魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第15話

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646名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:03:41 ID:4Z72RRtE
647名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:14:44 ID:OC5UHSWw
乙です。

ちなみに、勤労感謝の日だったので何か書いたんだけど、もう日付け変わって
しまった。規制もかかってたし。
やっと投下出来そうなのでネウヤコ置いてく。
648nektar−ネクタル 1:2007/11/24(土) 01:15:33 ID:OC5UHSWw
人間の価値を否定し、血族のみの新しい世界を築こうとしている者がいる。
かたや、最初は謎を喰うという都合上から人間に興味を持ったに過ぎなかった
筈の魔人。
どちらがより人間を理解しようとしているのかは明白だ。
その根源が食欲だとしても。

「なあ、ヤコよ」
少女の滑らかな頬をぺろりと舐め上げて、今夜もネウロはなかなかに機嫌が
いい。当たり前のように繰り返される戯れの中に弥子の抵抗が少なくなってき
たのを感じ取ったのだろう。
「何よ。もう」
ぐったりとソファーに身を沈めて、前戯か後戯か判然としない愛撫を受けるが
ままの弥子はとろんとした眠気で重く垂れた瞼をうっすらと開く。このまま眠っ
てしまいたいのが本音だけれど、まだしきりと身体中まさぐってくるネウロの
熱は冷めやらない。このままでは、また本番に持ち込まれそうだ。
「言いたいことがあるなら、言ってってば」
「人間とは、つくづく面白いものだな」
「…今更?」
この期に及んで何を、と尖らせた唇に魔人の熱が重なる。悪巧みのように軽
く尖った歯で噛まれて思わず睨めば、意外に程に緑の双眸は澄みきった光
を湛えていて、吸い込まれそうだ。
「貴様がいい例だ。人間とはその気にさえなれば、望みさえすれば幾らでも
進化を遂げる生き物だ。卑小ではあるがな」
「卑小って何よ」
「事実だろう。卑小だからこそ、より上を目指そうとするのではないか?言う
なれば人間とは、自らの弱さを鑑みて強さを身につけることの出来る稀有の
性質を有しているということだ」
「はーそうですか…」
眠気を堪えつつ、弥子は溜息をついた。全く、一度人間に興味を持ったが最
後どこまでも尽きる気配がない。それこそが進化が途絶えない証拠でもある
のだろう。
649nektar−ネクタル 2:2007/11/24(土) 01:16:31 ID:OC5UHSWw
人間の進化は絶えない。
悪意もまた途絶えることはない。よって、ネウロが地上にいる限りは謎の供
給に困ることはないに違いない。今のところはきわめて不安定極まりないの
だが。

謎は悪意から滲み出すネクタル。上質で美味なものほど芳香を放ち、ネウロ
はその嗅覚で突き止める。人間が進化を遂げれば遂げるほどに、更に謎は
複雑化した美味なものとなるに違いない。だからこそ最近のネウロは機嫌が
いいのだ。
「さあ、卑小な人間のヤコ。もっと我が輩を喜ばせるがいい。貴様は進化すれ
ばするほど一層我が輩に尽くすべきなのだからな」
相変わらずそんな身勝手なことを言ってのけると、指一本動かせないほど疲
れきっている弥子の上でネウロが身体を反転させる。その拍子に、今日も何
度となく敏感な膣内に突き入れてきたものがこれ見よがしに弥子の目前に差
し出された。
「ひゃっ…」
「舐めろ。我が輩も舐めてやろう。貴様なくして我が輩は地上で謎を喰うこと
は出来ないのだからな。それぐらいの慰労はしてやる」
言うなり強引な指先が、甘く痺れている花弁を開く。ずっと注ぎ込まれていた
精液がその刺激でとぷんと零れ落ちたのを感じて、思わず脚を閉じようとした
のだが、もうがっちりと押さえつけられていて叶わなかった。
「やぁ…離して」
「我が輩を満足させたらな。貴様ほど人間のサンプルデータとして適格な者も
いないのだからな。その敬意として破格の扱いをしてやっているのだから感
謝しろ」
長い舌で濡れたそこを舐められる刺激に負けそうになって、仕方なく弥子も目
の前で威容を誇っている男の一物に手を伸ばし、口を開いた。ようやく思いの
ままになったとほくそ笑むネウロの声は、じんと痺れる弥子の耳にエコーのよ
うに響いた。
650nektar−ネクタル 3:2007/11/24(土) 01:17:15 ID:OC5UHSWw
「そうだヤコ。そうやって迷い嫌悪しつつ、人間の限界を超えていけ。それこそ
が6とその血族には欠落しているものなのだ。最初から人間を見下し否定する
ばかりで本質を知ろうとしないで慢心する連中よりは、ウジムシ程度の貴様
一匹の方がより価値がある」
「…ぁ…ネウロ…」
「肯定しろ。我が輩がそれを許してやろう」
「う、ん…ネウロ…」
こんな風な戯れは何度となく重ねた経験ではあるけれど、今夜は特別なこと
に思えた。進化を遂げたと自負出来るほどに、ネウロとの関係すらも変わって
いく。最初に感じた屈辱など忘れ果てるほどの素晴らしい恍惚と法悦。それ
が決して夢幻ではなかったことの喜び。
その時、弥子もまた自らの恋から生じる歓喜というネクタルの味を知ったのだ
った。蕩けるように甘く魅惑的な滋味からは、もう逃れられない。



終わり
651名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:27:43 ID:OC5UHSWw
ネタの元になったのは、血族のムチムチねーちゃんの靴舐めかな。
自分から6の靴を舐める従属性は、ネウロから見たとするなら進化を否定した
に過ぎない下劣なことで、人間とは比べ物にならないものではないかと。

多分、弥子が頑として靴を舐めないことは誇りある人間としてのことと、一応
の評価をしてるんじゃないかな。
とか考えた。
652名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:42:34 ID:4Z72RRtE
GJ
今夜はよく眠れそうだ

自分もあの靴舐めは弥子と対比してると思った
今後の展開が楽しみだ
653名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 09:33:19 ID:3e+zblOx
事後GJ。
>>651の言う事はなんだか頷ける。よかった…!よかった…!!
654名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 19:52:09 ID:sYaDaa8i
グッジョブ!!
ナイス勤労感謝!!
655名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 23:33:51 ID:jiByz+wp
スレが埋まってしまう前に>>605の神に確認しておきたい事はただ一つだけだ





妊娠によって弥子の乳のサイズはどれくらいあpしたのかね!?(`・ω・´) シャキーン
656名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 02:55:50 ID:kXww1VN/
「ふむ、妊娠前と妊娠・出産後のバストの変化は平均2カップらしいが・・・。
 弥子の場合はようやく人並み程度と言ったところか」
「律儀に答えんでいいわ!」
「ちなみに授乳が終わるころは−2〜3カップが平均らしい。フハハ、このカルデラが」
「ウソっ!?なにそのネガティブな365歩のマーチは!」
「なに、問題はない。孕みつづければバストは維持できる。
さあ、ここももうすぐ幕引きだ。思う存分、産め」
「ちょ、ちょっと!子どもが見て・・・!やぁっ、ん・・・、っんぅ・・・」
657名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 11:39:46 ID:EgNJWlHR
結局どんな状況(バスト)でも発情するわけですねw
658名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 12:16:02 ID:sOCTolN2
それが弥子の乳なら、どんなサイズでも欲情するんだろう。
659名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 13:42:53 ID:iKw0vzr3
まさに炎の孕ませ助手
660名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 17:28:27 ID:Yq/AT/s4
孕ませ転校生自重

ここは姉妹いじりでってネウロには姉妹いないのか
661名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 21:25:58 ID:v1/z9G4K
そこでサイアイですよ
「俺、実は女だったんだ」で姉妹成立
662名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:13:41 ID:Yq/AT/s4
>>861
それは純粋な姉妹よりも百合姉妹とかスールとかエトワールとかそっちに近くね
663名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 09:53:04 ID:KRcbSRls
私はいっこうにかまわんッ
664名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 01:01:07 ID:eSYhhubk
うっかり今週の石垣と等々力の様子に萌えた小ネタ


石「とりゃあああ、志津香ちゃんのお風呂覗き見だああ!!」
等「きゃー、石垣さんのえっちー」バキューン
石「滅茶苦茶棒読み!? って言うかなんでお前風呂に銃持って入るんだよ!!」
等「しずかちゃん歴二十余年の人間を舐めないで下さい。こんなことは日常茶飯事です」
石「まじで!? 全国のしずかちゃんすげぇぇ!!」
等「私はしづかなので関係ないんですけれど」
石「え? え、なんで銃口こっちに向けんの? え? え? いや冗談……ギャアアアア!!」

笹「……。石垣に裸見られても動じねぇ理由にはなってねぇよなあ」
665名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 07:53:42 ID:DpRsu4Ne
>>664
噴いたwww
その発想はなかったわ

石垣等々力いいよなあ
666名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 20:34:57 ID:QlTuCq3Q
怒りの三角目がいいよね、二人とも
667名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 23:01:55 ID:+BpMlwHH
>>664
はじめて等々力もえを感じた瞬間だった。GJ!!!!
668名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 21:52:58 ID:7hkJK61W
埋めネタマダー?
669名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 23:28:24 ID:He+aAETf
>>668
つ雪崩
「雪崩だー!子供が埋まっているぞー!」


…いや、マジでそのネタで書いてたんだ。
リアルタイムで実際に遭難死者出て凹んだ。話違うのになったが
間に合ったら持って来る。
670名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 11:07:20 ID:/QEE0bdK
自粛しながら注意書きして投下すれば良いと思う
生き埋め凍死さんには合掌
671連続ごめん:2007/11/30(金) 18:39:06 ID:/QEE0bdK
梅がてら叫ぶ
サンタさん
禁断のサイ受けが読みたいです
ずるいよ とか言う女サイが読みたいんです
必要ならば注意書きも付けてくださって構いませんから

よし。布団に靴下つけて寝る。
672名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:02:47 ID:pYW0A82j
女サイっつっても基本的にホモ臭いからお断りです。

はーい、靴下没収!
673名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:22:48 ID:qz7fkvu0
くやしいのう くやしいのう
674名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:24:54 ID:rrk7vGEF
なにこいつ
675名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:01:57 ID:uKTJpMWn
そうです私が変なおじさんです
676名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 14:16:43 ID:oDh+cUn4
>>672
そこでアイ攻めヤコ攻め6の部下(女)攻め
677名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 16:11:58 ID:YeHnfOgI
サイのどこがホモくさいんだ?
失礼な。可愛いじゃないか。
678名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 16:17:01 ID:xL0ktXVY
過去にネウロと弥子の姿になったサイという名作があってだな…
ああいうのなら良いと思うんだが
679名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 16:23:04 ID:YeHnfOgI
最低ふたりはスレにサイ可愛いと思うのが
いるのにな…。

嫌われキャラなのか?
680名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 16:56:20 ID:TT33DWac
自分はイミナと出逢ったときのあの幼女の姿ならおk
普段の少年の姿で体だけ女ってのはNG
681名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 17:07:00 ID:YeHnfOgI
スレ住民にそれNGっていう人がいるやつは
投下禁止?
残念ながら幼女には興味ないし、
ヤコの姿になるなら、普通にネウロとヤコのがいい。
リク?見て書きかけてたんだがだめっぽいね。

残念。失礼しました。
682名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 17:08:44 ID:WWz1ZLrX
絵師屋の時は体女っぽくなかったっけ?
683名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 17:32:27 ID:J7tgqHFT
>>681
別に嫌な奴はスルーすればいいんじゃないか?

自分はぶっちゃげネウヤコ者じゃないからイビルジャイアンな物は苦手なんだが
そういうのはスルーしてる

ただ注意書きがないとオチまで読んでしまってしまったと思うことがしばしばあるから
人選びそうな作品は最初に念押しとけば大丈夫だと思う
684名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 18:34:48 ID:kxmY7oVl
ネウロとヤコはW主人公だから、一番描き易いといえばそうなんだ。
それだけに、本来の作品で「あいつら絶対デキてる」と思われると

何故か全俺が凹む。
685名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 18:43:21 ID:TT33DWac
>>681
単に俺が苦手なだけだよ
読みたい奴もいると思うし読んで目覚める奴もいるかもしれないし
書き始めちゃったんならせっかくだから書いて投下してくれ
ただし注意書きは必須で頼む

住人の誰かにとって地雷かも……ってだけで落とすの躊躇してたら
スレは回っていかないんだぜ
686名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 18:43:34 ID:kxmY7oVl
さてと、埋める為のネタは書いてみた。
・ネウロ×ヤコ。だが全くヤッてない
 『寒い 〜寝るな。寝たら死ぬぞ。〜』

 心地よさや琴線の位置は人それぞれ、と云うものと知る。
…――増してや人種性別信条門地が大雑把に異なる2名ともなれば当然の事に。
「はァ。まー仕方ないよね」ヤコは懐中電灯片手に暗闇へと目を凝らした。
「ここは、」ヤコは振り返り叫んだ。「一体どこなんだーっ!!」
「隣街の病院跡だ。今でこそ廃墟だが、在りし日の賑わいは今も語り種。
欲望と怨念の積もり具合も相当でな。瘴気を引き寄せている」
「そりゃあんたには快適だろうね、」
床に落ちていた薄っぺらい毛布一枚を羽折り、弥子が恨めしく呟いた。
 「常時は事務所以外の何処で寝ているのか、と詰め寄って来たのは貴様だろう、ヤコ」
フン、と嘲笑う。人間とは好みも違う。虫の鳴く音も絶え、底冷えのする晩秋の夜長だ…。
侘びしさ余って精神の狂わぬように、寝所の警戒をする犬の一匹も
足元に居てほしいものだ。粗縄で簡単に首輪を作り、床に這いつくばらせ、と。
「うー…」わん。とでも言えば完璧だが、ヤコが口の端に上らせる言葉は
「寒いー…」だった。自らを毛布で素巻きにして床を転げ回る。「さ゛む゛い゛」
こういう時こそ、買置きしていた極太鎖で柱に縛っておくべきだろう。
だが生憎、今回は手錠一山くらいしか持ち合わせが無く、勝手に素巻きに
なった毛布を、態々引き剥がして使うのも何やら面倒で。…それに既に眠かった。
枕も掛け布もないが、厚手のマットにシーツだけは綺麗に牽かれた
寝台に横たわった。夢見心地に浸れる程地上の空気は爽やかではない。
只々、水底の泥のような倦怠に呑まれて逝く、そんな休息でしかない。
…「さむ…お腹…空いた…くぅぅん」ヤコの微かに唸る声を…
聞かされ…ながら…


687寒いに:2007/12/01(土) 18:48:24 ID:kxmY7oVl
 不意に、頬をぺろりと舐められた。ハッ、ハッと切れ切れの息が鼻先に架った。
 目を瞑ったまま、顔前に手を延べた。サラリと擦れるのは、クセの出易い
中途半端な長さの毛並。目を開けずとも、麦わら色と判る。が、
「…ヤコ?」手を頚から下へと滑らせ気付いた。軟らかな肌は自らの産毛以外に
何一つ纏うもの無く、外気に暫く晒されてひんやりとしていた。
「寒いよぉネウロ」ヤコが唸り、当然だろう、と言葉を返そうとして口ごもる。
肋の下まで指先を延べてなお一糸すら触れない。
「ヤコ、服はどうした」「寒いから…脱いだ」「?」「暖まりたくて」
 今度は唇をぺろりと舐められた。
「ネウロの体温で」
 いつの間にやら、ヤコは素っ裸で我が輩の腰に跨っていた。
 何の真似だとは視点の合わぬ虚ろな目を見れば聞く気にもならなかった。
「寒い?なら頭からガソリンでも被って火を付けたら良かろう」
 上体を起こしてヤコの頭をがしりと掴み、ニヤリと嘲笑って脅すが、
「ううん、魔界の業火にも耐えられるアンタの方がきっと温かいよ…」
力の抜けた、おっとりとした口調とは裏腹に、わっし、と抱きついてきた。
 絡み付いた腕は、瑞々しく柔く弾力があり――冷たい。貴様はわらびもちか。
「あったか〜い」
貴様は自販機か。
何の遠慮も無く、頬や胸を我が輩に刷り寄せた。どうにも気に食わないので、
左胸を平手で押してヤコの躯を引き離した。――この胸はせんべいか。
「ネウロのエッチぃ…」ハハ…とヤコは笑った。執拗に我が輩の体温を、冷えた手でぺたぺたと
触れて削ぎ落としてゆく。普段のヤコと較べたなら遥かに低い筈の体温を、
徒に求めて。胸から手を外してやると、膝立ちになってまじまじと見つめてきた。
 ほぅ、と息を吐いて一言。「お腹空いた」つい、とこちらに顔を近付けたかと
思えば、ぺろりと唇を舐められた。「竜田揚、串焼…」
 …。
「…じぶ煮、香味焼、タル・クック、貴妃鶏、棒々鶏」
「…全部鶏料理か」
「そうだよ?」またぺろりと唇を舐められたかと思う間も無く、唇を重ねられた。
狡猾な舌が唇の隙間から入り込んでくる。――それはいかん。幾ら阿呆でも。
片腕でヤコの腰をするすると撫でてやると、思惑通り少し飛び退いた。「っや、…うー」
688寒いさ:2007/12/01(土) 18:53:09 ID:kxmY7oVl
眉を寄せて、唸った。「…寒いの。逃げないでよ」懲りもせず、唇を重ねてきた。
 滑らかで圧せば潰れそうな軟かさの、この冷たいものは何だ。
「冷奴だな」
「んー、何」
「冷えたヤコだ」
舌を入れさせないよう、我の舌で阻止する。回避する動きには、絡め取ってから
いなす。ぴちゃ、ぴちゃ、と音が立つ位で、大して手応えも『味』も無かった。
飢えも充たさぬ舌の戯れに飽きたのは我が輩だけではなかった。ヤコはじきに
顔を離し、我が輩の胴体にすりすりと躯を擦り寄せてきた。毛並は揺れても
胸は揺れない、が、乳頭は堅く起ち上がっていた。鳥肌と同じで寒冷時の生理現象だ。
 ヤコの頬に触れてみた。血色が失せて冷たかった。平手を一発食らわせても、尚。
平たい胸を掴む振りをして、内側で蠢く心臓の様子を窺った。
やはり何処か異変が生じていた。トキ…トキ…、と、直ぐにでも停まりそうな鈍さ。
 虚ろな目。
 普段の振舞いからは予測不能な言動。
「…そろそろ、遊んでいる場合ではなくなってきたか、」
「…んっ、温かいよ、ネウロ」相変わらず我が輩の体温を貪っていたヤコは、
疾うに上衣を剥ぎ取って直接胸を合わせてきていた。伊達に凹凸の乏しい躯では
なく、密着の度合いも半端ではなかった。しかもぎゅうぎゅうと有らん限りの
力でしがみついてくるのだった。奪われた熱を補填する以外に、腹の底で
憤りに似た余分な熱が造られかけていた。――ふむ。マズいな。
「…ヤコ。そんなに温まりたいか?」
「うん…カラダの芯から温まりたいの」
「なら、我が輩の躯で温めてやろう。その代り、貴様は死ぬまで我が輩の奴隷だぞ?」
 「うん、いいよ」債務ブラックゾーン突入の提案はあっさりと受け入れられた。
書類や録音資料に残らないのが非常に残念。しかしいつであろうと妥協は必要。
「では、温めてやろう。――心臓からな!」
ヤコの背中に回した手をスタンガン及びその他の伝熱装置に変換して、
 電 撃 ☆
少々逸ったか…いや…これも仕方の無い事だ。


震えのような軽い痙攣から開放されると、ヤコは唐突に叫んだ。
「ぎゃーーーっ!寒いーっ!服がーっ!」
「おお、気が付いたか」
「ちょっとネウローーーっ!私に一体何したのよ!」
 一瞬、我が輩が‘温めて’やらない方が良かったかも知れない、と考えた。「…フン」
689名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 18:59:23 ID:baZIzJy2
>>684
深読みせず純粋な気持ちで原作を楽しんでるだけなら
お前ここに来ずに原作だけ読んでればいいんじゃね?
原作にカプなんて存在しないしな
690寒いし:2007/12/01(土) 19:01:41 ID:kxmY7oVl
目を醒まさせる事を望んだのは我が輩なのに。
「何と可愛げの無い奴隷だ…寒い寒いと言いながらマッパになる錯乱した貴様を
折角正気に返してやったと云うのに、礼の一つも無いのか」
「…こんな所に来なけりゃ、こんな事には、」脱ぎ散らかした服を拾いながら
ヤコがぼやいた。隙を見て首ねっこを掴み上げた。――普段通りに温かい。
「苦し゛い゛」じたばたと暴れるヤコの耳元に囁いた。
「――賞味期限切れの保存食品に、錆の浮いた携帯コンロ、虫の死骸塗れの防寒シート」
「…へ?」
「――が、階段脇の部屋に積まれていた。貴様には充分だろう」

 ヤコは懐中電灯を手に駆け出していった。これで、今度こそ朝方まで何事も無く
眠れると良いのだが。彼奴と我が輩では何もかもが異なる。耐熱性も耐寒性も。
同じように考えたなら何処かで歪みが出る。
違うのだ、種族…も、…性別…も、…心情…も…。



次スレ期待してます。神の皆様お体に気を付けて。
691名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 19:08:52 ID:kxmY7oVl
>>689
我ながら時にそう思うよ。つーか、原作は原作で楽しく読んでいる。
最近は凹んでもいろんな人間がいるんだな、と思う事にしている。2ちゃんだし。
692名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 19:18:06 ID:Y6Zdcn+1
>>690
GJ!
寒いって素敵やん
12月の初っ端に読めてよかった

>>689>>691
投下中に無粋なことあまりしないでほしい
693名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 19:26:24 ID:649XJzSz
>>691
まるでネウヤコ妄想する奴が悪いかのようなその物言いはちょっとどうよ
自分が気に入らないものをこんなところで吐き捨てないでくれ
全俺が気分悪くなるから
694名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 19:29:52 ID:zi2Pdj0J
>>686
ちょっと変な改行のせいで読みにくかったが埋めネタGJ!
695名無しさん@ピンキー
ぐっじょ!!
容量的に埋めネタはこれが最後になるかな?
次スレはクリスマスネタ年末年始ネタでたくさん埋まるといいな
楽しみだ!