知らされるようでなんかなあ・・・
誤爆に書くべきなんだろうがあえて本スレで言ってみる。
550名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 15:39:20 ID:XqKEQfkX

                             |
                             |
      ∩___∩             |
      | ノ  _,  ,_ ヽ        ((  |
     /  ●   ● |         |
     |    ( _●_)  ミ =3  ハア。.  J  ))
    彡、   |∪|  ノ
⊂⌒ヽ /    ヽノ  ヽ /⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ
551名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 16:11:04 ID:olbaZn3K
そういうレスつけると切れて粘着化するので以後スルーで通してくれ
552名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 16:56:40 ID:YR2mq9cE
必要以上に他作品とクロスさせたり、それを匂わせる文章を見ると
「みんなは俺の作品を全部読んでくれてるんだ……こりゃー会場で大爆笑必至だぜ、ぐへへ」
って心の声が聞こえてくる私はヒネクレ者だと思う
553名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 16:57:58 ID:o+nOy8BW
>>552
伊坂幸太郎に謝れ
554名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:51:19 ID:NuG7zxHv
すみませんっした!!!!
555名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:07:52 ID:ciZlvCUw
>>552
あーそんな感じ…

どっか必ず自サイト営業みたいなくだり入れてたりとか、
他スレ作品も読んでないなら読んでくれみたいな。

でもそれやる時は氏がスレ移る頃合なんだよな
意識してるのかしてないのか知らないけど。

最後には決まってこういう流れでスレが荒れていくのをながめつつ
荒れたのはスレ住人のせい
みたいにして去って行くというのが過去の経歴だし

そろそろこのスレにも飽きたんじゃね?
556名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:32:37 ID:OrE6C2cV
ということにしたいのですね ;-)
557名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:37:53 ID:JMacCaiO
>>539
GJ!3人とも幸せになってほしいなぁ
558名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:43:54 ID:HWrfFZYN
とりあえず俺は続き楽しみです
559名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:51:06 ID:UDsbAOLp
ん、春か?
ここは桃色の板だから関係ないはずだよな?
560名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 00:12:40 ID:zGt797ga
>>539
GJ!

>>552
>>555
あんたたちはゲーパロさんの作品をこのスレでしか知らないオレを
うらやましがらせようとしてるのか?

……マジでくやしいです
561名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 00:15:39 ID:1rkzH0/J
ゲーパロでググレカス
562名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 00:23:14 ID:+YgCjq+x
誤爆スレでやってろ
563名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 01:19:41 ID:SOfZp8te
>>539
GJ!俺の予想だと新治は発狂した妹に負けて足を食べられると思うんだ。そして、綾は献身的に介護すると思うんだ。そんで二人の絆は強まると思うんだ。・・・ごめん
564名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 13:25:56 ID:78LGVEV4
元ネタ知らなくて<銀弾少女>「キンの次はギン」で
まさか前作はキ○タマ少女!?とか思った俺は死んだほうがいい
565名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 14:48:57 ID:RhplslZe
>>564
よう俺!こんなところでなにしてんだ?
566名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 23:43:58 ID:7IXChDd2
仮面ライダーヴェナスvs仮面ライダーヒューガ〜SEED全滅大作戦〜
ご期待ください!
567名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 23:44:42 ID:7IXChDd2
すまんひどい誤爆だ
568名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 17:40:35 ID:TlcK85tY
依存ヒーローと聞いて
569名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 09:37:13 ID:osDs7XQK
自分を振った、裏切った等の女をMCとかして自分がいなければ生きていけない状態にしつつ
わざと憎々しく接したり恋人を別に作って妾扱いしたりと酷いことをしつつ
それでも自分から離れられない女を見てニヨニヨするという鬼畜シチュが好きなんだけど
これってこのスレ的にありなんだろうか
570名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 10:31:01 ID:B0gGGlaN
キクマエニ ヤレ
571名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 11:25:07 ID:N8FdlrcU
チチキトク スグカエレ
572名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:44:01 ID:bCLB2Gfw
>>569
俺はどちらかというとMCスレ向きの内容のように思うが、どこに投下するかはお前さんの自由だ
存分にやってくれ
573名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 14:13:12 ID:TNur9Jhe
マンション失敗とかで10億ぐらい借金させて
主人公が利子だけ払ってやりつつ、10億のことは裏で情報広めて
他の男がよりつかないようにするとかならMC不要
574名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 14:20:43 ID:PdnG6zrb
MCとかハーレムとかヤンデレとかと依存は親和性が良いんだが、いかんせん
相手の属性のほうが強いからそれらのスレにいっちゃうんだよな。
見てる人も保管庫などのバックアップも段違いだし。


>>569のシチュはもうすでにあったり。
・大人のための催眠術の創作ルームの中にあるストーカー
  気が弱い陰険な主人公が、気になっている女性に馬鹿にされた。偶然手に入れたMCできるシステムを
 使って相手をいじくりまわせ!という話。題名の通り相手をストーカー化させる。
575名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 15:20:26 ID:WvieAB3e
もともと単に>>569が好きなジャンルってことだから

すでにあるとか関係なくね?
576名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 22:01:48 ID:bCLB2Gfw
同じシチュでも料理の方法次第で別物になるんだぜ
577名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 01:16:48 ID:j4XCizsR
肉じゃがとビーフシチュー然り
578名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 11:27:55 ID:UB19EG+c
>>577がうまいこといった
579名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 13:25:37 ID:YxebYIeO
そうそう、ポークカレーとビーフカレー然り
580名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 16:51:18 ID:UrOuOBzV
>>579
それはツンデレとクールデレくらい違うがな。
581名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 01:06:48 ID:+PPPBYjg
保守
582名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 21:29:13 ID:uNhMOTe1
保守
583名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:38:32 ID:tsnvGqvJ
最近普通の純愛も依存に見えてくるようになったんだが…
584名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:14:20 ID:2WnjBVzF
>583
末期だな。
585名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 13:52:20 ID:HTvDMStQ
むしろ初期
586名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 14:02:54 ID:s/HlyuSl
じゃあ末期はどうなるのさ?
587名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:10:41 ID:kpgUeTsC
自分のことを王子と呼べなどと言って監禁する
588名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:23:42 ID:yfWy/1MC
死ねば二次元に行けると思いこむ
589名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 21:11:28 ID:qV8qwwAC
>>586
好きな作品が鬱な終わり方をすると自殺する。
例えばシンジ君と綾ちゃんが破局を迎えるとか…。
590名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 22:21:55 ID:dDjVvPXv
末期、依存病。
591名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:07:48 ID:hBaktBKE
なるほど、>583 よかったな!まだ初期段階だって!家族と一緒にがんばろ!
592名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 19:33:32 ID:OWyR8Hp9
死んだら外方次元界に行けて美女達とウハウハできると思い込む
593名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 19:37:51 ID:WFoKhZDD
イスラム教は殉教すれば40人の美女との官能的な生活が約束されるとあってだな…
594名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 22:32:13 ID:qcaXzxhS
>>593
マジかよ……
595名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 23:08:49 ID:OWyR8Hp9
>>593
北欧神話もその系統だな>ヴァルキリー(ワルキューレ)
596名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 23:51:08 ID:zUo02KGd
>>594
騙された奴が腹にダイナマイト巻いてイラクの警察署や米軍基地に突っ込むのさ・・・
597名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:07:22 ID:OB2Ddutf
>>594
それどころか

生前に薬で眠らせて拉致

目が覚めると美女40人が居て酒池肉林

もう一度薬で眠らせて目を覚ますと美女が居ない

「いい夢を見た?へぇ、そうなんだ。でも殉教すればまたあの快楽を味わえるよ」

死をいとわない宗教戦士洗脳完了

というのが実際にあったとか。
598名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:42:54 ID:iGV0rVZs
>>589
字面を見て一瞬エヴァの話かと思った。
599名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 12:54:06 ID:jSMDoNCF
>>595
wktkしながらぐぐったが晩餐でワルキューレがお酌してくれる以外は
毎日朝から晩まで殺し合いの特訓で絶望した!!
600名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 15:53:49 ID:8+RA6J0t
>>599
これが本当の修羅道か。
601名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 16:19:44 ID:PZSeTQDj
>>599
 エロパロ脳で

 毎日朝から晩まで『性的』殺し合いの特訓

 に変換すれば良いと思た
602名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 22:10:55 ID:iVnYvd+R
>>601
そうか! ヴァルハラに召されたのが女戦士ばかりなら! (;´Д`)ハァハァ
603名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 02:36:57 ID:AyTGXNQG
やあ僕前世の記憶があるんだ!
もう何度も転生してるんだけど死因はいつも死神の彼女の嫉妬なんだ。
他の女の乳なんか触れるなってさ。
604名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 15:48:43 ID:k1dKH3e4
>>603
ああっ ひが・・・!!
たのみのつなの ひが きえてしまった。
くらい!! みわたすかぎり まっくらやみだ!!

わたしは あかりを もとめて てさぐりで
いどうしようとした。

ムニッ!!
そのとたん あしがすべり むねに きょうれつに
かおをうずめてしまった。

ざんねん!!
わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!

こうですか?わかりません><
605名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 20:33:22 ID:SHNTP4CN
*「おおっと らちかんきん」


ろうのなかにいる
606ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/03/23(日) 20:54:48 ID:92xklbjf
>>603

女死神 「あれほど、わたくし以外の女の胸にさわるなと念を押したのに、貴方と言う人は……」

男 「ちょっ、ま、待って! 今回、俺、彼女いない歴=年齢! 
   幼稚園のときもお医者さんごっこなし!! 無実! 無実!」

女死神 「いいえ、貴方は赤子の頃に母親の乳房に触れました。
   手で触っただけでなく、乳首に口をつけてお乳まで……。
   私以外の女のおっぱいを……おっぱいを……」

男 「そ、それはっ! つーか、そこまでっ!?」

女死神 「今までガマンしていましたが、考えれば考えるほど、許せなくなってきました。
   貴方が、わたくし以外の女の胸で幸せになるなんて!!」

男 「それ食欲の幸せ! 性的な幸せじゃない!」

女死神 「問答無用!! とりあえず次の転生まで私のもとにいてくださいっ!!」



どんな人間でも、必ず死んでしまうのは、
みんながみんな専属の重依存の女死神様が付いていて、
女死神様の依存が限界を越えると連れ去られてしまうからなのデス。
607名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:34:22 ID:/u3rafgs
そんな宗教あっていいと思う、残された家族も納得だぜ!
608名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:44:53 ID:VSpkTfRz
>>606
死んだら死神の彼女(彼氏)との甘々な生活ができるんだね!
明日も生きる気力が湧いてきたぜ
609名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:16:14 ID:2UPpKrPz
ちょっと練炭と七輪買いに行ってくる
610名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:35:23 ID:inD7gQqZ
睡眠薬は一瓶あれば足りるよな?
611名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 01:08:35 ID:6Ua52axv
そんな確実性の低いやり方選ばずに
素直に空気注射で血管つまらそうぜ!
612名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 01:16:00 ID:uoJzRXc2
死神タンとの甘々な生活もいいけど
オレ、綾ちゃんと新治くんの行く末を見届けないうちは死ねない……
613名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 18:45:15 ID:wPbrYRd3
>>606
それはすこしヤンデレ分が多い気がするが、ちょっと近くの高層建築物屋上まで行ってくる。
614名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 19:37:27 ID:9O89Y1Xw
自殺者自重www


スイマセン。おっぱいマウスは許してください。
615名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 21:04:04 ID:A6Yaw5aQ
とりあえず二次創作だがいい依存物を見つけたので紹介。既出ならスマソ

ttp://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?FrontPage

ここにあるゼロの使い魔のSSで『蜘蛛の糸』ってやつ
ルイズとシエスタとタバサをサイトが巧妙に追い詰めて依存させていくというもの
616名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 21:22:31 ID:t9s1r6Yt
>>615
そこは探せば大抵のジャンルは見つかりそうだw
617名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:36:32 ID:9BhMne7d
>>605
マイト&マジックかウィザードリィだな。
618名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 03:57:21 ID:Db9jBD4O
ゲームとガンダムが無くなったら自殺すると言う知り合いがいるんだがこれも依存ですかね
619名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:03:33 ID:BS7L0+K2
ネギまなんだけど
茶々丸がネギにネジを巻いてもらう事に快感を覚えてどんどん依存していく
果てには自分に関わりのある人を皆殺しにして、ネギに巻いてもらわなければならない状況を作り出す
みたいな妄想が止まらない
620名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:56:52 ID:69XzCia/
それヤンデレ入りすぎじゃね?
マスターとネギで迷う程度なら見てみたいが。
621名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 21:56:19 ID:VrtelWHr
>ネギに巻いてもらわなければならない状況を作り出す
これは良い。問題はその状況の作り方だな
622名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 21:58:15 ID:ZDsF2kR1
茶々丸がネギに「ネギ専用ネジ」をリボン付きでプレゼントする(他のネジは廃棄)とか
エヴァンジェリンが目の前に居るにもかかわらずわざわざネギに頼みに行くとか
ネギに巻いてもらう事を妄想して思わずニヤニヤしてしまう日常シーンの茶々丸とか

うーん。少々ありきたりか?
623名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 23:56:10 ID:VrtelWHr
むしろネギの方から何かして、
茶々丸がネギ以外の人に巻いて欲しくない!
とかいう風に仕向けるのはダメか?
624名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 03:37:51 ID:3OCpdOlM
依存させると依存されるは違うよな?
625名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 05:48:22 ID:ISO6dKDb
このスレじゃ依存させるはダメなのかい?
626名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 17:52:20 ID:M/TBo60y
依存「させる」のが駄目とは書かれていないような・・・。
627名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:01:41 ID:oxooA2Q2
どっちも同じ依存なんだからいいんじゃないか。
依存している姿に悶えるのも依存させる過程にほくそ笑むのも最高じゃないか。
628名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 00:38:29 ID:QQ0bsvTi
まあそこは個人の嗜好ではあるな
ただ、依存させる場合は過程が上手くないと鬼畜っぽくなる気がする
男が女を陥れて依存させるとかは個人的にはちょっとな…
629名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 20:22:26 ID:BgmbmfiN
ビッチ→依存 のコンボが黄金律なのって俺だけ?
630名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 22:18:07 ID:Rq/5Ueqf
ビッチっぽいと周囲から誤解されてる少女に、主人公が優しく接する



実は古風な所のある少女がメロメロになって依存

というシチュが好きな俺はエロゲに毒されている
631名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 22:23:32 ID:BDBiDOTj
幽霊少女の依存はここなのだろうか?
632名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:07:23 ID:f9JBe2Gm
>>631バッチこい
633名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 02:23:43 ID:csYdzOmx
>>631
急いで執筆作業に戻るんだ
634名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 10:31:28 ID:sIEkTrhR
カマンカマーン
635名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 13:52:06 ID:jhaCLv6M
ハマーンカーン
636名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 01:08:36 ID:9ovdAfsm
>>629
俺も大好き
依存される側が、性格から優しくしてはいるけど、本心ではビッチを敬遠してると尚良い
637名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 04:50:09 ID:TDzarEej
そしてヒロインが病んでいき、最終的にはほのぼのな純愛になると尚よい
638名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:41:40 ID:gFVKiEMj
今姫と従者な依存物書いてる途中なんだが、ここって依存なら現代じゃなくても大丈夫?
639名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:56:28 ID:JuJ7d+Vq
個人的には超OK!
現代ものしか依存物はできないって訳でもないし、
640名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:19:12 ID:y4Oho/td
ボロボロにレイプされた女をたまたま見付けて介抱した男が依存されるという電波が来たが俺には文章にできなかった
641名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:22:22 ID:PkbEtjlC
>>640
>>521をみると幸せになれるかも
642名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:38:15 ID:olcn0o77
保守っておこうか
643名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:35:32 ID:64EqO7ML
書き込みないな。
644名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:11:33 ID:Gr5ekUeT
保守
645名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:26:26 ID:IJidvFcP
1ヶ月以上書き込みがなくても落ちないのに保守とかする必要ないだろ…
646名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:22:16 ID:lpP4fdal
落ちないからって放置されてるスレは死んでるから
647名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 22:30:27 ID:BR4+dJdN
じゃあネタ提供してみる。
最近、某狩猟ゲーをやってるんだけどさ、雇った猫と一緒に戦えるんだよ。
ただ、仲間が居ると猫を連れていけないから、家で留守番させることになるんだけど

猫が新米狩人に雇われる→最初は単なるお供だったが、沢山の狩猟を共にこなしていく内に、雇い主が性的な意味で好きになっていく
→種族の違いに悩む、また、この頃から雇い主も集会所で狩人仲間と狩りに行くようになり、お留守番が多くなる
→雇い主に構ってもらえない日々にいいしれない寂しさと虚しさを感じ始める
→村長に、雇い主に村クエを押し付けるように頼む→雇い主と狩りに行く日々が返ってくる→頼む村クエがなくなる
→また留守番→依存が深まる→雇い主が化け物と相討ちになり、介護なしでは生きられない体に→晴れて共依存

みたいな電波が飛んできた。
648名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 21:59:49 ID:dl5aTR+v
>>647
猟りのくだりは余計だと思います><
649名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 22:17:57 ID:iHdtlXJD
>>648
丸1日突っ込みが入らないかとヒヤヒヤしたぜw
650名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 00:25:40 ID:wc8exvXK
毎日ご飯に少しずつ毒を
651名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 00:30:26 ID:C0JMQim7
ロシアン・ティーを一杯。ジャムではなくママレードでもなく蜂蜜で
652名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 05:48:17 ID:mLt64Wv6
イゼルローンに依存してるのか?
653名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 11:10:03 ID:yhLcq4Tw
ミザリー
654名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 09:49:00 ID:TZPi23mN
物凄い資産家の令嬢とかに

「お望みの物は何でも差し上げますから……側にいさせてください……」

みたいに言われてさ、二号さんにしちゃうのとか萌える。
655名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 15:18:44 ID:+tCVwfLO
あたしがいないと何もできないんだから!
とか言いつつ実際は相手がいないと自分が何もできなくなり、少しずつ病んでいったりするのが萌える
656名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 19:41:01 ID:/9eNiyel
>>655
で、女と対等な恋人になりたくて一人で何でもできる男を目指したら相手が豹変してビックラこいた、みたいな
657名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:01:53 ID:u8qL4Wqt
それはヤンデレだろwww
658名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:11:26 ID:P+c2/+dE
ヤンデレってうまくいけば依存にもってけると思うんだよな
659名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 23:37:54 ID:onSXVv4+
>>655
世話を焼いてるうちにのめり込んでいくパターンか。
660名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 00:04:26 ID:/9eNiyel
LV0 あたしがいないと何もできないんだから!
LV1 ああもう、あれも!これも!それも!ほんとに世話が焼けるんだから。
LV2 あんた、私がいなくなったらどうするつもりよ!
LV3 そんなことじゃ一生結婚できないわね(キラリン)
LV4 ひょっとして、あんた私に世話焼かれるの好きなわけぇ?(ニヤニヤ)
LV5 あんたも少しはマシになってきたわね。で、でもまだまだだわ!(アセアセ)
LV6 …なんだか、最近別人みたい。どうしたの?(ガクガク)
LV7 無理しないで私を頼りなさいよ?あんた、一人じゃ何もできないんだからね!
LV8 ああもう、何でそこで私に言わないのよ!
LV9 これからは…一人で…?そう…そうなんだ…
MAX …ぃゃぁ

パッとこういう妄想が出てくる俺マジきもすwww
661名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 01:37:17 ID:IkYpMgiI
>>660
あれ?俺がいる・・・
662名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 11:12:15 ID:5mN/Qzn/
ツン→依存の流れは俺の理性が決壊する
663名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 12:53:21 ID:8ySF7RQi
名士の家のお坊ちゃまな主人公。
知り合いの令嬢と政略結婚が決まる。
「あんたの家が一番金持ちだから結婚したんだからね!」
空気を読まない主人公はツンデレの言うことを真に受けて、
他に女を作って童貞を捨ててしまう。
令嬢は結婚が決まり、新婚初夜を妄想して夢心地に浸っているが、
そのことを知ってしまい……

俺にはこんな妄想が浮かんだ。
664名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 13:06:08 ID:N7KHCfTk
さあ続きを書くんだ!!
俺は全裸で待機してるから
665名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 14:22:32 ID:wVlLfjkG
>>633
壊れるほど愛しても1/3も伝わらない (男が天然だから)
純情な感情は空回り I LOVE YOU さえ言えないでいる (ツンだから)



そういや抜刀斎剣心と巴は割と共依存だよな
666名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 14:28:01 ID:DiB7eo/7
>>665
あの曲にそんな意味が隠されてたのかッ!
よし、ちょっと共依存分補充のためにTUTAYAからるろ剣借りてくる
667名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 16:14:13 ID:YV08x9+T
>>663
嫁「あんたは良いわよね!わたしが政略結婚なんかで我慢してるのに、よそで女作って!」
婿「君も自分の恋を探してみたら良いんじゃないかな。籍は入れられないけど、愛ってそれだけじゃないだろ?」
嫁「何よえらそうに!」
婿「もうお互いに役目は果たしたんだからさ。こんな紙切れ一枚の結婚なんかに縛られることないよ。」
嫁「こん、な…?」

俺の妄想力ではこれが限界(´・ω・`)
668名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 17:19:43 ID:5mN/Qzn/
嫁「なん…だと…?」
669名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 18:36:51 ID:cShlfD4I
依存大好き教の(自分的脳内)派閥図
├― 対人依存派(二大派閥)
|   ├─ 依存する娘萌え派(主流派)
|   |   ├─ ひたすらに愛する姿が良いよ(一途派)
|   |   ├─ 征服欲が満たされるよ(支配者派)
|   |   ├─ 必要とされたいよ(シンジ君派)
|   |   ├─ 依存している娘を虐めたいよ(加虐依存派)or(SMで言うとS派)
|   |   └─ 依存のあまり病んでいる娘に依存してるよ(ヤンデレ派)
|   ├─ 依存する男萌え(非主流派)
|   └─ 相手を依存させるよ(依存過程快楽主義派)
|       ├─ 策略で陥れる(依存原理主義者派)
|       └─ 薬や魔法、機械で依存させる(MC派)
├― 対物依存派 (二大派閥)
|   ├─ 薬等(中毒者派)
|   └─ その他物品(コレクター派)

├― 行動依存派(コミュニケーション派)
|   ├─ キスや膝枕などいちゃいちゃしたいよ(恋人派)あるいは(キス魔派)
|   └─ 占い等に依存している娘って良いよ(極少数派)

├― むしろ依存したい派(M派)
|   ├─ Mだから(SMで言うとM派)
|   ├─ 自分で考えるのは面倒だよ(無気力派)
|   └─ 自分が依存させられていく過程に興奮するよ(過激派)

└― 共依存派(シーア派)
670名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 19:05:11 ID:dxRXS6Ko
これいいなw
俺は依存過程快楽主義派だわ
671名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 19:12:18 ID:YV/9f8pQ
おいおい、久しぶりに覗いたら熱いヤツらが語ってるじゃねーか

 俺 も 混 ぜ て く れ

>>662に狂おしく同意!俺の魂が揺さぶられる
そして徐々に依存していく過程がまた良いんです。コレ宇宙ノ真理ネ
672名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 19:21:42 ID:235xotc0
>>669
俺は主流派なんだな。
ようことか料理下手くそだったのに中々のスピードで上達したのは「尽くそうとしてるなぁ」と思ったり。
斗貴子さんとかルイズとか楓みたいな想い人の存在が代替不能な程とてつもなく大きいヒロインって大好き。
673名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 19:24:21 ID:YV08x9+T
>>669
おれはキス魔派
674名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 21:06:07 ID:PzwUczWC
>>669
俺は一途派かつ加虐依存派かな
どんなひどい目にあっても相手から離れようとしない姿にかなりクる
…だが共依存も捨てがたい!
675名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 21:29:07 ID:R3AzWfAX
必要とされたいよ(シンジ君派)な俺が通りますよ。
676名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 21:37:27 ID:Z6aRC7q6
俺は加虐依存派なのかw
しかしやりすぎて嫌われるんじゃないかと内心ガクブルしている俺も依存してるんだが
677名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 22:18:39 ID:dOiC+V6x
一途でシンジでヤンデレで恋人で共依存だな、俺は
678名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 22:34:27 ID:vPJkyRhc
俺は行動依存派で恋人派かつS派だなw
しかしやりたいほうだいになるな、これはw
679名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 23:25:03 ID:bamtxGhU
俺は主流派で支配者派かな。
私は貴方に依存しているし全てを支配されたいとも考えてるってのが好き。
>>672の言う「想い人の存在が代替不能」というシチュがたまらない程にクル。
想い人は(客観的に見ても)自分を嫌ってないのに自分を相手から引き離そう
とする状況に反発&憎悪する姿を見ている時なんて心が躍るな。

少し「共依存派」も入ってるかも何もかも捨てて愛してくれる相手にこちらも依存
している感じではだけど。
680名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 00:23:11 ID:sPeyUSvK
>>669
まあ、多少いじくれば次スレからのテンプレにできなくもないわね。
…ふ、ふん!勘違いしないでよね!あんたの実力がまだまだって事なんだから!!!
(なによなによなによ!さっきまでROMしてた男君がこんなもの作るなんて!
私の助けがなかったら何も出来なかった癖して!

…もう、私必要……ないのかな…


そんなのい(ry)
書いてる人の眠気のため省略されました 続きを読むためには依存教を布教してください



>>655
こんなものに萌えるのか!萌えるのか!       ごめん、俺も萌えました。
681名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 02:32:57 ID:hDAxCPuD
「もうさ、別れようか…」
先程までの沈黙を振り払うように、俺は言葉を発した。彼女を呼び出して一時間、言い出せないままに時を浪費していた。
いい加減、自分の迷いに決着をつけなければならない。そして彼女との関係にも。そんな思いから出た言葉だった。
「…え?え?…い、いきなりどうしたのよ?そ、そっか、冗談だよね?びっくりさせな」
「マジで。マジな話、いい加減別れよう」
もう陽も落ちかけている時分、公園には俺達以外の人気は無い。
黙っている間にも、地面の影はどんどん伸びていく。そろそろあいつの足に触れそうだ。
いつになっても返事が来ない。顔を上げ、きちんと彼女に向き合おうとした俺には、予想外の事態が待っていた。
「なんで…?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
彼女の顔は夕陽の中、一人だけ世界から取り残されたかのように色を失っていた。
文字通りの、顔面蒼白。
「お、おい…大丈夫か…?どこか具合でも…」
慌てて近寄ると、俺のシャツにしがみつき、血の気のひいた顔を左右に振る。
「なん
682名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 02:35:05 ID:hDAxCPuD
1レスで終わらすつもりがミスった。そして文章消えた。本当に、本っっっ当にごめんなさいorz
683名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 03:18:52 ID:rxFYmkKa
書き込むときにはコピペしろとあれほど…
684名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 07:29:37 ID:kvBOpObT
「もうさ、別れようか…」
先程までの沈黙を振り払うように、俺は言葉を発した。彼女を呼び出して一時間、言い出せないままに時を浪費していた。
いい加減、自分の迷いに決着をつけなければならない。そして彼女との関係にも。そんな思いから出た言葉だった。
「…え?え?…い、いきなりどうしたのよ?そ、そっか、冗談だよね?びっくりさせな」
「マジで。マジな話、いい加減別れよう」
もう陽も落ちかけている時分、公園には俺達以外の人気は無い。
黙っている間にも、地面の影はどんどん伸びていく。そろそろあいつの足に触れそうだ。
いつになっても返事が来ない。顔を上げ、きちんと彼女に向き合おうとした俺には、予想外の事態が待っていた。
「なんで…?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
彼女の顔は夕陽の中、一人だけ世界から取り残されたかのように色を失っていた。
文字通りの、顔面蒼白。
「お、おい…大丈夫か…?どこか具合でも…」
慌てて近寄ると、俺のシャツにしがみつき、血の気のひいた顔を左右に振る。
「なん               斗水鳥拳!!」




!、ヾヽ、
rv゙ ^^\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ___,.:'"\━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   \  ゙'ヽ、
    ヽ ,.r‐''"ヽ―――――――――――――――――――――
     V     !、        シャーーーーーーーーーーーーーーーーオ
      \     >-‐,.r'"リ'"'"レj―――――――――――――――――――
       !、 / ̄ rj'"!'     "'〜,
        V   i' ,.       ミ〜、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         l   彳ff'"))jj7      〜--、━━━━━━━━━━━━━━━━
         !、  ゙lヲf='ィ ゙y')_、、_,.〜ー \
          ト=='"F、 ゙ /ノ /''"       ,!―――――――――――――――――――
          !  /「〉-‐ク"~__/     _,.r'"
          ヽ.f Lh/「「「//   _/ ̄ ヽ_―――――――――――――――――――
          \ 目  /、E二「      \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ヽ旦  l lー‐‐!.     ,.--‐'、__━━━━━━━━━━━━━━━━
             ヽ_LL___>、  /   r‐、 \    _,..:-‐'i
         _,...---‐''ト==ェェ=、   l  i    !、 \_\_/ .:-='-‐''i
        /      ヾ、jー==  ! l     \   ̄  ゙'"_,.-‐<――――――――
    ,.r‐'<         i!l     ヽ、!      !      ー=゙ー'
    i    \       ,jト,      ゙ー―----'!、 ノ   ,.-rー:.、) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    l      >、   __,.-‐''‐'\        \  ー---''"━━━━━━━━━━━━━━━
685名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 12:39:53 ID:IL1bXtX7
不覚にもワロタ
686名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 14:55:03 ID:tjySSe3P
そういえばユダもツンデレだったよなw
687名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 16:21:13 ID:/7Y9tsdY
>>684
そこは逆に、謝らずすべてやり直さずに
>               斗水鳥拳!!」
からコピペしたほうが良かった。
レスを超えた事による"間"によってボケが生かされるから。

と渾身のボケを潰してみる。
688名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 19:23:15 ID:kvBOpObT
>>687
それも考えたが、間にレスがあるので生かされないと思った。
むしろ最初からコピペすることにより「文章の続きを書き直したので最初から仕切りなおし」を装ってみた。
689名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 19:44:40 ID:hDAxCPuD
>>688
GJを送りたいwwwお前に依存させてくれ
690名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 20:22:13 ID:sPeyUSvK
>>688
騙されたwww
責任とって依存させてくれ_ト ̄|○
691名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 18:25:48 ID:ANecCHNz
私を依存させた責任、ちゃんととってもらうんだからね!
…という電波が
692名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:45:22 ID:ghLoAckW
>>669
すいません、シンジ君派に入信したいんですけど受付はどこですか?
693名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 01:20:28 ID:i0oYU/xA
>>669
待て、ツンデレ変形型(ツン依存)がないぞ、追加してくれ
694名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:06:05 ID:e9ZIBen1
ところでなんで共依存がシーア派なんだろう?
695名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 22:27:36 ID:e9ZIBen1
>>693
ツン依存ってどんな属性なんですかい?
696名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 22:31:00 ID:c/r9YK0I
>>695
>>663みたいなやつじゃないかい?
697名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 23:00:13 ID:e9ZIBen1
結果的にはデレになる依存なの最後までツンが残る?
698名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 23:01:19 ID:e9ZIBen1
日本語が変だな。

結果的にはデレになる依存なの?
依存が始まってもツン属性が残る?
699名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 23:24:41 ID:FLpbiG6W
一見ツンだけど内心デレ→男がKYな行動→ますますツンな言動→男、またKYな行動→…

最終的に「捨てないでよぉ…」な依存だと。

ツン依存は存在するが、素クール依存は存在しないのかな?
700名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 23:35:00 ID:6rpjrmUo
「私は君がいないと駄目なんだ」
「君のためなら何でも出来るぞ。何でも言ってくれ」
「だから頼む、私を見捨てないでくれ。お願いだ」

普通の素クールと変わらん気がする・・・w
701名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:17:36 ID:0XoDggo9
>>698
ツン→デレ→やべ、行き過ぎた

みたいな
702名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 07:14:17 ID:T6Vq/uKk
ここ最近の流れで高校時代授業中に
ツンツン→デレデレ→電波の2段変身とかどうだろうとか考えてたこと思い出した
703名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 08:14:46 ID:L+xMib/2
>>701
むしろツン→依存→デレな気がする
704名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 08:32:36 ID:N2EV5d4L
>>703
なるほど。

>>700
鬼気迫る勢いで懇願してくるとか。
依存だと男の方の退路を完璧に断ってどんなことでもしてあげるとか言いそうだ。
705名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 08:36:16 ID:L+xMib/2
>>703
……と考えて、妄想が。
主人公、ツンデレにストレス解消と殴られる(毎日)
主人公、事情でツンデレと離れる。ツンデレ、不安定に。
ツンデレ、孤立。
戻って来た主人公を殴ろうとするが、(殴ったら彼まで離れる……?)と殴れず。
普通にしていても離れるのでは、とやたら優しくなる。デレ。
主人公、若干気味悪く思いつつ悪い気はしない。
主人公、クラスメートから忠告を受ける。彼女のためにならない、と。
主人公、それもそうだ、とツンデレに「離れよう」と言う。
ツンデレ、イっちゃう。

で、刺されたり共依存ったりとか。
携帯じゃなければ書いたんだが。
706名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 12:34:20 ID:0XoDggo9
>>705
逆のことをすればいいと勘違いして、満面の笑みで「殴って!」とか言ってくるわけだな
707名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 17:24:47 ID:N2EV5d4L
で行く所まで行くと主人公が周囲を押し切ってツンデレを支配&依存しちゃう
のか。
708名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 17:35:08 ID:uvx45Xzj
キモ姉妹スレ用の次回作に使うつもりだったんだが、こんな感じのプロットがある。

すぐに嫉妬して主人公を殴る。

家に帰ると、主人公に捨てられるのが怖くなる。
主人公は気にしてないと言うが、
それじゃすっきりしないでしょ、私の事を殴ってと言い出す。

主人公がそんなことは出来ないよと言う

バキッ

「もっと殴られたいの?」
「…………わかった、やるよ。…………やればいいんだろ。」

「ああ!もっと強くぶって!あなたにしたことを償わせて!もっと私を叩きのめして!」
これを毎回繰り返すドM&ドSヒロイン。


俺、今連載中のキモ娘作品が終わったらこれを投下するんだ。
709名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 18:12:34 ID:0XoDggo9
ズボン脱いだお
710名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 20:09:13 ID:LKEnQAD/
正座で待機してますハァハァ
711名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 20:31:24 ID:NAsgA4py
テメーは俺をおっきさせた







wktk全裸待機してます
712名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 21:01:32 ID:feGASA0j
これは正座をせざるをえないな



全裸で
713名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 21:30:05 ID:idFkYDuZ
おまえらwww




で?それが始まるのはいつのことでしょうか?
714708:2008/04/15(火) 01:09:03 ID:Ii3MTTEC
この作品は本命と比べて不定期に書くつもりだから、本命の方に期待して欲しい。
本命の作品はこの依存スレに投下予定だし。
多分二ヶ月くらい後になるかな。
715名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 00:31:25 ID:LPSVWoXA
そういえばゲーパロ専用氏の新作はまだかなぁ…
やっぱこの時期は忙しいのかな
716名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 23:07:20 ID:/pvCL2c3
別のとこで投下してたよ
717名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:29:08 ID:59m0z5oH
>>716
kwsk
718名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 02:38:00 ID:z9cwb9Ft
ヒント。動物、逆レイプ
719名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 19:36:15 ID:Wqm+oeim
書き手の降臨を祈って保守
720名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 17:33:06 ID:9kqqO/A2
>>716
ドコダドンドコドーン!!
721名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 19:09:56 ID:lahKNT4Z
>>720
 擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【十一匹目】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204590953/446-458
722名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 19:35:58 ID:Nhi2XO42
いまさらだけど、前スレ上げとく
ttp://www11.axfc.net/uploader/20/so/He_94073.zip.html

>>720
>>718の単語で板内検索(Ctrl+F)!
723名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 21:39:59 ID:Dt9Ndj10
ほしゅ
724名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:40:24 ID:cu4SxjLQ
保守
725名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:26:54 ID:N6UORYAK
依存分が不足してきた…
ゲーパロ氏のSSと、雨迷子でしのいでいるがこのままでは依存分補給以外の事を
考えられなくなるゾンビ状態になっちまうぜ

かゆ
うま
726名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:40:31 ID:j3aLggFV
だれか妄想ネタをくれw
727名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:49:31 ID:CPnONCBh
>>726
依存の相手が人間でなくても良いのなら…


根暗で社交性が低く、趣味がプラモやフィギュアという少女。
毎日そんな趣味に没頭していた彼女だが、九十九神とは良く言ったもので
そのうちプラモやフィギュアたちに自我が芽生え擬人化能力を持つようになる。
やがて彼女は1/1スケールで理想の彼氏フィギュアを製作。恋人になってもらえる。

少女は自分のことが大好きなプラモたちのおかげで性格も明るくなっていき、
周りの男からも告白を受けたりするようになってくるが、彼女の1/1への愛は依存状態に。

だが1/1は自分が人間ではないことに苦しみ、彼女が人間と付き合うことを望みながらも
そうすると神性が薄れて自分たちプラモやフィギュアが元に戻ってしまうとこに悩む。
728名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 03:10:40 ID:6vx2+sN/
主人公の世話をすることが生き甲斐どころか半ば生きる意味になりかけてるツンデレってよく有るよね
そして主人公が一念発起して自立しようとすると不安定に成ったりする
他には金銭面で男が、生活面で女がそれぞれ依存している奴とか
普段は何でもない様な態度を取ってるけど一日主人公と会わないだけで鬱に成るツンデレ女とか
ちなみに俺の脳内妄想の依存ネタは七割方ツンデレ系
729名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 07:03:21 ID:ploQzm57
>>728
>主人公の世話をすることが生き甲斐どころか半ば生きる意味になりかけてるツンデレ
ツンデレじゃなくても世話焼き幼馴染と言う存在がですね
730名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:06:41 ID:Y72XW3bW
ありきたりだが…

ある青年がビジネスで富も名声も権力もすべて手にする
だが、その栄光の道程で深刻な人間不信に陥ってしまう
悩んだ末に青年はある計画を企てる
それは、絶対的なパートナーを自らの手で作り出すということ
災害によって家も血縁も何もかも失った少女を買い取り、青年は少女を育て始める
自分を裏切らない唯一の信頼を手にする為に

とかゆー歪んだ光源氏計画とかどうよ
731名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:48:47 ID:sVrfSE/p
むしろそういう方向が好み
732名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:11:23 ID:WXFefpxC
733名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 08:05:20 ID:Gbcbq8X1
>>730
とりあえず面白そうだ

まあその過程で双方に人間としての苦悩がないと
結局、手の込んだ児童虐待に終わってしまうわけだが
734名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:22:09 ID:2wDv7b3G
ゲーパロさんまだー?
735名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 01:46:48 ID:1lTTG70J
あげ
736名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 05:22:04 ID:zPsoBB2l
痴人の愛ですね
737名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 09:30:20 ID:8hHexmHd
百合でもいいのか?
738名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 15:23:15 ID:H7N2iXnC
注意書きして取りあえず投下してみれば?
739名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 01:32:26 ID:T72FsFCR
保守
740名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 16:52:50 ID:psJA9YNV
>>730
それ、まんま「ハードラブ」っていうエロゲだな
741名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 17:35:17 ID:OzviOZoV
>>737
個人的には見てみたいのでできれば投下してほしい
742名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:15:15 ID:wfg+oNE0
>>728
相手を自分に縛りつけるために逆レイプ、そして妊娠。まで妄想した
743名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:55:46 ID:B8Y3SfWW
俺は百合はパスなのでこのままゲーパロ氏を待つかな。
744名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 03:08:12 ID:GoltC0RM
ちょっと書いてみたらただ一方が尽くしてるだけのような感じになってしまった。
薄めるとただのデレカップルになり、濃くするとヤンデレに転がりかける。
交わりを描きながら依存性を描写しないとテーマが置き去りになる気がする。
難しいなこれ。
745名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 02:42:55 ID:6B7f7f3P
ラブラブカップルって程度が過ぎるとよく考えると互いに依存してるようなもんだからな
746名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 11:30:13 ID:vSZhLYqV
依存人
怒っていると
ヤンかツン
747名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:40:59 ID:vSZhLYqV
祖母に依存されてもなぁ。
依存者の認識が依存対象とその他のニ択とか思い知りました。
あと、怒った時軽くなら『私は怒ってます』とツンツンしながらとを乱暴に叩き、「お菓子だよっ!」とお菓子を投げたりしてきました。
もう一度怒らせてしまった所「あの人にやらされたんだろ」と手近な仲の悪い人に当たりコップ破壊等し始めます。

依存は怒りによってツン<ヤンと行動が変化しますね。
748名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 11:07:15 ID:0GTF5Fi4
(´・∀・`)あっそー
749名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 20:22:54 ID:2aa0F8Oi
祖母は依存してはいないが病んでます。
750名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 17:04:12 ID:dirNlMB2
リウマチとかな
751名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 22:26:41 ID:ghGdlc6t
胆のうの悪性腫瘍です。
752名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 01:14:44 ID:Q8ZWFUOA
病み違い自重
753名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 14:05:23 ID:Oeg07Kq6
今更だが前スレ>>61-63みたいな感じの関係が好みだ
754名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:58:35 ID:ha1iGGZz
>>753
kwsk
755名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:15:50 ID:ir3W+uDs
>>753
てっきり>>61-63のこのスレに対する依存が好みなのかと思った
756名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:50:40 ID:deaaPdy2
ところで新参のオレに教えて欲しいんだが、ここってゲーパロ氏以外に作家いないのか?
757名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 04:37:09 ID:gQsrsgJw
前スレではそれなりにほかの職人もいたけど
話の書き難さとゲーパロ氏の投下の品質の良さから他に書く人がいなくなった。
多少の文才があるなら一度文を書いてみると書き難さがよく分かると思う
758名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:00:19 ID:050aJOIJ
>>757
ゲーパロ氏のくだりだけ余計。
氏が書かない方がこのスレのためになるとでも?
他の職人が、氏を敬遠して投下をやめたとでも?
氏にも、他の職人諸氏にも失礼な物言いだ。
759名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:12:51 ID:Bm7S8icX
>>757
そうなのか・・・dクス

そういえば、ここって保管庫ないんだよな?
前スレの作品とか見れるとこってあるのだろうか?
ゲーパロ氏のは氏のHPで読めたんだが

>>758
まあそこまでは言ってないんじゃないか?
ゲーパロ氏以外の作品を知らないオレには今一わからんけど
760名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:30:53 ID:x9/D5Fkn
まー、ゲーパロ氏云々は推測に過ぎんわな。
依存女が中心となって動くストーリーというのが、書きにくいというのはそのとおりだと思うけど。
761名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:10:32 ID:tkff2BaY
スレ住人がゲーパロさんに依存してる?
762名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 03:51:18 ID:YG7e3Bxg
>>759
このスレのどっかに前スレのログが落ちてたと思うから探してみると良い
763名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 05:28:04 ID:53pyB0bQ
>>761
しまくりです
764名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 05:28:57 ID:Bm7S8icX
>>762
サンクス!>>87にあったぜ

しかしこうして見ると、このスレ初期は大変だったのな
感想レスが一つだけの作品とかあって泣いた
765名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 05:39:16 ID:U8DpRYWB
>>760
俺は間違いなく依存してる
766名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 08:07:52 ID:aEC8imqO
ゲーパロ氏うんぬんより単にこのスレがマイナーで人気が無いだけだろ
過疎スレに職人がそんな集まるわけ無いじゃん
ちょっとSS書いても見る人があまりいなさそうなところじゃ書く気もうせるだろ
767名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 09:44:41 ID:TNgKYJU1
それでも私は待っている


wktk
768名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 11:42:06 ID:sitDePb5
そうか……やっぱり書き手は見てくれる人が多い方が良いんだよな

だが、それでも俺は待つ
脱ぎはしないが半年でも一年でも二年でも待ち続ける
769名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 16:47:51 ID:YG7e3Bxg
俺は脱いで待つけどな
770名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 21:09:09 ID:jFsizuH2
俺はそんな変態チックなマネはしない。ちゃんとネクタイと靴下は履く
771名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:06:41 ID:E1B1hSw+
男はレイバンのみ!
772名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:06:51 ID:XpthnGak
こんな空気の中であえてエロパロ初挑戦で書いてみようと思う。

ただ、ネタがないから誰か電波寄越せ。
773名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:30:49 ID:1QT7R4v5
世間ズレしてるお嬢様は主人公が引っ張ってくれないと何も出来ません。みたいな。
世俗に馴染みたいor没落して世間に馴染むことを余儀なくされてる。みたいな。
大体そんな感じの電波をみゅんみゅん送ってみるぜ。
774名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:37:37 ID:BeFtmJ2I
なんという俺が受信中の電波
775名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:59:10 ID:4+uY/AKM
>>774
実は俺も受信してるんだ。>>773の電波出力はでかいみたいだな。

OK。俺もフルパワーで送信してみるぜ!
「男の入れるコーヒーが無いと生きていけない女」
「デスノートならぬ依存ノートを手に入れたが、依存女を増やしすぎて困る男」
「定期的にキス分を補給しなければならない女と萌え分を補給しなければならない男」
「女性のある部分の匂いに依存しているが隠している(しかしもろばれ)な男」
「カレー中毒者の兄妹とカレーを作らされ続ける幼馴染」
「ダメ男を世話することに依存してしまった女の葛藤」
「母乳依存男の修羅場日記」
776名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:09:19 ID:E1B1hSw+
「デスノートならぬ依存ノートを手に入れたが、依存女を増やしすぎて困る男」 めちゃうけた!ただのアホ!
777名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:15:47 ID:XpthnGak
>>773-775

いい電波をありがとう。
これを元に頑張ってみるわ
778名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:52:44 ID:SQbARpyr
文学少女シリーズの、幼い頃の心葉と美羽は共依存かねぇ?
779名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 23:39:24 ID:ifucNMCC
そういやここって既存キャラもおkだったか
780名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:35:04 ID:gKalEBMq
おkだろ
むしろ既存キャラをどうやって依存関係に持っていくのかが面白い
781名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 05:45:05 ID:siUo2+LJ
作品の内容にもよるが既存は難しそうだな
読んでみたいけど
782名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 09:29:15 ID:0dxOrgwy
>>781
たとえば、腹ぺこ系ヒロインが主人公などの料理を大好きだ、って作品。
料理に依存から『食わせるからヤらせろ』とか。
783名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 09:48:01 ID:a6WlIzVZ
「乃木坂春香の秘密」なんて、ちょいといじればいけそうな感じだが。
784名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 23:28:54 ID:dzKIVXij
MELTYBLODDの七夜と白レンは依存関係。存在的な意味で
785名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 22:55:42 ID:b+RBPsB3
相棒に共依存患者の話があったなぁ
786名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 00:51:12 ID:TAR6xlUR
ところでこの依存スレとヤンデレ、キモ姉妹スレの投稿基準の違いって何だろうな。
正直差がよく分からないんだが。
このスレはSSの投稿少ないしもっと有効活用しても良いと思う。
で、SS作者側からどのスレに投下すべきか考えると、
姉妹が基本ならキモ姉妹、その他はヤンデレかこの依存スレの二択だが、
その場合ヤンデレという単語の方がイメージ湧きやすいからあっちの方が投下しやすい。
だから差別化のために、大まかでいいから指針が欲しい。
787名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 01:16:46 ID:B8QeEd7X
ぶっちゃけると指針はSS作者のフィーリング次第


と言うと話が進まないので個人的な線引きでよければ
ヤンデレ「私のものにならないなら、あなたを殺して私も死ぬ」
依存「捨てないで、あなたがいないと私は生きていけないの」
キモ姉妹「どこにも行かせないよ、あなたと私は血が繋がってるんだから」
という感じかなぁ?
788名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 01:43:47 ID:NSt/GlDY
ヤンデレとの違いとしてぱっと思いつくのは

 依存女は依存対象に対して、不利益を被る行動(特に身体的暴力)は起こさない
 依存対象は依存女からのアプローチに対して、最終的には許容する方向に物語が収束する
  (つまり拒絶による破局や人死などのバッドエンドは基本的には存在しない)
 依存女は依存対象からのことばのみを重要視し、全幅の信頼を置く
  (第三者からの干渉による、修羅場や三角関係は発生しづらい) 

感覚的には、相手を欲する時、究極的には、
ヤンデレは「相手を支配することすら辞さない」
依存女は「相手に支配されることすら辞さない」みたいな。
789名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 02:56:28 ID:HCMFCC6C
血が繋がってなければハハハこやつめで済む事も、姉妹がやるととたんにヤン化するからな。
おそろいに異常にこだわるとか。
790名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 08:35:07 ID:KI6Jm620
オレ的に
依存は「主人公だけは」攻撃しない(他の女を少しとか、自虐自傷はまだおk)
ヤンデレは「主人公も」(下手すると積極的に)攻撃する(他の女とか殺しまくりんぐ)

依存は相手を愛する(相手のそのままの姿)
ヤンデレは脳内の相手=相手の理想像を愛する(本当はそんなこと思ってないくせに、とかそれは本当のアナタじゃない、
とか言って現実をなかなか受け入れない)

基本、依存は相手の意思を優先するor対等に扱う
ヤンデレは自分の意思や理想を優先する(だから相手を切ったり殴ったり監禁して調教したりする)

かな
791名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 13:30:25 ID:y/UxfNq4
俺はヤンデレはデレデレしてて何かの事情で愛ゆえに壊れちゃって超思考しちゃうイメージ
「あの人を殺せばあの人は私のものになる」とかそういう感じの

依存は依存対象から拒絶される、依存できないことを極端に嫌う、まだ理解できる行動


俺としては依存→ヤンデレが好きなんだがねえ
駄目男に頼られることに依存してた女が、男が自立しようとして自分が必要ないのかと思って病んじゃうみたいなのが
792名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 13:49:40 ID:C3XCukXF
それなんてアニメ版楓様?
793名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 14:05:22 ID:HCMFCC6C
女:ずっと面倒を見続けてでも男と一緒にいたい
男:自立して女にふさわしい男になりたい

こういう擦れ違いなら、依存分を損なうことなくハッピーエンドに持っていけると思うんだ
794名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 14:56:11 ID:8bxNYzAZ
>>793
そうやってかっこよくなった男を他の女がほっとくわけないだろう
他の女の匂いを感知してヤンデレルート突入に決まってる
795ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/18(日) 23:24:09 ID:eqNgQylb
ちょっと季節はずれの番外編(の前編)です。
796ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/18(日) 23:24:37 ID:eqNgQylb
<私が私でいられる時>番外編

「じゃあ、明日、またねー」
「あ、うん、おやすみー」
「おやすみー!」
アルバイトの皆が、三々五々、散っていく。
三が日を過ぎると、夜通しのシフトはなくなるから、
午後九時で全員があがり、女子更衣室は満員になる。
「……」
私は、今日ばかりはなるべく隅っこのほうで着替えるようにした。
なるべくきょろきょろしないようにしたけど、どうしてもあたりを窺ってしまう。
心臓が、どきどきしている。
感覚が鋭くなる。
それは、今のこの部屋の中では、セクシャルなものの洪水を浴びているようだ。
女の子たちの甘酸っぱい体臭、衣擦れの音、そして目から飛び込んでくる半裸。
脱いだばかりの「制服」は、伝統的な女性美を感じさせるもの。
それらが一度に私に押し寄せ、私の牝の感覚を刺激する。
(コノ女ノ子タチヨリ、私ハ魅力的ダロウカ。――アノ人ニトッテ)
ぞくり。
背筋を這う恐怖心。
今すぐ、それを確かめ、証明したくなる感覚。
でも、それは瞬時になくなる。
湧き上がる静かな自信がそれを消してくれるから。
あの人を試す必要なんて、ない。
築き上げた信頼──絆は、そんなことをしなくても「大丈夫」なことを、
私は全身で「わかって」いた。
ぞくり。
さっき感じたばかりの「ぞくり」とは違う、さらに強い「ぞくり」。
それは、まわりの女の子ではない、自分自身に感じているセクシャルな感覚。
私は、脱いだばかりの衣装――巫女服をぎゅっと抱きしめた。
797ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/18(日) 23:25:03 ID:eqNgQylb
暮れからお正月にかけて、私はこの神社でアルバイトをしていた。
私の通う女子高は、地域一番のお嬢様学校だけあって、
規則が厳しく、原則的にアルバイトは認められていない。
だけど、冬休みの短い期間、それも地域の行事に貢献するという名目がある
この神社での巫女バイトは数少ない例外だった。
時給もかなりいいことと、いくつかの特典もあるので倍率はけっこう高い。
私がそれに通ったのは、とてもラッキーだった。

「──あれ、綾タン、まだ着替え終わってないの?」
不意に声をかけられ、私はびくっとして振り向いた。
優希(ゆうき)が怪訝そうな表情でこっちを見ていた。
この神社の宮司さんの娘だという同い年の娘は、
知り合ってからほんの十日ほどの間柄だ。
だけど人懐っこい彼女は、初日から声をかけてくれて、
アルバイトで知り合った人の中では一番親しい。
「あ、うん」
わたしは、慌てて返事をした。
手に持った巫女服を机の上に置き、慌てて私服を手に取る。
もう着替え終わっている優希は、んー、と背伸びをしながら、
「彩タンは、夕飯、どうする?」
と聞いてきた。
アルバイトには、夕方の休憩のときにお餅とお茶が出る。
神社の名物でもある海苔餅は、ふたつも食べればとりあえずお腹一杯になり、
九時くらいまでは十分にもつ。
小食の娘はそれで夕飯を終わらせてしまうくらいだ。
しかし、活発で食いしん坊な優希は、バイトが終わった後で、家でご飯を食べず、
ファーストフードで何か食べることにしていて、それには私も何回か付き合った。
今日も優希は誘ってくれたのだけど──。
「ごめん、今日はちょっと用事があるんだ」
私は、なるべくさりげなく返事をした……つもりだった。
798ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/18(日) 23:25:24 ID:eqNgQylb
「んー。あ、デート?」
「!?」
いきなり当てられた。
「あー、図星?」
優希はくつくつと笑って手を振った。
「新治君、かっこいいもんねっ!」
これも──当てられた。
私は慌てて辺りを見回した。
更衣室に残っている人間は少なく、その中でも高校生は私と優希だけだった。
ちょっとだけ、ほっとする。
一昨日、新治君をファーストフードに誘った娘がいた。
男女混合のアルバイトは、彼氏彼女探しの王道ということはわかっていたけど、
現実にそういうことがあると、やっぱり複雑な気持ちになる。
もちろん、新治君はきっぱり断ってくれて、帰りは私といっしょだった。
「新治君が彼女持ち、つーのは、薄々わかってたけど、やっぱ彩タンが彼女だったんだー」
優希はおどけたしぐさで軽く手を振った。
「ご、ごめん。別に隠してるつもりはなかったけど……」
「いや、けっこーバレバレだったよ?
あたしとザクザクバーガー付き合ってくれるのは、
新治君が遅番のとき限定だったし……」
あっけらんと優希は言い、私は顔から火を噴いた。
「んじゃー、まー、私は帰るわー。彼氏とごゆっくりー」
神社の娘は、にやにやしながら出て行った。
後に残されたのは、私と、――近所の小母さんたち。
ゆっくりお茶を飲みながら、部屋の隅のTVを見始めている。
「……」
どきどきしながら机の上の巫女服に手を伸ばし、
規則どおりにロッカーに戻――さないで、自分のバックの中にしまった。
「お、お先に失礼します」
裏返った声で挨拶をすると、私は更衣室を駆け出た。
799ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/18(日) 23:25:44 ID:eqNgQylb
きゅっ、きゅっ。
昨日降ったばかりの新雪を踏み締める音。
寒さは、感じない。
むしろ、これから「すること」を思うだけで、顔が火照ってくるくらいだ。
目的の場所に着く。
そこに、私の愛しい人が待っていた。
「ごめんなさい、待った? 寒かったでしょ?」
「ううん。全然……。だ、大丈夫だった?」
神社の敷地の一番奥、小山のてっぺんにある小さなお宮、というよりはお堂、
の前に立っていた新治君は、私の顔を見て、ほっとしたように返事をした。
携帯のメールで連絡はしてあったけど、逢引の時は、顔を見るまで落ち着かない。
それは、恋人なら当たり前のことだ。
まして、これからちょっと背徳的な行為に耽るつもりの二人ならば。
「うん、持って来れたよ、――ほらっ!」
私は、巫女服をバッグから取り出した。
持ち帰り禁止の巫女服を持ってきたのは──新治君がこの服を着てエッチをしたいと言ったから。
「わあ、本物だ」
「うふふ、さっきまで見てたじゃない」
「そういや、そうだね。僕も持ってこれたよ」
新治君は頭をかきながら、こちらも装束を取り出した。
二人でアルバイトできるところ──神社を選んだのは、
一緒にいられる時間を少しでも増やすため。
でも、お金を貰うお仕事はやっぱり甘くなくて、
シフトをいっしょにすることさえ、結構難しかった。
でも、新治君と同じ場所で同じ仕事をすることは、とっても楽しくて、
アルバイトが終わった後の電話はとても弾んだ。
そんな会話の中で、エッチな男の子がふともらした一言。
それは、同じくらいエッチな女の子にとって、どきどきするような内容だった。
──アルバイトで使っている服を着て、エッチしたい。
神に仕える神職と巫女の装束でするセックスを想像して、新治君と私はぞくぞくした。
800ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/18(日) 23:26:07 ID:eqNgQylb
「うわあ……」
思わず見とれてしまう。
装束に着替え終わった新治君は、きりっとして、とてもかっこよかった。
この十日間、毎日見ているけど、やっぱりそう思う。
冷気に火照った頬が、さらにぽっと赤くなるのを私は自覚した。
「うわあ……」
その新治君が、巫女服に着替えた私を見て、どぎまぎしている。
それは、世界中のどんな賞賛よりも価値のあるものだった。
「エ、エッチ、し、しちゃおうか……」
「う、うん」
お互い顔を見合すのも恥ずかしい。
でも、見詰め合わずにはいられない。
それくらいに、私にとって新治君は魅力的な異性だった。
そして、新治君にとっての私も。
お互いを見詰め合う。
どんなものよりも強い力で、二人の心が決まる。
「……エッチ、しよっ!」
「……うん!」
さっきと同じことばを、さっきとはまるで違う覚悟で言い交わす。
神職の男の子と、巫女の女の子が、セックスをする。
それも、お堂の前、神様の前で。
禁忌だ。
しちゃいけないこと。
でも、そんな禁忌でも縛ることができないくらい、二人は昂ぶっていた。
(新治君とエッチする)
(綾ちゃんとエッチする)
それは、神様の前でも押さえたり、禁じたりすることができないくらい、強い強い欲求だった。
だから、新治君と私は唇を重ねた。
神社の本殿を見下ろす、奥のお堂の前で。
801ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/18(日) 23:26:56 ID:eqNgQylb
「ん……ふう……」
「んむ……んくっ……」
貪るような口付け。
甘くて、熱くて、蕩けるような。
「ふはあっ……」
限界までお互いの舌と唇を絡めあってから嫌々離れる。
──自分が呼吸をしなければならない生き物であるのがうらめしい。
新治君とキスをしている時は、いつも思う。
白い息の中で銀の糸を引いてつながる唾液は、ちょっぴり嬉しい見ものだけど。
「うふふ、新治君、お口でしてあげるね」
「い、いいの?」
「うん、……巫女さんのお口で、してあげる」
キスが終わると、猛烈なくらいの衝動が私を襲ってきた。
言葉に出すと、もう止められない。
私、こんなにエッチな娘だったかな。
神様の前で、男の子のおちんちんをしゃぶろうなんて考える──。
雪の上でひざまずいて新治君を上目遣いで見上げたとき、
そんな後ろめたさは、吹っ飛んだ。
袴姿の新治君は、ものすごく──かっこいい。
それが、私の手で、袴を脱がされて、おち×ちんをむき出しにされる。
そう思ったとき、ちょっとだけ感じていた背徳感が消し飛んでしまう。
私、たぶん、駄目な子なんだ。いけない娘なんだ。
でも、それでかまわない。
世界中のどんな神様よりも、私を救ってくれたのは、
期待に満ちた目で私をみつめている、この男の子。
だから、世界中の神様に見捨てられても恐くない。
いま、ここにいる男(ひと)を喜ばせることが出来るのなら。
──だから、私は、どんな敬虔な巫女よりもうやうやしく、
新治君の牡の器官に唇を這わせた。


ここまで
802ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/18(日) 23:29:04 ID:eqNgQylb
お正月のアルバイト中、二人はこんないけない事をしていたようですw

本編のほうはとりあえずあと1−2回で終わる予定ですが、
ちょっと時間がかかるかもしれません。
803名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:35:45 ID:jRso6oxV
一番乗りGJ!

さすがはゲーパロ氏、エロいですね!
804名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:51:32 ID:8YqsPhRq
GJでした
すっごいラブラブですな二人
本編はあと1,2回ですか…どういった展開になるのか楽しみにしています
805名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 01:21:14 ID:kGThEGlD
なんかもう波乱とかの付け入る隙が無いな、この二人w
いや、背中かゆくなるぐらい甘々でオッケーだけどね。
GJでした。
806名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 01:44:30 ID:sGm8C6rQ
GGGGGJ!!!!
ああ、毎日来てる甲斐があった
807名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 02:08:03 ID:RkNOcCOu
808名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 10:24:54 ID:FSPUNkir
ゲーパロ氏がドムドムを知ってるのに驚いたw
809名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 13:03:52 ID:0dIyY+qb
ゲーパロ氏GJ! 可愛いよ綾子可愛いよ
ずっと氏の保管庫で読み返してたから嬉しさもひとしおだ
期待して待ってます!
810名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 13:49:42 ID:2ieytBy2
巫女プレイとはわかってらっしゃる
811名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 17:39:01 ID:xpjqDW8E
おお、やっときた!!俺的には巫女はNGだがそれでもGJ!
812名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 19:03:42 ID:2ieytBy2
今更だけど「彩」ってのは多分誤字だよね
813名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:41:04 ID:VLTTprkG
だだ甘だな。だがそれがいいw
投下超GJ
814名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:36:26 ID:Ov/xSyYR
ただただ、懐かしいよ。この最強バカップルが…
GJ!
815名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 03:07:04 ID:pJTtoBd4
北――!(AA略
ゲーパロ様お久しぶりGJ!
816名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 23:52:59 ID:ODP9fnqZ
保守
817名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:59:06 ID:X0BcXzkY
ほす
818名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 03:20:53 ID:LLk3g472
保守
819名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:13:40 ID:nzzzQ9hk
ゲーパロ氏超GJ!
相変わらずのだだ甘ハードコアバカップルぶり、たっぷり堪能させて頂きました
まだまだ本編を待ち続けますよ
とりあえず全裸にネクタイ靴下の正装で正座開始だ
820名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:24:37 ID:zjzrfP0Z
ほっしゅほっしゅ
821ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/31(土) 23:30:15 ID:J6LFqpjz
<私が私でいられる時>番外編・中

はぁっ、はあっ。
呼吸が、甘く、熱くなっていく。
ぴちゃ、ぴちゃ。
私の舌と唇とが、ものすごく敏感になっている。
ちゅくっ、ちゅるっ。
新治君のおち×ちんも。
「うあっ、あ、綾ちゃん……」
うめいて仰け反った愛しい男(ひと)に、私は目が眩むくらいに興奮と幸福感を覚えた。
舌の先で、おちんちんを愛撫する。
新治君の一番エッチな部分の輪郭を確かめるように。
「ひゃっ……!」
張り出した先端の縁(ふち)をなぞる。
おち×ちんの裏側の、溝が深くなっているところを舐めると、
新治君は身もだえして悦んだ。
「ふふ、これ、いいでしょ? 新治君、ここ弱いもんね」
最近知った、嬉しい発見。
エッチがうまくなるのに、何人もの人と経験をつむ必要なんて、全然ない。
大好きな人の反応を見ているだけで、
大好きな人が気持ちよくなるようにしていくだけで、
どんどん上手になって、幸せにエッチできるようになるんだ。
もう一つ。
「んっ……」
今度は膨れ上がったおち×ちんの先に唇を当てて、ちゅっ、と吸う。
「うわっ!!」
鈴口って、いうらしい。
新治君は、これがとても気持ちいいんだって。
私も、これ、好き。
822ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/31(土) 23:33:23 ID:J6LFqpjz


1レス投下しちゃったけど、注意書き

今回は、アナルものです。スカはありません。
苦手な人は回避してください。

823ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/31(土) 23:33:50 ID:J6LFqpjz
こうやって吸うと、新治君の中に溜まっている先走りのおつゆがちょっとだけ出てくる。
口の中に広がる、新治君の味。
新治君のエッチなおつゆの匂い。
「あはっ!」
頭がくらくらするくらい、興奮する。興奮してる。
神社で。
お社の前で。
神様の目の前で。
私、絶対に、巫女さん失格だ。
それが──ぞくぞくするほど、嬉しい。
だって、巫女さんは神様のもの。
神様に仕える女の人。
だけど、私は──新治君のものであることのほうを優先する。
神様の女であるより、新治君の女であるほうが絶対優先。
だって、私は、石岡綾子。
石岡綾子は、新治君の女。
それは、絶対的なイコールで結ばれている。
「新治君の女」で、「石岡綾子」じゃない女の子は存在しない。
「石岡綾子」で、「新治君の女」じゃない女の子は存在しない。
だから、巫女さんをしている私は、神様の女じゃない。
新治君の、女。
だから、こうして、巫女さんの衣装を着ていても、神社の中にいても、
新治君を悦ばせるのが、一番の優先事項。
だって、私にとって、新治君は神様よりも、何よりも、
ずっとずっと、比べ物にならないくらい大事なんだもん。
ほら、私のお口の中で、その大事な新治君がとっても気持ちよくなってる。
「あ、あっ、綾ちゃん、僕、もうっ……」
「ん……んんっ!」
新治君の身体が、跳ねるように、びくびくってしている。
私は、音を立てて新治君のおち×ちんを吸いたてた。
824ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/31(土) 23:34:11 ID:J6LFqpjz
「あっ! 綾ちゃっ……い、イくっ、イっちゃうっ!」
一回、仰け反った新治君が、今度は身体を折りたたむように上体を倒す。
うん。
私、知ってる。
立ったままの新治君にしてあげるとき、
すっごく気持ちいいと、新治君は、いつもこうなっちゃう。
そういうときは、もう新治君が射精するときだから──。
私はひざまずいたまま、前ににじり寄った。
お尻の後ろに手を回して、ぎゅっと抱き寄せる。
新治君、腰、引いちゃダメ。
射精するときは、もっと私にくっついて。
唇をきゅっとすぼめる。
口の奥まで飲み込んだおち×ちんが抜け出せないように。
新治君は、私から離れられなくなった。
「うあ、あっ……」
新治君は、もう一度仰け反るしかない。
腰を突き出すようにして、新治君の身体が、私に近づく。
私はさらに新治君に密着した。
身体全体が痙攣するように震え、新治君が射精し始める。
私の口の中に。
びゅくん、びゅくん。
いつもより、射精する量が多いのを、私は舌の上で感じ取った。
新治君、気持ちいいんだ。
私にお口で愛されてるのが。
そのことに頭の真ん中まで白くなるような興奮を覚えた私は、
びくびく脈打ちながらお口の中で跳ね回る新治君の先っぽを、
精液と唾液にまみれた舌全体で舐め回した。
「ひゃいっ!」
女の子のような可愛い悲鳴をあげた新治君が射精を続け、
私は、その最後の一滴まで飲み干した。
825ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/31(土) 23:34:31 ID:J6LFqpjz
「はぁっ、はぁっ……」
「はぁっ、はぁっ……」
白い息が、雪に照らされて僅かに明るい夜気に溶けて行く。
でも、全然寒くない。
それどころか、身体が、すごく熱い。
頭の中まで。
私は、唇の端にこぼれた新治君の精子を舐めとった。
「あはっ、美味し……」
青臭い粘液を飲み込むことが苦手にならなくなって、ずいぶん経つ。
それが本当に美味しく感じるようになったのは、
どこかの神経が、そう「教育」されたからだろう。
新治君が強制したんじゃない。
私が、そう、自分を作り変えているのだ。
新治君をもっと悦ばせられる女の子になりたい。
だから、舌が──身体が慣れた。
新治君に。
不意に私は、自分が、昨日よりももっと
新治君と相性のいい女の子になっていることを自覚した。
嬉しい。
幸せ。
気持ちいい。
その感覚は、ぞくぞくするほどに私を昂ぶらせ、さらに「それ」を求めさせた。
もっと、もっと。
新治君を気持ちよくさせられる女の子になりたい。
新治君を悦ばせられる女の子になりたい。
新治君と相性のいい女の子になりたい。
もっと、もっと。
だから、私は、さらに新治君が求めてきた行為を受け入れるべく、
心と身体をさらに開いた。
826ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/31(土) 23:34:52 ID:J6LFqpjz
「あ、綾ちゃん、本当にいいの……?」
「うん、大丈夫。ちゃんと準備してきたから」
この間、ベッドの中でおしゃべりしていた時に、ピンときた。
新治君は、「これ」に興味がある。
そして、私も。
普通のエッチに比べて、いろいろ用意しておかなきゃならないことが多いけど、
今までしたことのない経験を新治君といっしょに積み重ねられるのは、
私にとってどんなことよりも幸せなことだ。
ましてや、「自分だけの女の子」に愛されることが何より嬉しい男の子に、
「はじめて」を捧げられる行為なら、なおさら。
神社でエッチしたい、と聞かされたとき、
まっさきに思いついたのが、それだった。
逢引の時間を、アルバイトが終わってからすぐではなく、
夜中にしたのも、神社の中の人気が絶えるのを待つためだけじゃない。
このための準備をする時間がほしかったから。
お浣腸を遣って、お腹の中をすっかり綺麗にして、
念入りにお風呂に入って、ローションを用意して……。
準備は、完璧に出来た。

「――新治君、私のお尻の「はじめて」、奪って……」
ぎゅっと抱きしめあいながら、私は新治君の耳元でささやいた。
巫女さんは、神様にお仕えする女の人。
だから処女じゃなきゃいけない。
だけど、私の処女は、神様なんかじゃなくて、新治君のもの。
お尻の処女だって、そう。
世界中の神様の前でも、私は堂々とそう主張する。主張できる。
だから、神社でのエッチすることになったとき、
私は、この時に、新治君とお尻でしようと決めていた。
巫女さんの処女は、神様より大事な人のためにあるんだ。
827ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/31(土) 23:35:13 ID:J6LFqpjz
「ぬ、脱がすよ……」
「うん」
境内の木に手を回して、腰を後ろにつき出す。
ほんとは、巫女さんは、こんないやらしいポーズをしちゃいけない。
お尻を無防備に、男の人に差し出しちゃいけない。
でも、新治君にあげるのなら、いいの。
こうして、後ろから、袴を下ろされても。
ショーツも下ろされても。
お尻をむき出しにされても。
両手で、お尻の肉を左右に割られても。
その間にある、女の子が見られて一番恥ずかしい部分、
おま×こよりも隠しておかなきゃならない部分をじっくりと見られても。
そして──。
「あ、綾ちゃん……」
「……んっ!!」
新治君が、私のお尻の谷間に顔をうずめた。
ちゅっ。
温かく、湿ったものが触れる感覚。
背中に電流が走り、私は木を抱く手に力をこめた。
「だ、だめぇ……」
思わず声が出る。
何度も何度も念入りに洗った。
いまのそこが、ボディーソープの匂いしかしないのもわかっている。
でも、恥ずかしい。
お尻の穴に、キスされている。
新治君に。
「……ひっ」
新治君の舌が、私のお尻の穴――アナルを舐め上げた。
私は、さっき射精したときの新治君よりも激しく仰け反って悶えた。
828ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/05/31(土) 23:35:34 ID:J6LFqpjz
「くっ……うぅ……ん。だ、だめ、新治君。
そんなところ、ぺろぺろしちゃあ……」
「んっ……こ、これが綾ちゃんの……」
「ひいいっ……」
新治君の舌は、執拗だった。
クンニリングスも上手で、私は一回のエッチで何度も何度もイかされるけど、
アナルへのはじめての刺激は、まったく別物だった。
「だめぇ。新治君、そこは汚いよぉ……」
排泄器官を愛撫されることには、その禁忌がつきまとう。
でも、新治君は、
「ん。そんなことないよ。綾ちゃんのお尻だもん……」
と意も介せずにその部分を舐め回し続けた。
くりっ……。
舌先が、すぼまりの真ん中を突っつく。
「ひあっ!」
身体の反応が止まらない。
腰ががくがくと震える。
そのくせ、私の女の身体は、蕩けていく。
「次」の行為を欲しがって。
新治君の唇と舌に媚びるように、粘膜が柔らかくほぐれて行く。
私のお尻の肉をつかむ新治君の両手に力が入った。
「……!!」
新治君が尖らせた舌先を、優しく奥まで突き刺したとき、
私は、槍で貫かれた魔女のように身もだえして達した。
淫らな巫女は、神様より偉い人に罰を受けて串刺しにされた。
でも、――なんて甘美な罰なんだろう。
そして、これほどの快感さえも、まだ終わりではないのだ。
神様より、この男(ひと)を選んだ女に下される罰――ううん、ご褒美は。
私は、崩れそうな膝を必死で支えて、もう一度お尻を叩く掲げた。
先ほどより、硬く大きくなったおち×ちんをしごきながら、
私の後ろに立った新治君を、私はかすんだ目でみつめて迎え入れた。


                           ここまで
829名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:52:55 ID:pttpdfxw
キター!
好きなアナル物がこの作品で見れるなんて…
超GJ!前屈みで続きお待ちしてます!
830名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 12:49:41 ID:IUIjXLJc
乙乙
831名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:23:38 ID:n6bcOv9L
>巫女さんの処女は、神様より大事な人のためにあるんだ。
なんかキュンときたw
いいフレーズだ
832名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:53:14 ID:fynIuq6A
833名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 01:25:07 ID:CWch7lc5
保守
834名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 10:01:29 ID:wyZohCG3
もはや君なしじゃ生きられない保守
835名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:25:26 ID:cyU0Hk0z
>>834
TMR乙
836名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 02:22:18 ID:fiSAvtZQ
保守
837名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 04:29:41 ID:fT8VqWPw
一人の神が孤独に頑張ってるスレだな・・・んじゃおれも保守ついでに小ネタでも
あ、因みにヒロインの設定は一部を某神エロゲーからとってるから



俺の姉はまさに絵に描いたような完璧人間だった。
俺とはあまりに似つかないその整った顔立ちに、均整の取れた豊満な体つき。
学内でのテストで1位は当然、全国模試でも総合順位を一桁以下に落としたことは未だない。
スポーツをやれば大抵のことはあっさりこなして見せ、絵筆を取ればその道の人が驚くような作品を仕上げてしまう。
かといってそれらの才能に奢ることなく努力を重ね、同時に周囲の人々への気遣いも忘れない。
生徒会長として働き、教師、上級生、下級生の面々から多大な信頼を寄せられ、人望も厚い。


天は二物を与えず、とは言うけれど、この姉に関してだけはその言葉は当てはまらないと俺は思う。


ただし―――それはあくまで彼女が“朝倉音姫”として振舞っている場合は、である。
我流点睛を欠くというか珠に傷というか・・・とにもかくにも、この姉には一つだけ困った悪癖があったのだ。
彼女が“姉”として振舞うときに限り、完璧超人である朝倉音姫は姿を消し、代わりに―――


「弟く〜〜〜ん!!!」
「うをあっ!? お、音姉・・・いきなりなんだよ。ってか廊下で抱きつくな、引っ付くな、絡みつくな」
「くすくす・・・もう、可愛いんだから。あ、こら、ボタンまた外してる! もう、じっとしててね・・・はい、できたよ。
それじゃお弁当もってきたから、また一緒に食べようよ。今日は生徒会室が開いてるから、そこで二人っきりで、ね。
ふふふっ・・・今日のも健康を考えつつ弟くんの好物を詰めた自信作なんだから、楽しみにしててね」
「あ、ああ・・・ありがとう。ってか毎日弁当じゃなくても、たまには購買とかで大丈夫だぞ?」
「駄目ですっ! 弟くんの食事を他の人なんかに任せられませんっ! 何か食べたいものがあったら、お姉ちゃんが作ってあげるから」


こんな風にただの甘やかし・・・いや、ただのダダ甘姉へと変貌するのだった。
具体的にはとにかく俺の世話を焼きたがる。それも明らかに過保護と呼べるほどに。
そして俺の傍を決して離れようとはしない。音姉のすぐ引っ付く癖はそれをよく表していると思う。
更には肉体的な距離だけでなく、精神的な距離も酷く嫌がる。だから俺は二人きりの時には決して他の人間(特に女)とは話せないし、見ることさえもできない。


そういえば、俺がバイトを考えていると話したときは酷かったな。


「駄目です」
「え、いや、なんで? 別に変なバイトをするわけじゃ・・・」
「だってそもそもお金なんて、私がパソコンで少し株をするだけでお小遣いには十分なほどできるんですもの。わざわざ弟くんが働く必要はないわ」
「いや・・・だけど俺だっていつまでも音姉に甘えられるわけにもいかないし、一人でできることは一人でしないと・・・」
「どうして私に甘えられないの? 私は弟くんのお姉ちゃんなんだから、たくさん甘えてくれればいいのよ? それに、私が弟くんのお世話をしたいんだから問題ないでしょう?」
「いや・・・でも一生そういうわけにもいかないだろ」
「あははっ・・・一生そうだよ。ずっと。弟くんは私と一緒にいて、私も弟くんと一緒にいるんだよ?」


その場は黙って頷いておいたが、俺にはわかっていた。
これは明らかに異常だと。音姉は世話をするという名目で俺に依存しているだけなんだと。
このままではいけないと思った俺は、丁度今年受験ということもあり、本島の全寮制の高校を受けることを両親に提案した。


そして両親の了承を得た俺は、今、音姉の部屋の前にいる。
音姉にこのことを話すために。最初は取り乱しても、音姉ならきっとわかってくれると信じて。


その結果がどういうことになるか、この後すぐに俺は思い知ることになるのだが、それはまた別の機会に話そう。

838名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 08:13:25 ID:Fbs5ydBC
おかしいな。小ネタと言うより投下の1レス目にしか見えないんだ。
だから続きを期待せざるを得ないんだぜ。音姉が一体どんな反応をするのか気になって。
839名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 09:27:08 ID:AYtPhsFQ
おかしいな、これが小ネタだというのか?
ならば今すぐこれをシリーズ化してください、お願いします
840名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 11:00:09 ID:KHDz9EPZ
だがヤンデレは勘弁してほしい
841名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 13:57:15 ID:HvAUkAUg
>>840
個人的にはヤンデレの派生が依存なんだと思う
病む方向が相手への依存に限定されるのが「依存」だと理解している
842名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 17:51:16 ID:VjHVjv5U
>>840
別に作者が勝手に決めればいいんじゃないか?
どうせヤンデレスレと住人がほぼ被ってるんだから、問題ないだろ。
843名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 14:04:19 ID:03pZ6eW6
此処でその名を見れるとは。
確かにあの姉は黒化や依存やヤンデレ化の素質を
十分持ってると思う。
しかも作者の設定で更にパワーアップしてるね。
844ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:50:10 ID:AwvDsOU6
>>837
GJ!!
完璧超人の依存は大好きです。


番外編、後編行きます。
お尻でエッチな内容なので、苦手な人は
「ゲーパロ専用」で弾いてください。



845ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:50:37 ID:AwvDsOU6
<私が私でいられる時>番外編・後

「綾ちゃん……」
私の後ろに、影が立つ。
月明かりを背にしているから、顔が見えない。
残念だけど、そのシルエットだけでもいとおしい。
夜の空気に溶け込むようでいても、
私には、そのかっこいい輪郭が、はっきり分かる。
耳に聞こえる息遣いと、僅かな牡の匂いも。
目も、耳も、鼻も、私の身体はその虜だった。
「新治君……」
やっとそれだけを言うことができた。
息を吸って吐くことさえ、忘れそうなくらいの興奮。
きゅっ。
プラスチックが立てる小さな音。
新治君が、ローションの蓋を開けたんだ。
この間二人で行った、ちょっと離れた街のアダルトショップ。
恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら買った透明なローション。
二人のエッチを、さらに楽しく気持ちいいものにする小道具。
新治君は、それをちょっと手のひらに受け、おち×ちんに塗り始めた。
右手で、ゆるやかにしごくようにして、塗りたくる。
「ん……」
わずかな喘ぎ声。
かわいい、新治君の喘ぎ声。
それを聞いた瞬間に、私の中のスイッチが入る。
さっきより、もう一段階強く。
「……ダメよ。新治君、自分でしちゃ……」
「え……?」
「私がいるのに、自分でおち×ちんしごいちゃ……ダメでしょ?」
846ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:51:13 ID:AwvDsOU6
そう。
新治君は、自分でおち×ちんを弄る必要なんか、ない。
そんなことは、私に任せてくれればいいの。
新治君は、一生オナニーしなくたっていいんだよ。
貴方専用の女が、いつでもいっしょにいるんだから。
「あ……う、うん……」
「こっちに来て……。私にさわらせて……」
「う、うん」
愛しい男(ひと)が、一歩、こっちに近づく。
後ろに伸ばした指先が、新治君の一番敏感な先っぽに触れる。
闇をまさぐる私の手が、愛しい牡の存在を確かめる。
太い茎の表面をすべるようにして、新治君のそれを握る。
「うわっ……」
「ああっ……」
快楽の吐息は、握られた男の子よりも、握った女の子のほうが熱く、甘い。
冬の夜気の中、堅く猛ったそれは、それだけで牝の自尊心を満たす。
(この男(ひと)が、私に欲情してくれている)
言葉よりも雄弁な、証。
手のひらの中ではち切れんばかりの器官が愛しかった。
だから、私は、後ろ手のまま、ゆっくりと丁寧にそれを愛撫した。
「ううっ……」
新治君が小さくうめく。
「うふふ、新治君、気持ちいい?」
「う、うん、すごく……」
「さっき、出したばかりなのに。あんなにいっぱい私に飲ませたばかりなのに……。
新治君のおち×ちん、こんなにかちかち。さっきよりずっとすごいよぉ……」
「そ、それは……し、したいから……」
「うふふ、何を……?」
私は、期待に満ちた目で、新治君がその台詞を言うのを待った。
新治君は、深呼吸をして、それから言った。
847ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:51:34 ID:AwvDsOU6
「――あ、綾ちゃんの、お尻で……したい、です」
ぞくぞくぞくっ。
立っていられなくなりそうなくらいに、背筋に甘い電流が走った。
新治君が、したがっている。
私のお尻で。
「いいよぉ……。新治君、私のお尻で、シて……」
かすれた声で返事をする。
「あ、綾ちゃん……」
後ろから新治君の荒い息が近づく。
ぴちゃ。
「ひゃんっ!!」
予想外の感触。
新治君が、ローションのついた手で触ったのだ。
「綾ちゃんも、ここに塗っておかなきゃ、ね」
「ひ、あ、あ……」
抵抗する間もなく──もっても、抵抗する気なんて最初からないけど──、
新治君の指先が、私のお尻のすぼまりをなぞった。
私の「後ろの真ん中」を、ぬるぬるとした粘液が這う。
冷たいけど、熱い感触。
淫らな液体をたっぷりと塗りつけた指先は、
私のお尻の穴の上でぴたりと止まった。
ゆっくりと、つつくように、押すようにして「そこ」を確かめる。
女性器よりも恥ずかしい、穴を。
「し、新治く……」
「こ、ここ、ほぐさなきゃね……」
その時、私は、恥ずかしさに真っ赤になり、未知の体験への不安に頬を強張らせ、
──そして、口元ははっきりと笑っていた。
情欲に昂ぶった新治君は、とても積極的。
世界中のどんな男の子よりも、エッチだ。
そして、新治君がこうして積極的になれる牝(あいて)は、私一人だけ。
848ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:51:56 ID:AwvDsOU6
「ひあっ……」
私の男(こいびと)の指が、淫らに動く。
私の体の、一番排他的で保守的な孔が、蹂躙されていく。
新治君の指は、粘膜の襞(ひだ)を丁寧に愛撫し、
その皺のひとつひとつまで、ローションを塗りつける。
時々、軽く押し込むようにつつかれると、
私は、自分でもわかるくらいに淫らな声をあげて悦んだ。
つぷ。
新治君が、何度目かの試みの末、ついに私の内に指先を入れた。
それは人差し指だろうか、中指だろうか、
私の肌が識(し)っている感触を信じるなら、多分右手の中指だ──の先を、
第一関節の半分くらいをお尻の中に差し込んだ。
「ふあっ!!」
侵略者は、抗うように身を反らせた私に斟酌しない強さを持っていた。
なぜなら、蹂躙される側が、蹂躙されることを望んでいると知っているから。
「ひっ……」
私は、声をあげながら、必死で逃げようとする自分の身体を自分で押さえつけた。
立ち木に抱きついたままの片手に力をこめ、逆にお尻を後ろに突き出す。
蹂躙者に、自分を貪っている背後の存在にそれを捧げ尽くすため──。
「入り口」を貪り尽くした新治君の指が、
「もっと奥」を同じように揉みほぐし、とろかせるたびに、
私はすすりなくような声をあげて歓喜に悶えた。
新治君は、私の内側を揉みほぐし、淫らな粘液を塗りたくる。
そして、指が届く範囲すべてが、新治君の指とローションに犯され尽くされたとき、
私は、すべての準備を整え終えていた。
「はぁっ……はぁっ……」
「だ、大丈夫、綾ちゃん……」
力が抜け、ぐったり、と立ち木に体重を預けた私を見て、新治君は慌てて声をかけた。
私は、うっすらと目をあけ、霞んでいる向こうに立つ愛しい人に微笑んだ。
右手でつかんだままのその人の性器をまた愛撫しながら、優しく、そして淫らに。
849ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:52:43 ID:AwvDsOU6
「……だめ……」
「え……」
「もう、だめ……。新治君、早く……来て……」
言いながら、右手の中の熱いものをしごく。
おち×ちんが信じられないくらいに硬く猛り立ったのを確認すると、
私は、それに自分のお尻を押し付けた。
「ああ、綾ちゃん……」
「来て、新治君。……私のここも、貴方のものにして……」
お尻の割れ目に塗られたローションで何度か滑る。
それさえも、全身が性器になったような私には甘い拷問だった。
新治君の固い先っぽが、すっかり従順になった孔にあてがわれる。
「い、いくよ……!!」
「うん、来てっ! 来てっ!!」
じゅぶっ!
愛撫とローションでとろとろになったそこは、そんな湿った音を立てた──ように思えた。
私の耳は、それを聞いてはいない。
それどころではなかったから。
私の身体に、最後に残された処女地を奪われる衝撃──と快感。
痛みはなかった。
あるのは、はじめての感覚に戸惑う身体と、
それがものすごい幸福感であることを識(し)っている魂の間の「ずれ」。
だけど、身体は常に魂の奴隷にすぎない。
新治君がゆっくりと身体を動かし始めると、
身体は、「それ」が信じられないくらいの快感と幸せということを理解しはじめた。
「ひっ、ああああっ……!」
私は、甘い悲鳴が細く漏れるのを遠くに聞いた。
犯されている。
お尻の穴を。
新治君に。
自分の最後の器官まで捧げている自分に、私は声をあげて歓喜した。
850ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:53:04 ID:AwvDsOU6
「あ、綾ちゃん、だ、大丈夫っ!?」
「うん、だ、大丈夫、続けて、続けてぇ……」
「う、うん!」
「犯して、犯して! 私のお尻の穴、全部犯してっ!!」
今日から、そこも貴方のもの。
それが、嬉しくてたまらない。
私は、粘膜のしびれる感覚すら痛みではなく快感だということを、
必死で背後の私の牡(おとこ)に伝えようと、自分から腰を振った。

身体の真ん中で、抜き差しされる鉄のように硬い棒。
内臓を串刺しにされる感覚。
引き戻されるときに、粘膜だけでなく身体全体がめくれ上がるような感じ。
自分の全てを……特に一番汚い奥底までをさらけ出しているような意識。
それらは、――全部、快感だった。
新治君が相手なら。

だから、私は、興奮しきった新治君が後ろから覆いかぶさるようにして重なり、
両手を乱れた巫女服の胸元に差し込んで揉み始めたときに、
もっとお尻を突き出し、もっと激しくお尻を振って、
私の中にある新治君の動きに合わせ、その絶頂を引き出した。
「ううっ、あ、綾ちゃん、もう……」
「そのまま出して! 私のお腹の中に出してっ!!」
すべてを捧げる快感──その最後は、それ以外に考えられなかった。
「あ、綾ちゃんっ!!」
「新治君っ!!」
びゅくん、びゅくんっ。
私の奥に突き入れられた男根から、勢いよく粘液が噴出される。
しびれきって感覚すらないはずの私の粘膜は、それを確かに感じ取った。
吐き出された精液が、私のはらわたを白く染めあげていく感覚。
内臓の奥底まで恋人に与えたことに、私は信じられないくらいの絶頂感を味わった。
851ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:53:31 ID:AwvDsOU6
「はぁっ……、はあっ……」
「はぁっ……、はあっ……」
二人の荒い息が、白い。
お互いが、お互いの息の届く距離の中にいることを目で確認できるのが嬉しい。
「うふふ……」
「あはは……」
思わず、笑みが漏れる。
汗と、牡牝の淫らな液体で体中を濡らしたまま。
このままずっと見詰め合っていたいけど、もう時間だ。
雪の中で、いつまでも立っていられない。
今日はもう帰らなきゃいけない──明日また愛し合うため。
それがわかっているから、二人のため息は切なくても満ち足りている。
だから──もう一つ、今を愉しみたい。
新治君と二人で。
私は、名残惜しげな瞳の恋人にもう一度微笑みかけた。
「ね、新治君──私のバッグ、開けて」
「う、うん……」
新治君がバッグを開けている間、私は立ち木から離れ、
お社の前まで歩いていった。
膝下にからんだ脱ぎかけの緋袴が歩きにくいけど、巫女服を着直しはしない。
これから、二人のいつもの儀式をするから。
「綾ちゃん、これ……」
「うふふ、記念写真、撮って……」
バッグの中から取り出したデジカメを手にして振り向いた新治君に、
私は飛びっきりの笑顔を向けた。
お社の前で、さっきのように腰を突き出し、
さらに両手でお尻の肉を左右に割って、お尻の孔を押し開いて。
「ほら、私のお尻から、新治君の精液がこぼれてきちゃった。
もう、ここ、新治君のものだよ。私のお尻、新治君のもの。
だから、その記念に、新治君の精液まみれの私のお尻、写真に撮って……!!」
852ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:53:59 ID:AwvDsOU6
神様の前で、身体の全部が神様のものでないことを宣言した巫女は、
それを神様に見せつけ、証明することさえ、求めた。
私の全てを所有している男の子は、喜んでそれを実行した。
何枚も、撮られる写真。
フラッシュの光の中で、私は犯されたアナルを
何度もデジカメと新治君の頭の中に記録され、
手も触れていないのに、何度もイきかけた。
そして、お尻にくっつきそうなくらいに近くで
新治君に最後の一枚を撮られたときに、私は、身を反らせて達した。

その瞬間──何度もフラッシュを焚かれて緩み始めていたお社の屋根の雪は、
神様の怒りのように、私たちの頭上に落っこちてきた。


「……で、二人して、私に予備の衣装を借りに来たわけだ」
森山B・B(バーガー・バーガー)で、三つ目の「ぬ〜べ〜バーガー」を食べながら、
優希(ゆうき)がジト目で私を睨んだ。
「……そ、ソウイウコトデス……」
私は、視線をあっちに向けたりこっちに向けたりしながら答えた。
「あー、もー、バカ。二人してバカ。バカな上に罰当たり」
憤然として卵焼き入りのハンバーガーにかぶりついた優希の言葉は、
神社の娘としては当然のものだろう。
小さなお社の屋根から落っこちてきた溶けかけの雪は、
二人が怪我をしたり埋もれるほど大量ではなかったけど、
二人の服をびしょびしょに濡らすには十分すぎるものだった。
そして、内容を詳しく語らなくても、勘の鋭い神社の娘には、
「装束と巫女服で夜中に山の上で会っていた男女」が何をしていたのかはお見通しだった。
アルバイト前に相談しに行った私たちを、今の三倍くらい強力なジト目で眺めた優希は、
新しい装束と巫女服を貸してくれる代わりに、新治君には二時間のサービス残業。
私には、二時間のバイト代相当分、ハンバーガーを奢ることを命じたのだった。
853ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:54:40 ID:AwvDsOU6
「しっかし、まあ、よくやるわ、綾タンも……」
四つ目のぬ〜べ〜バーガーをぱくつきながら、
(まさか、<アルバイト料二時間分>を一回で食べるとは思わなかった)
優希は何度目かのため息をついた。
「うう、すみません……」
しおしおとなって私は小声で言った。
「あー、一応、私、口が堅いつもりだから、その辺は安心して。
でも、まあ、綾タンたちがそういう仲だろうというのはバレバレだけどね」
私としては、別にやましいものは何もないから、
新治君と恋人同士というのを皆に知られても何も困らない。
二人でセックスを──アナルセックスをしていた事は
何の証拠もないし、二人がエッチをしていた、と噂になるくらいは覚悟出来ている。
それでも、恥ずかしいことには変わりがなかったし、
優希の気遣いも(口止め料込みの奢りもあったとしても)嬉しかった。
それに、優希も、新治君と私が「何を」していたかは、薄々わかっているみたいだけど、
それが「どれだけ」のものかはわからないだろう。
二人の濃密過ぎる営みは、誰にも想像がつかない。
といっても、今の状況の恥ずかしさは減らないけど。
「……まあ、あれだ。これからはあまり罰当たりなことはしないように、ね」
「すみませんです……」
優希は五つ目のぬ〜べ〜バーガーを飲み込んで私を見た。
「で、お社様にはちゃんと謝ってきた?」
「うん、さっき、休憩時間に、ふたりで……」
「よろしい。ま、うちの神様はそういうこと、寛容だから、大丈夫でしょ」
「大丈夫って……?」
「祟りとか、そのへん」
「ええー?!」
「うちの神様、けっこうご利益あるのよ。怒ると怖い、ともいう。
屋根の雪が落っこちてきたのも、偶然じゃないわよ?」
「そ、そ、そうなの?!」
854ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/06/15(日) 18:55:20 ID:AwvDsOU6
焦った私が、ちょっと裏返った声で訪ねると、神社の娘はにやりと笑った。
「――大丈夫、うちの女神さまは<縁結び>と<安産>の神様だから」
「え……」
「ほら、あげる」
優希は胸ポケットから赤いお守りを取り出してテーブルの上に置いた。
「あ……」
「<縁結び>は、もういらなそうだから、こっちをあげる。
今は避妊とかしっかりしとかなきゃダメだけど、
<作ってもいい>時になったら、二人してお参りに来なさい
一発でおめでたさせてくれるから」
優希は、くすくす笑いながら<安産祈願>の四文字が入ったお守りを私に握らせた。
真っ赤になった頬っぺたが、もっと赤くなるのを私は自覚した。
唾を飲み込む音も。
(赤ちゃんを作る──新治君と?)
どきん。
どきん、どきん。
その想像に、私はくらくらとした。
(あー、あー、綾タン、しっかりしてー)
(こっちに戻ってこーい!!)
袖を引っ張る優希に、ぼうっとしながら微笑み返し、私はようやく席を立った。
どうしよう。
どきどきが止まらない。
未来を、意識してしまったから。

お会計を済ませて、優希と別れてバスに乗ってからも「それ」は止まらなかった。
(帰ったら、新治君に電話しよう)
二時間余分に働いて疲れているだろう恋人を慰めるのは、私の、私だけのつとめだ。
そして、楽しくなるような未来の話をちょっとだけして、
二人は、電話越しの自慰行為に溺れるだろう。
昨日、奇跡的に故障せずに済んでいたデジカメの、淫らな写真を眺めながら。
女神さまに二人でお参りに行くの日がいつになるだろうか、
私は、わくわくしながらバスに揺られていった。

                          Fin
855名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:26:26 ID:z1ni0Je/
GJ !

安産の女神様の前で後ろを使っていたから怒られたのでは?
856名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:27:35 ID:jF8gE1vV
バリバリ最強No.1GJ!!
857名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:01:26 ID:HwC3yXrp
写真撮るところがやばい、なんかすげぇ興奮したww
GJ!
858名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:07:34 ID:ZjF215fT
アナル(;´Д`)ハァハァ
アナル自己露出プレイ'`ァ'`ァ(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ

学生のうちは避妊を考えて全部アナルでおながいします
859名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 20:56:48 ID:Jef0hLTe
なんなんだこいつら……幸せラブラブ甘々すぎるだろ……
遅ればせながらGJ
860名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:35:22 ID:aWK8CAeh
ラブ甘ハードコア万歳!
そしてゲーパロ氏今回もGJでありますっ!
861名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 02:21:07 ID:J33am2XO

次回の番外編は孕ませか?
862名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:30:14 ID:dU5GXFWb
保守
863名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:54:04 ID:If4vmEpA
保守させていただきたく。
864名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:20:45 ID:MHvH3qSr
保守
865名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 07:12:26 ID:UhkNx0QH
866名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 18:16:47 ID:ZcJKGTld
867名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:32:01 ID:WZUjFwYV
恐怖による依存
幼い頃から父親に虐待されていた幼馴染を度々庇っていたら
主人公が庇う=父親の脅威から逃れられると心の奥に刻み込まれ、
父親が死んだ後も「主人公から離れると虐待の恐怖が蘇る」と主人公べったりになる。
主人公がいないと、体に力が入らなくなりがくがく震え冷や汗が出てパニックに陥る。
主人公を見つければ走りよってきて飛びつき、匂いを嗅いだりキスをせがんだりする。
そばにいると主人公と離れたくない一心で尽くしまくり媚びまくり。




ただし外見は高見盛
868名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 22:22:32 ID:r9SveWhz
ここではそんなオチはいらんw
869名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 23:08:37 ID:dZeUCls7
むしろドルジで
870名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:08:02 ID:4li05JVn
>>867
エロ画像を期待してリンク先にとんだら、精神的ブラクラだった時のことを思い出した。
871名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 04:10:02 ID:VWbgdol4
>>867
俺の脳は高見盛の文字を見た瞬間
高見盛子(17):ロリで巨乳なぽっちゃり系美少女(モデル・某未来人)
のイメージを脳内投影出来るようにしてあるからそのテの罠は通用しないさ、多分。

サドで黒くていじめっ子な女王様タイプの娘が
いじめられっ子を虐めつつも離れられないとか他人に渡したがらないってのは素敵なケースだと思います
872名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 21:25:57 ID:ZEv3XhNl
>>871
いじめられっ子が告白されても何もできずにこっそり泣いてるような娘だとなお良い
873名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 22:00:00 ID:KJzmpVqJ
なんか一種のテロだな
874名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 18:16:18 ID:8roZ371j
いいえ、エロです
875名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 01:09:57 ID:OfA5OPrp
保守
876名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 22:08:12 ID:jWpUG1iz
このスレの依存振りは異常
877名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 01:52:37 ID:m8VtEQgw
保守
878名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 15:47:06 ID:8fFdw/Qe
利用するために依存させようとしたら自分が依存しちゃってた
879名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 22:36:38 ID:somTpSvr
保守
880名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 23:37:32 ID:muAbx1nV
保守
881名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 02:15:05 ID:BrVRpwKA
保守
882名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 04:52:24 ID:ZYGzHjfO
某スレでブラコン姉を書いた人って、ここの小ネタの人じゃないよね?
883名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 20:41:51 ID:2mLoccaZ
言われて小ネタの存在に気付いた。
そして、今更ながら連載してくんないかなぁ
884867:2008/07/17(木) 21:22:36 ID:4+lRxBZN
搾乳依存

学校からの帰りに、散歩をしようと路地裏に行ったら迷ってしまった主人公。
迷った末に行き着いた先は奇妙な駄菓子屋だった。こんな店あったかと思いつつ駄菓子を眺める。
そんな時、店の奥から腰が90度曲がったおばあちゃん登場。「女性を牛へと変える飴玉がつまった瓶」
とやらを買わされた。いつの間にか家にいる主人公。徘徊老人か?と思いつつ寝て次の日学校へ。
すると教室に入った途端委員長(ツンデレ美少女)から小言が。五月蝿いと思ったので口に昨日の飴玉をインサート。
急に静かになって顔を赤くしつつ席を戻る委員長。授業中もちらちらと見てくる。
貧乳なのに(だからか?)なにやら胸が気になる様子。実は家が隣だった委員長、帰宅した後主人公の家に突入。
なにやら胸が巨乳になっている模様。どうやら発情しているようで主人公を押し倒し口にはだけた胸を押し付ける委員長。
なんと乳首から母乳が出てるではないか。吸って見たら委員長逝き狂い。どうやら搾乳に超絶快感が伴う模様。
それからは毎朝昼晩吸われないと気が狂ってしまう(いや、吸っても別の意味で狂うのだが)ようだ。
眼覚ましに、昼飯にのどをつまらせた時に、風呂上りの一杯にと飲んでいくうちにいつの間にか主人公も飲母乳に
依存してしまったようだ。主人公は思う。これをあの高飛車美人英語教師や大和撫子後輩、
活発陸上同級生とかあこがれ隣のお姉さんとかにこれを使えばどうなるだろうと。
しかし後に、主人公はこの飴玉瓶についていた注意書きを読まなかったことを激しく後悔する事になる。



[注意:ただし一ヵ月後には外見が朝青龍(牛風味)にジョブチェンジ]
885名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 21:31:42 ID:v25jtWL9
熱烈な相撲ファンに強奪されてしまったのだな
886名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 04:28:15 ID:XW79z70n
相撲オチ自重してくれwww
887名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 05:49:24 ID:cjQMNG89
>>884
お前、絶対いもうとスレのあいつだろwww
888名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 16:01:22 ID:j3H4u83A
>>884
謝れ!全裸で正座して右手を高速ピストンしていた俺に謝れ!
889名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 14:42:55 ID:zrbslcbd
もう相撲オチは勘弁して欲しい…
890名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 15:34:00 ID:jl+yWQz4
正直、分量が10倍だったものを無理やり圧縮した感があって真剣に読んで無かったから
それほどダメージは受けなかったな
もっと、それこそ総量20レスぐらいの短編で書いたほうが……

べっ、べつに最近依存スレに神が降臨してないから悪食でもいいかなんて思ってないんだからね!?
判ったらさっさと相撲オチを外して書いてきなさいよ!馬鹿!
891名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 19:21:09 ID:tEhGR05D
最後に笑えるから実は結構好きだ
たまにならいいなあと思ってる

相撲オチ
892名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 20:19:09 ID:GQ/yBA6Z
「いっそ小田急で逃げましょうか?」






相模落ち
893名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 22:01:04 ID:rQ8sh+yT
2時間経過…
    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´-ω-) (-ω-`) ∧∧
( ´-ω) U) ( つと ノ(ω-` )  zzz...
| U (  ´-) (-`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'
894名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 00:40:05 ID:VqkNF+px

895名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 03:12:42 ID:tqbPW9vF
896名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 22:04:34 ID:B1FYAHN8
897名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 02:21:59 ID:bZQbLEce
898名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 12:45:42 ID:KaIYwKWZ
899名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 14:03:38 ID:5akyKxFe
900名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 15:32:28 ID:fe3dTAq5
901名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 23:38:09 ID:0ZRDuXd3
902名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 01:29:24 ID:DudFXeVQ
903名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 08:46:32 ID:dwO2uPgl
904名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 19:29:47 ID:0zRTgJrl
905名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 20:57:49 ID:wDQsNqf8
906名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 23:31:14 ID:PsdUduWT
ついにSS分が切れて壊れ始めたか。
907名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 18:47:16 ID:vl/lkk3x
依存が過ぎてヤンデレに進化したのかもしれん
908名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:44:14 ID:NyngC/Ie
暑いしなどこかで壊れてくる物なのだろう。
にしても依存女の夏の過ごし方ってどんなもんになるんだ?
909名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:16:34 ID:fkOL8mqr
上司の家で酒飲んでるとき聞いた話。

むかしクーラーがあまり普及してなかったころ
若かった上司はバイトで金貯めてクーラー買って
涼めるようになった……までは良かったんだが
部屋は友人たちの溜まり場になってしまったそうな。
ひどいときは涼む目的で泊まるやつまでいたらしく、
雑魚寝してたらしい。

んで秋になって涼しくなり始めると
友人のほとんどが来なくなったんだが
女友達の一人がいつまでたってもやってくる。
冬になっても春になってもやってくるんで
すごい困ったって上司は笑いながら話してくれた。

少し酔った俺が、その女どうしたんですかって聞くと
上司は笑ったまま答えた。
「さっき自己紹介してたろ、俺の嫁だって」
910名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:26:21 ID:knP53iIw
なんか、いい話だな。
911名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:37:15 ID:8ARJUaYx
コピペ?

>>894-904でなんとか一ネタ出来ないものか・・・?
912名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 10:51:14 ID:yaPMTEtA
>>911
星のカービィがドリフターズのずんどこ節にはまりすぎて
一昔前のコントや漫才に依存しちゃうとか?
913名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 13:45:25 ID:JDAaO8On
>>911
たださえ書くのが難しい依存を、さらにハードル上げてどうする
914挑戦者(向こう見ず):2008/07/28(月) 16:10:33 ID:XDVT8/0g
ほ:他には何もいりません。
し:死んでも貴方を離しません。
の:逃しはしません。もちろんです。
カ:カミソリとかを持って、時々追いかけます。
ー:一緒に死んでみませんか。
ビ:びっくりしましたか。冗談です。でも次に他の女と会話したら。
ィ:異常じゃないです。愛なのです。
ス:好きです。すきです。だいすきです。言い忘れていましたが。
゛:濁点……? ゛アcあkr、亜lhぁcあAf
ン:ん……。
ド:どうしていきなりキスをするのですか。うれしいです。
コ:殺すのはやっぱり、やめときます。生きていた方がちょっと幸せかもしれません。
  ……でも、やっぱり二人で一緒に死ぬというのも、ロマンチックな気が……、ん。

***

なんて、ネタを無理矢理ひねり出してみる、壊れ気味の夏。
915名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 20:22:34 ID:d0hsfGIS
心意気は買うが、ヤンデレ分強すぎだろw
916名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 23:20:16 ID:uT/B1TgA
カミソリを持って追いかけるっつーかむしろカミソリを見つめながらじっと待ってる方じゃね?
917名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 23:29:24 ID:6l25Jtmq
何かシュールで可愛いな。
918名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 02:38:13 ID:FZstRaVx
ちょっとほのぼの向けだが「離れるくらいなら一緒に死ぬ」ぐらい依存してるのがいいよな!
919名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 11:09:02 ID:GfaSw9Cg
いやそこまで破滅思考じゃないほうが好み!
920名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 11:12:54 ID:81nLBIKV
>>918
一緒に死ぬでは相手を殺すというヤンデレ分が入るからな。
むしろ、何もかも捨ててまで付いて行こうとする姿勢こそが依存ではないだろうか。
921名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:43:16 ID:Hx5yKIQ5
つまりこうだな

「あなたが死んだら私も死にます!
………だから、あ、あの…まだ死なないでくださいね?
―― 一生、あなただけについて行きますから……」

これなら「離れるくらいなら一緒に死ぬ」でもヤンデレ分は薄いぜ
922名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:36:26 ID:Px3vi/EY
相変わらずこの議論だとレスが進むなw

>>921
2行目のトーンダウンがほのぼの感を醸し出してていい感じ
923名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 23:13:39 ID:MtHNM2AI
>あなたが死んだら私も死にます
→あなたはぜったい死なせない

ヤンデレが騎士にクラスチェンジ
924名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 00:00:08 ID:ZsHakMHf
>>923
ある意味では最強の護衛だな
問題は話を聞かない&護衛対象に被害が及ぶ可能性があることか

……個人的にはどっちかっていうと守る方より守られる方に言って欲しいセリフだが
925名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:46:57 ID:Tnt94dBR
圧縮回避保守
926名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 02:30:53 ID:foVhBHlI
「あなたを殺して私は逃げるわ」
と言い放ったヒロインが個人的にツボでしたよ
依存・執着心バリバリなのになんか斜め上を行く感じが……
927名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 09:51:13 ID:oev2xRzK
依存してるのに殺してしまっていいの?w
928名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 10:01:38 ID:QEd33YEg
あなたが氏んでも代わりはいるから
929名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 11:12:01 ID:k3gSZP6y
それ、もう依存してないw
930名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 11:28:46 ID:+hIIYu/m
いや、あくまであなたの代わりはあなただから
931名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 11:59:27 ID:pGUwFKnb
>>926
ひょっとして西尾作品中唯一アニメ化が決定したアレか?
アレはいい依存系ヒロインだ。自分が「一度依存してしまったら二度と離れられないタイプ」と
自覚してるのが特にいい
932名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 01:21:35 ID:JXSnm8n9
保守
933第二の向こうみず:2008/08/02(土) 14:30:36 ID:ggK/3sp2
ほ:星に二人がなってしまうまで
し:四六時中一緒にいてくださいね?
の:残されたとしても、離れてしまったとしても
か:かいがいしく
ー:一途に貴方を想い続けます。
び:びっくりするかもしれませんが
い:いいのです、こんな私には今が一番の幸せですから。
ず:ずっと……だから、絶対ずっとなんですよ。一生世界が終わるまでなんです。
ん:ん〜と、他には……他には……
ど:どうしたら
こ:こうやって貴方のお側に置いていただけますか?


なんか、つられクマしてみたクマー。
二番煎じですが、まぁ、気にしないでください
934ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/08/03(日) 10:28:26 ID:c9RqRLug
<貴方を失えないのなら……>

「……手伝おうか?」
「結構です」
間髪入れない拒絶。
僕は、出しかけた手を引っ込めて、委員長がクラス全員分のプリントをホチキスで留めていくのを眺めた。
何十部もあるプリントは、どう考えても一人でやるよりは二人でやったほうが早い。
何より、一生懸命に仕事をしている女の子の横で、ぶらぶらしているのはちょっと辛いものがある。
「いいんちょ、やっぱり手伝う……」
「結構です!!――まだ準備が整っていませんから」
委員長は、きっと僕を睨んで、そう言った。
(準備が整ってないから手伝うんじゃないか)
そう反論しようとしたけど、僕は委員長の迫力に飲まれて何もいえなかった。
実際、委員長が何か言うと、逆らえる人間はいない。
父親がこの学校の校長だということを別に考えても、だ。
文武両道、才色兼備の女の子は、一人を除いて誰にでも優しく親切で、
僕と同じ一年生ながら、学園のトップアイドル。
どう贔屓目に見ても平均、平凡以下の僕とは雲泥の差だ。
だからまあ、色々とつらい。
委員長が嫌っている、その「一人」が僕だということが。
「あー! ナオ、サボってるー!」
部屋に入ってきた翠(みどり)が大声で叫ぶ。
そりゃそうだよな。
夏休み登校日に頑張っている委員長の横で、暇をもてあましている手伝い要員一号。
誰がどう見ても「女の子だけに仕事を押し付けて遊んでいる奴」だ。
でも、その委員長に手伝いを拒否されたんだぜ──って言っても無駄か。
結局僕は、翠に怒られながら三人でプリント作りをすることになった。
今度は、委員長も何も言わずに手伝わせてくれる。
なんだって言うんだ、いったい。
935ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/08/03(日) 10:28:46 ID:c9RqRLug
「ほんっと、ナオって、サボり魔なんだからー!」
「なんだよ、宿題見せてもらったのは一度きりだろ。
つーか、通算だと、おまえがサボっているほうが多いはずだ」
「いやいやいやいや、そーゆーことでなくて。
あんたの生き方とか、人生そのものが、てゆーハ・ナ・シ」
「なんだよ、それ」
翠は手を動かしながら、口もよく動かすほうだ。
子供の頃から変わらない。
幼稚園からの腐れ縁がずっと続くとは思わなかったけど、
この高校に入ってクラスが同じになってから、なんとなく、
二人の間の距離感が微妙なものになりかけているような気もしなくはない。
軽口をたたきながら、すっかり女らしくなった制服姿の翠を見ていると──。
「――佐々(さっさ)君」
「は、はいいっ!」
委員長が僕を呼んだ。
「……準備ができたようなので、これを保健室に持っていってもらえますか?
保険の先生に確認印をもらってきてください」
腕時計に視線を落としながら、委員長が、今まで作っていたのとは、
また別のプリントを僕に渡した。
「あ、私、行こうか?」
働き者の翠が腰を浮かしかける。
「いえ、翠さんは、こっちをお願いします」
委員長は、夏の大会に出ている運動部の応援用に作っているプリントに手を置いた。
「あー、結構あるねー、よし、了解ッス!」
明るく笑う翠。
あー、なんとなく委員長の意図が分かった。
ウザイからしばらく席外しとけってことか。
936ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/08/03(日) 10:29:07 ID:c9RqRLug
「きーらわれたもんだなー」
自分でも妙だと思う節をつけて歌いながら、廊下を歩く。
四月にはじめてあった日から、委員長には避けられていた。
近づくと逃げるように離れる。
それが、僕だけに対する態度だと悟ったときは、結構衝撃を受けた。
「僕って、そんなにキモいか?」
廊下の途中にある大鏡に姿を映して思わずつぶやく。
答えを返してくれる人間はいない。
「ばっからし……」
虚しくつぶやいて、早足になる。
保健室について、ドアをノック。
返事はない。
「入りますよー?」
ドアを開ける。誰もいない。
「先生―?」
印鑑を貰うはずの相手は外出中のようだった。
「待ってるか……」
あの二人のいる教室に戻るのも面倒だと思って僕は保健室のベッドに腰をかけた。
「ふー」
思わず伸びをして、そのままパタンと後ろに倒れこむ。
ちょっと硬いけど、スプリングの利いたベッド。
教室と違って弱いけどエアコンがかかっている保健室は居心地がいい。
なにより、委員長がいないのが──。
「――お待たせしました」
目の前──というより、今は真上──にその委員長の顔が現れ、僕はパニくった。
937ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/08/03(日) 10:30:58 ID:c9RqRLug
「いいい、委員長?」
サボってたわけじゃないです、と言おうとして、
まずその前に起き上がらなくちゃ、と考えた僕は、
委員長がそのまま、ベッドの上の僕の上に身を預けてきたことでさらに混乱した。
「え、え、ええ?!」
「お待たせしました。……四ヶ月も」
委員長は、至近距離から今まで見たこともない瞳で僕を見詰めていた。
「佐々君の好意や親切を受け入れるのに、こんなに時間がかかりました。
私、貴方を少しでも受け入れてしまったら、絶対に後戻りできなくなる。
貴方を絶対に失えない人間になってしまう――そう自分でわかっていたから」
潤んだ目は、いつもの涼やかさの中に熱塊を包み持っていた。
狂気のような「それ」を、自分で冷静に自覚している女の子、
そして、「それ」をどうすればいいのか、考え尽くした女の子、
そんな女の子なら、――たぶん、こんな目をする。
射すくめられたように金縛りにあう僕の唇に、委員長の唇が重なる。
ためらいもないキス。
委員長は舌さえ差し入れてきた。
甘い唾液が僕の口の中で踊る。
「――だから、ずっと準備してきたんです。
貴方のことを全部調べて。貴方のことを全部考えて。
貴方を受け入れてしまってから、貴方を失わないような準備をすすめてきたんです」
銀色の糸を引いて委員長が唇を離したとき、入り口のほうで小さな悲鳴が上がった。
「な、ナオ……?」
驚いて立ち尽くしているのは、翠と、たぶん翠が探してきた保険医。
偶然を装った必然で、二人が付き合い始めた事を目撃する、
恋人未満の幼馴染と、彼女が影響を及ぼしやすいが客観的には中立な大人の証言者。
甘いキスの中で、僕は、わかってしまった。
これは、彼女の言う準備のひとつにすぎない。
もう逃げ場はない。
これから、詰め将棋のように、僕は絡め取られる。
何十手も続く、どんなことをしても逃れられない罠の連続で。
彼女は、彼女が自分で言ったように、
どんなことがあっても僕を失うことが出来ないくらい、僕のことが好きな女の子だ。
だから、僕が同じくらいに彼女から離れられないように、周到な「準備」を進めてきた。
彼女の狂気に等しい深さの罠を。
唐突に始まった「終わり」に、震える僕に、
委員長は妖しく微笑んだ。
そして、二人の観客の目の前で、もう一度僕に唇を重ねてきた。

fin

>>931
>自分が「一度依存してしまったら二度と離れられないタイプ」と自覚してる
自覚したら次は開き直りですよね?
938名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 11:15:28 ID:BySP8XcR
GJ、久しぶりの投下にテンションがマッハ
し、しかし、これで終わり? これで終わりDEATHかー?!
939名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 13:31:36 ID:ZvDzYG9U
GOOOOOOOOOOOD JOB!

で、これから主人公を失った寂しさが強すぎてトラウマになり
強依存になってしまった幼馴染の逆襲が始まるんですね。わかります。
940名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 21:40:37 ID:nxosBbqx
ありがとう!
委員長に依存して生きてきます!!
941名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 22:55:33 ID:qwYrS6kF
あー、これはいい。
あっさり終わるのもこれはこれでいいと思いつつ
その後の展開も気になる
とにかくGJ!
942名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 01:10:19 ID:vwrINXQ8
委員長いいわぁ
以後、嫉妬と執念でぎちぎちに人生を縛られる妄想がやめられない止まらない
GJでした!
943名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 13:04:11 ID:onC4t1av
うわー、詰め将棋やばいな。
ゾクっときた。

これは面白い。
944名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 17:42:47 ID:/mWC/Q2V
GJ!
945名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 17:46:53 ID:jTI2+BU2
主人公は察しが良すぎる。普通なら真相に気づくまで1ヶ月はかかるはず
つまり主人公ももともとこのスレ住人レベルの依存娘フェチだったんだよ!
946名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 03:05:20 ID:ZBsg2Nsx
…このスレの住人なんじゃね?
947名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 04:26:53 ID:APEmav51
つまり続編は、主人公が「突然依存しまくりの彼女ができたんだが」と
スレで報告する形式なんですね。
948名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 01:26:51 ID:M37SKp2c
保守
949名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 13:58:20 ID:52lD13rL
そういやここの住人にとって二人の男女の純愛と三角関係どっちが人気あるんだろう?
950名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 15:55:18 ID:c+5isuny
俺は二人がいいな
あくまで俺はだが
951名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 16:06:19 ID:L3VjMqrz
俺も二人がいいかなぁ
三人以上だとドロドロになってスクイズみたいになりそうだ
952名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 16:12:12 ID:4kzFTQb9
ハーレムだけど全員で共依存とか
953名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 17:02:56 ID:YvzVEsm4
基本は2人だが、ところどころでヒロインの不安を煽る泥棒猫未満な奴がいる場合も捨てがたい
954名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 19:10:12 ID:OMgkgaKb
>>953
修羅場にならない程度にはそういうのも好きだな俺も。
女→男←女な三角関係で依存分たっぷりこってりってのも大好物だが。
955名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 02:10:51 ID:+eRMS/5A
>939を見た瞬間にスクイズのEDが頭に流れた俺も二人派です。
委員長の行動とか動機からはほのぼのした三角関係なんて
想像つかないし…
956名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 03:07:22 ID:Wx4JdDBd
”独占する”が”依存する”に含まれるなら三角関係になる前にヤンデレ化するが、
相手の独占が依存に含まれないなら依存対象は複数の関係を持つことが出来るな。

名家のお嬢様が一般人である主人公に依存して、主人公を手に入れるために
美女美少女によるハーレムをオプションという名の餌にして結婚を迫るとか。双子や親友などと共有するとか。
あるいは他の誰と関係を持っていようが主人公のそばにいられればよいとか。

まあ、委員長は共依存(独占)がお望みのようだからな。幼馴染との関係は共依存に反するから
三角関係はできないだろう。
957名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 03:30:46 ID:nSMmG+SX
まあ俺の意見込みでまとめてみると、修羅場は×だが複数の女性に同時に依存されるのは〇って感じか
958名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 09:35:17 ID:Q7dx4/hA
修羅場になるとほら、どうしても血生臭くなるからさ…
959名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 11:36:54 ID:l1A5mUQn
1対1ですら命の危険があるネタだからなw
960名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 03:17:42 ID:Vp6tL3+A
うっかり夜道で刺されかねないしな
961名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 03:44:07 ID:Vp6tL3+A
女は男に欠点があるからこそ愛するのだ。
男に欠点が多ければ女は何もかも許してくれる。我々の知性さえもだ。
byワイルド
962名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 04:24:02 ID:ROv7B5uW
保守
963名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:15:28 ID:0idKhSPe
依存と聞いて出てくるキャラクターといえばアイドルマスターの千早
前半はそうでもないが、後半になってくると急激に(ry

おっと、これ以上知りたければアイドルマスターをプレイすることだ
犬千早と呼ばれている所以を知ることが出来るだろう
964名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:19:17 ID:WjtD2Nz9
あ?
てめー、どこの社員だよ!?
965名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 01:03:30 ID:FT4Iuqa/
まぁまぁ、リラックスリラックス。
966名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 23:33:53 ID:yHH0h3Tv
犬千早でググったらニコ動で出てきた
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm682859
967名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 01:52:55 ID:m2nsLL9N
>あるいは他の誰と関係を持っていようが主人公のそばにいられればよいとか。
これは要素の一つとして取り入れて欲しい
修羅場スレ行きを防げるよ
968名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:33:12 ID:eGHveenJ
最近ちょっと書き始めてみたのだが、こういうの初めてでなお依存が表現しにくい
969名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 03:14:51 ID:xQuIzfBV
つ「惚れ症のハーフエルフさん」
ハーレム+依存+ファンタジーなSS
まさに>あるいは他の誰と関係を持っていようが主人公のそばにいられればよいとか。

>>968
今まで幾人もの兵(つわもの)が依存をテーマに書こうと試み、そして断念してきた
現在、継続して書いているはゲーパロ氏のみである
これは依存がいかに書きにくいかを示している

だが、なおも諦めを打破するのなら
970名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 06:22:47 ID:+S6SDq6R
このスレの住民的におすすめな本って何かある?
漫画でもラノベでも小説でもなんでもいいんだが
971名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 09:36:59 ID:WrkYI0mp
>>970
ゼロの使い魔とかどうよ?特に8巻辺り
972名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 12:41:50 ID:IHrF71dz
君はペットのスミレちゃんとモモもいい依存
973名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 13:54:01 ID:6G+hIht1
>>970
個人的にはラノベ版カオスレギオンの外伝シリーズに出てくるノヴィアやティアがなかなかオススメ
974名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 16:36:42 ID:EZDtKfNj
「護くんに女神の祝福を!」の4巻とか「ご愁傷さま二ノ宮くん」のお嬢様パートとか
「いぬかみっ!」のようこやなでしこくらいで満足できる。
一番やってることが激しいのは「ゼロの使い魔」のルイズかな。
975名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 18:09:40 ID:dAfzy7H+
>>966

           ,, -‐ ''  ̄ ̄" '' o 、 - 、     |     〃
          /         ハ` .o   ';,,    | か  二  て
         ,/             |,,.ノ    |     | よ  コ  め
        / !     ;     !    i      ';,    |  ! チ  ぇ
        ;.'  ';     !  .! |__!_ ,i      ,i,   |     ュ  :
       ,'    ヽ --ソ_ノ-‐''r‐h‐、`'ソ    |   |     l
       i ,' . !i´i l、! :::::::::: '、_リ ノ'├┐!  ,'  ∠   〃
       ゝハ_!  ハ. !り       " .!-,'i  / i   \____
        i`ーr' !'"   ,-、     r'=-/   ;'
  )ヽ-イ    '), ノi >.、.,_ ┘  ,. イ/´ ノi   i
  } ザ 〔   i  ! ンイ i ̄  バ' こ二ノ ,, ノ
 `) ッ _(   ',  ! l/フ   /  |/  ,,ノレ'
  ´ ̄`    .ヾノ ∠_ {‐--/._(二二ノヽ
          .イ  < l二/ > )   厂`ヽ
976名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 15:13:50 ID:UMDxAMNj
そろそろ次スレを
977名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 18:05:25 ID:pClkUFXM
だが
978名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 18:44:19 ID:GJRv6KTv
979名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 19:13:35 ID:i81m0IJB
レス数残り 22
容量残り 76KB

結構残っているような気がするし
次スレ立てても、纏まった投下が無いとマズイんじゃまいか
980名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 22:43:37 ID:DaHudlcp
まずは延命が先だろ。
とりあえず立てておいてその後も投下が続かなければ淘汰されるだけ。
981名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 23:28:22 ID:omfDL6xN
延命しないと死ぬ時点で淘汰の対象って分からないのかね……
982名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 23:06:23 ID:RNWtnFG9
世の中にはマイナージャンルというものがあってな……
さらに、依存はヤンデレの影に隠れやすい、ともすれば一種であると思われかねない属性である事が
更なる日陰化を促進させている可能性もある

と、自身の依存スレに対する依存を(支離滅裂だが)正当化してみる
983名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 23:11:54 ID:m0Jndpun
依存の「やだッ一人にしないで!私あなたが居ないと生きていけないの!何でもするから置いてかないで!」と
ヤンデレの「おかしいよ貴方は私が好きなのになんで他の女に手を出してるの?ああそうか。あの女に操られてるのね待ってて今私が助けてあげる」では
大分差があるんだがなぁ…
やはり内部に居ないと違いはわからないものなのか
984名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 03:21:47 ID:U8ms+2DD
>>983
ヤンデレは依存をえてして内包しやすいものだと思うし、
依存はヤンデレの前兆と言うかヤンデレの登竜門的位置だと思う

そういう意味では差異は有るけど異質って物じゃないんじゃない?
985名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 03:47:05 ID:/xrEvS7q
プルとプルツーみたいなもんだ
986名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 03:51:01 ID:HCU9gMcV
プルとプルツーっていうよりマリーダさんとプルツーかな
987名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 04:45:17 ID:l9K1K2MW
クレ厨が口あけてぴーぴー鳴いてるだけの時点で終わってる
988名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 17:45:02 ID:I+ta77SE
終わりとか淘汰など関係ない。結果ではなく過程こそが、想いこそが重要なのだ。
ただ我らの情熱のままに暴走しよう。依存への愛こそが神を呼ぶのだ!
それとも貴様らの情熱はその程度の物だったのか!! 結果の如何によって依存への愛が薄れる程度の!!

……というわけで時スレの設立を希望すぃてみる。
989小ネタ:2008/08/20(水) 19:05:32 ID:77qpDHgc
 依存……依存ねぇ。

「なあ、沙耶香、僕って依存してる?」
「何にだよ」
「沙耶香に」
「……なんで毎度毎度そういう答え辛い事をあたしに聞くんだよ……」
「だって、沙耶香にくらいしか聞けないし」

 自慢じゃないけど、友達あんまりいないしね。えっへん。

「……何胸張ってんだか知らないけど、あたしにしかこういう事
 聞けないって事は、そういう意味じゃ依存してるって事になるんじゃないのか?
 毎回毎回これだから、あたしとしてはちょっと大概にして欲しいって
 思わないでもないけど……」

 ふむぅ……なるほど、確かにそうかも。

「じゃあ、僕は沙耶香に依存してる、と」
「……あ、ああ。……何かそう、改めて言われると、微妙な気分だな」
「じゃあ、沙耶香は? 誰かに依存してる?」
「………………」
「あれ、どうしたの?」

 なんだか、沙耶香が悲しいような怒ってるような恥ずかしいような、
それでいてどこか嬉しそうな、そんな変な顔をして僕の方を見ている。なんなんだろう?

「……あたしだって……こんな風に気軽に話せる男……お前、しか……」

 ボソボソと何か言ってるけど、よく聞こえない……。

「沙耶香」
「な、なんだよっ!? 駄目なのか! あたしがお前に依ぞ」
「ごめん、何言ってるのかよくわかんなかったんで、もう一回言ってくれる?」
「………………」

 ……あれ? 何か……顔真っ赤になって……怒ってる?

「……とりあえず」
「とりあえず?」
「これから殴るから」
「え?」
「いっぺん死んで来いこのやろぉぉぉぉぉぉお!!」

 叫び声と共に、沙耶香の渾身の右ストレートが僕に向かって放たれた。
 当然ながら、いつものように油断していた僕にそれを避ける術はなく――

「うわらばっ!?」

 ――目の前に星空が咲き、そして一瞬で消え、闇夜が広がる。
 要するに、僕は意識を失い……気絶した。

「あたしもお前に依存してるって言ってんだよ! よく聞いとけ馬鹿っ!」

 気絶する瞬間、怒りとは違う赤で顔を染めた沙耶香がそんな事を
やけくそ気味に叫んでいたような気がした。


 今日の結論:僕と幼馴染は依存しあっている。多分。
990小ネタ:2008/08/20(水) 19:06:45 ID:77qpDHgc
思いついたので投下した。
このタイミングである事については反省している。

次スレはとりあえず立てて、淘汰されるならされるで
仕方無し、って事にすればいいんじゃないか?
991ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2008/08/20(水) 23:21:35 ID:wchp2kJg
GJ!
相互依存は、相思相愛になりやすいから大好きです。

>うわらば
木偶人形吹いたw
992名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 00:07:39 ID:uqkYeN74
GJ!
この二人の日常は勿論次スレで見れますよね?w
993名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 00:16:10 ID:Wu7BNYD8
まずはGJ。そうそう、意外と気付かないんだよね。当たり前すぎてさ。とか思った。

>>ゲーパロさん
おひさです。共依存は確かに相思相愛なんだけど、普通の愛じゃなくて濃い愛が二人分必要なんだよな……それが書けるあなたはやっぱりすごいのですよ

あ、あと次スレは欲しい。携帯だからうまく出来んが(なんかエラーでる)、誰かお願い致します。
994名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 02:45:42 ID:iBVJ5EZF
995名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 18:11:53 ID:b7hnjUCu
vipの新ジャンルで依存っぽい、というかまんま依存なジャンルがあったYO
新?ジャンル「見捨てられ不安」
ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1219234930/
996名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:06:40 ID:olgjVIND
ume
997名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:07:27 ID:olgjVIND
うまれ
998名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:09:58 ID:olgjVIND
うめ
999名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:10:52 ID:olgjVIND
うまれれ
1000名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 14:11:46 ID:olgjVIND
>>1000なら俺に依存してくる脳内彼女ができる
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。